以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、図1は、パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、カスタマイズや音量・光量設定、楽曲選択等に関する各種操作を受付可能な十字キー146と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<遊技盤>
次に、図2を用いて、遊技盤200について説明する。なお、図2は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲には、複数種類の役物ユニット950(図17参照)を配設している。なお、役物ユニット950の詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
なお、本例では、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の前面側には、遊技球の転動可能な領域にステージ244を配設している。ステージ244は、遊技領域124から外れた遊技球などが一時的に転動可能である。また、このステージ244の後方には、後述する壁部200a3が立設されており、ステージ244上を転動する遊技球は、壁部200a3に衝突するなどしてステージ244から落下し、手前の遊技領域124に導かれる。
また、図示は省略するが、遊技盤200には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
(図示しない)普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。(図示しない)第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
(図示しない)普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。(図示しない)第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。(図示しない)高確中ランプ222は、遊技状態が大当りの発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技盤200には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第一可変入賞口234と、第二可変入賞口235と、を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の正面視右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第一可変入賞口234および第二可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では、それぞれ遊技盤200の正面視右下に配設している。この第一可変入賞口234および第二可変入賞口235は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。第一可変入賞口234または第二可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第一可変入賞口234および第二可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、図示しない遊技釘を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第一可変入賞口234、第二可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
図3は、裏面カバーを取り付けた状態の遊技盤200を裏面(背面)から見た略示正面図であり、図4は、裏面カバーを取り外した状態の遊技盤200を裏面(背面)から見た略示正面図である。
図3に示すように、遊技盤200の背面には、透明の板状部材からなる裏面カバー241が配設されている。この裏面カバー241は、背面視左側2か所に配設されたヒンジ部242を介して、遊技盤200に回動自在に装着されている。また、裏面カバー241におけるヒンジ部242と反対側の端部には、裏面カバー241を遊技盤200の背面に固定するためのロック部243が上下2か所に配設されている。
この裏面カバー241の下方には、後述する主制御部300を構成する制御基板(以下、主制御基板やメイン制御基板ともいう。)が収容可能なメイン制御基板ケース244が配設されている。また、図4に示すように、メイン制御基板ケース244の上方、かつ、裏面カバー241によって覆われる位置には、後述する第1副制御部400を構成する制御基板(以下、副制御基板やサブ制御基板ともいう。)が収容可能なサブ制御基板ケース245と、後述する第2副制御部500を構成する制御基板(以下、液晶制御基板ともいう。)が収容可能な液晶制御基板ケース246が配設されている。
なお、サブ制御基板ケース245と液晶制御基板ケース246は、裏面カバー241によって覆われるが、本例の裏面カバー241は透明の板状部材であるため、サブ制御基板ケース245と液晶制御基板ケース246や、これらの基板ケース245,246内に収容された各種電子部品などの状態は、裏面カバー241を通して裏面(背面)側から視認可能である。
図5(a)は、サブ制御基板ケース245と液晶制御基板ケース246を抜き出して示した略示正面図であり、同図(b)は、同図(a)におけるA−A線に沿う側断面図である。
液晶制御基板ケース246には、上述の液晶制御基板246aと、この液晶制御基板246aと他の制御基板とを電気的に中継するための中継基板246bと、が収容されている。また、サブ制御基板ケース245には、上述のサブ制御基板245aが収容されている。
図5(b)に示すように、サブ制御基板ケース245と液晶制御基板ケース246における側面視右側の側面を基準面とした場合に、基準面から近い順に、液晶制御基板246aと、サブ制御基板245aと、中継基板246bが、この順番で配置されている。換言すれば、サブ制御基板245aは、液晶制御基板246aよりも基準面から遠い位置に配置され、かつ、中継基板246bよりも基準面から近い位置に配置されており、側面視では、液晶制御基板246aと中継基板246bとの間に位置している。
<制御部>
次に、図6を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、図6は、制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。なお、本明細書においては、主制御部300を「主制御手段」と称する場合があり、第1副制御部400と第2副制御部500を「サブ制御手段」と総称する場合がある。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、水晶発振器316aが出力するクロック信号とセンサ回路322が出力する信号に基づいて乱数値を導出する乱数値生成回路318と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、基本回路302には、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。
この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、スピーカ120の音量を調整するための音量スイッチ417と、役物ユニット950の駆動制御を行うための駆動回路516と、役物ユニット950の現在位置を検出する各種センサ424や、十字キー146の操作を検出する十字キーセンサ427や、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、を接続している。なお、本例では、役物ユニット950を第1副制御部400によって駆動制御する例を示したが、他の制御部(例えば、第2副制御部500)によって駆動制御するように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、入力インタフェースを介して第1副制御部400が送信した制御コマンドを受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。
この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出する。また、払出制御部600は、前面枠扉開放センサや内枠開放センサを含む各種センサ601が出力する信号を受信すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図7(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図7(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。
これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。
後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。同図(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図7(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
同図(c)は、普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、図8は、主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。
そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図9を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、図9は、主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第一可変入賞口234、第二可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。
すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。
また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図7(c)に示す普図A)および外れ図柄(図7(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。
また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図7(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。
この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)第一可変入賞口234、または、第二可変入賞口235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第一可変入賞口234、または、第二可変入賞口235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第一可変入賞口234、または、第二可変入賞口235への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、第一可変入賞口234、または、第二可変入賞口235の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図10を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図11を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの役物ユニット950への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<演出装置>
次に、パチンコ機100が備える演出装置について詳細に説明する。図12は、遊技盤200の分解斜視図である。
本例の遊技盤200は、演出装置が配設される後ユニット200aと、上述の遊技領域124を形成する前ユニット200cと、これらの後ユニット200aと前ユニット200cとを仕切る板状部材の遊技板200bの3つのユニットで構成される。そして、後ユニット200aの前面に、遊技板200bが取り付けられ、この遊技板200bの前面に、さらに前ユニット200cが取り付けられることで、後ユニット200a、遊技板200b、および前ユニット200cの3つのユニットが一体となって遊技盤200を構成する。なお、遊技板200bの材質は特に限定されず、透明の樹脂でもよいし、木製であってもよい。
遊技板200bの正面視右側には、前ユニット200cに配設される普図始動口(ゲート)228の一部が貫通可能な長孔からなるゲート用貫通孔200b1と、このゲート用貫通孔200b1の位置を特定するための目印となる切欠き部200b2と、が形成されている。また、後ユニット200aの正面視右側には、前ユニット200cに配設される普図始動口(ゲート)228の一部に触れる(アクセスする)ことを可能にするゲート用切欠き部200a1が形成されている。
図13(a)、(b)は、遊技盤200における普図始動口(ゲート)228近傍を拡大して示す部分拡大図である。後ユニット200a、遊技板200b、および前ユニット200cの3つのユニットが一体となった状態では、前ユニット200cに配設される普図始動口(ゲート)228の後端部が、遊技板200bのゲート用貫通孔200b1を貫通し、後ユニット200aのゲート用切欠き部200a1の内側空間内まで到達するように構成される。
遊技店の店員などは、遊技板200bの切欠き部200b2を目印として、普図始動口(ゲート)228の配設場所を容易かつ迅速に特定することができる上に、遊技盤200を構成するユニットを分解することなく、後ユニット200aのゲート用切欠き部200a1を通じて、普図始動口(ゲート)228の交換を行ったり、普図始動口(ゲート)228を目視で確認したりすることができる。このため、普図始動口(ゲート)228の交換や修理等の保守作業が従来よりも容易となるとともに、普図始動口(ゲート)228に対する不正行為の有無を容易に確認でき、不正行為を未然に防止できる場合がある。
<遊技球貯留部>
次に、図14〜図16を用いて、後ユニット200aに設けられた遊技球貯留部について説明する。なお、図14は、役物ユニット950を取り外した状態の後ユニット200aを背面側から見た略示背面図であり、図15は、役物ユニット950を取り外した状態の後ユニット200aを背面側から見た斜視図であり、図16は、遊技球貯留部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
図14および図15に示すように、後ユニット200aの中央には、後ユニット200aの後方に配置される装飾図柄表示装置208の表示領域を視認可能とする後ユニット開口部200a2が形成されている。また、この後ユニット開口部200a2の上方には、センター役物900が後ユニット200aの水平方向に配置され、その中央には、キャラクタの顔の輪郭をかたどったセンター役物開口部900aが形成されている。詳細は後述するが、このセンター役物開口部900aからは、センター役物900の後方に配置される落下展開役物712のカバー手段718に施されたキャラクタの顔が視認可能である。
後ユニット開口部200a2の下方には、透明の板状部材からなる壁部200a3と、凹凸形状に造形された装飾部200a4が配設されている。また、この装飾部200a4の下方には、後ユニット開口部200a2の背面視左端近傍から右端近傍に亘って、横長の皿形状の遊技球貯留部200a5が配設されている。この遊技球貯留部200a5は、図15に示すように、遊技球EB1を一時的に貯留することが可能な部位である。
本例の遊技球貯留部200a5は、図16に拡大して示すように、最大2個の遊技球を後ユニット200aの前後方向(厚み方向)に収容可能な幅を有する第二の貯留部200a8と、この第二の貯留部200a8に連通され、最大1個の遊技球を後ユニット200aの前後方向(厚み方向)に収容可能な幅を有する第一の貯留部200a7と、第二の貯留部200a8に向かって下方に傾斜する傾斜面を有する誘導部200a6と、を備える。誘導部200a6は、傾斜面を有することで、壁部200a3などを乗り越えて後ユニット200aの後方に落下した遊技球を、第二の貯留部200a8に誘導することが可能である。
また、図14に示すように、この遊技球貯留部200a5の下方には、役物ユニット950などと後ユニット200aとを電気的に接続するためのハーネスが取り付け可能な複数のコネクタ200a9や、遊技領域124から外れた遊技球を下皿などに導くための複数の遊技球通路200a11が配設されている。本例の遊技球貯留部200a5は、壁部200a3などを乗り越えて後ユニット200aの後方に落下した遊技球が、コネクタ200a9に接触するのを阻止するための部位としても機能している。
このような遊技球貯留部200a5を備えることにより、遊技球がコネクタ200a9に接触することで電気系統がショートしたりコネクタ200a9が破損したりするなどの事態を防ぐことができ、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
さらに、本例では、壁部200a3と装飾部200a4との間に、遊技球1個分以上の幅を有する隙間を形成しており、この隙間は、図15に示すように、壁部200a3などを乗り越えて後ユニット200aの後方に落下した遊技球EB2を一時的に貯留することが可能な第二の遊技球貯留部200a10として機能している。
<役物ユニット>
次に、図17を用いて、役物ユニット950について説明する。なお、図17は、役物ユニット950の分解斜視図である。
役物ユニット950は、後ユニット200aの背面に取り付けられるユニットであり、本例では、落下展開役物ユニット700と、上昇役物ユニット750と、打ち上げ役物ユニット800と、V形成役物ユニット850によって構成される。なお、本例では、上昇役物ユニット750と打ち上げ役物ユニット800を1つのユニットで構成している。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット>
図18〜図20は、落下展開役物ユニット700の分解斜視図である。
図18に示すように、落下展開役物ユニット700は、主として、正面視コの字形状のベース702と、このベース702の正面視左側と正面視右側に配設される一対の左上下駆動部704および右上下駆動部706と、ベース702の背面側に配設されるロック解除部708と、落下展開役物ユニット700と他の基板とを電気的に接続するための中継基板710と、一対の左上下駆動部704および右上下駆動部706によって上下方向にスライド可能な落下展開役物712(図20参照)と、によって構成される。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/左(右)上下駆動部>
左上下駆動部704は、図18に示すように、ベース702にネジで固定される筒状の駆動ベース704aと、この駆動ベース704aの上部に取り付けられる左駆動モータ704bと、この駆動モータ704bの駆動軸に固定される駆動歯車704cと、この駆動歯車704cの動力を伝達するための複数の歯車704dと、を有して構成される。
また、左上下駆動部704は、図19に示すように、ベース702に嵌め込まれてベース702に沿って上下方向にスライド可能なスライダ704eと、このスライダ704eに固定されるとともに落下展開役物712の左回転モータベース712e1を支持する役物支持部704fと、スライダ704eに固定されるギヤ部704gと、を有して構成される。
ギヤ部704gは、複数の歯車704dの一つと噛み合うように配置され、左駆動モータ704bを作動して歯車704dを回転駆動することで、ギヤ部704g、役物支持部704f、およびスライダ704eが一体となって上下方向にスライドするように構成されている。なお、右上下駆動部706は左上下駆動部704と同じ構造であり、図18、図19に示す通りである。
後述する落下展開役物712は、左上下駆動部704の役物支持部704fと、右上下駆動部706の役物支持部706fと、によって両端を支持されており、左駆動モータ704bと右駆動モータ706bを作動させることで、上下方向にスライド可能である。以下、落下展開役物712を上下方向にスライドさせる動作を、「落下展開役物712の上下動作」という場合がある。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/ロック解除部>
ロック解除部708は、図18に示すように、図6に示す駆動回路516によって駆動されるソレノイド708aと、このソレノイド708aによって長手方向にスライドされる軸部708bと、この軸部708bに係合されて軸部708bとともに上下方向にスライドされる可動部708cと、この可動部708cの上下動に連動して回動される回動部708dと、この回動部708dによって符号Aで示す方向にスライド可能な爪部708eと、を有して構成される。
ロック解除部708の爪部708eは、ベース702に形成された貫通孔702aの内外をスライド可能に配置される。ソレノイド708aを作動させて爪部708eを貫通孔702a内に進入させると、ベース702は下方へのスライドが阻止(ロック)された状態となり、落下展開役物712は停止した状態となる。
一方、ソレノイド708aを作動させて爪部708eを貫通孔702a外に退出させると、ベース702の下方へのスライドが許容(ロック解除)された状態となり、落下展開役物712は自重で下方にスライドする。なお、上述の「落下展開役物712の上下動作」には、左駆動モータ704bと右駆動モータ706bの作動による下方へのスライドに加えて、落下展開役物712の自重による下方へのスライドも含まれる。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/落下展開役物>
落下展開役物712は、図20に示すように、図19に示す役物支持部704f、706fに両端を支持される長板状の第四の構造体712aと、この第四の構造体712aの正面側に回動可能に取り付けられる長板状の第一の構造体712bと、第四の構造体712aに回動可能に配設される左右一対の第三の構造体712cと、第一の構造体712bに回動可能に配設される左右一対の第二の構造体712dと、第一の構造体712bの正面視左側を回転駆動するための左回転駆動部712eと、第一の構造体712bの正面視右側を回転駆動するための右回転駆動部712fと、第一の構造体712bの正面側に配設される板状のカバー手段718(図21参照)と、を有して構成される。
左回転駆動部712eは、図19に示す役物支持部704fに固定される左回転モータベース712e1と、この左回転モータベース712e1に取り付けられる左回転モータ712e2と、左モータベース712e1を装飾するための左回転モータベース飾り部712e3と、左回転モータ712e2の動力を伝達するための歯車712e4と、この歯車712e4によって回動可能であるとともに第一の構造体712bの正面視左側の側面に固定される回転アーム712e5と、によって構成される。
なお、右回転駆動部712fは左回転駆動部712eとほぼ同じ構造であり、図20に示す通りであるが、回転アーム712f5に板状の検知片712f51を備えるとともに、この検知片712f51の位置を検知可能なセンサ712f6を備える点が、左回転駆動部712eと異なっている。右回転駆動部712fは、この検知片712f51とセンサ712f6を備えることにより、第一の構造体712bが初期位置(図30(a)に示す位置)に位置しているか否かを検知することが可能である。
落下展開役物712では、左回転モータ712e2を作動することで、歯車712e4を介して回転アーム712e5が回動し、この回転アーム712e5が固定される第一の構造体712bの正面視左側が正面側に回転(傾斜)するように構成されている。また、右回転モータ712f2を作動することで、歯車712f4を介して回転アーム712f5が回動し、この回転アーム712f5が固定される第一の構造体712bの正面視右側が正面側に回転(傾斜)するように構成されている。
よって、左回転モータ712e2と右回転モータ712f2を同時に作動することで、第一の構造体712bを正面側(第四の構造体712aから遠ざかる方向)に回転(傾斜)させることが可能である。以下、落下展開役物712の第一の構造体712bを正面側に回転(傾斜)させる動作を、「落下展開役物712の回転動作」という場合がある。
また、第一の構造体712bの背面には、ベース部712gが固定され、このベース部712gには、歯車712hと、この歯車712hに噛み合う外歯を有するアーム部712kが、回転可能に配設される。一方、第四の構造体712aには、アーム部712kに係合可能な係合部712mが固定される。
第一の構造体712bが、図30(a)に示す初期位置に復帰した場合には、第一の構造体712b側のアーム部712kが、第四の構造体712a側の係合部712mと係合することで、第一の構造体712bが初期位置に保持される。一方、第一の構造体712bが初期位置から正面側に回動し始めると、第一の構造体712b側のアーム部712kと、第四の構造体712a側の係合部712mの係合が解除される。
図21に示すように、カバー手段718は、第一の構造体712bに対して上下にスライド可能なスライダ721に固定される。このスライダ721は、第一の構造体712b側のアーム部712kに係合されるとともにバネ722によって下方に付勢されている。第一の構造体712bが初期位置から正面側に回動し始めて、第一の構造体712b側のアーム部712kと、スライダ721の係合が解除されると、バネ722に付勢されたスライダ721がカバー手段718を下方に押し下げるように構成されている。本例のカバー手段718には、キャラクタの顔が施されているが、他のキャラクタ、文字、識別情報(例えば、機種名)などを施してもよい。
図20に戻って、ベース部712gには、一対の第三の構造体712cに配設された鉄製の金属片712c7を磁力で引き寄せるための磁石712nが配設されており、第一の構造体712bが手前に約180°傾斜した場合には、磁力によって一対の第三の構造体712cがベース部712gに保持される。
また、第一の構造体712bの両端には、一対の磁石712b1がそれぞれ配設されているとともに、左回転モータベース飾り部712e3と右回転モータベース飾り部712f3には、一対の磁石712b1に対応する位置に、それぞれ鉄製の金属片712e7、712f7が配設されている。これにより、初期位置に復帰した第一の構造体712bは、磁力によって左回転モータベース飾り部712e3と右回転モータベース飾り部712f3に引き寄せられ、初期位置が保持されるように構成されている。
また、正面視左側の第三の構造体712cは、第四の構造体712aの正面視左側の表面に固定される支持部712c1と、この支持部712c1に支持軸712c2を介して回動可能に配設される腕部712c3と、この腕部712c3に固定される左上半身部712c4と、この左上半身部712c4に固定される帽子部712c5および校章部712c6と、を有して構成される。
また、正面視右側の第三の構造体712cは、第四の構造体712aの正面視右側の表面に固定される支持部712c1と、この支持部712c1に支持軸712c2を介して回動可能に配設される腕部712c3と、この腕部712c3に固定される右上半身部712c4と、この右上半身部712c4に固定される帽子部712c5および校章部712c6と、を有して構成される。
また、正面視左側の第二の構造体712dは、第一の構造体712bの正面視左側の裏面に固定される支持部712d1と、この支持部712d1に支持軸712d2を介して回動可能に配設される腕部712d3と、この腕部712d3に固定される左下半身部712d4と、腕部712d3と第三の構造体712cとを連結するための連結部712d5と、を有して構成される。
図21に示すように、正面視右側の第二の構造体712dは、第一の構造体712bの正面視右側の裏面に固定される支持部712d1と、この支持部712d1に支持軸712d2を介して回動可能に配設される腕部712d3と、この腕部712d3に固定される右下半身部712b4と、腕部712d3と第三の構造体712cとを連結するための連結部712d5と、を有して構成される。
落下展開役物712では、正面視左側の第三の構造体712cが備える左上半身部712c4、帽子部712c5、および校章部712c6と、正面視右側の第三の構造体712cが備える右上半身部712c4、帽子部712c5、および校章部712c6と、正面視左側の第二の構造体712dが備える左下半身部712d4と、正面視右側の第二の構造体712dが備える右下半身部712d4と、によって1つのキャラクタが形成されるように構成されている。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/落下展開役物の発光手段>
図21(a)は、第一の構造体712bの周辺部材を抜き出して示した分解斜視図であり、同図(b)は、第四の構造体712aの周辺部材を抜き出して示した分解斜視図である。また、図22は、第一の構造体712bの発光基板714と第四の構造体712aの発光基板714を示した略示正面図である。
第一の構造体712bの正面側には、複数の第二の発光手段714a(本例では、LED)が設けられた発光基板714が取り付けられ、これらの複数の第二の発光手段714aによって、前方に配置されるカバー手段718を通して第一の構造体712bの正面側に光を出力することが可能である。また、第四の構造体712aの背面側には、複数の第一の発光手段716a(本例では、LED)が設けられた発光基板716が取り付けられ、これらの複数の第一の発光手段716aによって、前方に配置される第四の構造体712aを通して第四の構造体712aの正面側に光を出力することが可能である。
図22に示すように、第四の構造体712aの発光基板716には、第四の構造体712aと第一副制御部400とを電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第一のコネクタCN1と、第四の構造体712aと第一の構造体712bの発光基板714とを電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第二のコネクタCN2と、第四の構造体712aと左回転モータ712e2を電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第三のコネクタCN3と、第四の構造体712aと右回転モータ712f2およびセンサ712f6とを電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第四のコネクタCN4が設けられている。
<役物ユニット/上昇役物ユニット>
図23は、上昇役物ユニット750の分解斜視図である。図23に示すように、上昇役物ユニット750は、主として、ベース752と、このベース752の正面視左側に配設される駆動部754と、第一の上昇役物756と、第二の上昇役物758と、によって構成される。
駆動部754は、ベース752にネジで固定される駆動ベース754aと、この駆動ベース754aに取り付けられる駆動モータ754bと、この駆動モータ754bの駆動軸に固定される駆動歯車754cと、この駆動歯車754cの動力を伝達するための複数の歯車754dと、複数の歯車754dのうちの一つの歯車に設けられた検知片754d1の位置を検知可能なセンサ754eと、複数の歯車754dのうちの一つの歯車に噛み合うカム754fと、を有して構成される。
第一の上昇役物756は、第一の上昇役物ベース756aと、この第一の上昇役物ベース756aの正面視左側を支点として時計回りまたは反時計周りに回動可能なアーム部756bと、このアーム部756bの回動に連動して上下方向にスライド可能な第一の上昇役物スライダ756cと、この第一の上昇役物スライダ756cに取り付けられる、岩石の外観を表す第一の上昇役物装飾部756dと、を有して構成される。
アーム部756bは、駆動部754のカム754dの正面側凸部754f1と係合され、カム754dを回動することで時計回りまたは反時計回りに回動する。また、第一の上昇役物スライダ756cと第一の上昇役物装飾部756dは、アーム部756bが反時計回りに回動すると上昇し、アーム部756bが時計回りに回動すると下降する。
第二の上昇役物758は、第二の上昇役物ベース758aと、この第二の上昇役物ベース758aに対して上下方向にスライド可能な第二の上昇役物スライダ758bと、この第二の上昇役物スライダ758bに取り付けられる、岩石の外観を表す第二の上昇役物装飾部758cと、第二の上昇役物スライダ758bの下降を阻止することが可能なロック解除部758dと、カバー部758eと、を有して構成される。
第二の上昇役物スライダ758bは、第一の上昇役物スライダ756cと係合可能な位置に配設され、第一の上昇役物スライダ756cが所定量だけ上昇することで、第一の上昇役物スライダ756cに連動して上昇するように構成されている(詳細は後述)。
ロック解除部758dは、ソレノイド758d1と、このソレノイド758d1によって長手方向にスライドされる軸部758d2と、この軸部758d2に係合されて符号Bで示す方向にスライド可能な爪部758d3と、を有して構成される。
詳細は後述するが、ソレノイド758d1を作動させて爪部758d3を伸長させると、第二の上昇役物スライダ758bの下降が阻止(ロック)された状態となり、第二の上昇役物スライダ758bに固定された第二の上昇役物装飾部758cは上昇位置で保持される。一方、ソレノイド758d1を作動させて爪部758d3を退出させると、第二の上昇役物スライダ758bの下降が許容(ロック解除)された状態となり、第二の上昇役物スライダ758bに固定された第二の上昇役物装飾部758cは自重によって下方にスライドする。
<役物ユニット/打ち上げ役物ユニット>
図24は、打ち上げ役物ユニット800の分解斜視図であり、図25は、打ち上げ役物ユニット800が備える中継基板806の拡大斜視図である。
図24に示すように、打ち上げ役物ユニット800は、主として、板状の後ユニット802と、この後ユニット802の下方に配設される打ち上げ機構部804と、後ユニット802の正面視右側に設けられた遊技球通路802a近傍に配設される中継基板806と、この中継基板806の表面に貼付される保護フィルム808と、複数の小片からなる小片役物804dの可動空間を形成するためのスペーサ810と、このスペーサ810の正面を覆う板状の前ユニット812と、によって構成される。
打ち上げ機構部804は、上昇役物ユニット750のカム754fの背面側凸部と係合可能な位置に設けられるスライダ804aと、このスライダ804aを上方向に付勢するバネ804bと、スライダ804aを上下方向に案内する案内部804cと、スライダ804aの上方にフリーな状態で配設される小片役物804dと、この小片役物804dをスライダ804aの方向に案内する一対の案内レール804eと、を有して構成される。
図25に拡大して示すように、中継基板806の正面には、コネクタ等を除いて保護フィルム808が貼付される。中継基板806は、後ユニット802の遊技球通路802aに配設されるが、本例では、保護フィルム808を中継基板806の正面側の面に貼付することで、遊技球通路802aを通過する遊技球が中継基板806に接触しないように(遊技球通路802aを通過する遊技球と中継基板806とが絶縁されるように)構成している。このため、中継基板806において電気系統がショートしたり中継基板806が破損したりするなどの事態を防ぐことができ、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。
<役物ユニット/V形成役物ユニット>
図26は、V形成役物ユニット850の分解斜視図である。図26に示すように、V形成役物ユニット850は、パチンコ機100の正面視左側に配設されるV形成役物左ユニット852と、パチンコ機100の正面視右側に配設されるV形成役物右ユニット854と、によって構成される。なお、V形成役物左ユニット852とV形成役物右ユニット854は左右対称の構造であるため、以下、V形成役物右ユニット854の詳細な説明は省略する。
V形成役物左ユニット852は、V形成役物左ベース852aと、このV形成役物左ベース852aの下端に配設される駆動部852bと、この駆動部852bによって回動可能な左リンク部852cと、V形成役物左ベース852aに固定される装飾部852dと、V形成役物左ベース852aの上部に配設される左発光基板852eと、左リンク部852cに取り付けられるV形成左可動部852fと、このV形成左可動部852fに取り付けられるV形成左装飾部852gと、左発光基板852eに取り付けられる左導光坂852hと、を有して構成される。
駆動部852bは、V形成役物左ベース852aに取り付けられる駆動モータ852b1と、この駆動モータ852b1の駆動軸に固定される駆動歯車852b2と、この駆動歯車852b2によって回動されるカム852b3と、を有して構成される。
V形成役物左ユニット852のV形成左可動部852fは、駆動部852bを駆動することで上端部を支点として反時計回りに所定角度だけ回動可能であり、V形成役物右ユニット854のV形成右可動部854fは、駆動部854bを駆動することで上端部を支点として時計回りに所定角度だけ回動可能である。よって、駆動部852bと駆動854dを同時に駆動することで、V形成左可動部852fとV形成右可動部854fによって正面視V字が形成される。
図27は、V形成役物右ユニット854の右導光板854hを背面側から見た外観斜視図である。右導光板854hの上方二か所には、成型時に形成されたエジェクタピン痕854h1が残存している。このエジェクタピン痕854h1は、右導光板854hの成型時に不可避的に形成される凹部であり、エジェクタピン痕854h1を含む部位の厚みは、エジェクタピン痕854h1の無い部位の厚みよりも薄くなっている。
本例では、図26に示すように、V形成役物右ユニット854の右発光基板854eに搭載された発光手段(本例では、LED)がエジェクタピン痕854h1に対向するように配置される。このような構造により、発光手段(LED)から出射される光の光量を増加させ、演出効果を高めることができる場合がある。
<役物ユニット/センター役物ユニット>
図28は、センター役物ユニット900の正面図であり、図29は、センター役物ユニット900の背面図である。
センター役物900は、遊技盤200の上部に配設される装飾部902と、この装飾部902の背面側に配設される発光基板904と、を有して構成される。本例の装飾部902は、センター役物開口部900aの周囲に所定間隔をあけて放射状に配置された複数の第一の部位902a(図29参照)と、この第一の部位902aの内方に配置されてセンター役物開口部900aの外縁を形成する第二の部位902b(図28参照)と、を有する。
第一の部位902aは、光を透過可能な透明または半透明の部材からなる部位であり、本例では、複数の第一の部位902aのうちの一部は、センター役物900の発光基板904に搭載された発光手段(本例では、LED)から出力される光と、上述の第一の構造体712bの発光基板714に搭載された発光手段(本例では、LED)から出力される光の両方を透過可能である。一方、第二の部位902bは、光を透過不能な不透明の部材からなる部位である。
<落下展開役物の動作>
次に、図30〜図34を用いて、落下展開役物712の動作について説明する。上述の通り、落下展開役物712は、上下方向にスライドさせる上下動作と、第一の構造体712bを前方に回転させる回転動作が可能である。
<落下展開役物の動作/上下動作>
図30は、落下展開役物ユニット700のみを抜き出して落下展開役物712の上下動作を示した図であり、図31は、遊技盤200に設置された状態の落下展開役物ユニット700における落下展開役物712の上下動作を示した図である。
図30(a)および図31(a)は、落下展開役物712が上下動作における初期位置に位置している場合の正面図と断面図を示している。上下動作における初期位置は、遊技盤200の上方において落下展開役物712の全体がセンター役物900に重なる(オーバーラップする)位置である。
この初期位置では、落下展開役物712のカバー手段718の正面に施された一部の装飾(本例では、キャラクタの顔)が、センター役物900のセンター役物開口部900aを通して正面から視認可能となり、センター役物900と落下展開役物712によって一体的な演出が提供される。また、初期位置は、後ユニット開口部200a2の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域が落下展開役物712に重ならない(オーバーラップしない)位置であり、正面からは装飾図柄表示装置208の表示領域の全てが視認可能である。
図30(b)および図31(b)は、落下展開役物712が上下動作における中間位置に位置している場合の正面図と断面図を示している。落下展開役物712が上下動作における初期位置に位置している場合において、ソレノイド708a(図18参照)を作動させて爪部708eを貫通孔702a外に退出させると、ベース702の下方へのスライドが許容(ロック解除)された状態となり、落下展開役物712は自重によって下方にスライドし、中間位置に到達する。
上下動作における中間位置は、初期位置の落下展開役物712が下降し、落下展開役物712の一部がセンター役物900に重なる(オーバーラップする)位置である。この中間位置では、落下展開役物712のカバー手段718の正面に施された装飾の一部が、センター役物900のセンター役物開口部900aを通して視認可能である。また、中間位置は、後ユニット開口部200a2の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の上部が落下展開役物712に重なる(オーバーラップする)位置であり、正面からは装飾図柄表示装置208の表示領域の上部が視認不能となるが、表示領域のほとんどは視認可能である。
図30(c)および図31(b)は、落下展開役物712が上下動作における最大移動位置に位置している場合の正面図と断面図を示している。上下動作における最大移動位置は、中間位置の落下展開役物712がさらに下降し、落下展開役物712の一部がセンター役物900に重ならない(オーバーラップしない)位置である。また、最大移動位置は、後ユニット開口部200a2の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部が落下展開役物712に重なる(オーバーラップする)位置であり、正面からは装飾図柄表示装置208の表示領域のほとんどが視認不能となる。
<落下展開役物の動作/回転動作>
図32は、落下展開役物ユニット700のみを抜き出して落下展開役物712の回転動作を示した図であり、図33および図34は、遊技盤200に設置された状態の落下展開役物ユニット700における落下展開役物712の回転動作を示した図である。
図32(a)および図33(a)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に45°回転した場合の正面図を示している。第一の構造体712bが手前側に0°から45°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bを支点として互いに近接する方向に回動するとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第四の構造体712aを支点として互いに近接する方向に回動する。
また、第一の構造体712bが初期位置から正面側に回動し始めて、第一の構造体712b側のアーム部712kと、スライダ721(図21参照)の係合が解除されると、スライダ721がカバー手段718を下方に押し下げる。このため、カバー手段718は、下方向に所定量だけスライドするとともに手前に約45°傾斜した状態となるが、カバー手段718に施された装飾は、正面から視認可能である。
図32(b)および図33(b)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に90°回転した場合の正面図と断面図を示している。第一の構造体712bが手前側に45°から90°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bが手前側に45°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動するとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第一の構造体712bが手前側に45°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動する。
また、カバー手段718は、手前に約90°傾斜した状態となり、カバー手段718に施された装飾は、正面から視認不能となるが、第四の構造体712aに配設された発光手段716a(本例では、LED)が、正面から視認可能となる。
なお、カバー手段718は、第一の構造体712bの回転に連動して下方向に所定量だけスライドする構造であるため、カバー手段718が、手前に約90°傾斜した状態となった場合であってもカバー手段718の正面側への突出量を最小限に抑えることができる。これにより、遊技盤200の厚みが必要以上に厚くなることを回避することができる上に、カバー手段718が他の部材に接触するような事態を未然に回避できる場合がある。
図32(c)および図34(a)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に135°回転した場合の正面図を示している。第一の構造体712bが手前側に90°から135°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bが手前側に90°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動するとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第一の構造体712bが手前側に90°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動する。
また、カバー手段718は、手前に約135°傾斜した状態となり、カバー手段718に施された装飾は、正面から視認不能であるが、第四の構造体712aに配設された発光手段716a(本例では、LED)は、正面から視認可能である。
図32(d)および図34(b)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に180°回転した場合の正面図と断面図を示している。第一の構造体712bが手前側に135°から180°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bが手前側に135°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動することで互いに接触した状態になるとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第一の構造体712bが手前側に90°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動することで互いに接触した状態となる。
また、左右2つの第二の構造体712dと左右2つの第三の構造体712cも接触した状態となり、左右2つの第二の構造体712dと左右2つの第三の構造体712cによってキャラクタが形成される。なお、カバー手段718は、手前に約180°傾斜した状態となり、バー手段718に施された装飾は、正面から視認不能であり、第四の構造体712aに配設された発光手段716a(本例では、LED)の一部も、左右2つの第二の構造体712dと左右2つの第三の構造体712cによって覆われるため、正面から視認不能となる。
<上昇役物ユニットと打ち上げ役物ユニットの動作>
図35は、上昇役物ユニット750と打ち上げ役物ユニット800のみを抜き出して上昇役物ユニット750と打ち上げ役物ユニット800の動作を示した図であり、図36は、遊技盤200に設置された状態の上昇役物ユニット750と打ち上げ役物ユニット800の動作を示した図である。
図35(a)および図36(a)は、上昇役物ユニット750と打ち上げ役物ユニット800が初期位置に位置している状態の正面図を示しており、図35(b)および図36(b)は、上昇役物ユニット750が作動して第一の上昇役物装飾部756dと第二の上昇役物装飾部758cが上昇している過程の正面図を示している。
駆動モータ754bの作動によりカム754fが時計回りに回転すると、カム754fの正面側凸部754f1に押し上げられてアーム部756bが反時計回りに回動する。アーム部756bが反時計回りに回動すると、このアーム部756bに係合する第一の上昇役物スライダ756cが上方向にスライドし、この第一の上昇役物スライダ756cに固定された第一の上昇役物装飾部756dが上昇する。
また、第一の上昇役物スライダ756cが所定量だけ上方向にスライドすると、この第一の上昇役物スライダ756cの係合部756c1が、第二の上昇役物スライダ758bの係合部758b1に係合する。これにより、第二の上昇役物スライダ758bは、第一の上昇役物スライダ756cとともに上方向にスライドし、第二の上昇役物スライダ758bに固定された第二の上昇役物装飾部758cが上昇する。
図35(c)および図36(c)は、第一の上昇役物装飾部756dと第二の上昇役物装飾部758cが最大高さまで上昇した状態の正面図を示している。カム754fが、図35(b)に示す位置から、さらに時計周りに回転し、図35(c)に示す位置まで回転したことをセンサ754e(図23参照)が検知すると、ソレノイド758d1が作動し、爪部758d3が第二の上昇役物スライダ758bの方向に向かって伸長する。爪部758d3が伸長すると、第二の上昇役物スライダ758bの下方向へのスライドが不能となり、第二の上昇役物スライダ758bの下降が阻止(ロック)された状態となり、第二の上昇役物スライダ758bに固定された第二の上昇役物装飾部758cは、図35(c)に示す最大高さで保持される。
図35(d)および図36(d)は、打ち上げ役物ユニット800が作動した状態の正面図を示している。カム754fが、図35(c)に示す位置から、さらに反時計周りに回転し、カム754fの正面側凸部754f1とアーム部756bとの係合が解除される。これにより、アーム部756bに係合する第一の上昇役物スライダ756cが下方向にスライドし、この第一の上昇役物スライダ756cに固定された第一の上昇役物装飾部756dが下方向にスライドする演出(岩石の外観を示す上昇役物ユニット750の一部が破壊されて下方に沈んだことを表現する演出)が実行される。
一方、第二の上昇役物スライダ758bの下降は、伸長した爪部758d3によって阻止(ロック)された状態のままであるため、第二の上昇役物スライダ758bに固定された第二の上昇役物装飾部758cは上昇位置で保持されたままとなる。
また、カム754fの回転により、カム754fの背面側凸部と打ち上げ役物ユニット800のスライダ804a(図24参照)との係合が解除されると、バネ804bに付勢されたスライダ804aが上方向にスライドし、小片役物804dが上方に勢いよく打ち上げられる演出(岩石の外観を示す上昇役物ユニット750の一部が飛び散ったことを表現する演出)が実行される。
また、図35(d)および図36(d)に示すタイミングでは、上昇役物ユニット750と打ち上げ役物ユニット800による演出に加えて、落下展開役物712を、図30(a)や図31(a)に示す初期位置から図30(c)や図31(c)に示す最大移動位置まで下方向にスライドさせる演出が実行された後、落下展開役物712の回転動作(図32に示す回転動作)による演出が実行される。
<遊技球通路>
本例では、図35(c)に示すように、上昇役物ユニット750に、遊技球が通過可能な第一の遊技球通路750aと第二の遊技球通路750bが設けられているとともに、第一の遊技球通路750aの下方には、手前方向下向きに傾斜する傾斜面750cを形成している。この傾斜面750cは、第一の遊技球通路750aを通過した遊技球を遊技盤200の下方に導く役割を果たすものである。なお、封入式遊技機の場合には、第一の遊技球通路750aや第二の遊技球通路750bを通過した遊技球を循環経路に導くようにしてもよい。
<遊技球貯留部と上昇役物ユニット>
図37(a)は、上昇役物ユニット750が初期位置に位置している状態の遊技盤200の側断面図であり、同図(b)は、上昇役物ユニット750が作動している状態の遊技盤200の側断面図である。
本例に係るパチンコ機100は、上述の通り、遊技球貯留部200a5と第二の遊技球貯留部200a10の2つの遊技球貯留部を備えている。しかしながら、図37(a)に示すように、遊技盤200の壁部200a3などを乗り越えてパチンコ機100の後方に落下した遊技球が、いずれの遊技球貯留部200a5,200a10にも貯留されることなく、初期位置に位置している上昇役物ユニット750の上方に到達し、第二の上昇役物装飾部758cに接触した状態になる場合がある。
このような場合、本例に係るパチンコ機100は、上昇役物ユニット750の作動に伴って、第二の上昇役物装飾部758cに接触している遊技球を、上昇役物ユニット750の移動領域から、前方の遊技球貯留部200a5に導くことができる。このため、遊技球によって上昇役物ユニット750の動作が阻害されるようなことがなく、上昇役物ユニット750の故障などを未然に防ぐことができる場合がある。
<V形成役物ユニットの動作>
図38は、V形成役物ユニット850のみを抜き出してV形成役物ユニット850の動作を示した図であり、図39は、遊技盤200に設置された状態のV形成役物ユニット850の動作を示した図である。
図38(a)および図39(a)は、V形成役物ユニット850が初期位置に位置している場合の正面図を示しており、図38(b)および図39(b)は、V形成役物ユニット850が作動して中間位置に位置している場合の正面図を示している。
V形成役物左ユニット852の駆動モータ852b1を駆動すると、左リンク部852cを介してV形成左可動部852fが反時計回りに回動し、V形成役物右ユニット854の駆動モータ854b1を駆動すると、右リンク部854cを介してV形成右可動部854fが時計回りに回動する。これにより、V形成左可動部852fとV形成右可動部854fが初期位置よりも互いに近接した状態となる。
図38(c)および図39(c)は、V形成役物ユニット850が作動して最大移動位置に位置している場合の正面図を示している。V形成左可動部852fとV形成右可動部854fが最大移動位置まで回動すると、両者は中間位置よりも互いに近接した状態となり、V形成左可動部852fとV形成右可動部854fによって正面視でV字が形成される。
本例のパチンコ機100では、所定の条件が成立した場合(例えば、大当りが確定した場合)に、V形成役物ユニット850を作動させ、V形成左可動部852fとV形成右可動部854fによって正面視でV字を形成することで、遊技者に対して所定の条件が成立したことを示唆するように構成している。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図示しないスロットマシン)は、演出手段(例えば、図20に示す落下展開役物712)を備えた遊技台であって、前記演出手段は、第一の構造体(例えば、図20に示す第一の構造体712b)を有する手段であり、前記演出手段は、第二の構造体(例えば、図20に示す第二の構造体712d)を有する手段であり、前記第一の構造体は、展開演出動作が可能な構造体であり、前記第二の構造体は、前記展開演出動作に応じて移動する構造体であり、前記第一の構造体は、前記展開演出動作により、第一の位置(例えば、図30(a)に示す初期位置)から第四の位置(例えば、図32(d)に示す、初期位置から正面側に180°回転した位置)へ移動可能な構造体であり、前記第二の構造体は、前記展開演出動作により、第二の位置(例えば、図30(a)に示す初期位置)から第五の位置(例えば、図32(d)に示す位置)へ移動可能な構造体であり、前記第一の位置の前記第一の構造体(例えば、第一の構造体712b)は、前記第二の位置の前記第二の構造体(例えば、第一の構造体712b)よりも前方に位置する構造体であり、図32(d)に示すように、前記第四の位置の前記第一の構造体(例えば、第一の構造体712b)は、前記第五の位置の前記第二の構造体(例えば、第二の構造体712d)よりも後方に位置する構造体であり、前記第一の構造体が前記第四の位置に位置する前記演出手段の最前部位は、前記第一の構造体が前記第一の位置に位置する前記演出手段の最前部位よりも前方に位置する、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、簡易な構造でありながら多彩な演出を提供することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、展開演出動作によって演出手段が遊技者側に近づく斬新な演出を行うことができる場合がある。
また、図30に示すように、前記第一の位置の前記第一の構造体(例えば、第一の構造体712b)は、前記第二の位置の前記第二の構造体(例えば、第二の構造体712d)の少なくとも一部を前方から覆う構造体であってもよい。また、図32(d)に示すように、前記第五の位置の前記第二の構造体(例えば、第二の構造体712d)は、前記第四の位置の前記第一の構造体(例えば、第一の構造体712b)の少なくとも一部を前方から覆う構造体であってもよい。
また、前記演出手段は、第一の発光手段(例えば、図21(b)に示す第一の発光手段716a)を有する手段であり、図32(a)に示すように、前記第一の位置の前記第一の構造体は、前記第一の発光手段の少なくとも一部を前方から覆う構造体であってもよい。また、図32(a)〜同図(d)に示すように、前記第一の発光手段(例えば、第一の発光手段716a)は、前記第一の構造体(例えば、第一の構造体712b)の前記第一の位置(例えば、図32(a)に示す位置)から前記第四の位置(例えば、図32(d)に示す位置)への移動中に遊技者によって視認可能となる手段であってもよい。
また、図32(d)に示すように、前記第四の位置の前記第一の構造体(例えば、第一の構造体712b)は、前記第一の発光手段(例えば、第一の発光手段716a)を前方から覆わない構造体であってもよい。また、前記演出手段は、第三の構造体(例えば、図20に示す第三の構造体712c)を有する手段であり、前記第三の構造体は、前記第一の構造体(例えば、第一の構造体712b)の移動に応じて移動する構造体であってもよい。また、前記第三の構造体は、第三の位置(例えば、図30(a)に示す初期位置)から第六の位置(例えば、図32(d)に示す位置)へ移動可能な構造体であってもよい。
また、前記第五の位置の前記第二の構造体(例えば、図32(d)に示す第二の構造体712d)の第二の端部(例えば、上端部)の少なくとも一部は、前記第六の位置の前記第三の構造体(例えば、図32(d)に示す第三の構造体712c)の第三の端部(例えば、下端部)の少なくとも一部と接触可能であってもよい。
また、前記第六の位置の前記第三の構造体(例えば、図32(d)に示す第三の構造体712c)は、前記第一の発光手段(例えば、第一の発光手段716a)の少なくとも一部を前方から覆う構造体であってもよい。また、前記第六の位置の前記第三の構造体(例えば、図32(d)に示す第三の構造体712c)は、前記第一の発光手段(例えば、第一の発光手段716a)の一部を前方から覆う構造体であってもよい。
また、前記演出手段は、第二の発光手段(例えば、図21(a)に示す第二の発光手段714a)を有する手段であり、前記第二の発光手段は、前記第一の構造体が前記第一の位置に位置する場合に発光可能な手段であってもよい。また、図21に示すように、前記第二の発光手段(例えば、第二の発光手段714a)は、前記第一の構造体(例えば、第一の構造体712b)に設けられた手段であってもよい。
また、前記演出手段は、カバー手段(例えば、図21(a)に示すカバー手段718)を有する手段であり、例えば、図21に示すように、前記カバー手段は、前記第二の発光手段(例えば、第二の発光手段714a)をカバーする手段であり、例えば、図32(a)〜同図(d)に示すように、前記カバー手段は、前記第一の構造体の前記第一の位置から前記第四の位置への移動中に前記第二の発光手段との相対位置を変化可能な手段であってもよい。
また、前記演出手段は、第三の発光手段(例えば、図21(a)に示す発光基板714の背面側に設けられた発光手段(LED))を有する手段であり、前記第三の発光手段は、前記第一の構造体が前記第四の位置に位置する場合に発光可能な手段であってもよい。また、前記第三の発光手段は、前記第一の構造体に設けられた手段であってもよい。また、前記演出手段は、発光基板(例えば、図21(a)に示す発光基板714)を有する手段であり、前記第二の発光手段(例えば、第二の発光手段714a)は、前記発光基板の第一の面に設けられた手段であり、前記第三の発光手段は、前記発光基板の第二の面に設けられた手段であってもよい。
また、前記第一の構造体が前記第四の位置に位置する前記演出手段(例えば、図32(d)に示す落下展開役物712)の最前部位(最も前方に突出した部位)は、前記第一の構造体が前記第一の位置に位置する前記演出手段(例えば、図30に示す落下展開役物712)の最前部位よりも前方に位置するものであってもよい。
また、前記第一の構造体は、回転可能な構造体であってもよい。また、表示手段(例えば、図2に示す装飾図柄表示装置208)を備え、前記演出手段は、前記表示手段の前方に移動可能な手段であってもよい。また、前記第一の構造体は、前記表示手段と平行な軸(例えば、図2に示す装飾図柄表示装置208の長手方向と平行な軸)を中心として回転可能な構造体であってもよい。
また、前記演出手段は、第二の発光基板を有する手段であり、前記第一の発光手段は、前記第二の発光基板に設けられた手段であってもよい。また、演出制御手段を備え、前記第二の発光基板は、前記演出制御手段と前記発光基板とを中継する基板であってもよい。また、前記演出手段は、駆動手段を有する手段であり、前記駆動手段は、前記第一の構造体を移動させる手段であってもよい。
また、前記第二の発光基板は、前記演出制御手段と前記駆動手段とを中継する基板であってもよい。また、前記演出手段は、検出手段を有する手段であり、前記検出手段は、前記第一の位置に位置する前記第一の構造体を検出する手段であってもよい。また、前記第二の発光基板は、前記演出制御手段と前記検出手段とを中継する基板であってもよい。
また、前記第二の発光基板は、第一のコネクタを有する基板であり、前記第一のコネクタは、第一のハーネスが接続されており、前記第一のハーネスは、前記駆動手段と前記検出手段に接続されており、前記第一のハーネスは、二又ハーネスであってもよい。
また、前記演出手段は、第四の構造体を有する手段であり、前記第四の構造体は、前記第二の発光基板を有する構造体であってもよい。また、前記第一の構造体と前記第四の構造体のうちの一方は、第一の磁石を有する構造体であり、前記第一の構造体と前記第四の構造体のうちの他方は、第一の磁性体または第二の磁石を有する構造体であり、前記第一の磁石に前記第一の磁性体または前記第二の磁石が吸着されることによって、前記第一の構造体が前記第一の位置を維持してもよい。
また、前記第一の磁石に前記第一の磁性体または前記第二の磁石が非磁性を介して吸着されてもよい。また、前記第一の構造体と前記第三の構造体のうちの一方は、第三の磁石を有する構造体であり、前記第一の構造体と前記第三の構造体のうちの他方は、第二の磁性体または第四の磁石を有する構造体であり、前記第三の磁石に前記第二の磁性体または前記第四の磁石が吸着されることによって、前記第三の構造体が前記第六の位置を維持してもよい。
また、前記第三の磁石に前記第二の磁性体または前記第四の磁石が非磁性体を介して吸着されてもよい。また、前記演出手段は、前記駆動手段を2または3以上有する手段であってもよい。また、前記演出手段は、前記検出手段を2または3以上有する手段であってもよい。また、前記演出手段は、前記第二の構造体を2または3以上有する手段であってもよい。また、前記演出手段は、前記第三の構造体を2または3以上有する手段であってもよい。また、前記第一の構造体は、前記第一の位置において画像を表示可能な第一の画像表示手段を有してもよい。また、前記第一の構造体は、前記第四の位置において画像を表示可能な第二の画像表示手段を有してもよい。
また、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図示しないスロットマシン)は、第一の駆動手段(例えば、図23に示す駆動モータ754b)と、第二の駆動手段(例えば、図23に示すソレノイド758d1)と、第一の演出手段(例えば、図23に示す上昇役物ユニット750の第二の上昇役物装飾部758c)と、第二の演出手段(例えば、図23に示す上昇役物ユニット750の第一の上昇役物装飾部756d)と、を備えた遊技台であって、前記第一の演出手段は、前記第一の駆動手段の駆動によって第一の動作(例えば、図35(a)〜同図(c)に示す、第二の上昇役物装飾部758cを上昇させる動作)を実行可能な手段であり、前記第二の演出手段は、前記第一の駆動手段の駆動によって第二の動作(例えば、図35(a)〜同図(c)に示す、第一の上昇役物装飾部756dを上昇させる動作)を実行可能な手段であり、前記第二の演出手段による前記第二の動作の間に前記第一の演出手段による前記第一の動作が実行され、前記第一の演出手段は、前記第二の駆動手段の駆動によって第三の動作(例えば、ソレノイド758d1を作動して第二の上昇役物装飾部758cを下降させる動作)を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、簡易な構造でありながら多彩な演出を提供することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の動作は、前記第三の動作とは異なる動作であってもよい。また、例えば、図35(a)〜同図(c)に示すように、前記第一の動作は、前記第一の演出手段が第一の位置(例えば、図35(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図35(c)に示す最大高さの位置)へ移動する動作であってもよい。また、前記第三の動作は、前記第一の演出手段(例えば、第二の上昇役物装飾部758c)が前記第一の位置(例えば、図35(a)に示す初期位置)へ移動する動作であってもよい。
また、前記第二の動作は、前記第二の演出手段が第三の位置(例えば、図35(a)に示す初期位置)から第四の位置(例えば、図35(c)に示す最大高さの位置)へ移動する動作であってもよい。また、前記第一の演出手段(例えば、第二の上昇役物装飾部758c)は、前記第二の演出手段(例えば、第一の上昇役物装飾部756d)と接触(係合)することによって、前記第一の動作を実行可能な手段であってもよい。
また、前記第一の演出手段(例えば、第二の上昇役物装飾部758c)は、第五の位置(例えば、図35(d)に示す、爪部758d3によって下降が阻止(ロック)されている位置)に位置することが可能な手段であり、前記第五の位置は、前記第一の位置(例えば、図35(a)に示す初期位置)と前記第二の位置(例えば、図35(c)に示す最大高さの位置)の間の位置であってもよい。
また、前記第二の位置(例えば、図35(c)に示す最大高さの位置)は、前記第一の位置(例えば、図35(a)に示す初期位置)よりも高い位置であり、前記第一の演出手段は、自重によって、前記第二の位置(例えば、図35(c)に示す最大高さの位置)から前記第五の位置(例えば、図35(d)に示す、爪部758d3によって下降が阻止(ロック)されている位置)へ移動可能な手段であってもよい。また、前記第一の演出手段は、前記第二の駆動手段の駆動によって、前記第五の位置(例えば、図35(d)に示す、爪部758d3によって下降が阻止(ロック)されている位置)から第一の位置(例えば、図35(a)に示す初期位置)へ移動可能な手段であってもよい。
また、前記第一の駆動手段は、モータまたはソレノイドであってもよい。また、前記第二の駆動手段は、モータまたはソレノイドであってもよい。また、第三の演出手段を備え、前記第三の演出手段は、前記第一の駆動手段の駆動によって第四の動作を実行可能な手段であってもよい。また、第四の演出手段を備え、前記第四の演出手段は、前記第一の駆動手段の駆動によって第五の動作を実行可能な手段であってもよい。また、前記第一の演出手段は、発光手段、表示手段、他の駆動手段のうちの少なくとも何れかを有してもよい。また、前記第二の演出手段は、発光手段、表示手段、他の駆動手段のうちの少なくとも何れかを有してもよい。
また、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図示しないスロットマシン)は、ステージ(例えば、図2に示すステージ244)に進入した遊技球を遊技台の外に排出するための球通路部(例えば、図35(b)に示すアーム部756b、図35(c)に示す第一の遊技球通路750a、図35(c)に示す第二の遊技球通路750b)が設けられた演出用可動体(例えば、図35に示す上昇役物ユニット750))を備えた、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、演出を提供すると同時に、不要な遊技球を遊技台の外に排出できる場合がある。
また、前記演出用可動体は、前記ステージの後方に位置する可動体であってもよい。また、前記演出用可動体は、アーム部(例えば、図37に示すアーム部756b)を有する可動体であり、例えば、図35(a)〜同図(c)に示すように、前記アーム部は、前記演出用可動体の動作によって角度を変化可能なアーム部であり、前記アーム部は、前記角度を変化させることによって遊技球を排出することが可能なアーム部であってもよい。また、前記演出用可動体の動作によって排出される遊技球が通過可能な第一の球通路手段(例えば、図35(c)に示す第一の遊技球通路750a)を備えたものでもよい。
また、前記第一の球通路手段(例えば、図35(c)に示す第一の遊技球通路750a)は、前記演出用可動体の左右方向の一方側(例えば、上昇役物ユニット750の正面視左側)に設けられている手段であってもよい。また、前記演出用可動体の動作によって排出される遊技球が通過可能な第二の球通路手段(例えば、図35(c)に示す第二の遊技球通路750b)を備えたものであってもよい。また、前記第二の球通路手段は、前記可動体の左右方向の他方側(例えば、上昇役物ユニット750の正面視右側)に設けられている手段であってもよい。また、前記第二の球通路手段は、基板(例えば、図24や図25に示す中継基板806)が設けられる手段であってもよい、また、前記基板は、絶縁手段(例えば、図24や図25に示す保護フィルム808)が設けられる手段であってもよい。
また、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図示しないスロットマシン)は、ステージ(例えば、図2に示すステージ244)の後方に進入した遊技球を受けることが可能な受け部(例えば、図14〜図16に示す遊技球貯留部200a5)を備えた、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、遊技店の店員などが容易に不要な遊技球を取り除くことができ、メンテナンス性を高めることができる場合がある。
また、前記受け部は、遊技球を貯留することが可能な受け部であってもよい。また、前記受け部は、遊技球を排出することが可能な受け部であってもよい。また、前記受け部は、第一の状態である場合に、遊技球を貯留することが可能な受け部であり、前記受け部は、第二の状態である場合に、遊技球を排出することが可能な受け部であり、前記第一の状態とは、前記ステージの後方に進入した遊技球を貯留可能な状態のことであり、前記第二の状態とは、前記ステージの後方に進入した遊技球を貯留不可能な状態のことであってもよい。
また、前記受け部は、遊技球を貯留することが可能な貯留部を有し、前記受け部は、前記貯留部に遊技球を誘導する誘導部(例えば、図16に示す誘導部200a6)を有するものでもあってもよい。また、前記誘導部は、前記貯留部に向かって傾斜しているものであってもよい。また、前記ステージと前記受け部との間に壁部(例えば、図14〜図16に示す壁部200a3)を備え、例えば、図14や図15に示すように、前記ステージは、前記壁部の上端部よりも低い位置に設けられ、前記受け部は、前記壁部の上端部よりも低い位置に設けられるものであってもよい。
また、可動体(例えば、図37に示す上昇役物ユニット750の第二の上昇役物装飾部758d)を備え、前記受け部は、前記可動体の前方に設けられる受け部であってもよい。また、例えば、図37に示すように、前記受け部は、前記可動体の動作によって該可動体に接触していた遊技球を受けることが可能な受け部であってもよい。また、例えば、図37に示すように、前記受け部は、前記可動体の動作領域とは異なる領域に設けられるものであってもよい。また、前記受け部の下方には球通路(例えば、図14に示す遊技球通路200a11)が設けられるものであってもよい。
また、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図示しないスロットマシン)は、窓部(例えば、図28に示すセンター役物開口部900a)を有する構造体(例えば、図28に示すセンター役物900)と、可動体(例えば、図28に示す落下展開役物712)と、を備えた遊技台であって、前記窓部から前記可動体の一部を遊技者が視認可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、可動体の見せ方を多彩にすることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
また、前記可動体(例えば、図28に示す落下展開役物712)が第一の位置(例えば、図31(a)に示す初期位置)に位置する場合に、前記窓部から該可動体の一部を遊技者が視認可能であり、前記可動体が第二の位置(例えば、図31(c)に示す最大移動位置)に位置する場合に、前記窓部から該可動体を遊技者が視認不可能であってもよい。
また、例えば、図31(a)に示すように、前記第一の位置に位置する前記可動体は、前記構造体にオーバーラップされる可動体であってもよい。また、例えば、図31(c)に示すように、前記第二の位置に位置する前記可動体は、前記構造体にオーバーラップされない可動体であってもよい。また、例えば、図31(c)に示すように、前記第二の位置に位置する前記可動体は、該可動体を遊技者が視認可能であってもよい。
また、表示手段(例えば、図31(a)、(b)に示す装飾図柄表示装置208)を備え、前記第二の位置に位置する前記可動体は、前記表示手段にオーバーラップする可動体であってもよい。また、前記可動体は、発光手段(例えば、図21(a)に示す第二の発光手段714a)を有する可動体であってもよい。
また、前記構造体(例えば、図29に示すセンター役物開口部900aの第一の部位902a)は、少なくとも一部が透明または半透明であってもよい。また、前記第一の位置に位置する前記可動体の前記構造体にオーバーラップされた部位は、第一の表示(例えば、文字)を有する部位であってもよい。また、前記第一の表示とは、文字であってもよいし、キャラクタであってもよい。また、前記窓部から遊技者が視認可能な前記可動体の一部は、第二の表示(例えば、図28に示すキャラクタの顔)を有するものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記窓部の輪郭に対応した輪郭を有する表示であってもよい。また、前記窓部は、透過性を有する透過部を有するものでよいし、前記窓部は、開口部であってもよい。
また、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図示しないスロットマシン)は、装飾カバー(例えば、図28に示すセンター役物900の装飾カバー)と、発光可能な発光手段(例えば、図28に示す落下展開役物712)と、を備えた遊技台であって、前記装飾カバーの透過部(例えば、図29に示すセンター役物開口部900aの第一の部位902a)を通して前記発光手段からの光を遊技者が視認可能であり、前記発光手段は、移動可能な手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、発光手段による演出を多彩にすることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
また、前記装飾カバーは、移動不可能な装飾カバー(例えば、図28に示すセンター役物900の装飾カバー)であってもよい。また、図31(c)に示すように、前記装飾カバー(例えば、図331に示すセンター役物900の装飾カバー)を通さずに前記発光手段(例えば、図28に示す落下展開役物712)からの光を遊技者が視認可能であってもよい。また、図31(a)に示すように、第一の位置に位置する前記発光手段(例えば、図28に示す落下展開役物712)は、前記装飾カバー(例えば、図331に示すセンター役物900の装飾カバー)にオーバーラップされる手段であってもよい。また、図31(c)に示すように、第二の位置に位置する前記発光手段(例えば、図28に示す落下展開役物712)は、前記装飾カバー(例えば、図331に示すセンター役物900の装飾カバー)にオーバーラップされない手段であってもよい。
また、前記発光手段(例えば、図28に示す落下展開役物712)は、第二の装飾カバー(例えば、落下展開役物712のカバー手段718)を有する手段であり、前記第二の装飾カバーの少なくとも一部は、透明または半透明であり、前記第二の装飾カバーは、前記発光手段の移動に応じて移動可能な装飾カバーであってもよい。
また、前記発光手段の光は、前記第二の装飾カバー(例えば、落下展開役物712のカバー手段718)と前記装飾カバー(例えば、センター役物900)を通して遊技者が視認可能となる光であってもよい。また、発光可能な第二の発光手段(例えば、図28や図29に示す発光基板904)を備え、前記装飾カバーを通して前記第二の発光手段からの光を遊技者が視認可能であり、前記第二の発光手段は、移動不可能な手段であってもよい。
また、前記装飾カバーの第一の部位(例えば、図29に示す第一の部位902a)は、前記発光手段の光を通すことが可能な部位であり、前記装飾カバーの第一の部位(例えば、図29に示す第一の部位902a)は、前記第二の発光手段の光を通すことが可能な部位であってもよい。また、前記第一の部位は、無色または有色であってもよい。
また、前記装飾カバーの第二の部位(例えば、図28に示す第二の部位902b)は、前記発光手段の光を通さない部位であり、前記装飾カバーの第二の部位(例えば、図28に示す第二の部位902b)は、前記第二の発光手段の光を通さない部位であってもよい。また、前記装飾カバーが移動可能に構成されていてもよい。また、前記発光手段は、前記第一の位置で第一の態様で発光可能であってもよく、前記発光手段は、前記第二の位置で第二の態様で発光可能であってもよく、前記第一の態様と前記第二の態様は、異なっていてもよいし、同じであってもよい。
<各種基板>
次に、パチンコ機100が備える各種基板について説明する。
<各種基板/制御基板、駆動基板>
図40(a)は、第1副制御部400周辺の主な制御回路を示した回路ブロック図である。本例の第1副制御部400は、図5を用いて説明したサブ制御基板245aと、このサブ制御基板245aにボード・トゥ・ボード(以下、「BtoB」という。)コネクタにより電気的に接続されたモータ駆動基板245bと、によって構成されている。なお、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bとの接続は、BtoBコネクタによるものに限定されず、ハーネス等による接続であってもよい。
サブ制御基板245aには、図6を用いて説明した基本回路402と駆動回路516等が搭載されており、本例では、基本回路402と駆動回路516を、それぞれワンチップのマイクロコンピュータで構成し、相互に通信可能としている。
また、詳細は後述するが、モータ駆動基板245bには、サブ制御基板245aと他の基板を電気的に接続する電気部品が搭載され、モータ駆動基板245bは、サブ制御基板245aに搭載された駆動回路516からの演出制御データの入力や、遊技盤側可動体444(例えば、役物ユニット950等)の駆動源となるモータ等を動作させる駆動信号(例えば、後述する盤面LEDPWM信号など)を出力することが可能である。
本例では、第1副制御部400を、少なくとも一つのマイクロコンピュータが搭載されるサブ制御基板245aと、マイクロコンピュータが搭載されないモータ駆動基板245bの2種類の基板で構成しているため、例えば、遊技盤側可動体(例えば、役物ユニット950)の仕様変更等があったときに、一方のモータ駆動基板245bのみの交換で仕様変更等に対応できる場合があり、他方のサブ制御基板245aに汎用性を持たせることで、開発期間の短縮や低コスト化を実現できる場合がある。
サブ制御基板245aの基本回路402には、遊技台枠用ランプ542や、遊技盤用ランプ532や、スピーカ120や、遊技枠側可動体442(例えば、前面枠扉(ガラス枠)を用いたガラスボタン、遮蔽装置(シャッター)等)や、第2副制御部500や、モータ駆動基板245b等が接続される。また、モータ駆動基板245bには、サブ制御基板246aや、モータ駆動基板245bを他の基板に電気的に接続するためのハーネス等が接続される。
<各種基板/接続関係と配置場所>
次に、パチンコ機100が備える各種基板の接続関係と配置場所について説明する。
図40(b)は、パチンコ機100が備える各種基板の接続関係を模式的に示したブロック図である。本例では、サブ制御基板245aに電気的に接続されたモータ駆動基板245bに、スイッチング回路を含む電気部品が搭載された盤面周辺基板672を電気的に接続し(図43(a)、図44(a)参照)、この盤面周辺基板672に、電気部品が搭載されていない役物周辺基板674を電気的に接続し(図44(a)、図45(a)参照)、この役物周辺基板674に、パワーLEDを含む電気部品が搭載された役物上照明基板676を電気的に接続している(図45(a)参照)。
図41(a)は、遊技盤200を背面から見た図であり、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bの配置場所を説明するための図である。本例では、図4を用いて説明したように、遊技盤200の背面に、サブ制御基板ケース245を備えており、このサブ制御基板ケース245の内側空間内に、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bが収容されている。なお、図41(a)において符号246aで示す基板は、第2副制御部500を構成する液晶制御基板であり、図41(a)において符号678で示す基板は、電源制御部660から供給された電源を第1副制御部400や第二副制御部500などのサブ制御部に供給することが可能なサブ電源基板である。
図41(b)は、遊技盤200の一部を抜き出して正面から見た図であり、盤面周辺基板672の配置場所を説明するための図である。本例では、盤面周辺基板672は、遊技盤200のステージ244の近傍に配置され、後述する盤面周辺基板接続ハーネス678を介して、図41(a)に示すモータ駆動基板245bに電気的に接続されている。
図42(a)は、遊技盤200の一部を透過して正面から見た図であり、役物周辺基板674の配置場所を説明するための図である。本例では、役物周辺基板674は、遊技盤200の正面視左上に配置され、図示しないハーネスを介して、図41(b)に示す盤面周辺基板672に電気的に接続されている。
図42(b)は、落下展開役物ユニット700の一部を抜き出して示した正面図であり、役物上照明基板676の配置場所を説明するための図である。本例の役物上照明基板676は、落下展開役物ユニット700の一部を構成する基板であり、図21を用いて説明した発光基板716に相当する基板である。役物上照明基板676(発光基板716)は、図示しないハーネスを介して、図42(a)に示す役物周辺基板674に電気的に接続されているとともに、パワーLEDからなる第一の発光手段676a(716a)を備えている。
<モータ制御基板>
次に、モータ制御基板245bについて説明する。図43(a)、(b)は、モータ駆動基板245bと他の基板との接続関係と、モータ駆動基板245bに搭載される電気部品の一例を示した図である。
モータ駆動基板245bは、サブ制御基板245bのBtoBコネクタ245a1に接続可能なBtoBコネクタ245b1と、盤面周辺基板672に接続される盤面周辺基板接続ハーネス678のコネクタ678aに接続可能なコネクタ245b2と、を備える。
モータ駆動基板245bのBtoBコネクタ245b1は、No.1〜No.80の80ピンで構成され、そのうちのNo.31のピンは、サブ制御基板245aに搭載された駆動回路516から出力される盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。また、モータ駆動基板245bのコネクタ245b2は、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、盤面周辺基板接続ハーネス678の盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。
図43(b)に拡大して示すように、BtoBコネクタ245b1のNo.31のピンと、コネクタ245b2のNo.26のピンとの間には、電気部品として、第1抵抗245b3と、IC245b4と、第2抵抗245b5と、が直列に配設されている。
<盤面周辺基板>
次に、盤面周辺基板672について説明する。図44(a)〜(c)は、盤面周辺基板672と他の基板との接続関係と、盤面周辺基板672に搭載される電気部品の一例を示した図である。
盤面周辺基板672は、盤面周辺基板接続ハーネス678のコネクタ678bに接続可能なモータ駆動基板側コネクタ672aと、役物周辺基板674に接続される図示しないハーネスのコネクタに接続可能な役物周辺基板側コネクタ672bと、を備える。
モータ駆動基板側コネクタ672aは、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、盤面周辺基板接続ハーネス678の盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。また、役物周辺基板側コネクタ672bは、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、役物周辺基板674に接続される図示しないハーネスの盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。
図44(b)に拡大して示すように、モータ駆動基板側コネクタ672aのNo.26のピンと、役物周辺基板側コネクタ672bのNo.26のピンとの間には、電気部品として、第1抵抗672cと、第2抵抗672dと、NチャネルのMOS FETからなるスイッチング回路672eと、第3抵抗672fと、が配設されている。
第1抵抗672cは、スイッチング回路672eの動作安定用抵抗である。第2抵抗672dは、スイッチング回路672eの入力信号がオープンになった場合にスイッチング回路672eのゲート・ソース間の電圧を0vにするための接地抵抗である。第3抵抗672fは、役物上照明基板676に搭載される第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の電流設定用抵抗である。
モータ駆動基板側コネクタ672aのNo.26のピンに、所定の駆動電圧(本例では、5v)の盤面LEDPWM信号が入力され、所定の電圧(スイッチング回路872cのゲート閾値電圧よりも大きく、十分なドレイン電流が流れる電圧。本例では、約1.2v)のON信号が印可されると、スイッチング回路672eがOFFからONとなり、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)が点灯するように構成している。
本例では、スイッチング回路としてMOS FETを適用しているため、他のスイッチング素子を適用する場合に比べて、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の点灯/消灯の切り替え速度を速くすることができる上に、放熱性を高めることができる場合がある。
なお、本例では、スイッチング回路672eとして、NチャネルのMOS FETを適用したが、例えば、PチャネルのMOS FETを用いてもよいし、トランジスタ等の他のスイッチング素子を用いてもよい。
また、役物上照明基板676に搭載される第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の電流設定用抵抗として、第3抵抗672fを適用したが、図44(c)に示すように、電流設定用抵抗として、直列に接続した2つの第3抵抗672fと第4抵抗672gを適用してもよい。
<役物周辺基板>
次に、役物周辺基板674と役物上照明基板676について説明する。図45(a)は、役物周辺基板674および役物上照明基板676と他の基板との接続関係を示した図であり、同図(b)は、役物上照明基板676に搭載される電気部品の一例を示した図である。
役物周辺基板674は、盤面周辺基板672に接続される図示しないハーネスのコネクタに接続可能な盤面周辺基板側コネクタ674aと、役物上照明基板676に接続されるハーネス680のコネクタに接続可能な役物上照明基板側コネクタ674bと、を備える。
盤面周辺基板側コネクタ674aは、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、盤面周辺基板672に接続される図示しないハーネスの盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。また、役物上照明基板側コネクタ674bは、No.1〜No.22の22ピンで構成され、そのうちのNo.17のピンは、役物上照明基板676のNo.17のピンを介して、役物上照明基板676に搭載される電気部品に接続される。
図45(b)に拡大して示すように、役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと、電源(本例では、7v電源)との間には、電気部品として、第1抵抗676bと、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)と、が配設されている。
なお、本例では、サブ制御基板245aと第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)との間に直列に配設する複数の抵抗(本例では、第1抵抗245b3、第2抵抗245b5、第1抵抗676b)の抵抗値の合計を15オーム、第1抵抗676bを通過する電流を約270ミリアンペアに設定することで、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の輝度(光量)を高めている。
<各種基板に搭載する電気部品の変形例>
次に、各種基板に搭載する電気部品の変形例について説明する。
<各種基板に搭載する電気部品の変形例/変形例1>
図46(a)は、各種基板に搭載する電気部品の変形例1を示した図である。図45(b)に示した役物上照明基板676においては、盤面LEDPWM信号が入力される役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと、7v電源との間に、電気部品として、第1抵抗676bと、第一の発光手段676a(パワーLED)と、を配設したが、図46(a)に示すように、第1抵抗676bと第一の発光手段676a(パワーLED)との間に、さらに第2抵抗676cを直列に配設し、この役物上照明基板676と図44(b)に示した盤面周辺基板672とを組み合わせてもよい。
本例によれば、盤面周辺基板672のスイッチング回路672eのドレインと7v電源との間に、3つの抵抗(盤面周辺基板672の第3抵抗672f、役物上照明基板676の第1抵抗676bおよび第2抵抗676c)が直列に配設される。
<各種基板に搭載する電気部品の変形例/変形例2>
図46(b)は、各種基板に搭載する電気部品の変形例2を示した図である。図44(c)に示した盤面周辺基板672においては、盤面LEDPWM信号が入力されるモータ駆動基板側コネクタ672aのNo.26のピンと、盤面LEDPWM信号が出力される役物周辺基板側コネクタ672bのNo.26のピンとの間に、電気部品として、第1抵抗672cと、第2抵抗672dと、スイッチング回路672eと、第3抵抗672fと、第4抵抗672gと、を配設したが、この盤面周辺基板672と図46(a)に示す役物上照明基板676とを組み合わせてもよい。
本例によれば、盤面周辺基板672のスイッチング回路672eのドレインと7v電源との間に、4つの抵抗(盤面周辺基板672の第3抵抗672fおよび第4抵抗672g、役物上照明基板676の第1抵抗676bおよび第2抵抗676c)が直列に配設される。
<各種基板に搭載する電気部品の変形例/変形例3>
図47(a)は、各種基板に搭載する電気部品の変形例3を示した図である。図47(a)に示す役物上照明基板676のように、盤面LEDPWM信号が入力される役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと、7v電源との間に、電気部品として、第1抵抗676bと第一の発光手段676a(パワーLED)との組み合わせを並列に2組配設し、この役物上照明基板676と図44(b)に示した盤面周辺基板672とを組み合わせてもよい。
本例によれば、役物上照明基板676に複数(本例では、2つ)の発光手段が配設されるとともに、各々の発光手段の輝度(光量)をほぼ同一に設定することができる。なお、本例では、第1抵抗676bと第一の発光手段676a(パワーLED)との組み合わせを並列に2組配設したが、2組以上を並列に配設してもよいし、第1抵抗676bと第一の発光手段676a(パワーLED)との組み合わせを複数組、直列に配設してもよい。
<各種基板に搭載する電気部品の変形例/変形例4>
図47(b)は、各種基板に搭載する電気部品の変形例4を示した図である。図47(b)に示す役物上照明基板676のように、盤面LEDPWM信号が入力される役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと、7v電源との間に、電気部品として、第1抵抗676bと第一の発光手段676a(パワーLED)との組み合わせと、第1抵抗676bと第2抵抗676cと第一の発光手段676a(パワーLED)との組み合わせを並列に配設し、この役物上照明基板676と図44(b)に示した盤面周辺基板672とを組み合わせてもよい。
本例によれば、役物上照明基板676に複数(本例では、2つ)の発光手段が配設されるとともに、各々の発光手段の輝度(光量)を異ならせることができる。
<各種基板に搭載する電気部品の変形例/変形例5>
図48(a)は、各種基板に搭載する電気部品の変形例5を示した図である。図48(a)に示す役物上照明基板676のように、盤面LEDPWM信号が入力される役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと、7v電源との間に、電気部品として、第一の発光手段676a(パワーLED)のみを配設するとともに、役物周辺基板674における盤面LEDPWM信号の信号線上に第1抵抗674aを配設し、これらの役物上照明基板676および役物周辺基板674と図44(b)に示した盤面周辺基板672とを組み合わせてもよい。
本例によれば、第一の発光手段676a(パワーLED)と、この第一の発光手段676a(パワーLED)の電流設定用抵抗の一つである第1抵抗674aとを別々の基板に配設することができ、設計の自由度を高めることができる場合がある。また、電気部品を複数の基板に分散して配置することで、特定の基板に熱が集中してしまうような事態を回避できる場合がある。
<各種基板に搭載する電気部品の変形例/変形例6>
図48(b)は、各種基板に搭載する電気部品の変形例6を示した図である。図48(b)に示す盤面周辺基板672のように、図44(b)に示した盤面周辺基板672から第3抵抗672fを排除するとともに、役物周辺基板674における盤面LEDPWM信号の信号線上に第1抵抗674aを配設し、これらの盤面周辺基板672および役物周辺基板674と図45(b)に示した役物上照明基板676とを組み合わせてもよい。
本例によれば、第一の発光手段676a(パワーLED)の電流設定用抵抗の一つである第1抵抗674aと、第一の発光手段676a(パワーLED)の点灯/消灯の切り替えを行うスイッチング回路672eとを別々の基板に配設することができ、設計の自由度を高めることができる場合がある。また、電気部品を複数の基板に分散して配置することで、特定の基板に熱が集中してしまうような事態を回避できる場合がある。
<各種基板に搭載する電気部品の変形例/変形例7>
図49(a)は、各種基板に搭載する電気部品の変形例7を示した図である。図49(a)に示す役物上照明基板676のように、盤面LEDPWM信号が入力される役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと、7v電源との間に、電気部品として、抵抗値Aの第1抵抗676b、抵抗値Aの第2抵抗676c、第一の発光手段676a(パワーLED)を直列に配設してもよいし、抵抗値Aの第1抵抗676bと抵抗値Aの第2抵抗676cに替えて、抵抗値Aとは値が異なる抵抗値Bの第3抵抗676dを配設してもよい。なお、この場合、抵抗値Bが抵抗値Aの2倍の値であれば、第一の発光手段676a(パワーLED)の輝度(光量)を同一にすることができるが、抵抗値Bはそれ以外の値であってもよい。
本例によれば、電気部品の数を減らすことができ、低コスト化を図ることができる場合がある。また、役物上照明基板676に搭載する抵抗の抵抗値と、盤面周辺基板672に搭載する抵抗の抵抗値を異ならせることで、第一の発光手段676a(パワーLED)に流す電流値を柔軟に変更できる等、設計の自由度を高めることができる場合がある。
<各種基板に搭載する電気部品の変形例/変形例8>
図49(b)は、各種基板に搭載する電気部品の変形例8を示した図である。図49(b)に示す役物上照明基板676のように、盤面LEDPWM信号が入力される役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと、7v電源との間に、電気部品として、抵抗値Cの第3抵抗676d、抵抗値Bとは値が異なる抵抗値Cの第4抵抗676e、第一の発光手段676a(パワーLED)を直列に配設してもよい。
本例によれば、役物上照明基板676に搭載する複数の抵抗の抵抗値を異ならせることで、設計の自由度を高めることができる場合がある。また、役物上照明基板676に搭載する抵抗の抵抗値と、盤面周辺基板672に搭載する抵抗の抵抗値を異ならせることで、第一の発光手段676a(パワーLED)に流す電流値を柔軟に変更できる等、設計の自由度を高めることができる場合がある。
<各種基板の接続関係の変形例>
図50は、各種基板の接続関係の変形例を示した図である。図50に示すように、第一の基板(例えば、盤面周辺基板672)と第二の基板(例えば、役物上照明基板676)とをBtoBコネクタで電気的に接続してもよい。
また、第一の基板の表面積が第二の基板の表面積よりも大きい場合には、第一の基板に搭載する電気部品(例えば、抵抗)の数を、第二の基板に搭載する電気部品(例えば、抵抗)の数よりも多くしてもよいし、反対に、少なくしてもよい。また、第一の基板の表面積が第二の基板の表面積よりも大きい場合には、第一の基板に搭載する複数の電気部品を並列に配置し、第二の基板に搭載する複数の電気部品を直列に配置してもよいし、第一の基板において並列に配置する電気部品の数を、第二の基板において並列に配置する電気部品の数よりも多くしてもよい。
また、上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが、本発明はこれに限られず、図51に示すようなスロットマシン2000にも適用可能である。図51は、スロットマシン2000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図51に示すスロットマシン2000は、本体2001と、本体2001の正面に取付けられ、本体2001に対して開閉可能な前面扉2002と、を備える。本体2001の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール2010、中リール2011、右リール2012)収納され、スロットマシン2000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール2010〜2012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
スロットマシン2000において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール2010〜2012が構成されている。リール2010〜2012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓2013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール2010〜2012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール2010〜2012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、スロットマシン2000では、3個のリールをスロットマシン2000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール2010〜2012の背面には、図柄表示窓2013に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト(図示省略)が配置されている。リールバックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン2000内部において各々のリール2010〜2012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール2010〜2012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ2020は、有効となる入賞ライン2014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン2014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン2014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。以下、有効となる入賞ラインを有効ラインと呼ぶ場合がある。
告知ランプ2023は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ2024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ2022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ2028は演出用のランプである。
メダル投入ボタン2030〜2032は、スロットマシン2000に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。スロットマシン2000においては、メダル投入ボタン2030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン2031が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン2032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン2032はMAXメダル投入ボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ2029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ2021が点灯する。
メダル投入口2041は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン2030〜2032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口2041から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器2025は、スロットマシン2000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器2026は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器2027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
本実施形態においては、貯留枚数表示器2025、遊技情報表示器2026、および払出枚数表示器2027は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー2035は、リール2010〜2012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口2041に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン2030〜2032を操作して、スタートレバー2035を操作すると、リール2010〜2012が回転を開始することとなる。スタートレバー2035に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット2036には、ストップボタン2037〜2039が設けられている。ストップボタン2037〜2039は、スタートレバー2035の操作によって回転を開始したリール2010〜2012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール2010〜2012に対応づけられている。以下、ストップボタン2037〜2039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。なお、各ストップボタン2037〜2039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン2037〜2039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン2033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン2034は、スロットマシン2000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口2055から排出するためのボタンである。ドアキー孔2040は、スロットマシン2000の前面扉2002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口2055は、メダルを払出すための払出口である。
メダル投入ボタン2032の右側には、チャンスボタン2100が設けられている。チャンスボタン2100は、リール2010〜2012の動作に関連する操作が可能であったり、液晶表示装置2057の表示に関連する操作が可能であったりする。また、チャンスボタン2100は、上記実施形態によるパチンコ機100と同様に複数の状態(例えば、発光状態、回転状態、振動状態またはこれらの組み合わせ)を取ることが可能であり、チャンスボタン2100の操作有効期間中に状態変化可能であってもよい。
情報表示ボタンユニット2050には、情報表示ボタン2046が設けられている。情報表示ボタン2046は、ユーザメニュー(例えば、遊技者個人の遊技履歴情報を設定するためのメニュー)を呼び出すための操作ボタンであり、複数のボタンから構成されている。情報表示ボタン2046の構成及び作用については後述する。
ストップボタンユニット2036の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル2062が設けられており、タイトルパネルランプ2064は、タイトルパネル2062を点灯するランプである。タイトルパネル2062の下部には、メダル払出口2055、メダルの受皿2061が設けられている。
音孔2081はスロットマシン2000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉2002の左右各部に設けられたサイドランプ2044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉2002の上部には演出装置2060が配設されており、演出装置2060の上部には音孔2043が設けられている。この演出装置2060は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ2063a、左シャッタ2063bからなるシャッタ(遮蔽装置)2063と、このシャッタ2063の奥側に配設された液晶表示装置2057(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ2063a、左シャッタ2063bが液晶表示装置2057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置2057(図示省略)の表示画面がスロットマシン2000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
図52(a)は、情報表示ボタン2046の外観斜視図であり、図52(b)は、情報表示ボタン2046の上面図である。情報表示ボタン2046は、図52に示すように、情報表示ボタンユニット2050の略矩形の平面上に複数のボタンを備えている。すなわち、情報表示ボタン2046は、情報表示ボタンユニット2050に設けられた複数のボタンの総称であり、詳しくは、情報表示ボタンユニット2050の略中央に設けられた決定(呼出)ボタン2046Oと、決定(呼出)ボタン2046Oの左側に離間して設けられた上選択ボタン2046U、下選択ボタン2046D、左選択ボタン2046L及び右選択ボタン2046Rと、決定(呼出)ボタン2046Oの右側に離間して設けられたキャンセルボタン2046Cと、を備える。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図51に示すスロットマシン2000)は、複数の基板(例えば、図40(b)に示す、サブ制御基板245a、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674、役物上照明基板676)と、演出用可動体(例えば、図20に示す落下展開役物712)と、を備えた遊技台であって、前記複数の基板のうちの一つは、第一の基板(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672)であり、前記複数の基板のうちの一つは、第二の基板(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676)であり、前記第二の基板は、前記第一の基板と電気的に接続された基板であり、前記第一の基板は、第一の抵抗(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672の第3抵抗672f)が設けられた基板であり、前記第二の基板は、第二の抵抗(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676の第1抵抗676b)が設けられた基板であり、前記演出用可動体は、電気部品(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676の第一の発光手段676a(パワーLED))が設けられた可動体であり、前記第一の抵抗は、前記第二の抵抗と直列に接続された抵抗であり、前記第一の抵抗は、前記電気部品と直列に接続された抵抗であり、前記第二の抵抗は、前記電気部品と直列に接続された抵抗である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、抵抗によって生じる発熱を複数の基板に分散させることで、熱に起因する不具合を未然に防止し、安定した遊技制御を行うことができる場合がある。また、一つ一つの抵抗部品を小さくすることができ、各基板のレイアウト等の設計の自由度を高めることができる場合がある。このため、演出用可動体に特徴を持った遊技台を提供することができる。
なお、前記第一の基板は、前記演出用可動体とは別の位置に設けられた基板であり、前記第二の基板は、前記演出用可動体に設けられた基板であり、前記電気部品は、前記第二の基板に設けられており、前記第二の基板は、前記第一の基板とコネクタ(例えば、図43(a)に示す盤面周辺基板接続ハーネス678のコネクタ678a、678b)により接続された基板であってもよい。
このような構成とすれば、演出用可動体側の発熱を少なくすることができる場合がある。また、演出用可動体側の基板を軽くすることができる場合がある。また、コネクタ接続の時に発生する静電気の影響を各基板に設けられた抵抗で緩和できる場合がある。
また、前記第一の基板は、第三の抵抗(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672の第1抵抗672c)が設けられた基板であり、前記第三の抵抗は、前記第一の抵抗と直列に接続された抵抗であり、前記第三の抵抗は、前記第二の抵抗と直列に接続された抵抗であり、前記第三の抵抗は、前記電気部品と直列に接続された抵抗であってもよい。
このような構成とすれば、第一の基板側に抵抗を複数設けることで演出用可動体側の発熱を少なくすることができる場合がある。
また、前記第一の基板は、スイッチング回路(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672のスイッチング回路672e(MOS FET))が設けられた基板であってもよい。
このような構成とすれば、静電気が発生した場合にスイッチング回路部分に影響が出てしまうことを第一の抵抗(第三の抵抗も含む)が緩和することができる場合がある。
また、中継基板(例えば、図45(a)に示す役物周辺基板674)を備え、前記第二の基板は、前記中継基板を介して前記第一の基板と電気的に接続された基板であり、前記中継基板は、抵抗が設けられていない基板であってもよい。
このような構成とすれば、中継基板を介することで、第一の基板と第二の基板の配置の自由度を高めることができる場合がある。また、中継基板側のコネクタを最後に接続することにより第一の基板側や第二の基板側に静電気が起こらないようにすることができる場合がある。
なお、前記第一の基板または/および前記第二の基板は、前記中継基板とコネクタにより接続された基板であってもよい。また、前記中継基板は、抵抗以外の電気部品が設けられた基板であってもよいし、前記第一の基板および前記第二の基板と電気的に接続するためのコネクタのみが設けられた基板であってもよい。
また、前記第二の抵抗の抵抗値は、前記第一の抵抗の抵抗値と同じ値であってもよい。
このような構成とすれば、第一の基板と第二の基板の抵抗の数が同じ場合に、発熱量を均等に分散できる場合がある。また、第一の基板と第二の基板のうちの一方の基板に載せる抵抗部品が大きくならないようにすることができる場合がある。
また、前記電気部品は、パワーLEDであってもよい。このような構成とすれば、演出用可動体側にはパワーLEDによる発熱が生じるが、一部の抵抗を第一の基板に設けることで、発熱を効果的に少なくすることができる場合がある。
なお、前記電気部品は、パワーLEDであり、前記演出用可動体が可動する前の状態では、前記パワーLEDが遊技者から視認できない構成であり、前記演出用可動体が、可動した場合に前記パワーLEDが遊技者から視認可能な構成であってもよい。このような構成とすれば、可動体の動作に関連して放熱を行うことができる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図51に示すスロットマシン2000)は、複数の基板(例えば、図40(b)に示す、サブ制御基板245a、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674、役物上照明基板676)と、第一の電気部品(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672のスイッチング回路672e(MOS FET))と、第二の電気部品(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676の第一の発光手段676a(パワーLED))と、前記第二の電気部品を駆動させるための駆動回路(例えば、図40(a)に示す基本回路402や駆動回路516、図46(a)に示す抵抗、スイッチング回路)と、を備えた遊技台であって、前記複数の基板のうちの一つは、第一の基板(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672)であり、前記複数の基板のうちの一つは、第二の基板(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676)であり、前記第二の基板は、前記第一の基板とコネクタ(例えば、図43(a)に示す盤面周辺基板接続ハーネス678のコネクタ678a、678b)により接続された基板であり、前記駆動回路は、複数の抵抗が設けられた回路であり、前記複数の抵抗のうちの一つは、第一の抵抗(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672の第3抵抗672f)であり、前記複数の抵抗のうちの一つは、第二の抵抗(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676の第1抵抗676b)であり、前記第一の基板は、前記第一の抵抗が設けられた基板であり、前記第二の基板は、前記第二の抵抗が設けられた基板であり、前記第一の基板は、前記第一の電気部品が設けられた基板であり、前記第二の基板は、前記第二の電気部品が設けられた基板である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、コネクタ接続の時に発生する静電気の影響を各基板に設けられた抵抗で緩和できる場合がある。このため、演出用可動体の駆動回路に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図51に示すスロットマシン2000)は、複数の基板(例えば、図40(b)に示す、サブ制御基板245a、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674、役物上照明基板676)と、第一の電気部品(例えば、図43(a)に示すモータ駆動基板245bのIC245b4)と、第二の電気部品(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676の第一の発光手段676a(パワーLED))と、前記第二の電気部品を駆動させるための駆動回路(例えば、図40(a)に示す基本回路402や駆動回路516、図43(b)や図46(a)に示す抵抗、IC、スイッチング回路)と、を備えた遊技台であって、前記複数の基板のうちの一つは、第一の基板(例えば、図43(a)に示すモータ駆動基板245b)であり、前記複数の基板のうちの一つは、第二の基板(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676)であり、前記複数の基板のうちの一つは、第三の基板(例えば、図43(a)に示すサブ制御基板245a)であり、前記第二の基板は、前記第一の基板とコネクタにより接続された基板であり、前記第三の基板は、前記第一の基板とBtoBコネクタにより接続された基板であり、前記第一の基板と前記第三の基板は、一の基板ケース(例えば、図5に示すサブ制御基板ケース245)に収容され、前記駆動回路は、複数の抵抗が設けられた回路であり、前記複数の抵抗のうちの一つは、第一の抵抗(例えば、図43(b)に示すモータ駆動基板245bの第1抵抗245b3)であり、前記複数の抵抗のうちの一つは、第二の抵抗(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676の第1抵抗676b)であり、前記第一の基板と前記第三の基板のうちの一方の基板は、前記第一の抵抗が設けられた基板であり、前記第一の基板と前記第三の基板のうちの他方の基板は、前記第一の電気部品が設けられた基板であり、前記第二の基板は、前記第二の抵抗が設けられた基板であり、前記第二の基板は、前記第二の電気部品が設けられた基板である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、コネクタ接続の時に発生する静電気の影響を各基板に設けられた抵抗で緩和できる場合がある。このため、演出用可動体の駆動回路に特徴を持った遊技台を提供することができる。
なお、演出用可動体(例えば、図20に示す落下展開役物712)を備え、前記第一の基板は、前記演出用可動体とは別の位置に設けられた基板であり、前記第二の基板は、前記演出用可動体に設けられた基板であり、前記第二の電気部品は、前記第二の基板に設けられていてもよい。
このような構成とすれば、演出用可動体側の発熱を少なくすることができる場合がある。また、演出用可動体側の基板を軽くすることができる場合がある。
また、前記第一の抵抗は、前記第二の抵抗と直列に接続された抵抗であり、前記第一の抵抗は、前記電気部品と直列に接続された抵抗であり、前記第二の抵抗は、前記電気部品と直列に接続された抵抗であってもよい。
このような構成とすれば、第一の基板側に抵抗を複数設けることで演出用可動体側の発熱を少なくすることができる場合がある。
また、中継基板(例えば、図45(a)に示す役物周辺基板674)を備え、前記第二の基板は、前記中継基板を介して前記第一の基板と電気的に接続された基板であり、前記中継基板は、前記駆動回路に関する抵抗が設けられていない基板であってもよい。
このような構成とすれば、中継基板を介することで、第一の基板と第二の基板の配置の自由度を高めることができる場合がある。また、中継基板側のコネクタを最後に接続することにより第一の基板側や第二の基板側に静電気が起こらないようにすることができる場合がある。
また、前記第二の抵抗の抵抗値は、前記第一の抵抗の抵抗値と同じ値であってもよい。
このような構成とすれば、第一の基板と第二の基板の抵抗の数が同じ場合に、発熱量を均等に分散できる場合がある。また、第一の基板と第二の基板のうちの一方の基板に載せる抵抗部品が大きくならないようにすることができる場合がある。
また、抵抗の数は、第一の基板と第二の基板でそれぞれ単数でもよいし、複数でもよいい。また、抵抗の数は、一方の基板が多くなってもよいし、異なる数であってもよい。また、抵抗の数を異ならせる要因として、発熱以外の点を考慮してもよく、例えば、第一の基板と第二の基板の表面積や縦横の寸法の大きさによって数を変えてもよいし、他の回路に関する電気部品の多寡によって決定されるものであってもよい。また、前記第一の電気部品は、スイッチング回路に関する電気部品であり、前記第二の電気部品は、パワーLEDであってもよい。
また、複数の抵抗は同じ部品を採用してもよいし、互いに異なる部品を採用してもよいし、互いに異なる抵抗値のものを採用してもよい。一般的に抵抗値が大きいほど抵抗部品は大きくなる傾向にあり、抵抗の数や基板の面積等により適宜決定することができる。
また、本発明に係る電気部品は、LED以外の電気部品にも適用可能である。また、遊技盤側の可動体ではなく、遊技台枠側の可動体や照明基板にも第二の基板を適用してもよいし、第一の基板と第二の基板のうちの一方の基板が遊技盤側に設けられ、他方の基板が枠側に設けられる構成であってもよい。
また、本発明に係る中継基板に抵抗が設けられていてもよい。また、スイッチング回路と抵抗が別基板に設けられていてもよいし、LED(電気部品)と抵抗が別基板に設けられていてもよい。また、LEDや抵抗が並列で複数設けられた構成であってもよいし、電気部品と抵抗が並列に接続されていてもよい。
また、第一の基板と第二の基板がBtoBコネクタにより接続されていてもよいし、第二の基板側の抵抗が複数であってもよい。また、少なくとも一方の基板が基板ケースに収容されていてもよい。また、電気部品の数が複数であってもよく、例えば、LEDが複数で並列に接続される構成であってもよい。
また、本発明に係る電気部品は、ソレノイドやモータ等の演出用可動体の駆動源であってもよい。また、基板と基板の電気的な接続は、フローティングコネクタであってもよく、例えば、遊技盤側の第一の基板と枠側の第二の基板を中継する中継基板が(前面枠または遊技盤)に設けられ、中継基板に設けられたコネクタ接続部と他方のフローティングコネクタによる接続であってもよい。また、フレキシブルハーネスで基板と基板を電気的に接続してもよい。
また、電気部品は、基板の片面のみに実装されていてもよいし、基板の両面に実装されていてもよい。また、実施例におけるパワーLEDのみ遊技者側の面に実装され、抵抗等は反対側の面に実装される構成であってもよい。また、演出用可動体のパワーLEDは、本実施形態では、動作時に視認可能となっているが、レンズ等によりパワーLED自体は視認できない構成であってもよい。また、演出用可動体の動作が行われない場合においても遊技者から視認可能な構成であってもよい。
また、第二の基板は、演出用可動体の動作に関連して動く構成でなくてもよく、例えば、演出用可動体(第二の基板を含まず)のみが動作し、動作に関連した状態で第二の基板のパワーLEDを発光させる構成であってもよい。この構成によれば、演出用可動体の重量を減らすことができる場合がある。
また、第一の基板も第二の基板も基板ケースに収容されないように構成すれば、基板や電気部品を効率よく放熱させることができる場合がある。
<他の実施形態>
次に、本発明の他の実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図53〜図95に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図53〜図95に示す符号を優先する。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<全体構成>
まず、図53を用いて、本発明の実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
設定操作部137は、設定者(例えば、遊技者など)による押下操作が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンと、を備えている。また、設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下操作を検出する操作部センサ427(図56参照)を備えている。本実施形態の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。なお、設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、上述のチャンスボタン136と同様の機能を有するように構成してもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<ぱちんこ機の背面>
図54は、図53のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
<遊技盤の正面>
図55は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図56を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、設定操作部137の各ボタンの押下操作を検出する操作部センサ427と、遮蔽装置センサ430・チャンスボタン検出センサ426・操作部センサ427からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図57(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」および「特図a」から「特図d」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図a」は16R特別大当り図柄、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、いずれも特図高確率普図高確率状態である。また、「特図c」は8R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。また、「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図F」および「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図57(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
例えば、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。一方、「特図F」および「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図57(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図58を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図56に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図59を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図56に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。
すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図57(c)に示す普図A)および外れ図柄(図57(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS224では、特図1および特図2それぞれについての特図先読み処理を行う(詳細は後述する)。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308は、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行った後、第2特別図柄表示装置214を用いて特図2のの確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図停止図柄、タイマ番号(特図変動時間)などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当りフラグや小当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図58に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<特図先読み処理>
図60は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図61(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
また、RAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS251)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS252に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS254に進む。
ステップS252では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS252の次のステップS253では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS254に移行する。
ステップS254では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS255に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS255では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS256に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS258に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS256では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS256の次のステップS257では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS258では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
<先読み結果情報>
図61は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。同図(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
同図(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、同図(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
同図(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。同図(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
<特図1関連抽選処理>
次に、図62を用いて、上記主制御部タイマ割込処理における特図1関連抽選処理について説明する。なお、同図は、特図1関連抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS281では、特別図柄または特別電動役物が作動中であるか否か、すなわち、特図1変動遊技中または大当り遊技中であるか否かを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合にはステップS282に進む。ステップS282では、特図1変動遊技の保留があるか無いかを判定し、特図1変動遊技の保留が無い場合には処理を終了し、保留がある場合にはステップS283に進む。
ステップS283では、上述の特図確率変動フラグがONかOFFかを判定し、特図確率変動フラグがONの場合には、ステップS284に進んで、後述する当否判定用高確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行い、特図確率変動フラグがOFFの場合には、ステップS285に進んで、後述する当否判定用低確率テーブル[特図1]の抽選データを用いて大当り判定(大当りの当否判定)および小当り判定(小当りの当否判定)を行う。
ステップS286では、大当りの当否判定結果が大当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS287に進み、該当しない場合にはステップS288に進む。ステップS287では、大当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、大当り図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図A〜特図Dのいずれか、特図2の場合には特図a〜特図cのいずれか)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS288では、小当りの当否判定結果が小当りであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS289に進み、該当しない場合にはステップS290に進む。ステップS289では、上述の小当りの当否判定結果および図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、小当り図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図E、特図2は小当りなし)を決定した後に、ステップS291に進む。
ステップS290では、図柄乱数値に基づいて図柄抽選を行い、はずれ図柄(本実施形態では、特図1の場合には特図F、特図2の場合には特図d)を決定した後に、ステップS291に進む。ステップS291では、ステップS286〜S290で決定した特図停止図柄の種類および現在(特図2の変動開始時)の保留記憶数に基づいて変動種別抽選を行い、変動パターンと特図変動時間を決定する。
なお、上述の特図2関連抽選処理では、特図2に関する抽選処理を行うが、図62に示す特図1関連抽選処理のうちの、特図2を特図1に、当否判定用高確率テーブル[特図1]を当否判定用高確率テーブル[特図2]に、当否判定用低確率テーブル[特図1]を当否判定用低確率テーブル[特図2]にそれぞれ読み替えるとともに、小当り判定を無くした処理と同一であるため、その説明は省略する。
<主制御部のデータテーブル>
次に、ぱちんこ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図63(a)に示す当否判定用低確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル[特図1]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図1の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技を当選(大当り)とするか、特図1変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図1の大当り判定または小当り判定)を行い、特図1が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図1]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図1の大当り判定または小当り判定を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。
また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10220〜10383である場合は、特図1変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という。
また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10384〜65535である場合には、特図1変動遊技のはずれと判定して、上述の大当りフラグおよび小当りフラグの格納領域にはずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域にはずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。
同図(c)に示す当否判定用低確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。また、同図(d)に示す当否判定用高確率テーブル[特図2]は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図2の当否判定に用いるテーブルの一例であり、特図当選乱数値の範囲と特図2の当否結果を関連付けして記憶したテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合においては、当否判定用低確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2変動遊技を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかの判定(特図2の大当り判定)を行い、特図2が特図高確率状態の場合においては、当否判定用高確率テーブル[特図2]を参照し、取得した特図当選乱数値(詳細は後述)に基づいて、特図2の大当り判定を行う。なお、特図2変動遊技では、小当りに当選しないように構成している。
<特図決定用テーブル>
図64(a)、(b)に示す特図決定用テーブル[特図1]および特図決定用テーブル[特図2]は、上述の大当りフラグおよび小当りフラグ(当否判定結果)と、図柄乱数値と、第1、第2特図表示装置212、214による特図停止図柄の種類を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する特図図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、取得したはずれ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
本実施形態では、特図1変動遊技においては同図(a)の特図決定用テーブル[特図1]を参照し、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜24のときに特図Aを25/100の確率で、取得した図柄乱数値が25〜49のときに特図Bを25/の確率で、取得した図柄乱数値が50〜54のときに特図Cを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が55〜99のときに特図Dを45/100の確率でそれぞれ選択する。また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には図柄乱数値に関わらず特図E(小当り)を100%の確率で選択し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図F(はずれ)を100/100(100%)の確率で選択する。
また、特図2変動遊技においては、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜69のときに特図aを70/100の確率で、取得した図柄乱数値が70〜74のときに特図bを5/100の確率で、取得した図柄乱数値が75〜99のときに特図cを25/100の確率でそれぞれ選択する。また、特図2変動遊技においては、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がはずれの場合)には図柄乱数値に関わらず特図d(はずれ)を100%の確率で選択する。なお、特図2変動遊技では、特図1変動遊技とは異なり、小当りが選択される確率を0%に設定している。
<変動表示時間決定テーブル>
図65は、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブル一例であり、図66は、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
変動表示時間決定テーブルは、上述の特図停止図柄の種類と、特図の変動時間と、特図変動時において装飾図柄表示装置208を用いて行う演出と、乱数値を関連付けして記憶したテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの変動表示時間決定テーブルと、取得した乱数値に基づいて、特図の変動時間と、装飾図柄表示装置208の演出を決定する変動パターン抽選を行う。
例えば、特図1の変動時間を決定する場合には、図65に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bで、取得した乱数値の範囲が1001〜20000の場合には、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチA当りを選択する。また、特図2の変動時間を決定する場合には、図66に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図a〜特図cで、取得した乱数値の範囲が20001〜65535の場合には、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチB当りを選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図67を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS311では、チャンスボタン136や設定操作部137などの操作手段の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データを操作手段の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図68を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<操作手段画像表示処理>
次に、図69を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される操作手段画像表示処理について詳細に説明する。なお、同図は、操作手段画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、操作手段(例えば、チャンスボタン136や設定操作部137)の受付期間の開始タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1002に進み、該当しない場合にはステップS1004に進む。なお、本発明に係る操作手段は、チャンスボタン136や設定操作部137に限定されるものではなく、例えば、球発射ハンドル134なども含まれ、遊技者が操作可能なものであればよい。また、「操作手段の受付期間」とは、操作手段の操作を検出した場合に当該操作を有効と判断し、当該操作に対応する処理を実行することが可能な期間のことである。
また、「操作手段の受付期間の開始タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、特図先読み処理において特図変動遊技の大当りまたは小当りに当選した場合、所定個数の遊技球の払い出しが行われた場合、遊技状態が第一の遊技状態から遊技者にとって有利な第二の遊技状態(または、遊技者にとって不利な第三の遊技状態)に移行した場合、大当り遊技後に特図変動遊技が所定回数行われた場合、所定の抽選に当選した場合、などが挙げられる。
ステップS1002では、操作手段画像(詳細は後述するが、例えば、チャンスボタン136を模した画像)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、ステップS1003に進む。ステップS1003では、操作手段の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像(後述する操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像や、操作手段画像の表示を伴う経過時間報知画像を含む。以下同様)を装飾図柄表示装置208に表示を行うために、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行って処理を終了する。
例えば、操作手段画像を兼ねる経過時間報知画像(操作手段に対して何らかの操作が必要であることが把握できる操作手段画像。例えば、操作手段を模した経過情報報知画像)が表示されている場合は、当該経過時間報知画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、操作手段に関する情報を含まない経過時間報知画像(操作手段の操作が必要であることが把握できない経過時間報知画像。例えば、経過時間を表す数字のみからなる経過時間報知画像)が表示されている場合は、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。なお、本実施形態では、後述する各実施例において経過時間報知画像(例えば、メーターの目盛りの画像)を装飾図柄表示装置208に表示する例を示すが、経過時間報知画像を表示しないものであってもよい。表示しない場合は、このステップS1003の処理を行わずに処理を終了する。
ステップS1004では、装飾図柄表示装置208に操作手段画像を表示中か否かを判定し、表示中でない場合には処理を終了し、表示中の場合にはステップS1005に進む。このステップS1005では、操作手段画像に対応する操作手段(例えば、操作手段画像がチャンスボタン136を模した画像の場合にはチャンスボタン136)の操作を受付けたか否かを判定し、操作を受付けた場合にはステップS1007に進み、操作を受付けていない場合にはステップS1006に進む。
ステップS1006では、操作手段画像の表示終了タイミングが到来したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1007に進み、該当しない場合にはステップS1008に進む。ここで、「操作手段画像の表示終了タイミングが到来した」と判定する条件は特に限定されないが、例えば、ステップS1002における操作手段の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過した場合、遊技状態が異なる遊技状態に移行した場合などが挙げられる。
ステップS1007では、装飾図柄表示装置208に表示している操作手段画像(経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像や、経過時間報知画像の表示を伴う操作手段画像を含む。以下同様)を消去し、操作手段画像の表示を終了する。ステップS1008では、操作手段の受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したかどうかを判定し、該当する場合にはステップS1009に進み、該当しない場合には、ステップS1010に進む。
ステップS1009では、操作手段受付期間の経過時間が予め定めた所定時間(T秒)に一致したことを契機として操作手段画像を特定の画像に切り替えるために、当該特定の画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。一方、ステップS1010では、操作手段画像の表示を継続するために、操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には画像データの更新処理を行う。
例えば、経過時間報知画像を兼ねる操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができる操作手段画像。例えば、経過時間に合わせて表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)が変化する操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、経過時間に関する情報を含まない操作手段画像(操作手段の受付期間の経過時間を把握することができない操作手段画像。例えば、操作手段を模した画像のみからなる操作手段画像や、操作手段の名称(例えば、チャンスボタン)を表す文字情報のみからなる操作手段画像)が表示されている場合は、引き続き当該操作手段画像の表示を継続するために、当該操作手段画像に対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
<予告抽選処理>
次に、図70を用いて、上述の第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS313)で実行される予告抽選処理について詳細に説明する。なお、同図は、予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる大当りフラグの値を参照し、大当りフラグの値がオンの場合には大当りの当選と判定してステップS1102に進み、大当りフラグの値がオフの場合には大当りの非当選と判定してステップS1103に進む。ステップS1102では、後述する予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。
ステップS1103では、主制御部300から受信したコマンド(例えば、図柄変動開始コマンド)に含まれる小当りフラグの値を参照し、小当りフラグの値がオンの場合には小当りの当選と判定してステップS1104に進み、小当りフラグの値がオフの場合には小当りの非当選と判定してステップS1105に進む。ステップS1104では、後述する予告抽選テーブルの「小当り」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。また、ステップS1105では、後述する予告抽選テーブルの「はずれ」に対応する抽選値を用いて予告抽選を行った後にステップS1106に進む。ステップS1106では、第2副制御部500に対して、予告抽選の抽選結果の情報を含むコマンドを送信した後に処理を終了する。
<第1副制御部のデータテーブル>
次に、図71〜図73を用いて、ぱちんこ機100の第1副制御部400のROM406が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<予告抽選テーブル>
図71に示す予告抽選テーブルは、上述の予告抽選処理で行う予告抽選に用いるテーブルの一例であり、特図の図柄種別(当否結果)、特図の変動時間、予告テーブル番号、および抽選値の数値範囲を関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、大当りフラグがオンの場合、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「大当り(突然確変)」、または「大当り(潜伏確変)」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値に基づいて、予告テーブル1〜5のいずれかを選択する抽選(予告抽選)を行う。
例えば、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B、特図1の変動時間が15000msの場合には、予告抽選テーブルの「図柄種別」の項目が「大当り(15R系)」、「変動時間」の項目が「15000ms」に対応する抽選値を参照し、取得した予告抽選用乱数値が0〜9のときは予告テーブル2を選択し、取得した予告抽選用乱数値が10〜29のときは予告テーブル3を選択し、取得した予告抽選用乱数値が30〜94のときは予告テーブル4を選択し、取得した予告抽選用乱数値が95〜99のときは予告テーブル5を選択する。
なお、本実施形態では、大当りフラグおよび小当りフラグがオフ(はずれ)で、特図の変動時間が1500ms、3000ms、または8000msの場合には、予告抽選用乱数値とは無関係に予告テーブル1を選択する。また、予告テーブル5が選択されるのは、大当りフラグがオンで、特図1の図柄種別が特図Aまたは特図B(または特図2の図柄種別が特図a〜特図c)の場合だけである。また、大当りフラグがオン、特図1の図柄種別が特図D(潜伏確変)の場合の抽選値と、小当りフラグがオンの場合の抽選値を同一に設定している。なお、本実施例では、小当りは小当り用のテーブルで予告抽選を行っているが、大当り用のテーブルと同じテーブルで予告抽選を行うようにしてもよい。
<予告テーブル>
図72(a)に示す予告テーブルは、上述の予告テーブルのうちの予告テーブル4の一例であり、予告態様と抽選値の数値範囲とを関連付けして記憶したテーブルである。
第1副制御部400の基本回路402は、上述の予告抽選で予告テーブル4を選択した場合、この予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する予告態様抽選を行う。例えば、取得した乱数値が0〜9のときは「ボタン押下(1回)予告」を選択し、取得した態様を決定し、取得した乱数値が10〜24のときは「ボタン押下(2回)予告」を選択し、取得した乱数値が25〜39のときは「会話予告」を選択し、取得した乱数値が40〜59のときは「扉を開けろ予告」を選択し、取得した乱数値が60〜74のときは「宝箱選択予告」を選択し、取得した乱数値が75〜89のときは「ステップアップ予告」を選択し、取得した乱数値が90〜99のときは「タイトル予告」を選択する。
なお、図72(b)〜図72(d)、および図73(a)〜図73(b)は、「扉を開けろ予告」の内容を細分化したものであり、例えば、1回目の予告態様抽選で「扉を開けろ予告」を選択した場合には、図72(b)に示す、「扉を開けろ予告」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行う。次に、2回目の予告態様抽選で、例えば「メーターの色 青→赤」を選択した場合には、図72(c)に示す、「メーターの色 青→赤」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行う。
次に、3回目の予告態様抽選で、例えば「姫「チャンス!」」を選択した場合には、図72(d)に示す、「姫「チャンス!」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する4回目の予告態様抽選を行う。次に、4回目の予告態様抽選で、例えば「看板「リーチかも」」を選択した場合には、図73(a)に示す、「看板「リーチかも」」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する5回目の予告態様抽選を行う。次に、5回目の予告態様抽選で、例えば「姫の扇(花丸)」を選択した場合には、図73(b)に示す、「姫の扇(花丸)」に対応するテーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、次の予告態様を決定する6回目の予告態様抽選を行う。
<操作手段画像表示の実施例1>
次に、図74を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例1について説明する。なお、同図は、実施例1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域に表示している。また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングは到来していないが、チャンスボタン136に対する2回の操作を遊技者に促すために、第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで第2の操作手段画像BG2の表示を行うとともに、「チャンスボタンを押せ!」という文字情報の表示を中央下部に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する動画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が5秒経過したこと(受付期間の残り時間が1秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が3秒経過した(受付期間の残り時間が3秒であること)ことを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。なお、この例では、同図(f)のタイミングで第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続してもよい。
実施例1に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、本実施例では、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとし、その2秒後の同図(b)に示すタイミングを、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(この例では、6秒)の開始タイミングとした例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、同図(a)に示すタイミングを、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミング、かつ、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングとしてもよい。すなわち、操作手段のN回目(Nは正の整数)の操作の受付期間の開始タイミングをすべて同じタイミングにしてもよい(他の実施例も同様)。
また、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(例えば、6秒)の開始タイミングとチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(例えば、8秒)の開始タイミングを同じタイミングにした場合であっても、各々の受付時間が異なるときには経過時間の報知開始タイミングを異ならせてもよく、この例では、操作受付開始から2秒間が経過した後に、チャンスボタン136の2回目の操作の受付時間の経過時間を報知するようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例2>
次に、図75を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例2について説明する。なお、同図は、実施例2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。なお、同図(a)〜同図(f)に示す表示は、上記図74(a)〜(f)に示す表示例と同一であるため、その説明は省略する。
図75(g)は、同図(a)〜(d)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、同図(b)に示す、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(i)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。なお、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示してもよい。 同図(k)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過した直後に、チャンスボタン136の2回目の操作を受付けたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去しているとともに、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の1回目の操作を行わなかった状態において、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中(この例では、同図(g))にチャンスボタン136の操作があった場合に、同図(j)に示すように、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2の表示に替えて、キャラクタ画像(殿と爺)を表示してもよい。
同図(l)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過した直後のタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過し、かつ、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われなかったことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
実施例2に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例3>
次に、図76を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例3について説明する。なお、同図は、実施例3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例3は、上記実施例1における第1の経過時間報知画像TG1に替えて、第3の経過時間報知画像TG3を適用したものである。この第3の経過情報報知画像TG3は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第3の経過時間報知画像TG3の表示を開始してもよい。
実施例3に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例4>
次に、図77を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例4について説明する。なお、同図は、実施例4の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間(この例では、6秒)を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示も継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、当該状態を継続している。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した直後に第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去し、当該状態を継続している。
同図(e)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。
同図(f)は、同図(e)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、キャラクタ画像(殿)とは異なるキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、同図(e)に示す状態でチャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(f)に示す表示を行ってもよい。
同図(g)は、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去している。
実施例4に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例5>
次に、図78を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例5について説明する。なお、同図は、実施例5の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例5は、上記実施例4における第2の経過時間報知画像TG2に替えて、第4の経過時間報知画像TG4を適用したものである。この第4の経過情報報知画像TG4は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する画像であることに加えて、当該特図変動遊技の当否結果を示唆する画像でもある。このような構成とすれば、経過情報報知画像に遊技者の注意を集めることが可能となるため、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆しているが、これに加えて(または、これに替えて)チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像を用いて当否判定の結果を示唆してもよいし、また、経過情報報知画像は3つ以上でもよく、この場合、少なくとも1つの経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆すればよい。
また、経過情報報知画像を用いて当否判定の結果を示唆することに加えて、他の表示領域において当否判定の結果を示唆するように構成してもよい。また、この例では、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始しているが、他のタイミングで表示を開始してもよく、例えば、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来してから所定時間の経過後に第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよいし、チャンスボタン136の操作が行われたタイミング(例えば、1回目または2回目の操作が行われたタイミング)で第4の経過時間報知画像TG4の表示を開始してもよい。
実施例5に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示実施例6>
次に、図79を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例6について説明する。なお、同図は、実施例6の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。例えば、大当り判定で特図1に大当りし、特図図柄抽選で特図1の特図停止図柄が特図Aに決定し、変動パターン抽選で特図の変動時間が45000msに決定した場合、第1副制御部400は、大当りフラグの値がオン、特図停止図柄が特図A、特図の変動時間が45000msの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づいて、上記図71に示す予告抽選テーブルの「大当り(15R系)」の変動時間45000msに対応する抽選値を用いて予告抽選を行う。この予告抽選において、取得した乱数値が30〜94の数値範囲であったと仮定すると、予告テーブル4を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図72(a)に示す予告テーブル4を参照し、取得した乱数値に基づいて、予告テーブル4の予告態様を決定する1回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が40〜59の数値範囲であったと仮定すると、「扉を開けろ予告」を選択することになる。続いて、第1副制御部400は、上記図72(b)に示す「扉を開けろ予告」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、メーターの色を決定する2回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が50〜64の数値範囲であったと仮定すると、「メーターの色 青→赤」を選択することになる。
続いて、第1副制御部400は、上記図72(c)に示す「メーターの色 青→赤」に対応する予告テーブルを参照し、取得した乱数値に基づいて、キャラクタ(姫)の態様を決定する3回目の予告態様抽選を行うが、例えば、取得した乱数値が30〜59の数値範囲であったと仮定すると、姫「チャンス!」を選択することになる。本実施例6では、このような予告抽選や予告態様抽選によって決定された予告演出態様に従って予告演出が実行される。
図79(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136に対する操作を遊技者に促すために、「扉を開けろ!!!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
また、この第1の経過時間報知画像TG1−1の表示と同じタイミングで、上述の「扉を開けろ予告」の予告演出に対応する画像(この例では、「扉を開けろ!!!」という文字表示と、扉を模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。本実施例では、この予告演出の一部の画像(この例では、扉を模した画像)がチャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−2を兼ねている。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、上述の「メーターの色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色と第2の経過時間報知画像TG1−2の色を変化させることで、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、当該色の変化により、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第1の経過時間報知画像TG1−2の表示は変化させていない。
同図(e)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、上述の姫「チャンス!」の予告演出に対応する画像(この例では、「チャンス!」という文字表示と、キャラクタ画像(姫))を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われずに1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1−1、TG−2を消去した後に、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の全表示領域で行っている。なお、同図(e)に示す表示の後に当該表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示した図であり、当該リーチ表示は、同図(d)、(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示される。
実施例6に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、本実施例の場合、予告テーブルで経過時間報知画像の表示(メーターの色)についても抽選を行っているが、経過時間報知画像について予告テーブルで抽選を行わないものであってもよい。この場合、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、あらかじめ決められた時間の経過で表示態様を変えるもの(例えばT秒経過するとメーターの色が変わるなど)であってもよい。また、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間のみの報知を行い、時間の経過により表示態様(色、大きさ、形状、文字のフォントなど)を変えないものであってもよい。
<操作手段画像表示実施例7>
次に、図80を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例7について説明する。なお、同図は、実施例7の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1−1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が3秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1の上方に、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間(この例では、3秒)を報知するための残り時間報知画像TG1−2(この例では、数字情報の画像)を表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、5秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(5秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が5秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が1秒であることを報知する画像を表示している。
同図(e)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1−1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したことを報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、残り時間報知画像TG1−2として、チャンスボタン136の操作の残り時間が0秒であること(チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したこと)を報知する画像を表示している。
なお、同図(f)は特図変動遊技の当否結果がはずれの場合のはずれ表示の一例を示した図であり、同図(g)は特図変動遊技の当否結果が大当り場合の大当り表示の一例を示した図である。これらのはずれ表示または大当り表示は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態(操作の受付期間中)において、チャンスボタン136の操作が行われた場合や、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合などに表示される。
実施例7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示実施例8>
次に、図81を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例8について説明する。なお、同図は、実施例8の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、上述の予告抽選処理による予告演出を行うように構成している。
同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンの操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、設定操作部137の右ボタンの操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、宝箱を模した画像。白色)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に、また、設定操作部137の左ボタンの操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、宝箱を模した画像。白色)を左側表示領域にそれぞれ表示している。なお、同図(a)に示すタイミングでは、設定操作部137の右ボタンと左ボタンに対する操作を遊技者に促すために、「方向キーで開ける宝箱を選べ!」という文字情報の表示を左側表示領域の上方に表示している。
また、これらの第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で装飾図柄表示装置208の中央表示領域に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。また、このタイミングでは、「宝箱の色(青→赤)」の予告演出に対応する画像として、第1の経過時間報知画像TG1の色を第1の色(この例では、青色)から第2の色(この例では、赤色)に変化させている。
また、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を変化させると同時に、第2の操作手段画像BG2の色を第3の色(この例では、白色)から第4の色(この例では、赤色)に変更させている。なお、ここでは、第1の経過時間報知画像TG1の色と第2の操作手段画像BG2の色を変化させることで、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過したことを報知しているが、例えば、特図変動遊技の当否結果を示唆するように構成してもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。一方、予告演出を兼ねる第2の操作手段画像BG2の表示は変化させていない。
同図(e)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。
一方、同図(f)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の左ボタンの操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、および第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、次の予告演出に対応する画像(この例では、宝箱から本が飛び出す様子を表した画像)を装飾図柄表示装置208に表示している。なお、同図(e)、(f)に示す予告演出を共通にしてもよい。また、特図変動遊技の判定結果が大当りである場合には、同図(g)に示すように、同図(f)の予告演出よりも信頼度や期待感が高い予告演出を行うように構成してもよい。
同図(h)は、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、設定操作部137の右ボタンおよび左ボタンの操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過したことから第1の経過時間報知画像TG1を消去している。なお、第1の経過時間報知画像TG1の消去に合わせて、第1の操作手段画像BG1と第2の操作手段画像BG2を消去してもよい。
実施例7に係る操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例9>
次に、図82を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例9について説明する。なお、同図は、実施例9の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび変動アイコンの表示を行うように構成している。
ここで、保留アイコンとは、特図変動遊技の保留数を表すテクスチャ画像のアニメーションをいい、保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の中央表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
同図(f)は、同図(c)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「リーチじゃ!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を変動アイコンCIの前方に表示してもよい。また、図示はしないが、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1に加えて変動アイコンCIを消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例9の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例10>
次に、図83を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例10について説明する。なお、同図は、実施例10の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、当該特図変動遊技の当否結果に基づいて予告演出(この例では、逆さまのキャラクタ画像(殿)が「リーチかも」と書かれた看板を持っている画像の表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の操作手段画像BG1のすべてと第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能とされている。なお、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部、または第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが予告演出の画像によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1のすべてが視認不能な状態とされている。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「激アツだ!!!」という文字情報)を変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、当該特図変動の当否結果を示唆する情報の一部が予告演出の画像によって覆われることにより、当該情報の一部が視認不能な状態とされている。
なお、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間が経過する前にチャンスボタン136の操作が行われた場合には、同図(g)に示すように、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および予告演出を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報を表示してもよい。
また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)または(g)の表示を行ってもよい。また、同図(h)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)、(g)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例10の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例11>
次に、図84を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例11について説明する。なお、同図は、実施例11の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動表示中に普図変動表示が開始され、当該普図変動表示に付随する演出が開始されたタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示領域208sにおいて普図変動表示を開始し、当該普図変動表示当否判定に基づいた予告演出を行うとともに、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
なお、本実施例では、後述する図161の普図決定用テーブルを用いて、普図変動遊技の当否判定を行っており、普図制御状態が低確率で、取得した乱数値が90〜99の数値範囲であったことから、普図当り図柄2(後述する図157(d)に示す普図装飾2)が選択された場合の例を示している。なお、図161の普図決定用テーブルを用いた普図変動遊技の当否判定の詳細については、第3実施形態において説明する。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから所定時間(この例では、1秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動表示と当該普図変動遊技の当否判定に基づいたに予告演出(この例では、キャラクタ画像(姫)が下方から現れる表示)を行っている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(1秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が1秒経過したこと(受付期間の残り時間が5秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。なお、これに加えて(または替えて)第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本実施例において以下同様)。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、普図変動遊技の当否結果に基づいく予告演出を継続するとともに、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が予告演出のキャラクタ画像(姫)によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能な状態とされている。
同図(e)は、普図の停止表示を行ったタイミングを示している。このタイミングでは、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該普図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、キャラクタ画像(姫)が扇を持っている画像)を表示している。また、上述のとおり、普図変動遊技において普図当り図柄2が選択されたことから、普図変動表示領域208sに「普図装飾2」に対応する普図用装飾図柄を表示している。
同図(f)は、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動の当否結果を示唆する情報(この例では、「チャンスなのか?」という文字情報)を表示している。なお、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(e)または(f)の表示を行ってもよい。
実施例11の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例12>
次に、図85を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例12について説明する。なお、同図は、実施例12の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、操作手段画像表示に加えて、保留アイコンおよび予告演出の表示を行うように構成している。
同図(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、3つの保留アイコンPI1〜PI3を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が3つあることを示している。なお、この例では、3番目の保留アイコンPI3としてキャラクタ画像(サボハニ)を表示することにより、3番目の特図変動遊技の先読みによる当否結果を示唆している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が3から2に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている1番目の保留アイコンPI1を消去する消去アニメーションを行うとともに、2番目の保留アイコンPI2と3番目の保留アイコンPI3を、隣接する保留アイコンの位置に移動する移動アニメーションを行っている。
同図(c)に示すタイミングは、保留アイコンPI2、PI3の移動アニメーションが終了したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示する。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。しかしながら、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の後方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の一部は保留アイコンPI3に覆われて視認不能な状態とされている。なお、これに加えて(または替えて)保留アイコンPI3で第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部を視認不能または視認困難な状態としてもよい(本実施例において以下同様)。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、3秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(3秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が3秒経過したこと(受付期間の残り時間が3秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が保留アイコンPI3によって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能とされている。
同図(f)は、同図(b)に示す状態、すなわち、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該特図変動以降の特図変動(この例では、2回転後の特図変動)の当否結果を示唆する予告(この例では、「2回転後が熱いぞ!」という文字情報)を表示している。なお、当該予告は、当該特図変動以降の特図変動の当否結果を示唆する「先読み予告」の一例である。
なお、この例では、保留アイコンPI2、PI3の表示を消去しないように構成しているが、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1と同時に消去してもよい。また、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に、同図(f)の表示を行ってもよい。また、同図(g)は装飾図柄の変動表示の一例を示した図であり、当該変動表示を、同図(e)、(f)のいずれかの状態の後に表示してもよい。
実施例12の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
図86は、実施例12の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、同図(c)〜(e)に示すように、第1の操作手段画像BG1を保留アイコンPI3の前方に表示するため、第1の経過時間報知画像TG1の全てが保留アイコンPI3に覆われることなく視認可能な状態とされている。
実施例12の変形例の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例13>
次に、図87〜図88を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例13について説明する。なお、図87〜図88は、実施例13の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、2つの操作手段画像のうちの一方の画像の一部を変動アイコンで覆うように構成している。
図87(a)は特図変動遊技が終了し、装飾図柄の停止表示を行っているタイミングを示している。このタイミングでは、4つの保留アイコン(この例では、円形の画像)PI1〜PI4を装飾図柄表示装置208の下方に表示することにより、特図変動遊技の保留が4つあることを示している。
同図(b)は保留された特図変動遊技を開始し、特図変動遊技の保留が4から3に減少したタイミングを示している。このタイミングでは、保留アイコンの表示領域に表示されている最先(1番目)の保留アイコンPI1を変動アイコンCIに変化させる変化アニメーションを行った後に、装飾図柄表示装置208の左側表示領域に変動アイコンCIを停止表示している。なお、変動アイコンCIは、最先の保留アイコンPI1に対応する当該特図変動表示の当否結果を示唆するための変動アイコンであり、この例では、「チャンス」という文字情報と星型の図形によって構成している。
同図(c)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間(この例では、6秒間)の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄表示装置208の左側表示領域において変動アイコンCIの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の操作手段画像BG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示と同じタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の右側表示領域に表示している。なお、この例では、第2の操作手段画像BG2は変動アイコンCIによって覆われることなく、第2の操作手段画像BG2のすべてが視認可能な状態とされている。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方、かつ変動アイコンCIの後方(裏手)に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が変動アイコンCIによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
なお、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングは到来していないが、第1の経過時間報知画像TG1の初期画像と同じ画像TG2´を、第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、2秒)が経過し、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことから、同図(a)に示すタイミングで第2の操作手段画像BG2の下方に表示した静止画像TG2´を、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2(この例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像)に切り替えている。
同図(e)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、4秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(2秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が2秒経過したこと(受付期間の残り時間が4秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、6秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の表示を継続しているが、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第1の経過時間報知画像TG1として、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。しかしながら、第1の経過時間報知画像TG1の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(4秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が4秒経過したこと(受付期間の残り時間が2秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(g)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、8秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去している。また、このタイミングでは、第2の経過時間報知画像TG2の表示を継続しているが、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過していることから、第2の経過時間報知画像TG2として、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が6秒経過したこと(受付期間の残り時間が0秒であること)を報知する画像を表示している。
同図(h)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから所定時間(この例では、10秒)が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(8秒)が経過していることから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG1を消去している。
図88(i)は、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことから、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の左側表示領域にキャラクタ画像(殿)を表示している。しかしながら、キャラクタ画像(殿)の一部が変動アイコンCIによって覆われることから、キャラクタ画像(殿)の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。なお、同図(j)〜(k)は、同図(i)の表示後、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前にチャンスボタン136の2回目の操作が行われなかったときの表示例を示している。
同図(l)は、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過する前の状態において、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたタイミングを示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことから、第2の操作手段画像BG2と第2の経過時間報知画像TG2を消去した後に、当該画像表示に替えて、装飾図柄表示装置208の右側表示領域にキャラクタ画像(爺)を表示している。なお、チャンスボタン136の2回目の操作が行われずに2回目の操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合にも、同図(l)に示す表示を行ってもよい。なお、同図(m)は、同図(l)の表示後、所定時間経過後にキャラクタ画像(殿)を消去した後の表示例を示している。
図89は、実施例13の変形例の操作手段画像表示を時系列に示した図である。この例では、上記実施例4と同様に、同図(c)に示すタイミングで、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1とチャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2を同じタイミングで装飾図柄表示装置208に表示している。
また、第1の操作手段画像BG1および第2の操作手段画像BG2と同じタイミングで、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1とチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2を表示している。そして、第1の経過時間報知画像TG1の一部を変動アイコンCIで覆うように構成している。
すなわち、同じ経過時間を報知する第1の経過時間報知画像TG1および第2の経過時間報知画像TG2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1)が変動アイコンCIによって覆われることから、第1の経過時間報知画像TG1の一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
実施例13の操作手段画像表示によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
なお、変動アイコンCIが表示される位置は上記に限らず、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像のみは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも2つ以上の画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの2つの画像だけは、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの少なくとも1つの画像は、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像のうちの1つの画像だけは、変動アイコンによって覆われない位置に表示されていてもよく、第1の操作手段画像、第2の操作手段画像、第1の経過報知画像および第2の経過報知画像は、変動アイコンによって覆われる位置に表示されていてもよい。
また、変動アイコンによって覆われる位置に表示される画像は、少なくとも一部が覆われるものであってもよく、一部のみが覆われるものであってもよく、すべて覆われるものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例14>
次に、図90を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例14について説明する。なお、同図は、実施例14の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例6(図79参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および第1の経過時間報知画像TG1−2のうちの一方の画像(この例では、第1の経過時間報知画像TG1−1)を、同図(b)〜(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、当該一方の画像(第1の経過時間報知画像TG1−1)の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。また、同図(b)に示すタイミングでキャラクタ画像(殿)により第1の経過時間報知画像TG1−2の一部を覆っており、同図(c)に示すタイミングでキャラクタ画像(姫)により第1の経過時間報知画像TG1−1の一部を覆っているものである。また、本実施例では、上記実施例6(図79参照)と同様に、図71〜21を使用した予告抽選処理を行っている。なお、他の表示は上記実施例6(図79参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例15>
次に、図91を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例15について説明する。なお、同図は、実施例15の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例7(図80参照)における第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてを、同図(d)に示す予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1−1および残り時間報知TG1−2の一部と、第1の操作手段画像BG1のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記実施例7(図80参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例16>
次に、図92を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例16について説明する。なお、同図は、実施例16の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、上記実施例8(図81参照)における第1の経過時間報知画像TG1の一部を、同図(b)〜(h)に示すように、普図変動表示の当否判定結果を示唆する予告演出の画像で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。なお、他の表示は上記実施例8(図81参照)と同じであるため、その説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例17>
次に、図93を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例17について説明する。なお、同図は、実施例17の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例は、同図(a)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の左側表示領域の上方に表示している。また、同図(b)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、その一部が第1の操作手段画像BG1の上に重なるように表示している。すなわち、本実施例は、第1の操作手段画像BG1の一部を第2の操作手段画像BG2で覆うことにより、第1の操作手段画像BG1一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
また、同図(b)に示す状態において、チャンスボタン136の1回目および2回目の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合には、同図(c)に示す装飾図柄の変動表示が行われ、チャンスボタン136の1回目の操作が行われた場合には、同図(d)に示すように、第1の操作手段画像BG1に替えてキャラクタ画像(殿)が表示され、チャンスボタン136の2回目の操作が行われた場合には、同図(e)に示すように、第2の操作手段画像BG2に替えてキャラクタ画像(爺)が表示される。
なお、本実施例では、2回の操作を促す場合に、当該操作回数と同一の2つの操作手段画像を表示する例を示したが、例えば、3回以上の操作を促す場合に、当該操作回数と同じ数の操作手段画像を表示してもよい。また、1回の操作を促す場合に、当該操作回数よりも多い数の操作手段画像を表示してもよい。この場合、1回の操作を遊技者に強く促すことができる場合がある。
<操作手段画像表示の実施例18>
次に、図94を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例18について説明する。なお、同図は、実施例18の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(d)に示すタイミングでは、特図変動遊技の新たな保留が発生したことを契機として、保留アイコンの増加アニメーションを行うとともに、増加後の2番目の保留アイコンPI2(この例では、チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)によって、第1の経過時間報知画像TG1の一部と、隣接する1番目の保留アイコンPI1の一部を覆うように構成している。すなわち、本実施例は、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部を保留アイコンPI2で覆うことにより、第1の経過時間報知画像TG1と保留アイコンPI1の一部が視認不能または視認困難な状態となるように構成したものである。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった経過時間報知画像や保留アイコンに遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。
また、保留アイコンPI2は、チャンスボタン136の操作に対応する操作手段画像を兼ねており、所定の受付時間内にチャンスボタン136が操作された場合には、同図(g)に示すように、保留アイコンPI2の表示態様が、操作手段画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)から、当該保留アイコンPI2に対応する特図変動遊技の当否結果を示唆する画像(この例では、特図変動遊技の先読みによる当否結果が大当りであることを示唆するキャラクタ画像(サボハニ))に変化するように構成している。
このような構成とすれば、操作手段の操作で変化する保留アイコンによって遊技情報を得ることができるため、操作手段に対する操作をさらに促すことができる上に、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、この例では、保留アイコンPI2の変化前の画像(チャンスボタン136を模した画像と星型の図形を合成したアイコン)と変化後の画像(キャラクタ画像(サボハニ))の両方で第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆うように構成しているが、変化後の画像では第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の1回目の操作を促した上で、操作手段の2回目の操作を確実に行わせることができ、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
また、チャンスボタン136の1回目の操作では、同図(f)に示すように、当該変動に関する予告演出を開始し、チャンスボタン136の2回目の操作では、同図(g)に示すように、保留アイコンの表示態様を変化させるように構成することで、保留に関する表示よりも、当該変動に関する表示を優先して表示してもよい。また、この場合に、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の役割を反対にしてもよい。また、チャンスボタン136の1回目の操作と2回目の操作の少なくとも一方を、他の操作手段(例えば、設定操作部137)による操作に変更してもよい。また、チャンスボタン136の操作を1回することで当該変動に関する予告演出と保留アイコンの表示態様の両方を変化させるように構成してもよい。
<操作手段画像表示の実施例19>
次に、図95を用いて、上述の操作手段画像表示処理によって行われる操作手段画像表示の実施例19について説明する。なお、同図は、実施例19の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
本実施例では、同図(a)、(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内に、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fを設けている。この特図1第4図柄表示領域208eは、特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図2第4図柄表示領域208fは、特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は菱形の図形を点滅表示する。
同図(c)に示すタイミングは、同図(b)に示すチャンスボタン136の操作の受付開始タイミングから所定時間が経過したタイミングを示している。このタイミングでは、遮蔽装置246の右扉246bを閉じる方向に移動し、当該右扉246bで第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動表示中の装飾図柄のすべてを覆うことにより、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンの一部と、変動中の装飾図柄のすべてが視認不能または視認困難な状態となるように構成している。
このような構成とすれば、視認不能または視認困難となった操作手段画像、経過時間報知画像、保留アイコン、および装飾図柄に遊技者の注目を集めることができるため、操作手段に対する操作を促すことができる上に、遊技者は従来よりも遊技に集中することになるため、遊技台の稼働率を高めることができる場合がある。なお、遮蔽装置246によって第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1、および保留アイコンのすべてを覆うようにしてもよいし、変動中の装飾図柄の一部を覆うようにしてもよい。
なお、本実施例では、同図(d)に示すように、遮蔽装置246の右扉246bの移動に連動して装飾図柄の表示位置を視認可能な位置に変更してもよいし、遮蔽装置246の一部に切欠き部を形成し、当該切欠き部を通して特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fが視認可能な状態になるように構成してもよい。
このような構成とすれば、装飾図柄や第4図柄のように遊技者にとって重要な遊技情報を確実に把握することができるため、遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
<操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例>
図96は、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の変形例を示した図である。同図には、操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像の一例として、操作手段の受付開始タイミングが到来したときに表示する受付開始用の画像と、操作手段の受付時間が半分経過したときに表示する受付期間半分経過用の画像と、操作手段の受付終了タイミングが到来したときに表示する受付終了用の画像を示している。
同図(a)は、操作手段画像として、操作手段のデザインを模した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(b)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせて複数に区切られたメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を採用している。また、同図(c)は、操作手段画像として、操作手段を簡略化した画像を採用するとともに、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間に合わせてランプ(LEDなどの発光手段によるものや、LCDなどの表示手段によるものを含む)が徐々に消灯されていく様子を表した画像を採用している。
同図(d)は、残り時間報知画像として、操作の受付期間の残り時間をカウントダウンしていくように構成し、同図(e)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に薄くして、受付期間の直前で画像を消去するように構成し、同図(f)は、経過時間報知画像(または、残り時間報知画像)として、操作の受付期間の経過時間(または、残り時間)に合わせて画像の色を徐々に濃くしていくように構成している。これらの操作手段画像、経過時間報知画像、および残り時間報知画像を上記実施例のいずれかに適用してもよい。
以上説明したように、上記第1実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、図80(a)〜(e)に示す第1の経過時間報知画像TG1−1)であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、図80(c)〜(e)に示す残り時間報知画像TG1−2)であり、前記第一の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像)であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間を報知するための残り時間報知画像)であり、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記複数の表示のうちの少なくとも一つの表示の表示態様を変化可能(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウンする、表示(操作手段に関する表示、予告演出、普図の図柄変動表示、保留アイコンなど)により操作手段に関する表示の少なくとも一部を隠す)なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記第1実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであり、前記第二の表示は、前記受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の残り時間をカウントダウン)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、異なる表示態様へ変化(例えば、図79(c)に示すように、第1の経過時間報知画像TG1−1の色を第1の色(青色)から第2の色(赤色)に変化)するものであってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができ、遊技者の飽きを防ぐことができる場合がある。また、表示を見て、遊技者が操作タイミングを決められるので、遊技者が遊技に参加しやすくなることができる場合がある。
また、前記第一の表示(例えば、メーター)は、前記第二の表示(例えば、数字)と異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示による報知により、遊技者に操作手段の操作をより強く促すことができる場合がある。また、多彩な表示による報知により、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、前記第一および第二の表示は、少なくとも前記受付期間が終了した場合に終了(例えば、経過時間報知画像や残り時間報知画像を消去)するものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作を強く促すことができる場合がある。また、遊技者が操作手段の操作タイミングを逃すのを防ぎ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者の選択肢が増えることにより、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方は、当否判定の結果を示唆するもの(例えば、図76に示す第3の経過時間報知画像TG3)であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者の遊び方の選択肢が増え、より遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記複数の表示に、操作手段の操作の受付期間であることを報知する第三の表示(例えば、図80(a)〜(e)に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を含み、前記第三の表示は、操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間を報知せず、前記第三の表示は、前記受付期間中であって、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に必要以上に操作を促すことによる遊技の興趣の低下を防ぐことができる場合がある。また、表示にメリハリをつけ、遊技者をより楽しませることができる場合がある。
なお、操作手段の操作の受付期間であることのみを報知する第三の表示が表示されてもよく、操作手段の操作の受付期間であることを少なくとも報知する第三の表示が表示されてもよい。
また、第三の表示は、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間のみを報知しないものであってもよいし、受付期間中に該受付期間の開始タイミングからの経過時間を少なくとも報知しないものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間を少なくとも報知するものであってもよく、受付期間の開始から特定の時間後からの経過時間のみを報知するものであってもよい。
また、第三の表示は、第一の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第二の表示の実行中にのみ少なくとも実行可能なものであってもよい。また、第三の表示は、第一および第二の表示の両方の表示の実行中に少なくとも実行可能なものであってもよいし、第一および第二の表示の両方の表示の実行中のみ実行可能なものであってもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも一方の表示に(または一方の表示のみ、または両方の表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、第三の表示は、第一および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示と操作の受付期間が少なくとも一部(または一部のみ、またはすべて)重複した場合、少なくとも第三の表示に(または第三の表示のみ、または第一〜第三のすべての表示)に操作の受付結果が反映されるようにしてもよい。
また、前記複数の表示は、特定の時間が経過した場合に表示される第四の表示(例えば、図79(c)に示す第1の経過時間報知画像TG1−2)を含み、前記第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、第1の経過時間報知画像TG1−2の色を第3の色(白色)から第4の色(赤色)に変更)を少なくとも行うものであってもよい。このような構成とすれば、遊技者に操作を強く促すことができる場合がある。
なお、第四の表示は、受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知のみを行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告を少なくとも(または予告のみを)行わないものであってもよい。
また、上記第1実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示(第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2、経過時間報知画像TG1、TG2、TG1−1.TG1−2)であり、前記表示手段は、第三の表示(例えば、図82に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第四の表示(例えば、図82に示す変動アイコンCIの一部)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第三の表示の表示位置と前記第四の表示の表示位置が一致している場合に、該第三の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第三の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの他方の表示の少なくとも一部である、ことを特徴とする遊技台である。
第1実施形態に係る遊技台によれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける受付期間の開始タイミングからの経過時間に応じた報知(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示)を少なくとも行うものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図82に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1の一部または全部、図93に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第一の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図82に示す変動アイコンCI、図93に示す第2の操作手段画像BG2(チャンスボタンを模した画像)の一部または全部)は、前記第二の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見づらくし、遊技者の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が開始されてから特定の時間が経過した場合に、第五の表示(例えば、図82に示す第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像))を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第四の表示の表示位置と前記第五の表示の表示位置が一致している場合に、該第五の表示よりも該第四の表示を優先的に表示(例えば、手前に表示)するものであり、前記第五の表示は、前記第一の表示および第二の表示のうちの一方の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記第三の表示(例えば、図82に示す経過時間報知画像TG1)は、前記第四の表示(例えば、図82に示す変動アイコンCI)と異なる表示態様であってもよい。 なお、異なる表示態様とは、形状が異なるものを示してもよく、透過度が異なるものを示してもよく、色が異なるものを示してもよく、大きさが異なるものを示してもよい。また、形状が同じであっても、色が異なるものであれば異なる表示態様であってもよいように、第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)が異なれば、異なる表示態様であってもよい。
このような構成とすれば、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、色が異なるものであっても、形状が同じで同じ表示態様であってもよいように第三の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つ)と第四の表示の一部(形状、色、透過度、大きさなどのうちの少なくとも一つであって、第三の表示の一部と一致しているもの)が一致していれば、同じ表示態様であってもよい。
また、前記第三の表示(例えば、図82に示す、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG1)は、前記第二の表示の少なくとも一部であり、前記第四の表示(例えば、図82に示す変動アイコンCI)は、前記第一の表示の少なくとも一部であってもよい。
このような構成とすれば、受付期間の報知を見やすくし、遊技者に操作を確実に行わせることができる場合がある。また、遊技者を焦らせ、ボタンの押下を促すことができる場合がある。また、遊技に集中させ、遊技者が飽きてしまうのを防ぐことができる場合がある。
(A)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第二の表示(例えば、予告演出の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に操作手段の受付期間をより注目させることができる場合がある。
(B)また、当否判定条件の成立があった場合に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)を備え、第一の表示(操作手段に関する表示)は、当否判定の結果を示唆する予告であってもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に予告をより注目させることができる場合がある。
なお、上記(A)、(B)の場合、第一の表示および第二の表示のうちの少なくとも一方の表示(または一方の表示のみ、または両方の表示)は、当否判定の結果を示唆する予告を含むものであってもよいし、第一の表示と第二の表示は同じ(または異なる)当否判定の結果を示す予告であってもよい。例えば、2つとも特図の当否判定結果でもよいし、2つとも普図の当否判定結果でもよい。また、一方が特図の当否判定結果で、他方が普図の当否判定結果でもよいし、一方が当該変動の当否判定結果で、他方が次回以降の当否判定の結果(特図/普図の先読み)でもよいし、両者が、異なる変動の当否判定結果(特図/普図の先読み)でもよい。
(C)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の少なくとも一部が、複数の他の表示で隠されるようにすれば、隠された表示をより注目させることができる場合がある。なお、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示の一部のみ(またはすべて)が、複数の他の表示で隠されるようにしてもよい。
(D)また、第一、第二、第三の表示のうちの少なくとも一つの表示が、複数の他の表示を隠すようにすれば、隠す表示をより注目させることができる場合がある。また、隠された表示もより注目させることができる場合がある。なお、複数の他の表示のうちの一方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠され、他方の表示は、前記一つの表示により少なくとも一部(または一部のみ、または全部)を隠されるようにしてもよい。
なお、上記(C)、(D)の場合、第三の表示は、少なくとも当否判定の結果を示唆する予告(または当否判定の結果を示唆する予告のみ)を行うものであってもよいし、第三の表示は、少なくとも操作手段の受付期間の報知(または操作手段の受付期間の報知のみ)を行うものであってもよいし、当否判定の結果を示唆する予告および操作手段の受付期間の報知のうちの少なくとも一方(または両者のうちの一方のみ、または少なくとも両方、または両方だけ)を行うものであってもよい。なお、表示手段は、報知手段であってもよいし、表示は、報知であってもよい。
<第2実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第2実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図96〜図129に示す符号は、原則として第2実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図96〜図129に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図96〜図129に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<全体構成>
まず、図97を用いて、本発明の一実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技台設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技台基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図98は、図53のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図99は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図100を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<第1副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
<第2副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図101(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図101(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図101(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図102を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図102に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図100に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図103を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図100に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図101(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図101(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図はずれフラグがオンされる。この普図はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動時間を、普図変動時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、ステップS225およびステップS227では、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図101(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、ステップS229およびステップS231として、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図関連抽選処理については、後で詳述する。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図102に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図102に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図104を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
<第1副制御部メイン処理>
まず、第1副制御部400のメイン処理のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426を監視し、チャンスボタン136の押下を検出した場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。詳細は後述するが、本実施形態では、特図および装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の押下操作の受付を可能とするボタン受付期間を設けている。このボタン受付期間では、変動開始から所定時間が経過した時点(例えば、図109(b)のt0秒が経過した時点)で計時を開始するものとする。
また、このボタン受付期間の開始時に、チャンスボタン136の押下操作の受付が可能であることを遊技者に報知するための演出データを準備し、後述する画像制御処理において、例えば、図110(b)に示すような報知(この例では、チャンスボタン136を模した画像の表示)を行う。また、ボタン受付期間中にチャンスボタン136の押下を検出した場合には、予告を行うための演出データを準備し、後述する画像制御処理において、例えば、図110(d)の右側に示すような予告(この例では、「激アツだ!!」という文字表示)を行う。そして、ボタン受付期間(例えば、6秒)の経過後に計時を終了するとともに、ボタン受付期間の報知や予告を消去するための処理を行う。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
<第1副制御部コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第1副制御部タイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図104(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。続くステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第1副制御部画像制御処理>
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
図105を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
<第2副制御部メイン処理>
まず、第2副制御部500のメイン処理のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
<第2副制御部コマンド受信割込処理>
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
<第2副制御部タイマ割込処理>
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図104(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<主制御部300のデータテーブル>
次に、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルと特図関連抽選処理について説明する。
図106は、特図1の変動時間を決定するための特図1変動時間決定テーブルと、特図2の変動時間を決定するための特図2変動時間決定テーブルの一例を示した図である。これらの特図1変動時間決定テーブルと特図2変動時間決定テーブルは、特図の停止図柄と、特図の変動時間と、乱数選択範囲と、装飾図柄表示装置208での演出態様と、テーブル番号を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300は、上述の特図1関連抽選処理において特図1変動時間決定テーブルを参照し、特図1変動遊技の当否判定結果に基づいてテーブル番号を選択する。例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りで、特図1の停止図柄として特図Aまたは特図Bが選択された場合には、テーブル番号としてテーブル1を選択する。続いて、主制御部300は、選択したテーブルに対応する1または複数の変動時間の中から、乱数値を用いた抽選によって特定の変動時間を選択する。例えば、テーブル番号がテーブル1で、取得した乱数値が500の場合には、乱数選択範囲0〜1000に対応する変動時間15000ms(ノーマルリーチ当り)を選択する。
また、主制御部300は、上述の特図2関連抽選処理において特図2変動時間決定テーブルを参照し、特図2変動遊技の当否判定結果に基づいてテーブル番号を選択する。例えば、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれで、特図2の停止図柄として特図Iまたは特図Jが選択された場合には、テーブル番号として例えばテーブル9を選択する。続いて、主制御部300は、選択したテーブルに対応する1または複数の変動時間の中から、乱数値を用いた抽選によって特定の変動時間を選択する。例えば、テーブル番号がテーブル9で、取得した乱数値が55000の場合には、乱数選択範囲50001〜60000に対応する変動時間10000ms(ノーマルリーチはずれ)を選択する。
<予告演出>
次に、上述の特図関連抽選処理(ステップS229およびS231)の当否判定結果に応じて装飾図柄表示装置208が表示する演出(予告に係る一連の予告演出)の詳細について説明する。この演出には、装飾図柄の変動表示中に当否判定結果を遊技者に示唆する所定の演出(以下、「予告」ともいう)が含まれる。さらに、この演出の中には、上記予告を行うために遊技者へチャンスボタン136の操作を促す所定の演出(以下、「報知」ともいう)も含まれる。すなわち、装飾図柄表示装置208が表示する一連の予告演出は、遊技者にチャンスボタン136の操作を促す演出(報知)が最初に行われ、遊技者によりチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄の変動表示中に当否判定結果を遊技者に示唆する演出(予告)に変化するようになっている。このとき、チャンスボタン136の操作を促す演出(報知)も、当否判定結果に応じて設定されることで当否判定結果を遊技者に示唆する機能(予告機能)を果たす場合がある。チャンスボタン136は所定の受付期間内に操作された場合にその操作が有効となるように設定されており、ボタン受付期間は様々な報知態様で遊技者に報知される。
詳述すると、まず主制御部300が、特図関連抽選処理(ステップS229およびS231)において、まず大当りフラグがオンであるか否かを判定する。大当りフラグがオンである場合は、複数の大当り図柄(本実施形態では特図A〜特図F)の中から一つの図柄を決定する。大当りフラグがオンでない場合は、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。小当りフラグがオンである場合は、複数の小当り図柄(本実施形態では特図G〜特図F)の中から一つの図柄を決定する。大当りフラグと小当りフラグがいずれもオンでない場合は、複数のはずれ図柄(本実施形態では特図I〜特図J)の中から一つの図柄を決定する。特図の停止図柄が決定すると、その停止図柄に応じて上述の特図変動時間決定テーブル(図106参照)により変動時間を決定する。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、これらの当否判定結果(特図の停止図柄)および変動時間の情報を少なくとも含む図柄変更開始コマンドを第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400のCPU404は、前述の演出制御処理(ステップS309)において、主制御部300から受信した図柄変動開始コマンドに含まれる当否判定結果(特図の停止図柄)および変動時間と、ROM406に特図の停止図柄および変動時間ごとに予め記憶された報知態様決定テーブルと、所定の乱数カウンタから取得した乱数値とに基づいて予告抽選処理を実行する。
例えば、主制御部300から15R大当り図柄(特図B)とスーパーリーチA当り用の変動時間(45000ms)を受信した場合は、図108に示す複数の報知態様決定テーブルの中からテーブル番号2のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した報知態様決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。例えば、スーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルにおいて乱数値が29であれば、報知B→Dに態様が変化する報知態様が選択される。また、例えば、主制御部300から第1はずれ図柄(特図I)とスーパーリーチAはずれ用の変動時間(40000ms)を受信した場合は、図108に示す複数の報知態様決定テーブルの中からテーブル番号12のスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した報知態様決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。例えば、スーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルにおいて乱数値が29であれば、報知Fの態様が継続して途中で態様が変化しない報知態様が選択される。
詳しくは、第1副制御部400は、特図および装飾図柄の変動開始時に例えば図107に示すような予告抽選処理を実行する。まず、ステップS1001では、主制御部300から取得した当否判定結果が大当りか否か(停止図柄が特図A〜Fであるか否か)を判定する。大当りであればステップS1003に進み、そうでなければステップS1005に進む。
ステップS1003では、報知態様決定テーブルのうちの大当りテーブルに基づいて報知態様の抽選をおこなう。報知態様決定テーブルは、主制御部300から受信した大当り図柄および変動時間に基づいてそれぞれ決定される。例えば、図108に示す報知態様決定テーブルのうちのテーブル番号2の大当りテーブルは、図106の特図1変動時間決定テーブルで選択されたスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルであり、その他のリーチの場合においても詳細は図示を省略するが、同様に報知態様決定テーブルが用意されている。さらにステップS1003では、図108のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルに基づいて予告用のボタン受付期間の残り時間の報知態様の抽選を行う。すなわち、スーパーリーチAを経て大当りする場合は、乱数値が0〜4の場合は報知態様として「報知Fを継続する態様(報知が変化しない態様)」を選択し、乱数値が5〜19の場合は「報知Aから報知Eに切り替わる態様」を選択し、乱数値が20〜49の場合は「報知Bから報知Dに切り替わる態様」を選択し、乱数値が50〜99の場合は「報知C1から報知C2に切り替わる態様」を選択する。なお、本実施形態では乱数値の数値範囲を0〜99に設定しているため、例えば、報知態様として「報知Fを継続する態様」を選択する確率は1/20(=5/100)であり、特図の当否判定結果が大当りの場合には、「報知Fを継続する態様」が全ての報知態様の中で最も選択される確率が低くなっている。
