JP2017087910A - 車両用スライドドア装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より容易にスライドドアを着脱することのできる車両用スライドドア装置を提供すること。
【解決手段】スライドドア5に設けられたドア側ガイドレール13に対して連結される車体側ガイドローラユニット23は、支持ブラケット50を介して車体2に支持される支持部材としての支持アーム51と、ドア側ガイドレール13内に配置されるガイドローラ15を支持する保持部材としてのローラ保持部52と、を備える。また、ローラ保持部52の基端部52bには、長孔70が設けられるとともに、支持アーム51の先端部51aには、この長孔70を挿通する第2の螺子部材としてのボルト61の螺子軸61aに螺合する第1の螺子部材としての螺子孔71が設けられる。そして、これにより、車体2側からスライドドア5側に突出する車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整可能とする伸縮機構、及びその突出長さLを固定する固定機構が形成される。
【選択図】図10
【解決手段】スライドドア5に設けられたドア側ガイドレール13に対して連結される車体側ガイドローラユニット23は、支持ブラケット50を介して車体2に支持される支持部材としての支持アーム51と、ドア側ガイドレール13内に配置されるガイドローラ15を支持する保持部材としてのローラ保持部52と、を備える。また、ローラ保持部52の基端部52bには、長孔70が設けられるとともに、支持アーム51の先端部51aには、この長孔70を挿通する第2の螺子部材としてのボルト61の螺子軸61aに螺合する第1の螺子部材としての螺子孔71が設けられる。そして、これにより、車体2側からスライドドア5側に突出する車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整可能とする伸縮機構、及びその突出長さLを固定する固定機構が形成される。
【選択図】図10
Description
本発明は、車両用スライドドア装置に関するものである。
一般に、車両用のスライドドア装置は、車両の前後方向に延びる複数のガイドレールと、先端部にガイドローラを有して各ガイドレールに連結される複数のガイドローラユニットと、を備えている。そして、これらの各ガイドレール及びガイドローラユニットを介して車体にスライドドアを支持することにより、各ガイドレールの延伸方向に沿ったスライドドアの前後移動に基づいて、その車体の側面に形成された車両のドア開口部を開閉することが可能となっている。
例えば、特許文献1のスライドドア装置は、ドア開口部の後方に配置される第1の車体側ガイドレール(ボディ側センターレール)と、そのドア開口部の下縁部に配置される第2の車体側ガイドレール(車体側ロアレール)と、を備えている。また、このスライドドア装置は、スライドドアに支持された状態で、これら第1及び第2の車体側ガイドレールに連結される第1及び第2のドア側ガイドローラユニットを備えている。更に、このスライドドア装置は、スライドドアの下部に設けられることによりドア開口部の下縁部に配置されるドア側ガイドレール(ドア側ロアレール)と、車体に支持された状態で、このドア側ガイドレールに連結される車体側ガイドローラユニットと、を備えている。そして、これにより、ドア開口部の上縁部にガイドレール(アッパレール)を設けることなく、その支持するスライドドアを円滑に開閉動作させることが可能になっている。
ところで、通常、スライドドア装置のガイドレールは、車両の下方側に開口する略コ字状の断面形状を有している。そして、多くの場合、スライドドアを車両に装着する際には、そのスライドドアを傾けることにより、各ガイドローラユニットのガイドローラを、順次、その端部又は図示しない横側切欠き部からガイドレール内に挿入する構成になっている。
例えば、図11(a)(b)に示すように、三本のガイドレール80が車体102側に設けられるとともに、これらの各ガイドレール80に連結される3つのガイドローラユニット90がスライドドア105側に設けられた一般的なスライドドア装置100の場合、先ず、そのセンターレール81に対して第1のガイドローラユニット91を連結する。次に、この第1のガイドローラユニット91を支点とし、その上端部を車体102側に近付ける態様でスライドドア105を傾けることにより、第2のガイドローラユニット92に設けられたガイドローラ85を後端からアッパレール82内に挿入する。そして、その後、車体102から離間したスライドドア105の下端部を車体102側に振り戻す態様で、第3のガイドローラユニット93のガイドローラ85を横側切欠き部からロアレール83内に挿入する。
しかしながら、上記従来技術のスライドドア装置では、通常、車両の上下方向において、そのドア側ガイドレールと第2の車体側ガイドレールとが近い位置に配置される。更に、スライドドアの装着作業を行う開動作位置においては、車両の前後方向において、その第2の車体側ガイドレールに連結される第2のドア側ガイドローラユニットが、ドア側ガイドレールに連結される車体側ガイドローラユニットの近傍に移動した状態となっている。このため、上記のようにスライドドアを傾けた状態から、車体側ガイドローラユニットをドア側ガイドレールに連結すべくスライドドアを振り戻そうとしても、第2のドア側ガイドローラユニットが第2の車体側ガイドレールの外面に干渉してしまうという問題がある。そして、これにより、そのスライドドアの振り戻しによる連結が困難なものとなっている。
