JP7224044B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
しかしながら、そのような操作演出では操作要求演出が行われないために、どのタイミングにどういった操作をすべきか遊技者が把握し難いという反面もある。
本実施形態に係る遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態の特徴の概要を説明する。
本実施形態に係る遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、所定の付与条件が充足されたことに基づいて特典を付与する。
ここで「特典」とは、後述する確変大当り若しくは通常大当り、又はそれら両方の大当り自体、小当り自体、或いはそれら両方の当り自体であってもよいし、これらに限らず、後述する特図高確や普図高確、時短等のような大当り獲得に関して有利な状態を含む。すなわち、ここでの「特典」とは遊技球の獲得について有利な遊技状態を示す。以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、更に、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、遊技球の獲得に関して有利であることを指すものとする。
そのため「所定の付与条件」は、「特典」が指し示すものに対応する付与条件となる。
遊技機10は、少なくとも、演出手段と、この演出手段を制御する演出制御手段とを備えている。
演出制御手段は、演出手段を制御する手段であり、本実施形態では、第1副制御基板200や第2副制御基板300、通常演出制御手段220、可動役物制御手段250等が例示されている。
演出制御手段は、遊技者に遊技操作を要求する操作要求演出、上述した特典の付与に関する演出、遊技操作が行われたことを特定可能とする当該演出手段の制御などを行うことができる。
「特典の付与に関する演出」とは、例えば、特典の付与に係る期待度を示唆する演出(本実施形態ではリーチ時カットイン演出及び遮蔽体全閉演出を例示)である。この場合、付与の期待度が示唆される特典は、その演出が実行される図柄変動における特典とされてもよいし、その演出が実行される図柄変動よりも後の図柄変動における特典とされてもよい。
但し、「特典の付与に関する演出」は、そのような演出のみに限らず、複数段階の設定値から一の設定値を設定し、設定されている設定値によって当該特典の付与に関する有利度が異なる遊技機(いわゆる設定値を有するパチンコ遊技機)においては、設定示唆演出や設定変更示唆演出であってもよい。
「設定示唆演出」は、設定されている設定値を示唆する演出であり、現在の設定値を参照して態様又は実行有無が決定される演出であるということもできる。
「設定変更示唆演出」は、設定値が変更されたことを示唆する演出である。
「特典の付与に関する演出」は、その演出の実行の有無により特典の付与に係る期待度を示唆する演出とされてもよいし、その演出態様によって特典の付与に係る期待度を示唆する演出とされてもよい。特典の付与に関する第一演出が後者の態様で実現される場合には、第一演出は第一期間において第一遊技操作が行われた場合には必ず実行されてもよい。同様に、特典の付与に関する第二演出がその演出態様によって特典の付与に係る期待度を示唆する演出とされる場合には、その第二演出は、第二期間において第二遊技操作が行われた場合には必ず実行されてもよい。
「遊技操作が行われたことを特定可能とする」とは、遊技者が遊技操作を行ったことをその遊技者に認識させ得ることを意味し、例えば、遊技操作の実行の有無によって当該演出手段の動作(表示や照明、動きや音等)を変えることで実現することができる。
また、「第一期間」は、第一遊技操作を要求する操作要求演出の実行を伴う期間であり、その操作要求演出の実行期間を完全に内包する期間とされてもよいし、逆にその操作要求演出の実行期間に完全に内包される期間とされてもよいし、その操作要求演出の終了後又は終了直後に開始される期間とされてもよいし、操作要求演出の実行期間の一部と一部の期間が重複するような期間とされてもよい。
「第二期間」は、第二遊技操作が有効とされながら、第二遊技操作を要求する操作要求演出の実行を伴わない期間である。このため、第二期間で有効されている第二遊技操作は、裏技操作、裏操作、隠し操作などと呼ぶこともできる。
このように「第一遊技操作」及び「第二遊技操作」は、対象となる操作手段の数、操作の数、操作態様の数等について限定するものではない。
「第一遊技操作」及び「第二遊技操作」は、相互に同じ共通の操作態様(ボタン単押し、ボタン長押し、ボタン連打、レバー引き、レバー押し倒し等)の操作であってもよいし、異なる操作態様の操作であってもよい。
このような演出手段の制御は、当該第三期間において第二遊技操作が行われた場合に必ず実行されるようにしてもよいし、後述の本実施形態のように第二遊技操作が所定の条件を満たすよう行われた場合にのみ実行されるようにしてもよい。また、当該制御は、第二演出が実行される場合に、第二演出が実行されない場合よりも高い確率で実行される等により、第二演出の実行期待度を示唆するように実行されてもよい。
また、「第三期間」は、特定演出(本実施形態におけるリーチ時キセル演出等)の実行期間の一部の期間とされてもよい。この場合、例えば、「第三期間」は、当該特定演出の開始タイミングから第二演出の開始タイミングまでの期間とされてもよい。
また、第二遊技操作が行われたことを特定可能とする演出制御は第三期間内に実行開始され、第二演出は第三期間の終了後に実行開始されてもよい。
これにより、裏技操作としての第二遊技操作が行われたことを遊技者に認識し易くすることができ、ひいては遊技興趣を向上させることができる。
このようにすれば、裏技操作としての第二遊技操作に関する遊技者の優越感を高めることができると共に、特典の付与期待度が相対的に高い第二演出に係る第二遊技操作が行われたことを遊技者に認識させ易くすることができ、ひいては遊技興趣を向上させることができる。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより具体的に説明する。
まず、図1から図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