ステップS1005では、所定の変動時間であるか否かが判断される。所定の変動時間であればステップS1007に進み、そうでなければステップS1009に進む。ここでの所定の変動時間とは、特図関連抽選処理において図106に示すテーブルに基づいて、特図の当否判定結果(停止図柄)と、数値範囲が0〜65535の乱数値を用いた抽選によって決定される特図の変動時間をいう。本実施形態では、次のステップS1007において報知態様を抽選する場合が、はずれ、ノーマルリーチはずれ、スーパーリーチAはずれまたはスーパーリーチBはずれに係る演出を行う場合に限定され、短縮はずれや超短縮はずれは除外されるようになっている。なお、本実施形態では特図の停止図柄が小当りの場合は、はずれテーブルから報知態様が決定される。
ステップS1007では、報知態様決定テーブルのうちのはずれテーブルに基づいて報知態様の抽選をおこなう。例えば、図108に示す報知態様決定テーブルのうちのテーブル番号12のはずれテーブルは、図106の特図1変動時間決定テーブルで選択されたスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルであり、大当りテーブルの場合と同様にその他のリーチまたははずれの場合においても同様に予告用報知態様決定テーブルが用意されている。さらにステップS1007では、図108のスーパーリーチAはずれ用の報知態様決定テーブルに基づいて予告用のボタン受付期間の残り時間の報知態様の抽選を行う。すなわち、スーパーリーチAを経てはずれの場合は、乱数値が0〜49の場合は報知態様として「報知Fを継続する態様」を選択し、乱数値が50〜79の場合は「報知Aから報知Eに切り替わる態様」を選択し、乱数値が80〜94の場合は「報知Bから報知Dに切り替わる態様」を選択し、乱数値が95〜99の場合は「報知C1から報知C2に切り替わる態様」を選択する。なお、報知態様として「報知C1から報知C2に切り替わる態様」を選択する確率は1/20(=5/100)であり、特図の当否判定結果が大当りでない場合には「報知C1から報知C2に切り替わる態様」が全ての報知態様の中で最も選択される確率が低くなっている。ステップS1009では、予告を実行する各種デバイス(例えば、装飾図柄表示装置208の表示画像を制御するVDP434)にコマンドを送信し、この制御フローを終了する。
なお、上記の報知態様のうち、報知Xから報知Yに切り替わる報知態様において、最初の報知態様を第1の報知態様といい、その後に切り替わる報知態様を第2の報知態様という。また、上述の報知A〜Fの各態様には、少なくとも報知期間が設定されている。例えば、報知Aは報知期間が1秒、報知Bは報知期間が2秒、報知C1およびC2は報知期間が3秒、報知Dは報知期間が4秒、報知Eは報知期間が5秒、報知Fは報知期間が6秒、というように設定されている。そして、第1の報知態様から第2の報知態様へ切り替わる態様に当選した場合は、第1報知態様による報知期間(以下、第1の報知期間ともいう)と第2報知態様による報知期間(以下、第2の報知期間ともいう)とを加算した期間がボタン受付期間に一致するように設定されている。
また、特に図示しないが、この予告抽選処理では、主制御部300から受信した当否判定結果と、予めROM406に記憶された所定の予告抽選テーブルと、前述の乱数値とに基づいて、予告の詳細な内容(例えば、ボタンが押下されたら「激アツだ!!」という文字表示を行うか、「・・・。」という文字表示を行うか、等)も決定する。
<残り時間の報知態様の実施例1>
上述の予告抽選処理の結果、装飾図柄表示装置208によって報知されるチャンスボタン136の受付期間の残り時間の報知態様の実施例1について、図109および図110を用いて説明する。ここでは、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)の場合に、図108に示すテーブル番号2のスーパーリーチA当り用の報知態様決定テーブルにおいて、「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。
前述のように、チャンスボタン136は予め設定された期間(ボタン受付期間)のみ操作の受付が有効となっている。ボタン受付期間は、装飾図柄表示装置208の画面に残り時間がわかる形式(ここでは、矩形状のメータの形式)で表示され、メータの残量によってボタン受付期間の残り時間の長さが報知される。報知態様は、報知期間、メータの色、報知開始時点でのメータの初期量、メータの単位時間当りの減少量(減少速度)、等をパラメータとして様々な態様に設定することが可能である。
実施例1における報知Bの態様では、T2秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色(例えば青色)で表示する。メータは、例えば図110(b)〜(d)に示すように、変動中の装飾図柄の前面に一部重なった状態で表示される。また、例えば図110(b)に示すように、報知Bの態様による報知開始時点ではメータは満タンで表示され、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度(残り時間の実際の減少速度)と一致するように設定されている。
また、報知Dの態様では、T4秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色(例えば赤色)で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。報知Dの態様による報知開始時点では、直前の(報知Bの態様による報知終了時点での)メータの残量を維持し、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度と一致するように設定されている。
なお、図109および図110において、(a)は特図および装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
この例では、まず第1の報知態様として、T2秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。受付開始時点ではメータは満タンであり、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度に一致している。つまり、例えばボタン受付期間が6秒である場合、受付開始から2秒経過した時点ではメータは残り2/3にまで減少する。
第1の報知態様による報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続くT4秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色で表示する。メータの減少速度は第1の報知態様と同じである。したがって、減少速度はボタン受付期間全体に亘って一定となっている。ただし、報知Dの態様では、切り替わり直前の時点でのメータの残量を継続するので、メータの残量が2/3の状態から残り時間の報知を開始する。
ボタン受付期間が終了すると、メータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
メータによってボタン受付期間を報知している間に遊技者がチャンスボタン136を操作すると、メータは消えて、図110の右側に示すような予告が表示される。ここでは、当否判定結果が大当りであることを示唆する「激アツだ!!」という文字が表示される。「激アツだ!!」という予告を行えば遊技者の大当りへの期待感を高めることが可能となる。
予告について詳述すると、実施例1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けた場合、「・・・。」、「激アツ??」、「激アツだ!!」のいずれかが表示されるように設定されている。例えば報知B→Dの態様が選択された場合、乱数値による場合分けはさらに細かく分けられて、例えば乱数値が20〜24の場合は「・・・。」が表示され、乱数値が25〜34の場合は「激アツ??」が表示され、乱数値が35〜49の場合は「激アツ!!」が表示されるようになっている。なお、報知B→D以外の他の報知態様が選択された場合も同様の設定が行われている。
このような実施例1の報知態様によれば、遊技者はボタン受付期間の残り時間の長さを把握することができるので、チャンスボタン136を好みのタイミングで押したり、あるいは押さなかったりすることが可能である。特に、時間の経過に伴って報知態様が途中で切り替わる場合(例えば15R大当りのときは乱数値が5〜99で当選した報知態様の場合、はずれのときは乱数値が50〜99で当選した報知態様の場合)があるので、チャンスボタン136を押すタイミングとして、「受付が有効になった直後に押す」、「報知態様が変化したら押す」、「遊技者の任意のタイミングで押す」、「押さない」など選択の幅が広がり、遊技が多彩になるという利点がある。つまり、予告の実行は遊技者によるチャンスボタン136の操作に応じるので、この点で特に遊技の幅が広がり、遊技の興趣をより高めることができる場合がある。
また、報知態様の切り替えにより遊技者の大当りへの期待感を増幅させて、遊技の興趣を高めることが可能である。また、遊技者による無駄なチャンスボタン136の操作を減らし、チャンスボタン136の耐久性をあげることができる場合がある。また、報知態様の切り替え前後でメータの色を変化させれば、演出の幅が広がるとともに、遊技者にチャンスボタン136の操作を促すという効果も期待できる場合がある。
また、図108に示すように、当否判定結果が大当りの場合とはずれの場合とでは、各報知態様に当選する確率が異なるように設定されているので、大当りの場合には遊技者に与える期待感が高くなる確率を増やし、一方、はずれの場合には遊技者に与える期待感が低くなる確率を増やして、両者で差を生じさせ、この点でも遊技の興趣をより高めることができる。
<残り時間の報知態様の実施例2>
次に、図111および図112を用いて実施例2について説明する。この実施例2も、実施例1と同様に、図108に示す予告報知テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、実施例2は、第1の報知態様による報知期間(第1の報知期間)と第2の報知態様による報知期間(第2の報知期間)とで表示されるボタン押下時の予告が別々に設定されている点で実施例1と異なっている。
なお、図111および図112において、(a)は装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
この例では、まず第1の報知態様として、T2秒(例えば2秒)の報知期間中、メータを基準色(例えば青色)で表示する。メータは、変動中の装飾図柄の前面に一部重なって表示される。受付開始時点ではメータは満タンであり、時間が経過するにしたがって徐々に減少していく。メータの減少速度は、ボタン受付期間の実際の減少速度と一致するように設定されている。つまり、例えばボタン受付期間が6秒である場合、受付開始から2秒経過した時点ではメータは残り2/3にまで減少する。この第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されると、「・・・。」との予告(第1の予告)が表示される。その後、ボタン受付期間が終了する時点まで予告が継続し、受付終了時点で予告の表示が消える。
第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されなければ、第1の報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続くT4秒(例えば4秒)の報知期間中、メータを特別色(例えば赤色)で表示する。メータが減少する速度は第1の報知態様と同じである。この第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作されると、「激アツだ!!」との予告(第2の予告)が表示される。その後、ボタン受付期間が終了する時点まで予告が継続し、終了時点で予告の表示が消える。
第2の報知期間でもチャンスボタン136が操作されなければ、ボタン受付期間が終了するまでメータの表示が継続し、ボタン受付期間が終了した時点でメータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。つまり、第1および第2の報知期間にわたってチャンスボタン136が操作されなければ、予告は行われない。
なお、「・・・。」との第1の予告および「激アツだ!!」との第2の予告は、主制御部300から取得した当否判定結果および変動時間に基づいて前述の予告抽選処理で設定されるものである。第1の予告は遊技者に低い期待感を与え、一方、第2の予告は遊技者に高い期待感を与えるようになっている。
予告について詳述すると、実施例2では実施例1と同様に、遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けた場合、「・・・。」、「激アツ??」、「激アツだ!!」のいずれかが表示されるように設定されている。例えば報知B→Dの態様が選択された場合、乱数値20〜49による場合分けはさらに細かく分けられている。例えば、乱数値が20〜24の場合は、報知B時に操作を受け付けると「・・・。」が表示される一方、報知D時に操作を受け付けると「激アツだ!!」が表示されるように設定されている。乱数値が25〜34の場合は、報知B時に操作を受け付けると「激アツ??」が表示される一方、報知D時に操作を受け付けると「激アツだ!!」が表示されるように設定されている。乱数値が35〜49の場合は、報知B時および報知D時ともに、操作を受け付けると「激アツ!!」が表示されるように設定されている。なお、他の報知態様が選択された場合も同様の設定がなされている。
実施例2では、第1の報知期間ではメータを基準色で表示するとともに設定された予告は第2の報知期間の予告と比べて低いまたは同等の期待感のものとなっている。一方、第2の報知期間ではメータを特別色で表示するとともに設定された予告は第1の報知期間の予告と比べて高いまたは同等の期待感のものとなっている。メータの表示色としては、特別色は基準色よりも遊技者に与えるインパクトが大きい。すなわち、各報知期間において、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が示唆する期待感と予告が示唆する期待感とが関連づけられている。これによって、遊技者に対して与える期待感を報知態様と予告との組み合わせで調整することができ、遊技の興趣をより高めることができるという利点がある。
また、遊技者は、残り時間の報知態様と予告の内容とが対応していることを理解することで、チャンスボタン136を操作しなくても予告の内容を把握することができる場合がある。すなわち、大当り中の遊技者は、遊技球の払い出し(箱に遊技球を移すこと)に意識がいくため、チャンスボタン136の押下操作をできないことがある。またチャンスボタン136の操作をしたときに払い出された球をこぼす等の不利益をこうむることもある。しかしながら、残り時間の報知態様も当否判定結果を示唆する予告としての機能を果たし、チャンスボタン136を押さなくても予告の内容を推認することが可能となれば、遊技者は遊技球の払い出しに集中できるとともに次回遊技への期待感を高めることができる場合がある。
<残り時間の報知態様の実施例3>
次に、図113および図114を用いて実施例3について説明する。この実施例3は、メータが一時停止する報知態様の例であって、図108に示すテーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知A(第1の報知態様)」から「報知E(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。なお、図113および図114において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(b)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
報知Aの態様では、報知期間は1秒間で、満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、遊技者に報知するボタン受付期間(見かけ上の受付期間)を実際のボタン受付期間の半分(ここでは3秒間)とする。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度よりも倍速にすることで、遊技者に通常のボタン受付期間よりも短いと錯覚させることが可能となっている。この前提として、通常時は、最初に満タン表示されたメータの単位時間当りの減少量(減少速度)を実際のボタン受付期間の減少速度に一致させて設定しておくことで、遊技を繰り返した遊技者が、ボタン受付期間は通常、決まった長さ(ここでは6秒)に設定されていることを認識可能にしておくことが好ましい。BGMにより、ボタン受付期間は通常6秒程度であると遊技者が感覚的に認識可能にしておいてもよい。このような前提条件のあるとき、実際のボタン受付期間が6秒に設定されていたとしても、通常であれば満タンのメータを1秒間に1/6ずつ減少させるところを、例えば1秒間に1/3ずつ減少させれば、遊技者に今回のボタン受付期間は3秒であると錯覚させることができる。また、1秒間に1/5ずつ減少させれば遊技者に今回のボタン受付期間は5秒であると錯覚させることができる。
報知Eの態様では、報知期間は5秒間で、任意の残量のメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、報知開始直後に所定の時間(ここでは3秒間)メータを一時停止させる。その後、帳尻を合わせるためにメータの減少速度を通常のボタン受付期間の減少速度(1秒間に1/6ずつ減る速度)よりも速い減少速度(ここでは1秒間に1/3ずつ減る速度)で減少させて残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様による報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知期間中、メータを1秒間で1/3減少させる。
第1の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替わる。第2の報知態様では、最初の3秒間メータの減少を停止する。したがって、ボタン受付期間の受付開始時点から4秒経過するまで、メータは残量が2/3の状態を維持する。次いで、4秒経過した時点でメータは再び減少を開始し、1秒間に1/3ずつ減少する。したがって、5秒経過した時点でメータの残量は1/3にまで減り、6秒経過した時点つまりボタン受付期間の終了時点でメータの残量は0となる。実施例3では、メータが一時停止した分を埋め合わせるために、特に第2の報知期間においてメータの減少速度を通常のボタン受付期間の減少速度よりも速くする。
このように、この実施例3では、ボタン受付期間の実際の残り時間の長さとメータが示唆する残り時間の長さとが異なって設定されている。したがって、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替えによりメータの減少を一時停止させて、残り時間が増加したと遊技者に錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある場合がある。
また、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の残り時間の報知を行っても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができるので、多彩な予告に係る演出を行うことが可能である。なお、実施例3では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例1と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例4>
次に、図115および図116を用いて実施例4について説明する。この実施例4も、実施例1および2と同様に、図108に示す予告用報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、各報知A〜Fの内容は実施例1および2とは異なっており、実施例4は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加する例である。また、ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。なお、図115および図116において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
実施例4の報知Bの態様では、報知期間は2秒間で、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示するとともに、遊技者に報知するボタン受付期間(見かけ上の受付期間)を実際のボタン受付期間の半分(ここでは3秒)とする。ここでは、実施例3と同様に、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度よりも倍速にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間よりも短いボタン受付期間であると錯覚させるようになっている。
報知Dの態様では、報知期間は4秒間で、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示し、ボタン受付期間が元に戻ってメータが回復したように遊技者に錯覚させる。その後、メータの減少速度を報知Bの態様での減少速度よりも遅く設定し、残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様による報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に1/3ずつ減少させる。これによって、遊技者に今回のボタン受付期間は3秒であると認識させる。第1の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻す。その後、満タンのメータを1秒間に1/4ずつ減少させる。これによって、第2の報知態様に切り替わった後のボタン受付期間の残り時間は4秒に増加したと遊技者に認識させる。ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量は0となる。
この実施例4の報知態様での報知によれば、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替え時にメータの残量が増加し、且つ第2の報知態様でのメータの減少速度は第1の報知態様での減少速度よりも遅いので、ボタン受付期間の残り時間が増加したと遊技者に錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある。
また、第1の報知態様と第2の報知態様とでボタン受付期間の減少速度が異なるので、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の報知をおこなっても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができ、多彩な予告を行うことが可能である。
なお、上述の例では、メータの表示を報知態様の切り替え時に満タンに戻しているが、切り替え直前のメータの残量よりも切り替え直後のメータの残量が増加していれば、切り替え直後のメータの残量(換言すれば、第2の報知態様でのメータの初期量)は満タンに限らない。また、実施例4では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例1と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例5>
次に、図117および図118を用いて実施例5について説明する。この実施例5も、実施例1、2および4と同様に、図108に示す報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。ただし、各報知A〜Fの内容は上述の実施例とは異なっており、実施例5は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加するとともにともに、色が変化して表示される例である。ボタン受付期間は所定の秒数(ここでは6秒)に設定されている。
なお、図117および図118において、(a)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(g)はボタン受付期間の受付終了時点である。
また、メータの色は大当りへの期待感と関連づけられており、基準色(例えば青色)の場合は期待感が低く、特別色(例えば赤色)の場合は期待感が高い。この点は実施例2と同様である。
実施例5の報知Bの態様は、報知期間が2秒間に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速(すなわち、1秒間に1/6ずつメータが減少する速度)にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間を正しく認識させるようになっている。
報知Dの態様は、報知期間が4秒間に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを特別色で表示し、その後メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでも、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速(すなわち、1秒間に1/4ずつメータが減少する速度)で残り時間を報知する。
すなわち、まず第1の報知態様の報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に1/6ずつ減らす。第1の報知態様の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻し、且つメータの色を基準色から特別色に変化させる。その後、満タンのメータを1秒間に1/4ずつ減少させる。したがって、ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量は0となる。
この実施例5のような報知によっても、第1の報知態様から第2の報知態様への切り替え時にメータの残量が増加するので、ボタン受付期間の残り時間が増加したと遊技者に一瞬錯覚させ、期待感を増幅させることができるとともに、驚きを与えて遊技の興趣を高めることができるという効果がある。
また、第1の報知態様と第2の報知態様とでボタン受付期間の減少速度が異なるので、第1および第2のいずれか一方の報知態様で実際と異なるボタン受付期間の報知をおこなっても、他方の報知態様で帳尻を合わせることができるので、多彩な予告を行うことが可能である。
さらに、メータの色が基準色から特別色へと変化することによって、大当りへの期待感が上昇するという効果がある。
なお、上述の例では、メータの表示を報知態様の切り替え時に満タンに戻しているが、実施例4と同様に、切り替え直前のメータの残量よりも切り替え直後のメータの残量が増加していれば、切り替え直後のメータの残量(換言すれば、第2の報知態様でのメータの初期量)は満タンに限らない。また、実施例5では、ボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されると、例えば実施例2と同様な予告が行われると好ましい。
<残り時間の報知態様の実施例6>
次に、図119および図120を用いて実施例6について説明する。この実施例6も、図108に示す報知態様決定テーブルにおいて、当否判定結果が15R大当り(特図B)且つ変動時間が45000ms(スーパーリーチA当り)で「報知B(第1の報知態様)」から「報知D(第2の報知態様)」に途中で切り替わる報知態様に当選した場合を例に挙げて説明する。実施例6は、メータの残量が報知態様の切り替え時に増加する例であり、さらに、第1の報知期間と第2の報知期間とで、予告を表示するためのチャンスボタン136の操作条件が異なるように設定されている。なお、各報知A〜Fの内容は実施例4のものと同様に設定されていれば好ましいが、特にこれに限らない。
また、図119および図120において、(a)は特図および装飾図柄の変動開始時点であり、(b)はボタン受付期間の受付開始時点であり、(c)はボタン受付期間の残り時間の報知態様が変化した時点であり、(d)はボタン受付期間の受付終了時点である。
実施例6の報知Bの態様は、報知期間はTB秒(例えば2秒)に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色(例えば青色)で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残量を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際のボタン受付期間の減少速度と等速にすることで、遊技者に実際のボタン受付期間を正しく認識させる。
報知Dの態様は、報知期間はTD秒(例えば4秒間)に設定されているとともに、報知開始時点で満タンのメータを基準色で表示し、その後、メータの残量を徐々に減らしながら、遊技者に実際のボタン受付期間の残り時間を正しく報知するように設定されている。ここでは、メータの減少速度を実際の残り時間の減少速度と等速で残り時間を報知する。
まず、第1の報知態様の報知開始時点で、満タンのメータを基準色で表示する。次いで、第1の報知態様の報知期間中は、メータを1秒間に所定量ずつ[1/(TB+TD)ずつ]減少させる。第1の報知態様の報知期間が終了した時点で、第2の報知態様に切り替える。このとき、メータを満タンに戻す。その後、満タンのメータを1秒間に所定量ずつ(1/TDずつ)減少させ、ボタン受付期間の受付終了時点でメータの残量を0とする。
第1の報知期間では、チャンスボタン136の操作条件は単発的な1回の操作である。第1の報知期間中にチャンスボタン136が1回も操作されなければ、第1の報知期間が終了した時点で第2の報知態様に切り替わり、続く第2の報知期間中、メータを基準色で表示するとともに、チャンスボタン136の操作条件を連打(連続した複数回の操作)に切り替える。メータの減少速度は第1の報知態様よりも速い。この第2の報知態様の間は、チャンスボタン136の操作回数と乱数値とに応じて演出画面の内容が選択されるようになっている。チャンスボタン136の操作を受け付けて演出画面が表示されると、その後、ボタン受付期間が終了する時点まで当該演出画面が継続して表示される。そして、ボタン受付期間の終了時点で装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
上記の第2の報知期間中の演出画面の選択について詳述すると、例えば図108に示す報知態様決定テーブルにおいて乱数値が20〜49で報知B→Dの態様に当選した場合であれば、乱数値が20〜39のときには、チャンスボタン136が予め設定された所定回数以上(例えば10回以上)操作されると「成功!」との演出画面が表示され、一方、チャンスボタン136が1回以上且つ所定回数未満操作されると「残念・・・」との演出画面が表示される。また、乱数値が40〜49のときには、チャンスボタン136が1回以上操作されると、「残念・・・」との演出画面が表示される。
第2の報知期間中でもチャンスボタン136が1回も操作されなければ、ボタン受付期間が終了するまでメータの表示が継続し、ボタン受付期間が終了した時点でメータの表示は消え、装飾図柄表示装置208の画面全てに変動中の装飾図柄が表示された状態に戻る。
この実施例6のような報知によっても、遊技者にボタン受付期間が増えたような錯覚を一瞬与える効果がある。また、時間経過に伴ってチャンスボタン136の操作条件が変化するので、遊技の幅が広がるという利点がある。
また、時間の経過によりチャンスボタン136の操作条件が異なるので、遊技の幅が広がり、遊技の興趣を高めることができる。
<残り時間の報知態様の実施例7>
次に、図121〜図123を用いて実施例7について説明する。この実施例7は、ボタン受付期間の前後に実行される他の予告と組み合わせて、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が決定される例である。
実施例7では、ボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に実行される予告の内容とは、予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選によって取得された乱数値とに基づいて決定される。
例えば、当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間である場合、図123(a)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルを利用して、装飾図柄表示装置208に表示されるボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に行われる予告とに係る演出の内容の概略(基本事項)を決定する。例えば当該テーブルにおいて所定の乱数抽選で乱数値27を取得した場合には、乱数選択範囲「20〜49」に対応する予告Cが選択される。予告Cには、ボタン受付期間の報知態様を、第1の報知態様としての報知Bの態様から第2の報知態様としての報知Dの態様へ変化させる情報が含まれている。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。他のテーブルについても同様である。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図123(b)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、ボタン受付期間の前に行われる予告(以下、「先行予告」ともいう)の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜54」に含まれる乱数値22を取得した場合には、姫のキャラクタ画像に「?」の吹き出しが付いた演出画面が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図123(c)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜89」に含まれる乱数値73を取得した場合には、報知Bの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が、メータが赤色(特別色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図123(d)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「20〜99」に含まれる乱数値61を取得した場合には、報知Dの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図123(e)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、ボタン受付期間の後に行われる予告(以下、「後続予告」ともいう)の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、ボタン受付期間の後にリーチ時文字表示予告として「激アツ!!」と表示される演出画面が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、「激アツ!!」と表示される演出画面が、「リーチ」と表示される演出画面よりも選ばれやすいように設定されている。
より具体的には、例えば当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間であり、且つ、図123(a)に示すテーブルで予告Cに当選した場合、図121および図122に示すような一連の演出が行われる。
図121および図122に示す例では、t2〜t4の期間がボタン受付期間として設定されている。ボタン受付期間では、実施例1のときと同様にボタン受付期間の残り時間が報知される。
まず、ボタン受付期間前のt1〜t2の期間に、装飾図柄表示装置208に先行予告が表示される。この先行予告の内容は、ここでは大当りへの期待感が低い予告として、姫のキャラクタ画像に「?」の吹き出しが付いた演出画面が表示されるようになっている。次いで、ボタン受付期間が始まる。ここでは、ボタン受付期間の残り時間の報知態様として、t3の時点で第1の報知態様から第2の報知態様へ切り替わる報知態様に当選している。そして、第1の報知態様では、報知開始時点で満タンのメータを大当りへの期待感が低い青色(基準色)で表示し、時間が経過するに伴いメータを徐々に減らしていく。続く第2の報知態様では、メータを大当りへの期待感が高い赤色(特別色)に変更して表示し、時間が経過するに伴いメータを徐々に減らしていく。
ボタン受付期間が終了すると、メータの表示は消え、装飾図柄はリーチ状態となり、このときに後続予告が表示される。後続予告の内容は、ここでは大当りへの期待感が高い予告として、「激アツ!!」と表示されるようになっている。
第1の報知態様ではメータを青色という基準色で表示するので、大当りの期待感が低いものとなっている。一方、第2の報知態様ではメータを赤色という特別色で表示するので、大当りの期待感が高いものとなっている。つまり、この例では、ボタン受付期間前後の予告による大当りの期待感と関連づけて、第1の報知態様は期待感の低い報知態様に設定されやすくなっているとともに、第2の報知態様は期待感の高い報知態様に設定されやすくなっている。
なお、このようにボタン受付期間中の報知態様をボタン受付期間前後の予告と関連づける場合には、少なくとも以下の5つのパターンが考えられる。
第1のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;低)となるように設定する。第2のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。第3のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;低)→ボタン受付期間中(期待感;低→高)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。
第4のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;高)→ボタン受付期間中(期待感;高→高)→ボタン受付期間後の予告(期待感;低)となるように設定する。第5のパターンでは、ボタン受付期間前の予告(期待感;高)→ボタン受付期間中(期待感;低→低)→ボタン受付期間後の予告(期待感;高)となるように設定する。
第1のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を低くし、大当りへの期待感が高いときとの差をより明確にすることができる場合がある。また、期待感が低い状態で大当りになった場合に、遊技者の喜びを増幅させることができる場合がある。第2および第3のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を徐々に高めることができる場合がある。第4のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を高めすぎず、大当りでなかった場合の残念感を減少させることができる場合がある。第5のパターンによれば、遊技者の大当りへの期待感を一度下げた後に高めるので、遊技者の大当りへの期待感を浮き沈みさせて、最終的に期待感をより高めることができる場合がある。
なお、実施例7の図121および図122に示す例では、ボタン受付期間の前後の予告を、装飾図柄表示装置208を利用して行われるものとしたが、例えば演出可動体224や任意のランプ等、他の演出装置によって行われるものとしてもよい。ただし、この場合にも、ボタン受付期間の残り時間の報知態様が示唆する期待感と予告が示唆する期待感とを関連づけて設定するようにする。
<残り時間の報知態様の実施例8>
次に、図124〜図127を用いて実施例8について説明する。まず、実施例8の前提状況について説明すると、当否判定結果が15R特別大当り(確変大当り)であったとき、装飾図柄表示装置208により15R大当り(通常大当り)を示す図柄組合せで装飾図柄を停止表示させた後に、15R特別大当りを示す装飾図柄の図柄組合せに変化させる再抽選の演出を行う場合がある(ただし、内部的には確変か非確変かは決定しているので、実際に再抽選を行っているわけではない)。このとき、装飾図柄が変動を開始してから停止するまでの期間を、例えば(1)変動開始からリーチになる前、(2)リーチ中、(3)再抽選中、の3つの期間に区分することが可能であり、これら3つの期間それぞれにおいて、別々の予告を行うように設定することが可能となっている。また、再抽選について、図106に示すように、各リーチの当りとはずれとでは5000msだけ当りのほうが変動時間が長く設定されている。これは、当りの変動時間には、確変・非確変に関わらず再抽選を行う時間を含んでいるためである。
実施例8では、上述の各期間(1)〜(3)のうちのいずれか2つ以上でボタン受付期間の残り時間を報知する場合に、各期間(1)〜(3)における報知態様または予告により遊技者に与える期待感を少なくとも2つ以上関連づけるようにする。また、実施例8では、ボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に実行される予告の内容とは、予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選によって取得された乱数値とに基づいて決定される。
例えば、当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間(例えば45000ms)である場合、図127(a)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルを利用して、装飾図柄表示装置208に表示されるボタン受付期間の残り時間の報知態様とボタン受付期間の前後に行われる予告とに係る演出の内容の概略(基本事項)を決定する。例えば当該テーブルにおいて所定の乱数抽選で乱数値27を取得した場合には、乱数選択範囲「20〜49」に対応する予告Cが選択される。予告Cには、ボタン受付期間の報知態様を、期間(1)のリーチ前に第1の報知態様としての報知aの態様から第2の報知態様としての報知bの態様へ変化させる情報、期間(2)のリーチ中に第1の報知態様としての報知cの態様から第2の報知態様としての報知dの態様へ変化させる情報、期間(3)の再抽選中に第1の報知態様としての報知eの態様から第2の報知態様としての報知fの態様へ変化させる情報、が含まれている。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、特に図示しないが、当該テーブルとは別に、当否判定結果が大当り且つ特図1の変動時間がスーパーリーチB当り用の変動時間である場合のテーブル等、各場合に対応したテーブルも予めROM406に記憶されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図127(b)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(1)のリーチ前の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜49」に含まれる乱数値22を取得した場合には、報知aの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。上記テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が選ばれる確率とメータが赤色(特別色)で表示される態様が選ばれる確率とは同一に設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図127(c)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(1)のリーチ前の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「10〜39」に含まれる乱数値13を取得した場合には、報知bの態様としてメータが青色(基準色)で表示されるとともにメータが所定量増加する態様が選択される。報知bの態様として、「メータが所定量増加する」態様は、「メータの増加なし」の態様に比べて遊技者に与える期待感がやや高いものとして設定されている。なお、当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図127(d)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(2)のリーチ中の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜89」に含まれる乱数値61を取得した場合には、報知cの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が、メータが赤色(特別色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図127(e)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(2)のリーチ中の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「30〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知dの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図127(f)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(3)の再抽選中の第1の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「20〜99」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知eの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが赤色(特別色)で表示される態様が、メータが青色(基準色)で表示される態様よりも選ばれやすいように設定されている。
次いで、上記のテーブルの乱数選択範囲ごとにさらに詳細に抽選を行い、例えば、図127(g)に示すような予めROM406に記憶されたテーブルと所定の乱数抽選で取得される乱数値とに基づいて、期間(3)の再抽選中の第2の報知態様の詳細な内容を決定する。例えば上記テーブルにおいて乱数選択範囲「0〜49」に含まれる乱数値35を取得した場合には、報知fの態様としてメータが青色(基準色)で表示される態様が選択される。一方、例えば当該テーブルにおいて乱数選択範囲「50〜99」に含まれる乱数値70を取得した場合には、報知fの態様としてメータが赤色(特別色)で表示される態様が選択される。当該テーブルには、乱数選択範囲ごとに異なる情報が設定されている。また、当該テーブルは、メータが青色(基準色)で表示される態様が選ばれる確率とメータが赤色(特別色)で表示される態様が選ばれる確率とは同一に設定されている。
より具体的には、例えば当否判定結果が大当りで特図1の変動時間がスーパーリーチA当り用の変動時間であり、且つ、図127(a)に示すテーブルで予告Cに当選した場合、図124および図125に示すような一連の演出が行われる。
なお、図124および図125に示す例では、0〜t3秒がリーチ前の期間(1)、t3〜t7秒がリーチ中の期間(2)、t7〜t11秒が再抽選中の期間(3)、t11秒以降が大当りラウンド中の期間に設定されている。そして、全ての期間でボタン受付期間が報知されるとともに、それぞれの示唆する期待感を互いに関連づけて設定されている。なお、基本的に、変動開始から変動が停止して図柄が確定するまでを1ゲームとするが、大当り図柄であった場合は大当りラウンドが終わるまでを1ゲームとする。
まず、装飾図柄が停止する前の1回目のボタン受付期間では、第1の報知態様でメータは青色(基準色)で表示され、続く第2の報知態様でメータの色は引き続き青色(基準色)で表示されるとともに、メータの残量が増加している。すなわち、期待度が低いものからやや低いものに上がったものの遊技者に与える大当りへの期待感はまだ低いものとなっている。このボタン受付期間中にチャンスボタン136が操作されれば、例えば図112に示す「・・・。」との予告が表示されるようにする。
なお、t0〜t1秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合と、t1〜t2秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合とで、実施例2で説明したように予告の内容を異ならせてもよい。例えば、t0〜t1秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合は「・・・。」と表示され、t1〜t2秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合は「激アツ!!」と表示されるようにしてもよい。
リーチ中の2回目のボタン受付期間では、t5秒が経過した時点で第1の報知態様から第2の報知態様へと変化し、メータの色が青色から赤色(特別色)へと変化して、大当りへの期待感がやや低い状態から高い状態へと移行する。そして、当否判定結果が15R特別大当り(確変大当り)または15R大当り(通常大当り)の場合には、t7秒の時点で予め定められた大当り用の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止し、それ以外の場合には予め定められたはずれ用の装飾図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾1−装飾2」の組合せ)で停止する。当否判定結果が15R特別大当りまたは15R大当りの場合には再抽選が行われ、3回目のボタン受付期間が開始する。
なお、2回目のボタン受付期間中では、例えば実施例1と同様に、第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合に行われる予告の内容と第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合に行われる予告の内容とを同じに設定してもよい。あるいは、実施例2と同様に、異なる内容に設定してもよい。また、15R特別大当りおよび15R大当りは、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量となる当否判定結果である。
3回目のボタン受付期間において、t9秒が経過した時点で第1の報知態様から第2の報知態様へと切り替わる。このとき、図127(g)に示すテーブルで第2の報知態様としてメータが青色で表示される態様が選択された場合には、図125(k)右側に示す表示が行なわれ、一方、メータが赤色で表示される態様が選択された場合には、図125(k)左側に示す表示が行なわれる。
その後、いずれの態様が選択された場合にも、チャンスボタン136がボタン受付期間中に操作されなければ、図124の(l)に示す演出画像が表示され、さらにその後、15R特別大当りに当選していた場合には、装飾図柄が15R特別大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」の組合せ)、あるいは15R大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止する。一方、15R大当りに当選していた場合には、装飾図柄が15R大当りを示す所定の図柄の組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」の組合せ)で停止する。15R特別大当りに当選していた場合であっても、この時点で装飾図柄が15R特別大当りを示す図柄組合せで停止せずに、15R大当りを示す図柄組合せで停止する場合がある。その場合には、大当りラウンド中または終了時に確変昇格演出を行ったり、あるいは確変昇格演出を行わずに大当りラウンド終了後にそのまま特図変動遊技が特図高確普図高確の確変状態に突入したりするように設定されている。
なお、再抽選中の期間(3)では、t8〜t9秒の第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合には、チャンスボタン136の操作を受け付けた時点から再抽選中の期間(3)が終了するまで、装飾図柄を任意の組合せ(例えば、15R特別大当りに当選していた場合には15R特別大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」等の組合せ、あるいは、15R大当りに当選していた場合には15R大当りを示す「装飾2−装飾2−装飾2」等の組合せ)で停止表示する演出を行う(図126(k)左側参照)。一方、チャンスボタン136が操作されなかった場合には、上述のように、t9秒が経過した時点で、ボタン受付期間が第1から第2の報知態様に切り替わって報知される(図126(k)中央または右側参照)。
第1の報知期間中にチャンスボタン136が操作されず、t9〜t10秒の第2の報知期間中にチャンスボタン136が操作された場合には、チャンスボタン136の操作を受け付けた時点から再抽選中の期間(3)が終了するまで、装飾図柄を任意の組合せ(例えば、15R特別大当りに当選していた場合には15R特別大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」等の組合せ、あるいは、15R大当りに当選していた場合には15R大当りを示す「装飾2−装飾2−装飾2」等の組合せ)で停止表示する演出を行う。
再抽選を行う時間は前述のように5000msに固定されているため、装飾図柄が任意の組合せで停止表示される時間は、チャンスボタン136の操作のタイミングに応じて適宜に帳尻が合わせられる。
このように、1ゲームで複数回の残り時間を報知する場合には、遊技者に与える大当りへの期待感を多様に変化させることができる。特に、各期間の報知態様または予告による期待感を互いに関連づけて適宜に設定すれば、遊技者に与える期待感を詳細に調整することができる。
つまり、例えば、遊技者にとってすべて期待感の低い予告であった場合には、遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感を低くし、期待感の高い場合との区別を明確にすることができる場合がある。また、期待感が低い状態で大当り(特に15R特別大当り)となった場合、より遊技者の喜びを増幅させることができる場合がある。
また、遊技者にとって期待感の低い予告から高い予告へ変化した場合には、徐々に遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感を高めることができる場合がある。また、遊技者にとって期待感の高い予告から低い予告へ変化した場合には、遊技者の大当りへの期待感を高めすぎず、大当りでなかった場合の残念感を減少させることができる場合がある。また、遊技者にとってすべて期待感の高い予告であった場合には、遊技者の大当り(特に15R特別大当り)への期待感をより高めることができる場合がある。
<その他>
尚、本発明の遊技台は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、ボタン受付期間の残り時間の報知態様を、図128に示すような報知態様としてもよい。この例(実施例9)では、最初に満タンのメータを基準色(例えば青色)のみで表示し、例えばボタン受付期間が6秒の場合には、1秒間に1/6ずつメータを減らしていく。
報知開始から1秒が経過した時点で、メータの一部の領域を特別色(例えば赤色)に変化させる。この特別色に変化した特別領域も、時間の経過に伴いメータが減少するのに合わせて位置を移動させていく。
メータの基端部(ここでは左端部)が基準色になっているタイミング[図128の(b)、(c)、(d)および(f)のタイミング]で遊技者がチャンスボタン136を押下した場合には、期待感の低い予告(例えば、図110に示す「・・・」という予告)を表示する。一方、メータの基端部が特別色になっているタイミング[図128の(e)のタイミング]で遊技者がチャンスボタン136を押下した場合には、期待感の高い予告(例えば、図110に示す「激アツだ!!」という予告)を表示する。このように、タイミングよくチャンスボタン136を押下しなければ期待感の高い予告が見られないというように報知態様を設定することで、遊技の幅を広げることができる場合がある。
なお、基準色のみでメータを表示する最初の態様を第1の報知態様といい、特別色の特別領域を有するメータを表示する態様を第2の報知態様という。
この例では、図128の(c−1)または(c−2)に示すように、特別色に変化した特別領域の大きさを任意に設定することができる。さらに、図128の(c−3)に示すように、特別色に変化した時点での特別領域の位置を、任意の位置に設定しなおすことができる。これによって、遊技者がチャンボタン136を押下するタイミングを変化させることができる。
また、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9は適宜に組み合わせて構成することが可能である。また、例えば上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9ではメータの色を変更することで遊技者に与える大当りへの期待感の高低を変更するようにしたが、メータを点滅または非点滅というように点滅態様を変更して表示することで、大当りへの期待感の高低を変更するようにしてもよい。また、例えば上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、チャンスボタン136の操作を受け付けることで予告が行われるように構成しているが、チャンスボタン136以外の操作手段の操作を受け付けることで予告が行われるようにしてもよい。また、ボタン受付期間の残り時間の報知態様として、第1の報知態様から第2の報知態様、さらに第3の報知態様へ切り替わる態様を備えていてもよい。つまり、ボタン受付期間の残り時間の報知態様としては、時間経過に応じて報知態様が変化しないパターンと、第1から第2の報知態様の2段階で報知態様が切り替わるパターンとを少なくとも備えていればよく、3段階以上で報知態様が切り替わるパターンをさらに備える構成を除外しない。
また、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、メータを1秒間に所定量ずつ減少させるとして説明しているが、単位時間当りに所定量ずつ減少させればよく、単位時間は1秒に限定されるものではない。さらに、上述の残り時間の報知態様の実施例1〜9では、ボタン受付期間の残り時間を矩形状のメータの形式により表したが、例えば時計の針が進む形式や、砂時計の砂が落ちる形式等、他の形式で表してももちろんよい。
また、本発明に係る遊技台は、図129に示すような、「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロット機1000」にも好適である。
すなわち、本発明の遊技台は少なくとも、所定の当否判定条件が成立した場合に当否判定を行う当否判定手段(例えば、主制御部300)と、前記当否判定手段による前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300)と、遊技者による操作が可能な操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、前記当否判定の結果についての予告を含む演出を行う予告手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、を備え、前記予告手段は、遊技者による前記操作手段の操作の受付が有効となる受付期間について、当該受付期間の残り時間を所定の報知態様により報知する残時間報知手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、前記受付期間中に遊技者による前記操作手段の操作を受け付けた場合に、前記当否判定の結果を示唆する所定の予告を行う特定の予告手段(例えば、第1副制御部400および装飾図柄表示装置208)と、を有し、前記所定の報知態様は、第1の報知態様と、前記第1の報知態様とは異なる第2の報知態様とを有し、前記残り時間報知手段は、所定の時間が経過して前記残り時間が所定の長さに減るまでは、前記第1の報知態様により前記残り時間を報知し、前記所定の時間が経過して以降は、所定の条件が成立しなかった場合(例えば、図108に示す報知態様決定テーブルで「報知F」に当選した場合)は前記第1の報知態様を継続して前記残り時間を報知し、一方、前記所定の条件が成立した場合(例えば、図108に示す報知態様決定テーブルで「報知A→E」または「報知B→D」または「報知C1→C2」に当選した場合)は前記第1の報知態様から前記第2の報知態様に切り替えて前記残り時間を報知するものであればよい。
また、上記の遊技台において、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様は、前記当否判定の結果に応じて設定され、前記特定の予告手段の行う予告と同様に予告として機能することが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記残時間報知手段は、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のそれぞれにより報知する前記残り時間を、前記当否判定の結果に応じて所定のテーブル(例えば、報知態様決定テーブル)に基づき決定し、前記当否判定の結果が前記特定の当否判定結果である場合、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のそれぞれにより報知する前記残り時間を前記所定のテーブルのうちの特定のテーブル(例えば、報知態様決定テーブルのうちの大当りテーブル)に基づき決定することが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記操作手段は、遊技者による単発的な1回の操作および連続した複数回の操作のうちの少なくとも一方を受付可能であり、前記特定の予告手段は、前記所定の時間が経過するまでは、前記単発的な1回の操作の受付を条件に予告を行い、前記所定の時間が経過して以降は、前記連続した複数回の操作の受付を条件に予告を行うことが好ましい。
また、上記の遊技台において、前記残時間報知手段は、前記第1の報知態様および前記第2の報知態様のうちの少なくとも一方により報知する前記残り時間を実際の前記残り時間の長さと異ならせることが好ましい。
このとき、前記残時間報知手段は、前記所定の長さを第1の長さとし、前記第1の報知態様により報知する前記残り時間が前記第1の長さにまで減ったとき、前記所定の条件が成立した場合は、前記第1の報知態様から前記第2の報知態様に切り替え、さらに、前記第2の報知態様により報知する前記残り時間を前記第1の長さよりも長い第2の長さに増やすことが好ましい。
また、前記残時間報知手段は、前記残り時間をメータの残量で表して報知し、前記第2の報知態様により報知する前記メータの減少速度を、前記第1の報知態様により報知する前記メータの減少速度よりも速くすることが好ましい。
なお、本発明でいう大当りは、次回の特図変動遊技が特図高確普図高確[例えば15R特別大当り(図101(a)の特図A参照)、2R大当り(突然確変;図101(a)の特図C参照)]、特図高確普図低確[例えば2R大当り(隠れ確変;図101(a)の特図E参照)]、特図低確普図高確[例えば15R大当り(図101(a)の特図B参照)、2R大当り(突然時短;図101(a)の特図D参照)]、および特図低確普図低確[例えば2R大当り(突然通常;図101(a)の特図F参照)]のいずれかを指す。
また、本発明でいうはずれは、次回の特図変動遊技が特図低確普図低確で上記に当てはまらないもの[例えば、小当り(図101(a)の特図G、H参照)およびはずれ(図101(a)の特図I、J参照)]を指す。
<第3実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第3実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図130〜図180に示す符号は、原則として第3実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図130〜図180に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図130〜図180に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
<全体構成>
まず、図130を用いて、本発明を適用可能なぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このぱちんこ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサ1061も設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、ここでの説明では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる開放レバー1081を押すことによって開く。また、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサ1082も設けられている。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図132参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させる演出ボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、ぱちんこ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、十字キー141も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図130では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図132に示す。
図131は、図130のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図133参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図133参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図133参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図133参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図133参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図133参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図132は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図132に示す遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、特別図柄表示装置212と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、ぱちんこ機100では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。また、ぱちんこ機100では、後述するように、演出表示領域208dの左隅には普図の第4図柄と特図の第4図柄が表示される。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、ぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置212は、特図の表示を行うための表示装置であり、ぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。これらの普図表示装置210、および特図表示装置212は、報知手段の一例に相当する。
なお、普図表示装置210、および特図表示装置212(報知手段)の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(図柄表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、ぱちんこ機100では、普図表示装置210および特図表示装置212は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、ぱちんこ機100では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、2つの普図始動ゲート251,253と、普図電動役物252と、特図始動口230と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、図130に示すぱちんこ機100では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図131に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図130に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。ぱちんこ機100では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。複数配設された一般入賞口226の中で、一つの一般入賞口226だけは、普図始動ゲート251の下方に配設されている。すなわち、その一般入賞口226は、遊技盤の中央下部に設けられた普図始動ゲート251と可変入賞口234の間に配設されている。以下、この一般入賞口226を、他の一般入賞口226と区別する場合には、中央一般入賞口226と称する。また、遊技盤の中央下部に設けられた普図始動ゲート251を、もう一方の普図始動ゲート253と区別する場合には、中央普図始動ゲート251と称する。中央普図始動ゲート251を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出されることはなく、その球は、中央一般入賞口226に入賞することが可能である。ただし、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過しても、賞球が払い出されることはない。中央普図始動ゲート251は第1の進入領域の一例に相当し、その下の中央一般入賞口226は第2の進入領域の一例に相当する。
ここで、図132に示す遊技盤200を備えたぱちんこ機100のゲーム性について簡単に説明する。このぱちんこ機100は、可変入賞口234に遊技球を進入させて出球を稼ぐのではなく、普図電動役物252に遊技球を進入させて出球を稼ぐ遊技機である。通常状態(後述する特図低確率普図低確率状態)では、まず、遊技盤の中央下部に設けられた中央普図始動ゲート251を狙い、この中央普図始動ゲート251に遊技球が進入すると、普図の当否判定(第1の当否判定)が行われ、普図表示装置210が変動表示を開始する。また、普図表示装置210の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示が行われる。すなわち、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、普図表示装置210に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
普図の当否判定で当りに当選した場合には、普図表示装置210が、当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄(図134(c)参照)を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、当りに対応した装飾図柄の組み合わせを停止表示する。また、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252が所定時間(例えば5.8秒間)開放する。すなわち、この普図電動役物252は、開閉自在な可動部材(ここでは扉部材2521)を備えており、扉部材2521が開放すると、特図始動口230への入賞が可能になる。扉部材2521は、特図始動口230への入賞の難易度を変更する部材である。扉部材2521が閉じたままでは特図始動口230への入球は不可能であり、扉部材2521が閉じた閉状態は入賞困難な開閉状態である。一方、扉部材2521が開いた状態は入賞容易な開閉状態である。したがって、特図始動口230は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域である。この大サイズの大きさは、普図始動ゲート251,253の入り口の大きさよりも大きい。一方、小サイズの大きさは、普図始動ゲート251,253の入り口の大きさよりも小さいか、あるいはそれら(251,253)の入り口の大きさ以下である。なお、普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。普図電動役物252の扉部材2521における閉状態は第一状態の一例に相当し、開状態は第二状態の一例に相当する。特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、7個)の球を賞球として上皿126に排出する。特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。なお、図132に示す普図電動役物252は、可変始動手段であって、アタッカー形式の電動チューリップ(電チュー)であるといえる。
扉部材2521が開放した状態の普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図始動口230へ必ず入球する。扉部材2521の一回の開放で遊技球が特図始動口230へ複数入球しいても、最初に入球した1球についてのみ特図の当否判定(抽選)が行われる。すなわち、このぱちんこ機100では、特図の保留記憶がない。したがって、遊技盤200には特図保留ランプが設けられていない。また、普図電動役物252の近傍(この例では右横)には入賞ランプ254が設けられている。この入賞ランプ254は、特図始動口230へ入賞があると発光(点滅)する。また、扉部材2521が閉塞した時にも発光(点滅)する。入賞ランプ254は発光部の一例に相当する。
普図電動役物252の扉部材2521は、所定時間(ここでは5.8秒間)開放するが、その所定時間の間に所定球数(ここでは10球)が普図電動役物252に進入した場合には、所定球数目が進入した時点で所定時間の経過を待たずに扉部材2521は閉鎖する。普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定(抽選)が行われ、特図表示装置212が変動表示を開始する。また、特図表示装置212の変動表示に併せて、装飾図柄表示装置208では演出表示が行われる。このようにぱちんこ機100では、普図電動役物252の一回の開放は、一回の特図の当否判定の権利の獲得と、一又は複数球の入賞による賞球の増加を目的としたものである。
特図の当否判定で大当りに当選した場合には、特図表示装置212が、大当りに対応した所定の図柄態様の停止図柄を表示するとともに、装飾図柄表示装置208も、大当りに対応した演出を表示し、可変始動口234が極短時間(例えば0.1秒)、所定回数(例えば、15回や2回)開放する。この可変入賞口234は、図132に示す遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、可変入賞口234は、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段である。なお、可変入賞口234における閉状態も必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数の球を賞球として上皿126に排出する。しかしながら、上述のごとくぱちんこ機100では、可変入賞口234における開状態は極短時間(例えば0.1秒)であるため、可変入賞口234への入球による払い出しはほとんど期待することができない。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
また、通常状態(特図低確率普図低確率状態)において特図の当否判定で大当りに当選した場合には、電サポ状態(時短状態とも言い、普図高確率状態)へ必ず移行する。電サポ状態では、まず、遊技領域124の右側領域に配置された普図始動ゲート253を狙う。この普図始動ゲート253の真下に普図電動役物252は設けられている。右側の普図始動ゲート253も第1の進入領域の一例に相当し、その真下の普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230も第2の進入領域の一例に相当する。
普図始動ゲート253を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出されることはなく、賞球が払い出されることもない。球が右側の普図始動ゲート253を通過したことを所定の球検出センサが検出すると普図の当否判定が行われ、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
ぱちんこ機100が電サポ状態であれば、普図の当否判定で当りやすい。普図の当否判定で当たれば、再び、普図電動役物252の扉部材2521が開放し、普図電動役物252に遊技球が進入すると、特図の当否判定が行われる。ぱちんこ機100では、確変状態(特図高確率状態)と非確変状態(特図低確率状態)では、特図の当否判定で大当りに当選する確率は変わるものの、いずれの状態でも高確率で大当りに当選するように構成されている。特図の当否判定で大当りに当選しなければ(ハズレであれば)、可変入賞口234は開放しない。しかしながら、電サポ状態であるため、遊技球が右側の普図始動ゲート253を通過すれば、かなりの確率で普図電動役物252の扉部材2521が開放する。こうして、電サポ状態の間に、特図の大当りに何回か当選しやすい。ぱちんこ機100では、この電サポ状態の間が、特別遊技状態に相当し、ボーナスゲームの演出が行われる。
一般的に、出球が減らない状態の間に、繰り返し特図の大当りに当選することを連荘と称する。したがって、非電サポ状態であっても確変状態である間に、特図の大当りに繰り返し当選することを連荘と称する場合もある。しかしながら、図132に示す遊技盤200では、特図始動口が1つしかなく、その1つの特図始動口230には、普図電動役物252の扉部材2521が開放しないと入賞しない。そこで、ここでは、電サポ状態の間に、電サポ付きの大当りに繰り返し当選して普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開放することを連荘と称する。例えば、電サポ状態の間に、特図のハズレを一又は複数回はさんで特図の電サポ付きの大当りに当選した場合にも連荘が成立する。特図の大当りには、確変付き大当りと非確変大当りが用意されている。確変付き大当りと非確変大当りとでは、確変付き大当りに当選しやすいが、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限が設けられている。以下、この確変がらみの制限をリミッタと称し、上記回数を規定回数と称する。ここでは、規定回数は11回である。規定回数に達すると、電サポ状態から非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態へ移行する。すなわち、通常状態である特図低確率普図低確率状態になる。一方、規定回数に達する前に、特図が非確変大当りに当選すると、リミッタがリセットされ、確変付き大当りを獲得した回数は0になる。
以上説明した構成のぱちんこ機100では、普図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち普図表示装置210の変動時間として複数種類の時間が用意されており、特図の当否判定結果を導出するまでの時間、すなわち特図表示装置212の変動時間も、複数種類の時間が用意されている。電サポ状態では普図の変動時間は短く、遊技球が右側の普図始動ゲート253を通過すると、すぐに当否判定結果が報知される。特図の変動時間は、特図が大当りの場合には、普図電動役物252における扉部材2521の一回の開放期間(ここでは5.8秒)以下であるが、一回の開放期間よりも所定確率で長くなる場合がある。
さらに、図132に示すように、入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(普図始動ゲート251,253、特図始動口230)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなくアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、およびステージ244の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が中央普図始動ゲート251へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
スピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図132に示す装飾図柄表示装置208、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は図柄表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図133を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。ぱちんこ機100では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ1041、前面枠扉センサ1061、球貯留皿付扉センサ1082、および図131に示す下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、特図表示装置212の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、普図電動役物252の扉部材2521や可変入賞口234の扉部材2341等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、入賞ランプ254の発光制御を行うための駆動回路335とを接続している。なお、入賞ランプ254の発光制御は、第1副制御部400側で行うようにしてもよい。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、普図始動ゲート251,253(これら2つの普図始動ゲートを総称して普図始動領域という)に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動領域に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動領域に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、特図始動口230、可変入賞口234など所定の入賞口や始動口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動ゲート251,253を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(ここでは9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図131に示す演出ボタン136の押下を検出する演出ボタン検出センサ426と、各種センサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、ぱちんこ機100では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図134(a)を用いて、ぱちんこ機100の特図表示装置212が停止表示する特図の種類について説明する。
図134(a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。普図電動役物252の扉部材2521は開いて特図始動口230に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技が開始される。特図変動遊技が開始されると、特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間(第一変動時間)が経過すると、特図表示装置212は特図の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図の変動表示」を開始してから特図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図134(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図W」の22種類の特図が示されている。図134(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
ぱちんこ機100では、特図の停止図柄態様として、20種類の大当り図柄(「特図A」から「特図T」)が用意されている。いずれの大当り図柄も所定ラウンド(例えば、15ラウンドや2ラウンド)の大当り図柄である。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。ぱちんこ機100では、図132に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。所定ラウンドの間が大当り遊技中になる。
図134(b)は、同図(a)に示す特図の特性をまとめた表である。通常遊技状態(特図低確率普図低確率)で特図が大当りした場合、すなわち非電サポ状態で特図が大当りした状態では、普図電動役物252の扉部材2521が繰り返し開閉動作を行っている確率は極めて低く、図134(b)では普図電動役物解放時(初期)と記してある。これは、特図の当否判定が行われることになった普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放を意味している。普図電動役物解放時(初期)では、特図A〜特図Pが確変付き大当りになる。確変付きであると、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い状態へ移行する。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。ぱちんこ機100では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、確変付き大当りに当選すると、大当り遊技終了後に特図高確率状態へ移行する。一方、特図Q〜特図Tが確変無し大当りになる。
また、普図電動役物解放時(初期)では、特図が大当りの場合は時短が付与される。すなわち、特図A〜特図Pが次回大当りまで時短付き大当りになり、特図Q〜特図Tが特図の図柄変動停止表示が100回行われる間、時短が付与される。特図A〜特図Tまでのいずれの大当り遊技終了後にも、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/60であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では1/1.00003に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.5秒に短縮される。普図確変や普図変短により、特図始動口230に入球する確率が高まる。なお、ぱちんこ機100では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、および普図変短が行われるが、電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加を行ってもよい。以上のことから、非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図始動口230に進入し難い。すなわち、非電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が閉じた状態になりやすく、特図始動口230への遊技球の進入率は低い。一方、電サポ状態では、普図電動役物252の扉部材2521が開きやすく、特図始動口230への遊技球の進入率が高められる。したがって、非電サポ状態が非特定状態(通常遊技状態にも相当)の一例に相当し、電サポ状態が特定状態(特別遊技状態にも相当)の一例に相当する。また、主制御部300のCPU304は、通常遊技状態と特別遊技状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行手段の一例に相当する。
また、上述のごとくぱちんこ機100では、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数には制限(リミッタ)が設けられている。主制御部300のRAM308には、確変付き大当りを獲得することができる回数をカウントする確変カウンタが設けられており、非電サポ状態から電サポ状態へ移行すると、この確変カウンタに規定回数がセットされ、確変付き大当りを獲得するたびに確変カウンタは1減算される。この確変カウンタは、規定回数カウンタの一例に相当する。リミッタが設定され規定回数に未到達時(リミッタ未到達時)、すなわち電サポ状態に移行してからの確変付き大当りの獲得回数が規定回数に達するまでは、連荘中であり、連荘中では、特図A〜特図Pが確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りになる。また、特図A〜特図Pでは、確変カウンタのリセットは行われない。一方、リミッタ未到達時では、特図Q〜特図Tは、確変無しの大当りであって、かつ確変カウンタの規定回数へのリセットが行われるとともに時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与される。
さらに、確変カウンタが規定回数に到達(ここではカウンタ値が0になる)、すなわちリミッタ到達時には、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが、確変無しの大当りであって、時短が特図の図柄変動停止表示が100回行われる間付与され、確変カウンタのリセットが行われる。一方、リミッタ到達時では、特図I〜特図Pおよび特図S,Tは、確変無しかつ時短無しの大当りであり、リミッタ設定が終了になり通常遊技状態へ移行する。
以上をまとめると、初当り(普図電動役物解放時(初期))からリミッタ未到達時(連荘中)間では、特図A〜特図Pが特図高確率普図高確率状態であり、特図Q〜特図Sが特図低確率普図高確率状態である。そして、リミッタに到達すると、特図A〜特図Hおよび特図Q,Rが特図低確率普図高確率状態であり、特図I〜特図Pおよび特図S,Tが特図低確率普図低確率状態である。このように、ぱちんこ機100では、特図の停止図柄態様に基づいて遊技者に付与される利益が、遊技状態(普図電動役物解放時(初期)、リミッタ未到達時(連荘中)、リミッタ到達時の別)で相違するが、異なる遊技状態で特図の停止図柄態様を共通にしている。
また、ぱちんこ機100では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図134(a)に示す、特図Vは第1ハズレ図柄であり、特図Wは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わない。なお、大当り図柄およびハズレ図柄の他に、小当り遊技前後で制御状態(遊技状態)が変化しない小当り図柄を用意してもよい。特図表示装置212は、特図の当否決定結果(第2の当否判定結果)を報知する第一図柄表示手段の一例に相当する。
図135(a)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。ぱちんこ機100の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に球が進入したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図135(a)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は普図の当否決定結果(第1の当否判定結果)を報知する第二図柄表示手段の一例に相当する。
図135(b)は普図装飾図柄の一例を示したものである。ぱちんこ機100の普図装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に球が進入したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、普図表示装置210とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。普図の当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが表示されると、普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒)開放する。一方、普図のハズレを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、普図の停止図柄態様(図135(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
<主制御部メイン処理>
次に、図136を用いて、図133に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図133に示す主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタが設けられている。また、そのRAM308には、特図当否判定結果、特図決定結果、特図変動時間決定結果、普図当否判定結果、および普図変動期間決定結果、および普図保留数がそれぞれが記憶される。さらに、RAM308には、普図当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた普図保留記憶部が用意されている。
上述したように、図133に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図136に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、ぱちんこ機100では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(ここでは9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図54に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図133に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタと、特図変動時間決定用乱数値、および普図変動期間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、基本乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図137を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図133に示す主制御部300は、所定の周期(ここでは約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(ここでは32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(ここでは、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図133に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。ぱちんこ機100では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図133に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(ここでは、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(ここでは、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、可変入賞口234への入球または通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234や始動口230やゲート251,253への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(ここでは、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタを更新する。例えば、ある乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けたその乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、その乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、その乱数カウンタにセットすると共に、その乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放期間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口等ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に入賞があり、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(ここでは4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、普図の保留数が所定数未満であれば、普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値を取得する。普図当選乱数および普図変動期間決定用乱数は、本発明にいう始動情報の一例に相当する。ここで取得する普図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、普図変動期間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図133に示す乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報生成手段(第1の始動情報生成手段)の一例に相当する。ここで取得された乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた普図保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この普図保留記憶部は、普図始動領域(普図始動ゲート251,253)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の上限個数(ここでは4個)まで記憶可能なの始動情報記憶手段に相当する。このとき始動情報をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を普図の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を始動情報記憶手段としてもよいし、普図の保留記憶部および一時領域を始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている普図の保留数の値に1を加算し、普図の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
また、ぱちんこ機100では特図の保留記憶がない。主制御部300のRAM308には特図入賞フラグが用意されている。特図入賞フラグは、普図電動役物252の扉部材2521が閉鎖するとオフ状態になる。したがって、普図電動役物252の扉部材2521が開放した直後には特図入賞フラグはオフ状態である。主制御部300のCPU304は、特図始動口230に入賞があり、且つ、特図入賞フラグがオフ状態であれば、所定の始動情報を取得する。すなわち、所定の始動情報として、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得する特図当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)であり、特図決定用乱数値および特図変動時間決定用乱数値は、ソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図133に示す乱数値生成回路318の、特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた特図変動時間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報導出手段(第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された、特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けた特図始動情報記憶領域に、1セットの始動情報として記憶される。
さらに、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、または可変入賞口234への入賞(入球)を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、普図始動ゲート251,253、特図始動口230、および可変入賞口234の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
加えて、特図始動口230に入賞があった場合には、主制御部300のCPU304は、図132に示す入賞ランプ254を発光させる。
なお、普図の始動情報は、普図の保留数が所定数以上であれば取得せずに、ステップS219に進む。また、特図の始動情報は、特図入賞フラグがオン状態であれば取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図133に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図135(a)に示す普図A)およびハズレ図柄(図135(b)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。
図138(a)は、普図電動役物252の動作態様をまとめた表を示す図である。普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、RAM308に設けた扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。ぱちんこ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)であっても非電サポ状態(普図低確率状態)であっても、扉部材開放期間管理用タイマの記憶領域には5.8秒の開放期間を示す情報を設定する。したがって、電サポ状態における普図電動役物252の動作と、非電サポ状態における普図電動役物252の動作は同じになり、遊技者は、普図電動役物252の動作態様を見て電サポ状態か否かを判断することはできない。主制御部300のCPU304は、ここで設定した5.8秒間、あるいは特図始動口230に所定球数(ここでは10球)の遊技球の入賞を検出するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を開放状態に保持する信号を出力する。ぱちんこ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか開状態(第二状態)にならないため、この5.8秒が第二期間の一例に相当する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図電動役物開放設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。加えて、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉部材開放期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に設定されている普図作動中を維持するとともに、RAM308に設けた扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に所定の開放期間を示す情報を設定する。ぱちんこ機100では、扉部材閉鎖期間管理用タイマの記憶領域に、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒の閉鎖期間を示す情報を設定し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒の閉鎖期間を示す情報を設定する。すなわち、ぱちんこ機100では、電サポ状態(普図高確率状態)では0.5秒が第一期間の一例に相当し、非電サポ状態(普図低確率状態)では60秒が第一期間の一例に相当する。したがって、第一期間は、非電サポ状態の方が電サポ状態よりも長い。なお、上述のごとく、ここにいう電サポ状態は特定状態の一例であり、非電サポ状態は非特定状態の一例である。特定状態(電サポ状態)、は非特定状態(非電サポ状態)に比べて、可変始動手段(普図電動役物252)が第二状態(開状態)になりやすく、可変始動手段(特図始動口230)への遊技球の進入率は高い。主制御部300のCPU304は、ここで設定した閉鎖期間が経過するまで、扉部材2521の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2521を閉鎖状態に保持する信号を出力する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図電動役物閉鎖設定処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
そして、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(扉部材閉鎖期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド普図非作動中処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に所定の値を送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
ぱちんこ機100では、普図作動中期間は、電サポ状態(普図高確率状態)では第一の作動時間(ここでは6.3秒)であり、非電サポ状態(普図低確率状態)では、第一の作動期間よりも長い第二の作動期間(ここでは65.8秒)になる。RAM308に、これらの作動期間(普図作動中期間)の経過を計時する作動期間タイマを設けておいて、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、その作動期間タイマの記憶領域に所定期間を示す情報を設定するようにしてもよい。ぱちんこ機100では、第一の所定条件の一例に相当する普図の当りに当選したという条件が成立したことに基づいて、作動期間が開始される。また、ぱちんこ機100では、1回の作動期間の間に可変始動手段(普図電動役物252)は1回しか第二状態(開状態)にならないが、第二状態(開状態)に複数回なる態様であってもよい。例えば、作動期間開始と同時に開状態を1秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、次いで、開状態を1.8秒間維持して、閉状態に所定期間(例えば、0.5秒)なり、最後に開状態を2秒間維持して、閉状態を、電サポ状態では0.5秒間、非電サポ状態では60秒間維持する態様であってもよい。この場合、最後の第二状態(開状態)を維持する2秒間が第二期間の一例に相当する。また、非電サポ状態でおける、一回の作動期間の最後の閉状態を維持する60秒間は、それまでの閉状態を維持する期間(この例では0.5秒)よりも長い最長の期間である。
このようにして扉部材2521の開閉制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動手段である普図電動役物252の制御を行う可変始動制御手段の一例に相当する。
さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
続いて、ステップS223では普図関連抽選処理を実行する。主制御部300のCPU304は、まず、普図変動遊技が行われているか、あるいは普図電動役物252の開閉制御が行われているか(普図の状態が作動中)を判定し、いずれか一方でも行われている場合には、普図関連抽選処理は終了になる。反対に、いずれも行われていない場合には、保留している普図変動遊技の数が1以上であるか否かを判定し、0であれば普図関連抽選処理は終了になり、1以上であれば、RAM308に設けられた普図保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、最も過去に格納した始動情報を普図保留記憶部から取り出し、さらに普図保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を普図保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している普図の保留数を1減算する。RAM308の普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300が、始動情報取得手段(第1の始動情報取得手段)の一例に相当する。次いで、普図当否判定処理を行う。主制御部300のROM306には、普図当否判定用テーブルが記憶されている。
図138(b)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(c)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図138(b)に示す低確率テーブルを用いて普図の当否判定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図138(c)に示す高確率テーブルを用いて普図の当否判定を行う。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。普図のアタリ確率は、図138(b)に示す低確率テーブルでは1/60であり、図138(c)に示す高確率テーブルでは1/1.00003であり、かなりの高確率である。普図入賞は、非電サポ状態であると中央普図始動ゲート251がメインになり、電サポ状態であると右打ちを促し普図電動役物252の扉部材2521が開放しやすい関係から右側の普図始動ゲート253がメインになる。したがって、図138(b)に示す低確率テーブルは中央普図始動ゲート251入賞時に用いられるテーブルであり、同図(c)に示す高確率テーブルは右側の普図始動ゲート253入賞時に用いられるテーブルであるといえる。ここで、「当り」または「ハズレ」を導出することが普図当否判定(抽選)に相当し、ここで普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304が、第一当否判定手段の一例に相当する。また、「当り」の当否判定結果は、特定の第1の当否判定結果の一例に相当する。
普図当否判定処理の実行が完了すると、普図の変動停止表示における普図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、普図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図139(a)は普図変動期間決定用低確率ハズレテーブルを示す図であり、同図(b)は普図変動期間決定用低確率当りテーブルを示す図である。また、図139(c)は普図変動期間決定用高確率ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図変動期間決定用高確率当りテーブルを示す図である。
普図変動期間の決定でも、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図139(a)および同図(b)に示す低確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図139(c)および同図(d)に示す高確率時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。また、先の普図当否判定結果に基づいて、ハズレであれば図139(b)および同図(d)に示すハズレ時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行い、当りであれば図139(a)および同図(c)に示す当り時のテーブルを用いて普図変動期間の決定を行う。さらに、普図変動期間の決定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、普図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、普図変動開始直前のタイミングであってもよい。加えて、非電サポ状態において普図当否判定結果がハズレであった場合には、その時の保留数にも基づいて普図変動期間が決定される。なお、上述のごとく、ぱちんこ機100では、RAM308に設けられた普図保留記憶部から1セット分の乱数値(普図当選乱数値および普図変動期間決定用乱数値)を取り出したタイミングで保留数を1減算する関係から、ここでの普図の保留球数の最小値は0、最大値は3になる。図139(b)に示すように、普図変動期間決定用乱数値が0〜59000の範囲に属する場合、普図の保留数が3つであると3秒の普図変動期間になり、0〜2であると10秒の変動期間になる。普図変動期間決定用乱数値が59001以上である場合には、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。また、電サポ状態では、普図当否判定結果がハズレであっても、普図の保留数によらず共通の普図変動期間になる。
また、図139(c)および同図(d)に示すように、電サポ状態であると、普図当否判定結果が当りであってもハズレであっても、普図変動期間は1.5秒の超短縮された変動期間になる。この電サポ状態である場合の普図変動期間は、後述する普図電動役物252の扉部材2521の開放期間よりも短い。また、電サポ状態である場合の普図変動期間は、非電サポ状態である場合の普図変動期間よりも短い。
さらに、図139(a)〜(d)の各テーブルには、普図変動期間の長さに応じて定められた、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の演出態様が示されている。ここで決定された普図変動時間を表す情報は、後述するように、主制御部300から第1副制御部400へ送信される普図変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、普図変動時間を表す情報に基づいて、ここで示されている普図装飾図柄の演出態様を具体的に決定する。普図装飾図柄の演出態様には、ノーマルリーチやスーパーリーチが含まれている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図132に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図135(b)に示す装飾図柄の組合せ)を停止表示することとなる状態のことである。スーパーリーチは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたもの(ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等)である。なお、装飾図柄の演出態様には、特殊変動と呼ばれる態様もある。特殊変動には、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等が含まれ、単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチと特殊変動を含んだ装飾図柄の変動パターンを意味する。このリーチは、普図関連処理における普図当否判定の結果が特定の第1の当否判定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。
普図変動期間の決定が終了すると、普図関連抽選処理(ステップS223)は終了になり、次いで、特図状態更新処理を実行する(ステップS225)。特図状態更新処理は、特図の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図の図柄変動停止表示の途中(上述の特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は特図の変動表示(特図変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、大当りフラグおよびハズレフラグが用意されている。特図変動表示期間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて特図表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図表示装置212は、大当り図柄(特図A〜特図T)、第1ハズレ図柄(特図V)、および第2ハズレ図柄(特図W)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば0.1秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放期間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放期間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンドや2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例に相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のRAM308には時短フラグの他に確変フラグも用意されており、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様、およびその特図決定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態(普図電動役物解放時(初期)、リミッタ未到達時(連荘中)、リミッタ到達時の別)に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。さらに、特図変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
ステップS225における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理(ステップS229)を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が第二当否判定手段の一例に相当する。特図関連抽選処理(ステップS229)では、抽選(第一当否判定)の実行、停止表示する特図の決定、および特図の図柄変動停止表示における変動期間(第一変動期間)の決定を行う。まず、所定条件を充足したか否かを判定する。すなわち、最初に、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。ここでは、特図表示装置212が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には特図関連抽選処理は終了になる。一方、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば特図関連抽選処理は終了になり、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。ここでの判定は、RAM308に設けた特図始動情報記憶領域に始動情報が記憶されているか否かを判定する。始動情報が記憶されていなければ特図関連抽選処理は終了になり、始動情報が記憶されていれば所定の当否判定条件が成立していることになる。
所定の当否判定条件が成立していれば、その特図始動情報記憶領域に記憶されている始動情報(特図当選乱数値、特図決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を取得し、特図当否判定(第一当否判定)処理を行う。主制御部300のROM306には、特図の当否判定用テーブルが記憶されている。
図140(a)は特図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は特図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
この特図当否判定処理では、RAM308に用意された確変フラグを参照し、現在の制御状態が特図確変状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。確変フラグがオフされていれば(特図低確率状態であれば)図140(a)に示す低確率のテーブルを用いて特図の当否判定を行い、確変フラグがオン状態(特図高確率状態)であれば図140(b)に示す高確率テーブルを用いて特図の当否判定を行う。特図当否判定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、ぱちんこ機100では、規定回数に達すると(リミッタ時)、非確変状態(特図低確率状態)へ移行する。この際の、特図当否判定では、図140(a)に示すように、12.5%の確率で時短無し大当りに当選し、12.5%の確率で次回の特図の図柄変動停止表示から特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで時短付きになる大当りに当選する。なお、ぱちんこ機100では特図当否判定結果は、非確変状態では、図140(a)の特図当否判定用テーブルに示すように25%の確立で大当りの結果になり、確変状態では、図140(b)の特図当否判定用テーブルに示すようにほとんど大当りの結果になる。この「大当り」の特図当否判定結果は、特定の第2の当否判定結果の一例に相当する。
特図当否判定処理の実行が完了すると、特図の停止図柄態様を決定する特図決定処理を行う。主制御部300のROM306には、特図決定用テーブルも記憶されている。
図140(c)は大当り用特図決定用テーブルを示す図である。この図140(c)に示す大当り用特図決定用テーブルには、リミッタ到達までの回数が併せて示されている。
この特図決定処理では、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。また、特図当否判定結果を得る際に用いた始動情報を取得した時の遊技状態に基づいて特図停止図柄態様を決定する。すなわち、特図当否判定結果が、普図電動役物解放時(初期普図当り時)の大当りであれば、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。なお、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、確変付き大当りの最大獲得回数(11回)−1回=10回になる。一方、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には確変付き大当りの最大獲得回数である11回になる。特図当否判定結果が、リミッタ未到達時(連荘中)の大当りである場合にも、特図決定用乱数値に基づいて、96%の確率で特図A〜特図P(確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図Q〜特図T(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。ただし、リミッタ到達までの回数は、特図A〜特図Pのうちのいずれかの特図に決定した場合には、確変付き大当りを1回獲得したことになり、1回減算になり、特図Q〜特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図当否判定結果が、リミッタ到達時の大当りである場合には、特図決定用乱数値に基づいて、53.3%の確率で特図A〜特図H,特図Q,特図R(確変無しかつ100回の時短付きの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定し、4%の確率で特図I〜特図P,特図S,特図T(確変無しかつ時短なしの大当り図柄)のうちのいずれかの特図に決定する。この場合のリミッタ到達までの回数は、特図A〜特図H,特図Q,特図Rのうちのいずれかの特図に決定した場合にはリセットされ、規定回数の11回が再度セットされる。特図I〜特図P,特図S,特図Tのうちのいずれかの特図に決定した場合には0回になる。
すなわち、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数は11回であり、非確変状態(特図低確率状態)に非確変大当りを引くと、11回のリミッタ回数がセットされ、確変大当りを引くと10回のリミッタ回数になる。また、連荘中に非確変大当りを引くとリミッタ回数がリセットされ、規定回数の11回が再度セットされるとともに、100回の時短が付与される。つまり、非確変大当り後の時短で特図1回の変動が許容されることになるので、このときに当ることでリミッタ回数のリセットに連荘が付加されることになる。さらに、リミッタ到達時は確変図柄が表示されても非確変大当り扱いになるが、このときに時短が付与されれば、詳しくは後述するように、実質連荘が上乗せされていくことになる。
特図決定処理の実行が完了すると、特図の図柄変動停止表示における特図変動期間を決定する。主制御部300のROM306には、特図変動期間決定用テーブルも記憶されている。
図141(a)は普図高確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(b)は普図低確率時特図変動期間決定用大当りテーブルを示す図であり、同図(c)は普図高確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図であり、同図(d)は普図低確率時特図変動期間決定用ハズレテーブルを示す図である。
特図変動期間の決定では、先の特図当否判定結果、および電サポ状態(普図高確率状態)か非電サポ状態(普図低確率状態)に基づいて、図141に示すテーブルを用いて特図変動期間の決定を行う。さらに、特図変動期間の決定は、RAM308の特図始動情報記憶領域から取得した始動情報のうちの特図変動期間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。なお、特図変動期間決定用乱数値の取得タイミングは、始動情報を取得するタイミングであるが、特図変動開始直前のタイミングであってもよい。図141(a)のテーブルに示すように、ぱちんこ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、かなりの高確率で特図変動期間は所定の短期間(ここでは1秒)の変動期間になる。この所定の短期間は、普図電動役物252の扉部材2521の開放期間(5.8秒)よりも短く、普図電動役物252の扉部材2521が1回開放している間に、その間に特図始動口230に入賞したことに基づく特図当否判定の結果は報知されることが電サポ状態では多くなる。また、電サポ状態では、120秒の変動期間と、360秒の変動期間も用意されている。所定の短期間になる確率は、120秒や360秒といった長期間になる確率よりも高い。
一方、図141(b)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合には、特図変動期間は一律に所定期間(ここでは60秒)の変動期間になる。
また、図141(c)のテーブルに示すように、電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に10秒になり、同図(d)のテーブルに示すように、非電サポ状態で特図当否判定結果がハズレである場合には、特図の変動期間は一律に60秒になる。
このように、ぱちんこ機100では、非電サポ状態では、特図の変動時間は一律に60秒になる。また、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りである場合に限って、その特図当否判定結果を報知する特図の図柄変動停止表示の期間を異ならせており、ボーナスゲームの演出が行われる特別遊技状態中に異なる間隔で特図当否判定が行われる。
特図の変動期間を表す情報は、主制御部300から第1副制御部400へ送信される特図の図柄変動開始コマンドに含められ、そのコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に、120秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアAの大当り演出を表示させ、360秒の変動期間である場合にはその変動期間中にプレミアBの大当り演出を表示させる。
特図変動期間の決定が終了すると、特図関連抽選処理(ステップS229)は終了になり、次いで、図137に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(ここでは、基本コマンド、特図図柄変動開始コマンド、特図図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、普図保留増加コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、特図図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報を含み、特図図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図始動口230への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報を設定する。これらの演出に関するコマンドを受信した第1副制御部400は、受信したコマンドに基づいて第2副制御部500に演出に関する制御コマンドを送信する。
また、上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
さらに、このステップS233では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。
また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図図柄変動開始コマンドも送信される。この普図図柄変動開始コマンドのコマンドデータには、普図当否判定結果を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、普図変動時間を表す情報、確変カウンタの値を表す情報等が含まれている。さらに、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、普図電動役物252の扉部材2521が開放を開始した(する)ことを表す普図電動役物開放開始コマンドや、その扉部材2521が閉鎖した(する)ことを表す普図電動役物閉鎖コマンド等が送信される。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
また、このコマンド設定送信処理では、図133に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図133に示す各種ソレノイド332を駆動して普図電動役物252や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図表示装置212、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。さらに、普図電動役物252の扉部材2521が閉塞すると、主制御部300のCPU304は、図132に示す入賞ランプ254を発光させる。この扉部材2521閉塞時の入賞ランプ254の発光によって、後述する所定の特別演出を電チュー入賞に基づく演出と遊技者に思わせることができる場合がある。
ステップS239では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図136に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図136に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図142を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップS301の初期設定が実行される。この初期設定では、図133に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。この演出制御処理については詳しくは後述する。
ステップS311では、図131に示す演出ボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データを演出ボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、S309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315では、S309で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
第1副制御部400のRAM408には、第2副制御部500に送信する制御コマンドを設定する送信領域が設けられている。この送信領域に制御コマンドが設定されている場合には、その制御コマンドを第2副制御部500へ送信する処理を行い(ステップS319)、ステップS303へ戻る。
図142(b)は、同図(a)に示す演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400には、図137に示すコマンド設定送信処理(ステップS233)で、主制御部300から、普図の作動期間の開始を表す普図作動開始コマンド、普図電動役物252における扉部材2521の閉鎖を表す普図電動役物閉鎖コマンド、特図の変動開始を表す図柄変動開始コマンド等が送信される。普図作動開始コマンドには、普図電動役物252における扉部材2521の開閉パターンを表す情報が含められている。図138(a)に示すようにここでは、扉部材2521の開閉パターンは、1回開放して、1回閉鎖するパターンであるが、第1副制御部400は、この情報に基づいて、一回の普図の作動期間における扉部材2521の最後の閉鎖を認識することができる。すなわち、第一期間の一例に相当する電チュー開放終了待機時間(ここでは60秒)の直前の閉鎖を認識することができる。第1副制御部400は、演出制御処理において、まず、特別演出開始条件が成立したか否かを判定する(ステップS3091)。すなわち、普図作動開始コマンドを受信してから、最後の閉鎖を表す普図電動役物閉鎖コマンドを受信するまでの間に、一度も図柄変動開始コマンドを受信しなかった場合には、特別演出開始条件が成立し、第1副制御部400のRAM408に設けられた送信領域に、特別演出コマンドを設定し(ステップS3092)、ステップS3093に進む。一方、特別演出開始条件が不成立であれば、ステップS3092の処理は行わずにステップS3093へ進む。ステップS3093では、その他の演出制御処理を行い、演出制御処理は終了する。ステップS3092で設定された特別演出コマンドは、図142(a)に示すステップS319の情報送信処理において、第2副制御部500に送信される。第2副制御部500は、特別演出コマンドを受信すると、その特別演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を行い、装飾図柄表示装置208には、後述する所定の特別演出の画像が表示される。
次に、図142(c)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図142(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS331では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に設定し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図142(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図142(d)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(ここでは2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS341では、図136(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS343では、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
以上説明したように、装飾図柄表示装置208は画像表示手段の一例に相当する。また、第1副制御部400および第2副制御部500を併せたものが、演出制御手段の一例に相当する。
また、第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、遮蔽装置246の制御も実行する。
続いて、ぱちんこ機100におけるゲームの流れについて詳細に説明する。
図143は、ぱちんこ機100におけるゲームの流れの一部を示すフローチャートであり、図144は、図143に示すゲームの流れにおける装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。図144では(a)から(f)のアルファベット順に時間が経過していき、以降の図においても同様である。また、図144に示す装飾図柄表示装置208の、演出表示領域208dの左隅には、普図の第4図柄217と特図の第4図柄218が表示されている。これらの第4図柄217,218では、白丸が変動中表示を表し、黒丸が停止中表示を表し、以降の図においても同様である。
遊技が開始された状態では、通常遊技状態(特図低確率普図低確率状態)である。遊技者は、中央普図始動ゲート251を狙い、左打ちを行う。やがて、中央普図始動ゲート251に入賞し(ステップS501)、普図表示装置210が図柄変動停止表示を開始する。これと同時に、図144(a)に示すように、液晶表示パネルである装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の図柄変動が開始される(ステップS502)。加えて、装飾図柄表示装置208では、特図の第4図柄218は停止表示中であるが、普図の第4図柄217が変動表示中になる。装飾図柄表示装置208において、普図の装飾図柄を用いたリーチ演出が行われること(ステップS503)もあるが、リーチ演出が行われず、普図表示装置210がハズレ図柄(図135(a)参照)を停止表示するとともに、装飾図柄表示装置208には、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示し、ステップS501に戻る(ステップS504)。
図144(b)および同図(d)に示すようなリーチ演出(ステップS503)が行われても、普図表示装置210に当り図柄(図135(a)参照)が必ず停止表示されるとともに、装飾図柄表示装置208に、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが必ず停止表示されるとは限らず、ステップS504に進む場合もある。一方、普図当否判定結果が当りであれば、普図表示装置210に当り図柄(図135(a)参照)が停止表示されるとともに、図144(d)に示すように、装飾図柄表示装置208に同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せが停止表示され(ステップS505)、普図変動遊技の当選が報知される。また、図144(d)に示すように、普図表示装置210が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の普図の第4図柄217も停止中表示になる。普図変動遊技の当選とともに、装飾図柄表示装置208には、右打ちを行うことを指示する画面が表示され(ステップS506)、遊技領域124の右側領域に配置された普図電動役物252の扉部材2521が所定時間(ここでは5.8秒間)開放する(ステップS507)。
普図電動役物252の扉部材2521が開放することで、特図始動口230への入賞が可能になるが、入賞がなければ、ステップS501に戻り(ステップS508)、入賞があれば、最初に入賞した1球についての特図当否判定(特図抽選)が行われる(ステップS509)。特図当否判定が行われると、図144(e)および同図(f)に示すように、装飾図柄表示装置208ではボーリングのチャンスゲームが開始される(ステップS510)。加えて、装飾図柄表示装置208では、普図の第4図柄217は停止表示中であるが、特図の第4図柄218が変動表示中になる。特図当否判定結果がハズレであれば、特図表示装置212にハズレ図柄(図134(a)参照)が停止表示されるとともに、図144(h)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクが取れなかった場面の画像が表示される(ステップS511)。ここでの特図当否判定がハズレになる確率は、2/65536である(図140(a)参照)。一方、特図当否判定結果が大当りであれば、特図表示装置212に大当り図柄である特図A〜特図Pのいずれかの停止図柄(図134(a)参照)が停止表示されるとともに、図144(g)に示すように、装飾図柄表示装置208にはストライクがとれてボーナスゲームが開始されることを報知する画像が表示される(ステップS512)。ここでの特図当否判定が大当りに当選する確率は、65534/65536であり、かなりの高確率である(図140(a)参照)。特図の大当りに当選すると、必ず、非電サポ状態(普図低確率状態)から電サポ状態(普図高確率状態)へ移行する。なお、図144(g)および(h)に示すように、特図表示装置212が停止表示すると同時に、装飾図柄表示装置208の特図の第4図柄218も停止中表示になる。
図145は、図143に示すゲームの流れの続きを示すフローチャートであり、図146は、初当りが確変無しの大当りであった場合の装飾図柄表示装置の画面を段階的に示す図である。
ここでの特図変動遊技において確変付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しの大当りに当選する確率は4%である(図140(c)参照)。確変無しの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタには11の値がセットされ、図146(a)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数として「残り11回」が表示される(ステップS513)。また、このときの装飾図柄表示装置208には、普図電動役物252の扉部材2521が先に1回開放したこと(図143に示すステップS507)から「1連荘中」という表示もなされる。一方、確変付きの大当りに当選すると、確変カウンタには10の値がセットされる(ステップS514)。
制御状態は、電サポ状態へ移行したことから、普図の当否判定は当りに当選しやすく、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすい。このため、特図の当否判定も行われやすく、ぱちんこ機100では、特図の当否判定は、非確変状態であると25%の確率で大当りに当選し、確変状態であればかなりの高確率で大当りに当選する。非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が2回以上の状態では、確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選する確率は96%であり、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選する確率は4%である(図140(c)参照)。例えば、残り回数が11回の状態で確変付きかつ次回大当りまで時短付きの大当りに当選すると、確変カウンタには、それまでセットされていた11の値から1減算した10の値がセットされ、図146(b)に示すように、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208には、「残り10回」が表示される。また、このときの装飾図柄表示装置208には、「2連荘中」という表示もなされる。
一方、確変無しかつ100回の時短付きの大当りに当選すると、主制御部300のRAM308に用意された確変カウンタがリセットされ、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が増加する。この確変カウンタのリセットは、遊技者とって有利なことであるが、上述のごとく4%の確率でしか行われない。
図146(c)には、残り回数が2回の状態になったときの大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図146(c)に示す装飾図柄表示装置208には、「残り2回」と「10連荘中」の表示がなされるとともに、「上乗せチャンス ストライクをとればボーナス追加」といった表示もなされている。そして、残り回数が1回の状態になると、大当り遊技中の装飾図柄表示装置208では、ボーリングのチャンスゲームが開始される。ここでの大当り遊技を行うことになった特図変動遊技の結果は、確変無しの大当りであるが、53.3%の確率で100回時短付きの大当りであり、46.7%の確率で時短なしの大当りである。特図変動遊技の結果が時短なしの大当りであった場合には、ボーナスは終了になり(ステップS519)、非電サポ状態へ移行するとともに、非確変状態にも移行し、通常遊技状態になる。図146(g)に示す装飾図柄表示装置208には、ストライクが取れなかった場面の画像が表示されている。一方、特図変動遊技の結果が100回時短付きの大当りであった場合には、非確変状態に移行するが、特図の図柄変動停止表示が100回行われるまで電サポ状態は延長される。
ぱちんこ機100では、電サポ状態で特図当否判定結果が大当りであった場合には、図141(a)に示すように、確変状態であっっても非確変状態であっても、特図の変動期間は、多くの場合は、1秒の短期間である。しかしながら、500/65536の確率で120秒になり、35/65536の確率で360秒になる。したがって、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合にも、特図の変動期間は、長期間になる120秒や360秒が選択される可能性がある。なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間が長期間になる場合があるようにしてもよい。非確変状態であっても時短が付いているため、普図電動役物252の扉部材2521は開きやすく、特図の当否判定も行われやすい。特図の変動期間が短期間(ここでは1秒)であると、すぐに特図の当否判定結果が報知されてしまい、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多くなる。すなわち、確変のリミッタ回数に普図電動役物252の扉部材2521開放回数が同期していることになる。ところが、特図の変動期間が長期間(ここでは120秒や360秒)であると、特図変動遊技が1回行われる間に、普図電動役物252の扉部材2521は複数回開放し、特図始動口230への入賞に基づく払い出し(ここでは7球/1入賞)で出球が稼げる。
図145に示すように、特図の変動期間が短期間の場合には、ステップS513に戻り、図146(f)に示すように、装飾図柄表示装置208には「残り11回」が表示される。一方、特図の変動期間が長期間の場合には、主制御部300から送られてきた特図図柄変動開始コマンドに含まれている特図の変動期間を表す情報(ここでは長期間の情報)に基づいて、第1副制御部400は、電サポ状態に移行してから非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの予測計算を行う。ここでの予測計算は、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放期間が5.8秒と一律であることに基づいて行われる。なお、特図の変動期間が第一の長期間(ここでは120秒)である場合には、一律に上記規定回数よりも多い所定回とする。例えば、普図電動役物252の扉部材2521は、120秒の間に5回開放すると予測し、規定回数である11回にこの予測回数である5回を加えた16回を残り回数(特定情報の一例に相当)として表示する。また、特図の変動期間が第一の長期間よりも長い第二の長期間(ここでは360秒)である場合には、一律に所定の記号等による表示(例えば???回)を行うようにしてもよい。
ここで予測計算された回数は、非電サポ状態へ移行するまでの間に普図電動役物252の扉部材2521が何回開放することができるかの回数であるが、上述のごとく、特図の変動期間は多くの場合は短期間であり、普図電動役物252の扉部材2521の1回の開放に対し、特図変動遊技は1回しか行われないことが多いことから、その予測計算された回数を、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる回数と見なして、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208に残り回数として表示させる(ステップS520)。なお、このことからもわかるように、ぱちんこ機100では、上乗せチャンスを考慮しなければ、1回の特図変動遊技と、1回の普図電動役物252の開放はリンクしている。
図147は、図146(c)に示す上乗せチャンスの変形例を示す図である。
図147(a)には、非電サポ状態へ移行するまでの間に確変付き大当りを獲得することができる残り回数が5回の状態における大当り遊技中の装飾図柄表示装置208が示されている。図147(a)に示す装飾図柄表示装置208には「大ボーナスチャンス カップインしたら大ボーナス追加」といった表示がなされている。
図147(c)は、「大ボーナスチャンス」が偽の表示であった場合に表示される画面であり、「残念」という表示がなされている。すなわち、同図(a)に示す「大ボーナスチャンス」は、本来であれば、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に表示される画面であり、残り回数はリセットされるばずであるが、同図(c)では、残り回数に変化がなく、依然として「残り5回」が表示されている。
一方、図147(b)は、「大ボーナスチャンス」が真の表示であった場合に表示される画面であり、「おめでとう」という表示がなされている。
図147(d)は、特図の変動期間が第二の長期間(例えば360秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は???回になっている。
図147(e)は、特図の変動期間が第一の長期間(例えば120秒)であった場合に表示される画面であり、残り回数は、規定回数である11回に、120秒の予測回数である5回を加えた16回になっている。
以上説明したように、特別遊技状態中であるボーナス中に、長い演出期間(特図の変動期間)となった場合には通常とは異なる演出を行う。また、電サポ状態で特図の大当り図柄を停止表示する際、普図電動役物252の扉部材2521の開放は、多くの場合は、特図変動遊技1回に対して1回であるが、図141(a)に示す、プレミアAの演出では12回、プレミアBの演出では36回になる。また、以上説明したぱちんこ機100では、可変入賞口234(アタッカ)は開放するが、普図電動役物252の扉部材2521の開放で遊技球増加を図るものである。なお、賞球数としては、普図始動ゲート251,253に入賞時には0球、可変入賞口234(アタッカ)に入賞時には4球、普図電動役物252(特図始動口)に入賞時には7球、一般入賞口226に入賞時には10球としてもよい。本発明にいう所定条件の成立は、これらの入賞口や始動口への遊技球の進入が相当し、本実施形態の遊技台では、所定条件が成立したことに基づいて所定の遊技価値を遊技者に付与する遊技価値付与手段(遊技媒体を払出す遊技媒体払出手段(払出装置152))を備えている。さらに、賞球が多い普図電動役物252(特図始動口)よりも下流に賞球が少ない可変入賞口234(アタッカ)を配設している。普図電動役物252と可変入賞口234の位置関係を逆にすることも考えられるが、そうすると賞球が少ない可変入賞口234に先に入賞してしまう。本実施形態では、特別遊技状態中であるボーナス中に、普図電動役物252への入球に漏れた遊技球が可変入賞口234(アタッカ)に入賞可能となっており賞球増加に寄与する。
本実施形態のぱちんこ機100によれば、電サポ状態では、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔(1秒、120秒、360秒それぞれに基づく間隔)が異なることになり、遊技の興趣が向上する。また、本実施形態のゲーム性は、いわゆるリミッタ機(確変連荘数に上限がある)であることと、普図電動役物252(電チュー)で遊技球を増加させるものである。つまり、特図の大当り間の時間が異なることでその間の電チューの開放回数に違いが生じるため、増加する遊技球の量に変化をもたらすことができる。このゲーム性は、遊技者がはまるほど有利なゲーム性である。また、高確率かつ短時間で普通図柄の当りを導出することで、電チューの開放を頻繁に行うことができ、電チューが遊技球増加のゲーム性に寄与する。また、電サポ状態では、特図の変動時間に変化(1秒、120秒、360秒)を与えることで、電チューの開放頻度に差を設けることが可能になる。さらに、リミッタ到達までの特図大当りの導出確率を高確率にしたことで、ほぼ特図の変動時間により電チューの開放頻度、およびその開放頻度に基づく獲得可能な遊技球に変化を与えることができる。また、リミッタのリセットがなされることで、普図電動役物252(電チュー)で遊技球の増加を図るゲーム性においても特図の結果に興味を持たせることが可能になる。また、特図の変動時間が長いこと自体が、特別遊技状態中の遊技者にとって有利となるものであるが、リミッタリセット時に長い変動時間を決定可能にすることで、当該変動終了後も特図の規定回数分の当り導出まで特別遊技状態を継続することが可能になる。すなわち、リミッタリセットと長時間変動という遊技者に有利な状態を2つ同時に付与することが可能である。さらに、現在の連荘数や、リミッタまでの残り回数を報知することで、特別遊技状態中における遊技の興趣が向上する場合がある。また、電チューの開放回数に基づく報知を行うと出玉とリンクして、より興趣が向上する場合がある。さらに、特図の長時間変動は、リミッタに対して特図1回分の消化であり短時間変動と同等であるが、電チューの開放回数に関連付けて報知する情報を変化させることで遊技の興趣が増大する場合がある。本実施形態におけるゲーム性は、リミッタ機であるためいずれのタイミングにおいても、リミッタ回数以上の特別遊技状態の付与は確約されていないが、長時間変動で得られる遊技球は通常の特図消化1回分(リミッタの減算)よりも多いことを利用して、あたかもリミッタ回数以上の特別遊技状態が付与されているように遊技者に報知することが可能である。すなわち、出玉と報知をリンクさせることができる。さらに、報知内容をリミッタまでの残回数とすることで、規定回数を超える報知を行ったとしても出玉をリンクさせることできるため、遊技の興趣が向上する場合がある。
なお、ボーナス中に確変なしの大当りに当選した場合に限って、特図の変動期間は、長期間になるようにしてもよい。あるいは、ハズレの場合にも、長期間の特図の変動期間を用いてもよく、この場合は、規定回数の消化がなく(リミッタの減算がなく)なく、多数の遊技球を獲得することが可能である。
また、遊技盤200盤面構成は、実施形態では、右打ちを行った際(特別遊技状態中)に普図電動役物252および可変入賞口234のいずれにも遊技球が誘導されるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、可変入賞口234(アタッカ)は特別遊技状態中の発射強度では入賞困難となる場所に配設してもよい。この場合、特図の長い変動期間(大ボーナス)中にアタッカが開かない点を目立たせないことが可能となる。
さらに、本実施形態では、特図低確率時の大当り確率が1/4であり、上乗せ後(非確変大当り後)に付与される時短回数が100回であることにより、次の大当りを実現できるとともに、3/4の特図のハズレによりこの間の普図電動役物252の開放により遊技球を増加させることが可能である。
また、特図の長期間の変動期間の決定は、特図の停止図柄と完全に1:1に対応させておいてもよい。
さらに、特図確変付き大当り(特定の第一当否判定結果)を導出する間隔は、特図の変動時間(演出時間)によるものの他、大当り遊技中の期間によっても異ならせることができる。例えば、大当り遊技の開始演出や終了演出やラウンド間のインターバルの演出の時間を変えることでも上記間隔を異ならせることができる。また、特図の停止表示期間を変えることでも、上記間隔を異ならせることができる。
続いて、本発明における特徴的な点について説明する。
本実施形態のぱちんこ機では、普図始動ゲート251,253を遊技球が通過(入賞)しても賞球は払い出されないことから、普図始動ゲート251,253は、賞球の払出しという利益を遊技者に付与しない利益非付与進入領域に相当する。なお、遊技球が普図始動ゲート251,253を通過(入賞)すると、遊技者は、普図変動遊技の抽選を受けられるという利益は付与される。一方、中央普図始動ゲート251の下方に配置された中央一般入賞口226は、遊技球が進入(入賞)すると、所定の個数(例えば、10球)の賞球が払い出され、右側の普図始動ゲート251の下方に配置された普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230も、遊技球が進入(入賞)すると、所定の個数(例えば、7球)の賞球が払い出される。したがって、中央一般入賞口226や特図始動口230は、遊技球が進入すると、賞球の払出しという利益を遊技者に付与する利益付与進入領域に相当する。
本実施形態では、主制御部300から第1副制御部400に普図の図柄変動開始コマンドが送信される。普図の図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に普図図柄変動演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力し、第2副制御部500は、その制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、飾図柄表示装置208には、普図図柄変動演出として所定の演出画像が表示される。また、普図の図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、図133に示す音源IC416に普図図柄変動演出として所定の音出力を指示し、スピーカ120では、所定の音出力が行われる。ここで装飾図柄表示装置208で実行される所定の演出画像の表示や、スピーカ120で実行される所定の音出力は、本発明にいう所定の演出の一例に相当する。
また、中央一般入賞口226や特図始動口230に遊技球が進入すると、上述のごとく、主制御部300は、入賞受付処理で入賞受付情報を設定し、その入賞受付情報は第1副制御部400に送信される。入賞受付情報を受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に賞球払出演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力し、第2副制御部500は、その制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、飾図柄表示装置208には、賞球払出演出として特定の演出画像が表示される。また、入賞受付情報を受信した第1副制御部400は、図133に示す音源IC416に賞球払出演出として特定の音出力を指示し、スピーカ120では、特定の音出力が行われる。ここで装飾図柄表示装置208で実行される特定の演出画像の表示や、スピーカ120で実行される特定の音出力は、本発明にいう特定演出の一例に相当する。
図148は、普図図柄変動演出と賞球払出演出のタイムチャートである。この図148では、図の左から右に向かって時間が経過し、以降のタイムチャートでも同様である。
普図始動ゲート251,253である利益非付与進入領域に設けられた球検出センサが、普図始動ゲート251,253への遊技球の進入を検出した場合には、検出信号が、非検出から検出に変化し、図中に示す(ア)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、普図図柄変動演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始される。
また、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に進入すると、中央一般入賞口226に設けられた球検出センサが、その遊技球の進入を検出して検出信号が非検出から検出に変化し、図中に示す(イ)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)が開始され、図中に示す(ウ)のタイミングで賞球払出演出が終了する。一方、図中に示す(ア)のタイミングで開始された普図図柄変動演出は賞球払出演出が終了しても継続している。すなわち、普図図柄変動演出の実行期間の方が、賞球払出演出の実行期間よりも長く、普図図柄変動演出の実行期間の中に賞球払出演出の実行期間は含まれている。
なお、普図始動ゲート251,253を遊技球が通過した際の普図の保留数が所定数(例えば4)未満であれば、主制御部300は、第1副制御部400に、普図保留増加コマンドを送信する。普図保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、第2副制御部400に、装飾図柄表示装置208に普図保留増加演出を実行させることを指示する制御コマンドを出力するようにしてもよい。また、普図保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、図133に示す音源IC416に普図保留増加演出として所定の音出力を指示するようにしてもよい。こうすることで、装飾図柄表示装置208には、普図保留増加演出として所定の演出画像が表示され、スピーカ120では、所定の音出力が行われることになり、これらの所定の演出画像の表示や所定の音出力を、本発明にいう所定の演出としてもよい。
図149は、普図図柄変動演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。
図149(a)に示す装飾図柄表示装置208には、普図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されている。すなわち、普図変動遊技が停止している状態である。この状態で、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過する(図148に示す(ア)のタイミングに相当)と、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、同図(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、普図の装飾図柄の変動表示(所定の演出画像の一例に相当)が開始される。また、ここでは不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力される。この装飾図柄の変動表示と普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当する。また、中央普図始動ゲート251が第1の進入領域の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入する(図148に示す(イ)のタイミングに相当)と、同図(c)に示すように、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081(他の画像の一例に相当)が大きく表示される。すなわち、装飾図柄表示装置208における中図柄表示領域208bを覆うように、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081が表示され、スピーカ120からは、払出音を模した「ジャラジャラ」という賞球払出音が出力される。この怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示と「ジャラジャラ」という賞球払出音出力が、賞球払出演出の一例に相当する。
この具体例では、装飾図柄の変動表示の画像の一部に、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081がかぶさり、装飾図柄の変動表示の画像の一部(ここでは中図柄表示領域208b)が見えなくなっている。また、普図変動音の途中から賞球払出音も鳴り始め、普図変動音に賞球払出音がかぶさって聞こえる。このように、普図図柄変動演出は賞球払出演出によって変化する。その結果、賞球払出演出が優先され、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。すなわち、賞球の発生に遊技者が気づかないことがないため、気づかない場合よりも球持ちの良い遊技台と遊技者に思わせることができる場合がある。また、遊技者が集中する演出を変化させるため、遊技者が賞球の発生に気づきやすくなる。さらに、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に入賞することで、同じ遊技球で普図図柄変動演出と普図図柄変動演出が変化した演出を楽しむことができるため、遊技者は少ない投資で多くの演出を楽しむことができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。
図150は、普図図柄変動演出が行われている状態における、普図保留増加演出と賞球払出演出の具体例を示す図である。
図150(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図表示装置210において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われ、これに合わせて装飾図柄表示装置208では普図の装飾図柄の変動表示が行われている。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力されている。すなわち、当該図図柄変動表示における普図図柄変動演出が行われている。
また、この例では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、RAM308の普図保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する普図保留表示が、普図保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。普図保留表示は、第1の始動情報記憶手段(RAM308の普図保留記憶部)に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す表示である。すなわち、第1の始動情報記憶手段に記憶されている普図の始動情報ごとに普図保留表示が行われ、普図保留表示の数は普図の保留数に相当する。装飾図柄表示装置208は第1の始動保留表示手段の一例に相当する。第1副制御部400は、普図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に普図についての保留増加指示を送信し、第2副制御部500は、その指示に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、普図保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、普図の保留消化の合図となる普図図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に普図保留減少信号を送信し、第2副制御部500は、その普図保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、普図保留表示の数を1つ減少させる。図150(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、2つの普図保留表示が表示されている。以下、古い方の普図保留(以下、普図保留1と称する)を表す普図保留表示を第一普図保留表示291と称し、新しい方の普図保留(以下、普図保留2と称する)を表す普図保留表示を第二普図保留表示292と称する。ここでは普図の保留数は2である。
当該図柄変動表示が行われている最中に、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過すると、ここでは当該図柄変動表示が行われている最中であり、普図の保留数も所定数未満の2であるため、今回の遊技球の中央普図始動ゲート251通過に基づく始動情報がRAM308の普図保留記憶部に記憶され、普図の保留数が増加する。図150(b)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには第三普図保留表示293が追加表示される。ここで表示された第三普図保留表示293は、その第三普図保留表示293が表す普図保留3が消化されるまで表示され続ける。また、第三普図保留表示293が追加表示されると同時に、スピーカ120からは、普図の保留が増加したことを報知する普図保留増加音が所定期間出力される。この普図保留増加音は、当該図柄変動表示が終了する前に鳴り止む。この第三普図保留表示293の追加表示と普図保留増加音の出力が、普図保留増加演出の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入すると、図149(c)と同様、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081が大きく表示され、スピーカ120からは、払出音を模した「ジャラジャラ」という賞球払出音が出力される(図150(c)参照)。装飾図柄表示装置208に表示された、パンダの怖い顔部分2081aは、中図柄表示領域208bに表示され、「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bは、演出表示領域208dに表示されている。図150に示す例でも、この怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示と「ジャラジャラ」という賞球払出音の出力が、賞球払出演出の一例に相当する。
この具体例では、装飾図柄の変動表示の画像の一部に、パンダの怖い顔部分2081aがかぶさり、装飾図柄の変動表示の画像の一部(ここでは中図柄表示領域208b)が見えなくなっている。また、演出表示領域208dに表示された第一普図保留表示〜第三普図保留表示291〜293それぞれのほとんどの部分に、「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bがかぶさり、各普図保留表示291〜293が見えなくなっている。また、図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音の途中から、まず、普図の保留が増加したことを報知する普図保留増加音が鳴り始め、普図変動音に普図保留増加音がかぶさって聞こえる。次いで、賞球払出音も鳴り始め、普図変動音と普図保留増加音にさらに賞球払出音がかぶさって聞こえる。このように、普図図柄変動演出は賞球払出演出によって変化し、普図保留増加演出も賞球払出演出によって変化する。その結果、演出に集中している遊技者に、演出の変化、すなわち賞球払出演出が行われたことによる影響によって賞球が発生したことを報せることができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。すなわち、これまで行われていた演出画像の一部を、賞球払出演出による演出画像によって覆うことで、賞球が発生したことを視覚的に報せることができ、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。また、スピーカ120からの演出音がかぶることで、賞球が発生したことを聴覚的にも報せることができる。
以上の説明では、普図図柄変動演出および/または普図保留増加演出に賞球払出演出がかぶさる態様であったが、普図図柄変動演出および/または普図保留増加演出が賞球払出演出に変化する態様であってもよい。
図151は、普図図柄変動演出が賞球払出演出に変化するタイムチャートである。
図151に示すタイムチャートでも、普図始動ゲート251,253である利益非付与進入領域に設けられた球検出センサが、普図始動ゲート251,253への遊技球の進入を検出した場合には、検出信号が、非検出から検出に変化し、図中に示す(ア)のタイミングで装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、普図図柄変動演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始される。
また、中央普図始動ゲート251を通過した遊技球が中央一般入賞口226に進入すると、中央一般入賞口226に設けられた球検出センサが、その遊技球の進入を検出して検出信号が非検出から検出に変化し、図中に示す(イ)のタイミングで、普図図柄変動演出を行っていた装飾図柄表示装置208およびスピーカ120では、その普図図柄変動演出を終了し、代わりに賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)を開始する。やがて、図中に示す(ウ)のタイミングでその賞球払出演出を終了する。
図152は、普図図柄変動演出から賞球払出演出へ変化する具体例を示す図である。
図152(a)に示す装飾図柄表示装置208には、普図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されている。すなわち、普図変動遊技が停止している状態である。この状態で、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過する(図151に示す(ア)のタイミングに相当)と、図152(b)に示すように、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示では、背景画面は無模様である。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す第一の普図変動音が出力される。この装飾図柄の変動表示と第一の普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当する。
やがて、図152(c)に示すように、左図柄表示領域208aに「装飾6」の図柄が停止表示される。ここで停止表示された装飾図柄の表示態様は、図135(b)に示すデフォルトの表示態様である。一方、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cそれぞれでは、装飾図柄の変動表示が継続されている。なお、スピーカ120からは、第一の普図変動音の出力が継続している。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入する(図151に示す(イ)のタイミングに相当)と、図152(d)に示すように、装飾図柄の変動表示が行われている装飾図柄表示装置208の背景画面が無模様の背景画面から所定の背景画面(ここではクロスハッチングの模様の背景画面)に変化するとともに、先程停止表示した左図柄表示領域208aの装飾図柄(「装飾6」)の表示態様もデフォルトの表示態様から所定の表示態様(ここでは黒一色の表示態様)に変化する。また、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cにそれぞれ表示されている、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像の表示態様も、所定の表示態様(ここでは横縞の模様の表示態様)に変化する。また、スピーカ120から出力されている普図変動音も、これまで出力されていた第一の普図変動音から第二の普図変動音に切り替わる。この所定の背景画面と装飾図柄の所定の表示態様の表示、および第二の普図変動音の出力が、賞球払出演出の一例に相当し、普図図柄変動演出から賞球払出演出に演出が変化している。なお、この演出変化は、普図図柄変動演出自体の変化ととらえることもできる。いずれにしても、中央一般入賞口226に遊技球が進入したことに基づいて、普図図柄変動演出を変化させた演出が行われている。なお、所定の表示態様に変化した装飾図柄は、普図表示装置210における図柄変動表示が終了するまで所定の表示態様に変化したままであり、その図柄変動表示が終了するタイミング、すなわち停止図柄が表示されるタイミングでは、デフォルトの表示態様に戻るか、あるいはその他の表示態様にさらに変化する。また、第二の普図変動音に変化した普図変動音も、普図表示装置210における図柄変動表示が終了するまで第二の普図変動音に変化したままであり、その図柄変動表示が終了すると、普図変動音自体が鳴り止む。
以上説明したように、中央一般入賞口226への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって普図図柄変動演出自体に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。
図153は、普図図柄変動演出が行われている状態において普図保留増加演出が変化する具体例を示す図である。
図153(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図表示装置210において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われ、これに合わせて装飾図柄表示装置208では普図の装飾図柄の変動表示が行われている。また、不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力されている。すなわち、この図153に示す具体例でも、当該図図柄変動表示における普図図柄変動演出が行われている。さらに、図153(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、普図保留1を表す第一普図保留表示291と、普図保留2を表す第二普図保留表示292が表示されている。
当該図柄変動表示が行われている最中に、中央普図始動ゲート251を遊技球が通過すると、ここでも普図の保留数が増加し、図153(b)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには第三普図保留表示293が追加表示される。図153(b)では、第一普図保留表示291〜第三普図保留表示293の3つの普図保留表示が表示されているが、いずれの保留表示も、デフォルトの表示態様である無模様かつ黒一色の表示態様で表示されている。また、第三普図保留表示293が追加表示されると同時に、スピーカ120からは、普図の保留が増加したことを報知する第一の普図保留増加音が所定期間出力される。この第三普図保留表示293の追加表示と第一の普図保留増加音の出力が、普図保留増加演出の一例に相当する。
続いて、中央一般入賞口226に遊技球が進入すると、同図(c)に示すように、デフォルトの表示態様であった第三普図保留表示293の表示態様が所定の表示態様に変化する。すなわち、デフォルトの表示態様で表示されている3つの普図保留表示291〜293のうち、今回増加した第三普図保留表示293のみの表示態様が所定の表示態様(ここでは横縞の模様)に変化する。また、スピーカ120から出力されている普図保留増加音も、これまで出力されていた第一の普図保留増加音から第二の普図保留増加音に切り替わる。この第三普図保留表示293における所定の表示態様による表示、および第二の普図保留増加音の出力が、賞球払出演出の一例に相当し、普図保留増加演出から賞球払出演出に演出が変化している。なお、この演出変化は、普図保留増加演出自体の変化ととらえることもできる。いずれにしても、中央一般入賞口226に遊技球が進入したことに基づいて、普図保留増加演出を変化させた演出が行われている。なお、所定の表示態様に変化した第三普図保留表示293は、当該図柄変動表示が終了するまで所定の表示態様に変化したままであっても、保留3が消化されて第三普図保留表示293自体が消えるまで所定の表示態様に変化したままであってもよい。また、第二の普図保留増加音に変化した普図保留増加音は、第二の普図保留増加音に変化したまま鳴り続け、当該図柄変動表示が終了する前に鳴り止む。
以上説明したように、中央一般入賞口226への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって、ここでは普図保留増加演出自体に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。
次に、図153に示す具体例では、所定の表示態様に変化した第三普図保留表示293が少なくとも当該図柄変動表示が終了するまでは所定の表示態様に変化したままであったが、当該図柄変動表示が終了する前にデフォルトの表示態様に戻る例について説明する。
図154は、普図保留増加演出から賞球払出演出に演出が変化した後、普図保留増加演出に戻る例を示す図である。
図154(a)に示すタイムチャートでは、図中(ア)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始され、図中(イ)に示すタイミングで、普図保留増加演出が賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)に一旦変化する。そして、所定の期間、賞球払出演出が行われた後、図中(ウ)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)に戻る。
図154(b)における(イ)の図面は、同図(a)に示す(イ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図154(a)に示す(イ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像は、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。これら3つの保留表示の画像のうち、第一普図保留表示291の画像と第二普図保留表示292の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像、すなわち無模様かつ黒一色の画像である。一方、第三普図保留表示293の画像は、賞球払出演出によって、白地に黒い横縞が付された画像に変化している。
背景画像は遊技者から見て最も奥側に表示される第1レイヤL1に描画され、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像は、第1レイヤL1よりも一つ手前の第2レイヤL2に描画される。
3つの普図保留表示の画像291〜293は、第2レイヤL2よりも一つ手前の第3レイヤL3に描画される。この第3レイヤL3に描画される3つの普図保留表示の画像はいずれも、無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)290bである。第3レイヤL3よりもさらに一つ手前の第4レイヤL4には、第3レイヤL3に描画される第三普図保留表示293の黒丸の画像に重なる位置に、白地に黒い横縞が付された画像290wが表示される。ここでは、第4レイヤL4が遊技者から見て最も手前側に表示されるレイヤになる。第三普図保留表示293の画像は、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bに第4レイヤL4に描画された白地に黒い横縞が付された画像290wが重なって、黒丸の画像290bが見えなくなり、第4レイヤL4に描画された白地に黒い横縞が付された画像290wが見える。
図154(b)における(ロ)の図面は、同図(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図154(b)に示す(ロ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像も、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。ここでの3つの保留表示の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)である。すなわち、賞球払出演出によって変化していた第三普図保留表示293の画像は、普図保留増加演出に戻ることで、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)になる。図154(a)に示す(ウ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理では、(イ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理における第1レイヤL1〜第3レイヤL3をそのまま用い、第4レイヤL4のみを描画しなければよい。こうすることで、白地に黒い横縞が付された画像290wが非表示になり、第三普図保留表示293の画像も、黒丸の画像、すなわちデフォルトの表示態様に戻る。この態様では、描画の処理付加を軽減することができる。
続いて、これまでの具体例では、遊技球が中央一般入賞口226を通過したタイミングで賞球払出演出が開始されていたが、その賞球払出演出が少し遅れて開始される例について説明する。
図155は、遊技球が中央一般入賞口226を通過したタイミングから少し遅れて賞球払出演出が開始される例を示す図である。
図155(a)に示すタイムチャートでは、図中(ア)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)が開始され、図中(イ)に示すタイミングで、遊技球が中央一般入賞口226を通過したことが検出されるが、このタイミングでは、普図保留増加演出が賞球払出演出(利益付与進入領域進入演出)に変化せず、所定期間の経過、あるいはその後に発生する所定の契機に基づいて、図中(ウ)に示すタイミングで、普図保留増加演出が賞球払出演出に一旦変化する。ここでの所定の契機とは、具体的には、普図図柄変動演出で所定の演出(例えば、スーパーリーチ等)が実行されたことであってもよい。そして、一定期間、賞球払出演出が行われた後、図中(エ)に示すタイミングで、普図保留増加演出(利益非付与進入領域進入演出)に戻る。
図155(b)における(ウ)の図面は、同図(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。図155(a)に示す(ウ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像は、背景画像と、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像と、3つの保留表示の画像になる。これら3つの保留表示の画像のうち、第一普図保留表示291の画像と第二普図保留表示292の画像はいずれも、デフォルトの表示態様による画像、すなわち無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)である。一方、第三普図保留表示293の画像は、賞球払出演出によって、ここでは、黒丸の画像が黒丸に白色の横縞が付加された画像に変化している。
この例でも、背景画像は第1レイヤL1に描画され、装飾図柄が変動表示中であることを表す画像は第2レイヤL2に描画される。
また、3つの普図保留表示の画像291〜293は第3レイヤL3に描画される。ここでも、第3レイヤL3に描画される3つの普図保留表示の画像はいずれも、無模様かつ黒一色の画像(黒丸の画像)290bである。第4レイヤL4には、第3レイヤL3に描画される第三普図保留表示293の黒丸の画像に重なる位置に、白色の横縞のみの画像290sが表示される。第三普図保留表示293の画像は、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bに第4レイヤL4に描画された白色の横縞のみの画像290sが重なって、黒丸に白色の横縞が付加された画像に見える。すなわち、黒丸の画像290bの一部が白色の横縞のみの画像290sによって覆われているが、黒丸の画像290bの残った部分は見えており、第3レイヤL3に描画された黒丸の画像290bと、第4レイヤL4に描画された白色の横縞のみの画像290sが一つになった画像である。
図155(b)における(エ)の図面は、同図(a)に示す(エ)のタイミングにおいて装飾図柄表示装置208に表示される画像をレイヤ別に示した図である。ここでの3つの保留表示の画像も、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)である。すなわち、賞球払出演出によって変化していた第三普図保留表示293の画像は、普図保留増加演出に戻ることで、デフォルトの表示態様による画像(黒丸の画像)になる。図155(a)に示す(エ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理でも、(ウ)のタイミングにおける装飾図柄表示装置208の描画処理における第1レイヤL1〜第3レイヤL3をそのまま用い、第4レイヤL4のみを描画しなければよい。こすうることで、白色の横縞のみの画像290sが非表示になり、第三普図保留表示293の画像も、黒丸の画像290b、すなわちデフォルトの表示態様に戻る。この態様でも、描画の処理付加を軽減することができる。
なお、賞球払出演出が行われている状態、例えば、図149(c)に示すような、「ジャラジャラ」と声を発した怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081の表示がされている状態で、中央普図始動ゲート251に遊技球が進入(入賞)し、その入賞に基づく普図の当否判定で当りに当選した場合には、所定の演出(例えば、右打ちを行うことを指示する演出)が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示され、賞球払出演出の一部である「ジャラジャラ」という吹き出し部分2081bに所定の演出がかぶり、賞球払出演出が変化する。
また、右打ちを行うことを指示する演出を行わない場合であっても、装飾図柄表示装置208で普図図柄変動演出を行い、普図の当否判定結果を表す装飾図柄を停止表示することで、普図電動役物252の扉部材2521が開放することを遊技者が認識することができる場合がある。
また、以上の説明では、中央普図始動ゲート251とその下方の中央一般入賞口226への遊技球の進入を例にあげて説明したが、右側の普図始動ゲート251とその下方に配置された普図電動役物252の扉部材2521が開放すると遊技球の進入が可能になる特図始動口230においても同様である。また、中央普図始動ゲート251の下方の中央一般入賞口226に限らず、その他の一般入賞口226や、賞球が払い出される進入領域であっても同様である。
さらに、以上の説明では、演出音(例えば、賞球払出音)の出力はスピーカ120を用いて行っていたが、払出装置152から払い出された遊技球が、上皿126あるいは上皿126に貯留された遊技球に衝突したことによって発生する衝突音を演出音(例えば、賞球払出音)としてもよい。こうすることで、衝突音がスピーカ120とは異なる方向から遊技者に向かうため、遊技者が利益の発生をより認識することができる場合がある。
続いて、本発明の第2実施形態のぱちんこ機について説明する。以下の説明では、これまでに説明した事項と重複する事項についても、改めてもう一度説明する。また、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図156は、第2実施形態の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLumineS3ence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、所定の図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、所定の図柄表示手段としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図131に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図53に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図131に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、特図の大当りに当選して大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。この可変入賞口234は、本発明にいう入賞装置の一例に相当し、特図の大当りに当選したことが、本発明にいう第2条件が成立したことの一例に相当する。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図156に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
スピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図156に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は画像表示手段の一例に相当する。
なお、第2実施形態におけるぱちんこ機100の制御部の回路構成については、第1実施形態のぱちんこ機の制御部の回路構成と基本的には同じであるため、説明は省略する。
<図柄の種類>
次に、図157(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図157(a)は特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動停止表示と称することがある。この特図の変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図157(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図F」の6種類の特図が示されている。図157(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、4種類の大当り図柄(「特図A」から「特図D」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、特図Aが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」は電サポ付き15R大当り図柄であり、特図Bが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図C」は確変付き4R大当り図柄であって、この特図Cが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。「特図D」は4R大当り図柄であって、この特図Dが停止表示されると、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図156に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。特図Aによる大当りや特図Cによる特図大当りは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。本実施形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図Aまたは特図Cに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図Bまたは特図Dに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、特図Aまたは特図Bに当選すると、いずれも大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施形態では、特図Aが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図Bが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図C,特図D)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
さらに、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として特図Eの停止図柄が用意されている。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば15回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。なお、「特EI」以外の小当り図柄(例えば、第2の小当り図柄等)を用意しておいてもよい。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。
また、図157(a)に示す特図Fはハズレ図柄である。このハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図F」以外のハズレ図柄(例えば、第2のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよい。
以上説明したように、本実施形態のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、特別遊技状態付与手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234の扉部材2341が開閉動作を行うものの、可変入賞口234への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
また、大当りには、遊技者に相対的に有利な大当りと相対的に不利な大当りがある。ラウンド数で見れば、15R系の大当り(特図A,特図B)が有利な大当りに相当し、4R系の大当り(特図C,特図D)が不利な大当りに相当する。また、確変付きか否かで見れば、特図Aによる大当りおよび特図Cによる大当りが有利な大当りに相当し、特図Bによる大当りおよび特図Dによる大当りが不利な大当りに相当する。これらの遊技者に相対的に有利な大当りの当否判定結果は、特定の当否判定結果の一例に相当し、遊技者に相対的に有利な大当り制御状態が、特別遊技状態の一例に相当する。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜特図F)を停止表示するまでの図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図157(b)は特図の装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の特図の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「特図の装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214とは別に、特図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、特図の装飾図柄の組合せである停止図柄態様(演出図柄態様)を停止表示する。大当り(特図A〜特図D)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ"装飾図柄の組合せ1"(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。通常遊技状態(特図低確率普図低確率)での確変大当り(特図Aまたは特図C)あるいは通常遊技状態(特図低確率普図低確率)以外での大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ"装飾図柄の組合せ2"(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。小当り(特図E)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、"装飾図柄の組合せ3"(例えば「装飾1−装飾3−装飾5」等)を停止表示する。また、ハズレである「特図F」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、"装飾図柄の組合せ1"、"装飾図柄の組合せ2"および"装飾図柄の組合せ3"以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「特図の装飾図柄の変動表示」を開始してから特図の装飾図柄の停止図柄態様(例えば、"装飾図柄の組合せ2")を停止表示するまでの一連の表示を特図の装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図157(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの特図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、特図の装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図157(c)は普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」および当り図柄2である「普図B」と、ハズレ図柄である「普図C」の3種類がある。当り図柄1である「普図A」は、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の開放時間が相対的に短い開放となる普図当りであり、当り図柄2である「普図B」は、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321の開放時間が相対的に長い開放となる普図当りである。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、3種類の図柄の内のいずれか一つの図柄を停止表示する。この図157(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
図157(d)は普図の装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の装飾図柄には、普図装飾1〜3の3種類がある。普図始動口228を球が通過したこと、すなわち、普図始動口228に球が進入したことを普図始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの中央部分となる所定領域に、「装飾○」→「装飾◎」→・・・の順番で表示を切り替える「普図の装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、普図表示装置210とは別に、普図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、普図の装飾図柄の停止図柄態様(演出図柄態様)を停止表示する。普図の当り図柄1(普図A)を報知する場合には、装飾図柄表示装置208の上記所定領域に普図装飾1である「装飾○」を停止表示する。普図の当り図柄2(普図B)を報知する場合には、上記所定領域に普図装飾2である「装飾◎」を停止表示する。一方、普図のハズレ図柄(普図C)を報知する場合には、上記所定領域に普図装飾3である「装飾×」を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「普図の装飾図柄の変動表示」を開始してから普図の装飾図柄の停止図柄態様(例えば、普図装飾2)を停止表示するまでの一連の表示を普図の装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、普図Aや普図Bの停止図柄態様(図157(c)参照)と、装飾図柄表示装置208の上記所定領域に表示される一つの普図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(d)参照)は、普図の装飾図柄(同図(d)参照)の方が大きい。
<主制御部制御処理>
次に、第2実施形態における主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理については、第1実施形態における主制御部300のCPU304が実行する図137に示す主制御部メイン処理と基本的には同じであるため、説明は省略する。
続いて、第2実施形態における主制御部タイマ割込処理について説明する。図158は、第2実施形態における主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
第2実施形態におけるぱちんこ機100は、特図1と特図2というように特図が2種類あり、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選(特図2の当否判定)を、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選(特図1の当否判定)よりも優先して行う。言い換えれば、第2実施形態のぱちんこ機100では、第1の特別始動領域に遊技球が進入した場合に第1の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納し、第2の特別始動領域に遊技球が入賞した場合に第2の乱数値記憶領域に乱数値を最大保留数まで格納する入賞記憶部と、前記第1の乱数値記憶領域および前記第2の乱数値記憶領域の両方に乱数値が記憶されている場合に、前記第1の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期および前記第2の乱数値記憶領域に前記乱数値が記憶された時期とは無関係に該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行うとともに、前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第2の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行い、前記第2の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されておらず、かつ前記第1の乱数値記憶領域に乱数値が記憶されている場合には、該第1の乱数値記憶領域に記憶されている乱数値に基づいて当否判定を行う当否判定手段を備えている。また、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214による特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、主制御部300で行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく当否判定の結果報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく当否判定の結果報知よりも優先して行われ、当否判定が行われていない始動情報として、特図1の始動情報と特図2の始動情報のうちの特図1の始動情報のみが残っている状態で、特図2の始動情報が新たに記憶された場合には、新たに記憶された特図2の始動情報に基づく当否判定の結果の報知が、既に記憶されていた特図1の始動情報に基づく当否判定の結果の報知よりも先に行われる。また、始動情報を取得する始動情報取得手段は、第1の始動情報記憶手段および第2の始動情報記憶手段のうちの両方に始動情報が記憶されている場合には、該第2の始動情報記憶手段から始動情報を取得し、該第1の始動情報記憶手段および該第2の始動情報記憶手段のうちの一方に始動情報が記憶されている場合には、始動情報が記憶されている始動情報記憶手段から始動情報を取得するものである。
第2実施形態における主制御部タイマ割込処理では、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行い(ステップS1225)、次いで、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS1227)。ステップS1225およびステップS1227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。主制御部300は、最初に特図2についての処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS1229)、その後、特図1についての処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS1231)。このように、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、同じタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得し、かつ第2特図始動口232に遊技球が進入したことに基づいて始動情報を取得した場合や、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合や、特図2変動遊技の開始条件と特図1変動遊技の開始条件の両方が成立している場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。
また、入賞受付処理S1217を行った後であって、特図状態更新処理を行う前に特図先読み処理を行う(ステップS1224)。
図159(a)は、主制御部300のCPU304が実行する特図先読み処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS1224aでは、特図2の始動情報の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、特図2についての始動情報(特図2当選乱数値、大当り用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値)が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、増加した特図2の始動情報を先読みして特図2の停止図柄を事前判定する(ステップS1224b)。このステップS1224bでは、まず、特図2の保留記憶部から特図2の始動情報を先読みする。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報を先読みする。したがって、当否判定(図158に示すステップS1229における特図2関連抽選処理)で始動情報が取得される前に、その始動情報が先読みされることになる。この先読みを行う主制御部300のCPU304が始動情報先読手段の一例に相当する。ここでの先読みは、入賞分(保留増加分)だけを先読みしたが総てを先読みしてもよい。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の説明では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果等)を読むという意味で使用することがある。
主制御部300のROM306には、図159(b)に示す特図当否事前判定用テーブルおよび同図(c)に示す特図事前判定用テーブルが用意されている。
主制御部300のCPU304は、始動情報を先読みすると、将来行われる特図2関連抽選処理における当否判定結果と停止する図柄を、先読みした始動情報に基づいて事前判定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、まず、確変フラグを参照し、図159(b)に示す特図当否事前判定用テーブルを用いて、先読みした始動情報のうちの特図2当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)に基づいて、当否判定の結果が、大当りの当否判定結果になるか、小当りの当否判定結果になるか、ハズレの当否判定結果になるかを事前判定する。すなわち、第2特図始動口232への入賞を契機にして、その入賞に基づいて生成された始動情報に基づく当否判定結果が、大当りの当否判定結果(特定の当否判定結果)になるか否かを事前判定する。この事前判定を行う主制御部300のCPU304が事前判定手段の一例に相当し、ここで事前判定した結果は特図2当否事前判定結果として扱われる。
主制御部300のROM306には、図159(b)に示す特図当否事前判定用テーブルの内容と同じ内容の特図当否判定用テーブルが記憶されている。この特図当否判定用テーブルにしても、図159(b)に示す特図当否事前判定用テーブルにしても、大当り確率は、特図低確率状態(非電サポ状態)では1/320であるのに対し、特図高確率状態(電サポ状態)では1/32に上昇する。一方、小当り確率は、特図低確率状態(非電サポ状態)であっても特図高確率状態(電サポ状態)であっても1/100である。
次いで、主制御部300のCPU304は、特図2当否事前判定結果が大当りであった場合には、図159(c)に示す特図事前判定用テーブルを用い、先読みした始動情報のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)に基づいて、停止図柄となる大当り図柄の事前判定を行う。ここでの特図の事前判定も、先読みした始動情報に基づく当否判定(特図2関連抽選処理)が行われる前に実行され、ここで事前判定した結果は特図2事前判定結果として扱われる。ここでの大当り図柄の事前判定は、複数種類用意された大当りの種類のうちいずれの種類の大当りかを事前判定していることに相当する。なお、第2実施形態では、小当り図柄およびハズレ図柄はそれぞれ1種類しか用意されていないため、特図2当否事前判定結果が小当りであったり、あるいはハズレであった場合には、一義的に特図2事前判定結果が得られる。
主制御部300のROM306には、図159(c)に示す特図事前判定用テーブルの内容と同じ内容の特図決定用テーブルが記憶されている。図159(c)に示す特図事前判定用テーブルを参照して第2実施形態の特図の大当り種別について詳述すると、大当り図柄1(特図A)あるいは大当り図柄2(特図B)が停止表示して開始される大当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が30秒開放(ただし、その可変入賞口234に10球入賞した時点で閉鎖)する1ラウンドが15回行われる。大当り図柄3(特図C)あるいは大当り図柄4(特図D)が停止表示して開始される大当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が30秒開放(ただし、その可変入賞口234に10球入賞した時点で閉鎖)する1ラウンドが4回行われる。なお、大当り図柄1(特図A)の当選確率が50%と最も高い。
ステップS1224bに続くステップS1224cでは、ステップS1224bで得た特図2の停止図柄情報(特図2事前判定結果)を、RAM308に用意された特図2事前判定結果記憶領域に記憶し、ステップS1224dに進む。
一方、ステップS1224aにおける判定で特図2の始動情報が増加していなければステップS1224dに進み、特図2の始動情報の先読みや事前判定は行われない。
ステップS1224dでは、今度は、特図1の始動情報(特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値)の増加があったか否か、すなわちRAM308に設けた特図1の保留記憶部に1セット分の乱数値が追加されたか否かを判定し、増加していれば(追加されていれば)、今度は、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かを、RAM308に用意された時短フラグを参照して判定し(ステップS1224e)、現在の制御状態が非電サポ状態であれば(時短フラグがオフ状態であれば)、ステップS1224fに進む。
ステップS1224fでは、上述のステップS1224bと同様に、まず、特図1の保留記憶部から特図1の始動情報を先読みする。次いで、ステップS1224bと同様に、図159(b)に示す特図当否事前判定用テーブルを用い、先読みした始動情報(特図1当選乱数値)に基づいて特図1当否事前判定結果を得る。続いて、特図1当否事前判定結果が大当りであった場合には、ステップS1224bと同様に、図159(c)に示す特図事前判定用テーブルを用いて、先読みした始動情報(大当り用特図1乱数値)に基づいて、特図1事前判定結果を取得する。
ステップS1224fに続くステップS1224gでは、ステップS1224fで得た特図1の停止図柄情報(特図1事前判定結果)を、RAM308に用意された特図1事前判定結果記憶領域に記憶し、図158に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。
なお、この特図先読み処理では、特図の停止図柄の事前判定までしか行わなかったが、先読みした始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値に基づいて、特図の変動時間の事前判定まで行い、変動時間の事前判定結果(特図変動時間事前判定結果)を事前判定結果記憶領域に記憶してもよい。また、変動時間に代えて、装飾図柄表示装置208における演出態様(変動パターン)を事前判定してもよい。本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられており、変動時間を選択しているということは変動パターンを選択していると見ることもできる。さらに、演出態様をグループ分けしておき、例えば、「はずれ・ノーマルリーチハズレ」のグループか「リーチAはずれ・リーチBハズレ」のグループかのみを抽選するようにしてもよい。あるいは、「ノーマルリーチ当り、ノーマルリーチハズレ、リーチA当り、リーチB当り、リーチA当り、リーチB当り」のリーチ演出のグループに属するか、「超短縮ハズレ、短縮ハズレ、ハズレ、チャンス目全消灯」のリーチなしのグループに属するかを事前判定するにとどめてもよい。
RAM308の事前判定結果記憶領域に新たに記憶された事前判定情報(特図事前判定結果を表す情報)は、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として特図保留増加コマンドのコマンドデータに含められ、主制御部300から第1副制御部400に送信される。
一方、図159(a)に示すステップS1224dにおける判定で特図1の始動情報が増加していなければ、図158に示す主制御部タイマ割込処理に復帰し、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わない。
また、ステップS1224eにおいて現在の制御状態が電サポ状態(時短フラグがオン状態)であった場合にも、特図1の始動情報の先読みや事前判定は行わず、これらの場合には、今回増加した特図1の始動情報に基づく当否判定や停止図柄の事前判定が行われていないことを表す「未判定」情報を、特図1事前判定結果記憶領域に記憶し(ステップS1224h)、図158に示す主制御部タイマ割込処理に復帰する。なお、大当り遊技が開始されたことに基づいて、特図1事前判定結果記憶領域における、特図1事前判定結果が記憶されている領域は、「未判定」情報に書き換えられる。また、第2実施形態では、未判定情報設定条件(ここでは電サポ状態中)が成立していれば、始動情報自体の先読みも行わないが、先読みは行って事前判定は行わない態様であってもよく、さらには、先読みおよび事前判定は行うが、その結果を主制御部300から第1副制御部400へ送らない態様であってもよい。
なお、本実施形態では、主制御部300は特図事前判定結果まで得ているが、主制御部300では特図事前判定結果を得ずに、先読みした始動情報を特図保留増加コマンドのコマンドデータに含めて第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、必要に応じて、特図事前判定結果を得る態様であってもよい。ただし、普図の状態更新を主制御部300で行っているため、電サポ中か否かの判定を第1副制御部400で行おうとすると、普図の状態も第1副制御部400に送信する必要があり、効率的でない。よって、事前判定は、主制御部300において実行する方が効率が良い。
主制御部300は、以上説明した特図先読み処理を実行した後、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)を実行し、特図先読み処理で対象になった先読みした始動情報と同じ始動情報に基づいて、上述の特図当否判定用テーブルを用いた特図当否判定結果、上述の特図決定用テーブルを用いた特図決定結果、および特図の変動時間を改めて得る。
ここで、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)における特図の変動時間の決定方法について説明する。以下の説明では、特図1の変動時間であっても特図2の変動時間であっても同じであるため、両者を区別することなく説明する。
図158に示す特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)では、特図決定用テーブルを用いて特図決定結果が得られると、主制御部300のCPU304は、その特図決定結果に応じて、特図の変動時間を表すタイマ番号を決定する。
図160(a)は、主制御部300のROM306に記憶されているテーブルセット選択テーブルを示す図である。
このテーブルセット選択テーブルには、特図決定結果(特図停止図柄)、特図変動回数、およびタイマ選択テーブルの関係が規定されている。第2実施形態では、タイマ選択テーブルとして2種類のテーブルが用意されている。タイマ選択テーブルは、特図の変動時間を決定するために用いられるテーブルである。主制御部300のRAM308には、タイマ選択テーブルを表す情報を格納する領域(タイマ選択テーブル情報格納領域)が設けられている。また、RAM308には、特図変動遊技の実行回数をカウントする特図変動遊技実行回数カウンタも設けられている。この特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きな値であれば、特図表示装置212による変動表示が終了し、確定した特図が所定期間停止表示された後、CPU304によって特図変動遊技実行回数カウンタの値が1減算される。
例えば、特図停止図柄が大当り図柄2である15R大当りに当選し、15R大当り遊技の終了演出期間が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタに100の値をセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル4を表す情報を格納する。また、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタの値が0より大きければ、そのカウンタの値を1だけ減算し、そのカウンタの値が0になるまでタイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル2を表す情報を格納し続ける。特図変動遊技実行回数カウンタの値が1から0になった場合に、RAM308上のポインタを進め、特図変動遊技実行回数カウンタに0の値をセットするとともに、上記タイマ選択テーブル情報格納領域にテーブル1を表す情報を格納する。そして、特図決定結果が切り替わるまで、特図の停止表示が終了したタイミングにおける特図状態更新処理(ステップS1227,S1229)では、特図変動遊技実行回数カウンタの値に0をセットし続け、タイマ選択テーブル情報格納領域にはテーブル1を表す情報を格納し続ける。この結果、15R大当り遊技が終了すると、大当りあるいは小当りに当選しない限り、最初の100回の特図変動遊技ではタイマ選択テーブル2を用いて特図の変動時間が決定され、101回以降はタイマ選択テーブル1を用いて特図の変動時間が決定される。
図160(b)は、主制御部300のROM306に記憶されているタイマ番号決定用テーブルを示す図である。
主制御部300のCPU304は、始動情報のうちの特図変動時間決定用乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて、図160(b)に示すタイマ番号決定用テーブルに規定されているタイマ番号を判定する。すなわち、このタイマ番号の判定は、特図決定結果、所定の乱数(例えばタイマ番号決定用乱数)、特図1の保留数と特図2の保留数を合算した保留数、および所定の期間情報テーブル(例えばタイマ選択テーブル)に基づいて行なわれ、先読み処理による先読み結果や事前判定の結果には基づかずに行なわれる。
タイマ番号は、特図1表示装置212あるいは特図2表示装置214が、図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間、すなわち特図の変動表示する時間(図柄変動表示時間)を表すものである。主制御部300は図柄の変動時間を決定する変動時間決定手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置208が、特図の装飾図柄の変動を開始してから当否判定の結果を表す停止図柄を表示するまでの時間(装飾図柄変動停止表示の時間)も、この図柄変動表示時間に合わせられる。
図160(c)は、タイマ番号と図柄変動表示時間の関係を示す図である。
第2実施形態では、図柄変動表示時間に合わせて、装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンが定められている。すなわち、第1副制御部400は、タイマ番号(図柄変動表示時間)に基づいて、特図の装飾図柄の変動パターンを決定する。この図160(c)には、参考までに、タイマ番号と特図の装飾図柄の変動パターンとの関係も示されている。
タイマ1は特図変動時間が2秒になる超短縮された変動時間になることを表し、タイマ2は特図変動時間が5秒になる短縮された変動時間になることを表す。なお、タイマ1あるいはタイマ2に決定されることを特図変短と称することがある。タイマ3は特図変動時間が10秒の通常の変動時間(基準となる変動時間)になることを表す。また、タイマ1〜タイマ3では図156に示す装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはリーチなしになる。タイマ4は特図変動時間が12秒の変動時間になることを表し、タイマ4に決定されると装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはノーマルリーチが選択される。タイマ5は特図変動時間が40秒の変動時間になることを表し、タイマ6は特図変動時間が50秒の変動時間になることを表す。タイマ5および6に決定されると装飾図柄表示装置208における特図の装飾図柄の変動パターンはスーパーリーチが選択される。
このリーチは、特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)の当否判定(本抽選)の結果が特定の当否決定結果(遊技者の有利度が高い所定の結果)になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に事前に報知する予告演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。主制御部300は、予告制御手段の一例に相当する。
第2実施形態では、リーチ演出という予告を行なわない場合よりも行なう場合の方が、特図の当否判定を行ってからその当否判定の結果を報知するまでの期間の長さ(特図変動時間)が長くなるようにしている。
図160(b)に示すように、特図決定結果がはずれ図柄(「特図F」)であったときには、保留数が0〜2であれば、リーチなしのタイマ3に90%の確率で決定され、保留数が3〜7であれば、同じくリーチなしのタイマ2に98%の確率で決定される。また、はずれ図柄でテーブル1が選択されている場合には、保留数に関係なく、スーパーリーチのタイマ5又はタイマ6に1%ずつの確率で決定される。
また、当否決定結果が大当りであった場合には、特図の種類(大当り図柄1〜4)に関係なく、また、タイマ選択テーブルにも関係なく、さらに、保留数にもよらず、ノーマルリーチのタイマ4に2%の確率で決定され、スーパーリーチ1のタイマ5に32%の確率で決定され、スーパーリーチ2のタイマ6には66%の確率で決定される。また、特図決定結果が小当り図柄であったときにも同様である。
次に、図158に示す普図関連抽選処理(ステップS1223)について説明する。第2実施形態における普図の始動情報は、普図当選乱数値と当り用普図乱数値になる。この普図関連抽選処理(ステップS1223)では、普図当否判定処理が行われる。
図161(a)は、主制御部300のROM306に記憶された普図当否判定用テーブルを示す図である。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。この普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。第2実施形態では、普図のアタリ確率は、普図低確率状態(非電サポ状態)では、およそ10%であるが、普図高確率状態(電サポ状態)では100%である。
普図当否判定処理の実行が完了し、普図当否判定結果が当りであった場合には、普図停止図柄決定処理を実行する。なお、普図のはずれ図柄は1種類しかないため、普図当否判定結果がハズレであれば普図の停止図柄は一義的に定まる。
図161(b)は、主制御部300のROM306に記憶された普図決定用テーブルを示す図である。
ここでも時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。この普図停止図柄決定処理は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの当り用普図乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて行う。普図低確率状態(非電サポ状態)では、90%の確率で普図当り図柄1(普図A)に当選し、10%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。一方、普図高確率状態(電サポ状態)では、100%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。
ここで、図161(b)に示す普図決定用テーブルを参照して第2実施形態の普図の当り種別について詳述すると、普図表示装置210に普図当り図柄1(普図A)が停止表示すると、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が1.8秒間開放(ただし、その第2特図始動口232に10球入賞した時点で閉鎖)する。一方、普図表示装置210に普図当り図柄2(普図B)が停止表示すると、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が6.0秒間開放(ただし、その第2特図始動口232に10球入賞した時点で閉鎖)する。
また、第2実施形態では、普図変動時間は、普図の制御状態に応じて所定時間に一義的に決まっている。例えば、普図低確率状態(非電サポ状態)では10秒であり、普図高確率状態(電サポ状態)では5秒である。
<副制御部側制御処理>
次に、第2実施形態における第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部メイン処理等については、第1実施形態における第1副制御部400のCPU404が実行する図142に示す第1副制御部の各処理と基本的には同じであるため説明は省略する。また、第2副制御部500における処理も、第1実施形態と基本的には同じであるため説明は省略する。
続いて、第2実施形態における先読み予告について詳述する。
まず、第2実施形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側、すなわち、普図の装飾図柄が表示される所定領域の左側には、特図1保留表示領域が用意されており、その右側には特図2保留表示領域が用意されている。特図1保留表示領域には、主制御部300のRAM308に設けられた特図1の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図1の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。保留表示は、始動情報記憶手段(RAM308の特図の保留記憶部)に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す表示である。特図2保留表示領域には、主制御部300のRAM308に設けられた特図2の保留記憶部に記憶されている1セットの始動情報に対応する保留表示が、特図2の保留記憶部に始動情報が記憶された順(入賞順)に古いものから順番に左側から並べて表示される。すなわち、始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに保留表示が行われ、保留表示の数は保留数に相当する。装飾図柄表示装置208は始動保留表示手段の一例に相当する。この保留表示におけるデフォルトの表示態様は、本実施形態では、丸い図形を無模様かつ一色で表示する態様になり、第一の態様の一例に相当する。第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信する度に、第2副制御部500に保留増加コマンドを送信し、第2副制御部500は、その保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信する度に第2副制御部500に保留減少信号を送信し、第2副制御部500は、その保留減少信号に基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示の数を1つ減少させる。
第2実施形態における先読み予告は、図158に示す特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)で行われる当否判定の結果が大当りになる可能性があることを予告するための演出である。より具体的に説明すれば、本実施形態では、大当りにも、遊技者に相対的に有利な大当り(例えば、15R系の大当り:特図A,特図B)と相対的に不利な大当り(例えば、4R系の大当り:特図C,特図D)が用意されており、先読み予告は、有利な大当りになる可能性があることを予告するための演出である。なお、4R系の大当りでも確変付きの大当り(特図C)は有利な大当りとしてもよい。また、第2実施形態における先読み予告は、上記特図関連抽選処理(ステップS1229,S1231)で始動情報を取得するよりも先に取得した始動情報(先読みした始動情報)に基づいて行われる予告である。すなわち、先読み予告は、先読みした始動情報に基づく事前判定結果に基づいて行われる。
また、ここでの先読み予告には、事前判定結果が有利な大当りでなくても、有利な大当りになるかのように偽りで予告する偽の先読み予告も含まれる。すなわち、先読み予告は、当否判定の結果が有利な大当りになる可能性があることを表したり、遊技者に示唆する予告であったり、あるいは当否判定の結果が有利な大当りになることを遊技者に期待させる予告であるといえる。
第2実施形態では、保留表示の表示態様を変化させることで、保留表示を用いた先読み予告演出を行うことが可能である。この保留表示を用いた先読み予告演出は、実行開始タイミングが入賞時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208における演出表示領域208d内になる。なお、特図の保留が0の状態で特図始動口230,232に入賞があった場合には、当該入賞に基づく特図の当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、当該入賞に基づく特図の保留表示を行わないことも考えられるが、あえて、その入賞に基づく特図の図柄変動表示を開始した直後の数秒間行うようにしてもよい。この場合には、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)中に先読み予告の演出が行われることになる。保留表示を用いた先読み予告は先読み予告の所定の予告態様の一例に相当し、装飾図柄表示装置208が、先読み予告手段の一例に相当する。
また、演出可動体224や遮蔽装置246を駆動させることで、役物作動による先読み予告演出を行うことも可能であるも行う。この役物作動による先読み予告演出は、実行開始タイミングが、入賞時であってもよいし、図柄変動停止時であってもよく、実行領域は、装飾図柄表示装置208にかぶさる領域になる。先読み予告における図柄変動停止時とは、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示及び当該図柄変動表示よりも前の図柄変動表示の少なくとも一方の停止時になる。より詳細に説明すれば、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に対応した図柄変動表示の停止時が、先読み予告の実行開始時になる。
また、装飾図柄表示装置208に特定のキャラクタやシンボル等の図柄を登場させることでも先読み予告演出を行うことが可能である。この特定の図柄を用いた先読み予告演出の実行開始タイミングは、入賞時であってもよいし、入賞後の最初の図柄変動開始コマンドを受信してから所定時間経過後の当該図柄変動開始コマンドによって開始された図柄変動表示中であってもよい。ここで、保留が0の状態で入賞があった場合には、当該入賞に基づく当否判定はすぐに行われ、特図の図柄変動表示もすぐに開始されるため、先読みした始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動表示(先読みした始動情報に対応した図柄変動表示)が開始されてから所定時間経過後の当該図柄変動表示中になる。保留が1以上の状態で入賞があった場合には、上記当該図柄変動表示よりも前に行われる図柄変動表示中になる。また、その実行領域は、装飾図柄表示装置208における、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cであってもよいし、演出表示領域208dにかかる所定領域であってもよい。
さらに、装飾図柄表示装置208の背景画像を変化させることでも先読み予告演出を行うことが可能である。この背景画像を用いた先読み予告演出の実行開始タイミングは、入賞時であり、実行領域は、装飾図柄表示装置208の表示画面全体になる。
なお、先読み予告演出は画像や役物を用いた予告に限らず、音や光を用いた予告であってもよい。
第1副制御部400は、特図保留増加コマンドを受信すると、第1副制御部メイン処理における演出制御処理で先読み予告実行処理を行う。この先読み予告実行処理では、保留表示を用いた先読み予告、役物作動による先読み予告、特定の図柄を用いた先読み予告、および背景画像を用いた先読み予告それぞれの先読み予告の実行可否抽選を行う。また、保留表示を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の保留表示の表示態様の中から先読み予告による変化後の表示態様を抽選により決定する。役物作動による先読み予告ではあれば、予め用意された複数種類の演出可動体224や遮蔽装置246の駆動パターンの中から一つの駆動パターンを抽選により決定する。特定の図柄を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類のキャラクタやシンボル等の図柄の中から先読み予告で登場させる図柄を抽選により決定する。背景画像を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の背景画像の中から先読み予告で用いる背景画像を抽選により決定する。
第2実施形態でも、第1副制御部400が普図図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では普図図柄変動演出が実行される。また、第1副制御部400が特図図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では特図図柄変動演出も実行される。
図162は、普図図柄変動演出と、特図図柄変動演出および先読み予告演出の具体例を示す図である。
図162(a)に示す装飾図柄表示装置208には、特図の装飾図柄の停止図柄の組合せが表示されているとともに、演出表示領域208dにおいて普図の装飾図柄が表示される所定領域208xには、普図装飾図柄の停止図柄が表示されている。すなわち、特図変動遊技も普図変動遊技も停止している状態である。この状態で、普図始動口228を遊技球が通過すると、図162(b)に示すように、普図表示装置210において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始される。また、ここでは不図示のスピーカ120からは、普図表示装置210において図柄変動表示が行われていることを表す普図変動音が出力される。この普図装飾図柄の変動表示と普図変動音の出力が、普図図柄変動演出の一例に相当し、普図図柄変動演出は、本発明にいう所定の演出の一例に相当する。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図162(c)に示すように、特図1表示装置212において図柄変動表示が開始されるとともに、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cでは、特図装飾図柄の変動表示が開始される。また、スピーカ120からは、特図1表示装置212において図柄変動表示が行われていることを表す特図変動音が出力される。この特図装飾図柄の変動表示と特図変動音の出力が、特図図柄変動演出の一例に相当する。加えて、当該第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出も実行される。ここでは、当該第1特図始動口230への入賞時に特定の図柄を用いた先読み予告演出が実行され、特定の図柄として姫のキャラクタの図柄2082が、演出表示領域208dを含む下側領域を左から右に向かって移動する。なお、この姫のキャラクタの図柄2082の移動中にスピーカ120から先読み予告演出音を出力してもよい。
以上説明した具体例では、普図変動音の途中から特図変動音も鳴り始め、普図変動音に特図変動音がかぶさって聞こえる。また、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xが、先読み予告演出によって通過する姫のキャラクタの図柄2082により一瞬覆われ、普図装飾図柄の変動表示が一瞬見えなくなる。言い換えれば、所定領域208xに姫のキャラクタの図柄2082が入り込むことで、所定領域208xが小さくなる。したがって、本発明にいう所定の演出の一例に相当する普図図柄変動演出が、特図図柄変動演出あるいは先読み予告演出によって変化している。
なおここでは、姫のキャラクタの図柄2082の移動を、先読み予告演出として実行しているが、特図図柄変動演出として実行してもよい。
また、図162(c')に示すように、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、特図装飾図柄の中図柄が、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xにかぶさって変動表示する特図図柄変動演出であってもよい。こうすることで、普図図柄変動演出が特図図柄変動演出によって変化する。なお、特図装飾図柄の中図柄が所定領域208xにかぶさって変動表示する演出を、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告の演出として行ってもよい。
さらに、図162(c)では、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出が、特定の図柄を用いた予告態様で実行されているが、同図(c'')に示すように、演出可動体224を駆動させる予告態様で実行されてもよい。この場合にも、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xに、回動してきた前腕部224bがかぶさり、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。
以上説明した第2実施形態における具体例でも、第1特図始動口230への入賞といった賞球払出条件(所定の条件)の成立によって、ここでは普図図柄変動演出に変化が生じ、賞球の払出しが行われていることに遊技者が気付きやすくなり、球持ちが良いと思われ、遊技台の印象が向上する場合がある。このことは、以下に説明する具体例においても同様である。また、先読み予告演出によって普図図柄変動演出に変化が生じているため、遊技者は、所定の利益(ここでは賞球の払出し)の発生と、可変入賞口234が有利な状態となる可能性が高いことと、を先読み予告演出(特定演出)によって一度に認識することができ、それぞれを別個に認識する場合よりも遊技者の遊技の興趣を高めることができるとともに、遊技台の印象を向上させることができる場合がある。
図163は、普図図柄変動演出と先読み予告演出の具体例を示す図である。以下、図162に示す具体例との相違点を中心に説明する。
この具体例でも、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図162に示す具体例と同様な特図図柄変動演出が開始されるが、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出も実行される。ここでの先読みに基づく先読み予告演出の予告態様は、背景画像を用いた態様であり、特図1表示装置212において図柄変動表示が開始されると同時に、図163(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の表画面全体が一瞬真っ暗になり、装飾図柄表示装置208において実行されていた普図図柄変動演出も、装飾図柄表示装置208で開始される特図図柄変動演出も一瞬見えなくなる。すなわち、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。
なおここでは、背景画像の切り替えを先読み予告演出として実行しているが、特図図柄変動演出として実行してもよい。すなわち、特図の装飾図柄の変動表示を開始する前に装飾図柄表示装置208の背景画像を一瞬真っ暗な背景画像(ブラックアウト画像)に切り替えた後、通常の背景画像に戻して特図の装飾図柄の変動表示を行ってもよい。こすうることでも、普図図柄変動演出が特図図柄変動演出によって変化する。ブラックアウト画像は場面切り替え画像としても用いることができ、このような背景画像の切り替えは場面切り替え演出を兼ねた特図図柄変動演出と見ることもできる。