そして、これを回避すべく、例えば、第1及び第2の車体側ガイドレールに第1及び第2のドア側ガイドローラユニットの連結させた後、予めドア側ガイドレールに連結された状態にある車体側ガイドローラユニットを車体に固定する等、その装着作業が煩雑なものになっていることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より容易にスライドドアを着脱することのできる車両用スライドドア装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、車体の側面に設けられたドア開口部の後方に設けられる第1の車体側ガイドレールと、前記ドア開口部を開閉するスライドドアに支持された状態で前記第1の車体側ガイドレールに連結される第1のドア側ガイドローラユニットと、前記ドア開口部の下縁部に設けられる第2の車体側ガイドレールと、前記スライドドアに支持された状態で前記第2の車体側ガイドレールに連結される第2のドア側ガイドローラユニットと、前記スライドドアに設けられて前記第1の車体側ガイドレールよりも下方に配置されるドア側ガイドレールと、前記車体に支持された状態で前記ドア側ガイドレールに連結される車体側ガイドローラユニットと、前記車体側からスライドドア側に突出する前記車体側ガイドローラユニットの突出長さを調整可能とする伸縮機構と、前記突出長さを固定する固定機構と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、伸縮機構により車体側ガイドローラユニットの突出長さを長くすることで、スライドドアを傾け、第2のドア側ガイドローラユニットを車体から離し、第2の車体側ガイドレール(の外面)との干渉を回避した状態で、そのドア側ガイドレールに対して車体側ガイドローラユニットを連結することができる。また、伸縮機構により車体側ガイドローラユニットの突出長さが短くなることで、当該車体側ガイドローラユニットがドア側ガイドレールに対して連結された状態のまま、そのスライドドアの傾きを元に戻すことができる。さらに、その後、固定機構により車体側ガイドローラユニットの突出長さを固定することで、安定的に、スライドドアを支持することができる。そして、これにより、より容易に、スライドドアを車両に装着することができる。そして、上記と逆の手順により、より容易に、そのスライドドアを車両から取り外すことができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記車体側ガイドローラユニットは、前記車体に支持される支持部材と、前記ドア側ガイドレール内に配置されるガイドローラを保持する保持部材と、前記支持部材及び保持部材の一方側に設けられた長孔と、前記支持部材及び保持部材の他方側に設けられた第1の螺子部材と、前記支持部材及び保持部材の他方側との間に前記支持部材及び保持部材の一方側を挟む位置に配置される挟圧部を有して前記第1の螺子部材に螺合する第2の螺子部材と、を備えるとともに、前記第1の螺子部材及び第2の螺子部材の何れか一方が、前記長孔を挿通する螺子軸を備えることが好ましい。
上記構成によれば、第1の螺子部材に螺合する第2の螺子部材を緩めた状態とすることで、支持部材及び保持部材の一方側に設けられた長孔内を、見かけ上、第1の螺子部材及び第2の螺子部材の何れか一方に設けられた螺子軸が移動する態様で、支持部材と保持部材とが互いに相対移動可能な状態になる。また、第2の螺子部材を締め付けることにより、支持部材及び保持部材を相対移動不能に固定することができる。そして、これにより、簡素な構成にて、その車体側ガイドローラユニットの突出長さを調整可能とする伸縮機構、及びその突出長さを固定する固定機構を形成することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記支持部材及び保持部材の他方側には、前記長孔を挿通するボルトの螺子軸に螺合する螺子孔が設けられることが好ましい。
上記構成によれば、前記支持部材及び保持部材の他方側に設けられた螺子孔が第1の螺子部材を構成し、挟圧部となる頭部及び螺子軸を有するボルトが第2の螺子部材を構成する。即ち、ボルトを緩め、支持部材に対して保持部材が相対移動可能な状態とすることにより、その車体側ガイドローラユニットの突出長さを調整することができる。そして、ボルトを締め付けることで、その車体側ガイドローラユニットの突出長さを固定することができる。
上記構成によれば、前記支持部材及び保持部材の他方側に設けられた螺子孔が第1の螺子部材を構成し、挟圧部となる頭部及び螺子軸を有するボルトが第2の螺子部材を構成する。即ち、ボルトを緩め、支持部材に対して保持部材が相対移動可能な状態とすることにより、その車体側ガイドローラユニットの突出長さを調整することができる。そして、ボルトを締め付けることで、その車体側ガイドローラユニットの突出長さを固定することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記長孔が設けられた前記支持部材及び保持部材の一方側が、前記第1の螺子部材が設けられた前記支持部材及び保持部材の他方側に対して上側に配置されることが好ましい。
上記構成によれば、車両の上方側から、その第1の螺子部材に螺合する第2の螺子部材を緩める作業、及び締め付ける作業を行うことができる。その結果、より容易に、スライドドアの着脱作業を行うことができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記車体側ガイドローラユニットは、同一方向に延設された複数の前記長孔を有することが好ましい。
上記構成によれば、その各長孔の延設方向に沿う方向に、支持部材に対する保持部材の相対移動方向を規定することができる。そして、これにより、保持部材のグラつきを抑えて、安定的に、その車体側ガイドローラユニットの突出長さを調整することができる。
上記構成によれば、その各長孔の延設方向に沿う方向に、支持部材に対する保持部材の相対移動方向を規定することができる。そして、これにより、保持部材のグラつきを抑えて、安定的に、その車体側ガイドローラユニットの突出長さを調整することができる。
上記課題を解決する車両用スライドドア装置は、前記車体側ガイドローラユニットは、先端部にガイドローラを有して回動可能に前記車体に支持されるものであって、前記ドア側ガイドレールは、前記車体側ガイドローラユニットの回動に伴い車両前後方向に移動する前記ガイドローラを、開放端として構成された前端部を介して前記ドア側ガイドレール内に挿脱させることが可能であることが好ましい。
上記構成によれば、車体側ガイドローラユニットを回動させ、その開放端として構成された前端部を介して各ガイドローラを挿脱することにより、より容易に、ドア側ガイドレールに対して車体側ガイドローラユニットを連結することができる。そして、これにより、より容易に、スライドドアの着脱作業を行うことができる。
本発明によれば、より容易にスライドドアを着脱することができる。
