以下、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。本発明は、ぱちんこ機、スロットマシンなどの各種の遊技台に適用可能である。また、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
以下の実施形態は、実施形態A〜実施形態Hの7つの実施形態に大別されるが、各実施実施形態及び各実施形態に含まれる実施例、変形例等は、相互に適宜組み合わせ可能である。なお、各構成を示す符号は、実施形態A〜Hのそれぞれにおいてのみ統一的に用いられている。したがって、例えば、実施形態Aの符号と同じ符号が実施形態Bでは他の構成を示す符号として用いられている場合がある。また、各実施形態において、他の実施形態と同じ符号で当該他の実施形態と同じ構成を示す場合がある。
<実施形態A>
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や遊技台枠用ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、ボタンユニット190と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図2は、図1のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、ここでは不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主制御基板156を収納する主制御基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副制御基板160と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副制御基板164とを収納する第1副制御基板ケース162、液晶の制御処理を行う液晶制御部700を構成する液晶制御基板680を収納する液晶制御基板ケース682、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出制御基板170を収納する払出制御基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。CRインタフェース部186は、例えばD−sub(D−subminiature)コネクタで構成されたCRユニット接続部を有し、これを介して払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うようになっている。
また、ぱちんこ機100は、その背面側から見て、球タンク150の右側であってタンクレール154の上方に中継基板196を有している。中継基板196はぱちんこ機100とホールコンピュータとの電気的接続に用いられる。遊技盤200の交換を行う場合にぱちんこ機100とホールコンピュータとの配線を変更する必要がないため、遊技盤200は、中継基板196を介して本体104とホールコンピュータとを接続したままで交換される。但し、機種によってはぱちんこ機100からホールコンピュータに送信する信号の種類を変更する必要があるため、ぱちんこ機100は、遊技盤200の取り外し時に、ぱちんこ機100の正面(手前)側から中継基板196の接続状況が把握できるように構成されていてもよい。
また、第1副制御基板ケース162の図中左上には、例えばスピーカ120の音量を調整する音量調整スイッチ192を設けている。音量調整スイッチ192は、例えばロータリースイッチで構成される。
このように、主制御基板156、第1副制御基板160、第2副制御基板164および液晶制御基板680は、機種毎に変更の必要があるため遊技盤200の背面に備えられ、払出制御基板170、発射基板174および電源基板182は、複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられる。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208と、可動表示装置288とを配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
可動表示装置288も、演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置によって構成するが、装飾図柄表示装置208と同様に、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。可動表示装置288は、不図示のモータを備え、当該モータによって上下方向に移動可能に構成され、下降した場合には、装飾図柄表示装置208の前方の少なくとも一部を覆う。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224、および可動表示装置288の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
なお、可動表示装置288は、演出の表示を行うものであってかつ、可動するものである。したがって、以下の説明においては、表示装置として、装飾図柄表示装置208を第一表示装置(メイン液晶表示装置)といい、可動表示装置288を第二表示装置(サブ液晶表示装置)という場合がある。また、遮蔽装置246や、人の腕を模した演出可動体224とともに(演出)可動体という場合がある。
<制御部>
次に、図4を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて各種機器を制御する第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて主に演出の制御を行う第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、液晶制御部700と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路(乱数値生成回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138や遊技台枠用ランプ122など)の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体246の駆動制御を行うための駆動回路432と、チャンスボタン136の押下やボタンユニット190の押下を検出するボタン検出センサ426および各種センサ430と、各種センサ430やボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。演出可動体246には、前面枠扉106側に設けられる可動物(可動体)や、チャンスボタン136およびボタンユニット190の可動部等が含まれる場合がある。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224や、遮蔽装置246などの現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、基本回路502と遊技盤用ランプ駆動回路530との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。演出可動体224には、遊技盤200に設けた可動物(可動体)等が含まれる場合がある。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<液晶制御部>
次に、液晶制御部700について説明する。液晶制御部700は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて液晶制御部700の全体を制御するCPU704と、一時的にデータを記憶するためのRAM708と、液晶制御部700の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)710を備えている。CPU704は、水晶発振器714Aが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
VDP710は、水晶発振器714Bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、CPU404からの信号に基づいてCGROM716に記憶された画像データ等を読み出してVRAM718のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208および可動表示装置288に画像を表示する。
<遊技台のブロック図>
図5を参照してぱちんこ機100の各基板(制御基板)等の接続関係を説明する。同図は、主制御部300、第1副制御部400、第2副制御部500、払出制御部600および液晶制御部700などを構成する各(制御)基板等と、表示装置や可動体等との接続関係を示すブロック図である。
ぱちんこ機100は、遊技盤200側では、主制御基板156に盤面基板200b、第1副制御基板160、図柄表示基板212、214、210、328、特図1始動口センサ230、特図2始動口センサ232が接続する。盤面基板200bには弁面中継基板200aが接続する。盤面中継基板200aには各種センサ320、各ソレノイド332が接続する。これにより、遊技球が一般入賞口(入賞口)226、普図始動口(ゲート)228、第1特図始動口230および第2始動口232へ入球したことが球検出センサで検出された場合、そのスイッチ信号が主制御部300に送信される。また、第2特図始動口(普通電動役物)232開閉用のソレノイド信号が主制御部300の駆動回路334からソレノイド332に送信される。また第1可変入賞口234や第2可変入賞口235(大入賞口)開閉用のソレノイド信号が主制御部300の駆動回路334からソレノイド332に送信される。また、第1可変入賞口234や第2可変入賞口235(大入賞口)からは入球をカウントするカウント信号が主制御部300に送信される。
また第1副制御基板160には、液晶制御基板680が接続し、液晶制御基板680には、装飾図柄表示装置(メイン液晶表示装置)208および可動表示装置(サブ液晶表示装置)288が接続する。また第1副制御基板160には、第2副制御基板164が接続し、第2副制御基板164には、サブ液晶可動部2241(可動表示装置288の可動部)、盤面側の可動物M(演出可動体244、遮蔽装置246など)、遊技盤用ランプ532が実装される盤面側照明基板200cが接続する。
これにより、主制御基板156の指令により、第1副制御基板160が制御を行い、第1副制御基板160の指令により液晶制御基板680および第2副制御基板164が制御を行う。具体的には、主制御部300が生成した処理情報(コマンド信号)が、第1副制御部400に送信され、当該処理情報あるいは第1副制御部400が生成した処理情報が、液晶制御部700や第2副制御部500に送信される。例えば、演出可動体224の駆動用のデータ、演出可動体224の照明発光用データ、可動表示装置288の駆動用のデータ等が、第1副制御基板160から第2副制御基板164に送信される。また、遊技盤200側の照明を発光させるためのデータまたはクロック信号が第2副制御部500の駆動回路516から盤面側照明基板724に送信される。また、各駆動回路324、326、330から、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214、普図表示装置210、各種状態表示部328の表示制御用の信号が送信される。また、第1副制御基板160の制御データが液晶制御基板680に送信され、装飾図柄表示装置208や可動表示装置288に画像データが送信される。
また、ぱちんこ機100は、本体104側では、内枠中継基板104b、内枠周辺基板104c、盤枠中継基板104dが設けられ、遊技盤200側の基板と本体104側の基板とを中継して接続する。
内枠中継基板104bは、主制御基板156と払出制御基板170と接続する。これにより、主制御部300から払出制御部600に例えば払出制御に関するコマンド信号(例えば払出数や外部端子板104aと通信するための情報)が送信され、払出制御部600からは、主制御部300に対して排出系のエラー情報等が送信される。また、内枠周辺基板104cは、第1副制御基板160と電源基板104eを接続し、盤枠中継基板104dは、第1副制御基板160と前面枠扉106に設けられたボタン136、ボタン用の各種ランプ138,418、ドア側可動役物106a、各種ランプ418が実装されるドア側照明基板106b、該ドア側照明基板106bを介してスピーカ120とを接続する。ボタン136にはチャンスボタン等が含まれ得る。ドア側可動役物106aには前面枠扉106側に設けた可動物(可動体)が含まれ得る。
これにより各種ランプ418を発光させるためのデータやクロック信号が第1副制御部400の駆動回路420からドア側照明基板106bに送信される。また、音源IC416からスピーカ120に音声データが送信される。また、チャンスボタン136やボタンユニット190の操作によるボタン検出センサ426等の検知結果が第1副制御部400に送信される。
払出制御基板170は、払出しセンサ604、払出モータ602、ガラス枠スイッチ104g、内枠スイッチ104f、遊技球等貸出装置接続基板104h、電源基板104e、発射制御基板104jと接続する。ガラス枠スイッチ104g、内枠スイッチ104fにより、前面枠扉106の開閉や、内枠(本体104)の開閉が検知されて主制御基板156で認識可能となる。発射制御基板104jはガラス枠中継基板104kと接続する。ガラス枠中継基板104kは、ハンドル中継基板106d、満タンスイッチ106g、度数表示基板106hと接続する。発射ハンドル基板106dには、発射ボリューム106c、発射停止スイッチ106f、タッチセンサ106eが接続する。
<図柄の種類>
次に、図6(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図6(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図6(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図7に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図4に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図4に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、第1可変入賞口234、および第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図6(c)に示す普図A)および外れ図柄(図6(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図6(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1の場合には、第1可変入賞口234)に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1の場合には、第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1の場合には、扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1の場合には、第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1の場合には、扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図9を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。また、各可動体の初期化も行われ、その設定を第一の状態とすることができる。
ステップS303では、タイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値が33(33ms)以上か否かを判定し、タイマ変数CNTの値が33となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数CNTの値が33以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数CNTに0を代入する。なお、タイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値は、ステップS303の処理からステップS305の処理への移行毎に33、33、34のように変化させてもよい。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からのコマンド、第2副制御部500からのコマンド、および液晶制御部700からの戻りコマンドを受信したか否かを判別し、処理する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、主制御部300からのコマンドに基づいて演出抽選処理を行い、液晶コマンドや、所定のポジションにパーツデータを設定するボックスデータの設定処理(後述)を行う。また、戻りコマンド(後述)の受信後にポジションにパーツデータがある場合は、スピーカ120、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、演出可動体246、224等に送信するパーツデータの設定処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。例えば、報知条件の成立があった場合にスピーカ120による報知(例えば演出)が実行されるように命令を出力する。また、不正行為や故障の検知等に関連する異常報知条件の成立があった場合にスピーカ120による報知(例えば異常の発生を報せる報知)が実行されるように命令を出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。例えば、各種ランプ418の発光条件の成立があった場合にはその発光のための命令を出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に可動体への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。可動体としては、遮蔽装置246、チャンスボタン136内の可動体(回転体)を挙げることができ、また、後述する別の可動体も含まれ得る。、
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドまたは液晶制御部700に送信する液晶コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では1msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が33以上と判定されるのは33ms毎となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、図10を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数CNTが33以上か否かを判定し、タイマ変数CNTが33となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数CNTが33以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。なお、タイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値は、ステップS703の処理からステップS707の処理への移行毎に33、33、34のように変化させてもよい。
ステップS705では、タイマ変数CNTに0を代入する。
ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ122への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの盤面側の可動物M(可動表示装置288の可動部2441、演出可動体224、遮蔽装置246など)への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では1msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図10(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が33以上と判定されるのは33ms毎となる。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<液晶制御部700の処理>
次に、図11を用いて、液晶制御部700の処理について説明する。なお、同図(a)は、液晶制御部700のCPU704が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、液晶制御部700のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、液晶制御部700のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)はVDP画像処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS1001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1001で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM708内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS1003では、タイマ変数CNTが33以上か否かを判定し、タイマ変数CNTが33となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数CNTが33以上となったときには、ステップS1005の処理に移行する。なお、タイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値は、ステップS1003の処理からステップS1005の処理への移行毎に33、33、34のように変化させてもよい。
ステップS1005では、タイマ変数CNTに0を代入する。
ステップS1007では、コマンド処理を行う。液晶制御部700のCPU704は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS1009では、VDPコマンド送信処理を行う。例えば、第1副制御部400から画像表示の指示があった場合は、VDP710に画像制御処理を行わせるため、VDP710に対してコマンドを送信する。
ステップS1011では戻りコマンド送信処理を行う。液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208または可動表示装置288を制御して要求された画像を表示した場合は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信して、ステップS1003に戻る。
次に、同図(b)を用いて、液晶制御部700のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、液晶制御部700が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1101では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM708に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、液晶制御部700のCPU704によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。液晶制御部700は、所定の周期(本実施例では1msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
液晶制御部タイマ割込処理のステップS1201では、図11(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS1003において説明したRAM708のタイマ変数記憶領域のタイマ変数CNTの値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1003において、タイマ変数の値が33以上と判定されるのは33ms毎となる。
液晶制御部タイマ割込処理のステップS1203では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、液晶制御部メイン処理におけるステップS1009のVDPコマンド送信処理でコマンドを受信したVDP710の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS1301では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU704は、まず、VRAM718の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208および/または可動表示装置288に表示される。次に、CPU704は、VDP710のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(CGROM716の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM718の転送先アドレス)などを設定した後、CGROM716からVRAM7186への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP710は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをCGROM716からVRAM718に転送する。その後、VDP710は、転送終了割込信号をCPU704に対して出力する。
ステップS1303では、VDP710からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS1305に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS1305では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU704は、ステップS1301でVRAM710に転送した画像データに基づいてVRAM718の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM718の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP718に指示する。VDP718はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS1307では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU704は、VDP710に画像の描画開始を指示する。VDP710は、CPU704の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS1309では、画像の描画終了に基づくVDP710からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS1311に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS1311では、RAM708の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<可動体の他の構成例>
次に、ぱちんこ機100に適用可能な可動体の例について説明する。まず、前面枠扉106や球貯留皿付扉108といった扉体に適用可能な可動体の例について説明し、その後、遊技盤200に適用可能な可動体の例について説明する。更に、可動体に搭載された可動体について説明する。以下の説明に用いる図面において、図1〜図11で説明したぱちんこ機100の構成に対応する構成については同じ符号を付している。なお、各構成を示す符号は、図1〜図11と異なる構成に同じ符号を付している場合がある。この場合、以下の説明においては、各符号は、その説明に用いる図面に示される構成を示すものとする。
<扉体に適用可能な可動体の例>
図12(a)の遊技台は、前面枠扉106、球貯留皿付扉108に代わる前面枠扉106´、球貯留皿付扉108´が設けられている。前面枠扉106´には、可動体として透過部ユニット700´が設けられている。透過部ユニット700´は、上述した透明板部材118に代わる構成でもある。球貯留皿付扉108´には、可動体として、チャンスボタン700と、表示体900と、が設けられている。チャンスボタン700は、上述したチャンスボタン136に代わる構成でもある。
図12(a)は透過部ユニット700´、チャンスボタン700及び表示体900が初期状態にある場合を示しており、これら可動体はこの初期状態から動作可能である。本実施形態の場合、可動体の状態は可動体の全部又は一部の位置を基準とし、初期状態とは可動体の位置が初期位置であることを意味する。したがって、初期状態のことを初期位置と呼ぶ場合がある。可動体が動作するとは、その全部の位置が変化する場合、又は、その一部の位置が変化する場合を含む。可動体の一部の位置が変化することを可動体の姿勢が変化すると言う場合がある。
図12(b)は透過部ユニット700´が最大移動位置まで移動した状態を示す。本実施形態では、図12(a)の初期位置と図12(b)の最大移動位置との間で透過部ユニット700´は移動可能である。本実施形態の場合、透過部ユニット700´の移動はその下部を中心とした回動であり、透過部ユニット700´は図12(a)の初期位置と図12(b)の最大移動位置との間で姿勢が変化する。透過部ユニット700´は遊技者が接触可能な位置に設けられており、図12(b)の状態では遊技者が操作可能なボタン(スイッチの一部)として機能する。
図12(c)はチャンスボタン700が最大移動位置まで移動した状態を示す。本実施形態では、図12(a)の初期位置と図12(c)の最大移動位置との間でチャンスボタン700は移動可能である。本実施形態の場合、チャンスボタン700の移動は上下方向の移動である。チャンスボタン700は遊技者が接触可能な位置に設けられており、本実施形態では遊技者が操作可能なボタン(スイッチの一部)として機能する。
図12(d)は表示体900が最大移動位置まで移動した状態を示す。本実施形態では、図12(a)の初期位置と図12(d)の最大移動位置との間で表示体900は移動可能である。本実施形態の場合、表示体900の移動は回転である。表示体900は遊技者が接触不可能な位置に設けられている。
<透過部ユニット700´>
透過部ユニット700´について図13〜図15を参照して説明する。図13は透過部ユニット700´の分解斜視図及び透過部ユニット700´の駆動ユニット830´の斜視図である。図14は駆動ユニット830´の分解斜視図である。図15は駆動ユニット830´の動作説明図である。
透過部ユニット700´は、透過部702´と、LED基板706´と、ベース部708´と、保護板710´と、飾り部材712´と、追従部714´と、リンク部材716´と、駆動軸718´と、固定部720´とを有している。
透過部702´は、透過部ユニット700´の最後面(遊技盤側)に配置された、ガラス板あるいは樹脂製の透明板などである。上述した遊技盤200の装飾図柄表示装置208等は、透過部702´を通して遊技者に視認される。
LED基板706´は、略環状の基板の内周に、環の中心方向に向かって主に出射する複数のLED群706A´〜706D´を実装したものであり、透過部702´の外周にはめ込まれる。LED群706A´は透過部702´の上側部分に相当する位置に数個のLEDが基板の円周方向に並設され、LED群706B´は透過部702´の右側部分に相当する位置に、LED群706C´は透過部702´の下側部分に相当する位置に、LED群706D´は透過部702´の左側部分に相当する位置に、それぞれ数個のLEDが基板の円周方向に並設されている。
保護板710´は、例えば、ガラス板や樹脂製の透明板などからなり、ベース部702´の前面に配置されてLED基板706´や透過部702´を保護する。飾り部材712´は、最前面(遊技者側)に配置された略環状の部材である。
ベース部708´は、飾り部材712´と、保護板710´と、LED基板706´と、透過部702´が取り付けられ、これらが駆動ユニット830´によって一体的に移動可能となるように支持する部材である。ベース部708´の上端部には、駆動ユニット830´のガイド孔(ここでは不図示)と係合するガイド軸708A´が設けられる。また、ベース部708´の下端部には、駆動軸挿通部708B´が設けられる。駆動軸挿通部708B´は、固定部材722´を介して固定部720´に取り付けられる。固定部720´は、透過部ユニット700´を前面枠扉106´に固定する部材であり、その両端に挿通孔720A´を有している。駆動軸718´は、固定部720´の挿通孔720A´とベース部708´の駆動軸挿通部708B´に挿通される。これにより、ベース部708´は上方が駆動ユニット730´のガイド孔に沿って前後方向に移動可能となるとともに、全体としては駆動軸718´を中心として初期位置と最大移動位置の間を移動(回動)可能となる。
ベース部708´にはその側面に追従部714´がリンク部材716´によって取り付けられている。リンク部材716´は、追従部714´に対してベース部材708´を移動可能に固定する。より詳細には、ベース部708´が初期位置から最大移動位置に移動し始める際には、追従部714´は移動せず、まずベース部708´のみが移動するが、ベース部708´が所定位置(追従部714´の前方端部)まで移動すると、リンク部材716´が追従部714´と係合し、それ以降は、追従部714´とベース部708´が共に前方に移動するようになっている。尚、ベース部708´の前後方向への移動に伴い、LED基板706´も、前後方向に移動する。
駆動ユニット830´は、半円形に近い略六角形状の本体836´と蓋体834´からなる筺体の内部に、第1駆動部(ステッピングモータ)838´、第2駆動部852´、第1ギア840´、第2ギア842´、第3ギア860´、駆動力伝達部864´、駆動力被伝達部866´、付勢部材868´、従動部848´、ストッパ854´などが収容されており、前面枠扉106´の内部に収納される。
第1駆動部838´の駆動軸には第1駆動部838´の駆動力を伝達するための円形の第1ギア(駆動ギア)840´が取り付けられる。第1ギア840´は、第2ギア842´と噛合する。第2ギア842は、二重拍車ギアとなっており、裏面側に設けられた不図示の内側のギアが第3ギア860´と噛合する。第3ギア860´も二重拍車ギアとなっており、内側のギアが駆動力伝達部864´に設けられたギア864a´と噛合する。これにより第1駆動部838´の駆動力が第1ギア840´、第2ギア842´、第3ギア860´および駆動力伝達部864´を介して駆動力被伝達部866´に伝達される。駆動力伝達部864´は、アーム状の駆動力被伝達部866´の一方の端部と、係合軸846´によって係合しており、駆動力伝達部864´が回転すると、駆動力被伝達部866´もその回転に沿って回動する。駆動力被伝達部866´の他方の端部には、従動部848´が一体的に設けられている。従動部848´は、上面視においてアーム方向に長い挿通孔848a´を有しており、挿通孔848a´には、透過部ユニット700´のガイド軸708A´が挿通される。また、付勢部材868´は内部にバネが収納されており、駆動力被伝達部866´をぱちんこ機100の前方方向へ付勢する。
ストッパ854´は、ぱちんこ機100の左右方向に移動可能に本体836´に取り付けられ、所定の位置(例えば、移動方向の最右端の位置)において従動部848´の移動を規制し、左方向に移動することで従動部848´の移動を可能にする。ストッパ854´はぱちんこ機100の左右方向に長い略矩形状であり、その一辺の一部にラック854a´が設けられる。第2駆動部852´はストッパ854´を駆動する例えばステッピングモータであり、不図示の駆動軸には、第2駆動部852´の駆動力を伝達するための円形の駆動ギア852a´が取り付けられる。駆動ギア852a´はストッパ854´のラック854a´と噛合し、ストッパ854´を駆動する。また、本体836´の底面には、ガイド軸708A´がぱちんこ機100の前後方向に移動可能なガイド孔832´が設けられている。
図15を参照して、駆動ユニット830´による透過部ユニット700´の駆動の様子を説明する。図15は、透過部ユニット700´を初期位置から最大移動位置に移動させる駆動ユニット830´の状態を示す上面図である。図15(a)は透過部ユニット700´が初期位置にある状態の駆動ユニット830´を示し、図15(b)は透過部ユニット700´が移動途中位置にある状態の駆動ユニット830´を示し、図15(c)は透過部ユニット700´が最大移動位置にある状態の駆動ユニット830´を示している。なお、図15では、図の上方向がぱちんこ機100の後面(背面)側であり、図の下方向がぱちんこ機100´の前面側である。
図15(a)に示すように、透過部ユニット700´が初期位置にある場合は、従動部848´は、前後方向の移動範囲の後端部(ぱちんこ機100の背面側)に位置する。また、この位置で従動部848´は、駆動力被伝達部866´と当接する付勢部材868´によってぱちんこ機100の前方方向へ付勢されている。一方で、従動部848´は、付勢部材(バネ)854b´によって付勢され最右端まで移動しているストッパ854´と当接して前方方向への移動が規制されている。そして、この状態では従動部848´の挿通孔848a´と係合するガイド軸708A´は、ガイド孔832´の後方端部832B´にある。
駆動力被伝達部866´はその裏面側に検知片(位置検知片)848c´を備えており、また本体836´にはこれを検知する第1位置検知センサ(初期位置検知センサ)858a´、第2位置検知センサ(最大移動位置検知センサ)858b´が設けられている。これらのセンサは透過部ユニット700´を検知可能なセンサとして機能し、その検知結果は、例えば、第1副制御部400に入力される。第1位置検知センサ858a´が検知片848c´を検出することで、第1副制御部400が透過部ユニット700´が初期位置にあることを把握し、第2位置検知センサ858b´が検知片848c´を検出することで、第1副制御部400が透過部ユニット700´が最大移動位置にあることを把握する。
図15(b)に示すように、所定の条件が成立して第2駆動部852´が駆動し、駆動ギア852a´が反時計回りに回転すると、ストッパ854´が左方向に移動して、従動部848´から離間する(非接触となる)。ストッパ854´による移動の規制が解除された従動部848´は付勢部材868´の付勢力によって、駆動力伝達部864´との係合軸846´を中心に反時計回りに回動する。これにより、従動部848´の挿通孔848a´に挿通され、これと係合するガイド軸708A´は、ガイド孔832´に沿って、前方端部832F´方向に移動する。これにより、ガイド軸708A´と接続しているベース部708´が、駆動軸718´を中心として前方に回動(移動)を開始する。従動部848´は、ストッパ854´による移動の規制が解除されると、付勢部材868´の付勢力(反発力)によって速度を増して前方に移動する。また、この状態では第1位置検知センサ(初期位置検知センサ)858a´は検知片848c´の検知が不可となる。、
図15(c)に示すように、透過部ユニット700´が最大移動位置にある場合は、従動部848´は、前後方向の移動範囲の前端部(ぱちんこ機100の前面側)に位置する。そして、この状態では従動部848´の挿通孔848a´に挿通され、これと係合するガイド軸708A´は、ガイド孔832´の前方端部832F´にある。
またこの状態では、第2位置検知センサ858b´が検知片848c´を検出することで、第1副制御部400´が透過部ユニット700´が最大移動位置にあることを把握する。
透過部ユニット700´が最大移動位置に移動した後は、遊技者が透過部ユニット700´を後方に押し込むことで透過部ユニット700´を初期位置に戻すことができる。このような遊技者の操作の有無は、第1位置検知センサ858a´の検知結果から検出することができ、透過部ユニット700´を遊技者が操作可能なボタンとして機能させることができる。
遊技者が所定の操作ボタンを押下するか、遊技者の操作によらず、操作部ユニット700´が最大移動位置に移動後所定期間が経過した場合等(第1副制御部400が、所定期間にわたって、第2位置検知センサ858b´による検知片848c´の検出をした場合等)には、第1駆動部838´を駆動させて、駆動力被伝達部866´を時計回りに回動させることで、従動部848´を図15(a)に示す初期位置まで移動させてもよい。従動部848´の移動に伴い、ガイド軸708A´が、ガイド孔832´の後方端部832B´に向かって移動し、これにより透過部ユニット700´が初期位置に戻される。
従動部848´が初期位置に戻る際、駆動力被伝達部866´は、付勢部材868´と当接してこれを押し込む。従動部848´が初期位置に戻ると、第1副制御部400が、第1位置検知センサ858a´によって検知片848c´を検出し、ストッパ854´を再び右方向に移動させて従動部848´の移動を規制する。ストッパ854´の右方向への移動は、例えば、付勢部材854b´の付勢力に反してストッパ854´を左方向に移動させていた第2駆動部852´の駆動力を解除し、付勢部材854b´の付勢力で右方向へ移動させるものであってもよいし、付勢部材854b´の付勢力に加えて、第2駆動部852´によってストッパ854´を右方向に移動させる駆動力を加えるものであってもよい。
<チャンスボタン700>
チャンスボタン700について図16、図17を参照して説明する。図16(a)はチャンスボタン700が初期位置にある場合の外観斜視図であり、(b)はチャンスボタン700が初期位置から移動している状態(動作中)における外観斜視図であり、(c)はチャンスボタン700が最大移動位置にある場合の外観斜視図である。図17(a)は初期位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図であり、(b)は最大移動位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図であり、(c)は最大移動位置にあったチャンスボタン700を遊技者が押下した場合におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。また、図17(d)〜(f)は、同図(a)〜(c)の各々の状態において下ケース704bと回転部材708bだけを抜き出して示した図である。
図17(a)に示すように、チャンスボタン700は、球貯留皿付扉108´に固定される固定部702(702a、702b)と、この固定部702に対して上下動可能な可動部704(704a、704b)と、この可動部704と球貯留皿付扉108´との間に縮設されて可動部704を上方向に付勢するバネ706と、可動部704の上下動を可能とする駆動部708(708a、708b)と、可動部704の位置を検出可能な検出部710と、を有して構成されている。なお、図示はしないが、チャンスボタン700の所定位置には、上述のチャンスボタンランプが配置されている。
固定部702は、球貯留皿付扉108´に立設された棒状の2本の固定軸702aと、これら2本の固定軸702aの先端に固定された円盤状の固定板702bと、によって構成されている。2本の固定軸702aは、図17(d)に示すように、後述する下ケース704bに形成された挿通孔704b1に挿通され、下ケース704bを上下方向に案内する役割を果たす部材である。また、固定板702bは、図17(b)に示すように、下ケース704bの上方向への移動を規制する役割を果たす部材である。
可動部704は、一方に開口部を有し、かつ他方は遊技者の指や手が接触する操作面704a1である円筒形状の上ケース704aと、この上ケース704aの開口部を塞ぐように上ケース704aに固定される円盤状の下ケース704bと、によって構成されている。図17(d)〜(f)に示すように、下ケース704bには、固定軸702aの各々に挿通される2つの挿通孔704b1と、後述する駆動部708の回転部材708bが挿通される中央挿通孔704b2と、この中央挿通孔704b2の内縁を基端として中央挿通孔704b2の中心方向に向けて突出する係合片704b3と、下ケース704bの下面を基端として下方に向けて突出する検知片704b4と、が形成されている。
駆動部708は、モータやソレノイドなどで構成される駆動源708aと、この駆動源708aによって軸心周りに回転駆動される円筒形状の回転部材708bと、によって構成されている。回転部材708bの外縁の一部には、凹溝部708b1が長手方向一方側から他方側に亘って直線状に形成されているとともに、この凹溝部708b1の下端側には、下ケース704bの係合片704b3と係合可能な係合凹部708b2が形成されている。
回転部材708bは、図17(d)に示すように、係合凹部708b2が下ケース704bの係合片704b3と係合することによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを規制する規制位置と、図17(e)に示すように、係合凹部708b2と下ケース704bの係合片704b3との係合が解除されることによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを許可する許可位置と、の間を回転可能である。
検出部710は、投光部と受光部を有する光学式センサからなり、投光部と受光部の間を下ケース704bの検知片704b4が進退可能に構成されている。検出部710の検知結果は例えば第1副制御部400に入力される。
第1副制御部400は、この検出部710の検出結果に基づいて、図17(a)や(b)に示すように、可動部704が下方に押圧されていない状態(チャンスボタン700が押下操作されておらず、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入していない状態)と、図17(c)に示すように、可動部704が下方に押圧されている状態(チャンスボタン700が押下操作され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入している状態)と、を判別可能である。
検知部710Aは、投光部と受光部を有する光学式センサからなり、投光部の光の上ケース704a側面からの反射光を受光部で受光するように構成されている。検知部710Aは、チャンスボタン700を検知可能なセンサとして機能し、検知部710Aの検知結果は例えば第1副制御部400に入力される。
第1副制御部400は、この検知部710Aの検知結果に基づいて、チャンスボタン700が初期位置にあるか否かを判別できる。つまり、チャンボタン700が初期位置にある場合は検知部710Aによりこれが検知され、最大移動位置にある場合はボタン押下時を除いて検知部710Aによりチャンスボタン700が検知されない。最大移動位置にある場合でボタン押下時か否かは検出部710の検出結果と組み合わせることで判別できる。
図17(a)および図16(a)に示す初期位置は、回転部材708bが許可位置から規制位置に回動され、可動部704は、上方向の移動が回転部材708によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図17(b)および図16(c)に示す最大移動位置は、回転部材708bが規制位置から許可位置に回動され、可動部704は、上方向の移動の規制が解除されてバネ706の付勢力によって上方向に移動し、固定板702bに当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この最大移動位置においても、図17(c)に示すように、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図17(c)に示す状態は、図17(b)および図16(c)に示す最大移動位置において遊技者が上ケース704aを下方に押圧したときのボタン押下時の状態である。本実施形態では、可動部704が下限近くまで押圧されて下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出された場合には、駆動部708を駆動して回転部材708bを許可位置から規制位置に回動することにより、可動部704が、図17(a)に示す初期位置に戻るように構成している。しかし、遊技者の押圧によらず、チャンスボタン700を初期位置に戻す駆動機構を設けてもよい。駆動機構は、例えば、モータとモータの駆動力を上ケース704a等に伝達する伝達機構とから構成でき、例えば、第1副制御部400で制御される。以下、このような駆動機構をチャンスボタン復帰機構と呼ぶ場合がある。
また、本実施形態では、図16(b)に示す動作中の状態、すなわち、チャンスボタン700が、図17(a)および図16(a)に示す初期位置から図17(b)および図16(c)に示す最大移動位置に移動している状態では、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されても検出部710の検出結果を無視するように(チャンスボタン700の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、チャンスボタン700の動作中に遊技者が誤ってチャンスボタン700を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでチャンスボタン700の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、チャンスボタン700の動作中はチャンスボタン700の押下操作を無視するように構成したが、チャンスボタン700の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
また、チャンスボタンの動作前からチャンスボタンを押下していた場合(検知を受付する前から押下していた場合)は、チャンスボタンの押下操作を無視するように構成してもよいし、チャンスボタンの押下操作を有効にしてもよい。また、チャンスボタンの押下操作が有効である場合に、チャンスボタンを動作させるようにしてもよいし、チャンスボタンを動作させないようにしてもよい。また、これらの場合に、チャンスボタンの受付可能演出をしてもよいし、チャンスボタンの受付可能演出をしなくてもよい。
<表示体900>
表示体900について図18を参照して説明する。図18(a)は表示体900の説明図であり、図18(b)は表示体900の周面に形成された画像の展開図である。
表示体900は円筒状をなし、その中心軸900aを回転中心として回転自在に設けられている。表示体900は、透過性を有するカバー903に覆われて球貯留皿付扉108´に収容されており、遊技者が接触不可能となっている。
表示体900の一方端面側には、ステッピングモータ等の駆動部901が配置されており、表示体900は駆動部901の回転力によって中心軸900aを回転中心として回転する。また、表示体900の一方端面には、検知片900bが設けられている。表示体900の一方端面側には、センサ902が配置されている。センサ902は発光部と受光部とを備えた光センサであり、発光部と受光部との間を検知片900bが通過することで、表示体900の回転位置を検出する。本実施形態の場合、検知片900bがセンサ902で検知されたときの表示体900の位置を初期位置としている。センサ902は、表示体900を検知可能なセンサとして機能し、その検知結果は、例えば、第1副制御部400に入力される。センサ902が検知片900bを検出することで、第1副制御部400が表示体900が初期位置にあることを認識できる。駆動部901は例えば第1副制御部400により制御される。
図18(b)に示すように、表示体900の表面には4つの画像IM1〜IM4が印刷やシール等で形成されている。画像IM1は星のシンボルがない画像であり、画像IM2〜IM4は星のシンボルの数が異なる画像である。駆動部901によって表示体900の回転量を制御することで、いずれかの画像を表示することができる。或いは、表示体900を連続的に回転させることも可能である。
表示体900が初期位置にある場合、カバー903を介して画像IM1が表示される。表示体900が最大移動位置にある場合、カバー903を介して画像IM2が表示される。表示体900は構造上は双方向に回転可能な構成であるが、矢印で示す一方向の回転で見た場合、画像IM1の表示位置を出発点とすると画像IM2の表示位置との間で回転量が最大となることから、画像IM2の表示位置を最大移動位置と呼ぶことにしている。
<初期動作と復帰動作>
透過部ユニット700´、チャンスボタン700及び表示体900はいずれも可動体であり、その正常な動作が望まれる。そこで、例えば、ぱちんこ機100の電源投入時にこれらを所定の手順で動作させる初期動作を行って動作確認を行う。また、遊技中等に動作に支障が検知された場合には、初期位置に可動体を戻す復帰動作(リトライ動作)を行う。これにより、正常な動作での遊技の続行を促進する。特に、透過部ユニット700´、チャンスボタン700は遊技者が接触可能なように外部に露出していることから、その周囲の隙間部分にゴミなどが挟まると、動作不良に陥る場合がある。復帰動作を行うことで、動作を改善できる場合がある。表示体900は外部に露出していない分だけ、ゴミなどが挟まる可能性は相対的に低くなるものの、同様に動作不良に陥る場合がある。復帰動作を行うことで、動作を改善できる場合がある。
<透過部ユニット700´の初期動作、復帰動作>
透過部ユニット700´の初期動作、復帰動作の例について図19〜図22を参照して説明する。図19は透過部ユニット700´の動作を制御する制御データの説明図である。透過部ユニット700´の動作は複数種類あり、それぞれ番号で管理されている。図19の例ではその一部(No.1〜No.5)が示されており、処理順と、目標座標と、移動時間が規定されている。処理順は複数の動作により構成される一連の動作を行う場合に各動作の順序を規定する。目標座標は移動先の位置を規定する。移動時間は現在位置から目標座標までに移動する際の制限時間を規定する。
No.1の動作は、単一の動作であり、目標座標を0とし、移動時間を1000msecとしたものである。目標座標が0とは初期位置を意味する。No.1の動作は、透過部ユニット700´を初期位置に戻す復帰動作と位置づけられ、予告演出等の演出動作とは区別してもよい。復帰動作は一旦最大移動位置まで透過部ユニット700´を移動させ、初期位置に戻すような一連の動作であってもよい。
No.2の動作は、複数の動作で構成される一連の動作である。処理順1の動作は、目標座標を100とし、移動時間を1000msecとしたものである。目標座標が100とは最大移動位置を意味する。処理順2の動作は、目標座標を0とし、移動時間を1000msecとしたものである。No.2の動作は、透過部ユニット700´を最大移動位置に移動した後、初期位置に戻す初期動作と位置づけられ、予告演出等の演出動作とは区別してもよい。
No.3の動作は、単一の動作であり、目標座標を100とし、移動時間を1000msecとしたものである。No.3の動作は、透過部ユニット700´を最大移動位置に移動させる演出動作(例えば予告演出)と位置づけられる。
No.4の動作は、単一の動作であり、目標座標を0とし、移動時間を5000msecとしたものである。No.4の動作は、No.3の演出動作後、遊技者による透過部ユニット700´の押し戻し操作がなく、透過部ユニット700´を初期位置に自動的に戻す非操作時の動作と位置づけられる。
No.5の動作は、複数の動作から構成される一連の動作であり、他の演出動作(例えば往復移動、振動等)と位置づけられる。
図20は透過部ユニット700´の動作例を模式的に示した図である。図20(a)〜(c)は電源投入時にNo.2の初期動作が行われる場合を示している。
図20(a)はぱちんこ機100の電源が投入された段階を示している。すると、第1副制御部400は、電源投入を契機として駆動ユニット830´を駆動し、No.2の動作を実行させる。図20(b)は処理順1の動作が実行された段階を示しており、透過部ユニット700´が最大移動位置に移動する。図20(c)は処理順2の動作が実行された段階を示しており、透過部ユニット700´が初期位置に戻る。こうした初期動作が電源投入毎に行われることで、透過部ユニット700´の動作確認を行うことができる場合がある。なお、初期動作の途中に、他の動作を実行させる条件が成立したとしても、初期動作を中断せずに継続するようにしてもよい。初期動作を優先して完結させることで、動作確認をより確実に行える場合がある。
図20(d)〜(i)は、異常時にNo.1の復帰動作が行われる場合を示している。図20(d)は透過部ユニット700´が未動作の段階(初期位置の段階)を示している。図20(e)は、その後にNo.3の演出動作が行われた場合を示しており、透過部ユニット700´が最大移動位置に移動した場合を示している。この演出動作を予告演出として、遊技者が透過部ユニット700´を初期位置に戻す操作をした場合に、所定の演出(例えばリーチ演出等)を行うことができる。所定の演出は例えば装飾図柄表示装置208を用いて行うことができる。
図20(f)は、その後にNo.4の非操作時の動作が行われた場合を示している。つまり、No.3の演出動作後、遊技者が透過部ユニット700´を操作しなかった場合を想定している。
図20(g)は、No.4の移動時間の経過後、第1位置検知センサ858a´により透過部ユニット700´が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定しており、何らかの障害により透過部ユニット700´の移動が中断された場合を想定している。例えば、モータの脱調や異物の噛み込み等がその原因として考えられる。
これに対応して図20(h)の段階では、No.1の復帰動作を行う。つまり、本実施形態では、透過部ユニット700´を初期位置に戻そうとしたのに、戻っていない状態であることが検知されたことを少なくとも条件として、復帰動作を行う。なお、初期位置にあることが検知されないこと以外の条件を加重してもよい。
この復帰動作により透過部ユニット700´の移動が再開して初期位置に戻り、図20(i)では第1位置検知センサ858a´により透過部ユニット700´が初期位置にあることが検知されている。こうして復帰動作により、透過部ユニット700´を正常な動作状態に戻すことができる場合がある。
図21(a)〜(j)は、No.1の復帰動作を行ったが、改善しなかった場合を示している。この例では復帰動作の回数には限度回数を設けている。換言すると、復帰動作を実行するための条件の成立回数には限度を設定している。ここでは3回復帰動作を行ったが、透過部ユニット700´が初期位置に戻らなかった場合は復帰をあきらめて透過部ユニット700´の動作を禁止する。動作禁止中、透過部ユニット700´による演出はできないが遊技自体は続行させる。
図21(a)は透過部ユニット700´が未演出の段階を示している。図21(b)は、その後にNo.3の演出動作が行われた場合を示しており、透過部ユニット700´が最大移動位置に移動した場合を示している。図21(c)は、その後にNo.4の非操作時の動作が行われた場合を示している。つまり、No.3の演出動作後、遊技者が透過部ユニット700´を操作しなかった場合を想定している。そして、初期位置に戻る過程で、透過部ユニット700´が異物Gを噛みこんで動作が中断した場合を想定している。
図20(d)は、No.4の移動時間の経過後、第1位置検知センサ858a´により透過部ユニット700´が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図21(e)では、これに対応して1回目の復帰動作を行う。図21(f)は、No.1の移動時間の経過後、第1位置検知センサ858a´により透過部ユニット700´が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図21(g)では、これに対応して2回目の復帰動作を行う。図21(h)は、No.1の移動時間の経過後、第1位置検知センサ858a´により透過部ユニット700´が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図21(i)では、これに対応して3回目の復帰動作を行う。
図21(j)は、No.1の移動時間の経過後、第1位置検知センサ858a´により透過部ユニット700´が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。復帰動作を3回行ったが初期位置に透過部ユニット700´が戻らなかったので復帰をあきらめて透過部ユニット700´の動作禁止状態を設定してその動作を禁止する。
図22(a)〜(e)は、透過部ユニット700´の動作禁止状態が設定されている場合に、所定の条件が成立すると動作禁止状態を解除して復帰動作を可能とする場合を例示している。所定の条件は、ここでは、前面枠扉106´の開放であり、例えば、上述したガラス枠スイッチ104gで開放が検知される。
図22(a)は透過部ユニット700´の動作禁止状態が設定されている段階を示している。図22(b)は、ホール店員が異物Gを取り除いた状態を示している。図22(c)は、ホール店員が前面枠扉106´を開放した状態を示している。これにより透過部ユニット700´の動作禁止状態の設定が解除される。また、復帰動作の回数も0にリセットされる。
これに対応して、図22(d)では、No.1の復帰動作を行う。この復帰動作により透過部ユニット700´が初期位置に戻り、図22(e)では第1位置検知センサ858a´により透過部ユニット700´が初期位置にあることが検知されている。こうして前面枠扉106´の開放による動作禁止状態の解除と、この解除を契機として実行される復帰動作により、透過部ユニット700´を正常な動作状態に戻すことができる場合がある。
図22(f)〜(j)は、本体(内枠)104の開放を条件として、動作禁止状態を解除して復帰動作を可能とする場合を例示している。本体104の開放は、例えば、上述した内枠スイッチ104fで検知される。
図22(f)は透過部ユニット700´の動作禁止状態が設定されている段階を示している。図22(g)は、ホール店員が異物Gを取り除いた状態を示している。図22(h)は、ホール店員が本体104を開放した状態を示している。これにより透過部ユニット700´の動作禁止状態の設定が解除される。また、復帰動作の回数も0にリセットされる。
これに対応して、図22(i)では、No.1の復帰動作を行う。この復帰動作により透過部ユニット700´が初期位置に戻り、図22(j)では第1位置検知センサ858a´により透過部ユニット700´が初期位置にあることが検知されている。こうして本体104の開放による動作禁止状態の解除と、この解除を契機として実行される復帰動作により、透過部ユニット700´を正常な動作状態に戻すことができる場合がある。なお、復帰動作の回数のリセットは、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放以外の要件で行ってもよく、また、動作禁止状態ではない場合に行ってもよい。
<チャンスボタン700の初期動作、復帰動作>
チャンスボタン700の初期動作、復帰動作も基本的に透過部ユニット700´の初期動作、復帰動作と同様であり、図19に示したような制御データに基づいて、チャンスボタン700の初期動作、復帰動作が実行される。以下、簡単に説明する。
図23はチャンスボタン700の動作例を模式的に示した図である。図23(a)〜(c)は電源投入時にチャンスボタン700の初期動作が行われる場合を示している。
図23(a)はぱちんこ機100の電源が投入された段階を示している。すると、第1副制御部400は、電源投入を契機として駆動部708を駆動し、図23(b)に示すように、チャンスボタン700を最大移動位置に移動する。その後、第1副制御部400は、チャンスボタン復帰機構を駆動し、チャンスボタン700を初期位置に戻す。こうした初期動作が電源投入毎に行われることで、チャンスボタン700の動作確認を行うことができる場合がある。なお、初期動作の途中に、他の動作を実行させる条件が成立したとしても、初期動作を中断せずに継続するようにしてもよい。初期動作を優先して完結させることで、動作確認をより確実に行える場合がある。
図23(d)〜(i)は、異常時にチャンスボタン700の復帰動作が行われる場合を示している。図23(d)はチャンスボタン700が未動作の段階(初期位置の段階)を示している。
図23(e)は、その後に演出動作としてチャンスボタン700を最大移動位置に移動した場合を示している。図23(f)は、その後に非操作時の動作として、チャンスボタン700を初期位置に戻す動作が行われた場合を示している。つまり、演出動作後、遊技者がチャンスボタン700を操作しなかった場合を想定している。
図23(g)は、図23(f)の非操作時の動作に設定された移動時間の経過後、検知部710Aによりチャンスボタン700が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定しており、何らかの障害によりチャンスボタン700の移動が中断された場合を想定している。例えば、駆動源の不調や異物の噛み込み等がその原因として考えられる。
これに対応して図23(h)の段階では復帰動作を行う。つまり、本実施形態では、チャンスボタン700を初期位置に戻そうとしたのに、戻っていない状態であることが検知されたことを少なくとも条件として、復帰動作を行う。なお、初期位置にあることが検知されないこと以外の条件を加重してもよい。復帰動作は透過部ユニット700´のNo.1の動作と同様、初期位置にチャンスボタン700を戻す動作である。移動時間には制限がある。
この復帰動作によりチャンスボタン700の移動が再開して初期位置に戻り、図23(i)では検知部710Aによりチャンスボタン700が初期位置にあることが検知されている。こうして復帰動作により、チャンスボタン700を正常な動作状態に戻すことができる場合がある。
図24(a)〜(j)は、チャンスボタン700の復帰動作を行ったが、改善しなかった場合を示している。この例では復帰動作の回数には限度回数を設けている。換言すると、復帰動作を実行するための条件の成立回数には限度を設定している。ここでは3回復帰動作を行ったが、チャンスボタン700が初期位置に戻らなかった場合は復帰をあきらめてチャンスボタン700の動作を禁止する。動作禁止中、チャンスボタン700による演出はできないが遊技自体は続行させる。
なお、復帰動作の限度回数は、透過部ユニット700´とチャンスボタン700とで同じ回数でもよいし、異なる回数でもよい。異なる回数の場合、どちらが大きくても小さくてもよい。復帰動作に回数を要する構成については限度回数を大きめに設定し、復帰動作に回数を要しない構成については限度回数を小さめに設定してもよい。
図24(a)はチャンスボタン700が未演出の段階を示している。図24(b)は、その後に演出動作が行われた場合を示しており、チャンスボタン700が最大移動位置に移動した場合を示している。図24(c)は、その後に非操作時の動作が行われた場合を示している。つまり、図24(b)の演出動作後、遊技者がチャンスボタン700を操作しなかった場合を想定している。そして、初期位置に戻る過程で、チャンスボタン700が異物Gを噛みこんで動作が中断した場合を想定している。
図24(d)は、図24(c)の非操作時の動作の移動時間の経過後、検知部710Aによりチャンスボタン700が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図24(e)では、これに対応して1回目の復帰動作を行う。図24(f)は、1回目の復帰動作の移動時間の経過後、検知部710Aによりチャンスボタン700が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図24(g)では、これに対応して2回目の復帰動作を行う。図24(h)は、移動時間の経過後、検知部710Aによりチャンスボタン700が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図24(i)では、これに対応して3回目の復帰動作を行う。
図24(j)は、移動時間の経過後、検知部710Aによりチャンスボタン700が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。復帰動作を3回行ったが初期位置にチャンスボタン700が戻らなかったので復帰をあきらめてチャンスボタン700の動作禁止状態を設定してその動作を禁止する。
図25(a)〜(e)は、チャンスボタン700の動作禁止状態が設定されている場合に、所定の条件が成立すると動作禁止状態を解除して復帰動作を可能とする場合を例示している。所定の条件は、ここでは、前面枠扉106´の開放であり、例えば、上述したガラス枠スイッチ104gで開放が検知される。
図25(a)はチャンスボタン700の動作禁止状態が設定されている段階を示している。図25(b)は、ホール店員が異物Gを取り除いた状態を示している。図25(c)は、ホール店員が前面枠扉106´を開放した状態を示している。これによりチャンスボタン700の動作禁止状態の設定が解除される。また、復帰動作の回数も0にリセットされる。
これに対応して、図25(d)では、チャンスボタン700の復帰動作を行う。この復帰動作によりチャンスボタン700が初期位置に戻り、図25(e)では検知部710Aによりチャンスボタン700が初期位置にあることが検知されている。こうして前面枠扉106´の開放による動作禁止状態の解除と、この解除を契機として実行される復帰動作により、チャンスボタン700を正常な動作状態に戻すことができる場合がある。
図25(f)〜(j)は、本体(内枠)104の開放を条件として、動作禁止状態を解除して復帰動作を可能とする場合を例示している。本体104の開放は、例えば、上述した内枠スイッチ104fで検知される。
図25(f)はチャンスボタン700の動作禁止状態が設定されている段階を示している。図25(g)は、ホール店員が異物Gを取り除いた状態を示している。図25(h)は、ホール店員が本体104を開放した状態を示している。これによりチャンスボタン700の動作禁止状態の設定が解除される。また、復帰動作の回数も0にリセットされる。
これに対応して、図25(i)では、チャンスボタン700の復帰動作を行う。この復帰動作によりチャンスボタン700が初期位置に戻り、図25(j)では検知部710Aによりチャンスボタン700が初期位置にあることが検知されている。こうして本体104の開放による動作禁止状態の解除と、この解除を契機として実行される復帰動作により、チャンスボタン700を正常な動作状態に戻すことができる場合がある。なお、復帰動作の回数のリセットは、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放以外の要件で行ってもよく、また、動作禁止状態ではない場合に行ってもよい。
<表示体900の初期動作、復帰動作>
表示体900の初期動作、復帰動作も透過部ユニット700´やチャンスボタン700の場合と同様にすることができる。表示体900の初期動作としては、表示体900の回転を開始し、少なくとも1回転以上回転した後、最初にセンサ902で検知されたときに回転を停止して表示体900を初期位置に位置させることが挙げられる。復帰動作としては、表示体900の回転を開始し、最初にセンサ902で検知されたときに回転を停止して表示体900を初期位置に位置させることが挙げられる。
表示体900の復帰動作が限度回数に達した場合、表示体900の動作禁止状態を設定することができる。表示体900については、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放により動作禁止状態を解除せず、動作禁止状態を維持してもよく、また、復帰動作の回数もリセットしなくてもよい。表示体900は、遊技者に接触しない位置に配置されているので、動作が禁止されていても比較的遊技者に与える違和感が小さい場合があり、また、球貯留皿付扉108´に収容されているので、ホール店員が噛み込みなどの障害を取り除くのが容易ではない場合があるからである。無論、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放により動作禁止状態を解除したり、復帰動作の回数をリセットすることも可能である。
<可動体の動作制御の例>
透過部ユニット700´、チャンスボタン700及び表示体900の動作制御例について図26〜図28を参照して説明する。ここでは透過部ユニット700´の駆動ユニット830´、チャンスボタン700の駆動部708及びチャンスボタン復帰機構、及び、表示体900の駆動部901の駆動制御を第1副制御部400が実行する例を想定している。図26(a)は図9のS319の可動体制御処理に含まれる処理例を示している。
S1401では第一の可動体制御処理を行う。ここでは透過部ユニット700´の動作制御に関する処理を行う。S1402では第二の可動体制御処理を行う。ここではチャンスボタン700の動作制御に関する処理を行う。S1403では第三の可動体制御処理を行う。ここでは表示体900の動作制御に関する処理を行う。
ここで、透過部ユニット700´、チャンスボタン700及び表示体900の動作制御上、その制御状態が個別に設定される。制御状態は第一〜第四の状態を少なくとも含む。第一の状態とは、電源投入時の状態であり、初期動作の実行が設定されている状態である。第二の状態とは、復帰動作の実行が設定されている状態である。第三の状態とは、動作をしない待機状態である。第四の状態とは、動作禁止状態が設定されている状態である。
図26(b)はS1401の第一の可動体制御処理を示すフローチャートである。S1411では透過部ユニット700´に第四の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1418へ進み、該当しない場合はS1412へ進む。S1412では透過部ユニット700´に第一の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1413へ進み、該当しない場合はS1414へ進む。
S1413では初期動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1414では透過部ユニット700´に第二の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1415へ進み、該当しない場合はS1416へ進む。
S1415では復帰動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1416では透過部ユニット700´に第三の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1417へ進み、該当しない場合はS1418へ進む。S1417ではコマンド関連処理(コマンド戻り値や受信コマンドに関する処理等)を行う。
S1418では状態変化条件が成立したか否かを判定し、成立している場合はS1419へ進み、成立していない場合は一単位の処理を終了する。S1418とS1419では、透過部ユニット700´の制御状態を更新する処理を行う。例えば、初期動作終了時や復帰動作終了時や、演出動作終了時等には、第三の状態を設定する。透過部ユニット700´を初期位置に戻そうとしたが戻っていないことが検知された場合には第二の状態を設定する。復帰動作の回数が限度回数に達した場合は第四の状態を設定する。前面枠扉106´や本体104といった扉体の開放が検知された場合は第二の状態を設定し、復帰動作の回数をリセットする。
図27(a)はS1402の第二の可動体制御処理を示すフローチャートである。S1421ではチャンスボタン700に第四の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1428へ進み、該当しない場合はS1422へ進む。S1422ではチャンスボタン700に第一の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1423へ進み、該当しない場合はS1414へ進む。
S1423では初期動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1424ではチャンスボタン700に第二の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1425へ進み、該当しない場合はS1426へ進む。
S1425では復帰動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1426ではチャンスボタン700に第三の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1427へ進み、該当しない場合はS1428へ進む。S1427ではコマンド関連処理(コマンド戻り値や受信コマンドに関する処理等)を行う。
S1428では状態変化条件が成立したか否かを判定し、成立している場合はS1429へ進み、成立していない場合は一単位の処理を終了する。S1428とS1429では、チャンスボタン700の制御状態を更新する処理を行う。例えば、初期動作終了時や復帰動作終了時や、演出動作終了時等には、第三の状態を設定する。チャンスボタン700を初期位置に戻そうとしたが戻っていないことが検知された場合には第二の状態を設定する。復帰動作の回数が限度回数に達した場合は第四の状態を設定する。前面枠扉106´や本体104といった扉体の開放が検知された場合は第二の状態を設定し、復帰動作の回数をリセットする。
図27(b)はS1403の第三の可動体制御処理を示すフローチャートである。S1431では表示体900に第四の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1438へ進み、該当しない場合はS1432へ進む。S1432では表示体900に第一の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1433へ進み、該当しない場合はS1414へ進む。
S1433では初期動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1434では表示体900に第二の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1435へ進み、該当しない場合はS1436へ進む。
S1435では復帰動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1436では表示体900に第三の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1437へ進み、該当しない場合はS1438へ進む。S1437ではコマンド関連処理(コマンド戻り値や受信コマンドに関する処理等)を行う。
S1438では状態変化条件が成立したか否かを判定し、成立している場合はS1439へ進み、成立していない場合は一単位の処理を終了する。S1438とS1439では、表示体900の制御状態を更新する処理を行う。例えば、初期動作終了時や復帰動作終了時や、演出動作終了時等には、第三の状態を設定する。表示体900を初期位置に戻そうとしたが戻っていないことが検知された場合には第二の状態を設定する。復帰動作の回数が限度回数に達した場合は第四の状態を設定する。一方、透過部ユニット700´やチャンスボタン700の場合と異なり、前面枠扉106´や本体104といった扉体の開放が検知されても、第一の状態を設定したり、復帰動作の回数をリセットしないようにすることができる。
次に、透過部ユニット700´、チャンスボタン700及び表示体900を駆動する駆動源(ここでは例示的にステップモータとする)の制御について図28を参照して説明する。図28(a)、(b)は第1副制御部400の割り込み処理を示している。
図28(a)を参照してS1441ではモータドライバからモータへ信号を出力する処理を行う。これによりモータが駆動する。S1442ではセンサ検出処理を行う。ここでは透過部ユニット700´、チャンスボタン700及び表示体900を検出する各センサの検知結果を取得する。S1443では他の処理を行う。以上で一単位の第一の駆動割り込み処理が終了する。
図28(b)を参照してS1444では、透過部ユニット700´の動作のためのモータ制御処理を行い、S1445ではチャンスボタン700の動作ためのモータ制御処理を行い、S1446では表示体900の動作のためのモータ制御処理を行う。以上で一単位の第二の駆動割り込み処理が終了する。
S1444〜S1446の各モータ制御処理は同様な処理であるが、一例として、S1444のモータ制御処理を図28(c)を参照して説明する。
S1451では、ステップモータに対するパルスの出力タイミングか否かを判定する。該当する場合はS1452へ進み、該当しない場合はS1456へ進み。S1452では透過部ユニット700´の移動方向が原点方向か否かを判定し、該当する場合はS1453へ、該当しない場合はS1454へそれぞれ進む。S1453では透過部ユニット700´の仮想位置を1つ減算し、S1454では透過部ユニット700´の仮想位置を1つ加算する。S1455ではパルス及び方向信号を出力する。
S1456ではステップモータが停止しているか否かを判定する。停止していると判定した場合はS1457へ進み、パルスの出力を停止する。S1458ではセンサの検出結果から透過部ユニット700´が初期位置にあるか否かを判定する。該当する場合はS1459へ進み仮想位置を0とし、該当しない場合は一単位の処理を終了する。
<遊技盤に適用可能な可動体の例>
図29は上述した遊技盤200に代わる遊技盤200´の略示正面図である。図30は遊技盤200´の一部の構成の分解斜視図であり、図31は図29のX−X線断面図である。遊技盤200´は、遊技盤200の可動表示装置288を省略する一方、可動体1、可動体2、発光演出ユニット3及び装飾ユニット4を追加したものであり、他の構成については遊技盤200と同じである。遊技盤200´は、可動体として、可動体1、2、上述した扉246a及び246b並びに演出可動体224を備えている。図29及び図31は、可動体1、2、及び演出可動体224が初期位置に位置している状態を示している。
装飾ユニット4は、本実施形態の場合、7セグメント表示器を2つ並設して構成されたランプユニットであり、装飾図柄表示装置208の中央上部に固定配置されている。本実施形態の場合、装飾ユニット4を7セグメント表示器で構成したが、これに限られず、他の形式の電子表示器であってもよいし、電子表示器以外の表示器(例えば印刷物、立体物)であってもよい。例えば、装飾ユニットは、その少なくとも一部が透明または半透明であり、その後方の位置に発光素子を配置してもよい。発光素子の発光により装飾ユニットを光らせて演出効果を向上できる場合がある。
可動体1は、表面に家紋の画像が印刷された表示体を構成している。可動体1は、画像を印刷することに変えて、立体形状を刻設したものであってもよく、また、7セグメント表示器や液晶表示装置等の表示器であってもよいし、人形等であってもよい。
可動体1は、上下方向に往復移動可能に設けられており、初期位置において装飾ユニット4の背後に位置し、最大移動位置において装飾図柄表示装置208の表示領域上に位置する。本実施形態の場合、可動体1は、初期位置において、その全体が装飾ユニット4の背後に位置しており、遊技者から視認困難となっているため、最大移動位置に移動したときに遊技者を驚かせることができる場合がある。なお、可動体1は、初期位置においてその一部のみが装飾ユニット4の背後に位置していてもよく、或いは、その全体が露出していてもよい。
可動体2は、演出に用いる様々な表示を行うことが可能な表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置によって構成するが、装飾図柄表示装置208と同様に、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
可動体2は、上下方向に往復移動可能に設けられており、初期位置において装飾図柄表示装置208の表示領域の下方に位置し、最大移動位置において装飾図柄表示装置208の表示領域上に位置する。本実施形態の場合、可動体2は、初期位置において、その一部が遊技盤200´の骨格をなす遊技板200aの背後に位置しており、遊技者から視認困難となっている。しかし、可動体2は、その全部が初期位置において遊技板200aの背後に位置していてもよく、或いは、その全体が露出していてもよい。
扉246a及び246b及び演出可動体224は、既に概略を説明したとおりであるが、演出可動体224は図29に示す位置を初期位置とし、後述する図39(d)の位置を最大移動位置としており、常時露出しており、その一部が隠れる場合がない可動体である。
発光演出ユニット3は、変化パネル31と、発光可能な発光ユニット32、33と、を備える。変化パネル31は方形で板状の部材であり、装飾図柄表示装置208の前側に配置されている。なお、変化パネル31の形状は方形に限られず、円形等であってもよい。また、板状以外の部材であってもよい。
発光ユニット32は変化パネル31の側辺に沿って一列に配置された複数の発光素子32aを備える。発光素子32aは例えばLEDである。発光ユニット33は変化パネル31の下辺に沿って一列に配置された複数の発光素子33aを備える。発光素子33aは例えばLEDである。発光ユニットの位置はこれに限られず、変化パネル31の周囲の任意の位置を選択可能である。ただし、変化パネル31の上端以外の場所に配置してもよい。これにより、変化パネル31の上側のスペースを他の用途に利用できる場合がある。
変化パネル31は、導光部材から構成されており、発光ユニット32、33から出射された光の方向を少なくとも前面側(遊技者の方向)へ変化させることが可能である。光の方向の変化は、例えば、光を反射するカット面を形成することや、反射材料を設けることで可能である。また、光の方向を変化させる構成の配置によって、変化パネル31に画像を浮かび上がらせることが可能である。図38(a)〜(c)は発光演出ユニット3による演出例を示している。
図38(a)は発光ユニット32、33を消灯している状態を示す。この場合、遊技者から見ると、変化パネル31には、その背後の装飾図柄表示装置208の画像が見えることになる。
図38(b)は発光ユニット32を点灯し、発光ユニット33を消灯している状態を示す。発光ユニット32から出射される光は変化パネル31の左側から横方向に入射し、光の方向が反射によって略90度変化されて、変化パネル31の法線方向手前側に出射している。光を反射する構成の配置によって、変化パネル31上にキャラクタの画像が浮かび上がって見えている。その背後の装飾図柄表示装置208の画像もキャラクタの画像が重なりながら見えることになる。このような演出は、例えば、大当たり等の予告演出として実行することができる。
図38(c)は発光ユニット32を消灯し、発光ユニット33を点灯している状態を示す。発光ユニット33から出射される光は変化パネル31の下側から上方向に入射し、光の方向が反射によって略90度変化されて、変化パネル31の法線方向手前側に出射している。光をを反射する構成の配置によって、変化パネル31上に動物の足跡を模した形状の中に、「PUSH」の文字を配置した画像が浮かび上がって見えている。その背後の装飾図柄表示装置208の画像も重なりながら見えることになる。このような演出は、例えば、透過部ユニット700´を最大移動位置に移動させ、遊技者にその操作を促す演出として実行することができる。
本実施形態の場合、発光ユニット32、33の消灯時には画像が浮かび上がらない場合を想定したが、消灯時にも遊技者に認識可能であり、点灯時に光を反射することで視認態様が変化し、より目立つようになるものであってもよい。
発光ユニット32、33の少なくともいずれか一方は、可動体1、2或いは演出可動体246の動作期間のうちの少なくとも一部の期間に点灯するようにしてもよい。例えば、可動体1が最大移動位置に移動する間あるいは最大移動位置から初期位置に戻る間の一部期間或いは全部の期間に点灯するようにしてもよい。或いは可動体2が最大移動位置に移動する間あるいは最大移動位置から初期位置に戻る間の一部期間或いは全部の期間に点灯するようにしてもよい。或いは演出可動体246が最大移動位置に移動する間あるいは最大移動位置から初期位置に戻る間の一部期間或いは全部の期間に点灯するようにしてもよい。可動体の動作と演出発光ユニット3の光による演出を行うことができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
次に、図31に示すように、装飾図柄表示装置208、可動体1、可動体2、演出可動体224等の背後側はカバー体10によって覆われている。また、ステージ244の背部及び上側には、球進入阻止部材11が設けられている。球進入阻止部材11は変化パネル31よりも遊技者側に位置しており、球進入口に進入していない遊技球がカバー体10内に進入しないようにしている。なお、本実施形態では球進入阻止部材11と変化パネル31との間に隙間などを設け、別の可動体を設けてもよく、これにより、変化パネル31の手前で演出動作を行わせることも可能である。
カバー体10の下部には、第1特図始動口230、第2特図始動口232、可変入賞口234、アウト口240等に進入した遊技球をカバー体10外に排出するための球排出口10aが形成されている。
図31を参照して、各構成の配置関係について説明する。ぱちんこ機100の奥行き方向(前面−背面方向)で、可動体1は装飾図柄表示装置208よりも遊技者側に位置している。変化パネル31は、可動体1よりも遊技者側に位置している。装飾ユニット4は、変化パネル31よりも遊技者側に位置している。可動体1、可動体2、演出可動体224は装飾図柄表示装置208と変化パネル31との間の空間を移動可能な構成となっている。
可動体1は、奥行き方向で見ると、その少なくとも一部が、装飾図柄表示装置208の少なくとも一部にオーバーラップする場合がある構成としている。具体的には、図31に示すように初期位置において、可動体1の一部が装飾図柄表示装置208の一部(上部)にオーバーラップしている。なお、初期位置において、可動体1の全体が装飾図柄表示装置208とオーバラップしてもよい。逆に、初期位置において、装飾図柄表示装置208の全体が可動体1とオーバラップしてもよい。
本実施形態の場合、可動体1が最大移動位置に移動した場合、可動体1の全体が装飾図柄表示装置208とオーバラップすることになるが、可動体1の一部が装飾図柄表示装置208とオーバラップしてもよい。逆に、装飾図柄表示装置208の全部が可動体1とオーバラップしてもよい。
変化パネル31は、その少なくとも一部が、装飾図柄表示装置208の少なくとも一部にオーバーラップしている。具体的には、図31に示すように、変化パネル31と装飾図柄表示装置208の表示領域の略全体が互いにオーバーラップしている。なお、変化パネル31の全部が、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部とオーバラップしてもよいし、装飾図柄表示装置208の表示領域の全部が変化パネル31の一部とオーバーラップしてもよい。また、例えば、変化パネル31が装飾図柄表示装置208の表示領域の半分以上の領域とオーバーラップしていてもよい。
装飾ユニット4は、変化パネル31の端部のうちの少なくとも一部にオーバーラップする位置に位置している。具体的には、図31に示すように、装飾ユニット4は、変化パネル31の上端部にオーバーラップしている。なお、変化パネル31の端部全体が、装飾ユニット4とオーバーラップするように両者を構成してもよい。変化パネル31の端部が装飾ユニット4によって前側から覆われるので外観品質を向上できる場合がある。
このように本実施形態では、奥行き方向で見ると、狭い空間内に、遊技者側から装飾ユニット4、変化パネル31、可動体1、装飾図柄表示装置208が順に並んだ構成となっているが、装飾図柄表示装置208と可動体1との間には隙間G1を形成し、可動体1と変化パネル31との間には隙間G2を形成し、変化パネル31と装飾ユニット4との間には隙間G3とを形成している。隙間G2と隙間G3とは、装飾ユニット4と可動体1との間の空間SP2を介して互いに連通している。隙間G1と隙間G2とは、変化パネル31と装飾図柄表示装置208との間の空間SP1を介して互いに連通している。結果として、隙間G1〜隙間G3が全て連通している。
隙間G3を設けたので、カバー体10等を分解しなくても、この隙間G3から可動体1のメンテナンスが可能な場合がある。図32(a)はその一例を示しており、作業者の指先が隙間G3を通過して可動体1に到達している。可動体1が不動になった場合等に、手作業で初期位置に戻しておくことが可能な場合がある。また、図32(b)の例では工具(ここではドライバー)の先端を隙間G3を通過させて可動体1に到達するようにしている。可動体1が不動になった場合等に、工具を用いた手作業で初期位置に戻しておくことが可能な場合がある。
隙間G2と隙間G3とが連通しているので、可動体1の下部(変化パネル31の上部の背後の部分)にもアクセスすることが可能な場合があり、メンテナンスの範囲が広がる場合がある。更に、隙間G1と隙間G2とが連通しているので、可動体1の背面側の部分にもアクセスすることが可能な場合があり、メンテナンスの範囲が広がる場合がある。隙間G1、G2、G3は、例えば、0.8mm〜20mmの範囲内の隙間とすることができる。各隙間の幅は一定であってもよいし、部分的にことなっていてもよい。たとえば、可動体1の周辺においては他の部分よりも隙間の幅が広くてもよい。各隙間が形成される部位についても上、横、下、等、様々な場所に隙間を形成してもよい。また、各隙間で幅や部位が異なっていてもよい。例えば、隙間G3と隙間G2とは幅が異なっていてもよく、隙間G3と隙間G1とが正面視で異なる部位に形成されていてもよい。
また、カバー体10の上端部や横端部等の少なくとも一部に、可動体1にアクセス可能な隙間を設けてもよい。メンテナンスの範囲が更に広がる場合がある。
隙間G1〜隙間G3は連通している。したがって、ぱちんこ機100の輸送時等には、これらの隙間G1〜隙間G3にエアクッション等の緩衝材を挿入することができる。図33はその一例を示しており、緩衝材CSが隙間G1〜隙間G3に詰め込まれている。緩衝剤CSにより可動体1が振動などで動くことを抑制できる場合があり、また、動いた場合にも他の構成と強く衝突することを防止できる場合がある。緩衝材CSの詰め込み、抜き出しは、隙間G1側から行うことができる場合があり、作業性がよい場合がある。
可動体1が初期位置にある場合、図33に示すように隙間G1〜隙間G3は、それらの少なくとも一部が互いにぱちんこ機100の高さ方向で同じ高さHに位置している。したがって、緩衝材CSが比較的詰め込み易く、また、抜き出し易い場合がある。なお、全部の隙間G1〜G3について同じ高さHに位置している必要はなく、同じ高さとするのは隙間G1とG2との組み合わせでもよいし、隙間G2とG3の組み合わせでもよいし、隙間G1と隙間G3との組み合わせもよい。
<可動体の駆動機構>
可動体1、2、左扉246a及び右扉246b並びに演出可動体224を移動させる駆動機構の例について説明する。まず可動体1の駆動機構について説明する。
図34及び図35は可動体1の駆動機構5の説明図である。図34(a)は可動体1が初期位置にある場合の正面図、図34(b)は可動体1が最大移動位置にある場合の正面図、図35(a)は可動体1が初期位置にある場合の断面図、図35(b)は可動体1が最大移動位置にある場合の断面図を示している。
駆動機構5は、支持体50と、モータ51と、アーム部材52と、リンク部材53と、センサ54と、を備える。支持体50は駆動機構5の骨格を構成し、上下方向に延びる案内溝50aを三列備える。モータ51は支持体50に支持されたステップモータであり、その出力軸にはピニオンギア51aが取付けられている。アーム部材52は支持体50に回動自在に支持されており、その回動中心と同軸でギア52bが固定されているギア52bはピニオンギア51aと噛み合い、モータ51の駆動によりアーム部材52が回動する。アーム部材52の先端側には長孔52cが形成されており、また、途中部位の背面側には検知片52aが形成されている。
リンク部材53は、可動体1を支持する部材であり、接着剤等からなる取付層53aを介して可動体1がリンク部材53に固定されている。リンク部材53は、案内溝50aを挿通する軸部を3つ備えており、そのうちの中央の軸部53aは他の軸部よりも軸方向に長く形成されてアーム部材52の長孔52cを更に挿通している。軸部53aの端部には、長孔52cからの脱落を規制するストッパ53bがボルト等の締結部材BLによって固定されている。モータ51の駆動によりアーム部材52が回動すると、案内溝50aの案内によってリンク部材53が上下方向に移動し、その結果、可動体1を上下方向に移動させることになる。
可動体1は、センサ54により検知される。センサ54は発光素子と受光素子とから構成される光センサであり、検知片52aは発光素子と受光素子との間を通過可能に配置されている。アーム部材52の回動位置と、可動体1の位置とは互いに対応関係にあることから、検知片52aをセンサ54で検知することで可動体1の位置を検知することができる。本実施形態の場合、可動体1が初期位置にある場合に、検知片52aが発光素子と受光素子との間に位置してセンサ54で検知される構成となっている。
次に可動体2の駆動機構について説明する。図36及び図37は可動体2の駆動機構6の説明図である。図36(a)は可動体2が初期位置にある場合の正面図、図36(b)は可動体2が最大移動位置にある場合の正面図、図37(a)は可動体2が初期位置にある場合の断面図、図37(b)は可動体2が最大移動位置にある場合の断面図を示している。駆動機構6は駆動機構5と同様の構成である。
駆動機構6は、支持体60と、モータ61と、アーム部材62と、リンク部材63と、センサ64と、を備える。支持体60は駆動機構6の骨格を構成し、上下方向に延びる案内溝60aを三列備える。モータ61は支持体60に支持されたステップモータであり、その出力軸にはピニオンギア61aが取付けられている。アーム部材62は支持体60に回動自在に支持されており、その回動中心と同軸でギア62bが固定されているギア62bはピニオンギア61aと噛み合い、モータ61の駆動によりアーム部材62が回動する。アーム部材62の先端側には長孔62cが形成されており、また、途中部位の背面側には検知片62aが形成されている。
リンク部材63は、可動体2を支持する部材であり、接着剤等からなる取付層63aを介して可動体2がリンク部材63に固定されている。リンク部材63は、案内溝60aを挿通する軸部を3つ備えており、そのうちの中央の軸部63aは他の軸部よりも軸方向に長く形成されてアーム部材62の長孔62cを更に挿通している。軸部63aの端部には、長孔62cからの脱落を規制するストッパ63bがボルト等の締結部材BLによって固定されている。モータ61の駆動によりアーム部材62が回動すると、案内溝60aの案内によってリンク部材63が上下方向に移動し、その結果、可動体2を上下方向に移動させることになる。
可動体2は、センサ64により検知される。センサ64は発光素子と受光素子とから構成される光センサであり、検知片62aは発光素子と受光素子との間を通過可能に配置されている。アーム部材62の回動位置と、可動体2の位置とは互いに対応関係にあることから、検知片62aをセンサ64で検知することで可動体2の位置を検知することができる。本実施形態の場合、可動体2が初期位置にある場合に、検知片62aが発光素子と受光素子との間に位置してセンサ64で検知される構成となっている。
次に、演出可動体224の駆動機構について図39を参照して説明する。図39(a)は演出可動体224が初期位置にある場合の正面図、図39(b)は演出可動体224が初期位置ある場合の左側面図、図39(c)は演出可動体224が動作途中の状態にある場合の正面図、図39(d)は演出可動体224が最大移動位置にある場合の正面図である。
既に説明したとおり、演出可動体224は、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなる。上腕部224aの肩の位置には、カムCM1が固定されており、このカムCM1に上腕部224を回動させるステップモータ71の出力軸が接続されている。カムCM1の周囲にはカムCM1の回転範囲を規制して上腕部224aの回動範囲を規制するストッパSP11、SP12が設けられている。カムCM11の鍔部の一端がストッパSP11に当接する位置(図39(a))が上腕部224a単体の初期位置であり、カムCM11の鍔部の他端がストッパSP12に当接する位置が上腕部224a単体の最大移動位置(図39(d))である。カムCM1には検知片CM11が設けられている。
上腕部224aは、センサ74により検知される。センサ74は発光素子と受光素子とから構成される光センサであり、検知片CM11は発光素子と受光素子との間を通過可能に配置されている。検知片CM11をセンサ74で検知することで上腕部224aの位置を検知することができる。本実施形態の場合、上腕部224aが初期位置にある場合に、検知片CM11が発光素子と受光素子との間に位置してセンサ74で検知される構成となっている。
上腕部224aは透過性を有する材料で構成されており、その内部には複数の発光素子(例えばLED)からなる照明ユニット73が設けられており、照明ユニット73の点灯によって上腕部224aを光らせる演出が可能である。
上腕部224aの肘の位置にはステップモータ72が設けられている。前腕部224bの肘の位置には、カムCM2が固定されており、このカムCM2にステップモータ72の出力軸が接続されている。
カムCM2の周囲にはカムCM2の回転範囲を規制して前腕部224bの回動範囲を規制するストッパSP21、SP22が設けられている。カムCM21の鍔部の一端がストッパSP21に当接する位置(図39(a))が前腕部224b単体の初期位置であり、カムCM21の鍔部の他端がストッパSP22に当接する位置が前腕部224b単体の最大移動位置(図39(c)(d))である。カムCM2には検知片CM21が設けられている。
前腕部224bは、センサ75により検知される。センサ75は発光素子と受光素子とから構成される光センサであり、検知片CM21は発光素子と受光素子との間を通過可能に配置されている。検知片CM21をセンサ75で検知することで前腕部224bの位置を検知することができる。本実施形態の場合、上腕部224bが初期位置にある場合に、検知片CM21が発光素子と受光素子との間に位置してセンサ75で検知される構成となっている。
演出可動体224全体で見ると、その初期位置は図39(a)に示すように、上腕部224a及び前腕部224bが共に初期位置にある状態であり、その最大移動位置は図39(d)に示すように、上腕部224a及び前腕部224bが共に最大移動位置にある状態である。図39(c)は演出可動体224が中間の位置にある場合を示しており、上腕部224aは初期位置で前ワン部224bは最大移動位置にある。この後、上腕部224aも最大移動位置に移動すると図39(d)の状態になる。演出可動体224が初期位置にあるか否かはセンサ74及び75の検知結果から認識できることになる。
次に、左扉246a及び右扉246bの駆動機構について図40を参照して説明する。図40(a)は遮蔽装置246の斜視図、図40(b)〜(d)は遮蔽装置246の正面図であり、左扉246a及び右扉246bの位置が異なっている。図40(b)は左扉246a及び右扉246bを全開にした状態を示し、左扉246a及び右扉246bがそれぞれ初期位置に位置している。図40(c)は全閉としている。図40(c)及び(d)は半開としており、図40(c)は左扉246aが最大移動位置にあり、図40(d)は右扉246bが最大移動位置にある。
遮蔽装置246は左扉246a及び右扉246bを移動させる駆動機構8を備える。駆動機構8は、遮蔽装置246の骨格をなす支持体81を備える。支持体81は左扉246a及び右扉246bの各左右方向の往復移動を案内するレールを備えると共に、背後の装飾図柄表示装置208を露出させる開口部81aを備える。
駆動機構8は、左扉246aを移動させる機構として、駆動プーリ82a、従動プーリ83a、及び、これらに巻き回されたベルト84aを備える。駆動プーリ82aは不図示のステップモータにより回転駆動され、ベルト84aが走行する。左扉246aは連結部Laを備え、連結部Laにおいてベルト84aに固定されている。ベルト84aが走行することで、左扉246aが移動する。連結部Laはセンサ85aで検知される検知片を一体に備えている。
センサ85aは発光素子と受光素子とから構成される光センサであり、連結部Laの検知片は発光素子と受光素子との間を通過可能に配置されている。この検知片をセンサ85aで検知することで左扉246aの位置を検知することができる。本実施形態の場合、左扉246aがセンサ85aで検知されてから左側へ所定距離移動した位置が初期位置となるように構成している。
駆動機構8は、右扉246bを移動させる機構として、駆動プーリ82b、従動プーリ83b、及び、これらに巻き回されたベルト84bを備える。駆動プーリ82bは不図示のステップモータにより回転駆動され、ベルト84bが走行する。右扉246bは連結部Lbを備え、連結部Lbにおいてベルト84bに固定されている。ベルト84bが走行することで、右扉246bが移動する。連結部Lbはセンサ85bで検知される検知片を一体に備えている。
センサ85bは発光素子と受光素子とから構成される光センサであり、連結部Lbの検知片は発光素子と受光素子との間を通過可能に配置されている。この検知片をセンサ85bで検知することで右扉246bの位置を検知することができる。本実施形態の場合、右扉246bがセンサ85bで検知されてから右側へ所定距離移動した位置が初期位置となるように構成している。
<可動体の動作態様>
図41〜図42を参照して可動体1、2、左扉246a及び右扉246b並びに演出可動体224の動作態様の例について説明する。
図41は、可動体1、2、左扉246a及び右扉246b並びに演出可動体224がいずれも初期位置に位置している状態を示しており、これらの可動体が未作動の状態である。図42(a)は、可動体1を移動させている状態を示している。図42(b)は、可動体2を移動させている状態を示している。図43(a)は、演出可動体224を移動させている状態を示している。図43(b)は、左扉246a及び右扉246bを移動させている状態を示している。
こうした可動体1、2、左扉246a及び右扉246b並びに演出可動体224の移動により、或いは、移動の組み合わせにより、様々な演出が可能である。可動体1、2、左扉246a及び右扉246b並びに演出可動体224の動作制御は、第2副制御部500が行うことができる。
<初期動作と復帰動作>
可動体1、2、左扉246a及び右扉246b並びに演出可動体224はいずれも可動体であり、その正常な動作が望まれる。そこで、上述した透過部ユニット700´、チャンスボタン700及び表示体900と同様、例えば、ぱちんこ機100の電源投入時にこれらを所定の手順で動作させる初期動作を行って動作確認を行う。また、遊技中等に動作に支障が検知された場合には、初期位置に可動体を戻す復帰動作(リトライ動作)を行うことが望ましい。また、遊技中等に動作に支障が検知された場合には、初期位置に可動体を戻す復帰動作(リトライ動作)を行う。これにより、正常な動作での遊技の続行を促進する。
以下、初期動作と復帰動作の例について説明する。ここでは、可動体1、2、及び演出可動体224を対象とするが、左扉246a及び右扉246bも対象としても構わない。なお、可動体1、2及び演出可動体224は遊技者が接触しない位置に配置されている可動体である。
<可動体1の初期動作、復帰動作>
可動体1の初期動作、復帰動作は基本的に既に説明した透過部ユニット700´等の初期動作、復帰動作と同様であり、図19に示したような制御データに基づいて、可動体1の初期動作、復帰動作が実行される。以下、簡単に説明する。
図44は可動体1の動作例を模式的に示した図である。図44(a)〜(c)は電源投入時に可動体1の初期動作が行われる場合を示している。
図44(a)はぱちんこ機100の電源が投入された段階を示している。すると、第2副制御部500は、電源投入を契機としてモータ51を駆動し、図44(b)に示すように、可動体1を最大移動位置に移動する。その後、第2副制御部500は、図44(c)に示すように可動体1を初期位置に戻す。こうした初期動作が電源投入毎に行われることで、可動体1の動作確認を行うことができる場合がある。なお、初期動作の途中に、他の動作を実行させる条件が成立したとしても、初期動作を中断せずに継続するようにしてもよい。初期動作を優先して完結させることで、動作確認をより確実に行える場合がある。
図44(d)〜(i)は、異常時に可動体1の復帰動作が行われる場合を示している。図44(d)は可動体1が未動作の段階(初期位置の段階)を示している。
図44(e)は、その後に演出動作として可動体1を最大移動位置に移動する場合を示している。図44(f)は、演出終了後に、可動体1を初期位置に戻す移動動作が行われた場合を示している。
図44(g)は、図44(f)の移動動作に設定された移動時間の経過後、センサ54により可動体1が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定しており、何らかの障害により可動体1の移動が中断された場合を想定している。例えば、駆動源の不調や異物の噛み込み等がその原因として考えられる。
これに対応して図44(h)の段階では復帰動作を行う。つまり、本実施形態では、可動体1を初期位置に戻そうとしたのに、戻っていない状態であることが検知されたことを少なくとも条件として、復帰動作を行う。なお、初期位置にあることが検知されないこと以外の条件を加重してもよい。復帰動作は透過部ユニット700´のNo.1の動作と同様、初期位置に可動体1を戻す動作である。移動時間には制限がある。
この復帰動作により可動体1の移動が再開して初期位置に戻り、図44(i)ではセンサ54により可動体1が初期位置にあることが検知されている。こうして復帰動作により、可動体1を正常な動作状態に戻すことができる場合がある。
図45(a)〜(j)は、可動体1の復帰動作を行ったが、改善しなかった場合を示している。この例では復帰動作の回数には限度回数を設けている。換言すると、復帰動作を実行するための条件の成立回数には限度を設定している。ここでは3回復帰動作を行ったが、可動体1が初期位置に戻らなかった場合は復帰をあきらめて可動体1の動作を禁止する。動作禁止中、可動体1による演出はできないが遊技自体は続行させる。
なお、復帰動作の限度回数は、透過部ユニット700´等と可動体1とで同じ回数でもよいし、異なる回数でもよい。異なる回数の場合、どちらが大きくても小さくてもよい。復帰動作に回数を要する構成については限度回数を大きめに設定し、復帰動作に回数を要しない構成については限度回数を小さめに設定してもよい。
図45(a)は可動体1が未演出の段階を示している。図45(b)は、その後に演出動作が行われた場合を示しており、可動体1が最大移動位置に移動する場合を示している。図45(c)は、演出終了後に初期位置に戻る移動動作が行われた場合を示している。そして、初期位置に戻る過程で、可動体1の動作が中断した場合を想定している。
図45(d)は、図45(c)の移動動作の移動時間の経過後、センサ54により可動体1が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図45(e)では、これに対応して1回目の復帰動作を行う。図45(f)は、1回目の復帰動作の移動時間の経過後、センサ54により可動体1が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図45(g)では、これに対応して2回目の復帰動作を行う。図45(h)は、移動時間の経過後、センサ54により可動体1が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図45(i)では、これに対応して3回目の復帰動作を行う。
図45(j)は、移動時間の経過後、センサ54により可動体1が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。復帰動作を3回行ったが初期位置に可動体1が戻らなかったので復帰をあきらめて可動体1の動作禁止状態を設定してその動作を禁止する。
可動体1については、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放により動作禁止状態を解除せず、動作禁止状態を維持してもよく、また、復帰動作の回数もリセットしなくてもよい。可動体1は、遊技者に接触しない位置に配置されているので、動作が禁止されていても比較的遊技者に与える違和感が小さい場合がある。無論、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放により動作禁止状態を解除したり、復帰動作の回数をリセットすることも可能である。
<可動体2の初期動作、復帰動作>
可動体2の初期動作、復帰動作も基本的に既に説明した透過部ユニット700´等の初期動作、復帰動作と同様であり、図19に示したような制御データに基づいて、可動体2の初期動作、復帰動作が実行される。以下、簡単に説明する。
図46は可動体2の動作例を模式的に示した図である。図46(a)〜(c)は電源投入時に可動体2の初期動作が行われる場合を示している。
図46(a)はぱちんこ機100の電源が投入された段階を示している。すると、第2副制御部500は、電源投入を契機としてモータ61を駆動し、図46(b)に示すように、可動体2を最大移動位置に移動する。このとき、可動体2には同図に示すようにデフォルトの画像を表示しておくことで、ホール店員等が表示機能の確認も行うことができる場合がある。その後、第2副制御部500は、図46(c)に示すように可動体2を初期位置に戻す。こうした初期動作が電源投入毎に行われることで、可動体2の動作確認を行うことができる場合がある。なお、初期動作の途中に、他の動作を実行させる条件が成立したとしても、初期動作を中断せずに継続するようにしてもよい。初期動作を優先して完結させることで、動作確認をより確実に行える場合がある。
図46(d)〜(i)は、異常時に可動体2の復帰動作が行われる場合を示している。図46(d)は可動体2が未動作の段階(初期位置の段階)を示している。
図46(e)は、その後に演出動作として可動体2を最大移動位置に移動する場合を示している。図46(f)は、演出終了後に、可動体2を初期位置に戻す移動動作が行われた場合を示している。
図46(g)は、図46(f)の移動動作に設定された移動時間の経過後、センサ64により可動体2が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定しており、何らかの障害により可動体2の移動が中断された場合を想定している。例えば、駆動源の不調や異物の噛み込み等がその原因として考えられる。
これに対応して図46(h)の段階では復帰動作を行う。つまり、本実施形態では、可動体2を初期位置に戻そうとしたのに、戻っていない状態であることが検知されたことを少なくとも条件として、復帰動作を行う。なお、初期位置にあることが検知されないこと以外の条件を加重してもよい。復帰動作は透過部ユニット700´のNo.1の動作と同様、初期位置に可動体2を戻す動作である。移動時間には制限がある。同図に示すように、復帰動作を行っている場合には、デフォルトの画像を表示してもよい。これによりホール店員が復帰動作が行われていることを認識できる場合がある。
この復帰動作により可動体2の移動が再開して初期位置に戻り、図46(i)ではセンサ64により可動体1が初期位置にあることが検知されている。こうして復帰動作により、可動体2を正常な動作状態に戻すことができる場合がある。
図47(a)〜(j)は、可動体2の復帰動作を行ったが、改善しなかった場合を示している。この例では復帰動作の回数には限度回数を設けている。換言すると、復帰動作を実行するための条件の成立回数には限度を設定している。ここでは3回復帰動作を行ったが、可動体2が初期位置に戻らなかった場合は復帰をあきらめて可動体2の動作を禁止する。動作禁止中、可動体2による演出はできないが遊技自体は続行させる。
なお、復帰動作の限度回数は、透過部ユニット700´や可動体1等と可動体2とで同じ回数でもよいし、異なる回数でもよい。異なる回数の場合、どちらが大きくても小さくてもよい。復帰動作に回数を要する構成については限度回数を大きめに設定し、復帰動作に回数を要しない構成については限度回数を小さめに設定してもよい。
図47(a)は可動体2が未演出の段階を示している。図47(b)は、その後に演出動作が行われた場合を示しており、可動体2が最大移動位置に移動する場合を示している。図47(c)は、演出終了後に初期位置に戻る移動動作が行われた場合を示している。そして、初期位置に戻る過程で、可動体2の動作が中断した場合を想定している。
図47(d)は、図47(c)の移動動作の移動時間の経過後、センサ64により可動体2が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図47(e)では、これに対応して1回目の復帰動作を行う。復帰動作中はデフォルトの画像を表示する。図47(f)は、1回目の復帰動作の移動時間の経過後、センサ54により可動体2が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図47(g)では、これに対応して2回目の復帰動作を行う。図47(h)は、移動時間の経過後、センサ64により可動体2が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図47(i)では、これに対応して3回目の復帰動作を行う。
図47(j)は、移動時間の経過後、センサ64により可動体2が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。復帰動作を3回行ったが初期位置に可動体2が戻らなかったので復帰をあきらめて可動体2の動作禁止状態を設定してその動作を禁止する。
可動体2については、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放により動作禁止状態を解除せず、動作禁止状態を維持してもよく、また、復帰動作の回数もリセットしなくてもよい。可動体2は、遊技者に接触しない位置に配置されているので、動作が禁止されていても比較的遊技者に与える違和感が小さい場合がある。無論、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放により動作禁止状態を解除したり、復帰動作の回数をリセットすることも可能である。
<演出可動体224の初期動作、復帰動作>
演出可動体224の初期動作、復帰動作も基本的に既に説明した透過部ユニット700´等の初期動作、復帰動作と同様であり、図19に示したような制御データに基づいて、演出可動体224の初期動作、復帰動作が実行される。以下、簡単に説明する。
図48は演出可動体224の動作例を模式的に示した図である。図48(a)〜(c)は電源投入時に演出可動体224の初期動作が行われる場合を示している。
図48(a)はぱちんこ機100の電源が投入された段階を示している。すると、第2副制御部500は、電源投入を契機としてモータ71、72を駆動し、図48(b)に示すように、演出可動体224を最大移動位置に移動する。その後、第2副制御部500は、図48(c)に示すように演出可動体224を初期位置に戻す。こうした初期動作が電源投入毎に行われることで、演出可動体224の動作確認を行うことができる場合がある。なお、初期動作の途中に、他の動作を実行させる条件が成立したとしても、初期動作を中断せずに継続するようにしてもよい。初期動作を優先して完結させることで、動作確認をより確実に行える場合がある。
図48(d)〜(i)は、異常時に演出可動体224の復帰動作が行われる場合を示している。図48(d)は演出可動体224が未動作の段階(初期位置の段階)を示している。
図48(e)は、その後に演出動作として演出可動体224を最大移動位置に移動する場合を示している。図48(f)は、演出終了後に、演出可動体224を初期位置に戻す移動動作が行われた場合を示している。
図48(g)は、図48(f)の移動動作に設定された移動時間の経過後、センサ74、75により演出可動体224が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定しており、何らかの障害により演出可動体224の移動が中断された場合を想定している。例えば、駆動源の不調や異物の噛み込み等がその原因として考えられる。
これに対応して図48(h)の段階では復帰動作を行う。つまり、本実施形態では、演出可動体224を初期位置に戻そうとしたのに、戻っていない状態であることが検知されたことを少なくとも条件として、復帰動作を行う。なお、初期位置にあることが検知されないこと以外の条件を加重してもよい。復帰動作は透過部ユニット700´のNo.1の動作と同様、初期位置に演出可動体224を戻す動作である。移動時間には制限がある。
この復帰動作により演出可動体224の移動が再開して初期位置に戻り、図48(i)ではセンサ74、75により可動体1が初期位置にあることが検知されている。こうして復帰動作により、演出可動体224を正常な動作状態に戻すことができる場合がある。
図49(a)〜(j)は、演出可動体224の復帰動作を行ったが、改善しなかった場合を示している。この例では復帰動作の回数には限度回数を設けている。換言すると、復帰動作を実行するための条件の成立回数には限度を設定している。ここでは3回復帰動作を行ったが、演出可動体224が初期位置に戻らなかった場合は復帰をあきらめて演出可動体224の動作を禁止する。動作禁止中、演出可動体224による演出はできないが遊技自体は続行させる。
なお、復帰動作の限度回数は、透過部ユニット700´や可動体1、2等と演出可動体224とで同じ回数でもよいし、異なる回数でもよい。異なる回数の場合、どちらが大きくても小さくてもよい。復帰動作に回数を要する構成については限度回数を大きめに設定し、復帰動作に回数を要しない構成については限度回数を小さめに設定してもよい。
図49(a)は演出可動体224が未演出の段階を示している。図49(b)は、その後に演出動作が行われた場合を示しており、演出可動体224が最大移動位置に移動する場合を示している。図49(c)は、演出終了後に初期位置に戻る移動動作が行われた場合を示している。そして、初期位置に戻る過程で、演出可動体224の動作が中断した場合を想定している。
図49(d)は、図49(c)の移動動作の移動時間の経過後、センサ74、75により演出可動体224が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図49(e)では、これに対応して1回目の復帰動作を行う。図49(f)は、1回目の復帰動作の移動時間の経過後、センサ74、75により演出可動体224が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図49(g)では、これに対応して2回目の復帰動作を行う。図49(h)は、移動時間の経過後、センサ74、75により演出可動体224が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。図49(i)では、これに対応して3回目の復帰動作を行う。
図49(j)は、移動時間の経過後、センサ74、75により演出可動体224が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定している。復帰動作を3回行ったが初期位置に演出可動体224が戻らなかったので復帰をあきらめて演出可動体224の動作禁止状態を設定してその動作を禁止する。
演出可動体224については、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放により動作禁止状態を解除せず、動作禁止状態を維持してもよく、また、復帰動作の回数もリセットしなくてもよい。演出可動体224は、遊技者に接触しない位置に配置されているので、動作が禁止されていても比較的遊技者に与える違和感が小さい場合がある。無論、前面枠扉106´や本体102といった扉体の開放により動作禁止状態を解除したり、復帰動作の回数をリセットすることも可能である。
演出可動体224は2つの可動体(上腕部224a、前腕部224b)から構成されており、個別に初期位置に移動可能であり、また、個別に初期位置に位置しているかを検知可能である。したがって、片方の可動体が初期位置に戻らなかった場合、その可動体のみについて復帰動作を行ってもよい。例えば、上腕部224aは初期位置に戻ったが、前腕部224bは初期位置に戻らなかった場合、前腕部224bのみ復帰動作を行ってもよい。動作禁止状態も上腕部224a、前腕部224bに個別に設定してもよいが、いずれか一方が初期位置に戻らなかった場合は演出可動体224全体を動作禁止状態としてもよい。全体を動作禁止状態とした方が、演出可動体224が不自然な動作を繰り返し行う事態を回避できる場合がある。
<関連動作>
複数の可動体間で、可動体の動作を関連付けることができる。以下、その例を説明する。
<初期動作の順番>
初期動作はばらばらに行ってもよいが順番に行ってもよい。図50はその一例を示す。ここでは、可動体1、2、及び演出可動体224を順番に動作させる場合を例示し、順序は可動体1→可動体2→演出可動体224の順序とする。
図50(a)はぱちんこ機100の電源が投入された段階を示している。すると、第2副制御部500は、電源投入を契機としてモータ51を駆動し、図50(b)に示すように、可動体1を最大移動位置に移動し、その後、図50(c)に示すように可動体1を初期位置に戻す。
次に第2副制御部500はモータ61を駆動し、図50(d)に示すように、可動体2を最大移動位置に移動する。このとき、可動体2には同図に示すようにデフォルトの画像を表示しておくことで、ホール店員等が表示機能の確認も行うことができる場合がある。その後、第2副制御部500は、図50(e)に示すように可動体2を初期位置に戻す。
次に第2副制御部500はモータ71、72を駆動し、図50(f)に示すように、演出可動体224を最大移動位置に移動し、その後、図50(g)に示すように演出可動体224を初期位置に戻す。
こうした一連の初期動作が電源投入毎に行われることで、可動体1、2、及び演出可動体224の動作確認を円滑に行うことができる場合がある。なお、可動体1の初期動作を開始してから演出可動体224の初期動作が終了するまでの間に、他の動作を実行させる条件が成立したとしても、初期動作を中断せずに継続するようにしてもよい。初期動作を優先して完結させることで、動作確認をより確実に行える場合がある。また、図50の例では、可動体1、2、及び演出可動体224を対象としたが、全ての可動体について順番に初期動作を行わせるようにしてもよい。或いは、所定のグループ毎(例えば、前面枠扉106´側の可動体のグループと、遊技盤200´側の可動体のグループ)に分けて行い、グループ内で順番に行ってもよい。
<復帰動作を契機とした初期動作>
一部の可動体が復帰動作を実行した場合、残りの一部又は全部の可動体の初期動作を行ってもよい。経年的な劣化で一部の可動体に動作不良が生じた場合は、他の可動体にも動作不良が生じる可能性がある。そこで、一部の可動体が復帰動作を実行した場合に、他の可動体について初期動作を行わせることで、その動作確認を行うことができる。
図51はその一例を示す。ここでは、可動体1について復帰動作を実行した場合に、可動体2及び演出可動体224について初期動作を行う例を説明する。
図51(a)は可動体1が未動作の段階(初期位置の段階)を示している。図51(b)は、その後に演出動作として可動体1を最大移動位置に移動する場合を示している。図51(c)は、演出終了後に、可動体1を初期位置に戻す移動動作が行われた場合を示している。図51(d)は、図51(c)の移動動作に設定された移動時間の経過後、センサ54により可動体1が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定しており、何らかの障害により可動体1の移動が中断された場合を想定している。
これに対応して図51(e)の段階では復帰動作を行う。この復帰動作により可動体1の移動が再開して初期位置に戻り、図51(f)ではセンサ54により可動体1が初期位置にあることが検知されている。
次に、可動体2の初期動作を行う。電源投入時ではないが、可動体1の移動が一時中断したため、念のために可動体2の初期動作を行う。第2副制御部500は、電源投入を契機としてモータ61を駆動し、図51(g)に示すように、可動体2を最大移動位置に移動する。このとき、可動体2には同図に示すようにデフォルトの画像を表示しておくことで、ホール店員等が表示機能の確認も行うことができる場合がある。その後、第2副制御部500は、図51(h)に示すように可動体2を初期位置に戻す。これにより可動体2の動作確認が行える。
続いて演出可動体224の初期動作も行う。第2副制御部500は、モータ71、72を駆動し、図51(i)に示すように、演出可動体224を最大移動位置に移動する。その後、第2副制御部500は、図51(j)に示すように演出可動体224を初期位置に戻す。これにより演出可動体224の動作確認が行える。
図51の例は、1つの可動体について復帰動作を行ったことを条件としたが、複数の可動体について復帰動作を行ったことを条件としてもよい。初期動作が不必要に多数行われることを防止できる場合がある。図52はその一例を示す。同図の例では、可動体1及び2の復帰動作を行ったことを条件として演出可動体224の初期動作を行う例を示している。
図52(a)は、可動体1及び2並びに演出可動体224が未動作の段階(初期位置の段階)を示している。図52(b)はその後に演出動作として可動体1及び2を移動する場合を示している。図52(c)は、演出終了後に、可動体1及び2を初期位置に戻す移動動作が行われた場合を示している。
図52(d)は、図52(c)の移動動作に設定された各移動時間の経過後、可動体1及び2が初期位置にあることが検知されなかった場合を想定しており、何らかの障害により可動体1及び2の移動が中断された場合を想定している。
これに対応して復帰動作を行う。ここでは、可動体1→可動体2の順で復帰動作を行うが、同時でもよい。まず、図52(e)に示すように可動体1の復帰動作が行われ、図52(f)で初期位置に戻ったことが検知されている。続いて図52(g)に示すように可動体2の復帰動作が行われ、図52(h)に示すように初期位置に戻ったことが検知されている。
続いて演出可動体224の初期動作を行う。第2副制御部500は、モータ71、72を駆動し、図52(i)に示すように、演出可動体224を最大移動位置に移動する。その後、第2副制御部500は、図52(j)に示すように演出可動体224を初期位置に戻す。これにより演出可動体224の動作確認が行える。
以上の説明では、可動体1、2、演出可動体224を例に挙げたが、他の可動体についても、一部の可動体が復帰動作を実行した場合、残りの一部又は全部の可動体の初期動作を行ってもよい。ただし、透過部ユニット700´やチャンスボタン700は、遊技者が接触可能な位置に配置されているため、初期動作が自動発動されると遊技者に違和感を与える場合があるので、透過部ユニット700´やチャンスボタン700は電源投入時のみ初期動作を行ってもよい。
また、他の可動体の復帰動作によって初期動作を実行する条件としては、上述した以外に、例えば、他の可動体の復帰動作が所定回数に達したことを条件する場合や、可動体の復帰動作の合計回数が所定回数に達したことを条件とする場合や、複数の可動体の復帰動作が所定時間内に実行されたことを条件とする場合等、様々な条件を設定することが可能である。
<関連動作のまとめ>
関連動作として、初期動作の順番と、復帰動作を契機とした初期動作と、について説明したが、図53はそのまとめを示すタイミングチャートである。
図53(a)は初期動作の順番の例のタイミングチャートであり、第四の可動体、第五の可動体、第六の可動体の各初期動作が順次おこなわれる例を示している。上述した具体例では、第四の可動体を可動体1とし、第五の可動体を可動体2とし、第六の可動体を演出可動体224として説明した。
図53(b)は復帰動作を契機とした初期動作の例のタイミングチャートである。上段は、第四の可動体が演出動作、戻る動作を行ったときに初期位置に戻らず、復帰動作を行った場合に、第五の可動体の初期動作、第六の可動体の初期動作が順次おこなわれる例を示している。上述した具体例では、第四の可動体を可動体1とし、第五の可動体を可動体2とし、第六の可動体を演出可動体224として説明した。中段は、他のバリエーションとして、第五の可動体が演出動作、戻る動作を行ったときに初期位置に戻らず、復帰動作を行った場合に、第四の可動体の初期動作、第六の可動体の初期動作が順次おこなわれる例を示している。下段も、他のバリエーションとして、第六の可動体が演出動作、戻る動作を行ったときに初期位置に戻らず、復帰動作を行った場合に、第四の可動体の初期動作、第六の可動体の初期動作が順次おこなわれる例を示している。
図53(c)も復帰動作を契機とした初期動作の例のタイミングチャートであるが、2つの可動体の復帰動作を契機として他の可動体の初期動作を行う例である。第四の可動体が演出動作、戻る動作を行ったときに初期位置に戻らず、第五の可動体が演出動作、戻る動作を行ったときに初期位置に戻らず、第四の可動体の復帰動作、第五の可動体の復帰動作が順次行われる。そして、第六の可動体の初期動作がおこなわれる例を示している。上述した具体例では、第四の可動体を可動体1とし、第五の可動体を可動体2とし、第六の可動体を演出可動体224として説明した。
<可動体の動作制御の例>
可動体1、2及び演出可動体224の動作制御例について図54〜図57を参照して説明する。ここでは可動体1のモータ51、可動体2のモータ61、演出可動体224のモータ71、72の駆動制御を第2副制御部500が実行する例を想定している。図54(a)は図10(a)のS713の可動体制御処理に含まれる処理例を示している。
S1461では第四の可動体制御処理を行う。ここでは可動体1の動作制御に関する処理を行う。S1462では第五の可動体制御処理を行う。ここでは可動体2の動作制御に関する処理を行う。S1463では第六の可動体制御処理を行う。ここでは演出可動体224の動作制御に関する処理を行う。
ここで、透過部ユニット700´等と同様、可動体1、2及び演出可動体224の動作制御上、その制御状態が個別に設定される。制御状態は第一〜第四の状態を少なくとも含む。第一の状態とは、電源投入時の状態であり、初期動作の実行が設定されている状態である。第二の状態とは、復帰動作の実行が設定されている状態である。第三の状態とは、動作をしない待機状態である。第四の状態とは、動作禁止状態が設定されている状態である。
図54(b)はS1461の第四の可動体制御処理を示すフローチャートである。S1471では可動体1に第四の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1478へ進み、該当しない場合はS1472へ進む。S1472では可動体1に第一の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1473へ進み、該当しない場合はS1474へ進む。
S1473では初期動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1474では可動体1に第二の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1475へ進み、該当しない場合はS1476へ進む。
S1475では復帰動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1476では可動体1に第三の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1477へ進み、該当しない場合はS1478へ進む。S1477ではコマンド関連処理(コマンド戻り値や受信コマンドに関する処理等)を行う。
S1478では状態変化条件が成立したか否かを判定し、成立している場合はS1479へ進み、成立していない場合は一単位の処理を終了する。S1478とS1479では、可動体1の制御状態を更新する処理を行う。例えば、初期動作終了時や復帰動作終了時や、演出動作終了時等には、第三の状態を設定する。可動体1を初期位置に戻そうとしたが戻っていないことが検知された場合には第二の状態を設定する。復帰動作の回数が限度回数に達した場合は第四の状態を設定する。また、復帰動作を契機とした初期動作を行う場合、第五の可動体又は第六の可動体が復帰動作を行った場合には第一の状態を設定する。
図55(a)はS1462の第五の可動体制御処理を示すフローチャートである。S1481では可動体2に第四の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1488へ進み、該当しない場合はS1482へ進む。S1482では可動体1に第一の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1483へ進み、該当しない場合はS1484へ進む。
S1483では初期動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1484では可動体2に第二の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1485へ進み、該当しない場合はS1486へ進む。
S1485では復帰動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1486では可動体2に第三の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1487へ進み、該当しない場合はS1488へ進む。S1487ではコマンド関連処理(コマンド戻り値や受信コマンドに関する処理等)を行う。
S1488では状態変化条件が成立したか否かを判定し、成立している場合はS1489へ進み、成立していない場合は一単位の処理を終了する。S1488とS1489では、可動体2の制御状態を更新する処理を行う。例えば、初期動作終了時や復帰動作終了時や、演出動作終了時等には、第三の状態を設定する。可動体2を初期位置に戻そうとしたが戻っていないことが検知された場合には第二の状態を設定する。復帰動作の回数が限度回数に達した場合は第四の状態を設定する。また、復帰動作を契機とした初期動作を行う場合、第四の可動体又は第六の可動体が復帰動作を行った場合には第一の状態を設定する。
図55(b)はS1463の第六の可動体制御処理を示すフローチャートである。S1491では演出可動体224に第四の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1498へ進み、該当しない場合はS1492へ進む。S1492では演出可動体224に第一の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1493へ進み、該当しない場合はS1494へ進む。
S1493では初期動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1494では演出可動体224に第二の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1495へ進み、該当しない場合はS1496へ進む。
S1495では復帰動作の実行に関する設定(駆動設定等)と、初期動作が成功しているかの監視に関する処理(センサによる位置検知等)を行う。S1496では演出可動体224に第三の状態が設定されているか否かを判定する。該当する場合はS1497へ進み、該当しない場合はS1498へ進む。S1497ではコマンド関連処理(コマンド戻り値や受信コマンドに関する処理等)を行う。
S1498では状態変化条件が成立したか否かを判定し、成立している場合はS1499へ進み、成立していない場合は一単位の処理を終了する。S1498とS1499では、演出可動体224の制御状態を更新する処理を行う。例えば、初期動作終了時や復帰動作終了時や、演出動作終了時等には、第三の状態を設定する。演出可動体224を初期位置に戻そうとしたが戻っていないことが検知された場合には第二の状態を設定する。復帰動作の回数が限度回数に達した場合は第四の状態を設定する。また、復帰動作を契機とした初期動作を行う場合、第四の可動体又は第六の可動体が復帰動作を行った場合には第一の状態を設定する。
次に、可動体1、2及び演出可動体224を駆動する駆動源(ステップモータ51、61、71及び72)の制御について図56を参照して説明する。図56(a)、(b)は第2副制御部500の割り込み処理を示している。
図56(a)を参照してS1501ではモータドライバからモータへ信号を出力する処理を行う。これによりモータが駆動する。S1502ではセンサ検出処理を行う。ここでは可動体1、2及び演出可動体224を検出する各センサ(54、64、74、75)の検知結果を取得する。S1503では他の処理を行う。以上で一単位の第一の駆動割り込み処理が終了する。
図56(b)を参照してS1504では、可動体1の動作のためのモータ制御処理を行い、S1505では可動体2の動作ためのモータ制御処理を行い、S1506では演出可動体224の動作のためのモータ制御処理を行う。以上で一単位の第二の駆動割り込み処理が終了する。S1504〜S1506の各モータ制御処理としては図28(c)に示した制御を採用できる。
<可動体に搭載された可動体の例>
図57は、可動体に搭載された可動体の例を示している。同図の例では、遮蔽装置246に可動体9L、9Rを適用した構成を例示している。遮蔽装置246は、上述した駆動機構8と、左扉246aに代わる可動体246a´と、右扉246bに代わる可動体246b´とを備える。可動体246a´、246b´の構成は、左扉246a、246bと略同様であるが、形状や大きさ等が異なる。駆動機構8は上述したとおりの構成であるが、ここでは、可動体246a´、246b´を左右に往復移動させる。可動体246a´、246b´の初期位置は、図57に示す位置とする。センサ85a、85bはここでは初期位置にある可動体246a´、246b´を検知するように配置されている。
可動体9Lは可動体246a´に設けられ、可動体9Rは可動体246b´に設けられている。可動体9Lは円形の部分から刃先形状の一対の突起9aが突出した板状の部材であり、円形の部分の中心を回転中心として可動体246a´に回転自在に支持されている。円形の部分には回転中心からずれた位置に検知片9bが形成されている。
可動体9Rも可動部材9Lと同様であり、円形の部分から刃先形状の一対の突起9bが突出した板状の部材であり、円形の部分の中心を回転中心として可動体246b´に回転自在に支持されている。円形の部分には回転中心からずれた位置に検知片9bが形成されている。可動体9R、9Lはその一部(例えば突起9a、9b)が透過性を有する部材であってもよく、逆に透過性を有しない部材であってもよい。
可動体246a´、246b´には、それぞれ、可動体9L、9Rを独立して駆動する駆動機構が設けられている。駆動機構は、ステップモータ等の駆動源91と、駆動プーリ92と、従動プーリ93と、これらのプーリに巻き回されたベルト94とを備える。駆動源91、91は、対応する可動体246a´、246b´に支持されている。駆動プーリ92は駆動源91の出力軸に取り付けられており駆動源91によって回転される。従動プーリ92、92は可動体9L、9Rの回転中心軸に取り付けられている。駆動源91を駆動すると、ベルト94が走行し、可動体9L、9Rが回転することになる。駆動源91の回転方向を切り替えることで可動体9L、9Rの回転方向も切り替わることになる。
可動体246a´、246b´には、それぞれ、センサ94、94が設けられている。センサ94は発光素子と受光素子とから構成される光センサであり、検知片9bは発光素子と受光素子との間を通過可能に配置されている。検知片9bをセンサ94で検知することで可動体9L、9Rの位置を検知することができる。本実施形態の場合、図57に示す可動体9L、9Rの姿勢が初期位置であり、可動体9L、9Rが初期位置ある場合に、検知片9bがセンサ94で検知されるように構成している。なお、センサ94で検知可能な可動体9L、9Rの位置とは、絶対位置ではなく、可動体246a´、246b´に対する相対位置であることはいうまでもない。
次に、可動体246a´、246b´及び可動体9L、9Rの動作例について説明する。図57に示すように、可動体246a´、246b´が初期位置にあり、可動体9L、9Rが初期位置にある場合、装飾図柄表示装置208の表示領域の略全体がこれらに覆われない状態にある。また、可動体9L、9Rが初期位置にある場合、可動体9L、9Rと可動体246a´、246b´とが重なる範囲が最も大きくなる。換言すると、正面視で可動体9L、9Rが可動体246a´、246b´からはみ出す部分が最も小さい。
既に説明したとおり、可動体9L、9Rはこれを回転させる動作が可能である。しかし、可動体246a´、246b´を回転させるとその姿勢が変化し、可動体9L、9Rと可動体246a´、246b´とが重なる範囲が変化する。換言すると、正面視で可動体9L、9Rが可動体246a´、246b´からはみ出す部分が変化する。
可動体246a´、246b´が初期位置にある場合、可動体9L、9Rの姿勢が変化すると、駆動機構8の左右の側壁部81b、81cと干渉する場合がある。そこで、可動体246a´、246b´の位置に応じて可動体9L、9Rの姿勢の最大変化量を規制しながら、可動体9L、9Rによる演出の制御を行う。なお、ここでは駆動機構8の左右の側壁部81b、81cと、可動体9L、9Rとの干渉を考慮したが、ハーネス等、他の構成との干渉を考慮して可動体9L、9Rの演出制御を行ってもよい。
さて、可動体246a´、246b´が初期位置にある場合、可動体9L、9Rは初期位置の状態とし、可動体9L、9Rを回転させる演出は行わない。回転させる演出を行う場合は、可動体9L、9Rの回転量を最も小さい範囲とし、可動体9L、9Rの少なくとも一部が特定の領域を除く領域の少なくともいずれかに位置する動作(例えば側壁部81b、81cに干渉しない領域での動作)としてもよい。逆に、可動体9L、9Rが側壁部81b、81cと衝突するように可動体9L、9Rを回転させ、一種の演出としてもよい。
可動体246a´、246b´が初期位置から移動した場合、その移動量に応じて可動体9L、9Rの回転量を規制しながら、可動体9L、9Rの演出を行うことが可能となる。図58(a)は可動体246a´を初期位置から移動した状態を示す。
同図の例では、正面視で可動体246a´が装飾図柄表示装置208の表示領域と僅かに重なる位置に可動体246a´を移動している。このとき、可動体9Lは突起部9aの一部が装飾図柄表示装置208の表示領域と重なっており、装飾図柄表示装置208の画像を見ている遊技者の注意を引く状態となる。
図58(b)は可動体9Lを動作させている状態を示す。ここでは、可動体9Lを所定の角度範囲内で往復動作させることでその姿勢を変化させている。連続的に往復動作を行って振動動作としてもよい。可動体9Lが初期位置から最も回転した位置においては、可動体9L、9Rと可動体246a´、246b´とが重なる範囲が初期位置よりも小さくなる。換言すると、正面視で可動体9L、9Rが可動体246a´、246b´からはみ出す部分が初期位置よりも大きくなる。
このように回転量を規制しながら可動体9Lの動作を行うことで可動体やその周辺の構成の破損を防ぎながら多彩な演出を実行することができる場合がある。
図59(a)は可動体246a´が装飾図柄表示装置208の表示領域と全体が重なる位置に可動体246a´を移動している。このとき、可動体9Lは初期位置にあり、その略全体が装飾図柄表示装置208の表示領域と重なっており、装飾図柄表示装置208の画像を見ている遊技者の注意を引く状態となる。
図59(b)は可動体9Lを動作させている状態を示す。ここでは、可動体9Lを360度回転させることでその姿勢を変化させている。この位置では可動体9Lを360度回転させても、側壁部81b、81cと干渉することはなく、可動体9Lの姿勢変化を規制する必要はない。
図59(a)の位置に可動体246a´が位置していても、可動体9Rとの関係で可動体9Lの動作範囲を規制する場合もある。図60はその一例を示す。同図の例では、可動体246a´の位置は図59(a)と同じ位置にある。しかし、可動体246b´が装飾図柄表示装置208の表示領域と全体が重なる位置に可動体246b´を移動している。このため、可動体9Lを回転させると可動体9Rと干渉する場合がある。逆に、可動体9Rを回転させると可動体9Lと干渉する場合がある。
したがって、可動体9L、9Rを回転させる演出は行わない。回転させる演出を行う場合は、可動体9L、9Rの回転量を最も小さい範囲とするが、可動体9L、9Rが互いに衝突するように可動体9L、9Rを回転させ、一種の演出としてもよい。
<実施形態のまとめ>
A1.上記遊技台(例えば100)
表示可能な表示手段(例えば208)と、
動作可能な可動体(例えば1)と、
発光可能な発光手段(例えば32,33)と、
前記発光手段からの光の方向を少なくとも遊技者側に変化させることが可能な変化手段(例えば31)と、
装飾体(例えば4)と、
を備えた遊技台であって、
前記可動体は、前記表示手段よりも遊技者側に位置する可動体であり(例えば図31)、
前記変化手段は、前記可動体よりも遊技者側に位置する手段であり(例えば図31)、
前記装飾体は、前記変化手段よりも遊技者側に位置する装飾体であり(例えば図31)、
前記可動体は、その少なくとも一部が、前記表示手段の少なくとも一部にオーバーラップする場合があり(例えば図31)、
前記変化手段は、その少なくとも一部が、前記表示手段の少なくとも一部にオーバーラップする手段であり(例えば図31)、
前記表示手段と前記可動体との間には、第一の隙間(例えばG1)が形成されるものであり、
前記可動体と前記変化手段との間には、第二の隙間(例えばG2)が形成されるものであり、
前記変化手段と前記装飾体との間には、第三の隙間(例えばG3)が形成されるものであり、
前記第三の隙間は、前記第二の隙間と少なくとも連通する(例えば図31)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、遊技台の演出を多彩にすることができるとともに、可動体の故障時に店員が可動体に対応することができる場合がある。また、隙間から可動体にアクセス可能であるため、遊技台の運送時に気泡緩衝材などで可動体を固定する場合に、使用する気泡緩衝材が小さくて済むため、運送時のコストを低下させることができる場合がある。
A2.前記第二の隙間は、前記第一の隙間と少なくとも連通する(例えば図31)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技台の運送時に気泡緩衝材などで前記可動体を前記表示手段と接触しないように固定することができ、前記可動体と前記表示手段の破損を防ぐことができる場合がある。
A3.前記装飾体は、前記変化手段の端部のうちの少なくとも一部にオーバーラップする位置に位置するものである(例えば図31)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記変化手段の端部を前方から覆うので外観品質を向上させることができる場合がある。
A4.前記装飾体は、初期位置に位置する前記可動体の少なくとも一部にオーバーラップする位置に位置するものである(例えば図31)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記可動体が動作した場合に遊技者を驚かせることができる場合がある。
A5.前記発光手段は、前記可動体の動作期間のうちの少なくとも一部の期間に、発光する場合がある手段である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記可動体の動作と前記変化手段の光による演出を行うことができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
なお、以下の構成も採用可能である。
前記変化手段は、初期位置に位置する前記可動体の少なくとも一部にオーバーラップしない位置に位置する手段であってもよい。前記可動体にアクセスし易くなる場合がある。
発光可能な第二の発光手段を更に備え、前記装飾体は、少なくとも一部が透明または半透明であり、前記第二の発光手段は、前記装飾体の後方の位置に位置する手段であってもよい。前記第二の発光手段の発光により前記装飾体の演出効果を向上できる場合がある。
前記変化手段は、初期位置に位置する可動体の全てを覆う位置に位置してもよい。前記変化手段は、前記表示手段の表示領域の半分以上の領域にオーバーラップしてもよい。前記変化手段による演出効果を向上できる場合がある。
前記変化手段よりも遊技者側に球進入阻止部材を配置してもよい。前記変化手段と前記球進入阻止部材との間に他の可動体を配置してもよい。遊技球の進入を阻止して可動体等の故障等を低減できる場合がある。
前記変化手段は、導光部材からなる発光パネルであってもよい。前記発光パネルは、横方向からの光によって発光可能であってもよい。前記発光手段は、発光パネルの上端以外の場所に配置されてもよい。光源の配置の選択自由度が向上する場合がある。
前記第二の隙間は、前記変化手段の端部の少なくとも一部と、所定位置にある前記可動体との間に形成されてもよい。前記第二の隙間は、前記変化手段の上端部の少なくとも一部と、所定位置にある前記可動体との間に形成されてもよい。前記第二の隙間は、前記変化手段の横端部の少なくとも一部と、所定位置にある前記可動体との間に形成されてもよい。前記所定位置は、前記可動体の初期位置であってもよい。遊技台の構成に応じた隙間が形成されてメンテナンスし易い場合がある。
前記第三の隙間は、前記変化手段の端部の少なくとも一部と、前記装飾体との間に形成されてもよい。前記第三の隙間は、前記変化手段の上端部の少なくとも一部と、前記装飾体との間に形成されてもよい。前記第三の隙間は、前記変化手段の横端部の少なくとも一部と、前記装飾体との間に形成されてもよい。遊技台の構成に応じた隙間が形成されてメンテナンスし易い場合がある。
前記遊技盤の上端部には、前記可動体にアクセス可能な隙間が形成されていてもよい。前記遊技盤の側端部には、前記可動体にアクセス可能な隙間が形成されていてもよい。メンテナンスし易い場合がある。
前記第一の隙間の幅は、一定であってもよいし、少なくとも一部が異なる幅であってもよい。前記第二の隙間の幅は、一定であってもよいし、少なくとも一部が異なる幅であってもよい。前記第三の隙間の幅は、一定であってもよいし、少なくとも一部が異なる幅であってもよい。前記第三の隙間の少なくとも一部の幅は、第二の隙間の一部の幅と比べて、大きくてもよいし、同じでもよいし、小さくてもよい。前記第三の隙間の少なくとも一部の幅は、第一の隙間の一部の幅と比べて、大きくてもよいし、同じでもよいし、小さくてもよい。前記第二の隙間の少なくとも一部の幅は、第一の隙間の一部の幅と比べて、大きくてもよいし、同じでもよいし、小さくてもよい。メンテナンス性を向上しながら無駄な隙間が生じないようにすることができる場合がある。
前記可動体は、締結手段(例えばBL。ネジ、ボルト等。)を少なくとも有するものであってもよい。前記第一の隙間の少なくとも一部の幅は、前記締結手段の全長と比べて、大きくてもよいし、同じでもよいし、小さくてもよい。前記第二の隙間の少なくとも一部の幅は、前記締結手段の全長と比べて、大きくてもよいし、同じでもよいし、小さくてもよい。締結手段の取り外しが容易化する場合があり、或いは、脱落防止性が向上する場合がある。
前記装飾体は、締結手段(例えばBL。ネジ、ボルト)を少なくとも有するものであってもよい。前記第二の隙間の少なくとも一部の幅は、締結部材の全長と比べて、大きくてもよいし、同じでもよいし、小さくてもよい。締結手段の取り外しが容易化する場合があり、或いは、脱落防止性が向上する場合がある。
前記第一の隙間の少なくとも一部と前記第二の隙間の少なくとも一部とは、前記遊技台の高さ方向で同じ高さの位置に形成されてもよい。前記第二の隙間の少なくとも一部と前記第三の隙間の少なくとも一部とは、前記遊技台の高さ方向で同じ高さの位置に形成されてもよい。前記第一の隙間の少なくとも一部と前記第二の隙間の少なくとも一部と前記第三の隙間の少なくとも一部とは、前記遊技台の高さ方向で同じ高さの位置に形成されてもよい。緩衝材を隙間に挿入し易い場合がある。
前記可動体は、前記変化手段と前記表示手段との間を移動可能なものであってもよい。前記可動体による演出効果を向上できる場合がある。
前記可動体は、初期位置とは異なる位置に前記可動体が移動した場合に、その少なくとも一部が、前記表示手段の少なくとも一部にオーバーラップする場合があってもよい。前記可動体は、初期位置とは異なる位置に前記可動体が移動した場合に、その少なくとも一部が、前記表示手段の少なくとも一部に必ずオーバーラップしてもよい。前記可動体は、初期位置に前記可動体が位置する場合に、前記表示手段にオーバーラップしない可動体であってもよい。前記変化手段は、その少なくとも一部が、前記表示手段の少なくとも一部にオーバーラップしない手段であってもよい。前記装飾体は、前記変化手段にオーバーラップしない位置に位置する装飾体であってもよい。前記装飾体は、初期位置に位置する前記可動体の少なくとも一部に必ずオーバーラップする位置に位置する装飾体であってもよい。
B1.上記遊技台(例えば100)は、
第一の可動体(例えば246a´)と、
第二の可動体(例えば9L)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の可動体は、前記第二の可動体を有する可動体であり(例えば図57)、
前記第一の可動体は、第一の位置と第二の位置とに少なくとも移動可能な可動体であり(例えば図57-図60)、
前記第二の可動体は、少なくとも第一の動作を実行可能な可動体であり(例えば例えば図58,図59)、
前記第二の可動体は、少なくとも第一の場合に、前記第一の動作を実行可能な可動体であり、
前記第二の可動体は、少なくとも第二の場合に、前記第一の動作を実行しない可動体であり、
前記第一の場合とは、前記第一の可動体が前記第二の位置に位置する場合のことであり(例えば図57)、
前記第二の場合とは、前記第一の可動体が前記第一の位置に位置する場合のことである(例えば図58,図59)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、前記可動体の破損を防ぐとともに、多彩な演出を実行することができる場合がある。
B2.前記第一の動作は、前記第二の可動体の姿勢が変化する動作である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出効果を向上できる場合がある。
B3.前記第二の可動体は、少なくとも第一の姿勢に変化可能な可動体であり(例えば図57)、
前記第二の可動体は、少なくとも第二の姿勢に変化可能な可動体であり(例えば図58,図59)、
前記第二の姿勢は、前記第一の姿勢よりも、前記第二の可動体と前記第一の可動体とが重なる範囲が小さい姿勢である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記可動体の破損を防ぐとともに、多彩な演出を実行することができる場合がある。
B4.前記第二の可動体は、少なくとも第一の姿勢に変化可能な可動体であり(例えば図57)、
前記第二の可動体は、少なくとも第二の姿勢に変化可能な可動体であり(例えば図58,図59)、
前記第二の姿勢は、前記第一の姿勢よりも、前記第一の可動体からはみ出す部分が大きい姿勢である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記可動体の破損を防ぐとともに、多彩な演出を実行することができる場合がある。
B5.前記第一の可動体は、往復移動可能な可動体である(例えば図58-図60)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記可動体の破損を防ぐとともに、多彩な演出を実行することができる場合がある。
なお、以下の構成も採用可能である。
表示手段(例えば208)を更に備え、前記第二の位置とは、前記第一の可動体が前記表示手段の少なくとも一部を覆う位置のことであってもよい(例えば図58,図59)。
前記第一の可動体は、第三の位置(例えば図58)に移動可能な手段であってもよい。前記第三の位置とは、前記第一の位置と前記第二の位置(例えば図59)との間のうちのいずれかの位置のことであってもよい。前記第二の可動体は、前記第三の場合に、前記第二の動作を実行可能な手段であってもよい(例えば図58)。前記第三の場合とは、前記第一の可動体が前記第三の位置に位置する場合のことであってもよい(例えば図58)。
第三の可動体(例えば9R)を更に備え、前記第三の可動体は、第四の位置(例えば図57)と第五の位置(例えば図60)に移動可能な手段であってもよい。
前記第二の可動体は、第四の場合に、前記第一の動作を実行しない手段であってもよい(例えば図60)。前記第四の場合とは、前記第一の可動体が第二の位置に位置する場合のことであり、前記第四の場合とは、前記第三の可動体が前記第五の位置に位置する場合のことであってもよい(例えば図60)。
前記第二の可動体は、前記第一の可動体が初期位置にある場合では第三の動作が可能でもよい。前記第三の動作とは、前記第二の可動体の少なくとも一部が特定の領域を除く領域の少なくともいずれかに位置するする動作であってもよい。
前記第一の動作、前記第二の動作、前記第三の動作のうちの少なくともいずれかとは、直線軌道移動を含む動作、曲線軌道移動を含む動作、振動動作、往復動作、回転動作、横方向移動を含む動作、縦方向移動を含む動作、奥行き方向移動を含む動作、一時停止を含む動作のうちの少なくともいずれかでもよい。
前記第一の可動体を移動させる第一の駆動手段を備えてもよい。前記第二の可動体を動作させる第二の駆動手段を備えてもよい。前記第一の可動体は、前記第二の駆動手段を有してもよい。前記第二の駆動手段は、モータ、ソレノイド等の駆動源を含んでもよい。
前記第二の可動体の動作は、前記第一の可動体の位置と前記第三の可動体の位置とによって、決定してもよい。
前記第二の可動体は、第二の動作を実行可能な可動体であってもよい。前記第二の可動体は、第一の場合に、前記第一の動作を少なくとも実行可能な可動体であってもよい。前記第二の可動体は、第一の場合に、前記第一の動作を必ず実行する可動体であってもよい。
C1.上記遊技台(例えば100)は、
複数の可動体(例えば700,700´,900)と、
複数の扉体(例えば106´,104)と、
複数の検知手段(例えば)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体(例えば700´)であり、
前記複数の扉体のうちの少なくとも一つは、第一の扉体(例えば106´)であり、
前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第一の検知手段(例えば858´)であり、
前記第一の可動体は、前記第一の扉体に少なくとも設けられた可動体であり、
前記第一の可動体は、遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた可動体であり、
前記第一の検知手段は、前記第一の可動体を検知可能な手段であり、
前記第一の可動体は、第一の状態から動作可能な可動体であり、
前記第一の状態とは、前記第一の可動体の初期状態のことであり、
前記第一の可動体は、第一の動作を実行可能な可動体であり、
前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻る動作のことであり(例えば復帰動作)、
前記第一の可動体は、少なくとも第一の条件の成立があった場合に、前記第一の動作を実行可能な可動体であり、
前記第一の可動体は、少なくとも第二の条件の成立があった場合に、前記第一の動作を実行可能な可動体であり、
前記第一の条件は、前記第一の扉体が開放されることで成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻っていない状態であると前記第一の検知手段に検知されることで成立可能な条件である(例えば図20)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、第一の可動体を初期位置に戻すことができる場合がある。
C2.前記第二の条件は、成立回数に限度がある条件であり、
前記第一の条件は、成立回数に限度が無い条件である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の可動体を初期位置に戻すことができる場合があり、前記第一の動作が制限なく繰り返されることを防止できる場合がある。
C3.前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第二の可動体(例えば900)であり、
前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第二の検知手段(例えば902)であり、
前記第二の可動体は、遊技者が少なくとも接触不可能な位置に設けられた可動体であり、
前記第二の検知手段は、前記第二の可動体を検知可能な手段であり、
前記第二の可動体は、第二の状態から動作可能な可動体であり、
前記第二の状態は、前記第二の可動体の初期状態のことであり、
前記第二の可動体は、第二の動作を実行可能な可動体であり、
前記第二の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の状態に戻る動作のことであり(例えば復帰動作)、
前記第二の可動体は、少なくとも第三の条件の成立があった場合に、前記第二の動作を実行可能な可動体であり、
前記第三の条件は、前記第二の可動体が前記第二の状態に戻っていない状態であると前記第二の検知手段に検知されることで成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、第一の回数を限度として成立可能な条件であり、
前記第三の条件は、第二の回数を限度として成立可能な条件であり、
前記第二の回数は、前記第一の回数とは異なる回数である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第二の可動体を初期位置に戻すことができる場合がある。
C4.前記第一の可動体は、電源が投入されると初期動作を実行可能な可動体であり、
前記初期動作とは、動作を開始してから前記第一の状態に戻るまでの一連の動作のことである(例えば図20)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の可動体の動作確認を行うことができる場合がある。
C5.前記第一の可動体は、前記初期動作の実行中に前記第一の条件の成立があった場合、前記初期動作を中断せずに継続する可動体である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の可動体の動作確認をより確実に行うことができる場合がある。
また、以下の構成も採用可能である。
第二の扉体(例えば104)を備え、前記第一の可動体は少なくとも第四の条件の成立があった場合に、前記第一の動作を実行可能なものでもよく、前記第四の条件は前記第二の扉体が開放されることで成立可能な条件であってもよい(例えば図22)。前記第一の可動体を初期位置に戻すことができる場合がある。
前記第二の回数は、前記第一の回数と比較して小さくてもよいし、大きくてもよいし、同じでもよい。
前記第二の可動体は、前記第一の条件の成立があった場合に、前記第二の動作を実行しないものであってもよい。前記第二の可動体はそのままでもよい場合がある。
前記第一の条件の成立があった場合、前記第二の条件の成立回数をリセットしてもよい。前記第一の条件の成立があり、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻った状態であると前記第一の検知手段に検知された場合に、前記第二の条件の成立回数をリセットしてもよい。電源投入または電源遮断があった場合、前記第二の条件の成立回数をリセットしてもよい。その後に前記第二の条件の成立があった場合に前記第一の動作が実行可能となる。
前記初期状態とは、前記可動体の初期位置であってもよい。前記第一の条件は、前記第一の可動体が前記初期位置と異なる位置にある場合であって、前記第一の扉体が開放されることで成立可能な条件でもよい。
前記初期動作は、予告として行わなくてもよい。前記第一の状態に戻る動作は、予告として行わなくてもよい。前記第二の状態に戻る動作は、予告として行わなくてもよい。予告等の演出動作と区別した動作が可能な場合がある。
前記第二の条件の成立回数に限度がある可動体(例えば700,700´)と、前記第二の条件の成立回数に限度が無い可動体(例えば900)とがあってもよい。前記第二の条件の成立回数に限度がある可動体は、電チュー、アタッカ、又は、振分装置であってもよい。
前記第一の可動体は、遊技者が操作可能なものであってもよい。遊技者が前記第一の可動体を操作した場合に、第一の演出(例えばリーチ演出等)を行ってもよい。前記第一の扉が開放され、前記第一の可動体が前記第一の動作を実行して前記第一の可動体が前記第一の状態に戻った状態であると前記第一の検知手段に検知された場合、前記第一の演出と少なくとも一部が共通する第二の演出を行ってもよい。前記第二の演出は、表示と音声との少なくともいずれか一つで行ってもよい。前記表示は前記第一の演出と同じであってもよい。前記音声は前記第一の演出の音に扉開放音を含むものであってもよく、扉開放音のみであってもよい。前記第二の演出は行わなくてもよい。
前記初期動作とは、前記可動体が前記初期位置に戻る動作を含んでもよい。前記初期動作とは、前記可動体が前記初期位置に戻る動作のみを含んでいてもよい。前記初期動作とは、前記可動体が前記初期位置から離れる動作を含んでもよい。前記初期動作とは、前記可動体が最大移動位置に移動する動作を含んでもよい。
前記第一の動作は、変動開始時、変動終了時、前回の可動体動作から所定時間経過時、に実行するようにしてもよい。
複数の可動体と、複数の扉体と、複数の検知手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体であり、前記複数の扉体のうちの少なくとも一つは、第一の扉体であり、前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第一の検知手段であり、前記第一の可動体は、前記第一の扉体に少なくとも設けられた可動体であり、前記第一の可動体は、遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた可動体であり、前記第一の検知手段は、前記第一の可動体を検知可能な手段であり、前記第一の可動体は、第一の状態から動作可能な可動体であり、前記第一の状態とは、前記第一の可動体の初期状態のことであり、前記第一の可動体は、第一の動作を実行可能な可動体であり、前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻る動作のことであり、前記第一の可動体は、第一の場合に、前記第一の動作を実行可能な可動体であり、前記第一の可動体は、第二の場合に、前記第一の動作を実行可能な可動体である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
複数の可動体と、複数の扉体と、複数の検知手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体であり、前記複数の扉体のうちの少なくとも一つは、第一の扉体であり、前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第一の検知手段であり、前記第一の可動体は、前記第一の扉体に少なくとも設けられた可動体であり、前記第一の可動体は、遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた可動体であり、前記第一の検知手段は、前記第一の可動体を検知可能な手段であり、前記第一の可動体は、第一の状態から動作可能な可動体であり、前記第一の状態とは、前記第一の可動体の初期状態のことであり、前記第一の可動体は、第一の動作を実行可能な可動体であり、前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻る動作のことであり、前記第一の可動体は、前記第一の扉体が開放された場合に、前記第一の動作を実行可能な可動体であり、前記第一の可動体は、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻っていない状態であると前記第一の検知手段に検知された場合に、前記第一の動作を実行可能な可動体である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
D1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、
複数の可動体(例えば1,2,224)と、
複数の検知手段(例えば54,64,74,75)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体(例えば1)であり、
前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第二の可動体(例えば224)であり、
前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第一の検知手段(例えば54)であり、
前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第二の検知手段(例えば74,75)であり、
前記第一の可動体は、第一の状態から動作可能な可動体であり、
前記第二の可動体は、第二の状態から動作可能な可動体であり、
前記第一の状態とは、前記第一の可動体の初期状態のことであり、
前記第二の状態とは、前記第二の可動体の初期状態のことであり、
前記第一の可動体は、少なくとも第一の条件の成立があった場合に、第一の動作を実行可能な可動体であり、
前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻る動作のことであり(例えば復帰動作)、
前記第一の条件は、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻っていない状態であると前記第一の検知手段に検知されることで成立可能な条件であり、
前記第二の可動体は、電源が投入されると第二の動作を実行可能な可動体であり(例えば初期動作)、
前記第二の動作は、動作を開始してから前記第二の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、
前記第二の可動体は、前記第一の可動体が前記第一の動作を実行した場合に、前記第二の動作を実行可能な可動体である(例えば図51)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、複数の可動体を初期位置に戻すことができる場合がある。
D2.前記第一の可動体は、電源が投入されると第三の動作を実行可能な可動体であり(例えば初期動作)、
前記第三の動作は、動作を開始してから前記第一の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、
前記第二の可動体は、少なくとも第二の条件の成立があった場合に、第四の動作を実行可能な可動体であり、
前記第四の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の状態に戻る動作のことであり(例えば復帰動作)、
前記第二の条件は、前記第二の可動体が前記第二の状態に戻っていない状態であると前記第二の検知手段に検知されることで成立可能な条件であり、
前記第一の可動体は、前記第二の可動体が前記第四の動作を実行した場合に、前記第三の動作を実行可能な可動体である(例えば図53(b))、
ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の可動体を初期位置に戻すことができる場合がある。
D3.前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第三の可動体(例えば2)であり、
前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第三の検知手段(例えば64)であり、
前記第三の可動体は、第三の状態から動作可能な可動体であり、
前記第三の状態とは、前記第三の可動体の初期状態のことであり、
前記第三の可動体は、電源が投入されると第五の動作を実行可能な可動体であり(例えば初期動作)、
前記第五の動作は、動作を開始してから前記第三の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、
前記第三の可動体は、前記第一の可動体が前記第一の動作を実行した場合に、前記第五の動作を実行可能な可動体である(例えば図53(b))、
ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の可動体を初期位置に戻すことができる場合がある。
D4.前記第三の可動体は、表示手段を含む可動体である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出効果を向上できる場合がある。
D5.前記第一の可動体は、少なくとも一部が隠れる場合がある可動体であり(例えば図29)、
前記第二の可動体は、少なくとも一部が隠れる場合がない可動体である(例えば図29)、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出効果を向上できる場合がある。
また、以下の構成も採用可能である。
前記初期状態とは、前記可動体の初期位置であってもよい。前記第二の動作は初期動作であってもよい。前記第三の動作は初期動作であってもよい。前記第五の動作は初期動作であってもよい。前記第一の動作は前記初期位置への復帰動作であってもよい。前記第四の動作は前記初期位置への復帰動作であってもよい。
前記第二の可動体は、前記第一の可動体が前記第一の動作を開始した時に前記第二の動作を開始してもよいし、前記第一の可動体が前記第一の動作を開始した後に前記第二の動作を開始してもよいし、前記第一の可動体が前記第一の動作を完了した後に前記第二の動作を開始してもよい。
前記第一の可動体は、前記第二の可動体が前記第四の動作を実行した場合であっても、前記第三の動作を実行しなくてもよい。
前記第一の可動体と前記第二の可動体は、前記遊技台の奥行方向の位置が同じであってもよいし(例えば図32)、異なっていてもよい。同じであると前記遊技台の厚さをより薄くできる場合がある。異なると可動体間の遠近感が強調され、演出効果を向上できる場合がある。
前記第三の可動体は、前記第一の可動体が前記第一の動作を実行した場合に、前記第五の動作を実行しなくてもよい。前記第三の可動体は、前記第二の可動体が前記第四の動作を実行した場合に、前記第五の動作を実行してもよいし、しなくてもよい。前記第三の可動体は、前記第一の可動体が前記第一の動作を実行し、かつ、前記第二の可動体が前記第四の動作を実行した場合に、前記第五の動作を実行してもよいし、しなくてもよい。前記第三の可動体は、少なくとも第三の条件の成立があった場合に、第六の動作を実行可能なものであってもよく、前記第六の動作とは、前記第三の可動体が前記第三の状態に戻る動作のことであってもよく、前記第三の条件は、前記第三の可動体が前記第三の状態に戻っていない状態であると前記第三の検知手段に検知されることで成立可能な条件であってもよい。
前記第三の動作は、前記第一の動作とは異なる動作であってもよい。前記第二の動作は、前記第四の動作とは異なる動作であってもよい。
前記第一の条件は、成立回数に制限がある条件であってもよいし、成立回数に制限が無い条件であってもよい。前記第二の条件は、成立回数に制限がある条件であってもよいし、成立回数に制限が無い条件であってもよい。前記第三の条件は、成立回数に制限がある条件であってもよいし、成立回数に制限が無い条件であってもよい。
前記第一の可動体は、遊技者が操作可能なものであってもよい。遊技者が前記第一の可動体を操作した場合に、第一の演出を行ってもよい。第一の扉が開放され、前記第一の可動体が前記第一の動作を実行して前記第一の可動体が前記第一の状態に戻った状態であると前記第一の検知手段に検知された場合、前記第一の演出と少なくとも一部が共通する第二の演出を行ってもよい。
前記第二の演出は、表示と音声との少なくともいずれか一つで行ってもよい。前記表示は前記第一の演出と同じであってもよい。前記音声は前記第一の演出の音に扉開放音を含むものであってもよく、扉開放音のみであってもよい。
・前記第二の演出は行わなくてもよい。
・前記初期動作とは、前記可動体が初期位置に戻る動作を含んでもよい。前記初期動作とは、前記可動体が初期位置に戻る動作のみを含んでもよい。前記初期動作とは、前記可動体が前記初期位置から離れる動作を含んでもよい。前記初期動作とは、前記可動体が最大移動位置に移動する動作を含んでもよい。
前記検知手段は、前記可動体が前記初期位置にあることを検知する手段であってもよい。前記複数の可動体のうちの1つの可動体が前記検知手段で非検知である場合に、該1つの可動体が前記復帰動作を実行した後に、他の前記可動体が前記初期動作を実行してもよい。前記複数の可動体のうちの2つの可動体が前記検知手段で非検知である場合に、該2つの可動体が前記復帰動作を実行した後に、他の前記可動体が前記初期動作を実行してもよい。
前記複数の可動体のうちの少なくとも2つ以上の可動体は、動作範囲の少なくとも一部が重なるものであってもよいし、重ならなくてもよい。前記複数の可動体のうちの少なくとも2つの可動体は、一方が他方にオーバーラップ可能であってもよい。
前記第一の可動体は、少なくとも前記第一の条件の成立があった場合に、前記第一の動作を少なくとも実行可能な可動体であってもよい。また、前記第一の可動体は、少なくとも前記第一の条件の成立があった場合に、前記第一の動作を必ず実行する可動体であってもよい。前記第二の可動体は、少なくとも前記第二の条件の成立があった場合に、前記第四の動作を少なくとも実行可能な可動体であってもよい。また、前記第二の可動体は、少なくとも前記第二の条件の成立があった場合に、前記第四の動作を必ず実行する可動体であってもよい。前記第一の条件は、成立回数に限度がある条件であってもよい。
複数の可動体と、複数の検知手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体であり、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第二の可動体であり、前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第一の検知手段であり、前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第二の検知手段であり、前記第一の可動体は、第一の状態から動作可能な可動体であり、前記第二の可動体は、第二の状態から動作可能な可動体であり、前記第一の状態とは、前記第一の可動体の初期状態のことであり、前記第二の状態とは、前記第二の可動体の初期状態のことであり、前記第一の可動体は、第一の場合に、第一の動作を実行可能な可動体であり、前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻る動作のことであり、前記第二の可動体は、電源が投入されると第二の動作を実行可能な可動体であり、前記第二の動作は、動作を開始してから前記第二の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、前記第二の可動体は、第二の場合に、前記第二の動作を実行可能な可動体である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
複数の可動体と、複数の検知手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体であり、前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第二の可動体であり、前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第一の検知手段であり、前記複数の検知手段のうちの少なくとも一つは、第二の検知手段であり、前記第一の可動体は、第一の状態から動作可能な可動体であり、前記第二の可動体は、第二の状態から動作可能な可動体であり、前記第一の状態とは、前記第一の可動体の初期状態のことであり、前記第二の状態とは、前記第二の可動体の初期状態のことであり、前記第一の可動体は、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻っていない状態であると前記第一の検知手段に検知された場合に、第一の動作を実行可能な可動体であり、前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻る動作のことであり、前記第二の可動体は、電源が投入されると第二の動作を実行可能な可動体であり、前記第二の動作は、動作を開始してから前記第二の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、前記第二の可動体は、前記第一の可動体が前記第一の動作を実行した場合に、前記第二の動作を実行可能な可動体である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
前記第一の可動体は、電源が投入されると第三の動作を実行可能な可動体であり、前記第三の動作は、動作を開始してから前記第一の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、前記第二の可動体は、第三の場合に、第四の動作を実行可能な可動体であり、前記第四の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の状態に戻る動作のことであり、前記第一の可動体は、第四の場合に、前記第三の動作を実行可能な可動体である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
前記第一の可動体は、電源が投入されると第三の動作を実行可能な可動体であり、前記第三の動作は、動作を開始してから前記第一の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、前記第二の可動体は、前記第二の可動体が前記第二の状態に戻っていない状態であると前記第二の検知手段に検知された場合に、第四の動作を実行可能な可動体であり、前記第四の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の状態に戻る動作のことであり、前記第一の可動体は、前記第二の可動体が前記第四の動作を実行した場合に、前記第三の動作を実行可能な可動体である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
<実施形態B>
<全体構成>
まず、図61を用いて、ぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図63参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や、枠ランプ122や、ここでは不図示の扉側演出可動体が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図63参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する扉開放センサ609(図63参照)を備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図63参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン700と、チャンスボタン700を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。チャンスボタン700も、扉側演出可動体の一例に相当する。ここにいう扉側演出可動体は、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体の一例に相当する。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図62は、図61のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔
を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図63は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、盤側演出可動体2242を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、ここでは液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大き
さは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、ここでは7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、ここでは、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。以下、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ場合がある。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、ここでは遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽
根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に盤側演出可動体2242を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および盤側演出可動体2242の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
図63に示す盤側演出可動体2242は、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部2242aと前腕部2242bとからなり、肩の位置に上腕部2242aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部2242bを回動させる不図示の前腕モータを備える。盤
側演出可動体2242は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。
左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図64を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
ここでは、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段(例えば、副制御手段)ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサ等の扉開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。主制御部300と払出制御部600は、電源投入時には通信確認コマンドの送受信を行っており、常時は主制御部300は払出数を送信し、払出制御部600はエラー情報を送信しており、両者は双方向の通信が可能となっている。一方、主制御部300と第1副制御部400の情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン700の可動部704に設けられた検知片704b4を検出するための検出部710と、遮蔽装置センサ430や検出部710からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出するための演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、を接続している。ここにいう演出可動体224は、前面枠扉106に設けられた扉側演出可動体と、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242を少なくとも含むものをいう。さらに、基本回路502には、チャンスボタン700の駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
また、払出制御部600には、扉開放センサ609の検出信号が入力され、払出制御部600から主制御部300に、扉開放コマンドを送信する。また、払出エラーがあったとき等にも、払出制御部600から主制御部300に、エラーコマンドを送信する。
なお、扉開放コマンドについては、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609の検出信号を主制御部300に直接入力するようにしてもよいし、払出制御部600を中継基盤として使用して、扉開放センサ609から扉開放コマンドを主制御部300に送信するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ここでは、電源制御部660から払出制御部600と第1副制御部400に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。例えば、主制御部300は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400に所定電圧が供給された後に、電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、第1副制御部400から所定電圧が供給されるようにしてもよい。発射制御部630は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。払出制御部60
0は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、第1副制御部400など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、電源制御部660から他の各制御部(主制御部300、払出制御部600など)や各装置を経由して所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400は電源制御部660からほぼ同時に所定電圧が供給されるようにしてもよい。払出制御部600は、主制御部300および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。主制御部300は、払出制御部600および第1副制御部400の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第1副制御部400は、払出制御部600および主制御部300の両方、または、少なくとも一方よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。
また、第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400と、ほぼ同時に電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、払出制御部600、主制御部300、および第1副制御部400の全部、または1以上の制御部よりも早く電源制御部660から所定電圧が供給されるようにしてもよい。第2副制御部500は、電源制御部660から所定電圧が直接供給されるようにしてもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、ぱちんこ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図64では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、本実施形態では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図65(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図65(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図65(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図65(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。図61に示すぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確
率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、図61に示すぱちんこ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図65(b)は装飾図柄の一例を示したものである。ここでの装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図63(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図65(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図65(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図66を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図66に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、ここでは、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(例えば、9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図64に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図67を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(例えば、約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(例えば、32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(例えば、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。ここでは、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図64に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(例えば、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(例えば、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、ここでは特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図65(c)に示す普図A)および外れ図柄(図65(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図65(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば、15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(例えば、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、扉開放コマンド等のエラーコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
さらに、払出制御部600から主制御部300に扉開放コマンドが送信されてきた場合には、その扉開放コマンドを第1副制御部400に送信する。なお、払出制御部600を介さずに、扉開放センサ609から扉開放コマンドが直接送信されてきた場合にも同様である。また、主制御部300が、扉開放センサ609の検出信号を直接受け取る場合には、検出信号が送信されてくると、扉開放コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図66に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図66に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図68を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン700が押下されたか否かを判定する。詳細は後述するが、当該判定の結果、チャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン700の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン700の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。なお、ここでは、チャンスボタン700の押下操作の検出を第1副制御部400で行う一方で、チャンスボタン700の可動部704の駆動制御を第2副制御部500で行う構成としたが、チャンスボタン700に関する検出処理や駆動制御を一つの制御部(例えば、第1副制御部400(または第2副制御部500))で行ってもよい。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。また、主制御部300から扉開放コマンドが送信されてきていた場合には、このステップS321で、扉開放コマンドを第2副制御部に出力する設定を行う。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(例えばが、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図68(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図69を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動体制御処理を行った後にステップS703に戻る。詳細は後述するが、この可動体制御処理では、第1副制御部400から、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンドなどを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(例えば、2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図69(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<可動体制御処理>
図70(a)は、上記第2副制御部メイン処理の可動体制御処理(ステップS713)の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。
同図(a)に示す可動体制御処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドに基づいて受信コマンド各種処理を行う。この受信コマンド各種処理としては、例えば、演出可動体224に関するコマンドを受信した場合に行う演出可動体処理や、チャンスボタン700の駆動部708に関するコマンドを受信した場合に行うチャンスボタン可動体処理などが挙げられる。
具体的には、上述のごとく演出可動体224には、前面枠扉106に設けられた扉側演出可動体と、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242が少なくとも含まれている。図70を用いた説明では、扉側演出可動体と盤側演出可動体2242を区別せずに説明するが、演出可動体処理では、例えば、演出可動体224に関する制御コマンドを受信した場合には、その制御コマンドに含まれている、演出可動体224に出力すべき動作データ(励磁、トルク、回転方向など)を、RAM508に設けた演出可動体駆動用記憶領域に記憶させるなどの処理を行う。なお、扉側演出可動体のさらに詳しい制御処理については後述する。
また、チャンスボタン可動体処理では、RAM508に設けたチャンスボタン駆動用記憶領域に、制御コマンドに含まれる制御情報を新たに記憶したり、チャンスボタン駆動用記憶領域に記憶された制御情報を新しい情報に更新したり古い情報を破棄したりするなどの処理を行う。
第2副制御部500は、上述のタイマ割込を契機として、同図(b)に示す可動体割込処理を所定の周期(例えば、1ms毎)で実行する。この可動体割込処理のステップS1101では、上述のチャンスボタン駆動用記憶領域に、駆動部708に出力すべき制御情報(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する制御情報が記憶されている場合には、当該制御情報を駆動回路517に対して出力する。これにより、チャンスボタン700の可動部704が駆動される(詳細は後述)。
また、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、演出可動体224に出力すべき動作データ(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する動作データが記憶されている場合には、当該動作データを駆動回路516に対して出力する。これにより、演出可動体224が駆動される。
ステップS1102では、センサ回路518を介して演出可動体センサ424からの検出信号を入力し、当該検出信号に基づいて演出可動体224の位置情報などを検出し、RAM508に記憶させる。センサ未検出時には、演出可動体224の初期位置戻し(原点復帰)処理を行う。なお、ここでは、検出部710によるチャンスボタン700の押下操作の検出処理は第1副制御部400で行っているが、このステップS1102で行ってもよい。
ステップS1103では、出力情報更新処理を行う。この出力情報更新処理では、演出可動体224の動作データや、チャンスボタン700の駆動部708の制御情報を更新する処理などを行う。
図71は、第2副制御部500で実行される扉側演出可動体制御処理の流れを示すフローチャートである。
図71に示す扉側演出可動体制御処理は、図70に示す受信コマンド各種処理において実行される。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400から扉開放中コマンドを受信したか否かを判定し(ステップS1201)、未受信ならばステップS1205に進み、受信していれば、RAM508に記憶されている扉側演出可動体の位置情報に基づいて、現在の扉側演出可動体の位置が初期位置であるか否かを判定する(ステップS1202)。初期位置でなければ、上述の演出可動体駆動用記憶領域を、初期位置へ戻す動作データ(例えば、閉鎖動作データ)に書き換え(ステップS1203)、この扉側演出可動体制御処理は終了になる。一方、初期位置であれば、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、待機させることを表す待機指示情報をセットして(ステップS1204)、終了になる。この場合、図70(b)に示す出力情報更新処理(ステップS1103)では、動作データの更新を行わず、次の可動体割込処理におけるステップS1101では、駆動回路に、扉側演出可動体に関する動作データは送信されない。なお、現在位置(ここでは初期位置)と同じ位置を維持する動作データを送信してもよい。
また、扉開放中コマンドを未受信の場合に実行されるステップS1205では、受信した、演出可動体224に関する制御コマンドに含まれている動作データを、上述の演出可動体駆動用記憶領域にセットして、終了になる。
図72は、第2副制御部500で実行される電源投入時の扉側演出可動体制御処理の流れを示すフローチャートである。
電源投入時には、電源制御部660から、まずは第2副制御部500に所定電圧が供給される。第2副制御部500は、電源制御部660からの電圧値がある一定値を越えた時点で電源投入されたと判定し、図72に示す電源投入時の扉側演出可動体制御処理を開始する。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400から扉開放中コマンドを受信したか否かを判定し(ステップS1301)、未受信ならば、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、初期位置へ戻す動作データ(例えば、閉鎖動作データ)をセットし(ステップS1302)、電源投入時の扉側演出可動体制御処理は終了になる。一方、受信していれば、上述の演出可動体駆動用記憶領域に、待機させることを表す待機指示情報をセットして(ステップS1303)、終了になる。なお、電源投入時で、上述の可動体割込処理におけるステップS1101の実行が遅れるようであれば、駆動回路516に、扉側演出可動体に関する動作データは送信してから終了するようにしてもよい。
なお、以上説明した扉側演出可動体制御処理は、第1副制御部400が実行するようにしてもよい。
続いて、本実施形態の特徴的な点について説明する。
図73は、本発明の一実施形態に相当するぱちんこ機100の前面枠扉106が開かれる様子を段階的に示す図である。
図73に示すぱちんこ機100の前面枠扉106の上部には、前方(遊技者側)に開く扉側演出可動体2241が設けられている。この扉側演出可動体2241は、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体であり、第一の可動体の一例に相当する。また、遊技盤200には、装飾図柄表示装置208の上方に、装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる盤側演出可動体2242が設けられている。この盤側演出可動体2242は、遊技者が、前面枠扉106に設けられた透明板部材118によって接触不能な位置に設けられた可動体であり、第二の可動体の一例に相当する。これらの扉側演出可動体2241および盤側演出可動体2242は、上述のごとく演出可動体224として、第2副制御部500および駆動回路516によって駆動制御されている。扉側演出可動体2241の初期(原点)位置は、同図(a)に示す閉鎖した位置(前面枠扉106に収納された位置)であり、盤側演出可動体2242の初期(原点)位置は、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208の上方の位置である。
図73(a)では、前面枠扉106が閉じた状態で、装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われており、装飾図柄の変動表示中、すなわち特図の図柄変動表示中に、同図(b)に示すように、扉側演出可動体2241が開くとともに、盤側演出可動体2242は装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる。この同図(b)に示すように演出可動体224が動作中に、同図(c)に示すように前面枠扉106が開かれると、同図(d)に示すように、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242は引き続き動作を続けるが、前面枠扉106に設けられた扉側演出可動体2241は初期位置に戻る。
前面枠扉106が開かれた後、初期位置に戻る。というのは、演出データに従って初期位置に戻る演出動作を言っているのではなく、強制的に初期位置に戻される初期位置戻し制御(図71に示すステップS1203)が行われていることを意味する(以下、同じ)。また、引き続き動作を続ける。というのは、演出データに従って初期位置に戻ることを含むものである。すなわち、演出動作が引き続き行われるのであって、初期位置戻し制御が行われないことを意味する(以下、同じ)。
前面枠扉106の開放によっては初期位置に戻らなかった盤側演出可動体2242は、例えば、装飾図柄表示装置208に異常が生じた場合には初期位置に戻る。なお、装飾図柄表示装置208に異常が生じた場合には、扉側演出可動体2241は初期位置に戻らない(以下、同じ)。盤側演出可動体2242の初期位置戻し動作が行われる条件(第二の条件に相当)としては、この他に以下のような条件がある。例えば、盤側演出可動体2242自体の異常(位置検知されていないなど)により、初期位置に戻るようにしてもよい。また、図柄変動開始毎に、盤側演出可動体2242を初期位置に戻す制御を行うようにしてもよい。また、特定の遊技状態(例えば、確変中、時短中など)の場合に、盤側演出可動体2242を初期位置に戻す制御を行うようにしてもよい。また、盤側演出可動体2242が初期位置検知されていない場合は、図柄変動開始毎に初期位置に戻るようにしてもよく、特定の図柄変動(例えば当該変動や保留内の変動など)で盤側演出可動体2242を使用した演出を行う場合に初期位置に戻るようにしてもよい。すなわち、盤側演出可動体2242を駆動させる演出コマンドを受信したことを少なくとも一つの条件にしてもよい。さらに、装飾図柄表示装置208にデモ画面(待ち受け画面)が表示された場合に、盤側演出可動体2242を初期位置に戻す制御を行ってもよい。また、第1特図始動口230(第2特図始動口232)に遊技球が入球していない状態から所定時間経過したら、盤側演出可動体2242を初期位置に戻す処理を行うようにしてもよい。
以上説明した図73に示す例によれば、第一の可動体(ここでは扉側演出可動体2241)は第一の動作(初期位置戻し動作)を行う。すなわち、第一の可動体が可動中に扉体(ここでは前面枠扉106)が開放された場合、第一の駆動制御手段(ここでは、第二副制御部500および駆動回路516)によって第一の可動体を初期位置に移動させる。こうすることで、第一の可動体が外部機器や人に接触するのを防ぐことができる場合がある。また、第二の可動体(ここでは盤側演出可動体2242)は、第一の可動体の動作状況に関わらず動作を続行する。一般的に、扉体(前面枠扉106)が開放される場合は、遊技者にとっては不利な状況(例えば、遊技釘238の間に球が詰まってしまい、遊技ができない等)である。扉体の開放中に第二の可動体が動作を続行することにより、遊技者に演出を見せ、遊技意欲が削がれるのを防ぐことができる場合がある。また、扉開放中に遊技者が盤面(特に第二の可動体周辺)を触るのを防ぐことができる場合がある。なお、第一の可動体を検知するセンサが初期位置以外に設けられている場合も同様に、第一の可動体が初期位置以外のどの位置にいても、初期位置戻し動作を行う。
図74は、図73に示すぱちんこ機100の第1変形例において前面枠扉106が開かれる様子を段階的に示す図である。以下、変形例の説明において、これまで説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号を付して説明する。また、これまで説明した事項と重複する事項については省略する場合がある。
図74に示すぱちんこ機100の前面枠扉106の正面視右上部には、上方に開く第一の扉側演出可動体2241aが設けられ、前面枠扉106の正面視左下部には、前方に突出する第二の扉側演出可動体2241bが設けられている。また、遊技盤200には、図73に示すぱちんこ機100と同じく、装飾図柄表示装置208の上方に、装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる盤側演出可動体2242が設けられている。第一の扉側演出可動体2241aの初期(原点)位置は、同図(a)に示す閉鎖した位置(前面枠扉106収納された位置)であり、第二の扉側演出可動体2241bの初期(原点)位置は、同図(a)に示す引っ込んだ位置(前面枠扉106収納された位置)である。
図74(b)に示すように、前面枠扉106が閉じた状態で、第一の扉側演出可動体2241aが上方に開くとともに、第二の扉側演出可動体2241bが前方に突出し、盤側演出可動体2242は装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる。この同図(b)に示すように演出可動体224が動作中に、同図(c)に示すように前面枠扉106が開かれると、この第1変形例でも遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242は引き続き動作を続けるが、前面枠扉106に設けられた、第一の扉側演出可動体2241aは初期位置に戻るとともに第二の扉側演出可動体2241bも初期位置に戻る。
なお、第一の扉側演出可動体2241a、第二の扉側演出可動体2241b、および盤側演出可動体2242ごとに専用の駆動回路を設けてもよい。あるいは、扉側演出可動体と盤側演出可動体とに分けて駆動回路を設けてもよい。また、第一の扉側演出可動体2241aと第二の扉側演出可動体2241bは、対になったもの(例えば、同じ形状のもの)であってもよい。
なお、第一の可動体(ここでは第一の扉側演出可動体2241a)と同じ制御手段によって制御される第三の可動体を設けてもよい。この第三の可動体は、例えば、第一の可動体と同じ形状であってもよく、例えば、図74に示す前面枠扉106の正面視左上部に、第一の扉側演出可動体2241aと同じ形状の第三の扉側演出可動体を設けてもよい。第一の可動体と第三の可動体は、可動体が動作中に扉体(ここでは前面枠扉106)を開放した場合に外部機器や人と接触してしまう可能性がある位置に設けられたものであってもよい。第一の可動体と第三の可動体は同じ制御手段によって制御され、同時に動作するものであってもよい。また、第一の可動体および第三の可動体が動作中に扉体が開放された場合には、ともに第一の動作(初期位置戻し動作)を行うようにしてもよいし、いずれか一方のみが第一の動作(初期位置戻し動作)を行うようにしてもよいし、ともに動作を停止するようにしてもよい。また、第三の可動体は、第一の可動体とは異なる制御手段(例えば、駆動回路が異なる)によって制御されるものであってもよいし、第一の可動体とは異なる形状であってもよい。さらに、第三の可動体は、第一の可動体とは異なり、扉体を開放した場合であっても外部機器や人に当らない位置に設けられているものであってもよい。この場合に第三の可動体が動作しているときに扉体を開放した場合であっても、初期位置戻し動作は行わず、例えば、動作を継続させてもよいし、その場で停止させてもよい。
図75は、図73に示すぱちんこ機100の第2変形例において前面枠扉106が開かれる様子を段階的に示す図である。
図75に示すぱちんこ機100の前面枠扉106の正面視右上部には、上方に開く第一の扉側演出可動体2241aが設けられ、前面枠扉106の正面視左下部には、前方に開く第二の扉側演出可動体2241bが設けられている。また、遊技盤200には、これまでと同じ盤側演出可動体2242が設けられている。第一の扉側演出可動体2241aの初期(原点)位置は、同図(a)に示す閉鎖した位置(前面枠扉106に収納された位置)であり、第二の扉側演出可動体2241bの初期(原点)位置も、同図(a)に示す閉鎖した位置(前面枠扉106に収納された位置)である。図75(b)に示すように、前面枠扉106が閉じた状態で、第一の扉側演出可動体2241aが上方に開くとともに、第二の扉側演出可動体2241bが前方に開き、盤側演出可動体2242は装飾図柄表示装置208の前側に落下してくる。この同図(b)に示すように演出可動体224が動作中に、同図(c)に示すように前面枠扉106が開かれると、同図(d)に示すように、遊技盤200に設けられた盤側演出可動体2242は引き続き動作を続けるが、遊技者に接触する可能性が相対的に高い、前方に開いた第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置に戻る。一方、遊技者に接触する可能性が相対的に低い、上方に開いた第一の扉側演出可動体2241aは、動作を停止する。この第一の扉側演出可動体2241aは、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体であるが、上方まで回動して開いてしまえば、遊技者に接触する可能性が、初期位置に戻った場合と同程度に相対的に低くなる。なお、第一の扉側演出可動体2241aは前方に開いた水平姿勢を経由して上方まで開き、前方に開いた水平姿勢を経由して初期位置に戻る。このため、第一の扉側演出可動体2241aであっても、前方に開いた水平姿勢の際に前面枠扉106が開かれた場合には、初期位置に戻るか、あるいは反対に上方まで回動する。
以上説明した図75に示す例によれば、第一の可動体(扉側演出可動体)の位置によって、初期位置戻し動作を行うか、その場で停止するかのいずれかが行われる。扉側演出可動体を検出するセンサが、動作完了する位置に設けられており、そのセンサで扉側演出可動体を検出した場合には、動作完了する位置が遊技者に接触する可能性が高い位置か否かによって、初期位置戻し動作を行うか、その場で停止させておくかが決まる。また、センサが、初期位置と動作完了する位置の間付近に設けられている場合にも同様である。さらに、初期位置に設けたセンサより奥(初期位置よりも遠い位置)に扉側演出可動体があると判定された場合に、初期位置戻し動作を行うようにしてもよい。
なお、扉側演出可動体が停止した状態で前面枠扉106が閉められた場合には、前面枠扉106が閉鎖しても、扉側演出可動体を停止したままにし、所定の契機(例えば、図柄変動開始コマンドの受信時や、いずれかの可動体を動作させるとき等)で初期位置戻し動作を行うようにしてもよい。あるいは、前面枠扉106が閉鎖すると、初期位置戻し動作を行うようにしてもよい。
またこの例でも、第二の可動体(盤側演出可動体2242)は、第一の可動体の動作状況に関わらず動作を続行する。
以上の説明では、『遊技者が接触可能な位置に設けられた第一の可動体(例えば、扉側演出可動体2241a、あるいは第一の扉側演出可動体2241a)と、
遊技者が接触不能な位置に設けられた第二の可動体(例えば、盤側演出可動体2242)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の可動体は、第一の条件(例えば、前面枠扉106の開放)が成立した場合に、該第一の可動体の初期位置である第一の位置(例えば、前面枠扉106収納された位置)へ戻され、
前記第二の可動体は、第二の条件(例えば、装飾図柄表示装置208に異常発生)が成立した場合に、該第二の可動体の初期位置である第二の位置へ戻され、
前記第一の条件は、前記第二の条件とは異なる条件である、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
この遊技台によれば、メンテナンス性を向上させることができる。また、条件に応じて初期位置戻し動作を行わせるので、演出可動体の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
なお、可動中に扉体が開放された場合、第一の駆動制御手段は第一の可動体の動作を続行させてもよい。また、第一の可動体が初期位置戻し動作を行った場合に、第二の駆動制御手段は第二の可動体を初期位置戻し動作させてもよい。また、第一の可動体が初期位置戻し動作を行った場合に、第二の駆動制御手段は第二の可動体の動作を停止させてもよい。また、第一の可動体が停止された状態で扉体が閉められた場合に、第一の駆動制御手段は、第一の可動体に、第一の可動体を停止させた時点の続きの動作をさせてもよい。さらに、第一の可動体を検出する、初期位置に設けられた検出手段より奥(初期位置よりも遠い位置)に第一の可動体があると判定された場合に、少なくとも検出手段側(初期位置側)に退避させるようにしてもよい。また、第一の可動体と同じ制御手段によって制御されている第三の可動体を設けてもよい。この場合、第三の可動体は、第一の可動体と異なる形状であってもよいし、同じ形状(点対称形状、線対称形状を含む)であってもよい。
また、『開閉可能な扉体(例えば、前面枠扉106)と、
前記第一の可動体および前記第二の可動体を制御する可動体制御手段(例えば、第二副制御部500および駆動回路516)と、
を有し、
前記第一の可動体は、少なくとも前記扉体に設けられており、
前記扉体は、該扉体が開放されたことを検知可能な扉開放検知手段(例えば、枠扉開放センサ609)を少なくとも備え、
前記第一の条件は、前記扉開放検知手段によって前記扉体の開放が検知されることによって成立する条件を少なくとも含み、
前記可動体制御手段は、前記第一の条件が成立した場合には、前記第二可動体を前記第二の位置へ戻さないものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、扉側演出可動体2241が外部機器や人に接触するのを防ぐことができる場合がある。また、前面枠扉106の開放中に盤側演出可動体2242が動作を続行することにより、遊技者に演出を見せ、遊技意欲が削がれるのを防ぐことができる場合がある。さらに、前面枠扉106の開放中に遊技者が盤面(特に盤側演出可動体2242周辺)を触るのを防ぐことができる場合がある。
なお、可動体制御手段は、可動体ごとに設けられた制御手段を有するものであってもよい。
さらに、『前記可動体制御手段は、前記第一の可動物が可動している状態で前記第一の条件が成立した場合に、該第一の可動物を前記第一の位置へ戻す制御(例えば、図71に示すステップS1203)を実行するものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によっても、第一の可動体が外部機器や人に接触するのを防ぐことができる場合がある。
図76は、図73に示すぱちんこ機100の第3変形例において電源投入時に前面枠扉106が開かれる様子を段階的に示す図である。
図76に示すぱちんこ機100の前面枠扉106の上部には、前方に突出する上に凸の円弧状の第一の扉側演出可動体2241aが設けられ、下部には、前方に突出する下に凸の円弧状の第二の扉側演出可動体2241bが設けられている。また、遊技盤200には、これまでと同じ盤側演出可動体2242が設けられている。第一の扉側演出可動体2241aの初期位置も、第二の扉側演出可動体2241bの初期位置も、同図(a)に示す引っ込んだ位置(前面枠扉106に収納された位置)である。図76(a)に示す、第一の扉側演出可動体2241も、第二の扉側演出可動体2241bも、盤側演出可動体2242も初期位置にある状態で、電源が投入されると、ぱちんこ機100は、電源投入時の初期位置戻し動作(電源投入動作)を行う。すなわち、図72に示すステップS1302が実行され、まずは、扉側演出可動体の電源投入動作が行われる。同図(b)に示すように、第一の扉側演出可動体2241aが前方に一旦突出し、同図(c)に示すように、初期位置へ戻り、第一の扉側演出可動体2241aの現在位置が初期位置であることが確定する。電源投入動作における扉側演出可動体(第一の扉側演出可動体2241a,第二の扉側演出可動体2241b)の動作速度(第一の速度)は、図73〜図75を用いて説明した、前面枠扉106開放時における扉側演出可動体の初期位置戻し動作における動作速度(第二の速度)より、速くてもよいし、遅くてもよい。速い場合には、電源投入動作を素速く完了することができるとともに、前面枠扉106開放時には、初期位置戻しの際に仮に人に接触してもケガをさせることを防ぐことができる。通常、電源投入動作は開店前に行われ、遊技客がいない状態で行われることが多い一方、前面枠扉106を開放することは、球詰まり等によって遊技客の前で行うことが多いことを考慮すると、速い場合が好ましい。反対に、前面枠扉106開放時の方が速い(電源投入動作時の方が遅い)場合には、初期位置戻しの際に人に接触する間もなく初期位置戻し動作を完了することができるといった利点がある。この場合には、前面枠扉106開放時に、扉側演出可動体の最高速度で初期位置戻し動作を行ってもよい。なお、必ずしも両者に差を設けることなく、電源投入動作時の速度(第一の速度)と前面枠扉106開放時の速度(第二の速度)を同じにしてもよい。例えば、両者とも扉側演出可動体の最高速度にしてもよい。
次いで、同図(d)に示すように、第二の扉側演出可動体2241bが前方に一旦突出する。電源投入動作中に、同図(e)に示すように前面枠扉106が開かれると、図72に示すステップS1303が実行され、同図(d)に示すように、第二の扉側演出可動体2241bはその場で停止する。
同図(f)に示すように、前面枠扉106が閉じられると、次の演出可動体(ここでは、盤側演出可動体2242)の電源投入動作に移行し、停止した第二の扉側演出可動体2241bは、そのまま静止した状態になり、演出を行うコマンドが送られてきたときに、初期位置へ戻る。
なお、前面枠扉106を閉じると、停止させた演出可動体の電源投入動作を再開するようにしてもよい。
また、扉体(前面枠扉106)が開放している場合に、第一の可動体(扉側演出可動体2241)が所定の時間(または所定の距離分)動作してから、該第一の可動体の初期位置戻し動作を行うようにしてもよい。
さらに、この例では、扉側演出可動体の電源投入動作を先に行ってから、盤側演出可動体2242の電源投入動作を行っているが、盤側演出可動体2242の電源投入動作を先に行ってから、扉側演出可動体の電源投入動作を行うようにしてもよい。
図77は、図76を用いて説明した電源投入動作の変形例を示す図である。
第一の扉側演出可動体2241aの電源投入動作(図77(a)〜図77(c)参照)が終了し、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作を開始する直前に前面枠扉106が開かれると、同図(d1)に示す例では、一連の電源投入動作全体が一旦、中断される。このため、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作も開始されない。また、盤側演出可動体2242の電源投入動作も開始されない。こうすることで、メンテナンスを行う際に演出可動体が正常であるかを確認しやすくなる。
一方、同図(d2)に示す例では、前面枠扉106が開かれると、扉側演出可動体の電源投入動作をスキップして、前面枠扉106が開放しても外部機器などに接触しない盤側演出可動体2242の電源投入動作を先に実行する。これにより、電源投入動作が完了するまでの時間を(d1)に示す例よりも短くすることができる。
同図(e)に示すように、前面枠扉106が閉じられると、電源投入動作の続きが実行される。すなわち、同図(d1)に示す例では、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作が行われ、次いで、盤側演出可動体2242の電源投入動作が行われる。また、同図(d2)に示す例では、盤側演出可動体2242の電源投入動作が終了していれば、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作が行われる。なお、盤側演出可動体が複数あり、総ての盤側演出可動体の電源投入動作が終了していなけば、総ての盤側演出可動体の電源投入動作を行ってから、第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作を行うようにしてもよいし、電源投入動作が行われていない盤側演出可動体を残して先に第二の扉側演出可動体2241bの電源投入動作を行うようにしてもよい。
図78は、図75に示すぱちんこ機において、扉側演出可動体が動作中に、電断・復電が瞬時に行われた場合の様子を示す図である。
図78(a)では、装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われており、同図(b)では、第一の扉側演出可動体2241aが上方に開き、第二の扉側演出可動体2241bは前方に開く。このとき、電断が生じ、装飾図柄表示装置208は真っ暗になり、第一の扉側演出可動体2241aおよび第二の扉側演出可動体2241bは停止する。
同図(c1)は、瞬時に復電したときの一例を示す。第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも、前面枠扉106が開放されている場合でも閉鎖されている場合でも、すなわち前面枠扉106の開閉状態に関係なく、初期位置戻り動作を行い、第一の扉側演出可動体2241aの現在位置が初期位置であることを確定するとともに、第二の扉側演出可動体2241bの現在位置が初期位置であることも確定する。
なお、初期位置戻り動作を行った後に、前面枠扉106が開放されている場合には、上述の電源投入動作を行わず、前面枠扉106が閉鎖されてから電源投入動作を行うようにしてもよい。また反対に、前面枠扉106が閉鎖されても電源投入動作を行わないようにしてもよい。さらに、同図(c1)では、前面枠扉106の開閉状態に関係なく、初期位置戻り動作を行ったが、復電時に前面枠扉106が開放されている場合は、初期位置戻り動作を行わずに、前面枠扉106が閉められてから初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。
同図(c2)は、瞬時に復電したときの他の例を示す。この例では、第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも、前面枠扉106が開放されると、初期位置戻り動作を行う。なお、前面枠扉106の開閉状態に関係なく、初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。例えば、復電から初期位置戻り動作が行われる前までに前面枠扉106が開放された場合であっても、初期位置戻り動作を行い、前面枠扉106が閉鎖されたままの場合であっても、初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。
図78(c1)および同図(c2)を用いて説明した例については、以下のようであってもよい。復電した場合に、盤側演出可動体の現在位置に関係なく初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。また、初期位置にない場合にのみ初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。また、復電した場合に、第一の扉側演出可動体2241a(第2の扉側演出可動体2241b)の現在位置に関係なく初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。さらに、初期位置にない場合にのみ初期位置戻り動作を行うようにしてもよい。
以上の説明では、『電力を供給する電源手段(例えば、電源制御部660)を備え、
前記第一の可動体は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第一の位置まで第一の速度で移動し(例えば、電源投入動作)、
前記第一の可動体は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の位置まで前記第一の速度とは異なる第二の速度で移動する、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の可動体が仮に人に接触してもケガをさせることを防ぐことができたり、あるいは人に接触する間もなく初期位置戻し動作を完了することができる。
なお、第一の速度(第二の速度)は、第一の速さ(第二の速さ)であってもよい。
また、前記第二の可動体は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第二の位置まで第三の速度で移動し、前記第二の可動体は、前記第二の条件が成立した場合に、前記第二の位置まで前記第一の速度とは異なる第四の速度で移動するものであってもよい。
ここにいう第三の速度は、第四の速度よりも速い速度であってもよいし、遅い速度であってもよいし、第四の速度と同じ速度であってもよい。
また、前記第一の速度(第二の速度)は、前記第三の速度より遅い速度であってもよい。電力供給開始時に、第一の可動体の移動が相対的に遅くなるので、遊技者やメンテナンス者等の安全を担保することができるとともに、第二の可動体の移動は相対的に速くなるので、電源投入動作が短時間で行われる。
また、第一の速度(第二の速度)は、第三の速度よりも速い速度であってもよい。外部への接触を防止することができ、第二の可動体が元の位置にないことがメンテナンス者にわかりやすくなるといったメンテナンス性の向上も図られる。
また、第一の速度(第二の速度)は、第三の速度と同じ速度であってもよい。
また、第一の速度(第二の速度)は、第四の速度よりも遅い速度であってもよい。遊技者やメンテナンス者等の安全を担保することができるとともに、第二の可動体が動作することによって隠されたものがある場合には、第二の可動体が相対的に速く初期位置に戻るため、隠されていたものが早く見えるようになり、演出効果を下げるのを防ぐことができる場合がある。
また、第一の速度(第二の速度)は、第四の速度よりも速い速度であってもよい。外部への接触を防止することができ、遊技者が異常に気づきやすくなるといった利点もある。
また、第一の速度(第二の速度)は、第四の速度と同じ速度であってもよい。
また、『電力を供給する電源手段を備え、
前記可動体制御手段は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第一の可動体を前記第一の位置まで移動させる第一の初期動作処理(例えば、図72に示すステップS1302)を実行し、
前記可動体制御手段は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第二の可動体を前記第二の位置まで移動させる第二の初期動作処理(例えば、電源投入動作の一部)を実行し、
前記可動体制御手段は、前記第一の初期動作および第二の初期動作処理のうち、一方の初期動作処理を少なくとも実行した後に、他方の初期動作処理を行うものである(例えば、図76に示す例)、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『電力を供給する電源手段を備え、
前記可動体制御手段は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第一の可動体を前記第一の位置まで移動させる第一の初期動作処理(例えば、図72に示すステップS1302)を実行し、
前記可動体制御手段は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第二の可動体を前記第二の位置まで移動させる第二の初期動作処理(例えば、電源投入動作の一部)を実行し、
前記可動体制御手段は、前記第二の初期動作処理を、前記第一の初期動作処理の実行中に行うものである(例えば、図77(d2)に示す例)、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の可動体の電源投入動作中に第二の可動体の電源投入動作を行うことにより、遊技者が遊技をしにくい期間を短くすることができる場合がある。
なお、前記可動体制御手段は、前記第二の初期動作処理を、前記第一の初期動作処理を一旦中断させ、該第一の初期動作処理を中断させている間に行うものであってもよい。
また、これまでは、前面枠扉106の開放との関係で説明したが、本体104が開放された場合であっても同様に、扉側演出可動体2241については初期位置戻し動作を行う。ただし、前面枠扉106のみを開放した場合よりも、前面枠扉106と本体104を一緒に開放した場合のほうが、前面枠扉106と本体104の重みによって開けるのに時間がかかれば、第一の可動体(扉側演出可動体2241)の初期位置戻し動作を開始するタイミングは遅くなるが、反対に、本体104分の重さによって下方向に傾いたときに外部機器に接触する可動物がある場合を想定して、初期位置戻し動作を開始するタイミングを速くしてもよい。
また、前面枠扉106の開閉状態に関係なく、扉側演出可動体2241の動作中または動作後に、外部から負荷が与えられた場合(例えば遊技者からの負荷)は、扉側演出可動体2241の動作を停止させるようにしてもよい。また、前面枠扉106の開放中の扉側演出可動体2241の初期位置戻し動作中に、外部から負荷が与えられた場合(例えば遊技者からの負荷)も、扉側演出可動体2241の動作を停止させるようにしてもよい。
さらに、前面枠扉106の開閉状態に関係なく、扉側演出可動体2241の動作中または動作後に、外部から負荷が与えられた場合(例えば遊技者からの負荷)は、扉側演出可動体2241に初期位置戻し動作をさせるようにしてもよい。また、前面枠扉106の開放中の扉側演出可動体2241の初期位置戻し動作中に、外部から負荷が与えられた場合(例えば遊技者からの負荷)は、扉側演出可動体2241の初期位置戻し動作を継続させるようにしてもよい。
なお、外部からの負荷の負荷を判断する方法として、検知手段を初期位置以外に設けること等などがあげられる。
さらに、回動遊技機(スロットマシン)の場合には、扉体の遊技者が接触可能な位置に第一の可動体が設けられ、扉体の内部の遊技者が接触できない位置(液晶表示装置の手前側やランプ内部、装飾パネルの内部などの人が見える位置)に第二の可動体が設けられている。
<チャンスボタン>
次に、図79および図80を用いて、上述のチャンスボタン700の構造について詳細に説明する。なお、図79は、チャンスボタン700の動きを説明するための側断面図であり、同図(a)は初期位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(b)は動作完了位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(c)は動作完了位置にあったチャンスボタン700を遊技者が押下した場合におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。また、同図(d)〜(f)は、同図(a)〜(c)の各々の状態において下ケース704bと回転部材708bだけを抜き出して示した図である。このチャンスボタン700は、遊技者が接触可能な位置に設けられた第一の可動体の一例に相当する。
また、図80(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)はチャンスボタン700が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)における球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。
図79(a)に示すように、チャンスボタン700は、球貯留皿付扉108に固定される固定部702(702a,702b)と、この固定部702に対して上下動可能な可動部704(704a,704b)と、この可動部704と球貯留皿付扉108との間に縮設されて可動部704を上方向に付勢するバネ706と、可動部704の上下動を可能とする駆動部708(708a,708b)と、可動部704の位置を検出可能な検出部710と、を有して構成されている。なお、図示はしないが、チャンスボタン700の所定位置には、上述のチャンスボタンランプ138が配置されている。
固定部702は、球貯留皿付扉108に立設された棒状の2本の固定軸702aと、これら2本の固定軸702aの先端に固定された円盤状の固定板702bと、によって構成されている。2本の固定軸702aは、図79(d)に示すように、後述する下ケース704bに形成された挿通孔704b1に挿通され、下ケース704bを上下方向に案内する役割を果たす部材である。また、固定板702bは、図79(b)に示すように、下ケース704bの上方向への移動を規制する役割を果たす部材である。
可動部704は、一方に開口部を有し、かつ他方は遊技者の指や手が接触する操作面704a1である円筒形状の上ケース704aと、この上ケース704aの開口部を塞ぐように上ケース704aに固定される円盤状の下ケース704bと、によって構成されている。図79(d)〜(f)に示すように、下ケース704bには、固定軸702aの各々に挿通される2つの挿通孔704b1と、後述する駆動部708の回転部材708bが挿通される中央挿通孔704b2と、この中央挿通孔704b2の内縁を基端として中央挿通孔704b2の中心方向に向けて突出する係合片704b3と、下ケース704bの下面を基端として下方に向けて突出する検知片704b4と、が形成されている。
駆動部708は、モータやソレノイドなどで構成される駆動源708aと、この駆動源708aによって軸心周りに回転駆動される円筒形状の回転部材708bと、によって構成されている。回転部材708bの外縁の一部には、凹溝部708b1が長手方向一方側から他方側に亘って直線状に形成されているとともに、この凹溝部708b1の下端側には、下ケース704bの係合片704b3と係合可能な係合凹部708b2が形成されている。
回転部材708bは、図79(d)に示すように、係合凹部708b2が下ケース704bの係合片704b3と係合することによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを規制する規制位置と、図79(e)に示すように、係合凹部708b2と下ケース704bの係合片704b3との係合が解除されることによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを許可する許可位置と、の間を回転可能である。
検出部710は、投光部と受光部を有する光学式センサからなり、投光部と受光部の間を下ケース704bの検知片704b4が進退可能に構成されている。第1副制御部400は、この検出部710の検出結果に基づいて、図79(a)や(b)に示すように、可動部704が下方に押圧されていない状態(チャンスボタン700が押下操作されておらず、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入していない状態)と、図79(c)に示すように、可動部704が下方に押圧されている状態(チャンスボタン700が押下操作され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入している状態)と、を判別可能である。
図79(a)および図80(a)に示す初期位置は、回転部材708bが許可位置から規制位置に回動され、可動部704は、上方向の移動が回転部材708によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図79(b)および図80(c)に示す動作完了位置は、回転部材708bが規制位置から許可位置に回動され、可動部704は、上方向の移動の規制が解除されてバネ706の付勢力によって上方向に移動し、固定板702bに当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、図79(c)に示すように、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図79(c)に示す状態は、図79(b)および図80(c)に示す動作完了位置において遊技者が上ケース704aを下方に押圧したときのボタン押下時の状態である。本実施形態では、可動部704が下限近くまで押圧されて下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出された場合には、駆動部708を駆動して回転部材708bを許可位置から規制位置に回動することにより、可動部704が、図79(a)に示す初期位置に戻るように構成している。
また、本実施形態では、図80(b)に示す動作中の状態、すなわち、チャンスボタン700が、図79(a)および図80(a)に示す初期位置から図79(b)および図80(c)に示す動作完了位置に移動している状態では、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されても検出部710の検出結果を無視するように(チャンスボタン700の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、チャンスボタン700の動作中に遊技者が誤ってチャンスボタン700を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでチャンスボタン700の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、チャンスボタン700の動作中はチャンスボタン700の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、チャンスボタン700の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
また、チャンスボタンの動作前からチャンスボタンを押下していた場合(検知を受付する前から押下していた場合)は、チャンスボタンの押下操作を無視するように構成してもよいし、チャンスボタンの押下操作を有効にしてもよい。また、チャンスボタンの押下操作が有効である場合に、チャンスボタンを動作させるようにしてもよいし、チャンスボタンを動作させないようにしてもよい。また、これらの場合に、チャンスボタンの受付可能演出をしてもよいし、チャンスボタンの受付可能演出をしなくてもよい。
<操作受付演出>
次に、図81および図82を用いて、チャンスボタン700の操作受付演出について説明する。図81は、チャンスボタン700の動作状態と、チャンスボタン700の押下操作の検知結果の受付可否と、操作受付演出の実行可否の対応関係の一例を示した図である。
また、図82(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。また、同図(d)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図82(a)に示す初期位置に停止させている場合(図81に示す動作前)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この初期位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出を行うように構成している。ここで、チャンスボタン演出としては、例えば、チャンスボタン700の押下回数や押下速度に応じて、装飾図柄表示装置208に表示する画像や文字などを変化させるような演出や、チャンスボタン700の押下タイミングに応じて画像や文字などを変化させるような演出などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。すなわち、チャンスボタン7000の押下操作に応じて少なくとも一部の態様(表示(例えば、アニメーション、画像、文字など)、音、動き、色など)が変化する演出であればよい。
また、この一部の態様は、1つであってもよく、複数であってもよく、例えば、複数の場合、同じカテゴリー(表示、音、動き、色など)との組み合わせ(例えば、LED1が赤から青に色が変化し、LED2が白から青に変化するなど)であってもよく、異なるカテゴリーとの組み合わせ(例えば、液晶での表示(表示Aから表示Bへ変化)と、チャンスボタン自体の動作(動作なしから回転動作へ変化)など)であってもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置に停止させている場合(動作前)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図82(a)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図82(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、初期位置で青色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に押下操作を行うことができる。なお、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。すなわち、操作受付演出は、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する演出であればよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図82(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(図81に示す動作中)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出しても当該検出結果を無視するように(検出結果の受付を不可とするように)構成している。したがって、第1副制御部400は、上述のチャンスボタン演出も実行することがない。なお、チャンスボタン700の検出結果の受付を行った上で(チャンスボタン700の押下操作を一旦、有効とした後で)、チャンスボタン700が動作中であるか否かを判定し、動作中の場合にはチャンスボタン演出を実行しないように構成してもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、チャンスボタンランプ138を点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。このように、チャンスボタン700を発光させず、かつ操作受付演出を実行しないようにすれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が無効であることを容易に把握することができ、誤操作によって不利益を被ることが無い。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図82(b)に示す動作完了位置に停止させている場合(図81に示す動作完了後)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この動作完了位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、上述のチャンスボタン演出を行うように構成している。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を動作完了位置に停止させている場合(動作完了後)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図82(b)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図82(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、動作完了位置で赤色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は動作完了位置において確実に押下操作を行うことができる。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図82(c)に示すように、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。ここで、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン700の可動部704が固定部702に引っかかり可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合、チャンスボタン700のバネ706の付勢力が弱まって可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図82(f)に示すように、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図82(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン700の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン700が故障したような場合でもチャンスボタン700の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、この例では、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合にはチャンスボタン700を所定の色に発光させていないが、例えば、初期位置や動作完了位置とは異なる色(例えば、緑色)に発光させてもよく、動作前や動作完了後と同一の色(例えば、青色や赤色)に発光させてもよい。
また、この例では、チャンスボタン700を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、初期位置、動作完了位置、初期位置と動作完了位置の間で停止、の各々で点滅パターンを変化させてもよい。例えば、初期位置では第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、動作完了位置では第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返し、初期位置と動作完了位置の間で停止しているときは第一の周期よりも長い第三の周期(例えば、3秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者は、各々の状態において押下操作が可能であることを把握することができる上に、各々の状態が相異なる状態であることも把握することができ、各々の状態に適した押下操作を行うことができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図80(a)、図82(a)、図83(a)、図93(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図80(c)、図82(c)、図83(b)、図93(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて少なくとも前記特別な演出(例えば、図96(c)に示すボタン押下時の演出)を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図80(a)、図82(a)、図83(a)、図93(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図80(c)、図82(c)、図83(b)、図93(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合(例えば、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合)に、特別な演出(例えば、図96(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの第一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記複数の条件のうちの第二の条件は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて成り立つものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、遊技者による操作を少なくとも受け付けることが可能な操作受付手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の表面(ボタンでない面を含む))を備え、前記操作手段は、前記操作受付手段に設けられたものであってもよい。
また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中に前記操作手段が操作されたとしても行われないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記被移動手段が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段を備え、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記報知を行ってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図80(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図80(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図82(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能である(例えば、図82(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止したタイミングでチャンスボタン700の押下操作があった場合に、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出が可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図80(b)に示す動作中)には、前記操作手段が遊技者に操作されても演出を実行しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記操作部が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)を備え、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合でも、前記報知(例えば、図82(f)に示す操作受付演出)を行ってもよい。
このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで移動していなくても操作部の操作が可能であることを報知することで、遊技者が操作手段を操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図80(a)、図82(a)、図83(a)、図93(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図80(c)、図82(c)、図83(b)、図93(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出(図96(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図82(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図82(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図80(a)、図82(a)、図83(a)、図93(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図80(c)、図82(c)、図83(b)、図93(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合に、特別な演出(図96(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図82(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図82(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御の実行中である場合に、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御が行われたことにより、前記操作手段が前記第二の位置に移動された場合に、該操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図82(e)に示す操作受付演出)を少なくとも実行し、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図82(f)に示す操作受付演出)を少なくとも実行するように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図80(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図80(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図22(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図82(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図80(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図82(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図82(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタンの変形例>
次に、チャンスボタンの変形例について説明する。図83(a)は、動作前のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図であり、同図(b)は、動作完了後のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図である。また、図84は、チャンスボタン750を第二の操作部758の方向から見た正面図である。
チャンスボタン750は、側面視が二等辺三角形状である略三角柱形状のベース754と、このベース754の第一の面に設けられた第一の操作部756と、ベース754の第一の面に直交する第二の面に設けられた第二の操作部758と、ベース754の一方側の回転軸754aに固定された第一のギア754bと、この第一のギア754bに噛合する第二のギア754cと、この第二のギア754cを回転駆動するモータなどからなる駆動源754dと、を有して構成されている。チャンスボタン750のベース754は、駆動源754dを起動することで、図83(a)に示す初期位置と、同図(b)に示す動作完了位置と、の間を回転軸754aを軸心として回動可能に構成されている。
第一の操作部756は、当該第一の操作部756の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備える。この検出部は、ベース754が図83(a)に示す初期位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図83(b)に示す動作完了位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図83(a)に示す初期位置にある場合にのみ、第一の操作部756による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が動作完了位置にある場合にも、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、第二の操作部758は、当該第二の操作部758の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備えている。この検出部は、ベース754が図83(b)に示す動作完了位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図83(a)に示す初期位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図83(b)に示す動作完了位置にある場合にのみ、第二の操作部758による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が初期位置にある場合にも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図80(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図80(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図82(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図82(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図80(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。なお、複数の報知手段により遊技者が操作手段を操作可能であることを少なくとも報知してもよいし、複数の報知手段のうち第一の報知手段と第二の報知手段が、操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知してもよい。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図82(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図82(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタン750の操作受付演出>
