JP6537030B1 - ランフラットタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ランフラット走行時の耐久性能を向上させたランフラットタイヤを提供する。
【解決手段】ランフラットタイヤのサイドウォールの表面部に凹凸部を設け、サイドウォール補強層を、100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が320以上、100℃における損失正接100℃tanδが0.06以下とし、サイドウォールを、60℃における損失正接60℃tanδが0.17以下、|60℃tanδ−75℃tanδ|が0.05未満とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、サイドウォール補強層を備えるランフラットタイヤに関する。
近年、サイドウォールの内側にサイドウォール補強層(支持層)を備えたサイド補強型のランフラットタイヤが開発され、普及しつつある。このサイドウォール補強層には、高硬度な架橋ゴムが用いられており、パンクによって内圧が低下すると、サイドウォール補強層によって荷重が支えられ、パンク状態でのタイヤの撓みを抑制するように構成されているため、パンク状態でも、ある程度の距離の走行が可能である。
しかしながら、パンク走行(ランフラット走行)時においては、サイドウォール補強層に径方向の変形が集中して、サイドウォール補強層が非常に高温に達するため、タイヤの高温耐久性が求められる。
そこで、このようなランフラット走行時における温度の上昇を低減させるために、放熱を促進させる種々の技術が提案されている。
例えば、サイドウォールの表面に溝を設けることによって、サイドウォールの大気との接触面積を大きくして、放熱の促進を図る技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、サイド部に突起を設けることでタイヤの周りに乱気流を発生させこの乱気流により放熱を促進する技術(例えば特許文献2参照)およびサイドウォール表面に多数のディンプルを形成することにより乱気流を発生させる技術(例えば特許文献3参照)が開示されている。
特開2007−50854号公報 特開2016−20187号公報 特開2011−37372号公報
しかしながら、従来技術では、タイヤの構造による放熱性の検討が中心であり、材料面での検討が十分とは言えなかった。
そこで、材料面での検討を行うことで、本発明は、ランフラット走行時の耐久性能を向上させたランフラットタイヤを提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題の解決について鋭意検討を行い、以下に記載する発明により上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
請求項1に記載の発明は、
サイドウォールの内側にサイドウォール補強層を備えるランフラットタイヤであって、
前記サイドウォールの表面部に凹凸部を有し、
前記サイドウォール補強層は、
100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が320以上であると共に、
100℃における損失正接100℃tanδが0.06以下であり、
前記サイドウォールは、
60℃における損失正接60℃tanδが0.17以下であると共に、
60℃における損失正接60℃tanδと、75℃における損失正接75℃tanδとの差|60℃tanδ−75℃tanδ|が0.05未満である
ことを特徴とするランフラットタイヤである。
請求項2に記載の発明は、
サイドウォールの内側にサイドウォール補強層を備えるランフラットタイヤであって、
前記サイドウォールの表面部に凹凸部を有し、
前記サイドウォール補強層は、
100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が320以上であると共に、
100℃における損失正接100℃tanδが0.06以下であり、
前記サイドウォールは、
60℃における損失正接60℃tanδが0.17以下であり、
さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの75℃における損失正接75℃tanδとの差|100℃tanδ−75℃tanδ|が0.1未満であることを特徴とするランフラットタイヤである。
請求項3に記載の発明は、
サイドウォールの内側にサイドウォール補強層を備えるランフラットタイヤであって、
前記サイドウォールの表面部に凹凸部を有し、
前記サイドウォール補強層は、
100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が320以上であると共に、
100℃における損失正接100℃tanδが0.06以下であり、
前記サイドウォールは、
60℃における損失正接60℃tanδが0.17以下であり、
さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの60℃における損失正接60℃tanδとの差|100℃tanδ−60℃tanδ|が0.15未満であることを特徴とするランフラットタイヤである。
請求項4に記載の発明は、
さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの75℃における損失正接75℃tanδとの差|100℃tanδ−75℃tanδ|が0.1未満であることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のランフラットタイヤである。
請求項5に記載の発明は、
さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの60℃における損失正接60℃tanδとの差|100℃tanδ−60℃tanδ|が0.15未満であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のランフラットタイヤである。
請求項6に記載の発明は、
さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの75℃における損失正接75℃tanδとの差|100℃tanδ−75℃tanδ|が0.1未満であり、
前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの60℃における損失正接60℃tanδとの差|100℃tanδ−60℃tanδ|が0.15未満であることを特徴とする請求項1に記載のランフラットタイヤである。
請求項7に記載の発明は、
前記サイドウォール補強層の100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が、350以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のランフラットタイヤである。
請求項8に記載の発明は、