以下、車両用スライドドア装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)(b)に示すように、車両1は、車体2の側面2aに設けられたドア開口部3を開閉可能なスライドドア5を備えている。具体的には、この車両1には、車両前後方向(各図中、左右方向)に延びる複数(三本)のガイドレール10(11〜13)と、先端部にガイドローラ15を有して各ガイドレール10に連結される複数のガイドローラユニット20(21〜23)と、を備えたスライドドア装置30が設けられている。そして、スライドドア5は、これらの各ガイドレール10及び各ガイドローラユニット20を介して車体2の側面2aに支持されることにより、車両前後方向に移動して、その車体2の側面2aに形成されたドア開口部3を開閉することが可能となっている。
図1(a)(b)に示すように、車両1は、車体2の側面2aに設けられたドア開口部3を開閉可能なスライドドア5を備えている。具体的には、この車両1には、車両前後方向(各図中、左右方向)に延びる複数(三本)のガイドレール10(11〜13)と、先端部にガイドローラ15を有して各ガイドレール10に連結される複数のガイドローラユニット20(21〜23)と、を備えたスライドドア装置30が設けられている。そして、スライドドア5は、これらの各ガイドレール10及び各ガイドローラユニット20を介して車体2の側面2aに支持されることにより、車両前後方向に移動して、その車体2の側面2aに形成されたドア開口部3を開閉することが可能となっている。
詳述すると、本実施形態のスライドドア装置30は、ドア開口部3の後方において車体2側に設けられた第1の車体側ガイドレール(センターレール)11と、ドア開口部3の下縁部において車体2側に設けられた第2の車体側ガイドレール(車体側ロアレール)12と、を備えている。また、このスライドドア装置30は、スライドドア5に支持された状態で上記第1の車体側ガイドレール11に連結される第1のドア側ガイドローラユニット21と、同じくスライドドア5に支持された状態で上記第2の車体側ガイドレール12に連結される第2のドア側ガイドローラユニット22と、を備えている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、スライドドア5側に設けられることによりドア開口部3の下縁部に配置されるドア側ガイドレール13と、車体2側に支持された状態で、このドア側ガイドレール13に連結される車体側ガイドローラユニット23と、を備えている。
具体的には、本実施形態のスライドドア装置30において、第1のドア側ガイドローラユニット21は、第1の車体側ガイドレール11に連結された状態で当該第1の車体側ガイドレール11とスライドドア5の後端部(図1中、左側の端部)との間に介在される。また、第2のドア側ガイドローラユニット22は、第2の車体側ガイドレール12に連結された状態で当該第2の車体側ガイドレール12とスライドドア5の前方下端部との間に介在される。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、これらの第1及び第2のドア側ガイドローラユニット21,22が、それぞれ、そのスライドドア5の開閉動作に伴い当該スライドドア5とともに車両前後方向に移動する第1及び第2の支持点X1,X2を形成する構成になっている。
また、車体側ガイドローラユニット23は、ドア開口部3の下縁部における後端位置に設けられている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、この車体側ガイドローラユニット23が、そのスライドドア5の開閉動作に伴い車両前後方向に支持位置を変えつつ当該スライドドア5の下端側を支持する第3の支持点X3を形成する構成になっている。
更に、図2(a)(b)に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、第1及び第2の車体側ガイドレール11,12は、それぞれ、その前端部11f,12f側が、車幅方向内側(車内側、図2中、上側)に向かって湾曲した形状を有している。そして、ドア側ガイドレール13は、その後端部13r側が、車幅方向外側に向かって湾曲した形状を有している。
即ち、本実施形態のスライドドア装置30は、これら各ガイドレール10(11〜13)に設定された湾曲形状に基づいて、スライドドア5が車両前方側(図2中、右側)に移動した全閉位置においては、そのスライドドア5の外側面が車体2の側面2aと略面一となるように配置されるように構成されている(図1(a)参照)。そして、スライドドア5の開作動時(全開位置)には、当該スライドドア5が車幅方向外側(図2中、下側)に変位することで、その車両後方側(図2中、左側)に移動するスライドドア5が車体2の側面2aに干渉しないように構成されている(図1(b)参照)。
さらに詳述すると、図3に示すように、第1の車体側ガイドレール11は、車体2の側面2aに形成された溝状の凹部31内に配置されている。また、第1のドア側ガイドローラユニット21は、スライドドア5に固定される支持ブラケット32と、上下方向に延びる回動軸N1を有して支持ブラケット32に支持された支持アーム33と、を備えている。そして、この支持アーム33の先端部には、上下方向に延びる支軸34により軸支された一対のガイドローラ15が設けられている(図2参照)。
即ち、第1の車体側ガイドレール11は、そのレール幅方向(図3参照、左右方向)に対向する一対の側壁部35a,35bを有して車両1の下方側(図3中、下側)に開口する断面略コ字状のガイド部35を備えている。また、第1のドア側ガイドローラユニット21は、その各ガイドローラ15がガイド部35内に挿入される態様で第1の車体側ガイドレール11に連結される。そして、第1のドア側ガイドローラユニット21は、そのガイド部35内に配置された各ガイドローラ15が、何れかの側壁部35a,35bに対して転動可能な状態で当接することにより、そのレール幅方向(図3参照、左右方向)の相対移動が規制される構成になっている。
また、第1の車体側ガイドレール11は、上記ガイド部35の下方において当該ガイド部35に対向する底壁部36を備えている。そして、第1のドア側ガイドローラユニット21は、この底壁部36に対して上側から当接するロードローラ38を備えている。