次に、図85を用いて、チャンスボタン750の操作受付演出について説明する。なお、同図(a)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(b)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のチャンスボタン750の側断面図である。
また、同図(d)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
上述のとおり、変形例に係るぱちんこ機は、チャンスボタン750を図85(a)に示す初期位置に停止させている場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。
また、チャンスボタン750を初期位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図85(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、第一の操作部756の操作が可能なタイミングで操作受付演出を実行すれば、遊技者は第一の操作部756の押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に第一の操作部756の押下操作を行うことができる。
なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第一の操作部756を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。また、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。
<操作受付演出/動作中>
変形例に係るぱちんこ機は、チャンスボタン750を図85(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、第一の操作部756の押下操作の検出結果と第二の操作部758の押下操作の検出結果の両方を無効にするように構成している。また、チャンスボタン750を初期位置から動作完了位置に移動させている場合には、操作受付演出を行わないように構成している。
<操作受付演出/動作完了位置>
変形例に係るぱちんこ機は、チャンスボタン750を図85(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。このように、動作完了位置では第一の操作部756の押下操作を無効にすることで、チャンスボタン750が動作完了位置から初期位置に戻る際に、チャンスボタン750と本体との間に、物や遊技者の手が挟まれてしまうような事態を回避することができ、安全性を高めることができる場合がある。
また、チャンスボタン750を動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図85(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「超チャンスボタンを押せ!!」という、第一の操作部756の場合とは異なる文字表示と、第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。このように、複数種類の操作部がある場合に、各々の操作部に対応する操作受付演出の態様を異ならせれば、操作部の押し間違い等を回避することができ、操作ミスによる遊技意欲の減退を未然に防止できる場合がある。なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第二の操作部758を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。
なお、操作受付演出の内容は図85(e)に示す例に限定されず、例えば、第二の操作部758(操作部)を模した画像表示を行わなくてもよいし、下向きの矢印の画像表示を行わなくてもよい。また、操作部を発光させる場合に、当該操作部の輝度を、その他の部位(例えば、外枠102や遊技盤200)の輝度よりも低くしてもよいし、その他の部位の輝度よりも高くしてもよい。このような構成とすれば、操作部を他の部位よりも目立たせることができるため、遊技者が操作可能な操作部の位置を認識しやすく、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
また、操作受付演出として、操作受付可能な期間を表示した表示(例えば、メーターや時間表示など)を行ってもよく、この場合、操作手段の操作受付可能な残り時間を表示するようにしてもよい。
また、第一の操作部756の押下操作と第二の操作部758の押下操作を同時に検出可能としてもよく、この場合、操作受付演出として、第一の操作部756と第二の操作部758の両方の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(例えば、「チャンスボタンか超チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756と第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行うことが好ましい。このような構成とすれば、遊技者による操作のバリエーションを広げることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、この場合の操作受付演出は、第一の操作部および第二の操作部のうちいずれか一方の押下操作が可能であることを示唆する演出(例えば、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表記)であってもよい。また、第一の操作部および第二の操作部の両方が操作された場合に、いずれか一方の操作受付報知のみを行うようにしてもよい。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
変形例に係るぱちんこ機は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にするように構成している。ここで、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン750のベース754が本体などに引っ掛かって初期位置から動作完了位置まで(または、動作完了位置から初期位置まで)回動しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図85(f)に示すように、チャンスボタン750の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図85(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン750の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン750が故障したような場合でもチャンスボタン750の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出(例えば、図85(e)に示す操作受付演出)の態様と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出(例えば、図85(f)に示す操作受付演出)の態様とを異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出には、第一の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、およびランプの2種類)を用いる一方で、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出には、第一の種類とは異なる第二の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカの3種類)を用いてもよい。
また、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出と、の両方で同種の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカ)を用いる一方で、一部の報知手段の態様を異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示(例えば、文字表示と画像表示)を行い、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示とは異なる第二の表示(例えば、文字表示のみ)を行い、ランプとスピーカは同じ態様の演出を行ってもよい。
このような構成とすれば、チャンスボタン750が所定位置にあるか所定位置以外にあるかを明確に報知することができ、チャンスボタン750の状態に応じた操作を促すことができる場合がある。
<スロットマシンの例>
次に、スロットマシンの例について説明する。図86に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。また、ベットボタン132は、遊技者の操作によって演出の態様に変化を与えるチャンスボタンとしても機能する。以下、ベットボタン132はMAXベットボタン132とも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
図87は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔181に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
図88を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、およびベットボタン131センサは、ベットボタン130、およびベットボタン131のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。また、ベットボタン132センサは、ベットボタン132に設置されており、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして機能しているときは、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出し、ベットボタン132がチャンスボタンとして機能しているときは、チャンスボタンの押下操作を検出する。
精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始可能ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ(ベットボタン132を発光させるランプ)等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。また、センサ回路426を設けており、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、第1副制御部400には、駆動回路425が設けられ、この駆動回路425には、ベットボタン132の上下駆動を行う駆動部427が接続されている。なお、ベットボタン132の動作については、下記の<ベットボタン132>において詳細に説明する。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<主制御部メイン処理>
次に、図89を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップS103ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS104へ進む。
ステップS105では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS107では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップS111では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS113では全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップS115では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS111で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。ステップS117では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に、図90を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。また、ベットボタン132に対応する信号状態記憶領域に検出信号有りの情報が記憶されている場合には、第1副制御部400に対して、ベットボタン受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS207では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。ステップS209では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、ベットボタン受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図65に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図65に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図91を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にシャッタ163の駆動回路424への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。ステップS316では、ステップS309の処理結果に基づいて可動物制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にベットボタン132の駆動部427への命令がある場合には、この命令を駆動回路425に出力する。
ステップS317では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、図91(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図91(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図91(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS502では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、図92を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS603では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS605の処理に移行する。ステップS605では、タイマ変数に0を代入する。ステップS607では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS609では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS607で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。ステップS611では、ステップS609の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS609で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップS603へ戻る。
次に、図92(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図92(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図92(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS603において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS603において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS803では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図92(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS611の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS903では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS905に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS905では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS907では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS909では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS911に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS911では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<ベットボタン132>
図93(a)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(b)はベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)におけるベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(c)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図である。
ベットボタン132は、上記ぱちんこ機100が備えるチャンスボタン700と略同一の構造を有しており、第1副制御部400によって駆動部427を制御することにより、図93(a)に示す初期位置と図93(c)に示す動作完了位置との間を上下動可能に構成されている。
<ベットボタン132/初期位置>
25(a)に示す初期位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動が回転部材(図示省略)によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作完了位置>
図93(c)に示す動作完了位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動の規制が解除されてバネ(図示省略)の付勢力によって上方向に移動し、固定板(図示省略)に当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作中>
図93(b)に示す状態、すなわち、ベットボタン132が、図93(a)に示す初期位置から図93(c)に示す動作完了位置に移動している動作中は、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧され、ベットボタン132の検知片がベットボタン132センサによって検出されてもベットボタン132センサの検出結果を無視するように(ベットボタン132の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、ベットボタン132の動作中に遊技者が誤ってベットボタン132を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでベットボタン132の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、ベットボタン132の動作中はベットボタン132の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、ベットボタン132の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
<ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合>
図94(a)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用可能な状態を説明するための図である。スロットマシン100には、上述の告知ランプ123、再遊技ランプ122、遊技メダル投入可能ランプ124、遊技開始可能ランプ121、遊技メダル投入ランプ129がそれぞれ設けられている。
同図(a)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が一遊技に必要なメダルの規定枚数(この例では3)を下回っている状態は、規定枚数のメダルを投入することで遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、ベットボタン132の押下操作によりメダルを電子的に投入することが可能である。すなわち、この状態では、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができ、第1副制御部400は、ベットボタンランプ(図示省略)を点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、黄色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成している。また、遊技者によって規定枚数のメダルが投入された場合には、同図(b)に示すように、遊技開始可能ランプ121が点灯され、遊技の開始操作が可能な状態であることが報知される。
また、遊技メダル投入可能ランプ124は、スロットマシン100に電子的に貯留可能なメダルの枚数が最大貯留枚数(例えば50)に達した場合に消灯され、メダルが投入不可であることが報知される。なお、遊技メダル投入可能ランプ124の消灯中にメダルが投入された場合(最大貯留枚数を超えるメダルを投入しようとした場合)には、当該メダルをメダル排出口155から強制的に排出するように構成している。
<ベットボタン132の使用ができない場合>
図94(b)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない状態を説明するための図である。同図(b)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124と遊技開始可能ランプ121が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が規定枚数(この例では3)と同数になっている状態は、遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、スタートレバー135の押下操作によりリール110乃至112の回転を開始させること(遊技を開始すること)が可能である。
また、遊技開始可能ランプ121の点灯時は、規定枚数のメダルが投入されている状態であるため、ベットボタン132を押下してもメダルは投入されない(メダル投入ボタン押下の検知結果は受付されず、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない)。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを消灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が無効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。
なお、遊技開始可能ランプが点灯している場合であっても、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用することは可能である。例えば、再遊技ランプ122の点灯中は、ベットボタン132を押下してもメダルを投入することはできない。一方で、例えば、再遊技役が入賞したゲームと次ゲーム開始までの間(スタートレバー135を押下し、リール110〜112が回転を開始するまで)の演出として、ベットボタン132の押下を促す演出を行うようにしてもよい。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを点灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。なお、ベットボタン132の押下を促す演出は、例示した期間以外の期間で行ってもよい。
<ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合>
図94(c)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図95(a)は、ベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している場合(動作中)のベットボタン132の外観斜視図、図95(b)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図95(c)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のベットボタン132の外観斜視図である。
また、図94(d)は、ベットボタン132が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図95(d)は、通常演出の一例を示した図であり、図95(e)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図95(g)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を、図94(c)に示す初期位置に停止させている場合には、所定のタイミング(例えば、ベットボタン押下の検知結果を受付開始するタイミング)で、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が有効であることを遊技者に示唆するとともに、第2副制御部500は、同図(d)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、殿のキャラクタが青色に発光したベットボタン132が描かれた看板を掲げている画像表示)を行う。
なお、この例では、遊技者に、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして使用可能か、チャンスボタンとして使用可能かを容易に判別させるために、ベットボタン132を異なる色に発光させているが、同じ色で発光させてもよい。また、この例では、ベットボタン132を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合と、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合とで点滅パターンを変化させてもよい。例えば、メダル投入ボタンとして使用する場合には第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、チャンスボタンとして使用する場合には第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者はボタンの機能を容易に判別することができ、ボタンの操作ミスなどによって、遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止することができる場合がある。なお、ベットボタン押下の検知結果を受付可能である場合に、ベットボタンランプを点灯させなくてもよいし、操作受付演出を行わなくてもよいし、操作手段(または操作部)の操作を促す演出を行わなくてもよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、図95(a)に示すようなベットボタン132の動作中、すなわち、ベットボタン132を図94(c)に示す初期位置から図95(b)に示す動作完了位置に移動させている場合には、ベットボタンランプを点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。なお、この例では、演出画像表示装置157において、図95(d)、図96(a)に示すような通常の演出を実行している。ここで、通常の演出としては、ぱちんこ機の場合には、変動中演出、リーチ演出、大当り演出などが挙げられ、スロットマシンの場合には、BB中演出、リール回転中の演出、フリーズ中の演出などが挙げられる。
なお、動作中にベットボタンランプを点灯させてもよいし、ベットボタンランプの輝度を徐々に高めてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の色(例えば、赤色)で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを第二の色(例えば、白色)で点灯させてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の輝度で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを、第一の輝度より低い第二の輝度で点灯させてもよい。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を図95(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図95(b)に示すように、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図95(e)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了位置で赤色に発光したベットボタン132を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図95(c)に示すようなベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部によってベットボタン132の押下操作を検出可能な状態となる。ここで、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、ベットボタン132の可動部が固定部に引っかかり可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合、ベットボタン132のバネの付勢力が弱まって可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、図95(f)に示すように、メダル投入ボタンとして使用可能であるとともにチャンスボタンとしても使用可能であり、所定のタイミングで、図95(g)、図96(b)に示すように、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図95(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、ベットボタン132の操作受付を可能とすれば、ベットボタン132が故障したような場合でもベットボタン132の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
また、図96(c)は、ベットボタン132の操作を受け付けた場合に表示される特別な演出の一例である。この演出は、ベットボタン132が動作完了位置にあり、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合はもちろんのこと、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合にも表示される特別な演出である。なお、ボタンを押下しなくても一定期間後(たとえばボタンの受付可能な期間の終了後)に表示されるようにしてもよいし、ボタン押下後の演出は液晶表示に限らず、演出可動体が動作したり(動作パターンが変わるでもよい)、LEDなどの発光手段が点灯したり(発光パターンが変わるでもよい)、スピーカーなどの音出力手段からBGMや効果音などの音が聞こえるようにしてもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係る遊技台の構成に限定されず、例えば、本発明に係る演出手段や報知手段には、液晶表示装置やランプ以外に、スピーカ、可動体、操作手段自体などを適用することができる。したがって、演出手段による演出や報知手段による報知は、液晶表示装置による表示や、ランプによる発光などに限定されず、例えば、スピーカによる音声、可動体による動きや振動、操作手段自体の発光や点滅などでもよい。また、本発明に係る操作手段は、ベットボタンに限定されるものではなく、遊技者が操作可能な操作手段であればよい。
また、報知手段は、操作手段が操作を受け付けない旨を報知するようにしてもよいし、操作手段のエラー状態であることを報知するようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合でも同一の報知態様を行うようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、報知を行わない場合、報知を行う場合のみ、報知を行わない場合のみ、のいずれでもよい。
また、報知手段は複数あり、複数の報知手段のうち少なくとも1つまたは全部が操作を促す報知を行うようにしてもよい。また、報知手段は複数あり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、複数の報知手段のうち所定の報知手段が報知を行わない場合を含んでもよく、複数の報知手段の全部が報知を行わない場合を含んでもよい。また、本発明に係る操作手段は、BET、停止ボタン、レバーなどでもよい。
また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が複数ある場合、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の演出のうち少なくとも1つを行わないようにしてもよい。また、複数の報知手段によってそれぞれ操作を受け付けた結果の演出を行うようにしてもよく、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の報知手段のうち少なくとも1つの報知手段の演出を行わないようにしてもよい。また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が1つであってもよい。また、複数の報知手段には操作を受け付けた結果の演出を行わないものが含まれていてもよい。
また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う例を示したが、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を同一の制御部で行ってもよい。また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う場合においても、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を他の制御部に送信し、当該他の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を他の制御部に送信するが、当該他の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。
また、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信し、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信するが、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。また、操作部が第一の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部に送信し、操作部が第二の位置に位置しているとき、または動作中に操作手段が操作された場合には、当該検知結果を第二の制御部に送信するように構成してもよい。
また、操作手段の動作前、動作中、動作後の操作検知結果の送信先が第一の制御部であってもよい。また、操作手段の動作中に操作した場合であっても、操作検知結果が他の制御部において受付可能であってもよい。また、動作前の操作手段を操作した場合は操作の検知結果を第一の制御部から第二の制御部に送信し、動作中および動作後に操作手段を操作した場合は第二の制御部から第一の制御部に操作の検知結果を送信するようにしてもよい。また、動作前、動作中を第二の制御部、動作後を第一の制御部に送信してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆する報知を行えば、本来移動するはずだった第二の位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する第二の位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆しない報知を行えば、動作状態と報知態様の不一致による遊技者の混乱を防ぐことができる場合がある。また、この場合、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作する前の操作手段の位置を報知してもよいし、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作前と動作後と異なる位置を報知するようにしてもよい。
また、操作手段は複数の操作部(例えば、第一の操作部と第二の操作部)を備えてもよく、例えば、操作手段の動作前は、第一の操作部の操作の検知結果を受付可能で、操作手段の動作前は、第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられず、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作した場合、少なくとも第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられるように構成してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知してもよい。このような構成とすれば、本来操作可能な第二の操作部を操作させることができるので、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作した場合と同じ操作をさせることができ、遊技者に不利益を与えるのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知し、第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、第一の操作部か第二の操作部を操作すればよいため、遊技者が操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみを報知してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知するように構成してもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作していない場合に操作部の操作を控えさせ、操作手段の故障を防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知する一方で、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで動作していない場合に操作可能な操作部を異ならせることにより、遊技者に違和感を与えることができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみ報知してもよい。
また、本発明に係る被操作手段は、操作手段であってもよい。また、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合に、前記操作手段が操作されたことに応じて前記特別な演出を少なくとも実行しないようにしてもよい。
また、移動制御が行われたことにより第二の位置に移動した操作手段が操作された場合とは、(1)操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過した後で、操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよい。
また、移動制御に必要な時間とは、第一の位置から第二の位置へ移動するまでの時間であってもよく、操作手段に設けられた駆動手段(例えば、駆動部708(708a、708b)、駆動源754d、駆動部427)が動作することにより、回転部材が規制位置から許可位置まで回動するまでの時間であってもよく、可動部が上下に駆動する場合は、当該可動部が移動完了位置まで動作するまでの時間であってもよい。
また、移動制御が行われたにも関わらず、操作手段が第二の位置に移動しなかった場合とは、(1)駆動手段の故障や遊技者による押下などの物理的な要因により、操作手段が移動不可能な場合であってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過しても、駆動手段による一定の駆動ができなかった場合であってもよい。また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動したか否かは、検知しないようにしてもよい。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動完了したことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動できなかったことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動できなかったことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動完了したことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。
また、前記移動制御は、第一の移動期間に亘って行われるものであり、第一の移動期間は第二の期間および第三の期間からなる期間であり、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても、前記第三の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であり、かつ前記第二の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われないように構成されていてもよい。
例えば1秒間(第一の期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、開始後0.5秒(第二の期間の一例)は操作手段が操作されても特別な演出は行われず、開始後0.5秒経過から終了までの0.5秒(第三の期間の一例)は操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。もちろん1秒間(移動制御期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、この1秒間の間に操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、移動制御により操作手段を第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、第二の位置から第一の位置へ戻らないようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に移動制御により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよく、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段によって、操作受付期間中に物理的な要因により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第一の操作手段は移動制御により第二の位置へ移動可能であり、複数の操作手段のうち第二の操作手段は移動せず、報知手段により、第一の操作手段の押下を促す報知が行われている場合)(以下(A)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第三の操作手段および第四の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第三の操作手段の操作を促す報知が行われている場合)(以下、(B)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第五の操作手段および第六の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第五の操作手段と第六の操作手段の操作を促す報知が行われている)(以下、(C)の場合)、第五の操作手段と第六の操作手段の押下操作が検知された場合、第五の操作手段の検知が第六の操作手段よりも早い場合(第六の検知>第五の検知の場合も同様)、第六の操作手段の検知結果を受け付けないようにしてもよいし、五の操作手段の検知処理が終わった後に、第六の操作手段の検知結果を受け付けるようにしてもよいし、第六の操作手段の押下操作が検知されたら受け付けるようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の検知と第六の操作手段の検知がほぼ同時のとき、同時に検知の受付を行うようにしてもよいし、両方とも受け付けないようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けた後に、第六(第五)の操作手段の検知を行うようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けたら、第六(第五)の操作手段の検知結果を行わないようにしてもよい。なお、ほぼ同時のときは、一方を優先して受け付けるようにしてもよい。例えば、押下した操作手段のうち遊技者に有利な演出を出す操作手段の検知を優先させるようにしてもよく、予め決められた操作手段を優先して検知するようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、移動制御により第六の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、第六の操作手段は第二の位置にそのままいるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。
なお、上記(B)、(C)の場合、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段をそのまま第二の位置へ停止させるようにしてもよい。また、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間とは、操作手段の押下操作を検地した結果を受け付ける期間を示す。例えば、操作受付期間が6秒である場合、操作受付を開始してから6秒間は操作手段の押下操作の検地結果を受け付けるが、6秒経過後は操作手段の検地結果を受け付けない。
また、特別な演出は、第一の位置にいる操作手段や、移動制御により第二の位置へ移動した操作手段、移動制御により第三の位置へ移動した操作手段を押下した場合に実行可能であるようにしてもよい。なお、第三の位置は、第一の位置および第二の位置と異なる位置であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記1)
遊技者が接触可能な位置に設けられた第一の可動体と、
遊技者が接触不可能な位置に設けられた第二の可動体と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の可動体は、第一の条件が成立した場合に、該第一の可動体の原点位置である第一の位置へ戻され、
前記第二の可動体は、第二の条件が成立した場合に、該第二の可動体の原点位置である第二の位置へ戻され、
前記第一の条件と前記第二の条件は異なる
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台において、
開閉可能な扉体と、
遊技の演出を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記演出制御手段は、
前記第一の可動体を制御する第一の駆動制御手段と、
前記第二の可動体を制御する第二の駆動制御手段と、
を有し、
前記第一の可動体は、少なくとも前記扉体に設けられており、
前記扉体は、該扉体が開放されたことを検知可能な扉開放検知手段を備え、
前記第一の条件は、前記扉開放検知手段によって前記扉体の開放が検知されることであり、
前記第二の駆動制御手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第二の可動体を前記第二の位置へ戻さない
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2に記載の遊技台において、
電力を供給する電源手段を備え、
前記第一の可動体は、前記電源手段により電力の供給が開始された場合に、前記第一の位置まで第一の速度で移動し、
前記第一の可動体は、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の位置まで前記第一の速度と異なる第二の速度で移動する
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1乃至3のうちいずれかに記載の遊技台において、
前記第一の可動物が可動している場合であって、前記第一の条件が成立した場合、前記第一の駆動制御手段によって、前記第一の可動物は前記第一の位置へ戻される
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1乃至4のうちいずれかに記載の遊技台において、
前記電源手段により電力の供給が開始された場合、前記第二の駆動制御手段は、前記第二の可動体を所定の初期位置まで移動させる初期動作処理を実行し、
前記第二の駆動制御手段の初期動作処理は、前記第一の駆動制御手段の初期動作処理の実行中に行われる
ことを特徴とする遊技台。
(付記A)
遊技者が操作可能な操作手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
被移動手段を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置から第二の位置に移動されるものであり、
前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて少なくとも前記特別な演出を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
なお、前記操作手段を、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体(例えば、上記第一の可動体)に置き換えてもよい。
(付記B)
付記1に記載の遊技台において、
遊技者による操作を少なくとも受け付けることが可能な操作受付手段を備え、
前記操作手段は、前記操作受付手段に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C)
請求項1または2に記載の遊技台において、
前記特別な演出は、前記移動制御の実行中に前記操作手段が操作されたとしても行われないものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D)
付記A〜Cのいずれかに記載の遊技台において、
前記演出手段は、前記被移動手段が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E)
付記A〜Dのいずれかに記載の遊技台において、
前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段を備え、
前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記報知を行う、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
続いて、第一の発明の実施形態について説明する。以下の説明では、これまで説明した内容と異なる点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。また、これまで説明した構成要件の名称と同じ名称の構成要件には、これまで用いた符号を付して説明する。
図97は、第一の発明の一実施形態であるぱちんこ機100の、内枠104および前面扉105それぞれが開放された様子を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図97に示す外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。図97に示す内枠104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に対して開閉可能に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。この内枠104は、第一の扉体の一例に相当し、内枠104は、外枠に対して少なくとも回動可能に設けられたものであり、遊技者側(前側)に向けて遊技盤200が着脱自在に装着され、背面側(後ろ側)には、主制御部300や副制御手段(第1副制御部400,第2副制御部500)等の各種の制御基板が設けられている。内枠104には、自身が開放された場合、自身の開放を検出する内枠開放スイッチ145(図98参照)が設けられている。なお、本明細書では、センサのことをスイッチと称する場合がある。
前面扉105は、ロック機能付きで且つ開閉可能となるようにぱちんこ機100の前面側となる内枠104の前面に対しヒンジ部112を介して装着された扉部材である。すなわち、前面扉105は、第二の扉体の一例に相当し、内枠104に対して少なくとも回動可能に設けられたものである。図97に示す前面扉105には、枠部1051と、皿部1052が設けられている。枠部1051は、枠状に構成されており、その内側の開口部には、ガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や、枠ランプ122や、払出表示LED142や、ここでは不図示の扉側演出可動体が取り付けられている。この枠部1051は、図61に示す前面枠扉106の部分に相当する。皿部1052は、上皿126、下皿128、球排出レバー132、球発射ハンドル134、および操作パネル13Pを備える。操作パネル13Pは、球抜ボタン130やチャンスボタン136等の各種の操作手段が配置されたものである。なお、チャンスボタン136には、チャンスボタンランプ138が内蔵されており、このチャンスボタン136も、扉側演出可動体の一例に相当する。ここにいう扉側演出可動体は、遊技者が接触可能な位置に設けられた可動体の一例に相当する。皿部1052は、図61に示す球貯留皿付扉108の部分に相当する。
内枠104には、前面扉105が開放された場合、前面扉105の開放を検出する前面扉開放スイッチ147が設けられている。この前面扉開放スイッチ147は、開放検出手段(センサ)であって、前面扉105が当接していないときはオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、前面扉開放スイッチ147がオフ状態になることで、前面扉105が開放していることを検出する。
以上説明したように、外枠102に対して、内枠104が開閉可能であり、さらに内枠104に対して前面扉105が開閉可能である。また、外枠102に対して、前面扉105は内枠104と一緒になって開閉可能である。すなわち、内枠104に対して前面扉105が開放されていない状態では、前面扉105は内枠104とともに回動する。このため、内枠104に対して前面扉105が開放されていない状態における、内枠104と前面扉105を併せたものは一つの扉体として見ることができる。
なお、枠部1051と、皿部1052とを別々の扉部材とし、内枠104に対してそれぞれ独立して回動可能なものにしてもよい。この場合、各扉部材の開放を検出する扉開放スイッチが内枠104に設けられることになる。また、枠部1051を第二の扉体や扉体の一例としてもよいし、皿部1052を第二の扉体や扉体の一例としてもよい。
図98は、図97に示すぱちんこ機の分解斜視図である。
この図98では、左斜め奥側が遊技者側(前側)になり、右斜め手前側が背面側(後ろ側)になる。図98には、遊技者側から、前面扉105、透明板ユニット118U、遊技盤ユニット200U、内枠104、外枠102が示されている。
透明板ユニット118Uは、透明板部材118と、その透明板部材118の周囲に取り付けられた付属部材1181とを有する。
遊技盤ユニット200Uは、遊技盤200と、その遊技盤の背面側に設けられた制御ユニットCUとを有する。制御ユニットCUは、主基板ケース、第1副基板ケース、第2副基板ケース等からなるものである。
図98に示す内枠104の、ヒンジ部112とは反対側の下隅には、内枠開放スイッチ145が背面側、すなわち外枠102に向けて設けられている。この内枠開放スイッチ145は、開放検出手段であって、外枠102に当接していないときはオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠開放スイッチ145がオフ状態になることで、内枠104が開放していることを検出する。また、内枠104の、背面側の下部には、電源基板ケース184、払出基板ケース172、発射基板ケース(不図示)が設けられている。さらに、内枠104の、背面側の下部には、電源スイッチ178、セグメント表示器1044、エラー表示LED1045が設けられている。
図99は、内枠104あるいは前面扉105が開放している様子を示す図である。
図99(a)は、外枠102に対して内枠104が開放し、その内枠104に対して前面扉105も開放している様子を示す図である。
図99(a)に示すぱちんこ機100では、内枠開放スイッチ145がオフ状態であるとともに、前面扉開放スイッチ147もオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠104が開放状態であることを検出し、前面扉105も開放状態であることを検出する。すなわち、主制御部300のCPU304は、二つの扉体(104及び105)の開放状態を検出する。
図99(b)は、外枠102に対して内枠104は開放しているが、その内枠104に対して前面扉105は閉鎖している様子を示す図である。
図99(b)に示すぱちんこ機100では、内枠開放スイッチ145がオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠104が開放状態であることを検出する。一方、前面扉開放スイッチ147はオン状態であり、主制御部300のCPU304は、前面扉105が開放状態であることを非検出、すなわち、閉鎖状態であることを検出する。
図99(c)は、外枠102に対して内枠104は閉鎖しているが、その内枠104に対して前面扉105は開放している様子を示す図である。
図99(c)に示すぱちんこ機100では、内枠開放スイッチ145はオン状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠104が開放状態であることを非検出、すなわち、前面扉105が閉鎖状態であることを検出する。一方、前面扉開放スイッチ147はオフ状態であり、主制御部300のCPU304は、前面扉105が開放状態であることを検出する。
図99(b)および同図(c)に示すぱちんこ機100における主制御部300のCPU304は、一方の扉体(104又は105)の開放状態を検出する。
図99(d)は、外枠102に対して内枠104が閉鎖し、その内枠104に対して前面扉105も閉鎖している様子を示す図である。
図99(d)に示すぱちんこ機100では、内枠開放スイッチ145がオン状態であるとともに、前面扉開放スイッチ147もオン状態であり、主制御部300のCPU304は、内枠104が閉鎖状態であることを検出し、前面扉105も閉鎖状態であることを検出する。すなわち、主制御部300のCPU304は、二つの扉体(104及び105)の閉鎖状態を検出する。
図100は、外枠102に対して内枠104は開放しているが、その内枠104に対して前面扉105は閉鎖している状態で、電源スイッチ178を操作して電源投入された場合の一例を段階的に示す図である。
図100(a)に示すぱちんこ機100は、内枠104も前面扉105も閉鎖状態にあり、電源スイッチ178はオフ状態である。
図100(b)に示すぱちんこ機100では、外枠102に対して内枠104が開放されている。前面扉105は、内枠104とともに回動し、内枠104に対して閉鎖したままの状態である。
図100(c)では、開放状態にある内枠104の背面側に手を回し、電源スイッチ178をオンにする。すなわち、電源投入操作が行われる。なお、電源スイッチ178は、内枠104を開放しなければ、操作することが不可能な操作子である。主電源が投入されると、ぱちんこ機100は演出可動体224の初期動作を開始する。この初期動作では、第2副制御部500のCPU504が、演出可動体224が初期位置にあることを確認するため、演出可動体224が実際には初期位置に位置していたとしても、あるいは反対に位置していなくても、演出可動体224を初期位置から最も離れた位置(最大稼働位置)まで移動させる。演出可動体224が最大稼働位置に到達すると、その演出可動体224を、今度は初期位置まで戻す初期位置戻し動作が実行される。この初期動作を開始してから初期位置に戻るまでの一連の動作(確認動作)が第二の動作の一例に相当する。すなわち、初期動作と初期位置戻し動作を合わせたものが、第二の動作の一例に相当し、以下、この合わせたものを確認動作と称する。
なお、ここでの演出可動体224は、初期位置と最大稼働位置との間を往復動作可能なものであるが、演出可動体224は、往復動作可能なものに限らず、初期位置を出発点として最大稼働位置を経由する動作を可能なもの(例えば、円運動を行うもの)であってもよい。
また、内枠104が開放された状態では、装飾図柄表示装置208あるいはスピーカ120によって扉開放エラーに関するエラー関連報知が行われる。ただし、電源スイッチ178を操作してから所定時間の間や、図66に示す初期化処理(ステップS113)が完了するまではエラー関連報知が行われないようにしてもよい。
初期位置と最大稼働位置それぞれには、演出可動体224を検知するセンサが設けられており、演出可動体224が最大稼働位置に到達したことや、初期位置まで戻ってきたことを第2副制御部500のCPU504は検出することができる。演出可動体224が最大稼働位置に到達したことや、初期位置まで戻ってきたことを検出できない場合は、演出可動体エラーが、装飾図柄表示装置208やスピーカ120によって報知される。なお、演出可動体エラーが生じる場合は、演出可動体224自身が壊れている場合もあれば、センサが壊れている場合や、センサ検知信号を送信する配線が断線等している場合もある。
図100(d)に示す右上の第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。また、図100(e)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、最大稼働位置から初期位置まで戻っている。すなわち、初期位置戻し動作を完了している。
図100(f)に示す左下の第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。また、図100(g)に示す第二の扉側演出可動体2241bは、最大稼働位置から初期位置まで戻っている。すなわち、初期位置戻し動作を完了している。
こうして、扉側演出可動体2241の確認動作が行われる。なお、第一の扉側演出可動体2241aおよび第二の扉側演出可動体2241bの他に扉側演出可動体2241がある場合には、その他の扉側演出可動体2241についても確認動作が行われる。また、複数の扉側演出可動体2241が同時に確認動作を行ってもよい。一方、稼働範囲が重なる扉側演出可動体2241どうしは、実行タイミングをズラして確認動作を行ってもよい。
図101は、図100に示す例の続きを段階的に示す図である。
扉側演出可動体2241の確認動作が終了すると、今度は、盤側演出可動体2242の確認動作が行われる。
図101(h)に示す盤側演出可動体2242は、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。また、図101(i)に示す盤側演出可動体2242は、最大稼働位置から初期位置まで戻り、初期位置戻し動作を完了している。
図100(j)に示すぱちんこ機100では、これまで開放されていた内枠104が閉められ閉鎖状態になっている。
なお、図101に示す盤側演出可動体2242の他に盤側演出可動体2242がある場合には、その他の盤側演出可動体2242についても確認動作が行われる。また、複数の盤側演出可動体2242が同時に確認動作を行ってもよい。一方、稼働範囲が重なる盤側演出可動体2242どうしは、実行タイミングをズラして確認動作を行ってもよい。
さらに、この例では、確認動作は、扉側演出可動体2241の方が、盤側演出可動体2242よりも先に実行されたが、逆であってもよいし、同時に実行してもよい。あるいは、実行タイミングが一部重複してもよい。
また、ここでは、前面扉105は閉鎖している状態であったが、内枠104とともに前面扉105も開放している状態であっても同じである。さらに、図100(c)の電源投入を終えると、内枠104を閉鎖し、前面扉105は開放させている状態であっても、あるいは前面扉105も閉鎖している状態であっても同じである。
以上説明したように、電源スイッチ178を操作して電源投入された場合の確認動作(第二の動作)は、扉体の開閉状態に関わらず、実行される。
図102は、島設備による一斉電源投入が行われた場合の一例を段階的に示す図である。
島設備では、電源スイッチ178がオン状態のまま、一斉に電源を切ることができる。電源スイッチ178がオン状態のまま電源を切った場合には、電源スイッチ178を操作することなく、すなわち、内枠104を開放することなく(閉鎖状態のまま)、島設備によって電源投入が可能である。
図102(a)に示すように、内枠104も前面扉105も閉鎖している状態で、島設備によって一斉電源投入が行われると、電源スイッチ178を操作して電源投入した場合と同じように、確認動作が実行される。
図102(b)に示す右上の第一の扉側演出可動体2241aは、内枠104も前面扉105も閉鎖している状態で、初期位置から最大稼働位置に向けて回動しており、初期動作を継続中である。
ここで、外枠102に対して内枠104は開放され、その内枠104に対して前面扉105も開放される。なお、内枠104に対して前面扉105が開放されていない状態において、外枠102に対して内枠104が開放した場合にも、以下の説明と同じになる。内枠104が開放されると、装飾図柄表示装置208あるいはスピーカ120によって扉開放エラーに関するエラー関連報知が行われる。ただし、図66に示す初期化処理(ステップS113)が完了するまではエラー関連報知が行われないようにしてもよい。
扉体が開放されても、第一の扉側演出可動体2241aは、初期動作を継続し、初期動作が完了した後、すなわち、最大稼働位置に到達した後に、図102(c)に示すように、第一の扉側演出可動体2241aは、最大稼働位置から初期位置まで戻り、初期位置戻し動作を完了している。ここで、第一の扉側演出可動体2241aが、最大稼働位置から初期位置まで戻る動作は、確認動作の内の初期位置戻し動作であってもよいが、扉開放エラー発生を契機としたエラー発生状態の専用動作であってもよい。
左下の第二の扉側演出可動体2241bは、同じく内枠104が開放され、前面扉105も開放されている状態であっても、確認動作を開始し、図102(d)に示す第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。
ここで、内枠104に対して前面扉105は閉鎖される。一方、外枠102に対して内枠104は開放されたままの状態である。このように前面扉105のみが開放された状態でも、装飾図柄表示装置208あるいはスピーカ120によって扉開放エラーに関するエラー関連報知が行われる。ただし、図66に示す初期化処理(ステップS113)が完了するまではエラー関連報知が行われないようにしてもよい。
第二の扉側演出可動体2241bは、確認動作を継続し、図102(e)に示す第二の扉側演出可動体2241bは、最大稼働位置から初期位置まで戻り、初期位置戻し動作を完了している。
こうして、内枠104および/または前面扉105が確認動作中に開放されても、扉側演出可動体2241は、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、確認動作を継続する。なお、内枠104および/または前面扉105が初期動作中に開放されても、扉側演出可動体2241は、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、初期動作を継続し、初期動作の完了後に、初期位置戻し動作を開始する。また、内枠104および/または前面扉105が初期位置戻し動作中に開放されても、扉側演出可動体2241は、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、初期位置戻し動作を継続する。
扉側演出可動体2241の確認動作が終了すると、今度は、盤側演出可動体2242の確認動作が行われる。
前面扉105も開放されている状態であっても、盤側演出可動体2242は確認動作を開始し、図102(f)に示す盤側演出可動体2242は、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。
図103は、図102に示す例の続きを段階的に示す図である。
図103(g)に示す盤側演出可動体2242は、内枠104が開放されている状態であっても、最大稼働位置から初期位置まで戻り、初期位置戻し動作を完了している。
このように、内枠104および/または前面扉105が開放状態であっても、盤側演出可動体2242は、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、確認動作を実行する。なお、内枠104および/または前面扉105が盤側演出可動体2242の確認動作中に開放されても、扉側演出可動体2241と同じく盤側演出可動体2242も、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、確認動作を継続する。さらに、内枠104および/または前面扉105が盤側演出可動体2242の初期動作中に開放されても、扉側演出可動体2241と同じく盤側演出可動体2242も、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、初期動作を継続し、初期動作の完了後に、初期位置戻し動作を開始する。また、内枠104および/または前面扉105が盤側演出可動体2242の初期位置戻し動作中に開放されても、扉側演出可動体2241と同じく盤側演出可動体2242も、扉体(104,105)が閉鎖されているときと同じように、初期位置戻し動作を継続する。
図103(h)に示すぱちんこ機100では、これまで開放されていた内枠104が閉められ閉鎖状態になっている。
このように、図102および図103に示す例は、図100および図101に示す例とは、内枠104の開閉状態が少なくとも異なるが、内枠104の開閉状態が異なっても、確認動作(初期動作+初期位置戻し動作)は実行される。なお、前面扉105の開閉状態が異なっても、確認動作は同じように実行される。
続いて、演出動作中の扉体の開放について説明する。
図104は、演出動作中に内枠104が開放された場合の一例を段階的に示す図である。
この図104の各図((a)〜(f))では、左側にぱちんこ機100全体を示し、右側には、左側に示すぱちんこ機の装飾図柄表示装置208と盤側演出可動体2242を拡大して示す(以降の図においても同様な図がある)。
図104(a)に示すぱちんこ機100は、内枠104も前面扉105も閉鎖状態であり、第一の扉側演出可動体2241a、第二の扉側演出可動体2241b、および盤側演出可動体2242は、いずれもそれぞれの初期位置に位置している。また、右横に示した装飾図柄表示装置208には、大当りに対応した「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、盤側演出可動体2242は、装飾図柄表示装置208よりも上方の初期位置に位置している。
図104(b)に示すぱちんこ機100では、大当り遊技が開始され、右横に示す装飾図柄表示装置208には、1ラウンド目の演出画像が表示されている。また、大当り遊技期間中の可動体演出(第一の演出)として、第一の扉側演出可動体2241aが動作している。
この例における大当り遊技期間中の可動体演出(第一の演出)の演出データは、(1)第一の扉側演出可動体2241aを開き、(2)その第一の扉側演出可動体2241aを閉じて第二の扉側演出可動体2241bを開き、(3)第二の扉側演出可動体2241bを閉じて第一の扉側演出可動体2241aを開き、以降は上記(2)と上記(3)を、大当り遊技が終了するまで繰り返すデータである。
図104(b)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、上記(1)の演出データに従って、上方まで回動して開いている。
図104(c)に示すぱちんこ機100でも、1ラウンド目の大当り遊技が継続しており、右横に示す装飾図柄表示装置208には、1ラウンド目の演出画像が継続して表示されている。また、上記(2)の演出データに従って、図104(c)に示す第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に回動して開いている。
図104(d)に示すぱちんこ機100では、2ラウンド目の大当り遊技が開始されており、右横に示す装飾図柄表示装置208には、2ラウンド目の演出画像が表示されている。また、上記(3)の演出データに従って、図104(d)に示す第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、初期位置に戻り、第一の扉側演出可動体2241aが再び、上方に向けて回動中である。
ここで、外枠102に対して内枠104が開放される。図104(d)に示す装飾図柄表示装置208には、扉開放エラーに関する報知としての文字表示(扉開放エラー)がなされ、スピーカ120からも扉開放エラーに関する報知として、エラー発生報知の音声(扉が開いています)が出力される。なお、前面扉105は、内枠104とともに回動し、内枠104に対して閉鎖したままの状態であるが、前面扉105も内枠104に対して開放した場合であっても、以下の説明と同じである。
扉開放エラーが発生すると、図104(e)に示すように、第一の扉側演出可動体2241aは、演出データを無視して初期位置に戻る。すなわち、初期位置戻し動作を行う。この初期位置戻し動作は、演出データに従った動作ではなく、例えば、第一の扉側演出可動体2241aは、演出データに従って最大稼働委位置まで稼働(ここでは回動)する場合であっても、最大稼働位置に到達する前に、扉開放エラーが発生すると、最大稼働委位置へ向けての動作をキャンセルして初期位置へ戻る。なお、図104(e)に示す装飾図柄表示装置208にも、扉開放エラーに関する報知としての文字表示(扉開放エラー)がなされ、スピーカ120からもエラー発生報知の音声が出力される。スピーカ120からのエラー発生報知では、「扉が開いています」と「扉を閉めてください」とが交互に繰り返し出力される。
続いて、内枠104が開放された状態のまま、保留連荘演出が開始される。この保留連荘演出は、大当り遊技中に、特図始動保留内に当りがあることを報知(予告)する演出であり、装飾図柄表示装置208に報知(予告)画像が表示されるとともに、可動体演出(第二の演出)も行われる。ここでの可動体演出(第二の演出)の演出データは、(a)盤側演出可動体2242を装飾図柄表示装置208の前側に落下させ、(b)その盤側演出可動体2242を上昇させるデータである。
図104(f)に示す装飾図柄表示装置208には、予告画像が表示されている。なお、扉開放エラーを報知する文字表示もなされているが、この文字表示は、予告画像によって、予告画像が非表示のときに比べて視認困難になっている。また、上記(a)の演出データに従って、図104(f)に示す盤側演出可動体2242は、装飾図柄表示装置208の前側に落下し、予告画像の一部を視認困難にしているが、予告画像と相まって演出効果を高めている。この例では、内枠104が開放状態である場合に、扉側演出可動体2241は演出動作をキャンセルして初期位置に戻るが、盤側演出可動体2242は、演出データに従った演出動作を実行する。なお、盤側演出可動体2242も、演出動作をキャンセルして初期位置に戻るようにしてもよい。
図105は、図104に示す例の続きを段階的に示す図である。
図105(g)に示す、内枠104が開放された状態のままのぱちんこ機100の右横に示された装飾図柄表示装置208には、図104(f)に示す予告画像の続きが表示され、キャラクタが登場するとともに「おめでとう」という文字表示がなされている。なお、扉開放エラーに関する報知としての文字表示もなされているが、エラー関連の文字表示は、ここでも予告画像によって、予告画像が非表示のときに比べて視認困難になっている。また、スピーカ120からも扉開放エラーに関する報知としての音声が継続して出力されている。さらに、上記(b)の演出データに従って、図105(g)に示す盤側演出可動体2242は、初期位置まで上昇している。
ここで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖される。図105(h)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消え、代わって、その装飾図柄表示装置208には「保留連チャン確定」の文字表示がなされている。また、報知画像としてキャラクタが表示されている。また、スピーカ120から出力されていたエラー関連報知の内容が変わり、図105(h)に示すスピーカ120からは、「扉が閉まりました」という音声(エラー解除報知の音声)が出力されている。このエラー解除報知と、エラー発生報知を合わせたものが、扉開放エラーに関する報知(エラー関連報知)の一例に相当する。スピーカ120からのエラー解除報知の音声出力は、第一の期間(例えば、15秒間)継続する。このように、報知手段の一例に相当するスピーカ120は、内枠104が閉鎖した状態であって、かつ前面扉105も閉鎖した状態(第一の状態)になった後も、扉開放エラーに関するエラー関連報知(報知の一例に相当)を継続する。
図105(i)に示す、内枠104が閉鎖されたぱちんこ機100では、3ラウンド目の大当り遊技が開始されており、右横に示す装飾図柄表示装置208には、3ラウンド目の演出画像が表示されている。しかしながら、扉側演出可動体2241を用いた演出動作は再開されておらず、第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも閉じたまま(初期位置に位置したまま)である。
この後、内枠104が閉鎖されたまま大当り遊技のラウンド消化が継続されるが、扉側演出可動体2241を用いた演出動作は再開されず、図105(j)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の終了演出の演出画像が表示され、大当り遊技がこの後、もう一回期待できることが報知されている。
以上説明したように、この例では、扉体が閉じられエラーが解除されているが、大当り遊技が終了するまで、より厳密には大当り遊技終了演出が終わるまで、扉側演出可動体2241の演出動作は開始されない。言い換えれば、扉側演出可動体2241は、大当り遊技が開始されてから終了するまで、上記(1)〜上記(3)の演出データに従った演出動作を行うはずであった。すなわち、扉側演出可動体2241の動作期間は、大当り遊技が開始されてから終了するまでであり、その動作期間が終了するまで、扉側演出可動体2241の演出動作は再開されない。
図106は、図104および図105に示す例の第一の変形例を段階的に示す図である。
図106(a)に示す状態は、図105(g)に示す状態と同じであり、内枠104が開放された状態のまま保留連荘演出が、装飾図柄表示装置208および盤側演出可動体2242によって行われている。
図106(b)に示すぱちんこ機100では、これまで開放されていた内枠104が閉鎖され、図105(h)に示す状態と同じ状態になり、装飾図柄表示装置208からは、これまで表示されていた扉開放エラーに関する文字表示が消え、スピーカ120では、エラー発生報知の音声出力が終了し、エラー解除報知の音声出力が開始されている。
図106(b)に示す状態は、図105(i)に示す状態と同じであり、3ラウンド目に突入したが、エラー解除報知の音声出力が継続されている。すなわち、エラーは解除されたが、エラー関連報知は継続されている。
やがて、エラー関連報知が終了する。このエラー関連報知が終了すると、この変形例では、扉側演出可動体2241を用いた演出動作が再開される。すなわち、エラーは解除されているが、エラー関連報知が終了していない期間は、扉側演出可動体2241を用いた演出動作は再開されない。図105(d)に示す、内枠104が閉鎖され、エラー関連報知も終了したぱちんこ機100では、扉側演出可動体2241を用いた演出動作が再開され、途中でキャンセルされた、上記(3)の演出データに従った第一の扉側演出可動体2241aの上方に向けて回動が開始されている。
なお、途中でキャンセルされた演出データのところから再開するのではなく、演出データの最初に戻って再開してもよいし、再開ポイントを予め決めておき、常に、再開ポイントの演出データから再開してもよい。また、エラー関連報知が終了していなくても、エラーが解除された時点から扉側演出可動体2241を用いた演出動作を再開してもよい。
図106(e)に示すぱちんこ機100では、上記(2)の演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に回動して開いている。
図107は、図104および図105に示す例の第二の変形例を段階的に示す図である。
以下の説明では、図104および図105に示す例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
図107(a)〜同図(c)に示すそれぞれの状態は、図104(b)〜同図(d)に示すそれぞれの状態と同じである。
扉開放エラーが発生すると、図107(d)に示すように、ヒンジ部112側(回動軸側)とは反対側(開放端側)に設けられた第一の扉側演出可動体2241aは、演出データを無視して初期位置に戻る。一方、ヒンジ部112側(回動軸側)に設けられた第二の扉側演出可動体2241bは演出データに従った動作を継続し、ここでは第二の扉側演出可動体2241bが前方に向けて回動を開始している。なお、前面扉105も内枠104に対して開放していた場合であっても同じである。
図107(e)に示すぱちんこ機100では、第二の扉側演出可動体2241bは上記(3)の演出データに従って閉じるが、第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置で停止したままであって、動作を行わない。
図107(f)に示すぱちんこ機100では、第二の扉側演出可動体2241bは上記(2)の演出データに従って前方に向けて回動するが、第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置で依然として停止したままであって、動作を行わない。
図108は、図107に示す第二の変形例とは、扉開放エラーが発生して、演出データに従った動作を継続する演出可動体と、動作が禁止される演出可動体とが入れ替わった例を示す図である。
扉開放エラーが発生しても、図108(a)に示すように、開放端側の第一の扉側演出可動体2241aは演出データに従った動作を継続し、ここでは第一の扉側演出可動体2241aが最大稼働位置まで回動し続ける。一方、上記(3)の演出データに従って初期位置に戻った、ヒンジ部112側(回動軸側)の第二の扉側演出可動体2241aは、その後の動作が禁止される。なお、前面扉105も内枠104に対して開放していた場合であっても同じである。
図108(b)に示すぱちんこ機100では、第一の扉側演出可動体2241aは上記(2)の演出データに従って閉じるが、第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置で停止したままであって、動作を行わない。
図107(c)に示すぱちんこ機100では、第一の扉側演出可動体2241aは上記(3)の演出データに従って上方に向けて回動するが、第二の扉側演出可動体2241bは、初期位置で依然として停止したままであって、動作を行わない。
ここで、図104および図105に示す例と併せて考えると、扉開放エラーが発生した場合に、複数の演出可動体(ここでは扉側演出可動体2241)のうちの、少なくとも一つの演出可動体は初期位置で動作を規制(禁止)され、残りの演出可動体は、演出データに従った演出動作を継続するようにしてもよい。
図109は、外力によって初期位置からずれた位置に演出可動体がある状態で扉体が開放された場合の一例を段階的に示す図である。
図109(a)に示すぱちんこ機100は、遊技が行われておらず、デモ状態であり、その右横に示された装飾図柄表示装置208には、デモ画面が表示されていおり、ぱちんこ機のタイトル表示がなされている。
図109(b)では、何者かが初期位置にある第一の扉側演出可動体2241aに触れ、同図(c)に示すように、第一の扉側演出可動体2241aを上方に持ち上げている。そして、第一の扉側演出可動体2241aを上方に持ち上げたまま、不正行為によって内枠104を開放する。
すると、図109(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、デモ画面に、扉開放エラーに関する報知としての文字表示がなされ、スピーカ120からも扉開放エラーに関する報知として、エラー発生報知の音声が出力される。図109(d)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置からずれた位置にある。
扉体開放エラーが発生した時に、演出可動体(ここでは第一の扉側演出可動体2241a)が演出動作ではないが、初期位置にない場合、図109(e)に示すように、その演出可動体(第一の扉側演出可動体2241a)を初期位置に戻す動作が行われる。
図109(f)に示すぱちんこ機100では、第一の扉側演出可動体2241aが初期位置に位置しており、内枠104も閉められている。
なお、演出動作を実行中に、演出可動体が外力によって初期位置からズレた場合には、その演出動作を継続させてもよい。
図110は、扉側演出可動体2241としてこれまで説明したものとは異なる可動体が演出動作中に内枠104が開放された場合の一例を段階的に示す図である。
この図110の各図((a)〜(c))では、左端にはぱちんこ機100全体を示し、真ん中には、左端に示すぱちんこ機の操作パネル13Pを拡大して示し、右端には、左端に示すぱちんこ機の装飾図柄表示装置208を拡大して示す(図111〜図114においても同様)。
この例では、扉側演出可動体2241は、チャンスボタン136である。図110に示すチャンスボタン136は、チャンスボタン演出が開始されると、上方に向けて突出してくる演出可動体である。なお、チャンスボタン136は、最大稼働位置まで突出してくるが、最大稼働位置に到達する前に押下されると、最大稼働位置に到達することなく、初期位置へ戻る。
図110(a)では、チャンスボタン演出が開始されている。ここにいうチャンスボタン演出では、チャンスボタン136を押下することを促し、操作受付期間内にチャンスボタン136が押下されると、新たな演出が開始される。図110(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示中であり、チャンスボタン136を押下することを促す画面が表示されている。この画面には、チャンスボタン136の画像が示されている。なお、図110(a)に示すチャンスボタン136は、初期位置にあり、装飾図柄表示装置208に表示されたチャンスボタン136の画像も、初期位置にあるチャンスボタン136の画像である。
チャンスボタン演出が開始されると、時間の経過とともに、チャンスボタン136が、初期位置から上方に向けて徐々に突出してくる。チャンスボタン136の突出によって、操作を促す効果と、興趣の向上を図る効果の両方が向上する。
図110(b)に示すチャンスボタン136は、初期位置から上方に向けて突出し、最大稼働位置まで到達し、最も突出した状態になっている。図110(b)に示す装飾図柄表示装置208に表示されたチャンスボタン136の画像も、最も突出した状態のチャンスボタン136の画像である。
ここで、外枠102に対して内枠104が開放される。図110(c)に示す装飾図柄表示装置208には、扉開放エラーに関する報知としての文字表示がなされ、スピーカ120からも扉開放エラーに関する報知として、エラー発生報知の音声が出力される。扉側演出可動体2241の一つであるチャンスボタン136は、扉開放エラーが発生しても、初期位置には戻らず、最も突出した状態のまま(最大稼働位置のまま)である。これは、チャンスボタン136の突出方向が上方向であるため、扉体開放による遊技者への危険や、ぱちんこ機の故障に結びつきにくいため、初期位置にあえて戻さず、操作を促す状態を維持させている。
図111は、図110に示す例の続きを段階的に示す図である。
図111(d)では、内枠104が開放したまま、最も突出した状態のチャンスボタン136を、遊技者が押下しようとしている。
図111(e)では、内枠104が開放したまま、チャンスボタン136が押下され、チャンスボタン136は初期位置に戻っている。ここで、チャンスボタン136が押下されると、そのチャンスボタン136は、演出データに従って初期位置に戻るものであってもよいし、遊技者が押下する力(押し込み力)によって初期位置に戻るものであってもよい。また、図111(e)に示す装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136が押下されたことにより新たな演出が開始されている。すなわち、キャラクタが登場し、現在行われている図柄変動表示についての予告が行われている。なお、この新たな予告は、現在行われている図柄変動表示よりも後に開始される図柄変動表示(保留)についての先読み予告等であってもよい。
ここで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖される。図111(f)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消えている。また、スピーカ120から出力されていたエラー関連報知の内容が変わり、図111(f)に示すスピーカ120からは、「扉が閉まりました」というエラー解除報知の音声が出力されている。さらに、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示では、リーチ演出に発展している。
図112は、図110および図111に示す例の変形例を段階的に示す図である。
図112(a)に示す状態は、図110(c)に示す状態と同じであり、内枠104が開放され、扉開放エラーに関する報知が、装飾図柄表示装置208とスピーカ120で開始されている。内枠104が開放される直前まで、チャンスボタン136は、最も突出した状態にある。また、装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136を押下することを促す画面として、最も突出した状態のチャンスボタン136の画像が表示されている。
この変形例では、扉開放エラーが発生すると、扉側演出可動体2241の一つであるチャンスボタン136は、初期位置に戻される。図112(b)に示すチャンスボタン136は、初期位置に戻っている。装飾図柄表示装置208では、扉開放エラーが発生してもチャンスボタン演出は継続されるが、図112(b)に示す装飾図柄表示装置208には、初期位置に戻ったチャンスボタン136の画像は表示されておらず、最も突出した状態のチャンスボタン136の画像が表示されたままである。上述のごとく、チャンスボタン136の突出方向が上方向であるため、本来、扉体開放による遊技者への危険や、ぱちんこ機の故障に結びつきにくいはずであるが、この変形例では、念のため、チャンスボタン136を初期位置に戻している。しかしながら、チャンスボタン演出は継続していることから、装飾図柄表示装置208の表示によって操作を促す効果を維持している。なお、装飾図柄表示装置208におけるチャンスボタン136の画像表示は、チャンスボタン136の実際の状態に併せて、チャンスボタン136が初期位置に戻った画像表示にしてもよい。
ここで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖される。図112(c)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消えている。また、スピーカ120からは、エラー解除報知の音声が出力されている。この変形例では、エラーが解除されても、チャンスボタン136は初期位置に戻ったままであり、エラー解除によって動作を開始することはないが、エラー解除によって動作を開始し、エラー発生前の状態(ここでは最も突出した状態)まで復帰してもよい。
図113は、図112に示す例の続きを示す図である。
この変形例では、チャンスボタン136の操作有効期間内に操作されなかった。
図113(d)に示す内枠104が閉鎖したぱちんこ機100は、チャンスボタン136の操作有効期間が経過した直後のものであり、その装飾図柄表示装置208には、チャンスボタン136が操作有効期間内に操作されなかったにも関わらず、新たな演出として通常予告が開始されている。すなわち、この変形例におけるチャンスボタン演出では、内に操作された場合の他、その操作有効期間内に操作されなかった場合であっても、操作有効期間徒過のタイミングで強制的に新たな演出を開始される。なお、チャンスボタン136の操作の有無に関わらず、チャンスボタン136が初期位置に戻ったタイミングで新たな演出を開始させてもよい。あるいは、チャンスボタン136の操作が無かった場合に限って、チャンスボタン136が初期位置に戻ったタイミングで新たな演出を開始させてもよい。さらには、操作有効期間が徒過したタイミングと、チャンスボタン136が初期位置に戻ったタイミングとのうち早い方のタイミングで新たな演出を開始させてもよい。また、チャンスボタン136が操作されたことに基づいて、演出実行抽選を行い、当選した場合に限って新たな演出を開始させてもよい。あるいは、チャンスボタン136が操作されても新たな演出を一律に開始させないようにしてもよい。
続いて、扉開放エラー以外のエラーについて説明する。
図114は、扉開放エラー以外の主なエラーをまとめた表である。
エラーが発生すると、エラーの種類に応じて、図97に示す払出表示LED142、あるいは図98に示す、内枠104の背面側の下部に設けられたセグメント表示器1044あるいはエラー表示LED1045にエラーが発生したことを報知する表示がなされる。なお、セグメント表示器1044やエラー表示LED1045は、内枠104を開放しないと確認することがでできないが、払出表示LED142は、内枠104を開放しなくても確認することができる。なお、図114の表にしめす「表示」とは、セグメント表示器1044に表示される7セグメント表示を意味する。
エラーが発生していない状態では、セグメント表示器1044には「0」が表示され、エラー表示LED1045や払出表示LED142は消灯したままの状態である。
下皿満タンエラーは、図97に示す下皿128が満タンになったときに発生するエラーであり、セグメント表示器1044には「1」が表示され、エラー表示LED1045や払出表示LED142は消灯したままの状態であり、例えば、装飾図柄表示装置208やスピーカ120からエラー報知がなされる。下皿満タンエラーは、球排出レバー132を操作して球抜きを行い、下皿満タンセンサがオフ状態になった場合にエラー解除となる。
払出数不足エラーは、予定していた数の払出が実行されなかったときに発生するエラーであり、セグメント表示器1044には「2」が表示され、エラー表示LED1045および払出表示LED142の両方が点灯する。払出数不足エラーは、遊技者にとって不利益なエラーであるため、遊技者が確認可能な、前面扉105に設けられた払出表示LED142を点灯させる。この払出数不足エラーは、リトライ成功によってエラー解除となる。
灰色に塗られた払出個数スイッチエラーは、払出個数を検出するスイッチ(センサ)の接続異常が生じた場合のエラーであり、主制御部300の主基板は関係ないエラーである。このエラーが発生すると、払出動作を停止し、セグメント表示器1044には「3」が表示される。
同じく灰色に塗られた不正払出エラーは、払出要求が発生していない状態で遊技球の払出を検知(払出個数スイッチがカウント)した場合のエラーである。このエラーが発生しても、払出動作を停止し、セグメント表示器1044には「4」が表示される。
同じく灰色に塗られた払出超過エラーは、賞球数や貸球数以上の払出しが行われたことを検出した場合のエラーである。すなわち、払出要求数に対して実際に払い出された遊技球が所定球数(例えば、10個)多く検知されたときのエラーである。このエラーが発生しても、払出動作を停止し、セグメント表示器1044には「5」が表示される。
これら3種類の払出系のエラーではいずれも、エラー表示LED1045は点灯するが、払出表示LED142は消灯したままである。なお、装飾図柄表示装置208やスピーカ120からのエラー報知も行われないが、行われるようにしてもよい。各エラーの解除については、内枠104を開放して、内枠104の背面側に設けられたエラー解除スイッチ168(図62参照)を操作するか、あるいは同じく内枠104の背面側に設けられたラムクリアスイッチ(RWMクリアスイッチ)180(図62参照)の操作を伴う電源投入(電源スイッチ178の操作)を行う必要がある。すなわち、これら3種類の払出系のエラーは、内枠104を開放しなければ解除することができないエラーである。これら3種類の払出系のエラーが発生した状態は、第二のエラー状態の一例に相当する。
これらの、内枠104を開放しなければ解除することができないエラーが発生した状態であっても、確認動作は開始可能である。また、演出動作も開始可能である。
なお、ぱちんこ機100には、磁石センサや振動センサが設けられており、磁石センサが磁力を検知した場合の磁石センサエラーや、振動センサが振動を検知した場合の振動センサエラーも、内枠104を開放しなければエラー解除することができないエラーである。すなわち、磁石センサエラーの解除は、内枠104を開放してラムクリアスイッチ(RWMクリアスイッチ)180(図62参照)の操作を伴う電源投入(電源スイッチ178の操作)を行う必要があり、振動センサエラーの解除は、内枠104を開放して電源スイッチ178による電源再投入を行う必要がある。
CRユニット通信エラーは、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信において、ぱちんこ機100側から通信異常を検出した場合のエラーであり、セグメント表示器1044には「6」が表示される。主制御通信エラーは、主制御部300と払出制御部600等との信号の送受信において、主制御部300に動作確認信号が返ってこない場合のエラーであり、セグメント表示器1044には「7」が表示される。CRユニット未接続エラーは、ぱちんこ機100側でカードユニットとの接続が確認できない場合のエラーであり、セグメント表示器1044には「8」が表示される。これら3種類の通信系のエラーではいずれも、エラー表示LED1045や払出表示LED142は消灯したままである。なお、装飾図柄表示装置208やスピーカ120からのエラー報知も行われないが、行われるようにしてもよい。各エラーの解除については、表に示す通りである。
以上説明したエラーのうち、遊技が継続不能になるエラー、すなわち、エラー発生によって遊技が停止し(球発射不能および図柄変動停止)、エラー解除がされない限り、遊技を再開(球発射および図柄変動開始)することができないエラーは、磁石センサエラーのみであり、この磁石センサエラーが生じている期間(エラー発生してから解除されるまでの期間)が、第二の期間の一例に相当する。扉側演出可動体2241は、演出データに従った演出動作を実行中に、磁石センサエラーが発生している状態で、扉体(104,105)を開放した場合には、初期位置に戻る。一方、払出個数スイッチエラーや、不正払出エラーや、払出超過エラーや、振動センサエラーが生じている期間は、遊技が継続可能な期間であり、第一の期間の一例に相当する。
なおここで、エラーについて、上述の記載と重複する点もあるが補足しておく。
下皿満タンエラーは、下皿満タンセンサ信号のオンは主制御部300の主基板の所定の入力ポートがタイマ割り込みでオンを1回読み込んだ時(オフ⇒オン)に主制御部300から払出制御部600に出力される。
払出装置エラーは、払出モータが払出要求数分の駆動を終了後(実際は、+ブレーキ期間+無励磁期間経過後)の次の割り込み内で、払出数(払出個数スイッチのカウント数)が払出要求数よりも少ない場合に払出装置エラーの発生を検知する。1個ずつ払い出して(リトライ処理)完了したらエラー解除になる。
主制御通信エラーは、主制御接続確認信号のオフ状態を検知した場合又は主制御動作確認信号のオン状態を2割り込み継続して検知した場合に発生するエラーであって、主制御部300の主基板からのコマンド受信が不能になる。ただし、払出要求数が残存している場合は、その分までは払い出す。主制御接続確認信号のオン状態を検知した場合、かつ、主制御動作確認信号のオフ状態を2割り込み継続して検知した場合にエラー解除になる。
CRユニット通信エラーは、CRユニットとインターフェースにおけるエラーである。貸出要求発生前にBRQ信号のON状態を検知した場合等に発生するエラーである。遊技機側から通信異常を通知した後、BRDY信号およびBRQ信号OFFでエラー解除になる。
CRユニット未接続エラーも、CRユニットとインターフェースにおけるエラーである。CRユニット未接続エラーが解除状態のときに、CRユニット接続信号(VL信号)のOFF状態を検知し16ms継続した場合に発生するエラーである。なお、貸出停止(賞球の払出)には影響はないエラーである。CRユニット接続信号のON状態を検知し16ms継続した場合にエラー解除される。なお、エラー解除した後、CRユニットREADY信号(BRDY信号)およびCRユニット貸出要求完了確認信号(BRQ信号)がOFF状態となるまでCRユニットとの通信が無効状態になる。
なお、CRユニット→インターフェース→払出基板の順に送信される信号としては、CRユニット接続信号、CRユニットREADY信号は、CRユニット貸出要求確認信号があげられる。CRユニット接続信号は、VL信号(CRユニット内の+18V電源)である。CRユニットREADY信号は、BRDY信号であって、CRユニットが貸し出しの処理中であることを伝達する信号である。CRユニット貸出要求確認信号は、BRQ信号であって、CRユニットが基本単位分25個の貸出要求と貸出指示を伝達する信号である。
払出基板→インターフェース→CRユニットの順に送信される信号としては、CR遊技機貸出完了信号やCR遊技機READY信号があげられる。CR遊技機貸出完了信号は、EXS信号であって、CRユニットに基本単位分25個の要求了解と貸出完了を伝達する信号である。CR遊技機READY信号は、PRDY信号であって、CRユニットに払出動作が可能であることを伝達する信号である。
電源投入でPRDY信号がONになり、貸出操作(遊技者が貸出操作ボタンを押す)ONによりBRDY信号がONになる。次いで、BRQ信号がONになることで貸出要求となる。貸出要求を確認後、払出CPUがEXS信号をONにすることで貸出が了解される。その後、BRQ信号がOFFになり貸出指示となる。払出制御手段は25個の払出制御を行った後、EXS信号をOFFにして貸出を完了する。なお、BRDY信号がON中に再度BRQ信号がONになった場合は貸出の動作を繰り返し、すべて終了した場合にBRDY信号がOFFになる。
続いて、演出動作中に、内枠104を解除しなければ解除できないエラー(以下、第二のエラーと称する)が発生してしまった場合について説明する。
図115は、演出動作中に第二のエラーが発生してしまった場合の一例を段階的に示す図である。
図115(a)に示すぱちんこ機100では、上皿126に満タン近くまで遊技球が貯まっている。このぱちんこ機100の装飾図柄表示装置208には、大当りに対応した「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、図115に示すぱちんこ機100には、前面扉105に設けられた払出表示LED142が示されている。図115の各図((a)〜(f))に示す払出表示LED142は消灯したままである。
図115(b)に示すぱちんこ機100では、大当り遊技が開始され、可変入賞口234(アタッカー)が開き、その可変入賞口234に入球して賞球の払出が行われ、下皿128にも遊技球が貯まり始めている。また、図115(b)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、演出データに従って、上方まで回動して開いている。
図115(c)に示すぱちんこ機100では、下皿128にさらに多くの球が貯まり、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に回動して開いている。
図115(d)に示すぱちんこ機100では、2ラウンド目の大当り遊技が開始されており、演出データに従って、第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、初期位置に戻り、第一の扉側演出可動体2241aが再び、上方に向けて回動中である。
やがて下皿128が満タンになり、下皿満タンエラー(以下、第三のエラーと称する)が発生し、図115(d)に示す装飾図柄表示装置208には、エラー関連報知として球抜きを促す文字表示がなされている。
第三のエラーが発生しても、大当り遊技は継続されており、扉側演出可動体2241による可動体演出も中止にならず、図115(e)では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に再び回動して開いている。
ここで、球排出レバー132が操作され、下皿128から球が抜かれて下皿満タンエラー(第三のエラー)が解除になる。図115(f)では、3ラウンド目の大当り遊技が開始されており、扉側演出可動体2241による可動体演出は継続し、演出データに従って、第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、初期位置に戻り、第一の扉側演出可動体2241aが上方に回動して開いている。
図116は、図115に示す例の続きを段階的に示す図である。
図116(g)でも、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bが前方に再び回動して開いている。
大当り遊技のラインド消化が進み、図116(h)では、8ラウンド目の大当り遊技が開始されており、演出データに従って、第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、第一の扉側演出可動体2241aは上方に回動して開いている。また、図116(i)に示すぱちんこ機100では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bが前方に向けて回動中である。
なお、図116に示すぱちんこ機100にも、前面扉105に設けられた払出表示LED142が示されている。図116(g)〜同図(i)に示す払出表示LED142は消灯したままである。
ここで第二のエラーである払出個数スイッチエラーが発生する。この払出個数スイッチエラーは、内枠104を開放しなければ解除することができないエラーである。第二のエラーが発生しても、大当り遊技は継続されており、扉側演出可動体2241による可動体演出も中止にならず、図116(j)では、演出データに従って、第二の扉側演出可動体2241bは閉じ、第一の扉側演出可動体2241aは上方に向けて回動中である。なお、第二のエラーが発生しても、払出表示LED142は消灯したままであり、装飾図柄表示装置208やスピーカー120等の報知手段でも、エラー関連報知は行われていない。このように、エラーの種類によっては、遊技者に報知しない場合がある。
また、図116(k)では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bは前方に向けて回動中である。
ここで、内枠104の背面側に設けられたエラー解除スイッチ168(図62参照)を操作するために、内枠104が開放され、扉開放エラー(以下、第一のエラーと称する)が発生する。第一のエラーが発生しても、払出表示LED142は消灯したままであるが、、図116(k)に示す装飾図柄表示装置208には、第一のエラーに関する報知としての文字表示がなされ、スピーカー120からも第一のエラーに関する報知として、エラー発生報知の音声が出力されている。ここでは、第二のエラー(払出個数スイッチエラー)と第一のエラー(扉開放エラー)といった二種類のエラーが重なることになるが、第一のエラーが発生したことによって、図116(l)に示すように、第二の扉側演出可動体2241bは、演出データを無視して初期位置に戻る。また、初期位置に戻っていた第一の扉側演出可動体2241aは動作が規制され、初期位置に留まる。
図117は、図116に示す例の続きを段階的に示す図である。
図117(m)では、10ラウンド目の大当り遊技が開始され、内枠104が開放された状態(第一のエラー状態)であるため、第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも、動作が規制され、両者とも初期位置に留まっている。
図117(n)では、開放状態にある内枠104の背面側に手を回し、エラー解除スイッチ168を操作する。すると、第二のエラー(払出個数スイッチエラー)が解除される。一方、内枠104は開放状態にあるため、第一のエラー(扉開放エラー)は継続しており、図117(n)でも、第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも、動作が規制され、両者とも初期位置に留まっている。
次いで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖され、第一のエラーも解除される。図117(o)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消え、スピーカ120からは、エラー解除報知の音声が出力される。この例では、第一のエラーが解除され、エラー関連報知が終了すると、大当り遊技の終了前であっても、扉側演出可動体2241による、演出データに従った可動体演出が再開される。
図118は、図117に示す例の続きを段階的に示す図である。
図118(q)に示すぱちんこ機100では、15ラウンド目の大当り遊技が開始され、下皿128にかなり多くの球が貯まっている。また、演出データに従った可動体演出が再開されており、図118(q)では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bが前方に再び回動して開いている。
り、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、初期位置に戻り、第二の扉側演出可動体2241bが前方に回動して開いている。
やがて下皿128が満タンになり、下皿満タンエラー(第三のエラー)が再び発生し、図118(r)に示す装飾図柄表示装置208には、エラー関連報知として球抜きを促す文字表示がなされている。ここで発生した第三のエラーは、図119(z)まで解消されず、装飾図柄表示装置208には、球抜きを促す文字表示が表示され続ける。また、図118(r)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の終了演出の演出画像も表示され、大当り遊技終了後、確変状態へ移行することが報知されている。さらに、図118(r)に示す扉側演出可動体2241a,2241bでは、演出データに従った、最後の可動体演出も行われている。
図118(s)に示す装飾図柄表示装置208には、大当り遊技の終了演出の最後の画面が表示されている。この装飾図柄表示装置208には、特図の保留を表す保留アイコンh11が一つ表示されているが、この保留アイコンh11によって、球抜きを促す文字表示(エラー関連報知)の一部が隠され、球抜きを促す文字表示は、保留アイコンh11が表示される前より視認困難になっている。
図118(t)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技終了後の最初の装飾図柄の変動表示が開始され、同図(u)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ状態になり、同図(v)では、スーパーリーチに突入している。図118(v)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出の画面表示がなされているが、この画面表示によって、球抜きを促す文字表示(エラー関連報知)の一部が隠され、球抜きを促す文字表示は、その画面表示がなされる前より視認困難になっている。なお、エラー関連報知の全部が他の表示によって隠される場合もある。
図119は、図118に示す例の続きを段階的に示す図である。
図119(w)でも、下皿満タンエラー(第三のエラー)は解消されておらず、装飾図柄表示装置208には、エラー関連報知が表示されているが、ここでも、スーパーリーチ演出の画面表示によって隠され、その一部が視認困難になっている。
図119(x)に示す装飾図柄表示装置208には、大当りに対応した「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。
図119(y)に示すぱちんこ機100では、大当り遊技が開始される。この段階でも、下皿満タンエラー(第三のエラー)は解消されていない。一方、大当り遊技が開始されたことによって、扉側演出可動体2241による、演出データに従った可動体演出の動作期間になる。この動作期間が到来する前に発生し、動作期間のスタート時点でも解消されていないエラーの影響によっては、扉側演出可動体2241の動作は影響を受けない。ここでは、本来的に影響を受けない第三のエラーであるが、本来的に影響を受ける第一のエラー(扉開放エラー)であっても、エラー発生タイミングが動作開始タイミングよりも前でれば、影響を受けない。図119(y)に示す第一の扉側演出可動体2241aは、演出データに従って、上方まで回動して開いている。
なお、ここでは第三のエラーが先に発生しているが、第二のエラーが先に発生した場合も同様に、扉側演出可動体2241の演出動作は影響を受けない。
ここで、球排出レバー132がやっと操作され、下皿128から球が抜かれて下皿満タンエラー(第三のエラー)が解除になり、図119(z)に示す装飾図柄表示装置208からは、エラー関連報知が消える。また、図119(z)では、演出データに従って、第一の扉側演出可動体2241aは閉じ、第二の扉側演出可動体2241bが前方まで回動して開いている。
図120は、エラー発生タイミングが動作開始タイミングよりも前でっても、扉側演出可動体2241の演出データに従った動作を禁止する例を段階的に示す図である。
図120(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が実行されている。
ここで、内枠104が開放され、扉開放エラー(第一のエラー)が発生する。なお、前面扉105も内枠104に対して開放した場合であっても、以下の説明と同じである。図120(b)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ状態になっているが、その表示画面には、り、第一のエラーに関する報知としての文字表示がなされ、スピーカー120からも第一のエラーに関する報知として、エラー発生報知の音声が出力されている。
図120(c)に示す装飾図柄表示装置208には、大当りに対応した「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されており、同図(d)に示すぱちんこ機100では、大当り遊技が開始される。この段階でも、依然として内枠104が開放されたままであり、扉開放エラーは継続している。一方、大当り遊技が開始されたことによって、扉側演出可動体2241による、演出データに従った可動体演出の動作期間になるが、ここでは、先に発生した第一のエラーが解消されていないことから、扉側演出可動体2241の、演出データに従った動作を、最初から禁止する。すなわち、第1副制御部400には、主制御部300からエラー発生コマンドやエラー解消コマンド、あるいはエラー発生やエラー解消の内容を含んだコマンドを受信しており、第1副制御部400が主制御部300から大当り開始コマンドを受信しても、エラー発生コマンドを先に受信している状態でエラー解消コマンドを未受信の場合には、第1副制御部400は、扉側演出可動体2241の、演出データに従った制御を開始しない。この結果、図120(d)に示す第一の扉側演出可動体2241aも第二の扉側演出可動体2241bも動作が規制され、両者とも初期位置に留まっている。
次いで、これまで開放されていた内枠104が閉鎖され、第一のエラーが解除され、図120(e)に示す装飾図柄表示装置208からは、扉開放エラーを報知する文字表示が消え、スピーカ120からは、エラー解除報知の音声が出力される。この例では、第一のエラーが解除され、エラー関連報知が終了すると、大当り遊技の終了前であっても、扉側演出可動体2241による、演出データに従った可動体演出が再開されるが、開始当初に動作を行わなかった場合は、エラー解除やエラー関連報知が終了しても、その大当り遊技が終了するまで、動作を行わないようにしてもよい。
図121は、確認動作中に電源断して瞬時に復電した場合の例を段階的に示す図である。
図121(a)に示すぱちんこ機100は、主電源が投入されていない状態であり、その後、島設備によって一斉電源投入が行われる。
図121(b)に示すぱちんこ機100では、確認動作が開始され、第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。なお、図121(b)に示す装飾図柄表示装置208には、電源投入による、確認動作を含めた初期化処理等の処理中であることを報知する文字表示がなされている。この文字表示は、例えば、図66に示すステップS115、あるいは図67に示す主制御部タイマ割込処理が開始されるようになるまで表示される。
図121(c)に示すぱちんこ機100では、確認動作として、第一の扉側演出可動体2241aについて初期値戻し動作が行われ、第二の扉側演出可動体2241bについては、初期位置から最大稼働位置に向けて回動している。
図121(d)では、電源断(電断)が生じている。電断が生じたタイミングは、第二の扉側演出可動体2241bが、初期動作によって最大稼働位置に到達する前のタイミングであってもよいし最大稼働位置に到達したタイミングであってもよいし、初期値戻し動作中のタイミングであってもよい。電断が生じたことで、確認動作中であった第二の扉側演出可動体2241bは、図121(e)に示すように、動作を停止し、開いた状態のままになる。
図122は、図121に示す例の続きを段階的に示す図である。
この例では、電断が生じた後、瞬時に復電し、すなわち、島設備による一斉電源再投入が行われることなく電源が再投入され、図122(f)に示す装飾図柄表示装置208には、図121(b)における文字表示と同じ、初期化処理等の処理中であることを報知する文字表示がなされている。なお、この文字表示は、ラムクリアスイッチ(RWMクリアスイッチ)180(図62参照)の操作の有無に関わらず、すなわちRAMクリアの有無に関わらず表示される。図122(f)に示すぱちんこ機100では、先の電断によって動作を停止した第二の扉側演出可動体2241bが開いた状態のままになっている。
この例におけるぱちんこ機100では、電断時に、第1副制御部400のバックアップは行われないことから、復電したぱちんこ機の第1副制御部400は、電断直前に確認動作がどこまで行われていたかを把握することができない。そこで、第1副制御部400は、主制御部300から復電コマンドを受信すると、最初から確認動作を開始する。
図122(g)に示すぱちんこ機100では、確認動作が再度最初から開始され、第一の扉側演出可動体2241aは、初期位置から最大稼働位置に到達し、初期動作を完了している。なお、第二の扉側演出可動体2241bは未だ開いた状態のままになっている。
図122(h)に示すぱちんこ機100では、確認動作として、第一の扉側演出可動体2241aについて初期値戻し動作が行われ、第一の扉側演出可動体2241aの確認動作が完了している。
図122(i)に示すぱちんこ機100では、第二の扉側演出可動体2241bについての確認動作が行われる。ここで、第二の扉側演出可動体2241bが、どの位置に停止していようと、初期動作によって最大稼働位置まで一旦移動させ、次いで、初期位置戻し動作によって初期位置まで戻す。したがって、復電(電源が再投入)されたが、演出可動体は、電断時の状態で保持されているため、電断前の確認動作とは異なる動きを行う場合がある。
なお、第二の扉側演出可動体2241bが、最大稼働位置に停止していた場合は、最大稼働位置に設けたセンサによって第二の扉側演出可動体2241bを確認できれば、初期動作を省略し、初期位置戻し動作のみを行ってもよい。あるいは、第1副制御部400は、初期動作の実行を指示してもよいが、この場合は、第二の扉側演出可動体2241bが動く前に、最大稼働位置に設けたセンサによって第二の扉側演出可動体2241bが検出され、初期動作は事実上行われない。
また、第1副制御部400が、電断時にバックアップを行う場合には、復電後は、電断によって中断された確認動作の途中から確認動作を再開させてもよい。また、復電直後に扉体(104,105)が開放された場合には、確認動作の実行を規制(禁止)してもよい。また、復電時に限らず、確認動作中に、扉体(104,105)が開放された場合には、演出可動体を初期値に戻してもよいし、動作を途中で停止させてもよい。
さらに、演出データに従った演出動作中に電断が生じ、復電した場合にも、以上説明したこととと同じようになる場合がある。
図123は、盤側演出可動体2242の変形例を示す図である。
図101等に示した盤側演出可動体2242や、図63に示す遮蔽装置246は平面的な動作をするものであったが、盤側演出可動体は、前後方向(遊技者側と背面側の方向)の動作をするものであってもよい。
図123(a)には、平面的な動作をする複数の部材(246a、246b)からなる遮蔽装置246と、前後方向の動作を少なくとも実行可能なキャラクタ役物247が示されている。キャラクタ役物247は、遮蔽装置246の奥に隠れており、左扉246aと右扉246bが開いて、前方(遊技者側)に進出してくるものである。キャラクタ役物247の初期位置は、遮蔽装置246よりも奥側になる。
図123(1)には、左扉246aと右扉246bが閉じた状態の遮蔽装置246が示されており、キャラクタ役物247は初期位置に位置し、遊技者からはキャラクタ役物247は見えない。
図123(2)では、左扉246aと右扉246bそれぞれが全回し、奥からキャラクタ役物247が進出してくる。このキャラクタ役物247の進退は、不図示のステッピングモータとラックアンドピニオン機構2471によるものである。
図123(3)では、キャラクタ役物247が、遮蔽部材246を越えて、その遮蔽部材246よりも前側まで進出してきている。図123(3)に示すキャラクタ役物247の位置は、そのキャラクタ役物247の最大稼働位置に相当する。
可動体演出では、図123(1)→図123(2)→図123(3)→図123(2)→図123(1)のような動作が可能である。すなわち、キャラクタ役物247は進退自在なものであり、往復動可能なものでもある。また、遮蔽装置246も往復動可能なものである。さらに、遮蔽装置246(XY方向可動演出手段)も、キャラクタ役物247(Z軸方向可動演出手段)も、途中で振動(細かい往復動作)が可能なものである。
ここで、内枠104および/または前面扉105、あるいは前面扉105のみの開放があった場合に、遮蔽装置246の動きまでは動作を継続してもよく、キャラクタ役物247は、衝突等の可能性により動作を規制してもよい。また、各可動体(246,247)の動作は、複数のステッピング制御(コマンド)により動作可能とされるものであり、扉開放エラーが発生した場合に、現在実行中の制御コマンドに基づく可動体動作(演出動作や確認動作)までを継続し、次のコマンド動作に基づく各応対動作を規制する構成であってもよい。また、遮蔽装置246および/またはキャラクタ役物247、あるいはキャラクタ役物247のみが演出動作によって初期位置に戻るタイミングで、扉開放エラーが発生した場合は、初期位置に戻る動作として、実行中の演出動作を継続する構成であってもよい。
なお、以上説明した内容で、第一の扉側演出可動体2241aを対象にした事項と第二の扉側演出可動体2241bを対象にした事項とを入れ替えてもよい。さらに、第一の扉側演出可動体2241aを対象にした事項は、第一の扉側演出可動体2241aに限った事項として、第二の扉側演出可動体2241bには適用しないようにしてもよく、第二の扉側演出可動体2241bを対象にした事項は、第二の扉側演出可動体2241bに限った事項として、第一の扉側演出可動体2241aには適用しないようにしてもよい。
また、扉側演出可動体2241を対象にした事項は、盤側演出可動体2242(第三の可動体の一例に相当)を対象として事項に適用可能である。例えば、前面扉105の開放によって、盤側演出可動体2242の演出動作は中止させる一方、確認動作は継続させてもよい。あるいは反対に、盤側演出可動体2242の確認動作は中止させる一方、演出動作は継続させてもよい。また、前面扉105が開放しても、盤側演出可動体2242では、演出動作も確認動作も継続させてもよい。盤側演出可動体2242は、前面扉105が閉じていれば、遊技者に触れる危険性が低い。また、図123を用いて説明した遮蔽装置246(XY方向可動演出手段)であれば、前面扉105が開いていても遊技者に触れる危険性が低い。一方で、図123を用いて説明したキャラクタ役物247(Z軸方向可動演出手段)であれば、盤側演出可動体2242といえども、前面扉105が開いていれば遊技者に触れる危険性が出てくるため、動作を規制してもよい。さらに、前面扉105の開閉状態に関わらず、内枠104の開放によって、盤側演出可動体2242の演出動作は中止させる一方、確認動作は継続させてもよい。あるいは反対に、盤側演出可動体2242の確認動作は中止させる一方、演出動作は継続させてもよい。さらには、演出動作も確認動作も継続させてもよい。
さらに、扉側演出可動体2241として第四の可動体、第五の可動体・・・を設けてもよく、盤側演出可動体2242として第四の可動体、第五の可動体・・・を設けてもよい。
また、演出可動体が、最大稼働位置から初期位置まで戻る動作は、確認動作の内の初期位置戻し動作であってもよいが、エラー発生を契機としたエラー発生状態の専用動作であってもよい。さらに、最大稼働位置から初期位置まで戻る動作は、対象となる可動体のみであってもよいし、それ以外の可動体すべてであってもよい。
また、エラーの発生を条件として初期位置に戻る動作を行っている最中にエラーが解消された場合は、演出動作を即座に行ってもよいし、動作終了後に演出動作を再度開始してもよい。また、別の条件(各種遊技状態の終了や別の遊技状態の開始など)が成立するまでは演出動作の実行を規制する構成であってもよい。
また、最大可動位置とは、可動体の演出時やエラー報知時等において実際に可動させる範囲であり、例えば、可動体の動作範囲外に設けられた遊びの空間がある場合には、その空間も最大可動位置となる。
さらに、初期動作は、最大可動位置まで稼働する動作として説明したが、必ずしも最大可動位置でなくてもよく、例えば、初期位置とは異なる位置であって、かつ稼働範囲内で可動体の検出センサが設けられている位置まで稼働する動作であってもよい。
以上の説明では、
『遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた可動体(例えば、第一の扉側演出可動体2241a)と、
少なくとも開閉可能な複数の扉体と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の扉体のうちの少なくとも一つは、第一の扉体(例えば、内枠104)であり、
前記複数の扉体のうちの少なくとも一つは、第二の扉体(例えば、前面扉105)であり、
前記可動体は、前記第二の扉体に少なくとも設けられたものであり、
前記可動体は、該可動体が第一の位置とは異なる位置にいる状態で第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻ることが可能であり(例えば、図107(e)に示す第一の扉側演出可動体2241a)、
前記第一の位置は、前記可動体の初期位置であり、
前記可動体は、第二の条件の成立があった場合に、第二の動作を少なくとも実行可能であり、
前記第一の条件は、前記第一の扉体が開放されることで少なくとも成立可能な条件であり、
前記第一の条件は、前記第二の扉体が開放されることで少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の条件は、電源が投入された場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の動作は、初期動作を開始してから前記第一の位置に戻るまでの一連の動作であり、
前記可動体は、前記第二の動作における前記初期動作の実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該初期動作を継続してから前記第一の位置に戻ることが可能である(例えば、図102(c)に示す第一の扉側演出可動体2241a)、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、可動体の動作に特徴を持った遊技台を提供できる。
また、可動体が設けられている第二の扉体は、第一の扉体に対して回動可能に設けられた構成の場合に、自身の開放のみならず、第一の扉体が開放した場合でも第二の扉体は開放状態となる。従って、開放先にいる人(遊技者や店員)が可動体の動作によりケガをする可能性が低減され、遊技台として第二の扉体が、他の遊技台等に接触して可動体が故障する可能性も低減することができる場合がある。
ここで、前記初期動作は、前記可動体が、前記第一の位置から最も離れた第二の位置まで移動する動作であってもよい。前記第二の位置は、前記可動体の最大移動位置であってもよい。前記可動体は、前記第一の位置と前記第二の位置との間で往復動作可能なものであってもよい。前記第二の扉体は、前記第一の扉体よりも遊技者側(前側)に設けられたものであってもよい。また、前記第二の扉体は、開閉軸が、前記第一の扉体の開閉軸よりも遊技者側(前側)に設けられたものであってもよい。前記第二の扉体は、遊技盤よりも遊技者側(前側)に設けられたものであり、前記第一の扉体は、前記遊技盤を保持するものであってもよい。
なお、前記可動体は、遊技店の店員も接触可能なものである。また、可動体は、前記扉体とは異なる物と該扉体との双方に設けられたもの(例えば、2つに跨って設けられたもの)であってもよい。
また、前記可動体は、該可動体が第一の位置とは異なる位置にいる状態で第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に戻った後、別の位置(例えば、最大稼働位置)までさらに移動したり、第一の位置に戻る前に別の位置(例えば、最大稼働位置)を経由してから第一の位置に戻ってもよい。
また、前記可動体は、第二の条件の成立があった場合に、第二の動作を実行し、該第二の動作の後、他の動作(例えば、演出データに基づく演出動作)も継続するものであってもよい。
また、第一の条件や第二の条件といった条件は、成立する一例を記載したものであって、他の動作等で成立する条件であってもよい。例えば、第一の条件は第一の扉体や第二の扉体が開放されることで成立するものであるが、扉体とは無関係な動作等により成立する条件であってもよい。また、第二の条件は電源投入により成立する条件であるが、エラー解除スイッチの操作や所定の遊技状態の開始、デモ状態からの復帰など別の動作により第二の条件が成立する構成であってもよい。さらに、第二の条件は、前記扉体を開放することでも成立する条件(例えば、前記扉体を開放すると、電源投入が自動で行われる場合等)であってもよい。
また、第一の条件、第二の条件といった条件は、本明細書に記載される動作が行われたとしても成立しない場合があってもよい。なお、本願請求項および実施形態における可動体の動作において「・・・することが可能」と記載される内容については、・・・しない場合が含まれていてもよい。
また、「遊技者が少なくとも接触可能な位置」には、遊技者が自然と接触してしまう位置や、遊技者が通常は接触しないが、場合によって接触してしまう位置も含まれる。「戻ることが可能」とは、通常であれば戻れるのであるが、場合によっては戻れないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。「実行可能」とは、通常であれば実行できるのであるが、場合によっては実行できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。前記第一の条件は、扉体が開放されると、通常であれば成立するのであるが、場合によっては(例えば、前記扉体の開放角度が足りない場合等には)成立しないこともある。前記第二の条件は、電源が投入されると、通常であれば成立するのであるが、場合によっては(例えば、電源が投入されても電圧不足の場合等には)成立しないこともある。
また、
『前記可動体は、第一の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、前記第一の位置に少なくとも戻ることが可能であり(例えば、図104(e))、
前記第一の動作は、演出データに従った演出動作である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出動作よりも、人や遊技台の安全を優先することができる場合がある。
ここで、前記可動体は、前記第一の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、前記第一の位置に直ちに戻るものであってもよいし、該第一の動作の一部を継続してから該第一の位置に戻るものであってもよい。
なお、前記可動体は、第一の動作を実行中に第一の条件の成立があった場合に、第一の位置に戻った後、別の位置(例えば、最大稼働位置)までさらに移動したり、第一の位置に戻る前に別の位置(例えば、最大稼働位置)を経由してから第一の位置に戻ってもよい。
また、
『前記可動体は、前記第一の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、前記第一の動作を継続せずに前記第一の位置に戻ることが可能である(例えば、図104(e))、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出動作よりも、人や遊技台の安全を優先することができる場合がある。
また、
『前記可動体は、該可動体が外力を受けて前記第一の位置にない状態で前記第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻ろうとするものである(例えば、図109(e))、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、外力などにより可動体の位置がずれた場合であっても、扉開放時に元の位置に戻すことができる。
ここにいう外力とは、遊技者等の接触によって受ける力や、磁石等の道具から受ける力等が相当する。
なお、前記可動体は、該可動体が外力を受けて前記第一の位置にない状態で前記第一の条件の成立があった場合に、第一の位置に戻った後、別の位置(例えば、最大稼働位置)までさらに移動したり、第一の位置に戻る前に別の位置(例えば、最大稼働位置)を経由してから第一の位置に戻ってもよい。
また、
「前記可動体は、前記第一の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻るものであり、
前記第一の動作は、演出データに従った演出動作であり、
前記可動体は、前記第一の動作を実行中に外力を受けて前記演出データに従った位置とは異なる位置に移動した場合であっても、該演出データに従った動作を継続しようとするものである、
ことを特徴とする遊技台。」
であってもよい。
また、
『前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第一の動作に関する動作指示を受けた場合であっても、該第一の動作を少なくとも行わないものである(例えば、図107(f)に示す第一の扉側演出可動体2241a)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、先に扉開放が成立している場合は、演出よりも安全を優先することができる場合がある。
なお、前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第一の動作に関する動作指示を受けた場合であっても、該第一の動作を行わず、さらに、他の動作(例えば、異なる新たな演出データに基づく演出動作)も行わないものであってもよい。
また、
「前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第一の動作に関する動作指示を受けた場合に、該第一の動作を継続する場合があってもよい。」
また、
『前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第二の動作に関する動作指示を受けた場合に、該第二の動作を少なくとも実行可能なものである(例えば、図100(d)に示す第一の扉側演出可動体2241a)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、先に扉開放が成立している場合でも、第二の動作を優先させることができる場合がある。例えば、扉開放は、ホールの開店時に店員が遊技領域のメンテナンス等を行いつつ電源を投入する可能性があるので、第二の動作を優先することでホール側の作業効率を低減させることがない。また、電源投入は、意図して行うものであるため、第二の動作を優先した方がよい場合がある。さらに、開店前であれば、遊技者等が扉体の開放側にいる可能性は低いので、安全性も確保される場合がある。
なお、前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第二の動作に関する動作指示を受けた場合に、該第二の動作を実行し、該第二の動作の後、他の動作(例えば、第一の動作)も実行するものであってもよい。
また、前記可動体は、前記第一の条件が成立し、前記第一の位置に戻るまでの間に、前記第一の動作に関する動作指示を受けた場合であっても、該第一の動作を少なくとも行わないものであってもよく、さらに、前記可動体は、前記第一の位置に戻った後に、前記第一の動作を少なくとも実行可能なものであってもよい。
さらに、前記可動体は、前記第一の条件が成立し、前記第一の位置に戻るまでの間に、前記第二の動作に関する動作指示を受けた場合に、前記第一の位置に戻った後に、該第二の動作を少なくとも実行可能なものであってもよいし、前記第一の位置に戻っても、前記第二の動作を少なくとも行わないものであってもよい。
また、前記可動体は、前記第一の条件が成立している状態で前記第二の動作に関する動作指示を受けた場合に、前記初期動作を行わず、前記第一の位置に戻ることを優先するものであってもよい。
また、
『前記第二の扉体は、第二の可動体(例えば、第二の扉側演出可動体2241b)が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の可動体は、第三の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該第三の動作を少なくとも継続可能なものであり(例えば、図107(e)に示す第二の扉側演出可動体2241b)、
前記第三の動作は、演出データに従った演出動作である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、所定の可動体のみ特殊な動作を行うことができる場合がある。
なお、前記第二の扉体は、第二の可動体の他に、ランプやスピーカ等も設けられたものであってもよい。前記第二の可動体は、第三の動作を実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該第三の動作を継続し、該第三の動作の後、他の動作(例えば、異なる新たな演出データに基づく演出動作)も継続するものであってもよい。
また、「継続可能」とは、通常であれば継続できるのであるが、場合によっては(例えば、緊急停止条件が成立した場合等には)継続できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
また、
『前記第二の扉体は、一方端を回動軸(例えば、ヒンジ112)として少なくとも回動可能に構成されたものであり、
前記可動体(例えば、ここでは可動体と第二の可動体の関係が逆になり第二の扉側演出可動体2241b)は、前記第二の可動体(例えば、第一の扉側演出可動体2241a)よりも前記回動軸に近い位置に設けられたものである(図108)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、回動軸に近い可動体は、扉開放の角度によっては隣の遊技台(の開放端側や台間のCRユニット等)と接触する可能性がある。そのため、扉開放中に演出動作を規制することで故障を未然に防止できる場合がある。
なお、前記第二の扉体は、回動可能な他に、一方端を支点にして取り外しも可能に構成されたものであってもよい。
また、前記第二の可動体は、前記可動体よりも前記回動軸に近い位置に設けられたものであってもよい(図107)。こうすることで、開放端側の可動体は扉開放による可動量が大きいため遊技者との接触等の危険性が高いため、初期位置に戻すことで安全性を確保することができる場合がある。
また、「回動可能」とは、通常であれば回動できるのであるが、場合によっては(例えば、施錠されている場合等には)回動できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
また、
『前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、図97に示すぱちんこ機100)であり、
前記第一の扉体(例えば、内枠104)は、外枠(例えば、外枠102)に対して少なくとも回動可能に設けられたものであり、
前記第二の扉体(例えば、前面扉105)は、前記第一の扉体に対して少なくとも回動可能に設けられたものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第一の扉体は、島設備、あるいは前記第二の扉体に対しても回動可能に設けられたものであってもよい。前記第二の扉体は、前記外枠に対しても回動可能に設けられたものであってもよい。
ここで、「前記第一の扉体が開放されたことを検出する第一の検出手段と、
前記第二の扉体が開放されたことを検出する第二の検出手段と、
を備え、
前記第一の検出手段は、前記第二の検出手段とは異なる検出手段であってもよいし、前記第二の検出手段と共通の検出手段である、
ことを特徴とする遊技台。」であってもよい。すなわち、別々の検出手段により検出されてもよいし、一つの検出手段でいずれかの扉体の開放が検出されてもよい。
また、
『報知手段(スピーカ120)を備え、
前記報知手段は、前記第一の扉体が開放した場合に報知(例えば、扉開放エラーに関するエラー関連報知)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記報知手段は、前記第二の扉体が開放した場合に報知(例えば、扉開放エラーに関するエラー関連報知)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記報知手段は、第一の状態になった後も前記報知(例えば、エラー解除報知)を第一の期間(例えば、15秒間)少なくとも継続可能な手段であり(例えば、図105(h))、
前記第一の状態は、前記第一の扉体が閉鎖した状態であり、
前記第一の状態は、前記第二の扉体も閉鎖した状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記報知手段は、前記第一の扉体が閉鎖しかつ前記第二の扉体も閉鎖した状態になった後も報知を少なくとも継続可能なものである。
この遊技台によれば、扉体が開放していたことを第一の期間は優先させることで、扉開放の時間が短い場合であっても確実に報知できる場合があり、不正行為の発見に寄与することが期待できる。
なお、前記報知手段は、前記第一の扉体が閉鎖した状態であって前記第二の扉体が開放したままの状態であっても、前記第二の扉体が閉鎖した状態であって前記第一の扉体が開放したままの状態であっても、前記報知を継続可能なものである。
以上のことをまとめると、「第一の扉体」には内枠104が一例として対応し、「第二の扉体」には前面扉105が一例として対応する。「可動体」には、第一の扉側演出可動体2241aあるいは第二の扉側演出可動体2241bが一例として対応する。「第一の位置」には、可動体の初期位置が一例として対応する。「第一の動作」には、演出データに従った演出動作が一例として対応し、「第二の動作」には、初期動作を開始してから第一の位置に戻るまでの一連の動作である確認動作が一例として対応する。「第一の条件」には、第一の扉体開放あるいは第二の扉体開放が一例として対応し、「第二の条件」には、電源スイッチ178の操作あるいは島設備による電源一斉投入が一例として対応する。「第二の可動体」には、第二の扉側演出可動体2241bあるいは第一の扉側演出可動体2241aが一例として対応する。「第三の動作」には、第二の可動体の演出データに従った演出動作が一例として対応する。「第一の状態」には、第一の扉体が閉鎖しかつ前記第二の扉体も閉鎖した状態が一例として対応する。
また、以上の説明では、
『遊技者が少なくとも接触可能な位置に設けられた可動体(例えば、扉側演出可動体2241)と、
少なくとも開閉可能な扉体(例えば、内枠104に対して前面扉105が開放されてい
ない状態における、内枠104と前面扉105を併せたもの)と、
を備えた遊技台であって、
前記可動体は、前記扉体に少なくとも設けられたものであり、
複数のエラー状態のうちの少なくとも一つは、第一のエラー状態(例えば、扉開放エラーが発生している状態)であり、
前記複数のエラー状態のうちの少なくとも一つは、第二のエラー状態(例えば、扉体を開放しないと解除できないエラーが発生している状態)であり、
前記可動体は、第一の動作(例えば、演出データに従った動作)を実行中に第一の条件(例えば、扉開放エラーの発生)の成立があった場合に、第一の位置に少なくとも戻ることが可能であり、
前記可動体は、前記第一の動作を実行中に第二の条件(例えば、払出個数スイッチエラーの発生)の成立があった場合に、該第一の動作を少なくとも継続することが可能であり、
前記第一の位置は、前記可動体の初期位置であり、
前記第一の条件は、前記第一のエラー状態となった場合に成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記第二のエラー状態となった場合に成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、可動体の動作に特徴を持った遊技台を提供できる。また、エラーの重要度に対応して可動体の動作を選択できる場合がある。さらに、初期位置に戻る場合には、可動体の故障の防止等に貢献できる場合がある。
なお、前記可動体は、遊技店の店員も接触可能なものである。また、可動体は、前記扉体とは異なる物と該扉体との双方に設けられたもの(例えば、2つに跨って設けられたもの)であってもよい。
また、前記扉体は、開閉可能な他に、取り外し可能なものであってもよい。
また、前記可動体は、第一の動作を実行中に第一の条件の成立があった場合に、第一の位置に戻った後、別の位置(例えば、最大稼働位置)までさらに移動したり、第一の位置に戻る前に別の位置(例えば、最大稼働位置)を経由してから第一の位置に戻ってもよい。また、前記可動体は、前記第一の動作を実行中に第二の条件の成立があった場合に、該第一の動作を継続し、該第一の動作の後、他の動作(例えば、異なる新たな演出データに基づく演出動作)も継続するものであってもよい。
また、第一の条件や第二の条件といった条件(後述する第三の条件や第四の条件についても同じ)は、成立する一例を記載したものであって、他の状態になることや他の動作等で成立する条件であってもよい。
また、第一の条件、第二の条件といった条件は、本明細書に記載される動作が行われたとしても成立しない場合があってもよい。なお、本願請求項および実施形態における可動体の動作において「・・・することが可能」と記載される内容については、・・・しない場合が含まれていてもよい。
また、「遊技者が少なくとも接触可能な位置」には、遊技者が自然と接触してしまう位置や、遊技者が通常は接触しないが、場合によって接触してしまう位置も含まれる。また、「開閉可能」とは、通常であれば開閉できるのであるが、場合によっては(例えば、施錠されている場合等には)開閉できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。「戻ることが可能」とは、通常であれば戻れるのであるが、場合によっては戻れないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。「継続することが可能」とは、通常であれば継続できるのであるが、場合によっては(例えば、緊急停止条件が成立した場合等には)継続できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
ここで、エラー状態とは、扉体が開放している状態等が一例としてあげられる。
また、「前記可動体は、該可動体が外力を受けて前記第一の位置にない状態で前記第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻ろうとするものである(例えば、図109(e))、ことを特徴とする遊技台。」であってもよい。
さらに、前記扉体は、内枠104単独であってもよいし、前面扉105単独であってもよい。前記可動体は、前記第一の位置と、該第一の位置から最も離れた第二の位置との間で往復動作可能なものであってもよい。ここで、前記第二の位置は、前記可動体の最大移動位置であってもよい。前記扉体は、遊技盤よりも遊技者側(前側)に設けられたものであってもよいし、前記遊技盤を保持するものであってもよい。
また、
『前記可動体は、第三の条件の成立があった場合に、第二の動作(例えば、確認動作)を少なくとも実行することが可能であり、
前記第三の条件は、電源が投入された場合に少なくとも成立可能な条件であり、
前記第二の動作は、初期動作を開始してから前記第一の位置に戻るまでの一連の動作であり、
前記可動体(図102(c)に示す第一の扉側演出可動体2241a)は、前記第二の動作における前記初期動作の実行中に前記第一の条件の成立があった場合に、該初期動作を継続してから前記第一の位置に戻るものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、電源投入時の初期動作は、第一のエラー状態により第一の条件が成立した場合であっても可動体の動作を優先させることができる。
なお、前記可動体は、第三の条件の成立があった場合に、前記第二の動作を実行する他、該第二の動作の後、他の動作(例えば、前記三の条件が成立した場合の他の専用動作)も実行するものであってもよい。さらに、第三の条件の成立要件は、扉体が開放されて電源スイッチが操作されたことも含んでいてもよいし、扉体が閉鎖していること(扉体が開放されずに島設備によって一斉に電源が投入されたこと)も含んでいてもよい。
また、「実行することが可能」とは、通常であれば実行できるのであるが、場合によっては実行できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。また、前記第三の条件は、電源が投入されると、通常であれば成立するのであるが、場合によっては(例えば、電源が投入されても電圧不足の場合等には)成立しないこともある。
ここで、前記第二の動作は、電源が一旦断たれた後に前記三の条件の成立があった場合には、電源が一旦断たれる前に実行した動作とは異なる動作になる場合があってもよい。
また、前記初期動作は、前記可動体が、前記第一の位置から最も離れた第二の位置(例えば、最大稼働位置)まで移動する動作であってもよい。
また、
『前記第一のエラー状態は、前記扉体が少なくとも開放している状態である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記第二のエラー状態になっている期間(例えば、払出個数スイッチエラーが生じている期間)は、第一の期間を含む場合があり、
前記第一の期間は、遊技を少なくとも継続可能な期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、
『前記第二のエラー状態になっている期間(例えば、磁石センサエラーが生じている期間)は、第二の期間を含む場合があり、
前記第二の期間は、遊技を少なくとも継続不能な期間であり、
前記第二のエラー状態は、第四の条件が成立した場合に少なくとも解除可能なエラー状態であり、
前記第四の条件は、前記扉体を開放することを少なくとも一つの条件として、成立可能な条件(例えば、前記扉体を開放しないと操作することができない電源スイッチ178を操作すること)であり、
前記可動体は、前記第一の動作を実行中に第二の条件が成立している状態で前記第四の条件が成立した場合には、前記第一の位置に少なくとも戻ることが可能である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、遊技台や遊技者の安全を優先して可動体を初期位置に戻すことができる。
なお、前記第四の条件は、前記扉体を開放するだけでも成立する条件(例えば、前記扉体を開放すると、電源再投入が自動で行われる場合等)であってもよい。
また、「解除可能」とは、通常であれば解除できるのであるが、場合によっては解除できないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
さらに、前記第四の条件は、前記扉体が開放しても、場合によっては(例えば、前記扉体の開放角度が足りない場合等には)成立しないこともある。
ここで、前記第二のエラー状態は、遊技台の裏側に設けられた操作手段(エラー解除スイッチ168、ラムクリアスイッチ180)の操作により解除可能なものであってもよい。すなわち、前記第四の条件は、前記操作手段を操作することも少なくとも一つの条件として、成立する条件であってもよい。言い換えれば、前記扉体を開放することで少なくとも操作可能なエラー解除操作手段を備え、前記第四の条件は、前記エラー解除操作手段を操作することも少なくとも一つの条件として、成立する条件であってもよい。
また、
『前記可動体は、前記第一のエラー状態において前記第一の動作を少なくとも開始しないものであり(例えば、図105(f)等に示す扉側演出可動体2241)、
前記可動体は、前記第二のエラー状態において前記第一の動作を少なくとも開始可能なものである(例えば、図116(i)等に示す扉側演出可動体2241)、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のエラー状態時にのみ第一の動作を開始しないことで、必要以上に可動体の演出を規制しないようにできる場合がある。
なお、前記可動体は、前記第一のエラー状態において前記第一の動作とは異なる動作(例えば、遊技者の操作に応じて動く動作)も開始しないものであってもよく、さらに、前記第二のエラー状態において前記第一の動作の他、第二の動作も開始可能なものであってもよい。
また、「開始可能」とは、通常であれば開始されるはずであるが、場合によっては(例えば、緊急停止条件が成立した場合等には)開始されないことがあってもよいことを含む(以下、同じ)。
また、
『前記可動体は、前記第一のエラー状態において前記第二の動作を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図102に示す扉側演出可動体2241)、
前記可動体は、前記第二のエラー状態において前記第二の動作を少なくとも開始可能なものである、
ことを特等とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、電源投入時の動作を最優先とすることができる場合がある。
なお、前記可動体は、前記第一のエラー状態において前記第二の動作とは異なる動作(例えば、遊技者の操作に応じて動く動作)も開始可能なものであってもよく、さらに、前記第二のエラー状態において前記第二の動作の他、第一の動作も開始可能なものであってもよい。
また、
『前記第一の動作は、演出データに従った動作である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
以上のことをまとめると、「可動体」には扉側演出可動体2241が一例として対応する。「扉体」には、内枠104に対して前面扉105が開放されていない状態における、内枠104と前面扉105を併せたものが一例として対応する。「第一のエラー状態」には、内枠104が開放されている状態が一例として対応し、「第二のエラー状態」には、内枠104を開放しないと解除できないエラーが発生している状態が一例として対応する。「第一の位置」には、可動体の初期位置が一例として対応する。「第一の動作」には、演出データに従った動作が一例として対応し、「第二の動作」には、初期動作を開始してから前記第一の位置に戻るまでの一連の動作である確認動作が一例として対応する。「第一の条件」には、結果として内枠104の開放が一例として対応し、「第二の条件」には、内枠104を開放しないと解除できないエラー発生が一例として対応し、「第三の条件」には、電源スイッチ178の操作あるいは島設備による電源一斉投入が一例として対応し、「第四の条件」には、内枠104の開放が一例として対応する。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記ア)
演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記可動体は、遊技者が少なくとも操作可能な操作手段であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された場合に前記演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作手段は、該操作手段が第一の位置とは異なる位置にいる状態で第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻るものであり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された場合であっても前記演出を少なくとも実行しないものである、
ことを特徴とする遊技台。
例えば、スロットマシン等では、停止順序等に関する操作方法が予め決められた操作方法と一致しないと、役を構成する図柄が揃わない場合(入賞できない場合)がある。この場合、主制御部とは無関係に、副制御部側でその操作方法を報知する期間(アシストタイム)が設けられることがある。この期間が付与されることは遊技者とって特典であり、その期間は、予め決められた役に当選したり、抽選に当選したりすること等で延長されることがある。この延長(上乗せゲーム数)も遊技者とって特典になる。付記1記載の遊技台によれば、不正行為によって扉体が開放された場合、特典の付与に関する演出を規制することで、不正遊技を防止できる場合がある。
(付記イ)
演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記可動体は、遊技者が少なくとも操作可能な操作手段であり、
前記演出手段は、有効期間において前記操作手段が操作された場合に前記演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作手段は、該操作手段が第一の位置とは異なる位置にいる状態で第一の条件の成立があった場合に、該第一の位置に少なくとも戻るものであり、
前記演出手段は、前記有効期間が終了した後で前記演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された場合であっても、(該操作手段が操作されたタイミングには応じずに)、前記有効期間が終了した後で前記演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
<実施形態C>
図124を用いて、本実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図125は、図124のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図126は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その上部に演出可動体224を配設し、その下部に普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。図126では演出可動体224は装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部の初期位置にあり、初期位置では遊技者から演出可動体224は視認できないようになっている。演出可動体224は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で移動できるようになっている。演出可動体224の構成や駆動系については後程図面を用いて説明する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、第一普図始動口227と、第二普図始動口229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
第一普図始動口227および第二普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成されている。本実施形態では、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内に第一普図始動口227が配置され、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内に第二普図始動口229が配置されている。すなわち、本実施形態では、左打ちで第一普図始動口227に遊技球が通過可能になっており、右打ちで第二普図始動口229に遊技球が通過可能になっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が第一普図始動口227または第二普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。また、所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外の期間において、球が第一普図始動口227を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、装飾図柄表示装置208を用いて、所定の確率で普図装飾図柄変動ゲームを実行する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第二普図始動口229の下方に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。第二普図始動口229およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が第二普図始動口229を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、第一普図始動口229および特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が第一普図始動口227を通過したり、特図1始動口230に入球したりすることはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の特図1始動口230の下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
ぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または第一普図始動口227、第二普図始動口229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図127を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332等を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224および、後述する可動物703の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224と可動物703の現在位置や初期位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路を備えている。基本回路には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246の制御を行うための駆動回路を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図128を用いて、本実施形態によるぱちんこ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図128(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図128(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図128(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図C」および「特図D」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」、「特図B」、「特図C」、「特図D」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図E」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後には15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄であり隠れ確変と称する。隠れ確変は、大当り遊技終了後には特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。隠れ確変は、大当り遊技終了後には電サポ状態に移行しない。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄である。小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図E」や「特図F」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
詳細は後述するが、本実施形態によるぱちんこ機100は、当否判定において大当りであるか否かの抽選を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施形態によるぱちんこ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、ぱちんこ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、ぱちんこ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図128(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図F」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図G」および「特図H」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。また、「特図E」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」、「特図J」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図128(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図128(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。本実施形態によるぱちんこ機100は、普図変動遊技における当りか否かの決定および停止図柄の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。例えば当り図柄1、2は、特図2始動口232(電チュー)の開放パターンが異なっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図128(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図128(d)は普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の普通図柄用装飾図柄には、「普図装飾1」、「普図装飾2」、「普図装飾3」の3種類がある。普図装飾1は例えば「○」を想起させる図柄態様を有しており、普図装飾2は例えば「◎」を想起させる図柄態様を有しており、普図装飾3は例えば「×」を想起させる図柄態様を有している。所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外に第一普図始動口227を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208に、「普図装飾1」→「普図装飾2」→「普図装飾3」・・・の順番で表示を切り替える普図装飾図柄変動ゲームを所定の確率で行う。
「普図A」の当りを報知する場合には、「普図装飾1」を停止表示し、「普図B」の当りを報知する場合には、「普図装飾2」を停止表示し、「普図C」のはずれを報知する場合には、「普図装飾3」を停止表示する。
次に、図129を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図129に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図127に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図130を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図127に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、若しくは第一普図始動口227または第二普図始動口229の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、227、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行う。本実施形態によるぱちんこ機100の主制御部メイン処理の初期値生成用乱数では、普図の図柄決定抽選で用いる普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新するようになっている。例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
また、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタ、普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタおよび普図決定用乱数値を生成する普図決定用乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
また、例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜65535とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が65536であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜65535の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、本実施形態では、普図変動遊技の変動時間は、例えば普図低確率状態で20000msになっており、普図高確率状態で1000msになっている。ぱちんこ機100は、普図変動遊技の変動時間を所定のテーブルを用いた抽選で決定してもよく、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新してもよい。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、227、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、第一普図始動口227、第二普図始動口229および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた大当り時用特図決定用乱数値カウンタから大当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および大当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
第一普図始動口227または第二普図始動口229へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、第1普図当りフラグがオンの場合には当り図柄1(普図A)の表示態様となるように、第2普図当りフラグがオンの場合には当り図柄2(普図B)に表示態様となるように、はずれフラグがオンの場合にははずれ図柄(普図C)の表示態様となるように、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄1(普図A)、当り図柄2(図128普図B)、およびはずれ図柄(普図C)のいずれかの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図決定結果に基づき第1普図当りフラグまたは第2普図当りフラグのいずれかがオンにされる。この第1、第2普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定(普図変動遊技の当否判定)を行う。当り判定の結果が当りの場合には、乱数値記憶領域に記憶している普図決定用乱数値に基づいた乱数抽選により図柄の決定を行う。普図決定結果が当り図柄1である場合にはRAM308に設けた第1普図当りフラグをオンに設定し、普図決定結果が当り図柄2である場合にはRAM308に設けた第2普図当りフラグをオンに設定する。当り判定の結果がはずれの場合には、RAM308に設けた普図はずれフラグをオンに設定する。また、本実施形態では、普図高確率状態での普図の図柄変動時間は1000msであり、普図低確率状態での普図の図柄変動時間は20000msになっている。普図の図柄変動時間を抽選で決定する場合には、普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図126の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図128(a)に示す特図Aまたは特図B、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図Cまたは特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A、特図B)、15R大当り図柄(特図C、特図D)、突然確変図柄(特図E)、隠れ確変図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図129に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図129に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図131を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図131(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図132乃至図152を用いて本発明の一実施形態によるぱちんこ機100で用いられる演出可動体の構造および動作について説明する。図132は、図126と同様にぱちんこ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図132は、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部にある初期位置から演出可動体224が下降して、装飾図柄表示装置208の前方の表示画面前方平面内で停止している状態を示している。
演出可動体224は例えば刀を模した形状をしており、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠に対し、刃が上を向いて右側に刀の切っ先が位置し左側に刀の柄(つか)が位置している。この配置関係を維持して演出可動体224は長方形状の開口枠内を上下に移動できるようになっている。また演出可動体224は、初期位置では開口枠上辺より開口枠内側に移動して視認不可能になる。なお、演出可動体224が最大降下位置では開口枠下辺より開口枠内側に移動して視認不可能になるようにしてもよい。
図133は、図132と同様にぱちんこ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図133は、演出可動体224の基部701が図132に示す位置で停止しており、刃を模した可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ回転した状態を示している。
次に、図134および図135を用いて本実施形態によるぱちんこ機100の可動物ユニットの構造について説明する。これ以降の説明において、ぱちんこ機100を遊技店の島設備等に設置した状態で遊技者に近くなる側を「前」(前方、前側、前端等)とし、またその逆を「後」(後方、後側、後端等)とし、遊技者から見て鉛直上方を「上」(上方、上側、上端等)とし、またその逆を「下」(下方、下側、下端等)とし、遊技者から見て水平左方を「左」(左方、左側、左端等)とし、またその逆を「右」(右方、右側、右端等)とする。図134は、本実施形態による可動物ユニット700を正面側から見た外観斜視図である。図135は、本実施形態による可動物ユニット700を背面側から見た外観斜視図である。図134(a)および図135(a)は、演出可動体224が初期位置にある場合を示している。可動物ユニット700は、細長状金属板を有する右駆動系基部713と左駆動系基部712を左右方向に対向させ、右駆動系基部713上端と左駆動系基部712上端を細長金属板の接続部材710で接続し、右駆動系基部713下端と左駆動系基部712下端を細長金属板の接続部材711で接続して長方形枠状に組み立てられている。
右駆動系基部713には長手方向(上下方向)に沿って細長い円柱状の金属棒を有する案内部材717が固定されている。右駆動系基部713の下端にはモータmrが配置され、モータmrの回転軸に歯車gr1が固定され、歯車gr1には歯車gr2が噛み合わされている。右駆動系基部713の上端にプーリprが配置され、プーリprと歯車gr2にはベルトvrが架け渡されている。ベルトvrは案内部材717の延びる方向と平行に架け渡されている。
案内部材717の円柱状金属棒を囲んで摺動可能に被案内部材721が取り付けられている。被案内部材721はベルトvrに固定されている。モータmrを駆動してベルトvrを動かすことにより、ベルトvrに固定された被案内部材721は案内部材717に案内されて、案内部材717の円柱状部材に沿って上下方向に移動することができる。被案内部材721には演出可動体224の右端を保持する可動体右端保持部材(不図示)が着脱可能に取り付けられている。
左駆動系基部712には長手方向(上下方向)に沿って細長い円柱状の金属棒を有する案内部材715が固定されている。左駆動系基部712の下端にはモータmlが配置され、モータmlの回転軸に歯車gl1が固定され、歯車gl1には歯車gl2が噛み合わされている。左駆動系基部712の上端にプーリplが配置され、プーリplと歯車gl2にはベルトvlが架け渡されている。ベルトvlは案内部材715の延びる方向と平行に架け渡されている。
案内部材715の円柱状金属棒を囲んで摺動可能に被案内部材719が取り付けられている。被案内部材719はベルトvlに固定されている。モータmlを駆動してベルトvlを動かすことにより、ベルトvlに固定された被案内部材719は案内部材715に案内されて、案内部材715の円柱状部材に沿って上下方向に移動することができる。被案内部材719には演出可動体224の左端を保持する可動体左端保持部材(不図示)が着脱可能に取り付けられている。
演出可動体224の右端には基部701の中央部を回転中心として可動物703を回転させるモータ723が固定されている。図134(b)および図135(b)は、右駆動系と左駆動系とが協働して同期して演出可動体224を初期位置から下方に所定距離だけ平行移動させた状態を示している。図134(c)および図135(c)は、図134(b)および図135(b)に示す位置に演出可動体224の基部701が停止している状態で、可動物703が回転移動した状態を示している。
図136は、本実施形態による可動物ユニット700の左駆動系を背面側から見た分解斜視図(部分)である。図示は省略したが、可動物ユニット700の右駆動系にも同様の構成が設けられている。ベルトvlに固定されて案内部材715を摺動可能に保持している被案内部材719には箱状領域が設けられており、当該箱状領域内には被案内部材719の摺動方向に直交する方向に所定距離だけ突出可能な爪部725が収容されている。爪部725の先端は楔状に形成されている。また、爪部725の先端上部は後述するピン729と接触可能な斜面が形成されている。箱状領域内には爪部725の後端に接触するバネ723が配置されている。バネ723の作用により爪部725は常時突出方向に付勢されている。箱状領域は爪部725とバネ723を収容して蓋部材727で閉鎖されている。
案内部材715には被案内部材719の下側に演出可動体224の左端を保持する可動体左端保持部材731が摺動可能に取り付けられている。可動体左端保持部材731には、被案内部材719の爪部725と係合可能な先端が楔状の爪部731aが形成されている。
演出可動体224の左端を保持した可動体左端保持部材731が案内部材715の最下端に位置している状態で、モータmlを所定の一方向に回転させてベルトvlを移動させると、被案内部材719が下降して、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aとを係合させることができる。これにより可動体左端保持部材731を被案内部材719に接続させることができる。係合が完了した後にモータmlを他方向に回転させてベルトvlを移動させて被案内部材719を上昇させると、被案内部材719に接続された可動体左端保持部材731も一緒に上昇する。可動物ユニット700の右駆動系も同様に駆動させることにより、最下端に位置した演出可動体224を引き上げることができる。
左駆動系基部712の上部で演出可動体224の初期位置より所定距離だけ上方であって、被案内部材719の爪部725と接触可能な位置にピン729が突出して固定されている。被案内部材719が初期位置を超えて上昇して爪部725をピン729に接触(衝突)させると、ピン729により爪部725が箱部材側に押し込まれる方向に所定量移動する。これにより、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aの係合が解消され、被案内部材719と可動体左端保持部材731とを分離することができる。可動物ユニット700の右駆動系も同様に駆動させることにより、最上位に位置した演出可動体224を自由落下させることができる。
演出可動体224を初期位置に戻すには、被案内部材719を最下端に位置する可動体左端保持部材731まで移動させて爪部725と爪部731aを係合させてから、被案内部材719を上方まで移動させ、同様の動作を右駆動系も同期させて行うことにより演出可動体224を初期位置に移動させることができる。
図137(a)は、本実施形態による可動物ユニット700の左駆動系を背面側から見た分解斜視図(部分)である。図137(b)〜(d)は図137(a)の円形部を拡大して示している。図137(b)〜(d)を用いてピン729による爪部725と爪部731aの係合解消動作について説明する。図137(b)は、可動体左端保持部材731を保持した被案内部材719が駆動系の駆動により初期位置より所定距離だけ上方に移動している状態を示している。被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aは係合している。また、被案内部材719の爪部725の上部斜面にピン729の底部が当接している。被案内部材719がさらに上方に移動すると、固定されたピン729底部が被案内部材719の爪部725上部斜面を押すため、爪部725は可動体左端保持部材731の爪部731aとの係合を解消する方向に移動される。
図137(c)は、被案内部材719がさらに上方に移動して、固定されたピン729底部が被案内部材719の爪部725の上部斜面を押して爪部725と爪部731aとの係合が解消された状態を示している。
図137(d)は、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aの係合が解消され、被案内部材719と可動体左端保持部材731とが分離されて可動体左端保持部材731が自由落下している途中を示している。
図138は、本実施形態による演出可動体224の正面図である。図138(a)は、可動物703が基部701に対し変位しない初期位置にある状態を示している。図138(b)は、可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ変位した状態を示している。可動物703の駆動にはモータ723と不図示のプーリとベルトによる駆動系が用いられている。図138(c)は、可動物703が反時計回りに最大角度回転した状態を示している。可動物703は内部にLED基板が備えられており、LEDを発光させた演出を行うことができる。
図139は、本実施形態による演出可動体224を背面側から見た外観斜視図である。基部701の右端部のモータ723(不図示)の回転を伝達する歯車gcと基部701の中央部703cに回転可能に固定された歯車(不図示)にベルトvcが架け渡されている。中央部703cの歯車には可動物703が接続されている。モータ723を回転させることによりベルトvcが駆動されて中央部703cの歯車が回転することにより可動物703を基部701に対して回転移動させることができる。
基部701の中央部703cの左側には、発光素子と受光素子が空間部740aを介して対向配置されたフォトセンサ740が配置されている。フォトセンサ740は、空間部740aを挟んで対向配置された発光素子と受光素子とを有している。発光素子と受光素子(図139ではともに不図示)は、ぱちんこ機100を島設備等に設置した状態で、発光部から受光部への光路が水平前後方向になるように空間部740aに向けて配置されている。演出可動体224の後側に位置する装飾図柄表示装置208からの射出光がフォトセンサ740の受光素子の受光部に入光しないように、受光素子より後方に所定の広さで例えば黒色樹脂を用いた光不透過部材が設けられている。本例ではフォトセンサ740の筐体の一部の受光素子より後方の壁部740bが光不透過部材として用いられている。
フォトセンサ740の近傍には、フォトセンサ740の空間部740aに進入して発光素子から射出された光が受光素子で受光されないように遮光する遮光片750cを備えたシャッタ750が取り付けられている。シャッタ750は回転中心750aで回転可能に固定されている。回転中心750aについて遮光片750cの反対側には、可動物703に設けられた突出片703sが当接可能な突出片当接部750bが設けられている。回転中心750aは内部にバネ機構(不図示)を備えており、当該バネ機構により、シャッタ750は外部から力が作用しない限り遮光片750cがフォトセンサ740の空間部740aに進入しないように付勢されている。突出片703sが突出片当接部750bに当接して押圧するとフォトセンサ740の空間部740aに遮光片750cが進入する。シャッタ750近傍は蓋部材701aを基部701に取り付けて保護されている。
本実施例では、フォトセンサ740で遮光片750cの有無を検知し、第1副制御部400は、フォトセンサ740が遮光片750cを検知したときは可動物703が初期位置にあると判定し、フォトセンサ740が遮光片750cを検知しないときは可動物703が初期位置以外の位置にあると判定する。
図140は、本実施形態による演出可動体224の背面図である。図141(a)は、本実施形態による演出可動体224を背面側から見た外観斜視図である。図141(b)〜(d)は図141(a)の円形部を拡大して示している。図140および図141(b)〜(d)を用いて突出片703sとシャッタ750の動作について説明する。図140(a)および図141(b)は、可動物703が初期位置に停止している状態を示している。可動物703が初期位置において、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押し上げるため、遮光片750cが下降してフォトセンサ740の空間部740aに進入している。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知可能となる。
図140(b)および図141(c)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転した状態を示している。可動物703が所定角度回転すると、突出片703sも中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転する。このため、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱する。突出片当接部750bに押圧力が作用しなくなるため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能となる。
図140(c)および図141(d)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から最大角度回転してメカエンドに接触して停止した状態を示している。突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱して突出片当接部750bに押圧力が作用しないため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降して停止状態を維持するとともに遮光片750cも上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出した状態を維持する。フォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能である。
図142は、本実施形態による演出可動体224の背面図および部分断面図である。図142(a)は、本実施形態による演出可動体224の背面図であり、図140(a)と同様である。図142(b)は図142(a)のA−A線で切断した断面を示し、図142(c)は図142(b)の一部を拡大した断面を示している。図142(a)〜(c)は、可動物703が初期位置に停止している状態を示している。可動物703が初期位置において、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押し上げるため、遮光片750cが下降してフォトセンサ740の空間部740aに進入している。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知可能となる。
図142(d)は、本実施形態による演出可動体224の背面図であり、図140(b)と同様である。図142(e)は図142(d)のB−B線で切断した断面を示し、図142(f)は図142(e)の一部を拡大した断面を示している。図142(d)〜(f)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転した状態を示している。可動物703が所定角度回転すると、突出片703sも中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転する。このため、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱する。突出片当接部750bに押圧力が作用しなくなるため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能となる。
図143〜図146は本実施形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示している。図143〜図146を用いて演出可動体224の動作について説明する。図143〜図146に示す演出可動体224および装飾図柄表示装置208は、遊技盤200を水平方向に左から右に向かって見た状態を示している。図143(a)は、第一の手段としての演出可動体224が初期位置に停止しており、演出可動体224の後方に配置された第二の手段としての装飾図柄表示装置208の表示領域から前方に向かって光が射出されている状態を示している。演出可動体224の基部701にはフォトセンサ740が配置されている。フォトセンサ740は水平前後方向に所定幅で形成された空間部740aを挟んで対向配置された一対の壁部を有している。一対の壁部の前方の壁部には発光素子740cが配置され、後方の壁部740bには受光素子740dが配置されている。受光素子740dが配置された壁部740bは、第三の手段として受光素子740bより少なくとも後方の領域が光不透過部材として機能している。なお、フォトセンサ740の筐体全体が光不透過部材であってもよい。また、演出可動体224には、第四の手段として可動物703が設けられている。また、演出可動体224が初期位置において可動物703も初期位置にあるのでシャッタ750の遮光片750cは空間部740aに鉛直方向に突出して発光素子740cからの射出光を遮光している。このため、受光素子740dでは所定の閾値強度を超える光は検出されない。
演出可動体224は、装飾図柄表示装置208に関し、装飾図柄表示装置208と前後方向に重ならない初期位置(第一の位置)と、装飾図柄表示装置208の少なくとも一部と前後方向に重なる位置(第二の位置)とを含む範囲を移動可能である。
なお、本例では、演出可動体224が上下方向に直線軌道を移動可能な例を示しているが、直線軌道に限定されずに演出可動体224が曲線を含む軌道や円弧を含む軌道を移動可能にしてもよいし、上下方向に限定されずに左右方向や斜め方向に移動可能であってもよい。また、演出可動体224は発光基板(LED基板)を有し、いずれの位置でも発光可能であり、演出可動体224の移動中も発光可能であり、可動物703の移動中も発光可能であってもよい。
また、フォトセンサ740は、発光素子740cからの光を受光素子740dが受光するか否かで、可動物703が初期位置にあるか否かを検知する。可動物703が初期位置にある場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cに遮られて受光素子740dで受光できず、可動物703が移動している場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られないので受光素子740dで受光できる。なお、可動物703が初期位置にある場合に、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られずに受光素子740dで受光でき、可動物703が移動している場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られて受光素子740dで受光できないようにしてもよい。
シャッタ750の遮光片750cは、可動物703の移動に応じて位置を変化させる。本例では、可動物703とは別体にシャッタ750を設けたが、可動物703と遮光片750cが一体に設けられていてもよい。また、遮光片750cの表面の少なくとも一部または全部の反射率は、演出可動体224の表面の少なくとも一部または全部の反射率よりも低い(光を反射し難い)ものであってもよい。
可動物703は、第三の位置(初期位置)と第四の位置(移動位置)を含む範囲を移動可能である。本例では、中央部703cの回転軸を中心に回転移動し、第三の位置よりも第四の位置の方が演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる。つまり、可動物703が基部701からはみ出す度合いが大きくなる。また、可動物703は発光基板(LED基板)を有し、いずれの位置でも発光可能であり、可動物703の移動中も発光可能であり、演出可動体224の移動中も発光可能であり、第三の位置と第四の位置とで発光態様を異ならせてもよい。
図143(b)は、演出可動体224が初期位置から矢印に示すように下方に移動して、演出可動体224の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域からは図示のように光が前方に照射されている。装飾図柄表示装置208かた射出された光は前方に位置する演出可動体224を後方から照射するが、フォトセンサ740の一対の壁部の後方の壁部740bは少なくとも受光素子740bより後方の領域が光不透過部材として機能している。このようにフォトセンサ740を構成する部材の一部が光不透過部材として、受光素子740dよりも後方に位置することによって、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dが受光することを防止することができる。
図144は、図143(b)の状態から可動物703が中央部703cの回転軸を中心に回転し、図143(b)に示した位置(第三の位置)よりも演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる第四の位置に移動した状態を示している。可動物703が所定量回転すると、図141(b)〜(d)を用いて説明したように、シャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押圧していた突出片703sが移動するため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。これにより、発光素子740cから射出した光は受光素子740dで受光される。
図145は、本実施形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示す図であって、演出可動体224の構成の変形例を示している。図145(a)に示す演出可動体224のフォトセンサ740は、一対の壁部の前方の壁部に受光素子740dが配置され、後方の壁部740bには発光素子740cが配置されている。こうすることにより、可動物703が初期位置にある場合には、受光素子740bの後方に発光素子740cを備えるフォトセンサ740の光不透過の樹脂部材と遮光片750cとが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740bに受光させないようにできる場合がある。
図145(b)に示す演出可動体224のフォトセンサ740は、鉛直方向に所定幅で形成された空間部740aを挟んで対向配置された一対の壁部を有している。一対の壁部の下方の壁部には発光素子740cが配置され、上方の壁部740bには受光素子740dが配置されている。受光素子740dが配置された壁部740bは、第三の手段として受光素子740bより後方の領域が光不透過部材として機能している。なお、フォトセンサ740の筐体全体が光不透過部材であってもよい。なお、遮光片750cは可動物703の初期位置からの移動に伴って水平前後方向に移動するようになっている。こうすることにより、受光素子740dの後方には、受光素子740dを備えるフォトセンサ740の光不透過の樹脂部材からなる壁部740bが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dが受光し難くできる場合がある。また、装飾図柄表示装置208からの光の方向と、発光素子740cからの光の方向とが直交するため、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dに受光させ難くすることができる場合がある。
図146は、本実施形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示す図であって、演出可動体224の構成の変形例を示している。図146(a)〜(c)に示す演出可動体224は例えば図143に示す演出可動体224と同様の構成を有し、さらに第三の手段としてフォトセンサ740とは別体の薄板状の光不透過部材760を設けた点に特徴を有している。図146(a)に示す光不透過部材760は、基部701の後側で少なくともフォトセンサ740の後方を覆うように配置されている。図146(b)に示す光不透過部材760は、基部701の後側および下側で少なくともフォトセンサ740の後方および下方を覆うように配置されている。図146(c)に示す光不透過部材760は、基部701の後側および上下側で少なくともフォトセンサ740の後方および上下方を覆うように配置されている。このような光不透過部材760をフォトセンサ740の少なくとも後方に配置することにより、装飾図柄表示装置208からの光をより確実に受光素子740dに入射させないようにすることができる場合がある。なお、光不透過部材760は薄板状に限らず例えば、基部701の後面で少なくともフォトセンサ740の後方に塗装した遮光膜等であってもよい。
次に、図147〜図152を用いて本実施形態によるぱちんこ機100での演出動作について説明する。図147は、特図1変動遊技における演出等を示している。図147(a)〜(h)はこの順にほぼ時系列にぱちんこ機100の動作を示している。図147(a)、(c)〜(f)、(h)の各図は、図126に示す遊技盤200から装飾図柄表示装置208の表示領域と、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220を抜き出して示している。図147(b)は、第一普図始動口227に遊技球が通過することを示している。図147(g)は、特図2始動口232の羽根部材232aが左右に開放した状態を示している。
装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左側縦辺近傍には、上から順に、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から左側は、特図1保留数表示領域801になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から右側は、特図2保留数表示領域になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部は、普図演出表示または変動アイコン表示を行う特別演出領域803になっている。
図147(a)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはそれぞれ装飾図柄が上から下に移動する装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。また、特図2変動遊技は停止中であり、特図2表示装置214には、停止図柄態様として例えば第1はずれ図柄「特図I」が停止表示されている。また、特図2の第四図柄表示領域a4には特図2変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、普図変動遊技は停止中であり、普図表示装置210には、停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
特図1保留ランプ218には3つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「3」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、3つの保留表示h1〜h3がされて特図1の保留数が3であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示であり、例えば、「爺」のキャラクタ画像が表示される。2番目と3番目の保留表示h2、h3は通常保留表示であり、例えば黒丸の画像が表示される。
特図2保留ランプ220には全てのLEDが消灯しており特図2の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図2保留数表示領域には、保留表示がされておらず特図2の保留数が0であることが示されている。また、特図2保留数表示領域a3には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。
普図保留ランプ216には全てのLEDが消灯しており普図の保留数が「0」であることが示されている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「0」が表示されている。
図147(b)は、第一普図始動口227を連続的に遊技球が3つ通過したことを示している。
図147(c)は、図147(a)に示す特図1変動遊技の最中に図147(b)に示すように第一普図始動口227を遊技球が3つ通過して1回目の普図変動遊技が開始された状態を示している。普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行っている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には図128(d)に示した3つの普図の装飾図柄が順次上から下に移動する普図装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。普図保留ランプ216には2個のLEDが点灯しており普図の保留数が「2」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「2」が表示されている。
図147(d)は、図147(a)に示す特図1変動遊技の最中に図147(c)に示す普図変動遊技が終了して、普図表示装置210に停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には、普図停止期間中に普図変動遊技の結果がはずれであることを示す普図装飾3(例えば、バツ印を表す画像)が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図147(e)は、図147(a)に示す特図1変動遊技の最中に2回目の普図変動遊技が開始された状態を示している。普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行っている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には普図の装飾図柄が順次上から下に移動する普図装飾図柄の変動表示が行われている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。普図保留ランプ216には1個のLEDが点灯しており普図の保留数が「1」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「1」が表示されている。
図147(f)は、図147(a)に示す特図1変動遊技の最中に図147(e)に示す普図変動遊技が終了して、普図表示装置210に停止図柄態様として例えば当り図柄「普図B」が停止表示されている状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には、普図停止期間中に普図変動遊技の結果が当りであることを示す普図装飾2(例えば、二重丸を表す画像)が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。装飾図柄表示装置208の演出表示領域であって特別演出領域803の周囲には普図当選時のエフェクト画像g1が表示されている。
図147(f)に示すように普図変動遊技に当選すると、図147(g)に示すように、特図2始動口232の羽根部材232aが左右に開放した電チュー開放状態となる。
図147(h)は、特図2始動口232が図147(g)に示す電チュー開放状態において行われる演出の一例を示している。特別演出領域803には電チュー開放中を示す「殿」のキャラクタ画像が表示され、殿の発声を示す吹き出し領域には例えば「電チュー開放中!」というチュートリアル(遊技台説明)画像g2が表示されている。このように本例では、図147に示すような普図変動遊技に対応する普図演出表示が行われる。
図148は、特図1変動遊技における演出等を示している。図148(a)〜(h)はこの順に時系列にぱちんこ機100の動作を示している。図148(a)〜(h)の各図は、図126に示す遊技盤200から装飾図柄表示装置208の表示領域と、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220を抜き出して示している。
装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左側縦辺近傍には、上から順に、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から左側は、特図1保留数表示領域801になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から右側は、特図2保留数表示領域になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部は、普図演出表示または変動アイコン表示を行う特別演出領域803になっている。
図148(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、特図2変動遊技は停止中であり、特図2表示装置214には、停止図柄態様として例えば第1はずれ図柄「特図I」が停止表示されている。また、特図2の第四図柄表示領域a4には特図2変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、普図変動遊技は停止中であり、普図表示装置210には、停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている。また、普図の第4図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。
特図1保留ランプ218には3つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「3」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、3つの保留表示h1〜h3がされて特図1の保留数が3であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目と2番目の保留表示h1、h2は通常保留表示であり、例えば黒丸の画像が表示される。3番目の保留表示h3は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示であり、例えば、「爺」のキャラクタ画像が表示される。
特図2保留ランプ220には全てのLEDが消灯しており特図2の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図2保留数表示領域には、保留表示がされておらず特図2の保留数が0であることが示されている。また、特図2保留数表示領域a3には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。
普図保留ランプ216には全てのLEDが消灯しており普図の保留数が「0」であることが示されている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「0」が表示されている。
図148(b)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはそれぞれ装飾図柄が上から下に移動する装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には2つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「2」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、2つの保留表示h1、h2がされて特図1の保留数が2であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「2」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は通常保留表示であり、2番目の保留表示h2は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示である。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部の特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように黒丸の画像による変動アイコン表示がされている。
図148(c)は特図1変動遊技が所定時間経過して、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803にデフォルト画像が表示された状態を示している。
図148(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾4が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cにはそれぞれ装飾図柄の変動表示が行われている状態を示している。
図148(e)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾4が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾7が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っている状態を示している。
図148(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図148(g)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212が特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄の変動表示を行っている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には1つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「1」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、1つの保留表示h1がされて特図1の保留数が1であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「1」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示である。特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように黒丸の画像が表示されている。
図148(h)は特図1変動遊技が所定時間経過して、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803にデフォルト画像が表示された状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾5が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cにはそれぞれ装飾図柄の変動表示が行われている状態を示している。
図149は、特図1変動遊技における演出等を示している。図149(a)〜(h)はこの順に時系列にぱちんこ機100の動作を示している。また、図149(a)に示す状態は図148(h)に示す状態から引き続いている。
図149(a)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾5が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾5が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っているノーマルリーチ状態を示している。
図149(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾5−装飾6−装飾5」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図149(c)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄の変動表示が行われている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には全てのLEDが消灯しており特図1の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、保留表示がされておらず特図1の保留数が0であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「0」が表示されている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように「爺」の画像による変動アイコン表示がされている。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域には、「ボタンを押せ!」というメッセージとともにチャンスボタン136を模した画像でボタン押下示唆表示がされている。また、チャンスボタン136の押下を受け付ける期間を示すボタン受付期間表示画像がされている。
ボタン受付期間表示画像に示す残り時間内に遊技者がチャンスボタン136を押下するかボタン受付期間が経過すると、図149(d)に示すように、日の丸を模した画像が当該特図1変動遊技の結果を予告する予告画像として表示される。左図柄表示領域208aには装飾7が停止表示されている。
図149(e)は、左図柄表示領域208aに装飾7が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾7が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っているノーマルリーチ状態を示している。
図149(f)は、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展した状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示され、表示領域の大部分が演出表示領域として使用される。本例では、武士が大声で「勝負じゃ!」と叫んでいるスーパーリーチ画像が表示されている。
図149(g)は、武士が勝負に勝って「勝ち」の文字が表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が 停止表示さ
れた状態を示している。
図149(h)は、表示領域の右上角部に縮小表示されていた左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域の中央に移動して大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が拡大されて停止表示された状態を示している。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。このように本例では、図148および図149に示すような特図変動遊技に対応する特図演出表示が行われる。
図150は、本実施形態によるぱちんこ機100での演出例を示している。図150(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される時刻設定表示画面を例示している。図150(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される演出設定表示画面を例示している。図150(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される音量設定表示画面を例示している。図150(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される輝度設定表示画面を例示している。遊技者は、図150(a)〜(d)に示す各画面によってぱちんこ機100に対し種々の設定を行うことができる。
図150(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される当たり中表示画面を例示している。表示領域の中央部大画面が演出表示領域に用いられ、本例では馬に乗った武士が山道を移動している当たり中表示画像が表示されている。表示領域の周囲には、例えば、左上角部には当該大当りが特別大当りであることを示す「7」の数字の特別大当り画像が表示されている。また、表示領域上辺部には獲得球数表示画像が表示されている(本例では「80球」と表示されている)。また、表示領域右上角部にはラウンド数表示画像が表示されている(本例では、「1R」と表示されている)。また、右下角部には大当り回数(連荘回数)表示画像が表示されている(本例では、「大当り回数:1」と表示されている)。
図150(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される電サポ中表示画面を例示している。電サポ状態時に特図変動遊技が行われており、表示領域中央の左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。電サポ状態時は右打ちをして第二普図始動口229に多くの遊技球を通過させるとともに、特図2始動口232に多くの遊技球を入賞させるようにすべきである。このため、装飾図柄の変動表示を背景表示として装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に大きく「右打ちしてね!」の文字列と拡大された遊技球に時計回りの矢印による打ち出し方向示唆表示がされている。なお、特別演出領域803には、特図2の通常保留の画像による変動アイコン表示がされており、さらに、特図2保留表示領域には1個の通常保留表示h4がされている。
図150(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されるデモ表示画面を例示している。本例では、「Daito」の文字列が表示されている。図150(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されるエラー表示画面を例示している。本例では、扉開放エラー画面と皿満タンエラー画面が表示されている。
図151は本実施形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた演出例を示している。図151(a)〜(j)のそれぞれは、図132に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部にある初期位置から演出可動体224が下降して、装飾図柄表示装置208の前方の表示画面前方平面内で停止している状態を示している。
図151(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図147(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(a)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での普図停止図柄表示、およびエフェクト画像g1は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は演出可動体224で隠されないようにしている。特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は、演出の種類に関わらず演出可動体224で隠されることがないようにされている。
図151(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図147(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(b)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での電チュー開放表示、およびチュートリアル画像g2は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図151(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(a)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(c)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのいずれかの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図151(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(b)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(d)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図151(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(c)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(e)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803での変動アイコン表示、およびボタン押下示唆表示とボタン受付期間表示画像は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図151(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(d)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(f)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803でのデフォルト表示、および予告画像は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図151(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(g)に示す例では、スーパーリーチ画像は演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、表示領域の右上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示は演出可動体224で隠されないようにしている。
図151(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図150(e)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(h)に示す例では、当たり中表示画像と大当り回数表示画像は演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特別大当り画像、獲得球数表示画像、およびラウンド数表示画像は演出可動体224で隠されないようにしている。
図151(i)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図150(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(i)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および電サポ中表示画面は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図151(j)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図150(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図151(j)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および皿満タンエラー画面は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、扉開放エラー画面は演出可動体224で隠されないようにしている。
図152は本実施形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた演出例を示している。図152(a)〜(j)のそれぞれは、図133に示すように、演出可動体224の基部701が図132に示す位置で停止しており、刃を模した可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに最大角度だけ回転した状態を示している。
図152(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図147(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(a)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での普図停止図柄表示、およびエフェクト画像g1は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は、演出の種類に関わらず演出可動体224の基部701または可動物703で隠されることがないようにされている。
図152(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図147(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(b)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での電チュー開放表示、およびチュートリアル画像g2は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図152(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(a)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(c)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのいずれかの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図152(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(b)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(d)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図152(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(c)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(e)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803での変動アイコン表示、およびボタン押下示唆表示とボタン受付期間表示画像は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図152(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(d)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(f)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803でのデフォルト表示、および予告画像は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図152(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図149(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(g)に示す例では、スーパーリーチ画像は演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、表示領域の右上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
図152(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図150(e)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(h)に示す例では、当たり中表示画像と大当り回数表示画像は演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特別大当り画像、獲得球数表示画像、およびラウンド数表示画像は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
図152(i)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図150(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(i)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および電サポ中表示画面は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図152(j)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図150(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図152(j)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および皿満タンエラー画面は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、扉開放エラー画面は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
次に、以上説明した実施形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図1乃至図152を参照しつつ説明する。
(1)本実施形態によるぱちんこ機100は、
複数の演出手段を備えた遊技台(例えば、ぱちんこ機100)であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、演出可動体224)であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、フォトセンサ(例えば、フォトセンサ740)であり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、発光手段(例えば、発光素子740c)であり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、受光手段(例えば、受光素子740d)であり、
前記フォトセンサは、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段(例えば、フォトセンサ740の壁部740b)であり、
前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記遮光手段は、第一の状態では、前記第二の演出手段と前記受光手段との間(例えば、受光素子740dより後方)に位置するものであり、
前記第一の状態とは、前記第一の演出手段の位置が第一の位置である状態のことであり、
前記第一の位置とは、前記第一の演出手段へ向けて前記第二の演出手段が発する光の少なくとも一部が照射される位置(例えば、表示画面前方平面内の位置)のことである、
ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、移動動作を少なくとも実行可能な第一の演出手段が有するフォトセンサと表示手段としての第二の演出手段の間に遮光手段が位置するので、フォトセンサが第二の演出手段の光で誤検知することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100において、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段(例えば、可動物703)であり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段を少なくとも有するものであり、
前記第三の演出手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って移動可能なものであり、
前記第三の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記フォトセンサは、複数のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光可能な第一のセンサ状態であり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光不可能な第二のセンサ状態であり、
前記フォトセンサは、第二の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの一方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記フォトセンサは、第三の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの他方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記第二の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が第二の位置である状態であり、
前記第三の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が前記第二の位置ではない状態である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の演出手段の移動動作で移動する第三の演出手段がさらに移動動作を実行可能なため、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の演出手段は、表示(例えば、装飾図柄の表示や種々の演出等)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100において、
前記第二の演出手段は、複数の表示(例えば、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、等)のうちの少なくとも何れかの表示を実行可能なものであり、 前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の表示(例えば、装飾図柄、予告表示、先読み予告表示、等)の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100において、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
本発明によれば、可動体に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、上記実施形態に限らず、発光手段と受光手段の間の位置に少なくとも移動可能な遮光板(例えば、遮光片750c)を備え、遮光板は、光反射率が第一の反射率である第一の領域を少なくとも有するものであり、第一の演出手段は、光反射率が第二の反射率である第二の領域を少なくとも有するものであり、第一の反射率は第二の反射率よりも低い(光を反射し難い)ものであってもよい。
また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向とは異なる方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と反対の方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と直交する方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と同じ方向であってもよい。
また、フォトセンサの少なくとも一部は、遮光手段であってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサとは別に第一の演出手段に備えられるものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方のみを少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの下方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの上方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの側方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの前後左右上下のうちの後方及び1または複数の方向を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方及び下方に少なくとも位置するものであってもよい。すなわち、従来のぱちんこ機にフォトセンサを搭載した場合、ぱちんこ機は光を反射する遊技球が遊技領域を常に流下するため、フォトセンサの受光部に到達する光の経路を特定することができない場合があるが、表示装置からの光と転動する遊技球からの光をフォトセンサの後方と下方をそれぞれ覆うことによって誤検知を防ぐことができる場合がある。また、必要以上に覆わない(前後左右上下のうち、2方向のみ覆う)ことで、第一の演出手段の重量を計量化して移動時の電力の低減やコストダウンを図ることができる場合がある。また、遮光手段は、フォトセンサを構成する部材の一部であってもよい。また、遮光手段は、発光手段が設けられた部材の一部であってもよい。また、遮光手段は、受光手段が設けられた部材の一部であってもよい。
また、複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であってもよい。また、第一の演出手段は、移動動作期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第二の表示の少なくとも一部を前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第一の演出手段は、第一の表示と第二の表示のうちの一方の少なくとも一部のみを前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第一の演出手段は、第一の表示の少なくとも一部と第二の表示の少なくとも一部の両方を前方から隠すことが可能なものであってもよい。
また、第三の演出手段は、前記第二の演出手段の少なくとも一部を前方から覆う位置への前記移動動作を実行可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、移動動作期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第二の表示の少なくとも一部を前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、第一の表示と第二の表示のうちの一方の少なくとも一部のみを前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、第一の表示の少なくとも一部と第二の表示の少なくとも一部の両方を前方から隠すことが可能なものであってもよい。
また、第二の演出手段は、第一の表示と第二の表示を同時に表示可能なものであってもよい。また、複数の表示のそれぞれは遊技情報を示す表示(以下、「複数の遊技情報を示す表示」という。)であってもよい。また、複数の遊技情報を示す表示または複数の遊技情報は、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、チュートリアル表示、特図演出表示、普図演出表示、背景表示、ボタン押下示唆表示、変動表示、疑似変動表示、停止表示、リーチ表示、スーパーリーチ表示、大当たり表示、はずれ表示、大当たり中演出表示、大当たりラウンド数表示、ラウンド毎のカウント数表示、獲得球数表示、大当たり連荘数表示、確変中演出表示、時短中演出表示、打ち出し方向示唆表示、先読みモード中表示、定期的(例えば1時間毎)に実行される定期演出表示、デモ画面表示、音量設定表示、光量設定表示、演出情報設定表示、遊技者情報設定表示、エラー表示、のうちの少なくとも何れかを含むものであってもよい。また、第一の表示は、第二の演出手段の表示領域のうちの一部に表示されるものであってもよいし、全部に表示されるものであってもよい。また、第二の表示は、第二の演出手段の表示領域のうちの一部に表示されるものであってもよいし、全部に表示されるものであってもよい。また、複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第四の演出手段であってもよい。
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施形態では、遊技台の例としてぱちんこ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図153に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図153に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
上記実施形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
複数の演出手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、フォトセンサであり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、発光手段であり、
前記フォトセンサの少なくとも一部は、受光手段であり、
前記フォトセンサは、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段であり、
前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、
前記遮光手段は、第一の状態では、前記第二の演出手段と前記受光手段との間に位置するものであり、
前記第一の状態とは、前記第一の演出手段の位置が第一の位置である状態のことであり、
前記第一の位置とは、前記第一の演出手段へ向けて前記第二の演出手段が発する光の少なくとも一部が照射される位置のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段を少なくとも有するものであり、
前記第三の演出手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って移動可能なものであり、
前記第三の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、
前記フォトセンサは、複数のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光可能な第一のセンサ状態であり、
前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光不可能な第二のセンサ状態であり、
前記フォトセンサは、第二の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの一方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記フォトセンサは、第三の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの他方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、
前記第二の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が第二の位置である状態であり、
前記第三の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が前記第二の位置ではない状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1または2に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、表示を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記3に記載の遊技台であって、
前記第二の演出手段は、複数の表示のうちの少なくとも何れかの表示を実行可能なものであり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の表示の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記1〜4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
また、上記実施形態は以下のようにまとめられる。
(1)複数の演出手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出手段は、画像表示手段であり、
前記第三の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、フォトセンサが少なくとも設けられた手段であり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段が少なくとも設けられた手段であり、
前記フォトセンサは、発光部を少なくとも含んで構成されたセンサであり、
前記フォトセンサは、受光部を少なくとも含んで構成されたセンサであり、
前記フォトセンサは、遮光片を検出可能であり、
前記遮光片は、前記第三の演出手段の移動動作に伴って少なくとも移動する遮光片であり、
前記遮光片は、前記第三の演出手段が第一の状態である場合に、前記受光部と前記発光部の間に位置する遮光片であり、
前記遮光片は、前記第三の演出手段が第二の状態である場合に、前記受光部と前記発光部の間に位置しない遮光片であり、
前記画像表示手段は、前側に向かって画像を表示可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、前記画像表示手段の前記前側に設けられた手段であり、
前記発光部は、前記受光部の前記前側に設けられた発光部であり、
前記発光部は、前記受光部と対向する発光部である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、部品の組み立て時のミスや経年劣化等により画像表示手段から射出された光がフォトセンサに漏れる場合でも、受光部が前側に向いているため、当該光が受光部に受光される不具合の発生を低減させることができる場合がある。
(2)前記第一の状態は、前記受光部が前記発光部からの光を受光不可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記受光部が前記発光部からの光を受光可能な状態である、
ことを特徴とする。
(3)前記画像表示手段は、画像表示を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
(4)前記画像表示手段は、複数の画像表示のうちの少なくとも何れかの画像表示を実行可能な手段であり、
前記複数の画像表示のうちの少なくとも一つは、第一の画像表示であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の画像表示の少なくとも一部を前方から覆うことが可能な手段であり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする。
(5)前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
また、上記実施形態は以下のようにまとめられる。
(1)複数の演出手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段であり、
前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出手段は、画像表示手段であり、
前記画像表示手段は、発光動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、フォトセンサが少なくとも設けられた手段であり、
前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段が少なくとも設けられた手段であり、
前記フォトセンサは、発光部を少なくとも含んで構成されたセンサであり、
前記フォトセンサは、受光部を少なくとも含んで構成されたセンサであり、
前記フォトセンサは、遮光片を検出可能であり、
前記遮光片は、前記第三の演出手段の移動動作に伴って少なくとも移動する遮光片であり、
前記遮光片は、前記第三の演出手段が第一の状態である場合に、前記受光部と前記発光部の間に位置する遮光片であり、
前記遮光片は、前記第三の演出手段が第二の状態である場合に、前記受光部と前記発光部の間に位置しない遮光片であり、
前記第一の状態は、前記受光部が前記発光部からの光を受光不可能な状態であり、
前記第二の状態は、前記受光部が前記発光部からの光を受光可能な状態であり、
前記画像表示手段は、前方に向かって画像を表示可能な手段であり、
前記第一の演出手段は、前記画像表示手段の前記前方に設けられた手段であり、
前記発光部は、前記受光部の前記前方に設けられた発光部であり、
前記発光部は、前記受光部と対向する発光部であり、
前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段であり、
前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能な手段であり、
前記遮光手段は、前記第一の状態では、前記画像表示手段と前記受光部との間に位置する手段である、ことを特徴とする。
(2)前記画像表示手段は、複数の画像表示のうちの少なくとも何れかの画像表示を実行可能な手段であり、
前記複数の画像表示のうちの少なくとも一つは、第一の画像表示であり、
前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の画像表示の少なくとも一部を前方から覆うことが可能な手段であり、
前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、
ことを特徴とする。
(3)前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
<実施形態D>
図154(a)はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た概略外観斜視図であり、図154(b)はボタン部が前方に突出した状態のぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た概略外観斜視図である。
本実施形態のぱちんこ機100は、例えば図12に示した追従部714´と同様の構造のボタン部714´を有するとともに、例えば図30に示した発光演出ユニット3と同様の構造の表示部30を有する。また、ぱちんこ機100は、例えば図12に示したチャンスボタン700と同様の構造のチャンスボタン700を有する。
表示部30は、発光演出ユニット3のように光の方向を変化させることで変化させた方向に模様、柄、文字等を表示するものに限られず、例えば、液晶表示装置、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
図154において、表示部30は左方向に向けて表示を行う。ボタン部714´は、図154(a)に示すように後方に収納された状態から図154(b)に示すように前方にせり出した状態へと変化し得る。ボタン部714´は、前方にせり出すことによって表示部30にオーバーラップして表示を覆い隠す。ボタン部714´が移動することで、表示部30にオーバーラップする度合いが変化し、例えば100%、50%、0%のオーバーラップの状態になり得る。
ボタン部714´は、遊技者が操作可能なものであり、例えば、ボタン部714´が表示部30の表示にオーバーラップしているときに、遊技者が、オーバーラップしないようにボタン部714´を押し戻して、表示部30の表示が見えるようにすることが可能である。
図155(a)は、図154に示したぱちんこ機100の左方から見た側面図である。
表示部30の左側面には、第一の表示として「タイトル」(例えば、ぱちんこ機100の機種名)が表示される。図155(a)の左の図は、ボタン部714´が移動していない(動作していない)初期位置の場合を示している。
次に、図155(a)の中央の図に示すように、ボタン部714´が動作して移動すると、表示部30の表示にボタン部714´がオーバーラップする。
このとき、左側からは、第一の表示の一部が見えないが、第一の表示の全部が見えなくてもよい。また、右側からは、第一の表示が見えてもよいし、見えなくてもよい。
その後、図155(a)の右の図に示すように、遊技者がボタン部714´を押し戻す操作をすることにより、ボタン部714´が移動して表示部30の表示にオーバーラップしない状態となる。
図155(b)は第二の表示の例を示す図である。
表示部30の左側面には、第二の表示として「会社名」(例えば、ぱちんこ機100の製造元の会社名)が表示される。この第二の表示も第一の表示と同様にボタン部714´がオーバーラップする場合があり、オーバーラップしない場合がある。
図155(c)は、表示部30の構成の例を示す断面図である。
図155(c)の図中の上側(R側)は、ぱちんこ機100の遊技者から見て右側を指し、図中の下側(L側)は、ぱちんこ機100の遊技者から見て左側を指す。
表示部30は、例えば図30に示した変化パネル31と同様の構造の変化パネル30Aと、例えば図30に示した変化パネル31と同様の構造の変化パネル30Bと、例えば図30に示した発光素子32aと同様の構造の発光素子30aと、例えば図30に示した発光素子32aと同様の構造の発光素子30bと、を有する。
変化パネル30Aと変化パネル30Bは重ねて設けられ、変化パネル30Aの側方には発光素子30aが配置され、変化パネル30Bの側方には発光素子30bが配置される。発光素子30aからの光は、表示内容の形状に応じて設けた凹凸部(光方向変化部)30Aaによって左側に方向を変化させられ、発光素子30bからの光は、表示内容の形状に応じて設けた凹凸部(光方向変化部)30Baによって左側に方向を変化させられて表示を行う。
凹凸部30Aaの形状と凹凸部30Baの形状とを異ならせ、発光素子30aのみを発光させる(図155(c)の右側の図)か、発光素子30bのみを発光させる(図155(c)の左側の図)か、発光素子30aおよび発光素子30bの両方を発光させるかで、表示部30はそれぞれ異なる複数の表示を行うことができる。
図155(d)は、表示部30の構成の別の例を示す斜視図である。
表示部30は、例えば図30に示した変化パネル31と同様の構造の変化パネル30Cと、例えば図30に示した発光素子32aと同様の構造の発光素子30cと、例えば図30に示した発光素子32aと同様の構造の発光素子30dと、を有する。
表示部30は、発光素子30cからの光が表示内容の形状に応じて設けた凹凸部(光方向変化部)30Caによって方向を変化させられることで表示を行い、発光素子30dからの光が表示内容の形状に応じて設けた凹凸部(光方向変化部)30Cbによって方向を変化させられることで表示を行う。
凹凸部30Caの形状と凹凸部30Cbの形状とを異ならせ、発光素子30cのみを発光させるか、発光素子30dのみを発光させるか、発光素子30cおよび発光素子30dの両方を発光させるかで、表示部30は、1枚の変化パネルで異なる複数の表示を行うことができる。
図156(a)は、チャンスボタン700の構成の例を示す斜視図である。
チャンスボタン700は、遊技者が操作可能なボタン部704aと、ボタン部704aの周囲を囲む縁部704cと、を有する。例えば遊技者が操作(押下)してボタン部704aが下がった状態では、図156(a)の左の図に示すように、縁部704cの内壁の表示704ca、表示704cbが現れ、遊技者が視認可能となる。また、ボタン部704aが上がった状態では、図156(a)の右の図に示すように、縁部704cの内壁の表示704ca、表示704cbが隠れ、遊技者が視認不可能となる。
表示704caは、例えば表示部30と同様の構造によって表示されるものであってもよい。表示704cbは、例えばLEDの発光により表示されるものであってもよい。
図156(b)は、チャンスボタン700の構成の別の例を示す正面図である。
例えば遊技者が操作(押下)してボタン部704aが下がった状態では、図156(b)の左の図に示すように、ボタン部704aの後ろ側の表示704ccが現れ、遊技者が視認可能となる。また、ボタン部704aが上がった状態では、図156(b)の右の図に示すように、ボタン部704aの後ろ側の表示704ccが隠れ、遊技者が視認不可能となる。この例では、表示704ccとボタン部704aとが密着しておらず、図156(b)の右の図の状態のとき、遊技者は正面からは表示704ccを視認不可能であるが、斜めから表示704ccを視認可能となる場合がある。
表示704ccは、例えば表示部30と同様の構造によって表示されるものであってもよい。
<付記>
なお、以上説明した本発明は、
1.
操作手段を備えた遊技台であって、
前記操作手段(例えば、ボタン部714´、チャンスボタン700)は、第一の位置に移動可能な手段であり、
前記操作手段は、前記第一の位置に位置する場合に、第一の表示(例えば、表示部30の表示、表示704ca、表示704cb)の少なくとも一部にオーバーラップすることが可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・操作手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
・また、第一の表示を見たい遊技者に操作手段を操作させることができる場合がある。
また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、第二の位置に移動可能な手段であり、
前記第二の位置は、前記第一の位置とは異なる位置であり、
前記操作手段は、前記第二の位置に位置する場合に、前記第一の表示にオーバーラップしない手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・第一の表示を操作手段に隠されずに視認することができる場合がある。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
駆動手段を備え、
前記操作手段は、前記駆動手段の駆動によって移動可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・演出を多彩にできる場合がある。
また本発明は、
4.
3.に記載の遊技台であって、
主制御手段と、
副制御手段と、
を備え、
前記主制御手段は、前記副制御手段に信号を送信可能な手段であり、
前記副制御手段は、前記駆動手段を制御可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・制御負荷を分散できる場合がある。
また本発明は、
5.
1.乃至4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、発光動作を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・演出を多彩にできる場合がある。
また本発明は、
6.
1.乃至5.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、自重により移動可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・演出を多彩にできる場合がある。
また本発明は、
7.