可動装飾体22は、当該アクチュエータにより稼働されると共に、遊技者の押下操作を受け付け可能となっている。即ち、可動装飾体22は、可動体でありかつ操作部である。可動装飾体22の操作は、他の操作部と同様にセンサの検知状態の変化により検出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に装飾図柄が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、及び数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、及び「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と表記する場合がある。
なお、サブ表示部82の各々の初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される装飾図柄の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と表記する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
より具体的には、特別電動役物65は、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への入賞が許容される。このように、特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
大当り遊技では、特別電動役物65の開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と表記する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と表記する場合がある)は、予め定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が大入賞口55に入賞したことに基づいて終了し、特別電動役物65が閉鎖状態となる。
なお、1回の開放状態は、予め定められた数の遊技球が大入賞口55に入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて特別電動役物65が開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が大入賞口55に入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と表記する場合がある。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59への入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
また、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
ここで、ベース値とは、最も不利な状態(後述する、特図低確かつ普図低確)におけるセーフ球数(賞球数)÷アウト球数×100で導出される値である。
なお、各基板を覆う基板ケース及びカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケース及びカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
このように、遊技島に設置された状態では、中枠17を開放状態としなければ、遊技盤50の背面側に設けられた各操作部(電源スイッチ40等)の操作が困難となる。
次に、図6(a)から図6(c)を用いて、演出遮蔽体83の動作を説明する。図6(a)から図6(c)は、演出遮蔽体83の可動位置を示す図である。
上述の通り、演出遮蔽体83は、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、及び右下演出遮蔽体83dで構成されており、図6(a)には、演出遮蔽体83が初期位置にある状態が示されている。演出遮蔽体83が初期位置にある状態では、メイン表示部81の表示領域の略全体が視認可能となっている。また、当該状態は、演出遮蔽体83の開放状態又は初期状態と表記される場合がある。
図6(b)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の一部(全体の30%程度)が遮蔽されている状態が示されている。演出遮蔽体83のこの状態は、演出遮蔽体83の半閉状態と表記される場合がある。
図6(c)には、演出遮蔽体83によってメイン表示部81の全体が遮蔽されている状態が示されている。演出遮蔽体83のこの状態は、演出遮蔽体83の全閉状態と表記される場合がある。
このように、左上演出遮蔽体83a、右上演出遮蔽体83b、左下演出遮蔽体83c、及び右下演出遮蔽体83dは、メイン表示部81の平面と平行な方向に互いに連動して動作する。
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図7は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図7に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない制御構成を備えていてもよい。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路502において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態又は遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態、大当り遊技中であるか否か、特図1及び特図2の停止図柄、図柄変動の保留情報、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域とRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37及びカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300と双方向通信が可能に接続されており、各種コマンドが第1副制御基板200から第2副制御基板300へ送信される一方、その応答として、当該コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が第2副制御基板300から第1副制御基板200へ送信される。