具体的には、このロードローラ38は、上記各ガイドローラ15の間となる位置において、支持アーム33の先端部に設けられている(図2参照)。また、このロードローラ38は、各ガイドローラ15の支軸34に交差する方向(図3中、左右方向)に延びる支軸39により軸支されている。そして、第1のドア側ガイドローラユニット21は、このロードローラ38が、第1の車体側ガイドレール11の底壁部36に対して転動可能な状態で当接することにより、スライドドア5の荷重を支えつつ、円滑に、その第1の車体側ガイドレール11の延伸方向に沿って移動することが可能になっている。
一方、図4及び図5に示すように、第2のドア側ガイドローラユニット22は、スライドドア5の前方下端部に固定されることにより車体2側に向かって車幅方向内側(各図中、右側)に延びる支持アーム41と、上下方向に延びる回動軸N2を有して支持アーム41の先端に連結されたローラ保持部42と、を備えている。そして、このローラ保持部42には、上記第1のドア側ガイドローラユニット21と同様、上下方向に延びる支軸43により軸支された一対のガイドローラ15(図2参照)、及び各ガイドローラ15の支軸34に交差する方向に延びる支軸44により軸支されたロードローラ38を備えている。
また、本実施形態の車両1は、ドア開口部3の内側において、そのドア開口部3の下縁部となる位置に設けられたステップ構造体45を備えている。更に、本実施形態の車両1において、このステップ構造体45とドア開口部3内側の底面46との間には、車幅方向外側(図4中、左側)に開口する隙間が形成されている。そして、第2の車体側ガイドレール12は、このステップ構造体45の下方側に設けられている。
具体的には、第2の車体側ガイドレール12は、そのレール幅方向(図4参照、左右方向)に対向する一対の側壁部12a,12bを備えて車両1の下方側に開口する断面略コ字状の外形を有している。即ち、第2のドア側ガイドローラユニット22もまた、そのローラ保持部42に設けられた各ガイドローラ15が図示しない横側切欠き部から内側に挿入される態様で第2の車体側ガイドレール12に連結される。そして、その第2の車体側ガイドレール12内に配置された各ガイドローラ15が何れかの側壁部12a,12bに対して転動可能な状態で当接することにより、そのレール幅方向の相対移動が規制される構成になっている。
また、本実施形態の車両1において、ドア開口部3内側の底面46は、その第2の車体側ガイドレール12の下方側に位置する部分が、上側に突出する段部47となっている。即ち、第2のドア側ガイドローラユニット22は、そのローラ保持部42に設けられたロードローラ38が、この段部47の上面47sに対し、転動可能な状態で上側から当接する構成になっている。そして、これにより、スライドドア5の荷重を支えつつ、円滑に、その第2の車体側ガイドレール12の延伸方向に沿って移動することが可能になっている。
(ドア側ガイドレール及び車体側ガイドローラユニット)
次に、本実施形態のスライドドア装置30におけるドア側ガイドレール13及び車体側ガイドローラユニット23の構成について説明する。
次に、本実施形態のスライドドア装置30におけるドア側ガイドレール13及び車体側ガイドローラユニット23の構成について説明する。
図5及び図6に示すように、本実施形態のドア側ガイドレール13は、レール幅方向(図6参照、左右方向)に対向する一対の側壁部13a,13bを備えて車両1の下方側に開口する断面略コ字状の外形を有している。また、スライドドア5の内側面5sには、車体2側に向かって車幅方向内側(図6中、右側)に突出する支持部材48が設けられている。そして、本実施形態のドア側ガイドレール13は、この支持部材48に吊り下げられる態様でスライドドア5の下部に支持されることにより、第2のドア側ガイドローラユニット22(及び第2の車体側ガイドレール12)の上方において、そのドア開口部3の下縁部となる位置に配置される構成になっている。
また、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23は、車体2に対して固定される支持ブラケット50と、上下方向に延びる回動軸N3を有して支持ブラケット50に支持された支持アーム51と、この支持アーム51の先端部51aに連結されたローラ保持部52と、を備えている。
詳述すると、本実施形態の支持ブラケット50は、複数のボルト挿通孔54aを有した略平板状の締結部54と、上下方向に対向する一対の壁部55a,55bを有して締結部54の表面54s側に設けられた連結部55と、を備えている。そして、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23は、ボルト(図示略)を用いた締結によって、この支持ブラケット50がドア開口部3内側の後方壁面部56に固定されることにより、そのドア開口部3の下縁部に配置される構成になっている。
一方、図7に示すように、本実施形態の支持アーム51は、平面視において、車両前方側(図7中、下側)に突出する略U字状に湾曲した板形状を有している。また、図5〜図7に示すように、この支持アーム51の基端部51bには、上下方向に対向する一対の壁部57a,57bを有した連結部57が設けられている。そして、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23は、この支持アーム51側の連結部57を構成する両壁部57a,57b、及び上記支持ブラケット50側の連結部55を構成する両壁部55a,55bを上下方向に貫通する軸状部材58を備えている。
即ち、本実施形態の支持アーム51は、この軸状部材58が形成する回動軸N3周りに回動可能な状態で、その基端部51b側が支持ブラケット50に連結されている。また、その軸状部材58には、カラー59を介して捩りコイルバネ60が嵌挿されている。そして、本実施形態の支持アーム51は、この捩りコイルバネ60の弾性力(弾性復元力)に基づいて、その先端部51aに連結されたローラ保持部52が車両前方側に移動する方向(図7中、反時計回り方向)に回動付勢されている。
また、本実施形態のローラ保持部52は、略平板状の外形を有している。更に、このローラ保持部52は、ボルト61を用いた締結により、その支持アーム51の先端部51aに連結される構成になっている。そして、本実施形態のローラ保持部52には、上下方向に延びる支軸62により軸支された一対のガイドローラ15が設けられている。
即ち、車体側ガイドローラユニット23もまた、これらの各ガイドローラ15が第2の車体側ガイドレール12内に配置された状態でドア側ガイドレール13に連結される。そして、そのドア側ガイドレール13内に配置された各ガイドローラ15が何れかの側壁部13a,13bに対して転動可能な状態で当接することにより、レール幅方向の相対移動を規制しつつ、円滑に、その延伸方向(図6中、左右方向)に沿ったドア側ガイドレール13の相対移動を許容する構成になっている。