1.乃至6.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
表示手段を備え、
前記表示手段は、前記第一の表示を表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・表示手段に表示された第一の表示を見たい遊技者に操作手段を操作させることができる場合がある。
また本発明は、
8.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
9.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
なお、本発明は以下の構成とすることができる。
・前記操作手段は、ボタンまたはレバーであってもよい。
・前記操作手段は、一つでもよいし、複数でもよい。
・前記駆動手段は、モータ(例えば、ステッピングモータ、DCモータ)であってもよい。
・前記操作手段の一部とは、操作部のことであり、前記操作部は、操作者の操作によって位置を変更可能な操作部であってもよい。
・前記操作部は、第一の位置に位置を変更可能な操作部であり、
前記操作部は、第二の位置に位置を変更可能な操作部であり、
前記第一の位置は、前記操作部の位置の変更範囲における一端であり、
前記第二の位置は、前記操作部の位置の変更範囲における他端であってもよい。
・前記第一の位置は、前記操作部の初期位置であってもよい。
・前記第一の位置は、前記操作部の非操作時の位置であってもよい。
・前記第二の位置は、前記駆動手段によって前記操作部が前記第一の位置から変更された位置であってもよい。
・前記第一の位置と前記第二の位置を結ぶ方向は、上下方向であってもよいし、前後方向であってもよいし、左右方向であってもよいし、上下左右前後のいずれかを含む方向であってもよい。
・前記第一の位置は、前記第二の位置よりも上であってもよいし、下であってもよいし、前であってもよいし、左であってもよいし、右であってもよい。
・前記操作手段は、球皿に設けられていてもよいし、ガラス枠に設けられていてもよい。
・前記操作手段は、ストップボタンよりも上側に設けられていてもよいし、ベットボタンと同じ高さに設けられていてもよい。
・検知手段を備え、
前記検知手段は、検知状態と非検知状態とに変化可能な手段であり、
前記検知手段は、前記操作部の位置の変更により前記検知状態と前記非検知状態との一方から他方に変化可能な手段であってもよい。
・前記検知手段は、操作者の操作による前記操作部の位置の変更により前記非検知状態から前記検知状態に変化可能な手段であってもよい。
・前記操作手段は、電源投入時に初期動作を実行可能な手段であってもよい。
・前記操作手段は、復帰条件の成立があった場合に、復帰動作を実行可能な手段であってもよい。
・前記復帰条件の成立要件は、変動開始時に前記検知手段が前記検知状態または前記非検知状態であることを含む成立要件であってもよい。
・前記操作手段は、前記復帰動作をリトライ回数(例えば、1、2、3回)まで実行可能な操作手段であってもよい。
・前記操作手段は、前記復帰動作を前記リトライ回数まで実行した後に前記復帰条件の成立があった場合に、前記復帰動作を実行しない手段であってもよい。
・前記操作手段は、前記復帰動作を前記リトライ回数まで実行した後に復帰可能条件の成立があった場合に、前記復帰動作を実行可能な手段であってもよい。
・前記復帰可能条件の成立要件は、扉または内枠の開放を含む成立要件であってもよい。
・前記復帰可能条件の成立要件は、デモ表示の表示を含む成立要件であってもよい。
・前記表示手段は、第二の表示を表示可能な手段であってもよい。
・前記表示手段は、液晶、透過液晶、ELディスプレイ、LED、発光パネルの何れかであってもよい。
・前記第一の表示は、固定的な表示であってもよい。
・前記第一の表示は、材質表示(例えば、ポリカーボネートを示すPC)であってもよい。
・前記操作手段は、初期動作の際に、第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップすることが可能な手段であってもよい。
・前記操作手段は、復帰動作の際に、第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップすることが可能な手段であってもよい。
・前記操作手段は、リトライ動作の際に、第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップすることが可能な手段であってもよい。
<実施形態E>
<全体構成>
まず、図157を用いて、本発明の実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を不図示の遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図159参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置された不図示のカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。チャンスボタン136は詳しくは後述するように駆動回路によって駆動されて移動可能なものである。また、球貯留皿付扉108のうちチャンスボタン136の周囲部分を周囲部108aと呼ぶ。
チャンスボタン136は、遊技者が押下操作するものであり、その押下面(操作面)は、遊技者に近い側が低くなるように傾斜している。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図158は、図157のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。
図158に示すように、ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を、背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
タンクレール154はツインレールとも称され、例えば第1副基板160と少なくとも一部が前後方向に重畳するように配置されている。本実施形態によるぱちんこ機100では、部材の配置領域を節約するため、制御基板にノイズを与える恐れのあるタンクレール154が第1副基板160に重畳して配置されている。しかしながら、ぱちんこ機100は、タンクレール154にノイズ対策が施されている場合、タンクレール154と第1副基板160とが重畳して配置されていても、第1副基板160のノイズによる影響を軽減することができる場合がある。また、タンクレール154にはノイズ対策が施されているので、タンクレール154の側面を絶縁性の透明部材で形成することができる。これにより、タンクレール154がぱちんこ機100に設置された場合に、ぱちんこ機100の背面側に位置するタンクレール154の側面を透して、タンクレール154での遊技球の流下状況を目視により確認することができる場合がある。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検出するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部(払出基板170)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、払出装置152の排出口152aから排出され、後述の払出通路ユニット300や排出口ユニット400を通過してぱちんこ機100の表側に配設した払出通路121(図157参照)から上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。CRインタフェース部186は、例えばD−sub(D−subminiature)コネクタで構成されたCRユニット接続部186aを有している。CRインタフェース部186は、CRユニット接続部186aを介して払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うようになっている。
第2副基板164を収納する第2副基板ケース166の図中左上には、例えばスピーカ120の音量を調整する音量調整スイッチ192を設けている。音量調整スイッチ192は、例えばロータリースイッチで構成される。
ぱちんこ機100は、その背面側から見て、球タンク150の右側であってタンクレール154の上方に中継基板196を有している。中継基板196はぱちんこ機100とホールコンピュータとの電気的接続に用いられる。遊技盤200の交換を行う場合にぱちんこ機100とホールコンピュータとの配線を変更する必要がないため、遊技盤200は、中継基板196を介して本体104とホールコンピュータとを接続したままで交換される。但し、機種によってはぱちんこ機100からホールコンピュータに送信する信号の種類を変更する必要があるため、ぱちんこ機100は、遊技盤200の取り外し時に、ぱちんこ機100の正面(手前)側から中継基板196の接続状況が把握できるように構成されていてもよい。
同様に、外部と接続の必要がある他の構成(例えば不図示の電源コード)についても、本体104に備えておくことが好ましい。
ぱちんこ機100は、その背面側から見て、中継基板196の右側に電源コネクタ191を有している。電源コネクタ191には、不図示の電源コードが接続されるようになっている。
ぱちんこ機100の機種を変更する際には、遊技盤200を交換するが、このとき主基板156、第1副基板160および第2副制御部500も交換することになる場合があるので、主基板156、第1副基板160および第2副制御部500は遊技盤200に設ける場合がある。
また、ぱちんこ機100の機種を変更する場合であっても、本体104は交換せずそのまま使用することができる場合があり、このとき払出基板170、発射基板174および電源基板182も交換の必要がない場合があるので、払出基板170、発射基板174および電源基板182は本体104に設ける場合がある。
図159は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208(液晶表示装置208)を配設し、装飾図柄表示装置208の上方に演出可動体224を配設している。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成するが、本発明はこれに限られるものではなく、EL等を用いた表示装置を用いてもよい。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技盤200の右上部には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222と、を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
また、本実施形態では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cのそれぞれに表示する装飾図柄に次ぐ4つ目の装飾図柄として第4図柄を設けている。この第4図柄は、特図1用としての特図1用第4図柄219、および特図2用としての特図2用第4図柄221の2つを設けており、演出表示領域208d(例えば下部)に表示する。第4図柄は、変動/停止を表示するものであり、例えば黒色は停止表示を示し、グレー色は変動表示を示す。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234と、を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。
なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では遊技盤200の右側に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根232aを備え、羽根232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つ、右部下方に1つの計2つ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
上述の打球方向変換部材236や遊技釘238などの遊技球が接触可能な部品が、遊技領域に配置されると共に発射された遊技球が接触可能な遊技部品である。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206は、第1副制御部400や第2副制御部500により駆動制御される。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や、遊技盤200の遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能である。転動領域であるステージ244上で、受入孔244bに進入した遊技球は放出部である放出孔244aから放出され、放出した球が第1特図始動口230へ入球し易くなる場合を設けている。
演出可動体224は、本実施例では、装飾図柄表示装置208の視認可能な領域を制限するよう、不図示のモータによって装飾図柄表示装置208の前方を上下動する。
遮蔽装置246は、左扉246aおよび246b並びに右扉246cおよび246dからなり、装飾図柄表示装置208の前面に配設する。左扉246aおよび右扉246cの上部には、左扉246aおよび右扉246cのそれぞれを左右方向に移動可能な移動機構(不図示)を有する。
<制御部>
次に、図160を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、ぱちんこ機100は、主制御部300から第1副制御部400への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136および設定操作部139に備えられた各ボタンのそれぞれの押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、チャンスボタン136の駆動制御を行うための駆動回路522と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図161(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図161(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図161(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図161(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図F」までの6種類が示されており、図161(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図1の停止図柄態様のうち、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は、突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。
「特図D」は、隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。
なお、「特図D」は、大当りした時の普図の状態が普図高確率状態である場合には、大当りした後の普図の遊技状態は普図高確率状態となり、大当りしたことにより電サポ状態が終わってしまうということが起こらないように構成されている。
「特図E」は、小当り図柄であり、小当りした時の遊技状態となる図柄である。例えば、小当りした時の遊技状態が、特図高確率普図高確率状態であったならば、小当り終了後も特図高確率普図高確率状態となり、小当りした時の遊技状態が、特図低確率普図低確率状態であったならば、小当り終了後も特図低確率普図低確率状態となる。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りとほぼ同じアタッカーの挙動を示す。すなわち、この「特図E」は「特図D」と同じ状態であり、装飾図柄表示装置208に表示される演出も同じ態様とすることで、特図の遊技状態が高確率に移行していることを期待させることができるようになっている。
また、「特図F」は、はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
また、図161(b)の特図2の停止図柄態様について説明すると、「特図a」は16R特別大当たり図柄であり、「特図b」は8R特別大当たり図柄であり、「特図c」は8R大当たり図柄であり、「特図d」は、はずれ図柄である。
詳細は後述するが、本実施形態によるぱちんこ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図F」のいずれを特図1表示装置212に停止表示するのかを決定し、「特図a」〜「特図d」のいずれを特図2表示装置214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施形態によるぱちんこ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、ぱちんこ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、ぱちんこ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図161(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。以下の図面において、「装飾図柄の変動表示」を矢印で示す場合があるが、実際には、表示する装飾図柄を、このように切り替える場合がある。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図b」の8R特別大当りまたは「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。
また、「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合、または「特図a」の16R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の隠れ確変と称される2R大当りまたは「特図E」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。
さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図F」のはずれ、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図161(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図161(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図161(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図162を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図162に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップ10101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップ10101の次のステップ10103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップ10103の次のステップ10105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップ10103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップ10107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップ10103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップ10105は繰り返し実行される。
ステップ10107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップ10107の次のステップ10109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップ10113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップ10113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップ10113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップ10111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップ10113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップ10113に進む。
ステップ10111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップ10115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図160に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップ10111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップ10233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップ10113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップ10113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップ10233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップ10113の次のステップ10115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップ10207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップ10115の処理を繰り返し実行する。
次に、図163を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップ10201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップ10201の次のステップ10203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップ10203の次のステップ10205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップ10205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップ10205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図160に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップ10205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップ10205の次のステップ10207およびその次のステップ10209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップ10207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップ10115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップ10209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップ10209の次のステップ10211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップ10211の次のステップ10213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップ10213の次のステップ10215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップ10215の次のステップ10217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップ10205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップ10217の次のステップ10219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップ10219の次のステップ10221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図161(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図161(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップ10223に移行するようにしている。
ステップ10223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップ10223の次のステップ10224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。
このステップ10224の特図先読み処理について、図164乃至図169を参照して説明する。
図164は、特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。
特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図165(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップ10251)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップ10252に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップ10254に進む。
ステップ10252では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップ10229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブル(図166参照)および特図決定用テーブル(図167参照)を用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップ10229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップ10252の次のステップ10253では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップ10254の処理に移行する。
ステップ10254では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップ10255に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了する。
ステップ10255では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップ10256に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップ10258に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを電サポの条件以外で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップ10256では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップ10231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップ10231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップ10256の次のステップ10257では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップ10225)に復帰する。
ステップ10258では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップ10225)に復帰する。
本実施形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、当該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、当該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図165は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。
図165(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図165(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図165(a)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」には停止図柄情報として「特図F」(はずれ)が記憶され、記憶領域「先読み結果2」には停止図柄情報として「特図F」(はずれ)が記憶され、記憶領域「先読み結果3」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶され、記憶領域「先読み結果4」には停止図柄情報として「特図F」(はずれ)が記憶されている。
図165(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図165(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図165(b)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図165(b)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図165(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図165(c)に示すように、記憶領域「先読み結果1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施形態によるぱちんこ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図166および図167を用いて説明する。図166および図167に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。
図166(a)〜(c)は、主制御部タイマ割込処理の特図1または特図2関連抽選処理(ステップ10229、10231)における特図1または特図2の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。
図166(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図166(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。また、図166(c)は、図166(a)または図166(b)を用いた抽選において「ハズレ」が選択された場合の小当り判定で用いられる小当り判定用テーブルを示している。
図166(a)および図166(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図166(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11639〜65535に対応して「ハズレ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられている。
図166(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10163〜65535に対応して「ハズレ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられている。
図166(c)に示す小当り判定用テーブルは、左から1列目に「特図の種類」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図166(c)に示す1列目の「特図の種類」での「特図1」は特図1変動遊技であることを示している。本実施形態では、特図2変動遊技の当否判定結果に小当りは設けられていない。このため、本実施形態では、特図1変動遊技の当否判定において、図166(a)または図166(b)のテーブルを用いた抽選で「ハズレ」となった場合にのみ図166(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた小当り判定の抽選が行われる。特図2変動遊技の当否判定では、図166(a)または図166(b)のテーブルを用いた抽選で「ハズレ」となった場合には、当該当否判定結果は、はずれになる。
本実施形態によるぱちんこ機100では、小当りに当選しても賞球はほぼ得られず、遊技状態も特図高確率状態や付図高確率状態に変化しないため、小当りは、はずれに含まれる。このため、ぱちんこ機100は、図166(a)また図166(b)を用いた抽選結果が「ハズレ」であった場合、図166(c)を用いた抽選を行い、特図1変動遊技の結果が小当りであるのか、または、はずれであるのかを決定するようになっている。
図166(c)のテーブルの2列目の「乱数範囲」は、取得した小当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜12999および数値13000〜65535の2つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「特図1」かつ数値0〜12999に対応して「小当り」が割り当てられ、数値13000〜65535に対応して「ハズレ」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図166(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図166(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。さらに、特図1変動遊技の当否判定では、図166(a)または図166(b)のテーブルを用いた抽選で「ハズレ」となった場合に図166(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた小当り判定の抽選を行う。
図167は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図167(a)は特図1用の特図決定用テーブル(特図1図柄決定用テーブル)を示し、図167(b)は特図2用の特図決定用テーブル(特図2図柄決定用テーブル)を示している。
図167(a)に示す特図1用の特図決定用テーブルは、左から1列目に「当否判定結果」、2列目に「種類」、3列目に「乱数範囲」の項目で構成されている。
1列目の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「ハズレ」に区分されている。「大当り」は図166(a)または図166(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は図166(c)に示す当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「ハズレ」は図166(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「ハズレ」と判定された場合を示している。
3列目の項目「乱数範囲」は、取得した大当り時用特図1決定用乱数値、小当り時用特図1決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。「乱数範囲」は、1列目の「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜84、数値85〜89、数値90〜99の4つに区分されて割り当てられ、「小当り」に対応して数値0〜99が割り当てられ、「ハズレ」に対応して数値0〜99が割り当てられている。
2列目の項目「種類」は、特図変動遊技における停止図柄を表している。「種類」は、「大当り」かつ乱数範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜84に対応して「特図B」、数値85〜89に対応して「特図C」、数値90〜99に対応して「特図D」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「種類」は、「小当り」(乱数範囲が数値0〜99)に対応して「特図E」の停止図柄態様が割り当てられている。さらに、「種類」は、「ハズレ」(乱数範囲が数値0〜99)に対応して「特図F」の停止図柄態様が割り当てられている。
図167(b)に示す特図2用の特図決定用テーブルは、左から1列目に「当否判定結果」、2列目に「種類」、3列目に「乱数範囲」の項目で構成されている。
1列目の「当否判定結果」は「大当り」および「ハズレ」に区分されている。「大当り」は図166(a)または図166(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「ハズレ」は図166(a)または図166(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「ハズレ」と判定された場合を示している。
3列目の項目「乱数範囲」は、取得した大当り時用特図2決定用乱数値、またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。「乱数範囲」は、1列目の「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜99の3つに区分されて割り当てられ、「小当り」に対応して数値0〜99が割り当てられている。
2列目の項目「種類」は、特図変動遊技における停止図柄を表している。「種類」は、「大当り」かつ乱数範囲が数値0〜49に対応して「特図a」、数値50〜69に対応して「特図b」、数値70〜99に対応して「特図c」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「種類」は、「ハズレ」(乱数範囲が数値0〜99)に対応して「特図d」の停止図柄態様が割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」〜「特図D」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、本実施形態では、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合の停止図柄は「特図E」の一つにしているが、小当りの場合の停止図柄が複数種類の場合には、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212にいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、本実施形態では、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果がはずれの場合の停止図柄は「特図F」の一つにしているが、はずれの場合の停止図柄が複数種類の場合には、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212にいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図a」〜「特図c」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。
また、本実施形態では、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果に小当りは設けられていないが、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果に小当りを設けてもよい。
また、本実施形態では、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果がはずれの場合の停止図柄は「特図d」の一つにしているが、はずれの場合の停止図柄が複数種類の場合には、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214にいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図168は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。
特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップ10231)において用いられる。図168に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図168に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」、「装飾図柄表示装置での演出態様」および「テーブル」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図167(a)の特図決定用テーブル(特図1図柄決定用テーブル)を用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図C(電サポ有無で共通)」、「特図D・特図E(電サポ有無で共通)」、「特図F(電サポ無:保留3)」、および「特図F(電サポ無:保留0〜2、または電サポ有:保留0〜3)」の5つに区分されている。
「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」が選択される。また、「停止図柄」が「特図C」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」が選択される。「停止図柄」が「特図D・特図E」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「3」が選択される。
「停止図柄」が「特図F」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「4」またはテーブル「5」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Fに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「4」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3個の場合にはテーブル「5」が選択されるようになっている。
項目「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は数値0〜30000、数値30001〜45000および数値45001〜65535の3つに区分されている。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜30000および数値30001〜65535の2つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中左隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が数値0〜30000に対応して「12000ms」、数値30001〜45000に対応して「45000ms」、数値45001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜30000に対応して「12000ms」、数値30001〜65535に対応して「15000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「7000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技において第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「スーパーリーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「スーパーリーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C」かつ、変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目停止」、変動時間「45000ms」に対応して「スーパーリーチAハズレ→チャンス目停止」、変動時間「65000ms」に対応して「スーパーリーチBハズレ→チャンス目停止」がそれぞれ割り当てられている。ここで、スーパーリーチAハズレ→チャンス目停止とは、はずれ時のスーパーリーチAの演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものであり、スーパーリーチBハズレ→チャンス目停止とは、はずれ時のスーパーリーチBの演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図D・特図E」かつ、変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目停止」、変動時間「15000ms」に対応して「ノーマルリーチハズレ→チャンス目停止」がそれぞれ割り当てられている。ここで、ノーマルリーチハズレ→チャンス目停止とは、はずれ時のノーマルリーチの演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図F」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮ハズレ」、変動時間「7000ms」に対応して「ハズレ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチハズレ」、変動時間「40000ms」に対応して「スーパーリーチAハズレ」、変動時間「60000ms」に対応して「スーパーリーチBハズレ」がそれぞれ割り当てられている。
図169は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。
特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップ10229)において用いられる。図169に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図169に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」、「装飾図柄表示装置での演出態様」および「テーブル」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図167(b)の特図決定用テーブル(特図2図柄決定用テーブル)を用いて決定された停止図柄であって、「特図a・特図b・特図c(電サポ無)」、「特図a・特図b・特図c(電サポ無:保留1〜3)」、「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留0)」、「特図d(電サポ有:保留1〜3)」、「特図d(電サポ有:保留0)」、および「特図d(電サポ無:保留0〜3)」の6つに区分されている。「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無または特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「6」〜「8」のいずれかが選択される。「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ無)」である場合は、テーブル「6」が選択される。「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留1〜3)」である場合は、テーブル「7」が選択される。「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留0)」である場合は、テーブル「8」が選択される。
「停止図柄」が「特図d」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「9」〜「11」のいずれかが選択される。「停止図柄」が「特図d(電サポ有:保留1〜3)」である場合は、テーブル「9」が選択される。「停止図柄」が「特図d(電サポ有:保留0)」である場合は、テーブル「10」が選択される。「停止図柄」が「特図d(電サポ無:保留0〜3)」である場合は、テーブル「11」が選択される。
項目「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「6」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「7」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「8」では、「乱数選択範囲」は数値0〜20000および数値20001〜65535の2つに区分されている。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65500および数値65501〜65535の2つに区分されている。テーブル「10」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65500および数値65501〜65535の2つに区分されている。テーブル「11」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中左隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「6」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「1000ms」、数値1001〜20000に対応して「15000ms」、数値20001〜65535に対応して「45000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ、乱数選択範囲が数値0〜20000に対応して「15000ms」、数値20001〜65535に対応して「45000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65500に対応して「1000ms」、数値65501〜65535に対応して「40000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「10」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65500に対応して「7000ms」、数値65501〜65535に対応して「40000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「11」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「7000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技において第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ無)」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」、変動時間65000msに対応して「スーパーリーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留1〜3)」かつ、変動時間1000msに対応して「突発当り」、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留0)」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図d(電サポ有:保留1〜3)」かつ変動時間1000msに対応して「超短縮ハズレ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAハズレ」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図d(電サポ有:保留0)」かつ、変動時間7000msに対応して「ハズレ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAハズレ」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図d(電サポ無:保留0〜3)」かつ、変動時間7000msに対応して「ハズレ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチハズレ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAハズレ」、変動時間60000msに対応して「スーパーリーチBハズレ」がそれぞれ割り当てられている。
次いで、図163の説明に戻り、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップ10225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図159の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、16R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には図161(b)に示す特図a、8R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図b、8R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、16R特別大当り図柄(特図a)、8R特別大当り図柄(特図b)、8R大当り図柄(特図c)、およびはずれ図柄(特図d)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では16ラウンドか8ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップ10227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップ10227)。この特図1状態更新処理は、特図1の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図1変動開始のタイミングにおける特図1状態更新処理では、RAM308に設けた特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値を1だけ減算した値を特図1保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図1保留ランプ218の点消灯を制御する。例えば、図159の特図1保留ランプ218の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図1保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図1変動表示の途中(上述の特図1表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図1状態更新処理では、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図1表示装置212は特図1の変動表示(特図1変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には図161(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図D、小当りフラグがオンの場合には特図E、はずれフラグがオンの場合には特図Fそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図1表示装置212は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、2R大当り(突然確変)図柄(特図C)、2R大当り(隠れ確変)図柄(特図D)、小当たり図柄(特図E)、およびはずれ図柄(特図F)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図1停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図1が所定期間停止表示され、特図1変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図1であることを示す特図1識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図1変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図1停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図1状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図1作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図1待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図1待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図1状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図1始動口230に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図1変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図1停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図1状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図1非作動中の場合における特図1状態更新処理では、何もせずに次のステップ10227に移行するようにしている。
なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップ10225およびステップ10227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップ10229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップ10231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップ10229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図166(a)、図166(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図167(b)に示す特図決定用テーブル(特図2図柄決定用テーブル)を参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図167(b)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップ10231)の場合には、特図1乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図1乱数値の組を取得し、取得した特図1乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図166(a)、図166(b)、図166(c)に示す当否判定用テーブル、小当たり判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図167(a)に示す特図決定用テーブル(特図1図柄決定用テーブル)を参照して特図1の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図167(a)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図1乱数値記憶領域から最先の特図1乱数値の組を取り出した後、特図1乱数値記憶領域における当該特図1乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図1保留数を1減算する。このとき特図1乱数値記憶領域から取り出した特図1乱数値の組をRAM308に設けた一時領域に当該特図1乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図1乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップ10231の次のステップ10233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップ10233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップ10233の次のステップ10235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップ10235の次のステップ10237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ10205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップ10219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップ10237の次のステップ10239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップ10243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップ10241に進む。ステップ10241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップ10201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図162に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップ10243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図162に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図170を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップ10301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップ10301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップ10301の次のステップ10303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップ10305の処理に移行する。ステップ10305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップ10305の次のステップ10307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップ10307の次のステップ10309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップ10307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップ10309の次のステップ10311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップ10309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップ10311の次のステップ10313では、ステップ10309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップ10313の次のステップ10315では、ステップ10309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップ10315の次のステップ10317では、ステップ10309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップ10317の次のステップ10319では、ステップ10309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップ10319の次のステップ10321では、ステップ10309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップ10303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップ10401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップ10501では、図170(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップ10303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップ10303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップ10501の次のステップ10503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップ10321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップ10313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップ10601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップ10601の次のステップ10603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップ10605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップ10605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップ10601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップ10605の次のステップ10607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップ10607の次のステップ10609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップ10611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップ10611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図171を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップ10701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップ10701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップ10701の次のステップ10703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップ10705の処理に移行する。ステップ10705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップ10705の次のステップ10707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップ10707の次のステップ10709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップ10707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップ10709の次のステップ10711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップ10711の次のステップ10713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップ10703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップ10801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップ10901では、図171(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップ10703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップ10703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップ10903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例>
図172(a)〜(o)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図173(p)〜(D)は、図172(a)〜(o)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図174(E)〜(H)は、図173(p)〜(D)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
この例は、当否判定結果が確変大当り(特図A)であり、変動時間が45000msの「スーパーリーチA当り」の例である。
装飾図柄表示装置208の表示領域は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有している。装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部には特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bを設けている。特図1用第四図柄領域731aでは特図1の変動停止中には丸印を表示し、特図1の変動中には丸印を点滅表示する(ただし、図中では、丸印の非表示によって点滅表示を表している。)。特図2用第四図柄領域731bでは特図2の変動停止中には△印を表示し、特図2の変動中には△印を点滅表示する(ただし、図中では、△印の非表示によって点滅表示を表している。)。装飾図柄表示装置208の表示領域の下部左側には、保留している特図1変動遊技の数だけアイコンを表示する特図1用保留アイコン表示領域732aを設け、装飾図柄表示装置208の表示領域の右部中央には、保留している特図2変動遊技の数だけアイコンを表示する特図2用保留アイコン表示領域732bを設けている。特図2用保留アイコン表示領域732bは、特図2の保留がない場合には非表示であり、特図2の保留が生じると表示される。特図1用保留アイコン表示領域732aの右側には、今回の変動に係るアイコンを表示する変動アイコン表示領域734を設けている。
また、各図において、装飾図柄表示装置208の左下には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220を図示している。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、それぞれの特図変動遊技の変動中には、7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させる。
図172(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を停止表示し、前回の特図1変動遊技の結果が特図F(はずれ図柄)であり、特図1変動遊技の保留数が2である場合を示している。
図172(a)に続いて、図172(b)では、保留していた特図1変動遊技を開始し、第1特別図柄表示装置212では変動中を示す表示を行う。すなわち、第1特別図柄表示装置212では、7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させることによって、変動中を示す。
図172(b)に続く図172(c)、図172(c)に続く図172(d)、図172(d)に続く図172(e)では、特図1用保留アイコン表示領域732aに表示している保留アイコン732aaおよび732abを右側に移動させ、特図1用保留アイコン表示領域732aの一番右側に表示されていた保留アイコン732aaを変動アイコン表示領域734内に移動して表示し、保留アイコン732aaのすぐ左に表示されていた保留アイコン732abを特図1用保留アイコン表示領域732aの一番右側に表示する。
本実施例において、保留1に対応する領域に表示された保留アイコン732aaは、該保留1に対応する領域から移動開始した場合に、変動アイコン732aaとなる。なお、保留1に対応する領域に表示された保留アイコンは、変動アイコン表示領域へ表示された場合に、変動アイコンとなるようにしてもよい。また、保留が減少した場合に、保留1に対応する領域に表示されているアイコンを変動アイコンとなるようにしてもよい。
図172(e)に続いて、図172(f)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示する。
図172(f)に続いて、図172(g)では、装飾図柄表示装置208において会話演出及びボタン演出を行う。例えば、演出表示領域208dに、キャラクタ(吉宗)208eを表示してその発言を表示する(会話演出)とともに、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン136を模した操作手段画像208gおよびチャンスボタン136の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208hを表示している(ボタン演出)。操作手段画像208gは、例えば、チャンスボタン136のボタン部を模した画像である画像208gaおよび、チャンスボタン136の周囲領域のうちの縁部を模した画像である画像208gbを含むものである。
操作手段画像208gは、上述したチャンスボタン136に係り、押下操作可能な部位を単に表示してもよいし、押下操作可能な部位が上下動する表示をしてもよいし、矢印を表示してもよいし、文字で操作可能であることを表示してもよい。表示開始タイミングでは、押下操作可能な部位が上下動するような動く動作を行っていなくてもよく、その後、揺れながら徐々に押下操作可能な部位が上下動するような動く動作を表示するようにしてもよい。また、押下操作可能な部位が光っている画像(例えばムービー(動画、映像)であってもよい。)を表示してもよい。また、光っている画像を表示しないようにしてもよい。
操作可能期間画像208hは、開始位置から終了位置へ表示態様を変化させるアニメーションを実行している。本実施例では、初めに横幅全てを黒塗りした画像を表示し、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少するにつれて横幅の黒塗りを減少させていく。なお、この黒塗りは、黒以外の他の色で塗るものであってもよく、そのほか、操作可能期間が識別できればどのような画像であってもよい。
なお、操作可能期間画像208hは、横棒状に限らず、メータ、ゲージ、文字(数字)、残り時間や経過時間に応じた画像の数や画像の色などで表示するようにしてもよい。
図172(g)に続いて、図172(h)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208hの横幅の黒塗りが減少し始める。
図172(h)に続いて、図172(i)では、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図172(h)に比べて横幅の黒塗りが減少している。
図172(i)に続いて、図172(j)では、図172(i)の後にチャンスボタン136のボタン操作を受付けた場合の表示を示しており、この場合、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「チャンスだ!!」と表示する。この場合、図172(j)の表示の次に図172(k)の表示を行う。チャンスボタン136の操作が可能な期間のうちにボタン操作を受付けなかった場合には図172(j)の表示は行われず、図172(k)の表示が行われる。なお、チャンスボタン136の操作が可能な期間のうちにボタン操作を受付けなかった場合であっても、ボタン操作の受付期間終了を契機に図172(j)の表示を行うようにしてもよい。
ボタン操作の受付期間が終了し、続く図172(k)では、演出表示領域208dの表示を終了し、図172(f)と同じ表示を行う。
図172(k)に続いて、図172(l)では、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域208bには、装飾図柄を変動表示する。図172(l)では、リーチの状態を示すものであり、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cに「7」を停止表示している。本実施例では、左、右、中の順に装飾図柄を一つずつ停止表示されるが、左と右の装飾図柄を同時に停止表示させるようにしてもよい。
図172(l)に続いて、図172(m)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cで表示していた装飾図柄の変動表示や停止表示を、装飾図柄表示装置208の隅部733に移動して表示する。隅部733は、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下部にしているが、他の位置に設けてもよい。
左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cの表示は消去(装飾図柄の消去)し、特図1用保留アイコン表示領域732aの表示も消去(アイコンの消去)する。この装飾図柄の消去とアイコンの消去は、同時に行ってもよいし、どちらかを先に消去してもよい。
なお、図172(m)では、特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bは表示しているが、この特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bも消去してもよい。
図172(m)に続いて、図172(n)以降では、順に、演出表示領域208dにおいて、キャラクタの決闘(吉宗と剣豪の決闘)シーンを表示する。
図172(m)に続いて図172(n)の表示を行い、図172(n)に続いて図172(o)の表示を行い、図172(o)に続いて図173(p)の表示を行う。図173(p)では吉宗と剣豪の視線が点208lでぶつかり、図173(p)に続く図173(q)では視線がぶつかった点208lが破裂して破裂箇所208mを表示している。
図173(q)に続いて、図173(r)では、破裂箇所208mを消去するとともに操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示し、これにより、破裂によってボタンが現れたように見える視覚効果を生じさせる。操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jは、先に説明した操作手段画像208gおよび操作可能期間画像208hと同様の構成である。なお、破裂箇所208mを消去せず、破裂箇所208mとともに操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示してもよい。
図173(r)に続いて、図173(s)では、演出表示領域208dにおいて「ボタンを連打しろ!」という遊技者の操作を促す表示を行う。
図173(s)に続いて、図173(t)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。
図173(t)に続く図173(u)、図173(u)に続く図173(v)、図173(v)に続く図173(w)、図173(w)に続く図173(x)では、チャンスボタン136の操作が検知された場合に、演出表示領域208dにおいて、連打演出(吉宗が剣豪を徐々に押し込む様子を表示した演出)が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の操作回数に応じて、連打演出の表示(吉宗の剣豪の押し込み具合)が変化する。例えば、図173(u)はチャンスボタン136を3回操作した時に表示され、図173(v)はチャンスボタン136を6回操作した時に表示され、図173(w)はチャンスボタン136を9回操作した時に表示され、図173(x)はチャンスボタン136を12回操作した時に表示される。本実施例では1回のチャンスボタン136の操作に対応して連打演出の表示態様が連続的に変化するが、予め決められた回数の操作に対応して、連打演出の表示態様が変化するようにしてもよい(本実施例の場合、操作されていない状態の表示(図173(t))から3回操作された場合に図173(u)の状態の表示をし、6回操作された場合に図173(v)の表示をするようにしてもよい)。
図173(x)に続いて、図173(y)ではボタン操作の受付期間が終了し、続く図173(z)では、「ボタンを連打しろ!」の表示、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを消去する。
図173(z)に続いて、図173(A)では、演出表示領域208dにおいて吉宗が斬りかかる表示を行い、続く図173(B)、図173(C)、図173(D)では吉宗が勝利する様子を表示する。なお、図173(D)では隅部733に表示している装飾図柄が揺れながら表示される揺れ変動表示を行う。本実施例では、演出抽選によって図173(A)以降の表示が実行されることは決定されているため、ボタン操作の受付期間が終了するまでの間にチャンスボタン136の操作が予め決められた回数(例えば20回)検知されなかった場合も図173(A)以降の演出が実行される。なお、予め決められた回数分検知されなかった場合は、図173(A)以降の演出と異なる演出を実行するようにしてもよい。
図173(D)に続いて、図174(E)では、演出表示領域208dにおける表示、隅部733における装飾図柄の揺れ変動表示を消去し、その後、続く図174(F)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示を行う。
図174(F)に続いて、図174(G)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の停止表示を行い、特図1用第四図柄領域731aにて特図1用第四図柄の停止表示を行い、第1特別図柄表示装置212では図161(a)に示した特図Aの表示を行う。その後、続く図174(H)では、演出表示領域208dに「確変大当り」と表示する。
図175(C)´〜(J)´は、図173(B)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
この例は、当否判定結果がはずれ(特図F)であり、変動時間が40000msの「スーパーリーチAハズレ」の例である。
ここでは、図173(B)に示した状態から、図173(C)に示した状態に進まずに、図175(C)´へと進む例について説明する。この例は、吉宗が敗北する場合の例である。
図175(C)´に続いて、図175(D)´では吉宗が敗北した様子を表示する。なお、図175(D)´では隅部733に表示している装飾図柄が揺れながら表示される揺れ変動表示を行う。
図175(D)´に続いて、図175(E)´では、演出表示領域208dにおける表示、隅部733における表示を消去し、その後、続く図175(F)´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示を行う。
また、図174(F)では表示しないが、この図175(F)´では、特図1用保留アイコン表示領域732aおよびアイコンを表示する変動アイコン表示領域734を表示し、図172(l)と同様のアイコン732aa、アイコン732abを表示する。
図175(F)´に続いて、図175(G)´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の停止表示を行い、特図1用第四図柄領域731aにて特図1用第四図柄の停止表示を行い、第1特別図柄表示装置212では図161(a)に示した特図Fの表示を行う。
図175(G)´に続く図175(H)´、図175(H)´に続く図175(I)´、図175(I)´に続く図175(J)´では、今回終了した変動遊技を示すアイコンであるアイコン732aaを徐々に消去していく。図175(H)´ではアイコン732aaが下がり始め、図175(I)´ではアイコン732aaのほとんどが下がって見えなくなってきて、図175(J)´ではアイコン732aaのすべてが下がりきって完全に消去される。
図176(t)´´〜(H)´´は、図173(s)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図177(I)´´は、図176(H)´´に続いて、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
この例は、当否判定結果が確変大当り(特図A)であり、変動時間が65000msの「スーパーリーチB当り」の例である。
ここでは、図173(s)に示した状態から、図173(t)に示した状態に進まずに、図176(t)´´へと進む例について説明する。この例は、剣豪の攻撃を受け、カウンター攻撃で吉宗が勝利する場合の例である。
図173(s)に続いて、図176(t)´´では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。
図176(t)´´に続く図176(u)´´、図176(u)´´に続く図176(v)´´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込む様子を表示する。
図176(v)´´に続く図176(w)´´、図176(w)´´に続く図176(x)´´では、演出表示領域208dにおいて、剣豪が吉宗を徐々に押し返す様子を表示する。
図176(x)´´に続いて、図176(y)´´ではボタン操作の受付期間が終了し、続く図176(z)´´では操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを消去する。
図176(z)´´に続いて、図176(A)´´では、演出表示領域208dにおいて剣豪が斬りかかる表示を行う。
本実施例では、演出抽選によって図176(A)´´以降の表示が実行されることは決定されているため、ボタン操作の受付期間が終了するまでの間にチャンスボタン136の操作が一または複数回検知されなかった場合も図176(A)´´以降の演出が実行される。なお、予め決められた回数分検知されなかった場合は、図176(A)´´以降の演出と異なる演出を実行するようにしてもよい。
図176(A)´´に続いて、図176(B)´´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗を表示するとともに「ボタンを押して、カウンター攻撃だ!」という遊技者の操作を促す表示を行う。図176(B)´´に続く図176(C)´´では、演出表示領域208dにおいて、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示する。
図176(C)´´に続いて、図176(D)´´では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。図176(D)´´に続く図176(E)´´では、操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りの減少が継続している。
図176(E)´´に続いて、図176(F)´´では、チャンスボタン136の操作が検知され、大当り用の演出を開始する。大当り用の演出は、演出表示領域208dにおいて、「必殺」と表示するとともに吉宗が斬りかかる表示を行い、続く図176(G)´´、図176(H)´´、図177(I)´´では吉宗が勝利する様子を表示する。なお、図177(I)´´では隅部733に表示している装飾図柄が揺れながら表示される揺れ変動表示を行う。その後は、図174(E)以降と同様である。
本実施例では、演出抽選によって図176(F)´´以降の表示が実行されることは決定されており、チャンスボタン136の操作の受付期間中にチャンスボタン136の操作が検知された場合、またはチャンスボタン136の操作の受付期間が終了した後に大当り用の演出が開始される。なお、チャンスボタン136の受付期間中にチャンスボタン136の操作が検知されなかった場合は、図176(F)´´以降と異なる表示(例えば、図178(F)´´´のハズレ用の演出を開始し、その後大当りとなる演出(復活演出))が表示されるようにしてもよい。
図178(E)´´´〜(G)´´´は、図176(D)´´に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
ここでは、図176(D)´´に示した状態から、図176(E)´´に示した状態に進まずに、図178(E)´´´へと進む例について説明する。この例は、剣豪の攻撃を受け、吉宗が敗北する場合の例である。
この例は、当否判定結果がはずれ(特図F)であり、変動時間が60000msの「スーパーリーチBハズレ」の例である。
図176(D)´´に続いて、図178(E)´´´では操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りの減少が継続している。
図178(E)´´´に続いて、図178(F)´´´では、チャンスボタン136の操作が検知され、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを消去し、図178(F)´´´に続いて、図178(G)´´´では吉宗が敗北した様子を表示する。なお、図178(G)´´´では隅部733に表示している装飾図柄が揺れながら表示される揺れ変動表示を行う。その後は、図175(E)´以降と同様である。
本実施例では、演出抽選によって図178(F)´´´以降の表示が実行されることは決定されており、チャンスボタン136の操作の受付期間中にチャンスボタン136の操作が検知された場合、またはチャンスボタン136の操作の受付期間が終了した後にハズレ用の演出が開始される。
図179(t)〜(B)は、図173(s)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
ここでは、図173(s)に示した状態から、図173(t)に示した状態に進まずに、図179(t)へと進む例について説明する。この例は、遊技者がボタン操作をしなかった場合の例である。
図173(s)に続いて、図179(t)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。
図179(t)に続く図179(u)、図179(u)に続く図179(v)、図179(v)に続く図179(w)、図179(w)に続く図179(x)では、ボタン操作を受付けることなく時間が経過し、演出表示領域208dにおいて、吉宗と剣豪は中央位置でにらみ合いを継続している。なお、遊技者によるボタン操作がなくても、吉宗が剣豪を徐々に押し込む様子を表示してもよい。
図179(x)に続いて、図179(y)ではボタン操作の受付期間が終了し、続く図179(z)では、「ボタンを連打しろ!」の表示、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを消去する。
図179(z)に続いて、図179(A)では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を押し出す表示を行う。
図179(A)に続いて、図179(B)では、演出表示領域208dにおいて吉宗が斬りかかる表示を行い、その後は、図173(B)以降と同様である。なお、図179(z)に続いて、図179(A)の表示を行わずに、図179(B)に進んでもよい。
<装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例>
図180(a)〜(f)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、ボタン操作を受付ける期間のうち最初から途中までの間において、遊技者がチャンスボタン136を操作できない状態にする演出を行う例である。
図180(a)に示すように、チャンスボタン136は、遊技者が操作するボタン部136aおよびチャンスボタン136の周囲領域のうちの縁部136bを有する。
図180(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示する。このとき、チャンスボタン136のボタン部136aは縁部136bよりも突出した状態にある。
図180(a)に続く図180(b)では、装飾図柄表示装置208において会話演出及びボタン演出を行う。例えば、演出表示領域208dに、キャラクタ(吉宗)208eを表示してその発言を表示する(会話演出)とともに、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン136を模した操作手段画像208gおよびチャンスボタン136の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208hを表示している(ボタン演出)。操作手段画像208gは、例えば、チャンスボタン136のボタン部136aを模した画像である画像208gaおよび、チャンスボタン136の周囲領域のうちの縁部136bを模した画像である画像208gbを含むものである。
操作可能期間画像208hは、初めに横幅全てを黒塗りした画像を表示し、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少するにつれて横幅の黒塗りを減少させていく。
図180(b)に続いて、図180(c)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208hの横幅の黒塗りが減少し始める。ここで、ぱちんこ機100は、駆動回路522によってチャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませ、遊技者が操作不可能な状態を発生させる。遊技者は、ボタン部136aを操作しようとしたときに凹んでしまうので、その演出に、より深く興味を持つ場合がある。本実施例では、ボタン操作の受付が開始された後にボタン部136aを駆動させ縁部136bよりも凹ませた状態にさせるが、ボタン操作の受付と同時にボタン部136aが駆動するようにしてもよい。また、ボタン部136aの駆動中は、チャンスボタンの操作を受付けないが、操作を受付けるようにしてもよい。
図180(c)に続いて、図180(d)では、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図180(c)に比べて横幅の黒塗りが減少している。このときも、まだ、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んだ状態にあり、遊技者が操作不可能な状態である。
図180(d)に続いて、図180(e)では、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させ、遊技者が操作可能な状態を発生させる。遊技者は、これを見て、より積極的にボタン部136aを操作する場合がある。このチャンスボタン136のボタン操作を受付けた場合、図180(f)に示すように、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「チャンスだ!!」と表示する。その後は、図172(k)以降と同様の演出を行う。
図181(a)〜(e)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、ボタン操作を受付ける期間のうち途中から最後までの間において、遊技者がチャンスボタン136を操作できない状態にする演出を行う例である。
図181(a)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208hの横幅の黒塗りが減少し始める。この例では、この時点では、チャンスボタン136のボタン部136aは縁部136bよりも突出し、遊技者が操作可能な状態である。
図181(a)に続いて、図181(b)では、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図181(a)に比べて横幅の黒塗りが減少している。その後、まだ、遊技者がボタン操作を行わない場合、図181(c)に進む。
図181(c)では、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませ、遊技者が操作不可能な状態を発生させる。
図181(c)に続いて、図181(d)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませて遊技者が操作不可能な状態のまま、ボタン操作の受付期間が終了し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cでは装飾図柄を変動表示する。このとき、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。
本実施例では、ボタンの操作受付が開始されてからボタン部136aが駆動するまでの間はチャンスボタンの操作を受け付け、装飾図柄表示装置208にボタン演出(例えば、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「チャンスだ!!」と表示する演出)が表示される。また、ボタン部136aの駆動中は、チャンスボタンの操作を受付けない。なお、ボタンの操作受付が開始されてからボタン部136aが駆動するまでの期間は、チャンスボタンの操作を受付けないようにしてもよい。また、ボタン部136の駆動中もチャンスボタンの操作を受付けるようにしてもよい。
図182(a)〜(f)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、ボタン操作を受付ける期間のうち途中から途中までの間において、遊技者がチャンスボタン136を操作できない状態にする演出を行う例である。図182(g)は、ボタン操作を受付ける期間のうちの、最初から、チャンスボタン136を操作できない状態が開始されるまでの間に、ボタン操作を受付けた場合の演出の例を示す図である。図182(g)´は、ボタン操作を受付ける期間のうちの、チャンスボタン136を操作できない状態が終了した後から、最後までの間に、ボタン操作を受付けた場合の演出の例を示す図である。
図182(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示する。このとき、チャンスボタン136のボタン部136aは縁部136bよりも突出した状態にある。
図182(a)に続く図182(b)では、装飾図柄表示装置208において会話演出及びボタン演出を行う。例えば、演出表示領域208dに、キャラクタ(吉宗)208eを表示してその発言を表示する(会話演出)とともに、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン136を模した操作手段画像208gおよびチャンスボタン136の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208hを表示している(ボタン演出)。操作手段画像208gは、例えば、チャンスボタン136のボタン部136aを模した画像である画像208gaおよび、チャンスボタン136の周囲領域のうちの縁部136bを模した画像である画像208gbを含むものである。
操作可能期間画像208hは、初めに横幅全てを黒塗りした画像を表示し、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少するにつれて横幅の黒塗りを減少させていく。
図182(b)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208hの横幅の黒塗りが減少し始める。この例では、この時点では、チャンスボタン136のボタン部136aは縁部136bよりも突出し、遊技者が操作可能な状態である。
図182(b)に続いて、図182(c)では、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図182(b)に比べて横幅の黒塗りが減少している。その後、まだ、遊技者がボタン操作を行わない場合、図182(d)に進む。
図182(d)では、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませ、遊技者が操作不可能な状態を発生させる。
図182(d)に続いて、図182(e)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませて遊技者が操作不可能な状態が継続したまま、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図182(d)に比べて横幅の黒塗りが減少している。
図182(e)に続いて、図182(f)では、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させ、遊技者が操作可能な状態を発生させる。
ボタン操作を受付ける期間のうちの、最初から、チャンスボタン136を操作できない状態が開始されるまでの間(図182(d)よりも前の期間)に、ボタン操作を受付けた場合、図182(g)に示すように、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「チャンスだ!!」と表示する。その後は、図172(k)以降と同様の演出を行う。
また、ボタン操作を受付ける期間のうちの、チャンスボタン136を操作できない状態が終了した後から、最後までの間(図182(e)よりも後の期間)に、ボタン操作を受付けた場合、図182(g)´に示すように、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「激アツだ!」と表示する。その後は、図172(k)以降と同様の演出を行う。
図182(d)よりも前の期間にボタン操作を受付けた場合の演出は、図182(e)よりも後の期間にボタン操作を受付けた場合の演出よりも信頼度(例えば大当りが当選する信頼度)が低い演出である。信頼度は逆であってもよく、信頼度は同じであってもよい。
なお、この例では、図182(d)よりも前の期間にボタン操作を受付けた場合と、図182(e)よりも後の期間にボタン操作を受付けた場合とで、異なる演出を行うようにしたが、演出を異ならせずに同じ演出を行ってもよい。また、ボタン部136aの駆動中は、チャンスボタン136の操作を受付けないが、ボタン部136aの駆動中もチャンスボタン136の操作を受付けるようにしてもよい。
図183(a)〜(h)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、遊技者がチャンスボタン136を連打している途中でチャンスボタン136を凹んだままにして操作できない状態にするという演出を行う例である。
図183(a)は先に示した図173(t)に相当する状態である。この図183(a)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。また、このとき、ぱちんこ機100では、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させ、遊技者が操作可能な状態を発生させる。
図183(a)に続く図183(b)、図183(b)に続く図183(c)では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込む様子を表示し、遊技者は、ボタン部136aを連続して押下する連打を行う。
図183(c)に続く図183(d)では、遊技者によるボタン部136aの押下回数(ボタン操作回数)が所定回数(N回、例えば10回)に達したこと、あるいは押下開始(ボタン操作開始)から所定時間(N秒、例えば3秒)経過したことを契機に、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままにして遊技者が操作不可能な状態を発生させる。遊技者は、ボタン部136aを連打している途中で凹んだままになってしまうので、その演出に、より深く興味を持つ場合がある。
図183(d)に続く図183(e)、図183(e)に続く図183(f)、図183(f)に続く図183(g)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままにし、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪側に徐々に寄って行く。
図183(g)に続く図183(h)では、ボタン操作の受付期間が終了し、その後に、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。
なお、遊技者が1回以上ボタン操作した場合(ボタン操作を受付けた場合)に、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませるようにしてもよい。
なお、遊技者によるボタン操作回数がN回に達した場合にボタン部136aを縁部136bよりも凹ませるようにし、遊技者によるボタン操作回数がN回に達しなかった場合には、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませないようにしてもよい。
なお、遊技者がボタン操作をしなかった場合には、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませないようにしてもよい。
なお、遊技者がボタン操作をしなかった場合であっても、ボタン操作の受付期間の開始から所定時間(N秒、例えば3秒)経過した時点でボタン部136aを縁部136bよりも凹ませるようにしてもよい。
なお、本実施例では、複数の契機(本実施例では押下回数、時間の経過の2つ)のうちのいずれか一つの契機で凹ませる制御を実行しているが、1つの契機のみが設定されているようにしてもよく、複数の契機のうちの2以上を満たしている場合に凹ませる制御を実行するようにしてもよい。
図184(e)´〜(f)´は、図183(d)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、遊技者がチャンスボタン136を連打している途中でチャンスボタン136が凹み、凹んだままでボタン操作の受付期間が終了するという演出を行う例である。
図183(d)に続いて、図184(e)´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込むが押し出すに至らず、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んだままであり、図184(e)´に続く図184(f)´では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたまま、ボタン操作の受付期間が終了する。
図184(f)´´〜(g)´´は、図184(e)´に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、遊技者がチャンスボタン136を連打している途中でチャンスボタン136が凹み、その後にチャンスボタン136が戻って、再度、連打可能になるという演出を行う例である。
図184(e)´に続いて、図184(f)´´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込み、また、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。図184(f)´´に続く図184(g)´´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込み、また、ボタン部136aを凹ませる前の状態に戻り、再度、連打可能な状態になって演出を継続する。
図185(a)〜(i)は、図176(z)´´に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、チャンスボタン136の近傍に例えば近接センサ(不図示)を設け、遊技者がチャンスボタン136に手をかざすように近づけたことを検出可能な構成を採用し、その検出結果を用いた演出を行う例である。
図185(a)は、図176(A)´´に相当する状態であり、この状態では、ボタン部136aは縁部136bよりも突出している。
図185(a)に続いて、図185(b)では、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませる。
図185(b)に続いて、図185(c)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままで、演出表示領域208dにおいて、「ボタンに手をかざして凹んだボタンを出せ!」という遊技者の操作を促す表示を行う。図185(c)に続く図185(d)、図185(d)に続く図185(e)、図185(e)に続く図185(f)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままで、演出表示領域208dにおいて、「ボタンに手をかざして凹んだボタンを出せ!」という表示を消去し、代わりに「3」、「2」、「1」と表示し、カウントダウンを行う。
図185(f)に続いて、図185(g)では、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出し、これを契機にチャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。なお、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出しなくても所定期間の経過を契機にボタン部136aを縁部136bよりも突出させてもよい。この場合には、近接センサを設けなくてもよい。
図185(g)に続いて、図185(h)では、演出表示領域208dにおいて、「反撃開始」と表示を行い、図185(i)に進む。図185(i)は図176(C)´´に相当し、以降、図176(C)´´以降と同様に進む。
図186(f)´〜(l)´は、図185(e)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、チャンスボタン136の近傍に例えば近接センサ(不図示)を設け、遊技者がチャンスボタン136に手をかざすように近づけたことを検出可能な構成を採用し、その検出結果を用いた演出を行う例である。この例は、反撃できずに失敗する場合の例であり、遊技者が手をかざさなかったために近接センサで検出できなかった場合にこの演出をしてもよいし、遊技者が手をかざしたのを近接センサで検出できた場合であってもこの演出をしてもよいし、近接センサを設けずにこの演出を行ってもよい。
図186(f)´は、図185(f)に相当する状態であり、この状態では、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んでいる。
図186(f)´に続いて、図186(g)´では、演出表示領域208dでのカウントダウンが終了し、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んだままである。
図186(g)´に続いて、図186(h)´では、演出表示領域208dにおいて、「残念・・・」と、吉宗が負けたこと、あるいは大当りに当選しなかったことを示唆する表示をする。このときボタン部136aは縁部136bよりも凹んだままである。なお、この時点でボタン部136aを戻し、縁部136bよりも突出させてもよい。
図186(h)´に続いて、図186(i)´では、装飾図柄表示装置208の隅部733において装飾図柄の揺れ変動表示を行う。このときボタン部136aは縁部136bよりも凹んだままである。なお、この時点でボタン部136aを戻し、縁部136bよりも突出させてもよい。
図186(i)´に続く図186(j)´は、図175(E)´に相当する。この時点でボタン部136aを戻し、縁部136bよりも突出させる。以降、図186(j)´に続く図186(k)´は、図175(F)´に相当し、図186(k)´に続く図186(l)´は、図175(G)´に相当する。このときボタン部136aは縁部136bよりも突出したままである。なお、ボタン部136aを戻すタイミングは図柄停止(図186(l)´)の後(または直後)であってもよく、図柄停止と同時であってもよい。
図187(c)〜(g)は、図185(b)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、演出表示領域208dにおいてチャンスボタン136の状態に応じた表示を行う演出の例である。
図187(c)は、図185(b)に続く状態である。図187(c)では、演出表示領域208dにおいて、図185(c)での表示に加えて、ボタン部136aを模した画像である画像208naおよび縁部136bを模した画像である画像208nbを表示する。図187(c)では、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んでおり、このチャンスボタン136の状態に応じて、演出表示領域208dでは画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態で表示している。
図187(c)に続く図187(d)、図187(d)に続く図187(e)、図187(e)に続く図187(f)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままで、演出表示領域208dにおいて、「ボタンに手をかざして凹んだボタンを出せ!」という表示を消去し、代わりに「3」、「2」、「1」と表示し、カウントダウンを行う。演出表示領域208dでは、画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態で表示している。
なお、演出表示領域208dにおいて、画像208naと画像208nbの表示中に操作可能期間画像208hが表示されていてもよい。ここで、操作可能期間画像208は、表示態様が変化しないようにしてもよく、例えば全て黒塗りの状態(メータが減少していない状態。つまり受付期間の開始前または開始時点と同じ表示)や全て白塗りの状態(メータが減少しきった状態。つまり、受付期間が終了した場合と同じ表示)であってもよい。
なお、カウントダウン表示に並行して、操作可能期間画像208と同じ画像を表示し、カウントダウン演出に合わせて表示態様を変化させるようにしてもよい。また、操作可能期間画像208と異なる画像によりカウントダウン演出に合わせて表示態様を変化させるようにしてもよい。
なお、カウントダウンは、操作可能期間208と同じ画像または異なる画像により行われていてもよい。
図187(f)に続いて、図187(g)では、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出し、これを契機にチャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。これに応じて、演出表示領域208dでは、画像208naが画像208nbよりも突出した状態に変更して表示している。
図187(d)´〜(f)´は、図187(c)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、カウントダウンにつれて徐々にボタン部136aを突出させ、これに応じて画像208naも突出するように、ボタン部136aの状態を模した画像を表示する演出を行う例である。
図187(d)´は、図187(c)に続く状態である。図187(d)´では、ボタン部136aは縁部136bよりも深く凹んでおり、このチャンスボタン136の状態に応じて、演出表示領域208dでは画像208naが画像208nbよりも深く凹んだ状態で表示している。
図187(e)´は、図187(d)´に続く状態である。図187(e)´では、ボタン部136aは図187(d)´よりも段階的に上がっており、このチャンスボタン136の状態に応じて、演出表示領域208dでは画像208naが図187(d)´よりも上がった状態で表示している。
図187(f)´は、図187(e)´に続く状態である。図187(f)´では、ボタン部136aは図187(e)´よりも段階的に上がっており、このチャンスボタン136の状態に応じて、演出表示領域208dでは画像208naが図187(e)´よりも上がった状態で表示している。図187(f)´の次には図187(g)へと進む。
図187(g)´は、図187(f)に続いて、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、カウントダウン終了後もチャンスボタン136が凹んだままの状態になる演出を行う例である。
図187(g)´は、図187(f)に続く状態である。
図187(f)に続いて、図187(g)´では、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出せず、ボタン部136aを縁部136bよりも凹んだままにしている。これに応じて、演出表示領域208dでは、画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態で表示している。なお、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出した場合でも、ボタン部136aを縁部136bよりも凹んだままにし、演出表示領域208dでは、画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態で表示してもよい。
なお、図187(f)´の後に図187(g)´の状態となってもよい。この場合、ボタン部136aは、図187(f)´の上がった状態から、図187(c)と同じ凹んだ状態に戻る動作を行う。
なお、画像208na、画像208nbは、ボタン部136a、縁部136bと異なる状態で表示してもよい。例えば、ボタン部136aが図187(d)´〜(f)´のように段階的に上がっているのに対し、画像208naは図187(d)の凹んだ状態の画像を継続して表示するようにしてもよく、逆であってもよい。
なお、ボタン部136aの位置について、図187(d)´が第一の位置(凹んでいる状態)、図187(e)´が第二の位置、図187(f)´が第三の位置、図187(g)が第四の位置(デフォルトの位置)とした場合に、第一の位置から第四の位置への移動は、本実施例のように段階的に行われるように制御していてもよい。この場合、第二の位置および/または第三の位置でボタン部136aを停止させるようにしてもよい。また、第一の位置から第四の位置へ連続的に移動させるように制御していてもよい。この場合、第二の位置および第三の位置は第一の位置と第四の位置の間の任意の位置であり、ボタン部136aが第一の位置から第四の位置へ移動する際に通過する位置である。
<操作手段および第一の部品の動作>
次に、本発明に係る操作手段および第一の部品の動作について説明する。なお、操作手段および第一の部品の各動作は、同じ動作であっても、遊技者が操作することによって従動的にする動作および、不図示の駆動手段によって操作手段および第一の部品自身がする動作の両方を実施し得る。
図188は、本発明に係る操作手段および第一の部品の動作の例を示す正面図であって、(a)〜(b)は操作手段を押下した場合の各部品の移動の順序を示す例である。
操作ユニット1700は、例えば、図157に示したチャンスボタン136と同様の役割を果たす操作手段を備えるユニットであり、この第一の実施例では、操作手段1701と、操作手段1701の周囲の部品である第一の部品1702と、を備える。第一の部品1702の頂部は第一の部位1702aであり、操作手段1701の頂部は第二の部位1701aである。
図188(a)に示すように、操作手段1701が操作(例えば押下)されないとき、第二の部位1701aは、第一の部位1702aよりも高い位置にある。
また、図188(a)に示すように、第一の場合に操作手段1701が操作された場合、第二の部位1701aは、第一の部位1702aよりも高い位置にあるようになっている。
なお、第一の場合に操作手段1701が操作された場合に、第二の部位1701aは、第一の部位1702aと同じ位置(同じ高さ)にあるようにしてもよく、第一の部位1702aよりも低い位置にあるようにしてもよい。
図189は、本発明に係る操作手段および第一の部品の動作の例を示す正面図であって、(a)〜(c)は操作手段および第一の部品の移動の順序を示す例である。
図189(a)に示す状態から、操作手段1701は移動せず、第一の部品1702が連続的に上に移動して、図189(b)に示す状態に移行する場合がある。図189(a)では、第二の部位1701aは、第一の部位1702aよりも高い位置にある。図189(b)では、第二の部位1701aは、第一の部位1702aよりも低い位置にある。
段階的に移動するパターンもあり、一段階目として、図189(a)に示す状態から、操作手段1701は移動せず、第一の部品1702が連続的に上に移動して、図189(c)に示す状態に移行する。図189(c)では、第二の部位1701aは、第一の部位1702a同じ高さである。二段階目として、図189(c)に示す状態から、操作手段1701は移動せず、第一の部品1702が連続的に上に移動して、図189(b)に示す状態に移行する。
なお、一段階目が、第一の部位1702aが第二の部位1701aよりも高くてもよく、第二の部位1701aが第一の部位1702a(図189(b)の位置よりも低い位置にある)よりも低くてもよい。
また、段階的な移動は、2段階に限らず、三段階以上であってもよい。
図190は、本発明に係る操作手段および第一の部品の動作の例を示す正面図であって、(a1)〜(a6)、(b1)〜(b13)、(c1)〜(a6)は各部品の移動の順序を示す例である。ここでは、第一の部品1702が移動後に元の位置に戻る例を示している。
まず図190(a1)〜(a6)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図190(a1)、図190(a2)に示す状態になる。その後、遊技者が操作手段1701から手を離さない状態(図190(a3))では、操作手段1701は、手を添えた位置そのままにある。
その後、遊技者が操作手段1701から手を離す(図190(a4))と、図190(a5)に示すように、第一の部品1702と同じ高さまで操作手段1701が上昇し、その後、第一の部品1702が下降して、図190(a6)に示すように、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
次に図190(b1)〜(b5)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図190(b1)、図190(b2)に示す状態になる。その後、遊技者が操作手段1701から手を離さない状態であっても、図190(b3)に示すように、第一の部品1702と同じ高さまで操作手段1701が上昇する。
その後、遊技者が操作手段1701から手を離す(図190(b4))と、操作手段1701がさらに少し上昇し、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。その後、第一の部品1702が下降して、図190(b5)に示すように、さらに、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
次に図190(b1)、(b2)、(b6)〜(b9)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図190(b1)、図190(b2)に示す状態になる。その後、遊技者が操作手段1701から手を離さない状態であっても、図190(b6)に示すように、第一の部品1702と同じ高さまではいかない程度に少し操作手段1701が上昇する。
その後、遊技者が操作手段1701から手を離す(図190(b7))と、操作手段1701がさらに少し上昇し、操作手段1701の操作面は第一の部品1702と同じ高さになる。その後、第一の部品1702が下降して、順に図190(b8)、図190(b9)に示すように、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
次に図190(b1)、(b2)、(b10)〜(b13)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図190(b1)、図190(b2)に示す状態になる。その後、遊技者が操作手段1701から手を離さない状態であっても、図190(b6)に示すように、第一の部品1702と同じ高さまではいかない程度に少し操作手段1701が上昇する。
その後、遊技者が操作手段1701から手を離す(図190(b11))と、操作手段1701と第一の部品1702とが同じ量だけ上昇し、その後、第一の部品1702が下降して、操作手段1701の操作面は第一の部品1702と同じ高さになる(図190(b12))。第一の部品1702は、さらに下降して、図190(b13)に示すように、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
次に図190(c1)〜(c6)の例について説明する。
図190(c1)〜(c4)では、操作手段1701の操作面が第一の部品1702よりも下がっている。その後、図190(c5)では、第一の部品1702が下降して、操作手段1701の操作面は第一の部品1702と同じ高さになる。続いて、第一の部品1702は、さらに下降して、図190(c6)に示すように、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
図191は、本発明に係る操作手段の動作の例を示す正面図であって、(a1)〜(a6)、(b1)〜(b3)は操作手段の移動の順序を示す例である。
まず図191(a1)〜(a3)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、順に図191(a1)、図191(a2)、図191(a3)に示す状態になる。操作手段1701は、図191(a1)、図191(a2)、図191(a3)の各段階で一旦停止してもよいし、スムーズに下降するものでもよい。
次に図191(a1)、(a2)、(a4)、(a3)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、順に図191(a1)、図191(a2)、図191(a4)、図191(a3)に示す状態になる。操作手段1701は、図191(a1)、図191(a2)、図191(a4)、図191(a3)の各段階で一旦停止してもよいし、スムーズに下降するものでもよい。
次に図191(a1)、(a2)、(a5)、(a6)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、順に図191(a1)、図191(a2)に示す状態になる。その後、図191(a5)に示すように遊技者が操作手段1701から手を離すと、図191(a6)に示すように操作手段1701がさらに下降する。
次に図191(b1)、(b2)の例について説明する。
遊技者が操作しない状態において、操作手段1701は下がり、順に、図191(b1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)、図191(b2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。
次に図191(b1)、(b3)、(b2)の例について説明する。
遊技者が操作しない状態において、操作手段1701は下がり、順に、図191(b1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)、図191(b3)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)、図191(b2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。
図192は、本発明に係る操作手段の動作の例を示す正面図であって、(a1)〜(a6)、(b1)〜(b3)は操作手段の移動の順序を示す例である。
まず図192(a1)、(a2)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図192(a1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、遊技者が手を触れていたとしても駆動手段によって上昇し、図192(a2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図192(a1)、(a3)、(a2)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図192(a1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、遊技者が手を触れていたとしても駆動手段によって上昇し、図192(a3)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、遊技者が手を触れていたとしても駆動手段によって上昇し、図192(a2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図192(a1)、(a4)、(a5)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図192(a1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。その後、遊技者が手を離しても操作手段1701はそのままの状態で移動せず、図192(a4)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、駆動手段によって上昇し、図192(a5)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図192(a1)、(a4)、(a6)、(a5)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図192(a1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。その後、遊技者が手を離しても操作手段1701はそのままの状態で移動せず、図192(a4)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、駆動手段によって上昇し、図192(a6)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、駆動手段によって上昇し、図192(a5)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図192(b1)、(b2)の例について説明する。
遊技者が操作しない状態において、操作手段1701は上がり、順に、図192(b1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)、図190(b2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図192(b1)、(b3)、(b2)の例について説明する。
遊技者が操作しない状態において、操作手段1701は上がり、順に、図192(b1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)、図192(b3)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)、図192(b2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
なお、操作手段および第一の部品の動作に関連し、以下のように制御するようにしてもよい。
(1)操作手段(例えば、ボタン部136a)が自動的に凹んだ場合(操作手段の操作面が駆動手段によって第一の部品よりも下に下降した場合)において
・普通の状態(操作手段の操作面が第一の部品よりも高い)から凹み状態(操作手段の操作面が第一の部品よりも高い)へ移行する場合に、操作手段内のランプ(例えば、チャンスボタンランプ138)を発光させるように制御してもよい。この場合、発光色は通常状態と同じ色であってもよく、異なる色であってもよい。また、輝度は通常状態と同じ輝度であってもよく、異なる輝度であってもよい。
・普通の状態から凹み状態へ移行する場合に、操作手段内のランプを発光させない(消灯状態)ように制御してもよい。
(2)電源投入動作(初期動作)
・電源が投入された場合に、操作手段(例えば、ボタン部136a)は電源投入動作を行うようにしてもよい。また、操作手段は電源投入動作を行わないようにしてもよい。
・例えばボタン部136aの電源投入動作は、ボタン部136aの位置を初期位置へ復帰させるための原点復帰動作を含んでいてもよく、ボタン部136aの位置がセンサ検知されることを確認するセンサ検知確認動作を含んでいてもよく、ボタン部136aが移動可能な最大位置まで移動する動作(フルストローク動作)を含んでいてもよい。また、電源投入動作は、上記3つの動作のことを示していてもよく、いずれか一つまたは二つの動作のことを示していてもよく、上記3つのうちのいずれか一以上の動作と他の一または複数の動作のことを示していてもよい。また、電源投入動作は、上記3つの動作以外の一または複数の動作のことを示していてもよい。
・電源投入動作中において、ボタン部136aが動作したことをセンサが検知しなかった場合は、再度凹む動作を実行するようにしてもよい(以下、「リトライ動作」という)。なお、リトライ動作は一または複数回行われるようにしてもよいが、電源投入動作中にボタン部136aのセンサ非検出があった場合にリトライ動作を行わないようにしてもよい。また、電源投入動作中に、規定回数(一または複数回)のリトライ動作を行ってもボタン部136aの動作をセンサが非検出であった場合は、電源をOFFにし、再度電源投入しない限りボタン136aを動作させないようにしてもよい。また、電源投入動作中にボタン部136aのセンサ非検出があった場合は、電源をOFFにし、再度電源投入をしない限りボタン136aを動作させないようにしてもよい(この場合、リトライ動作の制御を行わないようにしてもよく、リトライ動作を実行させる制御が非搭載であってもよい)。また、電源投入動作によるボタン部136aのセンサ非検出があった場合も、次の動作タイミングに動作させる制御を実行するようにしてもよい。
・ボタン部136aが動作しない状態(例えば、電源投入動作中にボタン部136aのセンサ非検出があった場合や、リトライ動作を規定回数行ってもセンサが非検出となった場合、ボタン部136aを駆動させる手段が故障している場合など)である場合において、ボタン部136aが凹む演出が実行される場合は、演出表示領域208dにおいて、ボタン部136aが動作した時と同じ表示(例えば、「画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態の表示」)を行うようにしてもよい。また、ボタン部136aが動作しない状態である場合において、ボタン部136aが凹む演出が実行される場合は、演出表示領域208dにおいて、ボタン部136aが動作した時と異なる表示(「ボタンが故障中であることを報知する表示」や「ボタン表示と異なる演出」、「画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態の表示」をボタン部136aが動作する時よりも大きくまたは小さく、もしくは薄くまたは濃く表示する)を行うようにしてもよい。また、ボタン部136aが動作しない状態である場合は、ボタン部136aが凹む演出を実行しないようにしてもよい。
(3)複数段階を経て操作手段(例えば、ボタン部136a)が凹む場合(操作手段の操作面が駆動手段によって第一の部品よりも下に下降する場合)
・ボタン部136aが複数段階を経て凹む場合(例えば、第一の位置(例えば、ボタン部136aの初期位置)から第二の位置を経て、第三の位置(例えば、ボタン部136aが凹みきった位置)へ凹む場合)、第一の位置から第二の位置までの距離と第二の位置から第三の位置までの距離とは等間隔であってもよい。また、第一の位置から第二の位置までの距離が、第二の位置から第三の位置までの距離よりも長くてもよく、逆に短くてもよい。なお、第一の位置から第三の位置へと動作するまでの間に二以上の段階があってもよい。その場合についても各位置の距離は等間隔であってもよく、非等間隔であってもよい。
・ボタン部136aが複数段階を経て凹む場合、複数段階の全部が押し下げ検出状態であってもよく、複数段階のうちの一部が押し下げ検出状態で、残りは押し下げ非検出状態であってもよい。また、ボタン部136aが凹む状態となる場合は、センサ検出したことを示すコマンドを破棄するようにしてもよい。
(4)操作手段(例えば、ボタン部136a)が凹んだ状態となることで検出されたコマンドは、制御手段が破棄するようにしているが、制御手段がコマンドを入力してしまった場合は、ボタン部136aが押下された場合と同じ処理(例えば、ボタン操作後の演出を実行するなど)を行うようにしてもよい。また、ボタン部136aを凹ませる制御が行われている場合は、チャンスボタン136のセンサ検出によるコマンドを受付けず破棄するようにしてもよい。
(5)複数のチャンスボタン136
・チャンスボタン136は一つのみ設けられていてもよいが、複数のチャンスボタンが設けられていてもよい。
・複数のチャンスボタンのうちの第一のチャンスボタンは縁部136bよりも凹む動作を行うボタンであり、第二のチャンスボタンは、縁部136bよりも凹む動作を行わないボタンであってもよい。第一のチャンスボタンと第二のチャンスボタンは、どちらを押しても同じ動作(例えば、チャンスボタン押下演出)を行うようにしてもよい。例えば、チャンスボタン押下演出である演出A(例えば、ボタン操作後の演出表示やLEDの発光)が実行される場合において、第一のチャンスボタンが凹み状態となった場合に、第二のチャンスボタンが押下されると、演出Aが実行されるようにしてもよいが、演出Aが実行されないようにしてもよく、演出A以外の演出が実行されるようにしてもよい。第一のチャンスボタンおよび第二のチャンスボタンのうちの一方のみに対応する演出を実行するようにしてもよい。
・第二のチャンスボタンの操作を受付ける期間(以下、第二のチャンスボタンの操作受付期間)である場合において、表示手段に第一のチャンスボタンを模した画像(以下、第一のチャンスボタン画像)を第二のチャンスボタンの操作受付期間の開始前に一度表示した後に、第二のチャンスボタンを模した画像(以下、第二のチャンスボタン画像)を表示させるようにしてもよい。その際、第一のチャンスボタン画像が消去された後に第二のチャンスボタン画像が表示されるようにしてもよく、第一のチャンスボタン画像の消去(フェードアウト)と第二のチャンスボタン画像の表示(フェードイン)が一部重複するようにしてもよい。また、第一のチャンスボタン画像が表示された後に第一のチャンスボタンは凹んだ状態になってもよいが、第一のチャンスボタン画像が表示される前に凹んでいてもよく、第一のチャンスボタンの表示と同時に凹むようにしてもよい。その場合、第一のチャンスボタンを押そうとしても実際は凹んでいて押せないため、第一のチャンスボタンを操作用とした遊技者を驚かせることができる場合がある。
・第一のチャンスボタンおよび/または第二のチャンスボタンが通常の位置(初期位置)よりも突出した位置に飛び出し、さらに第一のチャンスボタンは、縁部136bよりも凹む動作を行うようにしてもよい。凹み状態および/または突出状態への移行中は、チャンスボタンの操作を受付けないようにしてもよいが、チャンスボタンの操作を受付けるようにしてもよい。また、第二のチャンスボタンも凹む動作を行うようにしてもよい。また、このとき、第一のチャンスボタンおよび/または第二のチャンスボタンの各動作に対し、本項「(5)複数のチャンスボタン136」の2番目の箇条書きで示した「チャンスボタン押下演出」の実行を適用可能である。
(6)扉開放中の操作手段(例えば、ボタン部136a)のリトライ動作・電源投入動作
・操作手段による電源投入動作が開始される前に扉が開放状態である場合は、電源投入動作を実行しないようにしてもよい。その場合、扉が閉鎖状態となった後に操作手段の電源投入動作を実行するようにしてもよいが、操作手段の電源投入動作を実行しないようにしてもよい。また、扉閉鎖時に遊技者が触れられない部品(例えば、遊技盤)に設けられた他の演出手段は扉開放中も電源投入動作を実行するようにしてもよいが、扉開放中は電源投入動作をしないようにしてもよい。また、扉閉鎖時に遊技者が触れられる部品(例えば、扉体)に設けられた他の演出手段は、扉開放中は電源投入動作をしないようにしてもよいが、扉開放中に電源投入動作をするようにしてもよい。
・なお、リトライ動作についても同様であってもよい。
(7)ボタン演出のまとめ
演出抽選によってチャンスボタンの初期位置から凹む演出を行う場合において、下記のとおりであってもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前にチャンスボタンの操作受付期間が開始されている場合において、凹む前に操作があった場合は、操作に応じた表示(例えば、図172(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図180(f)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「激アツだ!」)、図173(u)〜(y)の連打演出、図176(u)´´〜(y)´´の連打演出、図176(F)´´〜図177(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図178(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図183(a)〜(c)の連打演出)を表示するようにしてもよいが、表示しないようにしてもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態においてチャンスボタンの操作受付期間が無効となっている場合において、凹む前に操作があった場合は、操作に応じた表示(例えば、図172(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図180(f)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「激アツだ!」)、図173(u)〜(y)の連打演出、図176(u)´´〜(y)´´の連打演出、図176(F)´´〜図177(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図178(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図183(a)〜(c)の連打演出)は表示されない。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前に操作があった場合は、チャンスボタンを凹ませるようにしてもよい。ここで、チャンスボタンが凹んだ状態でかつ操作受付期間中である場合、チャンスボタンの有効期間が継続しているようにしてもよいが、操作受付期間を中断し、チャンスボタンの操作を無効にし、チャンスボタンが初期位置に戻った場合に操作受付期間を再開するようにしてもよい。また、チャンスボタンの凹む演出を実行する場合は、チャンスボタンの操作を無効とするようにしてもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前に操作があった場合は、チャンスボタンを凹ませないようにしてもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前に操作があった場合は、チャンスボタンが凹んだ状態(遊技者が操作した状態)から戻らないようにし、その続きから凹ませるようにしてもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前に操作があった場合は、チャンスボタンが凹んだ状態(遊技者が操作した状態)から戻した後に、凹ませるようにしてもよい。
演出抽選によって、チャンスボタンの初期位置から凹む演出が実行されない場合において、
・操作受付期間前に操作された場合は、操作に応じた表示(例えば、図172(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図180(f)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「激アツだ!」)、図173(u)〜(y)の連打演出、図176(u)´´〜(y)´´の連打演出、図176(F)´´〜図177(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図178(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図183(a)〜(c)の連打演出)は表示されない。
・操作受付期間中に操作された場合は、操作に応じた表示(例えば、図172(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図180(f)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「激アツだ!」)、図173(u)〜(y)の連打演出、図176(u)´´〜(y)´´の連打演出、図176(F)´´〜図177(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図178(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図183(a)〜(c)の連打演出)が表示される。
・操作受付期間中に操作がなかった場合は、操作受付期間の終了後に操作に応じた表示(例えば、図172(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図180(f)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「激アツだ!」)、図173(u)〜(y)の連打演出、図176(u)´´〜(y)´´の連打演出、図176(F)´´〜図177(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図178(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図183(a)〜(c)の連打演出)が表示されないが、操作受付期間の終了後に操作に応じた表示と同じ表示(例えば、図172(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図180(f)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図182(g)の208k(「激アツだ!」)、図173(u)〜(y)の連打演出、図176(u)´´〜(y)´´の連打演出、図176(F)´´〜図177(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図178(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図183(a)〜(c)の連打演出)が表示されるようにしてもよく、操作に応じた表示と異なる表示が表示されるようにしてもよい。
・ここで、操作受付期間は、操作有効期間のことであってもよく、操作可能期間のことであってもよい。
(8)操作手段画像と操作受付期間
・操作手段画像(操作手段画像208i)は、操作手段が凹んだ状態となった場合に、初期状態を模した画像から凹んだ状態を模した画像に変化してもよい。なお、2つの画像の変化はアニメーションで行われてもよく、2つの画像の切り替えにより行われてもよい。
・操作手段画像(操作手段画像208i)は、操作手段が凹んだ状態となった場合に、初期状態を模した画像をそのまま表示するようにしてもよい。
・操作手段画像は、操作受付期間の表示(操作可能期間画像208j)を兼ねていてもよく、例えば操作手段画像の一部の表示態様(例えば、色を変化させる、徐々に消去するなど)を変更することにより、操作手段の受付期間を表示するようにしてもよい。
・操作を促す表示(例えば、図173(s)の「ボタンを連打しろ」の表示)が操作受付期間の表示(操作可能期間画像208j)を兼ねていてもよく、く、例えば文字列の表示態様(例えば、色を変化させる、徐々に消去するなど)を変更することにより、操作手段の受付期間を表示するようにしてもよい。
<チャンスボタンユニットおよびチャンスボタン取付ユニットの構造>
図193は、本発明に係るチャンスボタン136の分解斜視図である。
本実施例では、上述のチャンスボタン136は、図193のチャンスボタンユニット700である。
図193の取付ユニット701は、上述の前面枠扉106に取付けられるものであり、その取付ユニット701にチャンスボタンユニット700が取付可能である。
後述のハーネス716は、前面枠扉106に設けた基板のコネクタに接続するためのものである。
なお、チャンスボタン136はチャンスボタンユニット700と、チャンスボタン取付ユニット701と、後述のハーネス716と、を有して成る。
チャンスボタンユニット700は、枠部材702と、ボタンカバー703と、ボタン部材704と、レンズ部材705と、LED基板706と、ベース部材707と、被駆動部材708と、台座部材709と、胴部材710と、を有して成る。
チャンスボタン取付ユニット701は、カバー部材711と、LED基板712と、胴部材713と、固定部材714と、底部材715と、を有して成る。
図194は、図193に示したチャンスボタンユニット700の斜視図である。図193および図194を参照しながらチャンスボタンユニット700の構造を説明する。
チャンスボタンユニット700は、枠部材702の下部と胴部材710の上部とをネジ止めして形成され、その内部に、ボタンカバー703と、ボタン部材704と、レンズ部材705と、LED基板706と、ベース部材707と、被駆動部材708と、台座部材709と、を収容して成る。
枠部材702は、例えば樹脂製で、その上部に、内径側に突出する縁部702aを有する筒状部材である。
ボタンカバー703は、例えば透明の樹脂製で、カップを逆さにした形状であり、その下部に、外径側に突出する縁部703aを有する。枠部材702の下方からボタンカバー703を収容することで、縁部702aに縁部703aが引っ掛かり、ボタンカバー703が枠部材702よりも上に抜けない構造である。
ボタン部材704は、例えば透明の樹脂製で、ボタンカバー703と同様にカップを逆さにした形状であり、上部にボタンカバー703を被せる。
ボタンカバー703は遊技者が直接触れることが可能であるため、遊技者がボタンカバー703を掴んで強制的に上下動させる虞がある。このようにされたとしても、チャンスボタンユニット700の内部機構に影響を与えないようにするため、本実施例では、ボタンカバー703は他の部材と連動せず(載置してあるのみで他の部材とネジ止めなどの固定はしていない)単独で上下動することが可能に構成されている。このとき、ボタンカバー703とボタン部材704との間に空気が流入、流出する経路を設けないと、ボタンカバー703とボタン部材704とが密着しボタンカバー703が単独で上下動するのが困難になる。本実施例では、ボタン部材704に貫通孔704aを設け、この貫通孔704aから、ボタンカバー703とボタン部材704との間に空気が流入、流出可能にしている。貫通孔704aは、ボタン部材704の上部に90°間隔で四か所に設けているが、これ以上の数の貫通孔を設けてもよいし、これ以下の数の貫通孔を設けてもよいし、貫通孔を設けなくてもよい。また、ボタンカバー703の形状とボタン部材704の形状を異ならせてもよく、形状を異ならせることによりスムーズな動作が可能となる場合がある。
レンズ部材705は、例えば透明の樹脂製で、レンズ705aを有して光路に変化をつける。レンズ部材705はボタン部材704と一体形成してもよい。
LED基板706は、例えば樹脂製基板で、上面(表面、実装面)にLED706aを複数実装している。下面(裏面)にはLED706aを駆動する後述のIC706eや、電源供給、動作指示を行う後述のハーネス706bを接続する後述のコネクタ706baを設けている。
ベース部材707は、例えば透明の樹脂製で、LED基板706を保持する。本実施例では、レンズ部材705とLED基板706とベース部材707とがネジ止め固定されている。ベース部材707は、ハーネス706bの通路を形成する通路枠707aを有する。
被駆動部材708は、例えば樹脂製で、貫通孔708aを有するリング状部材である。被駆動部材708は、貫通孔708aに(内側に)突出する凸部708bを有する。凸部708bは180°間隔で二か所に設けている。被駆動部材708の下面には、中央軸方向に孔を有する円筒状の摺動凹棒708cを有する。摺動凹棒708cは180°間隔で二か所に設けている。また、被駆動部材708の下面には、凸片708dを有する凸片708dは180°間隔で二か所に設けている。また、被駆動部材708は、ベース部材707の通路枠707aが貫通し、上下動可能な貫通孔708eを設けている。
台座部材709は、例えば樹脂製で、回転駆動機構を有する。台座部材709には、例えばステッピングモータであるモータ709dが設けられ、モータ709dの回転は、後述するギア機構を介して伝達されて、台座部材709の上面に設けた軸部709aを任意方向に任意角度だけ鉛直方向を軸にして回転させる。モータ709dの回転により、チャンスボタンユニット700が振動するように動作させることも可能である。
台座部材709の上面には、被駆動部材708の摺動凹棒708cに対向した位置に、摺動凹棒708cの孔に挿入される摺動凸棒709bを有する。摺動凸棒709bは180°間隔で二か所に設けている。被駆動部材708は、摺動凸棒709が摺動凹棒708cの孔に挿入された状態で、台座部材709に対して上下動可能に構成される。摺動凸棒709bには、摺動凹棒708cの孔よりも大きな径で、摺動凹棒708cの外径よりも小さな径の螺旋バネであるバネ部材709cを設けており、バネ部材709cによって、台座部材709に対して被駆動部材708を押し上げる。
台座部材709の上面には、通路枠707aを通って降りてきたハーネス706bの通路を形成する通路枠709eを有する。通路枠707aと通路枠709eとは、衝突しないように隙間を有して配置される。この隙間は、例えば、貫通孔708を貫通した軸部709aにベース部材707が載置されることで確保される。
台座部材709の上面には、センサ709fを設けており、このセンサ709fによって、凸片708dの上下位置が検出される。
胴部材710は、例えば樹脂製で、その下部に、詳しくは後述する溝部710aを有する筒状部材である。胴部材710の下方に、台座部材709がネジ止め固定される。
続いて、チャンスボタン取付ユニット701の構造について説明する。
カバー部材711は、例えば金属製(導電性を有する)の平板状部材であり、複数の貫通孔711aを有するとともに、下方に延伸するクリップ部711bを有する。
LED基板712は、例えば樹脂製基板で、平板リング状の形状である。
LED基板712の上面(表面、実装面)にLED712aを複数実装している。カバー部材711の貫通孔711aは、LED712aの位置に対向して設けられている。
胴部材713は、例えば樹脂製で、筒状部材である。詳しくは後述するように、この胴部材713内に、チャンスボタンユニット700が収容される。
固定部材714は、例えば樹脂製で、筒状部材である。この固定部材714は、チャンスボタン取付ユニット701に、チャンスボタンユニット700を固定する部材である。固定部材714は、周方向外側に向けてレバー部材714aを有し、レバー部材714aを操作して固定部材714が周方向に回動可能にされている。この回動により、チャンスボタンユニット700の固定状態、非固定状態が選択可能である。
固定部材714は、その内壁に、内径側に突出する凸部714bを有する。凸部714bは180°間隔で二か所に設けている。凸部714bは、詳しくは後述するように、胴部材710の溝部710aに嵌り、チャンスボタンユニット700を固定する。
固定部材714は、その外壁に、外径側に突出する凸部714cを有する。凸部714bは一か所に設けている。
底部材715は、例えば樹脂製で、筒状部材に底部715aを設けた形状である。底部715aの中央には上部に突出する円柱形状の凸部715aaを有する。
底部材715の筒状部の上部には、固定部材714が収容されたときに、凸部714cが嵌る切欠部715bを設けている。固定部材714の向きを間違えてチャンスボタン取付ユニット701を組み立てようとすると、凸部714cが切欠部715bに嵌らずにうまく固定部材714が収容されないようにし、組み立ての誤りを防止することができる。
底部材715の筒状部には、固定部材714が底部材715内に収容された際に固定部材714のレバー部材714aが外部から操作可能に露出するための切欠部715cを設けている。また、切欠部715cからは、詳しくは後述するハーネス716をチャンスボタン取付ユニット701内から外部に出すための切欠部715dを設けている。切欠部715dの近傍には、ハーネス716あるいは他のハーネスを固定する結束部718a、718bを設けている。
<チャンスボタンユニットの動作>
図195は、チャンスボタンユニット700の各状態を側方から見た側面図であり、(a)は、ボタン操作(遊技者による操作)およびボタン駆動(モータによる駆動)をしていない状態(デフォルト状態)を示す図であり、(b)は、遊技者がボタンを押下した状態を示す図であり、(c)は、ボタン駆動により最下位置にボタンを下げた状態を示す図である。
図196は、チャンスボタンユニット700の各状態を側方から見た側面図であり、(a)は、デフォルト状態から軸部709aを少し回転させた状態を示す図であり、(b)は、(a)からさらに回転した状態を示す図であり、(c)は、(b)からさらに回転した状態を示す図であり、(d)はボタン駆動により最下位置にボタンを下げた状態を示す図である。
なお、図195および図196においては、枠部材702、ボタンカバー703および胴部材710を外した状態を示している。また、バネ部材709cは図示を省略している。
台座部材709の軸部709aは、それぞれ径の異なる上部軸部709aaと下部軸部709abとから成る。上部軸部709aaは、上部軸部中心軸aabと、上部軸部中心軸aabに対して螺旋状の段差を有して大径となっている螺旋段差部709aaaと、を有する。下部軸部709abは上部軸部709aaよりも大径である。下部軸部709abは、下部軸部中心軸abbと、下部軸部中心軸abbに対して螺旋状の段差を有して大径となっている螺旋段差部709abaと、を有する。螺旋段差部709aaaは上が大径の段差を有し、螺旋段差部709abaは下が大径の段差を有する。螺旋段差部709aaaの外周は、下部軸部中心軸abbの外周よりも小径である。
被駆動部材708の凸部708bは螺旋段差部709aaaの段差の下に位置する。被駆動部材708の凸片708dは、下部軸部中心軸abbの外周よりも外側に位置し、螺旋段差部709abaの外周よりも内側に位置する。
図195(a)のデフォルト状態から遊技者がボタンを押下すると、凸片708dは、螺旋段差部709abaに接触し、これ以上の押下が阻害される。この押下により、ボタン部材704は距離αだけ、下に移動した(凹んだ)ことになる(図195(b)参照)。
図195(a)のデフォルト状態から、モータ709dによって軸部709aを回転させると、螺旋段差部709aaaが凸部708bを押下げ、また、凸片708dは、螺旋段差部709abaが螺旋状に下がっていることから、螺旋段差部709abaの段差に沿って下がることが可能になる。凸片708dは軸部709aの根元に接触し、これ以上の降下が阻害される。この降下により、ボタン部材704は距離γだけ、下に移動した(凹んだ)ことになる(図195(c)参照)。
ここで、図195(a)の状態で遊技者がボタン操作をした場合(図195(b))の移動距離(距離α)は、ボタン駆動により最下位置にボタンを下げた状態(図195(c))の移動距離(距離γ)よりも距離βだけ短い。すなわち、距離α<距離γであり、距離α<距離βである。
また、図195(a)のデフォルト状態から距離δ以上移動すると、ボタンが移動した(または操作された)ことをセンサ709fが検知可能となる。ここで、距離δ<距離αであり、距離δ<距離βであり、距離δ<距離γであるが、距離α=距離δであってもよい。また、センサを2つ設け、一方のセンサについて距離α<距離δにし、他方のセンサを距離α>距離δ´(δ´は他方のセンサで検知される距離)にすることにより、遊技者によるボタン操作では該一方のセンサに検知されず、他方のセンサのみで検知可能にすることが可能である。これにより、ボタン操作とボタン駆動によるセンサ検知を異ならせることができ、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
図195(a)のデフォルト状態から、モータ709dによって軸部709aを回転させると、図196(a)に示した状態になる。この図196(a)に示した状態では、図195(b)と同じ距離αだけ、ボタン部材704が下に移動している(凹んでいる)。
図196(b)の状態では、凸片708dが螺旋段差部709abaの段差に誘導されていることが分かる。
図196(c)の状態では、凸片708dの螺旋段差部709abaの段差による誘導が終了しており、その後、図196(d)の状態に至る。
図197は、チャンスボタンユニット700の断面図であり、(a)は図195(a)のA−A断面図であり、(b)は図196(a)のB−B断面図であり、(c)は図196(b)のC−C断面図であり、(d)は図196(d)のD−D断面図である。
凸片708dが下がると、台座部材709の上面のセンサ709fの位置に達しする。ここで、モータによる駆動によりボタンが凹んでいる期間中は、ボタン操作の受付が無効であるため、センサ709fの位置に凸片708dが達したとしてもボタン操作がされたとの判断を行わない。また、センサ709fによって、凸片708dの下がり具合すなわち被駆動部材708の下がり具合が検出されるようにしてもよい。
なお、モータによる駆動によりボタンが凹んでいる期間中もボタン操作の受付が有効であってもよく、その場合オートボタンとして使用しても良い。例えば1回操作として検知する場合、モータによる駆動によりボタンを凹み状態にし、所定期間(例えば、凹み状態から1秒後)に初期位置に戻るようにすればよい。モータ駆動によるボタンの動作によるボタン操作の検出と、手動(例えば、遊技者の操作)によるボタン操作の検出結果の表示は同じであってもよいが、異なるようにしてもよい。他の操作(例えば、長押しや連打操作)についても適用可能である。なお、同じモータによる駆動で操作が検出された場合であっても、操作方法(例えば、1回押しと長押し)や演出、演出を実行する演出手段(演出装置206、装飾図柄表示装置208(液晶表示装置208)、演出可動体224、スピーカ120、枠ランプ122(遊技台枠用ランプ)、チャンスボタンランプ138、遊技盤用ランプ532など)によって、手動の場合と同じ演出が実行される場合と異なる演出が実行される場合があるようにしてもよい。これにより、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、図196(d)の状態から図196(a)の状態へ戻る場合に、センサ709fの状態を監視し、何らかの原因(例えば、遊技者により凹んだ状態のチャンスボタンが押されるなど)により、図196(a)の状態へ戻らなかった場合はリトライ動作(例えば、現状の位置から凹んだ状態(図196(d)の状態)へ戻し、再度デフォルトの位置(図196(a)の位置)に戻すような動作)を実行させるようにしてもよい。なお、リトライ動作は、正常な位置(デフォルトの位置)に戻るまで繰り返し実行するようにしてもよく、繰り返す回数は有限回(一または複数回)であってもよく、無限回であってもよい。また、リトライ動作の開始タイミングは、正常な位置に戻らなかったことが検知されたタイミングに限らず、一または予め決められた複数変動の開始タイミングまたは終了タイミングであってもよく、デモ画面が開始された状態(内部的にデモタイマーが開始された場合)となった場合でもよく、球発射ハンドル134から手が離れた場合(この場合、球発射ハンドル134に手が触れていることを検出するセンサを備えている。)でもよく、これらの組み合わせで実行されるようにしてもよい。また、リトライ動作失敗後のこれらのタイミングあるいはこれらのタイミングの組み合わせで再度リトライ動作が実行されるようにしてもよい。
<ハーネスの配置>
図198は、ハーネスの配置を説明する図であり、(a)は、ボタンがデフォルト状態のチャンスボタンユニット700をハーネス側から見た側面図であり、(b)は、(a)のE−E断面図であり、(c)は、ボタンが降下した状態での(b)に相当する図である。
なお、図198においては、枠部材702、ボタンカバー703および胴部材710を外した状態を示している。また、バネ部材709cは図示を省略している。
LED基板706の裏面にはコネクタ706baを設けており、このコネクタ706baには、ハーネス706bの一端に設けたコネクタ706bbが接続される。ハーネス706bは、通路枠707a内および通路枠709e内の通路に沿って下方に至る。通路枠709eは四方に壁を有して四方を囲って通路を形成するが、通路枠707aは、外側の壁を有しないで窓部を有する。これによって、被駆動部材708が降下したときに通路枠707aの壁に衝突するのを避け、チャンスボタンユニット700の小型化(径を小さくする)を図れる場合がある(図198(c)参照)。図198(c)の状態では、ボタン部材704によって通路枠707aの窓部が全て覆われている。なお、通路枠707aも四方に壁を有して四方を囲って通路を形成してもよい。また、図198(c)の状態において、ボタン部材704によって通路枠707aの一部のみが覆われていてもよい。
<軸部の駆動機構>
図199は、軸部709aを回転駆動する機構を説明する図であり、台座部材709の平断面図である。
モータ709dは、軸709gを回転させ、ギア709h、709iを介し、ギア709iと同軸のギア709jを回転させる。ギア709jはギア709kと噛み合い、ギア709kの軸に設けた軸部709aを回転させる。ギア709kと軸部709aは一体形成してもよい。
<LEDの配置>
図200は、LED基板706に設けたLED706aの配置について説明する図であり、(a)は、ベース部材707にLED基板706を固定した状態の平面図であり、(b)は、LED基板706の平面図であり、(c)は、ベース部材707にLED基板706を固定した状態の底面図であり、(d)は、LED基板706の底面図である。
図201は、ベース部材707と被駆動部材708とを組み合わせる様子を示す斜視図である。
ベース部材707とLED基板706との位置決めは、ベース部材707に設けた位置決め凸部707cを、LED基板706に設けた位置決め凹部706c(例えば貫通孔)に挿入することで行う。
ベース部材707とLED基板706との固定は、LED基板706に設けた切欠部706dの位置でネジ孔707dでネジ止めを行うことで固定する。
LED基板706において、LED706aの配置位置は、ネジ孔707dの近くである場合がある。また、LED706aの配置位置は、位置決め凹部706cの近くである場合がある。
図201に示すように、被駆動部材708において、凸部708bは、ネジ708b1で固定されている。ベース部材707には、このネジ708b1の突出を避けるため、貫通孔707bを設けている。この貫通孔707bのような、他の部品を避けるための孔が、ベース部材707に一個または複数個設けられていてもよい。また、他の部品を避けるための孔が、ベース部材707に設けられないようにしてもよい。LED基板706には、このベース部材707の孔に対向した位置に、孔を設けていない場合がある。
図200(c)に示すように、貫通孔707bからは、LED基板706の裏面のIC706eが視認可能な場合がある。
図202は、貫通孔707bとネジ708b1との関係を説明する側断面図であり、(a)はデフォルト状態を示す図であり、(b)はボタン駆動によりボタンを下げた状態を示す図である。
図202(a)に示すように、ネジ708b1の上端が貫通孔707bを突き抜け、ネジ708b1の上端が、貫通孔707bの面より上に達するようにしてもよいし、ネジ708b1の上端が、貫通孔707bの面より下になるようにしてもよい。
<チャンスボタンユニット700のチャンスボタン取付ユニット701への収容>
図203は、チャンスボタンユニット700をチャンスボタン取付ユニット701に収容する様子を示す斜視図である。
本実施例では、上述のチャンスボタン136は、図193のチャンスボタンユニット700である。
図193の取付ユニット701は、上述の前面枠扉106に取付けられるものであり、その取付ユニット701にチャンスボタンユニット700が取付可能である。
後述のハーネス716は、前面枠扉106に設けた基板のコネクタに接続するためのものである。
なお、チャンスボタン136はチャンスボタンユニット700と、チャンスボタン取付ユニット701と、後述のハーネス716と、を有して成る。
ハーネス716は、LED基板706に接続されたハーネス706bのほか、モータ709を駆動するハーネス709mやそのほかのハーネスを含む場合がある。
ハーネス716は、チャンスボタン取付ユニット701内を通過し、切欠部715dから外部に出る。また、ハーネス716は、切欠部715dの近傍の結束部718aでまとめられて固定される。チャンスボタンユニット700をチャンスボタン取付ユニット701に収容するときには、ハーネス716をたるませておく。このようにすることで、チャンスボタン取付ユニット701に収容したチャンスボタンユニット700を取り出すときに、ハーネス716が邪魔にならず、取り出しやすくすることができる。
このたるんだハーネス716は、チャンスボタンユニット700をチャンスボタン取付ユニット701に収容するとき、チャンスボタン取付ユニット701の底部材715の底部715aにおいて、凸部715aaを囲うように誘導される。この誘導は、例えば、底部材715の内壁によって行われる。すなわち、ハーネス716は、底部材715の内壁に沿って下方に収納されるように誘導される。
なお、結束部718bは他のハーネスをまとめて固定するものとして用いることができるが、ハーネス716をまとめて固定するための予備とすることもできる。また結束部718aや718bは、ハーネス716のみをまとめるものとして用いることができるが、ハーネス716およびそれ以外のハーネスを一緒にまとめるものとして用いることもできる。
<チャンスボタン取付ユニット701の構造>
図204は、チャンスボタン取付ユニット701の側面図である。
チャンスボタン取付ユニット701は、上皿126に固定される。図157を参照して分かるように、チャンスボタン136は、遊技者側が低く、島側が高くなるように傾斜している。チャンスボタン取付ユニット701は、これに応じて、レバー部材714aが島側になるように配置し、このとき、レバー部材714a側が高く、反対側が低くなるように傾斜して形成されている。この傾斜により、チャンスボタン取付ユニット701に収容したチャンスボタンユニット700を取り出しやすくすることができる場合がある。
図205は、チャンスボタン取付ユニット701の底部715aを見た平面図である。
チャンスボタン取付ユニット701の底部715aに底部715aの中央の凸部715aaが設けられており、この凸部715aaがあることにより、たるんだハーネス716の行き場が定められ、このハーネス716は底部715aの空間に渦巻き状に回って収容される。すなわち、凸部715aaがあることによりできた空間にハーネス716は収容される。チャンスボタン取付ユニット701にこの空間が設けられていないと、ハーネス716は整列せず、雑多な状態となってしまい、ハーネス716が傷ついてしまう虞がある。また、チャンスボタン取付ユニット701にハーネス716を収容せず、チャンスボタン取付ユニット701の外部でハーネス716をまとめようとすると、他の部品と接触しハーネス716が傷ついてしまう虞がある。
本実施例では、たるんだハーネス716は凸部715aaを1周した状態で収容されるが、1周に限らず、半周未満であってもよく、半周以上一周未満であってもよく、一周以上であってもよい。底部715aの中央の凸部715aaは、例えばスポンジなどの衝撃吸収部材で形成することができ、この衝撃吸収部材により、例えばモータ709dの振動を吸収することができる。
<チャンスボタンユニット700の固定機構>
図206は、チャンスボタン取付ユニット701に収容したチャンスボタンユニット700を固定する機構を説明する平断面図であり、(a)は非固定状態を示す図であり、(b)は固定状態を示す図である。
図206(a)に示す状態では、固定部材714の凸部714bは、胴部材710の溝部710aに嵌っておらず、チャンスボタン取付ユニット701に対してチャンスボタンユニット700を脱着可能である。
レバー部材714aを操作し、固定部材714を、図中時計回りに回動させると、凸部714bが溝部710aに嵌り、チャンスボタン取付ユニット701に対してチャンスボタンユニット700を脱着不可能になる。
レバー部材714aは、不図示の固定部品を取り付けることにより、移動不可となり、チャンスボタンユニット700にチャンスボタン取付ユニット701が固定された状態となる。
<静電気対策>
図207は、チャンスボタン取付ユニット701の上部を拡大して示す斜視図である。
カバー部材711は、例えば板金部材であり、その隅で下方に延伸するクリップ部711bを有する。クリップ部711bは、弾性のある屈曲形状をしており、球貯留皿付扉108に設けた板金(上皿126の裏側の板金)に押し付けて電気的に接続し、静電気の影響を除去することができるようにしている。
<チャンスボタン取付ユニット701の固定>
図208は、図204を右から見た側面図である。
チャンスボタン取付ユニット701には、複数のネジ孔717を設けており、このネジ孔717に不図示のネジを通して、チャンスボタン取付ユニット701は、上皿126に固定される。
<別の実施例1>
図209は、本発明に係る別の実施例を示す図であり、(a)は概略側断面図であり、(b)は(a)の第二の部品2702の概略平断面図である。
本実施例は、第一の部品2701と、第二の部品2702と、接続部品であるハーネス2704と、を備えた遊技台を示すものである。
第一の部品2701は、第二の部品2702に少なくとも取付可能(収容可能)な部品であり、ハーネス2704における端部2704a側は、第一の部品2701に少なくとも配置可能な側であり、ハーネス2704における端部2704b側は、第二の部品2702に少なくとも配置可能な側であり、端部2704a側は、第一の部品2701が第二の部品2702に取り付けられた場合(収容された場合)に、端部2704b側に近い位置(以下、「第一の位置」という)に少なくとも配置されている側であり、第二の部品2702は、誘導部である壁部2703が少なくとも設けられた部品である。
第二の部品2702に第一の部品2701を取り付けるとき(収容するとき)、ハーネス2704はたるんでおり、このたるんだハーネス2704は第二の部品2702の壁部2703に誘導されて収容される。
<別の実施例2>
図210は、本発明に係る別の実施例を示す概略側断面図である。
本実施例は、第一の部品3701と、第二の部品3702と、接続部品であるハーネス3704と、ハーネス3704によって第一の部品3701と接続する第三の部品3705と、を備えた遊技台を示すものである。
第一の部品3701は、第二の部品3702に少なくとも取付可能(収容可能)な部品であり、ハーネス3704における一端側のコネクタ3704aは、第一の部品3701のコネクタ3701aに少なくとも配置可能(接続可能)な側であり、ハーネス3704における他端側のコネクタ3704bは、第三の部品3705のコネクタ3705aに少なくとも配置可能(接続可能)な側である。
ハーネス3704は、その一端側(コネクタ3704a)が第一の部品3701に接続された後に、第二の部品3702内を通過し、その後にその他端側(コネクタ3704b)が第三の部品3705に接続される。
コネクタ3704a側は、第一の部品3701が第二の部品3702に取り付けられた場合(収容された場合)に、コネクタ3704b側に近い位置(以下、「第一の位置」という)に少なくとも配置されている側であり、第二の部品3702は、誘導部である壁部3703が少なくとも設けられた部品である。
第二の部品3702に第一の部品3701を取り付けるとき(収容するとき)、ハーネス3704はたるんでおり、このたるんだハーネス3704は第二の部品3702の壁部3703に誘導されて収容される。
<スロットマシンへの適用>
本発明に係る遊技台は、図211に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、を備えるスロットマシン1000」にも好適である。
なお、スロットマシン1000は、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備えてもよい。
また、この演出手段1010が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置であってもよい。
なお、スロットマシン1000にチャンスボタンユニットが設けられていてもよい。このチャンスボタンユニットにも本発明が適用可能である。
なお、スロットマシン1000にタイトルパネルが設けられていてもよい。ここでタイトルパネルとは、機種名の表示と各種証紙の貼付を行うパネルのことを示すものであってもよい。タイトルパネルは、停止ボタン1006(ストップボタンユニット)の下部に設けられているものであってもよい。このタイトルパネルにおいて、タイトルパネルの少なくとも一部または全部がチャンスボタンユニットであってもよく、これについても本発明が適用可能ある。
なお、スロットマシン1000のベットボタンユニットにも本発明が適用可能である。ここで、ベットボタンとは、スロットマシン1010に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。
<封入式遊技機への適用>
本発明に係る遊技台は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。
例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
<付記1>
なお、以上説明した本発明は、
1.
操作手段(例えば、ボタン部136a、ボタンカバー703)と、
第一の部品(例えば、チャンスボタン136、チャンスボタンユニット700、球貯留皿付扉108)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の部品は、前記操作手段が少なくとも設けられた部品であり、
前記操作手段における第二の部位(例えば、ボタン部136aの操作面、ボタンカバー703の操作面)は、第一の場合に、前記第一の部品における第一の部位(例えば、縁部136b、縁部702a、周囲部108a)よりも少なくとも高い位置にある部位であり、
前記第二の部位は、第二の場合に、前記第一の部位よりも少なくとも低い位置にある部位である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・操作手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
・また、場合によって位置の異なる部品があることにより、操作手段周りを遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。
なお、
・「前記第一の部品における第一の部位よりも少なくとも高い位置にある部位」とは、下記(1)〜(3)に記載の部位のいずれかを指すものであってもよい。
(1)第一の部品には、第一の部位を含む複数の部位があり、
・第一の部品における第一の部位を含む全ての部位よりも高い位置にある部位、
・第一の部品における複数の部位のうちの第一の部位よりも高く、第一の部品における複数の部位のうちの第三の部位よりも低い部位、
(2)第一の部品には、第一の部位のみが設けられており、
・第一の部品における第一の部位のみより高い位置にある部位、
(3)第一の部品と異なる他の部品が設けられており、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも高い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも低い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も高い位置にある部位よりも高い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も高い位置にある部位よりも低い位置にある部位。
なお、
・「前記第一の部品における第一の部位よりも少なくとも低い位置にある部位」とは、下記(1)〜(3)に記載の部位を指すものであってもよい。
(1)第一の部品には、第一の部位を含む複数の部位があり、
・第一の部品における第一の部位を含む全ての部位よりも低い位置にある部位、
・第一の部品における複数の部位のうちの第一の部位よりも低い、第一の部品における複数の部位のうちの第三の部位よりも高い部位、
(2)第一の部品には、第一の部位のみが設けられており、
・第一の部品における第一の部位のみより低い位置にある部位、
(3)第一の部品と異なる他の部品が設けられており、
・第一の部品における第一の部位よりも低い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも低い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも低い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも高い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも低い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も低い位置にある部位よりも低い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも低い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も低い位置にある部位よりも高い位置にある部位。
なお、「第一の部位よりも少なくとも低い」とは、上下方向に対して低いことであってもよく、前後方向に対して後ろ(奥)のことであってもよく、左右方向に対して初期位置と反対の位置(例えば、初期位置が右であれば、左にスライドした状態)のことであってもよい。
・第二の部位は、第二の場合に上皿周辺に設けられた他の操作手段よりも低い位置にある部位であってもよい。
・第二の部位は、第一の場合に上皿周辺に設けられた他の操作手段よりも高い位置にある部位であってもよく、低い位置にある部位であってもよい。
・第二の部位は、第二の場合よりも第一の場合の方が相対的に高い部位であってもよく、その逆であってもよい。
・操作手段は、チャンスボタンに限らず、レバーやハンドル、タッチパネルなどであってもよい。
また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記操作手段の少なくとも一部は、少なくとも移動可能に構成された手段であり、
前記第二の場合とは、前記操作手段の少なくとも一部が、少なくとも移動した場合のことである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・操作手段の一部が移動可能に構成されていることにより、遊技者に操作手段を注目させることができる場合がある。
・遊技者を驚かせることができる場合がある。
なお、
・「前記操作手段の少なくとも一部」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「操作手段の一部のみ」のこと、
(2)
・「操作手段の全部」のこと、
なお、
・「少なくとも移動可能に構成された手段」とは、下記(1)に記載のものであってもよい。
(1)
・操作手段に移動可能な手段(可動手段、移動手段)が設けられた手段のこと。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記第一の部品の少なくとも一部は、前記第二の場合に、少なくとも移動しないよう構成された部品である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・場合によって位置の異なる部品があることにより、操作手段周りを遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。
なお、
・「前記第一の部品の少なくとも一部」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「第一の部品の全部」のこと、
(2)
・「第一の部品の一部のみ」のこと、
なお、
・「少なくとも移動しないよう構成された部品」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「いずれかの部品に少なくとも固定可能な部品」のこと、
(2)
・「少なくとも移動しない」とは、例えばねじ止めされていて移動不可能な場合、あるいは、移動可能であるが移動しない状態にしている(例えば、モータの回転によって移動可能であるが、モータが停止状態にある)場合を含む。
なお、第一の部位は、第二の場合に、移動しない部位のことであってもよい。
また本発明は、
4.
1.乃至3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、操作部が設けられたものであり、
前記操作部は、遊技者によって少なくとも操作可能な位置に、少なくとも設けられたものであり、.
前記第二の部位は、前記操作部の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・遊技者が操作する部位が移動可能であることにより、遊技者を驚かせることができる場合がある。
なお、
・操作部とは、遊技者によって操作された場合に、該操作部が少なくとも移動可能に構成されたものであってもよい。
・「操作部の少なくとも一部」とは、下記(1)〜(4)に記載のものであってもよい。
(1)
・「操作部の全部」のこと、
(2)
・「操作部における遊技者が接触可能な部位のうちの最も遊技者(が接触するときに近い)側の部位」のこと、
(3)
・「操作部の一部のみ」のこと、
(4)
・「操作部における遊技者が接触可能な部位」のこと。
また本発明は、
5.
1.乃至4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の場合における前記第二の部位は、遊技者によって前記操作手段が操作された場合に、前記第一の部位よりも少なくとも高い位置にある部位である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・第二の部位が第一の部位よりも高い位置にある場合があることにより、第二の部位が第一の部位よりも低い位置にある場合が発生したときに遊技者がより驚かせることができる場合がある。
・第二の部位の位置にバリエーションがあり、遊技者を飽きさせないようにすることができる場合がある。
なお、
・「前記第二の部位は・・・第一の部位よりも少なくとも高い位置にある」とは、下記(1)〜(3)に記載のものであってもよい。
(1)第一の部品には、第一の部位を含む複数の部位があり、
・第一の部品における第一の部位を含む全ての部位よりも高い位置にある、
・第一の部品における複数の部位のうちの第一の部位よりも高く、第一の部品における複数の部位のうちの第三の部位よりも低い、
(2)第一の部品には、第一の部位のみが設けられており、
・第一の部品における第一の部位のみより高い位置にある、
(3)第一の部品と異なる他の部品が設けられており、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも高い位置にある、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも低い位置にある、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も高い位置にある部位よりも高い位置にある、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も高い位置にある部位よりも低い位置にある。
また本発明は、
6.
1.乃至5.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、駆動手段が設けられた手段であり、
前記駆動手段が動作することにより、前記操作手段における前記第二の部位が前記第一の部品における前記第一の部位よりも低い位置に移動可能である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
7.
6.に記載の遊技台であって、
前記操作手段における前記第二の部位は、該操作手段が操作されることにより、第一の距離まで移動可能であり、
前記操作手段における前記第二の部位は、前記駆動手段が動作することにより、第二の距離まで移動可能であり、
前記第二の距離は、前記第一の距離よりも長い距離である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
8.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
9.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
<<その他>>
以下、本発明に係る構成について説明を加える。本発明は以下に記載の構成を備える場合がある。
<<<その1>>>第一の場合は、操作手段が移動していない場合のことである。
・操作手段の少なくとも一部は、少なくとも移動可能に構成された手段である。
・第一の場合とは、前記操作手段の少なくとも一部が移動されていない場合のことである。
なお、
・「前記操作手段の少なくとも一部が移動されていない場合」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「操作手段の一部のみ移動せず、操作手段の他の部分が移動された場合」のこと、
(2)
・「操作手段の全部が移動されていない場合」のこと。
なお、
・第一の場合であっても、遊技者が操作手段の少なくとも一部を操作した場合は、該操作手段の少なくとも一部が移動可能に構成されていてもよい。
・第一の部品の少なくとも一部(または全部)は、第一の場合に少なくとも移動可能に構成されていてもよい。
・如何なる場合であっても、前記第一の部品は移動しないものであってもよい。
<<<その2>>>第一の部品が移動可能である。
・第一の部品の少なくとも一部は、少なくとも移動可能に構成されている。
なお、
・「第一の部品の少なくとも一部は、少なくとも移動可能に構成されている」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「第一の部品の一部のみが移動可能に構成され、第一の部品の他の部位は移動できないように構成されている」こと、
(2)
・「第一の部品の全部が移動可能に構成されている」こと。
なお、
・操作手段の少なくとも一部が移動できないように構成されていてもよい。
ここで、「操作手段の少なくとも一部が移動できないように構成」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「操作手段の全部が移動できないように構成」のこと、
(2)
・「操作手段の一部が移動できないように構成され、操作手段の他の部位が移動可能に構成されている」こと。
<<<その3>>>操作手段は、ボタンユニット(例えば、チャンスボタンユニット700)のことである。
・操作手段は、ボタンユニットのこと、
・操作面は、ボタンカバーの押下面こと、
・第二の部位は、ボタンカバーの押下面の少なくとも一部。
なお、
・「ボタンカバーの押下面の少なくとも一部」とは、下記(1)〜(3)に記載のものであってもよい。
(1)
・「ボタンカバーの押下面の全体」のこと、
(2)
・「ボタンカバーの押下面のうちの最も遊技者(が接触するときに近い)側の部位」のこと、
(3)
・「ボタンカバーの押下面の一部のみ」のこと。
なお、
・ボタンユニットのうち、少なくともボタンカバーが移動可能に構成されていてもよい。
・ボタンユニットは可動手段が設けられており、可動手段が動作することによりボタンカバーが少なくとも移動可能となるようにしてもよい。
<<<その4>>>操作手段は第一の部品と隣り合う位置に設けられている。
・操作手段は、第一の部品と隣り合う位置に設けられている(第一の部品と操作手段の間に他の部品がある場合があり、第一の部品と操作手段が接触していない場合がある。)。
なお、
・操作手段は、第一の部品と隣接する位置に設けられていてもよい(第一の部品と操作手段が接触している場合がある。)。
<<<その5>>>操作手段は第一の部品に取付けられる。
・操作手段は、第一の部品に少なくとも取付可能に構成されている。
なお、
・操作手段は、第一の部品に少なくとも固定可能に構成されていてもよい。
・第一の部品は、孔が設けられた部品で、操作手段は、第一の部品の孔部に少なくとも収納可能であるように構成されていてもよい。
・第一の部品は、操作手段を取付けた場合に、操作手段の周囲を囲うように構成されていてもよい。
<<<その6>>>凹む段階は複数段階である。
・第二の部位は、第一の場合に、第一の位置にある。
・第二の部位は、第二の場合に、第一の位置よりも低い第二の位置にある。
・第二の部位は、第三の場合に、第三の位置にある。
・第三の位置とは、第一の位置と第二の位置の間の位置のことである。
なお、
・第二の部位は、第二の場合に、第三の位置を経由して第二の位置へ移動してもよい(連続的に移動している。)。
・第二の部位は、第三の場合に、第三の位置へ移動してもよい。また、第三の位置(で待機している状態)からさらに他の位置(例えば第二の位置)へ移動するようにしてもよい。
・第二の部位の移動可能な位置は、複数箇所(例えば、三箇所以上)であってもよい。
・第二の部位の移動可能な位置は、一箇所のみ(第二の位置のみ)であってもよい。
本発明によれば、
・遊技者を驚かせることができる場合がある。
・演出のバリエーションを増やし、遊技者を飽きさせないようにすることができる場合がある。
<付記2>
なお、以上説明した本発明は、
1.
第一の部品(例えば、チャンスボタンユニット700、第一の部品2701、第一の部品3701)と、
第二の部品(例えば、チャンスボタン取付ユニット701、第二の部品2702、第二の部品3702)と、
ハーネス(例えば、ハーネス716、ハーネス2704、ハーネス3704)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の部品は、前記第二の部品に少なくとも収容可能な部品であり、
前記ハーネスは、前記第二の部品における前記第一の部品よりも下に収容されるものであり、
前記ハーネスの一端側(例えば、コネクタ706bb側、端部2704a側、コネクタ3704a側)は、前記第一の部品に少なくとも配置可能な側であり、
前記ハーネスの他端(例えば、結束部718a側、端部2704b側、コネクタ3704b側)側は、前記第二の部品に少なくとも配置可能な側であり、
前記第二の部品は、誘導部(例えば、底部材715の内壁、凸部715aa、壁部2703、コネクタ3703)が少なくとも設けられた部品であり、
前記誘導部は、前記ハーネスを少なくとも誘導可能なものであり、
前記ハーネスが前記誘導部に誘導され、該ハーネスをたるませて前記第二の部品に収容される、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・部品の取付構造に特徴を持った遊技台を実現できる。
・また、部品の取付をスムーズにすることができる場合がある。
なお、
・前記一端側は、前記第一の部品が前記第二の部品に取り付けられた場合に、前記他端側に近い位置(以下、「第一の位置」という)に少なくとも配置されている側である場合があり、
・前記誘導部は、第二の位置に設けられたものである、
場合がある。
なお、ハーネスは例えば接続部品である。
なお、
・第一の部品は、第二の部品と隣り合う位置に少なくとも取付可能な部品であってもよい。
・第一の部品は、第二の部品と隣接する位置に少なくとも取付可能な部品であってもよい。
・第一の部品の少なくとも一部は、第二の部品の少なくとも一部と接触可能に構成されていてもよい。
・ハーネスは、フレキシブルケーブルであってもよい。
また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記ハーネスの長さは、前記誘導部の高さよりも長い、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・接続部品の長さを長くすることにより、部品の取付時に接続部品を誘導部に誘導させやすくすることができる場合がある。
なお、
・「接続部品の長さ」とは、「接続部品の一端から他端までの長さのこと」であってもよい。
・「誘導部の長さ」とは、「誘導部の一端から他端までの長さのこと」であってもよい。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記第二の部品は、壁部が少なくとも設けられた部品であり、
前記壁部は、筒状に少なくとも形成された壁部であり、
前記誘導部とは、前記壁部の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・部品の取付を容易にすることができる場合がある。
なお、
・第一の部品は、第一の部品を第二の部品へ取付けた場合に、前記第二の部品の筒状の壁部により囲われるように構成されていてもよい。筒状の壁部内にさらに壁部が設けられている構成であってもよいが、この構成に限定されるものではなく、筒状の壁部だけの構成であってもよい。
また本発明は、
4.
1.または3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記誘導部とは、第一の誘導部のことであり、
前記第二の部品は、第二の誘導部が少なくとも設けられた部品であり、
前記第二の誘導部における第二の部位は、前記第一の誘導部における第一の部位と少なくとも向かい合う位置に、少なくとも設けられた部位である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・接続部品を誘導しやすくし、部品の取り付けをスムーズに行うことができる場合がある。
・接続部品を誘導しやすくし、部品取付け時に接続部品が破損することを防ぐことができる場合がある。
また本発明は、
5.
1.または4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の部品は、前記第一の部品を少なくとも固定可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・部品を固定することで、第一の部品や接続部品を意図せず取り外してしまうことを防ぐことができる場合がある。
<<その他>>
以下、本発明に係る構成について説明を加える。本発明は以下に記載の構成を備える場合がある。
<<<その1>>>第一の部品との接続について。
・第一の部品は、接続部品の一端と少なくとも接続可能な部品である。
なお、
・第一の部品は、接続部品の一端と少なくとも接続できない部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の他端と少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の他端と少なくとも接続できない部品であってもよい。
・第一の部品は、接続部品の他端と少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第一の部品は、接続部品の一端のみと接続可能な部品であってもよい。
・第一の部品は、接続部品の一端および他端の両方と接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の一端と少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の他端のみと接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の一端および他端の両方と接続可能な部品であってもよい。
<<<その2>>>接続部品はハーネスとコネクタによって構成される。
・接続部品とは、ハーネスのことである。
・ハーネスの一端に第一のコネクタが設けられている。
・ハーネスの他端に第二のコネクタが設けられている。
なお、
・第一の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第一の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能な第三のコネクタが設けられた部品であってもよい。
・第二の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能な第四のコネクタが設けられた部品であってもよい。
・第一の部品は、ハーネスを誘導可能な孔が設けられた部品であってもよい。
・第二の部品は、ハーネスを誘導可能な孔が設けられた部品であってもよい。
・第一の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続不能な部品であってもよい。
・第一の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能なコネクタが設けられていない部品であってもよい。
・第二の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続不能な部品であってもよい。
・第二の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能なコネクタが設けられていない部品であってもよい。
・第一のコネクタは、第二のコネクタと同一形状をしていてもよい。
・第一のコネクタは、第二のコネクタと異なる形状をしていてもよい。
<<<その3>>>第三の部品について。
・第一の部品は、接続部品の一端と接続可能な部品である。
・第三の部品は、接続部品の他端と接続可能な部品である。
・第二の部品は、接続部品を第三の部品へ誘導させることができる部品である。
なお、
・第三の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第三の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能な第五のコネクタが設けられた部品であってもよい。
・第三の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第三の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能なコネクタが設けられていない部品であってもよい。
・第三の部品は、接続部品を他の部品(例えば第四の部品)へ誘導させることができる部品であってもよい。
なお、
・本実施例内の「部品」は、「複数の部品から形成されたユニット」のことを示していてもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施例に限定されるものではなく、個々の実施例の各要素のいかなる組合せも本発明に含み、また、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
<実施形態F>
図212は、ぱちんこ機100に設ける操作手段の例を示す図であり、(a)は操作手段の操作部が第一の位置にある状態を示す側断面図であり、(b)は操作手段の操作部が第三の位置にある状態を示す側断面図であり、(c)は操作手段の操作部が第二の位置にある状態を示す側断面図であり、(d)は操作手段の第一の動作を示す側断面図であり、(e)は操作手段の第二の動作を示す側断面図であり、(f)は操作手段の第三の動作を示す側断面図である。
本実施形態のぱちんこ機100は、例えば図194に示したチャンスボタンユニット700と同様の構造の操作手段800を有する。
操作手段800は、遊技者が操作する操作部801と、操作部801の周囲を囲む周辺部材802と、操作部801と突き当たることで操作部801の上方位置を制限する例えばメカストッパであるストッパ803と、操作部801に設けられ押下操作の際に検知される検知片804と、検知片804を検知する検知手段805と、操作部801を不図示の駆動手段(例えば図195のモータ709d)で下げたときに操作部801と突き当たることで操作部801の下方位置を制限する例えばメカストッパであるストッパ806と、を有する。
操作部801を不図示の駆動手段(例えば図195のモータ709d)で上げたとき、操作部801は、ストッパ803に突き当たり、それ以上に上がらず、第一の位置になる(図212(a)参照)。
また、遊技者が操作部801を押下操作したとき、操作部801は、不図示のストッパ(例えば、メカストッパ)に突き当たり、それ以上に下がらず、第三の位置になる(図212(b)参照)。
操作部801を不図示の駆動手段(例えば図195のモータ709d)で下げたとき、操作部801は、ストッパ806に突き当たり、それ以上に下がらず、第二の位置になる(図212(c)参照)。
本実施形態の操作手段800は、第一の動作として、図212(d)に示すように、操作部801が第一の位置にあるときに、さらに上げようと駆動手段(例えば図195のモータ709d)を動作させることで、その駆動手段(例えばステッピングモータ)が脱調して操作部801を振動させる。
また、本実施形態の操作手段800は、第二の動作として、図212(e)に示すように、図212(d)の第一の動作よりも振動が大きくてもよい。この振動の大きさの違いは、駆動手段(例えばステッピングモータ)に送信する駆動パルスの間隔を、第一の動作と第二の動作とで異ならせることで生じさせることができる。例えば、第一の動作は300ms毎、第二の動作は30ms毎に駆動手段(例えばステッピングモータ)に駆動パルスを送信するようにする。
また、本実施形態の操作手段800は、第三の動作として、図212(f)に示すように、例えば、操作部801の上下動を繰り返すことで操作部801を振動させる。上下動する距離や速度は、複数パターン用意して使い分けてもよい。
<付記>
なお、以上説明した本発明は、
1.
操作手段(例えば、操作手段800)を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の動作(例えば、300ms毎に駆動手段に駆動パルスを送信することにより駆動する振動動作)を実行可能な手段であり、
前記操作手段は、第二の動作(例えば、30ms毎に駆動手段に駆動パルスを送信することにより駆動する振動動作)を実行可能な手段であり、
前記第一の動作は、前記第二の動作とは異なる動作である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・操作手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
・また、多彩な演出を行うことができるとともに、触感で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記第一の動作は、振動動作を含む動作である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・触感で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記第二の動作は、振動動作を含む動作である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・触感で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また本発明は、
4.
1.乃至3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
駆動手段を備え、
前記第一の動作は、前記駆動手段の駆動により実行される動作であり、
前記第二の動作は、前記駆動手段の駆動により実行される動作である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・駆動手段で複数の動作を実現できる場合がある。
また本発明は、
5.
4.に記載の遊技台であって、
前記駆動手段は、前記操作手段の一部の位置を少なくとも変更することが可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・触感で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また本発明は、
6.
4.または5.に記載の遊技台であって、
前記駆動手段は、前記操作手段の一部の位置を少なくとも第一の向きに変更することが可能な手段であり、
前記第一の向きとは、前記操作手段が操作によって変更される向きである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・触感で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また本発明は、
7.
4.乃至6.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記駆動手段は、前記操作手段の一部の位置を少なくとも第二の向きに変更することが可能な手段であり、
前記第二の向きとは、前記操作手段が操作によって変更される向きとは反対の向きである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・触感で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また本発明は、
8.
4.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の動作は、前記駆動手段の脱調により実現される動作である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・触感で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また本発明は、
9.
4.乃至8.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の動作は、前記駆動手段の脱調により実現される動作である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・触感で遊技者を楽しませることができる場合がある。
また本発明は、
10.
1.乃至9.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
11.
1.乃至9.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
なお、本発明は以下の構成とすることができる。
・前記操作手段は、ボタンまたはレバーであってもよい。
・前記操作手段は、一つでもよいし、複数でもよい。
・前記駆動手段は、モータ(例えば、ステッピングモータ、DCモータ)であってもよい。
・前記操作手段の一部とは、操作部のことであり、前記操作部は、操作者の操作によって位置を変更可能な操作部であってもよい。
・前記操作部は、第一の位置に位置を変更可能な操作部であり、
前記操作部は、第二の位置に位置を変更可能な操作部であり、
前記第一の位置は、前記操作部の位置の変更範囲における一端であり、
前記第二の位置は、前記操作部の位置の変更範囲における他端であってもよい。
・前記操作部は、第三の位置に位置を変更可能な操作部であり、
前記第三の位置は、前記第一の位置と前記第二の位置との間の位置であってもよい。
・前記第一の位置は、前記操作部の初期位置であってもよい。
・前記第一の位置は、前記操作部の非操作時の位置であってもよい。
・前記第三の位置は、前記操作部の操作時の位置であってもよい。
・前記第二の位置は、前記駆動手段によって前記操作部が前記第一の位置から変更された位置であってもよい。
・前記第二の位置は、操作者の操作による前記操作部の位置の変更が不可能な位置であってもよい。
・前記操作部は、第四の位置に位置を変更可能な操作部であり、
前記第四の位置は、前記第三の位置と前記第二の位置との間の位置であり、
前記第四の位置は、操作者の操作による前記操作部の位置の変更が不可能な位置であってもよい。
・前記第一の位置と前記第二の位置を結ぶ方向は、上下方向であってもよいし、前後方向であってもよいし、左右方向であってもよいし、上下左右前後のいずれかを含む方向であってもよい。
・前記第一の位置は、前記第二の位置よりも上であってもよいし、下であってもよいし、前であってもよいし、左であってもよいし、右であってもよい。
・前記操作手段は、球皿に設けられていてもよいし、ガラス枠に設けられていてもよい。
・前記操作手段は、ストップボタンよりも上側に設けられていてもよいし、ベットボタンと同じ高さに設けられていてもよい。
・前記操作部が前記第一の位置に位置する場合に、第一のメカストッパにより前記操作部の位置の変更を規制されてもよい。
・前記操作部が前記第二の位置に位置する場合に、第二のメカストッパにより前記操作部の位置の変更を規制されてもよい。
・前記駆動手段の脱調は、前記第一のメカストッパによる前記操作部の位置の変更の規制により実現されてもよい。
・前記駆動手段の脱調は、前記第二のメカストッパによる前記操作部の位置の変更の規制により実現されてもよい。
・前記第二の動作は、前記第一の動作よりも振動が大きい動作であってもよい。
・前記操作手段は、第三の動作を実行可能な操作手段であり、
前記第三の動作は、振動動作を含む動作であり、
前記第三の動作は、前記駆動手段によって前記操作部の位置を前記第一の向きと前記第二の向きに複数回変更する動作を含む動作であってもよい。
・検知手段を備え、
前記検知手段は、検知状態と非検知状態とに変化可能な手段であり、
前記検知手段は、前記操作部の位置の変更により前記検知状態と前記非検知状態との一方から他方に変化可能な手段であってもよい。
・前記検知手段は、前記第三の動作により前記検知状態と前記非検知状態との一方から他方に変化可能な手段であってもよい。
・前記検知手段は、操作者の操作による前記操作部の位置の変更により前記非検知状態から前記検知状態に変化可能な手段であってもよい。
・前記検知手段の前記検知状態への変化により前記第一の動作が実行されてもよい。
・前記検知手段の前記検知状態への変化により前記第二の動作が実行されてもよい。
・前記操作部の操作有効期間に前記第一の動作が実行されてもよいし、実行されないようにしてもよい。
・前記操作部の操作有効期間に前記第二の動作が実行されてもよいし、実行されないようにしてもよい。
・前記操作部の操作有効期間に前記第三の動作が実行されてもよいし、実行されないようにしてもよい。
・前記第一の動作は、前記第一の位置、前記第二の位置、前記第三の位置、前記第四の位置、のうちの少なくともいずれかで実行されてもよい。
・前記第二の動作は、前記第一の位置、前記第二の位置、前記第三の位置、前記第四の位置、のうちの少なくともいずれかで実行されてもよい。
・前記操作手段は、電源投入時に初期動作を実行可能な手段であってもよい。
・前記操作手段は、復帰条件の成立があった場合に、復帰動作を実行可能な手段であってもよい。
・前記復帰条件の成立要件は、変動開始時に前記検知手段が前記検知状態または前記非検知状態であることを含む成立要件であってもよい。
・前記操作手段は、前記復帰動作をリトライ回数(例えば、1、2、3回)まで実行可能な操作手段であってもよい。
・前記操作手段は、前記復帰動作を前記リトライ回数まで実行した後に前記復帰条件の成立があった場合に、前記復帰動作を実行しない手段であってもよい。
・前記操作手段は、前記復帰動作を前記リトライ回数まで実行した後に復帰可能条件の成立があった場合に、前記復帰動作を実行可能な手段であってもよい。
・前記復帰可能条件の成立要件は、扉または内枠の開放を含む成立要件であってもよい。
・前記復帰可能条件の成立要件は、デモ表示の表示を含む成立要件であってもよい。
・第一の動作は、回転動作を含む動作であってもよい。
・第二の動作は、回転動作を含む動作であってもよい。
・第三の動作は、回転動作を含む動作であってもよい。
・第一の動作は、発光動作を含む動作であってもよい。
・第二の動作は、発光動作を含む動作であってもよい。
・第三の動作は、発光動作を含む動作であってもよい。
<実施形態G>
図213(a)〜(i)は、順に、ぱちんこ機100の装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
この例は、チャンスボタン演出(成功)の例である。
装飾図柄表示装置208の表示領域は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有している。装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部には特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bを設けている。装飾図柄表示装置208の表示領域の下部左側には、保留している特図1変動遊技の数だけアイコンを表示する特図1用保留アイコン表示領域732aを設け、装飾図柄表示装置208の表示領域の右部中央には、保留している特図2変動遊技の数だけアイコンを表示する特図2用保留アイコン表示領域732bを設けている。特図2用保留アイコン表示領域732bは、特図2の保留がない場合には非表示であり、特図2の保留が生じると表示される。特図1用保留アイコン表示領域732aの右側には、今回の変動に係るアイコンを表示する変動アイコン表示領域734を設けている。
また、各図において、装飾図柄表示装置208の左下には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220を図示している。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、それぞれの特図変動遊技の変動中には、7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させる。
図213(a)では、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域208bには、装飾図柄を変動表示する。図213(a)では、リーチの状態を示すものであり、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cに「7」を停止表示している。本実施例では、左、右、中の順に装飾図柄を一つずつ停止表示されるが、左と右の装飾図柄を同時に停止表示させるようにしてもよい。
図213(a)に続いて、図213(b)〜(d)では、演出表示領域208dの左から右へと、操作手段(例えば、チャンスボタン136)を模した画像である操作手段画像208iを持ったキャラクタが移動し、操作手段画像208iを残し、キャラクタは消え去る。
図213(d)に続いて、図213(e)では、操作手段画像208iを中央に表示し、図213(e)に続いて、図213(f)では、操作手段画像208iの下方に操作可能期間画像208jを表示する。図213(c)〜(f)の期間は、操作手段の操作を受け付けない操作受付期間外である。
図213(f)に続いて、図213(g)では、操作手段の操作を受け付け開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。図213(g)に続いて、図213(h)では、操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少した状態を示している。
図213(h)に続く図213(i)では、操作手段の操作が検知された場合を示しており、この場合、演出表示領域208dにおいて、「激アツ」(操作手段の操作に対応した表示)が表示される。また、操作手段が操作されずに操作可能期間が終了した場合にも図213(i)と同じ表示をしてもよいし、この場合には図213(i)とは異なる表示をしてもよい。
図214(a)〜(e)は、順に、ぱちんこ機100の装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
この例は、チャンスボタン演出(ガセ表示)の例である。
図214(a)は、図213(a)と同様に、リーチの状態を示すものである。
図214(a)に続いて、図214(b)〜(e)では、演出表示領域208dの左から右へと、操作手段(例えば、チャンスボタン136)を模した画像である操作手段画像208iを持ったキャラクタが移動し、操作手段画像208iを残さず、キャラクタは操作手段画像208iを持ったまま消え去る。この例では、演出表示領域208dに操作手段画像208iが表示されたにもかかわらず、操作手段の操作が受け付けられることはなく、操作手段画像208iの表示は、偽の情報を表示するもの、いわゆるガセ表示である。
図215(a)〜(j)は、順に、ぱちんこ機100の装飾図柄表示装置208における表示による演出であって、保留表示における予告表示の具体例を示す図である。
図215(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を停止表示し、前回の特図1変動遊技の結果が特図F(はずれ図柄)であり、特図1変動遊技の保留数が2である場合を示している。
図215(a)に続いて、図215(b)では、保留していた特図1変動遊技を開始し、特図1用保留アイコン表示領域732aに表示している保留アイコン732aaおよび732abを右側に移動させ、特図1用保留アイコン表示領域732aの一番右側に表示されていた保留アイコン732aaを変動アイコン表示領域734内に移動して表示し、保留アイコン732aaのすぐ左に表示されていた保留アイコン732abを特図1用保留アイコン表示領域732aの一番右側に表示するとともに、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示する。
図215(b)に続いて、図215(c)では、演出表示領域208dに、操作手段(例えば、チャンスボタン136)を模した画像208daを持ったキャラクタ(吉宗)を表示することにより、保留アイコンを変更させる可能性のある予告表示を行う。
図215(c)に続いて、図215(d)では、右図柄表示領域208cにおいて変動表示している装飾図柄の一部に、画像208daを持ったキャラクタが重なり、キャラクタが装飾図柄の一部を隠すようにして、演出表示領域208dにおいてキャラクタを表示する。
図215(d)に続いて、図215(e)では、演出表示領域208dにおいて、キャラクタが、画像208daを投げる様子を表示する。
図215(e)に続いて、図215(f)では、特図1用保留アイコン表示領域732aに表示しているアイコン732abの一部に、画像208daが重なり、画像208daがアイコン732abの一部を隠すようにして表示する。
図215(f)に続いて、図215(g)では、特図1用保留アイコン表示領域732aに表示しているアイコン732abが破裂する表示を行う。
図215(g)に続いて、図215(h)では、特図1用保留アイコン表示領域732aに表示しているアイコン732abが操作手段を模した画像に変更される。
図215(h)に続いて、図215(i)では、演出表示領域208dにおいて、キャラクタが、徐々に消え去る表示(例えば、アニメーション)を行う。操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作受付期間は、保留アイコンが変更(例えば、アイコンの形状が操作手段に変更)された後(図215(h)の後)から開始される。また、予告表示の消去アニメ(キャラクタが徐々に消え去る表示)中に操作手段の操作は受付けられる。なお、操作手段の操作受付期間は、保留アイコンが変更されたと同時(図215(h)と同時)に受付開始であってもよいが、変更される前(例えば、操作手段を模した画像208daが投げられているときや、保留アイコンが変更中(破裂している)のとき(図215(g)のタイミング)等に操作受付期間が開始されても良い。
図215(i)に続いて、図215(j)では、操作手段を操作した場合の表示を示している。操作手段を操作すると(例えば、チャンスボタン136を押下すると)、保留アイコン732abは、先読み用の保留アイコンになる(本実施形態ではサボテンのキャラクタの形状に変更する)。なお、当該保留アイコンに対する変動遊技の開始まで操作手段が操作されない場合には保留アイコン732abはそのまま操作手段を模した画像で表示する。また、当該保留アイコンに対する変動遊技の開始まで操作手段が操作されない場合には、当該保留アイコンに対する変動遊技の開始のときに、保留アイコンを、操作手段を操作した場合の表示と同じ表示に変更してもよいし、操作手段を操作した場合の表示とは異なる表示に変更してもよい。
図216(a)〜(d)は、順に、ぱちんこ機100の装飾図柄表示装置208における表示による演出であって、保留表示における予告表示の具体例を示す図である。
図216(a)では、図215(e)と同じタイミングを示している。
図216(a)に続いて、図216(b)、図216(c)では、画像208daが、特図1用保留アイコン表示領域732aに表示しているアイコン732abに重ならずに逸れてしまい、続く図216(c)では、画像208daは消え、演出表示領域208dにおいては、落胆した様子のキャラクタを表示し、偽予告表示であったことを示している。
図217(a)〜(d)は、順に、ぱちんこ機100の装飾図柄表示装置208における表示による演出であって、保留表示における予告表示の具体例を示す図である。
図217(a)では、図215(e)と同じタイミングであるが、新たな保留が発生し、保留アイコン732acを表示する場合を示している。
図217(a)に続いて、図217(b)、図217(c)では、画像208daが、新たに表示したアイコン732acに重なるが、今回の予告表示はアイコン732abに対してのものであり、続く図217(c)では、画像208daは消え、演出表示領域208dにおいては、落胆した様子のキャラクタを表示し、偽予告表示であったことを示している。なお、画像208daは、新たに表示したアイコン732acにも重ならずに消えるようにしてもよい。
図218(a)〜(j)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図であり、(h)´、(i)´は(g)に続く、(h)、(i)とは別の例を示す図である。
図218(a)では、図172(o)と同じタイミングを示している。
図218(a)に続いて、図218(b)以降では、順に、演出表示領域208dにおいて、キャラクタの決闘(吉宗と剣豪の決闘)シーンを表示する。
図218(b)に続いて、図218(c)では、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示する。
図218(c)に続いて、図218(d)では、演出表示領域208dにおいて「ボタンを押せ!」という遊技者の操作を促す表示を行う。ただし、このときは操作手段の操作受付期間外である。このとき、操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少するメーター減少表示をしてもよい。
図218(d)に続いて、図218(e)〜図218(h)では、演出表示領域208dにおいて、左下隅から順にページがめくり上がる様子を表示し、めくり上がった後に表示される「一撃チャンス」を少しずつ見せる。このときも操作手段の操作受付期間外である。
図218(h)に続いて、図218(i)では、演出表示領域208dにおいて、ページが完全にめくり上がって切り替わり、「一撃チャンス」を表示する。このときも操作手段の操作受付期間外である。
図218(i)に続いて、図218(j)では、演出表示領域208dにおいて、操作手段画像208iaおよび操作可能期間画像208jaを表示し、操作可能期間画像208jaの横幅の黒塗りが減少するメーター減少表示の開始とともに、操作手段画像208iaに対応する操作手段の操作受付期間が開始する。
なお、偽表示のパターンとして、図218(g)に続いて、図218(h)´に遷移するパターンがある。図218(h)´では、演出表示領域208dにおいて、ページのめくり上がりが完結せずに戻ってしまい、図218(d)と同じ表示になる。このときも操作手段の操作受付期間外である。
図218(h)´に続いて、図218(i)´では、演出表示領域208dにおいて、操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少するメーター減少表示の開始とともに、操作手段画像208iに対応する操作手段の操作受付期間が開始する。
図219(a)〜(l)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図であり、(e)´、(f)´は(d)に続く、(e)、(f)とは別の例を示す図である。
図219(a)では、特図1変動遊技の装飾図柄変動表示中に、演出表示領域208dにおいて、「あと2変動」という変動遊技の回数を示唆する表示とともに操作手段を模した画像を表示する。この表示(変動回数とともに操作手段を模した画像の表示)がされていると、遊技者に有利な状態になる可能性が高いとする。
図219(a)に続いて、図219(b)、図219(c)では、順に、装飾図柄の停止表示を行う。
図219(c)に続いて、図219(d)では、保留されていた次の変動遊技が開始され、演出表示領域208dにおいて、「継続ジャッジ!」という、「変動回数とともに操作手段を模した画像の表示」を継続するか否かの判定を示唆する表示とともに操作手段を模した画像を表示する。
図219(d)に続いて、図219(e)では、演出表示領域208dにおいて、「NEXT」という、「変動回数とともに操作手段を模した画像の表示」を継続することを示唆する表示とともに操作手段を模した画像を表示する。
図219(e)に続いて、図219(f)では、演出表示領域208dにおいて、「あと1変動」という変動遊技の回数を示唆する表示とともに操作手段を模した画像を表示する。
図219(f)に続いて、図219(g)、図219(h)では、順に、装飾図柄の停止表示を行う。
図219(h)に続いて、図219(i)では、最後の保留の変動遊技が開始され、演出表示領域208dにおいて、変動遊技の回数を示唆する表示はせずに、操作手段を模した画像を表示する。
図219(i)に続いて、図219(j)では、演出表示領域208dにおいて、操作手段を模した画像を中央に表示する。このとき、操作手段を模した画像は、中図柄表示領域208bの変動表示に重なって表示される。
図219(j)に続いて、図218(k)では、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示する。
図218(k)に続いて、図218(l)では、演出表示領域208dにおいて、操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少するメーター減少表示を開始し、操作手段の操作受付期間が開始する。
なお、「変動回数とともに操作手段を模した画像の表示」を継続するか否かの判定で継続しないとなったパターンとして、図219(d)に続いて、図219(e)´に遷移するパターンがある。図219(e)´では、演出表示領域208dにおいて、「失敗」という、「変動回数とともに操作手段を模した画像の表示」を継続しないことを示唆する表示、および失敗を示唆する模様とともに操作手段を模した画像を表示する。
図219(e)´に続いて、図219(f)´では、演出表示領域208dにおいて、「変動回数とともに操作手段を模した画像の表示」をせずに、変動遊技を実行する。
<実施形態H>
[第1の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図220を用いて、本発明の実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図221は、図220のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図222は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220とを配設している。また、演出装置206は、盤面ランプ224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。なお、特図2始動口232は電チュー内に配設されているということもできる。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。普図始動口228およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が普図始動口228を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が特図1始動口230に入球することはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の下方で特図1始動口230と特図2始動口232との間に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
特図1始動口230から可変入賞口234の左端までの領域に複数の遊技釘238が遊技球の径より狭い間隔でほぼ一直線状に並んで配置されている。このため、大当り時には右打ち(演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球を飛翔させる打ち方)をして、第二流下経路に遊技球を飛翔させないと、可変入賞口234に遊技球が入賞しない構成となっている。
ぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、盤面ランプ224のうち遊技球の転動不可能な領域に4つの花柄が上下に並ぶ盤面ランプ224bを配設し、盤面右側で遊技球の転動可能な外レール202に沿って並ぶ複数(本例では10個)の円形ランプからなる盤面ランプ224aを配設している。
盤面ランプ224aは右打ちを促す報知を行う場合には所定の右打ち報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うようになっている。右打ち報知用点灯パターンを用いると、例えば、10個の円形ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させて右打ち報知を行ったり、隣接する2〜3個をひとまとまりとした円形ランプ群の発光輝度を残余の円形ランプ群の輝度と異ならせ、当該ひとまとまりの円形ランプ群が順次上方から下方に移動するように階調制御を行って、光が右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行ったりすることができる。
また、盤面ランプ224aは先読み予告報知を行う場合には所定の先読み予告報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うことができる。例えば、通常演出では10個の円形ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点灯する点灯態様であった場合に、先読み予告報知では10個の円形ランプの全てを点灯する点灯態様にするなどして通常演出や右打ち報知と異なる点灯パターンを用いることができる。
盤面ランプ224bは右打ちを促す報知を行う場合には所定の右打ち報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うようになっている。右打ち報知用点灯パターンを用いると、例えば、4個の花びら状ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させて右打ち報知を行って、花びらが右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行っうことができる。
また、盤面ランプ224bは先読み予告報知を行う場合には所定の先読み予告報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うことができる。例えば、通常演出では4個の花びら状ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点灯する点灯態様であった場合に、先読み予告報知では保留個数分の花びら状ランプを下方から順に点灯して保留数報知をしつつ、先読み報知に係る保留に該当する花びら状ランプには特異的な発光色で点灯させるす点灯パターンを用いることができる。
なお、盤面ランプ224は、右打ち報知や先読み予告報知等をしない場合は所定の通常の点灯演出を実行可能に構成されている。
また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および盤面ランプ224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
遊技盤200の右下方には、状態報知ランプ222が設けられている。状態報知ランプ222は水平方向に一直線に並ぶ4個のランプ(例えば、LED)で構成されている。状態報知ランプ222の各ランプは、左から順に、右打ちランプ、大当り中ランプ、非電サポランプ、電サポランプとして機能する。右打ちランプは遊技者が右打ちをすべきときに点灯しそれ以外では消灯する。大当り中ランプは大当り遊技中に点灯しそれ以外では消灯する。非電サポランプは非電サポ状態中に点灯しそれ以外では消灯する。電サポランプは電サポ状態中に点灯しそれ以外では消灯する。
次に、図223を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、状態報知ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、ぱちんこ機100は、主制御部300から第1副制御部400および払出制御部600への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138や盤面ランプ224)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図224(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図224(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図224(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図224(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技終了後に開始される特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。なお、遊技状態が特図高確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、電サポ状態は維持される。また、遊技状態が特図低確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、改めて電サポ100回が付与される。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるぱちんこ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、ぱちんこ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、ぱちんこ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図224(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図224(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図224(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図224(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図225を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図225に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図223に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図226を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図223に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図224(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図224(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、当該保留に係る特図変動遊技の当否結果に基づく停止図柄と変動時間等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図245および図246を用いて詳述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図222の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図224(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図229(a)または図229(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図230(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図230(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、図230(a)に示す特図1決定用テーブルを参照する以外は特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動時間を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(事前判定した停止図柄と変動時間の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図225に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図225に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図227を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図227(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図228を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図228(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100での特図変動遊技等について図229乃至図262を用いて説明する。まず、本実施の形態によるぱちんこ機100において用いられる当否判定用テーブルについて図229を用いて説明する。図229に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図229(a)および図229(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図229(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図229(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。
図229(a)および図229(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図229(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜11940、数値11941〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図229(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図229(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図229(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図230は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図230(a)は特図1決定用テーブルを示し、図230(b)は特図2決定用テーブルを示している。図230(a)に示す特図1決定用テーブルおよび図230(b)に示す特図2決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図229(a)または図229(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図230(a)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図1決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図230(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」〜「特図F」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図230(b)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図2決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜65および数値66〜99の2つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図230(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜65に対応して「特図A」、数値66〜99に対応して「特図B」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図A」および「特図B」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。また、図230(b)に示すように、「当否判定結果」が「大当り」である場合の「図柄乱数の範囲」における乱数値は、「停止図柄」が「特図A」または「特図B」のみに振り分けられている。このため、特図2変動遊技において、当否判定結果が大当りである場合の停止図柄は「特図A」または「特図B」のいずれか一方に決定され、「特図C」〜「特図F」は選択されないようになっている。したがって、特図2変動遊技の大当り遊技は、特図1変動遊技の大当り遊技と比較して遊技者に対して有利に設定されている。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図2表示装置214に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図2特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図231は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図231に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図231に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図230(a)の特図1決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図C〜特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ無:保留3)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜2、または電サポ有:保留0〜3)」の4つに区分されている。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」が選択される。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「3」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技において装飾図柄表示装置208で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図232は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図232に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図232に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図230(b)の特図2決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図G・特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」の5つに区分されている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図G・特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」が選択される。また、「停止図柄」が「特図G・特図H」である場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」〜「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」〜「8」のそれぞれは、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技において装飾図柄表示装置208で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図G・特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。本実施の形態によるぱちんこ機100の特図2変動遊技では、「特図C」〜「特図F」の停止図柄が選択されないので、停止図柄が小当りを報知する「特図G」または「特図H」のいずれかである場合にのみ「装飾図柄表示装置での演出態様」として「チャンス目全停止」が選択されるようになっている。このため、「チャンス目全停止」の演出態様で演出が実行されると小当りが確定する。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
次に、装飾図柄表示装置208の特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示される保留表示画像(詳細は後述)の表示態様を変更するか否かを抽選する際に参照する保留変化抽選テーブルについて図233を用いて説明する。図233は、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを抽選する保留変化抽選の際に参照する保留変化抽選テーブル(先読み予告:始動口入賞時)を示している。保留変化抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1205で用いられる。保留変化抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図233に示す保留変化抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「保留A」および「保留B」の5つに区分されている。「変動時間」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図226に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技における装飾図柄表示装置208での演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、後述する図234(a)に「通常保留」として示す保留表示画像の表示態様が変化せずに、デフォルト表示(例えば、所定の色に塗り潰された円形の保留表示)のままで特図変動遊技の保留が表示されることを示し、その右隣の「保留A」は、後述する図234(b)に「保留A」として示す「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示し、その右隣の「保留B」は、後述する図234(c)に「保留B」として示す「吉宗」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示している。「変化なし」、「保留A」および「保留B」は、「変動時間」に対応して、保留変化抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜99が割り当てられ、「保留B」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜39が割り当てられ、「保留A」に数値40〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜69が割り当てられ、「保留A」に数値70〜95が割り当てられ、「保留B」に数値96〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜69が割り当てられ、「保留B」に数値70〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「保留A」に数値20〜49が割り当てられ、「保留B」に数値50〜99が割り当てられている。なお、図233およびこれ以降に示すテーブルでは、数値が割り当てられていない場所には「−」が表示されている。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、保留変化による先読み予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、保留変化による先読み予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の保留態様が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「保留A」、および「保留B」が「変化なし」よりも信頼度が高くなるように、「保留A」、および「保留B」は、「変化なし」と比較して、図233に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「保留B」の方が「保留A」よりも信頼度が高くなるように、「保留B」は、「保留A」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「保留A」の信頼度よりも「保留B」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「保留A」を実行するよりも「保留B」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「保留A」や「保留B」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図234は、特図変動遊技の保留表示の表示態様の一例を示している。ぱちんこ機100は、特図変動遊技の保留表示として例えば3つの表示態様を有している。図234(a)は、保留変化予告抽選において「変化なし」が選択された場合(保留変化抽選において不当選となった場合)の保留表示画像の表示態様を示している。図234(a)に示すように、「変化なし」での保留表示画像の表示態様は、例えば所定の色に塗り潰された円形の絵柄を表した表示態様となる。図234(a)に示す保留表示画像の表示態様は特図変動遊技の保留表示の表示態様が変更されない場合のデフォルト表示での表示態様である。このため、保留変化抽選が実行されない場合の保留表示画像も図234(a)に示す表示態様となる。「変化なし」の保留表示態様は、通常の表示態様に相当している。図234(b)は、保留変化予告抽選において「保留A」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図234(b)に示すように、「保留A」に当選した場合の保留表示画像は、「悪徳商人越後屋」のキャラクタを表した表示態様となる。図234(c)は、保留変化予告抽選において「保留B」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図234(c)に示すように、「保留B」に当選した場合の保留表示画像は、「吉宗」のキャラクタを表した表示態様となる。「保留A」または「保留B」の表示態様は、通常の表示態様とは異なる特別表示態様に相当している。
次に、盤面ランプ224a、224bの点灯態様を変更して先読み報知演出を実行するか否かを抽選する際に参照する盤面ランプ先読み抽選テーブルについて図235を用いて説明する。図235は、盤面ランプ224aの点灯態様を変更するか否かを抽選する盤面ランプ先読み抽選の際に参照する盤面ランプ先読み抽選テーブル(先読み予告:始動口入賞時)を示している。盤面ランプ先読み抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1207で用いられる。盤面ランプ先読み抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図235に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図226に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技における装飾図柄表示装置208での演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、盤面ランプ224aが通常演出でのデフォルト点灯(予め決められた所定の点灯や点滅態様)であることを示し、その右隣の「点灯(青)」は、盤面ランプ224aの10個の円形ランプの全てを青色に点灯させて先読み予告演出が実行されることを示し、その右隣の「点滅(青)」は、盤面ランプ224aの少なくとも一部を青色で点滅させて先読み予告演出を実行することを示し、その右隣の「高速点滅(赤)」は、盤面ランプ224aの少なくとも一部を赤色で高速に点滅させて先読み予告演出を実行することを示している。「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」は、「変動時間」に対応して、盤面ランプ先読み抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから盤面ランプ先読み抽選用乱数値を取得するようになっている。
盤面ランプ224aの点灯態様が「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれかで先読み予告演出を実行する場合には、盤面ランプ224bもそれに同期して先読み予告演出を実行する。盤面ランプ224bには4個の花びら模様のランプが配置されており、先読み予告演出に際しては、先読み予告に係る特図1または特図2についての保留の数と同数の数の花びら模様のランプが例えば下方から順に点灯し、さらに、先読み予告に係る保留に対応した花びら模様のランプは他のランプと異なる色に点灯するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜99が割り当てられ、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜39が割り当てられ、「点灯(青)」に数値40〜89が割り当てられ、「点滅(青)」に数値90〜98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「点灯(青)」に数値30〜95が割り当てられ、「点滅(青)」に数値96〜98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜96が割り当てられ、「点灯(青)」に数値97が割り当てられ、「点滅(青)」に数値98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「点灯(青)」に数値30〜69が割り当てられ、「点滅(青)」に数値70〜84が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値85〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「点灯(青)」に数値20〜49が割り当てられ、「点滅(青)」に数値50〜69が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値70〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、盤面ランプ224a、224bによる先読み予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、盤面ランプ224a、224bによる先読み予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の保留態様が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」が「変化なし」よりも信頼度が高くなるように、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」は、「変化なし」と比較して、図235に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「高速点滅(赤)」の方が「点滅(青)」よりも信頼度が高くなるように、「高速点滅(赤)」は、「点滅(青)」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「点滅(青)」の方が「点灯(青)」よりも信頼度が高くなるように、「点滅(青)」は、「点灯(青)」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「点灯(青)」の信頼度よりも「点滅(青)」の信頼度の方が高く、さらに「点滅(青)」の信頼度よりも「高速点滅(赤)」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「点灯(青)」を実行するよりも「点滅(青)」を実行する方が、さらに「点滅(青)」を実行するよりも「高速点滅(赤)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「点灯(青)」や「点滅(青)」、「高速点滅(赤)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図236〜図244は、後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1311で用いられる通常予告抽選テーブル等の一例を示している。通常予告抽選の「通常予告」は、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果の予告を意味している。通常予告抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。通常予告抽選テーブルは、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果を予告する通常予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる。また、通常予告抽選テーブルに基づく通常予告演出は、リーチ形成前やリーチ形成後に実行されるようになっている。通常予告抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
図236に示す通常予告抽選テーブル1は、リーチ前予告演出に用いられ、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「ボタンなし系」、および「ボタン有り系」の4つに区分されている。「変動時間」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図226に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「ボタンなし系」は、操作手段としてのチャンスボタン136等を用いた演出を伴わない予告報知を示し、その右隣の「ボタン有り系」は、チャンスボタン136等の押下を促す操作要求画像を含む予告報知が実行されることを示している。「ボタンなし系」および「ボタン有り系」は、取得した通常予告実行判定用第1乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第1乱数値カウンタから通常予告実行判定用第1乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜99が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜89が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜94が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値95〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜98が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜49が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値50〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜29が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値30〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、「ボタンなし系」および「ボタン有り系」によるリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、「ボタンなし系」および「ボタン有り系」によるリーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のボタン演出が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「ボタン有り系」が「ボタンなし系」よりも信頼度が高くなるように、「ボタン有り系」は、「ボタンなし系」と比較して、図236に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「ボタンなし系」の信頼度よりも「ボタン有り系」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「ボタンなし系」を実行するよりも「ボタン有り系」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「ボタンなし系」や「ボタン有り系」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図237に示す通常予告抽選テーブル2は、図236に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンなし系が選択された場合に使用される。図237に示す通常予告抽選テーブル2は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図226に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「キャラA」は、後述する図239(a)に「キャラA」として示す「パンダ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラB」は、後述する図239(b)に「キャラB」として示す「サボハニ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラC(当確)」は、後述する図239(c)に「キャラC」として示す「姫」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得した通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから通常予告実行判定用第2乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」に数値0〜84が割り当てられ、「キャラA」に数値85〜96が割り当てられ、「キャラB」に数値97〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラB」に数値90〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜94が割り当てられ、「キャラB」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜96が割り当てられ、「キャラA」に数値97が割り当てられ、「キャラB」に数値98が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0が割り当てられ、「キャラA」に数値1〜49が割り当てられ、「キャラB」に数値50〜97が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜4が割り当てられ、「キャラA」に数値5〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜94が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値95〜99が割り当てられている。
図237に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラC(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100では、リーチ前予告演出で「キャラC(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果は当り確定となる。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、「ボタンなし系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「なし」と比較して、図237に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラB」の方が「キャラA」よりも信頼度が高くなるように、「キャラB」は、「キャラA」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラC(当確)」の方が「キャラB」よりも信頼度が高くなるように、「キャラC(当確)」は、「キャラB」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラA」の信頼度よりも「キャラB」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「キャラA」を実行するよりも「キャラB」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラB」の信頼度よりも「キャラC(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「キャラB」を実行するよりも「キャラC(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラA」、「キャラB」、あるいは「キャラC(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図238に示す通常予告抽選テーブル3は、図236に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンあり系が選択された場合に使用される。図238に示す通常予告抽選テーブル3は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図226に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「キャラA」は、後述する図239(a)に「キャラA」として示す「パンダ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラB」は、後述する図239(b)に「キャラB」として示す「サボハニ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラC(当確)」は、後述する図239(c)に「キャラC」として示す「姫」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得した通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから通常予告実行判定用第3乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定用第3乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラA」に数値90〜94が割り当てられ、「キャラB」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜69が割り当てられ、「キャラB」に数値70〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜69が割り当てられ、「キャラB」に数値70〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜49が割り当てられ、「キャラB」に数値50〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0が割り当てられ、「キャラA」に数値1〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜4が割り当てられ、「キャラA」に数値5〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。
図238に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラC(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100では、リーチ前予告演出で「キャラC(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果は当り確定となる。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、「ボタン有り系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「なし」と比較して、図238に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラB」の方が「キャラA」よりも信頼度が高くなるように、「キャラB」は、「キャラA」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラC(当確)」の方が「キャラB」よりも信頼度が高くなるように、「キャラC(当確)」は、「キャラB」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラA」の信頼度よりも「キャラB」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「キャラA」を実行するよりも「キャラB」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラB」の信頼度よりも「キャラC(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「キャラB」を実行するよりも「キャラC(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラA」、「キャラB」、あるいは「キャラC(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図239は、リーチ前の通常予告演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図239(a)には「キャラA」の通常予告演出時に表示される「パンダ」を表したキャラクタ画像が示され、図239(b)には「キャラB」の通常予告演出時に表示される「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表したキャラクタ画像が示され、図239(c)には「キャラC」の通常予告演出時に表示される「姫」を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、通常予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
図240に示す通常予告抽選テーブル4は、図236に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンあり系が選択され、さらに、図238に示す通常予告抽選テーブル3に基づき「キャラA、「キャラB」、「キャラC(当確)」のいずれかが選択された場合に使用される。図240に示す通常予告抽選テーブル4は、左列から「表示態様/ボタン態様」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC」の4つに区分されている。「表示態様/ボタン態様」は、図241および図242に示す表示態様およびボタン態様の組合せを示している。ここで、図241および図242を用いて表示態様およびボタン態様について説明する。
図241は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示可能な、チャンスボタン136を模した画像の表示態様を示している。図241(a)は、表示態様が「通常」であり、振動や回転等をしていない通常状態のチャンスボタン136を模したチャンスボタン画像を中央に配し、その上部に「PUSH」という文字列を配し、その下部にチャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像を配している。本例での有効期間画像は横に長い枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に短くなるように表示されるようになっている。図241(b)は、表示態様が「振動」であり、中央のチャンスボタン画像が振動しているように視認される表示態様である。その他の表示態様は「通常」と同一である。図241(c)は、表示態様が「振動+回転」であり、中央のチャンスボタン画像が振動しつつ回転しているように視認される表示態様である。その他の表示態様は「通常」と同一である。図241(d)は、表示態様が「振動+回転」であり、且つ、チャンスボタン画像と有効期間画像が図241(c)の画像に比して大きく表示される。また、「PUSH」の文字列や有効期間画像は表示されなくてもよい。図241(d)に示す表示態様はこれ以降「デカボタン表示」とも称する。
図242は、チャンスボタン136の動作態様(ボタン態様)を示している。図242(a)は、ボタン態様が「通常」であり、振動や回転等をしていない通常状態のチャンスボタン136を示している。図242(b)は、ボタン態様が「振動」であり、チャンスボタン136が振動している状態を示している。図242(c)は、ボタン態様が「振動+回転」であり、チャンスボタン136が振動しつつ、チャンスボタン136内で発光するチャンスボタンランプ138が回転してチャンスボタン136が回転しているように視認させる態様である。
さて、図240に戻り、「表示態様/ボタン態様」は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されるチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様と、当該画像が表示されているときの実際のチャンスボタン136のボタン態様との組合せを示している。「通常/通常」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「通常」となっている。「通常/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「通常/振動+回転」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」となっている。「振動/通常」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「通常」となっている。「振動/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「振動+回転/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動+回転」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「デカボタン表示/振動+回転」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「デカボタン表示」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」となっている。
「表示態様/ボタン態様」の図中右隣の「キャラA」は、図238に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラA」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた表示態様/ボタン態様決定用乱数値カウンタから表示態様/ボタン態様決定用乱数値を取得するようになっている。
「キャラA」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値0〜89が割り当てられ、「通常/振動」、「通常/振動+回転」、および「振動/通常」には数値が割り当てられておらず、「振動/振動」に数値90〜99が割り当てられ、「振動+回転/振動」と「デカボタン表示/振動+回転」には数値が割り当てられていない。
「キャラA」の図中右隣の「キャラB」は、図238に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラB」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。
「キャラB」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値0〜49が割り当てられ、「通常/振動」に数値50〜54が割り当てられ、「通常/振動+回転」に数値55〜59が割り当てられ、「振動/通常」には数値60〜64が割り当てられ、「振動/振動」に数値65〜89が割り当てられ、「振動+回転/振動」に数値90〜94が割り当てられ、「デカボタン表示/振動+回転」に数値95〜99が割り当てられている。
「キャラB」の図中右隣の「キャラC」は、図238に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラC」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。
「キャラC」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値が割り当てられておらず、「通常/振動」に数値0〜19が割り当てられ、「通常/振動+回転」に数値20〜39が割り当てられ、「振動/通常」には数値40〜59が割り当てられ、「振動/振動」に数値が割り当てられておらす、「振動+回転/振動」に数値60〜79が割り当てられ、「デカボタン表示/振動+回転」に数値80〜99が割り当てられている。
図240に示すように、「キャラA」の場合には、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」は選択されないようになっている。一方、「キャラC」の場合には、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」だけが選択されるようになっている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100では、リーチ前予告演出で「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」の演出が実行されると、当該特図変動遊技の当否判定結果が当りとなる可能性が高くなる。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、「ボタン有り系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」が、「通常/通常」または「振動/振動」の「表示態様/ボタン態様」よりも信頼度が高くなるように、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」は、「通常/通常」と「振動/振動」と比較して、図240に示す乱数の振り分けが「キャラC」の場合に多く「キャラA」の場合に少なくなるように設定されている。
「通常/通常」と「振動/振動」の「表示態様/ボタン態様」の信頼度よりも「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「通常/通常」または「振動/振動」のを実行するよりも「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。
このように本実施形態では、装飾図柄表示装置208にチャンスボタン136のボタン態様と同じ態様の表示態様で操作要求画像を表示可能である。さらに、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136が操作されたことに関連する表示演出として、複数種類の表示演出を表示可能であり、複数種類の表示演出のうちの一つは、第一の表示演出としての例えば、演出ボタンあり系の「キャラA」表示であり、複数種類の表示演出のうちの一つは、第二の表示演出としての例えば、演出ボタンあり系の「キャラC」表示であり、「キャラA」の表示演出よりも「キャラC」の表示演出が実行される場合の方が大当りの信頼度が高く、チャンスボタン136のボタン態様と同じ表示態様となる第一の操作要求画像(例えば、「通常/通常」、「振動/振動」)よりも、チャンスボタン136のボタン態様と異なる表示態様となる第二の操作要求画像(例えば、「通常/振動」、「振動/通常」、「通常/振動+回転」など)の方が、「キャラC」の表示演出が行われ易いようになっている。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、大当りの信頼度が高い第二の表示演出が実行されるか否かの予告として機能させることができる場合がある。結果として、操作要求画像自体も予告として機能することができる場合がある。
図243に示す通常予告抽選テーブル5は、特図変動遊技でのリーチ演出が開始された後に行われるリーチ後予告演出(カットイン予告)のためのリーチ後予告抽選に使用される。図243に示す通常予告抽選テーブル5は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図226に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図231または図232に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、リーチ後予告演出(通常予告演出の一部とみることもできる)が実行されないことを示し、その右隣の「キャラD」は、後述する図244(a)に「キャラD」として示す「爺」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラE」は、後述する図244(b)に「キャラE」として示す「ボクサー」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラF(当確)」は、後述する図244(c)に「キャラF」として示す「番長」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得したリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられたリーチ後予告実行判定用乱数値カウンタからリーチ後予告実行判定用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合にはリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、「キャラF(当確)」のいずれにも数値が割り当てられていない。つまり、「変動時間」が「10000ms」の場合には、カットイン予告を挿入できる時間尺がないため、リーチ後予告演出は実行されない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラE」に数値90〜99が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜94が割り当てられ、「キャラE」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合にはリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、「キャラF(当確)」のいずれにも数値が割り当てられていない。つまり、「変動時間」が「15000ms」の場合には、カットイン予告を挿入できる時間尺がないため、リーチ後予告演出は実行されない。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜39が割り当てられ、「キャラE」に数値40〜94が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値95〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜29が割り当てられ、「キャラE」に数値30〜94が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値95〜99が割り当てられている。
図243に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラF(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100では、リーチ後予告演出で「キャラF(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果はリーチA当りかリーチB当りの確定となる。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、リーチ後予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ後予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」は、「なし」と比較して、図243に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラE」の方が「キャラD」よりも信頼度が高くなるように、「キャラE」は、「キャラD」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラF(当確)」の方が「キャラE」よりも信頼度が高くなるように、「キャラF(当確)」は、「キャラE」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラD」の信頼度よりも「キャラE」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「キャラD」を実行するよりも「キャラE」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラE」の信頼度よりも「キャラF(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、ぱちんこ機100は、「キャラE」を実行するよりも「キャラF(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラD」、「キャラE」、あるいは「キャラF(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図244は、リーチ後の通常予告演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図244(a)には「キャラD」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「爺」を表したキャラクタ画像が示され、図244(b)には「キャラE」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「ボクサー」を表したキャラクタ画像が示され、図244(c)には「キャラF」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「番長」を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、通常予告演出でのリーチ後予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
次に、図245および図246を用いて特図先読み処理について説明する。図245および図246は、図226に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。
図245に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の遊技状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1000)。ステップS1000では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001に移行し、時短フラグがオフ状態であって非電サポ中であると判断するとステップS1101に移行する。
本実施形態のぱちんこ機100は図222に示すように、電サポ時は特図2始動口232に入球するように右打ちをさせ、非電サポ時は特図1始動口230に入球するように左打ちをさせる構成になっている。このため、電サポ時の特図1始動口230への入賞や非電サポ時の特図2始動口232への入賞はイレギュラーであるので、このようなイレギュラーの入賞については特図先読み処理の対象から除外している。
ステップS1000の次のステップS1001では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。当該入賞があったか否かの判断は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。例えば主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS1003へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS1003〜S1013の処理をせずに特図先読み処理を終了する。
ステップS1001の次のステップS1003では、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして当該保留に係る特図2変動遊技の当否を事前判定し、当否結果が大当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、事前判定による当否結果が大当りであると判断するとステップS1005に移行し、当該当否結果が大当りでないと判断するとステップS1007に移行する。
ステップS1003の次のステップS1005では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図230(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、事前判定による当否結果が大当りでない場合はステップS1007に移行し、当該当否結果が小当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、当該当否結果が小当りである判断するとステップS1009に移行し、当該当否結果が小当りでないと判断するとステップS1011に移行する。
事前判定による当否結果が小当りの場合はステップS1009において、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図230(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、ステップS1007で事前判定した当否結果が小当りでなく、はずれであると判断した場合はステップS1011に移行し、はずれ図柄を決定する。例えば主制御部300は、RAM308に記憶されたはずれ図柄決定用乱数値を先読みし、当該乱数値に対して図230(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
ステップS1005、S1009、またはS1011の次のステップS1013では、これらのステップにおいて事前判定された停止図柄に基づいて、特図2変動遊技の変動時間の抽選を行う。例えば主制御部300は、当該停止図柄と、特図変動時間決定用乱数値と、図232に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図2変動遊技の変動時間を決定し、特図先読み処理を終了する。
また、ステップS1013では例えば、特図2先読み処理を実行した保留に係る特図2変動遊技の当否結果と、ステップS1013で事前判定した特図変動時間とを特図2先読み結果として主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図変動時間を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
ステップS1000において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図246に示すステップS1101へ移行する。図246に示すステップS1101〜S1113で行う各処理は、図245を用いて説明したステップS1001〜S1013の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。また、図245および図246に示す特図先読み処理は、当該処理を実行する対象の特図変動遊技の保留記憶数が上限範囲内である場合に実行する。
図245および図246における特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次に、特図1または2始動口230、232に遊技球が入球して始動情報が取得された場合の第1副制御部先読み予告実行処理について図247を用いて説明する。図247は、例えば図227に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるぱちんこ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理および後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行するようになっている。
図247に示すように、始動入賞時(始動情報取得時)の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、現時点で先読み予告報知演出が実行中であるか否かを判断する(ステップS1201)。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み実行中フラグの値を読み出して、当該値がオン状態を示していれば、先読み予告報知演出の実行中であるであると判断してステップS1215に移行し、当該値がオフ状態を示していれば先読み予告報知演出の実行中でないと判断してステップS1203に移行する。
ステップS1203では、主制御部300のコマンド設定送信処理(ステップS233)により第1副制御部400に送出された先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であるか否かを判断する。本実施形態の所定の変動時間は、10000ms、15000ms、40000ms、45000ms、60000ms、および65000msの6つである。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であると判断するとステップS1205に移行し、所定の変動時間でないと判断すると後述のステップS1205〜S1213を実行せずにステップS1215に移行する。
ステップS1205では、保留変化の抽選処理1を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得して、図233に示す保留変化抽選テーブルを用いて「変化なし」、「保留A」、「保留B」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図233に示す保留変化抽選テーブルと、RAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから取得した保留変化抽選用乱数値とを用いて、保留変化の抽選処理1を実行する。また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1205の次のステップS1207では、保留変化の抽選処理2を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから盤面ランプ先読み抽選用乱数値を取得して、図235に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを用いて「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」、「高速点滅(赤)のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図235に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルと、RAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから取得した盤面ランプ先読み抽選用乱数値とを用いて、保留変化の抽選処理2を実行する。また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1207の次のステップS1209では、上記の保留変化の抽選処理1または保留変化の抽選処理2の少なくとも一方で抽選結果が「変化なし」以外、つまり当選しているか否かが判断される。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化の抽選処理1の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「保留A」または「保留B」のいずれかであると抽選に当選したと判定する。また、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化の抽選処理2の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれかであると抽選に当選したと判定する。保留変化の抽選処理1または保留変化の抽選処理2の少なくとも一方で抽選結果が当選の場合はステップS1211に移行し、保留変化の抽選処理1および保留変化の抽選処理2の双方の抽選結果がいずれも「変化なし」、つまり非当選の場合は後述のステップS1211とS1213を実行せずにステップS1215に移行する。
ステップS1209の次のステップS1211では、先読み予告報知の実行回数の設定を行う。先読み予告報知の実行回数は特図保留数に基づいて設定する。第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1または2で当選すると、主制御部300から送出された先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報を取得してRAM408の所定の記憶領域に設けた先読み予告実行回数記憶部に記憶する。先読み結果情報コマンドに含まれる特図種別が特図2の場合は、当該コマンド内に含まれる特図2の保留個数と同じ数を先読み予告実行回数記憶部に記憶し、先読み結果情報コマンドに含まれる特図種別が特図1の場合は、当該コマンド内に含まれる特図1の保留個数と同じ数を先読み予告実行回数記憶部に記憶する。例えば、保留変化の抽選処理1および2(ステップS1205、S1207)を特図1の2個目の保留(先読み結果情報コマンドの特図種別は「1」で保留個数情報は「2」)について実行した場合には、第1副制御部400は、先読み予告実行回数として「2」をRAM408の先読み予告実行回数記憶部に設定する。また、保留変化の抽選処理1および2(ステップS1205、S1207)を特図2の3個目の保留(先読み結果情報コマンドの特図種別は「2」で保留個数情報は「3」)について実行した場合には、第1副制御部400は、先読み予告実行回数として「3」をRAM408の先読み予告実行回数記憶部に設定する。本実施の形態によるぱちんこ機100は、先読み予告実行回数と同数番目の保留表示画像の表示態様を保留変化抽選の当選内容に基づいて変更するようになっている。
ステップS1211の次のステップS1213では、第1副制御部400は、先読み予告報知演出が実行中であることを示すため、RAM408に記憶された先読み実行中フラグをオン状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告報知が実行中であるか否かを示す先読み予告実行中フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、先読み予告報知は実行中に設定される。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知を非実行中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオン状態に設定したらステップS1215に移行する。
ステップS1213の次のステップS1215では、保留変化の抽選処理1の抽選結果に基づく保留コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果が非当選の場合は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を「変化なし」のデフォルト表示とする情報を含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、所定の色に塗りつぶされた円形の保留表示の表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果が当選の場合は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を保留変化抽選結果に基づいて、「保留A」または「保留B」のいずれかに対応する保留表示態様の情報と、保留個数情報とを含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「悪徳商人越後屋」の「保留A」または「吉宗」の「保留B」のいずれかの表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果に基づく保留コマンドの出力処理を実行する。保留変化の抽選処理2の抽選結果が非当選の場合は、盤面ランプ224a、224bの点灯状態を「変化なし」のデフォルト状態とする情報を含む保留コマンドを盤面ランプ224a、224bに出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、デフォルト表示の点灯態様で盤面ランプ224a、224bが発光する。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果が当選の場合は、盤面ランプ224aの点灯状態を「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」とする情報を含む保留コマンドを盤面ランプ224aに出力するとともに、盤面ランプ224aの保留コマンドに対応させた所定の点灯態様を指定して盤面ランプ224bに出力して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」の点灯態様で盤面ランプ224aが点灯しそれに同期して所定の点灯態様で盤面ランプ224bが発光する。
本実施形態によれば、第1副制御部400において保留変化の抽選処理1(ステップS1205)および保留変化の抽選処理2(ステップS1207)の双方の抽選に当選すると、主制御部300における特図1保留ランプ218または特図2保留ランプ220のいずれかを含めた三箇所で保留数の情報の報知が可能となる。こうすることにより、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。
本実施形態では、ステップS1205の保留変化の抽選処理1とステップS1207の保留変化の抽選処理2とが互いに独立して行うようにしているが、例えば、保留変化の抽選処理1で抽選に当選した場合だけ保留変化の抽選処理2を実行するようにしてもよい。また、保留変化の抽選処理2を先に実行して、抽選処理2で抽選に当選した場合だけ保留変化の抽選処理1を実行するようにしてもよい。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理について図248を用いて説明する。図248は、例えば図227に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は1回の特図変動遊技に対して1回実行される。
図248に示すように、特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、先読み予告実行中フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み予告実行中フラグはオン状態であると判断してステップS1303に移行し、当該値が「0」であれば、先読み予告実行中フラグがオフ状態であると判断して後述するステップS1303〜ステップS1309の処理を実行せずにステップS1311に移行する。
本実施形態によるぱちんこ機100では、ステップS1205の保留変化抽選処理1において「保留A」または「保留B」に当選するか、またはステップS1207の保留変化抽選処理2において「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」に当選すると(ステップS1209のYes)、先読み予告実行回数が設定されるとともに(ステップS1211)、先読み実行中フラグがオン状態に設定される(ステップS1213)。
ステップS1303では、第1副制御部400は、先読み予告実行回数を「1」だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行回数の値を読み出し、読み出された当該値から「1」を減算して、ステップS1305に移行する。
ステップS1303の次のステップS1305では、ステップS1303において「1」減算された先読み予告実行回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の先読み予告実行回数が「0」であると判定するとステップS1307に移行し、減算後の先読み予告実行回数が「0」でないと判定するとステップS1311に移行する。
ステップS1305の次のステップS1307では、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。これにより、盤面ランプ224a、224bは、「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれでもない通常の表示態様による点灯表示を行う。
ステップS1307の次のステップS1309では、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定して先読み予告報知が終了したことを示すために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された当該フラグの値として「0」を記憶し、ステップS1311に移行する。ステップS1311では、通常予告の抽選処理を実行して特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
次に、図248に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1311の通常予告抽選処理について図249を用いて詳細に説明する。第1副制御部400は、ステップS1401において、主制御部300のコマンド設定送信処理(ステップS233)により第1副制御部400に送出された先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であるか否かを判断する。本実施形態の所定の変動時間は、10000ms、15000ms、40000ms、45000ms、60000ms、および65000msの6つである。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であると判断するとステップS1403に移行し、所定の変動時間でないと判断すると通常予告抽選処理を終了する。
ステップS1403では、予告抽選1を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得して、図236に示す予告抽選テーブル1を用いて「ボタンなし系」か「ボタン有り系」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図236に示す予告抽選テーブル1と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第1乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第1乱数値とを用いて、予告抽選1処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選1処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1403の次のステップS1405では、第1副制御部400は予告抽選1処理の抽選結果が「ボタン有り系」か否かを判断し、「ボタン有り系」でないと判断した場合はステップS1407に移行し、「ボタン有り系」であると判断した場合はステップS1409に移行する。
「ボタン有り系」でないと判断してステップS1407に移行した場合は、予告抽選2を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから通常予告実行判定用第2乱数値を取得して、図237に示す予告抽選テーブル2を用いて「なし」、「キャラA」、「キャラB」、または「キャラC(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図237に示す予告抽選テーブル2と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第2乱数値とを用いて、予告抽選2処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選2処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
「ボタン有り系」であると判断してステップS1409に移行した場合は、予告抽選3を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから通常予告実行判定用第3乱数値を取得して、図238に示す予告抽選テーブル3を用いて「なし」、「キャラA」、「キャラB」、または「キャラC(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図238に示す予告抽選テーブル3と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第3乱数値とを用いて、予告抽選3処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選3処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1409の次のステップS1411では、予告抽選4を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第4乱数値カウンタから通常予告実行判定用第4乱数値を取得して、図240に示す予告抽選テーブル4を用いて「通常/通常」、「通常/振動」、「通常/振動+回転」、「振動/通常」、「振動/振動」、「振動+回転/振動」、または「デカボタン表示/振動+回転」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、予告抽選3の結果と、ROM406から読み出した図240に示す予告抽選テーブル4と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第4乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第4乱数値とを用いて、予告抽選4処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選4処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1407での予告抽選2処理またはステップS1411での予告抽選4処理が実行されると、次にステップS1413に移行する。ステップS1413では、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間(本例では、「10000ms」および「15000ms」)に等しいか否かを判断する。この判断は、ノーマルリーチ演出は他のリーチ演出より演出実行時間が短いためリーチ演出開始後にカットイン予告を実行可能なタイミングが得られないため、ノーマルリーチ演出が実行される場合はリーチ後予告を行わないように処理する。このため、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間であると判断すると通常予告抽選処理を終了し、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間でないと判断すると予告抽選5処理を行うステップS1415に移行する。
ステップS1415では、予告抽選5を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた表示態様/ボタン態様決定用乱数値カウンタから表示態様/ボタン態様決定用乱数値を取得して、図243に示す予告抽選テーブル5を用いて、「キャラD」、「キャラE」、または「キャラF(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図243に示す予告抽選テーブル5と、RAM408に設けられたリーチ後予告実行判定用乱数値カウンタから取得したリーチ後予告実行判定用乱数値とを用いて、予告抽選5処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選5処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。ステップS1415での処理を実行したら通常予告抽選処理を終了する。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100の遊技演出について図250乃至図262を用いてより具体的に説明する。図250乃至図262の各図には、ぱちんこ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、盤面ランプ224(224a、224b)とを示し、その下方に模式的に特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220を示している。まず、図250〜図252を用いて本実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図250(a)乃至図252(c)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図250(a)では、特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218には3個のLEDが点灯して特図1の保留が3個あることを示している。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことを示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾3−装飾1」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。なお、現時点でのぱちんこ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図250(a)に示す時点では特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2が表示され、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3が表示され、3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a1〜a3はいずれも図234(a)に示す通常保留の表示態様である。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
盤面ランプ224a、224bは、図250(a)に示すような特図変動遊技の終了後から次の特図変動遊技が開始されるまでの間は所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。本例では、盤面ランプ224aでの通常演出は10個の円形ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点滅する点灯態様で実行される。また、盤面ランプ224bでの通常演出は4個の花びら状ランプの上側2つと下側2つのグループが交互に点滅する点灯態様で実行される。
図250(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾3−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に図250(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図250(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLED点灯を2個にし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。図250(b)およびそれ以降の図において特図変動遊技中の特図1または特図2表示装置212、214では図250(b)の特図1表示装置212に示す7セグメントの中央の横棒が黒く他が白い表示で特図の図柄変動が行われていることを示す。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図250(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図250(b)に示すように、保留表示画像a3が消去されて2個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1、a2となる。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図250(c)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図250(b)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図250(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に図250(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図250(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、上述の図250(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って実行された処理と同様の処理が実行される。
主制御部300は、最先の特図1乱数値の組を取得して特図1変動遊技に係る当否判定を実行して、例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLED点灯を1個にし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図250(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図250(d)に示すように、保留表示画像a2が消去されて1個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1だけとなる。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞すると、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、図226に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの2個を点灯させて特図1の保留が2個になったことを示す。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図245および図246に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図229(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図230(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図231に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば40000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。これらの事前判定結果の情報を含むコマンド(先読みコマンド)はコマンド設定送信処理(ステップS233)により主制御部300から第1副制御部400に送信される。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図247に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は40000msであるため所定の変動時間に該当すると判断し(ステップS1203)、図233に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理1を実行して「保留A」に当選したと判定し(ステップS1205)、図235に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理2を実行して「変化なし」が選択されたと判定し(ステップS1207)、さらに、「保留A」に当選しているので、いずれかの抽選に当選したと判断して(ステップS1209)、先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1211)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1213)、保留表示画像a2の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1215)。この結果、図250(e)に示すように、図234(b)に示す「保留A」に対応する表示態様の「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像で保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。また、保留変化の抽選処理2で「変化なし」が選択されたので、図250(e)から図252(c)に示す間は、盤面ランプ224a、224bは、図250(b)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中と同様に、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に図250(f)に示すように、特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図250(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に図251(a)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図251(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。また、主制御部300は、図226に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの1個を点灯させて特図1の保留が1個になったことを示す。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=2)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に1を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=1)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0でないと判断して(ステップS1305のNo)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が10000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図236に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタンなし系」が選択される。第1副制御部400は、ボタンなし系の場合は(ステップS1405のNo)、予告抽選2処理を実行する(ステップS1407)。ステップS1407において第1副制御部400は、図237に示す予告抽選テーブル2を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「なし」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が10000msであるので、ノーマルリーチの変動時間であると判断して(ステップS1413のNo)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行せずに通常予告抽選処理を終了する。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、ノーマルリーチのリーチ演出が実行され、当該ノーマルリーチ演出に先立つリーチ前予告演出もリーチ後予告演出も行われない。
以上の処理が終了すると、図251(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図251(a)に示すように、保留表示画像a2が消去されて保留Aの保留表示態様の保留表示画像a1となる。
図251(b)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はノーマルリーチであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾8」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから10000msの経過後)に、図251(c)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾4−装飾8」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図251(a)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図251(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図251(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図251(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218の全LEDを消灯し、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=1)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に0を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=0)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0であると判断して(ステップS1305のYes)、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。さらに、第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1309)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が40000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図236に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタン有り系」が選択される。第1副制御部400は、ボタン有り系の場合は(ステップS1405のYes)、予告抽選3処理を実行する(ステップS1409)。ステップS1409において第1副制御部400は、図238に示す予告抽選テーブル3を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「キャラA」が選択されている。次いで、第1副制御部400は図240に示す予告抽選テーブル4を参照してリーチ前予告でのチャンスボタン136のボタン態様と表示態様に関する抽選を実行する。本例では「表示態様/ボタン態様」として「通常/通常」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が40000msであるので、ノーマルリーチではなくリーチAの変動時間であると判断して(ステップS1413のYes)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行する。ステップS1415において第1副制御部400は、図243に示す予告抽選テーブル5を参照してリーチ後予告についての抽選を実行する。本例では「キャラD」が選択されている。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、リーチAのリーチ演出が実行され、当該リーチA演出に先立って「ボタン有り系」のリーチ前予告演出が行われる。ここでの「ボタン有り系」の演出はチャンスボタン136について「表示態様/ボタン態様」が「通常/通常」の演出が行われ、引き続き「キャラA」による演出が行われる。また、当該リーチA演出に引き続いて「キャラD」によるリーチ後予告演出が行われる。
以上の処理が終了すると、図251(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図251(d)に示すように、保留表示画像a1が消去されて特図1保留表示領域208d1には保留表示画像は表示されない。
図251(e)は、図251(d)に示す構成に加えて図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。図251(e)では、リーチ前予告演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図242(a)に示す「通常」であり、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様も図241(a)に示す「通常」である。
図251(f)は、遊技者がチャンスボタン136を押下してリーチ前予告演出の「キャラA」が演出表示領域208dに表示された状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が乗せられた状態を模式的に示している。
図252(a)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はリーチAであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾8」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
図252(b)は、リーチ後予告演出として「キャラD」が表示された状態を示している。次いで図252(c)に示すように、特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから40000msの経過後)に、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾7−装飾8」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図252(a)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
次に、図253〜図254を用いて本実施の形態の実施例2によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図253(a)〜図254(f)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図253(a)は特図1変動遊技が行われている状態を示している。なお、現時点でのぱちんこ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
図253(a)では、特図1表示装置212は変動表示が開始されており、特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218には1個のLEDが点灯して特図1の保留が1個あることを示している。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことを示している。この特図1変動遊技の開始に先立って、上述の実施例1で説明した特図1変動遊技の開始に先立って実行された処理と同様の処理が実行される。
主制御部300は、最先の特図1乱数値の組を取得して特図1変動遊技に係る当否判定を実行する。例えば、この当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msである。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図253(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数の情報を含むコマンドを受信しているので、図253(a)に示すように、1個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1を表示する。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞すると、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、図226に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの2個を点灯させて特図1の保留が2個になったことを示す。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図245および図246に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図229(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が当りであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図230(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1111)、図231に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。これらの事前判定結果の情報を含むコマンド(先読みコマンド)はコマンド設定送信処理(ステップS233)により主制御部300から第1副制御部400に送信される。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図247に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は45000msであるため所定の変動時間に該当すると判断し(ステップS1203)、図233に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理1を実行して「保留B」に当選したと判定し(ステップS1205)、図235に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理2を実行して「点灯(青)」が選択されたと判定し(ステップS1207)、さらに、「保留B」および「点灯(青)」に当選しているので、いずれかの抽選に当選したと判断して(ステップS1209)、先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1211)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1213)、保留表示画像a2の表示態様と盤面ランプ224の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1215)。この結果、図253(b)に示すように、図234(b)に示す「保留B」に対応する表示態様の「吉宗」を表したキャラクタ画像で保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。また、保留変化の抽選処理2で「点灯(青)」が選択されたので、図253(b)〜図253(e)に示す連続した2回の特図変動遊技の間は、盤面ランプ224aは、「点灯(青)」に対応した10個の円形ランプの全てを青色に点灯させて先読み予告演出が実行される。また、盤面ランプ224aの先読み予告演出に同期して盤面ランプ224bでは保留個数分の2個の花びら状ランプを下方から順に点灯して保留数報知をしつつ、先読み報知に係る保留に該当する下から2個目の花びら状ランプには遊技者に期待感を持たせるべく特異的な発光色で点灯させる。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に図253(c)に示すように、特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図253(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に図253(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図253(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLEDの点灯を1つにし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=2)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に1を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=1)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0でないと判断して(ステップS1305のNo)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が8000msであるので所定の変動時間に該当しないと判断して、通常予告抽選処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図253(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図253(d)に示すように、保留表示画像a2が消去されて保留Bの保留表示態様の保留表示画像a1となる。