また、図163(c)では、背景画像を暗い画像(ブラックアウト画像)に切り替えたが、図163(c')に示すように、背景画像を明るい画像(ここではホワイトアウト画像)に切り替えてもよい。
さらに、図163(c)では、第1特図始動口230への入賞によってRAM308の特図1保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出が、背景画像を用いた予告態様で実行されているが、同図(c'')に示すように、開いていた遮蔽装置246を閉める予告態様で実行されてもよい。この場合にも、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xが、遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bによって隠され、普図図柄変動演出が先読み予告演出によって変化する。なお、ホワイトアウト画像への切り替えや左扉246aおよび右扉246bが閉まる役物演出も、場面切り替え演出と見ることもできる。
なお、背景画像は半透明な画像であってもよい。半透明であることで、普図図柄変動演出や特図図柄変動演出が視認可能となるので演出効果低下を防ぐことができる場合がある。
さらに、第2実施形態では、第1副制御部400が特図保留増加コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では特図保留増加演出が実行される。
図164は、普図図柄変動演出と特図保留増加演出の具体例を示す図である。
図164(a)では、特図1表示装置212において図柄変動表示(以下、当該図柄変動表示と称する)が行われており、装飾図柄表示装置208では特図装飾図柄の変動表示が行われている。また、図164(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには、3つの特図保留表示が表示されている。以下、最も古い特図保留(以下、特図保留1と称する)を表す特図保留表示を第一特図保留表示296と称し、二番目に古い特図保留(以下、特図保留2と称する)を表す特図保留表示を第二特図保留表示297と称し、最も新しい特図保留(以下、特図保留3と称する)を表す特図保留表示を第三特図保留表示298と称する。ここでは特図の保留数は3である。一方、普図表示装置210は停止表示しており、装飾図柄表示装置208の所定領域208xには、普図装飾図柄の停止図柄が表示されている。
当該図柄変動表示が行われている最中に、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
次いで、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、特図の保留が増加する。以下、ここで増加した特図の保留を特図保留4と称し、その特図保留4を表す特図保留表示を第四特図保留表示299と称する。第1特図始動口230に遊技球が進入すると、不図示のスピーカ120から特図保留増加音が出力されるとともに、装飾図柄表示装置208の右端から、デフォルトの表示態様である黒丸の第四特図保留表示299の図柄を載せたトラックの図柄2991が登場し、このトラックの図柄2991は、演出表示領域208dを左側に向かって移動する。その結果、図164(c)に示すように、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xをそのトラックの図柄2991が通過し、所定領域208xで行われている普図装飾図柄の変動表示が一瞬見えなくなる。言い換えれば、所定領域208xにトラックの図柄2991が入り込むことで、所定領域208xが小さくなる。この具体例でも、普図図柄変動演出が特図保留増加演出によって変化する。
トラックに載せられていたデフォルトの表示態様である黒丸の第四特図保留表示299の図柄は、第三特図保留表示298の右横まで運ばれた後、そのトラックから降ろされ、第四特図保留表示299は第三特図保留表示298の右横に表示される。第四特図保留表示299が、第三特図保留表示298の右横に表示されると、保留表示を用いた先読み予告演出が行われる。ここでは、図164(d)に示すように、デフォルトの表示態様である黒丸の画像に、その黒丸の画像から光が放射状に発散している様子を表す光のオーラのエフェクト画像2992が付加された表示態様に変化している。この光のオーラのエフェクト画像2992は、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xに入り込み、ここでも所定領域208xが小さくなる。したがって、普図図柄変動演出が、先読み予告演出によっても変化している。なお、光のオーラのエフェクト画像2992は、半透明な画像であってもよい。半透明であることで、普図図柄変動演出が視認可能となるので普図図柄変動演出の演出効果低下を防ぐことができる場合がある。
なお、第三特図保留表示298の右横に表示された第四特図保留表示299の表示形態は、他の表示態様に変化してもよい。図164(d')では、第三特図保留表示298の右横に表示された第四特図保留表示299の表示形態が、怖い顔のパンダのキャラクタ画像に変化している。しかも、このキャラクタ画像は、デフォルトの表示態様の黒丸の画像よりも大きく、その一部が所定領域208xに入り込み、ここでも普図図柄変動演出が先読み予告演出によっても変化している。先読み予告演出を兼ねた保留表示は、遊技者からしてみれば大当りの期待が持てる保留を表すものであり、デフォルトの表示態様の大きさよりも大きく表示することで、遊技者にわかりやすくなる。このように、先読み予告の期待度(信頼度)に応じて保留表示の大きさを変えてもよい。なお、保留表示の最初の所定期間のみ大きく表示してその後はデフォルトの表示態様の大きさと同じ大きさで表示してもよい。
図165は、普図図柄変動演出自体が変化する具体例を示す図である。以下、図162に示す具体例との相違点を中心に説明する。
この具体例でも、普図始動口228を遊技球が通過すると、普図図柄変動演出が開始される。すなわち、装飾図柄表示装置208の所定領域208xでは、普図装飾図柄の変動表示が開始され、不図示のスピーカ120から普図変動音が出力される。
続いて、第1特図始動口230に遊技球が進入すると、ここでも所定の個数(例えば、3個)の球が賞球として払い出される。また、図165(c)に示すように、図162に示す具体例と同様な特図図柄変動演出が開始される。さらに、特図の図柄変動表示の開始に基づいて、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xの背景画面が変化し、普図図柄変動演出自体が変化する。ここでは、無模様の背景画像が斜めの縞模様の背景画像に変化している。
また、特図の図柄変動表示の開始に基づく普図図柄変動演出自体の変化として、図165(d)に示すように、所定領域208xで行われている普図装飾図柄の変動表示に代えて、カウントダウン表示を行い、例えば、5→4→3→2→1→○のような表示に変化させてもよい。
なお、特図の保留が増加した場合には、特図始動口への入賞によってRAM308の特図保留記憶部に記憶された始動情報の先読みに基づく先読み予告演出を、普図装飾図柄の変動表示が行われている所定領域208xにおいて実行してもよい。この場合には、図165(e)に示すように、普図装飾図柄の変動表示に代えて、特定のキャラクタやシンボル等の図柄(ここでは怖い顔のパンダのキャラク図柄)が所定領域208xに表示される。
また、以上の説明では、装飾図柄表示装置208における普図装飾図柄の変動表示(普図図柄変動演出)を、毎回必ず行うようにしたが、普図の当否判定でハズレの場合には、所定確率(例えば、10%あるいは0%)で行うようにしてもよい。こうすることで、普図図柄変動演出に対する遊技者の期待度を高めることができる場合がある。
また、各演出に基づく音演出は無音演出を含んでもよい。こうすることで、利益(例えば、賞球の払出し)が発生したことを遊技者がより気づきやすくなる。また、特図絡みの演出の邪魔にならず、特図の当否判定に当たったと遊技者が勘違いしてしまうことを防止することができる場合もある。
なお、電サポ中は普図図柄変動演出を行わないようにしてもよい。電サポ中であれば、第2特図始動口232の一対の羽根部材2321が開きやすく、賞球が発生し易い状態であるので、遊技者は賞球発生に基づく演出に集中することができる場合がある。
またここでは、本発明をぱちんこ機に適用した例を説明したが、本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
以上の説明では、『所定条件が成立(例えば、入賞口や始動口への遊技球の進入)したことに基づいて所定の遊技価値を遊技者に付与する遊技台において、遊技球が進入可能な第1の進入領域(例えば、中央普図始動ゲート251)と、前記第1の進入領域へ遊技球が進入したことに基づいて始動情報(例えば、普図当選乱数および普図変動期間決定用乱数)を生成する始動情報生成手段(例えば、図133に示す乱数値生成回路318の、普図始動領域に対応した乱数値記憶用レジスタ、RAM308に設けられた普図変動期間決定用乱数カウンタ、ならびに乱数加工を施す主制御部300を併せたもの)と、前記始動情報生成手段が生成した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段(例えば、普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304)と、演出を行う演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記当否判定手段の当否判定結果に基づいて、前記演出手段に所定の演出(例えば、普図図柄変動演出)を行わせる演出制御手段(例えば、第1副制御部400および第2副制御部500を併せたもの)と、遊技球の進入に基づいて前記所定条件が成立する第2の進入領域(例えば、中央一般入賞口226)と、を備え、前記演出制御手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入領域に遊技球が進入したことに基づいて、前記演出手段に該所定の演出を変化させた演出(例えば、普図図柄変動演出が賞球払出演出によって変化した演出)を行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についての説明がなされている。
ここで、前記第1の進入領域は、遊技球が通過する領域(例えば、ゲート等)であってもよい。すなわち、前記第1の進入領域は、遊技球が転動する遊技領域に設けられたものであって、進入しても遊技球が該遊技領域をさらに転動するものであってもよい。また、前記第1の進入領域に遊技球が進入しても前記所定条件は成立しない態様であってもよい。
また、前記第2の進入領域は、前記遊技領域に設けられたものであって、進入すると遊技球が該遊技領域よりも裏側へ導かれるものであってもよい。
また、前記第2の進入領域は、前記当否判定手段の当否判定結果が特定の当否判定結果であったことに基づいて、遊技球の進入が困難な第一状態から遊技球の進入が容易な第二状態へ状態変化する可変始動口を含むものであってもよい。
さらに、前記所定の演出は、画像表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよい。
また、ここにいう所定の演出を変化させた演出とは、所定の演出自体を他の演出に切り替えた演出であってもよいし、所定の演出の一部に変化を与えた演出であってもよいし、所定の演出の一部又は全部に他の演出が被さった演出であってもよい。
また、所定の遊技価値を遊技者に付与するとは、遊技媒体を払い出すことが一例としてあげられる。
またこれまでの説明においては『前記演出制御手段は、前記所定の演出を変化させるため、該所定の演出に影響を与える特定演出(例えば、賞球払出演出)を前記演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
またこれまでの説明においては『前記演出手段は、演出画像を表示する画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を含み、前記演出制御手段は、所定の演出画像(例えば、普図の装飾図柄の変動表示)を前記画像表示手段に表示させることで前記所定の演出を該画像表示手段に行わせ、該所定の演出を変化させた演出として、該所定の演出画像の一部又は全部を他の画像(例えば、怖い顔のパンダのキャラクタ画像2081)の一部又は全部で覆った画像(例えば、図149(c)参照)を該画像表示手段に表示させるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
ここで、前記演出制御手段は、前記特定演出として、全部または一部が半透明な演出画像を前記画像表示手段に表示させるものであってもよい。
また、前記演出手段は、所定の音を出力する音出力手段を含み、
前記演出制御手段は、前記所定の音を前記音出力手段に出力させることで前記所定の演出を該音出力手段に行わせ、前記特定演出として、前記所定の音と並行して出力される特定音を、該音出力手段に出力させるものであってもよい。こうすることで、特定演出に基づく音声によって利益の発生を遊技者は認識することができる場合がある。
さらに、前記音出力手段は、遊技球を貯留可能な球皿を含み、遊技球の払出手段から払い出された遊技球が球皿または球皿に貯留された遊技球に衝突したことに基づく衝突音を前記特定音として出力するものであってもよい。こうすることで、衝突音がスピーカとは異なる方向から遊技者に向かうため、遊技者が利益の発生をより認識することができる場合がある。
またこれまでの説明においては『前記第1の進入領域(例えば、中央普図始動ゲート251)は、遊技球が転動する遊技領域(例えば、遊技領域124)に設けられ、進入した遊技球が該遊技領域をさらに転動するものであって、前記第2の進入領域(例えば、中央一般入賞口226)は、前記遊技領域の、前記第1の進入領域に進入した後の遊技球が進入し得る位置に設けられたものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
さらにこれまでの説明においては『所定の第2条件が成立したこと(例えば、特図の大当りに当選したこと)に基づいて、遊技者に有利な状態となる入賞装置(例えば、可変入賞口234)を備え、前記演出制御手段は、前記特定演出として、前記所定の第2条件が成立する可能性が高いことを示唆する演出(例えば、先読み予告の演出)を、前記演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台。』についても説明がなされている。
以下、前記第1の進入領域へ遊技球が進入したことに基づいて生成される始動情報を第1の始動情報とし、その第1の始動情報に基づく当否判定を第1の当否判定にするとともに第1の当否判定を行う当否判定手段を第1の当否判定手段にする。
また、前記第2の進入領域(例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232)へ遊技球が進入したことに基づいて生成された第2の始動情報(例えば、特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を記憶する第2の始動情報記憶手段(例えば、RAM308に設けた特図1および特図2の保留記憶部)と、前記第2の始動情報記憶手段に記憶されている第2の始動情報を取得し、取得した第2の始動情報に基づいて当否判定を行って第2の当否判定結果を導出する第2の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行い該図柄の変動表示を終えると前記第2の当否判定結果を表す図柄態様を停止表示する図柄変動表示を行う第2の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214)と、前記第2の図柄表示手段が特定の第2の当否判定結果を表す図柄態様を停止表示した後に通常制御状態から大当り制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第2の当否判定手段による所定の第2の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の第2の当否判定結果(例えば、大当りの当否判定結果)になる可能性があることを予告する先読み予告演出を、該第2の当否判定手段が該所定の第2の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の第2の始動情報に基づいて所定の実行確率で実行する先読み予告演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、前記先読み予告演出手段を含み、前記演出制御手段は、前記特定演出として前記先読み予告演出を、前記先読み予告演出手段に行わせるものであることを特徴とする遊技台であってもよい。
また、前記第2の図柄表示手段が前記特定の第2の当否判定結果(例えば、特図大当り判定結果)を表す図柄態様を停止表示した後に開放する可変入賞手段(例えば、可変入賞口234)を備えた態様であってもよい。
なお、前記先読み予告演出手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることを予告する先読み予告演出を実行するものであってもよいし、あるいは、前記当否判定手段が前記所定の始動情報を取得するよりも先に取得した該所定の始動情報に基づく情報を報知する先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記先読み予告演出を該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に開始するものであってもよい。
また、図柄変動を開始してから前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示するまでの図柄変動表示を前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報ごとに行う図柄表示手段を備えた態様であれば、前記先読み予告演出制御手段は、所定の始動情報に対応した図柄変動表示中及び当該図柄変動表示よりも先に実行される図柄変動表示中の少なくとも一方で該所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になることを予告するための先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記当否判定手段による所定の始動情報に基づく当否判定の結果が前記特定の当否判定結果になる可能性があることの予告についての実行可否が該当否判定手段が該所定の始動情報に基づく当否判定を行うよりも前に決定される先読み予告演出を実行するものであってもよい。
また、前記先読み予告演出手段は、前記先読み予告演出を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことに基づいて実行するものであってもよいし、あるいは前記先読み予告演出を、前記始動情報記憶手段に前記所定の始動情報が記憶されたことを表すコマンドを受信したことに基づいて実行するものであってもよい。
また、所定数の遊技球を封入球として封入し、前記封入球を遊技領域へ発射して遊技を行い、所定の進入領域に前記封入球が入賞したことに基づいて遊技者に所定の遊技価値を付与し、前記所定の進入領域に入賞した前記封入球または入賞しなかった前記封入球を再び前記遊技領域へ発射して循環使用可能な封入球式遊技機であってもよい。また、前記遊技価値は、前記遊技領域へ発射可能な所定数の遊技球数データであってもよく、前記演出制御手段は、該遊技球数データが遊技者に付与されたことに基づいて、前記演出手段に該所定の演出を変化させた演出(例えば、普図図柄変動演出が賞球払出演出によって変化した演出)を行わせるものであってもよい。また、前記演出制御手段は、前記特定演出として、前記所定数の遊技球数データの該所定数を示す画像を前記画像表示手段に表示させるものであってもよい。
続いて、本発明の第3実施形態のぱちんこ機について説明する。以下の説明では、これまでに説明した事項と重複する事項については省略することもあるし、重複して説明することもあるが、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。
図166は、第3実施形態の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図166に示す遊技盤200は電サポ中と大当り遊技中は右打ちを行う遊技盤である。この遊技盤200では、左領域と右領域それぞれに普図始動口(ゲート)228が設けられている。この普図始動口228は、進入領域の一例に相当し、普図始動口228を通過した球は遊技島側に排出されず、遊技領域124を転動する。左領域に設けられた普図始動口228は、非電サポ状態中の電チューロング開放(詳細は後述)を狙うことができるものであり、右領域に設けられた普図始動口228は、電サポ状態中の電チュー開放を狙うことができるものである。
また、第1特図始動口230と第2特図始動口232は、遊技領域124の中央部下方に設けられている。第1特図始動口230も第2特図始動口232も遊技球が進入可能な始動領域であるが、遊技釘238等の配設により、第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球は第1特図始動口232への入球が困難又は不可能に構成されている。一方、第2特図始動口(電チュー)232は、第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球であっても、第2の領域(遊技領域における右側)を転動する遊技球であっても、入球可能に構成されている。第2特図始動口232は、第1特図始動口230の真下に設けられており、この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられている。一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段(可変始動領域)に相当し、以下、電チュー(電動チューリップ)と称し、一対の羽根部材2321が開くことを電チュー開放と称する。一対の羽根部材2321が閉じた状態(第一の状態)では遊技球の進入困難状態であり、一対の羽根部材2321が開いた開状態(第二の状態)では遊技球の進入容易状態である。電チューは、進入困難状態と進入容易状態との間で少なくとも状態変更可能な始動領域である。なお、一対の羽根部材2321が開いた状態における電チューの遊技球の受け入れ口の大きさは、遊技球5個分未満の大きさである。
さらに、可変入賞口(アタッカー)234は、電チューの下方に設けられており、扉部材2341が可動することで入賞可能状態になる。すなわち、可変入賞口234は、入賞不能状態と入賞可能状態との間で少なくとも状態変更可能な入賞領域(入賞手段)である。なお、扉部材2341が開いた状態におけるアタッカーの遊技球の受け入れ口の大きさは、遊技球5個分以上の大きさである。図166に示す遊技盤200では、遊技釘238等の配設により、第1の領域(遊技領域における左側)を転動する遊技球は、可変入賞口(アタッカー)234への入球が困難又は不可能に構成されており、大当り遊技中は、遊技者は右打ちを行う必要がある。
<図柄の種類>
次に、図167(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図、普図、および装飾図柄の種類について説明する。
図167(a)は、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214において、図柄の変動表示の後、停止表示される特図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示した図である。この図167(a)には、「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図167(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、「特図E」は2R大当り図柄(突然確変)である。これらの図柄(特図A,B,E)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄(15R通常大当り)である。特図Cまたは特図Dが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄(隠れ確変)である。特図Fが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。
本実施形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図A、特図B、特図E、および特図Fに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図Cおよび特図Dに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。
また、15Rの大当り遊技終了後、および突然確変による大当り遊技終了後はいずれも電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。なお、本実施形態でも、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。本実施形態では、特図A、特図B、あるいは特図Eが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図C、あるいは特図Dが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図F)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。なお、後述するように、特図Fは、特図1では選ばれるが、特図2では選ばれない図柄である。
また、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図167(a)に示す、特図Gは小当り図柄1であり、特図Hは小当り図柄2である。いずれの小当り図柄も、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる停止図柄態様である。なお、後述するように、小当り図柄は、特図1では選ばれるが、特図2では選ばれない図柄である。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として2種類の停止図柄が用意されている。特図Iはハズレ図柄1であり、特図Jはハズレ図柄2である。
以上説明したように、本実施形態のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の大当り制御状態と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度の非大当り制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は大当り制御状態(第2の制御状態)と非大当り制御状態(第1の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300が行い、主制御部300は、制御状態移行手段の一例にも相当する。
なお、本実施形態のぱちんこ機100では、15R特別大当り図柄として、「特図A」および「特図B」の2種類の図柄以外の図柄も用意されており、15R通常大当り図柄として、「特図C」および「特図D」の2種類の図柄以外の図柄も用意されており、突然確変の大当り図柄や、隠れ確変の大当り図柄についても、複数種類の図柄が用意されている。
図167(b)は特図の装飾図柄の一例を示した図である。本実施形態における特図の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。保留消化条件が成立した場合に、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、特図の装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。特図の装飾図柄を変動表示および停止表示は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214における図柄の変動表示および停止表示と同期している。
15R特別大当り(「特図A」「特図B」)や15R特別大当り(「特図C」「特図D」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。これらの装飾図柄の組合せは、確変付き大当り確定の装飾図柄の組合せである。また、これらの装飾図柄の組合せのうち、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)は、「特図A」または「特図B」である15R特別大当りの場合に限って停止表示される15R特別大当り確定の装飾図柄の組合せである。また、2Rの大当りのうちの隠れ確変(「特図F」)、あるいは小当り(「特図G」、「特図H」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。さらに、2Rの大当りのうちの突然確変(「特図E」)を報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せや、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せは、チャンス目と称することがある。また、「特図I」や「特図J」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「特図の装飾図柄の変動表示」を開始してから特図の装飾図柄の停止図柄態様(装飾図柄の組合せ)を停止表示するまでの表示を特図用装飾図柄の変動表示と称することがある。特図用装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400が制御することによって行われる。
以上説明した、特図1や特図2の停止図柄態様(図134(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの特図の装飾図柄の停止図柄態様(同図(c)参照)は、特図の装飾図柄(同図(c)参照)の方が大きい。
図167(c)は、普図表示装置210において、図柄の変動表示の後、停止表示される普図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示した図である。本実施形態では、普図の停止図柄態様として、2種類の当り図柄(「普図A」および「普図B」)と、1種類のはずれ図柄(「普図C」)が用意されている。「普図A」は当り図柄1であり、「普図B」は当り図柄2になる。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、図167(c)に示す普図の停止図柄態様を停止表示する。この図167(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。普図表示装置210は、補助図柄報知手段、第一の図柄表示手段、あるいは単なる図柄表示手段の一例に相当する。
また、本実施形態では、装飾図柄表示装置208において、普図の装飾図柄の変動表示も行われる。図167(d)は普図の装飾図柄の停止図柄態様を示した図である。普図の装飾図柄の変動表示については、詳しくは後述するが、普図の装飾図柄の変動表示後に、同図(d)に示す停止図柄態様が、装飾図柄表示装置208には表示される。すなわち、普図表示装置210が同図(c)に示す当り図柄1(「普図A」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾1」が停止表示され、普図表示装置210が同図(c)に示す当り図柄2(「普図B」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾2」が停止表示され、いずれも普図の当りが報知される。また、普図表示装置210が同図(c)に示すはずれ図柄(「普図C」)を停止表示する場合には、装飾図柄表示装置208には同図(d)に示す「普図装飾3」が停止表示され、普図のはずれが報知される。なお、普図表示装置210における普図の図柄変動表示と、装飾図柄表示装置208おける普図の装飾図柄の変動表示は、同期していてもよいし、同期していなくてもよい。
続いて、本実施形態における普図の当否判定について説明する。本実施形態のぱちんこ機100では、非電サポ状態では左打ちを行い、電サポ状態であれば右打ちを行う。非電サポ状態で左打ちを行った場合には、左領域に設けられた普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて、普図の当否判定が行われる。また、電サポ状態で右打ちを行った場合には、右領域に設けられた普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて、普図の当否判定が行われる。なお、非電サポ状態であるにも関わらず右打ちを行い、右領域に設けられた普図始動口228を遊技球が通過した場合であっても、電サポ状態であるにも関わらず左打ちを行い、左領域に設けられた普図始動口228を遊技球が通過した場合であっても、普図の当否判定は行われる。ただし、普図の保留消化条件が成立しなければ、普図の当否判定は行われない。ここにいう普図の保留消化条件の成立要件は、普図の保留がある状態で、電チュー非作動中であって、普図変動遊技が行われておらず、普図確定表示中でもないときに成立する要件である。また、普図の保留がない状態で、電チュー非作動中であって、普図変動遊技が行われておらず、普図確定表示中でもないときに、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過した場合にも成立する要件である。
本実施形態における主制御部300のROM306にも、普図当否判定用テーブルが記憶されている
図168(a)は普図当否判定用低確率テーブルを示す図であり、同図(b)は普図当否判定用高確率テーブルを示す図である。
本実施形態では、普図乱数取得条件が成立した場合に、RAM308に設けられた普図保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)を記憶する。ここにいう普図乱数取得条件の成立要件は、普図始動口(ゲート)228を遊技球が通過したことに基づいて成立する要件である。すなわち、普図の保留数が所定の上限数未満である状態では、普図始動口228を遊技球が通過すると成立する要件であり、普図の保留数が所定の上限数である状態では、普図始動口228を遊技球が通過しても成立しない要件である。本実施形態では、普図保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、普図当選乱数値、および普図決定乱数値を記憶する。
普図当否判定処理においては、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図168(a)に示す低確率テーブルを用いて普図の当否判定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図168(b)に示す高確率テーブルを用いて普図の当否判定を行う。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。普図の当り確率は、図168(a)に示す低確率テーブルでは65532/65536であり、図168(b)に示す高確率テーブルでは655341/65536であり、いずれの状態であっても普図の当否判定にはほぼ当たるが、確率的に見れば、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも普図当りの当選確率は高い。ここで、「当り」または「ハズレ」を導出することが普図当否判定(抽選)に相当し、ここで普図当否判定処理を実行する主制御部300のCPU304が、第一の当否判定手段(補助当否判定手段)の一例に相当する。また、普図の「当り」の当否判定結果は、特定の当否判定結果の一例に相当する。
普図当否判定が完了すると、普図の停止図柄態様を決定する。なお、普図当否判定と、普図の停止図柄態様の決定を併せて普図の当否判定(第一の当否判定)としてもよい。
図168(c)は、普図決定用低確率テーブルを示す図であり、同図(d)は普図決定用高確率テーブルを示す図である。
普図決定処理においても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて普図決定を行う。時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)、図168(c)に示す低確率テーブルを用いて普図決定を行い、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)、図168(d)に示す高確率テーブルを用いて普図決定を行う。この普図決定処理では、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図決定乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて行う。普図低確率状態(非電サポ状態)では、99%の確率で普図当り図柄1(普図A)に当選し、1%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。一方、普図高確率状態(電サポ状態)では、100%の確率で普図当り図柄2(普図B)に当選する。なお、ハズレ図柄は1種類のため、普図決定乱数値に基づく普図決定処理を省略してもよい。
普図の当否判定は、「当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、普図の当否判定は、普図図柄まで導出することであってもよい。
図168(c)に示す普図決定用テーブルにも、同図(d)に示す普図決定用テーブルにも、変動時間が参考までに記されている。本実施形態では、普図表示装置210における普図の変動時間は、電サポ状態であれば一律に1秒であり、非電サポ状態であれば一律に20秒である。したがって、普図の変動時間は、電サポ状態であれば相対的に短い第一の変動時間になり、電サポ状態であれば相対的に長い第二の変動時間になる。なお、普図乱数取得条件が成立した場合に、普図当選乱数値および普図決定乱数値と併せて普図変動期間決定用乱数値を取得し、抽選によって普図の変動時間を決定してもよい。
次に、主制御部300で行われる一対の羽根部材2321の開閉動作、すなわち電チューの開閉パターンについて説明する。
図169(a)は、第3実施形態のぱちんこ機における電チューの開閉パターンを説明するための図である。
普図決定結果が、普図Aであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾1が停止表示された後、電チューは、0.3秒間の開放を一回行う。第2実施形態におけるぱちんこ機でも発射装置110による遊技球の発射間隔は0.6秒であり、普図Aの当り図柄の場合には、一対の羽根部材2321の一回の開放時間は、遊技球の発射間隔よりも短く、普図Aの普図当りに当選しても実質的には電チューへの入球は見込めず、出球を獲得することはほとんど不可能である。以下、普図Aに当選して一対の羽根部材232aが開放することを電チューショート開放と称することがある。この電チューショート開放(第一の開放パターンに相当)は、確率的には、非電サポ状態における電チューの開放パターンになる。
普図決定結果が、普図Bであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾2が停止表示された後、電チューは、最初、0.3秒間の開放を行ってから、0.5秒の閉鎖時間を経て、5秒の開放を行う。すなわち、電チューは、5.8秒間にわたって特定動作(一対の羽根部材232aの開閉動作)を行う。以下、普図Bに当選して一対の羽根部材232aが開放することを電チューロング開放と称することがある。この電チューロング開放(第二の開放パターンに相当)では、電チューへの入球が見込め、出球を獲得することが大いに期待できる。なお、電チューロング開放では、羽根部材2321が、少なくとも発射間隔よりも長く開放する、あるいは電サポ状態における普図変動時間よりも長く開放すればよく、1回目の0.3秒間の開放を省略して2回目の長い開放のみを行うようにしてもよい。この電チューロング開放は、確率的には、電サポ状態における電チューの開放パターンになる。
なお、電チューは所定の開放時間が経過する前に所定の球数の入球があった場合には、その時点で閉鎖する。
普図決定結果が、普図Cであった場合には、装飾図柄表示装置208に普図装飾3が停止表示された後、電チューは開放動作せず、閉じた状態を維持する。
次いで、副制御部側(第2副制御部500)で行われる第一の演出(以下、普図演出という)について説明する。本実施形態における普図演出には、少なくとも、変動中演出、確定中演出、および動作中演出のうちのいずれか一つの演出が含まれているか、あるいは、装飾図柄表示装置208における所定領域を含む領域で実行される演出であればよい。変動中演出は、普図表示装置210による普図の図柄変動表示中に装飾図柄表示装置208で行われる演出であり、確定中演出は、普図表示装置210による普図の停止図柄態様を確定表示中に装飾図柄表示装置208で行われる演出であり、動作中演出は、電チューの作動中に装飾図柄表示装置208で行われる演出である。また、これらの演出は、普図の当否判定の結果に関する演出(例えば、普図当り予告)の他、特図の当否判定の結果に関する演出(例えば、特図大当り予告)が加えられた演出であってもよいし、普図の当否判定の結果に関する演出に代えて特図の当否判定の結果に関する演出が行われるものであってもよい。さらに詳しくは後述するが、普図演出は、特図1の保留アイコンを表示する領域と、特図2の保留アイコンを表示する領域との間に設けられた所定領域を含む領域で実行される。
図169(b)は、第3実施形態のぱちんこ機の装飾図柄表示装置208における普図演出の数例を説明するための図である。
(ア)〜(カ)は、非電サポ状態中の変動表示パターンである。
(ア)は、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(ア)に示す演出では、普図装飾1、普図装飾2、普図装飾3の順で高速変動を繰り返し、3秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。
(イ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(イ)に示す演出では、普図装飾2、普図装飾2、普図装飾3の順で高速変動を繰り返し、15秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。この演出では、高速変動中、普図装飾2が多く表示されるため、電チューロング開放の期待度が向上する。
(ウ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(ウ)に示す演出では、普図装飾2が連続して表示される高速変動を繰り返し、10秒後に停止表示する。この演出では、普図装飾2のみが連続して表示されるため、停止表示も普図装飾2になる。したがって、この演出が開始されると、電チューロング開放確定になる。
(エ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(エ)に示す演出では、普図装飾1、普図装飾2、普図装飾3、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、いずれかの装飾図柄が停止表示する。したがって、「激アツ」の装飾図柄が停止表示する場合もあり、この場合には、電チューロング開放の期待度は高まらないが、特図の大当りの期待度が高まり、遊技の興趣が向上する。すなわち、電チュー開放だけでなく大当りも期待させることができる場合がある。
(オ)も、普図の装飾図柄の変動表示パターン(上記変動中演出)である。この(オ)に示す演出では、普図装飾2、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、普図装飾2か「激アツ」の装飾図柄かの一方が停止表示する。この演出では、高速変動中、特図の大当り予告が半分表示されるため、高速変動中から、電チュー開放だけでなく特図の大当りも期待させることができる場合がある。
(カ)に示す変動表示パターンでは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の装飾図柄、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の装飾図柄、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、5秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。この演出が開始されると、可変入賞口234の開放が確定になる。
以上説明した変動表示パターンは、普図表示装置210による普図の図柄変動表示の終了のタイミングに合わせて、装飾図柄が停止表示するものであってもよい。特に、普図当りの場合には、この後、電チュー開放することから、普図表示装置210による図柄変動表示の終了のタイミングと、(ア)〜(オ)の演出終了タイミングを一致させ、遊技者に電チュー開放を予告することが好ましい。一方、特に普図はずれの場合には、必ずしも両者のタイミングを一致させる必要はなく、普図表示装置210による20秒の図柄変動表示中のどのタイミングで行ってもよい。例えば、普図表示装置210による図柄変動表示の開始前から普図演出を開始してもよいし、普図表示装置210による図柄変動表示の終了後まで普図演出を継続してもよい。さらに、(カ)に示す演出では、普図ではなく特図の当否判定の結果に関する演出であるため、普図表示装置210による図柄変動表示が行われていない期間に行ってもよい。また、装飾図柄の変動表示後に停止表示される装飾図柄は、偽の普図決定結果を表す装飾図柄であってもよいし、偽の大当り予告であってもよい。
(キ)は、上記動作中演出の一例である。この(キ)に示す動作中演出では、非電サポ状態における普図表示装置210による図柄変動表示の後、装飾図柄表示装置208に、侍のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される。非電サポ状態では、多くの場合は電チューショート開放に当選するが、その電チューショート開放の間に、(キ)に示す動作中演出が、いきなり一瞬実行される。また、電チューロング開放に当選した場合には、電チューが開閉動作する5.8秒間の間、(キ)に示す動作中演出が実行される。なお、電チューが5秒間開放している間に限って(キ)に示す動作中演出が実行されるようにしてもよいし、電チューが最初に0.3秒間開放する間に限って(キ)に示す動作中演出が実行されるようにしてもよい。以下、装飾図柄表示装置208に、殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出を、電チュー開放報知演出と称することがある。
なお、(キ)に示す動作中演出を、普図表示装置210による普図Bの確定表示終了直後(電チュー作動直前)に実行するようにしてもよい。
また、非電サポ状態だけに限らず、電サポ状態において、電チューロング開放に当選した場合にも、(キ)に示す動作中演出を実行するようにしてもよい。この場合、1秒の図柄変動表示が行われた後、多くの場合は電チューロング開放に当選し、電チューが開閉動作する5.8秒間の間、(キ)に示す動作中演出を実行すればよい。また、電チューショート開放に当選した場合には、0.3秒間の電チューショート開放の間に一瞬実行すればよい。
また、図169(b)の(イ)〜(オ)に示す変動表示パターンの演出時間(第一の時間)は、図169(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出パターンの演出時間(第二の時間)よりも長い時間であり、相対的に長い演出時間で普図の装飾図柄の変動表示演出を行うため、電チューの開放に対する期待を向上させることができる場合がある。
(ク)は、当該特図変動の大当り予告の演出の一例である。この(ク)に示す演出は、普図表示装置210による図柄変動表示中や、電チュー作動中とは無関係に、装飾図柄表示装置208における所定領域を含む領域で実行される。すなわち、普図表示装置210による図柄変動表示中でなくても、あるいは電チュー作動中でなくても、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214における図柄の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示で大当り図柄が停止表示されることを予告する演出であり、当該変動表示で大当り図柄が停止表示されなくても停止表示されるかのうように予告する演出(いわゆる偽の予告演出)も含まれる。ここでは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の装飾図柄、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の装飾図柄、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の装飾図柄、特図の大当り予告を表す「激アツ」の装飾図柄の順で高速変動を繰り返し、8秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。なお、文字の装飾図柄に代えて、絵柄の装飾図柄を用いてもよい。
また、図169(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出は、図169(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出の後に実行してもよい。すなわち、電チュー開放報知演出を変動表示パターンと組み合わせて行ってもよい。さらに、電チュー開放報知演出は、電チューショート開放時には実行せず、電チューロング開放時に実行するようにしてもよい。こうすることで、電チューが遊技者にとって有利な開放となる場合に限って、電チュー開放報知演出が行われるようになり、遊技者の期待を大きくさせることが可能な場合がある。また、普図Aが停止表示する場合には、図169(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出(装飾図柄変動表示演出)は実行せず、電チュー開放報知演出も実行しないようにし、普図Bが停止表示する場合に、図169(b)に示す(ア)〜(カ)、および(ク)それぞれの演出(装飾図柄変動表示演出)を実行した後に、電チュー開放報知演出も実行するようにしてもよい。こうすることで、電チューが有利な開放となる場合に限って、装飾図柄変動表示演出が行われるようになり、遊技者の期待を大きくさせることが可能な場合がある。
また、普図演出は、普図の装飾図柄の変動表示(上記変動中演出)を行わず、確定中演出として、図167(d)に示す普図装飾図柄を表示する演出であってもよいし、この確定中演出を行い、さらに普図当りの場合には電チュー開放報知演出を行う演出であってもよい。なお、普図当りであっても、電チューロング開放が行われる普図B当りに限って電チュー開放報知演出を行う演出であってもよいし、レア表示を超短時間で行う意味では、電チューショート開放が行われる普図A当りに限って電チュー開放報知演出を行う演出であってもよい。
続いて、図170を用いて、第1副制御部400で実行される普図演出決定処理について説明する。
図170は、普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400には、主制御部300から普図変動開始コマンドが送信されてくる。図170に示す普図演出決定処理は、第1副制御部400がこの普図変動開始コマンドを受信すると開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。なお、第1副制御部400には、主制御部300から普図保留増加コマンドも送信され、第1副制御部400が普図保留増加コマンドを受信すると、普図演出決定処理を開始するようにしてもよい。
まず、普図変動開始コマンドに含まれている、現在の制御状態を表す情報に基づき、非電サポ中であるか否かを判定し(ステップS601)、電サポ状態であれば、普図演出決定処理は終了になる。非電サポ状態であれば、普図演出を実行するか否かを判定する(ステップS602)。ここでの判定では、例えば、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Bであれば普図演出を実行する。また、普図決定結果が普図Cであっても、偽の普図演出として実行するようにしてもよい。さらに、専用乱数を取得し、普図演出実行可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。特に、普図決定結果が普図Cであった場合に、偽の普図演出の実行を抽選処理によって決定してもよい。あるいは、特図図柄変動開始コマンドを受信しており、特図の図柄変動が実行中であれば、普図演出を実行するようにしてもよい。この場合、特図の大当り予告演出を含んだ普図演出を実行することが好ましい。また、特図の図柄変動が実行中であって、当該図柄変動で大当り図柄が停止表示される場合には、普図演出として、特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよいし、大当り図柄が停止表示されなくても偽の特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよい。また、ここでの特図の大当り予告演出の実行も、実効可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。
普図演出を実行しない場合には、普図演出決定処理は終了になり、普図演出を実行する場合には、今度は所定期間中か否かを判定する(ステップS603)。本実施形態では、特図の大当り遊技中(アタッカ開閉動作中)や、特図の大当りの期待度が高い演出中(例えば、特図の装飾図柄の変動表示におけるスーパーリーチ中)には、図169(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク)それぞれの演出の実行を控える。ここにいう所定期間は、特図の大当り遊技中、および特図の大当りの期待度が高い演出中になる。この所定期間中でなければ、図169(b)に示す総ての演出パターン((ア)〜(ク))の中から演出パターンを選択し(ステップS604)、ステップS606に進む。なお、図169(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出は、図169(b)に示す(ア)〜(オ)それぞれの演出の後に実行してもよいし、図169(b)に示す(ア)〜(オ)のいずれの演出も実行せずに、電チュー開放報知演出のみを実行してもよい。また、所定期間中でなければ、電チュー開放報知演出以外の演出(図169(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク))の中から演出パターンを選択してもよい。
反対に、所定期間中であれば、図169(b)に示す(キ)の電チュー開放報知演出のみの演出パターンを選択し(ステップS605)、ステップS606に進む。こうすることで、大当り遊技中には、図169(b)に示す(ア)〜(オ)、および(ク)の装飾図柄変動表示演出が実行されず、普図演出の時間が電チュー開放報知演出の演出時間のみになり、遊技者を大当り遊技に集中させることができる場合がある。
ステップS606では、ステップS604またはステップS605で選択した演出パターンを表す情報を普図演出コマンドにセットして、第2副制御部500に送信し、普図演出決定処理は終了になる。普図演出コマンドを受信した第2副制御部500は、普図演出コマンドに含まれている演出パターンを表す情報に基づき、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208おける所定領域を含む領域で普図演出が実行される。
以上説明したように、本実施形態では、現在の制御状態が電サポ状態であれば、ステップS601の判定によって普図演出は実行されないことになる。なお、現在の制御状態が電サポ状態であった場合に、普図演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で普図演出を実行するようにしてもよい。このように、本実施形態では、普図演出は、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が実行されやすい演出である。非電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しにくい状態であるので、電チューへの遊技球の入賞に期待を持たせることができる場合がある。一方、電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しやすい状態なので普図演出を行っても遊技者の期待度はそれほど向上しない可能性がある。
また、本実施形態では、大当り遊技中等の所定期間中では、ステップS603の判定によって変動中演出や確定中演出は一律に行われず、電チュー開放報知演出のみが行われる。なお、上記所定期間中に、変動中演出や確定中演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で変動中演出や確定中演出を実行するようにしてもよい。また、上記所定期間中では、変動中演出や確定中演出も行わず、一律に普図演出を行わないようにしてもよい。あるいは、行うにしても、実行可否抽選を行い、所定の確率で電チュー開放報知演出のみを実行するようにしてもよい。すなわち、第一の演出を、大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出としてもよい。普図の当否判定の当選は、特図の当否判定(大当りの抽選)の機会を向上させる要因でもあるため、普図演出を非大当り遊技中で行うことにより遊技者を期待させることができる場合がある。また、一般的に、電チューよりもアタッカの賞球の方が多く、電チューを、アタッカの上部あるいは上流側に位置する盤面配置においては、大当り遊技中に電チューの開放がアタッカへの入賞を妨げてしまう場合がある。そのため大当り遊技中には普図演出が行われにくいようにすることで、遊技者の不満を軽減できる場合がある。
ここで、特図の当否判定についても説明しておく。
本実施形態では、特図始動情報取得条件が成立した場合に、RAM308に設けられた特図1保留記憶部あるいは特図2保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)を記憶する。ここにいう特図乱数取得条件の成立要件は、特図1については、第1特図始動口230に遊技球が進入したことに基づいて成立する要件である。すなわち、特図1の保留数が所定の上限数未満である状態では、第1特図始動口230に遊技球が進入すると成立する要件であり、特図1の保留数が所定の上限数である状態では、第1特図始動口230に遊技球が進入しても成立しない要件である。また、特図2については、第2特図始動口232(電チュー)に遊技球が進入したことに基づいて成立する要件である。すなわち、特図2の保留数が所定の上限数未満である状態では、第2特図始動口232に遊技球が進入すると成立する要件であり、特図2の保留数が所定の上限数である状態では、第2特図始動口232に遊技球が進入しても成立しない要件である。本実施形態では、特図1保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、特図1当選乱数値、特図1決定乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を記憶する。また、特図2保留記憶部に1セット分の乱数値(始動情報)として、特図2当選乱数値、特図2決定乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値を記憶する。
図171(a)は特図の当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は特図の当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図2当選乱数値あるいは特図1当選乱数値(ともに取り得る数値範囲は0〜65535)が図171(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図2当選乱数値あるいは特図1当選乱数値が図171(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。
本実施形態では、大当り確率は、特図低確率状態では約1/400であるのに対して、特図高確率状態では約1/40である。
本実施形態では、小当りは特図2にはなく、特図1にのみある。したがって、特図1当選乱数値を用いて当否判定を行った結果、ハズレであった場合には、小当り判定を行う。
図171(c)は、主制御部300のROM306に記憶されている小当り判定用のテーブルを示す図である。
特図1に限った小当り判定では、特図1当選乱数値を再び用いて、小当り判定を行う。
なお、特図2に、特図1と同様、小当りを設けてもよい。
こうして、特図1当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。また、特図2当否判定結果として「大当り」または「ハズレ」を導出する。
次いで、特図当否判定結果に基づいて特図の図柄を決定する。
図171(d)は、主制御部300のROM306に記憶されている特図決定用テーブルを示す図である。この特図決定用テーブルは、大当り(特図A〜特図F)、小当り(特図G,H)、はずれ(特図I,J)ごとに特図の停止図柄態様(図167(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。なお、特図2には、特図F〜特図Hそれぞれに対応した乱数範囲が設けられておらず、特図2では、大当りは、15R特別大当り(特図A,B)、15R通常大当り(特図C,D)、突然確変である2R大当り図柄(特図E)になり、小当りはない。
主制御部300のCPU304は、RAM308の特図1保留記憶部、あるいは特図2保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの、特図1乱数値、あるいは特図2乱数値(ともに取り得る数値範囲は0〜99)を用いて、特図を決定する。
遊技にとって最も有利な15R特別大当り(特図A,B)の当選確率は、特図2の場合には70%であるのに対して、特図1の場合には30%であり、特図2の方が特図1よりも有利な大当りである。このように、本実施形態では、特図2の方が、特図1よりも遊技者とって有利な大当りが発生しやすいようになっている。
特図の当否判定は、「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することであってもよいし、「大当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、特図の当否判定は、特図図柄まで導出することであってもよい。
次に、本実施形態における演出の具体例を説明する。まず、図172〜図176を用いて説明する。図172は本実施形態における演出の具体例の1/5部分を表す図であり、図173は本実施形態における演出の具体例の2/5部分を表す図であり、図174は本実施形態における演出の具体例の3/5部分を表す図であり、図175は本実施形態における演出の具体例の4/5部分を表す図であり、図176は本実施形態における演出の具体例の5/5部分を表す図であり、図172〜図176までは一つにつながった例である。
図172〜図176の各段階を示す図には、装飾図柄表示装置208が示されている。また、装飾図柄表示装置208の下には、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214が示されている。普図表示装置210は一番右側に示された7セグメント表示装置であり、第2特図表示装置214は一番左側に示された7セグメント表示装置であり、第1特図表示装置212は、中央に示された7セグメント表示装置である。これらの7セグメント表示装置では、図柄変動中は、上下方向中央の横向きのセグメントのみが点灯する。なお、黒塗りの部分が点灯しているセグメントの場所を示している。
また、図172(ア)と(イ)の間には、遊技球Bが普図始動口228を通過しようとする様子が示されている。さらに、図172(キ)や(ク)、図173(ケ)や(コ)、図174(ス)や(タ)、図175(ニ)、図176(ノ)や(ホ)には、電チュー(第2特図始動口232と一対の羽根部材232a)が示されている。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域281が用意されており、その右側には特図2保留表示領域282が用意されている。さらに、特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282との間には、上述の所定領域の一例に相当する普図演出領域283が設けられている。すなわち、演出表示領域208dの中央部分に普図演出領域283が設けられている。
特図1保留表示領域281にしても特図2保留表示領域282にしても、保留アイコンは、古い保留アイコンほど普図演出領域283側(中央側)に表示される。すなわち、特図1の保留において、最も入賞タイミングが古い第1保留を表す第1保留アイコンは、普図演出領域283の左隣に表示され、特図2の保留において、最も入賞タイミングが古い第2保留を表す第2保留アイコンは、普図演出領域283の右隣に表示される。図172(ア)に示す特図1保留表示領域281には、特図1の保留が一つあることを表す、1個の特図1保留アイコン(第1特図1保留アイコン)2811が示されている。特図1保留アイコンのデフォルトの態様は黒丸である。この第1特図1保留アイコン2811は、普図演出領域283の左隣に表示されている。また、図172(ク)に示す特図2保留表示領域282には、特図2の保留が一つあることを表す、1個の特図2保留アイコン(第1特図2保留アイコン)2821が示されている。特図2保留アイコンのデフォルトの態様は、特図1保留アイコンと見分けがつくように、特図1保留アイコンのデフォルトの態様とは異なる白丸である。この第1特図2保留アイコン2821は、普図演出領域283の右隣に表示されている。
さらに、本実施形態のぱちんこ機も特図2優先変動機である。
図172(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、特図2の保留はなく、特図1の保留を一つ残した状態で、第1特図表示装置212では図柄変動表示が行われ、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が行われている。一方、普図表示装置210は図柄変動表示を行っておらず、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままである。なお、普図表示装置210が図柄変動表示を行っていない場合には、普図演出領域283に何の図柄も表示しない場合もある。
ここでは、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、やがて、左領域に設けられた普図始動口228を1球の遊技球Bが通過し、普図表示装置210では図柄変動表示が開始される。
図172(イ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示パターンは、図169(b)の(ア)に示す変動表示パターンである。また、この装飾図柄表示装置208では、特図1の大当り予告の演出として、サボテンを模した埴輪のキャラクタC1が登場する。このキャラクタC1は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、変動表示が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄の変動表示が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。しかし、普図表示装置210における図柄変動表示は、良好に視認することができる。なお、キャラクタC1によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。
図172(ウ)に示す装飾図柄表示装置208では、キャラクタC1は消え、特図1の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC1が消えたことにより、普図演出領域283における図柄変動表示は良好に視認することができる。
図172(エ)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、特図1の装飾図柄の変動表示は、装飾図柄表示装置208の左隅に小さく表示され、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。スーパーリーチ自身が大当り予告の一種であり、そのスーパーリーチの演出も、大当り予告演出に相当する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、変動表示が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄の変動表示が再び視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。しかし、普図表示装置210における図柄変動表示は、良好に視認することができる。なお、キャラクタC2によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。また、スーパーリーチに発展すると、これまで表示されていた保留アイコン(ここでは第1特図1保留アイコン2811)が消える。なお、ここでは、キャラクタC2によって普図演出領域283の一部を隠しているが、特図1の装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の左隅に移動せず、普図演出領域283の一部を特図1の装飾図柄の変動表示によって隠してもよい。特図の装飾図柄の変動表示によって普図演出領域283の一部又は全部を隠す態様は、スーパーリーチ中に限らず、特図の変動表示中であれば、どのタイミングであってもよい。
図172(オ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾7であることを告げる残念演出が行われ、図172(カ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾6−装飾7−装飾6」が停止表示されている。一方、普図表示装置210における図柄変動表示も終了し、非電サポ状態であるが、普図Bが停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283でも、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図Bに対応した普図装飾2が停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図172(キ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、図169(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている。また、残り一つの特図1の保留が消化され、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。
図172(ク)では、5秒間の開放状態にある電チューに遊技球が進入し、特図2の保留が一つ増加する。装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、特図2の保留が一つあることを表す、1個の特図2保留アイコン2821(第1特図2保留アイコン2821)の表示が開始される。また、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示される。
次いで、図172(ク)に示す第1特図2保留アイコン2821が表す特図2の第1保留が消化され、第2特図表示装置214では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始される。また、電チューでは、5秒間の開放が継続され、2球の遊技球が電チューに進入し、特図2の保留が二つ増加する。図173(ケ)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、特図2の保留が二つあることを表す、第1特図2保留アイコン2821と第2特図2保留アイコン2822が表示されている。また、その装飾図柄表示装置208では、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、電チュー開放報知演出が行われている普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図の装飾図柄における電チュー開放報知演出が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。すなわち、電チュー開放の入球に基づく特図2の所定の演出(大当り予告演出)によって普図演出(ここでは電チュー開放報知演出)が視認困難になっている。電チュー開放報知よりも、電チュー開放中に入賞した際に発生する特図の図柄変動中(特図の装飾図柄の変動中)に行われる演出(ここでは大当り予告演出)の方が遊技者にとって興味がある場合があり、遊技者が興味のある演出を優先して、他方(ここでは電チュー開放報知演出)を視認困難とすることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、図171(d)を用いて説明したように、ここで行われている特図2の図柄変動では、遊技者にとって有利な15R特別大当りが、特図1の図柄変動よりも発生しやすくなっており、有利な大当り発生を予告するキャラクタC3を目立たせることができる場合がある。なお、キャラクタC3によって、普図演出領域283の全部を隠してもよい。一方、普図表示装置210では、普図Bが停止表示されたままであるが、この普図表示装置210は良好に視認することができる。
図173(コ)では、電チューの5秒間の開放が終了し、電チューは閉鎖状態に戻る。また、図173(コ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283における電チュー開放報知演出も終了し、ここでは、普図演出領域283に何の図柄も表示されていない。さらに、この装飾図柄表示装置208では、キャラクタC3は消え、特図2の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC3が消えたことにより、何の図柄も表示されていないが普図演出領域283を良好に視認することができる。
なお、図172(イ)〜図173(コ)までの間に、普図始動口228を遊技球が通過し、普図の保留が貯まっている。
図173(サ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されるが、図173(サ)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、何の図柄も表示されておらず、普図の装飾図柄の変動表示は非実行である。これは、図170に示すステップS602における判定で、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Aであったことにより、普図演出を行わないことに決定されたことによる。また、この装飾図柄表示装置208では、特図2の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠し、普図演出領域283が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。普図演出領域283は何の図柄も表示されていないが、遊技者からは、普図の装飾図柄の変動表示が行われているか否かがわかりづらくなっており、遊技の興趣が向上する。
図173(シ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾7であることを告げる大当り告知演出が行われ、図174(ス)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、15R特別大当り図柄である特図Aが停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208では特図Aに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されている。また、普図表示装置210における図柄変動表示も終了し、普図Aが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示は行われておらず、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Aが停止表示された結果、電チューショート開放が行われるが、0.3秒の一回の開放期間の間には一球の入球もなく、特図2の保留数に変化はない。
やがて、15R大当り遊技が開始され、遊技者は左打ちから右打ちに切り替える。図174(セ)には、1R目の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。装飾図柄表示装置208の中央領域では、パンダのキャラクタが登場する大当り中演出が行われている。また、大当り遊技中は、これまで表示されていた保留アイコン(ここでは第1特図2保留アイコン2821および第2特図2保留アイコン2822)が消え、普図演出領域283を含む所定領域(ここでは普図演出領域283と特図1保留表示領域281からなる下方領域)では、普図演出(第一の演出)とは異なる演出が行われている。この例では、「1連荘中」という文字が特図1保留表示領域281に表示されるとともに、1連荘中のキャラクタの顔が普図演出領域283に表示された連荘回数報知演出が行われている。こうすることで、普図演出領域283を有効利用できる。また、大当り遊技中であっても、普図の保留がある限り(普図始動口228への進入がある限り)、普図表示装置210における図柄変動表示は行われる。ただし、普図演出領域283では、連荘回数報知演出が行われており、普図の装飾図柄の変動表示は行われない(図170に示すステップS603参照)。図174(セ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されている。なお、下方領域で行われる普図演出とは異なる演出は、残りラウンド数報知演出、現在ラウンド(消化ラウンド)数報知演出、アタッカ入賞球数報知演出、アタッカ開放残時間報知演出、アタッカ開放経過時間報知演出や、アタッカへの入賞を煽る演出等であってもよい。また、大当り遊技中であっても保留アイコンを消さずに表示してもよく、普図演出とは異なる演出(例えば、連荘回数報知演出)は普図演出領域283のみで行われてもよいし、普図演出領域283の隣の領域(例えば、保留表示領域)のみで行われてもよい。さらには、大当り遊技中であっても、普図演出実行可否抽選に当選した場合等には、普図演出領域283で普図演出を行ってもよい。
図174(ソ)には、8R目の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。この装飾図柄表示装置208でも、大当り中演出が継続しているとともに連荘回数報知演出も継続している。また、図174(ソ)に示す普図表示装置210ではこれまで行われていた図柄変動表示が終了し、普図Bが停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図174(タ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、これまで行われていた連荘回数報知演出に代えて、電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている(図170に示すステップS605参照)。すなわち、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が行われていなかったため、いきなり電チュー開放報知演出が開始されることになる。電チューロング開放中に、4球の遊技球が電チューに進入し、特図2の保留が4つ増加する。しかしながら、大当り遊技中は、保留アイコンは表示されない。
図174(タ')は、同図(タ)の変形例を示す図であり、図174(タ')では、普図演出領域283における電チュー開放報知演出は行わず、スピーカ120からの音声によって電チューが開放中であることを告げる電チュー開放報知演出が行われている。電チュー開放報知演出が行われなかった図174(タ')に示す普図演出領域283では、連荘回数報知演出が継続している。なお、アタッカの方が電チューよりも賞球が多いことから、積極的な電チュー開放報知演出を一切行わなくても良い場合があってもよい。
図175(チ)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われ、大当り遊技終了後に確変状態に昇格することが報知されている。この図175(チ)に示す普図表示装置210でも図柄変動表示が開始されている。
図175(ツ)には、大当り遊技終了直後の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。この装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、大当り遊技が終了したことで、図174(タ)のタイミングで電チューに入球し増加した特図2の保留数を表す第1〜第4特図2保留アイコン2821〜2824が表示されている。
図175(テ)に示す装飾図柄表示装置208の上方には、確変状態であることを表す「確変中」という文字表示が行われている。すなわち、遊技情報を報知する演出が行われている。また、次回大当りまで電サポ状態が継続する。また、この図175(テ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始されている。一方、これまで図柄変動表示を行っていた普図表示装置210は停止表示を行い、図175(テ)に示す普図表示装置210には、電チューショート開放の普図Aが停止表示されている。ここで停止表示した普図の図柄変動表示は、大当り遊技を跨いで行われた図柄変動表示であり、大当り遊技中の非電サポ状態における普図の当否判定の結果を報知する図柄変動表示である。
さらに、普図演出領域283では、電サポ状態であることから普図演出は行われず(図170に示すステップS601参照)、この普図演出領域283は、消化保留アイコンの表示領域として機能している。すなわち、ここで開始された特図2の第1保留を表す第1特図2保留アイコン2821が、特図の図柄変動表示とともに特図2保留表示領域282から、別領域である普図演出領域283に移動し、その後、当該図柄変動が終了する以前に普図演出領域283で消える。また、特図2保留表示領域282内では、今まで第2特図2保留アイコン2822であった保留アイコンが、普図演出領域283の右隣である第1特図2保留アイコン表示位置までシフト移動し、第2特図80保留アイコン2823以降の保留アイコンも同様に一つ左側へシフト移動する。なお、今まで第1特図2保留アイコン2821であった消化保留アイコンが消化保留アイコンの表示領域となった普図演出領域283(第二の領域)まで移動する時間(第二の移動完了時間)は、特図2保留表示領域282(第一の領域)に残った未消化保留アイコン(今まで第2〜第4特図2保留アイコン2822〜2824であった保留アイコン)が、特図2保留表示領域282内の別の位置まで移動する時間(第一の移動完了時間)とは異なる。また、当該変動に対応する保留アイコン(消化保留アイコン)を遊技者に長く見せて、保留が一つ消化されたことを強く印象付けるには、上記第二の移動完了時間の方が、上記第一の移動完了時間よりも長い方が好ましい。さらに、普図演出領域283は、特図1の消化保留アイコンと特図2の消化保留アイコンの共通の移動先であるが、普図演出領域283を2つに分け、特図1の消化保留アイコンの移動先と特図2の消化保留アイコンの移動先を別々に設けてもよい。
図175(ト)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示される。一方、普図表示装置210では、普図の図柄変動表示が開始されている。なお、普図演出領域283に移動した第1特図2保留アイコン2821(消化保留アイコン)は消えており、電サポ状態では確率的にはほぼ電チューロング開放に当選するため、普図表示装置210で図柄変動表示が開始されても普図演出は行われていない(図170に示すステップS601参照)。
続いて、第2特図表示装置214による図柄変動表示が再び開始されるとともに、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が再び開始され、図175(ナ)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠すとともに、頭の部分は、「確変中」という文字表示(遊技情報報知演出)の一部を隠している。図175(ナ)に示す普図演出領域283では、消化保留アイコン2820が、デフォルトの表示態様とは異なる、当該変動における大当り予告(偽の大当り予告も含む)の表示態様(ここではパンダの顔の表示態様)に変化しているが、キャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。なお、消化保留アイコン2820は、普図演出領域283への移動中、あるいは移動完了後に、表示態様を変化させる。また、遊技情報報知演出もキャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。さらに、図175(ナ)に示す普図表示装置210には、電チューロング開放の普図Bが停止表示されている。
図175(ニ)に示す装飾図柄表示装置208では、キャラクタC3は消え、特図2の装飾図柄の変動表示でリーチ演出に発展する。キャラクタC3が消えたことにより、普図演出領域283における消化保留アイコン2820による大当り予告は良好に視認することができる。なお、図175(ニ)では、電チューロング開放が開始されているが、電サポ状態では確率的にはほぼ電チューロング開放に当選するため、電チュー開放報知演出も行われていない(図170に示すステップS601参照)。この電チューロング開放中に、遊技球が電チューに進入し、特図2の保留は満タン(4つ)になる。
図175(ヌ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が開始されるが、普図演出領域283には、何の図柄も表示されず、普図の装飾図柄の変動表示は非実行である。また、この装飾図柄表示装置208では、特図2の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチに発展し、スーパーリーチの演出として、女中のキャラクタC2が登場する。このキャラクタC2も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠し、普図演出領域283が視認困難になっている。普図演出領域283は何の図柄も表示されていないが、遊技者からは、普図の装飾図柄の変動表示が行われているか否かがわかりづらくなっており、遊技の興趣が向上する。
図175(ネ)に示す装飾図柄表示装置208では、女中のキャラクタC2が登場した状態で、中図柄表示領域208bに停止する装飾図柄が装飾6であることを告げる大当り告知演出が行われ、図176(ノ)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、15R通常大当り図柄である特図Dが停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208では特図Dに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示されている。また、図175(ネ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示を終了し、普図Bが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示は行われておらず、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Bが停止表示された結果、図176(ノ)では、電チューロング開放が行われる。
やがて、15R大当り遊技が開始され、図176(ハ)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技の終了演出が行われ、大当り遊技終了後に電サポ状態(時短状態)に昇格することが報知されている。この図176(ハ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示が行われている。
図176(ヒ)には、大当り遊技終了直後の装飾図柄表示装置208の様子が示されている。また、これまで図柄変動表示を行っていた普図表示装置210は停止表示を行い、図176(ヒ)に示す普図表示装置210には、電チューショート開放の普図Aが停止表示されている。ここで停止表示した普図の図柄変動表示も、大当り遊技を跨いで行われた図柄変動表示であり、大当り遊技中の非電サポ状態における普図の当否判定の結果を報知する図柄変動表示である。図176(ヒ)に示す制御状態は、電サポ状態であり、非電サポ状態における普図の当否判定の結果の報知であっても、普図演出は行われない。ただし、ここでは普図演出を行ってもよい。
図176(フ)に示す装飾図柄表示装置208の上方には、電サポ状態であることを表す「時短中」という文字表示が行われている。すなわち、遊技情報を報知する演出が行われている。また、この図176(フ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図2の装飾図柄の変動表示が開始されている。加えて、この図176(フ)に示す普図表示装置210では図柄変動表示も開始されている。さらに、15R通常大当りに当選すると、大当り遊技終了後、特図の図柄変動表示が100回行われるまで電サポ状態が維持され、図176(フ)に示す状態では、一回目の特図の図柄変動表示が開始されているため、電サポ状態が維持される残回数は99回になる。図176(フ)に示す普図演出領域283では、電サポ状態であるため、普図表示装置210による普図の図柄変動表示が開始されても普図演出は行われず、代わりに、電サポ状態の残回数が表示されている。すなわち、図176(フ)に示す普図演出領域283では、遊技情報を報知する演出が行われている。電サポ状態中などは電チューの開放は普通に起こりうることなので、普図演出の代わりに電サポ状態の残回数の表示を行うことで遊技の興趣を向上できる場合がある。
図176(ヘ)では、第2特図表示装置214の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示される。また、普図表示装置210でも、普図の図柄変動表示が終了し、電チューロング開放の普図Bが停止表示されるが、普図演出領域283では、普図表示装置210における図柄変動表示が終了しても何の図柄も表示されていない。普図表示装置210に普図Bが停止表示された結果、図176(ホ)では、電チューロング開放が行わ、特図2の保留が満タンになる。また、図176(ホ)では、第2特図表示装置214による図柄変動表示が再び開始され、電サポ状態が維持される残回数は98回になる。図176(ホ)に示す普図演出領域283には、98の数字が表示されている。
図176(マ)に示す装飾図柄表示装置208には、特図2の大当り予告の演出として、お姫様のキャラクタC3が登場する。このキャラクタC3も、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bを越えて大きく表示され、足の部分が、普図演出領域283の一部を隠すとともに、頭の部分は、「時短中」という文字表示(遊技情報報知演出)の一部を隠している。図176(マ)に示す普図演出領域283に表示された遊技情報報知演出(98の数字)も、装飾図柄表示装置208の上方に表示された遊技情報報知演出(「時短中」という文字表示)も、キャラクタC3によって視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。
続いて、本実施形態における先読み演出を交えた演出の一例について説明する。図177は、本実施形態における先読み演出を交えた演出の一例を段階的に示す図である。
図177(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、特図2の保留はなく、特図1の保留を一つ残した状態で、第1特図表示装置212では図柄変動表示が行われ、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が行われているとともに、特図1保留表示領域281には、デフォルトの表示態様で第1特図1保留アイコン2811が示されている。また、普図表示装置210では図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。
図177(イ)には、第1特図始動口230に遊技球Bが入球した様子が示されており、図177(イ)に示す装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域281には、デフォルトの表示態様とは異なる先読み予告の表示態様で第2特図1保留アイコン2812が追加表示されている。すなわち、特図1の第2保留を表す保留アイコンは、老中のキャラクタの表示態様で表示が開始されている。ここにいう先読み予告は、特図の当否判定の結果に関する予告を、当該当否判定の結果を報知する図柄変動開始前に開始する予告である。より詳細に説明すれば、特図の図柄変動開始前に始動情報を先読みし、その始動情報に基づいて特図の当否判定の結果を事前に判定し、当該始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動開始前に、その事前の判定結果に基づいて、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになることを予告するものであり、当該始動情報に基づく当否判定結果がはずれ、あるいは特図Iや特図Jになる場合であっても、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになるかのうような予告(いわゆる偽の予告)も含む。なお、ここでは、保留アイコンの表示開始(始動口入球タイミング)から先読み予告が開始されているが、デフォルトの表示態様で表示を一旦開始してから先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよいし、デフォルトの表示態様および先読み予告の表示態様とは異なる表示態様で表示を一旦開始してから先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよい。例えば、保留アイコンがシフト移動するタイミング(特図の図柄変動開始タイミング)で先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよいし、チャンスボタン136の押下で先読み予告の表示態様に変化するようにしてもよい。
また、図177(イ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208でははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示され、図177(ウ)では、第1保留を消化する第1特図表示装置212による図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。一方、図177(ウ)に示す普図表示装置210では、これまで行われていた図柄変動表示が終了し、普図Bが停止表示され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283でも、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図Bに対応した普図装飾2が停止表示されている。この結果、電チューロング開放が行われる。
図177(エ)では、電チューロング開放が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、電チュー開放報知演出(殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示される演出)が実行されている。この電チュー開放報知演出では、殿様のキャラクタが普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込み、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。このように、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図1保留アイコン2811をあえて普図演出で隠すことにより、遊技者に、普図演出の動向に興味を抱かせることができる場合がある。また、先読み予告は将来的な大当りの予告であり、現在進行形の普図演出を目立たせることで、遊技者に電チュー開放の期待を持たせることができる場合がある。なお、電チュー開放報知演出によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、殿様のキャラクタは、中図柄表示領域208bにも入り込み、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も隠している。
図177(イ')は、先読み予告の変形例を示す図である。図177(イ)では、保留アイコンの表示態様を用いて先読み予告の演出を行っているが、図177(イ')では、爺様のキャラクタが大きなV字状に並んだ演出画像の表示と、先読み予告中という文字表示によって、先読み予告演出が行われている。この先読み予告演出は、普図演出領域283にも入り込んでいるが、普図の装飾図柄の変動表示によって、一部が隠されている。なお、反対に、普図の装飾図柄の変動表示が、先読み予告演出によって隠されるようにしてもよい。
図177(ウ')は、停止表示される普図装飾図柄の態様の変形例を示す図である。図177(ウ')では、停止表示された普図装飾2の図柄が普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込み、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっており、遊技の興趣が向上する。なお、普図の装飾図柄の変動表示、あるいは停止表示された普図装飾図柄によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、停止表示された普図装飾2は、中図柄表示領域208bにも入り込み、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も隠している。
図177(エ')は、電チュー開放報知演出の変形例を示す図である。図177(エ')における電チュー開放報知演出では、殿様のキャラクタが普図演出領域283を越えて大きく表示され、特図1保留表示領域281に入り込んでいるが、この殿様のキャラクタの一部が、第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)によって隠されている。また、殿様のキャラクタは、中図柄表示領域208bにも入り込んでいるが、この殿様のキャラクタの一部が、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄によって隠されている。これらの結果、電チュー開放報知演出が視認困難になっている。
なお、保留アイコンによる先読み予告は複数回の図柄変動表示にわたって連続して行われる連続予告の一種である。特図2優先変動機では、特図1についての連続予告を実行中に、特図2の図柄変動表示が割り込むことがあるが、割り込んだ特図2の図柄変動表示でも、連続予告を継続する。すなわち、先読み予告の表示態様で特図1保留アイコンが表示され、当該特図1保留アイコンの保留消化前に、特図2の図柄変動表示が割り込んでも、割り込んだ特図2の図柄変動表示中も、当該特図1保留アイコンは先読み予告の表示態様で表示され続ける。図177(エ')に示す例では、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811が、電チュー開放報知演出の一部を視認困難にしており、電チュー開放報知による遊技者の期待を維持しつつ、先読み予告を目立たせることができ、大当りに対する期待を持続させることが可能な場合がある。
図178は、本実施形態における普図演出に大当り予告が混在した演出の一例を段階的に示す図である。
図178(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、装飾図柄表示装置208には、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。一方、普図表示装置210は図柄変動表示を行っているが、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままであり、普図の装飾図柄の変動表示は行われていない。
図178(イ)に示す第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。この特図の図柄変動表示が開始されると、普図演出領域283でも普図の装飾図柄の変動表示が開始される。すなわち、特図の変動(特図の装飾図柄の変動表示)に合わせて普図演出(普図の装飾図柄の変動表示)が開始されている。
図178(ウ)では、普図演出領域283における普図の装飾図柄の変動表示が、特図の大当り予告演出の一種である「激アツ」という文字表示演出によって隠されている。すなわち、ここでの特図の大当り予告演出は、普図演出領域283を含む下方領域にわたって表示されており、普図演出が視認困難になっている。ここでの「激アツ」という文字表示演出は、リーチ前予告であり、特図の装飾図柄の変動表示がリーチに発展することを予告する演出であってもよい。なお、ここでの普図の装飾図柄の変動表示のパターンは、例えば、図169(b)の(オ)に示す、特図の大当り予告演出の一種である「激アツ」という文字表示を高速変動に含む変動表示パターンである。普図の装飾図柄の変動表示では、「激アツ」という文字表示は、普図演出領域283内で表示される。
図179は、図169(b)の(カ)に示す変動表示パターンの普図演出が行われている例を段階的に示す図である。
図179(ア)に示す状態は、非電サポ状態であり、装飾図柄表示装置208には、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、普図表示装置210でも図柄変動表示は行われておらず、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、前回の結果であるはずれの普図装飾3の図柄が表示されたままである。
図179(イ)に示す第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。また、図179(イ)に示す普図表示装置210でも図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示が開始されている。この例では、図169(b)の(カ)に示す変動表示パターンの普図演出が行われる。
図179(ウ)に示す普図演出領域283には、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図179(エ)に示す普図演出領域283には、特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図179(オ)に示す普図演出領域283には、特図の15R大当り予告を表す「大当り」の文字表示が、普図演出領域283を越えてなされている。
図179(カ)では、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、第2小当り図柄(特図H)が停止図柄が表示されるとともに、装飾図柄表示装置208では、特図Hに対応した「装飾1−装飾2−装飾3」が停止表示されている。普図表示装置210では、図柄変動表示が継続しているが、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、特図の図柄変動表示の終了以前に、普図の装飾図柄の変動表示が終了し、普図演出領域283には、「潜伏」の文字が停止表示されている。
この例では、普図演出が、特図の大当り予告として機能しているが、この例の普図演出も、普図演出領域283で実行される演出である。
なお、ここでの、特図の大当り予告として機能する普図演出は、特図1保留表示領域281および特図2保留表示領域282に入り込んでいる。したがって、特図1保留表示領域281あるいは特図2保留表示領域282に、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図保留アイコンが表示されていれば、その第1特図保留アイコンは、普図演出によって一部又は全部が隠される。大当り予告(特に現在実行中の特図変動遊技の大当り予告)は、先読み予告(将来的な特図変動遊技の大当り予告)よりも先に大当りへの期待が持てる予告であり、該大当り予告を含む普図演出を先読み予告よりも目立つように行うことができるので遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、普図演出領域283に表示される文字表示は、普図演出領域283内に収まる態様であってもよい。また、普図の装飾図柄の変動表示の終了タイミングが、特図の図柄変動表示の終了タイミングに一致、あるいは少し前となるように、普図の装飾図柄の変動表示の開始タイミングを、普図表示装置210の図柄変動表示開始タイミングから遅らせてもよい。
図180は、その他の演出の例を示す図である。
図180(ア)および(イ)は、大当り予告演出を演出可動体を用いた演出によって行う例である。
この例におけるぱちんこ機は、図156に示す演出可動体224を有するぱちんこ機である。図180(ア)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、普図演出が行われている。また、その装飾図柄表示装置208では特図の装飾図柄の変動表示が開始されている。そして、普図演出が開始された後、当該変動表示で大当りになることを予告する大当り予告演出が、装飾図柄表示装置208の横に設けられた演出可動体224によって行われる。図180(a)に示す演出可動体224は、人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備えている。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前側(遊技者側)を少なくとも移動可能な役物である。図180(a)では、上方に向かって回動してきた前腕部224bが、普図演出が行われている普図演出領域283を覆い、普図演出領域283は前腕部224bによって隠され、普図演出が視認困難になっている。また、演出可動体224の動作を際立たせることができる場合があり、遊技の興趣が向上する。また、図180(ア)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282には、3つの特図2保留アイコン2821〜2823が表示されているが、これらの特図2保留アイコン2821〜2823それぞれの一部又は全部も、前腕部224bによって隠され、特図2保留アイコン2821〜2823が視認困難になっている。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域を大きく使って、演出可動体224とエフェクト画像による大当り予告演出を行うことができ、スケールの大きな演出によって遊技の興趣が向上する。
図180(イ)は同図(ア)から続く様子を示す図であり、前腕部224bがさらに上方に向かって回動し、普図演出が行われている普図演出領域283の前からは前腕部224bはいなくなる。しかしながら代わりに、演出可動体224の動作に関連したエフェクト画像(ここでは3つの流れ星の画像)が装飾図柄表示装置208に表示され、普図演出領域283はそのエフェクト画像によって隠され、普図演出が視認困難になっている。また、図180(イ)に示す装飾図柄表示装置208の特図2保留表示領域282にも、3つの特図2保留アイコン2821〜2823が表示されているが、これらの特図2保留アイコン2821〜2823それぞれの一部又は全部も、前腕部224bあるいはエフェクト画像によって隠され、特図2保留アイコン2821〜2823が視認困難になっている。なお、エフェクト画像は、演出可動体224が動作する前、動作中、あるいは動作後に表示される画像であってもよい。また、演出可動体224は、必ずしも装飾図柄表示装置208の前方に露出する必要はない。
なお、演出可動体224によって大当り予告が開始された後は、その大当り予告が終了するまで普図演出は実行されない。すなわち、この例では、図170に示すステップS603における所定期間が、演出可動体224による大当り予告の実行中に相当する。こうすることで、演出可動体224による大当り予告により注目させることが可能な場合がある。
また、演出可動体224が、装飾図柄表示装置208の前側(遊技者側)への動作を行わず、エフェクト画像のみで普図演出を視認困難としてもよい。
51(a)は、大当り予告演出をチュートリアルを用いた演出によって行う例である。
図180(a)に示す装飾図柄表示装置208では、普図演出が行われている普図演出領域283の一部に重なるようにチュートリアル表示が行われている。このチュートリアル表示では、所定の表示(ここでは図172(イ)等に示す特図1の大当り予告のキャラクタC1)についての説明が行われている。普図演出領域283はそのチュートリアル表示像によって隠され、普図演出が視認困難になっている。
図180(I)は、複数の演出が、普図演出と保留アイコンを隠す例である。なお、この例では、複数の演出は2つの演出であるが、3つ以上の演出であってもよい。
図180(I)に示す装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が行われるとともに普図演出領域283において普図演出が行われており、第1特図1保留アイコン2811が表示されている。また、この装飾図柄表示装置208には、図172(イ)等に示す特図1の大当り予告のキャラクタC1(第一特別演出)と、他の新たなキャラクタC4(第二特別演出)が表示されている。他の新たなキャラクタC4は、例えば、リーチ発展することの予告表示や、15R特別大当り当選の一発告知表示や、チャンスボタン136の押下を促す表示等であってもよい。この図180(I)に示す例では、これらのキャラクタC1,C4によって、普図演出領域283、保留アイコン、および特図の装飾図柄の変動表示それぞれの一部が隠されており、普図演出や保留アイコンの表示態様や特図の装飾図柄の変動表示が視認困難になっている。
以下、第3実施形態について補足する。
副制御手段が制御する表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)における図柄変動表示(第二の図柄変動表示)、すなわち装飾図柄の変動表示(例えば、普図演出等)が視認困難となる例については、他の演出表示(例えば、大当り予告表示や遊技情報表示等)で隠すのみではなく、他の手法も含まれる。例えば、装飾図柄の変動表示の周辺で激しく発光等行い(同系色ならより顕著)、相対的に視認困難となってもよいし、装飾図柄の変動表示と他の演出表示が同系色など、演出が重複しない場合であっても視認困難とすることが可能である。また、装飾図柄の変動表示と他の演出が行われる装置は別体であってもよい。例えば、メイン液晶と補助液晶で行ってもよい。
また、装飾図柄の変動表示が他の演出表示によって視認困難になる場合の他に、反対に他の演出表示が装飾図柄の変動表示によって視認困難になってもよい。例えば、先読み予告の一部が普図装飾図柄の変動表示により隠される構成であってもよく、信頼度の低い他の演出を普図装飾図柄の変動表示により視認困難としてもよい。大当りの期待が低い場合は、電チュー開放の演出の方が遊技者にとって興趣が持てる場合がある。
また、他の演出を視認困難とするか、装飾図柄の変動表示を視認困難とするかは状況ごとに変化させる構成であってもよい。遊技者が期待しうる演出を優先させて、他方を視認困難とする構成であってもよいし、先に結果が導出される演出を優先して他方を視認困難とする構成であってもよい。
他の演出としては、大当り予告、先読み予告、リーチ演出(リーチ変動)、潜伏等の遊技状態の示唆などを含むが、少なくとも一部が装飾図柄の変動表示を視認困難とする構成であればよい。例えば、役物動作による大当り予告で役物の動作自体は装飾図柄の変動表示を視認困難とする構成ではないが、同時に発生するエフェクト画像により装飾図柄の変動表示を視認困難にするものであってもよい。
また、装飾図柄の変動表示後の電チュー開放報知演出の少なくとも一部が視認困難となる構成であってもよい。
さらに、装飾図柄の変動表示は非電サポ状態で電チューがロング開放するときに必ず行うようにしてもよいが、事項可否抽選を行い、行う場合と行わない場合があってもよい。
また、他の演出が、装飾図柄の変動表示と保留表示(保留アイコン)を同時に視認困難にする構成であってもよい。
また、電チューショート開放時に装飾図柄の変動表示を行う構成であってもよい。
また、電サポ状態中には装飾図柄の変動表示を行わないようにしてもよいし、電サポ状態中に装飾図柄の変動表示を行うようにしてもよい。
また、装飾図柄の変動表示は補助当否判定(普図の当否判定)の結果に関するもののみならず、補助当否判定の結果に加えて、当否判定(特図の当否判定)の結果など、他の予告が混在する変動表示であってもよい。
また、装飾図柄の変動表示の実行頻度について、電サポ状態中と、非電サポ状態中を比較する他、ゲーム性上の発射強度(例えば、右打ち、左打ち)に影響を受ける構成であっってもよい。
大当り遊技中には、主制御手段が制御する表示装置(例えば、普図表示装置210)における図柄変動表示(第一の図柄変動表示)のみ行う構成であってもよいし、加えて、装飾図柄の変動表示も行う構成であってよい。また、大当り遊技中には、装飾図柄の変動表示は行わず、電チュー開放報知演出のみ行うようにしてもよい。
また、有利な状態である大当り遊技中と電サポ状態中が右打ちの構成であるが、大当り遊技中は左打ちであってもよいし、組み合わせは任意である。
また、これまでは特図2優先変動機で説明してきたが、入賞順変動機や、非電サポ状態中は特図1と特図2が交互に入賞し、電サポ状態中は電チューが開放して特図2のみの入賞が許容される遊技台であってもよい。特に電サポ中であれば、優先変動機と同等の効果を有することになる。また、同時変動機であってもよい。
大当り予告演出をチュートリアルを用いた演出によって行う、いわゆるチュートリアル予告が、装飾図柄の変動表示を視認困難とする、またはその逆であってもよい。例えば、装飾図柄の変動表示における装飾図柄の説明を行うチュートリアル予告を目立たせて(このとき装飾図柄の変動表示は視認困難となる)、その後に説明に関連した装飾図柄を停止させて、適切な説明を行うようにすることも可能である。
また、先読み予告が、装飾図柄の変動表示を視認困難としてもよい。
さらに、図180(I)を用いて説明した複数の他の演出のうち、第一の他の演出は、遊技者から装飾図柄の変動表示が全く見えないように隠す構成であってもよい。また、第一の他の演出が装飾図柄の変動表示の第一の領域を隠し、第二の他の演出が第二の領域を隠す構成であってもよい。装飾図柄の変動表示は複数のキャラクタ、文字等が同時に表示可能なものであり、そのうちの少なくとも1つが他の演出によって隠される構成であってもよい。また、他の演出を隠す構成であってもよい。
また、装飾図柄の変動表示を同時に複数行う構成であっても良い。
以上説明したように、これまで説明した例で、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、その反対に、他方の演出が一方の演出を隠すようにしてもよい。また、一方の演出が他方の演出の一部を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、一方の演出が他方の演出の全部を隠すようにしてもよい。
また、視認困難とは視認不能も含むものである。
さらに、普図演出や、大当り演出等の他の演出は、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、図180(ア)および(イ)に示すような演出可動体による演出であってもよい。音による演出の場合は、音が重なり、音量や音程に応じて一方の演出が他方の演出を隠す、すなわち他方の演出が視聴困難になる。
以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記第一の当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、大当り予告演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であり(例えば、図172(イ)や図173(ケ)等)、前記第一の演出は、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図170に示すステップS601)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、入賞容易状態と入賞困難状態との間で少なくとも状態変更可能な入賞手段(あるいは入賞領域)(例えば、アタッカ)を備え、前記入賞手段(あるいは入賞領域)は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に少なくとも状態変更可能なものであってもよい。
また、前記大当り制御状態は、前記入賞領域が、前記入賞困難状態から前記入賞容易状態に少なくとも状態変更可能な状態であってもよい。
また、状態変更不能な進入領域(例えば、第一の進入領域、言い換えれば固定進入領域である例えば、普図ゲート等)を備えた態様であってもよい。
また、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)を備えた態様であってもよい。この第一の図柄表示手段は、上記第一の図柄変動表示を行った後に、前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能なものであってもよい。また、第一の図柄表示手段は、第一の保留条件が成立した場合に、作動が保留されるものであってもよく、上記第一の保留条件の成立要件は、上記進入領域に遊技球が進入したことを含む要件であってもよい。より丁寧に言えば、上記第一の保留条件の成立要件は、上記進入領域に遊技球が進入したこと少なくとも含む要件であってもよい。
また、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)を備えた態様であってもよい。この第二の図柄表示手段は、上記第二の図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能なものであってもよい。また、第二の図柄表示手段は、第二の保留条件が成立した場合に、作動が保留されるものであってもよく、上記第二の保留条件の成立要件は、前記始動領域(例えば、第二の進入領域、言い換えれば可変進入領域である電動チューリップ等)に遊技球が進入したことを含む要件であってもよい。より丁寧に言えば、上記第二の保留条件の成立要件は、前記始動領域に遊技球が進入したこと少なくとも含む要件であってもよい。
前記演出表示手段を少なくとも制御可能な演出表示手段(例えば、副制御手段400,500)を備えた態様であってもよい。
前記第一の演出は、変動演出と、開放演出を少なくとも含む演出であってもよく、
前記変動演出は、前記第一の図柄変動表示が行われている期間の中で実行される演出であり、
前記開放演出は、特定(例えば、当り)の前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄が表示された後で実行される演出、例えば、前記始動領域が前記進入容易状態にある期間を含む期間の中で実行される演出であってもよい。
さらに、前記第一の演出は、前記特定の第一の当否判定の結果に対応した停止図柄が表示されている期間の中で実行される停止表示演出を含んでもよい。
前記第二の演出は、大当り予告演出であったり、先読み予告演出であってもよい。
また、『前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記第一の演出の非実行期間の少なくとも一部を含む期間で、第三の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出とも前記第二の演出とも異なる演出(例えば、電サポ状態の残回数を表示する遊技情報報知演出)であり、前記第二の演出は、前記第三の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第三の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図176(マ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、第三の演出は、保留アイコンであったり、時短回数や連荘数の表示であったりしてもよい。
また、『前記第三の演出は、大当り予告表示(例えば、キャラクタC1〜C3の登場演出)および遊技情報表示(例えば、「確変中」という文字表示)のうちの少なくとも一方を含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう大当り予告表示は、上記入賞領域が前記入賞容易状態へ状態変更することを予告する表示であってもよく、偽の表示も含まれる。また、大当り予告表示は、前記第二の当否判定が行われた後、すなわち上記第二の図柄変動表示が開始された後に表示が開始される大当り予告表示であってもよいし、前記第二の当否判定が行われる前、すなわち上記第二の図柄変動表示が開始される前に表示が開始される先読み予告表示であってもよい。
また、ここにいう遊技情報表示は、時短回数(前記電サポ状態における上記第二の図柄変動表示の残り回数あるいは消化済み回数)を表す表示や連荘数(大当り遊技の実行回数)を表す表示であってもよい。
また、『前記画像表示手段は、前記非電サポ状態における前記第一の演出の非実行期間中は、少なくとも前記大当り予告表示を実行することが可能なものであり(例えば、図173(サ)等)、前記画像表示手段は、前記電サポ状態における前記第一の演出の非実行期間中は、少なくとも前記遊技情報表示を実行することが可能なものである(例えば、図175(テ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(例えば、図169(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、前記第一の当否判定の結果に関する画像(例えば、普図装飾図柄)、および前記大当り予告表示の画像(例えば、「激アツ」という装飾画像)を少なくとも含む複数の画像を順次表示する変動表示の演出パターン(例えば、図169(b)の(オ)に示す変動表示パターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、大当り予告演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であり(例えば、図172(イ)や図173(ケ)等)、前記第一の演出は、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図170に示すステップS603)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(図169(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの第一の演出パターンは、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出パターン(例えば、電チュー開放報知演出以外の演出パターン:変動表示演出)である(図170に示すステップS604,ステップS605)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出パターンは、第一の時間にわたって行われる演出パターン(例えば、図169(b)の(イ)に示す変動表示パターン)、であり、前記複数種類の演出パターンのうちの第二の演出パターン(例えば、図169(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出パターン)は、第二の時間にわたって行われる演出パターンであり、前記第一の時間(例えば、15秒)は、前記第二の時間(例えば、5.8秒)よりも長い時間である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動領域は、電動チューリップであり、前記電動チューリップは、第一の開放パターン(例えば、電チューショート開放パターン)と第二の開放パターン(例えば、電チューロング開放パターン)を少なくとも含む複数の開放パターンのウチの一種類の開放パターンで開放するものであり、前記第二の開放パターンは、前記第一の開放パターンよりも遊技者にとって有利な開放パターンであり、前記演出表示手段は、前記電動チューリップが前記第二の開放パターンで開放する場合に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技者にとって有利な開放パターンとは、前記電動チューリップに遊技球が進入しやすい開放パターン、言い換えれば、出球を多く獲得することができる開放パターンであって、例えば、開放時間が長かったり、開放回数が多かったり、複数回開放する場合には、総開放時間が長かったり、一回の開放時間が長かったりする開放パターンになる。
また、『前記演出表示手段は、前記大当り制御状態中は、前記第一の演出を前記第二の演出パターンで少なくとも表示可能なものである(図170に示すステップS605)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記先読み予告演出実行中の一部又は全部の期間で、該先読み予告演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図177(エ)等)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『前記第一の演出は、複数種類の演出パターン(図169(b)に示す複数のパターン)の中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、前記第一の当否判定の結果に関する画像(例えば、普図装飾図柄)、および大当り予告表示の画像(例えば、「激アツ」という装飾画像)を少なくとも含む複数の画像を順次表示する変動表示の演出パターン(例えば、図169(b)の(オ)に示す変動表示パターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう一種類の演出パターンは、第一の演出パターンであってもよい。
また、『図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、一つの前記保留に対して一つの保留アイコン(例えば、第1特図1保留アイコン2811)を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記保留アイコンを保留表示領域(例えば、特図1保留表示領域281)内に少なくとも表示可能なものであり、前記先読み予告演出は、前記保留アイコンの表示態様を変化させて該保留アイコンを表示する演出(例えば、図177に示す例)であり、前記第一の演出は、複数種類の演出パターンの中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、演出画像(例えば、殿様のキャラクタがピースサインをしている演出画像)が、前記所定の表示領域を越えて前記保留表示領域内に入り込み、該保留表示領域内に表示されている前記保留アイコンの一部又は全部を、該演出画像の一部又は全部によって視認困難にすることが可能な演出パターン(例えば、図177(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう一種類の演出パターンは、第二の演出パターンであってもよいし、上記第一の演出パターンであってもよい。
また、ここでは、保留アイコンに限定したが、前記先読み予告演出は保留アイコンを用いない演出であってもよく、この場合には、前記画像表示手段は、第二の所定の表示領域において、前記先読み予告演出を少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段とを備え、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段を少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留(例えば、特図1の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留(例えば、特図2の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、一つの前記第一の保留に対して一つの第一の保留アイコン(例えば、特図1保留アイコン2811)を第一の保留表示領域(例えば、特図1保留表示領域281)内に少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、一つの前記第二の保留に対して一つの第二の保留アイコン(例えば、特図2保留アイコン2821)を第二の保留表示領域(例えば、特図2保留表示領域282)内に少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、所定の表示領域(例えば、普図演出領域283)において、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記所定の表示領域は、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域の間に位置する領域であり、前記第一の演出は、複数種類の演出パターンの中から選択された一種類の演出パターンの演出であり、前記複数種類の演出パターンのうちの一種類の演出パターンは、演出画像(例えば、殿様のキャラクタがピースサインをしている演出画像)が、前記所定の表示領域を越えて、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域のうちの少なくともいずれか一方の保留表示領域内に入り込み、該保留表示領域内の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出パターン(例えば、図177(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)であり、前記先読み予告演出は、前記第一の保留アイコンの表示態様を変化させて該第一の保留アイコンを表示する演出(例えば、図177に示す例)であり、前記先読み予告演出は、前記第二の保留アイコンの表示態様を変化させて該第二の保留アイコンを表示する演出であり、前記第一の保留アイコンおよび前記第二の保留アイコンのいずれか一方の保留アイコンは、前記演出画像によって視認困難になる(例えば、図177(エ)に示す電チュー開放報知演出のパターン)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。
また、ここにいう一種類の演出パターンは、第二の演出パターンであってもよいし、上記第一の演出パターンであってもよい。
また、ここにいう所定の表示領域は、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域に挟まれた領域であってもよいし、該所定の表示領域から見て、両保留表示領域は互いにズレた位置に設けられた領域であってもよい。また、前記第一の保留表示領域と前記第二の保留表示領域は間隔をあけて設けられたものであって、前記所定の表示領域は、該間隔に設けられたものであってもよい。
また、『前記演出表示手段は、第三の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出とも前記先読み予告演出とも異なる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告)であり、前記第三の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図172(イ)や図173(ケ)等)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第三の演出は、前記第二の当否判定の結果に関する演出(例えば、大当り予告演出)であってもよく、あるいは遊技情報(例えば、時短回数や連荘数等)を表す演出であってもよい。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208や演出可動体224)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能なものであり、前記演出手段のうちの演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、演出表示を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段のうちの演出可動手段(例えば、演出可動体224)は、演出動作を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記第一の当否判定の結果に関する演出表示を少なくとも含む演出(例えば、普図演出)であり、前記演出可動手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出の演出動作(例えば、図180(ア)および(イ))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、前記演出可動手段における前記第二の演出の演出動作に関連した関連演出表示(例えば、図180(イ)に示すエフェクト画像の表示)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものである(例えば、図180(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
すなわち、前記演出手段は、前記演出可動手段による前記第二の演出の演出動作および前記演出表示手段による前記関連演出表示のうちの少なくとも一方によって、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものである。
また、前記関連演出表示は、エフェクト画像表示であってもよい。
また、『前記演出手段は、前記演出表示手段による前記第一の演出を先に開始し、該第一の演出の実行中には、前記演出可動手段による前記第二の演出の演出動作および前記演出表示手段による前記関連演出表示のうちの少なくとも一方によって、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能なものであり、前記演出手段は、前記第二の演出を先に開始し、該第二の演出の実行中には、前記演出表示手段による前記第一の演出を行わないものである(例えば、図180(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記第一の演出が先に開始され、該第一の演出の実行中には、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方が、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能であり、
前記第二の演出が先に開始され、該第二の演出の実行中には、前記第一の演出は行われない。
また、『図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する保留(例えば、特図2の保留)の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、画像表示手段であり、前記画像表示手段は、一つの前記保留に対して一つの保留アイコン(例えば、特図2保留アイコン2821)を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記保留アイコンを保留表示領域(例えば、特図2保留表示領域282)内に少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出の演出動作および前記関連演出表示のうちの少なくとも一方は、前記保留表示領域の少なくとも一部も視認困難にすることが可能なものである(例えば、図180(ア)および(イ))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第二の当否判定の結果が特定の第二の当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な制御状態移行手段(例えば、主制御部300のCPU304)を備え、前記大当り制御状態は、前記入賞領域が、前記進入困難状態から前記進入容易状態に少なくとも状態変更可能な状態であり、前記第一の演出は、前記大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図170に示すステップS603)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記第一の演出は、前記電サポ状態よりも前記非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(例えば、図170に示すステップS601)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
すなわち、前記電サポ状態は、前記始動領域に遊技球が進入しやすい状態であり、前記非電サポ状態は、前記始動領域に遊技球が進入しにくい状態であってもよい。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、第一の当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な第一の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と図柄変動表示を行った後に、前記第二の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、演出表示を少なくとも実行可能な演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記第一の当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、特定の動作を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作(例えば、一対の羽根部材の開閉動作であって、より具体的には電チューショート開放動作や電チューロング開放動作)であり、前記演出表示手段は、第一の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出を少なくとも含む演出(例えば、図169(b)の(キ)に示す電チュー開放報知演出)であり、前記演出表示手段は、第二の演出を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の演出は、前記図柄変動表示の実行中に行われる演出表示(例えば、キャラクタC1〜C3の表示)を少なくとも含む演出であり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図173(ケ)等)、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記特定の動作は、前記進入困難状態と前記進入容易状態を交互に1又は複数回繰り返す動作であってもよい。したがって、前記第二の演出は、前記始動領域が前記進入容易状態にあるときに該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入困難状態から前記進入容易状態へ状態変更する前に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入容易状態から前記進入困難状態へ状態変更した後に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよい。
また、第一の図柄変動表示(例えば、普図変動表示)を行った後に、前記第一の当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な第一の図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)を備え、前記演出表示手段は、第一の演出として、前記第一の図柄変動表示中に実行される演出(例えば、図169(b)の(ア)〜(カ)に示す変動中演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記第一の演出として、前記第一の図柄表示手段にによる前記停止図柄の表示中に実行される演出(例えば、確定中演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記第一の演出として、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、動作中演出)を少なくとも表示可能なものであってもよい。
すなわち、前記第一の演出は、上記変動中演出、上記確定中演出、および上記動作中演出のうちの少なくとも一つの演出を含む演出であってもよい。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段も少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告演出)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる、装飾図柄の変動表示の演出であってもよい。
また、『前記第一の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第一の停止図柄(例えば、特図F)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第二の停止図柄(例えば、特図A)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合よりも前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合の方が、前記大当り制御状態として遊技者にとって有利な大当り制御状態が開始されやすい構成(例えば、図171(d))である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記遊技制御手段は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第一の大当り制御状態(例えば、2R大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第二の大当り制御状態(例えば、15R特別大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記第二の大当り制御状態は、前記第一の大当り制御状態よりも遊技者にとって有利な制御状態であってもよい。
また、上記入賞領域(例えば、アタッカ)は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した後よりも、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した後の方が、遊技者に有利となる状態変更動作(例えば、開閉動作)を行いやすいものであってもよい。例えば、開放回数が多い動作や、開放時間が長い動作を行いやすいものであってもよい。
また、『前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出(例えば、保留アイコンの表示態様の変化による演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出として連続予告演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告演出を少なくとも継続可能なものであり、前記割込図柄変動表示は、前記第二の保留消化条件が前記連続予告演出中に成立したことによって該連続予告演出中に開始される図柄変動表示であり、前記先読み予告演出(例えば、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811)は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出(例えば、電チュー開放報知演出)の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図177(エ'))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。
また、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出の実行中に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである。
<第4実施形態>
続いて、本発明の第4実施形態のぱちんこ機について説明する。第4実施形態のぱちんこ機は第3実施形態のぱちんこ機と共通するところが多く、特に断らない限りは、第3実施形態のぱちんこ機と同じである。以下の説明では、これまでに説明した構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまでに用いた符号と同じ符号を付して説明する。なお、図181〜図196に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図181〜図196に示す符号を優先する。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。
図181(a)は、第4実施形態における特図1の当否判定用テーブルを示す図であり、同図(b)は特図2の当否判定用テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
第4実施形態では、特図1にしても特図2にしても、大当りの当選確率は、特図低確率状態では約1/320であり、特図高確率状態では約1/32であり、第3実施形態のぱちんこ機に比べて第4実施形態のぱちんこ機は、大当りに当選しやすいスペックのぱちんこ機である。
また、第4実施形態においても、小当りは特図2にはなく、特図1にのみある。
なお、特図決定用テーブルは、図171(d)に示す第3実施形態のものと同じであり、テーブルセット選択テーブルは、図160に示す第2実施形態のものと同じであり、特図タイマ番号テーブルも、図160に示す第2実施形態のものと同じである。
したがって、この第4実施形態においても、特図2の方が、特図1よりも遊技者とって有利な大当りが発生しやすいようになっている。
また、特図の当否判定は、「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することであってもよいし、「大当り」または「ハズレ」を導出することであってもよい。あるいは、特図の当否判定は、特図図柄まで導出することであってもよい。
また、第4実施形態におけるぱちんこ機でも先読み予告が実行される。先読み予告は、特図の図柄変動開始前に始動情報を先読みし、その始動情報に基づいて特図の当否判定の結果を事前に判定し、当該始動情報に基づく当否判定結果を報知する図柄変動開始前に、その事前の判定結果に基づいて、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになることを予告するものであり、当該始動情報に基づく当否判定結果がはずれ、あるいは特図Iや特図Jになる場合であっても、当該始動情報に基づく当否判定結果が大当り、あるいは特図Aや特図Bになるかのような予告(いわゆる偽の予告)も含む。
図182(a)は、特図1の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図1当否事前判定用テーブルを示す図であり、同図(b)は、特図2の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される特図2当否事前判定用テーブルを示す図である。
図182(a)に示す特図1当否事前判定用テーブルは、図181(a)に示す特図1の当否判定用テーブルと同じであり、図182(b)に示す特図2当否事前判定用テーブルは、図181(b)に示す特図2の当否判定用テーブルと同じである。図182に示す事前判定用テーブルを用いて事前判定を行っても、特図関連抽選処理では、改めて、図181に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定が行われる。
また、事前判定では、特図の事前判定まで行われる。
図182(c)は、特図事前判定用テーブルを示す図である。
この図182(c)に示す特図事前判定用テーブルも、特図関連抽選処理で用いる特図決定用テーブル(図171(d)参照)と同じであるが、特図関連抽選処理では、改めて、特図決定用テーブルを用いた特図決定処理が行われる。
なお、事前判定では、特図の事前判定は行わず、特図の変動時間を事前判定して、変動時間の事前判定結果に基づいて先読み予告を行うようにしてもよい。あるいは、特図の変動時間を具体的に事前判定するのではなく、変動時間の長短の傾向や、変動時間のグループを事前判定して、それらの事前判定結果に基づいて先読み予告を行うようにしてもよい。
また、先読み予告を行うか否か、あるいは、先読み予告をどのような態様で行うか否かは、副制御部側(400,500)が、例えば、乱数抽選を行う等して決定する。
続いて、第4実施形態における普図の当否判定について説明する。
図183(a)は、主制御部300のROM306に記憶されている普図当否判定用テーブルを示す図である。
本実施形態における普図当否判定処理においても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて当否判定を行う。普図制御状態は、時短フラグがオフされていれば(非電サポ状態であれば)低確率状態であり、時短フラグがオンされていれば(電サポ状態であれば)高確率状態である。普図当否判定は、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図当選乱数値(取り得る範囲は0〜65535)に基づいて行う。第4実施形態における普図のアタリ確率は、非電サポ状態(低確率状態)であれば約10%であり、電サポ状態(高確率状態)であれば100%である。なお、電サポ状態では、当りにのみ当選するようにしてもよい。
図183(b)は、普図決定用テーブルを示す図である。
普図決定にあたっても、時短フラグを参照し、現在の制御状態が電サポ状態であるか否かに基づいて普図決定を行う。非電サポ状態であれば、RAM308の普図保留記憶部から取り出した始動情報のうちの普図決定乱数値(取り得る範囲は0〜99)に基づいて普図決定を行う。第4実施形態では、非電サポ状態であれば90%の確率で普図Aに決定され、10%の確率で普図Bに決定される。図183(b)に示す普図決定用テーブルには、普図決定結果に対応した電チューの開放態様が示されている。普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューは最大で1.8秒間開放(電チューショート開放)する。一方、普図表示装置210に普図Bが停止表示されると、電チューは最大で6秒間開放(電チューロング開放)する。なお、電チューは所定の開放時間が経過する前に所定の球数(ここでは10球)の入球があった場合には、その時点で閉鎖する。
また、第4実施形態では、電サポ状態であれば普図Bに必ず決定される。したがって、普図決定乱数値に基づいた抽選は行われない。電サポ状態で普図表示装置210に普図Bが停止表示されても、電チューは最大で6秒間開放(電チューロング開放)する。ここで、非電サポ状態で普図表示装置210に普図Bが停止表示された場合には、電チューは最大で第一の時間(例えば4秒間)開放し、電サポ状態で普図表示装置210に普図Aが停止表示された場合には、電チューは最大で第二の時間(例えば6秒間)開放するようにしてもよい。
また、普図の当否判定結果がはずれである場合には、普図Cになるため、普図決定乱数値に基づいた抽選は行われない。
なお、第4実施形態では、電サポ状態に限って、普図当否判定はほぼ当りに当選するが、非電サポ状態でもほぼ(または必ず)当りに当選するようにしてもよい。この場合には、非電サポ状態で、普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューは最大で0.1秒間しか開放しないようにする。
図183(c)は、普図タイマテーブルを示す図である。
この図183(c)の普図タイマテーブルに示すように、第4実施形態においても、普図の図柄に関係なく、普図の図柄変動時間は、非電サポ状態では一律に20秒(普図タイマ1)であり、電サポ状態では一律に1秒(普図タイマ2)である。このように電サポ状態よりも非電サポ状態の方が普図の図柄変動時間が長いため、非電サポ状態における普図の図柄変動表示中に長い演出を行うことができ、演出効果を高めることができる場合がある。
なお、非電サポ状態における普図の図柄変動時間を複数種類用意しておき、その中から乱数抽選によって非電サポ状態における普図の図柄変動時間を決定するようにしてもよい。また、電サポ状態における普図の図柄変動時間も複数種類(2種類であってもよいし、3種類以上であってもよい)用意しておき、その中から乱数抽選によって電サポ状態における普図の図柄変動時間を決定するようにしてもよい。あるいは、普図ごとに図柄変動時間を用意しておいてもよい、さらに、普図Bの方が、普図Aよりも長い図柄変動時間が選ばれやすいようにしておいてもよい。こうすることで、普図Bを停止表示する前に、煽り演出を行いやすくなる。また反対に、普図Bの方が、普図Aよりも短い図柄変動時間が選ばれやすいようにしておいてもよい。こうすることで、遊技者をより有利にすることができる。
また、第4実施形態におけるぱちんこ機では、普図の始動情報取得条件が成立したことに基づいて、普図の事前判定も実行される。ここにいう普図の始動情報取得条件の成立要件は、普図始動口228を遊技球が通過したことに基づいて成立する要件である。すなわち、普図の保留数が所定の上限数未満である状態では、普図始動口228を遊技球が通過すると成立する要件であり、普図の保留数が所定の上限数である状態では、普図始動口228を遊技球が通過しても成立しない要件である。普図の事前判定は、特図の事前判定と同様な処理である。
図184(a)は、普図の始動情報を先読みして事前判定を行う際に使用される普図当否事前判定用テーブルを示す図である。
図184(a)に示す普図当否事前判定用テーブルは、図183(a)に示す普図当否判定用テーブルと同じである。図184(a)に示す事前判定用テーブルを用いて事前判定を行っても、普図関連抽選処理では、改めて、図183(a)に示す普図当否判定用テーブルを用いた当否判定が行われる。
また、事前判定では、普図の事前判定まで行われる。
図184(b)は、普図事前判定用テーブルを示す図である。
この図184(b)に示す普図事前判定用テーブルも、図183(b)に示す普図決定用テーブルと同じであるが、普図関連抽選処理では、改めて、普図決定用テーブルを用いた普図決定処理が行われる。
続いて、図185(a)を用いて、第4実施形態における第1副制御部400で実行される普図演出決定処理について説明する。
図185(a)は、第4実施形態における普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
図185(a)に示す普図演出決定処理も、第1副制御部400が、主制御部300からの普図変動開始コマンドを受信すると開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。
まず、普図演出の禁止期間中であるか否かを判定する(ステップS611)。ここにいう禁止期間とは、電サポ中の期間である。なお、この禁止期間に、後に記す特定演出のうちの少なくとも何れかの実行期間を含めてもよい。禁止期間中(電サポ中)であれば、この普図演出決定処理は終了になり、普図演出(第一の演出)は行われないことになる。電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しやすい状態なので、普図演出を行っても遊技者の期待度はそれほど向上しない可能性がある。しかしながら、電サポ中であれば、普図演出を一律に行わないことにするのではなく、電サポ中であっても、所定確率の抽選に当選した場合には普図演出を実行するようにしてもよい。
一方、禁止期間中でなければ(非電サポ中であれば)、普図演出実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS612)。普図演出実行条件の成立要件は、図167(c)に示す普図Bに当選したことで成立する要件である。なお、普図表示装置210に普図Bが停止表示されると、電チューロング開放が実行され、この普図演出実行条件は真の普図演出の実行条件に相当する。また、図167(c)に示す普図Aに当選して第一の確率(例えば1/10)の演出実行可否抽選に当選したことでも成立する要件である。普図表示装置210に普図Aが停止表示されると、電チューショート開放が実行され、この普図演出実行条件は、電チューロング開放に対しては偽の普図演出の実行条件に相当するが、電チュー開放に対しては真の普図演出の実行条件に相当する。さらに、図167(c)に示す普図Cに当選して第二の確率(例えば1/100)の演出実行可否抽選に当選したことでも成立する要件である。なお、第一の確率は第二の確率以上の確率であるか、あるいは第二の確率よりも高い確率であればよい。普図表示装置210に普図Cが停止表示されると、電チューは開放せず、閉鎖したままであり、この普図演出実行条件は、偽の普図演出の実行条件に相当する。なお、ここでは普図Bに当選していれば必ず普図演出実行条件が成立するが、第三の確率(例えば1/2)の演出実行可否抽選に当選したことで成立するようにしてもよい。なお、第三の確率は第一の確率以上の確率であるか、あるいは第一の確率よりも高い確率であればよい。以上説明した普図演出実行条件が不成立であれば、この普図演出決定処理は終了になる。
反対に、普図演出実行条件が成立していれば、今度は所定条件が成立しているか否かを判定する(ステップS613)。ここにいう所定条件の成立要件は、特定演出が実行されていることで成立する要件である。特定演出としては、大当り遊技中の演出、特図の図柄変動中における大当りの期待度が高い演出(例えば、スーパーリーチ、予告演出)、所定時間毎に発生する強制演出や、右打ちやボタン押下などの遊技者の操作を促す演出や、複数のボタンそれぞれのボタン押下を促す演出等があげられる。上記強制演出は、特図の図柄変動中であれば、装飾図柄を隅に移動させて行われる演出であり、デモ中であれば、デモ演出の途中で行われる演出である。また、ボタン押下を促す演出は、例えば、ボタンごとに、ボタン押下のタイミングを報知する演出であってもよいし、ボタン押下受付期間を報知する演出であってもよいし、ボタン押下の受付残期間を報知する演出であってもよい。所定条件が不成立であれば、第一副制御部400のRAM408に第一の普図演出コマンドをセットし(ステップS614)、普図演出決定処理は終了になり、所定条件が成立していれば、第一副制御部400のRAM408に第二の普図演出コマンドをセットし(ステップS615)、普図演出決定処理は終了になる。RAM408にセットされた普図演出コマンドは、図142(a)に示す情報送信処理(ステップS319)で第2副制御部500に送信され、第2副制御部500は、送信されてきた普図演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208には普図演出が表示される。第一の普図演出コマンドに基づく普図演出は相対的に長い演出時間にわたって実行される演出であり、第二の普図演出コマンドに基づく普図演出は相対的に短い演出時間にわたって実行される演出である。例えば、第一の普図演出コマンドに基づく普図演出の開始時期よりも第二の普図演出コマンドに基づく普図演出の開始時期が遅く、演出時間が短くなる。すなわち、特定演出実行中に普図演出を開始した場合の方が、特定演出非実行中に普図演出を開始した場合よりも、演出時間が短くなる。こうすることで、演出を多彩にすることができ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。また、特定演出(例えば、大当り予告)が実行されているときは普図演出の演出時間を短くするとことで特定演出に遊技者の注目を集めさせることができるとともに、結果表示を含む普図演出を行うことで普図図柄の停止表示を遊技者が認識しやすくなり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、ここにいう短い演出時間には0秒も含まれ、0秒の場合には、普図演出は実行されない。0秒の場合には、第二の普図演出コマンドを送信しないようにしてもよいし、第二の普図演出コマンドをキャンセルコマンドとしてもよい。さらに、所定条件が不成立の場合であっても、一律に第一の普図演出コマンドをセットするのではなく、ステップS614において、抽選を行い、所定確率(例えば1/20)で第二の普図演出コマンドをセットするようにしてもよい。
以上説明したように、第4実施形態のぱちんこ機においても、非電サポ状態で電サポ状態よりも普図演出が行われやすい。非電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しにくい状態であるので、普図演出を実行するとこで、電チューへの遊技球の入賞に期待を持たせることができる場合がある。
図185(b)は、第4実施形態における所定領域予告演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
ここにいう所定領域とは、装飾図柄表示装置208における所定領域であって、例えば、特図保留表示領域が相当する。この第4実施形態においても、特図保留表示領域は装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに設けられており、上述の第3実施形態と同様である。ただし、第3実施形態では、特図1保留表示領域と特図2保留表示領域の間に設けられた、普図演出が行われる普図演出領域を所定領域と称しているが、この第4実施形態では、特図1保留表示領域、あるいは特図2保留表示領域を所定領域と称する。なお、第4実施形態における所定領域は、特図保留表示領域に限られず、普図演出が行われる領域に、近接した領域あるいは隣り合う領域を含む領域であればよい。
図185(b)に示す所定領域予告演出決定処理も、第1副制御部400が、主制御部300からの特図保留増加コマンドを受信すると開始される。ここにいう予告演出とは、特図の大当り予告演出が相当する。ここでの特図の大当り予告演出は、図182を用いて説明した事前判定結果に基づく先読み予告演出である。なお、第1副制御部400が、特図図柄変動開始コマンド、普図保留増加コマンド、普図変動開始コマンド、大当り演出開始コマンド等、これまで説明したいずれかのコマンドを受信した場合でも開始するようにしてもよい。これらの場合には、予告演出は、先読み予告演出に限られず、当該図柄変動の停止図柄についての予告演出であってもよいし、リーチに発展することを予告する予告演出であってもよいし、大当り終了後に確変状態、あるいは電サポ状態に移行することを予告する予告演出等であってもよい。
ステップS621では、禁止期間中であるか否かを判定する。このステップS621における禁止期間とは、普図演出中の期間である。禁止期間中(普図演出中)であれば、ステップS624に進む。
一方、禁止期間中でなければ、予告演出実行条件が成立しているか否かを判定する(ステップS622)。予告演出実行条件の成立要件は、予告実行可否抽選に当選したことで成立する要件である。この予告演出実行条件が不成立であれば、ステップS624に進む。
反対に、予告演出実行条件が成立していれば、第一副制御部400のRAM408に所定領域予告演出コマンドをセットし(ステップS623)、ステップS624に進む。RAM408にセットされた所定領域予告演出コマンドは、図142(a)に示す情報送信処理(ステップS319)で第2副制御部500に送信され、第2副制御部500は、送信されてきた所定領域予告演出コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208の所定領域に予告演出が表示される。
ステップS624では、その他の予告演出抽選処理を実行し、所定領域予告演出決定処理は終了になる。その他の予告演出は、所定領域以外で行われる予告演出(先読み予告も含む)が相当する。
次に、第4実施形態における演出の具体例を説明する。まず、図186および図187を用いて説明する。
図186は、第4実施形態における演出の一例を流れを表すタイムチャートであり、図187は、図186に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。すなわち、図187の(ア)〜(ク)に示す装飾図柄表示装置等は、図186に示す(ア)〜(ク)の期間に対応するものである。なお、図186に示すタイムチャートでは、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図187に示す装飾図柄表示装置208の下には、いずれも主制御部300によって駆動制御される、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214が示されている。第4実施形態における説明に用いる図では、第3実施形態における説明に用いた図とは、第1特図表示装置212と第2特図表示装置214の位置が逆であり、第1特図表示装置212は一番左側に示されており、第2特図表示装置214はその右側に示されている。また、普図表示装置210は一番右側に示されている。さらに、第4実施形態における説明に用いる図では、各表示装置の上に、保留数の数だけ点灯する保留ランプが示されている。すなわち、一番左の第1特図表示装置212の上には第1特図保留ランプ218が4つ示され、その右(真ん中)の第2特図表示装置214の上には第2特図保留ランプ220が4つ示され、一番右の普図表示装置210の上には普図保留ランプ216が4つ示されている。これらの保留ランプもいずれも主制御部300によって点灯制御される。第4実施形態では、普図の最大保留数も、特図1の最大保留数および特図2の最大保留数と同じく4つである。なお、普図にしても特図にしても最大保留数を、揃えなくてもよいし、設けなくてもよい。第4実施形態における説明に用いる図でも、第3実施形態における説明に用いた図と同じく、図柄変動中は、上下方向中央の横向きのセグメントのみが点灯し、黒塗りの部分が点灯しているセグメントの場所を示している。
一方、装飾図柄表示装置208は、副制御手段(ここでは第2副制御部500)によって駆動制御させる。この装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1保留表示領域281が用意されており、その右側には特図2保留表示領域282が用意されている。さらに、特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282との間には、上述の所定領域の一例に相当する普図演出領域283が設けられている。各保留表示領域において、古い保留アイコンほど普図演出領域283側(中央側)に表示され、この点は図172等に示す第3実施形態の装飾図柄表示装置208と同じである。また、特図1保留アイコンのデフォルトの表示態様は黒丸であり、先読み予告演出を行う場合には、デフォルトの表示態様から所定の表示態様に変化する。ここでは、保留アイコンを老中のキャラクの表示態様で表示することで先読み予告演出を行う。なお、第二の所定の表示態様(例えば、老中とは異なるキャラクタ)を用意しておき、先読み予告の信頼度に応じて使い分けてもよい。例えば、大当りに本当に当選する信頼度が低い場合は所定の表示態様、その信頼度が高い場合は第二の所定の表示態様でそれぞれ保留アイコンを表示することで先読み予告演出を行ってもよい。
さらに、図187に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aの左側には縦一列に各保留数の数字表示、および第4図柄が表示されている。すなわち、一番上には特図1の保留数を表す数字表示284が設けられており、その下に特図1の第4図柄285が表示されている。その下には特図2の保留数を表す数字表示286が設けられており、その下に特図2の第4図柄287が表示されている。さらにその下には普図の保留数を表す数字表示288が設けられており、その下に普図の第4図柄289が表示されている。第4図柄は、図柄変動中を表示するものであり、図187(a)に示す左端の第1特図表示装置212では特図の図柄変動表示が行われており、他の表示装置214,210は停止している。特図1の第4図柄285は灰色に点灯しており、他の第4図柄287,289は消灯している。なお、各第4図柄285,287.289は、表示装置212,214,210が大当り図柄や当り図柄を停止表示した場合には、所定の色に点灯し、大当り遊技中や電チュー開閉動作中も所定の色に点灯し続けてもよい。
図187および図186(ア)に示す状態は、非電サポ状態であって、特図1の保留数が3つであり、特図2および普図の保留数は0である。図187(ア)に示す装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域281には、2つの保留アイコンが表示されており、もっとも古い入賞の第1保留を表す第1特図1保留アイコン2811は、老中のキャラクの表示態様で表示されており、普図演出領域283の左横で先読み予告演出が実行されている。また、その普図演出領域283は、デフォルト画像283aが表示されている。このデフォルト画像283aは、普図演出が行われていない場合に普図演出領域283に表示される画像である。さらに、図186の(ア)に示すように、電チューは作動しておらず、電チュー(一対の羽根部材232)は閉鎖した状態にある。なお、上述のごとく、図187(a)に示す第1特図表示装置212では特図の図柄変動表示が行われており、この図柄変動表示は、図187(ク)のタイミングを越えて継続する。
ここでは、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、やがて、左領域に設けられた普図始動口228に連続して3球の遊技球Bが通過し、普図の保留数が3つに増加する。図186の(イ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を開始するとともに、普図演出も開始される。ここでの普図演出は、図185(a)のステップS614でセットされた第一の普図演出コマンドに基づく普図演出(以下、第一普図演出と称する)である。普図の図柄変動表示は20秒間行われる。図187(イ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示は、図169(b)の(ア)に示す変動表示パターン(普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3の繰り返し)が20秒間行われる。また、図187(イ)に示す普図の保留数の数字表示288は3になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
やがて、図186の(ウ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、確定表示が行われる。すなわち、普図表示装置210が普図C(図167(c)参照)の停止図柄を0.6秒間表示する。「図柄変動表示期間」というときには、図柄の変動表示の開始から確定表示が終了するまでの期間のことをいうことがある。図187(ウ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図装飾図柄の停止図柄態様(図167(d)参照)である普図装飾3が0.6秒間表示されている。すなわち、普図の結果表示演出が行われている。なお、ここでの第一普図演出は、図185におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の変動表示を行い、その後、普図の結果表示演出を行う、相対的に長い第一の時間(20.6秒)にわたった演出になる。また、図187(ウ)に示す普図の第4図柄289は、普図表示装置210の確定表示中になると消灯する。
普図表示装置210における確定表示が終了すると、図186の(エ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を再び開始するが、ここでは、普図演出は実行されない。すなわち、図185に示すステップS612における判定で、普図演出実行条件不成立と判定されたことにより、普図演出は実行されず、偽の普図演出も行われないことになる。図187(エ)に示す普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。また、図187(エ)に示す普図の保留数の数字表示288は2になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
やがて、図186の(オ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図187(ウ)に示す普図演出領域283には、依然としてデフォルト画像283aが表示されている。すなわち、普図の結果表示演出も行われていない。なお、図187(オ)に示す普図の第4図柄289は消灯している。
普図表示装置210における確定表示が終了すると、図186の(カ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示をまた開始するとともに、今度は普図演出も開始される。ここでの普図の図柄変動表示も20秒間行われる。図187(カ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図演出も、第一普図演出である。また、図187(イ)に示す普図の保留数の数字表示288は1になり、普図の第4図柄289も灰色に点灯している。
普図の図柄変動表示が開始されてから20秒が経過すると、図186の(キ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図187(キ)に示す普図表示装置210には普図B(図167(c)参照)の停止図柄が表示されており、普図演出領域283には、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図Bに対応した普図装飾2(図167(d)参照)が表示されており、普図の結果表示演出が行われている。また、普図演出として、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)も表示されている。そのエフェクト画像283bは特図1保留表示領域281に入り込んで、老中のキャラクの表示態様である先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811の一部は、エフェクト画像283bによって隠されている。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、エフゥクト画像283bによって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。
続いて、図186の(ク)に示すように、電チューロング開放が行われ、電チューは5秒間開放する。図187(ク)に示す普図演出領域283では、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出に続いて、電チュー開放報知演出が実行されている。ここでの電チュー開放報知演出では、「電チュー開放中」という吹き出しが付けられた殿様のキャラクタがピースサインをしている装飾図柄が表示されている。「電チュー開放中」という吹き出しによって、遊技者は、電チューに遊技球が進入可能であることがわかり、遊技球の打ち出しタイミングを把握することができる。また、キャラクタの手は普図演出領域283を越えて伸び、特図1保留表示領域281に入り込んで、ピースサインをしている部分で第1特図1保留アイコン2811(ここでは、先読み予告の表示態様の保留アイコン)の一部を隠している。この結果、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。この電チュー開放報知演出も、普図の結果表示演出の一つと見ることができる。なお、電チュー開放報知演出によって、第1特図1保留アイコン2811の全部を隠してもよい。また、「電チュー開放中」という吹き出しも普図演出領域283を越えて伸び、この吹き出しは、特図2保留表示領域282に入り込んでいる。
このように、表示態様が先読み予告の態様に変化した第1特図1保留アイコン2811をあえて、エフェクト画像283bや電チュー開放報知演出といった普図演出で隠すことにより、遊技者に、普図演出の動向に興味を抱かせることができる場合がある。また、先読み予告は将来的な大当りの予告であり、現在進行形の普図演出を目立たせることで、遊技者に電チュー開放の期待を持たせることができる場合がある。
なお、ここでの第一普図演出は、図185におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の変動表示を行い、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い、次いで電チュー開放報知演出まで行う、相対的に長い第二の時間(25.6秒)にわたった演出になる。
続いて、図187には図示がないが、図186の(ケ)に示すように、電チューロング開放が終了すると、電チュー開放報知演出も終了し、普図の図柄変動表示が開始されるが、普図演出は実行されない。
図188は、図186に示す例の続きの流れを表すタイムチャートであり、図189は、図188に示すタイムチャートにおける要所ごとの装飾図柄表示装置等の様子を示す図である。すなわち、図188の(サ)〜(セ)に示す装飾図柄表示装置等は、図189に示す(サ)〜(セ)の期間に対応するものである。なお、図188に示すタイムチャートでも、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図187中で行われていた特図1の図柄変動表示が終了し、ハズレ図柄を停止表示した後、図187に示す、老中のキャラクの表示態様である先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811が表す特図1の保留が消化され、特図1の図柄変動表示が開始される。この特図1の図柄変動表示に合わせて、装飾図柄表示装置208も特図1の装飾図柄の変動表示が開始され、スーパーリーチに発展する。図188に示す所定条件は、図185のステップS613における所定条件であり、大当りの期待の高いスーパーリーチの演出中は、所定条件の成立中になる。図189(サ)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチに発展した様子が示されている。スーパーリーチ自身が大当り予告の一種であり、そのスーパーリーチの演出も、大当り予告演出に相当する。ここのスーパーリーチの演出では、装飾図柄表示装置208の背景画像が変化し、リーチ状態にある特図1の装飾図柄の変動表示は左隅に移動して小さく表示されるとともに、女中のキャラクタC2が登場する。なお、スーパーリーチに発展すると、保留アイコンが消える。なお、保留アイコンの表示制御は行われており、遊技者から見えないだけである場合にも、この明細書では「消える」や「消す」とする。このことは、「隠される」や「隠す」でも同じことである。ただし、左端の各数字表示284,286,286は消えていない(見えている)。また、各第4図柄285,287,289も表示されている。
ここでも、非電サポ状態であるため、遊技者は左打ちを行っており、左領域に設けられた普図始動口228に連続して3球の遊技球Bが通過し、図188の(サ)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を開始し、この普図の図柄変動表示は20秒間行われる。一方、普図演出は、所定条件が成立している(スーパーリーチ中である)ため、図185(a)のステップS615でセットされた第二の普図演出コマンドに基づく演出(以下、第二普図演出と称する)が実行されることになるが、普図表示装置210における普図の図柄変動表示の開始時には、第二普図演出はまだ開始されず、図189(サ)に示す普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。なお、スーパーリーチの演出の一つである背景画像で普図演出領域283を消してしまってもよいし、所定条件成立時は普図演出が開始されるまでデフォルト画像283aも表示しないようにしてもよい。
また、図189(サ)に示すように、スーパーリーチのキャラクタC2は、足の部分が、普図演出が行われていない普図演出領域283の一部を隠している。この結果、普図演出領域283は視認困難になっている。
図188の(シ)に示すように、普図表示装置210における普図の図柄変動表示の終了が近づいてくると(ここでは1秒前から)、普図演出領域283で第二普図演出が開始される。図189(シ)に示す普図演出領域283では、普図の装飾図柄の変動表示(高速変動)が開始されている。ここでの普図の装飾図柄の変動表示も、図169(b)の(ア)に示す変動表示パターン(普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3の繰り返し)であるが、演出時間が短いため、繰り返し回数は少なくなる。
また、図189(シ)に示すように、普図演出領域283で普図演出が開始されると、今度は、普図演出領域283が、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分を隠している。この結果、キャラクタC2は視認困難になっている。なお、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分が、依然として普図演出領域283の一部を隠しているようにしてもよいし、普図演出領域283が、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分を隠さないようにしてもよい。
やがて、図188の(ス)に示すように、普図表示装置210は普図の図柄変動表示を終了し、0.6秒間の確定表示が行われる。図189(ス)に示す普図演出領域283には、普図の装飾図柄の変動表示に続いて、普図装飾2が0.6秒間表示され、普図の結果表示演出が行われている。また、普図演出として、ここでも、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)も表示されている。スーパーリーチのキャラクタC2は、帯の部分までエフェクト画像283bによって隠されている。この結果、スーパーリーチのキャラクタC2がさらに視認困難になっている。なお、エフゥクト画像283bによって、スーパーリーチのキャラクタC2の全部を隠してもよい。
なお、第二普図演出における普図の装飾図柄の変動表示時間(図188の(シ)の期間長)は、確定表示時間(普図の結果表示演出時間:図188の(ス)の期間長)と同じであってもよいし、確定表示時間よりも短くてもよいし、長くてもよい。
続いて、図188の(セ)に示すように、電チューロング開放が行われ、電チューは5秒間開放する。図189(セ)に示す普図演出領域283では、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出に続いて、図187に示す電チュー開放報知演出と同様の演出が実行されている。スーパーリーチのキャラクタC2は、右胴体部分が電チュー開放報知演出における「電チュー開放中」という吹き出しによって隠されている。この結果、スーパーリーチのキャラクタC2が視認困難になっている。ここでの電チュー開放報知演出も、普図の結果表示演出の一つと見ることができる。なお、電チュー開放報知演出によって、スーパーリーチのキャラクタC2の全部を隠してもよい。
なお、ここでの第二普図演出は、図185におけるステップS612において普図決定結果を参照し、普図の装飾図柄の短い変動表示を行い、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い、次いで電チュー開放報知演出を行う、相対的に短い第三の時間(例えば、6.6秒)にわたった演出になる。
続いて、図189には図示がないが、図188の(ソ)に示すように、電チューロング開放が終了すると、電チュー開放報知演出も終了し、普図の図柄変動表示が開始されるが、普図演出は実行されない。
なお、第二普図演出の開始時期を、特図の図柄変動表示の開始時期に応じて変化させてもよく、例えば、第二普図演出の開始時期を含む所定期間(例えば前後の5秒間)の間に特図の図柄変動表示の開始がある場合に、第二普図演出の開始時期を、特図の図柄変動表示の開始時期に合わせる(同時にする)ように制御してもよいし、特図の図柄変動表示の開始時期から遅らせるよう制御してもよいし、あるいは早めてるように制御してもよい。また、図188の(セ)の期間では、電チューは開放し続ける例を示したが、上記(セ)の期間で電チュー(一対の羽根部材232a)の開放と閉鎖をそれぞれ1又は複数回行うようにしてもよく、開放時や開放中と閉鎖時や閉鎖中とで演出表示の少なくとも一部を共通にしてもよいし、異ならせてもよい。例えば、開放時や開放中にはピースサインで、閉鎖時や閉鎖中にはグーのサインであってもよいし、ピースサインをし続けるにしても、開放時や開放中には青色の着物であり、閉鎖時や閉鎖中には赤色の着物であってもよい。
図190は、第二普図演出の変形例を示すタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図190(a)に示す変形例では、普図の装飾図柄の変動表示中((チ)の期間)には第二普図演出が行われず、確定表示が開始((ツ)の期間の始まり)されると第二普図演出が開始され、電チューロング開放中((テ)の期間)にも、第二普図演出の一部として電チュー開放報知演出(これも普図の結果表示演出の一種)を行う。すなわち、この変形例における第二普図演出は、普図の結果表示演出のみの構成になり、演出時間は、相対的に短い第四の時間(ここでは5.6秒)になる。なお、普図がはずれ(普図C)の場合には、確定表示中の普図の結果表示演出のみになるが、0.6秒という非常に短い時間になるため、普図がはずれ(普図C)の場合には、第二普図演出を実行しないようにしてもよい。
図190(b)に示す変形例における第二普図演出では、普図の装飾図柄の変動表示中((ニ)の期間)にも、確定表示中((ヌ)の期間)にも第二普図演出が行われず、電チューロング開放が開始((ネ)の期間の始まり)されると、第二普図演出が開始される。この変形例における第二普図演出の演出時間は、相対的に短い第五の時間(ここでは5秒)になる。なお、普図がはずれ(普図C)の場合には、この第二普図演出は実行されない。
図185におけるステップS615では、上記第三の時間の第二普図演出と、上記第四の時間の第二普図演出と、上記第五の時間の第二普図演出のうち、いずれの演出時間の第二普図演出を実行させるかを抽選により決定するようにしてもよい。また、第二普図演出として、上記第三の時間〜上記第五の時間以外の演出時間のものを用意しておいてもよい。
また、上記第三の時間〜上記第五の時間はいずれも、非電サポ状態における普図の図柄変動時間(ここでは20秒)よりも短い。こうすることで、演出を多彩にすることができ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。また、普図演出を行っていない図柄変動表示中は他の演出に遊技者の注目を集めさせることができるとともに、結果表示を含む普図演出を行うことで普図図柄の停止表示を遊技者が認識しやすくなり、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
図191は、所定条件が成立状態から不成立状態になった場合の例を示すタイムチャートであり、図の左から右に向かって時間(t)が経過する。
図191(a)に示す例は、所定条件が成立している状態(例えば、スーパーリーチ実行中)から不成立の状態(例えば、スーパーリーチ終了)になったとしても、普図の図柄変動表示開始時点で決定していた第二普図演出を実行する例である。すなわち、図188に示す第二普図演出と同じ第二普図演出を実行する((フ)〜(ホ)の期間)。
図191(b)に示す例は、所定条件が不成立になった時点から普図演出を開始する例である。この例では、普図の図柄変動表示開始時点では、所定条件が成立状態であったため、(レ)の期間の始まりから演出を開始する第二普図演出(図188に示す第二普図演出と同じ)に決定していた。しかしながら、普図の装飾図柄の変動表示中に所定条件が不成立になり、普図の装飾図柄の変動表示の途中から、普図の装飾図柄の変動表示を開始し((ル)の期間の始まり)、(レ)の期間でも普図の装飾図柄の変動表示を継続し、その後、エフェクト画像283bを伴う普図の結果表示演出を行い((ロ)の期間)、次いで電チュー開放報知演出を行う((ワ)の期間)。
なお、(ル)の期間用に普図の装飾図柄の変動表示を追加してもよいし、(リ)の期間の始まりから普図の装飾図柄の変動表示の表示制御は開始しておき、所定条件が成立している間は、非表示とし、所定条件が不成立になった時点で表示させるようにしてもよい。
図192は、普図先読み予告の一例を示す図である。この普図先読み予告演出は、普図の保留に普図当りがある場合に実行するようにしてもよいし、普図の保留に特定図柄の当り図柄(例えば、電チューロング開放の普図B)がある場合に実行するようにしてもよいし、普図の保留にハズレがあり且つ所定確率の抽選に当選した場合に実行するようにしてもよい(偽の普図先読み予告演出)。また、普図の保留に普図当りがあっても、普図の保留に特定図柄の当り図柄があっても、所定確率の抽選に当選しなければ実行しないようにしてもよい。
図192に示す普図先読み予告演出では、装飾図柄表示装置208において、普図演出領域283を囲うように演出画像(ここではエフェクト画像283b)を表示する。図192に示すのエフェクト画像283bも特図1保留表示領域281に入り込んでおり、第1特図1保留アイコン2811の一部は、エフェクト画像283bによって隠されている。また、中図柄表示領域208bで変動中の特図の装飾図柄の一部も、エフェクト画像283bによって隠されている。
この普図先読み予告演出では、普図の保留が複数個ある状態で最後の普図の保留が当りの場合には、複数回の普図の図柄変動表示に亘って予告表示が行われ、連続予告になる。
なお、普図先読み予告演出は、普図保留増加コマンドを受信した後(普図保留増加直後)から開始してもよいが、上記特定演出(例えば、特図の大当り予告や特図のスーパーリーチ等)が実行されていた場合には、その特定演出が終了した時点から開始するようにしてもよいし、上記特定演出が途中から開始された場合には、普図先読み予告演出を非表示にしてもよい。
図193は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の大当り予告演出を行う例を示す図である。
図193(a)では、特図1も特図2も普図も図柄変動を停止している。また、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、デフォルト画像283aが表示されている。特図1の保留数は3であるが、特図2および普図の保留数はともに0である。なお、図193に示す状態は非電サポ状態である。
図193(b)では、第1特図表示装置212で特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が開始される。なお、普図表示装置210は停止したままである。なお、この例では、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283で第一普図演出が実行されると、図169(b)の(エ)に示す変動表示パターンが普図の図柄変動表示中に繰り返し表示される。
特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されることがある。この普図演出領域283で特図の大当り予告演出は、当該図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される場合や、大当り図柄が停止表示されかつ第一所定確率の抽選に当選した場合や、ハズレ図柄が停止表示される場合であっても第二所定確率の抽選に当選した場合(偽の大当り予告演出)に実行される。なお、特図の先読み予告演出として行ってもよい。普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されると、まず普図演出領域283で高速変動が開始され、図193(c)に示すように、リーチ発展前に普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図193(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄は普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、「激アツ」の装飾文字図柄を普図演出領域283に収めて表示してもよい。また、偽の大当り予告演出の場合には、「激アツ」の装飾文字図柄に代えて「残念」の装飾文字図柄を停止表示させてもよい。
やがて、図193(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がリーチ演出に発展する。リーチ演出に発展後も、普図演出領域283には「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示されているが、リーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄を消すようにしてもよく、普図演出領域283にデフォルト画像283aを表示するようにしてもよい。
図194は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の特定演出への発展予告演出を行う例を示す図である。図193に示す例との相違点を中心に説明し、特に断らない事項については、図193に示す例と同じである。
ここにいう特定演出は、例えば、特図の装飾図柄の変動表示におけるスーパーリーチ演出である。なお、特図の特定演出への発展予告演出は、特図の大当り予告と見ることもできる。
図194に示す例でも、図193に示す例と同じく、特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、特図1の図柄変動表示が開始されると、普図演出領域283では高速変動が開始される(図194(b)参照)。
そして、図194(c)に示すように、ノーマルリーチ発生後、スーパーリーチ演出発展前に、普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図194(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄も普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。
やがて、図193(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がスーパーリーチ演出に発展する。スーパーリーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄は消え、普図演出領域283にはデフォルト画像283aが表示されている。また、普図演出領域283の一部には、スーパーリーチのキャラクタC2の足の部分が重なり、普図演出領域283が視認困難になっている。
図193は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283において特図の大当り予告演出を行う例を示す図である。
図193(a)では、特図1も特図2も普図も図柄変動を停止している。また、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283には、デフォルト画像283aが表示されている。特図1の保留数は3であるが、特図2および普図の保留数はともに0である。なお、図193に示す状態は非電サポ状態である。
図193(b)では、第1特図表示装置212で特図の図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示が開始される。なお、普図表示装置210は停止したままである。なお、この例では、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283で第一普図演出が実行されると、図169(b)の(エ)に示す変動表示パターンが普図の図柄変動表示中に繰り返し表示される。
特図1の図柄変動表示が開始された時点で普図の保留数が0の場合には、普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されることがある。この普図演出領域283で特図の大当り予告演出は、当該図柄変動表示で大当り図柄が停止表示される場合や、大当り図柄が停止表示されかつ第一所定確率の抽選に当選した場合や、ハズレ図柄が停止表示される場合であっても第二所定確率の抽選に当選した場合(偽の大当り予告演出)に実行される。なお、特図の先読み予告演出として行ってもよい。普図演出領域283で特図の大当り予告演出が開始されると、まず普図演出領域283で高速変動が開始され、図193(c)に示すように、リーチ発展前に普図演出領域283に「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示される。図193(c)に示す「激アツ」の装飾文字図柄は普図演出領域283を越えて表示されており、第1特図1保留アイコン2811の一部に重なり、第1特図1保留アイコン2811が視認困難になっている。なお、「激アツ」の装飾文字図柄を普図演出領域283に収めて表示してもよい。また、偽の大当り予告演出の場合には、「激アツ」の装飾文字図柄に代えて「残念」の装飾文字図柄を停止表示させてもよい。
やがて、図193(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、特図の装飾図柄の変動表示がリーチ演出に発展する。リーチ演出に発展後も、普図演出領域283には「激アツ」の装飾文字図柄が停止表示されているが、リーチ演出発展後は、「激アツ」の装飾文字図柄を消すようにしてもよく、普図演出領域283にデフォルト画像283aを表示するようにしてもよい。
図195は、装飾図柄表示装置208の普図演出領域283が、保留消化演出の表示領域として機能する例を示す図である。
図195(a)に示す装飾図柄表示装置208の普図演出領域283では、電チュー開放報知演出が行われており、電チューロング開放が行われる。その結果、電チューに4球の入球がある。
図195(b)では、特図2保留表示領域282に4つの特図2保留アイコン2821〜2824が表示されている。これら4つの特図2保留アイコン2821〜2824それぞれの一部は、電チュー開放報知演出によって隠されており、視認困難になっている。
図195(c)では、これまで行われていた特図1の図柄変動表示は終了する。また、電チューロング開放も終了し、電チューは閉鎖状態になり、普図演出は終了する。しかし、図195(c)に示す普図演出領域283内には、殿様のキャラクタが表示されている。第4実施形態におけるぱちんこ機も特図2優先変動機であり、この例では、特図2の保留がある場合には、普図演出領域283内には殿様のキャラクタが表示され続ける。すなわち、普図演出領域283内では、特図2の保留が総て消化されると、殿様のキャラクタが消え、図194(a)に示すデフォルト画像283aが表示される。なお、特図2の保留がなくなる前に、普図始動口228を遊技球が通過した場合には、普図演出領域283内では、殿様のキャラクタが消え、普図演出を優先して実行するようにしてもよい。
やがて、図195(d)に示すように、第2特図表示装置214では特図の図柄変動表示が開始される。普図演出領域283内に表示されていた殿様のキャラクタは、特図2の図柄変動表示の開始とともに表示態様が変更されることがある。例えば、デフォルトの殿様のキャラクタは両手に俵を抱えている表示態様であるが、消化された保留の図柄変動表示で大当り図柄が停止表示されることを予告する場合には、当該図柄変動表示の開始とともに両手に抱えていた俵を持ち上げた表示態様に変化する。なお、殿様から他のキャラクタに変化させてもよい。また、特図2の図柄変動表示の開始毎に普図演出領域283内の表示を変化させるようにしてもよい。
なお、これまで説明した中で、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、その反対に、他方の演出が一方の演出を隠すようにしてもよい。例えば、図189(セ)に示す状態では、電チュー開放報知演出が、スーパーリーチのキャラクタC2の一部を隠しているが、反対に、スーパーリーチのキャラクタC2が、電チュー開放報知演出の一部を隠し、電チュー開放報知演出が視認困難になるようにしてもよい。さらに、一方の演出が他方の演出を隠す場合に、他方の演出の全演出期間にわたって隠してもよいし、全演出期間のうちの一部期間に限って隠してもよい。また、一方の演出が他方の演出の一部を隠す場合に、特に断らなかった場合でも、一方の演出が他方の演出の全部を隠すようにしてもよい。また、視認困難とは視認不能も含むものである。
さらに、以上説明した普図演出や、大当り演出等の他の演出は、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、図180(ア)および(イ)に示すような演出可動体による演出であってもよい。音による演出の場合は、音が重なり、音量や音程に応じて一方の演出が他方の演出を隠す、すなわち他方の演出が視聴困難になる。
以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行った後に、前記当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、特定の動作(例えば、開閉動作)を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作であり、前記演出手段は、第一の演出(例えば、普図演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、電チュー開放報知演出)を少なくとも含む演出であり、前記第一の演出は、第一の演出時間(例えば、第三の時間(例えば、6.6秒)、第四の時間(5.6秒)、第五の時間(例えば、5秒))にわたって行われる演出であり、前記第一の演出時間は、前記図柄の変動表示時間(例えば、20秒)よりも短い時間になることがある、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記第一の演出は、表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、可動物による演出であってもよい。また、前記演出手段は、例えば、演出表示手段であってもよい。
また、前記特定の動作は、前記進入困難状態と前記進入容易状態を交互に1又は複数回繰り返す動作であってもよい。したがって、前記第二の演出は、前記始動領域が前記進入容易状態にあるときに該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入困難状態から前記進入容易状態へ状態変更する前に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよいし、前記始動領域が前記進入容易状態から前記進入困難状態へ状態変更した後に該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出であってもよい。
また、『前記当否判定手段は、電サポ状態の方が非電サポ状態よりも前記特定の当否判定結果を導出しやすいものであり、前記第一の演出は、前記電サポ状態よりも前記非電サポ状態の方が実行されやすい演出である(図185に示すステップS611)、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段は、前記電サポ状態の方が前記非電サポ状態よりも、前記図柄の変動表示を長時間にわたって行うことが多いものである(図183(c))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第一の演出は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記始動領域に遊技球が進入可能であることを報知する進入可能報知演出(例えば、図187(ク)等に示す「電チュー開放中」という吹き出し)を少なくとも含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記演出手段は、前記第二の当否判定の結果に関する第二の演出(例えば、特図の大当り予告演出(先読み予告を含む))を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、以上の説明では、『進入容易状態(例えば、開状態)と進入困難状態(例えば、閉状態)との間で少なくとも状態変更可能な始動領域(例えば、電チュー)と、当否判定(例えば、普図の当否判定)を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、図柄の変動表示を行った後に、前記当否判定の結果に対応した停止図柄を少なくとも表示可能な図柄表示手段(例えば、普図表示装置210)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記始動領域は、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、普図当り)であった場合に、特定の動作(例えば、開閉動作)を少なくとも行うことが可能なものであり、前記特定の動作は、前記進入困難状態から前記進入容易状態に状態変更する動作を含む動作であり、前記演出手段は、第一の演出(例えば、普図演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、変動中演出、確定中演出、および動作中演出のうちの少なくとも一つの演出を含む演出であり、前記変動中演出は、前記図柄変動表示中に実行される演出(例えば、図186に示す(カ)の期間における演出)であり、前記確定中演出は、前記図柄表示手段による前記停止図柄の表示中に実行される演出(例えば、図186に示す(キ)の期間における演出)であり、前記動作中演出は、前記始動領域が前記特定の動作を実行中に行われる演出(例えば、図186に示す(ク)の期間における演出)であり、前記演出手段は、前記第一の演出とは異なる第二の演出(例えば、特図の大当り予告演出(先読み予告を含む))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記第二の演出実行中に前記第一の演出を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図189(シ)〜(セ))、前記演出手段は、前記第二の演出非実行中であっても前記第一の演出を少なくとも開始可能なものであり(例えば、図187(イ)〜(ウ))、前記第二の演出非実行中に開始された前記第一の演出の演出時間(例えば、第一の時間(20.6秒))よりも、該第二の演出実行中に開始された該第一の演出の演出時間(第三の時間(例えば、6.6秒))の方が短くなりやすい、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、前記第一の演出も前記第二の演出も、表示による演出であってもよいし、音による演出であってもよいし、光による演出であってもよいし、可動物による演出であってもよい。また、前記演出手段は、例えば、演出表示手段であってもよい。
前記第二の演出は、所定時間ごとに開始される演出であってもよいし、大足り遊技状態中に開始される演出であってもよい。また、右打ちやボタン押下などの遊技者の操作を促す演出であってもよい。さらには、複数のボタンそれぞれのボタン押下を促す演出であってもよい。例えば、ボタンごとに、ボタン押下のタイミングを報知する演出であってもよいし、ボタン押下受付期間を報知する演出であってもよいし、ボタン押下の受付残期間を報知する演出であってもよい。
また、『第二の当否判定(例えば、特図の当否判定)を少なくとも実行可能な第二の当否判定手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、制御状態を、非大当り制御状態から大当り制御状態に少なくとも移行可能な遊技制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果に関する演出を少なくとも含む演出(例えば、図189に示すスーパーリーチ演出)である、ことを特徴とする遊技台。』につい また、『前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であった場合に、該第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であることを予告する演出(例えば、図189に示すスーパーリーチ演出)を含む演出であり、前記第二の演出は、前記第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果でない場合であっても、該第二の当否判定の結果が大当りの当否判定結果であるかのように予告する演出(いわゆる偽の大当り予告演出)も含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記始動領域とは別の別始動領域(例えば、第1特図始動口230)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第一の図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212)と、前記図柄表示手段のうちの一つの図柄表示手段として、第二の図柄表示手段(例えば、第2特図表示装置214)と、前記第一の図柄表示手段を少なくとも制御可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300のCPU304)と、を備え、前記別始動領域は、遊技球の進入のしやすさが変化しないものであり、前記図柄表示制御手段は、前記第二の図柄表示手段も少なくとも制御可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する第一の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する第二の保留の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の保留条件の成立要件は、遊技球が前記別始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の保留条件の成立要件は、遊技球が前記始動領域に進入したことを少なくとも含む要件であり、前記第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる演出(例えば、当該変動に対しての大当り予告演出)である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう第二の演出は、前記第二の図柄表示手段が前記図柄変動表示を実行中に行われる、装飾図柄の変動表示の演出(例えば、スーパーリーチ演出)であってもよい。
また、『前記第一の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第一の停止図柄(例えば、特図F)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の図柄表示手段は、図柄変動表示を行った後に、前記大当りの当否判定の結果に対応した第二の停止図柄(例えば、特図A)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合よりも前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合の方が、前記大当り制御状態として遊技者にとって有利な大当り制御状態が開始されやすい構成(例えば、図171(d))である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、前記遊技制御手段は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第一の大当り制御状態(例えば、2R大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記遊技制御手段は、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した場合に、制御状態を、非大当り制御状態から第二の大当り制御状態(例えば、15R特別大当り遊技状態)に少なくとも移行可能なものであり、前記第二の大当り制御状態は、前記第一の大当り制御状態よりも遊技者にとって有利な制御状態であってもよい。
また、上記入賞領域(例えば、アタッカ)は、前記第一の図柄表示手段が前記第一の停止図柄を表示した後よりも、前記第二の図柄表示手段が前記第二の停止図柄を表示した後の方が、遊技者に有利となる状態変更動作(例えば、開閉動作)を行いやすいものであってもよい。例えば、開放回数が多い動作や、開放時間が長い動作を行いやすいものであってもよい。
また、『前記図柄表示制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記図柄表示制御手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を開始させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されていないことを少なくとも含む要件であり、前記第一の保留消化条件の成立要件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されていることを少なくとも含む要件であり、前記演出表示手段は、前記第二の当否判定の結果に関する先読み予告演出(例えば、保留アイコンの表示態様の変化による演出)を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出として連続予告演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出表示手段は、割込図柄変動表示中に、前記連続予告演出を少なくとも継続可能なものであり、前記割込図柄変動表示は、前記第二の保留消化条件が前記連続予告演出中に成立したことによって該連続予告演出中に開始される図柄変動表示であり、前記先読み予告演出(例えば、先読み予告の表示態様の第1特図1保留アイコン2811)は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出(例えば、電チュー開放報知演出)の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である(例えば、図177(エ'))、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここにいう遊技台は、いわゆる特図2優先変動機の遊技台である。また、前記演出表示手段は、前記先読み予告演出の実行中に、前記第一の演出を少なくとも表示可能なものである。
また、『前記第二の演出は、前記第一の演出実行中の一部又は全部の期間で、該第一の演出の少なくとも一部を視認困難にすることが可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、本発明は、封入式のぱちんこ機にも適用することができる。図196は、本発明を適用可能な封入式のぱちんこ機の正面図である。図196に示す封入式のぱちんこ機900では、所定数の遊技媒体(例えば、遊技球)を遊技台内部で循環させる。すなわち、発射手段901から遊技領域902に発射された遊技媒体が、遊技領域902から排出されて再び発射手段901へ供給可能としている。また、遊技媒体の数(賞球、貸球、総持玉数等)の情報や、その他の情報を表示する表示手段903が遊技台前面の遊技領域902の下方に配設されており、図53に示す上皿126や下皿128は設けられていない。
<第5実施形態>
以下、図面を用いて、本発明の第5実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図197〜図233に示す符号は、原則として本第5実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図197〜図233に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図197〜図233に示されていない符号については、第1実施形態〜第4実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
<図柄の種類>
まず、図197を用いて、第5実施形態に係るぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。また、図(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
同図(a)に示すように、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、叙述したように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図D」は小当り図柄であり、小当りに当選する以前の遊技状態が特図高確普図高確状態であれば、(小当りに当選後は)特図高確普図高確状態であり、小当りに当選する以前の遊技状態が特図低確普図高確の状態であれば、(小当りに当選後は)特図低確普図高確状態である。また、「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
同図(b)に示すように、「特図a」は16R特別大当り図柄、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、いずれも特図高確率普図高確率状態である。また、「特図c」は8R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。また、「特図d」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図197(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
例えば、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図b」の8R特別大当り、あるいは「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りまたは8R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、あるいは「特図a」の16R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、「特図D」の小当りや、「特図C」の突然確変を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに上記以外の図柄組合せ以外の図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」等)を停止表示する。一方、「特図E」および「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図197(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<表示手段による操作手段の操作に関する表示の他の例>
次に、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に応じて表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)が操作手段の操作に関する表示を行う他の例について説明する。以下の説明では一例として、第1実施形態で説明した操作手段画像表示処理と同様の処理によって、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
<操作手段画像表示の実施例20>
図198は、実施例20の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば右端上方に、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fを設けている。この特図1第4図柄表示領域208eは、特図1変動遊技の当否結果を表示し、特図1変動遊技中(特図1の変動中)は特図1の第4図柄217として丸形の図形を点滅表示する。特図2第4図柄表示領域208fは、特図2変動遊技の当否結果を表示する領域であり、特図2変動遊技中(特図2の変動中)は特図2の第4図柄218として三角形の図形を点滅表示する。なお、第5実施形態では変動遊技の一例として特図1変動遊技を行う場合を例に説明するが、特図2変動遊技であっても同様に実施できる。
装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば左端下方には、保留表示領域700が設けられ、保留表示領域700の右端部は変動アイコン表示領域702として確保されている。ここでは、特図1の保留が二つあることを表す保留アイコンPI1、PI2が表示されている。なお、以下の説明では、1つの保留表示領域700を設ける場合を例に示すが、図172に示すように特図1保留表示領域281と特図2保留表示領域282とを個別に設けてもよい。
同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。変動アイコン表示領域702では、消化された保留が変動アイコンCIとして表示され、保留表示領域700では、特図1の保留が一つあることを表す保留アイコンPI1が表示される。
なお、本実施例では、第1特図表示装置212(または、第2特図表示装置214)の図柄変動表示が開始された後に、第4図柄217の点滅表示、保留アイコンPI1、PI2の減少アニメーション、装飾図柄の変動表示の順に開始される。なお、第4図柄の点滅表示、保留アイコンの減少アニメーション(表示)、および装飾図柄の変動表示の開始タイミングの順番は上記に限らず、どのような順序で表示開始されてもよく、複数が同時に表示開始されるものであってもよいものとし、これらの表示開始タイミングの順番については以降の実施例についても同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下方に、演出表示704(例えば、「吉宗は八代将軍よ。」という吹き出しの文字表示と、キャラクタ画像(姫)を表示する予告演出に対応する画像)を表示している状態である。ここでは、演出表示704は装飾図柄の変動表示の一部を遊技者に視認困難としているが、装飾図柄の変動表示の一部を遊技者に視認可能としてもよい。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の第1の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄の前面(レイヤーの前面(遊技者側))且つ演出表示704の後面に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1の下方にチャンスボタン136の第1の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を第1の色(この例では、青色)で表示している。第1の経過時間報知画像TG1の表示位置も装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面である。またこれらの表示とほぼ同じタイミングでキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。
このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、実際には第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。しかし、同図(c)のタイミングで演出表示704の一部(ここでは、「吉宗は八代将軍よ。」という吹き出しの文字表示)によって、第1の操作手段画像BG1の一部および第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは右端部を含む部分)が隠された状態となっており、遊技者に視認困難(視認不能)とされている。
このように、本実施例では、第一の表示(第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1)の一部に優先的にオーバーラップする(すなわち、時間的に先で且つレイヤーとして前面に表示される)第二の表示(演出表示704の一部)によって、第一の表示が隠された状態となっており、第二の表示によって隠されない状態(同図(j))と比較して、第一の表示の視認性が低くなっている。ここで、本実施例の第一の表示とは、変化条件の成立があった場合に、第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。また、変化条件の成立とは例えば、第一の表示の表示開始時からの時間が経過した場合や、予め決められた操作手段の操作(1回または複数回の操作や長押しなど)があった場合などをいう。また、変化条件の成立は第一の表示の表示期間中に1回であってもよいし、複数であってもよい。例えば、変化条件が第一の表示の表示開始時から例えば1秒毎の時間の経過であってこれが複数回成立するものとした場合、第1の経過時間報知画像TG1は、1秒毎に表示態様が変化する。具体的には、後述するように、第1の経過時間報知画像TG1は、第一の色の塗り潰し部分が時間経過とともに(例えば1秒毎に)少なくなっていく(又は多くなっていく)画像を表示する。なお、第二の表示は、第一の表示よりも時間的に優先して表示されないものであってもよい。
同図(e)(f)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始(同図(d))から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このように、第1の経過時間報知画像TG1はメーター表示であり、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーター(ゲージともいう。以下、同様。)の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。そして、メーターの目盛りが徐々に少なくなっていく期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。つまり、第一の表示(第1の経過時間報知画像TG1)が第二の表示(演出表示704の一部)によって隠されることで、第二の表示によって隠されない状態(同図(j))と比較して視認性が低くなっている状態であっても、第一の表示(第1の経過時間報知画像TG1)の表示態様の変化(メーターの目盛りが徐々に少なくなる表示)を継続している。なお、この例では、時間経過に伴って演出表示704の表示態様および表示位置は変化しない。
同図(g)〜(i)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。これらのタイミングでは、実際にはメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示(減少表示)しているがメーターの目盛りが演出表示704の後面に隠れ、メーターの目盛りの減少表示の表示態様を遊技者に視認困難(視認不能)としている。換言すると、メーターの目盛りを演出表示704で隠している期間中も、目盛りの減少表示は継続させる。
なお、このように第二の表示(ここでは予告である演出表示704)がオーバーラップする(演出表示704に隠される)ことによって非表示となり、遊技者に視認不能となる第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像)がある場合は、視認不能となる部分の第一の表示(すなわち非表示となる画像)を実際に描画しないように制御してもよい。このようにすることで、描画処理の制御負担を軽くすることができる。このことは、本願明細書の全ての実施例において同様である。なお、遊技者に視認不能となる(非表示となる)部分の第一の表示は描画していてもよい。
同図(j)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了する前(直前)に、演出表示704が非表示となる状態を示している。これにより、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了する前には、第1の経過時間報知画像TG1の右端部も含めた全体が遊技者に視認可能となる。
なお本実施例において、第1の経過時間報知画像TG1の左端部を含む領域に第二の表示(ここでは演出表示704)を重ねて表示することで、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りの減少表示の開始位置と、減少表示の表示態様とを遊技者に視認困難とするものとしてもよい(以下の実施例においても同様である)。
以上、同図(d)〜(j)ではチャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行わない場合の一例を示したが、チャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行った場合の表示例を以下に示す。
同図(g−1)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の操作を行った場合の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示704(第一の予告演出に対応する画像)がオーバーラップすることによって遊技者にとって視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
なお、この例では、予告演出に対応する画像である演出表示704によって第1の経過時間報知画像TG1の一部を視認困難とする場合を例に説明したが、他の演出画像または他の画像によって第1の経過時間報知画像TG1の一部を視認困難とするものであってもよく、これについては以下の実施例においても同様である。
<操作手段画像表示の実施例21>
図199は、実施例21の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
同図(b)〜(e)に示すタイミングは、図198(b)〜(e)に示すタイミングの説明と同様であるが、本実施例では、第1の操作手段画像BG1は、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する画像とし、第1の経過時間報知画像TG1はチャンスボタン136の1回目の操作の受付期間を表示する画像とする。
同図(f)に示すタイミングは、図199(e)のタイミングよりもさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このタイミングでは、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、下向きの矢印を表示している。一方、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間を表示する第2の経過時間報知画像TG2は表示していない。この例では、第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像の視認性を低下させつつ(遊技者に視認困難としつつ)、演出表示704の一部(第2の操作手段画像BG2と、下向き矢印の画像)によって、チャンスボタン136の2回目の操作を促す演出を行っている。
なお、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、第2の経過時間報知画像TG2を表示してもよい。また、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像とはチャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が終了した場合に非表示にするものとし、そのタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の終了のタイミング(第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の非表示のタイミング)と同じタイミングに設定されてもよいし、それより先のタイミングでもよいし、後のタイミングでもよい。また本実施例では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間は、チャンスボタン136の1回目の操作受付期間よりも時間が短い期間であるが、時間が同じ期間であってもよく、時間が長い期間であってもよい。
同図(g)〜(j)に示すタイミングは、図198(g)〜(j)に示すタイミングの説明と同様である。
図199(b)〜(j)ではチャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行わない場合の一例を示したが、チャンスボタン136の操作の受付期間中にボタン操作を行った場合の表示例を以下に示す。
同図(g−1)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示704(第一の予告演出に対応する画像)によって遊技者に視認困難とされている。また、演出表示704の一部を変化させている。具体的には、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、吹き出し内の第2の操作手段画像BG2を消去し、特図の大当り予告演出の一種である「激アツよ!」という文字を表示している。
同図(g−2)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。しかしこの状態でも、第二の予告演出に対応する画像730の一部は、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704によって遊技者に視認困難とされている。この例では、演出表示704の表示態様は変化させず、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像の表示を継続している。なお、この場合、第2の操作手段画像BG2と下向き矢印の画像の表示はチャンスボタン136の3回目の操作を促すものであってもよく、これに従ってチャンスボタン136の3回目の操作が行われた場合、同図(g−1)に示す演出表示704に変化するものとしてもよい。また、実際には、チャンスボタン136の3回目の操作を受け付けない(規制する)ものとしてもよい。
同図(g−3)は、同図(g)に示すタイミングで、チャンスボタン136の2回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、演出表示704の一部を変化させている。具体的には、チャンスボタン136の2回目の操作が行われたことに基づき、吹き出し内の第2の操作手段画像BG2を消去し「激アツよ!」という文字を表示している。一方、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1の表示は継続しており、演出表示704の一部によって、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。この場合、実際には第1の経過時間報知画像TG1が徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(f−1)に示すタイミングは、同図(e)に示すタイミングでチャンスボタン136の1回目の操作を行った場合の他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の1回目の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、先に表示されている演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704とは別の、予告演出に対応する画像730(第二の予告演出に対応する画像であって、この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。また、(f−1)では、演出表示704の一部(ここでは吹き出し内)に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、下向きの矢印を表示している。
本実施例において、チャンスボタン136の操作があった場合に、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704と、第二の予告演出に対応する画像730のそれぞれが、チャンスボタン136の操作に応じた画像を表示してもよいし、いずれか一方の画像を表示してもよい。また、チャンスボタン136の操作があった場合に、これを受け付けず、演出表示(第一の予告演出に対応する画像)704と、第二の予告演出に対応する画像730のいずれも表示態様を変化させないものとしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例22>
図200は、実施例22の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、第1の操作手段画像BG1が、チャンスボタン136の第1の操作に対応する画像であり、第1の経過時間報知画像TG1が、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間を表示する画像であり、第2の操作手段画像BG2が、チャンスボタン136の第2の操作に対応する画像である。
同図(b)に示すタイミングは、図198(b)に示すタイミングと同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の第2の操作の受付期間が開始した状態を示しており、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下方に、演出表示704(例えば、吹き出しの中に、チャンスボタン136の第2の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と「長押し!」の文字の画像と、キャラクタ画像(姫)を表示する予告演出に対応する画像)を表示している状態である。この例では、チャンスボタン136の第2の操作として、チャンスボタン136の長押しをすることを促す表示をしている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の第1の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の第1の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を、装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面に表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1の下方にチャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を第1の色(この例では、青色)で表示している。第1の経過時間報知画像TG1の表示位置も装飾図柄の前面且つ演出表示704の後面である。またこれらの表示とほぼ同じタイミングでキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。
このタイミングでは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、実際には第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されているが、演出表示704の一部(ここでは、第2の操作手段画像BG2を表示した吹き出しの画像)によって、第1の操作手段画像BG1の一部および第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは右端部を含む部分)が隠された状態となっており、第1の経過時間報知画像TG1の視認性が低下している(遊技者に視認困難(視認不能)となっている)。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態で、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始された状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示し、その期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。またこの例では、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始されたことに伴って、演出表示704を変化させている。具体的には、演出表示704の表示位置は変化しないが、演出表示704の表示態様(ここでは、第2の操作手段画像BG2の塗り潰し色)を第1の色(例えば白色)から第2の色(例えば赤色)に変化させている。
同図(f)に示すタイミングは、第2の操作(長押しの操作)が継続している状態である。を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示し、その期間中も、演出表示704が表示を継続しており、第1の経過時間報知画像TG1の一部を遊技者に視認困難としている。また、演出表示704は表示態様の変化後の状態(第2の色での塗り潰し)が維持されており、第2の操作(長押しの操作)が継続していることを報知している。このように、演出表示704の変化後の表示態様は、第2の操作(長押しの操作)が継続している期間、維持されるが、第2の操作(長押しの操作)が継続している期間であっても、元の第1の色に戻るものであってもよい。また、演出表示704の変化後の表示態様は、遊技者が第2の操作(長押しの操作)を中断した場合であっても中断される前(または直前)と同様の表示態様が維持されていてもよく、遊技者が第2の操作(長押しの操作)を中断した場合は、元の第1の色に戻るようにしてもよい。
同図(g)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。これらのタイミングでは、実際には第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示しているがメーターの目盛り(塗り潰し部分)が演出表示704の後面に隠れ、メーターの減少表示の表示態様を遊技者に視認困難としている。この場合において、目盛りが徐々に少なくなっていく画像を実際に描画しないように制御してもよい。このようにすることで、描画処理の制御負担を軽くすることができる。また、演出表示704は表示態様の変化後の状態(第2の色での塗り潰し)が維持されており、第2の操作(長押しの操作)が継続していることを報知している。また、上記の場合において、目盛りが徐々に少なくなっていく画像を描画するように制御してもよい。
同図(h)に示すタイミングは、同図(f)からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押し)の結果(例えば、長押しの期間(例えば3秒程度)が経過したこと)に基づき、第2の操作手段画像BG2を消去し、「激アツよ!」の文字を表示している。
同図(j)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了した状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の終了時点であっても(終了以降も)、演出表示704の表示は継続しており、第1の経過時間報知画像TG1(メーター)の目盛りは遊技者に視認困難とされている。
同図(k)に示すタイミングは、第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1およびキャラクタ画像(殿)が非表示となり(消去され)、装飾図柄の変動表示が遊技者に視認可能となった状態である。しかし、この場合も演出表示704の表示は継続しており、これにより装飾図柄の変動表示の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(e−1)は、同図(e)のタイミングにおける他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押しの操作)が開始されたことに伴って、演出表示704の表示態様(ここでは、塗り潰し色)が第1の色(例えば白色)から第2の色(例えば赤色)に変化させているが、チャンスボタン136の第2の操作を制御上チャンスボタン136の第1の操作と判定して、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出を開始した状態を示している。すなわち、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730(ここでは「チャンス」の文字)を表示する。なお、この場合も、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730の一部は、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(h−1)は、同図(h)のタイミングにおける他の表示例である。このタイミングでは、チャンスボタン136の第2の操作(長押し)の結果(例えば、長押しの期間(例えば3秒程度)が経過したこと)に基づいて表示される「激アツよ!」の文字表示とほぼ同じタイミングで、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去し、チャンスボタン136の第1の操作に対応する予告演出画像730(ここでは「チャンス」の文字)を表示する。
なお、同図(i)に示すタイミングにおいて、さらにチャンスボタン136の操作(第3の操作(長押しや、長押しより短い期間の押下など)があった場合に、同図(e−1)または同図(h−1)に示す表示を行うようにしてもよい。また、同図(j)に示すタイミングにおいて、さらにチャンスボタン136の操作(第3の操作)があった場合に、同図(e−1)または同図(h−1)に示す表示を行うようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例23>
図201は、実施例23の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(b)に示すタイミングは、図198(b)に示すタイミングと同様である。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄の変動表示中に、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)、第1の経過時間報知画像TG1およびキャラクタ画像(殿)を装飾図柄の前面に表示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間中に、保留アイコンPI1を変化させる先読み予告演出が開始した状態を示している。一例として本実施例の先読み予告演出は、アニメーションによる演出表示(アニメーション表示)704を行うものである。アニメーション表示704は、例えば装飾図柄表示装置208の表示領域の上方から風船につながった星が表示を開始する表示開始アニメーションの実行、保留表示領域700に向かって下降し、保留アイコンPI1の付近で星が風船から離れ、保留アイコンPI1を変化させ、あるいは変化させずに、風船のみが再び上昇する移動アニメーションの実行、および消去される消去アニメーションの実行によって構成される。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、風船と星が下降している画像を表示している。