そして、当該コントローラは、第1副制御基板200から送信されるコマンドを受信し、そのコマンドに含まれる可動制御データに従って、各アクチュエータを制御することで、演出遮蔽体83、可動装飾体22又はサブ表示部82を動作させ得るように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき音声データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置80へ送信する。このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。音源ICは、CPU301からの指示に応じて音声ROMに記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成処理して生成した最終的な音声データを増幅器を介してスピーカ33に出力する。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、及び払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、及び払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
次に、図8を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図8は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図8に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図8で図示しない機能構成を備えていてもよい。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57又は第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、及び特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図図柄抽選用の乱数、及び普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と表記する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2及び普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと表記する。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1又は特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算又は減算)した際に、特図1保留カウンタ及び特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、本実施形態では、特図1に対応する作動保留情報及び特図2に対応する作動保留情報の双方が保留されている場合には、特図2に対応する作動保留情報が優先的に使用される優先変動が行われる。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、及び特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一又は同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、更に、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
なお、「特図の変動開始条件が充足される」とは、その一例として、大当り中ではないこと、特図1及び特図2のいずれも図柄変動中でないこと、特図1及び特図2のうちの少なくともいずれか一方に作動保留情報が存在することのすべての条件が充足されたことである。
これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値を予め定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」又は「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」又は「0」が記載された結果は当選することはない。更に、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
図9(a)は、特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、この抽選テーブルは、特図1及び特図2で共通して用いられる。特図当否判定で用いられる乱数の範囲は、0から65535であるため、特図抽選状態が低確率の場合(以下、「特図低確」と略称する場合がある)には、230/65536(約1/284.9)の確率で大当りが導出される。一方で、特図抽選状態が高確率の場合(以下、「特図高確」と略称する場合がある)には、499/65536(約1/131.3)の確率で大当りが導出される。
図9(b)は、特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は0から99である。そのため、特図1で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄A、50/100(1/2)の確率で図柄Bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ後述する普図高確となる図柄(以下、「確変図柄」と称し、当該図柄に係る大当りを「確変大当り」と称する場合がある)である。一方、図柄Bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる図柄(以下、「通常図柄」と称する場合があり、当該図柄に係る大当りを「通常大当り」と称する場合がある)である。
図9(c)は、特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0から99である。そのため、特図2で大当りが導出された場合には、50/100(1/2)の確率で図柄a、20/100(1/5)の確率で図柄b、30/100(約1/3.33)の確率で図柄cが停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、ラウンド数が16であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄bは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図高確かつ普図高確となる確変図柄であり、図柄cは、ラウンド数が4であり、大当り遊技終了後に特図低確かつ普図高確となる通常図柄である。したがって、図柄aは、ラウンド数に関して図柄bよりも有利な停止図柄であり、図柄bは、その後の特図抽選状態に関して図柄cよりも有利な停止図柄であると言える。