前記サイドウォール補強層の100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が、400以上であることを特徴とする請求項7に記載のランフラットタイヤである。
請求項9に記載の発明は、
前記サイドウォール補強層の100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が、700以上であることを特徴とする請求項8に記載のランフラットタイヤである。
請求項10に記載の発明は、
前記サイドウォール補強層の100℃tanδが、0.055以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のランフラットタイヤである。
請求項11に記載の発明は、
前記サイドウォール補強層の100℃tanδが、0.05以下であることを特徴とする請求項10に記載のランフラットタイヤである。
請求項12に記載の発明は、
前記サイドウォールの60℃tanδが、0.16以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のランフラットタイヤである。
請求項13に記載の発明は、
前記サイドウォールの60℃tanδが、0.15以下であることを特徴とする請求項12に記載のランフラットタイヤである。
請求項14に記載の発明は、
前記サイドウォールの60℃tanδが、0.1以下であることを特徴とする請求項13に記載のランフラットタイヤである。
請求項15に記載の発明は、
前記凹凸部は、幅が1mm以上8mm以下かつ凹部に対する高さが0.3mm以上2.5mm以下の凸部が、6mm以上35mm以下のピッチで形成された凹凸部であることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載のランフラットタイヤである。
本発明によれば、ランフラット走行時の耐久性能を向上させたランフラットタイヤを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るランフラットタイヤの一部を示す断面図である。 凹凸部の形態の一例を模式的に示す斜視図である。 凹凸部の形態の他の一例を模式的に示す斜視図である。 凹凸部の断面形状を模式的に示す図である。
[1]本発明の完成に至る経緯
前記したように、従来のランフラットタイヤでは、ランフラット走行時、サイドウォール(以下、「SW」ともいう)部が高温になるので、高温耐久性の向上が求められている。
そこで、本発明者は、SWの表面部に凹凸部を形成したランフラットタイヤについてランフラット走行時の温度上昇の状況を詳細に調査した。具体的には外気温20℃において時速60kmでランフラット走行を行い、サイドウォール補強層(以下、「SW補強層」ともいう)、SWの凸部と凹部の表面温度を調べた。
その結果、SW補強層の温度が100℃付近に達し、そのときの凸部の温度が約60℃付近であり、凹部の温度が約75℃付近であることが判明した。即ち、SW補強層とSW表面には予想以上に大きな温度差が存在しており、また、凸部と凹部との間にも大きな温度差が存在することが判明した。
本発明者は、上記の結果に基づき、種々の実験と検討を行った結果、ランフラット走行時の耐久性能を向上させるためには、従来のSWの放熱を促進する技術に加えて、SW補強層の引張特性(破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%))を向上させる技術を適用し、さらに、SW補強層、SW表面部における凸部と凹部との間の温度差に応じて、ランフラット走行時の各部分の温度における損失正接tanδを調整することに思い至った。そして、実験の結果、本発明を完成するに至った。
本発明は、上記の考えに基づいてなされたものであり、以下、実施の形態に基づいて具体的に説明する。
[2]本発明の実施の形態
1.本実施の形態における特徴的な構成
はじめに、本実施の形態に係るランフラットタイヤの特徴的な構成について説明し、その後、その他の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るランフラットタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)の一部を示す断面図である。タイヤ2は、トレッド4、ウイング6、サイドウォール(以下、「SW」ともいう)8、クリンチ部10、ビード12、カーカス14、サイドウォール補強層(以下、「SW補強層」ともいう)16、ベルト18、バンド20、インナーライナー22及びチェーファー24を備えている。そして、本実施の形態においては、SW8の表面部に、凹凸部66を有している。
(1)凹凸部
SW8の表面部には、凹凸部66が形成されている。本実施の形態では、SW8におけるSW補強層16のタイヤ軸方向外側の表面部に、凹凸部66が形成される。このように凹凸部を形成することによって走行時にSW8の表面を冷却することができる。これにより、ランフラット走行時のSW8の温度上昇を抑制し、耐久性を向上させることができる。ここで、凹凸部66は特許文献2のような突起が形成されてもよいし、特許文献3のようなディンプルが形成されてもよい。すなわち、凹凸部66に突起が形成される場合は、突起が形成されないSW8表面部が凹部、当該突起が凸部に相当し、凹凸部66にディンプルが形成される場合はディンプルが形成されないSW8表面部が凸部、ディンプルが凹部に相当する。
なお、凹凸部66は、タイヤ半径方向内縁部分から外縁部分に亘ってSW8の全面に形成されていてもよく、また、タイヤ半径方向内縁部分から外縁部分の間の一部分にタイヤの周方向に沿って設けられていてもよい。
図2A、図2Bは、それぞれ、本実施の形態に係るランフラットタイヤのSW表面部における凹凸部の一形態を模式的に示す斜視図である。凹凸部66は、凸部66a、凹部66bがタイヤ周方向に交互に並ぶように形成されている。凹凸部66の形状は特に限定されず、例えば、図2Aに示すような円形や、図2Bに示すようなタイヤ周方向に平行な矩形などの四角形が用いられる。なお、X−Xは、タイヤ周方向を示す仮想的な線である。
図3は、図2A、2BのX−Xを通りSW8表面に垂直な面で凹凸部66を切断したときに当該面に垂直な方向に凹凸部66を見た断面図である。図3においてwは凸部66aの幅(X−X方向の長さ)であり、hは高さ(凹部表面を基準とする前記垂直な面方向の長さ)である。またpは凸部66aのピッチ(X−X方向に隣接する2つの凸部66a同士の最近接距離と、当該隣接する2つの凸部66aの各幅の1/2の値との和)である。本実施の形態においては、凸部66aの高さhが0.3mm以上2.5mm以下、幅wが1mm以上8mm以下であって、ピッチpは6mm以上35mm以下であることが好ましい。これにより、走行時にSW8をより効果的に冷却することができる。凸部66aは前記h、w、pの範囲を満たしていれば形状や配置に制限は無く、例えばhの異なる凸部66aをX−X方向に交互に配置してもよい。なお、凹部66bのタイヤ径方向長さは、例えば、5mm〜50mmである。