同図(f)に示すタイミングは、同図(e)の状態からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、風船と星が下降しながら、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の前面にオーバーラップしている。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の一部が、アニメーション表示704の一部(星)によって覆われ、第1の経過時間報知画像TG1の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。また第1の操作手段画像BG1の一部も、アニメーション表示704の一部(風船)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。
同図(g)に示すタイミングは、同図(f)の状態からさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1であるメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。また、アニメーション表示704が継続し、星と風船が第1の経過時間報知画像TG1に添って右から左に移動しながら、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の前面にオーバーラップしている。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の一部が、アニメーション表示704の一部(星)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。また第1の操作手段画像BG1の一部も、アニメーション表示704の一部(風船)によって覆われ、遊技者に視認困難とされている。
このように、本実施例では移動する第二の表示(ここではアニメーション表示704)によって、第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1)の一部が遊技者に視認困難とされている。また、移動する第二の表示(ここではアニメーション表示704)によって、第一の表示(ここでは第1の経過時間報知画像TG1)の覆われる位置(遊技者に視認困難となる位置)が時間経過とともに変化する。第1の経過時間報知画像TG1は、アニメーション表示704によって一部が覆われて遊技者に視認困難となっている期間も、徐々に少なくなる画像を表示している。
同図(i)〜(l)に示すタイミングは、アニメーション表示704によって保留アイコンPI1の変化表示が成功した状態を示している。すなわち保留アイコンの変化表示が成功する場合は、風船と星が保留表示領域700に接近し(同図(i))、風船から星が離脱し(同図(j))、白丸の保留アイコンPI1と星が結合して表示態様が変化した保留アイコンPI1'が表示される(変化表示が成功する)とともに風船が上昇して(同図(k))、装飾図柄表示領域208の表示領域から風船が消去される(同図(l))、アニメーション表示704を実行する。
同図(i−1)〜(j−1)は、同図(g)に示すタイミングの後の状態であり、保留アイコンの変化表示が失敗した状態を示している。すなわち、保留アイコンの変化表示が失敗する場合には、星と風船が保留表示領域700に近接しても星が風船から離脱せず(同図(i−1))、そのまま例えば左方向に移動して保留アイコンPIから離れていくアニメーション表示704を実行する。
本実施例では、保留アイコンの変化表示が成功する場合に実行されるアニメーション表示と失敗する場合に実行されるアニメーション表示を異なるアニメーション表示として説明したが、同じアニメーション表示が実行され、その結果、保留アイコンの表示態様のみが変化することで変化表示が成功し、または保留アイコンの表示態様のみが変化しないことで変化表示が失敗する演出としてもよい。また、保留アイコンの変化表示が成功する場合に実行されるアニメーション表示と失敗する場合に実行されるアニメーション表示の実行時間は同じ期間(長さ)であってもよく、例えば、成功の場合に期間が長くなるなど、異なる期間であってもよい。
同図(f−1)に示すタイミングは、同図(e)に示すタイミングの後の状態であり、チャンスボタン136の受付期間中にチャンスボタン136を操作した状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。また、この場合も、アニメーション表示704(第二の表示)によって、予告演出に対応する画像730(第一の表示)の一部が覆われて遊技者に視認困難とされている。
<操作手段画像表示の実施例24>
図202〜154は、実施例24の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例24では、実施例25〜実施例28の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。
図202(a)に示すタイミングでは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留表示領域700には、ここでは2個の特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
次いで、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208では特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。保留表示領域700では、消化された保留が変動アイコンCIとして変動アイコン表示領域702に表示され、特図1の保留が一つあることを表す保留アイコンPI1が表示される。
同図(c)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応するチャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1は、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示する。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングからさらに時間(例えば、受付期間である6秒)が経過する前(例えば、受付期間である6秒が経過する前)の状態において(同図(d)のタイミングの後に)、チャンスボタン136の操作が行われた状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。また、本実施形態では予告演出を表示する場合を例に説明するが、他の演出表示であってもよい。
同図(f)(g)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作が行われたことを契機として、当否判定結果、変動時間および当選した予告演出に応じた演出を開始している状態であり、同図(f)(g)では装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示している。
同図(h)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出開始状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、装飾図柄の変動表示をを装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右上方に小さく表示(装飾図柄の縮小表示)する。また、保留表示領域700および保留アイコンPI1、変動アイコンCIを非表示に(消去)している。なお、保留表示領域700および保留アイコンPI1、変動アイコンCIの消去タイミング、ホワイトバックになるタイミングおよび装飾図柄の縮小表示のタイミングは、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されてもよい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。
同図(i)(j)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出として、例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出を実行開始している状態である。ここでは一例として剣豪キャラクタと「VS剣豪」の文字を表示した後(同図(i))、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している(同図(j))。
同図(k)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを一旦消去し、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。また、この第2の操作手段画像BG2の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第2の経過時間報知画像TG2を、第1の色(この例では、青色)で第2の操作手段画像BG2の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間開始直前の時点であって、第2の経過時間報知画像TG2の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。なお、第2の経過時間報知画像TG2の塗り潰し色は、第1の色とは異なる第2の色(例えば白色)であってもよい。さらにこのタイミングでは、例えば第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作を促す画像(例えば、「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字)を表示している。さらに、装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば左端に、第1の状態報知画像SG1を表示している。第1の状態報知画像SG1は、メーター表示であり、変化条件の成立があった場合に、その表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。変化条件の成立とは例えば、第一の表示の表示開始時からの時間が経過した場合や、予め決められた操作手段の操作(1回または複数回の操作や長押しなど)があった場合などをいう。また、変化条件の成立は第一の表示の表示期間中に1回であってもよいし、複数であってもよい。例えば、変化条件が第1の状態報知画像SG1の表示開始時から例えば1秒毎の時間の経過であってこれが複数回成立するものとした場合、第1の状態報知画像SG1は、1秒毎に表示態様が変化する。具体的には、後述するように、第1の状態報知画像SG1は、塗り潰し部分が時間経過とともに(例えば1秒毎に)多くなっていく(又は少なくなっていく)画像を表示する。また、第1の状態報知画像SG1は、時間経過とともに表示態様を変化させるものである場合、表示態様の変化期間中に操作手段(チャンスボタン136)の操作に応じて、表示態様の変化を停止(又は終了)するものであってもよい。例えば、本実施例の第1の状態報知画像SG1は、時間経過とともに複数段(例えば10段)の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から段階的に増加し(目盛りの増加表示を行い)、最上段に達するメーターであって、目盛りの増加表示中にチャンスボタン136の操作があると、目盛りの増加表示を終了(または停止)する画像である。ここでは、時間経過に伴い、第1の状態報知画像SG1は、同図(k)に示すタイミングでは、初期状態としていずれの段も、塗り潰されていない、あるいは第1の色(白色など)で全体が塗り潰された状態で表示される。
同図(l)に示すタイミングは、同図(k)と同様の表示をしているが、同図(k)に示すタイミングより時間が経過し、チャンスボタン136の受付期間を開始した状態を示している。
同図(m)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から段階的に、第1の色とは異なる第2の色で順次塗り潰され、塗り潰し部分が徐々に多くなっていく画像を表示する。このとき、第1の状態報知画像SG1の塗り潰し色(第2の色)は段階的に変化するが、同一色であってもよい。
同図(n)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始からさらに時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に多くなり、最上段に達する画像を表示する。
同図(o)に示すタイミングは、同図(n)の状態より時間が経過した状態で、チャンスボタン138が操作された状態を示している。このタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段まで達した画像を表示するとともに、第1の状態報知画像SG1の上方に「気合いMAX」の文字を表示する。また、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および「ボタンを押して、気合いメーターを止めろ!」の文字を消去した後に(あるいはこれら画像の前面に)、予告演出に対応する画像(この例では、「必殺斬り!」という文字と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
本実施例では、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りは、最上段に達した後は、時間経過に伴って段階的に少なくなり、チャンスボタン136の受付期間中は目盛りの増加表示と減少表示を繰り返す。そして、チャンスボタン136の操作があったタイミングで、目盛りの表示態様の変化(増減)が停止し、その目盛りの位置によって異なる演出が実行される。
すなわち同図(o)に示すタイミングは、遊技者が時間経過とともに表示態様が変化する(目盛りが増加する)第1の状態報知画像SG1の目盛りの増加を見計らい、目盛りが最上段に達したタイミングでチャンスボタン136を操作したことによって、第1の状態報知画像SG1の目盛りが最上段で停止し、遊技者にとって有利な予告演出(「アツい」演出)が実行されている状態を示している。
なお、第1の状態報知画像SG1の目盛りの停止位置は、チャンスボタン136が操作されたタイミングによらず、演出抽選によって予め決定されているものであってもよい。この場合、遊技者によってチャンスボタン136が操作されたことを契機として、予め決定された位置で目盛りが停止する。
また、第1の状態報知画像SG1の目盛りの停止位置の上限が、演出抽選によって予め決定されているものであってもよい。すなわち、時間経過に伴い目盛りは増減するが、当該チャンスボタン136の受付期間中には演出抽選によって予め決定された位置(例えば8段目)を上限とし、最上段まで達しないものであってもよい。またこの場合、遊技者によってチャンスボタン136が操作されたタイミングで目盛の停止位置の上限が決定するものであってもよい。
図203は、図202(o)の後の操作手段画像表示を時系列に示した図である。図203(p)に示すタイミングは、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2、第1の状態表示画像SG1、予告演出の画像を消去し、図202(j)に示すタイミングの後のキャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している。
図203(q)(r)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに勝利したシーンを表示しており、同図(r)では、装飾図柄の縮小表示で大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(t)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)を揺れ変動表示させた後、同図(v)に示すタイミングで装飾図柄の停止表示を行っている。さらに、同図(w)に示すタイミングでは、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「確変大当り」の文字を表示している。
以上、図202〜図203では、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(図202(k)以降)において、チャンスボタン136が操作された場合の表示例に説明した。
図204は、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間(図202(k)以降)において、チャンスボタン136の操作が行われない場合の表示例を示す。
図204(k)に示すタイミングは、図202(k)のタイミングと同じ状態を示している。
図204(l)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最下段から徐々に多くなっていく画像を表示する。
同図(m)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始からさらに時間が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。またこのタイミングでは、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に多くなり、最上段に達する画像を表示する。
同図(n)(o)に示すタイミングは、同図(m)の状態より時間が経過した状態で、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。また、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りが、最上段に達した後に、段階的に少なくなる画像を表示する。
また同図(p)に示すタイミングは、同図(o)の状態より時間が経過した状態で、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)がなくなり、チャンスボタン136の受付期間が経過した状態を示している。このタイミングでは、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りが、再び増加する画像を表示する。
同図(q)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中に操作がされなかったため、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させるとともに、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を消去している。
そして同図(r)に示すタイミングは、図203(p)と同様に、図202(j)に示すタイミングの後の殿と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している。
このように、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始から終了まで(同図(k)〜(p))の間において、チャンスボタン136の操作が行われていない状態では、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の目盛りは増減を繰り返す。
図205は、図202(o)のタイミングで表示する他の予告演出例を示す。
図205(o−1)は、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段(例えば、10段目)まで達する以前の上昇途中に、あるいは最上段に達した後の下降途中に上段(例えば8段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「強斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
図205(o−2)は、第1の状態報知画像SG1の目盛りの上昇途中、あるいは下降途中に中段(例えば4段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
図205(o−3)は、第1の状態報知画像SG1の目盛りの上昇途中、あるいは下降途中に下段(例えば1段目)に達したタイミングでチャンスボタン136が操作された場合の予告演出の一例である。この場合は、予告演出に対応する画像730(この例では、「弱斬り!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
このように、チャンスボタン136が操作されたタイミングにおける第1の状態報知画像SG1の目盛りの大小に応じて予告演出を異ならせてもよい。この例では、第1の状態報知画像SG1の目盛りが大きい場合には、遊技者にとって有利度の高い予告演出を表示し、第1の状態報知画像SG1の目盛りが小さい場合には、遊技者にとって有利度の低い予告演出を表示している。しかし、これに限らず、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの停止位置によらず、同じ演出を行うようにしてもよい。
図206は、スーパーリーチ演出ではずれを表示する場合の一例であり、図202(o)の後の操作手段画像表示を時系列に示した図である。
図206(p)(q)に示すタイミングは、図202(j)に示すタイミングの後の殿と剣豪キャラクタの対決シーンとして、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示しており、図206(q)では、装飾図柄の縮小表示ではずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(r)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ((例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)を揺れ変動表示させている状態を示している。なお同図(s)では、はずれであるので、保留表示領域700を再表示し、残りの保留数を示す保留アイコンPI1と、当該変動遊技の変動アイコンCIを再表示している。
同図(t)に示すタイミングでは、装飾図柄の停止表示を行っている。これにより、当該変動遊技が終了するので、次回の特図1変動遊技の開始に備えて、特図1第4図柄表示領域208eには丸形の図形が表示される。
同図(u)から同図(w)に示す期間は、同図(t)以降、次回の特図1変動遊技が開始するまでの状態を示している。この期間、同図(t)までの特図1変動遊技によって消化された保留を示す変動アイコンCIを消去する消去アニメーションが実行される。つまりこの例では、同図(t)に示す装飾図柄の停止表示後に、消化された保留を示す変動アイコンCIの消去アニメーションが実行される。
<操作手段画像表示の実施例25>
図207は、実施例25の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(A)に示すタイミングは、図202(k)に対応するタイミングであり、同図(D)に示すタイミングは、図202(l)に対応するタイミングである。すなわち、本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始前(図202(k)と図202(l)の間の期間)に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(B)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前に、演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の帯状の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する(カットインさせる)。つまり、第二の表示(演出表示704)によって、第1の表示の少なくとも一部(第1の状態報知画像SG1(メーター)の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部)は、演出表示704が表示される以前(同図(A))と比較して視認性が低下している。このように本実施例は、演出表示704によって覆われることで、第1の状態報知画像SG1(メーター)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部が遊技者に視認困難とされている。
その後、同図(C)に示すように、同図(B)で表示されていた演出表示704が非表示となり(消去され)、同図(D)に示すように、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始を示す表示が継続される。
なお、本実施例における演出表示704の表示位置は、同図(B)に示すものに限らず、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部を視認困難とする(覆う)位置であれば、第1の状態報知画像SG1の最上段付近を覆うものであってもよいし、最下段付近を覆うものであってもよい。また第1の状態報知画像SG1の全体を覆うものであってもよい。
同図(B−1)から同図(B−4)は、同図(B)に示す、演出表示704の他の表示例である。
同図(B−1)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1(メータ−)と、「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部を遊技者に視認困難とするが、装飾図柄の縮小表示708と、特図1第4図柄表示領域208eと特図2第4図柄表示領域208fは視認困難としないものであってもよい。すなわち、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の前面で且つ、装飾図柄の縮小表示708、特図1第4図柄表示領域208eおよび特図2第4図柄表示領域208fの後面側に表示されている。
また同図(B−2)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1を視認困難とするものであってもよい。
また同図(B−3)に示すように、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1の一部のみを視認困難とする画像(ここでは、「激アツ」というプラカードを持ったキャラクタ(殿)の画像)を表示するものであってもよい。
また同図(B−4)に示すように、演出表示704は、時間経過に伴って第1の状態報知画像SG1の全体(または略全体)を視認困難とし、または視認可能とするように移動する画像を表示するものであってもよく、この例では、演出表示704は、第1の状態報知画像SG1の全体とほぼ同面積の背景画像に「激アツ」という文字が表示された画像が、装飾図柄表示領域208の表示領域の左端から進入(カットイン)して左右にスライド移動するアニメーションである。
<操作手段画像表示の実施例26>
図208は、実施例26の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の操作の受付期間中(図202(l)以降の期間)に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(A)に示すタイミングは、図202(l)に対応するタイミングであり、同図(B)に示すタイミングは、図202(m)に対応するタイミングである。
同図(C)に示すタイミングは、図202(n)に対応するタイミングで演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に帯状に表示する(カットインさせる)。この演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、演出表示704が表示される以前(同図(A)(B))と比較して視認性が低下している。一方で、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1は、視認性が低下しておらず(遊技者に視認可能となっており)、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示する。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)に示すタイミングからさらに時間が経過した(受付期間が進行した)状態を示しており、演出表示704は、継続されている。また、第1の経過時間報知画像TG1は、同図(C)に示す状態よりさらにメーターの目盛り(塗り潰し部分)が少なくなっていく画像を表示する。
このように本実施例では、演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の一部、第1の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、遊技者に視認困難とされつつ、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく変化)は、遊技者に視認可能にその表示を継続する。
その後、同図(E)に示すように、同図(C)(D)で表示されていた演出表示704が非表示となり(消去され)る。同図(F)(G)は、それぞれ、図204(p)(q)に示す状態と同様である。
本実施例では、チャンスボタン136の操作の受付期間中の演出表示704で第1の状態報知画像SG1が視認困難となるため、演出表示704の表示位置によっては、遊技者はチャンスボタン136を操作するタイミングがわかりにくくなる。遊技者は操作のタイミングがわかりにくいときには操作を控える場合もあるため、演出表示704によって遊技者のチャンスボタン136の操作タイミングを誘導することができる場合がある。例えば、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが下段の場合にチャンスボタン136を操作しても遊技者にとって有利な結果となる可能性が低い(気合いメーターが十分に溜まらない)場合、演出表示704で第1の状態報知画像SG1(メーター)の下段を隠すことで、遊技者はチャンスボタン136を操作しにくくなる場合がある。このようにすることで、遊技者に有利となるタイミングでの操作に誘導することができる場合がある。一方、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが上段の場合には、遊技者がチャンスボタン136を操作しようと思いつつ、最適なタイミングがわかりにくいため、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
なお、本実施例の同図(C)(D)においても、図207(B−1)〜(B−4)に示したの演出表示704の表示例を適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例27>
図209は、実施例27の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、スーパーリーチ中(図202(j)以降の期間)に、演出表示704として、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示を行うように構成している。
同図(A)〜(C)に示すタイミングは、図202(j)に対応するタイミングであり、スーパーリーチ演出中(キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンの表示中)に普図変動表示が開始され、当該普図変動表示に付随する演出が開始された状態を示している。具体的にはこのタイミングの演出表示704は例えば、普図変動表示領域208sでキャラクタ(ちび姫)、およびちび姫ルーレットの表示開始アニメーション(キャラクタ(ちび姫)、ちび姫ルーレットの表示、および「◎で止まると電チュー開放」の吹き出しを表示するアニメーション)が実行され(同図(A)(B))、普図の装飾図柄変動表示が開始(同図(C))される演出である。
同図(D)〜(G)は、図202(k)〜(m)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、同図(D)以降で表示される、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄変動表示)が継続しており、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(H)は、図202(n)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄◎(普図当り表示)の停止表示)が継続しており、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(I)(J)は、図202(o)(p)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、第1の状態報知画像SG1の前面において演出表示704(普図の装飾図柄◎の停止表示と「電チュー開放中」の吹き出しの表示)が継続している。特に同図(I)では、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。
同図(K)、(L)は、図202(p)(q)と同様のタイミングを示しており、操作手段画像表示についての説明は省略するが、演出表示704(普図の装飾図柄◎の停止表示)が継続し(同図(K))、演出表示704の終了によって、ちび姫ルーレットとキャラクタ(ちび姫)の消去アニメーションが実行される(同図(L))。
同図(M)は、演出表示704が終了した状態であって図202(q)と同様のタイミングを示している。
このように本実施例では、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メーター)が表示されている期間中(同図(D)〜(I)に示す第1の状態報知画像SG1の表示開始時から表示終了時まで)は、第1の状態報知画像SG1の少なくとも一部が、演出表示704によって視認性が低いものとされている(遊技者に視認困難とされている)。一方で、演出表示704が実行されている期間中であっても、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている(同図(D)〜(H))。
なお、本実施例では、リーチ演出中に演出表示704を行う場合を例に説明したが、これに限らず、装飾図柄の変動表示中(リーチ演出前)や大当り中など、あらゆる遊技状体(例えば、図202(c)または図202(d)に示すタイミングなど)で、第一の表示の視認性を低下させる第二の表示(演出表示704)を実行することができる。
同図(H−1)に示すタイミングは、演出表示704(普図の装飾図柄×(普図のはずれ表示)の停止表示)が継続されている状態である。また、同図(I−1)に示すタイミングは、同図(H−1)の後の状態であり、演出表示704の終了によって、ちび姫ルーレットとキャラクタ(ちび姫)の消去アニメーションが実行される。このように、普図変動表示の当否判定に当たった場合と普図変動表示の当否判定にはずれた場合とで、演出表示704の実行期間が異なるようにしてもよい。なお、普図変動表示の当否判定に当たった場合と普図変動表示の当否判定にはずれた場合とで、演出表示704の実行期間が同じであるようにしてもよい。
このような普図変動表示の当否判定による演出表示704の実行(実行時間も含む)については、以降の実施例についても適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例28>
図210は、実施例28の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、実施例24で説明した通常の操作手段画像表示の、スーパーリーチ中(図202(j)以降の期間)に、2種類の演出表示704(第1の演出表示7041と第2の演出表示7042)を行うように構成している。第1の演出表示7041は例えば、実施例27の普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示であり、第2の演出表示7042は例えば、実施例25の当該変動に関する予告演出の表示である。
同図(A)〜(D)に示すタイミングは、図209(A)〜(K)と同様であるが、本実施例では、普図変動表示および普図変動表示の当否判定に基づいた予告演出の表示(第1の演出表示7041)を実行し、同図(D)のタイミングでは、第1の演出表示7041(第二の表示)が、第1の状態報知画像SG1(第一の表示)の前面に表示されることで、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、同図(D)に示すタイミングの後の状態を示している。このタイミングでは、第1の演出表示7041が継続しており、これに加えて、当該変動に関する予告演出の表示(第2の演出表示7042)が開始している。そして、第1の演出表示7041と第2の演出表示7042とによって、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りの少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。さらに、第1の演出表示7041と第2の演出表示7042は少なくとも一部が重複して(重畳して)表示されている。一方、この状態であっても、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている。なお、重複表示されている領域について、メーターのみ描画しない制御を行っていてもよく、第2の演出表示7092のみ描画しない制御を行っていてもよく、両方描画しない制御を行っていても良い。また、全て描画する制御をおこなっていてもよい。
なお、この例では、第1の演出表示7041が第2の演出表示7042より優先して(前面に)表示されているが、第2の演出表示7042が第1の演出表示7041より優先して(前面に)表示されてもよい。また、第1の演出表示7041が第2の演出表示7042より時間的に優先して表示されてもよいし、第2の演出表示7042が第1の演出表示7041より時間的に優先して表示されてもよいし、これらが同時に表示されてもよい。
同図(F)に示すタイミングは、同図(E)に示すタイミングの後の状態を示している。このタイミングでは、第1の演出表示7041が継続して第1の状態報知画像SG1の一部の視認性を低下させているが、第2の演出表示7042は終了している。
同図(G)に示すタイミングは、図202(E)に示すタイミングと同じタイミングであり、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が開始した状態を示している。
同図(H)〜(O)に示すタイミングは、図202(G)〜(M)に示すタイミングと同様であるが、少なくとも第1の状態報知画像SG1(メーター)が表示されている期間中(同図(H)〜(K)のタイミング)では、第1の状態報知画像SG1の少なくとも一部が、継続表示されている第1の演出表示7041によって視認性が低いものとされている(遊技者に視認困難とされている)。一方で、第1の演出表示7041が実行されている期間中であっても、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化は継続して遊技者に視認可能となっている(同図(H)〜(J))。
なお、本実施例では、リーチ演出中に演出表示704を行う場合を例に説明したが、これに限らず、装飾図柄の変動表示中(リーチ演出前)や大当り中など、あらゆる遊技状体(例えば、図202(c)または図202(d)に示すタイミングなど)で、第一の表示の視認性を低下させる第二の表示(演出表示704)を実行することができる。
<操作手段画像表示の実施例29>
図211は、実施例29の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例29では、実施例30の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。本実施例は、チャンスボタン136の連打に応じて、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが溜まる構成を有している。
同図(A)に示すタイミングは、図202(k)に示すタイミングと同様に、例えば、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始前の状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「ボタン連打で気合いメーターを溜めろ!」という文字)を表示している。
同図(B)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間が開始された状態を示しており、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「連打!」という文字)を表示している。
同図(C)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した(受付期間が進行した)状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。またこのタイミングでは、チャンスボタン136が連打されており、連打の回数に応じて第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが増加している(気合いメータが溜まっている)状態を示している。つまりこの場合、変化条件は、チャンスボタン136の1回以上の操作であって、これが複数回成立する構成である。具体的には、チャンスボタン136の連打回数の増加に伴い、第1の状態報知画像SG1は、塗り潰し部分が多くなっていく画像を表示する。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)のタイミングからさらに時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第2の経過時間報知画像TG2の目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像を表示している。またこのタイミングでは、引き続きチャンスボタン136が連打されており、連打の回数に応じて第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが同図(C)のタイミングより増加している(気合いメータが溜まっている)状態を示している。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間内に、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが最大(最上段)まで溜まった状態を示している。すなわち、第1の状態報知画像SG1の目盛り(塗り潰し部分)が最上段まで達した画像を表示するとともに、第1の状態報知画像SG1の上方に「気合いMAX」の文字を表示して、第1の状態報知画像SG1(メーター)の目盛りが最大(最上段)まで溜まったことを報知する。また、第1の状態報知画像SG1(メーター)が最大まで溜まったことに基づき、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および「連打」の文字を消去した後に(あるいはこれら画像の前面に)、予告演出に対応する画像730(この例では、「必殺斬り!」という文字と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。
同図(F)に示すタイミングは、図203(q)に示すタイミングと同様である。なお、同図(F)以降は、図203(r)以降と同様の「大当り」の操作手段画像表示が実行される。なお、本実施例において、抽選によってメーターが溜まる最大の位置が予め決定されている構成としてもよい。すなわち、チャンスボタン136の連打を繰り返し実行しても、抽選で決定された最大値(例えば、8段目)以上は増加しないものとしてもよい。なお、当否判定の結果が「はずれ」の場合であっても、最大値(例えば、10段目)まで増加する演出をしてもよい。また、当否判定の結果が「大当り」の場合であっても、最大値(例えば、10段目)まで増加しない(例えば、8段目までしか増加しない)演出を行うようにしてもよい。
同図(D')〜同図(G')は、本実施例において「はずれ」の操作手段画像表示が実行される表示例である。
当否判定の結果が「はずれ」となり、演出抽選で「はずれ」の演出が選択された場合、同図(D')および(E')に示すように、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間内(受付期間の終了まで)に、チャンスボタン136の連打を行っても、第1の状態報知画像SG1(メーター)が最大まで溜まらない(途中まで溜まった以降は目盛りが変化しない)画像を表示する。
同図(F')に示すタイミングでは、飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、同図(G')に示すタイミングでは殿と剣豪キャラクタの対決シーンとして、殿が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示している。
これ以降は、図206(q)以降と同様の「はずれ」のの操作手段画像表示が実行される。
<操作手段画像表示の実施例30>
図212は、実施例30の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図は、図211(A)〜(C)に示すタイミングに対応する状態を示している。すなわち、本実施例では、実施例29で説明した通常の操作手段画像表示の、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間中に、演出表示704を行う場合の表示例である。
同図(A)〜(C)に示すタイミングは、図211(A)〜(C)に示すタイミングとと同様である。同図(D)は、同図(C)からさらに時間が経過した状態を示しており、チャンスボタン136の連打回数の増加に伴って第1の状態報知画像SG1がさらに増加している状態を示している。また、第2の経過時間報知画像TG2は徐々に少なくなっている。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704を行っている状態を示している。この演出表示704は、例えば、当該変動に関する予告演出の表示であり、キャラクタ(殿)の帯状の画像を、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する(カットインさせる)。この演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「ボタンを押して気合いメーターを止めろ!」という文字の一部は、演出表示704が表示される以前(同図(A))と比較して視認性が低下している。このように本実施例は、演出表示704によって覆われることで、第1の状態報知画像SG1(メータ−)の一部、第2の操作手段画像BG1の一部および「連打!」という文字の一部が遊技者に視認困難とされている。一方で、第2の経過時間報知画像TG2の表示態様の変化(塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく変化)は、遊技者に視認可能にその表示を継続する。
同図(F)に示すタイミングは、引き続きチャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704を行っている状態を示している。この例では、演出表示704の実行中であっても(演出表示704によって第1の状態報知画像SG1の一部が視認困難となっている期間であっても)、チャンスボタン136を連打することで第1の状態報知画像SG1の目盛りが増加していく(メーターが溜まっていく)画像を表示し、メーターの表示態様の変化(増加表示の変化)を継続する。
なお、また、第1の状態報知画像SG1を視認困難とする(隠す)演出表示704は、当否判定結果などによって、表示する位置を決定するものであってもよいし、チャンスボタン136の操作(連打回数)などによって決定されるものであってもよいし、目盛りが第1の状態報知画像SG1の最上段に達した場合に表示するものとしてもよい。このことは、以下の実施例においても同様である。
同図(G)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(連打)の受付期間中に演出表示704が終了した状態を示している。演出表示704が非表示となり(消去され)、装飾図柄表示装置208の表示領域には、第2の操作手段画像BG2、第2の経過時間報知画像TG2および第1の状態報知画像SG1を表示するとともに、第2の操作手段画像BG2の上方にチャンスボタン136の操作(連打)を促す画像(例えば、「連打!」という文字)の表示を継続している。
本実施例においても、図207(実施例25)〜図210(実施例26)の各演出表示704を適用可能である。
<操作手段画像表示の実施例31>
図213〜図214は、実施例31の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、第1の状態報知画像SG1を、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1の少なくともいずれかで遊技者に視認困難とさせるものである。
図213(a)に示すタイミングは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されているとともに、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留表示領域700には、ここでは2個の特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
次いで、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1第4図柄表示領域208eは丸形の図形を点滅表示している。
同図(c)に示すタイミングでは、保留表示領域700において、消化された保留に対応する保留アイコンPI1が変動アイコン表示領域702に移動する移動アニメーションが開始している。
同図(d)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでは特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている。また、保留表示領域700では移動アニメーションが完了し、残りの保留に対応する保留アイコンPI1が表示されるとともに、変動アイコン表示領域702に当該変動遊技に対応する変動アイコンCIが表示されている。
同図(e)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始前の状態を示しており、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右下方に縮小表示708し、当該表示領域の略全面を縦方向に複数(ここでは3つ)に分割するようにして状態報知画像SG(第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3)を表示している。この例の状態報知画像SGも、時間経過(またはチャンスボタン136の操作状態)などに伴って下段から上段に向かって目盛りが増加するメーターであり、ここでは全体が同一色(例えば白色)で塗り潰されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば上端部分に「ボタンを長押しをして、キャラクタを決めろ!」などの文字を表示している。このタイミングにおいて、例えば、右側の第3の状態報知画像SG3は、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208fおよび装飾図柄の縮小表示708の後面に表示されており、第4図柄217,218(丸形の図形(の点滅)、三角の図形)および装飾図柄の縮小表示708(いずれも第二の表示)によって、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
同図(f)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間が開始した状態を示しており、例えば、中央の第2の状態報知画像SG2の前面に、チャンスボタン136の操作を促す報知表示706を行っている。本実施例におけるチャンスボタン136の操作を促す報知表示706は、例えば第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示である。また、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始時であるので、第1の経過時間報知画像TG1は、全体が塗り潰された状態となっている。
すなわちこのタイミングでは、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)は、報知表示706(第二の表示)によって、第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。また、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)も引き続き、第4図柄217,218および装飾図柄の縮小表示(第二の表示)によって、第3の状態報知画像SG3の少なくとも一部の視認性が低下している(遊技者に視認困難とされている)。
同図(g)(h)に示すタイミングは、チャンスボタン136の受付期間の開始から、時間(受付期間)が進行した状態を示しており、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3のそれぞれにおいて、例えば下段から上段に向かって目盛りが順次増加していく画像を表示している。この例において目盛りは、キャラクタ(爺)、キャラクタ(姫)、キャラクタ(殿)の分割画像となっており、すなわち、第1の状態報知画像SG1においてキャラクタ(爺)、第2の状態報知画像SG2においてキャラクタ(姫)、第3の状態報知画像SG3においてキャラクタ(殿)の目盛り(分割画像)が順次増加し、完成画像に近づいていく画像を表示している。また、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3において、目盛りが増加する速度はそれぞれに異なり、また途中で目盛り増加する速度が入れ替わる(例えば、同図(g)では第3の状態報知画像SG3の目盛りの増加が速いが、同図(h)では第1の状態報知画像SG1の目盛りの増加が速い)。なお、これに限らず、状態報知画像SGのうち少なくともいずれかは同じ速度で目盛りが増加するものとしてもよいし、途中でその速度が入れ替わらないものとしてもよい。また、チャンスボタン136の受付期間の進行に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく画像が表示されている。
同図(i)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間が進行した状態を示しており、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3のそれぞれにおいて徐々に目盛りが増加していく画像を表示している。ここでは、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(爺))、第3の状態報知画像SG3(キャラクタ(殿))より先に、第2の状態報知画像SG2(キャラクタ(姫))の目盛りが上段に達し、キャラクタ(姫)が完成画像に近づいている。また、チャンスボタン136の受付期間の進行に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、塗り潰し部分が徐々に少なくなっていく画像が表示されている。
同図(j)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間の終了時点の状態を示している。ここでは、第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は目盛りが最上端に達せず、キャラクタ(爺)、キャラクタ(殿)の完成画像は表示されていないが、第2の状態報知画像SG2は目盛りが最上段に達し、キャラクタ(姫)の完成画像が表示されている。また、チャンスボタン136の受付期間の終了に伴い、第1の経過時間報知画像TG1は、第一の色の塗り潰し部分がなくなり、全体が第二の色(例えば白色)で塗り潰された画像が表示されている。
このように、本実施例では、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)は、報知表示706(第二の表示)によって、遊技者に視認困難とされているが一方で、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が少なくなる変化)は遊技者に視認可能とされている。また、第3の状態報知画像SG3(第一の表示)も、第4図柄および装飾図柄の縮小表示(第二の表示)によって、遊技者に視認困難とされている。なお、この例では、第1の状態報知画像SG1(第一の表示の一部)はいずれのタイミングにおいても、第二の表示がオーバーラップすることはなく、遊技者に視認可能とされている。
同図(k)に示すタイミングは、さらにチャンスボタン136の受付期間の終了後の状態を示しており、第2の状態報知画像SG2の前面に表示されていた報知表示706(第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示)が消去され、キャラクタ(姫)の選択が決定している。
同図(l)〜同図(m)に示すタイミングは、キャラクタ(姫)の選択が決定されたことを示す演出を実行している状態であり、同図(n)〜(o)に示すタイミングは、決定したキャラクタ(姫)によるスーパーリーチ演出を実行している状態である。
図214(p)(q)は、図213(o)の後のタイミングで、当否判定の結果がはずれの状態を示しており、装飾図柄表示領域208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾5−装飾6」)を揺れ変動表示させ(同図(p))、装飾図柄の停止表示を行っている(同図(q))。
一方、図214(p')(q')は、図213(o)の後のタイミングで当否判定の結果が大当りの状態を示しており、装飾図柄表示領域208の図柄表示領域208a〜208cに大当りの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾6−装飾6」)を揺れ変動表示させ(同図(p'))、装飾図柄の停止表示を行っている(同図(q'))。
<操作手段画像表示の実施例32>
図215は、実施例32の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は実施例32と同様に、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3のメーターの目盛りがそれぞれに増加していく構成を有している。
同図(A)に示すタイミングは、図213(e)に示すタイミングと同様のタイミングを示しており、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前の状態を示している。
同図(B)に示すタイミングは、同図(A)の後のタイミングであり、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始前に、演出表示704が開始されている状態を示している。演出表示704は、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3より優先的に(前面に)表示される。この例では、演出表示704は、当該変動遊技における特図の大当り予告演出の一種である群予告演出の表示(アニメーション表示)を行っており、同図(B)に示すタイミングでは、先頭のキャラクタ(ハニ)が登場し、装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から左側に向かって移動する移動アニメーションを実行する。第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって、遊技者に視認困難とされている。
同図(C)に示すタイミングは、図213(f)に示すタイミングと同様のタイミングであり、チャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間が開始した状態を示している。すなわち、中央の第2の状態報知画像SG2の前面に、チャンスボタン136の操作を促す報知表示706(第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1および「長押し!」の文字の表示)を行っている。また、演出表示704(群予告のアニメーション表示)も継続しており、先頭のキャラクタ(ハニ)に続き、複数のキャラクタ(ハニ)が登場する移動アニメーションを実行している。また、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始時であるので、第1の経過時間報知画像TG1は、全体が塗り潰された状態となっている。第2の状態報知画像SG2の一部は、報知表示706、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって、遊技者に視認困難とされ、第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされている。
同図(D)に示すタイミングは、図213(g)に示すタイミングと同様のタイミングであり、第2の状態報知画像SG2の前面に、報知表示706が継続している。また、演出表示704も継続しており、先頭のキャラクタ(ハニ)に続き、多数のキャラクタ(ハニ)が次々に登場し、装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から左側に向かう移動アニメーションを実行する。演出表示704は、報知表示706に優先して(前面で)実行される。すなわち、第2の状態報知画像SG2の一部は、その前面に表示される報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706はさらにその前面に表示される演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。また、第1の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって遊技者に視認困難とされ、第3の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図213(h)に示すタイミングと同様のタイミングであり、第2の状態報知画像SG2の前面に、報知表示706が継続している。また、演出表示704も継続しているが、移動するアニメーション表示のため、第3の状態報知画像SG3および第2の状態報知画像SG2の前面では演出表示704は終了している。すなわち、第3の状態報知画像SG3の一部は、第4図柄、および装飾図柄の縮小表示708によって遊技者に視認困難とされ、第2の状態報知画像SG2の一部は報知表示706によって遊技者に視認困難とされるが、報知表示706はその前面を移動するアニメーションが終了するため遊技者に視認可能となっている。また、第1の状態報知画像SG3の一部は、演出表示704(キャラクタ(ハニ))によって遊技者に視認困難とされている。
同図(F)に示すタイミングは、図213(i)に示すタイミングと同様のタイミングであり、演出表示704が終了している状態を示している。
本実施例では、第2の状態報知画像SG2(第一の表示)の視認性を低下させる報知表示706が、その前面に表示される演出表示704によって遊技者に視認困難とされている。また、演出表示704(アニメーション表示)によって、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化(塗り潰し部分が少なくなる変化)は遊技者に視認困難となる期間もあるが(同図(D))、視認可能となる期間もある(同図(C),(E),(F))。この場合、演出表示704は、チャンスボタン136の操作の受付期間の全期間に亘って、第1の経過時間報知画像TG1の表示態様の変化を遊技者に視認可能となるアニメーション(画像)としてもよい。
<操作手段画像表示の実施例33>
図216は、実施例33の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例32(図215)の演出表示704(群予告表示)に変えて、チュートリアル表示(チュートリアル予告)710を行うものである。
同図(A)(B)に示すタイミングは、図213(e)に示すタイミングと同じタイミングであるが、本実施例は同図(B)に示すように、同図(A)のタイミングの後であって且つチャンスボタン136の操作(ここでは長押しの操作)の受付期間の開始前のタイミングで、チュートリアル表示710(ここでは、吹き出しの画像と、「突然メーターが溜まるパターンもあるよ。」という文字の表示)を行っている。チュートリアル表示710は、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の前面に表示され,これらの視認性を低下させている。
同図(C)に示すタイミングは、図213(f)に示すタイミングと同じタイミングでり、第2の状態報知画像SG2の前面に表示された報知表示706がチュートリアル表示710によって遊技者に視認困難とされている。
同図(D)に示すタイミングは、図213(g)に示すタイミングと同じタイミングであり、チュートリアル表示710が消去されている状態を示している。なお、本実施例のチュートリアル表示710は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。ここで、チュートリアル表示とは、遊技機で行われる演出(予告やキャラクタなど)の説明を行う表示のことを示すものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例34>
図217は、実施例34の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、先読み保留アイコン712によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(A)(B)に示すタイミングは、図213(e)に示すタイミングと同じタイミングであるが、一例として同図(B)に示すタイミングで、先読み保留アイコン712の移動アニメーションが開始した状態を示している。
同図(C)(D)に示すタイミングは、図213(f)(g)に示すタイミングと同じタイミングであるが、先読み保留アイコン712の移動アニメーションが継続しており、同図(D)のタイミングでは、先読み保留アイコン712が第1の状態報知画像SG1の一部の前面に表示され、第1の状態報知画像SG1の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図213(h)に示すタイミングと同じタイミングであるが、先読み保留アイコン712の待機アニメーションが継続しており、先読み保留アイコン712によって、第1の状態報知画像SG1の一部が遊技者に視認困難とされている。また、同図(D)と同図(E)では、先読み保留アイコン712が待機中に移動するため、先読み保留アイコン712によって視認性が低下する(隠される)第1の状態報知画像SG1の領域が変化している。なお、本実施例の先読み保留アイコン712は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。
<操作手段画像表示の実施例35>
図218は、実施例35の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、エラー表示714によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(A)〜(D)に示すタイミングはそれぞれ、図213(e)〜(g)および(m)に示すタイミングと同じタイミングである。ここでは、一例として同図(A)に示すタイミングで、扉開放エラーを検出し、エラー表示714(例えば「エラー:扉が開いています!」という文字表示)を行っている状態を示している。エラー表示714は例えば、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3に亘って表示される。
エラー表示714は例えば同図(D)に示すように、扉開放エラーの状態が解除されない期間中は継続して表示される。なお、本実施例のエラー表示714は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。
<操作手段画像表示の実施例36>
図219は、実施例36の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、注意喚起報知表示718によって、状態報知画像SGの少なくとも一部の視認性を低下させるものである。
同図(a)に示すタイミングは、大当り終了画面が表示された状態であり、(b)に示すタイミングは、確変大当り終了後の1変動目の遊技が開始される前に装飾図柄が停止表示された状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、停止表示されている装飾図柄(ここでは「装飾7−装飾7−装飾7」の大当りの図柄組合せ)の前面に注意喚起報知表示718を行っている状態を示している。注意喚起報知表示718は例えば、帯状の背景画像に注意喚起する文字列を移動表示させる構成である。
同図(d)(e)に示すタイミングは、保留を1つ消化し(保留数は4から3に減少)、特図1の変動遊技が開始した状態を示している。また、注意喚起報知表示718は継続している。これらのタイミングでは注意喚起報知表示718として帯状の背景画像に重ねて「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください」という文字を移動表示させている。
同図(f)に示すタイミングは、保留数は異なるが、操作手段画像表示としては図213(e)に示すタイミングと同じタイミングを示している。第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3の前面に注意喚起報知表示718が表示され、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2および第3の状態報知画像SG3の一部が遊技者に視認困難とされている。また、第4図柄および装飾図柄の縮小表示によって、第3の状態報知画像SG3の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(g)に示すタイミングは、保留数は異なるが、操作手段画像表示としては図213(f)に示すタイミングと同じタイミングを示している。第2の状態報知画像SG2の前面に報知表示706が表示され、さらにその前面に注意喚起報知表示718が表示されている。第2の状態報知画像SG2の一部(例えば「長押し!」の文字)は、報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706の一部は、注意喚起報知表示718によって遊技者に視認困難とされている。第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は、同図(f)と同様に注意喚起報知表示718などによって視認困難とされている。
同図(i)(j)に示すタイミングは、図212(i)(j)に示すタイミングと同様の状態を示している。第2の状態報知画像SG2の前面に報知表示706が表示され、さらにその前面に注意喚起報知表示718が表示されている。第2の状態報知画像SG2の一部(例えば「長押し!」の文字)は、報知表示706によって遊技者に視認困難とされ、報知表示706の一部は、注意喚起報知表示718によって遊技者に視認困難とされている。第1の状態報知画像SG1、第3の状態報知画像SG3は、同図(f)と同様に注意喚起報知表示718などによって視認困難とされている。
同図(k)に示すタイミングは、注意喚起報知表示718を消去した状態を示しており、第2の状態報知画像SG2の前面に表示されている報知表示706が遊技者に視認可能となっている。
本実施例の注意喚起報知表示718は、演出表示704あるいは報知表示706ともいえる。また、本実施例の注意喚起報知表示718は、「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください」という移動表示が予め決められた回数、繰り返して表示される(例えば、移動表示が2周するまで表示が続く)ように制御されているが、一定時間(例えば、変動開始から10秒間など)表示されるようにしてもよい。なお、本実施例の注意喚起報知表示718は、特図の変動開始前から行われているが、特図の変動開始後に行われるようにしてもよい。なお、注意喚起報知表示718は、大当り開始前の遊技状態が特図低確状態であり、かつ大当り終了後の遊技状態が特図高確普図高確状態(確変状態)に移行した場合にのみ行われるようにしてもよく、特図高確普図低確状態(時短状態)から特図低確普図低確状態(通常状態)へ移行した場合(すなわち時短終了後1変動目)にのみ行われるようにしてもよい。また、遊技状態に関わらず大当り終了後に必ず行われるようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例37>
図220〜図221は、実施例37の操作手段画像表示を時系列に示した図である。実施例37では、実施例38〜実施例41の説明の前提として、通常の操作手段画像表示を行う場合の操作手段画像表示の一例を説明する。本実施例は、遊技者にチャンスボタン136を1回〜複数回操作させるリーチ演出を実行するものであり、例えばチャンスボタン136の複数回の操作によって、状態報知画像(ここでは第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2)のメーターの目盛りを変化させる構成を有している。
同図(A)(B)に示すタイミングは、装飾図柄の縮小表示の位置は異なっているが、図202(h)(i)に示すタイミングと同様である。
同図(C)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示するとともに、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタのそれぞれのダメージの程度をメーターで示唆する第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2を表示している状態を示している。また、第1の状態報知画像SG1の上方、および第2の状態報知画像SG2の上方にそれぞれ、「YOSHIMUNE」「KENGOU」の文字を表示している。
同図(D)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作タイミング等を報知する操作報知表示720を表示している状態を示す。操作報知表示720はここでは、チャンスボタン136の操作回数を報知するために、帯状の背景画像に「チャンスは三回!!」という文字を表示している。
同図(E)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作がキャラクタ(殿)の攻撃に対応することを報知する操作報知表示720を表示している状態を示している。
同図(F)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始前の状態を示し、操作報知表示720の前面に、チャンスボタン136の1回目の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の経過時間に対応する第1の経過時間報知画像TG1を表示している。
同図(G)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間の開始後(受付期間中)の状態を示し、第1の経過時間報知画像TG1の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(H)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作(キャラクタ(殿)の攻撃)が行われた状態を示している。操作報知表示720、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1を一旦消去するとともに、第2の状態報知画像SG2は目盛り(塗り潰し部分)が減少した画像を表示して、剣豪キャラクタのダメージの減少を報知している。
同図(I)〜同図(L)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する操作手段画像表示である。チャンスボタン136の2回目の操作は、第2の操作手段画像BG2および第2の経過時間報知画像TG2が表示されて剣豪キャラクタの反撃に対応する操作となる以外は、同図(E)〜同図(H)と同様であるので、説明は省略する。
同図(M)〜(O)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の3回目の操作に対応する操作手段画像表示が行われている状態である。チャンスボタン136の3回目の操作は、第3の操作手段画像BG3および第3の経過時間報知画像TG3が表示される(同図(O)。
図221(P)〜(R)に示す各タイミングは、図220(O)に示すタイミングの後の状態を示している。チャンスボタン136の3回目の操作の受付期間中に3回目の操作があり(同図(P))、これによりキャラクタ(殿)が勝利して(同図(Q)(R))、縮小表示された装飾図柄は大当りとなる図柄組合せ(例えば、「装飾7」−「装飾7」−「装飾7」)を停止表示している(同図(R))。なお、本実施例において、操作報知表示720は、演出表示704または報知表示706であるともいえる。
<操作手段画像表示の実施例38>
図222は、実施例38の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって遊技者に視認困難とさせる表示例である。
同図(C)に示すタイミングは、図220(C)に示すタイミングと同じタイミングである。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)の第1の状態報知画像SG1の前面に演出表示704が表示された状態を示している。この例の演出表示704は、ミッション達成表示であり、これにより、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図220(D)に示すタイミングと同じタイミングを示すものであり、同図(F)に示すタイミングは、演出表示704が消去された状態を示している。
<操作手段画像表示の実施例39>
図223は、実施例39の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって遊技者に視認困難とさせる表示例であり、ここでの演出表示704は、打ち方報知表示である。
同図(C)に示すタイミングは、図220(C)に示すタイミングと同じタイミングである。
同図(D)に示すタイミングは、同図(C)の第1の状態報知画像SG1の前面に演出表示(打ち方報知表示)704が表示された状態を示している。これにより、第1の状態報知画像SG1(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部および第2の状態報知画像SG2(キャラクタ(殿)のダメージを表示するメーター)の一部が遊技者に視認困難とされている。
同図(E)に示すタイミングは、図220(D)に示すタイミングと同じタイミングを示すものであり、同図(R)に示すタイミングは、図221(R)に示すタイミングと同じタイミングを示すものである。このように本実施例では、リーチ演出が終了した場合であっても、演出表示(打ち方報知表示)704が継続される。演出表示(打ち方報知表示)704は、盤面右側の領域に打ち出された遊技球による最後のセンサ検知(例えば、普図始動口228のセンサによる遊技球の通過の検知)から予め定められた時間が経過した場合などに、その表示が終了する(表示が消去される)。
なお、打ち方報知表示は、遊技者によりハンドルがある一定の位置(右側の領域へ遊技球が打ち出される位置)まで操作された(回された)場合に、表示されるようにしてもよく、その場合は、遊技者がある位置(左側の領域へ遊技球が打ち出される位置)までハンドルを操作した場合に表示を終了するようにしてもよい。なお、打ち方報知は、演出表示のみでなく、音による報知を演出表示と同時に行うようにしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例40>
図224は、実施例40の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示の、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部を演出表示704によって視認性を低下させる(遊技者に視認困難とさせる)表示例である。なお、実施例37はチャンスボタン136を3回操作させる場合の表示例を説明したが、本実施例ではチャンスボタン136を2回操作させる場合の表示例である。
同図(G)に示すタイミングは、図220(G)に示すタイミングと同じ状態を示している。
同図(H)に示すタイミングは、チャンスボタン136の1回目の操作の受付期間中に、チャンスボタン136が操作され、それにより演出表示704が表示された状態を示している。演出表示704は例えば予告演出であり、ここではパンダの画像が装飾図柄表示装置208の表示領域に挿入されるように(カットイン)表示されている。これにより、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部が、遊技者に視認困難とされている。
また同図(I)に示すタイミングは、演出表示704が装飾図柄表示装置208の表示領域の全面に表示されている状態を示す。演出表示704は、特図1第4図柄表示領域208e、特図2第4図柄表示領域208fおよび装飾図柄の縮小表示708の後面に表示され、これにより第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2の全てが、遊技者に視認困難とされている。
同図(J)に示すタイミングは、演出表示704が消去された(終了した)状態を示す。この状態では、キャラクタ(殿)の隣にキャラクタ(パンダ)が追加され、第1の状態報知画像SG1の上方の表示(演出表示)も「YOSHIMUNE」(同図(G)参照)から「YOSHIMUNE&PANDA」に変化している。
同図(K)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始(直)前の状態を示し、操作報知表示720の前面に、チャンスボタン136の2回目の操作に対応する第2の操作手段画像BG2と、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の経過時間に対応する第2の経過時間報知画像TG2を表示している。
同図(L)に示すタイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作の受付期間の開始後(受付期間中)の状態を示し、第2の経過時間報知画像TG2の目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示している。
同図(M)〜(O)に示す各タイミングは、チャンスボタン136の2回目の操作が行われた状態を示しており、操作手段画像表示としては図221(Q)〜(R)に示す各タイミングの状態と同様であるので、説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例41>
図225は、実施例41の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例は、実施例37で説明した通常の操作手段画像表示に加えて、巻き戻し演出を実行する構成を有しており、巻き戻し演出の表示の一部によって、第1の状態報知画像SG1または第2の状態報知画像SG2の少なくとも一部の視認性を低下させる(遊技者に視認困難とさせる)表示例である。
同図(L)〜同図(P)に示す各タイミングは、図220(L)〜図220(P)に示す各タイミングと同じ状態である。
同図(P)に示すタイミングは、例えば、チャンスボタン136の3回目の操作がされたことに基づき、巻き戻し演出を実行開始する状態(実行開始時の状態)を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方に演出表示704として一時停止のマークと「一時停止」の文字を表示するとともに同じ画像を予め決められた時間表示して、画像を停止しているように見せている。なお、この場合であっても、装飾図柄の変動表示と、特図1第4図柄表示領域208eの点滅は継続している。
同図(Q)に示すタイミングは、巻き戻し演出を実行中の状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方に演出表示704として巻き戻しのマークと「巻き戻し」の文字を表示するとともに、それ以前のタイミングで表示した画像(数フレーム前の画像)を表示して巻き戻し表示を行っているように見せている。ここでは、同図(O)に示すタイミングで表示した画像を再表示しており、第3の経過時間報知画像TG3も、全体が塗り潰された画像を表示している。
同図(R)に示すタイミングは、巻き戻し演出を実行中の状態を示しており、同図(L)に示すタイミングで表示した画像を再表示している。同図(L)のタイミングでは、第1の状態報知画像SG1および第2の状態報知画像SG2が表示されており、巻き戻し演出の演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の全体と、第2の状態報知画像SG2の一部が隠され、遊技者に視認困難とされている。
同図(S)〜(V)に示す各タイミングは、ひきつづき、巻き戻し演出が実行され、同図(S)(T)に示すように、第2の操作手段画像BG2と、第2の経過時間報知画像TG2が表示されている状態を示している。なお同図(S)(T)では第3の経過時間報知画像TG3のメーター(目盛り)も巻き戻されたように表示されているが、実際にはチャンスボタン136の受付期間外である。そして同図(S)〜(V)の期間においても、巻き戻し演出の演出表示704によって、第1の状態報知画像SG1の全体と、第2の状態報知画像SG2の一部が隠され、遊技者に視認困難とされている。
同図(W)に示すタイミングは、巻き戻し演出の終了時の状態を示しており、図220(B)のタイミングで表示された画像が再表示されるとともに、巻き戻し表示の演出表示704が表示されている。同図(X)に示すタイミングでは、巻き戻し演出の終了後の状態を示している。これ以降は、再び図220(B)以降の操作手段画像表示が実行される。
本実施例では、巻き戻し演出として数フレーム前の画像を再表示する例を説明したが,これに限らず、巻き戻し用ムービー(逆再生ムービー)を準備してそれを再生してもよいし、操作手段画像表示で使用するムービーを実際に巻き戻し再生する制御用ムービーを用いて巻き戻し演出を行ってもよい。なお、巻き戻し演出中は、操作手段画像および/または経過時間報知画像を非表示にするようにしてもよい。
なお、上記実施例において、演出表示704を報知表示706に変えてもよいし、報知表示706を演出表示704に変えてもよい。
<操作手段画像表示の実施例42>
図226〜図233を参照して、実施例42として、第5実施形態の概要および他の変形例について説明する。
図226は、第5実施形態の概要について説明する図である。第5実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、同図に示すように、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、表示手段は、第一の表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段である。そして、第一の表示とは、操作手段の操作に関する表示(例えば、操作タイミングに応じた表示や、連打数に応じた表示など)のことであり、第一の表示は、操作手段の操作に応じて第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能(例えば、メーターの目盛りを多くする増加表示または減少表示が可能)な表示であり、第一の表示は、第二の状態(例えば、遊技者に有利となる(アツい)予告演出表示704が実行されている状態)である場合に、第一の状態(例えば、アツい予告演出表示704が実行されていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である。
図227は、図226における第一の表示について説明する概要図である。同図(a)から(h)は、ぱちんこ機100の操作手段画像表示を時系列に示した図である。第一の表示は、同図(c)の表示A−0'から同図(f)の表示A−Nに示すように、操作受付期間などの期間中に、操作手段が操作されることによって表示態様が変化する表示(演出表示)である。同図(b)の表示A−0は、第一の表示となる画像等が表示されているが、操作の受付期間が開始していない状態を示しており、同図(g)の表示A−N'は、第一の表示であった画像等が表示されているが操作の受付期間が終了した後の状態を示している。つまり、ここでの時間とは、例えば操作手段(チャンスボタン136)の受付期間の開始後(同図(c))から受付期間の終了まで(終了時は除く)(同図(f))の期間であり、この期間に操作手段が操作されることにより、表示態様が変化する表示を、第一の表示とする。
また、操作手段の操作とは、1回の操作、複数回の操作、連打、長押し、かざした手を近接センサーなどで検知する非接触の操作、タッチセンサなどで検知するフリック操作などである。また、操作手段が操作される期間とは、表示Aが表示されてから消去されるまでの時間(同図(b)に示す受付期間の開始前から、同図(g)に示す受付期間の終了後までの時間)としてもよく、つまり、同図(b)に示す受付期間の開始前の表示や、同図(g)に示す受付期間の終了後の表示も含めて第一の表示としてもよい。
図228は、第5実施形態の概要について別の観点から説明する図である。第5実施形態の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、同図に示すように、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段である。そして、第一の表示とは、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に関する表示のことであり、第一の表示は、変化条件の成立(例えば、チャンスボタン136の操作の受付期間の進行や、チャンスボタン136の連打)があった場合に、第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能(例えば、メーターの目盛りを少なくする減少表示が可能)な表示であり、第一の表示は、第二の状態(例えば、遊技者に有利となる(アツい)予告演出が実行されている状態)である場合に、第一の状態(例えば、アツい予告演出が実行されていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示であり、第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の表示の表示態様の変化を少なくとも継続させる表示である。
図229は、図228における第一の表示について説明する概要図である。同図(a)から(h)は、ぱちんこ機100の操作手段画像表示を時系列に示した図である。第一の表示は、同図(c)の表示B−0'から同図(f)の表示B−Nに示すように、時間の経過に応じて表示態様が変化する表示(演出表示)である。同図(b)の表示b−0は、第一の表示となる画像等が表示されているが、操作の受付期間が開始していない状態を示しており、同図(g)の表示B−N'は、第一の表示であった画像等が表示されているが操作の受付期間が終了した後の状態を示している。つまり、ここでの時間とは、例えば操作手段(チャンスボタン136)の受付期間の開始後(同図(c))から受付期間の終了まで(終了時は除く)(同図(f))の期間であり、この期間に時間経過に応じて表示態様が変化する表示を、第一の表示とする。
また、時間は、操作手段の受付が可能な期間に限らず、操作手段が実際に操作されているの時間の合計(例えば、チャンスボタン136を複数回操作する(連打も含む)場合の操作時間の合計)や、操作手段が継続して操作されている(例えば長押し)時間としてもよい。また、表示Bが表示されてから消去されるまでの時間(同図(b)に示す受付期間の開始前から、同図(g)に示す受付期間の終了後までの時間)としてもよく、つまり、同図(b)に示す受付期間の開始前の表示や、同図(g)に示す受付期間の終了後の表示も含めて第一の表示としてもよい。
図230は、第二の表示について説明する図である。同図(A)の(a)から(h)は、ぱちんこ機100の複数のタイミングにおける、操作手段画像表示の表示例である。同図において、第二の表示は表示Cと表し、第一の表示は表示A(図227参照)または表示B(図228参照)と表す。また同図(B)は第二の表示(表示C)の表示開始タイミングを時間経過で表示した図である。
また、第二の表示(表示C)は、例えば、演出表示704(アニメーション表示、打ち方演出表示、巻き戻し演出表示、チュートリアル表示、先読み保留アイコン、エラー表示、大当り確定表示、確変状態や時短状態の残り回数など)、報知表示706、第4図柄、装飾図柄の縮小表示708などである。
第二の表示(表示C)の表示タイミングは、同図(a)に示すように、第一の表示(表示A,表示B)の開始前の期間であってもよい。また、同図(b)に示すように第一の表示の表示開始と同時あるいは第一の表示の表示開始後であってもよい。第一の表示の表示開始後とは、第一の表示が表示開始された直後あるいは、第一の表示が表示開始後、最長で例えば10秒程度までの期間である。また、同図(c)に示すように操作手段の操作の受付期間開始前(図227(b)、図229(b))であってもよい。また、同図(d)〜(f)に示すように、操作手段の操作の受付期間中(第一の表示の表示態様が変化している期間中)であってもよい。また同図(g)に示すように、操作手段の操作の受付期間終了後(図227(g)、図229(g))であってもよい。あるいは、同図(h)に示すように、第一の表示を消去した後(あるいは消去した直後)であってもよい。また、第二の表示の開始タイミングは常に同じタイミングに限らず、同図の(a)から(h)の1つ以上のタイミングを組み合わせた構成としてもよい。
一方、第二の表示の消去タイミングは、同図(a)に示すように、第一の表示(表示A,表示B)の開始前の期間であってもよい。また、同図(b)に示すように第一の表示の表示開始と同時あるいは第一の表示の表示開始後であってもよい。第一の表示の表示開始後とは、第一の表示が表示開始された直後あるいは、第一の表示が表示開始後、最長で例えば10秒程度までの期間である。また、同図(c)に示すように操作手段の操作の受付期間開始前(図227(b)、図229(b))であってもよい。また、同図(d)〜(f)に示すように、操作手段の操作の受付期間中(第一の表示の表示態様が変化している期間中)であってもよい。また同図(g)に示すように、操作手段の操作の受付期間終了後(図227(g)、図229(g))であってもよい。あるいは、同図(h)に示すように、第一の表示を消去した後(あるいは消去した直後)であってもよい。また、第二の表示の消去タイミングは常に同じタイミングに限らず、同図の(a)から(h)の1つ以上のタイミングを組み合わせた構成としてもよい。
図231は、第二の表示の表示態様の一例を示す図である。第二の表示はその表示期間中に表示態様および表示位置が変化しないものであってもよいし、表示態様および表示位置の少なくともいずれかが変化するものであってもよい。
同図(a)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の全体を隠す(第一の表示を遊技者に視認困難とする)ものであってもよい。
また同図(b)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の大きさ(面積)が変化する(縮小する)ことで第一の表示を隠す領域の面積が変化する(縮小する)ものであってもい。
また同図(c)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の大きさ(面積)が変化する(拡大する)ことで第一の表示を隠す領域の面積が変化する(拡大する)ものであってもい。
また同図(d)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の表示位置が移動することで、第一の表示を隠す領域の位置が変化する(移動する)ものであってもい。
また同図(e)に示すように、第二の表示(表示C)は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の表示位置(または表示方向)が移動することで、第二の表示の形状によって、第一の表示を隠す領域の面積や、隠す領域、または隠す位置が変化する(移動する)ものであってもい。
また同図(f)に示すように、第二の表示(表示C)は、その形状が変化するものであり、第一の表示(表示Aまたは表示B)の少なくとも一部を隠しつつ、第二の表示の形状が変化することで、第一の表示を隠す領域の面積や、隠す領域、または隠す位置が変化する(移動する)ものであってもい。
第二の表示は、同図(a)〜(f)のうちのいずれか1つの組合せから構成されていてもよく、同図(a)〜(f)のうちの一以上または全ての組合せから構成されていてもよい。また、同図(a)〜(f)のうちの二以上または全ての組合せには、例えば、同図(b)左図→中図→右図の変化のあとに同図(c)の変化が開始するような構成も含まれ、また、同図(b)の左図→同図(a)→同図(b)の中図と変化するような構成も含まれる(同図(a)〜同図(f)について同様である)。
図232は、第5実施形態の、第一の状態と第二の状態について説明する図である。第5実施形態では、第二の状態において、第一の表示(表示Aまたは表示B)に第二の表示(表示C)がオーバーラップする(前面に重ねて表示されること)により、第一の状態よりも第二の状態の方が、第一の表示の視認性が低くなるものである。
すなわち、同図(a)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみが表示され、第二の表示(表示C)が表示されていない状態であり、第二の状態は、同図(a)中図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が透過率0%で表示されている状態である。あるいは、第二の状態は、同図(a)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が透過率100%未満(例えば、透過率50%)で表示されている状態である。
また、同図(b)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみに重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が小さく(例えば、第一の表示よりも小さく)表示されてる状態であり、第二の状態は、同図(b)中図又は右図に示すように第一の表示に重ねて、第二の表示が、同図(b)左図よりも大きく表示されている状態である。
また、同図(c)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が、大きい透過率(例えば、透過率80%)で表示されている状態であり、第二の状態は、同図(c)中図または左図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が小さい透過率(例えば、透過率30%や50%)で表示されている状態である。
また、同図(d)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)と第二の表示(表示C)が、オーバーラップしていない状態であり、第二の状態は、同図(d)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)に重ねて(その前面に)、第二の表示(表示C)が表示されている状態である。この場合、第二の状態の第二の表示の透過率は0%以上(枠線のみで塗り潰しがない場合も含む)、100%未満とする。
また、同図(e)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)のみが表示されている状態であり、第二の状態は、同図(e)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色の場合である。第二の表示が第一の表示の後面に表示される場合でも、これらが同系色の場合には、第一の表示は視認性が低くなる。
また、同図(f)左図に示すように、第一の状態は、第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色ではない場合であり、第二の状態は、同図(f)右図に示すように第一の表示(表示Aまたは表示B)の後面に第二の表示(表示C)が表示されている状態であって、第二の表示が第一の表示と同系色の場合である。
なお、図231(a)〜(f)に示した第二の表示の表示態様(の変化)の1つのみ、または図231(a)〜(f)の複数の組合せに、図232(a)〜(f)に示した第一の状態と第二の状態の1つのみ、または図232(a)〜(f)の複数の組合せを互いに適用してもよい。
図233は、上記の実施形態でメーター(ゲージ)として説明した、第1の状態報知画像SG1、第2の状態報知画像SG2、第3の状態報知画像SG3、第1の経過時間報知画像TG1、第2の経過時間報知画像TG2、第3の経過時間報知画像TG3などの、他の形態を示す図である。
同図(a)〜(a'')に示すように、メーターは、連続した1つの領域からなる画像に限らず、互いに離間した複数の画像(目盛りM)から構成され、目盛り群MGとして1つのメーターを構成するものであってもよい。その場合同図(a)のように各目盛りMは全てが同じ形状であってもよいし、同図(b)のように各目盛りMは一部のみが同じ形状であってもよいし、同図(c)のように各目盛りMは全てが異なる形状であってもよい。また、メーターは目盛り群MGとして最大の目盛り数が同時に表示されており、各目盛りMの表示態様(例えば塗り潰し色など)が時間経過に伴って順次変化していく(塗り潰しされていく)構成であってもよいし、各目盛りMが時間経過に伴って順次表示されていく(目盛りMの数が増加していく)構成であってもよい。
同図(b)は、目盛りMの数が増加していくメーターの例である。この例では、時間経過に伴って、上方から目盛りMが落下し、メーター内に溜まっていく様子を示しているが、図232に示したように、各目盛りの透過率の変化によって、メーター内が埋まっていく構成としてもよい。
また同図(c)に示すように、メーターは長さや面積が積み重なって増加する(いわゆるメーターやゲージとしての形状を有する)構成に限らず、内側から外側に増加したり、色や透過率の変化によってメーター全体の形態が伸縮、拡縮するように視認できる構成であればよい。
また、ここではメーターが増加する場合を例に説明したが、メーターが減少する構成についても同様に適用できる。
従来の遊技台においては、遊技の興趣をより一層高めることが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、遊技者の興趣を向上させることが可能な遊技台を提供することを目的とするものであり、本発明に係る遊技台によれば、遊技者の興趣を向上させることができる。
すなわち、以上説明したように、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、操作したタイミングに応じた表示、連打数に応じた表示など)のことであり、前記第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示(例えば、メーターの目盛りの減少表示又は増加表示)であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、「熱い(アツい)」演出の実行状態)である場合に、第一の状態(例えば、「アツい」演出の非実行状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、遊技者に操作手段(チャンスボタン136)の操作(遊技者に有利となるタイミングでの操作あるいは、連打等)を促すことができる場合がある。また、第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示の周辺に遊技者の視線を向けることができ、操作手段の操作を遊技者に促すことができる場合がある。
なお、「操作手段の操作に関する表示」とは、以下の表示をいう。
(a)「操作手段の操作を促す表示を含む表示」のことであってもよい。
(b)「操作手段の操作を受け付けていることを示す表示を含む表示」のことであってもよい。
(c)「操作手段を操作する演出を行う(または行っている)ことを示す表示を含む表示」のことであってもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つのみ、または2つ以上(2つあるいは全部)の組合せの表示のことであってもよい。
(e)上記((a)〜(c)のうちの1つ、または2以上の組合せ(2つあるいは全部)の表示を含まない表示のことであってもよい。
また、「視認性が少なくとも低くなる」とは、「第二の状態である場合に、第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部が少なくとも視認困難となる」ことを示すものであってもよい。あるいは、「第二の状態である場合に、第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部が少なくとも視認不能となる」ことを示すものであってもよい。
また、「第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である」とは、「第一の表示の少なくとも一部のみまたは全部の視認性が少なくとも低くなる」ことを示すものであってもよい。あるいは、「複数の表示のうちの二以上の表示の少なくとも一部または全部の視認性が低くなる」ことを示すものであってもよい。なお、前記「二以上の表示」は、「第一の表示を含む二以上の表示のこと」を示すものであってもよい。
また、前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示704)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示を目立たせることができる場合がある。
なお、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態」とは、以下の状態をいう。
(a)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部よりも優先的に表示されている」状態のことを示していてもよい。
(b)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部よりも前側(前面)に表示されている」状態(例えば、「第一の表示が表示されているレイヤー前側のレイヤーに表示されている状態」や「同一レイヤー内で第一の表示よりも前に表示されている状態」など)のことを示していてもよい。ここで「前側」とは、「遊技者(に近い)側」のことを示してもよい。
(c)「第二の表示の少なくとも一部が第一の表示の少なくとも一部と重なって(重畳して)表示されている」状態のことを示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つのみ、または2つ以上の組合せ(2つまたは全部)の状態のことを示していてもよい。
(e)上記(a)〜(c)のうちの1つ、または2つ以上の組合せ(2つまたは全部)の表示を含まない状態のことであってもよい。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示が第一の表示の少なくとも一部とオーバーラップしていない状態があることにより、遊技者に違和感を与え、より遊技に集中させることができる場合がある。
なお、第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態とは、第二の表示が表示されていない状態と第二の表示は表示されているが、第一の表示を隠していない状態のいずれも含むものとする。すなわち、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態」とは、以下の状態をいう。
(a)「表示手段に第二の表示が表示されていない状態」を示していてもよい。
(b)「第二の表示の一部が、第一の表示の一部または全部にオーバーラップしない位置へ表示されている状態」を示していてもよい。
(c)「第二の表示の全部が、第一の状態の一部または全部にオーバーラップしない位置へ表示されている状態」を示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの1つまたは2以上(2つまたは全部)を示さないものであってもよい。
また、前記第一の表示は、メーター表示(例えば、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも含む表示であり、前記メーター表示は、前記操作手段の操作に応じて該メーター表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、メーター表示の視認性を低くすることにより、遊技者に操作手段の操作状況をわかりにくくし、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記遊技台はぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示704)のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、演出表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記第二の表示とオーバーラップした前記第一の表示の少なくとも一部は非表示となる画像であり、前記表示手段は、前記非表示となる画像を描画しない、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、描画の処理負荷を軽減することができる場合がある。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段の操作に関する表示(例えば、操作の受付期間、操作の状態に関する表示)のことであり、前記第一の表示は、変化条件の成立(例えば、操作の受付期間の開始、操作の受付期間中の操作手段の操作、操作手段の連打や長押しなど)があった場合に、該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能な表示(例えば、メーターの目盛りの減少表示又は増加表示)であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、「熱い(アツい)」演出の実行状態)である場合に、第一の状態(例えば、「アツい」演出の非実行状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示であり、前記第一の表示は、前記第二の状態である場合に、該第一の表示の表示態様の変化を少なくとも継続させる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、熱い予告に視線を誘導させ、操作手段の操作の受付時間が残り少なくなっていることを遊技者が見逃さないようにさせることができる場合がある。また、第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示の周辺に遊技者の視線を向けることができ、操作手段の操作を遊技者に促すことができる場合がある。
また、前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示704,報知表示706など出)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、第二の表示がオーバーラップしていない状態があることにより、遊技者に違和感を与え、より遊技に集中させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、メーター表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1、第1の状態報知画像SG1)を少なくとも含む表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、メーター表示の視認性を低くすることにより、遊技者にメーター表示の変化状況をわかりにくくし、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示704、報知表示706など)のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、演出表示を目立たせることができる場合がある。
また、前記遊技台はぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記第一の表示の表示態様は、第一の態様から第二の態様へ少なくとも変化可能な表示態様であり、前記変化条件が成立する要件とは、前記第一の態様の表示から第一の時間が経過したことを少なくとも含む要件のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、時間の経過による変化態様の変化の視認性を低くすることにより、操作の受付時間の経過をわかりにくくし、操作手段の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記第二の表示とオーバーラップした前記第一の表示の少なくとも一部は非表示となる画像であり、前記表示手段は、前記非表示となる画像を描画しない、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、描画の処理負荷を軽減することができる場合がある。
また、第一の表示における第一の領域は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が低い領域であるものとしてもよい。
また、第一の表示における第二の領域は、第二の状態である場合に、第一の領域よりも視認性が高い領域であるものとしてもよい。
なお、上記の第一の領域および第二の領域は、以下の領域としてもよい。
(a)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部(例えば、メーター表示の一部など)または全部を含む領域であってもよい。ここでメーター(表示)とは、時間経過や状態の変化によって目盛りが増減する表示(例えば、第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)をいう。
(b)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(c)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部(例えば、ボタン画像の一部)または全部を含む領域であってもよい。ここでボタン画像とは、操作手段(チャンスボタン136を模した画像(例えば、第1の操作手段画像BG1など)をいう。
(d)第一の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(e)第一の領域は、上記(a)〜(d)の2以上の組合せた構成を有してもよい。例えば、(a)と(c)、(a)と(d)、(b)と(c)を組み合わせることができる。
(a')第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部(例えば、メーター表示の一部など)または全部を含む領域であってもよい。
(b')第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化する領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(c')第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部(例えば、ボタン画像の一部)または全部を含む領域であってもよい。
(d')第二の領域は、操作手段の操作に応じて表示態様が変化しない領域の一部または全部を含まない領域であってもよい。
(e')第二の領域は、上記(a')〜(d')の2以上(あるいは全て)を組合せた構成を有してもよい。例えば、(a')と(c')、(a')と(d')、(b')と(c')を組み合わせることができる。
また、第二の表示は、遊技に関する表示であるものとしてもよい。なお、「遊技に関する表示」の一例として、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、オリジナルモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などが挙げられる。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の少なくとも一部(例えば、ボタン画像)を、少なくとも表示しないものとしてもよい。
なお、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の一部を表示しない手段であってもよい。ここで、「第一の表示の一部」とは、以下の構成であってもよい。
(a)ボタン画像(第1の操作手段画像BG1など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(b)メーター表示(第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(c)操作を促す表示(例えば、文字表示など)の全部または一部を示す表示のことであってもよい。
(d)上記(a)〜(c)のうちの2以上あるいは全ての表示の組合せのことであってもよい。
(e)上記(a)〜(c)のうちのいずれか一つの表示のみを示していてもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、第一の表示の全部を表示しない手段であってもよい。ここで、「第一の表示の全部」とは、以下の構成であってもよい。
(a)メーター表示(第1の状態報知画像SG1または第1の経過時間報知画像TG1など)のことを示す表示であってもよい。
(b)メーター表示を含む複数の表示(例えば、ボタン画像や操作を促す表示(例えば、文字表示など))のことを示していてもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が開始してから第二の時間が経過した場合に、第一の表示(例えば、ボタン画像など)の少なくとも一部を、少なくとも表示しない手段であってもよい。
また、表示手段は、操作手段の受付が終了した場合に、第一の表示の一部または全部を継続して表示してもよい。
また、表示手段は、操作手段の操作の受付が終了した場合に、メーター表示を継続して表示させる手段であるものとしてもよい。なお、表示手段は、操作手段の受付が終了した場合に、メーター表示を継続して表示させ、メーター表示の消去条件の成立があった場合(例えば、当該演出表示の終了など)に、メーター表示の表示を終了させるようにしてもよい。
また、第一の表示の表示態様は、第一の態様から第二の態様へ変化可能としてもよい。なお、第一の表示態様は、第一の態様から第三の態様へ変化可能であり、該第三の態様から第二の態様へ変化可能であってもよい。すなわち、第一の態様から第二の態様に変化するものに限らず、第一の態様から他の複数の態様(第三の態様)を経て第二の態様へ変化するものであってもよい。
また、上述の実施形態における「演出表示」は以下のものが挙げられる。例えば、予告表示系(先読み(保留アイコン、予告演出、装飾図柄など)の演出表示、当該変動(保留アイコン、予告演出、装飾図柄など)の演出表示、非予告系(チュートリアル、デモ、ユーザーモード、保留表示、第四図柄、大当りに関する表示、装飾図柄など)の演出表示である。また、その他の予告演出表示、大当りに関する演出表示、ユーザーモード表示、デモ表示、チュートリアル表示、装飾図柄を使った演出表示、保留アイコンを使った演出表示などであってもよい。
また、図232を用いて説明した第二の表示の透過率について、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではないものとしてもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(透過してもよい)。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい(透過しなくてもよい)。
また、第二の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第二の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
また、図232を用いて説明した第一の表示の透過率について、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではないものとしてもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(透過してもよい)。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい(透過しなくてもよい)。
また、第一の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
また上記実施形態において、第一の表示(または、第二の表示)は、操作手段を模した表示を少なくとも含むものであってもよい。ここで、「操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示(例えば、第1の操作手段画像BG1など)のみを示すものであってもよい。また、操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示と当該操作手段を模した表示が表示される期間と重複した期間に表示される表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1などの操作の受付期間を示すメーター(またはゲージ)や「ボタンを押せ!」などの文字による表示、エフェクトなど)の両方を示すものであってもよい。
また、第一の表示(または、第二の表示)は、操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものであってもよい。ここで、「操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むもの」とは、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)のみを示すものであってもよい。また、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)と当該操作手段の操作を促す報知が表示される期間と重複した期間に表示される表示(背景画像やエフェクト、メーター(ゲージ)など)の両方を示すものであってもよい。
また、第一の表示(または、第二の表示)は、表示制御が少なくとも実行された場合に、表示可能なものであっても良い。ここで「表示制御」とは、操作手段を操作されたことを含む条件が成立した場合に、少なくとも実行されるものであってもよい。また、「表示制御」とは、第二の制御手段(第一副制御部or第二副制御部)からコマンドが送信されたことにより表示されるものであってもよい。
また、上記実施形態において、「視認性が高い表示」として記載されている例が「視認性が低い表示」に適用されてもよく、「視認性が低い表示」として記載されている例が「視認性が高い表示」に適用されてもよい。
また、上記実施形態において、「少なくとも一部」とは、一部のみであってもよいし全部(全体)であってもよいことを意味する。
また、上記の各実施例に記載した内容は、各実施例内のそれぞれの構成について他の実施例へ組み合わせ可能である。
また、第5実施形態において、変化条件が成立する要件とは、操作手段の操作があったことを少なくとも含む要件のことである。ここで、「操作手段の操作」とは、以下の構成であってもよい。
(a)「操作手段が操作されたことを検知手段(操作手段のセンサ)によって検知されたこと」を示していてもよい。
(b)「検知手段によって第一(第二)副制御部へコマンドが送信されたこと」を示していてもよい。
(c)「検知手段によって送信されたコマンドを第一(第二)副制御部が受信したこと」を示していてもよい。
(d)上記(a)〜(c)のいずれか1つまたは二以上(2つ又は全部)を示していてもよい。
また、第一の表示態様の変化とは、以下の構成であってもよい。すなわち、一回の操作手段の操作があったことにより、第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、複数回の操作手段の操作があったことにより、第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、操作手段を継続して操作している時間の累計(操作手段から1回手を放してもよい)により第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。また、操作手段を継続して操作している時間(操作手段から1回手を放したら終了する)により第一の態様から第二の態様へ変化するものであってもよい。
また、第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様が少なくとも変化可能に構成してもよく、表示態様の変化条件の成立があった場合にのみ該第一の表示の表示態様を変化するように構成してもよく、表示態様の変化条件の成立がない場合には該第一の表示の表示態様を変化しないように構成してもよい。
また第一の表示は、前記操作手段の操作に応じて該第一の表示の表示態様を変化させない部分を含むものであってもよい。
また、第一の表示または第二の表示はそれぞれ、特典ゲーム(例えば、AT)の開始表示や終了表示、特典ゲームの残り回数表示(例えば、常に表示されている残り回数表示や、特典ゲームの残りゲーム数が少なくなった場合に強調して表示される残り回数表示)、特典ゲーム数の上乗せ演出(例えば、20Gなどの文字表示が1または複数表示されることにより、特典ゲームが行われるゲーム数が増加したことを示す演出など)であってもよく、停止ボタンの押す順番を報知する押し順報知などであってもよい。ここで、ATとは、AT(アシストタイム)遊技状態のことを示し、遊技者の操作をアシストする報知(例えば、押し順報知)が実行される期間のことであってもよい。
また、表示手段は装飾図柄表示装置208により構成されるものとしてもよい。また、表示手段は、第一の表示条件の成立があった場合にのみ第一の表示を実行するようにしてもよく、第二の表示条件の成立があった場合にのみ第二の表示を実行するようにしてもよく、必ず第一の表示を表示するものとしてもよく、必ず第二の表示をするものとしてもよく、必ず第一の表示および第二の表示を表示するものとしてもよい。また、操作手段は、チャンスボタン136により構成されるものとしてもよい。
なお、表示手段が複数設けられていてもよい。その場合、複数の表示手段のうちの第一の表示手段は、特別図柄表示装置のことであり、第二の表示手段は、装飾図柄表示装置のことであってもよい。
また、第一の表示手段は、第一の装飾図柄表示装置のことであり、第二の表示手段は、第二の装飾図柄表示装置のことであってもよい。その場合、第一の装飾図柄表示装置または、第二の装飾図柄表示装置が装飾図柄表示装置208に相当してもよい。
第一の表示手段および第二の表示手段のうちの少なくとも一方または両方が可動手段に設けられたものであってもよく、一方のみが可動手段に設けられたものであってもよい。
第一の表示手段は、第二の表示手段よりも前側に設けられたものであってもよい。
また、第一の表示手段は第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1など)を表示し、第二の表示手段は第二の表示(例えば、演出表示704など)を表示するものであって、第一の表示手段に表示された第一の表示が第二の表示手段に表示された第二の表示によりオーバーラップされて視認性が低下するような場合についても本実施例は適用可能である。
また、第三の表示(例えば背景画像や演出表示(第二の表示も含む)など)にオーバーラップして(その前面に)、第一の表示(第1の操作手段画像BG1および/または第1の経過時間報知画像TG1など)が表示されることによって、第三の表示が遊技者に視認困難となっている場合に、チャンスボタン136の操作に応じて第一の表示が消去され(非表示)となって、第三の表示が遊技者に視認可能となる構成であってもよい。
また、操作手段画像および経過時間報知画像の表示中(操作手段の受付期間中)において、遊技者により操作手段が操作された場合は、経過時間報知画像が受付期間終了時と同じ画像(残り時間0秒)を表示してから消去されるようにしてもよい。また、先に経過報知画像が消去されてから操作手段画像が消去されるようにしてもよい。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、図84,図85の第1の経過時間報知画像TG1や、図96の経過時間報知画像、または残り時間報知画像など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、図84の普図変動表示に付随する演出や図85の保留アイコンPI3など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示のことであり、前記第一の表示は、時間の経過に応じて表示態様を少なくとも変化可能な表示であり、前記第一の表示における前記表示態様の変化は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる変化であり、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ことを特徴とするものである。
また、前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されていない状態のことである、ものとしてもよい。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部と重なる位置に表示されている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者にオーバーラップしている第一の表示と第二の表示を注目させ、遊技に集中させることができる場合がある。また、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に、時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する表示を視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、第一の画像(例えば、図85の第1の操作手段画像BG1)が少なくとも含まれる表示であり、前記第一の表示は、第三の画像(例えば、図85の第1の経過時間報知画像TG1)が少なくとも含まれる表示であり、前記第二の表示は、第二の画像(例えば、図85の保留アイコンPI3)が少なくとも含まれる表示であり、前記第三の画像は、時間の経過に応じて表示態様を少なくとも変化可能な表示であり、前記第二の状態とは、前記第二の画像が前記第三の画像にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者にオーバーラップしている第二の画像と第三の画像に注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に、時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する第三の画像を視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の画像は、前記第二の状態である場合に、前記第三の画像の少なくとも一部とオーバーラップする画像である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に、特に時間の経過に応じて表示態様が変化する操作手段に関する第三の画像を第一の画像と比較して視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第一の画像と第三の画像の視認態様の違いから遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の表示は、前記第二の状態である場合に、前記第一の表示の一部のみとオーバーラップする表示である、ものとしてもよい。
また、前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の状態である場合に、少なくとも視認困難となる表示である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に、第一の表示の一部(オーバーラップした領域)と他の領域(オーバーラップしない領域)との視認態様を異ならせ、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第一の表示の視認態様の違いから遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の表示を少なくとも表示しない手段であってもよい。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者による操作が可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の種類の表示(例えば、図82の第1の操作手段画像BG1、第1の経過時間報知画像TG1)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の種類(例えば、図82の変動アイコンCI)の表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける場合に、少なくとも表示可能に構成されたものであり、前記第一の種類の表示は、第一の表示(例えば、図82の第1の操作手段画像BG1)を少なくとも含む表示であり、前記第一の種類の表示は、第二の表示(例えば、図82の第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示であり、前記第二の種類の表示は、第三の表示(例えば、図82の変動アイコンCI)を少なくとも含む表示であり、前記第二の種類の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第二の表示の前記開始位置は、該第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第二の表示の前記表示態様の変化は、前記第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第一の種類の表示は、前記第二の種類の表示と一部重なる位置に表示されるものであり、前記第二の種類の表示は、前記第一の種類の表示よりも先に前記表示手段に少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の種類の表示および前記第二の種類の表示のうちの少なくとも一方の種類の表示を、少なくとも表示可能なものである、ものとしてもよい。
また、前記第一の表示は、前記操作手段を模した態様をした表示を含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第二の表示(経過時間報知画像TG1の一部)によって、操作手段の受付期間の残り時間を開始位置からの減少表示で報知する場合において、第二の表示の開始位置を、第二の表示よりも第三の表示(演出表示)が優先的に表示されることにより、第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものとし、第二の表示の開始位置から終了位置に向かう表示態様の変化を、第二の表示よりも第三の表示が優先的に表示されることにより、第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものとすることで、遊技者に操作手段の操作の受付期間であることを視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、第二の表示の開始位置(操作の受付開始時)の表示態様と、第二の表示の開始位置から終了位置までの表示態様の変化とを、第三の表示で視認困難とするため、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出表示は、大当り予告を少なくとも含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、大当り予告の場合に遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させるできるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の種類の表示を少なくとも表示しないものとしてもよい。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)
遊技球が進入可能な第1の進入口と、前記第1の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて始動情報を導出する始動情報導出手段と、前記始動情報取得手段が取得した始動情報に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、前記当否判定手段の当否判定結果に応じて所定の演出を行う演出手段と、遊技球の進入に基づいて所定の利益が発生する第2の進入口と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出を変化させることを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1記載の遊技台であって、前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて所定の利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備え、前記演出手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に影響を与える特定の演出を行うことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記1又は2記載の遊技台であって、前記演出手段は、所定の表示を行なう表示手段を含み、前記表示手段は、前記所定の演出中に前記第2の進入口へ遊技球が進入したことに基づいて、前記所定の演出に基づく表示演出の一部を前記特定の演出に基づく表示演出の一部で覆うことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記1から3のうちいずれか1項記載の遊技台であって、前記第1の進入口と前記第2の進入口は、前記第1の進入口へ進入した遊技球が前記第2の進入口に進入し得る位置にそれぞれ配置されることを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記2に記載の遊技台であって、所定条件が成立したことに基づいて、遊技者に有利な状態となる入賞装置を備え、前記特定の演出は、前記所定条件が成立する可能性が高いことを示唆する演出であることを特徴とする遊技台。
(付記6)
遊技価値付与条件の成立があった場合に、遊技価値を遊技者に付与する遊技価値付与手段と、遊技球が通過しても前記遊技価値付与条件が成立しない第一の進入領域と、遊技球の入球に基づいて前記遊技価値付与条件が成立する第二の進入領域と、当否判定条件の成立があった場合に、当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄態様を、図柄の変動表示を行った後に停止表示可能な報知手段と、所定の演出画像を表示可能な画像表示手段を少なくとも含み、前記報知手段とは別体で構成された演出手段と、前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、を備えた遊技台において、前記当否判定条件は、前記第一の進入領域への遊技球の通過があったことを少なくとも含むものであり、前記演出制御手段は、図柄の変動表示を開始した後に前記当否判定手段による当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を前記画像表示手段に表示させることが可能なものであり、前記第二の進入領域は、前記当否判定手段による当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、遊技球が少なくとも入球可能となるものであり、前記演出制御手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の表示中に、該図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記7)
付記6記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段による図柄の停止表示中に、該図柄の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能なものであり、前記報知手段による図柄の停止表示は、前記画像表示手段による図柄の停止表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難であっても、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記8)
付記6又は7に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記画像表示手段が前記図柄変動表示を表示中に前記第二の進入領域に遊技球が入球した場合に、該図柄変動表示を遊技者が視認困難とならない演出を、前記演出手段に少なくとも行わせることが可能であり、前記大当り予告は、前記演出を遊技者が視認困難とならないものであることを特徴とする遊技台。
(付記9)
付記6から8のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記当否判定結果は、第一の当否判定結果と第二の当否判定結果を含み、前記報知手段は、前記当否判定結果が前記第一の当否判定結果である場合には第一の図柄態様を停止表示可能であり、前記当否判定結果が前記第二の当否判定結果である場合には該第一の図柄態様とは異なる第二の図柄態様を停止表示可能であることを特徴とする遊技台。
(付記10)
付記6から9のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記画像表示手段による前記図柄変動表示を前方から覆わない第一の位置と該図柄変動表示の少なくとも一部を前方から覆う第二の位置を含む複数の位置に移動可能な可動体を含み、前記演出制御手段は、前記可動体を前記第一の位置から前記第二の位置に移動させることによって前記大当り予告を、該可動体に行わせることが可能なものであることを特徴とする遊技台。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記11)
遊技球が進入可能な複数の進入領域と、前記複数の進入領域のうち、第一の進入領域を少なくとも含む所定の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも当否判定を実行可能な当否判定手段と、前記複数の進入領域のうち、前記所定の進入領域とは異なる第二の進入領域に遊技球が進入した場合に、少なくとも補助当否判定を実行可能な補助当否判定手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の報知手段と、図柄の変動表示を行った後で、前記補助当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示する第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能な第二の報知手段と、前記第二の報知手段を少なくとも含む演出手段と、少なくとも前記演出手段を制御可能な演出制御手段と、少なくとも前記第一の進入領域に遊技球が進入しやすい時短状態と、非時短状態とに制御可能な時短制御手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の進入領域は、前記第一の図柄変動表示が行われて前記当否判定の結果のうちの特定の補助当否判定の結果に応じた図柄態様が停止表示された後で、遊技球が進入可能とされるものであり、前記演出制御手段は、前記当否判定の結果に関する所定の演出および前記第二の図柄変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記演出制御手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中の所定期間において、該第二の図柄変動表示の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記第一の図柄変動表示は、前記所定期間中も視認容易なものであり、前記第二の図柄変動表示は、前記時短状態よりも前記非時短状態の方が実行されやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう第一の進入領域は、例えば電チューであり、所定の進入領域は、例えば、第2特図始動口232(電チュー)と第1特図始動口230であり、第二の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第一の図柄変動表示は、例えば、主制御部300が制御する普図表示装置210で行われる普図の図柄変動表示あり、第二の図柄変動表示は、例えば、副制御部400,500が制御する装飾図柄表示装置208で行われる普図の装飾図柄変動表示ある。
(付記12)
付記11に記載の遊技台であって、前記第二の報知手段は、画像表示手段であり、前記所定の演出は、少なくとも前記画像表示手段で実行可能とされるものであり、前記画像表示手段は、少なくとも前記第二の図柄変動表示を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記演出制御手段は、前記所定の表示領域において、前記第二の図柄変動表示の非実行期間の少なくとも一部を含む期間で、該第二の図柄変動表示とは異なる表示演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
ここで、前記演出制御手段は、前記異なる表示演出の少なくとも一部が視認困難となるように、前記所定の演出を、前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであってもよい。
(付記13)
付記12に記載の遊技台であって、前記所定の表示領域で実行可能な前記異なる表示演出は、大当り予告表示および遊技情報表示のうちの少なくとも一方を含むものである、ことを特徴とする遊技台。
ここにいう大当り予告表示には、いわゆる先読み予告も含む。また、遊技情報表示としては、例えば、時短回数、連荘回数、獲得遊技球数、擬似連回数、などが含まれる。
(付記14)
付記13に記載の遊技台であって、前記演出制御手段は、前記非時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記大当り予告を実行させることが可能なものであり、前記時短状態における前記第二の図柄変動表示の非実行期間は、少なくとも前記遊技情報表示を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記15)
付記14に記載の遊技台であって、前記第二の図柄変動表示のうちの特定の第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄および前記大当り予告に関する図柄を含んで該第二の図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記11〜付記15までに記載した遊技台における上記所定期間は、第二の図柄変動表示の実行中の少なくとも一部を含む期間であってもよい。また、上記所定の演出は、少なくとも大当りが発生するかどうかを予告可能な大当り予告を含むものであってもよい。また、上記演出制御手段は、上記非時短状態では、上記第二の図柄変動表示を実行しないものであってもよい。また、上記所定の表示領域では、上記第二の図柄変動表示とは異なる表示のうちの特図2の図柄変動表示に関する予告が少なくとも実行可能とされるものであってもよい。上記第二の図柄変動表示の実行中に、特図2が割り込んで、上記異なる表示が可能な状態であっても、該第二の図柄変動表示を優先して実行可能なものであってもよい。上記電チュー作動中報知を実行可能であり、第二の図柄変動表示の実行有無により上記電チュー作動中報知は報知態様が異なってもよい。例えば、第二の図柄変動表示のありとなしで電チュー近辺のランプ制御が異なってもよい。具体的に第二の図柄変動表示ありの方が、報知が派手になってもよい。ここにいう報知が派手とは、演出期間が長いことも含まれる。また、上記第二の図柄変動表示は、前記補助当否判定の結果に関する図柄のみを変動可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、左打ち時のほうが第二の図柄変動表示を実行しやすいものであってもよい。さらに、非電サポ状態では左打ちを行い、電サポ状態では右打ちを行う遊技台であってもよい。また、電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、第一の開放パターンよりも第二の開放パターンの方が有利であり、第二の図柄変動表示は少なくとも、前記第二の開放パターンとなる場合に実行可能とされるものであってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記16)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、大当り遊技制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動は、第二の演出により視認困難であり、前記メイン普図変動は、前記サブ普図変動が第二の演出により視認困難であっても視認容易であり、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記17)
付記16に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動のうちの特定のサブ普図変動が、大当り遊技中よりも、大当り遊技中以外で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記18)
付記17に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、少なくとも第一の変動時間と、第二の変動時間で実行可能なものであり、前記第一の変動時間よりも前記第二の変動時間のほうが長く、前記特定のサブ普図変動は、少なくとも前記第二の変動時間を含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記19)
付記16〜付記18のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記電チューの開放パターンは、第一の開放パターンと第二の開放パターンを少なくとも含むものであり、前記第一の開放パターンよりも前記第二の開放パターンの方が遊技者にとって有利であり(例えば、遊技球が進入しやすい)、前記サブ普図変動は、少なくとも電チューが前記第二の開放パターンで開放する場合に実行可能とされるものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記20)
付記18又は19に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中は前記第一の変動時間を少なくとも含む変動時間で実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記16〜付記20までに記載した遊技台における前記特定のサブ普図変動は、前記第一の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記特定のサブ普図変動を除くサブ普図変動は、前記第二の変動時間では行われないものであってもよい。また、前記第一の変動時間で行われるサブ普図変動は、前記補助当否判定の結果のみを報知する演出を実行可能なものであってもよい。また、前記サブ普図変動は、前記大当り遊技中には行われないものであってもよい。また、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものであってもよい。さらに、前記大当り遊技中には、電チューの開放報知演出のみ実行可能であってもよい。また、右打ちと左打ちを行う遊技台であって、所定の発射強度(例えば右打ち)のほうが前記サブ普図変動を実行しやすいものであってももよい。さらに、少なくとも大当り遊技中は前記所定の発射強度(右打ち)で遊技可能な遊技台であってもよい。
なお、以上の説明は、他の付記で記載した遊技台や、この明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記21)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、先読み予告を行うことが少なくとも可能な演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記先読み予告および前記サブ普図変動表示を前記演出手段に少なくとも実行させることが可能なものであり、前記先読み予告の実行中に前記サブ普図変動が実行された場合には、該サブ普図変動が該先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記22)
付記21に記載の遊技台であって、少なくとも一部のサブ普図変動は、大当り予告を含んで図柄変動表示を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記23)
付記21又は22に記載の遊技台であって、前記演出手段には画像表示手段が少なくとも含まれ、少なくとも前記画像表示手段で、前記サブ普図変動及び前記先読み予告が実行可能であり、前記画像表示手段は、前記サブ普図変動を実行可能な所定の表示領域を有するものであり、前記画像表示手段は、先読み予告表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記先読み予告表示領域に入り込み、前記先読み予告の少なくとも一部を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、前記先読み予告は保留変化予告であり、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記サブ普図変動のうち所定のサブ普図変動が行われた場合は、該サブ普図変動が前記所定の表示領域を超えて表示可能となり、前記保留表示領域に入り込み、保留先読み予告の少なくとも一部を視認困難とするものであってもよい。
(付記24)
付記21乃至23のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、この遊技台は、特図2優先変動機であり、特図1の保留表示領域と、特図2の保留表示領域を有し、両保留表示領域は所定の表示領域を挟んで設けられたものであり、前記サブ普図変動は、両保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とすることが可能であるが、特図1の先読み予告及び特図2の先読み予告のいずれか一方の先読み予告のみを視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記25)
付記21乃至24のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
付記21〜付記25までに記載した遊技台における前記サブ普図変動は、複数ある前記保留表示領域のうち一部の保留表示領域(例えば、入賞タイミングが最も古い第一保留の表示領域)の少なくとも一部を視認困難にするものであってもよい。また、特図1および特図2保留表示領域の第一保留を視認困難にするものであってもよい。さらに、第二保留等の他の保留を視認困難にするものであってもよい。また、非電サポ状態中に電チューが開放して特図2が割り込んだ場合に、特図2の保留の少なくとも一部は、電チュー開放報知演出により視認困難とされてもよい。また、非電サポ状態中は特図1の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであり、電サポ状態中は特図2の保留先読み予告を(少なくとも)視認困難とすることが可能なものであってもよい。また、入賞順変動の遊技台であって、前記サブ普図変動により視認困難とされる特定の保留表示領域は、特図1の保留表示と特図2の保留表示を行うことが可能であり、その機能は(非電サポ状態中においては)特図変動ごとに切り替わることが可能であってもよい。また、先読み保留表示と、前記サブ普図変動が同時期に行われている状態で特図の装飾図柄変動表示中に演出(例えば、スーパーリーチ等)が開始された場合に、サブ普図変動は残し、先読み保留表示は非表示とする態様であってもよいし、サブ普図変動と先読み保留表示をともに非表示とする態様であってもよいし、先読み保留表示は残し、サブ普図変動は非表示とする態様であってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記26)
当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記サブ普図変動の少なくとも一部が視認困難となるように演出を実行させることが可能であり、画像表示手段と、演出用可動手段と、を備え、前記演出用可動手段は、前記演出として少なくとも動作可能なものであり、前記サブ普図変動は前記画像表示手段で少なくとも行われるものであり、前記画像表示手段では、前記演出は、少なくとも前記演出用可動手段の動作に関連した画像を表示可能であり、前記演出として動作した前記演出用可動手段および前記画像の少なくとも一方により前記サブ普図変動を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記27)
付記26に記載の遊技台であって、前記サブ普図変動が先に行われている場合には、前記演出で前記サブ普図変動を視認困難にし、前記演出が先に行われている場合には、前記画像表示手段を使用した前記サブ普図変動を実行しない、ことを特徴とする遊技台。
(付記28)
付記26又は27に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、保留表示領域を有するものであり、前記演出は前記保留表示領域の少なくとも一部を視認困難とするものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記29)
付記26乃至28のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は、大当り遊技中よりも非大当り遊技中のほうが行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記30)
付記26乃至29のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記サブ普図変動は電サポ状態よりも非電サポ状態で行われやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
付記21〜付記25までに記載した遊技台における前記演出は大当り予告を少なくとも含むものであってもよい。また、前記演出用可動手段は、少なくとも大当り予告として動作可能なものであってもよい。さらに、前記演出用可動手段は、前記演出として、画像表示手段の前側(遊技者側)への動作が少なくとも可能なものであってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記31)
電チューと、当否判定手段(特図)と、補助当否判定手段(普図)と、演出手段と、前記演出手段を少なくとも制御可能な演出制御手段とを備え、メイン普図変動表示(第一の図柄変動表示)とサブ普図変動表示(第二の図柄変動表示)を行うことが可能な遊技台であって、前記演出制御手段は、前記演出手段に演出および前記サブ普図変動を少なくとも実行させることが可能なものであり、前記サブ普図変動後の電チュー開放報知演出の少なくとも一部が視認困難となるように前記演出を実行させることが可能であり、前記電チュー開放報知演出実行中は前記電チューへの入球が許容されている状態であり、前記電チューへ入球したことに基づく特図変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としつつも、前記メイン普図変動は視認容易である、ことを特徴とする遊技台。
(付記32)
付記31に記載の遊技台であって、特図1の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図1図柄変動表示手段と、特図2の図柄変動表示を少なくとも実行可能な特図2図柄変動表示手段と、を有し、実行中の電チュー開放報知演出を、前記特図2の図柄変動表示中の演出によって視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
(付記33)
付記31又は32に記載の遊技台であって、特図2の方が有利な大当りが付与されやすい、ことを特徴とする遊技台。
(付記34)
この遊技台は、特図2優先変動機であり、少なくとも特図1の先読み予告を実行可能な先読み予告手段を備え、前記特図1の先読み予告実行中に前記サブ普図変動表示を少なくとも実行可能であり、普図変動が当選して電チューが開放し、前記特図2の図柄変動表示が割り込んだ変動でも前記先読み予告を行い、該先読み予告の演出表示により電チュー開放報知演出を視認困難とする、ことを特徴とする遊技台。
なお、特図2優先変動機においては、電チューへ入球に応じた特図2の図柄変動表示における演出で実行中の電チュー開放報知演出を視認困難としてもよい。また、入賞順変動機においては、特図の保留が所定数以下(少ない又は0)の状態および特図の図柄変動表示が停止している状態で、実行中の電チュー開放報知演出を、電チューへ入球に応じた特図の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。また、非電サポ中は特図89がほぼ交互に入賞可能であり、電サポ状態中は、普図変動を経て電チュー開放で特図2に連続入賞可能な遊技台においては、実行中の電チュー開放報知演出を、前記入賞に応じた特図2の図柄変動表示における演出で視認困難としてもよい。こうすることで、電チュー開放報知によって、有利な特図2の図柄変動表示が連続して行われる可能性があることを報知可能な場合がある。また、アタッカの一回の開放時間が相対的に短い第一の大当り(不利な大当り)と、相対的に長い第二の大当り(有利な大当り)を有し、特図2では、該第一の大当りよりも該第二の大当りの方が出現しやすい態様であってもよいし、該第一の大当りは出現しない態様であってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記35)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記図柄変動表示が実行されている間に前記演出表示を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記図柄の停止表示が実行されている間に前記結果表示を表示可能なものであり、前記演出表示は、第一の演出時間以上の演出時間にわたって表示されるものであり、前記第一の演出時間は、前記図柄変動表示の表示時間よりも短いものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記36)
付記35に記載の遊技台であって、複数の状態のいずれかに遊技状態を移行可能に構成され、前記複数の状態は、第一の状態を少なくとも含むものであり、前記複数の状態は、第二の状態を少なくとも含むものであり、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記第一の当否判定結果が前記特定の当否判定結果となる確率が高いものであり、前記表示手段は、前記第二の状態である期間よりも前記第一の状態である期間に前記演出表示を表示しやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記37)
付記36に記載の遊技台であって、前記図柄変動表示は、複数の表示時間のうちの何れかの表示時間にわたって行われるものであり、前記複数の表示時間は、第一の表示時間を少なくとも含むものであり、前記複数の表示時間は、第二の表示時間を少なくとも含むものであり、前記第二の表示時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記表示時間が前記第二の表示時間となりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記38)
付記35乃至付記37のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記結果表示は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、前記第二の進入領域に遊技球が進入可能であることを示す進入可能表示を少なくとも含むものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記39)
付記35乃至付記38のうちいずれか1つに記載の遊技台であって、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記40)
遊技球が進入可能な第一の進入領域と、遊技球が進入可能な第二の進入領域と、第一の条件の成立があった場合に、第一の当否判定を実行可能な第一の当否判定手段と、第二の条件の成立があった場合に、第二の当否判定を実行可能な第二の当否判定手段と、図柄の変動表示を開始した後に前記第一の当否判定手段による第一の当否判定結果に対応する図柄の停止表示を行う図柄変動表示を実行可能な報知手段と、表示を実行可能な表示手段を少なくとも含む演出手段と、を備えた遊技台であって、前記第一の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第一の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記第二の進入領域は、前記第一の当否判定結果が特定の当否判定結果であった場合に、進入可能時間を限度として遊技球が進入可能とされるものであり、前記第二の条件の成立要件の少なくとも一つは、前記第二の進入領域への遊技球の進入であることを少なくとも含むものであり、前記表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、演出表示を少なくとも表示可能なものであり、前記演出表示は、前記第一の当否判定の結果に関する結果表示を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、大当りが発生するかどうかを予告する大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記大当りは、前記第二の進入領域に遊技球が入球したことを少なくとも一つの条件として発生されるものであり、前記大当り予告が実行されていないときに表示開始した前記演出表示よりも、前記大当り予告が実行されているときに表示開始した前記演出表示のほうが、前記演出時間が短くなりやすいものである、ことを特徴とする遊技台。
なおここでも、第一の進入領域は、例えば普図始動口228であり、第二の進入領域は、例えば電チューであり、第一の当否判定は、例えば普図の当否判定(普図抽選)、第二の当否判定は、例えば特図の当否判定(特図抽選)である。
(付記41)
付記40に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段による前記演出表示の表示中に、該演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難となるように前記大当り予告を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段による図柄の変動表示は、前記表示手段による前記演出表示の少なくとも一部が遊技者から視認困難な期間中も、遊技者から視認容易なものである、ことを特徴とする遊技台。
なお、付記35〜付記41に記載の遊技台であって、非電サポ中は電サポ中よりも電チューは短い開放時間が選ばれ易い遊技台であってもよい。すなわち、前記第二の進入領域の進入可能時間は、第一の時間と該第一の時間よりも長い第二の時間を少なくとも含む複数の時間のうちの何れかの時間であり、前記第一の状態は、前記第二の状態よりも前記進入可能時間が前記第一の時間となりやすいものであってもよい。こうすることで、第一の状態で第一の時間以外の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、普図演出は、電チューショート開放よりも電チューロング開放の方が行われやすくてもよい。すなわち、前記表示手段は、前記進入可能時間が前記第一の時間となる場合よりも前記第二の時間となる場合に前記演出表示を実行しやすいものである。この場合、第二の時間となることに期待を持たせることができる場合がある。
また、短い普図演出の時間は、短い普図変動表示の時間よりも長い構成であってもよい。すなわち、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも前記表示時間が前記第一の表示時間となりやすいものであり、前記第一の演出時間は、前記第一の表示時間よりも長いものであってもよい。また、前記進入可能表示は、前記進入可能時間中に表示されるものであってもよい。
また、前記表示手段は、表示を少なくとも実行可能な表示領域を有するものであり、前記表示領域は、第一の表示領域を少なくとも含むものであり、前記表示手段は、前記演出表示を前記第一の表示領域の少なくとも一部で表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の表示領域の少なくとも一部で、前記第二の当否判定の結果に関する予告表示を実行可能なものであってもよい(図193に示す例)。また、前記演出表示の少なくとも一部と前記予告表示の少なくとも一部が共通するものであってもよい。例えば、図169(b)の(ア)に示す変動表示パターンと、(エ)に示す変動表示パターンの関係があげられる。
また、特図未変動時に普図演出を行う場合は、大当り予告(例えば、「激アツ」)を停止表示しないものであってもよいし、特図未変動時に普図演出を行う場合でも、大当り予告(例えば「激アツ」)を含む変動表示を表示するものであってもよい。
さらに、普図演出を非電サポ中にのみ行うものであってもよいし、非大当り状態中にのみ行うものであってもよい。
また、前記演出表示は第一の表示(例えば、変動表示)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第二の表示(例えば、結果表示やエフェクト画像表示も含んでもよい)を少なくとも含むものであり、前記演出表示は第三の表示(例えば、進入可能表示)を少なくとも含むものであってもよい。ここで、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第二の表示よりも表示領域が大きいものであってもよいし、第一の表示よりも表示領域が大きいものであってもよい。
なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
(付記42)
図柄変動表示を少なくとも行うことが可能な図柄表示手段と、保留アイコンの表示を行うことが可能な保留表示手段と、前記図柄表示手段の表示制御を少なくとも行うことが可能な第一の制御手段と、前記保留表示手段による前記保留アイコンの表示制御を少なくとも行うことが可能な第二の制御手段と、を備えた遊技台であって、前記図柄変動表示は、図柄の変動表示を行った後で、当否判定の結果に対応する図柄態様を停止表示するものであり、前記図柄表示手段のうちの第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記図柄表示手段のうちの第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記第一の図柄変動条件は、始動領域のうちの第一の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の図柄変動条件は、始動領域のうちの第二の始動領域に入球があったことを少なくとも含むものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応した保留アイコンである消化保留アイコンに関する第一の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、該図柄変動表示に対応しない保留アイコンである未消化保留アイコンに関する第二の表示を少なくとも行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、予め定められた上限数以下の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、複数の未消化保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記第一の制御手段は、前記図柄変動表示の開始に関連して、コマンド信号を前記第二の制御手段に少なくとも送信可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第一の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記第二の制御手段は、前記コマンド信号の受信があったことに応じて、前記第二の表示を少なくとも開始させることが可能なものであり、前記保留表示手段は、第一の表示領域を少なくとも有するものであり、前記保留表示手段は、第二の表示領域を少なくとも有するものであり、前記第一の表示は、前記消化保留アイコンを前記第一の表示領域から前記第二の表示領域に少なくとも移動(以下、第一の移動という。)させた後で、該第二の表示領域において該消化保留アイコンの消去を行うものであり、前記第二の表示は、前記未消化保留アイコンの表示位置を前記第一の表示領域内の別の位置に少なくとも移動(以下、第二の移動という。)させるものであり、前記保留表示手段は、第一の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第一の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記保留表示手段は、第二の保留増加条件の成立があった場合に、前記保留アイコンとして第二の保留アイコンを少なくとも増加表示することが可能なものであり、前記第一の保留増加条件は、前記第一の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第二の保留増加条件は、前記第二の始動領域の入球があったことを少なくとも含むものであり、前記第一の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第一の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第二の保留アイコンは、前記未消化保留アイコンである場合には、前記第一の表示領域のうちの第二の図柄表示手段用表示領域に表示されるものであり、前記第一の図柄表示手段用表示領域は、前記第二の図柄表示手段用表示領域とは異なる表示領域であり、前記第一の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域は、前記第二の保留アイコンについて前記消去が行われる表示領域と同じであり、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも長い時間で完了するものであり、前記保留表示手段は、前記未消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、前記保留表示手段は、前記消化保留アイコンによる演出表示も行うことが可能なものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の全ての前記未消化保留アイコンは、第二の時間で前記第二の移動を完了するものであり、少なくとも前記第二の図柄表示手段用表示領域内の前記消化保留アイコンは、第一の時間で前記第一の移動を完了するものであり、前記第一の時間は、第二の時間とは異なる時間である、ことを特徴とする遊技台。なお、以上説明した各実施形態や付記の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態や付記に適用してもよい。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、第1実施形態〜第5実施形態に係るぱちんこ機100の構成に限定されるものではなく、例えば、本発明に係る遊技台は、ぱちんこ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
<他の実施形態>
以下、図234〜図261を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、本実施形態以外の他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図234〜図261で使用する符号を優先する。
<全体構成>
まず、図234を用いて、本実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200(図236参照)と、を備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124(図236参照)を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図236参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン700と、チャンスボタン700を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。なお、チャンスボタン700は本発明の特徴部分の一つであるため、下記の<チャンスボタン>において詳細に説明する。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する不図示の発射杆と、遊技球を発射杆の先端で打突する不図示の発射槌と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図235は、図234のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、排出口152aを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図236は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。
左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図237を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には2つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。
乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、各種演出データ等が記憶されたROM406が接続されている。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン700の可動部704に設けられた検知片704b4を検出するための検出部710と、遮蔽装置センサ430や検出部710からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタン700の駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出するための演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図238(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図238(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図238(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図238(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R時短無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
図238(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図236(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図238(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図238(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図239を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図239に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図237に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図240を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図237に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の、第1特図始動口230に対応した乱数値カウンタ値記憶用レジスタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、加工した値(例えば、取得した値+Rレジスタの値+1)を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図238(c)に示す普図A)および外れ図柄(図238(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図238(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図239に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図239に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図241を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、検出部710から出力される検出信号をセンサ回路428を介して検出することで、チャンスボタン700が押下されたか否かを判定する。詳細は後述するが、当該判定の結果、チャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン700の押下操作に応じた演出データに変更する処理や、チャンスボタン700の押下操作が有効の場合には、後述する操作受付演出に対応する演出データを準備する処理などを行う。なお、本実施形態では、チャンスボタン700の押下操作の検出を第1副制御部400で行う一方で、チャンスボタン700の可動部704の駆動制御を第2副制御部500で行う構成としたが、チャンスボタン700に関する検出処理や駆動制御を一つの制御部(例えば、第1副制御部400(または第2副制御部500))で行ってもよい。
ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンド(例えば、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンド)がある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図241(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図242を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS713では、可動体制御処理を行った後にステップS703に戻る。詳細は後述するが、この可動体制御処理では、第1副制御部400から、演出可動体224に関する制御コマンドやチャンスボタン700の駆動部708に関する制御コマンドなどを受信した場合に、当該制御コマンドに対応する各種処理を行う。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図242(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<可動体制御処理>
図243(a)は、上記第2副制御部メイン処理の可動体制御処理(ステップS713)の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は、可動体割込処理の流れを示すフローチャートである。
同図(a)に示す可動体制御処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドに基づいて受信コマンド各種処理を行う。この受信コマンド各種処理としては、例えば、演出可動体224に関するコマンドを受信した場合に行う演出可動体処理や、チャンスボタン700の駆動部708に関するコマンドを受信した場合に行うチャンスボタン可動体処理などが挙げられる。
より具体的には、チャンスボタン可動体処理では、RAM508に設けたチャンスボタン駆動用記憶領域に、制御コマンドに含まれる制御情報を新たに記憶したり、チャンスボタン駆動用記憶領域に記憶された制御情報を新しい情報に更新したり古い情報を破棄したりするなどの処理を行う。
また、第2副制御部500は、上述のタイマ割込を契機として、同図(b)に示す可動体割込処理を所定の周期で実行する。この可動体割込処理のステップS1101では、上述のチャンスボタン駆動用記憶領域に、駆動部708に出力すべき制御情報(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する制御情報が記憶されている場合には、当該制御情報を駆動回路517に対して出力する。これにより、チャンスボタン700の可動部704が駆動される(詳細は後述)。
また、演出可動体224に出力すべき制御情報(励磁、トルク、回転方向など)が記憶されているか否かを判定し、該当する制御情報が記憶されている場合には、当該制御情報を駆動回路516に対して出力する。これにより、演出可動体224が駆動される。
ステップS1102では、センサ回路518を介して演出可動体センサ424からの検出信号を入力し、当該検出信号に基づいて演出可動体224の位置情報などを検出する。なお、本実施形態では、検出部710によるチャンスボタン700の押下操作の検出処理は第1副制御部400で行っているが、このステップS1102で行ってもよい。
ステップS1103では、出力情報更新処理を行う。この出力情報更新処理では、演出可動体224の制御情報や、チャンスボタン700の駆動部708の制御情報を更新する処理などを行う。
<チャンスボタン>
次に、図244および図245を用いて、上述のチャンスボタン700の構造について詳細に説明する。なお、図244は、チャンスボタン700の動きを説明するための側断面図であり、同図(a)は初期位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(b)は動作完了位置におけるチャンスボタン700全体の側断面図、同図(c)は動作完了位置にあったチャンスボタン700を遊技者が押下した場合におけるチャンスボタン700全体の側断面図である。また、同図(d)〜(f)は、同図(a)〜(c)の各々の状態において下ケース704bと回転部材708bだけを抜き出して示した図である。
また、図245(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)はチャンスボタン700が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)における球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。
図244(a)に示すように、チャンスボタン700は、球貯留皿付扉108に固定される固定部702(702a,702b)と、この固定部702に対して上下動可能な可動部704(704a,704b)と、この可動部704と球貯留皿付扉108との間に縮設されて可動部704を上方向に付勢するバネ706と、可動部704の上下動を可能とする駆動部708(708a,708b)と、可動部704の位置を検出可能な検出部710と、を有して構成されている。なお、図示はしないが、チャンスボタン700の所定位置には、上述のチャンスボタンランプ138が配置されている。
固定部702は、球貯留皿付扉108に立設された棒状の2本の固定軸702aと、これら2本の固定軸702aの先端に固定された円盤状の固定板702bと、によって構成されている。2本の固定軸702aは、図244(d)に示すように、後述する下ケース704bに形成された挿通孔704b1に挿通され、下ケース704bを上下方向に案内する役割を果たす部材である。また、固定板702bは、図244(b)に示すように、下ケース704bの上方向への移動を規制する役割を果たす部材である。
可動部704は、一方に開口部を有し、かつ他方は遊技者の指や手が接触する操作面704a1である円筒形状の上ケース704aと、この上ケース704aの開口部を塞ぐように上ケース704aに固定される円盤状の下ケース704bと、によって構成されている。図244(d)〜(f)に示すように、下ケース704bには、固定軸702aの各々に挿通される2つの挿通孔704b1と、後述する駆動部708の回転部材708bが挿通される中央挿通孔704b2と、この中央挿通孔704b2の内縁を基端として中央挿通孔704b2の中心方向に向けて突出する係合片704b3と、下ケース704bの下面を基端として下方に向けて突出する検知片704b4と、が形成されている。
駆動部708は、モータやソレノイドなどで構成される駆動源708aと、この駆動源708aによって軸心周りに回転駆動される円筒形状の回転部材708bと、によって構成されている。回転部材708bの外縁の一部には、凹溝部708b1が長手方向一方側から他方側に亘って直線状に形成されているとともに、この凹溝部708b1の下端側には、下ケース704bの係合片704b3と係合可能な係合凹部708b2が形成されている。
回転部材708bは、図244(d)に示すように、係合凹部708b2が下ケース704bの係合片704b3と係合することによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを規制する規制位置と、図244(e)に示すように、係合凹部708b2と下ケース704bの係合片704b3との係合が解除されることによって、可動部704がバネ706の付勢力によって上方向に移動するのを許可する許可位置と、の間を回転可能である。
検出部710は、投光部と受光部を有する光学式センサからなり、投光部と受光部の間を下ケース704bの検知片704b4が進退可能に構成されている。第1副制御部400は、この検出部710の検出結果に基づいて、図244(a)や(b)に示すように、可動部704が下方に押圧されていない状態(チャンスボタン700が押下操作されておらず、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入していない状態)と、図244(c)に示すように、可動部704が下方に押圧されている状態(チャンスボタン700が押下操作され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710の投光部と受光部の間に進入している状態)と、を判別可能である。
図244(a)および図245(a)に示す初期位置は、回転部材708bが許可位置から規制位置に回動され、可動部704は、上方向の移動が回転部材708によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図244(b)および図245(c)に示す動作完了位置は、回転部材708bが規制位置から許可位置に回動され、可動部704は、上方向の移動の規制が解除されてバネ706の付勢力によって上方向に移動し、固定板702bに当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、図244(c)に示すように、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧された場合には、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されることにより、チャンスボタン700の押下操作が検出可能である。
図244(c)に示す状態は、図244(b)および図245(c)に示す動作完了位置において遊技者が上ケース704aを下方に押圧したときのボタン押下時の状態である。本実施形態では、可動部704が下限近くまで押圧されて下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出された場合には、駆動部708を駆動して回転部材708bを許可位置から規制位置に回動することにより、可動部704が、図244(a)に示す初期位置に戻るように構成している。
また、本実施形態では、図245(b)に示す動作中の状態、すなわち、チャンスボタン700が、図244(a)および図245(a)に示す初期位置から図244(b)および図245(c)に示す動作完了位置に移動している状態では、上ケース704aが遊技者によって下方に押圧され、下ケース704bの検知片704b4が検出部710によって検出されても検出部710の検出結果を無視するように(チャンスボタン700の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、チャンスボタン700の動作中に遊技者が誤ってチャンスボタン700を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでチャンスボタン700の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、チャンスボタン700の動作中はチャンスボタン700の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、チャンスボタン700の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
また、チャンスボタンの動作前からチャンスボタンを押下していた場合(検知を受付する前から押下していた場合)は、チャンスボタンの押下操作を無視するように構成してもよいし、チャンスボタンの押下操作を有効にしてもよい。また、チャンスボタンの押下操作が有効である場合に、チャンスボタンを動作させるようにしてもよいし、チャンスボタンを動作させないようにしてもよい。また、これらの場合に、チャンスボタンの受付可能演出をしてもよいし、チャンスボタンの受付可能演出をしなくてもよい。
<操作受付演出>
次に、図246および図247を用いて、チャンスボタン700の操作受付演出について説明する。図246は、チャンスボタン700の動作状態と、チャンスボタン700の押下操作の検知結果の受付可否と、操作受付演出の実行可否の対応関係の一例を示した図である。
また、図247(a)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(b)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)の球貯留皿付扉108周辺の外観斜視図である。また、同図(d)は、チャンスボタン700が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン700が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図247(a)に示す初期位置に停止させている場合(図246に示す動作前)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この初期位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出を行うように構成している。ここで、チャンスボタン演出としては、例えば、チャンスボタン700の押下回数や押下速度に応じて、装飾図柄表示装置208に表示する画像や文字などを変化させるような演出や、チャンスボタン700の押下タイミングに応じて画像や文字などを変化させるような演出などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。すなわち、チャンスボタン7000の押下操作に応じて少なくとも一部の態様(表示(例えば、アニメーション、画像、文字など)、音、動き、色など)が変化する演出であればよい。
また、この一部の態様は、1つであってもよく、複数であってもよく、例えば、複数の場合、同じカテゴリー(表示、音、動き、色など)との組み合わせ(例えば、LED1が赤から青に色が変化し、LED2が白から青に変化するなど)であってもよく、異なるカテゴリーとの組み合わせ(例えば、液晶での表示(表示Aから表示Bへ変化)と、チャンスボタン自体の動作(動作なしから回転動作へ変化)など)であってもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置に停止させている場合(動作前)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図247(a)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図247(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、初期位置で青色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に押下操作を行うことができる。なお、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。すなわち、操作受付演出は、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する演出であればよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図247(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(図246に示す動作中)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出しても当該検出結果を無視するように(検出結果の受付を不可とするように)構成している。したがって、第1副制御部400は、上述のチャンスボタン演出も実行することがない。なお、チャンスボタン700の検出結果の受付を行った上で(チャンスボタン700の押下操作を一旦、有効とした後で)、チャンスボタン700が動作中であるか否かを判定し、動作中の場合にはチャンスボタン演出を実行しないように構成してもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、チャンスボタンランプ138を点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。このように、チャンスボタン700を発光させず、かつ操作受付演出を実行しないようにすれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が無効であることを容易に把握することができ、誤操作によって不利益を被ることが無い。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、チャンスボタン700を図247(b)に示す動作完了位置に停止させている場合(図246に示す動作完了後)には、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。また、この動作完了位置においてチャンスボタン700の押下操作を検出した場合には、上述のチャンスボタン演出を行うように構成している。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700を動作完了位置に停止させている場合(動作完了後)には、所定のタイミングで、チャンスボタンランプ138を点灯し、図247(b)に示すように、チャンスボタン700を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図247(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、動作完了位置で赤色に発光したチャンスボタン700を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、チャンスボタン700を発光させたり、操作受付演出を実行すれば、遊技者はチャンスボタンの押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は動作完了位置において確実に押下操作を行うことができる。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図247(c)に示すように、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部710によって下ケース704bの検知片704b4を検出可能な状態(検出結果の受付が可能な状態)となる。ここで、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン700の可動部704が固定部702に引っかかり可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合、チャンスボタン700のバネ706の付勢力が弱まって可動部704が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図247(f)に示すように、チャンスボタン700の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図247(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン700の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン700が故障したような場合でもチャンスボタン700の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン700が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、この例では、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合にはチャンスボタン700を所定の色に発光させていないが、例えば、初期位置や動作完了位置とは異なる色(例えば、緑色)に発光させてもよく、動作前や動作完了後と同一の色(例えば、青色や赤色)に発光させてもよい。
また、この例では、チャンスボタン700を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、初期位置、動作完了位置、初期位置と動作完了位置の間で停止、の各々で点滅パターンを変化させてもよい。例えば、初期位置では第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、動作完了位置では第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返し、初期位置と動作完了位置の間で停止しているときは第一の周期よりも長い第三の周期(例えば、3秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者は、各々の状態において押下操作が可能であることを把握することができる上に、各々の状態が相異なる状態であることも把握することができ、各々の状態に適した押下操作を行うことができる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図245(a)、図247(a)、図248(a)、図258(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図245(c)、図247(c)、図248(b)、図258(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて少なくとも前記特別な演出(例えば、図261(c)に示すボタン押下時の演出)を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図245(a)、図247(a)、図248(a)、図258(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図245(c)、図247(c)、図248(b)、図258(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合(例えば、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合)に、特別な演出(例えば、図261(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの第一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記複数の条件のうちの第二の条件は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて成り立つものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、遊技者による操作を少なくとも受け付けることが可能な操作受付手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の表面(ボタンでない面を含む))を備え、前記操作手段は、前記操作受付手段に設けられたものであってもよい。
また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中に前記操作手段が操作されたとしても行われないものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記被移動手段が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段を備え、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記報知を行ってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図245(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図245(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図247(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能である(例えば、図247(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止したタイミングでチャンスボタン700の押下操作があった場合に、チャンスボタン700の押下操作に応じたチャンスボタン演出が可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を可能とすることで、操作が受付けられたことを遊技者に示唆して遊技者に安心感を与えることができる。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図245(b)に示す動作中)には、前記操作手段が遊技者に操作されても演出を実行しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記操作部が前記第一の位置に位置している場合にも、前記操作手段が遊技者に操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を検出可能な期間を増やすことで、遊技者が操作部を操作する機会を増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも行うことが可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)を備え、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合でも、前記報知(例えば、図247(f)に示す操作受付演出)を行ってもよい。
このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで移動していなくても操作部の操作が可能であることを報知することで、遊技者が操作手段を操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図245(a)、図247(a)、図248(a)、図258(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図245(c)、図247(c)、図248(b)、図258(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に、特別な演出(図261(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図247(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図247(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、被移動手段(例えば、上ケース704a、ベース754)を移動させる移動制御を少なくとも実行可能な移動制御手段(例えば、第二副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、前記移動制御手段による前記移動制御が行われた場合に、第一の位置(例えば、図245(a)、図247(a)、図248(a)、図258(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図245(c)、図247(c)、図248(b)、図258(c)に示す動作完了位置)に移動されるものであり、前記演出手段は、特別演出実行条件の成立があった場合に、特別な演出(図261(c)に示すボタン押下時の演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記特別演出実行条件は、複数の条件のうちのいずれかの条件が成り立った場合に、成立するものであり、前記複数の条件のうちの一の条件は、前記移動制御が行われたことにより前記第二の位置に移動した前記操作手段が操作された場合に成り立つものであり、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合(例えば、図247(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)であっても、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図247(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御の実行中である場合に、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記移動制御が行われたことにより、前記操作手段が前記第二の位置に移動された場合に、該操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図247(e)に示す操作受付演出)を少なくとも実行し、前記報知手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合であっても、前記操作手段が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図247(f)に示す操作受付演出)を少なくとも実行するように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図245(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図245(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図247(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図247(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図245(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す複数の報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図247(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図247(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタンの変形例>
次に、チャンスボタンの変形例について説明する。図248(a)は、動作前のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図であり、同図(b)は、動作完了後のチャンスボタン750の周辺を示す外観斜視図である。また、図249は、チャンスボタン750を第二の操作部758の方向から見た正面図である。
チャンスボタン750は、側面視が二等辺三角形状である略三角柱形状のベース754と、このベース754の第一の面に設けられた第一の操作部756と、ベース754の第一の面に直交する第二の面に設けられた第二の操作部758と、ベース754の一方側の回転軸754aに固定された第一のギア754bと、この第一のギア754bに噛合する第二のギア754cと、この第二のギア754cを回転駆動するモータなどからなる駆動源754dと、を有して構成されている。チャンスボタン750のベース754は、駆動源754dを起動することで、図248(a)に示す初期位置と、同図(b)に示す動作完了位置と、の間を回転軸754aを軸心として回動可能に構成されている。
第一の操作部756は、当該第一の操作部756の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備える。この検出部は、ベース754が図248(a)に示す初期位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図248(b)に示す動作完了位置にある場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図248(a)に示す初期位置にある場合にのみ、第一の操作部756による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が動作完了位置にある場合にも、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、第二の操作部758は、当該第二の操作部758の押下操作を検知可能なセンサやセンサ回路などからなる検出部(図示省略)を備えている。この検出部は、ベース754が図248(b)に示す動作完了位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、ベース754が図248(a)に示す初期位置にある場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成されている。すなわち、遊技者は、ベース754が図248(b)に示す動作完了位置にある場合にのみ、第二の操作部758による操作を行うことが可能である。なお、ベース754が初期位置にある場合にも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にしてもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、遊技者が操作可能な操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知可能な報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段には遊技者が接触可能な操作部(例えば、上ケース704a)が設けられており、前記操作部を第一の位置(例えば、図245(a)に示す初期位置)から第二の位置(例えば、図245(c)に示す動作完了位置)に少なくとも移動可能な駆動手段(例えば、駆動部708)と、前記駆動手段の駆動制御が可能な駆動制御手段(例えば、第2副制御部500)と、前記駆動手段によって前記操作部が前記第二の位置に移動された後で前記操作手段が遊技者に操作された場合に、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御を行った後で、前記操作部が該第二の位置に移動されていなかった場合(例えば、図247(c)に示すような、初期位置と動作完了位置との間で停止した場合)でも、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知可能である(例えば、図247(f)に示すような操作受付演出を行うことが可能である)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作部が本来移動すべき第二の位置まで移動することができなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記駆動手段が前記操作部を前記第一の位置から前記第二の位置に向けて移動させる制御の途中である場合(例えば、図245(b)に示す動作中)には、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作手段の動作中に遊技者による操作が行われるのを防ぐことができ、誤操作によって遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止できる場合がある。また、振動などによる操作手段の受付の誤検出を防ぐことができる場合がある。
また、前記報知手段は複数の報知手段(例えば、チャンスボタンランプ138と装飾図柄表示装置208の2つ)であり、前記操作手段を遊技者が操作可能であることを前記複数の報知手段のうち少なくとも一以上の報知手段によって報知可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が操作可能な機会を逃すのをより防ぐことができる場合がある。なお、複数の報知手段により遊技者が操作手段を操作可能であることを少なくとも報知してもよいし、複数の報知手段のうち第一の報知手段と第二の報知手段が、操作手段を遊技者が操作可能であることを少なくとも報知してもよい。
また、前記演出手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段の操作に応じた演出(例えば、チャンスボタン演出)を少なくとも行わないように構成してもよい。
このような構成とすれば、操作を受け付けた結果の演出を行わないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合には、前記操作手段による遊技者の操作を受付けないように構成してもよい(例えば、チャンスボタン700の検出結果を無視するように構成してもよい)。
このような構成とすれば、操作の検知を受け付けないことで、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、遊技者に違和感を与え、操作手段の故障に気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記操作部が前記第二の位置に移動された場合には、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知(例えば、図247(e)に示す操作受付演出)を少なくとも行い、前記操作部が前記第二の位置に移動されていなかった場合にも、該操作部が前記第二の位置に移動したことを示唆する報知と同一の示唆(例えば、図247(f)に示す操作受付演出)を少なくとも行うように構成してもよい。
このような構成とすれば、本来移動するはずだった位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。例えば、操作手段が駆動することにより「この変動は期待ができる」ことを示していた場合、操作手段が本来移動する位置へ移動しないことにより、遊技者に「この変動が期待できる」ことを報知できなくなってしまうような事態を未然に防ぐことができる場合がある。また、第二の位置に移動した場合と同じ報知を行うことで遊技者に安心して操作させることができる場合がある。
一方、報知手段によって第二の位置に移動した場合と異なる報知を行うように構成した場合には、遊技者に違和感を与えることができ、操作手段の操作を控えさせたり、操作手段を慎重に扱わせることができる場合がある。また、操作を行った場合は操作が受け付けられるので、遊技者の遊技意欲を減退させないようにすることができる場合がある。
<チャンスボタン750の操作受付演出>
次に、図250を用いて、チャンスボタン750の操作受付演出について説明する。なお、同図(a)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(b)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合のチャンスボタン750の側断面図、同図(c)は、チャンスボタン700が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のチャンスボタン750の側断面図である。
また、同図(d)は、チャンスボタン750が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(e)は、チャンスボタン750が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、同図(f)は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
上述のとおり、変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図250(a)に示す初期位置に停止させている場合には、第一の操作部756の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第二の操作部758の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。
また、チャンスボタン750を初期位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図250(d)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
このように、第一の操作部756の操作が可能なタイミングで操作受付演出を実行すれば、遊技者は第一の操作部756の押下操作が有効であることを容易に把握することができ、遊技者は初期位置において確実に第一の操作部756の押下操作を行うことができる。
なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第一の操作部756を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、第一の操作部756の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。また、操作受付演出は、装飾図柄表示装置208を用いた演出に限定されず、例えば、各種ランプ418を用いた演出や、スピーカ120を用いた演出や、可動体(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224)を用いた演出や、これらを組み合わせた演出などを行ってもよい。
<操作受付演出/動作中>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図250(a)に示す初期位置から同図(b)に示す動作完了位置に移動させている場合(動作中)には、第一の操作部756の押下操作の検出結果と第二の操作部758の押下操作の検出結果の両方を無効にするように構成している。また、チャンスボタン750を初期位置から動作完了位置に移動させている場合には、操作受付演出を行わないように構成している。
<操作受付演出/動作完了位置>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750を図250(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にする一方で、第一の操作部756の押下操作の検出結果を無効にするように構成している。このように、動作完了位置では第一の操作部756の押下操作を無効にすることで、チャンスボタン750が動作完了位置から初期位置に戻る際に、チャンスボタン750と本体との間に、物や遊技者の手が挟まれてしまうような事態を回避することができ、安全性を高めることができる場合がある。
また、チャンスボタン750を動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図250(e)に示すように、装飾図柄表示装置208を用いて、チャンスボタン750の第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、「超チャンスボタンを押せ!!」という、第一の操作部756の場合とは異なる文字表示と、第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。このように、複数種類の操作部がある場合に、各々の操作部に対応する操作受付演出の態様を異ならせれば、操作部の押し間違い等を回避することができ、操作ミスによる遊技意欲の減退を未然に防止できる場合がある。なお、このような操作受付演出に替えて(または加えて)、第二の操作部758を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、第二の操作部758の押下操作が可能であることを遊技者に示唆してもよい。
なお、操作受付演出の内容は図250(e)に示す例に限定されず、例えば、第二の操作部758(操作部)を模した画像表示を行わなくてもよいし、下向きの矢印の画像表示を行わなくてもよい。また、操作部を発光させる場合に、当該操作部の輝度を、その他の部位(例えば、外枠102や遊技盤200)の輝度よりも低くしてもよいし、その他の部位の輝度よりも高くしてもよい。このような構成とすれば、操作部を他の部位よりも目立たせることができるため、遊技者が操作可能な操作部の位置を認識しやすく、遊技者の利便性を高めることができる場合がある。
また、操作受付演出として、操作受付可能な期間を表示した表示(例えば、メーターや時間表示など)を行ってもよく、この場合、操作手段の操作受付可能な残り時間を表示するようにしてもよい。
また、第一の操作部756の押下操作と第二の操作部758の押下操作を同時に検出可能としてもよく、この場合、操作受付演出として、第一の操作部756と第二の操作部758の両方の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(例えば、「チャンスボタンか超チャンスボタンを押せ!!」という文字表示と、第一の操作部756と第二の操作部758を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行うことが好ましい。このような構成とすれば、遊技者による操作のバリエーションを広げることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、この場合の操作受付演出は、第一の操作部および第二の操作部のうちいずれか一方の押下操作が可能であることを示唆する演出(例えば、「チャンスボタンを押せ!!」という文字表記)であってもよい。また、第一の操作部および第二の操作部の両方が操作された場合に、いずれか一方の操作受付報知のみを行うようにしてもよい。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
変形例に係るパチンコ機は、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、第二の操作部758の押下操作の検出結果を有効にするように構成している。ここで、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、チャンスボタン750のベース754が本体などに引っ掛かって初期位置から動作完了位置まで(または、動作完了位置から初期位置まで)回動しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、チャンスボタン750が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、所定のタイミングで、図250(f)に示すように、チャンスボタン750の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図250(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、チャンスボタン750の操作受付を可能とすれば、チャンスボタン750が故障したような場合でもチャンスボタン750の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、チャンスボタン750が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
なお、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出(例えば、図250(e)に示す操作受付演出)の態様と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出(例えば、図250(f)に示す操作受付演出)の態様とを異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出には、第一の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、およびランプの2種類)を用いる一方で、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出には、第一の種類とは異なる第二の種類の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカの3種類)を用いてもよい。
また、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出と、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出と、の両方で同種の報知手段(例えば、液晶表示装置、ランプ、およびスピーカ)を用いる一方で、一部の報知手段の態様を異ならせてもよい。例えば、動作完了位置にある場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示(例えば、文字表示と画像表示)を行い、初期位置と動作完了位置の間で停止した場合に行う操作受付演出では、液晶表示装置によって第一の表示とは異なる第二の表示(例えば、文字表示のみ)を行い、ランプとスピーカは同じ態様の演出を行ってもよい。
このような構成とすれば、チャンスボタン750が所定位置にあるか所定位置以外にあるかを明確に報知することができ、チャンスボタン750の状態に応じた操作を促すことができる場合がある。
<スロットマシンの例>
次に、スロットマシンの例について説明する。図251に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。また、ベットボタン132は、遊技者の操作によって演出の態様に変化を与えるチャンスボタンとしても機能する。以下、ベットボタン132はMAXベットボタン132とも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
図252は、前面扉102を開けた状態のスロットマシン100を示す正面図である。本体101は、上面板261、左側の側面板260、右側の側面板260、下面板264および背面板242で囲われ、前面に開口する箱体である。本体101の内部には、背面板242の上部に設けた通風口249と重ならない位置に、内部に主制御基板を収納した主制御基板収納ケース210が配置され、この主制御基板収納ケース210の下方に、3つのリール110乃至112が配置されている。主制御基板収納ケース210及びリール110乃至112の側方、即ち向って左側の側面板260には、内部に副制御基板を収納した副制御基板収納ケース220が配設してある。また、向かって右側の側面板260には、主制御基板に接続されて、スロットマシン100の情報を外部装置に出力する外部集中端子板248が取り付けられている。
そして、下面板264には、メダル払出装置180(バケットに溜まったメダルを払出す装置)が配設され、このメダル払出装置180の上方、即ちリール110乃至112の下方には、電源基板を有する電源装置252が配設され、電源装置252正面には電源スイッチ244を配設している。電源装置252は、スロットマシン100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して後述する主制御部300、副制御部400、500等の各制御部、各装置に供給する。さらには、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
メダル払出装置180の右側には、メダル補助収納庫240が配設してあり、この背後にはオーバーフロー端子が配設されている(図示省略)。電源装置252には、電源コード264を接続する電源コード接続部が設けられ、ここに接続された電源コード264が、本体101の背面板242に開設した電源コード用穴262を通して外部に延出している。
前面扉102は、本体101の左側の側面板260にヒンジ装置276を介して蝶着され、図柄表示窓113の上部には、演出装置160、および、この演出装置160を制御する演出制御基板(図示省略)、上部スピーカ272、を設けている。図柄表示窓113の下部には、投入されたメダルを選別するためのメダルセレクタ170、このメダルセレクタ170が不正なメダル等をメダル受皿161に落下させる際にメダルが通過する通路266等を設けている。さらに、音孔181に対応する位置には低音スピーカ277を設けている。
図253を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、およびベットボタン131センサは、ベットボタン130、およびベットボタン131のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。また、ベットボタン132センサは、ベットボタン132に設置されており、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして機能しているときは、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出し、ベットボタン132がチャンスボタンとして機能しているときは、チャンスボタンの押下操作を検出する。
精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始可能ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、ベットボタンランプ(ベットボタン132を発光させるランプ)等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路424を設けており、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。また、センサ回路426を設けており、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428を接続している。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、第1副制御部400には、駆動回路425が設けられ、この駆動回路425には、ベットボタン132の上下駆動を行う駆動部427が接続されている。なお、ベットボタン132の動作については、下記の<ベットボタン132>において詳細に説明する。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<主制御部メイン処理>
次に、図254を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップS103ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS104へ進む。
ステップS105では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS107では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。ステップS111では内部抽選結果に基づき、リール停止データを選択する。
ステップS113では全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップS115では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS111で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。ステップS117では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならばベル入賞と判定する。ステップS119では払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。
ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、通常遊技、BB遊技、RB遊技、内部当選遊技、の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<主制御部300タイマ割込処理>
次に、図255を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。また、ベットボタン132に対応する信号状態記憶領域に検出信号有りの情報が記憶されている場合には、第1副制御部400に対して、ベットボタン受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS207では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。ステップS209では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS211では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、ベットボタン受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。ステップS213では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS215では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図238に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図238に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図256を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS311では、ステップS309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にシャッタ163の駆動回路424への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。ステップS316では、ステップS309の処理結果に基づいて可動物制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中にベットボタン132の駆動部427への命令がある場合には、この命令を駆動回路425に出力する。
ステップS317では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、図256(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図256(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図256(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS502では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部500の処理>
次に、図257を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS601では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS603では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS605の処理に移行する。ステップS605では、タイマ変数に0を代入する。ステップS607では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS609では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS607で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。ステップS611では、ステップS609の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS609で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップS603へ戻る。
次に、図257(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図257(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図257(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS603において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS603において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS803では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図257(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS611の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS903では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS905に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS905では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS907では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS909では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS911に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS911では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<ベットボタン132>
図258(a)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(b)はベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している状態(動作中)におけるベットボタン132周辺の外観斜視図、同図(c)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132周辺の外観斜視図である。
ベットボタン132は、上記パチンコ機100が備えるチャンスボタン700と略同一の構造を有しており、第1副制御部400によって駆動部427を制御することにより、図258(a)に示す初期位置と図258(c)に示す動作完了位置との間を上下動可能に構成されている。