なお、以降の説明では、ラウンド数が4の確変大当りを「4R確変大当り」と、ラウンド数が16の確変大当りを「16R確変大当り」と、称する場合があり、ラウンド数が4の通常大当りを「4R通常大当り」と称する場合がある。
更に、本実施形態は、特図1による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(50/100)と、特図2による大当り遊技終了後の特図高確となる割合(70/100)とが異なっている(特図1の図柄変動よりも特図2の図柄変動が有利になっている)。詳細は省略するが、この違いは、大当り遊技中に遊技球が大入賞口55内に設けられたV入賞領域を通過した場合(V入賞領域に設けられたセンサが遊技球を検知した場合)に大当り遊技終了後に特図高確とする機能を備え、V入賞領域の通過が容易となるラウンドを設けるか否かを特図の停止図柄によって変えることで実現している。
また、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、及び特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PB及び特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じて予め定められた一の特図変動パターンが決定される。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(「普図高確」と略称する場合がある)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。
ここで、大当り開始デモとは、大当り遊技開始されたと同時に設定される状態であり、大当り開始デモの終了時には、上述のラウンドが連続的に実行されるラウンド遊技が開始される。大当り終了デモとは、ラウンド遊技の終了と同時に設定される状態であり、大当り終了デモの終了とともに大当り遊技が終了する。特に、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAで導出された大当りに係る大当り開始デモのデモ時間が、特図変動パターン導出状態PB又は特図変動パターン導出状態PCで導出された大当りに係る大当り開始デモのデモ時間よりも長くなるように構成されている。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1及び特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
また、電動役物制御手段150は、普図当否抽選に当選した場合、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を普図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
図10(a)に示す通り、特図変動パターン導出状態は、特図低確かつ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PA、特図高確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PB、及び特図低確かつ普図高確に対応する特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて特図抽選状態及び普図抽選状態に応じた特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PAから特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)から遷移条件(iii)がある。
遷移条件(i)は確変大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(ii)は通常大当りに係る大当り遊技の終了、遷移条件(iii)は100回目の図柄変動の終了となる。なお、特図変動パターン導出状態PCにおいて通常大当りに係る大当り遊技が開始された場合には、当該大当り遊技の終了後に再度特図変動パターン導出状態PCが設定される(遷移条件(iii)における図柄変動のカウントが0から開始される)こととなる。
また、本実施形態では、特図変動パターン導出状態PAの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PCの平均時間の差は、特図変動パターン導出状態PCの平均変動時間と特図変動パターン導出状態PBの差よりも大きい。
なお、メインエラー制御手段165は、例えば、磁気センサ(図示省略)の検知によるエラー状態等、重要度の高いエラー状態となった場合には、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等、エラーコマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する以外の処理を実行するようにしてもよい。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、及び当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
復電復帰処理において、復電処理実行手段180は、RAM103の遊技に係る領域に対してRAM異常チェックを実行する。RAM異常チェックでは、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)が判定され、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、当該遊技に係る領域のチェックサムが導出され、そのチェックサムとその領域に係るバックアップ情報領域に記憶されているチェックサムとが一致しているか否かが判定され、一致していれば、当該チェック結果が正常とされ、一致しない場合には異常とされる。
一方で、RAM異常チェックで異常と判断された場合、復電処理実行手段180は、RAM103の遊技に係る領域の情報を初期化する。これにより、直前の特図抽選状態や普図抽選状態、特図変動パターン導出状態などは初期化され、例えば、特図抽選状態が特図低確とされ、普図抽選状態が普図低確とされ、特図変動パターン導出状態が特図低確且つ普図低確に対応する特図変動パターン導出状態PAとされる。