また、図示していないけれども、前記のとおり、凸部66aは、一定の高さの複数の突起によって形成され、突起で挟まれた部分が凹部66bを形成していてもよい。この場合、複数の突起は、例えばタイヤ半径方向に放射状に伸びており、タイヤ周方向に等間隔で配置されていてもよいし、長手方向がタイヤの径方向に対して所定の角度で傾斜しており、互いに平行で且つタイヤ周方向に等間隔で配置されていてもよい。
なお、凸部66aが突起によって形成されている場合であっても、前記で規定したh、w、pの範囲を満たしていれば形状や配置に制限は無い。凸部66aが突起によって形成される場合も、断面図は図3のようになる。なお、突起のタイヤ径方向長さは、例えば、5mm〜50mmである。
(2)SWおよびSW補強層の温度特性
図1に示すように、SW補強層16は、SW8の軸方向内側に位置しており、カーカス14とインナーライナー22とに挟まれている。SW補強層16は、高硬度な架橋ゴム組成物や樹脂組成物からなる。タイヤ2がパンクしたとき、SW8と共にSW補強層16が荷重を支える。このSW補強層16の存在により、パンク状態であっても、タイヤ2はある程度の距離を走行することができる。
(a)サイドウォール補強層
本実施の形態において、SW補強層16は、以下の特徴を有する。
(イ)TB×EB
100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)は320以上である。ランフラット走行の場合、SW補強層16に大きな荷重が加わるため、SW8を効果的に冷却した場合でもSW補強層16の温度は、例えば80〜120℃に達する。本実施の形態では100℃におけるTB×EBを大きくして高温に対する耐性を向上させたため、耐久性が向上して、走行距離を伸ばすことができる。
また、このSW補強層16の100℃におけるTB×EBは、さらに大きいことが好ましく、具体的には、350以上、400以上、700以上、1000以上と大きくすることにより、高温における耐引張特性がさらに向上して、耐久性がより向上する。
(ロ)100℃tanδ
また、SW補強層16は、100℃tanδが0.06以下である。この結果、ランフラット走行性能向上にとって障害となっている走行時の発熱が抑制されるため、耐久性が向上して、走行距離を伸ばすことができる。
なお、SW補強層16の100℃tanδは、さらに小さいことが好ましく、具体的には、0.055以下、0.05以下、0.04以下と小さくなるにつれて、発熱をより一層抑制することができるため、より耐久性が向上する。
(b)SW
そして、SW8は、60℃tanδが0.17以下である。これにより、ランフラット走行時、SW8の発熱が抑制されると共に、内側に配置されたSW補強層16の放熱が促進される。この結果、SW8、SW補強層16双方の温度上昇が抑制されるため、耐久性が向上して、走行距離を伸ばすことができる。
なお、このSWの60℃tanδは、さらに小さいことが好ましく、具体的には、0.16以下、0.15以下、0.1以下、0.08以下と小さくなるにつれて、発熱ひいてはSW8、SW補強層16双方の温度上昇がさらに抑制される。
(c)SWおよびSW補強層におけるtanδの組み合わせ
前記したように、本発明完成前の検討段階において、SW補強層16の温度が100℃付近のとき、SW8の表面では、凸部66aの温度が約60℃付近、凹部66bの温度が約75℃付近となり、SW補強層16とSW8の表面の凸部66a、凹部66bとの間には、互いに、大きな温度差が存在していることが確認された。
このため、本実施の形態においては、SW補強層16における100℃tanδ、SW8の表面の凸部66aにおける60℃tanδ、SW8の表面の凹部66bにおける75℃tanδとの間で、以下の関係を満足するように設定して、SW8を効率的に冷却して温度上昇をより効果的に抑制する。
(イ)60℃tanδと75℃tanδ
まず、SW8の60℃tanδと、75℃tanδとの差|60℃tanδ−75℃tanδ|を0.05未満とする。この値は、0.04以下が好ましく、0.03以下がより好ましく、0.02以下がさらに好ましい。
|60℃tanδ−75℃tanδ|を0.05未満に設定することでランフラット走行時の耐久性を向上することができる。そのメカニズムとしては、従来技術では凸部66aおよび凹部66bには温度差が生じやすいため、60℃tanδの値と75℃tanδの値との差を小さくすることで、熱伝導性および放熱性を効率化できているのではないかと推測される。
(ロ)SW補強層の100℃tanδとSWの75℃tanδ
本実施の形態においては、SW補強層の100℃tanδを0.06以下に設定している。そして、SW補強層16の100℃tanδとSW8の75℃tanδとの差|SW補強層の100℃tanδ−SWの75℃tanδ|を0.1未満とする。この値は、0.08以下が好ましく、0.06以下がより好ましく、0.03以下がさらに好ましい。これにより、ランフラット走行時の耐久性を向上することができる。そのメカニズムとしては、従来技術ではSWの凹部66bおよびSW補強層16には温度差が生じやすいため、SW補強層16の100℃tanδの値とSW8の75℃tanδの値との差を小さくすることで、熱伝導性および放熱性を効率化できているのではないかと推測される。
(ハ)SW補強層の100℃tanδとSWの60℃tanδ
次に、SW補強層16の100℃tanδとSW8の凸部66aの60℃との差|SW補強層100℃tanδ−SWの60℃tanδ|を0.15未満とする。この値は、0.12以下が好ましく、0.09以下がより好ましく、0.05以下がさらに好ましい。これにより、ランフラット走行時の耐久性を向上することができる。そのメカニズムとしては、従来技術ではSWの凸部66aおよびSW補強層16には温度差が生じやすいため、SW補強層16の100℃tanδの値とSW8の60℃tanδの値との差を小さくすることで、熱伝導性および放熱性を効率化できているのではないかと推測される。
(ニ)各tanδの組み合わせ
上記(イ)から(ハ)に示したSW補強層16の100℃tanδと、SW8の60℃tanδおよび75℃tanδとの関係は、全てを満足している必要はないが、全てを満足している場合、SW補強層16で発生した熱が凸部66a、および凹部66bの双方を介して効果的に放熱されるため、放熱機能がより改善される。
(3)SWおよびSW補強層を構成するゴム組成物
本実施の形態では、上記の特性を有するSW、SW補強層16は、例えば天然ゴム(NR)およびブタジエンゴム(BR)などのゴム成分を含むゴム組成物により形成される。別の形態としては、樹脂組成物であってもよい。
NRとしては、とくに制限はなく、通常ゴム工業で使用されるものを使用することができ、具体的には、RSS♯3、TSR20などが挙げられる。
ゴム成分におけるNRの含有率は、破断強度に優れる、加工性に優れるため、補強ゴム層のシート加工が容易であり、穴開き、ビッツ、分散不良が生じないという点から、20質量%以上が好ましく、25質量%以上がより好ましく、30質量%以上がさらに好ましい。また、ゴム成分中のNRの含有率は、耐亀裂成長性に優れ、硬度を向上させることができるという点から、70質量%以下が好ましく、65質量%以下がより好ましく、60質量%以下がさらに好ましい。