<ベットボタン132/初期位置>
25(a)に示す初期位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動が回転部材(図示省略)によって規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この初期位置においては、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作完了位置>
図258(c)に示す動作完了位置では、ベットボタン132の可動部は、上方向の移動の規制が解除されてバネ(図示省略)の付勢力によって上方向に移動し、固定板(図示省略)に当接して再び上方向への移動が規制され、下方向にのみ移動可能な状態である。この動作完了位置においても、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧された場合には、ベットボタン132の検知片(図示省略)がベットボタン132センサによって検出されることにより、ベットボタン132の押下操作が検出可能である。
<ベットボタン132/動作中>
図258(b)に示す状態、すなわち、ベットボタン132が、図258(a)に示す初期位置から図258(c)に示す動作完了位置に移動している動作中は、ベットボタン132が遊技者によって下方に押圧され、ベットボタン132の検知片がベットボタン132センサによって検出されてもベットボタン132センサの検出結果を無視するように(ベットボタン132の押下操作を有効と判断しないように)構成している。
このような構成とすれば、ベットボタン132の動作中に遊技者が誤ってベットボタン132を押下操作してしまった場合など、遊技者が意図しないタイミングでベットボタン132の押下操作が有効になってしまうような事態を未然に防止できる場合がある。なお、本実施形態では、ベットボタン132の動作中はベットボタン132の押下操作を無視するように構成したが、本発明はこれに限定されず、ベットボタン132の動作中の押下操作を有効にしてもよい。
<ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合>
図259(a)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用可能な状態を説明するための図である。スロットマシン100には、上述の告知ランプ123、再遊技ランプ122、遊技メダル投入可能ランプ124、遊技開始可能ランプ121、遊技メダル投入ランプ129がそれぞれ設けられている。
同図(a)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が一遊技に必要なメダルの規定枚数(この例では3)を下回っている状態は、規定枚数のメダルを投入することで遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、ベットボタン132の押下操作によりメダルを電子的に投入することが可能である。すなわち、この状態では、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができ、第1副制御部400は、ベットボタンランプ(図示省略)を点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、黄色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成している。また、遊技者によって規定枚数のメダルが投入された場合には、同図(b)に示すように、遊技開始可能ランプ121が点灯され、遊技の開始操作が可能な状態であることが報知される。
また、遊技メダル投入可能ランプ124は、スロットマシン100に電子的に貯留可能なメダルの枚数が最大貯留枚数(例えば50)に達した場合に消灯され、メダルが投入不可であることが報知される。なお、遊技メダル投入可能ランプ124の消灯中にメダルが投入された場合(最大貯留枚数を超えるメダルを投入しようとした場合)には、当該メダルをメダル排出口155から強制的に排出するように構成している。
<ベットボタン132の使用ができない場合>
図259(b)は、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない状態を説明するための図である。同図(b)に示すように、遊技メダル投入可能ランプ124と遊技開始可能ランプ121が点灯し、かつ、遊技メダル投入ランプ129の点灯数が規定枚数(この例では3)と同数になっている状態は、遊技者による遊技の開始操作が可能な状態であり、スタートレバー135の押下操作によりリール110乃至112の回転を開始させること(遊技を開始すること)が可能である。
また、遊技開始可能ランプ121の点灯時は、規定枚数のメダルが投入されている状態であるため、ベットボタン132を押下してもメダルは投入されない(メダル投入ボタン押下の検知結果は受付されず、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用することができない)。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを消灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が無効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。
なお、遊技開始可能ランプが点灯している場合であっても、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用することは可能である。例えば、再遊技ランプ122の点灯中は、ベットボタン132を押下してもメダルを投入することはできない。一方で、例えば、再遊技役が入賞したゲームと次ゲーム開始までの間(スタートレバー135を押下し、リール110〜112が回転を開始するまで)の演出として、ベットボタン132の押下を促す演出を行うようにしてもよい。この状態では、第1副制御部400は、ベットボタンランプを点灯することによって、ベットボタン132の押下操作の受付が有効であることを遊技者に示唆するように構成するようにしてもよい。なお、ベットボタン132の押下を促す演出は、例示した期間以外の期間で行ってもよい。
<ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合>
図259(c)は、ベットボタン132が初期位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図260(a)は、ベットボタン132が初期位置から動作完了位置に移動している場合(動作中)のベットボタン132の外観斜視図、図260(b)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合のベットボタン132の外観斜視図、図260(c)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)のベットボタン132の外観斜視図である。
また、図259(d)は、ベットボタン132が初期位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図260(d)は、通常演出の一例を示した図であり、図260(e)は、ベットボタン132が動作完了位置にある場合に行う操作受付演出の一例を示した図であり、図260(g)は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合(例えば、故障した場合)に行う操作受付演出の一例を示した図である。
<操作受付演出/初期位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を、図259(c)に示す初期位置に停止させている場合には、所定のタイミング(例えば、ベットボタン押下の検知結果を受付開始するタイミング)で、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、青色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が有効であることを遊技者に示唆するとともに、第2副制御部500は、同図(d)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、殿のキャラクタが青色に発光したベットボタン132が描かれた看板を掲げている画像表示)を行う。
なお、この例では、遊技者に、ベットボタン132がメダル投入ボタンとして使用可能か、チャンスボタンとして使用可能かを容易に判別させるために、ベットボタン132を異なる色に発光させているが、同じ色で発光させてもよい。また、この例では、ベットボタン132を所定の色で発光させる例を示したが、例えば、所定の色で点滅を行ってもよく、この場合、ベットボタン132をメダル投入ボタンとして使用する場合と、ベットボタン132をチャンスボタンとして使用する場合とで点滅パターンを変化させてもよい。例えば、メダル投入ボタンとして使用する場合には第一の周期(例えば、1秒)で点滅を繰り返し、チャンスボタンとして使用する場合には第一の周期よりも短い第二の周期(例えば、0.5秒)で点滅を繰り返すように構成する。
このような構成とすれば、遊技者はボタンの機能を容易に判別することができ、ボタンの操作ミスなどによって、遊技者が不利益を被るような事態を未然に防止することができる場合がある。なお、ベットボタン押下の検知結果を受付可能である場合に、ベットボタンランプを点灯させなくてもよいし、操作受付演出を行わなくてもよいし、操作手段(または操作部)の操作を促す演出を行わなくてもよい。
<操作受付演出/動作中>
第1副制御部400は、図260(a)に示すようなベットボタン132の動作中、すなわち、ベットボタン132を図259(c)に示す初期位置から図260(b)に示す動作完了位置に移動させている場合には、ベットボタンランプを点灯させず、また、操作受付演出を行わないように構成している。なお、この例では、演出画像表示装置157において、図260(d)、図261(a)に示すような通常の演出を実行している。ここで、通常の演出としては、パチンコ機の場合には、変動中演出、リーチ演出、大当り演出などが挙げられ、スロットマシンの場合には、BB中演出、リール回転中の演出、フリーズ中の演出などが挙げられる。
なお、動作中にベットボタンランプを点灯させてもよいし、ベットボタンランプの輝度を徐々に高めてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の色(例えば、赤色)で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを第二の色(例えば、白色)で点灯させてもよい。また、押下操作の検出が有効な場合にベットボタンランプを第一の輝度で点灯し、押下操作の検出が無効の場合にベットボタンランプを、第一の輝度より低い第二の輝度で点灯させてもよい。
<操作受付演出/動作完了位置>
第1副制御部400は、ベットボタン132を図260(b)に示す動作完了位置に停止させている場合には、所定のタイミングで、図260(b)に示すように、ベットボタンランプを点灯し、ベットボタン132を所定の色(例えば、赤色)に発光させることによって、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆するとともに、図260(e)に示すように、演出画像表示装置157を用いて、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了位置で赤色に発光したベットボタン132を模した画像表示と、下向きの矢印の画像表示)を行う。
<操作受付演出/初期位置と動作完了位置の間で停止>
第1副制御部400は、図260(c)に示すようなベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、検出部によってベットボタン132の押下操作を検出可能な状態となる。ここで、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合とは、例えば、ベットボタン132の可動部が固定部に引っかかり可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合、ベットボタン132のバネの付勢力が弱まって可動部が動作完了位置まで上昇しきれない場合などが一例として挙げられる。
また、第1副制御部400は、ベットボタン132が初期位置と動作完了位置の間で停止した場合でも、図260(f)に示すように、メダル投入ボタンとして使用可能であるとともにチャンスボタンとしても使用可能であり、所定のタイミングで、図260(g)、図261(b)に示すように、ベットボタン132の押下操作が可能であることを遊技者に示唆する操作受付演出(この例では、動作完了後に行う操作受付演出(図260(e)に示す演出)と同一の演出)を行う。
このように、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合にも、ベットボタン132の操作受付を可能とすれば、ベットボタン132が故障したような場合でもベットボタン132の操作を受付けることができるため、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。さらに、操作受付演出を行うことで、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合でも操作が可能であることを明確に報知することができ、遊技者の操作を促すことができる。
また、図261(c)は、ベットボタン132の操作を受け付けた場合に表示される特別な演出の一例である。この演出は、ベットボタン132が動作完了位置にあり、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合はもちろんのこと、ベットボタン132が初期位置および動作完了位置以外の位置にある場合に、当該位置でベットボタン132の操作を受け付けた場合にも表示される特別な演出である。なお、ボタンを押下しなくても一定期間後(たとえばボタンの受付可能な期間の終了後)に表示されるようにしてもよいし、ボタン押下後の演出は液晶表示に限らず、演出可動体が動作したり(動作パターンが変わるでもよい)、LEDなどの発光手段が点灯したり(発光パターンが変わるでもよい)、スピーカーなどの音出力手段からBGMや効果音などの音が聞こえるようにしてもよい。
また、実施形態1に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン700、750、第一の操作部756、第二の操作部758、ベットボタン132、および、これらのボタンや操作部の押下面)と、表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記操作手段の状態を変化させる状態制御を少なくとも実行可能な状態制御手段(例えば、第2副制御部500)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段の状態は、前記状態制御手段による前記状態制御が行われた場合に、第一の突出状態(例えば、図245(a)、図247(a)、図248(a)、図258(a)に示す初期位置)から第二の突出状態(例えば、図245(c)、図247(c)、図248(b)、図258(c)に示す動作完了位置)に変化されるものであり、前記第二の突出状態の前記操作手段は、前記第一の突出状態の前記操作手段よりも突出しているものであり、前記表示手段は、前記第一の突出状態の前記操作手段を操作することを遊技者に促す第一の表示を実行可能なものであり、前記表示手段は、前記第二の突出状態の前記操作手段を操作することを遊技者に促す第二の表示を実行可能なものであり、前記第一の表示は、前記操作手段が前記第一の突出状態にあることを少なくとも示すことが可能なものであり、前記第二の表示は、前記操作手段が前記第二の突出状態にあることを少なくとも示すことが可能なものであり、前記表示手段は、前記第二の突出状態の前記操作手段が操作された場合に、第三の表示を少なくとも開始可能なものであり、前記状態制御の実行によって前記操作手段が前記第二の突出状態に変化したかどうかに関わらず、該状態制御の実行に関連して、前記第一の表示ではなく前記第二の表示が前記表示手段に表示されるように構成されており、前記表示手段は、前記状態制御が実行されたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の突出状態に変化しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて、少なくとも前記第三の表示(例えば、図261(c)に示すボタン押下時の演出)を開始可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来変化すべき第二の突出状態に変化しなかった場合でも、操作を促す報知を行うことにより、遊技者が安心して操作部の操作を行うことができる上に、遊技者が操作可能な機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。このため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、操作手段の故障等によって、第一の突出状態から第二の突出状態に変化しなかったことによる通常状態の操作手段の操作を促す際に、第一の突出状態から第二の突出状態への状態制御が行われたことによる特別な状態の操作手段の操作を促す報知を行うことで、機械の故障の可能性があることを遊技者に知らせることが可能となる場合があり、また、遊技者に過度の期待を与えない示唆をできる場合がある。
なお、前記表示手段は、前記状態制御が実行されたにも関わらず、前記操作手段が前記第一の突出状態(前記第二の突出状態の前記操作手段よりも突出していないもの)に変化しなかった場合であっても、該操作手段が操作されたことに応じて、少なくとも前記第三の表示を開始可能なものであってもよい。
<他の実施形態>
次に、図262〜図283を用いて、本発明の他の実施形態に係るパチンコ機について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、本実施形態以外の他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図262〜図283で使用する符号を優先する。
<当否判定用高確率テーブル>
図262(a)は、特図確率が特図高確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用高確率テーブルの一例である。
当否判定用高確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用高確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図高確率状態の場合に、この当否判定用高確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、特図変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定または小当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜11638の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に、大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が11639〜11940の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という。
一方、特図確率が特図高確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または11941〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、上述の大当りフラグおよび小当りフラグの格納領域にハズレとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域にハズレの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。なお、乱数値の数値範囲は、本例で示した数値範囲に限定されないことは言うまでもない(以下に説明する他のテーブルについても同様である)。
<当否判定用低確率テーブル>
図262(b)は、特図確率が特図低確率状態の場合において特図1(または特図2)の当否判定に用いる当否判定用低確率テーブルの一例である。
当否判定用低確率テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この当否判定用低確率テーブルには、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1(または特図2)の当否結果と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、特図確率が特図低確率状態の場合に、この当否判定用低確率テーブルを参照し、所定のタイミングで取得した特図当選乱数値に基づいて、特図変動遊技を当選(大当り)とするか、特図変動遊技を当選(小当り)とするか、不当選(ハズレ)とするかの「特図の当否判定(特図の大当り判定または小当り判定)」を行う。
例えば、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10001〜10162の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。また、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が10163〜10464の数値範囲の場合は、特図変動遊技の当選(小当り)と判定して小当りフラグをオンに設定する。一方、特図確率が特図低確率状態の場合において、取得した特図当選乱数値が0〜10000、または10465〜65535の数値範囲の場合には、特図変動遊技のハズレと判定して、大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。
<特図決定用テーブル>
図262(c)は、特図1(または特図2)の停止図柄を決定するための特図決定用テーブルの一例である。
特図決定用テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図決定用テーブルには、上述の特図の大当り判定および小当り判定の結果(特図の当否判定結果)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、上記図238(a)を用いて説明した特図1(または特図2)の停止図柄の種類と、が関連付けされている。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用テーブルと、上述の大当り判定結果(大当りフラグの値)、小当り判定結果(小当りフラグの値)、および、取得した図柄乱数値に基づいて、特図停止図柄の種類を決定する「特図図柄抽選」を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、取得した大当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がハズレの場合)には、取得したハズレ用図柄乱数値を図柄乱数値として使用する。
例えば、大当りフラグがオンの場合(当否判定結果が大当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Aを選択し、取得した図柄乱数値が50〜69のときに(すなわち、20/100の確率で)特図Bを選択し、取得した図柄乱数値が70〜77のときに(すなわち、8/100の確率で)特図Cを選択し、取得した図柄乱数値が78〜83のときに(すなわち、6/100の確率で)特図Dを選択し、取得した図柄乱数値が84〜91のときに(すなわち、8/100の確率で)特図Eを選択し、取得した図柄乱数値が92〜99のときに(すなわち、8/100の確率で)特図Fを選択する。
また、小当りフラグがオンの場合(当否判定結果が小当りの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Gを選択し、取得した図柄乱数値が50〜99のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Hを選択する。また、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(当否判定結果がハズレの場合)には、取得した図柄乱数値が0〜49のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Iを選択し、取得した図柄乱数値が50〜99のときに(すなわち、50/100の確率で)特図Jを選択する。
<特図1変動表示時間決定テーブル>
図263(a)は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図1変動表示時間決定テーブルには、上述の特図1の停止図柄の種類と、特図1の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図1の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(以下、「変動パターン」とも言う)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図1変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図1の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図1変動時間抽選」を行う。
例えば、特図1の停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bの場合には、電サポの有無に関わらず、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル1をそれぞれ選択する。また、特図1の停止図柄の種類が特図C〜特図Hの場合には、電サポの有無や取得した乱数値に関わらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目全消灯、テーブル番号としてテーブル2をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が3の場合には、取得した乱数値が0〜65000の数値範囲のときに、変動時間として3000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65400の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65401〜65500の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65501〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル3をそれぞれ選択する。
また、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜2の場合、または、特図1の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として8000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル4をそれぞれ選択する。
<特図2変動表示時間決定テーブル>
図263(b)は、後述する特図先読み処理の変動時間抽選において、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部300のROM306に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この特図2変動表示時間決定テーブルには、上述の特図2の停止図柄の種類と、特図2の変動時間と、0〜65535の乱数値の数値範囲と、特図2の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(変動パターン)と、テーブル番号と、が関連付けされている。なお、本例では、変動時間と変動パターンは1対1の対応関係にあるため、変動時間と変動パターンを関連付けした別のデータテーブルを設けた上で、特図1変動表示時間決定テーブルには、変動時間と変動パターンのいずれか一方のみを記憶してもよい。
主制御部300の基本回路302は、この特図2変動表示時間決定テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、特図2の変動時間と、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、テーブル番号を決定する「特図2変動時間抽選」を行う。
例えば、特図2の停止図柄の種類が特図Aまたは特図Bの場合には、電サポの有無に関わらず、取得した乱数値が0〜1000の数値範囲のときに、変動時間として15000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチ当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が1001〜20000の数値範囲のときに、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチA当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択し、取得した乱数値が20001〜65535の数値範囲のときに、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチB当り、テーブル番号としてテーブル5をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図C〜特図Hの場合には、電サポの有無や取得した乱数値に関わらず、変動時間として12000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてチャンス目全消灯、テーブル番号としてテーブル6をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が1〜3の場合には、取得した乱数値に関わらず、変動時間として1500ms、装飾図柄表示装置208での演出態様として超短縮ハズレ、テーブル番号としてテーブル7をそれぞれ選択する。また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ有、かつ、特図2変動遊技の保留数が0の場合には、取得した乱数値に関わらず、変動時間として8000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル8をそれぞれ選択する。
また、特図2の停止図柄の種類が特図Iまたは特図Jで、電サポ無、かつ、特図1変動遊技の保留数が0〜3の場合には、取得した乱数値が0〜50000の数値範囲のときに、変動時間として8000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択し、取得した乱数値が50001〜60000の数値範囲のときに、変動時間として10000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてノーマルリーチハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択し、取得した乱数値が60001〜65000の数値範囲のときに、変動時間として40000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチAハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択し、取得した乱数値が65001〜65536の数値範囲のときに、変動時間として60000ms、装飾図柄表示装置208での演出態様としてリーチBハズレ、テーブル番号としてテーブル9をそれぞれ選択する。
<保留変化予告抽選テーブル>
図264(a)は、後述する始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の「保留変化の抽選処理」において、保留変化の態様を決定するために使用する保留変化予告抽選テーブルの一例であり、同図(b)は、保留変化の態様の一例を示した図である。
保留変化予告抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この保留変化予告抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間と、特図1(または特図2)の変動表示とともに装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、保留変化の態様と、が関連付けされている。
第1副制御部400の基本回路402は、この保留変化予告抽選テーブルと、所定のタイミング(例えば、特図1の場合には、球が第1特図始動口230に入賞したタイミング、特図2の場合には、球が第2特図始動口232に入賞したタイミング)で取得した乱数値に基づいて、保留変化の態様を決定する「保留変化の抽選処理」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が10000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がノーマルリーチハズレの場合、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、「変化なし」を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、「保留A(爺)」を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が40000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレの場合、取得した乱数値が0〜39の数値範囲のときに、「変化なし」を選択し、取得した乱数値が40〜79の数値範囲のときに、「保留A(爺)」を選択し、取得した乱数値が80〜99の数値範囲のときに、「保留B(殿)」を選択する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が60000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチBハズレの場合、取得した乱数値が0〜29の数値範囲のときに、「変化なし」を選択し、取得した乱数値が30〜79の数値範囲のときに、「保留A」を選択し、取得した乱数値が80〜95の数値範囲のときに、「保留B」を選択し、取得した乱数値が96〜99の数値範囲のときに、「可動体」を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で、その他の変動時間(本実施形態では、15000ms、45000ms、65000ms)が選択された場合にも、同テーブルに従って同様の抽選を行い、保留変化の態様を決定する。
本例の保留変化予告抽選テーブルでは、保留変化の抽選処理で「可動体」を選択するのは、変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)、または、変動時間が65000ms(変動パターンがリーチB当り)の場合のみであることから、保留変化の際に演出可動体224が作動した場合には、変動パターンがリーチBハズレ、または、リーチB当りであることが確定する。また、保留変化の抽選処理で「保留B」を選択するのは、変動時間が40000ms(変動パターンがリーチAハズレ)、変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)、変動時間が45000ms(変動パターンがリーチA当り)、または、変動時間が65000ms(変動パターンがリーチB当り)の場合のみであることから、保留変化の際に保留Bの保留アイコンが表示された場合には、変動パターンがリーチAハズレ、リーチBハズレ、リーチA当り、または、リーチB当りであることが確定する。
この保留変化の抽選処理によって「変化なし」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させない制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する場合には、通常保留の態様のままで移動を行い、保留Aの保留アイコンを移動する場合には、保留Aの態様のままで移動を行う。
また、「保留A」、「保留B」のいずれかを選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に保留態様を変化させる制御を行う。例えば、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留A」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Aの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Aの態様に変化させる制御等を行い、通常保留の保留アイコンを移動する際に「保留B」を選択した場合には、通常保留の態様を保留Bの態様に変化させながら移動する制御や、通常保留の態様の移動が完了した直後に通常保留を保留Bの態様に変化させる制御等を行う。
また、「可動体」を選択した場合には、保留アイコンの移動、増加、または変更を行う際に演出可動体224を作動させる制御を行う。例えば、保留Aの保留アイコンを増加する際に「可動体」を選択した場合には、保留Aの保留アイコンの増加に合わせて演出可動体244の前腕部224bを上方に回動させる制御や、保留Bの保留アイコンを移動する際に「可動体」を選択した場合には、保留Bの保留アイコンの移動に合わせて演出可動体244の前腕部224bを下方に回動させる制御等を行う。
<リーチA時演出キャラ抽選テーブル>
図265(a)は、後述する演出抽選処理1の演出キャラ抽選において、演出に用いるキャラクタ画像を決定するために使用するリーチA時演出キャラ抽選テーブルの一例であり、同図(b)は、キャラクタ画像の一例を示した図である。
リーチA時演出キャラ抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。このリーチA時演出キャラ抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間と、装飾図柄表示装置208を用いて行う演出の態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、キャラクタ画像の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、このリーチA時演出キャラ抽選テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、キャラクタ画像を決定する「演出キャラ抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が40000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレの場合、取得した乱数値が0〜79の数値範囲のときに、「キャラA」を選択し、取得した乱数値が80〜96の数値範囲のときに、「キャラB」を選択し、取得した乱数値が97〜99の数値範囲のときに、「キャラC」を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された特図1(または特図2)の変動時間が45000msで、装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチA当りの場合、取得した乱数値が0〜29の数値範囲のときに、「キャラA」を選択し、取得した乱数値が30〜59の数値範囲のときに、「キャラB」を選択し、取得した乱数値が60〜99の数値範囲のときに、「キャラC」を選択する。
このリーチA時演出キャラ抽選テーブルでは、リーチA当りの場合にキャラAが当選する当選確率(この例では30/100)よりも、リーチAハズレの場合にキャラAが当選する当選確率(この例では80/100)を高く設定しているため、リーチA当りよりもリーチAハズレの方がキャラAが演出に登場する可能性が高い。換言すれば、キャラAが演出に登場した場合には、リーチA当りよりもリーチAハズレの可能性が高い。また、リーチAハズレの場合にキャラCが当選する当選確率(この例では3/100)よりも、リーチA当りの場合にキャラCが当選する当選確率(この例では40/100)を高く設定しているため、リーチAハズレよりもリーチA当りの方がキャラCが演出に登場する可能性が高い。換言すれば、キャラCが演出に登場した場合には、リーチAハズレよりもリーチA当りの可能性が高い。したがって、キャラCを演出に登場させた場合に、遊技者の期待感を高めることができる。
この演出キャラ抽選で「キャラA」を選択した場合には、装飾図柄表示装置208においてキャラA(この例では、爺のキャラクタ画像)を用いた演出を行い、「キャラB」を選択した場合には、装飾図柄表示装置208においてキャラB(この例では、サボハニのキャラクタ画像)を用いた演出を行い、「キャラC」を選択した場合には、装飾図柄表示装置208においてキャラC(この例では、パンダのキャラクタ画像)を用いた演出を行う。また、演出キャラ抽選でキャラAまたはキャラBを選択した場合には、次に説明する状態抽選を行うように構成している。
<状態抽選テーブル>
図265(c)は、後述する演出抽選処理1の状態抽選において、状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。
状態抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この状態抽選テーブルには、上述の演出キャラ抽選で選択されたキャラクタ(選択キャラ)の種類と、0〜99の乱数値の数値範囲と、チャンスボタン700の状態の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この状態抽選テーブルと、所定のタイミングで取得した乱数値に基づいて、チャンスボタン700の状態を決定する「状態抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラAの場合には、「キャラA(ハズレ)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜2の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が3〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチAハズレで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラBの場合には、「キャラB(ハズレ)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜1の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が2〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチA当りで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラAの場合には、「キャラA(当り)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様がリーチB当りで、その後の演出キャラ抽選で決定されたキャラクタ画像がキャラBの場合には、「キャラB(当り)」の行を参照し、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、状態として第二の状態を選択し、取得した乱数値が50〜99の数値範囲のときに、状態として第一の状態を選択する。
本例の状態抽選テーブルでは、選択キャラがキャラA(当り)またはキャラB(当り)の場合に第一の状態を選択する確率(この例では、キャラA(当り)が80/100、キャラB(ハズレ)が50/100)を、選択キャラがキャラA(ハズレ)またはキャラB(ハズレ)の場合に第一の状態を選択する確率(この例では、キャラA(ハズレ)が97/100、キャラB(ハズレ)が98/100)よりも高く設定している。すなわち、チャンスボタン700は、リーチA当りよりもリーチAハズレの方が第一の状態になりやすい。
<普通図柄>
図266(a)は、普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態2の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、ハズレ図柄である「普図C」の3種類がある。
主制御部300の基本回路302は、普図始動口228を球が通過したことを検出した場合に、普通図柄表示装置210を用いて、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。本例では、普図の変動表示時間は、普図低確率時が20000ms、普図高確率時が1000msとしている。
そして、普図の変動表示時間の経過後に普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A(当り図柄1)」また「普図B(当り図柄2)」を停止表示し、普図変動遊技のハズレを報知する場合には「普図C(ハズレ図柄)」を停止表示する。なお、図266(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<普通図柄用装飾図柄>
図266(b)は、普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態では、普通図柄用の装飾図柄として、「普通装飾1」〜「普通装飾3」の3種類があり、これらの普通図柄用装飾図柄は、後述する「普図装飾図柄の変動表示」で使用する。
主制御部300の基本回路302は、普図始動口228を球が通過したことを検出した場合に、装飾図柄表示装置208の表示領域に、同図(d)に示す7種類の演出パターンP1〜P7の中から一つの演出パターンを選択し、選択した演出パターンに従って表示を切り替える「普図装飾図柄の変動表示」を行う。
ここで、演出パターンP1は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンである。演出パターンP2は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾2→普図装飾2→普図装飾3→普図装飾2→普図装飾2→普図装飾3→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンであり、演出パターンP1よりも、単位時間当たりの普図装飾2の表示回数が多く、後述する電チューのロング開放の期待度がアップする演出パターンである。演出パターンP3は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾2→普図装飾2→普図装飾2→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンであり、普図装飾2を表示し続けることで、電チューのロング開放が確定したことを報知する演出パターンである。
演出パターンP4は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→「熱」の文字表示(以下、P4(熱)という場合がある)→普図装飾1→普図装飾2→普図装飾3→「熱」の文字表示→…(以降、繰り返し)」の順番で表示を行う演出パターンであり、演出パターンP1に「熱」の文字表示を加えることで、演出パターンP1よりも電チューのロング開放の期待度がアップする演出パターンである。演出パターンP5は、普図装飾図柄の変動表示として、「普図装飾2→「A」の文字表示(以下、P5(A)という場合がある)→普図装飾2→「B」の文字表示(以下、P5(B)という場合がある)→…(以降、文字表示の部分をアルファベット順(C→D→…)に表示する)」の順番で表示を行う演出パターンである。
演出パターンP6は、普通装飾図柄を表示することなく、電チューのロング開放が確定したことを示唆する電種チュー開放報知演出を、いきなり行う演出パターンである。演出パターンP7は、「「チャンス」の文字表示(以下、P7(チャンス)という場合がある)→チャンスボタン700の外観を模した画像の表示(以下、P7(ボタン)という場合がある)→普図装飾2」の順番で表示を行う演出パターンである。
これらの普通図柄用装飾図柄の変動表示は、普図表示装置210による普図変動表示と同時に行うが、本実施形態では、普図低確率時に、普図表示装置210による普図の停止表示前の5秒間だけ行うように構成している。
また、同図(c)に示すように、普通図柄用装飾図柄の変動表示後に「普図A(当り図柄1)」の当選を報知する場合には、同図(b)に示す普図装飾1を停止表示し、普通図柄用装飾図柄の変動表示後に「普図B(当り図柄2)」の当選を報知する場合には、同図(b)に示す普図装飾2を停止表示し、普通図柄用装飾図柄の変動表示後に「普図C(ハズレ図柄)」の当選を報知する場合には、同図(b)に示す普図装飾3を停止表示する。そして、「普図A(当り図柄1)」に当選した場合には、電チュー(第2特図始動口232)を300msの期間中、1回開放する制御を行い、「普図B(当り図柄2)」に当選した場合には、電チュー(第2特図始動口232)を300msの期間中、1回開放した後、500msの期間中、閉鎖し、5000msの期間中、1回開放する制御(電チューのロング開放)を行う。
<普図演出系1実行可否抽選テーブル>
図267(a)は、後述する普図変動開始時サブ側予告実行処理において、普図演出系1の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系1実行可否抽選テーブルの一例である。
普図演出系1実行可否抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系1実行可否抽選テーブルには、普図の当否判定で決定された普図の種類と、0〜99の乱数値の数値範囲と、当選または非当選と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この普図演出系1実行可否抽選テーブルと、普図の種類と、所定のタイミングで(本実施形態では、普図低確率時の普図変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系1の予告を行うか否かを決定する「普図演出系1実行可否抽選」を行う。
例えば、普図の当否判定の結果が普図B(当り図柄2)の場合には、取得した乱数値に関わらず、当選と判定する。また、普図の当否判定の結果が普図C(ハズレ図柄)の場合には、取得した乱数値が0〜9の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が10〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。
<普図演出系1抽選テーブル>
図267(b)は、後述する普図変動開始時サブ側予告実行処理において、普図演出系1の演出パターンを決定するために使用する普図演出系1抽選テーブルの一例である。
普図演出系1抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系1抽選テーブルには、普図の当否判定で決定された普図の種類と、0〜99の乱数値の数値範囲と、普図演出系1の演出パターンと、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、上述の普図演出系1実行可否抽選に当選した場合に、この普図演出系1抽選テーブルと、普図の種類と、所定のタイミングで(本実施形態では、普図低確率時の普図変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系1の演出パターンを決定する「普図演出系1抽選」を行う。
例えば、普図の当否判定の結果が普図B(当り図柄2)の場合には、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、演出パターンとしてP1を選択し、取得した乱数値が20〜39の数値範囲のときに、演出パターンとしてP2を選択し、取得した乱数値が40〜85の数値範囲のときに、演出パターンとしてP3を選択し、取得した乱数値が86〜90の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4を選択し、取得した乱数値が91〜94の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5を選択し、取得した乱数値が95〜98の数値範囲のときに、演出パターンとしてP6を選択し、取得した乱数値が99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7を選択する。
また、普図の当否判定の結果が普図C(ハズレ図柄)の場合には、取得した乱数値が0〜94の数値範囲のときに、演出パターンとしてP1を選択し、取得した乱数値が95〜98の数値範囲のときに、演出パターンとしてP2を選択し、取得した乱数値が99のときに、演出パターンとしてP4を選択する一方で、演出パターンとしてP3、P5、P6、P7を選択することがない。したがって、演出パターンとしてP3、P5、P6、P7のいずれかが選択された場合には、普図の当否判定の結果が普図C(ハズレ図柄)ではなく、普図B(当り図柄2)であることが確定する。このため、演出パターンP3、P5、P6、P7のいずれかによる演出を行うことで、遊技者の期待感を高めることができる。
<普図演出系2実行可否抽選テーブル>
図267(c)は、後述する演出抽選処理2において、普図演出系2の予告を行うか否かを決定するために使用する普図演出系2実行可否抽選テーブルの一例である。なお、本実施形態において普図演出系2とは、電チューの開放に関する内容を含む演出と同じ態様で変動を行い、結果として特図変動遊技に関する予告を実行可能な演出のことである。
普図演出系2実行可否抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系2実行可否抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された、装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、当選または非当選と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この普図演出系2実行可否抽選テーブルと、変動パターンと、所定のタイミングで(本実施形態では、特図1(または特図2)の変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系2の予告を行うか否かを決定する「普図演出系2実行可否抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチAハズレの場合には、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチBハズレの場合には、取得した乱数値が0〜9の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が10〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチA当りの場合には、取得した乱数値が0〜39の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が40〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチB当りの場合には、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、当選と判定し、取得した乱数値が50〜99の数値範囲のときに、非当選と判定する。
本例の普図演出系2実行可否抽選テーブルでは、変動パターンがリーチA当りまたはリーチB当りの場合の当選確率(この例では、リーチA当りが40/100、リーチB当りが50/100)を、変動パターンがリーチAハズレまたはリーチBハズレの場合の当選確率(この例では、リーチAハズレが20/100、リーチBハズレが10/100)よりも高く設定している。すなわち、普図演出系2は、リーチAハズレやリーチBハズレよりも、リーチA当りやリーチB当りの方が実行されやすい。したがって、普図演出系2の演出を行うことで、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
<普図演出系2抽選テーブル>
図267(d)は、後述する演出抽選処理2において、普図演出系2の演出パターンを決定するために使用する普図演出系2抽選テーブルの一例である。
普図演出系2抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この普図演出系2抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された「装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)」と、0〜99の乱数値の数値範囲と、普図演出系2の演出パターンと、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、上述の普図演出系2実行可否抽選に当選した場合に、この普図演出系2抽選テーブルと、変動パターンと、所定のタイミングで(本実施形態では、特図1(または特図2)の変動開始時に)取得した乱数値に基づいて、普図演出系2の演出パターンを決定する「普図演出系2抽選」を行う。
例えば、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチAハズレの場合には、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が20〜89の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(A)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(チャンス)を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチBハズレの場合には、取得した乱数値が0〜9の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が10〜59の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(B)を選択し、取得した乱数値が60〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(ボタン)を選択する。
また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチA当りの場合には、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が50〜89の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(A)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(チャンス)を選択する。また、上述の特図1変動時間抽選(または、特図2変動時間抽選)で決定された変動パターンがリーチB当りの場合には、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、演出パターンとしてP4(熱)を選択し、取得した乱数値が50〜69の数値範囲のときに、演出パターンとしてP5(B)を選択し、取得した乱数値が70〜99の数値範囲のときに、演出パターンとしてP7(ボタン)を選択する。
本例の普図演出系2抽選テーブルでは、変動パターンがリーチA当りまたはリーチB当りの場合にP4(熱)を選択する確率(この例では、リーチA当りが50/100、リーチB当りが50/100)を、変動パターンがリーチAハズレまたはリーチBハズレの場合にP4(熱)を選択する確率(この例では、リーチAハズレが20/100、リーチBハズレが10/100)よりも高く設定している。すなわち、普図演出系2のP4(熱)は、リーチAハズレやリーチBハズレよりも、リーチA当りやリーチB当りの方が実行されやすい。また、P5(B)、P7(ボタン)は、リーチAハズレまたはリーチA当りにおいて選択されることがなく、P5(A)、P7(チャンス)は、リーチBハズレまたはリーチB当りにおいて選択されることがない。
<特図先読み処理>
図268および図269は、特図先読み処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図240に示した主制御部タイマ割込処理の特図2状態更新処理(ステップS225)の直前に、この特図先読み処理を実行するように構成している。
特図先読み処理のステップS2001では、RAM308内の各種フラグに基づいて、電サポ(普図高確率状態)中であるか否かを判定し、電サポ中であると判定した場合にはステップS2002に進み、電サポ中でないと判定した場合にはステップS2009に進む。ステップS2002では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第2特図始動口232への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップS2003に進み、入賞なしの場合には処理を終了する。
ステップS2003では、特図2変動遊技の保留数が所定数(例えば、4)以下である場合に、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。
また、ステップS2003では、先読みした特図2始動情報と、大当り判定(または小当り判定)に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図2変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップS2004に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2008に進み、大当りでない場合にはステップS2005に進む。ステップS2005の事前判定の結果、特図2変動遊技の停止図柄が小当りの場合にはステップS2006に進んで小当り図柄を決定(小当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2008に進み、小当りでない場合にはステップS2007に進む。ステップS2007では、ハズレ図柄を決定(ハズレ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップS2008に進む。
ステップS2008では、事前判定した特図2の停止図柄と、上述の特図2変動表示時間決定テーブルを用いて特図2変動時間抽選を行い、特図2の変動時間を決定した後に、処理を終了する。また、ステップS2008では、第1副制御部400に対して、特図2の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
ステップS2009では、RAM308内の賞球数記憶領域の値を参照し、第1特図始動口230への入賞があるか否かを判定し、入賞ありの場合にはステップS2010に進み、入賞なしの場合には処理を終了する。ステップS2010では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。
また、ステップS2010では、特図1変動遊技の保留数が所定数(例えば、4)以下である場合に、先読みした特図1始動情報と、大当り判定(または小当り判定)に用いる当否判定用高確率テーブル(または当否判定用低確率テーブル)、および、特図図柄抽選に用いる特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。
事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が大当りの場合にはステップS2011に進んで大当り図柄を決定(大当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2015に進み、大当りでない場合にはステップS2012に進む。ステップS2012の事前判定の結果、特図1変動遊技の停止図柄が小当りの場合にはステップS2013に進んで小当り図柄を決定(小当り図柄の事前判定結果を保存)した後、ステップS2015に進み、小当りでない場合にはステップS2014に進む。ステップS2014では、ハズレ図柄を決定(ハズレ図柄の事前判定結果を保存)した後にステップS2015に進む。
ステップS2015では、事前判定した特図1の停止図柄と、上述の特図1変動表示時間決定テーブルを用いて特図1の変動時間抽選を行い、特図1の変動時間を決定した後に、処理を終了する。また、ステップS2015では、第1副制御部400に対して、特図1の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において第1副制御部400に送信される。
<始動入賞時サブ側先読み予告実行処理>
図270は、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図241に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行するように構成している。
始動入賞時サブ側先読み予告実行処理のステップS2101では、RAM408に記憶している先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合(先読み予告を実行していない場合)にはステップS2102に進み、オンの場合(先読み予告実行中の場合)にはステップS2107に進む。
ステップS2102では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動時間の情報を参照し、当該変動時間が所定の変動時間(本実施形態では、上記図264(a)の保留変化予告抽選テーブルに含まれる変動時間10000ms、40000ms、60000ms、15000ms、45000ms、65000msのいずれか)であるか否かを判定する。該当する場合には、ステップS2103に進み、該当しない場合には、ステップS2107に進む。
ステップS2103では、上述の保留変化予告抽選テーブルを用いた保留変化の抽選処理を行い、ステップS2104では、当該抽選に当選したか否かを判定する。当該抽選に当選した場合にはステップS2105に進み、当該抽選に当選しなかった場合にはステップS2107に進む。
ステップS2105では、RAM408に記憶している先読み予告実行回数に所定数を設定し、次のステップS2106では、先読み実行中フラグをオンに設定した後に、ステップS2107に進む。ステップS2107では、第2副制御部500に対して、保留コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップS321)において第2副制御部500に送信される。
<変動開始時サブ側予告等実行処理>
図271は、変動開始時サブ側予告等実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図241に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から特図変動開始コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この変動開始時サブ側予告等実行処理を実行するように構成している。
ここで、特図変動開始コマンドは、特図の変動開始時に、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドであり、当該コマンドには、大当りフラグの値、小当りフラグの値、特図停止図柄、変動時間、変動パターンの情報などが含まれる。変動開始時サブ側予告等実行処理では、受信した特図変動開始コマンドに含まれる、これらの情報をRAM408に記憶するように構成している。なお、特図変動開始コマンドに含まれる情報は、本例に限定されるものではなく、例えば、変動パターンを第1副制御部400に送信しないように構成し、第1副制御部400において変動パターンを用いて行う後述の判定を、変動時間を用いて行ってもよい。
変動開始時サブ側予告等実行処理のステップS2201では、上述の先読み実行中フラグがオンかオフかを判定し、オフの場合にはステップS2205に進み、オンの場合にはステップS2202に進む。ステップS2202では、上述の先読み予告実行回数を1つ減算し、次のステップS2203では、減算後の先読み予告実行回数が0かどうかを判定する。判定の結果、先読み予告実行回数が0の場合にはステップS2204に進み、そうでない場合にはステップS2205に進む。
ステップS2204では、先読み実行中フラグをオフに設定した後にステップS2205に進む。ステップS2205では、演出抽選処理1(詳細は後述)を実行した後にステップS2206に進み、ステップS2206では、演出抽選処理2(詳細は後述)を実行した後に処理を終了する。
<演出抽選処理1>
図272は、上述の変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理1(ステップS2205)の流れの一例を示したフローチャートである。
ステップS2301では、RAM408に記憶している変動パターンがリーチB(リーチBハズレ、または、リーチB当り)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2302に進み、該当しない場合にはステップS2303に進む。ステップS2302では、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。このように、変動パターンとしてリーチBハズレまたはリーチB当りが選択された場合には、必ず第二の状態の予告が実行される(詳細は後述)。このため、第二の状態の予告は、リーチB(リーチBハズレ、または、リーチB当り)が確定したことを示唆する予告として機能する。
ステップS2303では、変動パターンがリーチA(リーチAハズレ、または、リーチA当り)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2304に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS2304では、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行い、次のステップS2305では、演出キャラ抽選の結果がキャラC(パンダ)であるか否かを判定する。
判定の結果、キャラC(パンダ)が選択された場合にはステップS2306に進み、そうでない場合にはステップS2307に進む。ステップS2306では、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。このように、演出キャラ抽選でキャラC(パンダ)が選択された場合には、必ず第一の停止態様の予告が実行される(詳細は後述)。
ステップS2307では、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、次のステップS2308では、状態抽選に非当選であったか否かを判定する。判定の結果、当選の場合には上述のステップS2306に進み、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。一方、非当選の場合にはステップS2309に進み、第2副制御部500に対して、第一の状態となるボタン演出コマンドを送信する準備を行った後に処理を終了する。
<演出抽選処理2>
図273(a)は、上述の変動開始時サブ側予告等実行処理における演出抽選処理2(ステップS2206)の流れの一例を示したフローチャートである。
ステップS2401では、上述の普図演出系2実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系2実行可否抽選を行い、当該抽選に当選したか否かを判定する。判定の結果、抽選に当選した場合にはステップS2402に進み、抽選に当選しなかった場合には処理を終了する。ステップS2402では、上述の普図演出系2抽選テーブルを用いた普図演出系2抽選を行った後にステップS2403に進む。ステップS2403では、第2副制御部500に対して、ステップS2402の普図演出系2抽選の抽選結果(普図演出系2の演出パターン)を送信する準備を行った後に処理を終了する。
<普図変動開始時サブ側予告実行処理>
図273(b)は、普図変動開始時サブ側予告実行処理の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態2に係るパチンコ機では、上記図241に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から普図変動開始コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この普図変動開始時サブ側予告実行処理を実行するように構成している。
ここで、普図変動開始コマンドは、普図の変動開始時に、主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンドであり、当該コマンドには、普図停止図柄の情報などが含まれる。普図変動開始時サブ側予告実行処理は、受信した普図変動開始コマンドに含まれる、これらの情報をRAM408に記憶するように構成している。
普図変動開始時サブ側予告実行処理のステップS2501では、上述の普図演出系1実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系1実行可否抽選を行い、当該抽選に当選したか否かを判定する。判定の結果、抽選に当選した場合にはステップS2502に進み、抽選に当選しなかった場合には処理を終了する。ステップS2502では、上述の普図演出系1抽選テーブルを用いた普図演出系1抽選を行った後にステップS2503に進む。ステップS2503では、第2副制御部500に対して、ステップS2502の普図演出系1抽選の抽選結果(普図演出系1の演出パターン)を送信する準備を行った後に処理を終了する。また、普図演出系1は主に電チューのロング開放を予告する演出であるため、「普図変動開始時サブ側予告実行処理」にて行われる。一方、普図演出系2は、特図変動遊技に関する予告であるため、「変動開始時サブ側予告等実行処理」にて行われる。なお、ガセ演出(結果として、電チュー開放しないパターンや予告として期待させる結果を伴わないパターン)については、いずれの処理でも実行可能としてもよい。
<操作受付演出(リーチAハズレ)>
次に、図274および図275を用いて、特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチAハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
なお、以降では、説明の都合上、特図変動遊技のうちの特図1変動遊技について説明するが、特図1変動遊技に代えて特図2変動遊技を適用してもよい。また、特図1変動遊技と特図2変動遊技を同時に実行可能としてもよく、この場合、特図1変動遊技よりも特図2変動遊技を優先させる特図2優先変動としてもよい。
図274(a)は、特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を行うとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。
また、第1副制御部400は、特図の変動表示に合わせて、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cを用いて装飾図柄の変動表示を行うとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に、通常保留を表す円形の画像(通常保留の保留アイコン)を1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が1であることを報知する。また、第2副制御部500は、後述する図274(h)においてチャンスボタン700の押下操作の受付を許可するまで、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を禁止する。
図274(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を継続するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を2つ点灯することで、特図1変動遊技の保留数が1から2に増加したことを報知する。
また、主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。また、主制御部300は、第1副制御部400に対して、特図1の変動時間の情報を含む先読み予告実行コマンドを送信する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図I」、変動時間が「40000ms」、変動パターンが「リーチAハズレ」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が40000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、保留態様として「変化なし」を選択したとする。
第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に表示していた通常保留の保留アイコン(1番目の保留に対応する保留アイコン)の右隣りに、通常保留の保留アイコン(2番目の保留に対応する保留アイコン)を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。
図274(c)は、同図(a)のタイミングで変動表示中であった特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、本例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾2−装飾3」を停止表示している。
なお、図示はしないが、本例では、装飾図柄の停止表示を行う際に、左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄→右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄→中図柄表示領域208bで変動表示中の装飾図柄、の順番で停止表示を行うようにしている。このため、装飾図柄組合せ「装飾7−装飾2−装飾3」を停止表示する際には、装飾7→装飾3→装飾2、の順番で停止表示を行う。
図274(d)は、1番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始した後に、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを報知する。なお、第1特図保留ランプ218を消灯した後(保留減少の表示を行った後)に、特図1の変動表示を開始してもよい(以降の実施例についても同様)。
また、第1副制御部400は、特図の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始した後に、通常保留の保留アイコンを1つ消去することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを報知する。なお、通常保留の保留アイコンを消去した後に、装飾図柄の変動表示を開始してもよい(以降の実施例についても同様)。
図274(e)は、1番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図1の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾0」を停止表示している。なお、装飾図柄組合せ「装飾4−装飾5−装飾0」を停止表示する際には、装飾4→装飾0→装飾5、の順番で停止表示を行う。
図274(f)は、2番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、図示しない第1特図保留ランプ218を1つ消灯することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを報知する。また、第1副制御部400は、特図1の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始するとともに、通常保留の保留アイコンを1つ消去することで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを報知する。
図274(g)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図274(h)は、装飾図柄表示装置208を用いて操作受付演出を開始した状態である。この状態では、第1副制御部400は、左図柄表示領域208aに停止表示していた「装飾7」と、右図柄表示領域208cに停止表示していた「装飾7」を、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上隅に並べて表示することで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを引き続き報知する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「ボタンで選べ」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促す。なお、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。
図274(i)、(j)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、チャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促すとともに、後述する演出キャラ抽選で選択される可能性がある全てのキャラクタ(この例では、キャラA(爺)、キャラB(サボハニ)、キャラC(パンダ))の画像を表示する。また、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。なお、チャンスボタン700を発光させなくてもよい。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付を契機として、上述の演出抽選処理1のステップS2304において、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行うが、本例では、キャラA(爺)を選択したとする。なお、本実施形態の演出キャラ抽選では、上記図265(a)のリーチA時演出キャラ抽選テーブルに示すように、変動パターンがリーチAハズレの場合には、80/100の確率でキャラA(爺)を選択する一方で、変動パターンがリーチA当りの場合には、30/100の確率でキャラA(爺)を選択するように構成しており、リーチA当りよりもリーチAハズレの方がキャラA(爺)が選択され易い。
図275(k)は、操作受付演出において演出キャラ抽選によって選択されたキャラクタを強調して表示している状態である。この状態では、第1副制御部400は、上述のキャラ演出で選択されたキャラクタの種類(この例ではキャラA(爺))を報知するための演出(この例では、キャラA(爺)の周囲を光らせる演出)を行う。
図275(l)は、演出キャラ抽選後の操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「気合いで押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促すとともに、演出キャラ抽選で選択したキャラA(爺)の表示を行う。また、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、状態を選択するが、本例では、第一の状態(初期位置にあるチャンスボタン700)を選択したとする。なお、本実施形態の状態抽選では、上記図265(c)の状態抽選テーブルに示すように、選択キャラがキャラA(ハズレ)の場合には、3/100の確率で第二の状態を選択し、97/100の確率で第一の状態を選択するように構成しており、第二の状態よりも第一の状態の方が選択され易い。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態となるボタン演出コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700がすでに第一の状態による操作が可能な位置(初期位置)にあることから、チャンスボタン700を発光させた状態で初期位置に保持する。
図275(m)、(n)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第一の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を促すとともに、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に合わせてメータの残量を徐々に減らしていく演出を行う。なお、操作受付演出は本例に限定されず、例えば、メータ残量を徐々に減らしていく演出を行わなくてもよい(以降の実施例についても同様)。
図275(o)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に行う演出の一例である。この状態では、第1副制御部400は、中図柄表示領域208bで変動表示中であった装飾図柄の停止表示を行うが、本例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾6」を停止表示する。
図275(p)は、2番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図I(ハズレ図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」を停止表示している。
<操作受付演出(リーチA当り)>
次に、図276および図277を用いて、特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチA当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。なお、以降では、上述の操作受付演出(リーチAハズレ)と異なる構成についてのみ説明を行う。
図276(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図A」、変動時間が「45000ms」、変動パターンが「リーチA当り」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が45000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、「保留B(殿)」を選択したとする。
第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に表示していた通常保留の保留アイコン(1番目の保留に対応する保留アイコン)の右隣に、保留Bの保留アイコン(殿のキャラクタ画像)を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であり、かつ、2番目の保留に対応する特図変動遊技の変動パターンが「リーチA当り」であることを報知する。以降の図276(c)〜(f)については、上記図274(c)〜(f)と同様である。
図276(g)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。次の図276(h)については、上記図274(h)と同様である。
図276(i)、(j)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付を契機として、上述の演出抽選処理1のステップS2304において、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行うが、本例では、キャラC(パンダ)を選択したとする。なお、本実施形態の演出キャラ抽選では、上記図265(a)のリーチA時演出キャラ抽選テーブルに示すように、変動パターンがリーチA当りの場合には、40/100の確率でキャラC(パンダ)を選択する一方で、変動パターンがリーチAハズレの場合には、3/100の確率でキャラC(パンダ)を選択するように構成しており、リーチAハズレよりもリーチA当りの方がキャラC(パンダ)が選択され易い。
図277(k)は、操作受付演出において演出キャラ抽選によって選択されたキャラクタを強調して表示している状態である。この状態では、第1副制御部400は、上述のキャラ演出で選択されたキャラクタの種類(この例ではキャラC(パンダ))を報知するための演出(この例では、キャラC(パンダ)の周囲を光らせる演出)を行う。
図277(l)は、演出キャラ抽選後の操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「熱いぞ!」といった文字表示を行うことで、遊技者の期待感を高めるとともに、演出キャラ抽選で選択したキャラC(パンダ)の表示を行う。また、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、状態を選択するが、本例では、演出キャラ抽選でキャラクタCが選択された場合には、必ず第二の状態(動作完了位置にあるチャンスボタン700)を選択するように構成している。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって第二の状態を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700が初期位置にあることから、チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置(動作完了位置)に移動させる。
図277(m)、(n)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第2副制御部500は、チャンスボタン700を動作完了位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を促すとともに、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に合わせてメータの残量を徐々に減らしていく演出を行う。
図277(o)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に行う演出の一例である。この状態では、第1副制御部400は、中図柄表示領域208bで変動表示中であった装飾図柄の停止表示を行うが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示するとともに、特図1変動遊技の当否結果を示唆する表示(この例では、「おめでとう」といった文字表示)を行う。
図277(p)は、2番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
<操作受付演出(リーチA当り、チャンスボタン故障)>
図278は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図278(l)に示すタイミングでは、上記図277(l)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、図278(m)〜(n)に示すように、第二副制御部500は、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可するとともに、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示することで、チャンスボタン700の押下操作を促すとともに、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に合わせてメータの残量を徐々に減らしていく演出を行う。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、図278(o)に示すように、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示するとともに、特図1変動遊技の当否結果を示唆する表示(この例では、「おめでとう」といった文字表示)を行う。
<操作受付演出(リーチB当り)>
次に、図279および図280を用いて、特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。なお、以降では、上述の操作受付演出(リーチAハズレ)と異なる構成についてのみ説明を行う。
図279(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図A」、変動時間が「65000ms」、変動パターンが「リーチB当り」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が65000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、「可動体」を選択したとする。この場合、第1副制御部400は、第2副制御部500に対して、演出可動体224を作動させるための可動体作動コマンドを送信する。
なお、上記図264(a)に示す保留変化予告抽選テーブルでは、保留変化の抽選処理で「可動体」を選択するのは、変動時間が60000ms(変動パターンがリーチBハズレ)、または、変動時間が65000ms(変動パターンがリーチB当り)の場合のみであることから、保留変化の際に演出可動体224が作動した場合には、変動パターンがリーチBハズレ、または、リーチB当りであることが確定する。
第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの一部に表示していた通常保留の保留アイコン(1番目の保留に対応する保留アイコン)の右隣りに、通常保留の保留アイコン(2番目の保留に対応する保留アイコン)を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であることを報知する。
図279(d)は、1番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、第2副制御部500は、第1副制御部400から受信した可動体作動コマンドに基づいて、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させることで、リーチB(リーチBハズレ、または、リーチB当り)が確定したことを示唆する予告を行う。以降、装飾図柄の変動表示や演出の実行中も、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させる。
図279(g)は、普通図柄用装飾図柄の変動表示を行っている状態である。この状態では、主制御部300は、図示しない普通図柄表示装置210を用いて普図の変動表示を行うとともに、第1副制御部400に対して、普図変動開始コマンドを送信する。
また、第1副制御部400は、主制御部300から普図変動開始コマンドを受信した場合に、上述の普図変動開始時サブ側予告実行処理において普図演出系1実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系1実行可否抽選を行い、当該抽選に当選した場合には、さらに、上述の普図演出系1抽選テーブルを用いた普図演出系1抽選を行う。
本例では、普図の停止図柄が普図B(当り図柄2)であり、普図演出系1実行可否抽選に当選し、普図演出系1抽選によって演出パターンとしてP7(「P7(チャンス)→P7(ボタン)→普図装飾2」の順番で表示を行う演出パターン)を選択したとする。第1副制御部400は、選択した演出パターン7に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(チャンス)→P7(ボタン)→普図装飾2の順番で表示を行う。なお、上記図267(b)に示す普図演出系1抽選テーブルでは、演出パターンとしてP7が選択されるのは、普図の当否判定結果が普図B(当り図柄2)の場合のみであるから、演出パターンP7の実行により、普図の当否判定結果が普図B(当り図柄2)であることが確定する。
また、第1副制御部400は、上述の演出抽選処理2において普図演出系2実行可否抽選テーブルを用いた普図演出系2実行可否抽選を行い、当該抽選に当選した場合には、さらに、上述の普図演出系2抽選テーブルを用いた普図演出系2抽選を行う。本例では、変動パターンがリーチB当りであり、普図演出系2実行可否抽選に当選し、普図演出系2抽選によって演出パターンとしてP7(ボタン)を選択したとする。
第1副制御部400は、選択したP7(ボタン)に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(ボタン)の表示を行う。以降、装飾図柄の変動表示や演出の実行中も、装飾図柄表示装置208の表示領域の左上隅において、P7(ボタン)の表示を継続する。なお、上記図267(d)に示す普図演出系2抽選テーブルでは、演出パターンとしてP7(ボタン)が選択されるのは、特図変動パターンがリーチBハズレまたはリーチB当りの場合のみであるから、演出パターンP7(ボタン)の実行により、特図変動パターンがリーチBハズレまたはリーチB当りであることが確定する。
図279(j)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図280(k)、(l)は、装飾図柄表示装置208を用いて操作受付演出を開始した状態である。この状態では、第1副制御部400は、左図柄表示領域208aに停止表示していた「装飾7」と、右図柄表示領域208cに停止表示していた「装飾7」を、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上隅に並べて表示することで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを引き続き報知する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「一撃チャンス!」や「ボタンを押して服を破れ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促す。
また、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、状態を選択するが、本例では、変動パターンとしてリーチB(リーチBハズレ、リーチB当り)が選択された場合には、必ず第二の状態(動作完了位置にあるチャンスボタン700を押下操作)を選択するように構成している。また、第1副制御部400は、状態抽選によって第二の状態を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第二の状態となるボタン演出コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700が初期位置にあることから、チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置(動作完了位置)に移動させる。
図280(m)、(n)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第2副制御部500は、チャンスボタン700を動作完了位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。また、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示するとともに、ボタン画像の視認を妨げないように(ボタン画像の少なくとも一部が視認可能な態様で)、ボタン画像の上にキャラクタ画像を重ね合わせ、かつ、キャラクタ画像の上方に「押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を促す。
図280(o)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に行う演出の一例である。この状態では、第1副制御部400は、中図柄表示領域208bで変動表示中であった装飾図柄の停止表示を行うが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示する。
図280(p)は、2番目の保留に基づく特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
本例によれば、操作手段が、故障等で第二の状態にならない場合であっても、第一の予告(図279(h)〜(j)と図280(k)〜図280(m)に示すボタン画像)により、実際の状態を遊技者に予め報知することが可能であるため、故障等が原因で遊技者に不利益を与えてしまうような事態を回避できる場合がある。また、従来の操作手段は、操作の有効期間でのみ、状態の種類により遊技者に期待を持たせる構成となっていたが、本発明によれば、第一の予告により、操作の有効期間前から遊技者に期待感を抱かせることができ、従来よりも遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
<操作受付演出(リーチB当り、チャンスボタン故障)>
図281は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図281(l)に示すタイミングでは、上記図280(l)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、図281(m)〜(n)に示すように、第二副制御部500は、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可するとともに、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700を模した画像(ボタン画像)を表示するとともに、ボタン画像の視認を妨げないように(ボタン画像の少なくとも一部が視認可能な態様で)、ボタン画像の上にキャラクタ画像を重ね合わせ、かつ、キャラクタ画像の上方に「押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を促す。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、図281(o)に示すように、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示する。
<操作受付演出(リーチB当り)の変形例>
次に、図282および図283を用いて、上述の操作受付演出(リーチB当り)の変形例について説明する。なお、図282および図283は、操作受付演出(リーチB当り)の変形例を時系列で示した図である。
本例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部に、矩形状の変動アイコン表示領域208eを設けている。変動アイコン表示領域208eは、変動表示中(消化中)の特図変動遊技に対応する保留アイコンを所定期間、表示させるための表示領域のことであり、変動アイコン表示領域208eに移動した後の保留アイコンを変動アイコンと呼ぶ場合がある。
図282(a)は、特図1変動遊技が実行中で、かつ、特図1変動遊技が1つ保留されている状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、実行中(消化中)の特図変動遊技に対応する変動アイコンCIを、変動アイコン表示領域208eに表示するとともに、1番目の保留に対応する保留アイコン(通常保留)PI1を、演出表示領域208dの右下に表示する。
図282(b)は、特図1変動遊技の実行中に第1特図始動口230に球が入球した状態を示している。主制御部300は、第1特図始動口230の入賞(入球)を検出した場合に、上述の入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)において第1特図始動口230に対応する賞球数記憶領域に1を加算し、その後に実行される特図先読み処理のステップS2010〜S2015において、特図1の先読み処理を実行する。本例では、特図1の先読み処理の結果、特図1の停止図柄が「特図A」、変動時間が「65000ms」、変動パターンが「リーチB当り」であったとする。
第1副制御部400は、主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したことを契機として、上述の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理を実行し、そのステップ2102において特図1の変動時間が所定の変動時間であるか否かを判定する。本例では、特図1の変動時間が65000msであるため、後続のステップS2103の保留変化の抽選処理を行うが、ここでは、保留変化の抽選処理の結果、リーチBの確定を示唆する保留アイコンPI2(「B」の文字を付した画像)を選択したとする。
次に、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、1番目の保留に対応する保留アイコンPI1の右隣りに、保留アイコンPI2を新たに1つ表示することで、特図1変動遊技の保留数が2であり、かつ、2番目の保留に対応する特図1変動遊技の変動パターンが「リーチB当り」であることを報知する。
図282(d)は、1番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、特図の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始した後に、保留アイコンPI1を変動アイコン表示領域208eに移動させて変動アイコンCIに変化させるとともに、保留アイコンPI2を左側に移動させることで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が2から1に減少したことを報知する。
図282(f)は、2番目の保留に基づいて特図1変動遊技が開始された状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、特図の変動表示の開始に合わせて装飾図柄の変動表示を開始した後に、保留アイコンPI2を変動アイコン表示領域208eに移動させて変動アイコンCIに変化させることで、特図1変動遊技の保留を1つ消化し、保留数が1から0に減少したことを報知する。
図282(g)、(h)は、1回目の操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bに、「PUSH」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を遊技者に促す。なお、第2副制御部500は、チャンスボタン700を初期位置に保持するとともに、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可する。
図282(i)は、操作受付演出の続きを行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付を契機として、上述の演出抽選処理1のステップS2304において、上述のリーチA時演出キャラ抽選テーブルを用いた演出キャラ抽選を行うが、本例では、キャラA(爺)を選択したとする。次に、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bにおいて、キャラA(爺)を用いた演出を行う。
図282(j)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。また、第1副制御部400は、変動アイコン表示領域208eに表示していた変動アイコンCIを消去する。
図283(k)〜(p)は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図283(m)に示すタイミングでは、上記図280(m)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させようとするが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができず、初期位置のままであった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、図283(m)〜(n)に示すように、第二副制御部500は、チャンスボタン700の押下操作の受付を許可するとともに、チャンスボタン700内部のチャンスボタンランプ138を点灯することにより、チャンスボタン700を所定の色(例えば、青)に発光させることで、押下操作の受付が許可されたことを示唆する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、第二の状態にあるチャンスボタン700の外観を模した画像(ボタン画像)を表示するとともに、ボタン画像の視認を妨げないように(ボタン画像の少なくとも一部が視認可能な態様で)、ボタン画像の上にキャラクタ画像を重ね合わせ、かつ、キャラクタ画像の上方に「押せ!」といった文字表示を行うことで、チャンスボタン700の押下操作を促す。
また、第1副制御部400は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、図283(o)に示すように、特図A(大当り図柄)に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」に従って、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に、「装飾7」を停止表示する。
以上説明したように、本実施形態2に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、第一の予告(例えば、図277(l)においてキャラCが選択される演出や、図279において演出可動体224が作動する演出)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400が行う予告制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、初期位置にあるチャンスボタン700)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、初期位置よりも突出した状態となる動作完了位置にあるチャンスボタン700)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記操作手段が操作された場合に前記第一の演出(例えば、図280(o)に示す、特図変動遊技の当否判定結果を報知する演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の条件の成立は、遊技者により第二の期間(例えば、図280(m)〜(n)に示す、チャンスボタン700の操作受付期間)に前記操作手段が操作されることで成立する場合がある条件であり、前記操作手段は、前記第二の期間に前記第二の状態となることが少なくとも可能であり、前記予告手段は、第一の期間(例えば、図279(h)〜(j)と図280(k)〜図280(m)に示す期間)に前記第一の予告(例えば、チャンスボタン700の外観を模した画像の表示)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の期間は、前記第二の期間よりも前となる期間を少なくとも含む期間であり、前記第一の予告は、前記操作手段が前記第二の状態になり得ることを少なくとも報知可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態2に係る遊技台によれば、予告手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、操作手段が、故障等で第二の状態にならない場合であっても、第一の予告により、実際の状態を遊技者に予め報知することが可能であるため、故障等が原因で遊技者に不利益を与えてしまうような事態を回避できる場合がある。また、従来の操作手段は、操作の有効期間でのみ、状態の種類により遊技者に期待を持たせる構成となっていたが、本発明によれば、第一の予告により、操作の有効期間前から遊技者に期待感を抱かせることができ、従来よりも遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
なお、前記第一の予告は、前記操作手段が前記第二の状態になり得ることを少なくとも報知可能なものであればよく、実際に前記操作手段の状態が前記第二の状態になる(変化する)場合のほか、所定の条件が成立した場合(例えば、抽選に当選した場合)に前記操作手段の状態が前記第二の状態になる場合や、前記操作手段の状態が前記第二の状態に変化しようとしたが故障等によって前記第二の状態になれなかった場合、なども含まれる。また、前記第一の予告が実行されない場合でも、前記操作手段の状態は前記第二の状態になってもよい。
また、前記予告手段は、前記第二の期間に第二の予告を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の予告は、前記操作手段の状態が前記第二の状態になり得ることを少なくとも把握可能な予告(例えば、図280(m)〜(n)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)であってもよい。
このような構成とすれば、操作有効期間である第二の期間においても第二の予告として第二の状態となることを報知できるので、操作手段の操作を遊技者に分かりやすく伝えることができ、遊技者の遊技意欲の減退を防止できる場合がある。
なお、前記第二の予告は、前記第一の予告の延長として一連の予告になっていてもよく、例えば、複数の演出によって構成される一連の演出の中に、第一の予告と第二の予告が含まれていてもよい。
また、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)を備え、前記第一の予告(例えば、図279(h)〜(j)と図280(k)〜図280(m)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)は、前記第一の図柄変動表示の実行中に少なくとも実行可能なものであり、前記第二の予告(例えば、図280(m)〜(n)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)は、前記第一の図柄変動表示の実行中に少なくとも実行可能なものであり、前記予告手段は、前記第二の予告が実行されるまで前記第一の予告を少なくとも継続可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、第二の予告が実行されるまで前記第一の予告を継続するため、第一の予告と予告手段による第二の状態との関連が分かりやすい場合がある。
なお、前記第一の予告は、前記第二の予告が実行された直後に中止してもよいし、前記第二の予告が実行された後も継続してもよい。また、前記第一の予告の中止タイミングは、前記第一の期間の経過後、前記第一の演出の終了後、前記第一の図柄変動表示の停止後、大当り遊技の終了後などが含まれる。
また、前記演出手段は、第三の期間(例えば、図282(g)〜(h)に示す操作受付期間)に前記操作手段が操作された場合に、第三の演出(例えば、図282(i)に示す、キャラA(爺)を用いた演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中であり、前記第三の期間は、前記第一の期間(例えば、図283(m)〜(n)に示す操作受付期間)よりも手前となる期間であり、前記予告手段は、前記第三の期間(前記第三の演出)と、前記第一の期間(前記第一の演出)との間「以下第四の期間という」に前記操作手段の操作を要する別の演出は実行しないものであり、前記予告手段は、前記第四の期間の少なくとも一部を含む期間まで前記第一の予告を少なくとも継続可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、別の演出が行われない期間まで第一の予告を継続可能であるため、遊技者にどの演出で第二の状態になるのか分かりやすく報知できる場合がある。
なお、前記第四の期間の少なくとも一部を含む期間まで前記第一の予告を継続した後に、前記操作手段の状態が前記第二の状態になり得ることを少なくとも報知可能な他の予告を行ってもよい。
また、第一の図柄変動表示(例えば、図279(f)〜(p)に示す装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)を備え、前記図柄表示手段は、第二の図柄変動表示(例えば、図279(d)〜(e)に示す装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも前に少なくとも実行可能な図柄変動表示であり、前記第一の予告(例えば、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させる演出)は、前記第二の図柄変動表示の実行中に少なくとも開始可能なものであり、前記第二の予告(例えば、図280(m)〜(n)に示す、動作完了位置にあるチャンスボタン700の外観を模した画像の表示)は、前記第一の図柄変動表示の実行中に少なくとも実行可能なものであり、前記予告手段は、前記第二の図柄変動表示の実行中に開始された前記第一の予告を、前記第一の図柄変動表示に亘って少なくとも継続可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の予告を予告を先読み予告(特図変動遊技や普図変動遊技の当否判定結果を、当該遊技の変動開始前に示唆または明示する予告)として機能させることができ、さらに第二の予告を分かりやすく報知できる場合がある。
なお、前記先読み予告は、複数回の前記図柄変動表示に亘って継続して行うものでもよいし、複数回の前記図柄変動表示中に断続的に行うものでもよい。また、1回の前記図柄変動表示中に一時的に表示するものでもよい。
また、前記演出手段は、複数種類の演出パターンのうちの一の演出パターンに応じて前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記複数種類の演出パターンのうちの少なくとも一つは、第一の演出パターンであり、前記複数種類の演出パターンのうちの少なくとも一つは、第二の演出パターンであり、前記第一の演出パターンに応じた演出は、前記操作手段が、前記第二の期間に前記第二の状態となることを少なくとも含むものであり、前記予告手段は、前記第一の演出パターンとなることを示唆する前記第一の予告を少なくとも実行することで、前記操作手段の状態が前記第二の状態になり得ることを少なくとも予告可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の演出によって第二の状態を示唆することが可能となるため、予告手段による第二の状態との関連が分かりやすい場合がある。
なお、前記演出パターンには、主制御部300が決定する変動パターン(例えば、図263(a)、(b)に示す変動パターン)や、当該変動パターンに基づいて第1副制御部400や第2副制御部500が決定する演出パターン(例えば、図267(b)、(d)に示す演出パターン)などが含まれる。
また、前記操作手段の状態を少なくとも制御可能な制御手段(例えば、第2複制御部500)を備え、前記制御手段は、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記操作手段を前記第二の状態にする制御を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、前記制御手段が前記第一の制御を行ったにもかかわらず前記操作手段が前記第二の状態以外の状態となった場合であっても、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来変化すべき第二の状態に変化しなかった場合でも、第一の演出を実行可能であるため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
<他の実施形態>
次に、図284〜図300を用いて、本発明の他の実施形態に係るパチンコ機について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、本実施形態以外の他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図284〜図300で使用する符号を優先する。
<ステップアップ予告抽選テーブル>
図284(a)は、後述する予告抽選処理(ステップアップ)のステップアップ予告抽選において、予告演出態様を決定するために使用するステップアップ予告抽選テーブルの一例である。
ステップアップ予告抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。このステップアップ予告抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、予告演出態様と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、このステップアップ予告抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、ステップアップ予告抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、予告演出態様を決定する「ステップアップ予告抽選」を行う。
例えば、変動パターンがノーマルリーチハズレの場合には、ノーマルリーチハズレの行を参照し、取得した乱数値に関わらず、予告演出態様として「1−2」を選択する。また、変動パターンがリーチAハズレの場合には、リーチAハズレの行を参照し、取得した乱数値が0〜59の数値範囲のときに、予告演出態様として「1−2」を選択し、取得した乱数値が60〜79の数値範囲のときに、予告演出態様として「1−2−3」を選択し、取得した乱数値が80〜89の数値範囲のときに、予告演出態様として「1−2−3−4」を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、予告演出態様として「4」を選択する。他の変動パターン(リーチBハズレ、ノーマルリーチ当り、リーチA当り、リーチB当り)は、図に示す通りである。
ここで、予告演出態様「1−2」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1の予告演出→ステップ2の予告演出の順番で2段階(2ステップ)の予告演出を行うものである。また、予告演出態様「1−2−3」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1の予告演出→ステップ2の予告演出→ステップ3の予告演出の順番で3段階(3ステップ)の予告演出を行うものである。
また、予告演出態様「1−2−3−4」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1の予告演出→ステップ2の予告演出→ステップ3の予告演出→ステップ4の予告演出の順番で4段階(4ステップ)の予告演出を行うものである。一方、予告演出態様「4」は、所定の予告(例えば、リーチ状態の予告)を行う前に、ステップ1〜3の予告演出を行うことなく、いきなりステップ4の予告演出を行うものである。
<状態抽選テーブル>
図284(b)は、後述する予告抽選処理(ステップアップ)の状態抽選において、状態を決定するために使用する状態抽選テーブルの一例である。
状態抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この状態抽選テーブルには、上述のステップアップ予告抽選で選択された予告演出態様と、0〜99の乱数値の数値範囲と、状態の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この状態抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、状態抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、状態を決定する「状態抽選」を行う。
例えば、上述のステップアップ予告抽選で選択された予告演出態様が「4」(以下、「4」の予告演出の態様を「第一の演出」と称する場合がある)の場合には、4(第一の演出)の行を参照し、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、状態として、振動+回転(第二の状態)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、状態として、通常態様」(第一の状態)を選択する。すなわち、予告演出態様が「4(第一の演出)」の場合には、通常態様(第一の状態)よりも振動+回転(第二の状態)の方が選択され易い。
また、上述のステップアップ予告抽選で選択された予告演出態様が「4」以外、すなわち、「1−2」、「1−2−3」、および「1−2−3−4」のいずれか(以下、「1−2」、「1−2−3」、および「1−2−3−4」のいずれかの予告演出の態様を「第二の演出」と称する場合がある)の場合には、4以外(第二の演出)の行を参照し、取得した乱数値が0〜19の数値範囲のときに、状態として、振動+回転(第二の状態)を選択し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、状態として、通常態様(第一の状態)を選択する。すなわち、予告演出態様が「4以外(第二の演出)」の場合には、振動+回転(第二の状態)よりも通常態様(第一の状態)の方が選択され易い。
ここで、図285を用いて、状態抽選で選択される状態について説明する。なお、同図(a)はチャンスボタンユニット750の分解斜視図であり、同図(b)は第一〜第三の状態の一例を示した図である。
チャンスボタンユニット750は、遊技者による押下操作が可能な透明部材からなるボタンケース750aと、このボタンケース750aの内部に回転可能に配置される回転装飾部材750bと、ボタンケース750aを振動させることが可能な振動子750cと、を有するチャンスボタン760を備えている。
第2副制御部500は、第1副制御部400から受信した予告コマンドを参照し、当該予告コマンドに含まれる状態の情報にしたがって、チャンスボタン760の制御を行う。本実施形態では、状態の情報が「振動+回転(第二の状態)」であった場合には、同図(b)の上段に模式的に示すように、チャンスボタン760の回転装飾部材750bを回転させるとともに、チャンスボタン760の振動子750cを作動させてボタンケース750aを振動させる。一方、状態の情報が「通常態様(第一の状態)」であった場合には、同図(b)の中段に模式的に示すように、チャンスボタン760の回転装飾部材750bと振動子750cの両方を停止させる
また、本実施形態では、「通常態様(第一の状態)」から「振動+回転(第二の状態)」に変化させたときに、チャンスボタン760の回転装飾部材750bが故障等によって回転不能となり、同図(b)の下段に模式的に示すように、チャンスボタン760の振動子750cによる振動のみが可能となっている状態を、第一の状態および第二の状態とは異なる状態という意味で「第三の状態」と称する場合がある。なお、チャンスボタン760の振動子750cによる振動が故障等によって不能となり、チャンスボタン760の回転装飾部材750bの回転のみが可能となっている状態を、第一の状態および第二の状態とは異なる状態という意味で「第三の状態」と称してもよい。
<リーチB大当り時状態抽選テーブル>
図284(c)は、後述する予告抽選処理(リーチBサブ)の状態抽選において、状態を決定するために使用するリーチB大当り時状態抽選テーブルの一例である。
リーチB大当り時状態抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。このリーチB大当り時状態抽選テーブルには、0〜99の乱数値の数値範囲と、状態の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、上述の変動パターンがリーチB大当りの場合に、この状態抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、状態抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、状態を決定する「リーチB大当り時状態抽選」を行う。
例えば、上述の変動パターンがリーチB大当りの場合には、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、状態として、振動+回転(第二の状態)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、状態として、通常態様(第一の状態)を選択する。すなわち、本例では、変動パターンがリーチB大当りの場合には、通常態様(第一の状態)よりも、振動+回転(第二の状態)が選択され易い。
<演出抽選テーブル>
図284(d)は、後述する予告抽選処理(リーチBサブ)の演出抽選において、演出態様を決定するために使用する演出抽選テーブルの一例である。
演出抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この演出抽選テーブルには、上述のリーチB大当り時状態抽選で選択された状態と、0〜99の乱数値の数値範囲と、演出の種類と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この演出抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、演出抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、演出態様を決定する「演出抽選」を行う。
例えば、上述のリーチB大当り時状態抽選で第二の状態が選択された場合、取得した乱数値が0〜89の数値範囲のときに、演出態様として、直当り(第一の演出)を選択し、取得した乱数値が90〜99の数値範囲のときに、演出態様として、ハズレ後復活当り(第二の演出)を選択する。すなわち、本例では、状態が振動+回転(第二の状態)の場合には、ハズレ後復活当り(第二の演出)よりも直当り(第一の演出)の方が選択され易い。
また、上述のリーチB大当り時状態抽選で第一の状態が選択された場合、取得した乱数値が0〜49の数値範囲のときに、演出態様として、直当り(第一の演出)を選択し、取得した乱数値が50〜99の数値範囲のときに、演出態様として、ハズレ後復活当り(第二の演出)を選択する。すなわち、本例では、状態が通常態様(第一の状態)の場合には、直当り(第一の演出)とハズレ後復活当り(第二の演出)がほぼ同じ確率で選択される。
<予告抽選処理(ステップアップ)>
図286(a)は、予告抽選処理(ステップアップ)の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態3に係るパチンコ機では、上記図241に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この予告抽選処理(ステップアップ)を実行するように構成している。
ステップS3001では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動パターンの情報を参照し、当該変動パターンが所定の変動パターン(本実施形態では、図286(a)のステップアップ予告抽選テーブルに含まれる変動パターンである、ノーマルリーチハズレ、リーチAハズレ、リーチBハズレ、ノーマルリーチ当り、リーチA当り、リーチB当りのいずれか)であるか否かを判定する。該当する場合には、ステップS3002に進み、該当しない場合には、処理を終了する。
ステップS3002では、上述のステップアップ予告抽選テーブルを用いたステップアップ予行抽選を行い、次のステップS3003では、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行う。ステップS3004では、第2副制御部500に対して、ステップS3003で選択した状態の情報を含む予告コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップS321)において第2副制御部500に送信される。
<予告抽選処理(リーチBサブ)>
図285(b)は、予告抽選処理(リーチBサブ)の流れの一例を示したフローチャートである。本実施形態3に係るパチンコ機では、上記図241に示した第1副制御部メイン割込処理において主制御部300から先読み予告実行コマンドを受信したか否かを監視し、当該コマンドを受信した場合に、この予告抽選処理(リーチBサブ)を実行するように構成している。
ステップS3101では、先読み予告実行コマンドに含まれる特図1(または特図2)の変動パターンの情報と大当りフラグの値を参照し、当該変動パターンがリーチB当り、かつ、大当りフラグがオンであるか否かを判定する。該当する場合には、ステップS3102に進み、該当しない場合には、処理を終了する。
ステップS3102では、上述のリーチB大当り時状態抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、次のステップS3103では、上述の演出抽選テーブルを用いた演出抽選を行う。ステップS3104では、第2副制御部500に対して、ステップS3102で選択した状態の情報を含む予告コマンドを送信する準備を行う。当該コマンドは、上述の情報送信処理(ステップS321)において第2副制御部500に送信される。
<操作受付演出とステップアップ予告演出(ノーマルリーチハズレ)>
次に、図287を用いて、特図1の変動パターンとしてノーマルリーチハズレが選択された場合の操作受付演出とステップアップ予告演出の一例について説明する。なお、同図は、特図1の変動パターンとしてノーマルリーチハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図287(c)、(d)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中に操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「押」の文字が施されたボタンを模した画像(ボタン画像)の表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促す。なお、本例では、ボタン画像として、実際のチャンスボタン760の外観とは異なる画像を表示するように構成しているが、実際のチャンスボタン760の外観を模した画像を表示するようにしてもよい。
また、第1副制御部400は、上述の予告抽選処理(ステップアップ)において、ステップアップ予告抽選テーブルを用いたステップアップ予告抽選(ステップS3002)を行い、予告演出態様を選択するが、本例では、変動表示中の特図1変動遊技の変動パターンがノーマルリーチハズレで、予告演出態様として「1−2」が選択されたとする。なお、上記図284(a)に示すステップアップ予告抽選テーブルでは、変動パターンがノーマルリーチハズレの場合には、100%の確率で予告演出態様として「1−2」が選択される。
続いて、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3003)を行い、チャンスボタン760の状態を選択するが、本例では、予告演出態様が第二の演出の「1−2」であり、状態として「通常態様(第一の状態)」が選択されたとする。なお、上記図284(b)に示す状態抽選テーブルでは、予告演出態様が「4以外(第二の演出)」の場合には、振動+回転(第二の状態)よりも通常態様(第一の状態)の方が選択され易い。
第1副制御部400は、状態抽選によって通常態様(第一の状態)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、通常態様(第一の状態)となる予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン760がすでに通常態様(第一の状態)にあることから、チャンスボタン760の状態を保持するとともに、チャンスボタン760の押下操作の受付を許可する。
図287(e)、(f)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中にステップアップ予告演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、ステップアップ予告演出を開始する。本例では、予告演出態様として「1−2」が選択されたことから、図287(g)に示すリーチ演出の前に、図287(e)に示すステップ1の予告演出(この例では、数字の1を含む画像)を表示し、次に、図287(f)に示すステップ2の予告演出(この例では、数字の2を含む画像)を表示することで、2段階(2ステップ)の予告演出を行う。
図287(g)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、ハズレに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図287(h)は、2番目の保留に対応する特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、ハズレに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」を停止表示している。
<操作受付演出とステップアップ予告演出(リーチB当り)>
次に、図288および図289を用いて、特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の操作受付演出とステップアップ予告演出の一例について説明する。なお、同図は、特図1の変動パターンとしてリーチB当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図288(j)〜(l)は、1番目の保留に対応する特図1の変動表示中に操作受付演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、チャンスボタン760の外観を模した画像を表示することで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促す。
また、第1副制御部400は、上述の予告抽選処理(ステップアップ)において、ステップアップ予告抽選テーブルを用いたステップアップ予告抽選(ステップS3002)を行い、予告演出態様を選択するが、本例では、変動表示中の特図1変動遊技の変動パターンがリーチB当り、かつ大当りフラグがオン(リーチB大当り)で、予告演出態様として「4」が選択されたとする。
続いて、第1副制御部400は、上述の状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3003)を行い、チャンスボタン760の状態を選択するが、本例では、予告演出態様が第一の演出の「4」であり、状態として「振動+回転(第二の状態)」が選択されたとする。なお、上記図284(b)に示す状態抽選テーブルでは、予告演出態様が「4(第一の演出)」の場合には、通常態様(第一の状態)よりも振動+回転(第二の状態)の方が選択され易い。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって振動+回転(第二の状態)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、振動+回転(第二の状態)となる予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン760が通常態様(第一の状態)にあることから、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させるとともに、チャンスボタン760の押下操作の受付を許可する。
図288(m)、(n)は、1番目の保留に対応する特図1の変動表示中にステップアップ予告演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、ステップアップ予告演出を開始する。本例では、予告演出態様として「4」が選択されたことから、図288(o)に示すリーチ演出の前に、図288(m)、(n)に示すステップ4の予告演出(この例では、数字の4を含む画像)を表示することで、ステップ1〜3の予告演出を行うことなく、いきなりステップ4の予告演出を行う。
なお、本例では、図288(l)のタイミングにおいてチャンスボタン760が押下操作された後も、ステップアップ予告が終了するまで、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に保持している。また、本例では、2ステップの予告演出態様「1−2」よりもステップ数が少ない、1ステップの予告演出態様「4」を選択したことから、図288(m)、(n)においてステップ4の予告演出を2回行うことで、図288(o)のリーチ演出までの時間を、「1−2」のステップアップ予告の場合と同一にしている。
図288(o)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、大当りに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。また、第2副制御部500は、チャンスボタン760を通常態様(第一の状態)に変化させる。
図288(p)〜図289(s)は、2回目の操作受付演出を行っている状態である。図289(r)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、チャンスボタン760の外観を模した画像の表示と、「押せ!」という文字表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促す。
また、第1副制御部400は、上述の予告抽選処理(リーチBサブ)において、リーチB大当り時状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3102)を行い、状態を選択するが、本例では、状態として「振動+回転(第二の状態)」が選択されたとする。なお、上記図284(c)に示すリーチB大当り時状態テーブルでは、変動パターンがリーチB大当りの場合には、通常態様(第一の状態)よりも、振動+回転(第二の状態)が選択され易い。
続いて、第1副制御部400は、上述の演出抽選テーブルを用いた演出抽選(ステップS3103)を行い、演出態様を選択するが、本例では、状態抽選で選択された状態が「振動+回転(第二の状態)」であるため、ハズレ後復活当り(第二の演出)よりも当選確率が高い直当り(第一の演出)が選択されたとする。なお、上記図284に示す演出抽選テーブルでは、状態が振動+回転(第二の状態)の場合には、ハズレ後復活当り(第二の演出)よりも直当り(第一の演出)の方が選択され易い。
なお、本例では、演出抽選における直当り(第一の演出)の当選確率を、ハズレ後復活当り(第二の演出)の当選確率よりも高く設定したが、反対に、ハズレ後復活当り(第二の演出)の当選確率を、直当り(第一の演出)の当選確率よりも高く設定し、直当り(第一の演出)よりもハズレ後復活当り(第二の演出)が行われ易くなるように構成してもよい。
また、第1副制御部400は、状態抽選によって振動+回転(第二の状態)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、振動+回転(第二の状態)となる予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン760が通常態様(第一の状態)にあることから、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させるとともに、チャンスボタン760の押下操作の受付を許可する。
なお、図289(r)に示すタイミングで、チャンスボタン760を通常態様(第一の状態)から振動+回転(第二の状態)に変化させようとしたときに、チャンスボタン760の回転装飾部材750bが故障等によって回転不能となり、チャンスボタン760の振動子750cによる振動のみが可能な状態(第三の状態)となった場合であっても、本実施形態では、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させた場合と同様の操作受付演出を行うとともに、チャンスボタン760の受付を許可するように構成している(図289の点線の枠内を参照)。
また、図289(r)に示すタイミングで、チャンスボタン760を通常態様(第一の状態)から振動+回転(第二の状態)に変化させようとしたときに、チャンスボタン760の回転装飾部材750bと振動子750cの両方が故障等によって回転不能となり、通常状態(第一の状態)のままとなった場合であっても、本実施形態では、チャンスボタン760を振動+回転(第二の状態)に変化させた場合と同様の操作受付演出を行うとともに、チャンスボタン760の受付を許可するように構成している(図289の点線の枠内を参照)。
図289(t)、(u)は、特図1の確定表示の前に直当り(第一の演出)を行っている状態である。第1副制御部400は、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作された場合に、特図1の確定表示の前に演出を開始する。
本例では、演出態様として「直当り(第一の演出)」が選択されたことから、図289(v)に示す確定表示の前に、図289(t)、(u)に示す第一の演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定が当たりであることを示唆する演出(この例では、「当りだ」、「おめでとう」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行う。なお、本例では、ハズレ後復活当りの演出(第二の演出)よりも演出時間が少ない直当り(第一の演出)の演出を選択したことから、図289(t)、(u)において直当り演出を2回行うことで、図289(v)の確定表示までの時間調整を行っている。
図289(v)は、1番目の保留に対応する特図1変動遊技が終了した状態を示している。この状態では、主制御部300は、図示しない第1特図表示装置212を用いて特図の変動表示を停止する。また、第1副制御部400は、特図1の停止表示に合わせて、装飾図柄の変動表示を停止するが、この例では、大当りに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
図290は、上記図289(s)〜(v)に対応する図であり、演出抽選によってハズレ後復活当り(第二の演出)が選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
上述のとおり、第1副制御部400は、予告抽選処理(リーチBサブ)において、リーチB大当り時状態抽選テーブルを用いた状態抽選(ステップS3102)を行い、状態を選択するが、本例では、状態として「通常態様(第一の状態)」が選択されたとする。続いて、第1副制御部400は、上述の演出抽選テーブルを用いた演出抽選(ステップS3103)を行い、演出態様を選択するが、本例では、ハズレ後復活当り(第二の演出)が選択されたとする。
図290(t)、(u)は、特図1の確定表示の前に第二の演出を行っている状態である。本例では、第1副制御部400は、演出態様として「ハズレ後復活当り(第二の演出)」が選択されたことから、図290(v)に示す確定表示の前に、図290(t)、(u)に示す第二の演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示)をした後に、特図1変動遊技の当否判定が本当は当りであることを示唆する真の演出(この例では、「なんちゃって」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行う。
本例によれば、第二の状態(振動+回転)により第一の演出(特図1変動遊技の当否判定結果を示唆する演出)が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
<操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例1>
図291は、上記図287〜図289に示す操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例1を示した図であり、図291(a)〜(h)が図287(a)〜(h)に対応している。
図291(c)、(d)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中に操作受付演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「押」の文字が施されたボタンを模した画像の表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促すとともに、チャンスボタン760の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン760の押下操作の有効時間を報知する。
また、図291(e)、(f)は、2番目の保留に対応する特図1の変動表示中にステップアップ予告演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、チャンスボタン760が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作されなかった場合でも、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎたときに、ステップアップ予告演出を開始する。また、本変形例では、予告演出態様として「1−2」が選択されたことから、図291(g)に示すリーチ演出の前に、図291(e)に示すステップ1の予告演出(この例では、数字の1を含む画像)を表示し、次に、図291(f)に示すステップ2の予告演出(この例では、数字の2を含む画像)を表示することで、2段階(2ステップ)の予告演出を行う。
なお、図291(e´)に示すように、ステップ1の予告演出を表示する代わりに、装飾図柄の変動表示を行ってもよい。また、本変形例の内容を、上記図288に示す操作受付演出とステップアップ予告演出(リーチB当り)に適用してもよい。
<操作受付演出&ステップアップ予告演出の変形例2>
図292は、上記図287〜図289に示す操作受付演出とステップアップ予告演出の変形例2を示した図であり、図292(o)〜(v)が図288(o)〜図289(v)に対応している。
図292(p)〜(s)は、操作受付演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、同図(s)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、チャンスボタン760の外観を模した画像の表示と、「押せ!」という文字表示を行うことで、チャンスボタン760の押下操作を遊技者に促すとともに、チャンスボタン760の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン760の押下操作の有効時間を報知する。
また、図292(t)、(u)は、特図1の確定表示の前にハズレ後復活当り(第二の演出)を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、チャンスボタン760が所定回数(例えば、1回)だけ押下操作されなかった場合でも、チャンスボタン760の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎたときに、第二の演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示)をした後に、特図1変動遊技の当否判定が本当は当りであることを示唆する真の演出(この例では、「なんちゃって」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行う。
なお、本変形例では、チャンスボタン760の押下操作の有効期間が経過した場合に強制的にハズレ後復活当り(第二の演出)を行う例を示したが、チャンスボタン760の押下操作の有効期間が経過した場合に強制的に直当り(第一の演出)を行うように構成してもよい。
以上説明したように、実施形態3に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン760)と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常態様のチャンスボタン760)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転のチャンスボタン760)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、図289(t)に示す第一の演出(特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する真の演出)であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図290(t)に示す第二の演出(特図変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出)であり、前記第一の演出は、前記第二の演出と少なくとも異なる演出であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の条件は、遊技者により第一の期間に前記操作手段が操作されることで成立する場合がある条件であり、前記第一の演出は、前記第一の期間における前記操作手段が前記第二の状態である場合は、前記第二の演出よりも少なくとも実行されやすい演出である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態3に係る遊技台は、演出手段と操作手段の関係に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態により第一の演出が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン760)と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態を少なくとも実行可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常態様のチャンスボタン760)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、振動+回転のチャンスボタン760)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記第一の演出は、第一の期間に前記操作手段が操作された場合に少なくとも実行可能な演出(例えば、図289(t)に示す第一の演出(特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する真の演出)であり、前記第一の演出は、前記第一の期間における前記操作手段の状態が前記第二の状態である場合は、少なくとも他の演出よりも実行されやすい演出であってもよい。
このような構成によれば、演出手段と操作手段の関係に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態により第一の演出が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、前記第一の演出は、前記第一の期間に前記操作手段が操作されなかった場合であっても実行されることがある演出であり、前記第二の演出は、前記第一の期間に前記操作手段が操作されなかった場合であっても実行されることがある演出であってもよい。
このような構成によれば、演出手段と操作手段の関係に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態により第一の演出が行われることを期待させることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
なお、前記操作手段は、前記第一の演出に関連して少なくとも前記第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、前記操作手段は、前記第二の演出に関連して少なくとも前記第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであってもよい。
また、前記第一の演出は、第一の結果(例えば、特図変動遊技の当否判定結果の当り)を導出する演出を少なくとも含むものであり、前記第二の演出は、前記第一の結果を導出する演出を少なくとも含むものであり、前記第一の演出は、第二の期間で前記第一の結果を導出することを少なくとも認識可能なものであり、前記第二の演出は、第三の期間で前記第一の結果を導出することを少なくとも認識可能なものであり、前記第二の期間は、前記第三の期間よりも少なくとも早く開始されるものであってもよい。
このような構成とすれば、第二の状態の方が遊技者の操作に関連して早く第一の結果を導出することができる場合があり、遊技者に操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。
なお、前記第一の演出による前記第一の結果の態様(例えば、表示、音、光、動き)と、前記第二の演出による前記第二の結果の態様は、異なるものでもよいし、同じものでもよい。また、前記第一の演出と前記第二の演出では、異なる演出であっても同じタイミングで遊技者が前記第一の結果を認識可能となる構成であってもよい。例えば、前記第一の演出の方をレア演出とする等、前記第二の演出(第二の状態)に前記第一の演出(第一の状態)よりも付加価値を付与しておけば、操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。
また、前記第二の演出は、第四の期間で第二の結果(例えば、特図変動遊技の当否判定結果のハズレ)を導出すること(導出する可能性があること)を少なくとも認識可能なものであり、前記第四の期間は、前記第二の期間と少なくとも一部が重複する期間であり、前記第三の期間は、前記第四の期間よりも少なくとも後に開始される期間であり、前記第二の演出は、前記第三の期間で、前記第二の結果から前記第一の結果へ変更されることを少なくとも認識可能なものであり、前記第二の結果は、前記第一の結果と少なくとも異なる結果であってもよい。
このような構成とすれば、最終的な結果である第一の結果を第一の状態では早く遊技者に認識させることができる場合があるため、安心感や期待感を遊技者に付与できる場合がある。
なお、前記第一の結果や前記第二の結果は、装飾図柄の組合せ表示によって報知するものに限定されず、例えば、可動体の動作の有無で報知してもよいし、バトル演出の勝敗で報知してもよい。この場合、図柄組合せが導出されない状態においても、そのゲーム性や演出等により、遊技者が第一の結果や第二の結果になる可能性があることを容易に認識できる場合がある。また、前記第一の結果や前記第二の結果は特図変動遊技の当否に関するものだけではなく、激熱リーチに行くための予告、先読み予告の結果、普図演出の結果、ミッション達成や設定登録(レベルに応じて演出を変更し、優越感を付与)など、様々な演出に適用可能である。
また、装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、前記第一の結果は、前記装飾図柄の停止態様が大当りを認識可能とする停止態様であり、前記第二の結果は、前記装飾図柄の停止態様がハズレを認識可能とする停止態様であってもよい。
このような構成とすれば、大当りとなることを操作手段の操作に応じて素早く認識可能とできる場合があり、操作手段の操作と大当りの関係を密接にできる場合がある。また、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、前記演出手段は、前記操作手段が操作されて、前記第一の演出を実行可能としている場合であっても、該操作手段の操作がされなかった場合には、前記第一の演出に代えて前記第二の演出を少なくとも実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、操作手段を操作した方が、第一の演出により素早く大当りを遊技者が認識できる場合があるので、操作手段を積極的に操作させることができる場合がある。なお、前記演出手段は、前記操作手段の操作がされなかった場合に、前記第一の演出を継続して実行してもよい。
また、前記操作手段の状態を少なくとも制御可能な制御手段(例えば、第2複制御部500)を備え、前記制御手段は、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記状態を前記第二の状態にする制御を少なくとも含むものであり、前記演出手段は、前記制御手段が前記第一の制御を行ったにもかかわらず前記操作手段が前記第二の状態以外の状態となった場合であっても、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の故障などによって、操作手段が本来変化すべき第二の状態に変化しなかった場合でも、第一の演出を実行可能であるため、操作手段の故障などによって遊技者の遊技意欲が減退してしまうような事態を未然に防止することができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、前記第二の状態以外の状態には、前記第一の状態(例えば、図285(b)に示す通常態様)のほか、該第一の状態および前記第二の状態(例えば、図285(b)に示す振動+回転)とは異なる第三の状態(例えば、図285(b)に示す振動のみ、図示しない回転のみ、前記第一の状態および前記第二の状態との構成上の相違点が複数あり、そのうちの一つが故障などによって作動しなくなっている状態)が含まれる。
また、前記操作手段は、前記第二の期間に前記第一の状態となることが少なくとも可能であり、前記演出手段は、前記第二の期間に前記操作手段が操作された場合に第二の演出(例えば、ハズレを示唆する演出)を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、前記第一の演出(例えば、当りを示唆する演出)と少なくとも異なる演出であってもよい。
このような構成とすれば、第二の予告と第一の演出の関係は保持されているので遊技者に演出等を誤認させることがない。
なお、前記演出手段は、前記第一の状態の前記操作手段が操作された場合に、前記第一の演出および前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の状態の前記操作手段が操作された場合に、前記第一の演出および前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
また、前記第一の状態は、通常の状態(例えば、初期位置にある操作手段)であってもよい。また、前記第二の状態は、前記第一の状態に、少なくとも第一の態様(例えば、高さ、振動、硬化、回転、風など)が付加された態様であってもよい。
また、前記操作手段は、前記第一の演出では、前記第二の状態よりも前記第一の状態の方が取りやすいものであってもよいし、前記操作手段は、前記第一の演出では、前記第一の状態よりも前記第二の状態の方が取りやすいものであってもよい。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4に係るパチンコ機について詳細に説明する。なお、上記実施形態1に係るパチンコ機100と同一の構成については、図面において同一の符号を付すとともに、その説明は省略する。以下、上記実施形態1に係るパチンコ機100と異なる構成についてのみ説明する。
<連打回転等抽選テーブル>
図293は、チャンスボタン700の状態と連打回数を決定するために使用する連打回数等抽選テーブルの一例である。
連打回数等抽選テーブルは、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるデータテーブルの一つである。この連打回数等抽選テーブルには、上述の特図1変動時間抽選(または特図2変動時間抽選)で決定された装飾図柄表示装置208での演出態様(変動パターン)と、0〜99の乱数値の数値範囲と、チャンスボタン700の状態および連打回数と、が関連付けされている。第1副制御部400の基本回路402は、この連打回数等抽選テーブルと、所定のタイミングで(例えば、状態抽選の実行時に)取得した乱数値に基づいて、チャンスボタン700の状態と連打回数を決定する「状態抽選」を行う。
例えば、変動パターンがリーチCハズレの場合には、リーチCハズレの行を参照し、取得した乱数値が0のときに、状態および連打回数として「第二の状態(1回操作)」を選択し、取得した乱数値が1〜5の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の状態(3回操作)」を選択し、取得した乱数値が6〜19の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の操作(5回以降1/10抽選)」を選択し、取得した乱数値が20〜99の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第一の操作(5回以降1/10抽選)」を選択する。
また、変動パターンがリーチC当りの場合には、リーチC当りの行を参照し、取得した乱数値が0〜79の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の状態(1回操作)」を選択し、取得した乱数値が80〜89の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の状態(3回操作)」を選択し、取得した乱数値が90〜93の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第二の操作(5回以降1/10抽選)」を選択し、取得した乱数値が94のときに、状態および連打回数として「第一の状態(1回操作)」を選択し、取得した乱数値が95〜96の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第一の状態(3回操作)」を選択し、取得した乱数値が97〜99の数値範囲のときに、状態および連打回数として「第一の操作(5回以降1/10抽選)」を選択する。
本実施形態の連打回数等抽選テーブルでは、変動パターンがリーチCハズレの場合、第二の状態の当選確率は20/100であり、第一の状態の当選確率は80/100である。また、変動パターンがリーチC当りの場合、第二の状態の当選確率は94/100であり、第一の状態の当選確率は6/100である。すなわち、特図変動遊技の当否判定が当りの場合には、第一の状態よりも第二の状態が当選しやすい一方で、特図変動遊技の当否判定がハズレの場合には、第二の状態よりも第一の状態が当選しやすい。
また、特図変動遊技の当否判定が当りの場合には、第一の状態よりも第二の状態が当選しやすいが、第二の状態の中でも特に「1回操作」に当選しやすい(当選確率は80%)。また、特図変動遊技の当否判定がハズレの場合には、第二の状態よりも第一の状態が当選しやすいが、第一の状態(1回操作)または第一の状態(3回操作)に当選することはなく、「5回以降1/10抽選」のみに当選する。すなわち、特図変動遊技の当否判定が当りの場合には、特図変動遊技の当否判定がハズレの場合よりも連打回数が少なくなるように構成している。
<操作受付演出(リーチCハズレ)>
次に、図294を用いて、特図の変動パターンとしてリーチCハズレが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチCハズレが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図294(c)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、ハズレ図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図294(d)〜(h)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(d)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(e)〜(h)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第一の状態(5回以降1/10抽選)」が選択されたとする。なお、上記図293に示す連打回数等抽選テーブルでは、変動パターンがリーチCハズレの場合には、第一の状態(5回以降1/10抽選)が最も当選し易い。
続いて、第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態(5回以降1/10抽選)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、すでにチャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)のまま保持する。
図294(i)は、同図(j)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に演出を行っている状態である。第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した5回)だけ押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを示唆する演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示))を行った後に、ハズレに対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾6−装飾7」を停止表示する。
<操作受付演出(リーチC当り)>
次に、図295〜図296を用いて、特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の操作受付演出の一例について説明する。なお、同図は、特図の変動パターンとしてリーチC当りが選択された場合の演出の一例を時系列で示した図である。
図295(c)は、上記図279(g)と同様の普通図柄用装飾図柄の変動表示を行っている状態である。第1副制御部400は、普図演出系1抽選テーブルを用いた普図演出系1抽選で選択した演出パターン7に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(チャンス)→P7(ボタン)→普図装飾2の順番で表示を行う。また、第1副制御部400は、普図演出系2抽選テーブルを用いた普図演出系2抽選で選択したP7(ボタン)に従って、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにおいて、P7(ボタン)の表示を行う。以降、同図(e)に示す装飾図柄の変動表示や、同図(g)に示す演出の実行中も、装飾図柄表示装置208の表示領域の左上隅において、P7(ボタン)の表示を継続するが、本例では、同図(f)に示すリーチ演出中は、P7(ボタン)の表示を一時的に消去するように構成している。
図295(f)は、装飾図柄表示装置208を用いてリーチの演出を行っている状態である。この状態では、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aで変動表示中の装飾図柄と、右図柄表示領域208cで変動表示中の装飾図柄を停止するが、本例では、大当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」の一部として、左図柄表示領域208aに「装飾7」を停止表示した後に、右図柄表示領域208cに「装飾7」を停止表示する。また、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに「リーチ」の文字表示を行うことで、装飾図柄の組合せがリーチ状態であることを報知する。
図295(g)〜(i)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(h)〜(i)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「連打」の文字が施され、かつ第二の状態(動作完了位置)であるチャンスボタン700の外観を模した画像表示を行うことで、第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第二の状態(1回操作)」が選択されたとする。なお、上記図293に示す連打回数等抽選テーブルでは、変動パターンがリーチC当りの場合には、第二の状態(1回操作)が最も当選し易い。
続いて、第1副制御部400は、状態抽選によって第二の状態(1回操作)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第二の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、チャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、図295(h)に示すように、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)から動作完了位置(第二の状態)に移動させる。
図296(j)〜(l)は、同図(m)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に、演出を行っている状態である。第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した1回)だけ押下操作された場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出(この例では、「当りだ」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行った後に、大当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。また、第2副制御部500は第1副制御部400による演出に合わせて、同図(j)、(k)に示すように、演出可動体224の前腕部224bを上下に回動させる。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例1>
図297は、上記図295〜図296に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例1を示した図であり、図297(f)〜(m)が図295(f)〜図296(m)に対応している。
図297(h)、(i)は、チャンスボタン700の押下操作の有効期間中に、チャンスボタン700の駆動機構が故障した場合の演出の一例を示した図である。図297(h)に示すタイミングでは、上記図295(h)と同様に、チャンスボタン700を初期位置から動作完了位置(チャンスボタン700が第二の状態による操作が可能な位置)に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を動作完了位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本実施形態では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、第1副制御部400は、図297(h)〜(i)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、「連打」の文字が施され、かつ、第二の状態(動作完了位置)であるチャンスボタン700の外観を模した画像表示を行うことで、第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第二の状態(動作完了位置)のチャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例2>
図298は、上記図295〜図296に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例2を示した図であり、図298(f)〜(m)が図295(f)〜図296(m)に対応している。
図298(g)〜(i´)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(h)〜(i´)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第一の状態(5回以降1/10抽選)」が選択されたとする。第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態(5回以降1/10抽選)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、すでにチャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)のまま保持する。
図298(j)〜(l)は、同図(m)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に、演出を行っている状態である。第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した5回)だけ押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出(この例では、「当りだ」といった文字表示や、装飾7の画像表示))を行った後に、当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例3>
図299は、上記図295〜図296に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例3を示した図であり、図299(f)〜(m)が図295(f)〜図296(m)に対応している。
図298(g)〜(j´)は、チャンスボタン700の押下操作の受付期間であることを示唆する操作受付演出を行っている状態である。第1副制御部400は、同図(g)に示すタイミングで、「連打で服を破れ!」といった文字表示を行った後に、同図(h)〜(j´)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
また、第1副制御部400は、操作受付演出の開始時に、上述の連打回数等抽選テーブルを用いた状態抽選を行い、チャンスボタン700の状態および連打回数を選択するが、本例では、チャンスボタン700の状態および連打回数として「第一の状態(5回以降1/10抽選)」が選択されたとする。第1副制御部400は、状態抽選によって第一の状態(5回以降1/10抽選)を選択したことに伴い、第2副制御部500に対して、第一の状態の情報を含む予告コマンドを送信する。第2副制御部500は、すでにチャンスボタン700が初期位置(第一の状態)にあることから、チャンスボタン700を初期位置(第一の状態)のまま保持する。
図298(j)〜(l)は、同図(m)に示すタイミングで行う特図1の確定表示の前に、演出を行っている状態である。本変形例では、第1副制御部400は、操作受付演出の期間中に、チャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合、または、チャンスボタン700が所定回数(この例では、状態抽選で選択した5回)だけ押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合に、演出(この例では、特図1変動遊技の当否判定がハズレであることを偽って示唆する偽の演出(この例では、「その程度ね」といった文字表示や、装飾6の画像表示)をした後に、特図1変動遊技の当否判定が本当は当りであることを示唆する真の演出(この例では、「なんちゃって」といった文字表示や、装飾7の画像表示)を行った後に、当り図柄に対応する装飾図柄組合せ「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。
本例によれば、第二の状態(動作完了位置の1回操作)の方は、第一の状態(初期位置の5回操作)に比べて容易な操作で第一の演出(特図1変動遊技の当否判定結果を示唆する演出)を行われやすくすることができる場合がある。また、第二の状態による予告としての機能(期待度アップ等)を果たしつつ、結果の導出に煩わしさを感じさせない場合がある。
<操作受付演出(リーチC当り)の変形例4>
図300は、上記図295〜図296に示す操作受付演出(リーチC当り)の変形例4を示した図であり、図300(f)〜(m)が図295(f)〜図296(m)に対応している。
図300(h)に示すタイミングでは、チャンスボタン700を動作完了位置から初期位置に移動させるが、ここでは、駆動機構などの故障によってチャンスボタン700を初期位置まで上昇させることができなかった例を示している。
本変形例では、チャンスボタン700に故障が発生した場合でも、第1副制御部400は、同図(h)〜(j´)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bの中央に、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700の外観を模した画像の表示と、「連打!!」という文字表示を行うことで、第一の状態(初期位置)のチャンスボタン700に対して押下操作を連続して行うこと(第一の状態(初期位置)チャンスボタン700を連打すること)を遊技者に促す。また、同時に、チャンスボタン700の押下操作の有効期間の残り時間に応じて、メータの残量を徐々に減らしていく演出を行うことで、チャンスボタン700の押下操作の有効時間を報知する。
以上説明したように、実施形態4に係る遊技台は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン700)と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400が行う演出制御や装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、複数種類の状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、初期位置にあるチャンスボタン700)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、初期位置よりも突出した状態となる動作完了位置にあるチャンスボタン700)であり、前記第一の状態は、前記第二の状態と少なくとも異なる状態であり、前記第一の演出(例えば、図295(j)〜(l)に示す、特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出)は、第一の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン700が1回押下操作された場合)に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の演出(例えば、図298(j)〜(l)に示す、特図変動遊技の当否判定が当りであることを示唆する演出)は、第二の条件が成立した場合(例えば、チャンスボタン700が5回押下操作され、かつ、1/10の当選確率の抽選に当選しなかった場合)に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の条件は、遊技者が前記第二の状態である前記操作手段を操作することで成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、遊技者が前記第一の状態である前記操作手段を操作することで成立する場合がある条件であり、前記第一の条件は、前記第二の条件よりも成立しやすい条件である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を提供できる場合がある。また、第二の状態の方は、第一の状態に比べて容易な操作で第一の演出を行われやすくすることができる場合がある。また、第二の状態による予告としての機能(期待度アップ等)を果たしつつ、結果の導出に煩わしさを感じさせない場合がある。
また、前記第一の条件は、前記操作手段を第一の回数(例えば、1回)操作することで成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記操作手段を第二の回数(例えば、5回)操作することで成立する場合がある条件であり、前記第一の回数は、前記第二の回数よりも少ない回数であってもよい。
このような構成とすれば、第二の状態は、遊技者に期待感を持たせることができる反面、回数の多い操作に適さない場合があり、第一の状態と回数を変えることで、遊技者に操作の煩わしさを感じさせない場合がある。
なお、第一の回数が0回であり、第二の回数が1回でもよく、例えば、第二の状態では、遊技者がボタン操作を行わなくても、あるタイミングで第一の演出を行うようにする一方で、第一の状態の場合は、ボタンを操作しなければ第一の演出が行われないようにすれば、第二の状態に付加価値を持たせることができる場合がある。
また、前記操作手段は、前記第一の演出を実行可能な一の演出パターンにおいて、前記第一の状態と前記第二の状態のうちのいずれか一方の状態となることが少なくとも可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の状態により、第一の演出に期待を持たせることができる場合がある。
また、前記第一の演出は、当否判定の結果を少なくとも示唆可能な演出であり、前記第一の条件は、第一の期間に前記操作手段を前記第一の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第一の期間に前記操作手段を前記第二の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しない場合(例えば、チャンスボタン700が第一の回数押下操作されることなくチャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合)であっても前記第一の期間が終了した後に前記演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記第二の条件が成立しない場合(例えば、チャンスボタン700が第二の回数押下操作されることなくチャンスボタン700の押下操作の受付期間(例えば、5秒間)が過ぎた場合)であっても前記第一の期間が終了した後に前記演出を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、当否判定の結果は、遊技者が一番注目する演出であり、遊技者が操作手段の操作(条件の成立可否)に関わらず、確実に遊技者に見せることができる。
なお、前記第一の演出は、前記当否判定の結果として第一の結果を少なくとも示唆可能な演出であり、前記第一の結果は、前記当否判定の結果が大当りとなる結果であり、前記第一の演出は、複数種類のパターンで前記第一の結果を示唆可能であり、前記複数種類のパターンのうちの少なくとも一つは、第一のパターンであり、前記複数種類のパターンのうちの少なくとも一つは、第二のパターンであり、前記第一のパターンは、前記第一の条件が成立した場合に、前記第一の結果を示唆可能な演出のみを実行可能なものであり、前記第一のパターンは、前記第二の条件が成立した場合に、前記第一の結果を示唆可能な演出のみを実行可能なものであり、前記第二のパターンは、前記第一の条件が成立した場合に、第二の結果を示唆可能な演出を実行した後で前記第一の結果を示唆可能な演出を実行可能なものであり、前記第二のパターンは、前記第一の条件が成立した場合に、第二の結果を示唆可能な演出を実行した後で前記第一の結果を示唆可能な演出を実行可能なものであり、前記第二の結果は、前記当否判定の結果がハズレとなる結果であり、前記演出手段は、前記第一の条件が成立しなかった場合には、前記第一の演出の実行として前記第二のパターンを選択しやすいものでもよい。
また、前記操作手段は、前記第一の演出が前記第一のパターンで実行される場合には、前記第一の状態を取りやすいものであり、前記操作手段は、前記第一の演出が前記第二のパターンで実行される場合には、前記第二の状態を取りやすいものであってもよい。
また、前記第一の演出は、少なくとも予告であり、前記第一の条件は、第二の期間に前記操作手段を前記第一の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記第二の期間に前記操作手段を前記第二の回数操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第一の演出は、前記第一の条件が成立しなかった場合は、少なくとも実行されないものであり、前記第一の演出は、前記第二の条件が成立しなかった場合は、少なくとも実行されないものであってもよい。
予告は、当否判定の結果を示唆する演出とは異なり、必ず遊技者に演出しなければならないものではない。そのため、操作手段の操作により条件を成立させたときのみ予告を行うようにすることで、操作手段の操作を効果的に促すことができる場合がある。
また、前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第二の演出は、第四の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第三の条件は、遊技者が前記第一の状態である前記操作手段を操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第四の条件は、遊技者が前記第二の状態である前記操作手段を操作することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第三の条件は、(前記第一の状態である)前記操作手段を第三の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第四の条件は、(前記第二の状態である)前記操作手段を第四の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第三の期間は、前記第四の期間と同じであってもよい。
このような構成とすれば、操作手段の操作の期間を同じにして、状態に関わらず条件の成立難易度をほぼ同じにする演出を別に備えるため、第二の演出では、状態の違いは予告のみ(期待度の違いのみ)の機能として備えることができ、状態の違いによる機能のバリエーション化を図ることができる場合がある。
また、前記第一の条件は、(前記第一の状態である)前記操作手段を第一の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、(前記第二の状態である)前記操作手段を第二の期間に亘って操作を継続することで少なくとも成立する場合がある条件であり、前記第一の期間は、前記第二の期間よりも短くてもよい。
また、同じタイミングで前記第一の演出または前記第二の演出のいずれかを選択した後で、状態を決定するような構成であってもよい。このような構成とすれば、同一のタイミングでの操作手段を用いた演出にバリエーションを持たせることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係る遊技台の構成に限定されず、例えば、本発明に係る演出手段や報知手段には、液晶表示装置やランプ以外に、スピーカ、可動体、操作手段自体などを適用することができる。したがって、演出手段による演出や報知手段による報知は、液晶表示装置による表示や、ランプによる発光などに限定されず、例えば、スピーカによる音声、可動体による動きや振動、操作手段自体の発光や点滅などでもよい。また、本発明に係る操作手段は、ベットボタンに限定されるものではなく、遊技者が操作可能な操作手段であればよい。
また、報知手段は、操作手段が操作を受け付けない旨を報知するようにしてもよいし、操作手段のエラー状態であることを報知するようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合でも同一の報知態様を行うようにしてもよい。また、報知手段は1つであり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、報知を行わない場合、報知を行う場合のみ、報知を行わない場合のみ、のいずれでもよい。
また、報知手段は複数あり、複数の報知手段のうち少なくとも1つまたは全部が操作を促す報知を行うようにしてもよい。また、報知手段は複数あり、本来移動する位置まで操作手段が動作していない場合で異なる報知態様を行うようにしてもよい。ここで「異なる報知態様」は、複数の報知手段のうち所定の報知手段が報知を行わない場合を含んでもよく、複数の報知手段の全部が報知を行わない場合を含んでもよい。また、本発明に係る操作手段は、BET、停止ボタン、レバーなどでもよい。
また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が複数ある場合、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の演出のうち少なくとも1つを行わないようにしてもよい。また、複数の報知手段によってそれぞれ操作を受け付けた結果の演出を行うようにしてもよく、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していないときには複数の報知手段のうち少なくとも1つの報知手段の演出を行わないようにしてもよい。また、1つの報知手段に操作を受け付けた結果の演出が1つであってもよい。また、複数の報知手段には操作を受け付けた結果の演出を行わないものが含まれていてもよい。
また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う例を示したが、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を同一の制御部で行ってもよい。また、操作手段の検出と当該検出結果に基づく演出を異なる制御部で行う場合においても、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を他の制御部に送信し、当該他の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を他の制御部に送信するが、当該他の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。
また、操作部が第一の位置または第二の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合に、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信し、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けるように構成する一方で、操作部が動作中に操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部または第二の制御部に送信するが、当該第一の制御部または第二の制御部が検知結果を受け付けないように構成してもよい。また、操作部が第一の位置に位置しているときに操作手段が操作された場合には、当該操作検知結果を第一の制御部に送信し、操作部が第二の位置に位置しているとき、または動作中に操作手段が操作された場合には、当該検知結果を第二の制御部に送信するように構成してもよい。
また、操作手段の動作前、動作中、動作後の操作検知結果の送信先が第一の制御部であってもよい。また、操作手段の動作中に操作した場合であっても、操作検知結果が他の制御部において受付可能であってもよい。また、動作前の操作手段を操作した場合は操作の検知結果を第一の制御部から第二の制御部に送信し、動作中および動作後に操作手段を操作した場合は第二の制御部から第一の制御部に操作の検知結果を送信するようにしてもよい。また、動作前、動作中を第二の制御部、動作後を第一の制御部に送信してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆する報知を行えば、本来移動するはずだった第二の位置を遊技者に知らせることができ、本来移動する第二の位置へ動作したときと比較して遊技者に不利益を与えないようにすることができる場合がある。また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、報知手段は本来移動する第二の位置を示唆しない報知を行えば、動作状態と報知態様の不一致による遊技者の混乱を防ぐことができる場合がある。また、この場合、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作する前の操作手段の位置を報知してもよいし、本来移動する第二の位置を示唆しない報知は、動作前と動作後と異なる位置を報知するようにしてもよい。
また、操作手段は複数の操作部(例えば、第一の操作部と第二の操作部)を備えてもよく、例えば、操作手段の動作前は、第一の操作部の操作の検知結果を受付可能で、操作手段の動作前は、第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられず、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作した場合、少なくとも第二の操作部の操作の検知結果は受け付けられるように構成してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知してもよい。このような構成とすれば、本来操作可能な第二の操作部を操作させることができるので、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作した場合と同じ操作をさせることができ、遊技者に不利益を与えるのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の操作検知結果を受付可能であるときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知し、第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、第一の操作部か第二の操作部を操作すればよいため、遊技者が操作する機会を逃すのを防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみを報知してもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作しても操作検知結果が受け付けられない場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知するように構成してもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する第二の位置まで動作していない場合に操作部の操作を控えさせ、操作手段の故障を防ぐことができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。
また、本来移動する第二の位置まで操作手段が動作していない場合に、第二の操作部の検知結果が受け付けられないときに、第一の操作部を操作すると操作検知結果が受け付けられる場合に、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知する一方で、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよい。このような構成とすれば、操作手段が本来移動する位置まで動作していない場合に操作可能な操作部を異ならせることにより、遊技者に違和感を与えることができる場合がある。なお、この場合、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることを報知しなくてもよいし、報知手段によって第一の操作部が操作可能であることを報知してもよいし、報知手段によって第二の操作部が操作可能であることのみ報知してもよい。
また、本発明に係る被操作手段は、操作手段であってもよい。また、前記演出手段は、前記移動制御が行われたにも関わらず、前記操作手段が前記第二の位置に移動しなかった場合に、前記操作手段が操作されたことに応じて前記特別な演出を少なくとも実行しないようにしてもよい。
また、移動制御が行われたことにより第二の位置に移動した操作手段が操作された場合とは、(1)操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過した後で、操作手段に設けられた検出手段(例えば、検出部710、検知片704b4、チャンスボタン750の検出部、ベットボタン132の検出部)により、操作手段の押下操作が検出されたことであってもよい。
また、移動制御に必要な時間とは、第一の位置から第二の位置へ移動するまでの時間であってもよく、操作手段に設けられた駆動手段(例えば、駆動部708(708a、708b)、駆動源754d、駆動部427)が動作することにより、回転部材が規制位置から許可位置まで回動するまでの時間であってもよく、可動部が上下に駆動する場合は、当該可動部が移動完了位置まで動作するまでの時間であってもよい。
また、移動制御が行われたにも関わらず、操作手段が第二の位置に移動しなかった場合とは、(1)駆動手段の故障や遊技者による押下などの物理的な要因により、操作手段が移動不可能な場合であってもよく、(2)移動制御に必要な時間が経過しても、駆動手段による一定の駆動ができなかった場合であってもよい。また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動したか否かは、検知しないようにしてもよい。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動完了したことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動できなかったことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、移動制御により操作手段が第二の位置まで移動できなかったことを検知するようにしてもよい。この場合、検知されなかったことにより操作手段が第二の位置まで移動完了したことがわかるので、検知結果に応じた演出を行え、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。
また、前記移動制御は、第一の移動期間に亘って行われるものであり、第一の移動期間は第二の期間および第三の期間からなる期間であり、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であっても、前記第三の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われるように構成されていてもよい。また、前記特別な演出は、前記移動制御の実行中であり、かつ前記第二の期間中に前記操作手段が操作された場合には行われないように構成されていてもよい。
例えば1秒間(第一の期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、開始後0.5秒(第二の期間の一例)は操作手段が操作されても特別な演出は行われず、開始後0.5秒経過から終了までの0.5秒(第三の期間の一例)は操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。もちろん1秒間(移動制御期間の一例)で移動制御が開始され終了する場合、この1秒間の間に操作手段が操作されれば特別な演出が行われるようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、移動制御により操作手段を第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段について、押下操作をされていない状態で操作受付期間が終了した場合、第二の位置から第一の位置へ戻らないようにしてもよい。
また、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に移動制御により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよく、第二の位置に移動した操作手段について、操作受付期間中に操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。また、第二の位置に移動した操作手段によって、操作受付期間中に物理的な要因により操作手段を第二の位置から第一の位置まで移動させるようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第一の操作手段は移動制御により第二の位置へ移動可能であり、複数の操作手段のうち第二の操作手段は移動せず、報知手段により、第一の操作手段の押下を促す報知が行われている場合)(以下(A)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第一の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(A)の場合、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。また、第二の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第一の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第二の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第三の操作手段および第四の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第三の操作手段の操作を促す報知が行われている場合)(以下、(B)の場合)、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第一の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、移動制御が行われたにも関わらず、第三の操作手段が第二の位置に移動しなかった場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知しないようにしてもよい。また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作は検知するようにしてもよい。
また、上記(B)の場合、第三の操作手段が移動制御により第二の位置に移動した場合、第三の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよい。また、第四の操作手段の押下操作も検知しないようにしてもよい。
また、複数の操作手段が設けられている場合(例えば、複数の操作手段のうち第五の操作手段および第六の操作手段は、移動制御により第二の位置へ移動可能であり、報知手段により、第五の操作手段と第六の操作手段の操作を促す報知が行われている)(以下、(C)の場合)、第五の操作手段と第六の操作手段の押下操作が検知された場合、第五の操作手段の検知が第六の操作手段よりも早い場合(第六の検知>第五の検知の場合も同様)、第六の操作手段の検知結果を受け付けないようにしてもよいし、五の操作手段の検知処理が終わった後に、第六の操作手段の検知結果を受け付けるようにしてもよいし、第六の操作手段の押下操作が検知されたら受け付けるようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の検知と第六の操作手段の検知がほぼ同時のとき、同時に検知の受付を行うようにしてもよいし、両方とも受け付けないようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けた後に、第六(第五)の操作手段の検知を行うようにしてもよいし、第五(第六)の操作手段の検知を受け付けたら、第六(第五)の操作手段の検知結果を行わないようにしてもよい。なお、ほぼ同時のときは、一方を優先して受け付けるようにしてもよい。例えば、押下した操作手段のうち遊技者に有利な演出を出す操作手段の検知を優先させるようにしてもよく、予め決められた操作手段を優先して検知するようにしてもよい。
また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、移動制御により第六の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。また、上記(C)の場合、第五の操作手段の押下操作が検知された場合、第六の操作手段は第二の位置にそのままいるようにしてもよい。この場合、第六の操作手段の押下操作を検知しないようにしてもよく、第六の操作手段の押下操作を検知するようにしてもよい。
なお、上記(B)、(C)の場合、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段をそのまま第二の位置へ停止させるようにしてもよい。また、操作受付期間終了後に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段を第一の位置へ移動させるようにしてもよい。この場合、移動させるタイミングは、第三(第五)の操作手段と第四(第六)の操作手段でほぼ同時であってもよく、どちらか一方が先に移動し、動作中または動作終了後に他方を移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間中に、第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段が第二の位置にいる場合、移動制御により第三(第五)の操作手段および第四(第六)の操作手段のうちいずれか一方のみを第一の位置へ移動させるようにしてもよい。
また、操作受付期間とは、操作手段の押下操作を検地した結果を受け付ける期間を示す。例えば、操作受付期間が6秒である場合、操作受付を開始してから6秒間は操作手段の押下操作の検地結果を受け付けるが、6秒経過後は操作手段の検地結果を受け付けない。
また、特別な演出は、第一の位置にいる操作手段や、移動制御により第二の位置へ移動した操作手段、移動制御により第三の位置へ移動した操作手段を押下した場合に実行可能であるようにしてもよい。なお、第三の位置は、第一の位置および第二の位置と異なる位置であってもよい。
また、前記第一の予告や前記第二の予告(先読み予告を含む)は、操作手段を模した画像の表示に限定されず、例えば、スピーカによる音声、ランプによる光、可動体による動き、保留アイコン、変動アイコン、文字表示などが含まれる。また、前記第二の期間は、リーチ後の期間に限定されず、リーチ前の期間であってもよく、例えば、第二の期間においてリーチ予告を実行してもよい。
また、前記操作手段が、光を発光する発光手段を備えている場合には、前記第一の状態が、前記発光手段を作動させておらず発光していない状態、前記第二の状態が、前記発光手段を作動させて発光している状態であってもよい。
また、前記第一の演出および前記第二の演出は、装飾図柄表示装置208や演出可動体224による演出に限られず、スピーカによる効果音やランプによる演出などを併せて行ってもよいし、これらの一つ、複数、または全てを用いてもよい。
また、前記操作手段は、チャンスボタン700、760に限定されず、例えば、上述のスロットマシン100のベットボタン130乃至132、スタートレバー135、ストップボタン137乃至139なども含まれる。
<他の実施形態(有効時間を一時停止)>
以下、図301〜図314を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図301〜図314で使用する符号を優先する。
詳細は後述するが、本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一の期間において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、第二の期間において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間であり、前記表示条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台である。
<基本概念>
最初に、本実施形態に係る遊技台の基本概念について説明する。本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を有して構成される。操作手段は、少なくとも遊技者による操作が可能な手段のことであり、例えば、上述のチャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134などが一例として挙げられる。また、表示手段は、表示を少なくとも実行可能な手段のことであり、例えば、上述の装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなどが一例として挙げられる。
<基本概念/表示>
次に、本実施形態に係る表示手段による表示について説明する。本実施形態に係る表示には、操作手段を表した操作手段画像の表示と、操作手段の受付期間の経過時間を報知(明示または示唆)するための経過時間報知画像の表示と、操作手段による操作の受け付けが可能な有効時間を報知(明示または示唆)するための有効時間報知画像の表示と、操作手段の操作に応じて表示態様が変化可能な表示態様変化画像の表示と、操作手段による操作を促すための操作促進画像の表示と、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示であって操作手段による操作とは無関係なアニメーション表示が少なくとも含まれる。そして、本実施形態に係る表示は、これらの複数の表示のうちの一つ、複数、または全てによって構成され、例えば、複数の表示のうちの操作手段画像の表示と操作促進画像の表示を、一つの図形で表現した表示なども含まれる。
また、複数種類の演出を実行可能な遊技台においては、複数種類の演出のうちの第一の演出では、本実施形態に係る表示のうちの一つを表示し、複数種類の演出のうちの第二の演出では、本実施形態に係る表示のうちの複数を表示するように構成してもよい。また、複数種類の演出を実行可能な遊技台においては、複数種類の演出のうちの第一の演出では、本実施形態に係る表示のうちの複数を表示し、複数種類の演出のうちの第二の演出でも、本実施形態に係る表示のうちの複数を表示するように構成してもよい。
ここで、操作手段画像は、操作手段を表した文字、数字、図形などのことであり、例えば、操作手段(例えばチャンスボタン136)の名称を表した「チャンスボタン」という文字や、操作手段の外観を模した図形などが一例として挙げられる。また、経過時間報知画像は、操作手段の受付期間の経過時間を報知するための文字、数字、図形などのことであり、例えば、経過時間を表す文字(例えば、「3秒経過」という文字)や、経過時間を目盛で表すメーター表示などが一例として挙げられる。また、有効時間報知画像は、操作手段による操作の受け付けが可能な有効時間を報知するための文字、数字、図形などのことであり、例えば、有効時間を表す文字(例えば、「残り3秒」という文字)や、有効時間を目盛で表すメーター表示などが一例として挙げられる。
<基本概念/表示の表示態様>
次に、図301と図302を用いて、本実施形態に係る表示の表示態様について説明する。図301と図302は、他の実施形態(有効時間を一時停止)に係る表示の表示態様を説明するための図である。なお、同図において、符号BGで示す画像は、操作手段画像であり、符号TGで示す画像は、有効時間報知画像であり、符号CGで示す画像は、表示態様変化画像であり、符号PGは、操作促進画像である。
図301(a)〜同図(b)は、表示態様の変化により、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示が第二の表示と重なる例を時系列で示している。例えば、図301(a)に示すタイミングでは、操作手段画像BG、有効時間報知画像TG、表示態様変化画像CG、および操作促進画像PGを、上方から下方に向かって、この順番で所定の間隔を空けて表示することで、操作手段画像BG、有効時間報知画像TG、表示態様変化画像CG、および操作促進画像PGの表示が互いに重なり合わないように表示の制御を行っている。また、所定時間の経過後の図301(b)に示すタイミングでは、表示態様変化画像CGと操作促進画像PGの表示を上方に移動させることにより、有効時間報知画像TGの表示の一部が、表示態様変化画像CGの表示の一部に重なり合うように表示の制御を行っている。
なお、操作手段画像BG、有効時間報知画像TG、表示態様変化画像CG、および操作促進画像PGは、各々異なる画像データ(静止画像データまたは動画像データ)によって構成してもよいし、1つの動画像データに含まれる複数の画像データの一部で構成してもよい。
このような表示制御により、本例では、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示(本例では、表示態様変化画像CGの表示)の少なくとも一部が、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)の少なくとも一部に重なる(覆い隠される)ため、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)の一部が、第一の表示(本例では、表示態様変化画像CGの表示)によって正面から視認不能(または、第一の表示がない場合に比べて視認困難)とされる。なお、本例では、表示態様変化画像CGの表示の一部が、有効時間報知画像TGの表示の一部に重なる(有効時間報知画像TGの表示の一部を覆い隠す)例を示したが、表示態様変化画像CG以外の画像の表示の一部が、有効時間報知画像TG以外の画像の表示の一部に重なるように構成してもよい。
一方、図301(b)に示すタイミングでは、操作手段画像BGと表示態様変化画像CG、および操作手段画像BGと操作促進画像PGは、互いに重なり合わないように表示の制御を行っている。このような表示制御により、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示(本例では、表示態様変化画像CGや操作促進画像PGの表示)の少なくとも一部は、第二の表示(本例では、操作手段画像BGの表示)の少なくとも一部と重なり合わないため、第二の表示(本例では、操作手段画像BGの表示)の全てが正面から視認可能とされている。なお、本例では、操作手段画像BGが他の画像の表示と重なり合わない例を示したが、操作手段BG以外の画像が他の1つ(または複数)の画像の表示と重なり合わないように構成してもよい。
また、図301(c)〜同図(e)は、表示態様の変化により、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示の少なくとも一部が、第二の表示の少なくとも一部と重なり合ったり重なり合わなかったりする例を時系列で示している。本例では、図301(c)に示すタイミングでは、上記図301(b)に示す表示と同じ表示を行っているが、所定時間の経過後の図301(d)に示すタイミングでは、表示態様変化画像CGの表示を消去することにより、有効時間報知画像TGの全てが正面から視認可能とされている。また、所定時間の経過後の図301(e)に示すタイミングでは、再び、図301(c)に示す表示と同じ表示を行い、以降は、図301(d)に示す表示と図301(e)に示す表示を繰り返し行う。
このように、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示(本例では、表示態様変化画像CGの表示)の少なくとも一部が、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)の少なくとも一部と重なり合ったり重なり合わなかったりするように(例えば、第二の表示を表示したり消去したりする)表示の制御を行えば、第一の表示が第二の表示と重なり合わないタイミングでは、第二の表示が正面から視認可能となり、演出効果を高めることができる場合がある。
また、図301(f)〜同図(h)は、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示を第一のタイミングで開始した後に、第二のタイミングで第二の表示を開始し、この第二の表示のみを第三のタイミングで消去する例を時系列で示している。具体的には、図301(f)に示すタイミングで、第一の表示(本例では、操作手段画像BGの表示)を開始し、所定時間の経過後の図301(g)に示すタイミングで、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)を開始し、さらに、所定時間の経過後の図301(h)に示すタイミングで、第二の表示(本例では、有効時間報知画像TGの表示)だけを消去している。このような表示制御を行えば、第一の表示と第二の表示の表示時間を、表示内容によって適切に調整することができ、従来よりも分かりやすい表示を行うことができる場合がある。
また、図301(i)〜同図(m)は、本実施形態に係る表示の具体例を時系列で示した図である。同図におけるボタンの外観を模した図形は、操作手段画像BGの一例を示し、「*(*の部分には数字が入る)体撃破」という文字は、表示態様変化画像CGの一例を示し、「PUSH!!」や「連打!!」という文字と下向きの矢印の図形は、操作促進画像PGの一例を示し、メーターの図形や「残り*秒(*の部分には数字が入る)」の文字は、有効時間報知画像TGの一例を示している。
本例では、図301(i)に示すタイミングでは、有効時間報知画像TGのメーターの図形を、操作手段画像BGの真下(表示領域のほぼ中央)に表示した後、所定時間の経過後の図301(j)に示すタイミング以降では、有効時間報知画像TGの「残り*秒(*の部分には数字が入る)」の文字を、操作手段画像BGの右上(表示領域の右上隅)に表示することで、有効時間報知画像TGの表示態様を変化させるとともに、有効時間報知画像TGの表示位置も変化させている。このように、本実施形態に係る表示の表示態様と表示位置を変化させるように構成すれば、表示態様や表示位置を変化させた表示に遊技者の注目を集めることができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、図302(a)〜同図(c)と、図302(d)〜同図(f)は、それぞれ、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示、第二の表示を行うとともに、第三の表示が第二の表示に重なるように表示の制御を行った後に、第一の表示、第二の表示を消去する例を時系列で示した図である。
具体的には、図302(a)〜図302(c)に示す例では、図302(a)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を行うとともに、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)が第二の表示に重なるように表示の制御を行った後に、第一の時間の経過後の図302(b)に示すタイミングで、第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を消去している。このため、本例では、図302(b)、(c)に示すタイミングでは、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)によって、第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)の視認性が阻害されることがない。
一方、図302(d)〜同図(f)に示す例では、図302(d)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を行うとともに、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)が第二の表示に重なるように表示の制御を行った後に、第一の時間よりも長い第二の時間の経過後の図302(f)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を消去している。このため、本例では、図302(e)に示すタイミングでは、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)によって、第二の表示(有効時間報知画像TG)の一部が正面から視認不能(または、第三の表示がない場合に比べて視認困難)となる。
また、図302(g)、(h)と、図302(i)、(j)は、それぞれ、本実施形態に係る表示のうちの第一の表示、第二の表示を行った後に、第三の表示を行う例を時系列で示している。具体的には、図302(g)、(h)に示す例では、図302(g)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を行った後に、第三の時間の経過後の図302(h)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を消去している。このため、同タイミングでは、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)によって、第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)の視認性が阻害されることがない。
一方、図302(i)、(j)に示す例では、図302(i)に示すタイミングで第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を行った後に、第三の時間よりも長い第四の時間の経過後の図302(j)に示すタイミングでも第一の表示(操作手段画像BGの表示)、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)を継続している。このため、同タイミングでは、第三の表示(表示態様変化画像CGの表示)によって、第二の表示(有効時間報知画像TGの表示)の一部が正面から視認不能(または、第三の表示がない場合に比べて視認困難)となる。
<ボタン演出における表示制御>
次に、本実施形態に係るボタン演出における表示制御について説明する。ここで、本実施形態に係る「ボタン演出」とは、例えば、図303(b)に示すように、上述の操作手段画像BGの表示として、チャンスボタン136の外観を模した図形の表示を行い、上述の有効時間報知画像TGの表示として、チャンスボタン136の操作を受け付けることが可能な有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形の表示を行い、上述の操作促進画像PGの表示として、「PUSH」という文字の表示を行い、上述の表示態様変化画像CGとして、第一の表示を行う演出のことである。なお、ボタン演出は、本例に限定されるものでなく、これらの複数の表示のうちの一つ、または、複数によって構成されるものであってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台は、上記図187に示す制御部によって構成されており、具体的には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500と、を有している。以降の説明においては、第1副制御部400を「サブ制御部」と称し、第1副制御部400による制御を「サブ制御」と称する場合がある。また、第2副制御部500を「液晶制御部」と称し、第2副制御部500による制御を「液晶制御」と称する場合がある。
また、以降の図面に示す「操作」とは、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作の有無を示しており、縦の太線が操作が有ったことを示している。また、図面に示す「有効時間」は、チャンスボタン136の有効時間の残り時間(秒)を数字で示している。また、図面に示す「有効状態」は、チャンスボタン136の操作が有効な状態(操作を受け付け可能な状態)か、無効な状態(操作を受け付け不能な状態)かを示しており、下線が無効な状態、上線が有効な状態を示している。また、図面に示す「液晶制御」と「サブ制御」は上述の通りであり、図面に示す矢印は、各種コマンドの送信または受信を示している。
<ボタン演出における表示制御/操作無し>
図303(a)は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作が無かった場合のボタン演出の一例を時系列で示したものである。
図303(a)のT1で示すタイミングでは、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を無効な状態から有効な状態に切り替えるとともに、チャンスボタン136の有効時間(本例では5秒、以下同様)のカウントダウン(計数)を開始している。また、サブ制御部は、液晶制御部に対して、ボタン演出の開始を指示するボタン演出開始コマンドを送信し、このボタン演出開始コマンドを受信した液晶制御部は、ボタン演出を開始している。なお、ボタン演出開始コマンドには、コマンド送信時のチャンスボタン136の有効時間(本例では5秒)を示す時間情報と、ボタン演出において表示する画像の画像データ(本例では、操作手段画像BG、有効時間報知画像TG、および操作促進画像PGの画像データ)が少なくとも含まれる。
このボタン演出開始コマンドを受信した液晶制御部は、ボタン演出として、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示と、有効時間報知画像TG(チャンスボタン136の有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形)の表示と、操作促進画像PG(「PUSH」という文字の表示)を行っている。また、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを開始した後、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行っている。
また、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを継続し、有効時間が0になった、図303(a)のT2に示すタイミングで、液晶制御部に対して、ボタン演出の終了を指示するボタン演出終了コマンドを送信している。このボタン演出終了コマンドを受信した液晶制御部は、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
なお、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作が有った場合に、液晶制御部に対して、チャンスボタン136の操作を受け付けたことを知らせるボタン受付コマンドを送信するが、本例では、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作が無かったことから、サブ制御部はボタン受付コマンドは送信していない。
<ボタン演出における表示制御/単一操作のボタン演出例>
図303(b)は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を1回だけ受付可能な遊技台におけるボタン演出の一例を時系列で示したものである。本例は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を1回だけ受付可能であり、チャンスボタン136の操作を受け付けた場合に、表示態様変化画像CGの表示を行うように構成している。
サブ制御部は、図303(b)のT3に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けるとともに、チャンスボタン136の操作回数が予め定めた回数(本例では1回)に達したことから、チャンスボタン136の有効時間を0に初期化するとともに、液晶制御部に対して、有効時間0秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを送信している。この有効時間0秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去するとともに、表示態様変化画像CGの表示として、第一の表示を表示し、所定時間の経過後に、第一の表示を消去することで、演出を終了している。
なお、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作が有った場合に、液晶制御部に対してボタン受付コマンドを送信するように構成したが、チャンスボタン136の操作が有った場合に無条件で(チャンスボタン136の有効時間中であるか否かに関わらず)ボタン受付コマンドを送信するように構成し、液晶制御部が、チャンスボタン136の有効時間中であるか否かを判定し、有効期間中の場合にのみ、該当する表示を行うように構成してもよい。
以降では、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を複数回、受付可能であり、チャンスボタン136の操作を受け付ける毎に表示態様変化画像CGの表示を行うことが可能な遊技台について説明する。なお、ボタン演出において、主としてサブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合と、主として液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合に分けて説明する。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合>
サブ制御部が有効時間を管理する場合には、第1副制御部メイン処理(約33ms周期のタイマ割込処理)において、有効時間の管理に使用する有効時間カウンタの計数(減算、加算など)を行う。なお、有効時間カウンタの計数は、第1副制御部メイン処理を1回実行する毎に行ってもよいし、第1副制御部メイン処理を複数回実行する毎に行ってもよい。また、操作手段の有効時間を一時停止する処理は、有効時間カウンタの計数を行わない(計数処理を飛ばす)ことで実現してもよいし、有効時間カウンタの計数は継続し、有効時間カウンタが所定数に達したか否かの判定処理を行わないことで実現してもよい。
また、操作手段の有効時間を一時停止した場合に、第1副制御部メイン処理(約33ms周期のタイマ割込処理)において、有効時間の一時停止の解除に使用する有効時間解除カウンタの計数(減算、加算など)を行うように構成してもよい。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例1>
図303(c)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例1を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部は、T3に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けているが、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を複数回、受付可能なことから、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを継続するとともに、液晶制御部に対して、有効時間3秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間3秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示し、所定時間の経過後に、第一の表示を消去している。また、液晶制御部は、第一の表示の表示や消去を行っている期間中も、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを継続し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続している。
また、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になったT4に示すタイミングで、液晶制御部に対してボタン演出終了コマンドを送信し、このボタン演出終了コマンドを受信した液晶制御部は、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例2>
図304(a)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例2を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を受け付ける毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間を保持するとともに、液晶制御部に対して、チャンスボタン136の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信し、この有効時間の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断する。
また、サブ制御部は、所定の条件が成立した場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信し、この一時停止解除の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開する。
例えば、図304(a)に示す例では、サブ制御部は、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付け、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持するとともに、液晶制御部に対して、有効時間3秒の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
有効時間3秒の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。この結果、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が3秒を示している期間が、上記図303(c)に示す例よりも長くなっている。
続いて、サブ制御部は、T3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウン(3秒→2秒)を行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間2秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。また、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になったT4に示すタイミングで、液晶制御部に対して、ボタン演出の終了を指示するコマンドを送信し、このコマンドを受信した液晶制御部は、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例3>
図304(b)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例3を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部は、上記図304(a)に示すT3よりも遅いT5に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウン(3秒→2秒)を行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間2秒の時間情報を含むコマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続している。また、サブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になったT6に示すタイミングで、液晶制御部に対して、ボタン演出の終了を指示するコマンドを送信し、このコマンドを受信した液晶制御部は、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
本例では、上記図304(a)に示すT3よりも遅いT5に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開しているため、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が3秒を示している期間が、上記図304(a)に示す例よりも長くなっている。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例4>
図304(c)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例4を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を受け付ける毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを行った後にカウントダウンを一時停止するとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信するように構成している。
例えば、図304(c)に示す例では、サブ制御部は、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付け、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウン(3秒→2秒)を行った後にカウントダウンを一時停止するとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(2秒)の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信する。
有効時間2秒の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示し、有効時間2秒の時間情報を受信したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行っている。
続いて、サブ制御部は、T7に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(1秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
本例では、液晶制御部は、サブ制御部からボタン受付コマンドを受信するまでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止し、かつ一時停止前に有効時間のカウントダウンを実行していることから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が2秒を示している期間は、上記図303(c)に示す例よりも長くなっている。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例5>
図305(a)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例5を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部は、上記図304(b)に示すT5よりも早いT3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウン(3秒→2秒)を行うとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間2秒の時間情報を含むコマンドを受信した液晶制御部は、有効時間3秒に対応するボタン演出を実行中であることから、有効時間3秒に対応するボタン演出の実行を最後まで継続している。そして、有効時間3秒に対応するボタン演出が最後まで終了した後に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続している。
本例では、サブ制御部における有効時間のカウントダウンのタイミングと、液晶制御部における有効時間のカウントダウンのタイミングがズレているため、液晶制御部が、有効時間1秒に対応するボタン演出を実行中であっても、サブ制御部における有効時間が0秒となり、チャンスボタン136の操作が無効な状態になることがある。このため、有効時間1秒に対応するボタン演出の実行中にチャンスボタン136の操作が行われた場合であっても、当該操作に応じた表示が行われないことがある。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例6>
図305(b)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例6を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けた場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止することなく、液晶制御部に対して、有効時間(本例では3秒)の情報を含むボタン受付コマンドを送信するように構成している。
この有効時間3秒の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。
また、サブ制御部は、T4で示すタイミングで、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では1秒)の情報を含むボタン受付コマンドを送信し、当該コマンドを受信した液晶制御部が、当該コマンドに含まれる有効時間の情報に基づいて、チャンスボタン136の有効時間を調整し、有効時間1秒に対応するボタン演出を行っている。なお、サブ制御部は、同タイミングで、液晶制御部に対して、有効時間の情報を含むボタン受付コマンドを送信せず、液晶制御部が、チャンスボタン136の有効時間を自身で管理するように構成してもよい。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例7>
図306(a)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例7を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を受け付ける毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間を保持し、かつ、チャンスボタン136の受け付けを無効状態にするとともに、液晶制御部に対して、チャンスボタン136の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信し、この有効時間の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断する。
また、サブ制御部は、所定の条件が成立した場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行い、かつ、チャンスボタン136の受け付けを有効状態にするとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信し、この一時停止解除の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開する。
例えば、図306(a)に示す例では、サブ制御部は、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付け、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持し、かつ、チャンスボタン136の受け付けを無効状態にするとともに、液晶制御部に対して、有効時間3秒の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信する。