復電処理実行手段180は、初期化された当該遊技に係る情報を含む復電復帰コマンドを生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された各種コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された各種コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、各種コマンドの受信と表現する場合がある。
本実施形態における演出モードは、通常演出モード、時短演出モード、確変演出モードに大別され、特図変動パターン導出状態PAには通常演出モード、特図変動パターン導出状態PBには確変演出モード、特図変動パターン導出状態PCには時短演出モードが対応する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、疑似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において疑似変動の開始が複数回ある場合には、各疑似変動の開始時に当該抽選を実行する。
演出内容決定手段225は、装飾図柄がリーチ状態となることを含む一連の演出に対応する演出ルートが決定されている場合に、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった時又はその直後に実行される演出として、リーチ時キセル演出、リーチ時カットイン演出、又はそれ以外の演出のいずれか一つの実行を決定し、更に、各演出の内容を決定する。
本実施形態では、リーチ時キセル演出、リーチ時カットイン演出、又はそれ以外の演出のいずれか一つの実行の決定は、抽選テーブルを用いた抽選により行われる。そして、本実施形態におけるその抽選テーブルでは、リーチ時キセル演出が、リーチ時カットイン演出よりも出現頻度が低くなる、或いは特典の付与期待度が高くなるように設定されている。特典としては、演出が実行される図柄変動における確変大当り、最も有利度の高い大当り(16R確変大当り)、大当り全般、大当り及び小当り全般などがあり得る。
なお、それらの決定は、抽選することなく固定的に決められていてもよい。
また、演出内容決定手段225は、リーチ時キセル演出及びリーチ時カットイン演出が同一図柄変動内で実行されるように決定してもよい。この場合、特典の付与期待度が昇順となり、遊技興趣を向上させ得るよう、リーチ時カットイン演出がリーチ時キセル演出よりも先に実行されることが好ましい。
このようなリーチ時キセル演出及びリーチ時カットイン演出の詳細については、後述する。
具体的には、図柄B、図柄C、及び図柄aには奇数図柄揃いを、図柄Aと図柄bには偶数図柄揃いを、図柄Dと図柄Eと図柄cにはバラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はなく、例えば、図柄aに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
本実施形態では、メインエラー制御手段165によってすべてのエラー状態の判定が行われるが、セキュリティ信号の出力を伴う重要度が高いエラー状態以外のエラー状態(例えば、右打ちエラー等)については、サブエラー制御手段230が判定するようにしてもよい。この場合、サブエラー制御手段230は、当該エラー状態の判定に係るセンサの状態を含むコマンドを主制御基板100から受信するようにすればよい。
リーチ時カットイン演出では、図11に示されるように、ボタン操作要求演出も共に実行される。ボタン操作要求演出では、「押せ!」という遊技者にボタン操作を促す(誘導する)文字列と共に、メイン表示部81に演出ボタン37を模したボタン画像pg(演出ボタン37の操作を促す画像)及びメーター画像mgが表示されている。
メーター画像mgは、その長さで演出ボタン37に対する操作が有効となる期間(操作有効期間)(例えば3秒)を示し、メーター表示領域(黒色の領域)により操作有効期間の開始からの経過時間を示す。即ち、メーター画像mgでは、時間経過に伴いメーター表示領域(黒色の領域)が増加する。
このため、メーター画像mgで示される操作有効期間は、ボタン操作要求演出を伴う期間であるといえる。そして、本実施形態におけるリーチ時カットイン演出では、その操作有効期間内おける演出ボタン37の押下操作に応じて、抽選で決定された表示態様でリーチ時カットイン演出が実行される。逆に、当該操作有効期間内に演出ボタン37の押下操作が検出されなかった場合には、本実施形態ではリーチ時カットイン演出は実行されない。
リーチ時カットイン演出は、装飾図柄がリーチ状態となった後に実行される演出であって、図12に示される3種のカットイン画像CT1、CT2及びCT3のいずれか一つが選択されてメイン表示部81に表示される演出である。
カットイン画像CT1は「好機!」の文字を含み、カットイン画像CT2は「激アツ!!」の文字を含み、カットイン画像CT3は「勝利!!!」の文字を含む。
図13に示される抽選テーブルは、当該図柄変動の特図当否判定の結果(大当り又ははずれ)のそれぞれにおいて、カットイン画像CT1、カットイン画像CT2及びカットイン画像CT3のそれぞれに抽選値が対応付けられており、カットイン画像の抽選に用いられる乱数の範囲は0~49である。
一方で、当該図柄変動の特図当否判定の結果がはずれの場合には、30/50の確率でカットイン画像CT1が選択され、15/50の確率でカットイン画像CT2が選択され、5/50の確率でカットイン画像CT3が選択される。
即ち、演出制御手段(第1副制御基板200、演出内容決定手段225)は、第一遊技操作(演出ボタン37の押下操作)が有効でありかつその第一遊技操作を要求する操作要求演出の実行を伴う第一期間(メータ―画像mgで示される操作有効期間)において、その第一遊技操作が行われた場合の少なくとも一部の場合には、特典の付与(大当り)に関する第一演出(リーチ時カットイン演出)を実行させると表記することができる。
また、第一演出(リーチ時カットイン演出)は、その第一演出の実行態様(カットイン画像の態様)によって特典の付与期待度(大当り期待度)を示唆する演出であると表記することができる。その特典は、例えば、第一演出が実行される図柄変動における特典である。但し、その特典は、第一演出が実行される図柄変動よりも後の図柄変動における特典とされてもよい。