BRとしては、通常のBR、高シス含有量のブタジエンゴム(ハイシスBR)、変性ブ
タジエンゴム(変性BR)、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶を含むブタ
ジエンゴム(SPB含有BR)が挙げられる。
ジエン系ゴム成分におけるBRの含有率は、耐亀裂成長性が向上するという点から、20質量%以上が好ましく、30質量%以上がより好ましく、40質量%以上がさらに好ましい。また、ジエン系ゴム成分中のBRの含有率は、酸化亜鉛を充分に分散させることができる点、シート生地の平坦性、穴開きなし性に優れるという点から、85質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましく、70質量%以下がさらに好ましい。
BRにおけるハイシスBRとは、得られたゴムのブタジエン部分に対するシス1,4−結合の含有率が90%以上のBRをいう。
ハイシスBRとしては、市販のハイシスBRを用いることができ、例えば、宇部興産(株)製のBR130B、BR150Bなどのハイシス含有量のBR(ハイシスBR)などを好適に使用することができる。
BRにおけるSPB含有BRは、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶が、単にBR中に結晶を分散させたものではなく、BRと化学結合したうえで分散していることが好ましい。前記結晶がゴム成分と化学結合したうえで分散することにより、クラックの発生および伝播が抑制される傾向がある。
また、BR中に含有する1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶は充分な硬さを有するため、架橋密度が少なくても充分な複素弾性率を得ることができる。
1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の融点は180℃以上であることが好ましく、190℃以上であることがより好ましい。融点が180℃未満では、プレスにおけるタイヤの加硫中に結晶が溶融し、硬度が低下する傾向がある。また、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の融点は220℃以下であることが好ましく、210℃以下であることがより好ましい。融点が220℃をこえると、BRの分子量が大きくなるため、ゴム組成物中において分散性が悪化する傾向がある。
SPB含有BR中において、沸騰n−ヘキサン不溶物の含有量は、2.5質量%以上であることが好ましく、8質量%以上であることがより好ましい。含有量が2.5質量%未満では、ゴム組成物の充分な硬度が得られない傾向がある。また、沸騰n−ヘキサン不溶物の含有量は22質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましく、18質量%以下であることがさらに好ましい。含有量が22質量%をこえると、BR自体の粘度が高く、ゴム組成物中におけるBRおよびフィラーの分散性が悪化する傾向がある。ここで、沸騰n−ヘキサン不溶物とは、SPB含有BR中における1,2−シンジオタクチックポリブタジエンを示す。
SPB含有BR中において、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の含有量
は、好ましくは2.5質量%以上、より好ましくは10質量%以上である。含有量が2.5質量%未満では、硬度が不充分となる恐れがある。また、BR中において、1,2−シンジオタクチックポリブタジエン結晶の含有量は好ましくは20質量%以下、より好ましくは18質量%以下である。含有量は20質量%をこえると、BRがゴム組成物中に分散し難く、加工性が悪化する恐れがある。
また、ゴム組成物の硬度(Hs)、リバージョン性、耐候性の向上のために、ジエン系
ゴム成分として、さらに、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)
またはエチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム(EPDM)を含有してもよい。
SBR、IIRまたはEPDMを含有する場合、その含有量は、ゴム組成物の硬度(Hs)、リバージョン性、耐候性の効果が発現するという点から、ジエン系ゴム100質量部に対して、10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましく、20質量%以上がさらに好ましい。また、SBR、IIRまたはEPDMの含有量は、破断強度、加工性において優れるという点から、ジエン系ゴム100質量部に対して、40質量%以下が好ましく、35質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。
SW用およびSW補強層用のゴム組成物は、補強用充填剤として、例えばシリカやカーボンブラックを含有する。
カーボンブラックの含有量は、充分な硬度が得られる点、紫外線吸収やオゾン吸収などの耐候性において優れるという点から、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、5質量
部以上が好ましく、7質量部以上がより好ましく、15質量部以上がさらに好ましい。ま
た、カーボンブラックの含有量は、充分な破断強度が得られる点、低発熱性において優れ
るという点から、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、90質量部以下が好ましく、
80質量部以下がより好ましく、70質量部以下がさらに好ましい。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、25〜200m/gが好ましい。カーボンブラックとしては、例えば、N220、N330、N351、N550、N660などのカーボンブラックを使用できる。
シリカとしては、とくに制限はないが、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(無水ケイ酸)などがあげられ、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカを含有する場合、その含有量は、破断強度の向上および低発熱性の向上の点から、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、5質量部以上が好ましく、7質量部以上がより好ましく、9質量部以上がさらに好ましい。また、シリカの含有量は、充分な破断強度が得られる点、低発熱性において優れるという点から、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、90質量部以下が好ましく、80質量部以下がより好ましく、70質量部以下がさらに好ましい。
シリカのNSAは、ゴム組成物の破断強度が向上する点で、40m/g以上が好ましく、45m/g以上がより好ましい。また、シリカのNSAは、低発熱性が向上する点で、250m/g以下が好ましく、200m/g以下がより好ましい。