この特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから8000msの経過後)に、図253(e)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図253(b)〜(e)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224aは、「点灯(青)」の演出手順に従った点灯制御で先読み予告表示が実行される。盤面ランプ224aの点灯制御に同期して盤面ランプ224bでは、特図1の保留数に等しい数の花びら模様のランプが点灯し、且つ先読み予告に係る保留を示す花びら模様のランプは所定の色で点灯する。
このように本実施例では、遊技に関する遊技情報として保留数の情報の報知が可能な報知手段としての主制御部300と第1副制御部400を備え、主制御部300と第1副制御部400の制御により、保留数の情報に対して、特図1保留ランプ218の点灯態様、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1での表示態様、および盤面ランプ224bの点灯態様による計三箇所で保留数の報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
また、本実施例によれば、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段として、例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208を備えており、複数の演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224、特図1保留ランプ218の組合せを用いて三箇所以上で保留数の情報に関する報知を実行可能である。このように、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
また、本実施例では、遊技に関する制御処理である主制御部タイマ割込処理を少なくとも実行可能なメイン制御手段としての主制御部300と、主制御部300から送出された例えば、特図変動開始コマンドや先読み結果情報コマンドを受け取って遊技に関する制御処理である第1副制御部メイン処理を少なくとも実行可能なサブ制御手段としての第1副制御部400とを備えている。そして、複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段としての特図1保留ランプ218は、主制御部300により制御されるようにしている。このように本実施例によれば、主制御部300により制御されて保留数の情報の信頼性が高い特図1保留ランプ218を複数の演出手段のうちの一に用いている。
また、本実施例では、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、および装飾図柄表示装置208の三箇所で実行される保留数の報知のうちの装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1と盤面ランプ224bの点灯による少なくとも二つによる保留数の報知は、例えば、保留数増加後保留数減少までの期間や先読み報知期間等の同一の期間を少なくとも含んで行われる。本実施例によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
また本実施例では、複数の演出手段の一つは画像表示手段としての装飾図柄表示装置208であり、装飾図柄表示装置208で少なくとも一つの報知として、例えば保留数の報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
また本実施例では、遊技情報は、図柄変動表示の保留回数を示す始動保留表示である。複数の演出手段は、保留回数を示す保留表示手段としての特図1保留ランプ218と、ランプ報知手段としての盤面ランプ224a、224bとを備え、始動保留表示による報知は、保留表示手段と、画像表示手段と、ランプ報知手段の三箇所で少なくとも実行可能である。
本実施例によれば、図柄変動表示は遊技者に有利な大当りが付与されるか否かを報知する重要な演出であり、該重要な演出の保留数を複数個所で遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
また本実施例では、始動保留表示による報知のうちの少なくとも一つの報知は先読み予告として機能することが可能であることを特徴とする。本実施例によれば、大当りへの期待を高めながら、確実な報知を実行できる場合がある。
図253(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に図253(f)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図253(f)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218の全LEDを消灯し、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=1)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に0を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=0)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0であると判断して(ステップS1305のYes)、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。さらに、第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1309)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が45000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図236に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタン有り系」が選択される。第1副制御部400は、ボタン有り系の場合は(ステップS1405のYes)、予告抽選3処理を実行する(ステップS1409)。ステップS1409において第1副制御部400は、図238に示す予告抽選テーブル3を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「キャラB」が選択されている。次いで、第1副制御部400は図240に示す予告抽選テーブル4を参照してリーチ前予告でのチャンスボタン136のボタン態様と表示態様に関する抽選を実行する。本例では「表示態様/ボタン態様」として「振動+回転/振動」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が45000msであるので、ノーマルリーチではなくリーチAの変動時間であると判断して(ステップS1413のYes)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行する。ステップS1415において第1副制御部400は、図243に示す予告抽選テーブル5を参照してリーチ後予告についての抽選を実行する。本例では「キャラF」が選択されている。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、リーチAのリーチ演出が実行され、当該リーチA演出に先立って「ボタン有り系」のリーチ前予告演出が行われる。ここでの「ボタン有り系」の演出はチャンスボタン136について「表示態様/ボタン態様」が「振動+回転/振動」の演出が行われ、引き続き「キャラB」による演出が行われる。また、当該リーチA演出に引き続いて「キャラF」によるリーチ後予告演出が行われる。
以上の処理が終了すると、図253(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図253(f)に示すように、保留表示画像a1が消去されて特図1保留表示領域208d1には保留表示画像は表示されない。
図254(a)は、図253(f)に示す構成に加えて図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。図254(a)では、リーチ前予告演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図242(b)に示す「振動」であり、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様は図241(c)に示す「振動+回転」である。
このように本実施例では、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、操作手段としてのチャンスボタン136を含む第1副制御部400と、画像表示手段として、例えば、装飾図柄表示装置208とを備えており、演出手段は遊技者が操作可能な操作手段として演出ボタン(チャンスボタン136)を含んでおり、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136の押下操作を要求する操作要求画像としてのチャンスボタン136の画像を表示可能であり、操作要求画像は、チャンスボタン136を識別可能なようにチャンスボタン136の形状の画像を含んでおり、操作要求画像は、該操作要求画像の表示中におけるチャンスボタン136のボタン態様(本例では「振動」)とは異なる表示態様(本例では「振動+回転」)で表示可能である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、演出手段に対して見た目と異なる操作要求画像表示を行うので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、演出手段に注目させることができる場合がある。また、操作要求画像が予告や報知として機能できる場合がある。また、画像表示を簡略化した場合でも、遊技者に必要な情報を伝えることができる場合がある。
図254(b)は、遊技者がチャンスボタン136を押下したことに関連して、リーチ前予告演出の「キャラB」による表示演出が演出表示領域208dで実行された状態を示している。
図254(c)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はリーチAであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
図254(d)は、リーチ後予告演出として「キャラF」が表示された状態を示している。次いで図254(e)に示すように、特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから45000msの経過後)に、特図1表示装置212に例えば「特図A」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
図253(f)〜図254(e)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図254(f)は、大当りに当選したことを報知する演出が行われている状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは大当り演出が開始され、盤面ランプ224aおよび盤面ランプ224bではランプ全部が最高輝度で点灯する大当り演出が行われる。
次に、図255を用いて本実施の形態の実施例3によるぱちんこ機100における大当り遊技について説明する。図255(a)〜図255(e)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での大当り開始演出を時系列で示している。図255(a)〜図255(e)には図250等に示した構成に加えて状態報知ランプ222を模式的に示している。図255(a)〜図255(d)は特図変動遊技の結果として大当りに当選して、大当り遊技の1R(第1ラウンド)が開始するまでに行われる大当り開始演出の一例を示している。図示は省略したが、この大当り開始演出の開始に先立って、右打ち指示のための処理が実行される。
主制御部300は、特図変動遊技の結果が大当りであると判断すると、当該特図変動遊技の終了後に、駆動回路330を制御して状態報知ランプ222のうち、右打ちランプと大当り中ランプを点灯させ、非電サポランプおよび電サポランプを消灯させる。次いで、大当り開始コマンドに状態報知ランプ222の情報を含ませて第1副制御部400に送出する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに対し、ぱちんこ機100の遊技盤200を模した画像と、遊技者の手が球発射ハンドル134を大きく右に回している状態を示す画像と、遊技球が右方向に飛ぶべきことを示す矢印と、「右打ち」の文字列とを表示するための制御処理を行う。
また、第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、盤面ランプ224aの10個の円形ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させる制御を行う。例えば、最上方から1番目と2番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、3番目〜5番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、6番目〜8番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、9番目と10番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにする制御を行う。また、第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、盤面ランプ224bの4個の花びら状ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させる制御を行う。
以上の処理が終了すると、図255(a)〜(d)に示す大当り開始演出の最中において、盤面ランプ224aにより、ひとまとまりの円形ランプ群が順次上方から下方に移動するように階調制御を行って、光が右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行う。また、盤面ランプ224bにより、花びらが右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行う。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでも右打ち指示の報知が行われる。一方主制御部300による制御で状態表示Rンプ222でも右打ちランプが点灯して右打ち報知が実行される。
このように本実施例では、遊技に関する遊技情報として右打ちの情報の報知が可能な報知手段としての主制御部300と第1副制御部400を備え、主制御部300と第1副制御部400の制御により、右打ちの情報に対して、状態表示ランプ222の点灯態様、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの表示態様、および盤面ランプ224a、224bの点灯態様による計四箇所で右打ちの報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
また、本実施例によれば、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段として、例えば、状態表示ランプ222、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208を備えており、複数の演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224、状態表示ランプ222の組合せを用いて三箇所以上で右打ちの情報に関する報知を実行可能である。このように、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
また、本実施例では、遊技に関する制御処理である主制御部タイマ割込処理を少なくとも実行可能なメイン制御手段としての主制御部300と、主制御部300から送出された例えば、大当り開始コマンド等を受け取って遊技に関する制御処理である第1副制御部メイン処理を少なくとも実行可能なサブ制御手段としての第1副制御部400とを備えている。そして、複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段としての状態表示ランプ222は、主制御部300により制御されるようにしている。このように本実施例によれば、主制御部300により制御されて右打ちの情報の信頼性が高い状態表示ランプ222を複数の演出手段のうちの一に用いている。
また、本実施例では、状態表示ランプ222、盤面ランプ224a、224b、および装飾図柄表示装置208の三箇所以上で実行される右打ちの報知のうちの盤面ランプ224a、224bの点灯による少なくとも二つによる右打ちの報知は同一期間行われる。本実施例によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
また本実施例では、複数の演出手段の一つは画像表示手段としての装飾図柄表示装置208であり、装飾図柄表示装置208で少なくとも一つの報知として、例えば右打ちの報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
図255(e)は大当り遊技の第1ラウンドが開始された状態を示している。大当り遊技が開始されると、複数の演出手段による三箇所以上の右打ち報知は終了して、第1ラウンドの大当り演出が開始される。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには例えば学帽を被った青年の顔が表示される演出とともに、当該ラウンドが1Rであることを報知する表示が行われる。また、右打ち指示の「右打ち」の表示も行われる。また、盤面ランプ224は大当り演出に基づく点灯動作を行う。また、右打ちにより特図2始動口232に入賞して特図2保留ランプ220で保留が1つある状態が示される。
次に、図256を用いて本実施の形態の実施例4によるぱちんこ機100における大当り遊技について説明する。図256(a)は、大当り遊技中に球つまりエラーが発生した場合の装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの演出例を示している。大当り遊技中に球つまりエラーが生じると、演出表示領域208dには球つまりエラーを報知する「球つまりエラー 店員を呼んで」という表示がなされる。この場合においても演出表示領域208dには右打ち指示の「右打ち」表示が継続している。
このように本実施例では、複数の演出手段のうちの少なくとも一部の演出手段として例えば、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、球つまりエラーが生じた場合にエラー報知を実行可能であり、且つエラー報知が行われた場合にも、少なくとも一つの遊技情報の報知として例えば、右打ち指示を継続可能である。本実施例によれば、エラー報知が行われたとしても右打ち指示の報知の情報が残るため、遊技者に安心感を付与できる場合がある。なお、盤面ランプ224a、224bはエラーに対応したエラー報知発光態様で点灯する。
図256(b)〜図256(f)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での大当り遊技でのチャンスボタン136を用いた演出を時系列で示している。本実施例では、遊技者が操作可能な操作手段としてのチャンスボタン136と、画像を表示可能な画像表示手段としての装飾図柄表示装置208とを備え、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dは、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を表示可能である。演出表示領域208dは、チャンスボタン136に対する操作要求画像を複数表示可能であり、遊技者のチャンスボタン136に対する複数回の操作に応じた演出を実行可能である。
図256(b)はチャンスボタン136を用いた演出の開始時点の装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの画像を例示している。演出表示領域208dには、ラウンド数(=8)と右打ち指示の画像と学帽を被った青年の顔とが表示され、さらに、「○が揃えば確変だ」の文字列画像が表示されている。
次いで図256(c)では、大当り中の演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。なお、図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。
操作要求画像は横方向に3つ並んでいる。左側と中側の操作要求画像の表示態様は図241(a)に示す「通常」であり、右側の操作要求画像の表示態様は図241(c)に示す「振動+回転」である。それぞれの操作要求画像の下部にはチャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像が表示されている。また、各操作要求画像の下方には、遊技者によるチャンスボタン136の押下の結果を表示するための領域が設けられ、結果表示前は下向きの矢印が表示されている。
図256(c)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図242(a)に示す「通常」である。
図256(d)は、遊技者がチャンスボタン136を一回押下して、左側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」の画像が表示された状態を示している。このように本実施例では、遊技者がチャンスボタン136を押下する毎に左から順に操作要求画像が消えていく演出構成となっている。中側と右側の操作要求画像の有効期間画像は共にある程度時間が経過したことを示している。
図256(e)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は「通常」である。また、遊技者がさらにチャンスボタン136を押下して、中側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」の画像が表示された状態を示している。右側の操作要求画像の有効期間画像はさらに操作有効期間が経過したことを示している。
図256(f)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は「振動+回転」である。つまり、操作要求画像の表示態様に合わせてボタン態様が変化している。このようにチャンスボタン136は、操作要求画像が表示する態様の動作をすることが可能である。チャンスボタン136が操作要求画像が示す態様と同様の態様の動作が可能であるので、チャンスボタン136の動作を遊技者に報知することができる場合がある。また、遊技者がさらにチャンスボタン136を押下して、右側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」が表示された状態を示している。さらに、演出表示領域208d中央に「確変!」の文字列が表示される。
本実施例によれば、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
上記実施例では、遊技者の前記操作手段に対する操作について、一または複数の操作有効期間を示す有効期間表示画像は棒状部分が徐々に短くなる表示で時間経過を表すようにしているが、これに代えて例えば、数字のカウントダウンなどを表示させるようにしてもよい。
また、上記実施例では、複数の操作要求画像のそれぞれに有効期間表示画像を設けるようにしている。こうすることにより、個々の操作に対する有効期間を遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。一方、煩雑な表示を避けるために複数の操作要求画像に対してそれより少ない数(例えば一つ)の有効期間表示としてももちろんよい。
また、上記実施例では、操作有効期間は、複数回のチャンスボタン136の操作に対して共通であり、複数の操作要求画像に対して一の有効期間表示画像を表示可能としている。こうすることにより、チャンスボタン136の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。
また上記実施例では、複数の操作要求画像のうち3つ目の右側の操作要求画像の表示態様が「振動+回転」であり他の左側や中側の操作要求画像の表示態様である「通常」と異なるようにしている。こうすることにより、操作要求画像の表示態様が所定の予告として機能することができる場合がある。本例では、3つ目の右側の操作要求画像の表示態様が確変の予告として機能している。
また、上記実施例では、一回のチャンスボタン136の操作に対して、一つの操作要求画像が消えるようにしている。こうすることにより、遊技者が操作すべき操作回数の残り回数を分かりやすく報知できる場合がある。また、操作手段の操作が有効だったか否かを分かりやすくすることができる場合がある。
また上記実施例において、他と異なる表示態様である操作要求画像は、チャンスボタン136の複数回の操作のうち最後の操作に対応するようにしている。こうすることにより、他と異なる表示態様は、予告として機能することができる場合がある。そして、異なる表示態様に対応する操作を複数回のうちの最後とすることで、遊技者に必要な回数の操作を積極的に行わせることに貢献できる場合がある。
なお、操作要求画像の有効期間が切れたらチャンスボタン136の押下がなくても自動的に所定の演出が実行されるようにしてもよい。
次に、図257を用いて本実施の形態の変形例によるぱちんこ機100における大当り遊技について説明する。図257(a)は、大当り遊技が7連荘以上である場合に当該7連荘以上であることを遊技情報として三箇所で報知する例を示している。
図257(a)では、スピーカ120から7連荘以上であることを報知する特別な楽曲が出力され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは「8連荘中!」の文字列による報知が表示され、盤面ランプ224bでは7連荘以上であることを報知する特別な点灯態様で点灯が行われて、計三箇所で現在の大当り遊技が7連荘以上であることが報知されている。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つである7連荘以上であることに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。演出表示領域208dでは現在の連荘数を数で表示しているが、スピーカ120や盤面ランプ224等では7連荘以上では連荘数にかかわらず同一の演出を実行している。
図257(b)〜(d)は、図256(c)〜(f)に示すチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を用いた演出の変形例を示している。図256(c)〜(f)に示す例では、遊技者がチャンスボタン136を押下する度に左側、中側、右側の順に操作要求画像が消滅していたが、本変形例では、遊技者がチャンスボタン136の押下を3回行った後に3つの操作要求画像が同時に消滅する構成にしている。
図257(b)は図256(c)と同じ状態を示している。図257(c)は、遊技者がチャンスボタン136を3回押下して、左中右側の操作要求画像の下方にそれぞれ「○」の画像が表示された状態を示している。図257(d)は遊技者がチャンスボタン136の押下を3回行った後に3つの操作要求画像が同時に消滅した状態を示している。
本変形例によっても、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
次に、図258を用いて本実施の形態の変形例によるぱちんこ機100における大当り遊技について説明する。図258(a)は、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を用いた演出の変形例を示している。演出表示領域208dには「5回以上押せ!」という文字列が表示されているが、操作要求画像は2つしか表示されていない。また、有効期間表示もされていない。このようにチャンスボタン136の押下要求回数と操作要求画像の数が一致していなくてもよい。この例のように遊技者が複数回の操作が必要であることが認識できる程度であってもよい。
図258(b)は、操作要求画像の表示態様が「振動+回転」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動」である場合を示している。このように、操作要求画像の表示態様がチャンスボタン136のボタン態様より派手であってもよい。また、図258(c)は、操作要求画像の表示態様が「通常」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動」である場合を示している。このように、操作要求画像の表示態様がチャンスボタン136のボタン態様より地味であってもよい。
図258(d)は、操作要求画像の表示態様が「デカボタン表示(振動+回転)」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」である場合を示している。この「表示態様/ボタン態様」も、操作要求画像は、該操作要求画像の表示中におけるチャンスボタン136のボタン態様とは異なる表示態様に含まれる。
次に、図259を用いて本実施の形態の変形例によるぱちんこ機100における大当り遊技について説明する。図259(a)は、複数の操作要求画像に対して共通の一つの有効期間表示画像を用いている状態を示している。こうすることによりチャンスボタン136の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。このように有効期間表示が操作要求回数と同じ数である必要はなく、例えば3回の操作要求に対して2つの有効期間表示画像を表示するようにしてもよい。こうすることにより、画像表示手段の表示領域に合わせて有効期間表示の個数を設定できる場合があり、演出に対する興趣の向上に寄与する。
図259(b)は、複数の操作要求画像が同じ表示態様の場合を示している。このような演出であってももちろんよい。図259(c)は、ぱちんこ機100が装飾図柄表示装置208の他にサブ液晶表示装置209を有している場合を示している。サブ液晶表示装置209には保留数を示す「2」が表示されている。このように、メイン制御による特図1保留ランプとサブ制御による装飾図柄表示装置208とサブ液晶表示装置209との三箇所で保留数を報知するようにしてもよい。
次に、図260を用いて本実施の形態の変形例によるぱちんこ機100における演出について説明する。上記実施例では、複数の操作要求画像において、最後の操作要求画像の表示態様がそれより前に消滅する操作要求画像に対して表示態様を異ならせていたが、これに限らず、図260(a)に示すように、最後の操作要求画像以外の操作要求画像の表示態様が他の操作要求画像の表示態様と異なるようにしてももちろんよい。図260(a)では、2回目の操作要求画像が他の操作要求画像と異なる表示態様で表示されている。
図260(b)〜(d)は、本実施の形態の変形例によるぱちんこ機100における特図変動遊技を示している。上記実施例の図251(d)〜(f)では、図柄変動遊技において、1つの操作要求画像を表示してチャンスボタン136の押下を要求する例を示しているが、図260(c)に示すように、特図変動遊技中に複数の操作要求画像を表示してチャンスボタン136の複数回の押下を要求する演出を行ってもよい。
また、チャンスボタン136の操作有効期間として例えば、10秒が設定されており、装飾図柄表示装置208は、操作要求画像を操作有効期間の少なくとも一部の期間として、例えば、初めの5秒間に表示可能であり、操作要求画像は操作有効期間に関する情報を示す有効期間画像として、例えば、時間経過とともに棒状部が短くなる表示を含んでおり、左側と中側の操作要求画像の有効期間画像は、図260(c)に示すように、第一の有効期間画像として例えば、棒状部が青色表示であり、左側の操作要求画像の有効期間画像は、第二の有効期間画像として例えば、棒状部が赤色表示であり、第一および第二の有効期間画像は、同一の操作有効期間となる場合に表示可能であり、第一の操作要求画像には第一の有効期間画像が含まれ、第二の操作要求画像には第二の有効期間画像が含まれるようにしてもよい。こうすることにより、有効期間画像も予告として機能させることができる場合がある。
次に、図261を用いて本実施の形態の変形例によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。本変形例に係るぱちんこ機100は操作手段としてチャンスボタン136の他に方向キー137を備えている。方向キー137は演出表示領域208dに表示された選択演出等で所望の選択肢を選択する際に用いられる。変形例に係る図261(a)〜図261(c)は、上記実施例の図251(d)〜(f)に対応している。本変形例では図261(b)に示すように、チャンスボタン136だけでなく方向キー137も操作手段として用いることができる。本例では複数の演出ボタンを備え、操作要求画像が示すチャンスボタン136とは異なる方向キー137を操作した場合であっても該操作は有効となり、図261(c)に示すように表示演出が実行される。この場合に、チャンスボタン136を押下した場合は「キャラA」の表示演出が実行され、方向キー137を操作した場合は「キャラC」が演出表示されるように、操作した演出ボタンの種類によって表示演出が変化したり抽選割合が変化したり、表示演出自体が異なったりするようにしてもよい。
また、図261(d)に示すように、操作手段としてチャンスボタン136の他に方向キー137を備えている場合に、操作要求画像にもチャンスボタン136と方向キー137を並列させた演出を用いてもよい。
次に、図262を用いて本実施の形態の変形例によるぱちんこ機100における演出について説明する。図262(a)は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された右打ち指示の画像を示している。図262(b)は、図261(a)に示した右打ち指示の画像の簡略画像を示している。簡略画像で可変入賞口を示す横長長方形の枠部は、図262(a)の右打ち指示の画像に示される可変入賞口234の表示態様とは異なる態様で表示されている。
次に、以上説明した第1の実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図1乃至図262を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技に関連する遊技情報(例えば、保留数の情報、右打ちの情報)の報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、1または複数の演出手段を用いて報知する報知制御機構)を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、同一種類の前記遊技情報に対して三箇所以上で該遊技情報の報知(例えば、遊技情報が保留数である場合に、特図1保留ランプ218による保留数の報知とともに、装飾図柄表示装置208と盤面ランプ224a、224bの計三箇所で保留数の報知をする。また、サブ液晶表示装置209による保留数の報知や、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内での三箇所以上の保留数の報知や、それらの組合せ等)を少なくとも実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。
なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
遊技に関連する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208、サブ液晶表示装置209)を備え、
前記報知手段は、前記複数の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ、特図保留ランプの組合せ)を用いて前記三箇所以上で前記同一種類の遊技情報の報知を実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
遊技の進行に関する制御(例えば、主制御部タイマ割込処理)を少なくとも実行可能なメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、
遊技の演出に関する制御(例えば、第1副制御部メイン処理)を少なくとも実行可能なサブ制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218)は、前記メイン制御手段により制御されることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、メイン制御手段により制御される演出手段(報知手段)の情報の信頼性が高い場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記報知手段は、前記三箇所以上で実行される前記同一種類の遊技情報の報知(例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、および装飾図柄表示装置208による保留数の報知、あるいは、特図1保留ランプ218、装飾図柄表示装置208、およびサブ液晶表示装置209による保留数の報知等)のうちの少なくとも二つの報知(例えば、特図1保留ランプ218と装飾図柄表示装置208による保留数の報知、特図1保留ランプ218と盤面ランプ224aによる保留数の報知、あるいは装飾図柄表示装置208内の二箇所での保留数の報知等)を、同一の期間(例えば、保留数増加後保留数減少までの期間、先読み報知期間)を少なくとも含んで実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、前記同一種類の遊技情報は、前記図柄変動表示の実行に関する保留回数の情報であることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、図柄変動表示は遊技者に有利な大当りが付与されるか否かを報知する重要な演出であり、該重要な演出の保留数を複数個所で遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
(7)上記ぱちんこ機100であって、
前記保留回数の報知のうちの少なくとも一の報知は、先読み予告としても報知可能であることを特徴とする。当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、大当りへの期待を高めながら、確実な報知を実行できる場合がある。
(8)上記ぱちんこ機100であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記報知手段は、エラー(例えば、球つまりエラー)が生じた場合に、前記第一の演出手段を用いて前記エラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記エラーが生じた場合であっても、前記第二の演出手段を用いて前記同一種類の遊技情報の報知(例えば、右打ち指示)を継続可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、エラー報知が行われたとしても報知の情報が残るため、遊技者に安心感を付与できる場合がある。
(9)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技情報の報知を少なくとも実行可能な複数の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段(例えば、特図1保留ランプ218)であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第三の報知手段(例えば、盤面ランプ224a)であり、
前記遊技情報は、遊技に関連する情報(例えば、保留数の情報)を少なくとも含む情報であり、
前記第一の報知手段は、第一の遊技情報(例えば、保留数の情報)に関する報知を第一の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第二の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第三の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第一の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第二の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間である、
ことを特徴とする。
(10)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出(例えば、操作の度に所定の画像(○やキャラクタ等)を表示する演出)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
(11)上記ぱちんこ機100であって、
前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、有効期間表示画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像(例えば、バーが短くなる表示、数字のカウントダウンなど)を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
(12)上記ぱちんこ機100であって、
前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、個々の操作に対する有効期間を遊技者に分かりやすく報知可能な場合がある。
(13)上記ぱちんこ機100であって、
前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、
前記画像表示手段は、複数の第一の画像(例えば、複数回のチャンスボタンの押下を促す表示)が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。
(14)上記ぱちんこ機100であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものであることを特徴とする。
(15)上記ぱちんこ機100であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、遊技者が操作すべき操作回数の残り回数を分かりやすく報知できる場合がある。また、操作手段の操作が有効だったか否かを分かりやすくすることができる場合がある。
(16)上記ぱちんこ機100であって、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像(例えば、複数回のチャンスボタンの押下を促す表示)のうち少なくとも一の表示態様(例えば、チャンスボタンに振動あり)を、他の第一の画像の表示態様(例えば、チャンスボタンに振動なし)と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作要求画像の表示態様が予告として機能することができる場合がある。
(17)上記ぱちんこ機100であって、
前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像であることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、他と異なる表示態様は、予告として機能することができる場合がある。そして、異なる表示態様に対応する操作を複数回のうちの最後とすることで、遊技者に必要な回数の操作を積極的に行わせることに貢献できる場合がある。
(18)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
前記操作手段が操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の状態(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしていないボタン態様)を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記操作手段は、第二の状態(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしている表示態様)を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記第一の状態と前記第二の状態は、前記操作手段の少なくとも一部の状態が異なる状態であり、
前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、前記操作手段の操作を要求する操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段が操作可能な期間(例えば、操作要求期間)の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段が前記第一の状態であることを示唆可能な画像(例えば、第一の状態のボタン態様と同じ表示態様)を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、前記操作手段の操作を要求する操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第二の画像は、前記操作手段が前記第二の状態であることを示唆可能な画像(例えば、第二の状態のボタン態様と同じ表示態様)を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第一の条件(例えば、図249に示す通常予告抽選処理のステップS1141の予告抽選4での一の抽選結果)が成立した場合には、前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第二の条件(例えば、図249に示す通常予告抽選処理のステップS1141の予告抽選4での他の抽選結果)が成立した場合には、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、演出手段に対して見た目と異なる操作要求画像表示を行うので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、演出手段に注目させることができる場合がある。また、操作要求画像が予告や報知として機能できる場合がある。また、画像表示を簡略化した場合でも、遊技者に必要な情報を伝えることができる場合がある。
(19)上記ぱちんこ機100であって、
前記画像表示手段は、前記操作手段の態様(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしていないボタン態様)と同じ態様での前記操作要求画像(例えば、チャンスボタン136の画像)を少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
さらに、
前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数種類の表示演出のうちの少なくとも一の演出は、第一の演出(例えば、演出ボタンあり系の「キャラA」表示)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第二の演出(例えば、演出ボタンあり系の「キャラC」表示)であり、
前記第一の演出よりも前記第二の演出が実行される場合の方が、大当りに結びつき易く(例えば、大当りの信頼度が高い)、
前記演出手段が前記第二の演出を実行する場合には、前記第一の条件よりも前記第二の条件の方が成立し易いことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、大当りの信頼度が高い第二の演出が実行されるか否かの予告として機能させることができる場合がある。結果として、操作要求画像自体も予告として機能することができる場合がある。
なお、前記第一の状態は、操作手段のボタン態様が表示態様に比較して相対的に地味(例えば、表示態様が振動や回転ありで、ボタン態様が振動や回転なし)であってもよく、この場合はボタン態様が地味な方がいわゆる法則崩れが熱くなる状態となってもよい。つまり、ボタン態様が地味で表示態様が地味である場合よりも、ボタン態様が地味で表示態様が派手の方が法則崩れが熱い状態となる。
また、前記第一の状態は、操作手段のボタン態様が表示態様に比較して相対的に派手(例えば、ボタン態様が振動や回転ありで、表示態様が振動や回転なし)であってもよく、この場合はボタン態様が派手な方がいわゆる法則崩れが熱くなる状態となってもよい。つまり、ボタン態様が派手で表示態様が派手である場合よりも、ボタン態様が派手で表示態様が地味の方が法則崩れが熱い状態となる。あるいは、ボタン態様が派手で表示態様が派手である場合の方が、ボタン態様が派手で表示態様が地味の方が法則崩れが熱い状態となってもよい。
(20)上記ぱちんこ機100であって、
前記操作手段(例えば、チャンスボタン136)とは別の操作手段(例えば、方向キー137)をさらに備え、
前記別の操作手段は、遊技者が少なくとも操作可能なものであり、
前記演出手段は、前記別の操作手段が操作された場合であっても前記演出を実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、遊技者の好みで演出ボタンを使い分けることができる場合がある。
(21)上記ぱちんこ機100であって、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第三の画像(例えば、操作有効期間を示す有効期間画像が青のバー表示)を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第四の画像(例えば、操作有効期間を示す有効期間画像が赤のバー表示)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の画像は、前記第一の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第四の画像は、前記第二の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第三の画像と前記第四の画像は、異なる画像であることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、有効期間画像も予告として機能させることができる場合がある。
(22)上記ぱちんこ機100であって、
前記画像表示手段は、前記第一の画像を前記操作手段の操作可能な期間が第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記操作手段の操作可能な期間が前記第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段が、操作要求画像が示す態様と同様の態様の動作が可能であるので、演出手段の動作を遊技者に報知することができる場合がある。
なお、前記第一の条件および前記第二の条件は、前記操作手段の操作有効期間が同じ場合に、いずれか一方の条件が成立可能である。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態によるぱちんこ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、ぱちんこ機100は、封入式遊技台であっても、上記実施の形態によるぱちんこ機100と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態の実施例では、三箇所以上で実行される報知が全てほぼ同じタイミングで開始されているが、三箇所以上で実行される報知が全て異なるタイミングで開始されてもよい。また、いずれか二つの報知はほぼ同じタイミングで開始され、それらに対し残りの報知は異なるタイミングで開始されてもよい。
また、上記実施の形態の実施例では、三箇所以上で実行される報知が全てほぼ同じタイミングで終了されているが、三箇所以上で実行される報知が全て異なるタイミングで終了してもよい。また、いずれか二つの報知はほぼ同じタイミングで終了し、それらに対し残りの報知は異なるタイミングで終了してもよい。
また、上記実施の形態の実施例では、複数の演出手段を用いた報知について説明しているが、一の演出手段内の三箇所以上で報知するようにしてもよい。また、通常時は、所定の遊技情報に対して二箇所で報知を行うようにして、所定条件が成立した場合のみ三箇所以上で報知を行うようにしてもよい。
また、図柄変動表示の所定の契機に報知数が減少するようにしてもよい。所定の契機の成立で、少なくともメイン制御手段に制御される演出手段は報知を継続するようにしてもよい。また、少なくとも一の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220)は、常時報知を行うようにしてもよい。また、サブ制御で制御される複数の保留報知はいずれも先読み予告を実行可能としてもよい。
また、所定の遊技情報が保留の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が保留の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、メイン制御による特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208と、盤面ランプ224の組合せでもよい。また、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208内の二箇所の組合せ、あるいは、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208と、サブ液晶表示装置209の組合せ等が可能である。
また、盤面ランプ224をはじめ種々のランプや装飾図柄表示装置208、あるいはサブ液晶表示装置209の保留表示で先読み予告を行うようにしてもよい。例えばランプは、所定期間(例えばスペシャルリーチ確定の図柄変動表示)などでは先読み予告とは別の機能として演出を行うようにしてもよい。通常時は装飾機能としての演出を行いつつ、所定条件成立で保留表示機能を有するようにしてもよい。
また、一の保留数を報知するのに一の報知手段が対応していなくてもよい。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内で三箇所以上の表示をしてもよい。また、三箇所以上での報知中から所定の契機(例えば、スペシャルリーチ開始時)に報知数が減る(メイン制御による報知だけを残しサブ制御による報知は消す)構成でもよい。
また、少なくとも一つの報知手段(例えばメイン制御による特図1保留ランプ218)が正確な保留数情報を示し、その他の演出手段は他の演出(例えば先読み予告や擬似保留など)に使用してもよい。
なお、間接的な報知も本実施形態の報知に含まれる。例えば、保留3以上でしか出現しない予告演出や装飾図柄変動表示が行われている場合は、「保留3以上」の一報知として含まれる。
また、所定の遊技情報が連続大当り(いわゆる連荘)の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が連荘情報の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、大当り中や電サポ中における装飾図柄表示装置208での7連荘表示や特別な背景表示、あるいは7連荘以上で盤面ランプ224がレインボー発光したり、スピーカ120から特別な楽曲等が流れるなどの組合せが可能である。
必ずしも連荘情報の報知が全ての演出手段で完全に一致する必要性はない。7連荘での報知と7連荘以上の報知が同じであってもよい。報知が遊技者に対してくどくなり過ぎるのを防止することができる場合がある。また、間接的な報知の例として、例えば一回の大当りで約2000個の遊技球が獲得可能な仕様で10000個前後の表示が行われている場合には5連荘の報知として含んでいてもよい。
また、所定の遊技情報が右打ち指示の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が右打ち指示の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、メイン制御による状態報知ランプ222の右打ちランプ、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224の発光階調制御、スピーカ120による右打ち指示の音声出力などの組合せが可能である。
一旦終了させた報知が、所定条件の成立で再度実行されるものであってもよい。例えば、メイン制御による状態報知ランプ222の右打ちランプの報知点灯とサブ制御による装飾図柄表示装置208での報知表示中に遊技者が左打ちを行った場合に、注意喚起の右打ちを促すためにスピーカ120による報知音声や盤面ランプ224による報知点灯などを行うものも含まれる。
また、上記実施例では主に三箇所での報知を示したが、四箇所以上の報知であってもよい。
報知の内容としては、必ずしも所定の遊技情報のみに対しての報知だけではなく所定の遊技情報に関する報知を少なくとも含んで、他の遊技情報に関する報知を行う構成であってもよい。例えば、右打ち報知の盤面ランプ224の発光色によって確率変動等の遊技情報を報知する構成であってもよい。また、図柄変動表示中であれば、所定の遊技情報に関する報知が先読み予告や大当り予告などに機能する構成であってもよい。こうすることにより、単なる報知としての機能だけでなく多様性を持たせることができる場合がある。
複数の演出手段は、全てメイン制御手段に制御されてもよいし、全てサブ制御手段に制御されてもよい。また、複数のサブ制御手段により制御される構成であってもよい。メイン制御手段に制御されれば報知の確実性が保持されるし、サブ制御手段に制御されるようであればメイン制御手段の負担軽減効果がある。
少なくとも一つの報知が他と異なる期間に実行される構成であってもよい。少なくとも一つの報知が他の報知の実行条件とは異なる条件に基づいて実行される構成であってもよい。また、報知の実行条件を複数備える構成であってもよい。こうすることにより、例えば右打ちの注意喚起など、異なる条件の成立自体を効果的に報知できる場合がある。
複数の報知の開始時期や終了時期は全て同じであってもよい。また、開始時期のみが全て同じで終了時期が異なっていてもよいし、開始時期が異なり終了時期が同じであってもよい。こうすることにより、報知の開始時期、終了時期の組合せにより、報知に多様性を持たせることができる場合がある。
始動保留表示による始動保留数の報知について、種々の組合せによる報知が可能である。例えば、装飾図柄表示装置208で2つの報知を行い、さらにメイン制御手段による報知を組合せることが可能である。装飾図柄表示装置208で複数の保留表示を行う場合は保留先読み等の先読み予告に多様性を持たせることができる場合がある。また、メイン制御手段側で二以上の報知を行うようにしてもよい。
始動保留表示による始動保留数の報知について、すべてが一の始動保留に対して一の始動保留表示を行う必要性はない。例えば、ランプ装置では一の始動保留に対して一の表示で行い、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内では数字により直接的に始動保留数を報知するような構成であってもよい。異なるパターンで報知を行うことで多様性が増す場合がある。また、遊技に関する演出によって遊技者に分かりやすい報知の組合せを実行することができる場合がある。
所定の遊技情報の報知として、普図の保留に関する報知でもよい。例えば、電チューが比較的長時間開放可能なものや普図の演出の当選による特典があるものに関しては三箇所以上の保留表示を行うことで遊技の興趣が向上する場合がある。
上記実施例において、複数の操作手段の操作における操作有効期間は共通である。遊技者に対して、連続した操作手段の操作が必要であることを分かりやすく報知できる場合がある。複数回の操作手段の操作が無効になる危険性を少なくすることができる場合がある。
また、操作手段の操作は少なくとも一回の図柄変動表示中に設定可能なものであってもよい。複数回の図柄変動表示で行われる構成であれば、例えば先読み予告と関連付けて操作手段に関する操作を行うことで、複数変動にまたがって遊技者を期待させることができる場合がある。
操作手段の態様を複数備えており、操作態様と操作要求画像が対応付けられており、他と異なる表示態様(のみ)は、対応付けとは異なる操作要求画像が表示されるようにしてもよい。予告としての機能を強調させることができる場合がある。
操作手段の態様を複数備えており、操作態様と操作要求画像が対応付けられていてもよい。そして、一回または複数回の操作手段の操作を行うことで一の操作要求画像が消去されるようにしてもよい。また、次回の操作に対応する操作要求画像の表示態様に合わせて操作手段の操作態様が変化可能で、前回の操作態様と異なる場合に変化するようにしてもよい。こうすることにより、操作要求画像が操作態様の変化予告として機能することができる場合がある。
複数の操作手段における操作有効期間は共通でなくてもよく、個々に操作有効期間が設定される構成であってもよい。こうすることにより、遊技者に複数回の操作手段の操作を促しつつも有効期間が個々に設定されていることにより、遊技者をあせらせないようにすることができる場合がある。また、図柄変動表示の演出時間(主には、操作有効期間)に対して、複数回の操作手段の操作を均等に割り当てることができる場合がある。そのため、操作有効期間が過剰に余ってしまったりすることでの遊技者の不満を軽減できる場合がある。
また上記実施例は複数の操作手段を有する遊技台にも適用可能である。複数の操作手段のうちの少なくとも一つが上記実施例の内容を具備していればよい。また、複数の操作手段に応じた操作要求画像や有効期間表示画像が同時期に表示される構成であってもよい。
また、操作有効期間は複数回の図柄変動表示にまたがって行われる構成であってもよい。こうすることにより、先読み予告として機能できる場合がある。
また上記実施例では、一回の操作手段の操作で一つの有効期間表示画像が消去される構成となっているが、二回以上の所定回数の操作を行って一つの有効期間表示画像が消去される構成であってもよい。また操作手段を操作すべき必要回数の操作が行われるまで全ての有効期間表示画像の表示が継続する構成であってもよい。こうすることにより、例えば、有効期間の残りが少なくなっている状態でも全ての有効期間表示を残すことで、該複数の有効期間表示が操作を促すことを強調することができる場合がある。
また、操作手段の操作態様と、操作要求画像の関係の対応関係は一部異なる関係であってもよい。こうすることにより、所謂「法則崩れ(対応関係(法則))」が崩れることが大当り確定の予告や大当りの期待を高める予告として機能させることができる場合がある。
また、操作手段の操作が有効か否かの条件は任意に設定可能である。一回または複数回の操作回数で有効となる、一回または複数回の操作回数ごとに抽選を行い当選することで有効(操作に対する演出が実行される)となる構成であってもよい。こうすることにより、演出時間等に合わせて操作回数を調整できる場合がある。
また、複数の操作手段を有する場合に、操作要求画像は共通であっても(いずれかの操作手段の操作を促す画像表示であっても)、他の操作手段の操作を有効にする構成であってもよい。こうすることにより、操作要求画像の共通化によりデータが少なくても済む場合がある。
また、上記他の操作手段の操作が有効であっても、無効であってもよい。上記の「法則崩れ」と同等の効果を奏する場合がある。
上記実施例において、操作手段は、ぱちんこ機100の枠側に取り付けられるものであってもよい。例えば、遊技台の開発過程において、枠のデザイン変更等で、演出手段自体のデザインが変更になる場合も想定される。そして、画像表示と演出手段の態様が異なる場合であっても、遊技者に重要な報知(演出ボタンを押すことや、右打ちをすることなど)の目的は維持できる場合がある。
また上記実施例において、演出ボタンは操作有効期間が設定されるものであり、画像表示手段は、操作有効期間中に操作手段が操作されなかった場合には、有効期間終了後に少なくとも表示演出を実行可能なものであってもよい。こうすることにより、ボタン操作しない場合でも表示演出が行われる場合がある。
また上記実施例において、演出ボタンは操作有効期間が設定されるものであり、画像表示手段は、操作有効期間中に操作手段が操作されなかった場合には、表示演出を実行しないものであってもよい。
また、上記実施例においては基準を第二の表示演出に置いているので、第二の表示演出が行われる場合は、第二の操作要求画像が出易くなっている。また、演出ボタンに関する操作要求画像は、該演出ボタンの操作有効期間の少なくとも一部の期間に表示可能とされるようにしてもよい。
上記実施例において、操作要求画像が操作要求画像の表示中における操作手段の態様とは異なる態様で表示される場合の例として、演出ボタンやロゴ役物の色違い、操作要求画像が第一の位置を示唆する表示を行い、演出ボタンやロゴ役物が第二の位置にいる、などがある。
また、演出手段は、第一の態様と、該第一の態様に新たな態様が付加された第二の態様とで少なくとも動作可能なものであり、画像表示手段は、操作要求画像を第一の態様に対応する表示を行う場合に、演出手段は第二の態様で少なくとも動作可能なものであるようにしてもよい。こうすることにより、演出手段(操作手段)の方が派手な場合は、遊技者が操作手段を操作した場合に気付かせることができる場合がある。
またあるいは、演出手段は、第一の態様と、該第一の態様に新たな態様が付加された第二の態様とで少なくとも動作可能なものであり、画像表示手段は、操作要求画像を第二の態様に対応する表示を行う場合に、演出手段は第一の態様で少なくとも動作可能なものであるようにしてもよい。こうすることにより、操作要求画像の方が派手な場合は、遊技者が操作要求画像をまず見ることで期待を高めつつ、操作手段を操作することで違和感を付与できるので、2段階で興趣を高めることができる場合がある。
操作要求画像について、演出手段の態様と異なる態様のみならず、同じ態様のパターンを有していてもよい。こうすることにより、同じ態様と異なる態様を使い分けることによって報知や予告として機能することができる場合がある。例えば、図柄変動表示が大当りになることの予告や先読み予告、保留数や連荘の報知等に使用できる場合がある。
操作要求画像について、一つの契機において(例えば図柄変動表示中に行われるボタン演出)、演出手段の態様と異なる態様のみで行うようにしてもよいし、同じ態様のみで行うようにしてもよい。こうすることにより、契機ごとに操作要求画像が対応付けられることにより当該契機を遊技者が認識し易い場合がある。
操作要求画像について、一つの演出手段に対応する複数の契機のいずれかにおいて(例えば、図柄変動表示中のリーチ前に行われるボタン演出とリーチ後に行われるボタン演出)、少なくとも異なる態様での操作要求画像を表示可能な構成であればよい。
遊技者が操作可能な操作手段は、演出ボタンや、遊技台とモバイルサイトを連動させたサービスで用いる操作ボタンのみではなく、球発射ハンドル134も含まれる。その一例として、大当り開始時や、電サポ開始時に右打ちの報知をする画像表示を行う場合がある。このときに球発射ハンドル134を右にひねった表示を画像表示手段上で表示するような内容も本実施例に含まれる。このとき、演出手段の態様とは異なる態様の例としては、球発射ハンドル134自体の表示をデフォルメした画像表示がある。この場合、球発射ハンドル134のデザイン変更があっても右打ちの報知というゲーム性上の一番大事な報知を確実に行うことができる場合がある。
演出手段の例として、アタッカ等の、遊技盤上に配設される入賞手段であってもよい。こうすることにより、デザイン変更に対応可能な効果を有する場合がある。
上記実施例において、演出ボタンを二つ用いる場合、演出ボタンのすべての動作に二つの演出ボタンが有効である必要はなく、所定の演出時のみ両方の演出ボタンが有効になる構成であってもよい。また、操作要求画像として、第一の演出ボタンが表示されている場合に第二の演出ボタンの操作が有効となるか否かは遊技者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。こうすることにより、有効となる演出ボタンの数が予告として機能することができる場合がある。そして、第二の演出ボタンが有効か否かを遊技者に報知しない場合の効果として、遊技者が第二の演出ボタンを操作することで表示演出が行われた場合に期待を持つことができ、第二の演出ボタンを操作するか否かを遊技者に選択させることができる。
操作要求画像と有効期間画像の対応関係は、第一の操作要求画像に対して第一の有効期間画像が対応し、第二の操作要求画像に対して第二の有効期間画像が対応する関係でなくてもよい。例えば、一部の組合せを変更することで遊技者に対して違和感を与えることができ、予告として機能する場合がある。
また、遊技状態等の条件により、操作要求画像や有効期間画像(とその組み合わせ)を変更する構成であってもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、上記実施の形態の各実施例におけるチャンスボタン136のボタン操作については、遊技者がボタン操作の有効期間中にボタンを操作しない場合であっても、ボタン操作が行われた場合と同等の演出を実行可能に構成してもよい。以下、これをオートボタンと称し、以下に詳細に説明する。
まず、オートボタンの設定方法であるが、遊技者が任意に設定可能な構成であってもよいし、遊技状態等に応じて設定される構成であってもよい。遊技者が、任意に設定可能な例としては、デモ演出中などにチャンスボタン136もしくは方向キー137、あるいはその他の十字キー等の他の操作手段の操作によりすべての遊技者が設定することが可能な構成、遊技者がパスワード等の固有の情報を入力すること等を条件として、遊技台のカスタマイズや遊技履歴を遊技者ごとに蓄積可能なオリジナルモードのように、所定条件下で遊技者が設定可能な構成が挙げられる。遊技状態に応じて設定される構成とは、例えば、電サポ状態の有無や同一の遊技状態および演出モードが所定期間や所定回数継続する場合にオートボタンにすることで、同一種類のボタン演出が連続することに対する操作の煩わしさを低減できる場合がある。
オートボタンであることに報知については、装飾図柄表示装置208やサブ液晶表示装置209等で常時報知してもよいし、オートボタンの設定時にのみ報知するようにしてもよい。また、オートボタンの設定が解除される場合に報知する構成であっても、全く報知しない構成であってもよい。
また、オートボタン中の表示については、非オートボタン中と同等にボタンの画像、有効期間表示を行うようにしてもよいし、一部の画像を表示しないように構成してもよい。一部の画像を表示しないこと自体が上述のオートボタン中であることの報知になり得る場合がある。また、一部の画像を表示しない構成の例として、ボタン表示のみ表示して有効期間表示を行わない構成とすれば、本来はボタン演出があることは報知しつつ、極度に煩わしい表示演出とならない場合がある。また、まったく表示を行わない構成であってもよい。
オートボタンの操作タイミングについては、有効期間中のいずれのタイミングであってもよい。例えば、有効期間の最初であれば遊技者に対して、オートボタンの演出が行われないかもしれないという不安を与えることなくボタン操作に伴う演出を行うことができる。有効期間の途中であれば、ボタン操作に伴う演出の前後の間延びがなくバランスを取ることができる場合がある。有効期間の最後については、遊技者をじらすことでの興趣の向上につながる場合がある。しかしながら、有効期間の最後にボタン操作に伴う演出を出現させる場合は、非オートボタン時の有効期間切れで演出を強制的に出す場合と見た目が一緒になってしまう危険性がある。この場合例えば、オートボタン時は信頼度に応じた演出を出願させ、非オートボタン時の有効期間切れの場合には当否に関係なく一番信頼度の低い演出を強制的に出現させて差を出すことも可能である。
オートボタンの遊技例としては、上述のようにオートボタンが設定されている場合には、すべてのボタン演出でオートとしてもよいし、一部のボタン演出をオートにしてもよい。一部オートの例としては、例えば、リーチ前予告はオート、リーチ後は非オートにしてもよいし、激熱演出時のみ非オート(遊技者に操作させたい)にしてもよい。また、オートと非オートを組み合わせることにより演出に多様性を持たせることができる場合がある。例えば、先読み保留予告でボタン演出を行いボタン操作に伴い、保留アイコンが変化する演出は複数の図柄変動表示に亘って有効期間が設定される場合がある。この間、図柄変動表示でボタン演出を出すと、ボタン演出が重複する場合があり、遊技者が混乱をきたす可能性がある。そのため、一方のボタン演出をオートにすることで問題を解消しつつ、演出に多様性を持たせることができる場合がある。また、サブ液晶のボタン演出のみオートにするなど、デバイスごとに個別設定も可能である。
複数回のボタン操作を要するボタン演出のオートについては、演出ごとに決定される所定回数、非オートボタン時の遊技者の操作回数に応じて設置される回数等が想定される。一般的に複数回のボタン操作を要する演出の有効期間は、少し長めに確保されている。そのため、ボタン演出に伴うパラメータ表示などは、当否判定に応じた場合に限界(これ以上パラメータが進まない)がある。そのような場合にオートの回数を多くしてしまうと有効期間が残っているのにパラメータ表示が進まなく、遊技者を落胆させてしまう危険性がある。よって、有効期間を考慮した所定回数のオート操作を行うようにするのが好ましい場合がある。また、複数回の操作のうちの1回のみなど、一部のみオートにしてもよい。ボタン操作を促す構成としてオートボタン機能を使用することができる場合がある。
また、オートボタンを設定した時に、第一副制御部400から装飾図柄表示装置208の制御系等にコマンドを送り、後は装飾図柄表示装置208側での表示制御で対処してもよいし、非オートボタン時と同じタイミングでコマンドを送るようにしてもよい。
また、偶発的な条件が成立した場合に、オートボタンにしてもよい。例えば、大当り中の下皿満タンエラーなどのエラー時には遊技球の排出動作と遊技球の発射により両手を使用している場合がある。このような場合に自動的にオートボタンとする構成であってもよい。また、オートボタン中であっても、(オートの)ボタン操作前に遊技者がボタン操作した場合は演出を行うようにしてもよい。また、オートボタン中に遊技者がボタン操作することでオートボタンが解除(非オート)される構成であってもよい。
上記実施の形態では、遊技台の例としてぱちんこ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図263に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図263に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図264(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、ぱちんこ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてぱちんこ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態は相互に組合せることができる。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記A1)
遊技に関連する遊技情報の報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、
前記報知手段は、同一種類の前記遊技情報に対して三箇所以上で該遊技情報の報知を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)
付記A1に記載の遊技台であって、
遊技に関連する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段を備え、
前記報知手段は、前記複数の演出手段を用いて前記三箇所以上で前記同一種類の遊技情報の報知を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)
付記A2に記載の遊技台であって、
遊技の進行に関する制御を少なくとも実行可能なメイン制御手段と、
遊技の演出に関する制御を少なくとも実行可能なサブ制御手段と、を備え、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、前記メイン制御手段により制御される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)
付記A2またはA3に記載の遊技台であって、
前記報知手段は、前記三箇所以上で実行される前記同一種類の遊技情報の報知のうちの少なくとも二つの報知を、同一の期間を少なくとも含んで実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)
付記A2乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、画像表示手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)
付記A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記同一種類の遊技情報は、前記図柄変動表示の実行に関する保留回数の情報である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A7)
付記A6に記載の遊技台であって、
前記保留回数の報知のうちの少なくとも一の報知は、先読み予告としても報知可能である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A8)
付記A2乃至A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第一の演出手段であり、
前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第二の演出手段であり、
前記報知手段は、エラーが生じた場合に、前記第一の演出手段を用いて前記エラー報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、前記エラーが生じた場合であっても、前記第二の演出手段を用いて前記同一種類の遊技情報の報知を継続可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A9)
遊技情報の報知を少なくとも実行可能な複数の報知手段を備えた遊技台であって、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第二の報知手段であり、
前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第三の報知手段であり、
前記遊技情報は、遊技に関する情報を少なくとも含む情報であり、
前記第一の報知手段は、第一の遊技情報に関する報知を第一の期間で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第二の期間で少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第三の期間で少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第一の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、
前記第二の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A10)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像を表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A11)
付記A10に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A12)
付記A11に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A13)
付記A11に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A14)
付記A10乃至A13に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A15)
付記A10乃至A14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A16)
付記A10乃至A15のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像のうち少なくとも一の表示態様を、他の第一の画像の表示態様と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A17)
付記A16に記載の遊技台であって、
前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A18)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
前記操作手段が操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記操作手段は、第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、
前記第一の状態と前記第二の状態は、前記操作手段の少なくとも一部の状態が異なる状態であり、
前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段が前記第一の状態であることを示唆可能な画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記第二の画像は、前記操作手段が前記第二の状態であることを示唆可能な画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第一の条件が成立した場合には、前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第二の条件が成立した場合には、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A19)
付記A18に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第二の演出であり、
前記第一の演出よりも前記第二の演出が実行される場合の方が、大当りに結びつき易く、
前記演出手段が前記第二の演出を実行する場合には、前記第一の条件よりも前記第二の条件の方が成立し易い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A20)
付記A18またはA19に記載の遊技台であって、
前記操作手段とは別の操作手段をさらに備え、
前記別の操作手段は、遊技者が少なくとも操作可能なものであり、
前記演出手段は、前記別の操作手段が操作された場合であっても前記演出を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A21)
付記A18乃至A20のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第三の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の画像は、前記第一の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第四の画像は、前記第二の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、
前記第三の画像と前記第四の画像は、異なる画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A22)
付記A18乃至A21のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、前記第一の画像を前記操作手段の操作可能な期間が第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記操作手段の操作可能な期間が前記第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A23)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像を表示可能なものであり、
前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、
前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A24)
付記A23に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像を少なくとも含む画像であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A25)
付記A24に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A26)
付記A24に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A27)
付記A23乃至A26に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A28)
付記A23乃至A27のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A29)
付記A23乃至A28のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像のうち少なくとも一の表示態様を、他の第一の画像の表示態様と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A30)
付記A29に記載の遊技台であって、
前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A31)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A32)
付記A31に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A33)
付記A31またはA32に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に応じて一の前記第一の画像を消去可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A34)
付記A31乃至A33のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作ごとに実行可能な演出であり、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A35)
付記A31乃至A34のいずれか一項に記載の遊技台であって、
予告を実行可能な予告手段を備え、
前記第一の画像は、複数の態様で少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様であり、
前記予告手段は、前記画像表示手段に前記第二の態様による前記第一の画像を表示させることで前記予告を実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A36)
付記A35に記載の遊技台であって、
前記第二の態様による前記第一の画像は、前記第一の数となる前記操作手段の操作のうちの最後の操作に対応する画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A37)
付記A35またはA36に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、複数の状態となることが少なくとも可能なものであり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第一の態様は、前記操作手段が前記第一の状態となることを少なくとも示唆可能な態様であり、
前記第二の態様は、前記操作手段が前記第二の状態となることを少なくとも示唆可能な態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A38)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第二の画像は、前記操作手段による操作が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含むものであり、
前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の数は、一であり、
前記演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A39)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、
前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、
前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含む画像であり、
前記第二の画像は、前記操作手段の操作の受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含む画像であり、
前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能な画像であり、
前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能な画像であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作の受付回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に実行される演出であり、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A40)
付記A39に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A41)
付記A39またはA40に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作の受付に応じて一の前記第一の画像を消去可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A42)
付記A39乃至A41のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記画像表示手段は、第四の期間に一の前記第一の画像を少なくとも表示開始可能な手段であり、
前記第四の期間は、前記操作手段の操作の受付が有効である期間として、前記第三の期間とは異なる期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A43)
付記A39乃至A42のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の画像は、ボタン画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A44)
付記A39乃至A43のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の画像は、ゲージ画像である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A45)
付記A39乃至A44のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記画像表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態によるぱちんこ機100の遊技演出について図265〜図289を用いて具体的に説明する。まず始めに、図265〜図289(図284および図285を除く)の各図に示された構成について説明する。
各図には、図265(a)に示すように、図222に示すぱちんこ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。特図1表示装置212または特図2表示装置214の変動中も本実施例では白抜きで表示しているが、実際は、所定の順でセグメントが点滅を繰り返すことで特図変動中であることを認識できる構成となっている。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方右寄りに第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の左側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、右側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図変動遊技の結果がはずれの場合には第四図柄として「×」を表す画像が表示され、当りの場合は「A」を表す画像が表示される。また、特図変動遊技の実行中には第四図柄として「−」を表す画像が表示される。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りには特図1保留アイコン表示領域が設けられている。特図1保留アイコン表示領域には保留数に応じた数の特図1保留アイコンが表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本実施形態では特図1保留アイコン表示領域に最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で左から右に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。
また、図265(b)に示すように、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している。特図2表示装置214についても同様である。
また、図265(c)に示すように、特図変動遊技の実行中における左中右図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している。
なお、本実施の形態の各実施例で示す特図変動遊技は、第1の実施の形態において説明したものと同様の制御動作により実行される。本実施の形態の実施例では特図変動遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
(実施例2−1)
まず、図265および図266を用いて本実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図265(a)〜図266(e)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図265(a)は、特図変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域t2には特図2変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図234(a)に示す通常保留の表示態様である。
図265(b)〜(g)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図265(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄の変動表示の開始時には例えば、最初に左図柄表示領域208aで変動表示が開始され、次いで中図柄表示領域208bで変動表示が開始され、次いで右図柄表示領域208cで変動表示が開始される。なお、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで同時に変動表示が開始されるようにしてももちろんよい。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図265(c)〜(f)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図265(d)は、中右図柄表示領域208b、208cでは図柄変動中であり、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。図265(e)は、中右図柄表示領域208bでは図柄変動中であり、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止した状態を示している。図265(f)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止した状態を示している。仮停止での装飾図柄は静止状態にならず、例えば上下方向にわずかに振動する揺れ変動状態になっている。
図265(g)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。図265(a)〜(g)に示す特図1変動遊技は通常変動状態の基本パターンである。これ以降の説明では通常変動状態の特図変動遊技については詳細な動作順の説明を省略する。
図265(h)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留が消化されて、特図1保留ランプ218は全てのLEDが消灯して特図1の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には特図1保留アイコンは表示されていない。
図265(i)は、特図1変動遊技の実行中に左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図265(j)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図265(k)〜図266(c)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図265(k)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。以降の説明において、「ボタン演出が開始される状態」とは、まだボタン操作の受付が有効となっていない状態のことを示すものであり、「ボタン演出が開始された状態」とは、ボタン操作の受付が有効となった状態のことを示すものである。また、ボタン演出の実行中とは、ボタン操作の受付が有効となっている状態中のことを示すものである。
図265(l)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図265(m)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図265(n)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(以下、「ボタン消去アニメ」と略称する場合がある)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図265(o)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される演出(後述する「第一の演出」に対して当該演出を「第二の演出」と称する場合がある)を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダの画像(以下、「パンダ画像」と称する場合がある)が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図265(p)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図265(q)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図265(r)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図266(a)は、図265(r)に引き続いてボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置に「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像(以下、「越後屋画像」と称する場合がある)が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図266(b)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態を示している。左側のボタン画像に対応したパンダ画像とは異なる越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されたため、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下の有無に関わらずボタン演出の説明表示で表示した「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件が満たされなくなっている。このため、操作有効期間が残っていても遊技者によるチャンスボタン136の押下を待たずに右側のボタン画像が消去されて代わりに越後屋画像が表示される第二の演出が実行されている。
図266(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に大きく越後屋画像が表示され、中央右側に「残念!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展しなかったことが遊技者に報知される。このように、ボタン画像の表示数(本例では3つ)よりも少ない押下回数(本例では2回)で第一の演出が実行される場合がある。第一の演出ではボタン画像、有効期間画像、および第二の演出で表示された画像は表示されない。第一の演出の演出態様は、第二の演出でボタン画像に代えて表示されるパンダ画像や越後屋画像の組合せ(揃い方)で決定される。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図266(b´)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態の変形例を示している。図266(b´)では、左側のボタン画像に対するパンダ画像とは異なる絵柄の越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されており、画像が三つ揃いする条件が満たされなくなっている状態で、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下が行われないまま操作有効期間が無くなった状態を示している。この場合には、右側のボタン画像に対する第二の演出は行われない。
図266(b´)から引き続く図266(c´)は、第二の演出の終了後に第一の演出が実行されず、代わりに有効期間切れ報知アニメが実行されている状態を示している。このようにチャンスボタン136の押下が所定回数に満たない状態で操作有効期間が無くなった場合には、第一の演出や第二の演出を行わないようにしてもよい。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図266(c)または図266(c´)から引き続く図266(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図266(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段としてのチャンスボタン136と、複数種類の表示を表示可能な表示手段としての演出表示領域208dと、複数種類の演出を実行可能な演出手段としての装飾図柄表示装置208と、を備えている。複数種類の表示のうちの一つは第一の表示としてのボタン画像の表示であり、ボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を含む表示である。複数種類の表示のうちの一つは第二の表示としての有効期間画像の表示であり、有効期間画像は、チャンスボタン136の押下に関する受付が有効である第三の期間としての操作有効期間において表示される。ボタン画像の表示は、第一の期間に開始可能な表示であり、第一の期間は、操作有効期間の一部を含む期間である。有効期間画像の表示は、第二の期間に開始可能な表示であり、第二の期間は、操作有効期間の一部を含む期間である。装飾図柄表示装置208は、第一の数(2以上)としての例えば、3個のボタン画像を表示可能である。複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出としてのボタン消去アニメの次に実行される演出であり、例えば、消去されたボタン画像が表示されていた位置に所定画像を出現させる演出である。また、複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出としての第二の演出の後に実行されるボタン操作の結果を報知する演出である。第一の演出は、操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(2以上)としての例えば2回となった場合に実行可能である。また、第二の演出は、3個のボタン画像のうちの一部を隠して実行される場合がある演出である。
また、第二の演出は、チャンスボタン136の操作の受付毎に実行される演出である。第二の演出はボタン操作毎に行われる演出であるので、第一の演出が行われる前に第二の演出を実行することにより、第一の演出に期待させることができる場合がある。
また、第二の演出は、チャンスボタン136の操作毎に実行される演出であるが、操作毎に行われる第二の演出の全てでボタン画像の表示やゲージ画像の表示が隠される構成であってもよいし、一部の操作で行われて開始された第二の演出でのみボタン画像やゲージ画像の表示が隠される構成であってもよい。
(実施例2−2)
次に、図267および図268を用いて本実施の形態の実施例2によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例2−1の図265(j)までと同一であるのでその説明は省略する。
図267(a)は図265(j)から引き続いている。図267(a)〜図267(p)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図267(a)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図267(b)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図267(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図267(d)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図267(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図267(f)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図267(g)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図267(h)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図267(i)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は左隣りのパンダ画像の一部と、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。このように本実施例では、有効期間画像のゲージの減る方向とボタン画像の消去される順番の方向とが同じになっている。
図267(j)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では中央のパンダ画像が縮小して表示され、当該パンダ画像の縮小表示により左側のパンダ画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図267(k)は、演出表示領域208d内の右側のボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化して当該変動の結果の予告をしている。このように操作有効期間の途中でボタン画像の表示態様が変化してもよい。また、ボタン画像の表示態様の変化に対応させてボタン態様も変化させてもよい。
図267(l)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図267(m)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ゲージ表示については有効期間画像消去アニメーションが実行される。ゲージ表示は、操作有効期間が残存していても、遊技者によるチャンスボタン136の押下が所定回数に達したら消去可能な表示である。有効期間画像消去アニメーションでは、第三の表示としてゲージ表示の残期間が0であることを示すゲージ部分の無い空枠画像が表示される。所定時間だけ空枠画像が表示された後ゲージ表示は消去される。ゲージの長さの表示で0のアニメーション表示を行うことにより、消去されるゲージ表示やボタン表示に対応するボタン操作が受け付けられたことを分かりやすく報知できる場合がある。
また、図267(m)に示すボタン消去アニメでは、表示態様が「振動+回転」のボタン画像が表示されていたので、表示態様が「通常」のボタン画像を消去するボタン消去アニメで表示されるエフェクト画像より大きなエフェクト画像が表示される。このように、本実施例のボタン演出では、複数のアニメーション態様でボタン画像を表示可能であり、第一のアニメーション態様として表示態様が「振動+回転」のボタン画像を用いたり、第一のアニメーション態様とは異なる第二のアニメーション態様として表示態様が「通常」のボタン画像を用いたりすることができる。こうすることにより、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示やボタン消去のアニメーション表示を予告として機能させることができる場合がある。
図267(n)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、右側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は中央のパンダ画像の一部を隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。最後のボタン操作によりボタン画像が消去されて表示領域内にボタン画像がない場合はボタン画像を隠す演出は行われない。操作有効期間は過ぎているので有効期間画像は表示されていない。
図267(o)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では右側のパンダ画像が縮小して表示され、大きさの同じ3つのパンダ画像が横一列に整列して「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしていることが報知されている。
図267(p)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図239(a)に示すキャラAと同じパンダ画像が大きく表示され、中央右側に「SP発展」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図267(q)〜図268(e)はSPリーチ演出を示している。図267(q)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図267(q)に引き続く図268(a)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。このボタン演出ではボタン画像が1つであり、また、有効期間画像の表示は行われていない。デカボタン表示は、通常のボタン表示と異なることで遊技者に期待させる予告としての機能を備えているものである。そのため、あえて有効期間表示を行わない演出とすることで、遊技者にボタン操作を早急に促すことができる場合がある。また、デカボタン表示自体が遊技者にボタン操作をより強く促す演出であるといえる。図268(b)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図268(c)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図268(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図268(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−3)
次に、図269を用いて本実施の形態の実施例3によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例2−1の図265(k)までと同一であるのでその説明は省略する。
図269(a)は図265(k)から引き続いている。図269(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図269(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図269(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を2回目に押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図269(d)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図269(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図269(a)〜(e)に示すボタン演出では、複数回(本例では2回)のボタン操作で一のボタン画像が消去されて第二の演出が開始される。このようにボタン操作の回数を変化させてボタン画像の消去アニメを実行したり、1回のボタン操作毎にボタン画像の消去アニメを実行したりすることにより、遊技者にボタン演出をより楽しませることができる場合がある。
図269(a´)は図265(k)から引き続いている。図269(a´)は、図269(a)と同様のボタン演出の開始を示しているのでその説明は省略する。
図269(b´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。
図269(c´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があると左側のボタン画像とともに中央のボタン画像もボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図269(d´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置と中央のボタン画像が表示されていた位置にそれぞれパンダ画像が表示される。
図269(a´)〜(d´)に示すボタン演出では、1回のボタン操作で複数(本例では2つ)のボタン画像が消去されてそれぞれの第二の演出が開始される。このように1回当りのボタン操作で消去されるボタン画像の数を変化させてボタン画像の消去アニメを実行することにより、遊技者にボタン演出をより楽しませることができる場合がある。
図269(a´´)は図265(k)から引き続いている。図269(a´´)は、図269(a)や図269(a´)に示すボタン演出に対して、左側のボタン画像がチャンスボタン136の発光状態を模した表示態様の画像になっている点に特徴を有している。他の点は同一なのでその説明は省略する。
図269(b´´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。左側のボタン画像は他のボタン画像より高輝度で目立つように表示されている。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。
図269(c´´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があるとボタンの発光状態を模した左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図269(d´´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。
図269(a´´)〜(d´´)に示すボタン演出では、横一列に整列する3つのボタン画像の表示態様が異なる例として、発光を模した部分だけが相違するものであっても、異なる表示態様であるとしている。本例では、発光態様を他のボタン画像と異ならせることにより最初のボタン操作に対応する演出部分を示唆している。
(実施例2−4)
次に、図270を用いて本実施の形態の実施例4によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図270(a)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図270(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図270(c)〜(e)は、ボタン画像に関するアニメの開始直後からの演出を示している。図270(c)では、演出表示領域208dの中央部に比較的小さなボタン画像が表示されている状態を示している。図270(d)では、当該ボタン画像が徐々に拡大していくアニメーションが実行されている状態を示している。図270(e)は、横一列に3つのボタン画像が表示され、そのうちの中央のボタン画像の大きさが左右のボタン画像の大きさより大きいデカボタン表示にされている状態を示している。本例では、ボタン表示がアニメーションで行われるとともに、デカボタン表示と通常表示のボタン画像の表示が混在している場合を示している。本例においても、中央のデカボタン表示のボタン画像の表示態様は左右の通常のボタン画像の表示態様と異なっている。
図270(a´)〜(d´)は、ボタン画像に関するアニメの開始直後からの演出を示している。本例では腕を模した演出可動体が装飾図柄表示装置208の向かって右側に配置されている。当該演出可動体を駆動して装飾図柄表示装置208の表示画面前面に移動させて画像表示領域に表示された画像を一部隠すことができるようになっている。図270(a´)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の大部分が演出表示領域208dとなっている状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横一列に3つのボタン画像が表示されている。演出表示領域208dの下側1/3程度の領域を占めて有効期間画像が表示されている。
図270(b´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。有効期間画像は、ゲージ部分が右方向に短くなって、操作有効期間が短くなった状態を報知している。
図270(c´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図270(d´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、演出可動体の腕が装飾図柄表示装置208の画像表示画面の前面にまで伸びて右側のボタン画像と有効期間画像の一部を隠している。
図270(a´)〜(d´)に示すボタン演出では、ゲージ画像が通常よりも大きい画像(デカゲージ画像)であり、第二の演出が演出可動体の動作による演出であり、演出可動体でボタン画像やゲージ画像を一部隠すようにしている。デカゲージ画像は、それ自体で予告として機能させる構成であってもよい。例えば、通常のゲージ画像が出現するタイミングでデカゲージ画像を表示することで遊技者に大当り等を期待させることができる場合がある。この場合においては、デカゲージ画像であっても通常のゲージ画像と同じ有効期間であることが望ましいが、例えば揺れ変動(仮停止)等で時間を調節する(特図変動時間と装飾図柄の変動時間との時間を合わせる)ことも可能であるから、互いに異なる有効期間であってもよい。なお、第一の演出も演出可動体で行うようにしてもよい。
(実施例2−5)
次に、図271を用いて本実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例は、実施例2−2(図267および図268参照)と同様のリーチ演出(変動時間も同じ)が実行されているがボタン演出が行われない場合について説明している。
図271(a)〜(d)に示す特図変動遊技は、図265(g)〜(j)に示すものと同一なのでその説明は省略する。また、図271(i)〜(n)に示す特図変動遊技(SPリーチ演出を含む)は、図267(q)〜図268(e)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図271(e)〜(h)は、リーチ演出の開始からSPリーチ演出に発展するまでの演出を示している。第二の演出は、操作手段の操作に関連しない演出(例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技に関連した情報)であってもよい。本例では、第二の演出としてリーチ後のカットイン演出(ステップアップ)を実施する場合について説明する。図271(e)は、リーチ演出中に実行されるカットイン演出を示している。中図柄表示領域208bに「番長」のキャラクタ画像の顔画像がカットイン演出として表示されている。次いで図271(f)では、中図柄表示領域208bに「番長」のキャラクタ画像の全身画像がカットイン演出として表示されて、ステップアップ予告として表示されている。次いで図271(g)では、中図柄表示領域208bに図244c)に示すキャラFの画像がカットイン演出として表示されて、ステップアップ予告として表示されている。
図271(i)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
以上説明したように、リーチ演出実行時にボタン演出が行われない場合であっても、第二の演出は、例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技の情報に関連させて行うことができる。
(実施例2−6)
次に、図272を用いて本実施の形態の実施例6によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例2−1の図265(j)までと同一であるのでその説明は省略する。
図272(a)は図265(j)から引き続いている。図272(a)〜図272(l)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図272(a)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出のチュートリアル表示が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が中央に1つ表示されている。チャンスボタン136を模した画像は、表示態様が「振動+回転」のボタン画像と同一の表示態様である。チャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!三回押せ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図272(b)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が1つ表示されている。ボタン画像の表示態様は「振動+回転」である。ボタン画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!三回押せ」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。ボタン画像の下部には、1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は相対的に横に長い細長の長方形枠形状(ロングゲージ)を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像の表示はロングゲージ表示であり、ロングゲージ表示は、ロングゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ロングゲージ画像の表示は、ロングゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。なお、ロングゲージもデカゲージ画像同様に予告として機能させることもできる。通常のゲージ画像とボタンの有効期間を同じにするためには、ロングゲージにおけるゲージが減る速度を通常のゲージ画像におけるゲージが減る速度よりも早くすればよい。このようにボタン表示の個数やゲージ表示の態様が異なる複数の表示態様を用いることにより、当該変動の予告に用いることができる場合がある。
図272(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図272(d)は、ボタン演出の実行中に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、中央のボタン画像の表示の右横の位置にパンダ画像が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の最初の押下ではボタン画像を消去させるボタン画像消去アニメーションは実行されない。チャンスボタン136の最初の押下の受付があるとその後第二の演出が開始される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図272(e)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。中央のボタン画像と第二の演出のパンダ画像の表示の上方には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列の右側に「あと二回」の文字列が表示されて、遊技者に対して残りの操作回数が2回であることを報知している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図272(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図272(g)は、ボタン演出の実行中に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、中央のボタン画像の右横のパンダ画像のさらに右横にもう一つのパンダ画像が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の2回目の押下ではボタン画像を消去させるボタン消去アニメは実行されない。チャンスボタン136の2回目の押下の受付があると第二の演出が開始される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図272(h)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。中央のボタン画像と第二の演出の2つのパンダ画像の表示の上方には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列の右側に「ラスト」の文字列が表示されて、遊技者に対して残りの操作回数が1回であることを報知している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図272(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図272(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。本実施例では、最後のボタン操作にのみボタン表示消去のアニメーションが行われる。
図272(k)は、ゲージ表示について有効期間画像消去アニメーションが実行されない場合を例示している。ゲージ表示は、操作有効期間が残存していても、遊技者によるチャンスボタン136の押下が所定回数に達したら消去可能な表示である。本例では、図267(m)に示したようなゲージ表示の残期間が0であることを示すゲージ部分の無い空枠画像は表示しない。また、演出表示領域208dの右側には、逆三角形の各頂点の位置に配置された3つのパンダ画像がそれぞれ第二の演出として表示されて、「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしたことを報知している。
図272(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に横一列に同形状で同じ大きさの3つのパンダ画像が表示され、その下方に「SPリーチ確定」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図272(l)に示す状態の後に図267(q)〜図268(e)に示すSPリーチ演出が実行される。
本実施例によれば、リーチ演出中にSPリーチへ発展するか否かをボタン演出で行う場合において、ボタン表示の個数やゲージ表示の態様が異なる複数の演出パターンを用意しておくことにより、ボタン演出で予告報知を行うことも可能になり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2−7)
次に、図273を用いて本実施の形態の実施例7によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例2−1の図265(k)までと同一であるのでその説明は省略する。
図273(a)は図265(k)から引き続いている。図273(a)〜図273(l)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図273(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図273(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図273(c)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図273(d)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置に青年の頭部の画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図273(e)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図273(f)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ボタン消去アニメに並行して、左側の青年の頭部の画像が消去されて大きめのエフェクト画像が表示される演出変化アニメーション(以下、「演出変化アニメ」と略称する場合がある)が実行されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図273(g)は、ボタン消去アニメおよび演出変化アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、左側と中央のボタン画像が表示されていた位置近辺に青年の立画像が表示される。当該立画像は、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、本実施例ではボタン操作ごとに同じ種類(青年)のキャラクタ画像が変化して表示されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。本実施例では、有効期間画像のゲージの減る方向とボタン画像の消去される順番の方向とが同じになっている。
図273(h)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図273(i)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ボタン消去アニメに並行して、青年の立画像が消去されて大きめのエフェクト画像が表示される演出変化アニメが実行されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図273(j)は、ボタン消去アニメおよび演出変化アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、左側と中央のボタン画像が表示されていた位置近辺に図244c)のキャラFと同様の青年の立画像が表示される。当該立画像は、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、本実施例ではボタン操作ごとに同じ種類(青年)のキャラクタ画像が変化して表示されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図273(k)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の4回目の押下をした状態を示している。このボタン操作は、第一の演出を発生させるための条件となっている。本例ではボタン表示が三個あり、各ボタン表示毎にボタン操作を行う演出であるため三回のボタン操作を必要とし、さらに、第一の演出を発生させるために四回目のボタン操作が必要になっている。つまり第一の演出を発生させるのに四回のボタン操作(押下)を要する構成となっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図273(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央右側に青年のキャラクタ画像が大きく表示され、左側に「激アツ SPリーチだ!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図273(l)に示す状態の後に図267(q)〜図268(e)に示すSPリーチ演出が実行される。
(実施例2−8)
次に、図274を用いて本実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図274(a)〜図274(q)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図274(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図234(a)に示す通常保留の表示態様である。
図274(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図274(c)は、特図1変動遊技の実行中に左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図274(d)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図274(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図274(f)〜図274(k)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出として連打演出アニメーションが実行される場合を示している。
図274(f)は、リーチ演出中に連打演出アニメーションが開始された状態を示している。本例のボタン演出では、演出表示領域208dの右やや上方に、操作手段としてのチャンスボタン136を示唆する画像として内部に「押」の文字が表示された円形の表示態様の操作要求画像(以下、「押」ボタン画像と称する場合がある)が1つ表示されている。「押」ボタン画像の斜め左上には「連打しろ」の文字列が表示されている。「押」ボタン画像の下部には有効期間画像が1つ表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ表示であり、ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図274(g)は、連打演出アニメーションの実行中の状態を示している。操作有効期間の経過とともに「押」ボタン画像の表示が増加している。複数の「押」ボタン画像の表示の少なくとも一つがゲージ表示の一部を隠している。また、複数の「押」ボタン画像の表示に対してゲージ画像は1つだけ表示されている。複数の「押」ボタン画像の表示により複数回のボタン操作が要求されているのに対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、ゲージ表示は複数であってもよい。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図274(h)は、連打演出アニメーションの実行中の状態を示している。演出表示領域208dには、複数の「押」ボタン画像の表示のうち第一のアニメーション態様としてデカボタン表示の「押」ボタン画像が1つ表示されている。デカボタン表示の第一のアニメーション態様は、デカボタン表示以外のボタン表示態様である第二のアニメーション態様より大きい画像である。また、デカボタン表示以外のボタン表示態様は白地に黒の「押」の字が表示されているが、デカボタン表示のボタン表示態様は緑地に黒の「押」の字が表示されている。このようなボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を当該変動等の予告として機能させることができる場合がある。また、デカボタン表示以外のボタン表示態様の中には白地に黒の「押」の字の表示の他に白地に例えば赤の「押」の字が表示されたボタン表示態様のものが存在していてもよい。このようなボタン表示態様の違いによってもボタン表示自体を当該変動等の予告として機能させることができる場合がある。また、「押」ボタン画像により保留アイコンの一部やゲージ表示の一部が隠されている。
また、図274(h)では、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
また、図274(h)では、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付がある毎にボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中には第一の表示としてのボタン画像の表示に代えて第三の表示としてのエフェクト画像の表示が行われる。エフェクト画像はボタン消去画像でありボタン消去アニメに含まれている。ボタン画像の表示は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して消去可能な表示であり、ボタン消去画像の表示は、ボタン画像の表示が消去される場合に実行可能な表示である。ボタン消去画像の表示は、チャンスボタン136が押下(操作)されたことに関連して開始可能な表示である。このように、ボタン操作されたことに関連してボタン消去アニメーション表示を行うことができるので、遊技者にボタン操作を促すことができる場合がある。なお、ボタン消去画像の表示は、操作手段が操作されたことに関連せずに実行される表示であってもよい。ボタン表示の消去アニメーションを実行することにより、遊技者によるチャンスボタンの押下が受付されたことを報知できる場合がある。
さらにエフェクト画像の消滅後に第二の演出として、ボタン画像が「優」の字の画像(以下、「優」画像と称する場合がある)や「良」の字の画像(以下、「良」画像と称する場合がある)へ変化する演出が実行されている。「優」画像や「良」画像へ変化する演出は、チャンスボタン136が押下されたことに関連して開始可能な演出である。ボタン画像が「優」画像や「良」画像へ変化する演出は、ボタン消去アニメーションが行われた後で開始可能な演出である。第二の演出は、ボタン表示の消去アニメ後に開始可能な演出であるので、第二の演出を目立たせることができる場合がある。また、第二の演出は、ボタン消去アニメの実行中や、ボタン消去アニメの開始前に開始可能な演出であってもよい。なお、チャンスボタン136の押下の受付の度に必ずボタン消去アニメを実行する必要はなく、複数のボタン画像の一部について実行してもよいし全部について実行してもよい。
図274(i)は、連打演出アニメーションの実行中に遊技者がチャンスボタン136を連打している状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の連打により、複数の「押」ボタン画像がボタン消去アニメによりエフェクト表示から「優」画像や「良」画像のボタン表示へ変化する演出が実行されている。デカボタン表示の「押」ボタン画像もエフェクト表示を経て「当」の字の画像(以下、「当」画像と称する場合がある)に変化してSPリーチへの発展する可能性が高いことを予告している。また、図274(i)の下方にスピーカを模した絵柄および「キーン」という文字列を示しており、スピーカ120からSPリーチ突入の可能性が高いことの確定音を音声演出として画像予告演出に同期させて実行している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に大分短くなって、操作有効期間が少なくなった状態を報知している。
図274(j)は、遊技者がチャンスボタン136を連打している最中に操作有効期間が無くなって連打演出アニメーションが終了する状態を示している。操作有効期間が無くなると、有効期間画像消去アニメーションが開始される。有効期間画像消去アニメでは第二の表示としての有効期間画像の表示に代えて第三の表示としてのエフェクト画像の表示が行われる。エフェクト画像は有効期間画像消去画像であり有効期間画像消去アニメに含まれている。
図274(k)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン連打操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図244c)に示すキャラFの画像が大きく表示され、中央右側に「当」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図274(l)〜(o)はSPリーチ演出を示している。図274(l)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図274(m)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図274(n)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図274(o)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図274(p)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図274(q)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−9)
次に、図275および図276を用いて本実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図275(a)〜図276(c)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図275(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図234(a)に示す通常保留の表示態様である。
図275(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図275(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図275(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図275(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図275(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図275(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されて受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図275(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図275(i)は、ボタン演出の実行中に遊技者が2回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図275(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図275(k)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図275(l)は、操作有効期間の途中の第二の演出の実行中に行われる特別な演出を示している。当該演出では、演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化している。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。このように、ボタン画像やゲージ画像の表示態様を変化させることにより当該変動の予告をすることができる場合がある。
図275(m)は、ボタン演出の実行中に遊技者が3回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。チャンスボタン136のボタン態様は、演出表示領域208dの中央に表示されたボタン画像の表示態様と同一になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図275(n)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図275(o)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図275(p)〜図276(a)はSPリーチ演出を示している。図275(p)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図275(q)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図275(r)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。本例では、ボタン画像の表示態様が「信号+回転」なのに対し、チャンスボタン136のボタン態様は「通常」になっている。このように、ボタン画像の表示態様とチャンスボタン136のボタン態様とが異なっていてもよい。図275(r)に続く図276(a)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図276(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図276(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−10)
次に、図277を用いて本実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例では、ボタン演出の開始から最初の最初の第二の演出の開始までに行われる特徴的な演出について説明する。図277(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図277(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の代わりに方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図277(c)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136に代えて方向キー137の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図277(d)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置に青年の頭部の画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
このように本実施例では、ボタン画像としてチャンスボタン136を模した画像が表示されているときに、チャンスボタン136ではない方向キー137が押下された場合にも第二の演出が実行されるようになっている。
(実施例2−11)
次に、図278を用いて本実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図278(a)〜図278(r)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図278(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」がそれぞれ停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図234(a)に示す通常保留の表示態様である。
図278(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図278(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図278(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図278(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図278(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者が方向キー137ではなくチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図278(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が最初に押下されて受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。また、ボタン画像に代わるエフェクト画像により保留アイコンa1が一部隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図278(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図278(i)は、ボタン演出の実行中の操作有効期間が半分程度にまで少なくなってきていることが、有効期間画像の棒状部分が左方向にさらに短くなって報知している状態を示している。
図278(j)は、操作有効期間が切れてゲージ表示の残期間が0であることをゲージ部分の無い空枠画像で表示している状態を示している。
図278(k)は、最初のチャンスボタン136の押下が行われた後の操作有効期間内に次のボタン操作が行われず、操作有効期間が切れてしまったことを契機としてボタン消去アニメが開始された状態を示している。ボタン消去アニメでは、演出表示領域208dの中央に表示されていたボタン画像とその右側に表示されていた方向キー画像が消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。このように、操作有効期間中のボタン操作の有無でボタン消去アニメの表示態様を変更してもよい。
図278(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第三の演出(例えば、実施例2−1の第一の演出に相当する)を示している。本例の第三の演出では装飾図柄の強制表示が行われる。第三の演出として、演出表示領域208dの左上隅に表示されている左中右図柄表示領域208a〜208cのうち右図柄表示領域208cに「装飾3」係停止表示される。すでに左図柄表示領域208aには「装飾3」が仮停止表示されているので、この時点からリーチ演出が開始される。また、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示され、右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示され、中央のボタン画像が表示されていた領域には装飾図柄の変動表示を模した画像がアニメーション表示される。本例では、操作有効期間内でのボタン操作の回数が、演出表示領域208dに表示されたボタン画像の数より少ない場合に、演出表示領域208dに第三の演出として装飾図柄の変動表示を模した画像が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図278(m)〜図278(p)はSPリーチ演出を示している。図278(m)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図278(n)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図278(o)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図278(p)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図278(q)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図278(r)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−12)
次に、図279を用いて本実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図279(a)〜図279(n)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図279(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」がそれぞれ停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図234(a)に示す通常保留の表示態様である。
図279(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図279(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図279(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図279(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図279(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者が方向キー137ではなくチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図279(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が最初に押下されて受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。また、ボタン画像に代わるエフェクト画像により保留アイコンa1が一部隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図279(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図279(i)は、ボタン演出の実行中の操作有効期間が半分程度にまで少なくなってきていることが、有効期間画像の棒状部分が左方向にさらに短くなって報知している状態を示している。
図279(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。本例では、操作有効期間内の所定時間に亘ってボタン操作が行われない場合は、所定時間の経過を契機としてボタン操作に基づく演出としてボタン消去アニメが実行されるようになっている。これにより、右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図279(k)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの後に強制的に実行される第二の演出を示している。本例の第二の演出では図柄の強制表示が行われる。第二の演出として、演出表示領域208dの左上隅に表示されている左中右図柄表示領域208a〜208cのうち右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示される。すでに左図柄表示領域208aには「装飾3」が仮停止表示されているので、この時点からリーチ演出が開始される。また、演出表示領域208dの右側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図279(l)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を2回目に押下した状態を示している。図279(j)に示すように、一旦はボタン操作を行わずにボタン消去アニメが実行され、次いで第二の演出が実行されたが、操作有効期間が残っている場合には、残りのボタン画像の表示に対する新たなボタン操作を行って次のボタン消去アニメの演出に進むようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図279(m)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図279(n)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
以上説明した実施例(2−9)〜(2−12)についてまとめると以下のようになる。
ぱちんこ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段として例えば、チャンスボタン136や方向キー137を有している。複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段としての例えばチャンスボタン136であり、複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段としての例えば方向キー137である。また、ぱちんこ機100は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段として、例えば演出表示領域208dを有している。複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えばチャンスボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは第二の表示としての例えば方向キー画像の表示である。第一の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含むボタン画像の表示であり、第二の表示は、方向キー137を示唆する方向キー画像の表示を少なくとも含む表示である。第一の表示は、第一の期間としての例えば、ボタン演出の実行期間中に少なくとも開始可能な表示であり、第二の表示も第一の期間に少なくとも開始可能な表示である。
また、ぱちんこ機100は、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば装飾図柄表示装置208を有している。複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出として例えば、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出として例えば、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出である。第一の演出は、例えばチャンスボタン136が押下されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、第二の演出は、例えば方向キー137が押下されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数の操作手段があり、操作手段と演出が対応関係にあり、複数の操作手段の操作順序により、演出順序が決定されるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、操作手段に対応して演出を選択できる場合がある。
また、チャンスボタン136は、第二の期間として例えば、操作有効期間にチャンスボタン136の操作に関する受付が少なくとも有効となり、方向キー137は、操作有効期間に方向キー137の操作に関する受付が少なくとも有効となる。ボタン演出の実行期間は、操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。装飾図柄表示装置208は、操作有効期間にチャンスボタン136が操作された場合は、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出を少なくとも開始可能であり、操作有効期間に方向キー137が操作された場合は、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出を少なくとも開始可能なものである。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数の操作手段の操作有効期間が同じなので、一つの操作有効期間で複数の操作手段の操作をさせることで遊技の興趣が向上する場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、第一の条件として操作有効期間に方向キー137が操作されるよりも先にチャンスボタン136が操作された場合には、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出よりもボタン画像を消去して他の画像を表示する演出を先に開始可能であり、第二の条件として操作有効期間にチャンスボタン136が操作されるよりも先に方向キー137が操作された場合には、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出よりも方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出を先に開始可能である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、先に操作された操作手段に対応する演出が先に行われるので、第一の演出と第二の演出の出現順序を遊技者が選択できる場合がある。
装飾図柄表示装置208は、操作有効期間に方向キー137が操作されるよりも先にチャンスボタン136だけが操作された場合には、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出のみを実行可能であり、操作有効期間にチャンスボタン136が操作されるよりも先に方向キー137だけが操作された場合には、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出のみを実行可能である。
演出表示領域208dは、第一の数として例えば、2となるチャンスボタン画像の表示を少なくとも実行可能であり、第二の数として例えば、1となる方向キー画像の表示を少なくとも実行可能である。また、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出として例えば、装飾図柄を強制表示させる演出(図278参照)であり、装飾図柄を強制表示させる演出は、第三の条件としてチャンスボタン136が第一の数となる2回数操作され、かつ、方向キー137が第二の数となる1回数操作された場合に少なくとも実行可能な演出である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数回の操作で出現する演出としての第三の演出があり、操作手段が複数であるので、第一の操作手段と第二の操作手段の必要な操作回数と表示の数が一致することでわかりやすく報知できる場合がある。
第三の条件は、操作有効期間が終了することで成立する場合がある。操作有効期間切れで第三の演出が発生する場合がある。第三の演出は、操作有効期間終了時点で第三の条件が成立していなかった場合に行わない構成であってもよい。
チャンスボタン136は、複数の状態として例えば、複数のボタン態様(「通常」、「振動」、「振動+回転」、「発光」等))を取ることが少なくとも可能であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態として例えば、ボタン態様が「通常」であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態として例えば、ボタン態様が「振動」であり、第二の状態は第一の状態と異なる状態である。チャンスボタン画像の表示は、複数の表示態様として例えば、「通常」、「振動」、「振動+回転」、「デカボタン表示」等)で少なくとも表示可能であり、複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様として例えば、「通常」であり、複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様として例えば、「振動」)であり、第二の表示態様は第一の表示態様と異なる表示態様である。第一の表示態様は、第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、第二の表示態様は、第二の状態に少なくとも対応する表示態様である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の操作手段の状態に合わせた表示態様により、ボタンの状態と表示態様とでバリエーションを増加させることができる場合がある。
第一の操作手段は回転、振動、発光が可能なチャンスボタン136であり、第二の操作手段は方向キー137であってもよいし、他の操作手段の組合せでもよい。操作手段は任意に組み合わせることが可能であり、第一の操作手段と第二の操作手段の両方がそれぞれ複数の状態を取ることが可能な構成であってもよい。
また、第一の表示態様は第二の状態にも対応する構成であってもよいし、第二の表示態様は第一の状態にも対応する構成であってもよい。
複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示として例えば、有効期間画像の表示であり、有効期間画像の表示は、操作有効期間を少なくとも示唆可能であり、
演出表示猟奇208dは、第三の数として例えば1となる有効期間画像の表示を少なくとも実行可能である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第三の表示は、複数であってもよい。
(実施例2−13)
次に、図280〜図283を用いて本実施の形態の実施例13によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図280(a)〜図283(c)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図280(a)は、特図変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域t2には特図2変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図234(a)に示す通常保留の表示態様である。
図280(b)〜(f)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図280(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図280(c)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、チャンスボタン136を模した画像(以下、「ボタン保留アイコン」と称する場合がある)で表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンは遊技者に対し、チャンスボタン136の押下を促す画像表示でもあり、当該画像の出現によりボタン保留アイコンによる演出が開始される。ボタン保留アイコンによる演出ではゲージ表示等を用いた操作有効期間の表示はされない。ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、チャンスボタン136の押下がない限り当該ボタン保留アイコンに係る特図変動遊技の開始をもって終了するようになっている。
図280(d)は、特図1変動遊技の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。チャンスボタン136の押下時点では、他のボタン演出が開始されていないので、当該押下の受付はボタン保留アイコンによる演出のために用いられる。
図280(e)は、チャンスボタン136の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa2の表示態様がボタン保留アイコン画像から通常表示の画像に変更された状態を示している。ここでのボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から通常表示画像に変更されて先読み予告報知が偽報知であったことが判明するという演出になっている。
図280(f)は、特図1変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾8−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
図280(g)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図280(h)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、ボタン保留アイコンで表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンによる演出がボタン演出より先に開始される。ボタン保留アイコンによる演出では有効期間画像の表示はされない。ボタン保留アイコンによる演出の操作有効期間は、例えば当該保留に係る特図変動遊技が開始される以前に終了する。
図280(i)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が続いている状態を示している。
図280(j)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止している状態で、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が続いており、中央に「リーチ」の文字列が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図280(k)〜図281(c)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図280(k)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図280(l)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。図280(l)に示す状態から図281(c)に示す状態まで、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複した状態となる。
図280(m)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている状態で遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図280(n)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。本例では、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている場合にチャンスボタン136の押下の受付があると、ボタン演出が優先して処理されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図280(o)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図280(p)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図280(q)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図280(r)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図281(a)は、図280(r)に引き続いてボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置に越後屋画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図281(b)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態を示している。左側のボタン画像に対するパンダ画像と異なる越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されたため、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下の有無に関わらずボタン演出の説明表示で表示した「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件が満たされなくなっている。このため、操作有効期間が残っていても遊技者によるチャンスボタン136の押下を待たずに右側のボタン画像が消去されて代わりに越後屋画像が表示される第二の演出が実行されている。
図281(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に大きく越後屋画像が表示され、中央右側に「残念!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展しなかったことが遊技者に報知される。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図281(c)から引き続く図281(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図281(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
図281(f)〜(j)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図281(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあったボタン保留アイコン画像が左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。ボタン保留アイコンによる演出は継続中である。
図281(g)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。本例では、2つ目の特図1保留アイコンa2は、先読み予告抽選でボタン保留アイコンの出現予定になったとしても、すでに1つ目の保留にボタン保留アイコンが表示されているため規制され、通常表示の表示態様になっている。
図281(h)は、特図1変動遊技の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。チャンスボタン136の押下時点では、他のボタン演出が開始されていないので、当該押下の受付はボタン保留アイコンによる演出のために用いられる。
図281(i)は、チャンスボタン136の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa1の表示態様がボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更された状態を示している。本例のボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更されて所定の先読み予告報知が行われる。
図281(j)は、特図1変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾8−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
図281(k)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図281(l)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、ボタン保留アイコンで表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンによる演出が開始される。
図281(m)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が続いている状態を示している。
図281(n)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止している状態で、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が続いており、中央に「リーチ」の文字列が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図281(o)〜図282(n)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図281(o)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図281(p)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。図281(p)に示す状態から図282(r)に示す状態まで、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複した状態となる。
図281(q)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている状態で遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図281(r)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa2の表示態様がボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更された状態を示している。本例のボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更されて所定の先読み予告報知が行われる。本例では、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている場合にチャンスボタン136の押下の受付があると、ボタン保留アイコによる演出が優先して処理されるようになっている。ボタン演出の有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(a)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(b)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(c)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(d)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(e)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(f)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(g)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は左隣りのパンダ画像の一部と、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(h)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では中央のパンダ画像が縮小して表示され、当該パンダ画像の縮小表示により左側のパンダ画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(i)は、演出表示領域208d内の右側のボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化した状態を示している。このように操作有効期間の途中でボタン画像の表示態様が変化してもよい。また、ボタン画像の表示態様の変化に対応させてボタン態様も変化させてもよい。これにより当該変動の予告をすることができる場合がある。
図282(j)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図282(k)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
また、図282(k)に示すボタン消去アニメでは、表示態様が「振動+回転」のボタン画像が表示されていたので、表示態様が「通常」のボタン画像を消去するボタン消去アニメで表示されるエフェクト画像より大きなエフェクト画像が表示される。このように、本実施例のボタン演出では、複数のアニメーション態様でボタン画像を表示可能であり、第一のアニメーション態様として表示態様が「振動+回転」のボタン画像を用いたり、第一のアニメーション態様とは異なる第二のアニメーション態様として表示態様が「通常」のボタン画像を用いたりすることができる。こうすることにより、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
図282(l)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、右側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は中央のパンダ画像の一部を隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。操作有効期間は過ぎているので有効期間画像は表示されていない。
図282(m)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では右側のパンダ画像が縮小して表示され、大きさの同じ3つのパンダ画像が横一列に整列して「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしていることが報知されている。
図282(n)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図239(a)に示すキャラAと同じパンダ画像が大きく表示され、中央右側に「SP発展」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。また、本例では、当該第一の演出から図282(o)〜図282(r)に示すSPリーチ演出が終わるまでは、保留アイコンの画像は消去されて表示されない。
図282(o)〜図282(r)はSPリーチ演出を示している。図282(o)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図282(p)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図282(q)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図282(r)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図283(a)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図283(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。この後、15R特別大当り遊技が開始される。
図283(c)は、15R特別大当り遊技が終了した大当り遊技終了演出を示している。大当り遊技後に改めて装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、その上部に「確変:右打ち」の文字列が表示されている。特図1の保留については、大当り遊技を経たので、全ての保留アイコンの表示態様がデフォルトの通常表示になっている。
以上説明した実施例(2−13)についてまとめると以下のようになる。
ぱちんこ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としての例えば、チャンスボタン136と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段としての例えば、演出表示領域208dと、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段としての例えば、装飾図柄表示装置208と、を備えている。複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えば、チャンスボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示としての例えば、ボタン保留アイコンの表示である。チャンスボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、ボタン保留アイコンの表示も、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示である。
演出表示領域208dは、第一の数(例えば、3つ)となるチャンスボタン画像の表示を少なくとも表示可能である。チャンスボタン画像の表示は、第一の期間として例えば、特図変動遊技の期間中に少なくとも開始可能であり、ボタン保留アイコンの表示は、第二の期間として例えば、特図変動遊技の期間中に少なくとも開始可能である。チャンスボタン136は、操作に関する受付が複数の期間において有効となるように制御され、複数の期間のうちの少なくとも一つは、第一の有効期間としての例えば、ボタン演出での操作有効期間であり、複数の期間のうちの少なくとも一つは、第二の有効期間としての例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間である。第一の期間は、ボタン演出での操作有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、第二の期間は、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。
複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出としての例えば、ボタン操作の結果を報知する演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出としての例えば、保留アイコンによる先読み予告演出である。ボタン操作の結果を報知する演出は、チャンスボタン画像の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、保留アイコンによる先読み予告演出は、ボタン保留アイコンの表示に少なくとも関連して行われる演出である。ボタン操作の結果を報知する演出は、ボタン演出での操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出である。第一の数は、二以上であり、第二の数は、二以上であり、第二の期間は、第一の期間と重なる場合がある期間である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、ボタン演出での操作有効期間を示唆可能な第三の表示として例えば、有効期間画像の表示を少なくとも可能であり、演出表示手段208dは、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間を示唆可能な表示を行わない。ボタン演出では有効期間表示を行い、ボタン保留アイコンによる演出では有効期間表示を行わないので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、ボタン演出での操作有効期間よりも長い期間である。有効期間表示なしのボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、有効期間表示ありのボタン演出での操作有効期間より長いので、有効期間の表示によりボタン操作の結果を報知する演出に対するボタン操作を促すことができる場合がある。
また、予告として例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能な予告手段としての例えば、第1副制御部400と、先読み予告としての例えば、保留に係る特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段としての例えば、第1副制御部400と、を備え、予告手段は、演出表示領域208dにボタン操作の結果を報知する演出を行わせることで当該特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能であり、先読み予告手段は、演出表示領域208dに保留アイコンによる先読み予告演出を行わせることで先読み予告を少なくとも実行可能である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン演出は当該変動の予告の報知を含み、ボタン保留アイコンによる演出は先読み予告の報知を含むので、ボタンの表示の種類と予告の種類の組合せにより演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、複数種類の保留アイコンとして例えば、特図1保留アイコンa1、a2)を少なくとも表示可能な保留表示手段としての例えば、特図1保留表示領域を画定した演出表示領域208dを備え、演出表示領域208dは、表示する保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能である。複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンとしての例えば、ボタン保留アイコンであり、複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンとしての例えば、青年の頭部を模した画像の保留アイコンである。ボタン保留アイコンの表示は、ボタン保留アイコンである。保留アイコンによる先読み予告演出は、チャンスボタン136が操作されたことに関連してボタン保留アイコンを青年の頭部を模した画像の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む。
ボタン保留アイコンによる演出は、保留アイコンの先読み予告を含むので、保留アイコンは、図柄変動表示の開始に関連して消去される表示であり、第二の有効期間に関する有効期間表示を行わなくても遊技者に認識させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない。ボタン保留アイコンを複数表示しないので、ボタン演出が複雑になり過ぎることを防止できる場合がある。
また、保留アイコンによる先読み予告演出は、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、第三の数は、第二の数よりも小さい数である。第二の演出を行うためのボタン操作回数は、第一の演出を行うためのボタン操作回数より少なくなる。
また、装飾図柄表示装置208は、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合において、ボタン操作の結果を報知する演出よりも保留アイコンによる先読み予告演出を先に実行可能である。有効期間が重なった場合のボタン操作では、保留アイコンによる先読み予告演出を優先するので、有効期間の示唆が行われない保留アイコンによる先読み予告演出を先に実行することにより、ボタン演出での操作有効期間のうちに保留アイコンによる先読み予告演出とボタン操作の結果を報知する演出の両方を行わせるべく遊技者にボタン操作を促すことができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合において、保留アイコンによる先読み予告演出よりもボタン操作の結果を報知する演出を先に実行可能である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、ボタン操作の結果を報知する演出を優先するので、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合においても一方の演出を優先させることで、他方の演出が行われるまで、ボタン操作を継続させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、第四の数となる有効期間画像の表示を少なくとも表示可能であり、前記第四の数は一である。複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
また、第二の数は、第一の数と同じ数であってもよい。こうすることにより、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
(実施例2−14)
次に、図284を用いて本実施の形態の実施例14によるボタン画像の具体例について説明する。第1の実施の形態の図241には複数のボタン画像の表示態様を示しているが、同図(a)に示すような、チャンスボタン136を斜め上方から見た状態の表示態様のボタン画像であってもよい。同図(a)に示すボタン画像には押下面を示す領域に「押」の字が表示されている。同図(b)に示すボタン画像は、同図(a)に示すボタン画像と輪郭は同じであるが、表示色が異なっている。また、押下面を示す領域に「PUSH」の文字列が表示されている。このように輪郭が同じで色や押下面の表示を異ならせて、当該変動の当否についての予告を報知することができる。同図(c)は、縦長のチャンスボタン136を斜め上方から見た状態の表示態様のボタン画像であり、ボタン側面および押下面にキャラクタ画像が付加されている。ボタン操作を促す報知が少なくとも含まれていればボタンであることを認識可能であり、ボタン画像はキャラクタ画像等を含んでいてもよい。
(実施例2−15)
次に、図285を用いて本実施の形態の実施例15によるゲージ画像(有効期間画像)の具体例について説明する。図285は、例えば図282(a)等に示すゲージ画像に代えて表示可能なゲージ画像の具体例を示している。図285(a)に示すゲージ画像は、ゲージ内にキャラクタ画像が表示されている。キャラクタ画像の外に柄付きや模様付きのゲージであってもよい。図285(b)に示すゲージ画像は、ゲージ画像にボタン画像が一体的に表示されている。本例では横一列に三つのボタン画像が表示されているが、ボタン画像は一つ以上であればよい。図285(c)に示すゲージ画像は、操作有効期間内におけるボタン操作のタイミングを示唆する画像を含んでいる。本例ではゲージ内のボタン操作をすべき時刻の位置に3つのボタン画像がそれぞれ配置された表示態様となっている。同図(c−1)は、操作有効期間が少し経過して、ゲージ画像の棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。同図(c−2)は、操作有効期間がさらに経過してゲージ画像の棒状部分が右方向に短くなり、棒の先端が左側のボタン画像に重なっている状態を示している。この表示がチャンスボタン136を最初に押下するタイミングであることを示している。同図(c−3)は、操作有効期間がさらに経過してゲージ画像の棒状部分が右方向に短くなり、棒の先端が左から2個目のボタン画像に重なっている状態を示している。この表示がチャンスボタン136を2回目に押下するタイミングであることを示している。
(実施例2−16)
次に、図286〜図288を用いて本実施の形態の実施例16によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図286(a)〜(f)、図286(a´)〜(f´)、図286(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図287(a)〜(f)、図287(a´)〜(f´)、図287(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図287(a)は、図286(f)から引き続いており、図287(a´)は、図286(f´)から引き続いており、図287(a´´)は、図286(f´´)から引き続いている。図288(a)〜(f)、図288(a´)〜(f´)、図288(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図288(a)は、図287(f)から引き続いており、図288(a´)は、図287(f´)から引き続いており、図288(a´´)は、図287(f´´)から引き続いている。また、図288(d)〜(i)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図288(d)は、図288(c)、図288(c´)、図288(c´´)のそれぞれから引き続いている。なお、特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図286(a)〜図288(c)は、非オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。図286(a´)〜図288(c´)は、第1オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。図286(a´´)〜図288(c´´)は、第2オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。
図286(a)、(a´)、(a´´)のそれぞれは、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図234(a)に示す通常保留の表示態様である。
図286(a)は、非オートボタンモードでの状態を示している。図286(a´)は、第1オートボタンモードでの状態を示している。第1オートボタンモードでは非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図286(a´´)は、第2オートボタンモードでの状態を示している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図286(b)、(b´)、(b´´)のそれぞれは、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。図286(b´´)の第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図286(b´)に示す第1オートボタンモードでは図286(b)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図286(b´´)に示す第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図286(c)、(c´)、(c´´)のそれぞれは、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図286(c´)に示す第1オートボタンモードでは図286(c)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図286(c´´)に示す第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図286(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。ボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図286(d´)に示す第1オートボタンモードでもボタン演出の説明表示は行われるが、ボタン演出中のボタン操作は自動で行われるので図286(d)に示す非オートボタンモードの表示態様から「PUSH」の文字列を消去した表示態様で表示されている。図286(d´´)に示す第2オートボタンモードではボタン演出は実行しない。このため、ボタン演出の説明表示も実行されない。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図286(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。ボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図286(e´)に示す第1オートボタンモードでのボタン演出の開始の表示態様も図286(e)に示す「PUSH」の文字列が消去されている、操作有効期間を示す有効期間画像は表示されている。図286(e´´)に示す第2オートボタンモードでは、演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されているだけでボタン演出は開始しない。従って、ボタン表示やゲージ表示は行われない。
図286(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図286(f´)に示す第1オートボタンモードでは図286(f)に示す「PUSH」の文字列を消去した表示態様でボタン演出が実行されている。また、ボタン演出の操作有効期間を示す有効期間画像が表示されている。図286(f´´)に示す第2オートボタンモードでは、ボタン演出とは異なる別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図287(a)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されて受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図287(a´)に示す第1オートボタンモードでは、ボタン操作を行わないのに自動的に左側のボタン画像が消去されている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。また、図287(a)に示すボタン消去アニメは第1オートボタンモードでは実行されていない。図287(a´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図287(b)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図287(b´)に示す第1オートボタンモードでも、ボタン演出の実行中でボタン消去の次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、自動でされたボタン操作を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図287(b´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、「左に3」という文字列が表示されて、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止したことを報知している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図287(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者が2回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図287(c´)に示す第1オートボタンモードではボタン操作が自動で行われている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図287(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、左側に「装飾3」を模した画像が表示されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図287(d)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図287(d´)に示す第1オートボタンモードでは、ボタン操作を行わないのに自動的に右側のボタン画像が消去されている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図287(d´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図287(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図287(e´)に示す第1オートボタンモードにおいても、縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、自動によるボタン操作を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図287(e´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、「右に3」という文字列が表示されて、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止したことを報知している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図287(f)は、操作有効期間の途中の第二の演出の実行中に行われる特別な演出を示している。当該演出では、演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化して、当該変動の予告をしている。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化して当該変動の予告をしている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図287(f´)に示す第1オートボタンモードでも演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化して、当該変動を予告している。第1オートボタンモードでは、チャンスボタン136のボタン態様を変えなくてもボタン表示で遊技者に当該変動の予告報知が可能である。なお、ボタン態様を変化させて予告報知を行ってよい。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化して当該変動の予告をしている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図287(f´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、右側に「装飾3」を模した画像が表示されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図288(a)は、ボタン演出の実行中に遊技者が3回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。チャンスボタン136のボタン態様は、演出表示領域208dの中央に表示されたボタン画像の表示態様と同一になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図288(a´)に示す第1オートボタンモードではボタン操作が自動で行われている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図287(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角の「オート中」の文字列が消去されている。
図288(b)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図288(b´)に示す第1オートボタンモードでも図288(b)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様でボタン消去アニメが実行されている。このように、第1オートボタンモードでボタン消去アニメを実行してもよいし、ボタン操作毎にボタン消去アニメをしたりしなかったりしてもよい。図288(b´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。
図288(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図288(c´)に示す第1オートボタンモードでも図288(c)に示すものと同一の第一の演出が実行されている。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図288(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に図244c)に示すキャラFと同じ画像が表示され、その上部に「SPリーチだ」の文字列が表示されている。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図288(d)〜図288(i)はSPリーチ演出を示している。図288(d)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図288(e)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図288(f)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図288(g)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図288(h)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図288(i)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−17)
次に、図289を用いて本実施の形態の実施例17によるぱちんこ機100における特図変動遊技について説明する。図289(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図234(a)に示す通常保留の表示態様である。
図289(a)は、第3オートボタンモードでの状態を示している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図289(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図289(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図289(d)は、第3オートボタンモードでのボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。ボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図289(e)は、第3オートボタンモードでのボタン演出が開始された状態を示している。ボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。第3オートボタンモードでは、演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図289(f)は、第3オートボタンモードでのボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図289(g)は、第3オートボタンモードではボタン演出の実行中に遊技者によりされたボタン操作も有効となり、ボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されてボタン受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図289(h)は、第3オートボタンモードでのボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図289(e´)は、図289(e)に示す演出の変形例を示している。本変形例はボタン画像の数が非オートボタンでの演出でのボタン画像の数より少なくてもよいことを示している。オートボタン状態ではボタン操作は自動で行われるため、ボタン演出であることを遊技者が認識できればよいのでボタン表示は1つでもよい。
以上説明したように、オートボタンモードでのボタン演出は非オートボタンモードのボタン演出と全く同じ表示態様で行うようにすることができる。また、本例のオートボタンモードでは、遊技者によるボタン操作も有効に受付けられて所定の演出が行われるようになっている。
以上説明した実施例(2−16〜17)についてまとめると以下のようになる。
ぱちんこ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としての例えば、チャンスボタン136と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段としての例えば、演出表示領域208dと、第一の演出としての例えば、ボタン操作の結果を報知する演出を少なくとも実行可能な演出手段としての例えば、装飾図柄表示装置208と、複数種類のモードの切替制御を少なくとも実行可能なモード制御手段としての例えば、第1副制御部400と、を備えている。複数種類のモードのうちの少なくとも一つは、第一のモードとしての例えば、非オートボタンモードであり、複数種類のモードのうちの少なくとも一つは、第二のモードとしての例えば、オートボタンモードである。非オートボタンモードとは、チャンスボタン136が自動で操作されたことにならないモードのことであり、オートボタンモードとは、チャンスボタン136が自動で操作されたことになるモードのことである。
複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えば、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示としての例えば、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示、またはボタン画像の非表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードに少なくとも対応した表示であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードに少なくとも対応した表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、第一の期間としての例えば、特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示である。特図変動遊技の実行期間は、チャンスボタン136の操作に関する受付が有効である期間の第三の期間としての例えば、操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。
演出表示領域208dは、第一の数(例えば、3)となる「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示を少なくとも表示可能である。ボタン操作の結果を報知する演出は、操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能である。第一の数は、二以上であり、第二の数は、二以上である。「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示と少なくとも一部が異なる。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン演出の表示がオートボタンモードと非オートボタンモードとで異なるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の表示と第二の表示の違いによりモードを容易に認識できる場合がある。
また、ぱちんこ機100は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段として例えば、演出表示領域208dを備えている。演出表示領域208dは、第一の装飾図柄変動表示として例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードにおける左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードにおける左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、同じ種類の装飾図柄変動表示でモードにより表示が異なる部分を明確にすることにより、ボタンの操作が必要であるか否かを認識しやすい場合がある。
また、ぱちんこ機100は、予告としての例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告、SPリーチへ発展するか否かの予告を少なくとも実行可能な予告手段としての例えば、第1副制御部400を備えている。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、当該特図変動遊技に対する当否予告の少なくとも一部となる表示であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、当該特図変動遊技に対する当否予告の少なくとも一部となる表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示における特図変動遊技の実行期間に開始されない場合があり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示における特図変動遊技の実行期間に開始されない場合がある。
また、演出表示領域208dは、第二の装飾図柄変動表示としての例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの別の装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードにおける別の装飾図柄の変動表示の別の特図変動遊技の実行期間としての例えば、別の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字列を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードにおける別の装飾図柄の変動表示の別の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。こうすることにより、別の装飾図柄変動表示でもボタン演出が実行可能となる。
また、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、操作有効期間を示唆可能な表示としての例えば、操作期間画像の表示を少なくとも含む表示であり、「PUSH」の文字列を含まないボタン画像の表示は、操作有効期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、オートボタンモードでは、有効期間表示を行わない。オートボタンモードでは自動でボタン操作されたことになるため、有効期間表示を行う必要がなく、遊技者が誤認(ボタン操作が必要であるという誤認)する危険性を低減することができる場合がある。
「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、演出表示領域208dは、第三の数(例えば、0)となる「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示を少なくとも表示可能であり、第三の数は、第一の数よりも小さい数である。当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、オートボタンモードでのボタン表示数は、非オートボタンモードでの表示数よりも少ない。
また、第三の数は一である場合は、オートボタンモードでのボタン表示は一つなので、ボタン表示の数を間引きつつも非オートボタンモードにおいてはボタン演出であったことを遊技者に認識させることができる場合がある。また、オートボタンモードにおけるボタンの表示数は、第一の数よりも大きい数となる場合があってもよいし、同じ場合であってもよい。また、オートボタンモードにおいてボタン表示を行わなくてもよい。この場合に手動のボタン操作を有効とすると、隠しボタン演出として機能させることができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、第二の演出として例えば、ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出を少なくとも実行可能である。ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出は、非オートボタンモードにおいてチャンスボタン136が操作される毎に少なくとも実行可能であり、ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出は、オートボタンモードにおいて操作有効期間に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の演出は、操作手段の操作毎に行われる演出(オートボタンモードでは操作有効期間中に行われる演出)なので、非オートボタンモードにおいてボタンの操作毎に実行可能な演出もオートボタンモードにおいて支障の出ないタイミングで実行できる場合がある。
装飾図柄表示装置208は、オートボタンモードにおける操作有効期間にチャンスボタン136が操作された場合は、チャンスボタン136が操作されたことに関連してボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出を少なくとも実行可能である。当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、オートボタンモード中のボタン操作でも第二の演出を実行可能なので、ボタン操作による達成感を遊技者に付与できる場合がある。
次に、以上説明した第2の実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図1乃至図289を参照しつつ説明する。
(1−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、ボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間(例えば、操作有効期間)」という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出(図266(c)参照))であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、消去されたボタン画像の位置にパンダ画像が出現する演出(図265(o)参照))であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出(例えば、3個のボタン画像の一部を隠す演出)である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数のボタン表示のうちの少なくとも一部を第二の演出によって隠すようにしているので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン操作の有効期間中も第二の演出の出現により遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、第二の演出をボタン表示よりも目立たせることができる場合がある。
また、上記の「前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出」は、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの一の第一の表示のうちの少なくとも一部を隠す場合がある演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの複数の第一の表示のそれぞれの少なくとも一部を隠す場合がある演出」であってもよい。
また、「前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を必ず隠して実行される演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの一の第一の表示のうちの少なくとも一部を必ず隠す演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの複数の第一の表示のそれぞれの少なくとも一部を必ず隠す演出」でもよい。
(1−2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の演出は、ボタン操作毎に行われる演出であるので、第一の演出が行われる前に第二の演出を実行することにより、第一の演出に期待させることができる場合がある。
第二の演出は、操作手段の操作毎に実行される演出であるが、操作毎に行われる第二の演出の全てで第一の表示が隠される構成であってもよいし、一部の操作で行われて開始された第二の演出でのみ第一の表示が隠される構成であってもよい。
第二の演出は、操作手段の操作に関連しない演出(例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技に関連した情報)であってもよい。
第二の演出が実行された場合であっても、必ず隠されない演出(第四図柄など)が存在していてもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の演出は、前記第一の表示が表示開始後に開始可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の演出は、ボタン表示の表示開始後に開始される演出なので、第二の演出によりボタン表示が隠される場合であっても、ボタン表示の表示開始後に第二の演出が開始されるため、ボタン表示を遊技者が見逃さないようにすることができる場合がある。なお、第二の演出は、第一の表示が表示開始されるよりも先に開始可能な演出であってもよい。
(1−3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、一回の前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の最初の押下)の受付に応じて一の前記第一の表示(例えば、左側のボタン画像の表示)を少なくとも消去可能な手段であり、
前記第二の演出は、表示が継続されている他の前記第一の表示(例えば、中央のボタン画像の表示)のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特等とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン表示の消去後にまだ表示されているボタン表示の一部を隠すことができる。また、ボタン表示が消去された領域を第二の演出の実行領域として有効活用できる場合がある。
なお、第二の演出は、一回の操作手段の操作の受付で複数のボタン表示が消去する構成であってもよいし、複数回の操作の受付で一のボタン表示が消去する構成であってもよいし、複数回の操作の受付で複数のボタン表示が消去する構成であってもよい。
第二の演出は、第一の表示が消去された後であっても表示が継続されている第一表示があったとしても該第一の表示を隠さない場合があってもよい。例えば、第二の演出が複数種類の予告のうちの一つを出現させる演出であって、第一の予告では第一の表示を隠すことが可能であり、第二の予告では第一の表示を隠さない構成であってもよい。また、同じ種類の第二の演出(例えば第三の予告)であっても、例えば、ボタン操作の回数の相違(一回目の操作と二回目の操作)などによって、隠される場合と隠さない場合があってもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の演出は、(前記操作手段の受付に応じて)前記第一の表示が消去された後に表示が継続されている前記第一の表示がない場合は、前記第一の表示を隠さない演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン表示の消去後にボタン表示がない場合は、ボタン表示は隠されないようにすることができる場合がある。
(1−4)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(1−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の演出は、前記第二の表示の少なくとも一部を隠す場合がある演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の演出はゲージ表示を隠す場合があるので、第二の演出をより目立たせることができる場合がある。
なお、第二の演出は、第二の表示の少なくとも一部を隠す構成であってもよいし、第一の表示のみを隠す構成であってもよいし、第二の表示のみを隠す構成であってもよい。第二の表示が複数表示されている場合は、そのうちの一つを隠す構成であってもよいし、複数を隠す構成であってもよい。また、第二の演出は、第二の表示を隠さない場合があってもよい。
(1−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、ボタン表示であり、
前記第二の表示は、ゲージ表示であり、
前記第三の数は一であり、
前記表示手段は、複数の前記ボタン表示を第一の方向に並べて少なくとも表示可能な手段であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減ることにより前記第三の期間の残りの期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、第二の方向に前記ゲージの長さが減る表示であり、
前記第二の方向は、前記第一の方向と同じ方向である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン表示が消去される方向と、ゲージが減る方向が同じ方向なので、第二の演出によって、第二の表示が隠される場合であっても、ゲージの残り(有効期間の残り期間)を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。なお、第一の方向と第二の方向は異なる方向であってもよい。
(1−7)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、・ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
また、上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
(1−8)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、複数の態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様(例えば、ボタン表示態様が「通常」)であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様(例えば、ボタン表示態様が「振動」)であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン表示の態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
なお、ボタン表示が予告として機能する場合、全てのボタン演出で態様が異なる必要はない。また、第三の態様を備えていてもよい。
(1−9)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(1−10)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作に少なくとも関連しない演出であり、
前記第二の演出は、予告である、
ことを特徴とする。
予告は、当該変動遊技についての予告だけでなく、先読み予告(保留アイコンや先読み予告に関する演出が少なくとも含まれる演出など)を含む。
(1−11)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、アニメーション表示であり、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段の前方に少なくとも動作可能な可動手段を備え、
前記第二の演出は、前記可動手段の動作により前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする。
(2−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、ボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」(例えば、操作有効期間)という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、少なくともアニメーション表示(例えば、ボタンアニメーション)であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーション表示(例えば、有効期間終了アニメーション)であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上である、
ことを特等とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示に関連したアニメーション表示を実行可能であり、複数のボタン表示に関してアニメーション表示を行うことができるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、アニメーション表示によりボタン操作を静止画像表示と比較してより促すことができる場合がある。
(2−2)上記ぱちんこ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、ボタン消去画像)であり、
前記第三の表示は、アニメーション表示(例えば、ボタン消去アニメーションや有効期間画像消去アニメーション)であり、
前記第三の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン操作に関連してアニメーション表示を行うことができるので、ボタン操作を促すことができる場合がある。
また、第三の表示は、操作手段が操作されたことに関連せずに実行される表示であってもよい。
(2−3)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第一の消去アニメーション(例えば、ボタン消去アニメーション)」という。)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン表示の消去アニメーションを実行することにより、遊技者によるチャンスボタンの押下が受付されたことを報知できる場合がある。
(2−4)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、ボタン画像が「優」画像の表示や「良」画像の表示へ変化する演出(図274(h)参照))を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の消去アニメーションが行われた後で少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の演出は、ボタン表示の消去アニメ後に開始可能な演出であるので、第二の演出を目立たせることができる場合がある。
また、第二の演出は、第一の消去アニメーションの実行中や、第一の消去アニメーションの開始前に開始可能な演出であってもよい。
(2−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第二の消去アニメーション(例えば、有効期間画像消去アニメーション)」という。)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ゲージ表示の消去アニメーションを実行できる。
(2−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示は、ゲージ表示(例えば、横に長い長方形枠形状の画像)であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、前記第三の期間の残り期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、前記ゲージの長さが0となることで前記第三の期間が終了することを少なくとも報知可能な表示であり、
前記第二の消去アニメーションは、前記第三の期間に前記操作手段が操作されたことに関連して前記ゲージの長さが残っている場合であっても該ゲージの長さが0となるアニメーションを少なくとも含むアニメーションである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ゲージの長さの表示で0のアニメーション表示を行うことにより、消去されるゲージ表示やボタン表示に対応するボタン操作が受け付けられたことを分かりやすく報知できる場合がある。
(2−7)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、複数のアニメーション態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション態様(例えば、デカボタン表示)であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション態様(例えば、デカボタン表示以外のボタン表示態様)であり、
前記第二のアニメーション態様は、前記第一のアニメーション態様と異なるアニメーション態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
(2−8)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(2−9)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
また、上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
(2−10)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(3−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、方向キー137)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、方向キー137)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、方向キー画像の表示)であり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、ボタン演出の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出)であり、
前記第一の演出は、前記第一の操作手段が操作(例えば、チャンスボタン136が押下)されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の操作手段が操作(例えば、方向キー137が押下)されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数の操作手段があり、操作手段と演出が対応関係にあり、複数の操作手段の操作順序により、演出順序が決定されるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、操作手段に対応して演出を選択できる場合がある。
なお、第一の表示と第一の操作手段、第二の表示と第二の操作手段の対応関係は一義的でなくてもよい。例えば第一の表示が、第二の操作手段に対応する場合があってもよいし、第一の表示や第二の表示の種類に関わらずいずれの操作手段も有効となるような構成であってもよい。
(3−2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の操作手段は、第二の期間(例えば、操作有効期間)に該第一の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第二の操作手段は、前記第二の期間に該第二の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数の操作手段の操作有効期間が同じなので、一つの操作有効期間で複数の操作手段の操作をさせることで遊技の興趣が向上する場合がある。
(3−3)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合は、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に開始可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合は、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に開始可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作されるよりも先に前記第一の操作手段が操作された場合に成立する条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作されるよりも先に前記第二の操作手段が操作された場合に成立する条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、先に操作された操作手段に対応する演出が先に行われるので、第一の演出と第二の演出の出現順序を遊技者が選択できる場合がある。
上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の条件のみが成立した場合は、前記第一の演出のみを実行可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の条件のみが成立した場合は、前記第二の演出のみを実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
ここで、「第一の演出のみ」、または「第二の演出のみ」は、第一の演出と第二の演出のうちの一方のみであってもよい。また、「第一の演出のみ」、または「第二の演出のみ」は、第一の演出と第二の演出と下記の第三の演出のうちのいずれか一つのみであってもよい。
(3−4)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第一の数(例えば、2)となる前記第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の数(例えば、1)となる前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、装飾図柄を強制表示させる演出(図278参照))であり、
前記第三の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の条件は、前記第一の操作手段が前記第一の数となる回数操作され、かつ、前記第二の操作手段が前記第二の数となる回数操作された場合に少なくとも成立する条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数回の操作で出現する演出としての第三の演出があり、操作手段が複数であるので、第一の操作手段と第二の操作手段の必要な操作回数と表示の数が一致することでわかりやすく報知できる場合がある。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第三の条件は、前記第二の期間が終了することで成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
操作有効期間切れで第三の演出が発生する場合がある。第三の演出は、操作有効期間終了時点で第三の条件が成立していなかった場合に行わない構成であってもよい。
(3−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の操作手段は、複数の状態(例えば、複数のボタン態様(「通常」、「振動」、「振動+回転」、「発光」等))を取ることが少なくとも可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、ボタン態様が「通常」)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、ボタン態様が「振動」)であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態と異なる状態であり、
前記第一の表示は、複数の表示態様(例えば、「通常」、「振動」、「振動+回転」、「デカボタン表示」等)で少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様(例えば、「通常」)であり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様(例えば、「振動」)であり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様と異なる表示態様であり、
前記第一の表示態様は、前記第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第二の状態に少なくとも対応する表示態様である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の操作手段の状態に合わせた表示態様により、ボタンの状態と表示態様とでバリエーションを増加させることができる場合がある。
第一の操作手段は回転、振動、発光が可能なチャンスボタン136であり、第二の操作手段は方向キー137であってもよいし、他の操作手段の組合せでもよい。操作手段は任意に組み合わせることが可能であり、第一の操作手段と第二の操作手段の両方がそれぞれ複数の状態を取ることが可能な構成であってもよい。
また、第一の表示態様は第二の状態にも対応する構成であってもよいし、第二の表示態様は第一の状態にも対応する構成であってもよい。
(3−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、
前記第三の表示は、前記第二の期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記表示手段は、第三の数となる前記第三の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の数は、一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第三の表示は、複数であってもよい。
また、上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の数と前記第二の数の和は、三である、
ことを特徴とする。
(3−7)上記ぱちんこ機100であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(4−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段の操作に関する受付は、第一の有効期間(例えば、ボタン演出での操作有効期間)において少なくとも有効とされ、
前記操作手段の操作に関する受付は、第二の有効期間(例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間)において少なくとも有効とされ、
前記第二の有効期間は、前記第一の有効期間と少なくとも一部が異なる有効期間であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、ボタン保留アイコンの表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3つ)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンによる先読み予告演出)であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。また、第二の期間は第一の期間と重ならない場合があってもよい。例えば、第二の演出がボタン保留アイコンによる演出である場合は、ボタン保留アイコンの表示タイミング(遊技球の始動入賞口への入賞タイミングに起因)は不定期であるため、二つの期間が重なった場合に上記内容を最低限満たす構成であれば構わない。なお、操作手段を示唆する第三の表示をさらに備えていてもよい。
(4−2)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の有効期間を示唆可能な表示(以下、「第三の表示(例えば、有効期間画像の表示)」という。)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の有効期間を示唆可能な表示を行わない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン演出では有効期間表示を行い、ボタン保留アイコンによる演出では有効期間表示を行わないので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の有効期間は、第一の有効期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、有効期間表示なしの第二の有効期間は、有効期間表示ありの第一の有効期間より長いので、有効期間の表示により第一の演出に対するボタン操作を促すことができる場合がある。
また、表示手段は、第二の有効期間を示唆可能な表示を行う場合があってもよいし、第一の有効期間と第二の有効期間の両方に期間を示唆可能な一つの表示があってもよい。
また、第二の有効期間は、第一の有効期間よりも短い有効期間である場合があってもよい。例えば、ボタン保留アイコンの例では、ボタン保留アイコンの表示が保留1(次の図柄変動表示の開始に関連して消去される)の場合には、ボタン保留に対応する操作有効期間は、第一の有効期間よりも短くなる場合がある。
(4−3)上記ぱちんこ機100であって、
予告(例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400)と、
先読み予告(例えば、保留に係る特図変動遊技に対する当否予告)を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、
前記予告手段は、前記演出手段に前記第一の演出を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能な手段であり、
前記先読み予告手段は、前記演出手段に前記第二の演出を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン演出は当該変動の予告の報知を含み、ボタン保留アイコンによる演出は先読み予告の報知を含むので、ボタンの表示の種類と予告の種類の組合せにより演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、第一の演出が先読み予告で、第二の演出が予告であってもよいし、両方の演出が予告、両方の演出が先読み予告であってもよい。
(4−4)上記ぱちんこ機100であって、
複数種類の保留アイコン(例えば、特図1保留アイコンa1、a2)を少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、特図1保留表示領域を画定した演出表示領域208d)を備え、
前記保留表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能な手段であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコン(例えば、ボタン保留アイコン)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコン(例えば、所定の大当り信頼度を示唆する表示態様の保留アイコン)であり、
前記第二の表示は、前記第一の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記ボタン保留アイコンを前記第二の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン保留アイコンによる演出は、保留アイコンの先読み予告を含むので、保留アイコンは、図柄変動表示の開始に関連して消去される表示であり、第二の有効期間に関する有効期間表示を行わなくても遊技者に認識させることができる場合がある。
(4−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記保留表示手段は、前記ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン保留アイコンを複数表示しないので、ボタン演出が複雑になり過ぎることを防止できる場合がある。
また、第一の保留アイコンが表示されている期間であっても新たな第一の保留アイコンを表示する構成であってもよい。
(4−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の演出は、前記第二の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の数は、前記第二の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の演出を行うためのボタン操作回数は、第一の演出を行うためのボタン操作回数より少なくなる。
また、第三の数は、一であっても二以上であってもよい。また、別の演出では、第三の数が第二の数よりも大きい数となる場合があってもよい。
(4−7)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、第二の演出を優先するので、有効期間の示唆が行われない第二の演出を先に実行することにより、第一の有効期間のうちに第二の演出と第一の演出の両方を行わせるべくボタン操作を促すことができる場合がある。
(4−8)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、第一の演出を優先するので、第一の有効期間と第二の有効期間が重なった場合においても一方の演出を優先させることで、他方の演出が行われるまで、ボタン操作を継続させることができる場合がある。
また、操作手段とは別に第二の操作手段(例えば方向キー137)の操作により第一の演出を先に実行するか、第二の演出を先に実行するか選択可能な構成であってもよい。
また、先に発生したボタン演出に対応する演出を行う構成であってもよい。
(4−9)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第四の数となる前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四の数は一である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(4−10)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
(4−11)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(4−12)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、方向キー137)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、ボタン保留アイコンの表示)であり、
前記第一の表示は、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、第二の操作手段(例えば、方向キー137)を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3つ)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の操作手段の操作に関する受付が有効である期間(例えば、ボタン演出での操作有効期間)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の操作手段の操作に関する受付が有効である期間(例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンによる先読み予告演出)であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間において前記第一の操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
(5−1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、
演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示)であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示、またはボタン画像の非表示)であり、
前記第一の表示は、第一のモード(例えば、非オートボタンモード)に少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、第二のモード(例えば、オートボタンモード)に少なくとも対応した表示であり、
前記第一のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードのことであり、
前記第二のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードのことであり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間(例えば、操作有効期間)」という。)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示と少なくとも一部が異なる表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、ボタン演出の表示がオートボタンモードと非オートボタンモードとで異なるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の表示と第二の表示の違いによりモードを容易に認識できる場合がある。
また、第一のモードであるか第二のモードであるかを報知する報知手段を別途設けてもよい。また、第二の表示は、なくてもよい(無表示も第二の表示であってもよい)。
(5−2)上記ぱちんこ機100であって、
装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段(例えば、演出表示領域208d)を備え、
前記装飾図柄表示手段は、第一の装飾図柄変動表示(例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、同じ種類の装飾図柄変動表示でモードにより表示が異なる部分を明確にすることにより、ボタンの操作が必要であるか否かを認識しやすい場合がある。
上記ぱちんこ機100であって、
予告(例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告、SPリーチへ発展するか否かの予告)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400)を備え、
前記第一の表示は、前記予告の少なくとも一部となる表示であり、
前記第二の表示は、前記予告の少なくとも一部となる表示であり、
前記第一の表示は、前記第一の装飾図柄変動表示における前記第一の期間に開始されない場合がある表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の装飾図柄変動表示における前記第一の期間に開始されない場合がある表示である、
ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100であって、
前記装飾図柄表示手段は、第二の装飾図柄変動表示(例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの別の装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第二の装飾図柄変動表示の第二の期間(例えば、別の特図変動遊技の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第二の装飾図柄変動表示の前記第二の期間に少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする。
こうすることにより、別の装飾図柄変動表示でもボタン演出が実行可能となる。
(5−3)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示(例えば、操作期間画像の表示)を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、オートボタンモードでは、有効期間表示を行わない。オートボタンモードでは自動でボタン操作されたことになるため、有効期間表示を行う必要がなく、遊技者が誤認(ボタン操作が必要であるという誤認)する危険性を低減することができる場合がある。
(5−4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第三の数(例えば、0)となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は、前記第一の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、オートボタンモードでのボタン表示数は、非オートボタンモードでの表示数よりも少ない。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする。
オートボタンモードでのボタン表示は一つなので、ボタン表示の数を間引きつつも非オートボタンモードにおいてはボタン演出であったことを遊技者に認識させることができる場合がある。
また、オートボタンモードにおけるボタンの表示数は、第一の数よりも大きい数となる場合があってもよいし、同じ場合であってもよい。また、オートボタンモードにおいてボタン表示を行わなくてもよい。この場合に手動のボタン操作を有効とすると、隠しボタン演出として機能させることができる場合がある。
(5−5)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、第二の演出(例えば、ボタン画像の表示を別の画像に置き換える演出)を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作される毎に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二のモードにおいて前記第三の期間に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の演出は、操作手段の操作毎に行われる演出(オートボタンモードでは操作有効期間中に行われる演出)なので、非オートボタンモードにおいてボタンの操作毎に実行可能な演出もオートボタンモードにおいて支障の出ないタイミングで実行できる場合がある。
(5−6)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記第二のモードにおける前記第三の期間に前記操作手段が操作された場合は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、オートボタンモード中のボタン操作でも第二の演出を実行可能なので、ボタン操作による達成感を遊技者に付与できる場合がある。
(5−7)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
また、オートボタンモードの設定については、非遊技状態であるデモ画面表示中等に方向キー137やチャンスボタン136等の操作で設定可能である。また、オードボタンモードの解除については、上記設定と同じように解除可能でもあるし、オートボタンモード中のボタン操作により解除可能である。後者の場合は、当該演出中のみ解除可能であってもよいし、それ以降に継続して非オートボタンモードにしてもよい。
上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
例えば、実施例2−1では、ボタン操作の受付がされてから第二の演出が実行され、次のボタン操作の受付がされてから次の第二の演出が実行される順になっているが、第二の演出が発生する場合に次のボタン操作が行われる場合があってもよい。
また、上記実施例において、演出や表示を行う場合がある契機において当該演出や表示が何も行われない態様は、「演出なし」や「表示なし」の演出や表示が実行されるものと解釈する。
また、上記実施例におけるボタン操作の有効期間は一例であって、別の契機にボタン演出が出現する場合は当然に個別の操作有効期間が設定される。ボタン演出としては、必ずしも複数のボタン表示が実行される必要はなく、別の契機では、一回のボタン操作を行う場合があってもよいし、複数回の操作を要するにもかかわらず、一つのボタン表示と一つのゲージ表示が実行される場合があってもよい。また、同じタイミングや契機で行われるボタン演出であっても、これらの組合せにより行うようにしてもよい。こうすることでボタン表示やゲージ表示の数でも予告として機能させることができる場合がある。
複数のボタン表示が同時に表示されている場合であっても、操作有効期間の少なくとも一部の期間が互いに異なる構成であってもよい。例として、表示されているボタン表示のうちの少なくとも一つは操作有効期間ではない期間に表示開始される構成であってもよい。例えば、操作有効期間の前にボタン表示を表示することで複数回のボタン操作を行う必要があることを事前に報知できる場合がある。
複数のボタン表示のうちの一つが他と異なるという点に関して、ボタン表示は同じであるが、例えば一方(直近のボタン操作に関わるボタン表示)をエフェクトなどで発光させて、他のボタン表示は暗転表示(相対的に暗くした表示)したような態様なども、複数のボタン表示のうちの一つが他と異なるものに含まれる。
ボタン表示に関連して記載されている内容は、支障のない限り適宜ゲージ表示にも適用してもよいし、ゲージ表示に関連して記載されている内容は、支障のない限り適宜ボタン表示に適用してもよい。各種演出は、ボタン操作されたことに関連して開始される構成であるが、他の条件によって開始される構成であってもよい。例えば、演出の開始時期をあらかじめ時間で決めており、その間にボタン操作がなされなかった場合や、ボタンとは別の操作手段の操作によって行われる場合であってもよい。
操作手段はボタンに限定されるものではなく、タッチセンサ式の操作手段や、液晶式タッチパネル、レバー式操作手段、近接センサによる操作手段等を適宜用いることができる。
例えば、実施例2−1では、第二の演出は、ボタンの操作毎に行われる演出であるが、第一の演出が行われるボタンの操作回数に達した場合には、第二の演出と第一の演出の両方を実行する構成であってもよいし、第一の演出のみ行う構成であってもよい。
また、複数の操作手段を備え、該複数の操作手段を用いてボタン演出を行う構成であってもよい。例えば、タッチパネルにより複数の選択肢から一つを選択し、演出ボタンにより選択したものを確定させる操作を行うような構成であってもよい。
ボタン操作に応じた演出が、ボタン操作を行わない別の機会(例えば、操作有効期間切れで自動的に出るタイミングとは異なる全く別の機会)に実行される構成であってもよい。
複数回のボタン操作により出現する第一の演出が、該複数回の操作が行われる前に出現する構成であってもよい。この場合における複数回の操作が行われる前とは、例えば、ボタンの操作回数が規定に操作回数に満たない場合や、規定回数のボタン操作が行われる前に有効期間が終了した場合などが相当する。
ボタンの操作毎に行われる第二の演出は、一つの表示がボタンの操作毎に変化する演出であってもよい。例えば、一回目のボタン操作でキャラAが出現し、二回目以降のボタン操作でキャラAが大きくなったり色彩が変化したりするような構成であってもよいし、二回目以降の操作で信頼度の高い別のキャラBやキャラCに変化していく構成であってもよい。
ボタン操作毎に行われる第二の演出の結果の組合せとその後に行われる第一の演出の結果に関連性がある構成であってもよい。例えば、第二の演出結果の組合せによりSPリーチの発展や大当り告知等を行う構成であってもよい。
また、上記実施の形態およびこれ以降に記載された実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記B1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B2)
付記B1に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B3)
付記B1または2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、一回の前記操作手段の操作の受付に応じて一の前記第一の表示を少なくとも消去可能な手段であり、
前記第二の演出は、表示が継続されている他の前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、
ことを特等とする遊技台。
(付記B4)
付記B1乃至B3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B5)
付記B4に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第二の表示の少なくとも一部を隠す場合がある演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B6)
付記B4またはB5に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、ボタン表示であり、
前記第二の表示は、ゲージ表示であり、
前記第三の数は一であり、
前記表示手段は、複数の前記ボタン表示を第一の方向に並べて少なくとも表示可能な手段であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減ることにより前記第三の期間の残りの期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、第二の方向に前記ゲージの長さが減る表示であり、
前記第二の方向は、前記第一の方向と同じ方向である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B7)
付記B1乃至B6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B8)
付記B1乃至B7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B9)
付記B1乃至B8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数の態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様であり、
前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様であり、
前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B10)
付記B1乃至B9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B11)
付記B1乃至B10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記操作手段の操作に少なくとも関連しない演出であり、
前記第二の演出は、予告である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B12)
付記B1乃至B11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、アニメーション表示であり、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B13)
付記B1乃至B12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記B14)
付記B1乃至B12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)において少なくとも表示され、
前記第一の表示は、少なくともアニメーション表示であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーション表示であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上である、
ことを特等とする遊技台。
(付記C2)
付記C1に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、アニメーション表示であり、
前記第三の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C3)
付記C2に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第一の消去アニメーション」という。)である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C4)
付記C3に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第一の消去アニメーションが行われた後で少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C5)
付記C2乃至C4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第二の消去アニメーション」という。)である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C6)
付記C5に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、ゲージ表示であり、
前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、前記第三の期間の残り期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記ゲージ表示は、前記ゲージの長さが0となることで前記第三の期間が終了することを少なくとも報知可能な表示であり、
前記第二の消去アニメーションは、前記第三の期間に前記操作手段が操作されたことに関連して前記ゲージの長さが残っている場合であっても該ゲージの長さが0となるアニメーションを少なくとも含むアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C7)
付記C1乃至C6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数のアニメーション態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション態様であり、
前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション態様であり、
前記第二のアニメーション態様は、前記第一のアニメーション態様と異なるアニメーション態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C8)
付記C1乃至C7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C9)
付記C1乃至C8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C10)
付記C1乃至C9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C11)
付記C1乃至C10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C12)
付記C1乃至C11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記C13)
付記C1乃至C11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D2)
付記D1に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、第二の期間に該第一の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第二の操作手段は、前記第二の期間に該第二の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、
前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D3)
付記D2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第一の条件が成立した場合は、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に開始可能な手段であり、
前記演出手段は、第二の条件が成立した場合は、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に開始可能な手段であり、
前記第一の条件は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作されるよりも先に前記第一の操作手段が操作された場合に成立する条件であり、
前記第二の条件は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作されるよりも先に前記第二の操作手段が操作された場合に成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D4)
付記D2またはD3に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の数となる前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、
前記第三の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の条件は、前記第一の操作手段が前記第一の数となる回数操作され、かつ、前記第二の操作手段が前記第二の数となる回数操作された場合に少なくとも成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D5)
付記D4に記載の遊技台であって、
前記第一の操作手段は、複数の状態を取ることが少なくとも可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第二の状態は、前記第一の状態と異なる状態であり、
前記第一の表示は、複数の表示態様で少なくとも表示可能なものであり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様であり、
前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様と異なる表示態様であり、
前記第一の表示態様は、前記第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、
前記第二の表示態様は、前記第二の状態に少なくとも対応する表示態様である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D6)
付記D4またはD5に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、
前記第三の表示は、前記第二の期間を少なくとも示唆可能な表示であり、
前記表示手段は、第三の数となる前記第三の表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第三の数は、一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D7)
付記D4乃至D6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数と前記第二の数の和は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D8)
付記D1乃至D7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D9)
付記D1乃至D8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記D10)
付記D1乃至D8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段の操作に関する受付は、第一の有効期間において少なくとも有効とされ、
前記操作手段の操作に関する受付は、第二の有効期間において少なくとも有効とされ、
前記第二の有効期間は、前記第一の有効期間と少なくとも一部が異なる有効期間であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E2)
付記E1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記第一の有効期間を示唆可能な表示(以下、「第三の表示」という。)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第二の有効期間を示唆可能な表示を行わない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E3)
付記E1またはE2に記載の遊技台であって、
予告を少なくとも実行可能な予告手段と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、を備え、
前記予告手段は、前記演出手段に前記第一の演出を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能な手段であり、
前記先読み予告手段は、前記演出手段に前記第二の演出を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E4)
付記E1乃至E3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段を備え、
前記保留表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能な手段であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記第二の表示は、前記第一の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記ボタン保留アイコンを前記第二の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E5)
付記E4に記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、前記ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E6)
付記E1乃至E5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の演出は、前記第二の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第三の数は、前記第二の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E7)
付記E1乃至E6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E8)
付記E1乃至E7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E9)
付記E2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第四の数となる前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四の数は一である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E10)
付記E1乃至E9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E11)
付記E1乃至E10のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E12)
付記E1乃至E11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E13)
付記E1乃至E12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E14)
付記E1乃至E12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記E15)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の期間は、前記第一の操作手段の操作に関する受付が有効である期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第二の操作手段の操作に関する受付が有効である期間の少なくとも一部を含む期間であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、
前記第一の演出は、前記第一の期間において前記第一の操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記演出手段は、第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示は、第一のモードに少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、第二のモードに少なくとも対応した表示であり、
前記第一のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードのことであり、
前記第二のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードのことであり、
前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記第一の期間は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)の少なくとも一部を含む期間であり、
前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の数は、二以上であり、
前記第二の数は、二以上であり、
前記第二の表示は、前記第一の表示と少なくとも一部が異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F2)
付記F1に記載の遊技台であって、
装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、
前記装飾図柄表示手段は、第一の装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、
前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F3)
付記F1またはF2に記載の遊技台であって
前記第一の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F4)
付記F1乃至F3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、
前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の数は、前記第一の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F5)
付記F1乃至F4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の演出は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作される毎に少なくとも実行可能な演出であり、
前記第二の演出は、前記第二のモードにおいて前記第三の期間に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F6)
付記F5に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記第二のモードにおける前記第三の期間に前記操作手段が操作された場合は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F7)
付記F1乃至F6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F8)
付記F1乃至F7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の数は、三である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F9)
付記F1乃至F8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F10)
付記F1乃至F8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
[第3の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第3の実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。なお、図290〜図319に示す符号は、原則として第3の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図290〜図319に示す符号を優先する。
まず、図290を用いて、本実施の形態によるぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図290では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図292参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図291は、図290のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図293参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにぱちんこ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、ぱちんこ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図292は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図292に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図292に示す例では、第1特別図柄および第2特別図柄のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、第1特別図柄および第2特別図柄の双方に対応する共通の第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
ぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、ぱちんこ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図293を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図293では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図294(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図294(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図294(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図294(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図294(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図300(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図294(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図294(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図294(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図294(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図294(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図295を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図296を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図294(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図294(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図298(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図298(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図294(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図294(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図299(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図300(a)、図301(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図295に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図295に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図297(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図297(b)〜(d)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図297(b)〜(d)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図297(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図297(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図297(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図297(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図297(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図297(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図297(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図297(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図297(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図298〜図301に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図298(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図298(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図298(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図298(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図298(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図298(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図298(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図298(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図298(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図298(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図298(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図299(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図299(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図299(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図299(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図299(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図299(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図299(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図299(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図299(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図299(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図299(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図299(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図300(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図300(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図300(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図300(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図301(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図301(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図301(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図301(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図300および図301に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図302および図303を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図302(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図302(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図303を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図302(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図302(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図302(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図303(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図303(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図303(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図302(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS817に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図303に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図303(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図303(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾0」から「装飾9」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図303(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図304を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図304(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図304(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図304(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図304(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出等について図305乃至図317を用いて説明する。図305(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行されるボタン演出制御処理の流れを示している。ボタン演出制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する(ステップS1201)。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1203の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してステップS1211の処理に移行する。
ステップS1203では、第1副制御部400は、ボタン受付フラグがオン状態であるか否かを判断する。ボタン受付フラグは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが操作された場合にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグの値を参照して、ボタン受付フラグの値が「1」である場合にはボタン受付フラグがオン状態であると判断してステップS1205の処理に移行し、ボタン受付フラグの値が「0」である場合にはボタン受付フラグがオフ状態であると判断してステップS1207の処理に移行する。
ステップS1205では、第1副制御部400は、ボタン受付時制御処理を実行する。ボタン受付時実行処理では、チャンスボタン136や設定操作部137の操作に基づいて実行される演出を実行するための制御を行う。
ステップS1205の次のステップS1207では、第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したか否かを判断する。例えば、操作有効期間内にチャンスボタン136が所定回数操作されたり場合、設定操作部137の各ボタンが所定の順序で操作された場合、、または操作有効期間が終了した場合にボタン演出終了条件が成立する。第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したと判断するとステップS1209の処理に移行し、ボタン演出終了条件が成立していないと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1209では、第1副制御部400は、ボタン演出実行中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、ステップS1207で操作有効期間が終了したと判断したので、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「0」を上書きして、ボタン演出フラグ実行中フラグをオフ状態にする。
一方、ステップS1201でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1211では、ボタン演出実行条件が成立したか否かを判断する。ボタン演出実行条件は、所定の抽選処理において、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選した場合に成立する。第1副制御部400は、ボタン演出実行条件が成立したと判断するとステップS1213の処理に移行し、ボタン演出実行条件が成立しなかったと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1213では、ボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選してボタン演出実行条件が成立したと判断しているので、ボタン演出が実行されていることを示すボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「1」を上書きする。
ステップS1215では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定処理を実行する。オートボタンモード設定処理については、図305(b)を用いて詳述する。
ステップS1215の次のステップS1217では、その他のボタン演出制御処理を行う。例えば、操作有効期間を伴う演出の実行有無を決定する抽選処理等が行われる。第1副制御部400は、その他のボタン演出制御処理を終了すると、ボタン演出制御処理を終了して、メイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図305(b)は、ボタン演出制御処理のステップS1215で実行されるオートボタンモード設定処理の流れを示している。オートボタンモード設定処理では、第1副制御部400は、まず、オートボタンモード設定中フラグがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1303の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1309の処理に移行する。
ステップS1303では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定条件は、特図変動遊技の非実行中に遊技者が呼び出し可能なユーザーモード(メニュー)において、オートボタンモード設定が呼び出された場合に成立する。また、所定の抽選に当選した場合や、電源投入からの大当り回数が所定回数に到達した場合に、オートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよい。また、所定条件成立時に強制的にオートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよいし、遊技者が任意にオートボタンモードの設定をすること自体をオートボタンモード設定条件の成立としてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、オートボタンモード設定を行う。本実施の形態では、遊技者の操作により、モード1〜4の4種類のオートボタンモードが設定可能になっている。オートボタンモードの各モードの詳細については後述する。
ステップS1307では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、ステップS1305でオートボタンモードが設定されたので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
一方、ステップS1301でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断した場合の次のステップS1309では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定解除条件は、遊技者によるオートボタンモードの解除により成立する。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断するとステップS1309の処理に移行し、オートボタンモード設定解除条件が成立していないと判断すると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
ステップS1309の次のステップS1311では、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断したので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「0」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
図306は、第1副制御部400でのメイン処理のチャンスボタン制御処理(S411)の処理の流れを示している。チャンスボタン制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン受け付けフラグをオフ状態にする(ステップS1401)。このように、チャンスボタン制御処理の実行毎にボタン受付フラグは一度オフ状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「0」を上書きしてボタン受付フラグをオフ状態にし、ステップS1403の処理に移行する。
ステップS1403では、第1副制御部400は、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1405の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1405では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグがオン状態であるか否かを判断する。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1407の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1411の処理に移行する。
ステップS1407では、第1副制御部400は、オートボタン処理を行う。オートボタン処理が行われると、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される。
ステップS1407の次のステップS1409では、第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けるか否かを判断する。第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けたと判断するとステップS1413の処理に移行し、ボタン操作を受け付けないと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
一方、ステップS1405でオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1411では、チャンスボタンセンサ426や設定操作部センサの検出結果がオンであるか否かを判断する。第1副制御部400は、チャンスボタンセンサ426の検出結果がオンであるとチャンスボタン136が操作されたと判断し、設定操作部センサの検出結果がオンであると設定操作部137が操作されたと判断する。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が操作されたと判断するとステップS1413の処理に移行し、チャンスボタン136および設定操作部137が操作されなかったと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1413では、ボタン受付フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が自動または手動で操作されたので、チャンスボタン136や設定操作部137が操作されたことを示すボタン受付フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、ボタン受付フラグをオン状態にすると、チャンスボタン制御処理を終了する。
図307は、オートボタンモードの各種設定を示している。本実施の形態では、モード1〜モード4の4種類のオートボタンモードが設けられている。モード1は、初心者向けであり、設定可能条件が設けられていない。このため、モード1は、遊技者の誰もが設定可能になっている。モード2は、中級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル50に到達した遊技者が設定可能になっている。モード3は、上級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル100に到達した遊技者が設定可能になっている。モード4は、全ての遊技者向けであるが、所定の解禁日が到来しないと設定できないようになっている。
各モードには、操作有効期間のいずれのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動で操作されるのかが決まっている。図中の「性分」の欄に示すように、モード1では「のんびり」が設定されており、操作有効期間の終盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード2では「せっかち」が設定されており、操作有効期間の序盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード3では「気分屋」が設定されており、操作有効期間内においてランダムのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード4では、「のんびり」、「せっかち」または「気分屋」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の単位時間当たりの操作回数を示す連打速度は、モード1で「低速」、モード2で「中速」、モード3で「高速」が設定されている。モード1とモード3では、遊技者がチャンスボタン136を操作せずに連打が実行されるが、モード2では、遊技者がチャンスボタン136を押し続けている場合にのみ連打が実行されるようになっている。また、モード4では、「低速」、「中速」または「高速」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の操作タイミングを合わせる演出(例えば、後述の姫ダンスSPリーチ)において、モード1は操作タイミングが許容範囲の「GOOD」に設定され、モード2は操作タイミングがわずかにずれる「GREAT」に設定され、モード3は操作タイミングが完璧に合う「PERFECT」に設定されている。モード4では、「GOOD」、「GREAT」または「PERFECT」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、操作有効期間内にチャンスボタン136の操作を遊技者に促す操作促進放置が行われない「裏ボタン」の設定は、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード2ではチャンスボタン136が自動操作され、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されるようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、特図変動遊技の保留数を示す保留アイコンがチャンスボタン136を模した絵柄で表示されてチャンスボタン136の操作を促進する「ボタン保留」が表示された場合には、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作され、モード2ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されないようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。「ボタン保留」の表示中にチャンスボタン136が操作されると、「ボタン保留」の保留アイコンの表示態様が変化するようになっている。
また、設定操作部137の各ボタンを所定の順番で操作する十字キー(十字キーのコマンド入力)は、モード1では自動操作されるように設定され、モード2では自動操作されるように設定され、モード3では自動操作されないように設定されている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、遊技者にクジ等を引かせる選択演出では、モード1は選択肢がすぐには決まらない「優柔不断」に設定され、モード2は選択肢がすぐに決まる「即断即決」に設定され、モード3は選択肢が初期選択に決定される「デフォルト」に設定されている。モード4では、「優柔不断」、「即断即決」または「デフォルト」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、各モードに設定中の遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作は、モード1で有効に受付され、モード2で有効に受け付けられ、モード3で有効に受け付けられないようになっている。モード4では、遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作を有効に受け付けるか否かを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、図中の「備考」欄に記載のように、モード1は、特図変動遊技の非実行中(非遊技中)に装飾図柄表示装置208に表示されるオートボタン設定画面、または特図変動遊技中(遊技中)の十字キーコマンド入力によってオン、オフの設定が可能になっている。また、モード2は、オートボタンモードオン状態において、遊技者により実際にチャンスボタン136または設定操作部137が操作された場合には、オートボタンモードがオフ状態に切り替えられるようになっている。また、モード3は、連打速度がチャンスボタン136を物理的に(遊技者が直接)操作した場合には達成できない速度で連打されるようになっている。また、操作タイミングが「PERFECT」の時のみ出現する演出が設けられている。
図308は、オートボタンモードのモード1の設定方法を時系列で示している。モード1は、ぱちんこ機100を初めて遊技する遊技者であっても設定可能なモードである。
図308(a)は、特図変動遊技の非実行中に行われるデモンストレーション演出中の装飾図柄表示装置208の表示内容を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには、直近の停止図柄である「装飾2−装飾5−装飾6」が表示されている。また、演出表示領域208dには、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」と表示され、チャンスボタン136を操作することにより、メニュー画面が呼び出される(表示される)ことが報知されている。
図308(b)は、デモンストレーション演出中にチャンスボタン136が操作されれて、ダイトモ未ログイン時(パスワード未入力時)のメニュー画面が表示された状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作してカーソルeを移動させて項目を選択し、チャンスボタン136を操作して選択項目に決定することができるようになっている。また、このことを、演出表示領域208dに表示された爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が報知している。本例のメニューには、「会員登録」、「パスワード入力」、「QRコード(登録商標)発行」、「データクリア」、「音量、光量調整」、「オートボタンモード」が設けられている。「QRコード発行」と「データクリア」とは、ダイトモにログイン時のみ選択できるメニューである。図308では、ダイトモにログインされていないので、「QRコード発行」と「データクリア」とはその他のメニューよりも暗く表示され(図中、右上がりハッチングで示す)、選択できないメニューであることが示されている。
図308(c)は、メニュー画面において「オートボタンモード」が選択された状態を示している。19(c)に示す時点では、カーソルe1が「モード1」に位置し、「モード1」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「初心者にはモード1がオススメよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、モード2、モード3はダイトモにログイン中にのみ選択できるモードであり、「モード4」の解禁日は到来していない。このため、「モード2」、「モード3」および「モード4」は、選択不能になっている。また、「戻る」を選択決定すると、図308(b)に示すメニュー画面に戻るようになっている。
図308(d)は、モード1に決定された状態を示している。項目の「モード1」が点灯するように表示され(図中、点線の枠で示す)、姫の吹き出しメッセージ「モード1に決定!」が表示される。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左下方には「モード1」と表示されて、設定中のオートボタンモードが表示されている。
図308(e)は、モード1に決定されて、メニュー画面に戻った状態を示している。メニュー項目の「終了」が選択されると、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「頑張るのじゃぞ!」が表示されて、図308(f)に示すように、デモンストレーション演出が再開される。また、図308(e)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、メニュー項目の「終了」)で隠されてもよいし、図308(f)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」の枠)を隠してもよい。
図309は、オートボタンモードのモード4の設定方法を時系列で示している。図309(a)は、図308(b)に示すメニュー画面で「パスワード入力」が選択決定された状態を示している。遊技者は、設定操作部137を操作して4ケタのパスワードを入力して、ダイトモにログインできるようになっている。
図309(b)は、パスワードの入力に成功した状態を示している。演出表示領域208dの中央に「パスワードの入力を受け付けました」と表示された後に、図309(c)に示すメニュー画面が表示される。ダイトモにログイン済みなので、メニュー項目の「QRコード発行」と「データクリア」とが選択可能になっている。演出表示領域208dには、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が表示されている。また、演出表示領域208dの右上方には、「レベル:250」と表示され、ログインした遊技者のダイトモレベルが示されている。各レベルに応じた称号が設けられており、レベル250の称号は将軍であるので、「レベル:250」の下方に「称号:将軍」と表示されている。
この状態で、遊技者が設定操作部137の上下ボタンを操作してメニュー項目の「オートボタン」を選択し、チャンスボタン136を操作すると、図309(d)に示すように、オートボタンモード設定画面が表示される。カーソルe1が「モード4」に位置し、「モード4」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「モード4はすべての機能をカスタマイズできるのよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、ダイトモにログイン中であり、ダイトモレベルが250なので、「モード2」および「モード3」が選択可能になっている。また、「モード4」の解禁日が到来しているので「モード4」も、選択可能になっている。
図309(e)は、モード4が選択決定された後の状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作して設定する機能を選択し、設定操作部137の左右ボタンを操作して各機能の設定をすることができるようになっている。遊技者が選択した各機能の選択項目は、非選択の項目よりも明るく表示(図中、ドットハッチングで示す)される。演出表示領域208dの下方に示す「決定」が選択決定されると、モード4の設定(カスタマイズ)が終了し、「キャンセル」が選択決定されると、図309(d)に示すオートボタンモード画面に戻るようになっている。
図309(f)は、「決定」が選択決定され、オートボタンのモード4の設定が終了した状態を示している。演出表示領域208dの左下方には「モード4」と表示されて、設定中のモードが表示されている。また、「モード4」に代えて、遊技者が個別設定可能な各機能の設定状況を個別に報知してもよい。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1)
図310は、本実施の形態の実施例1における演出表示の例を時系列で示している。図310および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。図310および後述する各図では、装飾図柄表示装置208と、特図1保留ランプ218、特図1表示装置212、特図2保留ランプ220および特図2表示装置214との相対的な配置関係が図292の図示に対して異ならせて示されている。図310および後述する各図には、装飾図柄表示装置208の左下方に特図1保留ランプ218および特図1表示装置212を示し、その右方に特図2保留ランプ220および特図2表示装置214を示している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する。また、図310の左方には、装飾図柄表示装置208等を示し、左方には遊技者から見たチャンスボタン136を示す。
図310(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図310(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
図310(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。
本実施例では、オートボタンモードが設定されていない。このため、操作有効期間中にチャンスボタン136が自動操作されることはない。図310(c)に示すように、操作有効期間内にチャンスボタン136が遊技者により操作されると、図310(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。また、チャンスボタン136が押下されると、図310(c)、(d)に示すように、チャンスボタンランプ138が消灯する。
このように、本実施例によるぱちんこ機100は、操作有効期間内の遊技者によるチャンスボタン136の操作に基づいて、第一の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるぱちんこ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2)
図311は、本実施の形態の実施例2における演出表示の例を時系列で示している。図311(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図311(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図311(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図311(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図307に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「のんびり」と同じく操作有効期間の終盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図311(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図311(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図310(d)参照)と同じである。また、チャンスボタン136が手動操作された場合と自動操作された場合とで、異なるカットイン演出が実行されてもよい。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。なお、オートボタンモードの設定状況に応じてカットイン演出の表示内容を変更してもよい。特に、オートボタンモードを設定していない限りは表示されない態様等があってもよいし、その逆であってもよい。
このように、本実施例によるぱちんこ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるぱちんこ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。本実施例においては、オートボタンモードが設定されている場合であっても、操作有効期間中は、チャンスボタン136を点灯すると共に、操作有効期間を示すメーター画像を表示していたが、これに限らず、オートボタンモードが設定されていない場合には、チャンスボタン136を点灯しつつ、操作有効期間を示すメーター画像を表示し、オートボタンモードが設定されている場合には、いずれか一方または両方を実行しなくてもよい。
(実施例3)
図312は、本実施の形態の実施例3における演出表示の例を時系列で示している。図312(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図312(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図312(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図312(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図307に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「せっかち」と同じく操作有効期間の序盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図312(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図312(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図310(d)参照)と同じである。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。
このように、本実施例によるぱちんこ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるぱちんこ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例4)
図313は、本実施の形態の実施例4によるぱちんこ機100が備えるチャンスボタン700を示している。本実施例によるぱちんこ機100は、チャンスボタン136に代えて、もしくはチャンスボタン136に加えて、チャンスボタン700を有している。チャンスボタン700は、遊技者が操作可能な位置に設けられ、押下可能に構成されている。また、チャンスボタン700は、回転灯と同じ形状、構造を有している。チャンスボタン700内には、回転可能なランプ700aが配置されている。
図313(a)〜(d)は、チャンスボタン700が遊技者により手動で操作される例を示している。図313(a)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図313(b)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図313(c)は、遊技者によりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、図313(c)、(d)に示すように、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯する演出が開始される。しかしながら、遊技者がチャンスボタン700を操作した後もチャンスボタン700に手を乗せたままにすると、ランプ700aの回転、点灯が手で隠されてしまう場合がある。
一方、図313(e)〜(g)は、チャンスボタン700がオートボタンモードにより自動操作される例を示している。図313(e)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図313(f)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図313(g)は、オートボタンモードによりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、オートボタンモードの設定時には、遊技者によって実際にオートボタンが操作されなくても、自動操作に基づいて、ランプ700aが回転しながら点灯する状態になる。遊技者によるチャンスボタン700の操作がないため、遊技者の手によりランプ700aの視認性が低下するのを防ぐことができる。
本実施例によるぱちんこ機100によれば、オートボタンモードの設定可否により、視認性を犠牲にしつつ、自分のチャンスボタン700の操作により役物(例えば、ランプ700a)を可動させる場合と、チャンスボタン700の操作を犠牲にしつつ、役物の視認性を確保する場合とを遊技者が選択することができる。
(実施例5)
図314は、本実施の形態の実施例5による演出の例を時系列で示している。図314(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1が越後屋f3をビームで倒すシューティングリーチが実行される。
本実施例のシューティングリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136の操作回数分だけ殿f1の刀からビームが発射される。このことを報知するために、シューティングリーチの開始時には、「シューティングリーチ〜ボタン連打で越後屋を撃破せよ〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード1が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード1」と表示されている。
図314(b)は、シューティングリーチが開始された状態を示している。シューティングリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始され、演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示され、操作促進報知が実行されている。
オートボタンモードのモード1の連打速度は、図307に示すように「低速」になっている。このため、図314(b)、(c)に示すように、チャンスボタン136が低速で自動操作されるので、殿f1の刀から発射されるビームが少なくなっている。
図314(d)は、遊技者が自らチャンスボタン136の連打を開始した状態を示している。オートボタンモードのモード1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作も有効とされる。このため、チャンスボタン136が自動操作されていた時よりも多くのビームが殿f1の刀から発射されている。
図315は、図314に示す演出実行時におけるチャンスボタンセンサ426と、オートボタン処理判定結果(ステップS1407、S1409)と、ボタン受付フラグとの状態を示すタイミンチャートである。図315は、上から順に、チャンスボタンセンサ426のオンオフ状態と、オートボタン判定処理結果(ステップS1407からのS1409での判定)のオンオフ状態と、ボタン受付フラグのオンオフ状態を示している。また、図315の横軸は、時間を示している。チャンスボタンセンサ426は、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合にのみオンになる。オートボタン判定処理結果は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合にのみオンになる。ボタン受付フラグは、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合との両方でオンになる。
図315の時刻t1は、図314(b)に示す時である。時刻t1でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t1でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t1でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。
図315の時刻t2は、図314(c)に示す時である。時刻t2でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t2でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t2でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。また、時刻t3〜t4におけるチャンスボタン136の操作もオートボタンモードによる自動操作である。オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、等間隔で実行されている。なお、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、ランダムに実行されてもよいし、周期が異なるパターンで実行されてもよい。
時刻t5から遊技者によるチャンスボタン136の操作が開始されている。このため、時刻t5、t6において、チャンスボタンセンサ426がオンになり、ボタン受付フラグもオンになっている。
時刻t7では、遊技者によるチャンスボタン136の操作と、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作とが重なっている。この場合には、遊技者によるチャンスボタン136の操作、またはオートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作のいずれか一方のみが有効となり、チャンスボタン136は一回だけ操作されたことになる。例示はしていないが、チャンスボタン136の手動操作と自動操作とが重なった場合には、両方共有効と判定してもよい。また、例えば時刻t6において押し下げされたチャンスボタン136をそのまま維持していた場合であっても、時刻t7および時刻t10におけるオートボタン処理判定結果がONになってもよいし、逆にチャンスボタン136がON状態のままで維持されている場合には、オートボタン処理判定結果がONになるタイミングであってもボタン受付フラグをONにせずにOFFにしてもよい。
時刻t8では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。時刻t9では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。また、時刻t9は、図314(d)に示す時である。
時刻t10でチャンスボタン136がオートボタンモードにより自動操作されているが、時刻t10でボタン受付フラグがオンになっていない。このため、時刻t10でのチャンスボタン136の自動操作は無効とされている。このように、遊技者によるチャンスボタン136の操作から所定期間をチャンスボタン136の自動操作を無効としてもよい。その後、時刻t11で遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。
本実施例によるぱちんこ機100は、オートボタンモードの設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作が有効とされる。本実施例によるぱちんこ機100によれば、オートボタンモード設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けることで、突然、チャンスボタン136を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動でチャンスボタン136を操作することで、連打演出等(例えば、シューティングリーチ)を容易に攻略できる場合がある。
ここで、チャンスボタン136の受付期間の開始と共に、オートボタン処理判定処理の結果がONになるような構成としていてもよい。遊技者によるチャンスボタン136の押下では、チャンスボタン136の受付期間の開始を待ち受けていた場合であっても、当該期間の開始と同時にチャンスボタン136の操作を行うことは難しい、よって、どうしてもチャンスボタン136の受付期間の開始からチャンスボタン136の押下に基づく演出の実行までに時間がかかってしまう。その点、オートボタンモードを設定している場合には、チャンスボタン136の受付期間の開始とほぼ同時にチャンスボタン136の押下に基づく演出が実行されるため、より早く演出を見ることができる場合がある。
(実施例6)
図316は、本実施の形態の実施例6における演出表示の例を時系列で示している。図316(a)〜(d)は、オートボタンモードが作動する例を示している。図316(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図316(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。
図316(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図307に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、操作有効期間の中盤でチャンスボタン136が自動操作される。
図316(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図316(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図310(d)参照)と同じである。