有効時間3秒の時間情報と一時停止の情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。
なお、チャンスボタン136の受け付けを無効状態にした後にチャンスボタン136の操作を検出した場合には、チャンスボタン136の検出を無視するように構成してもよいし、チャンスボタン136の検出は行うが、液晶制御部に対してボタン受付コマンドを送信しないように構成してもよい。また、サブ制御部では、チャンスボタン136の検出を行い、液晶制御部に対してボタン受付コマンドを送信するが、液晶制御部において、ボタン受付コマンドに対応する処理を実行しないように構成してもよい。
続いて、サブ制御部は、所定条件の成立(例えば、チャンスボタン136を受け付けた後、所定時間が経過したこと)を条件に、T3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行い、かつ、チャンスボタン136の受け付けを有効状態にするとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含むボタン受付コマンドを送信している。
この有効時間2秒の時間情報を含むコマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。
なお、本例では、T2〜T3の期間中はチャンスボタン136の受け付けを無効状態にしているが、当該期間中もチャンスボタンランプ138の点灯を継続してもよいし、当該期間中に亘ってチャンスボタンランプ138を消灯してもよい。また、T2に示すタイミングでチャンスボタン136を消灯する場合には、ボタン演出における操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去してもよいし、これらの表示を継続してもよい。
<ボタン演出における表示制御/サブ制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例8>
図306(b)は、サブ制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例8を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部が、チャンスボタン136の操作を受け付けた場合でも、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止することなく、液晶制御部に対して、チャンスボタン136の有効時間の時間情報を含むボタン受付コマンドを送信する。
サブ制御部は、T2に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けているが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止することなく継続し、液晶制御部に対して、有効時間(3秒)の時間情報を含むボタン受付コマンドを送信する。
有効時間3秒の時間情報を含むボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第二の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するとともに、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行っている。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合>
次に、液晶制御部が有効時間を管理する場合について説明する。液晶制御部が有効時間を管理する場合には、第2副制御部メイン処理(約33ms周期のタイマ割込処理)において、有効時間の管理に使用する有効時間カウンタの計数(減算、加算など)を行う。なお、有効時間カウンタの計数は、第2副制御部メイン処理を1回実行する毎に行ってもよいし、第2副制御部メイン処理を複数回実行する毎に行ってもよい。また、操作手段の有効時間を一時停止する処理は、有効時間カウンタの計数を行わない(計数処理を飛ばす)ことで実現してもよいし、有効時間カウンタの計数は継続し、有効時間カウンタが所定数に達したか否かの判定処理を行わないことで実現してもよい。
また、操作手段の有効時間を一時停止した場合に、第2副制御部メイン処理(約33ms周期のタイマ割込処理)において、有効時間の一時停止の解除に使用する有効時間解除カウンタの計数(減算、加算など)を行うように構成してもよい。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例1>
図307(a)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例1を時系列で示したものである。図307(a)のT1で示すタイミングでは、液晶制御部が、ボタン演出を開始するとともに、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを開始している。また、液晶制御部は、サブ制御部に対して、チャンスボタン136の操作を無効な状態から有効な状態に切り替えることを指示するボタン有効コマンドを送信している。このボタン有効コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の操作を無効な状態から有効な状態に切り替えるとともに、チャンスボタンランプ138を点灯させる処理などを開始する。なお、ボタン有効コマンドには、チャンスボタン136の有効時間を示す時間情報(本例では、5秒を示す情報)が少なくとも含まれる。
本例では、液晶制御部は、ボタン演出として、操作手段画像BG(チャンスボタン136を模した図形)の表示と、有効時間報知画像TG(チャンスボタン136の有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形)の表示と、操作促進画像PG(「PUSH」という文字の表示)を行っている。続いて、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間(本例では5秒)のカウントダウンを開始した後、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行う。
また、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になった、図307(a)のT2に示すタイミングで、サブ制御部に対して、チャンスボタン136の操作を有効な状態から無効な状態に切り替えることを指示するボタン無効コマンドを送信するとともに、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。また、ボタン無効コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の操作を有効な状態から無効な状態に切り替えている。
本例のように、操作手段の有効時間を液晶制御部で管理するように構成すれば、サブ制御部における制御負担を軽減することができ、安定した遊技制御を実現できる場合がある。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例2>
図307(b)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例2を時系列で示したものである。本例は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を1回だけ受付可能であり、チャンスボタン136の操作を受け付けた場合に、操作に応じた表示(表示態様変化画像CGの表示)を行うように構成している。
サブ制御部は、図307(b)のT3に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けるとともに、液晶制御部に対して、ボタン受付コマンドを送信している。このボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の操作回数が予め定めた回数(本例では1回)に達したことから、チャンスボタン136の有効時間を0に初期化するとともに、サブ制御部に対して、ボタン受付コマンドを受信したことを知らせるコマンドを送信している。また、ボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去するとともに、表示態様変化画像CGの表示として、第一の表示を表示し、所定時間の経過後に、第一の表示を消去することで、演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例3>
図307(c)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例3を時系列で示したものである。本例では、サブ制御部は、図307(c)のT3に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けるとともに、液晶制御部に対して、ボタン受付コマンドを送信している。このボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間中にチャンスボタン136の操作を複数回、受付可能なことから、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを継続するとともに、サブ制御部に対して、ボタン受付コマンドを受信したことを知らせる応答コマンドを送信している。
また、ボタン受付コマンドを受信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示し、所定時間の経過後に、第一の表示を消去している。また、液晶制御部は、第一の表示の表示や消去を行っている期間中も、チャンスボタン136の有効時間(本例では5秒)のカウントダウンを継続し、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例4>
図308(a)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例4を時系列で示したものである。本例に係る遊技台では、液晶制御部が、サブ制御部からボタン受付コマンドを受信する毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間を保持するとともに、サブ制御部に対して、チャンスボタン136の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含む一時停止コマンドを送信し、この有効時間の時間情報と一時停止の情報を含む一時停止コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断する。また、サブ制御部は、この一時停止コマンドの受信を条件として、チャンスボタンランプ138を消灯してもよい。
また、液晶制御部は、所定の条件が成立した場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止解除コマンドを送信し、この一時停止解除の情報を含む一時停止解除コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開する。また、サブ制御部は、この一時停止解除コマンドの受信を条件として、チャンスボタンランプ138を消灯している場合には、チャンスボタンランプ138を点灯してもよい。
例えば、図308(a)に示す例では、液晶制御部は、T2に示すタイミングでサブ制御部からボタン受付コマンドを受信したことを条件として、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持するとともに、サブ制御部に対して、有効時間3秒の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含む一時停止コマンドを送信する。
有効時間3秒の時間情報と一時停止の情報を含む一時停止コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持するとともに、チャンスボタンランプ138を消灯している。
なお、液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。
続いて、液晶制御部は、T3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止解除コマンドを送信している。この有効時間2秒の時間情報を含む一時停止解除コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開するとともに、チャンスボタンランプ138を点灯している。
なお、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。また、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になった、図308(a)のT4に示すタイミングで、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例5>
図308(b)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例5を時系列で示したものである。本例では、液晶制御部は、上記図308(a)に示すT3よりも遅いT5に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止解除コマンドを送信している。この有効時間2秒の時間情報を含む一時停止解除コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開するとともに、チャンスボタンランプ138を点灯している。
なお、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続する。また、液晶制御部は、チャンスボタン136の有効時間が0になった、図308(b)のT6に示すタイミングで、最初に操作促進画像PGの表示を消去し、所定時間の経過後に、操作手段画像BGの表示と有効時間報知画像TGの表示を消去することで、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例6>
図308(c)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例6を時系列で示したものである。本例に係る遊技台では、液晶制御部が、サブ制御部からボタン受付コマンドを受信する毎に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを行った後にカウントダウンを一時停止するとともに、液晶制御部に対して、カウントダウン後の有効時間の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含む一時停止コマンドを送信するように構成している。
例えば、図308(c)に示す例では、液晶制御部は、T2に示すタイミングでサブ制御部からボタン受付コマンドを受信し、チャンスボタン136の有効時間(本例では3秒)のカウントダウンを行った後にカウントダウンを一時停止するとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間2秒の時間情報と、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止させる一時停止の情報と、を含む一時停止コマンドを送信する。
有効時間2秒の時間情報と一時停止の情報を含む一時停止コマンドを受信したサブ制御部は、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止して現在の有効時間(3秒)を保持するとともに、チャンスボタンランプ138を消灯している。
なお、液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示し、有効時間2秒の時間情報を受信したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行っている。
続いて、液晶制御部は、T7に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では1秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止解除コマンドを送信している。なお、液晶制御部は、このボタン受付コマンドを受信するまでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止し、かつ、一時停止前に有効時間のカウントダウンを実行していることから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が2秒を表す期間が、上記図308(a)、(b)に示す例よりも長くなっている。以降の表示制御は、上記図308(b)に示す例と同じである。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例7>
図309(a)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例7を時系列で示したものである。本例では、液晶制御部は、上記図308(b)に示すT5よりも早いT3に示すタイミングでチャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開して有効時間のカウントダウンを行うとともに、サブ制御部に対して、カウントダウン後の有効時間(本例では2秒)の情報と、有効時間のカウントダウンを再開させる一時停止解除の情報と、を含む一時停止コマンドを送信している。
ただし、本例では、液晶制御部は、有効時間3秒に対応するボタン演出を実行中であることから、当該ボタン演出が終了した後に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを再開し、有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を継続している。
本例では、サブ制御部における有効時間のカウントダウンのタイミングと、液晶制御部における有効時間のカウントダウンのタイミングがズレているため、液晶制御部が、有効時間1秒に対応するボタン演出を実行中であっても、サブ制御部における有効時間が0秒となり、チャンスボタン136の操作が無効な状態になることがある。このため、有効時間1秒に対応するボタン演出の実行中にチャンスボタン136の操作が行われた場合であっても、当該操作に応じた表示が行われないことがある。
<ボタン演出における表示制御/液晶制御部が有効時間を管理する場合のボタン演出例8>
図309(b)は、液晶制御部がチャンスボタン136の有効時間を管理する場合のボタン演出例8を時系列で示したものである。本例に係る遊技台では、サブ制御部が、液晶制御部から一時停止コマンドを受信した場合に、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時停止しないように構成している。また、一時停止コマンドを送信した液晶制御部は、操作促進画像PG、操作手段画像BG、および有効時間報知画像TGの表示を消去することなく継続し、第一の表示(表示態様変化画像CGの表示)を、操作促進画像PGの一部と操作手段画像BGの一部に重なり合うように表示するが、チャンスボタン136の有効時間のカウントダウンを一時的に中断したことから、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示は行っていない。
また、液晶制御部は、図309(b)のT4で示すタイミングで、サブ制御部に対して、有効時間(本例では1秒)の情報を含むボタン受付コマンドを送信し、当該コマンドを受信したサブ制御部が、当該コマンドに含まれる有効時間の情報に基づいて、チャンスボタン136の有効時間を調整する。
<ボタン演出の具体例1>
次に、ボタン演出の具体例について説明する。図310(a−1)〜(a−6)は、ボタン演出の具体例1を時系列で示した図である。なお、図面における各表示は、動画像からなるボタン演出の表示の一部を抜き出して示したものであり、各表示の時間間隔は必ずしも一致していない(以下の具体例も同様)。
具体例1では、図310(a−1)に示すタイミングで、操作手段画像BGの表示としてチャンスボタン136の外観を模した図形の表示を行い、有効時間報知画像TGの表示としてチャンスボタン136の操作を受け付けることが可能な有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形の表示を行い、操作促進画像PGの表示として「PUSH!!」という文字の表示を行うことで、ボタン演出を開始している。
また、図310(a−1)〜同図(a−5)に示す期間では、チャンスボタン136の有効時間をカウントダウンするとともに、チャンスボタン136の有効時間が所定時間(本例では1秒)減る毎に、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を一つ減らす表示を行うことで、ボタン演出を継続している。
また、図310(a−6)に示すタイミングでは、チャンスボタン136の有効時間が0になったことから、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示を全て消去し、ボタン演出を終了している。
<ボタン演出の具体例2〜4>
図310(b−1)〜(b−6)は、ボタン演出の具体例2を時系列で示した図であり、図310(c−1)〜(c−6)は、ボタン演出の具体例3を時系列で示した図であり、図311(a−1)〜(a−6)は、ボタン演出の具体例4を時系列で示した図である。なお、重複した説明を回避するために、具体例1と同一の内容については説明を省略する(以下の具体例も同様)。
図310(b−1)〜(b−6)に示す具体例2では、同図(b−1)に示すタイミングでボタン演出を開始しているが、このボタン演出中の同図310(b−3)〜(b−4)に示す期間でカットイン表示を行っている。このカットイン表示では、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全てを覆うような動画像を表示しているため、遊技者は、カットイン表示の期間中(本例では、ボタン演出の途中)はボタン演出を視認することができない。なお、カットイン表示を半透明の画像などで構成した場合には、操作手段画像BGの表示、有効時間報知画像TGの表示、および操作促進画像PGの表示は、遊技者によって視認可能であるが、カットイン表示によって覆われていない場合に比べて、視認が困難となる。
また、図310(c−1)〜(c−3)に示す具体例3では、同図(c−1)に示すタイミングでボタン演出を開始しているが、このボタン演出の開始とともに、同図(c−1)〜(c−2)に示す期間でカットイン表示を行っている。このカットイン表示では、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全てを覆うような動画像を表示しているため、遊技者は、カットイン表示の期間中(本例では、ボタン演出の冒頭)はボタン演出を視認することができない。
また、図311(a−1)〜(a−5)に示す具体例4では、同図(a−1)に示すタイミングでボタン演出を開始しているが、このボタン演出中の同図(a−3)〜(a−4)に示す期間(具体例2の図310(b−3)〜(b−4)に示す期間よりも長い期間)でカットイン表示を行っている。このカットイン表示では、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全てを覆うような動画像を表示しているため、遊技者は、カットイン表示の期間中(本例では、ボタン演出の途中であって、具体例2よりも長い期間中)はボタン演出を視認することができない。
なお、カットイン表示は、具体例2〜4に示した例に限定されず、例えば、図311(b)に示すように、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全てを覆うが、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示を覆わないうな動画像を表示してもよい。このような構成とすれば、遊技者は、カットイン表示を堪能しつつ、操作手段の有効時間を確認することができる。
また、例えば、図311(c−1)〜(c−2)に示すように、カットイン表示の動画像と重ならない表示領域に、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の全て移動させてもよい。このような構成とすれば、遊技者は、カットイン表示を堪能しつつ、ボタン演出によって操作手段に関する情報を把握することができる。
また、例えば、図311(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の全ての表示領域を使用してカットイン表示を行ってもよいし、図311(e)に示すように、有効時間報知画像TGとして、メーターの図形に代えて、有効時間を文字で表示する表示態様を適用してもよい。また、カットイン表示によって覆い隠されることが無い(遊技者が視認可能な)表示領域において、有効時間を文字で表示するように構成してもよい。
<ボタン演出の具体例5>
図312(a−1)〜(a−6)は、ボタン演出の具体例5を時系列で示した図である。具体例5では、複数の操作手段に対応させて複数のボタン演出を行うとともに、特定の操作手段に対応するボタン演出において、有効時間のカウントダウンを行い、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を減らす表示を行っている期間中に、その他の操作手段に対応するボタン演出において、有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
具体的には、図312(a)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の左側の表示領域において、第一の操作手段に対応する第一のボタン演出を開始し、装飾図柄表示装置208の中央の表示領域において、第二の操作手段に対応する第二のボタン演出を開始し、装飾図柄表示装置208の右側の表示領域において、第三の操作手段に対応する第三のボタン演出を開始している。
なお、第一〜第三の各々のボタン演出では、操作手段画像BG1〜3の表示として各々の操作手段の外観を模した図形の表示を行い、有効時間報知画像TG1〜3の表示として各々の操作手段の操作を受け付ける有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形の表示を行い、操作促進画像PG1〜3の表示として「PUSH!!」という文字の表示を行う。
また、図312(b)に示すタイミングでは、第一〜第三のボタン演出において、有効時間のカウントダウン(8秒→6秒)を行い、有効時間報知画像TG1〜3(メーターの図形)の目盛を二つ減らす表示を行うが、続く図312(c)までの期間中は、第一のボタン演出においては、有効時間のカウントダウン(6秒→0秒)を継続し、有効時間報知画像TG1(メーターの図形)の目盛を1秒毎に減らす表示を継続する一方で、第二、第三のボタン演出においては、有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG2、TG3(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
また、図312(d)〜図312(f)の期間中は、第二、第三のボタン演出における有効時間のカウントダウンを一時停止した状態を維持したまま、同図(d)に示すタイミングでは、第一のボタン演出を終了し、同図(e)に示すタイミングでは、有効時間報知画像TG2、TG3(メーターの図形)の目盛が視認可能な状態でカットイン表示を行い、同図(f)に示すタイミングでは、カットイン表示を終了するとともに、第二、第三のボタン演出において各々の操作手段の有効時間のカウントダウンを再開している。
また、図312(g)に示すタイミングでは、第二、第三のボタン演出において、有効時間のカウントダウン(6秒→4秒)を行い、有効時間報知画像TG2、TG3(メーターの図形)の目盛を二つ減らす表示を行うが、続く図312(h)までの期間中は、第二のボタン演出においては、有効時間のカウントダウン(4秒→0秒)を継続し、有効時間報知画像TG1(メーターの図形)の目盛を1秒毎に減らす表示を継続する一方で、第三のボタン演出においては、有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG3(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
また、図312(i)〜図312(m)の期間中は、第三のボタン演出における有効時間のカウントダウンを一時停止した状態を維持したまま、同図(i)に示すタイミングでは、第二のボタン演出を終了し、同図(j)に示すタイミングでは、有効時間報知画像TG3(メーターの図形)の目盛が視認可能な状態でカットイン表示を行い、同図(k)に示すタイミングでは、カットイン表示を終了するとともに、第三のボタン演出において操作手段の有効時間のカウントダウンを再開し、図312(n)に示すタイミングで、第三のボタン演出を終了している。
なお、有効時間のカウントダウンを一時停止している期間の表示は、具体例5に示した例に限定されず、例えば、図313(a−1)〜(a−2)に示すように、操作手段画像BG(チャンスボタン136の外観を模した図形)の表示、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の表示、および操作促進画像PG(「PUSH!!」の文字)の表示の表示態様(色彩、輝度、色調など)を変化させてもよい。また、表示態様を変化させた場合でも、チャンスボタン136を点灯したままにしてもよいし、表示態様の変化に合わせてチャンスボタン136を消灯してもよい。また、表示態様の変化に合わせてチャンスボタン136の点灯色を変化させてもよいし、点灯と消灯の繰り返しによって点滅を行うなど、チャンスボタン136の点灯態様を変化させてもよい。
また、この表示態様の変化に合わせて、操作手段の受け付けを有効の状態から無効の状態に変化させてもよいし、有効の状態を維持してもよい。また、図313(b−1)〜(b−5)に示すように、ボタン演出において有効時間のカウントダウンを一時停止した状態で(有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛が残っている状態で)、当該ボタン演出を終了してもよい。
<ボタン演出の具体例6>
図314は、ボタン演出の具体例6を時系列で示した図である。この具体例6では、所定の条件が成立した場合(例えば、大当りに当選した場合)に、複数のキャラクタの中から特定のキャラクタ(例えば、大当り遊技中に実行する演出に登場するキャラクタ)を選択可能な遊技台において、キャラクタを選択するためのアニメを実行している期間中は、操作手段の有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
なお、キャラクタを選択するためのアニメを実行している期間中は、操作手段の有効時間のカウントダウンを一時停止せずに、当該アニメを実行していない期間中に一時停止するように構成してもよい。また、キャラクタを選択するためのアニメを実行している期間のうちの少なくとも一部の期間中に、操作手段の有効時間のカウントダウンを一時停止するように構成してもよい。
具体的には、図314(a)に示すタイミングでは、遊技者にキャラクタを選択させるためのキャラクタセレクト演出を開始し、図314(c)に示すタイミングでは、キャラクタセレクト演出中にボタン演出を開始している。なお、本例のボタン演出では、操作手段画像BGの表示としてチャンスボタン136の外観を模した図形の表示を行い、有効時間報知画像TGの表示としてチャンスボタン136の操作を受け付ける有効時間の残り時間を目盛で表すメーターの図形の表示を行い、操作促進画像PGの表示として「PUSH!!」という文字の表示と「ボタンを押してキャラを選べ!」という文字の表示を行う。
また、図314(d)に示すタイミングでは、ボタン演出において、有効時間のカウントダウン(8秒→6秒)を行い、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を二つ減らす表示を行うが、同図(e)に示すタイミングでチャンスボタン136の操作を受け付けたことに基づいて、遊技者が選択可能なキャラクタを殿のキャラクタC1から爺のキャラクタC2に切り替えるアニメを実行している期間中(同図(f)〜同図(i)の期間中)は、ボタン演出において、チャンスボタン136の操作を無効状態にして有効時間のカウントダウンを一時停止し、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を減らさないように表示の制御を行う。
また、同図(i)〜同図(j)の期間中には、遊技者が選択可能なキャラクタを殿のキャラクタC1から爺のキャラクタC2に切り替えるアニメを終了するとともに、ボタン演出において、チャンスボタン136の操作を有効状態にして有効時間のカウントダウン(6秒→4秒)を行い、有効時間報知画像TG(メーターの図形)の目盛を二つ減らす表示を行う。なお、本例では、キャラクタを選択する演出について説明したが、例えば、大当り遊技中に出力する曲や効果音を選択する演出においても、有効時間を一時停止するように構成してもよいし、当該演出では有効時間を一時停止せずに、キャラクタを選択する演出のみ有効時間を一時停止するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台は、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134など)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなど)と、を備えた遊技台であって、複数種類の表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、有効時間報知画像の表示の一つであるメーター表示)であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一の期間(例えば、図304(a)において有効時間が4秒であることを表すメーターの表示を行う期間)において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、第二の期間(例えば、図304(a)において有効時間が3秒であることを表すメーターの表示を行う期間)において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間であり、前記表示条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の表示の表示期間にバリエーションを持たせることができ、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、本実施形態に係る「表示手段」は、「表示条件の成立があった場合に、第一の期間(または第二の期間)において第一の表示を必ず表示する手段」であってもよいし、「無条件で第一の期間(または第二の期間)において第一の表示を少なくとも表示する手段」であってもよい。また、本実施形態に係る「表示条件」は、操作手段の操作があった場合以外の第二の条件が成立した場合(例えば、所定時間が経過した場合)によって成立する場合がある条件であってもよい。また、本実施形態に係る「第一の期間」および「第二の期間」は、所定の期間のうちの全ての期間、所定の期間のうちの一部の期間、所定の期間に含まれる複数の期間を合わせた期間であってもよい。
また、前記第一の表示は、メーター表示を少なくとも含む表示であってもよい。また、前記第一の表示は、メーター表示であってもよい。また、前記メーター表示は、時間の経過に応じて表示態様が少なくとも変化可能な表示であってもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第二の表示は、演出表示であってもよい。また、前記表示手段は、前記表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。なお、本実施形態に係る「表示手段」は、「表示条件の成立があった場合に、第二の表示を必ず表示する手段」であってもよいし、「無条件で第二の表示を少なくとも表示する手段」であってもよい。
<他の実施形態(通常ボタンとデカボタン)>
以下、図315〜図319を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図315〜図319で使用する符号を優先する。
詳細は後述するが、本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第四の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第五の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域は、前記第一の表示領域よりも大きな表示領域であり、前記第五の表示領域は、前記第四の表示領域よりも大きな表示領域である、ことを特徴とする遊技台である。
<基本概念/通常ボタンとデカボタン>
最初に、図315を用いて、本実施形態に係る遊技台の基本概念について説明する。なお、図315は、他の実施形態(通常ボタンとデカボタン)に係る遊技台の基本概念を説明するための図である。
本実施形態に係る遊技台は、上記図301〜図314を用いて説明した遊技台と同様に、操作手段と、表示手段と、を有し、当該遊技台と同一の表示を行うことが可能である。また、本実施形態に係る遊技台は、上述の操作手段画像BGの表示として、図315(a)に示すような、第一の大きさの操作手段画像BGsの表示と、図315(b)に示すような、第一の大きさよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示が可能であるとともに、上述の有効時間報知画像TGの表示として、図315(a)に示すような、第三の大きさの有効時間報知画像TGsの表示と、図315(b)に示すような、第三の大きさよりも大きな第四の大きさの有効時間報知画像TGbの表示が可能である。
なお、本実施形態においては、図315(a)に示す、第一の大きさの操作手段画像BGsの表示と、第三の大きさの有効時間報知画像TGsの表示の少なくとも一方を含む表示を「通常ボタン」と称する場合があり、図315(b)に示す、第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、第四の大きさの有効時間報知画像TGbの表示の少なくとも一方を含む表示を「デカボタン」と称する場合がある。
また、通常ボタンは、第一の大きさの操作手段画像BGsの表示と、第三の大きさの有効時間報知画像TGsの表示の少なくとも一方を含む表示であればよく、図315(a)に示すように、他の表示OG(例えば、装飾図柄や、他の演出の画像など)を含むものであってもよい。また、同様に、デカボタンは、第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、第四の大きさの有効時間報知画像TGbの表示の少なくとも一方を含む表示であればよく、図315(b)に示すように、他の表示OG(例えば、装飾図柄や、他の演出の画像など)を含むものであってもよい。
また、通常ボタンにおける第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsとの最短距離L1と、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbとの最短距離L2は特に限定されないが、最短距離L1よりも最短距離L2を長くすることで、デカボタンの表示は、通常ボタンの表示に比べて、背面側の他の表示OGが見やすくなるという効果や、通常ボタンとの違いを明確にすることができるという効果がある。
また、図315(a)、(b)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsと有効時間報知画像TGsによって覆い隠される他の表示OGの第一の領域Esの大きさは、デカボタンの操作手段画像BGbと有効時間報知画像TGbによって覆い隠される第二の領域Ebの大きさと異なっており、本例では、第二の領域Ebよりも第一の領域Esが大きくなっている。
また、図315(c)の上段に示すように、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbとの最短距離は、図315(b)に示す最短距離L2よりも短い最短距離L3としてもよいし、図315(c)の下段に示すように、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbの少なくとも一部と第四の大きさの有効時間報知画像TGbの少なくとも一部とを重ね合わせてもよい。なお、通常ボタンについてもデカボタンと同様のことが言える。
また、図315(c)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsと有効時間報知画像TGsによって覆い隠される他の表示OGの第一の領域Esの大きさは、デカボタンの操作手段画像BGbと有効時間報知画像TGbによって覆い隠される第二の領域Ebの大きさと異なっており、本例では、第一の領域Esよりも第二の領域Ebが大きくなっている。
<基本概念/表示の表示態様>
次に、図315(d)、(e)を用いて、本実施形態に係る表示の表示態様について説明する。なお、図315(d)、(e)において、符号AGで示す可動体は、本実施形態に係る遊技台が備えるものであり、例えば、上記図109を用いて説明した演出可動体224、上記図183を用いて説明したシャッタ1024や可動体1026などのほか、画像で構成されたもの、パネルで構成されたものなどが該当する。
この可動体AGは、通常ボタンやデカボタンの全てを覆わないことで、通常ボタンやデカボタンの全てを視認可能とする第一の位置(図315(d)に示す位置)と、通常ボタンやデカボタンの少なくとも一部を覆うことで、通常ボタンやデカボタンの少なくとも一部を視認不能(または、可動体で覆われていない場合に比べて視認困難)とする第二の位置(図315(e)に示す位置)と、の間を移動可能である。
図315(e)の上段に示すように、可動体AGが第一の位置から第二の位置まで移動した場合には、通常ボタンにおける第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsの少なくとも一部が可動体AGによって覆われるため、第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsの一部の領域が視認不能(または、可動体に覆われていない場合に比べて視認困難)となる。なお、同図に示すように、可動体AGにおける操作手段画像BGsを覆う部位を半透明にすることで、操作手段画像BGsを視認可能に構成してもよい。
また、図315(e)の下段に示すように、可動体AGが第一の位置から第二の位置まで移動した場合には、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbの少なくとも一部が可動体AGによって覆われるため、第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbの一部の領域が視認不能(または、可動体に覆われていない状態に比べて視認困難)となる。なお、同図に示すように、可動体AGにおける操作手段画像BGbを覆う部位を半透明にすることで、操作手段画像BGsb視認可能に構成してもよい。
また、上述のとおり、通常ボタンにおける第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsと、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbは、互いの大きさが異なるとともに、通常ボタンにおける第一の大きさの操作手段画像BGsと第二の大きさの有効時間報知画像TGsとの最短距離L1と、デカボタンにおける第三の大きさの操作手段画像BGbと第四の大きさの有効時間報知画像TGbとの最短距離L2は、互いの距離が異なっている。このため、通常ボタンとデカボタンを同一の可動体AGで覆う場合でも、この可動体AGによって視認不能(または、可動体で覆われていない状態に比べて視認困難)となる領域の大きさや形状は、通常ボタンとデカボタンで異なっている。
<通常ボタンとデカボタンの具体例>
次に、通常ボタンとデカボタンの具体例について説明する。図316(a)は、通常ボタンの具体例を示した図であり、図316(b)は、デカボタンの具体例を示した図である。
図316(a)に示す通常ボタンは、第一の大きさの操作手段画像BGs(本例では、チャンスボタン136の外観を模した画像と、「PUSH!!」という文字と、下向きの矢印の図形の組合せ)の表示と、第三の大きさの有効時間報知画像TGs(本例では、メーターの図形)の表示の組合せで構成されている。
一方、図316(b)に示すデカボタンは、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGb(本例では、チャンスボタン136の外観を模した画像と、「PUSH!!」という文字と。下向きの矢印の図形の組合せ)の表示と、通常ボタンの有効時間報知画像TGsよりも大きな第四の大きさの有効時間報知画像TGb(本例では、メーターの図形)の表示の組合せで構成されている。また、操作手段画像BGbと有効時間報知画像TGbとの最短距離(隙間)を、図326(a)に示す、操作手段画像BGsと有効時間報知画像TGsとの最短距離(隙間)よりも長く(大きく)している。
同図(a)、(b)からも明らかなとおり、デカボタンによって覆い隠される表示領域の大きさは、通常ボタンによって覆い隠される表示領域の大きさよりも大きくなるため、通常ボタンの表示をデカボタンの表示に変更することで、通常ボタンによって覆い隠されない表示をデカボタンで覆い隠すことができる。
なお、デカボタンの表示態様は、同図(b)に示した例に限定されるものではなく、例えば、同図(c)に示すように、デカボタンを、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、通常ボタンの有効時間報知画像TGsの表示の組合せで構成してもよい。また、同図(d)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、通常ボタンの有効時間報知画像TGsの表示の組合せで構成するとともに、両者の表示の少なくとも一部が重なり合うようにしてもよい。
また、同図(e)に示すように、デカボタンを、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示のみ(有効時間報知画像TGbの表示なし)で構成してもよい。また、デカボタンを、同図(f)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsよりも大きな第二の大きさの操作手段画像BGbの表示と、通常ボタンの有効時間報知画像TGsよりも大きな第四の大きさであって通常ボタンの有効時間報知画像TGsとは表示態様が異なる有効時間報知画像TGb'の表示の組合せで構成してもよい。
また、図317(a−1)に示すように、通常ボタンでは、操作手段画像BGsの表示の少なくとも一部と有効時間報知画像TGsの表示の少なくとも一部が重なり合うように表示し、図317(a−2)に示すように、デカボタンでは、操作手段画像BGbの表示と有効時間報知画像TGsの表示が重なり合わないように表示してもよい。このような構成とすれば、通常ボタンとデカボタンの一方から他方に表示を切り替えた場合に、通常ボタンとデカボタンを容易に区別できる場合がある。
また、チャンスボタン136の最大幅がL3である場合に、図317(b−1)に示すように、通常ボタンの操作手段画像BGsの最大幅を、チャンスボタン136の最大幅L3よりも短いL1(L1<L3)とし、図317(b−2)に示すように、デカボタンの操作手段画像BGbの最大幅を、チャンスボタン136の最大幅L3よりも長いL4(L4>L3)としてもよい。このような構成とすれば、通常ボタンとデカボタンの一方から他方に表示を切り替えた場合に、通常ボタンとデカボタンを容易に区別できる場合がある。また、図317(c)に示すように、ボタン演出において複数の通常ボタンを表示する場合には、各々の通常ボタンの最大幅を、図317(b−1)に示す通常ボタンの操作手段画像BGsの最大幅L1よりも短い最大幅L5(L5<L1)としてもよい。
また、図318(a)に示すように、操作手段画像BGbと有効時間報知画像TGsの表示で構成されたデカボタンに加えて、特図変動遊技の保留を示す保留アイコンPIと略同一の最大幅L6を有する操作手段画像BGs'のみで構成された通常ボタンを表示してもよい。また、デカボタンや通常ボタンの全体の大きさも特に限定されるものではなく、例えば、図318(b)に示すように、装飾図柄表示装置の表示領域全体を使ってデカボタンを表示してもよいし、図318(c)に示すように、装飾図柄表示装置の表示領域の中央に、図318(a)に示した通常ボタンよりも小さなミニボタンを表示してもよい。
また、通常ボタンやデカボタンに他の画像を加えてもよく、例えば、所定の条件が成立した場合(例えば、ボタンを連打した場合)に、図318(d)に示すように、エフェクト画像EGを加えた通常ボタンを表示してもよいし、図318(e)に示すように、エフェクト画像EGを加えたデカボタンを表示してもよい。
また、上述の可動体AGによって通常ボタンを覆う場合には、図319(a−1)に示すように、通常ボタンの全体を覆い、同一の可動体AGによってデカボタンを覆う場合には、図319(a−2)に示すように、デカボタンの一部を覆うように構成してもよい。また、通常ボタンとデカボタンの表示位置も特に限定されず、例えば、図319(b)に示すように、デカボタン全体の表示領域と通常ボタン全体の表示領域が重なり合うように構成してもよいし、デカボタン全体の表示領域が通常ボタン全体の表示領域を全て含むように構成してもよい。また、図示はしないが、デカボタン全体の表示領域と通常ボタン全体の表示領域が重なり合わないように構成してもよい。
また、図319(c−1)〜(c−3)に示すように、通常ボタンを表示した後に、この通常ボタン全体を覆い隠すカットイン表示を行い、カットイン表示を終了する際に、通常ボタンに代えてデカボタンを表示させてもよい。このような表示制御を行えば、意外性のある表示を行うことができ、遊技者の遊技意欲を持続できる場合がある。
また、図示はしないが、通常ボタンは一度に複数表示可能であるが、デカボタンは一度に1つだけ表示可能に構成してもよいし、通常ボタンは、通常、長押し、連打など、アニメーションの種類が多く、デカボタンは、アニメーションの種類が少なくなるように表示制御を行ってもよい。また、デカボタンは、通常ボタンよりも他の画像によって隠される割合(または、隠されない割合)が高くなるように表示制御を行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台は、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134など)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなど)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示(例えば、通常ボタン)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示(例えば、デカボタン)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示(例えば、背景表示、演出表示、装飾図柄(特に、中央の装飾図柄)など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第四の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第五の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域は、前記第一の表示領域よりも大きな表示領域であり、前記第五の表示領域は、前記第四の表示領域よりも大きな表示領域である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の表示、第二の表示、第三の表示によって表示手段における表示領域の視認性を異ならせることができ、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、本実施形態に係る「表示手段」は、「表示条件の成立があった場合は、第一の表示領域(または、第二の表示領域、第三の表示領域)に第一の表示(または、第二の表示、第三の表示)を必ず表示する手段」であってもよいし、「無条件で第一の表示領域(または、第二の表示領域、第三の表示領域)に第一の表示(または、第二の表示、第三の表示)を必ず表示する手段」であってもよい。
また、複数種類の表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示、背景表示、演出表示、装飾図柄(特に、中央の装飾図柄)など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第二の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第三の表示であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第三の表示の表示中に、前記第二の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記第二の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第二の表示の表示中に、前記第三の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記第三の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第二の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であってもよい。また、前記第一の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。
また、前記第三の表示は、第四の状態である場合に、第三の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第四の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であってもよい。また、前記第三の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。また、前記第三の表示は、前記第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第一の表示は、メーター表示を少なくとも含む表示であってもよいし、前記第一の表示は、メーター表示であってもよい。
<他の実施形態(各種表示を隠す演出)>
以下、図320〜図322を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図320〜図322で使用する符号を優先する。
詳細は後述するが、本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、図柄表示であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域である、ことを特徴とする遊技台である。
<基本概念/装飾図柄表示装置208で行う各種表示>
最初に、本実施形態に係る遊技台の基本概念について説明する。本実施形態に係る遊技台は、上記図301〜図314を用いて説明した遊技台と同様に、操作手段と、表示手段と、を有し、当該遊技台と同一の表示を行うことが可能である。
また、本実施形態に係る遊技台は、装飾図柄表示装置208で行う各種表示の少なくとも一部をボタン演出で隠す(覆う)ことで、当該各種表示の少なくとも一部を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行う。ここで、装飾図柄表示装置208で行う各種表示には、例えば、上述の装飾図柄の変動表示や停止表示、保留アイコンの表示、変動アイコンの表示、第四図柄の表示などが含まれる。
<各種表示を隠すボタン演出の具体例1>
次に、各種表示を隠すボタン演出の具体例について説明する。図320は、各種表示を隠すボタン演出の具体例1を時系列で示した図である。
図320(a)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、3つの装飾図柄の変動表示を行っている。また、次の図320(b)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aにおいて、左側の装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)を行い、続く図320(c)に示すタイミングでは、右図柄表示領域208bにおいて、右側の装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)を行うことで、リーチに対応する装飾図柄の組合せ(装飾3−(変動中)−装飾3)を表示している。なお、本例の装飾図柄の揺れ変動表示では、装飾図柄を僅かに上下に移動させる表示を行うため、装飾図柄が上方に移動した場合には、当該装飾図柄によって、装飾図柄表示装置208の表示領域のうちの第四の表示領域が視認不能となり、装飾図柄が下方に移動した場合には、当該装飾図柄によって、装飾図柄表示装置208の表示領域のうちの第五の表示領域(第四の表示領域とは異なる表示領域)が視認不能となる。
続いて、図320(d)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて、「継続」の文字が施された演出画像を表示した後、図320(e)〜(f)に示すタイミングでは、この演出画像の表示の少なくとも一部(第一の表示領域)をボタン演出の表示の少なくとも一部(第二の表示領域)で隠す(覆う)ことで、当該演出画像の表示の少なくとも一部(第一の表示領域)を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行っている。なお、「継続」の文字が施された演出画像を、中図柄表示領域208bの上方(または下方)から停止表示位置まで移動させる移動アニメーションを行ってもよい。
続いて、図320(g)に示すタイミングでは、ボタン演出を終了するとともに、中図柄表示領域208bの右上の表示領域に「×2」の文字を表示することで、装飾図柄の変動表示が継続することを示唆し、次の図320(h)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、3つの装飾図柄の変動表示を行っている。なお、「×2」の文字表示を、中図柄表示領域208bの上方(または下方)から停止表示位置まで移動させる移動アニメーションを行ってもよい。
続いて、図320(i)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて、「継続」の文字が施された演出画像を表示した後、図320(j)に示すタイミングでは、この演出画像の表示の少なくとも一部(第一の表示領域)をボタン演出の表示の少なくとも一部(第二の表示領域)で隠す(覆う)ことで、当該演出画像の表示の少なくとも一部(第一の表示領域)を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行っている。
続いて、図320(k)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて、中央の装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)を行った後、図320(l)〜(m)に示すタイミングでは、この装飾図柄の表示の少なくとも一部(第三の表示領域)をボタン演出の表示の少なくとも一部(第二の表示領域)で隠す(覆う)ことで、当該装飾図柄の表示の少なくとも一部(第三の表示領域)を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行っている。
続いて、図320(n)に示すタイミングでは、ボタン演出を終了するとともに、中図柄表示領域208bにおいて、「継続」の文字が施された演出画像を表示し、その右上の表示領域に「×2」の文字を表示することで、装飾図柄の変動表示が継続することを示唆している。
<各種表示を隠すボタン演出の具体例2>
図321は、各種表示を隠すボタン演出の具体例2を時系列で示した図である。なお、図321(a)〜同図(h)の表示は、図320(a)〜同図(h)の表示と同一であるため、その説明は省略する。
図321(i)に示すタイミングでは、スーパーリーチ(SPリーチ)の演出を行い、次の図321(j)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおいて、中央の装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)を行った後、図321(k)〜同図(l)に示すタイミングでは、この装飾図柄の表示の少なくとも一部をボタン演出で隠す(覆う)ことで、当該装飾図柄の表示の少なくとも一部を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を行っている。
続いて、図320(m)に示すタイミングでは、ボタン演出を終了するとともに、大当りに対応する装飾図柄の組合せ(装飾3−装飾3−装飾3)の仮停止表示(揺れ変動表示)を行った後、図320(n)に示すタイミングでは、大当りに対応する装飾図柄の組合せ(装飾3−装飾3−装飾3)の確定表示を行っている。
なお、図321(k)〜同図(l)に示すタイミングでは、ボタン演出として、メーターの図形を表示させる例を示したが、図321(k')に示すように、ボタン演出として、メーターの図形を表示させないように表示の制御を行ってもよい。また、図321(k)〜同図(l)に示すタイミングにおいて、上述のデカボタンで構成したボタン演出を実行してもよい。
<各種表示を隠すボタン演出の具体例3>
図322は、各種表示を隠すボタン演出の具体例3を時系列で示した図である。本例は、ノーマルリーチハズレに対応する偽の演出を行った後に大当りに対応する装飾図柄の組合せを表示する演出を行う場合のボタン演出の一例を示したものである。
図322(a)に示すタイミングでは、ノーマルリーチハズレに対応する偽の演出として、左図柄表示領域208aに、Aの文字が施された装飾図柄(装飾A)を停止表示し、中図柄表示領域208bに、Bの文字が施された装飾図柄(装飾B)を停止表示し、右図柄表示領域208cに、Cの文字が施された装飾図柄(装飾C)を停止表示している。
続いて、図322(b)に示すタイミングでは、これらの装飾図柄A、B、Cの表示の少なくとも一部をボタン演出で隠す(覆う)ことで、当該装飾図柄A、B、Cの表示の少なくとも一部を視認不能(または、ボタン演出で覆われていない場合に比べて視認困難)にする表示制御を開始している。
続いて、図322(d)に示すタイミングでは、装飾図柄Aを隠すボタン演出に対応する操作手段の操作を受け付けたことを契機として、ボタン演出によって隠されている装飾図柄Aを、殿のキャラクタ画像に変更した後、次の図322(e)に示すタイミングでは、左図柄表示領域208aにおけるボタン演出を終了することで、当該ボタン演出によって隠されていた殿のキャラクタ画像を、左図柄表示領域208aにおいて視認可能な状態としている。
続いて、図322(f)に示すタイミングでは、装飾図柄Bを隠すボタン演出に対応する操作手段の操作を受け付けたことを契機として、ボタン演出によって隠されている装飾図柄Bを、殿のキャラクタ画像に変更した後、次の図322(g)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bにおけるボタン演出を終了することで、当該ボタン演出によって隠されていた殿のキャラクタ画像を、中図柄表示領域208bにおいて視認可能な状態としている。
続いて、図322(h)に示すタイミングでは、装飾図柄Cを隠すボタン演出に対応する操作手段の操作を受け付けたことを契機として、ボタン演出によって隠されている装飾図柄Cを、殿のキャラクタ画像に変更した後、次の図322(i)に示すタイミングでは、右図柄表示領域208cにおけるボタン演出を終了することで、当該ボタン演出によって隠されていた殿のキャラクタ画像を、右図柄表示領域208cにおいて視認可能な状態としている。
なお、本例では、装飾図柄A、B、Cの上半分をボタン演出で隠したり、殿のキャラクタ画像として殿の顔を表示し、顔の大部分をボタン演出で隠したりする例を示したが、図322(k)、(l)に示すように、殿のキャラクタ画像として殿の全身を表示し、顔を除いた部位をボタン演出で隠してもよい。このような構成とすれば、ボタン演出でキャラクタ画像の一部を隠した場合でも、当該キャラクタ画像が、殿のキャラクタ画像であるか否かの認識が可能となるため、特別な利益が得られるかもしれないといった期待感を遊技者に持たせることができる場合がある。また、殿のキャラクタ画像の一部と、遊技に関する情報を示す数字(例えば、保留数やラウンド数)の一部を、ボタン演出で隠してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台は、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134など)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなど)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示など)であり、前記第二の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、図柄表示(例えば、装飾図柄など)であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段に関する表示、演出表示、図柄表示によって表示手段における表示領域の視認性を異ならせることができ、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
また、複数種類の表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示、背景表示、演出表示、装飾図柄(特に、中央の装飾図柄)など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第二の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第三の表示であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第三の表示の表示中に、前記第二の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。また、前記表示手段は、前記第二の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよいし、前記第二の表示の表示中に、前記第三の表示を必ず表示開始可能な手段であってもよいし、無条件で前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記第三の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第二の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であってもよい。また、前記第一の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。
また、前記第三の表示は、第四の状態である場合に、第三の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第四の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態であってもよい。また、前記第三の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態であってもよい。また、前記第三の表示は、前記第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示であってもよい。また、前記第一の表示は、メーター表示を少なくとも含む表示であってもよいし、前記第一の表示は、メーター表示であってもよい。
<他の実施形態(オートボタン機能設定中のボタン演出)>
以下、図323〜図329を用いて、本発明の他の実施形態に係る遊技台について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、他の実施形態と同一の内容については、図面において同一の符号を付すこととし、その説明は省略する。また、本実施形態で参照する図面における符号は、原則として本実施形態の説明にのみ使用することとし、同一の符号が他の実施形態で参照する図面において使用されている場合であっても、本実施形態の説明では、図323〜図329で使用する符号を優先する。
詳細は後述するが、本実施形態に係る遊技台は、操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一のモードにおいて前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二のモードにおいて前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードであり、前記第二のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードである、ことを特徴とする遊技台である。
<基本概念/オートボタン機能>
最初に、本実施形態に係る遊技台の基本概念について説明する。本実施形態に係る遊技台は、上記図301〜図314を用いて説明した遊技台と同様に、操作手段と、表示手段と、を有し、当該遊技台と同一の表示を行うことが可能である。また、本実施形態に係る遊技台は、オートボタン機能を備えている。ここで、オートボタン機能とは、遊技者による操作手段の操作がない場合でも、所定の条件を契機として操作手段の操作を受け付けた場合と同じ処理を行う機能である。
図323(a−1)は、オートボタン機能が未作動(無効)の状態で操作手段の操作があった場合の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。本例では、操作手段による操作を受け付ける毎に、演出の表示を、表示A→表示B→表示C→表示A→・・・の順番で切り替えるとともに、演出の音声を、音声A→音声B→音声C→音声A→・・・の順番で切り替えるように構成している。ここで、AB1〜AB3は、表示を表示Aから表示Bに切り替える際に実行するアニメーションを示し、BC1〜BC3は、表示を表示Bから表示Cに切り替える際に実行するアニメーションを示し、CA1〜CA3は、表示を表示Cから表示Aに切り替える際に実行するアニメーションを示している。なお、本例では、演出の音声の切り替えタイミングを、演出の表示の切り替えタイミングよりも遅らせることで、演出の切り替え時に遊技者に違和感を感じさせないように構成している。
本例では、操作手段による1回目の操作を受け付けた場合に、演出の表示を、表示A→アニメAB1→アニメAB2→アニメAB3→表示Bの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Aから音声Bに切り替えている。また、操作手段による2回目の操作を受け付けた場合に、演出の表示を、表示B→アニメBC1→アニメBC2→アニメBC3→表示Cの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Bから音声Cに切り替えている。また、操作手段による3回目の操作を受け付けた場合に、演出の表示を、表示C→アニメCA1→アニメCA2→アニメCA3→表示Aの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Cから音声Aに切り替えている。
また、図323(a−2)は、オートボタン機能が作動している場合(有効の場合)の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。本例では、遊技者による操作手段の操作がない場合でも、オートボタン機能における所定の条件が成立する毎に、演出の表示を、表示A→表示B→表示C→表示A→・・・の順番で切り替えるとともに、演出の音声を、音声A→音声B→音声C→音声A→・・・の順番で切り替えるように構成している。なお、本例では、演出の切り替え時に遊技者に違和感を感じさせることがないように、オートボタン機能が作動している場合(有効の場合)もオートボタン機能が未作動(無効)の状態と同様に、敢えて、演出の音声の切り替えタイミングを、演出の表示の切り替えタイミングよりも遅らせるように構成している。
本例では、演出の実行中に所定の条件が成立した場合(演出時間が予め定めた時間に達した場合)に表示を切り替えるように構成しており、演出A(表示A、音声A)の演出時間が予め定めた時間に達した場合に、演出の表示を、表示A→アニメAB1→アニメAB2→アニメAB3→表示Bの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Aから音声Bに切り替えている。また、演出B(表示B、音声B)の演出時間が予め定めた時間に達した場合に、演出の表示を、表示B→アニメBC1→アニメBC2→アニメBC3→表示Cの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Bから音声Cに切り替えている。また、演出C(表示C、音声C)の演出時間が予め定めた時間に達した場合に、演出の表示を、表示C→アニメCA1→アニメCA2→アニメCAC3→表示Aの順番で切り替えた後、演出の音声を、音声Cから音声Aに切り替えている。
図323(a−1)に示す例では、演出の切り替えタイミングは、遊技者による操作手段の操作タイミングによって決まることになる。したがって、例えば、演出AがキャラクタAを選択可能な演出であり、演出CがキャラクタCを選択可能な演出である場合に、遊技者がキャラクタCを選択したいときは、遊技者は操作手段の操作を2回行って演出を演出Aから演出Cに切り替える必要があり、演出Aから演出Cの切り替えに時間がかかってしまうおそれがある。
一方、図323(b−1)に示す例では、演出の切り替えタイミングは、遊技台の制御によって決まることになるため、先の例で遊技者がキャラクタCを選択したいときは、遊技者は操作手段の操作を行うことなく演出を演出Aから演出Cに切り替えることができ、オートボタン機能が未作動の状態に比べて、演出Aから演出Cの切り替えをスムーズに行うことができる場合がある。
また、図323(b−1)は、図323(a−1)に示した例において、アニメの途中に操作手段の操作があった場合の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。本例では、操作手段による1回目の操作を受け付けた場合に、演出の表示を、表示A→アニメAB1→アニメAB2の順番で切り替えた後、アニメAB2の実行直後に2回目の操作を受け付けているため、アニメAB2の実行後はアニメAB3と表示Bを実行することなく(アニメAB3と表示Bを飛ばして)、演出の表示を、アニメBC1→アニメBC2→アニメBC→表示Cの順番で切り替えている。
また、図323(b−2)は、図323(a−2)に示した例において、アニメの途中にオートボタン機能における所定の条件が成立した場合の演出の流れの一例を示したタイムチャートである。本例では、演出A(表示A、音声A)の演出時間が予め定めた時間に達した場合に、演出の表示を、表示A→アニメAB1→アニメAB2の順番で切り替えた後、アニメAB2の実行直後にオートボタン機能における所定の条件が成立したため、アニメAB2の実行後はアニメAB3と表示Bを実行することなく(アニメAB3と表示Bを飛ばして)、演出の表示を、アニメBC1→アニメBC2→アニメBC→表示Cの順番で切り替えている。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例1>
次に、オートボタン機能の具体例について説明する。図324(a−1)〜同図(a−6)は、オートボタン機能が未作動の状態におけるボタン演出の一例を時系列で示した図である。図324(a−1)〜同図(a−2)に示す期間は、ボタン演出の開始前の状態であり、チャンスボタン136(のチャンスボタンランプ138)を消灯している。
図324(a−3)に示すタイミングでは、同図(a−2)で特図変動遊技を開始したことを契機としてボタン演出を開始しており、同時に、チャンスボタン136(のチャンスボタンランプ138)を第一の色(本例では赤)で点灯している。なお、図324(a−3)〜(a−4)で実行するボタン演出においては、操作手段画像BGの色を、チャンスボタン136の点灯色である第一の色(赤)と同色に設定している。
また、図324(a−5)に示すタイミングでは、直前の図324(a−4)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を受け付けたことを契機として、チャンスボタン136を消灯するとともに、ボタン演出を終了している。なお、このタイミングでは、チャンスボタン136による操作が行われたことを示唆する演出を行っている一方で、チャンスボタン136を消灯している。なお、チャンスボタン136を消灯する代わりに、チャンスボタン136を上述の第一の色(赤)とは異なる色(例えば、橙色)で点灯してもよい。また、続く図324(a−6)に示すタイミングでは、図324(a−4)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を受け付けたことを契機として、特別演出を実行している。
また、図324(b−1)〜同図(b−6)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例1を時系列で示した図である。図324(b−1)〜同図(a−6)に示す期間は、オートボタン機能を作動させている状態であり、チャンスボタン136(のチャンスボタンランプ138)を第一の色とは異なる第二の色(本例では青)で点灯している。
図324(b−3)に示すタイミングでは、同図(b−2)で特図変動遊技を開始したことを契機としてボタン演出を開始している。なお、図324(b−3)〜(b−4)で実行するボタン演出においては、操作手段画像BGの色を、チャンスボタン136の点灯色である第二の色(青)とは異なる第一の色(赤)に設定している。
また、図324(b−5)に示すタイミングでは、直前の図324(b−4)に示すタイミングでオートボタン機能における所定条件が成立したこと(本例では、ボタン演出における所定の時間に到達したこと特図)を契機として、ボタン演出を終了している。また、続く図324(b−6)に示すタイミングでは、図324(b−4)に示すタイミングでオートボタン機能における所定条件が成立したことを契機として、特別演出を実行している。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例2>
図325(a−1)〜同図(a−6)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例2を時系列で示した図である。なお、図325(a−1)〜同図(a−3)に示す表示は、上記図324(b−1)〜(b−3)に示す表示と同一であるため、その説明は省略する。
本例では、オートボタン機能が作動し、かつボタン演出を実行している、図325(a−4)に示すタイミングで、チャンスボタン136による操作を受け付けている。そして、図325(a−5)に示すタイミングでは、直前の図325(a−4)に示すタイミングでオートボタン機能の作動中にチャンスボタン136の操作を受け付けたことを契機として、ボタン演出を終了するとともに、オートボタン機能を作動状態から未作動状態に切り替えてチャンスボタン136を消灯している。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例3>
図325(b−1)〜同図(b−6)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例3を時系列で示した図である。なお、図325(b−1)〜同図(b−3)に示す表示は、上記図324(a−1)〜(a−3)に示す表示と同一であるため、その説明は省略する。
本例では、図325(b−5)に示すタイミングにおいて、直前の図325(a−4)に示すタイミングでチャンスボタン136による操作を検出したことを契機としてボタン演出を終了するとともに、チャンスボタン136による操作が所定時間に亘って継続された場合(チャンスボタン136の長押し操作が行われた場合)に、オートボタン機能を未作動状態から作動状態に切り替えてチャンスボタン136を第二の色(青)で点灯している。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例4>
図326(a−1)〜同図(a−7)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例4を時系列で示した図である。本例の図326(a−1)に示すタイミングでは、オートボタン機能における所定条件が成立したこと(本例では、特図変動遊技の保留数が3から4に増加したこと)を契機として、ボタン演出を開始している。このボタン演出では、操作手段画像BGを、増加した保留アイコンPI4の上方に表示させた後、この保留アイコンPI4の表示態様を、通常の保留アイコン(本例では、白丸の画像)から、当該保留に対応する特図変動遊技の当否判定結果を示唆する予告保留アイコン(本例では、殿のキャラクタ画像)に変化させている。
本例では、遊技者がオートボタン機能を作動させていれば、操作手段の操作を行わなくても保留アイコンの表示態様を変化させることができるため、保留アイコンの表示態様の変化によって、保留されている特図変動遊技の当否判定結果を事前に把握することが可能で、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
<オートボタン機能作動時のボタン演出の具体例5>
図326(b−1)〜同図(b−7)は、オートボタン機能が作動している状態のボタン演出の具体例5を時系列で示した図である。本例の図326(b−1)に示すタイミングでは、オートボタン機能における所定条件が成立したこと(本例では、ボタン演出における所定の時間に到達したこと特図)を契機として、ボタン演出を開始しているが、特図変動遊技の変動停止の直前であるため、保留アイコンPI4の表示態様を変化させないように構成している。
また、図326(b−3)に示すタイミングでは、オートボタン機能における所定条件が成立したこと(本例では、特図変動遊技の保留数が4から3に減少したこと)を契機として、保留アイコンPI4の表示態様を、通常の保留アイコン(本例では、白丸の画像)から予告保留アイコン(本例では、殿のキャラクタ画像)に変化させている。
<オートボタン機能の他の例>
次に、オートボタン機能の他の例について説明する。図327は、オートボタン機能の他の例を説明するための図である。
例えば、図327(a−1)に示すように、オートボタン機能に対応するチャンスボタン136の両側に、左ボタン136aと右ボタン136bが配設された遊技台においては、チャンスボタン136、左ボタン136a、および右ボタン136bの3つが同時に押された場合(同時押しされた場合)に、図327(a−2)に示すように、オートボタン機能をオンに設定し(作動させ)、図327(a−3)に示すように、チャンスボタン136以外の左ボタン136a(または右ボタン136b)が操作された場合に、図327(a−4)に示すように、オートボタン機能をオフ(未作動)に設定するように構成してもよい。
また、図327(b)に示すように、オートボタン機能の作動中は、装飾図柄表示装置208の表示領域で、オートボタン機能が作動中であることを示唆する表示(本例では、「オートボタン設定中」の文字表示)を行ってもよい。また、図327(c)に示すように、オートボタン機能の作動中にも関わらず、操作手段による操作を促すボタン演出を行ったり、操作手段による操作を促す表示(本例では、「今じゃ!!」という文字表示)を行ってもよい。
また、図327(d−1)〜(d−3)に示すように、オートボタン機能をオン(作動)に設定している場合において、オートボタン機能の作動中に、操作手段に対応するボタン演出を一切実行すること無く、図327(d−3)に示すように、操作手段の操作を受け付けた場合に実行する演出を表示するように構成してもよい。なお、演出の開始タイミングは特に限定されず、例えば、操作手段の有効時間が半分になった場合に演出を開始してもよいし、操作手段の有効時間が0秒になった場合に演出を開始してもよい。
また、本例のオートボタン機能は、ボタン演出を一切行わない点で上述のオートボタン機能と異なるため、本例のオートボタン機能を第二のオートボタン機能と称し、当該第二のオートボタン機能の作動時は、上述のオートボタン機能の作動時とは異なる第三の色(例えば、黄色)でチャンスボタン136を点灯させるように構成してもよい。
<キャラクタセレクト機能>
次に、キャラクタセレクト機能について説明する。図328と図329は、キャラクタセレクト機能を説明するための図である。
本例に係る遊技台は、所定の演出(例えば、大当り遊技の演出、ボーナス遊技の演出)を開始する場合に、複数のキャラクタの中から当該所定の演出に登場させるキャラクタを選択することができるキャラクタセレクト機能を有している。しかしながら、このキャラクタセレクト機能においては、操作手段による操作を受け付けた場合にのみキャラクタの選択を可能としているため、上述のオートボタン機能の作動中であっても、キャラクタの選択は自動で(操作手段による操作無しで)行わないように構成している。
図328(a)に示す状態は、オートボタン機能がオン(作動)の状態でキャラクタセレクト演出を開始した状態である。この状態では、キャラクタセレクト演出を開始したことにより、操作手段による操作を促す表示(本例では、「ボタン押してキャラを選べ!」という文字表示)を行っている。本来であればオートボタン機能の作動中は操作手段による操作がなくてもキャラクタの選択が自動で行われるが、本例では、オートボタン機能の作動中であっても、キャラクタの選択は自動で(操作手段による操作無しで)行わないように構成している。このため、最初に表示されるキャラクタ(本例では、殿のキャラクタ)がオートボタン機能により自動で(操作手段による操作無しで)選択されることはない。
図328(b)は、左ボタン136aによる操作を受け付けた状態である。本例では、キャラクタセレクト演出中に操作手段による操作を受け付けた場合には、オートボタン機能を未作動に変更するように構成しているため、図328(c)に示すタイミングでは、オートボタン機能を未作動にするとともに、チャンスボタン136を消灯している。
なお、続く図328(c)〜同図(f)に示す期間では、同図(b)に示すタイミングで左ボタン136aによる操作を受け付けたことに基づいて、キャラクタセレクト演出において選択可能なキャラクタを、殿のキャラクタから爺のキャラクタに変更するアニメーションを実行している。
また、図329に示す例では、同図(a)に示すタイミングで左ボタン136aによる操作を受け付けたことに基づいて、図329(b)〜(c)に示す期間で、キャラクタセレクト機能において選択可能なキャラクタを、殿のキャラクタから爺のキャラクタに変更するアニメーションを実行するとともに、当該アニメーションの実行中の同図(c)に示すタイミングで左ボタン136aによる操作を再び受け付けたことに基づいて、図329(d)〜(g)に示す期間で、キャラクタセレクト機能において選択可能なキャラクタを、爺のキャラクタから姫のキャラクタに変更するアニメーションを実行している。
すなわち、本例では、キャラクタ選択操作を受け付けたことに基づいて、キャラクタセレクト機能において選択可能なキャラクタを第一のキャラクタから第二のキャラクタに変更するアニメーションを開始した後、当該アニメーションが完了する前に再びキャラクタ選択操作を受け付けた場合には、選択可能なキャラクタを第一のキャラクタから第二のキャラクタに変更するアニメーションを中止(キャンセル)し、選択可能なキャラクタを第三のキャラクタに変更するように構成している。
また、操作手段による操作を受け付けた場合に操作手段を振動させる振動演出を行う遊技台においては、オートボタン機能の作動時は当該振動演出を実行しないように構成してもよい。このような構成とすれば、操作手段に操作が不要な状況において振動演出が行われることで、遊技者に不快感を与えてしまうような事態を回避できる場合がある。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台は、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137、球発射ハンドル134など)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、各種ランプ、各種LEDなど)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示(例えば、操作手段画像の表示、経過時間報知画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示、操作手段による操作に応じたアニメーション表示、操作手段に関するアニメーション表示、背景表示、演出表示、装飾図柄(特に、中央の装飾図柄)など)を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一のモードにおいて前記第一の表示(例えば、操作手段画像の表示、有効時間報知画像の表示表示態様変化画像の表示、操作促進画像の表示の全てまたは一部)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二のモードにおいて前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモード(例えば、オートボタン機能がオフの状態)であり、前記第二のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモード(例えば、オートボタン機能がオンの状態)である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、操作手段が自動で操作されたことになるモードにおいても第一の表示を表示可能なため、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。
なお、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を遊技者に促す表示を少なくとも含む表示であってもよいし、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を遊技者に促す表示であってもよい。また、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第二の表示は、演出表示であってもよい。
また、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも表示開始する手段であってもよいし、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段であってもよい。
また、前記表示条件は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であってもよい。また、前記表示条件は、前記第二のモードにおいて前記操作手段が操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であってもよい。また、前記表示条件は、前記第二のモードにおいて前記操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であってもよい。また、前記操作手段は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた手段であってもよい。
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図330を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図330では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図332参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図331は、図330のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図333参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図332は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図332に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図332に示す例では、第1特別図柄および第2特別図柄のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、第1特別図柄および第2特別図柄の双方に対応する共通の第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図333を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図333では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図334(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図334(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図334(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図334(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図334(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図340(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図334(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図334(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図334(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図334(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図334(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図335を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図336を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図334(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図334(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図338(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図338(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図334(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図334(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図339(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図340(a)、図341(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図335に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図335に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図337(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図337(b)〜(d)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図337(b)〜(d)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図337(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図337(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図337(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図337(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図337(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図337(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図337(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図337(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図337(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図338〜図341に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図338(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図338(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図338(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図338(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図338(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図338(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図338(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図338(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図338(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図338(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図338(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図339(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図339(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図339(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図339(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図339(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図339(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図339(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図339(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図339(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図339(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図339(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図339(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図340(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図340(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図340(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図340(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図341(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図341(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図341(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図341(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図340および図341に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図342および図343を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図342(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図342(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図343を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図342(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図342(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図342(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図343(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図343(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図343(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図342(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS817に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図343に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図343(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図343(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾0」から「装飾9」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図343(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図344を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図344(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図344(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図344(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図344(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の演出等について図345乃至図357を用いて説明する。図345(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行されるボタン演出制御処理の流れを示している。ボタン演出制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する(ステップS1201)。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1203の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してステップS1211の処理に移行する。
ステップS1203では、第1副制御部400は、ボタン受付フラグがオン状態であるか否かを判断する。ボタン受付フラグは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが操作された場合にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグの値を参照して、ボタン受付フラグの値が「1」である場合にはボタン受付フラグがオン状態であると判断してステップS1205の処理に移行し、ボタン受付フラグの値が「0」である場合にはボタン受付フラグがオフ状態であると判断してステップS1207の処理に移行する。
ステップS1205では、第1副制御部400は、ボタン受付時制御処理を実行する。ボタン受付時実行処理では、チャンスボタン136や設定操作部137の操作に基づいて実行される演出を実行するための制御を行う。
ステップS1205の次のステップS1207では、第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したか否かを判断する。例えば、操作有効期間内にチャンスボタン136が所定回数操作されたり場合、設定操作部137の各ボタンが所定の順序で操作された場合、、または操作有効期間が終了した場合にボタン演出終了条件が成立する。第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したと判断するとステップS1209の処理に移行し、ボタン演出終了条件が成立していないと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1209では、第1副制御部400は、ボタン演出実行中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、ステップS1207で操作有効期間が終了したと判断したので、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「0」を上書きして、ボタン演出フラグ実行中フラグをオフ状態にする。
一方、ステップS1201でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1211では、ボタン演出実行条件が成立したか否かを判断する。ボタン演出実行条件は、所定の抽選処理において、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選した場合に成立する。第1副制御部400は、ボタン演出実行条件が成立したと判断するとステップS1213の処理に移行し、ボタン演出実行条件が成立しなかったと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1213では、ボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選してボタン演出実行条件が成立したと判断しているので、ボタン演出が実行されていることを示すボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「1」を上書きする。
ステップS1215では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定処理を実行する。オートボタンモード設定処理については、図345(b)を用いて詳述する。
ステップS1215の次のステップS1217では、その他のボタン演出制御処理を行う。例えば、操作有効期間を伴う演出の実行有無を決定する抽選処理等が行われる。第1副制御部400は、その他のボタン演出制御処理を終了すると、ボタン演出制御処理を終了して、メイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図345(b)は、ボタン演出制御処理のステップS1215で実行されるオートボタンモード設定処理の流れを示している。オートボタンモード設定処理では、第1副制御部400は、まず、オートボタンモード設定中フラグがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1303の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1309の処理に移行する。
ステップS1303では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定条件は、特図変動遊技の非実行中に遊技者が呼び出し可能なユーザーモード(メニュー)において、オートボタンモード設定が呼び出された場合に成立する。また、所定の抽選に当選した場合や、電源投入からの大当り回数が所定回数に到達した場合に、オートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよい。また、所定条件成立時に強制的にオートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよいし、遊技者が任意にオートボタンモードの設定をすること自体をオートボタンモード設定条件の成立としてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、オートボタンモード設定を行う。本実施の形態では、遊技者の操作により、モード1〜4の4種類のオートボタンモードが設定可能になっている。オートボタンモードの各モードの詳細については後述する。
ステップS1307では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、ステップS1305でオートボタンモードが設定されたので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
一方、ステップS1301でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断した場合の次のステップS1309では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定解除条件は、遊技者によるオートボタンモードの解除により成立する。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断するとステップS1309の処理に移行し、オートボタンモード設定解除条件が成立していないと判断すると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
ステップS1309の次のステップS1311では、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断したので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「0」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
図346は、第1副制御部400でのメイン処理のチャンスボタン制御処理(S411)の処理の流れを示している。チャンスボタン制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン受け付けフラグをオフ状態にする(ステップS1401)。このように、チャンスボタン制御処理の実行毎にボタン受付フラグは一度オフ状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「0」を上書きしてボタン受付フラグをオフ状態にし、ステップS1403の処理に移行する。
ステップS1403では、第1副制御部400は、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1405の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1405では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグがオン状態であるか否かを判断する。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1407の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1411の処理に移行する。
ステップS1407では、第1副制御部400は、オートボタン処理を行う。オートボタン処理が行われると、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される。
ステップS1407の次のステップS1409では、第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けるか否かを判断する。第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けたと判断するとステップS1413の処理に移行し、ボタン操作を受け付けないと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
一方、ステップS1405でオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1411では、チャンスボタンセンサ426や設定操作部センサの検出結果がオンであるか否かを判断する。第1副制御部400は、チャンスボタンセンサ426の検出結果がオンであるとチャンスボタン136が操作されたと判断し、設定操作部センサの検出結果がオンであると設定操作部137が操作されたと判断する。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が操作されたと判断するとステップS1413の処理に移行し、チャンスボタン136および設定操作部137が操作されなかったと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1413では、ボタン受付フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が自動または手動で操作されたので、チャンスボタン136や設定操作部137が操作されたことを示すボタン受付フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、ボタン受付フラグをオン状態にすると、チャンスボタン制御処理を終了する。
図347は、オートボタンモードの各種設定を示している。本実施の形態では、モード1〜モード4の4種類のオートボタンモードが設けられている。モード1は、初心者向けであり、設定可能条件が設けられていない。このため、モード1は、遊技者の誰もが設定可能になっている。モード2は、中級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル50に到達した遊技者が設定可能になっている。モード3は、上級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル100に到達した遊技者が設定可能になっている。モード4は、全ての遊技者向けであるが、所定の解禁日が到来しないと設定できないようになっている。
各モードには、操作有効期間のいずれのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動で操作されるのかが決まっている。図中の「性分」の欄に示すように、モード1では「のんびり」が設定されており、操作有効期間の終盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード2では「せっかち」が設定されており、操作有効期間の序盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード3では「気分屋」が設定されており、操作有効期間内においてランダムのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード4では、「のんびり」、「せっかち」または「気分屋」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の単位時間当たりの操作回数を示す連打速度は、モード1で「低速」、モード2で「中速」、モード3で「高速」が設定されている。モード1とモード3では、遊技者がチャンスボタン136を操作せずに連打が実行されるが、モード2では、遊技者がチャンスボタン136を押し続けている場合にのみ連打が実行されるようになっている。また、モード4では、「低速」、「中速」または「高速」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の操作タイミングを合わせる演出(例えば、後述の姫ダンスSPリーチ)において、モード1は操作タイミングが許容範囲の「GOOD」に設定され、モード2は操作タイミングがわずかにずれる「GREAT」に設定され、モード3は操作タイミングが完璧に合う「PERFECT」に設定されている。モード4では、「GOOD」、「GREAT」または「PERFECT」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、操作有効期間内にチャンスボタン136の操作を遊技者に促す操作促進放置が行われない「裏ボタン」の設定は、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード2ではチャンスボタン136が自動操作され、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されるようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、特図変動遊技の保留数を示す保留アイコンがチャンスボタン136を模した絵柄で表示されてチャンスボタン136の操作を促進する「ボタン保留」が表示された場合には、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作され、モード2ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されないようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。「ボタン保留」の表示中にチャンスボタン136が操作されると、「ボタン保留」の保留アイコンの表示態様が変化するようになっている。
また、設定操作部137の各ボタンを所定の順番で操作する十字キー(十字キーのコマンド入力)は、モード1では自動操作されるように設定され、モード2では自動操作されるように設定され、モード3では自動操作されないように設定されている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、遊技者にクジ等を引かせる選択演出では、モード1は選択肢がすぐには決まらない「優柔不断」に設定され、モード2は選択肢がすぐに決まる「即断即決」に設定され、モード3は選択肢が初期選択に決定される「デフォルト」に設定されている。モード4では、「優柔不断」、「即断即決」または「デフォルト」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、各モードに設定中の遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作は、モード1で有効に受付され、モード2で有効に受け付けられ、モード3で有効に受け付けられないようになっている。モード4では、遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作を有効に受け付けるか否かを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、図中の「備考」欄に記載のように、モード1は、特図変動遊技の非実行中(非遊技中)に装飾図柄表示装置208に表示されるオートボタン設定画面、または特図変動遊技中(遊技中)の十字キーコマンド入力によってオン、オフの設定が可能になっている。また、モード2は、オートボタンモードオン状態において、遊技者により実際にチャンスボタン136または設定操作部137が操作された場合には、オートボタンモードがオフ状態に切り替えられるようになっている。また、モード3は、連打速度がチャンスボタン136を物理的に(遊技者が直接)操作した場合には達成できない速度で連打されるようになっている。また、操作タイミングが「PERFECT」の時のみ出現する演出が設けられている。
図348は、オートボタンモードのモード1の設定方法を時系列で示している。モード1は、パチンコ機100を初めて遊技する遊技者であっても設定可能なモードである。
図348(a)は、特図変動遊技の非実行中に行われるデモンストレーション演出中の装飾図柄表示装置208の表示内容を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには、直近の停止図柄である「装飾2−装飾5−装飾6」が表示されている。また、演出表示領域208dには、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」と表示され、チャンスボタン136を操作することにより、メニュー画面が呼び出される(表示される)ことが報知されている。
図348(b)は、デモンストレーション演出中にチャンスボタン136が操作されれて、ダイトモ未ログイン時(パスワード未入力時)のメニュー画面が表示された状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作してカーソルeを移動させて項目を選択し、チャンスボタン136を操作して選択項目に決定することができるようになっている。また、このことを、演出表示領域208dに表示された爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が報知している。本例のメニューには、「会員登録」、「パスワード入力」、「QRコード(登録商標) 発行」、「データクリア」、「音量、光量調整」、「オートボタンモード」が設けられている。「QRコード(登録商標)発行」と「データクリア」とは、ダイトモにログイン時のみ選択できるメニューである。図348では、ダイトモにログインされていないので、「QRコード(登録商標)発行」と「データクリア」とはその他のメニューよりも暗く表示され(図中、右上がりハッチングで示す)、選択できないメニューであることが示されている。
図348(c)は、メニュー画面において「オートボタンモード」が選択された状態を示している。19(c)に示す時点では、カーソルe1が「モード1」に位置し、「モード1」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「初心者にはモード1がオススメよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、モード2、モード3はダイトモにログイン中にのみ選択できるモードであり、「モード4」の解禁日は到来していない。このため、「モード2」、「モード3」および「モード4」は、選択不能になっている。また、「戻る」を選択決定すると、図348(b)に示すメニュー画面に戻るようになっている。
図348(d)は、モード1に決定された状態を示している。項目の「モード1」が点灯するように表示され(図中、点線の枠で示す)、姫の吹き出しメッセージ「モード1に決定!」が表示される。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左下方には「モード1」と表示されて、設定中のオートボタンモードが表示されている。
図348(e)は、モード1に決定されて、メニュー画面に戻った状態を示している。メニュー項目の「終了」が選択されると、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「頑張るのじゃぞ!」が表示されて、図348(f)に示すように、デモンストレーション演出が再開される。また、図348(e)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、メニュー項目の「終了」)で隠されてもよいし、図348(f)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」の枠)を隠してもよい。
図349は、オートボタンモードのモード4の設定方法を時系列で示している。図349(a)は、図348(b)に示すメニュー画面で「パスワード入力」が選択決定された状態を示している。遊技者は、設定操作部137を操作して4ケタのパスワードを入力して、ダイトモにログインできるようになっている。
図349(b)は、パスワードの入力に成功した状態を示している。演出表示領域208dの中央に「パスワードの入力を受け付けました」と表示された後に、図349(c)に示すメニュー画面が表示される。ダイトモにログイン済みなので、メニュー項目の「QRコード(登録商標)発行」と「データクリア」とが選択可能になっている。演出表示領域208dには、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が表示されている。また、演出表示領域208dの右上方には、「レベル:250」と表示され、ログインした遊技者のダイトモレベルが示されている。各レベルに応じた称号が設けられており、レベル250の称号は将軍であるので、「レベル:250」の下方に「称号:将軍」と表示されている。
この状態で、遊技者が設定操作部137の上下ボタンを操作してメニュー項目の「オートボタン」を選択し、チャンスボタン136を操作すると、図349(d)に示すように、オートボタンモード設定画面が表示される。カーソルe1が「モード4」に位置し、「モード4」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「モード4はすべての機能をカスタマイズできるのよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、ダイトモにログイン中であり、ダイトモレベルが250なので、「モード2」および「モード3」が選択可能になっている。また、「モード4」の解禁日が到来しているので「モード4」も、選択可能になっている。
図349(e)は、モード4が選択決定された後の状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作して設定する機能を選択し、設定操作部137の左右ボタンを操作して各機能の設定をすることができるようになっている。遊技者が選択した各機能の選択項目は、非選択の項目よりも明るく表示(図中、ドットハッチングで示す)される。演出表示領域208dの下方に示す「決定」が選択決定されると、モード4の設定(カスタマイズ)が終了し、「キャンセル」が選択決定されると、図349(d)に示すオートボタンモード画面に戻るようになっている。
図349(f)は、「決定」が選択決定され、オートボタンのモード4の設定が終了した状態を示している。演出表示領域208dの左下方には「モード4」と表示されて、設定中のモードが表示されている。また、「モード4」に代えて、遊技者が個別設定可能な各機能の設定状況を個別に報知してもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1)
図350は、本実施の形態の実施例1における演出表示の例を時系列で示している。図350および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。図350および後述する各図では、装飾図柄表示装置208と、特図1保留ランプ218、特図1表示装置212、特図2保留ランプ220および特図2表示装置214との相対的な配置関係が図332の図示に対して異ならせて示されている。図350および後述する各図には、装飾図柄表示装置208の左下方に特図1保留ランプ218および特図1表示装置212を示し、その右方に特図2保留ランプ220および特図2表示装置214を示している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する。また、図350の左方には、装飾図柄表示装置208等を示し、左方には遊技者から見たチャンスボタン136を示す。
図350(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図350(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
図350(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。
本実施例では、オートボタンモードが設定されていない。このため、操作有効期間中にチャンスボタン136が自動操作されることはない。図350(c)に示すように、操作有効期間内にチャンスボタン136が遊技者により操作されると、図350(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。また、チャンスボタン136が押下されると、図350(c)、(d)に示すように、チャンスボタンランプ138が消灯する。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内の遊技者によるチャンスボタン136の操作に基づいて、第一の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2)
図351は、本実施の形態の実施例2における演出表示の例を時系列で示している。図351(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図351(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図351(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図351(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図347に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「のんびり」と同じく操作有効期間の終盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図351(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図351(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図350(d)参照)と同じである。また、チャンスボタン136が手動操作された場合と自動操作された場合とで、異なるカットイン演出が実行されてもよい。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。なお、オートボタンモードの設定状況に応じてカットイン演出の表示内容を変更してもよい。特に、オートボタンモードを設定していない限りは表示されない態様等があってもよいし、その逆であってもよい。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。本実施例においては、オートボタンモードが設定されている場合であっても、操作有効期間中は、チャンスボタン136を点灯すると共に、操作有効期間を示すメーター画像を表示していたが、これに限らず、オートボタンモードが設定されていない場合には、チャンスボタン136を点灯しつつ、操作有効期間を示すメーター画像を表示し、オートボタンモードが設定されている場合には、いずれか一方または両方を実行しなくてもよい。
(実施例3)
図352は、本実施の形態の実施例3における演出表示の例を時系列で示している。図352(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図352(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図352(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図352(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図347に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「せっかち」と同じく操作有効期間の序盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図352(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図352(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図350(d)参照)と同じである。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例4)
図353は、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100が備えるチャンスボタン700を示している。本実施例によるパチンコ機100は、チャンスボタン136に代えて、もしくはチャンスボタン136に加えて、チャンスボタン700を有している。チャンスボタン700は、遊技者が操作可能な位置に設けられ、押下可能に構成されている。また、チャンスボタン700は、回転灯と同じ形状、構造を有している。チャンスボタン700内には、回転可能なランプ700aが配置されている。
図353(a)〜(d)は、チャンスボタン700が遊技者により手動で操作される例を示している。図353(a)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図353(b)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図353(c)は、遊技者によりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、図353(c)、(d)に示すように、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯する演出が開始される。しかしながら、遊技者がチャンスボタン700を操作した後もチャンスボタン700に手を乗せたままにすると、ランプ700aの回転、点灯が手で隠されてしまう場合がある。
一方、図353(e)〜(g)は、チャンスボタン700がオートボタンモードにより自動操作される例を示している。図353(e)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図353(f)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図353(g)は、オートボタンモードによりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、オートボタンモードの設定時には、遊技者によって実際にオートボタンが操作されなくても、自動操作に基づいて、ランプ700aが回転しながら点灯する状態になる。遊技者によるチャンスボタン700の操作がないため、遊技者の手によりランプ700aの視認性が低下するのを防ぐことができる。
本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモードの設定可否により、視認性を犠牲にしつつ、自分のチャンスボタン700の操作により役物(例えば、ランプ700a)を可動させる場合と、チャンスボタン700の操作を犠牲にしつつ、役物の視認性を確保する場合とを遊技者が選択することができる。
(実施例5)
図354は、本実施の形態の実施例5による演出の例を時系列で示している。図354(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1が越後屋f3をビームで倒すシューティングリーチが実行される。
本実施例のシューティングリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136の操作回数分だけ殿f1の刀からビームが発射される。このことを報知するために、シューティングリーチの開始時には、「シューティングリーチ〜ボタン連打で越後屋を撃破せよ〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード1が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード1」と表示されている。
図354(b)は、シューティングリーチが開始された状態を示している。シューティングリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始され、演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示され、操作促進報知が実行されている。
オートボタンモードのモード1の連打速度は、図347に示すように「低速」になっている。このため、図354(b)、(c)に示すように、チャンスボタン136が低速で自動操作されるので、殿f1の刀から発射されるビームが少なくなっている。
図354(d)は、遊技者が自らチャンスボタン136の連打を開始した状態を示している。オートボタンモードのモード1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作も有効とされる。このため、チャンスボタン136が自動操作されていた時よりも多くのビームが殿f1の刀から発射されている。
図355は、図354に示す演出実行時におけるチャンスボタンセンサ426と、オートボタン処理判定結果(ステップS1407、S1409)と、ボタン受付フラグとの状態を示すタイミンチャートである。図355は、上から順に、チャンスボタンセンサ426のオンオフ状態と、オートボタン判定処理結果(ステップS1407からのS1409での判定)のオンオフ状態と、ボタン受付フラグのオンオフ状態を示している。また、図355の横軸は、時間を示している。チャンスボタンセンサ426は、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合にのみオンになる。オートボタン判定処理結果は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合にのみオンになる。ボタン受付フラグは、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合との両方でオンになる。
図355の時刻t1は、図354(b)に示す時である。時刻t1でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t1でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t1でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。
図355の時刻t2は、図354(c)に示す時である。時刻t2でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t2でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t2でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。また、時刻t3〜t4におけるチャンスボタン136の操作もオートボタンモードによる自動操作である。オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、等間隔で実行されている。なお、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、ランダムに実行されてもよいし、周期が異なるパターンで実行されてもよい。
時刻t5から遊技者によるチャンスボタン136の操作が開始されている。このため、時刻t5、t6において、チャンスボタンセンサ426がオンになり、ボタン受付フラグもオンになっている。
時刻t7では、遊技者によるチャンスボタン136の操作と、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作とが重なっている。この場合には、遊技者によるチャンスボタン136の操作、またはオートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作のいずれか一方のみが有効となり、チャンスボタン136は一回だけ操作されたことになる。例示はしていないが、チャンスボタン136の手動操作と自動操作とが重なった場合には、両方共有効と判定してもよい。また、例えば時刻t6において押し下げされたチャンスボタン136をそのまま維持していた場合であっても、時刻t7および時刻t10におけるオートボタン処理判定結果がONになってもよいし、逆にチャンスボタン136がON状態のままで維持されている場合には、オートボタン処理判定結果がONになるタイミングであってもボタン受付フラグをONにせずにOFFにしてもよい。
時刻t8では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。時刻t9では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。また、時刻t9は、図354(d)に示す時である。
時刻t10でチャンスボタン136がオートボタンモードにより自動操作されているが、時刻t10でボタン受付フラグがオンになっていない。このため、時刻t10でのチャンスボタン136の自動操作は無効とされている。このように、遊技者によるチャンスボタン136の操作から所定期間をチャンスボタン136の自動操作を無効としてもよい。その後、時刻t11で遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。
本実施例によるパチンコ機100は、オートボタンモードの設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作が有効とされる。本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモード設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けることで、突然、チャンスボタン136を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動でチャンスボタン136を操作することで、連打演出等(例えば、シューティングリーチ)を容易に攻略できる場合がある。
ここで、チャンスボタン136の受付期間の開始と共に、オートボタン処理判定処理の結果がONになるような構成としていてもよい。遊技者によるチャンスボタン136の押下では、チャンスボタン136の受付期間の開始を待ち受けていた場合であっても、当該期間の開始と同時にチャンスボタン136の操作を行うことは難しい、よって、どうしてもチャンスボタン136の受付期間の開始からチャンスボタン136の押下に基づく演出の実行までに時間がかかってしまう。その点、オートボタンモードを設定している場合には、チャンスボタン136の受付期間の開始とほぼ同時にチャンスボタン136の押下に基づく演出が実行されるため、より早く演出を見ることができる場合がある。
(実施例6)
図356は、本実施の形態の実施例6における演出表示の例を時系列で示している。図356(a)〜(d)は、オートボタンモードが作動する例を示している。図356(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図356(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。
図356(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図347に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、操作有効期間の中盤でチャンスボタン136が自動操作される。
図356(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図356(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図350(d)参照)と同じである。
図356(e)〜(h)は、オートボタンモードが作動しない例を示している。図356(e)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは、装飾図柄の変動表示(図中、下向き矢印で示す)が実行されている。また、オートボタンモードのモード3が設定されているので、演出表示領域208dの左上方には、「モード3」と表示されている。スーパーリーチ演出の実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左下方になり、スーパーリーチ演出の非実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左上方になっている。このように、オートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は、状態ごとで変化してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域aである。変動アイコン表示領域aでは、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で予告報知(当該変動の予告)することが可能である。変動アイコン表示領域aには、白色円形(デフォルト)の表示態様で、変動アイコンa1が表示されている。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域aの右側に隣接する横長の領域は、特図保留表示領域(保留アイコン表示領域)cある。特図保留表示領域cでは、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。特図保留表示領域cでは、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。また、本例の特図保留表示領域cでは、変動アイコン表示領域a側から順に保留順位1〜4の保留を示す保留アイコンが表示される。現在の特図1変動遊技の保留数は2つであるので、図356(e)に示すように、特図保留表示領域cには2つの保留アイコンb1、b2が白色円形(デフォルト)の表示態様で表示されている。
図356(f)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞して、特図1変動遊技の保留数が1つ増加した状態を示している。特図保留表示領域cには、新たに、保留アイコンb3が表示される。
保留アイコンb3は、チャンスボタン136を模した絵柄の表示態様で表示されるボタン保留である。ボタン保留は、先読み予告として表示される。ボタン保留の表示中は、チャンスボタン136の操作有効期間になる。ボタン保留が表示されている間にチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、ボタン保留の表示態様が変化するようになっている。また、オートボタンモード(モード3を除く)が設定されている最中にボタン保留が複数表示された場合に、オートボタンモードが作動した場合には、先に表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよいし、逆に後から表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよい。また、その場合には、両方のボタン保留の表示態様が変更されなくともよいし、両方のボタン保留の表示態様が同時に変更されてもよい。また、これらの制御は、オートボタンモードの設定中とそれ以外の状態とで別であってもよいし、同じであってもよい。また、オートボタンモードの作動による表示態様の変更と、実際にチャンスボタン136が押下されたことに基づく表示態様の変更とで、変更後の表示態様が異なってもよいし、同じであってもよい。また、一方の条件が成立した場合にのみ表示される態様等があってもよい。
本例では、オートボタンモードのモード3が設定されているが、モード3は、図347に示すように、ボタン保留表示時の自動操作を行わず、遊技者による操作も有効とされていない。このため、モード3設定時には、ボタン保留の表示態様が変化することがない。
図356(g)は、保留アイコンb3で保留を示していた特図1変動遊技が開始された状態を示している。ボタン保留の保留アイコンb3は、表示態様をそのままにして変動アイコンa2となる。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aに向かって徐々に移動する。
図356(h)は、変動アイコンa2が変動アイコン表示領域aに移動した状態を示している。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aへの移動完了後に表示態様が変化する。変動アイコンa2は、例えば、赤色(図中、クロスハッチングで示す)の円の中に「熱」と描かれた絵柄の表示態様に変化して、実行中の特図1変動遊技の予告表示(当該変動の予告表示)となっている。
本実施例の図356(a)〜(d)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動して、チャンスボタン136が自動操作されるようになっていてもよいし、図356(e)〜(h)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動しないで、チャンスボタン136が自動で操作されないようになっていてもよい。チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動してもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動してもよい。また、チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよい。
(実施例7)
図357は、本実施の形態の実施例7における演出表示の例を時系列で示している。図357の左方には装飾図柄表示装置208等を示し、右方には遊技者から見たチャンスボタン136を示している。
図357(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、姫様がダンスをする姫様ダンススーパーリーチが実行される。
本実施例の姫様ダンススーパーリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136をタイミングよく操作させる演出が実行される。このことを報知するために、姫様ダンススーパーリーチの開始時には、「姫様ダンスSPリーチ〜流れてくるボタンをタイミングよく押せ!〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード3」と表示されている。
図357(b)は、姫様ダンススーパーリーチが開始された状態を示している。姫様ダンススーパーリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。操作有効期間が開始されると、チャンスボタンランプ138が点灯する。
また、演出表示領域208dには、姫様の画像と、チャンスボタン画像gと、照準枠hとが表示される。本実施例では、再生中のBGMに合わせて、複数のチャンスボタン画像gが上方から照準枠hに向かって流れるように表示される。チャンスボタン画像gが照準枠hに重なったタイミングでチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、タイミングの良い順に、「PERFECT」、「GREAT」、「GOOD」の評価が得られる。
図357(c)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動で操作された状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136は、モータやソレノイド等の駆動手段により、可動可能になっている。チャンスボタン136が自動操作されるタイミングに合わせて、チャンスボタン136が押下されたように引っ込むようになっている。なお、チャンスボタン136の自動操作時に、チャンスボタン136が上方に突出する動作をするようになっていてもよい。また、チャンスボタン136の操作時には、チャンスボタンランプ138が消灯する。さらに、チャンスボタン136に駆動手段が設けられている場合には、オートボタンモードの設定に応じて、当該駆動手段を動作させることで、物理的にチャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、オートボタンモードがONに設定されたことに基づいて、遊技者がチャンスボタン136を押下しないように駆動手段を駆動させることで、チャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、チャンスボタン136の内部から外部に力をかけてチャンスボタン136が動かないように固定したり、チャンスボタン136を退避させ、当該退避された状態でチャンスボタン136を固定することで、押下できなくしてもよい。
このように、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作時には、チャンスボタン136が実際に操作されたように動作するようになっている。これは、駆動手段によるチャンスボタン136の動きに限られず、チャンスボタン136が遊技者により操作された場合と、チャンスボタン136が自動操作された場合とで、見た目が同じになっていればよい。例えば、操作有効期間中にチャンスボタンランプ138が点灯し、チャンスボタン136の遊技者による操作時にチャンスボタンランプ138が消灯するようになっている場合に、オートボタンモードの作動によりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいてチャンスボタンランプ138が消灯するようにすることで、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させることができる場合がある。
また、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させるために、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタン136の見た目が共通していればよい。この場合、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタンランプ138の点灯状況(例えば、発行の有無、発光色、輝度)や姿勢、動きの状況等の複数の要素のうち少なくとも一つの要素を共通にすればよい。
図357(d)は、チャンスボタン136が自動操作された後の状態を示している。図347に示すように、オートボタンモードのモード3では、全て「PERFECT」となるタイミングでチャンスボタン136が自動操作される。このため、チャンスボタン136が自動操作された後には、照準枠hに重なるように、「PERFECT」という文字列を含むエフェクト画像が表示される。
本実施例によるパチンコ機100によれば、チャンスボタン136の操作を煩わしいと感じる遊技者に対してもチャンスボタン136を操作させることなく、チャンスボタン136が実際に操作された場合と同じ演出を遊技者に見せることができる場合がある。
次に、以上説明した一実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図330乃至図357を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、700、設定操作部137)と、複数の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留、シューティングリーチ、姫様ダンスSPリーチ演出)のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留の変化、)であり、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留)であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出(例えば、カットイン演出(図350参照))を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出(例えば、モード3でのボタン保留の変化)を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作を煩わしいと感じる遊技者に対しても操作手段を操作させることなく、操作手段を操作した場合と同じ演出を見せることができる場合がある。また、操作手段を操作しなかったことで視認可能となる演出を設けることで、操作手段を敢えて操作しないという新たな遊技の楽しみ方ができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、オートボタンボタンモードの非設定)であり、前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、オートボタンボタンモード)であり、前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードでのみ実行される演出を設けることで、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで損することが無い場合がある。また逆に、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで得をする場合もある。
(3)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、操作促進報知(例えば、チャンスボタン136を模した画像、メーター画像)を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段に対する操作が自動で行われる演出モードであっても操作手段の操作を促す操作促進報知を実行しておくことで、操作を自動化したことに後ろめたさを感じている遊技者を救済することができる場合がある。また、他の遊技者から第二の演出モード(例えば、オートボタンモード)を設定していることを分かり難くくできる場合がある。また、複数の演出モードにおいて、制御を共通化することができるため、制御負荷を低減し設計作業の工程を削減することができる。
(4)上記パチンコ機100であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、カットイン演出)のことであり、前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100であって、前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードであっても遊技者による操作手段の操作を受け付けることで、突然、操作手段を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動で操作手段を操作することで、連打演出等を容易に攻略できる場合がある。
(6)上記遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図358に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図358に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出手段1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図359(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
従来の遊技台では、遊技者が操作手段を操作しないと実行されない演出があった。また、従来の遊技台では、操作手段の操作有効期間のタイムアップ等の条件に応じて、遊技者が操作手段を操作しなくとも、操作手段を操作した場合と同様の演出を実行する場合があった。このため、従来の遊技台では、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出が単調になりやすく、予め定められた演出が決まったタイミングで実行されるため、遊技者が開始される演出の内容を予測しやすく、演出に飽きられやすいという問題があった。
これに対し、本実施の形態によるパチンコ機100は、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出を多様にし、演出実行のタイミングをランダムにすることで、遊技者に開始される演出の内容を予測され難くし、飽きのこない演出を実行することができる。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、複数の演出のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)
付記1に記載の遊技台であって、複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モードであり、前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モードであり、前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)
付記2に記載の遊技台であって、前記演出手段は、操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)
付記2または3に記載の遊技台であって、前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出のことであり、前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)
付記4に記載の遊技台であって、前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)
付記1乃至5のいずれか1項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
<他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部を保留表示で覆う実施形態)>
次に、本発明の他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部を保留アイコンで覆う実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図360〜図365に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図360〜図365に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図360〜図365に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
本実施形態では、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に応じて表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)が操作手段の操作に関する表示を行う他の例について説明する。以下の説明では一例として、第1実施形態で説明した操作手段画像表示処理と同様の処理によって、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
図360は、本実施形態の操作手段画像表示の概要を示す図である。本実施形態では、同図に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央付近に、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の操作の受付期間を表示する第1の経過時間報知画像TG1とを表示するとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば下端部に保留表示を表示する。保留表示とは例えば、保留アイコンPIである。また、本実施形態における保留アイコンPIは、通常(デフォルト)の保留を示唆するデフォルト保留表示(ここでは、通常保留アイコンPI_D(例えば、円形のアイコン))と、先読み保留表示(先読みの予告演出の一種)である先読み保留アイコンPI_P(例えば、キャラクタ「ハニ」のアイコン)を含む。本実施形態の操作手段画像表示は、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を保留アイコンPIの少なくとも一部で覆うものであり、以下この表示例について詳細に説明する。
<操作手段画像表示の実施例A−1>
図361は、実施例A−1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。本実施例では、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば中央下端付近に、保留表示領域700が設けられる。保留表示領域700には、保留アイコンPIが表示される。同図(a)に示す例では、特図(例えば、特図1)の保留が二つあることを表す通常保留アイコンPI_D1、PI_D2と、特図(例えば、特図1)の先読み予告の保留が一つあることを表す先読み保留アイコンPI_Pが表示されている。なお、以下の説明では、特図1の保留数を表示する場合を例に説明するが、特図2の保留数を表示するものであってもよいし、特図1、特図2の保留数をそれぞれ表示するものであってもよい。
同図(a)に示すタイミングは、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに装飾図柄が停止表示された状態を示している。
同図(b)に示すタイミングは、特図1の保留が1つ消化されて特図1の変動遊技が開始し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄が変動表示を開始した状態を示している。このタイミングでは、保留アイコンの移動アニメーションが実行される。その結果、同図(a)の保留アイコンPI_D2が左隣の位置に移動した保留アイコンPI_D1と、同図(a)に示す位置から左隣の位置に移動した先読み保留アイコンPI_Pとが表示される。
同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄が変動表示中にチャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングが到来したことを契機として、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を装飾図柄表示装置208の中央付近(装飾図柄の前方)に表示している。また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが塗り潰されている画像)を第1の操作手段画像BG1の下方、かつ先読み保留アイコンPI_Pの後方に表示している。すなわち、この例では、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が、保留アイコンの移動アニメーションによって移動した先読み保留アイコンPI_Pの少なくとも一部によって覆われる(保留アイコンPIの一部が第1の経過時間報知画像TG1にオーバーラップする)ことにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が遊技者に視認不能または視認困難な状態とされている。なお、この例では、第1の経過時間報知画像TG1は、先読み保留アイコンPI_Pのみによって覆われ、通常保留アイコンPI_D1によっては覆われていない。
同図(d)に示すタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示を行っている状態を示している。第1の経過時間報知画像TG1の減少表示とは、この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像の表示をいう。この場合も、第1の経過時間報知画像TG1の(減少表示の)少なくとも一部が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1(メーターの目盛り)の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。
このようにすることで、多彩な演出が可能となると共に、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1を注目させやすくすることができる。
同図(e)に示すタイミングは、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が無くなり、受付期間が終了する直前の状態を示している。この場合も、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われることにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が視認不能または視認困難な状態とされている。なお、このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)は無くなっており、メーターの目盛り(第1の経過時間報知画像TG1)の減少表示は、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われなくなる。
同図(f)に示すタイミングは、同図(d)に示すタイミングから同図(e)に示すタイミングの間(チャンスボタン136の操作の受付期間中)に、チャンスボタン136の操作が行われた状態を示している。
チャンスボタン136の操作によって、装飾図柄の変動表示が装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右上方に小さく表示(装飾図柄の縮小表示)され、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1が消去されるとともに、チャンスボタン136の操作に応じた予告演出(この例では、「2回転後が熱いぞ!」という文字表示とキャラクタ画像(殿)を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示する演出)が実行される。
また保留表示領域700では引き続き、通常保留アイコンPI_D1と先読み保留アイコンPI_Pが表示されている。
同図(g)に示すタイミングは、同図(e)または同図(f)の後の状態であって、予告演出が終了し、再び、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が開始された状態(例えば、スペシャルリーチに突入する状態)を示している。保留表示領域700では引き続き、通常保留アイコンPI_D1と先読み保留アイコンPI_Pが表示されている。また、同図(c)〜同図(g)では、先読み保留アイコンPI_Pは待機アニメーションを実行している。
この例では、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1の左端部付近(操作手段の受付期間の終了時点付近)を覆う場合を例に説明したが、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1の右端部付近(操作手段の受付期間の開始時点付近)や、第1の経過時間報知画像TG1の中央付近(操作手段の受付期間の中間時点付近)を覆うものであってもよく、このことは以下の実施例においても同様である。
<操作手段画像表示の実施例A−2>
図362は、実施例A−2の操作手段画像表示を示した図である。図362以下、図365までに示す本実施形態の実施例では、いずれも、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示が実行されるとともに、装飾図柄の前方に、第1の操作手段画像BG1および第1の経過時間報知画像TG1が表示されている状態を示している。
同図(a)に示すタイミングは、保留表示領域700に複数の保留アイコンPIが表示され、そのうちのいずれかの保留アイコンPIが、第1の経過時間報知画像TG1を覆う状態を示している。より詳細には、3つの通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3と1つの先読み保留アイコンPI_Pが表示され、先読み保留アイコンPI_Pのみが、第1の経過時間報知画像TG1の一部(例えば、操作の受付期間の開始時点を示す第1の経過時間報知画像TG1の右端部)を覆い(先読み保留アイコンPI_Pのみが、第1の経過時間報知画像TG1の一部とオーバーラップし)、第1の経過時間報知画像TG1の一部が遊技者に視認不可または視認困難となっている状態を示している。
同図(a−1)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、すなわち第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。このタイミングでは、3つの通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3と1つの先読み保留アイコンPI_Pが表示され、先読み保留アイコンPI_Pのみが、第1の経過時間報知画像TG1の例えば、右端部(すなわち、操作手段の受付期間の開始時点)を覆うが、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示(メーターの目盛り(塗り潰し部分))は、先読み保留アイコンPI_P(および通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3)によって覆われなくなる。この例では、4番目(右端部)の保留アイコンPIが先読み保留アイコンPI_Pの場合を示しているが、1番目から3番目の保留アイコンPI(通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3の位置の保留アイコン)が先読み保留アイコンPI_Pであってもよい。通常保留アイコンPI_D1の位置の保留アイコンが先読み保留アイコンPI_Pの場合、操作手段の受付期間の終了時点(第1の経過時間報知画像TG1の左端部)が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われ、通常保留アイコンPI_D2あるいはPI_D3の位置の保留アイコンが先読み保留アイコンPI_Pの場合、操作手段の受付期間の途中の時点(第1の経過時間報知画像TG1の中間部)が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われるが、それ以外の期間においては、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示(メーターの目盛り(塗り潰し部分))は、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われなくなる。
つまりこの例では、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示(メーターの目盛り(塗り潰し部分))の一部が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われるが、時間経過に伴い(他の期間では)、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は先読み保留アイコンPI_Pによって覆われず、遊技者に視認可能となる。
このようにすることで、多彩な演出が可能となると共に、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を注目させやすくすることができる。
また同図(b)に示すタイミングは、複数の先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4が、第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆い、すなわち全ての保留アイコンPIが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップする状態を示している。この例では、先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4によって、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(b−1)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。この場合、複数の先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4は、いずれも第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップし、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行された場合にもこれとオーバーラップする。これにより、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は、複数の保留アイコンPIによって覆われる場合と覆われない場合が複数回繰り返され、遊技者に、第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を複数回、注目させやすくすることができる。
なお、複数の先読み保留アイコンPI_P1〜PI_P4のうち少なくとも一つは、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)とオーバーラップしないものがあってもよい。
また同図(c)に示すタイミングは、複数の保留アイコンPIが通常保留アイコンPI_D1〜PI_D4であり、いずれも(全ての保留アイコンPIが)第1の経過時間報知画像TG1を覆わない状態を示している。この場合、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認可能となっている。
同図(c−1)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。この場合も、複数の保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1を覆わないため、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は常に、遊技者に視認可能となっている。
この例では、第1の経過時間報知画像TG1は、先読み保留アイコンPI_Pのみにオーバーラップする位置に表示する場合を説明したが、遊技状態(演出)によって、本実施例の先読み保留アイコンPI_Pのみにオーバーラップする位置、後述する実施例A−3に示す通常保留アイコンPI_Dとオーバーラップする位置、後述する実施例A−4に示す保留アイコンPIのいずれともオーバーラップしない位置、のうちの1つのみ、または2つのみを選択してもよい、またはいずれか2つを演出によって切り替えてもよいし、または3つを演出によって切り替えてもよい。
<操作手段画像表示の実施例A−3>
図363は、実施例A−3の操作手段画像表示を示した図であり、第1の経過時間報知画像TG1が保留アイコンPI(通常保留アイコンPI_Dおよび先読み保留アイコンPI_P)のいずれともオーバーラップする位置に表示される例である。
同図(a)に示すタイミングは、3つの通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3と1つの先読み保留アイコンPI_Pがいずれも、第1の経過時間報知画像TG1を覆っている状態を示している。この場合、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(a−1)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。全ての保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしており、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行された場合にもこれとオーバーラップする。これにより、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示(塗り潰し部分)は、複数の保留アイコンPIによって覆われる場合と覆われない場合が複数回繰り返され、遊技者に、第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を複数回、注目させやすくすることができる。
また同図(b)に示すタイミングは、複数の保留アイコンPI(この場合4つの先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4)が、第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆う状態を示している。この例では、先読み保留アイコンPI_P1、PI_P2、PI_P3、PI_P4によって、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認不可または視認困難となっている。これに加え、第1の操作手段画像BG1の一部も、保留アイコンPIの一部によって覆われ、遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(b−1)に示すタイミングは、同図(b)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。全ての保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしており、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行された場合にもこれとオーバーラップする。これにより、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は、複数の保留アイコンPIによって覆われる場合と覆われない場合が複数回繰り返され、遊技者に、第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を複数回、注目させやすくすることができる。
また同図(c)に示すタイミングは、複数の保留アイコンPIが通常保留アイコンPI_D1〜PI_D4であり、いずれも第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆っている状態を示している。この場合、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(c−1)に示すタイミングは、同図(c)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。この場合も、複数の保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1を覆っており、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は、複数の保留アイコンPIによって覆われる場合と覆われない場合が複数回繰り返される。
<操作手段画像表示の実施例A−4>
図364は、実施例A−4の操作手段画像表示を示した図であり、第1の経過時間報知画像TG1が保留アイコンPI(通常保留アイコンPI_Dおよび先読み保留アイコンPI_P)のいずれともオーバーラップしない位置に表示される例である。
同図(a)に示すタイミングは、3つの通常保留アイコンPI_D1〜PI_D3と1つの先読み保留アイコンPI_Pがいずれも、第1の経過時間報知画像TG1を覆わない(第1の経過時間報知画像TG1が保留アイコンPIとオーバーラップしない位置に表示される)状態を示している。この場合、第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の右端部(操作手段の受付期間の開始時点)、中間部(操作手段の受付期間の途中の時点)および左端部(操作手段の受付期間の終了時点)のいずれもが遊技者に視認可能となる。
同図(a−1)に示すタイミングは、同図(a)に示すタイミングから第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなり、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行されている状態を示している。全ての保留アイコンPIは第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしないため、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示は、常に遊技者に視認可能となっている。
同図(b)および同図(b−1)は、同図(a)、同図(a−1)において全ての保留アイコンPIが先読み保留アイコンPI_P(PI_P1〜PI_P4)である場合の例であり、それ以外は同図(a)、同図(a−1)と同様であるので、詳細な説明は省略する。
また、同図(c)および同図(c−1)は、同図(a)、同図(a−1)において全ての保留アイコンPIが通常保留アイコンPI_D(PI_D1〜PI_D4)である場合の例であり、それ以外は同図(a)、同図(a−1)と同様であるので、詳細な説明は省略する。
<操作手段画像表示の実施例A−5>
図365は、実施例A−5の操作手段画像表示を示した図であり、第1の経過時間報知画像TG1が、保留表示の一種であって特図変動遊技に対応する変動表示(この例では、変動アイコンCI)とオーバーラップする表示例である。
この場合、保留表示領域700の例えば左端部は変動アイコン表示領域702として確保されており、当該変動を示唆する変動アイコンCIが変動アイコン表示領域702に表示されている。そして、変動アイコンCIは、第1の経過時間報知画像TG1の一部(ここでは、受付期間の終了時点を示す第1の経過時間報知画像TG1の左端部)を覆っている。図示は省略するが、この例では、変動アイコンCIによって覆われていない第1の経過時間報知画像TG1の領域においては、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が実行された場合、当該減少表示(塗り潰し部分)が遊技者に視認可能となる。
本実施例では、他の保留アイコンPI(先読み保留アイコンPI_Pまたは通常保留アイコンPI_D)も第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆う場合を示しているが、変動アイコンCIのみが第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆い、先読み保留アイコンPI_Pまたは通常保留アイコンPI_Dは、第1の経過時間報知画像TG1の一部を覆わないものであってもよい。
<他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部をアニメーションを行う保留表示で覆う実施形態)>
次に、本発明の他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部をアニメーションを行う保留表示で覆う実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図366〜図369に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図366〜図369に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図366〜図369に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
本実施形態では、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
図366は、本実施形態の操作手段画像表示の概要を示す図である。本実施形態では、同図に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央付近に、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の操作の受付期間を表示する第1の経過時間報知画像TG1とを表示するとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば下端部に保留アイコンPIを表示する。保留アイコンPIの種類については、直上の実施形態と同様である。本実施形態の操作手段画像表示は、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を保留アイコンPIの少なくとも一部で覆うとともに、保留アイコンPIのアニメーションによって第1の経過時間報知画像TG1が覆われる面積が変化するものであり、以下この表示例について詳細に説明する。
<操作手段画像表示の実施例B−1>
図367は、実施例B−1の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(a)は、装飾図柄表示装置208の表示例であり、同図(b)および同図(c)は、保留アイコンPIのアニメーション表示の一例である。
本実施例は、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば中央下端付近に、保留表示領域700が設けられる。保留表示領域700は、直上の実施形態と同様に保留アイコンPIが表示される領域であり、左端部は変動アイコン表示領域702として確保されている。
この例では、保留表示領域700に3つの通常保留アイコンPI_D1、PI_D2、PI_D3と、先読み保留アイコンPI_Pが表示され、変動アイコン表示領域702に変動アイコンCIが表示されている。そして、先読み保留アイコンPI_Pは、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(保留アイコンの増加アニメーション)を実行している。
すなわち、同図(a)の上図に示すタイミングでは、先読み保留アイコンPI_Pであるキャラクタ「ハニ」が装飾図柄表示装置208の下端部から登場し頭部付近が表示される状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分))は、左端部において変動アイコンCIによって覆われているが、左端部以外の領域は、通常保留アイコンPI_D1、PI_D2、PI_D3、先読み保留アイコンPI_Pのいずれにも覆われず、遊技者に視認可能となっている。
同図(a)の中図に示すタイミングでは、キャラクタ「ハニ」が更に上方に移動して上半身付近が表示される状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1(第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分))の右端部近傍の一部は、先読み保留アイコンPI_Pに覆われ(オーバーラップし)、遊技者に視認不可または視認困難となっている。また第1の経過時間報知画像TG1の左端部においては引き続き変動アイコンCIとオーバーラップし、中央部分付近では、通常保留アイコンPI_D1、PI_D2、PI_D3とオーバーラップしない。
同図(a)の下図に示すタイミングでは、キャラクタ「ハニ」が更に上方に移動して全身が表示される状態を示している。このタイミングでは、第1の経過時間報知画像TG1が、先読み保留アイコンPI_Pに覆われる(オーバーラップする)面積が、同図(a)の中図の場合から変化している(この例ではオーバーラップする面積が増加している)。また第1の経過時間報知画像TG1の左端部においては引き続き変動アイコンCIとオーバーラップし、中央部分付近では、通常保留アイコンPI_D1、PI_D2、PI_D3とオーバーラップしない。
このように本実施例では、時間経過に伴って表示態様が変化する保留アイコンの増加アニメーションによって第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分)の一部が覆われる(保留アイコンPIの一部が第1の経過時間報知画像TG1にオーバーラップする)ことにより、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部が遊技者に視認不能または視認困難な状態とされる。このようにすることで、多彩な演出が可能となると共に、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1を注目させやすくすることができる。
なお、同図(a)では、第1の経過時間報知画像TG1(メーターの目盛り)の全てが塗り潰されている場合を図示しているが、第1の経過時間報知画像TG1が減少表示を開始すると、当該減少表示(塗り潰し部分)は時間経過に伴って先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる場合と、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われず、遊技者に視認可能となる場合とがある。また、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる場合も、先読み保留アイコンPI_Pの増加アニメーションの実行によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われる面積が時間経過に伴って変化する。具体的には、同図(a)の例では、同図(a)の中図よりも同図(a)の下図の方が、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる面積が増加する。このことは本実施形態の各実施例において同様である。
このようにすることで、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1(の減少表示)を注目させやすくすることができる。なお、この例では、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる面積が増加する場合を示しているが、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる面積が増加する、あるいは減少と増加を繰り返すように変化するものであってもよい。
同図(b)は、同図(a)の先読み保留アイコンPI_Pの増加アニメーションの一例を示す図である。この例では、先読み保留アイコンPI_Pであるキャラクタ「ハニ」が装飾図柄表示装置208の下方から登場し、徐々に上方に移動して全体が表示された後に背景にエフェクト画像を表示し、エフェクト画像を消去して先読み保留アイコンPI_Pの全体を表示する増加アニメーションを実行する場合を示している。
同図(c)は、通常保留アイコンPI_D(PI_D1、PI_D2、PI_D3)の増加アニメーションの一例を示す図である。通常保留アイコンPI_Dも保留が増加した際には、その表示態様が変化する保留アイコンの増加アニメーションを実行してもよい。この例では、円形の通常保留アイコンPIが装飾図柄表示装置208の下方から登場し、全体が表示された後に背景にエフェクト画像を表示し、元の円形画像に戻る保留アイコンの増加アニメーションを実行している。また、通常保留アイコンPI_Dの増加アニメーションの途中で(例えば、エフェクト画像を表示するタイミングなどで)通常保留アイコンPI_Dの一部によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われるものとしてもよく、その場合に通常保留アイコンPI_Dによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
あるいは、変動アイコンCIを表示する際に、変動アイコンCIの増加アニメーションを実行してもよく、これにより第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の、変動アイコンCIによって覆われる面積が変化するものとしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例B−2>
図368は、実施例B−2の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(a)は、装飾図柄表示装置208の表示例であり、同図(b)および同図(c)は、保留アイコンPIのアニメーション表示の一例である。
本実施例は、先読み保留アイコンPI_Pの待機アニメーションによって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の一部が覆われるとともに、時間経過に伴って先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものである。
すなわち、同図(a)では、上図、中図、下図において、先読み保留アイコンPI_Pの待機アニメーションが実行されており、いずれも、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1がオーバーラップしているが、それぞれのタイミングによって異なる表示態様で表示される先読み保留アイコンPI_Pによって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の一部が覆われるとともに、当該覆われた面積が変化している。これ以外は、実施例B−1と同様であるので説明は省略する。
同図(b)は、同図(a)の先読み保留アイコンPI_Pの待機アニメーションの一例を示す図である。この例では、先読み保留アイコンPI_Pであるキャラクタ「ハニ」が歩きながら回転し、略正面向きから、背面向きに変化する(これを繰り返す)アニメーションを実行する場合を示している。同図(a)に示す例では、同図(b)のキャラクタ「ハニ」の左から1番目から3番目までの表示態様を表示しおり、この表示態様の違いによって、第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップする面積が異なっている。
同図(c)は、通常保留アイコンPI_D(PI_D1、PI_D2、PI_D3)の増加アニメーションの一例を示す図である。本実施例でも通常保留アイコンPI_Dは保留が増加した際に、保留アイコンの増加アニメーションを実行してもよく、この例では、円形の通常保留アイコンPIが徐々に変形して縦長楕円形となり、再び元の円形画像に戻る(これを繰り返す)保留アイコンの増加アニメーションを実行している。また、通常保留アイコンPI_Dの増加アニメーションの途中で通常保留アイコンPI_Dの一部によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われるものとしてもよく、その場合に通常保留アイコンPI_Dによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
あるいは、変動アイコンCIを表示する際に、変動アイコンCIの待機アニメーションを実行してもよく、これにより、変動アイコンCIによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
<操作手段画像表示の実施例B−3>
図369は、実施例B−3の操作手段画像表示を時系列に示した図である。同図(a)は、装飾図柄表示装置208の表示例であり、同図(b)および同図(c)は、保留アイコンPIのアニメーション表示の一例である。
本実施例は、先読み保留アイコンPI_Pの移動アニメーションによって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の一部が覆われるとともに、時間経過に伴って先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものである。
すなわち、同図(a)の上図に示すタイミングは、装飾図柄が停止表示された状態であり、当該変動の変動アイコンCIと、3つの通常保留アイコンPI_D(PI_D1、PI_D2、PI_D3)と、1つの先読み保留アイコンPI_Pが表示されている。
同図(a)の中図に示すタイミングは、保留が1つ消化され、次の変動遊技(装飾図柄の変動表示)が開始された状態を示している。このタイミングでは、装飾図柄の変動表示の前方に、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1が表示され、同図(a)の上図で表示されていた変動アイコンCIは、変動アイコン表示領域702の下方に移動していく減少(消去)アニメーションを実行し、消化された1番目の通常保留アイコンPI_D1が変動アイコン表示領域702に移動するとともに、2番目の通常保留アイコンPI_D2、3番目の通常保留アイコンPI_D3および先読み保留アイコンPI_Pが一つ左側に移動する移動アニメーション(消化アニメーション)を実行している。
第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)は、先読み保留アイコンPI_Pの移動アニメーションによってその一部が覆われている。
同図(a)の下図に示すタイミングは、保留アイコンの移動アニメーションが完了した状態を示しており、変動アイコン表示領域702では当該変動を示す変動アイコンCIが表示され、保留表示領域700では、2つの通常保留アイコンPI_D1、PI_D2および、先読み保留アイコンPI_Pが表示されている(それぞれ待機アニメーションを実行している)。
第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)は、同図(a)の中図とは異なる表示態様の先読み保留アイコンPI_Pによってその一部が覆われ、当該覆われた面積が変化している。
同図(b)は、同図(a)の先読み保留アイコンPI_Pの移動アニメーションの一例を示す図である。この例では、先読み保留アイコンPI_Pであるキャラクタ「ハニ」が歩きながら回転し、略正面向きから、略横向きに変化する(これを繰り返す)アニメーションを実行する場合を示している。
同図(c)は、通常保留アイコンPI_Dの移動(消化)アニメーションの一例を示す図である。この例では、通常保留アイコンPI_Dは、同図(a)に示すように、保留が消化された場合には、消化された保留に対応する通常保留アイコンを変動アイコンに変化させる(消去する)とともに他の保留アイコンの表示位置を移動する移動アニメーションを実行する。この例では、円形の通常保留アイコンPIが徐々に変形して縦長楕円形となり、再び元の円形画像に戻りながら(これを繰り返して)表示位置を移動する移動アニメーションを実行している。
なお、通常保留アイコンPI_Dの増加アニメーションの途中で通常保留アイコンPI_Dの一部によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われるものとしてもよく、その場合に通常保留アイコンPI_Dによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
あるいは、同図(a)の上図のタイミングにおいて、変動アイコンCIの待機アニメーションを実行してもよく、当該待機アニメーションによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
あるいは、同図(a)の中図のタイミングにおいて、変動アイコンCIの減少(消去)アニメーションによって覆われる第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)の面積が変化するものとしてもよい。
<他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部を保留表示で覆い、保留表示は保留数の変化で表示位置が変化する実施形態)>
次に、本発明の他の実施形態(経過時間報知表示の少なくとも一部を保留表示で覆い、保留表示は保留数の変化で表示位置が変化する実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図370〜図372に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図370〜図372に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図370〜図372に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
本実施形態は、操作手段の操作に関する表示を行う操作手段画像表示の他の実施例について説明する。
図370は、本実施形態の操作手段画像表示の概要を示す図である。本実施形態では、同図に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央付近に、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1と、チャンスボタン136の操作の受付期間を表示する第1の経過時間報知画像TG1とを表示するとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば下端部に保留アイコンPIを表示する。本実施形態の操作手段画像表示は、第1の経過時間報知画像TG1の少なくとも一部を保留アイコンPIの少なくとも一部で覆うとともに、保留アイコンPIの表示数の変化(保留アイコンPIの表示数の増減)によって第1の経過時間報知画像TG1が覆われる面積が変化するものであり、以下この表示例について詳細に説明する。
<操作手段画像表示の実施例C−1>
図371は、実施例C−1の操作手段画像表示を時系列に示した図であり、ここでは特図2の優先変動機の場合を例に示す。
同図(a)に示すタイミングは、保留表示領域700に特図1の3つの通常保留アイコンPI_D11、PI_D12、PI_D13と、先読み保留アイコンPI_Pが表示され、変動アイコン表示領域702に変動アイコンCIが表示されている。そして、第1の経過時間報知画像TG1(第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分))は、左端部において変動アイコンCIによって覆われ、右端部付近では、先読み保留アイコンPI_Pに覆われて遊技者に視認困難あるいは視認不可となっている。一方、中央部付近では、通常保留アイコンPI_D11、PI_D12、PI_D13によっては覆われず、遊技者に視認可能となっている。
同図(a)に示すタイミングの後に、同図(b)に示すように第2特図始動口232(電チュー)に1個の遊技球が入賞すると、特図2の保留数が1つ増加する。
同図(c)に示すタイミングは、特図2の保留数が1つ増加した場合において、保留数表示領域700に特図2の通常保留アイコンPI_D21が表示された状態を示している。
本実施例は、特図2の優先変動機であり、特図2(優先側)の保留が増加した場合に、次に消化される1番目の保留が特図2の保留となるように、保留表示領域700の左端(変動アイコン表示領域702の右隣)に特図2(優先側)の通常保留アイコンPI_D21が表示される。これに伴い、特図1(非優先側)の通常保留アイコンPI_D11、PI_D12、PI_D13と、先読み保留アイコンPI_Pは、この例では右側に待避する待避アニメーションが実行される。
これにより先読み保留アイコンPI_Pは、同図(a)の場合よりも、保留アイコン1個分右に移動し、第1の経過時間報知画像TG1の右端部とオーバーラップし、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が変化する。すなわち、同図(a)では、先読み保留アイコンPI_Pの横幅全体が第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしていたが、同図(c)では、先読み保留アイコンPI_Pの横幅全体の略1/2の領域が第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップする。このように、本実施例では、保留アイコンPIの増加によって、第1の経過時間報知画像TG1が保留アイコンPIによって覆われる(両者がオーバーラップする)面積が変化する(ここでは面積が減少する)。
また、第1の経過時間報知画像TG1の右端部は、同図(a)では遊技者に視認可能となっていたが、同図(c)では遊技者に視認不可または視認困難となっている。
同図(d)〜(f)は、同図(a)〜(c)に示すタイミングと同様のタイミングを示しているが、第2特図始動口232(電チュー)に2個の遊技球が入賞する場合の表示例である。同図(d)に示すタイミングは同図(a)に示すタイミングと同様であるので説明は省略する。
同図(d)に示すタイミングの後に、同図(e)に示すように第2特図始動口232(電チュー)に2個の遊技球が入賞すると、特図2の保留数が2つ増加する。
同図(f)に示すタイミングは、特図2の通常保留アイコンPI_D21、PI_D22が表示された状態を示している。
特図2(優先側)の保留が増加し、保留表示領域700の左端(変動アイコン表示領域702の右隣)に特図2(優先側)の通常保留アイコンPI_D21、PI_D22が表示されると、特図1(非優先側)の通常保留アイコンPI_D11、PI_D12、PI_D13と、先読み保留アイコンPI_Pは、この例では右側に待避する待避アニメーションが実行される。
これにより先読み保留アイコンPI_Pは、同図(d)の場合よりも、保留アイコン2個分右に移動し、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が変化する。すなわち、同図(d)では、先読み保留アイコンPI_Pの横幅全体が第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしていたが、同図(f)では、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしない状態となり、両者がオーバーラップする領域がなくなる(両者がオーバーラップする面積が縮小する)。
また、第1の経過時間報知画像TG1の右端部付近は、同図(d)では遊技者に視認不能または視認困難となっていたが、同図(f)では遊技者に視認可能となっている。
このようにすることで、多彩な演出が可能となると共に、遊技者に第1の経過時間報知画像TG1を注目させやすくすることができる。
なお、同図では、第1の経過時間報知画像TG1(メーターの目盛り)の全てが塗り潰されている場合を図示しているが、第1の経過時間報知画像TG1が減少表示を開始すると、当該減少表示(塗り潰し部分)は時間経過に伴って先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる場合と、先読み保留アイコンPI_Pによって覆われず、遊技者に視認可能となる場合とがある。また、第1の経過時間報知画像TG1の減少表示が先読み保留アイコンPI_Pによって覆われる場合も、保留アイコンPIの表示数(保留数)の増減によって、第1の経過時間報知画像TG1(または第1の経過時間報知画像TG1の減少表示)が覆われる面積が変化する。このことは本実施形態の各実施例において同様である。
また、本実施例では、1つの保留表示領域700に特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンを表示する場合を例に説明したが、特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンはそれぞれ別の保留表示領域に表示されるものであってもよい。
<操作手段画像表示の実施例C−2>
図372は、実施例C−2の操作手段画像表示を時系列に示した図であり、ここでも特図2の優先変動機の場合を例に示す。
同図(a)に示すタイミングは、保留表示領域700に特図1の先読み保留アイコンPI_Pのみが表示され、変動アイコン表示領域702に変動アイコンCIが表示されている。そして、第1の経過時間報知画像TG1(第1の経過時間報知画像TG1のメーターの目盛り(塗り潰し部分))は、変動アイコンCIおよび先読み保留アイコンPI_Pによっては覆われず、その全てが遊技者に視認可能となっている。
同図(a)に示すタイミングの後に、同図(b)に示すように第2特図始動口232(電チュー)に1個の遊技球が入賞すると、特図2(優先側)の保留数が1つ増加する。
同図(c)に示すタイミングは、特図2の保留数が1つ増加した場合において、保留数表示領域700の左端部に特図2の通常保留アイコンPI_D21が表示され、特図1(非優先側)の先読み保留アイコンPI_Pが、この例では右側に待避する待避アニメーションが実行された状態を示している。
これにより先読み保留アイコンPI_Pは、同図(a)の場合よりも、保留アイコン1個分右に移動し、第1の経過時間報知画像TG1の左端部付近とオーバーラップする。つまり、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が変化(ここでは、増加)する。
また、第1の経過時間報知画像TG1の左端部付近は、同図(a)では遊技者に視認可能となっていたが、同図(c)では遊技者に視認不可または視認困難となっている。
このように、保留数の増加に伴い、保留アイコンPIと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が増大するものであってもよい。
同図(d)は、同図(c)に示すタイミング以降のタイミングを示しており、変動アイコンCIと、特図1の2つの通常保留アイコンPI_D11、PI_D12と、特図1の先読み保留アイコンPI_Pとが表示されている状態を示している。この状態では、変動アイコンCIと2つの通常保留アイコンPI_D11、PI_D12は、第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしないが、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしている。
同図(d)に示すタイミングの後に、同図(e)に示すように第2特図始動口232(電チュー)に1個の遊技球が入賞すると、特図2の保留数が1つ増加する。
同図(f)に示すタイミングは、特図2の通常保留アイコンPI_D21が表示された状態を示している。
特図2(優先側)の保留が増加し、保留表示領域700の左端(変動アイコン表示領域702の右隣)に特図2(優先側)の通常保留アイコンPI_D21が表示されると、特図1(非優先側)の通常保留アイコンPI_D11、PI_D12と、先読み保留アイコンPI_Pは、この例では右側に待避する待避アニメーションが実行される。
これにより先読み保留アイコンPI_Pは、同図(d)の場合よりも、保留アイコン2個分右に移動し、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が変化する。すなわち、同図(d)では、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしていたが、同図(f)では、先読み保留アイコンPI_Pが第1の経過時間報知画像TG1とオーバーラップしない状態となり、両者がオーバーラップする領域がなくなる(両者がオーバーラップする面積が縮小する)。
このように、保留数の増加に伴い、保留アイコンPIと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が増大(同図(a)〜(c))した後、それに継続する遊技において保留数が更に増加したことに伴い、保留アイコンPIと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が縮小(同図(d)〜(f))するものであってもよい。
また、例えば、図372(d)の状態から特図1の保留が2つ減少し、図372(a)に示すように変動アイコンCIの右隣に先読み保留アイコンPI_Pが表示される場合のように、保留数の減少に伴い、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が縮小するものであってもよい。また、保留数の減少に伴い、先読み保留アイコンPI_Pと第1の経過時間報知画像TG1とがオーバーラップする面積が増加するものであってもよい
以上説明したように、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、保留アイコンPI)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留に関する表示であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしている状態)である場合に、第一の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示が前記第一の表示にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となるとともに、第一の表示の視認性を高めることができる場合がある。
また、前記第一の表示とは、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能になると共に、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記表示手段は、複数の前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めるとともに遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、保留アイコンPI)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留に関する表示であり、前記第二の表示とは、アニメーション表示が可能な表示であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしている状態)である場合に、第一の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示のアニメーションによって第一の表示の視認性を変化させ、遊技者を第一の表示により注目させることができる場合がある。
また、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示が前記第一の表示にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となるとともに、第一の表示の視認性を高めることができる場合がある。
また、前記第一の表示とは、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能になると共に、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、複数の前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めるとともに遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、第1の経過時間報知画像TG1)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、保留アイコンPI)を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留数の変化があった場合に、表示位置を移動することが可能な表示であり、前記第一の表示は、第二の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしている状態)である場合に、第一の状態(例えば、第一の表示に第二の表示がオーバーラップしていない状態)よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる場合がある。また、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。また、第二の表示の表示位置の移動によって第一の表示の視認性を変化させ、遊技者を第一の表示により注目させることができる場合がある。
また、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記第一の状態とは、前記第二の表示が前記第一の表示にオーバーラップしていない状態のことである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となるとともに、第一の表示の視認性を高めることができる場合がある。
また、前記第一の表示とは、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能になると共に、遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、複数の前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、多彩な演出が可能となり、遊技者の興趣を高めるとともに遊技者を第一の表示に注目させることができる場合がある。
以上、直上の3つの実施形態の各実施例は、当該実施例内のそれぞれの構成について他の実施例への組合せが可能である。また、直上の3つの実施形態において、保留表示は、デフォルト保留表示(例えば、通常保留アイコン)と先読み保留表示(例えば、先読み保留アイコン)を含むものである。
また、保留表示は、特図変動遊技に対応する変動表示(例えば、変動アイコン)を含むものである。
また、「第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示」とは、「前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている表示」を示すものである。
また、先読み保留表示の一部は、第三の場合に、第一の経過時間報知画像の一部にオーバーラップする表示であり、デフォルト保留表示は、第三の場合に、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしない表示であり、第三の場合とは、表示手段がデフォルト保留表示と先読み保留表示を同時に表示可能な場合のことであるものとしてもよい。
また、第一の表示として、第一の経過時間報知画像に加えて、第二、第三・・・の経過時間報知画像を表示するものであってもよく、これらにそれぞれ第二の表示がオーバーラップするものであってもよい。
また、デフォルト保留表示は、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしない表示であってもよいし、オーバーラップする表示であってもよい。
また、第一の経過時間報知画像の表示位置は、2以上の位置のいずれかであってもよく、保留表示の一部は、第四の場合に、第一の経過時間報知画像の一部にオーバーラップする表示であり、保留表示は、第五の場合に、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしない表示であり、第四の場合とは、第一の経過時間報知画像の表示位置が第一の位置である場合のことであり、第五の場合とは、第一の経過時間報知画像の表示位置が第二の位置である場合のことであるものとしてもよい。
また、保留表示の一部は、第一の経過時間報知画像の開始位置を含む部位にオーバーラップする表示であるものとしてもよい。
また、保留表示の一部は、第一の経過時間報知画像の終了位置を含む部位にオーバーラップする表示であるものとしてもよい。
また、保留表示の一部は、第一の経過時間報知画像の開始位置と終了位置の間の位置を含む部位にオーバーラップする表示であるものとしてもよい。
また、保留表示の一部は、第一の操作手段画像の一部にオーバーラップする表示であるものとしてもよい。
また、表示手段は、保留表示による保留アニメーションを表示可能であり、表示手段は、保留アニメーションの第一の時期の場合に、保留アニメーションの第二の時期の場合よりも、保留表示の一部が第一の経過時間報知画像の一部にオーバーラップする領域が大きいものとしてもよい。
また、保留アニメーションのうちの少なくとも一つは、待機アニメーションであるものとしてもよい。また、保留アニメーションのうちの少なくとも一つは、増加アニメーションであるものとしてもよい。また、保留アニメーションのうちの少なくとも一つは、減少アニメーションであるものとしてもよい。また、保留アニメーションのうちの少なくとも一つは、移動アニメーションであるものとしてもよい。
また、第二の表示とは、アニメーション表示をしない場合がある表示であってもよい。また、第二の表示とは、待機アニメーション、増加アニメーション、減少アニメーション、移動アニメーションのうち、少なくとも一つを行い、該一つを除く他の少なくとも一つを行わない表示であってもよい。また、第二の表示とは、待機アニメーションを行わず、増加アニメーションを行う表示であってもよい。
また、保留アニメーションの期間において、オーバーラップする領域が時間経過で大きくなってもよいし、オーバーラップする領域が時間経過で小さくなってもよい。
また、待機アニメーション、増加アニメーション、減少アニメーション、移動アニメーション、のうち、いずれか1または複数がオーバーラップしてもよいし、いずれか1または複数がオーバーラップしなくてもよい。
また、表示手段は、第一の保留数の場合に、第二の保留数の場合よりも、保留表示の一部が第一の経過時間報知画像の一部にオーバーラップする領域の大きさが大きい、ものとしてもよい。
また、第一の保留数は、第二の保留数と比べて、小さくてもよいし、大きくてもよい。
また、表示手段は、第一の経過時間報知画像の表示期間において、保留数の変化に応じた表示を実行可能であるものとしてもよい。
また、表示手段は、第一の経過時間報知画像の表示期間において、特図2の保留の増加に応じた表示を実行可能であるものとしてもよい。
また、特図2の保留が1増加した場合と2以上増加した場合でオーバーラップする領域の大きさが異なるものとしてもよい。
また、保留アニメーション(増加アニメーション、待機アニメーション、変化アニメーション、移動アニメーション、減少アニメーション)中の特定の表示だけオーバーラップしてもよい。
また、保留アニメーション(増加アニメーション、待機アニメーション、変化アニメーション、移動アニメーション、減少アニメーション)は、2以上の複数の表示から構成されるものであり、複数の表示のうちの少なくともいずれかのみオーバーラップしてもよい。
また、複数の表示(保留アニメーション)の最初のみ、最後のみ、最初以外のどれか1または複数のみ、最後以外のどれか1または複数のみ、最初と最後以外のどれか1または複数のみがオーバーラップするものであってもよい。
また、保留アイコンとして、ボタンアイコンを表示してもよい。また、ボタンアイコンは、第一の経過時間報知画像を共に表示してもよい。
また、ボタンアイコンの第一の経過時間報知画像に他の保留アイコンがオーバーラップしてもよい。
また、保留が1の場合から保留が0となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が2の場合から保留が1となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が3の場合から保留が2となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が4の場合から保留が3となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が5の場合から保留が4となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が1の場合から保留が2となる場合への増加アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が2の場合から保留が3となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が3の場合から保留が4となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、保留が4の場合から保留が5となる場合への移動アニメーションは、第一の経過時間報知画像にオーバーラップしなくてもよいし、オーバーラップしてもよい。
また、第一の経過時間報知画像は、2以上の複数を表示してもよい。
また、表示手段は、第一の経過時間報知画像の減少表示(メーター(塗り潰し部分)が徐々に少なく(小さくなる)なる画像の表示)に限らず、第一の経過時間報知画像の増加表示(メーター(塗り潰し部分)が徐々に多く(大きくなる)画像の表示)を行うものであってもよい。
また、保留アイコンは、第一の経過時間報知画像と第二の経過時間報知画像のうちの少なくともいずれかにオーバーラップしてもよいし、しなくてもよい。
また、第一の経過時間報知画像は保留アイコンがオーバーラップし、第二の経過時間報知画像は保留アイコンがオーバーラップしなくてもよい。
また、第一の保留アイコンが第一の経過時間報知画像にオーバーラップし、第二の保留アイコンが第二の経過時間報知画像にオーバーラップしてもよい。
また、複数の保留アイコンは、同時に移動アニメーション表示が可能なものであり、移動アニメーションの前後で第一の経過時間報知画像にオーバーラップする保留アイコンとオーバーラップしなくなる保留アイコンがあってもよい。
また、第一の経過時間報知画像が表示された後に保留アイコンをオーバーラップするように表示してもよいし、保留アイコンが表示された後に第一の経過時間報知画像をオーバーラップされるように表示してもよい。
また、保留アニメーションは、第一の経過時間報知画像の開始位置、終了位置、中間位置のうちの少なくともいずれかにオーバーラップしてもよいし、オーバーラップしなくてもよい。
また、保留アニメーションは、2以上の保留について同時に行われてもよい。
また、始動口に2以上の遊技球が略同時に入賞した場合に、保留増加アニメーションを複数の保留アイコンについて同時に表示してもよいし、後に入賞した遊技球について保留増加アニメーションについてのみ表示してもよい。
また、第二の表示とは、保留数の変化があった場合に、表示位置を変化させない場合がある表示のことであってもよい。また、特図2の第二の表示を表示中に特図2の保留数が増加した場合には、表示中の特図2の第二の表示は表示位置を変化させないようにしてもよい。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、少なくとも遊技者による操作が可能な位置に設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の種類の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の種類の表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける場合に表示可能に構成されたものであり、前記第一の種類の表示は、第一の表示(例えば、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2)を少なくとも含む表示であり、前記第一の種類の表示は、第二の表示(例えば、経過時間報知画像TG1、TG2、TG1−1.TG1−2)を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって態様を変化させることが可能な表示であり、前記第二の種類の表示は、第三の表示(例えば、図82に示す変動アイコンCIの一部)を少なくとも含む表示であり、前記第二の種類の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先されることにより、該第二の表示の前記開始位置は表示されないものであり、前記第一の種類の表示は、前記第二の種類の表示と一部重なる位置に表示されるものであり、前記第二の種類の表示は、前記第一の種類の表示よりも先に前記表示手段に表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成とすることにより、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様を注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、受付期間の報知を見づらくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、先に表示された演出表示(第二の種類の表示(変動アイコンCI))を遊技者が見逃してしまうことによる遊技意欲の減退を防ぐことができる場合がある。また、第一の表示(第1の操作手段画像BG1(チャンスボタンを模した画像)の一部)および第二の表示(経過時間報知画像TG1の一部)よりも第三の表示(変動アイコンCIの一部)を優先的に表示することで操作手段の操作の受付期間であることを遊技者に視認しにくくし、特に、第二の表示の開始位置(操作の受付開始時)を遊技者に視認不可とするため、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記第一の種類の表示および前記第二の種類の表示のうちの少なくとも一方の表示を表示可能なものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。
また、本発明の遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、遊技者による操作が可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、設定操作部137)と、複数種類の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の種類の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の種類の表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段の操作を受け付ける場合に、少なくとも表示可能に構成されたものであり、前記第一の種類の表示は、第一の表示(例えば、第1の操作手段画像BG1、第2の操作手段画像BG2)を少なくとも含む表示であり、前記第一の種類の表示は、第二の表示(例えば、経過時間報知画像TG1、TG2、TG1−1.TG1−2)を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示であり、前記第二の種類の表示は、第三の表示(例えば、図82に示す変動アイコンCIの一部)を少なくとも含む表示であり、前記第二の種類の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも優先的に表示されるものであり、前記第二の表示の前記開始位置は、該第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第二の表示の前記表示態様の変化は、前記第二の表示よりも前記第三の表示が優先的に表示されることにより、該第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものであり、前記第一の種類の表示は、前記第二の種類の表示と一部重なる位置に表示されるものであり、前記第二の種類の表示は、前記第一の種類の表示よりも先に前記表示手段に少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成とすることにより、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、第二の表示(経過時間報知画像TG1の一部)によって、操作手段の受付期間の残り時間を開始位置からの減少表示で報知する場合において、第二の表示の開始位置を、第二の表示よりも第三の表示(演出表示)が優先的に表示されることにより、第三の表示が表示されない場合よりも遊技者から視認困難となるものとし、第二の表示の開始位置から終了位置に向かう表示態様の変化を、第二の表示よりも第三の表示が優先的に表示されることにより、第三の表示よりも遊技者から視認困難となるものとすることで、遊技者に操作手段の操作の受付期間であることを視認しにくくし、遊技者に遊技手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。また、第二の表示の開始位置(操作の受付開始時)の表示態様と、第二の表示の開始位置から終了位置までの表示態様の変化とを、第三の表示で視認困難とするため、遊技者に表示手段を注意深く見させ、遊技に集中させることができるとともに、操作の要否の判断を煽ることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記第一の種類の表示および前記第二の種類の表示のうちの少なくとも一方の種類の表示を、少なくとも表示可能なものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記操作手段を模した態様をした表示を含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、遊技者に操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、遊技者に隠されている表示態様をより注目させ、遊技へ集中させることができる場合がある。
また、前記演出表示は、大当り予告を少なくとも含むものである、ものとしてもよい。
このような構成とすれば、多彩な表示を行うことができる場合がある。また、遊技者に操作手段の受付期間をより注目させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記操作手段の操作の受付が終了した場合に、前記第一の種類の表示を少なくとも表示しないものである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、受付期間が終了した場合においては第一の表示を非表示とすることで、受付期間が継続しているといった遊技者の混乱、誤認を防ぐことができる場合がある。また、受付期間の終了後も第一の表示を継続していると(操作の要否の判断を煽り続けると)、遊技者が操作手段の操作を行わない選択肢が無くなり、かえって遊技の興趣を下げる恐れがあるが、第一の表示を非表示とすることで、遊技における遊技者の選択肢を増やすことができる場合がある。
[第6の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第6の実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機あるいは封入式遊技機)について説明する。本実施の形態によるぱちんこ機100は、例えば、上記第1の実施の形態において図53〜図68を用いて説明したぱちんこ機100と同一の構成を有しているのでその構成要素についての説明は省略する。なお、図373〜図417に示す符号は、原則として第6の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図373〜図417に示す符号を優先する。
まず始めに、これ以降の実施例において用いる図面に図示された構成のうちほぼ共通に用いられる構成について主として図373(a)と図373(g)を例にとって説明する。図373(a)には、図55に示すぱちんこ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、普図表示装置210は特図2表示装置214の右側に示されている。特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示され、普図保留ランプ216は普図表示装置210の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。なお本実施例における普図の保留は最大4個まで溜めることができるので、普図保留ランプ216のLEDは4個設けられている。
図373(a)において、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部には装飾図柄の変動表示および停止表示を行う図柄表示領域208a〜208cが割り当てられている。演出表示領域208dを拡大して所定の演出を実行するような場合には、必要に応じて図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央部以外の領域、例えば右下角部に縮小表示される場合もある。
演出表示領域208d内の上方右寄りには第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の上側は普図用第四図柄表示領域t3であり、中側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、下側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図1変動遊技が非作動中は特図1第四図柄として「○」を表す画像が特図1用第四図柄表示領域t1に表示される。特図2変動遊技が非作動中は特図2第四図柄として「△」を表す画像が特図2用第四図柄表示領域t2に表示される。普図変動遊技が非作動中は普図第四図柄として「◇」を表す画像が普図用第四図柄表示領域t3に表示される。また、特図変動遊技の実行中または普図変動遊技の実行中には第四図柄として白地画像がそれぞれの第四図柄表示領域t1〜t3に表示される。
演出表示領域208dの下方中央に正方形の枠で囲まれた領域は、変動アイコンを表示可能な変動アイコン表示領域Cになっている。変動アイコンは、保留が消化されて特図変動遊技が開始されると変動アイコン表示領域Cに表示されるアイコンである。変動アイコン表示領域C内の変動アイコンの表示態様を変化させることにより、当該特図変動遊技の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)できるようになっている。なお、変動アイコン表示領域Cの外周の枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域Cに変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよいし、常時非表示であってもよい。
演出表示領域208d内の下方左寄りで変動アイコン表示領域Cに隣接して横長長方形形状の特図1保留アイコン表示領域Aが設けられている。特図1保留アイコン表示領域Aには保留数に応じた数の特図1保留アイコンa1、a2等が表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本例では、最も信頼度の低い表示態様として白色円形の保留アイコンが表示される。本実施例では特図1保留アイコン表示領域Aに最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で右から左に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。その場合には、例えば演出表示領域208dの右側面に隣接して縦長長方形形状の特図2保留アイコン表示領域Bが設けられる。特図2保留アイコン表示領域Bは、特図2の保留がない場合は表示せずに特図2の保留が溜まった場合にだけ表示されるようにしているが、常時表示するようにしてもよい。
また、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している(図373(b)参照)。特図2表示装置214および普図表示装置210についても同様である。また、特図変動遊技の実行中における図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している(図373(f)参照)。
図373(g)には、表示手段としての装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでボタン演出の表示がされている状態を示している。ボタン演出の表示には、第一の種類の表示としてチャンスボタン136に関する表示が含まれている。チャンスボタン136に関する表示のうちの第一の表示としてボタン表示がある。ボタン表示には、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)と、ボタン操作の受付有効期間(以下、「操作有効期間」と称する場合がある)の残りを示す有効期間画像と、その他のボタン操作を促す表示のいずれか一つが少なくとも含まれる。また、ボタン演出の表示には、第二の表示としてボタン表示に連動して実行される予告報知等の演出表示を含めることができる。ボタン演出の表示は、静止画像表示やアニメーション表示のいずれか一方またはそれらを組合わせた表示で行われる。
本実施の形態の各実施例で示す特図変動遊技は、第1の実施の形態において説明したものと同様の制御動作により実行される。本実施の形態の実施例では特図変動遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
(実施例1)
本実施の形態の実施例1によるぱちんこ機100における特図変動遊技について図373〜図377を用いて説明する。まず始めに、図373と図374を用いて特図変動遊技の結果が大当りになる場合の一連の演出の流れの例について説明する。図373(a)〜図374(h)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図373(a)は、特図1および特図2の変動遊技が非作動中であり、普図変動遊技も非作動中である状態を示している。特図1表示装置212ははずれ図柄の「特図F」を停止表示している。特図2表示装置214ははずれ図柄の「特図d」を停止表示している。普図表示装置210ははずれ図柄の「普図B」を停止表示している。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の各第四図柄表示領域t1〜t3は遊技が非作動中であることを示す第四図柄を停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示しており、直前の特図変動遊技の当否判定結果がはずれであったことが報知されている。