ここで、図6に示すように、本実施形態のスライドドア装置30において、ドア側ガイドレール13の内側には、その両側壁部13a,13bの下端部に、レール幅方向内側に延びる内向きフランジ63aを形成するフランジ形成部材63が挿入されている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、そのドア側ガイドレール13内に配置された各ガイドローラ15が、当該ドア側ガイドレール13から脱落しない構成になっている。
また、本実施形態のドア側ガイドレール13は、その前端部13fが車両前方側(図6中、紙面手前側)に開口する開放端64となっている。
即ち、図7に示すように、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23は、当該車体側ガイドローラユニット23の基端部となる位置に形成された回動軸N3周りに支持アーム51を回動させることによって、その先端部となる位置に各ガイドローラ15を保持するローラ保持部52が車両前後方向(図7中、前後方向)に移動する構成になっている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、その開放端64として構成されたドア側ガイドレール13の前端部13fを介して当該ドア側ガイドレール13内に車体側ガイドローラユニット23の各ガイドローラ15を挿脱することが可能になっている。
即ち、図7に示すように、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23は、当該車体側ガイドローラユニット23の基端部となる位置に形成された回動軸N3周りに支持アーム51を回動させることによって、その先端部となる位置に各ガイドローラ15を保持するローラ保持部52が車両前後方向(図7中、前後方向)に移動する構成になっている。そして、本実施形態のスライドドア装置30は、これにより、その開放端64として構成されたドア側ガイドレール13の前端部13fを介して当該ドア側ガイドレール13内に車体側ガイドローラユニット23の各ガイドローラ15を挿脱することが可能になっている。
(突出長さの伸縮機構及び固定機構)
次に、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23に設けられた突出長さの伸縮機構及び固定機構について説明する。
次に、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23に設けられた突出長さの伸縮機構及び固定機構について説明する。
図7及び図8に示すように、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23において、ローラ保持部52は、その基端部52bが支持アーム51(の先端部51a)の上面51sに重なる状態で当該支持アーム51の上側(図8中、上側)に配置されている。また、ローラ保持部52の基端部52bには、平行に延びる二列の長孔70が設けられている。更に、支持アーム51の先端部51aには、これらの各長孔70を挿通するボルト61の螺子軸61aに螺合する2つの螺子孔71が設けられている。そして、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23は、その各ボルト61の頭部61b(及びワッシャ73)と支持アーム51の先端部51aとの間にローラ保持部52の基端部52bを挟圧、即ち挟み込んで締め付けることにより、その支持アーム51の先端部51aにローラ保持部52が連結される構成になっている(図8(a)参照)。
即ち、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23は、挟圧部となる頭部61bを有した各ボルト61を締め付けることで、その締結力に基づいて、支持アーム51の先端部51aに対してローラ保持部52を移動不能に固定することができる(図8(a)参照)。また、各ボルト61を緩めることで、その延設方向における長孔70の長さDに基づいて、支持アーム51の先端部51aに対してローラ保持部52を相対移動させることができる(図8(b)参照)。更に、このとき、各ボルト61の螺子軸61aが各長孔70を挿通する状態で保持されることにより、その支持アーム51に対するローラ保持部52の相対移動方向が規定される。そして、本実施形態のスライドドア装置30では、これにより、車体2側からスライドドア5側に向かって突出する車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整可能とする伸縮機構及びその突出長さLを固定する固定機構が形成されている。
詳述すると、図7に示すように、ローラ保持部52の基端部52bにおいて、各長孔70は、その車体側ガイドローラユニット23の基端部となる位置に形成された支持アーム51の回動軸N3及び車体側ガイドローラユニット23の先端部となる位置に支持されたガイドローラ15(15a)の支軸62を通る直線Mに沿う方向に延設されている。そして、支持アーム51の先端部51aにおいて、各螺子孔71は、この直線Mに交差する方向に並んで設けられている。
即ち、各ボルト61を緩めることで、当該各ボルト61の螺子軸61aは、見かけ上、各長孔70内を延伸方向に沿って移動することが可能になる。そして、本実施形態の車体側ガイドローラユニット23は、これにより、その車体2に支持される基端部から各ガイドローラ15が設けられた先端部までの長さを突出長さLとして、この突出長さLを調整することが可能になっている。
次に、上記のように構成された本実施形態のスライドドア装置30の作用について説明する。
即ち、図9及び図10に示すように、スライドドア5を車両1に装着する際には、先ず、第1の車体側ガイドレール11に対して第1のドア側ガイドローラユニット21を連結する(図3参照)。そして、この第1のドア側ガイドローラユニット21を支点として、その下端側を車体2から離す態様でスライドドア5を傾ける。