続いて、図14から図18を用いて、リーチ時キセル演出の詳細を説明する。
図14は、リーチ時キセル演出を具体的に示す図であり、図15は、遮蔽体半閉演出を具体的に示す図であり、図16は、遮蔽体全閉演出を具体的に示す図であり、図17は、リーチ時キセル演出、遮蔽体半閉演出、及び遮蔽体全閉演出の一実行例を示すタイミングチャートであり、図18は、遮蔽体全閉演出が実行されない場合のリーチ時キセル演出及び遮蔽体半閉演出の一実行例を示すタイミングチャートであり、図19は、遮蔽体全閉演出が実行されない場合のリーチ時キセル演出及び遮蔽体半閉演出の他の実行例を示すタイミングチャートである。
そのため、リーチ時キセル演出の実行期間内に設けられた各操作有効期間で有効とされる遊技操作(演出ボタン37の押下操作)は、裏技操作、裏操作、隠し操作等と呼ぶこともできる。
遮蔽体半閉演出は、図15に示されるように、演出遮蔽体83が、開放状態(初期状態)(図15(a))から半閉状態(図15(b))とされ、その後、開放状態(図15(c))に戻される演出である。
なお、遮蔽体半閉演出は、当該操作有効期間内に演出ボタン37の押下操作が検出されなかった場合には、実行されない。
これにより、本実施形態における遮蔽体半閉演出は、第二遊技操作(各操作有効期間内における演出ボタン37の押下操作)が行われたことを特定可能とするように演出手段(演出ボタン37)を制御することにより実現される演出であるといえる。
一方で、可動役物制御手段250は、1回目の操作有効期間内に演出ボタン37の押下操作が検出されず、2回目の操作有効期間内には演出ボタン37の押下操作が検出された場合には、2回目の操作有効期間内の押下操作に応じた遮蔽体半閉演出を実行しない。
即ち、第二遊技操作(演出ボタン37の押下操作)は、有効タイミングが互いに異なる複数の遊技操作(1回目及び2回目の操作有効期間に対応する演出ボタン37の押下操作)で構成されており、演出制御手段(第1副制御基板200、可動役物制御手段250)は、第三期間(本実施形態では1回目及び2回目の操作有効期間)において、第二遊技操作を構成する一の遊技操作(2回目の操作有効期間内の押下操作)が行われかつ第二遊技操作を構成する遊技操作のうちの当該一の遊技操作の手前の遊技操作(1回目の操作有効期間内の押下操作)がすべて行われている場合にのみ、当該一の遊技操作が行われたことを特定可能とするように演出手段(演出遮蔽体83)を制御すると表記することができる。
これにより、第二遊技操作を構成する個々の遊技操作のうちの無駄な遊技操作(手前の遊技操作が行われなかった場合の以降の遊技操作)を行われ難くすることができると共に、無駄な演出も行われ難くすることができ、演出手段の浪費を抑えることができる。
即ち、第二遊技操作(演出ボタン37の押下操作)は、有効なタイミングが互いに異なる複数の遊技操作(1回目及び2回目の操作有効期間に対応する演出ボタン37の押下操作)を含んでおり、演出制御手段(第1副制御基板200、可動役物制御手段250)は、第三期間(本実施形態では1回目及び2回目の操作有効期間)において、第二遊技操作に含まれる遊技操作が行われるごとに、その遊技操作が行われたことを特定可能とするように(遮蔽体半閉演出を実行するように)演出手段(演出遮蔽体83)を制御してもよい。
これにより、第二遊技操作が本実施形態のように複数の遊技操作(1回目及び2回目の操作有効期間内の演出ボタン37の押下操作)を含む場合において、各遊技操作が行われたことを個別に遊技者に認識させ易くすることができる。
遮蔽体全閉演出は、演出遮蔽体83が、開放状態(初期状態)(図16(a))から全閉状態(図16(b))とされ、所定時間(例えば3秒)、全閉状態が継続された後、開放状態(図16(c))に戻される演出である。
このように本実施形態における遮蔽体全閉演出は、確変大当りを確定的に報知する演出となっている。このため、本実施形態では、遮蔽体全閉演出が実行される場合には、上述したリーチ時カットイン演出(カットイン画像CT3)が実行される場合よりも、確変大当り期待度が高いといえる。つまり、第二演出(遮蔽体全閉演出)が実行される場合には、第一演出(リーチ時カットイン演出)が実行される場合よりも特典の付与期待度(確変大当り期待度)が高いと表記することができる。
また、本実施形態では、遮蔽体全閉演出がリーチ時キセル演出よりも大当り期待度に係る示唆精度が高くなっている。即ち、第二演出(遮蔽体全閉演出)は、第三期間を含む期間で実行される特定演出(リーチ時キセル演出)よりも特典の付与期待度に係る示唆精度が高いことが好ましい。
つまり、遮蔽体全閉演出は、特典の付与期待度を示唆する演出となっていれば、必ずしも特典の付与を確定的に報知する演出でなくてもよい。
上述のように抽選で遮蔽体全閉演出の実行の可否が決められる場合には、遮蔽体全閉演出の実行有無により確変大当りや大当り等のような特典の付与期待度を示唆し得るように、当該抽選値が設定されていればよい。更に言えば、遮蔽体全閉演出が実行される場合には、リーチ時カットイン演出が実行される場合よりも、特典の付与期待度が高くなるように、当該抽選値が設定されていてもよい。
なお、詳細は後述するが、実際に遮蔽体全閉演出が実行されるか否かについては、ここで決められた実行可否に加えて、リーチ時キセル演出における上述の操作有効期間内の演出ボタン37の押下操作の有無によって最終決定される。
これにより、遊技者は、操作要求演出を伴わない操作有効期間内の遊技操作を確実に行うことで、確変大当り時には、その確定演出となる遮蔽体全閉演出を導出させることができるため、遮蔽体全閉演出の出現に高揚感を得ることができると共に、そのような遊技操作を行うことができることに対する自己優越感を得ることもできる。結果、リーチ時キセル演出の遊技興趣を向上させることができる。
また、上述したように、遮蔽体全閉演出は、本実施形態のように実行の有無により特典の付与に係る期待度を示唆する演出ではなく、演出態様により特典の付与に係る期待度を示唆する演出とされてもよい。
リーチ時キセル演出はタイミングt11で開始され、タイミングt12からt13の期間(時間)で1回目のキセル叩きカットが表示され、タイミングt14からt15の期間(時間)で2回目のキセル叩きカットが表示され、タイミングt16からt17の期間(時間)でキセル決めカットが表示されて、リーチ時キセル演出は終了する。
このようなリーチ時キセル演出には、1回目のキセル叩きカットの表示期間に合うように演出ボタン37の押下操作を有効とする1回目の操作有効期間が設けられており、更に、2回目のキセル叩きカットについても同様の2回目の操作有効期間が設けられている。