図316(e)〜(h)は、オートボタンモードが作動しない例を示している。図316(e)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは、装飾図柄の変動表示(図中、下向き矢印で示す)が実行されている。また、オートボタンモードのモード3が設定されているので、演出表示領域208dの左上方には、「モード3」と表示されている。スーパーリーチ演出の実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左下方になり、スーパーリーチ演出の非実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左上方になっている。このように、オートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は、状態ごとで変化してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域aである。変動アイコン表示領域aでは、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で予告報知(当該変動の予告)することが可能である。変動アイコン表示領域aには、白色円形(デフォルト)の表示態様で、変動アイコンa1が表示されている。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域aの右側に隣接する横長の領域は、特図保留表示領域(保留アイコン表示領域)cある。特図保留表示領域cでは、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。特図保留表示領域cでは、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。また、本例の特図保留表示領域cでは、変動アイコン表示領域a側から順に保留順位1〜4の保留を示す保留アイコンが表示される。現在の特図1変動遊技の保留数は2つであるので、図316(e)に示すように、特図保留表示領域cには2つの保留アイコンb1、b2が白色円形(デフォルト)の表示態様で表示されている。
図316(f)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞して、特図1変動遊技の保留数が1つ増加した状態を示している。特図保留表示領域cには、新たに、保留アイコンb3が表示される。
保留アイコンb3は、チャンスボタン136を模した絵柄の表示態様で表示されるボタン保留である。ボタン保留は、先読み予告として表示される。ボタン保留の表示中は、チャンスボタン136の操作有効期間になる。ボタン保留が表示されている間にチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、ボタン保留の表示態様が変化するようになっている。また、オートボタンモード(モード3を除く)が設定されている最中にボタン保留が複数表示された場合に、オートボタンモードが作動した場合には、先に表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよいし、逆に後から表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよい。また、その場合には、両方のボタン保留の表示態様が変更されなくともよいし、両方のボタン保留の表示態様が同時に変更されてもよい。また、これらの制御は、オートボタンモードの設定中とそれ以外の状態とで別であってもよいし、同じであってもよい。また、オートボタンモードの作動による表示態様の変更と、実際にチャンスボタン136が押下されたことに基づく表示態様の変更とで、変更後の表示態様が異なってもよいし、同じであってもよい。また、一方の条件が成立した場合にのみ表示される態様等があってもよい。
本例では、オートボタンモードのモード3が設定されているが、モード3は、図307に示すように、ボタン保留表示時の自動操作を行わず、遊技者による操作も有効とされていない。このため、モード3設定時には、ボタン保留の表示態様が変化することがない。
図316(g)は、保留アイコンb3で保留を示していた特図1変動遊技が開始された状態を示している。ボタン保留の保留アイコンb3は、表示態様をそのままにして変動アイコンa2となる。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aに向かって徐々に移動する。
図316(h)は、変動アイコンa2が変動アイコン表示領域aに移動した状態を示している。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aへの移動完了後に表示態様が変化する。変動アイコンa2は、例えば、赤色(図中、クロスハッチングで示す)の円の中に「熱」と描かれた絵柄の表示態様に変化して、実行中の特図1変動遊技の予告表示(当該変動の予告表示)となっている。
本実施例の図316(a)〜(d)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動して、チャンスボタン136が自動操作されるようになっていてもよいし、図316(e)〜(h)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動しないで、チャンスボタン136が自動で操作されないようになっていてもよい。チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動してもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動してもよい。また、チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよい。
(実施例7)
図317は、本実施の形態の実施例7における演出表示の例を時系列で示している。図317の左方には装飾図柄表示装置208等を示し、右方には遊技者から見たチャンスボタン136を示している。
図317(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、姫様がダンスをする姫様ダンススーパーリーチが実行される。
本実施例の姫様ダンススーパーリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136をタイミングよく操作させる演出が実行される。このことを報知するために、姫様ダンススーパーリーチの開始時には、「姫様ダンスSPリーチ〜流れてくるボタンをタイミングよく押せ!〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード3」と表示されている。
図317(b)は、姫様ダンススーパーリーチが開始された状態を示している。姫様ダンススーパーリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。操作有効期間が開始されると、チャンスボタンランプ138が点灯する。
また、演出表示領域208dには、姫様の画像と、チャンスボタン画像gと、照準枠hとが表示される。本実施例では、再生中のBGMに合わせて、複数のチャンスボタン画像gが上方から照準枠hに向かって流れるように表示される。チャンスボタン画像gが照準枠hに重なったタイミングでチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、タイミングの良い順に、「PERFECT」、「GREAT」、「GOOD」の評価が得られる。
図317(c)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動で操作された状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136は、モータやソレノイド等の駆動手段により、可動可能になっている。チャンスボタン136が自動操作されるタイミングに合わせて、チャンスボタン136が押下されたように引っ込むようになっている。なお、チャンスボタン136の自動操作時に、チャンスボタン136が上方に突出する動作をするようになっていてもよい。また、チャンスボタン136の操作時には、チャンスボタンランプ138が消灯する。さらに、チャンスボタン136に駆動手段が設けられている場合には、オートボタンモードの設定に応じて、当該駆動手段を動作させることで、物理的にチャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、オートボタンモードがONに設定されたことに基づいて、遊技者がチャンスボタン136を押下しないように駆動手段を駆動させることで、チャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、チャンスボタン136の内部から外部に力をかけてチャンスボタン136が動かないように固定したり、チャンスボタン136を退避させ、当該退避された状態でチャンスボタン136を固定することで、押下できなくしてもよい。
このように、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作時には、チャンスボタン136が実際に操作されたように動作するようになっている。これは、駆動手段によるチャンスボタン136の動きに限られず、チャンスボタン136が遊技者により操作された場合と、チャンスボタン136が自動操作された場合とで、見た目が同じになっていればよい。例えば、操作有効期間中にチャンスボタンランプ138が点灯し、チャンスボタン136の遊技者による操作時にチャンスボタンランプ138が消灯するようになっている場合に、オートボタンモードの作動によりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいてチャンスボタンランプ138が消灯するようにすることで、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させることができる場合がある。
また、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させるために、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタン136の見た目が共通していればよい。この場合、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタンランプ138の点灯状況(例えば、発行の有無、発光色、輝度)や姿勢、動きの状況等の複数の要素のうち少なくとも一つの要素を共通にすればよい。
図317(d)は、チャンスボタン136が自動操作された後の状態を示している。図307に示すように、オートボタンモードのモード3では、全て「PERFECT」となるタイミングでチャンスボタン136が自動操作される。このため、チャンスボタン136が自動操作された後には、照準枠hに重なるように、「PERFECT」という文字列を含むエフェクト画像が表示される。
本実施例によるぱちんこ機100によれば、チャンスボタン136の操作を煩わしいと感じる遊技者に対してもチャンスボタン136を操作させることなく、チャンスボタン136が実際に操作された場合と同じ演出を遊技者に見せることができる場合がある。
次に、以上説明した第3の実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図290乃至図317を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、700、設定操作部137)と、
複数の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留、シューティングリーチ、姫様ダンスSPリーチ演出)のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留の変化、)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留)であり、
前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出(例えば、カットイン演出(図310参照))を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出(例えば、モード3でのボタン保留の変化)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、
前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の操作を煩わしいと感じる遊技者に対しても操作手段を操作させることなく、操作手段を操作した場合と同じ演出を見せることができる場合がある。また、操作手段を操作しなかったことで視認可能となる演出を設けることで、操作手段を敢えて操作しないという新たな遊技の楽しみ方ができる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、オートボタンボタンモードの非設定)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、オートボタンボタンモード)であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、
前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードでのみ実行される演出を設けることで、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで損することが無い場合がある。また逆に、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで得をする場合もある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記演出手段は、操作促進報知(例えば、チャンスボタン136を模した画像、メーター画像)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段に対する操作が自動で行われる演出モードであっても操作手段の操作を促す操作促進報知を実行しておくことで、操作を自動化したことに後ろめたさを感じている遊技者を救済することができる場合がある。また、他の遊技者から第二の演出モード(例えば、オートボタンモード)を設定していることを分かり難くできる場合がある。また、複数の演出モードにおいて、制御を共通化することができるため、制御負荷を低減し設計作業の工程を削減することができる。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、カットイン演出)のことであり、
前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、
前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードであっても遊技者による操作手段の操作を受け付けることで、突然、操作手段を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動で操作手段を操作することで、連打演出等を容易に攻略できる場合がある。
(6)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてぱちんこ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図318に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図318に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出手段1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図319(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、ぱちんこ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてぱちんこ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
従来の遊技台では、遊技者が操作手段を操作しないと実行されない演出があった。また、従来の遊技台では、操作手段の操作有効期間のタイムアップ等の条件に応じて、遊技者が操作手段を操作しなくとも、操作手段を操作した場合と同様の演出を実行する場合があった。このため、従来の遊技台では、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出が単調になりやすく、予め定められた演出が決まったタイミングで実行されるため、遊技者が開始される演出の内容を予測しやすく、演出に飽きられやすいという問題があった。
これに対し、本実施の形態によるぱちんこ機100は、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出を多様にし、演出実行のタイミングをランダムにすることで、遊技者に開始される演出の内容を予測され難くし、飽きのこない演出を実行することができる。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記G1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数の演出のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、
前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G2)
付記G1に記載の遊技台であって、
複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モードであり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モードであり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、
前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G3)
付記G2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G4)
付記G2またはG3に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出のことであり、
前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、
前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G5)
付記G4に記載の遊技台であって、
前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G6)
付記G1乃至G5のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
<第4実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第4実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図320〜図363に示す符号は、原則として第4実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図320〜図363に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図320を用いて、本発明の第4実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
設定操作部137は、設定者(例えば、遊技者など)による押下操作が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンと、を備えている。また、設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下操作を検出する操作部センサ427(図323参照)を備えている。本実施形態の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。なお、設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、上述のチャンスボタン136と同様の機能を有するように構成してもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<ぱちんこ機の背面>
図321は、図320のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤の正面>
図322は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図323を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、設定操作部137の各ボタンの押下操作を検出する操作部センサ427と、遮蔽装置センサ430・チャンスボタン検出センサ426・操作部センサ427からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図324(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」および「特図a」から「特図d」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図a」は16R特別大当り図柄、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、いずれも特図高確率普図高確率状態である。また、「特図c」は8R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。また、「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図F」および「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図324(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
例えば、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。一方、「特図F」および「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図324(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図325を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図323に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図326を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図323に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。
すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図324(c)に示す普図A)および外れ図柄(図324(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS224では、特図1および特図2それぞれについての特図先読み処理を行う(詳細は後述する)。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308は、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行った後、第2特別図柄表示装置214を用いて特図2のの確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図停止図柄、タイマ番号(特図変動時間)などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図325に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<特図先読み処理>
図327は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図328(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
また、RAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS251)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS252に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS254に進む。
ステップS252では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS252の次のステップS253では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS254に移行する。
ステップS254では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS255に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS255では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS256に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS258に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS256では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS256の次のステップS257では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS258では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
<先読み結果情報>
図328は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。同図(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
同図(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、同図(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
同図(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。同図(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
<特図1関連抽選処理>
次に、図329を用いて、上記主制御部タイマ割込処理における特図1関連抽選処理について説明する。なお、同図は、特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS281では、特別図柄または特別電動役物が作動中であるか否か、すなわち、特図1変動遊技中または大当り遊技中であるか否かを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合にはステップS282に進む。ステップS282では、特図1変動遊技の保留があるか無いかを判定し、特図1変動遊技の保留が無い場合には処理を終了し、保留がある場合にはステップS283に進む。
ステップS283では、上述の特図確率変動フラグがONかOFFかを判定し、特図確率変動フラグがONの場合には、ステップS284に進んで、後述する当否判定用高確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行い、特図確率変動フラグがOFFの場合には、ステップS285に進んで、後述する当否判定用低確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行う。
ステップS286では、大当りの当否判定結果が大当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS287に進み、該当しない場合にはステップS288に進む。ステップS287では、大当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、大当り図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図A〜特図Dのいずれか、特図2の場合には特図a〜特図cのいずれか)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS288では、小当りの当否判定結果が小当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS289に進み、該当しない場合にはステップS290に進む。ステップS289では、上述の小当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、小当り図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図E、特図2は小当りなし)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS290では、図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、はずれ図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図F、特図2の場合には特図d)を決定した後に、ステップS291に進む。ステップS291では、ステップS286〜S290で決定した特図停止図柄の種類および現在(特図2の変動開始時)の保留記憶数に基づいて変動種別抽選を行い、変動パターンと特図変動時間を決定する。
なお、上述の特図2関連抽選処理では、特図2に関する抽選処理を行うが、図329に示す特図1関連抽選処理のうちの、特図2を特図1に、当否判定用高確率テーブル[特図1]を当否判定用高確率テーブル[特図2]に、当否判定用低確率テーブル[特図1]を当否判定用低確率テーブル[特図2]にそれぞれ読み替えるとともに、小当り判定を無くした処理と同一であるため、その説明は省略する。
<主制御部のデータテーブル>
次に、ぱちんこ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図330(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技を当選(大当り)とするか、特図1変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図1の大当り判定または小当り判定)を行い、特図1が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図1の大当り判定または小当り判定を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。
また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10220〜10383である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という。
また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10384〜65535である場合には、特図1変動遊技のはずれと判定して、上述の大当りフラグおよび小当りフラグの格納領域にはずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
同図(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2変動遊技を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図2の大当り判定)を行い、特図2が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2の大当り判定を行う。なお、特図2変動遊技では、小当りに当選しないように構成している。
<特図決定用テーブル>
図331(a)、(b)に示す特図決定用テーブル[特図1]および特図決定用テーブル[特図2]は、上述の大当りフラグおよび小当りフラグ(当否判定結果)と、図柄乱数値と、第1、第2特図表示装置212、214による特図停止図柄の種類を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する特図図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、取得したはずれ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
本実施形態では、特図1変動遊技においては同図(a)の特図決定用テーブル[特図1]を参照し、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜24のときに特図Aを25/100の確率で、取得した図柄乱数値が25〜49のときに特図Bを25/の確率で、取得した図柄乱数値が50〜54のときに特図Cを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が55〜99のときに特図Dを45/100の確率でそれぞれ選択する。また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には図柄乱数値に関わらず特図E(小当り)を100%の確率で選択し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図F(はずれ)を100/100(100%)の確率で選択する。
また、特図2変動遊技においては、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜69のときに特図aを70/100の確率で、取得した図柄乱数値が70〜74のときに特図bを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が75〜99のときに特図cを25/100の確率でそれぞれ選択する。また、特図2変動遊技においては、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図d(はずれ)を100%の確率で選択する。なお、特図2変動遊技では、特図1変動遊技とは異なり、小当りが選択される確率を0%に設定している。
<変動表示時間決定テーブル>
図332は、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブル一例であり、図333は、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
変動表示時間決定テーブルは、上述の特図停止図柄の種類と、特図の変動時間と、特図変動時において装飾図柄表示装置208を用いて行う演出と、乱数値を関連付けして記憶したテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの変動表示時間決定テーブルと、取得した乱数値に基づいて、特図の変動時間と、装飾図柄表示装置208の演出を決定する変動パターン抽選を行う。
例えば、特図1の変動時間を決定する場合には、図332に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bで、取得した乱数値の範囲が1001〜20000の場合には、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチA当りを選択する。また、特図2の変動時間を決定する場合には、図333に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図a〜特図cで、取得した乱数値の範囲が20001〜65535の場合には、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチB当りを選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図334を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS311では、チャンスボタン136や設定操作部137などの操作手段の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データを操作手段の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図335を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<操作手段画像表示処理>
次に、図336を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される操作手段画像表示処理について詳細に説明する。なお、同図は、操作手段画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、操作手段(例えば、チャンスボタン136や設定操作部137)の受付期間の開始タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1002に進み、該当しない場合にはステップS1004に進む。なお、本発明に係る操作手段は、チャンスボタン136や設定操作部137に限定されるものではなく、例えば、球発射ハンドル134なども含まれ、遊技者が操作可能なものであればよい。また、「操作手段の受付期間」とは、操作手段の操作を検出した場合に当該操作を有効と判断し、当該操作に対応する処理を実行することが可能な期間のことである。
また、「操作手段の受付期間の開始タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、特図先読み処理において特図変動遊技の大当りまたは小当りに当選した場合、所定個数の遊技球の払い出しが行われた場合、遊技状態が第一の遊技状態から遊技者にとって有利な第二の遊技状態(または、遊技者にとって不利な第三の遊技状態)に移行した場合、大当り遊技後に特図変動遊技が所定回数行われた場合、所定の抽選に当選した場合、などが挙げられる。
ステップS1002では、操作手段画像(詳細は後述するが、例えば、チャンスボタン136を模した画像)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、ステップS1003に進む。ステップS1003では、操作手段の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像(後述する操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像や、操作手段画像の表示を伴う経過時間報知画像を含む。以下同様)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行って処理を終了する。
例えば、操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像(操作手段に対して何らかの操作が必要であることが把握できる操作手段画像。例えば、操作手段を模した経過情報報知画像)が表示されている場合は、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、操作手段に関する情報を含まない経過時間報知画像(操作手段の操作が必要であることが把握できない経過時間報知画像。例えば、経過時間を表す数字のみからなる経過時間報知画像)が表示されている場合は、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。なお、本実施形態では、後述する各実施例において経過時間報知画像(例えば、メーターの目盛りの画像)を装飾図柄表示装置208に表示する例を示すが、経過時間報知画像を表示しないものであってもよい。表示しない場合は、このステップS1003の処理を行わずに処理を終了する。
ステップS1004では、装飾図柄表示装置208に操作手段画像を表示中か否かを判定し、表示中でない場合には処理を終了し、表示中の場合にはステップS1005に進む。このステップS1005では、操作手段画像に対応する操作手段(例えば、操作手段画像がチャンスボタン136を模した画像の場合にはチャンスボタン136)の操作を受付けたか否かを判定し、操作を受付けた場合にはステップS1007に進み、操作を受付けていない場合にはステップS1006に進む。
ステップS1006では、操作手段画像の表示終了タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1007に進み、該当しない場合にはステップS1008に進む。ここで、「操作手段画像の表示終了タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、ステップS1002における操作手段の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過した場合、遊技状態が異なる遊技状態に移行した場合などが挙げられる。
ステップS1007では、装飾図柄表示装置208に表示している操作手段画像(経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像や、経過時間報知画像の表示を伴う操作手段画像を含む。以下同様)を消去し、操作手段画像の表示を終了する。ステップS1008では、操作手段の受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したかどうかを判定し、該当する場合にはステップS1009に進み、該当しない場合には、ステップS1010に進む。
ステップS1009では、操作手段受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したことを契機として操作手段画像を特定の画像に切り替えるために、当該特定の画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。一方、ステップS1010では、操作手段画像の表示を継続するために、操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には画像データの更新処理を行う。
例えば、経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができる操作手段画像。例えば、経過時間に合わせて表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)が変化する操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、経過時間に関する情報を含まない操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができない操作手段画像。例えば、操作手段を模した画像のみからなる操作手段画像や、操作手段の名称(例えば、チャンスボタン)を表す文字情報のみからなる操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
<予告抽選処理>
次に、図337を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される予告抽選処理について詳細に説明する。なお、同図は、予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる大当りフラグの値を参照し、大当りフラグの値がオンの場合には大当りの当選と判定してステップS1102に進み、大当りフラグの値がオフの場合には大当りの非当選と判定してステップS1103に進む。ステップS1102では、後述する予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。
ステップS1103では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる小当りフラグの値を参照し、小当りフラグの値がオンの場合には小当りの当選と判定してステップS1104に進み、小当りフラグの値がオフの場合には小当りの非当選と判定してステップS1105に進む。ステップS1104では、後述する予告抽選テーブルの「小当り」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。また、ステップS1105では、後述する予告抽選テーブルの「はずれ」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。ステップS1106では、第2副制御部500に対して、予告抽選の抽選結果の情報を含むコマンドを送信した後に処理を終了する。
<第1副制御部のデータテーブル>
次に、図338〜図340を用いて、ぱちんこ機100の第1副制御部400のROM406が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<予告抽選テーブル>
図338に示す予告抽選テーブルは、上述の予告抽選処理で行う予告抽選に用いるテーブルの一例であり、特図の図柄種別(当否結果)、特図の変動時間、予告テーブル番号、および抽選値の数値範囲を関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、大当りフラグがオンの場合、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値に基づいて、予告テーブル1〜5のいずれかを選択する抽選(予告抽選)を行う。
例えば、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B、特図1の変動時間が15000msの場合には、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「変動時間」の項目が「15000ms」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値が0〜9のときは予告テーブル2を選択し、取得した予告抽選用乱数値が10〜29のときは予告テーブル3を選択し、取得した予告抽選用乱数値が30〜94のときは予告テーブル4を選択し、取得した予告抽選用乱数値が95〜99のときは予告テーブル5を選択する。
なお、本実施形態では、大当りフラグおよび小当りフラグがオフ(はずれ)で、特図の変動時間が1500ms、3000ms、または8000msの場合には、予告抽選用乱数値とは無関係に予告テーブル1を選択する。また、予告テーブル5が選択されるのは、大当りフラグがオンで、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B(または特図2の図柄種別が特図a〜特図c)の場合だけである。また、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図D(潜伏確変)の場合の抽選値と、小当りフラグがオンの場合の抽選値を同一に設定している。なお、本実施例では、小当りは小当り用のテーブルで予告抽選を行っているが、大当り用のテーブルと同じテーブルで予告抽選を行うようにしてもよい。
<予告テーブル>
図339(a)に示す予告テーブルは、上述の予告テーブルのうちの予告テーブル4の一例であり、予告態様と抽選値の数値範囲とを関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、上述の予告抽選で予告テーブル4を選択した場合、この予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する予告態様抽選を行う。例えば、取得した乱数値が0〜9のときは「ボタン押下(1回)予告」を選択し、取得した態様を決定し、取得した乱数値が10〜24のときは「ボタン押下(2回)予告」を選択し、取得した乱数値が25〜39のときは「会話予告」を選択し、取得した乱数値が40〜59のときは「扉を開けろ予告」を選択し、取得した乱数値が60〜74のときは「宝箱選択予告」を選択し、取得した乱数値が75〜89のときは「ステップアップ予告」を選択し、取得した乱数値が90〜99のときは「タイトル予告」を選択する。
なお、図339(b)〜図339(d)、および図340(a)〜図340(b)は、「扉を開けろ予告」の内容を細分化したものであり、例えば、1回目の予告態様抽選で「扉を開けろ予告」を選択した場合には、図339(b)に示す、「扉を開けろ予告」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行う。次に、2回目の予告態様抽選で、例えば「メーターの色 青→赤」を選択した場合には、図339(c)に示す、「メーターの色 青→赤」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行う。
次に、3回目の予告態様抽選で、例えば「姫「チャンス!」」を選択した場合には、図339(d)に示す、「姫「チャンス!」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する4回目の予告態様抽選を行う。次に、4回目の予告態様抽選で、例えば「看板「リーチかも」」を選択した場合には、図340(a)に示す、「看板「リーチかも」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する5回目の予告態様抽選を行う。次に、5回目の予告態様抽選で、例えば「姫の扇(花丸)」を選択した場合には、図340(b)に示す、「姫の扇(花丸)」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する6回目の予告態様抽選を行う。
<操作手段画像表示の実施例1>
次に、図341を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例1について説明する。なお、同図は、実施例1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域に表示している。また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングは到来していないが、チャンスボタン136に対する2回の操作を遊技者に促すために、第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで第2の操作手段画像BG2の表示を行うとともに、「チャンスボタンを押せ!」という文字情報の表示を中央下部に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する動画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が5秒経過したこと(受付期間の残り時間が1秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が3秒経過した(受付期間の残り時間が3秒であること)ことを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。なお、この例では、同図(f)のタイミングで第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続してもよい。
実施例1に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、本実施例では、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとし、その2秒後の同図(b)に示すタイミングを、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとした例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミング、かつ、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングとしてもよい。すなわち、操作手段のN回目(Nは正の整数)の操作の受付期間の開始タイミングをすべて同じタイミングにしてもよい(他の実施例も同様)。
また、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミングとチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングを同じタイミングにした場合であっても、各々の受付時間が異なるときには経過時間の報知開始タイミングを異ならせてもよく、この例では、操作受付開始から2秒間が経過した後に、チャンスボタン136の2回目の操作の受付時間の経過時間を報知するようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例2>
次に、図342を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例2について説明する。なお、同図は、実施例2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。なお、同図(a)〜同図(f)に示す表示は、上記図341(a)〜(f)に示す表示例と同一であるため、その説明は省略する。
図342(g)は、同図(a)〜(d)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、同図(b)に示す、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(i)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。なお、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。
同図(k)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過した直後に、チャンスボタン136の2回目の操作を受付けたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているとともに、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の1回目の操作を行わなかった状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(殿と爺)を表示してもよい。
同図(l)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過した直後のタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過し、かつ、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われなかったことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
実施例2に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例3>
次に、図343を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例3について説明する。なお、同図は、実施例3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例3は、上記実施例1における第1の経過時間報知画像TG1に替えて、第3の経過時間報知画像TG3を適用したものである。この第3の経過情報報知画像TG3は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよい。
実施例3に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例4>
次に、図344を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例4について説明する。なお、同図は、実施例4の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示も継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該状態を継続している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去し、当該状態を継続している。
同図(e)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(f)は、同図(e)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、キャラクタ画像(殿)とは異なるキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、同図(e)に示す状態でチャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(f)に示す表示を行ってもよい。
同図(g)は、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
実施例4に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例5>
次に、図345を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例5について説明する。なお、同図は、実施例5の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例5は、上記実施例4における第2の経過時間報知画像TG2に替えて、第4の経過時間報知画像TG4を適用したものである。この第4の経過情報報知画像TG4は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよい。
実施例5に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示実施例6>
次に、図346を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例6について説明する。なお、同図は、実施例6の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。例えば、大当り判定で特図1に大当りし、特図図柄抽選で特図1の特図停止図柄が特図Aに決定し、変動パターン抽選で特図の変動時間が45000msに決定した場合、第1副制御部400は、大当りフラグの値がオン、特図停止図柄が特図A、特図の変動時間が45000msの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づいて、上記図338に示す予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」の変動時間45000msに対応する抽選値を用いて予告抽選を行う。この予告抽選において、取得した乱数値が30〜94の数値範囲であったと仮定すると、予告テーブル4を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図339(a)に示す予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する1回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が40〜59の数値範囲であったと仮定すると、「扉を開けろ予告」を選択することになる。続いて、第1副制御部400は、上記図339(b)に示す「扉を開けろ予告」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が50〜64の数値範囲であったと仮定すると、「メーターの色 青→赤」を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図339(c)に示す「メーターの色 青→赤」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が30〜59の数値範囲であったと仮定すると、姫「チャンス!」を選択することになる。本実施例6では、このような予告抽選や予告態様抽選によって決定された予告演出態様に従って予告演出が実行される。
図346(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136に対する操作を遊技者に促すために、「扉を開けろ!!!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、この第1の経過時間報知画像TG1−1の表示と同じタイミングで、上述の「扉を開けろ予告」の予告演出に対応する画像(この例では、「扉を開けろ!!!」という文字表示と、扉を模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。本実施例では、この予告演出の一部の画像(この例では、扉を模した画像)がチャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−2を兼ねている。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、上述の「メーターの色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色と第2の経過時間報知画像TG1−2の色を変化させることで、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、当該色の変化により、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(e)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、上述の姫「チャンス!」の予告演出に対応する画像(この例では、「チャンス!」という文字表示と、キャラクタ画像(姫))を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われずに1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の全表示領域で行っている。なお、同図(e)に示す表示の後に当該表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示した図であり、当該リーチ表示は、同図(d)、(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示される。
実施例6に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、本実施例の場合、予告テーブルで経過時間報知画像の表示(メーターの色)についても抽選を行っているが、経過時間報知画像について予告テーブルで抽選を行わないものであってもよい。この場合、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、あらかじめ決められた時間の経過で表示態様を変えるもの(例えばT秒経過するとメーターの色が変わるなど)であってもよい。また、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、時間の経過により表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)を変えないものであってもよい。
<操作手段画像表示実施例7>
次に、図347を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例7について説明する。なお、同図は、実施例7の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が3秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1の上方に、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間(この例では、3秒)を報知するための残り時間報知画像TG1−2(この例では、数字情報の画像)を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が5秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が1秒であることを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が0秒であること(チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したこと)を報知する画像を表示している。
なお、同図(f)は特図変動遊技の当否結果がはずれの場合のはずれ表示の一例を示した図であり、同図(g)は特図変動遊技の当否結果が大当り場合の大当り表示の一例を示した図である。これらのはずれ表示または大当り表示は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態(操作の受付期間中)において、チャンスボタン136の操作が行われた場合や、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合などに表示される。
実施例7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示実施例8>
次に、図348を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例8について説明する。なお、同図は、実施例8の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンの操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、設定操作部137の右ボタンの操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、宝箱を模した画像。白色)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、また、設定操作部137の左ボタンの操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、宝箱を模した画像。白色)を左側表示領域にそれぞれ表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンに対する操作を遊技者に促すために、「方向キーで開ける宝箱を選べ!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、これらの第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、「宝箱の色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第2の操作手段画像BG2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1の色と第2の操作手段画像BG2の色を変化させることで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第2の操作手段画像BG2の表示は変化させていない。
同図(e)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。
一方、同図(f)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、同図(e)、(f)に示す予告演出を共通にしてもよい。また、特図変動遊技の判定結果が大当りである場合には、同図(g)に示すように、同図(f)の予告演出よりも信頼度や期待感が高い予告演出を行うように構成してもよい。
同図(h)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから第1の経過時間報知画像TG1を消去している。なお、第1の経過時間報知画像TG1の消去に合わせて、第1の操作手段画像BG1と第2の操作手段画像BG2を消去してもよい。
実施例7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例9>
次に、図349を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例9について説明する。なお、同図は、実施例9の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび変動アイコンの表示を行うように構成している。
ここで、保留アイコンとは、特図変動遊技の保留数を表すテクスチャ画像のアニメーションをいい、保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の中央表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(f)は、同図(c)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「リーチじゃ!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を変動アイコンCIの前方に表示してもよい。また、図示はしないが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1に加えて変動アイコンCIを消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例9の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例10>
次に、図350を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例10について説明する。なお、同図は、実施例10の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、当該特図変動遊技の当否結果に基づいて予告演出(この例では、逆さまのキャラクタ画像(殿)が「リーチかも」と書かれた看板を持っている画像の表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能とされている。なお、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部、または第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「激アツだ!!!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が予告演出の画像によって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および予告演出を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例10の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例11>
次に、図351を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例11について説明する。なお、同図は、実施例11の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動表示中に普図変動表示が開始され、当該普図変動表示に付随する演出が開始されたタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示領域208sにおいて普図変動表示を開始し、当該普図変動表示当否判定に基づいた予告演出を行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
なお、本実施例では、後述する図428の普図決定用テーブルを用いて、普図変動遊技の当否判定を行っており、普図制御状態が低確率で、取得した乱数値が90〜99の数値範囲であったことから、普図当り図柄2(後述する図424(d)に示す普図装飾2)が選択された場合の例を示している。なお、図428の普図決定用テーブルを用いた普図変動遊技の当否判定の詳細については、第6実施形態の第3実施例において説明する。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示と当該普図変動遊技の当否判定に基づいたに予告演出(この例では、キャラクタ画像(姫)が下方から現れる表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。なお、これに加えて(または替えて)第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本実施例において以下同様)。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動遊技の当否結果に基づいく予告演出を継続するとともに、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能な状態とされている。
同図(e)は、普図の停止表示を行ったタイミングを示している。このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該普図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、キャラクタ画像(姫)が扇を持っている画像)を表示している。また、上述のとおり、普図変動遊技において普図当り図柄2が選択されたことから、普図変動表示領域208sに「普図装飾2」に対応する普図用装飾図柄を表示している。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「チャンスなのか?」という文字情報)を表示している。なお、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(e)または(f)の表示を行ってもよい。
実施例11の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例12>
次に、図352を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例12について説明する。なお、同図は、実施例12の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、3つの保留アイコンPI1〜PI3を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が3つあることを示している。なお、この例では、3番目の保留アイコンPI3としてキャラクタ画像(サボハニ)を表示することにより、3番目の特図変動遊技の先読みによる当否結果を示唆している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が3から2に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている1番目の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、2番目の保留アイコンPI2と3番目の保留アイコンPI3を、隣接する保留アイコンの位置に移動する移動アニメーションを行っている。
同図(c)に示すタイミングは、保留アイコンPI2、PI3の移動アニメーションが終了したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示する。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の後方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の一部は保留アイコンPI3に覆われて視認不能な状態とされている。なお、これに加えて(または替えて)保留アイコンPI3で第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本実施例において以下同様)。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(f)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動以降の特図変動(この例では、2回転後の特図変動)の当否結果を示唆する予告(この例では、「2回転後が熱いぞ!」という文字情報)を表示している。なお、当該予告は、当該特図変動以降の特図変動の当否結果を示唆する「先読み予告」の一例である。
なお、この例では、保留アイコンPI2、PI3の表示を消去しないように構成しているが、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1と同時に消去してもよい。また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)の表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例12の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
図353は、実施例12の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、同図(c)〜(e)に示すように、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の前方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の全てが保留アイコンPI3に覆われることなく視認可能な状態とされている。
実施例12の変形例の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例13>
次に、図354〜図355を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例13について説明する。なお、図354〜図355は、実施例13の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、2つの操作手段画像のうちの一方の画像の一部を変動アイコンで覆うように構成している。
図354(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の左側表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄表示装置208の左側表示領域において変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、この例では、第2の操作手段画像BG2は変動アイコンCIによって覆われることなく、第2の操作手段画像BG2のすべてが視認可能な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方(裏手)に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した静止画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(g)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、10秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG1を消去している。
図355(i)は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。しかしながら、キャラクタ画像(殿)の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、キャラクタ画像(殿)の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。なお、同図(j)〜(k)は、同図(i)の表示後、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前にチャンスボタン136の2回目の操作が行われなかったときの表示例を示している。
同図(l)は、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域にキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(l)に示す表示を行ってもよい。なお、同図(m)は、同図(l)の表示後、所定時間経過後にキャラクタ画像(殿)を消去した後の表示例を示している。
図356は、実施例13の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、上記実施例4と同様に、同図(c)に示すタイミングで、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2と同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1とチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2を表示している。そして、第1の経過時間報知画像TG1の一部を変動アイコンCIで覆うように構成している。
すなわち、同じ経過時間を報知する第1の経過時間報知画像TG1および第2の経過時間報知画像TG2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1)が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
実施例13の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
なお、変動アイコンCIが表示される位置は上記に限らず、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像のみは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも2つ以上の画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの2つの画像だけは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像だけは、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、変動アイコンによって覆われる位置に表示される画像は、少なくとも一部が覆われるものであってもよく、一部のみが覆われるものであってもよく、すべて覆われるものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例14>
次に、図357を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例14について説明する。なお、同図は、実施例14の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例6(図346参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および第1の経過時間報知画像TG1−2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1−1)を、同図(b)〜(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、当該一方の画像(第1の経過時間報知画像TG1−1)の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。また、同図(b)に示すタイミングでキャラクタ画像(殿)により第1の経過時間報知画像TG1−2の一部を覆っており、同図(c)に示すタイミングでキャラクタ画像(姫)により第1の経過時間報知画像TG1−1の一部を覆っているものである。また、本実施例では、上記実施例6(図346参照)と同様に、図338〜21を使用した予告抽選処理を行っている。なお、他の表示は上記実施例6(図346参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例15>
次に、図358を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例15について説明する。なお、同図は、実施例15の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例7(図347参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてを、同図(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記実施例7(図347参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例16>
次に、図359を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例16について説明する。なお、同図は、実施例16の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例8(図348参照)における第1の経過時間報知画像TG1の一部を、同図(b)〜(h)に示すように、普図変動表示の当否判定結果を示唆する予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記実施例8(図348参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例17>
次に、図360を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例17について説明する。なお、同図は、実施例17の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域の上方に表示している。また、同図(b)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、その一部が第1の操作手段画像BG1の上に重なるように表示している。すなわち、本実施例は、第1の操作手段画像BG1の一部を第2の操作手段画像BG2で覆うことにより、第1の操作手段画像BG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
また、同図(b)に示す状態において、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合には、同図(c)に示す装飾図柄の変動表示が行われ、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた場合には、同図(d)に示すように、第1の操作手段画像BG1に替えてキャラクタ画像(殿)が表示され、チャンスボタン136の2回目の操作が行われた場合には、同図(e)に示すように、第2の操作手段画像BG2に替えてキャラクタ画像(爺)が表示される。
なお、本実施例では、2回の操作を促す場合に、当該操作回数と同一の2つの操作手段画像を表示する例を示したが、例えば、3回以上の操作を促す場合に、当該操作回数と同じ数の操作手段画像を表示してもよい。また、1回の操作を促す場合に、当該操作回数よりも多い数の操作手段画像を表示してもよい。この場合、1回の操作を遊技者に強く促すことができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例18>
次に、図361を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例18について説明する。なお、同図は、実施例18の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(d)に示すタイミングでは、特図変動遊技の新たな保留が発生したことを契機として、保留アイコンの増加アニメーションを行うとともに、増加後の2番目の保留アイコンPI2(この例では、チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)によって、第1の経過時間報知画像TG1の一部と、隣接する1番目の保留アイコンPI1の一部を覆うように構成している。すなわち、本実施例は、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部を保留アイコンPI2で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった経過時間報知画像や保留アイコンに遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。
また、保留アイコンPI2は、チャンスボタン136の操作に対応する操作手段画像を兼ねており、所定の受付時間内にチャンスボタン136が操作された場合には、同図(g)に示すように、保留アイコンPI2の表示態様が、操作手段画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)から、当該保留アイコンPI2に対応する特図変動遊技の当否結果を示唆する画像(この例では、特図変動遊技の先読みによる当否結果が大当りであることを示唆するキャラクタ画像(サボハニ))に変化するように構成している。
このような構成とすれば、操作手段の操作で変化する保留アイコンによって遊技情報を得ることができるため、操作手段に対する操作をさらに促すことができる上に、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、この例では、保留アイコンPI2の変化前の画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)と変化後の画像(キャラクタ画像(サボハニ))の両方で第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆うように構成しているが、変化後の画像では第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の1回目の操作を促した上で、操作手段の2回目の操作を確実に行わせることができ、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
また、チャンスボタン136の1回目の操作では、同図(f)に示すように、当該変動に関する予告演出を開始し、チャンスボタン136の2回目の操作では、同図(g)に示すように、保留アイコンの表示態様を変化させるように構成することで、保留に関する表示よりも、当該変動に関する表示を優先して表示してもよい。また、この場合に、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の役割を反対にしてもよい。また、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の少なくとも一方を、他の操作手段(例えば、設定操作部137)による操作に変更してもよい。また、チャンスボタン136の操作を1回することで当該変動に関する予告演出と保留アイコンの表示態様の両方を変化させるように構成してもよい。
<操作手段画像表示の実施例19>
次に、図362を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例19について説明する。なお、同図は、実施例19の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例では、同図(a)、(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内に、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fを設けている。この特図1第4図柄表示領域208eは、特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは、特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は菱形の図形を点滅表示する。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すチャンスボタン136の操作の受付開始タイミングから所定時間が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、遮蔽装置246の右扉246bを閉じる方向に移動し、当該右扉246bで第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動表示中の装飾図柄のすべてを覆うことにより、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動中の装飾図柄のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成している。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった操作手段画像、経過時間報知画像、保留アイコン、および装飾図柄に遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。なお、遮蔽装置246によって第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンのすべてを覆うようにしてもよいし、変動中の装飾図柄の一部を覆うようにしてもよい。
なお、本実施例では、同図(d)に示すように、遮蔽装置246の右扉246bの移動に連動して装飾図柄の表示位置を視認可能な位置に変更してもよいし、遮蔽装置246の一部に切欠き部を形成し、当該切欠き部を通して特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fが視認可能な状態になるように構成してもよい。
このような構成とすれば、装飾図柄や第4図柄のように遊技者にとって重要な遊技情報を確実に把握することができるため、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
<操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例>
図363は、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例を示した図である。同図には、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の一例として、操作手段の受付開始タイミングが到来したときに表示する受付開始用の画像と、操作手段の受付時間が半分経過したときに表示する受付期間半分経過用の画像と、操作手段の受付終了タイミングが到来したときに表示する受付終了用の画像を示している。
同図(a)は、操作手段画像として、操作手段のデザインを模した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(b)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせて複数に区切られたメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(c)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてランプ(LEDなどの発光手段によるものや、LCDなどの表示手段によるものを含む)が徐々に消灯されていく様子を表した画像を採用している。
同図(d)は、残り時間報知画像として、操作の受付期間の残り時間をカウントダウンしていくように構成し、同図(e)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に薄くして、受付期間の直前で画像を消去するように構成し、同図(f)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に濃くしていくように構成している。これらの操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像を上記実施例のいずれかに適用してもよい。
以上説明したように、上記第4実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図347(a)〜(e)に示す第1の経過時間報知画像TG1−1)であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、図347(c)〜(e)に示す残り時間報知画像TG1−2)であり、前記第一の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像)であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間を報知するための残り時間報知画像)であり、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記複数の表示のうちの少なくとも一つの表示の表示態様を変化可能(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウンする、表示(操作手段に関する表示、予告演出、普図の図柄変動表示、保留アイコンなど)により操作手段に関する表示の少なくとも一部を隠す)なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記第4実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであり、前記第二の表示は、前記受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウン)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、異なる表示態様へ変化(例えば、図346(c)に示すように、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(青色)から第2の色(赤色)に変化)するものであってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができ、遊技者の飽きを防ぐことができる場合がある。また、表示を見て、遊技者が操作タイミングを決められるので、遊技者が遊技に参加しやすくなることができる場合がある。
また、前記第一の表示(例えば、メーター)は、前記第二の表示(例えば、数字)と異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示による報知により、遊技者に操作手段の操作をより強く促すことができる場合がある。また、多彩な表示による報知により、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示は、少なくとも前記受付期間が終了した場合に終了(例えば、経過時間報知画像や残り時間報知画像を消去)するものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方は、当否判定の結果を示唆するもの(例えば、図343に示す第3の経過時間報知画像TG3)であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者の遊び方の選択肢が増え、より遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記複数の表示に、操作手段の操作の受付期間であることを報知する第三の表示(例えば、図347(a)〜(e)に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を含み、前記第三の表示は、操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間を報知せず、前記第三の表示は、前記受付期間中であって、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に必要以上に操作を促すことによる遊技の興趣の低下を防ぐことができる場合がある。また、表示にメリハリをつけ、遊技者をより楽しませることができる場合がある。
なお、操作手段の操作の受付期間であることのみを報知する第三の表示が表示されてもよく、操作手段の操作の受付期間であることを少なくとも報知する第三の表示が表示されてもよい。
また、第三の表示は、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間のみを報知しないものであってもよいし、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間を少なくとも報知しないものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間を少なくとも報知するものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間のみを報知するものであってもよい。
また、第三の表示は、第一の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよい。また、第三の表示は、第一および第二の表示の両方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一および第二の表示の両方の表示の実行中のみ実行可能なものであってもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも一方の表示に(または一方の表示のみ、または両方の表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも第三の表示に(または第三の表示のみ、または第一〜第三のすべての表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、前記複数の表示は、特定の時間が経過した場合に表示される第四の表示(例えば、図346(c)に示す第1の経過時間報知画像TG1−2)を含み、前記第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(白色)から第4の色(赤色)に変更)を少なくとも行うものであってもよい。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知のみを行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行わないものであってもよい。
また、上記第4実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示(第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、経過時間報知画像TG1、TG2、TG1−1.TG1−2)であり、前記表示手段は、第三の表示(例えば、図349に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第四の表示(例えば、図349に示す変動アイコンCIの一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第三の表示の表示位置と前記第四の表示の表示位置が一致している場合に、該第三の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第三の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの他方の表示の少なくとも一部である、ことを特徴とする遊技台である。
第4実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図349に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部または全部、図360に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第一の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図349に示す変動アイコンCI、図360に示す第2の操作手段画像BG2(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第二の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見づらくし、遊技者の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、第五の表示(例えば、図349に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第四の表示の表示位置と前記第五の表示の表示位置が一致している場合に、該第五の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第五の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図349に示す経過時間報知画像TG1)は、前記第四の表示(例えば、図349に示す変動アイコンCI)と異なる表示態様であってもよい。
なお、異なる表示態様とは、形状が異なるものを示してもよく、透過度が異なるものを示してもよく、色が異なるものを示してもよく、大きさが異なるものを示してもよい。また、形状が同じであっても、色が異なるものであれば異なる表示態様であってもよいように、第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)が異なれば、異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、色が異なるものであっても、形状が同じで同じ表示態様であってもよいように第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つであって、第三の表示の一部と一致しているもの)が一致していれば、同じ表示態様であってもよい。
また、前記第三の表示(例えば、図349に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1)は、前記第二の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図349に示す変動アイコンCI)は、前記第一の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見やすくし、遊技者に操作を確実に行わせることができる場合がある。また、遊技者を焦らせ、ボタンの押下を促すことができる場合がある。また、遊技に集中させ、遊技者が飽きてしまうのを防ぐことができる場合がある。
(A)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第二の表示(例えば、予告演出の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に操作手段の受付期間をより注目させることができる場合がある。
(B)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一の表示(操作手段に関する表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に予告をより注目させることができる場合がある。
なお、上記(A)、(B)の場合、第一の表示および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示(または一方の表示のみ、または両方の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告を含むものであってもよいし、第一の表示と第二の表示は同じ(または異なる)当否判定の結果を示す予告であってもよい。例えば、2つとも特図の当否判定結果でもよいし、2つとも普図の当否判定結果でもよい。また、一方が特図の当否判定結果で、他方が普図の当否判定結果でもよいし、一方が当該変動の当否判定結果で、他方が次回以降の当否判定の結果(特図/普図の先読み)でもよいし、両者が、異なる変動の当否判定結果(特図/普図の先読み)でもよい。
(C)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の少なくとも一部が、複数の他の表示で隠されるようにすれば、隠された表示をより注目させることができる場合がある。なお、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の一部のみ(またはすべて)が、複数の他の表示で隠されるようにしてもよい。
(D)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示が、複数の他の表示を隠すようにすれば、隠す表示をより注目させることができる場合がある。また、隠された表示もより注目させることができる場合がある。なお、複数の他の表示のうちの一方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠され、他方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠されるようにしてもよい。
なお、上記(C)、(D)の場合、第三の表示は、少なくとも当否判定の結果を示唆する予告(または当否判定の結果を示唆する予告のみ)を行うものであってもよいし、第三の表示は、少なくとも操作手段の受付期間の報知(または操作手段の受付期間の報知のみ)を行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告および操作手段の受付期間の報知のうちの少なくとも一方(または両者のうちの一方のみ、または少なくとも両方、または両方だけ)を行うものであってもよい。なお、表示手段は、報知手段であってもよいし、表示は、報知であってもよい。
<第5実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第5実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図364〜図396に示す符号は、原則として第5実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図364〜図396に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図364を用いて、本実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技台設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技台基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図365は、図1のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図366は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図367を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<第1副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
<第2副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図368(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図368(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図368(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図369を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図369に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図367に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図370を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図367に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図368(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図368(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動時間を、普図変動時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、ステップS225およびステップS227では、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図368(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、ステップS229およびステップS231として、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図関連抽選処理については、後で詳述する。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図369に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図369に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図371を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
<第1副制御部メイン処理>
まず、第1副制御部400のメイン処理のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426を監視し、チャンスボタン136の押下を検出した場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。詳細は後述するが、本実施形態では、特図および装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の押下操作の受付を可能とするボタン受付期間を設けている。このボタン受付期間では、変動開始から所定時間が経過した時点(例えば、図376(b)のt0秒が経過した時点)で計時を開始するものとする。
また、このボタン受付期間の開始時に、チャンスボタン136の押下操作の受付が可能であることを遊技者に報知するための演出データを準備し、後述する画像制御処理において、例えば、図377(b)に示すような報知(この例では、チャンスボタン136を模した画像の表示)を行う。また、ボタン受付期間中にチャンスボタン136の押下を検出した場合には、予告を行うための演出データを準備し、後述する画像制御処理において、例えば、図377(d)の右側に示すような予告(この例では、「激アツだ!!」という文字表示)を行う。そして、ボタン受付期間(例えば、6秒)の経過後に計時を終了するとともに、ボタン受付期間の報知や予告を消去するための処理を行う。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
<第1副制御部コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第1副制御部タイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図371(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。続くステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第1副制御部画像制御処理>
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
図372を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
<第2副制御部メイン処理>
まず、第2副制御部500のメイン処理のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
<第2副制御部コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第2副制御部タイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図371(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<主制御部300のデータテーブル>
次に、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルと特図関連抽選処理について説明する。
図373は、特図1の変動時間を決定するための特図1変動時間決定テーブルと、特図2の変動時間を決定するための特図2変動時間決定テーブルの一例を示した図である。これらの特図1変動時間決定テーブルと特図2変動時間決定テーブルは、特図の停止図柄と、特図の変動時間と、乱数選択範囲と、装飾図柄表示装置208での演出態様と、テーブル番号を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300は、上述の特図1関連抽選処理において特図1変動時間決定テーブルを参照し、特図1変動遊技の当否判定結果に基づいてテーブル番号を選択する。例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りで、特図1の停止図柄として特図Aまたは特図Bが選択された場合には、テーブル番号としてテーブル1を選択する。続いて、主制御部300は、選択したテーブルに対応する1または複数の変動時間の中から、乱数値を用いた抽選によって特定の変動時間を選択する。例えば、テーブル番号がテーブル1で、取得した乱数値が500の場合には、乱数選択範囲0〜1000に対応する変動時間15000ms(ノーマルリーチ当り)を選択する。
また、主制御部300は、上述の特図2関連抽選処理において特図2変動時間決定テーブルを参照し、特図2変動遊技の当否判定結果に基づいてテーブル番号を選択する。例えば、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれで、特図2の停止図柄として特図Iまたは特図Jが選択された場合には、テーブル番号として例えばテーブル9を選択する。続いて、主制御部300は、選択したテーブルに対応する1または複数の変動時間の中から、乱数値を用いた抽選によって特定の変動時間を選択する。例えば、テーブル番号がテーブル9で、取得した乱数値が55000の場合には、乱数選択範囲50001〜60000に対応する変動時間10000ms(ノーマルリーチはずれ)を選択する。
<予告演出>
次に、上述の特図関連抽選処理(ステップS229およびS231)の当否判定結果に応じて装飾図柄表示装置208が表示する演出(予告に係る一連の予告演出)の詳細について説明する。この演出には、装飾図柄の変動表示中に当否判定結果を遊技者に示唆する所定の演出(以下、「予告」ともいう)が含まれる。さらに、この演出の中には、上記予告を行うために遊技者へチャンスボタン136の操作を促す所定の演出(以下、「報知」ともいう)も含まれる。すなわち、装飾図柄表示装置208が表示する一連の予告演出は、遊技者にチャンスボタン136の操作を促す演出(報知)が最初に行われ、遊技者によりチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄の変動表示中に当否判定結果を遊技者に示唆する演出(予告)に変化するようになっている。このとき、チャンスボタン136の操作を促す演出(報知)も、当否判定結果に応じて設定されることで当否判定結果を遊技者に示唆する機能(予告機能)を果たす場合がある。チャンスボタン136は所定の受付期間内に操作された場合にその操作が有効となるように設定されており、ボタン受付期間は様々な報知態様で遊技者に報知される。
詳述すると、まず主制御部300が、特図関連抽選処理(ステップS229およびS231)において、まず大当りフラグがオンであるか否かを判定する。大当りフラグがオンである場合は、複数の大当り図柄(本実施形態では特図A〜特図F)の中から一つの図柄を決定する。大当りフラグがオンでない場合は、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。小当りフラグがオンである場合は、複数の小当り図柄(本実施形態では特図G〜特図F)の中から一つの図柄を決定する。大当りフラグと小当りフラグがいずれもオンでない場合は、複数のはずれ図柄(本実施形態では特図I〜特図J)の中から一つの図柄を決定する。特図の停止図柄が決定すると、その停止図柄に応じて上述の特図変動時間決定テーブル(図373参照)により変動時間を決定する。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、これらの当否判定結果(特図の停止図柄)および変動時間の情報を少なくとも含む図柄変更開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400のCPU404は、前述の演出制御処理(ステップS309)において、主制御部300から受信した図柄変動開始コマンドに含まれる当否判定結果(特図の停止図柄)および変動時間と、ROM406に特図の停止図柄および変動時間ごとに予め記憶された報知態様決定テーブルと、所定の乱数カウンタから取得した乱数値とに基づいて予告抽選処理を実行する。
例えば、主制御部300から15R大当り図柄(特図B)とスーパーリーチA当り用の変動時間(45000ms)を受信した場合は、図375に示す複数の報知態様決定テーブルの中からテーブル番号2のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した報知態様決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。例えば、スーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルにおいて乱数値が29であれば、報知B→Dに態様が変化する報知態様が選択される。また、例えば、主制御部300から第1はずれ図柄(特図I)とスーパーリーチAはずれ用の変動時間(40000ms)を受信した場合は、図375に示す複数の報知態様決定テーブルの中からテーブル番号12のスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した報知態様決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。例えば、スーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルにおいて乱数値が29であれば、報知Fの態様が継続して途中で態様が変化しない報知態様が選択される。
詳しくは、第1副制御部400は、特図および装飾図柄の変動開始時に例えば図374に示すような予告抽選処理を実行する。まず、ステップS1001では、主制御部300から取得した当否判定結果が大当りか否か(停止図柄が特図A〜Fであるか否か)を判定する。大当りであればステップS1003に進み、そうでなければステップS1005に進む。
ステップS1003では、報知態様決定テーブルのうちの大当りテーブルに基づいて報知態様の抽選をおこなう。報知態様決定テーブルは、主制御部300から受信した大当り図柄および変動時間に基づいてそれぞれ決定される。例えば、図375に示す報知態様決定テーブルのうちのテーブル番号2の大当りテーブルは、図373の特図1変動時間決定テーブルで選択されたスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルであり、その他のリーチの場合においても詳細は図示を省略するが、同様に報知態様決定テーブルが用意されている。さらにステップS1003では、図375のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルに基づいて予告用のボタン受付期間の残り時間の報知態様の抽選を行う。すなわち、スーパーリーチAを経て大当りする場合は、乱数値が0〜4の場合は報知態様として「報知Fを継続する態様(報知が変化しない態様)」を選択し、乱数値が5〜19の場合は「報知Aから報知Eに切り替わる態様」を選択し、乱数値が20〜49の場合は「報知Bから報知Dに切り替わる態様」を選択し、乱数値が50〜99の場合は「報知C1から報知C2に切り替わる態様」を選択する。なお、本実施形態では乱数値の数値範囲を0〜99に設定しているため、例えば、報知態様として「報知Fを継続する態様」を選択する確率は1/20(=5/100)であり、特図の当否判定結果が大当りの場合には、「報知Fを継続する態様」が全ての報知態様の中で最も選択される確率が低くなっている。
ステップS1005では、所定の変動時間であるか否かが判断される。所定の変動時間であればステップS1007に進み、そうでなければステップS1009に進む。ここでの所定の変動時間とは、特図関連抽選処理において図373に示すテーブルに基づいて、特図の当否判定結果(停止図柄)と、数値範囲が0〜65535の乱数値を用いた抽選によって決定される特図の変動時間をいう。本実施形態では、次のステップS1007において報知態様を抽選する場合が、はずれ、ノーマルリーチはずれ、スーパーリーチAはずれまたはスーパーリーチBはずれに係る演出を行う場合に限定され、短縮はずれや超短縮はずれは除外されるようになっている。なお、本実施形態では特図の停止図柄が小当りの場合は、はずれテーブルから報知態様が決定される。
ステップS1007では、報知態様決定テーブルのうちのはずれテーブルに基づいて報知態様の抽選をおこなう。例えば、図375に示す報知態様決定テーブルのうちのテーブル番号12のはずれテーブルは、図373の特図1変動時間決定テーブルで選択されたスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルであり、大当りテーブルの場合と同様にその他のリーチまたははずれの場合においても同様に予告用報知態様決定テーブルが用意されている。さらにステップS1007では、図375のスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルに基づいて予告用のボタン受付期間の残り時間の報知態様の抽選を行う。すなわち、スーパーリーチAを経てはずれの場合は、乱数値が0〜49の場合は報知態様として「報知Fを継続する態様」を選択し、乱数値が50〜79の場合は「報知Aから報知Eに切り替わる態様」を選択し、乱数値が80〜94の場合は「報知Bから報知Dに切り替わる態様」を選択し、乱数値が95〜99の場合は「報知C1から報知C2に切り替わる態様」を選択する。なお、報知態様として「報知C1から報知C2に切り替わる態様」を選択する確率は1/20(=5/100)であり、特図の当否判定結果が大当りでない場合には「報知C1から報知C2に切り替わる態様」が全ての報知態様の中で最も選択される確率が低くなっている。ステップS1009では、予告を実行する各種デバイス(例えば、装飾図柄表示装置208の表示画像を制御するVDP434)にコマンドを送信し、この制御フローを終了する。
なお、上記の報知態様のうち、報知Xから報知Yに切り替わる報知態様において、最初の報知態様を第1の報知態様といい、その後に切り替わる報知態様を第2の報知態様という。また、上述の報知A〜Fの各態様には、少なくとも報知期間が設定されている。例えば、報知Aは報知期間が1秒、報知Bは報知期間が2秒、報知C1およびC2は報知期間が3秒、報知Dは報知期間が4秒、報知Eは報知期間が5秒、報知Fは報知期間が6秒、というように設定されている。そして、第1の報知態様から第2の報知態様へ切り替わる態様に当選した場合は、第1報知態様による報知期間(以下、第1の報知期間ともいう)と第2報知態様による報知期間(以下、第2の報知期間ともいう)とを加算した期間がボタン受付期間に一致するように設定されている。
また、特に図示しないが、この予告抽選処理では、主制御部300から受信した当否判定結果と、予めROM406に記憶された所定の予告抽選テーブルと、前述の乱数値とに基づいて、予告の詳細な内容(例えば、ボタンが押下されたら「激アツだ!!」という文字表示を行うか、「・・・。」という文字表示を行うか、等)も決定する。
<残り時間の報知態様の実施例1>
上述の予告抽選処理の結果、装飾図柄表示装置208によって報知されるチャンスボタン136の受付期間の残り時間の報知態様の実施例1について、図376および図377を用いて説明する。ここでは、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)の場合に、図375に示すテーブル番号2のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルにおいて、「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。
前述のように、チャンスボタン136は予め設定された期間(ボタン受付期間)のみ操作の受付が有効となっている。ボタン受付期間は、装飾図柄表示装置208の画面に残り時間がわかる形式(ここでは、矩形状のメータの形式)で表示され、メータの残量によってボタン受付期間の残り時間の長さが報知される。報知態様は、報知期間、メータの色、報知開始時点でのメータの初期量、メータの単位時間当りの減少量(減少速度)、等をパラメータとして様々な態様に設定することが可能である。
実施例1における報知Bの態様では、T2秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色(例えば青色)で表示する。メータは、例えば図377(b)〜(d)に示すように、変動中の装飾図柄の前面に一部重なった状態で表示される。また、例えば図377(b)に示すように、報知Bの態様による報知開始時点ではメータは満タンで表示され、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度(残り時間の実際の減少速度)と一致するように設定されている。
また、報知Dの態様では、T4秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色(例えば赤色)で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。報知Dの態様による報知開始時点では、直前の(報知Bの態様による報知終了時点での)メータの残量を維持し、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度と一致するように設定されている。
なお、図376および図377において、(a)は特図および装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
この例では、まず第1の報知態様として、T2秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。受付開始時点ではメータは満タンであり、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度に一致している。つまり、例えばボタン受付期間が6秒である場合、受付開始から2秒経過した時点ではメータは残り2/3にまで減少する。
第1の報知態様による報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続くT4秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色で表示する。メータの減少速度は第1の報知態様と同じである。したがって、減少速度はボタン受付期間全体に亘って一定となっている。ただし、報知Dの態様では、切り替わり直前の時点でのメータの残量を継続するので、メータの残量が2/3の状態から残り時間の報知を開始する。
ボタン受付期間が終了すると、メータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
メータによってボタン受付期間を報知している間に遊技者がチャンスボタン136を操作すると、メータは消えて、図377の右側に示すような予告が表示される。ここでは、当否判定結果が大当りであることを示唆する「激アツだ!!」という文字が表示される。「激アツだ!!」という予告を行えば遊技者の大当りへの期待感を高めることが可能となる。
予告について詳述すると、実施例1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けた場合、「・・・。」、「激アツ??」、「激アツだ!!」のいずれかが表示されるように設定されている。例えば報知B→Dの態様が選択された場合、乱数値による場合分けはさらに細かく分けられて、例えば乱数値が20〜24の場合は「・・・。」が表示され、乱数値が25〜34の場合は「激アツ??」が表示され、乱数値が35〜49の場合は「激アツ!!」が表示されるようになっている。なお、報知B→D以外の他の報知態様が選択された場合も同様の設定が行われている。
このような実施例1の報知態様によれば、遊技者はボタン受付期間の残り時間の長さを把握することができるので、チャンスボタン136を好みのタイミングで押したり、あるいは押さなかったりすることが可能である。特に、時間の経過に伴って報知態様が途中で切り替わる場合(例えば15R大当りのときは乱数値が5〜99で当選した報知態様の場合、はずれのときは乱数値が50〜99で当選した報知態様の場合)があるので、チャンスボタン136を押すタイミングとして、「受付が有効になった直後に押す」、「報知態様が変化したら押す」、「遊技者の任意のタイミングで押す」、「押さない」など選択の幅が広がり、遊技が多彩になるという利点がある。つまり、予告の実行は遊技者によるチャンスボタン136の操作に応じるので、この点で特に遊技の幅が広がり、遊技の興趣をより高めることができる場合がある。
また、報知態様の切り替えにより遊技者の大当りへの期待感を増幅させて、遊技の興趣を高めることが可能である。また、遊技者による無駄なチャンスボタン136の操作を減らし、チャンスボタン136の耐久性をあげることができる場合がある。また、報知態様の切り替え前後でメータの色を変化させれば、演出の幅が広がるとともに、遊技者にチャンスボタン136の操作を促すという効果も期待できる場合がある。
また、図375に示すように、当否判定結果が大当りの場合とはずれの場合とでは、各報知態様に当選する確率が異なるように設定されているので、大当りの場合には遊技者に与える期待感が高くなる確率を増やし、一方、はずれの場合には遊技者に与える期待感が低くなる確率を増やして、両者で差を生じさせ、この点でも遊技の興趣をより高めることができる。
<残り時間の報知態様の実施例2>
次に、図378および図379を用いて実施例2について説明する。この実施例2も、実施例1と同様に、図375に示す予告報知テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、実施例2は、第1の報知態様による報知期間(第1の報知期間)と第2の報知態様による報知期間(第2の報知期間)とで表示されるボタン押下時の予告が別々に設定されている点で実施例1と異なっている。
なお、図378および図379において、(a)は装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
この例では、まず第1の報知態様として、T2秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色(例えば青色)で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。受付開始時点ではメータは満タンであり、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度と一致するように設定されている。つまり、例えばボタン受付期間が6秒である場合、受付開始から2秒経過した時点ではメータは残り2/3にまで減少する。この第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されると、「・・・。」との予告(第1の予告)が表示される。その後、ボタン受付期間が終了する時点まで予告が継続し、受付終了時点で予告の表示が消える。
第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されなければ、第1の報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続くT4秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色(例えば赤色)で表示する。メータが減少する速度は第1の報知態様と同じである。この第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作されると、「激アツだ!!」との予告(第2の予告)が表示される。その後、ボタン受付期間が終了する時点まで予告が継続し、終了時点で予告の表示が消える。
第2の報知期間でもチャンスボタン136が操作されなければ、ボタン受付期間が終了するまでメータの表示が継続し、ボタン受付期間が終了した時点でメータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。つまり、第1および第2の報知期間にわたってチャンスボタン136が操作されなければ、予告は行われない。
なお、「・・・。」との第1の予告および「激アツだ!!」との第2の予告は、主制御部300から取得した当否判定結果および変動時間に基づいて前述の予告抽選処理で設定されるものである。第1の予告は遊技者に低い期待感を与え、一方、第2の予告は遊技者に高い期待感を与えるようになっている。
予告について詳述すると、実施例2では実施例1と同様に、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けた場合、「・・・。」、「激アツ??」、「激アツだ!!」のいずれかが表示されるように設定されている。例えば報知B→Dの態様が選択された場合、乱数値20〜49による場合分けはさらに細かく分けられている。例えば、乱数値が20〜24の場合は、報知B時に操作を受け付けると「・・・。」が表示される一方、報知D時に操作を受け付けると「激アツだ!!」が表示されるように設定されている。乱数値が25〜34の場合は、報知B時に操作を受け付けると「激アツ??」が表示される一方、報知D時に操作を受け付けると「激アツだ!!」が表示されるように設定されている。乱数値が35〜49の場合は、報知B時および報知D時ともに、操作を受け付けると「激アツ!!」が表示されるように設定されている。なお、他の報知態様が選択された場合も同様の設定がなされている。
実施例2では、第1の報知期間ではメータを基準色で表示するとともに設定された予告は第2の報知期間の予告と比べて低いまたは同等の期待感のものとなっている。一方、第2の報知期間ではメータを特別色で表示するとともに設定された予告は第1の報知期間の予告と比べて高いまたは同等の期待感のものとなっている。メータの表示色としては、特別色は基準色よりも遊技者に与えるインパクトが大きい。すなわち、各報知期間において、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が示唆する期待感と予告が示唆する期待感とが関連づけられている。これによって、遊技者に対して与える期待感を報知態様と予告との組み合わせで調整することができ、遊技の興趣をより高めることができるという利点がある。
また、遊技者は、残り時間の報知態様と予告の内容とが対応していることを理解することで、チャンスボタン136を操作しなくても予告の内容を把握することができる場合がある。すなわち、大当り中の遊技者は、遊技球の払い出し(箱に遊技球を移すこと)に意識がいくため、チャンスボタン136の押下操作をできないことがある。またチャンスボタン136の操作をしたときに払い出された球をこぼす等の不利益をこうむることもある。しかしながら、残り時間の報知態様も当否判定結果を示唆する予告としての機能を果たし、チャンスボタン136を押さなくても予告の内容を推認することが可能となれば、遊技者は遊技球の払い出しに集中できるとともに次回遊技への期待感を高めることができる場合がある。
<残り時間の報知態様の実施例3>
次に、図380および図381を用いて実施例3について説明する。この実施例3は、メータが一時停止する報知態様の例であって、図375に示すテーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知A(第1の報知態様)」から「報知E(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。なお、図380および図381において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(b)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
報知Aの態様では、報知期間は1秒間で、満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、遊技者に報知するボタン受付期間(見かけ上の受付期間)を実際のボタン受付期間の半分(ここでは3秒間)とする。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度よりも倍速にすることで、遊技者に通常のボタン受付期間よりも短いと錯覚させることが可能となっている。この前提として、通常時は、最初に満タン表示されたメータの単位時間当りの減少量(減少速度)を実際のボタン受付期間の減少速度に一致させて設定しておくことで、遊技を繰り返した遊技者が、ボタン受付期間は通常、決まった長さ(ここでは6秒)に設定されていることを認識可能にしておくことが好ましい。BGMにより、ボタン受付期間は通常6秒程度であると遊技者が感覚的に認識可能にしておいてもよい。このような前提条件のあるとき、実際のボタン受付期間が6秒に設定されていたとしても、通常であれば満タンのメータを1秒間に1/6ずつ減少させるところを、例えば1秒間に1/3ずつ減少させれば、遊技者に今回のボタン受付期間は3秒であると錯覚させることができる。また、1秒間に1/5ずつ減少させれば遊技者に今回のボタン受付期間は5秒であると錯覚させることができる。
報知Eの態様では、報知期間は5秒間で、任意の残量のメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、報知開始直後に所定の時間(ここでは3秒間)メータを一時停止させる。その後、帳尻を合わせるためにメータの減少速度を通常のボタン受付期間の減少速度(1秒間に1/6ずつ減る速度)よりも速い減少速度(ここでは1秒間に1/3ずつ減る速度)で減少させて残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様による報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知期間中、メータを1秒間で1/3減少させる。
第1の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替わる。第2の報知態様では、最初の3秒間メータの減少を停止する。したがって、ボタン受付期間の受付開始時点から4秒経過するまで、メータは残量が2/3の状態を維持する。次いで、4秒経過した時点でメータは再び減少を開始し、1秒間に1/3ずつ減少する。したがって、5秒経過した時点でメータの残量は1/3にまで減り、6秒経過した時点つまりボタン受付期間の終了時点でメータの残量は0となる。実施例3では、メータが一時停止した分を埋め合わせるために、特に第2の報知期間においてメータの減少速度を通常のボタン受付期間の減少速度よりも速くする。
このように、この実施例3では、ボタン受付期間の実際の残り時間の長さとメータが示唆する残り時間の長さとが異なって設定されている。したがって、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替えによりメータの減少を一時停止させて、残り時間が増加したと遊技者に錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある場合がある。
また、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の残り時間の報知を行っても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができるので、多彩な予告に係る演出を行うことが可能である。なお、実施例3では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例1と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例4>
次に、図382および図383を用いて実施例4について説明する。この実施例4も、実施例1および2と同様に、図375に示す予告用報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、各報知A〜Fの内容は実施例1および2とは異なっており、実施例4は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加する例である。また、ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。なお、図382および図383において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
実施例4の報知Bの態様では、報知期間は2秒間で、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、遊技者に報知するボタン受付期間(見かけ上の受付期間)を実際のボタン受付期間の半分(ここでは3秒)とする。ここでは、実施例3と同様に、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度よりも倍速にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間よりも短いボタン受付期間であると錯覚させるようになっている。
報知Dの態様では、報知期間は4秒間で、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示し、ボタン受付期間が元に戻ってメータが回復したように遊技者に錯覚させる。その後、メータの減少速度を報知Bの態様での減少速度よりも遅く設定し、残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様による報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に1/3ずつ減少させる。これによって、遊技者に今回のボタン受付期間は3秒であると認識させる。第1の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻す。その後、満タンのメータを1秒間に1/4ずつ減少させる。これによって、第2の報知態様に切り替わった後のボタン受付期間の残り時間は4秒に増加したと遊技者に認識させる。ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量は0となる。
この実施例4の報知態様での報知によれば、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替え時にメータの残量が増加し、且つ第2の報知態様でのメータの減少速度は第1の報知態様での減少速度よりも遅いので、ボタン受付期間の残り時間が増加したと遊技者に錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある。
また、第1の報知態様と第2の報知態様とでボタン受付期間の減少速度が異なるので、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の報知をおこなっても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができ、多彩な予告を行うことが可能である。
なお、上述の例では、メータの表示を報知態様の切り替え時に満タンに戻しているが、切り替え直前のメータの残量よりも切り替え直後のメータの残量が増加していれば、切り替え直後のメータの残量(換言すれば、第2の報知態様でのメータの初期量)は満タンに限らない。また、実施例4では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例1と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例5>
次に、図384および図385を用いて実施例5について説明する。この実施例5も、実施例1、2および4と同様に、図375に示す報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、各報知A〜Fの内容は上述の実施例とは異なっており、実施例5は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加するとともにともに、色が変化して表示される例である。ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。
なお、図384および図385において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
また、メータの色は大当りへの期待感と関連づけられており、基準色(例えば青色)の場合は期待感が低く、特別色(例えば赤色)の場合は期待感が高い。この点は実施例2と同様である。
実施例5の報知Bの態様は、報知期間が2秒間に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速(すなわち、1秒間に1/6ずつメータが減少する速度)にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間を正しく認識させるようになっている。
報知Dの態様は、報知期間が4秒間に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを特別色で表示し、その後メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでも、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速(すなわち、1秒間に1/4ずつメータが減少する速度)で残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様の報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に1/6ずつ減らす。第1の報知態様の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻し、且つメータの色を基準色から特別色に変化させる。その後、満タンのメータを1秒間に1/4ずつ減少させる。したがって、ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量は0となる。
この実施例5のような報知によっても、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替え時にメータの残量が増加するので、ボタン受付期間の残り時間が増加したと遊技者に一瞬錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある。
また、第1の報知態様と第2の報知態様とでボタン受付期間の減少速度が異なるので、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の報知をおこなっても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができるので、多彩な予告を行うことが可能である。
さらに、メータの色が基準色から特別色へと変化することによって、大当りへの期待感が上昇するという効果がある。
なお、上述の例では、メータの表示を報知態様の切り替え時に満タンに戻しているが、実施例4と同様に、切り替え直前のメータの残量よりも切り替え直後のメータの残量が増加していれば、切り替え直後のメータの残量(換言すれば、第2の報知態様でのメータの初期量)は満タンに限らない。また、実施例5では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例2と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例6>
次に、図386および図387を用いて実施例6について説明する。この実施例6も、図375に示す報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。実施例6は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加する例であり、さらに、第1の報知期間と第2の報知期間とで、予告を表示するためのチャンスボタン136の操作条件が異なるように設定されている。なお、各報知A〜Fの内容は実施例4のものと同様に設定されていれば好ましいが、特にこれに限らない。
また、図386および図387において、(a)は特図および装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
実施例6の報知Bの態様は、報知期間はTB秒(例えば2秒)に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残量を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間を正しく認識させる。
報知Dの態様は、報知期間はTD秒(例えば4秒間)に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際の残り時間の減少速度と等速で残り時間を報知する。
まず、第1の報知態様の報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に所定量ずつ[1/(TB+TD)ずつ]減少させる。第1の報知態様の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻す。その後、満タンのメータを1秒間に所定量ずつ(1/TDずつ)減少させ、ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量を0とする。
第1の報知期間では、チャンスボタン136の操作条件は単発的な1回の操作である。第1の報知期間中にチャンスボタン136が1回も操作されなければ、第1の報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続く第2の報知期間中、メータを基準色で表示するとともに、チャンスボタン136の操作条件を連打(連続した複数回の操作)に切り替える。メータの減少速度は第1の報知態様よりも速い。この第2の報知態様の間は、チャンスボタン136の操作回数と乱数値とに応じて演出画面の内容が選択されるようになっている。チャンスボタン136の操作を受け付けて演出画面が表示されると、その後、ボタン受付期間が終了する時点まで当該演出画面が継続して表示される。そして、ボタン受付期間の終了時点で装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
上記の第2の報知期間中の演出画面の選択について詳述すると、例えば図375に示す報知態様決定テーブルにおいて乱数値が20〜49で報知B→Dの態様に当選した場合であれば、乱数値が20〜39のときには、チャンスボタン136が予め設定された所定回数以上(例えば10回以上)操作されると「成功!」との演出画面が表示され、一方、チャンスボタン136が1回以上且つ所定回数未満操作されると「残念・・・」との演出画面が表示される。また、乱数値が40〜49のときには、チャンスボタン136が1回以上操作されると、「残念・・・」との演出画面が表示される。
第2の報知期間中でもチャンスボタン136が1回も操作されなければ、ボタン受付期間が終了するまでメータの表示が継続し、ボタン受付期間が終了した時点でメータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
この実施例6のような報知によっても、遊技者にボタン受付期間が増えたような錯覚を一瞬与える効果がある。また、時間経過に伴ってチャンスボタン136の操作条件が変化するので、遊技の幅が広がるという利点がある。
また、時間の経過によりチャンスボタン136の操作条件が異なるので、遊技の幅が広がり、遊技の興趣を高めることができる。
<残り時間の報知態様の実施例7>
次に、図388〜図390を用いて実施例7について説明する。この実施例7は、ボタン受付期間の前後に実行される他の予告と組み合わせて、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が決定される例である。
実施例7では、ボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に実行される予告の内容とは、予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選によって取得された乱数値とに基づいて決定される。
例えば、当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間である場合、図390(a)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルを利用して、装飾図柄表示装置208に表示されるボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に行われる予告とに係る演出の内容の概略(基本事項)を決定する。例えば当該テーブルにおいて所定の乱数抽選で乱数値27を取得した場合には、乱数選択範囲「20〜49」に対応する予告Cが選択される。予告Cには、ボタン受付期間の報知態様を、第1の報知態様としての報知Bの態様から第2の報知態様としての報知Dの態様へ変化させる情報が含まれている。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。他のテーブルについても同様である。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図390(b)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、ボタン受付期間の前に行われる予告(以下、「先行予告」ともいう)の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜54」に含まれる乱数値22を取得した場合には、姫のキャラクタ画像に「?」の吹き出しが付いた演出画面が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図390(c)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜89」に含まれる乱数値73を取得した場合には、報知Bの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が、メータが赤色(特別色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図390(d)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「20〜99」に含まれる乱数値61を取得した場合には、報知Dの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図390(e)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、ボタン受付期間の後に行われる予告(以下、「後続予告」ともいう)の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、ボタン受付期間の後にリーチ時文字表示予告として「激アツ!!」と表示される演出画面が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、「激アツ!!」と表示される演出画面が、「リーチ」と表示される演出画面よりも選ばれやすいように設定されている。
より具体的には、例えば当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間であり、且つ、図390(a)に示すテーブルで予告Cに当選した場合、図388および図389に示すような一連の演出が行われる。
図388および図389に示す例では、t2〜t4の期間がボタン受付期間として設定されている。ボタン受付期間では、実施例1のときと同様にボタン受付期間の残り時間が報知される。
まず、ボタン受付期間前のt1〜t2の期間に、装飾図柄表示装置208に先行予告が表示される。この先行予告の内容は、ここでは大当りへの期待感が低い予告として、姫のキャラクタ画像に「?」の吹き出しが付いた演出画面が表示されるようになっている。次いで、ボタン受付期間が始まる。ここでは、ボタン受付期間の残り時間の報知態様として、t3の時点で第1の報知態様から第2の報知態様へ切り替わる報知態様に当選している。そして、第1の報知態様では、報知開始時点で満タンのメータを大当りへの期待感が低い青色(基準色)で表示し、時間が経過するに伴いメータを徐々に減らしていく。続く第2の報知態様では、メータを大当りへの期待感が高い赤色(特別色)に変更して表示し、時間が経過するに伴いメータを徐々に減らしていく。
ボタン受付期間が終了すると、メータの表示は消え、装飾図柄はリーチ状態となり、このときに後続予告が表示される。後続予告の内容は、ここでは大当りへの期待感が高い予告として、「激アツ!!」と表示されるようになっている。
第1の報知態様ではメータを青色という基準色で表示するので、大当りの期待感が低いものとなっている。一方、第2の報知態様ではメータを赤色という特別色で表示するので、大当りの期待感が高いものとなっている。つまり、この例では、ボタン受付期間前後の予告による大当りの期待感と関連づけて、第1の報知態様は期待感の低い報知態様に設定されやすくなっているとともに、第2の報知態様は期待感の高い報知態様に設定されやすくなっている。
なお、このようにボタン受付期間中の報知態様をボタン受付期間前後の予告と関連づける場合には、少なくとも以下の5つのパターンが考えられる。
第1のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;低)となるように設定する。第2のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。第3のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→高)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。
第4のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;高)→ボタン受付期間中(期待感;高→高)→ボタン受付期間後の予告(期待感;低)となるように設定する。第5のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;高)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。
第1のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を低くし、大当りへの期待感が高いときとの差をより明確にすることができる場合がある。また、期待感が低い状態で大当りになった場合に、遊技者の喜びを増幅させることができる場合がある。第2および第3のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を徐々に高めることができる場合がある。第4のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を高めすぎず、大当りでなかった場合の残念感を減少させることができる場合がある。第5のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を一度下げた後に高めるので、遊技者の大当りへの期待感を浮き沈みさせて、最終的に期待感をより高めることができる場合がある。
なお、実施例7の図388および図389に示す例では、ボタン受付期間の前後の予告を、装飾図柄表示装置208を利用して行われるものとしたが、例えば演出可動体224や任意のランプ等、他の演出装置によって行われるものとしてもよい。ただし、この場合にも、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が示唆する期待感と予告が示唆する期待感とを関連づけて設定するようにする。
<残り時間の報知態様の実施例8>
次に、図391〜図394を用いて実施例8について説明する。まず、実施例8の前提状況について説明すると、当否判定結果が15R特別大当り(確変大当り)であったとき、装飾図柄表示装置208により15R大当り(通常大当り)を示す図柄組合せで装飾図柄を停止表示させた後に、15R特別大当りを示す装飾図柄の図柄組合せに変化させる再抽選の演出を行う場合がある(ただし、内部的には確変か非確変かは決定しているので、実際に再抽選を行っているわけではない)。このとき、装飾図柄が変動を開始してから停止するまでの期間を、例えば(1)変動開始からリーチになる前、(2)リーチ中、(3)再抽選中、の3つの期間に区分することが可能であり、これら3つの期間それぞれにおいて、別々の予告を行うように設定することが可能となっている。また、再抽選について、図373に示すように、各リーチの当りとはずれとでは5000msだけ当りのほうが変動時間が長く設定されている。これは、当りの変動時間には、確変・非確変に関わらず再抽選を行う時間を含んでいるためである。
実施例8では、上述の各期間(1)〜(3)のうちのいずれか2つ以上でボタン受付期間の残り時間を報知する場合に、各期間(1)〜(3)における報知態様または予告により遊技者に与える期待感を少なくとも2つ以上関連づけるようにする。また、実施例8では、ボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に実行される予告の内容とは、予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選によって取得された乱数値とに基づいて決定される。
例えば、当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間(例えば45000ms)である場合、図394(a)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルを利用して、装飾図柄表示装置208に表示されるボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に行われる予告とに係る演出の内容の概略(基本事項)を決定する。例えば当該テーブルにおいて所定の乱数抽選で乱数値27を取得した場合には、乱数選択範囲「20〜49」に対応する予告Cが選択される。予告Cには、ボタン受付期間の報知態様を、期間(1)のリーチ前に第1の報知態様としての報知aの態様から第2の報知態様としての報知bの態様へ変化させる情報、期間(2)のリーチ中に第1の報知態様としての報知cの態様から第2の報知態様としての報知dの態様へ変化させる情報、期間(3)の再抽選中に第1の報知態様としての報知eの態様から第2の報知態様としての報知fの態様へ変化させる情報、が含まれている。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、特に図示しないが、当該テーブルとは別に、当否判定結果が大当り且つ特図1の変動時間がスーパーリーチB当り用の変動時間である場合のテーブル等、各場合に対応したテーブルも予めROM406に記憶されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図394(b)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(1)のリーチ前の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜49」に含まれる乱数値22を取得した場合には、報知aの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。上記テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が選ばれる確率とメータが赤色(特別色)で表示される態様が選ばれる確率とは同一に設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図394(c)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(1)のリーチ前の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜39」に含まれる乱数値13を取得した場合には、報知bの態様としてメータが青色(基準色)で表示されるとともにメータが所定量増加する態様が選択される。報知bの態様として、「メータが所定量増加する」態様は、「メータの増加なし」の態様に比べて遊技者に与える期待感がやや高いものとして設定されている。なお、当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図394(d)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(2)のリーチ中の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜89」に含まれる乱数値61を取得した場合には、報知cの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が、メータが赤色(特別色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図394(e)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(2)のリーチ中の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「30〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知dの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図394(f)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(3)の再抽選中の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「20〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知eの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図394(g)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(3)の再抽選中の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば上記テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜49」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知fの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。一方、例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「50〜99」に含まれる乱数値70を取得した場合には、報知fの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が選ばれる確率とメータが赤色(特別色)で表示される態様が選ばれる確率とは同一に設定されている。
より具体的には、例えば当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間であり、且つ、図394(a)に示すテーブルで予告Cに当選した場合、図391および図392に示すような一連の演出が行われる。
なお、図391および図392に示す例では、0〜t3秒がリーチ前の期間(1)、t3〜t7秒がリーチ中の期間(2)、t7〜t11秒が再抽選中の期間(3)、t11秒以降が大当りラウンド中の期間に設定されている。そして、全ての期間でボタン受付期間が報知されるとともに、それぞれの示唆する期待感を互いに関連づけて設定されている。なお、基本的に、変動開始から変動が停止して図柄が確定するまでを1ゲームとするが、大当り図柄であった場合は大当りラウンドが終わるまでを1ゲームとする。
まず、装飾図柄が停止する前の1回目のボタン受付期間では、第1の報知態様でメータは青色(基準色)で表示され、続く第2の報知態様でメータの色は引き続き青色(基準色)で表示されるとともに、メータの残量が増加している。すなわち、期待度が低いものからやや低いものに上がったものの遊技者に与える大当りへの期待感はまだ低いものとなっている。このボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されれば、例えば図379に示す「・・・。」との予告が表示されるようにする。
なお、t0〜t1秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合と、t1〜t2秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合とで、実施例2で説明したように予告の内容を異ならせてもよい。例えば、t0〜t1秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合は「・・・。」と表示され、t1〜t2秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合は「激アツ!!」と表示されるようにしてもよい。
リーチ中の2回目のボタン受付期間では、t5秒が経過した時点で第1の報知態様から第2の報知態様へと変化し、メータの色が青色から赤色(特別色)へと変化して、大当りへの期待感がやや低い状態から高い状態へと移行する。そして、当否判定結果が15R特別大当り(確変大当り)または15R大当り(通常大当り)の場合には、t7秒の時点で予め定められた大当り用の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止し、それ以外の場合には予め定められたはずれ用の装飾図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾1−装飾2」の組合せ)で停止する。当否判定結果が15R特別大当りまたは15R大当りの場合には再抽選が行われ、3回目のボタン受付期間が開始する。
なお、2回目のボタン受付期間中では、例えば実施例1と同様に、第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合に行われる予告の内容と第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合に行われる予告の内容とを同じに設定してもよい。あるいは、実施例2と同様に、異なる内容に設定してもよい。また、15R特別大当りおよび15R大当りは、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量となる当否判定結果である。
3回目のボタン受付期間において、t9秒が経過した時点で第1の報知態様から第2の報知態様へと切り替わる。このとき、図394(g)に示すテーブルで第2の報知態様としてメータが青色で表示される態様が選択された場合には、図392(k)右側に示す表示が行なわれ、一方、メータが赤色で表示される態様が選択された場合には、図392(k)左側に示す表示が行なわれる。
その後、いずれの態様が選択された場合にも、チャンスボタン136がボタン受付期間中に操作されなければ、図391の(l)に示す演出画像が表示され、さらにその後、15R特別大当りに当選していた場合には、装飾図柄が15R特別大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」の組合せ)、あるいは15R大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止する。一方、15R大当りに当選していた場合には、装飾図柄が15R大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止する。15R特別大当りに当選していた場合であっても、この時点で装飾図柄が15R特別大当りを示す図柄組合せで停止せずに、15R大当りを示す図柄組合せで停止する場合がある。その場合には、大当りラウンド中または終了時に確変昇格演出を行ったり、あるいは確変昇格演出を行わずに大当りラウンド終了後にそのまま特図変動遊技が特図高確普図高確の確変状態に突入したりするように設定されている。
なお、再抽選中の期間(3)では、t8〜t9秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合には、チャンスボタン136の操作を受け付けた時点から再抽選中の期間(3)が終了するまで、装飾図柄を任意の組合せ(例えば、15R特別大当りに当選していた場合には15R特別大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」等の組合せ、あるいは、15R大当りに当選していた場合には15R大当りを示す「装飾2−装飾2−装飾2」等の組合せ)で停止表示する演出を行う(図393(k)左側参照)。一方、チャンスボタン136が操作されなかった場合には、上述のように、t9秒が経過した時点で、ボタン受付期間が第1から第2の報知態様に切り替わって報知される(図393(k)中央または右側参照)。
第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されず、t9〜t10秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合には、チャンスボタン136の操作を受け付けた時点から再抽選中の期間(3)が終了するまで、装飾図柄を任意の組合せ(例えば、15R特別大当りに当選していた場合には15R特別大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」等の組合せ、あるいは、15R大当りに当選していた場合には15R大当りを示す「装飾2−装飾2−装飾2」等の組合せ)で停止表示する演出を行う。
再抽選を行う時間は前述のように5000msに固定されているため、装飾図柄が任意の組合せで停止表示される時間は、チャンスボタン136の操作のタイミングに応じて適宜に帳尻が合わせられる。
このように、1ゲームで複数回の残り時間を報知する場合には、遊技者に与える大当りへの期待感を多様に変化させることができる。特に、各期間の報知態様または予告による期待感を互いに関連づけて適宜に設定すれば、遊技者に与える期待感を詳細に調整することができる。
つまり、例えば、遊技者にとってすべて期待感の低い予告であった場合には、遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感を低くし、期待感の高い場合との区別を明確にすることができる場合がある。また、期待感が低い状態で大当り(特に15R特別大当り)となった場合、より遊技者の喜びを増幅させることができる場合がある。
また、遊技者にとって期待感の低い予告から高い予告へ変化した場合には、徐々に遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感を高めることができる場合がある。また、遊技者にとって期待感の高い予告から低い予告へ変化した場合には、遊技者の大当りへの期待感を高めすぎず、大当りでなかった場合の残念感を減少させることができる場合がある。また、遊技者にとってすべて期待感の高い予告であった場合には、遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感をより高めることができる場合がある。
<その他>
尚、本発明の遊技台は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、ボタン受付期間の残り時間の報知態様を、図395に示すような報知態様としてもよい。この例(実施例9)では、最初に満タンのメータを基準色(例えば青色)のみで表示し、例えばボタン受付期間が6秒の場合には、1秒間に1/6ずつメータを減らしていく。
報知開始から1秒が経過した時点で、メータの一部の領域を特別色(例えば赤色)に変化させる。この特別色に変化した特別領域も、時間の経過に伴いメータが減少するのに合わせて位置を移動させていく。
メータの基端部(ここでは左端部)が基準色になっているタイミング[図395の(b)、(c)、(d)および(f)のタイミング]で遊技者がチャンスボタン136を押下した場合には、期待感の低い予告(例えば、図377に示す「・・・」という予告)を表示する。一方、メータの基端部が特別色になっているタイミング[図395の(e)のタイミング]で遊技者がチャンスボタン136を押下した場合には、期待感の高い予告(例えば、図377に示す「激アツだ!!」という予告)を表示する。このように、タイミングよくチャンスボタン136を押下しなければ期待感の高い予告が見られないというように報知態様を設定することで、遊技の幅を広げることができる場合がある。
なお、基準色のみでメータを表示する最初の態様を第1の報知態様といい、特別色の特別領域を有するメータを表示する態様を第2の報知態様という。
この例では、図395の(c−1)または(c−2)に示すように、特別色に変化した特別領域の大きさを任意に設定することができる。さらに、図395の(c−3)に示すように、特別色に変化した時点での特別領域の位置を、任意の位置に設定しなおすことができる。これによって、遊技者がチャンスボタン136を押下するタイミングを変化させることができる。
また、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9は適宜に組み合わせて構成することが可能である。また、例えば上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9ではメータの色を変更することで遊技者に与える大当りへの期待感の高低を変更するようにしたが、メータを点滅または非点滅というように点滅態様を変更して表示することで、大当りへの期待感の高低を変更するようにしてもよい。また、例えば上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、チャンスボタン136の操作を受け付けることで予告が行われるように構成しているが、チャンスボタン136以外の操作手段の操作を受け付けることで予告が行われるようにしてもよい。また、ボタン受付期間の残り時間の報知態様として、第1の報知態様から第2の報知態様、さらに第3の報知態様へ切り替わる態様を備えていてもよい。つまり、ボタン受付期間の残り時間の報知態様としては、時間経過に応じて報知態様が変化しないパターンと、第1から第2の報知態様の2段階で報知態様が切り替わるパターンとを少なくとも備えていればよく、3段階以上で報知態様が切り替わるパターンをさらに備える構成を除外しない。
また、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、メータを1秒間に所定量ずつ減少させるとして説明しているが、単位時間当りに所定量ずつ減少させればよく、単位時間は1秒に限定されるものではない。さらに、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、ボタン受付期間の残り時間を矩形状のメータの形式により表したが、例えば時計の針が進む形式や、砂時計の砂が落ちる形式等、他の形式で表してももちろんよい。
また、本発明に係る遊技台は、図396に示すような、「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロット機1000」にも好適である。
すなわち、本発明の遊技台は少なくとも、所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部300)と、前記当否判定手段による前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300)と、遊技者による操作が可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、前記当否判定の結果についての予告を含む演出を行う予告手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、を備え、前記予告手段は、遊技者による前記操作手段の操作の受付が有効となる受付期間について、当該受付期間の残り時間を所定の報知態様により報知する残時間報知手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、前記受付期間中に遊技者による前記操作手段の操作を受け付けた場合に、前記当否判定の結果を示唆する所定の予告を行う特定の予告手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、を有し、前記所定の報知態様は、第1の報知態様と、前記第1の報知態様とは異なる第2の報知態様とを有し、前記残り時間報知手段は、所定の時間が経過して前記残り時間が所定の長さに減るまでは、前記第1の報知態様により前記残り時間を報知し、前記所定の時間が経過して以降は、所定の条件が成立しなかった場合(例えば、図375に示す報知態様決定テーブルで「報知F」に当選した場合)は前記第1の報知態様を継続して前記残り時間を報知し、一方、前記所定の条件が成立した場合(例えば、図375に示す報知態様決定テーブルで「報知A→E」または「報知B→D」または「報知C1→C2」に当選した場合)は前記第1の報知態様から前記第2の報知態様に切り替えて前記残り時間を報知するものであればよい。
また、上記の遊技台において、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様は、前記当否判定の結果に応じて設定され、前記特定の予告手段の行う予告と同様に予告として機能することが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記残時間報知手段は、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のそれぞれにより報知する前記残り時間を、前記当否判定の結果に応じて所定のテーブル(例えば、報知態様決定テーブル)に基づき決定し、前記当否判定の結果が前記特定の当否判定結果である場合、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のそれぞれにより報知する前記残り時間を前記所定のテーブルのうちの特定のテーブル(例えば、報知態様決定テーブルのうちの大当りテーブル)に基づき決定することが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記操作手段は、遊技者による単発的な1回の操作および連続した複数回の操作のうちの少なくとも一方を受付可能であり、前記特定の予告手段は、前記所定の時間が経過するまでは、前記単発的な1回の操作の受付を条件に予告を行い、前記所定の時間が経過して以降は、前記連続した複数回の操作の受付を条件に予告を行うことが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記残時間報知手段は、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のうちの少なくとも一方により報知する前記残り時間を実際の前記残り時間の長さと異ならせることが好ましい。
このとき、前記残時間報知手段は、前記所定の長さを第1の長さとし、前記第1の報知態様により報知する前記残り時間が前記第1の長さにまで減ったとき、前記所定の条件が成立した場合は、前記第1の報知態様から前記第2の報知態様に切り替え、さらに、前記第2の報知態様により報知する前記残り時間を前記第1の長さよりも長い第2の長さに増やすことが好ましい。
また、前記残時間報知手段は、前記残り時間をメータの残量で表して報知し、前記第2の報知態様により報知する前記メータの減少速度を、前記第1の報知態様により報知する前記メータの減少速度よりも速くすることが好ましい。
なお、本発明でいう大当りは、次回の特図変動遊技が特図高確普図高確[例えば15R特別大当り(図368(a)の特図A参照)、2R大当り(突然確変;図368(a)の特図C参照)]、特図高確普図低確[例えば2R大当り(隠れ確変;図368(a)の特図E参照)]、特図低確普図高確[例えば15R大当り(図368(a)の特図B参照)、2R大当り(突然時短;図368(a)の特図D参照)]、および特図低確普図低確[例えば2R大当り(突然通常;図368(a)の特図F参照)]のいずれかを指す。
また、本発明でいうはずれは、次回の特図変動遊技が特図低確普図低確で上記に当てはまらないもの[例えば、小当り(図368(a)の特図G、H参照)およびはずれ(図368(a)の特図I、J参照)]を指す。
<第6実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第6実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図397〜図463に示す符号は、原則として第6実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図397〜図463に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図397を用いて、本発明を適用可能なぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このぱちんこ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、ここでの説明では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図399参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させる演出ボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、ぱちんこ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、十字キー141も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図397では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図399に示す。
図398は、図397のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図400参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図400参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図400参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図400参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図400参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図400参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図399は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図399に示す遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、特別図柄表示装置212と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、ぱちんこ機100では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。また、ぱちんこ機100では、後述するように、演出表示領域208dの左隅には普図の第4図柄と特図の第4図柄が表示される。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置212は、特図の表示を行うための表示装置であり、ぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。これらの普図表示装置210、および特図表示装置212は、報知手段の一例に相当する。
なお、普図表示装置210、および特図表示装置212(報知手段)の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(図柄表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、ぱちんこ機100では、普図表示装置210および特図表示装置212は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、ぱちんこ機100では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、2つの普図始動ゲート251,253と、普図電動役物252と、特図始動口230と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、図397に示すぱちんこ機100では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図398に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図397に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。ぱちんこ機100では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。複数配設された一般入賞口226の中で、一つの一般入賞口226だけは、普図始動ゲート251の下方に配設されている。すなわち、その一般入賞口226は、遊技盤の中央下部に設けられた普図始動ゲート251と可変入賞口234の間に配設されている。以下、この一般入賞口226を、他の一般入賞口226と区別する場合には、中央一般入賞口226と称する。また、遊技盤の中央下部に設けられた普図始動ゲート251を、もう一方の普図始動ゲート253と区別する場合には、中央普図始動ゲート251と称する。中央普図始動ゲート251を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出されることはなく、その球は、中央一般入賞口226に入賞することが可能である。ただし、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過しても、賞球が払い出されることはない。中央普図始動ゲート251は第1の進入領域の一例に相当し、その下の中央一般入賞口226は第2の進入領域の一例に相当する。
ここで、図399に示す遊技盤200を備えたぱちんこ機100のゲーム性について簡単に説明する。このぱちんこ機100は、可変入賞口234に遊技球を進入させて出球を稼ぐのではなく、普図電動役物252に遊技球を進入させて出球を稼ぐ遊技機である。通常状態(後述する特図低確率普図低確率状態)では、まず、遊技盤の中央下部に設けられた中央普図始動ゲート251を狙い、この中央普図始動ゲート251に遊技球が進入すると、普図の当否判定(第1の当否判定)が行われ、普図表示装置210が変動表示を開始する。また、普図表示装置210の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示が行われる。すなわち、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、普図表示装置210に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
普図の当否判定で当りに当選した場合には、普図表示装置210が、当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄(図401(c)参照)を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、当りに対応した装飾図柄の組み合わせを停止表示する。また、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252が所定時間(例えば5.8秒間)開放する。すなわち、この普図電動役物252は、開閉自在な可動部材(ここでは扉部材2521)を備えており、扉部材2521が開放すると、特図始動口230への入賞が可能になる。扉部材2521は、特図始動口230への入賞の難易度を変更する部材である。扉部材2521が閉じたままでは特図始動口230への入球は不可能であり、扉部材2521が閉じた閉状態は入賞困難な開閉状態である。一方、扉部材2521が開いた状態は入賞容易な開閉状態である。したがって、特図始動口230は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域である。この大サイズの大きさは、普図始動ゲート251,253の入り口の大きさよりも大きい。一方、小サイズの大きさは、普図始動ゲート251,253の入り口の大きさよりも小さいか、あるいはそれら(251,253)の入り口の大きさ以下である。なお、普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は第一状態の一例に相当し、開状態は第二状態の一例に相当する。特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、7個)の球を賞球として上皿126に排出する。特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。なお、図399に示す普図電動役物252は、可変始動手段であって、アタッカー形式の電動チューリップ(電チュー)であるといえる。
扉部材2521が開放した状態の普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図始動口230へ必ず入球する。扉部材2521の一回の開放で遊技球が特図始動口230へ複数入球しいても、最初に入球した1球についてのみ特図の当否判定(抽選)が行われる。すなわち、このぱちんこ機100では、特図の保留記憶がない。したがって、遊技盤200には特図保留ランプが設けられていない。また、普図電動役物252の近傍(この例では右横)には入賞ランプ254が設けられている。この入賞ランプ254は、特図始動口230へ入賞があると発光(点滅)する。また、扉部材2521が閉塞した時にも発光(点滅)する。入賞ランプ254は発光部の一例に相当する。
普図電動役物252の扉部材2521は、所定時間(ここでは5.8秒間)開放するが、その所定時間の間に所定球数(ここでは10球)が普図電動役物252に進入した場合には、所定球数目が進入した時点で所定時間の経過を待たずに扉部材2521は閉鎖する。普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定(抽選)が行われ、特図表示装置212が変動表示を開始する。また、特図表示装置212の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では演出表示が行われる。このようにぱちんこ機100では、普図電動役物252の一回の開放は、一回の特図の当否判定の権利の獲得と、一又は複数球の入賞による賞球の増加を目的としたものである。
特図の当否判定で大当りに当選した場合には、特図表示装置212が、大当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、大当りに対応した演出を表示し、可変始動口234が極短時間(例えば0.1秒)、所定回数(例えば、15回や2回)開放する。この可変入賞口234は、図399に示す遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、可変入賞口234は、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段である。なお、可変入賞口234における閉状態も必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数の球を賞球として上皿126に排出する。しかしながら、上述のごとくぱちんこ機100では、可変入賞口234における開状態は極短時間(例えば0.1秒)であるため、可変入賞口234への入球による払い出しはほとんど期待することができない。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
また、通常状態(特図低確率普図低確率状態)において特図の当否判定で大当りに当選した場合には、電サポ状態(時短状態とも言い、普図高確率状態)へ必ず移行する。電サポ状態では、まず、遊技領域124の右側領域に配置された普図始動ゲート253を狙う。この普図始動ゲート253の真下に普図電動役物252は設けられている。右側の普図始動ゲート253も第1の進入領域の一例に相当し、その真下の普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230も第2の進入領域の一例に相当する。
普図始動ゲート253を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出されることはなく、賞球が払い出されることもない。球が右側の普図始動ゲート253を通過したことを所定の球検出センサが検出すると普図の当否判定が行われ、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
ぱちんこ機100が電サポ状態であれば、普図の当否判定で当りやすい。普図の当否判定で当たれば、再び、普図電動役物252の扉部材2521が開放し、普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定が行われる。ぱちんこ機100では、確変状態(特図高確率状態)と非確変状態(特図低確率状態)では、特図の当否判定で大当りに当選する確率は変わるものの、いずれの状態でも高確率で大当りに当選するように構成されている。特図の当否判定で大当りに当選しなければ(ハズレであれば)、可変入賞口234は開放しない。しかしながら、電サポ状態であるため、遊技球が右側の普図始動ゲート253を通過すれば、かなりの確率で普図電動役物252の扉部材2521が開放する。こうして、電サポ状態の間に、特図の大当りに何回か当選しやすい。ぱちんこ機100では、この電サポ状態の間が、特別遊技状態に相当し、ボーナスゲームの演出が行われる。
一般的に、出球が減らない状態の間に、繰り返し特図の大当りに当選することを連荘と称する。したがって、非電サポ状態であっても確変状態である間に、特図の大当りに繰り返し当選することを連荘と称する場合もある。しかしながら、図399に示す遊技盤200では、特図始動口が1つしかなく、その1つの特図始動口230には、普図電動役物252の扉部材2521が開放しないと入賞しない。そこで、ここでは、電サポ状態の間に、電サポ付きの大当りに繰り返し当選して普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開放することを連荘と称する。例えば、電サポ状態の間に、特図のハズレを一又は複数回はさんで特図の電サポ付きの大当りに当選した場合にも連荘が成立する。特図の大当りには、確変付き大当りと非確変大当りが用意されている。確変付き大当りと非確変大当りとでは、確変付き大当りに当選しやすいが、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限が設けられている。以下、この確変がらみの制限をリミッタと称し、上記回数を規定回数と称する。ここでは、規定回数は11回である。規定回数に達すると、電サポ状態から非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態へ移行する。すなわち、通常状態である特図低確率普図低確率状態になる。一方、規定回数に達する前に、特図が非確変大当りに当選すると、リミッタがリセットされ、確変付き大当りを獲得した回数は0になる。
以上説明した構成のぱちんこ機100では、普図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち普図表示装置210の変動時間として複数種類の時間が用意されており、特図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち特図表示装置212の変動時間も、複数種類の時間が用意されている。電サポ状態では普図の変動時間は短く、遊技球が右側の普図始動ゲート253を通過すると、すぐに当否判定結果が報知される。特図の変動時間は、特図が大当りの場合には、普図電動役物252における扉部材2521の一回の開放期間(ここでは5.8秒)以下であるが、一回の開放期間よりも所定確率で長くなる場合がある。
さらに、図399に示すように、入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(普図始動ゲート251,253、特図始動口230)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなくアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が中央普図始動ゲート251へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
スピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図399に示す装飾図柄表示装置208、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は図柄表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図400を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。ぱちんこ機100では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ1041、前面枠扉センサ1061、球貯留皿付扉センサ1082、および図398に示す下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、特図表示装置212の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、普図電動役物252の扉部材2521や可変入賞口234の扉部材2341等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、入賞ランプ254の発光制御を行うための駆動回路335とを接続している。なお、入賞ランプ254の発光制御は、第1副制御部400側で行うようにしてもよい。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、普図始動ゲート251,253(これら2つの普図始動ゲートを総称して普図始動領域という)に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動領域に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動領域に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、特図始動口230、可変入賞口234など所定の入賞口や始動口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動ゲート251,253を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(ここでは9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図398に示す演出ボタン136の押下を検出する演出ボタン検出センサ426と、各種センサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ぱちんこ機100では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図401(a)を用いて、ぱちんこ機100の特図表示装置212が停止表示する特図の種類について説明する。
図401(a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。普図電動役物252の扉部材2521は開いて特図始動口230に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技が開始される。特図変動遊技が開始されると、特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間(第一変動時間)が経過すると、特図表示装置212は特図の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図401(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図W」の22種類の特図が示されている。図401(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
ぱちんこ機100では、特図の停止図柄態様として、20種類の大当り図柄(「特図A」から「特図T」)が用意されている。いずれの大当り図柄も所定ラウンド(例えば、15ラウンドや2ラウンド)の大当り図柄である。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。ぱちんこ機100では、図399に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。所定ラウンドの間が大当り遊技中になる。
図401(b)は、同図(a)に示す特図の特性をまとめた表である。通常遊技状態(特図低確率普図低確率)で特図が大当りした場合、すなわち非電サポ状態で特図が大当りした状態では、普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開閉動作を行っている確率は極めて低く、図401(b)では普図電動役物解放時(初期)と記してある。これは、特図の当否判定が行われることになった普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放を意味している。普図電動役物解放時(初期)では、特図A〜特図Pが確変付き大当りになる。確変付きであると、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い状態へ移行する。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。ぱちんこ機100では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、確変付き大当りに当選すると、大当り遊技終了後に特図高確率状態へ移行する。一方、特図Q〜特図Tが確変無し大当りになる。
また、普図電動役物解放時(初期)では、特図が大当りの場合は時短が付与される。すなわち、特図A〜特図Pが次回大当りまで時短付き大当りになり、特図Q〜特図Tが特図の図柄変動停止表示が100回行われる間、時短が付与される。特図A〜特図Tまでのいずれの大当り遊技終了後にも、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/60であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では1/1.00003に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.5秒に短縮される。普図確変や普図変短により、特図始動口230に入球する確率が高まる。なお、ぱちんこ機100では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、および普図変短が行われるが、電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加を行ってもよい。以上のことから、非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図始動口230に進入し難い。すなわち、非電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が閉じた状態になりやすく、特図始動口230への遊技球の進入率は低い。一方、電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が開きやすく、特図始動口230への遊技球の進入率が高められる。したがって、非電サポ状態が非特定状態(通常遊技状態にも相当)の一例に相当し、電サポ状態が特定状態(特別遊技状態にも相当)の一例に相当する。また、主制御部300のCPU304は、通常遊技状態と特別遊技状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行手段の一例に相当する。
また、上述のごとくぱちんこ機100では、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限(リミッタ)が設けられている。主制御部300のRAM308には、確変付き大当りを獲得することができる回数をカウントする確変カウンタが設けられており、非電サポ状態から電サポ状態へ移行すると、この確変カウンタに規定回数がセットされ、確変付き大当りを獲得するたびに確変カウンタは1減算される。この確変カウンタは、規定回数カウンタの一例に相当する。リミッタが設定され規定回数に未到達時(リミッタ未到達時)、すなわち電サポ状態に移行してからの確変付き大当りの獲得回数が規定回数に達するまでは、連荘中であり、連荘中では、特図A〜特図Pが確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りになる。また、特図A〜特図Pでは、確変カウンタのリセットは行われない。一方、リミッタ未到達時では、特図Q〜特図Tは、確変無しの大当りであって、かつ確変カウンタの規定回数へのリセットが行われるとともに時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与される。
さらに、確変カウンタが規定回数に到達(ここではカウンタ値が0になる)、すなわちリミッタ到達時には、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが、確変無しの大当りであって、時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与され、確変カウンタのリセットが行われる。一方、リミッタ到達時では、特図I〜特図Pおよび特図S,Tは、確変無しかつ時短無しの大当りであり、リミッタ設定が終了になり通常遊技状態へ移行する。
以上をまとめると、初当り(普図電動役物解放時(初期))からリミッタ未到達時(連荘中)間では、特図A〜特図Pが特図高確率普図高確率状態であり、特図Q〜特図Sが特図低確率普図高確率状態である。そして、リミッタに到達すると、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが特図低確率普図高確率状態であり、特図I〜特図Pおよび特図S,Tが特図低確率普図低確率状態である。このように、ぱちんこ機100では、特図の停止図柄態様に基づいて遊技者に付与される利益が、遊技状態(普図電動役物解放時(初期)、リミッタ未到達時(連荘中)、リミッタ到達時の別)で相違するが、異なる遊技状態で特図の停止図柄態様を共通にしている。
また、ぱちんこ機100では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図401(a)に示す、特図Vは第1ハズレ図柄であり、特図Wは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わない。なお、大当り図柄およびハズレ図柄の他に、小当り遊技前後で制御状態(遊技状態)が変化しない小当り図柄を用意してもよい。特図表示装置212は、特図の当否決定結果(第2の当否判定結果)を報知する第一図柄表示手段の一例に相当する。
図402(a)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。ぱちんこ機100の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に球が進入したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図402(a)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は普図の当否決定結果(第1の当否判定結果)を報知する第二図柄表示手段の一例に相当する。
図402(b)は普図装飾図柄の一例を示したものである。ぱちんこ機100の普図装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に球が進入したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、普図表示装置210とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。普図の当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが表示されると、普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒)開放する。一方、普図のハズレを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、普図の停止図柄態様(図402(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
<主制御部メイン処理>
次に、図403を用いて、図400に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図400に示す主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図当否判定結果、特図決定結果、特図変動時間決定結果、普図当否判定結果、および普図変動期間決定結果、および普図保留数がそれぞれが記憶される。さらに、RAM308には、普図当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた普図保留記憶部が用意されている。
上述したように、図400に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図403に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、ぱちんこ機100では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(ここでは9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図2に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図400に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタと、特図変動時間決定用乱数値、および普図変動期間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、基本乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図404を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図400に示す主制御部300は、所定の周期(ここでは約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(ここでは32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(ここでは、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図400に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。ぱちんこ機100では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図400に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(ここでは、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(ここでは、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、可変入賞口234への入球または通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234や始動口230やゲート251,253への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(ここでは、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタを更新する。例えば、ある乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けたその乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、その乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、その乱数カウンタにセットすると共に、その乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放期間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口等ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に入賞があり、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(ここでは4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、普図の保留数が所定数未満であれば、普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値を取得する。普図当選乱数および普図変動期間決定用乱数は、本発明にいう始動情報の一例に相当する。ここで取得する普図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、普図変動期間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図400に示す乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報生成手段(第1の始動情報生成手段)の一例に相当する。ここで取得された乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた普図保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この普図保留記憶部は、普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の上限個数(ここでは4個)まで記憶可能なの始動情報記憶手段に相当する。このとき始動情報をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を普図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、普図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている普図の保留数の値に1を加算し、普図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、ぱちんこ機100では特図の保留記憶がない。主制御部300のRAM308には特図入賞フラグが用意されている。特図入賞フラグは、普図電動役物252の扉部材2521が閉鎖するとオフ状態になる。したがって、普図電動役物252の扉部材2521が開放した直後には特図入賞フラグはオフ状態である。主制御部300のCPU304は、特図始動口230に入賞があり、且つ、特図入賞フラグがオフ状態であれば、所定の始動情報を取得する。すなわち、所定の始動情報として、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得する特図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、特図決定用乱数値および特図変動時間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図400に示す乱数値生成回路318の、特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた特図変動時間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段(第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けた特図始動情報記憶領域に、1セットの始動情報として記憶される。
さらに、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、または可変入賞口234への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、および可変入賞口234の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
加えて、特図始動口230に入賞があった場合には、主制御部300のCPU304は、図399に示す入賞ランプ254を発光させる。
なお、普図の始動情報は、普図の保留数が所定数以上であれば取得せずに、ステップS219に進む。また、特図の始動情報は、特図入賞フラグがオン状態であれば取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図400に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図402(a)に示す普図A)およびハズレ図柄(図402(b)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。
図405(a)は、普図電動役物252の動作態様をまとめた表を示す図である。普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、RAM308に設けた扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。ぱちんこ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)であっても非電サポ状態(普図低確率状態)であっても、扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域には5.8秒の開放期間を示す情報を設定する。したがって、電サポ状態における普図電動役物252の動作と、非電サポ状態における普図電動役物252の動作は同じになり、遊技者は、普図電動役物252の動作態様を見て電サポ状態か否かを判断することはできない。主制御部300のCPU304は、ここで設定した5.8秒間、あるいは特図始動口230に所定球数(ここでは10球)の遊技球の入賞を検出するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を開放状態に保持する信号を出力する。ぱちんこ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか開状態(第二状態)にならないため、この5.8秒が第二期間の一例に相当する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図電動役物開放設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。加えて、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉部材開放期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に設定されている普図作動中を維持するとともに、RAM308に設けた扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。ぱちんこ機100では、扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒の閉鎖期間を示す情報を設定し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒の閉鎖期間を示す情報を設定する。すなわち、ぱちんこ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒が第一期間の一例に相当し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒が第一期間の一例に相当する。したがって、第一期間は、非電サポ状態の方が電サポ状態よりも長い。なお、上述のごとく、ここにいう電サポ状態は特定状態の一例であり、非電サポ状態は非特定状態の一例である。特定状態(電サポ状態)、は非特定状態(非電サポ状態)に比べて、可変始動手段(普図電動役物252)が第二状態(開状態)になりやすく、可変始動手段(特図始動口230)への遊技球の進入率は高い。主制御部300のCPU304は、ここで設定した閉鎖期間が経過するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を閉鎖状態に保持する信号を出力する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図電動役物閉鎖設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
そして、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(扉部材閉鎖期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図非作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
ぱちんこ機100では、普図作動中期間は、電サポ状態(普図高確率状態)では第一の作動時間(ここでは6.3秒)であり、非電サポ状態(普図低確率状態)では、第一の作動期間よりも長い第二の作動期間(ここでは65.8秒)になる。RAM308に、これらの作動期間(普図作動中期間)の経過を計時する作動期間タイマを設けておいて、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、その作動期間タイマの記憶領域に所定期間を示す情報を設定するようにしてもよい。ぱちんこ機100では、第一の所定条件の一例に相当する普図の当りに当選したという条件が成立したことに基づいて、作動期間が開始される。また、ぱちんこ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか第二状態(開状態)にならないが、第二状態(開状態)に複数回なる態様であってもよい。例えば、作動期間開始と同時に開状態を1秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、次いで、開状態を1.8秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、最後に開状態を2秒間維持して、閉状態を、電サポ状態では0.5秒間、非電サポ状態では60秒間維持する態様であってもよい。この場合、最後の第二状態(開状態)を維持する2秒間が第二期間の一例に相当する。また、非電サポ状態でおける、一回の作動期間の最後の閉状態を維持する60秒間は、それまでの閉状態を維持する期間(この例では0.5秒)よりも長い最長の期間である。
このようにして扉部材2521の開閉制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動手段である普図電動役物252の制御を行う可変始動制御手段の一例に相当する。
さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、ステップS223では普図関連抽選処理を実行する。主制御部300のCPU304は、まず、普図変動遊技が行われているか、あるいは普図電動役物252の開閉制御が行われているか(普図の状態が作動中)を判定し、いずれか一方でも行われている場合には、普図関連抽選処理は終了になる。反対に、いずれも行われていない場合には、保留している普図変動遊技の数が1以上であるか否かを判定し、0であれば普図関連抽選処理は終了になり、1以上であれば、RAM308に設けられた普図保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を普図保留記憶部から取り出し、さらに普図保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を普図保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している普図の保留数を1減算する。RAM308の普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、始動情報取得手段(第1の始動情報取得手段)の一例に相当する。次いで、普図当否判定処理を行う。主制御部300のROM306には、普図当否判定用テーブルが記憶されている。
図405(b)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(c)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図405(b)に示す低確率テーブルを用いて普図の当否判定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図405(c)に示す高確率テーブルを用いて普図の当否判定を行う。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。普図のアタリ確率は、図405(b)に示す低確率テーブルでは1/60であり、図405(c)に示す高確率テーブルでは1/1.00003であり、かなりの高確率である。普図入賞は、非電サポ状態であると中央普図始動ゲート251がメインになり、電サポ状態であると右打ちを促し普図電動役物252の扉部材2521が開放しやすい関係から右側の普図始動ゲート253がメインになる。したがって、図405(b)に示す低確率テーブルは中央普図始動ゲート251入賞時に用いられるテーブルであり、同図(c)に示す高確率テーブルは右側の普図始動ゲート253入賞時に用いられるテーブルであるといえる。ここで、「当り」または「ハズレ」を導出することが普図当否判定(抽選)に相当し、ここで普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304が、第一当否判定手段の一例に相当する。また、「当り」の当否判定結果は、特定の第1の当否判定結果の一例に相当する。
普図当否判定処理の実行が完了すると、普図の変動停止表示における普図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、普図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図406(a)は普図変動期間決定用低確率ハズレテーブルを示す図であり、同図(b)は普図変動期間決定用低確率当りテーブルを示す図である。また、図406(c)は普図変動期間決定用高確率ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図変動期間決定用高確率当りテーブルを示す図である。
普図変動期間の決定でも、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図406(a)および同図(b)に示す低確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図406(c)および同図(d)に示す高確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。また、先の普図当否判定結果に基づいて、ハズレであれば図406(b)および同図(d)に示すハズレ時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、当りであれば図406(a)および同図(c)に示す当り時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。さらに、普図変動期間の決定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、普図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、普図変動開始直前のタイミングであってもよい。加えて、非電サポ状態において普図当否判定結果がハズレであった場合には、その時の保留数にも基づいて普図変動期間が決定される。なお、上述のごとく、ぱちんこ機100では、RAM308に設けられた普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出したタイミングで保留数を1減算する関係から、ここでの普図の保留球数の最小値は0、最大値は3になる。図406(b)に示すように、普図変動期間決定用乱数値が0〜59000の範囲に属する場合、普図の保留数が3つであると3秒の普図変動期間になり、0〜2であると10秒の変動期間になる。普図変動期間決定用乱数値が59001以上である場合には、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。また、電サポ状態では、普図当否判定結果がハズレであっても、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。
また、図406(c)および同図(d)に示すように、電サポ状態であると、普図当否判定結果が当りであってもハズレであっても、普図変動期間は1.5秒の超短縮された変動期間になる。この電サポ状態である場合の普図変動期間は、後述する普図電動役物252の扉部材2521の開放期間よりも短い。また、電サポ状態である場合の普図変動期間は、非電サポ状態である場合の普図変動期間よりも短い。
さらに、図406(a)〜(d)の各テーブルには、普図変動期間の長さに応じて定められた、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の演出態様が示されている。ここで決定された普図変動時間を表す情報は、後述するように、主制御部300から第1副制御部400へ送信される普図変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、普図変動時間を表す情報に基づいて、ここで示されている普図装飾図柄の演出態様を具体的に決定する。普図装飾図柄の演出態様には、ノーマルリーチやスーパーリーチが含まれている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図399に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図402(b)に示す装飾図柄の組合せ)を停止表示することとなる状態のことである。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。なお、装飾図柄の演出態様には、特殊変動と呼ばれる態様もある。特殊変動には、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が含まれ、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。このリーチは、普図関連処理における普図当否判定の結果が特定の第1の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
普図変動期間の決定が終了すると、普図関連抽選処理(ステップS223)は終了になり、次いで、特図状態更新処理を実行する(ステップS225)。特図状態更新処理は、特図の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図の図柄変動停止表示の途中(上述の特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は特図の変動表示(特図変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、大当りフラグおよびハズレフラグが用意されている。特図変動表示期間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は、大当り図柄(特図A〜特図T)、第1ハズレ図柄(特図V)、および第2ハズレ図柄(特図W)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば0.1秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放期間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンドや2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のRAM308には時短フラグの他に確変フラグも用意されており、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様、およびその特図決定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態(普図電動役物解放時(初期)、リミッタ未到達時(連荘中)、リミッタ到達時の別)に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。さらに、特図変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
ステップS225における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理(ステップS229)を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が第二当否判定手段の一例に相当する。特図関連抽選処理(ステップS229)では、抽選(第一当否判定)の実行、停止表示する特図の決定、および特図の図柄変動停止表示における変動期間(第一変動期間)の決定を行う。まず、所定条件を充足したか否かを判定する。すなわち、最初に、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、特図表示装置212が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には特図関連抽選処理は終了になる。一方、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば特図関連抽選処理は終了になり、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図始動情報記憶領域に始動情報が記憶されているか否かを判定する。始動情報が記憶されていなければ特図関連抽選処理は終了になり、始動情報が記憶されていれば所定の当否判定条件が成立していることになる。
所定の当否判定条件が成立していれば、その特図始動情報記憶領域に記憶されている始動情報(特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を取得し、特図当否判定(第一当否判定)処理を行う。主制御部300のROM306には、特図の当否判定用テーブルが記憶されている。
図407(a)は特図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は特図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
この特図当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、現在の制御状態が特図確変状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。確変フラグがオフされていれば(特図低確率状態であれば)図407(a)に示す低確率のテーブルを用いて特図の当否判定を行い、確変フラグがオン状態(特図高確率状態)であれば図407(b)に示す高確率テーブルを用いて特図の当否判定を行う。特図当否判定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、ぱちんこ機100では、規定回数に達すると(リミッタ時)、非確変状態(特図低確率状態)へ移行する。この際の、特図当否判定では、図407(a)に示すように、12.5%の確率で時短無し大当りに当選し、12.5%の確率で次回の特図の図柄変動停止表示から特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで時短付きになる大当りに当選する。なお、ぱちんこ機100では特図当否判定結果は、非確変状態では、図407(a)の特図当否判定用テーブルに示すように25%の確立で大当りの結果になり、確変状態では、図407(b)の特図当否判定用テーブルに示すようにほとんど大当りの結果になる。この「大当り」の特図当否判定結果は、特定の第2の当否判定結果の一例に相当する。
特図当否判定処理の実行が完了すると、特図の停止図柄態様を決定する特図決定処理を行う。主制御部300のROM306には、特図決定用テーブルも記憶されている。
図407(c)は大当り用特図決定用テーブルを示す図である。この図407(c)に示す大当り用特図決定用テーブルには、リミッタ到達までの回数が併せて示されている。
この特図決定処理では、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、特図当否判定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態に基づいて特図停止図柄態様を決定する。すなわち、特図当否判定結果が、普図電動役物解放時(初期普図当り時)の大当りであれば、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。なお、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、確変付き大当りの最大獲得回数(11回)−1回=10回になる。一方、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には確変付き大当りの最大獲得回数である11回になる。特図当否判定結果が、リミッタ未到達時(連荘中)の大当りである場合にも、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。ただし、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、1回減算になり、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図当否判定結果が、リミッタ到達時の大当りである場合には、特図決定用乱数値に基づいて、53.3%の確率で特図A〜特図H,特図Q,特図R(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図I〜特図P,特図S,特図T(確変無しかつ時短なしの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。この場合のリミッタ到達までの回数は、特図A〜特図H,特図Q,特図Rのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図I〜特図P,特図S,特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には0回になる。
すなわち、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数は11回であり、非確変状態(特図低確率状態)に非確変大当りを引くと、11回のリミッタ回数がセットされ、確変大当りを引くと10回のリミッタ回数になる。また、連荘中に非確変大当りを引くとリミッタ回数がリセットされ、規定回数の11回が再度セットされるとともに、100回の時短が付与される。つまり、非確変大当り後の時短で特図1回の変動が許容されることになるので、このときに当ることでリミッタ回数のリセットに連荘が付加されることになる。さらに、リミッタ到達時は確変図柄が表示されても非確変大当り扱いになるが、このときに時短が付与されれば、詳しくは後述するように、実質連荘が上乗せされていくことになる。
特図決定処理の実行が完了すると、特図の図柄変動停止表示における特図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、特図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図408(a)は普図高確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(b)は普図低確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(c)は普図高確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図低確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図である。
特図変動期間の決定では、先の特図当否判定結果、および電サポ状態(普図高確率状態)か非電サポ状態(普図低確率状態)に基づいて、図408に示すテーブルを用いて特図変動期間の決定を行う。さらに、特図変動期間の決定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、特図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、特図変動開始直前のタイミングであってもよい。図408(a)のテーブルに示すように、ぱちんこ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、かなりの高確率で特図変動期間は所定の短期間(ここでは1秒)の変動期間になる。この所定の短期間は、普図電動役物252の扉部材2521の開放期間(5.8秒)よりも短く、普図電動役物252の扉部材2521が1回開放している間に、その間に特図始動口230に入賞したことに基づく特図当否判定の結果は報知されることが電サポ状態では多くなる。また、電サポ状態では、120秒の変動期間と、360秒の変動期間も用意されている。所定の短期間になる確率は、120秒や360秒といった長期間になる確率よりも高い。
一方、図408(b)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、特図変動期間は一律に所定期間(ここでは60秒)の変動期間になる。
また、図408(c)のテーブルに示すように、電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に10秒になり、同図(d)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に60秒になる。
このように、ぱちんこ機100では、非電サポ状態では、特図の変動時間は一律に60秒になる。また、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合に限って、その特図当否判定結果を報知する特図の図柄変動停止表示の期間を異ならせており、ボーナスゲームの演出が行われる特別遊技状態中に異なる間隔で特図当否判定が行われる。
特図の変動期間を表す情報は、主制御部300から第1副制御部400へ送信される特図の図柄変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に、120秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアAの大当り演出を表示させ、360秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアBの大当り演出を表示させる。
特図変動期間の決定が終了すると、特図関連抽選処理(ステップS229)は終了になり、次いで、図404に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(ここでは、基本コマンド、特図図柄変動開始コマンド、特図図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、特図図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報を含み、特図図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図始動口230への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報を設定する。これらの演出に関するコマンドを受信した第1副制御部400は、受信したコマンドに基づいて第2副制御部500に演出に関する制御コマンドを送信する。
また、上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
さらに、このステップS233では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。
また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図図柄変動開始コマンドも送信される。この普図図柄変動開始コマンドのコマンドデータには、普図当否判定結果を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、普図変動時間を表す情報、確変カウンタの値を表す情報等が含まれている。さらに、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、普図電動役物252の扉部材2521が開放を開始した(する)ことを表す普図電動役物開放開始コマンドや、その扉部材2521が閉鎖した(する)ことを表す普図電動役物閉鎖コマンド等が送信される。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
また、このコマンド設定送信処理では、図400に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図400に示す各種ソレノイド332を駆動して普図電動役物252や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図表示装置212、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。さらに、普図電動役物252の扉部材2521が閉塞すると、主制御部300のCPU304は、図399に示す入賞ランプ254を発光させる。この扉部材2521閉塞時の入賞ランプ254の発光によって、後述する所定の特別演出を電チュー入賞に基づく演出と遊技者に思わせることができる場合がある。
ステップS239では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図403に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図403に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図409を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップS301の初期設定が実行される。この初期設定では、図400に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。この演出制御処理については詳しくは後述する。
ステップS311では、図398に示す演出ボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データを演出ボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、S309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、S309で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
第1副制御部400のRAM408には、第2副制御部500に送信する制御コマンドを設定する送信領域が設けられている。この送信領域に制御コマンドが設定されている場合には、その制御コマンドを第2副制御部500へ送信する処理を行い(ステップS319)、ステップS303へ戻る。
図409(b)は、同図(a)に示す演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400には、図404に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)で、主制御部300から、普図の作動期間の開始を表す普図作動開始コマンド、普図電動役物252における扉部材2521の閉鎖を表す普図電動役物閉鎖コマンド、特図の変動開始を表す図柄変動開始コマンド等が送信される。普図作動開始コマンドには、普図電動役物252における扉部材2521の開閉パターンを表す情報が含められている。図405(a)に示すようにここでは、扉部材2521の開閉パターンは、1回開放して、1回閉鎖するパターンであるが、第1副制御部400は、この情報に基づいて、一回の普図の作動期間における扉部材2521の最後の閉鎖を認識することができる。すなわち、第一期間の一例に相当する電チュー開放終了待機時間(ここでは60秒)の直前の閉鎖を認識することができる。第1副制御部400は、演出制御処理において、まず、特別演出開始条件が成立したか否かを判定する(ステップS3091)。すなわち、普図作動開始コマンドを受信してから、最後の閉鎖を表す普図電動役物閉鎖コマンドを受信するまでの間に、一度も図柄変動開始コマンドを受信しなかった場合には、特別演出開始条件が成立し、第1副制御部400のRAM408に設けられた送信領域に、特別演出コマンドを設定し(ステップS3092)、ステップS3093に進む。一方、特別演出開始条件が不成立であれば、ステップS3092の処理は行わずにステップS3093へ進む。ステップS3093では、その他の演出制御処理を行い、演出制御処理は終了する。ステップS3092で設定された特別演出コマンドは、図409(a)に示すステップS319の情報送信処理において、第2副制御部500に送信される。第2副制御部500は、特別演出コマンドを受信すると、その特別演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を行い、装飾図柄表示装置208には、後述する所定の特別演出の画像が表示される。
次に、図409(c)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図409(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に設定し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図409(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図409(d)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(ここでは2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、図403(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS343では、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
以上説明したように、装飾図柄表示装置208は画像表示手段の一例に相当する。また、第1副制御部400および第2副制御部500を併せたものが、演出制御手段の一例に相当する。
また、第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、遮蔽装置246の制御も実行する。
続いて、ぱちんこ機100におけるゲームの流れについて詳細に説明する。
図410は、ぱちんこ機100におけるゲームの流れの一部を示すフローチャートであり、図411は、図410に示すゲームの流れにおける装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。図411では(a)から(f)のアルファベット順に時間が経過していき、以降の図においても同様である。また、図411に示す装飾図柄表示装置208の、演出表示領域208dの左隅には、普図の第4図柄217と特図の第4図柄218が表示されている。これらの第4図柄217,218では、白丸が変動中表示を表し、黒丸が停止中表示を表し、以降の図においても同様である。
遊技が開始された状態では、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)である。遊技者は、中央普図始動ゲート251を狙い、左打ちを行う。やがて、中央普図始動ゲート251に入賞し(ステップS501)、普図表示装置210が図柄変動停止表示を開始する。これと同時に、図411(a)に示すように、液晶表示パネルである装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の図柄変動が開始される(ステップS502)。加えて、装飾図柄表示装置208では、特図の第4図柄218は停止表示中であるが、普図の第4図柄217が変動表示中になる。装飾図柄表示装置208において、普図の装飾図柄を用いたリーチ演出が行われること(ステップS503)もあるが、リーチ演出が行われず、普図表示装置210がハズレ図柄(図402(a)参照)を停止表示するとともに、装飾図柄表示装置208には、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示し、ステップS501に戻る(ステップS504)。
図411(b)および同図(d)に示すようなリーチ演出(ステップS503)が行われても、普図表示装置210に当り図柄(図402(a)参照)が必ず停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208に、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが必ず停止表示されるとは限らず、ステップS504に進む場合もある。一方、普図当否判定結果が当りであれば、普図表示装置210に当り図柄(図402(a)参照)が停止表示されるとともに、図411(d)に示すように、装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが停止表示され(ステップS505)、普図変動遊技の当選が報知される。また、図411(d)に示すように、普図表示装置210が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の普図の第4図柄217も停止中表示になる。普図変動遊技の当選とともに、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され(ステップS506)、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒間)開放する(ステップS507)。
普図電動役物252の扉部材2521が開放することで、特図始動口230への入賞が可能になるが、入賞がなければ、ステップS501に戻り(ステップS508)、入賞があれば、最初に入賞した1球についての特図当否判定(特図抽選)が行われる(ステップS509)。特図当否判定が行われると、図411(e)および同図(f)に示すように、装飾図柄表示装置208ではボーリングのチャンスゲームが開始される(ステップS510)。加えて、装飾図柄表示装置208では、普図の第4図柄217は停止表示中であるが、特図の第4図柄218が変動表示中になる。特図当否判定結果がハズレであれば、特図表示装置212にハズレ図柄(図401(a)参照)が停止表示されるとともに、図411(h)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクが取れなかった場面の画像が表示される(ステップS511)。ここでの特図当否判定がハズレになる確率は、2/65536である(図407(a)参照)。一方、特図当否判定結果が大当りであれば、特図表示装置212に大当り図柄である特図A〜特図Pのいずれかの停止図柄(図401(a)参照)が停止表示されるとともに、図411(g)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクがとれてボーナスゲームが開始されることを報知する画像が表示される(ステップS512)。ここでの特図当否判定が大当りに当選する確率は、65534/65536であり、かなりの高確率である(図407(a)参照)。特図の大当りに当選すると、必ず、非電サポ状態(普図低確率状態)から電サポ状態(普図高確率状態)へ移行する。なお、図411(g)および(h)に示すように、特図表示装置212が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の特図の第4図柄218も停止中表示になる。
図412は、図410に示すゲームの流れの続きを示すフローチャートであり、図413は、初当りが確変無しの大当りであった場合の装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。
ここでの特図変動遊技において確変付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しの大当りに当選する確率は4%である(図407(c)参照)。確変無しの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタには11の値がセットされ、図413(a)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数として「残り11回」が表示される(ステップS513)。また、このときの装飾図柄表示装置208には、普図電動役物252の扉部材2521が先に1回開放したこと(図410に示すステップS507)から「1連荘中」という表示もなされる。一方、確変付きの大当りに当選すると、確変カウンタには10の値がセットされる(ステップS514)。
制御状態は、電サポ状態へ移行したことから、普図の当否判定は当りに当選しやすく、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすい。このため、特図の当否判定も行われやすく、ぱちんこ機100では、特図の当否判定は、非確変状態であると25%の確率で大当りに当選し、確変状態であればかなりの高確率で大当りに当選する。非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が2回以上の状態では、確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選する確率は4%である(図407(c)参照)。例えば、残り回数が11回の状態で確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選すると、確変カウンタには、それまでセットされていた11の値から1減算した10の値がセットされ、図413(b)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、「残り10回」が表示される。また、このときの装飾図柄表示装置208には、「2連荘中」という表示もなされる。
一方、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタがリセットされ、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が増加する。この確変カウンタのリセットは、遊技者とって有利なことであるが、上述のごとく4%の確率でしか行われない。
図413(c)には、残り回数が2回の状態になったときの大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図413(c)に示す装飾図柄表示装置208には、「残り2回」と「10連荘中」の表示がなされるとともに、「上乗せチャンス ストライクをとればボーナス追加」といった表示もなされている。そして、残り回数が1回の状態になると、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208では、ボーリングのチャンスゲームが開始される。ここでの大当り遊技を行うことになった特図変動遊技の結果は、確変無しの大当りであるが、53.3%の確率で100回時短付きの大当りであり、46.7%の確率で時短なしの大当りである。特図変動遊技の結果が時短なしの大当りであった場合には、ボーナスは終了になり(ステップS519)、非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態にも移行し、通常遊技状態になる。図413(g)に示す装飾図柄表示装置208には、ストライクが取れなかった場面の画像が表示されている。一方、特図変動遊技の結果が100回時短付きの大当りであった場合には、非確変状態に移行するが、特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで電サポ状態は延長される。
ぱちんこ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りであった場合には、図408(a)に示すように、確変状態であっっても非確変状態であっても、特図の変動期間は、多くの場合は、1秒の短期間である。しかしながら、500/65536の確率で120秒になり、35/65536の確率で360秒になる。したがって、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合にも、特図の変動期間は、長期間になる120秒や360秒が選択される可能性がある。なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間が長期間になる場合があるようにしてもよい。非確変状態であっても時短が付いているため、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすく、特図の当否判定も行われやすい。特図の変動期間が短期間(ここでは1秒)であると、すぐに特図の当否判定結果が報知されてしまい、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多くなる。すなわち、確変のリミッタ回数に普図電動役物252の扉部材2521開放回数が同期していることになる。ところが、特図の変動期間が長期間(ここでは120秒や360秒)であると、特図変動遊技が1回行われる間に、普図電動役物252の扉部材2521は複数回開放し、特図始動口230への入賞に基づく払い出し(ここでは7球/1入賞)で出球が稼げる。
図412に示すように、特図の変動期間が短期間の場合には、ステップS513に戻り、図413(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には「残り11回」が表示される。一方、特図の変動期間が長期間の場合には、主制御部300から送られてきた特図図柄変動開始コマンドに含まれている特図の変動期間を表す情報(ここでは長期間の情報)に基づいて、第1副制御部400は、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの予測計算を行う。ここでの予測計算は、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放期間が5.8秒と一律であることに基づいて行われる。なお、特図の変動期間が第一の長期間(ここでは120秒)である場合には、一律に上記規定回数よりも多い所定回とする。例えば、普図電動役物252の扉部材2521は、120秒の間に5回開放すると予測し、規定回数である11回にこの予測回数である5回を加えた16回を残り回数(特定情報の一例に相当)として表示する。また、特図の変動期間が第一の長期間よりも長い第二の長期間(ここでは360秒)である場合には、一律に所定の記号等による表示(例えば???回)を行うようにしてもよい。
ここで予測計算された回数は、非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの回数であるが、上述のごとく、特図の変動期間は多くの場合は短期間であり、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多いことから、その予測計算された回数を、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数と見なして、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に残り回数として表示させる(ステップS520)。なお、このことからもわかるように、ぱちんこ機100では、上乗せチャンスを考慮しなければ、1回の特図変動遊技と、1回の普図電動役物252の開放はリンクしている。
図414は、図413(c)に示す上乗せチャンスの変形例を示す図である。
図414(a)には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が5回の状態における大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図414(a)に示す装飾図柄表示装置208には「大ボーナスチャンス カップインしたら大ボーナス追加」といった表示がなされている。
図414(c)は、「大ボーナスチャンス」が偽の表示であった場合に表示される画面であり、「残念」という表示がなされている。すなわち、同図(a)に示す「大ボーナスチャンス」は、本来であれば、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に表示される画面であり、残り回数はリセットされるばずであるが、同図(c)では、残り回数に変化がなく、依然として「残り5回」が表示されている。
一方、図414(b)は、「大ボーナスチャンス」が真の表示であった場合に表示される画面であり、「おめでとう」という表示がなされている。
図414(d)は、特図の変動期間が第二の長期間(例えば360秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は???回になっている。
図414(e)は、特図の変動期間が第一の長期間(例えば120秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は、規定回数である11回に、120秒の予測回数である5回を加えた16回になっている。
以上説明したように、特別遊技状態中であるボーナス中に、長い演出期間(特図の変動期間)となった場合には通常とは異なる演出を行う。また、電サポ状態で特図の大当り図柄を停止表示する際、普図電動役物252の扉部材2521の開放は、多くの場合は、特図変動遊技1回に対して1回であるが、図408(a)に示す、プレミアAの演出では12回、プレミアBの演出では36回になる。また、以上説明したぱちんこ機100では、可変入賞口234(アタッカ)は開放するが、普図電動役物252の扉部材2521の開放で遊技球増加を図るものである。なお、賞球数としては、普図始動ゲート251,253に入賞時には0球、可変入賞口234(アタッカ)に入賞時には4球、普図電動役物252(特図始動口)に入賞時には7球、一般入賞口226に入賞時には10球としてもよい。本発明にいう所定条件の成立は、これらの入賞口や始動口への遊技球の進入が相当し、本実施形態の遊技台では、所定条件が成立したことに基づいて所定の遊技価値を遊技者に付与する遊技価値付与手段(遊技媒体を払出す遊技媒体払出手段(払出装置152))を備えている。さらに、賞球が多い普図電動役物252(特図始動口)よりも下流に賞球が少ない可変入賞口234(アタッカ)を配設している。普図電動役物252と可変入賞口234の位置関係を逆にすることも考えられるが、そうすると賞球が少ない可変入賞口234に先に入賞してしまう。本実施形態では、特別遊技状態中であるボーナス中に、普図電動役物252への入球に漏れた遊技球が可変入賞口234(アタッカ)に入賞可能となっており賞球増加に寄与する。
本実施形態のぱちんこ機100によれば、電サポ状態では、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔(1秒、120秒、360秒それぞれに基づく間隔)が異なることになり、遊技の興趣が向上する。また、本実施形態のゲーム性は、いわゆるリミッタ機(確変連荘数に上限がある)であることと、普図電動役物252(電チュー)で遊技球を増加させるものである。つまり、特図の大当り間の時間が異なることでその間の電チューの開放回数に違いが生じるため、増加する遊技球の量に変化をもたらすことができる。このゲーム性は、遊技者がはまるほど有利なゲーム性である。また、高確率かつ短時間で普通図柄の当りを導出することで、電チューの開放を頻繁に行うことができ、電チューが遊技球増加のゲーム性に寄与する。また、電サポ状態では、特図の変動時間に変化(1秒、120秒、360秒)を与えることで、電チューの開放頻度に差を設けることが可能になる。さらに、リミッタ到達までの特図大当りの導出確率を高確率にしたことで、ほぼ特図の変動時間により電チューの開放頻度、およびその開放頻度に基づく獲得可能な遊技球に変化を与えることができる。また、リミッタのリセットがなされることで、普図電動役物252(電チュー)で遊技球の増加を図るゲーム性においても特図の結果に興味を持たせることが可能になる。また、特図の変動時間が長いこと自体が、特別遊技状態中の遊技者にとって有利となるものであるが、リミッタリセット時に長い変動時間を決定可能にすることで、当該変動終了後も特図の規定回数分の当り導出まで特別遊技状態を継続することが可能になる。すなわち、リミッタリセットと長時間変動という遊技者に有利な状態を2つ同時に付与することが可能である。さらに、現在の連荘数や、リミッタまでの残り回数を報知することで、特別遊技状態中における遊技の興趣が向上する場合がある。また、電チューの開放回数に基づく報知を行うと出玉とリンクして、より興趣が向上する場合がある。さらに、特図の長時間変動は、リミッタに対して特図1回分の消化であり短時間変動と同等であるが、電チューの開放回数に関連付けて報知する情報を変化させることで遊技の興趣が増大する場合がある。本実施形態におけるゲーム性は、リミッタ機であるためいずれのタイミングにおいても、リミッタ回数以上の特別遊技状態の付与は確約されていないが、長時間変動で得られる遊技球は通常の特図消化1回分(リミッタの減算)よりも多いことを利用して、あたかもリミッタ回数以上の特別遊技状態が付与されているように遊技者に報知することが可能である。すなわち、出玉と報知をリンクさせることができる。さらに、報知内容をリミッタまでの残回数とすることで、規定回数を超える報知を行ったとしても出玉をリンクさせることできるため、遊技の興趣が向上する場合がある。
なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間は、長期間になるようにしてもよい。あるいは、ハズレの場合にも、長期間の特図の変動期間を用いてもよく、この場合は、規定回数の消化がなく(リミッタの減算がなく)なく、多数の遊技球を獲得することが可能である。
また、遊技盤200盤面構成は、実施形態では、右打ちを行った際(特別遊技状態中)に普図電動役物252および可変入賞口234のいずれにも遊技球が誘導されるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、可変入賞口234(アタッカ)は特別遊技状態中の発射強度では入賞困難となる場所に配設してもよい。この場合、特図の長い変動期間(大ボーナス)中にアタッカが開かない点を目立たせないことが可能となる。
さらに、本実施形態では、特図低確率時の大当り確率が1/4であり、上乗せ後(非確変大当り後)に付与される時短回数が100回であることにより、次の大当りを実現できるとともに、3/4の特図のハズレによりこの間の普図電動役物252の開放により遊技球を増加させることが可能である。
また、特図の長期間の変動期間の決定は、特図の停止図柄と完全に1:1に対応させておいてもよい。
さらに、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔は、特図の変動時間(演出時間)によるものの他、大当り遊技中の期間によっても異ならせることができる。例えば、大当り遊技の開始演出や終了演出やラウンド間のインターバルの演出の時間を変えることでも上記間隔を異ならせることができる。また、特図の停止表示期間を変えることでも、上記間隔を異ならせることができる。
続いて、本発明における特徴的な点について説明する。
本実施形態のぱちんこ機では、普図始動ゲート251,253を遊技球が通過(入賞)しても賞球は払い出されないことから、普図始動ゲート251,253は、賞球の払出しという利益を遊技者に付与しない利益非付与進入領域に相当する。なお、遊技球が普図始動ゲート251,253を通過(入賞)すると、遊技者は、普図変動遊技の抽選を受けられるという利益は付与される。一方、中央普図始動ゲート251の下方に配置された中央一般入賞口226は、遊技球が進入(入賞)すると、所定の個数(例えば、10球)の賞球が払い出され、右側の普図始動ゲート251の下方に配置された普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230も、遊技球が進入(入賞)すると、所定の個数(例えば、7球)の賞球が払い出される。したがって、中央一般入賞口226や特図始動口230は、遊技球が進入すると、賞球の払出しという利益を遊技者に付与する利益付与進入領域に相当する。
本実施形態では、主制御部300から第1副制御部400に普図の図柄変動開始コマンドが送信される。普図の図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に普図図柄変動演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力し、第2副制御部500は、その制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、飾図柄表示装置208には、普図図柄変動演出として所定の演出画像が表示される。また、普図の図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図400に示す音源IC416に普図図柄変動演出として所定の音出力を指示し、スピーカ120では、所定の音出力が行われる。ここで装飾図柄表示装置208で実行される所定の演出画像の表示や、スピーカ120で実行される所定の音出力は、本発明にいう所定の演出の一例に相当する。
また、中央一般入賞口226や特図始動口230に遊技球が進入すると、上述のごとく、主制御部300は、入賞受付処理で入賞受付情報を設定し、その入賞受付情報は第1副制御部400に送信される。入賞受付情報を受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に賞球払出演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力し、第2副制御部500は、その制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、飾図柄表示装置208には、賞球払出演出として特定の演出画像が表示される。また、入賞受付情報を受信した第1副制御部400は、図400に示す音源IC416に賞球払出演出として特定の音出力を指示し、スピーカ120では、特定の音出力が行われる。ここで装飾図柄表示装置208で実行される特定の演出画像の表示や、スピーカ120で実行される特定の音出力は、本発明にいう特定演出の一例に相当する。
図415は、普図図柄変動演出と賞球払出演出のタイムチャートである。この図415では、図の左から右に向かって時間が経過し、以降のタイムチャートでも同様である。
普図始動ゲート251,253である利益非付与進入領域に設けられた球検出センサが、普図始動ゲート251,253への遊技球の進入を検出した場合には、検出信号が、非検出から検出に変化し、図中に示す(ア)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、普図図柄変動演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始される。
また、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に進入すると、中央一般入賞口226に設けられた球検出センサが、その遊技球の進入を検出して検出信号が非検出から検出に変化し、図中に示す(イ)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)が開始され、図中に示す(ウ)のタイミングで賞球払出演出が終了する。一方、図中に示す(ア)のタイミングで開始された普図図柄変動演出は賞球払出演出が終了しても継続している。すなわち、普図図柄変動演出の実行期間の方が、賞球払出演出の実行期間よりも長く、普図図柄変動演出の実行期間の中に賞球払出演出の実行期間は含まれている。
なお、普図始動ゲート251,253を遊技球が通過した際の普図の保留数が所定数(例えば4)未満であれば、主制御部300は、第1副制御部400に、普図保留増加コマンドを送信する。普図保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に普図保留増加演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力するようにしてもよい。また、普図保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、図400に示す音源IC416に普図保留増加演出として所定の音出力を指示するようにしてもよい。こうすることで、装飾図柄表示装置208には、普図保留増加演出として所定の演出画像が表示され、スピーカ120では、所定の音出力が行われることになり、これらの所定の演出画像の表示や所定の音出力を、本発明にいう所定の演出としてもよい。
図416は、普図図柄変動演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。
図416(a)に示す装飾図柄表示装置208には、普図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されている。すなわち、普図変動遊技が停止している状態である。この状態で、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過する(図415に示す(ア)のタイミングに相当)と、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、同図(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示(所定の演出画像の一例に相当)が開始される。また、ここでは不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力される。この装飾図柄の変動表示と普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当する。また、中央普図始動ゲート251が第1の進入領域の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入する(図415に示す(イ)のタイミングに相当)と、同図(c)に示すように、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081(他の画像の一例に相当)が大きく表示される。すなわち、装飾図柄表示装置208における中図柄表示領域208bを覆うように、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081が表示され、スピーカ120からは、払出音を模した「ジャラジャラ」という賞球払出音が出力される。この怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示と「ジャラジャラ」という賞球払出音出力が、賞球払出演出の一例に相当する。
この具体例では、装飾図柄の変動表示の画像の一部に、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081がかぶさり、装飾図柄の変動表示の画像の一部(ここでは中図柄表示領域208b)が見えなくなっている。また、普図変動音の途中から賞球払出音も鳴り始め、普図変動音に賞球払出音がかぶさって聞こえる。このように、普図図柄変動演出は賞球払出演出によって変化する。その結果、賞球払出演出が優先され、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。すなわち、賞球の発生に遊技者が気づかないことがないため、気づかない場合よりも球持ちの良い遊技台と遊技者に思わせることができる場合がある。また、遊技者が集中する演出を変化させるため、遊技者が賞球の発生に気づきやすくなる。さらに、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に入賞することで、同じ遊技球で普図図柄変動演出と普図図柄変動演出が変化した演出を楽しむことができるため、遊技者は少ない投資で多くの演出を楽しむことができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。
図417は、普図図柄変動演出が行われている状態における、普図保留増加演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。
図417(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図表示装置210において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われ、これに合わせて装飾図柄表示装置208では普図の装飾図柄の変動表示が行われている。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力されている。すなわち、当該図図柄変動表示における普図図柄変動演出が行われている。
また、この例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、RAM308の普図保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する普図保留表示が、普図保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。普図保留表示は、第1の始動情報記憶手段(RAM308の普図保留記憶部)に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す表示である。すなわち、第1の始動情報記憶手段に記憶されている普図の始動情報ごとに普図保留表示が行われ、普図保留表示の数は普図の保留数に相当する。装飾図柄表示装置208は第1の始動保留表示手段の一例に相当する。第1副制御部400は、普図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に普図についての保留増加指示を送信し、第2副制御部500は、その指示に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、普図保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、普図の保留消化の合図となる普図図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に普図保留減少信号を送信し、第2副制御部500は、その普図保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、普図保留表示の数を1つ減少させる。図417(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、2つの普図保留表示が表示されている。以下、古い方の普図保留(以下、普図保留1と称する)を表す普図保留表示を第一普図保留表示291と称し、新しい方の普図保留(以下、普図保留2と称する)を表す普図保留表示を第二普図保留表示292と称する。ここでは普図の保留数は2である。
当該図柄変動表示が行われている最中に、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過すると、ここでは当該図柄変動表示が行われている最中であり、普図の保留数も所定数未満の2であるため、今回の遊技球の中央普図始動ゲート251通過に基づく始動情報がRAM308の普図保留記憶部に記憶され、普図の保留数が増加する。図417(b)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには第三普図保留表示293が追加表示される。ここで表示された第三普図保留表示293は、その第三普図保留表示293が表す普図保留3が消化されるまで表示され続ける。また、第三普図保留表示293が追加表示されると同時に、スピーカ120からは、普図の保留が増加したことを報知する普図保留増加音が所定期間出力される。この普図保留増加音は、当該図柄変動表示が終了する前に鳴り止む。この第三普図保留表示293の追加表示と普図保留増加音の出力が、普図保留増加演出の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入すると、図416(c)と同様、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081が大きく表示され、スピーカ120からは、払出音を模した「ジャラジャラ」という賞球払出音が出力される(図417(c)参照)。装飾図柄表示装置208に表示された、パンダの怖い顔部分2081aは、中図柄表示領域208bに表示され、「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bは、演出表示領域208dに表示されている。図417に示す例でも、この怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示と「ジャラジャラ」という賞球払出音の出力が、賞球払出演出の一例に相当する。
この具体例では、装飾図柄の変動表示の画像の一部に、パンダの怖い顔部分2081aがかぶさり、装飾図柄の変動表示の画像の一部(ここでは中図柄表示領域208b)が見えなくなっている。また、演出表示領域208dに表示された第一普図保留表示〜第三普図保留表示291〜293それぞれのほとんどの部分に、「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bがかぶさり、各普図保留表示291〜293が見えなくなっている。また、図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音の途中から、まず、普図の保留が増加したことを報知する普図保留増加音が鳴り始め、普図変動音に普図保留増加音がかぶさって聞こえる。次いで、賞球払出音も鳴り始め、普図変動音と普図保留増加音にさらに賞球払出音がかぶさって聞こえる。このように、普図図柄変動演出は賞球払出演出によって変化し、普図保留増加演出も賞球払出演出によって変化する。その結果、演出に集中している遊技者に、演出の変化、すなわち賞球払出演出が行われたことによる影響によって賞球が発生したことを報せることができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。すなわち、これまで行われていた演出画像の一部を、賞球払出演出による演出画像によって覆うことで、賞球が発生したことを視覚的に報せることができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。また、スピーカ120からの演出音がかぶることで、賞球が発生したことを聴覚的にも報せることができる。
以上の説明では、普図図柄変動演出および/または普図保留増加演出に賞球払出演出がかぶさる態様であったが、普図図柄変動演出および/または普図保留増加演出が賞球払出演出に変化する態様であってもよい。
図418は、普図図柄変動演出が賞球払出演出に変化するタイムチャートである。
図418に示すタイムチャートでも、普図始動ゲート251,253である利益非付与進入領域に設けられた球検出センサが、普図始動ゲート251,253への遊技球の進入を検出した場合には、検出信号が、非検出から検出に変化し、図中に示す(ア)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、普図図柄変動演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始される。
また、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に進入すると、中央一般入賞口226に設けられた球検出センサが、その遊技球の進入を検出して検出信号が非検出から検出に変化し、図中に示す(イ)のタイミングで、普図図柄変動演出を行っていた装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、その普図図柄変動演出を終了し、代わりに賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)を開始する。やがて、図中に示す(ウ)のタイミングでその賞球払出演出を終了する。
図419は、普図図柄変動演出から賞球払出演出へ変化する具体例を示す図である。
図419(a)に示す装飾図柄表示装置208には、普図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されている。すなわち、普図変動遊技が停止している状態である。この状態で、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過する(図418に示す(ア)のタイミングに相当)と、図419(b)に示すように、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示では、背景画面は無模様である。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す第一の普図変動音が出力される。この装飾図柄の変動表示と第一の普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当する。
やがて、図419(c)に示すように、左図柄表示領域208aに「装飾6」の図柄が停止表示される。ここで停止表示された装飾図柄の表示態様は、図402(b)に示すデフォルトの表示態様である。一方、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cそれぞれでは、装飾図柄の変動表示が継続されている。なお、スピーカ120からは、第一の普図変動音の出力が継続している。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入する(図418に示す(イ)のタイミングに相当)と、図419(d)に示すように、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の背景画面が無模様の背景画面から所定の背景画面(ここではクロスハッチングの模様の背景画面)に変化するとともに、先程停止表示した左図柄表示領域208aの装飾図柄(「装飾6」)の表示態様もデフォルトの表示態様から所定の表示態様(ここでは黒一色の表示態様)に変化する。また、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ表示されている、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像の表示態様も、所定の表示態様(ここでは横縞の模様の表示態様)に変化する。また、スピーカ120から出力されている普図変動音も、これまで出力されていた第一の普図変動音から第二の普図変動音に切り替わる。この所定の背景画面と装飾図柄の所定の表示態様の表示、および第二の普図変動音の出力が、賞球払出演出の一例に相当し、普図図柄変動演出から賞球払出演出に演出が変化している。なお、この演出変化は、普図図柄変動演出自体の変化ととらえることもできる。いずれにしても、中央一般入賞口226に遊技球が進入したことに基づいて、普図図柄変動演出を変化させた演出が行われている。なお、所定の表示態様に変化した装飾図柄は、普図表示装置210における図柄変動表示が終了するまで所定の表示態様に変化したままであり、その図柄変動表示が終了するタイミング、すなわち停止図柄が表示されるタイミングでは、デフォルトの表示態様に戻るか、あるいはその他の表示態様にさらに変化する。また、第二の普図変動音に変化した普図変動音も、普図表示装置210における図柄変動表示が終了するまで第二の普図変動音に変化したままであり、その図柄変動表示が終了すると、普図変動音自体が鳴り止む。
以上説明したように、中央一般入賞口226への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって普図図柄変動演出自体に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。
図420は、普図図柄変動演出が行われている状態において普図保留増加演出が変化する具体例を示す図である。
図420(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図表示装置210において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われ、これに合わせて装飾図柄表示装置208では普図の装飾図柄の変動表示が行われている。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力されている。すなわち、この図420に示す具体例でも、当該図図柄変動表示における普図図柄変動演出が行われている。さらに、図420(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、普図保留1を表す第一普図保留表示291と、普図保留2を表す第二普図保留表示292が表示されている。
当該図柄変動表示が行われている最中に、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過すると、ここでも普図の保留数が増加し、図420(b)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには第三普図保留表示293が追加表示される。図420(b)では、第一普図保留表示291〜第三普図保留表示293の3つの普図保留表示が表示されているが、いずれの保留表示も、デフォルトの表示態様である無模様かつ黒一色の表示態様で表示されている。また、第三普図保留表示293が追加表示されると同時に、スピーカ120からは、普図の保留が増加したことを報知する第一の普図保留増加音が所定期間出力される。この第三普図保留表示293の追加表示と第一の普図保留増加音の出力が、普図保留増加演出の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入すると、同図(c)に示すように、デフォルトの表示態様であった第三普図保留表示293の表示態様が所定の表示態様に変化する。すなわち、デフォルトの表示態様で表示されている3つの普図保留表示291〜293のうち、今回増加した第三普図保留表示293のみの表示態様が所定の表示態様(ここでは横縞の模様)に変化する。また、スピーカ120から出力されている普図保留増加音も、これまで出力されていた第一の普図保留増加音から第二の普図保留増加音に切り替わる。この第三普図保留表示293における所定の表示態様による表示、および第二の普図保留増加音の出力が、賞球払出演出の一例に相当し、普図保留増加演出から賞球払出演出に演出が変化している。なお、この演出変化は、普図保留増加演出自体の変化ととらえることもできる。いずれにしても、中央一般入賞口226に遊技球が進入したことに基づいて、普図保留増加演出を変化させた演出が行われている。なお、所定の表示態様に変化した第三普図保留表示293は、当該図柄変動表示が終了するまで所定の表示態様に変化したままであっても、保留3が消化されて第三普図保留表示293自体が消えるまで所定の表示態様に変化したままであってもよい。また、第二の普図保留増加音に変化した普図保留増加音は、第二の普図保留増加音に変化したまま鳴り続け、当該図柄変動表示が終了する前に鳴り止む。
以上説明したように、中央一般入賞口226への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって、ここでは普図保留増加演出自体に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。
次に、図420に示す具体例では、所定の表示態様に変化した第三普図保留表示293が少なくとも当該図柄変動表示が終了するまでは所定の表示態様に変化したままであったが、当該図柄変動表示が終了する前にデフォルトの表示態様に戻る例について説明する。
図421は、普図保留増加演出から賞球払出演出に演出が変化した後、普図保留増加演出に戻る例を示す図である。
図421(a)に示すタイムチャートでは、図中(ア)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始され、図中(イ)に示すタイミングで、普図保留増加演出が賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)に一旦変化する。そして、所定の期間、賞球払出演出が行われた後、図中(ウ)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)に戻る。
図421(b)における(イ)の図面は、同図(a)に示す(イ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図421(a)に示す(イ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像は、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。これら3つの保留表示の画像のうち、第一普図保留表示291の画像と第二普図保留表示292の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像、すなわち無模様かつ黒一色の画像である。一方、第三普図保留表示293の画像は、賞球払出演出によって、白地に黒い横縞が付された画像に変化している。
背景画像は遊技者から見て最も奥側に表示される第1レイヤL1に描画され、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像は、第1レイヤL1よりも一つ手前の第2レイヤL2に描画される。
3つの普図保留表示の画像291〜293は、第2レイヤL2よりも一つ手前の第3レイヤL3に描画される。この第3レイヤL3に描画される3つの普図保留表示の画像はいずれも、無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)290bである。第3レイヤL3よりもさらに一つ手前の第4レイヤL4には、第3レイヤL3に描画される第三普図保留表示293の黒丸の画像に重なる位置に、白地に黒い横縞が付された画像290wが表示される。ここでは、第4レイヤL4が遊技者から見て最も手前側に表示されるレイヤになる。第三普図保留表示293の画像は、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bに第4レイヤL4に描画された白地に黒い横縞が付された画像290wが重なって、黒丸の画像290bが見えなくなり、第4レイヤL4に描画された白地に黒い横縞が付された画像290wが見える。
図421(b)における(ロ)の図面は、同図(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図421(b)に示す(ロ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像も、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。ここでの3つの保留表示の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)である。すなわち、賞球払出演出によって変化していた第三普図保留表示293の画像は、普図保留増加演出に戻ることで、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)になる。図421(a)に示す(ウ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理では、(イ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理における第1レイヤL1〜第3レイヤL3をそのまま用い、第4レイヤL4のみを描画しなければよい。こうすることで、白地に黒い横縞が付された画像290wが非表示になり、第三普図保留表示293の画像も、黒丸の画像、すなわちデフォルトの表示態様に戻る。この態様では、描画の処理付加を軽減することができる。
続いて、これまでの具体例では、遊技球が中央一般入賞口226を通過したタイミングで賞球払出演出が開始されていたが、その賞球払出演出が少し遅れて開始される例について説明する。
図422は、遊技球が中央一般入賞口226を通過したタイミングから少し遅れて賞球払出演出が開始される例を示す図である。
図422(a)に示すタイムチャートでは、図中(ア)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始され、図中(イ)に示すタイミングで、遊技球が中央一般入賞口226を通過したことが検出されるが、このタイミングでは、普図保留増加演出が賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)に変化せず、所定期間の経過、あるいはその後に発生する所定の契機に基づいて、図中(ウ)に示すタイミングで、普図保留増加演出が賞球払出演出に一旦変化する。ここでの所定の契機とは、具体的には、普図図柄変動演出で所定の演出(例えば、スーパーリーチ等)が実行されたことであってもよい。そして、一定期間、賞球払出演出が行われた後、図中(エ)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)に戻る。
図422(b)における(ウ)の図面は、同図(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図422(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像は、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。これら3つの保留表示の画像のうち、第一普図保留表示291の画像と第二普図保留表示292の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像、すなわち無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)である。一方、第三普図保留表示293の画像は、賞球払出演出によって、ここでは、黒丸の画像が黒丸に白色の横縞が付加された画像に変化している。
この例でも、背景画像は第1レイヤL1に描画され、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像は第2レイヤL2に描画される。
また、3つの普図保留表示の画像291〜293は第3レイヤL3に描画される。ここでも、第3レイヤL3に描画される3つの普図保留表示の画像はいずれも、無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)290bである。第4レイヤL4には、第3レイヤL3に描画される第三普図保留表示293の黒丸の画像に重なる位置に、白色の横縞のみの画像290sが表示される。第三普図保留表示293の画像は、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bに第4レイヤL4に描画された白色の横縞のみの画像290sが重なって、黒丸に白色の横縞が付加された画像に見える。すなわち、黒丸の画像290bの一部が白色の横縞のみの画像290sによって覆われているが、黒丸の画像290bの残った部分は見えており、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bと、第4レイヤL4に描画された白色の横縞のみの画像290sが一つになった画像である。
図422(b)における(エ)の図面は、同図(a)に示す(エ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。ここでの3つの保留表示の画像も、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)である。すなわち、賞球払出演出によって変化していた第三普図保留表示293の画像は、普図保留増加演出に戻ることで、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)になる。図422(a)に示す(エ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理でも、(ウ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理における第1レイヤL1〜第3レイヤL3をそのまま用い、第4レイヤL4のみを描画しなければよい。こすうることで、白色の横縞のみの画像290sが非表示になり、第三普図保留表示293の画像も、黒丸の画像290b、すなわちデフォルトの表示態様に戻る。この態様でも、描画の処理付加を軽減することができる。
なお、賞球払出演出が行われている状態、例えば、図416(c)に示すような、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示がされている状態で、中央普図始動ゲート251に遊技球が進入(入賞)し、その入賞に基づく普図の当否判定で当りに当選した場合には、所定の演出(例えば、右打ちを行うことを指示する演出)が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示され、賞球払出演出の一部である「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bに所定の演出がかぶり、賞球払出演出が変化する。
また、右打ちを行うことを指示する演出を行わない場合であっても、装飾図柄表示装置208で普図図柄変動演出を行い、普図の当否判定結果を表す装飾図柄を停止表示することで、普図電動役物252の扉部材2521が開放することを遊技者が認識することができる場合がある。
また、以上の説明では、中央普図始動ゲート251とその下方の中央一般入賞口226への遊技球の進入を例にあげて説明したが、右側の普図始動ゲート251とその下方に配置された普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230においても同様である。また、中央普図始動ゲート251の下方の中央一般入賞口226に限らず、その他の一般入賞口226や、賞球が払い出される進入領域であっても同様である。
さらに、以上の説明では、演出音(例えば、賞球払出音)の出力はスピーカ120を用いて行っていたが、払出装置152から払い出された遊技球が、上皿126あるいは上皿126に貯留された遊技球に衝突したことによって発生する衝突音を演出音(例えば、賞球払出音)としてもよい。こうすることで、衝突音がスピーカ120とは異なる方向から遊技者に向かうため、遊技者が利益の発生をより認識することができる場合がある。
続いて、本発明の第6実施形態に係る第2実施例のぱちんこ機について説明する。以下の説明では、これまでに説明した事項と重複する事項についても、改めてもう一度説明する。また、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図423は、第2実施例の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLumineS3ence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、所定の図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、所定の図柄表示手段としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図398に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図1に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図398に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施例では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施例の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施例の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、特図の大当りに当選して大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。この可変入賞口234は、本発明にいう入賞装置の一例に相当し、特図の大当りに当選したことが、本発明にいう第2条件が成立したことの一例に相当する。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図423に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施例では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
スピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図423に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は画像表示手段の一例に相当する。
なお、第2実施例におけるぱちんこ機100の制御部の回路構成については、第1実施例のぱちんこ機の制御部の回路構成と基本的には同じであるため、説明は省略する。
<図柄の種類>
次に、図424(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図424(a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図424(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」の6種類の特図が示されている。図424(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施例では、特図の停止図柄態様として、4種類の大当り図柄(「特図A」から「特図D」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、特図Aが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」は電サポ付き15R大当り図柄であり、特図Bが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図C」は確変付き4R大当り図柄であって、この特図Cが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。「特図D」は4R大当り図柄であって、この特図Dが停止表示されると、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施例では、図423に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施例のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。特図Aによる大当りや特図Cによる特図大当りは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。本実施例では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図Aまたは特図Cに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図Bまたは特図Dに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、特図Aまたは特図Bに当選すると、いずれも大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施例では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施例では、特図Aが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図Bが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図C,特図D)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
さらに、本実施例では、大当り図柄の他に小当り図柄として特図Eの停止図柄が用意されている。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば15回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。なお、「特EI」以外の小当り図柄(例えば、第2の小当り図柄等)を用意しておいてもよい。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。
また、図424(a)に示す特図Fはハズレ図柄である。このハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図F」以外のハズレ図柄(例えば、第2のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよい。
以上説明したように、本実施例のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、特別遊技状態付与手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234の扉部材2341が開閉動作を行うものの、可変入賞口234への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
また、大当りには、遊技者に相対的に有利な大当りと相対的に不利な大当りがある。ラウンド数で見れば、15R系の大当り(特図A,特図B)が有利な大当りに相当し、4R系の大当り(特図C,特図D)が不利な大当りに相当する。また、確変付きか否かで見れば、特図Aによる大当りおよび特図Cによる大当りが有利な大当りに相当し、特図Bによる大当りおよび特図Dによる大当りが不利な大当りに相当する。これらの遊技者に相対的に有利な大当りの当否判定結果は、特定の当否判定結果の一例に相当し、遊技者に相対的に有利な大当り制御状態が、特別遊技状態の一例に相当する。
なお、本実施例のぱちんこ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜特図F)を停止表示するまでの図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図424(b)は特図の装飾図柄の一例を示したものである。本実施例の特図の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「特図の装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214とは別に、特図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、特図の装飾図柄の組合せである停止図柄態様(演出図柄態様)を停止表示する。大当り(特図A〜特図D)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ1”(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。通常遊技状態(特図低確率普図低確率)での確変大当り(特図Aまたは特図C)あるいは通常遊技状態(特図低確率普図低確率)以外での大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ“装飾図柄の組合せ2”(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。小当り(特図E)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ3”(例えば「装飾1−装飾3−装飾5」等)を停止表示する。また、ハズレである「特図F」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、“装飾図柄の組合せ1”、“装飾図柄の組合せ2”および“装飾図柄の組合せ3”以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「特図の装飾図柄の変動表示」を開始してから特図の装飾図柄の停止図柄態様(例えば、“装飾図柄の組合せ2”)を停止表示するまでの一連の表示を特図の装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図424(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの特図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、特図の装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図424(c)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。本実施例の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」および当り図柄2である「普図B」と、ハズレ図柄である「普図C」の3種類がある。当り図柄1である「普図A」は、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の開放時間が相対的に短い開放となる普図当りであり、当り図柄2である「普図B」は、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の開放時間が相対的に長い開放となる普図当りである。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、3種類の図柄の内のいずれか一つの図柄を停止表示する。この図424(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
図424(d)は普図の装飾図柄の一例を示したものである。本実施例の普図の装飾図柄には、普図装飾1〜3の3種類がある。普図始動口228を球が通過したこと、すなわち、普図始動口228に球が進入したことを普図始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの中央部分となる所定領域に、「装飾○」→「装飾◎」→・・・の順番で表示を切り替える「普図の装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、普図表示装置210とは別に、普図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、普図の装飾図柄の停止図柄態様(演出図柄態様)を停止表示する。普図の当り図柄1(普図A)を報知する場合には、装飾図柄表示装置208の上記所定領域に普図装飾1である「装飾○」を停止表示する。普図の当り図柄2(普図B)を報知する場合には、上記所定領域に普図装飾2である「装飾◎」を停止表示する。一方、普図のハズレ図柄(普図C)を報知する場合には、上記所定領域に普図装飾3である「装飾×」を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「普図の装飾図柄の変動表示」を開始してから普図の装飾図柄の停止図柄態様(例えば、普図装飾2)を停止表示するまでの一連の表示を普図の装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、普図Aや普図Bの停止図柄態様(図424(c)参照)と、装飾図柄表示装置208の上記所定領域に表示される一つの普図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(d)参照)は、普図の装飾図柄(同図(d)参照)の方が大きい。
<主制御部制御処理>
次に、第2実施例における主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理については、第1実施例における主制御部300のCPU304が実行する図403に示す主制御部メイン処理と基本的には同じであるため、説明は省略する。
続いて、第2実施例における主制御部タイマ割込処理について説明する。図425は、第2実施例における主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第2実施例におけるぱちんこ機100は、特図1と特図2というように特図が2種類あり、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。言い換えれば、第2実施例のぱちんこ機100では、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えている。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく当否判定の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく当否判定の結果報知よりも優先して行われ、当否判定が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく当否判定の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行われる。また、始動情報を取得する始動情報取得手段は、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、該第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、該第1の始動情報記憶手段および該第2の始動情報記憶手段のうちの一方に始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するものである。
第2実施例における主制御部タイマ割込処理では、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS1225)、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS1227)。ステップS1225およびステップS1227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。主制御部300は、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS1229)、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS1231)。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。
また、入賞受付処理S1217を行った後であって、特図状態更新処理を行う前に特図先読み処理を行う(ステップS1224)。
図426(a)は、主制御部300のCPU304が実行する特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS1224aでは、特図2の始動情報の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、特図2についての始動情報(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、増加した特図2の始動情報を先読みして特図2の停止図柄を事前判定する(ステップS1224b)。このステップS1224bでは、まず、特図2の保留記憶部から特図2の始動情報を先読みする。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報を先読みする。したがって、当否判定(図425に示すステップS1229における特図2関連抽選処理)で始動情報が取得される前に、その始動情報が先読みされることになる。この先読みを行う主制御部300のCPU304が始動情報先読手段の一例に相当する。ここでの先読みは、入賞分(保留増加分)だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の説明では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果等)を読むという意味で使用することがある。
主制御部300のROM306には、図426(b)に示す特図当否事前判定用テーブルおよび同図(c)に示す特図事前判定用テーブルが用意されている。
主制御部300のCPU304は、始動情報を先読みすると、将来行われる特図2関連抽選処理における当否判定結果と停止する図柄を、先読みした始動情報に基づいて事前判定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、まず、確変フラグを参照し、図426(b)に示す特図当否事前判定用テーブルを用いて、先読みした始動情報のうちの特図2当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)に基づいて、当否判定の結果が、大当りの当否判定結果になるか、小当りの当否判定結果になるか、ハズレの当否判定結果になるかを事前判定する。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報に基づく当否判定結果が、大当りの当否判定結果(特定の当否判定結果)になるか否かを事前判定する。この事前判定を行う主制御部300のCPU304が事前判定手段の一例に相当し、ここで事前判定した結果は特図2当否事前判定結果として扱われる。
主制御部300のROM306には、図426(b)に示す特図当否事前判定用テーブルの内容と同じ内容の特図当否判定用テーブルが記憶されている。この特図当否判定用テーブルにしても、図426(b)に示す特図当否事前判定用テーブルにしても、大当り確率は、特図低確率状態(非電サポ状態)では1/320であるのに対し、特図高確率状態(電サポ状態)では1/32に上昇する。一方、小当り確率は、特図低確率状態(非電サポ状態)であっても特図高確率状態(電サポ状態)であっても1/100である。
次いで、主制御部300のCPU304は、特図2当否事前判定結果が大当りであった場合には、図426(c)に示す特図事前判定用テーブルを用い、先読みした始動情報のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)に基づいて、停止図柄となる大当り図柄の事前判定を行う。ここでの特図の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2事前判定結果として扱われる。ここでの大当り図柄の事前判定は、複数種類用意された大当りの種類のうちいずれの種類の大当りかを事前判定していることに相当する。なお、第2実施例では、小当り図柄およびハズレ図柄はそれぞれ1種類しか用意されていないため、特図2当否事前判定結果が小当りであったり、あるいはハズレであった場合には、一義的に特図2事前判定結果が得られる。
主制御部300のROM306には、図426(c)に示す特図事前判定用テーブルの内容と同じ内容の特図決定用テーブルが記憶されている。図426(c)に示す特図事前判定用テーブルを参照して第2実施例の特図の大当り種別について詳述すると、大当り図柄1(特図A)あるいは大当り図柄2(特図B)が停止表示して開始される大当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が30秒開放(ただし、その可変入賞口234に10球入賞した時点で閉鎖)する1ラウンドが15回行われる。大当り図柄3(特図C)あるいは大当り図柄4(特図D)が停止表示して開始される大当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が30秒開放(ただし、その可変入賞口234に10球入賞した時点で閉鎖)する1ラウンドが4回行われる。なお、大当り図柄1(特図A)の当選確率が50%と最も高い。
ステップS1224bに続くステップS1224cでは、ステップS1224bで得た特図2の停止図柄情報(特図2事前判定結果)を、RAM308に用意された特図2事前判定結果記憶領域に記憶し、ステップS1224dに進む。
一方、ステップS1224aにおける判定で特図2の始動情報が増加していなければステップS1224dに進み、特図2の始動情報の先読みや事前判定は行われない。
ステップS1224dでは、今度は、特図1の始動情報(特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値)の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図1の保留記憶部に1セット分の乱数値が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、今度は、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かを、RAM308に用意された時短フラグを参照して判定し(ステップS1224e)、現在の制御状態が非電サポ状態であれば(時短フラグがオフ状態であれば)、ステップS1224fに進む。
ステップS1224fでは、上述のステップS1224bと同様に、まず、特図1の保留記憶部から特図1の始動情報を先読みする。次いで、ステップS1224bと同様に、図426(b)に示す特図当否事前判定用テーブルを用い、先読みした始動情報(特図1当選乱数値)に基づいて特図1当否事前判定結果を得る。続いて、特図1当否事前判定結果が大当りであった場合には、ステップS1224bと同様に、図426(c)に示す特図事前判定用テーブルを用いて、先読みした始動情報(大当り用特図1乱数値)に基づいて、特図1事前判定結果を取得する。
ステップS1224fに続くステップS1224gでは、ステップS1224fで得た特図1の停止図柄情報(特図1事前判定結果)を、RAM308に用意された特図1事前判定結果記憶領域に記憶し、図425に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。
なお、この特図先読み処理では、特図の停止図柄の事前判定までしか行わなかったが、先読みした始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値に基づいて、特図の変動時間の事前判定まで行い、変動時間の事前判定結果(特図変動時間事前判定結果)を事前判定結果記憶領域に記憶してもよい。また、変動時間に代えて、装飾図柄表示装置208における演出態様(変動パターン)を事前判定してもよい。本実施例では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられており、変動時間を選択しているということは変動パターンを選択していると見ることもできる。さらに、演出態様をグループ分けしておき、例えば、「はずれ・ノーマルリーチハズレ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBハズレ」のグループかのみを抽選するようにしてもよい。あるいは、「ノーマルリーチ当り、ノーマルリーチハズレ、リーチA当り、リーチB当り、リーチA当り、リーチB当り」のリーチ演出のグループに属するか、「超短縮ハズレ、短縮ハズレ、ハズレ、チャンス目全消灯」のリーチなしのグループに属するかを事前判定するにとどめてもよい。
RAM308の事前判定結果記憶領域に新たに記憶された事前判定情報(特図事前判定結果を表す情報)は、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として特図保留増加コマンドのコマンドデータに含められ、主制御部300から第1副制御部400に送信される。
一方、図426(a)に示すステップS1224dにおける判定で特図1の始動情報が増加していなければ、図425に示す主制御部タイマ割込処理に復帰し、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わない。
また、ステップS1224eにおいて現在の制御状態が電サポ状態(時短フラグがオン状態)であった場合にも、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わず、これらの場合には、今回増加した特図1の始動情報に基づく当否判定や停止図柄の事前判定が行われていないことを表す「未判定」情報を、特図1事前判定結果記憶領域に記憶し(ステップS1224h)、図425に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。なお、大当り遊技が開始されたことに基づいて、特図1事前判定結果記憶領域における、特図1事前判定結果が記憶されている領域は、「未判定」情報に書き換えられる。また、第2実施例では、未判定情報設定条件(ここでは電サポ状態中)が成立していれば、始動情報自体の先読みも行わないが、先読みは行って事前判定は行わない態様であってもよく、さらには、先読みおよび事前判定は行うが、その結果を主制御部300から第1副制御部400へ送らない態様であってもよい。
なお、本実施例では、主制御部300は特図事前判定結果まで得ているが、主制御部300では特図事前判定結果を得ずに、先読みした始動情報を特図保留増加コマンドのコマンドデータに含めて第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、必要に応じて、特図事前判定結果を得る態様であってもよい。ただし、普図の状態更新を主制御部300で行っているため、電サポ中か否かの判定を第1副制御部400で行おうとすると、普図の状態も第1副制御部400に送信する必要があり、効率的でない。よって、事前判定は、主制御部300において実行する方が効率が良い。
主制御部300は、以上説明した特図先読み処理を実行した後、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)を実行し、特図先読み処理で対象になった先読みした始動情報と同じ始動情報に基づいて、上述の特図当否判定用テーブルを用いた特図当否判定結果、上述の特図決定用テーブルを用いた特図決定結果、および特図の変動時間を改めて得る。
ここで、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)における特図の変動時間の決定方法について説明する。以下の説明では、特図1の変動時間であっても特図2の変動時間であっても同じであるため、両者を区別することなく説明する。
図425に示す特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)では、特図決定用テーブルを用いて特図決定結果が得られると、主制御部300のCPU304は、その特図決定結果に応じて、特図の変動時間を表すタイマ番号を決定する。
図427(a)は、主制御部300のROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルを示す図である。
このテーブルセット選択テーブルには、特図決定結果(特図停止図柄)、特図変動回数、およびタイマ選択テーブルの関係が規定されている。第2実施例では、タイマ選択テーブルとして2種類のテーブルが用意されている。タイマ選択テーブルは、特図の変動時間を決定するために用いられるテーブルである。主制御部300のRAM308には、タイマ選択テーブルを表す情報を格納する領域(タイマ選択テーブル情報格納領域)が設けられている。また、RAM308には、特図変動遊技の実行回数をカウントする特図変動遊技実行回数カウンタも設けられている。この特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きな値であれば、特図表示装置212による変動表示が終了し、確定した特図が所定期間停止表示された後、CPU304によって特図変動遊技実行回数カウンタの値が1減算される。