即ち、図9及び図10に示すように、スライドドア5を車両1に装着する際には、先ず、第1の車体側ガイドレール11に対して第1のドア側ガイドローラユニット21を連結する(図3参照)。そして、この第1のドア側ガイドローラユニット21を支点として、その下端側を車体2から離す態様でスライドドア5を傾ける。
本実施形態のスライドドア装置30においては、このとき、その支持アーム51とローラ保持部52とを連結する各ボルト61を緩めることで、その車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを長くする(L=L1、図8(b)参照、伸長状態)。更に、この状態で、車体2に支持された車体側ガイドローラユニット23の基端部に位置する回動軸N3周りに当該車体側ガイドローラユニット23を回動させることにより、その先端部に支持された各ガイドローラ15を車両後方側に移動させる(図7参照、同図中、上側)。そして、これにより、その開放端64として構成されたドア側ガイドレール13の前端部13fを介して当該ドア側ガイドレール13内に車体側ガイドローラユニット23の各ガイドローラ15を挿入する。
次に、図5及び図6に示すように、車体2から離間したスライドドア5の下端部を車体2側に振り戻す態様で、第2のドア側ガイドローラユニット22の各ガイドローラ15を第2の車体側ガイドレール12内に挿入する。また、本実施形態のスライドドア装置30においては、これにより、その車体側ガイドローラユニット23の突出長さLが短くなる(L=L0、図8(a)参照、収縮状態)。そして、この状態で、各ボルト61を締め付け、車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを固定することにより、容易に、そのスライドドア5を車両1に装着することが可能となっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スライドドア5に設けられたドア側ガイドレール13に対して連結される車体側ガイドローラユニット23は、支持ブラケット50を介して車体2に支持される支持部材としての支持アーム51と、ドア側ガイドレール13内に配置されるガイドローラ15を支持する保持部材としてのローラ保持部52と、を備える。また、ローラ保持部52の基端部52bには、長孔70が設けられるとともに、支持アーム51の先端部51aには、この長孔70を挿通する第2の螺子部材としてのボルト61の螺子軸61aに螺合する第1の螺子部材としての螺子孔71が設けられる。そして、これにより、車体2側からスライドドア5側に突出する車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整可能とする伸縮機構、及びその突出長さLを固定する固定機構が形成される。
(1)スライドドア5に設けられたドア側ガイドレール13に対して連結される車体側ガイドローラユニット23は、支持ブラケット50を介して車体2に支持される支持部材としての支持アーム51と、ドア側ガイドレール13内に配置されるガイドローラ15を支持する保持部材としてのローラ保持部52と、を備える。また、ローラ保持部52の基端部52bには、長孔70が設けられるとともに、支持アーム51の先端部51aには、この長孔70を挿通する第2の螺子部材としてのボルト61の螺子軸61aに螺合する第1の螺子部材としての螺子孔71が設けられる。そして、これにより、車体2側からスライドドア5側に突出する車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整可能とする伸縮機構、及びその突出長さLを固定する固定機構が形成される。
上記構成によれば、各ボルト61を緩め、支持アーム51の先端部51aに対してローラ保持部52が相対移動可能な状態とすることにより、その車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整することができる。更に、このとき、各ボルト61の螺子軸61aが各長孔70を挿通する状態で保持されることにより、その支持アーム51に対するローラ保持部52の相対移動方向が規定される。そして、これにより車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを長くすることで(L=L1)、スライドドア5を傾け、第2のドア側ガイドローラユニット22を車体2から離し、第2の車体側ガイドレール12(の外面)との干渉を回避した状態で、そのドア側ガイドレール13に対して車体側ガイドローラユニット23を連結することができる。
更に、そのスライドドア5の傾きを戻すことにより、車体側ガイドローラユニット23は、その突出長さLが縮んだ状態となる(L=L0)。また、この状態でボルト61を締め付け、支持アーム51の先端部51aに対してローラ保持部52が相対移動不能な状態とすることにより、その車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを固定することができる。そして、これにより、そのスライドドア5を安定的に支持することができる。
従って、上記構成によれば、より容易に、スライドドア5を車両1に装着することができる。また、逆の手順を行うことにより、容易にスライドドア5を車両1から取り外すことができる。更に、スライドドア5の立て付け調整を行うことが可能になる。そして、これにより、例えば、そのスライドドア5と車体2の側面2aとの段差をなくす等、質感の向上を図ることができる。
(2)長孔70が設けられたローラ保持部52は、螺子孔71が設けられた支持アーム51の上側に配置される。これにより、車両1の上方側から、そのボルト61を緩める作業、及び締め付ける作業を行うことができる。その結果、より容易に、スライドドア5の着脱作業を行うことができる。
(3)ローラ保持部52の基端部52bには、並行に延びる二列の長孔70が設けられ、支持アーム51の先端部51aには、これらの各長孔70を挿通するボルト61に螺合する一対の螺子孔71が設けられる。
上記構成によれば、その各長孔70の延設方向に沿って、支持アーム51の先端部51aに対するローラ保持部52の相対移動方向を規定することができる。そして、これにより、ローラ保持部52のグラつきを抑えて、安定的に、その車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整することができる。