一般的に、充填剤としてさらにシリカを用いた場合、シリカとともに、シランカップリング剤が配合される。シランカップリング剤としては、通常のものを使用できる。
本実施形態に係るSW用ゴム組成物およびSW補強層用ゴム組成物には、前記ゴム成分、シリカやカーボンブラックなどの補強用充填剤以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、酸化亜鉛、老化防止剤、脂肪酸、オイル、硫黄、加硫促進剤、有機架橋剤などを必要に応じて通常使用される量を含むことができる。
酸化亜鉛としては、従来公知のものを使用でき、例えば、三井金属鉱業(株)、東邦亜鉛(株)、ハクスイテック(株)、正同化学工業(株)、堺化学工業(株)等の製品を使用できる。
酸化亜鉛の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。
老化防止剤としては特に限定されず、例えば、フェニル−α−ナフチルアミン等のナフチルアミン系老化防止剤;オクチル化ジフェニルアミン、4,4’−ビス(α,α’−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン等のジフェニルアミン系老化防止剤;N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン等のp−フェニレンジアミン系老化防止剤;2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合物等のキノリン系老化防止剤;2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノール等のモノフェノール系老化防止剤;テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン等のビス、トリス、ポリフェノール系老化防止剤などが挙げられる。市販品としては、精工化学(株)、住友化学(株)、大内新興化学工業(株)、フレクシス社等の製品を使用できる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
老化防止剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.3質量部以上、より好ましくは1質量部以上である。また、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下、更に好ましくは10質量部以下である。
脂肪酸としてはステアリン酸を使用でき、例えば、日油(株)、NOF社、花王(株)、富士フイルム和光純薬(株)、千葉脂肪酸(株)等の製品を使用できる。
脂肪酸の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。
オイルとしては、例えば、パラフィン系、アロマ系、ナフテン系プロセスオイルなどのプロセスオイルが挙げられる。
硫黄(硫黄加硫剤)としては、ゴム工業において一般的に用いられる粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄、可溶性硫黄などが挙げられる。市販品としては、鶴見化学工業(株)、軽井沢硫黄(株)、四国化成工業(株)、フレクシス社、日本乾溜工業(株)、細井化学工業(株)等の製品を使用できる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ゴム成分100質量部に対する前記硫黄(硫黄加硫剤)の含有量は、好ましくは0.3質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは1.0質量部以上である。また、好ましくは20質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。
加硫促進剤としては、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド(DM(2,2’−ジベンゾチアゾリルジスルフィド))、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド等のチアゾール系加硫促進剤;テトラメチルチウラムジスルフィド(TMTD)、テトラベンジルチウラムジスルフィド(TBzTD)、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド(TOT−N)等のチウラム系加硫促進剤;N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド等のスルフェンアミド系加硫促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、加硫特性等の観点から、好ましくは0.5質量部以上、より好ましくは1.0質量部以上である。また、上記含有量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。
本実施形態に係るSW補強層用ゴム組成物は、100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が320以上、100℃における損失正接100℃tanδが0.06以下であるという物性を有する。この物性を達成するために、有機架橋剤を配合することが好ましい。有機架橋剤としては公知のものを使用でき、0.1質量部以上20質量部以下の範囲で使用するが好ましい。これにより、TBとEBとの積の値を向上しつつ、tanδの値を小さくすることができる。また、SW補強層用ゴム組成物やSW用ゴム組成物の充填剤量を少なくしたり、充填剤の粒径を大きくしたりすることで、tanδの値を小さくすることもできる。さらに、ガラス転移温度の低いゴム(例えばBR)を多く配合することで、ゴム組成物全体のガラス転移温度を低温側にシフトさせ、高温領域でのtanδの値の変動を小さくすることもできる。
2.その他の構成
次に、本発明のランフラットタイヤに係るその他の構成について説明する。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面26を形成する。トレッド面26には、溝28が刻まれている。この溝28により、トレッドパターンが形成されている。本実施の形態では一般的に主溝と呼ばれる溝28が周方向に4つ形成される。トレッド4は、キャップ層30とベース層32とを有している。各層は、例えば架橋ゴムからなる。キャップ層30は、ベース層32の半径方向外側に位置している。キャップ層30は、ベース層32に積層されている。Eqは赤道面である。
サイドウォール8は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイド
ウォール8は、例えば架橋ゴムからなる。サイドウォール8は、カーカス14の外傷を防止する。サイドウォール8は、リブ34を備えている。リブ34は、軸方向外側に向かって突出している。
クリンチ部10は、サイドウォール8の半径方向略内側に位置している。クリンチ部10は、軸方向において、ビード12及びカーカス14よりも外側に位置している。クリンチ部10は、リムのフランジ36と当接している。