例えば、特図停止図柄が大当り図柄2である15R大当りに当選し、15R大当り遊技の終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタに100の値をセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル4を表す情報を格納する。また、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル2を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上のポインタを進め、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル1を表す情報を格納する。そして、特図決定結果が切り替わるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル1を表す情報を格納し続ける。この結果、15R大当り遊技が終了すると、大当りあるいは小当りに当選しない限り、最初の100回の特図変動遊技ではタイマ選択テーブル2を用いて特図の変動時間が決定され、101回以降はタイマ選択テーブル1を用いて特図の変動時間が決定される。
図427(b)は、主制御部300のROM306に記憶されているタイマ番号決定用テーブルを示す図である。
主制御部300のCPU304は、始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて、図427(b)に示すタイマ番号決定用テーブルに規定されているタイマ番号を判定する。すなわち、このタイマ番号の判定は、特図決定結果、所定の乱数(例えばタイマ番号決定用乱数)、特図1の保留数と特図2の保留数を合算した保留数、および所定の期間情報テーブル(例えばタイマ選択テーブル)に基づいて行なわれ、先読み処理による先読み結果や事前判定の結果には基づかずに行なわれる。
タイマ番号は、特図1表示装置212あるいは特図2表示装置214が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間、すなわち特図の変動表示する時間(図柄変動表示時間)を表すものである。主制御部300は図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置208が、特図の装飾図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間(装飾図柄変動停止表示の時間)も、この図柄変動表示時間に合わせられる。
図427(c)は、タイマ番号と図柄変動表示時間の関係を示す図である。
第2実施例では、図柄変動表示時間に合わせて、装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンが定められている。すなわち、第1副制御部400は、タイマ番号(図柄変動表示時間)に基づいて、特図の装飾図柄の変動パターンを決定する。この図427(c)には、参考までに、タイマ番号と特図の装飾図柄の変動パターンとの関係も示されている。
タイマ1は特図変動時間が2秒になる超短縮された変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動時間が5秒になる短縮された変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ3は特図変動時間が10秒の通常の変動時間(基準となる変動時間)になることを表す。また、タイマ1〜タイマ3では図423に示す装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。タイマ4は特図変動時間が12秒の変動時間になることを表し、タイマ4に決定されると装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。タイマ5は特図変動時間が40秒の変動時間になることを表し、タイマ6は特図変動時間が50秒の変動時間になることを表す。タイマ5および6に決定されると装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。
このリーチは、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)の当否判定(本抽選)の結果が特定の当否決定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。主制御部300は、予告制御手段の一例に相当する。
第2実施例では、リーチ演出という予告を行なわない場合よりも行なう場合の方が、特図の当否判定を行ってからその当否判定の結果を報知するまでの期間の長さ(特図変動時間)が長くなるようにしている。
図427(b)に示すように、特図決定結果がはずれ図柄(「特図F」)であったときには、保留数が0〜2であれば、リーチなしのタイマ3に90%の確率で決定され、保留数が3〜7であれば、同じくリーチなしのタイマ2に98%の確率で決定される。また、はずれ図柄でテーブル1が選択されている場合には、保留数に関係なく、スーパーリーチのタイマ5又はタイマ6に1%ずつの確率で決定される。
また、当否決定結果が大当りであった場合には、特図の種類(大当り図柄1〜4)に関係なく、また、タイマ選択テーブルにも関係なく、さらに、保留数にもよらず、ノーマルリーチのタイマ4に2%の確率で決定され、スーパーリーチ1のタイマ5に32%の確率で決定され、スーパーリーチ2のタイマ6には66%の確率で決定される。また、特図決定結果が小当り図柄であったときにも同様である。
次に、図425に示す普図関連抽選処理(ステップS1223)について説明する。第2実施例における普図の始動情報は、普図当選乱数値と当り用普図乱数値になる。この普図関連抽選処理(ステップS1223)では、普図当否判定処理が行われる。
図428(a)は、主制御部300のROM306に記憶された普図当否判定用テーブルを示す図である。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。この普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。第2実施例では、普図のアタリ確率は、普図低確率状態(非電サポ状態)では、およそ10%であるが、普図高確率状態(電サポ状態)では100%である。
普図当否判定処理の実行が完了し、普図当否判定結果が当りであった場合には、普図停止図柄決定処理を実行する。なお、普図のはずれ図柄は1種類しかないため、普図当否判定結果がハズレであれば普図の停止図柄は一義的に定まる。
図428(b)は、主制御部300のROM306に記憶された普図決定用テーブルを示す図である。
ここでも時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。この普図停止図柄決定処理は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの当り用普図乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて行う。普図低確率状態(非電サポ状態)では、90%の確率で普図当り図柄1(普図A)に当選し、10%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。一方、普図高確率状態(電サポ状態)では、100%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。
ここで、図428(b)に示す普図決定用テーブルを参照して第2実施例の普図の当り種別について詳述すると、普図表示装置210に普図当り図柄1(普図A)が停止表示すると、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が1.8秒間開放(ただし、その第2特図始動口232に10球入賞した時点で閉鎖)する。一方、普図表示装置210に普図当り図柄2(普図B)が停止表示すると、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が6.0秒間開放(ただし、その第2特図始動口232に10球入賞した時点で閉鎖)する。
また、第2実施例では、普図変動時間は、普図の制御状態に応じて所定時間に一義的に決まっている。例えば、普図低確率状態(非電サポ状態)では10秒であり、普図高確率状態(電サポ状態)では5秒である。
<副制御部側制御処理>
次に、第2実施例における第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理等については、第1実施例における第1副制御部400のCPU404が実行する図409に示す第1副制御部の各処理と基本的には同じであるため説明は省略する。また、第2副制御部500における処理も、第1実施例と基本的には同じであるため説明は省略する。
続いて、第2実施例における先読み予告について詳述する。
まず、第2実施例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側、すなわち、普図の装飾図柄が表示される所定領域の左側には、特図1保留表示領域が用意されており、その右側には特図2保留表示領域が用意されている。特図1保留表示領域には、主制御部300のRAM308に設けられた特図1の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図1の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。保留表示は、始動情報記憶手段(RAM308の特図の保留記憶部)に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す表示である。特図2保留表示領域には、主制御部300のRAM308に設けられた特図2の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図2の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。すなわち、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに保留表示が行われ、保留表示の数は保留数に相当する。装飾図柄表示装置208は始動保留表示手段の一例に相当する。この保留表示におけるデフォルトの表示態様は、本実施例では、丸い図形を無模様かつ一色で表示する態様になり、第一の態様の一例に相当する。第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に保留増加コマンドを送信し、第2副制御部500は、その保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に保留減少信号を送信し、第2副制御部500は、その保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ減少させる。
第2実施例における先読み予告は、図425に示す特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)で行われる当否判定の結果が大当りになる可能性があることを予告するための演出である。より具体的に説明すれば、本実施例では、大当りにも、遊技者に相対的に有利な大当り(例えば、15R系の大当り:特図A,特図B)と相対的に不利な大当り(例えば、4R系の大当り:特図C,特図D)が用意されており、先読み予告は、有利な大当りになる可能性があることを予告するための演出である。なお、4R系の大当りでも確変付きの大当り(特図C)は有利な大当りとしてもよい。また、第2実施例における先読み予告は、上記特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)で始動情報を取得するよりも先に取得した始動情報(先読みした始動情報)に基づいて行われる予告である。すなわち、先読み予告は、先読みした始動情報に基づく事前判定結果に基づいて行われる。
また、ここでの先読み予告には、事前判定結果が有利な大当りでなくても、有利な大当りになるかのように偽りで予告する偽の先読み予告も含まれる。すなわち、先読み予告は、当否判定の結果が有利な大当りになる可能性があることを表したり、遊技者に示唆する予告であったり、あるいは当否判定の結果が有利な大当りになることを遊技者に期待させる予告であるといえる。
第2実施例では、保留表示の表示態様を変化させることで、保留表示を用いた先読み予告演出を行うことが可能である。この保留表示を用いた先読み予告演出は、実行開始タイミングが入賞時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208における演出表示領域208d内になる。なお、特図の保留が0の状態で特図始動口230,232に入賞があった場合には、当該入賞に基づく特図の当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、当該入賞に基づく特図の保留表示を行わないことも考えられるが、あえて、その入賞に基づく特図の図柄変動表示を開始した直後の数秒間行うようにしてもよい。この場合には、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)中に先読み予告の演出が行われることになる。保留表示を用いた先読み予告は先読み予告の所定の予告態様の一例に相当し、装飾図柄表示装置208が、先読み予告手段の一例に相当する。
また、演出可動体224や遮蔽装置246を駆動させることで、役物作動による先読み予告演出を行うことも可能であるも行う。この役物作動による先読み予告演出は、実行開始タイミングが、入賞時であってもよいし、図柄変動停止時であってもよく、実行領域は、装飾図柄表示装置208にかぶさる領域になる。先読み予告における図柄変動停止時とは、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示及び当該図柄変動表示よりも前の図柄変動表示の少なくとも一方の停止時になる。より詳細に説明すれば、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示の停止時が、先読み予告の実行開始時になる。
また、装飾図柄表示装置208に特定のキャラクタやシンボル等の図柄を登場させることでも先読み予告演出を行うことが可能である。この特定の図柄を用いた先読み予告演出の実行開始タイミングは、入賞時であってもよいし、入賞後の最初の図柄変動開始コマンドを受信してから所定時間経過後の当該図柄変動開始コマンドによって開始された図柄変動表示中であってもよい。ここで、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)が開始されてから所定時間経過後の当該図柄変動表示中になる。保留が1以上の状態で入賞があった場合には、上記当該図柄変動表示よりも前に行われる図柄変動表示中になる。また、その実行領域は、装飾図柄表示装置208における、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cであってもよいし、演出表示領域208dにかかる所定領域であってもよい。
さらに、装飾図柄表示装置208の背景画像を変化させることでも先読み予告演出を行うことが可能である。この背景画像を用いた先読み予告演出の実行開始タイミングは、入賞時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208の表示画面全体になる。
なお、先読み予告演出は画像や役物を用いた予告に限らず、音や光を用いた予告であってもよい。
第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信すると、第1副制御部メイン処理における演出制御処理で先読み予告実行処理を行う。この先読み予告実行処理では、保留表示を用いた先読み予告、役物作動による先読み予告、特定の図柄を用いた先読み予告、および背景画像を用いた先読み予告それぞれの先読み予告の実行可否抽選を行う。また、保留表示を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の保留表示の表示態様の中から先読み予告による変化後の表示態様を抽選により決定する。役物作動による先読み予告ではあれば、予め用意された複数種類の演出可動体224や遮蔽装置246の駆動パターンの中から一つの駆動パターンを抽選により決定する。特定の図柄を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類のキャラクタやシンボル等の図柄の中から先読み予告で登場させる図柄を抽選により決定する。背景画像を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の背景画像の中から先読み予告で用いる背景画像を抽選により決定する。
第2実施例でも、第1副制御部400が普図図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では普図図柄変動演出が実行される。また、第1副制御部400が特図図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では特図図柄変動演出も実行される。
図429は、普図図柄変動演出と、特図図柄変動演出および先読み予告演出の具体例を示す図である。
図429(a)に示す装飾図柄表示装置208には、特図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されているとともに、演出表示領域208dにおいて普図の装飾図柄が表示される所定領域208xには、普図装飾図柄の停止図柄が表示されている。すなわち、特図変動遊技も普図変動遊技も停止している状態である。この状態で、普図始動口228を遊技球が通過すると、図429(b)に示すように、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始される。また、ここでは不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力される。この普図装飾図柄の変動表示と普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当し、普図図柄変動演出は、本発明にいう所定の演出の一例に相当する。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図429(c)に示すように、特図1表示装置212において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cでは、特図装飾図柄の変動表示が開始される。また、スピーカ120からは、特図1表示装置212において図柄変動表示が行われていることを表す特図変動音が出力される。この特図装飾図柄の変動表示と特図変動音の出力が、特図図柄変動演出の一例に相当する。加えて、当該第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出も実行される。ここでは、当該第1特図始動口230への入賞時に特定の図柄を用いた先読み予告演出が実行され、特定の図柄として姫のキャラクタの図柄2082が、演出表示領域208dを含む下側領域を左から右に向かって移動する。なお、この姫のキャラクタの図柄2082の移動中にスピーカ120から先読み予告演出音を出力してもよい。
以上説明した具体例では、普図変動音の途中から特図変動音も鳴り始め、普図変動音に特図変動音がかぶさって聞こえる。また、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xが、先読み予告演出によって通過する姫のキャラクタの図柄2082により一瞬覆われ、普図装飾図柄の変動表示が一瞬見えなくなる。言い換えれば、所定領域208xに姫のキャラクタの図柄2082が入り込むことで、所定領域208xが小さくなる。したがって、本発明にいう所定の演出の一例に相当する普図図柄変動演出が、特図図柄変動演出あるいは先読み予告演出によって変化している。
なおここでは、姫のキャラクタの図柄2082の移動を、先読み予告演出として実行しているが、特図図柄変動演出として実行してもよい。
また、図429(c’)に示すように、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、特図装飾図柄の中図柄が、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xにかぶさって変動表示する特図図柄変動演出であってもよい。こうすることで、普図図柄変動演出が特図図柄変動演出によって変化する。なお、特図装飾図柄の中図柄が所定領域208xにかぶさって変動表示する演出を、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告の演出として行ってもよい。
さらに、図429(c)では、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出が、特定の図柄を用いた予告態様で実行されているが、同図(c’’)に示すように、演出可動体224を駆動させる予告態様で実行されてもよい。この場合にも、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xに、回動してきた前腕部224bがかぶさり、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。
以上説明した第2実施例における具体例でも、第1特図始動口230への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって、ここでは普図図柄変動演出に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。このことは、以下に説明する具体例においても同様である。また、先読み予告演出によって普図図柄変動演出に変化が生じているため、遊技者は、所定の利益(ここでは賞球の払出し)の発生と、可変入賞口234が有利な状態となる可能性が高いことと、を先読み予告演出(特定演出)によって一度に認識することができ、それぞれを別個に認識する場合よりも遊技者の遊技の興趣を高めることができるとともに、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。
図430は、普図図柄変動演出と先読み予告演出の具体例を示す図である。以下、図429に示す具体例との相違点を中心に説明する。
この具体例でも、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図429に示す具体例と同様な特図図柄変動演出が開始されるが、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出も実行される。ここでの先読みに基づく先読み予告演出の予告態様は、背景画像を用いた態様であり、特図1表示装置212において図柄変動表示が開始されると同時に、図430(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表画面全体が一瞬真っ暗になり、装飾図柄表示装置208において実行されていた普図図柄変動演出も、装飾図柄表示装置208で開始される特図図柄変動演出も一瞬見えなくなる。すなわち、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。
なおここでは、背景画像の切り替えを先読み予告演出として実行しているが、特図図柄変動演出として実行してもよい。すなわち、特図の装飾図柄の変動表示を開始する前に装飾図柄表示装置208の背景画像を一瞬真っ暗な背景画像(ブラックアウト画像)に切り替えた後、通常の背景画像に戻して特図の装飾図柄の変動表示を行ってもよい。こすうることでも、普図図柄変動演出が特図図柄変動演出によって変化する。ブラックアウト画像は場面切り替え画像としても用いることができ、このような背景画像の切り替えは場面切り替え演出を兼ねた特図図柄変動演出と見ることもできる。
また、図430(c)では、背景画像を暗い画像(ブラックアウト画像)に切り替えたが、図430(c’)に示すように、背景画像を明るい画像(ここではホワイトアウト画像)に切り替えてもよい。
さらに、図430(c)では、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出が、背景画像を用いた予告態様で実行されているが、同図(c’’)に示すように、開いていた遮蔽装置246を閉める予告態様で実行されてもよい。この場合にも、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xが、遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bによって隠され、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。なお、ホワイトアウト画像への切り替えや左扉246aおよび右扉246bが閉まる役物演出も、場面切り替え演出と見ることもできる。
なお、背景画像は半透明な画像であってもよい。半透明であることで、普図図柄変動演出や特図図柄変動演出が視認可能となるので演出効果低下を防ぐことができる場合がある。
さらに、第2実施例では、第1副制御部400が特図保留増加コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では特図保留増加演出が実行される。
図431は、普図図柄変動演出と特図保留増加演出の具体例を示す図である。
図431(a)では、特図1表示装置212において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われており、装飾図柄表示装置208では特図装飾図柄の変動表示が行われている。また、図431(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、3つの特図保留表示が表示されている。以下、最も古い特図保留(以下、特図保留1と称する)を表す特図保留表示を第一特図保留表示296と称し、二番目に古い特図保留(以下、特図保留2と称する)を表す特図保留表示を第二特図保留表示297と称し、最も新しい特図保留(以下、特図保留3と称する)を表す特図保留表示を第三特図保留表示298と称する。ここでは特図の保留数は3である。一方、普図表示装置210は停止表示しており、装飾図柄表示装置208の所定領域208xには、普図装飾図柄の停止図柄が表示されている。
当該図柄変動表示が行われている最中に、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
次いで、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、特図の保留が増加する。以下、ここで増加した特図の保留を特図保留4と称し、その特図保留4を表す特図保留表示を第四特図保留表示299と称する。第1特図始動口230に遊技球が進入すると、不図示のスピーカ120から特図保留増加音が出力されるとともに、装飾図柄表示装置208の右端から、デフォルトの表示態様である黒丸の第四特図保留表示299の図柄を載せたトラックの図柄2991が登場し、このトラックの図柄2991は、演出表示領域208dを左側に向かって移動する。その結果、図431(c)に示すように、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xをそのトラックの図柄2991が通過し、所定領域208xで行われている普図装飾図柄の変動表示が一瞬見えなくなる。言い換えれば、所定領域208xにトラックの図柄2991が入り込むことで、所定領域208xが小さくなる。この具体例でも、普図図柄変動演出が特図保留増加演出によって変化する。
トラックに載せられていたデフォルトの表示態様である黒丸の第四特図保留表示299の図柄は、第三特図保留表示298の右横まで運ばれた後、そのトラックから降ろされ、第四特図保留表示299は第三特図保留表示298の右横に表示される。第四特図保留表示299が、第三特図保留表示298の右横に表示されると、保留表示を用いた先読み予告演出が行われる。ここでは、図431(d)に示すように、デフォルトの表示態様である黒丸の画像に、その黒丸の画像から光が放射状に発散している様子を表す光のオーラのエフェクト画像2992が付加された表示態様に変化している。この光のオーラのエフェクト画像2992は、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xに入り込み、ここでも所定領域208xが小さくなる。したがって、普図図柄変動演出が、先読み予告演出によっても変化している。なお、光のオーラのエフェクト画像2992は、半透明な画像であってもよい。半透明であることで、普図図柄変動演出が視認可能となるので普図図柄変動演出の演出効果低下を防ぐことができる場合がある。
なお、第三特図保留表示298の右横に表示された第四特図保留表示299の表示形態は、他の表示態様に変化してもよい。図431(d’)では、第三特図保留表示298の右横に表示された第四特図保留表示299の表示形態が、怖い顔のパンダのキャラクタ画像に変化している。しかも、このキャラクタ画像は、デフォルトの表示態様の黒丸の画像よりも大きく、その一部が所定領域208xに入り込み、ここでも普図図柄変動演出が先読み予告演出によっても変化している。先読み予告演出を兼ねた保留表示は、遊技者からしてみれば大当りの期待が持てる保留を表すものであり、デフォルトの表示態様の大きさよりも大きく表示することで、遊技者にわかりやすくなる。このように、先読み予告の期待度(信頼度)に応じて保留表示の大きさを変えてもよい。なお、保留表示の最初の所定期間のみ大きく表示してその後はデフォルトの表示態様の大きさと同じ大きさで表示してもよい。
図432は、普図図柄変動演出自体が変化する具体例を示す図である。以下、図429に示す具体例との相違点を中心に説明する。
この具体例でも、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、ここでも所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図432(c)に示すように、図429に示す具体例と同様な特図図柄変動演出が開始される。さらに、特図の図柄変動表示の開始に基づいて、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xの背景画面が変化し、普図図柄変動演出自体が変化する。ここでは、無模様の背景画像が斜めの縞模様の背景画像に変化している。
また、特図の図柄変動表示の開始に基づく普図図柄変動演出自体の変化として、図432(d)に示すように、所定領域208xで行われている普図装飾図柄の変動表示に代えて、カウントダウン表示を行い、例えば、5→4→3→2→1→○のような表示に変化させてもよい。
なお、特図の保留が増加した場合には、特図始動口への入賞によってRAM308の特図保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出を、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xにおいて実行してもよい。この場合には、図432(e)に示すように、普図装飾図柄の変動表示に代えて、特定のキャラクタやシンボル等の図柄(ここでは怖い顔のパンダのキャラク図柄)が所定領域208xに表示される。
また、以上の説明では、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の変動表示(普図図柄変動演出)を、毎回必ず行うようにしたが、普図の当否判定でハズレの場合には、所定確率(例えば、10%あるいは0%)で行うようにしてもよい。こうすることで、普図図柄変動演出に対する遊技者の期待度を高めることができる場合がある。
また、各演出に基づく音演出は無音演出を含んでもよい。こうすることで、利益(例えば、賞球の払出し)が発生したことを遊技者がより気づきやすくなる。また、特図絡みの演出の邪魔にならず、特図の当否判定に当たったと遊技者が勘違いしてしまうことを防止することができる場合もある。
なお、電サポ中は普図図柄変動演出を行わないようにしてもよい。電サポ中であれば、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が開きやすく、賞球が発生し易い状態であるので、遊技者は賞球発生に基づく演出に集中することができる場合がある。
またここでは、本発明をぱちんこ機に適用した例を説明したが、本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
以上の説明では、『所定条件が成立(例えば、入賞口や始動口への遊技球の進入)したことに基づいて所定の遊技価値を遊技者に付与する遊技台において、遊技球が進入可能な第1の進入領域(例えば、中央普図始動ゲート251)と、前記第1の進入領域へ遊技球が進入したことに基づいて始動情報(例えば、普図当選乱数および普図変動期間決定用乱数)を生成する始動情報生成手段(例えば、図400に示す乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたもの)と、前記始動情報生成手段が生成した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段(例えば、普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304)と、演出を行う演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記当否判定手段の当否判定結果に基づいて、前記演出手段に所定の演出(例えば、普図図柄変動演出)を行わせる演出制御手段(例えば、第1副制御部400および第2副制御部500を併せたもの)と、遊技球の進入に基づいて前記所定条件が成立する第2の進入領域(例えば、中央一般入賞口226)と、を備え、前記演出制御手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入領域に遊技球が進入したことに基づいて、前記演出手段に該所定の演出を変化させた演出(例えば、普図図柄変動演出が賞球払出演出によって変化した演出)を行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についての説明がなされている。
ここで、前記第1の進入領域は、遊技球が通過する領域(例えば、ゲート等)であってもよい。すなわち、前記第1の進入領域は、遊技球が転動する遊技領域に設けられたものであって、進入しても遊技球が該遊技領域をさらに転動するものであってもよい。また、前記第1の進入領域に遊技球が進入しても前記所定条件は成立しない態様であってもよい。
また、前記第2の進入領域は、前記遊技領域に設けられたものであって、進入すると遊技球が該遊技領域よりも裏側へ導かれるものであってもよい。
また、前記第2の進入領域は、前記当否判定手段の当否判定結果が特定の当否判定結果であったことに基づいて、遊技球の進入が困難な第一状態から遊技球の進入が容易な第二状態へ状態変化する可変始動口を含むものであってもよい。
さらに、前記所定の演出は、画像表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよい。
また、ここにいう所定の演出を変化させた演出とは、所定の演出自体を他の演出に切り替えた演出であってもよいし、所定の演出の一部に変化を与えた演出であってもよいし、所定の演出の一部又は全部に他の演出が被さった演出であってもよい。
また、所定の遊技価値を遊技者に付与するとは、遊技媒体を払い出すことが一例としてあげられる。
またこれまでの説明においては『前記演出制御手段は、前記所定の演出を変化させるため、該所定の演出に影響を与える特定演出(例えば、賞球払出演出)を前記演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記演出手段は、演出画像を表示する画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を含み、前記演出制御手段は、所定の演出画像(例えば、普図の装飾図柄の変動表示)を前記画像表示手段に表示させることで前記所定の演出を該画像表示手段に行わせ、該所定の演出を変化させた演出として、該所定の演出画像の一部又は全部を他の画像(例えば、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081)の一部又は全部で覆った画像(例えば、図416(c)参照)を該画像表示手段に表示させるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
ここで、前記演出制御手段は、前記特定演出として、全部または一部が半透明な演出画像を前記画像表示手段に表示させるものであってもよい。
また、前記演出手段は、所定の音を出力する音出力手段を含み、
前記演出制御手段は、前記所定の音を前記音出力手段に出力させることで前記所定の演出を該音出力手段に行わせ、前記特定演出として、前記所定の音と並行して出力される特定音を、該音出力手段に出力させるものであってもよい。こうすることで、特定演出に基づく音声によって利益の発生を遊技者は認識することができる場合がある。
さらに、前記音出力手段は、遊技球を貯留可能な球皿を含み、遊技球の払出手段から払い出された遊技球が球皿または球皿に貯留された遊技球に衝突したことに基づく衝突音を前記特定音として出力するものであってもよい。こうすることで、衝突音がスピーカとは異なる方向から遊技者に向かうため、遊技者が利益の発生をより認識することができる場合がある。
またこれまでの説明においては『前記第1の進入領域(例えば、中央普図始動ゲート251)は、遊技球が転動する遊技領域(例えば、遊技領域124)に設けられ、進入した遊技球が該遊技領域をさらに転動するものであって、前記第2の進入領域(例えば、中央一般入賞口226)は、前記遊技領域の、前記第1の進入領域に進入した後の遊技球が進入し得る位置に設けられたものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
さらにこれまでの説明においては『所定の第2条件が成立したこと(例えば、特図の大当りに当選したこと)に基づいて、遊技者に有利な状態となる入賞装置(例えば、可変入賞口234)を備え、前記演出制御手段は、前記特定演出として、前記所定の第2条件が成立する可能性が高いことを示唆する演出(例えば、先読み予告の演出)を、前記演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
以下、前記第1の進入領域へ遊技球が進入したことに基づいて生成される始動情報を第1の始動情報とし、その第1の始動情報に基づく当否判定を第1の当否判定にするとともに第1の当否判定を行う当否判定手段を第1の当否判定手段にする。
また、前記第2の進入領域(例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232)へ遊技球が進入したことに基づいて生成された第2の始動情報(例えば、特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を記憶する第2の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けた特図1および特図2の保留記憶部)と、前記第2の始動情報記憶手段に記憶されている第2の始動情報を取得し、取得した第2の始動情報に基づいて当否判定を行って第2の当否判定結果を導出する第2の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行い該図柄の変動表示を終えると前記第2の当否判定結果を表す図柄態様を停止表示する図柄変動表示を行う第2の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、前記第2の図柄表示手段が特定の第2の当否判定結果を表す図柄態様を停止表示した後に通常制御状態から大当り制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第2の当否判定手段による所定の第2の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の第2の当否判定結果(例えば、大当りの当否判定結果)になる可能性があることを予告する先読み予告演出を、該第2の当否判定手段が該所定の第2の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の第2の始動情報に基づいて所定の実行確率で実行する先読み予告演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、前記先読み予告演出手段を含み、前記演出制御手段は、前記特定演出として前記先読み予告演出を、前記先読み予告演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台であってもよい。
また、前記第2の図柄表示手段が前記特定の第2の当否判定結果(例えば、特図大当り判定結果)を表す図柄態様を停止表示した後に開放する可変入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備えた態様であってもよい。
なお、前記先読み予告演出手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることを予告する先読み予告演出を実行するものであってもよいし、あるいは、前記当否判定手段が前記所定の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の始動情報に基づく情報を報知する先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記先読み予告演出を該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に開始するものであってもよい。
また、図柄変動を開始してから前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するまでの図柄変動表示を前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに行う図柄表示手段を備えた態様であれば、前記先読み予告演出制御手段は、所定の始動情報に対応した図柄変動表示中及び当該図柄変動表示よりも先に実行される図柄変動表示中の少なくとも一方で該所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になることを予告するための先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることの予告についての実行可否が該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に決定される先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記先読み予告演出を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことに基づいて実行するものであってもよいし、あるいは前記先読み予告演出を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことを表すコマンドを受信したことに基づいて実行するものであってもよい。
また、所定数の遊技球を封入球として封入し、前記封入球を遊技領域へ発射して遊技を行い、所定の進入領域に前記封入球が入賞したことに基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与し、前記所定の進入領域に入賞した前記封入球または入賞しなかった前記封入球を再び前記遊技領域へ発射して循環使用可能な封入球式遊技機であってもよい。また、前記遊技価値は、前記遊技領域へ発射可能な所定数の遊技球数データであってもよく、前記演出制御手段は、該遊技球数データが遊技者に付与されたことに基づいて、前記演出手段に該所定の演出を変化させた演出(例えば、普図図柄変動演出が賞球払出演出によって変化した演出)を行わせるものであってもよい。また、前記演出制御手段は、前記特定演出として、前記所定数の遊技球数データの該所定数を示す画像を前記画像表示手段に表示させるものであってもよい。
続いて、本発明の第3実施例のぱちんこ機について説明する。以下の説明では、これまでに説明した事項と重複する事項については省略することもあるし、重複して説明することもあるが、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図433は、第3実施例の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図433に示す遊技盤200は電サポ中と大当り遊技中は右打ちを行う遊技盤である。この遊技盤200では、左領域と右領域それぞれに普図始動口(ゲート)228が設けられている。この普図始動口228は、進入領域の一例に相当し、普図始動口228を通過した球は遊技島側に排出されず、遊技領域124を転動する。左領域に設けられた普図始動口228は、非電サポ状態中の電チューロング開放(詳細は後述)を狙うことができるものであり、右領域に設けられた普図始動口228は、電サポ状態中の電チュー開放を狙うことができるものである。
また、第1特図始動口230と第2特図始動口232は、遊技領域124の中央部下方に設けられている。第1特図始動口230も第2特図始動口232も遊技球が進入可能な始動領域であるが、遊技釘238等の配設により、第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成されている。一方、第2特図始動口(電チュー)232は、第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球であっても、第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球であっても、入球可能に構成されている。第2特図始動口232は、第1特図始動口230の真下に設けられており、この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられている。一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段(可変始動領域)に相当し、以下、電チュー(電動チューリップ)と称し、一対の羽根部材2321が開くことを電チュー開放と称する。一対の羽根部材2321が閉じた状態(第一の状態)では遊技球の進入困難状態であり、一対の羽根部材2321が開いた開状態(第二の状態)では遊技球の進入容易状態である。電チューは、進入困難状態と進入容易状態との間で少なくとも状態変更可能な始動領域である。なお、一対の羽根部材2321が開いた状態における電チューの遊技球の受け入れ口の大きさは、遊技球5個分未満の大きさである。
さらに、可変入賞口(アタッカー)234は、電チューの下方に設けられており、扉部材2341が可動することで入賞可能状態になる。すなわち、可変入賞口234は、入賞不能状態と入賞可能状態との間で少なくとも状態変更可能な入賞領域(入賞手段)である。なお、扉部材2341が開いた状態におけるアタッカーの遊技球の受け入れ口の大きさは、遊技球5個分以上の大きさである。図433に示す遊技盤200では、遊技釘238等の配設により、第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は、可変入賞口(アタッカー)234への入球が困難又は不可能に構成されており、大当り遊技中は、遊技者は右打ちを行う必要がある。
<図柄の種類>
次に、図434(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図、普図、および装飾図柄の種類について説明する。
図434(a)は、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214において、図柄の変動表示の後、停止表示される特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示した図である。この図434(a)には、「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図434(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施例では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、「特図E」は2R大当り図柄(突然確変)である。これらの図柄(特図A,B,E)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄(15R通常大当り)である。特図Cまたは特図Dが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄(隠れ確変)である。特図Fが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。
本実施例では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図A、特図B、特図E、および特図Fに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図Cおよび特図Dに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。
また、15Rの大当り遊技終了後、および突然確変による大当り遊技終了後はいずれも電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。なお、本実施例でも、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。本実施例では、特図A、特図B、あるいは特図Eが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図C、あるいは特図Dが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図F)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。なお、後述するように、特図Fは、特図1では選ばれるが、特図2では選ばれない図柄である。
また、本実施例では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図434(a)に示す、特図Gは小当り図柄1であり、特図Hは小当り図柄2である。いずれの小当り図柄も、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる停止図柄態様である。なお、後述するように、小当り図柄は、特図1では選ばれるが、特図2では選ばれない図柄である。
さらに、本実施例では、ハズレ図柄として2種類の停止図柄が用意されている。特図Iはハズレ図柄1であり、特図Jはハズレ図柄2である。
以上説明したように、本実施例のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の大当り制御状態と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度の非大当り制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は大当り制御状態(第2の制御状態)と非大当り制御状態(第1の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300が行い、主制御部300は、制御状態移行手段の一例にも相当する。
なお、本実施例のぱちんこ機100では、15R特別大当り図柄として、「特図A」および「特図B」の2種類の図柄以外の図柄も用意されており、15R通常大当り図柄として、「特図C」および「特図D」の2種類の図柄以外の図柄も用意されており、突然確変の大当り図柄や、隠れ確変の大当り図柄についても、複数種類の図柄が用意されている。
図434(b)は特図の装飾図柄の一例を示した図である。本実施例における特図の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。保留消化条件が成立した場合に、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、特図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。特図の装飾図柄を変動表示および停止表示は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214における図柄の変動表示および停止表示と同期している。
15R特別大当り(「特図A」「特図B」)や15R特別大当り(「特図C」「特図D」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。これらの装飾図柄の組合せは、確変付き大当り確定の装飾図柄の組合せである。また、これらの装飾図柄の組合せのうち、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)は、「特図A」または「特図B」である15R特別大当りの場合に限って停止表示される15R特別大当り確定の装飾図柄の組合せである。また、2Rの大当りのうちの隠れ確変(「特図F」)、あるいは小当り(「特図G」、「特図H」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。さらに、2Rの大当りのうちの突然確変(「特図E」)を報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せや、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せは、チャンス目と称することがある。また、「特図I」や「特図J」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「特図の装飾図柄の変動表示」を開始してから特図の装飾図柄の停止図柄態様(装飾図柄の組合せ)を停止表示するまでの表示を特図用装飾図柄の変動表示と称することがある。特図用装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400が制御することによって行われる。
以上説明した、特図1や特図2の停止図柄態様(図401(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの特図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(c)参照)は、特図の装飾図柄(同図(c)参照)の方が大きい。
図434(c)は、普図表示装置210において、図柄の変動表示の後、停止表示される普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示した図である。本実施例では、普図の停止図柄態様として、2種類の当り図柄(「普図A」および「普図B」)と、1種類のはずれ図柄(「普図C」)が用意されている。「普図A」は当り図柄1であり、「普図B」は当り図柄2になる。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、図434(c)に示す普図の停止図柄態様を停止表示する。この図434(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。普図表示装置210は、補助図柄報知手段、第一の図柄表示手段、あるいは単なる図柄表示手段の一例に相当する。
また、本実施例では、装飾図柄表示装置208において、普図の装飾図柄の変動表示も行われる。図434(d)は普図の装飾図柄の停止図柄態様を示した図である。普図の装飾図柄の変動表示については、詳しくは後述するが、普図の装飾図柄の変動表示後に、同図(d)に示す停止図柄態様が、装飾図柄表示装置208には表示される。すなわち、普図表示装置210が同図(c)に示す当り図柄1(「普図A」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾1」が停止表示され、普図表示装置210が同図(c)に示す当り図柄2(「普図B」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾2」が停止表示され、いずれも普図の当りが報知される。また、普図表示装置210が同図(c)に示すはずれ図柄(「普図C」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾3」が停止表示され、普図のはずれが報知される。なお、普図表示装置210における普図の図柄変動表示と、装飾図柄表示装置208おける普図の装飾図柄の変動表示は、同期していてもよいし、同期していなくてもよい。
続いて、本実施例における普図の当否判定について説明する。本実施例のぱちんこ機100では、非電サポ状態では左打ちを行い、電サポ状態であれば右打ちを行う。非電サポ状態で左打ちを行った場合には、左領域に設けられた普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて、普図の当否判定が行われる。また、電サポ状態で右打ちを行った場合には、右領域に設けられた普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて、普図の当否判定が行われる。なお、非電サポ状態であるにも関わらず右打ちを行い、右領域に設けられた普図始動口228を遊技球が通過した場合であっても、電サポ状態であるにも関わらず左打ちを行い、左領域に設けられた普図始動口228を遊技球が通過した場合であっても、普図の当否判定は行われる。ただし、普図の保留消化条件が成立しなければ、普図の当否判定は行われない。ここにいう普図の保留消化条件の成立要件は、普図の保留がある状態で、電チュー非作動中であって、普図変動遊技が行われておらず、普図確定表示中でもないときに成立する要件である。また、普図の保留がない状態で、電チュー非作動中であって、普図変動遊技が行われておらず、普図確定表示中でもないときに、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過した場合にも成立する要件である。
本実施例における主制御部300のROM306にも、普図当否判定用テーブルが記憶されている
図435(a)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
本実施例では、普図乱数取得条件が成立した場合に、RAM308に設けられた普図保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)を記憶する。ここにいう普図乱数取得条件の成立要件は、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて成立する要件である。すなわち、普図の保留数が所定の上限数未満である状態では、普図始動口228を遊技球が通過すると成立する要件であり、普図の保留数が所定の上限数である状態では、普図始動口228を遊技球が通過しても成立しない要件である。本実施例では、普図保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、普図当選乱数値、および普図決定乱数値を記憶する。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図435(a)に示す低確率テーブルを用いて普図の当否判定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図435(b)に示す高確率テーブルを用いて普図の当否判定を行う。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。普図の当り確率は、図435(a)に示す低確率テーブルでは65532/65536であり、図435(b)に示す高確率テーブルでは655341/65536であり、いずれの状態であっても普図の当否判定にはほぼ当たるが、確率的に見れば、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも普図当りの当選確率は高い。ここで、「当り」または「ハズレ」を導出することが普図当否判定(抽選)に相当し、ここで普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304が、第一の当否判定手段(補助当否判定手段)の一例に相当する。また、普図の「当り」の当否判定結果は、特定の当否判定結果の一例に相当する。
普図当否判定が完了すると、普図の停止図柄態様を決定する。なお、普図当否判定と、普図の停止図柄態様の決定を併せて普図の当否判定(第一の当否判定)としてもよい。
図435(c)は、普図決定用低確率テーブルを示す図であり、同図(d)は普図決定用高確率テーブルを示す図である。
普図決定処理においても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて普図決定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図435(c)に示す低確率テーブルを用いて普図決定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図435(d)に示す高確率テーブルを用いて普図決定を行う。この普図決定処理では、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図決定乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて行う。普図低確率状態(非電サポ状態)では、99%の確率で普図当り図柄1(普図A)に当選し、1%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。一方、普図高確率状態(電サポ状態)では、100%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。なお、ハズレ図柄は1種類のため、普図決定乱数値に基づく普図決定処理を省略してもよい。
普図の当否判定は、「当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、普図の当否判定は、普図図柄まで導出することであってもよい。
図435(c)に示す普図決定用テーブルにも、同図(d)に示す普図決定用テーブルにも、変動時間が参考までに記されている。本実施例では、普図表示装置210における普図の変動時間は、電サポ状態であれば一律に1秒であり、非電サポ状態であれば一律に20秒である。したがって、普図の変動時間は、電サポ状態であれば相対的に短い第一の変動時間になり、電サポ状態であれば相対的に長い第二の変動時間になる。なお、普図乱数取得条件が成立した場合に、普図当選乱数値および普図決定乱数値と併せて普図変動期間決定用乱数値を取得し、抽選によって普図の変動時間を決定してもよい。
次に、主制御部300で行われる一対の羽根部材2321の開閉動作、すなわち電チューの開閉パターンについて説明する。
図436(a)は、第3実施例のぱちんこ機における電チューの開閉パターンを説明するための図である。
普図決定結果が、普図Aであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾1が停止表示された後、電チューは、0.3秒間の開放を一回行う。第2実施例におけるぱちんこ機でも発射装置110による遊技球の発射間隔は0.6秒であり、普図Aの当り図柄の場合には、一対の羽根部材2321の一回の開放時間は、遊技球の発射間隔よりも短く、普図Aの普図当りに当選しても実質的には電チューへの入球は見込めず、出球を獲得することはほとんど不可能である。以下、普図Aに当選して一対の羽根部材232aが開放することを電チューショート開放と称することがある。この電チューショート開放(第一の開放パターンに相当)は、確率的には、非電サポ状態における電チューの開放パターンになる。
普図決定結果が、普図Bであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾2が停止表示された後、電チューは、最初、0.3秒間の開放を行ってから、0.5秒の閉鎖時間を経て、5秒の開放を行う。すなわち、電チューは、5.8秒間にわたって特定動作(一対の羽根部材232aの開閉動作)を行う。以下、普図Bに当選して一対の羽根部材232aが開放することを電チューロング開放と称することがある。この電チューロング開放(第二の開放パターンに相当)では、電チューへの入球が見込め、出球を獲得することが大いに期待できる。なお、電チューロング開放では、羽根部材2321が、少なくとも発射間隔よりも長く開放する、あるいは電サポ状態における普図変動時間よりも長く開放すればよく、1回目の0.3秒間の開放を省略して2回目の長い開放のみを行うようにしてもよい。この電チューロング開放は、確率的には、電サポ状態における電チューの開放パターンになる。
なお、電チューは所定の開放時間が経過する前に所定の球数の入球があった場合には、その時点で閉鎖する。
普図決定結果が、普図Cであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾3が停止表示された後、電チューは開放動作せず、閉じた状態を維持する。
次いで、副制御部側(第2副制御部500)で行われる第一の演出(以下、普図演出という)について説明する。本実施例における普図演出には、少なくとも、変動中演出、確定中演出、および動作中演出のうちのいずれか一つの演出が含まれているか、あるいは、装飾図柄表示装置208における所定領域を含む領域で実行される演出であればよい。変動中演出は、普図表示装置210による普図の図柄変動表示中に装飾図柄表示装置208で行われる演出であり、確定中演出は、普図表示装置210による普図の停止図柄態様を確定表示中に装飾図柄表示装置208で行われる演出であり、動作中演出は、電チューの作動中に装飾図柄表示装置208で行われる演出である。また、これらの演出は、普図の当否判定の結果に関する演出(例えば、普図当り予告)の他、特図の当否判定の結果に関する演出(例えば、特図大当り予告)が加えられた演出であってもよいし、普図の当否判定の結果に関する演出に代えて特図の当否判定の結果に関する演出が行われるものであってもよい。さらに詳しくは後述するが、普図演出は、特図1の保留アイコンを表示する領域と、特図2の保留アイコンを表示する領域との間に設けられた所定領域を含む領域で実行される。
図436(b)は、第3実施例のぱちんこ機の装飾図柄表示装置208における普図演出の数例を説明するための図である。
(ア)〜(カ)は、非電サポ状態中の変動表示パターンである。
(ア)は、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(ア)に示す演出では、普図装飾1、普図装飾2、普図装飾3の順で高速変動を繰り返し、3秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。
(イ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(イ)に示す演出では、普図装飾2、普図装飾2、普図装飾3の順で高速変動を繰り返し、15秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。この演出では、高速変動中、普図装飾2が多く表示されるため、電チューロング開放の期待度が向上する。
(ウ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(ウ)に示す演出では、普図装飾2が連続して表示される高速変動を繰り返し、10秒後に停止表示する。この演出では、普図装飾2のみが連続して表示されるため、停止表示も普図装飾2になる。したがって、この演出が開始されると、電チューロング開放確定になる。
(エ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(エ)に示す演出では、普図装飾1、普図装飾2、普図装飾3、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、いずれかの装飾図柄が停止表示する。したがって、「激アツ」の装飾図柄が停止表示する場合もあり、この場合には、電チューロング開放の期待度は高まらないが、特図の大当りの期待度が高まり、遊技の興趣が向上する。すなわち、電チュー開放だけでなく大当りも期待させることができる場合がある。
(オ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(オ)に示す演出では、普図装飾2、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、普図装飾2か「激アツ」の装飾図柄かの一方が停止表示する。この演出では、高速変動中、特図の大当り予告が半分表示されるため、高速変動中から、電チュー開放だけでなく特図の大当りも期待させることができる場合がある。
(カ)に示す変動表示パターンでは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の装飾図柄、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の装飾図柄、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、5秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。この演出が開始されると、可変入賞口234の開放が確定になる。
以上説明した変動表示パターンは、普図表示装置210による普図の図柄変動表示の終了のタイミングに合わせて、装飾図柄が停止表示するものであってもよい。特に、普図当りの場合には、この後、電チュー開放することから、普図表示装置210による図柄変動表示の終了のタイミングと、(ア)〜(オ)の演出終了タイミングを一致させ、遊技者に電チュー開放を予告することが好ましい。一方、特に普図はずれの場合には、必ずしも両者のタイミングを一致させる必要はなく、普図表示装置210による20秒の図柄変動表示中のどのタイミングで行ってもよい。例えば、普図表示装置210による図柄変動表示の開始前から普図演出を開始してもよいし、普図表示装置210による図柄変動表示の終了後まで普図演出を継続してもよい。さらに、(カ)に示す演出では、普図ではなく特図の当否判定の結果に関する演出であるため、普図表示装置210による図柄変動表示が行われていない期間に行ってもよい。また、装飾図柄の変動表示後に停止表示される装飾図柄は、偽の普図決定結果を表す装飾図柄であってもよいし、偽の大当り予告であってもよい。
(キ)は、上記動作中演出の一例である。この(キ)に示す動作中演出では、非電サポ状態における普図表示装置210による図柄変動表示の後、装飾図柄表示装置208に、侍のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される。非電サポ状態では、多くの場合は電チューショート開放に当選するが、その電チューショート開放の間に、(キ)に示す動作中演出が、いきなり一瞬実行される。また、電チューロング開放に当選した場合には、電チューが開閉動作する5.8秒間の間、(キ)に示す動作中演出が実行される。なお、電チューが5秒間開放している間に限って(キ)に示す動作中演出が実行されるようにしてもよいし、電チューが最初に0.3秒間開放する間に限って(キ)に示す動作中演出が実行されるようにしてもよい。以下、装飾図柄表示装置208に、殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出を、電チュー開放報知演出と称することがある。
なお、(キ)に示す動作中演出を、普図表示装置210による普図Bの確定表示終了直後(電チュー作動直前)に実行するようにしてもよい。
また、非電サポ状態だけに限らず、電サポ状態において、電チューロング開放に当選した場合にも、(キ)に示す動作中演出を実行するようにしてもよい。この場合、1秒の図柄変動表示が行われた後、多くの場合は電チューロング開放に当選し、電チューが開閉動作する5.8秒間の間、(キ)に示す動作中演出を実行すればよい。また、電チューショート開放に当選した場合には、0.3秒間の電チューショート開放の間に一瞬実行すればよい。
また、図436(b)の(イ)〜(オ)に示す変動表示パターンの演出時間(第一の時間)は、図436(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出パターンの演出時間(第二の時間)よりも長い時間であり、相対的に長い演出時間で普図の装飾図柄の変動表示演出を行うため、電チューの開放に対する期待を向上させることができる場合がある。
(ク)は、当該特図変動の大当り予告の演出の一例である。この(ク)に示す演出は、普図表示装置210による図柄変動表示中や、電チュー作動中とは無関係に、装飾図柄表示装置208における所定領域を含む領域で実行される。すなわち、普図表示装置210による図柄変動表示中でなくても、あるいは電チュー作動中でなくても、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214における図柄の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示で大当り図柄が停止表示されることを予告する演出であり、当該変動表示で大当り図柄が停止表示されなくても停止表示されるかのうように予告する演出(いわゆる偽の予告演出)も含まれる。ここでは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の装飾図柄、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の装飾図柄、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の装飾図柄、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、8秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。なお、文字の装飾図柄に代えて、絵柄の装飾図柄を用いてもよい。
また、図436(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出は、図436(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出の後に実行してもよい。すなわち、電チュー開放報知演出を変動表示パターンと組み合わせて行ってもよい。さらに、電チュー開放報知演出は、電チューショート開放時には実行せず、電チューロング開放時に実行するようにしてもよい。こうすることで、電チューが遊技者にとって有利な開放となる場合に限って、電チュー開放報知演出が行われるようになり、遊技者の期待を大きくさせることが可能な場合がある。また、普図Aが停止表示する場合には、図436(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出(装飾図柄変動表示演出)は実行せず、電チュー開放報知演出も実行しないようにし、普図Bが停止表示する場合に、図436(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出(装飾図柄変動表示演出)を実行した後に、電チュー開放報知演出も実行するようにしてもよい。こうすることで、電チューが有利な開放となる場合に限って、装飾図柄変動表示演出が行われるようになり、遊技者の期待を大きくさせることが可能な場合がある。
また、普図演出は、普図の装飾図柄の変動表示(上記変動中演出)を行わず、確定中演出として、図434(d)に示す普図装飾図柄を表示する演出であってもよいし、この確定中演出を行い、さらに普図当りの場合には電チュー開放報知演出を行う演出であってもよい。なお、普図当りであっても、電チューロング開放が行われる普図B当りに限って電チュー開放報知演出を行う演出であってもよいし、レア表示を超短時間で行う意味では、電チューショート開放が行われる普図A当りに限って電チュー開放報知演出を行う演出であってもよい。
続いて、図437を用いて、第1副制御部400で実行される普図演出決定処理について説明する。
図437は、普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400には、主制御部300から普図変動開始コマンドが送信されてくる。図437に示す普図演出決定処理は、第1副制御部400がこの普図変動開始コマンドを受信すると開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。なお、第1副制御部400には、主制御部300から普図保留増加コマンドも送信され、第1副制御部400が普図保留増加コマンドを受信すると、普図演出決定処理を開始するようにしてもよい。
まず、普図変動開始コマンドに含まれている、現在の制御状態を表す情報に基づき、非電サポ中であるか否かを判定し(ステップS601)、電サポ状態であれば、普図演出決定処理は終了になる。非電サポ状態であれば、普図演出を実行するか否かを判定する(ステップS602)。ここでの判定では、例えば、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Bであれば普図演出を実行する。また、普図決定結果が普図Cであっても、偽の普図演出として実行するようにしてもよい。さらに、専用乱数を取得し、普図演出実行可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。特に、普図決定結果が普図Cであった場合に、偽の普図演出の実行を抽選処理によって決定してもよい。あるいは、特図図柄変動開始コマンドを受信しており、特図の図柄変動が実行中であれば、普図演出を実行するようにしてもよい。この場合、特図の大当り予告演出を含んだ普図演出を実行することが好ましい。また、特図の図柄変動が実行中であって、当該図柄変動で大当り図柄が停止表示される場合には、普図演出として、特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよいし、大当り図柄が停止表示されなくても偽の特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよい。また、ここでの特図の大当り予告演出の実行も、実効可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。
普図演出を実行しない場合には、普図演出決定処理は終了になり、普図演出を実行する場合には、今度は所定期間中か否かを判定する(ステップS603)。本実施例では、特図の大当り遊技中(アタッカ開閉動作中)や、特図の大当りの期待度が高い演出中(例えば、特図の装飾図柄の変動表示におけるスーパーリーチ中)には、図436(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク)それぞれの演出の実行を控える。ここにいう所定期間は、特図の大当り遊技中、および特図の大当りの期待度が高い演出中になる。この所定期間中でなければ、図436(b)に示す総ての演出パターン((ア)〜(ク))の中から演出パターンを選択し(ステップS604)、ステップS606に進む。なお、図436(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出は、図436(b)に示す(ア)〜(オ)それぞれの演出の後に実行してもよいし、図436(b)に示す(ア)〜(オ)のいずれの演出も実行せずに、電チュー開放報知演出のみを実行してもよい。また、所定期間中でなければ、電チュー開放報知演出以外の演出(図436(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク))の中から演出パターンを選択してもよい。
反対に、所定期間中であれば、図436(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出のみの演出パターンを選択し(ステップS605)、ステップS606に進む。こうすることで、大当り遊技中には、図436(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク)の装飾図柄変動表示演出が実行されず、普図演出の時間が電チュー開放報知演出の演出時間のみになり、遊技者を大当り遊技に集中させることができる場合がある。
ステップS606では、ステップS604またはステップS605で選択した演出パターンを表す情報を普図演出コマンドにセットして、第2副制御部500に送信し、普図演出決定処理は終了になる。普図演出コマンドを受信した第2副制御部500は、普図演出コマンドに含まれている演出パターンを表す情報に基づき、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208おける所定領域を含む領域で普図演出が実行される。
以上説明したように、本実施例では、現在の制御状態が電サポ状態であれば、ステップS601の判定によって普図演出は実行されないことになる。なお、現在の制御状態が電サポ状態であった場合に、普図演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で普図演出を実行するようにしてもよい。このように、本実施例では、普図演出は、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が実行されやすい演出である。非電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しにくい状態であるので、電チューへの遊技球の入賞に期待を持たせることができる場合がある。一方、電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しやすい状態なので普図演出を行っても遊技者の期待度はそれほど向上しない可能性がある。
また、本実施例では、大当り遊技中等の所定期間中では、ステップS603の判定によって変動中演出や確定中演出は一律に行われず、電チュー開放報知演出のみが行われる。なお、上記所定期間中に、変動中演出や確定中演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で変動中演出や確定中演出を実行するようにしてもよい。また、上記所定期間中では、変動中演出や確定中演出も行わず、一律に普図演出を行わないようにしてもよい。あるいは、行うにしても、実行可否抽選を行い、所定の確率で電チュー開放報知演出のみを実行するようにしてもよい。すなわち、第一の演出を、大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出としてもよい。普図の当否判定の当選は、特図の当否判定(大当りの抽選)の機会を向上させる要因でもあるため、普図演出を非大当り遊技中で行うことにより遊技者を期待させることができる場合がある。また、一般的に、電チューよりもアタッカの賞球の方が多く、電チューを、アタッカの上部あるいは上流側に位置する盤面配置においては、大当り遊技中に電チューの開放がアタッカへの入賞を妨げてしまう場合がある。そのため大当り遊技中には普図演出が行われにくいようにすることで、遊技者の不満を軽減できる場合がある。
ここで、特図の当否判定についても説明しておく。
本実施例では、特図始動情報取得条件が成立した場合に、RAM308に設けられた特図1保留記憶部あるいは特図2保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)を記憶する。ここにいう特図乱数取得条件の成立要件は、特図1については、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて成立する要件である。すなわち、特図1の保留数が所定の上限数未満である状態では、第1特図始動口230に遊技球が進入すると成立する要件であり、特図1の保留数が所定の上限数である状態では、第1特図始動口230に遊技球が進入しても成立しない要件である。また、特図2については、第2特図始動口232(電チュー)に遊技球が進入したことに基づいて成立する要件である。すなわち、特図2の保留数が所定の上限数未満である状態では、第2特図始動口232に遊技球が進入すると成立する要件であり、特図2の保留数が所定の上限数である状態では、第2特図始動口232に遊技球が進入しても成立しない要件である。本実施例では、特図1保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、特図1当選乱数値、特図1決定乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を記憶する。また、特図2保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、特図2当選乱数値、特図2決定乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値を記憶する。
図438(a)は特図の当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は特図の当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図2当選乱数値あるいは特図1当選乱数値(ともに取り得る数値範囲は0〜65535)が図438(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図2当選乱数値あるいは特図1当選乱数値が図438(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。
本実施例では、大当り確率は、特図低確率状態では約1/400であるのに対して、特図高確率状態では約1/40である。
本実施例では、小当りは特図2にはなく、特図1にのみある。したがって、特図1当選乱数値を用いて当否判定を行った結果、ハズレであった場合には、小当り判定を行う。
図438(c)は、主制御部300のROM306に記憶されている小当り判定用のテーブルを示す図である。
特図1に限った小当り判定では、特図1当選乱数値を再び用いて、小当り判定を行う。
なお、特図2に、特図1と同様、小当りを設けてもよい。
こうして、特図1当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。また、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。
次いで、特図当否判定結果に基づいて特図の図柄を決定する。
図438(d)は、主制御部300のROM306に記憶されている特図決定用テーブルを示す図である。この特図決定用テーブルは、大当り(特図A〜特図F)、小当り(特図G,H)、はずれ(特図I,J)ごとに特図の停止図柄態様(図434(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。なお、特図2には、特図F〜特図Hそれぞれに対応した乱数範囲が設けられておらず、特図2では、大当りは、15R特別大当り(特図A,B)、15R通常大当り(特図C,D)、突然確変である2R大当り図柄(特図E)になり、小当りはない。
主制御部300のCPU304は、RAM308の特図1保留記憶部、あるいは特図2保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの、特図1乱数値、あるいは特図2乱数値(ともに取り得る数値範囲は0〜99)を用いて、特図を決定する。
遊技にとって最も有利な15R特別大当り(特図A,B)の当選確率は、特図2の場合には70%であるのに対して、特図1の場合には30%であり、特図2の方が特図1よりも有利な大当りである。このように、本実施例では、特図2の方が、特図1よりも遊技者とって有利な大当りが発生しやすいようになっている。
特図の当否判定は、「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することであってもよいし、「大当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、特図の当否判定は、特図図柄まで導出することであってもよい。
次に、本実施例における演出の具体例を説明する。まず、図439〜図443を用いて説明する。図439は本実施例における演出の具体例の1/5部分を表す図であり、図440は本実施例における演出の具体例の2/5部分を表す図であり、図441は本実施例における演出の具体例の3/5部分を表す図であり、図442は本実施例における演出の具体例の4/5部分を表す図であり、図443は本実施例における演出の具体例の5/5部分を表す図であり、図439〜図443までは一つにつながった例である。
図439〜図443の各段階を示す図には、装飾図柄表示装置208が示されている。また、装飾図柄表示装置208の下には、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214が示されている。普図表示装置210は一番右側に示された7セグメント表示装置であり、第2特図表示装置214は一番左側に示された7セグメント表示装置であり、第1特図表示装置212は、中央に示された7セグメント表示装置である。これらの7セグメント表示装置では、図柄変動中は、上下方向中央の横向きのセグメントのみが点灯する。なお、黒塗りの部分が点灯しているセグメントの場所を示している。
また、図439(ア)と(イ)の間には、遊技球Bが普図始動口228を通過しようとする様子が示されている。さらに、図439(キ)や(ク)、図440(ケ)や(コ)、図441(ス)や(タ)、図442(ニ)、図443(ノ)や(ホ)には、電チュー(第2特図始動口232と一対の羽根部材232a)が示されている。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域281が用意されており、その右側には特図2保留表示領域282が用意されている。さらに、特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282との間には、上述の所定領域の一例に相当する普図演出領域283が設けられている。すなわち、演出表示領域208dの中央部分に普図演出領域283が設けられている。
特図1保留表示領域281にしても特図2保留表示領域282にしても、保留アイコンは、古い保留アイコンほど普図演出領域283側(中央側)に表示される。すなわち、特図1の保留において、最も入賞タイミングが古い第1保留を表す第1保留アイコンは、普図演出領域283の左隣に表示され、特図2の保留において、最も入賞タイミングが古い第2保留を表す第2保留アイコンは、普図演出領域283の右隣に表示される。図439(ア)に示す特図1保留表示領域281には、特図1の保留が一つあることを表す、1個の特図1保留アイコン(第1特図1保留アイコン)2811が示されている。特図1保留アイコンのデフォルトの態様は黒丸である。この第1特図1保留アイコン2811は、普図演出領域283の左隣に表示されている。また、図439(ク)に示す特図2保留表示領域282には、特図2の保留が一つあることを表す、1個の特図2保留アイコン(第1特図2保留アイコン)2821が示されている。特図2保留アイコンのデフォルトの態様は、特図1保留アイコンと見分けがつくように、特図1保留アイコンのデフォルトの態様とは異なる白丸である。この第1特図2保留アイコン2821は、普図演出領域283の右隣に表示されている。
さらに、本実施例のぱちんこ機も特図2優先変動機である。
図439(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、特図2の保留はなく、特図1の保留を一つ残した状態で、第1特図表示装置212では図柄変動表示が行われ、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が行われている。一方、普図表示装置210は図柄変動表示を行っておらず、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままである。なお、普図表示装置210が図柄変動表示を行っていない場合には、普図演出領域283に何の図柄も表示しない場合もある。
ここでは、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、やがて、左領域に設けられた普図始動口228を1球の遊技球Bが通過し、普図表示装置210では図柄変動表示が開始される。
図439(イ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示パターンは、図436(b)の(ア)に示す変動表示パターンである。また、この装飾図柄表示装置208では、特図1の大当り予告の演出として、サボテンを模した埴輪のキャラクタC1が登場する。このキャラクタC1は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、変動表示が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄の変動表示が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。しかし、普図表示装置210における図柄変動表示は、良好に視認することができる。なお、キャラクタC1によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。
図439(ウ)に示す装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1は消え、特図1の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC1が消えたことにより、普図演出領域283における図柄変動表示は良好に視認することができる。
図439(エ)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、特図1の装飾図柄の変動表示は、装飾図柄表示装置208の左隅に小さく表示され、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。スーパーリーチ自身が大当り予告の一種であり、そのスーパーリーチの演出も、大当り予告演出に相当する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、変動表示が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄の変動表示が再び視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。しかし、普図表示装置210における図柄変動表示は、良好に視認することができる。なお、キャラクタC2によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。また、スーパーリーチに発展すると、これまで表示されていた保留アイコン(ここでは第1特図1保留アイコン2811)が消える。なお、ここでは、キャラクタC2によって普図演出領域283の一部を隠しているが、特図1の装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の左隅に移動せず、普図演出領域283の一部を特図1の装飾図柄の変動表示によって隠してもよい。特図の装飾図柄の変動表示によって普図演出領域283の一部又は全部を隠す態様は、スーパーリーチ中に限らず、特図の変動表示中であれば、どのタイミングであってもよい。
図439(オ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾7であることを告げる残念演出が行われ、図439(カ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾6−装飾7−装飾6」が停止表示されている。一方、普図表示装置210における図柄変動表示も終了し、非電サポ状態であるが、普図Bが停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283でも、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図Bに対応した普図装飾2が停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図439(キ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、図436(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている。また、残り一つの特図1の保留が消化され、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。
図439(ク)では、5秒間の開放状態にある電チューに遊技球が進入し、特図2の保留が一つ増加する。装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、特図2の保留が一つあることを表す、1個の特図2保留アイコン2821(第1特図2保留アイコン2821)の表示が開始される。また、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示される。
次いで、図439(ク)に示す第1特図2保留アイコン2821が表す特図2の第1保留が消化され、第2特図表示装置214では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始される。また、電チューでは、5秒間の開放が継続され、2球の遊技球が電チューに進入し、特図2の保留が二つ増加する。図440(ケ)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、特図2の保留が二つあることを表す、第1特図2保留アイコン2821と第2特図2保留アイコン2822が表示されている。また、その装飾図柄表示装置208では、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、電チュー開放報知演出が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄における電チュー開放報知演出が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。すなわち、電チュー開放の入球に基づく特図2の所定の演出(大当り予告演出)によって普図演出(ここでは電チュー開放報知演出)が視認困難になっている。電チュー開放報知よりも、電チュー開放中に入賞した際に発生する特図の図柄変動中(特図の装飾図柄の変動中)に行われる演出(ここでは大当り予告演出)の方が遊技者にとって興味がある場合があり、遊技者が興味のある演出を優先して、他方(ここでは電チュー開放報知演出)を視認困難とすることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、図438(d)を用いて説明したように、ここで行われている特図2の図柄変動では、遊技者にとって有利な15R特別大当りが、特図1の図柄変動よりも発生しやすくなっており、有利な大当り発生を予告するキャラクタC3を目立たせることができる場合がある。なお、キャラクタC3によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。一方、普図表示装置210では、普図Bが停止表示されたままであるが、この普図表示装置210は良好に視認することができる。
図440(コ)では、電チューの5秒間の開放が終了し、電チューは閉鎖状態に戻る。また、図440(コ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283における電チュー開放報知演出も終了し、ここでは、普図演出領域283に何の図柄も表示されていない。さらに、この装飾図柄表示装置208では、キャラクタC3は消え、特図2の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC3が消えたことにより、何の図柄も表示されていないが普図演出領域283を良好に視認することができる。
なお、図439(イ)〜図440(コ)までの間に、普図始動口228を遊技球が通過し、普図の保留が貯まっている。
図440(サ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されるが、図440(サ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、何の図柄も表示されておらず、普図の装飾図柄の変動表示は非実行である。これは、図437に示すステップS602における判定で、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Aであったことにより、普図演出を行わないことに決定されたことによる。また、この装飾図柄表示装置208では、特図2の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠し、普図演出領域283が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。普図演出領域283は何の図柄も表示されていないが、遊技者からは、普図の装飾図柄の変動表示が行われているか否かがわかりづらくなっており、遊技の興趣が向上する。
図440(シ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾7であることを告げる大当り告知演出が行われ、図441(ス)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、15R特別大当り図柄である特図Aが停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208では特図Aに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されている。また、普図表示装置210における図柄変動表示も終了し、普図Aが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示は行われておらず、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Aが停止表示された結果、電チューショート開放が行われるが、0.3秒の一回の開放期間の間には一球の入球もなく、特図2の保留数に変化はない。
やがて、15R大当り遊技が開始され、遊技者は左打ちから右打ちに切り替える。図441(セ)には、1R目の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。装飾図柄表示装置208の中央領域では、パンダのキャラクタが登場する大当り中演出が行われている。また、大当り遊技中は、これまで表示されていた保留アイコン(ここでは第1特図2保留アイコン2821および第2特図2保留アイコン2822)が消え、普図演出領域283を含む所定領域(ここでは普図演出領域283と特図1保留表示領域281からなる下方領域)では、普図演出(第一の演出)とは異なる演出が行われている。この例では、「1連荘中」という文字が特図1保留表示領域281に表示されるとともに、1連荘中のキャラクタの顔が普図演出領域283に表示された連荘回数報知演出が行われている。こうすることで、普図演出領域283を有効利用できる。また、大当り遊技中であっても、普図の保留がある限り(普図始動口228への進入がある限り)、普図表示装置210における図柄変動表示は行われる。ただし、普図演出領域283では、連荘回数報知演出が行われており、普図の装飾図柄の変動表示は行われない(図437に示すステップS603参照)。図441(セ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されている。なお、下方領域で行われる普図演出とは異なる演出は、残りラウンド数報知演出、現在ラウンド(消化ラウンド)数報知演出、アタッカ入賞球数報知演出、アタッカ開放残時間報知演出、アタッカ開放経過時間報知演出や、アタッカへの入賞を煽る演出等であってもよい。また、大当り遊技中であっても保留アイコンを消さずに表示してもよく、普図演出とは異なる演出(例えば、連荘回数報知演出)は普図演出領域283のみで行われてもよいし、普図演出領域283の隣の領域(例えば、保留表示領域)のみで行われてもよい。さらには、大当り遊技中であっても、普図演出実行可否抽選に当選した場合等には、普図演出領域283で普図演出を行ってもよい。
図441(ソ)には、8R目の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。この装飾図柄表示装置208でも、大当り中演出が継続しているとともに連荘回数報知演出も継続している。また、図441(ソ)に示す普図表示装置210ではこれまで行われていた図柄変動表示が終了し、普図Bが停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図441(タ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、これまで行われていた連荘回数報知演出に代えて、電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている(図437に示すステップS605参照)。すなわち、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が行われていなかったため、いきなり電チュー開放報知演出が開始されることになる。電チューロング開放中に、4球の遊技球が電チューに進入し、特図2の保留が4つ増加する。しかしながら、大当り遊技中は、保留アイコンは表示されない。
図441(タ’)は、同図(タ)の変形例を示す図であり、図441(タ’)では、普図演出領域283における電チュー開放報知演出は行わず、スピーカ120からの音声によって電チューが開放中であることを告げる電チュー開放報知演出が行われている。電チュー開放報知演出が行われなかった図441(タ’)に示す普図演出領域283では、連荘回数報知演出が継続している。なお、アタッカの方が電チューよりも賞球が多いことから、積極的な電チュー開放報知演出を一切行わなくても良い場合があってもよい。
図442(チ)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われ、大当り遊技終了後に確変状態に昇格することが報知されている。この図442(チ)に示す普図表示装置210でも図柄変動表示が開始されている。
図442(ツ)には、大当り遊技終了直後の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。この装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、大当り遊技が終了したことで、図441(タ)のタイミングで電チューに入球し増加した特図2の保留数を表す第1〜第4特図2保留アイコン2821〜2824が表示されている。
図442(テ)に示す装飾図柄表示装置208の上方には、確変状態であることを表す「確変中」という文字表示が行われている。すなわち、遊技情報を報知する演出が行われている。また、次回大当りまで電サポ状態が継続する。また、この図442(テ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始されている。一方、これまで図柄変動表示を行っていた普図表示装置210は停止表示を行い、図442(テ)に示す普図表示装置210には、電チューショート開放の普図Aが停止表示されている。ここで停止表示した普図の図柄変動表示は、大当り遊技を跨いで行われた図柄変動表示であり、大当り遊技中の非電サポ状態における普図の当否判定の結果を報知する図柄変動表示である。
さらに、普図演出領域283では、電サポ状態であることから普図演出は行われず(図437に示すステップS601参照)、この普図演出領域283は、消化保留アイコンの表示領域として機能している。すなわち、ここで開始された特図2の第1保留を表す第1特図2保留アイコン2821が、特図の図柄変動表示とともに特図2保留表示領域282から、別領域である普図演出領域283に移動し、その後、当該図柄変動が終了する以前に普図演出領域283で消える。また、特図2保留表示領域282内では、今まで第2特図2保留アイコン2822であった保留アイコンが、普図演出領域283の右隣である第1特図2保留アイコン表示位置までシフト移動し、第2特図399保留アイコン2823以降の保留アイコンも同様に一つ左側へシフト移動する。なお、今まで第1特図2保留アイコン2821であった消化保留アイコンが消化保留アイコンの表示領域となった普図演出領域283(第二の領域)まで移動する時間(第二の移動完了時間)は、特図2保留表示領域282(第一の領域)に残った未消化保留アイコン(今まで第2〜第4特図2保留アイコン2822〜2824であった保留アイコン)が、特図2保留表示領域282内の別の位置まで移動する時間(第一の移動完了時間)とは異なる。また、当該変動に対応する保留アイコン(消化保留アイコン)を遊技者に長く見せて、保留が一つ消化されたことを強く印象付けるには、上記第二の移動完了時間の方が、上記第一の移動完了時間よりも長い方が好ましい。さらに、普図演出領域283は、特図1の消化保留アイコンと特図2の消化保留アイコンの共通の移動先であるが、普図演出領域283を2つに分け、特図1の消化保留アイコンの移動先と特図2の消化保留アイコンの移動先を別々に設けてもよい。
図442(ト)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示される。一方、普図表示装置210では、普図の図柄変動表示が開始されている。なお、普図演出領域283に移動した第1特図2保留アイコン2821(消化保留アイコン)は消えており、電サポ状態では確率的にはほぼ電チューロング開放に当選するため、普図表示装置210で図柄変動表示が開始されても普図演出は行われていない(図437に示すステップS601参照)。
続いて、第2特図表示装置214による図柄変動表示が再び開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が再び開始され、図442(ナ)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠すとともに、頭の部分は、「確変中」という文字表示(遊技情報報知演出)の一部を隠している。図442(ナ)に示す普図演出領域283では、消化保留アイコン2820が、デフォルトの表示態様とは異なる、当該変動における大当り予告(偽の大当り予告も含む)の表示態様(ここではパンダの顔の表示態様)に変化しているが、キャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。なお、消化保留アイコン2820は、普図演出領域283への移動中、あるいは移動完了後に、表示態様を変化させる。また、遊技情報報知演出もキャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。さらに、図442(ナ)に示す普図表示装置210には、電チューロング開放の普図Bが停止表示されている。
図442(ニ)に示す装飾図柄表示装置208では、キャラクタC3は消え、特図2の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC3が消えたことにより、普図演出領域283における消化保留アイコン2820による大当り予告は良好に視認することができる。なお、図442(ニ)では、電チューロング開放が開始されているが、電サポ状態では確率的にはほぼ電チューロング開放に当選するため、電チュー開放報知演出も行われていない(図437に示すステップS601参照)。この電チューロング開放中に、遊技球が電チューに進入し、特図2の保留は満タン(4つ)になる。
図442(ヌ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されるが、普図演出領域283には、何の図柄も表示されず、普図の装飾図柄の変動表示は非実行である。また、この装飾図柄表示装置208では、特図2の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠し、普図演出領域283が視認困難になっている。普図演出領域283は何の図柄も表示されていないが、遊技者からは、普図の装飾図柄の変動表示が行われているか否かがわかりづらくなっており、遊技の興趣が向上する。
図442(ネ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾6であることを告げる大当り告知演出が行われ、図443(ノ)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、15R通常大当り図柄である特図Dが停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208では特図Dに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、図442(ネ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示を終了し、普図Bが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示は行われておらず、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Bが停止表示された結果、図443(ノ)では、電チューロング開放が行われる。
やがて、15R大当り遊技が開始され、図443(ハ)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われ、大当り遊技終了後に電サポ状態(時短状態)に昇格することが報知されている。この図443(ハ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が行われている。
図443(ヒ)には、大当り遊技終了直後の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。また、これまで図柄変動表示を行っていた普図表示装置210は停止表示を行い、図443(ヒ)に示す普図表示装置210には、電チューショート開放の普図Aが停止表示されている。ここで停止表示した普図の図柄変動表示も、大当り遊技を跨いで行われた図柄変動表示であり、大当り遊技中の非電サポ状態における普図の当否判定の結果を報知する図柄変動表示である。図443(ヒ)に示す制御状態は、電サポ状態であり、非電サポ状態における普図の当否判定の結果の報知であっても、普図演出は行われない。ただし、ここでは普図演出を行ってもよい。
図443(フ)に示す装飾図柄表示装置208の上方には、電サポ状態であることを表す「時短中」という文字表示が行われている。すなわち、遊技情報を報知する演出が行われている。また、この図443(フ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始されている。加えて、この図443(フ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示も開始されている。さらに、15R通常大当りに当選すると、大当り遊技終了後、特図の図柄変動表示が100回行われるまで電サポ状態が維持され、図443(フ)に示す状態では、一回目の特図の図柄変動表示が開始されているため、電サポ状態が維持される残回数は99回になる。図443(フ)に示す普図演出領域283では、電サポ状態であるため、普図表示装置210による普図の図柄変動表示が開始されても普図演出は行われず、代わりに、電サポ状態の残回数が表示されている。すなわち、図443(フ)に示す普図演出領域283では、遊技情報を報知する演出が行われている。電サポ状態中などは電チューの開放は普通に起こりうることなので、普図演出の代わりに電サポ状態の残回数の表示を行うことで遊技の興趣を向上できる場合がある。
図443(ヘ)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示される。また、普図表示装置210でも、普図の図柄変動表示が終了し、電チューロング開放の普図Bが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Bが停止表示された結果、図443(ホ)では、電チューロング開放が行わ、特図2の保留が満タンになる。また、図443(ホ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が再び開始され、電サポ状態が維持される残回数は98回になる。図443(ホ)に示す普図演出領域283には、98の数字が表示されている。
図443(マ)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠すとともに、頭の部分は、「時短中」という文字表示(遊技情報報知演出)の一部を隠している。図443(マ)に示す普図演出領域283に表示された遊技情報報知演出(98の数字)も、装飾図柄表示装置208の上方に表示された遊技情報報知演出(「時短中」という文字表示)も、キャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。
続いて、本実施例における先読み演出を交えた演出の一例について説明する。図444は、本実施例における先読み演出を交えた演出の一例を段階的に示す図である。
図444(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、特図2の保留はなく、特図1の保留を一つ残した状態で、第1特図表示装置212では図柄変動表示が行われ、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が行われているとともに、特図1保留表示領域281には、デフォルトの表示態様で第1特図1保留アイコン2811が示されている。また、普図表示装置210では図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。
図444(イ)には、第1特図始動口230に遊技球Bが入球した様子が示されており、図444(イ)に示す装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域281には、デフォルトの表示態様とは異なる先読み予告の表示態様で第2特図1保留アイコン2812が追加表示されている。すなわち、特図1の第2保留を表す保留アイコンは、老中のキャラクタの表示態様で表示が開始されている。ここにいう先読み予告は、特図の当否判定の結果に関する予告を、当該当否判定の結果を報知する図柄変動開始前に開始する予告である。より詳細に説明すれば、特図の図柄変動開始前に始動情報を先読みし、その始動情報に基づいて特図の当否判定の結果を事前に判定し、当該始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動開始前に、その事前の判定結果に基づいて、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになることを予告するものであり、当該始動情報に基づく当否判定結果がはずれ、あるいは特図Iや特図Jになる場合であっても、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになるかのうような予告(いわゆる偽の予告)も含む。なお、ここでは、保留アイコンの表示開始(始動口入球タイミング)から先読み予告が開始されているが、デフォルトの表示態様で表示を一旦開始してから先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよいし、デフォルトの表示態様および先読み予告の表示態様とは異なる表示態様で表示を一旦開始してから先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよい。例えば、保留アイコンがシフト移動するタイミング(特図の図柄変動開始タイミング)で先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよいし、チャンスボタン136の押下で先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよい。
また、図444(イ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示され、図444(ウ)では、第1保留を消化する第1特図表示装置212による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。一方、図444(ウ)に示す普図表示装置210では、これまで行われていた図柄変動表示が終了し、普図Bが停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283でも、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図Bに対応した普図装飾2が停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図444(エ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている。この電チュー開放報知演出では、殿様のキャラクタが普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込み、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。このように、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図1保留アイコン2811をあえて普図演出で隠すことにより、遊技者に、普図演出の動向に興味を抱かせることができる場合がある。また、先読み予告は将来的な大当りの予告であり、現在進行形の普図演出を目立たせることで、遊技者に電チュー開放の期待を持たせることができる場合がある。なお、電チュー開放報知演出によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、殿様のキャラクタは、中図柄表示領域208bにも入り込み、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も隠している。
図444(イ’)は、先読み予告の変形例を示す図である。図444(イ)では、保留アイコンの表示態様を用いて先読み予告の演出を行っているが、図444(イ’)では、爺様のキャラクタが大きなV字状に並んだ演出画像の表示と、先読み予告中という文字表示によって、先読み予告演出が行われている。この先読み予告演出は、普図演出領域283にも入り込んでいるが、普図の装飾図柄の変動表示によって、一部が隠されている。なお、反対に、普図の装飾図柄の変動表示が、先読み予告演出によって隠されるようにしてもよい。
図444(ウ’)は、停止表示される普図装飾図柄の態様の変形例を示す図である。図444(ウ’)では、停止表示された普図装飾2の図柄が普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込み、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。なお、普図の装飾図柄の変動表示、あるいは停止表示された普図装飾図柄によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、停止表示された普図装飾2は、中図柄表示領域208bにも入り込み、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も隠している。
図444(エ’)は、電チュー開放報知演出の変形例を示す図である。図444(エ’)における電チュー開放報知演出では、殿様のキャラクタが普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込んでいるが、この殿様のキャラクタの一部が、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)によって隠されている。また、殿様のキャラクタは、中図柄表示領域208bにも入り込んでいるが、この殿様のキャラクタの一部が、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄によって隠されている。これらの結果、電チュー開放報知演出が視認困難になっている。
なお、保留アイコンによる先読み予告は複数回の図柄変動表示にわたって連続して行われる連続予告の一種である。特図2優先変動機では、特図1についての連続予告を実行中に、特図2の図柄変動表示が割り込むことがあるが、割り込んだ特図2の図柄変動表示でも、連続予告を継続する。すなわち、先読み予告の表示態様で特図1保留アイコンが表示され、当該特図1保留アイコンの保留消化前に、特図2の図柄変動表示が割り込んでも、割り込んだ特図2の図柄変動表示中も、当該特図1保留アイコンは先読み予告の表示態様で表示され続ける。図444(エ’)に示す例では、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811が、電チュー開放報知演出の一部を視認困難にしており、電チュー開放報知による遊技者の期待を維持しつつ、先読み予告を目立たせることができ、大当りに対する期待を持続させることが可能な場合がある。
図445は、本実施例における普図演出に大当り予告が混在した演出の一例を段階的に示す図である。
図445(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、装飾図柄表示装置208には、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。一方、普図表示装置210は図柄変動表示を行っているが、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままであり、普図の装飾図柄の変動表示は行われていない。
図445(イ)に示す第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。この特図の図柄変動表示が開始されると、普図演出領域283でも普図の装飾図柄の変動表示が開始される。すなわち、特図の変動(特図の装飾図柄の変動表示)に合わせて普図演出(普図の装飾図柄の変動表示)が開始されている。
図445(ウ)では、普図演出領域283における普図の装飾図柄の変動表示が、特図の大当り予告演出の一種である「激アツ」という文字表示演出によって隠されている。すなわち、ここでの特図の大当り予告演出は、普図演出領域283を含む下方領域にわたって表示されており、普図演出が視認困難になっている。ここでの「激アツ」という文字表示演出は、リーチ前予告であり、特図の装飾図柄の変動表示がリーチに発展することを予告する演出であってもよい。なお、ここでの普図の装飾図柄の変動表示のパターンは、例えば、図436(b)の(オ)に示す、特図の大当り予告演出の一種である「激アツ」という文字表示を高速変動に含む変動表示パターンである。普図の装飾図柄の変動表示では、「激アツ」という文字表示は、普図演出領域283内で表示される。
図446は、図436(b)の(カ)に示す変動表示パターンの普図演出が行われている例を段階的に示す図である。
図446(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、装飾図柄表示装置208には、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、普図表示装置210でも図柄変動表示は行われておらず、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままである。
図446(イ)に示す第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。また、図446(イ)に示す普図表示装置210でも図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。この例では、図436(b)の(カ)に示す変動表示パターンの普図演出が行われる。
図446(ウ)に示す普図演出領域283には、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図446(エ)に示す普図演出領域283には、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図446(オ)に示す普図演出領域283には、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図446(カ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、第2小当り図柄(特図H)が停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、特図Hに対応した「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されている。普図表示装置210では、図柄変動表示が継続しているが、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、特図の図柄変動表示の終了以前に、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図演出領域283には、「潜伏」の文字が停止表示されている。
この例では、普図演出が、特図の大当り予告として機能しているが、この例の普図演出も、普図演出領域283で実行される演出である。
なお、ここでの、特図の大当り予告として機能する普図演出は、特図1保留表示領域281および特図2保留表示領域282に入り込んでいる。したがって、特図1保留表示領域281あるいは特図2保留表示領域282に、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図保留アイコンが表示されていれば、その第1特図保留アイコンは、普図演出によって一部又は全部が隠される。大当り予告(特に現在実行中の特図変動遊技の大当り予告)は、先読み予告(将来的な特図変動遊技の大当り予告)よりも先に大当りへの期待が持てる予告であり、該大当り予告を含む普図演出を先読み予告よりも目立つように行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、普図演出領域283に表示される文字表示は、普図演出領域283内に収まる態様であってもよい。また、普図の装飾図柄の変動表示の終了タイミングが、特図の図柄変動表示の終了タイミングに一致、あるいは少し前となるように、普図の装飾図柄の変動表示の開始タイミングを、普図表示装置210の図柄変動表示開始タイミングから遅らせてもよい。
図447は、その他の演出の例を示す図である。
図447(ア)および(イ)は、大当り予告演出を演出可動体を用いた演出によって行う例である。
この例におけるぱちんこ機は、図423に示す演出可動体224を有するぱちんこ機である。図447(ア)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図演出が行われている。また、その装飾図柄表示装置208では特図の装飾図柄の変動表示が開始されている。そして、普図演出が開始された後、当該変動表示で大当りになることを予告する大当り予告演出が、装飾図柄表示装置208の横に設けられた演出可動体224によって行われる。図447(a)に示す演出可動体224は、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備えている。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前側(遊技者側)を少なくとも移動可能な役物である。図447(a)では、上方に向かって回動してきた前腕部224bが、普図演出が行われている普図演出領域283を覆い、普図演出領域283は前腕部224bによって隠され、普図演出が視認困難になっている。また、演出可動体224の動作を際立たせることができる場合があり、遊技の興趣が向上する。また、図447(ア)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、3つの特図2保留アイコン2821〜2823が表示されているが、これらの特図2保留アイコン2821〜2823それぞれの一部又は全部も、前腕部224bによって隠され、特図2保留アイコン2821〜2823が視認困難になっている。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域を大きく使って、演出可動体224とエフェクト画像による大当り予告演出を行うことができ、スケールの大きな演出によって遊技の興趣が向上する。
図447(イ)は同図(ア)から続く様子を示す図であり、前腕部224bがさらに上方に向かって回動し、普図演出が行われている普図演出領域283の前からは前腕部224bはいなくなる。しかしながら代わりに、演出可動体224の動作に関連したエフェクト画像(ここでは3つの流れ星の画像)が装飾図柄表示装置208に表示され、普図演出領域283はそのエフェクト画像によって隠され、普図演出が視認困難になっている。また、図447(イ)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282にも、3つの特図2保留アイコン2821〜2823が表示されているが、これらの特図2保留アイコン2821〜2823それぞれの一部又は全部も、前腕部224bあるいはエフェクト画像によって隠され、特図2保留アイコン2821〜2823が視認困難になっている。なお、エフェクト画像は、演出可動体224が動作する前、動作中、あるいは動作後に表示される画像であってもよい。また、演出可動体224は、必ずしも装飾図柄表示装置208の前方に露出する必要はない。
なお、演出可動体224によって大当り予告が開始された後は、その大当り予告が終了するまで普図演出は実行されない。すなわち、この例では、図437に示すステップS603における所定期間が、演出可動体224による大当り予告の実行中に相当する。こうすることで、演出可動体224による大当り予告により注目させることが可能な場合がある。
また、演出可動体224が、装飾図柄表示装置208の前側(遊技者側)への動作を行わず、エフェクト画像のみで普図演出を視認困難としてもよい。
51(a)は、大当り予告演出をチュートリアルを用いた演出によって行う例である。
図447(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図演出が行われている普図演出領域283の一部に重なるようにチュートリアル表示が行われている。このチュートリアル表示では、所定の表示(ここでは図439(イ)等に示す特図1の大当り予告のキャラクタC1)についての説明が行われている。普図演出領域283はそのチュートリアル表示像によって隠され、普図演出が視認困難になっている。
図447(I)は、複数の演出が、普図演出と保留アイコンを隠す例である。なお、この例では、複数の演出は2つの演出であるが、3つ以上の演出であってもよい。
図447(I)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が行われるとともに普図演出領域283において普図演出が行われており、第1特図1保留アイコン2811が表示されている。また、この装飾図柄表示装置208には、図439(イ)等に示す特図1の大当り予告のキャラクタC1(第一特別演出)と、他の新たなキャラクタC4(第二特別演出)が表示されている。他の新たなキャラクタC4は、例えば、リーチ発展することの予告表示や、15R特別大当り当選の一発告知表示や、チャンスボタン136の押下を促す表示等であってもよい。この図447(I)に示す例では、これらのキャラクタC1,C4によって、普図演出領域283、保留アイコン、および特図の装飾図柄の変動表示それぞれの一部が隠されており、普図演出や保留アイコンの表示態様や特図の装飾図柄の変動表示が視認困難になっている。
以下、第3実施例について補足する。
副制御手段が制御する表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)における図柄変動表示(第二の図柄変動表示)、すなわち装飾図柄の変動表示(例えば、普図演出等)が視認困難となる例については、他の演出表示(例えば、大当り予告表示や遊技情報表示等)で隠すのみではなく、他の手法も含まれる。例えば、装飾図柄の変動表示の周辺で激しく発光等行い(同系色ならより顕著)、相対的に視認困難となってもよいし、装飾図柄の変動表示と他の演出表示が同系色など、演出が重複しない場合であっても視認困難とすることが可能である。また、装飾図柄の変動表示と他の演出が行われる装置は別体であってもよい。例えば、メイン液晶と補助液晶で行ってもよい。
また、装飾図柄の変動表示が他の演出表示によって視認困難になる場合の他に、反対に他の演出表示が装飾図柄の変動表示によって視認困難になってもよい。例えば、先読み予告の一部が普図装飾図柄の変動表示により隠される構成であってもよく、信頼度の低い他の演出を普図装飾図柄の変動表示により視認困難としてもよい。大当りの期待が低い場合は、電チュー開放の演出の方が遊技者にとって興趣が持てる場合がある。
また、他の演出を視認困難とするか、装飾図柄の変動表示を視認困難とするかは状況ごとに変化させる構成であってもよい。遊技者が期待しうる演出を優先させて、他方を視認困難とする構成であってもよいし、先に結果が導出される演出を優先して他方を視認困難とする構成であってもよい。
他の演出としては、大当り予告、先読み予告、リーチ演出(リーチ変動)、潜伏等の遊技状態の示唆などを含むが、少なくとも一部が装飾図柄の変動表示を視認困難とする構成であればよい。例えば、役物動作による大当り予告で役物の動作自体は装飾図柄の変動表示を視認困難とする構成ではないが、同時に発生するエフェクト画像により装飾図柄の変動表示を視認困難にするものであってもよい。
また、装飾図柄の変動表示後の電チュー開放報知演出の少なくとも一部が視認困難となる構成であってもよい。
さらに、装飾図柄の変動表示は非電サポ状態で電チューがロング開放するときに必ず行うようにしてもよいが、事項可否抽選を行い、行う場合と行わない場合があってもよい。
また、他の演出が、装飾図柄の変動表示と保留表示(保留アイコン)を同時に視認困難にする構成であってもよい。
また、電チューショート開放時に装飾図柄の変動表示を行う構成であってもよい。
また、電サポ状態中には装飾図柄の変動表示を行わないようにしてもよいし、電サポ状態中に装飾図柄の変動表示を行うようにしてもよい。
また、装飾図柄の変動表示は補助当否判定(普図の当否判定)の結果に関するもののみならず、補助当否判定の結果に加えて、当否判定(特図の当否判定)の結果など、他の予告が混在する変動表示であってもよい。
また、装飾図柄の変動表示の実行頻度について、電サポ状態中と、非電サポ状態中を比較する他、ゲーム性上の発射強度(例えば、右打ち、左打ち)に影響を受ける構成であっってもよい。
大当り遊技中には、主制御手段が制御する表示装置(例えば、普図表示装置210)における図柄変動表示(第一の図柄変動表示)のみ行う構成であってもよいし、加えて、装飾図柄の変動表示も行う構成であってよい。また、大当り遊技中には、装飾図柄の変動表示は行わず、電チュー開放報知演出のみ行うようにしてもよい。
また、有利な状態である大当り遊技中と電サポ状態中が右打ちの構成であるが、大当り遊技中は左打ちであってもよいし、組み合わせは任意である。
また、これまでは特図2優先変動機で説明してきたが、入賞順変動機や、非電サポ状態中は特図1と特図2が交互に入賞し、電サポ状態中は電チューが開放して特図2のみの入賞が許容される遊技台であってもよい。特に電サポ中であれば、優先変動機と同等の効果を有することになる。また、同時変動機であってもよい。
大当り予告演出をチュートリアルを用いた演出によって行う、いわゆるチュートリアル予告が、装飾図柄の変動表示を視認困難とする、またはその逆であってもよい。例えば、装飾図柄の変動表示における装飾図柄の説明を行うチュートリアル予告を目立たせて(このとき装飾図柄の変動表示は視認困難となる)、その後に説明に関連した装飾図柄を停止させて、適切な説明を行うようにすることも可能である。
また、先読み予告が、装飾図柄の変動表示を視認困難としてもよい。
さらに、図447(I)を用いて説明した複数の他の演出のうち、第一の他の演出は、遊技者から装飾図柄の変動表示が全く見えないように隠す構成であってもよい。また、第一の他の演出が装飾図柄の変動表示の第一の領域を隠し、第二の他の演出が第二の領域を隠す構成であってもよい。装飾図柄の変動表示は複数のキャラクタ、文字等が同時に表示可能なものであり、そのうちの少なくとも1つが他の演出によって隠される構成であってもよい。また、他の演出を隠す構成であってもよい。
また、装飾図柄の変動表示を同時に複数行う構成であっても良い。
以上説明したように、これまで説明した例で、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、その反対に、他方の演出が一方の演出を隠すようにしてもよい。また、一方の演出が他方の演出の一部を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、一方の演出が他方の演出の全部を隠すようにしてもよい。
また、視認困難とは視認不能も含むものである。
さらに、普図演出や、大当り演出等の他の演出は、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、図447(ア)および(イ)に示すような演出可動体による演出であってもよい。音による演出の場合は、音が重なり、音量や音程に応じて一方の演出が他方の演出を隠す、すなわち他方の演出が視聴困難になる。
以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記第一の当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、大当り予告演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であり(例えば、図439(イ)や図440(ケ)等)、前記第一の演出は、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図437に示すステップS601)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、入賞容易状態と入賞困難状態との間で少なくとも状態変更可能な入賞手段(あるいは入賞領域)(例えば、アタッカ)を備え、前記入賞手段(あるいは入賞領域)は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に少なくとも状態変更可能なものであってもよい。
また、前記大当り制御状態は、前記入賞領域が、前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に少なくとも状態変更可能な状態であってもよい。
また、状態変更不能な進入領域(例えば、第一の進入領域、言い換えれば固定進入領域である例えば、普図ゲート等)を備えた態様であってもよい。
また、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)を備えた態様であってもよい。この第一の図柄表示手段は、上記第一の図柄変動表示を行った後に、前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能なものであってもよい。また、第一の図柄表示手段は、第一の保留条件が成立した場合に、作動が保留されるものであってもよく、上記第一の保留条件の成立要件は、上記進入領域に遊技球が進入したことを含む要件であってもよい。より丁寧に言えば、上記第一の保留条件の成立要件は、上記進入領域に遊技球が進入したこと少なくとも含む要件であってもよい。
また、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)を備えた態様であってもよい。この第二の図柄表示手段は、上記第二の図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能なものであってもよい。また、第二の図柄表示手段は、第二の保留条件が成立した場合に、作動が保留されるものであってもよく、上記第二の保留条件の成立要件は、前記始動領域(例えば、第二の進入領域、言い換えれば可変進入領域である電動チューリップ等)に遊技球が進入したことを含む要件であってもよい。より丁寧に言えば、上記第二の保留条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したこと少なくとも含む要件であってもよい。
前記演出表示手段を少なくとも制御可能な演出表示手段(例えば、副制御手段400,500)を備えた態様であってもよい。
前記第一の演出は、変動演出と、開放演出を少なくとも含む演出であってもよく、
前記変動演出は、前記第一の図柄変動表示が行われている期間の中で実行される演出であり、
前記開放演出は、特定(例えば、当り)の前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄が表示された後で実行される演出、例えば、前記始動領域が前記進入容易状態にある期間を含む期間の中で実行される演出であってもよい。
さらに、前記第一の演出は、前記特定の第一の当否判定の結果に対応した停止図柄が表示されている期間の中で実行される停止表示演出を含んでもよい。
前記第二の演出は、大当り予告演出であったり、先読み予告演出であってもよい。
また、『前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記第一の演出の非実行期間の少なくとも一部を含む期間で、第三の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出とも前記第二の演出とも異なる演出(例えば、電サポ状態の残回数を表示する遊技情報報知演出)であり、前記第二の演出は、前記第三の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第三の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図443(マ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、第三の演出は、保留アイコンであったり、時短回数や連荘数の表示であったりしてもよい。
また、『前記第三の演出は、大当り予告表示(例えば、キャラクタC1〜C3の登場演出)および遊技情報表示(例えば、「確変中」という文字表示)のうちの少なくとも一方を含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう大当り予告表示は、上記入賞領域が前記入賞容易状態へ状態変更することを予告する表示であってもよく、偽の表示も含まれる。また、大当り予告表示は、前記第二の当否判定が行われた後、すなわち上記第二の図柄変動表示が開始された後に表示が開始される大当り予告表示であってもよいし、前記第二の当否判定が行われる前、すなわち上記第二の図柄変動表示が開始される前に表示が開始される先読み予告表示であってもよい。
また、ここにいう遊技情報表示は、時短回数(前記電サポ状態における上記第二の図柄変動表示の残り回数あるいは消化済み回数)を表す表示や連荘数(大当り遊技の実行回数)を表す表示であってもよい。
また、『前記画像表示手段は、前記非電サポ状態における前記第一の演出の非実行期間中は、少なくとも前記大当り予告表示を実行することが可能なものであり(例えば、図440(サ)等)、前記画像表示手段は、前記電サポ状態における前記第一の演出の非実行期間中は、少なくとも前記遊技情報表示を実行することが可能なものである(例えば、図442(テ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(例えば、図436(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、前記第一の当否判定の結果に関する画像(例えば、普図装飾図柄)、および前記大当り予告表示の画像(例えば、「激アツ」という装飾画像)を少なくとも含む複数の画像を順次表示する変動表示の演出パターン(例えば、図436(b)の(オ)に示す変動表示パターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、大当り予告演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であり(例えば、図439(イ)や図440(ケ)等)、前記第一の演出は、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図437に示すステップS603)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(図436(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの第一の演出パターンは、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出パターン(例えば、電チュー開放報知演出以外の演出パターン:変動表示演出)である(図437に示すステップS604,ステップS605)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出パターンは、第一の時間にわたって行われる演出パターン(例えば、図436(b)の(イ)に示す変動表示パターン)、であり、前記複数種類の演出パターンのうちの第二の演出パターン(例えば、図436(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出パターン)は、第二の時間にわたって行われる演出パターンであり、前記第一の時間(例えば、15秒)は、前記第二の時間(例えば、5.8秒)よりも長い時間である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動領域は、電動チューリップであり、前記電動チューリップは、第一の開放パターン(例えば、電チューショート開放パターン)と第二の開放パターン(例えば、電チューロング開放パターン)を少なくとも含む複数の開放パターンのウチの一種類の開放パターンで開放するものであり、前記第二の開放パターンは、前記第一の開放パターンよりも遊技者にとって有利な開放パターンであり、前記演出表示手段は、前記電動チューリップが前記第二の開放パターンで開放する場合に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技者にとって有利な開放パターンとは、前記電動チューリップに遊技球が進入しやすい開放パターン、言い換えれば、出球を多く獲得することができる開放パターンであって、例えば、開放時間が長かったり、開放回数が多かったり、複数回開放する場合には、総開放時間が長かったり、一回の開放時間が長かったりする開放パターンになる。
また、『前記演出表示手段は、前記大当り制御状態中は、前記第一の演出を前記第二の演出パターンで少なくとも表示可能なものである(図437に示すステップS605)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記先読み予告演出実行中の一部又は全部の期間で、該先読み予告演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図444(エ)等)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(図436(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、前記第一の当否判定の結果に関する画像(例えば、普図装飾図柄)、および大当り予告表示の画像(例えば、「激アツ」という装飾画像)を少なくとも含む複数の画像を順次表示する変動表示の演出パターン(例えば、図436(b)の(オ)に示す変動表示パターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう一種類の演出パターンは、第一の演出パターンであってもよい。
また、『図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、一つの前記保留に対して一つの保留アイコン(例えば、第1特図1保留アイコン2811)を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記保留アイコンを保留表示領域(例えば、特図1保留表示領域281)内に少なくとも表示可能なものであり、前記先読み予告演出は、前記保留アイコンの表示態様を変化させて該保留アイコンを表示する演出(例えば、図444に示す例)であり、前記第一の演出は、複数種類の演出パターンの中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、演出画像(例えば、殿様のキャラクタがピースサインをしている演出画像)が、前記所定の表示領域を越えて前記保留表示領域内に入り込み、該保留表示領域内に表示されている前記保留アイコンの一部又は全部を、該演出画像の一部又は全部によって視認困難にすることが可能な演出パターン(例えば、図444(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう一種類の演出パターンは、第二の演出パターンであってもよいし、上記第一の演出パターンであってもよい。
また、ここでは、保留アイコンに限定したが、前記先読み予告演出は保留アイコンを用いない演出であってもよく、この場合には、前記画像表示手段は、第二の所定の表示領域において、前記先読み予告演出を少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段とを備え、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段を少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留(例えば、特図1の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留(例えば、特図2の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、一つの前記第一の保留に対して一つの第一の保留アイコン(例えば、特図1保留アイコン2811)を第一の保留表示領域(例えば、特図1保留表示領域281)内に少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、一つの前記第二の保留に対して一つの第二の保留アイコン(例えば、特図2保留アイコン2821)を第二の保留表示領域(例えば、特図2保留表示領域282)内に少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記所定の表示領域は、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域の間に位置する領域であり、前記第一の演出は、複数種類の演出パターンの中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、演出画像(例えば、殿様のキャラクタがピースサインをしている演出画像)が、前記所定の表示領域を越えて、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域のうちの少なくともいずれか一方の保留表示領域内に入り込み、該保留表示領域内の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出パターン(例えば、図444(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)であり、前記先読み予告演出は、前記第一の保留アイコンの表示態様を変化させて該第一の保留アイコンを表示する演出(例えば、図444に示す例)であり、前記先読み予告演出は、前記第二の保留アイコンの表示態様を変化させて該第二の保留アイコンを表示する演出であり、前記第一の保留アイコンおよび前記第二の保留アイコンのいずれか一方の保留アイコンは、前記演出画像によって視認困難になる(例えば、図444(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。
また、ここにいう一種類の演出パターンは、第二の演出パターンであってもよいし、上記第一の演出パターンであってもよい。
また、ここにいう所定の表示領域は、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域に挟まれた領域であってもよいし、該所定の表示領域から見て、両保留表示領域は互いにズレた位置に設けられた領域であってもよい。また、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域は間隔をあけて設けられたものであって、前記所定の表示領域は、該間隔に設けられたものであってもよい。
また、『前記演出表示手段は、第三の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出とも前記先読み予告演出とも異なる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告)であり、前記第三の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図439(イ)や図440(ケ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第三の演出は、前記第二の当否判定の結果に関する演出(例えば、大当り予告演出)であってもよく、あるいは遊技情報(例えば、時短回数や連荘数等)を表す演出であってもよい。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208や演出可動体224)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出手段のうちの演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、演出表示を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段のうちの演出可動手段(例えば、演出可動体224)は、演出動作を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出可動手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出の演出動作(例えば、図447(ア)および(イ))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、前記演出可動手段における前記第二の演出の演出動作に関連した関連演出表示(例えば、図447(イ)に示すエフェクト画像の表示)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものである(例えば、図447(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
すなわち、前記演出手段は、前記演出可動手段による前記第二の演出の演出動作および前記演出表示手段による前記関連演出表示のうちの少なくとも一方によって、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものである。
また、前記関連演出表示は、エフェクト画像表示であってもよい。
また、『前記演出手段は、前記演出表示手段による前記第一の演出を先に開始し、該第一の演出の実行中には、前記演出可動手段による前記第二の演出の演出動作および前記演出表示手段による前記関連演出表示のうちの少なくとも一方によって、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものであり、前記演出手段は、前記第二の演出を先に開始し、該第二の演出の実行中には、前記演出表示手段による前記第一の演出を行わないものである(例えば、図447(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記第一の演出が先に開始され、該第一の演出の実行中には、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方が、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能であり、
前記第二の演出が先に開始され、該第二の演出の実行中には、前記第一の演出は行われない。
また、『図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する保留(例えば、特図2の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、一つの前記保留に対して一つの保留アイコン(例えば、特図2保留アイコン2821)を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記保留アイコンを保留表示領域(例えば、特図2保留表示領域282)内に少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方は、前記保留表示領域の少なくとも一部も視認困難にすることが可能なものである(例えば、図447(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第二の当否判定の結果が特定の第二の当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)を備え、前記大当り制御状態は、前記入賞領域が、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能な状態であり、前記第一の演出は、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図437に示すステップS603)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記第一の演出は、前記電サポ状態よりも前記非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図437に示すステップS601)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記電サポ状態は、前記始動領域に遊技球が進入しやすい状態であり、前記非電サポ状態は、前記始動領域に遊技球が進入しにくい状態であってもよい。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、特定の動作を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作(例えば、一対の羽根部材の開閉動作であって、より具体的には電チューショート開放動作や電チューロング開放動作)であり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出を少なくとも含む演出(例えば、図436(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出)であり、前記演出表示手段は、第二の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記図柄変動表示の実行中に行われる演出表示(例えば、キャラクタC1〜C3の表示)を少なくとも含む演出であり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図440(ケ)等)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記特定の動作は、前記進入困難状態と前記進入容易状態を交互に1又は複数回繰り返す動作であってもよい。したがって、前記第二の演出は、前記始動領域が前記進入容易状態にあるときに該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入困難状態から前記進入容易状態へ状態変更する前に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入容易状態から前記進入困難状態へ状態変更した後に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよい。
また、第一の図柄変動表示(例えば、普図変動表示)を行った後に、前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な第一の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)を備え、前記演出表示手段は、第一の演出として、前記第一の図柄変動表示中に実行される演出(例えば、図436(b)の(ア)〜(カ)に示す変動中演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記第一の演出として、前記第一の図柄表示手段にによる前記停止図柄の表示中に実行される演出(例えば、確定中演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記第一の演出として、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、動作中演出)を少なくとも表示可能なものであってもよい。
すなわち、前記第一の演出は、上記変動中演出、上記確定中演出、および上記動作中演出のうちの少なくとも一つの演出を含む演出であってもよい。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段も少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告演出)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる、装飾図柄の変動表示の演出であってもよい。
また、『前記第一の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第一の停止図柄(例えば、特図F)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第二の停止図柄(例えば、特図A)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合よりも前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合の方が、前記大当り制御状態として遊技者にとって有利な大当り制御状態が開始されやすい構成(例えば、図438(d))である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記遊技制御手段は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第一の大当り制御状態(例えば、2R大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第二の大当り制御状態(例えば、15R特別大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記第二の大当り制御状態は、前記第一の大当り制御状態よりも遊技者にとって有利な制御状態であってもよい。
また、上記入賞領域(例えば、アタッカ)は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した後よりも、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した後の方が、遊技者に有利となる状態変更動作(例えば、開閉動作)を行いやすいものであってもよい。例えば、開放回数が多い動作や、開放時間が長い動作を行いやすいものであってもよい。
また、『前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出(例えば、保留アイコンの表示態様の変化による演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出として連続予告演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告演出を少なくとも継続可能なものであり、前記割込図柄変動表示は、前記第二の保留消化条件が前記連続予告演出中に成立したことによって該連続予告演出中に開始される図柄変動表示であり、前記先読み予告演出(例えば、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811)は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出(例えば、電チュー開放報知演出)の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図444(エ’))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。
また、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出の実行中に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである。
続いて、本発明の第4実施例のぱちんこ機について説明する。第4実施例のぱちんこ機は第3実施例のぱちんこ機と共通するところが多く、特に断らない限りは、第3実施例のぱちんこ機と同じである。以下の説明では、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図448(a)は、第4実施例における特図1の当否判定用テーブルを示す図であり、同図(b)は特図2の当否判定用テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
第4実施例では、特図1にしても特図2にしても、大当りの当選確率は、特図低確率状態では約1/320であり、特図高確率状態では約1/32であり、第3実施例のぱちんこ機に比べて第4実施例のぱちんこ機は、大当りに当選しやすいスペックのぱちんこ機である。
また、第4実施例においても、小当りは特図2にはなく、特図1にのみある。
なお、特図決定用テーブルは、図438(d)に示す第3実施例のものと同じであり、テーブルセット選択テーブルは、図427に示す第2実施例のものと同じであり、特図タイマ番号テーブルも、図427に示す第2実施例のものと同じである。
したがって、この第4実施例においても、特図2の方が、特図1よりも遊技者とって有利な大当りが発生しやすいようになっている。
また、特図の当否判定は、「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することであってもよいし、「大当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、特図の当否判定は、特図図柄まで導出することであってもよい。
また、第4実施例におけるぱちんこ機でも先読み予告が実行される。先読み予告は、特図の図柄変動開始前に始動情報を先読みし、その始動情報に基づいて特図の当否判定の結果を事前に判定し、当該始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動開始前に、その事前の判定結果に基づいて、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになることを予告するものであり、当該始動情報に基づく当否判定結果がはずれ、あるいは特図Iや特図Jになる場合であっても、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになるかのような予告(いわゆる偽の予告)も含む。
図449(a)は、特図1の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図1当否事前判定用テーブルを示す図であり、同図(b)は、特図2の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図2当否事前判定用テーブルを示す図である。
図449(a)に示す特図1当否事前判定用テーブルは、図448(a)に示す特図1の当否判定用テーブルと同じであり、図449(b)に示す特図2当否事前判定用テーブルは、図448(b)に示す特図2の当否判定用テーブルと同じである。図449に示す事前判定用テーブルを用いて事前判定を行っても、特図関連抽選処理では、改めて、図448に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定が行われる。
また、事前判定では、特図の事前判定まで行われる。
図449(c)は、特図事前判定用テーブルを示す図である。
この図449(c)に示す特図事前判定用テーブルも、特図関連抽選処理で用いる特図決定用テーブル(図438(d)参照)と同じであるが、特図関連抽選処理では、改めて、特図決定用テーブルを用いた特図決定処理が行われる。
なお、事前判定では、特図の事前判定は行わず、特図の変動時間を事前判定して、変動時間の事前判定結果に基づいて先読み予告を行うようにしてもよい。あるいは、特図の変動時間を具体的に事前判定するのではなく、変動時間の長短の傾向や、変動時間のグループを事前判定して、それらの事前判定結果に基づいて先読み予告を行うようにしてもよい。
また、先読み予告を行うか否か、あるいは、先読み予告をどのような態様で行うか否かは、副制御部側(400,500)が、例えば、乱数抽選を行う等して決定する。
続いて、第4実施例における普図の当否判定について説明する。
図450(a)は、主制御部300のROM306に記憶されている普図当否判定用テーブルを示す図である。
本実施例における普図当否判定処理においても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。普図制御状態は、時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)低確率状態であり、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)高確率状態である。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。第4実施例における普図のアタリ確率は、非電サポ状態(低確率状態)であれば約10%であり、電サポ状態(高確率状態)であれば100%である。なお、電サポ状態では、当りにのみ当選するようにしてもよい。
図450(b)は、普図決定用テーブルを示す図である。
普図決定にあたっても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて普図決定を行う。非電サポ状態であれば、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図決定乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて普図決定を行う。第4実施例では、非電サポ状態であれば90%の確率で普図Aに決定され、10%の確率で普図Bに決定される。図450(b)に示す普図決定用テーブルには、普図決定結果に対応した電チューの開放態様が示されている。普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューは最大で1.8秒間開放(電チューショート開放)する。一方、普図表示装置210に普図Bが停止表示されると、電チューは最大で6秒間開放(電チューロング開放)する。なお、電チューは所定の開放時間が経過する前に所定の球数(ここでは10球)の入球があった場合には、その時点で閉鎖する。
また、第4実施例では、電サポ状態であれば普図Bに必ず決定される。したがって、普図決定乱数値に基づいた抽選は行われない。電サポ状態で普図表示装置210に普図Bが停止表示されても、電チューは最大で6秒間開放(電チューロング開放)する。ここで、非電サポ状態で普図表示装置210に普図Bが停止表示された場合には、電チューは最大で第一の時間(例えば4秒間)開放し、電サポ状態で普図表示装置210に普図Aが停止表示された場合には、電チューは最大で第二の時間(例えば6秒間)開放するようにしてもよい。
また、普図の当否判定結果がはずれである場合には、普図Cになるため、普図決定乱数値に基づいた抽選は行われない。
なお、第4実施例では、電サポ状態に限って、普図当否判定はほぼ当りに当選するが、非電サポ状態でもほぼ(または必ず)当りに当選するようにしてもよい。この場合には、非電サポ状態で、普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューは最大で0.1秒間しか開放しないようにする。
図450(c)は、普図タイマテーブルを示す図である。
この図450(c)の普図タイマテーブルに示すように、第4実施例においても、普図の図柄に関係なく、普図の図柄変動時間は、非電サポ状態では一律に20秒(普図タイマ1)であり、電サポ状態では一律に1秒(普図タイマ2)である。このように電サポ状態よりも非電サポ状態の方が普図の図柄変動時間が長いため、非電サポ状態における普図の図柄変動表示中に長い演出を行うことができ、演出効果を高めることができる場合がある。
なお、非電サポ状態における普図の図柄変動時間を複数種類用意しておき、その中から乱数抽選によって非電サポ状態における普図の図柄変動時間を決定するようにしてもよい。また、電サポ状態における普図の図柄変動時間も複数種類(2種類であってもよいし、3種類以上であってもよい)用意しておき、その中から乱数抽選によって電サポ状態における普図の図柄変動時間を決定するようにしてもよい。あるいは、普図ごとに図柄変動時間を用意しておいてもよい、さらに、普図Bの方が、普図Aよりも長い図柄変動時間が選ばれやすいようにしておいてもよい。こうすることで、普図Bを停止表示する前に、煽り演出を行いやすくなる。また反対に、普図Bの方が、普図Aよりも短い図柄変動時間が選ばれやすいようにしておいてもよい。こうすることで、遊技者をより有利にすることができる。
また、第4実施例におけるぱちんこ機では、普図の始動情報取得条件が成立したことに基づいて、普図の事前判定も実行される。ここにいう普図の始動情報取得条件の成立要件は、普図始動口228を遊技球が通過したことに基づいて成立する要件である。すなわち、普図の保留数が所定の上限数未満である状態では、普図始動口228を遊技球が通過すると成立する要件であり、普図の保留数が所定の上限数である状態では、普図始動口228を遊技球が通過しても成立しない要件である。普図の事前判定は、特図の事前判定と同様な処理である。
図451(a)は、普図の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される普図当否事前判定用テーブルを示す図である。
図451(a)に示す普図当否事前判定用テーブルは、図450(a)に示す普図当否判定用テーブルと同じである。図451(a)に示す事前判定用テーブルを用いて事前判定を行っても、普図関連抽選処理では、改めて、図450(a)に示す普図当否判定用テーブルを用いた当否判定が行われる。
また、事前判定では、普図の事前判定まで行われる。
図451(b)は、普図事前判定用テーブルを示す図である。
この図451(b)に示す普図事前判定用テーブルも、図450(b)に示す普図決定用テーブルと同じであるが、普図関連抽選処理では、改めて、普図決定用テーブルを用いた普図決定処理が行われる。
続いて、図452(a)を用いて、第4実施例における第1副制御部400で実行される普図演出決定処理について説明する。
図452(a)は、第4実施例における普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
図452(a)に示す普図演出決定処理も、第1副制御部400が、主制御部300からの普図変動開始コマンドを受信すると開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。
まず、普図演出の禁止期間中であるか否かを判定する(ステップS611)。ここにいう禁止期間とは、電サポ中の期間である。なお、この禁止期間に、後に記す特定演出のうちの少なくとも何れかの実行期間を含めてもよい。禁止期間中(電サポ中)であれば、この普図演出決定処理は終了になり、普図演出(第一の演出)は行われないことになる。電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しやすい状態なので、普図演出を行っても遊技者の期待度はそれほど向上しない可能性がある。しかしながら、電サポ中であれば、普図演出を一律に行わないことにするのではなく、電サポ中であっても、所定確率の抽選に当選した場合には普図演出を実行するようにしてもよい。
一方、禁止期間中でなければ(非電サポ中であれば)、普図演出実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS612)。普図演出実行条件の成立要件は、図434(c)に示す普図Bに当選したことで成立する要件である。なお、普図表示装置210に普図Bが停止表示されると、電チューロング開放が実行され、この普図演出実行条件は真の普図演出の実行条件に相当する。また、図434(c)に示す普図Aに当選して第一の確率(例えば1/10)の演出実行可否抽選に当選したことでも成立する要件である。普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューショート開放が実行され、この普図演出実行条件は、電チューロング開放に対しては偽の普図演出の実行条件に相当するが、電チュー開放に対しては真の普図演出の実行条件に相当する。さらに、図434(c)に示す普図Cに当選して第二の確率(例えば1/100)の演出実行可否抽選に当選したことでも成立する要件である。なお、第一の確率は第二の確率以上の確率であるか、あるいは第二の確率よりも高い確率であればよい。普図表示装置210に普図Cが停止表示されると、電チューは開放せず、閉鎖したままであり、この普図演出実行条件は、偽の普図演出の実行条件に相当する。なお、ここでは普図Bに当選していれば必ず普図演出実行条件が成立するが、第三の確率(例えば1/2)の演出実行可否抽選に当選したことで成立するようにしてもよい。なお、第三の確率は第一の確率以上の確率であるか、あるいは第一の確率よりも高い確率であればよい。以上説明した普図演出実行条件が不成立であれば、この普図演出決定処理は終了になる。
反対に、普図演出実行条件が成立していれば、今度は所定条件が成立しているか否かを判定する(ステップS613)。ここにいう所定条件の成立要件は、特定演出が実行されていることで成立する要件である。特定演出としては、大当り遊技中の演出、特図の図柄変動中における大当りの期待度が高い演出(例えば、スーパーリーチ、予告演出)、所定時間毎に発生する強制演出や、右打ちやボタン押下などの遊技者の操作を促す演出や、複数のボタンそれぞれのボタン押下を促す演出等があげられる。上記強制演出は、特図の図柄変動中であれば、装飾図柄を隅に移動させて行われる演出であり、デモ中であれば、デモ演出の途中で行われる演出である。また、ボタン押下を促す演出は、例えば、ボタンごとに、ボタン押下のタイミングを報知する演出であってもよいし、ボタン押下受付期間を報知する演出であってもよいし、ボタン押下の受付残期間を報知する演出であってもよい。所定条件が不成立であれば、第一副制御部400のRAM408に第一の普図演出コマンドをセットし(ステップS614)、普図演出決定処理は終了になり、所定条件が成立していれば、第一副制御部400のRAM408に第二の普図演出コマンドをセットし(ステップS615)、普図演出決定処理は終了になる。RAM408にセットされた普図演出コマンドは、図409(a)に示す情報送信処理(ステップS319)で第2副制御部500に送信され、第2副制御部500は、送信されてきた普図演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208には普図演出が表示される。第一の普図演出コマンドに基づく普図演出は相対的に長い演出時間にわたって実行される演出であり、第二の普図演出コマンドに基づく普図演出は相対的に短い演出時間にわたって実行される演出である。例えば、第一の普図演出コマンドに基づく普図演出の開始時期よりも第二の普図演出コマンドに基づく普図演出の開始時期が遅く、演出時間が短くなる。すなわち、特定演出実行中に普図演出を開始した場合の方が、特定演出非実行中に普図演出を開始した場合よりも、演出時間が短くなる。こうすることで、演出を多彩にすることができ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。また、特定演出(例えば、大当り予告)が実行されているときは普図演出の演出時間を短くするとことで特定演出に遊技者の注目を集めさせることができるとともに、結果表示を含む普図演出を行うことで普図図柄の停止表示を遊技者が認識しやすくなり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、ここにいう短い演出時間には0秒も含まれ、0秒の場合には、普図演出は実行されない。0秒の場合には、第二の普図演出コマンドを送信しないようにしてもよいし、第二の普図演出コマンドをキャンセルコマンドとしてもよい。さらに、所定条件が不成立の場合であっても、一律に第一の普図演出コマンドをセットするのではなく、ステップS614において、抽選を行い、所定確率(例えば1/20)で第二の普図演出コマンドをセットするようにしてもよい。
以上説明したように、第4実施例のぱちんこ機においても、非電サポ状態で電サポ状態よりも普図演出が行われやすい。非電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しにくい状態であるので、普図演出を実行するとこで、電チューへの遊技球の入賞に期待を持たせることができる場合がある。
図452(b)は、第4実施例における所定領域予告演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
ここにいう所定領域とは、装飾図柄表示装置208における所定領域であって、例えば、特図保留表示領域が相当する。この第4実施例においても、特図保留表示領域は装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられており、上述の第3実施例と同様である。ただし、第3実施例では、特図1保留表示領域と特図2保留表示領域の間に設けられた、普図演出が行われる普図演出領域を所定領域と称しているが、この第4実施例では、特図1保留表示領域、あるいは特図2保留表示領域を所定領域と称する。なお、第4実施例における所定領域は、特図保留表示領域に限られず、普図演出が行われる領域に、近接した領域あるいは隣り合う領域を含む領域であればよい。
図452(b)に示す所定領域予告演出決定処理も、第1副制御部400が、主制御部300からの特図保留増加コマンドを受信すると開始される。ここにいう予告演出とは、特図の大当り予告演出が相当する。ここでの特図の大当り予告演出は、図449を用いて説明した事前判定結果に基づく先読み予告演出である。なお、第1副制御部400が、特図図柄変動開始コマンド、普図保留増加コマンド、普図変動開始コマンド、大当り演出開始コマンド等、これまで説明したいずれかのコマンドを受信した場合でも開始するようにしてもよい。これらの場合には、予告演出は、先読み予告演出に限られず、当該図柄変動の停止図柄についての予告演出であってもよいし、リーチに発展することを予告する予告演出であってもよいし、大当り終了後に確変状態、あるいは電サポ状態に移行することを予告する予告演出等であってもよい。
ステップS621では、禁止期間中であるか否かを判定する。このステップS621における禁止期間とは、普図演出中の期間である。禁止期間中(普図演出中)であれば、ステップS624に進む。
一方、禁止期間中でなければ、予告演出実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS622)。予告演出実行条件の成立要件は、予告実行可否抽選に当選したことで成立する要件である。この予告演出実行条件が不成立であれば、ステップS624に進む。
反対に、予告演出実行条件が成立していれば、第一副制御部400のRAM408に所定領域予告演出コマンドをセットし(ステップS623)、ステップS624に進む。RAM408にセットされた所定領域予告演出コマンドは、図409(a)に示す情報送信処理(ステップS319)で第2副制御部500に送信され、第2副制御部500は、送信されてきた所定領域予告演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208の所定領域に予告演出が表示される。
ステップS624では、その他の予告演出抽選処理を実行し、所定領域予告演出決定処理は終了になる。その他の予告演出は、所定領域以外で行われる予告演出(先読み予告も含む)が相当する。
次に、第4実施例における演出の具体例を説明する。まず、図453および図454を用いて説明する。
図453は、第4実施例における演出の一例を流れを表すタイムチャートであり、図454は、図453に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。すなわち、図454の(ア)〜(ク)に示す装飾図柄表示装置等は、図453に示す(ア)〜(ク)の期間に対応するものである。なお、図453に示すタイムチャートでは、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図454に示す装飾図柄表示装置208の下には、いずれも主制御部300によって駆動制御される、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214が示されている。第4実施例における説明に用いる図では、第3実施例における説明に用いた図とは、第1特図表示装置212と第2特図表示装置214の位置が逆であり、第1特図表示装置212は一番左側に示されており、第2特図表示装置214はその右側に示されている。また、普図表示装置210は一番右側に示されている。さらに、第4実施例における説明に用いる図では、各表示装置の上に、保留数の数だけ点灯する保留ランプが示されている。すなわち、一番左の第1特図表示装置212の上には第1特図保留ランプ218が4つ示され、その右(真ん中)の第2特図表示装置214の上には第2特図保留ランプ220が4つ示され、一番右の普図表示装置210の上には普図保留ランプ216が4つ示されている。これらの保留ランプもいずれも主制御部300によって点灯制御される。第4実施例では、普図の最大保留数も、特図1の最大保留数および特図2の最大保留数と同じく4つである。なお、普図にしても特図にしても最大保留数を、揃えなくてもよいし、設けなくてもよい。第4実施例における説明に用いる図でも、第3実施例における説明に用いた図と同じく、図柄変動中は、上下方向中央の横向きのセグメントのみが点灯し、黒塗りの部分が点灯しているセグメントの場所を示している。
一方、装飾図柄表示装置208は、副制御手段(ここでは第2副制御部500)によって駆動制御させる。この装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域281が用意されており、その右側には特図2保留表示領域282が用意されている。さらに、特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282との間には、上述の所定領域の一例に相当する普図演出領域283が設けられている。各保留表示領域において、古い保留アイコンほど普図演出領域283側(中央側)に表示され、この点は図439等に示す第3実施例の装飾図柄表示装置208と同じである。また、特図1保留アイコンのデフォルトの表示態様は黒丸であり、先読み予告演出を行う場合には、デフォルトの表示態様から所定の表示態様に変化する。ここでは、保留アイコンを老中のキャラクの表示態様で表示することで先読み予告演出を行う。なお、第二の所定の表示態様(例えば、老中とは異なるキャラクタ)を用意しておき、先読み予告の信頼度に応じて使い分けてもよい。例えば、大当りに本当に当選する信頼度が低い場合は所定の表示態様、その信頼度が高い場合は第二の所定の表示態様でそれぞれ保留アイコンを表示することで先読み予告演出を行ってもよい。
さらに、図454に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aの左側には縦一列に各保留数の数字表示、および第4図柄が表示されている。すなわち、一番上には特図1の保留数を表す数字表示284が設けられており、その下に特図1の第4図柄285が表示されている。その下には特図2の保留数を表す数字表示286が設けられており、その下に特図2の第4図柄287が表示されている。さらにその下には普図の保留数を表す数字表示288が設けられており、その下に普図の第4図柄289が表示されている。第4図柄は、図柄変動中を表示するものであり、図454(a)に示す左端の第1特図表示装置212では特図の図柄変動表示が行われており、他の表示装置214,210は停止している。特図1の第4図柄285は灰色に点灯しており、他の第4図柄287,289は消灯している。なお、各第4図柄285,287.289は、表示装置212,214,210が大当り図柄や当り図柄を停止表示した場合には、所定の色に点灯し、大当り遊技中や電チュー開閉動作中も所定の色に点灯し続けてもよい。
図454および図453(ア)に示す状態は、非電サポ状態であって、特図1の保留数が3つであり、特図2および普図の保留数は0である。図454(ア)に示す装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域281には、2つの保留アイコンが表示されており、もっとも古い入賞の第1保留を表す第1特図1保留アイコン2811は、老中のキャラクの表示態様で表示されており、普図演出領域283の左横で先読み予告演出が実行されている。また、その普図演出領域283は、デフォルト画像283aが表示されている。このデフォルト画像283aは、普図演出が行われていない場合に普図演出領域283に表示される画像である。さらに、図453の(ア)に示すように、電チューは作動しておらず、電チュー(一対の羽根部材232)は閉鎖した状態にある。なお、上述のごとく、図454(a)に示す第1特図表示装置212では特図の図柄変動表示が行われており、この図柄変動表示は、図454(ク)のタイミングを越えて継続する。
ここでは、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、やがて、左領域に設けられた普図始動口228に連続して3球の遊技球Bが通過し、普図の保留数が3つに増加する。図453の(イ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を開始するとともに、普図演出も開始される。ここでの普図演出は、図452(a)のステップS614でセットされた第一の普図演出コマンドに基づく普図演出(以下、第一普図演出と称する)である。普図の図柄変動表示は20秒間行われる。図454(イ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示は、図436(b)の(ア)に示す変動表示パターン(普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3の繰り返し)が20秒間行われる。また、図454(イ)に示す普図の保留数の数字表示288は3になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
やがて、図453の(ウ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、確定表示が行われる。すなわち、普図表示装置210が普図C(図434(c)参照)の停止図柄を0.6秒間表示する。「図柄変動表示期間」というときには、図柄の変動表示の開始から確定表示が終了するまでの期間のことをいうことがある。図454(ウ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図装飾図柄の停止図柄態様(図434(d)参照)である普図装飾3が0.6秒間表示されている。すなわち、普図の結果表示演出が行われている。なお、ここでの第一普図演出は、図452におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の変動表示を行い、その後、普図の結果表示演出を行う、相対的に長い第一の時間(20.6秒)にわたった演出になる。また、図454(ウ)に示す普図の第4図柄289は、普図表示装置210の確定表示中になると消灯する。
普図表示装置210における確定表示が終了すると、図453の(エ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を再び開始するが、ここでは、普図演出は実行されない。すなわち、図452に示すステップS612における判定で、普図演出実行条件不成立と判定されたことにより、普図演出は実行されず、偽の普図演出も行われないことになる。図454(エ)に示す普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。また、図454(エ)に示す普図の保留数の数字表示288は2になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
やがて、図453の(オ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図454(ウ)に示す普図演出領域283には、依然としてデフォルト画像283aが表示されている。すなわち、普図の結果表示演出も行われていない。なお、図454(オ)に示す普図の第4図柄289は消灯している。
普図表示装置210における確定表示が終了すると、図453の(カ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示をまた開始するとともに、今度は普図演出も開始される。ここでの普図の図柄変動表示も20秒間行われる。図454(カ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図演出も、第一普図演出である。また、図454(イ)に示す普図の保留数の数字表示288は1になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
普図の図柄変動表示が開始されてから20秒が経過すると、図453の(キ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図454(キ)に示す普図表示装置210には普図B(図434(c)参照)の停止図柄が表示されており、普図演出領域283には、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図Bに対応した普図装飾2(図434(d)参照)が表示されており、普図の結果表示演出が行われている。また、普図演出として、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)も表示されている。そのエフェクト画像283bは特図1保留表示領域281に入り込んで、老中のキャラクの表示態様である先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811の一部は、エフェクト画像283bによって隠されている。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、エフゥクト画像283bによって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。
続いて、図453の(ク)に示すように、電チューロング開放が行われ、電チューは5秒間開放する。図454(ク)に示す普図演出領域283では、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出に続いて、電チュー開放報知演出が実行されている。ここでの電チュー開放報知演出では、「電チュー開放中」という吹き出しが付けられた殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示されている。「電チュー開放中」という吹き出しによって、遊技者は、電チューに遊技球が進入可能であることがわかり、遊技球の打ち出しタイミングを把握することができる。また、キャラクタの手は普図演出領域283を越えて伸び、特図1保留表示領域281に入り込んで、ピースサインをしている部分で第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。この電チュー開放報知演出も、普図の結果表示演出の一つと見ることができる。なお、電チュー開放報知演出によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、「電チュー開放中」という吹き出しも普図演出領域283を越えて伸び、この吹き出しは、特図2保留表示領域282に入り込んでいる。
このように、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図1保留アイコン2811をあえて、エフェクト画像283bや電チュー開放報知演出といった普図演出で隠すことにより、遊技者に、普図演出の動向に興味を抱かせることができる場合がある。また、先読み予告は将来的な大当りの予告であり、現在進行形の普図演出を目立たせることで、遊技者に電チュー開放の期待を持たせることができる場合がある。
なお、ここでの第一普図演出は、図452におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の変動表示を行い、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い、次いで電チュー開放報知演出まで行う、相対的に長い第二の時間(25.6秒)にわたった演出になる。
続いて、図454には図示がないが、図453の(ケ)に示すように、電チューロング開放が終了すると、電チュー開放報知演出も終了し、普図の図柄変動表示が開始されるが、普図演出は実行されない。
図455は、図453に示す例の続きの流れを表すタイムチャートであり、図456は、図455に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。すなわち、図455の(サ)〜(セ)に示す装飾図柄表示装置等は、図456に示す(サ)〜(セ)の期間に対応するものである。なお、図455に示すタイムチャートでも、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図454中で行われていた特図1の図柄変動表示が終了し、ハズレ図柄を停止表示した後、図454に示す、老中のキャラクの表示態様である先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811が表す特図1の保留が消化され、特図1の図柄変動表示が開始される。この特図1の図柄変動表示に合わせて、装飾図柄表示装置208も特図1の装飾図柄の変動表示が開始され、スーパーリーチに発展する。図455に示す所定条件は、図452のステップS613における所定条件であり、大当りの期待の高いスーパーリーチの演出中は、所定条件の成立中になる。図456(サ)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチに発展した様子が示されている。スーパーリーチ自身が大当り予告の一種であり、そのスーパーリーチの演出も、大当り予告演出に相当する。ここのスーパーリーチの演出では、装飾図柄表示装置208の背景画像が変化し、リーチ状態にある特図1の装飾図柄の変動表示は左隅に移動して小さく表示されるとともに、女中のキャラクタC2が登場する。なお、スーパーリーチに発展すると、保留アイコンが消える。なお、保留アイコンの表示制御は行われており、遊技者から見えないだけである場合にも、この明細書では「消える」や「消す」とする。このことは、「隠される」や「隠す」でも同じことである。ただし、左端の各数字表示284,286,286は消えていない(見えている)。また、各第4図柄285,287,289も表示されている。
ここでも、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、左領域に設けられた普図始動口228に連続して3球の遊技球Bが通過し、図455の(サ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を開始し、この普図の図柄変動表示は20秒間行われる。一方、普図演出は、所定条件が成立している(スーパーリーチ中である)ため、図452(a)のステップS615でセットされた第二の普図演出コマンドに基づく演出(以下、第二普図演出と称する)が実行されることになるが、普図表示装置210における普図の図柄変動表示の開始時には、第二普図演出はまだ開始されず、図456(サ)に示す普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。なお、スーパーリーチの演出の一つである背景画像で普図演出領域283を消してしまってもよいし、所定条件成立時は普図演出が開始されるまでデフォルト画像283aも表示しないようにしてもよい。
また、図456(サ)に示すように、スーパーリーチのキャラクタC2は、足の部分が、普図演出が行われていない普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図演出領域283は視認困難になっている。
図455の(シ)に示すように、普図表示装置210における普図の図柄変動表示の終了が近づいてくると(ここでは1秒前から)、普図演出領域283で第二普図演出が開始される。図456(シ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示も、図436(b)の(ア)に示す変動表示パターン(普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3の繰り返し)であるが、演出時間が短いため、繰り返し回数は少なくなる。
また、図456(シ)に示すように、普図演出領域283で普図演出が開始されると、今度は、普図演出領域283が、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分を隠している。この結果、キャラクタC2は視認困難になっている。なお、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分が、依然として普図演出領域283の一部を隠しているようにしてもよいし、普図演出領域283が、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分を隠さないようにしてもよい。
やがて、図455の(ス)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図456(ス)に示す普図演出領域283には、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図装飾2が0.6秒間表示され、普図の結果表示演出が行われている。また、普図演出として、ここでも、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)も表示されている。スーパーリーチのキャラクタC2は、帯の部分までエフェクト画像283bによって隠されている。この結果、スーパーリーチのキャラクタC2がさらに視認困難になっている。なお、エフゥクト画像283bによって、スーパーリーチのキャラクタC2の全部を隠してもよい。
なお、第二普図演出における普図の装飾図柄の変動表示時間(図455の(シ)の期間長)は、確定表示時間(普図の結果表示演出時間:図455の(ス)の期間長)と同じであってもよいし、確定表示時間よりも短くてもよいし、長くてもよい。
続いて、図455の(セ)に示すように、電チューロング開放が行われ、電チューは5秒間開放する。図456(セ)に示す普図演出領域283では、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出に続いて、図454に示す電チュー開放報知演出と同様の演出が実行されている。スーパーリーチのキャラクタC2は、右胴体部分が電チュー開放報知演出における「電チュー開放中」という吹き出しによって隠されている。この結果、スーパーリーチのキャラクタC2が視認困難になっている。ここでの電チュー開放報知演出も、普図の結果表示演出の一つと見ることができる。なお、電チュー開放報知演出によって、スーパーリーチのキャラクタC2の全部を隠してもよい。
なお、ここでの第二普図演出は、図452におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の短い変動表示を行い、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い、次いで電チュー開放報知演出を行う、相対的に短い第三の時間(例えば、6.6秒)にわたった演出になる。
続いて、図456には図示がないが、図455の(ソ)に示すように、電チューロング開放が終了すると、電チュー開放報知演出も終了し、普図の図柄変動表示が開始されるが、普図演出は実行されない。
なお、第二普図演出の開始時期を、特図の図柄変動表示の開始時期に応じて変化させてもよく、例えば、第二普図演出の開始時期を含む所定期間(例えば前後の5秒間)の間に特図の図柄変動表示の開始がある場合に、第二普図演出の開始時期を、特図の図柄変動表示の開始時期に合わせる(同時にする)ように制御してもよいし、特図の図柄変動表示の開始時期から遅らせるよう制御してもよいし、あるいは早めてるように制御してもよい。また、図455の(セ)の期間では、電チューは開放し続ける例を示したが、上記(セ)の期間で電チュー(一対の羽根部材232a)の開放と閉鎖をそれぞれ1又は複数回行うようにしてもよく、開放時や開放中と閉鎖時や閉鎖中とで演出表示の少なくとも一部を共通にしてもよいし、異ならせてもよい。例えば、開放時や開放中にはピースサインで、閉鎖時や閉鎖中にはグーのサインであってもよいし、ピースサインをし続けるにしても、開放時や開放中には青色の着物であり、閉鎖時や閉鎖中には赤色の着物であってもよい。
図457は、第二普図演出の変形例を示すタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図457(a)に示す変形例では、普図の装飾図柄の変動表示中((チ)の期間)には第二普図演出が行われず、確定表示が開始((ツ)の期間の始まり)されると第二普図演出が開始され、電チューロング開放中((テ)の期間)にも、第二普図演出の一部として電チュー開放報知演出(これも普図の結果表示演出の一種)を行う。すなわち、この変形例における第二普図演出は、普図の結果表示演出のみの構成になり、演出時間は、相対的に短い第四の時間(ここでは5.6秒)になる。なお、普図がはずれ(普図C)の場合には、確定表示中の普図の結果表示演出のみになるが、0.6秒という非常に短い時間になるため、普図がはずれ(普図C)の場合には、第二普図演出を実行しないようにしてもよい。
図457(b)に示す変形例における第二普図演出では、普図の装飾図柄の変動表示中((ニ)の期間)にも、確定表示中((ヌ)の期間)にも第二普図演出が行われず、電チューロング開放が開始((ネ)の期間の始まり)されると、第二普図演出が開始される。この変形例における第二普図演出の演出時間は、相対的に短い第五の時間(ここでは5秒)になる。なお、普図がはずれ(普図C)の場合には、この第二普図演出は実行されない。
図452におけるステップS615では、上記第三の時間の第二普図演出と、上記第四の時間の第二普図演出と、上記第五の時間の第二普図演出のうち、いずれの演出時間の第二普図演出を実行させるかを抽選により決定するようにしてもよい。また、第二普図演出として、上記第三の時間〜上記第五の時間以外の演出時間のものを用意しておいてもよい。
また、上記第三の時間〜上記第五の時間はいずれも、非電サポ状態における普図の図柄変動時間(ここでは20秒)よりも短い。こうすることで、演出を多彩にすることができ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。また、普図演出を行っていない図柄変動表示中は他の演出に遊技者の注目を集めさせることができるとともに、結果表示を含む普図演出を行うことで普図図柄の停止表示を遊技者が認識しやすくなり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
図458は、所定条件が成立状態から不成立状態になった場合の例を示すタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図458(a)に示す例は、所定条件が成立している状態(例えば、スーパーリーチ実行中)から不成立の状態(例えば、スーパーリーチ終了)になったとしても、普図の図柄変動表示開始時点で決定していた第二普図演出を実行する例である。すなわち、図455に示す第二普図演出と同じ第二普図演出を実行する((フ)〜(ホ)の期間)。
図458(b)に示す例は、所定条件が不成立になった時点から普図演出を開始する例である。この例では、普図の図柄変動表示開始時点では、所定条件が成立状態であったため、(レ)の期間の始まりから演出を開始する第二普図演出(図455に示す第二普図演出と同じ)に決定していた。しかしながら、普図の装飾図柄の変動表示中に所定条件が不成立になり、普図の装飾図柄の変動表示の途中から、普図の装飾図柄の変動表示を開始し((ル)の期間の始まり)、(レ)の期間でも普図の装飾図柄の変動表示を継続し、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い((ロ)の期間)、次いで電チュー開放報知演出を行う((ワ)の期間)。
なお、(ル)の期間用に普図の装飾図柄の変動表示を追加してもよいし、(リ)の期間の始まりから普図の装飾図柄の変動表示の表示制御は開始しておき、所定条件が成立している間は、非表示とし、所定条件が不成立になった時点で表示させるようにしてもよい。
図459は、普図先読み予告の一例を示す図である。この普図先読み予告演出は、普図の保留に普図当りがある場合に実行するようにしてもよいし、普図の保留に特定図柄の当り図柄(例えば、電チューロング開放の普図B)がある場合に実行するようにしてもよいし、普図の保留にハズレがあり且つ所定確率の抽選に当選した場合に実行するようにしてもよい(偽の普図先読み予告演出)。また、普図の保留に普図当りがあっても、普図の保留に特定図柄の当り図柄があっても、所定確率の抽選に当選しなければ実行しないようにしてもよい。
図459に示す普図先読み予告演出では、装飾図柄表示装置208において、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)を表示する。図459に示すのエフェクト画像283bも特図1保留表示領域281に入り込んでおり、第1特図1保留アイコン2811の一部は、エフェクト画像283bによって隠されている。また、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も、エフェクト画像283bによって隠されている。
この普図先読み予告演出では、普図の保留が複数個ある状態で最後の普図の保留が当りの場合には、複数回の普図の図柄変動表示に亘って予告表示が行われ、連続予告になる。
なお、普図先読み予告演出は、普図保留増加コマンドを受信した後(普図保留増加直後)から開始してもよいが、上記特定演出(例えば、特図の大当り予告や特図のスーパーリーチ等)が実行されていた場合には、その特定演出が終了した時点から開始するようにしてもよいし、上記特定演出が途中から開始された場合には、普図先読み予告演出を非表示にしてもよい。
図460は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の大当り予告演出を行う例を示す図である。
図460(a)では、特図1も特図2も普図も図柄変動を停止している。また、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、デフォルト画像283aが表示されている。特図1の保留数は3であるが、特図2および普図の保留数はともに0である。なお、図460に示す状態は非電サポ状態である。
図460(b)では、第1特図表示装置212で特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が開始される。なお、普図表示装置210は停止したままである。なお、この例では、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283で第一普図演出が実行されると、図436(b)の(エ)に示す変動表示パターンが普図の図柄変動表示中に繰り返し表示される。
特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されることがある。この普図演出領域283で特図の大当り予告演出は、当該図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される場合や、大当り図柄が停止表示されかつ第一所定確率の抽選に当選した場合や、ハズレ図柄が停止表示される場合であっても第二所定確率の抽選に当選した場合(偽の大当り予告演出)に実行される。なお、特図の先読み予告演出として行ってもよい。普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されると、まず普図演出領域283で高速変動が開始され、図460(c)に示すように、リーチ発展前に普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図460(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄は普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、「激アツ」の装飾文字図柄を普図演出領域283に収めて表示してもよい。また、偽の大当り予告演出の場合には、「激アツ」の装飾文字図柄に代えて「残念」の装飾文字図柄を停止表示させてもよい。
やがて、図460(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がリーチ演出に発展する。リーチ演出に発展後も、普図演出領域283には「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示されているが、リーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄を消すようにしてもよく、普図演出領域283にデフォルト画像283aを表示するようにしてもよい。
図461は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の特定演出への発展予告演出を行う例を示す図である。図460に示す例との相違点を中心に説明し、特に断らない事項については、図460に示す例と同じである。
ここにいう特定演出は、例えば、特図の装飾図柄の変動表示におけるスーパーリーチ演出である。なお、特図の特定演出への発展予告演出は、特図の大当り予告と見ることもできる。
図461に示す例でも、図460に示す例と同じく、特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、特図1の図柄変動表示が開始されると、普図演出領域283では高速変動が開始される(図461(b)参照)。
そして、図461(c)に示すように、ノーマルリーチ発生後、スーパーリーチ演出発展前に、普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図461(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄も普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。
やがて、図460(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチ演出に発展する。スーパーリーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄は消え、普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。また、普図演出領域283の一部には、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分が重なり、普図演出領域283が視認困難になっている。
図460は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の大当り予告演出を行う例を示す図である。
図460(a)では、特図1も特図2も普図も図柄変動を停止している。また、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、デフォルト画像283aが表示されている。特図1の保留数は3であるが、特図2および普図の保留数はともに0である。なお、図460に示す状態は非電サポ状態である。
図460(b)では、第1特図表示装置212で特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が開始される。なお、普図表示装置210は停止したままである。なお、この例では、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283で第一普図演出が実行されると、図436(b)の(エ)に示す変動表示パターンが普図の図柄変動表示中に繰り返し表示される。
特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されることがある。この普図演出領域283で特図の大当り予告演出は、当該図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される場合や、大当り図柄が停止表示されかつ第一所定確率の抽選に当選した場合や、ハズレ図柄が停止表示される場合であっても第二所定確率の抽選に当選した場合(偽の大当り予告演出)に実行される。なお、特図の先読み予告演出として行ってもよい。普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されると、まず普図演出領域283で高速変動が開始され、図460(c)に示すように、リーチ発展前に普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図460(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄は普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、「激アツ」の装飾文字図柄を普図演出領域283に収めて表示してもよい。また、偽の大当り予告演出の場合には、「激アツ」の装飾文字図柄に代えて「残念」の装飾文字図柄を停止表示させてもよい。
やがて、図460(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がリーチ演出に発展する。リーチ演出に発展後も、普図演出領域283には「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示されているが、リーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄を消すようにしてもよく、普図演出領域283にデフォルト画像283aを表示するようにしてもよい。
図462は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283が、保留消化演出の表示領域として機能する例を示す図である。
図462(a)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、電チュー開放報知演出が行われており、電チューロング開放が行われる。その結果、電チューに4球の入球がある。
図462(b)では、特図2保留表示領域282に4つの特図2保留アイコン2821〜2824が表示されている。これら4つの特図2保留アイコン2821〜2824それぞれの一部は、電チュー開放報知演出によって隠されており、視認困難になっている。
図462(c)では、これまで行われていた特図1の図柄変動表示は終了する。また、電チューロング開放も終了し、電チューは閉鎖状態になり、普図演出は終了する。しかし、図462(c)に示す普図演出領域283内には、殿様のキャラクタが表示されている。第4実施例におけるぱちんこ機も特図2優先変動機であり、この例では、特図2の保留がある場合には、普図演出領域283内には殿様のキャラクタが表示され続ける。すなわち、普図演出領域283内では、特図2の保留が総て消化されると、殿様のキャラクタが消え、図461(a)に示すデフォルト画像283aが表示される。なお、特図2の保留がなくなる前に、普図始動口228を遊技球が通過した場合には、普図演出領域283内では、殿様のキャラクタが消え、普図演出を優先して実行するようにしてもよい。
やがて、図462(d)に示すように、第2特図表示装置214では特図の図柄変動表示が開始される。普図演出領域283内に表示されていた殿様のキャラクタは、特図2の図柄変動表示の開始とともに表示態様が変更されることがある。例えば、デフォルトの殿様のキャラクタは両手に俵を抱えている表示態様であるが、消化された保留の図柄変動表示で大当り図柄が停止表示されることを予告する場合には、当該図柄変動表示の開始とともに両手に抱えていた俵を持ち上げた表示態様に変化する。なお、殿様から他のキャラクタに変化させてもよい。また、特図2の図柄変動表示の開始毎に普図演出領域283内の表示を変化させるようにしてもよい。
なお、これまで説明した中で、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、その反対に、他方の演出が一方の演出を隠すようにしてもよい。例えば、図456(セ)に示す状態では、電チュー開放報知演出が、スーパーリーチのキャラクタC2の一部を隠しているが、反対に、スーパーリーチのキャラクタC2が、電チュー開放報知演出の一部を隠し、電チュー開放報知演出が視認困難になるようにしてもよい。さらに、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、他方の演出の全演出期間にわたって隠してもよいし、全演出期間のうちの一部期間に限って隠してもよい。また、一方の演出が他方の演出の一部を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、一方の演出が他方の演出の全部を隠すようにしてもよい。また、視認困難とは視認不能も含むものである。
さらに、以上説明した普図演出や、大当り演出等の他の演出は、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、図447(ア)および(イ)に示すような演出可動体による演出であってもよい。音による演出の場合は、音が重なり、音量や音程に応じて一方の演出が他方の演出を隠す、すなわち他方の演出が視聴困難になる。
以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行った後に、前記当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、特定の動作(例えば、開閉動作)を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作であり、前記演出手段は、第一の演出(例えば、普図演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、電チュー開放報知演出)を少なくとも含む演出であり、前記第一の演出は、第一の演出時間(例えば、第三の時間(例えば、6.6秒)、第四の時間(5.6秒)、第五の時間(例えば、5秒))にわたって行われる演出であり、前記第一の演出時間は、前記図柄の変動表示時間(例えば、20秒)よりも短い時間になることがある、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記第一の演出は、表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、可動物による演出であってもよい。また、前記演出手段は、例えば、演出表示手段であってもよい。
また、前記特定の動作は、前記進入困難状態と前記進入容易状態を交互に1又は複数回繰り返す動作であってもよい。したがって、前記第二の演出は、前記始動領域が前記進入容易状態にあるときに該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入困難状態から前記進入容易状態へ状態変更する前に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入容易状態から前記進入困難状態へ状態変更した後に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよい。
また、『前記当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記第一の演出は、前記電サポ状態よりも前記非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(図452に示すステップS611)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段は、前記電サポ状態の方が前記非電サポ状態よりも、前記図柄の変動表示を長時間にわたって行うことが多いものである(図450(c))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記始動領域に遊技球が進入可能であることを報知する進入可能報知演出(例えば、図454(ク)等に示す「電チュー開放中」という吹き出し)を少なくとも含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記演出手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、特図の大当り予告演出(先読み予告を含む))を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行った後に、前記当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、特定の動作(例えば、開閉動作)を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作であり、前記演出手段は、第一の演出(例えば、普図演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、変動中演出、確定中演出、および動作中演出のうちの少なくとも一つの演出を含む演出であり、前記変動中演出は、前記図柄変動表示中に実行される演出(例えば、図453に示す(カ)の期間における演出)であり、前記確定中演出は、前記図柄表示手段による前記停止図柄の表示中に実行される演出(例えば、図453に示す(キ)の期間における演出)であり、前記動作中演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、図453に示す(ク)の期間における演出)であり、前記演出手段は、前記第一の演出とは異なる第二の演出(例えば、特図の大当り予告演出(先読み予告を含む))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記第二の演出実行中に前記第一の演出を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図456(シ)〜(セ))、前記演出手段は、前記第二の演出非実行中であっても前記第一の演出を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図454(イ)〜(ウ))、前記第二の演出非実行中に開始された前記第一の演出の演出時間(例えば、第一の時間(20.6秒))よりも、該第二の演出実行中に開始された該第一の演出の演出時間(第三の時間(例えば、6.6秒))の方が短くなりやすい、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記第一の演出も前記第二の演出も、表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、可動物による演出であってもよい。また、前記演出手段は、例えば、演出表示手段であってもよい。
前記第二の演出は、所定時間ごとに開始される演出であってもよいし、大足り遊技状態中に開始される演出であってもよい。また、右打ちやボタン押下などの遊技者の操作を促す演出であってもよい。さらには、複数のボタンそれぞれのボタン押下を促す演出であってもよい。例えば、ボタンごとに、ボタン押下のタイミングを報知する演出であってもよいし、ボタン押下受付期間を報知する演出であってもよいし、ボタン押下の受付残期間を報知する演出であってもよい。
また、『第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果に関する演出を少なくとも含む演出(例えば、図456に示すスーパーリーチ演出)である、ことを特徴とする遊技台。』につい また、『前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、該第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であることを予告する演出(例えば、図456に示すスーパーリーチ演出)を含む演出であり、前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果でない場合であっても、該第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であるかのように予告する演出(いわゆる偽の大当り予告演出)も含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段も少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告演出)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる、装飾図柄の変動表示の演出(例えば、スーパーリーチ演出)であってもよい。
また、『前記第一の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第一の停止図柄(例えば、特図F)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第二の停止図柄(例えば、特図A)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合よりも前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合の方が、前記大当り制御状態として遊技者にとって有利な大当り制御状態が開始されやすい構成(例えば、図438(d))である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記遊技制御手段は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第一の大当り制御状態(例えば、2R大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第二の大当り制御状態(例えば、15R特別大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記第二の大当り制御状態は、前記第一の大当り制御状態よりも遊技者にとって有利な制御状態であってもよい。
また、上記入賞領域(例えば、アタッカ)は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した後よりも、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した後の方が、遊技者に有利となる状態変更動作(例えば、開閉動作)を行いやすいものであってもよい。例えば、開放回数が多い動作や、開放時間が長い動作を行いやすいものであってもよい。
また、『前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出(例えば、保留アイコンの表示態様の変化による演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出として連続予告演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告演出を少なくとも継続可能なものであり、前記割込図柄変動表示は、前記第二の保留消化条件が前記連続予告演出中に成立したことによって該連続予告演出中に開始される図柄変動表示であり、前記先読み予告演出(例えば、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811)は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出(例えば、電チュー開放報知演出)の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図444(エ’))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。また、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出の実行中に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである。
また、『前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、本発明は、封入式のぱちんこ機にも適用することができる。図463は、本発明を適用可能な封入式のぱちんこ機の正面図である。図463に示す封入式のぱちんこ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図1に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
<第7実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第7実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図464〜図500に示す符号は、原則として本第7実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図464〜図500に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図464〜図500に示されていない符号については、第1実施形態〜第6実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<図柄の種類>
まず、図464を用いて、第7実施形態に係るぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。また、図(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
同図(a)に示すように、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、叙述したように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図D」は小当り図柄であり、小当りに当選する以前の遊技状態が特図高確普図高確状態であれば、(小当りに当選後は)特図高確普図高確状態であり、小当りに当選する以前の遊技状態が特図低確普図高確の状態であれば、(小当りに当選後は)特図低確普図高確状態である。また、「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
同図(b)に示すように、「特図a」は16R特別大当り図柄、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、いずれも特図高確率普図高確率状態である。また、「特図c」は8R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。また、「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図464(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
例えば、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図b」の8R特別大当り、あるいは「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りまたは8R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、あるいは「特図a」の16R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、「特図D」の小当りや、「特図C」の突然確変を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに上記以外の図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」等)を停止表示する。一方、「特図E」および「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図464(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<表示手段による操作手段の操作に関する表示の他の例>
次に、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に応じて表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)が操作手段の操作に関する表示を行う他の例について説明する。以下の説明では一例として、第4実施形態で説明した操作手段画像表示処理と同様の処理によって、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
<操作手段画像表示の実施例20>
図465は、実施例20の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば右端上方に、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fを設けている。この特図1第4図柄表示領域208eは、特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図1変動遊技中(特図1の変動中)は特図1の第4図柄217として丸形の図形を点滅表示する。特図2第4図柄表示領域208fは、特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、特図2変動遊技中(特図2の変動中)は特図2の第4図柄218として三角形の図形を点滅表示する。なお、第7実施形態では変動遊技の一例として特図1変動遊技を行う場合を例に説明するが、特図2変動遊技であっても同様に実施できる。
装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば左端下方には、保留表示領域700が設けられ、保留表示領域700の右端部は変動アイコン表示領域702として確保されている。ここでは、特図1の保留が二つあることを表す保留アイコンPI1、PI2が表示されている。なお、以下の説明では、1つの保留表示領域700を設ける場合を例に示すが、図439に示すように特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282とを個別に設けてもよい。
同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。変動アイコン表示領域702では、消化された保留が変動アイコンCIとして表示され、保留表示領域700では、特図1の保留が一つあることを表す保留アイコンPI1が表示される。
なお、本実施例では、第1特図表示装置212(または、第2特図表示装置214)の図柄変動表示が開始された後に、第4図柄217の点滅表示、保留アイコンPI1、PI2の減少アニメーション、装飾図柄の変動表示の順に開始される。なお、第4図柄の点滅表示、保留アイコンの減少アニメーション(表示)、および装飾図柄の変動表示の開始タイミングの順番は上記に限らず、どのような順序で表示開始されてもよく、複数が同時に表示開始されるものであってもよいものとし、これらの表示開始タイミングの順番については以降の実施例についても同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下方に、演出表示704(例えば、「吉宗は八代将軍よ。」という吹き出しの文字表示と、キャラクタ画像(姫)を表示する予告演出に対応する画像)を表示している状態である。ここでは、演出表示704は装飾図柄の変動表示の一部を遊技者に視認困難としているが、装飾図柄の変動表示の一部を遊技者に視認可能としてもよい。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の第1の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄の前面(レイヤーの前面(遊技者側))且つ演出表示704の後面に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1の下方にチャンスボタン136の第1の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を第1の色(この例では、青色)で表示している。第1の経過時間報知画像TG1の表示位置も装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面である。またこれらの表示とほぼ同じタイミングでキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。
このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、実際には第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。しかし、同図(c)のタイミングで演出表示704の一部(ここでは、「吉宗は八代将軍よ。」という吹き出しの文字表示)によって、第1の操作手段画像BG1の一部および第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは右端部を含む部分)が隠された状態となっており、遊技者に視認困難(視認不能)とされている。
このように、本実施例では、第一の表示(第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1)の一部に優先的にオーバーラップする(すなわち、時間的に先で且つレイヤーとして前面に表示される)第二の表示(演出表示704の一部)によって、第一の表示が隠された状態となっており、第二の表示によって隠されない状態(同図(j))と比較して、第一の表示の視認性が低くなっている。ここで、本実施例の第一の表示とは、変化条件の成立があった場合に、第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。また、変化条件の成立とは例えば、第一の表示の表示開始時からの時間が経過した場合や、予め決められた操作手段の操作(1回または複数回の操作や長押しなど)があった場合などをいう。また、変化条件の成立は第一の表示の表示期間中に1回であってもよいし、複数であってもよい。例えば、変化条件が第一の表示の表示開始時から例えば1秒毎の時間の経過であってこれが複数回成立するものとした場合、第1の経過時間報知画像TG1は、1秒毎に表示態様が変化する。具体的には、後述するように、第1の経過時間報知画像TG1は、第一の色の塗り潰し部分が時間経過とともに(例えば1秒毎に)少なくなっていく(又は多くなっていく)画像を表示する。なお、第二の表示は、第一の表示よりも時間的に優先して表示されないものであってもよい。
同図(e)(f)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始(同図(d))から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このように、第1の経過時間報知画像TG1はメーター表示であり、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーター(ゲージともいう。以下、同様。)の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。そして、メーターの目盛りが徐々に少なくなっていく期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。つまり、第一の表示(第1の経過時間報知画像TG1)が第二の表示(演出表示704の一部)によって隠されることで、第二の表示によって隠されない状態(同図(j))と比較して視認性が低くなっている状態であっても、第一の表示(第1の経過時間報知画像TG1)の表示態様の変化(メーターの目盛りが徐々に少なくなる表示)を継続している。なお、この例では、時間経過に伴って演出表示704の表示態様および表示位置は変化しない。
同図(g)〜(i)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。これらのタイミングでは、実際にはメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示(減少表示)しているがメーターの目盛りが演出表示704の後面に隠れ、メーターの目盛りの減少表示の表示態様を遊技者に視認困難(視認不能)としている。換言すると、メーターの目盛りを演出表示704で隠している期間中も、目盛りの減少表示は継続させる。
なお、このように第二の表示(ここでは予告である演出表示704)がオーバーラップする(演出表示704に隠される)ことによって非表示となり、遊技者に視認不能となる第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像)がある場合は、視認不能となる部分の第一の表示(すなわち非表示となる画像)を実際に描画しないように制御してもよい。このようにすることで、描画処理の制御負担を軽くすることができる。このことは、本願明細書の全ての実施例において同様である。なお、遊技者に視認不能となる(非表示となる)部分の第一の表示は描画していてもよい。
同図(j)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了する前(直前)に、演出表示704が非表示となる状態を示している。これにより、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了する前には、第1の経過時間報知画像TG1の右端部も含めた全体が遊技者に視認可能となる。
なお本実施例において、第1の経過時間報知画像TG1の左端部を含む領域に第二の表示(ここでは演出表示704)を重ねて表示することで、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りの減少表示の開始位置と、減少表示の表示態様とを遊技者に視認困難とするものとしてもよい(以下の実施例においても同様である)。
以上、同図(d)〜(j)ではチャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行わない場合の一例を示したが、チャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行った場合の表示例を以下に示す。
同図(g−1)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の操作を行った場合の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示704(第一の予告演出に対応する画像)がオーバーラップすることによって遊技者にとって視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
なお、この例では、予告演出に対応する画像である演出表示704によって第1の経過時間報知画像TG1の一部を視認困難とする場合を例に説明したが、他の演出画像または他の画像によって第1の経過時間報知画像TG1の一部を視認困難とするものであってもよく、これについては以下の実施例においても同様である。
<操作手段画像表示の実施例21>
図466は、実施例21の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(b)〜(e)に示すタイミングは、図465(b)〜(e)に示すタイミングの説明と同様であるが、本実施例では、第1の操作手段画像BG1は、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する画像とし、第1の経過時間報知画像TG1はチャンスボタン136の1回目の操作の受付期間を表示する画像とする。
同図(f)に示すタイミングは、図466(e)のタイミングよりもさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このタイミングでは、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、下向きの矢印を表示している。一方、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間を表示する第2の経過時間報知画像TG2は表示していない。この例では、第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像の視認性を低下させつつ(遊技者に視認困難としつつ)、演出表示704の一部(第2の操作手段画像BG2と、下向き矢印の画像)によって、チャンスボタン136の2回目の操作を促す演出を行っている。
なお、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、第2の経過時間報知画像TG2を表示してもよい。また、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像とはチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が終了した場合に非表示にするものとし、そのタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の終了のタイミング(第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の非表示のタイミング)と同じタイミングに設定されてもよいし、それより先のタイミングでもよいし、後のタイミングでもよい。また本実施例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間は、チャンスボタン136の1回目の操作受付期間よりも時間が短い期間であるが、時間が同じ期間であってもよく、時間が長い期間であってもよい。
同図(g)〜(j)に示すタイミングは、図465(g)〜(j)に示すタイミングの説明と同様である。
図466(b)〜(j)ではチャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行わない場合の一例を示したが、チャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行った場合の表示例を以下に示す。
同図(g−1)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示704(第一の予告演出に対応する画像)によって遊技者に視認困難とされている。また、演出表示704の一部を変化させている。具体的には、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、吹き出し内の第2の操作手段画像BG2を消去し、特図の大当り予告演出の一種である「激アツよ!」という文字を表示している。
同図(g−2)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704によって遊技者に視認困難とされている。この例では、演出表示704の表示態様は変化させず、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像の表示を継続している。なお、この場合、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像の表示はチャンスボタン136の3回目の操作を促すものであってもよく、これに従ってチャンスボタン136の3回目の操作が行われた場合、同図(g−1)に示す演出表示704に変化するものとしてもよい。また、実際には、チャンスボタン136の3回目の操作を受け付けない(規制する)ものとしてもよい。
同図(g−3)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、演出表示704の一部を変化させている。具体的には、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、吹き出し内の第2の操作手段画像BG2を消去し「激アツよ!」という文字を表示している。一方、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の表示は継続しており、演出表示704の一部によって、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。この場合、実際には第1の経過時間報知画像TG1が徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(f−1)に示すタイミングは、同図(e)に示すタイミングでチャンスボタン136の1回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。また、(f−1)では、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、下向きの矢印を表示している。
本実施例において、チャンスボタン136の操作があった場合に、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704と、第二の予告演出に対応する画像730のそれぞれが、チャンスボタン136の操作に応じた画像を表示してもよいし、いずれか一方の画像を表示してもよい。また、チャンスボタン136の操作があった場合に、これを受け付けず、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704と、第二の予告演出に対応する画像730のいずれも表示態様を変化させないものとしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例22>
図467は、実施例22の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、第1の操作手段画像BG1が、チャンスボタン136の第1の操作に対応する画像であり、第1の経過時間報知画像TG1が、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間を表示する画像であり、第2の操作手段画像BG2が、チャンスボタン136の第2の操作に対応する画像である。
同図(b)に示すタイミングは、図465(b)に示すタイミングと同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の第2の操作の受付期間が開始した状態を示しており、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下方に、演出表示704(例えば、吹き出しの中に、チャンスボタン136の第2の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と「長押し!」の文字の画像と、キャラクタ画像(姫)を表示する予告演出に対応する画像)を表示している状態である。この例では、チャンスボタン136の第2の操作として、チャンスボタン136の長押しをすることを促す表示をしている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の第1の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1の下方にチャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を第1の色(この例では、青色)で表示している。第1の経過時間報知画像TG1の表示位置も装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面である。またこれらの表示とほぼ同じタイミングでキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。
このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、実際には第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されているが、演出表示704の一部(ここでは、第2の操作手段画像BG2を表示した吹き出しの画像)によって、第1の操作手段画像BG1の一部および第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは右端部を含む部分)が隠された状態となっており、第1の経過時間報知画像TG1の視認性が低下している(遊技者に視認困難(視認不能)となっている)。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態で、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始された状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示し、その期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。またこの例では、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始されたことに伴って、演出表示704を変化させている。具体的には、演出表示704の表示位置は変化しないが、演出表示704の表示態様(ここでは、第2の操作手段画像BG2の塗り潰し色)を第1の色(例えば白色)から第2の色(例えば赤色)に変化させている。
同図(f)に示すタイミングは、第2の操作(長押しの操作)が継続している状態である。を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示し、その期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。また、演出表示704は表示態様の変化後の状態(第2の色での塗り潰し)が維持されており、第2の操作(長押しの操作)が継続していることを報知している。このように、演出表示704の変化後の表示態様は、第2の操作(長押しの操作)が継続している期間、維持されるが、第2の操作(長押しの操作)が継続している期間であっても、元の第1の色に戻るものであってもよい。また、演出表示704の変化後の表示態様は、遊技者が第2の操作(長押しの操作)を中断した場合であっても中断される前(または直前)と同様の表示態様が維持されていてもよく、遊技者が第2の操作(長押しの操作)を中断した場合は、元の第1の色に戻るようにしてもよい。
同図(g)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。これらのタイミングでは、実際には第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示しているがメーターの目盛り(塗り潰し部分)が演出表示704の後面に隠れ、メーターの減少表示の表示態様を遊技者に視認困難としている。この場合において、目盛りが徐々に少なくなっていく画像を実際に描画しないように制御してもよい。このようにすることで、描画処理の制御負担を軽くすることができる。また、演出表示704は表示態様の変化後の状態(第2の色での塗り潰し)が維持されており、第2の操作(長押しの操作)が継続していることを報知している。また、上記の場合において、目盛りが徐々に少なくなっていく画像を描画するように制御してもよい。
同図(h)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押し)の結果(例えば、長押しの期間(例えば3秒程度)が経過したこと)に基づき、第2の操作手段画像BG2を消去し、「激アツよ!」の文字を表示している。
同図(j)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了した状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の終了時点であっても(終了以降も)、演出表示704の表示は継続しており、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りは遊技者に視認困難とされている。
同図(k)に示すタイミングは、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1およびキャラクタ画像(殿)が非表示となり(消去され)、装飾図柄の変動表示が遊技者に視認可能となった状態である。しかし、この場合も演出表示704の表示は継続しており、これにより装飾図柄の変動表示の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(e−1)は、同図(e)のタイミングにおける他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始されたことに伴って、演出表示704の表示態様(ここでは、塗り潰し色)が第1の色(例えば白色)から第2の色(例えば赤色)に変化させているが、チャンスボタン136の第2の操作を制御上チャンスボタン136の第1の操作と判定して、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出を開始した状態を示している。すなわち、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730(ここでは「チャンス」の文字)を表示する。なお、この場合も、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730の一部は、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(h−1)は、同図(h)のタイミングにおける他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押し)の結果(例えば、長押しの期間(例えば3秒程度)が経過したこと)に基づいて表示される「激アツよ!」の文字表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730(ここでは「チャンス」の文字)を表示する。
なお、同図(i)に示すタイミングにおいて、さらにチャンスボタン136の操作(第3の操作(長押しや、長押しより短い期間の押下など)があった場合に、同図(e−1)または同図(h−1)に示す表示を行うようにしてもよい。また、同図(j)に示すタイミングにおいて、さらにチャンスボタン136の操作(第3の操作)があった場合に、同図(e−1)または同図(h−1)に示す表示を行うようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例23>
図468は、実施例23の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(b)に示すタイミングは、図465(b)に示すタイミングと同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)、第1の経過時間報知画像TG1およびキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間中に、保留アイコンPI1を変化させる先読み予告演出が開始した状態を示している。一例として本実施例の先読み予告演出は、アニメーションによる演出表示(アニメーション表示)704を行うものである。アニメーション表示704は、例えば装飾図柄表示装置208の表示領域の上方から風船につながった星が表示を開始する表示開始アニメーションの実行、保留表示領域700に向かって下降し、保留アイコンPI1の付近で星が風船から離れ、保留アイコンPI1を変化させ、あるいは変化させずに、風船のみが再び上昇する移動アニメーションの実行、および消去される消去アニメーションの実行によって構成される。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、風船と星が下降している画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(e)の状態からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、風船と星が下降しながら、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の前面にオーバーラップしている。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の一部が、アニメーション表示704の一部(星)によって覆われ、第1の経過時間報知画像TG1の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。また第1の操作手段画像BG1の一部も、アニメーション表示704の一部(風船)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。
同図(g)に示すタイミングは、同図(f)の状態からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、星と風船が第1の経過時間報知画像TG1に添って右から左に移動しながら、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の前面にオーバーラップしている。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の一部が、アニメーション表示704の一部(星)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。また第1の操作手段画像BG1の一部も、アニメーション表示704の一部(風船)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。
このように、本実施例では移動する第二の表示(ここではアニメーション表示704)によって、第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1)の一部が遊技者に視認困難とされている。また、移動する第二の表示(ここではアニメーション表示704)によって、第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1)の覆われる位置(遊技者に視認困難となる位置)が時間経過とともに変化する。第1の経過時間報知画像TG1は、アニメーション表示704によって一部が覆われて遊技者に視認困難となっている期間も、徐々に少なくなる画像を表示している。
同図(i)〜(l)に示すタイミングは、アニメーション表示704によって保留アイコンPI1の変化表示が成功した状態を示している。すなわち保留アイコンの変化表示が成功する場合は、風船と星が保留表示領域700に接近し(同図(i))、風船から星が離脱し(同図(j))、白丸の保留アイコンPI1と星が結合して表示態様が変化した保留アイコンPI1’が表示される(変化表示が成功する)とともに風船が上昇して(同図(k))、装飾図柄表示領域208の表示領域から風船が消去される(同図(l))、アニメーション表示704を実行する。
同図(i−1)〜(j−1)は、同図(g)に示すタイミングの後の状態であり、保留アイコンの変化表示が失敗した状態を示している。すなわち、保留アイコンの変化表示が失敗する場合には、星と風船が保留表示領域700に近接しても星が風船から離脱せず(同図(i−1))、そのまま例えば左方向に移動して保留アイコンPIから離れていくアニメーション表示704を実行する。
本実施例では、保留アイコンの変化表示が成功する場合に実行されるアニメーション表示と失敗する場合に実行されるアニメーション表示を異なるアニメーション表示として説明したが、同じアニメーション表示が実行され、その結果、保留アイコンの表示態様のみが変化することで変化表示が成功し、または保留アイコンの表示態様のみが変化しないことで変化表示が失敗する演出としてもよい。また、保留アイコンの変化表示が成功する場合に実行されるアニメーション表示と失敗する場合に実行されるアニメーション表示の実行時間は同じ期間(長さ)であってもよく、例えば、成功の場合に期間が長くなるなど、異なる期間であってもよい。
同図(f−1)に示すタイミングは、同図(e)に示すタイミングの後の状態であり、チャンスボタン136の受付期間中にチャンスボタン136を操作した状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。また、この場合も、アニメーション表示704(第二の表示)によって、予告演出に対応する画像730(第一の表示)の一部が覆われて遊技者に視認困難とされている。
<操作手段画像表示の実施例24>
図469〜154は、実施例24の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例24では、実施例25〜実施例28の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。
図469(a)に示すタイミングでは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留表示領域700には、ここでは2個の特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
次いで、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。保留表示領域700では、消化された保留が変動アイコンCIとして変動アイコン表示領域702に表示され、特図1の保留が一つあることを表す保留アイコンPI1が表示される。
同図(c)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応するチャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1は、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示する。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングからさらに時間(例えば、受付期間である6秒)が経過する前(例えば、受付期間である6秒が経過する前)の状態において(同図(d)のタイミングの後に)、チャンスボタン136の操作が行われた状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。また、本実施形態では予告演出を表示する場合を例に説明するが、他の演出表示であってもよい。
同図(f)(g)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作が行われたことを契機として、当否判定結果、変動時間および当選した予告演出に応じた演出を開始している状態であり、同図(f)(g)では装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示している。
同図(h)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出開始状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、装飾図柄の変動表示をを装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右上方に小さく表示(装飾図柄の縮小表示)する。また、保留表示領域700および保留アイコンPI1、変動アイコンCIを非表示に(消去)している。なお、保留表示領域700および保留アイコンPI1、変動アイコンCIの消去タイミング、ホワイトバックになるタイミングおよび装飾図柄の縮小表示のタイミングは、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されてもよい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。
同図(i)(j)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出として、例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出を実行開始している状態である。ここでは一例として剣豪キャラクタと「VS剣豪」の文字を表示した後(同図(i))、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している(同図(j))。
同図(k)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを一旦消去し、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。また、この第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2を、第1の色(この例では、青色)で第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間開始直前の時点であって、第2の経過時間報知画像TG2の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。なお、第2の経過時間報知画像TG2の塗り潰し色は、第1の色とは異なる第2の色(例えば白色)であってもよい。さらにこのタイミングでは、例えば第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作を促す画像(例えば、「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字)を表示している。さらに、装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば左端に、第1の状態報知画像SG1を表示している。第1の状態報知画像SG1は、メーター表示であり、変化条件の成立があった場合に、その表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。変化条件の成立とは例えば、第一の表示の表示開始時からの時間が経過した場合や、予め決められた操作手段の操作(1回または複数回の操作や長押しなど)があった場合などをいう。また、変化条件の成立は第一の表示の表示期間中に1回であってもよいし、複数であってもよい。例えば、変化条件が第1の状態報知画像SG1の表示開始時から例えば1秒毎の時間の経過であってこれが複数回成立するものとした場合、第1の状態報知画像SG1は、1秒毎に表示態様が変化する。具体的には、後述するように、第1の状態報知画像SG1は、塗り潰し部分が時間経過とともに(例えば1秒毎に)多くなっていく(又は少なくなっていく)画像を表示する。また、第1の状態報知画像SG1は、時間経過とともに表示態様を変化させるものである場合、表示態様の変化期間中に操作手段(チャンスボタン136)の操作に応じて、表示態様の変化を停止(又は終了)するものであってもよい。例えば、本実施例の第1の状態報知画像SG1は、時間経過とともに複数段(例えば10段)の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から段階的に増加し(目盛りの増加表示を行い)、最上段に達するメーターであって、目盛りの増加表示中にチャンスボタン136の操作があると、目盛りの増加表示を終了(または停止)する画像である。ここでは、時間経過に伴い、第1の状態報知画像SG1は、同図(k)に示すタイミングでは、初期状態としていずれの段も、塗り潰されていない、あるいは第1の色(白色など)で全体が塗り潰された状態で表示される。
同図(l)に示すタイミングは、同図(k)と同様の表示をしているが、同図(k)に示すタイミングより時間が経過し、チャンスボタン136の受付期間を開始した状態を示している。
同図(m)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から段階的に、第1の色とは異なる第2の色で順次塗り潰され、塗り潰し部分が徐々に多くなっていく画像を表示する。このとき、第1の状態報知画像SG1の塗り潰し色(第2の色)は段階的に変化するが、同一色であってもよい。
同図(n)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始からさらに時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に多くなり、最上段に達する画像を表示する。
同図(o)に示すタイミングは、同図(n)の状態より時間が経過した状態で、チャンスボタン138が操作された状態を示している。このタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段まで達した画像を表示するとともに、第1の状態報知画像SG1の上方に「気合いMAX」の文字を表示する。また、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および「ボタンを押して、気合いメーターを止めろ!」の文字を消去した後に(あるいはこれら画像の前面に)、予告演出に対応する画像(この例では、「必殺斬り!」という文字と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
本実施例では、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りは、最上段に達した後は、時間経過に伴って段階的に少なくなり、チャンスボタン136の受付期間中は目盛りの増加表示と減少表示を繰り返す。そして、チャンスボタン136の操作があったタイミングで、目盛りの表示態様の変化(増減)が停止し、その目盛りの位置によって異なる演出が実行される。
すなわち同図(o)に示すタイミングは、遊技者が時間経過とともに表示態様が変化する(目盛りが増加する)第1の状態報知画像SG1の目盛りの増加を見計らい、目盛りが最上段に達したタイミングでチャンスボタン136を操作したことによって、第1の状態報知画像SG1の目盛りが最上段で停止し、遊技者にとって有利な予告演出(「アツい」演出)が実行されている状態を示している。
なお、第1の状態報知画像SG1の目盛りの停止位置は、チャンスボタン136が操作されたタイミングによらず、演出抽選によって予め決定されているものであってもよい。この場合、遊技者によってチャンスボタン136が操作されたことを契機として、予め決定された位置で目盛りが停止する。
また、第1の状態報知画像SG1の目盛りの停止位置の上限が、演出抽選によって予め決定されているものであってもよい。すなわち、時間経過に伴い目盛りは増減するが、当該チャンスボタン136の受付期間中には演出抽選によって予め決定された位置(例えば8段目)を上限とし、最上段まで達しないものであってもよい。またこの場合、遊技者によってチャンスボタン136が操作されたタイミングで目盛の停止位置の上限が決定するものであってもよい。
図470は、図469(o)の後の操作手段画像表示を時系列に示した図である。図470(p)に示すタイミングは、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2、第1の状態表示画像SG1、予告演出の画像を消去し、図469(j)に示すタイミングの後のキャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している。
図470(q)(r)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに勝利したシーンを表示しており、同図(r)では、装飾図柄の縮小表示で大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(t)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)を揺れ変動表示させた後、同図(v)に示すタイミングで装飾図柄の停止表示を行っている。さらに、同図(w)に示すタイミングでは、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「確変大当り」の文字を表示している。
以上、図469〜図470では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(図469(k)以降)において、チャンスボタン136が操作された場合の表示例に説明した。
図471は、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(図469(k)以降)において、チャンスボタン136の操作が行われない場合の表示例を示す。
図471(k)に示すタイミングは、図469(k)のタイミングと同じ状態を示している。
図471(l)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から徐々に多くなっていく画像を表示する。
同図(m)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始からさらに時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に多くなり、最上段に達する画像を表示する。
同図(n)(o)に示すタイミングは、同図(m)の状態より時間が経過した状態で、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。また、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りが、最上段に達した後に、段階的に少なくなる画像を表示する。
また同図(p)に示すタイミングは、同図(o)の状態より時間が経過した状態で、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)がなくなり、チャンスボタン136の受付期間が経過した状態を示している。このタイミングでは、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りが、再び増加する画像を表示する。
同図(q)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中に操作がされなかったため、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させるとともに、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を消去している。
そして同図(r)に示すタイミングは、図470(p)と同様に、図469(j)に示すタイミングの後の殿と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している。
このように、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始から終了まで(同図(k)〜(p))の間において、チャンスボタン136の操作が行われていない状態では、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りは増減を繰り返す。
図472は、図469(o)のタイミングで表示する他の予告演出例を示す。
図472(o−1)は、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段(例えば、10段目)まで達する以前の上昇途中に、あるいは最上段に達した後の下降途中に上段(例えば8段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「強斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
図472(o−2)は、第1の状態報知画像SG1の目盛りの上昇途中、あるいは下降途中に中段(例えば4段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
図472(o−3)は、第1の状態報知画像SG1の目盛りの上昇途中、あるいは下降途中に下段(例えば1段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「弱斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
このように、チャンスボタン136が操作されたタイミングにおける第1の状態報知画像SG1の目盛りの大小に応じて予告演出を異ならせてもよい。この例では、第1の状態報知画像SG1の目盛りが大きい場合には、遊技者にとって有利度の高い予告演出を表示し、第1の状態報知画像SG1の目盛りが小さい場合には、遊技者にとって有利度の低い予告演出を表示している。しかし、これに限らず、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの停止位置によらず、同じ演出を行うようにしてもよい。
図473は、スーパーリーチ演出ではずれを表示する場合の一例であり、図469(o)の後の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
図473(p)(q)に示すタイミングは、図469(j)に示すタイミングの後の殿と剣豪キャラクタの対決シーンとして、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示しており、図473(q)では、装飾図柄の縮小表示ではずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(r)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ((例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)を揺れ変動表示させている状態を示している。なお同図(s)では、はずれであるので、保留表示領域700を再表示し、残りの保留数を示す保留アイコンPI1と、当該変動遊技の変動アイコンCIを再表示している。
同図(t)に示すタイミングでは、装飾図柄の停止表示を行っている。これにより、当該変動遊技が終了するので、次回の特図1変動遊技の開始に備えて、特図1第4図柄表示領域208eには丸形の図形が表示される。
同図(u)から同図(w)に示す期間は、同図(t)以降、次回の特図1変動遊技が開始するまでの状態を示している。この期間、同図(t)までの特図1変動遊技によって消化された保留を示す変動アイコンCIを消去する消去アニメーションが実行される。つまりこの例では、同図(t)に示す装飾図柄の停止表示後に、消化された保留を示す変動アイコンCIの消去アニメーションが実行される。
<操作手段画像表示の実施例25>
図474は、実施例25の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(A)に示すタイミングは、図469(k)に対応するタイミングであり、同図(D)に示すタイミングは、図469(l)に対応するタイミングである。すなわち、本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始前(図469(k)と図469(l)の間の期間)に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(B)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前に、演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の帯状の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する(カットインさせる)。つまり、第二の表示(演出表示704)によって、第1の表示の少なくとも一部(第1の状態報知画像SG1(メーター)の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部)は、演出表示704が表示される以前(同図(A))と比較して視認性が低下している。このように本実施例は、演出表示704によって覆われることで、第1の状態報知画像SG1(メーター)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部が遊技者に視認困難とされている。
その後、同図(C)に示すように、同図(B)で表示されていた演出表示704が非表示となり(消去され)、同図(D)に示すように、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始を示す表示が継続される。
なお、本実施例における演出表示704の表示位置は、同図(B)に示すものに限らず、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部を視認困難とする(覆う)位置であれば、第1の状態報知画像SG1の最上段付近を覆うものであってもよいし、最下段付近を覆うものであってもよい。また第1の状態報知画像SG1の全体を覆うものであってもよい。
同図(B−1)から同図(B−4)は、同図(B)に示す、演出表示704の他の表示例である。
同図(B−1)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1(メータ−)と、「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部を遊技者に視認困難とするが、装飾図柄の縮小表示708と、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fは視認困難としないものであってもよい。すなわち、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の前面で且つ、装飾図柄の縮小表示708、特図1第4図柄表示領域208eおよび特図2第4図柄表示領域208fの後面側に表示されている。
また同図(B−2)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1を視認困難とするものであってもよい。
また同図(B−3)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1の一部のみを視認困難とする画像(ここでは、「激アツ」というプラカードを持ったキャラクタ(殿)の画像)を表示するものであってもよい。
また同図(B−4)に示すように、演出表示704は、時間経過に伴って第1の状態報知画像SG1の全体(または略全体)を視認困難とし、または視認可能とするように移動する画像を表示するものであってもよく、この例では、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1の全体とほぼ同面積の背景画像に「激アツ」という文字が表示された画像が、装飾図柄表示領域208の表示領域の左端から進入(カットイン)して左右にスライド移動するアニメーションである。
<操作手段画像表示の実施例26>
図475は、実施例26の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の操作の受付期間中(図469(l)以降の期間)に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(A)に示すタイミングは、図469(l)に対応するタイミングであり、同図(B)に示すタイミングは、図469(m)に対応するタイミングである。
同図(C)に示すタイミングは、図469(n)に対応するタイミングで演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に帯状に表示する(カットインさせる)。この演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、演出表示704が表示される以前(同図(A)(B))と比較して視認性が低下している。一方で、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1は、視認性が低下しておらず(遊技者に視認可能となっており)、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)に示すタイミングからさらに時間が経過した(受付期間が進行した)状態を示しており、演出表示704は、継続されている。また、第1の経過時間報知画像TG1は、同図(C)に示す状態よりさらにメーターの目盛り(塗り潰し部分)が少なくなっていく画像を表示する。
このように本実施例では、演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、遊技者に視認困難とされつつ、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく変化)は、遊技者に視認可能にその表示を継続する。
その後、同図(E)に示すように、同図(C)(D)で表示されていた演出表示704が非表示となり(消去され)る。同図(F)(G)は、それぞれ、図471(p)(q)に示す状態と同様である。
本実施例では、チャンスボタン136の操作の受付期間中の演出表示704で第1の状態報知画像SG1が視認困難となるため、演出表示704の表示位置によっては、遊技者はチャンスボタン136を操作するタイミングがわかりにくくなる。遊技者は操作のタイミングがわかりにくいときには操作を控える場合もあるため、演出表示704によって遊技者のチャンスボタン136の操作タイミングを誘導することができる場合がある。例えば、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが下段の場合にチャンスボタン136を操作しても遊技者にとって有利な結果となる可能性が低い(気合いメーターが十分に溜まらない)場合、演出表示704で第1の状態報知画像SG1(メーター)の下段を隠すことで、遊技者はチャンスボタン136を操作しにくくなる場合がある。このようにすることで、遊技者に有利となるタイミングでの操作に誘導することができる場合がある。一方、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが上段の場合には、遊技者がチャンスボタン136を操作しようと思いつつ、最適なタイミングがわかりにくいため、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、本実施例の同図(C)(D)においても、図474(B−1)〜(B−4)に示したの演出表示704の表示例を適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例27>
図476は、実施例27の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、スーパーリーチ中(図469(j)以降の期間)に、演出表示704として、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示を行うように構成している。
同図(A)〜(C)に示すタイミングは、図469(j)に対応するタイミングであり、スーパーリーチ演出中(キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンの表示中)に普図変動表示が開始され、当該普図変動表示に付随する演出が開始された状態を示している。具体的にはこのタイミングの演出表示704は例えば、普図変動表示領域208sでキャラクタ(ちび姫)、およびちび姫ルーレットの表示開始アニメーション(キャラクタ(ちび姫)、ちび姫ルーレットの表示、および「◎で止まると電チュー開放」の吹き出しを表示するアニメーション)が実行され(同図(A)(B))、普図の装飾図柄変動表示が開始(同図(C))される演出である。
同図(D)〜(G)は、図469(k)〜(m)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、同図(D)以降で表示される、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄変動表示)が継続しており、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(H)は、図469(n)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄◎(普図当り表示)の停止表示)が継続しており、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(I)(J)は、図469(o)(p)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄◎の停止表示と「電チュー開放中」の吹き出しの表示)が継続している。特に同図(I)では、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(K)、(L)は、図469(p)(q)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、演出表示704(普図の装飾図柄◎の停止表示)が継続し(同図(K))、演出表示704の終了によって、ちび姫ルーレットとキャラクタ(ちび姫)の消去アニメーションが実行される(同図(L))。
同図(M)は、演出表示704が終了した状態であって図469(q)と同様のタイミングを示している。
このように本実施例では、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メーター)が表示されている期間中(同図(D)〜(I)に示す第1の状態報知画像SG1の表示開始時から表示終了時まで)は、第1の状態報知画像SG1の少なくとも一部が、演出表示704によって視認性が低いものとされている(遊技者に視認困難とされている)。一方で、演出表示704が実行されている期間中であっても、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている(同図(D)〜(H))。
なお、本実施例では、リーチ演出中に演出表示704を行う場合を例に説明したが、これに限らず、装飾図柄の変動表示中(リーチ演出前)や大当り中など、あらゆる遊技状体(例えば、図469(c)または図469(d)に示すタイミングなど)で、第一の表示の視認性を低下させる第二の表示(演出表示704)を実行することができる。
同図(H−1)に示すタイミングは、演出表示704(普図の装飾図柄×(普図のはずれ表示)の停止表示)が継続されている状態である。また、同図(I−1)に示すタイミングは、同図(H−1)の後の状態であり、演出表示704の終了によって、ちび姫ルーレットとキャラクタ(ちび姫)の消去アニメーションが実行される。このように、普図変動表示の当否判定に当たった場合と普図変動表示の当否判定にはずれた場合とで、演出表示704の実行期間が異なるようにしてもよい。なお、普図変動表示の当否判定に当たった場合と普図変動表示の当否判定にはずれた場合とで、演出表示704の実行期間が同じであるようにしてもよい。
このような普図変動表示の当否判定による演出表示704の実行(実行時間も含む)については、以降の実施例についても適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例28>
図477は、実施例28の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、スーパーリーチ中(図469(j)以降の期間)に、2種類の演出表示704(第1の演出表示7041と第2の演出表示7042)を行うように構成している。第1の演出表示7041は例えば、実施例27の普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示であり、第2の演出表示7042は例えば、実施例25の当該変動に関する予告演出の表示である。
同図(A)〜(D)に示すタイミングは、図476(A)〜(K)と同様であるが、本実施例では、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示(第1の演出表示7041)を実行し、同図(D)のタイミングでは、第1の演出表示7041(第二の表示)が、第1の状態報知画像SG1(第一の表示)の前面に表示されることで、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、同図(D)に示すタイミングの後の状態を示している。このタイミングでは、第1の演出表示7041が継続しており、これに加えて、当該変動に関する予告演出の表示(第2の演出表示7042)が開始している。そして、第1の演出表示7041と第2の演出表示7042とによって、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。さらに、第1の演出表示7041と第2の演出表示7042は少なくとも一部が重複して(重畳して)表示されている。一方、この状態であっても、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている。なお、重複表示されている領域について、メーターのみ描画しない制御を行っていてもよく、第2の演出表示7092のみ描画しない制御を行っていてもよく、両方描画しない制御を行っていても良い。また、全て描画する制御をおこなっていてもよい。
なお、この例では、第1の演出表示7041が第2の演出表示7042より優先して(前面に)表示されているが、第2の演出表示7042が第1の演出表示7041より優先して(前面に)表示されてもよい。また、第1の演出表示7041が第2の演出表示7042より時間的に優先して表示されてもよいし、第2の演出表示7042が第1の演出表示7041より時間的に優先して表示されてもよいし、これらが同時に表示されてもよい。
同図(F)に示すタイミングは、同図(E)に示すタイミングの後の状態を示している。このタイミングでは、第1の演出表示7041が継続して第1の状態報知画像SG1の一部の視認性を低下させているが、第2の演出表示7042は終了している。
同図(G)に示すタイミングは、図469(E)に示すタイミングと同じタイミングであり、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が開始した状態を示している。
同図(H)〜(O)に示すタイミングは、図469(G)〜(M)に示すタイミングと同様であるが、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メーター)が表示されている期間中(同図(H)〜(K)のタイミング)では、第1の状態報知画像SG1の少なくとも一部が、継続表示されている第1の演出表示7041によって視認性が低いものとされている(遊技者に視認困難とされている)。一方で、第1の演出表示7041が実行されている期間中であっても、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている(同図(H)〜(J))。
なお、本実施例では、リーチ演出中に演出表示704を行う場合を例に説明したが、これに限らず、装飾図柄の変動表示中(リーチ演出前)や大当り中など、あらゆる遊技状体(例えば、図469(c)または図469(d)に示すタイミングなど)で、第一の表示の視認性を低下させる第二の表示(演出表示704)を実行することができる。
<操作手段画像表示の実施例29>
図478は、実施例29の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例29では、実施例30の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。本実施例は、チャンスボタン136の連打に応じて、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが溜まる構成を有している。
同図(A)に示すタイミングは、図469(k)に示すタイミングと同様に、例えば、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始前の状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「ボタン連打で気合いメーターを溜めろ!」という文字)を表示している。
同図(B)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が開始された状態を示しており、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「連打!」という文字)を表示している。
同図(C)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した(受付期間が進行した)状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。またこのタイミングでは、チャンスボタン136が連打されており、連打の回数に応じて第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが増加している(気合いメータが溜まっている)状態を示している。つまりこの場合、変化条件は、チャンスボタン136の1回以上の操作であって、これが複数回成立する構成である。具体的には、チャンスボタン136の連打回数の増加に伴い、第1の状態報知画像SG1は、塗り潰し部分が多くなっていく画像を表示する。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)のタイミングからさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。またこのタイミングでは、引き続きチャンスボタン136が連打されており、連打の回数に応じて第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが同図(C)のタイミングより増加している(気合いメータが溜まっている)状態を示している。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間内に、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが最大(最上段)まで溜まった状態を示している。すなわち、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段まで達した画像を表示するとともに、第1の状態報知画像SG1の上方に「気合いMAX」の文字を表示して、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが最大(最上段)まで溜まったことを報知する。また、第1の状態報知画像SG1(メーター)が最大まで溜まったことに基づき、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および「連打」の文字を消去した後に(あるいはこれら画像の前面に)、予告演出に対応する画像730(この例では、「必殺斬り!」という文字と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
同図(F)に示すタイミングは、図470(q)に示すタイミングと同様である。なお、同図(F)以降は、図470(r)以降と同様の「大当り」の操作手段画像表示が実行される。なお、本実施例において、抽選によってメーターが溜まる最大の位置が予め決定されている構成としてもよい。すなわち、チャンスボタン136の連打を繰り返し実行しても、抽選で決定された最大値(例えば、8段目)以上は増加しないものとしてもよい。なお、当否判定の結果が「はずれ」の場合であっても、最大値(例えば、10段目)まで増加する演出をしてもよい。また、当否判定の結果が「大当り」の場合であっても、最大値(例えば、10段目)まで増加しない(例えば、8段目までしか増加しない)演出を行うようにしてもよい。
同図(D’)〜同図(G’)は、本実施例において「はずれ」の操作手段画像表示が実行される表示例である。
当否判定の結果が「はずれ」となり、演出抽選で「はずれ」の演出が選択された場合、同図(D’)および(E’)に示すように、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間内(受付期間の終了まで)に、チャンスボタン136の連打を行っても、第1の状態報知画像SG1(メーター)が最大まで溜まらない(途中まで溜まった以降は目盛りが変化しない)画像を表示する。
同図(F’)に示すタイミングでは、飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、同図(G’)に示すタイミングでは殿と剣豪キャラクタの対決シーンとして、殿が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示している。
これ以降は、図473(q)以降と同様の「はずれ」のの操作手段画像表示が実行される。
<操作手段画像表示の実施例30>
図479は、実施例30の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図は、図478(A)〜(C)に示すタイミングに対応する状態を示している。すなわち、本実施例では、実施例29で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(A)〜(C)に示すタイミングは、図478(A)〜(C)に示すタイミングとと同様である。同図(D)は、同図(C)からさらに時間が経過した状態を示しており、チャンスボタン136の連打回数の増加に伴って第1の状態報知画像SG1がさらに増加している状態を示している。また、第2の経過時間報知画像TG2は徐々に少なくなっている。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の帯状の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する(カットインさせる)。この演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、演出表示704が表示される以前(同図(A))と比較して視認性が低下している。このように本実施例は、演出表示704によって覆われることで、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「連打!」という文字の一部が遊技者に視認困難とされている。一方で、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化(塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく変化)は、遊技者に視認可能にその表示を継続する。
同図(F)に示すタイミングは、引き続きチャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704を行っている状態を示している。この例では、演出表示704の実行中であっても(演出表示704によって第1の状態報知画像SG1の一部が視認困難となっている期間であっても)、チャンスボタン136を連打することで第1の状態報知画像SG1の目盛りが増加していく(メーターが溜まっていく)画像を表示し、メーターの表示態様の変化(増加表示の変化)を継続する。
なお、また、第1の状態報知画像SG1を視認困難とする(隠す)演出表示704は、当否判定結果などによって、表示する位置を決定するものであってもよいし、チャンスボタン136の操作(連打回数)などによって決定されるものであってもよいし、目盛りが第1の状態報知画像SG1の最上段に達した場合に表示するものとしてもよい。このことは、以下の実施例においても同様である。
同図(G)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704が終了した状態を示している。演出表示704が非表示となり(消去され)、装飾図柄表示装置208の表示領域には、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「連打!」という文字)の表示を継続している。
本実施例においても、図474(実施例25)〜図477(実施例26)の各演出表示704を適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例31>
図480〜図481は、実施例31の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、第1の状態報知画像SG1を、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の少なくともいずれかで遊技者に視認困難とさせるものである。
図480(a)に示すタイミングは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留表示領域700には、ここでは2個の特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
次いで、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1第4図柄表示領域208eは丸形の図形を点滅表示している。
同図(c)に示すタイミングでは、保留表示領域700において、消化された保留に対応する保留アイコンPI1が変動アイコン表示領域702に移動する移動アニメーションが開始している。
同図(d)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。また、保留表示領域700では移動アニメーションが完了し、残りの保留に対応する保留アイコンPI1が表示されるとともに、変動アイコン表示領域702に当該変動遊技に対応する変動アイコンCIが表示されている。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始前の状態を示しており、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右下方に縮小表示708し、当該表示領域の略全面を縦方向に複数(ここでは3つ)に分割するようにして状態報知画像SG(第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3)を表示している。この例の状態報知画像SGも、時間経過(またはチャンスボタン136の操作状態)などに伴って下段から上段に向かって目盛りが増加するメーターであり、ここでは全体が同一色(例えば白色)で塗り潰されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば上端部分に「ボタンを長押しをして、キャラクタを決めろ!」などの文字を表示している。このタイミングにおいて、例えば、右側の第3の状態報知画像SG3は、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208fおよび装飾図柄の縮小表示708の後面に表示されており、第4図柄217,218(丸形の図形(の点滅)、三角の図形)および装飾図柄の縮小表示708(いずれも第二の表示)によって、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
同図(f)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間が開始した状態を示しており、例えば、中央の第2の状態報知画像SG2の前面に、チャンスボタン136の操作を促す報知表示706を行っている。本実施例におけるチャンスボタン136の操作を促す報知表示706は、例えば第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示である。また、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始時であるので、第1の経過時間報知画像TG1は、全体が塗り潰された状態となっている。
すなわちこのタイミングでは、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)は、報知表示706(第二の表示)によって、第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。また、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)も引き続き、第4図柄217,218および装飾図柄の縮小表示(第二の表示)によって、第3の状態報知画像SG3の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
同図(g)(h)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から、時間(受付期間)が進行した状態を示しており、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3のそれぞれにおいて、例えば下段から上段に向かって目盛りが順次増加していく画像を表示している。この例において目盛りは、キャラクタ(爺)、キャラクタ(姫)、キャラクタ(殿)の分割画像となっており、すなわち、第1の状態報知画像SG1においてキャラクタ(爺)、第2の状態報知画像SG2においてキャラクタ(姫)、第3の状態報知画像SG3においてキャラクタ(殿)の目盛り(分割画像)が順次増加し、完成画像に近づいていく画像を表示している。また、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3において、目盛りが増加する速度はそれぞれに異なり、また途中で目盛り増加する速度が入れ替わる(例えば、同図(g)では第3の状態報知画像SG3の目盛りの増加が速いが、同図(h)では第1の状態報知画像SG1の目盛りの増加が速い)。なお、これに限らず、状態報知画像SGのうち少なくともいずれかは同じ速度で目盛りが増加するものとしてもよいし、途中でその速度が入れ替わらないものとしてもよい。また、チャンスボタン136の受付期間の進行に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく画像が表示されている。
同図(i)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間が進行した状態を示しており、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3のそれぞれにおいて徐々に目盛りが増加していく画像を表示している。ここでは、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(爺))、第3の状態報知画像SG3(キャラクタ(殿))より先に、第2の状態報知画像SG2(キャラクタ(姫))の目盛りが上段に達し、キャラクタ(姫)が完成画像に近づいている。また、チャンスボタン136の受付期間の進行に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく画像が表示されている。
同図(j)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間の終了時点の状態を示している。ここでは、第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は目盛りが最上端に達せず、キャラクタ(爺)、キャラクタ(殿)の完成画像は表示されていないが、第2の状態報知画像SG2は目盛りが最上段に達し、キャラクタ(姫)の完成画像が表示されている。また、チャンスボタン136の受付期間の終了に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、第一の色の塗り潰し部分がなくなり、全体が第二の色(例えば白色)で塗り潰された画像が表示されている。
このように、本実施例では、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)は、報知表示706(第二の表示)によって、遊技者に視認困難とされているが一方で、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が少なくなる変化)は遊技者に視認可能とされている。また、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)も、第4図柄および装飾図柄の縮小表示(第二の表示)によって、遊技者に視認困難とされている。なお、この例では、第1の状態報知画像SG1(第一の表示の一部)はいずれのタイミングにおいても、第二の表示がオーバーラップすることはなく、遊技者に視認可能とされている。
同図(k)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間の終了後の状態を示しており、第2の状態報知画像SG2の前面に表示されていた報知表示706(第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示)が消去され、キャラクタ(姫)の選択が決定している。
同図(l)〜同図(m)に示すタイミングは、キャラクタ(姫)の選択が決定されたことを示す演出を実行している状態であり、同図(n)〜(o)に示すタイミングは、決定したキャラクタ(姫)によるスーパーリーチ演出を実行している状態である。
図481(p)(q)は、図480(o)の後のタイミングで、当否判定の結果がはずれの状態を示しており、装飾図柄表示領域208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾5−装飾6」)を揺れ変動表示させ(同図(p))、装飾図柄の停止表示を行っている(同図(q))。
一方、図481(p’)(q’)は、図480(o)の後のタイミングで当否判定の結果が大当りの状態を示しており、装飾図柄表示領域208の図柄表示領域208a〜208cに大当りの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾6−装飾6」)を揺れ変動表示させ(同図(p’))、装飾図柄の停止表示を行っている(同図(q’))。
<操作手段画像表示の実施例32>
図482は、実施例32の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は実施例32と同様に、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3のメーターの目盛りがそれぞれに増加していく構成を有している。
同図(A)に示すタイミングは、図480(e)に示すタイミングと同様のタイミングを示しており、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前の状態を示している。
同図(B)に示すタイミングは、同図(A)の後のタイミングであり、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前に、演出表示704が開始されている状態を示している。演出表示704は、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3より優先的に(前面に)表示される。この例では、演出表示704は、当該変動遊技における特図の大当り予告演出の一種である群予告演出の表示(アニメーション表示)を行っており、同図(B)に示すタイミングでは、先頭のキャラクタ(ハニ)が登場し、装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から左側に向かって移動する移動アニメーションを実行する。第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって、遊技者に視認困難とされている。
同図(C)に示すタイミングは、図480(f)に示すタイミングと同様のタイミングであり、チャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間が開始した状態を示している。すなわち、中央の第2の状態報知画像SG2の前面に、チャンスボタン136の操作を促す報知表示706(第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示)を行っている。また、演出表示704(群予告のアニメーション表示)も継続しており、先頭のキャラクタ(ハニ)に続き、複数のキャラクタ(ハニ)が登場する移動アニメーションを実行している。また、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始時であるので、第1の経過時間報知画像TG1は、全体が塗り潰された状態となっている。第2の状態報知画像SG2の一部は、報知表示706、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって、遊技者に視認困難とされ、第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされている。
同図(D)に示すタイミングは、図480(g)に示すタイミングと同様のタイミングであり、第2の状態報知画像SG2の前面に、報知表示706が継続している。また、演出表示704も継続しており、先頭のキャラクタ(ハニ)に続き、多数のキャラクタ(ハニ)が次々に登場し、装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から左側に向かう移動アニメーションを実行する。演出表示704は、報知表示706に優先して(前面で)実行される。すなわち、第2の状態報知画像SG2の一部は、その前面に表示される報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706はさらにその前面に表示される演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。また、第1の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって遊技者に視認困難とされ、第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図480(h)に示すタイミングと同様のタイミングであり、第2の状態報知画像SG2の前面に、報知表示706が継続している。また、演出表示704も継続しているが、移動するアニメーション表示のため、第3の状態報知画像SG3および第2の状態報知画像SG2の前面では演出表示704は終了している。すなわち、第3の状態報知画像SG3の一部は、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされ、第2の状態報知画像SG2の一部は報知表示706によって遊技者に視認困難とされるが、報知表示706はその前面を移動するアニメーションが終了するため遊技者に視認可能となっている。また、第1の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって遊技者に視認困難とされている。
同図(F)に示すタイミングは、図480(i)に示すタイミングと同様のタイミングであり、演出表示704が終了している状態を示している。
本実施例では、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)の視認性を低下させる報知表示706が、その前面に表示される演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。また、演出表示704(アニメーション表示)によって、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が少なくなる変化)は遊技者に視認困難となる期間もあるが(同図(D))、視認可能となる期間もある(同図(C),(E),(F))。この場合、演出表示704は、チャンスボタン136の操作の受付期間の全期間に亘って、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化を遊技者に視認可能となるアニメーション(画像)としてもよい。
<操作手段画像表示の実施例33>
図483は、実施例33の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例32(図482)の演出表示704(群予告表示)に変えて、チュートリアル表示(チュートリアル予告)710を行うものである。
同図(A)(B)に示すタイミングは、図480(e)に示すタイミングと同じタイミングであるが、本実施例は同図(B)に示すように、同図(A)のタイミングの後であって且つチャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間の開始前のタイミングで、チュートリアル表示710(ここでは、吹き出しの画像と、「突然メーターが溜まるパターンもあるよ。」という文字の表示)を行っている。チュートリアル表示710は、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の前面に表示され,これらの視認性を低下させている。
同図(C)に示すタイミングは、図480(f)に示すタイミングと同じタイミングでり、第2の状態報知画像SG2の前面に表示された報知表示706がチュートリアル表示710によって遊技者に視認困難とされている。
同図(D)に示すタイミングは、図480(g)に示すタイミングと同じタイミングであり、チュートリアル表示710が消去されている状態を示している。なお、本実施例のチュートリアル表示710は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。ここで、チュートリアル表示とは、遊技機で行われる演出(予告やキャラクタなど)の説明を行う表示のことを示すものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例34>
図484は、実施例34の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、先読み保留アイコン712によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(A)(B)に示すタイミングは、図480(e)に示すタイミングと同じタイミングであるが、一例として同図(B)に示すタイミングで、先読み保留アイコン712の移動アニメーションが開始した状態を示している。
同図(C)(D)に示すタイミングは、図480(f)(g)に示すタイミングと同じタイミングであるが、先読み保留アイコン712の移動アニメーションが継続しており、同図(D)のタイミングでは、先読み保留アイコン712が第1の状態報知画像SG1の一部の前面に表示され、第1の状態報知画像SG1の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図480(h)に示すタイミングと同じタイミングであるが、先読み保留アイコン712の待機アニメーションが継続しており、先読み保留アイコン712によって、第1の状態報知画像SG1の一部が遊技者に視認困難とされている。また、同図(D)と同図(E)では、先読み保留アイコン712が待機中に移動するため、先読み保留アイコン712によって視認性が低下する(隠される)第1の状態報知画像SG1の領域が変化している。なお、本実施例の先読み保留アイコン712は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。
<操作手段画像表示の実施例35>
図485は、実施例35の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、エラー表示714によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(A)〜(D)に示すタイミングはそれぞれ、図480(e)〜(g)および(m)に示すタイミングと同じタイミングである。ここでは、一例として同図(A)に示すタイミングで、扉開放エラーを検出し、エラー表示714(例えば「エラー:扉が開いています!」という文字表示)を行っている状態を示している。エラー表示714は例えば、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3に亘って表示される。
エラー表示714は例えば同図(D)に示すように、扉開放エラーの状態が解除されない期間中は継続して表示される。なお、本実施例のエラー表示714は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。
<操作手段画像表示の実施例36>
図486は、実施例36の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、注意喚起報知表示718によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(a)に示すタイミングは、大当り終了画面が表示された状態であり、(b)に示すタイミングは、確変大当り終了後の1変動目の遊技が開始される前に装飾図柄が停止表示された状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、停止表示されている装飾図柄(ここでは「装飾7−装飾7−装飾7」の大当りの図柄組合せ)の前面に注意喚起報知表示718を行っている状態を示している。注意喚起報知表示718は例えば、帯状の背景画像に注意喚起する文字列を移動表示させる構成である。
同図(d)(e)に示すタイミングは、保留を1つ消化し(保留数は4から3に減少)、特図1の変動遊技が開始した状態を示している。また、注意喚起報知表示718は継続している。これらのタイミングでは注意喚起報知表示718として帯状の背景画像に重ねて「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください」という文字を移動表示させている。
同図(f)に示すタイミングは、保留数は異なるが、操作手段画像表示としては図480(e)に示すタイミングと同じタイミングを示している。第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3の前面に注意喚起報知表示718が表示され、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3の一部が遊技者に視認困難とされている。また、第4図柄および装飾図柄の縮小表示によって、第3の状態報知画像SG3の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(g)に示すタイミングは、保留数は異なるが、操作手段画像表示としては図480(f)に示すタイミングと同じタイミングを示している。第2の状態報知画像SG2の前面に報知表示706が表示され、さらにその前面に注意喚起報知表示718が表示されている。第2の状態報知画像SG2の一部(例えば「長押し!」の文字)は、報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706の一部は、注意喚起報知表示718によって遊技者に視認困難とされている。第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は、同図(f)と同様に注意喚起報知表示718などによって視認困難とされている。
同図(i)(j)に示すタイミングは、図479(i)(j)に示すタイミングと同様の状態を示している。第2の状態報知画像SG2の前面に報知表示706が表示され、さらにその前面に注意喚起報知表示718が表示されている。第2の状態報知画像SG2の一部(例えば「長押し!」の文字)は、報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706の一部は、注意喚起報知表示718によって遊技者に視認困難とされている。第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は、同図(f)と同様に注意喚起報知表示718などによって視認困難とされている。
同図(k)に示すタイミングは、注意喚起報知表示718を消去した状態を示しており、第2の状態報知画像SG2の前面に表示されている報知表示706が遊技者に視認可能となっている。
本実施例の注意喚起報知表示718は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。また、本実施例の注意喚起報知表示718は、「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください」という移動表示が予め決められた回数、繰り返して表示される(例えば、移動表示が2周するまで表示が続く)ように制御されているが、一定時間(例えば、変動開始から10秒間など)表示されるようにしてもよい。なお、本実施例の注意喚起報知表示718は、特図の変動開始前から行われているが、特図の変動開始後に行われるようにしてもよい。なお、注意喚起報知表示718は、大当り開始前の遊技状態が特図低確状態であり、かつ大当り終了後の遊技状態が特図高確普図高確状態(確変状態)に移行した場合にのみ行われるようにしてもよく、特図高確普図低確状態(時短状態)から特図低確普図低確状態(通常状態)へ移行した場合(すなわち時短終了後1変動目)にのみ行われるようにしてもよい。また、遊技状態に関わらず大当り終了後に必ず行われるようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例37>
図487〜図488は、実施例37の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例37では、実施例38〜実施例41の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。本実施例は、遊技者にチャンスボタン136を1回〜複数回操作させるリーチ演出を実行するものであり、例えばチャンスボタン136の複数回の操作によって、状態報知画像(ここでは第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2)のメーターの目盛りを変化させる構成を有している。
同図(A)(B)に示すタイミングは、装飾図柄の縮小表示の位置は異なっているが、図469(h)(i)に示すタイミングと同様である。
同図(C)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示するとともに、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタのそれぞれのダメージの程度をメーターで示唆する第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2を表示している状態を示している。また、第1の状態報知画像SG1の上方、および第2の状態報知画像SG2の上方にそれぞれ、「YOSHIMUNE」「KENGOU」の文字を表示している。
同図(D)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作タイミング等を報知する操作報知表示720を表示している状態を示す。操作報知表示720はここでは、チャンスボタン136の操作回数を報知するために、帯状の背景画像に「チャンスは三回!!」という文字を表示している。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作がキャラクタ(殿)の攻撃に対応することを報知する操作報知表示720を表示している状態を示している。
同図(F)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始前の状態を示し、操作報知表示720の前面に、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に対応する第1の経過時間報知画像TG1を表示している。
同図(G)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始後(受付期間中)の状態を示し、第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(H)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作(キャラクタ(殿)の攻撃)が行われた状態を示している。操作報知表示720、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1を一旦消去するとともに、第2の状態報知画像SG2は目盛り(塗り潰し部分)が減少した画像を表示して、剣豪キャラクタのダメージの減少を報知している。
同図(I)〜同図(L)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する操作手段画像表示である。チャンスボタン136の2回目の操作は、第2の操作手段画像BG2および第2の経過時間報知画像TG2が表示されて剣豪キャラクタの反撃に対応する操作となる以外は、同図(E)〜同図(H)と同様であるので、説明は省略する。
同図(M)〜(O)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の3回目の操作に対応する操作手段画像表示が行われている状態である。チャンスボタン136の3回目の操作は、第3の操作手段画像BG3および第3の経過時間報知画像TG3が表示される(同図(O)。
図488(P)〜(R)に示す各タイミングは、図487(O)に示すタイミングの後の状態を示している。チャンスボタン136の3回目の操作の受付期間中に3回目の操作があり(同図(P))、これによりキャラクタ(殿)が勝利して(同図(Q)(R))、縮小表示された装飾図柄は大当りとなる図柄組合せ(例えば、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」)を停止表示している(同図(R))。なお、本実施例において、操作報知表示720は、演出表示704または報知表示706であるともいえる。
<操作手段画像表示の実施例38>
図489は、実施例38の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって遊技者に視認困難とさせる表示例である。