(4)ドア側ガイドレール13の前端部13fは、車体側ガイドローラユニット23の回動に伴い車両前後方向に移動するガイドローラ15を、その前端部13fを介してドア側ガイドレール13に挿脱させることが可能な開放端64として構成される。
上記構成によれば、車体側ガイドローラユニット23を回動させ、その開放端64として構成された前端部13fを介して各ガイドローラ15を挿脱することにより、より容易に、そのドア側ガイドレール13に対して車体側ガイドローラユニット23を連結することができる。そして、これにより、より容易に、スライドドア5の着脱作業を行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、車体側ガイドローラユニット23は、支持ブラケット50を介して車体2に支持される支持部材としての支持アーム51と、ドア側ガイドレール13内に配置されるガイドローラ15を支持する保持部材としてのローラ保持部52と、を備える。また、車体側ガイドローラユニット23は、ローラ保持部52に設けられた各長孔70と、支持アーム51に設けられた第1の螺子部材としての各螺子孔71と、を備える。更に、車体側ガイドローラユニット23は、支持アーム51との間にローラ保持部52を挟む位置に配置される挟圧部としての頭部61b及び各長孔70を挿通する螺子軸61aを有して各螺子孔71に螺合する第2の螺子部材としての各ボルト61を備える。そして、これにより、車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整可能とする伸縮機構、及び突出長さLを固定する固定機構が形成されることとした。
・上記実施形態では、車体側ガイドローラユニット23は、支持ブラケット50を介して車体2に支持される支持部材としての支持アーム51と、ドア側ガイドレール13内に配置されるガイドローラ15を支持する保持部材としてのローラ保持部52と、を備える。また、車体側ガイドローラユニット23は、ローラ保持部52に設けられた各長孔70と、支持アーム51に設けられた第1の螺子部材としての各螺子孔71と、を備える。更に、車体側ガイドローラユニット23は、支持アーム51との間にローラ保持部52を挟む位置に配置される挟圧部としての頭部61b及び各長孔70を挿通する螺子軸61aを有して各螺子孔71に螺合する第2の螺子部材としての各ボルト61を備える。そして、これにより、車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整可能とする伸縮機構、及び突出長さLを固定する固定機構が形成されることとした。
しかし、これに限らず、その他の構成により、その伸縮機構及び固定機構を形成してもよい。例えば、支持アーム51側に各長孔70を設け、ローラ保持部52側の各螺子孔71を設ける構成としてもよい。そして、支持アーム51に設けられた長孔70と対になる螺子孔71をローラ保持部52に設けるとともに、ローラ保持部52に設けられた長孔70と対になる螺子孔71を支持アーム51に設ける構成としてもよい。
・また、支持アーム51及びローラ保持部52の一方側、例えば、ローラ保持部52に長孔70を設け、支持アーム51及びローラ保持部52の他方側となる支持アーム51の上面51sには、その長孔70を挿通する螺子軸61aを有したボルト61を設ける。そして、この螺子軸61aに螺合するナットの締結力に基づいて、支持アーム51及びローラ保持部52を連結する構成としてもよい。即ち、この場合、ボルト61が螺子軸61aを有した第1の螺子部材を構成し、ナットが挟圧部を有する第2の螺子部材を構成する。このような構成を採用しても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、この場合における第1の螺子部材は、必ずしもボルト形状を有するものでなくともよく、例えば、その支持アーム51及びローラ保持部52の一方側に設けられた長孔70を挿通する螺子軸61aが、支持アーム51及びローラ保持部52の他方側に直接固定されたものであってもよい。
・更に、上記実施形態では、支持アーム51に形成された螺子孔71が第1の螺子部材を構成することとしたが、支持アーム51の下側でボルト61の螺子軸61aに対してナットが螺合する構成であってもよい。
・また、支持アーム51がローラ保持部52の上側に配置される構成としてもよい。但し、作業性を考慮した場合には、その上側に配置された支持アーム51側に長孔70を設けるとよい。これにより、車両1の上方側から、そのボルト61を緩める作業、及び締め付ける作業を行うことができる。
・長孔70は、1本でも3本以上であってもよい。また、複数の長孔70を有する場合、これらの各長孔70は、必ずしも、並行していなくともよく、その延設方向に離間していてもよい。そして、長孔70の延設方向は、必ずしも、突出長さLの調整方向に一致していないともよい。但し、ローラ保持部52のグラつきを抑えて、安定的に、その車体側ガイドローラユニット23の突出長さLを調整する観点では、これらの各長孔70が同一方向に延設されていることが望ましい。
・更に、例えば、突出長さLの調整方向において、その支持アーム51とローラ保持部52との間の相対移動を許容するスライダ機構等により、その伸縮機構を構成してもよい。更に、支持アーム51及びローラ保持部52に対し、その突出長さLの調整方向に並ぶ複数の貫通孔を設ける。そして、これらの貫通孔と当該貫通孔を挿通する軸部を有した固定部材とによって、その固定機構を形成する構成であってもよい。
・上記実施形態では、ドア側ガイドレール13及び車体側ガイドローラユニット23が、第2の車体側ガイドレール12及び第2のドア側ガイドローラユニット22の上方に配置されることとした。しかし、これに限らず、ドア側ガイドレール13及び車体側ガイドローラユニット23が、第2の車体側ガイドレール12及び第2のドア側ガイドローラユニット22の下方に配置される構成に適用してもよい。
・スライドドア5は、開閉駆動装置を有したパワースライドドアであってもよく、手動式のものであってもよい。