ビード12は、サイドウォール8の半径方向内側に位置している。ビード12は、コア38と、このコア38から半径方向外向きに延びるエイペックス40とを備えている。コア38はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス40は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス40は、例えば高硬度な架橋ゴムからなる。
図1において矢印Haで示されているのは、基準線BLからのエイペックス40の高さ
である。この基準線BLは、コア38の、半径方向における最も内側地点を通過する。こ
の基準線BLは、軸方向に延びる。タイヤ2の高さHに対するエイペックス40の高さH
aの比(Ha/H)は、0.1以上0.7以下が好ましい。比(Ha/H)が0.1以上
であるエイペックス40は、パンク状態において車重を支持しうる。このエイペックス4
0は、パンク状態でのタイヤ2の耐久性に寄与する。この観点から、比(Ha/H)は0
.2以上がより好ましい。比(Ha/H)が0.7以下であるタイヤ2は、乗り心地性に
優れる。この観点から、比(Ha/H)は0.6以下がより好ましい。
カーカス14は、カーカスプライ42からなる。カーカスプライ42は、両側のビード
12の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール8に沿っている。カーカス
プライ42は、コア38の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。こ
の折り返しにより、カーカスプライ42には、主部44と折り返し部46とが形成されて
いる。折り返し部46の端48は、ベルト18の直下にまで至っている。換言すれば、折
り返し部46はベルト18とオーバーラップしている。このカーカス14は、いわゆる「
超ハイターンアップ構造」を有する。超ハイターンアップ構造を有するカーカス14は、
パンク状態におけるタイヤ2の耐久性に寄与する。このカーカス14は、パンク状態での
耐久性に寄与する。
カーカスプライ42は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コー
ドが赤道面に対してなす角度の絶対値は、45°から90°、さらには75°から90°
である。換言すれば、このカーカス14はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維か
らなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、
ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
カーカス14のうち、SW補強層16とオーバーラップしている部分は、インナーライナー22と離れている。換言すれば、SW補強層16の存在により、カーカス14は湾曲している。パンク状態のとき、SW補強層16には圧縮荷重がかかり、カーカス14のうちSW補強層16と近接している領域には引張り荷重がかかる。SW補強層16はゴム塊なので、圧縮荷重に十分に耐えうる。カーカス14のコードは、引張り荷重に十分に耐えうる。SW補強層16とカーカスコードとにより、パンク状態でのタイヤ2の縦撓みが抑制される。縦撓みが抑制されたタイヤ2は、パンク状態での操縦安定性に優れる。
パンク状態での縦歪みの抑制の観点から、SW補強層16の硬度は60以上が好ましく、65以上がより好ましい。通常状態(タイヤ2に正規内圧が負荷された状態)の乗り心地性の観点から、硬度は90以下が好ましく、80以下がより好ましい。硬度は、「JIS K6253」の規定に準じ、タイプAのデュロメータによって測定される。図1に示された断面にこのデュロメータが押し付けられ、硬度が測定される。測定は、23℃の温度下でなされる。
SW補強層16の下端50は、エイペックス40の上端52よりも、半径方向において内側に位置している。換言すれば、SW補強層16はエイペックス40とオーバーラップしている。図1において矢印L1で示されているのは、SW補強層16の下端50とエイペックス40の上端52との半径方向距離である。距離L1は、5mm以上50mm以下が好ましい。距離L1がこの範囲であるタイヤ2では、均一な剛性分布が得られる。距離L1は10mm以上がより好ましい。距離L1は40mm以下がより好ましい。
SW補強層16の上端54は、ベルト18の端56よりも軸方向において内側に位置している。換言すれば、SW補強層16はベルト18とオーバーラップしている。図1において矢印L2で示されているのは、SW補強層16の上端54とベルト18の端56との軸方向距離である。距離L2は、2mm以上50mm以下が好ましい。距離L2がこの範囲であるタイヤ2では、均一な剛性分布が得られる。距離L2は5mm以上がより好ましい。距離L2は40mm以下がより好ましい。
なお、SW補強層16の形状は特に限定されず、例えば、半径方向において、内向きに先細りであり外向きにも先細りであり、三日月に類似の形状である。
パンク状態での縦歪みの抑制の観点から、SW補強層16の最大厚みは3mm以上が好ましく、4mm以上がより好ましく、7mm以上が特に好ましい。タイヤ2の軽量の観点から、最大厚みは、25mm以下が好ましく、20mm以下がより好ましい。
ベルト18は、カーカス14の半径方向外側に位置している。ベルト18は、カーカス
14と積層されている。ベルト18は、カーカス14を補強する。ベルト18は、内側層
58及び外側層60からなる。図1から明らかなように、内側層58の幅は、外側層60
の幅よりも若干大きい。図示されていないが、内側層58及び外側層60のそれぞれは、
並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。各コードは、赤道面に対して傾斜
している。傾斜角度の絶対値は、通常は10°以上35°以下である。内側層58のコー
ドの赤道面に対する傾斜方向は、外側層60のコードの赤道面に対する傾斜方向とは逆で
ある。コードの好ましい材質は、スチールである。コードに、有機繊維が用いられてもよ
い。ベルト18の軸方向幅は、タイヤ2の最大幅の0.85倍以上1.0倍以下が好まし
い。ベルト18が、3以上の層を備えてもよい。
バンド20は、ベルト18を覆っている。図示されていないが、このバンド20は、コ
ードとトッピングゴムとからなる。コードは、螺旋状に巻かれている。このバンド20は、いわゆるジョイントレス構造を有する。コードは、実質的に周方向に延びている。周方
向に対するコードの角度は、5°以下、さらには2°以下である。このコードによりベル
ト18が拘束されるので、ベルト18のリフティングが抑制される。コードは、有機繊維
からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維
、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
タイヤ2が、バンド20に代えて、ベルト18の端の近傍のみを覆うエッジバンドを備