特図1保留ランプ218では特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220では特図2の保留がないことが報知されている。普図保留ランプ216では普図の保留がないことが報知されている。
特図1保留アイコン表示領域Aには白色円形の表示態様で2つの特図1保留アイコンa1、a2が表示されている。
図373(b)〜(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1変動遊技の開始順序は、本実施例では特図1保留ランプ218のLEDが1つ消灯するとともに特図1表示装置212が変動表示を開始し、さらに特図1用第四図柄表示領域t1の第四図柄が変動表示を開始し(図373(b)参照)、次いで、特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示が実行され(図373(c)〜(e)参照)、次いで、装飾図柄の変動表示が開始される(図373(f)参照)。なお、これらの動作の開始時点の順序は入れ替えてもよい。
特図1保留アイコンの減少アニメーションの表示では、表示されている特図1保留アイコンが一斉に右方向に移動を開始し(図373(c)参照)、保留順位が第一位の特図1保留アイコンa1が特図1保留アイコン表示領域Aを越えて変動アイコン表示領域Cに進入するとともに、残余の保留アイコンは元の位置より一つ右側の位置に移動してそれぞれ保留順位を一つ上げて停止する(図373(c)〜(e)参照)。変動アイコン表示領域Cに進入したアイコン画像は変動アイコンと称する。
図373(g)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図373(g)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図373(h)は、図373(g)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図373(i)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図373(j)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。
図373(k)は、ボタン演出領域が消滅して図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示が視認可能になった状態を示している。
図373(l)は、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾7」が揺れ変動状態で仮停止しており、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。
図373(m)は、フェードアウト処理によりリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。図柄表示領域208a〜208cは画像表示領域の右下隅に移動して装飾図柄変動が縮小表示されている。特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンは、図373(m)〜図374(h)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。
図373(n)〜図374(a)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図374(b)〜(d)は、SPリーチ演出の続きであって、一方の武士が勝った演出がなされており、当該変動の当否判定結果が当りになる可能性が高いことを予告報知している。また、図374(d)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾7−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図374(e)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図374(f)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾7−装飾7」を仮停止表示している状態を示している。
図374(g)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図A」が停止表示した状態を示している。画像表示領域の特図1用第四図柄表示領域t1では、特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示している。
図374(h)は、画像表示領域ほぼ全面に「確変大当り」の文字列画像が表示されて15R特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。
図374(f´)〜(h´)は、図373(l)と同一の状態において、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾6」のリーチ演出が開始された場合に、図374(f)〜(h)の演出に代えて、15R大当りに当選した場合の演出を例示している。図374(f´)は、図374(e)から引き続いている。図374(f´)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾6−装飾6−装飾6」が仮停止表示している状態を示している。
図374(g´)は、特図1表示装置212に大当り図柄の「特図B」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとして当りを示す「装飾6−装飾6−装飾6」が停止表示している。
図374(h´)は、画像表示領域ほぼ全面に「大当り」の文字列画像が表示されて15R大当りに当選したことが報知されている状態を示している。
図375(a)〜(b)は、図374(a)から引き続いている別のSPリーチ演出の続きを例示しており、一方の武士が負けた演出がなされており、当該変動の当否判定結果がはずれになる可能性が高いことを予告報知している。特図1保留アイコン表示領域Aおよび特図1保留アイコンは、図375(a)〜(c)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。また、図375(b)では、縮小表示されている図柄表示領域208a〜208cで装飾図柄の組合せが「装飾7−装飾6−装飾7」で仮停止している状態が示されている。
図375(c)は、フェードアウト処理によりSPリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっていく状態を示している。第四図柄表示領域t1〜t3は表示されているが図柄表示領域208a〜208cは非表示となっている。
図375(d)は、図柄表示領域208a〜208cが画像表示領域の中央の元の位置に拡大されて、装飾図柄の組合せとして「装飾7−装飾6−装飾7」が仮停止表示している状態を示している。この状態では特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンの表示が再開され、図375(h)に示す特図1変動遊技の終了まで表示される。
図375(e)は、特図1表示装置212にはずれ図柄の「特図F」が停止表示している状態を示している。画像表示領域では、特図1用第四図柄表示領域t1に特図1変動遊技が非作動中であることを示す第四図柄が停止表示している。図柄表示領域208a〜208cには装飾図柄の組合せとしてはずれを示す「装飾7−装飾6−装飾7」が停止表示している。
図375(f)〜(h)は、変動アイコンの消去アニメーションの表示を示している。本例では、特図変動遊技の終了後で装飾図柄が停止表示中に変動アイコンの消去アニメーションの表示が実行される。なお、変動アイコンの消去アニメーションの表示は他のタイミングで実行してもよい。図375(f)は、変動アイコンが変動アイコン表示領域Cから下方に移動を開始して、変動アイコンの円形輪郭の下三分の一が画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図375(g)は、変動アイコンがさらに下方に移動して、円形輪郭の上部がわずかに視認できる程度にまで変動アイコンが画像表示領域外に消えてしまっている状態を示している。図375(h)は、変動アイコンが完全に変動アイコン表示領域Cから消えて変動アイコンの消去アニメーションの表示が終了した状態を示している。
次に、図376と図377を用いて表示手段としての装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dで行われるボタン操作アニメーション(以下、「ボタン操作アニメ」と称する場合がある)の表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れの例について説明する。図376(a)〜図377(e)はこの順に、特図変動遊技を時系列で示している。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図376(a)は、図373(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図376(a)では図373(o)と同一のSPリーチ演出が実行されている。図376(b)では図374(a)と同一のSPリーチ演出が実行されている。図376(b)でのSPリーチ演出による画像は、画像表示領域がほぼ中央の水平境界線で上下に分割されて上段の表示領域では一方の武士のキャラクタ画像が表示され、下段の表示領域では他方の武士のキャラクタ画像が表示されている。図376(b)に示す状態はボタン操作アニメの開始直前でボタン表示はされておらず、チャンスボタン136に設けられた発光手段(LED)は消灯状態になっている。
図376(c)〜図377(d)は、図376(b)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れを示している。図376(c)は、SPリーチ演出による画像を背景画像として、前面にボタン画像と有効期間画像が同時にフェードイン処理で表示される途中の状態を示している。なお、ボタン画像と有効期間画像が同時に表示されなくてもよく、一方の画像が他方の画像よりも先に表示されるようにしてもよい。なおチャンスボタン136は、ボタン操作の受付有効期間外であっても発光状態にしてもよい。チャンスボタン136の発光態様は、受付有効期間の期間中でのボタン操作中および/または非操作中の発光態様と同じであってもよく、異なるようにしてもよい。
図376(d)は、ボタン演出において、ボタン画像とその下方に有効期間画像が表示され、ボタン画像の上方に「長押し」の文字列の画像が表示されているボタン表示を示している。ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に収容されて上方向に所定距離だけ突出した表示態様で表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に例えば右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ(メータ)画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0(零)となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。これらのボタン演出に係るボタン表示の画像は透過率が0(零)で、且つSPリーチ演出を実行中の背景画像の表示優先度より高い表示優先度に設定されている。このため、ボタン演出に係るボタン表示の画像の背後の画像は隠されて視認不可能になっている。図376(d)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。チャンスボタン136は非発光状態(図示では白色で示している)になっている。
図376(e)は、図376(d)に示すボタン演出の表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は第一のボタン態様として押下面の外周囲部分が発光状態(図示では灰色で示している)になっている。ボタン演出に係るボタン表示は、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態(図示では灰色で示している)になったように表示態様が変化している。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。本例では、チャンスボタン136の発光態様が変化した後に、ボタン画像の表示の表示態様が変化するようになっているが、同時であってもよいし、ボタン画像の表示態様の変化の方が先でチャンスボタン136の発光態様の変化の方が後になってもよい。
図376(f)は、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。遊技者がチャンスボタン136の押下面を覆うように手を置いてチャンスボタン136を押下しており、チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態(図示では黒色で示している)に変化している。
チャンスボタン136が押下されるとボタン操作アニメは、ボタン画像の表示態様を変化させるとともに、SPリーチ演出による背景画像の表示態様を変化させる表示を行う。但し、チャンスボタン136が押下された直後は、チャンスボタン136の発光態様が変化するだけで、ボタン操作アニメの表示は即座には変化しない。図376(f)では、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分だけが発光状態になっている表示態様が維持されている。また、SPリーチ演出による背景画像の表示態様も変化していない。本例ではチャンスボタン136の発光態様が変化した後にボタン操作アニメのボタン画像と背景画像の表示態様が変化するようにしている。チャンスボタン136の発光態様の変化とボタン操作アニメのボタン画像と背景画像の表示態様の変化のタイミングは同時であってもよく、ボタン操作アニメのボタン画像と背景画像の表示態様の変化の表示の開始後にチャンスボタン136の発光態様の変化があってもよい。
図376(g)〜図377(d)は、ボタン演出での「長押し」操作(チャンスボタン136を連続的に押下し続ける動作)の要求に従って遊技者がチャンスボタン136を押下し続けている状態でのボタン操作アニメの表示例を示している。図376(g)でのボタン画像は、チャンスボタン押下面の外周部分だけが発光しているような表示態様からボタン全体が発光し、その発光輝度が徐々に高くなっていく表示態様で表示されている。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に幾分押し下げられた表示態様で表示されている。また、ボタン操作の受付有効期間がさらに経過しており、有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなった表示態様で表示されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図376(g)でのSPリーチ演出による背景画像は、水平境界線が下方に徐々に移動して上段の表示領域が徐々に下方に拡大し、一方、下段の表示領域が徐々に下方に減少していく表示態様で表示されている。
図376(h)〜図377(a)でのボタン操作アニメの表示によるボタン画像は、ボタン全体の発光輝度が最高輝度(図示では黒色で示している)になった表示態様で表示されている。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に完全に押し込まれた表示態様で表示されている。また、ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向にさらに短くなっていく表示態様で表示されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図376(h)〜図377(a)でのボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は、水平境界線が下方に徐々に移動して上段の表示領域がさらに下方に拡大していき、一方、下段の表示領域がさらに下方に減少していく表示態様で表示されている。チャンスボタン136はボタン全体が発光する状態を維持している。図377(a)では、ボタン操作の受付有効期間が残っているのに、SPリーチ演出の上段の表示領域が完全に下方にまで拡大して、下段の表示領域が消滅した状態が表示されている。
このようにボタン操作アニメにおける第一の表示としてのボタン表示は、図376(f)に示すような第一の画像としてのボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像と、図376(g)に示すような第二の画像としてのボタンが少し押し下げられており且つボタンの色が変化した表示態様のボタン画像と、図376(h)に示すような第三の画像としてのボタンが完全に押し下げられており且つボタンの色がさらに変化したボタン画像とを含んでおり、チャンスボタン136の長押しがあった場合に、第一の画像から第二の画像を経て第三の画像へ変化する表示態様で表示される。
本例では、チャンスボタン136の押下後にボタン操作アニメにおいてボタン画像が変化し、SPリーチ演出の背景画像が変化するように表示しているが、チャンスボタン136の押下と同時にボタン画像や背景画像の変化が開始するようにしてもよい。また、チャンスボタン136の押下の直後にボタン画像や背景画像の変化が開始するようにしてもよい。
図377(b)は、チャンスボタン136が予め決められた時間だけ長押しされたことを契機として、ボタン操作アニメは受付有効期間の期間中であっても次の演出に移行する。この場合には、ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分を消滅させて受付有効期間の終了時と同じ表示をして、次の演出に移行することを報知する。遊技者が押下し続けているチャンスボタン136は非発光状態になっている。
図377(c)は、ボタン操作アニメにおいて、ボタン操作の受付有効期間が終了した後にボタン演出に係るボタン表示を非表示にした状態を示している。ボタン演出に係るボタン表示は受付有効期間の終了と同時に非表示にしてもよい。また、ボタン画像と有効期間画像は同時に消去されてもよく、一方の画像が他方の画像よりも先に消去されるようにしてもよい。
図377(d)は、一連のボタン画像が表示されたことを条件として、ボタン操作アニメの表示の終了時のボタン演出の第二の表示としてSPリーチ演出の上段の表示領域が完全に下方にまで拡大した画像を表示する。当該第二の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図377(e)は、図374(c)に示す状態と同一であり、これ以降、図374(e)に示す表示を経て図374(f)〜(h)または図374(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
このように本実施例によるチャンスボタン136に関する第一の表示としてのボタン表示は、チャンスボタン136の押下があった場合(第一の場合)に、例えば、ボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像(第一の画像)からボタンが少し押し下げられボタンの色が変化した表示態様のボタン画像(第二の画像)を経てボタンが完全に押し下げられボタンの色がさらに変化したボタン画像(第三の画像)へ変化する第一の変化の表示を含む。また、チャンスボタン136は、チャンスボタン136の押下があった場合に、例えば、ある発光態様(第一の態様)から別の発光態様(第二の態様)へ変化する第二の変化のボタン態様を実行可能である。本実施例によれば、チャンスボタン136に関する表示は、チャンスボタン136の押下があった場合にボタン演出のアニメーション表示をするので、チャンスボタン136が押下されていることを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。また、チャンスボタン136の押下があった場合に、チャンスンボタン136の態様(発光態様など)を変化させるので、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例によれば、チャンスボタン136の押下を受付可能な操作有効期間(第一の期間)中に、チャンスボタン136に関するボタン表示を表示可能である。こうすることにより、ボタン表示はチャンスボタン136の押下受付期間中に表示されるので、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、ボタン表示が行われているのにチャンスボタン136の押下がなかった場合(第三の場合)にボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像を含む表示を表示可能である。本実施例によれば、ボタン表示の表示中にチャンスボタン136が押下されない場合は、ボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像を表示するので、チャンスの端136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の押下後に表示される演出表示(第二の表示)は、チャンスボタン136の押下があった場合には、ボタンが完全に押し下げられボタンの色がさらに変化したボタン画像(第三の画像)が表示された後に表示される。こうすることにより、チャンスボタン136を押下した場合に、押下後に表示される演出表示を表示可能なので、チャンスボタン136が押下されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
(実施例2)
本実施の形態の実施例2によるぱちんこ機100における特図変動遊技について図378を用いて説明する。図378(a)〜(d)は、ボタン演出で「長押し」操作の要求がされているのにも係らず、遊技者がチャンスボタン136の押下を途中で止めてしまった場合のボタン操作アニメの表示例を示している。図378(a)は、図376(i)に示す状態と同一の状態を示している。遊技者がチャンスボタン136を押下し続けており、ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は、水平境界線が下方に徐々に移動して上段の表示領域が下方に拡大していき、一方、下段の表示領域が下方に減少していく表示態様で表示されている。
図378(b)は、遊技者がチャンスボタン136から手を離してボタンの押下を止めた直後の状態を示している。遊技者がボタンから手を離すと、まず、チャンスボタン136の発光態様がボタン全体が発光する状態から押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化する。一方、ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン押下時と同じ状態を維持しており、ボタン全体が最高輝度で表示され、チャンスボタンが円形開口部内に完全に押し込まれた表示態様で表示されている。ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は図378(a)と同一の表示状態を維持して静止している。
図378(c)は、チャンスボタン136が押下面の外周囲部分だけが発光する発光態様を維持している状態を示している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているがその発光輝度が徐々に低くなっていく表示態様で表示されている。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内から幾分押し上げられた表示態様で表示されている。また、ボタン操作の受付有効期間がさらに経過しており、有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなった表示態様で表示されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は図378(a)と同一の表示状態を維持して静止している。
図378(d)は、チャンスボタン136が押下面の外周囲部分だけが発光する発光態様を維持している状態を示している。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分だけが発光しているように表示態様が変化している。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内から完全に押し上げられた表示態様で表示されている。また、ボタン操作の受付有効期間がさらに経過しており、有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなった表示態様で表示されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の背景画像は図378(a)と同一の表示状態を維持して静止している。
このように「長押し」操作の要求がされているのにも係らず、遊技者がチャンスボタン136の押下を途中で止めてしまった場合のボタン操作アニメの表示では、背景画像は停止させておいて、ボタン表示は図376(f)〜(h)に示した動きと正反対の動きをするようにしている。つまり、チャンスボタン136の押下が止まると、第三の画像から第二の画像を経て第一の画像へ変化する表示態様でボタン画像が表示される。こうすることにより、遊技者にチャンスボタン136の長押しを再開することを促すことができる場合がある。なお、ボタン操作アニメは、チャンスボタン136の押下を途中で辞めてしまった場合に、図376(f)〜(h)の動作と異なる動作を行うアニメを実行してもよく、アニメを実行しない(つまり、第二の画像を経ず、第三の画像から第一の画像に変化する)ようにしてもよい。
(実施例3)
本実施の形態の実施例3によるぱちんこ機100における特図変動遊技で用いられるボタン画像が画像表示領域に登場する際のアニメーション例について図379を用いて説明する。図379(a)は、画像表示領域にまず始めに小さ目のエフェクト画像が表示され、徐々に当該エフェクト画像が拡大し、その後エフェクト画像の手前の中央にボタン画像が表示され、その下方に有効期間画像が表示される状態を示している。その後エフェクト画像が消滅してボタン画像と有効期間画像のボタン演出が開始される。このように、ボタン画像と異なる画像(例えば、エフェクト画像)が最初に表示され、その後ボタン画像が表示されるアニメーションを行うようにしてもよい。なお、エフェクト画像が消滅した後に有効期間画像が表示されるようにしてもよい。
図379(b)は、実施例1の例と同様であり、ボタン画像と有効期間画像が同時にフェードイン処理で表示される状態を示している。
図379(c)は、まず始めに、破線の横長の長方形で示す画像表示領域の左端辺の中央からボタン画像の右側部が所定の透過率で表れ、同時に画像表示領域の右端辺の中央からボタン画像の左側部が所定の透過率で表れた状態を示している。次いで、左側のボタン画像は水平方向を右方に移動し、右側のボタン画像は水平方向を左方に移動して、両者が画面ほぼ中央で重なり合い、最後に一致して一つのボタン画像となって停止する。次いでボタン画像の低下率が零となり、次いでボタン画像の下方に有効期間画像が表示される。なお、ボタン画像の所定の透過率は、0%であってもよく、0%以外であってもよく、0%より大きく100%よりも小さくてもよく、100%であってもよい。なお、左右のボタン画像の下に有効期間画像がそれぞれ表示されていてもよい。
これらのボタン画像や有効期間画像を消去するアニメーションは、登場時のアニメーションを逆転させた巻き戻し演出であってもよい。また、登場時のアニメーションとは異なる消去アニメーションを行うようにしてもよい。また、ボタン消去時はアニメーション表示をせずに消去させるようにしてもよい。
(実施例4)
本実施の形態の実施例4によるぱちんこ機100における特図変動遊技で用いられるボタン画像のアニメーション例について図380を用いて説明する。図380は、チャンスボタン136が長押しされて押下中の場合のボタン表示のアニメーション例を示している。
図380(a)は実施例1の例と同様のアニメーションを示している。まず、ボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分だけが発光状態になっている表示態様で表示される。また、ボタン操作の受付有効期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
次いで、ボタン画像は、チャンスボタン押下面の外周部分だけが発光しているような表示態様からボタン全体が発光し、その発光輝度が徐々に高くなっていく表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に徐々に押し下げられていく表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間はさらに経過しており、有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなった表示態様で表示される。
次いで、ボタン画像は、ボタン全体の発光輝度が最高輝度になった表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に完全に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向にさらに短くなっていく表示態様で表示される。
図380(b)に示すアニメーションは、ボタン操作の受付有効期間の経過に伴って、ボタン画像が、チャンスボタンが円形開口部内に徐々に押し込まれていく表示態様で表示される点は図380(a)に示すものと同じである。一方、図380(b)に示すアニメーションではボタン操作の受付有効期間が経過しても、チャンスボタン押下面の外周部分だけが発光しているような表示態様が維持される。さらに、押下面の中央には「押」の文字画像が徐々に輝度を高くする表示態様で表示される。
図380(c)に示すアニメーションは、図380(a)に示すボタン画像の表示態様と同一の表示態様を備え、さらにボタン操作の受付有効期間の経過に従いボタン画像の大きさが徐々に小さくなっていく表示態様に特徴を有している。ボタン画像の表示は有効期間画像の棒状部分が短くなっていくのに応じて大きさが小さくなり、棒状部分の長さが零になり操作有効期間がなくなった状態で消滅する。その後有効期間画像も消滅する。なお、ボタン画像の表示が小さくなるのに対応して有効期間画像の表示も一緒に縮小するようにしてもよい。
図380(d)に示すアニメーションは、図380(a)に示すボタン画像の表示態様と同一の表示態様を備え、さらにボタン操作の受付有効期間の経過に従いボタン画像の大きさが徐々に大きくなっていく表示態様に特徴を有している。ボタン画像の表示は有効期間画像の棒状部分が短くなっていくのに応じて大きさが大きくなり、ボタン画像の表示が大きくなるのに対応して有効期間画像の表示も一緒に拡大する。操作有効期間がなくなった状態でボタン画像と有効期間画像は消滅する。なお、ボタン画像だけが拡大して有効期間画像は拡大しない表示態様で表示させてもよい。
図380(d´)は図380(d)と同様のボタン表示の表示態様に加えて、ボタン画像の拡大とともに有効期間画像が一緒に拡大して画像表示領域からはみ出してしまう場合には補助の有効期間画像をさらに表示する点に特徴を有している。補助の有効期間画像は画像表示領域内で一定の大きさを保って操作有効期間の残存期間を報知する表示態様で表示される。なお、補助の有効期間画像は、メインの有効期間画像が見にくくなる場合(例えば、縮小、可動手段の動作、導光板などの装飾手段による発光など)にも表示できるようにしてもよい。
図380(d´´)は、図380(d´)に示す補助の有効期間画像としてボタン操作の受付有効期間の残り時間を示す文字画像(本例では「あと2秒」と例示している)を表示する点に特徴を有している。
次に、以上説明した実施例1〜4によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図373乃至図380を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示(例えば、チャンスボタン136に関する表示)であり、
前記第一の種類の表示のうちの第一の表示(例えば、チャンスボタン136を模したボタン画像を含むボタン表示)は、第一の画像(例えば、ボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像(例えば、図376(f)))を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第二の画像(例えば、ボタンが少し押し下げられており、且つボタンの色が変化した表示態様のボタン画像(例えば、図376(g)))を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第三の画像(例えば、ボタンが完全に押し下げられており、且つボタンの色がさらに変化したボタン画像(例えば、図376(h)))を少なくとも含む表示であり、
前記第一の表示は、第一の場合に、第一の変化を少なくとも含む表示であり、
前記第一の変化とは、前記第一の画像から前記第二の画像を経て前記第三の画像へ変化することであり、
前記第一の場合とは、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)があった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段に関する表示は、操作があった場合に、アニメーション表示をするので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、操作手段が操作されていることを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。
なお、第一の表示は、第一の画像と第二の画像と第三の画像のみから構成される表示であってもよい。あるいは、第一の表示は、第一の画像と第二の画像と第三の画像を含む複数の画像から構成される表示であってもよい。
また、「前記第一の画像から前記第二の画像を経て前記第三の画像へ変化する」とは、第一の画像、第二の画像、第三の画像の順に連続的に変化するアニメーションのことを示していてもよい。なお、第一の画像と第二の画像の間に一(例えば、第四の画像)または複数の画像(例えば、第四の画像、第五の画像…)が含まれていてもよく、含まれていなくてもよい。また、第二の画像と第三の画像の間に一(例えば、第四の画像)または複数の画像(例えば、第四の画像、第五の画像…)が含まれていてもよく、含まれていなくてもよい。
また、「操作手段の操作があった場合」とは、操作手段が操作された場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知された場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知され、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段(例えば、第1副制御部400)へ送信した場合のことであってもよいし、操作手段の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信した場合のことであってもよい。なお、「第一の表示は、第一の場合に、第一の変化を少なくとも含む表示」とは、「第一の表示は、第一の場合に、第一の変化を少なくとも実行可能な表示」のことであってもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記操作手段の少なくとも一部は、第一の態様(例えば、発光するボタン態様(図376(e))を少なくとも実行可能な手段であり、
前記操作手段の少なくとも一部は、第二の態様(例えば、第一の態様と異なる発光をするボタン態様(図376(f))を少なくとも実行可能な手段であり、
前記操作手段の少なくとも一部は、前記第一の場合に、第二の変化を少なくとも実行可能な手段であり、
前記第二の変化とは、前記第一の態様から前記第二の態様へ少なくとも変化することである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の操作があった場合に、操作手段の態様(発光態様など)を変化させるので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
ここで、第一の態様は、第一の発光態様のことであってもよい。また、第二の態様は、第二の発光態様のことであってもよい。発光態様は、操作手段に設けられた発光手段(例えば、LEDなど)の発光パターン(例えば、発光手段の色の変化や点灯する発光手段の変化など)のことを示していてもよい。また、第一の態様は、第一の表示態様のことであってもよい。また、第二の態様は、第二の表示態様のことであってもよい。例えば、表示手段による表示や、発光手段の点灯による表示において、発光手段が赤の点灯時は表示手段に「PUSH」と表示され、発光手段が青の点灯時は表示手段に「熱」と表示されるものであってもよい。また、第一の態様は、第一の形状のことであってもよい。また、第二の態様は、第二の形状のことであってもよい。例えば、操作手段が「飛び出すボタン」と「普通のボタン」であってもよい。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の場合に、前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の場合とは、第一の期間の期間中である場合のことであり、
前記第一の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、操作有効期間)のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は操作手段の受付期間中は少なくとも表示されるので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、第一の表示は、第一の期間が開始する前(または直前)に表示されていてもよい。また、第一の表示は、第一の期間が終了した後(または直後)に表示されていてもよい。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の画像(例えば、ボタンが押し下げられていない表示態様のボタン画像(例えば、図376(f)))を含む表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の場合とは、前記表示手段に前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第三の場合とは、前記操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示の表示中に操作手段が操作されない場合は、第一の画像を含む表示を表示するので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、「第一の画像を含む表示」とは、第一の画像のみから構成される表示(例えば、静止画)のことであってもよいし、第一の画像を含む一または複数の表示により構成された表示(アニメーション)のことであってもよい。なお、第三の場合とは、「前記表示手段に前記第一の表示が表示されている場合であって、かつ前記操作手段の操作がなかった場合のこと」であってもよい。なお、「前記表示手段に前記第一の表示が表示されている場合」とは、「前記表示手段に前記第一の表示が表示されている期間を通じて」のことであってもよく、「前記表示手段に前記第一の表示が表示された場合」のことであってもよい。
また、「操作手段の操作がなかった場合」とは、操作手段が操作されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知された場合であって、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段へ送信されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信しなかった場合のことであってもよい。なお、操作手段の操作がなかった場合には、第二の画像が少なくとも表示されないようにしてもよい。なお、操作手段の操作がなかった場合には、第三の画像が少なくとも表示されないようにしてもよい。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示(例えば、チャンスボタン136の押下後に表示される演出表示(図377(d)))を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の表示とは、前記第三の画像が表示された後に表示される表示のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段は、操作手段を操作した場合に、第二の表示を少なくとも表示可能なので、操作手段が操作されたことを遊技者が認識しやすくすることができる場合がある。なお、第二の表示は、第一の表示と異なる表示のことであってもよいし、第二の表示は、第一の表示に含まれる表示のことであってもよい。
また、第一の画像と第三の画像は、操作手段の態様を模した画像であってもよい。第一の画像は、前記操作手段の前記第一の態様を模した画像である。第三の画像は、前記操作手段の前記第二の態様を模した画像である。第一の変化は、前記第二の変化を模した変化である。こうすることにより、遊技者を表示手段に注目させることができる場合がある。また、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
なお、第一の変化は、第一の画像、第二の画像および第三の画像を含むアニメーション表示のことであってもよい。
また、操作手段は、該操作手段の操作がなかった場合に、第一の態様を少なくとも実行可能である。これにより、遊技者が操作していないことを認識しやすくすることができる場合がある。
また、第二の表示は、第一の表示の少なくとも一部が少なくとも消去された後に表示される表示であってもよい。第二の表示は、操作手段の操作に応じた表示のことであってもよい。
また、操作手段は、該操作手段の受付期間の期間外である場合に、第三の態様を実行可能である。なお、第三の態様とは、第三の発光態様のことであってもよい。第三の発光態様には、輝度や発光色が違うもの、発光手段が消灯しているなども含まれていてもよい。また、第三の態様は、第三の表示態様のことであってもよいし、第三の形状のことであってもよい。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなど)を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
(実施例5)
本実施の形態の実施例5によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れの例について図381〜図384を用いて説明する。図381(a)〜図382(b)と、図383(a)〜図384(h)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図381(a)は、図373(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図381(a)では図373(o)と同一のSPリーチ演出として二人の武士が戦っている表示が行われている。
図381(b)〜図382(a)は、図381(a)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れを示している。図381(b)ではボタン操作アニメが開始され、ボタン操作を促すボタン表示として「長押しして力を溜めろ!」という文字列の画像が表示される。SPリーチ演出では一方の武士が刀を構えているキャラクタ画像が表示される。図381(b)に示す状態はボタン操作の受付有効期間が未だ開始されていないのでチャンスボタン136に設けられた発光手段(LED)は消灯状態になっている。
図381(c)では、ボタン操作を促すボタン表示として、文字列画像が「長押しして力を溜めろ!」から「よーい」という文字列の画像に切替えらるとともにボタン画像が表示され、その下部に有効期間画像が表示される。
図381(d)では、ボタン操作を促すボタン表示として、文字列画像が「よーい」から「長押し」という文字列の画像に切替えられる。また、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。図381(d)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では未だ操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。チャンスボタン136は非発光状態になっている。
図381(e)は、図381(b)に示すボタン演出の表示が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は第一のボタン態様として押下面の外周囲部分が発光状態になっている。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。本例では、ボタン画像の表示態様が変化してからチャンスボタン136の発光態様が変化しているが、これらは同時であってもよいし、チャンスボタン136の発光態様の変化の方が先でボタン画像の表示態様の変化の方が後になってもよい。
図381(f)は、遊技者がチャンスボタン136の押下面を覆うように手を置いてチャンスボタン136を押下しており、チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。
図381(f)〜(j)は、ボタン演出での「長押し」操作の要求に従って、遊技者がチャンスボタン136を押下し続けている状態を示している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図381(f)〜(j)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた小さな炎が徐々に成長して武士の背後で大きな炎になる画像が表示される。図381(f)では、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で画像が表示される。図381(g)では、武士の両足元に生じた炎が武士の背中辺りまで成長して大きくなった表示態様で画像が表示される。図381(h)〜(j)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。
図381(i)は、ボタン操作の受付有効期間の終了直前の状態を示している。ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分の長さを0(零)にして操作有効期間が終了することを報知している。
図381(j)は、遊技者が押下し続けているチャンスボタン136は非発光状態になっている状態を示している。
図382(a)は、ボタン操作アニメの表示の終了時のボタン演出の第二の表示として武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行されている状態を示している。当該第二の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図382(b)は、図374(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図374(b)〜(e)に示す表示を経て図374(f)〜(h)または図374(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
図383(a)は、図381(e)に示す状態と同じ状態を示しており、図381(b)に示すボタン演出の表示が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は第一のボタン態様として押下面の外周囲部分が発光状態になっている。ボタン演出に係るボタン表示は、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図383(b)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩くように連打を開始した状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図383(b)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図383(c)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図383(c)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図383(d)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図383(d)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じていた炎が消えてなくなっている表示態様で表示が行われる。炎の画像の消去タイミングは、遊技者の手がチャンスボタン136から離された後、つまり検知手段でボタン操作が検知されなくなった後に炎の画像を消去してもよく、検知されなくなったと同時に消去してもよい。
図383(e)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図383(e)でのSPリーチ演出は、図383(b)に示すものと同じ演出であり、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図384(a)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図384(a)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図384(b)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図384(b)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じていた炎が消えてなくなっている表示態様で表示が行われる。
図384(c)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図384(c)でのSPリーチ演出は、図383(b)に示すものと同じ演出であり、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
遊技者がボタン連打を続けることにより、図384(a)〜(c)に示す状態が繰り返される。図384(d)は操作有効期間の残りが少なくなった時点で、遊技者の手がチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。
図384(d)でのSPリーチ演出は、図383(b)に示すものと同じ演出であり、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図384(e)は、ボタン操作の受付有効期間の終了直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分の長さを0(零)にして操作有効期間が終了したことを報知している。ボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図384(e)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図384(f)は、遊技者が叩いているチャンスボタン136は非発光状態に変更された状態を示している。ボタン操作アニメの有効期間画像は操作有効期間が終了した報知の表示を維持している。ボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図384(f)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図384(g)は、ボタン操作アニメの表示の終了時のボタン演出の第二の表示として図382(a)に示すものと同一の、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該第二の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図384(h)は、図374(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図374(b)〜(e)に示す表示を経て図374(f)〜(h)または図374(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
このように本実施例では、チャンスボタン136は長押し(第一の操作)と連打(第二の操作)とを行うことが可能であり、装飾図柄表示装置208は長押しを促すボタン表示(第一の表示)とカットイン表示(第二の表示)とを表示可能であり、装飾図柄表示装置208は長押しを促すボタン表示が表示され且つチャンスボタン136の長押しが行われた場合にカットイン表示を表示可能であり、長押しを促すボタン表示が表示され且つチャンスボタン136の連打が行われた場合にも同じカットイン表示を表示可能である。本実施例によれば、長押しとは異なる操作である連打をした場合も、長押しをした結果の表示と同じ表示を行うので、チャンスボタン136の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の押下を受付可能な期間である操作有効間(第三の場合)に、チャンスボタン136の長押しを促すボタン表示をすることができる。こうすることにより、長押しを促すボタン表示は、チャンスボタン136の押下の受付有効期間に少なくとも表示される表示なので、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の連打に関する表示(第三の表示)を表示可能である。こうすることにより、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の長押し(第一の操作)を促すボタン表示(第一の表示)が表示され且つチャンスボタン136の押下がなかった場合には、カットイン表示(第二の表示)が表示されない。こうすることにより、チャンスボタン136が押下されない場合にはカットイン表示は表示されないので、ボタン操作されたことによりカットイン表示をするようにすることで、チャンスボタン136の押下を促すことができる場合がある。
また、本実施例では、チャンスボタン136の長押し(第一の操作)と連打(第二操作)は異なる操作であるので、長押しと異なる連打をした場合も、長押しをした結果と同じ表示を行うので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、長押しを行っても連打を行っても、ボタン操作をされた場合の表示は同じであるので、チャンスボタン136の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
なお、図384(e)のタイミングでチャンスボタン136の押下が検知されていない場合は、カットイン表示を表示しないようにしてもよい。また、図384(e)のタイミングでチャンスボタン136の押下から所定の時間内(例えば、炎の表示態様が表示されている期間内)である場合に、カットイン表示を行うようにしてもよく、所定期間外(例えば、炎の表示態様が非表示の期間)である場合は、カットイン表示を行わないようにしてもよい。
(実施例6)
本実施の形態の実施例6によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れの例について図385〜図386を用いて説明する。図385(a)〜図386(c)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図385(a)は、図381(e)に示す状態と同じ状態を示しており、図381(b)に示すボタン演出の表示が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は第一のボタン態様として押下面の外周囲部分が発光状態になっている。ボタン演出に係るボタン表示は、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図385(b)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩くように連打を開始した状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図385(b)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図385(c)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図385(c)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図385(d)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図385(d)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。このように本例では、ボタン操作に応じて大きくなる炎の画像は、遊技者の手がチャンスボタン136から離れた後も離れる以前の状態で維持される。
図385(e)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図385(e)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなった表示態様で画像が表示される。
図385(f)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図385(f)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで大きくなった炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図385(g)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図385(g)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで大きくなった炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図385(h)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図385(h)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで成長した炎が武士の胸辺りまでさらに成長して大きくなった表示態様で画像が表示される。
遊技者がボタン連打を続けることにより、SPリーチ演出は、武士の背後で炎が徐々に大きく成長する表示態様で画像が表示される。図385(i)は操作有効期間の残りが少なくなった時点で、遊技者の手がチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。図385(i)でのSPリーチ演出は、炎が武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様で画像が表示される。図385(i)に示す炎の表示態様が炎の画像の最大の大きさになっている。炎の画像の大きさは、長押しの時間が6秒に達するか、または連打回数が20回に達するかのいずれか一方が満足された場合に最大になるようになっている。
図385(j)は、ボタン操作の受付有効期間の終了直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分の長さを0(零)にして操作有効期間が終了したことを報知している。ボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図385(j)でのSPリーチ演出は、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される。
図386(a)は、遊技者が叩いているチャンスボタン136は非発光状態に変更された状態を示している。ボタン操作アニメの有効期間画像は操作有効期間が終了した報知の表示を維持している。ボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図386(a)でのSPリーチ演出は、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される。
図386(b)は、ボタン操作アニメの表示の終了時のボタン演出の第二の表示として図382(a)に示すものと同一の、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該第二の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図386(c)は、図374(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図374(b)〜(e)に示す表示を経て図374(f)〜(h)または図374(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
このように本実施例では、チャンスボタン136は長押し(第一の操作)と連打(第二の操作)とを行うことが可能であり、装飾図柄表示装置208は長押しを促すボタン表示(第一の表示)とカットイン表示(第二の表示)とを表示可能であり、装飾図柄表示装置208は長押しを促すボタン表示が表示され且つチャンスボタン136の長押しが行われた場合にカットイン表示を表示可能であり、長押しを促すボタン表示が表示され且つチャンスボタン136の連打が行われた場合にも同じカットイン表示を表示可能である。本実施例によれば、長押しとは異なる操作である連打をした場合も、長押しをした結果の表示と同じ表示を行うので、チャンスボタン136の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
なお、炎の画像は、長押しされた時間または連打回数に対応して変化するようにしてもよい。また、長押しされた時間または連打回数が所定時間または最大回数に満たない場合は、予め演出抽選により決められた最終的に変化する表示態様(例えば、炎の画像の最大の大きさ)で表示されないようにしてもよい。また、長押しされた時間または連打回数が所定時間または最大回数に満たない場合であっても、操作手段の受付期間の終了後に予め演出抽選により決められた最終的に変化する表示態様(例えば、炎の画像の最大の大きさ)に表示されるようにしてもよい。
なお、図385(j)のタイミングでチャンスボタン136の押下が検知されていない場合は、カットイン表示を表示しないようにしてもよく、表示するようにしてもよい。
(実施例7)
本実施の形態の実施例7によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れの例について図387を用いて説明する。図387(a)〜(e)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図387(a)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩くように連打を開始した状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図387(a)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で表示が行われる。
図387(b)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図387(b)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が維持された表示態様で表示が行われる。このように本例では、ボタン操作に応じて大きくなる炎の画像は、遊技者の手がチャンスボタン136から離れた後も離れる以前の状態で維持される。
図387(c)は、遊技者が手を握り締めてチャンスボタン136の押下面を叩いた状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第二のボタン態様として、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた第一のボタン態様の状態からボタン全体が発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図387(c)でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなった表示態様で画像が表示される。
図387(d)は、連打のために握り締めた手をチャンスボタン136の押下面から離した直後の状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は第一のボタン態様として、ボタン全体が発光する第二のボタン態様の状態から非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態に変化している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光して円形開口部内に押し込まれた表示態様での表示が維持されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図387(d)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで大きくなった炎が維持された表示態様で表示が行われる。
図387(e)は、連打のために握り締めた手がチャンスボタン136の押下面から未だに離れている状態を示している。チャンスボタン136の発光態様は非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光する状態が維持されている。ボタン操作アニメのボタン画像は、チャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、ボタンが円形開口部内に押し込まれていた表示態様から円形開口部内から押し上げられた表示態様に変更されて表示されている。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像に代えて「連打」の文字列画像が表示されている。本実施例では、一定期間(例えば、2秒)内でボタン操作の検知回数が規定回数(例えば5回)になったら、「長押し」の文字列を「連打」に代えて表示することにより、遊技者の好みに合った遊技を実現して遊技の興趣を向上できる場合がある。なお、「長押し」の文字列から変更される表示は「連打」でなくてもよく、連打を含む他の操作にも対応する表示(例えば、「ボタンを押せ!」や「ボタン操作受付中!」)などの表示であってもよい。
図387(e)でのSPリーチ演出は、武士の腰辺りまで大きくなった炎が維持された表示態様で表示が行われる。
(実施例8)
本実施の形態の実施例8によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出の流れの具体例について図388〜図390を用いて説明する。
図388(a)はチャンスボタン136の押下とボタン操作アニメの表示に関するタイミングチャート(その1)を示している。上段はチャンスボタンセンサの検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。
下段は、ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出での画像の動きを時系列で示している。レベル「静止画」は画像が静止状態であり、レベル「動画」は画像が時間の経過とともに変化する状態である。期間(i)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態(単発押し)になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。遅延時間は例えばセンサ検知からコマンド受信までのタイムラグにより生じる。期間(i)ではボタン操作アニメの画像は静止状態になっている。期間(i)に続く期間(ii)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過した後、チャンスボタン136が再度非押下状態になって所定時間が経過するまでの期間である。期間(ii)に続く期間(iii)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。期間(iii)に続く期間(iv)は、チャンスボタン136が再度押下状態になって所定の遅延時間が経過してから所定時間が経過するまでの期間である。
図388(b)は、図388(a)の各期間のボタン操作アニメの表示を示している。(i)に示すように期間(i)のボタン操作アニメは、刀を構えた武士の静止画像が表示される。(ii)に示すように期間(ii)のボタン操作アニメは、武士の両足元に炎が発生し、炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなる動画が表示される。(iii)に示すように期間(iii)のボタン操作アニメは、両足元からの炎が消失している武士の静止画像が表示される。本例では、チャンスボタン136が非押下状態になって一定期間が経過すると炎のアニメーションが非表示になる。(iv)に示すように期間(iv)のボタン操作アニメは、武士の腰辺りまで成長した炎がさらに武士の頭上にまで大きくなる動画が表示される。本例では、チャンスボタン136の押下が再度行われると、期間(iii)の直前の期間(ii)で実行されていた動画の続きの動画が表示される。変形例としての(iv´)に示すように期間(iv)ののボタン操作アニメは、武士の両足元に炎が発生し、炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなる期間(ii)の動画を再表示するようにしてもよい。
図389(a)はチャンスボタン136の押下とボタン操作アニメの表示に関するタイミングチャート(その2)を示している。上段はチャンスボタンセンサの検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。
下段は、ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出での画像の動きを時系列で示している。レベル「静止画」は画像が静止状態であり、レベル「動画」は画像が時間の経過とともに変化する状態である。期間(1)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態(単発押し)になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。遅延時間は例えばセンサ検知からコマンド受信までのタイムラグにより生じる。期間(1)ではボタン操作アニメの画像は静止状態になっている。期間(1)に続く期間(2)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過した後、チャンスボタン136が再度非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。期間(2)に続く期間(3)は、チャンスボタン136が再度非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過してからチャンスボタン136が非押下状態になって所定時間が経過するまでの期間である。
図389(b)は、図389(a)の各期間のボタン操作アニメの表示を示している。(1)に示すように期間(1)のボタン操作アニメは、刀を構えた武士の静止画像が表示される。(2)に示すように期間(2)のボタン操作アニメは、武士の両足元に炎が発生し、炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなる動画が表示される。(3)に示すように期間(3)のボタン操作アニメは、武士の腰辺りまで成長した炎がさらに武士の頭上にまで大きくなる動画が表示される。このように長押しのときと同様の連続した表示が行われるようにしてもよい。
図390(a)はチャンスボタン136の押下とボタン操作アニメの表示に関するタイミングチャート(その3)を示している。上段はチャンスボタンセンサの検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。
下段は、ボタン操作アニメの表示によるSPリーチ演出での画像の動きを時系列で示している。レベル「静止画」は画像が静止状態であり、レベル「動画」は画像が時間の経過とともに変化する状態である。期間(i)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態(単発押し)になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。遅延時間は例えばセンサ検知からコマンド受信までのタイムラグにより生じる。期間(i)ではボタン操作アニメの画像は静止状態になっている。期間(i)に続く期間(ii)は、チャンスボタン136が非押下状態から押下状態になって所定の遅延時間が経過した後、チャンスボタン136が再度非押下状態になるまでの期間である。期間(ii)に続く期間(iii)は、チャンスボタン136が再度非押下状態になってから再度押下状態になって所定の遅延時間が経過するまでの期間である。期間(iii)に続く期間(iv)は、チャンスボタン136が再度押下状態になって所定の遅延時間が経過した後、所定時間が経過するまでの期間である。
図390(b)は、図390(a)の各期間のボタン操作アニメの表示を示している。
(i)に示すように期間(i)のボタン操作アニメは、刀を構えた武士の静止画像が表示される。(ii)に示すように期間(ii)のボタン操作アニメは、武士の両足元に炎が発生する動画が表示される。(iii)に示すように期間(iii)のボタン操作アニメは、両足元からの炎が発生している状態の武士の静止画像が表示される。本例では、一定のアニメーションが実行されたら、次にボタン操作があるまで、静止画状態になる。(iv)に示すように期間(iv)のボタン操作アニメは、武士の両足元に発生した炎が武士の腰辺りまで成長して大きくなる動画が表示される。
なお、レベル「静止画」は、ボタン操作アニメが実行されていない状態であってもよい。また、ボタン操作アニメは実行されていないが、待機アニメ(ボタンが操作されることを待っている状態のアニメ)を実行している状態であってもよく、静止画が表示されている状態であってもよい。
なお、レベル「動画」は、ボタン操作アニメが実行されている状態であってもよい。
次に、以上説明した実施例5〜8によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図381乃至図390を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記操作手段は、第一の操作(例えば、チャンスボタン136の長押し)を少なくとも行うことが可能な手段であり、
前記操作手段は、第二の操作(例えば、チャンスボタン136の連打)を少なくとも行うことが可能な手段であり、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示(例えば、チャンスボタン136に関する表示)のことであり、
前記第一の種類の表示のうちの第一の表示(例えば、長押しを促すボタン表示(図381(e))は、前記第一の操作に関する表示のことであり、
前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示(例えば、カットイン表示(図382(a)、図384(g)))を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第一の場合に、前記第二の表示の少なくとも一部を、少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第二の場合に、前記第二の表示の少なくとも一部を、少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第一の場合とは、前記第一の操作が行われた場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第二の場合とは、前記第二の操作がされた場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の操作と異なる第二の操作をした場合も、第一の操作をした結果と同じ表示を行うので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の操作を行っても第二の操作を行っても、操作をされた場合の表示は同じであるので、操作手段の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
なお、「第二の表示の少なくとも一部」とは、第一の表示の全部であってもよいし、第一の表示の一部のみであってもよい。また、「第一の操作が行われた場合」とは、遊技者により操作手段で第一の操作を行った場合のことであってもよいし、第一の操作が検知手段により検知された場合のことであってもよいし、第一の操作が検知手段により検知され、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段へ送信した場合のことであってもよいし、第一の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信した場合のことであってもよい。
また、「第二の操作が行われた場合」とは、遊技者により操作手段で第二の操作を行った場合のことであってもよいし、第二の操作が検知手段により検知された場合のことであってもよいし、第二の操作が検知手段により検知され、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段へ送信した場合のことであってもよいし、第二の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信した場合のことであってもよい。なお、「前記第一の表示が表示されている」とは、「第一の表示が表示された場合」のことであってもよく、「第一の表示が表示されている期間を通じて」のことであってもよく、「第一の表示が表示されている期間中」のことであってもよい。なお、「第一の場合」とは、「第一の表示が表示された場合であって、かつ第一の操作が行われた場合」のことであってもよい。なお、「第二の場合」とは、「第一の表示が表示されている場合であって、かつ第二の操作が行われた場合」のことであってもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の場合とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、操作有効期間)である場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は、操作手段の操作受付が有効な期間に少なくとも表示される表示なので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の表示とは、前記第二の操作に関する表示のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第三の表示は、第二の操作に関する表示なので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第四の場合に、前記第二の表示が表示されない手段であり、
前記第四の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、
前記第四の場合とは、前記操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段が操作されない場合には第二の表示は表示されないので、操作されたことにより第二の表示を表示させるようにすることで、操作手段の操作を促すことができる場合がある。なお、「第三の場合」とは、「第一の表示が表示されている場合であって、かつ操作手段の操作がなかった場合」のことであってもよい。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の操作は、前記第二の操作と異なる操作である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の操作と異なる第二の操作をした場合も、第一の操作をした結果と同じ表示を行うので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の操作を行っても第二の操作を行っても、操作をされた場合の表示は同じであるので、操作手段の操作に不慣れな遊技者に対しても操作意欲を向上させることができる場合がある。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなど)を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
(実施例9)
本実施の形態の実施例9によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出について図391〜図393を用いて説明する。図391(a)〜図392(h)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図391(a)は、図373(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図391(a)では図373(o)と同一のSPリーチ演出として二人の武士が戦っている表示が行われている。
図391(b)〜図392(g)は、図373(a)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れを示している。図391(b)ではボタン操作アニメが開始され、ボタン操作を促すボタン表示として「長押しして力を溜めろ!」という文字列の画像が表示される。SPリーチ演出では一方の武士が刀を構えているキャラクタ画像が表示される。また、図391(b)に示す状態はボタン操作の受付有効期間(ボタン操作受付期間、操作有効期間)が未だ開始されていないのでチャンスボタン136に設けられた発光手段(LED)(例えば、チャンスボタンランプ138)は消灯状態になっている。
図391(c)では、ボタン操作を促すボタン表示として、文字列画像が「長押しして力を溜めろ!」から「よーい」という文字列の画像に切替えられるとともにボタン画像が表示され、その下部に有効期間画像が表示される。
図391(d)では、ボタン操作を促すボタン表示として、文字列画像が「よーい」から「長押し」という文字列の画像に切替えられる。また、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。図391(d)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では未だ操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付期間外(ボタン操作受付不可状態)にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。また、チャンスボタン136は非発光状態になっている。
図391(e)は、図391(b)に示す演出が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。チャンスボタン136は押下面の外周囲部分が発光状態になっている。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。本例では、ボタン画像の表示態様が変化してからチャンスボタン136の発光態様が変化しているが、これらの変化は同時であってもよいし、チャンスボタン136の発光態様の変化が先で、ボタン画像の表示態様の変化が後になってもよい。
図391(f)では、遊技者がチャンスボタン136の押下面を覆うように手を置いてチャンスボタン136を押下しており、チャンスボタン136の発光態様は、非押下時に押下面の外周囲部分だけが発光していた状態からボタン全体が発光する状態に変化している。
また、図391(f)、(g)は、ボタン演出での「長押し」操作の要求に従って、遊技者がチャンスボタン136を押下し続けている状態を示している。ボタン操作アニメのボタン画像は、ボタン全体が発光しているような表示態様で表示される。また、ボタン画像は、チャンスボタン136が円形開口部内に押し込まれた表示態様で表示される。ボタン操作の受付有効期間の経過に伴い、有効期間画像は棒状部分が右方向に徐々に短くなっていく表示態様で表示される。「長押し」の文字列画像は静止した表示態様で表示されている。
図391(f)から図391(g)間でのSPリーチ演出は、武士の両足元に生じた小さな炎が徐々に成長して武士の背後で大きな炎になる画像が表示される。図391(f)では、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で画像が表示される。図391(g)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。
また、図391(g)は、ボタン操作の受付有効期間の終了直前の状態を示している。ボタン操作アニメの表示は有効期間画像の棒状部分の長さを0(零)にして操作有効期間が終了することを報知している。
図391(h)は、操作有効期間が終了した状態を示している。また、チャンスボタン136が非発光状態(チャンスボタンランプ138が非発光状態)になっている。
図391(i)では、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が消灯状態になったように表示態様が変化している。また、ボタン画像は、チャンスボタンが円形開口部内から幾分押し上げられた表示態様で表示されている。本例では、チャンスボタン136が消灯状態に変化してからボタン画像の表示態様が変化しているが、これらは同時であってもよいし、チャンスボタン136の消灯状態の変化が先で、ボタン画像の表示態様の変化が後になってもよい。
図391(j)では、有効期間画像のメータ(ゲージ)が回復する演出が実行されている。有効期間画像の所定色の棒状の部分が徐々に例えば左方向に長くなるように表示される。また、演出表示領域208dのボタン画像の上方に「力を解き放て」という文字列の画像が表示され、長押しで溜めた力を解放つ演出が開始されることが示唆される。このように、メータの棒状の部分が長くなるアニメーションが行われることで、メータが回復する演出が実行される。これにより、再度、ボタン操作受付期間が開始されることを遊技者が認識しやすくなる場合がある。なお、図391(j)に示す時点では、ボタン操作受付期間外である。
図392(a)は、図391(j)から引き続く状態を示している。図392(a)では、有効期間画像のメータ(ゲージ)が回復する演出が実行されている。なお、図392(a)に示す時点では、ボタン操作受付期間外である。
図392(b)では、有効期間画像のメータが回復する演出が終了している。有効期間画像の所定色の棒状の部分が長方形枠と同じ長さになっている。なお、図392(b)に示す時点では、ボタン操作受付期間外である。
図392(c)では、演出表示領域208dに表示される文字列画像が「力を解き放て」から「一撃」に切り替えられている。これにより、この後で開始されるボタン操作受付期間でチャンスボタン136を一回だけ押下することにより、溜めた力を解放つ演出が実行されることが示唆される。また、ボタン画像のチャンスボタン136押下面外周囲に対応する部分が発光状態になったように表示態様が変化している。また、図392(c)に示す時点では未だ操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付期間外にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。チャンスボタン136は非発光状態になっている。
図392(d)〜図392(f)では、ボタン操作受付期間が開始されている。有効期間画像の所定色の棒状の部分が徐々に例えば右方向に短くなるように表示され、操作有効期間の残り期間が報知されている。また、演出表示領域208dのボタン画像の上方には「一撃」という文字列の画像が表示され、チャンスボタン136を一回の押下が要求されている。また、チャンスボタン136は押下面の外周囲部分が発光状態になっている。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。本例では、ボタン画像の表示態様が変化してからチャンスボタン136の発光態様が変化しているが、これらの変化は同時であってもよいし、チャンスボタン136の発光態様の変化が先で、ボタン画像の表示態様の変化が後になってもよい。
ボタン操作受付期間において、遊技者が1回だけチャンスボタン136を押下すると、図392(g)に示す、力を溜めた武士の顔のアップの画像が表示される。また、チャンスボタン136の1回の押下が要求されているボタン操作受付期間において、チャンスボタン136が1回だけ押下されると、ボタン操作受付期間は、残り期間に関係なく終了する。このため、演出表示領域208dに表示されていたボタン画像および有効期間画像が消去される。また、チャンスボタン136が消灯状態に変化している。ボタン画像および有効期間画像の消去と、チャンスボタン136の消灯状態への変化とは、同時であってもよいし、いずれかが先であってもよい。
図392(h)では、力を溜めた武士が勝利するアニメーションが演出表示領域208dに表示されている。これにより、当該特図1変動遊技で大当り当選する確率が高いことが予告、または、大当りに当選することが予告される。
本実施例では、図391(e)から開始されるボタン操作受付期間と、図392(d)から開始されるボタン操作受付期間とは、同じ長さになっているが、本実施例の2度のボタン操作受付期間は、長さが異なっていてもよい。この場合、メータの回復演出中に操作有効期間画像の長さを変更してもよいし、メータの減少速度(所定色の棒状の部分の減少速度)を異ならせてもよい。なお、図391(e)〜(g)の期間でチャンスボタン136の押下が検出されなかった場合は、図391(j)〜図392(b)で行われる有効期間画像のメータの回復演出を実行せず、異なる演出(例えば図374(a)以降の演出)が行われるようにしてもよい。また、図391(e)〜(g)の期間でチャンスボタン136の押下が検出されなかった場合であっても、ボタンの操作が検知された場合と同じ演出を行うようにしてもよい。
図393は、図391および図392に示すボタン演出でのチャンスボタン操作受付期間、チャンスボタン操作受付、操作受付期間に関する表示に関するタイミングチャートを示している。上段はチャンスボタン操作受付の有効または無効を時系列で示している。レベル「有効」はボタン操作受付期間を示し、レベル「無効」はボタン操作受付期間外を示している。中段はチャンスボタンセンサ(チャンスボタン検出センサ426)の検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。下段は操作受付期間に関する表示の実行有無を時系列で示している。レベル「表示」は操作受付期間に関する表示が実行されている状態であり、レベル「非表示」は操作受付期間に関する表示が実行されていない状態である。
期間(1)は、図391(c)〜図391(f)の期間に該当する。期間(1)では、まず操作受付期間に関する表示の実行が開始されている。本実施例において、操作受付期間に関する表示は、図391(c)に示す有効期間画像およびボタン画像の表示が該当する。なお、操作有効期間に関する表示は、有効期間画像の表示のみでもよいし、ボタン画像の表示のみでもよい。また、期間(1)内において、操作受付期間に関する表示の開始後にチャンスボタン操作受付期間が開始されている。このように本実施例では、操作受付期間に関する表示は、操作受付期間の開始よりも前に表示開始される。また、期間(1)の操作受付期間開始後に、遊技者がチャンスボタン136の長押しを開始している。
期間(1)に続く期間(2)は、図391(e)〜図391(h)の期間に該当する。期間(2)は、チャンスボタン操作受付期間の終了により終了する。期間(2)において、チャンスボタン136の長押しが継続されているのでチャンスボタンセンサの検出信号はレベルONになっており、操作受付期間に関する表示は継続して表示されている。
期間(2)に続く期間(3)は、図391(i)〜図392(c)の期間に該当する。期間(3)は、ボタン操作受付期間外である。期間(3)では、ボタン操作受付期間の終了から所定の遅延時間後にチャンスボタンセンサの検出信号はレベルOFFになっている。遅延時間は例えばセンサ検知からコマンド受信までのタイムラグにより生じる。また、期間(3)では、有効期間画像のメータが回復する演出が実行されている。このため、受付期間に関する表示は継続して表示されている。
期間(3)に続く期間(4)は、図392(d)〜図392(g)の期間に該当する。期間(4)は、ボタン操作受付期間の開始と同時に開始されている。期間(4)の後半で遊技者がチャンスボタン136を一回だけ押下している(図392(g))。これにより、所定の遅延時間後にボタン操作受付期間が終了し、操作受付期間に関する表示が消去されている。なお、図393では、期間(4)で開始されているボタン操作受付期間の設定の長さを一点鎖線で示している。
次に、以上説明した実施例9によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図391乃至図393を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示(例えば、チャンスボタン136に関する表示、操作受付期間に関する表示)であり、
前記表示手段は、第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示(例えば、有効期間画像の表示(図391(c)での表示)、+ボタン画像も可、ボタン画像だけも可)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間(例えば、図391(c)〜図392(g)の期間、図393の期間(1)〜(4))である場合のことであり、
前記第一の期間とは、第二の期間(例えば、図391(i)〜図392(c)、図393の期間(3))を含む期間であり、
前記第二の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受け付けない期間(例えば、ボタン操作受付期間以外の期間(ボタン操作受付期間外の期間))のことであり、
前記第一の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)を含む期間のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の操作を受付けていない期間も継続して操作に関する表示を表示するので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、操作手段に関する演出のバリエーションを増やし、操作手段の操作意欲を高めることができる場合がある。
なお、「第二の期間を含む」とは、第一の期間に含まれる一部の期間が第二の期間であることを示していてもよい。また、「操作手段の操作を少なくとも受付可能」とは、操作手段の操作が有効となる期間のことであってもよいし、操作手段が操作されたことを検知した場合に、サブ制御手段(例えば、第1副制御部400)へ送信された操作されたことを示す情報(コマンド)が有効となる期間のことを示していてもよい。また、「操作手段の操作を少なくとも受け付けない」とは、操作手段の操作が無効となる期間のことであってもよいし、操作手段が操作されたことを検知した場合に、サブ制御手段へ送信された操作されたことを示す情報(コマンド)が無効となる期間のことを示していてもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示とは、前記操作手段の受付期間に関する表示(例えば、有効期間画像(ゲージ画像、メータ画像、時間表示画像)の表示)のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は受付期間に関する表示なので、操作手段の受付期間に関する表示を遊技者に視覚的に認識させ、操作手段の操作意欲を高めることができる場合がある。第一の表示としては、受付期間を示すメータ画像や時間表示(例えば、有効期間画像の表示)などがある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示(例えば、ボタン画像の表示)を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の場合に第二の表示を表示可能なので、操作手段に関する表示を複数表示することにより、遊技者に注目させ、操作手段の操作意欲を高めることができる場合がある。また、操作手段に関する演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。第二の表示としては、例えば、操作手段を模した表示がある。なお、第一の種類の表示は、第一の表示および/または第二の表示を含む三以上の表示であってもよい。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の期間は、第三の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第一の期間は、第四の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第三の期間とは、前記第二の期間が開始される前の期間(例えば、図391(e)〜図391(h)の期間、図393の期間(2))のことであり、
前記第四の期間とは、前記第二の期間が終了した後の期間(例えば、図392(d)〜図392(g)の期間、図393の期間(4))のことであり、
前記第三の期間は、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)であり、
前記第四の期間は、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の期間は、操作を受け付ける期間を複数含むので、遊技者に違和感を与え、第一の表示に注目させることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の期間は、第五の期間を少なくとも含む期間であり、
前記第五の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受け付けない期間(例えば、ボタン操作受付期間外の期間、図391(c)の期間)のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の期間は、操作を受付けない期間を複数含むので、遊技者に違和感を与え、第一の表示に注目させることができる場合がある。
また、第二の期間は、第一の期間の開始と同時に開始される期間であってもよい。例えば、操作受付期間が開始される前にボタン画像が表示されてもよい。あるいは、第二の期間は、第一の期間の期間中に開始される期間であってもよい。例えば、連続する2つの異なる操作に関する受付期間の表示であってもよい。
また、第二の期間は、第一の期間の期間中に終了される期間であってもよい。あるいは、第二の期間は、第一の期間の終了と同時に終了される期間であってもよい。例えば、操作受付期間の終了後もボタン画像が表示されていてもよい。
また、第一の期間は、第三の期間を含む期間であってもよい。また、第三の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間であってもよい。第三の期間は、第一の期間の期間中に開始される期間であってもよい。また、第二の期間は、第三の期間が終了した後(または直後)に開始される期間であってもよい。
また、第一の期間は、第四の期間を含む期間であてもよい。第四の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間であってもよい。第四の期間は、第一の期間の期間中に開始される期間であってもよい。第二の期間は、第四の期間が開始される前(または直前)に終了される期間であってもよい。
また、表示手段は、第三の期間が開始される場合に、第一の操作に関する表示を表示するものであってもよい。また、表示手段は、第四の期間が開始される場合に、第二の操作に関する表示を表示するものであってもよい。第一の操作と第二の操作は異なる操作であってもよい。例えば、1回目の受付期間は「長押ししろ」の文字列の表示で、2回目の受付期間は「一撃!」の文字列の表示のように求められる操作が異なっていてもよい。
また、第一の操作と第二の操作は同じ操作であってもよい。
また、第一の表示は、操作手段を模した画像のことであってもよい。また、第二の表示は、操作手段の受付期間に関する画像のことであってもよい。なお、第一の表示は、第二の表示と同時に表示が開始されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示よりも前に表示されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示よりも後に表示されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示と同時に表示が消去されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示よりも前に消去されるようにしてもよい。また、第一の表示は、第二の表示よりも後に消去されるようにしてもよい。
(6)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなど)を少なくとも表示可能な手段である、
ことを特徴とする。
(実施例10)
次に、本実施の形態の実施例10によるぱちんこ機100について、図394〜図401を用いて説明する。図394は、本実施例によるぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
本実施例によるぱちんこ機100は、球貯留皿付扉108にタッチパネル付表示装置m700を備えている。タッチパネル付表示装置m700は、ぱちんこ機100が島設備に設置された状態でチャンスボタン136の右側に配置されている。タッチパネル付表示装置m700は、横長長方形状の表領域を有している。タッチパネル付表示装置m700には、例えば、液晶表示装置が用いられている。本実施例では、タッチパネル付表示装置m700は第1副制御部400により制御される。タッチパネル付表示装置m700は、第2副制御部500により制御されてもよい。
タッチパネル付表示装置m700の表示画面上には、表示領域とほぼ同じ大きさおよび形状を備えたタッチパネルm700aが配置されている。タッチパネルm700aは、遊技者が指等でタッチしたりスライド操作(ドラック)したりできるようになっている。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出(その1)について図395、図396を用いて説明する。図395(a)〜図396(c)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのタッチパネル付表示装置m700が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図395(a)は、図373(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図395(a)では図373(o)と同一のSPリーチ演出として二人の武士が戦っている表示が行われている。また、タッチパネル付表示装置m700には、デフォルトの表示としてぱちんこ機100の機種名(本例では、「CR吉宗」)が表示されている。
図395(b)〜(j)は、図373(a)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるタッチ操作アニメの表示による一連の演出とSPリーチ演出の流れを示している。図395(b)では、タッチパネルm700aのタッチ操作を促すタッチ操作アニメが開始され、タッチパネルm700aの操作(以下、「タッチ操作」という場合がある)を促す表示として「指をスライドしろ!」という文字列の画像が表示される。SPリーチ演出では一方の武士が刀を構えているキャラクタ画像が表示される。また、タッチパネル付表示装置m700には、「指でスライドしろ!」という文字列の画像と、スライド方向を示す矢印の画像とが表示されている。なお、当該矢印の画像が示す通りにタッチパネルm700aを操作しなくてもよい。
図395(a)から図395(b)への表示切替のタイミングは、装飾図柄表示装置208が先でタッチパネル付表示装置m700が後でもよいし、タッチパネル付表示装置m700が先で装飾図柄表示装置208が後でもよいし、同時でもよい。なお、図395(b)に示す状態はタッチ操作の受付有効期間(タッチ操作有効期間)は未だ開始されていない。
図395(c)では、タッチ操作を促す表示として、文字列画像が「指をスライドさせろ!」から「よーい」という文字列の画像に切替えられるとともに、演出表示領域208dにタッチパネル付表示装置m700を模した画像(以下、「パネル画像」と称する場合がある)が表示され、その下部に有効期間画像が表示される。本実施例の有効期間画像は、タッチ操作有効期間を示す画像である。
図395(d)では、タッチ操作を促す表示として、文字列画像が「よーい」から「スライド」という文字列の画像に切替えられる。また、タッチパネル付表示装置m700には、「あと5秒」および「スライド」という文字列の画像が表示される。「あと5秒」の文字列の画像は、タッチ操作有効期間をカウントダウン表示する画像である。図395(d)に示す画像を見ることにより遊技者はタッチパネルm700aの操作を伴う演出が開始されたことを知るが、この段階では未だタッチ操作有効期間のカウントダウンが開始していないタッチ操作受付期間外(タッチ操作受付不可状態)にあるため、タッチパネルm700をタッチしてもタッチの操作は受付けられない。
図395(e)は、図395(b)に示す演出が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過して、タッチ操作受付有効期間が開始された状態を示している。タッチ操作受付期間が開始されると、図395(e)〜(j)に示すように、演出表示領域208dには、スライド方向を示す矢印の画像と、手を模した画像が左から右にパネル画像をスライド操作する態様のアニメーションが表示され、タッチパネルm700aの操作方法が報知される。当該アニメーションと、「スライド」の文字列画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている矢印の画像とが、タッチパネルm700aのタッチ操作の操作要求表示である。
本例では、装飾図柄表示装置208に表示されている有効期間画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている「あと5秒」の文字列画像とでタッチ操作有効期間が表示されている。タッチ操作有効期間は、装飾図柄表示装置208またはタッチパネル付表示装置m700の一方のみに表示されてもよい。また、タッチ操作有効期間は、ゲージや数字以外の画像で表示されてもよい。
図395(f)では、タッチ操作有効期間中に演出表示領域208dで手を模した画像が左から右にパネル画像をスライド操作する態様のアニメーションが表示されている。タッチ操作有効期間は、あと4秒になっている。
図395(g)〜(i)では、操作要求表示に従って、遊技者が右手人差し指でタッチパネルm700aをスライド操作している。これにより、武士の両足元に生じた小さな炎が徐々に成長して武士の背後で大きな炎になる画像が表示される。図395(g)では、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で画像が表示される。図395(h)では、炎が武士の身長の半分程の大きさに成長した表示態様で画像が表示され、図395(i)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。当該炎の画像が大きく成長するアニメーションは、タッチパネルm700aの操作に応じたアニメーションである。
図395(j)では、遊技者がタッチパネルm700のスライド操作を終えている。タッチパネル付表示装置m700には、スライド操作に応じた表示として、「Good!」という文字列の画像が表示される。「Good!」の文字列の画像は、当該特図1変動遊技の予告として表示される画像であってもよいし、操作要求通りにタッチパネルm700が操作されたことを示す画像であってもよい。また、図395(j)では、タッチ操作有効期間が終了している。
図396(a)は、図395(j)から引き続く状態を示している。演出表示領域208dでのパネル画像、有効期間画像、手を模した画像およびスライド方向を示す矢印の画像が消去されている。また、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される。
図396(b)は、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該カットイン演出の表示は当該変動の予告報知として機能している。なお、当該カットイン演出の終了後タッチパネル付表示装置m700では、「Good!」の文字列画像からぱちんこ機100の機種名の表示に切り替えられる。
図396(c)は、図374(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図374(b)〜(e)に示す表示を経て図374(f)〜(h)または図374(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出(その2)について図397、図398を用いて説明する。図397(a)〜図398(b)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には第一の操作手段としてのタッチパネル付表示装置m700と、その下方に第二の操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図397(a)は、図395(e)と同じ状態を示している。図397(a)では、タッチ操作有効期間が開始されている。また、タッチ操作有効期間の開始とともにボタン操作有効期間も開始されている。図397(b)では、演出表示領域208dに、スライド方向を示す矢印の画像と、手を模した画像が左から右にパネル画像をスライド操作する態様のアニメーションが表示され、タッチパネルm700aの操作方法が報知されている。
図397(c)〜図397(e)では、タッチ操作の操作要求表示に遊技者が従わず、遊技者がチャンスボタン136を長押しで押下している。タッチ操作有効期間中であるが、ボタン操作有効期間中でもあるので、当該押下が受け付けられて、演出表示領域208dには武士の足元に小さな炎の画像が表示されている。しかしながら、操作要求表示が示す操作手段(タッチパネルm700a)と異なる操作手段(チャンスボタン136)が操作されているので、炎の画像は、大きくならない。また、図397(d)では、図395(i)と同様に、タッチパネル付表示装置m700に「Good!」という文字列の画像が表示されている。タッチパネル付表示装置m700での表示は、操作要求表示に従ってタッチパネルm700aが操作された場合(図395(j)に示す場合)と異なっていてもよい(例えば、「Bad」「Miss」などの操作要求通りにタッチパネルm700aが操作されていないことを示す表示を表示してもよい)。また、図397(d)では、タッチ操作有効期間が終了している。
図397(e)は、タッチ操作有効期間が終了した後の状態を示している。演出表示領域208dでのパネル画像、有効期間画像および手を模した画像が消去されている。また、武士の足元に炎の画像が表示されて、タッチパネルm700aが操作された場合の演出(図396(a)に示す炎の画像を含む演出)の一部が実行されている。
図398(a)は、図397(e)から引き続く状態を示している。演出表示領域208dには、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該カットイン演出の表示は当該変動の予告報知として機能している。なお、当該カットイン演出の終了後タッチパネル付表示装置m700では、「Good!」の文字列画像からぱちんこ機100の機種名の表示に切り替えられる。なお、操作要求通りにタッチパネルm700aが操作されていない場合は、カットイン演出を表示しないようにしてもよい。
図398(b)は、図374(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図374(b)〜(e)に示す表示を経て図374(f)〜(h)または図374(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出(その3)について図399、図400を用いて説明する。図399(a)〜図400(i)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのタッチパネル付表示装置m700が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図399(a)は、図373(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図399(a)では図373(o)と同一のSPリーチ演出として二人の武士が戦っている表示が行われている。また、タッチパネル付表示装置m700には、デフォルトの表示としてぱちんこ機100の機種名(本例では、「CR吉宗」)が表示されている。
図399(b)〜図400(f)は、図373(a)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるタッチ操作アニメの表示による一連の演出とSPリーチ演出の流れを示している。図399(b)では、タッチパネルm700aのタッチ操作を促すタッチ操作アニメが開始され、タッチパネルm700aの操作(以下、「タッチ操作」という場合がある)を促す表示として「タッチパネルを6秒間触りまくれ!」という文字列の画像が表示される。SPリーチ演出では一方の武士が刀を構えているキャラクタ画像が表示される。また、タッチパネル付表示装置m700には、「6秒間指で触りまくれ!」という文字列の画像と、スライド方向を示すジグザグの矢印の画像とが表示されている。なお、当該矢印の画像が示す通りにタッチパネルm700aを操作しなくてもよい。
また、図399(a)から図399(b)への表示切替のタイミングは、装飾図柄表示装置208が先でタッチパネル付表示装置m700が後でもよいし、タッチパネル付表示装置m700が先で装飾図柄表示装置208が後でもよいし、同時でもよい。なお、図399(b)に示す状態はタッチ操作の受付有効期間(タッチ操作有効期間)は未だ開始されていない。
図399(c)では、タッチ操作を促す表示として、文字列画像が「タッチパネルを6秒間触りまくれ」から「よーい」という文字列の画像に切替えられるとともに、演出表示領域208dにタッチパネル付表示装置m700を模した画像(以下、「パネル画像」と称する場合がある)が表示され、その下部に有効期間画像が表示される。本実施例の有効期間画像は、タッチ操作有効期間を示す画像である。
図399(d)では、タッチ操作を促す表示として、文字列画像が「よーい」から「触れ!」という文字列の画像に切替えられる。また、タッチパネル付表示装置m700には、「あと6秒」という文字列の画像が表示される。当該文字列の画像は、タッチ操作有効期間をカウントダウン表示する画像である。図399(d)に示す画像を見ることにより遊技者はタッチパネルm700aの操作を伴う演出が開始されたことを知るが、この段階では未だタッチ操作有効期間のカウントダウンが開始していないタッチ操作受付期間外(タッチ操作受付不可状態)にあるため、タッチパネルm700をタッチしてもタッチの操作は受付けられない。
図399(e)は、図399(b)に示す演出が開始してから所定時間(例えば、1.5秒)が経過して、タッチ操作受付有効期間が開始された状態を示している。タッチ操作受付期間が開始されると、図399(e)〜図400(f)に示すように、演出表示領域208dには、手を模した画像が左から右にパネル画像をジグザグにスライド操作する態様のアニメーションが表示され、タッチパネルm700aの操作方法が報知される。当該アニメーションと、「触れ!」の文字列画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている矢印の画像とが、タッチパネルm700aのタッチ操作の操作要求表示である。
本例では、装飾図柄表示装置208に表示されている有効期間画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている「あと6秒」の文字列画像とでタッチ操作有効期間が表示されている。タッチ操作有効期間は、装飾図柄表示装置208またはタッチパネル付表示装置m700の一方のみに表示されてもよい。また、タッチ操作有効期間は、ゲージや数字以外の画像で表示されてもよい。
図400(a)は、図399(e)から引き続く状態を示している。図400(a)〜(f)では、演出表示領域208dに、スライド操作方向を示す矢印の画像と、タッチ操作有効期間中に演出表示領域208dで手を模した画像が左から右にジグザグにパネル画像をスライド操作する態様のアニメーションが表示されている。タッチ操作有効期間は、あと5秒になっている。
図400(b)〜(f)では、操作要求表示に従って、遊技者が右手人差し指でタッチパネルm700aをジグザグにスライド操作している。これにより、武士の両足元に生じた小さな炎が徐々に成長して武士の背後で大きな炎になる画像が表示される。図400(b)では、武士の両足元に小さな炎が生じた表示態様で画像が表示される。図400(c)〜(e)に示すように、炎の画像は徐々に大きくなり、図400(f)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。当該炎の画像が大きく成長するアニメーションは、タッチパネルm700aの操作に応じたアニメーションである。
図400(f)では、タッチ操作有効期間が終了している。図400(g)は、タッチ操作有効期間が終了した後の状態を示している。演出表示領域208dでのパネル画像、有効期間画像、手を模した画像およびスライド操作方向を示す矢印の画像が消去されている。また、タッチパネル付表示装置m700には、スライド操作が実行されたので、操作に応じた表示として、「GREAT!」という文字列の画像が表示される。「GREAT!」の文字列の画像は、当該特図1変動遊技の予告として表示される画像であってもよいし、操作要求通りにタッチパネルm700が操作されたことを示す画像であってもよい。また、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される。
図400(h)は、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行された状態を示している。当該カットイン演出の表示は当該変動の予告報知として機能している。
図400(i)は、図374(a)に示す状態と同一であり、これ以降、図374(b)〜(e)に示す表示を経て図374(f)〜(h)または図374(f´)〜(h´)に示すものと同様の演出が実行される。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出(その3)について図401を用いて説明する。図401(a)〜(j)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には第一の操作手段としてのタッチパネル付表示装置m700と、その下方に第二の操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図401(a)は、タッチ操作受付有効期間が開始された状態を示している。タッチ操作受付期間が開始されると、図401(a)〜(i)に示すように、演出表示領域208dには、手を模した画像が左から右にパネル画像をジグザグにスライド操作する態様のアニメーションが表示され、タッチパネルm700aの操作方法が報知される。当該アニメーションと、「触れ!」の文字列画像と、タッチパネル付表示装置m700に表示されている矢印の画像とが、タッチパネルm700aのタッチ操作の操作要求表示である。また、本例の操作有効期間は6秒間であるため、タッチパネル付表示装置m700には「あと6秒」という文字列の画像が表示されている。また、タッチ操作有効期間とともにボタン操作有効期間も開始されている。
図401(c)では、タッチ操作の操作要求表示に遊技者が従わず、遊技者がチャンスボタン136を1回だけ押下している。タッチ操作有効期間中であるが、ボタン操作受付有効期間でもあり、当該押下が受け付けられて、演出表示領域208dには武士の足元に小さな炎の画像が表示されている。
図401(d)では、遊技者がチャンスボタン136の押下を止めた後、図401(e)では、再度、遊技者がチャンスボタン136を一回だけ押下している。しかしながら、操作要求表示が示す操作手段(タッチパネルm700a)と異なる操作手段(チャンスボタン136)が操作されているので、炎の画像は、図401(c)に示す状態から大きくならない。なお、図401(e)に示すチャンスボタン136の押下に基づいて、炎の画像が大きくなるアニメーションを表示してもよい。
図401(f)では、遊技者がチャンスボタン136の押下を止めた後、図401(g)〜(i)では、操作要求表示に従って遊技者がタッチパネルm700aのスライド操作を開始している。操作要求に従った正しい操作が実行されたので、炎が大きくなるアニメーションが再開され、図401(g)〜(i)に示すように、炎の画像は徐々に大きくなり、図401(i)では、炎が武士の背後で武士の体全体を包むような大きさに成長した表示態様で画像が表示される。当該炎の画像が大きく成長するアニメーションは、タッチパネルm700aの操作に応じたアニメーションである。
図401(i)では、タッチ操作有効期間が終了している。図401(j)は、タッチ操作有効期間が終了した後の状態を示している。演出表示領域208dでのパネル画像、有効期間画像、手を模した画像およびスライド操作方向を示す矢印の画像が消去されている。また、タッチパネル付表示装置m700には、スライド操作が実行されたので、操作に応じた表示として、「GREAT!」という文字列の画像が表示される。「GREAT!」の文字列の画像は、当該特図1変動遊技の予告として表示される画像であってもよいし、操作要求通りにタッチパネルm700aが操作されたことを示す画像であってもよい。また、武士の背後で武士の頭部より高い位置まで成長した表示態様が維持されて炎の画像が表示される、その後、図400(h)に示す、武士の顔が大きく拡がった表示態様のカットイン演出の表示が実行される。
このように、本例では、操作要求表示が操作を促す操作手段(タッチパネルm700a)と異なる操作手段(チャンスボタン136)が操作されると、炎の画像が大きくなるアニメーションが中止されて炎の成長が止まり(図401(c)〜(e))、その後、操作要求表示が操作を促す操作手段が操作されると、炎の画像が大きくなるアニメーションが再開される(図401(g)〜(i))。なお、操作要求表示が操作を促す操作手段(タッチパネルm700a)が操作されて、炎の画像が大きくなるアニメーションが表示され、その後、操作要求表示が操作を促す操作手段と異なる操作手段(チャンスボタン136)が操作されると、炎の画像が大きくなるアニメーションが中止され炎の成長が止まるようになっていてもよい。
次に、以上説明した実施例10によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図394乃至図401を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、
複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136とタッチパネル付表示装置m700のタッチパネルm700a)と、
表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の種類の表示とは、前記複数の操作手段のうちの第一の操作手段(例えば、タッチパネルm700a)に関する表示のことであり、
前記表示手段は、第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示(例えば、タッチパネルm700aを模したパネル画像の表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第一の場合とは、第一の期間である場合のことであり、
前記第一の期間とは、前記第一の操作手段の操作(例えば、タッチパネルm700aの操作)を少なくとも受付可能な期間(例えば、タッチ操作有効期間)のことであり、
前記第一の期間とは、前記複数の操作手段のうちの第二の操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)のことであり、
前記表示手段は、第二の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示(例えば、武士の後ろの炎の画像の表示(図395(g)〜(j)に示す炎の画像の表示))を少なくとも表示可能な手段であり、
前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第三の表示(例えば、武士の後ろの炎の画像の表示(図397(c)、(d)に示す炎の画像の表示))を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第三の表示は、前記第二の表示の一部を少なくとも含む表示であり、
前記第二の場合とは、前記第一の場合において、前記第一の操作手段の操作が少なくともあった場合のことであり、
前記第三の場合とは、前記第一の場合において、前記第二の操作手段の操作が少なくともあった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作要求と異なる操作手段を操作した場合には、第二の表示の少なくとも一部を表示するので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の表示の表示中に第二の操作手段を操作しても第三の表示が表示されることにより、遊技者の操作意欲を向上させることができる場合がある。また、遊技者が操作したい操作手段を選択し、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、第一の表示は、操作手段を模した表示であってもよい。また、第二の表示や第三の表示は、操作手段の操作に応じた表示(操作結果の表示)であってもよい。なお、「第一の操作手段に関する表示」とは、第一の操作手段を模した表示(または画像)のことであってもよいし、第一の操作手段の名称の表示(または画像)のことであってもよい。なお、「第一の期間」とは、「第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間でかつ、複数の操作手段のうちの第二の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間」のことであってもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第二の種類の表示とは、前記第二の操作手段に関する表示(例えば、ボタン画像)のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の種類の表示を表示可能なので、操作意欲を向上させることができる場合がある。
なお、「第二の操作手段に関する表示」とは、第二の操作手段を模した表示(または画像)のことであってもよいし、第二の操作手段の名称の表示(または画像)のことであってもよい。
(3)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第四の表示(例えば、有効期間画像の表示)を少なくとも表示可能な手段であり、
前記第四の表示とは、前記第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間に関する表示のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の場合に受付期間の表示をするので、第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間を表示し、遊技者に第一の操作手段の操作を促すことができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、
前記表示手段は、第四の場合に、前記第二の表示が少なくとも表示されない手段であり、
前記表示手段は、第五の場合に、前記第三の表示が少なくとも表示されない手段であり、
前記第四の場合とは、前記第一の操作手段の操作がなかった場合のことであり、
前記第五の場合とは、前記第二の操作手段の操作がなかった場合のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の表示と第三の表示は操作がなかった場合は表示されないので、操作意欲を向上させることができる場合がある。
また上述で、「操作手段の操作があった場合」とは、操作手段が操作された場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知された場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知され、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段(例えば、第1副制御部400)へ送信した場合のことであってもよいし、操作手段の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信した場合のことであってもよい。
また上述で、「操作手段の操作がなかった場合」とは、操作手段が操作されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作が検知手段により検知された場合であって、検知されたことを情報(コマンド)としてサブ制御手段へ送信されなかった場合のことであってもよいし、操作手段の操作があったという情報(コマンド)をサブ制御手段が受信しなかった場合のことであってもよい。なお、操作手段の操作がなかった場合には、第二の画像が少なくとも表示されないようにしてもよい。なお、操作手段の操作がなかった場合には、第三の画像が少なくとも表示されないようにしてもよい。
(5)上記ぱちんこ機100であって、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した表示(例えば、パネル画像)を少なくとも含む表示である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は、第一の操作手段を模した表示を含むので、第一の操作手段の操作を促すことができる場合がある。
また、第二の表示は、アニメーション表示であってもよい。第三の表示は、アニメーション表示であってもよい。また、第三の表示は、第二の表示のアニメーション表示の途中までを行っているアニメーションであってもよい。
次に、タッチパネルの一般的な操作方法を説明する、以降で説明する操作方法は、本実施例のタッチパネルm700aにおいて操作可能な操作方法である。
「タップ」とは、タッチパネルを指で軽くたたく操作のことをいう(PCのクリックに相当する)。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおける演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の押下操作に相当する演出操作としても使用する場合がある。
「ダブルタップ」とは、タッチパネルを二回操作することをいう(PCのダブルクリックに相当する)。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、ダブルタップを一回又は複数回連続して操作することで演出ボタンの連打演出に相当する演出操作としても使用する場合がある。
「タッチ」とは、タッチパネルに触れる動作のことをいう。「タップ」での操作時間よりも長い時間触れた場合に「タッチ」と称する。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、長押し操作等において使用する場合がある。後述する「ロングタップ」、「タッチアンドホールド」、「長押し」と同等の操作とみなし、これらの操作に基づいて同じ演出を行う場合がある。
「ドラッグ」とは、タッチパネルを押したまま指をずらす操作のことをいう(PCのドラッグに相当する)。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、後述する「フリック」や「スワイプ」操作であっても「ドラッグ」と同等の操作とみなし、これらの操作に基づいて同じ演出を行う場合がある。
「フリック」とは、タッチパネルを指で軽く払う動作のことをいう。
「スワイプ」とは、タッチパネルに触れた状態で指を滑らせる動作のことをいう。
「ロングタップ」、「タッチアンドホールド」および「長押し」とは、タッチパネルを押したままにする操作のことをいう。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、演出ボタンの長押し操作に相当する演出として使用する場合がある。
「マルチタップ」とは、複数の指での操作の総称であり、以下のような操作例がある。
「回転」とは、一本の指を支点にして、もう一本の指を回す操作のことをいう。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては(特にぱちんこ機においては)ハンドル操作を行いながらの「回転」は、操作性が困難であるため汎用性が少ない場合があるが、例えば、大当り信頼度の高いSPリーチ中など、遊技者が発射操作を止める可能性が高い場合に演出と関連づけて実施する構成であってもよい。
「ピンチ」とは、二本指でのつまむ操作の総称であり、主に次の二つの操作がある。
「ピンチアウト」、「ピンチオープン」とは、タッチパネルを二本指で押したまま、その間を広げて拡大する時の操作のことをいう。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、演出表示等により隠された領域を「ピンチアウト」の操作により隠された領域における演出表示を行う場合がある。
「ピンチイン」、「ピンチクローズ」とは、二本指で押したまま、その間を縮めて縮小する時の操作のことをいう。なお、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、演出表示等により表示されている領域を「ピンチイン」の操作により隠す演出表示を行う場合がある。
「四本・五本の指を使ってのピンチイン」は、タブレット端末等ではホーム画面に戻る場合に使用されるが、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、例えば、複数の演出モードの切替を前述のいずれかの操作(例えば、ダブルタップ)により決まった順序で切替可能な構成において、「四本・五本の指を使ってのピンチイン」で所定の演出モードに戻るような演出に使用してもよい。
「四本・五本の指を使っての上下または左右へのスワイプ」は、タブレット端末等ではマルチタスクバー表示やアプリの切替に使用されるが、ぱちんこ機やスロットマシンにおいては、例えば、大当り履歴や獲得出玉等の情報表示画面の実施に関する切替表示や、ダイトモ等の個別設定のモード設定画面の実施に関する切替表示等に使用する構成であってもよい。
「なぞる」は、表示手段に表示されたとおりになぞると、例えば遊技説明表示や演出説明表示に移行する構成であってもよい。
「シェイク」は、デバイス本体をシェイク(振動)させることでキャンセルの機能を有するが、特にぱちんこ機においては遊技球の流れに変化を与える不正行為(ぱちんこ機に設けられた振動センサが反応する)と誤認の危険性がある。しかしながら、例えば、遊技球が発射されていない、デモ表示画面やオリジナルモード設定画面の表示中である等のうち、一または複数の条件下においてのみ入力した内容のキャンセル等に使用する構成であってもよい。なお、本操作においても別の操作との組合せにより操作性が向上する場合がある。例えば前述の動作(例えば、「ピンチイン」)により一つのみキャンセルする機能を持たせる一方で、「シェイク」により全てキャンセルする構成にしてもよい。
なお、タッチパネルは、タッチパネル画面を押す力を感知可能なものであってもよく、タッチパネルを強く押した場合と、弱く押した場合で表示される画像を異ならせるようにしてもよい。この場合において、タッチパネルではなくチャンスボタン136を操作した場合は、例えばタッチパネルを弱く押した場合と同じ演出をするようにしてもよく、強く押した場合と同じ演出をしてもよく、異なる画像を表示するようにしてもよい。
なお、表示手段に第一の表示が表示されている場合であって、第一の操作手段と第二の操作手段が同時に操作された場合は、第一の操作手段が操作されたと判断し、第二の表示が表示されるようにしてもよく、第二の操作手段が操作されたと判断し、第三の表示が表示されるようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されたと判断し、第二の表示が表示されるようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されたと判断し、第三の表示が表示されるようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されたと判断し、第二の表示および第三の表示の両方と異なる第四の表示が表示されるようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されたと判断し、何も表示しないようにしてもよく、第一の操作手段と第二の操作手段の両方の操作がなかったと判断され、何も表示されないようにしてもよい。
(実施例11)
次に、本実施の形態の実施例11によるぱちんこ機100について、図402〜図406を用いて説明する。
図402は、本実施例によるぱちんこ機100が備えるチャンスボタン136を示している。図402(a)はチャンスボタン136の外観斜視図であり、図402(b)はチャンスボタン136の断面図である。
図402(a)に示すように、チャンスボタン136は、ボタンカバーm800と、ボタンm802とを有している。ボタンカバーm800は、例えば透明樹脂材料で形成され、中空円柱形状を有している。
図402(a)、(b)に示すように、ボタンm802は、円筒形状を有し、例えば樹脂材料で形成されている。ボタンm802の底面および側面がボタンカバーm800の底面および側面とそれぞれ対面するように、ボタンm802はボタンカバーm800内に収容されている。また、ボタンカバーm800およびボタンm802が上方向に突出しており、遊技者は、ボタンカバーm800を押下することにより、ボタンm802を押し下げ、チャンスボタン136を操作することができるようになっている。
また、図402(b)に示すように、ボタンm802内には、LEDm804が複数(例えば、3)配置されている。LEDm804は、チャンスボタン138の光源に用いられている。また、ボタンm802の下底面には、検出片m806が設けられている。検出片m806に対向して、センサm808が配置されている。センサm808には、例えば、フォトセンサが用いられている。ボタンカバーm800が押下されてボタンm802が押し下げられると、センサm808により検出片m806が検出される。これにより、第1副制御部400は、チャンスボタン136の押下を検出する。
また、ボタンm802の下底面の中央には鉛直下方に延びる円柱状の突起が形成されている。当該突起には、圧縮コイルばねm810が嵌め込まれている。ボタンカバーm800が押し下げられ、ボタンm802が押し下がると圧縮コイルばねが縮む。ボタンカバーm800の押下を止めると、縮んでいた圧縮コイルばねm802がもとの状態に戻るため、ボタンm802およびボタンカバーm800は上方向に突出する。チャンスボタン136は円形開口部内に収容されて上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。これにより、ボタンカバーm800およびボタンm802は上方向に付勢されており、押下すると下方向に沈下するが押下力が作用しなくなると付勢力により上方向に突出して所定位置で停止するようになっている。
また、チャンスボタン136はモータm812を有している。ボタンカバーm800は、ギアを介してモータm812により駆動(回転)されるようになっている。これにより、ボタンカバーm800は、鉛直方向を回転軸として例えば左周りに回転可能になっている。モータm812は、例えば、第1副制御部400により制御される。また、ボタンカバーm800が押下されると、モータm812も当該押下に伴い下方に移動する。
次に、本実施例によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われる演出について図403を用いて説明する。図403(a)〜(j)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側には操作手段としてのチャンスボタン136が図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図403(a)は、図373(n)から引き続いているSPリーチ演出の続きを例示している。図403(a)では図373(o)と同一のSPリーチ演出が実行されている。図403(b)では図374(a)と同一のSPリーチ演出が実行されている。図403(b)でのSPリーチ演出による画像は、画像表示領域がほぼ中央の水平境界線で上下に分割されて上段の表示領域では一方の武士のキャラクタ画像が表示され、下段の表示領域では他方の武士のキャラクタ画像が表示されている。図403(b)に示す状態はボタン操作アニメの開始直前でボタン表示はされておらず、チャンスボタン136に設けられた発光手段(LED)は消灯状態になっている。
図403(c)〜(j)は、図403(b)に示すSPリーチ演出に引き続いて行われるボタン操作アニメの表示による一連のボタン演出とSPリーチ演出の流れを示している。図403(c)は、SPリーチ演出による画像を背景画像として、前面にボタン画像と有効期間画像が同時にフェードイン処理で表示される途中の状態を示している。本実施例では、ボタン画像は、ボタンm802を模した表示態様になっている。なお、ボタン画像と有効期間画像が同時に表示されなくてもよく、一方の画像が他方の画像よりも先に表示されるようにしてもよい。なおチャンスボタン136は、ボタン操作の受付有効期間外であっても発光状態にしてもよい。チャンスボタン136の発光態様は、受付有効期間の期間中でのボタン操作中および/または非操作中の発光態様と同じであってもよく、異なるようにしてもよい。
図403(d)では、ボタン演出において、ボタン画像とその下方に有効期間画像が表示されている。図403(d)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階ではボタン操作受付期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。チャンスボタン136は非発光状態(図示では白色で示している)になっている。
図403(e)では、ボタン画像が例えば左周りに回転するアニメーションが表示されている。また、ボタン画像の上方には「押せ」という文字列画像が表示されている。また、チャンスボタン136は、ボタンm802の外周囲部分が発光状態(図示では灰色で示している)になっている。ボタン演出に係るボタン表示は、ボタン画像のチャンスボタン押下面外周囲に対応する部分が発光状態(図示では灰色で示している)になったように表示態様が変化している。この段階ではボタン操作受付期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。本例では、ボタン画像が回転するアニメーションが開始された後にチャンスボタン136が発光しているが、これらは同時であってもよいし、チャンスボタン136が発光状態への変化が先で、ボタン画像の回転アニメーションの開始が後でもよい。なお、ボタン画像の回転アニメーションは、ボタンカバーm800の回転よりも早く回転しているアニメーションであってもよい。
図403(f)では、チャンスボタン136のボタンカバーm800が左周りに回転を開始している(図中、ボタンカバーm800の回転方向を矢印で示している)。なお、ボタンカバーm800中のボタンm802は回転しない。また、この段階では、ボタン操作受付期間が開始されている。本例では、ボタン画像が回転するアニメーションが開始された後、ボタンカバーm800の回転が開始されているが、これらの開始は同時であってもよいし、ボタンカバーm800の回転開始が先で、ボタン画像の回転アニメーションの開始が後でもよい。
図403(g)は、ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図403(h)では、ボタン操作受付期間がさらに経過し、遊技者がチャンスボタン136を押下している。この押下に基づいて、ボタンm802全体が発光する態様にチャンスボタン136の発光態様が変化している。一方、ボタン画像の回転アニメーションは継続され、ボタンカバーm800の回転動作は継続される。
図403(i)は、ボタン操作受付期間が終了した状態を示している。図403(i)では、ボタンカバーm800の回転動作が終了し、チャンスボタン136が消灯状態に変化している。なお、ボタン画像の回転アニメーションは、操作有効期間が終了してから所定時間経過後に終了する。
図403(j)では、操作有効期間終了後、ボタン画像および有効期間画像が消去されて、一方の武士の顔のアップの画像が表示される。当該武士の顔のアップの画像は、当該特図1変動遊技の予告として表示される。
図404は、本実施例によるぱちんこ機100の操作手段と回転手段の回転速度を比較した表である。操作手段は例えばチャンスボタン136であり、回転手段は例えばボタン画像の回転アニメーションである。なお、回転手段は、アニメーションの他に、チャンスボタン136と異なる操作手段や回転する可動手段であってもよい。
図404では、時刻t0〜t8での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t5〜t7での操作手段と回転手段の状態は省略している。時刻t0〜t8のそれぞれの間隔は等しくなっている。図404では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段」、「操作手段(平面図)」、「回転手段」「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段」の欄にはチャンスボタン136の斜視図を示し、「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm802が回転している。「回転手段」の欄には回転手段の斜視図を示し、「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図404では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。
時刻t1では、操作手段が左周りに45度回転しており、回転手段が左周りに90度回転している。時刻t2では、操作手段が左周りに90度回転しており、回転手段が左周りに180度回転している。時刻t3では、操作手段が左周りに135度回転しており、回転手段が左周りに270度回転している。時刻t4では、操作手段が左周りに180度回転しており、回転手段が左周りに360度回転している。このように、操作手段はt4秒で半回転し、回転手段はt4秒で一回転する。時刻t8では。操作手段が左周りに360度回転しており、回転手段が左周りに720度回転している。時刻t0〜時刻t8間において、操作手段は一回転しており、回転手段は二回転している。
本例では、操作手段の回転速度よりも回転手段の回転速度の方が速くなっている。なお、操作手段と回転手段の回転速度は同じでもよく、回転手段の回転手段よりも操作手段の回転速度の方が速くなっていてもよい。
図405(a)〜(c)は、本実施例の変形例によるぱちんこ機100の操作手段と回転手段の回転速度を比較した表である。図405(a)では、操作手段は例えばチャンスボタン136であり、本例のチャンスボタン136のボタンカバーm800には「PUSH」という文字が付されている。また、回転手段は、例えば、「PUSH」という文字が付されたボタンm802を模したボタン画像の回転アニメーションや、「PUSH」と付された可動手段である。
図405(a)では、時刻t0〜t8での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t0〜t8のそれぞれの間隔は等しくなっている。時刻t5〜t7での操作手段と回転手段の状態は省略している。図405(a)では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段(平面図)」、「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm800が回転している。「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図405(a)では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。図405(a)において、操作手段の回転速度は、図404に示す操作手段の回転速度と同じである。また、図405(a)において、回転手段の回転速度は、図404に示す回転手段の回転速度と同じである。
本例では、操作手段であるチャンスボタン136のボタンカバーm800が回転し、ボタンカバーm800に付された「PUSH」という文字も回転している。また、回転手段に付された「PUSH」とう文字も回転している。
図405(b)では、操作手段は例えばチャンスボタン136であり、本例のチャンスボタン136のボタンm802には「PUSH」という文字が付されている。また、回転手段は、例えば、「PUSH」という文字が付されたボタンm802を模したボタン画像の回転アニメーションや、「PUSH」と付された可動手段である。
図405(b)では、時刻t0〜t8での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t0〜t8のそれぞれの間隔は等しくなっている。時刻t5〜t7での操作手段と回転手段の状態は省略している。図405(b)では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段(平面図)」、「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm800が回転している。「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図405(b)では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。図405(b)において、操作手段の回転速度は、図404に示す操作手段の回転速度と同じである。また、図405(b)において、回転手段の回転速度は、図404に示す回転手段の回転速度と同じである。
本例では、操作手段であるチャンスボタン136のボタンカバーm800が回転しているので、ボタンm802に付された「PUSH」という文字が回転していない。一方、回転手段に付された「PUSH」とう文字は回転している。このように、操作手段の「PUSH」の文字は回転していないが、回転手段の「PUSH」の文字は回転していない。なお、操作手段の「PUSH」の文字が回転し、回転手段の「PUSH」の文字が回転しないようにしてもよい。
図405(c)では、操作手段は例えばチャンスボタン136であり、本例のチャンスボタン136のボタンm802には「PUSH」という文字が付されている。また、回転手段は、例えば、三つ葉葵を模した画像の回転アニメーションや、三つ葉愛が付された可動手段である。
図405(c)では、時刻t0〜t8での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t0〜t8のそれぞれの間隔は等しくなっている。時刻t5〜t7での操作手段と回転手段の状態は省略している。図405(c)では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段(平面図)」、「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm800が回転している。「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図405(c)では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。図405(b)において、操作手段の回転速度は、図404に示す操作手段の回転速度と同じである。また、図405(b)において、回転手段の回転速度は、図404に示す回転手段の回転速度と同じである。
本例では、操作手段であるチャンスボタン136のボタンカバーm800が回転しているので、ボタンm802に付された「PUSH」という文字が回転していない。また、本例の回転手段は、操作手段を模した画像等ではない。このように、操作手段と回転手段は、共通の形態、形状または態様を有していなくてもよい。
図406は、操作手段と回転手段の回転速度が変化する例を説明する図である。図406(a)の上段には回転手段が回転している状態を示している。図406(a)での回転手段は、ボタン画像の回転アニメーションである。図406(a)では、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)の表示領域を点線で示している。ボタン画像の下部には、有効期間画像が表示されている。また、本例の操作手段は、チャンスボタン136である。
図406(a)は、左から右に向かって時間の経過を示している。図406(a)の左端には、ボタン操作受付期間開始時の回転手段および操作手段の回転動作を示している。図406(a)の中央、右端には、ボタン操作受付期間中に回転手段および操作手段の回転速度が大きくなった状態を示している。時間の経過とともに回転手段および操作手段の回転速度が大きくなっている。本例では、回転手段と操作手段の回転速度は常に同じになっている。なお、回転速度が変化する場合、回転手段の回転速度が変化した後に操作手段の回転速度が変化してもよいし、回転速度の変化は同時であってもよいし、操作手段の回転速度が変化した後に操作手段の回転速度が変化してもよい。また、回転手段および操作手段の回転速度は、徐々に変化してもよいし、一気に変化してもよい。また、回転速度は、大きくなってもよいし、小さくなってもよい。
図406(b)は、操作手段と回転手段の回転速度が変化する場合の回転速度を比較した表である。操作手段は例えばチャンスボタン136であり、回転手段は例えばボタン画像の回転アニメーションである。なお、回転手段は、アニメーションの他に、チャンスボタン136と異なる操作手段や回転する可動手段であってもよい。
図406(b)では、時刻t0〜t5での操作手段と回転手段の状態を示している。時刻t0〜t5のそれぞれの間隔は等しくなっている。図406(b)では、上から「時刻(s)」(秒)、「操作手段」、「操作手段(平面図)」、「回転手段」「回転手段(平面図)」を示している。「操作手段」の欄にはチャンスボタン136の斜視図を示し、「操作手段(平面図)」の欄にはチャンスボタン136の平面図を示している。チャンスボタン136では、ボタンカバーm800が回転している。「回転手段」の欄には回転手段の斜視図を示し、「回転手段(平面図)」の欄には回転手段の平面図を示している。
図406(b)では、操作手段と回転手段の回転速度を比較するために、操作手段および回転手段の円周上に黒点のマーカを図示している。時刻t0でのマーカの位置を回転角0度して、操作手段および回転手段の回転速度を比較する。
時刻t1では、操作手段が左周りに45度回転しており、回転手段が左周りに90度回転している。時刻t2では、操作手段が左周りに90度回転しており、回転手段が左周りに180度回転している。時刻t3で、操作手段および回転手段の回転速度が速くなっている。時刻t3では、操作手段が左周りに180度回転しており、回転手段が左周りに360度回転している。時刻t4では、操作手段が左周りに270度回転しており、回転手段が左周りに540度回転している。時刻t4では、操作手段が左周りに360度回転しており、回転手段が左周りに720度回転している。
時刻t0〜時刻t2までは、操作手段の回転速度は45度/t1であり、回転手段の回転速度は90度/t1になっている。時刻t3で回転速度が上昇し、時刻t3〜時刻t5までは、操作手段の回転速度は90度/t1であり、回転手段の回転速度は180度/t1になっている。本例では、操作手段および回転手段の回転速度はt3から2倍になっている。
なお、本実施例では、操作手段および回転手段は一方向に回転(左回転)しているが、逆回転(右回転)することができるように構成されていてもよい。また、操作手段が特定方向へ回転中に、特定方向と逆向きの回転を行う制御をした場合、回転手段も逆向きの回転をするようにしてもよい。その場合、操作手段が回転手段よりも先に逆回転を開始するようにしてもよく、操作手段および回転手段が逆回転を開始するのは同時であってもよく、回転手段が操作手段よりも先に逆回転を開始するようにしてもよい。
また、操作手段が特定方向へ回転中に、特定方向と逆向きの回転を行う制御を行う場合、切替のタイミングで一時停止や速度低下を行うようにしてもよい。その場合、回転手段は操作手段と同じ動作を行うようにしてもよく、切替タイミングの動作を行わず、逆向きの回転をおこなうようにしてもよい。
次に、以上説明した実施例11によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図402乃至図406を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、回転手段(例えば、表示手段に表示されたボタン画像)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、第一の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記回転手段は、第二の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の動作とは、前記操作手段の少なくとも一部が第一の態様で回転する動作のことであり、前記第二の動作とは、前記回転手段の少なくとも一部が第二の態様で回転する動作のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の回転速度と、回転手段の回転速度が異なるので、操作手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。ここで、回転手段としては、チャンスボタン136と異なる操作手段、回転する可動手段、画像(操作手段を模した画像を含む)などが含まれる。なお、「操作手段の少なくとも一部が第一の速度で回転する」とは、操作手段の一部のみが第一の速度で回転することを示していてもよいし、操作手段の全部が第一の速度で回転することを示していてもよい。また、「回転手段の少なくとも一部が第二の速度で回転する」とは、回転手段の一部のみが第二の速度で回転することを示していてもよいし、回転手段の全部が第二の速度で回転することを示していてもよい。なお、「第一の態様」とは、第一の速度のことであってもよい。なお、「第二の態様」とは、第二の速度のことであってもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、前記操作手段における第一の部位は、第一の場合に、第一の時間(例えば、図404に示すt0〜t8秒)で一周する部位であり、前記回転手段における第二の部位は、第二の場合に、第二の時間(例えば、図404に示すt0〜t4秒)で一周する部位であり、前記第一の場合とは、前記操作手段が前記第一の態様で回転した場合のことであり、前記第二の場合とは、前記回転手段が前記第二の態様で回転した場合のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、一周する時間が異なるので、演出のバリエーションを増やし、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100であって、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の種類の表示とは、前記操作手段に関する表示のことであり、前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示を表示可能な手段であり、前記第三の場合とは、前記操作手段により前記第一の動作が少なくとも実行された場合のことであり、前記回転手段とは、前記第一の表示のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、表示手段があり、回転手段は表示手段に表示された画像なので、操作手段に注目させ、操作意欲を向上させることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、前記第一の表示は、操作受付期間(例えば、ボタン操作受付期間)に少なくとも表示される表示であり、前記操作受付期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は、操作手段の受付期間に少なくとも表示される表示なので、操作手段に注目させ、操作意欲を向上させることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、前記操作手段は、ボタン(例えば、チャンスボタン136)であり、前記第一の表示は、ボタン画像を少なくとも含む表示のことであり、前記ボタン画像とは、前記ボタンの少なくとも一部(例えば、ボタンm802)を模した画像のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の表示は、ボタンの少なくとも一部を模した画像なので、ボタンに注目させ、操作意欲を向上させることができる場合がある。
また、回転手段と操作手段の比較として、(1)回転開始タイミングについては、操作手段は、回転手段よりも先に回転を開始してもよい。また、操作手段は、回転手段と同時に回転を開始してもよい。あるいは、操作手段は、回転手段よりも後に回転が開始してもよい。なお、回転手段が表示の場合は、回転開始タイミングは表示開始タイミングと読み替えることができる。
また、回転手段と操作手段の比較として、(2)回転終了タイミングについては、操作手段は、回転手段よりも先に回転を終了してもよい。また、操作手段は、回転手段と同時に回転を終了してもよい。あるいは操作手段は、回転手段よりも後に回転が終了してもよい。なお、回転手段が表示の場合は、回転終了タイミングは表示が消去されるタイミングと読み替えることができる。
また、(3)回転速度に関して、第一の速度は、第二の速度よりも速い速度であってもよい。また、第一の速度は、第二の速度と同じ速度であってもよい。あるいは、第一の速度は、第二の速度よりも遅い速度であってもよい。
また、回転手段は、可動手段であってもよい。また、回転手段は、第二の操作手段であってもよい。前記操作手段とは、第一の操作手段のことであってもよい。
また、操作手段と画像に関して、操作手段は、第一の手段(カバー)と第二の手段(操作部)から構成されていてもよい。カバーは操作部の少なくとも一部を覆うように構成されていてもよいここで、少なくとも一部とは、一部のみであってもよく、遊技者が操作可能な面全体を覆うことを示していてもよい。また、第一の手段(カバー)のみが回転するものであってもよい。また、第一の表示は、第二の手段を少なくとも模した表示を含むものであってもよい。
また、第一の表示は、第一の手段を模した表示を含まない表示であってもよい。また、第二の手段に表示された表示(例えば、発光態様やPUSH表示など)が、第一の表示に含まれていてもよい。その場合、第二の手段に表示されている表示を模した表示は回転していてもよく、回転していなくてもよい。例えば、回転表示されている場合は、本当は回転していないのに画像では回転しているといった偽表示を行うことができ、回転表示させていない場合は、一部だけ回転させていないので遊技者に違和感を与えることができる場合がある。
また、操作手段の回転速度が上がった場合の表示に関して、操作手段は、第三の速度で回転可能な手段であってもよい。また、回転手段は、第四の速度で回転可能な手段であってもよい。操作手段が第一の速度から第三の速度へ変化(以下、「第一の変化」という)してもよく、回転手段が第二の速度から第四の速度へ変化(以下、「第二の変化」という)してもよい。
また、第一の変化は、第二の変化よりも先に行われる変化であってもよい。また、第一の変化は、第二の変化と同時に行われる変化であってもよい。また、第一の変化は、第二の変化よりも後に行われる変化であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度よりも速い速度であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度よりも遅い速度であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度と同じ速度であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度と同じ回転方向であってもよい。また、第三の速度/第四の速度は、第一の速度/第二の速度と異なる回転方向(逆回転)であってもよい。また、操作手段は、第一の速度から第三の速度へ徐々に変化する手段であってもよい。また、操作手段は、第一の速度から第三の速度へ一気に変化する手段であってもよい。また、回転手段は、第二の速度から第四の速度へ徐々に変化する手段であってもよい。また、回転手段は、第二の速度から第四の速度へ徐々に変化する手段であってもよい。
また、デカボタン表示や縮小ボタン表示に関して、表示手段は、第三の場合に、第一の種類の表示のうちの第二の表示を表示可能な手段であってもよい。また、第二の表示は、第一の表示を拡大または縮小した表示のことであってもよい。また、第二の表示は、第五の速度で回転表示されるものであってもよい。
また、第二の表示における第五の速度は、第一の表示における第二の速度と同じ速度であってもよい。また、第二の表示における第五の速度は、第一の表示における第二の速度よりも遅い速度であってもよく、速い速度であってもよい。また、回転速度が変化する表示を行ってもよい。また、回転速度が変化するタイミングは、第一の表示と第二の表示で同じであってもよく、一方の表示が他方の表示よりも先に変化してもよい。また、回転速度の変化量は、第一の表示と第二の表示で同じであってもよく、一方の表示が他方の表示よりも速くなる/遅くなるような変化量であってもよい。
なお、第一の動作が実行される条件の成立があった場合(例えば、第2副制御部500からのコマンドの送信、第2副制御部500からのコマンドの受信など)であって、操作手段が(故障等の原因で)回転しない場合は、回転手段は第二の動作を実行するようにしてもよく、第二の動作を実行しないようにしてもよく、第二の動作と異なる動作(例えば、振動動作など)を行うようにしてもよい。
なお、第一の動作が実行される条件の成立があった場合(例えば、第2副制御部500からのコマンドの送信、第2副制御部500からのコマンドの受信など)であって、操作手段が(故障等の原因で)回転しない場合は、第二の動作が行われている第一の表示を表示するようにしてもよく、第二の動作が行われている第一の表示を表示しないようにしてもよく、第一の表示と異なる表示(例えば、「ボタンが壊れています」などの表示)を行うようにしてもよい。
なお、第一の表示は、第二の動作を行う表示を含む表示であってもよい。また、第一の表示は、第二の動作を少なくとも実行可能な表示であってもよい。ここで、「第二の動作を行う表示」とは、第二の動作を行うアニメーションのことであってもよい。
なお、第一の操作手段を模した表示は、第二の動作を含む表示であってもよい。ここで「第二の動作を含む表示」とは、第二の動作を行うアニメーションのことであってもよい。
(実施例12)
次に、本実施の形態の実施例12によるぱちんこ機100について、図407〜図416を用いて説明する。
本実施例によるぱちんこ機100は、オリジナルモードを設定可能な遊技台である。オリジナルモードでは、オリジナルモードを設定可能な遊技台で、そのオリジナルモードを設定した状態で遊技した結果の履歴情報を、遊技台に記憶させておく。遊技台では、履歴情報に応じた様々な特典(例えば、出現率が低い演出や、遊技の利益に関する情報を示す演出の実行等)が付与される。オリジナルモードを設定した遊技を終了する場合には、遊技台に記憶させておいた履歴情報を含む、遊技者個人の情報である個別設定情報をサーバに入力する。オリジナルモードを設定した遊技を終了するたびに、遊技台からは、その遊技の履歴が反映された新たな履歴情報を含む個別設定情報が発行される。遊技者が新たな履歴情報を含む個別設定情報をサーバに入力すると、サーバ側で保存していた個別設定情報が更新される。サーバに保存した個別設定情報を、次回遊技を行う際に、遊技台に入力することで、次回遊技の際にも、入力した個別設定情報に含まれる履歴情報に応じた特典が付与される。この個別設定情報は、暗号化された所定桁数のパスワードに含められて遊技台−遊技者(外部機器装置)−サーバ間でやりとりされる。個別設定情報には、遊技台の機種を特定する機種コードも含まれており、遊技台には、対応する機種コードが記憶されている。異なる機種間でも履歴情報を共通に用いることができる仕様では、対応する機種コードは複数になり、同一の機種間でしか履歴情報を用いることができない仕様では、対応する機種コードは一つになる。
図407(a)は、オリジナルモード設定時に装飾図柄表示装置208に表示されるオリジナルモードの画面遷移図である。装飾図柄表示装置208にデモ画面が表示されてからチャンスボタン136が操作されると、装飾図柄表示装置208にはオプションメニューの初期画面が表示される。
ここで、デモ画面は、客待ち画面であり、デモンストレーション演出の一つとして実行される。デモンストレーション演出は、図柄変動表示が終了してから所定時間(例えば、30秒)経過するまでに、次の図柄変動表示が開始しない場合に実行される演出である。より詳細に説明すれば、デモンストレーション演出とは、単に図柄変動表示の模擬変動を行うものだけでなく、例えば、遊技台のタイトル表示を行う、所定のキャラクタ等を表示して遊技台の特徴説明を行う演出、これらの演出に伴うランプ演出、音声演出などが該当する。第1副制御部400のRAM408にはデモ中フラグが用意されており、このデモ中フラグがオンに設定されると、第1副制御部400は、装飾図柄表示装置208にデモンストレーション画面(デモ画面)を表示させることを指示し、装飾図柄表示装置208には、デモ画面が表示される。なお、デモンストレーション演出は、所定の契機によって終了する。例えば、特図1始動口230または特図2始動口232に新たな入賞があったことを契機に終了する。デモンストレーション演出の終了に伴って、デモ中フラグはオフに設定される。
オプションメニューの初期画面には、「ユーザーメニュー(遊技者用の遊技関連情報の表示)」や「実機カスタマイズ」が用意されている。なお、オプションメニューの初期画面には、選択可能なメニューとして、機種情報表示、大当り履歴表示、サウウンド調整、および明るさ調整が用意されていてもよい。
図407(a)の遷移図に示すように、「ユーザーメニュー」が選択されている状態で、設定操作部137の確定(OK)ボタンまたはチャンスボタン136の押下される(以下、「決定操作」と称する場合がある)と、ユーザーメニュー画面に移行する。ユーザーメニュー画面の詳細については、後述する。
また、「実機カスタマイズ」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136の押下によって決定操作されると、実機カスタマイズ画面に移行する。
ユーザーメニューまたは実機カスタマイズにおいて、所定の設定をした後に決定操作がなされると、再度、オプションメニューが表示される。オプションメニューの表示中に設定操作部137のキャンセル(C)ボタンが押下されると、デモ画面に戻る。
オプションメニューの初期画面や、ユーザーメニュー画面、実機カスタマイズ画面等が表示されている状態(選択操作等の操作中も含む)で、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入球し、図柄変動開始条件が成立した場合(図柄の変動表示が開始される場合)には、これらの画面表示はキャンセルされ、装飾図柄の変動表示が行われる。
図407(b)は、ユーザーモード設定時に装飾図柄表示装置208に表示されるユーザーメニューの画面遷移図である。ユーザーメニューには、選択可能なメニューとして、「会員登録」、「パスワード入力」、「二次元コード発行」、「個人データクリア」、「終了」が設けられている。
「会員登録」が選択されている状態で決定操作されると、「二次元コード表示(会員登録用)」の画面に移行する。当該画面には会員登録の際に読み込みが必要な二次元コードが表示される。当該画面の表示中に決定操作されると、「パスワード入力画面」移行し、所定時間(例えば、120秒間)設定操作部137やチャンスボタン136が操作されない場合、設定操作部137のキャンセルボタンが押下された場合には、「オプションメニュー」に移行する。「パスワード入力画面」では、二次元コードを読み取って取得したパスワードを入力することができる。
また、ユーザーメニューの「パスワード入力」が選択されている状態で決定操作されると、「パスワード入力画面」に移行する。パスワードを入力し、決定操作されると、パスワードが正しい場合には「認証成功メッセージ」が表示され、パスワードが正しくない場合には「認証失敗メッセージ」が表示される。「認証失敗メッセージ」が表示されると、再度のパスワード入力またはユーザーメニューの終了を選択することができる。再度のパスワード入力を選択すると「パスワード入力画面」に移行し、ユーザーメニューの終了を選択すると「オプションメニュー」に移行する。また、「パスワード入力画面」の表示中に所定時間(例えば、120秒間)設定操作部137やチャンスボタン136が操作されない場合、設定操作部137のキャンセルボタンが押下された場合には、「オプションメニュー」に移行する。
また、ユーザーメニューの「二次元コード発行」の選択中に決定操作されると、遊技者がユーザーモードにログインしている場合には二次元コードの発行してもよいか確認させる「発行確認メッセージ」が表示され、ユーザーモードに未ログイン状態である場合には「パスワード未入力メッセージ」が表示される。「発行確認メッセージ」の表示中に決定操作されると二次元コードを表示する「二次元コード(遊技終了用)」の画面が表示され、さらに決定操作されると「終了確認メッセージ」が表示され、「いいえ」で決定操作されると「二次元コード表示(遊技終了用)」が再度表示され、「はい」で決定操作されると「オプションメニュー」に移行する。また、「パスワード未入力メッセージ」の表示中に決定操作されると「オプションメニュー」に移行する。
また、ユーザーメニューの「個人データクリア」の選択中に決定操作されると、遊技者がユーザーモードにログインしている場合には個人データ消去を確認してもよいか確認させる「消去確認メッセージ」が表示され、ユーザーモードに未ログイン状態である場合には「パスワード未入力メッセージ」が表示される。「消去確認メッセージ」が表示されて、「はい」で決定操作されると「消去完了メッセージ」が表示され、次いで「オプションメニュー」に移行する。「消去確認メッセージ」が表示されて、「いいえ」で決定操作されると「ユーザーメニュー」に移行する。また、「パスワード未入力メッセージ」の表示中に決定操作されると「オプションメニュー」に移行する。
また、ユーザーメニュー「終了」の選択中に決定操作されると、「オプションメニュー」に移行する。
次に、図408を用いてデモ画面について説明する。図408は、装飾図柄表示装置208の画面遷移を時系列で示している。
図408(a)は、特図1変動遊技が終了した後の状態を示している。特図1表示装置212には特図F(はずれ図柄)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには「装飾3−装飾1−装飾1」が停止表示されている。また、特図2表示装置214には直近の特図2変動遊技の結果である特図d(はずれ図柄)が停止表示され、普図表示装置210には直近の普図変動遊技の結果である普図B(はずれ図柄)が停止表示されている。また、特図1の保留が0であるので特図1保留ランプ218の全てのランプが消灯され、特図2の保留数が0であるので特図2保留ランプ220の全てのランプが消灯され、普図の保留数が0であるので普図保留ランプ216の全てのランプが消灯されている。また、特図1保留アイコン表示領域Aには特図1保留アイコンが表示されておらず、変動アイコン表示領域Cには変動アイコンが表示されていない。
図408(b)〜(d)は、図408(a)から所定時間(例えば、30秒)が経過した状態を示している。所定時間の間、特図1始動口230または特図2始動口232に遊技球が入球せず、特図変動遊技が開始されないと、デモ画面に移行し、演出表示領域208dの中央下部に横長長方形の表示領域が設けられ、当該表示領域中にチャンスボタン136を模した画像(ボタン画像)と「メニューを表示」という文字列の画像が表示される。これにより、チャンスボタン136を押下するとオプションメニューの初期画面に移行することが報知される。また、図408(d)では、特図又は普図の図柄変動表示が停止表示してから図柄変動表示が開始されずに第二の時間(例えば、60秒)が経過すると、図408(a)〜(c)で図示している演出表示領域208dでの背景画像(本例では、座敷に二人のキャラクタが向かい合って座っている画像)が消え、表示領域のみが残る。なお、図408(b)以降では、特図1保留アイコン表示領域Aおよび変動アイコン表示領域Cは非表示とされてもよい。なお、図408(a)〜(c)で図示している演出表示領域208dでの背景画像は、図柄変動表示中に表示されている背景画像であってもよい。
図408(b)〜(d)に示す状態で所定時間の間、チャンスボタン136が押下されないと、図408(e)、(f)に示すデモ演出が開始される。当該デモ演出が開始されると、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、図408(e)に示すように、ぱちんこ機100のメーカーのロゴマークの画像が表示され、次いで、図408(f)に示すように、デモ演出用のアニメーションが表示される。また、デモ演出中には演出表示領域208dの中央下部に横長長方形の表示領域が設けられ、当該表示領域の中にチャンスボタン136を模した画像と「メニューを表示」という文字列の画像が表示され続ける。デモ演出中にチャンスボタン136が押下されると、デモ演出が中止され、オプションメニューの初期画面に移行する。
デモ演出用のアニメーションが終了すると、図408(g)に示す画面に移行する。図408(g)に示す状態は、図408(b)に示す状態と同じである。この状態で所定時間の間、設定操作部137の各ボタンおよびチャンスボタン136が押下されず、特図変動遊技が開始されないと、再度、図408(e)、(f)に示すデモ演出が開始される。
次に、図409を用いてユーザーメニューの画面遷移について説明する。図409(a)〜(g)では、ユーザーメニューの画面遷移を時系列で示している。なお、図409の各図では装飾図柄表示装置208のみを図示している。
図409(a)は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されたオプションメニューの初期画面を示している。本例のオプションメニューには、ユーザーMENUと実機カスタマイズが設けられている。演出表示領域208dには、中央上部に「MENU」という文字列の画像が表示され、その下部の横長長方形の枠内に「ユーザーMENU」という文字列の画像が表示され、その下部の横長長方形の枠内に「実機カスタマイズ」という文字列の画像が表示されている。また、演出表示領域208dの左下部には、設定操作部137を模した画像が表示されている。当該画像は、設定操作部137の上下左右ボタンに対応する部分が所定色で表示され、右側に「選択」という文字列の画像が表示されている。設定操作部137の上下左右ボタンを押下することにより、各メニューが選択できる。また、当該画像の右方には、確定(OK)ボタンに対応する部分が所定色である設定操作部137を模した画像と、チャンスボタン136を模した画像とが並んで表示されている。確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下することにより、選択したメニューに決定される。また、演出表示領域208dの右下部には、設定操作部137のキャンセル(C)ボタンを模した画像と「閉じる」という文字列の画像とが表示されている。キャンセルボタンを模した画像の表示中に、キャンセルボタンが押下されると、メニュー画面が閉じられて、図408(a)に示す画面に移行する。
オプションメニューの初期画面では、「ユーザーMENU」が選択され、決定操作がなされると、装飾図柄表示装置208には、図409(b)に示すユーザーメニューの初期画面が表示される。ユーザーメニューは、遊技者用の遊技関連情報に関するものであり、図409(b)に示す初期画面では、左側に、「会員登録」「パスワード入力」「二次元コード発行」「個人データクリア」および「終了」の表示がなされた選択ウィンドゥm2081が用意され、右側には、メッセージウィンドゥm2082が用意されている。この「ユーザーMENU」が選択され、決定操作がなされることで、ぱちんこ機100は、オリジナルモードに移行する。
図409(b)では、左側の選択ウィンドゥm2081中の「会員登録」が選択されている。また、右側のメッセージウィンドゥm2082には会員登録を勧める文字列の画像(本例では、「初めてのご利用の方は会員登録をしてください」)が表示されている。
「会員登録」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、図409(c)に示す会員登録の表示画面が表示される。会員登録画面では、会員登録用の二次元コードmQ1を表示し、パスワード入力画面へ誘導する。また、演出表示領域208dの下部の横長長方形状の枠内には、「携帯で二次元コードを読み取ってモバイルサイトからパスワードを取得して下さい。」という文字列の画像が表示され、携帯電話端末等で二次元コードmQ1を読み取り、モバイルサイトからパスワードを取得できることが報知される。なお、ユーザーメニューの初期画面でもパスワード入力を選択することができるため、ユーザーメニューの初期画面へ戻るようにしてもよい。
図409(c)に示す会員登録用の二次元コードmQ1には、サーバ側の、初回登録のための登録ページのURLが含まれているが、後述する個人識別情報(ID)等の個別の情報は含まれておらず、再発行可能なものである。会員登録用の二次元コードmQ1は、パスワード取得ためのものである。
オリジナルモードを設定するには、まず、会員登録を行う必要がある。遊技者は、カメラ機能とバーコードリーダ機能を有する携帯電話端末やスマートフォンで、会員登録用の二次元コードmQ1を読み取り、初回登録ページのURLを取得する。遊技者は、取得したURLの登録ページに携帯電話端末からアクセスする。サーバは、初回登録ページにアクセスしてきた者を識別できる個人識別情報(ID)を取得し、パスワードを発行する。個人識別情報(ID)は、携帯電話端末やスマートフォン固有の個体識別番号に基づく情報であったり、アクセス者に入力してもらった情報であったりする。ここで発行されるパスワードには、個人識別情報(ID)や履歴情報の初期値が含まれている。履歴情報は、ここで取得した個人識別情報に対応付けられてサーバに記憶される。サーバからパスワードが発行されると、携帯電話端末やスマートフォンの表示画面にそのパスワードが表示される。
また、会員登録を既に行っている遊技者で、オリジナルモードの設定を望む者は、パスワードを入力しなければならない。パスワードは、携帯電話端末やスマートフォンからサーバのパスワード発行ページにアクセスすることで取得することができる。サーバは、アクセスしてきた者の個人識別情報を取得すると、その個人識別情報に対応付けて記憶されている履歴情報と、個人識別情報(ID)を含めたパスワードを発行し、携帯電話端末やスマートフォンの表示画面にそのパスワードが表示される。
パスワードは、所定桁数の暗号化されたものであり、例えば「GI¥LS」といったものになる。パスワードに含むことができる情報の量は、パスワードの桁数×入力文字種類数に依存する。なお、パスワードには、遊技者を識別するための個人識別情報のみを含ませ、遊技台側で履歴情報を個人識別情報と対応付けて保存しておいてもよいが、サーバ側で履歴情報を保存しておくことで、遊技台移動した場合であっても同一条件のオリジナルモードで遊技が可能になる。
図409(d)は、装飾図柄表示装置208に表示されたユーザーメニューから「パスワード入力」が選択決定されると表示されるパスワード入力画面を示している。図409(b)に示す選択ウィンドウm2081中の「パスワード入力」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、パスワード入画面が表示される。
パスワード入力画面では、パスワードが送信されてきた携帯電話端末やスマートフォンの表示画面を見ながら、設定操作部137の上下左右ボタンを操作し、所望の文字の位置まで移動させ、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下することで、入力文字が決定される。五文字のパスワード入力が完了すると、上下左右ボタンを操作し、カーソルを「決定」の位置まで移動させ、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下することで、入力したパスワードが、ぱちんこ機100の第1副制御部400に送信される。
パスワードが入力されたぱちんこ機100では、暗号化されたパスワードを復号化し、履歴情報を取得する。ここで、履歴情報を取得することができなかったり、履歴情報に含まれる機種コードに対応していなかったりした場合には、パスワードが認識できなかったことが報知され、パスワード入力画面に戻る。なお、遊技者が複数回(たとえば3回)パスワード入力をミスした場合は、パスワード入力画面を表示せずに、オプションメニューに戻るようにしてもよい。さらに、パスワードを複数回入力ミスした場合は、所定期間(たとえば1遊技)または所定時間(たとえば60秒)、パスワードを入力できないようにしてもよい。
一方、履歴情報を取得することができた場合には、パスワードが認識に成功したこと(図409(e)に示す「認証成功メッセージ」)が報知され、オリジナルモードの設定は完了したことになる。本実施例では、正しいパスワードを入力しないと、オリジナルモードの設定は行えない。オリジナルモードが設定されると、設定後の遊技の結果等を含む履歴がぱちんこ機100に一旦保存される。また、パスワードに含まれていた履歴情報を反映した遊技を楽しむことができるようになる。例えば、パスワードに含まれていた履歴情報が表す遊技の続きを楽しむことができたり、あるいは履歴情報に応じた特典が付与されたりする。パスワードの認識に成功すると、図409(a)に示すオプションメニューの初期画面に戻る。このように、パスワードの認証に成功した場合と失敗した場合とでメッセージが異なる。
図409(f)は、装飾図柄表示装置208に表示されたユーザーメニューから「二次元コード発行」が選択決定されると表示される二次元バーコード発行画面を示している。図409(b)に示す選択ウィンドウm2081中の「二次元バーコード発行」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、二次元バーコード発行画面が表示される。
二次元コード発行画面には、ぱちんこ機100で生成された二次元コードmQ2が表示されているとともに、サーバへのアクセスを勧める文字列の画像(「携帯で二次元コードを読み取ってモバイルサイトに遊技記録を保存してください。」)が表示されている。二次元コードmQ2の発行は、オリジナルモードを設定した状態での遊技を終了する際に遊技者に選択してもらうことを想定して用意されている。以下、図409(f)に示す二次元コードmQ2を遊技終了用の二次元コードmQ2と称する場合がある。
ここにいう二次元コードは、最大容量が2053バイト(約2KB)であり、表示上の大きさを、21×21[セル]〜177×177[セル]の範囲で4セル刻みに変更することができる。二次元コードの代表的なものとしてはQRコード(登録商標)が知られている。二次元コードは、それ自体では遊技者に識別不能な所定の模様からなる画像である。なお、二次元コードに代えて、URLそのものや一次元バーコードや暗号化された文字列やカラーコードであってもよい。ただし、二次元コードは、単なる文字列に比較して、内包可能な情報量が圧倒的に多い利点がある。文字列の場合には、含ませる情報量が多くなる程、文字列が増加し、人間では覚えきれない、書きとめ切れないため、二次元コードにより報知することで、負担を減らすことができる。
本実施例では、遊技終了用の二次元コードmQ2に、個人識別情報(ID)、今回遊技の結果、およびミッション達成状況や遊技者に付与する特典(例えば、オリジナルモードポイントの累積値等)を表す情報が含まれている。また、特図1始動口230または特図2始動口232への入賞回数、スロットマシンであればリールの総回転数、ボーナス(大当り)回数、小役(小当り)回数、店舗識別用情報、遊技台固有の情報、可動状況、エラー回数等を含めてもよい。今回遊技の結果やミッション達成状況やオリジナルモードポイントの累積値を表す情報や入賞回数等は、履歴情報に相当する。さらに、遊技終了用の二次元コードmQ2には、サーバに用意された更新受付ページのURLも含まれている。
遊技者が、発行された遊技終了用の二次元コードmQ2を携帯電話端末やスマートフォンのカメラ機能を利用して撮影すると、バーコードリーダ機能が起動する。携帯電話端末の表示画面には、サーバに用意された更新受付ページのアドレスを表す「http://www.〜/jp」に、遊技終了用の二次元コードmQ2に含まれる、個人識別情報(ID)や履歴情報を表す引数が付加されたURLが表示されている。遊技者が、読み取った遊技終了用の二次元コードmQ2からバーコードリーダ機能によって変換されたURLにアクセスすると、引数部分に含まれていた個人識別情報に対応付けてこれまでサーバに記憶されていた履歴情報が、引数部分に含まれている履歴情報に更新される。
なお、サーバ側では、演出内容(例えば、登場キャラクタ)等のカスタマイズを受け付けるカスタマイズページを用意しておいてもよい。
また、図409(f)に示す二次元コード発行画面では、カーソルmCが終了ボタンに合わされた状態であり、この状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下することにより、装飾図柄表示装置208には、遊技終了用の二次元コードmQ2の表示を本当に終了してよいかの確認メッセージが表示される。本実施例のぱちんこ機100では、遊技終了用の二次元コードmQ2を発行すると、その二次元コードmQ2に含めた今回遊技の結果等の情報が、ぱちんこ機100から消去される。この確認メッセージには「はい」の項目と「いいえ」の項目が用意されており、「はい」の項目にカーソル合わせた状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下すると、図409(a)に示すオプションメニューの初期画面に戻る。一方、「いいえ」の項目にカーソルを合わせた状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下すると、図409(f)に示す二次元コード発行画面に戻る。
なお、二次元コード発行画面を終了すると(オプションメニューの初期画面に戻る)と、遊技終了用の二次元コードmQ2を再発行できないようにしてもよいし、再発行できるようにしてもよい。
図409(g)は、ユーザーメニューから個人データの削除が選択されている様子を示す図である。図409(b)に示すユーザーメニューの表示中に、カーソルmCが上下左右ボタンによって操作され、左側の選択ウィンドゥ2081では「個人データクリア」が選択されている。また、右側のメッセージウィンドゥ2082には、現在の遊技情報(個人情報や履歴情報等を含む)がぱちんこ機100から削除される旨が表示されている。
「個人データクリア」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、個人データクリア画面が表示される。
図409(b)は、装飾図柄表示装置208に表示された個人データクリア画面を示す図である。図409(b)に示す選択ウィンドウm2081中の「個人データクリア」が選択されている状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、装飾図柄表示装置208には、個人データクリア画面が表示される。
個人データクリア画面では、現在の遊技情報(個人情報や履歴情報等を含む)をぱちんこ機100から削除してよいか否かの確認メッセージ(「遊技情報を消去しますか」の文字列画像)が表示されている。この確認メッセージも、パスワードが入力されている場合に表示される。一方、パスワードを入力していない場合は、未入力であることを報知するメッセージが表示され、図409(a)に示すユーザーメニューの初期画面が表示される。
図409(b)に示す確認メッセージにも「はい」ボタンと「いいえ」ボタンが用意されており、「はい」ボタンにカーソルを合わせた状態(図409(g)の状態)で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下すると、消去完了メッセージが表示された後、図409(a)に示すオプションメニューの初期画面に戻る。一方、「いいえ」ボタンにカーソル合わせた状態で、確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下すると、図409(a)に示すユーザーメニューの初期画面に戻る。本実施例では、遊技終了用の二次元コードmQ2を発行すると、遊技情報が自動消去されるが、強制消去可能な個人データクリア画面を用意しておくことで、会員登録をしていない遊技者の情報を削除し、会員登録している遊技者が正確な情報を得られることができる場合がある。
なお、ユーザーメニューを終了する旨が表示されている状態で確定ボタンまたはチャンスボタン136を押下した場合は、デモ画面を表示してもよい。
以上説明したオプションメニューにしてもユーザーメニューにしても、各種の画面表示中、あるいは操作中に、図柄変動表示が開始された場合は、オプションメニューやユーザーメニュー(各種の画面表示や操作)はキャンセルされ、図柄変動表示が開始される。例えば、図柄変動表示が行われておらず、遊技領域124に最後の1球を発射した後に、オプションメニューやユーザーメニューを表示させ、最後の1球が特図1始動口230または特図2始動口232に入賞した場合や、たまたま遊技釘238に詰まったり引っ掛かったりしていた遊技球が何かの拍子で流下を始め、特図1始動口230または特図始動口232に入賞した場合等が考えられる。また、本実施例のぱちんこ機100では、図柄変動表示が一定期間行われなければ、オプションメニューやユーザーメニューが表示可能になるため、オプションメニューやユーザーメニューを表示しながら遊技を開始したり、続けていた場合にも、図柄変動表示が開始され得る。
次に、図410を用いて、実機カスタマイズの設定について説明する。なお、図410の各図では装飾図柄表示装置208の右側にスピーカ120を模式的に図示している。
図410(a)は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されたオプションメニューの初期画面を示している。なお、本例では、ユーザーメニューのパスワード入力でパスワードが入力され、ユーザーモードへのログインが完了している。また、スピーカ120からは、所定のBGMが出力(図示は省略)されている。
図410(b)では、図410(a)に示す状態から設定操作部137の下ボタンが押下されて、実機カスタマイズが選択され、確定ボタンまたはチャンスボタン136の押下によって決定操作がなされている。スピーカ120からは、決定音が出力されている。
図410(c)は、実機カスタマイズの画面を示している。演出表示領域208dには、上から順に、カスタマイズ可能なカスタマイズ項目を示す「ボタン操作音」、「装飾図柄」、「チャンスボタン」の文字列画像が表示されている。本例の実機カスタマイズでは、チャンスボタン136操作時の操作音(ボタン操作音)、装飾図柄の表示態様、チャンスボタン136に関する表示(例えば、ボタン画像や有効期間画像)の態様を設定することができるようになっている。なお、他の演出(例えば、背景表示、図柄変動表示中のBGM、演出モードなど)についてもカスタマイズ可能であるように構成されていてもよい。図410(c)では、ボタン操作音、装飾図柄の表示態様およびチャンスボタン136に関する表示の態様はいずれもデフォルトに設定されている。本実施例でのぱちんこ機100では、電源投入時やユーザーモード未ログイン時では、全てのカスタマイズ項目がデフォルトに設定されている。
図410(e)は、ボタン操作音のみが設定可能になっており、装飾図柄の表示態様およびチャンスボタンの操作態様が設定不可能になっている。このため、演出表示領域208dには、「ボタン操作音」およびボタン操作音の設定状態の「デフォルト」の文字列画像が黒色で表示され、「装飾図柄」、「チャンスボタン」の文字列画像およびこれらの設定態様を示す「デフォルト」の文字列画像は、灰色で表示されている。カスタマイズ可能な項目は、遊技達成度を示す遊技レベルが所定値を超えると増加する。
図410(f)では、図410(e)から設定操作部137の右ボタンが1回だけ押下されて、ボタン操作音がネコの鳴き声に選択されている。スピーカ120からは、ネコのボタン操作音である「にゃ〜」という音声が出力されている。このように、設定操作部137の左右ボタンを押下してボタン操作音を選択することができるようになっている。
図410(g)では、図410(f)から設定操作部137の右ボタンが1回だけ押下されて、ボタン操作音がイヌの鳴き声に選択されている。スピーカ120からは、イヌのボタン操作音である「ワン」という音声が出力されている。
図410(h)では、図410(g)から設定操作部137の右ボタンが1回だけ押下されて、ボタン操作音がデフォルトに選択されている。スピーカ120からは、デフォルトのボタン操作音である「トン」という音声が出力されている。
図410(i)では、図410(h)から設定操作部137の右ボタンが1回だけ押下されて、ボタン操作音がネコの鳴き声に選択されている。スピーカ120からは、ネコのボタン操作音である「にゃ〜」が出力されている。
図410(j)では、ボタン操作音がネコの鳴き声に確定されている。ボタン操作音の「ネコ」を選択中に確定ボタンまたはチャンスボタン136が押下されると、「ネコ」のボタン操作音に決定される。スピーカ120からは。決定音であるネコの鳴き声の「にゃ〜」という音声が出力されている。
図410(j)に示す状態でキャンセルボタンが押下されると、図410(k)に示すように、オリジナルメニューの初期画面が表示され、再度、キャンセルボタンが押下されると、オリジナルメニューが閉じられて、図410(l)に示す状態に移行する。オリジナルモード設定時には、遊技者の遊技レベルを示す画像が演出表示領域208dの右下隅に表示される。本例では、遊技レベルを示す「Lv.51」という文字列の画像と、その下方に次のレベルまでのオリジナルモードポイント(経験値)を示すゲージ画像が表示されている。
次に、本実施例によるぱちんこ機100のオリジナルモード未設定(パスワード未入力(ユーザーモード未ログイン))状態での演出について、図411を用いて説明する。図411(a)〜図412(i)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側にはスピーカ120が模式的に図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図411(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図411(a)に示す状態は、図373(f)に示す状態と同じである。また、特図変動遊技の実行中には変動中用のBGMがスピーカ120から出力されている。図411〜図413において、変動中用のBGMがスピーカ120から出力されている模式図は省略し、ボタン操作音がスピーカ120から出力されている模式図は図示する。
図411(b)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図411(b)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図411(c)は、図411(b)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図411(d)は、ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図411(e)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。また、スピーカ120からデフォルトのボタン操作音である「トン」という音声が出力されている。
図411(f)は、ボタン演出領域が消滅して図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示が視認可能になった状態を示している。
図411(g)は、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cに「装飾7」が揺れ変動状態で仮停止しており、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が継続しているリーチ演出が開始された状態を示している。
図411(h)では、中図柄表示領域208bにボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。図411(h)では、ボタン操作受付期間が開始されている。これにより、遊技者はボタン操作受付期間が開始されたことを知ることができる。
図411(i)では、ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されると、図411(j)に示すように、ボタン画像および有効期間画像が消去され、左中右図柄の手前に「激アツ!」の文字列の画像が表示される。この文字列の画像は、当該変動の予告として表示される。また、スピーカ120からは、ボタン操作音の「シャラーン」という音声が出力されている。「シャラーン」のボタン操作音は、リーチ演出中におけるデフォルトのボタン操作音である。このように、デフォルトのボタン操作音は、実行中の演出によって異なっていてもよい。本例では、リーチ演出非実行時のデフォルトのボタン操作音は「トン」であり、リーチ演出実行時のデフォルトのボタン操作音は「シャラーン」である。なお、デフォルトのボタン操作音は、実行中の演出に関わらず常に同じでもよい。
図412(a)は、図411(j)から引き続く状態を示している。図412(a)では、フェードアウト処理によりリーチ演出の画像表示が次第に全面白色の表示に変わっている。図柄表示領域208a〜208cは画像表示領域の右下隅に移動して装飾図柄変動が縮小表示されている。特図1保留アイコン表示領域Aおよび、特図1保留アイコン、変動アイコン表示領域C、変動アイコンは、図412(a)〜(j)に示すSPリーチ演出中は非表示になる。
図412(b)〜(i)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図412(e)では、演出表示領域208dの中央部にボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。
図412(g)では、ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
ボタン操作受付期間中にチャンスボタン136が押下されると、ボタン画像および有効期間画像が消去され、図412(h)に示す一方の武士の顔のアップの画像がカットイン表示されるカットイン演出が実行される。また、SPリーチ演出中でのボタン操作音である「キーン」という音声がスピーカ120から出力されている。
図412(i)は、SPリーチ演出の続きであって、一方の武士が勝った演出がなされており、当該変動の当否判定結果が当りになる可能性が高いことを予告報知している。
次に、本実施例によるぱちんこ機100のオリジナルモード設定(パスワード入力(ユーザーモードログイン))状態での演出について、図413を用いて説明する。図413(a)〜(h)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。また、各図の右側にはスピーカ120が模式的に図示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図413(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図413(a)に示す状態は、図373(f)に示す状態と同じである。また、特図変動遊技の実行中には変動中用のBGMがスピーカ120から出力されている。また、オリジナルモード設定時には、遊技者の遊技レベルを示す画像が演出表示領域208dの右下隅に表示される。本例では、遊技レベルを示す「Lv.51」という文字列の画像と、その下方に次のレベルまでのオリジナルモードポイント(経験値)を示すゲージ画像が表示されている。
図413(b)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図413(b)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図413(c)は、図413(b)に示すボタン表示が開始してから所定時間(例えば、0.5秒)が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン演出領域内の表示は変化していないが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されているため、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図413(d)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。また、本例では、実機カスタマイズにおいて、ボタン操作音がネコの鳴き声に設定されている。このため、スピーカ120からネコの鳴き声のボタン操作音である「にゃ〜」という音声が出力されている。
その後、図411(f)、(g)に示す演出と同様の演出が実行され、図413(e)では、中図柄表示領域208bにボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。図413(h)では、ボタン操作受付期間が開始されている。これにより、遊技者はボタン操作受付期間が開始されたことを知ることができる。
操作有効期間中にチャンスボタン136が押下されると、図413(f)に示すように、ボタン画像および有効期間画像が消去され、左中右図柄の手前に「激アツ!」の文字列の画像が表示される。この文字列の画像は、当該変動の予告として表示される。また、スピーカ120からは、設定中のボタン操作音であるネコの鳴き声の「にゃ〜」という音声が出力されている。
図413(g)、(h)は、二人の武士が戦うシーンのあるSPリーチ演出が実行されている状態を示している。図413(g)では、演出表示領域208dの中央部にボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。
ボタン操作受付期間中にチャンスボタン136が押下されると、ボタン画像および有効期間画像が消去され、図413(h)に示す一方の武士の顔のアップの画像がカットイン表示されるカットイン演出が実行される。また、SPリーチ演出中でのボタン操作音である「キーン」という音声がスピーカ120から出力されている。本実施例によるぱちんこ機100では、実機カスタマイズによってボタン操作音がデフォルト以外に設定されていても、SPリーチ演出実行中のボタン操作音は、「キーン」という音声になっている。
本実施例によるぱちんこ機100では、装飾図柄の変動表示中のSPリーチ演出非実行時には実機カスタマイズで設定されたボタン操作音(本例では、「にゃ〜」)が出力され、SPリーチ演出中にはSPリーチ用のデフォルトのボタン操作音(本例では、「キーン」)が出力される。これとは逆に、SPリーチ演出中の操作音を実機カスタマイズで選択可能にし、装飾図柄の変動表示中のSPリーチ非実行時にはデフォルトのボタン操作音が出力されるようになっていてもよい。また、大当り遊技中において、実機カスタマイズで設定されたボタン操作音が出力され、デフォルトの操作音が出力されるようにしてもよい。また、遊技状態(確変中、時短中、通常状態、電サポ中、非電サポ中、大当り遊技中、デモ演出中など)によって、実機カスタマイズで設定したボタン操作音が出力される場合と、出力されない場合があるようにしてもよい。
なお、オプションメニューでのチャンスボタン136の操作音は、カスタマイズされないようしてもよく、カスタマイズされるようにしてもよい。
なお、チャンスボタン136と他の操作手段(タッチパネル、確定ボタンなど)の両方が有効となっている場合において、チャンスボタン136でなく他の操作手段の操作を行った場合は、カスタマイズしたチャンスボタン136の操作音と同じ操作音が出力されるようにしてもよく、デフォルトのチャンスボタン136の操作音と同じ操作音が出力されるようにしてもよく、他の操作手段用の操作音が出力されるようにしてもよい。このように、カスタマイズの有無に関わらずチャンスボタン136の操作音と他の操作手段の操作音は同一であってもよい。また、異なるようにしてもよい。
図414は、チャンスボタンセンサ(チャンスボタン検出センサ426)検知とボタン操作音出力に関するタイミングチャートを示している。図414(a)、(b)の上段はチャンスボタンセンサ(チャンスボタン検出センサ426)の検出信号の状態を時系列で示している。チャンスボタンセンサの検出信号のレベルOFFはチャンスボタン136の押下が検出されていない状態を示し、レベルONはチャンスボタン136の押下が検出されている状態を示している。中段はデフォルトのボタン操作音(トン)の出力有無を時系列で示している。レベル「出力」は「トン」のボタン操作音が出力されている状態であり、レベル「非出力」は「トン」のボタン操作音が出力されている状態である。下段はネコの鳴き声のボタン操作音(にゃ〜)の出力有無を時系列で示している。レベル「出力」は「にゃ〜」のボタン操作音が出力されている状態であり、レベル「非出力」は「にゃ〜」のボタン操作音が出力されている状態である。
図414(a)に示すように、チャンスボタンセンサ検知がONレベルになってから所定の遅延時間後にボタン操作音が出力されている。ボタン操作音の未設定または実機カスタマイズでデフォルトのボタン操作音が選択されている場合には、「トン」のボタン操作音が出力される。また、実機カスタマイズでネコの鳴き声のボタン操作音が設定されている場合には、「にゃ〜」のボタン操作音が出力される。また、「トン」のボタン操作音は、「にゃ〜」のボタン操作音よりも短くなっている。
図414(b)は、チャンスボタン136が連打された場合のタイミングチャートを示している。本例では、チャンスボタン136が6回連打されている。ボタン操作音の未設定または実機カスタマイズでデフォルトのボタン操作音が選択されている場合、ボタン操作音の一部の「ン」が出力される前にチャンスボタン136が押下されると当該「ン」の音がキャンセルされ、当該押下に基づいてボタン操作音の初めの「ト」が出力される。図414(b)では、ボタン操作音の一部の「ン」が5回キャンセルされている。キャンセルされた「ン」の部分を両向き矢印で示している。図414(b)に示すようにチャンスボタン136が連打されると、スピーカ120からは「トトトトトトン」というボタン操作音が出力される。
また、実機カスタマイズでネコの鳴き声のボタン操作音が設定されている場合、ボタン操作音の一部の「ゃ〜」が出力される前にチャンスボタン136が押下されると当該「ゃ〜」の音がキャンセルされ、当該押下に基づいてボタン操作音の初めの「に」が出力される。また、当該「に」の次の「ゃ〜」が出力される前にチャンスボタン136が押下されると、当該「ゃ〜」がキャンセルされボタン操作音の初めの「に」が出力される。これにより、1回目のチャンスボタン136の押下に基づくボタン操作音の「ゃ〜」をキャンセルして出力される2回目のチャンスボタン136の押下に基づくボタン操作音「にゃ〜」は、3回目のチャンスボタン136の押下に基づいて「ゃ〜」の部分がキャンセルされる。このように、本例では、キャンセルして出力されるボタン操作音がさらにキャンセルされている。図414(b)では、ボタン操作音の一部の「ゃ〜」が5回キャンセルされている。キャンセルされた「ゃ〜」の部分を両向き矢印で示している。図414(b)に示すようにチャンスボタン136が連打されると、スピーカ120からは「ににににににゃ〜」というボタン操作音が出力される。
次に、本実施例によるぱちんこ機100のオリジナルモード未設定(パスワード未入力(ユーザーモード未ログイン))状態での演出について、図415を用いて説明する。図415(a)〜(f)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図415(a)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図415(a)に示す状態は、図373(f)に示す状態と同じである。
図415(b)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でボタン画像と有効期間画像とが表示されるボタン表示が実行されている。有効期間画像はボタン画像の下部に表示されている。ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図415(b)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知るが、この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始していないボタン操作受付不可状態にあるため、チャンスボタン136を押下しても押下の操作は受付けられない。
図415(c)は、図415(b)に示すボタン表示が開始してから所定時間が経過したボタン操作受付許可状態を示している。ボタン操作受付期間が少し経過しており、有効期間画像の表示の棒状部分が右方向に幾分短くなった状態を示している。
図415(d)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。ボタン画像と有効期間画像は消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。
この後、図411(f)〜図412(c)に示す演出が実行され、次いで、図415(e)、(f)に示す演出が実行される。図415(e)、(f)に示す演出は、図412(e)、(f)に示す演出と同じである。
本例では、実機カスタマイズにおいてチャンスボタン136に関する表示の態様が設定されておらず、デフォルトの態様になっている。図415(b)、(c)、(f)に示すボタン画像および有効期間画像は、デフォルトの表示態様になっている。
次に、本実施例によるぱちんこ機100において、オリジナルモード設定時の実機カスタマイズでチャンスボタン136に関する表示の態様が「パンダ」に設定された場合の演出について図416を用いて説明する。図416(a)は、実機カスタマイズの表示画面を示している。チャンスボタンに関する表示態様として「パンダ」が選択されている。
図416(b)〜(g)は、この順に特図変動遊技が時系列で示されている。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図416(b)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図416(a)に示す状態は、図373(f)に示す状態と同じである。また、オリジナルモード設定時には、遊技者の遊技レベルを示す画像が演出表示領域208dの右下隅に表示される。本例では、遊技レベルを示す「Lv.51」という文字列の画像と、その下方に次のレベルまでのポイントを示すゲージ画像が表示されている。
図416(b)は、演出表示領域208dでボタン演出の表示が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横長の長方形のボタン演出領域が確保されて、当該ボタン演出領域内の左側四分の一の領域にキャラクタ画像が表示され、残り四分の三の領域でチャンスボタン136に関する画像が表示される。「パンダ」に設定されている場合には、チャンスボタン136に関する画像として、チャンボタン136を持ったパンダのキャラクタ画像が表示される。パンダのお腹部分には、数字の「6」が表示されて、ボタン操作受付期間の残り時間が表示されている。このように、実機カスタマイズでは、演出表示のカスタマイズをすることができる。
ボタン演出領域の表示優先度は図柄表示領域208a〜208cの表示優先度より高く設定されている。このため、ボタン演出領域の画像により、ボタン演出領域の後ろ側の図柄表示領域208a〜208cの図柄変動表示は隠されて視認不可能になっている。図416(c)に示す画像を見ることにより遊技者はボタン演出が開始されたことを知る。この段階では操作有効期間のカウントダウンが開始されており、ボタン操作受付期間であるので、チャンスボタン136を押下すると押下の操作は受付けられる。
図416(d)では、ボタン操作受付期間の残り時間が5秒になっており、パンダのお腹には数字の「5」が表示されている。
図416(e)は、遊技者がチャンスボタン136を押下して、当該押下が受付られて行われるボタン演出の表示を例示している。パンダのキャラクタ画像が消去され、ボタン演出領域内の左側四分の一の領域に「チャンスだ!!」の文字列の画像が表示される。この文字列画像の表示は、当該特図変動遊技の結果の予告報知であってもよい。また、SP(スーパー)リーチ演出に発展する可能性の予告報知であってもよい。本例ではこの文字列画像の表示を以ってボタン演出の表示が終了する。なお、操作有効期間中にチャンスボタン136の押下が検知された場合は、パンダのお腹に表示された数字を「0」にした後にパンダのキャラクタ画像を表示し、その後に「チャンスだ!!」の文字列の画像を表示するようにしてもよく、パンダのお腹に表示された数字のみを消去してから「チャンスだ!!」の文字列の画像を表示するようにしてもよく、パンダのキャラクタの画像ごと数字も消去した後にチャンスだ!!」の文字列の画像を表示するようにしてもよい。
なお、操作有効期間のカウントダウンは0で終了してもよく、数字が「1」の後はパンダのお腹に何も表示されないようにしてもよい。
その後、図411(f)〜図412(c)に示す演出と同様の演出が実行され、図416(f)では、画像表示領域がほぼ中央の水平境界線で上下に分割されて上段の表示領域では一方の武士のキャラクタ画像が表示され、下段の表示領域では他方の武士のキャラクタ画像が表示されている。
図416(g)では、演出表示領域208dの中央部にボタン画像が表示され、ボタン画像の下部に有効期間画像が表示されている。このように、本実施例によるぱちんこ機100では、チャンスボタン136に関する表示態様がデフォルト以外(本例では、「パンダ」)が設定されている場合であっても、SPリーチ演出中には、チャンスボタン136に関する表示として、図96(g)に示すように、デフォルトの表示態様のボタン画像および有効期間画像が表示される。
次に、以上説明した実施例12によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図407乃至図416を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120)と、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、第一の種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の種類の演出とは、前記操作手段に関する演出(例えば、チャンスボタン136に関する表示演出やボタン操作音の演出)のことであり、前記第一の種類の演出は、複数の選択演出(例えば、カスタマイズ可能なボタン操作音、カスタマイズ可能なチャンスボタン画像)を含む演出であり、前記複数の選択演出とは、遊技者により少なくとも選択可能な演出のことであり、前記演出手段は、遊技者により少なくとも選択された前記複数の選択演出(例えば、実機カスタマイズ(図410参照))のうちの一の演出(以下、「第一の演出(例えば、ボタン操作音が「にゃ〜」となる音演出、「パンダ」の表示態様のチャンスボタン136に関する表示(図416(c)参照))」という)を少なくとも実行可能な手段であり、前記演出手段は、前記第一の種類の演出のうちの一の演出(以下、「第二の演出(例えば、ボタン操作音が「キーン」となる音演出(図414参照)、デフォルトのボタン画像および有効期間画像(図416(g)参照))」という)を実行可能な手段であり、前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記演出手段は、第二の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の場合とは、第一の期間(例えば、SPリーチ以外の演出がされている期間)である場合のことであり、前記第二の場合とは、第二の期間(例えば、SPリーチ演出がされている期間)である場合のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段が操作された場合、第一の期間では遊技者が選択した第一の演出を行い、第二の期間では第二の演出を実行するので、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。また、演出のバリエーションを増加させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
なお、第一の種類の演出は、操作音や操作に関する表示が含まれてもよい。また、「第一の演出を少なくとも実行可能」とは、第一の演出のみを少なくとも実行可能なことを示していてもよいし、第一の演出を含む一または複数の演出が実行可能なことを示していてもよい。また、「第二の演出を少なくとも実行可能」とは、第二の演出のみを少なくとも実行可能なことを示していてもよいし、第二の演出を含む一または複数の演出が実行可能なことを示していてもよい。なお、「複数の選択演出」とは、「遊技者が選択可能な演出が複数あること」を示していてもよく、「遊技者により、複数の選択演出(例えば、カスタマイズ可能なボタン操作音(デフォルト、ネコ、イヌ))の中から一の演出(例えば、ネコ)が選択可能であること」を示していてもよい。
(2)上記ぱちんこ機100であって、前記演出手段は、前記第二の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の期間では第一の演出を行わないので、演出にメリハリをつけ、遊技者を飽きさせないようにすることができる場合がある。
ここで、「第一の演出を少なくとも実行しない」とは、第一の演出のみを実行しないことを示していてもよいし、第一の演出を含む一または複数の演出が実行されない(例えば、音声が出力されない、表示されない)ことを示していてもよい。
(3)上記ぱちんこ機100であって、前記演出手段は、第三の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段であり、前記演出手段は、第四の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行しない手段であり、前記第三の場合とは、前記第一の期間において前記操作手段の操作がなかった場合のことであり、前記第四の場合とは、前記第二の期間において前記操作手段の操作がなかった場合のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、操作手段の操作がない場合には演出が実行されないので、操作手段の操作を促すことができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100であって、前記第一の期間とは、第三の期間を少なくとも含む期間であり、前記第二の期間とは、第四の期間を少なくとも含む期間であり、前記第三の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)のことであり、前記第四の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間(例えば、ボタン操作受付期間)のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第一の期間と第二の期間は受付期間を含む期間なので、演出のバリエーションを増加させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100であって、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記演出手段とは、第一の演出手段(例えば、スピーカ120)のことであり、前記第二の演出手段は、第二の種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の種類の演出とは、前記操作手段に関する演出(例えば、チャンスボタン136に関する表示演出(ボタン画像や有効期間画像の表示演出))のことである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたぱちんこ機100によれば、第二の演出手段を備えて操作手段に関する演出を複数の演出手段で行うことにより、操作手段の操作をより促すことができる場合がある。また、演出のバリエーションを増加させ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。なお、第二の演出手段は、第二の種類の演出のみを実行可能な手段であってもよい。また、第二の演出手段は、第二の種類の演出を含む一または複数種類の演出を実行可能な手段であってもよい。
また、演出手段(第一の演出手段)とは、音出力手段(例えば、スピーカ120)のことである。第一の種類の演出とは、操作手段が操作された場合に出力される音のことである。
また、第二の演出手段とは、表示手段のことである。第二の種類の演出とは、操作手段に関する表示(例えば、操作手段を模した表示、操作手段の操作に応じた表示、操作手段の操作を受付可能な期間に関する表示(有効期間画像の表示やパンダのお腹の数字(図416(c)参照))など)のことである。
また、オリジナルモードでのカスタマイズに関し、パスワードを入力した場合に、パスワードに含まれる情報(遊技情報、遊技レベル(例えば、遊技時間や出現した演出などによって経験値を得て、一定の値を超えると遊技レベルが上がる)、インターネット上で行ったことの情報など)に対応した演出を遊技者は選択することが可能である。
(実施例13)
本実施の形態の実施例13によるぱちんこ機100における特図変動遊技で行われるボタン操作アニメによるボタン表示の具体例について図417を用いて説明する。図417(a)〜(g)は、ボタン操作アニメのボタン表示として例えば画像表示領域の上段にボタン画像が表示され下段に有効期間画像が表示されている場合に、別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示の少なくとも一部を隠した状態を示している。
図417(a)に示すように、別の演出画像の表示でボタン画像の表示や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図417(b)に示すように、ボタン操作の受付有効期間の開始前に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図417(c)に示すように、ボタン操作の受付有効期間の開始タイミングで別の演出画像の表示によりボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図417(d)に示すように、ボタン操作の受付有効期間中に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図417(e)に示すように、ボタン押下アニメ中(第二の画像の表示中)に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図417(f)に示すように、ボタン押下アニメ中(第三の画像の表示中)に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。また、図417(g)に示すように、ボタン操作の受付有効期間の終了タイミングまたは終了後に別の演出画像の表示でボタン画像や有効期間画像の表示を隠してもよい。
図417(h)〜(i)は、タッチパネルへのタッチ操作要求表示として、パネル画像と操作方法を報知するアニメーションと有効期間画像が表示されている場合に、別の演出画像の表示でパネル画像、操作方法を報知するアニメーションおよび有効期間画像の一部が隠されている状態を示している。このように、ボタン画像等に限らず、遊技者が操作可能な操作手段の操作を促す表示(例えばタッチパネルの操作要求表示)を別の演出画像で隠してもよい。また、別の演出画像で指が動くアニメーション(タッチ操作方法の報知アニメーション)を隠していてもよい。
図417(k)〜(m)は、回転手段としてのボタン画像の一部が別の演出画像で隠されている状態を示している。また、ボタン画像の下部に表示される有効期間画像も隠されている。このように、ボタンが動作(回転、振動など)していることを示す表示を別の演出表示で隠していてもよい。なお、ボタン画像の回転速度は、図417(k)、(l)、(m)の順に大きくなっている。
図417(n)〜(p)に示すように、別の演出画像の表示でボタン画像の表示や有効期間画像の表示を隠してもよい。有効期間画像が横長の長方形枠形状で期間の経過とともに棒状部分が徐々に例えば右方向に短くなるように表示される場合において、有効期間画像の棒状部分の左端の開始位置を別の演出画像の表示で少なくとも隠していてもよく(図417(n)参照)、有効期間画像の横長の長方形枠形状の途中部分(有効期間の真ん中部分や開始位置寄りの部分、終了位置寄りの部分)を別の演出画像の表示で隠していてもよく(図417(o)参照)、有効期間画像の棒状部分の右端の終了位置を別の演出画像の表示で隠していてもよい(図417(p)参照)。また、有効期間画像とボタン画像の両方を別の演出画像の表示で隠していてもよく、有効期間画像とボタン画像の画像のうちのどちらか一方のみを別の演出画像の表示で隠すようにしてもよい。また、有効期間画像やボタン画像のアニメーション表示を別の演出画像の表示で隠してもよい。また、有効期間画像の場合は、時間経過で変化するアニメーション(有効期間画像が減るアニメーションなど)や、ボタン操作に応じて変化するアニメーション(ボタン操作すると有効期間画像の棒状部分の長さが長くなるアニメーションなど)の一部または全部を別の演出画像の表示で隠してもよい。また、ボタン画像の場合は、ボタン操作を促すアニメーション(LEDの非点灯状態から点灯状態に変化するアニメーションなど)や、ボタン操作中のアニメーション(ボタンが凹むアニメーションなど)、ボタン画像の登場や消去時のアニメーションの一部または全部を別の演出画像の表示で隠してもよい。
なお、操作手段(チャンスボタン136、タッチパネルm700a、確定ボタンなど)が操作が検知されなかった場合は、操作に応じた演出表示(カットイン演出、予告演出に対応する画像730、炎の画像など)は表示されないようにしてもよく、操作が検知されなかった場合であっても有効期間の終了後に表示されるようにしてもよい。
なお、チャンスボタン136の操作が検知された場合であってもボタン操作アニメを行わず、ボタンの操作に応じて操作前のボタンの画像(例えば、第一の画像)と操作後のボタンの画像(例えば、第三の画像)が切り替えられるようにしてもよい。
なお、本実施例ではチャンスボタン136について説明しているが、チャンスボタンに限らず、他の操作手段(トリガー型の操作手段、ジョグスティック型の操作手段、タッチパネル型操作手段など)についても適用可能である。
なお、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作に応じた演出表示(カットイン演出、予告演出に対応する画像730、炎の画像など)の少なくとも一部または全部が他の演出表示(例えば、予告表示(先読み予告、当該変動の予告)、エラー報知(球抜き報知や磁石検知エラーなどの不正報知)、アイコン(保留アイコン、変動アイコン)、打ち方報知(右打ち報知、左打ち報知)など)の少なくとも一部または全部によりオーバーラップされるようにしてもよい。
操作手段の操作有効期間はメーターに限らず、数字や数字以外の画像により報知されるようにしてもよい。
なお、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、第二の種類の表示(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなど)を少なくとも表示可能な手段であってもよい。ここで、第二の種類の表示は、第一の種類の演出と異なる種類の表示のことであってもよい。
なお、遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、第三の種類の演出(例えば、当該変動または先読み予告表示で操作手段を使用しない表示、保留アイコン、変動アイコン、第四図柄、装飾図柄、打ち方報知、エラー表示、ミッション系の表示、ユーザーモードでのカスタマイズに関する表示、遊技方法の表示、オプションメニューなどの表示系の演出、演出可動手段による演出動作、装飾手段(例えば、ランプ)による演出など)を実行可能であってもよい。ここで、第三の種類の演出は、第一の種類の演出および第二の種類の演出の両方と異なる演出であってもよい。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。
上記実施の形態は、弾球遊技機(ぱちんこ機)や回胴遊技機(スロットマシン)あるいは封入式遊技機に代表される遊技台に関する。従来の遊技台では、表示手段により様々な表示が行われている。しかしながら、従来の遊技台は、表示について改良の余地がある。上記実施の形態の目的は、表示に特徴を持った遊技台を提供することにある。上記実施の形態によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、従来の遊技台では、操作手段が搭載された遊技機があった。しかしながら、しかしながら、従来の遊技台は、操作手段について改良の余地がある。上記実施の形態の目的は、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することにある。上記実施の形態によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、上記実施の形態およびこれ以降に記載された実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記A1)操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示は、第一の画像を少なくとも含む表示であり、前記第一の表示は、第二の画像を少なくとも含む表示であり、前記第一の表示は、第三の画像を少なくとも含む表示であり、前記第一の表示は、第一の場合に、第一の変化を少なくとも含む表示であり、前記第一の変化とは、前記第一の画像から前記第二の画像を経て前記第三の画像へ変化することであり、前記第一の場合とは、前記操作手段の操作があった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)付記A1に記載の遊技台であって、前記操作手段の少なくとも一部は、第一の態様を少なくとも実行可能な手段であり、前記操作手段の少なくとも一部は、第二の態様を少なくとも実行可能な手段であり、前記操作手段の少なくとも一部は、前記第一の場合に、第二の変化を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の変化とは、前記第一の態様から前記第二の態様へ少なくとも変化することである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)付記A1またはA2に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第二の場合に、前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の場合とは、第一の期間の期間中である場合のことであり、前記第一の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)付記A1乃至A3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の画像を含む表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の場合とは、前記表示手段に前記第一の表示が表示されている場合のことであり、前記第三の場合とは、前記操作手段の操作がなかった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)付記A1乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の表示とは、前記第三の画像が表示された後に表示される表示のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)付記A1乃至A5に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B1)演出手段と、操作手段と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、第一の種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の種類の演出とは、前記操作手段に関する演出のことであり、前記第一の種類の演出は、複数の選択演出を含む演出であり、前記複数の選択演出とは、遊技者により少なくとも選択可能な演出のことであり、前記演出手段は、遊技者により少なくとも選択された前記複数の選択演出のうちの一の演出(以下、「第一の演出」という)を少なくとも実行可能な手段であり、前記演出手段は、前記第一の種類の演出のうちの一の演出(以下、「第二の演出」という)を実行可能な手段であり、前記演出手段は、第一の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記演出手段は、第二の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の場合とは、第一の期間である場合のことであり、前記第二の場合とは、第二の期間である場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記B2)付記B1に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記第二の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B3)付記B1またはB2に記載の遊技台であって、前記演出手段は、第三の場合に、前記第一の演出を少なくとも実行しない手段であり、前記演出手段は、第四の場合に、前記第二の演出を少なくとも実行しない手段であり、前記第三の場合とは、前記第一の期間において前記操作手段の操作がなかった場合のことであり、前記第四の場合とは、前記第二の期間において前記操作手段の操作がなかった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記B4)付記B1乃至B3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の期間とは、第三の期間を少なくとも含む期間であり、前記第二の期間とは、第四の期間を少なくとも含む期間であり、前記第三の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことであり、前記第四の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記B5)付記B1乃至B4のいずれか一項に記載の遊技台であって、第二の演出手段を備え、前記演出手段とは、第一の演出手段のことであり、前記第二の演出手段は、第二の種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の種類の演出とは、前記操作手段に関する演出のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記C1)表示手段と、操作手段と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、第一の操作を少なくとも行うことが可能な手段であり、前記操作手段は、第二の操作を少なくとも行うことが可能な手段であり、前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示のことであり、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示は、前記第一の操作に関する表示のことであり、前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第一の場合に、前記第二の表示の少なくとも一部を、少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の場合に、前記第二の表示の少なくとも一部を、少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、前記第一の場合とは、前記第一の操作が行われた場合のことであり、前記第二の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、前記第二の場合とは、前記第二の操作がされた場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記C2)付記C1に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の場合とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間である場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記C3)付記C1またはC2に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第一の種類の表示のうちの第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の表示とは、前記第二の操作に関する表示のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記C4)付記C1乃至C3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第四の場合に、前記第二の表示が表示されない手段であり、前記第四の場合とは、前記第一の表示が表示されている場合のことであり、前記第四の場合とは、前記操作手段の操作がなかった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記C5)付記C1乃至C4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の操作は、前記第二の操作と異なる操作である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C6)付記C1乃至C5に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D1)表示手段と、操作手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の種類の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の場合とは、第一の期間である場合のことであり、前記第一の期間とは、第二の期間を含む期間であり、前記第二の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受け付けない期間のことであり、前記第一の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間を含む期間のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記D2)付記D1に記載の遊技台であって、前記第一の表示とは、前記操作手段の受付期間に関する表示のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記D3)付記D1またはD2に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D4)付記D1乃至D3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の期間は、第三の期間を少なくとも含む期間であり、前記第一の期間は、第四の期間を少なくとも含む期間であり、前記第三の期間とは、前記第二の期間が開始される前の期間のことであり、前記第四の期間とは、前記第二の期間が終了した後の期間のことであり、前記第三の期間は、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間であり、前記第四の期間は、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D5)付記D1乃至D4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の期間は、第五の期間を少なくとも含む期間であり、前記第五の期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受け付けない期間のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記D6)付記D1乃至D5に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E1)複数の操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の種類の表示とは、前記複数の操作手段のうちの第一の操作手段に関する表示のことであり、前記表示手段は、第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の場合とは、第一の期間である場合のことであり、前記第一の期間とは、前記第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことであり、前記第一の期間とは、前記複数の操作手段のうちの第二の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことであり、前記表示手段は、第二の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の表示は、前記第二の表示の一部を少なくとも含む表示であり、前記第二の場合とは、前記第一の場合において、前記第一の操作手段の操作が少なくともあった場合のことであり、前記第三の場合とは、前記第一の場合において、前記第二の操作手段の操作が少なくともあった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記E2)付記E1に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の種類の表示とは、前記第二の操作手段に関する表示のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記E3)付記E1またはE2に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第一の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第四の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第四の表示とは、前記第一の操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間に関する表示のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記E4)付記E1乃至E3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第四の場合に、前記第二の表示が少なくとも表示されない手段であり、前記表示手段は、第五の場合に、前記第三の表示が少なくとも表示されない手段であり、前記第四の場合とは、前記第一の操作手段の操作がなかった場合のことであり、前記第五の場合とは、前記第二の操作手段の操作がなかった場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記E5)付記E1乃至E4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した表示を少なくとも含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F1)操作手段と、回転手段と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、第一の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記回転手段は、第二の動作を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の動作とは、前記操作手段の少なくとも一部が第一の態様で回転す動作のことであり、前記第二の動作とは、前記回転手段の少なくとも一部が第二の態様で回転する動作のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F2)付記F1に記載の遊技台であって、前記操作手段における第一の部位は、第一の場合に、第一の時間で一周する部位であり、前記回転手段における第二の部位は、第二の場合に、第二の時間で一周する部位であり、前記第一の場合とは、前記操作手段が前記第一の態様で回転した場合のことであり、前記第二の場合とは、前記回転手段が前記第二の態様で回転した場合のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記F3)付記F1またはF2に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第一の種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の種類の表示とは、前記操作手段に関する表示のことであり、前記表示手段は、第三の場合に、前記第一の種類の表示のうちの第一の表示を表示可能な手段であり、前記第三の場合とは、前記操作手段により前記第一の動作が少なくとも実行された場合のことであり、前記回転手段とは、前記第一の表示のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記F4)付記F3に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、操作受付期間に少なくとも表示される表示であり、前記操作受付期間とは、前記操作手段の操作を少なくとも受付可能な期間のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記F5)付記F3またはF4に記載の遊技台であって、前記操作手段は、ボタンであり、前記第一の表示は、ボタン画像を少なくとも含む表示のことであり、前記ボタン画像とは、前記ボタンの少なくとも一部を模した画像のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記F6)付記3乃至5に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第二の種類の表示を少なくとも表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