同図(C)に示すタイミングは、図487(C)に示すタイミングと同じタイミングである。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)の第1の状態報知画像SG1の前面に演出表示704が表示された状態を示している。この例の演出表示704は、ミッション達成表示であり、これにより、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図487(D)に示すタイミングと同じタイミングを示すものであり、同図(F)に示すタイミングは、演出表示704が消去された状態を示している。
<操作手段画像表示の実施例39>
図490は、実施例39の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって遊技者に視認困難とさせる表示例であり、ここでの演出表示704は、打ち方報知表示である。
同図(C)に示すタイミングは、図487(C)に示すタイミングと同じタイミングである。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)の第1の状態報知画像SG1の前面に演出表示(打ち方報知表示)704が表示された状態を示している。これにより、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部および第2の状態報知画像SG2(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図487(D)に示すタイミングと同じタイミングを示すものであり、同図(R)に示すタイミングは、図488(R)に示すタイミングと同じタイミングを示すものである。このように本実施例では、リーチ演出が終了した場合であっても、演出表示(打ち方報知表示)704が継続される。演出表示(打ち方報知表示)704は、盤面右側の領域に打ち出された遊技球による最後のセンサ検知(例えば、普図始動口228のセンサによる遊技球の通過の検知)から予め定められた時間が経過した場合などに、その表示が終了する(表示が消去される)。
なお、打ち方報知表示は、遊技者によりハンドルがある一定の位置(右側の領域へ遊技球が打ち出される位置)まで操作された(回された)場合に、表示されるようにしてもよく、その場合は、遊技者がある位置(左側の領域へ遊技球が打ち出される位置)までハンドルを操作した場合に表示を終了するようにしてもよい。なお、打ち方報知は、演出表示のみでなく、音による報知を演出表示と同時に行うようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例40>
図491は、実施例40の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって視認性を低下させる(遊技者に視認困難とさせる)表示例である。なお、実施例37はチャンスボタン136を3回操作させる場合の表示例を説明したが、本実施例ではチャンスボタン136を2回操作させる場合の表示例である。
同図(G)に示すタイミングは、図487(G)に示すタイミングと同じ状態を示している。
同図(H)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間中に、チャンスボタン136が操作され、それにより演出表示704が表示された状態を示している。演出表示704は例えば予告演出であり、ここではパンダの画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に挿入されるように(カットイン)表示されている。これにより、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。
また同図(I)に示すタイミングは、演出表示704が装飾図柄表示装置208の表示領域の全面に表示されている状態を示す。演出表示704は、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208fおよび装飾図柄の縮小表示708の後面に表示され、これにより第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の全てが、遊技者に視認困難とされている。
同図(J)に示すタイミングは、演出表示704が消去された(終了した)状態を示す。この状態では、キャラクタ(殿)の隣にキャラクタ(パンダ)が追加され、第1の状態報知画像SG1の上方の表示(演出表示)も「YOSHIMUNE」(同図(G)参照)から「YOSHIMUNE&PANDA」に変化している。
同図(K)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始(直)前の状態を示し、操作報知表示720の前面に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に対応する第2の経過時間報知画像TG2を表示している。
同図(L)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始後(受付期間中)の状態を示し、第2の経過時間報知画像TG2の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(M)〜(O)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われた状態を示しており、操作手段画像表示としては図488(Q)〜(R)に示す各タイミングの状態と同様であるので、説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例41>
図492は、実施例41の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示に加えて、巻き戻し演出を実行する構成を有しており、巻き戻し演出の表示の一部によって、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部の視認性を低下させる(遊技者に視認困難とさせる)表示例である。
同図(L)〜同図(P)に示す各タイミングは、図487(L)〜図487(P)に示す各タイミングと同じ状態である。
同図(P)に示すタイミングは、例えば、チャンスボタン136の3回目の操作がされたことに基づき、巻き戻し演出を実行開始する状態(実行開始時の状態)を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方に演出表示704として一時停止のマークと「一時停止」の文字を表示するとともに同じ画像を予め決められた時間表示して、画像を停止しているように見せている。なお、この場合であっても、装飾図柄の変動表示と、特図1第4図柄表示領域208eの点滅は継続している。
同図(Q)に示すタイミングは、巻き戻し演出を実行中の状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方に演出表示704として巻き戻しのマークと「巻き戻し」の文字を表示するとともに、それ以前のタイミングで表示した画像(数フレーム前の画像)を表示して巻き戻し表示を行っているように見せている。ここでは、同図(O)に示すタイミングで表示した画像を再表示しており、第3の経過時間報知画像TG3も、全体が塗り潰された画像を表示している。
同図(R)に示すタイミングは、巻き戻し演出を実行中の状態を示しており、同図(L)に示すタイミングで表示した画像を再表示している。同図(L)のタイミングでは、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2が表示されており、巻き戻し演出の演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の全体と、第2の状態報知画像SG2の一部が隠され、遊技者に視認困難とされている。
同図(S)〜(V)に示す各タイミングは、ひきつづき、巻き戻し演出が実行され、同図(S)(T)に示すように、第2の操作手段画像BG2と、第2の経過時間報知画像TG2が表示されている状態を示している。なお同図(S)(T)では第3の経過時間報知画像TG3のメーター(目盛り)も巻き戻されたように表示されているが、実際にはチャンスボタン136の受付期間外である。そして同図(S)〜(V)の期間においても、巻き戻し演出の演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の全体と、第2の状態報知画像SG2の一部が隠され、遊技者に視認困難とされている。
同図(W)に示すタイミングは、巻き戻し演出の終了時の状態を示しており、図487(B)のタイミングで表示された画像が再表示されるとともに、巻き戻し表示の演出表示704が表示されている。同図(X)に示すタイミングでは、巻き戻し演出の終了後の状態を示している。これ以降は、再び図487(B)以降の操作手段画像表示が実行される。
本実施例では、巻き戻し演出として数フレーム前の画像を再表示する例を説明したが,これに限らず、巻き戻し用ムービー(逆再生ムービー)を準備してそれを再生してもよいし、操作手段画像表示で使用するムービーを実際に巻き戻し再生する制御用ムービーを用いて巻き戻し演出を行ってもよい。なお、巻き戻し演出中は、操作手段画像および/または経過時間報知画像を非表示にするようにしてもよい。
なお、上記実施例において、演出表示704を報知表示706に変えてもよいし、報知表示706を演出表示704に変えてもよい。
<操作手段画像表示の実施例42>
図493〜図500を参照して、実施例42として、第7実施形態の概要および他の変形例について説明する。
図493は、第7実施形態の概要について説明する図である。第7実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、同図に示すように、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、表示手段は、第一の表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段である。そして、第一の表示とは、操作手段の操作に関する表示(例えば、操作タイミングに応じた表示や、連打数に応じた表示など)のことであり、第一の表示は、操作手段の操作に応じて第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能(例えば、メーターの目盛りを多くする増加表示または減少表示が可能)な表示であり、第一の表示は、第二の状態(例えば、遊技者に有利となる(アツい)予告演出表示704が実行されている状態)である場合に、第一の状態(例えば、アツい予告演出表示704が実行されていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である。
図494は、図493における第一の表示について説明する概要図である。同図(a)から(h)は、ぱちんこ機100の操作手段画像表示を時系列に示した図である。第一の表示は、同図(c)の表示A−0’から同図(f)の表示A−Nに示すように、操作受付期間などの期間中に、操作手段が操作されることによって表示態様が変化する表示(演出表示)である。同図(b)の表示A−0は、第一の表示となる画像等が表示されているが、操作の受付期間が開始していない状態を示しており、同図(g)の表示A−N’は、第一の表示であった画像等が表示されているが操作の受付期間が終了した後の状態を示している。つまり、ここでの時間とは、例えば操作手段(チャンスボタン136)の受付期間の開始後(同図(c))から受付期間の終了まで(終了時は除く)(同図(f))の期間であり、この期間に操作手段が操作されることにより、表示態様が変化する表示を、第一の表示とする。
また、操作手段の操作とは、1回の操作、複数回の操作、連打、長押し、かざした手を近接センサーなどで検知する非接触の操作、タッチセンサなどで検知するフリック操作などである。また、操作手段が操作される期間とは、表示Aが表示されてから消去されるまでの時間(同図(b)に示す受付期間の開始前から、同図(g)に示す受付期間の終了後までの時間)としてもよく、つまり、同図(b)に示す受付期間の開始前の表示や、同図(g)に示す受付期間の終了後の表示も含めて第一の表示としてもよい。
図495は、第7実施形態の概要について別の観点から説明する図である。第7実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、同図に示すように、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段である。そして、第一の表示とは、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に関する表示のことであり、第一の表示は、変化条件の成立(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の進行や、チャンスボタン136の連打)があった場合に、第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能(例えば、メーターの目盛りを少なくする減少表示が可能)な表示であり、第一の表示は、第二の状態(例えば、遊技者に有利となる(アツい)予告演出が実行されている状態)である場合に、第一の状態(例えば、アツい予告演出が実行されていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示であり、第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の表示の表示態様の変化を少なくとも継続させる表示である。
図496は、図495における第一の表示について説明する概要図である。同図(a)から(h)は、ぱちんこ機100の操作手段画像表示を時系列に示した図である。第一の表示は、同図(c)の表示B−0’から同図(f)の表示B−Nに示すように、時間の経過に応じて表示態様が変化する表示(演出表示)である。同図(b)の表示b−0は、第一の表示となる画像等が表示されているが、操作の受付期間が開始していない状態を示しており、同図(g)の表示B−N’は、第一の表示であった画像等が表示されているが操作の受付期間が終了した後の状態を示している。つまり、ここでの時間とは、例えば操作手段(チャンスボタン136)の受付期間の開始後(同図(c))から受付期間の終了まで(終了時は除く)(同図(f))の期間であり、この期間に時間経過に応じて表示態様が変化する表示を、第一の表示とする。
また、時間は、操作手段の受付が可能な期間に限らず、操作手段が実際に操作されているの時間の合計(例えば、チャンスボタン136を複数回操作する(連打も含む)場合の操作時間の合計)や、操作手段が継続して操作されている(例えば長押し)時間としてもよい。また、表示Bが表示されてから消去されるまでの時間(同図(b)に示す受付期間の開始前から、同図(g)に示す受付期間の終了後までの時間)としてもよく、つまり、同図(b)に示す受付期間の開始前の表示や、同図(g)に示す受付期間の終了後の表示も含めて第一の表示としてもよい。
図497は、第二の表示について説明する図である。同図(A)の(a)から(h)は、ぱちんこ機100の複数のタイミングにおける、操作手段画像表示の表示例である。同図において、第二の表示は表示Cと表し、第一の表示は表示A(図494参照)または表示B(図495参照)と表す。また同図(B)は第二の表示(表示C)の表示開始タイミングを時間経過で表示した図である。
また、第二の表示(表示C)は、例えば、演出表示704(アニメーション表示、打ち方演出表示、巻き戻し演出表示、チュートリアル表示、先読み保留アイコン、エラー表示、大当り確定表示、確変状態や時短状態の残り回数など)、報知表示706、第4図柄、装飾図柄の縮小表示708などである。
第二の表示(表示C)の表示タイミングは、同図(a)に示すように、第一の表示(表示A,表示B)の開始前の期間であってもよい。また、同図(b)に示すように第一の表示の表示開始と同時あるいは第一の表示の表示開始後であってもよい。第一の表示の表示開始後とは、第一の表示が表示開始された直後あるいは、第一の表示が表示開始後、最長で例えば10秒程度までの期間である。また、同図(c)に示すように操作手段の操作の受付期間開始前(図494(b)、図496(b))であってもよい。また、同図(d)〜(f)に示すように、操作手段の操作の受付期間中(第一の表示の表示態様が変化している期間中)であってもよい。また同図(g)に示すように、操作手段の操作の受付期間終了後(図494(g)、図496(g))であってもよい。あるいは、同図(h)に示すように、第一の表示を消去した後(あるいは消去した直後)であってもよい。また、第二の表示の開始タイミングは常に同じタイミングに限らず、同図の(a)から(h)の1つ以上のタイミングを組み合わせた構成としてもよい。
一方、第二の表示の消去タイミングは、同図(a)に示すように、第一の表示(表示A,表示B)の開始前の期間であってもよい。また、同図(b)に示すように第一の表示の表示開始と同時あるいは第一の表示の表示開始後であってもよい。第一の表示の表示開始後とは、第一の表示が表示開始された直後あるいは、第一の表示が表示開始後、最長で例えば10秒程度までの期間である。また、同図(c)に示すように操作手段の操作の受付期間開始前(図494(b)、図496(b))であってもよい。また、同図(d)〜(f)に示すように、操作手段の操作の受付期間中(第一の表示の表示態様が変化している期間中)であってもよい。また同図(g)に示すように、操作手段の操作の受付期間終了後(図494(g)、図496(g))であってもよい。あるいは、同図(h)に示すように、第一の表示を消去した後(あるいは消去した直後)であってもよい。また、第二の表示の消去タイミングは常に同じタイミングに限らず、同図の(a)から(h)の1つ以上のタイミングを組み合わせた構成としてもよい。
図498は、第二の表示の表示態様の一例を示す図である。第二の表示はその表示期間中に表示態様および表示位置が変化しないものであってもよいし、表示態様および表示位置の少なくともいずれかが変化するものであってもよい。
同図(a)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の全体を隠す(第一の表示を遊技者に視認困難とする)ものであってもよい。
また同図(b)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の大きさ(面積)が変化する(縮小する)ことで第一の表示を隠す領域の面積が変化する(縮小する)ものであってもい。
また同図(c)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の大きさ(面積)が変化する(拡大する)ことで第一の表示を隠す領域の面積が変化する(拡大する)ものであってもい。
また同図(d)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の表示位置が移動することで、第一の表示を隠す領域の位置が変化する(移動する)ものであってもい。
また同図(e)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の表示位置(または表示方向)が移動することで、第二の表示の形状によって、第一の表示を隠す領域の面積や、隠す領域、または隠す位置が変化する(移動する)ものであってもい。
また同図(f)に示すように、第二の表示(表示C)は、その形状が変化するものであり、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の形状が変化することで、第一の表示を隠す領域の面積や、隠す領域、または隠す位置が変化する(移動する)ものであってもい。
第二の表示は、同図(a)〜(f)のうちのいずれか1つの組合せから構成されていてもよく、同図(a)〜(f)のうちの一以上または全ての組合せから構成されていてもよい。また、同図(a)〜(f)のうちの二以上または全ての組合せには、例えば、同図(b)左図→中図→右図の変化のあとに同図(c)の変化が開始するような構成も含まれ、また、同図(b)の左図→同図(a)→同図(b)の中図と変化するような構成も含まれる(同図(a)〜同図(f)について同様である)。
図499は、第7実施形態の、第一の状態と第二の状態について説明する図である。第7実施形態では、第二の状態において、第一の表示(表示Aまたは表示B)に第二の表示(表示C)がオーバーラップする(前面に重ねて表示されること)により、第一の状態よりも第二の状態の方が、第一の表示の視認性が低くなるものである。
すなわち、同図(a)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみが表示され、第二の表示(表示C)が表示されていない状態であり、第二の状態は、同図(a)中図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が透過率0%で表示されている状態である。あるいは、第二の状態は、同図(a)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が透過率100%未満(例えば、透過率50%)で表示されている状態である。
また、同図(b)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみに重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が小さく(例えば、第一の表示よりも小さく)表示されてる状態であり、第二の状態は、同図(b)中図又は右図に示すように第一の表示に重ねて、第二の表示が、同図(b)左図よりも大きく表示されている状態である。
また、同図(c)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が、大きい透過率(例えば、透過率80%)で表示されている状態であり、第二の状態は、同図(c)中図または左図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が小さい透過率(例えば、透過率30%や50%)で表示されている状態である。
また、同図(d)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)と第二の表示(表示C)が、オーバーラップしていない状態であり、第二の状態は、同図(d)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が表示されている状態である。この場合、第二の状態の第二の表示の透過率は0%以上(枠線のみで塗り潰しがない場合も含む)、100%未満とする。
また、同図(e)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみが表示されている状態であり、第二の状態は、同図(e)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色の場合である。第二の表示が第一の表示の後面に表示される場合でも、これらが同系色の場合には、第一の表示は視認性が低くなる。
また、同図(f)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色ではない場合であり、第二の状態は、同図(f)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色の場合である。
なお、図498(a)〜(f)に示した第二の表示の表示態様(の変化)の1つのみ、または図498(a)〜(f)の複数の組合せに、図499(a)〜(f)に示した第一の状態と第二の状態の1つのみ、または図499(a)〜(f)の複数の組合せを互いに適用してもよい。
図500は、上記の実施形態でメーター(ゲージ)として説明した、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3、第1の経過時間報知画像TG1、第2の経過時間報知画像TG2、第3の経過時間報知画像TG3などの、他の形態を示す図である。
同図(a)〜(a’’)に示すように、メーターは、連続した1つの領域からなる画像に限らず、互いに離間した複数の画像(目盛りM)から構成され、目盛り群MGとして1つのメーターを構成するものであってもよい。その場合同図(a)のように各目盛りMは全てが同じ形状であってもよいし、同図(b)のように各目盛りMは一部のみが同じ形状であってもよいし、同図(c)のように各目盛りMは全てが異なる形状であってもよい。また、メーターは目盛り群MGとして最大の目盛り数が同時に表示されており、各目盛りMの表示態様(例えば塗り潰し色など)が時間経過に伴って順次変化していく(塗り潰しされていく)構成であってもよいし、各目盛りMが時間経過に伴って順次表示されていく(目盛りMの数が増加していく)構成であってもよい。
同図(b)は、目盛りMの数が増加していくメーターの例である。この例では、時間経過に伴って、上方から目盛りMが落下し、メーター内に溜まっていく様子を示しているが、図499に示したように、各目盛りの透過率の変化によって、メーター内が埋まっていく構成としてもよい。
また同図(c)に示すように、メーターは長さや面積が積み重なって増加する(いわゆるメーターやゲージとしての形状を有する)構成に限らず、内側から外側に増加したり、色や透過率の変化によってメーター全体の形態が伸縮、拡縮するように視認できる構成であればよい。
また、ここではメーターが増加する場合を例に説明したが、メーターが減少する構成についても同様に適用できる。
従来の遊技台においては、遊技の興趣をより一層高めることが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、遊技者の興趣を向上させることが可能な遊技台を提供することを目的とするものであり、本発明に係る遊技台によれば、遊技者の興趣を向上させることができる。
すなわち、以上説明したように、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、操作したタイミングに応じた表示、連打数に応じた表示など)のことであり、前記第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示(例えば、メーターの目盛りの減少表示又は増加表示)であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、「熱い(アツい)」演出の実行状態)である場合に、第一の状態(例えば、「アツい」演出の非実行状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、遊技者に操作手段(チャンスボタン136)の操作(遊技者に有利となるタイミングでの操作あるいは、連打等)を促すことができる場合がある。また、第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示の周辺に遊技者の視線を向けることができ、操作手段の操作を遊技者に促すことができる場合がある。
なお、「操作手段の操作に関する表示」とは、以下の表示をいう。
(a)「操作手段の操作を促す表示を含む表示」のことであってもよい。
(b)「操作手段の操作を受け付けていることを示す表示を含む表示」のことであってもよい。
(c)「操作手段を操作する演出を行う(または行っている)ことを示す表示を含む表示」のことであってもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つのみ、または2つ以上(2つあるいは全部)の組合せの表示のことであってもよい。
(e)上記((a)〜(c)のうちの1つ、または2以上の組合せ(2つあるいは全部)の表示を含まない表示のことであってもよい。
また、「視認性が少なくとも低くなる」とは、「第二の状態である場合に、第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部が少なくとも視認困難となる」ことを示すものであってもよい。あるいは、「第二の状態である場合に、第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部が少なくとも視認不能となる」ことを示すものであってもよい。
また、「第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である」とは、「第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部の視認性が少なくとも低くなる」ことを示すものであってもよい。あるいは、「複数の表示のうちの二以上の表示の少なくとも一部または全部の視認性が低くなる」ことを示すものであってもよい。なお、前記「二以上の表示」は、「第一の表示を含む二以上の表示のこと」を示すものであってもよい。
また、前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示704)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示を目立たせることができる場合がある。
なお、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態」とは、以下の状態をいう。
(a)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部よりも優先的に表示されている」状態のことを示していてもよい。
(b)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部よりも前側(前面)に表示されている」状態(例えば、「第一の表示が表示されているレイヤー前側のレイヤーに表示されている状態」や「同一レイヤー内で第一の表示よりも前に表示されている状態」など)のことを示していてもよい。ここで「前側」とは、「遊技者(に近い)側」のことを示してもよい。
(c)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部と重なって(重畳して)表示されている」状態のことを示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つのみ、または2つ以上の組合せ(2つまたは全部)の状態のことを示していてもよい。
(e)上記(a)〜(c)のうちの1つ、または2つ以上の組合せ(2つまたは全部)の表示を含まない状態のことであってもよい。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示が第一の表示の少なくとも一部とオーバーラップしていない状態があることにより、遊技者に違和感を与え、より遊技に集中させることができる場合がある。
なお、第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態とは、第二の表示が表示されていない状態と第二の表示は表示されているが、第一の表示を隠していない状態のいずれも含むものとする。すなわち、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態」とは、以下の状態をいう。
(a)「表示手段に第二の表示が表示されていない状態」を示していてもよい。
(b)「第二の表示の一部が、第一の表示の一部または全部にオーバーラップしない位置へ表示されている状態」を示していてもよい。
(c)「第二の表示の全部が、第一の状態の一部または全部にオーバーラップしない位置へ表示されている状態」を示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つまたは2以上(2つまたは全部)を示さないものであってもよい。
また、前記第一の表示は、メーター表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも含む表示であり、前記メーター表示は、前記操作手段の操作に応じて該メーター表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、メーター表示の視認性を低くすることにより、遊技者に操作手段の操作状況をわかりにくくし、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記遊技台はぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示704)のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、演出表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記第二の表示とオーバーラップした前記第一の表示の少なくとも一部は非表示となる画像であり、前記表示手段は、前記非表示となる画像を描画しない、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、描画の処理負荷を軽減することができる場合がある。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、操作の受付期間、操作の状態に関する表示)のことであり、前記第一の表示は、変化条件の成立(例えば、操作の受付期間の開始、操作の受付期間中の操作手段の操作、操作手段の連打や長押しなど)があった場合に、該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示(例えば、メーターの目盛りの減少表示又は増加表示)であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、「熱い(アツい)」演出の実行状態)である場合に、第一の状態(例えば、「アツい」演出の非実行状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示であり、前記第一の表示は、前記第二の状態である場合に、該第一の表示の表示態様の変化を少なくとも継続させる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、熱い予告に視線を誘導させ、操作手段の操作の受付時間が残り少なくなっていることを遊技者が見逃さないようにさせることができる場合がある。また、第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示の周辺に遊技者の視線を向けることができ、操作手段の操作を遊技者に促すことができる場合がある。
また、前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示704,報知表示706など出)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示がオーバーラップしていない状態があることにより、遊技者に違和感を与え、より遊技に集中させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、メーター表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも含む表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、メーター表示の視認性を低くすることにより、遊技者にメーター表示の変化状況をわかりにくくし、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示704、報知表示706など)のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、演出表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記遊技台はぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記第一の表示の表示態様は、第一の態様から第二の態様へ少なくとも変化可能な表示態様であり、前記変化条件が成立する要件とは、前記第一の態様の表示から第一の時間が経過したことを少なくとも含む要件のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、時間の経過による変化態様の変化の視認性を低くすることにより、操作の受付時間の経過をわかりにくくし、操作手段の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記第二の表示とオーバーラップした前記第一の表示の少なくとも一部は非表示となる画像であり、前記表示手段は、前記非表示となる画像を描画しない、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、描画の処理負荷を軽減することができる場合がある。
また、第一の表示における第一の領域は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が低い領域であるものとしてもよい。
また、第一の表示における第二の領域は、第二の状態である場合に、第一の領域よりも視認性が高い領域であるものとしてもよい。
なお、上記の第一の領域および第二の領域は、以下の領域としてもよい。
(a)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部(例えば、メーター表示の一部など)または全部を含む領域であってもよい。ここでメーター(表示)とは、時間経過や状態の変化によって目盛りが増減する表示(例えば、第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)をいう。
(b)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(c)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部(例えば、ボタン画像の一部)または全部を含む領域であってもよい。ここでボタン画像とは、操作手段(チャンスボタン136を模した画像(例えば、第1の操作手段画像BG1など)をいう。
(d)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(e)第一の領域は、上記(a)〜(d)の2以上の組合せた構成を有してもよい。例えば、(a)と(c)、(a)と(d)、(b)と(c)を組み合わせることができる。
(a’)第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部(例えば、メーター表示の一部など)または全部を含む領域であってもよい。
(b’)第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(c’)第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部(例えば、ボタン画像の一部)または全部を含む領域であってもよい。
(d’)第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(e’)第二の領域は、上記(a’)〜(d’)の2以上(あるいは全て)を組合せた構成を有してもよい。例えば、(a’)と(c’)、(a’)と(d’)、(b’)と(c’)を組み合わせることができる。
また、第二の表示は、遊技に関する表示であるものとしてもよい。なお、「遊技に関する表示」の一例として、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、オリジナルモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などが挙げられる。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の少なくとも一部(例えば、ボタン画像)を、少なくとも表示しないものとしてもよい。
なお、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の一部を表示しない手段であってもよい。ここで、「第一の表示の一部」とは、以下の構成であってもよい。
(a)ボタン画像(第1の操作手段画像BG1など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(b)メーター表示(第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(c)操作を促す表示(例えば、文字表示など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの2以上あるいは全ての表示の組合せのことであってもよい。
(e)上記(a)〜(c)のうちのいずれか一つの表示のみを示していてもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の全部を表示しない手段であってもよい。ここで、「第一の表示の全部」とは、以下の構成であってもよい。
(a)メーター表示(第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)のことを示す表示であってもよい。
(b)メーター表示を含む複数の表示(例えば、ボタン画像や操作を促す表示(例えば、文字表示など))のことを示していてもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が開始してから第二の時間が経過した場合に、第一の表示(例えば、ボタン画像など)の少なくとも一部を、少なくとも表示しない手段であってもよい。
また、表示手段は、操作手段の受付が終了した場合に、第一の表示の一部または全部を継続して表示してもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、メーター表示を継続して表示させる手段であるものとしてもよい。なお、表示手段は、操作手段の受付が終了した場合に、メーター表示を継続して表示させ、メーター表示の消去条件の成立があった場合(例えば、当該演出表示の終了など)に、メーター表示の表示を終了させるようにしてもよい。
また、第一の表示の表示態様は、第一の態様から第二の態様へ変化可能としてもよい。なお、第一の表示態様は、第一の態様から第三の態様へ変化可能であり、該第三の態様から第二の態様へ変化可能であってもよい。すなわち、第一の態様から第二の態様に変化するものに限らず、第一の態様から他の複数の態様(第三の態様)を経て第二の態様へ変化するものであってもよい。
また、上述の実施形態における「演出表示」は以下のものが挙げられる。例えば、予告表示系(先読み(保留アイコン、予告演出、装飾図柄など)の演出表示、当該変動(保留アイコン、予告演出、装飾図柄など)の演出表示、非予告系(チュートリアル、デモ、ユーザーモード、保留表示、第四図柄、大当りに関する表示、装飾図柄など)の演出表示である。また、その他の予告演出表示、大当りに関する演出表示、ユーザーモード表示、デモ表示、チュートリアル表示、装飾図柄を使った演出表示、保留アイコンを使った演出表示などであってもよい。
また、図499を用いて説明した第二の表示の透過率について、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではないものとしてもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(透過してもよい)。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい(透過しなくてもよい)。
また、第二の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
また、図499を用いて説明した第一の表示の透過率について、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではないものとしてもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(透過してもよい)。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい(透過しなくてもよい)。
また、第一の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
また上記実施形態において、第一の表示(または、第二の表示)は、操作手段を模した表示を少なくとも含むものであってもよい。ここで、「操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示(例えば、第1の操作手段画像BG1など)のみを示すものであってもよい。また、操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示と当該操作手段を模した表示が表示される期間と重複した期間に表示される表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1などの操作の受付期間を示すメーター(またはゲージ)や「ボタンを押せ!」などの文字による表示、エフェクトなど)の両方を示すものであってもよい。
また、第一の表示(または、第二の表示)は、操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものであってもよい。ここで、「操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むもの」とは、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)のみを示すものであってもよい。また、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)と当該操作手段の操作を促す報知が表示される期間と重複した期間に表示される表示(背景画像やエフェクト、メーター(ゲージ)など)の両方を示すものであってもよい。
また、第一の表示(または、第二の表示)は、表示制御が少なくとも実行された場合に、表示可能なものであっても良い。ここで「表示制御」とは、操作手段を操作されたことを含む条件が成立した場合に、少なくとも実行されるものであってもよい。また、「表示制御」とは、第二の制御手段(第一副制御部or第二副制御部)からコマンドが送信されたことにより表示されるものであってもよい。
また、上記実施形態において、「視認性が高い表示」として記載されている例が「視認性が低い表示」に適用されてもよく、「視認性が低い表示」として記載されている例が「視認性が高い表示」に適用されてもよい。
また、上記実施形態において、「少なくとも一部」とは、一部のみであってもよいし全部(全体)であってもよいことを意味する。
また、上記の各実施例に記載した内容は、各実施例内のそれぞれの構成について他の実施例へ組み合わせ可能である。
また、第7実施形態において、変化条件が成立する要件とは、操作手段の操作があったことを少なくとも含む要件のことである。ここで、「操作手段の操作」とは、以下の構成であってもよい。
(a)「操作手段が操作されたことを検知手段(操作手段のセンサ)によって検知されたこと」を示していてもよい。
(b)「検知手段によって第一(第二)副制御部へコマンドが送信されたこと」を示していてもよい。
(c)「検知手段によって送信されたコマンドを第一(第二)副制御部が受信したこと」を示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のいずれか1つまたは二以上(2つ又は全部)を示していてもよい。
また、第一の表示態様の変化とは、以下の構成であってもよい。すなわち、一回の操作手段の操作があったことにより、第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、複数回の操作手段の操作があったことにより、第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、操作手段を継続して操作している時間の累計(操作手段から1回手を放してもよい)により第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、操作手段を継続して操作している時間(操作手段から1回手を放したら終了する)により第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。
また、第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能に構成してもよく、表示態様の変化条件の成立があった場合にのみ該第一の表示の表示態様を変化するように構成してもよく、表示態様の変化条件の成立がない場合には該第一の表示の表示態様を変化しないように構成してもよい。
また第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様を変化させない部分を含むものであってもよい。
また、第一の表示または第二の表示はそれぞれ、特典ゲーム(例えば、AT)の開始表示や終了表示、特典ゲームの残り回数表示(例えば、常に表示されている残り回数表示や、特典ゲームの残りゲーム数が少なくなった場合に強調して表示される残り回数表示)、特典ゲーム数の上乗せ演出(例えば、20Gなどの文字表示が1または複数表示されることにより、特典ゲームが行われるゲーム数が増加したことを示す演出など)であってもよく、停止ボタンの押す順番を報知する押し順報知などであってもよい。ここで、ATとは、AT(アシストタイム)遊技状態のことを示し、遊技者の操作をアシストする報知(例えば、押し順報知)が実行される期間のことであってもよい。
また、表示手段は装飾図柄表示装置208により構成されるものとしてもよい。また、表示手段は、第一の表示条件の成立があった場合にのみ第一の表示を実行するようにしてもよく、第二の表示条件の成立があった場合にのみ第二の表示を実行するようにしてもよく、必ず第一の表示を表示するものとしてもよく、必ず第二の表示をするものとしてもよく、必ず第一の表示および第二の表示を表示するものとしてもよい。また、操作手段は、チャンスボタン136により構成されるものとしてもよい。
なお、表示手段が複数設けられていてもよい。その場合、複数の表示手段のうちの第一の表示手段は、特別図柄表示装置のことであり、第二の表示手段は、装飾図柄表示装置のことであってもよい。
また、第一の表示手段は、第一の装飾図柄表示装置のことであり、第二の表示手段は、第二の装飾図柄表示装置のことであってもよい。その場合、第一の装飾図柄表示装置または、第二の装飾図柄表示装置が装飾図柄表示装置208に相当してもよい。
第一の表示手段および第二の表示手段のうちの少なくとも一方または両方が可動手段に設けられたものであってもよく、一方のみが可動手段に設けられたものであってもよい。
第一の表示手段は、第二の表示手段よりも前側に設けられたものであってもよい。
また、第一の表示手段は第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1など)を表示し、第二の表示手段は第二の表示(例えば、演出表示704など)を表示するものであって、第一の表示手段に表示された第一の表示が第二の表示手段に表示された第二の表示によりオーバーラップされて視認性が低下するような場合についても本実施例は適用可能である。
また、第三の表示(例えば背景画像や演出表示(第二の表示も含む)など)にオーバーラップして(その前面に)、第一の表示(第1の操作手段画像BG1および/または第1の経過時間報知画像TG1など)が表示されることによって、第三の表示が遊技者に視認困難となっている場合に、チャンスボタン136の操作に応じて第一の表示が消去され(非表示)となって、第三の表示が遊技者に視認可能となる構成であってもよい。
また、操作手段画像および経過時間報知画像の表示中(操作手段の受付期間中)において、遊技者により操作手段が操作された場合は、経過時間報知画像が受付期間終了時と同じ画像(残り時間0秒)を表示してから消去されるようにしてもよい。また、先に経過報知画像が消去されてから操作手段画像が消去されるようにしてもよい。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、図351,図352の第1の経過時間報知画像TG1や、図363の経過時間報知画像、または残り時間報知画像など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、図351の普図変動表示に付随する演出や図352の保留アイコンPI3など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示のことであり、前記第一の表示は、時間の経過に応じて表示態様を少なくとも変化可能な表示であり、前記第一の表示における前記表示態様の変化は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる変化であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ことを特徴とするものである。
また、前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されていない状態のことである、ものとしてもよい。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部と重なる位置に表示されている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者にオーバーラップしている第一の表示と第二の表示を注目させ、遊技に集中させることができる場合がある。また、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に、時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する表示を視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、第一の画像(例えば、図352の第1の操作手段画像BG1)が少なくとも含まれる表示であり、前記第一の表示は、第三の画像(例えば、図352の第1の経過時間報知画像TG1)が少なくとも含まれる表示であり、前記第二の表示は、第二の画像(例えば、図352の保留アイコンPI3)が少なくとも含まれる表示であり、前記第三の画像は、時間の経過に応じて表示態様を少なくとも変化可能な表示であり、前記第二の状態とは、前記第二の画像が前記第三の画像にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者にオーバーラップしている第二の画像と第三の画像に注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に、時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する第三の画像を視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の画像は、前記第二の状態である場合に、前記第三の画像の少なくとも一部とオーバーラップする画像である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に、特に時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する第三の画像を第一の画像と比較して視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第一の画像と第三の画像の視認態様の違いから遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の表示は、前記第二の状態である場合に、前記第一の表示の一部のみとオーバーラップする表示である、ものとしてもよい。
また、前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の状態である場合に、少なくとも視認困難となる表示である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に、第一の表示の一部(オーバーラップした領域)と他の領域(オーバーラップしない領域)との視認態様を異ならせ、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第一の表示の視認態様の違いから遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の表示を少なくとも表示しない手段であってもよい。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者による操作が可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の種類の表示(例えば、図349の第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の種類(例えば、図349の変動アイコンCI)の表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける場合に、少なくとも表示可能に構成されたものであり、前記第一の種類の表示は、第一の表示(例えば、図349の第1の操作手段画像BG1)を少なくとも含む表示であり、前記第一の種類の表示は、第二の表示(例えば、図349の第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示であり、前記第二の種類の表示は、第三の表示(例えば、図349の変動アイコンCI)を少なくとも含む表示であり、前記第二の種類の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第二の表示の前記開始位置は、該第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第二の表示の前記表示態様の変化は、前記第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第一の種類の表示は、前記第二の種類の表示と一部重なる位置に表示されるものであり、前記第二の種類の表示は、前記第一の種類の表示よりも先に前記表示手段に少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の種類の表示および前記第二の種類の表示のうちの少なくとも一方の種類の表示を、少なくとも表示可能なものである、ものとしてもよい。
また、前記第一の表示は、前記操作手段を模した態様をした表示を含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第二の表示(経過時間報知画像TG1の一部)によって、操作手段の受付期間の残り時間を開始位置からの減少表示で報知する場合において、第二の表示の開始位置を、第二の表示よりも第三の表示(演出表示)が優先的に表示されることにより、第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものとし、第二の表示の開始位置から終了位置に向かう表示態様の変化を、第二の表示よりも第三の表示が優先的に表示されることにより、第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものとすることで、遊技者に操作手段の操作の受付期間であることを視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、第二の表示の開始位置(操作の受付開始時)の表示態様と、第二の表示の開始位置から終了位置までの表示態様の変化とを、第三の表示で視認困難とするため、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出表示は、大当り予告を少なくとも含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、大当り予告の場合に遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させるできるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の種類の表示を少なくとも表示しないものとしてもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、第1実施形態〜第7実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記H1)
遊技球が進入可能な第1の進入口と、前記第1の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、前記当否判定手段の当否判定結果に応じて所定の演出を行う演出手段と、遊技球の進入に基づいて所定の利益が発生する第2の進入口と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出を変化させることを特徴とする遊技台。
(付記H2)
付記H1記載の遊技台であって、前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて所定の利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に影響を与える特定の演出を行うことを特徴とする遊技台。
(付記H3)
付記H1又はH2記載の遊技台であって、前記演出手段は、所定の表示を行なう表示手段を含み、前記表示手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に基づく表示演出の一部を前記特定の演出に基づく表示演出の一部で覆うことを特徴とする遊技台。
(付記H4)
付記H1からH3のうちいずれか1項記載の遊技台であって、前記第1の進入口と前記第2の進入口は、前記第1の進入口へ進入した遊技球が前記第2の進入口に進入し得る位置にそれぞれ配置されることを特徴とする遊技台。
(付記H5)
付記H2に記載の遊技台であって、所定条件が成立したことに基づいて、遊技者に有利な状態となる入賞装置を備え、前記特定の演出は、前記所定条件が成立する可能性が高いことを示唆する演出であることを特徴とする遊技台。
(付記H6)
遊技価値付与条件の成立があった場合に、遊技価値を遊技者に付与する遊技価値付与手段と、遊技球が通過しても前記遊技価値付与条件が成立しない第一の進入領域と、遊技球の入球に基づいて前記遊技価値付与条件が成立する第二の進入領域と、当否判定条件の成立があった場合に、当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄態様を、図柄の変動表示を行った後に停止表示可能な報知手段と、所定の演出画像を表示可能な画像表示手段を少なくとも含み、前記報知手段とは別体で構成された演出手段と、前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、を備えた遊技台において、前記当否判定条件は、前記第一の進入領域への遊技球の通過があったことを少なくとも含むものであり、前記演出制御手段は、図柄の変動表示を開始した後に前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を前記画像表示手段に表示させることが可能なものであり、前記第二の進入領域は、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、遊技球が少なくとも入球可能となるものであり、前記演出制御手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の表示中に、該図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H7)
付記H6記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による図柄の停止表示中に、該図柄の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の停止表示は、前記画像表示手段による図柄の停止表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難であっても、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H8)
付記H6又はH7に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段が前記図柄変動表示を表示中に前記第二の進入領域に遊技球が入球した場合に、該図柄変動表示を遊技者が視認困難とならない演出を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能であり、前記大当り予告は、前記演出を遊技者が視認困難とならないものであることを特徴とする遊技台。
(付記H9)
付記H6からH8のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記当否判定結果は、第一の当否判定結果と第二の当否判定結果を含み、前記報知手段は、前記当否判定結果が前記第一の当否判定結果である場合には第一の図柄態様を停止表示可能であり、前記当否判定結果が前記第二の当否判定結果である場合には該第一の図柄態様とは異なる第二の図柄態様を停止表示可能であることを特徴とする遊技台。
(付記H10)
付記H6からH9のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示を前方から覆わない第一の位置と該図柄変動表示の少なくとも一部を前方から覆う第二の位置を含む複数の位置に移動可能な可動体を含み、前記演出制御手段は、前記可動体を前記第一の位置から前記第二の位置に移動させることによって前記大当り予告を、該可動体に行わせることが可能なものであることを特徴とする遊技台。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記H11)
遊技球が進入可能な複数の進入領域と、前記複数の進入領域のうち、第一の進入領域を少なくとも含む所定の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記複数の進入領域のうち、前記所定の進入領域とは異なる第二の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも補助当否判定を実行可能な補助当否判定手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の報知手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の報知手段と、前記第二の報知手段を少なくとも含む演出手段と、少なくとも前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、少なくとも前記第一の進入領域に遊技球が進入しやすい時短状態と、非時短状態とに制御可能な時短制御手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の進入領域は、前記第一の図柄変動表示が行われて前記当否判定の結果のうちの特定の補助当否判定の結果に応じた図柄態様が停止表示された後で、遊技球が進入可能とされるものであり、前記演出制御手段は、前記当否判定の結果に関する所定の演出および前記第二の図柄変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記演出制御手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中の所定期間において、該第二の図柄変動表示の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記第一の図柄変動表示は、前記所定期間中も視認容易なものであり、前記第二の図柄変動表示は、前記時短状態よりも前記非時短状態の方が実行されやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう第一の進入領域は、例えば電チューであり、所定の進入領域は、例えば、第2特図始動口232(電チュー)と第1特図始動口230であり、第二の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第一の図柄変動表示は、例えば、主制御部300が制御する普図表示装置210で行われる普図の図柄変動表示あり、第二の図柄変動表示は、例えば、副制御部400,500が制御する装飾図柄表示装置208で行われる普図の装飾図柄変動表示ある。
(付記H12)
付記H11に記載の遊技台であって、前記第二の報知手段は、画像表示手段であり、前記所定の演出は、少なくとも前記画像表示手段で実行可能とされるものであり、前記画像表示手段は、少なくとも前記第二の図柄変動表示を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記演出制御手段は、前記所定の表示領域において、前記第二の図柄変動表示の非実行期間の少なくとも一部を含む期間で、該第二の図柄変動表示とは異なる表示演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
ここで、前記演出制御手段は、前記異なる表示演出の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであってもよい。
(付記H13)
付記H12に記載の遊技台であって、前記所定の表示領域で実行可能な前記異なる表示演出は、大当り予告表示および遊技情報表示のうちの少なくとも一方を含むものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう大当り予告表示には、いわゆる先読み予告も含む。また、遊技情報表示としては、例えば、時短回数、連荘回数、獲得遊技球数、擬似連回数、などが含まれる。
(付記H14)
付記H13に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記非時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記大当り予告を実行させることが可能なものであり、前記時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記遊技情報表示を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H15)
付記H14に記載の遊技台であって、前記第二の図柄変動表示のうちの特定の第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄および前記大当り予告に関する図柄を含んで該第二の図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記H11〜付記H15までに記載した遊技台における上記所定期間は、第二の図柄変動表示の実行中の少なくとも一部を含む期間であってもよい。また、上記所定の演出は、少なくとも大当りが発生するかどうかを予告可能な大当り予告を含むものであってもよい。また、上記演出制御手段は、上記非時短状態では、上記第二の図柄変動表示を実行しないものであってもよい。また、上記所定の表示領域では、上記第二の図柄変動表示とは異なる表示のうちの特図2の図柄変動表示に関する予告が少なくとも実行可能とされるものであってもよい。上記第二の図柄変動表示の実行中に、特図2が割り込んで、上記異なる表示が可能な状態であっても、該第二の図柄変動表示を優先して実行可能なものであってもよい。上記電チュー作動中報知を実行可能であり、第二の図柄変動表示の実行有無により上記電チュー作動中報知は報知態様が異なってもよい。例えば、第二の図柄変動表示のありとなしで電チュー近辺のランプ制御が異なってもよい。具体的に第二の図柄変動表示ありの方が、報知が派手になってもよい。ここにいう報知が派手とは、演出期間が長いことも含まれる。また、上記第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄のみを変動可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、左打ち時のほうが第二の図柄変動表示を実行しやすいものであってもよい。さらに、非電サポ状態では左打ちを行い、電サポ状態では右打ちを行う遊技台であってもよい。また、電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、第一の開放パターンよりも第二の開放パターンの方が有利であり、第二の図柄変動表示は少なくとも、前記第二の開放パターンとなる場合に実行可能とされるものであってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記H16)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、大当り遊技制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動は、第二の演出により視認困難であり、前記メイン普図変動は、前記サブ普図変動が第二の演出により視認困難であっても視認容易であり、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H17)
付記H16に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動のうちの特定のサブ普図変動が、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H18)
付記H17に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、少なくとも第一の変動時間と、第二の変動時間で実行可能なものであり、前記第一の変動時間よりも前記第二の変動時間のほうが長く、前記特定のサブ普図変動は、少なくとも前記第二の変動時間を含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H19)
付記H16〜付記H18のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、前記第一の開放パターンよりも前記第二の開放パターンの方が遊技者にとって有利であり(例えば、遊技球が進入しやすい)、前記サブ普図変動は、少なくとも電チューが前記第二の開放パターンで開放する場合に実行可能とされるものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H20)
付記H18又はH19に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中は前記第一の変動時間を少なくとも含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記H16〜付記H20までに記載した遊技台における前記特定のサブ普図変動は、前記第一の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記特定のサブ普図変動を除くサブ普図変動は、前記第二の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記第一の変動時間で行われるサブ普図変動は、前記補助当否判定の結果のみを報知する演出を実行可能なものであってもよい。また、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中には行われないものであってもよい。また、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものであってもよい。さらに、前記大当り遊技中には、電チューの開放報知演出のみ実行可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、所定の発射強度(例えば右打ち)のほうが前記サブ普図変動を実行しやすいものであってももよい。さらに、少なくとも大当り遊技中は前記所定の発射強度(右打ち)で遊技可能な遊技台であってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記H21)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、先読み予告を行うことが少なくとも可能な演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記先読み予告および前記サブ普図変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記先読み予告の実行中に前記サブ普図変動が実行された場合には、該サブ普図変動が該先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記H22)
付記H21に記載の遊技台であって、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H23)
付記H21又はH22に記載の遊技台であって、前記演出手段には画像表示手段が少なくとも含まれ、少なくとも前記画像表示手段で、前記サブ普図変動及び前記先読み予告が実行可能であり、前記画像表示手段は、前記サブ普図変動を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記画像表示手段は、先読み予告表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記先読み予告表示領域に入り込み、前記先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、前記先読み予告は保留変化予告であり、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記保留表示領域に入り込み、保留先読み予告の少なくとも一部を視認困難とするものであってもよい。
(付記H24)
付記H21乃至H23のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、この遊技台は、特図2優先変動機であり、特図1の保留表示領域と、特図2の保留表示領域を有し、両保留表示領域は所定の表示領域を挟んで設けられたものであり、前記サブ普図変動は、両保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とすることが可能であるが、特図1の先読み予告及び特図2の先読み予告のいずれか一方の先読み予告のみを視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H25)
付記H21乃至H24のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記H21〜付記H25までに記載した遊技台における前記サブ普図変動は、複数ある前記保留表示領域のうち一部の保留表示領域(例えば、入賞タイミングが最も古い第一保留の表示領域)の少なくとも一部を視認困難にするものであってもよい。また、特図1および特図2保留表示領域の第一保留を視認困難にするものであってもよい。さらに、第二保留等の他の保留を視認困難にするものであってもよい。また、非電サポ状態中に電チューが開放して特図2が割り込んだ場合に、特図2の保留の少なくとも一部は、電チュー開放報知演出により視認困難とされてもよい。また、非電サポ状態中は特図1の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであり、電サポ状態中は特図2の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであってもよい。また、入賞順変動の遊技台であって、前記サブ普図変動により視認困難とされる特定の保留表示領域は、特図1の保留表示と特図2の保留表示を行うことが可能であり、その機能は(非電サポ状態中においては)特図変動ごとに切り替わることが可能であってもよい。また、先読み保留表示と、前記サブ普図変動が同時期に行われている状態で特図の装飾図柄変動表示中に演出(例えば、スーパーリーチ等)が開始された場合に、サブ普図変動は残し、先読み保留表示は非表示とする態様であってもよいし、サブ普図変動と先読み保留表示をともに非表示とする態様であってもよいし、先読み保留表示は残し、サブ普図変動は非表示とする態様であってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記H26)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能であり、画像表示手段と、演出用可動手段と、を備え、前記演出用可動手段は、前記演出として少なくとも動作可能なものであり、前記サブ普図変動は前記画像表示手段で少なくとも行われるものであり、前記画像表示手段では、前記演出は、少なくとも前記演出用可動手段の動作に関連した画像を表示可能であり、前記演出として動作した前記演出用可動手段および前記画像の少なくとも一方により前記サブ普図変動を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記H27)
付記H26に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動が先に行われている場合には、前記演出で前記サブ普図変動を視認困難にし、前記演出が先に行われている場合には、前記画像表示手段を使用した前記サブ普図変動を実行しない、ことを特徴とする遊技台。
(付記H28)
付記H26又はH27に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記演出は前記保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H29)
付記H26乃至H28のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも非大当り遊技中のほうが行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H30)
付記H26乃至H29のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は電サポ状態よりも非電サポ状態で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
付記H21〜付記H25までに記載した遊技台における前記演出は大当り予告を少なくとも含むものであってもよい。また、前記演出用可動手段は、少なくとも大当り予告として動作可能なものであってもよい。さらに、前記演出用可動手段は、前記演出として、画像表示手段の前側(遊技者側)への動作が少なくとも可能なものであってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記H31)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記演出手段に演出および前記サブ普図変動を少なくとも実行させることが可能なものであり、前記サブ普図変動後の電チュー開放報知演出の少なくとも一部が視認困難となるように前記演出を実行させることが可能であり、前記電チュー開放報知演出実行中は前記電チューへの入球が許容されている状態であり、前記電チューへ入球したことに基づく特図変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としつつも、前記メイン普図変動は視認容易である、ことを特徴とする遊技台。
(付記H32)
付記H31に記載の遊技台であって、特図1の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図1図柄変動表示手段と、特図2の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図2図柄変動表示手段と、を有し、実行中の電チュー開放報知演出を、前記特図2の図柄変動表示中の演出によって視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記H33)
付記H31又はH32に記載の遊技台であって、特図2の方が有利な大当りが付与されやすい、ことを特徴とする遊技台。
(付記H34)
この遊技台は、特図2優先変動機であり、少なくとも特図1の先読み予告を実行可能な先読み予告手段を備え、前記特図1の先読み予告実行中に前記サブ普図変動表示を少なくとも実行可能であり、普図変動が当選して電チューが開放し、前記特図2の図柄変動表示が割り込んだ変動でも前記先読み予告を行い、該先読み予告の演出表示により電チュー開放報知演出を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、特図2優先変動機においては、電チューへ入球に応じた特図2の図柄変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としてもよい。また、入賞順変動機においては、特図の保留が所定数以下(少ない又は0)の状態および特図の図柄変動表示が停止している状態で、実行中の電チュー開放報知演出を、電チューへ入球に応じた特図の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。また、非電サポ中は特図408がほぼ交互に入賞可能であり、電サポ状態中は、普図変動を経て電チュー開放で特図2に連続入賞可能な遊技台においては、実行中の電チュー開放報知演出を、前記入賞に応じた特図2の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。こうすることで、電チュー開放報知によって、有利な特図2の図柄変動表示が連続して行われる可能性があることを報知可能な場合がある。また、アタッカの一回の開放時間が相対的に短い第一の大当り(不利な大当り)と、相対的に長い第二の大当り(有利な大当り)を有し、特図2では、該第一の大当りよりも該第二の大当りの方が出現しやすい態様であってもよいし、該第一の大当りは出現しない態様であってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記H35)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記図柄変動表示が実行されている間に前記演出表示を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記図柄の停止表示が実行されている間に前記結果表示を表示可能なものであり、前記演出表示は、第一の演出時間以上の演出時間にわたって表示されるものであり、前記第一の演出時間は、前記図柄変動表示の表示時間よりも短いものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記H36)
付記H35に記載の遊技台であって、複数の状態のいずれかに遊技状態を移行可能に構成され、前記複数の状態は、第一の状態を少なくとも含むものであり、前記複数の状態は、第二の状態を少なくとも含むものであり、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記第一の当否判定結果が前記特定の当否判定結果となる確率が高いものであり、前記表示手段は、前記第二の状態である期間よりも前記第一の状態である期間に前記演出表示を表示しやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H37)
付記H36に記載の遊技台であって、前記図柄変動表示は、複数の表示時間のうちの何れかの表示時間にわたって行われるものであり、前記複数の表示時間は、第一の表示時間を少なくとも含むものであり、前記複数の表示時間は、第二の表示時間を少なくとも含むものであり、前記第二の表示時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記表示時間が前記第二の表示時間となりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H38)
付記H35乃至付記H37のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記結果表示は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記第二の進入領域に遊技球が進入可能であることを示す進入可能表示を少なくとも含むものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H39)
付記H35乃至付記H38のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記H40)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記大当り予告が実行されていないときに表示開始した前記演出表示よりも、前記大当り予告が実行されているときに表示開始した前記演出表示のほうが、前記演出時間が短くなりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
なおここでも、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記H41)
付記H40に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、付記H35〜付記H41に記載の遊技台であって、非電サポ中は電サポ中よりも電チューは短い開放時間が選ばれ易い遊技台であってもよい。すなわち、前記第二の進入領域の進入可能時間は、第一の時間と該第一の時間よりも長い第二の時間を少なくとも含む複数の時間のうちの何れかの時間であり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記進入可能時間が前記第一の時間となりやすいものであってもよい。こうすることで、第一の状態で第一の時間以外の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、普図演出は、電チューショート開放よりも電チューロング開放の方が行われやすくてもよい。すなわち、前記表示手段は、前記進入可能時間が前記第一の時間となる場合よりも前記第二の時間となる場合に前記演出表示を実行しやすいものである。この場合、第二の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、短い普図演出の時間は、短い普図変動表示の時間よりも長い構成であってもよい。すなわち、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記表示時間が前記第一の表示時間となりやすいものであり、前記第一の演出時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであってもよい。また、前記進入可能表示は、前記進入可能時間中に表示されるものであってもよい。
また、前記表示手段は、表示を少なくとも実行可能な表示領域を有するものであり、前記表示領域は、第一の表示領域を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記演出表示を前記第一の表示領域の少なくとも一部で表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の表示領域の少なくとも一部で、前記第二の当否判定の結果に関する予告表示を実行可能なものであってもよい(図460に示す例)。また、前記演出表示の少なくとも一部と前記予告表示の少なくとも一部が共通するものであってもよい。例えば、図436(b)の(ア)に示す変動表示パターンと、(エ)に示す変動表示パターンの関係があげられる。
また、特図未変動時に普図演出を行う場合は、大当り予告(例えば、「激アツ」)を停止表示しないものであってもよいし、特図未変動時に普図演出を行う場合でも、大当り予告(例えば「激アツ」)を含む変動表示を表示するものであってもよい。
さらに、普図演出を非電サポ中にのみ行うものであってもよいし、非大当り状態中にのみ行うものであってもよい。
また、前記演出表示は第一の表示(例えば、変動表示)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第二の表示(例えば、結果表示やエフェクト画像表示も含んでもよい)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第三の表示(例えば、進入可能表示)を少なくとも含むものであってもよい。ここで、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第二の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記H42)
図柄変動表示を少なくとも行うことが可能な図柄表示手段と、保留アイコンの表示を行うことが可能な保留表示手段と、前記図柄表示手段の表示制御を少なくとも行うことが可能な第一の制御手段と、前記保留表示手段による前記保留アイコンの表示制御を少なくとも行うことが可能な第二の制御手段と、を備えた遊技台であって、前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後で、当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものであり、前記図柄表示手段のうちの第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記図柄表示手段のうちの第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記第一の図柄変動条件は、始動領域のうちの第一の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の図柄変動条件は、始動領域のうちの第二の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応した保留アイコンである消化保留アイコンに関する第一の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応しない保留アイコンである未消化保留アイコンに関する第二の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、予め定められた上限数以下の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、複数の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記第一の制御手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、コマンド信号を前記第二の制御手段に少なくとも送信可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第一の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第二の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記保留表示手段は、第一の表示領域を少なくとも有するものであり、前記保留表示手段は、第二の表示領域を少なくとも有するものであり、前記第一の表示は、前記消化保留アイコンを前記第一の表示領域から前記第二の表示領域に少なくとも移動(以下、第一の移動という。)させた後で、該第二の表示領域において該消化保留アイコンの消去を行うものであり、前記第二の表示は、前記未消化保留アイコンの表示位置を前記第一の表示領域内の別の位置に少なくとも移動(以下、第二の移動という。)させるものであり、前記保留表示手段は、第一の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第一の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記保留表示手段は、第二の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第二の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記第一の保留増加条件は、前記第一の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の保留増加条件は、前記第二の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第一の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第一の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第二の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第二の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第一の図柄表示手段用表示領域は、前記第二の図柄表示手段用表示領域とは異なる表示領域であり、前記第一の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域は、前記第二の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域と同じであり、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも長い時間で完了するものであり、前記保留表示手段は、前記未消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の全ての前記未消化保留アイコンは、第二の時間で前記第二の移動を完了するものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の前記消化保留アイコンは、第一の時間で前記第一の移動を完了するものであり、前記第一の時間は、第二の時間とは異なる時間である、ことを特徴とする遊技台。なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、第1実施形態〜第7実施形態に係るぱちんこ機100の構成に限定されるものではなく、例えば、本発明に係る遊技台は、ぱちんこ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態によるぱちんこ機100について図501〜図527を用いて説明する。本実施の形態によるぱちんこ機100の構成等については、図1〜図43に示す第1の実施の形態によるぱちんこ機100と同様のため説明を省略する。
まず、本実施の形態によるぱちんこ機100の遊技演出について図501〜図523を用いて具体的に説明する。まず始めに、図501〜図523の各図に示された構成について説明する。
各図には、図501(a)に示すように、図3に示すぱちんこ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。特図1表示装置212または特図2表示装置214の変動中も本実施例では白抜きで表示しているが、実際は、所定の順でセグメントが点滅を繰り返すことで特図変動中であることを認識できる構成となっている。
また、図501(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の右側(後述の図503(f)等では装飾図柄表示装置208の下方右寄り)にはチャンスボタン136が模式的に示されている。
本実施の形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方右寄りに第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の左側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、右側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図変動遊技の結果がはずれの場合には第四図柄として「×」を表す画像が表示され、当りの場合は「A」を表す画像が表示される。また、特図変動遊技の実行中には第四図柄として「−」を表す画像が表示される。
また、図501(g)、(h)に示すように、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している。特図2表示装置214についても同様である。
また、図501(h)に示すように、特図変動遊技の実行中における左中右図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している。
また、本実施の形態によるぱちんこ機100は、操作手段としてチャンスボタン136の他に設定操作部137(方向キー137)(図290参照)を備えている。設定操作部137は、遊技者が操作可能なように、例えば、球貯留皿付扉108のチャンスボタン136の右側に配置されている。設定操作部137は装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された選択演出や各種設定等で所望の選択肢を選択する際に用いられる。設定操作部137は、OKボタンと、OKボタンの上方に位置する上ボタンと、OKボタンの下方に位置する下ボタンと、OKボタンの右方に位置する右ボタンと、OKボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。
なお、本実施の形態の各実施例で示す特図変動遊技および演出は、特に説明がない限り第1の実施の形態において説明したものと同様の制御動作により実行される。本実施の形態の実施例では、特図変動遊技が実行されていない場合のデモ演出、および特図変動遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
(実施例8−1)
まず、図501を用いて本実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100の演出について説明する。図501(a)〜図501(h)(図501(f)は除く)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での演出を時系列で示している。なお、演出を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図501(a)は、特図変動遊技が実行されておらず、デモ演出(デモンストレーション演出)が実行されている状態(デモ画面状態)を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域t2には特図2変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。また、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図1および特図2の保留がないことが報知されている。また、デモ演出中では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが消去され、装飾図柄表示装置208の全体が演出表示領域208dとなっている。
演出表示領域208dのほぼ中央には本実施例によるぱちんこ機100の機種名を示す文字列(本例では、「CR吉宗」)が表示され、その下方には「OKボタンでメニュー呼び出し」の文字列が表示されている。デモ演出中は設定操作部137の操作有効期間となり、設定操作部137のOKボタンが押下(操作)されるとぱちんこ機100のカスタマイズ等が可能なメニューを呼び出すことができるようになっている。また、図501(a)に示す状態では、チャンスボタン136の状態(動作態様)は振動および回転等をしていない通常状態(図242(a)参照)である。
図501(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本実施例では、デモ演出の開始から所定時間が経過するとチャンスボタン136の操作有効期間が開始されるようになっている。また、本実施例では、チャンスボタン136の操作有効期間として裏ボタン(隠しボタン)の操作有効期間が開始される。裏ボタンの操作有効期間ではチャンスボタン136の操作は有効とされるが、チャンスボタン136の操作要求画像(例えば、チャンスボタン136を模した画像や「押せ」等の文字列の画像等)が表示されない。このように、裏ボタンの操作有効期間中には操作が有効とされている操作手段に関する画像等が表示されず、当該操作手段の操作要求報知が実行されない。このため、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことを遊技者は認識困難である。また、裏ボタンの操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されたことに関連して所定の演出(裏ボタンに関する演出)が実行される。
図501(c)は、チャンスボタン136の操作有効期間中の状態を示している。本実施例では、裏ボタンとしての操作有効期間中であるので、操作要求画像等が演出表示領域208dに表示されておらず、装飾図柄表示装置208の表示状態は、操作有効期間開始前の図501(a)と同じである。
図501(d)は、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136の状態が通常状態から振動かつ回転している状態(以下、「振動+回転状態」という。)に状態変化した状態を示している。チャンスボタン136はチャンスボタン136の操作有効期間中に状態変化可能な操作手段である。本例のチャンスボタン136の状態変化は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されてから所定時間が経過すると生じる。このように、チャンスボタン136は、遊技者に操作されない場合であっても操作有効期間において通常状態(第一の状態)から振動+回転状態(第二の状態)に状態変化可能な手段である。
図501(e)、(f)は、デモ演出中に特図1始動口230に遊技球が1個入球した状態を示している。これにより、主制御部300は、特図1表示装置212を制御して特図1変動遊技(特図1の変動表示)を開始するとともに、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。なお、特図1始動口230への遊技球入球時のチャンスボタン136の状態は振動+回転状態である。
図501(g)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。また、第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208を制御してデモ演出を終了させて、装飾図柄の変動表示を開始させる。図501(g)に示すように、デモ演出終了後には、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに直近の停止図柄である「装飾4−装飾1−装飾6」が表示された後に装飾図柄の変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信するとチャンスボタン136の操作有効期間および設定操作部137の操作有効期間を終了させる。図501(g)に示すように、チャンスボタン136は、操作有効期間の終了に伴い振動+回転状態から通常状態に状態変化して元の状態に戻るようになっている。
図501(h)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。また、チャンスボタン136の状態は通常状態である。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100は遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としてのチャンスボタン136を備えている。チャンスボタン136は複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段である。複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態としての通常状態であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態としての振動+回転状態である。チャンスボタン136は、チャンスボタン136の操作有効期間において第一の状態としての通常状態から第二の状態としての振動+回転状態に状態変化可能な手段である。また、チャンスボタン136は、遊技者に操作されない場合であっても操作有効期間において第一の状態としての通常状態から第二の状態としての振動+回転状態に状態変化可能な手段である。本実施例によるぱちんこ機100によれば、遊技者が操作手段を操作していないのに操作手段が第二の状態に変化することで遊技者に意外性を付与することができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の操作有効期間は特図1始動口230に遊技球が入球したことに応じて強制的に終了(始動入賞で強制終了)されているが、これに限られない。例えば、チャンスボタン136の操作有効期間は、予め定められた期間または所定の抽選で決定された期間が経過するまで継続されてもよいし、チャンスボタン136が操作されたタイミングで強制終了されてもよい。このように、チャンスボタン136の操作有効期間は常に一定の長さではなく可変可能である。なお、本実施例ではチャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されていないので、裏ボタンに関する演出が実行されていない。また、チャンスボタン136の操作有効期間中に、別の操作手段(例えば、設定操作部137のOKボタン等)が操作されても裏ボタンに関する演出(例えば、後述の運勢占い演出や腕を模した演出可動体を用いた演出)は実行されない。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中に、当該別の操作手段(例えば、設定操作部137のOKボタン等)が操作された場合に、裏ボタンに関する演出が実行されるようになっていてもよい。
(実施例8−2)
次に、図502を用いて本実施の形態の実施例2によるぱちんこ機100の演出について説明する。図502(a)〜図502(i)(図502(g)は除く)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での演出を時系列で示している。
図502(a)は、特図変動遊技が実行されておらず、デモ演出が実行されている状態を示している。デモ演出中は設定操作部137の操作有効期間となり、設定操作部137のOKボタンが押下(操作)されるとぱちんこ機100のカスタマイズ等が可能なメニューを呼び出すことができるようになっている。また、チャンスボタン136の状態は通常状態である。
図502(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本実施例では、デモ演出の開始から所定時間が経過するとチャンスボタン136の操作有効期間が開始されるようになっている。また、本実施例では、チャンスボタン136の操作有効期間として裏ボタンの操作有効期間が開始される。本実施例の裏ボタンの操作有効期間では、演出表示領域208dにチャンスボタン136を模した画像(操作要求画像)等が表示される操作要求報知はされないが、当該操作有効期間の残り時間を示す有効期間画像が表示されて当該操作有効期間の残り時間が報知される。このように、裏ボタンには、操作有効期間中に操作要求画像が表示されず有効期間画像が表示されるものも含まれる。なお、操作有効期間画像が表示されるものを裏ボタンに含めなくてもよい。また、操作要求画像が表示されずに有効期間画像が表示されると、当該有効期間画像が設定操作部137の操作有効期間、またはチャンスボタン136の操作有効期間のいずれを示しているのかを遊技者が認識できない。このため、チャンスボタン136や設定操作部137等の操作手段の何らかの操作を遊技者に促すことができる場合がある。
図502(b)に示すように、有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で操作有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図502(c)は、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)した状態を示している。チャンスボタン136の操作時の状態は通常状態である。遊技者によるチャンスボタン136の操作は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図502(d)は、チャンスボタン136が操作されたことに基づいて、裏ボタンに関する演出が開始された状態を示している。本実施例の裏ボタンに関する演出は、運勢占いの演出である。裏ボタンに関する演出に先立って「CR吉宗」および「OKボタンでメニュー呼び出し」の文字列が消去されてデモ演出が終了し、デモ演出の終了後に裏ボタンに関する演出が開始される。また、デモ演出の終了に伴い設定操作部137の操作有効期間が終了する。なお、デモ演出が終了した後も設定操作部137の操作有効期間が継続されてもよい。この場合、裏ボタンに関する演出の実行中に設定操作部137のOKボタンが押下されると、裏ボタンに関する演出が終了または中断されて、演出表示領域208dにカスタマイズ等が可能なメニューが表示されるようになっていてもよい。また、本実施例では、チャンスボタン136が操作されたことに基づいて有効期間画像も消去されが、チャンスボタン136の操作有効期間は継続される。また、図502(d)に示すように、運勢占い演出の開始時には演出表示領域208dの左側にパンダのキャラクタ画像が表示され、その右側に「今日の運勢は・・・」の文字列が表示される。次いで、図502(e)に示すように、「今日の運勢は・・・」の文字列に替えて運勢占いの結果を示す「大吉!」の文字列が表示される。
図502(f)は、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化した状態を示している。本実施例では、裏ボタンに関する演出の開始タイミングや当該演出時の演出表示領域208dでの表示切替タイミングとは関係のないタイミングでチャンスボタン136が状態変化する。
図502(g)は、裏ボタンに関する演出としての運勢占い演出中に特図1始動口230に遊技球が1個入球した状態を示している。これにより、主制御部300は、特図1表示装置212を制御して特図1変動遊技(特図1の変動表示)を開始するとともに、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
図502(h)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。また、第1副制御部400は図柄変動開始コマンドを受信すると裏ボタンの操作有効期間が終了するとともに裏ボタンに関する演出としての運勢占い演出が終了する。第1副制御部400は、裏ボタンの操作有効期間を終了させ、装飾図柄表示装置208を制御してパンダのキャラクタ画像と「大吉」の文字列を消去して運勢占い演出を終了させて、装飾図柄の変動表示を開始させる。図502(h)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに直近の停止図柄である「装飾4−装飾1−装飾6」が表示された後、装飾図柄の変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信するとチャンスボタン136の操作有効期間を終了させる。図502(h)に示すように、チャンスボタン136は、操作有効期間の終了に伴い振動+回転状態から通常状態に状態変化して元の状態に戻るようになっている。
図502(i)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。また、チャンスボタン136の状態は通常状態である。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100は複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段としての装飾図柄表示装置208を備えている。複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出である。第二の演出は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して少なくとも実行可能な裏ボタンに関する演出(本実施例では、運勢占い演出)である。第一の演出は、第二の演出としての裏ボタンに関する演出が実行されるためのチャンスボタン136のの操作に関する情報(以下、「操作情報」という。)を少なくとも含む演出である。操作情報は例えば操作有効期間の残り時間であり、第一の演出は有効期間画像が表示されることによって実行される演出である。本実施例によるぱちんこ機100によれば、チャンスボタン136が操作されるタイミングによって裏ボタンに関する演出の開始タイミングが異なるので、遊技者に意外性を付与できる場合がある。
また、裏ボタンの操作有効期間中では操作手段に関する表示として有効期間画像のみを表示してもよい。また、チャンスボタン136が通常状態(第一の状態)である場合に操作されると、裏ボタンに関する演出として運勢占い演出が実行される。運勢占い演出は、裏ボタンの操作有効期間終了まで継続され、操作有効期間の終了に関連して終了される。これにより、操作手段の操作に伴う演出の実行時間を可変することができる場合がある。
(実施例8−3)
次に、図503を用いて本実施の形態の実施例3によるぱちんこ機100の演出について説明する。図503(a)〜図503(k)(図503(h)は除く)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での演出を時系列で示している。
図503(a)は、特図変動遊技が実行されておらず、デモ演出が実行されている状態を示している。デモ演出中は設定操作部137の操作有効期間となり、設定操作部137のOKボタンが押下(操作)されるとぱちんこ機100のカスタマイズ等が可能なメニューを呼び出すことができるようになっている。また、チャンスボタン136の状態は通常状態である。
図503(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本実施例では、デモ演出の開始から所定時間が経過するとチャンスボタン136の操作有効期間が開始されるようになっている。また、本実施例では、チャンスボタン136の操作有効期間として裏ボタンの操作有効期間が開始される。このため、本実施例でのチャンスボタン136の操作有効期間では、チャンスボタン136を模した画像(操作要求画像)および有効期間画像等のチャンスボタン136に関する画像は表示されない。なお、裏ボタンの操作有効期間中には有効期間画像が表示されてもよい。
図503(c)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されてから所定時間が経過した状態を示している。チャンスボタン136の状態は通常状態に維持されている。
図503(d)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されてからさらに所定時間が経過した状態を示している。チャンスボタン136は、チャンスボタン136の操作有効期間中に通常状態から振動+回転状態に状態変化している。
図503(e)は、チャンスボタン136が振動+回転状態である場合に遊技者がチャンスボタン136を操作(押下)した状態を示している。チャンスボタン136の操作有効期間中に振動+回転状態のチャンスボタン136が操作されると、裏ボタンに関する演出として、運勢占い演出とは別の演出が実行される。
図503(f)に示すように、本実施例によるぱちんこ機100は、遊技者側から見て装飾図柄表示装置208の右側に配置されている腕を模した演出可動体を備えている。本実施例では、裏ボタンに関する演出として、当該演出可動体を用いた演出が実行される。当該演出可動体は腕の前腕部が装飾図柄表示装置208の表示面の前面内で回動可能になっている。当該演出可動体の前腕部は、装飾図柄表示装置208の表示画面前面を移動可能であり、装飾図柄表示装置208に表示された画像の少なくとも一部を遊技者から隠すことができるようになっている。当該演出可動体の前腕部は回動前では遊技者から見て前後方向で腕の上腕部と重なる位置(初期位置)で停止している。本実施例の裏ボタンに関する演出では、当該演出可動体の前腕部が初期位置から左回りに90度回転し、次いで、右回りに90度回転して初期位置に復帰する動作が2回実行される。図503(f)では、当該演出可動体の前腕部が初期位置から左回りに90度回転した位置(移動位置)で停止している。当該演出可動体の前腕部分で演出表示領域208dに表示されている「CR吉宗」の文字列の一部が隠されている。
図503(g)は、当該演出可動体の前腕部が右回りに90度回転して初期位置で停止した状態を示している。
図503(h)は、当該演出可動体を用いた裏ボタンに関する演出中に特図1始動口230に遊技球が1個入球した状態を示している。これにより、主制御部300は、特図1表示装置212を制御して特図1変動遊技(特図1の変動表示)を開始するとともに、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
図503(i)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。また、第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信すると、設定操作部137の操作有効期間およびチャンスボタン136の操作有効期間を終了させる。一方、本実施例では裏ボタンに関する演出は継続される。このため、図503(i)に示すように、当該演出可動体の前腕部が初期位置から左回りに90度回転した移動位置に移動している。このように、本実施例では、チャンスボタン136の操作有効期間終了後であっても裏ボタンに関する演出が継続される。本実施例の裏ボタンに関する演出では、当該演出可動体の前腕部が初期位置と移動位置とを二往復するようになっている。このため、本実施例の裏ボタンに関する演出は、当該演出可動体の前腕部が初期位置と移動位置とを二往復した後に終了する。このように、本実施例の裏ボタンに関する演出は、チャンスボタン136の操作有効期間が終了して図柄変動表示が開始した後も継続されて最後まで実行される。
また、図503(i)に示すように、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化している。このように、チャンスボタン136は、チャンスボタン136の操作有効期間終了に伴い元の通常状態に状態変化する。
また、図503(i)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに直近の停止図柄である「装飾4−装飾1−装飾6」が表示された後、装飾図柄の変動表示が開始される。また、当該演出可動体の前腕部で右図柄表示領域208cに表示されている「装飾6」の大部分が隠されている。
また、図503(i)〜(k)に示すように、当該演出可動体の前腕部が移動位置から90度右回りに回転しており、図503(k)では当該演出可動体が初期位置に復帰している。また、図503(i)〜(k)に示す当該演出可動体の前腕部の動作は二往復目であるので、当該演出可動体の前腕部が初期位置に復帰した後、裏ボタンに関する演出が終了する。
本実施の形態によるぱちんこ機100は、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が第二の状態である振動+回転状態で操作されると、第二の演出としての裏ボタンに関する演出として腕を模した演出可動体を用いた演出を実行する(図503(e)〜図503(k)参照)。一方、本実施の形態によるぱちんこ機100は、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が第一の状態である通常状態で操作されると、裏ボタンに関する演出として運勢占い演出を実行する(図502(c)〜図502(f))。このように、チャンスボタン136の操作時の状態によりチャンスボタン136が操作されたことに関連して実行される演出を変更することで、遊技者に意外性を付与することができる場合がある。なお、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が第一の状態で操作された場合と第二の状態で操作された場合とで、同じ種類の演出が実行されてもよいし、同じ種類の演出であって結果が異なる演出が実行されてもよい。例えば、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が第一の状態で操作された場合には運勢占いの結果が小吉であり、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が第二の状態で操作された場合には運勢占いの結果が大吉になるようになっていてもよい。また、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が第一の状態で操作された場合には演出可動体の前腕部の往復回数が1回であり、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が第二の状態で操作された場合には演出可動体の前腕部の往復回数が2回になるようになっていてもよい。
(実施例8−4)
次に、図504を用いて本実施の形態の実施例4によるぱちんこ機100の演出について説明する。図504(a)〜図504(m)(図504(k)は除く)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での演出を時系列で示している。
図504(a)は、特図変動遊技が実行されておらず、デモ演出が実行されている状態を示している。デモ演出中は設定操作部137の操作有効期間となり、設定操作部137のOKボタンが押下(操作)されるとぱちんこ機100のカスタマイズ等が可能なメニューを呼び出すことができるようになっている。また、チャンスボタン136の状態は通常状態である。
図504(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。本実施例では、デモ演出の開始から所定時間が経過するとチャンスボタン136の操作有効期間が開始されるようになっている。また、本実施例では、チャンスボタン136の操作有効期間として裏ボタンの操作有効期間が開始される。本実施例の裏ボタンの操作有効期間では、チャンスボタン136を模した画像(操作要求画像)および有効期間画像等の操作手段に関する画像は表示されない。
図504(c)は、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を押下(操作)した状態を示している。チャンスボタン136の操作時の状態は通常状態である。
図504(d)は、チャンスボタン136が通常状態で操作されたことに関連して、裏ボタンに関する演出が開始された状態を示している。本実施例においてチャンスボタン136が通常状態で操作されたことに関連して実行される裏ボタンに関する演出は、運勢占い演出である。裏ボタンに関する演出に先立って「CR吉宗」および「OKボタンでメニュー呼び出し」の文字列が消去されてデモ演出が終了し、デモ演出の終了後に裏ボタンに関する演出が開始される。また、デモ演出の終了に伴い設定操作部137の操作有効期間が終了する。なお、デモ演出が終了した後も設定操作部137の操作有効期間が継続されてもよい。この場合、裏ボタンに関する演出中に設定操作部137のOKボタンが押下されると、裏ボタンに関する演出が終了または中断されて、演出表示領域208dにカスタマイズ等が可能なメニューが表示されるようになっていてもよい。また、本実施例では、チャンスボタン136が操作されたことに関連して演出表示領域208dの左側にパンダのキャラクタ画像が表示され、その右側に「今日の運勢は・・・」の文字列が表示される。次いで、図504(e)に示すように、「今日の運勢は・・・」の文字列に替えて運勢占いの結果を示す「小吉!」の文字列が表示される。
図504(f)は、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化した状態を示している。本実施例では、裏ボタンに関する演出の開始タイミングや当該演出時の演出表示領域208dでの表示切替タイミングとは関係のないタイミングでチャンスボタン136が状態変化する。
図504(g)は、チャンスボタン136の操作有効期間中において、チャンスボタン136の状態が振動+回転状態である場合に、遊技者がチャンスボタン136を押下(操作)した状態を示している。
図504(h)は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して、裏ボタンに関する演出が発展(1回目の演出発展)した状態を示している。図504(h)に示すように、演出表示領域208dには「小吉!」に替えて「中吉!」の文字列が表示されて、運勢占い演出が発展している。なお、本例では、チャンスボタン136が振動+回転状態である場合に操作されたことに関連して1回目の演出発展が実行されているが、チャンスボタン136が通常状態である場合に操作されたことに関連して1回目の演出発展が実行されるようにしてもよい。
図504(i)は、チャンスボタン136の操作有効期間中において、チャンスボタン136が振動+回転状態である場合に、遊技者がチャンスボタン136を押下(操作)した状態を示している。
図504(j)は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して、裏ボタンに関する演出が発展した(2回目の演出発展)状態を示している。図504(j)に示すように、演出表示領域208dには「中吉!」に替えて「大吉!」の文字列が表示されて、運勢占い演出が発展している。なお、本例では、チャンスボタン136が振動+回転状態である場合に操作されたことに関連して2回目の演出発展が実行されているが、チャンスボタン136が通常状態である場合に操作されたことに関連して2回目の演出発展が実行されるようにしてもよい。
図504(k)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球した状態を示している。これにより、主制御部300は、特図1表示装置212を制御して特図1変動遊技(特図1の変動表示)を開始するとともに、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
図504(l)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。また、第1副制御部400が図柄変動開始コマンドを受信すると裏ボタンの操作有効期間が終了するとともに裏ボタンに関する演出としての運勢占い演出が終了する。第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208を制御してパンダのキャラクタ画像と「大吉!」の文字列を消去して運勢占い演出を終了させて、装飾図柄の変動表示を開始させる。図504(l)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに直近の停止図柄である「装飾4−装飾1−装飾6」が表示された後、装飾図柄の変動表示が開始される。
また、第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信するとチャンスボタン136の操作有効期間を終了させる。図504(l)に示すように、チャンスボタン136は、操作有効期間の終了に伴い振動+回転状態から通常状態に状態変化して元の状態に戻るようになっている。
図504(m)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行されている。
本実施例において、チャンスボタン136の裏ボタンとしての操作有効期間中にチャンスボタン136の操作が複数回(例えば、3回)有効とされている。これにより、裏ボタンに関する演出のバリエーションを増やすとともに、チャンスボタン136が操作されたことに関連して裏ボタンに関する演出が発展することで遊技者に意外性を付与することができる場合がある。
(実施例8−5)
次に、図505を用いて本実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100の演出について説明する。図505(a)〜図505(l)(図505(j)を除く)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での演出を時系列で示している。図505(a)〜図505(h)は、前述の図504(a)〜図504(h)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図505(i)は、チャンスボタン136の操作有効期間中であって裏ボタンに関する演出(運勢占い演出)の1回目の演出発展中に振動+回転状態のチャンスボタン136が遊技者により操作された状態を示している。
図505(i)でチャンスボタン136が操作されると、図505(j’)に示すように、裏ボタンに関する演出が発展して(2回目の演出発展)、演出表示領域208dには「中吉!」に替えて「大吉!」の文字列が表示される。しかしながら、本例では、チャンスボタン136の操作直後に図505(j)に示すように特図1始動口230に遊技球が1個入球し特図変動遊技が開始されてチャンスボタン136の操作有効期間が終了し、裏ボタンに関する演出も強制終了されるようになっている。これにより、裏ボタンに関する演出である運勢占い演出が終了して、図505(k)に示すように特図変動遊技が開始されている。なお、図505(l)は図504(m)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
裏ボタンに関する演出である運勢占い演出は、演出表示領域208dに「大吉!」の文字列が表示されるまで発展可能である。本例では、1回目の演出発展中にチャンスボタン136が操作されて、その直後に特図1始動口230に遊技球が入球すると(始動情報が増加すると)、運勢占い演出が途中で打ち切られて、特図変動遊技が開始されるようになっている。このように、本例では、ボタン操作に関連した演出が最後まで終了していないのに、操作有効期間の終了に関連して当該演出が強制終了されている。これにより、本実施例によるぱちんこ機100は、発展するはずであった第二の演出としての裏ボタンに関する演出(運勢占い演出)を途中で打ち切ることで遊技者に意外性を付与することができる場合がある。
(実施例8−6)
次に、図506を用いて本実施の形態の実施例6によるぱちんこ機100の演出について説明する。図506(a)〜図506(m)(図506(k)を除く)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での演出を時系列で示している。図506(a)〜図506(c)は、前述の図504(a)〜図504(c)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図506(d)は、チャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136が遊技者に操作されたことに関連して、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化した状態を示している。このように、チャンスボタン136は、操作有効期間において、遊技者により操作されたことに関連して状態が変化可能な手段である。また、図506(d)に示すように、裏ボタンの操作有効期間にチャンスボタン136が操作されたことに関連して裏ボタンに関する演出として運勢占い演出が開始されている。
図506(e)、(f)は、裏ボタンに関する演出として運勢占い演出が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の状態は振動+回転状態で継続している。
図506(g)は、チャンスボタン136が振動+回転状態である場合に遊技者により操作された状態を示している。これにより、運勢占い演出が発展し(1回目の演出発展)、図506(h)に示すように、演出表示領域208dには「小吉!」に替えて「中吉!」の文字列が表示される。
また、図506(h)に示すように、チャンスボタン136が振動+回転状態である場合に遊技者により操作されたことに関連して、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化している。このように、チャンスボタン136は、操作されたことによって、第二の状態(本実施例では、振動+回転状態)から第三の状態(本実施例では、通常状態)に状態変化可能である。第三の状態は、第一の状態および第二の状態とは異なる状態であってもよいし、第一の状態と同じ状態であり、第二の状態と異なる状態であってもよい。
図506(i)は、チャンスボタン136が通常状態である場合に遊技者により操作された状態を示している。このチャンスボタン136の操作によって、図506(j)に示すように、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化している。また、このチャンスボタン136の操作によって、演出表示領域208dには「中吉!」に替えて「大吉!」の文字列が表示されて、運勢占い演出が発展している。なお、図506(k)〜(m)に示す状態は、図504(k)〜(m)と同じであるため、その説明は省略する。
本実施例のように、チャンスボタン136は、操作有効期間中に操作されたことによって第一の状態(本実施例では、通常状態)から第二の状態(本実施例では、振動+回転状態)に状態変化してもよい。また、チャンスボタン136は、操作有効期間中に操作されたことによって第二の状態(本実施例では、振動+回転状態)から第三の状態(本実施例では、通常状態)に状態変化してもよい。第三の状態は、第一の状態と同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施例によるぱちんこ機100は、チャンスボタン136が操作されたことに関連してチャンスボタン136を状態変化させることで、遊技者によるチャンスボタン136の操作を促進させることができる場合がある。
また、図506(d)、(h)、(f)に示すように、本例ではチャンスボタン136の操作有効期間中にチャンスボタン136の状態が3回変化している。このように、一回の操作有効期間内でチャンスボタン136の状態が複数回(二回以上)変化するようになっていてもよい。
また、上記実施例1〜6によるぱちんこ機100は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段として、特図1表示装置212と、特図2表示装置214とを備えている。チャンスボタン136は、図柄変動表示が実行されていない期間において少なくとも設定可能な期間である(図501(b)〜(e)、図502(b)〜(f)、図503(b)〜(g)、図504(b)〜(j)、図505(b)〜(i)、図506(b)〜(j)参照)。本実施の形態によるぱちんこ機100は、チャンスボタン136の状態変化やチャンスボタン136が操作されたことに関連して実行される演出を、図柄変動表示が実行されていない大当り遊技中の確変報知や保留内連荘報知などの有利な報知の予告として機能させることができる場合がある。また、本実施の形態によるぱちんこ機100は、デモ演出中をチャンスボタン136の操作有効期間とし、チャンスボタン136の状態変化やチャンスボタン136が操作されたことに関連して実行される演出を予告演出以外の演出(運勢占い演出や演出可動体を用いた演出)に用いてもよい。なお、運勢占い演出や演出可動体を用いた演出をデモ演出として用いてもよい。
(実施例8−7)
次に、図507を用いて本実施の形態の実施例7によるぱちんこ機100における演出について説明する。図507は、本実施例によるぱちんこ機100による操作手段としてのチャンスボタン136が取ることが可能な状態のパターンを示すテーブルである。図507のテーブルは、左列から「パターン」、「第一の状態」、「第二の状態」、「第三の状態」の項目で構成されている。
本実施例のチャンスボタン136が取ることが可能な状態として、通常(通常状態)(図242(a)参照)、振動(振動状態)(図242(b)参照)、および振動+回転(振動+回転状態)(図242(c)参照)の三種類の状態が設けられている。特図変動遊技の実行中にチャンスボタン136の操作を伴うボタン演出実行時のチャンスボタン136の状態を用いた予告演出の大当り信頼度は、通常、振動、振動+回転の順に高くなるように設定されている。このため、遊技者の大当りへの期待は、通常、振動、振動+回転の順に大きくなる。
本実施例では、図507のテーブルの「パターン」の列に示すように、チャンスボタン136が取ることが可能な状態のパターンには「1」〜「10」の10パターンが設けられている。パターン「1」において、「第一の状態」は「通常」であり、「第二の状態」および「第三の状態」は設けられていない(図中、「−」で示す)。パターン「2」において、「第一の状態」は「振動」であり、「第二の状態」および「第三の状態」は設けられていない(。パターン「3」において、「第一の状態」は「振動+回転」であり、「第二の状態」および「第三の状態」は設けられていない。パターン「1」、「2」および「3」では、チャンスボタン136は操作有効期間中に第一の状態から状態変化しないようになっている。
また、パターン「4」において、「第一の状態」は「通常」であり、「第二の状態」は「振動」であり、「第三の状態」は設けられていない。パターン「5」において、第一の状態は「通常」であり、「第二の状態」は「振動+回転」であり、「第三の状態」は設けられていない。パターン「4」および「5」では、チャンスボタン136が操作有効期間に第一の状態から第二の状態に状態変化する。パターン「4」および「5」では、チャンスボタン136が操作有効期間中に大当りが期待できる状態に1回だけ変化するようになっている。
また、パターン「6」において、「第一の状態」は「通常」であり、「第二の状態」は「振動」であり、第三の状態は「振動+回転」である。パターン「6」では、チャンスボタン136が操作有効期間に第一の状態から第二の状態に状態変化し、次いで当該操作有効期間中に第二の状態から第三の状態に状態変化する。パターン「6」では、チャンスボタン136が操作有効期間中に大当りが期待できる状態に2回変化するようになっている。また、パターン「6」において第一の状態は、第三の状態とは異なる状態である。
また、パターン「7」において、「第一の状態」は「振動」であり、「第二の状態」は「振動+回転」であり、「第三の状態」は設けられていない。パターン「7」は、最初の第一の状態から大当りへの期待度が大きいチャンス系である。パターン「7」では、チャンスボタン136が操作有効期間に第一の状態から第二の状態に状態変化する。パターン「7」では、チャンスボタン136が操作有効期間中に大当りが期待できる状態に1回だけ変化するようになっている。
パターン「8」において、「第一の状態」は「振動」であり、「第二の状態」は「通常」であり、「第三の状態」は設けられていない。パターン「8」では、チャンスボタン136が操作有効期間に第一の状態から第二の状態に状態変化する。パターン「8」では、チャンスボタン136が操作有効期間中に大当り信頼度が低くなる状態に1回だけ状態変化するようになっている。パターン「8」は、第二の状態よりも第一の状態の方が遊技者が大当りを期待できるので、大当りの期待が状態変化により小さくなる格下げ系である。
また、パターン「9」において、「第一の状態」は「振動+回転」であり、「第二の状態」は「振動」であり、「第三の状態」は「通常」である。パターン「9」では、チャンスボタン136が操作有効期間に第一の状態から第二の状態に状態変化し、次いで当該操作有効期間中に第二の状態から第三の状態に状態変化する。パターン「9」では、チャンスボタン136が操作有効期間中に大当りの期待度が小さくなる状態に2回変化するようになっている。パターン「9」は、第三の状態よりも第二の状態の方が遊技者が大当りを期待でき、第二の状態よりも第一の状態の方が遊技者が大当りを期待できるので、大当りの期待が状態変化により小さくなる格下げ系である。また、パターン「9」において第一の状態は、第三の状態と異なる状態である。
また、パターン「10」において、「第一の状態」は「振動+回転」であり、「第二の状態」は「通常」であり、「第三の状態」は「振動+回転」である。パターン「10」では、チャンスボタン136が操作有効期間に第一の状態から第二の状態に状態変化し、次いで当該操作有効期間中に第二の状態から第三の状態に状態変化する。パターン「10」では、第一の状態から第二の状態への状態変化が大当りの期待度が小さくなる変化の格下げ系であり、第二の状態から第三の状態への状態変化が大当の期待度が大きくなる変化の格上げ系である。また、パターン「10」において第一の状態は、第三の状態と同じ状態である。このように、第一の状態と第三の状態とは同じであってもよい。
本実施例によるぱちんこ機100は、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、ボタン演出を実行する場合には、チャンスボタン136の状態のパターンをパターン「1」〜「10」のいずれかに決定する。大当り信頼度は、パターンの番号順に高くなるように設定されており。パターン「1」が最も低く、パターン「10」が最も高くなっている。
また、本実施例において、チャンスボタン136が取ることが可能な状態として、通常状態、振動状態、振動+回転状態を挙げたが、チャンスボタン136が取ることが可能な状態はこれらに限られない。チャンスボタン136は凹む動作を可能であり(後述の図594参照)、チャンスボタン136が凹む動作前の初期位置に位置する状態が第一の状態であり、凹む動作をした状態が第二の状態であってもよい。また、チャンスボタン136は、上下動作を行うことが可能であってもよく(後述の図594参照)、例えば、チャンスボタン136が上下動作前の初期位置に位置する状態が第一の状態であり、上方向に動作した状態が第二の状態であり、下方向に動作した状態が第三の状態であってもよい。凹む動作が可能なチャンスボタン136は、操作有効期間の所定時間の経過により凹む動作が可能であってもよい。これにより、遊技者がチャンスボタン136を操作しようとしたタイミングでチャンスボタン136が凹む動作を実行すると、遊技者にチャンスボタン136を空振りさせ、操作を失敗させて意外性を付与することができる場合がある。また、凹んだ状態のチャンスボタン136が操作有効期間の所定時間の経過により上方向に移動して状態変化することで、チャンスボタン136を操作するつもりでなかった遊技者の手に上方向に移動したチャンスボタン136が衝突して、遊技者にチャンスボタン136を不意に操作させて意外性を付与することができる場合がある。
また、チャンスボタン136が取ることが可能な状態として、非発光状態や発光状態やボタンが固くなる状態(押下に必要な力が大きくなる状態)等があってもよい。また、操作手段としては、押しボタン式のチャンスボタン136だけでなく、レバー式の操作手段、タッチパネル式の操作手段または近接式センサ式の操作手段等が挙げられる。これらの操作手段は、例えば、通常状態が第一の状態であってもよいし、振動+回転状態が第二の状態であってもよい。また、これらの操作手段は、図507に示す状態に状態変化可能であってもよい。
また、操作有効期間中に状態変化可能な操作手段は設定操作部137であってもよい。設定操作部137は、チャンスボタン136と同様の状態を取ることが可能であってもよい。例えば、設定操作部137は、図507に示す状態や、凹む状態、発光状態、ボタンが固くなる状態を取ることが可能であってもよい。
また、操作手段は、当該操作手段の操作有効期間の所定時間経過により状態変化するようになっていてもよいし、当該操作手段の1回の操作により状態変化するようになっていてもよいし、その他の条件(例えば、当該操作手段の所定回数の操作や1回または所定回数の操作後に所定時間が経過したこと)の成立により状態変化するようになっていてもよい。
また、上記に示すいずれの状態が第一の状態、第二の状態または第三の状態であってもよい。第一の状態と第三の状態は同じ状態であってもよい。また、第一の状態は第二の状態と異なっていればよい。また、第二の状態は第三の状態と異なっていればよい。
(実施例8−8)
次に、図508、図509を用いて本実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100の演出について説明する。図508(a)〜図509(e)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。
図508(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の1個のLEDが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。演出表示領域208dの左下方に設けられた特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、特図1保留アイコンa1は図234(a)に示す通常保留の表示態様である。また、チャンスボタン136の状態は通常状態である。
図508(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留が消化されて、特図1保留ランプ218の全てのLEDが消灯して特図1の保留がないことが報知されている。また、特図1保留アイコンa1が消去されるので、特図1保留アイコン表示領域には特図1保留アイコンは表示されていない。
図508(c)は、特図1変動遊技の実行中に左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図508(d)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図508(k)〜図509(c)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施例のボタン演出が行われた状態を示している。本実施例のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図508(e)は、リーチ演出がスーパーリーチ演出(SPリーチ)に発展し、SPリーチ演出としてのボタン演出を開始する状態を示している。本実施例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dの中央左側に番長のキャラクタ画像が表示され、その右方に「ボタン連打で服を破れば激アツだ!」の文字列が表示され、ボタン演出の説明表示が実行される。
図508(f)は、ボタン演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央右側には「REDY」の文字列が表示されて、その下方にはチャンスボタン136を模した表示態様の画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。ボタン画像は、操作要求画像に含まれる。
図508(g)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dには「REDY」に替えて「GO!」および「連打」の文字列が表示されている。「GO!」および「連打」の文字列も操作要求画像に含まれてもよい。これにより、操作要求報知が実行され、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されたことを遊技者が認識することができる。また、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、ボタン画像の表示態様は図241(a)に示す「通常」である。「通常」の表示態様のボタン画像はチャンスボタン136の通常状態に対応する表示である。
図508(h)は、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を2回押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の2回押下は図中にチャンスボタン136を2つ横に並べて、それぞれのチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。
図508(i)は、演出表示領域208dに表示されているボタン画像の表示態様が図241(a)に示す「通常」から図241(c)に示す「振動+回転」に変化した状態を示している。一方、図508(i)に示すように、チャンスボタン136は通常状態に維持されている。このように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dは、チャンスボタン136が第一の状態としての通常状態である場合に、第二の表示として「振動+回転」の表示態様のボタン画像を少なくとも表示可能な手段である。また、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応していないことを「法則崩れ」と称する場合がある。また、図508(i)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者によりチャンスボタン136が2回押下されている。
図508(j)は、演出表示領域208dに表示されていた「GO!」の文字列に替えて「あと5秒」の文字列が表示され、チャンスボタン136の操作有効期間の残り時間のカウントダウン表示が実行された状態を示している。
また、図508(j)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者によりチャンスボタン136が2回押下されている。また、図508(j)に示す1回目の押下後にチャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化している。一方、演出表示領域208dには「振動+回転」の表示態様のボタン画像が表示されている。このため、チャンスボタン136の状態が図508(i)で生じたボタン画像の表示態様の変化に追い付き、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応し、図508(i)で生じた法則崩れが解消される。チャンスボタン136は、操作有効期間の所定時間の経過により状態変化してもよいし、チャンスボタン136の所定回数の操作により状態変化してもよい。また、法則崩れは、チャンスボタン136の操作有効期間の所定時間の経過により解消されてもよいし、チャンスボタン136の所定回数の押下により解消されてもよい。
図508(k)は、演出表示領域208dに「あと3秒」の文字列が表示された状態を示している。また、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者によりチャンスボタン136が2回押下されている。
図508(l)は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して演出(第二の演出)が実行されている状態を示している。本実施例では、演出表示領域208dに番長が服を破るアニメーションが表示され、番長のキャラクタ画像の右側には「激アツだ」の文字列が表示されて、当該演出が実行されている。また、演出表示領域208dに表示されていたボタン画像が消去されている。また、図508(l)では、操作有効期間のカウントダウン表示の残り時間の表示が0秒になった後であり、ボタン画像も消去されているので、遊技者にはチャンスボタン136の操作有効期間が終了したように見せかけている。しかしながら、本実施例では、チャンスボタン136の操作有効期間が裏ボタンの操作有効期間として継続される。また、チャンスボタン136の状態は振動+回転状態に維持されている。
図508(m)は、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。当該操作有効期間は裏ボタンとしての操作有効期間であるので、チャンスボタン136の押下後に裏ボタンに関する演出が実行される。
図508(n)は、裏ボタンに関する演出が実行されて、SPリーチ演出が発展した状態を示している。演出表示領域208dには「激アツだ」に替えて「大当りだ」の文字列が表示され、裏ボタンに関する演出が実行されている。本実施例の裏ボタンに関する演出は、大当り確定を報知するプレミア演出である。また、裏ボタンの操作有効期間は図508(m)でチャンスボタン136が1回押下されたことに基づいて終了する。
図508(o)〜図509(c)はSPリーチ演出が発展して討伐リーチ演出が実行されている状態を示している。図508(o)は討伐リーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。また、図508(o)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間の終了に同期して、チャンスボタン136の状態が通常状態に変化している。
図508(p)は、討伐リーチ演出中に、表示サイズが相対的に大きいボタン画像であるデカボタン画像が演出表示領域208dの中央に表示された状態を示している。デカボタン画像の表示開始に伴いチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。また、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、デカボタン画像の表示態様は「通常」である。「通常」の表示態様のデカボタン画像は第一の表示の別態様であってもよい。
図508(q)は、デカボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化した状態を示している。一方、チャンスボタン136の状態は通常状態である。このため、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応していない法則崩れが生じている。
図508(r)は、チャンスボタン136の状態が通常状態から振動+回転状態に変化した状態を示している。このチャンスボタン136の状態変化は操作有効期間中に所定時間が経過したことよるものである。これにより、図508(q)で生じた法則崩れが解消する。
図508(r)から引き続く図509(a)ではチャンスボタン136が押下され、次いで、図509(b)では討伐リーチ演出が次のシーンに進み、カットイン画像による予告演出が実行されている。カットイン画像は、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像と、当該画像の前側に武士の口付近に重なるように表示された所定色(例えば、緑)の円と当該円中に「当」の文字とを含む画像とを含んでいる。当該カットイン画像による予告演出は、チャンスボタン136が第二の状態(本実施例では、振動+回転状態)である場合に押下されると実行されるようになっている。なお、当該カットイン画像による予告演出は、チャンスボタン136が第一の状態(本実施例では、通常状態)である場合に押下されると実行されるようになっていてもよい。図509(c)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図509(d)は、SPリーチが終了して、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図509(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示され、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としてのチャンスボタン136と、第二の表示としての「振動+回転」の表示態様のボタン画像の表示を少なくとも表示可能な表示手段としての装飾図柄表示装置208とを備えている。チャンスボタン136は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態としての通常状態であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態としての振動+回転状態である。チャンスボタン136はチャンスボタン136の操作有効期間において通常状態から振動+回転状態に状態変化可能な手段である。装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136が通常状態である場合に「振動+回転」の表示態様のボタン画像の表示を少なくとも表示可能な手段である(図508(i)参照)。「振動+回転」の表示態様のボタン画像の表示は、チャンスボタン136の振動+回転状態に少なくとも対応する表示である。本実施例によるぱちんこ機100によれば、操作手段に特徴を持たせることができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態へと状態変化した場合であっても「振動+回転」の表示態様のボタン画像の表示を継続可能な手段である(図508(j)、(k)参照)。本実施例によるぱちんこ機100は、チャンスボタン136が先に表示されていた「振動+回転」の表示態様のボタン画像の表示に対応した状態に変化可能であるため、通常状態のチャンスボタン136を操作するか振動+回転状態のチャンスボタン136を操作するかを遊技者に選択させることができる場合がある。
また、本実施例によるぱちんこ機100は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段としての特図1表示装置を備えている。チャンスボタン136の操作有効期間は、一回の図柄変動表示内(本実施例では、リーチ演出内)において少なくとも設定可能な期間である。本実施例によるぱちんこ機100によれば、現在実行されている図柄変動表示と操作手段の状態とを関連付けて、操作手段の状態を予告として機能させることができる場合がある。
また、本実施例によるぱちんこ機100は、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段として装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dを備えている。複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出としての図508(g)〜(k)に示すボタン画像と「連打」の文字列(操作要求画像)を用いた演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出としての図508(l)に示す番長が服を破るアニメーションと「激アツだ」の文字列を用いた演出である。第二の演出は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して少なくとも実行可能な演出であり、第一の演出は、第二の演出が実行されるためのチャンスボタン136の操作に関する情報を少なくとも含む演出である。操作に関する情報は、チャンスボタン136の複数回操作(本実施例では、連打)が必要であることを少なくとも報知する情報である。本実施例によるぱちんこ機100によれば、チャンスボタン136が操作されるタイミングによって第二の演出を異ならせたりして遊技者に意外性を付与できる場合があり、また、遊技者にチャンスボタン136を操作させるタイミングを選ばせることができる場合がある。
(実施例8−9)
次に、図510を用いて本実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100の演出について説明する。図510(a)〜291(h)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。図510(a)は、図508(o)から引き続く演出を示しており、図510(a)に至るまでは図508(a)〜289(o)と同じである。
図510(a)は、討伐リーチ演出中に、デカボタン画像が演出表示領域208dの中央に表示された状態を示している。デカボタン画像の表示開始に伴いチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。また、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、デカボタン画像の表示態様は「通常」である。
図510(b)は、デカボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化した状態を示している。一方、チャンスボタン136の状態は通常状態である。このため、チャンスボタン136の状態とデカボタン画像とが対応していない法則崩れが生じている。
図510(c)は、チャンスボタン136の状態が通常状態である場合に、チャンスボタン136が操作された状態を示している。図510(c)では、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応していない法則崩れが生じている状態であり、チャンスボタン136が「振動+回転」状態に変化する前に、チャンスボタン136が遊技者により操作されている。
図510(d)は、チャンスボタン136が通常状態で操作されたことに関連して、予告演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dのほぼ中央には、「振動+回転」の表示態様のデカボタン画像に替えて、「チャンス」の文字列とその下方に越後屋のキャラクタ画像が表示されて、当該変動の予告演出が実行されている。当該予告演出は、チャンスボタン136が第一の状態(本実施例では、通常状態)である場合に押下されると実行されるようになっている。一方、チャンスボタン136が第二の状態(本実施例では、振動+回転状態)である場合に操作されると、図509(b)に示すカットイン画像による予告演出が実行される。このように、チャンスボタン136の操作時の状態によって実行される演出が異なっていてもよい。なお、チャンスボタン136の操作時の状態に関わらず、同じ演出が実行されてもよい。
図510(e)は、図510(a)〜(d)でデカボタン画像の左に表示されている武士が戦いに勝ったシーンが表示された状態を示している。装飾図柄表示装置208の画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されて、討伐リーチ演出が終了して、SPリーチ演出が終了する。
また、図510(e)では、チャンスボタン136の操作有効期間が終了している。本例では、図510(c)に示すように、チャンスボタン136が第二の状態(本実施例では、振動+回転状態)に変化する前に、チャンスボタン136が遊技者に操作されたため、チャンスボタン136が第二の状態に変化することなく操作有効期間が終了している。
図510(f)は、SPリーチが終了して、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図510(g)は、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が仮停止表示されている状態を示している。本例では、図510(c)に示すように、チャンスボタン136が第二の状態に変化する前にチャンスボタン136が遊技者に操作されたため、図508(r)〜図509(b)に示す演出が実行されず、変動時間が余った状態でSPリーチが終了している。このため、装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)の時間を相対的に長くして、装飾図柄の変動表示の変動時間を特図1の変動表示の変動時間に合わせている。
図510(h)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示され。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示され、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
本実施の形態では、チャンスボタン136の操作有効期間中に、チャンスボタン136が第一の状態で操作された場合と(図510(c)、(d)参照)、チャンスボタン136が第二の状態で操作された場合と(図509(a)、(b)参照)とで実行される演出が異なっている。このように、本実施の形態によるぱちんこ機100は、遊技者によるチャンスボタン136の操作タイミングによって、チャンスボタン136が操作されたことに関連して実行される演出の内容を異ならせ、演出のバリエーションを増やすことができる。
(実施例8−10)
次に、図511を用いて本実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100の演出について説明する。図511(a)〜図511(j)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。図511(a)は、図508(o)から引き続く演出を示しており、図511(a)に至るまでは図508(a)〜図508(o)と同じである。また、図511(a)〜図511(c)に示す状態は、図510(a)〜図510(c)と同じであるため、その説明は省略する。
図511(d)は、チャンスボタン136が操作有効期間中に通常状態(第一の状態)である場合に操作されたことに関連して、予告演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dのほぼ中央には、「振動+回転」の表示態様のデカボタン画像に替えて「チャンス」の文字列とその下方に越後屋のキャラクタ画像が表示されて、当該変動の予告演出が実行されている。当該予告演出は、通常状態のチャンスボタン136が操作された場合に実行される演出である。図511(d)に示す予告演出は、図510(d)に示す予告演出と同じであるが、本実施例では、図511(d)においてチャンスボタン136の操作有効期間が終了せずに継続される。
図511(e)は、「チャンス?」の文字列および越後屋のキャラクタ画像に替えて、「通常」の表示態様のボタン画像が表示された状態を示している。また、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化している。これにより、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応しない法則崩れが生じている。図511(e)に示す法則崩れは、チャンスボタン136が振動+回転状態であり、ボタン画像の表示態様が「通常」である法則崩れである。一方、図511(b)に示す法則崩れは、チャンスボタン136が通常状態であり、デカボタン画像の表示態様が「振動+回転」である法則崩れである。このため、図511(e)では、図511(b)に示すのと別の法則崩れに移行している。
図511(f)は、チャンスボタン136が操作有効期間中に振動+回転状態(第二の状態)である場合に、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている状態を示している。
図511(g)は、カットイン画像が表示されて予告演出が実行されている状態を示している。当該カットイン画像を用いた予告演出は、チャンスボタン136が第二の状態(本実施例では、振動+回転状態)である場合に押下されると実行されるようになっている。
図511(h)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。また、チャンスボタン136の操作有効期間が終了して、チャンスボタン136は振動+回転状態から通常状態に状態変化している。
図511(i)は、SPリーチが終了して、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図511(j)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
装飾図柄表示装置208(表示手段)は、第一の表示として、図511(e)、(f)に示す「通常」の表示態様のボタン画像を少なくとも表示可能な手段である。装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136が振動+回転状態である場合に「通常」の表示態様のボタン画像を少なくとも表示可能な手段である。また、「通常」の表示態様のボタン画像は、チャンスボタン136の通常状態に少なくとも対応する表示である。本実施例によるぱちんこ機100によれば、チャンスボタン136の状態とチャンスボタン136に関する表示とが対応しない法則崩れのバリエーションを増加できる場合がある。
(実施例8−11)
次に、図512を用いて本実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100の演出について説明する。図512(a)〜図512(o)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。
図512(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。また、特図1保留ランプ218には左側の1個のLEDが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。また、チャンスボタン136の状態は通常状態である。
また、図512(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方右寄りに第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の上側は特図1用第四図柄表示領域u1であり、下側は特図2用第四図柄表示領域u2である。特図変動遊技の結果がはずれの場合には第四図柄として「△」を表す画像が表示され、当りの場合は「○」を表す画像が表示される。また、特図変動遊技の実行中には対応する第四図柄表示領域u1、u2内に白地画像が表示されるようになっている。図512(a)では、特図1変動遊技の実行中であるので、特図1用第四図柄表示領域u1には白地画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域u2には直近の特図2変動遊技の結果を表す「△」画像が停止表示されている。
また、図512(a)に示すように、演出表示領域208dの下方中央に正方形の枠で囲まれた領域は、変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域Bが設けられている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始されると変動アイコン表示領域Bに表示されるアイコンである。変動アイコン表示領域B内の変動アイコンの表示態様を変化させることにより、当該特図変動遊技の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)できるようになっている。図512(a)では、図234(a)に示す通常保留の表示態様(デフォルトの表示態様)と同じ表示態様の変動アイコンb1が変動アイコン表示領域B内に表示されている。
なお、変動アイコン表示領域Bの外周の枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域Bに変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよいし、常時非表示であってもよい。
また、図512(a)に示すように、演出表示領域208d内の下方左寄りで変動アイコン表示領域Bに隣接して横長長方形形状の特図1保留アイコン表示領域Aが設けられている。特図1保留アイコン表示領域Aには保留数に応じた数の特図1保留アイコンa1等が表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本実施例では特図1保留アイコン表示領域Aに最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で右から左に向かって順に整列して表示される。図512(a)では、図234(a)に示す通常保留の表示態様の保留アイコンa1が特図1保留アイコン表示領域Aに表示されている。
なお、本実施例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。その場合には、例えば演出表示領域208dの右側面に隣接して縦長長方形形状の特図2保留アイコン表示領域が設けられていてもよい。特図2保留アイコン表示領域は、特図2の保留がない場合は表示せずに特図2の保留が溜まった場合にだけ表示されるようにしているが、常時表示するようにしてもよい。
図512(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球して特図1の保留が1個増加した状態を示している。特図1保留ランプ218の左から2番目のLEDが点灯され、特図1保留アイコン表示領域Aには保留アイコンa2が新たに表示されている。保留アイコンa2は、チャンスボタン136を模した表示態様のボタン保留アイコンである。また、保留アイコンa2の表示態様は図241(a)に示す「通常」の表示態様であり、保留アイコンa2はチャンスボタン136の通常状態に対応している。また、ボタン保留アイコンであるチャンスボタン136は保留順位が2位の特図1変動遊技の当否についての先読み予告としての機能を備える。また、ボタン保留アイコンはボタン画像の一例である。また、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の表示開始に同期してチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
図512(c)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、左図柄の仮停止表示開始付近で変動アイコンb1が消去される。
図512(d)は、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止表示された状態を示している。図512(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には「△」画像が表示されて、当該特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。また、図512(a)〜(e)に示す特図1変動遊技(第一の図柄変動表示)の実行中には、チャンスボタン136の状態が通常状態に維持されている。
図512(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始順序は、本実施例では特図1保留ランプ218のLEDが1つ消灯するとともに特図1表示装置212が変動表示を開始し、さらに特図1用第四図柄表示領域t1の第四図柄が変動表示を開始し、次いで、特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示が実行され、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される。なお、これらの動作の開始時点の順序は入れ替えてもよい。
特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示では、表示されている特図1保留アイコンが一斉に右方向に移動を開始し、保留順位が第一位の特図1保留アイコンa1が特図1保留アイコン表示領域Aを越えて変動アイコン表示領域Bに進入するとともに、保留アイコンa2は元の位置より一つ右側の位置に移動してそれぞれ保留順位を一つ上げて停止する。図中、保留アイコンの移動方向を右向きの矢印で示している。このように、ボタン保留アイコンの移動がアニメーション表示されてもよい。また、変動アイコン表示領域Bに進入したアイコン画像は変動アイコンと称する。
また、図512(f)に示す特図1変動遊技(第二の図柄変動表示)の開始に関連して、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化している。このように、チャンスボタン136は図柄変動表示の開始に伴い状態変化してもよい。また、図512(f)に示すように、チャンスボタン136の状態は振動+回転状態であり、ボタン保留アイコンの表示態様は「通常」であるので、法則崩れが生じている。
図512(g)は、特図1保留アイコンの減少アニメーションが終了して、特図1保留アイコン変更アニメーションが開始された状態を示している。特図1保留アイコン表示領域Aには保留アイコンa2を隠すようにエフェクト画像が表示されている。
図512(h)は、特図1保留アイコン変更アニメーションが終了した状態を示している。ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の表示態様は「通常」から「振動+回転」に変化している。これにより、図512(f)で生じた法則崩れが解消される。
次いで、図512(i)に示すように、左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、次に、図512(j)に示すように、右図柄表示領域208cに「装飾1」が仮停止表示され、その後、特図1変動遊技が終了する。図512(k)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾2−装飾6−装飾1」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には「△」画像が表示されて、当該特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。また、図512(f)〜(k)に示す特図1変動遊技(第二の図柄変動表示)の実行中には、チャンスボタン136の状態が振動+回転状態に維持されている。
図512(l)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212での特図1変動表示の開始後に特図1保留アイコン減少アニメーションが開始され、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2が変動アイコン表示領域Bに向かって移動を開始し、図512(m)に示すように、保留アイコンa2は変動アイコンとなって変動アイコン表示領域B内で停止する。変動アイコンとなった保留アイコンa2は実行中の図柄変動表示の予告としての機能を備える。
図512(n)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、左図柄の仮停止表示開始付近で変動アイコンとなった保留アイコンa2が消去される。ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の消去に同期してチャンスボタン136の操作有効期間が終了する。
図512(o)は、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。この後の図示は省略するが、リーチ演出の開始後、図508(e)〜図509(c)に示すスーパーリーチ演出が実行される。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段としての特図1表示装置212を備えている。チャンスボタン136の操作有効期間は複数回の図柄変動表示内において少なくとも設定可能な期間である。特図1表示装置212は、図512(a)〜図512(e)に示す第一の図柄変動表示を実行した後で図512(f)〜(k)に示す第二の図柄変動表示を少なくとも開始可能な手段である。チャンスボタン136の操作有効期間は、第一の図柄変動表示の実行中の図512(b)〜図512(e)に示す期間(以下、「第一の操作有効期間」という。)と、第二の図柄変動表示の実行中の図512(f)〜図512(k)に示す期間(以下、「第二の操作有効期間」という。)とを含む期間である。第一の操作有効期間と第二の操作有効期間とは連続する期間であってもよい。また、第一の操作有効期間と第二の操作有効期間との間で操作有効期間は一旦途切れてもよい。操作有効期間が一旦途切れる期間は、図柄変動停止表示中(図512(e))であってもよい。このように操作有効期間は断続的であってもよい。
また、チャンスボタン136は、第一の操作有効期間において通常状態を取ることが少なくとも可能な手段であり(図512(b)〜図512(e)参照)、第二の操作有効期間において通常状態から振動+回転状態に変化可能な手段である。本実施例によるぱちんこ機100によれば、複数の図柄変動表示に亘る長期間で予告を実行することができる場合がある。
また、本実施例によるぱちんこ機100は、複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段としての装飾図柄表示装置208を備えている。複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンとしての図512(b)〜図512(f)に示す「通常」の表示態様の保留アイコンa2であり、複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンとしての図512(h)〜図512(m)に示す「振動+回転」の表示態様の保留アイコンa2である。第一の保留アイコンはチャンスボタン136を模した表示態様のボタン保留アイコンであり、第二の保留アイコンはチャンスボタン136を模した表示態様のボタン保留アイコンである。本実施例によれば、保留アイコンによる先読み予告のバリエーションを増やしたり、先読み予告の意外性を高めたりすることができる場合がある。
(実施例8−12)
次に、図513を用いて本実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100の演出について説明する。図513(a)〜図513(d)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。図513(a)は、図512(j)から引き続く演出を示しており、図513(a)に至るまでは図512(a)〜(j)と同じである。
図513(a)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾2−装飾6−装飾1」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には「△」画像が表示されて、当該特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。また、特図1保留アイコン表示領域Aには、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2が表示されている。保留アイコンa2の表示態様は「振動+回転」であり、チャンスボタン136は振動+回転状態である。また、本実施例では、特図1変動遊技が終了したことに伴い、チャンスボタン136の操作有効期間が終了する。
図513(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212での特図1変動表示の開始後に特図1保留アイコン減少アニメーションが開始され、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2が変動アイコン表示領域Bに向かって移動を開始している。また、チャンスボタン136の操作有効期間が終了したことに伴い、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化したので、法則崩れが生じている。
図513(c)は、特図1変動アイコン移動アニメーションが終了して、保留アイコンa2が変動アイコン表示領域Bに移動完了した後に、変動アイコンとなった保留アイコンa2の表示態様が変更される変動アイコン変更アニメーションが開始された状態を示している。変動アイコンを隠すようにエフェクト画像が表示されている。
図513(d)は、変動アイコン変更アニメーションが終了した状態を示している。変動アイコンの表示態様は、「振動+回転」の表示態様から番長のキャラクタ絵柄の表示態様に変更されている。
このように、本例では、操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されなかった場合には、操作有効期間の終了後に変動アイコンとなったボタン保留アイコンの表示態様が変更されて、本来、チャンスボタン136の操作された場合に開始される予告演出(第三の保留アイコンによる予告演出、後述の図514(d)〜(f)参照)が強制的に実行される。
本実施例によるぱちんこ機100によれば、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136の操作をしなかった場合でも、当該操作有効期間の終了後に、本来であればチャンスボタン136が操作された場合に開始される第三の保留アイコンによる予告演出が強制的に実行されることで、遊技者に意外性を付与することができる場合がある。
一方、図513(a)から引き続く図513(b’)は、チャンスボタン136の操作有効期間が終了しているにもかかわらず、チャンスボタン136の状態は振動+回転状態に維持されている。図513(b’)から引き続く図513(c’)では、チャンスボタン136は振動+回転状態に維持されており、装飾図柄表示装置208の変動アイコン表示領域Bでは変動アイコン変更アニメーションが実行されている。本例によれば、チャンスボタン136の操作有効期間終了後のチャンスボタン136の状態を振動+回転状態に維持することで、チャンスボタン136の状態に対応する「振動+回転」の表示態様のボタン保留アイコンに遊技者を注目させて、変動アイコン変更アニメーションの演出を遊技者が見逃さないようにできる場合がある。なお、変動アイコン変更アニメーションの終了に同期してチャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化するようになっていてもよい。
(実施例8−13)
次に、図514を用いて本実施の形態の実施例13によるぱちんこ機100の演出について説明する。図514(a)〜図514(i)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。
図514(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示しており、図512(a)に示すのと同じ状態である。
図514(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球して特図1の保留が1個増加した状態を示している。特図1保留ランプ218の左から2番目のLEDが点灯され、特図1保留アイコン表示領域Aには保留アイコンa2が新たに表示されている。保留アイコンa2はボタン保留アイコンであり、保留アイコンa2の表示態様は「振動+回転」である。また、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、法則崩れが生じている。また、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の表示開始に同期してチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
図514(c)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、左図柄の仮停止表示開始付近で変動アイコンb1が消去される。
図514(d)は、チャンスボタン136の操作有効期間中に遊技者が通常状態のチャンスボタン136を操作した状態を示している。
図514(e)は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の表示態様が変更される特図1保留アイコン変更アニメーションが開始された状態を示している。特図1保留アイコン表示領域Aには保留アイコンa2を隠すようにエフェクト画像が表示されている。
図514(f)は、特図1保留アイコン変更アニメーションが終了した状態を示している。ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の表示態様は「通常」から番長のキャラクタ絵柄に変化している。番長のキャラクタ絵柄の表示態様の保留アイコンa2は、保留順位が2位の特図変動遊技についての先読み予告としての機能を備える。また、図514(f)では、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止表示されている。
図514(g)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には「△」画像が表示されて、当該特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。
図514(h)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212での特図1変動表示の開始後に特図1保留アイコン減少アニメーションが開始され、保留アイコンa1が変動アイコン表示領域Bに向かって移動を開始し、番長のキャラクタ絵柄の保留アイコンa2が元の位置より一つ右側の位置に移動してそれぞれ保留順位を一つ上げて停止する。また、表示開始当初にボタン保留アイコンであった保留アイコンa2でに示す保留に係る特図変動遊技が開始されて、保留アイコンa2が変動アイコン表示領域Bに移動完了するまでがチャンスボタン136の操作有効期間とされている(図512(m)参照)。しかしながら、本実施例では、図514(d)でチャンスボタン136が操作されたことにより、保留アイコンa2の表示態様が「振動+回転」から番長のキャラクタ絵柄に変更される演出が実行されている。本実施例では、図514(e)以降でチャンスボタン136が操作されても新たな演出は実行されないので、これ以上チャンスボタン136の操作を促す必要がなく、操作有効期間中であるがチャンスボタン136の状態は変化していない。一方、図514(h)までにチャンスボタン136が操作されていない場合には、保留アイコンa2で示す特図1の保留順位が1位になると、チャンスボタン136を通常状態から振動+回転状態に状態変化させて、チャンスボタン136の操作が促される(図512(f)参照)。
図514(i)は、特図1保留アイコンの減少アニメーションが終了した状態を示している。
また、図514(h’)、(i’)は、この順に図514(g)から引き続く本実施例の変形例を示している。図514(h’)、(i’)に示すように、本実施例では、図514(e)以降でチャンスボタン136が操作されても新たな演出は実行されないが、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化されてもよい。
本実施例のぱちんこ機100によれば、保留アイコンによる先読み予告としてのバリエーションや意外性を高めることができる場合がある。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100の表示手段としての装飾図柄表示装置208は複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な手段である。複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第三の保留アイコンとしての図514(f)〜図514(i)に示す番長のキャラクタ絵柄の保留アイコンa2である。第三の保留アイコンは、チャンスボタン136が操作された場合に少なくとも表示可能な保留アイコンである(図514(d)〜図514(f)参照)。本実施例によるぱちんこ機100によれば、保留アイコンによる先読み予告のバリエーションを増やしたり、先読み予告の意外性を高めたりすることができる場合がある。
(実施例8−14)
次に、図515を用いて本実施の形態の実施例14によるぱちんこ機100の演出について説明する。図515(a)〜図515(g)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。
図515(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示しており、図512(a)に示すのと同じ状態である。
図515(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球して特図1の保留が1個増加した状態を示している。特図1保留ランプ218の左から2番目のLEDが点灯され、特図1保留アイコン表示領域Aには保留アイコンa2が新たに表示されている。保留アイコンa2はボタン保留アイコンであり、保留アイコンa2の表示態様は、チャンスボタン136が上方に突出した状態を模した表示態様である。本実施例では、チャンスボタン136が上方に突出する状態に状態変化することは不可能である。このため、図515(b)に示す保留アイコンa2は、チャンスボタン136が取ることができない状態に対応した表示である。また、チャンスボタンの状態は通常状態であり、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2はチャンスボタン136が上方に突出した状態を模した表示態様であるので、チャンスボタン136の状態とボタン保留アイコンの表示とが対応しない法則崩れが生じている。また、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の表示開始に同期してチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
図515(c)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、左図柄の仮停止表示開始付近で変動アイコンb1が消去される。
図515(d)は、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止表示された状態を示している。また、図柄変動表示の切り替わり(「装飾8」の仮停止表示)と関係なく、チャンスボタン136は、通常状態から振動+回転状態に状態変化し、図515(b)で生じた法則崩れとは別の法則崩れに移行している。
図515(e)は、遊技者がチャンスボタン136を操作した状態を示している。
図515(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には「△」画像が表示されて、当該特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。また、チャンスボタン136が操作されたことに関連して特図1保留アイコン変更アニメーションが実行され(図514(e)参照)、保留アイコンa2が番長のキャラクタ絵柄の表示態様に変更されている。本実施例では、保留アイコンa2の表示開始から保留アイコンa2の表示態様変更までが一回の図柄変動表示内に収まっている。
図515(g)は、特図1変動遊技が開始された状態を示しており、図514(h)に示すのと同じ状態である。本実施例では、図515(f)以降でチャンスボタン136が操作されても新たな演出は実行されないので、操作有効期間中であるがチャンスボタン136は振動+回転状態から通常状態に状態変化している。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100の表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第三の表示として図515(b)〜図515(e)に示す保留アイコンa2を少なくとも表示可能である。第三の表示は、チャンスボタン136の第一の状態(通常状態)に対応しない表示であり、第三の表示は、チャンスボタン136の上方に突出した状態に少なくとも対応した表示である。第三の状態は、チャンスボタン136が取ることが不可能な状態である。本実施例によるぱちんこ機100によれば、遊技者に意外性を付与できる場合がある。
また、第三の表示は、チャンスボタン136の第二の状態(振動+回転状態)に対応しない表示である。また、図515(a)で第二の表示としての「振動+回転」の表示態様のボタン画像を表示し、第三の表示としての図515(b)に示す保留アイコンa2の表示開始に同期してチャンスボタン136が第一の状態から第二の状態に状態変化してもよい。言い換えると、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136が第一の状態から第二の状態へと状態変化したことに関連して第二の表示に替えて第三の表示を表示してもよい。これにより、法則崩れを継続させて、遊技者の法則崩れに対する期待感を持続することができる場合がある。また、第三の表示を大当り確定を報知するプレミア演出に用いてもよい。
(実施例8−15)
次に、図516を用いて本実施の形態の実施例15によるぱちんこ機100の演出について説明する。図516(a)〜図516(q)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。図516(a)〜(h)に示す状態は、図512(a)〜(h)と同じであるため、その説明は省略する。
図516(i)は、チャンスボタン136の操作有効期間中であり、チャンスボタン136が振動+回転状態である場合に、遊技者に操作された状態を示している。
図516(j)は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して、保留アイコンa2が「振動+回転状態」の表示態様から「熱」の文字の表示態様に変更された状態を示している。本例のように、チャンスボタン136が振動+回転状態である場合に操作されると、保留アイコンa2が「熱」の文字の表示態様に変更される。一方、チャンスボタン136が振動+回転状態とは異なる状態(例えば、通常状態)で操作された場合は、「熱」の文字とは別の表示態様(例えば、図514(f)に示す番長のキャラクタ絵柄の表示態様)に変更されてもよい。このように、チャンスボタン136の操作時の状態(操作タイミング)によってボタン保留アイコンが異なる表示態様に変更されてもよい。
また、「熱」の文字の表示態様の保留アイコンは、保留順位が1位の特図変動遊技に対する先読み予告の機能を有している。このように、文字の表示態様の保留アイコンも先読み予告として表示される。
図516(k)は、左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示された状態を示している。また、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化している。なお、チャンスボタン136の状態が保留アイコンa2が変動アイコン表示領域Bへの移動完了するまで(図516(o))振動+回転状態に維持され、その後に通常状態に状態変化するるようにしてもよい。
図516(l)は、右図柄表示領域208cに「装飾1」が仮停止表示された状態を示している。図516(m)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾2−装飾6−装飾1」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には「△」画像が表示されて、当該特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。
図516(n)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212での特図1変動表示の開始後に特図1保留アイコン減少アニメーションが開始され、「熱」の文字の表示態様の保留アイコンa2が変動アイコン表示領域Bに向かって移動を開始し、図516(o)に示すように、保留アイコンa2は、変動アイコン表示領域B内で停止する。
図516(p)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、左図柄の仮停止表示開始付近で「熱」の文字の表示態様の変動アイコンが消去される。次いで、図516(q)に示すように、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示されてリーチ演出が開始される。この後の図示は省略するが、リーチ演出の開始後、図508(e)〜図509(c)に示すスーパーリーチ演出が実行される。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100の表示手段としての装飾図柄表示装置208は、第三の保留アイコンとして図516(j)に示す「熱」の文字の表示態様の保留アイコンa2を少なくとも表示可能である。第三の保留アイコンは、チャンスボタン136が操作された場合に少なくとも表示可能な保留アイコンである(図516(i)、(j)参照)。本実施例による遊技台によれば、保留アイコンによる先読み予告のバリエーションを増やしたり、先読み予告の意外性を高めたりすることができる場合がある。
(実施例8−16)
次に、図517を用いて本実施の形態の実施例16によるぱちんこ機100の演出について説明する。図517(a)〜298(o)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。
図517(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示しており、図512(a)に示すのと同じ状態である。
図517(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球して特図1の保留が1個増加した状態を示している。特図1保留ランプ218の左から2番目のLEDが点灯され、特図1保留アイコン表示領域Aには保留アイコンa2が新たに表示されている。保留アイコンa2は、チャンスボタン136を模した表示態様のボタン保留アイコンである。また、保留アイコンa2の表示態様は「振動+回転状態」の表示態様であり、チャンスボタン136の状態は通常状態であるため、法則崩れが生じている。また、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の表示開始に同期してチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
図517(c)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、左図柄の仮停止表示開始付近で変動アイコンb1が消去される。
図517(d)は、操作有効期間中に通常状態のチャンスボタン136を遊技者が操作した状態を示している。
図517(e)は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して、保留アイコンa2の表示態様がデフォルトの表示態様(図234(a)に示す「通常保留」の表示態様)に変更された状態を示している。本実施例では、保留アイコンa2が番長のキャラクタ絵柄や「熱」の文字の表示態様に変更されると見せかけてデフォルトの表示態様に変更させる所謂ガセ演出が実行されている。
図517(f)は、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止表示された状態を示している。
図517(g)は、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化した状態を示している。また、装飾図柄の変動表示が切り替わる(左中右のいずれかの装飾図柄が仮停止表示される)タイミングとは無関係のタイミングで、チャンスボタン136の状態が変化するように構成されていてもよいし、チャンスボタン136が操作されたことに関連してチャンスボタン136の状態が変化するように構成されていてもよい。
図517(h)は、演出表示領域208d内で保留アイコンa2の上部に、「振動+回転」の表示態様のボタン画像が表示され、その右隣に「もう1回押せ!」の文字列が表示されている状態を示している。この演出により、遊技者にチャンスボタン136の操作有効期間が継続していることを報知するとともに、当該ボタン画像の下部にある保留アイコンa2の表示態様がチャンスボタン136が操作されたことに関連して変更されることを示唆し、遊技者に保留アイコンa2が変化することを期待させることができる。また、チャンスボタン136が操作されたことに関連して保留アイコンの表示態様が変更されることを示唆している当該ボタン画像は、ボタン保留アイコンの一例である。
図517(i)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には「△」画像が表示されて、当該特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。また、演出表示領域208dに表示されていたボタン画像および「もう1回押せ!」の文字列が消去されている。
図517(j)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始に伴う特図1の保留減少に伴い、特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示が実行されている。
また、特図1保留アイコンの減少アニメーションの開始に伴い、保留アイコンa2の上部では「振動+回転」の表示態様のボタン画像の表示が再開され、その右隣では「もう1回押せ!」の文字列の表示が再開されている。当該ボタン画像および当該文字列は、保留アイコンa2と伴に右方に移動する。
図517(k)は、特図1保留アイコンの減少アニメーションが終了した状態を示している。また、演出表示領域208dに表示されているボタン画像および「もう1回押せ!」の文字列の移動が終了している。
図517(l)は、チャンスボタン136が振動+回転状態で、遊技者に操作された状態を示している。
図517(m)は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して、特図1保留アイコン変更アニメーションが開始された状態を示している。特図1保留アイコン表示領域Aには保留アイコンa2を隠すようにエフェクト画像が表示されている。
図517(n)は、特図1保留アイコン変更アニメーションが終了した状態を示している。デフォルト表示の保留アイコンa2の表示態様は、デフォルトから番長キャラクタ絵柄の表示態様に変更されている。また、当該特図1保留アイコン変更アニメーション終了に同期してチャンスボタン136の操作有効期間が終了する。
図517(o)は、チャンスボタン136の操作有効期間の終了後に、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に変化した状態を示している。なお、チャンスボタン136の操作有効期間前に、チャンスボタン136が操作されたことに関連してチャンスボタン136の状態が通常状態に戻るように構成されていてもよい。この場合、チャンスボタン136が操作されたことに基づいてチャンスボタン136の状態が通常状態に戻るように構成されていてもよいし、後述する液晶制御部からの所定のコマンド(図526の(3)のコマンド、図527の(9)のコマンド)を第1副制御部400が受信したことに基づいてチャンスボタン136の状態が通常状態に戻るように構成されていてもよい。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100は、保留アイコンa2の表示態様をデフォルトに変更するガセ演出を実行した後、デフォルト表示態様の保留アイコンa2を番長のキャラクタ絵柄の表示態様に変更している。本実施例によるぱちんこ機100によれば、保留アイコンによる先読み予告のバリエーションや意外性を高めることができる場合がある。
(実施例8−17)
次に、図518を用いて本実施の形態の実施例17によるぱちんこ機100の演出について説明する。図518(a)〜図518(o)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。
図518(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示しており、図512(a)に示すのと同じ状態である。
図518(b)は、特図1始動口230に遊技球が1個入球して特図1の保留が1個増加した状態を示している。特図1保留ランプ218の左から2番目のLEDが点灯され、特図1保留アイコン表示領域Aには保留アイコンa2が新たに表示されている。保留アイコンa2は、チャンスボタン136を模した表示態様のボタン保留アイコンである。また、保留アイコンa2の表示態様は「通常」の表示態様である。一方、チャンスボタン136は、通常状態から振動+回転状態に変化している。このため、保留アイコンa2はチャンスボタン136の状態に対応してない法則崩れ(1回目の法則崩れ)が生じている。また、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の表示開始に同期してチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。
図518(c)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、左図柄の仮停止表示開始付近で変動アイコンb1が消去される。
図518(d)は、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止表示された状態を示している。
図518(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾1−装飾8」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には「△」画像が表示されて、当該特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。また、図518(b)〜図518(e)に示す特図1変動遊技の実行中には、チャンスボタン136の状態が振動+回転状態に維持されている。
図518(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。また、特図1変動遊技の開始に伴う特図1の保留減少に伴い、特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示が実行されている。
また、特図1保留アイコンの減少アニメーションが終了する前に、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化している。なお、特図1保留アイコンの減少アニメーションが終了した後に、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化してもよい。これにより、図518(b)で生じた1回目の法則崩れと、後述の図518(h)で生じる2回目の法則崩れとの間で法則崩れが解消されて、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応する期間を設けることができる。
図518(g)は、特図1保留アイコンの減少アニメーションが終了した後に、特図1保留アイコン変更アニメーションが開始された状態を示している。特図1保留アイコン表示領域Aには保留アイコンa2を隠すようにエフェクト画像が表示されている。
図518(h)は、特図1保留アイコン変更アニメーションが終了した状態を示している。ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の表示態様は「通常」から「振動+回転」に変化している。また、チャンスボタン136の状態は通常状態に維持されているため、法則崩れ(2回目の法則崩れ)が生じている。
次いで、図518(i)に示すように、左図柄表示領域208aに「装飾2」が仮停止表示され、次に、図518(j)に示すように、右図柄表示領域208cに「装飾1」が仮停止表示され、その後、特図1変動遊技が終了する。図518(k)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示され、左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾2−装飾6−装飾1」が停止表示され、特図1用第四図柄表示領域t1には「△」画像が表示されて、当該特図1変動遊技の結果がはずれであったことが報知されている。また、図518(f)〜(k)に示す特図1変動遊技の実行中には、チャンスボタン136の状態が通常状態に維持されている。
図518(l)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212での特図1変動表示の開始後に特図1保留アイコン減少アニメーションが開始され、ボタン保留アイコンである保留アイコンa2が変動アイコン表示領域Bに向かって移動を開始している。また、チャンスボタン136は、通常状態から第三の状態としての振動+回転状態に状態変化している。このため、図518(h)で生じた法則崩れが解消している。チャンスボタン136の第一の状態が振動+回転状態(図518(b)参照)であり、第二の状態が通常状態(図518(f)参照)であり、第三の状態が振動+回転状態(図518(l)参照)である。このように、チャンスボタン136は操作有効期間中に三回以上の状態変化可能であってもよい。また、第一の状態は第三の状態と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図518(m)は、保留アイコンa2が変動アイコン表示領域B内で停止して特図1保留アイコン減少アニメーションが終了した状態を示している。
図518(n)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示された状態を示している。また、左図柄の仮停止表示開始付近で変動アイコンとなった保留アイコンa2が消去される。ボタン保留アイコンである保留アイコンa2の消去に同期してチャンスボタン136の操作有効期間が終了する。
図518(o)は、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。この後の図示は省略するが、リーチ演出の開始後、図508(e)〜図509(c)に示すスーパーリーチ演出が実行される。
本実施例によるぱちんこ機100によれば、チャンスボタン136の操作有効期間中において、チャンスボタン136の状態とボタン保留アイコンが対応していない法則崩れを複数回(2回)生じさせて、遊技者に意外性を付与することができる場合がある。
(実施例8−18)
次に、図519を用いて本実施の形態の実施例18によるぱちんこ機100の演出について説明する。図519および後述の図520〜図523の各図には、チャンスボタン136の右側に設定操作部137が模式的に示されている。
まず、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例1について図519(a)〜図519(e)を用いて説明する。図519(a)〜図519(e)はこの順に、本例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例1を時系列で示している。
図519(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。装飾図柄表示装置208では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。また、特図1保留ランプ218の左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。また、特図1保留アイコン表示領域Aには、2つの保留アイコンa1、a2が表示されている。保留アイコンa1、a2の表示態様は、通常保留(デフォルト)の表示態様である。また、変動アイコン表示領域Bには変動アイコンb1が表示されている。変動アイコンb1の表示態様は、保留アイコンa1、a2の表示態様と同じである。
また、図519(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本例のボタン演出では、演出表示領域208dの左側には番長のキャラクタ画像が表示され、演出表示領域208dの中央から右側にはチャンスボタン136を模した画像(ボタン画像)と、設定操作部137を模した画像(以下、「操作部画像」と称する場合がある)とが左からこの順に並んで表示され、その上方には「ボタンを2回押せ」の文字列が表示され、その下方には操作有効期間の残り時間を表す有効期間画像が表示されている。ボタン画像、操作部画像および当該文字列が表示されることにより、チャンスボタン136および設定操作部137の操作要求報知が実行されている。また、図519(a)に示す時点で、チャンスボタン136および設定操作部137の操作有効期間が開始され、有効期間画像の長方形枠形状内で全体が所定色の棒状で表示されている。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間と、設定操作部137の操作有効期間とは、同時に開始される。なお、チャンスボタン136の操作有効期間と、設定操作部137の操作有効期間とは、異なるタイミングで開始されてもよい。
また、図519(a)に示すように、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、ボタン画像の表示態様は「振動+回転」である。このため、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応しない法則崩れが生じている。
図519(b)は、チャンスボタン136および設定操作部137の操作有効期間中の状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。また、図519(b)では、設定操作部137のOKボタンが遊技者により操作(押下)されている。遊技者による設定操作部137の操作は図中の設定操作部137に遊技者の指が載せられた状態で示している。
また、図519(b)に示すように、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化している。チャンスボタン136の状態変化は、操作有効期間の開始から所定時間経過により生じている。これにより、図519(a)で生じた法則崩れが解消している。なお、チャンスボタン136の状態変化は操作有効期間の開始と同時に生じてもよい。
図519(c)は、操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を操作した状態を示している。また、有効期間画像は棒状部分が左方向にさらに短くなっており、操作有効期間が約2/5程度消化されている。
本例では、図519(a)〜(c)に示すように、「ボタンを2回押せ」の文字列が表示されて、操作手段のボタンを2回押す操作要求が実行されている。図519(b)に示す設定操作部137の操作は操作有効期間の開始から1回目のボタンの押下であり、図519(c)に示すチャンスボタン136の操作は当該操作有効期間の開始から2回目のボタンの押下である。操作要求が満たされると、図519(d)に示すように、「ボタンを2回押せ」の文字列、ボタン画像、操作部画像および有効期間画像が消去され、演出表示領域208dのほぼ中央には「激アツ」の文字列が表示され、実行中の特図1変動遊技に対する予告演出が実行される。
図519(e)は、操作有効期間が終了した状態を示している。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間と、設定操作部137の操作有効期間とは同時に終了する。また、操作有効期間の終了に同期して、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化している。
本例では、操作有効とされるチャンスボタン136および設定操作部137の2つの操作手段を模した画像が演出表示領域208dに表示される。2つの操作手段のうち少なくとも一方の操作手段(本例では、チャンスボタン136)において、法則崩れが生じている。なお、設定操作部137は、チャンスボタン136と同様に複数の状態に状態変化可能であってもよく、設定操作部137と操作部画像との間で法則崩れが生じてもよい。
次に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例2について図519(f)〜図519(j)を用いて説明する。図519(f)〜図519(j)はこの順に、本例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例2を時系列で示している。
図519(f)は、特図1変動遊技の実行中にボタン演出を開始した状態を示している。本例のボタン演出では、演出表示領域208dの左側には番長のキャラクタ画像が表示され、演出表示領域208dの中央付近にはチャンスボタン136を模したデカボタン画像が表示され、その上方には「ボタンを2回押せ」の文字列が表示され、その下方には操作有効期間の残り時間を表す有効期間画像が表示されている。デカボタン画像および当該文字列が表示されることにより、チャンスボタン136の操作要求報知が実行されている。また、図519(f)に示す時点で、チャンスボタン136および設定操作部137の操作有効期間が開始されて、有効期間画像の長方形枠形状内で全体が所定色の棒状で表示されている。本例では、演出表示領域208dに操作手段を模した画像としてチャンスボタン136を模したデカボタン画像のみが表示され、操作部画像が表示されていない。このため、設定操作部137の操作有効期間は裏ボタン(隠しボタン)としての操作有効期間として開始されている。また、チャンスボタン136の操作有効期間と設定操作部137の操作有効期間とは同時に開始されている。
また、図519(f)に示すように、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、デカボタン画像の表示態様は「振動+回転」である。このため、チャンスボタン136の状態とデカボタン画像とが対応しない法則崩れが生じている。
図519(g)は、チャンスボタン136および設定操作部137の操作有効期間中の状態を示している。また、有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。また、図519(g)では、設定操作部137のOKボタンが遊技者により操作(押下)されている。
また、図519(g)に示すように、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化している。チャンスボタン136の状態変化は、操作有効期間の開始から所定時間経過により生じている。これにより、図519(f)で生じた法則崩れが解消している。
本例では、デカボタン画像と「ボタンを2回押せ」の文字列とが表示されて、チャンスボタン136を2回押す操作要求が実行されているが、演出表示領域208dに表示されずに操作要求が実行されていない設定操作部137の操作も有効と判定されてカウントされる。このため、図519(g)に示す設定操作部137の1回の操作の後には、図519(h)に示すように、「ボタンを2回押せ」に替えて「後1回押せ」の文字列が表示されて、残りの操作回数を表す操作要求が実行されている。このように、遊技者の操作手段の操作に応じて操作要求画像が残りの操作回数の表示に切り替えられてもよい。
また、図519(h)に示すように、「振動+回転」の表示態様のデカボタン画像に替えて、「通常」の表示態様のボタン画像が表示されている。この表示切替は、操作有効期間の所定時間経過によるものであってもよいし、設定操作部137が操作されたことによるものであってもよい。また、図519(h)に示すように、操作有効期間中にチャンスボタン136が遊技者により操作されている。
本例では、図519(f)、(g)に示すように、「ボタンを2回押せ」の文字列が表示されて、チャンスボタン136を2回押す操作要求が実行されているが、設定操作部137の操作も有効と判定されて当該操作もカウントされる。図519(g)に示す設定操作部137の操作は操作有効期間の開始から1回目のボタンの押下であり、図519(h)に示すチャンスボタン136の操作は当該操作有効期間の開始から2回目のボタンの押下である。操作要求が満たされると、図519(i)に示すように、「後1回押せ」の文字列、ボタン画像および有効期間画像が消去され、演出表示領域208dのほぼ中央には「激アツ」の文字列が表示され、実行中の特図1変動遊技に対する予告演出が実行される。なお、図519(j)に示す状態は、図519(e)と同じであるため、その説明は省略する。
このように、操作有効とされる2つの操作手段のうち一方の操作手段(本例では、チャンスボタン136)を模した画像が演出表示領域208dに表示されているが、他方の操作手段(本例では、設定操作部137)を模した画像が演出表示領域208dに表示されない。しかしながら、当該他方の操作手段の操作も有効とされカウントされる。
次に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例3について図519(k)〜図519(o)を用いて説明する。図519(k)〜図519(o)はこの順に、本例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例3を時系列で示している。
図519(k)は、特図1変動遊技の実行中にボタン演出を開始した状態を示している。本例のボタン演出では、演出表示領域208dの左側には番長のキャラクタ画像が表示され、演出表示領域208dの中央から右側にはボタン画像と、操作部画像とが左からこの順に並んで表示され、その上方には「ボタンを2回押せ」の文字列が表示され、その下方には操作有効期間の残り時間を表す有効期間画像が表示されている。ボタン画像、操作部画像および当該文字列が表示されることにより、チャンスボタン136および設定操作部137の操作要求報知が実行されている。また、図519(k)に示す時点で、チャンスボタン136および設定操作部137の操作有効期間が開始されおり、有効期間画像の長方形枠形状内で全体が所定色の棒状で表示されている。本例では、チャンスボタン136の操作有効期間と、設定操作部137の操作有効期間とは、同時に開始される。
また、図519(k)に示すように、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、ボタン画像の表示態様は「振動+回転」である。このため、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応しない法則崩れが生じている。
図519(l)は、チャンスボタン136および設定操作部137の操作有効期間中の状態を示している。また、図519(l)では、設定操作部137のOKボタンが遊技者により操作されている。
また、図519(l)に示すように、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化している。チャンスボタン136の状態変化は、操作有効期間の開始と同時に生じている。これにより、図519(k)で生じた法則崩れが解消している。
本例では、ボタン画像と操作部画像と「ボタンを2回押せ」の文字列とが表示されて、チャンスボタン136または設定操作部137を2回押す操作要求が実行されている。図519(l)での設定操作部137の操作は、操作有効期間の開始から1回目のボタンの押下であるので、図519(j)に示すように、演出表示領域208dには「ボタンを2回押せ」に替えて「後1回押せ」の文字列が表示されて残りの操作回数を表す操作要求が実行されている。このように、遊技者の操作手段の操作に応じて操作要求画像が残りの操作回数の表示に切り替えられてもよい。
図519(m)は、ボタン画像が消去された状態を示している。本例では、図519(l)で設定操作部137が操作されており、操作されていない操作手段に係る画像が消去される。このように、操作手段を模した画像は、操作された操作手段に関係なく、いずれかの操作手段の操作に応じて、予め決定された順に消去されてもよい。
また、図519(m)に示すように、操作有効期間中に遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。また、有効期間画像は棒状部分が左方向にさらに短くなっており、操作有効期間が約2/5程度消化されている。
本例では、図519(k)、(l)に示すように、「ボタンを2回押せ」の文字列が表示されて、操作手段のボタンを2回押す操作要求が実行されている。図519(l)に示す設定操作部137の操作は操作有効期間の開始から1回目のボタンの押下であり、図519(m)に示すチャンスボタン136の操作は当該操作有効期間の開始から2回目のボタンの押下である。操作要求が満たされると、図519(n)に示すように、「後1回押せ」の文字列、操作部画像および有効期間画像が消去され、演出表示領域208dのほぼ中央には「激アツ」の文字列が表示され、実行中の特図1変動遊技に対する予告演出が実行される。なお、図519(o)に示す状態は、図519(e)と同じであるため、その説明は省略する。
以上説明した本実施例によるぱちんこ機100は、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段として装飾図柄表示装置208を備えている。複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出である。複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出である。第一の演出は、図519(b)、(c)、図519(g)、(h)または図519(l)、(m)に示す演出である。第二の演出は、図519(d)、(i)、(n)に示す演出である。第一の演出は、第二の演出が実行されるための操作手段の操作に関する情報を少なくとも含む演出であり、操作手段の操作に関する情報は、操作手段の一回または複数回操作が必要であることを少なくとも報知する情報(本例では、2回の押下)である。本実施例によれば、いずれの操作手段を操作するかを遊技者に選ばせることができる場合がある。
また、本実施例によるぱちんこ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段を備えている。複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段としてのチャンスボタン136であり、複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段としての設定操作部137である。チャンスボタン136は、操作有効期間において少なくとも受付可能な手段であり、設定操作部137は、操作有効期間において少なくとも受付可能な手段である。チャンスボタン136は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態としての通常状態であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態としての振動+回転状態である。チャンスボタン136、操作有効期間において第一の状態から第二の状態へ少なくとも状態変化可能な手段である(図519(b)、(g)、(g)参照)。本実施例によるぱちんこ機100によれば、複数の操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる。
また、第二の操作手段としての設定操作部137が複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段であってもよい。この場合、設定操作部137は、操作有効期間において第一の状態から第二の状態へ少なくとも状態変化可能な手段であってもよい。なお、状態変化可能な操作手段は、第一の操作手段としてのチャンスボタン136のみであってもよいし、第二の操作手段としての設定操作部137のみであってもよい。
(実施例8−19)
次に、図520を用いて本実施の形態の実施例19によるぱちんこ機100の演出について説明する。
まず、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例1について図520(a)〜図520(e)を用いて説明する。図520(a)〜図520(e)はこの順に、本例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。
図520(a)は、特図1変動遊技のリーチ演出の一態様として、ボタン演出が開始された状態を示している。装飾図柄表示装置208では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域の左上角に縮小表示されて、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示され、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、中図柄表示領域208bで装飾図柄の変動表示が実行され、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。
また、本例のボタン演出では、演出表示領域208dの中央左側には番長のキャラクタ画像が表示され、演出表示領域208dの中央右側にはチャンスボタン136を模した画像(ボタン画像)とその上方には「長押し」の文字列の文字列が表示され、ボタン画像の下方には操作有効期間の残り時間を表す有効期間画像が表示されている。ボタン画像および当該文字列が表示されることにより、チャンスボタン136の操作要求報知が実行されている。また、図520(a)に示す時点で、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されており、有効期間画像の長方形枠形状内で全体が所定色の棒状で表示されている。なお、操作要求報知の実行開始後にチャンスボタン136の操作有効期間が開始されてもよい。
また、図520(a)に示すように、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、ボタン画像の表示態様は「振動+回転」である。このため、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応しない法則崩れが生じている。
図520(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間中の状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。また、図520(b)では、チャンスボタン136が遊技者により長押し操作されている。
図520(c)は、図520(b)に引き続き、操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を長押し操作をしている状態を示している。また、有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなっており、操作有効期間が約2/5程度消化されている。また、チャンスボタン136は通常状態から振動+回転状態に変化し、法則崩れが解消している。なお、本例ではチャンスボタン136が通常状態で所定時間以上長押しされ場合に、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化するように構成されているが、チャンスボタン136の操作有効期間の所定時間の経過に応じて、チャンスボタン136の状態が通常状態から振動+回転状態に変化するように構成されていてもよい。
図520(d)は、図520(c)に引き続き、操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を長押し操作をしている状態を示している。また、有効期間画像は棒状部分が左方向にさらに短くなっており、操作有効期間が残りわずかとなっている。
図520(e)は、操作有効期間が終了した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の長押し操作は終了されている。また、図520(b)〜(d)に跨いで行われたチャンスボタン136の長押しの操作に関連して、演出表示領域208dの中央左側では番長が服を破るアニメーションが表示されている。また、演出表示領域208dの中央右側に表示されていた「長押し」の文字列、ボタン画像、および有効期間画像が消去されて「激アツだ」の文字列が替わって表示されている。また、操作有効期間の終了に同期して、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化している。
本例のように、チャンスボタン136の長押し操作に関連してチャンスボタン136が状態変化し、この状態変化により法則崩れが解消するようになっていてもよい。また、チャンスボタン136の長押し操作に関連してチャンスボタン136が状態変化し、この状態変化により法則崩れが生じるようになっていてもよい。
次いで、本実施例の演出例2について、図520(f)〜図520(j)を用いて説明する。図520(f)〜図520(j)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例2を時系列で示している。図520(f)は、図520(a)から引き続く状態を示している。
図520(f)は、図520(b)と異なり、遊技者がチャンスボタン136の操作をしていない状態を示している。このように、本演出例では、演出例1と比べると、遊技者によるチャンスボタン136の操作開始が遅れて、チャンスボタン136を長押し操作している期間が演出例1と比較して短くなる。
図520(g)は、チャンスボタン136の操作有効期間が1/2程度消化された場合に、遊技者が通常状態のチャンスボタン136の長押し操作を開始した状態を示している。
図520(h)は、図520(g)に引き続き、操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を長押し操作をしている状態を示している。また、有効期間画像は棒状部分が左方向にさらに短くなっており、操作有効期間が約2/3程度消化されている。また、チャンスボタン136は通常状態から振動+回転状態に状態変化し、法則崩れが解消している。なお、本例ではチャンスボタン136が通常状態で所定時間以上長押しされ場合に、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化するように構成されている。本例は、演出例1と比較してチャンスボタン136の長押し操作の開始が遅れているので、この遅れた分だけチャンスボタン136の状態変化が遅れている。
図520(i)は、図520(h)に引き続き、操作有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を長押し操作をしている状態を示している。また、有効期間画像は棒状部分が左方向にさらに短くなっており、操作有効期間が残りわずかとなっている。
図520(j)は、操作有効期間が終了した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の長押し操作は終了されている。また、図520(g)〜(i)に跨いで行われたチャンスボタン136の操作(長押し)に関連して、演出表示領域208dの中央右側に表示されていた「長押し」の文字列、ボタン画像、および有効期間画像が消去されて代わりに「チャンス」の文字列が表示されている。また、操作有効期間の終了に同期して、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に状態変化している。
このように、本実施例では、チャンスボタン136が実際に操作された期間に応じて、チャンスボタン136が操作されたことに関連して実行される演出(第二の演出)が異なるように構成されている。なお、チャンスボタン136が実際に操作された期間がさらに短い場合は、チャンスボタン136の操作に関連した演出が行われないように構成されていてもよいし、チャンスボタンが実際に操作された期間に関係なくチャンスボタン136が操作されたことに関連して実行される演出が異なるように構成されていてもよいし、当該演出が同じになるように構成されていてもよい。
また、図520(a)〜図520(d)および図520(f)〜図520(i)に示す演出は、第一の演出としての演出であり、第一の演出は、チャンスボタン136の長押し操作が必要である情報を少なくとも含んでいる。本実施例によるぱちんこ機100によれば、チャンスボタン136の長押し操作が開始されるタイミングによって第二の演出を異ならせて遊技者に意外性を付与できる場合がある。
(実施例8−20)
次に、図521を用いて本実施の形態の実施例20によるぱちんこ機100の演出について説明する。図521(a)〜図521(h)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例を時系列で示している。
図521(a)は、特図1変動遊技のリーチ演出の一態様として、ボタン演出が開始された状態を示している(以下、図521〜図523におけるボタン演出をタイミング押し演出と称する場合がある)。装飾図柄表示装置208では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域の左上角に縮小表示されて、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止表示され、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示され、中図柄表示領域208bで装飾図柄の変動表示が実行され、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。
また、本例のタイミング押し演出では、演出表示領域208dの中央左側には番長のキャラクタ画像が表示され、演出表示領域208dの中央右側の上方には、「タイミングよく押せ」の文字列が表示されている。また、当該文字列の下方には、下向きの矢印画像とチャンスボタン136を模した画像(ボタン画像)とが左からこの順に表示されている。当該ボタン画像の表示態様は「振動+回転状態」である。さらに、下向きの矢印画像とボタン画像の下方には操作有効期間の残り時間を表す有効期間画像が表示されている。また、有効期間画像は、長方形枠形状内で全体が所定色の棒状で表示され、その長方形枠形状内の一部の領域(操作最適期間表示領域)が当該所定色とは異なる色で表示されている。また、下向きの矢印画像は、操作最適期間表示領域の中心を指すように表示されている。
また、当該ボタン画像および当該文字列が表示されることにより、チャンスボタン136の操作要求報知が実行されている。また、図521(a)に示す時点で、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されており、有効期間画像の長方形枠形状内で全体が所定色の棒状で表示されている。
また、図521(a)に示すように、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、ボタン画像の表示態様は「振動+回転状態」である。このため、チャンスボタン136の状態とボタン画像とが対応しない法則崩れが生じている。
図521(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間中の状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図521(c)は、有効期間画像は棒状部分が左方向に短くなって操作有効期間がチャンスボタン136の操作最適期間に突入する直前の状態を示している。
図521(d)は、操作有効期間がチャンスボタン136の操作最適期間に突入し、操作最適期間が1/2程度消化された状態を示している。また、チャンスボタン136は、チャンスボタン136の操作最適期間中の所定タイミングで通常状態から振動+回転状態に状態変化し、図521(a)で生じた法則崩れが解消している。
図521(e)は、チャンスボタン136の操作最適期間が終了する直前の状態を示している。また、チャンスボタン136の操作最適期間中では、チャンスボタン136は振動+回転状態に維持されている。
図521(f)は、チャンスボタン136の操作最適期間が終了した状態を示している。有効期間画像の操作最適期間表示領域が消去されている。また、チャンスボタン136の操作最適期間の終了に同期して、チャンスボタン136は、振動+回転状態から通常状態に状態変化し、再度の法則崩れが生じるている。
図521(g)は、有効期間画像の棒状部分がなくなり、チャンスボタン136の操作有効期間が終了したことが報知された状態を示している。
図521(h)は、「タイミングよく押せ」の文字列、下向きの矢印画像、ボタン画像、および有効期間画像が消去され、「チャンス」の文字列が替わって表示されて実行中の特図1変動遊技に対する予告演出が実行された状態を示している。当該予告演出は、チャンスボタン136が操作有効期間の操作最適期間で操作されなかった場合に実行される演出である。
図521(h’)は、図521(h)の変形例であり、図521(g)から引き続く状態を示している。操作有効期間の操作最適期間で操作されなかった場合には、図521(h)に示す予告演出が実行されなくてもよい。
以上説明した本実施例のぱちんこ機100の装飾図柄表示装置208は、第一の演出として図521(a)〜図521(g)に示す操作最適期間の報知を含む演出を実行可能である。本実施例によるぱちんこ機100によれば、遊技者にチャンスボタン136を操作するタイミングを正確に報知することができる場合がある。
(実施例8−21)
次に、図522を用いて本実施の形態の実施例21によるぱちんこ機100の演出について説明する。
まず、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例1について図522(a)〜図522(e)を用いて説明する。図522(a)〜図522(e)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例1を時系列で示している。
図522(a)〜図522(c)は、図521(a)〜図521(c)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図522(d)は、チャンスボタン136の操作最適期間に突入して、当該操作最適期間が1/2程度消化された状態を示している。チャンスボタン136は、チャンスボタン136の操作最適期間中に通常状態から振動+回転状態に状態変化している。また、当該操作最適期間中にチャンスボタン136が遊技者により操作されている。
図522(e)は、操作有効期間が終了した状態を示している。また、遊技者がチャンスボタン136の操作最適期間でチャンスボタン136の操作をしたことに関連して、演出表示領域208dの中央左側では番長が服を破るアニメーションが表示されている。また、演出表示領域208dの中央右側に表示されていた「タイミングよく押せ」の文字列、下向きの矢印画像、ボタン画像、および有効期間画像が消去されて「激アツだ」の文字列が表示されている。また、操作有効期間の終了に同期して、チャンスボタン136が振動+回転状態から通常状態に変化している。
本例のぱちんこ機100は、ボタン演出においてチャンスボタン136の操作最適期間を報知する演出が行われ、当該操作最適期間中にチャンスボタン136が遊技者により操作されたことに関連して図522(e)に示す実行中の特図1変動遊技に対する予告演出(第二の演出)が実行される。このため、本実施例のぱちんこ機100によれば、遊技者の遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、チャンスボタン136がオートボタンとして機能している場合は、遊技者がチャンスボタン136の操作をしていない場合でも、当該予告演出が実行されてもよいし、チャンスボタン136の操作最適期間以外でチャンスボタン136が操作された場合の演出(例えば、図521(h)に示す演出)が実行されてもよい。
次に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例2について図522(f)〜図522(h)を用いて説明する。図522(f)〜図522(h)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例2を時系列で示している。図522(f)は、図521(a)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図522(g)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。また、操作有効期間の操作最適期間外で遊技者により通常状態のチャンスボタン136が操作されている。
図522(h)は、チャンスボタン136の操作最適期間外において、遊技者により通常状態のチャンスボタン136が操作されたことに関連して、演出表示領域208dの中央右側に表示されていた「タイミングよく押せ」の文字列、下向きの矢印画像、ボタン画像、および有効期間画像が消去されて「チャンスだ」の文字列が表示されて、実行中の特図1変動遊技に対する予告演出が実行されている。また、当該予告演出の開始に同期して、チャンスボタン136の操作有効期間が終了されている。
このように、本例では、操作最適期間外の不適切なタイミングでチャンスボタン136の操作が実行されたため、図522(e)に示す操作最適期間中にチャンスボタン136の操作が実行された場合の予告演出と比較すると、大当りへの期待度が低い予告演出(大当り信頼度が低い予告演出)が実行されている。
次に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例3について図522(i)〜図522(n)を用いて説明する。図522(i)〜図522(n)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出例3を時系列で示している。なお、図522(i)は、図521(a)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図522(j)は、チャンスボタン136の操作最適期間外で遊技者によりチャンスボタン136の操作がされた状態を示している。
図522(k)は、チャンスボタン136の操作最適期間外においてチャンスボタン136が操作されたことに関連して、演出表示領域208dの中央右側に表示されていた「タイミングよく押せ」の文字列が消去され、「タイミングが違うぞ!!」の文字列が表示されている。また、チャンスボタン136の操作有効期間は継続している。このように本例では、チャンスボタン136が操作最適期間外の不適切なタイミングで操作されたことが報知されている。チャンスボタン136が遊技者に操作最適期間外に操作されても、チャンスボタン136の操作有効期間が継続される。
図522(l)は、チャンスボタン136の操作最適期間に突入する直前の状態を示し「タイミングが違うぞ!!」の文字列に代えて「タイミングよく押せ」の文字列が表示された状態を示している。このように本例では、再度、チャンスボタン136の操作最適期間での操作が促されている。
図522(m)は、チャンスボタン136の操作最適期間で遊技者によりチャンスボタン136の操作がされた状態を示している。
図522(n)は、チャンスボタン136の操作最適期間で遊技者によりチャンスボタン136の操作がされたことに関連した予告演出が実行された状態を示している。
このように、本例では、チャンスボタン136が操作最適期間外の不適切なタイミングで操作されたことが報知され、チャンスボタン136が不適切なタイミングで操作されてもチャンスボタン136の操作有効期間が継続して再度のタイミング押しが許容されている。チャンスボタン136の操作に不慣れな遊技者にも操作最適期間でチャンスボタン136を操作させて、遊技を楽しませることができる場合がある。
(実施例8−22)
次に、図523を用いて本実施の形態の実施例22によるぱちんこ機100の演出について説明する。
まず、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出について図523(a)〜図523(e)を用いて説明する。図523(a)〜図523(e)はこの順に、本実施例によるぱちんこ機100での特図変動遊技の演出を時系列で示している。
図523(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央左側には番長のキャラクタ画像が表示され、演出表示領域208dの中央右側にはチャンスボタン136を模した画像(ボタン画像)とその上方に「長押し」の文字列の文字列が表示され、ボタン画像の下方には操作有効期間の残り時間を表す有効期間画像が表示されている。ボタン画像および当該文字列が表示されることにより、チャンスボタン136の操作要求報知が実行されている。また、図523(a)に示す時点で、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されており、有効期間画像の長方形枠形状内で全体が所定色の棒状で表示されている。
また、図523(a)に示すように、チャンスボタン136の状態は通常状態であり、ボタン画像の表示態様は「振動+回転」である。また、本実施例では、有効期間画像が振動する表示態様で表示されている(図中、有効期間画像の振動を当該有効期間画像の上下に示す波線で表す)。有効期間画像は、操作手段に係る表示に含まれる。このように、チャンスボタン136の状態と操作手段に係る表示である有効期間画像とが対応しない場合も法則崩れに含まれてよい。
図523(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。ボタン画像の表示態様は「振動+回転」が維持され、有効期間画像は振動していない状態に変化し、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態が報知されている。また、チャンスボタン136は通常状態が維持されて、チャンスボタン136と有効期間画像の間の法則崩れが解消されている。ボタン画像は「振動+回転」の表示態様であり、有効期間画像の表示態様は通常状態であるので、ボタン画像の表示態様と有効期間画像の表示態様とが対応していない。このような操作手段に係る表示間で対応が取れていない場合も法則崩れに含めてもよい。また、遊技者によるチャンスボタン136の長押しが開始されている。なお、図523(c)〜図523(e)は、図520(c)〜図520(e)に示す状態と同じであるため、その説明は省略する。
図523(b’)は、図523(a)から引き続く状態を示しており、図523(b)と異なり、ボタン画像が「振動+回転」の表示態様から「通常」の表示態様に変化し、有効期間画像の表示態様は振動が維持され、さらに、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に状態変化している。なお、振動の表示態様の有効期間画像は、チャンスボタン136が通常状態から振動+回転状態に移行するか否かの予告として機能させてもよい。
本例の表示手段としての装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136が第一の状態(本実施例では、通常状態)から第二の状態(本実施例では、振動+回転状態)へと状態変化したことに関連して第二の表示(本実施例では、図523(a)に示す「振動+回転」の表示態様のボタン画像)に替えて第一の表示(本実施例では、図523(b’)に示す「通常」の表示態様のボタン画像)を少なくとも表示可能な手段である(例えば、図523(b’)参照)。本例によるぱちんこ機100によれば、チャンスボタン136が状態変化した場合であっても法則崩れを継続させることができ、法則崩れに対する期待感を遊技者に持続させることができる場合がある。
(実施例8−23)
次に、図524〜図527を用いて本実施の形態の実施例23によるぱちんこ機100の演出制御におけるコマンド送信について説明する。本実施例によるぱちんこ機100は、図400に示す制御系を有している。図524〜図527では、液晶制御部と第1副制御部400との間でのコマンド送受信、および第1副制御部400と演出ボタンセンサ426との間でのコマンド送受信について説明する。第1副制御部400は、図409に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS309)において演出抽選処理を行い、その結果に応じた各演出を行うように、第2副制御部500に制御用のコマンドを送信する。図524〜図527に示す液晶制御部は第2副制御部500に含まれている。なお、第2副制御部500とは別に液晶制御部が設けられていてもよい。この場合、当該液晶制御部は第1副制御部400に接続されて装飾図柄表示装置208を制御する。
まず、図524を用いて、本実施例によるぱちんこ機100の演出制御におけるコマンド送信例1について説明する。図524は、本例の演出制御におけるコマンド送信のタイミングを示す概要図である。図524では、左側から右側に向かう矢印で示される時間経過に伴い、送信される各コマンドの一例について示している。また、図524の最下段には、チャンスボタン136の操作有効期間のON、OFFを時系列で示している。レベルOFFはチャンスボタン136の非操作有効期間である状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の操作有効期間である状態を示している。
液晶制御部は、チャンスボタン136の操作を伴うボタン演出を開始する場合、第1副制御部400に対して、ボタン画像や有効期間画像の表示を開始した情報を含むコマンドを送信する(1)。第1副制御部400は、当該コマンドを受信するとチャンスボタン136の操作有効期間を開始する。当該コマンドにより、装飾図柄標示装置208でのボタン画像や有効期間画像の表示開始と操作有効期間の開始とのタイミングの整合性が取られる。
次いで、操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されると、第1副制御部400は、演出ボタンセンサ426からチャンスボタン136の操作が行われたことの情報を含むコマンドを受信する(2)。次いで、第1副制御部は、液晶制御部に対し、チャンスボタン136が操作されたことの情報を含むコマンドを送信する(3)。これにより、装飾図柄表示装置208では、図502(d)〜図502(f)に示す運勢占い演出、図509(b)に示すカットイン画像、図512(g)に示す特図1保留アイコン変更アニメーション等が表示されて演出が実行される。当該演出は第二の演出の一例である。
次いで、操作有効期間中にチャンスボタン136が再度操作されると、第1副制御部400は、演出ボタンセンサ426からチャンスボタン136の操作が行われたことの情報を含むコマンドを受信する(4)。次いで、第1副制御部は、液晶制御部に対し、チャンスボタン136が操作されたことの情報を含むコマンドを送信する(5)。しかしながら、装飾図柄表示装置208では既に図502(d)〜図502(f)に示す運勢占い演出、図509(b)に示すカットイン画像、図512(g)に示す特図1保留アイコン変更アニメーション等が表示されて第二の演出が実行されているので、新たな演出は実行されない。次いで、液晶制御部はボタン画像や有効期間画像等を消去してボタン演出の終了する情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する(6)。第1副制御部400は、当該コマンドを受信したタイミングでチャンスボタン136の操作有効期間を終了する。
本例のように、チャンスボタン136の操作有効期間中に1回のチャンスボタン136の操作が必要とされている場合にチャンスボタン136が1回操作された後も予め定められ期間が経過するまで当該操作有効期間が継続されてもよい。操作有効期間は、第二の演出が実行されるためにチャンスボタン136の操作が有効とされる期間であればよい。
次に、図525を用いて、本実施例によるぱちんこ機100の演出制御におけるコマンド送信例2について説明する。図525は、本例の演出制御におけるコマンド送信のタイミングを示す概要図である。図525では、左側から右側に向かう矢印で示される時間経過に伴い、送信される各コマンドの一例について示している。また、図525の最下段には、チャンスボタン136の操作有効期間のON、OFFを時系列で示している。レベルOFFはチャンスボタン136の非操作有効期間である状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の操作有効期間である状態を示している。
液晶制御部は、チャンスボタン136の操作を伴うボタン演出を開始する場合、第1副制御部400に対して、ボタン画像や有効期間画像の表示を開始した情報を含むコマンドを送信する(1)。第1副制御部400は、当該コマンドを受信するとチャンスボタン136の操作有効期間を開始する。当該コマンドにより、装飾図柄標示装置208でのボタン画像や有効期間画像の表示開始と操作有効期間の開始とのタイミングの整合性が取られる。
次いで、操作有効期間中にチャンスボタン136が操作されると、第1副制御部400は、演出ボタンセンサ426からチャンスボタン136の操作が行われたことの情報を含むコマンドを受信する(2)。次いで、第1副制御部は、液晶制御部に対し、チャンスボタン136が操作されたことの情報を含むコマンドを送信する(3)。これにより、装飾図柄表示装置208では、図502(d)〜図502(f)に示す運勢占い演出、図509(b)に示すカットイン画像、図512(g)に示す特図1保留アイコン変更アニメーション等が表示されて演出が実行される。当該演出は第二の演出の一例である。
本例では、操作有効期間中に1回のチャンスボタン136の操作が要求されており、液晶制御部は、チャンスボタン136が操作されるとボタン画像や有効期間画像を消去してボタン演出を終了する情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する(4)。第1副制御部400は、当該コマンドを受信したタイミングでチャンスボタン136の操作有効期間を終了する。
本例のように、チャンスボタン136の操作有効期間中に1回のチャンスボタン136の操作が要求されている場合にチャンスボタン136が1回操作された時点で操作有効期間が終了されてもよい。このように、操作有効期間は本来予定されていた期間よりも短縮されてもよい。操作有効期間は、第二の演出が実行されるためにチャンスボタン136の操作が有効とされる期間であればよい。また、チャンスボタン136の操作有効期間中に複数回のチャンスボタン136の操作が必要とされている場合には、第1副制御部400がチャンスボタン136の操作回数をカウントして所定回数に到達した場合に第1副制御部400が液晶制御部にチャンスボタン136が所定回数操作された旨の情報を含むコマンドを送信してもよいし、チャンボタン136が操作される毎に第1副制御部400が液晶制御部にコマンドを送信して液晶制御部がチャンスボタン136の操作回数をカウントするようにしてもよい。
次に、図526を用いて、本実施例によるぱちんこ機100の演出制御におけるコマンド送信例3について説明する。図526は、本例の演出制御におけるコマンド送信のタイミングを示す概要図である。図526では、左側から右側に向かう矢印で示される時間経過に伴い、送信される各コマンドの一例について示している。また、図526の最下段から二番目には、チャンスボタン136の操作有効期間のON、OFFを時系列で示している。レベルOFFはチャンスボタン136の非操作有効期間である状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の操作有効期間である状態を示している。また、図526の最下段には、チャンスボタン136の状態が示されている。
液晶制御部は、チャンスボタン136の操作を伴うボタン演出を開始する場合、第1副制御部400に対して、ボタン画像や有効期間画像の表示を開始した情報を含むコマンドを送信する(1)。第1副制御部400は、当該コマンドを受信するとチャンスボタン136の操作有効期間を開始する。当該コマンドにより、装飾図柄標示装置208でのボタン画像や有効期間画像の表示開始と操作有効期間の開始とのタイミングの整合性が取られる。
本例では、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同期してチャンスボタン136の状態がデフォルト状態から第一の状態となる。本例ではデフォルト状態は通常状態であり第一の状態は例えば振動状態である。なお、第一の状態は、通常状態であり、デフォルト状態と同じ状態であってもよい。
また、チャンスボタン136の操作有効期間の開始から所定時間経過後にチャンスボタン136は第一の状態から第二の状態に状態変化する。本例の第二の状態は例えば振動+回転状態である。チャンスボタン136の状態変化に先立って、液晶制御部が第1副制御部400に所定のコマンドを送信する(2)。当該コマンドを受信した第1副制御部400はチャンスボタン136を第一の状態から第二の状態に状態変化させる。また、当該コマンドには、ボタン画像が第一の状態に対応する表示態様から第二の表示態様に対応する表示態様に変更される情報を含んでいる。第1副制御部400は、当該コマンドを受信するとチャンスボタン136を第一の状態から第二の状態に状態変化させる。これにより、チャンスボタン136の状態とボタン画像の表示態様の整合性が取られる。なお、チャンスボタン136のみを状態変化させて、ボタン画像の表示態様を変更しない場合には、液晶制御部が第1副制御部400に対して当該コマンドを送信しなくてもよく、第1副制御部400は操作有効期間の開始から所定時間が経過したタイミングでチャンスボタン136を第一の状態から第二の状態に状態変化させればよい。
次いで、液晶制御部はボタン画像や有効期間画像等を消去してボタン演出の終了する情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する(3)。第1副制御部400は、当該コマンドを受信したタイミングでチャンスボタン136の操作有効期間を終了し、チャンスボタン136を第二の状態からデフォルト状態に状態変化させる。
次に、図527を用いて、本実施例によるぱちんこ機100の演出制御におけるコマンド送信例4について説明する。図527は、本例の演出制御におけるコマンド送信のタイミングを示す概要図である。図527では、左側から右側に向かう矢印で示される時間経過に伴い、送信される各コマンドの一例について示している。また、図527の最下段から二番目には、チャンスボタン136の操作有効期間のON、OFFを時系列で示している。レベルOFFはチャンスボタン136の非操作有効期間である状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の操作有効期間である状態を示している。また、図527の最下段には、チャンスボタン136の状態が示されている。
液晶制御部は、チャンスボタン136の操作を伴うボタン演出を開始する場合、第1副制御部400に対して、ボタン画像や有効期間画像の表示を開始した情報を含むコマンドを送信する(1)。第1副制御部400は、当該コマンドを受信するとチャンスボタン136の操作有効期間を開始する。当該コマンドにより、装飾図柄標示装置208でのボタン画像や有効期間画像の表示開始と操作有効期間の開始とのタイミングの整合性が取られる。
本例では、チャンスボタン136の操作有効期間の開始と同期してチャンスボタン136の状態がデフォルト状態から第一の状態となる。本例ではデフォルト状態は通常状態であり第一の状態は例えば振動状態である。なお、第一の状態は、通常状態であり、デフォルト状態と同じ状態であってもよい。
次いで、操作有効期間中にチャンスボタン136が第一の状態で操作されると、第1副制御部400は、演出ボタンセンサ426からチャンスボタン136が操作されたことの情報を含むコマンドを受信する(2)。次いで、第1副制御部は、液晶制御部に対し、チャンスボタン136が第一の状態で操作されたことの情報を含むコマンドを送信する(3)。これにより、装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136が第一の状態で操作された場合の演出(第一の状態に対応する演出)(例えば、図511(d)に示す予告演出)を実行する。
次いで、操作有効期間中にチャンスボタン136が第一の状態で再度操作されると、第1副制御部400は、演出ボタンセンサ426からチャンスボタン136が操作されたことの情報を含むコマンドを受信する(4)。次いで、第1副制御部400は、液晶制御部に対し、チャンスボタン136が第一の状態で操作されたことの情報を含むコマンドを送信する(5)。しかしながら、装飾図柄表示装置208では既にチャンスボタン136が第一の状態で操作された場合の演出(第一の状態に対応する演出)が実行されているので、新たな演出は実行されない。
また、チャンスボタン136の操作有効期間の開始から所定時間経過後にチャンスボタン136は第一の状態から第二の状態に状態変化する。本例の第二の状態は例えば振動+回転状態である。チャンスボタン136の状態変化に先立って、液晶制御部が第1副制御部400に所定のコマンドを送信する(6)。これにより、チャンスボタン136の状態変化するタイミングを液晶制御部が制御して、チャンスボタン136が第二の状態で操作された場合の演出を確実に実行することができる場合がある。当該コマンドを受信した第1副制御部400はチャンスボタン136を第一の状態から第二の状態に状態変化させる。
次いで、操作有効期間中にチャンスボタン136が第二の状態で操作されると、第1副制御部400は、演出ボタンセンサ426からチャンスボタン136が操作されたことの情報を含むコマンドを受信する(7)。次いで、第1副制御部400は、液晶制御部に対し、チャンスボタン136が第二の状態で操作されたことの情報を含むコマンドを送信する(8)。これにより、装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136が第二の状態で操作された場合の演出(第二の状態に対応する演出)(例えば、図511(g)に示すカットイン画像の予告演出)を実行する。
次いで、液晶制御部はボタン画像や有効期間画像等を消去してボタン演出の終了する情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する(9)。第1副制御部400は、当該コマンドを受信したタイミングでチャンスボタン136の操作有効期間を終了し、チャンスボタン136を第二の状態からデフォルト状態に状態変化させる。
本例のように、チャンスボタン136の操作時の状態毎に異なる演出が実行されてもよい。当該演出はチャンスボタン136の1回の操作に関連して1回実行されてもよいし、複数回の操作に関連して複数回実行されてもよい。
(実施例8−24)
次に、図528を用いて本実施の形態の実施例24について説明する。本実施例では、本発明の第8の実施の形態に係る遊技台としてのスロットマシン(回胴遊技機)についてに説明する。まず、図528を用いて、本実施例によるスロットマシン1000の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図528に示すスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図528において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010〜1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010〜1012が構成されている。リール1010〜1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010〜1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010〜1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010〜1012の背面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト(図示省略)が配置されている。リールバックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010〜1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010〜1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。以下、有効となる入賞ラインを有効ラインと呼ぶ場合がある。
告知ランプ1023は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
メダル投入ボタン1030〜1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン1031が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン1032はMAXメダル投入ボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1041は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン1030〜1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1041から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器1026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器1025、遊技情報表示器1026、および払出枚数表示器1027は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー1035は、リール1010〜1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1041に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン1030〜1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010〜1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット1036には、ストップボタン1037〜1039が設けられている。ストップボタン1037〜1039は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010〜1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010〜1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037〜1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。なお、各ストップボタン1037〜1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037〜1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1034は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
メダル投入ボタン1032の右側には、チャンスボタン1100が設けられている。チャンスボタン1100は、リール1010〜1012の動作に関連する操作が可能であったり、液晶表示装置1057の表示に関連する操作が可能であったりする。また、チャンスボタン1100は、上記実施例によるぱちんこ機100のチャンスボタン136と同様に複数の状態を取ることが可能であり、チャンスボタン1100の操作有効期間中に状態変化可能であってもよい。
情報表示ボタンユニット1050には、情報表示ボタン1046が設けられている。情報表示ボタン1046は、ユーザメニュー(例えば、遊技者個人の遊技履歴情報を設定するためのメニュー)を呼び出すための操作ボタンであり、複数のボタンから構成されている。情報表示ボタン1046は、本実施例における特徴的な構成要素であるため、その構成及び作用については後述する。
ストップボタンユニット1036の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル1062が設けられており、タイトルパネルランプ1064は、タイトルパネル1062を点灯するランプである。タイトルパネル1062の下部には、メダル払出口1055、メダルの受皿1061が設けられている。
音孔1081はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1060が配設されており、演出装置1060の上部には音孔1043が設けられている。この演出装置1060は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ1063a、左シャッタ1063bからなるシャッタ(遮蔽装置)1063と、このシャッタ1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ1063a、左シャッタ1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<情報表示ボタン>
図529(a)は、情報表示ボタン1046の外観斜視図であり、図529(b)は、情報表示ボタン1046の上面図である。情報表示ボタン1046は、図529に示すように、情報表示ボタンユニット1050の略矩形の平面上に複数のボタンを備えている。すなわち、情報表示ボタン1046は、情報表示ボタンユニット1050に設けられた複数のボタンの総称であり、詳しくは、情報表示ボタンユニット1050の略中央に設けられた決定(呼出)ボタン1046Oと、決定(呼出)ボタン1046Oの左側に離間して設けられた上選択ボタン1046U、下選択ボタン1046D、左選択ボタン1046L及び右選択ボタン1046Rと、決定(呼出)ボタン1046Oの右側に離間して設けられたキャンセルボタン1046Cと、を備える。
次に、本実施例によるスロットマシン1000の演出について図530(a)〜図532(d)を用いて説明する。まず始めに、図530〜図532および後述の図533〜図535の各図に示された構成について説明する。
各図には、図530(a)に示すように、図528に示すスロットマシン1000の正面側に配置された液晶表示装置1057、リール1010〜1012およびチャンスボタン1100が上からこの順に模式的に示されており、リール1010〜1012上には有効となる入賞ライン1014が示されている。また、図530(b)に示すように、リール1010〜1012が回転している状態を白抜き矢印で表している。
図530(a)〜図532(d)はこの順に、本実施例によるスロットマシン1000でのATの演出を時系列で示している。なお、ATとはアシストタイムの略称であり、ATは、小役(例えば、ベル)の当選確率が相対的に高い状態であり、かつ小役に当選した場合にストップボタン1037〜1039の操作順番が遊技者に報知されるチャンスタイムのことである。
図530(a)は、ATゲームの演出が実行中の状態を示している。液晶表示装置1057の表示領域の左上部にATゲーム中であることを示す「AT中」の文字列が表示され、中央部に「番長」のキャラクタ画像が表示され、表示領域の右上部に当該ATゲームで消化されたゲーム数を示す「789G」の文字列が表示され、その下部に残りのATゲーム数を示す「LAST 43G」の文字列が表示され、表示領域の右下部に当該ATゲームで獲得したメダル数を示す「2330get」の文字列が表示されている。
また、図530(a)は、リール1010〜1012の回転が停止した状態を示している。リール1010には、上から、特殊役のいわゆるチェリー図柄(赤色)、小役のいわゆるベル図柄(黄色)、再遊技のいわゆるリプレイ図柄(青色)が停止表示されている。また、リール1011には、上から、ベル図柄、リプレイ図柄、チェリー図柄が停止表示されている。また、リール1012には、上から、ベル図柄、リプレイ図柄、特殊役のいわゆるスイカ図柄(緑色)が停止表示されている。右上り入賞ラインには、再遊技のリプレイ図柄が3個揃った状態であり、再遊技に当選した状態が示されている。また、チャンスボタン1100は通常状態(第一の状態)である。
図530(b)は、遊技者がスタートレバー1035を操作し、リール1010〜1012の回転が開始された状態を示している。また、液晶表示装置1057には、AT中のゲームが1回消化されたことにより、「789G」の文字列に替えて「790G」が表示され、「LAST 43G」の文字列に替えて「LAST 42G」が表示されている。また、チャンスボタン1100は通常状態が維持されている。
図530(c)は、ATの残りゲーム数を上乗せするチャンスが到来したことを遊技者に報知した状態を示している。液晶表示装置1057には、「番長」のキャラクタ画像が消去され、「AT中」の文字列の下部に女の子のキャラクタ画像が表示され、その下部に「上乗せチャンス」の文字列が表示されている。
図530(d)は、「上乗せチャンス」の文字列に替えて「ボタン連打よ」の文字列が表示された状態を示している。
図530(e)は、チャンスボタン1100の操作有効期間が開始された状態を示している。液晶表示装置1057には、女の子のキャラ画像が縮表示小され、その下部には、チャンスボタン1100の操作要求画像であるチャンスボタン1100を模した画像(ボタン画像)が表示され、ボタン画像の下部には、チャンスボタン1100の操作有効期間を示す有効期間画像が表示されている。また、有効期間画像は、図502(b)等に示すものと同様である。
また、チャンスボタン1100は操作有効期間の開始と同期して通常状態から振動状態(第二の状態)に状態変化している。このため、チャンスボタン1100の状態とボタン画像の表示態様が対応していない法則崩れが生じている。
図530(f)は、有効期間画像の棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し経過した状態が報知されている。また、振動状態のチャンスボタン1100が遊技者により操作されている。また、ボタン画像の上部に女の子のキャラクタ画像が表示され、ボタン画像と女の子のキャラクタ画像とが一体的に表示されているようになっているが、ボタン画像がチャンスボタン1100を表していることが認識可能であり、この状態のボタン画像も操作要求画像に含まれる。このように、ボタン画像は、チャンスボタン1100をそのまま模したものだけでなく、チャンスボタン1100と一部が異なるもの含まれる。
図530(f)から引き続く図531(a)では、図530(f)でチャンスボタン1100が操作されたことに基づいて、液晶表示装置1057ではボタン画像の左隣に「+1」が表示され、ATの残りゲーム数が1ゲーム上乗せされることが報知されている。また、振動状態のチャンスボタン1100が遊技者により3回操作されている。また、有効期間画像の棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し経過した状態が報知されている。
図531(b)では、図531(a)でチャンスボタン1100が3回操作されたことに基づいて、液晶表示装置1057ではボタン画像の周辺にATの上乗せ数である「+5」、「+1」、「+3」の文字列が表示され、ATの残りゲーム数が9ゲーム上乗せされることが報知されている。本例ではチャンスボタン1100が操作される毎にATの上乗せ数が報知される。また、有効期間画像の棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し経過した状態が報知されている。
図531(c)では、ボタン画像内の「chance」の文字列が「一撃」の文字列に変更されている。「一撃」の文字列はチャンスボタン1100の1回の操作を促す表示であり、当該文字列によりチャンスボタン1100の必要な操作回数が報知されている。また、「chance」の文字列が「一撃」の文字列に変更さて、ボタン画像の一部がチャンスボタン1100を模した状態と異なっているが、ボタン画像の輪郭がチャンスボタン1100の輪郭と一致しているため、「一撃」の文字列を含むボタン画像がチャンスボタン1100を表していることを遊技者は認識することができる。
また、図531(c)に示すように、ボタン画像は「振動状態」の表示態様に変更されて表示されている。また、チャンスボタン1100は、振動しながら所定色(例えば、青色)に発光する状態(以下、「振動+発光状態」という)(第三の状態)に変化している。このため、図530(e)で生じた法則崩れとは別の法則崩れに移行している。このように、チャンスボタン1100は発光状態に変化可能であってもよい。また、有効期間画像の棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が2/5程度消化されたことが報知されている。
図531(d)では、有効期間画像の棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が2/3程度消化されたことが報知されている。また、振動+発光状態のチャンスボタン1100が遊技者により1回操作されている。
図531(e)は、液晶表示装置1057では、女の子のキャラクタ画像、ボタン画像、有効期間画像が消去され、「番長」が服を破るアニメーションが表示される状態を示している。また、図531(e)ではチャンスボタン1100の操作有効期間が終了している。また、番長のキャラクタ画像の右上部分には、図531(d)でチャンスボタン1100が操作されたことに基づいて、ATの上乗せ数である「+250」の文字列が表示され、ATの残りゲーム数がさらに250ゲーム上乗せされることが報知されている。また、チャンスボタン1100は振動+発光状態が維持されている。
図531(f)は、図531(a)〜図531(e)で実行されたATの上乗せ演出による合計の上乗せ数が報知された状態を示している。表示領域の中央部に表示されていた服を破っている番長のキャラクタ画像が左側に移動して表示され、「+1」、「+5」、「+1」、「+3」、および「+250」の文字列が消去され、代わりに、「Total+260」の文字列が表示されている。また、チャンスボタン1100は、振動+発光状態から通常状態に変化している。
図531(f)から引き続く図532(a)は、ATの残りのゲーム数の表示画像が変化するアニメーションが開始された状態を示している。液晶表示装置1057には、ATの残りゲーム数を表示する「42G」の文字列部分を隠すようにエフェクト画像が表示されている。
図532(b)は、ATの残りのゲーム数の表示画像が変化するアニメーションが終了した状態を示している。液晶表示装置1057のATの残りゲーム数を表示する「42G」の文字列部分に替えて、「302G」の文字列が表示されている。また、遊技者がストップボタン1037を操作したことに基づいて、リール1010の回転が停止されている。リール1010の停止図柄は、上から、大当り役のスペシャルリプレイ図柄、チェリー図柄、スイカ図柄である。
図532(c)は、遊技者がストップボタン1038を操作したこと基づいて、リール1011の回転が停止された状態を示している。リール1011の停止図柄は、上から、リプレイ図柄、スイカ図柄、ベル図柄である。
図532(d)は、遊技者がストップボタン1039を操作したことに基づいて、リール1012の回転が停止した状態を示している。リール1012の停止図柄は、上から、スイカ図柄、チェリー図柄、スペシャルリプレイ図柄である。この結果、リール1010の中段に特殊役のチェリー図柄が停止してチェリー図柄に当選し、右上り入賞ラインには特殊役のスイカ図柄が3個揃ってスイカ図柄に当選した状態となる。このように、特殊役のチェリー図柄およびスイカ図柄に当選する場合に、ATの残りゲーム数が上乗せされる。
以上説明した本実施例によるスロットマシン1100は、チャンスボタン1100、ストップボタン1037〜1039およびスタートレバー1035等の複数の操作手段を備えている。本実施例によるスロットマシン1000によれば複数の操作手段に特徴を持たせることができる場合がある。
(実施例8−25)
次に、本実施の形態の実施例25によるスロットマシン1000の演出について図533(a)〜図534(f)を用いて説明する。図533(a)〜図534(f)はこの順に、本実施例によるスロットマシン1000でのATの演出を時系列で示している。
図533(a)は、ATゲームの演出が実行中の状態を示しており、図530(a)に示す状態と同じである。
図533(b)は、遊技者がスタートレバー1035を操作したが、リール1010〜1012の回転が開始されずに、リール1010〜1012がショートフリーズした状態を示している(図中、リール1010〜1012がショートフリーズした状態を波線で表す)。また、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、チャンスボタン1100の裏ボタンとしての操作有効期間が開始される。チャンスボタン1100の裏ボタンとしての操作有効期間中には、液晶表示装置1057には、ボタン画像および有効期間画像が表示されない。
図533(c)は、リール1010〜1012がショートフリーズ継続中に、遊技者が通常状態のチャンスボタン1100を操作した状態を示している。
図533(d)は、チャンスボタン1100が操作されたことに基づいて、液晶表示装置1057では、番長のキャラクタ画像が左方に移動して表示され、ATの残りゲーム数が上乗せされることを示唆する「上乗せ」の文字列が表示領域中央部に黒文字で表示された状態を示している。また、ショートフリーズしていたリール1010〜1012の回転が開始されている。
また、図533(d)では、チャンスボタン1100が3回操作されている。1回目と2回目の操作時では、チャンスボタン1100は通常状態であり、3回目の操作時では、チャンスボタン1100が振動状態に変化している。本例では、2回目の操作に基づいてチャンスボタン1100が通常状態から振動状態に状態変化する。このように、チャンスボタン1100は操作された場合に状態変化されてもよい。
図533(e)は、振動状態のチャンスボタン1100が操作されたことに基づいて、「上乗せ」の文字列が黒色から青色に変更された状態を示している。これにより、遊技者にさらなるATの残り回数の上乗せが行われることを期待させている。
また、遊技者がストップボタン1037を操作したことに基づいて、リール1010の回転が停止した状態を示している。リール1010の停止図柄は、上から、スペシャルリプレイ図柄、チェリー図柄、スイカ図柄である。また、チャンスボタン1100は振動状態が維持されている。また、本例において、ストップボタン1037の操作後ではチャンスボタン1100の操作有効期間が継続される。
図533(f)は、振動状態のチャンスボタン1100が遊技者に操作された状態を示している。
図533(f)から引き続く、図534(a)は、図533(f)で振動状態のチャンスボタン1100が遊技者に操作されたことに基づいて、「上乗せ」の文字列が青色から緑色に変更されて表示された状態を示している。この演出により、遊技者にさらなるATの残り回数の上乗せが行われることを期待させている。また、チャンスボタン1100は振動状態が維持されている。
図534(b)は、遊技者がストップボタン1039を操作したこと基づいて、リール1012の回転が停止した状態を示している。リール1012の停止図柄は、上から、スイカ図柄、チェリー図柄、スペシャルリプレイ図柄である。また、本例において、ストップボタン1039を操作後ではチャンスボタン1100の操作有効期間が継続される。また、チャンスボタン1100は振動状態から通常状態に変化しており、遊技者により通常状態のチャンスボタン1100が操作されている。本実施例では、チャンスボタン1100は、図533(d)で第一の状態(本実施例では、通常状態)から第二の状態(本実施例では、振動状態)に状態変化し、図534(b)で第二の状態から第一の状態に状態変化している。
図534(c)は、図534(b)で通常状態のチャンスボタン1100が遊技者に操作されたことに基づいて緑色の「上乗せ」の文字列に替わって、「激乗せ」の文字列が赤色で表示された状態を示している。この演出により、遊技者に更なるATの残り回数の上乗せが行われることを期待させている。
図534(d)は、遊技者がストップボタン1038を操作したことに基づいて、リール1011の回転が停止した状態を示している。リール1011の停止図柄は、上から、リプレイ図柄、スイカ図柄、ベル図柄である。この結果、リール1010の中段に特殊役のチェリー図柄が停止してチェリー図柄に当選し、右上り入賞ラインには特殊役のスイカ図柄が3個揃ってスイカ図柄に当選した状態となり、ATの上乗せ数260ゲームが確定する。また、ストップボタン1038が操作されたことに基づいて(リール1011の停止と同期して)、チャンスボタン1100の操作有効期間が終了する。このように、チャンスボタン136の操作有効期間は、複数の操作手段(本実施例では、ストップボタン1037、1039)の操作に跨って設定されてもよい。
図534(e)は、ATの上乗せ数が260であることが確定したことを報知している状態を示している。液晶表示装置1057には、番長が服を破るアニメーションと、「激乗せ」の文字列に替わってATの上乗せ数を示す「+260」の文字列が赤色で表示されている。
図534(f)は、ATの上乗せ数が260であるので、ATの残りゲーム数を表する「42G」の文字列に替わって上乗せ後のATの残りゲーム数の「302G」が表示された状態を示している。また、番長のキャラクタ画像が服を着ている表示態様に戻ることで、ATの上乗せ演出が終了したことを報知している。
以上説明した本実施例によるストッとマシン1000は、第一の操作手段としてのチャンスボタン1100を備える。また、スロットマシン1000は、遊技者が操作可能な位置に第一の操作手段とは別に複数の操作手段(以下、「複数の別の操作手段」という。)を備え、複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段としてのスタートレバー1035であり、複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段としてのストップボタン1038である。チャンスボタン1100の操作有効期間は、スタートレバー1035が操作された後から(図533(b)参照)、ストップボタン1038が操作されるまでの期間(図534(d)参照)の少なくとも一部を含む期間である。本実施例によるスロットマシン1000によれば、演出性を高めることができる場合がある。
また、上記の第二の操作手段や第三の操作手段としてもよい操作手段としては、1BETボタン(メダル投入ボタン1030)、2BETボタン(メダル投入ボタン1031)、MAXBETボタン(メダル投入ボタン1032)、スタートレバー(スタートレバー1035)、左停止ボタン(ストップボタン1037)、中停止ボタン(ストップボタン1038)、右停止ボタン(ストップボタン1039)、演出ボタン(チャンスボタン1100)、情報表示ボタン1046等の各種操作手段が挙げられる。
また、第一の操作手段がチャンスボタン1100であり、第二の操作手段が左停止ボタン(ストップボタン1037)であり、第三の操作手段が中停止ボタン(ストップボタン1038)であり、第四の操作手段が右停止ボタン(ストップボタン1039)であってもよい。第一の操作手段の操作有効期間は左停止ボタンの操作から中停止ボタンの操作までの一部の期間であるが、第一の操作手段の操作有効期間は左停止ボタンの操作から右停止ボタンの操作目での一部の期間でもよく、この場合の操作有効期間は、いずれの場合もも同じ長さである。左リール1010停止の後で中停止ボタンが操作されるか右停止ボタンが操作されるかその場合によるが、いずれの場合であっても、第一の操作手段の操作有効期間は不変である。
(実施例8−26)
本実施の形態の実施例26によるスロットマシン1000の演出について図535(a)〜図535(f)を用いて説明する。図535(a)〜図535(f)はこの順に、本実施例によるスロットマシン1000でのATの演出を時系列で示している。
図535(a)は、ATゲームの演出が実行中の状態を示しており、図535(a)に示す状態と同じである。
図535(b)は、遊技者がスタートレバー1035を操作したが、リール1010〜1012がショートフリーズして回転が開始されない状態を示している。また、液晶表示装置1057には、AT中のゲームが1回消化されたことにより、「789G」の文字列に代えて「790G」が表示され、「LAST 43G」の文字列に替わって「LAST 42G」が表示されている。また、スタートレバー1035が操作されたことに基づいて、チャンスボタン1100の操作有効期間が開始される。また、番長のキャラクタ画像が消去され女の子のキャラクタ画像と、その下部に「一撃」の文字列を含むボタン画像とが表示され、チャンスボタン1100の操作有効期間が開始されることが報知されている。ボタン画像の表示態様は「振動状態」である。また、チャンスボタン1100は通常状態が維持されているため、チャンスボタン1100の状態とボタン画像の表示態様が対応していない法則崩れが生じている。
図535(c)は、ショートフリーズしていたリール1010〜1012の回転が開始された状態を示している。
図535(d)は、チャンスボタン1100が通常状態から振動状態に状態変化した状態を示している。チャンスボタン1100の状態とボタン画像の表示態様が対応しているので、図535(b)で生じた法則崩れが解消している。
図535(e)は、遊技者がストップボタン1037を操作したことに基づいて、リール1010の回転が停止された状態を示している。リール1010の停止図柄は、上から、スーパーリプレイ図柄、チェリー図柄、スイカ図柄である。また、本実施例では、ストップボタン1037を操作されたことに基づいて(リール1010の回転が停止されたことに同期して)、チャンスボタン1100の操作有効期間が終了する。
また、図535(e)は、女の子のキャラクタ画像、ボタン画像、有効期間画像が消去され、液晶表示装置1057の表示領域の左方で「番長」が服を破るアニメーションと、ATの上乗せ数である「+260」の文字列とが表示され、ATの残りゲーム数が260ゲーム上乗せされることが報知されている。この報知は、チャンスボタン1100の操作有効期間が終了したことに基づいてい強制的に実行されている。また、チャンスボタン1100は振動状態が維持されている。
図535(f)は、上乗せ前のATの残りゲーム数が表示されている「42G」の文字列に代えて、上乗せ後のATの残りゲーム数の「302G」が表示された状態を示している。また、番長のキャラクタ画像が服を着ている表示態様に戻ることで、ATの上乗せ演出が終了したことを報知している。また、チャンスボタン1100は振動状態から通常状態に状態変化している。
以上説明した本実施例によるストッとマシン1000は、第一の操作手段としてのチャンスボタン1100を備える。また、スロットマシン1000は、遊技者が操作可能な位置に第一の操作手段とは別に複数の操作手段(以下、「複数の別の操作手段」という。)を備え、複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段としてのスタートレバー1035であり、複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段としてのストップボタン1037である。チャンスボタン1100の操作有効期間は、スタートレバー1035が操作された後から(図535(b)参照)、ストップボタン1037が操作されるまでの期間(図535(e)参照)の少なくとも一部を含む期間である。本実施例によるスロットマシン1000によれば、演出性を高めることができる場合がある。
また、上記の第一の操作手段、第二の操作手段または第三の操作手段としてもよい操作手段としては、メダル投入ボタン1030(1BETボタン)、メダル投入ボタン1031(2BETボタン)、メダル投入ボタン1032(MAXBETボタン)、スタートレバー1035、ストップボタン1037(左停止ボタン)、ストップボタン1038(中停止ボタン)、ストップボタン1039(右停止ボタン)、メダル返却ボタン1033、情報表示ボタン1046の各種矢印、OK、Cボタン等が挙げられる。また、メダル投入口1041もメダル投入ボタン1030と同等の機能を有するため、上記の第一の操作手段、第二の操作手段または第三の操作手段として挙げることができる。なお、本実施例ではタイトルパネル1062は、タイトルパネルランプ1064により発光演出を行うことが可能な構成となっているが、タイトルパネル1062自体を例えば奥方向に押し込むようなボタンユニットとして機能させるようにしてもよく、この場合は、タイトルパネル1062自体が第一の操作手段、第二の操作手段または第三の操作手段として機能する場合がある。
次に、以上説明した第8の実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図501乃至図535を参照しつつ説明する。
(1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、チャンスボタン1100)を備えた遊技台(例えば、ぱちんこ機100、スロットマシン1000)であって、
前記操作手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段であり(例えば、図507参照)、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転状態)であり、
前記第二の状態は、前記操作手段の操作の受付が有効とされる期間(以下、「操作有効期間」という。)において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態である(例えば、図501(d)、図502(f)、図503(d)、図504(f)、図505(f)、図506(d)、図508(j)、図508(r)、図511(e)、図512(f)、図514(h’)、図515(d)、図516(f)、図518(b)、図519(b)、図519(g)、図519(l)、図520(c)、図520(h)、図521(d)、図522(d)、図522(m)、図523(d)、図523(b’)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(1)に記載の遊技台によれば、操作手段を第二の状態に変化させて遊技者に意外性を付与することができる場合がある。
(2)
(1)に記載の遊技台であって、
前記第二の状態は、前記操作手段が操作されない場合であっても前記操作有効期間において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態である(例えば、図501(d)、図512(f)、図518(b)、図521(d)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(2)に記載の遊技台によれば、遊技者が操作手段を操作していないのに操作手段が第二の状態に変化することで遊技者に意外性を付与することができる場合がある。また、上記(2)に記載の遊技台によれば、操作有効期間内の操作手段の状態変化による演出や予告を実現できる場合がある。また、操作手段は遊技者に操作されたことに関連して第一の状態から第二の状態に状態変化するようになっていてもよい。
(3)
(1)または(2)に記載の遊技台であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、演出表示領域208d、第1副制御部400)を備え、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図508(g)〜(k)に示すボタン画像と「連打」の文字列(操作要求画像)を用いた演出、図519(b)、(c)に示す演出、図519(g)、(h)に示す演出、図519(l)、(m)に示す演出、図520(a)〜(d)、図520(f)〜(i)に示す演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図508(l)に示す演出、図519(d)に示す演出、図519(i)に示す演出、図519(n)に示す演出、図519(e)、(j)に示す演出)であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも実行可能な演出であり(例えば、図508(h)〜図508(k)、図519(b)、(c)、図519(g)、(h)、図519(l)、(m)、図519(b)〜図519(d)、図519(g)〜図519(i)参照)、
前記第一の演出は、前記第二の演出が実行されるための前記操作手段の操作に関する情報(以下、「操作情報」という。)を少なくとも含む演出であり、
前記操作情報は、前記操作手段の一回または複数回操作が必要であることを少なくとも示唆する情報である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(3)に記載の遊技台によれば、操作手段が操作されるタイミングによって第二の演出を異ならせたりして遊技者に意外性を付与できる場合がある。また、上記(3)に記載の遊技台によれば、遊技者に操作手段を操作させるタイミングを選ばせることができる場合がある。また、操作情報には、操作手段の1回の操作、複数回の操作、長押し操作も含む。複数回の操作には、単なる連打、操作回数指定、複数回の操作と長押し操作との組み合わせ(例えば、五回連打した後の長押し操作等)が含まれる。
(4)
(3)に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間とは、前記第二の演出が実行されるために前記操作手段の操作が有効とされる期間のことである(例えば、図524〜図527参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(4)に記載の遊技台によれば、第二の演出の制御を確実に行うことができる場合がある。
(5)
(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、図柄変動表示が実行されていない期間において少なくとも設定可能な期間である(例えば、図501(b)〜図501(e)、図502(b)〜図502(f)、図503(b)〜図503(g)、図504(b)〜図504(j)、図505(b)〜図505(i)、図506(b)〜図506(j)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(5)に記載の遊技台によれば、操作手段の状態変化や操作手段の操作に関連して実行される第二の演出を、図柄変動表示が実行されていない大当り遊技中の確変報知や保留内連荘報知などの有利な報知の予告、またはデモ演出として機能させることができる場合がある。
(6)
(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、一回の図柄変動表示が実行されている期間において少なくとも設定可能な期間である(例えば、図508(g)〜図509(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(6)に記載の遊技台によれば、現在実行されている図柄変動表示と操作手段の状態とを関連付けて、操作手段を当該図柄変動表示の予告として機能させることができる場合がある。
(7)
(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)を備え、
前記操作有効期間は、複数回の図柄変動表示が実行されている期間において少なくとも設定可能な期間である(例えば、図512(b)〜図512(m)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(7)に記載の遊技台によれば、操作手段の状態と、将来に実行される(開始が保留されている)図柄変動表示とを関連付けて、操作手段を先読み予告として機能させることができる場合がある。
(8)
(7)に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示」という。)(例えば、図512(a)〜図512(e)に示す特図1変動表示)を実行した後で図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)(例えば、図512(f)〜図512(k)に示す特図1変動表示)を少なくとも開始可能な手段であり、
前記操作有効期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間(以下、「第一の操作有効期間」という。)であり(例えば、図512(b)〜図512(e)参照)、
前記操作有効期間は、前記第二の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間(以下、「第二の操作有効期間」という。)であり(例えば、図512(f)〜図512(k)参照)、
前記操作手段は、前記第一の操作有効期間において前記第一の状態を取ることが少なくとも可能な手段であり(例えば、図512(b)〜図512(e)参照)、
前記操作手段は、前記第二の操作有効期間において前記第一の状態から前記第二の状態へと変化可能な手段である(例えば、図512(f)〜図512(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(8)に記載の遊技台によれば、複数の図柄変動表示に亘る長期間で予告を実行することができる場合がある。
(9)
(1)乃至(8)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコン(例えば、図512(b)〜図512(f)に示す「通常」の表示態様の保留アイコンa2、図516(b)〜図516(f)に示す「通常」の表示態様の保留アイコンa2)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコン(例えば、図512(h)〜図512(m)に示す「振動+回転」の表示態様の保留アイコンa2、図516(h)、(i)に示す「振動+回転」の表示態様の保留アイコンa2)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第三の保留アイコン(例えば、図514(f)〜図514(i)に示す番長のキャラクタ絵柄の保留アイコンa2、図516(j)〜図516(o)に示す「熱」の文字の表示態様の保留アイコンa2)であり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、前記操作手段の前記第一の状態に少なくとも対応する保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、前記操作手段の前記第二の状態に少なくとも対応する能な保留アイコンであり、
前記第三の保留アイコンは、前記操作手段が操作された場合に少なくとも表示可能な保留アイコンである(例えば、図514(d)〜図514(f)、図516(i)、(j)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(9)に記載の遊技台によれば、保留アイコンによる先読み予告のバリエーションを増やしたり、先読み予告の意外性を高めたりすることができる場合がある。
(10)
(1)乃至(9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、ぱちんこ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(11)
(1)乃至(9)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン1000)である、
ことを特徴とする遊技台。
(12)
(11)に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン1100)であり、
遊技者が操作可能な位置に前記第一の操作手段とは別に複数の操作手段(以下、「複数の別の操作手段」という。)を備え、
前記複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、スタートレバー1035)であり、
前記複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段(例えば、ストップボタン1038、ストップボタン1037)であり、
前記第一の操作手段の操作有効期間は、前記第二の操作手段が操作された後から前記第三の操作手段が操作されるまでの期間(例えば、図533(b)〜図534(d)に示す期間、図535(b)〜図535(e)に示す期間)の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(12)に記載の遊技台によれば、スロットマシンにおける演出性を高めることができる場合がある。
(13)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)を備えた遊技台(例えば、ぱちんこ機100、スロットマシン1000)であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、設定操作部137)であり、
前記第一の操作手段は、操作有効期間において少なくとも受付可能な手段であり、
前記第二の操作手段は、前記操作有効期間において少なくとも受付可能な手段であり、
前記第一の操作手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転状態)であり、
前記第二の状態は、前記操作有効期間において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態である(例えば、図519(b)、(c)、(g)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(13)に記載の遊技台によれば、複数の操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる。
(13’)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、チャンスボタン1100)を備えた遊技台(例えば、ぱちんこ機100、スロットマシン1000)であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、設定操作部137)であり、
前記第一の操作手段は、操作有効期間において少なくとも受付可能な手段であり、
前記第二の操作手段は、前記操作有効期間において少なくとも受付可能な手段であり、
前記第二の操作手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転状態)であり、
前記第二の状態は、前記操作有効期間において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態である(例えば、図519(b)、(c)、(g)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(13’)に記載の遊技台によれば、複数の操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる。
遊技台が備える操作手段としては、上記のチャンスボタン136、1100、設定操作部137またはタッチパネル式やレバー式の操作手段が挙げられる。また、状態の違いを遊技者が把握することが可能な近接式センサも当該操作手段として挙げられる。また、スロットマシンの1BETボタン、2BETボタン、MAXBETボタン、スタートレバー、左停止ボタン、中停止ボタン、右停止ボタン等も当該操作手段として挙げられる。
(14)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、
第二の表示(例えば、図508(i)〜図508(k)に示す「振動+回転」の表示態様のボタン画像の表示)を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段(例えば、図507参照)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転状態)であり、
前記第二の状態は、前記操作手段の操作の受付が有効とされる期間(以下、「操作有効期間」という。)において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態であり(例えば、図508(j)、(r)、図511(e)参照)、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態である場合において前記第二の表示を少なくとも表示する場合がある手段であり(例えば、図508(i)、(q)参照)、
前記第二の表示は、前記操作手段が前記第二の状態であることに少なくとも対応する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(14)に記載の遊技台によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる。
(15)
(14)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示(例えば、図511(e)、(f)に示す「通常」の表示態様のボタン画像の表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第二の状態である場合において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり(例えば、図511(e)、(f)参照)、
前記第一の表示は、前記操作手段が前記第一の状態であることに少なくとも対応する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(15)に記載の遊技台によれば、操作手段の状態と操作手段に関する表示とが対応しない法則崩れのバリエーションを増加できる場合がある。第一の状態に対応する表示の例として、第一の状態が通常状態であり、第二の状態が回転+振動である場合には、
通常の表示態様(非発光態様の表示)であり、第一の状態をそのまま示すボタン画像の表示や、ボタン画像の周囲にエフェクト画像が表示された表示、通常の表示態様のデカボタン表示、ボタン画像とキャラクタ画像等の別の表示が一体とされた表示等が挙げられる。エフェクト画像やキャラクタ画像の表示は、チャンスアップ予告の表示であり、ボタン画像自体は第一の状態を示唆している。
(14’)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、
第一の表示(例えば、図511(e)に示す「通常」の表示態様のボタン画像の表示)を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段(例えば、図507参照)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常状態)であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転状態)であり、
前記第二の状態は、前記操作手段の操作の受付が有効とされる期間(以下、「操作有効期間」という。)において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態であり(例えば、図508(j)、(r)、図511(e)参照)、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第二の状態である場合において前記第一の表示を少なくとも表示する場合がある手段であり(例えば、図508(j)、(r)、図511(e)参照)、
前記第一の表示は、前記操作手段が前記第一の状態であることに少なくとも対応する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(14’)に記載の遊技台によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる。
(15’)
(14’)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第二の表示(例えば、図508(i)に示す「振動+回転」の表示態様のボタン画像の表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態である場合において前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり(例えば、図508(i)参照)、
前記第二の表示は、前記操作手段が前記第二の状態であることに少なくとも対応する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(15’)に記載の遊技台によれば、操作手段の状態と操作手段に関する表示とが対応しない法則崩れのバリエーションを増加できる場合がある。
(16)
(14)または(15)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態から前記第二の状態へと状態変化した場合であっても前記第二の表示を継続可能な手段である(例えば、図508(j)、(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(16)に記載の遊技台によれば、操作手段が先に表示されていた第二の表示に対応した状態に変化可能であるため、第一の状態の操作手段を操作するか第二の状態の操作手段を操作するかを遊技者が選択することができる場合がある。
(17)
(15)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態から前記第二の状態へと状態変化したことに関連して前記第二の表示(例えば、図523(a)に示す「振動+回転」の表示態様のボタン画像)に替えて前記第一の表示(例えば、図523(b’)に示す「通常」の表示態様のボタン画像)を少なくとも表示可能な手段である(例えば、図523(b’)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(17)に記載の遊技台によれば、操作手段が状態変化した場合であっても最初に生じた法則崩れを継続させることができる場合がある。また、上記17に記載の遊技台によれば、法則崩れに対する期待感を遊技者に持続させることができる場合がある。
(18)
(15)に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の表示(例えば、図508(q)に示す「通常」の表示態様のデカボタン画像の表示、図515(b)〜図515(e)に示す保留アイコンa2)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の表示は、前記操作手段の前記第二の状態に対応しない表示であり(例えば、図508(p)参照)、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態から前記第二の状態へと状態変化したことに関連して前記第二の表示に替えて前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(18)に記載の遊技台によれば、操作手段の状態が変化した場合であっても最初に生じた法則ずれを継続させることができる場合がある。また、上記(18)に記載の遊技台によれば、遊技者の法則崩れに対する期待感を持続することができる場合がある。
(19)
(18)に記載の遊技台であって、
前記第三の表示(例えば、デカボタン画像の表示)は、前記操作手段の前記第一の状態に少なくとも対応する表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示と異なる表示である(例えば、デカボタン画像とボタン画像の表示とでは大きさが異なる)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(19)に記載の遊技台によれば、第三の表示のバリエーションによりボタン演出に関する予告を盛り上げることができる場合がある。
(20)
(18)に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記操作手段の前記第一の状態に対応しない表示であり(例えば、図515(b)〜図515(e)に示す保留アイコンa2)、
前記第三の表示は、前記操作手段の第三の状態(例えば、上方に突出した状態)に少なくとも対応した表示であり、
前記第三の状態は、前記操作手段が取ることが不可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(20)に記載の遊技台によれば、遊技者に意外性を付与できる場合がある。第三の表示としては、操作手段が回転や振動状態を取らない場合に、ボタンが回転するアニメーションや振動するアニメーション等が挙げられる。また、デカボタン画像もチャンスボタンn136自体は大きくなることはないため、第三の表示に含めることができる場合がある。このような、第三の表示は、チャンスアップの演出や大当り確定を報知するプレミアの演出などに用いられる。
(21)
(14)乃至(20)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、図柄変動表示が実行されていない期間において少なくとも設定可能な期間である(例えば、図501(b)〜図501(e)、図502(b)〜図502(f)、図503(b)〜図503(g)、図504(b)〜図504(j)、図505(b)〜図505(i)、図506(b)〜図506(j)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(21)に記載の遊技台によれば、操作手段の状態変化や操作手段の操作に関連して実行される第二の演出を、図柄変動表示が実行されていない大当り遊技中の確変報知や保留内連荘報知などの有利な報知の予告、またはデモ演出として機能させることができる場合がある。
(22)
(14)乃至(20)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、一回の図柄変動表示が実行されている期間において少なくとも設定可能な期間である(例えば、図508(g)〜図509(b)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(22)に記載の遊技台によれば、現在実行されている図柄変動表示と操作手段の状態とを関連付けて、操作手段の状態を予告として機能させることができる場合がある。
(23)
(14)乃至(20)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、複数回の図柄変動表示が実行されている期間において少なくとも設定可能な期間である(例えば、図512(b)〜図512(m)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(23)に記載の遊技台によれば、操作手段の状態と、将来に実行される(開始が保留されている)図柄変動表示とを関連付けて、操作手段を先読み予告として機能させることができる場合がある。
(24)
(23)に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214)を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示」という。)(例えば、図512(a)〜図512(e)に示す特図1変動表示)を実行した後で図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)(例えば、図512(f)〜図512(k)に示す特図1変動表示)を少なくとも開始可能な手段であり、
前記操作有効期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間(以下、「第一の操作有効期間」という。)であり(例えば、図512(b)〜図512(e)参照)、
前記操作有効期間は、前記第二の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間(以下、「第二の操作有効期間」という。)であり(例えば、図512(f)〜図512(k)参照)、
前記操作手段は、前記第一の操作有効期間において前記第一の状態を取ることが少なくとも可能な手段であり(例えば、図512(b)〜図512(e)参照)、
前記操作手段は、前記第二の操作有効期間において前記第一の状態から前記第二の状態へと変化可能な手段である(例えば、図512(f)〜図512(k)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(24)に記載の遊技台によれば、複数の図柄変動表示に亘る長期間で予告を実行することができる場合がある。
(25)
(14)乃至(24)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコン(例えば、図512(b)〜図512(f)に示す「通常」の表示態様の保留アイコンa2、図516(b)〜図516(f)に示す「通常」の表示態様の保留アイコンa2)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコン(例えば、図512(h)〜図512(m)に示す「振動+回転」の表示態様の保留アイコンa2、図516(h)、(i)に示す「振動+回転」の表示態様の保留アイコンa2)であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第三の保留アイコン(例えば、図514(f)〜図514(i)に示す番長のキャラクタ絵柄の保留アイコンa2、図516(j)〜図516(o)に示す「熱」の文字の表示態様の保留アイコンa2)であり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、前記操作手段の前記第一の状態に少なくとも対応する保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、前記操作手段の前記第二の状態に少なくとも対応する能な保留アイコンであり、
前記第三の保留アイコンは、前記操作手段が操作された場合に少なくとも表示可能な保留アイコンである(例えば、図514(d)〜図514(f)、図516(i)、(j)参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(25)に記載の遊技台によれば、保留アイコンによる先読み予告のバリエーションを増やしたり、先読み予告の意外性を高めたりすることができる場合がある。
(26)
(14)乃至(25)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、演出表示領域208d、第1副制御部400)を備え、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図508(g)〜(k)に示すボタン画像と「連打」の文字列(操作要求画像)を用いた演出、図519(b)、(c)に示す演出、図519(g)、(h)に示す演出、図519(l)、(m)に示す演出、図520(a)〜(d)、図520(f)〜(i)に示す演出)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図508(l)に示す演出、図519(d)に示す演出、図519(i)に示す演出、図519(n)に示す演出、図519(e)、(j)に示す演出)であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも実行可能な演出であり(例えば、図508(h)〜図508(k)、図519(b)、(c)、図519(g)、(h)、図519(l)、(m)、図519(b)〜図519(d)、図519(g)〜図519(i)参照)、
前記第一の演出は、前記第二の演出が実行されるための前記操作手段の操作に関する情報(以下、「操作情報」という。)を少なくとも含む演出であり、
前記操作情報は、前記操作手段の一回または複数回操作が必要であることを少なくとも示唆する情報である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(26)に記載の遊技台によれば、操作手段が操作されるタイミングによって第二の演出を異ならせたりして遊技者に意外性を付与できる場合がある。また、上記(26)に記載の遊技台によれば、遊技者に操作手段を操作させるタイミングを選ばせることができる場合がある。また、操作情報には、操作手段の1回の操作、複数回の操作、長押し操作も含む。複数回の操作には、単なる連打、操作回数指定、複数回の操作と長押し操作との組み合わせ(例えば、五回連打した後の長押し操作等)が含まれる。
(27)
(26)に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間とは、前記第二の演出が実行されるために前記操作手段の操作が有効とされる期間のことである(例えば、図524〜図527参照)、
ことを特徴とする遊技台。
上記(27)に記載の遊技台によれば、第二の演出の制御を確実に行うことができる場合がある。
(28)
(14)乃至(27)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機(例えば、ぱちんこ機100)である、
ことを特徴とする遊技台。
(29)
(14)乃至(27)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシン(例えば、スロットマシン1000)である、
ことを特徴とする遊技台。
(30)
(29)に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン1100)であり、
遊技者が操作可能な位置に前記第一の操作手段とは別に複数の操作手段(以下、「複数の別の操作手段」という。)を備え、
前記複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、スタートレバー1035)であり、
前記複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段(例えば、ストップボタン1038、ストップボタン1037)であり、
前記第一の操作手段の操作有効期間は、前記第二の操作手段が操作された後から前記第三の操作手段が操作されるまでの期間(例えば、図533(b)〜図534(d)に示す期間、図535(b)〜図535(e)に示す期間)の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。
上記(30)に記載の遊技台によれば、スロットマシンにおける演出性を高めることができる場合がある。また、操作有効期間は、いわゆる裏ボタン(隠しボタン)の操作有効期間であってもよい。操作手段の操作を行わせる演出として、例えば表示手段で「PUSH」、「押せ」、「連打しろ」等の文字列を表示する要求演出を行うことが一般的ではあるが、これらの報知を行わないが実際に操作手段が操作された場合に演出が行われるような裏ボタンの操作有効期間中に操作手段の状態変化が生じてもよい。スロットマシンの各種操作手段の操作有効期間も裏ボタンとしての操作有効期間であってもよい。
また、本実施の形態によるぱちんこ機100は、メインの液晶表示装置とサブの液晶表示装置を備えていてもよい。メインの液晶表示装置は、例えば、装飾図柄表示装置208であってもよい。また、サブの液晶表示装置は複数(2個以上)設けられいてもよい。メインの液晶表示装置で上記の第一の演出が実行され、サブの液晶表示装置で上記の第二の演出が実行されてもよいし、この逆でもよい。また、保留アイコンは、メインの液晶表示装置またはサブの液晶表示装置のいずれに表示されてもよい。また、サブの液晶表示装置は移動動作可能であってもよい。
上記第8の実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記I1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第二の状態は、前記操作手段の操作の受付が有効とされる期間(以下、「操作有効期間」という。)において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I2)
付記I1に記載の遊技台であって、
前記第二の状態は、前記操作手段が操作されない場合であっても前記操作有効期間において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I3)
付記I1またはI2に記載の遊技台であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出が実行されるための前記操作手段の操作に関する情報(以下、「操作情報」という。)を少なくとも含む演出であり、
前記操作情報は、前記操作手段の一回または複数回操作が必要であることを少なくとも示唆する情報である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I4)
付記I3に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間とは、前記第二の演出が実行されるために前記操作手段の操作が有効とされる期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I5)
付記I1乃至I4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、図柄変動表示が実行されていない期間において少なくとも設定可能な期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I6)
付記I1乃至I4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、一回の図柄変動表示が実行される期間において少なくとも設定可能な期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I7)
付記I1乃至I4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、複数回の図柄変動表示が実行される期間において少なくとも設定可能な期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I8)
付記I7に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示」という。)を実行した後で図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)を少なくとも開始可能な手段であり、
前記操作有効期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間(以下、「第一の操作有効期間」という。)であり、
前記操作有効期間は、前記第二の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間(以下、「第二の操作有効期間」という。)であり、
前記操作手段は、前記第一の操作有効期間において前記第一の状態を取ることが少なくとも可能な手段であり、
前記操作手段は、前記第二の操作有効期間において前記第一の状態から前記第二の状態へと変化可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I9)
付記I1乃至I8のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な表示手段を備え、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第三の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、前記操作手段が前記第一の状態であることに少なくとも対応する保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、前記操作手段が前記第二の状態であることに少なくとも対応する保留アイコンであり、
前記第三の保留アイコンは、前記操作手段が操作された場合に少なくとも表示可能な保留アイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I10)
付記I1乃至I9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I11)
付記I1乃至I9のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I12)
付記I11に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、第一の操作手段であり、
遊技者が操作可能な位置に前記第一の操作手段とは別に複数の操作手段(以下、「複数の別の操作手段」という。)を備え、
前記複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、
前記複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段であり、
前記第一の操作手段の操作有効期間は、前記第二の操作手段が操作された後から前記第三の操作手段が操作されるまでの期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記I13)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、
前記第一の操作手段は、操作有効期間において少なくとも受付可能な手段であり、
前記第二の操作手段は、前記操作有効期間において少なくとも受付可能な手段であり、
前記第一の操作手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第二の状態は、前記操作有効期間において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
第二の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、複数の状態のうちのいずれかの状態を取ることが可能な手段であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、
前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、
前記第二の状態は、前記操作手段の操作の受付が有効とされる期間(以下、「操作有効期間」という。)において前記第一の状態から少なくとも変化可能な状態であり、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態である場合において前記第二の表示を少なくとも表示する場合がある手段であり、
前記第二の表示は、前記操作手段が前記第二の状態であることに少なくとも対応する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K2)
付記K1に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第二の状態である場合において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の表示は、前記操作手段が前記第一の状態であることに少なくとも対応する表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K3)
付記K1またはK2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態から前記第二の状態へと状態変化した場合であっても前記第二の表示を継続可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K4)
付記K2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態から前記第二の状態へと状態変化したことに関連して前記第二の表示に替えて前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K5)
付記K2に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の表示は、前記操作手段が前記第二の状態であることに対応しない表示であり、
前記表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態から前記第二の状態へと状態変化したことに関連して前記第二の表示に替えて前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K6)
付記K5に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記操作手段が前記第一の状態であることに少なくとも対応する表示であり、
前記第三の表示は、前記第一の表示と異なる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K7)
付記K5に記載の遊技台であって、
前記第三の表示は、前記操作手段が前記第一の状態であることに対応しない表示であり、
前記第三の表示は、前記操作手段の状態が第三の状態であることに対応した表示であり、
前記第三の状態は、前記操作手段が取ることが不可能な状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K8)
付記K1乃至K7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、図柄変動表示が実行されていない期間において少なくとも設定可能な期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K9)
付記K1乃至K7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、一回の図柄変動表示が実行される期間において少なくとも設定可能な期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K10)