えてもよい。タイヤ2が、バンド20と共に、エッジバンドを備えてもよい。
インナーライナー22は、架橋ゴムからなる。インナーライナー22には、空気遮蔽性
に優れたゴムが用いられている。インナーライナー22は、タイヤ2の内圧を保持する。
インナーライナー22は、軸方向において、SW補強層16の内側に位置している。インナーライナー22が、カーカス14とSW補強層16とに挟まれてもよい。
以上のようにして構成されるランフラットタイヤは、通常の方法で製造される。すなわち、各部材(トレッド、サイドウォール、サイドウォール補強層等)をゴム組成物によって形成し、それらをタイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成し、この未加硫タイヤを加硫機中で、例えば5分〜15分、120℃〜160℃で加熱加圧することにより、得ることができる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明する。
[1]実験1
実験1では、SW表面部に凹凸部を形成した場合のランフラット走行時の温度上昇の抑制によるランフラット走行性能の向上効果を調べた。SW補強層用、SW用にそれぞれ複数種類の配合のゴム組成物を用意した。使用した材料を下記に示す。
1.材料名
NR :TSR20
BR :日本ゼオン(株)製のNipol 1250H
CB1:キャボットジャパン(株)製のN550
CB2:キャボットジャパン(株)製のN220
CB3:東海カーボン(株)製のシーストV
ZnO:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸
オイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24
老化防止剤:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C
硫黄 :日本乾溜工業(株)製のセイミサルファー(二硫化炭素による不溶物60%以
上、オイル分10質量%含む不溶性硫黄)
加硫促進剤CBS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(化学名:N−シクロ
ヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)
有機架橋剤:フェノール系樹脂架橋剤、田岡化学工業(株)製のタッキロール V−2
00
SW補強層用ゴム組成物、SW用のゴム組成物の配合比を、それぞれ表1、表2に示す。
Figure 0006537030
Figure 0006537030
2.ランフラットタイヤの作製
SW補強層、SW用のゴム組成物として、それぞれ表1、表2に基づいて作製したゴム組成物R−1、S−1を用い、その他の部材(トレッド等)と組み合わせて未加硫タイヤを作製した後、加硫を行ってランフラットタイヤ(タイヤサイズ245/40R18)を作製した。SW8の表面部に凹凸部66を形成していないもの、および、凹凸部66を形成したものであって凸部66aの高さh、幅w、ピッチpの大きさが異なる2種類のタイヤを用意した。
3.評価
(1)引張試験
SW補強層用ゴム組成物を対象として、JIS K6251「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に準じて、加硫ゴムからなる3号ダンベル型試験片を用いて100℃において引張試験を実施し、試験片の破断時伸び(引張の伸び;EB(%))及び破断時の引張強度(引張破断強度;TB(MPa))を測定した。測定結果からTB×EBを算出した。試験片はタイヤのSW補強層から抽出可能である。試験結果を表3に示す。
(2)粘弾性試験
SW補強層用ゴム組成物およびSW用ゴム組成物を対象とし、SW補強層用ゴム組成物については100℃、SW用ゴム組成物については60℃、および75℃において、(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用いて、初期歪10%、動歪2%および周波数10Hzの条件下で損失正接tanδを測定した。測定用の試験片は、タイヤのSW補強層、SWからそれぞれ抽出可能である。試験結果を表4に示す。
(3)ランフラット走行試験
各供試タイヤを、バルブコアを取り去ったリム(18×8.5JJ)にリム組みし、デ
フレート状態でドラム試験機上を速度(80km/h)、縦荷重(4.14kN:正規荷
重の65%の荷重)、室温(38±2℃)の条件にて、タイヤが破壊するまで走行させた
。試験結果を表5に示す。結果は比較例1を100とする指数(ランフラット走行性能指数)により表示した。数値が大きいほど、耐久性能が良好であることを示している。
Figure 0006537030
Figure 0006537030
Figure 0006537030
表5に示すように凹凸部を形成させた実施例1、2は、比較例1よりランフラット指数が大きいことが確認された。これは、SW表面部に凹凸部を形成したこと、SW補強層を100℃TB×EBの大きなゴム組成物で形成したことに加えて、SW補強層の100℃tanδを0.06、SWの60℃tanδを0.17と小さくし、さらにSWの|60℃tanδ−75℃tanδ|を0.04と小さくしたことが相俟った結果である。
[2]実験2
次に各種のSW補強層およびSWとランフラット走行耐久性能との関係を調べた。そのために、表6に示すSW補強層用ゴム組成物および表7に示すSW用のゴム組成物を用意した。これらを用いて、表8に示すように、実施例のSW補強層用ゴム組成物を固定し、SW用ゴム組成物を変化させた。ランフラットタイヤの作製は実験1に準じ、SW表面部の凸部の高さhは1mm、幅wは4mm、ピッチpは15mmとした。表8において、ランフラット走行耐久性能は、比較例2を基準とする指数で示した。
Figure 0006537030
Figure 0006537030
Figure 0006537030
表8から、SWの|60℃tanδ−75℃tanδ|を0.05未満とした場合に、ランフラット走行性能が高いことが分かる。
[3]実験3
次に、表6に示すSW補強層用ゴム組成物および表7に示すSW用のゴム組成物を用いて、表9に示すように、実施例のSW用ゴム組成物を固定し、SW補強層用ゴム組成物を変化させた。ランフラットタイヤの作製は実験1、2に準じ、SW表面部の凸部の高さhは1.5mm、幅wは3mm、ピッチpは20mmとした。表9において、ランフラット走行耐久性能は、比較例3を基準とする指数で示した。
Figure 0006537030
表9から、|SW補強層の100℃tanδ−SWの60℃tanδ|を0.15未満とした場合に、ランフラット走行性能が高いことが分かる。
[3]実験4
次に、表6に示すSW補強層用ゴム組成物および表7に示すSW用のゴム組成物を用いて、表10に示すように、実施例のSW用ゴム組成物、SW補強層用ゴム組成物をそれぞれ変化させた。ランフラットタイヤの作製は実験1〜3に準じ、SW表面部の凸部の高さhは2mm、幅wは4mm、ピッチpは25mmとした。表10において、ランフラット走行耐久性能は、比較例4を基準とする指数で示した。