そして、1回目の操作有効期間内において演出ボタン37の押下操作BO1が検出されることに伴い、遮蔽体半閉演出SE1が実行され、2回目の操作有効期間内において演出ボタン37の押下操作BO2が検出されることに伴い、遮蔽体半閉演出SE2が実行される。ここで、遮蔽体半閉演出は、押下操作BO1又はBO2の検出に伴い即座に実行されればよく、遮蔽体半閉演出SE1は1回目の操作有効期間内で開始及び終了されている一方で、遮蔽体半閉演出SE2は2回目の操作有効期間内で開始されているもののその期間外で終了されている。
その後、遮蔽体全閉演出SE3がキセル決めカットの表示期間の終盤に開始され、キセル決めカットの終了と共に終了されている。これにより、遮蔽体全閉演出SE3の出現に対する期待感を高めることができ、興趣向上を図ることができる。但し、遮蔽体全閉演出SE3の実行タイミングは、遮蔽体半閉演出SE2の終了後であればよく、図17の例に限定されない。
これにより、遊技者は、今回の図柄変動において確変大当りが当選していないことを容易に認識することができる。
また、このとき、もし仮に確変大当りが当選していたとしても、1回目の操作有効期間内で演出ボタン37の押下操作が検出されていないため、遮蔽体全閉演出は実行されない。これは、確変大当りに当選していない場合でも同様である。
図示されていないものの、1回目の操作有効期間内で演出ボタン37の押下操作が検出されており、2回目の操作有効期間内で演出ボタン37の押下操作が検出されない場合には、1回目の押下操作の検出に伴う遮蔽体半閉演出は実行されるが、2回目の操作有効期間に対応する遮蔽体半閉演出は実行されない。この場合、確変大当りが当選しているか否かに関わらず、遮蔽体全閉演出も実行されない。
これにより、特典の付与に関する事項とは無関係に、第三期間に第二遊技操作が行われたことを遊技者に容易に認識させることができる。
このように、第二遊技操作(裏技操作)が行われたことを特定可能とする演出手段の制御と、特典の付与に関する第二演出とで共通の演出装置を用いることにより、第二遊技操作(裏技操作)が行われたことをより認識させ易くすることができる。
また、本実施形態のように、遮蔽体半閉演出は、遮蔽体全閉演出の実行有無に関わらず、その遮蔽体全閉演出の実行タイミングよりも前のタイミングで、実行され得るため、第二演出(遮蔽体全閉演出)が実行され得るタイミングの直前で特定の演出装置(演出遮蔽体83)が故障していないことを確認可能となっている。
可動部の可動量は、例えば、可動部の動作範囲の中の可動部の任意の一部の最大移動量で特定可能である。
これにより、第二演出(遮蔽体全閉演出)と第三演出(遮蔽体半閉演出)の双方で可動部(演出遮蔽体83)を可動させつつも、第二演出における興趣向上の効果を高めることができる。
具体的には、共通の演出装置として可動装飾体22を用いる場合には、操作有効期間内の演出ボタン37の押下操作に代えて、可動装飾体22の押下操作が裏技操作とされてもよい。そして、リーチ時キセル演出における操作有効期間内に可動装飾体22の押下操作が検出された場合には、可動役物制御手段250は、遮蔽体半閉演出に代えて又は遮蔽体半閉演出と共に、可動装飾体22を所定時間、バイブレーション動作させてもよい。また、可動役物制御手段250は、遮蔽体全閉演出に代えて又は遮蔽体全閉演出と共に、可動装飾体22を所定時間、バイブレーション動作させてもよい。
この場合、特典の付与期待度を示唆する可動装飾体22のバイブレーション演出の動作時間のほうが、裏技操作が行われたことを特定可能とする可動装飾体22のバイブレーション演出の動作時間よりも長くされることが好ましい。即ち、演出制御手段(第1副制御基板200、可動役物制御手段250)は、第二遊技操作(可動装飾体22の押下操作)が行われたことを特定可能とするにあたり、特定の演出装置(可動装飾体22)に第三演出(バイブレーション動作)を実行させ、当該特定の演出装置は可動部(可動装飾体22の可動部)を有し、第二演出(特典の付与に関する演出)及び第三演出(裏技操作を特定可能とする演出)は、可動部(可動装飾体22の可動部)が可動する演出であり、第二演出と第三演出とを比較して、第二演出に係る可動部の可動時間が、第三演出に係る可動部(演出遮蔽体83)の可動時間よりも長いと表記することができる。
これにより、特典の付与に関する第二演出と、裏技操作を特定可能とする第三演出の双方で可動部(可動装飾体22)を可動させつつも、第二演出における興趣向上の効果を高めることができる。
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
更に、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
つまり、演出制御手段(第1副制御基板200、可動役物制御手段250)は、第三期間外で第二遊技操作が行われた場合には特定の演出を実行し、逆に第三期間内で第二遊技操作が行われた場合には当該特定の演出を実行しないように、演出手段を制御することで、第三期間において第二遊技操作が行われたことを特定可能とする演出制御としてもよい。この場合の特定の演出としては、例えば、遊技者の操作によりBGMや演出モードを変更可能とする演出や、音量や輝度を調整可能とする演出等がある。具体的には、第三期間外でカーソルボタンが操作された場合には、BGM変更表示が出力されて所望のBGMに変更可能とされており、第三期間内でカーソルボタンに対する同様の操作が行われた場合には、そのBGM変更表示が出力されずBGM変更が不可能とされている形態が例示できいる。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
所定の付与条件が充足されたことに基づいて特典を付与する遊技機であって、
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記演出制御手段は、
遊技操作を要求する操作要求演出を実行可能であり、
第一遊技操作が有効でありかつ該第一遊技操作を要求する前記操作要求演出の実行を伴う第一期間において該第一遊技操作が行われた場合の少なくとも一部の場合には、前記特典の付与に関する第一演出を実行させ、
第二遊技操作が有効でありかつ該第二遊技操作を要求する前記操作要求演出の実行を伴わない第二期間において該第二遊技操作が行われた場合の少なくとも一部の場合には、前記特典の付与に関する第二演出を実行させ、
前記第二期間を内包する第三期間において前記第二遊技操作が行われた場合には、該第二遊技操作が行われたことを特定可能とするように前記演出手段を制御する場合があり、