1…車両、2…車体、2a…側面、3…ドア開口部、5…スライドドア、5s…内側面、10…ガイドレール、11…第1の車体側ガイドレール、12…第2の車体側ガイドレール、13…ドア側ガイドレール、13f…前端部、15…ガイドローラ、20…ガイドローラユニット、21…第1のドア側ガイドローラユニット、22…第2のドア側ガイドローラユニット、23…車体側ガイドローラユニット、30…スライドドア装置、50…支持ブラケット、51…支持アーム(支持部材、伸縮機構及び固定機構)、51a…先端部、51b…基端部、51s…上面、52…ローラ保持部(保持部材、伸縮機構及び固定機構)、52b…基端部、54…締結部、55…連結部、56…後方壁面部、57…連結部、58…軸状部材、61…ボルト(第2の螺子部材、伸縮機構及び固定機構)、61a…螺子軸、61b…頭部(挟圧部)、64…開放端、70…長孔(伸縮機構及び固定機構)、71…螺子孔(第1の螺子部材、伸縮機構及び固定機構)、80…ガイドレール、81…センターレール、82…アッパレール、83…ロアレール、85…ガイドローラ、90…ガイドローラユニット、91〜93…第1〜第3のガイドローラユニット、100…スライドドア装置、102…車体、105…スライドドア、D…長さ、L,L0,L1…突出長さ、M…直線、N1〜N3…回動軸、X1〜X3…第1〜第3の支持点。
Claims (6)
- 車体の側面に設けられたドア開口部の後方に設けられる第1の車体側ガイドレールと、
前記ドア開口部を開閉するスライドドアに支持された状態で前記第1の車体側ガイドレールに連結される第1のドア側ガイドローラユニットと、
前記ドア開口部の下縁部に設けられる第2の車体側ガイドレールと、
前記スライドドアに支持された状態で前記第2の車体側ガイドレールに連結される第2のドア側ガイドローラユニットと、
前記スライドドアに設けられて前記第1の車体側ガイドレールよりも下方に配置されるドア側ガイドレールと、
前記車体に支持された状態で前記ドア側ガイドレールに連結される車体側ガイドローラユニットと、
前記車体側からスライドドア側に突出する前記車体側ガイドローラユニットの突出長さを調整可能とする伸縮機構と、
前記突出長さを固定する固定機構と、を備える車両用スライドドア装置。 - 請求項1に記載の車両用スライドドア装置において、
前記車体側ガイドローラユニットは、
前記車体に支持される支持部材と、
前記ドア側ガイドレール内に配置されるガイドローラを保持する保持部材と、
前記支持部材及び保持部材の一方側に設けられた長孔と、
前記支持部材及び保持部材の他方側に設けられた第1の螺子部材と、
前記支持部材及び保持部材の他方側との間に前記支持部材及び保持部材の一方側を挟む位置に配置される挟圧部を有して前記第1の螺子部材に螺合する第2の螺子部材と、
を備えるとともに、
前記第1の螺子部材及び第2の螺子部材の何れか一方が、前記長孔を挿通する螺子軸を備えること、を特徴とする車両用スライドドア装置。 - 請求項2に記載の車両用スライドドア装置において、
前記支持部材及び保持部材の他方側には、前記長孔を挿通するボルトの螺子軸に螺合する螺子孔が設けられること、を特徴とする車両用スライドドア装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の車両用スライドドア装置において、
前記長孔が設けられた前記支持部材及び保持部材の一方側が、前記第1の螺子部材が設けられた前記支持部材及び保持部材の他方側に対して上側に配置されること、
を特徴とする車両用スライドドア装置。 - 請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の車両用スライドドア装置において、
前記車体側ガイドローラユニットは、同一方向に延設された複数の前記長孔を有すること、を特徴とする車両用スライドドア装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用スライドドア装置において、
前記車体側ガイドローラユニットは、先端部にガイドローラを有して回動可能に前記車体に支持されるものであって、
前記ドア側ガイドレールは、前記車体側ガイドローラユニットの回動に伴い車両前後方向に移動する前記ガイドローラを、開放端として構成された前端部を介して前記ドア側ガイドレール内に挿脱させることが可能であること、
を特徴とする車両用スライドドア装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015218961A JP2017087910A (ja) | 2015-11-06 | 2015-11-06 | 車両用スライドドア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015218961A JP2017087910A (ja) | 2015-11-06 | 2015-11-06 | 車両用スライドドア装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017087910A true JP2017087910A (ja) | 2017-05-25 |
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ID=58767325
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JP2015218961A Pending JP2017087910A (ja) | 2015-11-06 | 2015-11-06 | 車両用スライドドア装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2017087910A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210028473A (ko) * | 2019-09-04 | 2021-03-12 | 김현수 | 차량용 슬라이딩 도어의 센터 롤러 유닛 |
-
2015
- 2015-11-06 JP JP2015218961A patent/JP2017087910A/ja active Pending
Cited By (2)
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KR20210028473A (ko) * | 2019-09-04 | 2021-03-12 | 김현수 | 차량용 슬라이딩 도어의 센터 롤러 유닛 |
KR102292805B1 (ko) * | 2019-09-04 | 2021-08-25 | 김현수 | 차량용 슬라이딩 도어의 센터 롤러 유닛 |
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