Figure 0006537030
表10から、|SW補強層の100℃tanδ−SWの75℃tanδ|を0.1未満とした場合に、ランフラット走行性能が高いことが分かる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
2 タイヤ
4 トレッド
6 ウイング
8 サイドウォール(SW)
10 クリンチ部
12 ビード
14 カーカス
16 SW補強層
18 ベルト
20 バンド
22 インナーライナー
24 チェーファー
26 トレッド面
28 溝
30 キャップ層
32 ベース層
34 リブ
36 フランジ
38 コア
40 エイペックス
42 カーカスプライ
44 主部
46 折り返し部
48 折り返し部の端
50 SW補強層の下端
52 エイペックスの上端
54 SW補強層の上端
56 ベルトの端
58 内側層
60 外側層
66 凹凸部
66a 凸部
66b 凹部
h 凸部の高さ
w 凸部の幅
p 凸部のピッチ
Eq 赤道面
BL 基準線
Ha 基準線BLからのエイペックスの高さ
H タイヤの高さ
L1、L2 距離

Claims (15)

  1. サイドウォールの内側にサイドウォール補強層を備えるランフラットタイヤであって、
    前記サイドウォールの表面部に凹凸部を有し、
    前記サイドウォール補強層は、
    100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が320以上であると共に、
    100℃における損失正接100℃tanδが0.06以下であり、
    前記サイドウォールは、
    60℃における損失正接60℃tanδが0.17以下であると共に、
    60℃における損失正接60℃tanδと、75℃における損失正接75℃tanδとの差|60℃tanδ−75℃tanδ|が0.05未満である
    ことを特徴とするランフラットタイヤ。
  2. サイドウォールの内側にサイドウォール補強層を備えるランフラットタイヤであって、
    前記サイドウォールの表面部に凹凸部を有し、
    前記サイドウォール補強層は、
    100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が320以上であると共に、
    100℃における損失正接100℃tanδが0.06以下であり、
    前記サイドウォールは、
    60℃における損失正接60℃tanδが0.17以下であり、
    さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの75℃における損失正接75℃tanδとの差|100℃tanδ−75℃tanδ|が0.1未満であることを特徴とするランフラットタイヤ。
  3. サイドウォールの内側にサイドウォール補強層を備えるランフラットタイヤであって、
    前記サイドウォールの表面部に凹凸部を有し、
    前記サイドウォール補強層は、
    100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が320以上であると共に、
    100℃における損失正接100℃tanδが0.06以下であり、
    前記サイドウォールは、
    60℃における損失正接60℃tanδが0.17以下であり、
    さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの60℃における損失正接60℃tanδとの差|100℃tanδ−60℃tanδ|が0.15未満であることを特徴とするランフラットタイヤ。
  4. さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの75℃における損失正接75℃tanδとの差|100℃tanδ−75℃tanδ|が0.1未満であることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のランフラットタイヤ。
  5. さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの60℃における損失正接60℃tanδとの差|100℃tanδ−60℃tanδ|が0.15未満であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のランフラットタイヤ。
  6. さらに、前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの75℃における損失正接75℃tanδとの差|100℃tanδ−75℃tanδ|が0.1未満であり、
    前記サイドウォール補強層の100℃における損失正接100℃tanδと、前記サイドウォールの60℃における損失正接60℃tanδとの差|100℃tanδ−60℃tanδ|が0.15未満であることを特徴とする請求項1に記載のランフラットタイヤ。
  7. 前記サイドウォール補強層の100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が、350以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のランフラットタイヤ。
  8. 前記サイドウォール補強層の100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が、400以上であることを特徴とする請求項7に記載のランフラットタイヤ。
  9. 前記サイドウォール補強層の100℃における破断強度TB(MPa)×破断伸びEB(%)が、700以上であることを特徴とする請求項8に記載のランフラットタイヤ。
  10. 前記サイドウォール補強層の100℃tanδが、0.055以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のランフラットタイヤ。
  11. 前記サイドウォール補強層の100℃tanδが、0.05以下であることを特徴とする請求項10に記載のランフラットタイヤ。
  12. 前記サイドウォールの60℃tanδが、0.16以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のランフラットタイヤ。
  13. 前記サイドウォールの60℃tanδが、0.15以下であることを特徴とする請求項12に記載のランフラットタイヤ。
  14. 前記サイドウォールの60℃tanδが、0.1以下であることを特徴とする請求項13に記載のランフラットタイヤ。
  15. 前記凹凸部は、幅が1mm以上8mm以下かつ凹部に対する高さが0.3mm以上2.5mm以下の凸部が、6mm以上35mm以下のピッチで形成された凹凸部であることを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載のランフラットタイヤ。
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