前記第二演出が実行される場合には、前記第一演出が実行される場合よりも前記特典の付与期待度が高い、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
(1)に記載の遊技機であって、
前記演出制御手段は、
前記第二期間において前記第二遊技操作が行われた場合の一部の場合で、前記特典の付与に関する第二演出を実行させ、
前記第三期間において前記第二遊技操作が行われた場合には、前記第二演出が実行されるか否かに関わらず、該第二遊技操作が行われたことを特定可能とするように前記演出手段を制御する、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
(1)又は(2)に記載の遊技機であって、
前記演出手段には、特定の演出装置が含まれ、
前記演出制御手段は、
前記第二演出を前記特定の演出装置に実行させ、
前記第二遊技操作が行われたことを特定可能とするように前記特定の演出装置を制御する、
ことを特徴する遊技機。
(4)
(3)に記載の遊技機であって、
演出制御手段は、前記第二遊技操作が行われたことを特定可能とするにあたり、前記特定の演出装置に第三演出を実行させ、
前記特定の演出装置は、可動部を有し、
前記第二演出および第三演出は、前記可動部が可動する演出であり、
前記第二演出と第三演出とを比較して、
前記第二演出に係る前記可動部の可動時間が、前記第三演出に係る前記可動部の可動時間よりも長い、
または、前記第二演出に係る前記可動部の可動量が、前記第三演出に係る前記可動部の可動量よりも大きい、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記第二遊技操作は、有効タイミングが互いに異なる複数の遊技操作で構成され、
前記演出制御手段は、前記第三期間において、前記第二遊技操作を構成する一の遊技操作が行われかつ前記第二遊技操作を構成する遊技操作のうちの該一の遊技操作の手前の遊技操作がすべて行われている場合にのみ、該一の遊技操作が行われたことを特定可能とするように前記演出手段を制御する、
ことを特徴とする遊技機。
(6)
(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記第二遊技操作は、有効なタイミングが互いに異なる複数の遊技操作を含み、
前記演出制御手段は、前記第三期間において、前記第二遊技操作に含まれる遊技操作が行われるごとに、当該遊技操作が行われたことを特定可能とするように前記演出手段を制御する、
ことを特徴とする遊技機。
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 演出ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
45 開閉カバー
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 演出遮蔽体
83a 左上演出遮蔽体
83b 右上演出遮蔽体
83c 左下演出遮蔽体
83d 右下演出遮蔽体
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 電断処理実行手段
180 復電処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
250 可動役物制御手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
400 払出制御基板
401 CPU
402 ROM
403 RAM
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (2)
- 所定の付与条件が充足されたことに基づいて特典を付与する遊技機であって、
演出手段と、
前記演出手段を制御する演出制御手段と、
を備え、
前記演出制御手段は、
遊技操作を要求する操作要求演出を実行可能であり、
第一遊技操作が有効でありかつ該第一遊技操作を要求する前記操作要求演出の実行を伴う第一期間内で該第一遊技操作が行われた場合の少なくとも一部の場合には、該第一遊技操作が行われたことを契機に前記特典の付与に関する第一演出を実行させ、
第二遊技操作が有効でありかつ該第二遊技操作を要求する前記操作要求演出の実行を伴わない第二期間内で該第二遊技操作が行われた場合の少なくとも一部の場合には、該第二遊技操作が行われたことを契機に前記特典の付与に関する第二演出を実行させ、
前記第二期間内で前記第二遊技操作が行われた場合には、該第二遊技操作が行われたことを契機に該第二遊技操作が行われたことを特定可能とする第三演出を実行させることができ、
前記第二演出が実行される場合には、前記第一演出が実行される場合よりも前記特典の付与期待度が高く、
前記演出手段には、前記第二演出と前記第三演出とに共通に用いられる特定の演出装置が含まれ、
前記演出制御手段は、前記第二演出と前記第三演出とを同一の前記特定の演出装置に実行させ、
前記第二遊技操作は、有効タイミングが互いに異なる複数の遊技操作で構成され、
前記演出制御手段は、
前記第二期間内の対応する有効タイミングで前記第二遊技操作を構成する各遊技操作が行われるごとに、該遊技操作が行われたことを契機に前記第三演出を実行させる一方で、
前記第二期間内の対応する有効タイミングで前記第二遊技操作を構成する一の遊技操作が行われた場合であっても前記第二遊技操作を構成する遊技操作のうちの該一の遊技操作の手前の遊技操作の一つでも有効タイミングで行われなかった場合には、該一の遊技操作が行われたことを契機に前記第三演出を実行させない、
ことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機であって、
前記特定の演出装置は、移動又はバイブレーション動作を含む動作種で動作可能な可動部を有し、
前記第二演出及び前記第三演出は、同一の前記動作種で前記可動部が可動する演出であり、
前記第二演出と前記第三演出とを比較して、
前記同一の動作種が前記バイブレーション動作である場合には、前記第二演出に係る前記可動部の前記バイブレーション動作時間が、前記第三演出に係る前記可動部の前記バイブレーション動作時間よりも長く、
前記同一の動作種が前記移動である場合には、前記第二演出に係る前記可動部の任意の一部の最大移動量が、前記第三演出に係る前記可動部の該任意の一部の最大移動量よりも大きい、
ことを特徴とする遊技機。
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