付記K1乃至K7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間は、複数回の図柄変動表示が実行される期間において少なくとも設定可能な期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K11)
付記K10に記載の遊技台であって、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、
前記図柄表示手段は、図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示」という。)を実行した後で図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)を少なくとも開始可能な手段であり、
前記操作有効期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間(以下、「第一の操作有効期間」という。)であり、
前記操作有効期間は、前記第二の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間(以下、「第二の操作有効期間」という。)であり、
前記操作手段は、前記第一の操作有効期間において前記第一の状態を取ることが少なくとも可能な手段であり、
前記操作手段は、前記第二の操作有効期間において前記第一の状態から前記第二の状態へと変化可能な手段である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K12)
付記K1乃至K11のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段は、複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、
前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第三の保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第一の保留アイコンは、前記操作手段が前記第一の状態であることに少なくとも対応する保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、
前記第二の保留アイコンは、前記操作手段が前記第二の状態であることに少なくとも対応する保留アイコンであり、
前記第三の保留アイコンは、前記操作手段が操作された場合に少なくとも表示可能な保留アイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K13)
付記K1乃至K12のいずれか一項に記載の遊技台であって、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段を備え、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも実行可能な演出であり、
前記第一の演出は、前記第二の演出が実行されるための前記操作手段の操作に関する情報(以下、「操作情報」という。)を少なくとも含む演出であり、
前記操作情報は、前記操作手段の一回または複数回操作が必要であることを少なくとも示唆する情報である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K14)
付記K13に記載の遊技台であって、
前記操作有効期間とは、前記第二の演出が実行されるために前記操作手段の操作が有効とされる期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K15)
付記K1乃至K14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K16)
付記K1乃至K14のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K17)
付記K16に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、第一の操作手段であり、
遊技者が操作可能な位置に前記第一の操作手段とは別に複数の操作手段(以下、「複数の別の操作手段」という。)を備え、
前記複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、
前記複数の別の操作手段のうちの少なくとも一つは、第三の操作手段であり、
前記第一の操作手段の操作有効期間は、前記第二の操作手段が操作された後から前記第三の操作手段が操作されるまでの期間の少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。
[第9の実施の形態]
本発明の第9の実施の形態に係る遊技台について図536乃至図555および図611を用いて説明する。本実施の形態によるぱちんこ機100の構成および動作は図1乃至図232を用いて説明したぱちんこ機100と同様なのでその説明は省略する。図536乃至図555は本実施の形態の実施例1〜実施例10を示している。まず始めに、これ以降の実施例において用いる図面に図示された構成のうちほぼ共通に用いられる構成について主として図536(a)と図536(g)を例にとって説明する。図536(a)には、図3に示すぱちんこ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、普図表示装置210は特図2表示装置214の右側に示されている。特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示され、普図保留ランプ216は普図表示装置210の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。なお本実施例における普図の保留は最大4個まで溜めることができるので、普図保留ランプ216のLEDは4個設けられている。
図536(a)において、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部には装飾図柄の変動表示および停止表示を行う図柄表示領域208a〜208cが割り当てられている。演出表示領域208dを拡大して所定の演出を実行するような場合には、必要に応じて図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央部以外の領域、例えば右下角部に縮小表示される場合もある。
演出表示領域208d内の上方右寄りには第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の上側は普図用第四図柄表示領域t3であり、中側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、下側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図1変動遊技が非作動中は特図1第四図柄として「○」を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示される。特図2変動遊技が非作動中は特図2第四図柄として「△」を表す画像が特図2用第四図柄表示領域t2に表示される。普図変動遊技が非作動中は普図第四図柄として「◇」を表す画像が普図用第四図柄表示領域t3に表示される。また、特図変動遊技の実行中または普図変動遊技の実行中には第四図柄として白地画像がそれぞれの第四図柄表示領域t1〜t3に表示される。
演出表示領域208dの下方中央に正方形の枠で囲まれた領域は、変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域Cになっている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始されると変動アイコン表示領域Cに表示されるアイコンである。変動アイコン表示領域C内の変動アイコンの表示態様を変化させることにより、当該特図変動遊技の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)できるようになっている。なお、変動アイコン表示領域Cの外周の枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域Cに変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよいし、常時非表示であってもよい。また、変動アイコンを表示せず、保留アイコンのみ表示するようにしてもよい。
演出表示領域208d内の下方左寄りで変動アイコン表示領域Cに隣接して横長長方形形状の特図1保留アイコン表示領域Aが設けられている。特図1保留アイコン表示領域Aには保留数に応じた数の特図1保留アイコンa1、a2等が表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本例では、最も信頼度の低い表示態様として白色円形の保留アイコンが表示される。本実施例では特図1保留アイコン表示領域Aに最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で右から左に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。その場合には、例えば演出表示領域208dの右側面に隣接して縦長長方形形状の特図2保留アイコン表示領域Bが設けられる。特図2保留アイコン表示領域Bは、特図2の保留がない場合は表示せずに特図2の保留が溜まった場合にだけ表示されるようにしているが、常時表示するようにしてもよい。なお、確変電サポ中は、特図2始動口232に遊技球が入球し易くなるため、遊技者が特図2保留アイコン表示領域Bに表示される特図2保留アイコンを容易に視認できるように、上記の特図1保留アイコン表示領域Aの表示位置と特図2保留アイコン表示領域Bの表示位置が入れ替えられる。
また、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している(図536(b)参照)。特図2表示装置214および普図表示装置210についても同様である。また、特図変動遊技の実行中における図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している(図536(f)参照)。
図536(g)には、表示手段としての装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでボタン演出の表示がされている状態を示している。ボタン演出の表示には、チャンスボタン136に関する表示が含まれている。チャンスボタン136に関する表示としてボタン表示がある。ボタン表示には、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)と、ボタン操作の受付有効期間(以下、「操作有効期間」と称する場合がある)の残りを示す有効期間画像と、その他のボタン操作を促す表示のいずれか一つが少なくとも含まれる。また、ボタン演出の表示には、ボタン表示に連動して実行される予告報知等の演出表示を含めることができる。ボタン演出の表示は、静止画像表示やアニメーション表示のいずれか一方またはそれらを組合せた表示で行われる。なお、本実施例における有効期間画像は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ表示態様を変化させる画像(例えば、メーター(ゲージ)画像)であるが、数字や時計を模した画像等よるカウントダウン表示であってもよい。
以下の各実施例で示す特図変動遊技や大当り遊技は、上記実施例において説明したものと同様の制御動作により実行される。以下の実施例では特図変動遊技や大当り遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100における特図変動遊技と大当り遊技について図536〜図538を用いて説明する。まず始めに、図536と図537を用いて特図変動遊技の結果が大当りになる場合の一連の演出の流れの例について説明する。図536(a)〜図537(h)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図536(a)は、特図1および特図2の変動遊技が非作動中であり、普図変動遊技も非作動中である状態を示している。特図1表示装置212ははずれ図柄の「特図J」を停止表示している。特図2表示装置214ははずれ図柄の「特図I」を停止表示している。普図表示装置210ははずれ図柄の「普図B」を停止表示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の各第四図柄表示領域t1〜t3は遊技が非作動中であることを示す第四図柄を停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示しており、直前の特図変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。
特図1保留ランプ218では特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220では特図2の保留がないことが報知されている。普図保留ランプ216では普図の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域Aには白色円形の表示態様で2つの特図1保留アイコンa1、a2が表示されている。
図536(b)〜(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始順序は、本実施例では特図1保留ランプ218のLEDが1つ消灯するとともに特図1表示装置212が変動表示を開始し、さらに特図1用第四図柄表示領域t1の第四図柄が変動表示を開始し(図536(b)参照)、次いで、特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示が実行され(図536(c)〜(e)参照)、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される(図536(f)参照)。なお、これらの動作の開始時点の順序は入れ替えてもよい。
特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示では、表示されている特図1保留アイコンが一斉に右方向に移動を開始し(図536(c)参照)、保留順位が第一位の特図1保留アイコンa1が特図1保留アイコン表示領域Aを越えて変動アイコン表示領域Cに進入するとともに、残余の保留アイコンは元の位置より一つ右側の位置に移動してそれぞれ保留順位を一つ上げて停止する(図536(c)〜(e)参照)。変動アイコン表示領域Cに進入したアイコン画像は変動アイコンと称する。
図536(g)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図536(g)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図536(h)は、図536(g)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図536(i)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図536(j)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の右側四分の三の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。
図536(k)は、ボタン演出領域が消滅して図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示が視認可能になった状態を示している。
図536(l)は、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾7」が揺れ変動状態で仮停止しており、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。
図536(m)は、フェードアウト処理によりリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。図柄表示領域208a〜208cは画像表示領域の右下隅に移動して装飾図柄変動が縮小表示されている。特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンは、図536(m)および、図537(n)〜図537(h)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。
図536(n)〜図537(a)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図537(b)〜(d)は、SPリーチ演出の続きであって、一方の武士が勝った演出がなされており、当該変動の当否判定結果が当りになる可能性が高いことを予告報知している。また、図537(d)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾7−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図537(e)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図537(f)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾7−装飾7」を仮停止表示している状態を示している。
図537(g)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図A」が停止表示した状態を示している。画像表示領域の特図1用第四図柄表示領域t1では、特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示している。
図537(h)は、大当り開始表示であり、画像表示領域ほぼ全面に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。なお、本実施例では、当否判定結果が特図Aであり、装飾図柄が確変大当り用の組合せである場合に大当り開始表示を「確変大当り」と表示し、当否判定結果が特図Aまたは特図Bであり、装飾図柄が大当り用の組合せである場合に大当り開始表示を「大当り」と表示する。
図537(f´)〜(h´)は、図536(l)と同一の状態において、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾6」のリーチ演出が開始された場合に、図537(f)〜(h)の演出に代えて、15R大当りに当選した場合の演出を例示している。図537(f´)は、図537(e)から引き続いている。図537(f´)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾6−装飾6−装飾6」が仮停止表示している状態を示している。
図537(g´)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図B」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示している。
図537(h´)は、画像表示領域ほぼ全面に「大当り」の文字列画像が表示されて15R大当りに当選したことが報知されている状態を示している。
図538(a)〜(b)は、図537(a)から引き続いている別のSPリーチ演出の続きを例示しており、一方の武士が負けた演出がなされており、当該変動の当否判定結果がはずれになる可能性が高いことを予告報知している。特図1保留アイコン表示領域Aおよび特図1保留アイコンは、図538(a)〜(c)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。また、図538(b)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾6−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図538(c)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図538(d)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾6−装飾7」が仮停止表示している状態を示している。この状態では特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンの表示が再開され、図538(h)に示す特図1変動遊技の終了まで表示される。
図538(e)は、特図1表示装置212にはずれ図柄の「特図J」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとしてはずれを示す「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示している。
図538(f)〜(h)は、変動アイコンの消去アニメーションの表示を示している。本例では、特図変動遊技の終了後で装飾図柄が停止表示中に変動アイコンの消去アニメーションの表示が実行される。なお、変動アイコンの消去アニメーションの表示は他のタイミングで実行してもよい。図538(f)は、変動アイコンが変動アイコン表示領域Cから下方に移動を開始して、変動アイコンの円形輪郭の下三分の一が画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図538(g)は、変動アイコンがさらに下方に移動して、円形輪郭の上部がわずかに視認できる程度にまで変動アイコンが画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図538(h)は、変動アイコンが完全に変動アイコン表示領域Cから消えて変動アイコンの消去アニメーションの表示が終了した状態を示している。なお、変動アイコンの消去アニメーションは、図柄変動中に行われてもよく、例えば、一つの装飾図柄(例えば、左装飾図柄)が仮停止表示される前のタイミングであってもよく、一つの装飾図柄(例えば、左装飾図柄)が仮停止表示された後のタイミングであってもよく、複数の装飾図柄が仮停止表示される前、または後のタイミングであってもよく、装飾図柄が揺れ変動表示される前、またはされた後のタイミングであってもよい。
(実施例1)
図539は、本実施の形態による実施例1におけるぱちんこ機100の時間的動作を示している。図539の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図539の上段の0〜t6は種々の期間の開始や終了等の時点を示している。図539の中段は、第一の表示から第二の表示の表示期間を示している。下段は、第二の操作手段の操作受付期間を示している。ここで、第一の操作手段は例えばチャンスボタン136であり、第二の操作手段は例えば不図示のパトボタンやレバーである。また、第一の表示は第一の操作手段に関する表示であり、本例ではチャンスボタン136を模したボタン画像の表示である。第二の表示は第二の操作手段に関する表示であり、本例ではパトボタンを模したパトボタン画像やレバーを模したレバー画像の表示である。
また、装飾図柄表示装置(表示手段)208の画像表示領域に第一の表示が表示されることで第一の期間が開始される。本例では、時点t1で第一の表示が表示されるので時点t1が第一の期間の開始時点となる。また、画像表示領域において第一の表示が表示された後に第二の表示が表示される。本例では、第一の表示が時点t1で表示を開始して時点t2で表示を終了した後の時点t3で第二の表示が表示を開始している。
また、第一の期間の期間中に第二の表示が表示される。本例では、第一の期間の終了時点は少なくとも第二の表示の表示開始時点である時点t3より後(例えば、時点t4、t5、t6等)である。また、第一の期間は第二の操作手段の操作を受付可能な期間(以下、「第一の期間に続く第二の期間」または「第三の期間」と称する場合がある)よりも前に開始される。第一の期間に続く第二の期間(第二の操作手段の操作受付期間)は時点t4から開始して時点t5で終了している。本例では、第一の期間の開始は時点t1であり、第一の期間に続く第二の期間の開始の時点t4よりも前である。また、第一の表示が表示された後(例えば、時点t2より後の時点t3)に、第一の表示から第二の表示へ変化する変化表示が開始される。ここで、「変化表示」には、第一の表示から第二の表示へ徐々に変化するアニメーション表示はもちろん、第一の表示を表示した後に一旦第一の表示を消去してから第二の表示を表示させる場合も含まれる。
時点t3〜時点t4の期間と時点t5〜時点t6の期間は、第二の表示が表示されているが操作受付期間外である。時点t3〜t4は、第二の表示が開始された後であって操作受付期間の開始前の期間であり、時点t5〜t6は第二の表示が表示されている期間であって操作受付期間の終了後の期間である。なお、時点t3〜時点t4の期間と時点t5〜時点t6の期間の長さは同じであってもよく、どちらか一方の期間が他方の期間よりも長くてもよい。また、時点t3〜時点t4の期間および時点t5〜時点t6の期間のうちの一方または両方の長さが0であってもよい。
なお、本例では第二の表示の表示期間の長さ(時点t3〜時点t6)は第一の表示の表示期間の長さ(時点t1〜時点t2)より長く、第一の表示の表示期間の長さは第一の表示から第二の表示に変更されるまでの移行期間の長さ(時点t2〜時点t3)より長くなっている。しかしながら、第一の表示の表示期間の長さと第二の表示の表示期間の長さが同じであってもよく、第一の表示の表示期間の長さが第二の表示の表示期間の長さより長くなっていてもよい。また、移行期間の長さが第一の表示の表示期間の長さより長くてもよく、移行期間の長さが第二の表示の表示期間の長さより長くてもよい。また、移行期間の長さが第一の表示の表示期間の長さと等しくてもよく、移行期間の長さと第二の表示の表示期間の長さとが等しくてもよい。またこれらの組合せであってもよい。
次に、図540と図541を用いて本実施例による特図変動遊技におけるボタン演出について説明する。図540(a)は、図536(l)に示す状態と同一であり、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾7」が揺れ変動状態で仮停止しており、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。
図540(b)〜(f)は、ボタン表示アニメーション(以下、「ボタン表示アニメ」と略称する場合がある)の表示の開始から終了までを示している。ボタン表示アニメの表示は図539の「第一の表示」に該当する。図540(b)に示す時点の直前が図539の時点t1に該当する。ボタン表示アニメは、チャンスボタン(チャンスボタン136を模した画像(以下、「チャンスボタン画像」と称する場合がある))と子供を乗せた空飛ぶじゅうたんが演出表示領域208dの左端から現れて表示領域を横切って飛翔して表示領域の右上隅に消えていく演出態様を有している。図540(b)のボタン表示アニメの表示の開始直後はじゅうたん画像の一端部だけが視認されている。本例のボタン表示アニメの表示では、チャンスボタン画像を表示領域の中央に置いて行かずに子供画像と一緒に消え去る演出になっている。図540(f)に示す時点の直後が図539の時点t2に該当する。
図540(g)は、図540(f)でボタン表示アニメの表示が終了した後、レバー表示アニメーション(以下、「レバー表示アニメ」と略称する場合がある)の表示が開始された状態を示している。レバー表示アニメの表示は図539の「第二の表示」に該当する。また、図540(f)に示す状態と図540(g)に示す状態との間の期間が図539に示す移行期間である。図540(f)に示す時点の直後が図539の時点t2に該当し、図540(g)に示す時点の直前が図539の時点t3に該当する。レバー表示アニメは、レバーを模した画像(以下、「レバー画像」と称する場合がある)を乗せたじゅうたんの画像が演出表示領域208dの左端から現れて表示領域を横切って飛翔して表示領域の右端に消えていく演出態様を有している。なお、ボタン表示アニメとレバー表示アニメは一つのアニメーションであってもよく、異なるアニメーションであってもよい。また、例えば、図540(b)に表示されたじゅうたん画像の表示のタイミングと、図540(g)に表示されたじゅうたん画像の表示タイミングは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図540(h)に示す状態を経た図540(i)では、レバー画像を載せたじゅうたん画像が表示領域の中央に移動して中図柄表示領域208bを隠すようにレバー画像を表示させている状態を示している。
図540(j)は、中図柄表示領域208bを隠すようにレバー画像を表示領域の中央に置いてじゅうたん画像だけが表示領域の右端に消えようとしている演出を示している。
図540(k)は、じゅうたん画像だけが消えて中図柄表示領域208bを隠すようにレバー画像が表示領域の中央に置かれている状態を示している。
図540(l)は、レバー表示アニメの表示が終了して、静止したレバー画像の表示(以下、「レバー表示」と称する場合がある)がされるとともに、有効期間画像(メーター画像)の表示が開始された状態を示している。図540(l)に示す時点の直前が図539の時点t4に該当する。有効期間画像の表示により遊技者はレバー演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないレバー操作受付不可状態にあるため、レバーを操作しても受付けられない。
図540(m)は、レバー演出が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過して操作受付期間が開始したレバー操作受付許可状態を示している。レバー演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、レバーを操作する当該レバー操作は受付けられる。
図540(n)は、レバー操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図540(o)は、遊技者がレバー(第二の操作手段)を操作したか、あるいは操作受付期間が終了してレバー操作に対応した表示がされた状態を示している。図540(n)と図540(o)に示す時点の間に図539の時点t5が存在する。なお、図540(n)と図540(o)の間に異なる画像(例えば、エフェクト表示)が表示されるようにしてもよいが、表示されないようにしてもよい。図540(o)に示す時点の直前の時点が図539の時点t6に該当する。図540(o)では、中図柄表示領域208bに疑似連を示す図柄(キャラクタと「継続」の文字列を組合せた図柄)の画像が表示されている。なお、疑似連回数で受付期間が有効となる操作手段(表示手段に画像が表示される操作手段)が変わってもよい。また、疑似連回数を問わず疑似連1回目に操作した操作手段と同じ操作手段の操作受付期間が有効となるようにしてもよい。図540(o)に示す状態から疑似連演出の終了後に図536(m)のフェードアウト処理が実行され、次いでSPリーチ演出の当り演出またははずれ演出が実行される。また、本実施例では、レバー(第二の操作手段)が操作されなかった場合もレバー操作に対応した表示と同じ表示を表示しているが、レバーが操作されなかった場合はレバー操作に対応した表示と異なる表示を表示してもよく、レバー操作された場合と一部のみ異なる表示(例えば、「装飾6」を仮停止表示させた後に疑似連を示す図柄に変更される等)であってもよい。
このように本実施例によれば、チャンスボタン(第一の操作手段)136に関するボタン表示アニメ(第一の表示)が表示された後に、レバー(第二の操作手段)に関するレバー表示アニメ(第二の表示)が表示されるので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、多彩な表示を行うことで、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また本実施例によれば、操作受付期間より前にボタン表示アニメとレバー表示アニメが表示されるので、レバーの操作受付期間の前にボタン表示アニメを表示した後にレバー表示アニメが表示されることで、チャンスボタンを操作する演出と遊技者に思わせ、遊技者を驚かせることができる場合がある。また、チャンスボタンを押そうとしていた遊技者を驚かせ、レバーへの関心を深めることができる場合がある。
また本実施例によれば、ボタン表示アニメからレバー表示アニメへ変化表示するので、装飾図柄表示装置208を見ている遊技者を驚かせ、レバーへの関心を深めることができる場合がある。
本実施例におけるボタン演出は種々の変形が可能である。
例えば、
(1):図540(a)〜(c)を実行して図540(d)で子供のキャラクタがチャンスボタンを落とす演出を実行し、次いで有効期間画像の表示を行い、チャンスボタン押下演出の後にSPリーチ演出かノーマルリーチ演出に発展させるようにしてもよい。
(2):図540(c)〜(f)のボタン表示アニメの表示をせずに、図540(a)、(b)の次に図540(g)〜(o)のレバー表示アニメの表示を実行して疑似連演出を行うようにしてもよい。
(3):図540(a)、(b)、(g)を実行してから図541(a)に示すじゅうたんに何も乗っていない画像を表示し、次いでじゅうたんの画像を消去した後にSPリーチ演出かノーマルリーチ演出に発展させるようにしてもよい。
(4):図540(a)、(b)、(g)を実行してから図541(b)に示すじゅうたんの上にキャラクタとSPリーチに移行することを示した「SP」の文字列画像が乗っている画像を表示し、次いでじゅうたんの画像とキャラクタ画像を消去した後にSPリーチ演出に発展させるようにしてもよい。
(5):図540(a)〜(f)を実行してからさらに図540(b)〜(d)を実行し、2回目の図540(d)で子供のキャラクタがチャンスボタンを落とす演出を実行し、次いで有効期間画像の表示を行い、チャンスボタン押下演出の後にSPリーチ演出かノーマルリーチ演出に発展させるようにしてもよい。
(6):図540(a)〜(g)を実行してから図541(a)に示す画像を表示し、次いでじゅうたんの画像を消去した後にSPリーチ演出かノーマルリーチ演出に発展させるようにしてもよい。
(7):図540(a)〜(g)を実行してから図541(b)に示す画像を表示し、次いでじゅうたんの画像とキャラクタ画像を消去した後にSPリーチ演出に発展させるようにしてもよい。
図541(c)、(d)は、図540(o)に示す状態に代えて実行可能な演出を示している。図541(c)は、図540(n)に示す状態後にレバー操作がされて「吉宗」リーチに移行することを示している。図541(d)は、図540(n)に示す状態後にレバー操作がされて中図柄表示領域208bに「装飾6」が揺れ変動表示されて、特図変動遊技の結果がはずれの可能性が高いことを報知している状態を示している。
なお、本実施例では、図540(b)〜(f)のボタン表示アニメの表示期間(尺)は、図540(g)〜(l)のレバー表示アニメの尺と同じ長さであるが、一方のアニメが他方のアニメよりも尺が長いようにしてもよい。また、上記変形(1)のパターンのボタン表示アニメの尺は、図540に示すパターンのボタン表示アニメの尺よりも長いが、同じ長さであってもよく、逆に変形(1)のパターンのボタン表示アニメの尺が、図540に示すパターンのボタン表示アニメの尺よりも短くてもよい。このように、操作が受け付けられる場合の演出と受付けられない場合の演出でボタン(レバー)表示アニメの尺を異ならせてもよい。
(実施例2)
図542は、本実施形態による実施例2におけるぱちんこ機100の時間的動作を示している。図542の横軸は時系列を示しており左から右に向かって時が経過している。図542の最上段の0〜t6は種々の期間の開始や終了等の時点を示している。図542の上段のグループAは、実施例1の図539と同一の時間的動作を示している。グループAの上側は第一の表示から第二の表示の表示期間を示している。下側は第二の操作手段の操作受付期間を示している。図542の下段のグループBは、グループAとは別の時間的動作を示している。グループBの上側は第一の表示の表示期間を示している。下側は第一の操作手段の操作受付期間を示している。グループAとグループBは特図変動遊技中に同時に実行されるのではなく、グループAまたはBのいずれか一方だけが実行されるか、またはグループAの実行後にグループBが実行されるか、あるいはグループBの実行後にグループAが実行される。ここで、第一の操作手段は例えばチャンスボタン136であり、第二の操作手段は例えば不図示のパトボタンやレバーである。また、第一の表示は第一の操作手段に関する表示であり、本例ではチャンスボタン136を模したボタン画像の表示である。第二の表示は第二の操作手段に関する表示であり、本例ではパトボタンを模したパトボタン画像やレバーを模したレバー画像の表示である。なお、グループBは、グループAと一部または全部が重複して実行されるようにしてもよく、またその逆であってもよい。
グループAに示す第一の期間は、装飾図柄表示装置(表示手段)208の画像表示領域に第一の表示を表示する期間である。本例では、第一の期間は、第一の表示が開始された時点0から第一の表示が消えた時点t2までの期間である。グループBに示す第二の期間も装飾図柄表示装置208の画像表示領域に第一の表示を表示する期間である。本例では、第二の期間は、第一の表示が開始された時点t1から第一の表示が消えた時点t6までの期間である。第一の期間の長さは、第二の期間の長さより短くなっている。
また、第一の期間は、第一の操作手段の操作(チャンスボタン136の押下)を受け付ける第一の操作受付期間(チャンスボタン136の操作有効期間)を含まない。一方、第二の期間は、第一の操作受付期間を含んでいる。具体的には、第一の操作受付期間が時点t4〜時点t5である場合に第二の期間が時点t4より前の時点t1で開始して時点t5より後の時点t6で終了している。
また、第三の期間は、第一の期間の後(時点t2より後の時点t3)に開始されて第二の表示を表示する期間である。第三の期間は、第二の操作手段の操作(パトボタンやレバーの操作)を受け付ける第二の操作受付期間(パトボタンやレバーの操作有効期間)を含んでいる。具体的には、第二の操作受付期間が時点t4〜時点t5である場合に第三の期間が時点t4より前の時点t3で開始して時点t5より後の時点t6で終了している。また、第一の表示が表示された後(例えば、時点t2より後の時点t3)に、第一の表示から第二の表示へ変化する変化表示が開始される。時点t3〜時点t4の期間と時点t5〜時点t6の期間は、第二の表示が表示されているが操作受付期間外である。時点t3〜t4は、第二の表示が開始された後であって操作受付期間の開始前の期間であり、時点t5〜t6は第二の表示が表示されている期間であって操作受付期間の終了後の期間である。なお、時点t3〜時点t4の期間と時点t5〜時点t6の期間の長さは同じであってもよく、どちらか一方の期間が他方の期間よりも長くてもよい。また、時点t3〜時点t4の期間および時点t5〜時点t6の期間のうちの一方または両方の長さが0であってもよい。
なお、第一の期間は、第一の表示の表示開始から第一の表示の表示終了までの期間であってもよい。また、第一の期間は、第一の表示の表示開始から、第一の表示から第二の表示への移行期間の開始前の期間であってもよい。また、本実施例では、第二の操作手段の操作受付期間の長さと第一の操作手段の操作受付期間の長さを同じにしているが、一方の操作手段の操作受付期間の長さが他方の操作手段の操作受付期間の長さよりも長いようにしてもよい。
また、本実施例ではグループAの第一の表示と第二の表示の表示期間は、グループBの第一の表示の表示期間よりも長い例を示している。具体的には、時点0〜時点t1の期間が時点t2〜時点t3の期間より長い。但し、これらの表示期間は同じであってもよく、逆にグループBの第一の表示の表示期間がグループAの第一の表示と第二の表示の表示期間より長くてもよい。
次に、図543乃至図546を用いて本実施例による特図変動遊技におけるボタン演出等について説明する。図543(a)は、SPリーチ演出における図536(o)に示す状態と同一であるので、その説明は省略する。図543(b)は、SPリーチ演出において、暗転演出表示(モニタ(表示画面)が消えたような演出表示)が実行された状態を示している。暗転演出時においても第四図柄表示領域t1〜t3と図柄表示領域208a〜208cは視認可能に表示されている。
図543(c)〜(g)は、暗転演出時のボタン表示の開始から終了までを示している。ボタン表示は図542の「第一の表示」に該当する。図543(c)に示す時点の直前が第一の期間の開始時点であり、図542の時点0に該当する。ボタン表示では、図543(c)に示す時点で画像表示領域の中央にチャンスボタン画像、下部に有効期間画像のメーター画像、上部に文字列画像の「チャンスなのか?」が表示される。有効期間画像の表示により遊技者はボタン演出が開始されたと認識するが、本例の第一の期間は、チャンスボタン136の押下を受け付けるチャンスボタン136の操作有効期間を含まないので、当該有効期間画像は偽の表示であり、遊技者がチャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
次いで、図543(d)に示す時点で上部の文字列画像が消えて中央に大きくチャンスボタン画像の手前に「否!」の文字列画像が表示される。次いで、図543(e)に示す時点で中央のチャンスボタン画像の手前に表示されていた「否!」の文字列画像が消えて、上部に文字列画像の「熱すぎなのか?」が表示される。次いで、図543(f)に示す時点で上部の文字列画像が消えて中央に大きくチャンスボタン画像の手前に再度「否!」の文字列画像が表示される。その後、図543(g)に示す時点で中央のチャンスボタン画像の手前に表示されていた「否!」の文字列画像と、チャンスボタン画像、有効期間画像が消えてボタン表示の演出が終了する。図543(g)に示す時点の直前が第一の期間の終了時点であって、図542の時点t2に該当する。
図543(h)は、暗転演出中のボタン表示の終了後に、画像表示領域の中央に大きく「一撃!!」の文字列画像が表示された状態を示している。
図543(i)は、「一撃!!」の文字列画像が消去されて、パトボタン表示が開始された状態を示している。パトボタン表示は図542の「第二の表示」に該当する。また、図543(g)に示す状態から図543(h)に示す状態を経て図543(i)に示す状態に至る間の期間が図542に示す移行期間である。図543(g)に示す時点の直後が図542の時点t2に該当し、図543(i)に示す時点の直前が図542の時点t3(第二の表示の開始時点)に該当する。パトボタン表示では、パトボタンを模した画像(以下、「パトボタン画像」と称する場合がある)と有効期間画像とが表示される。有効期間画像の表示により遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、パトボタンを押下しても押下の操作は受付けられない。
図543(j)は、ボタン演出が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過して操作受付期間が開始したボタン操作受付許可状態を示している。図543(j)に示す時点の直前が図542に示す時点t4に該当する。ボタン演出領域内でパトボタン画像の上方に下向きの矢印画像が表示されてパトボタンの押下を促している。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、パトボタンを押下すると押下の操作は受付けられる。
図543(k)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図543(l)は、遊技者がレバー(第二の操作手段)を操作したか、あるいは操作受付期間が終了してレバー操作に対応した表示がされた状態を示している。本例では、「祝」の文字画像と「吉宗」のキャラクタ画像が表示されている。図543(l)に示す時点の直前が図542の時点t6に該当する。また、さらにその手前に図542の時点t5が存在する。なお、本実施例では、レバー(第二の操作手段)が操作されなかった場合もレバー操作に対応した表示と同じ表示を表示しているが、レバーが操作されなかった場合はレバー操作に対応した表示と異なる表示を表示してもよく、レバー操作された場合と一部のみ異なる表示(例えば、「装飾7−装飾6−装飾7」を仮停止表示させた後にキャラクタなどにより仮停止表示されている装飾図柄を変更する演出(復活演出)を経て「装飾7−装飾7−装飾7」が表示されるなど)であってもよい。
図543(m)は、図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が揺れ変動で仮停止表示している状態を示している。この後、図537(g)に示すように図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、次いで図537(h)に示す大当り遊技が開始される。
図543(l´)、(m´)は、図543(l)、(m)に示す状態に代えて実行可能な演出を示している。図543(l´)は、遊技者がレバー(第二の操作手段)を操作したか、あるいは操作受付期間が終了してレバー操作に対応した表示がされた状態を示している。本例では、「残念」の文字画像が表示されている。図543(l´)に示す時点の直前が図542の時点t6に該当する。また、さらにその手前に図542の時点t5が存在する。
図543(m´)は、図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が揺れ変動で仮停止表示している状態を示している。この後、図538(e)に示すように図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて特図変動遊技の結果がはずれであることが報知される。
図543(c)に示す状態では、有効期間画像のメーター表示がされているが、ボタン操作受付不可状態にあるためメーターの棒状部分の長さは短くならない。なお、ボタンの操作受付期間外でも、メーターの棒状部分の長さは短くなるようにしてもよい。以下に、メーターの棒状部分の長さの変化の変形例を示す。
(1):メーターの棒状部分の長さが、図543(c)〜(d)で満タンから0の状態になり、次いで図543(d)〜(e)間で満タンに回復し、さらに図543(e)〜(f)で満タンから0の状態になって有効期間画像が消去される。なお、操作有効期間の回復前と後でメーターの棒状部分の色は、同じであってもよく、異なっていてもよい。
(2):メーターの棒状部分の長さが、図543(c)〜(d)で満タンから途中または0まで減り、次いで図543(d)〜(e)間で満タンに回復し、さらに図543(e)〜(f)で満タンから途中または0の状態になる。なお、長さの短くなる量は図543(c)〜(d)と図543(e)〜(f)で同じであってもよく、異なっていてもよい。
(3):メーターの棒状部分の長さが、図543(c)〜(f)で満タンから0の状態になり、次いで図543(d)〜(e)間もそのまま減り続ける。なお、ボタン表示が終了するまでの操作有効期間表示としての役割を持っていてもよい。
(4):メーターの棒状部分の長さが、図543(c)〜(f)で満タンから0の状態になり、図543(d)〜(e)間は停止し、図543(e)で続きから再開する。
(5):メーターの棒状部分の長さが、図543(c)〜(f)で満タンから途中までの状態になり、図543(d)〜(e)間もそのまま減り続ける。
(6):メーターの棒状部分の長さが、図543(c)〜(f)で満タンから途中までの状態になり、図543(d)〜(e)間は停止し、図543(e)で続きから再開する。
なお、図543(d)〜(e)間の演出表示(例えば、エフェクト表示)は、図543(f)〜(g)間の演出表示(例えば、エフェクト表示)と異なるが、同じであってもよい。また、図543(d)〜(e)間の演出表示(例えば、エフェクト表示)は、図543(k)〜(l)間の演出表示(例えば、エフェクト表示)と異なるが、同じであってもよい。また、本実施例では、ボタンの操作受付期間外でも、有効期間画像のメーター表示が表示されているが、ボタンの操作受付期間外では、メーターを表示しないようにしてもよい。
図544(a)は、図543に示す特図変動遊技における図543(c)に代えて表示させる画像を示している。図544(a)は、「チャンスなのか?」の文字列画像と、チャンスボタン画像に代えてパトボタン画像が表示されている。この場合、図544(d)に示すチャンスボタン画像もパトボタン画像に変更されている。このため、ボタン表示の表示期間は図543(e)〜(f)を含む期間となる。一方、パトボタン表示の表示期間は、図543(c)〜(d)、および図543(i)〜(k)を含む期間となる。
図544(b)は、図543に示す特図変動遊技における図543(e)に代えて表示させる画像を示している。図544(b)は、「熱すぎなのか?」の文字列画像と、チャンスボタン画像に代えてパトボタン画像が表示されている。この場合、図544(f)に示すチャンスボタン画像もパトボタン画像に変更されている。このため、ボタン表示の表示期間は図543(c)〜(d)を含む期間となる。一方、パトボタン表示の表示期間は、図543(e)〜(k)を含む期間となる。
また、図544(a)、(b)を組み合わせることにより、パトボタン表示だけのボタン演出を実行できる。パトボタン表示を図542の第一の表示とすると、図543に示す特図変動遊技において、図542に示すグループBのボタン演出を実現することができる。
図545(a)は、SPリーチ演出において、暗転演出表示が実行された状態を示している。暗転演出時においても第四図柄表示領域t1〜t3と図柄表示領域208a〜208cは視認可能に表示されている。
図545(b)〜(e)は、暗転演出時のボタン表示の開始から終了までを示している。ボタン表示は図542のグループBの「第一の表示」に該当する。図545(b)に示す時点の直前が図542の時点t1に該当する。ボタン表示では、図545(b)に示す時点で画像表示領域の中央にチャンスボタン画像、下部に有効期間画像のメーター画像、上部に文字列画像の「チャンスなのか?」が表示される。有効期間画像の表示により遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
次いで、図545(c)に示す時点で上部の文字列画像が消えて中央に大きくチャンスボタン画像の手前に「そうだ!」の文字列画像が表示される。次いで、図545(d)に示す時点で中央のチャンスボタン画像の手前に表示されていた「そうだ!」の文字列画像が消える。図543(d)は、操作受付期間が開始したボタン操作受付許可状態を示している。図543(d)に示す時点の直前が図542に示す時点t4に該当する。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。図545(e)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。なお、本実施例では、「そうだ!」の文字列が消えるタイミングとボタン操作が受付許可となるタイミングは同時であるが、「そうだ!」の文字列が消えた後にボタン操作が受付許可となってもよく、またその逆であってもよい。ここで、操作受付許可状態とは、操作手段(ボタン、レバー、パトボタンなど)の操作受付期間が開始された状態のことを示していてもよい。以降の実施例についても同様である。
図545(f)は、遊技者がチャンスボタン136(第一の操作手段)を操作したか、あるいは操作受付期間が終了してチャンスボタン操作に対応した表示がされた状態を示している。本例では、「祝」の文字画像と「吉宗」のキャラクタ画像が表示されている。図545(f)に示す時点の直前が図542の時点t6に該当する。また、図545(c)に示す時点の直前が図542の時点t4に該当し、図545(f)に示す時点の直前が図542の時点t5に該当する。
なお、図543に示すチャンスボタンが表示される期間の長さは、図545に示すチャンスボタンが表示される期間よりも長いが、同じであってもよく、逆に図545に示す方が図543に示す長さよりも長くてもよい。また、図545に示すチャンスボタンが表示される期間は、操作受付期間の期間内でボタン操作がされるとボタン画像が消えてしまうので一定ではない。図545(b)に示す「チャンスなのか?」の表示から始まるあおり演出(例えば、図545(c)まで)の期間と操作受付期間とボタン画像が消去されるまでの期間(図545(d)から(f)の手前までの期間)の長さがボタン表示期間の最大の長さとなる。図545に示すチャンスボタンが表示される期間は最大の期間を示しているが、チャンスボタン136を押下したタイミングにより図543に示すボタン表示期間よりも短かったり、長かったり、あるいは同じになったりする場合があってもよい。
図545(b´)、(c´)は、図545(b)、(c)に示す「チャンスなのか?」の文字列画像に代えて、暗転演出から「熱すぎなのか?」の文字列画像が表示される状態を示している。
図545(b´´)〜(d´´)は図545(b)〜(d)の変形例を示している。図545(b´´)は、図545(b)に代えて、暗転演出中の画像表示領域の中央に大きく「一撃!!」の文字列画像が表示された状態を示している。
図545(c´´)は、「一撃!!」の文字列画像が消去されて、パトボタン表示が開始された状態を示している。パトボタン表示は図542のグループBの「第一の表示」に該当する。図545(c´´)に示す時点の直前が図542の時点t1に該当する。パトボタン表示では、パトボタン画像と有効期間画像とが表示される。有効期間画像の表示により遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、パトボタンを押下しても押下の操作は受付けられない。
図545(d´´)は、ボタン演出が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過して操作受付期間が開始したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内でパトボタン画像の上方に下向きの矢印画像が表示されてパトボタンの押下を促している。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、パトボタンを押下すると押下の操作は受付けられる。
図546は、本実施例の変形例を示している。図546(a)〜(e)に示すボタン演出は、図543に示す特図変動遊技において、図543(b)〜(f)に代えて実行される。図546(a)は、SPリーチ演出において、暗転演出表示が実行された状態を示している。暗転演出時においても第四図柄表示領域t1〜t3と図柄表示領域208a〜208cは視認可能に表示されている。
図546(b)〜(e)は、暗転演出時のボタン表示の開始から終了までを示している。ボタン表示は図542の「第一の表示」に該当する。図546(b)に示す時点の直前が第一の期間の開始時点であり、図542の時点0に該当する。ボタン表示では、図546(b)に示す時点で画像表示領域の中央にチャンスボタン画像、下部に有効期間画像のメーター画像、上部に文字列画像の「チャンスなのか?」が表示される。有効期間画像の表示により遊技者はボタン演出が開始されたと認識するが、本例の第一の期間は、チャンスボタン136の押下を受け付けるチャンスボタン136の操作有効期間を含まないので、当該有効期間画像は偽の表示であり、遊技者がチャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
次いで、図546(c)に示す時点で上部の文字列画像が消えて中央に大きくチャンスボタン画像の手前に「否!」の文字列画像が表示される。次いで、図546(d)に示す時点で中央のチャンスボタン画像の手前に表示されていた「否!」の文字列画像が消えて、上部に文字列画像の「熱すぎなのか?」が表示される。次いで、図546(e)に示す時点で上部の文字列画像が消えて中央に大きくチャンスボタン画像の手前に「そうだ!」の文字列画像が表示される。その後、図545(d)に示す時点に続き、「そうだ!」の文字列が消去され、操作受付期間が開始され、図545(e)に続く。なお、図546(e)の後に、図543(g)に示す時点で中央のチャンスボタン画像の手前に表示されていた「そうだ!」の文字列画像と、チャンスボタン画像、有効期間画像が消えてボタン表示の演出が終了するようにしてもよい。その場合、図543(g)に示す時点の直前が第一の期間の終了時点であって、図542の時点t2に該当する。
図546(b´)〜(e´)に示すボタン演出は、図543に示す特図変動遊技において、図543(c)〜(i)に代えて実行される。ボタン表示では、図546(b´)に示す時点で画像表示領域の中央にチャンスボタン画像、下部に有効期間画像のメーター画像、上部に文字列画像の「熱すぎなのか?」が表示される。
次いで、図546(c´)に示す時点で上部の文字列画像が消えて中央に大きくチャンスボタン画像の手前に「否!」の文字列画像が表示される。次いで、図546(d´)に示す時点で中央のチャンスボタン画像の手前に表示されていた「否!」の文字列画像が消えて、代わりに「一撃!!」の文字列画像が表示される。次いで、図546(e´)では、「一撃!!」の文字列画像が消去されて、パトボタン表示が開始される。
図546(b´´)〜(e´´)に示すボタン演出は、図543に示す特図変動遊技において、図543(c)〜(i)に代えて実行される。ボタン表示では、図546(b´´)に示す時点で画像表示領域の中央にチャンスボタン画像、下部に有効期間画像のメーター画像、上部に文字列画像の「チャンスなのか?」が表示される。
次いで、図546(c´´)に示す時点で上部の文字列画像が消えて中央に大きくチャンスボタン画像の手前に「否!」の文字列画像が表示される。次いで、図546(d´´)に示す時点で中央のチャンスボタン画像の手前に表示されていた「否!」の文字列画像が消えて、代わりに「一撃!!」の文字列画像が表示される。次いで、図546(e´´)では、「一撃!!」の文字列画像が消去されて、パトボタン表示が開始される。
以上説明したように、ボタン表示からレバー表示に変わる演出パターンやボタン表示のみの演出パターンは種々の変形が可能である。つまり、ボタン画像やレバー画像が表示される期間は同じになる場合もあるし、異なる場合もある。
このように本実施例によれば、チャンスボタン136に関するボタン表示が表示される期間が異なるので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の期間の長さと第二の期間の期間の長さが異なることにより、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また本実施例によれば、第一の期間は受付期間を含まない期間であり、第二の期間は受付期間を含む期間であるので、ボタン表示を表示する期間に第一の操作受付期間が含まれる場合と含まれない場合を設けることにより、事前にチャンスボタン136を操作するか否かを区別させることができる場合がある。また、事前にチャンスボタン136を操作するか否かについて気づいた遊技者に優越感を与えることができる場合がある。
また本実施例によれば、第三の期間は操作受付期間を含むので、チャンスボタン136を押そうとしていた遊技者を驚かせ、パトボタンやレバーへの関心を深めることができる場合がある。
また本実施例によれば、ボタン表示からレバー表示やパトボタン表示へ変化表示するので、装飾図柄表示装置208の画像表示領域を見ている遊技者を驚かせ、パトボタンやレバーへの関心を深めることができる場合がある。
(実施例3)
図547は、本実施の形態による実施例3におけるぱちんこ機100の表示手段で表示される演出を示している。本実施例は、図536(o)〜図537(c)に示すSPリーチ演出において実行されるボタン変更アニメーション(以下、「ボタン変更アニメ」と略称する場合がある)を示している。図547(a)、(b)は図536(o)、図537(a)と同一の状態を示し、図547(m)は図537(c)と同一の状態を示している。
図547(c)は、ボタン表示が開始された状態を示している。SPリーチ演出の継続中にチャンスボタン画像と有効期間画像が表示される。この段階では、メーター画像は表示されているが、チャンスボタン136の操作受付期間外であり、また、レバーについても操作受付期間外となっている。本実施例では、チャンスボタン136の操作受付期間外でもチャンスボタン136の操作受付期間を示すメーター画像を表示しているが、メーター画像を表示しないようにしてもよい。
図547(d)は、ボタン画像の上方に「ボタンを押せ!」の文字列画像が表示されるとともに、ボタン変更アニメが開始された状態を示している。ボタン変更アニメではチャンスボタン画像の押下面を模した領域に小さな煙画像が表示される。
図547(e)は、チャンスボタン画像の押下面を模した領域に生じた煙画像が次第に大きくなってくる表示を示している。
図547(f)は、煙画像がさらに大きくなってチャンスボタン画像の大部分を隠している状態を示している。
図547(g)は、煙画像がさらに大きくなってチャンスボタン画像とメーター画像の双方を完全に隠している状態を示している。
図547(h)は、「ボタンを押せ!」の文字列画像が消去されるとともに、煙画像の透過率が徐々に高くなって、煙画像の表示の後ろにボタン画像に代わるレバー画像の表示が視認可能になっている状態を示している。
図547(i)は、煙画像の表示が消えてボタン変更アニメが終了するとともに、レバー画像が完全に視認可能になったレバー表示状態を示している。また、レバー画像の表示とともに、有効期間画像(メーター画像)の表示が開始された状態を示している。有効期間画像の表示により遊技者はレバー演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないレバー操作受付不可状態にあるため、レバーを引いても操作は受付けられない。
図547(j)は、「引け」という文字列画像の表示がされた状態を示している。図547(k)は、レバー演出が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過して操作受付期間が開始したレバー操作受付許可状態を示している。レバー演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、レバーを引くと操作は受付けられる。
図547(l)は、レバー操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図547(m)は、遊技者がレバーを操作したか、あるいは操作受付期間が終了してレバー操作に対応した表示がされた状態を示している。本実施例では、図537(c)と同一の状態を示している。その後、図537(d)以降の演出が実行される。
図547(m´)は、図547(m)に示す演出に代えて、演出可動物等の演出手段による演出と演出手段に対応したエフェクト画像を表示する演出を組み合わせた状態を示している。例えば、大当り用の演出であっても、後述するボタン変更アニメでボタン画像がレバー画像に変化しなかった場合は図547(m)に示す演出を実行し、ボタン変更アニメによりボタン画像がレバー画像に変化した場合は、図547(m´)に示す演出を実行するといった、操作を受付ける操作手段によって同じ大当り(またはハズレ)用の演出を異ならせるようにしてもよい。なお、操作受付期間の終了までレバーの操作がなかった場合は、レバー画像の表示が消去された後に図547(m´)の演出が実行されるようにしてもよいが、レバー画像の表示が消去される前に図547(m´)の演出が実行されるようにしてもよく、レバー画像の表示の消去と同時に図547(m´)の演出が実行されるようにしてもよい。
なお、図547(e)〜レバーの操作受付期間が終了するまで表示手段に表示されているメーターが減少表示されていてもよい(ここでは、チャンスボタン画像が表示開始されてからレバー画像が消去されるまでの時間を示すメーターとなっている)。また、図547(e)〜図547(f)までの間は減少し、図547(g)でメーターが非表示となった後、図547(h)でメーターが最大まで回復し、(k)からレバーの操作受付期間をメーターで表示するようにしてもよい。
図548は、本実施例の変形例を示している。図548に示す特図変動遊技では、図547に示すようなボタン変更アニメが実行されておらず、図548(a)、(b)は図547(a)、(b)と同一の状態を示し、図548(f)は図547(m)と同一の状態を示している。また、図548(c)〜(e)はボタン演出を示している。図548(e)はボタン操作の受付が開始された状態を示している。本変形例に係るボタン演出の表示期間は、実施例に係るボタン演出の表示期間より長いが、逆に短くてもよいし、同じであってもよい。
(実施例4)
図549は、本実施の形態による実施例4におけるぱちんこ機100の表示手段で表示される演出を示している。図549(a)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dには屋敷塀を模した背景画像の手前の中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。また、背景画像より図柄表示領域の方が表示優先度は高くなっている。図549(g)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図549(b)は、図549(a)に示すボタン表示が開始してから所定時間が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像のメーター画像は棒状部分が幾分短くなっている。操作有効期間のカウントダウンはすでに開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図549(c)は、ボタン操作の受付有効期間がさらに経過しており、有効期間画像のメーター画像は棒状部分がさらに短くなっている。また、図549(b)〜(c)の間の期間で特図1の保留が1つ増加しており、特図1保留ランプ218では特図1の保留数が2つであることが報知されている。また、特図1保留アイコン表示領域Aには白色円形の表示態様で2つの特図1保留アイコンa1、a2が表示されている。
図549(d)は、背景画像に同一または類似した画像(以下、「背景類似画像」と称する場合がある)の表示優先度を背景画像およびボタン演出領域より高くしてそれらの前面に表示した状態を示している。但し、縮小表示された図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示と第四図柄表示領域t1〜t3の各第四図柄は表示されている。これにより、見た目には、ボタン演出領域と、特図1保留アイコン表示領域Aおよび変動アイコン表示領域Cが消去され、背景画像が図549(c)の状態から固まったフリーズ表示状態になる。フリーズ表示は保留先読み報知演出の一種である。なお、フリーズ演出中も特図1保留アイコン表示領域A、変動アイコン表示領域Cがそのまま表示されていてもよい。背景類似画像がボタン演出領域よりも手前に表示されるため、チャンスボタン演出が消去されているように見える。なお、操作受付期間は継続しており、チャンスボタンの操作自体は受付けられているが、何も表示されない。また、背景類似画像が手前に表示されている場合に、背景類似画像の背面に図549(c)の続きの演出が継続して表示されていてもよいが、表示されていなくてもよい。また、フリーズ演出が行われた場合は、操作受付期間を強制的に終了させるようにしてもよい。
図549(e)は、操作受付期間が終了した状態を示している。図549(f)は、フリーズ演出が実行状態で当該特図変動遊技がはずれとなり図柄表示領域208a〜208cに「装飾5−装飾2−装飾1」を停止表示した状態を示している。図549(g)は、フリーズ演出が実行状態で次の図変動遊技がはずれとなり図柄表示領域208a〜208cに「装飾5−装飾2−装飾1」を停止表示した状態を示している。特図1の保留が1つ減少しており、特図1保留ランプ218では特図1の保留数が1つであることが報知されている。
図549(h)は、フリーズ演出が実行状態で次の図変動遊技が開始された状態を示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1第四図柄表示領域t1は第四図柄の変動表示が実行されている。また、保留が1つ減少しており、特図1保留ランプ218では特図1の保留数が0であることが報知されている。図549(h)の演出表示領域208dでは、背景類似画像を表示している画面が割れたような演出が実行されている。
図549(i)は、割れた画面の1つの破片でだけが表示された演出がなされている状態を示している。図549(j)は、レバー画像の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央にレバー画像が表示され、その右側に白色の宝箱の画像が表示され、左側に黒色の宝箱の画像が表示されている。またレバー画像の上方には「宝箱を選べ!」の文字列画像が表示され、レバー画像の左右近傍にはレバーを左右いずれかに倒すことを示唆する画像が表示されている。レバー画像の下方には有効期間画像が表示されている。また、特図1保留アイコン表示領域Aと変動アイコン表示領域Cが再表示されている。図549(j)に示す画像を見ることにより遊技者はレバー演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないレバー操作受付不可状態にあるため、レバーを操作しても受付けられない。
図549(k)は、レバー表示の演出が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過して操作受付期間が開始したレバー操作受付許可状態を示している。レバー演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、レバーを操作すると当該操作は受付けられる。
図549(l)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図549(m)は、遊技者がレバーを左側に倒す操作をしたか、あるいは操作受付期間が終了して、左側に表示されていた黒色の宝箱が選択されて演出表示領域208dの中央に黒色の宝箱の画像が表示された状態を示している。
図549(n)は、黒色の宝箱のふたが開いて中から複数のキャラクタが出てくる画像とともに「激熱」の文字列画像が表示されている状態を示している。
(実施例5)
図550は、本実施の形態による実施例5におけるぱちんこ機100の表示手段で表示される演出を示している。図550(a)〜(h)は、図549(a)〜(c)と図549(l)〜(n)の間の図549(d)〜(k)に代えて実行する演出を示している。
図550(a)は、見た目が図549(c)に示す状態のタイミングで表示画像が固まったフリーズ表示状態になっている。フリーズ表示状態では、背景画像の前面にボタン演出領域のボタン画像と操作有効期間画像とが表示されるとともに全体のコントラストが低下した画像表示状態となる。操作有効期間画像は、フリーズ表示が開始される前(または、直前)の状態で停止表示された状態になる。フリーズ表示は保留先読み報知演出の一種である。特図1保留アイコン表示領域A、変動アイコン表示領域Cは図550(a)〜(g)の期間は消去されている。なお、図550(a)〜(g)の表示では背景画像の図示は省略している。なお、操作有効期間画像は、フリーズ表示が開始されたと同時の状態で停止表示されていてもよく、フリーズ表示が開始された後(または、直後)の状態で停止表示されてもよい。
図550(b)は、操作受付期間が終了した状態を示している。図550(c)は、フリーズ演出が実行状態で固まったボタン画像が表示されているとともに、当該特図変動遊技がはずれとなり図柄表示領域208a〜208cに「装飾5−装飾2−装飾1」を停止表示した状態を示している。図550(d)は、フリーズ演出が実行状態で次の図変動遊技がはずれとなり図柄表示領域208a〜208cに「装飾5−装飾2−装飾1」を停止表示した状態を示している。特図1の保留が1つ減少しており、特図1保留ランプ218では特図1の保留数が1つであることが報知されている。なお、操作有効期間画像は、フリーズ表示中も操作受付期間の時間経過に応じて変化表示(例えば、減少表示)させるようにしてもよい。
図550(e)は、フリーズ演出が実行状態で次の図変動遊技が開始された状態を示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の変動表示が実行されている。また、特図1第四図柄表示領域t1は第四図柄の変動表示が実行されている。また、保留が1つ減少しており、特図1保留ランプ218では特図1の保留数が0であることが報知されている。図550(e)の演出表示領域208dでは、フリーズ表示がほぼ中央で上下斜め直線状に切断されて、左右の画像が上下にずれたような演出が実行されている。また、ずれた部分から次に行われる演出の一部が見えている演出がされている。
図550(f)は、レバー画像の表示が開始された状態を示している。左右の画像の上下のずれが徐々に拡大してレバー画像の表示が徐々に見えるようになってきている。図550(f)に示す画像を見ることにより遊技者はレバー演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないレバー操作受付不可状態にあるため、レバーを操作しても受付けられない。
図550(g)は、レバー表示の演出が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過して操作受付期間が開始しレバー操作受付許可状態を示している。レバー演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、レバーを操作すると当該操作は受付けられる。
図550(h)は、演出表示領域208dの中央にレバー画像が表示され、その右側に白色の宝箱の画像が表示され、左側に黒色の宝箱の画像が表示されている。またレバー画像の上方には「宝箱を選べ!」の文字列画像が表示され、レバー画像の左右近傍にはレバーを左右いずれかに倒すことを示唆する画像が表示されている。レバー画像の下方には有効期間画像が表示されている。また、特図1保留アイコン表示領域Aと変動アイコン表示領域Cが再表示されている。
(実施例6)
次に、図551を用いて本実施の形態による実施例6におけるぱちんこ機100の表示手段で表示される演出について説明する。図551(a)は、SPリーチ演出における図536(o)に示す状態と同一であるので、その説明は省略する。
図551(b)〜(e)は、チャンスボタン表示の開始から終了までを示している。ボタン表示は図542の「第一の表示」に該当する。図551(b)に示す時点の直前が図542の時点0に該当する。ボタン表示では、図551(b)に示す時点で画像表示領域の中央にチャンスボタン画像、下部に有効期間画像のメーター画像、上部に文字列画像の「ボタン連打で気合いメーターを溜めろ!」が表示される。また、ボタン画像の左側に気合いメーターの画像が表示される。有効期間画像の表示により遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を連打しても押下の操作は受付けられない。
次いで、図551(c)〜(e)において、表示画像が用紙のように左下端から徐々にめくれて、露出面に当該予告を報知する画像の一部が見えてくる演出がなされる。図551(e)に示す時点でボタン表示の演出が終了する。図551(e)に示す時点の直後が図542の時点t2に該当する。
図551(f)は、ボタン表示の終了後に、画像表示領域に大きく「一撃チャンス」の文字列画像が2段で表示された状態を示している。当該文字列画像は、当該特図変動遊技の結果が大当りになることを予告報知している。
図551(g)は、「一撃チャンス」の文字列画像が消去されて、パトボタン表示が開始された状態を示している。パトボタン表示は図542の「第二の表示」に該当する。また、図551(e)に示す状態から図551(f)に示す状態を経て図551(g)に示す状態に至る間の期間が図542に示す移行期間である。図551(e)に示す時点の直後が図542の時点t2に該当し、図551(g)に示す時点の直前が図542の時点t3に該当する。パトボタン表示では、パトボタン画像と有効期間画像と「一撃」の文字列画像が表示される。「一撃」の文字列画像は、パトボタンを連打するのではなく1回押下することを示唆するチュートリアル表示である。有効期間画像の表示により遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、パトボタンを押下しても押下の操作は受付けられない。
図551(h)は、ボタン演出が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過して操作受付期間が開始したボタン操作受付許可状態を示している。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、パトボタンを押下すると押下の操作は受付けられる。
図551(i)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図551(j)は、遊技者がパトボタンを押下したか、あるいは操作受付期間が終了してボタン操作に対応した表示がされた状態を示している。図551(j)に示す時点の直前が図542の時点t6に該当する。また、図551(h)に示す時点が図542の時点t4に該当し、図551(j)に示す時点の直前が図542の時点t5に該当する。図551(j)は、図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が揺れ変動で仮停止表示している状態を示している。この後、図537(g)に示すように図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示され、次いで図537(h)に示す大当り遊技が開始される。このように、本例では、チャンスボタン136の操作態様が連打であるのに対しパトボタンの操作態様が1回の押下である点で異なっていることに特徴を有している。
図551(c´)は、図551(c)に対応する時点での演出の変形例を示している。本変形例では、表示画像がめくれる表示がされない演出態様になっている。
図551(c´´)、(d´´)は、図551(c)、(d)に対応する時点での演出の変形例を示している。本変形例では、表示画像が図551(c´´)の時点でめくれる表示がされた後、図551(d´´)の時点でめくれた部分が元に戻る演出態様になっている。
図551(j´)は、図551(j)に対応する時点での演出の変形例を示している。本変形例では、図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が揺れ変動で仮停止表示している状態を示している。この後、図538(e)に示すように図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示されて当該特図変動遊技の結果がはずれであることが報知される。
(実施例7)
本実施の形態の実施例7によるぱちんこ機100における特図変動遊技で用いられるボタン画像が画像表示領域に登場する際のアニメーション例について図552を用いて説明する。図552(a)は、画像表示領域にまず始めに小さ目のエフェクト画像が表示され、徐々に当該エフェクト画像が拡大し、その後エフェクト画像の手前の中央にボタン画像が表示され、その下方に有効期間画像が表示される状態を示している。その後エフェクト画像が消滅してボタン画像と有効期間画像のボタン演出が開始される。
図552(b)は、ボタン画像と有効期間画像が同時にフェードイン処理で表示される状態を示している。
図552(c)は、まず始めに、破線の横長の長方形で示す画像表示領域の左端辺の中央からボタン画像の右側部が所定の透過率で現れ、同時に画像表示領域の右端辺の中央からボタン画像の左側部が所定の透過率で現れた状態を示している。次いで、左側のボタン画像は水平方向を右方に移動し、右側のボタン画像は水平方向を左方に移動して、両者が画面ほぼ中央で重なり合い、最後に一致して一つのボタン画像となって停止する。次いでボタン画像の透過率が零となり、次いでボタン画像の下方に有効期間画像が表示される。
図552(d)は、図552(c)ではアニメーション表示の最後で有効期間画像が現れるのに対し、アニメーション表示の当初からボタン画像とともに有効期間画像が現れる点に特徴を有しており、その他の点は図552(c)と同様のアニメーション表示である。
これらのボタン画像や有効期間画像を消去するアニメーションは、登場時のアニメーションを逆転させた巻き戻し演出であってもよい。また、登場時のアニメーションとは異なる消去アニメーションを行うようにしてもよい。また、ボタン消去時はアニメーション表示をせずに消去させるようにしてもよい。
(実施例8)
本実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100における特図変動遊技で表示されたボタン画像等の待機アニメーション例について図553を用いて説明する。なお、待機アニメーションは、操作可能であることを示すアニメーションであってもよい。
図553(a)は、レバー画像の待機アニメーションの表示例である。図左側の(i)はレバーが奥側に傾いた状態のレバー画像の表示である。図右側の(ii)はレバーが手前に傾いた状態のレバー画像の表示である。(i)、(ii)、(i)、(ii)の順に表示されてレバーが前後に動く待機アニメーション表示が行われる。
図553(b)は、パトボタン画像の待機アニメーションの表示例である。図左側の(iii)はパトボタンが上方に突出した状態のパトボタン画像の表示である。図右側の(iv)はパトボタンが下方に少し埋没した状態のパトボタン画像の表示である。(iii)、(iv)、(iii)、(iv)の順に表示されてパトボタンが上下に動く待機アニメーション表示が行われる。
図553(c)は、ボタン画像の待機アニメーションの表示例である。図左側の(v)はチャンスボタンが上方に突出した状態のボタン画像の表示である。図右側の(vi)はチャンスボタンが下方に少し埋没した状態のボタン画像の表示である。(v)、(vi)、(v)、(vi)の順に表示されてチャンスボタンが上下に動く待機アニメーション表示が行われる。
待機アニメーションを行うのは、操作受付期間が開始されてから終了するまでの間であってもよく、その場合、操作受付期間外は待機アニメーションと異なるアニメーションまたは静止画(例えば、レバー表示なら(i)だけ)が表示されるようにしてもよい。また、ボタン画像が表示されてから消去されるまでの間に待機アニメーションが表示されてもよい。その場合、操作受付期間中と操作受付期間外では同じアニメーション(例えば、図553(a)の例の場合、操作受付期間中も操作受付期間外も(i)、(ii)、(i)、(ii)の順で表示する)であってもよく、異なるアニメーション(例えば、図553(a)の例の場合、操作受付期間外は(i)または(ii)で停止表示し、、操作受付期間中は(i)、(ii)、(i)、(ii)の順で表示する)であってもよい。
(実施例9)
本実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100における特図変動遊技で表示されるボタン変更アニメについて図554を用いて説明する。図554(a)に示すボタン変更アニメは、初めに、チャンスボタン画像と有効期間画像が表示された状態で、チャンスボタン画像の押下面を模した領域に小さな煙画像が表示される。次いで、煙画像が次第に大きくなりチャンスボタン画像の大部分を隠した状態から、遂には大きくなった煙画像でチャンスボタン画像とメーター画像の双方を完全に隠してしまう。その後、煙画像の透過率が徐々に高くなって、煙画像の表示の後ろにボタン画像に代えてレバー画像が現れる。次いで煙画像の表示が消えてボタン変更アニメが終了するとともに、レバー画像が完全に視認可能になる。
図554(b)に示すボタン変更アニメは、初めに、チャンスボタン画像と有効期間画像が表示された状態で、チャンスボタン画像の押下面を模した領域に小さな煙画像が表示される。次いで、煙画像が次第に大きくなりチャンスボタン画像の大部分を隠した状態から、遂には大きくなった煙画像でチャンスボタン画像とメーター画像の双方を完全に隠してしまう。その後、煙画像の透過率が徐々に高くなって、煙画像の表示の後ろにボタン画像が現れる。次いで煙画像の表示が消えてボタン変更アニメが終了するとともに、ボタン画像が完全に視認可能になる。本例では結局、ボタン画像は煙画像で隠される前後で変化しない(つまり、ボタン画像がレバー画像に変化しないボタン変更アニメである)。
図554(c)に示すボタン変更アニメは、表示されているチャンスボタン画像と有効期間画像が徐々に消えていくと同時に、当該ボタン画像と有効期間画像の表示位置にレバー画像とレバー用の有効期間画像が徐々に出現する演出が行われる。最初はチャンスボタン画像と有効期間画像が視認可能でレバー画像とレバー用の有効期間画像が視認不可能であった状態から、最後はチャンスボタン画像と有効期間画像が視認不可能になりレバー画像とレバー用の有効期間画像が視認可能の状態になる。
(実施例10)
本実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100における特図変動遊技で用いられるボタン画像と有効期間画像について図555を用いて説明する。図555(a)は、チャンスボタン画像と有効期間画像が一体的に組み合わされた例を示している。本例ではチャンスボタン画像の周囲にリング状に有効期間画像が配置されている。有効期間画像は、リング画像内に表示された「PUSH」の文字列画像と、矢頭を「PUSH」の方向に向けてリング内で一列に並ぶ6本の矢印画像とで構成されている。操作有効期間でない場合は「PUSH」の文字列画像は非点灯状態(図中、白抜きで示す)に表示され、操作有効期間中は点灯状態(図中、黒塗りで示す)に表示される。また、操作有効期間の開始前の矢印画像は6本とも点灯状態に表示されている。まず、ボタン画像とリング状の有効期間画像が表示されると、最初は操作有効期間外であるため、「PUSH」の文字列画像は非点灯状態に表示され、6本の矢印画像は点灯状態に表示されている。
次に、操作有効期間が開始されると「PUSH」の文字列画像は点灯状態に表示される。時間の経過とともに6本の矢印画像のうち「PUSH」の文字列画像から遠い位置の矢印画像から順に点灯状態から非点灯状態に表示が変化する。「PUSH」の文字列画像に直近の矢印画像が非点灯状態になったら、次に「PUSH」の文字列画像が非点灯状態になって操作有効期間が終了したことが報知される。なお、「PUSH」の文字列画像は操作有効期間外であっても点灯状態に表示させておいてもよい。
図555(b)は、チャンスボタン画像だけで操作有効期間の残り時間を報知する演出例を示している。本例では、有効期間画像は明示されない。まず、ボタン画像とその上部に「押せ!」の文字列画像が表示される。次いで、ボタン画像の右上に下向きの矢印画像が表示されて操作有効期間が開始されたことが報知される。次いで時間の経過とともにボタン画像の左端から右側に向かって徐々にボタン画像が消去されていく。本例では消去端は縦一直線状になっている。消去端の直線が矢印画像の位置に達すると矢印画像も同期して左側から消去される。なお、「押せ!」の文字列画像は消去されない。このように本例ではボタン画像の表示面積の減少度合いで操作有効期間の残り時間を報知している。
図555(c)は、チャンスボタン画像と特殊な有効期間画像との組み合わせの例を示している。チャンスボタン画像の上部に「勝負」の文字列画像が表示されている。文字列は太線で描かれており、操作有効期間が100%の場合は文字列の太線内が全面黒塗りに表示され、操作有効期間が0%の場合は文字列の太線内が全面白抜きで表示される。操作有効期間が0%より長く100%より短い場合は、残り時間の量に対応して、文字列の上方から黒塗り状態から白抜き状態に徐々に変化する。本例では黒塗り状態の部分と白抜き状態の部分の境界は横一直線状になっている。このように本例では文字列画像の表示変化量の度合いで操作有効期間の残り時間を報知している。
次に、以上説明した本実施の形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図536乃至図555および図611を参照しつつ説明する。
(A1)本実施の形態による遊技台は、
表示手段(例えば、装飾図柄装置装置208)と、
複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136と不図示のパトボタンやレバー)と、
を備えた遊技台(例えば、ぱちんこ機100やスロットマシン1000)であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、不図示のパトボタンやレバー)であり、
前記表示手段は、複数の表示(例えば、チャンスボタン136を模したボタン画像の表示や、パトボタンやレバーを模したボタン画像の表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン136を模したボタン画像の表示)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、パトボタンやレバーを模したボタン画像の表示)であり、
前記第一の表示とは、前記第一の操作手段に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、前記第二の操作手段に関する表示のことであり、
前記表示手段において前記第一の表示が表示された後(例えば、図539に示す時点t2以降の時点t3)に、前記第二の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の操作手段に関する第一の表示が表示された後に、第二の操作手段に関する第二の表示が表示されるので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、多彩な表示を行うことで、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、「複数の操作手段」とは、第一の操作手段および第二の操作手段の2つのみが設けられていることを示していてもよく、3以上の操作手段が設けられていることを示していてもよい。第一の表示とは、第一の操作手段に関する表示のみのことを示しており、第二の操作手段に関する表示が含まれている表示は含まれないが、第二の操作手段に関する表示が少なくとも一部含まれている場合であっても、第一の操作手段に関する表示が表示されていれば第一の表示であってもよい。なお、第二の表示についても同様であり、第二の表示とは、第二の操作手段に関する表示のみのことを示しており、第一の操作手段に関する表示が含まれている表示は含まれないが、第一の操作手段に関する表示が少なくとも一部含まれている場合であっても、第二の操作手段に関する表示が表示されていれば第二の表示であってもよい。このように本実施例では、第一の表示は第一の操作手段に関する表示であるが、第二の表示への変化途中も第一の表示に含めてもよい。また、第一の表示が表示手段に表示される期間は、第二の表示が表示手段に表示される期間と少なくとも一部が重複していてもよいが、第一の表示が消去された後にのみ第二の表示が表示されるようにしてもよい。
なお、表示手段において第二の表示が表示された後(例えば、図539に示す時点t2以降の時点t3)に、第一の表示が表示されるようにしてもよい。この場合、第二の表示が表示されている期間は、第二の操作手段の操作が無効であり、第一の表示が表示された後に第一の操作手段の操作受付期間が開始されるようにしてもよい。また、第一の表示なのか第二の表示なのかが特定されない態様である第三の表示から第一の表示および第二の表示のうちの少なくとも一方に変化する変化表示(例えば、袋の画像(第三の表示)が表示された後に、袋の中からボタン画像(第一の表示)およびレバー画像(第二の表示)のうちの少なくとも一方が出てくるようなアニメーション)が表示されてもよい。
また、第一の表示および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示から第四の表示(例えば、ボタン画像やレバー画像などの操作手段に関する画像と関係の無いキャラクタや文字表示等の画像)へ変化する変化表示(例えば、ボタン画像が表示された後に、キャラクタが表示されるアニメーション)が表示されてもよい。
(A2)
(A1)に記載の遊技台であって、
前記表示手段に前記第一の表示が表示されることで、第一の期間(例えば、図539に示す時点t1から開始する期間)が開始され、
前記第一の期間(例えば、図539に示す時点t1から開始して時点t6までの期間)の期間中において、前記表示手段に前記第二の表示が表示され、
第二の期間(例えば、図539に示す時点t4から時点t5までの期間)において、前記第二の操作手段の操作(例えば、パトボタンやレバーの操作)を少なくとも受付可能であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間よりも前(例えば、図539に示す時点t4より前の時点t1)に開始される期間である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、操作受付期間より前に第一の表示と第二の表示が表示されるので、第二の操作手段の操作受付期間の前に第一の表示を表示した後に第二の表示が表示されることで、第一の操作手段を操作する演出と遊技者に思わせ、遊技者を驚かせることができる場合がある。また、第一の操作手段を押そうとしていた遊技者を驚かせ、第二の操作手段への関心を深めることができる場合がある。
なお、第二の期間は、第二の操作手段の操作受付期間のことであってもよい。ここで、操作受付期間とは、操作有効期間のことであってもよい。また、第一の期間とは、表示手段に第一の表示が表示されている期間のことを示しており、第一の表示の表示が開始されてから第一の表示が消去されるまでの期間を示していてもよい。また、第二の期間の一部または全部は、第一の期間に含まれない期間であってもよいが、第一の期間に一部または全部が含まれていてもよい。また、第一の期間は、第二の期間よりも前に開始される期間であるが、第二の期間と同時に開始される期間であってもよく、第二の期間の後に開始される期間であってもよい。
また、第一の期間は、図柄の変動が開始してから停止するまでの1回の変動時間に含まれている期間であり、1回の変動時間よりも短い期間であってもよい。また、第一の期間において、第一の表示が表示されている期間は、第一の表示に含まれる時間の経過に応じて変化可能な画像(例えば、メーター表示)が変化せず、第二の表示が表示されている期間は、第二の表示に含まれる時間の経過に応じて変化可能な画像(例えば、メーター表示)が変化するようにしてもよい。
また、第一の期間は、下記のいずれかであってもよい。
(1)装飾図柄の変動開始から装飾図柄のうちの一または二以上の図柄が仮停止表示するまでの期間。
(2)装飾図柄のうちの一または二以上の図柄が仮停止表示してからSPリーチ表示が開始するまでの期間。
(3)装飾図柄のうちの一または二以上の図柄が仮停止表示してから装飾図柄の仮停止表示または停止表示がするまでの期間。
(4)SPリーチ表示が開始してからSPリーチ表示が終了するまでの期間。
(5)SPリーチ表示が終了してから装飾図柄の仮停止表示または停止表示がするまでの期間。
(6)大当り開始から大当り終了までの期間。
(7)大当りラウンドのうちの一のラウンドが開始されてから終了されるまでの期間。
ここで、SPリーチ表示の開始タイミングとは、リーチ態様となる装飾図柄が2つ以上仮停止表示された場合において、装飾図柄の変動表示中と異なる表示が開始されたタイミングを示していてもよい。
ここで、ラウンド間インターバルについて図611を用いて説明する。図611(a)は、大当り遊技の開始タイミングと終了タイミングを表したタイムチャートである。この図611(a)では、上から順番に、特別図柄変動中信号、条件装置作動信号、役物連続作動装置作動信号、特別電動役物開放信号、特別電動役物作動中信号、アタッカ234、アタッカソレノイド信号が示されている。
特別図柄変動中信号、条件装置作動信号、役物連続作動装置作動信号、特別電動役物開放信号、特別電動役物作動中信号は、遊技規則から見た信号であり、特別図柄変動中信号がオンであれば、特別図柄表示装置が作動中であり、オフであれば非作動中(停止中)である。条件装置作動信号がオンであれば、アタッカ234が作動中(開放動作中、開放状態維持中、閉鎖動作中、閉鎖状態維持中)であり、オフであれば非作動中(閉鎖中)である。また、役物連続作動装置作動信号がオンであれば、特別電動役物が複数回作動していることになる。特別電動役物開放信号は、特別電動役物の開放状態を維持させる信号である。特別電動役物作動中信号がオンであれば、アタッカ234は、開放動作中、開放状態維持中、あるいは閉鎖動作中であり、オフであれば、アタッカ234は閉鎖状態維持中である。なお、特別図柄変動中信号、条件装置作動信号、役物連続作動装置作動信号、特別電動役物開放信号、特別電動役物作動中信号は、外部装置(例えば、ホールコンピュータ)へ出力される信号である。
図611(a)に示す、アタッカ234の「開放」とは、開放動作中あるいは開放状態維持中に相当し、アタッカ234の「閉鎖」とは、閉鎖動作中あるいは閉鎖状態維持中に相当する。また、図611(a)に示すアタッカソレノイド信号は、アタッカ234を開閉するソレノイドへ送信する、開放状態を維持させる信号である。図611(a)中の矢印Aは特図の停止図柄の確定表示時間に相当する。矢印Bは大当り遊技開始演出時間(大当り開始表示時間)に相当する。矢印Cはアタッカ234の閉鎖動作時間に相当する。矢印Dは大当り遊技終了演出時間(大当り終了表示時間)に相当する。矢印Eは特図の変動表示開始待ち時間に相当し、特図1又は特図2の保留がある場合は、この変動表示開始待ち時間経過後に特図の図柄変動が開始する(特別図柄変動中信号の点線部分参照)。
大当り遊技の開始タイミングは、特図変動中信号がオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号がオンになったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置作動信号がオンになったタイミングであってもよいし、特別電動役物開放信号が最初にオンになったタイミングであってもよいし、特別電動役物作動中信号が最初にオンになったタイミングであってもよいし、アタッカ234が最初の開放を開始したタイミングであってもよいし、アタッカソレノイド信号が最初にオンになったタイミングであってもよい。
一方、大当り遊技の終了タイミングは、条件装置作動信号がオフになったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置作動信号がオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後に特別電動役物開放信号がオンからオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後に特別電動役物作動中信号がオンからオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後にアタッカ234が「開放」から「閉鎖」になったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオンである場合において、最後にアタッカソレノイド信号がオンからオフになったタイミングであってもよいし、条件装置作動信号および/または役物連続作動装置作動信号がオフになってから、変動待ち時間が経過したタイミングであってもよい。
図611(b)は、同図(a)に1点鎖線で示した楕円で囲まれた部分を拡大して示した図である。特別電動役物開放信号がオフになっても、特別電動役物作動中信号はしばらくの間(ここでは矢印aの期間)オン状態である。この矢印aの期間でアタッカ234は閉鎖動作を行うとともにアタッカ234の開放終了演出(例えば、表示演出)が実行される。なお、矢印aの期間は、アタッカ234が閉鎖動作を行う期間のみであってもよい。特別電動役物作動中信号がオフ状態になってからオン状態になるまで、矢印bの期間が経過する。ラウンドとラウンドとの間に相当するラウンド間インターバルは、図611(b)に示す矢印bの期間であってもよいし、同図(b)に示す矢印aと矢印bを併せた期間であってもよい。
なお、図611に示すアタッカ234の開放期間(開放状態維持期間)は、遊技球の進入が容易な期間(長期間)に相当し、以下、この期間のアタッカ234の開放をパッカーと称することがある。一方、アタッカ234の開放期間が、遊技球の進入が困難な期間(短期間)の場合もあり、以下、この期間のアタッカ234の開放をパカと称することがある。
一のラウンドの開始タイミングは、特別電動役物開放信号がオンとなった場合であってもよく、特別電動役物作動中信号がオンとなった場合であってもよく、アタッカ234が開放された場合であってもよく、アタッカソレノイド信号がオンとなった場合であってもよい。
一のラウンドの終了タイミングは、特別電動役物開放信号がオフとなった場合であってもよく、特別電動役物作動中信号がオフとなった場合であってもよく、アタッカ234が閉鎖された場合であってもよく、アタッカソレノイド信号がオフとなった場合であってもよい。
(A3)
(A1)または(A2)に記載の遊技台であって、
前記表示手段に前記第一の表示が表示された後(例えば、図539に示す時点t2より後の時点t3)に、該第一の表示から前記第二の表示へ変化する変化表示が開始される、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の表示から第二の表示へ変化表示するので、表示手段を見ている遊技者を驚かせ、第二の操作手段への関心を深めることができる場合がある。
なお、「第一の表示から第二の表示へ変化する変化表示」とは、第一の表示から第二の表示へ変化するアニメーション表示のことを示しているが、第一の表示から第二の表示へ切り替わる表示(アニメーションではなく、一瞬で第一の表示から第二の表示へ切り替わる表示)のことであってもよい。また、「第一の表示から第二の表示へ変化する変化表示」とは、第一の表示から第二の表示へ変化する間に第一の表示及び第二の表示と異なる表示が表示されることを示していてもよい。
(A4)
(A1)乃至(A3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、時間の経過に応じて変化可能な画像(例えば、メーター画像やゲージ画像)を少なくとも含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の表示は時間の経過に応じて変化可能な画像を含むので、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
なお、「時間の経過に応じて変化可能な画像」とは、操作手段の操作受付期間に関する画像のことであってもよく、第二の表示は、第二の操作手段の操作受付期間に関する画像を少なくとも含む表示であってもよい。ここで「時間の経過に応じて変化可能な画像」とは、時間の経過に応じて、画像の一部または全部が変化する画像のことを示していてもよい。「時間の経過に応じて変化可能な画像」とは、メーターであってもよく、ゲージであってもよい。また、第二の表示は、時間の経過に応じて変化可能な画像を含まない表示であってもよい。第一の表示は、時間の経過に応じて変化可能な画像を含んでいてもよい。また、第一の表示は、第一の操作手段の操作受付期間に関する画像を含む表示であってもよい。第一の表示は、時間の経過に応じて変化可能な画像を含んでいてもよい。第一の表示は、時間の経過に応じて変化可能な画像を含まない表示であってもよい。また、「時間の経過に応じて変化可能な画像」は、変化しない場合があってもよい。例えば、操作手段の操作受付期間外である場合には変化せず、操作手段の操作受付期間中にのみ変化するようにしてもよい。また、操作手段の操作受付期間外であっても時間の経過に応じて変化可能であってもよい。また、「時間の経過に応じて変化可能な画像」は、操作手段の操作受付期間と操作受付期間外で変化態様は同じであってもよいが、変化態様を異ならせるようにしてもよい。
(A5)
(A1)乃至(A4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した画像(例えば、チャンスボタン136を模したボタン画像)を含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を模した画像(例えば、不図示のパトボタンやレバーを模したボタン画像)を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、操作手段を模した表示なので、第一の操作手段を模した画像の後に前記第二の操作手段を模した画像を表示することにより、第二の操作手段に関心を持たせることができる場合がある。
なお、第一の表示は、第一の操作手段を模した画像と時間の経過に応じて変化可能な画像を少なくとも含んで構成された表示であってもよい。なお、第一の表示は、第一の操作手段を模した画像と時間の経過に応じて変化可能な画像のみから構成されていてもよく、第一の操作手段を模した画像と時間の経過に応じて変化可能な画像の他に、第一の操作手段を模した画像と時間の経過に応じて変化可能な画像以外の一または複数の画像も含んで構成されていてもよい。第二の表示は、第二の操作手段を模した画像と時間の経過に応じて変化可能な画像を少なくとも含んで構成された表示であってもよい。なお、第二の表示は、第一の操作手段を模した画像と時間の経過に応じて変化可能な画像のみから構成されていてもよく、第二の操作手段を模した画像と時間の経過に応じて変化可能な画像の他に、第二の操作手段を模した画像と時間の経過に応じて変化可能な画像以外の一または複数の画像も含んで構成されていてもよい。
(A6)
(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台とは、ぱちんこ機(例えば、ぱちんこ機100)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(A7)
(A1)乃至(A5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台とは、スロットマシン(例えば、スロットマシン1000)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
ここで、ボタン演出の優先順位について説明する。ボタン演出の種類によって優先順位を設け、優先度の異なるボタン演出の操作受付期間の一部または全部が重複した場合に、1回の操作に応じて優先順位の高い順にボタン演出が順番に実行されるようにしてもよいが(例えば、1回目の操作で最優先のボタン演出が実行され、2回目の操作で2番目に優先順位の高いボタン演出が実行される)、優先順位を設けずに、操作受付期間の一部または全部が重複したボタン演出の全てが一回の操作で実行されるようにしてもよい。ここでボタン演出の優先順位は、ボタン演出の種類で優先順位を決定してもよく、ボタン演出が開始された順に優先順位が決定してもよい。また、ボタン演出の種類の例として、(A)先読み演出、(B)当該変動の演出、(C)隠しボタン演出が挙げられるが、種類分けはこれに限らない。また(A)、(B)、(C)の中でもさらに優先順位を細かく設定するようにしてもよい。
また、「隠しボタン演出」とは、表示手段(液晶表示装置など)で操作手段の操作受付期間であることを表示しない演出のことであるが、表示手段で操作手段の操作受付期間であることを表示しない場合であっても、他の演出手段(例えば、ランプなど)で操作受付期間であることを報知してもよい。また、表示手段を含む全ての演出手段により、操作手段の操作受付期間であることを報知するようにしてもよい。
次に、隠しボタン演出との重複について説明する。以下、同じ操作手段の操作受付期間が重複した場合の例について説明する。第二の表示が表示されている場合に、隠しボタン演出用に第二の操作手段の操作受付期間が開始された場合において、第二の表示用の第二の操作手段の操作受付期間と隠しボタン演出用に第二の操作手段の操作受付期間の一部または全部が重複している場合には、隠しボタン演出用の操作に応じた演出よりも第二の表示用の操作に応じた演出(表示)を優先的に実行するようにしてもよい。優先的に実行するとは、見た目として第二の表示用の操作に応じた演出表示が表示手段に表示され、隠しボタン演出用の操作に応じた演出表示が表示手段に表示されないことを示していてもよく、第二の表示用の操作に応じた演出表示が隠しボタン演出用の操作に応じた演出表示よりも手前に表示されていることを示していてもよい。ここで、第二の表示用の操作に応じた演出表示の一部または全部の表示領域が、隠しボタン演出用の操作に応じた演出表示の一部または全部の表示領域と重なっている場合は、第二の表示用の操作に応じた演出表示の一部または全部が、隠しボタン演出用の操作に応じた演出表示の一部または全部とオーバーラップした状態(または、重なった状態)で表示される。また、データをレイヤーで管理し、優先順位の高い演出データを上層のレイヤーに配置し、優先度の低いデータは下層のレイヤーに配置し、データを合成することで上層のレイヤーが優先的に実行され、下層のレイヤーは実行されないようにしてもよい。なお、第一の表示用の第一の操作手段の操作受付期間と隠しボタン演出用の第一の操作手段の操作受付期間の一部または全部が重複した場合についても同様であってもよい。
次に、隠しボタン演出との重複について、異なる操作手段の操作受付期間が重複した場合の例について説明する。第二の表示が表示されている場合に、隠しボタン演出用に第一の操作手段の操作受付期間が開始された場合において、第二の表示用の第二の操作手段の操作受付期間と隠しボタン演出用に第一の操作手段の操作受付期間の一部または全部が重複している場合には、隠しボタン演出用の操作に応じた演出と第二の表示用の操作に応じた演出(表示)の両方が実行されるようにしてもよいが、隠しボタン演出用の操作受付期間を強制的に終了させるようにしてもよい。なお、第一の表示が表示されている場合に、隠しボタン演出用に第二の操作手段の操作受付期間が開始された場合についても同様であってもよい。ここで、第一の表示から第二の表示へ変化表示をした後に、第二の操作手段の操作受付期間が開始される場合において、第一の表示が表示されている期間と隠しボタン演出用の第一の操作受付期間が重複することが考えられるが、本実施例ではその場合を除く。
本実施例において、異なる操作手段であっても操作受付期間の長さは同じであるが、操作手段に応じて操作受付期間を異ならせてもよい。例えば、第一の操作手段の操作受付期間は、第二の操作手段の操作受付期間の操作受付期間と異ならせてもよい。また、同じ操作手段であっても、演出ごとに操作受付期間が異なってもよい。例えば、SPリーチAとSPリーチBで第一の操作手段の操作受付期間が異なったり、「チャンスなのか?」から「そうだ!!」になる場合と、「チャンスなのか?」から「否!!」、次いで「熱すぎなのか?」、次いで「そうだ!!」になる場合とで第一の操作手段の操作受付期間が異なったりしてもよい。また、当該変動のボタン予告と保留アイコン変化用のボタン予告で第一の操作手段の操作受付期間が異なってもよい。
第二の操作手段は、大当りまたははずれのいずれかを報知(または表示手段に表示)するために少なくとも使用する操作手段であってもよい。また、第二の操作手段は、確変大当りまたは通常大当りのいずれかを報知(または表示手段に表示)するために少なくとも使用する操作手段であってもよく、大当りラウンド数が増加することを報知(または表示手段に表示)するために少なくとも使用する操作手段であってもよい。
第二の操作手段は、第一の操作手段と異なる形状の操作手段であるが、同じ形状の操作手段であってもよい。第二の操作手段を使用する演出の操作指示(例えば、一回操作)は、第一の操作手段を使用する演出の操作指示(例えば、一回操作)と同じであってもよいが、第一の操作手段を使用する演出の操作指示(例えば、長押し、複数回操作(連打))と異なってもよい。
第一の表示から第二の表示へ変化表示される期間と第一の操作手段および第二の操作手段の操作受付期間の一部または全部が重複してもよい。第一の表示および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示が開始される際に、表示アニメーションが実行される場合において、表示アニメーションが終了した後に時間の経過により変化する画像が変化するが、表示アニメーションの表示開始と同時、または、表示アニメーションの表示中に、時間の経過により変化する画像が変化してもよい。その場合、操作受付期間も表示アニメーションの開始と同時、または、表示アニメーションの表示中に開始されてもよいが、開始されなくてもよい。
第一の表示(または第二の表示)を表示する表示アニメーションは、操作手段を模した画像よりも時間の経過により変化する画像が先に表示完了するようにしてもよいが、同時に表示完了するようにしてもよい。操作受付期間に関する画像は、開始位置から終了位置にかけて時間の経過に応じて連続的に変化するアニメーションであってもよく、開始位置から終了位置にかけて時間の経過に応じて断続的に変化するアニメーションであってもよい。操作手段の操作により第一の表示から第二の表示へ変化表示させるようにしてもよい。ここで、操作手段とは、第一の操作手段であってもよく、第二の操作手段であってもよく、第一の操作手段および第二の操作手段と異なる第三の操作手段であってもよい。
(B1)本実施の形態による遊技台は、
表示手段(例えば、装飾図柄装置装置208)と、
複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136と不図示のパトボタンやレバー)と、
を備えた遊技台(例えば、ぱちんこ機100やスロットマシン1000)であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、不図示のパトボタンやレバー)であり、
前記表示手段は、複数の表示(例えば、チャンスボタン136を模したボタン画像の表示や、パトボタンやレバーを模したボタン画像の表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン136を模したボタン画像の表示)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、パトボタンやレバーを模したボタン画像の表示)であり、
前記第一の表示とは、前記第一の操作手段に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、前記第二の操作手段に関する表示のことであり、
第一の期間(例えば、図542に示す時点0で開始して時点t2で終了する期間)において、前記表示手段に前記第一の表示を少なくとも表示可能であり、
前記第一の期間とは、前記表示手段に前記第一の表示が表示された期間(例えば、図542に示す第一の表示が開始された時点0から第一の表示が消えた時点t2までの期間)のことであり、
前記第一の期間が終了した後(例えば、図542に示す時点t3で開始して時点t6で終了する期間)に、前記表示手段に前記第二の表示が表示され、
第二の期間(例えば、図542に示す時点t1で開始して時点t6で終了する期間)において、前記表示手段に前記第一の表示を少なくとも表示可能であり、
前記第二の期間とは、前記表示手段に前記第一の表示が表示された期間(例えば、図542に示す第一の表示が開始された時点t1から第一の表示が消えた時点t6までの期間)のことであり、
前記第一の期間の長さは、前記第二の期間の長さと異なる長さ(例えば、第一の期間の長さが第二の期間の長さより短い)である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の操作手段に関する第一の表示が表示される期間が異なるので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の期間の長さと第二の期間の期間の長さが異なることにより、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
なお、第一の期間の長さは、第二の期間の長さよりも短い期間であるが、第二の期間の長さよりも長い期間であってもよい。また、第一の期間の長さは、第二の期間の長さと同じ長さであってもよい。
ここで、第一の期間は、第一の表示の表示開始から開始され(例えば、ボタン画像が表示されていない状態から1フレーム後に薄く表示された状態となった場合、薄く表示されたタイミングを開始タイミングとする)、第一の表示が消去される(例えば、ボタン画像が薄く表示されている状態から1フレーム後に消去された状態となった場合、消去されたタイミングを終了タイミングとする)までの期間のことであってもよい。また、第二の期間は、第一の表示の表示開始から開始され(例えば、ボタン画像が表示されていない状態から1フレーム後に薄く表示された状態となった場合、薄く表示されたタイミングを開始タイミングとする)、第一の表示が消去される(例えば、ボタン画像が薄く表示されている状態から1フレーム後に消去された状態となった場合、消去されたタイミングを終了タイミングとする)までの期間のことであってもよい。
(B2)
(B1)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間の長さは、前記第二の期間の長さよりも短い長さである、
ことを特徴とする遊技台。
(B3)
(B1)または(B2)に記載の遊技台であって、
前記第一の期間とは、前記第一の操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)を受け付ける期間(以下、「第一の操作受付期間」(例えば、チャンスボタン136の操作有効期間)という。)を含まない期間(例えば、図542に示す時点0から時点t2までの期間)のことであり、
前記第二の期間とは、前記第一の操作受付期間を少なくとも含む期間(例えば、図542に示す第一の操作受付期間が時点t4〜時点t5である場合に第二の期間が時点t1〜時点t6である)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の期間は操作受付期間を含まない期間であり、第二の期間は操作受付期間を含む期間であり、第一の表示を表示する期間に第一の操作受付期間が含まれる場合と含まれない場合を設けることにより、事前に第一の操作手段を操作するか否かを区別させることができる場合がある。また、事前に第一の操作手段を操作するか否かについて気づいた遊技者に優越感を与えることができる場合がある。
なお、第一の期間は、第一の操作受付期間を含む全ての操作受付期間を含まない期間、つまり操作手段の操作を受け付けない期間のことであってもよいが、第一の操作手段の操作のみを受付けず、第二の操作手段の操作を受付ける期間が含まれていてもよく、第一の操作手段および第二の操作手段と異なる一または複数の操作手段の操作を受付ける期間が含まれていてもよい。
(B4)
(B1)乃至(B3)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第三の期間(例えば、図542に示す時点t3〜時点t6の期間)において、前記表示手段に前記第二の表示を少なくとも表示可能であり、
前記第三の期間とは、前記第一の期間の後(例えば、時点t2より後の時点t3)に開始される期間のことであり、
前記第三の期間とは、前記第二の操作手段の操作(例えば、パトボタンやレバーの操作)を受け付ける期間(以下、「第二の操作受付期間」(例えば、パトボタンやレバーの操作有効期間)という。)を少なくとも含む期間(例えば、図542に示す第二の操作受付期間が時点t4〜時点t5である場合に第三の期間が時点t3〜時点t6である)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第三の期間は操作受付期間を含むので、第一の操作手段を押そうとしていた遊技者を驚かせ、第二の操作手段への関心を深めることができる場合がある。
なお、第三の期間は、第二の操作受付期間のみを含む期間のことであるが、一または他の操作手段(第一の操作手段を含む)の操作受付期間を含む期間であってもよい。また、第三の期間は、第二の表示が表示された後に開始される期間であるが、第二の表示の表示と同時に開始されてもよく、第二の表示が表示される前に開始される期間であってもよい。
(B5)
(B1)乃至(B4)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段に前記第一の表示が表示された後(例えば、図542に示す時点t2より後の時点t3)に、該第一の表示から前記第二の表示へ変化する変化表示が開始される、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第一の表示から第二の表示へ変化表示するので、表示手段を見ている遊技者を驚かせ、第二の操作手段への関心を深めることができる場合がある。
(B6)
(B1)乃至(B5)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、時間の経過に応じて変化可能な画像(例えば、メーター画像やゲージ画像)を少なくとも含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、第二の表示は時間の経過に応じて変化可能な画像を含むので、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
(B7)
(B1)乃至(B6)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した画像(例えば、チャンスボタン136を模したボタン画像)を含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を模した画像(例えば、不図示のパトボタンやレバーを模したボタン画像)を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
上記遊技台によれば、操作手段を模した表示なので、第一の操作手段を模した画像の後に前記第二の操作手段を模した画像を表示することにより、第二の操作手段に関心を持たせることができる場合がある。
(B8)
(B1)乃至(B7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台とは、ぱちんこ機(例えば、ぱちんこ機100)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(B9)
(B1)乃至(B7)のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台とは、スロットマシン(例えば、スロットマシン1000)のことである、
ことを特徴とする遊技台。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。ぱちんこ機の場合は、遊技球を封入し、封入した遊技球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した遊技球を発射球として使用し、遊技球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。また、上記実施例でランプと称するものは発光手段の一例であり、LED、冷陰極管等の光を発するものであれば置換可能である。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記a1)
表示手段と、
複数の操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、
前記表示手段は、複数の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示とは、前記第一の操作手段に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、前記第二の操作手段に関する表示のことであり、
前記表示手段において前記第一の表示が表示された後に、前記第二の表示が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a2)
付記a1に記載の遊技台であって、
前記表示手段に前記第一の表示が表示されることで、第一の期間が開始され、
前記第一の期間の期間中において、前記表示手段に前記第二の表示が表示され、
第二の期間において、前記第二の操作手段の操作を少なくとも受付可能であり、
前記第一の期間は、前記第二の期間よりも前に開始される期間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a3)
付記a1またはa2に記載の遊技台であって、
前記表示手段に前記第一の表示が表示された後に、該第一の表示から前記第二の表示へ変化する変化表示が開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a4)
付記a乃至a3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、時間の経過に応じて変化可能な画像を少なくとも含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a5)
付記a1乃至a4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した画像を含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を模した画像を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a6)
付記a1乃至a5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台とは、ぱちんこ機のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記a7)
付記a1乃至a5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台とは、スロットマシンのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b1)
表示手段と、
複数の操作手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段であり、
前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、
前記表示手段は、複数の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、
前記第一の表示とは、前記第一の操作手段に関する表示のことであり、
前記第二の表示とは、前記第二の操作手段に関する表示のことであり、
第一の期間において、前記表示手段に前記第一の表示を少なくとも表示可能であり、
前記第一の期間とは、前記表示手段に前記第一の表示が表示された期間のことであり、
前記第一の期間が終了した後に、前記表示手段に前記第二の表示が表示され、
第二の期間において、前記表示手段に前記第一の表示を少なくとも表示可能であり、
前記第二の期間とは、前記表示手段に前記第一の表示が表示された期間のことであり、
前記第一の期間の長さは、前記第二の期間の長さと異なる長さである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b2)
付記b1に記載の遊技台であって、
前記第一の期間の長さは、前記第二の期間の長さよりも短い長さである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b3)
付記b1またはb2に記載の遊技台であって、
前記第一の期間とは、前記第一の操作手段の操作を受け付ける期間(以下、「第一の操作受付期間」という。)を含まない期間のことであり、
前記第二の期間とは、前記第一の操作受付期間を少なくとも含む期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b4)
付記b1乃至b3のいずれか一項に記載の遊技台であって、
第三の期間において、前記表示手段に前記第二の表示を少なくとも表示可能であり、
前記第三の期間とは、前記第一の期間の後に開始される期間のことであり、
前記第三の期間とは、前記第二の操作手段の操作を受け付ける期間(以下、「第二の操作受付期間」という。)を少なくとも含む期間のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b5)
付記b1乃至b4のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記表示手段に前記第一の表示が表示された後に、該第一の表示から前記第二の表示へ変化する変化表示が開始される、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b6)
付記b1乃至b5のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の表示は、時間の経過に応じて変化可能な画像を少なくとも含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b7)
付記b1乃至b6のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した画像を含む表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の操作手段を模した画像を含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b8)
付記b1乃至b7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台とは、ぱちんこ機のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記b9)
付記b1乃至b7のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台とは、スロットマシンのことである、
ことを特徴とする遊技台。
[第10の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第10の実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図556〜図610に示す符号は、原則として第10の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図556〜図610に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図556を用いて、本実施の形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を不図示の遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図558参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置された不図示のカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。チャンスボタン136は詳しくは後述するように駆動回路によって駆動されて移動可能なものである。また、球貯留皿付扉108のうちチャンスボタン136の周囲部分を周囲部108aと呼ぶ。
チャンスボタン136は、遊技者が押下操作するものであり、その押下面(操作面)は、遊技者に近い側が低くなるように傾斜している。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図557は、図556のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。
図557に示すように、ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を、背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
タンクレール154はツインレールとも称され、例えば第1副基板160と少なくとも一部が前後方向に重畳するように配置されている。本実施の形態によるぱちんこ機100では、部材の配置領域を節約するため、制御基板にノイズを与える恐れのあるタンクレール154が第1副基板160に重畳して配置されている。しかしながら、ぱちんこ機100は、タンクレール154にノイズ対策が施されている場合、タンクレール154と第1副基板160とが重畳して配置されていても、第1副基板160のノイズによる影響を軽減することができる場合がある。また、タンクレール154にはノイズ対策が施されているので、タンクレール154の側面を絶縁性の透明部材で形成することができる。これにより、タンクレール154がぱちんこ機100に設置された場合に、ぱちんこ機100の背面側に位置するタンクレール154の側面を透して、タンクレール154での遊技球の流下状況を目視により確認することができる場合がある。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検出するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部(払出基板170)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、払出装置152の排出口152aから排出され、後述の払出通路ユニット300や排出口ユニット400を通過してぱちんこ機100の表側に配設した払出通路121(図556参照)から上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。CRインタフェース部186は、例えばD−sub(D−subminiature)コネクタで構成されたCRユニット接続部186aを有している。CRインタフェース部186は、CRユニット接続部186aを介して払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うようになっている。
第2副基板164を収納する第2副基板ケース166の図中左上には、例えばスピーカ120の音量を調整する音量調整スイッチ192を設けている。音量調整スイッチ192は、例えばロータリースイッチで構成される。
ぱちんこ機100は、その背面側から見て、球タンク150の右側であってタンクレール154の上方に中継基板196を有している。中継基板196はぱちんこ機100とホールコンピュータとの電気的接続に用いられる。遊技盤200の交換を行う場合にぱちんこ機100とホールコンピュータとの配線を変更する必要がないため、遊技盤200は、中継基板196を介して本体104とホールコンピュータとを接続したままで交換される。但し、機種によってはぱちんこ機100からホールコンピュータに送信する信号の種類を変更する必要があるため、ぱちんこ機100は、遊技盤200の取り外し時に、ぱちんこ機100の正面(手前)側から中継基板196の接続状況が把握できるように構成されていてもよい。
同様に、外部と接続の必要がある他の構成(例えば不図示の電源コード)についても、本体104に備えておくことが好ましい。
ぱちんこ機100は、その背面側から見て、中継基板196の右側に電源コネクタ191を有している。電源コネクタ191には、不図示の電源コードが接続されるようになっている。
ぱちんこ機100の機種を変更する際には、遊技盤200を交換するが、このとき主基板156、第1副基板160および第2副制御部500も交換することになる場合があるので、主基板156、第1副基板160および第2副制御部500は遊技盤200に設ける場合がある。
また、ぱちんこ機100の機種を変更する場合であっても、本体104は交換せずそのまま使用することができる場合があり、このとき払出基板170、発射基板174および電源基板182も交換の必要がない場合があるので、払出基板170、発射基板174および電源基板182は本体104に設ける場合がある。
図558は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208(液晶表示装置208)を配設し、装飾図柄表示装置208の上方に演出可動体224を配設している。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成するが、本発明はこれに限られるものではなく、EL等を用いた表示装置を用いてもよい。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技盤200の右上部には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222と、を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
また、本実施形態では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cのそれぞれに表示する装飾図柄に次ぐ4つ目の装飾図柄として第4図柄を設けている。この第4図柄は、特図1用としての特図1用第4図柄219、および特図2用としての特図2用第4図柄221の2つを設けており、演出表示領域208d(例えば下部)に表示する。第4図柄は、変動/停止を表示するものであり、例えば黒色は停止表示を示し、グレー色は変動表示を示す。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234と、を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。
なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では遊技盤200の右側に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根232aを備え、羽根232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つ、右部下方に1つの計2つ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
上述の打球方向変換部材236や遊技釘238などの遊技球が接触可能な部品が、遊技領域に配置されると共に発射された遊技球が接触可能な遊技部品である。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206は、第1副制御部400や第2副制御部500により駆動制御される。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や、遊技盤200の遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能である。転動領域であるステージ244上で、受入孔244bに進入した遊技球は放出部である放出孔244aから放出され、放出した球が第1特図始動口230へ入球し易くなる場合を設けている。
演出可動体224は、本実施例では、装飾図柄表示装置208の視認可能な領域を制限するよう、不図示のモータによって装飾図柄表示装置208の前方を上下動する。
遮蔽装置246は、左扉246aおよび246b並びに右扉246cおよび246dからなり、装飾図柄表示装置208の前面に配設する。左扉246aおよび右扉246cの上部には、左扉246aおよび右扉246cのそれぞれを左右方向に移動可能な移動機構(不図示)を有する。
<制御部>
次に、図559を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、ぱちんこ機100は、主制御部300から第1副制御部400への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136および設定操作部139に備えられた各ボタンのそれぞれの押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、チャンスボタン136の駆動制御を行うための駆動回路522と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図560(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図560(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図560(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図560(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図F」までの6種類が示されており、図560(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図1の停止図柄態様のうち、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は、突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。
「特図D」は、隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。
なお、「特図D」は、大当りした時の普図の状態が普図高確率状態である場合には、大当りした後の普図の遊技状態は普図高確率状態となり、大当りしたことにより電サポ状態が終わってしまうということが起こらないように構成されている。
「特図E」は、小当り図柄であり、小当りした時の遊技状態となる図柄である。例えば、小当りした時の遊技状態が、特図高確率普図高確率状態であったならば、小当り終了後も特図高確率普図高確率状態となり、小当りした時の遊技状態が、特図低確率普図低確率状態であったならば、小当り終了後も特図低確率普図低確率状態となる。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りとほぼ同じアタッカーの挙動を示す。すなわち、この「特図E」は「特図D」と同じ状態であり、装飾図柄表示装置208に表示される演出も同じ態様とすることで、特図の遊技状態が高確率に移行していることを期待させることができるようになっている。
また、「特図F」は、はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
また、図560(b)の特図2の停止図柄態様について説明すると、「特図a」は16R特別大当たり図柄であり、「特図b」は8R特別大当たり図柄であり、「特図c」は8R大当たり図柄であり、「特図d」は、はずれ図柄である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるぱちんこ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図F」のいずれを特図1表示装置212に停止表示するのかを決定し、「特図a」〜「特図d」のいずれを特図2表示装置214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、ぱちんこ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、ぱちんこ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図560(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。以下の図面において、「装飾図柄の変動表示」を矢印で示す場合があるが、実際には、表示する装飾図柄を、このように切り替える場合がある。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図b」の8R特別大当りまたは「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。
また、「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合、または「特図a」の16R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の隠れ確変と称される2R大当りまたは「特図E」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。
さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図F」のはずれ、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図560(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図560(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図560(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図561を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図561に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップ10101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップ10101の次のステップ10103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップ10103の次のステップ10105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップ10103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップ10107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップ10103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップ10105は繰り返し実行される。
ステップ10107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップ10107の次のステップ10109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップ10113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップ10113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップ10113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップ10111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップ10113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップ10113に進む。
ステップ10111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップ10115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図559に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップ10111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップ10233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップ10113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップ10113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップ10233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップ10113の次のステップ10115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップ10207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップ10115の処理を繰り返し実行する。
次に、図562を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップ10201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップ10201の次のステップ10203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップ10203の次のステップ10205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップ10205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップ10205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図559に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップ10205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップ10205の次のステップ10207およびその次のステップ10209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップ10207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップ10115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップ10209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップ10209の次のステップ10211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図タイマ番号決定用乱数値を生成する特図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図タイマ番号決定用乱数値を生成する普図タイマ番号決定用乱数カウンタを更新する。
ステップ10211の次のステップ10213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップ10213の次のステップ10215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップ10215の次のステップ10217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップ10205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップ10217の次のステップ10219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップ10219の次のステップ10221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図560(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図560(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップ10223に移行するようにしている。
ステップ10223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップ10223の次のステップ10224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。
このステップ10224の特図先読み処理について、図563乃至図568を参照して説明する。
図563は、特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。
特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図564(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップ10251)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップ10252に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップ10254に進む。
ステップ10252では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップ10229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブル(図565参照)および特図決定用テーブル(図566参照)を用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップ10229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップ10252の次のステップ10253では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップ10254の処理に移行する。
ステップ10254では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップ10255に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了する。
ステップ10255では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップ10256に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップ10258に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを電サポの条件以外で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップ10256では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップ10231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップ10231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップ10256の次のステップ10257では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップ10225)に復帰する。
ステップ10258では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップ10225)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、当該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、当該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図564は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。
図564(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図564(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図564(a)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」には停止図柄情報として「特図F」(はずれ)が記憶され、記憶領域「先読み結果2」には停止図柄情報として「特図F」(はずれ)が記憶され、記憶領域「先読み結果3」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶され、記憶領域「先読み結果4」には停止図柄情報として「特図F」(はずれ)が記憶されている。
図564(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図564(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図564(b)に示す例において、記憶領域「先読み結果1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図564(b)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図564(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図564(c)に示すように、記憶領域「先読み結果1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「先読み結果2」〜「先読み結果4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるぱちんこ機100において用いられる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルについて図565および図566を用いて説明する。図565および図566に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。
図565(a)〜(c)は、主制御部タイマ割込処理の特図1または特図2関連抽選処理(ステップ10229、10231)における特図1または特図2の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。
図565(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図565(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。また、図565(c)は、図565(a)または図565(b)を用いた抽選において「ハズレ」が選択された場合の小当り判定で用いられる小当り判定用テーブルを示している。
図565(a)および図565(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図565(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11639〜65535に対応して「ハズレ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられている。
図565(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜65535の3つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10163〜65535に対応して「ハズレ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられている。
図565(c)に示す小当り判定用テーブルは、左から1列目に「特図の種類」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否判定結果」の項目で構成されている。図565(c)に示す1列目の「特図の種類」での「特図1」は特図1変動遊技であることを示している。本実施の形態では、特図2変動遊技の当否判定結果に小当りは設けられていない。このため、本実施の形態では、特図1変動遊技の当否判定において、図565(a)または図565(b)のテーブルを用いた抽選で「ハズレ」となった場合にのみ図565(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた小当り判定の抽選が行われる。特図2変動遊技の当否判定では、図565(a)または図565(b)のテーブルを用いた抽選で「ハズレ」となった場合には、当該当否判定結果は、はずれになる。
本実施の形態によるぱちんこ機100では、小当りに当選しても賞球はほぼ得られず、遊技状態も特図高確率状態や付図高確率状態に変化しないため、小当りは、はずれに含まれる。このため、ぱちんこ機100は、図565(a)また図565(b)を用いた抽選結果が「ハズレ」であった場合、図565(c)を用いた抽選を行い、特図1変動遊技の結果が小当りであるのか、または、はずれであるのかを決定するようになっている。
図565(c)のテーブルの2列目の「乱数範囲」は、取得した小当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜12999および数値13000〜65535の2つに区分されている。3列目の「当否判定結果」は、「特図1」かつ数値0〜12999に対応して「小当り」が割り当てられ、数値13000〜65535に対応して「ハズレ」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図565(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図565(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。さらに、特図1変動遊技の当否判定では、図565(a)または図565(b)のテーブルを用いた抽選で「ハズレ」となった場合に図565(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた小当り判定の抽選を行う。
図566は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図566(a)は特図1用の特図決定用テーブル(特図1図柄決定用テーブル)を示し、図566(b)は特図2用の特図決定用テーブル(特図2図柄決定用テーブル)を示している。
図566(a)に示す特図1用の特図決定用テーブルは、左から1列目に「当否判定結果」、2列目に「種類」、3列目に「乱数範囲」の項目で構成されている。
1列目の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「ハズレ」に区分されている。「大当り」は図565(a)または図565(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は図565(c)に示す当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「ハズレ」は図565(c)に示す小当り判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「ハズレ」と判定された場合を示している。
3列目の項目「乱数範囲」は、取得した大当り時用特図1決定用乱数値、小当り時用特図1決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。「乱数範囲」は、1列目の「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜84、数値85〜89、数値90〜99の4つに区分されて割り当てられ、「小当り」に対応して数値0〜99が割り当てられ、「ハズレ」に対応して数値0〜99が割り当てられている。
2列目の項目「種類」は、特図変動遊技における停止図柄を表している。「種類」は、「大当り」かつ乱数範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜84に対応して「特図B」、数値85〜89に対応して「特図C」、数値90〜99に対応して「特図D」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「種類」は、「小当り」(乱数範囲が数値0〜99)に対応して「特図E」の停止図柄態様が割り当てられている。さらに、「種類」は、「ハズレ」(乱数範囲が数値0〜99)に対応して「特図F」の停止図柄態様が割り当てられている。
図566(b)に示す特図2用の特図決定用テーブルは、左から1列目に「当否判定結果」、2列目に「種類」、3列目に「乱数範囲」の項目で構成されている。
1列目の「当否判定結果」は「大当り」および「ハズレ」に区分されている。「大当り」は図565(a)または図565(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「ハズレ」は図565(a)または図565(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「ハズレ」と判定された場合を示している。
3列目の項目「乱数範囲」は、取得した大当り時用特図2決定用乱数値、またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。「乱数範囲」は、1列目の「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜99の3つに区分されて割り当てられ、「小当り」に対応して数値0〜99が割り当てられている。
2列目の項目「種類」は、特図変動遊技における停止図柄を表している。「種類」は、「大当り」かつ乱数範囲が数値0〜49に対応して「特図a」、数値50〜69に対応して「特図b」、数値70〜99に対応して「特図c」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「種類」は、「ハズレ」(乱数範囲が数値0〜99)に対応して「特図d」の停止図柄態様が割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」〜「特図D」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、本実施の形態では、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合の停止図柄は「特図E」の一つにしているが、小当りの場合の停止図柄が複数種類の場合には、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212にいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。
また、本実施の形態では、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果がはずれの場合の停止図柄は「特図F」の一つにしているが、はずれの場合の停止図柄が複数種類の場合には、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212にいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図a」〜「特図c」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。
また、本実施の形態では、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果に小当りは設けられていないが、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果に小当りを設けてもよい。
また、本実施の形態では、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果がはずれの場合の停止図柄は「特図d」の一つにしているが、はずれの場合の停止図柄が複数種類の場合には、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214にいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図567は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。
特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップ10231)において用いられる。図567に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図567に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」、「装飾図柄表示装置での演出態様」および「テーブル」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図566(a)の特図決定用テーブル(特図1図柄決定用テーブル)を用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図C(電サポ有無で共通)」、「特図D・特図E(電サポ有無で共通)」、「特図F(電サポ無:保留3)」、および「特図F(電サポ無:保留0〜2、または電サポ有:保留0〜3)」の5つに区分されている。
「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」が選択される。また、「停止図柄」が「特図C」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」が選択される。「停止図柄」が「特図D・特図E」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「3」が選択される。
「停止図柄」が「特図F」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「4」またはテーブル「5」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Fに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「4」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3個の場合にはテーブル「5」が選択されるようになっている。
項目「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は数値0〜30000、数値30001〜45000および数値45001〜65535の3つに区分されている。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜30000および数値30001〜65535の2つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中左隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が数値0〜30000に対応して「12000ms」、数値30001〜45000に対応して「45000ms」、数値45001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜30000に対応して「12000ms」、数値30001〜65535に対応して「15000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「7000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技において第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「スーパーリーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「スーパーリーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C」かつ、変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目停止」、変動時間「45000ms」に対応して「スーパーリーチAハズレ→チャンス目停止」、変動時間「65000ms」に対応して「スーパーリーチBハズレ→チャンス目停止」がそれぞれ割り当てられている。ここで、スーパーリーチAハズレ→チャンス目停止とは、はずれ時のスーパーリーチAの演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものであり、スーパーリーチBハズレ→チャンス目停止とは、はずれ時のスーパーリーチBの演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図D・特図E」かつ、変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目停止」、変動時間「15000ms」に対応して「ノーマルリーチハズレ→チャンス目停止」がそれぞれ割り当てられている。ここで、ノーマルリーチハズレ→チャンス目停止とは、はずれ時のノーマルリーチの演出が終了した後に、チャンス目を停止させる表示を行うものである。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図F」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮ハズレ」、変動時間「7000ms」に対応して「ハズレ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチハズレ」、変動時間「40000ms」に対応して「スーパーリーチAハズレ」、変動時間「60000ms」に対応して「スーパーリーチBハズレ」がそれぞれ割り当てられている。
図568は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。
特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップ10229)において用いられる。図568に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図568に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「変動時間」、「乱数選択範囲」、「装飾図柄表示装置での演出態様」および「テーブル」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図566(b)の特図決定用テーブル(特図2図柄決定用テーブル)を用いて決定された停止図柄であって、「特図a・特図b・特図c(電サポ無)」、「特図a・特図b・特図c(電サポ無:保留1〜3)」、「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留0)」、「特図d(電サポ有:保留1〜3)」、「特図d(電サポ有:保留0)」、および「特図d(電サポ無:保留0〜3)」の6つに区分されている。「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無または特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「6」〜「8」のいずれかが選択される。「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ無)」である場合は、テーブル「6」が選択される。「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留1〜3)」である場合は、テーブル「7」が選択される。「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留0)」である場合は、テーブル「8」が選択される。
「停止図柄」が「特図d」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「9」〜「11」のいずれかが選択される。「停止図柄」が「特図d(電サポ有:保留1〜3)」である場合は、テーブル「9」が選択される。「停止図柄」が「特図d(電サポ有:保留0)」である場合は、テーブル「10」が選択される。「停止図柄」が「特図d(電サポ無:保留0〜3)」である場合は、テーブル「11」が選択される。
項目「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「6」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「7」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「8」では、「乱数選択範囲」は数値0〜20000および数値20001〜65535の2つに区分されている。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65500および数値65501〜65535の2つに区分されている。テーブル「10」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65500および数値65501〜65535の2つに区分されている。テーブル「11」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中左隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「6」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「1000ms」、数値1001〜20000に対応して「15000ms」、数値20001〜65535に対応して「45000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ、乱数選択範囲が数値0〜20000に対応して「15000ms」、数値20001〜65535に対応して「45000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65500に対応して「1000ms」、数値65501〜65535に対応して「40000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「10」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65500に対応して「7000ms」、数値65501〜65535に対応して「40000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「11」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「7000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技において第一装飾図柄表示装置208や第二装飾図柄表示装置209で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ無)」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」、変動時間65000msに対応して「スーパーリーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留1〜3)」かつ、変動時間1000msに対応して「突発当り」、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図a・特図b・特図c(電サポ有:保留0)」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「スーパーリーチA当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図d(電サポ有:保留1〜3)」かつ変動時間1000msに対応して「超短縮ハズレ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAハズレ」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図d(電サポ有:保留0)」かつ、変動時間7000msに対応して「ハズレ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAハズレ」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図d(電サポ無:保留0〜3)」かつ、変動時間7000msに対応して「ハズレ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチハズレ」、変動時間40000msに対応して「スーパーリーチAハズレ」、変動時間60000msに対応して「スーパーリーチBハズレ」がそれぞれ割り当てられている。
次いで、図562の説明に戻り、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップ10225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図558の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、16R大当りフラグ、8R大当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、16R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には図560(b)に示す特図a、8R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図b、8R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、16R特別大当り図柄(特図a)、8R特別大当り図柄(特図b)、8R大当り図柄(特図c)、およびはずれ図柄(特図d)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では16ラウンドか8ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップ10227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップ10227)。この特図1状態更新処理は、特図1の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図1変動開始のタイミングにおける特図1状態更新処理では、RAM308に設けた特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数の値を1だけ減算した値を特図1保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図1保留ランプ218の点消灯を制御する。例えば、図558の特図1保留ランプ218の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図1保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図1変動表示の途中(上述の特図1表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図1状態更新処理では、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図1表示装置212は特図1の変動表示(特図1変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には図560(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図D、小当りフラグがオンの場合には特図E、はずれフラグがオンの場合には特図Fそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図1表示装置212は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、2R大当り(突然確変)図柄(特図C)、2R大当り(隠れ確変)図柄(特図D)、小当たり図柄(特図E)、およびはずれ図柄(特図F)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図1停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図1が所定期間停止表示され、特図1変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図1であることを示す特図1識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図1変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図1停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図1状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図1作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図1待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図1待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図1状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図1始動口230に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップ10233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図1変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図1停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図1状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図1非作動中の場合における特図1状態更新処理では、何もせずに次のステップ10227に移行するようにしている。
なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップ10225およびステップ10227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップ10229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップ10231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップ10229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図565(a)、図565(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図566(b)に示す特図決定用テーブル(特図2図柄決定用テーブル)を参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図566(b)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップ10231)の場合には、特図1乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図1乱数値の組を取得し、取得した特図1乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図565(a)、図565(b)、図565(c)に示す当否判定用テーブル、小当たり判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図566(a)に示す特図決定用テーブル(特図1図柄決定用テーブル)を参照して特図1の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図566(a)に示す特図決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図1乱数値記憶領域から最先の特図1乱数値の組を取り出した後、特図1乱数値記憶領域における当該特図1乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図1保留数を1減算する。このとき特図1乱数値記憶領域から取り出した特図1乱数値の組をRAM308に設けた一時領域に当該特図1乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図1乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップ10231の次のステップ10233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図タイマ番号を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(先読みされた停止図柄の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図タイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップ10233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップ10233の次のステップ10235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップ10235の次のステップ10237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ10205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップ10219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップ10237の次のステップ10239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップ10243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップ10241に進む。ステップ10241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップ10201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図561に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップ10243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図561に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図569を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップ10301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップ10301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップ10301の次のステップ10303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップ10305の処理に移行する。ステップ10305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップ10305の次のステップ10307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップ10307の次のステップ10309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップ10307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップ10309の次のステップ10311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップ10309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップ10311の次のステップ10313では、ステップ10309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップ10313の次のステップ10315では、ステップ10309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップ10315の次のステップ10317では、ステップ10309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップ10317の次のステップ10319では、ステップ10309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップ10319の次のステップ10321では、ステップ10309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップ10303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップ10401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップ10501では、図569(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップ10303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップ10303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップ10501の次のステップ10503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップ10321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップ10313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップ10601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップ10601の次のステップ10603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップ10605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップ10605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップ10601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップ10605の次のステップ10607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップ10607の次のステップ10609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップ10611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップ10611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図570を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップ10701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップ10701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップ10701の次のステップ10703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップ10705の処理に移行する。ステップ10705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップ10705の次のステップ10707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップ10707の次のステップ10709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップ10707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップ10709の次のステップ10711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップ10711の次のステップ10713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップ10703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップ10801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップ10901では、図570(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップ10703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップ10703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップ10903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例>
図571(a)〜(o)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図572(p)〜(D)は、図571(a)〜(o)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図573(E)〜(H)は、図572(p)〜(D)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
この例は、当否判定結果が確変大当り(特図A)であり、変動時間が45000msの「スーパーリーチA当り」の例である。
装飾図柄表示装置208の表示領域は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有している。装飾図柄表示装置208の表示領域の右上部には特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bを設けている。特図1用第四図柄領域731aでは特図1の変動停止中には丸印を表示し、特図1の変動中には丸印を点滅表示する(ただし、図中では、丸印の非表示によって点滅表示を表している。)。特図2用第四図柄領域731bでは特図2の変動停止中には△印を表示し、特図2の変動中には△印を点滅表示する(ただし、図中では、△印の非表示によって点滅表示を表している。)。装飾図柄表示装置208の表示領域の下部左側には、保留している特図1変動遊技の数だけアイコンを表示する特図1用保留アイコン表示領域732aを設け、装飾図柄表示装置208の表示領域の右部中央には、保留している特図2変動遊技の数だけアイコンを表示する特図2用保留アイコン表示領域732bを設けている。特図2用保留アイコン表示領域732bは、特図2の保留がない場合には非表示であり、特図2の補修が生じると表示される。特図1用保留アイコン表示領域732aの右側には、今回の変動に係るアイコンを表示する変動アイコン表示領域734を設けている。
また、各図において、装飾図柄表示装置208の左下には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220を図示している。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、それぞれの特図変動遊技の変動中には、7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させる。
図571(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を停止表示し、前回の特図1変動遊技の結果が特図F(はずれ図柄)であり、特図1変動遊技の保留数が2である場合を示している。
図571(a)に続いて、図571(b)では、保留していた特図1変動遊技を開始し、第1特別図柄表示装置212では変動中を示す表示を行う。すなわち、第1特別図柄表示装置212では、7セグメントLEDのうちの中央の横棒のLEDを点滅させ、他のLEDは消灯させることによって、変動中を示す。
図571(b)に続く図571(c)、図571(c)に続く図571(d)、図571(d)に続く図571(e)では、特図1用保留アイコン表示領域732aに表示している保留アイコン732aaおよび732abを右側に移動させ、特図1用保留アイコン表示領域732aの一番右側に表示されていた保留アイコン732aaを変動アイコン表示領域734内に移動して表示し、保留アイコン732aaのすぐ左に表示されていた保留アイコン732abを特図1用保留アイコン表示領域732aの一番右側に表示する。
本実施例において、保留1に対応する領域に表示された保留アイコン732aaは、該保留1に対応する領域から移動開始した場合に、変動アイコン732aaとなる。なお、保留1に対応する領域に表示された保留アイコンは、変動アイコン表示領域へ表示された場合に、変動アイコンとなるようにしてもよい。また、保留が減少した場合に、保留1に対応する領域に表示されているアイコンを変動アイコンとなるようにしてもよい。
図571(e)に続いて、図571(f)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示する。
図571(f)に続いて、図571(g)では、装飾図柄表示装置208において会話演出及びボタン演出を行う。例えば、演出表示領域208dに、キャラクタ(吉宗)208eを表示してその発言を表示する(会話演出)とともに、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン136を模した操作手段画像208gおよびチャンスボタン136の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208hを表示している(ボタン演出)。操作手段画像208gは、例えば、チャンスボタン136のボタン部を模した画像である画像208gaおよび、チャンスボタン136の周囲領域のうちの縁部を模した画像である画像208gbを含むものである。
操作手段画像208gは、上述したチャンスボタン136に係り、押下操作可能な部位を単に表示してもよいし、押下操作可能な部位が上下動する表示をしてもよいし、矢印を表示してもよいし、文字で操作可能であることを表示してもよい。表示開始タイミングでは、押下操作可能な部位が上下動するような動く動作を行っていなくてもよく、その後、揺れながら徐々に押下操作可能な部位が上下動するような動く動作を表示するようにしてもよい。また、押下操作可能な部位が光っている画像(例えばムービー(動画、映像)であってもよい。)を表示してもよい。また、光っている画像を表示しないようにしてもよい。
操作可能期間画像208hは、開始位置から終了位置へ表示態様を変化させるアニメーションを実行している。本実施例では、初めに横幅全てを黒塗りした画像を表示し、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少するにつれて横幅の黒塗りを減少させていく。なお、この黒塗りは、黒以外の他の色で塗るものであってもよく、そのほか、操作可能期間が識別できればどのような画像であってもよい。
なお、操作可能期間画像208hは、横棒状に限らず、メータ、ゲージ、文字(数字)、残り時間や経過時間に応じた画像の数や画像の色などで表示するようにしてもよい。
図571(g)に続いて、図571(h)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208hの横幅の黒塗りが減少し始める。
図571(h)に続いて、図571(i)では、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図571(h)に比べて横幅の黒塗りが減少している。
図571(i)に続いて、図571(j)では、図571(i)の後にチャンスボタン136のボタン操作を受付けた場合の表示を示しており、この場合、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「チャンスだ!!」と表示する。この場合、図571(j)の表示の次に図571(k)の表示を行う。チャンスボタン136の操作が可能な期間のうちにボタン操作を受付けなかった場合には図571(j)の表示は行われず、図571(k)の表示が行われる。なお、チャンスボタン136の操作が可能な期間のうちにボタン操作を受付けなかった場合であっても、ボタン操作の受付期間終了を契機に図571(j)の表示を行うようにしてもよい。
ボタン操作の受付期間が終了し、続く図571(k)では、演出表示領域208dの表示を終了し、図571(f)と同じ表示を行う。
図571(k)に続いて、図571(l)では、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cでは装飾図柄を停止表示し、中図柄表示領域208bには、装飾図柄を変動表示する。図571(l)では、リーチの状態を示すものであり、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cに「7」を停止表示している。本実施例では、左、右、中の順に装飾図柄を一つずつ停止表示されるが、左と右の装飾図柄を同時に停止表示させるようにしてもよい。
図571(l)に続いて、図571(m)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cで表示していた装飾図柄の変動表示や停止表示を、装飾図柄表示装置208の隅部733に移動して表示する。隅部733は、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下部にしているが、他の位置に設けてもよい。
左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cの表示は消去(装飾図柄の消去)し、特図1用保留アイコン表示領域732aの表示も消去(アイコンの消去)する。この装飾図柄の消去とアイコンの消去は、同時に行ってもよいし、どちらかを先に消去してもよい。
なお、図571(m)では、特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bは表示しているが、この特図1用第四図柄領域731aおよび特図2用第四図柄領域731bも消去してもよい。
図571(m)に続いて、図571(n)以降では、順に、演出表示領域208dにおいて、キャラクタの決闘(吉宗と剣豪の決闘)シーンを表示する。
図571(m)に続いて図571(n)の表示を行い、図571(n)に続いて図571(o)の表示を行い、図571(o)に続いて図572(p)の表示を行う。図572(p)では吉宗と剣豪の視線が点208lでぶつかり、図572(p)に続く図572(q)では視線がぶつかった点208lが破裂して破裂箇所208mを表示している。
図572(q)に続いて、図572(r)では、破裂箇所208mを消去するとともに操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示し、これにより、破裂によってボタンが現れたように見える視覚効果を生じさせる。操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jは、先に説明した操作手段画像208gおよび操作可能期間画像208hと同様の構成である。なお、破裂箇所208mを消去せず、破裂箇所208mとともに操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示してもよい。
図572(r)に続いて、図572(s)では、演出表示領域208dにおいて「ボタンを連打しろ!」という遊技者の操作を促す表示を行う。
図572(s)に続いて、図572(t)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。
図572(t)に続く図572(u)、図572(u)に続く図572(v)、図572(v)に続く図572(w)、図572(w)に続く図572(x)では、チャンスボタン136の操作が検知された場合に、演出表示領域208dにおいて、連打演出(吉宗が剣豪を徐々に押し込む様子を表示した演出)が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の操作回数に応じて、連打演出の表示(吉宗の剣豪の押し込み具合)が変化する。例えば、図572(u)はチャンスボタン136を3回操作した時に表示され、図572(v)はチャンスボタン136を6回操作した時に表示され、図572(w)はチャンスボタン136を9回操作した時に表示され、図572(x)はチャンスボタン136を12回操作した時に表示される。本実施例では1回のチャンスボタン136の操作に対応して連打演出の表示態様が連続的に変化するが、予め決められた回数の操作に対応して、連打演出の表示態様が変化するようにしてもよい(本実施例の場合、操作されていない状態の表示(図572(t))から3回操作された場合に図572(u)の状態の表示をし、6回操作された場合に図572(v)の表示をするようにしてもよい)。
図572(x)に続いて、図572(y)ではボタン操作の受付期間が終了し、続く図572(z)では、「ボタンを連打しろ!」の表示、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを消去する。
図572(z)に続いて、図572(A)では、演出表示領域208dにおいて吉宗が斬りかかる表示を行い、続く図572(B)、図572(C)、図572(D)では吉宗が勝利する様子を表示する。なお、図572(D)では隅部733に表示している装飾図柄が揺れながら表示される揺れ変動表示を行う。本実施例では、演出抽選によって図572(A)以降の表示が実行されることは決定されているため、ボタン操作の受付期間が終了するまでの間にチャンスボタン136の操作が予め決められた回数(例えば20回)検知されなかった場合も図572(A)以降の演出が実行される。なお、予め決められた回数分検知されなかった場合は、図572(A)以降の演出と異なる演出を実行するようにしてもよい。
図572(D)に続いて、図573(E)では、演出表示領域208dにおける表示、隅部733における装飾図柄の揺れ変動表示を消去し、その後、続く図573(F)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示を行う。
図573(F)に続いて、図573(G)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の停止表示を行い、特図1用第四図柄領域731aにて特図1用第四図柄の停止表示を行い、第1特別図柄表示装置212では図560(a)に示した特図Aの表示を行う。その後、続く図573(H)では、演出表示領域208dに「確変大当り」と表示する。
図574(C)´〜(J)´は、図572(B)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
この例は、当否判定結果がはずれ(特図F)であり、変動時間が40000msの「スーパーリーチAハズレ」の例である。
ここでは、図572(B)に示した状態から、図572(C)に示した状態に進まずに、図574(C)´へと進む例について説明する。この例は、吉宗が敗北する場合の例である。
図574(C)´に続いて、図574(D)´では吉宗が敗北した様子を表示する。なお、図574(D)´では隅部733に表示している装飾図柄が揺れながら表示される揺れ変動表示を行う。
図574(D)´に続いて、図574(E)´では、演出表示領域208dにおける表示、隅部733における表示を消去し、その後、続く図574(F)´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の揺れ変動表示を行う。
また、図573(F)では表示しないが、この図574(F)´では、特図1用保留アイコン表示領域732aおよびアイコンを表示する変動アイコン表示領域734を表示し、図571(l)と同様のアイコン732aa、アイコン732abを表示する。
図574(F)´に続いて、図574(G)´では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の停止表示を行い、特図1用第四図柄領域731aにて特図1用第四図柄の停止表示を行い、第1特別図柄表示装置212では図560(a)に示した特図Fの表示を行う。
図574(G)´に続く図574(H)´、図574(H)´に続く図574(I)´、図574(I)´に続く図574(J)´では、今回終了した変動遊技を示すアイコンであるアイコン732aaを徐々に消去していく。図574(H)´ではアイコン732aaが下がり始め、図574(I)´ではアイコン732aaのほとんどが下がって見えなくなってきて、図574(J)´ではアイコン732aaのすべてが下がりきって完全に消去される。
図575(t)´´〜(H)´´は、図572(s)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
図576(I)´´は、図575(H)´´に続いて、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
この例は、当否判定結果が確変大当り(特図A)であり、変動時間が65000msの「スーパーリーチB当り」の例である。
ここでは、図572(s)に示した状態から、図572(t)に示した状態に進まずに、図575(t)´´へと進む例について説明する。この例は、剣豪の攻撃を受け、カウンター攻撃で吉宗が勝利する場合の例である。
図572(s)に続いて、図575(t)´´では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。
図575(t)´´に続く図575(u)´´、図575(u)´´に続く図575(v)´´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込む様子を表示する。
図575(v)´´に続く図575(w)´´、図575(w)´´に続く図575(x)´´では、演出表示領域208dにおいて、剣豪が吉宗を徐々に押し返す様子を表示する。
図575(x)´´に続いて、図575(y)´´ではボタン操作の受付期間が終了し、続く図575(z)´´では操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを消去する。
図575(z)´´に続いて、図575(A)´´では、演出表示領域208dにおいて剣豪が斬りかかる表示を行う。
本実施例では、演出抽選によって図575(A)´´以降の表示が実行されることは決定されているため、ボタン操作の受付期間が終了するまでの間にチャンスボタン136の操作が一または複数回検知されなかった場合も図575(A)´´以降の演出が実行される。なお、予め決められた回数分検知されなかった場合は、図575(A)´´以降の演出と異なる演出を実行するようにしてもよい。
図575(A)´´に続いて、図575(B)´´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗を表示するとともに「ボタンを押して、カウンター攻撃だ!」という遊技者の操作を促す表示を行う。図575(B)´´に続く図575(C)´´では、演出表示領域208dにおいて、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを表示する。
図575(C)´´に続いて、図575(D)´´では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。図575(D)´´に続く図575(E)´´では、操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りの減少が継続している。
図575(E)´´に続いて、図575(F)´´では、チャンスボタン136の操作が検知され、大当り用の演出を開始する。大当り用の演出は、演出表示領域208dにおいて、「必殺」と表示するとともに吉宗が斬りかかる表示を行い、続く図575(G)´´、図575(H)´´、図576(I)´´では吉宗が勝利する様子を表示する。なお、図576(I)´´では隅部733に表示している装飾図柄が揺れながら表示される揺れ変動表示を行う。その後は、図573(E)以降と同様である。
本実施例では、演出抽選によって図575(F)´´以降の表示が実行されることは決定されており、チャンスボタン136の操作の受付期間中にチャンスボタン136の操作が検知された場合、またはチャンスボタン136の操作の受付期間が終了した後に大当り用の演出が開始される。なお、チャンスボタン136の受付期間中にチャンスボタン136の操作が検知されなかった場合は、図575(F)´´以降と異なる表示(例えば、図577(F)´´´のハズレ用の演出を開始し、その後大当りとなる演出(復活演出))が表示されるようにしてもよい。
図577(E)´´´〜(G)´´´は、図575(D)´´に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
ここでは、図575(D)´´に示した状態から、図575(E)´´に示した状態に進まずに、図577(E)´´´へと進む例について説明する。この例は、剣豪の攻撃を受け、吉宗が敗北する場合の例である。
この例は、当否判定結果がはずれ(特図F)であり、変動時間が60000msの「スーパーリーチBハズレ」の例である。
図575(D)´´に続いて、図577(E)´´´では操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りの減少が継続している。
図577(E)´´´に続いて、図577(F)´´´では、チャンスボタン136の操作が検知され、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを消去し、図577(F)´´´に続いて、図577(G)´´´では吉宗が敗北した様子を表示する。なお、図577(G)´´´では隅部733に表示している装飾図柄が揺れながら表示される揺れ変動表示を行う。その後は、図574(E)´以降と同様である。
本実施例では、演出抽選によって図577(F)´´´以降の表示が実行されることは決定されており、チャンスボタン136の操作の受付期間中にチャンスボタン136の操作が検知された場合、またはチャンスボタン136の操作の受付期間が終了した後にハズレ用の演出が開始される。
図578(t)〜(B)は、図572(s)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示による演出の具体例を示す図である。
ここでは、図572(s)に示した状態から、図572(t)に示した状態に進まずに、図578(t)へと進む例について説明する。この例は、遊技者がボタン操作をしなかった場合の例である。
図572(s)に続いて、図578(t)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。
図578(t)に続く図578(u)、図578(u)に続く図578(v)、図578(v)に続く図578(w)、図578(w)に続く図578(x)では、ボタン操作を受付けることなく時間が経過し、演出表示領域208dにおいて、吉宗と剣豪は中央位置でにらみ合いを継続している。なお、遊技者によるボタン操作がなくても、吉宗が剣豪を徐々に押し込む様子を表示してもよい。
図578(x)に続いて、図578(y)ではボタン操作の受付期間が終了し、続く図578(z)では、「ボタンを連打しろ!」の表示、操作手段画像208iおよび操作可能期間画像208jを消去する。
図578(z)に続いて、図578(A)では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を押し出す表示を行う。
図578(A)に続いて、図578(B)では、演出表示領域208dにおいて吉宗が斬りかかる表示を行い、その後は、図572(B)以降と同様である。なお、図578(z)に続いて、図578(A)の表示を行わずに、図578(B)に進んでもよい。
<装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例>
図579(a)〜(f)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、ボタン操作を受付ける期間のうち最初から途中までの間において、遊技者がチャンスボタン136を操作できない状態にする演出を行う例である。
図579(a)に示すように、チャンスボタン136は、遊技者が操作するボタン部136aおよびチャンスボタン136の周囲領域のうちの縁部136bを有する。
図579(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示する。このとき、チャンスボタン136のボタン部136aは縁部136bよりも突出した状態にある。
図579(a)に続く図579(b)では、装飾図柄表示装置208において会話演出及びボタン演出を行う。例えば、演出表示領域208dに、キャラクタ(吉宗)208eを表示してその発言を表示する(会話演出)とともに、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン136を模した操作手段画像208gおよびチャンスボタン136の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208hを表示している(ボタン演出)。操作手段画像208gは、例えば、チャンスボタン136のボタン部136aを模した画像である画像208gaおよび、チャンスボタン136の周囲領域のうちの縁部136bを模した画像である画像208gbを含むものである。
操作可能期間画像208hは、初めに横幅全てを黒塗りした画像を表示し、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少するにつれて横幅の黒塗りを減少させていく。
図579(b)に続いて、図579(c)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208hの横幅の黒塗りが減少し始める。ここで、ぱちんこ機100は、駆動回路522によってチャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませ、遊技者が操作不可能な状態を発生させる。遊技者は、ボタン部136aを操作しようとしたときに凹んでしまうので、その演出に、より深く興味を持つ場合がある。本実施例では、ボタン操作の受付が開始された後にボタン部136aを駆動させ縁部136bよりも凹ませた状態にさせるが、ボタン操作の受付と同時にボタン部136aが駆動するようにしてもよい。また、ボタン部136aの駆動中は、チャンスボタンの操作を受付けないが、操作を受付けるようにしてもよい。
図579(c)に続いて、図579(d)では、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図579(c)に比べて横幅の黒塗りが減少している。このときも、まだ、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んだ状態にあり、遊技者が操作不可能な状態である。
図579(d)に続いて、図579(e)では、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させ、遊技者が操作可能な状態を発生させる。遊技者は、これを見て、より積極的にボタン部136aを操作する場合がある。このチャンスボタン136のボタン操作を受付けた場合、図579(f)に示すように、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「チャンスだ!!」と表示する。その後は、図571(k)以降と同様の演出を行う。
図580(a)〜(e)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、ボタン操作を受付ける期間のうち途中から最後までの間において、遊技者がチャンスボタン136を操作できない状態にする演出を行う例である。
図580(a)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208hの横幅の黒塗りが減少し始める。この例では、この時点では、チャンスボタン136のボタン部136aは縁部136bよりも突出し、遊技者が操作可能な状態である。
図580(a)に続いて、図580(b)では、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図580(a)に比べて横幅の黒塗りが減少している。その後、まだ、遊技者がボタン操作を行わない場合、図580(c)に進む。
図580(c)では、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませ、遊技者が操作不可能な状態を発生させる。
図580(c)に続いて、図580(d)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませて遊技者が操作不可能な状態のまま、ボタン操作の受付期間が終了し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cでは装飾図柄を変動表示する。このとき、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。
本実施例では、ボタンの操作受付が開始されてからボタン部136aが駆動するまでの間はチャンスボタンの操作を受け付け、装飾図柄表示装置208にボタン演出(例えば、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「チャンスだ!!」と表示する演出)が表示される。また、ボタン部136aの駆動中は、チャンスボタンの操作を受付けない。なお、ボタンの操作受付が開始されてからボタン部136aが駆動するまでの期間は、チャンスボタンの操作を受付けないようにしてもよい。また、ボタン部136の駆動中もチャンスボタンの操作を受付けるようにしてもよい。
図581(a)〜(f)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、ボタン操作を受付ける期間のうち途中から途中までの間において、遊技者がチャンスボタン136を操作できない状態にする演出を行う例である。図581(g)は、ボタン操作を受付ける期間のうちの、最初から、チャンスボタン136を操作できない状態が開始されるまでの間に、ボタン操作を受付けた場合の演出の例を示す図である。図581(g)´は、ボタン操作を受付ける期間のうちの、チャンスボタン136を操作できない状態が終了した後から、最後までの間に、ボタン操作を受付けた場合の演出の例を示す図である。
図581(a)では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄を変動表示する。このとき、チャンスボタン136のボタン部136aは縁部136bよりも突出した状態にある。
図581(a)に続く図581(b)では、装飾図柄表示装置208において会話演出及びボタン演出を行う。例えば、演出表示領域208dに、キャラクタ(吉宗)208eを表示してその発言を表示する(会話演出)とともに、遊技者が操作可能な上述したチャンスボタン136を模した操作手段画像208gおよびチャンスボタン136の操作が可能な期間を表す操作可能期間画像208hを表示している(ボタン演出)。操作手段画像208gは、例えば、チャンスボタン136のボタン部136aを模した画像である画像208gaおよび、チャンスボタン136の周囲領域のうちの縁部136bを模した画像である画像208gbを含むものである。
操作可能期間画像208hは、初めに横幅全てを黒塗りした画像を表示し、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少するにつれて横幅の黒塗りを減少させていく。
図581(b)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208hの横幅の黒塗りが減少し始める。この例では、この時点では、チャンスボタン136のボタン部136aは縁部136bよりも突出し、遊技者が操作可能な状態である。
図581(b)に続いて、図581(c)では、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図581(b)に比べて横幅の黒塗りが減少している。その後、まだ、遊技者がボタン操作を行わない場合、図581(d)に進む。
図581(d)では、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませ、遊技者が操作不可能な状態を発生させる。
図581(d)に続いて、図581(e)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませて遊技者が操作不可能な状態が継続したまま、チャンスボタン136の操作が可能な期間が減少し、操作可能期間画像208hは、図581(d)に比べて横幅の黒塗りが減少している。
図581(e)に続いて、図581(f)では、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させ、遊技者が操作可能な状態を発生させる。
ボタン操作を受付ける期間のうちの、最初から、チャンスボタン136を操作できない状態が開始されるまでの間(図581(d)よりも前の期間)に、ボタン操作を受付けた場合、図581(g)に示すように、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「チャンスだ!!」と表示する。その後は、図571(k)以降と同様の演出を行う。
また、ボタン操作を受付ける期間のうちの、チャンスボタン136を操作できない状態が終了した後から、最後までの間(図581(e)よりも後の期間)に、ボタン操作を受付けた場合、図581(g)´に示すように、演出表示領域208dにおいて、キャラクタ208eの発言208kとして「激アツだ!」と表示する。その後は、図571(k)以降と同様の演出を行う。
図581(d)よりも前の期間にボタン操作を受付けた場合の演出は、図581(e)よりも後の期間にボタン操作を受付けた場合の演出よりも信頼度(例えば大当りが当選する信頼度)が低い演出である。信頼度は逆であってもよく、信頼度は同じであってもよい。
なお、この例では、図581(d)よりも前の期間にボタン操作を受付けた場合と、図581(e)よりも後の期間にボタン操作を受付けた場合とで、異なる演出を行うようにしたが、演出を異ならせずに同じ演出を行ってもよい。また、ボタン部136aの駆動中は、チャンスボタン136の操作を受付けないが、ボタン部136aの駆動中もチャンスボタン136の操作を受付けるようにしてもよい。
図582(a)〜(h)は、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、遊技者がチャンスボタン136を連打している途中でチャンスボタン136を凹んだままにして操作できない状態にするという演出を行う例である。
図582(a)は先に示した図572(t)に相当する状態である。この図582(a)では、チャンスボタン136のボタン操作の受付を開始し、この時点から操作可能期間画像208jの横幅の黒塗りが減少し始める。また、このとき、ぱちんこ機100では、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させ、遊技者が操作可能な状態を発生させる。
図582(a)に続く図582(b)、図582(b)に続く図582(c)では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込む様子を表示し、遊技者は、ボタン部136aを連続して押下する連打を行う。
図582(c)に続く図582(d)では、遊技者によるボタン部136aの押下回数(ボタン操作回数)が所定回数(N回、例えば10回)に達したこと、あるいは押下開始(ボタン操作開始)から所定時間(N秒、例えば3秒)経過したことを契機に、ぱちんこ機100は、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままにして遊技者が操作不可能な状態を発生させる。遊技者は、ボタン部136aを連打している途中で凹んだままになってしまうので、その演出に、より深く興味を持つ場合がある。
図582(d)に続く図582(e)、図582(e)に続く図582(f)、図582(f)に続く図582(g)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままにし、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪側に徐々に寄って行く。
図582(g)に続く図582(h)では、ボタン操作の受付期間が終了し、その後に、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。
なお、遊技者が1回以上ボタン操作した場合(ボタン操作を受付けた場合)に、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませるようにしてもよい。
なお、遊技者によるボタン操作回数がN回に達した場合にボタン部136aを縁部136bよりも凹ませるようにし、遊技者によるボタン操作回数がN回に達しなかった場合には、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませないようにしてもよい。
なお、遊技者がボタン操作をしなかった場合には、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませないようにしてもよい。
なお、遊技者がボタン操作をしなかった場合であっても、ボタン操作の受付期間の開始から所定時間(N秒、例えば3秒)経過した時点でボタン部136aを縁部136bよりも凹ませるようにしてもよい。
なお、本実施例では、複数の契機(本実施例では押下回数、時間の経過の2つ)のうちのいずれか一つの契機で凹ませる制御を実行しているが、1つの契機のみが設定されているようにしてもよく、複数の契機のうちの2以上を満たしている場合に凹ませる制御を実行するようにしてもよい。
図583(e)´〜(f)´は、図582(d)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、遊技者がチャンスボタン136を連打している途中でチャンスボタン136が凹み、凹んだままでボタン操作の受付期間が終了するという演出を行う例である。
図582(d)に続いて、図583(e)´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込むが押し出すに至らず、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んだままであり、図583(e)´に続く図583(f)´では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたまま、ボタン操作の受付期間が終了する。
図583(f)´´〜(g)´´は、図583(e)´に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、遊技者がチャンスボタン136を連打している途中でチャンスボタン136が凹み、その後にチャンスボタン136が戻って、再度、連打可能になるという演出を行う例である。
図583(e)´に続いて、図583(f)´´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込み、また、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。図583(f)´´に続く図583(g)´´では、演出表示領域208dにおいて、吉宗が剣豪を徐々に押し込み、また、ボタン部136aを凹ませる前の状態に戻り、再度、連打可能な状態になって演出を継続する。
図584(a)〜(i)は、図575(z)´´に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、チャンスボタン136の近傍に例えば近接センサ(不図示)を設け、遊技者がチャンスボタン136に手をかざすように近づけたことを検出可能な構成を採用し、その検出結果を用いた演出を行う例である。
図584(a)は、図575(A)´´に相当する状態であり、この状態では、ボタン部136aは縁部136bよりも突出している。
図584(a)に続いて、図584(b)では、チャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませる。
図584(b)に続いて、図584(c)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままで、演出表示領域208dにおいて、「ボタンに手をかざして凹んだボタンを出せ!」という遊技者の操作を促す表示を行う。図584(c)に続く図584(d)、図584(d)に続く図584(e)、図584(e)に続く図584(f)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままで、演出表示領域208dにおいて、「ボタンに手をかざして凹んだボタンを出せ!」という表示を消去し、代わりに「3」、「2」、「1」と表示し、カウントダウンを行う。
図584(f)に続いて、図584(g)では、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出し、これを契機にチャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。なお、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出しなくても所定期間の経過を契機にボタン部136aを縁部136bよりも突出させてもよい。この場合には、近接センサを設けなくてもよい。
図584(g)に続いて、図584(h)では、演出表示領域208dにおいて、「反撃開始」と表示を行い、図584(i)に進む。図584(i)は図575(C)´´に相当し、以降、図575(C)´´以降と同様に進む。
図585(f)´〜(l)´は、図584(e)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、チャンスボタン136の近傍に例えば近接センサ(不図示)を設け、遊技者がチャンスボタン136に手をかざすように近づけたことを検出可能な構成を採用し、その検出結果を用いた演出を行う例である。この例は、反撃できずに失敗する場合の例であり、遊技者が手をかざさなかったために近接センサで検出できなかった場合にこの演出をしてもよいし、遊技者が手をかざしたのを近接センサで検出できた場合であってもこの演出をしてもよいし、近接センサを設けずにこの演出を行ってもよい。
図585(f)´は、図584(f)に相当する状態であり、この状態では、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んでいる。
図585(f)´に続いて、図585(g)´では、演出表示領域208dでのカウントダウンが終了し、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んだままである。
図585(g)´に続いて、図585(h)´では、演出表示領域208dにおいて、「残念・・・」と、吉宗が負けたこと、あるいは大当りに当選しなかったことを示唆する表示をする。このときボタン部136aは縁部136bよりも凹んだままである。なお、この時点でボタン部136aを戻し、縁部136bよりも突出させてもよい。
図585(h)´に続いて、図585(i)´では、装飾図柄表示装置208の隅部733において装飾図柄の揺れ変動表示を行う。このときボタン部136aは縁部136bよりも凹んだままである。なお、この時点でボタン部136aを戻し、縁部136bよりも突出させてもよい。
図585(i)´に続く図585(j)´は、図574(E)´に相当する。この時点でボタン部136aを戻し、縁部136bよりも突出させる。以降、図585(j)´に続く図585(k)´は、図574(F)´に相当し、図585(k)´に続く図585(l)´は、図574(G)´に相当する。このときボタン部136aは縁部136bよりも突出したままである。なお、ボタン部136aを戻すタイミングは図柄停止(図585(l)´)の後(または直後)であってもよく、図柄停止と同時であってもよい。
図586(c)〜(g)は、図584(b)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、演出表示領域208dにおいてチャンスボタン136の状態に応じた表示を行う演出の例である。
図586(c)は、図584(b)に続く状態である。図586(c)では、演出表示領域208dにおいて、図584(c)での表示に加えて、ボタン部136aを模した画像である画像208naおよび縁部136bを模した画像である画像208nbを表示する。図586(c)では、ボタン部136aは縁部136bよりも凹んでおり、このチャンスボタン136の状態に応じて、演出表示領域208dでは画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態で表示している。
図586(c)に続く図586(d)、図586(d)に続く図586(e)、図586(e)に続く図586(f)では、ボタン部136aを縁部136bよりも凹ませたままで、演出表示領域208dにおいて、「ボタンに手をかざして凹んだボタンを出せ!」という表示を消去し、代わりに「3」、「2」、「1」と表示し、カウントダウンを行う。演出表示領域208dでは、画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態で表示している。
なお、演出表示領域208dにおいて、画像208naと画像208nbの表示中に操作可能期間画像208hが表示されていてもよい。ここで、操作可能期間画像208は、表示態様が変化しないようにしてもよく、例えば全て黒塗りの状態(メータが減少していない状態。つまり受付期間の開始前または開始時点と同じ表示)や全て白塗りの状態(メータが減少しきった状態。つまり、受付期間が終了した場合と同じ表示)であってもよい。
なお、カウントダウン表示に並行して、操作可能期間画像208と同じ画像を表示し、カウントダウン演出に合わせて表示態様を変化させるようにしてもよい。また、操作可能期間画像208と異なる画像によりカウントダウン演出に合わせて表示態様を変化させるようにしてもよい。
なお、カウントダウンは、操作可能期間208と同じ画像または異なる画像により行われていてもよい。
図586(f)に続いて、図586(g)では、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出し、これを契機にチャンスボタン136のボタン部136aを駆動して、ボタン部136aを縁部136bよりも突出させる。これに応じて、演出表示領域208dでは、画像208naが画像208nbよりも突出した状態に変更して表示している。
図586(d)´〜(f)´は、図586(c)に続いて、順に、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、カウントダウンにつれて徐々にボタン部136aを突出させ、これに応じて画像208naも突出するように、ボタン部136aの状態を模した画像を表示する演出を行う例である。
図586(d)´は、図586(c)に続く状態である。図586(d)´では、ボタン部136aは縁部136bよりも深く凹んでおり、このチャンスボタン136の状態に応じて、演出表示領域208dでは画像208naが画像208nbよりも深く凹んだ状態で表示している。
図586(e)´は、図586(d)´に続く状態である。図586(e)´では、ボタン部136aは図586(d)´よりも段階的に上がっており、このチャンスボタン136の状態に応じて、演出表示領域208dでは画像208naが図586(d)´よりも上がった状態で表示している。
図586(f)´は、図586(e)´に続く状態である。図586(f)´では、ボタン部136aは図586(e)´よりも段階的に上がっており、このチャンスボタン136の状態に応じて、演出表示領域208dでは画像208naが図586(e)´よりも上がった状態で表示している。図586(f)´の次には図586(g)へと進む。
図586(g)´は、図586(f)に続いて、装飾図柄表示装置208における表示およびチャンスボタン136による演出の具体例を示す図である。この例は、カウントダウン終了後もチャンスボタン136が凹んだままの状態になる演出を行う例である。
図586(g)´は、図586(f)に続く状態である。
図586(f)に続いて、図586(g)´では、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出せず、ボタン部136aを縁部136bよりも凹んだままにしている。これに応じて、演出表示領域208dでは、画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態で表示している。なお、遊技者が手をかざしたことを近接センサで検出した場合でも、ボタン部136aを縁部136bよりも凹んだままにし、演出表示領域208dでは、画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態で表示してもよい。
なお、図586(f)´の後に図586(g)´の状態となってもよい。この場合、ボタン部136aは、図586(f)´の上がった状態から、図586(c)と同じ凹んだ状態に戻る動作を行う。
なお、画像208na、画像208nbは、ボタン部136a、縁部136bと異なる状態で表示してもよい。例えば、ボタン部136aが図586(d)´〜(f)´のように段階的に上がっているのに対し、画像208naは図586(d)の凹んだ状態の画像を継続して表示するようにしてもよく、逆であってもよい。
なお、ボタン部136aの位置について、図586(d)´が第一の位置(凹んでいる状態)、図586(e)´が第二の位置、図586(f)´が第三の位置、図586(g)が第四の位置(デフォルトの位置)とした場合に、第一の位置から第四の位置への移動は、本実施例のように段階的に行われるように制御していてもよい。この場合、第二の位置および/または第三の位置でボタン部136aを停止させるようにしてもよい。また、第一の位置から第四の位置へ連続的に移動させるように制御していてもよい。この場合、第二の位置および第三の位置は第一の位置と第四の位置の間の任意の位置であり、ボタン部136aが第一の位置から第四の位置へ移動する際に通過する位置である。
<操作手段および第一の部品の動作>
次に、本発明に係る操作手段および第一の部品の動作について説明する。なお、操作手段および第一の部品の各動作は、同じ動作であっても、遊技者が操作することによって従動的にする動作および、不図示の駆動手段によって操作手段および第一の部品自身がする動作の両方を実施し得る。
図587は、本発明に係る操作手段および第一の部品の動作の例を示す正面図であって、(a)〜(b)は操作手段を押下した場合の各部品の移動の順序を示す例である。
操作ユニット1700は、例えば、図1に示したチャンスボタン136と同様の役割を果たす操作手段を備えるユニットであり、この第一の実施例では、操作手段1701と、操作手段1701の周囲の部品である第一の部品1702と、を備える。第一の部品1702の頂部は第一の部位1702aであり、操作手段1701の頂部は第二の部位1701aである。
図587(a)に示すように、操作手段1701が操作(例えば押下)されないとき、第二の部位1701aは、第一の部位1702aよりも高い位置にある。
また、図587(a)に示すように、第一の場合に操作手段1701が操作された場合、第二の部位1701aは、第一の部位1702aよりも高い位置にあるようになっている。
なお、第一の場合に操作手段1701が操作された場合に、第二の部位1701aは、第一の部位1702aと同じ位置(同じ高さ)にあるようにしてもよく、第一の部位1702aよりも低い位置にあるようにしてもよい。
図588は、本発明に係る操作手段および第一の部品の動作の例を示す正面図であって、(a)〜(c)は操作手段および第一の部品の移動の順序を示す例である。
図588(a)に示す状態から、操作手段1701は移動せず、第一の部品1702が連続的に上に移動して、図588(b)に示す状態に移行する場合がある。図588(a)では、第二の部位1701aは、第一の部位1702aよりも高い位置にある。図588(b)では、第二の部位1701aは、第一の部位1702aよりも低い位置にある。
段階的に移動するパターンもあり、一段階目として、図588(a)に示す状態から、操作手段1701は移動せず、第一の部品1702が連続的に上に移動して、図588(c)に示す状態に移行する。図588(c)では、第二の部位1701aは、第一の部位1702a同じ高さである。二段階目として、図588(c)に示す状態から、操作手段1701は移動せず、第一の部品1702が連続的に上に移動して、図588(b)に示す状態に移行する。
なお、一段階目が、第一の部位1702aが第二の部位1701aよりも高くてもよく、第二の部位1701aが第一の部位1702a(図588(b)の位置よりも低い位置にある)よりも低くてもよい。
また、段階的な移動は、2段階に限らず、三段階以上であってもよい。
図589は、本発明に係る操作手段および第一の部品の動作の例を示す正面図であって、(a1)〜(a6)、(b1)〜(b13)、(c1)〜(a6)は各部品の移動の順序を示す例である。ここでは、第一の部品1702が移動後に元の位置に戻る例を示している。
まず図589(a1)〜(a6)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図589(a1)、図589(a2)に示す状態になる。その後、遊技者が操作手段1701から手を離さない状態(図589(a3))では、操作手段1701は、手を添えた位置そのままにある。
その後、遊技者が操作手段1701から手を離す(図589(a4))と、図589(a5)に示すように、第一の部品1702と同じ高さまで操作手段1701が上昇し、その後、第一の部品1702が下降して、図589(a6)に示すように、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
次に図589(b1)〜(b5)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図589(b1)、図589(b2)に示す状態になる。その後、遊技者が操作手段1701から手を離さない状態であっても、図589(b3)に示すように、第一の部品1702と同じ高さまで操作手段1701が上昇する。
その後、遊技者が操作手段1701から手を離す(図589(b4))と、操作手段1701がさらに少し上昇し、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。その後、第一の部品1702が下降して、図589(b5)に示すように、さらに、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
次に図589(b1)、(b2)、(b6)〜(b9)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図589(b1)、図589(b2)に示す状態になる。その後、遊技者が操作手段1701から手を離さない状態であっても、図589(b6)に示すように、第一の部品1702と同じ高さまではいかない程度に少し操作手段1701が上昇する。
その後、遊技者が操作手段1701から手を離す(図589(b7))と、操作手段1701がさらに少し上昇し、操作手段1701の操作面は第一の部品1702と同じ高さになる。その後、第一の部品1702が下降して、順に図589(b8)、図589(b9)に示すように、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
次に図589(b1)、(b2)、(b10)〜(b13)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図589(b1)、図589(b2)に示す状態になる。その後、遊技者が操作手段1701から手を離さない状態であっても、図589(b6)に示すように、第一の部品1702と同じ高さまではいかない程度に少し操作手段1701が上昇する。
その後、遊技者が操作手段1701から手を離す(図589(b11))と、操作手段1701と第一の部品1702とが同じ量だけ上昇し、その後、第一の部品1702が下降して、操作手段1701の操作面は第一の部品1702と同じ高さになる(図589(b12))。第一の部品1702は、さらに下降して、図589(b13)に示すように、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
次に図589(c1)〜(c6)の例について説明する。
図589(c1)〜(c4)では、操作手段1701の操作面が第一の部品1702よりも下がっている。その後、図589(c5)では、第一の部品1702が下降して、操作手段1701の操作面は第一の部品1702と同じ高さになる。続いて、第一の部品1702は、さらに下降して、図589(c6)に示すように、操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い位置になる。
図590は、本発明に係る操作手段の動作の例を示す正面図であって、(a1)〜(a6)、(b1)〜(b3)は操作手段の移動の順序を示す例である。
まず図590(a1)〜(a3)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、順に図590(a1)、図590(a2)、図590(a3)に示す状態になる。操作手段1701は、図590(a1)、図590(a2)、図590(a3)の各段階で一旦停止してもよいし、スムーズに下降するものでもよい。
次に図590(a1)、(a2)、(a4)、(a3)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、順に図590(a1)、図590(a2)、図590(a4)、図590(a3)に示す状態になる。操作手段1701は、図590(a1)、図590(a2)、図590(a4)、図590(a3)の各段階で一旦停止してもよいし、スムーズに下降するものでもよい。
次に図590(a1)、(a2)、(a5)、(a6)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、順に図590(a1)、図590(a2)に示す状態になる。その後、図590(a5)に示すように遊技者が操作手段1701から手を離すと、図590(a6)に示すように操作手段1701がさらに下降する。
次に図590(b1)、(b2)の例について説明する。
遊技者が操作しない状態において、操作手段1701は下がり、順に、図590(b1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)、図590(b2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。
次に図590(b1)、(b3)、(b2)の例について説明する。
遊技者が操作しない状態において、操作手段1701は下がり、順に、図590(b1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)、図590(b3)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)、図590(b2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。
図591は、本発明に係る操作手段の動作の例を示す正面図であって、(a1)〜(a6)、(b1)〜(b3)は操作手段の移動の順序を示す例である。
まず図591(a1)、(a2)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図591(a1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、遊技者が手を触れていたとしても駆動手段によって上昇し、図591(a2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図591(a1)、(a3)、(a2)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図591(a1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、遊技者が手を触れていたとしても駆動手段によって上昇し、図591(a3)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、遊技者が手を触れていたとしても駆動手段によって上昇し、図591(a2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図591(a1)、(a4)、(a5)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図591(a1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。その後、遊技者が手を離しても操作手段1701はそのままの状態で移動せず、図591(a4)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、駆動手段によって上昇し、図591(a5)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図591(a1)、(a4)、(a6)、(a5)の例について説明する。
遊技者が操作手段1701を操作(押下)すると操作手段1701は下がり、図591(a1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)に示す状態になる。その後、遊技者が手を離しても操作手段1701はそのままの状態で移動せず、図591(a4)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、駆動手段によって上昇し、図591(a6)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)に示す状態になる。その後、操作手段1701は、駆動手段によって上昇し、図591(a5)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図591(b1)、(b2)の例について説明する。
遊技者が操作しない状態において、操作手段1701は上がり、順に、図591(b1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)、図589(b2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
次に図591(b1)、(b3)、(b2)の例について説明する。
遊技者が操作しない状態において、操作手段1701は上がり、順に、図591(b1)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも低い)、図591(b3)(操作手段1701の操作面と第一の部品1702とが同じ高さ)、図591(b2)(操作手段1701の操作面は第一の部品1702よりも高い)に示す状態になる。
なお、操作手段および第一の部品の動作に関連し、以下のように制御するようにしてもよい。
(1)操作手段(例えば、ボタン部136a)が自動的に凹んだ場合(操作手段の操作面が駆動手段によって第一の部品よりも下に下降した場合)において
・普通の状態(操作手段の操作面が第一の部品よりも高い)から凹み状態(操作手段の操作面が第一の部品よりも高い)へ移行する場合に、操作手段内のランプ(例えば、チャンスボタンランプ138)を発光させるように制御してもよい。この場合、発光色は通常状態と同じ色であってもよく、異なる色であってもよい。また、輝度は通常状態と同じ輝度であってもよく、異なる輝度であってもよい。
・普通の状態から凹み状態へ移行する場合に、操作手段内のランプを発光させない(消灯状態)ように制御してもよい。
(2)電源投入動作(初期動作)
・電源が投入された場合に、操作手段(例えば、ボタン部136a)は電源投入動作を行うようにしてもよい。また、操作手段は電源投入動作を行わないようにしてもよい。
・例えばボタン部136aの電源投入動作は、ボタン部136aの位置を初期位置へ復帰させるための原点復帰動作を含んでいてもよく、ボタン部136aの位置がセンサ検知されることを確認するセンサ検知確認動作を含んでいてもよく、ボタン部136aが移動可能な最大位置まで移動する動作(フルストローク動作)を含んでいてもよい。また、電源投入動作は、上記3つの動作のことを示していてもよく、いずれか一つまたは二つの動作のことを示していてもよく、上記3つのうちのいずれか一以上の動作と他の一または複数の動作のことを示していてもよい。また、電源投入動作は、上記3つの動作以外の一または複数の動作のことを示していてもよい。
・電源投入動作中において、ボタン部136aが動作したことをセンサが検知しなかった場合は、再度凹む動作を実行するようにしてもよい(以下、「リトライ動作」という)。なお、リトライ動作は一または複数回行われるようにしてもよいが、電源投入動作中にボタン部136aのセンサ非検出があった場合にリトライ動作を行わないようにしてもよい。また、電源投入動作中に、規定回数(一または複数回)のリトライ動作を行ってもボタン部136aの動作をセンサが非検出であった場合は、電源をOFFにし、再度電源投入しない限りボタン136aを動作させないようにしてもよい。また、電源投入動作中にボタン部136aのセンサ非検出があった場合は、電源をOFFにし、再度電源投入をしない限りボタン136aを動作させないようにしてもよい(この場合、リトライ動作の制御を行わないようにしてもよく、リトライ動作を実行させる制御が非搭載であってもよい)。また、電源投入動作によるボタン部136aのセンサ非検出があった場合も、次の動作タイミングに動作させる制御を実行するようにしてもよい。
・ボタン部136aが動作しない状態(例えば、電源投入動作中にボタン部136aのセンサ非検出があった場合や、リトライ動作を規定回数行ってもセンサが非検出となった場合、ボタン部136aを駆動させる手段が故障している場合など)である場合において、ボタン部136aが凹む演出が実行される場合は、演出表示領域208dにおいて、ボタン部136aが動作した時と同じ表示(例えば、「画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態の表示」)を行うようにしてもよい。また、ボタン部136aが動作しない状態である場合において、ボタン部136aが凹む演出が実行される場合は、演出表示領域208dにおいて、ボタン部136aが動作した時と異なる表示(「ボタンが故障中であることを報知する表示」や「ボタン表示と異なる演出」、「画像208naが画像208nbよりも凹んだ状態の表示」をボタン部136aが動作する時よりも大きくまたは小さく、もしくは薄くまたは濃く表示する)を行うようにしてもよい。また、ボタン部136aが動作しない状態である場合は、ボタン部136aが凹む演出を実行しないようにしてもよい。
(3)複数段階を経て操作手段(例えば、ボタン部136a)が凹む場合(操作手段の操作面が駆動手段によって第一の部品よりも下に下降する場合)
・ボタン部136aが複数段階を経て凹む場合(例えば、第一の位置(例えば、ボタン部136aの初期位置)から第二の位置を経て、第三の位置(例えば、ボタン部136aが凹みきった位置)へ凹む場合)、第一の位置から第二の位置までの距離と第二の位置から第三の位置までの距離とは等間隔であってもよい。また、第一の位置から第二の位置までの距離が、第二の位置から第三の位置までの距離よりも長くてもよく、逆に短くてもよい。なお、第一の位置から第三の位置へと動作するまでの間に二以上の段階があってもよい。その場合についても各位置の距離は等間隔であってもよく、非等間隔であってもよい。
・ボタン部136aが複数段階を経て凹む場合、複数段階の全部が押し下げ検出状態であってもよく、複数段階のうちの一部が押し下げ検出状態で、残りは押し下げ非検出状態であってもよい。また、ボタン部136aが凹む状態となる場合は、センサ検出したことを示すコマンドを破棄するようにしてもよい。
(4)操作手段(例えば、ボタン部136a)が凹んだ状態となることで検出されたコマンドは、制御手段が破棄するようにしているが、制御手段がコマンドを入力してしまった場合は、ボタン部136aが押下された場合と同じ処理(例えば、ボタン操作後の演出を実行するなど)を行うようにしてもよい。また、ボタン部136aを凹ませる制御が行われている場合は、チャンスボタン136のセンサ検出によるコマンドを受付けず破棄するようにしてもよい。
(5)複数のチャンスボタン136
・チャンスボタン136は一つのみ設けられていてもよいが、複数のチャンスボタンが設けられていてもよい。
・複数のチャンスボタンのうちの第一のチャンスボタンは縁部136bよりも凹む動作を行うボタンであり、第二のチャンスボタンは、縁部136bよりも凹む動作を行わないボタンであってもよい。第一のチャンスボタンと第二のチャンスボタンは、どちらを押しても同じ動作(例えば、チャンスボタン押下演出)を行うようにしてもよい。例えば、チャンスボタン押下演出である演出A(例えば、ボタン操作後の演出表示やLEDの発光)が実行される場合において、第一のチャンスボタンが凹み状態となった場合に、第二のチャンスボタンが押下されると、演出Aが実行されるようにしてもよいが、演出Aが実行されないようにしてもよく、演出A以外の演出が実行されるようにしてもよい。第一のチャンスボタンおよび第二のチャンスボタンのうちの一方のみに対応する演出を実行するようにしてもよい。
・第二のチャンスボタンの操作を受付ける期間(以下、第二のチャンスボタンの操作受付期間)である場合において、表示手段に第一のチャンスボタンを模した画像(以下、第一のチャンスボタン画像)を第二のチャンスボタンの操作受付期間の開始前に一度表示した後に、第二のチャンスボタンを模した画像(以下、第二のチャンスボタン画像)を表示させるようにしてもよい。その際、第一のチャンスボタン画像が消去された後に第二のチャンスボタン画像が表示されるようにしてもよく、第一のチャンスボタン画像の消去(フェードアウト)と第二のチャンスボタン画像の表示(フェードイン)が一部重複するようにしてもよい。また、第一のチャンスボタン画像が表示された後に第一のチャンスボタンは凹んだ状態になってもよいが、第一のチャンスボタン画像が表示される前に凹んでいてもよく、第一のチャンスボタンの表示と同時に凹むようにしてもよい。その場合、第一のチャンスボタンを押そうとしても実際は凹んでいて押せないため、第一のチャンスボタンを操作用とした遊技者を驚かせることができる場合がある。
・第一のチャンスボタンおよび/または第二のチャンスボタンが通常の位置(初期位置)よりも突出した位置に飛び出し、さらに第一のチャンスボタンは、縁部136bよりも凹む動作を行うようにしてもよい。凹み状態および/または突出状態への移行中は、チャンスボタンの操作を受付けないようにしてもよいが、チャンスボタンの操作を受付けるようにしてもよい。また、第二のチャンスボタンも凹む動作を行うようにしてもよい。また、このとき、第一のチャンスボタンおよび/または第二のチャンスボタンの各動作に対し、本項「(5)複数のチャンスボタン136」の2番目の箇条書きで示した「チャンスボタン押下演出」の実行を適用可能である。
(6)扉開放中の操作手段(例えば、ボタン部136a)のリトライ動作・電源投入動作
・操作手段による電源投入動作が開始される前に扉が開放状態である場合は、電源投入動作を実行しないようにしてもよい。その場合、扉が閉鎖状態となった後に操作手段の電源投入動作を実行するようにしてもよいが、操作手段の電源投入動作を実行しないようにしてもよい。また、扉閉鎖時に遊技者が触れられない部品(例えば、遊技盤)に設けられた他の演出手段は扉開放中も電源投入動作を実行するようにしてもよいが、扉開放中は電源投入動作をしないようにしてもよい。また、扉閉鎖時に遊技者が触れられる部品(例えば、扉体)に設けられた他の演出手段は、扉開放中は電源投入動作をしないようにしてもよいが、扉開放中に電源投入動作をするようにしてもよい。
・なお、リトライ動作についても同様であってもよい。
(7)ボタン演出のまとめ
演出抽選によってチャンスボタンの初期位置から凹む演出を行う場合において、下記のとおりであってもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前にチャンスボタンの操作受付期間が開始されている場合において、凹む前に操作があった場合は、操作に応じた表示(例えば、図571(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図579(f)のの208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「激アツだ!」)、図572(u)〜(y)の連打演出、図575(u)´´〜(y)´´の連打演出、図575(F)´´〜図576(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図577(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図582(a)〜(c)の連打演出)を表示するようにしてもよいが、表示しないようにしてもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態においてチャンスボタンの操作受付期間が無効となっている場合において、凹む前に操作があった場合は、操作に応じた表示(例えば、図571(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図579(f)のの208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「激アツだ!」)、図572(u)〜(y)の連打演出、図575(u)´´〜(y)´´の連打演出、図575(F)´´〜図576(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図577(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図582(a)〜(c)の連打演出)は表示されない。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前に操作があった場合は、チャンスボタンを凹ませるようにしてもよい。ここで、チャンスボタンが凹んだ状態でかつ操作受付期間中である場合、チャンスボタンの有効期間が継続しているようにしてもよいが、操作受付期間を中断し、チャンスボタンの操作を無効にし、チャンスボタンが初期位置に戻った場合に操作受付期間を再開するようにしてもよい。また、チャンスボタンの凹む演出を実行する場合は、チャンスボタンの操作を無効とするようにしてもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前に操作があった場合は、チャンスボタンを凹ませないようにしてもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前に操作があった場合は、チャンスボタンが凹んだ状態(遊技者が操作した状態)から戻らないようにし、その続きから凹ませるようにしてもよい。
・チャンスボタンが凹んだ状態となる前に操作があった場合は、チャンスボタンが凹んだ状態(遊技者が操作した状態)から戻した後に、凹ませるようにしてもよい。
演出抽選によって、チャンスボタンの初期位置から凹む演出が実行されない場合において、
・操作受付期間前に操作された場合は、操作に応じた表示(例えば、図571(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図579(f)のの208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「激アツだ!」)、図572(u)〜(y)の連打演出、図575(u)´´〜(y)´´の連打演出、図575(F)´´〜図576(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図577(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図582(a)〜(c)の連打演出)は表示されない。
・操作受付期間中に操作された場合は、操作に応じた表示(例えば、図571(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図579(f)のの208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「激アツだ!」)、図572(u)〜(y)の連打演出、図575(u)´´〜(y)´´の連打演出、図575(F)´´〜図576(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図577(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図582(a)〜(c)の連打演出)が表示される。
・操作受付期間中に操作がなかった場合は、操作受付期間の終了後に操作に応じた表示(例えば、図571(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図579(f)のの208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「激アツだ!」)、図572(u)〜(y)の連打演出、図575(u)´´〜(y)´´の連打演出、図575(F)´´〜図576(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図577(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図582(a)〜(c)の連打演出)が表示されないが、操作受付期間の終了後に操作に応じた表示と同じ表示(例えば、図571(j)の208k(「チャンスだ!!」)、図579(f)のの208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「チャンスだ!!」)、図581(g)の208k(「激アツだ!」)、図572(u)〜(y)の連打演出、図575(u)´´〜(y)´´の連打演出、図575(F)´´〜図576(I)´´の「必殺」を含む大当り用の演出、図577(E)´´´〜(G)´´´のハズレ用の演出、図582(a)〜(c)の連打演出)が表示されるようにしてもよく、操作に応じた表示と異なる表示が表示されるようにしてもよい。
・ここで、操作受付期間は、操作有効期間のことであってもよく、操作可能期間のことであってもよい。
(8)操作手段画像と操作受付期間
・操作手段画像(操作手段画像208i)は、操作手段が凹んだ状態となった場合に、初期状態を模した画像から凹んだ状態を模した画像に変化してもよい。なお、2つの画像の変化はアニメーションで行われてもよく、2つの画像の切り替えにより行われてもよい。
・操作手段画像(操作手段画像208i)は、操作手段が凹んだ状態となった場合に、初期状態を模した画像をそのまま表示するようにしてもよい。
・操作手段画像は、操作受付期間の表示(操作可能期間画像208j)を兼ねていてもよく、例えば操作手段画像の一部の表示態様(例えば、色を変化させる、徐々に消去するなど)を変更することにより、操作手段の受付期間を表示するようにしてもよい。
・操作を促す表示(例えば、図572(s)の「ボタンを連打しろ」の表示)が操作受付期間の表示(操作可能期間画像208j)を兼ねていてもよく、く、例えば文字列の表示態様(例えば、色を変化させる、徐々に消去するなど)を変更することにより、操作手段の受付期間を表示するようにしてもよい。
<チャンスボタンユニットおよびチャンスボタン取付ユニットの構造>
図592は、本発明に係るチャンスボタン136の分解斜視図である。
本実施例では、上述のチャンスボタン136は、図592のチャンスボタンユニット700である。
図592の取付ユニット701は、上述の前面枠扉106に取付けられるものであり、その取付ユニット701にチャンスボタンユニット700が取付可能である。
後述のハーネス716は、前面枠扉106に設けた基板のコネクタに接続するためのものである。
なお、チャンスボタン136はチャンスボタンユニット700と、チャンスボタン取付ユニット701と、後述のハーネス716と、を有して成る。
チャンスボタンユニット700は、枠部材702と、ボタンカバー703と、ボタン部材704と、レンズ部材705と、LED基板706と、ベース部材707と、被駆動部材708と、台座部材709と、胴部材710と、を有して成る。
チャンスボタン取付ユニット701は、カバー部材711と、LED基板712と、胴部材713と、固定部材714と、底部材715と、を有して成る。
図593は、図592に示したチャンスボタンユニット700の斜視図である。図592および図593を参照しながらチャンスボタンユニット700の構造を説明する。
チャンスボタンユニット700は、枠部材702の下部と胴部材710の上部とをネジ止めして形成され、その内部に、ボタンカバー703と、ボタン部材704と、レンズ部材705と、LED基板706と、ベース部材707と、被駆動部材708と、台座部材709と、を収容して成る。
枠部材702は、例えば樹脂製で、その上部に、内径側に突出する縁部702aを有する筒状部材である。
ボタンカバー703は、例えば透明の樹脂製で、カップを逆さにした形状であり、その下部に、外径側に突出する縁部703aを有する。枠部材702の下方からボタンカバー703を収容することで、縁部702aに縁部703aが引っ掛かり、ボタンカバー703が枠部材702よりも上に抜けない構造である。
ボタン部材704は、例えば透明の樹脂製で、ボタンカバー703と同様にカップを逆さにした形状であり、上部にボタンカバー703を被せる。
ボタンカバー703は遊技者が直接触れることが可能であるため、遊技者がボタンカバー703を掴んで強制的に上下動させる虞がある。このようにされたとしても、チャンスボタンユニット700の内部機構に影響を与えないようにするため、本実施例では、ボタンカバー703は他の部材と連動せず(載置してあるのみで他の部材とネジ止めなどの固定はしていない)単独で上下動することが可能に構成されている。このとき、ボタンカバー703とボタン部材704との間に空気が流入、流出する経路を設けないと、ボタンカバー703とボタン部材704とが密着しボタンカバー703が単独で上下動するのが困難になる。本実施例では、ボタン部材704に貫通孔704aを設け、この貫通孔704aから、ボタンカバー703とボタン部材704との間に空気が流入、流出可能にしている。貫通孔704aは、ボタン部材704の上部に90°間隔で四か所に設けているが、これ以上の数の貫通孔を設けてもよいし、これ以下の数の貫通孔を設けてもよいし、貫通孔を設けなくてもよい。また、ボタンカバー703の形状とボタン部材704の形状を異ならせてもよく、形状を異ならせることによりスムーズな動作が可能となる場合がある。
レンズ部材705は、例えば透明の樹脂製で、レンズ705aを有して光路に変化をつける。レンズ部材705はボタン部材704と一体形成してもよい。
LED基板706は、例えば樹脂製基板で、上面(表面、実装面)にLED706aを複数実装している。下面(裏面)にはLED706aを駆動する後述のIC706eや、電源供給、動作指示を行う後述のハーネス706bを接続する後述のコネクタ706baを設けている。
ベース部材707は、例えば透明の樹脂製で、LED基板706を保持する。本実施例では、レンズ部材705とLED基板706とベース部材707とがネジ止め固定されている。ベース部材707は、ハーネス706bの通路を形成する通路枠707aを有する。
被駆動部材708は、例えば樹脂製で、貫通孔708aを有するリング状部材である。被駆動部材708は、貫通孔708aに(内側に)突出する凸部708bを有する。凸部708bは180°間隔で二か所に設けている。被駆動部材708の下面には、中央軸方向に孔を有する円筒状の摺動凹棒708cを有する。摺動凹棒708cは180°間隔で二か所に設けている。また、被駆動部材708の下面には、凸片708dを有する凸片708dは180°間隔で二か所に設けている。また、被駆動部材708は、ベース部材707の通路枠707aが貫通し、上下動可能な貫通孔708eを設けている。
台座部材709は、例えば樹脂製で、回転駆動機構を有する。台座部材709には、例えばステッピングモータであるモータ709dが設けられ、モータ709dの回転は、後述するギア機構を介して伝達されて、台座部材709の上面に設けた軸部709aを任意方向に任意角度だけ鉛直方向を軸にして回転させる。モータ709dの回転により、チャンスボタンユニット700が振動するように動作させることも可能である。
台座部材709の上面には、被駆動部材708の摺動凹棒708cに対向した位置に、摺動凹棒708cの孔に挿入される摺動凸棒709bを有する。摺動凸棒709bは180°間隔で二か所に設けている。被駆動部材708は、摺動凸棒709が摺動凹棒708cの孔に挿入された状態で、台座部材709に対して上下動可能に構成される。摺動凸棒709bには、摺動凹棒708cの孔よりも大きな径で、摺動凹棒708cの外径よりも小さな径の螺旋バネであるバネ部材709cを設けており、バネ部材709cによって、台座部材709に対して被駆動部材708を押し上げる。
台座部材709の上面には、通路枠707aを通って降りてきたハーネス706bの通路を形成する通路枠709eを有する。通路枠707aと通路枠709eとは、衝突しないように隙間を有して配置される。この隙間は、例えば、貫通孔708を貫通した軸部709aにベース部材707が載置されることで確保される。
台座部材709の上面には、センサ709fを設けており、このセンサ709fによって、凸片708dの上下位置が検出される。
胴部材710は、例えば樹脂製で、その下部に、詳しくは後述する溝部710aを有する筒状部材である。胴部材710の下方に、台座部材709がネジ止め固定される。
続いて、チャンスボタン取付ユニット701の構造について説明する。
カバー部材711は、例えば金属製(導電性を有する)の平板状部材であり、複数の貫通孔711aを有するとともに、下方に延伸するクリップ部711bを有する。
LED基板712は、例えば樹脂製基板で、平板リング状の形状である。
LED基板712の上面(表面、実装面)にLED712aを複数実装している。カバー部材711の貫通孔711aは、LED712aの位置に対向して設けられている。
胴部材713は、例えば樹脂製で、筒状部材である。詳しくは後述するように、この胴部材713内に、チャンスボタンユニット700が収容される。
固定部材714は、例えば樹脂製で、筒状部材である。この固定部材714は、チャンスボタン取付ユニット701に、チャンスボタンユニット700を固定する部材である。固定部材714は、周方向外側に向けてレバー部材714aを有し、レバー部材714aを操作して固定部材714が周方向に回動可能にされている。この回動により、チャンスボタンユニット700の固定状態、非固定状態が選択可能である。
固定部材714は、その内壁に、内径側に突出する凸部714bを有する。凸部714bは180°間隔で二か所に設けている。凸部714bは、詳しくは後述するように、胴部材710の溝部710aに嵌り、チャンスボタンユニット700を固定する。
固定部材714は、その外壁に、外径側に突出する凸部714cを有する。凸部714bは一か所に設けている。
底部材715は、例えば樹脂製で、筒状部材に底部715aを設けた形状である。底部715aの中央には上部に突出する円柱形状の凸部715aaを有する。
底部材715の筒状部の上部には、固定部材714が収容されたときに、凸部714cが嵌る切欠部715bを設けている。固定部材714の向きを間違えてチャンスボタン取付ユニット701を組み立てようとすると、凸部714cが切欠部715bに嵌らずにうまく固定部材714が収容されないようにし、組み立ての誤りを防止することができる。
底部材715の筒状部には、固定部材714が底部材715内に収容された際に固定部材714のレバー部材714aが外部から操作可能に露出するための切欠部715cを設けている。また、切欠部715cからは、詳しくは後述するハーネス716をチャンスボタン取付ユニット701内から外部に出すための切欠部715dを設けている。切欠部715dの近傍には、ハーネス716あるいは他のハーネスを固定する結束部718a、718bを設けている。
<チャンスボタンユニットの動作>
図594は、チャンスボタンユニット700の各状態を側方から見た側面図であり、(a)は、ボタン操作(遊技者による操作)およびボタン駆動(モータによる駆動)をしていない状態(デフォルト状態)を示す図であり、(b)は、遊技者がボタンを押下した状態を示す図であり、(c)は、ボタン駆動により最下位置にボタンを下げた状態を示す図である。
図595は、チャンスボタンユニット700の各状態を側方から見た側面図であり、(a)は、デフォルト状態から軸部709aを少し回転させた状態を示す図であり、(b)は、(a)からさらに回転した状態を示す図であり、(c)は、(b)からさらに回転した状態を示す図であり、(d)はボタン駆動により最下位置にボタンを下げた状態を示す図である。
なお、図594および図595においては、枠部材702、ボタンカバー703および胴部材710を外した状態を示している。また、バネ部材709cは図示を省略している。
台座部材709の軸部709aは、それぞれ径の異なる上部軸部709aaと下部軸部709abとから成る。上部軸部709aaは、上部軸部中心軸aabと、上部軸部中心軸aabに対して螺旋状の段差を有して大径となっている螺旋段差部709aaaと、を有する。下部軸部709abは上部軸部709aaよりも大径である。下部軸部709abは、下部軸部中心軸abbと、下部軸部中心軸abbに対して螺旋状の段差を有して大径となっている螺旋段差部709abaと、を有する。螺旋段差部709aaaは上が大径の段差を有し、螺旋段差部709abaは下が大径の段差を有する。螺旋段差部709aaaの外周は、下部軸部中心軸abbの外周よりも小径である。
被駆動部材708の凸部708bは螺旋段差部709aaaの段差の下に位置する。被駆動部材708の凸片708dは、下部軸部中心軸abbの外周よりも外側に位置し、螺旋段差部709abaの外周よりも内側に位置する。
図594(a)のデフォルト状態から遊技者がボタンを押下すると、凸片708dは、螺旋段差部709abaに接触し、これ以上の押下が阻害される。この押下により、ボタン部材704は距離αだけ、下に移動した(凹んだ)ことになる(図594(b)参照)。
図594(a)のデフォルト状態から、モータ709dによって軸部709aを回転させると、螺旋段差部709aaaが凸部708bを押下げ、また、凸片708dは、螺旋段差部709abaが螺旋状に下がっていることから、螺旋段差部709abaの段差に沿って下がることが可能になる。凸片708dは軸部709aの根元に接触し、これ以上の降下が阻害される。この降下により、ボタン部材704は距離γだけ、下に移動した(凹んだ)ことになる(図594(c)参照)。
ここで、図594(a)の状態で遊技者がボタン操作をした場合(図594(b))の移動距離(距離α)は、ボタン駆動により最下位置にボタンを下げた状態(図594(c))の移動距離(距離γ)よりも距離βだけ短い。すなわち、距離α<距離γであり、距離α<距離βである。
また、図594(a)のデフォルト状態から距離δ以上移動すると、ボタンが移動した(または操作された)ことをセンサ709fが検知可能となる。ここで、距離δ<距離αであり、距離δ<距離βであり、距離δ<距離γであるが、距離α=距離δであってもよい。また、センサを2つ設け、一方のセンサについて距離α<距離δにし、他方のセンサを距離α>距離δ´(δ´は他方のセンサで検知される距離)にすることにより、遊技者によるボタン操作では該一方のセンサに検知されず、他方のセンサのみで検知可能にすることが可能である。これにより、ボタン操作とボタン駆動によるセンサ検知を異ならせることができ、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
図594(a)のデフォルト状態から、モータ709dによって軸部709aを回転させると、図595(a)に示した状態になる。この図595(a)に示した状態では、図594(b)と同じ距離αだけ、ボタン部材704が下に移動している(凹んでいる)。
図595(b)の状態では、凸片708dが螺旋段差部709abaの段差に誘導されていることが分かる。
図595(c)の状態では、凸片708dの螺旋段差部709abaの段差による誘導が終了しており、その後、図595(d)の状態に至る。
図596は、チャンスボタンユニット700の断面図であり、(a)は図594(a)のA−A断面図であり、(b)は図595(a)のB−B断面図であり、(c)は図595(b)のC−C断面図であり、(d)は図595(d)のD−D断面図である。
凸片708dが下がると、台座部材709の上面のセンサ709fの位置に達しする。ここで、モータによる駆動によりボタンが凹んでいる期間中は、ボタン操作の受付が無効であるため、センサ709fの位置に凸片708dが達したとしてもボタン操作がされたとの判断を行わない。また、センサ709fによって、凸片708dの下がり具合すなわち被駆動部材708の下がり具合が検出されるようにしてもよい。
なお、モータによる駆動によりボタンが凹んでいる期間中もボタン操作の受付が有効であってもよく、その場合オートボタンとして使用しても良い。例えば1回操作として検知する場合、モータによる駆動によりボタンを凹み状態にし、所定期間(例えば、凹み状態から1秒後)に初期位置に戻るようにすればよい。モータ駆動によるボタンの動作によるボタン操作の検出と、手動(例えば、遊技者の操作)によるボタン操作の検出結果の表示は同じであってもよいが、異なるようにしてもよい。他の操作(例えば、長押しや連打操作)についても適用可能である。なお、同じモータによる駆動で操作が検出された場合であっても、操作方法(例えば、1回押しと長押し)や演出、演出を実行する演出手段(演出装置206、装飾図柄表示装置208(液晶表示装置208)、演出可動体224、スピーカ120、枠ランプ122(遊技台枠用ランプ)、チャンスボタンランプ138、遊技盤用ランプ532など)によって、手動の場合と同じ演出が実行される場合と異なる演出が実行される場合があるようにしてもよい。これにより、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、図595(d)の状態から図595(a)の状態へ戻る場合に、センサ709fの状態を監視し、何らかの原因(例えば、遊技者により凹んだ状態のチャンスボタンが押されるなど)により、図595(a)の状態へ戻らなかった場合はリトライ動作(例えば、現状の位置から凹んだ状態(図595(d)の状態)へ戻し、再度デフォルトの位置(図595(a)の位置)に戻すような動作)を実行させるようにしてもよい。なお、リトライ動作は、正常な位置(デフォルトの位置)に戻るまで繰り返し実行するようにしてもよく、繰り返す回数は有限回(一または複数回)であってもよく、無限回であってもよい。また、リトライ動作の開始タイミングは、正常な位置に戻らなかったことが検知されたタイミングに限らず、一または予め決められた複数変動の開始タイミングまたは終了タイミングであってもよく、デモ画面が開始された状態(内部的にデモタイマーが開始された場合)となった場合でもよく、球発射ハンドル134から手が離れた場合(この場合、球発射ハンドル134に手が触れていることを検出するセンサを備えている。)でもよく、これらの組み合わせで実行されるようにしてもよい。また、リトライ動作失敗後のこれらのタイミングあるいはこれらのタイミングの組み合わせで再度リトライ動作が実行されるようにしてもよい。
<ハーネスの配置>
図597は、ハーネスの配置を説明する図であり、(a)は、ボタンがデフォルト状態のチャンスボタンユニット700をハーネス側から見た側面図であり、(b)は、(a)のE−E断面図であり、(c)は、ボタンが降下した状態での(b)に相当する図である。
なお、図597においては、枠部材702、ボタンカバー703および胴部材710を外した状態を示している。また、バネ部材709cは図示を省略している。
LED基板706の裏面にはコネクタ706baを設けており、このコネクタ706baには、ハーネス706bの一端に設けたコネクタ706bbが接続される。ハーネス706bは、通路枠707a内および通路枠709e内の通路に沿って下方に至る。通路枠709eは四方に壁を有して四方を囲って通路を形成するが、通路枠707aは、外側の壁を有しないで窓部を有する。これによって、被駆動部材708が降下したときに通路枠707aの壁に衝突するのを避け、チャンスボタンユニット700の小型化(径を小さくする)を図れる場合がある(図597(c)参照)。図597(c)の状態では、ボタン部材704によって通路枠707aの窓部が全て覆われている。なお、通路枠707aも四方に壁を有して四方を囲って通路を形成してもよい。また、図597(c)の状態において、ボタン部材704によって通路枠707aの一部のみが覆われていてもよい。
<軸部の駆動機構>
図598は、軸部709aを回転駆動する機構を説明する図であり、台座部材709の平断面図である。
モータ709dは、軸709gを回転させ、ギア709h、709iを介し、ギア709iと同軸のギア709jを回転させる。ギア709jはギア709kと噛み合い、ギア709kの軸に設けた軸部709aを回転させる。ギア709kと軸部709aは一体形成してもよい。
<LEDの配置>
図599は、LED基板706に設けたLED706aの配置について説明する図であり、(a)は、ベース部材707にLED基板706を固定した状態の平面図であり、(b)は、LED基板706の平面図であり、(c)は、ベース部材707にLED基板706を固定した状態の底面図であり、(d)は、LED基板706の底面図である。
図600は、ベース部材707と被駆動部材708とを組み合わせる様子を示す斜視図である。
ベース部材707とLED基板706との位置決めは、ベース部材707に設けた位置決め凸部707cを、LED基板706に設けた位置決め凹部706c(例えば貫通孔)に挿入することで行う。
ベース部材707とLED基板706との固定は、LED基板706に設けた切欠部706dの位置でネジ孔707dでネジ止めを行うことで固定する。
LED基板706において、LED706aの配置位置は、ネジ孔707dの近くである場合がある。また、LED706aの配置位置は、位置決め凹部706cの近くである場合がある。
図600に示すように、被駆動部材708において、凸部708bは、ネジ708b1で固定されている。ベース部材707には、このネジ708b1の突出を避けるため、貫通孔707bを設けている。この貫通孔707bのような、他の部品を避けるための孔が、ベース部材707に一個または複数個設けられていてもよい。また、他の部品を避けるための孔が、ベース部材707に設けられないようにしてもよい。LED基板706には、このベース部材707の孔に対向した位置に、孔を設けていない場合がある。
図599(c)に示すように、貫通孔707bからは、LED基板706の裏面のIC706eが視認可能な場合がある。
図601は、貫通孔707bとネジ708b1との関係を説明する側断面図であり、(a)はデフォルト状態を示す図であり、(b)はボタン駆動によりボタンを下げた状態を示す図である。
図601(a)に示すように、ネジ708b1の上端が貫通孔707bを突き抜け、ネジ708b1の上端が、貫通孔707bの面より上に達するようにしてもよいし、ネジ708b1の上端が、貫通孔707bの面より下になるようにしてもよい。
<チャンスボタンユニット700のチャンスボタン取付ユニット701への収容>
図602は、チャンスボタンユニット700をチャンスボタン取付ユニット701に収容する様子を示す斜視図である。
本実施例では、上述のチャンスボタン136は、図592のチャンスボタンユニット700である。
図592の取付ユニット701は、上述の前面枠扉106に取付けられるものであり、その取付ユニット701にチャンスボタンユニット700が取付可能である。
後述のハーネス716は、前面枠扉106に設けた基板のコネクタに接続するためのものである。
なお、チャンスボタン136はチャンスボタンユニット700と、チャンスボタン取付ユニット701と、後述のハーネス716と、を有して成る。
ハーネス716は、LED基板706に接続されたハーネス706bのほか、モータ709を駆動するハーネス709mやそのほかのハーネスを含む場合がある。
ハーネス716は、チャンスボタン取付ユニット701内を通過し、切欠部715dから外部に出る。また、ハーネス716は、切欠部715dの近傍の結束部718aでまとめられて固定される。チャンスボタンユニット700をチャンスボタン取付ユニット701に収容するときには、ハーネス716をたるませておく。このようにすることで、チャンスボタン取付ユニット701に収容したチャンスボタンユニット700を取り出すときに、ハーネス716が邪魔にならず、取り出しやすくすることができる。
このたるんだハーネス716は、チャンスボタンユニット700をチャンスボタン取付ユニット701に収容するとき、チャンスボタン取付ユニット701の底部材715の底部715aにおいて、凸部715aaを囲うように誘導される。この誘導は、例えば、底部材715の内壁によって行われる。すなわち、ハーネス716は、底部材715の内壁に沿って下方に収納されるように誘導される。
なお、結束部718bは他のハーネスをまとめて固定するものとして用いることができるが、ハーネス716をまとめて固定するための予備とすることもできる。また結束部718aや718bは、ハーネス716のみをまとめるものとして用いることができるが、ハーネス716およびそれ以外のハーネスを一緒にまとめるものとして用いることもできる。
<チャンスボタン取付ユニット701の構造>
図603は、チャンスボタン取付ユニット701の側面図である。
チャンスボタン取付ユニット701は、上皿126に固定される。図1を参照して分かるように、チャンスボタン136は、遊技者側が低く、島側が高くなるように傾斜している。チャンスボタン取付ユニット701は、これに応じて、レバー部材714aが島側になるように配置し、このとき、レバー部材714a側が高く、反対側が低くなるように傾斜して形成されている。この傾斜により、チャンスボタン取付ユニット701に収容したチャンスボタンユニット700を取り出しやすくすることができる場合がある。
図604は、チャンスボタン取付ユニット701の底部715aを見た平面図である。
チャンスボタン取付ユニット701の底部715aに底部715aの中央の凸部715aaが設けられており、この凸部715aaがあることにより、たるんだハーネス716の行き場が定められ、このハーネス716は底部715aの空間に渦巻き状に回って収容される。すなわち、凸部715aaがあることによりできた空間にハーネス716は収容される。チャンスボタン取付ユニット701にこの空間が設けられていないと、ハーネス716は整列せず、雑多な状態となってしまい、ハーネス716が傷ついてしまう虞がある。また、チャンスボタン取付ユニット701にハーネス716を収容せず、チャンスボタン取付ユニット701の外部でハーネス716をまとめようとすると、他の部品と接触しハーネス716が傷ついてしまう虞がある。
本実施例では、たるんだハーネス716は凸部715aaを1周した状態で収容されるが、1周に限らず、半周未満であってもよく、半周以上一周未満であってもよく、一周以上であってもよい。底部715aの中央の凸部715aaは、例えばスポンジなどの衝撃吸収部材で形成することができ、この衝撃吸収部材により、例えばモータ709dの振動を吸収することができる。
<チャンスボタンユニット700の固定機構>
図605は、チャンスボタン取付ユニット701に収容したチャンスボタンユニット700を固定する機構を説明する平断面図であり、(a)は非固定状態を示す図であり、(b)は固定状態を示す図である。
図605(a)に示す状態では、固定部材714の凸部714bは、胴部材710の溝部710aに嵌っておらず、チャンスボタン取付ユニット701に対してチャンスボタンユニット700を脱着可能である。
レバー部材714aを操作し、固定部材714を、図中時計回りに回動させると、凸部714bが溝部710aに嵌り、チャンスボタン取付ユニット701に対してチャンスボタンユニット700を脱着不可能になる。
レバー部材714aは、不図示の固定部品を取り付けることにより、移動不可となり、チャンスボタンユニット700にチャンスボタン取付ユニット701が固定された状態となる。
<静電気対策>
図606は、チャンスボタン取付ユニット701の上部を拡大して示す斜視図である。
カバー部材711は、例えば板金部材であり、その隅で下方に延伸するクリップ部711bを有する。クリップ部711bは、弾性のある屈曲形状をしており、球貯留皿付扉108に設けた板金(上皿126の裏側の板金)に押し付けて電気的に接続し、静電気の影響を除去することができるようにしている。
<チャンスボタン取付ユニット701の固定>
図607は、図603を右から見た側面図である。
チャンスボタン取付ユニット701には、複数のネジ孔717を設けており、このネジ孔717に不図示のネジを通して、チャンスボタン取付ユニット701は、上皿126に固定される。
<別の実施例1>
図608は、本発明に係る別の実施例を示す図であり、(a)は概略側断面図であり、(b)は(a)の第二の部品2702の概略平断面図である。
本実施例は、第一の部品2701と、第二の部品2702と、接続部品であるハーネス2704と、を備えた遊技台を示すものである。
第一の部品2701は、第二の部品2702に少なくとも取付可能(収容可能)な部品であり、ハーネス2704における端部2704a側は、第一の部品2701に少なくとも配置可能な側であり、ハーネス2704における端部2704b側は、第二の部品2702に少なくとも配置可能な側であり、端部2704a側は、第一の部品2701が第二の部品2702に取り付けられた場合(収容された場合)に、端部2704b側に近い位置(以下、「第一の位置」という)に少なくとも配置されている側であり、第二の部品2702は、誘導部である壁部2703が少なくとも設けられた部品である。
第二の部品2702に第一の部品2701を取り付けるとき(収容するとき)、ハーネス2704はたるんでおり、このたるんだハーネス2704は第二の部品2702の壁部2703に誘導されて収容される。
<別の実施例2>
図609は、本発明に係る別の実施例を示す概略側断面図である。
本実施例は、第一の部品3701と、第二の部品3702と、接続部品であるハーネス3704と、ハーネス3704によって第一の部品3701と接続する第三の部品3705と、を備えた遊技台を示すものである。
第一の部品3701は、第二の部品3702に少なくとも取付可能(収容可能)な部品であり、ハーネス3704における一端側のコネクタ3704aは、第一の部品3701のコネクタ3701aに少なくとも配置可能(接続可能)な側であり、ハーネス3704における他端側のコネクタ3704bは、第三の部品3705のコネクタ3705aに少なくとも配置可能(接続可能)な側である。
ハーネス3704は、その一端側(コネクタ3704a)が第一の部品3701に接続された後に、第二の部品3702内を通過し、その後にその他端側(コネクタ3704b)が第三の部品3705に接続される。
コネクタ3704a側は、第一の部品3701が第二の部品3702に取り付けられた場合(収容された場合)に、コネクタ3704b側に近い位置(以下、「第一の位置」という)に少なくとも配置されている側であり、第二の部品3702は、誘導部である壁部3703が少なくとも設けられた部品である。
第二の部品3702に第一の部品3701を取り付けるとき(収容するとき)、ハーネス3704はたるんでおり、このたるんだハーネス3704は第二の部品3702の壁部3703に誘導されて収容される。
<スロットマシンへの適用>
本発明に係る遊技台は、図610に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、を備えるスロットマシン1000」にも好適である。
なお、スロットマシン1000は、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備えてもよい。
また、この演出手段1010が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置であってもよい。
なお、スロットマシン1000にチャンスボタンユニットが設けられていてもよい。このチャンスボタンユニットにも本発明が適用可能である。
なお、スロットマシン1000にタイトルパネルが設けられていてもよい。ここでタイトルパネルとは、機種名の表示と各種証紙の貼付を行うパネルのことを示すものであってもよい。タイトルパネルは、停止ボタン1006(ストップボタンユニット)の下部に設けられているものであってもよい。このタイトルパネルにおいて、タイトルパネルの少なくとも一部または全部がチャンスボタンユニットであってもよく、これについても本発明が適用可能ある。
なお、スロットマシン1000のベットボタンユニットにも本発明が適用可能である。ここで、ベットボタンとは、スロットマシン1010に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。
<封入式遊技機への適用>
本発明に係る遊技台は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。
例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
<付記1>
なお、以上説明した本発明は、
1.
操作手段(例えば、ボタン部136a、ボタンカバー703)と、
第一の部品(例えば、チャンスボタン136、チャンスボタンユニット700、球貯留皿付扉108)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の部品は、前記操作手段が少なくとも設けられた部品であり、
前記操作手段における第二の部位(例えば、ボタン部136aの操作面、ボタンカバー703の操作面)は、第一の場合に、前記第一の部品における第一の部位(例えば、縁部136b、縁部702a、周囲部108a)よりも少なくとも高い位置にある部位であり、
前記第二の部位は、第二の場合に、前記第一の部位よりも少なくとも低い位置にある部位である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・操作手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
・また、場合によって位置の異なる部品があることにより、操作手段周りを遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。
なお、
・「前記第一の部品における第一の部位よりも少なくとも高い位置にある部位」とは、下記(1)〜(3)に記載の部位のいずれかを指すものであってもよい。
(1)第一の部品には、第一の部位を含む複数の部位があり、
・第一の部品における第一の部位を含む全ての部位よりも高い位置にある部位、
・第一の部品における複数の部位のうちの第一の部位よりも高く、第一の部品における複数の部位のうちの第三の部位よりも低い部位、
(2)第一の部品には、第一の部位のみが設けられており、
・第一の部品における第一の部位のみより高い位置にある部位、
(3)第一の部品と異なる他の部品が設けられており、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも高い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも低い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も高い位置にある部位よりも高い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も高い位置にある部位よりも低い位置にある部位。
なお、
・「前記第一の部品における第一の部位よりも少なくとも低い位置にある部位」とは、下記(1)〜(3)に記載の部位を指すものであってもよい。
(1)第一の部品には、第一の部位を含む複数の部位があり、
・第一の部品における第一の部位を含む全ての部位よりも低い位置にある部位、
・第一の部品における複数の部位のうちの第一の部位よりも低い、第一の部品における複数の部位のうちの第三の部位よりも高い部位、
(2)第一の部品には、第一の部位のみが設けられており、
・第一の部品における第一の部位のみより低い位置にある部位、
(3)第一の部品と異なる他の部品が設けられており、
・第一の部品における第一の部位よりも低い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも低い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも低い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも高い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも低い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も低い位置にある部位よりも低い位置にある部位、
・第一の部品における第一の部位よりも低い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も低い位置にある部位よりも高い位置にある部位。
なお、「第一の部位よりも少なくとも低い」とは、上下方向に対して低いことであってもよく、前後方向に対して後ろ(奥)のことであってもよく、左右方向に対して初期位置と反対の位置(例えば、初期位置が右であれば、左にスライドした状態)のことであってもよい。
・第二の部位は、第二の場合に上皿周辺に設けられた他の操作手段よりも低い位置にある部位であってもよい。
・第二の部位は、第一の場合に上皿周辺に設けられた他の操作手段よりも高い位置にある部位であってもよく、低い位置にある部位であってもよい。
・第二の部位は、第二の場合よりも第一の場合の方が相対的に高い部位であってもよく、その逆であってもよい。
・操作手段は、チャンスボタンに限らず、レバーやハンドル、タッチパネルなどであってもよい。
また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記操作手段の少なくとも一部は、少なくとも移動可能に構成された手段であり、
前記第二の場合とは、前記操作手段の少なくとも一部が、少なくとも移動した場合のことである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・操作手段の一部が移動可能に構成されていることにより、遊技者に操作手段を注目させることができる場合がある。
・遊技者を驚かせることができる場合がある。
なお、
・「前記操作手段の少なくとも一部」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「操作手段の一部のみ」のこと、
(2)
・「操作手段の全部」のこと、
なお、
・「少なくとも移動可能に構成された手段」とは、下記(1)に記載のものであってもよい。
(1)
・操作手段に移動可能な手段(可動手段、移動手段)が設けられた手段のこと。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記第一の部品の少なくとも一部は、前記第二の場合に、少なくとも移動しないよう構成された部品である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・場合によって位置の異なる部品があることにより、操作手段周りを遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。
なお、
・「前記第一の部品の少なくとも一部」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「第一の部品の全部」のこと、
(2)
・「第一の部品の一部のみ」のこと、
なお、
・「少なくとも移動しないよう構成された部品」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「いずれかの部品に少なくとも固定可能な部品」のこと、
(2)
・「少なくとも移動しない」とは、例えばねじ止めされていて移動不可能な場合、あるいは、移動可能であるが移動しない状態にしている(例えば、モータの回転によって移動可能であるが、モータが停止状態にある)場合を含む。
なお、第一の部位は、第二の場合に、移動しない部位のことであってもよい。
また本発明は、
4.
1.乃至3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、操作部が設けられたものであり、
前記操作部は、遊技者によって少なくとも操作可能な位置に、少なくとも設けられたものであり、.
前記第二の部位は、前記操作部の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・遊技者が操作する部位が移動可能であることにより、遊技者を驚かせることができる場合がある。
なお、
・操作部とは、遊技者によって操作された場合に、該操作部が少なくとも移動可能に構成されたものであってもよい。
・「操作部の少なくとも一部」とは、下記(1)〜(4)に記載のものであってもよい。
(1)
・「操作部の全部」のこと、
(2)
・「操作部における遊技者が接触可能な部位のうちの最も遊技者(が接触するときに近い)側の部位」のこと、
(3)
・「操作部の一部のみ」のこと、
(4)
・「操作部における遊技者が接触可能な部位」のこと。
また本発明は、
5.
1.乃至4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の場合における前記第二の部位は、遊技者によって前記操作手段が操作された場合に、前記第一の部位よりも少なくとも高い位置にある部位である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・第二の部位が第一の部位よりも高い位置にある場合があることにより、第二の部位が第一の部位よりも低い位置にある場合が発生したときに遊技者がより驚かせることができる場合がある。
・第二の部位の位置にバリエーションがあり、遊技者を飽きさせないようにすることができる場合がある。
なお、
・「前記第二の部位は・・・第一の部位よりも少なくとも高い位置にある」とは、下記(1)〜(3)に記載のものであってもよい。
(1)第一の部品には、第一の部位を含む複数の部位があり、
・第一の部品における第一の部位を含む全ての部位よりも高い位置にある、
・第一の部品における複数の部位のうちの第一の部位よりも高く、第一の部品における複数の部位のうちの第三の部位よりも低い、
(2)第一の部品には、第一の部位のみが設けられており、
・第一の部品における第一の部位のみより高い位置にある、
(3)第一の部品と異なる他の部品が設けられており、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも高い位置にある、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品における他の部位よりも低い位置にある、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も高い位置にある部位よりも高い位置にある、
・第一の部品における第一の部位よりも高い位置にある部位であり、他の部品を含む複数の部品のうちの最も高い位置にある部位よりも低い位置にある。
また本発明は、
6.
1.乃至5.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、駆動手段が設けられた手段であり、
前記駆動手段が動作することにより、前記操作手段における前記第二の部位が前記第一の部品における前記第一の部位よりも低い位置に移動可能である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
7.
6.に記載の遊技台であって、
前記操作手段における前記第二の部位は、該操作手段が操作されることにより、第一の距離まで移動可能であり、
前記操作手段における前記第二の部位は、前記駆動手段が動作することにより、第二の距離まで移動可能であり、
前記第二の距離は、前記第一の距離よりも長い距離である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
8.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また本発明は、
9.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
<<その他>>
以下、本発明に係る構成について説明を加える。本発明は以下に記載の構成を備える場合がある。
<<<その1>>>第一の場合は、操作手段が移動していない場合のことである。
・操作手段の少なくとも一部は、少なくとも移動可能に構成された手段である。
・第一の場合とは、前記操作手段の少なくとも一部が移動されていない場合のことである。
なお、
・「前記操作手段の少なくとも一部が移動されていない場合」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「操作手段の一部のみ移動せず、操作手段の他の部分が移動された場合」のこと、
(2)
・「操作手段の全部が移動されていない場合」のこと。
なお、
・第一の場合であっても、遊技者が操作手段の少なくとも一部を操作した場合は、該操作手段の少なくとも一部が移動可能に構成されていてもよい。
・第一の部品の少なくとも一部(または全部)は、第一の場合に少なくとも移動可能に構成されていてもよい。
・如何なる場合であっても、前記第一の部品は移動しないものであってもよい。
<<<その2>>>第一の部品が移動可能である。
・第一の部品の少なくとも一部は、少なくとも移動可能に構成されている。
なお、
・「第一の部品の少なくとも一部は、少なくとも移動可能に構成されている」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「第一の部品の一部のみが移動可能に構成され、第一の部品の他の部位は移動できないように構成されている」こと、
(2)
・「第一の部品の全部が移動可能に構成されている」こと。
なお、
・操作手段の少なくとも一部が移動できないように構成されていてもよい。
ここで、「操作手段の少なくとも一部が移動できないように構成」とは、下記(1)〜(2)に記載のものであってもよい。
(1)
・「操作手段の全部が移動できないように構成」のこと、
(2)
・「操作手段の一部が移動できないように構成され、操作手段の他の部位が移動可能に構成されている」こと。
<<<その3>>>操作手段は、ボタンユニット(例えば、チャンスボタンユニット700)のことである。
・操作手段は、ボタンユニットのこと、
・操作面は、ボタンカバーの押下面こと、
・第二の部位は、ボタンカバーの押下面の少なくとも一部。
なお、
・「ボタンカバーの押下面の少なくとも一部」とは、下記(1)〜(3)に記載のものであってもよい。
(1)
・「ボタンカバーの押下面の全体」のこと、
(2)
・「ボタンカバーの押下面のうちの最も遊技者(が接触するときに近い)側の部位」のこと、
(3)
・「ボタンカバーの押下面の一部のみ」のこと。
なお、
・ボタンユニットのうち、少なくともボタンカバーが移動可能に構成されていてもよい。
・ボタンユニットは可動手段が設けられており、可動手段が動作することによりボタンカバーが少なくとも移動可能となるようにしてもよい。
<<<その4>>>操作手段は第一の部品と隣り合う位置に設けられている。
・操作手段は、第一の部品と隣り合う位置に設けられている(第一の部品と操作手段の間に他の部品がある場合があり、第一の部品と操作手段が接触していない場合がある。)。
なお、
・操作手段は、第一の部品と隣接する位置に設けられていてもよい(第一の部品と操作手段が接触している場合がある。)。
<<<その5>>>操作手段は第一の部品に取付けられる。
・操作手段は、第一の部品に少なくとも取付可能に構成されている。
なお、
・操作手段は、第一の部品に少なくとも固定可能に構成されていてもよい。
・第一の部品は、孔が設けられた部品で、操作手段は、第一の部品の孔部に少なくとも収納可能であるように構成されていてもよい。
・第一の部品は、操作手段を取付けた場合に、操作手段の周囲を囲うように構成されていてもよい。
<<<その6>>>凹む段階は複数段階である。
・第二の部位は、第一の場合に、第一の位置にある。
・第二の部位は、第二の場合に、第一の位置よりも低い第二の位置にある。
・第二の部位は、第三の場合に、第三の位置にある。
・第三の位置とは、第一の位置と第二の位置の間の位置のことである。
なお、
・第二の部位は、第二の場合に、第三の位置を経由して第二の位置へ移動してもよい(連続的に移動している。)。
・第二の部位は、第三の場合に、第三の位置へ移動してもよい。また、第三の位置(で待機している状態)からさらに他の位置(例えば第二の位置)へ移動するようにしてもよい。
・第二の部位の移動可能な位置は、複数箇所(例えば、三箇所以上)であってもよい。
・第二の部位の移動可能な位置は、一箇所のみ(第二の位置のみ)であってもよい。
本発明によれば、
・遊技者を驚かせることができる場合がある。
・演出のバリエーションを増やし、遊技者を飽きさせないようにすることができる場合がある。
<付記2>
なお、以上説明した本発明は、
1.
第一の部品(例えば、チャンスボタンユニット700、第一の部品2701、第一の部品3701)と、
第二の部品(例えば、チャンスボタン取付ユニット701、第二の部品2702、第二の部品3702)と、
ハーネス(例えば、ハーネス716、ハーネス2704、ハーネス3704)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の部品は、前記第二の部品に少なくとも収容可能な部品であり、
前記ハーネスは、前記第二の部品における前記第一の部品よりも下に収容されるものであり、
前記ハーネスの一端側(例えば、コネクタ706bb側、端部2704a側、コネクタ3704a側)は、前記第一の部品に少なくとも配置可能な側であり、
前記ハーネスの他端(例えば、結束部718a側、端部2704b側、コネクタ3704b側)側は、前記第二の部品に少なくとも配置可能な側であり、
前記第二の部品は、誘導部(例えば、底部材715の内壁、凸部715aa、壁部2703、コネクタ3703)が少なくとも設けられた部品であり、
前記誘導部は、前記ハーネスを少なくとも誘導可能なものであり、
前記ハーネスが前記誘導部に誘導され、該ハーネスをたるませて前記第二の部品に収容される、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・部品の取付構造に特徴を持った遊技台を実現できる。
・また、部品の取付をスムーズにすることができる場合がある。
なお、
・前記一端側は、前記第一の部品が前記第二の部品に取り付けられた場合に、前記他端側に近い位置(以下、「第一の位置」という)に少なくとも配置されている側である場合があり、
・前記誘導部は、第二の位置に設けられたものである、
場合がある。
なお、ハーネスは例えば接続部品である。
なお、
・第一の部品は、第二の部品と隣り合う位置に少なくとも取付可能な部品であってもよい。
・第一の部品は、第二の部品と隣接する位置に少なくとも取付可能な部品であってもよい。
・第一の部品の少なくとも一部は、第二の部品の少なくとも一部と接触可能に構成されていてもよい。
・ハーネスは、フレキシブルケーブルであってもよい。
また本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記ハーネスの長さは、前記誘導部の高さよりも長い、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・接続部品の長さを長くすることにより、部品の取付時に接続部品を誘導部に誘導させやすくすることができる場合がある。
なお、
・「接続部品の長さ」とは、「接続部品の一端から他端までの長さのこと」であってもよい。
・「誘導部の長さ」とは、「誘導部の一端から他端までの長さのこと」であってもよい。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記第二の部品は、壁部が少なくとも設けられた部品であり、
前記壁部は、筒状に少なくとも形成された壁部であり、
前記誘導部とは、前記壁部の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・部品の取付を容易にすることができる場合がある。
なお、
・第一の部品は、第一の部品を第二の部品へ取付けた場合に、前記第二の部品の筒状の壁部により囲われるように構成されていてもよい。筒状の壁部内にさらに壁部が設けられている構成であってもよいが、この構成に限定されるものではなく、筒状の壁部だけの構成であってもよい。
また本発明は、
4.
1.または3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記誘導部とは、第一の誘導部のことであり、
前記第二の部品は、第二の誘導部が少なくとも設けられた部品であり、
前記第二の誘導部における第二の部位は、前記第一の誘導部における第一の部位と少なくとも向かい合う位置に、少なくとも設けられた部位である、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・接続部品を誘導しやすくし、部品の取り付けをスムーズに行うことができる場合がある。
・接続部品を誘導しやすくし、部品取付け時に接続部品が破損することを防ぐことができる場合がある。
また本発明は、
5.
1.または4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第二の部品は、前記第一の部品を少なくとも固定可能に構成されている、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・部品を固定することで、第一の部品や接続部品を意図せず取り外してしまうことを防ぐことができる場合がある。
<<その他>>
以下、本発明に係る構成について説明を加える。本発明は以下に記載の構成を備える場合がある。
<<<その1>>>第一の部品との接続について。
・第一の部品は、接続部品の一端と少なくとも接続可能な部品である。
なお、
・第一の部品は、接続部品の一端と少なくとも接続できない部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の他端と少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の他端と少なくとも接続できない部品であってもよい。
・第一の部品は、接続部品の他端と少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第一の部品は、接続部品の一端のみと接続可能な部品であってもよい。
・第一の部品は、接続部品の一端および他端の両方と接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の一端と少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の他端のみと接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、接続部品の一端および他端の両方と接続可能な部品であってもよい。
<<<その2>>>接続部品はハーネスとコネクタによって構成される。
・接続部品とは、ハーネスのことである。
・ハーネスの一端に第一のコネクタが設けられている。
・ハーネスの他端に第二のコネクタが設けられている。
なお、
・第一の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第一の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能な第三のコネクタが設けられた部品であってもよい。
・第二の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第二の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能な第四のコネクタが設けられた部品であってもよい。
・第一の部品は、ハーネスを誘導可能な孔が設けられた部品であってもよい。
・第二の部品は、ハーネスを誘導可能な孔が設けられた部品であってもよい。
・第一の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続不能な部品であってもよい。
・第一の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能なコネクタが設けられていない部品であってもよい。
・第二の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続不能な部品であってもよい。
・第二の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能なコネクタが設けられていない部品であってもよい。
・第一のコネクタは、第二のコネクタと同一形状をしていてもよい。
・第一のコネクタは、第二のコネクタと異なる形状をしていてもよい。
<<<その3>>>第三の部品について。
・第一の部品は、接続部品の一端と接続可能な部品である。
・第三の部品は、接続部品の他端と接続可能な部品である。
・第二の部品は、接続部品を第三の部品へ誘導させることができる部品である。
なお、
・第三の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第三の部品は、第二のコネクタを少なくとも接続可能な第五のコネクタが設けられた部品であってもよい。
・第三の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能な部品であってもよい。
・第三の部品は、第一のコネクタを少なくとも接続可能なコネクタが設けられていない部品であってもよい。
・第三の部品は、接続部品を他の部品(例えば第四の部品)へ誘導させることができる部品であってもよい。
なお、
・本実施例内の「部品」は、「複数の部品から形成されたユニット」のことを示していてもよい。
本実施の形態の態様は、上述した個々の実施例に限定されるものではなく、個々の実施例の各要素のいかなる組合せも本発明に含み、また、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本実施の形態の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。すなわち、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。また、上記で「ランプ」と称したものは、発光手段の一例であり、「ランプ」はLEDや冷陰極管等の光を発光するものを置換可能である。
<付記6>
なお、以上説明した本発明は、
1.
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
複数の表示を表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の動作(例えば、図242(b)の動作、図242(c)の動作)を実行可能な手段であり、
前記第一の動作は、振動動作を含む動作であり、
前記操作手段は、複数の状態となることが可能とされ、
前記複数の状態のうちの一つは、第一の状態(例えば、図242(a)の状態)であり、
前記複数の状態のうちの一つは、第二の状態(例えば、図242(b)の状態)であり、
前記複数の表示のうちの一つは、第一の表示(例えば、図241(a)の表示、図241(d)の表示)であり、
前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、
前記第一の表示は、複数の態様で表示可能とされ、
前記複数の態様のうちの一つは、第一の態様(例えば、図241(a)の態様)であり、
前記複数の態様のうちの一つは、第二の態様(例えば、図241(d)の態様)であり、
前記第一の態様は、前記第一の状態に応じた態様であり、
前記第二の態様は、前記第二の状態に応じた態様であり、
前記第二の態様による前記第一の表示は、前記第一の態様による前記第一の表示よりも大きい表示であり、
前記複数の表示のうちの一つは、第二の表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間において少なくとも表示される表示であり、
前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間の減少に応じて変化する変化表示が可能であり、
前記変化表示の表示よりも前に前記第一の表示が登場するアニメーションが表示され、
前記アニメーションの後に前記変化表示が行われない場合がある、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記第二の態様による前記第一の表示の表示中に表示される前記第二の表示は、前記第一の態様による前記第一の表示の表示中に表示される前記第二の表示よりも大きい表示である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記第二の状態とは、前記操作手段による動作が実行されている状態のことであり、
前記第一の状態とは、前記操作手段による動作が実行されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
4.
1.乃至3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
請求項1に記載された「前記操作手段に関する表示」とは、ボタン表示のことである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
5.
1.乃至4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
駆動手段を備え、
前記第一の動作は、前記駆動手段の駆動により実行される動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
6.
5.に記載の遊技台であって、
前記第一の動作は、前記駆動手段の脱調により実現される動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
7.
1.乃至6.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記操作手段は、第二の動作を実行可能な手段であり、
前記第二の動作は、前記操作手段の一部が上方に向かって突出する動作(例えば、図110(b)の動作)を含む動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
8.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
9.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
<付記7>
なお、以上説明した本発明は、
1.
複数の可動体(例えば1,2,224,700,700')を備えた遊技台(例えば100)であって、
前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体(例えば1,2,224,700,700'のどれか)であり、
前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第二の可動体(例えば1,2,224,700,700'のどれか)であり、
前記第一の可動体と前記第二の可動体は異なる可動体であり、
前記第一の可動体は、第一の状態から動作可能な可動体であり、
前記第二の可動体は、第二の状態から動作可能な可動体であり、
前記第一の状態とは、前記第一の可動体が第一の位置にある状態のことであり、
前記第二の状態とは、前記第二の可動体が第二の位置にある状態のことであり、
前記第一の位置と前記第二の位置は異なる位置であり、
前記第一の位置とは、前記第一の可動体の初期位置のことであり、
前記第二の位置とは、前記第二の可動体の初期位置のことであり、
前記第一の可動体は、第一の動作を実行可能な可動体であり、
前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻る動作のことであり(例えば復帰動作)、
前記第二の可動体は、第二の動作を実行可能な可動体であり、
前記第二の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の位置から遠ざかる動作を開始してから前記第二の状態に戻るまでの動作のことであり(例えば初期動作)、
第一の時期(例えば移動時間の経過後)において前記第一の可動体が前記第一の状態でないと前記第一の動作が実行され、
前記第一の動作の実行を条件として、前記第二の動作が実行され、
前記第二の動作の動作期間は、前記第一の動作の動作期間と重ならない期間であり、
前記第一の可動体は、第三の動作を実行可能な可動体であり、
前記第三の動作は、前記第一の位置から遠ざかる動作を開始してから前記第一の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、
電源が投入されると前記第三の動作が実行され、その後に前記第二の動作が実行され、
前記第二の可動体は、第四の動作を実行可能な可動体であり、
前記第四の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の状態に戻る動作のことであり、
第二の時期において、前記第二の可動体が前記第二の状態でないと前記第四の動作が実行され、
前記第四の動作の実行を条件として、前記第三の動作が実行される、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・可動体に特徴を持った遊技台を実現できる。
・第一の可動体と第二の可動体のうちの一方が復帰動作を行った後にも他方の動作を確認することができる場合がある。
また、本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記第四の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の位置から遠ざかる動作を含まない動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第三の可動体であり、
前記第三の可動体は、第三の状態から動作可能な可動体であり、
前記第三の状態とは、前記第三の可動体が第三の位置にある状態のことであり、
前記第三の位置とは、前記第三の可動体の初期位置のことであり、
前記第三の可動体は、電源が投入されると第五の動作を実行する可動体であり、
前記第五の動作は、前記第三の位置から遠ざかる動作を開始してから前記第三の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、
前記第一の動作の後にも前記第五の動作が実行される、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
4.
1.乃至3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄変動表示の開始時において前記第一の可動体が前記第一の状態でないと前記第一の動作が実行される、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
5.
1.乃至4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄の変動表示を実行する表示手段を備え、
前記第二の可動体は、前記第一の動作の後に、前記第二の動作を最初から実行する可動体であり、
前記第一の動作は、前記表示手段による図柄の変動表示の開始時に実行可能な動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
6.
1.乃至5.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の位置から遠ざかる動作を含まない動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
7.
1.乃至6.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体は、最大移動位置へ移動可能な可動体であり、
前記第一の動作とは、前記第一の時期において前記第一の可動体が前記第一の位置と前記最大移動位置との間に位置する場合に該最大移動位置まで移動することなく該第一の位置へ戻る動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
8.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
9.
1.乃至7.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
<付記8>
なお、以上説明した本発明は、
1.
複数の可動体(例えば1,2,224,700,700')を備えた遊技台(例えば100)であって、
前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第一の可動体(例えば1,2,224,700,700'
のどれか)であり、
前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第二の可動体(例えば1,2,224,700,700'
のどれか)であり、
前記複数の可動体のうちの少なくとも一つは、第三の可動体であり、
前記第一の可動体と前記第二の可動体は異なる可動体であり、
前記第一の可動体は、第一の状態から動作可能な可動体であり、
前記第二の可動体は、第二の状態から動作可能な可動体であり、
前記第三の可動体は、第三の状態から動作可能な可動体であり、
前記第一の状態とは、前記第一の可動体が第一の位置にある状態のことであり、
前記第二の状態とは、前記第二の可動体が第二の位置にある状態のことであり、
前記第三の状態とは、前記第三の可動体が第三の位置にある状態のことであり、
前記第一の位置と前記第二の位置は異なる位置であり、
前記第一の位置とは、前記第一の可動体の初期位置のことであり、
前記第二の位置とは、前記第二の可動体の初期位置のことであり、
前記第三の位置とは、前記第三の可動体の初期位置のことであり、
前記第一の可動体は、第一の動作を実行可能な可動体であり、
前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の状態に戻る動作のことであり(例えば復帰動作)、
前記第二の可動体は、第二の動作を実行可能な可動体であり、
前記第二の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の位置から遠ざかる動作を開始してから前記第二の状態に戻るまでの一連の動作のことであり(例えば初期動作)、
前記第二の動作の動作期間は、前記第一の動作の動作期間と重ならない期間であり、
前記第一の可動体は、第三の動作を実行可能な可動体であり、
前記第三の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の位置から遠ざかる動作を開始してから前記第一の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、
前記第三の可動体は、第五の動作を実行可能な可動体であり、
前記第五の動作とは、前記第三の可動体が前記第三の位置から遠ざかる動作を開始してから前記第三の状態に戻るまでの一連の動作のことであり、
電源が投入されると前記第三の動作が実行され、その後に前記第二の動作が実行され、その後に前記第五の動作が実行され、
第一の時期において前記第一の可動体が前記第一の状態でない場合(以下、「第一の場合」という。)に前記第一の動作が実行され、
前記第一の場合に実行される前記第一の動作の後に前記第三の動作は実行されず、前記第二の動作が実行され、その後に前記第五の動作が実行され、
前記第二の可動体は、第四の動作を実行可能な可動体であり、
前記第四の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の状態に戻る動作のことであり、
第二の時期において、前記第二の可動体が前記第二の状態でない場合(以下、「第二の場合」という。)に前記第四の動作が実行され、
前記第二の場合に実行される前記第四の動作の後に前記第二の動作は実行されず、前記第三の動作が実行され、その後に前記第五の動作が実行される、
ことを特徴とする遊技台、としたので、
・可動体に特徴を持った遊技台を実現できる。
・ある可動体について復帰動作を行った場合、他の可動体の初期動作を行うものであり、復帰動作を行った可動体については動作が確認できているので、その初期動作は行わず、他の可動体の動作確認をより迅速に行うため、復帰動作を行った可動体とは別の可動体の動作確認をより迅速に行える。
・復帰動作を行った可動体とは別の可動体の初期動作の順番が電源投入時と同じであることから、確認者が動作をより確認し易くなる。
また、本発明は、
2.
1.に記載の遊技台であって、
前記第四の動作とは、前記第二の可動体が前記第二の位置から遠ざかる動作を含まない
動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
3.
1.または2.に記載の遊技台であって、
図柄変動表示の開始時において前記第一の可動体が前記第一の状態でないと前記第一の
動作が実行される、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
4.
1.乃至3.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
図柄の変動表示を実行する表示手段を備え、
前記第二の可動体は、前記第一の動作の後に、前記第二の動作を最初から実行する可動
体であり、
前記第一の動作は、前記表示手段による図柄の変動表示の開始時に実行可能な動作であ
る、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
5.
1.乃至4.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の動作とは、前記第一の可動体が前記第一の位置から遠ざかる動作を含まない
動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
6.
1.乃至5.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記第一の可動体は、最大移動位置へ移動可能な可動体であり、
前記第一の動作とは、前記第一の時期において前記第一の可動体が前記第一の位置と前
記最大移動位置との間に位置する場合に該最大移動位置まで移動することなく該第一の位
置へ戻る動作である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
7.
1.乃至6.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機である、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明は、
8.
1.乃至6.のいずれか一項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台、とした。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。