[第7の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第7の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図418〜図462に示す符号は、原則として第7の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図418〜図462に示す符号を優先する。まず、図418を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図419は、図418のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図420は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220とを配設している。また、演出装置206は、盤面ランプ224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。なお、特図2始動口232は電チュー内に配設されているということもできる。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。普図始動口228およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が普図始動口228を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が特図1始動口230に入球することはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の下方で特図1始動口230と特図2始動口232との間に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置212、214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
特図1始動口230から可変入賞口234の左端までの領域に複数の遊技釘238が遊技球の径より狭い間隔でほぼ一直線状に並んで配置されている。このため、大当り時には右打ち(演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球を飛翔させる打ち方)をして、第二流下経路に遊技球を飛翔させないと、可変入賞口234に遊技球が入賞しない構成となっている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、盤面ランプ224のうち遊技球の転動不可能な領域に4つの花柄が上下に並ぶ盤面ランプ224bを配設し、盤面右側で遊技球の転動可能な外レール202に沿って並ぶ複数(本例では10個)の円形ランプからなる盤面ランプ224aを配設している。
盤面ランプ224aは右打ちを促す報知を行う場合には所定の右打ち報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うようになっている。右打ち報知用点灯パターンを用いると、例えば、10個の円形ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させて右打ち報知を行ったり、隣接する2〜3個をひとまとまりとした円形ランプ群の発光輝度を残余の円形ランプ群の輝度と異ならせ、当該ひとまとまりの円形ランプ群が順次上方から下方に移動するように階調制御を行って、光が右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行ったりすることができる。
また、盤面ランプ224aは先読み予告報知を行う場合には所定の先読み予告報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うことができる。例えば、通常演出では10個の円形ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点灯する点灯態様であった場合に、先読み予告報知では10個の円形ランプの全てを点灯する点灯態様にするなどして通常演出や右打ち報知と異なる点灯パターンを用いることができる。
盤面ランプ224bは右打ちを促す報知を行う場合には所定の右打ち報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うようになっている。右打ち報知用点灯パターンを用いると、例えば、4個の花びら状ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させて右打ち報知を行って、花びらが右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行っうことができる。
また、盤面ランプ224bは先読み予告報知を行う場合には所定の先読み予告報知用点灯パターンで点灯や点滅を行うことができる。例えば、通常演出では4個の花びら状ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点灯する点灯態様であった場合に、先読み予告報知では保留個数分の花びら状ランプを下方から順に点灯して保留数報知をしつつ、先読み報知に係る保留に該当する花びら状ランプには特異的な発光色で点灯させるす点灯パターンを用いることができる。
なお、盤面ランプ224は、右打ち報知や先読み予告報知等をしない場合は所定の通常の点灯演出を実行可能に構成されている。
また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、および盤面ランプ224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
遊技盤200の右下方には、状態報知ランプ222が設けられている。状態報知ランプ222は水平方向に一直線に並ぶ4個のランプ(例えば、LED)で構成されている。状態報知ランプ222の各ランプは、左から順に、右打ちランプ、大当り中ランプ、非電サポランプ、電サポランプとして機能する。右打ちランプは遊技者が右打ちをすべきときに点灯しそれ以外では消灯する。大当り中ランプは大当り遊技中に点灯しそれ以外では消灯する。非電サポランプは非電サポ状態中に点灯しそれ以外では消灯する。電サポランプは電サポ状態中に点灯しそれ以外では消灯する。
次に、図421を用いて、パチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400および第2副制御部500についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、状態報知ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。なお、パチンコ機100は、主制御部300から第1副制御部400および払出制御部600への一方向通信に限られず、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との間で双方向にコマンド等の信号を送信できるように構成されていてもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138や盤面ランプ224)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図422(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図422(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本実施形態にいう変動時間が相当)が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図422(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図422(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技終了後に開始される特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。「特図E」は隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、電サポ状態に移行しない状態である。なお、遊技状態が特図高確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、電サポ状態は維持される。また、遊技状態が特図低確率普図高確率状態での特図変動遊技で特図Eまたは特図Fが停止表示された場合には、改めて電サポ100回が付与される。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当りは、2R電サポ無し大当りと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では装飾図柄表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるパチンコ機100は、当否判定において大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、パチンコ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、パチンコ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図422(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当りまたは「特図B」の15R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図F」の突然通常と称される2R大当り、あるいは「特図G」の第1小当り、「特図H」の第2小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当り、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図422(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図422(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図422(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図423を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図423に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図421に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、大当りか否かの当否判定で大当りと判定された場合に、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる当り時用特図決定用乱数値を生成する当り時用特図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」と称する。)を更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタ(以下、「普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ」という。)を更新する。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。普図当選乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタも同様に更新する。なお、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタに対応するそれぞれの初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図424を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図421に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびその次のステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。ステップS207の基本乱数初期値更新処理では、上記ステップS115で行った、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタにそれぞれ対応する初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次のステップS209の基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、当り時用特図決定用乱数カウンタおよび普図当選乱数カウンタが更新される。例えば、当り時用特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、当り時用特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の当り時用特図決定用乱数カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、当り時用特図決定用乱数カウンタが一周していると判定した場合には当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する当り時用特図決定用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、当り時用特図決定用乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、当り時用特図決定用乱数カウンタにセットすると共に、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、当り時用特図決定用乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。当り時用特図決定用乱数カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と称する場合がある)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した当り判定用乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた当り時用特図決定用乱数カウンタから当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の当り判定用乱数値および当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と称する場合がある)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図422(c)に示す普図A)およびはずれ図柄(図422(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ミリ秒(ms)間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行い、当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、普図当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理は、特図1始動口230または特図2始動口232に入賞があると、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして、当該保留に係る特図変動遊技の当否結果に基づく停止図柄と変動時間等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。特図先読み処理の流れについては後程図443および図444を用いて詳述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それとともに、特図2保留ランプ220の点消灯を制御する。例えば、図420の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図422(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第2はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による遊技状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組を取得し、取得した特図2乱数値の組のうちの当り判定用乱数値に対して図427(a)または図427(b)に示す当否判定用テーブルを参照して、大当りとするか、小当りとするか、はずれとするかの決定を行う。次いで主制御部300は、当否判定結果が大当りまたは小当りの場合は、取得した特図2乱数値記憶領域内の当り時用特図決定用乱数値に対して図428(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。詳細は後述するが、当否判定結果がはずれの場合は、はずれ図柄決定用乱数値を別途取得し、当該乱数値に対して図428(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して停止図柄を決定する。
特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされるとともに、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
特図1関連抽選処理(ステップS231)の場合も、図428(a)に示す特図1決定用テーブルを参照する以外は特図2関連抽選処理(ステップS229)と同様であるのでその説明は省略する。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、先読み結果情報コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動時間を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、先読み結果情報コマンドには、コマンドデータに先読み結果記憶部に記憶された先読み結果の情報(事前判定した停止図柄と変動時間の情報)と、当該先読みされた停止図柄が何個目の保留に対応しているのかを示す保留個数情報とが含まれる。先読み結果情報コマンド内の先読み結果の情報および保留個数情報は増加分のみでもよいし、全保留に対する先読み結果の情報および保留個数情報を含んでいるようにしてもよい。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図423に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図423に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図425を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS319の次のステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図425(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS601の次のステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS605の次のステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS607の次のステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図426を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS701の次のステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS705の次のステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS707の次のステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS709の次のステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS711の次のステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図426(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技等について図427乃至図460を用いて説明する。まず、本実施の形態によるパチンコ機100において用いられる当否判定用テーブルについて図427を用いて説明する。図427に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図427(a)および図427(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図2または特図1関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図2または特図1の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図427(a)は、特図高確率中に用いられるテーブルを示し、図427(b)は、特図低確率中に用いられるテーブルを示している。
図427(a)および図427(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「乱数範囲」、3列目に「当否結果」の項目で構成されている。図427(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜11638および数値11639〜11940、数値11941〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「高確率」かつ数値0〜10000、数値11941〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜11638に対応して「大当り」が割り当てられ、数値11639〜11940に対応して「小当り」が割り当てられている。
図427(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「乱数範囲」は、取得した当り判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「乱数範囲」は、数値0〜10000、数値10001〜10162、数値10163〜10464および数値10465〜65535の4つに区分されている。3列目の「当否結果」は、「低確率」かつ数値0〜10000、数値10465〜65535に対応して「はずれ」が割り当てられ、数値10001〜10162に対応して「大当り」が割り当てられ、数値10163〜10464に対応して「小当り」が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した当り判定用乱数値に対して当否判定用テーブルを参照して当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図427(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図427(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図428は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図決定用テーブルを示している。図428(a)は特図1決定用テーブルを示し、図428(b)は特図2決定用テーブルを示している。図428(a)に示す特図1決定用テーブルおよび図428(b)に示す特図2決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「図柄乱数の範囲」、「停止図柄」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」、「小当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図427(a)または図427(b)に示す特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「小当り」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「小当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は特図当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図428(a)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図1決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜49、数値50〜69、数値70〜77、数値78〜83、数値84〜91および数値92〜99の6つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図428(a)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図A」、数値50〜69に対応して「特図B」、数値70〜77に対応して「特図C」、数値78〜83に対応して「特図D」、数値84〜91に対応して「特図E」、数値92〜99に対応して「特図F」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」〜「特図F」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図1表示装置212に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図1決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図428(b)に示すテーブルの中列の項目「図柄乱数の範囲」は、取得した当り時用特図2決定用乱数値またははずれ図柄決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲を示している。「図柄乱数の範囲」は、左列「当否判定結果」の項目「大当り」に対応して、数値0〜65および数値66〜99の2つに区分され、「小当り」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分され、「はずれ」に対応して、数値0〜49および数値50〜99の2つに区分されている。
図428(b)に示すテーブルの右列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。「停止図柄」は、「大当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜65に対応して「特図A」、数値66〜99に対応して「特図B」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。また、「停止図柄」は、「小当り」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図G」、数値50〜99に対応して「特図H」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。さらに、「停止図柄」は、「はずれ」かつ図柄乱数の範囲が数値0〜49に対応して「特図I」、数値50〜99に対応して「特図J」の停止図柄態様がそれぞれ割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図A」および「特図B」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。また、図428(b)に示すように、「当否判定結果」が「大当り」である場合の「図柄乱数の範囲」における乱数値は、「停止図柄」が「特図A」または「特図B」のみに振り分けられている。このため、特図2変動遊技において、当否判定結果が大当りである場合の停止図柄は「特図A」または「特図B」のいずれか一方に決定され、「特図C」〜「特図F」は選択されないようになっている。したがって、特図2変動遊技の大当り遊技は、特図1変動遊技の大当り遊技と比較して遊技者に対して有利に設定されている。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が小当りの場合、特図2表示装置214に「特図G」および「特図H」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した当り時用特図決定用乱数値に対して特図2決定用テーブルを参照して決定する。
また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に特図Iおよび特図Jのいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得したはずれ図柄決定用乱数値に対して特図2特図決定用テーブルを参照して決定する。なお、はずれ図柄決定用乱数値は、はずれの停止図柄を決定する際に、RAM308に設けられたはずれ図柄決定用乱数カウンタから取得される。
図429は、特図1変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図1変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図1変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図1関連抽選処理(ステップS231)において用いられる。図429に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図429に示すように、特図1変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図428(a)の特図1決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図C〜特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ無:保留3)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜2、または電サポ有:保留0〜3)」の4つに区分されている。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の遊技状態が電サポ状態であるか否か(電サポ有無)および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「1」が選択される。また、「停止図柄」が「特図C〜特図H」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「2」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図1変動遊技の保留数に応じて、テーブル「3」またはテーブル「4」が選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ無しかつ特図1変動遊技の保留数が3個の場合にはテーブル「3」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜2個の場合または電サポ有りかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「4」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図1の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図1変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「1」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「2」では、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「3」では、「乱数選択範囲」は数値0〜65000、数値65001〜65400、数値65401〜65500および数値65501〜65535の4つに区分されている。テーブル「4」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図1変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「1」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「2」かつ、乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「3」かつ、乱数選択範囲が数値0〜65000に対応して「3000ms」、数値65001〜65400に対応して「10000ms」、数値65401〜65500に対応して「40000ms」、数値65501〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「4」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図1変動遊技において装飾図柄表示装置208で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間「1500ms」に対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間「45000ms」に対応して「リーチA当り」、変動時間「65000ms」に対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図C〜特図H」かつ変動時間「12000ms」に対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間「3000ms」に対応して「短縮はずれ」、変動時間「8000ms」に対応して「はずれ」、変動時間「10000ms」に対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間「40000ms」に対応して「リーチAはずれ」、変動時間「60000ms」に対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
図430は、特図2変動遊技における図柄変動表示の変動時間を決定する特図2変動表示時間決定テーブルの一例を示している。特図2変動表示時間決定テーブルは、主制御部タイマ割込処理の特図2関連抽選処理(ステップS229)において用いられる。図430に示すデータテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図430に示すように、特図2変動表示時間決定テーブルは、左列から「停止図柄」、「テーブル」、「乱数選択範囲」、「変動時間」および「装飾図柄表示装置での演出態様」の5項目で構成されている。
左列の「停止図柄」は、図428(b)の特図2決定用テーブルを用いて決定された停止図柄であって、「特図A・特図B(電サポ有無で共通)」、「特図G・特図H(電サポ有無で共通)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留1〜3)」、「特図I・特図J(電サポ有:保留0)」、および「特図I・特図J(電サポ無:保留0〜3)」の5つに区分されている。テーブル「5」は、「停止図柄」の「特図A・特図B」に対応し、テーブル「6」は、「特図G・特図H」に対応している。「停止図柄」が「特図A・特図B」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「5」が選択される。また、「停止図柄」が「特図G・特図H」である場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数にかかわらず、テーブル「6」が選択される。
「停止図柄」が「特図I・特図J」の場合は、変動時間決定時の電サポ有無および特図2変動遊技の保留数に応じて、テーブル「7」〜「9」のいずれかが選択されるようになっている。停止図柄として特図Iまたは特図Jのいずれかに決定され、電サポ有りかつ特図2変動遊技の保留数が1〜3個の場合には、テーブル「7」が選択され、電サポ有りかつ当該保留数が0個の場合には、テーブル「8」が選択され、電サポ無しかつ当該保留数が0〜3の場合にはテーブル「9」が選択されるようになっている。
「テーブル」の図中右隣の「乱数選択範囲」は、取得した特図変動時間決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。特図変動時間決定用乱数値は、例えば特図2の始動情報取得と同時に取得されてRAM308の所定の記憶領域に記憶され、特図2変動表示時間決定時に当該所定の記憶領域から読み出されるようになっている。テーブル「5」では、「乱数選択範囲」は数値0〜1000、数値1001〜20000および数値20001〜65535の3つに区分されている。テーブル「6」〜「8」のそれぞれは、「乱数選択範囲」は全数値0〜65535の1つに区分されている。テーブル「9」では、「乱数選択範囲」は数値0〜50000、数値50001〜60000、数値60001〜65000および数値65001〜65535の4つに区分されている。
「乱数選択範囲」の図中右隣の「変動時間」は、特図2変動遊技の変動時間を示している。「変動時間」は、テーブル「5」かつ、乱数選択範囲が数値0〜1000に対応して「15000ms」、数値1001〜20000に対応して「45000ms」、数値20001〜65535に対応して「65000ms」がそれぞれ割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「6」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「12000ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「7」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「1500ms」が割り当てられている。また、「変動時間」は、テーブル「8」かつ乱数選択範囲が全数値0〜65535に対応して「8000ms」が割り当てられている。さらに、「変動時間」は、テーブル「9」かつ、乱数選択範囲が数値0〜50000に対応して「8000ms」、数値50001〜60000に対応して「10000ms」、数値60001〜65000に対応して「40000ms」、数値65001〜65535に対応して「60000ms」がそれぞれ割り当てられている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」および選択された「変動時間」の組合せに対応する特図2変動遊技において装飾図柄表示装置208で実行される演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図A・特図B」かつ、変動時間15000msに対応して「ノーマルリーチ当り」、変動時間45000msに対応して「リーチA当り」、変動時間65000msに対応して「リーチB当り」がそれぞれ割り当てられている。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図G・特図H」かつ変動時間12000msに対応して「チャンス目全停止」が割り当てられている。本実施の形態によるパチンコ機100の特図2変動遊技では、「特図C」〜「特図F」の停止図柄が選択されないので、停止図柄が小当りを報知する「特図G」または「特図H」のいずれかである場合にのみ「装飾図柄表示装置での演出態様」として「チャンス目全停止」が選択されるようになっている。このため、「チャンス目全停止」の演出態様で演出が実行されると小当りが確定する。また、「装飾図柄表示装置での演出態様」は、「停止図柄」が「特図I・特図J」かつ、変動時間1500msに対応して「超短縮はずれ」、変動時間8000msに対応して「はずれ」、変動時間10000msに対応して「ノーマルリーチはずれ」、変動時間40000msに対応して「リーチAはずれ」、変動時間60000msに対応して「リーチBはずれ」がそれぞれ割り当てられている。
次に、装飾図柄表示装置208の特図1および特図2保留表示領域208d1、208d2に表示される保留表示画像(詳細は後述)の表示態様を変更するか否かを抽選する際に参照する保留変化抽選テーブルについて図431を用いて説明する。図431は、保留表示画像の表示態様を変更するか否かを抽選する保留変化抽選の際に参照する保留変化抽選テーブル(先読み予告:始動口入賞時)を示している。保留変化抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1205で用いられる。保留変化抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図431に示す保留変化抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「保留A」および「保留B」の5つに区分されている。「変動時間」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図424に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技における装飾図柄表示装置208での演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、後述する図432(a)に「通常保留」として示す保留表示画像の表示態様が変化せずに、デフォルト表示(例えば、所定の色に塗り潰された円形の保留表示)のままで特図変動遊技の保留が表示されることを示し、その右隣の「保留A」は、後述する図432(b)に「保留A」として示す「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示し、その右隣の「保留B」は、後述する図432(c)に「保留B」として示す「吉宗」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の先読み予告が実行されることを示している。「変化なし」、「保留A」および「保留B」は、「変動時間」に対応して、保留変化抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜89が割り当てられ、「保留A」に数値90〜99が割り当てられ、「保留B」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜39が割り当てられ、「保留A」に数値40〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜79が割り当てられ、「保留B」に数値80〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜69が割り当てられ、「保留A」に数値70〜95が割り当てられ、「保留B」に数値96〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「保留A」に数値30〜69が割り当てられ、「保留B」に数値70〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「保留A」に数値20〜49が割り当てられ、「保留B」に数値50〜99が割り当てられている。なお、図431およびこれ以降に示すテーブルでは、数値が割り当てられていない場所には「−」が表示されている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、保留変化による先読み予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、保留変化による先読み予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の保留態様が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「保留A」、および「保留B」が「変化なし」よりも信頼度が高くなるように、「保留A」、および「保留B」は、「変化なし」と比較して、図431に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「保留B」の方が「保留A」よりも信頼度が高くなるように、「保留B」は、「保留A」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「保留A」の信頼度よりも「保留B」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「保留A」を実行するよりも「保留B」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「保留A」や「保留B」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図432は、特図変動遊技の保留表示の表示態様の一例を示している。パチンコ機100は、特図変動遊技の保留表示として例えば3つの表示態様を有している。図432(a)は、保留変化予告抽選において「変化なし」が選択された場合(保留変化抽選において不当選となった場合)の保留表示画像の表示態様を示している。図432(a)に示すように、「変化なし」での保留表示画像の表示態様は、例えば所定の色に塗り潰された円形の絵柄を表した表示態様となる。図432(a)に示す保留表示画像の表示態様は特図変動遊技の保留表示の表示態様が変更されない場合のデフォルト表示での表示態様である。このため、保留変化抽選が実行されない場合の保留表示画像も図432(a)に示す表示態様となる。「変化なし」の保留表示態様は、通常の表示態様に相当している。図432(b)は、保留変化予告抽選において「保留A」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図432(b)に示すように、「保留A」に当選した場合の保留表示画像は、「悪徳商人越後屋」のキャラクタを表した表示態様となる。図432(c)は、保留変化予告抽選において「保留B」に当選した場合の保留表示画像の表示態様を示している。図432(c)に示すように、「保留B」に当選した場合の保留表示画像は、「吉宗」のキャラクタを表した表示態様となる。「保留A」または「保留B」の表示態様は、通常の表示態様とは異なる特別表示態様に相当している。
次に、盤面ランプ224a、224bの点灯態様を変更して先読み報知演出を実行するか否かを抽選する際に参照する盤面ランプ先読み抽選テーブルについて図433を用いて説明する。図433は、盤面ランプ224aの点灯態様を変更するか否かを抽選する盤面ランプ先読み抽選の際に参照する盤面ランプ先読み抽選テーブル(先読み予告:始動口入賞時)を示している。盤面ランプ先読み抽選テーブルは、後述の始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1207で用いられる。盤面ランプ先読み抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。
図433に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルは、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図424に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、特図変動遊技における装飾図柄表示装置208での演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「変化なし」は、盤面ランプ224aが通常演出でのデフォルト点灯(予め決められた所定の点灯や点滅態様)であることを示し、その右隣の「点灯(青)」は、盤面ランプ224aの10個の円形ランプの全てを青色に点灯させて先読み予告演出が実行されることを示し、その右隣の「点滅(青)」は、盤面ランプ224aの少なくとも一部を青色で点滅させて先読み予告演出を実行することを示し、その右隣の「高速点滅(赤)」は、盤面ランプ224aの少なくとも一部を赤色で高速に点滅させて先読み予告演出を実行することを示している。「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」は、「変動時間」に対応して、盤面ランプ先読み抽選用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから盤面ランプ先読み抽選用乱数値を取得するようになっている。
盤面ランプ224aの点灯態様が「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれかで先読み予告演出を実行する場合には、盤面ランプ224bもそれに同期して先読み予告演出を実行する。盤面ランプ224bには4個の花びら模様のランプが配置されており、先読み予告演出に際しては、先読み予告に係る特図1または特図2についての保留の数と同数の数の花びら模様のランプが例えば下方から順に点灯し、さらに、先読み予告に係る保留に対応した花びら模様のランプは他のランプと異なる色に点灯するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜99が割り当てられ、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜39が割り当てられ、「点灯(青)」に数値40〜89が割り当てられ、「点滅(青)」に数値90〜98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「点灯(青)」に数値30〜95が割り当てられ、「点滅(青)」に数値96〜98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜96が割り当てられ、「点灯(青)」に数値97が割り当てられ、「点滅(青)」に数値98が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜29が割り当てられ、「点灯(青)」に数値30〜69が割り当てられ、「点滅(青)」に数値70〜84が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値85〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には、「変化なし」に数値0〜19が割り当てられ、「点灯(青)」に数値20〜49が割り当てられ、「点滅(青)」に数値50〜69が割り当てられ、「高速点滅(赤)」に数値70〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、盤面ランプ224a、224bによる先読み予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、盤面ランプ224a、224bによる先読み予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定の保留態様が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」が「変化なし」よりも信頼度が高くなるように、「点灯(青)」、「点滅(青)」および「高速点滅(赤)」は、「変化なし」と比較して、図433に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「高速点滅(赤)」の方が「点滅(青)」よりも信頼度が高くなるように、「高速点滅(赤)」は、「点滅(青)」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「点滅(青)」の方が「点灯(青)」よりも信頼度が高くなるように、「点滅(青)」は、「点灯(青)」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「点灯(青)」の信頼度よりも「点滅(青)」の信頼度の方が高く、さらに「点滅(青)」の信頼度よりも「高速点滅(赤)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「点灯(青)」を実行するよりも「点滅(青)」を実行する方が、さらに「点滅(青)」を実行するよりも「高速点滅(赤)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「点灯(青)」や「点滅(青)」、「高速点滅(赤)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図434〜図442は、後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理におけるステップS1311で用いられる通常予告抽選テーブル等の一例を示している。通常予告抽選の「通常予告」は、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果の予告を意味している。通常予告抽選テーブルは、例えば第1副制御部400のROM406に記憶されている。通常予告抽選テーブルは、これから開始する特図変動遊技の当否判定結果を予告する通常予告演出を実行するか否かを決定するために用いられる。また、通常予告抽選テーブルに基づく通常予告演出は、リーチ形成前やリーチ形成後に実行されるようになっている。通常予告抽選テーブルは、特図1および特図2で共通して用いられるようになっている。
図434に示す通常予告抽選テーブル1は、リーチ前予告演出に用いられ、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「ボタンなし系」、および「ボタン有り系」の4つに区分されている。「変動時間」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図424に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「ボタンなし系」は、操作手段としてのチャンスボタン136等を用いた演出を伴わない予告報知を示し、その右隣の「ボタン有り系」は、チャンスボタン136等の押下を促す操作要求画像を含む予告報知が実行されることを示している。「ボタンなし系」および「ボタン有り系」は、取得した通常予告実行判定用第1乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第1乱数値カウンタから通常予告実行判定用第1乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜99が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜89が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜94が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値95〜99が割り当てられている。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜98が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜49が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値50〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「ボタンなし系」に数値0〜29が割り当てられ、「ボタン有り系」に数値30〜99が割り当てられている。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタンなし系」および「ボタン有り系」によるリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、「ボタンなし系」および「ボタン有り系」によるリーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のボタン演出が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「ボタン有り系」が「ボタンなし系」よりも信頼度が高くなるように、「ボタン有り系」は、「ボタンなし系」と比較して、図434に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り」、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「ボタンなし系」の信頼度よりも「ボタン有り系」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「ボタンなし系」を実行するよりも「ボタン有り系」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「ボタンなし系」や「ボタン有り系」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図435に示す通常予告抽選テーブル2は、図434に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンなし系が選択された場合に使用される。図435に示す通常予告抽選テーブル2は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図424に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「キャラA」は、後述する図437(a)に「キャラA」として示す「パンダ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラB」は、後述する図437(b)に「キャラB」として示す「サボハニ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラC(当確)」は、後述する図437(c)に「キャラC」として示す「姫」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得した通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから通常予告実行判定用第2乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」に数値0〜84が割り当てられ、「キャラA」に数値85〜96が割り当てられ、「キャラB」に数値97〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラB」に数値90〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜94が割り当てられ、「キャラB」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜96が割り当てられ、「キャラA」に数値97が割り当てられ、「キャラB」に数値98が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0が割り当てられ、「キャラA」に数値1〜49が割り当てられ、「キャラB」に数値50〜97が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値98〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜4が割り当てられ、「キャラA」に数値5〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜94が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値95〜99が割り当てられている。
図435に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラC(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ前予告演出で「キャラC(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果は当り確定となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタンなし系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「なし」と比較して、図435に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラB」の方が「キャラA」よりも信頼度が高くなるように、「キャラB」は、「キャラA」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラC(当確)」の方が「キャラB」よりも信頼度が高くなるように、「キャラC(当確)」は、「キャラB」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラA」の信頼度よりも「キャラB」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラA」を実行するよりも「キャラB」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラB」の信頼度よりも「キャラC(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラB」を実行するよりも「キャラC(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラA」、「キャラB」、あるいは「キャラC(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図436に示す通常予告抽選テーブル3は、図434に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンあり系が選択された場合に使用される。図436に示す通常予告抽選テーブル3は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図424に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、通常予告演出が実行されないことを示し、その右隣の「キャラA」は、後述する図437(a)に「キャラA」として示す「パンダ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラB」は、後述する図437(b)に「キャラB」として示す「サボハニ」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラC(当確)」は、後述する図437(c)に「キャラC」として示す「姫」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技の通常予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得した通常予告実行判定用第2乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから通常予告実行判定用第3乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合には通常予告実行判定用第3乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラA」に数値90〜94が割り当てられ、「キャラB」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜69が割り当てられ、「キャラB」に数値70〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜69が割り当てられ、「キャラB」に数値70〜99が割り当てられ、「キャラC(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラA」に数値0〜49が割り当てられ、「キャラB」に数値50〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0が割り当てられ、「キャラA」に数値1〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。「変動時間」が「65000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値0〜4が割り当てられ、「キャラA」に数値5〜39が割り当てられ、「キャラB」に数値40〜89が割り当てられ、「キャラC(当確)」に数値90〜99が割り当てられている。
図436に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラC(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ前予告演出で「キャラC(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果は当り確定となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタン有り系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC(当確)」は、「なし」と比較して、図436に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「ノーマルリーチ当り、「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラB」の方が「キャラA」よりも信頼度が高くなるように、「キャラB」は、「キャラA」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラC(当確)」の方が「キャラB」よりも信頼度が高くなるように、「キャラC(当確)」は、「キャラB」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出の場合に多くはずれのリーチ演出の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラA」の信頼度よりも「キャラB」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラA」を実行するよりも「キャラB」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラB」の信頼度よりも「キャラC(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラB」を実行するよりも「キャラC(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラA」、「キャラB」、あるいは「キャラC(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図437は、リーチ前の通常予告演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図437(a)には「キャラA」の通常予告演出時に表示される「パンダ」を表したキャラクタ画像が示され、図437(b)には「キャラB」の通常予告演出時に表示される「サボハニ」(サボテンと埴輪をモチーフとしたキャラクタ)を表したキャラクタ画像が示され、図437(c)には「キャラC」の通常予告演出時に表示される「姫」を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、通常予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
図438に示す通常予告抽選テーブル4は、図434に示す通常予告抽選テーブル1に基づき、演出ボタンあり系が選択され、さらに、図436に示す通常予告抽選テーブル3に基づき「キャラA、「キャラB」、「キャラC(当確)」のいずれかが選択された場合に使用される。図438に示す通常予告抽選テーブル4は、左列から「表示態様/ボタン態様」、「キャラA」、「キャラB」、および「キャラC」の4つに区分されている。「表示態様/ボタン態様」は、図439および図440に示す表示態様およびボタン態様の組合せを示している。ここで、図439および図440を用いて表示態様およびボタン態様について説明する。
図439は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示可能な、チャンスボタン136を模した画像の表示態様を示している。図439(a)は、表示態様が「通常」であり、振動や回転等をしていない通常状態のチャンスボタン136を模したチャンスボタン画像を中央に配し、その上部に「PUSH」という文字列を配し、その下部にチャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像を配している。本例での有効期間画像は横に長い枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に短くなるように表示されるようになっている。図439(b)は、表示態様が「振動」であり、中央のチャンスボタン画像が振動しているように視認される表示態様である。その他の表示態様は「通常」と同一である。図439(c)は、表示態様が「振動+回転」であり、中央のチャンスボタン画像が振動しつつ回転しているように視認される表示態様である。その他の表示態様は「通常」と同一である。図439(d)は、表示態様が「振動+回転」であり、且つ、チャンスボタン画像と有効期間画像が図439(c)の画像に比して大きく表示される。また、「PUSH」の文字列や有効期間画像は表示されなくてもよい。図439(d)に示す表示態様はこれ以降「デカボタン表示」とも称する。
図440は、チャンスボタン136の動作態様(ボタン態様)を示している。図440(a)は、ボタン態様が「通常」であり、振動や回転等をしていない通常状態のチャンスボタン136を示している。図440(b)は、ボタン態様が「振動」であり、チャンスボタン136が振動している状態を示している。図440(c)は、ボタン態様が「振動+回転」であり、チャンスボタン136が振動しつつ、チャンスボタン136内で発光するチャンスボタンランプ138が回転してチャンスボタン136が回転しているように視認させる。態様である。
さて、図438に戻り、「表示態様/ボタン態様」は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されるチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様と、当該画像が表示されているときの実際のチャンスボタン136のボタン態様との組合せを示している。「通常/通常」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「通常」となっている。「通常/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「通常/振動+回転」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「通常」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」となっている。「振動/通常」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「通常」となっている。「振動/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「振動+回転/振動」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「振動+回転」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動」となっている。「デカボタン表示/振動+回転」では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が「デカボタン表示」の表示態様で演出表示領域208dに表示され、そのときのチャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」となっている。
「表示態様/ボタン態様」の図中右隣の「キャラA」は、図436に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラA」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた表示態様/ボタン態様決定用乱数値カウンタから表示態様/ボタン態様決定用乱数値を取得するようになっている。
「キャラA」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値0〜89が割り当てられ、「通常/振動」、「通常/振動+回転」、および「振動/通常」には数値が割り当てられておらず、「振動/振動」に数値90〜99が割り当てられ、「振動+回転/振動」と「デカボタン表示/振動+回転」には数値が割り当てられていない。
「キャラA」の図中右隣の「キャラB」は、図436に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラB」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。
「キャラB」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値0〜49が割り当てられ、「通常/振動」に数値50〜54が割り当てられ、「通常/振動+回転」に数値55〜59が割り当てられ、「振動/通常」には数値60〜64が割り当てられ、「振動/振動」に数値65〜89が割り当てられ、「振動+回転/振動」に数値90〜94が割り当てられ、「デカボタン表示/振動+回転」に数値95〜99が割り当てられている。
「キャラB」の図中右隣の「キャラC」は、図436に示す予告抽選テーブル3を用いて行われた抽選結果で「キャラC」が選択された場合に、取得した表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。
「キャラC」の場合には表示態様/ボタン態様決定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「通常/通常」に数値が割り当てられておらず、「通常/振動」に数値0〜19が割り当てられ、「通常/振動+回転」に数値20〜39が割り当てられ、「振動/通常」には数値40〜59が割り当てられ、「振動/振動」に数値が割り当てられておらす、「振動+回転/振動」に数値60〜79が割り当てられ、「デカボタン表示/振動+回転」に数値80〜99が割り当てられている。
図438に示すように、「キャラA」の場合には、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」は選択されないようになっている。一方、「キャラC」の場合には、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」だけが選択されるようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ前予告演出で「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」の演出が実行されると、当該特図変動遊技の当否判定結果が当りとなる可能性が高くなる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、「ボタン有り系」のリーチ前予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ前予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」が、「通常/通常」または「振動/振動」の「表示態様/ボタン態様」よりも信頼度が高くなるように、「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」は、「通常/通常」と「振動/振動」と比較して、図438に示す乱数の振り分けが「キャラC」の場合に多く「キャラA」の場合に少なくなるように設定されている。
「通常/通常」と「振動/振動」の「表示態様/ボタン態様」の信頼度よりも「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「通常/通常」または「振動/振動」のを実行するよりも「通常/通常」と「振動/振動」以外の「表示態様/ボタン態様」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。
このように本実施形態では、装飾図柄表示装置208にチャンスボタン136のボタン態様と同じ態様の表示態様で操作要求画像を表示可能である。さらに、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136が操作されたことに関連する表示演出として、複数種類の表示演出を表示可能であり、複数種類の表示演出のうちの一つは、第一の表示演出としての例えば、演出ボタンあり系の「キャラA」表示であり、複数種類の表示演出のうちの一つは、第二の表示演出としての例えば、演出ボタンあり系の「キャラC」表示であり、「キャラA」の表示演出よりも「キャラC」の表示演出が実行される場合の方が大当りの信頼度が高く、チャンスボタン136のボタン態様と同じ表示態様となる第一の操作要求画像(例えば、「通常/通常」、「振動/振動」)よりも、チャンスボタン136のボタン態様と異なる表示態様となる第二の操作要求画像(例えば、「通常/振動」、「振動/通常」、「通常/振動+回転」など)の方が、「キャラC」の表示演出が行われ易いようになっている。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当りの信頼度が高い第二の表示演出が実行されるか否かの予告として機能させることができる場合がある。結果として、操作要求画像自体も予告として機能することができる場合がある。
図441に示す通常予告抽選テーブル5は、特図変動遊技でのリーチ演出が開始された後に行われるリーチ後予告演出(カットイン予告)のためのリーチ後予告抽選に使用される。図441に示す通常予告抽選テーブル5は、左列から「変動時間」、「装飾図柄表示装置での演出態様」、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」の6つに区分されている。「変動時間」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルを用いて決定された「変動時間」であって、図424に示す主制御部タイマ割込処理でのコマンド送信設定処理(ステップS233)において、主制御部300から第1副制御部400に送信された変動時間を示している。「変動時間」は、「10000ms」、「40000ms」、「60000ms」、「15000ms」、「45000ms」および「65000ms」の6つに区分されている。
「変動時間」の図中右隣の「装飾図柄表示装置での演出態様」は、装飾図柄表示装置208での特図変動遊技の演出態様を示している。「装飾図柄表示装置での演出態様」は、図429または図430に示す特図1または特図2変動表示時間決定テーブルでの「変動時間」と「装飾図柄表示装置での演出態様」との対応付けと同じになるように、「変動時間」に対応付けられている。「10000ms」では「ノーマルリーチはずれ」となり、「40000ms」では「リーチAはずれ」となり、「60000ms」では「リーチBはずれ」となり、「15000ms」では「ノーマルリーチ当り」となり、「45000ms」では「リーチA当り」となり、「65000ms」では「リーチB当り」となる。
「装飾図柄表示装置での演出態様」の図中右隣の「なし」は、リーチ後予告演出(通常予告演出の一部とみることもできる)が実行されないことを示し、その右隣の「キャラD」は、後述する図442(a)に「キャラD」として示す「爺」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラE」は、後述する図442(b)に「キャラE」として示す「ボクサー」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示し、その右隣の「キャラF(当確)」は、後述する図442(c)に「キャラF」として示す「番長」のキャラクタ画像の表示態様で特図変動遊技のリーチ後予告演出が実行されることを示している。「なし」、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」は、「変動時間」に対応して、取得したリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)でそれぞれ区分され、「変動時間」に対応して6つに区分されている。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられたリーチ後予告実行判定用乱数値カウンタからリーチ後予告実行判定用乱数値を取得するようになっている。
「変動時間」が「10000ms」の場合にはリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、「キャラF(当確)」のいずれにも数値が割り当てられていない。つまり、「変動時間」が「10000ms」の場合には、カットイン予告を挿入できる時間尺がないため、リーチ後予告演出は実行されない。「変動時間」が「40000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜89が割り当てられ、「キャラE」に数値90〜99が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜94が割り当てられ、「キャラE」に数値95〜99が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値が割り当てられていない。「変動時間」が「15000ms」の場合にはリーチ後予告実行判定用乱数値と比較する乱数の数値範囲として、「なし」、「キャラD」、「キャラE」、「キャラF(当確)」のいずれにも数値が割り当てられていない。つまり、「変動時間」が「15000ms」の場合には、カットイン予告を挿入できる時間尺がないため、リーチ後予告演出は実行されない。「変動時間」が「45000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜39が割り当てられ、「キャラE」に数値40〜94が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値95〜99が割り当てられている。「変動時間」が「60000ms」の場合には当該数値範囲として、「なし」に数値が割り当てられず、「キャラD」に数値0〜29が割り当てられ、「キャラE」に数値30〜94が割り当てられ、「キャラF(当確)」には数値95〜99が割り当てられている。
図441に示すように、「装飾図柄表示装置での演出態様」が「ノーマルリーチはずれ」、「リーチAはずれ」、または「リーチBはずれ」の場合には、「キャラF(当確)」の表示態様が選択されないようになっている。このため、本実施の形態によるパチンコ機100では、リーチ後予告演出で「キャラF(当確)」の表示態様が表示されると、当該特図変動遊技の当否判定結果はリーチA当りかリーチB当りの確定となる。
本実施の形態によるパチンコ機100は、リーチ後予告演出において、特定の当否判定結果(例えば、当り)を導出する可能性の高低である信頼度を示唆することができるようになっている。詳細な説明は省略するが、リーチ後予告演出に基づく信頼度は、当りとなる確率やはずれとなる確率、所定のリーチ演出が選択される確率、所定のキャラクタ画像が選択される確率などに基づいて決定される。本実施の形態では、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」が「なし」よりも信頼度が高くなるように、「キャラD」、「キャラE」、および「キャラF(当確)」は、「なし」と比較して、図441に示す乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。さらに、「キャラE」の方が「キャラD」よりも信頼度が高くなるように、「キャラE」は、「キャラD」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。また、「キャラF(当確)」の方が「キャラE」よりも信頼度が高くなるように、「キャラF(当確)」は、「キャラE」と比較して、乱数の振り分けが当りのリーチ演出(「リーチA当り」および「リーチB当り」)の場合に多くはずれのリーチ演出(「リーチAはずれ」および「リーチBはずれ」)の場合に少なくなるように設定されている。
「キャラD」の信頼度よりも「キャラE」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラD」を実行するよりも「キャラE」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。また、「キャラE」の信頼度よりも「キャラF(当確)」の信頼度の方が高く設定されているので、パチンコ機100は、「キャラE」を実行するよりも「キャラF(当確)」を実行する方が大当りに当選することを遊技者に期待させることができる。「キャラD」、「キャラE」、あるいは「キャラF(当確)」は大当りに当選することの期待の高低、すなわち期待度も示唆することができるようになっている。
図442は、リーチ後の通常予告演出で用いられるキャラクタ画像の一例を示している。図442(a)には「キャラD」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「爺」を表したキャラクタ画像が示され、図442(b)には「キャラE」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「ボクサー」を表したキャラクタ画像が示され、図442(c)には「キャラF」のリーチ演出時の通常予告演出時に表示される「番長」を表したキャラクタ画像が示されている。これらのキャラクタ画像は、通常予告演出でのリーチ後予告演出実行時に例えば装飾図柄表示装置208の装飾図柄表示領域208a〜208cのいずれかと重なる領域の演出表示領域208dに表示される。
次に、図443および図444を用いて特図先読み処理について説明する。図443および図444は、図424に示す主制御部タイマ割込み処理での特図先読み処理(ステップS224)の流れを示すフローチャートである。
図443に示すように、特図先読み処理ではまず、現在の遊技状態が電サポ中か否かを判断する(ステップS1000)。ステップS1000では、例えば主制御部300は、時短フラグがオン状態か否かを判断し、オン状態であって電サポ中であると判断するとステップS1001に移行し、時短フラグがオフ状態であって非電サポ中であると判断するとステップS1101に移行する。
本実施形態のパチンコ機100は図420に示すように、電サポ時は特図2始動口232に入球するように右打ちをさせ、非電サポ時は特図1始動口230に入球するように左打ちをさせる構成になっている。このため、電サポ時の特図1始動口230への入賞や非電サポ時の特図2始動口232への入賞はイレギュラーであるので、このようなイレギュラーの入賞については特図先読み処理の対象から除外している。
ステップS1000の次のステップS1001では、特図2始動口232への入賞があったか否かを判断する。当該入賞があったか否かの判断は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、後述の特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数とを比較して行う。例えば主制御部300は、特図2保留数と特図2先読み数とを比較して、特図2保留数が特図2先読み数より大きい場合には特図2始動口232に入賞があったと判断して、ステップS1003へ移行する。一方、特図2保留数が特図2先読み数に等しい場合には、主制御部300は、特図2始動口232に入賞がなかったと判断して、後述のステップS1003〜S1013の処理をせずに特図先読み処理を終了する。
ステップS1001の次のステップS1003では、入賞により増加した保留に係る始動情報を先読みして当該保留に係る特図2変動遊技の当否を事前判定し、当否結果が大当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、事前判定による当否結果が大当りであると判断するとステップS1005に移行し、当該当否結果が大当りでないと判断するとステップS1007に移行する。
ステップS1003の次のステップS1005では、大当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図428(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後に停止表示する図柄(停止図柄)を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、事前判定による当否結果が大当りでない場合はステップS1007に移行し、当該当否結果が小当りであるか否かを判断する。例えば主制御部300は、当該当否結果が小当りである判断するとステップS1009に移行し、当該当否結果が小当りでないと判断するとステップS1011に移行する。
事前判定による当否結果が小当りの場合はステップS1009において、小当り図柄を決定する。例えば主制御部300は、先読みした当り時用特図決定用乱数値に対して図428(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
一方、ステップS1007で事前判定した当否結果が小当りでなく、はずれであると判断した場合はステップS1011に移行し、はずれ図柄を決定する。例えば主制御部300は、RAM308に記憶されたはずれ図柄決定用乱数値を先読みし、当該乱数値に対して図428(b)に示す特図2決定用テーブルを参照して、特図2変動遊技後の停止図柄を事前判定し、ステップS1013へ移行する。
ステップS1005、S1009、またはS1011の次のステップS1013では、これらのステップにおいて事前判定された停止図柄に基づいて、特図2変動遊技の変動時間の抽選を行う。例えば主制御部300は、当該停止図柄と、特図変動時間決定用乱数値と、図430に示す特図2変動表示時間決定テーブルとを用いて特図2変動遊技の変動時間を決定し、特図先読み処理を終了する。
また、ステップS1013では例えば、特図2先読み処理を実行した保留に係る特図2変動遊技の当否結果と、ステップS1013で事前判定した特図変動時間とを特図2先読み結果として主制御部300のRAM308内に設けられた特図2先読み結果記憶部(不図示)に記憶する。主制御部300は、事前判定した特図2変動遊技の停止図柄および特図変動時間を特図2先読み結果として、特図2先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶するようになっている。本実施の形態では、特図2先読み結果記憶部は、例えば4個まで特図2先読み結果を格納できるようになっている。
また、RAM308内には、特図2先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。なお、本実施の形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。
ステップS1000において、例えば主制御部300は、時短フラグがオフ状態であって電サポ状態でないと判断すると、図444に示すステップS1101へ移行する。図444に示すステップS1101〜S1113で行う各処理は、図443を用いて説明したステップS1001〜S1013の内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。また、図443および図444に示す特図先読み処理は、当該処理を実行する対象の特図変動遊技の保留記憶数が上限範囲内である場合に実行する。
図443および図444における特図先読み処理は、当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを参照することにより実行されるが、先読み処理用に特別の判定テーブルを用いてもよい。
次に、特図1または2始動口230、232に遊技球が入球して始動情報が取得された場合の第1副制御部先読み予告実行処理について図445を用いて説明する。図445は、例えば図425に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施の形態によるパチンコ機100では、第1副制御部400は、CPU404によりRAM408等を制御して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理および後述の特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行するようになっている。
図445に示すように、始動入賞時(始動情報取得時)の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、現時点で先読み予告報知演出が実行中であるか否かを判断する(ステップS1201)。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み実行中フラグの値を読み出して、当該値がオン状態を示していれば、先読み予告報知演出の実行中であるであると判断してステップS1215に移行し、当該値がオフ状態を示していれば先読み予告報知演出の実行中でないと判断してステップS1203に移行する。
ステップS1203では、主制御部300のコマンド設定送信処理(ステップS233)により第1副制御部400に送出された先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であるか否かを判断する。本実施形態の所定の変動時間は、10000ms、15000ms、40000ms、45000ms、60000ms、および65000msの6つである。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であると判断するとステップS1205に移行し、所定の変動時間でないと判断すると後述のステップS1205〜S1213を実行せずにステップS1215に移行する。
ステップS1205では、保留変化の抽選処理1を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得して、図431に示す保留変化抽選テーブルを用いて「変化なし」、「保留A」、「保留B」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図431に示す保留変化抽選テーブルと、RAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから取得した保留変化抽選用乱数値とを用いて、保留変化の抽選処理1を実行する。また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1205の次のステップS1207では、保留変化の抽選処理2を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから盤面ランプ先読み抽選用乱数値を取得して、図433に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを用いて「変化なし」、「点灯(青)」、「点滅(青)」、「高速点滅(赤)のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図433に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルと、RAM408に設けられた盤面ランプ先読み抽選用乱数カウンタから取得した盤面ランプ先読み抽選用乱数値とを用いて、保留変化の抽選処理2を実行する。また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1207の次のステップS1209では、上記の保留変化の抽選処理1または保留変化の抽選処理2の少なくとも一方で抽選結果が「変化なし」以外、つまり当選しているか否かが判断される。第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化の抽選処理1の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「保留A」または「保留B」のいずれかであると抽選に当選したと判定する。また、第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶されている保留変化の抽選処理2の抽選結果を読み出して、当該抽選結果が「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれかであると抽選に当選したと判定する。保留変化の抽選処理1または保留変化の抽選処理2の少なくとも一方で抽選結果が当選の場合はステップS1211に移行し、保留変化の抽選処理1および保留変化の抽選処理2の双方の抽選結果がいずれも「変化なし」、つまり非当選の場合は後述のステップS1211とS1213を実行せずにステップS1215に移行する。
ステップS1209の次のステップS1211では、先読み予告報知の実行回数の設定を行う。先読み予告報知の実行回数は特図保留数に基づいて設定する。第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1または2で当選すると、主制御部300から送出された先読み結果情報コマンドに含まれる保留個数情報を取得してRAM408の所定の記憶領域に設けた先読み予告実行回数記憶部に記憶する。先読み結果情報コマンドに含まれる特図種別が特図2の場合は、当該コマンド内に含まれる特図2の保留個数と同じ数を先読み予告実行回数記憶部に記憶し、先読み結果情報コマンドに含まれる特図種別が特図1の場合は、当該コマンド内に含まれる特図1の保留個数と同じ数を先読み予告実行回数記憶部に記憶する。例えば、保留変化の抽選処理1および2(ステップS1205、S1207)を特図1の2個目の保留(先読み結果情報コマンドの特図種別は「1」で保留個数情報は「2」)について実行した場合には、第1副制御部400は、先読み予告実行回数として「2」をRAM408の先読み予告実行回数記憶部に設定する。また、保留変化の抽選処理1および2(ステップS1205、S1207)を特図2の3個目の保留(先読み結果情報コマンドの特図種別は「2」で保留個数情報は「3」)について実行した場合には、第1副制御部400は、先読み予告実行回数として「3」をRAM408の先読み予告実行回数記憶部に設定する。本実施の形態によるパチンコ機100は、先読み予告実行回数と同数番目の保留表示画像の表示態様を保留変化抽選の当選内容に基づいて変更するようになっている。
ステップS1211の次のステップS1213では、第1副制御部400は、先読み予告報知演出が実行中であることを示すため、RAM408に記憶された先読み実行中フラグをオン状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告報知が実行中であるか否かを示す先読み予告実行中フラグをオン状態に設定するために、例えば当該フラグの値として「1」をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。これにより、先読み予告報知は実行中に設定される。なお、第1副制御部400は、先読み予告報知を非実行中とする場合には、当該フラグの値として「0」をRAM408の所定の記憶領域に記憶して、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオン状態に設定したらステップS1215に移行する。
ステップS1213の次のステップS1215では、保留変化の抽選処理1の抽選結果に基づく保留コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果が非当選の場合は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を「変化なし」のデフォルト表示とする情報を含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、所定の色に塗りつぶされた円形の保留表示の表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理1の抽選結果が当選の場合は、入賞した始動情報に係る保留表示画像を保留変化抽選結果に基づいて、「保留A」または「保留B」のいずれかに対応する保留表示態様の情報と、保留個数情報とを含む保留コマンドを装飾図柄表示装置208に出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「悪徳商人越後屋」の「保留A」または「吉宗」の「保留B」のいずれかの表示態様による保留表示画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの特図1および特図2保留表示領域208d1、d2の所定箇所に表示される。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果に基づく保留コマンドの出力処理を実行する。保留変化の抽選処理2の抽選結果が非当選の場合は、盤面ランプ224a、224bの点灯状態を「変化なし」のデフォルト状態とする情報を含む保留コマンドを盤面ランプ224a、224bに出力し、始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、デフォルト表示の点灯態様で盤面ランプ224a、224bが発光する。
また、第1副制御部400は、保留変化の抽選処理2の抽選結果が当選の場合は、盤面ランプ224aの点灯状態を「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」とする情報を含む保留コマンドを盤面ランプ224aに出力するとともに、盤面ランプ224aの保留コマンドに対応させた所定の点灯態様を指定して盤面ランプ224bに出力して始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。これにより、「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」の点灯態様で盤面ランプ224aが点灯しそれに同期して所定の点灯態様で盤面ランプ224bが発光する。
本実施形態によれば、第1副制御部400において保留変化の抽選処理1(ステップS1205)および保留変化の抽選処理2(ステップS1207)の双方の抽選に当選すると、主制御部300における特図1保留ランプ218または特図2保留ランプ220のいずれかを含めた三箇所で保留数の情報の報知が可能となる。こうすることにより、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。
本実施形態では、ステップS1205の保留変化の抽選処理1とステップS1207の保留変化の抽選処理2とが互いに独立して行うようにしているが、例えば、保留変化の抽選処理1で抽選に当選した場合だけ保留変化の抽選処理2を実行するようにしてもよい。また、保留変化の抽選処理2を先に実行して、抽選処理2で抽選に当選した場合だけ保留変化の抽選処理1を実行するようにしてもよい。
次に、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理について図446を用いて説明する。図446は、例えば図425に示す演出制御処理(ステップS309)において実行される特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。本処理は1回の特図変動遊技に対して1回実行される。
図446に示すように、特図変動遊技開始時の第1副制御部先読み予告実行処理ではまず、先読み予告実行中フラグがオン状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行中フラグの値を読み出して、当該値が「1」であれば、先読み予告実行中フラグはオン状態であると判断してステップS1303に移行し、当該値が「0」であれば、先読み予告実行中フラグがオフ状態であると判断して後述するステップS1303〜ステップS1309の処理を実行せずにステップS1311に移行する。
本実施形態によるパチンコ機100では、ステップS1205の保留変化抽選処理1において「保留A」または「保留B」に当選するか、またはステップS1207の保留変化抽選処理2において「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」に当選すると(ステップS1209のYes)、先読み予告実行回数が設定されるとともに(ステップS1211)、先読み実行中フラグがオン状態に設定される(ステップS1213)。
ステップS1303では、第1副制御部400は、先読み予告実行回数を「1」だけ減らす。例えば第1副制御部400は、RAM408の所定の記憶領域に記憶された先読み予告実行回数の値を読み出し、読み出された当該値から「1」を減算して、ステップS1305に移行する。
ステップS1303の次のステップS1305では、ステップS1303において「1」減算された先読み予告実行回数が「0」であるか否かを判断する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行回数の減算後の値をRAM408の所定の記憶領域に記憶するとともに、減算後の先読み予告実行回数が「0」であると判定するとステップS1307に移行し、減算後の先読み予告実行回数が「0」でないと判定するとステップS1311に移行する。
ステップS1305の次のステップS1307では、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。これにより、盤面ランプ224a、224bは、「点灯(青)」、「点滅(青)」、または「高速点滅(赤)」のいずれでもない通常の表示態様による点灯表示を行う。
ステップS1307の次のステップS1309では、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定する。例えば第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定して先読み予告報知が終了したことを示すために、RAM408の所定の記憶領域に記憶された当該フラグの値として「0」を記憶し、ステップS1311に移行する。ステップS1311では、通常予告の抽選処理を実行して特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
次に、図446に示す特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理のステップS1311の通常予告抽選処理について図447を用いて詳細に説明する。第1副制御部400は、ステップS1401において、主制御部300のコマンド設定送信処理(ステップS233)により第1副制御部400に送出された先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であるか否かを判断する。本実施形態の所定の変動時間は、10000ms、15000ms、40000ms、45000ms、60000ms、および65000msの6つである。第1副制御部400は、先読み結果情報コマンドに含まれている変動時間が所定の変動時間であると判断するとステップS1403に移行し、所定の変動時間でないと判断すると通常予告抽選処理を終了する。
ステップS1403では、予告抽選1を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた保留変化抽選用乱数カウンタから保留変化抽選用乱数値を取得して、図434に示す予告抽選テーブル1を用いて「ボタンなし系」か「ボタン有り系」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図434に示す予告抽選テーブル1と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第1乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第1乱数値とを用いて、予告抽選1処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選1処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1403の次のステップS1405では、第1副制御部400は予告抽選1処理の抽選結果が「ボタン有り系」か否かを判断し、「ボタン有り系」でないと判断した場合はステップS1407に移行し、「ボタン有り系」であると判断した場合はステップS1409に移行する。
「ボタン有り系」でないと判断してステップS1407に移行した場合は、予告抽選2を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから通常予告実行判定用第2乱数値を取得して、図435に示す予告抽選テーブル2を用いて「なし」、「キャラA」、「キャラB」、または「キャラC(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図435に示す予告抽選テーブル2と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第2乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第2乱数値とを用いて、予告抽選2処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選2処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
「ボタン有り系」であると判断してステップS1409に移行した場合は、予告抽選3を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから通常予告実行判定用第3乱数値を取得して、図436に示す予告抽選テーブル3を用いて「なし」、「キャラA」、「キャラB」、または「キャラC(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図436に示す予告抽選テーブル3と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第3乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第3乱数値とを用いて、予告抽選3処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選3処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1409の次のステップS1411では、予告抽選4を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた通常予告実行判定用第4乱数値カウンタから通常予告実行判定用第4乱数値を取得して、図438に示す予告抽選テーブル4を用いて「通常/通常」、「通常/振動」、「通常/振動+回転」、「振動/通常」、「振動/振動」、「振動+回転/振動」、または「デカボタン表示/振動+回転」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、予告抽選3の結果と、ROM406から読み出した図438に示す予告抽選テーブル4と、RAM408に設けられた通常予告実行判定用第4乱数値カウンタから取得した通常予告実行判定用第4乱数値とを用いて、予告抽選4処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選4処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。
ステップS1407での予告抽選2処理またはステップS1411での予告抽選4処理が実行されると、次にステップS1413に移行する。ステップS1413では、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間(本例では、「10000ms」および「15000ms」)に等しいか否かを判断する。この判断は、ノーマルリーチ演出は他のリーチ演出より演出実行時間が短いためリーチ演出開始後にカットイン予告を実行可能なタイミングが得られないため、ノーマルリーチ演出が実行される場合はリーチ後予告を行わないように処理する。このため、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間であると判断すると通常予告抽選処理を終了し、特図変動遊技の変動時間がノーマルリーチ演出を含む変動時間でないと判断すると予告抽選5処理を行うステップS1415に移行する。
ステップS1415では、予告抽選5を実行する。第1副制御部400は、例えばRAM408に設けられた表示態様/ボタン態様決定用乱数値カウンタから表示態様/ボタン態様決定用乱数値を取得して、図441に示す予告抽選テーブル5を用いて、「キャラD」、「キャラE」、または「キャラF(当確)」のいずれかの抽選結果を得る。
より具体的には、第1副制御部400は、主制御部300から送信された先読み結果情報コマンドに含まれる変動時間と、ROM406から読み出した図441に示す予告抽選テーブル5と、RAM408に設けられたリーチ後予告実行判定用乱数値カウンタから取得したリーチ後予告実行判定用乱数値とを用いて、予告抽選5処理を実行する。また、第1副制御部400は、予告抽選5処理の抽選結果をRAM408の所定の記憶領域に記憶する。ステップS1415での処理を実行したら通常予告抽選処理を終了する。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の遊技演出について図448乃至図460を用いてより具体的に説明する。図448乃至図460の各図には、パチンコ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、盤面ランプ224(224a、224b)とを示し、その下方に模式的に特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220を示している。まず、図448〜図450を用いて本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図448(a)乃至図450(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図448(a)では、特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218には3個のLEDが点灯して特図1の保留が3個あることを示している。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことを示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾3−装飾1」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りに特図1保留表示領域208d1が設けられている。特図1保留表示領域208d1は、特図1乱数値記憶領域に記憶されている特図1乱数値の組の数を特図1保留数(特図1始動情報保留数)として遊技者に報知可能になっている。図448(a)に示す時点では特図1変動遊技が3個保留されているので、特図1保留表示領域208d1に、1個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a1が表示され、2個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a2が表示され、3個目に保留された特図1変動遊技に対応する保留表示画像a3が表示され、3個の特図1変動遊技が保留されていることが報知されている。保留表示画像a1〜a3はいずれも図432(a)に示す通常保留の表示態様である。
また、演出表示領域208d内の下方右寄りには、特図2変動遊技に係る保留を表示する特図2保留表示領域208d2が設けられている。特図保留表示領域208d2は、特図2変動遊技の保留を表示することを除いて、特図1保留表示領域208d1と同様の作用機能を奏するため、詳細な説明は省略する。本例では、特図2変動遊技は保留されていないので、特図2保留表示領域208d2には、保留表示画像は表示されていない。
盤面ランプ224a、224bは、図448(a)に示すような特図変動遊技の終了後から次の特図変動遊技が開始されるまでの間は所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。本例では、盤面ランプ224aでの通常演出は10個の円形ランプの奇数番目と偶数番目が交互に点滅する点灯態様で実行される。また、盤面ランプ224bでの通常演出は4個の花びら状ランプの上側2つと下側2つのグループが交互に点滅する点灯態様で実行される。
図448(a)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾4−装飾3−装飾1」が停止表示されてから所定時間の経過後に図448(b)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図448(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLED点灯を2個にし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。図448(b)およびそれ以降の図において特図変動遊技中の特図1または特図2表示装置212、214では図448(b)の特図1表示装置212に示す7セグメントの中央の横棒が黒く他が白い表示で特図の図柄変動が行われていることを示す。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図448(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図448(b)に示すように、保留表示画像a3が消去されて2個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1、a2となる。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから例えば8000ms時間の経過後)に、図448(c)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図448(b)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図448(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に図448(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図448(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、上述の図448(b)に示す特図1変動遊技の開始に先立って実行された処理と同様の処理が実行される。
主制御部300は、最先の特図1乱数値の組を取得して特図1変動遊技に係る当否判定を実行して、例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLED点灯を1個にし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図448(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図448(d)に示すように、保留表示画像a2が消去されて1個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1だけとなる。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞すると、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、図424に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの2個を点灯させて特図1の保留が2個になったことを示す。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図443および図444に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図427(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果がはずれであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図428(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図I」と決定し(ステップS1111)、図429に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば40000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。これらの事前判定結果の情報を含むコマンド(先読みコマンド)はコマンド設定送信処理(ステップS233)により主制御部300から第1副制御部400に送信される。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図445に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は40000msであるため所定の変動時間に該当すると判断し(ステップS1203)、図431に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理1を実行して「保留A」に当選したと判定し(ステップS1205)、図433に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理2を実行して「変化なし」が選択されたと判定し(ステップS1207)、さらに、「保留A」に当選しているので、いずれかの抽選に当選したと判断して(ステップS1209)、先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1211)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1213)、保留表示画像a2の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1215)。この結果、図448(e)に示すように、図432(b)に示す「保留A」に対応する表示態様の「悪徳商人越後屋」を表したキャラクタ画像で保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。また、保留変化の抽選処理2で「変化なし」が選択されたので、図448(e)から図450(c)に示す間は、盤面ランプ224a、224bは、図448(b)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中と同様に、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に図448(f)に示すように、特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図448(f)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に図449(a)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図449(a)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は10000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。また、主制御部300は、図424に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの1個を点灯させて特図1の保留が1個になったことを示す。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=2)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に1を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=1)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0でないと判断して(ステップS1305のNo)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が10000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図434に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタンなし系」が選択される。第1副制御部400は、ボタンなし系の場合は(ステップS1405のNo)、予告抽選2処理を実行する(ステップS1407)。ステップS1407において第1副制御部400は、図435に示す予告抽選テーブル2を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「なし」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が10000msであるので、ノーマルリーチの変動時間であると判断して(ステップS1413のNo)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行せずに通常予告抽選処理を終了する。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、ノーマルリーチのリーチ演出が実行され、当該ノーマルリーチ演出に先立つリーチ前予告演出もリーチ後予告演出も行われない。
以上の処理が終了すると、図449(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図449(a)に示すように、保留表示画像a2が消去されて保留Aの保留表示態様の保留表示画像a1となる。
図449(b)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はノーマルリーチであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾8」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
この特図変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから10000msの経過後)に、図449(c)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾4−装飾8」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図449(a)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図449(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾4−装飾8」が停止表示されてから所定時間の経過後に図449(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図449(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は40000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218の全LEDを消灯し、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=1)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に0を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=0)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0であると判断して(ステップS1305のYes)、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。さらに、第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1309)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が40000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図434に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタン有り系」が選択される。第1副制御部400は、ボタン有り系の場合は(ステップS1405のYes)、予告抽選3処理を実行する(ステップS1409)。ステップS1409において第1副制御部400は、図436に示す予告抽選テーブル3を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「キャラA」が選択されている。次いで、第1副制御部400は図438に示す予告抽選テーブル4を参照してリーチ前予告でのチャンスボタン136のボタン態様と表示態様に関する抽選を実行する。本例では「表示態様/ボタン態様」として「通常/通常」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が40000msであるので、ノーマルリーチではなくリーチAの変動時間であると判断して(ステップS1413のYes)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行する。ステップS1415において第1副制御部400は、図441に示す予告抽選テーブル5を参照してリーチ後予告についての抽選を実行する。本例では「キャラD」が選択されている。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、リーチAのリーチ演出が実行され、当該リーチA演出に先立って「ボタン有り系」のリーチ前予告演出が行われる。ここでの「ボタン有り系」の演出はチャンスボタン136について「表示態様/ボタン態様」が「通常/通常」の演出が行われ、引き続き「キャラA」による演出が行われる。また、当該リーチA演出に引き続いて「キャラD」によるリーチ後予告演出が行われる。
以上の処理が終了すると、図449(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図449(d)に示すように、保留表示画像a1が消去されて特図1保留表示領域208d1には保留表示画像は表示されない。
図449(e)は、図449(d)に示す構成に加えて図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。図449(e)では、リーチ前予告演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図440(a)に示す「通常」であり、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様も図439(a)に示す「通常」である。
図449(f)は、遊技者がチャンスボタン136を押下してリーチ前予告演出の「キャラA」が演出表示領域208dに表示された状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が乗せられた状態を模式的に示している。
図450(a)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はリーチAであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾8」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
図450(b)は、リーチ後予告演出として「キャラD」が表示された状態を示している。次いで図450(c)に示すように、特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから40000msの経過後)に、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾7−装飾8」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図450(a)〜(c)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
次に、図451〜図452を用いて本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図451(a)〜図452(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図451(a)は特図1変動遊技が行われている状態を示している。なお、現時点でのパチンコ機100の遊技状態は、電サポ状態ではない非電サポ状態であり、特図低確率状態である。
図451(a)では、特図1表示装置212は変動表示が開始されており、特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。また、特図1保留ランプ218には1個のLEDが点灯して特図1の保留が1個あることを示している。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことを示している。この特図1変動遊技の開始に先立って、上述の実施例1で説明した特図1変動遊技の開始に先立って実行された処理と同様の処理が実行される。
主制御部300は、最先の特図1乱数値の組を取得して特図1変動遊技に係る当否判定を実行する。例えば、この当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msである。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1301のNo)、通常予告抽選処理に移行し(ステップS1311)、当該特図1変動遊技の変動時間は8000msであるため通常予告演出を実行しないと判定し(ステップS1401)、特図変動遊技の開始時の第1副制御部先読み予告実行処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図451(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数の情報を含むコマンドを受信しているので、図451(a)に示すように、1個の通常保留の保留表示態様の保留表示画像a1を表示する。
この特図1変動遊技中に特図1始動口230に1個の遊技球が入賞すると、当該特図変動遊技の実行中に以下の処理が実行される。主制御部300は、図424に示すタイマ割込処理のステップS227の特図1状態更新処理において、特図1保留ランプ218の4個のLEDのうちの2個を点灯させて特図1の保留が2個になったことを示す。また、主制御部300は、導出された特図1始動情報について図443および図444に示す特図先読み処理を実行する。主制御部300はまず、現在の遊技状態が電サポ中でないと判断し(ステップS1000のNo)、次いで特図1始動口230への入賞であると判断し(ステップS1101のYes)、導出された特図1始動情報に基づいて図427(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照して事前判定結果が当りであると判定し(ステップS1103のNo、ステップS1107のNo)、図428(a)に示す特図1決定用テーブルを参照して停止図柄を例えば「特図A」と決定し(ステップS1111)、図429に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照して変動時間を例えば45000msと決定し(ステップS1113)、特図先読み処理を終了する。これらの事前判定結果の情報を含むコマンド(先読みコマンド)はコマンド設定送信処理(ステップS233)により主制御部300から第1副制御部400に送信される。
これらの事前判定結果の情報を含むコマンドを受信した第1副制御部400は、図445に示す始動情報取得時の第1副制御部先読み予告実行処理を実行する。例えば、第1副制御部400は、先読み実行中フラグはオフ状態であると判定し(ステップS1201のNo)、当該特図1変動遊技の変動時間は45000msであるため所定の変動時間に該当すると判断し(ステップS1203)、図431に示す保留変化抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理1を実行して「保留B」に当選したと判定し(ステップS1205)、図433に示す盤面ランプ先読み抽選テーブルを参照して保留変化の抽選処理2を実行して「点灯(青)」が選択されたと判定し(ステップS1207)、さらに、「保留B」および「点灯(青)」に当選しているので、いずれかの抽選に当選したと判断して(ステップS1209)、先読み予告実行回数として「2」を設定し(ステップS1211)、先読み実行中フラグをオン状態に設定し(ステップS1213)、保留表示画像a2の表示態様と盤面ランプ224の表示態様を含む先読み予告コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する(ステップS1215)。この結果、図451(b)に示すように、図432(b)に示す「保留B」に対応する表示態様の「吉宗」を表したキャラクタ画像で保留表示画像a2が保留表示領域208d1に表示される。また、保留変化の抽選処理2で「点灯(青)」が選択されたので、図451(b)〜図451(e)に示す連続した2回の特図変動遊技の間は、盤面ランプ224aは、「点灯(青)」に対応した10個の円形ランプの全てを青色に点灯させて先読み予告演出が実行される。また、盤面ランプ224aの先読み予告演出に同期して盤面ランプ224bでは保留個数分の2個の花びら状ランプを下方から順に点灯して保留数報知をしつつ、先読み報知に係る保留に該当する下から2個目の花びら状ランプには遊技者に期待感を持たせるべく特異的な発光色で点灯させる。
この特図1変動遊技が開始してから所定時間経過後に図451(c)に示すように、特図1表示装置212に「特図I」が停止表示されるとともに左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図451(c)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾8−装飾5−装飾0」が停止表示されてから所定時間の経過後に図451(d)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図451(d)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果ははずれ(例えば、停止図柄は「特図I」)となり、特図1変動遊技の変動時間は8000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218のLEDの点灯を1つにし、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=2)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に1を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=1)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0でないと判断して(ステップS1305のNo)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が8000msであるので所定の変動時間に該当しないと判断して、通常予告抽選処理を終了する。
以上の処理が終了すると、図451(d)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図451(d)に示すように、保留表示画像a2が消去されて保留Bの保留表示態様の保留表示画像a1となる。
この特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから8000msの経過後)に、図451(e)に示すように、特図1表示装置212に例えば「特図I」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されて、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知される。
図451(b)〜(e)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224aは、「点灯(青)」の演出手順に従った点灯制御で先読み予告表示が実行される。盤面ランプ224aの点灯制御に同期して盤面ランプ224bでは、特図1の保留数に等しい数の花びら模様のランプが点灯し、且つ先読み予告に係る保留を示す花びら模様のランプは所定の色で点灯する。
このように本実施例では、遊技に関する遊技情報として保留数の情報の報知が可能な報知手段としての主制御部300と第1副制御部400を備え、主制御部300と第1副制御部400の制御により、保留数の情報に対して、特図1保留ランプ218の点灯態様、装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1での表示態様、および盤面ランプ224bの点灯態様による計三箇所で保留数の報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
また、本実施例によれば、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段として、例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208を備えており、複数の演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224、特図1保留ランプ218の組合せを用いて三箇所以上で保留数の情報に関する報知を実行可能である。このように、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
また、本実施例では、遊技に関する制御処理である主制御部タイマ割込処理を少なくとも実行可能なメイン制御手段としての主制御部300と、主制御部300から送出された例えば、特図変動開始コマンドや先読み結果情報コマンドを受け取って遊技に関する制御処理である第1副制御部メイン処理を少なくとも実行可能なサブ制御手段としての第1副制御部400とを備えている。そして、複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段としての特図1保留ランプ218は、主制御部300により制御されるようにしている。このように本実施例によれば、主制御部300により制御されて保留数の情報の信頼性が高い特図1保留ランプ218を複数の演出手段のうちの一に用いている。
また、本実施例では、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、および装飾図柄表示装置208の三箇所で実行される保留数の報知のうちの装飾図柄表示装置208の特図1保留表示領域208d1と盤面ランプ224bの点灯による少なくとも二つによる保留数の報知は、例えば、保留数増加後保留数減少までの期間や先読み報知期間等の同一の期間を少なくとも含んで行われる。本実施例によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
また本実施例では、複数の演出手段の一つは画像表示手段としての装飾図柄表示装置208であり、装飾図柄表示装置208で少なくとも一つの報知として、例えば保留数の報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
また本実施例では、遊技情報は、図柄変動表示の保留回数を示す始動保留表示である。複数の演出手段は、保留回数を示す保留表示手段としての特図1保留ランプ218と、ランプ報知手段としての盤面ランプ224a、224bとを備え、始動保留表示による報知は、保留表示手段と、画像表示手段と、ランプ報知手段の三箇所で少なくとも実行可能である。
本実施例によれば、図柄変動表示は遊技者に有利な大当りが付与されるか否かを報知する重要な演出であり、該重要な演出の保留数を複数個所で遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
また本実施例では、始動保留表示による報知のうちの少なくとも一つの報知は先読み予告として機能することが可能であることを特徴とする。本実施例によれば、大当りへの期待を高めながら、確実な報知を実行できる場合がある。
図451(e)に示すように、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾0−装飾7−装飾6」が停止表示されてから所定時間の経過後に図451(f)に示すように、次の特図1変動遊技が開始される。図451(f)に示す特図1変動遊技の開始に先立って、例えば以下の処理が実行される。まず、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先に記憶された特図1乱数値の組を取得してこれから開始される特図変動遊技に係る当否判定を実行するとともに、取得した特図1乱数値の組の記憶を消去して残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理し、さらに特図1保留数を1減算する。また、主制御部300は、特図1乱数値記憶領域の最先の特図1乱数値の組のデータを消去する際には同時に特図1先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、主制御部300は同処理において、特図変動時間決定用乱数値を取得して当該特図1変動遊技の変動時間を決定する。本例では例えば、当否判定結果は当り(例えば、停止図柄は「特図A」)となり、特図1変動遊技の変動時間は45000msとなる。主制御部300は、特図1表示装置212において特図1変動遊技を開始するとともに、特図1保留ランプ218の全LEDを消灯し、さらに当否判定結果および特図変動時間の情報を含むコマンドを第1副制御部400に送信する。
また、主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は、特図変動遊技の開始時の第1副制御部側予告実行処理を実行する。第1副制御部400は、先読み実行中フラグがオン状態であると判定し(ステップS1301のYes)、先読み予告実行回数(=1)を1だけ減算してRAM408の先読み予告実行回数記憶領域に0を格納する(ステップS1303)。次いで現時点の先読み予告実行回数(=0)が0か否かを判断し、先読み予告実行回数が0であると判断して(ステップS1305のYes)、予告の種別に応じた変化コマンドの出力処理を実行する。第1副制御部400は、保留表示態様を通常保留とする変化コマンドを装飾図柄表示装置208に出力する。また、第1副制御部400は、盤面ランプ224a、224bでの点灯態様を通常状態とする変化コマンドを盤面ランプ224a、224bの駆動回路420に出力する。さらに、第1副制御部400は、先読み予告実行中フラグをオフ状態に設定し(ステップS1309)、通常予告抽選処理(ステップS1311)に移行する。通常予告抽選処理のステップS1401において、第1副制御部400は当該特図1変動遊技の変動時間が45000msであるので所定の変動時間に該当すると判断して、予告抽選1処理を実行する(ステップS1403)。ステップS1403において第1副制御部400は、図434に示す予告抽選テーブル1を参照して演出ボタン(例えば、チャンスボタン136)の使用有無を選択する予告抽選1処理を実行する。本例では「ボタン有り系」が選択される。第1副制御部400は、ボタン有り系の場合は(ステップS1405のYes)、予告抽選3処理を実行する(ステップS1409)。ステップS1409において第1副制御部400は、図436に示す予告抽選テーブル3を参照してリーチ前予告についての抽選を実行する。本例では「キャラB」が選択されている。次いで、第1副制御部400は図438に示す予告抽選テーブル4を参照してリーチ前予告でのチャンスボタン136のボタン態様と表示態様に関する抽選を実行する。本例では「表示態様/ボタン態様」として「振動+回転/振動」が選択されている。次いで、第1副制御部400はステップS1413において、当該特図1変動遊技の変動時間が45000msであるので、ノーマルリーチではなくリーチAの変動時間であると判断して(ステップS1413のYes)、ステップS1415の予告抽選5処理を実行する。ステップS1415において第1副制御部400は、図441に示す予告抽選テーブル5を参照してリーチ後予告についての抽選を実行する。本例では「キャラF」が選択されている。
以上の処理により、当該特図1変動遊技では、リーチAのリーチ演出が実行され、当該リーチA演出に先立って「ボタン有り系」のリーチ前予告演出が行われる。ここでの「ボタン有り系」の演出はチャンスボタン136について「表示態様/ボタン態様」が「振動+回転/振動」の演出が行われ、引き続き「キャラB」による演出が行われる。また、当該リーチA演出に引き続いて「キャラF」によるリーチ後予告演出が行われる。
以上の処理が終了すると、図451(f)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cのそれぞれに図中下向きの太矢印で示すように装飾図柄が上から下に移動(回転)する演出の特図1変動遊技が開始される。
また、第1副制御部400は、特図1保留数が1減少した情報を含むコマンドを受信しているので、図451(f)に示すように、保留表示画像a1が消去されて特図1保留表示領域208d1には保留表示画像は表示されない。
図452(a)は、図451(f)に示す構成に加えて図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。図452(a)では、リーチ前予告演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図440(b)に示す「振動」であり、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像の表示態様は図439(c)に示す「振動+回転」である。
このように本実施例では、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば、操作手段としてのチャンスボタン136を含む第1副制御部400と、画像表示手段として、例えば、装飾図柄表示装置208とを備えており、演出手段は遊技者が操作可能な操作手段として演出ボタン(チャンスボタン136)を含んでおり、装飾図柄表示装置208は、チャンスボタン136の押下操作を要求する操作要求画像としてのチャンスボタン136の画像を表示可能であり、操作要求画像は、チャンスボタン136を識別可能なようにチャンスボタン136の形状の画像を含んでおり、操作要求画像は、該操作要求画像の表示中におけるチャンスボタン136のボタン態様(本例では「振動」)とは異なる表示態様(本例では「振動+回転」)で表示可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出手段に対して見た目と異なる操作要求画像表示を行うので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、演出手段に注目させることができる場合がある。また、操作要求画像が予告や報知として機能できる場合がある。また、画像表示を簡略化した場合でも、遊技者に必要な情報を伝えることができる場合がある。
図452(b)は、遊技者がチャンスボタン136を押下したことに関連して、リーチ前予告演出の「キャラB」による表示演出が演出表示領域208dで実行された状態を示している。
図452(c)は、特図1変動遊技の途中からリーチ演出が実行されている状態を示している。本例でのリーチ種別はリーチAであり、左右図柄表示領域208a、208cのそれぞれに「装飾7」が停止表示され、中図柄表示領域208bでは装飾図柄が回転する演出が行われている。
図452(d)は、リーチ後予告演出として「キャラF」が表示された状態を示している。次いで図452(e)に示すように、特図1変動遊技が開始されてから所定時間経過後(図柄変動表示が開始されてから45000msの経過後)に、特図1表示装置212に例えば「特図A」が停止表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が停止表示されて、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知される。
図451(f)〜図452(e)に示す特図1変動遊技の最中において、盤面ランプ224a、224bは、所定の演出手順に従った通常の点灯制御で点灯や点滅等が実行される。
図452(f)は、大当りに当選したことを報知する演出が行われている状態を示している。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは大当り演出が開始され、盤面ランプ224aおよび盤面ランプ224bではランプ全部が最高輝度で点灯する大当り演出が行われる。
次に、図453を用いて本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図453(a)〜図453(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での大当り開始演出を時系列で示している。図453(a)〜図453(e)には図448等に示した構成に加えて状態報知ランプ222を模式的に示している。図453(a)〜図453(d)は特図変動遊技の結果として大当りに当選して、大当り遊技の1R(第1ラウンド)が開始するまでに行われる大当り開始演出の一例を示している。図示は省略したが、この大当り開始演出の開始に先立って、右打ち指示のための処理が実行される。
主制御部300は、特図変動遊技の結果が大当りであると判断すると、当該特図変動遊技の終了後に、駆動回路330を制御して状態報知ランプ222のうち、右打ちランプと大当り中ランプを点灯させ、非電サポランプおよび電サポランプを消灯させる。次いで、大当り開始コマンドに状態報知ランプ222の情報を含ませて第1副制御部400に送出する。
主制御部300から当該コマンドを受信した第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに対し、パチンコ機100の遊技盤200を模した画像と、遊技者の手が球発射ハンドル134を大きく右に回している状態を示す画像と、遊技球が右方向に飛ぶべきことを示す矢印と、「右打ち」の文字列とを表示するための制御処理を行う。
また、第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、盤面ランプ224aの10個の円形ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させる制御を行う。例えば、最上方から1番目と2番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、3番目〜5番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、6番目〜8番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにし、次いで、9番目と10番目の円形ランプの発光輝度を残余の円形ランプの輝度より高くなるようにする制御を行う。また、第1副制御部400は第1副制御部メイン処理において、盤面ランプ224bの4個の花びら状ランプの発光輝度を上方から下方に向かって順次変化させる制御を行う。
以上の処理が終了すると、図453(a)〜(d)に示す大当り開始演出の最中において、盤面ランプ224aにより、ひとまとまりの円形ランプ群が順次上方から下方に移動するように階調制御を行って、光が右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行う。また、盤面ランプ224bにより、花びらが右打ちの方向に沿って流れ落ちるように視認させる右打ち報知を行う。また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでも右打ち指示の報知が行われる。一方主制御部300による制御で状態表示Rンプ222でも右打ちランプが点灯して右打ち報知が実行される。
このように本実施例では、遊技に関する遊技情報として右打ちの情報の報知が可能な報知手段としての主制御部300と第1副制御部400を備え、主制御部300と第1副制御部400の制御により、右打ちの情報に対して、状態表示ランプ222の点灯態様、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの表示態様、および盤面ランプ224a、224bの点灯態様による計四箇所で右打ちの報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
また、本実施例によれば、遊技に関する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段として、例えば、状態表示ランプ222、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208を備えており、複数の演出手段として、例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224、状態表示ランプ222の組合せを用いて三箇所以上で右打ちの情報に関する報知を実行可能である。このように、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
また、本実施例では、遊技に関する制御処理である主制御部タイマ割込処理を少なくとも実行可能なメイン制御手段としての主制御部300と、主制御部300から送出された例えば、大当り開始コマンド等を受け取って遊技に関する制御処理である第1副制御部メイン処理を少なくとも実行可能なサブ制御手段としての第1副制御部400とを備えている。そして、複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段としての状態表示ランプ222は、主制御部300により制御されるようにしている。このように本実施例によれば、主制御部300により制御されて右打ちの情報の信頼性が高い状態表示ランプ222を複数の演出手段のうちの一に用いている。
また、本実施例では、状態表示ランプ222、盤面ランプ224a、224b、および装飾図柄表示装置208の三箇所以上で実行される右打ちの報知のうちの盤面ランプ224a、224bの点灯による少なくとも二つによる右打ちの報知は同一期間行われる。本実施例によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
また本実施例では、複数の演出手段の一つは画像表示手段としての装飾図柄表示装置208であり、装飾図柄表示装置208で少なくとも一つの報知として、例えば右打ちの報知を実行可能である。本実施例によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
図453(e)は大当り遊技の第1ラウンドが開始された状態を示している。大当り遊技が開始されると、複数の演出手段による三箇所以上の右打ち報知は終了して、第1ラウンドの大当り演出が開始される。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dには例えば学帽を被った青年の顔が表示される演出とともに、当該ラウンドが1Rであることを報知する表示が行われる。また、右打ち指示の「右打ち」の表示も行われる。また、盤面ランプ224は大当り演出に基づく点灯動作を行う。また、右打ちにより特図2始動口232に入賞して特図2保留ランプ220で保留が1つある状態が示される。
次に、図454を用いて本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図454(a)は、大当り遊技中に球つまりエラーが発生した場合の装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの演出例を示している。大当り遊技中に球つまりエラーが生じると、演出表示領域208dには球つまりエラーを報知する「球つまりエラー 店員を呼んで」という表示がなされる。この場合においても演出表示領域208dには右打ち指示の「右打ち」表示が継続している。
このように本実施例では、複数の演出手段のうちの少なくとも一部の演出手段として例えば、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、球つまりエラーが生じた場合にエラー報知を実行可能であり、且つエラー報知が行われた場合にも、少なくとも一つの遊技情報の報知として例えば、右打ち指示を継続可能である。本実施例によれば、エラー報知が行われたとしても右打ち指示の報知の情報が残るため、遊技者に安心感を付与できる場合がある。なお、盤面ランプ224a、224bはエラーに対応したエラー報知発光態様で点灯する。
図454(b)〜図454(f)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での大当り遊技でのチャンスボタン136を用いた演出を時系列で示している。本実施例では、遊技者が操作可能な操作手段としてのチャンスボタン136と、画像を表示可能な画像表示手段としての装飾図柄表示装置208とを備え、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dは、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を表示可能である。演出表示領域208dは、チャンスボタン136に対する操作要求画像を複数表示可能であり、遊技者のチャンスボタン136に対する複数回の操作に応じた演出を実行可能である。
図454(b)はチャンスボタン136を用いた演出の開始時点の装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでの画像を例示している。演出表示領域208dには、ラウンド数(=8)と右打ち指示の画像と学帽を被った青年の顔とが表示され、さらに、「○が揃えば確変だ」の文字列画像が表示されている。
次いで図454(c)では、大当り中の演出としてチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示されている状態を示している。なお、図右下方にチャンスボタン136を模式的に示している。
操作要求画像は横方向に3つ並んでいる。左側と中側の操作要求画像の表示態様は図439(a)に示す「通常」であり、右側の操作要求画像の表示態様は図439(c)に示す「振動+回転」である。それぞれの操作要求画像の下部にはチャンスボタン136の押下(操作)を受け付ける操作有効期間を示す有効期間画像が表示されている。また、各操作要求画像の下方には、遊技者によるチャンスボタン136の押下の結果を表示するための領域が設けられ、結果表示前は下向きの矢印が表示されている。
図454(c)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は図440(a)に示す「通常」である。
図454(d)は、遊技者がチャンスボタン136を一回押下して、左側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」の画像が表示された状態を示している。このように本実施例では、遊技者がチャンスボタン136を押下する毎に左から順に操作要求画像が消えていく演出構成となっている。中側と右側の操作要求画像の有効期間画像は共にある程度時間が経過したことを示している。
図454(e)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は「通常」である。また、遊技者がさらにチャンスボタン136を押下して、中側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」の画像が表示された状態を示している。右側の操作要求画像の有効期間画像はさらに操作有効期間が経過したことを示している。
図454(f)に示す状態では、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像が表示されているときのチャンスボタン136のボタン態様は「振動+回転」である。つまり、操作要求画像の表示態様に合わせてボタン態様が変化している。このようにチャンスボタン136は、操作要求画像が表示する態様の動作をすることが可能である。チャンスボタン136が操作要求画像が示す態様と同様の態様の動作が可能であるので、チャンスボタン136の動作を遊技者に報知することができる場合がある。また、遊技者がさらにチャンスボタン136を押下して、右側の操作要求画像が消滅すると共にその下方に「○」が表示された状態を示している。さらに、演出表示領域208d中央に「確変!」の文字列が表示される。
本実施例によれば、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
上記実施例では、遊技者の前記操作手段に対する操作について、一または複数の操作有効期間を示す有効期間表示画像は棒状部分が徐々に短くなる表示で時間経過を表すようにしているが、これに代えて例えば、数字のカウントダウンなどを表示させるようにしてもよい。
また、上記実施例では、複数の操作要求画像のそれぞれに有効期間表示画像を設けるようにしている。こうすることにより、個々の操作に対する有効期間を遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。一方、煩雑な表示を避けるために複数の操作要求画像に対してそれより少ない数(例えば一つ)の有効期間表示としてももちろんよい。
また、上記実施例では、操作有効期間は、複数回のチャンスボタン136の操作に対して共通であり、複数の操作要求画像に対して一の有効期間表示画像を表示可能としている。こうすることにより、チャンスボタン136の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。
また上記実施例では、複数の操作要求画像のうち3つ目の右側の操作要求画像の表示態様が「振動+回転」であり他の左側や中側の操作要求画像の表示態様である「通常」と異なるようにしている。こうすることにより、操作要求画像の表示態様が所定の予告として機能することができる場合がある。本例では、3つ目の右側の操作要求画像の表示態様が確変の予告として機能している。
また、上記実施例では、一回のチャンスボタン136の操作に対して、一つの操作要求画像が消えるようにしている。こうすることにより、遊技者が操作すべき操作回数の残り回数を分かりやすく報知できる場合がある。また、操作手段の操作が有効だったか否かを分かりやすくすることができる場合がある。
また上記実施例において、他と異なる表示態様である操作要求画像は、チャンスボタン136の複数回の操作のうち最後の操作に対応するようにしている。こうすることにより、他と異なる表示態様は、予告として機能することができる場合がある。そして、異なる表示態様に対応する操作を複数回のうちの最後とすることで、遊技者に必要な回数の操作を積極的に行わせることに貢献できる場合がある。
なお、操作要求画像の有効期間が切れたらチャンスボタン136の押下がなくても自動的に所定の演出が実行されるようにしてもよい。
次に、図455を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図455(a)は、大当り遊技が7連荘以上である場合に当該7連荘以上であることを遊技情報として三箇所で報知する例を示している。
図455(a)では、スピーカ120から7連荘以上であることを報知する特別な楽曲が出力され、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは「8連荘中!」の文字列による報知が表示され、盤面ランプ224bでは7連荘以上であることを報知する特別な点灯態様で点灯が行われて、計三箇所で現在の大当り遊技が7連荘以上であることが報知されている。本実施例によれば、遊技に関する情報の一つである7連荘以上であることに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。演出表示領域208dでは現在の連荘数を数で表示しているが、スピーカ120や盤面ランプ224等では7連荘以上では連荘数にかかわらず同一の演出を実行している。
図455(b)〜(d)は、図454(c)〜(f)に示すチャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を用いた演出の変形例を示している。図454(c)〜(f)に示す例では、遊技者がチャンスボタン136を押下する度に左側、中側、右側の順に操作要求画像が消滅していたが、本変形例では、遊技者がチャンスボタン136の押下を3回行った後に3つの操作要求画像が同時に消滅する構成にしている。
図455(b)は図454(c)と同じ状態を示している。図455(c)は、遊技者がチャンスボタン136を3回押下して、左中右側の操作要求画像の下方にそれぞれ「○」の画像が表示された状態を示している。図455(d)は遊技者がチャンスボタン136の押下を3回行った後に3つの操作要求画像が同時に消滅した状態を示している。
本変形例によっても、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
次に、図456を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図456(a)は、チャンスボタン136の押下を促す操作要求画像を用いた演出の変形例を示している。演出表示領域208dには「5回以上押せ!」という文字列が表示されているが、操作要求画像は2つしか表示されていない。また、有効期間表示もされていない。このようにチャンスボタン136の押下要求回数と操作要求画像の数が一致していなくてもよい。この例のように遊技者が複数回の操作が必要であることが認識できる程度であってもよい。
図456(b)は、操作要求画像の表示態様が「振動+回転」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動」である場合を示している。このように、操作要求画像の表示態様がチャンスボタン136のボタン態様より派手であってもよい。また、図456(c)は、操作要求画像の表示態様が「通常」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動」である場合を示している。このように、操作要求画像の表示態様がチャンスボタン136のボタン態様より地味であってもよい。
図456(d)は、操作要求画像の表示態様が「デカボタン表示(振動+回転)」であり、チャンスボタン136のボタン態様が「振動+回転」である場合を示している。この「表示態様/ボタン態様」も、操作要求画像は、該操作要求画像の表示中におけるチャンスボタン136のボタン態様とは異なる表示態様に含まれる。
次に、図457を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における大当り遊技について説明する。図457(a)は、複数の操作要求画像に対して共通の一つの有効期間表示画像を用いている状態を示している。こうすることによりチャンスボタン136の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。このように有効期間表示が操作要求回数と同じ数である必要はなく、例えば3回の操作要求に対して2つの有効期間表示画像を表示するようにしてもよい。こうすることにより、画像表示手段の表示領域に合わせて有効期間表示の個数を設定できる場合があり、演出に対する興趣の向上に寄与する。
図457(b)は、複数の操作要求画像が同じ表示態様の場合を示している。このような演出であってももちろんよい。図457(c)は、パチンコ機100が装飾図柄表示装置208の他にサブ液晶表示装置209を有している場合を示している。サブ液晶表示装置209には保留数を示す「2」が表示されている。このように、メイン制御による特図1保留ランプとサブ制御による装飾図柄表示装置208とサブ液晶表示装置209との三箇所で保留数を報知するようにしてもよい。
次に、図458を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における演出について説明する。上記実施例では、複数の操作要求画像において、最後の操作要求画像の表示態様がそれより前に消滅する操作要求画像に対して表示態様を異ならせていたが、これに限らず、図458(a)に示すように、最後の操作要求画像以外の操作要求画像の表示態様が他の操作要求画像の表示態様と異なるようにしてももちろんよい。図458(a)では、2回目の操作要求画像が他の操作要求画像と異なる表示態様で表示されている。
図458(b)〜(d)は、本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における特図変動遊技を示している。上記実施例の図449(d)〜(f)では、図柄変動遊技において、1つの操作要求画像を表示してチャンスボタン136の押下を要求する例を示しているが、図458(c)に示すように、特図変動遊技中に複数の操作要求画像を表示してチャンスボタン136の複数回の押下を要求する演出を行ってもよい。
また、チャンスボタン136の操作有効期間として例えば、10秒が設定されており、装飾図柄表示装置208は、操作要求画像を操作有効期間の少なくとも一部の期間として、例えば、初めの5秒間に表示可能であり、操作要求画像は操作有効期間に関する情報を示す有効期間画像として、例えば、時間経過とともに棒状部が短くなる表示を含んでおり、左側と中側の操作要求画像の有効期間画像は、図458(c)に示すように、第一の有効期間画像として例えば、棒状部が青色表示であり、左側の操作要求画像の有効期間画像は、第二の有効期間画像として例えば、棒状部が赤色表示であり、第一および第二の有効期間画像は、同一の操作有効期間となる場合に表示可能であり、第一の操作要求画像には第一の有効期間画像が含まれ、第二の操作要求画像には第二の有効期間画像が含まれるようにしてもよい。こうすることにより、有効期間画像も予告として機能させることができる場合がある。
次に、図459を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本変形例に係るパチンコ機100は操作手段としてチャンスボタン136の他に方向キー137を備えている。方向キー137は演出表示領域208dに表示された選択演出等で所望の選択肢を選択する際に用いられる。変形例に係る図459(a)〜図459(c)は、上記実施例の図449(d)〜(f)に対応している。本変形例では図459(b)に示すように、チャンスボタン136だけでなく方向キー137も操作手段として用いることができる。本例では複数の演出ボタンを備え、操作要求画像が示すチャンスボタン136とは異なる方向キー137を操作した場合であっても該操作は有効となり、図459(c)に示すように表示演出が実行される。この場合に、チャンスボタン136を押下した場合は「キャラA」の表示演出が実行され、方向キー137を操作した場合は「キャラC」が演出表示されるように、操作した演出ボタンの種類によって表示演出が変化したり抽選割合が変化したり、表示演出自体が異なったりするようにしてもよい。
また、図459(d)に示すように、操作手段としてチャンスボタン136の他に方向キー137を備えている場合に、操作要求画像にもチャンスボタン136と方向キー137を並列させた演出を用いてもよい。
次に、図460を用いて本実施の形態の変形例によるパチンコ機100における演出について説明する。図460(a)は、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dに表示された右打ち指示の画像を示している。図460(b)は、図459(a)に示した右打ち指示の画像の簡略画像を示している。簡略画像で可変入賞口を示す横長長方形の枠部は、図460(a)の右打ち指示の画像に示される可変入賞口234の表示態様とは異なる態様で表示されている。
次に、以上説明した第7の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図418乃至図460を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技に関連する遊技情報(例えば、保留数の情報、右打ちの情報)の報知を少なくとも実行可能な報知手段(例えば、1または複数の演出手段を用いて報知する報知制御機構)を備えた遊技台であって、前記報知手段は、同一種類の前記遊技情報に対して三箇所以上で該遊技情報の報知(例えば、遊技情報が保留数である場合に、特図1保留ランプ218による保留数の報知とともに、装飾図柄表示装置208と盤面ランプ224a、224bの計三箇所で保留数の報知をする。また、サブ液晶表示装置209による保留数の報知や、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内での三箇所以上の保留数の報知や、それらの組合せ等)を少なくとも実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技に関する情報の一つに対して三箇所以上の報知を可能とするので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、一の遊技情報に対して複数の報知を行うことで遊技者に期待や優越感を付与できる場合がある。
なお、報知手段は1つの演出手段であってもよく、複数の演出手段であってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、遊技に関連する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、224b、装飾図柄表示装置208、サブ液晶表示装置209)を備え、前記報知手段は、前記複数の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ、特図保留ランプの組合せ)を用いて前記三箇所以上で前記同一種類の遊技情報の報知を実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の演出手段を用いて報知することで報知を目立たせることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、遊技の進行に関する制御(例えば、主制御部タイマ割込処理)を少なくとも実行可能なメイン制御手段(例えば、主制御部300)と、遊技の演出に関する制御(例えば、第1副制御部メイン処理)を少なくとも実行可能なサブ制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218)は、前記メイン制御手段により制御されることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、メイン制御手段により制御される演出手段(報知手段)の情報の信頼性が高い場合がある。
(4)上記パチンコ機100であって、前記報知手段は、前記三箇所以上で実行される前記同一種類の遊技情報の報知(例えば、特図1保留ランプ218、盤面ランプ224a、および装飾図柄表示装置208による保留数の報知、あるいは、特図1保留ランプ218、装飾図柄表示装置208、およびサブ液晶表示装置209による保留数の報知等)のうちの少なくとも二つの報知(例えば、特図1保留ランプ218と装飾図柄表示装置208による保留数の報知、特図1保留ランプ218と盤面ランプ224aによる保留数の報知、あるいは装飾図柄表示装置208内の二箇所での保留数の報知等)を、同一の期間(例えば、保留数増加後保留数減少までの期間、先読み報知期間)を少なくとも含んで実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、少なくとも二つの報知による演出を同一期間中に実行することで、遊技の興趣が向上する場合がある。
(5)上記パチンコ機100であって、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者の目線が一番行きやすい部分で報知を実行可能になる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、前記同一種類の遊技情報は、前記図柄変動表示の実行に関する保留回数の情報であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、図柄変動表示は遊技者に有利な大当りが付与されるか否かを報知する重要な演出であり、該重要な演出の保留数を複数個所で遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
(7)上記パチンコ機100であって、前記保留回数の報知のうちの少なくとも一の報知は、先読み予告としても報知可能であることを特徴とする。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当りへの期待を高めながら、確実な報知を実行できる場合がある。
(8)上記パチンコ機100であって、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第一の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記報知手段は、エラー(例えば、球つまりエラー)が生じた場合に、前記第一の演出手段を用いて前記エラー報知を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段は、前記エラーが生じた場合であっても、前記第二の演出手段を用いて前記同一種類の遊技情報の報知(例えば、右打ち指示)を継続可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、エラー報知が行われたとしても報知の情報が残るため、遊技者に安心感を付与できる場合がある。
(9)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技情報の報知を少なくとも実行可能な複数の報知手段を備えた遊技台であって、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段(例えば、特図1保留ランプ218)であり、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第二の報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第三の報知手段(例えば、盤面ランプ224a)であり、前記遊技情報は、遊技に関連する情報(例えば、保留数の情報)を少なくとも含む情報であり、前記第一の報知手段は、第一の遊技情報(例えば、保留数の情報)に関する報知を第一の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、前記第二の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第二の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、前記第三の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第三の期間(例えば、複数の操作有効期間のうちの一の操作有効期間)で少なくとも実行可能なものであり、前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、前記第一の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、前記第二の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間である、ことを特徴とする。
(10)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出(例えば、操作の度に所定の画像(○やキャラクタ等)を表示する演出)を少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、一つの操作手段に対して、操作を促す複数の画像表示を同時に実行可能なので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、少なくとも複数回の操作を行う必要があることを遊技者に理解させることができる場合がある。また、遊技者に複数回の操作を行わせることで遊技の興趣が向上する場合がある。また、押下すべき回数が分かりやすい場合がある。
(11)上記パチンコ機100であって、前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、有効期間表示画像)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像(例えば、バーが短くなる表示、数字のカウントダウンなど)を少なくとも含む画像であり、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする。
(12)上記パチンコ機100であって、前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、個々の操作に対する有効期間を遊技者に分かりやすく報知可能な場合がある。
(13)上記パチンコ機100であって、前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、前記画像表示手段は、複数の第一の画像(例えば、複数回のチャンスボタンの押下を促す表示)が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の複数回の操作に対して、有効期間が共通であることを分かりやすく報知できる場合がある。
(14)上記パチンコ機100であって、前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものであることを特徴とする。
(15)上記パチンコ機100であって、前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者が操作すべき操作回数の残り回数を分かりやすく報知できる場合がある。また、操作手段の操作が有効だったか否かを分かりやすくすることができる場合がある。
(16)上記パチンコ機100であって、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像(例えば、複数回のチャンスボタンの押下を促す表示)のうち少なくとも一の表示態様(例えば、チャンスボタンに振動あり)を、他の第一の画像の表示態様(例えば、チャンスボタンに振動なし)と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作要求画像の表示態様が予告として機能することができる場合がある。
(17)上記パチンコ機100であって、前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、他と異なる表示態様は、予告として機能することができる場合がある。そして、異なる表示態様に対応する操作を複数回のうちの最後とすることで、遊技者に必要な回数の操作を積極的に行わせることに貢献できる場合がある。
(18)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記操作手段が操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、第一の状態(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしていないボタン態様)を取ることが少なくとも可能なものであり、前記操作手段は、第二の状態(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしている表示態様)を取ることが少なくとも可能なものであり、前記第一の状態と前記第二の状態は、前記操作手段の少なくとも一部の状態が異なる状態であり、前記画像表示手段は、第一の画像(例えば、前記操作手段の操作を要求する操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の画像は、前記操作手段が操作可能な期間(例えば、操作要求期間)の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、前記第一の画像は、前記操作手段が前記第一の状態であることを示唆可能な画像(例えば、第一の状態のボタン態様と同じ表示態様)を少なくとも含む画像であり、前記画像表示手段は、第二の画像(例えば、前記操作手段の操作を要求する操作要求画像)を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、前記第二の画像は、前記操作手段が前記第二の状態であることを示唆可能な画像(例えば、第二の状態のボタン態様と同じ表示態様)を少なくとも含む画像であり、前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第一の条件(例えば、図447に示す通常予告抽選処理のステップS1141の予告抽選4での一の抽選結果)が成立した場合には、前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第二の条件(例えば、図447に示す通常予告抽選処理のステップS1141の予告抽選4での他の抽選結果)が成立した場合には、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出手段に対して見た目と異なる操作要求画像表示を行うので、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、演出手段に注目させることができる場合がある。また、操作要求画像が予告や報知として機能できる場合がある。また、画像表示を簡略化した場合でも、遊技者に必要な情報を伝えることができる場合がある。
(19)上記パチンコ機100であって、前記画像表示手段は、前記操作手段の態様(例えば、チャンスボタン136が振動も回転もしていないボタン態様)と同じ態様での前記操作要求画像(例えば、チャンスボタン136の画像)を少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
さらに、前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記複数種類の表示演出のうちの少なくとも一の演出は、第一の演出(例えば、演出ボタンあり系の「キャラA」表示)であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第二の演出(例えば、演出ボタンあり系の「キャラC」表示)であり、前記第一の演出よりも前記第二の演出が実行される場合の方が、大当りに結びつき易く(例えば、大当りの信頼度が高い)、前記演出手段が前記第二の演出を実行する場合には、前記第一の条件よりも前記第二の条件の方が成立し易いことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、大当りの信頼度が高い第二の演出が実行されるか否かの予告として機能させることができる場合がある。結果として、操作要求画像自体も予告として機能することができる場合がある。
なお、前記第一の状態は、操作手段のボタン態様が表示態様に比較して相対的に地味(例えば、表示態様が振動や回転ありで、ボタン態様が振動や回転なし)であってもよく、この場合はボタン態様が地味な方がいわゆる法則崩れが熱くなる状態となってもよい。つまり、ボタン態様が地味で表示態様が地味である場合よりも、ボタン態様が地味で表示態様が派手の方が法則崩れが熱い状態となる。
また、前記第一の状態は、操作手段のボタン態様が表示態様に比較して相対的に派手(例えば、ボタン態様が振動や回転ありで、表示態様が振動や回転なし)であってもよく、この場合はボタン態様が派手な方がいわゆる法則崩れが熱くなる状態となってもよい。つまり、ボタン態様が派手で表示態様が派手である場合よりも、ボタン態様が派手で表示態様が地味の方が法則崩れが熱い状態となる。あるいは、ボタン態様が派手で表示態様が派手である場合の方が、ボタン態様が派手で表示態様が地味の方が法則崩れが熱い状態となってもよい。
(20)上記パチンコ機100であって、前記操作手段(例えば、チャンスボタン136)とは別の操作手段(例えば、方向キー137)をさらに備え、前記別の操作手段は、遊技者が少なくとも操作可能なものであり、前記演出手段は、前記別の操作手段が操作された場合であっても前記演出を実行可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、遊技者の好みで演出ボタンを使い分けることができる場合がある。
(21)上記パチンコ機100であって、前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第三の画像(例えば、操作有効期間を示す有効期間画像が青のバー表示)を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第四の画像(例えば、操作有効期間を示す有効期間画像が赤のバー表示)を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の画像は、前記第一の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、前記第四の画像は、前記第二の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、前記第三の画像と前記第四の画像は、異なる画像であることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間画像も予告として機能させることができる場合がある。
(22)上記パチンコ機100であって、前記画像表示手段は、前記第一の画像を前記操作手段の操作可能な期間が第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記操作手段の操作可能な期間が前記第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであることを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段が、操作要求画像が示す態様と同様の態様の動作が可能であるので、演出手段の動作を遊技者に報知することができる場合がある。
なお、前記第一の条件および前記第二の条件は、前記操作手段の操作有効期間が同じ場合に、いずれか一方の条件が成立可能である。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。上記実施の形態によるパチンコ機100は、島設備に設置される遊技台であるが、本発明はこれに限られない。例えば、パチンコ機100は、封入式遊技台であっても、上記実施の形態によるパチンコ機100と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態の実施例では、三箇所以上で実行される報知が全てほぼ同じタイミングで開始されているが、三箇所以上で実行される報知が全て異なるタイミングで開始されてもよい。また、いずれか二つの報知はほぼ同じタイミングで開始され、それらに対し残りの報知は異なるタイミングで開始されてもよい。
また、上記実施の形態の実施例では、三箇所以上で実行される報知が全てほぼ同じタイミングで終了されているが、三箇所以上で実行される報知が全て異なるタイミングで終了してもよい。また、いずれか二つの報知はほぼ同じタイミングで終了し、それらに対し残りの報知は異なるタイミングで終了してもよい。
また、上記実施の形態の実施例では、複数の演出手段を用いた報知について説明しているが、一の演出手段内の三箇所以上で報知するようにしてもよい。また、通常時は、所定の遊技情報に対して二箇所で報知を行うようにして、所定条件が成立した場合のみ三箇所以上で報知を行うようにしてもよい。
また、図柄変動表示の所定の契機に報知数が減少するようにしてもよい。所定の契機の成立で、少なくともメイン制御手段に制御される演出手段は報知を継続するようにしてもよい。また、少なくとも一の演出手段(例えば、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220)は、常時報知を行うようにしてもよい。また、サブ制御で制御される複数の保留報知はいずれも先読み予告を実行可能としてもよい。
また、所定の遊技情報が保留の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が保留の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、メイン制御による特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208と、盤面ランプ224の組合せでもよい。また、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208内の二箇所の組合せ、あるいは、特図1保留ランプ218や特図2保留ランプ220と、装飾図柄表示装置208と、サブ液晶表示装置209の組合せ等が可能である。
また、盤面ランプ224をはじめ種々のランプや装飾図柄表示装置208、あるいはサブ液晶表示装置209の保留表示で先読み予告を行うようにしてもよい。例えばランプは、所定期間(例えばスペシャルリーチ確定の図柄変動表示)などでは先読み予告とは別の機能として演出を行うようにしてもよい。通常時は装飾機能としての演出を行いつつ、所定条件成立で保留表示機能を有するようにしてもよい。
また、一の保留数を報知するのに一の報知手段が対応していなくてもよい。装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内で三箇所以上の表示をしてもよい。また、三箇所以上での報知中から所定の契機(例えば、スペシャルリーチ開始時)に報知数が減る(メイン制御による報知だけを残しサブ制御による報知は消す)構成でもよい。
また、少なくとも一つの報知手段(例えばメイン制御による特図1保留ランプ218)が正確な保留数情報を示し、その他の演出手段は他の演出(例えば先読み予告や擬似保留など)に使用してもよい。
なお、間接的な報知も本実施形態の報知に含まれる。例えば、保留3以上でしか出現しない予告演出や装飾図柄変動表示が行われている場合は、「保留3以上」の一報知として含まれる。
また、所定の遊技情報が連続大当り(いわゆる連荘)の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が連荘情報の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、大当り中や電サポ中における装飾図柄表示装置208での7連荘表示や特別な背景表示、あるいは7連荘以上で盤面ランプ224がレインボー発光したり、スピーカ120から特別な楽曲等が流れるなどの組合せが可能である。
必ずしも連荘情報の報知が全ての演出手段で完全に一致する必要性はない。7連荘での報知と7連荘以上の報知が同じであってもよい。報知が遊技者に対してくどくなり過ぎるのを防止することができる場合がある。また、間接的な報知の例として、例えば一回の大当りで約2000個の遊技球が獲得可能な仕様で10000個前後の表示が行われている場合には5連荘の報知として含んでいてもよい。
また、所定の遊技情報が右打ち指示の場合の変形例について以下に説明する。遊技情報が右打ち指示の場合に三箇所以上で実行される報知の組合せとしては、例えば、メイン制御による状態報知ランプ222の右打ちランプ、装飾図柄表示装置208、盤面ランプ224の発光階調制御、スピーカ120による右打ち指示の音声出力などの組合せが可能である。
一旦終了させた報知が、所定条件の成立で再度実行されるものであってもよい。例えば、メイン制御による状態報知ランプ222の右打ちランプの報知点灯とサブ制御による装飾図柄表示装置208での報知表示中に遊技者が左打ちを行った場合に、注意喚起の右打ちを促すためにスピーカ120による報知音声や盤面ランプ224による報知点灯などを行うものも含まれる。
また、上記実施例では主に三箇所での報知を示したが、四箇所以上の報知であってもよい。
報知の内容としては、必ずしも所定の遊技情報のみに対しての報知だけではなく所定の遊技情報に関する報知を少なくとも含んで、他の遊技情報に関する報知を行う構成であってもよい。例えば、右打ち報知の盤面ランプ224の発光色によって確率変動等の遊技情報を報知する構成であってもよい。また、図柄変動表示中であれば、所定の遊技情報に関する報知が先読み予告や大当り予告などに機能する構成であってもよい。こうすることにより、単なる報知としての機能だけでなく多様性を持たせることができる場合がある。
複数の演出手段は、全てメイン制御手段に制御されてもよいし、全てサブ制御手段に制御されてもよい。また、複数のサブ制御手段により制御される構成であってもよい。メイン制御手段に制御されれば報知の確実性が保持されるし、サブ制御手段に制御されるようであればメイン制御手段の負担軽減効果がある。
少なくとも一つの報知が他と異なる期間に実行される構成であってもよい。少なくとも一つの報知が他の報知の実行条件とは異なる条件に基づいて実行される構成であってもよい。また、報知の実行条件を複数備える構成であってもよい。こうすることにより、例えば右打ちの注意喚起など、異なる条件の成立自体を効果的に報知できる場合がある。
複数の報知の開始時期や終了時期は全て同じであってもよい。また、開始時期のみが全て同じで終了時期が異なっていてもよいし、開始時期が異なり終了時期が同じであってもよい。こうすることにより、報知の開始時期、終了時期の組合せにより、報知に多様性を持たせることができる場合がある。
始動保留表示による始動保留数の報知について、種々の組合せによる報知が可能である。例えば、装飾図柄表示装置208で2つの報知を行い、さらにメイン制御手段による報知を組合せることが可能である。装飾図柄表示装置208で複数の保留表示を行う場合は保留先読み等の先読み予告に多様性を持たせることができる場合がある。また、メイン制御手段側で二以上の報知を行うようにしてもよい。
始動保留表示による始動保留数の報知について、すべてが一の始動保留に対して一の始動保留表示を行う必要性はない。例えば、ランプ装置では一の始動保留に対して一の表示で行い、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内では数字により直接的に始動保留数を報知するような構成であってもよい。異なるパターンで報知を行うことで多様性が増す場合がある。また、遊技に関する演出によって遊技者に分かりやすい報知の組合せを実行することができる場合がある。
所定の遊技情報の報知として、普図の保留に関する報知でもよい。例えば、電チューが比較的長時間開放可能なものや普図の演出の当選による特典があるものに関しては三箇所以上の保留表示を行うことで遊技の興趣が向上する場合がある。
上記実施例において、複数の操作手段の操作における操作有効期間は共通である。遊技者に対して、連続した操作手段の操作が必要であることを分かりやすく報知できる場合がある。複数回の操作手段の操作が無効になる危険性を少なくすることができる場合がある。
また、操作手段の操作は少なくとも一回の図柄変動表示中に設定可能なものであってもよい。複数回の図柄変動表示で行われる構成であれば、例えば先読み予告と関連付けて操作手段に関する操作を行うことで、複数変動にまたがって遊技者を期待させることができる場合がある。
操作手段の態様を複数備えており、操作態様と操作要求画像が対応付けられており、他と異なる表示態様(のみ)は、対応付けとは異なる操作要求画像が表示されるようにしてもよい。予告としての機能を強調させることができる場合がある。
操作手段の態様を複数備えており、操作態様と操作要求画像が対応付けられていてもよい。そして、一回または複数回の操作手段の操作を行うことで一の操作要求画像が消去されるようにしてもよい。また、次回の操作に対応する操作要求画像の表示態様に合わせて操作手段の操作態様が変化可能で、前回の操作態様と異なる場合に変化するようにしてもよい。こうすることにより、操作要求画像が操作態様の変化予告として機能することができる場合がある。
複数の操作手段における操作有効期間は共通でなくてもよく、個々に操作有効期間が設定される構成であってもよい。こうすることにより、遊技者に複数回の操作手段の操作を促しつつも有効期間が個々に設定されていることにより、遊技者をあせらせないようにすることができる場合がある。また、図柄変動表示の演出時間(主には、操作有効期間)に対して、複数回の操作手段の操作を均等に割り当てることができる場合がある。そのため、操作有効期間が過剰に余ってしまったりすることでの遊技者の不満を軽減できる場合がある。
また上記実施例は複数の操作手段を有する遊技台にも適用可能である。複数の操作手段のうちの少なくとも一つが上記実施例の内容を具備していればよい。また、複数の操作手段に応じた操作要求画像や有効期間表示画像が同時期に表示される構成であってもよい。
また、操作有効期間は複数回の図柄変動表示にまたがって行われる構成であってもよい。こうすることにより、先読み予告として機能できる場合がある。
また上記実施例では、一回の操作手段の操作で一つの有効期間表示画像が消去される構成となっているが、二回以上の所定回数の操作を行って一つの有効期間表示画像が消去される構成であってもよい。また操作手段を操作すべき必要回数の操作が行われるまで全ての有効期間表示画像の表示が継続する構成であってもよい。こうすることにより、例えば、有効期間の残りが少なくなっている状態でも全ての有効期間表示を残すことで、該複数の有効期間表示が操作を促すことを強調することができる場合がある。
また、操作手段の操作態様と、操作要求画像の関係の対応関係は一部異なる関係であってもよい。こうすることにより、所謂「法則崩れ(対応関係(法則))」が崩れることが大当り確定の予告や大当りの期待を高める予告として機能させることができる場合がある。
また、操作手段の操作が有効か否かの条件は任意に設定可能である。一回または複数回の操作回数で有効となる、一回または複数回の操作回数ごとに抽選を行い当選することで有効(操作に対する演出が実行される)となる構成であってもよい。こうすることにより、演出時間等に合わせて操作回数を調整できる場合がある。
また、複数の操作手段を有する場合に、操作要求画像は共通であっても(いずれかの操作手段の操作を促す画像表示であっても)、他の操作手段の操作を有効にする構成であってもよい。こうすることにより、操作要求画像の共通化によりデータが少なくても済む場合がある。
また、上記他の操作手段の操作が有効であっても、無効であってもよい。上記の「法則崩れ」と同等の効果を奏する場合がある。
上記実施例において、操作手段は、パチンコ機100の枠側に取り付けられるものであってもよい。例えば、遊技台の開発過程において、枠のデザイン変更等で、演出手段自体のデザインが変更になる場合も想定される。そして、画像表示と演出手段の態様が異なる場合であっても、遊技者に重要な報知(演出ボタンを押すことや、右打ちをすることなど)の目的は維持できる場合がある。
また上記実施例において、演出ボタンは操作有効期間が設定されるものであり、画像表示手段は、操作有効期間中に操作手段が操作されなかった場合には、有効期間終了後に少なくとも表示演出を実行可能なものであってもよい。こうすることにより、ボタン操作しない場合でも表示演出が行われる場合がある。
また上記実施例において、演出ボタンは操作有効期間が設定されるものであり、画像表示手段は、操作有効期間中に操作手段が操作されなかった場合には、表示演出を実行しないものであってもよい。
また、上記実施例においては基準を第二の表示演出に置いているので、第二の表示演出が行われる場合は、第二の操作要求画像が出易くなっている。また、演出ボタンに関する操作要求画像は、該演出ボタンの操作有効期間の少なくとも一部の期間に表示可能とされるようにしてもよい。
上記実施例において、操作要求画像が操作要求画像の表示中における操作手段の態様とは異なる態様で表示される場合の例として、演出ボタンやロゴ役物の色違い、操作要求画像が第一の位置を示唆する表示を行い、演出ボタンやロゴ役物が第二の位置にいる、などがある。
また、演出手段は、第一の態様と、該第一の態様に新たな態様が付加された第二の態様とで少なくとも動作可能なものであり、画像表示手段は、操作要求画像を第一の態様に対応する表示を行う場合に、演出手段は第二の態様で少なくとも動作可能なものであるようにしてもよい。こうすることにより、演出手段(操作手段)の方が派手な場合は、遊技者が操作手段を操作した場合に気付かせることができる場合がある。
またあるいは、演出手段は、第一の態様と、該第一の態様に新たな態様が付加された第二の態様とで少なくとも動作可能なものであり、画像表示手段は、操作要求画像を第二の態様に対応する表示を行う場合に、演出手段は第一の態様で少なくとも動作可能なものであるようにしてもよい。こうすることにより、操作要求画像の方が派手な場合は、遊技者が操作要求画像をまず見ることで期待を高めつつ、操作手段を操作することで違和感を付与できるので、2段階で興趣を高めることができる場合がある。
操作要求画像について、演出手段の態様と異なる態様のみならず、同じ態様のパターンを有していてもよい。こうすることにより、同じ態様と異なる態様を使い分けることによって報知や予告として機能することができる場合がある。例えば、図柄変動表示が大当りになることの予告や先読み予告、保留数や連荘の報知等に使用できる場合がある。
操作要求画像について、一つの契機において(例えば図柄変動表示中に行われるボタン演出)、演出手段の態様と異なる態様のみで行うようにしてもよいし、同じ態様のみで行うようにしてもよい。こうすることにより、契機ごとに操作要求画像が対応付けられることにより当該契機を遊技者が認識し易い場合がある。
操作要求画像について、一つの演出手段に対応する複数の契機のいずれかにおいて(例えば、図柄変動表示中のリーチ前に行われるボタン演出とリーチ後に行われるボタン演出)、少なくとも異なる態様での操作要求画像を表示可能な構成であればよい。
遊技者が操作可能な操作手段は、演出ボタンや、遊技台とモバイルサイトを連動させたサービスで用いる操作ボタンのみではなく、球発射ハンドル134も含まれる。その一例として、大当り開始時や、電サポ開始時に右打ちの報知をする画像表示を行う場合がある。このときに球発射ハンドル134を右にひねった表示を画像表示手段上で表示するような内容も本実施例に含まれる。このとき、演出手段の態様とは異なる態様の例としては、球発射ハンドル134自体の表示をデフォルメした画像表示がある。この場合、球発射ハンドル134のデザイン変更があっても右打ちの報知というゲーム性上の一番大事な報知を確実に行うことができる場合がある。
演出手段の例として、アタッカ等の、遊技盤上に配設される入賞手段であってもよい。こうすることにより、デザイン変更に対応可能な効果を有する場合がある。
上記実施例において、演出ボタンを二つ用いる場合、演出ボタンのすべての動作に二つの演出ボタンが有効である必要はなく、所定の演出時のみ両方の演出ボタンが有効になる構成であってもよい。また、操作要求画像として、第一の演出ボタンが表示されている場合に第二の演出ボタンの操作が有効となるか否かは遊技者に報知してもよいし、報知しなくてもよい。こうすることにより、有効となる演出ボタンの数が予告として機能することができる場合がある。そして、第二の演出ボタンが有効か否かを遊技者に報知しない場合の効果として、遊技者が第二の演出ボタンを操作することで表示演出が行われた場合に期待を持つことができ、第二の演出ボタンを操作するか否かを遊技者に選択させることができる。
操作要求画像と有効期間画像の対応関係は、第一の操作要求画像に対して第一の有効期間画像が対応し、第二の操作要求画像に対して第二の有効期間画像が対応する関係でなくてもよい。例えば、一部の組合せを変更することで遊技者に対して違和感を与えることができ、予告として機能する場合がある。
また、遊技状態等の条件により、操作要求画像や有効期間画像(とその組み合わせ)を変更する構成であってもよい。こうすることにより、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、上記実施の形態の各実施例におけるチャンスボタン136のボタン操作については、遊技者がボタン操作の有効期間中にボタンを操作しない場合であっても、ボタン操作が行われた場合と同等の演出を実行可能に構成してもよい。以下、これをオートボタンと称し、以下に詳細に説明する。
まず、オートボタンの設定方法であるが、遊技者が任意に設定可能な構成であってもよいし、遊技状態等に応じて設定される構成であってもよい。遊技者が、任意に設定可能な例としては、デモ演出中などにチャンスボタン136もしくは方向キー137、あるいはその他の十字キー等の他の操作手段の操作によりすべての遊技者が設定することが可能な構成、遊技者がパスワード等の固有の情報を入力すること等を条件として、遊技台のカスタマイズや遊技履歴を遊技者ごとに蓄積可能なオリジナルモードのように、所定条件下で遊技者が設定可能な構成が挙げられる。遊技状態に応じて設定される構成とは、例えば、電サポ状態の有無や同一の遊技状態および演出モードが所定期間や所定回数継続する場合にオートボタンにすることで、同一種類のボタン演出が連続することに対する操作の煩わしさを低減できる場合がある。
オートボタンであることに報知については、装飾図柄表示装置208やサブ液晶表示装置209等で常時報知してもよいし、オートボタンの設定時にのみ報知するようにしてもよい。また、オートボタンの設定が解除される場合に報知する構成であっても、全く報知しない構成であってもよい。
また、オートボタン中の表示については、非オートボタン中と同等にボタンの画像、有効期間表示を行うようにしてもよいし、一部の画像を表示しないように構成してもよい。一部の画像を表示しないこと自体が上述のオートボタン中であることの報知になり得る場合がある。また、一部の画像を表示しない構成の例として、ボタン表示のみ表示して有効期間表示を行わない構成とすれば、本来はボタン演出があることは報知しつつ、極度に煩わしい表示演出とならない場合がある。また、まったく表示を行わない構成であってもよい。
オートボタンの操作タイミングについては、有効期間中のいずれのタイミングであってもよい。例えば、有効期間の最初であれば遊技者に対して、オートボタンの演出が行われないかもしれないという不安を与えることなくボタン操作に伴う演出を行うことができる。有効期間の途中であれば、ボタン操作に伴う演出の前後の間延びがなくバランスを取ることができる場合がある。有効期間の最後については、遊技者をじらすことでの興趣の向上につながる場合がある。しかしながら、有効期間の最後にボタン操作に伴う演出を出現させる場合は、非オートボタン時の有効期間切れで演出を強制的に出す場合と見た目が一緒になってしまう危険性がある。この場合例えば、オートボタン時は信頼度に応じた演出を出願させ、非オートボタン時の有効期間切れの場合には当否に関係なく一番信頼度の低い演出を強制的に出現させて差を出すことも可能である。
オートボタンの遊技例としては、上述のようにオートボタンが設定されている場合には、すべてのボタン演出でオートとしてもよいし、一部のボタン演出をオートにしてもよい。一部オートの例としては、例えば、リーチ前予告はオート、リーチ後は非オートにしてもよいし、激熱演出時のみ非オート(遊技者に操作させたい)にしてもよい。また、オートと非オートを組み合わせることにより演出に多様性を持たせることができる場合がある。例えば、先読み保留予告でボタン演出を行いボタン操作に伴い、保留アイコンが変化する演出は複数の図柄変動表示に亘って有効期間が設定される場合がある。この間、図柄変動表示でボタン演出を出すと、ボタン演出が重複する場合があり、遊技者が混乱をきたす可能性がある。そのため、一方のボタン演出をオートにすることで問題を解消しつつ、演出に多様性を持たせることができる場合がある。また、サブ液晶のボタン演出のみオートにするなど、デバイスごとに個別設定も可能である。
複数回のボタン操作を要するボタン演出のオートについては、演出ごとに決定される所定回数、非オートボタン時の遊技者の操作回数に応じて設置される回数等が想定される。一般的に複数回のボタン操作を要する演出の有効期間は、少し長めに確保されている。そのため、ボタン演出に伴うパラメータ表示などは、当否判定に応じた場合に限界(これ以上パラメータが進まない)がある。そのような場合にオートの回数を多くしてしまうと有効期間が残っているのにパラメータ表示が進まなく、遊技者を落胆させてしまう危険性がある。よって、有効期間を考慮した所定回数のオート操作を行うようにするのが好ましい場合がある。また、複数回の操作のうちの1回のみなど、一部のみオートにしてもよい。ボタン操作を促す構成としてオートボタン機能を使用することができる場合がある。
また、オートボタンを設定した時に、第一副制御部400から装飾図柄表示装置208の制御系等にコマンドを送り、後は装飾図柄表示装置208側での表示制御で対処してもよいし、非オートボタン時と同じタイミングでコマンドを送るようにしてもよい。
また、偶発的な条件が成立した場合に、オートボタンにしてもよい。例えば、大当り中の下皿満タンエラーなどのエラー時には遊技球の排出動作と遊技球の発射により両手を使用している場合がある。このような場合に自動的にオートボタンとする構成であってもよい。また、オートボタン中であっても、(オートの)ボタン操作前に遊技者がボタン操作した場合は演出を行うようにしてもよい。また、オートボタン中に遊技者がボタン操作することでオートボタンが解除(非オート)される構成であってもよい。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図461に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図461に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図462(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインタネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
上記実施の形態は相互に組合せることができる。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記A1)遊技に関連する遊技情報の報知を少なくとも実行可能な報知手段を備えた遊技台であって、前記報知手段は、同一種類の前記遊技情報に対して三箇所以上で該遊技情報の報知を少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A2)付記A1に記載の遊技台であって、遊技に関連する演出を少なくとも実行可能な複数の演出手段を備え、前記報知手段は、前記複数の演出手段を用いて前記三箇所以上で前記同一種類の遊技情報の報知を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A3)付記A2に記載の遊技台であって、遊技の進行に関する制御を少なくとも実行可能なメイン制御手段と、遊技の演出に関する制御を少なくとも実行可能なサブ制御手段と、を備え、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、前記メイン制御手段により制御される、ことを特徴とする遊技台。
(付記A4)付記A2またはA3に記載の遊技台であって、前記報知手段は、前記三箇所以上で実行される前記同一種類の遊技情報の報知のうちの少なくとも二つの報知を、同一の期間を少なくとも含んで実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A5)付記A2乃至A4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、画像表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A6)付記A1乃至A5のいずれか一項に記載の遊技台であって、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段を備え、前記同一種類の遊技情報は、前記図柄変動表示の実行に関する保留回数の情報である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A7)付記A6に記載の遊技台であって、前記保留回数の報知のうちの少なくとも一の報知は、先読み予告としても報知可能である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A8)付記A2乃至A7のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第一の演出手段であり、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一の演出手段は、第二の演出手段であり、前記報知手段は、エラーが生じた場合に、前記第一の演出手段を用いて前記エラー報知を少なくとも実行可能なものであり、前記報知手段は、前記エラーが生じた場合であっても、前記第二の演出手段を用いて前記同一種類の遊技情報の報知を継続可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A9)遊技情報の報知を少なくとも実行可能な複数の報知手段を備えた遊技台であって、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第一の報知手段であり、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第二の報知手段であり、前記複数の報知手段のうちの少なくとも一の報知手段は、第三の報知手段であり、前記遊技情報は、遊技に関する情報を少なくとも含む情報であり、前記第一の報知手段は、第一の遊技情報に関する報知を第一の期間で少なくとも実行可能なものであり、前記第二の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第二の期間で少なくとも実行可能なものであり、前記第三の報知手段は、前記第一の遊技情報に関する報知を第三の期間で少なくとも実行可能なものであり、前記第一の期間と前記第二の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、前記第一の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間であり、前記第二の期間と前記第三の期間は、少なくとも一部が重なる期間である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A10)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像を表示可能なものであり、前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出を少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A11)付記A10に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像を少なくとも含む画像であり、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A12)付記A11に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A13)付記A11に記載の遊技台であって、前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A14)付記A10乃至A13に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A15)付記A10乃至A14のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A16)付記A10乃至A15のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像のうち少なくとも一の表示態様を、他の第一の画像の表示態様と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A17)付記A16に記載の遊技台であって、前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A18)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、前記操作手段が操作されたことに応じて演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、第一の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、前記操作手段は、第二の状態を取ることが少なくとも可能なものであり、前記第一の状態と前記第二の状態は、前記操作手段の少なくとも一部の状態が異なる状態であり、前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、前記第一の画像は、前記操作手段が前記第一の状態であることを示唆可能な画像を少なくとも含む画像であり、前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の画像は、前記操作手段が操作可能な期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、前記第二の画像は、前記操作手段が前記第二の状態であることを示唆可能な画像を少なくとも含む画像であり、前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第一の条件が成立した場合には、前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記操作手段が前記第一の状態で第二の条件が成立した場合には、前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A19)付記A18に記載の遊技台であって、前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第一の演出であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一の演出は、第二の演出であり、前記第一の演出よりも前記第二の演出が実行される場合の方が、大当りに結びつき易く、前記演出手段が前記第二の演出を実行する場合には、前記第一の条件よりも前記第二の条件の方が成立し易い、ことを特徴とする遊技台。
(付記A20)付記A18またはA19に記載の遊技台であって、前記操作手段とは別の操作手段をさらに備え、前記別の操作手段は、遊技者が少なくとも操作可能なものであり、前記演出手段は、前記別の操作手段が操作された場合であっても前記演出を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A21)付記A18乃至A20のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第三の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記操作手段の操作可能な期間を示す第四の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記第三の画像は、前記第一の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、前記第四の画像は、前記第二の画像に対応して少なくとも表示可能とされる画像であり、前記第三の画像と前記第四の画像は、異なる画像である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A22)付記A18乃至A21のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、前記第一の画像を前記操作手段の操作可能な期間が第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、前記第二の画像を前記操作手段の操作可能な期間が前記第一の期間となる場合に、少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A23)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記画像表示手段は、第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像を表示可能なものであり、前記第一の画像は、前記操作手段の操作有効期間の少なくとも一部の期間中に表示可能な画像であり、前記演出手段は、前記操作手段が操作された回数に応じて前記演出を少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A24)付記A23に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の画像は、前記操作手段の操作有効期間を示す画像を少なくとも含む画像であり、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一または複数の前記第二の画像を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A25)付記A24に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、一の前記第一の画像に対して一の前記第二の画像を表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A26)付記A24に記載の遊技台であって、前記操作有効期間は、複数回の前記操作手段の操作に対して共通の有効期間として少なくとも設定可能とされる期間であり、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像が表示されている場合に、一の前記第二の画像を表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A27)付記A23乃至A26に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作要求に対して一の前記第一の画像を表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A28)付記A23乃至A27のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に対して、第一の画像を消去可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A29)付記A23乃至A28のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、複数の前記第一の画像のうち少なくとも一の表示態様を、他の第一の画像の表示態様と異なる表示態様で少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A30)付記A29に記載の遊技台であって、前記異なる表示態様で表示される前記第一の画像は、前記操作手段の操作のうち、最後の操作に対応する画像である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A31)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含むものであり、前記第二の画像は、前記操作手段の操作が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含むものであり、前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の数は、二以上であり、前記第一の演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A32)付記A31に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記A33)付記A31またはA32に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作に応じて一の前記第一の画像を消去可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A34)付記A31乃至A33のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出は、前記操作手段の操作ごとに実行可能な演出であり、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A35)付記A31乃至A34のいずれか一項に記載の遊技台であって、予告を実行可能な予告手段を備え、前記第一の画像は、複数の態様で少なくとも表示可能なものであり、前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様であり、前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様であり、前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様であり、前記予告手段は、前記画像表示手段に前記第二の態様による前記第一の画像を表示させることで前記予告を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記A36)付記A35に記載の遊技台であって、前記第二の態様による前記第一の画像は、前記第一の数となる前記操作手段の操作のうちの最後の操作に対応する画像である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A37)付記A35またはA36に記載の遊技台であって、前記操作手段は、複数の状態となることが少なくとも可能なものであり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、前記第一の態様は、前記操作手段が前記第一の状態となることを少なくとも示唆可能な態様であり、前記第二の態様は、前記操作手段が前記第二の状態となることを少なくとも示唆可能な態様である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A38)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含むものであり、前記第二の画像は、前記操作手段による操作が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含むものであり、前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能なものであり、前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の数は、二以上であり、前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能なものであり、前記第二の数は、一であり、前記演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A39)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、複数種類の画像を少なくとも表示可能な画像表示手段と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機であり、前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第一の画像であり、前記複数種類の画像のうちの少なくとも一つは、第二の画像であり、前記第一の画像は、前記操作手段を示唆する画像を少なくとも含む画像であり、前記第二の画像は、前記操作手段の操作の受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)を示唆する画像を少なくとも含む画像であり、前記第一の画像は、第一の期間に少なくとも表示開始可能な画像であり、前記第二の画像は、第二の期間に少なくとも表示開始可能な画像であり、前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記画像表示手段は、第一の数となる前記第一の画像を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、前記第一の演出は、前記第三の期間における前記操作手段の操作の受付回数が前記第一の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に実行される演出であり、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A40)付記A39に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、第二の数となる前記第二の画像を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の数は、三である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A41)付記A39またはA40に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、一回の前記操作手段の操作の受付に応じて一の前記第一の画像を消去可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A42)付記A39乃至A41のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記画像表示手段は、第四の期間に一の前記第一の画像を少なくとも表示開始可能な手段であり、前記第四の期間は、前記操作手段の操作の受付が有効である期間として、前記第三の期間とは異なる期間である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A43)付記A39乃至A42のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の画像は、ボタン画像である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A44)付記A39乃至A43のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第二の画像は、ゲージ画像である、ことを特徴とする遊技台。
(付記A45)付記A39乃至A44のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記画像表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする遊技台。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態によるパチンコ機100の遊技演出について図463〜図487を用いて具体的に説明する。なお、図463〜図487に示す符号は、原則として第8の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図463〜図487に示す符号を優先する。まず始めに、図463〜図487(図482および図483を除く)の各図に示された構成について説明する。
各図には、図463(a)に示すように、図420に示すパチンコ機100の遊技盤200の一部を構成する装飾図柄表示装置208と、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220とが模式的に示されている。特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220は装飾図柄表示装置208の下方に示され、特図2表示装置214は特図1表示装置212の右側に示され、特図1保留ランプ218は特図1表示装置212の上側に示され、特図2保留ランプ220は特図2表示装置214の上側に示されている。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220の消灯部分は白抜きで表し、点灯部分は黒塗りで表している。特図1表示装置212または特図2表示装置214の変動中も本実施例では白抜きで表示しているが、実際は、所定の順でセグメントが点滅を繰り返すことで特図変動中であることを認識できる構成となっている。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の上方右寄りに第四図柄表示領域が設けられている。第四図柄表示領域内の左側は特図1用第四図柄表示領域t1であり、右側は特図2用第四図柄表示領域t2である。特図変動遊技の結果がはずれの場合には第四図柄として「×」を表す画像が表示され、当りの場合は「A」を表す画像が表示される。また、特図変動遊技の実行中には第四図柄として「−」を表す画像が表示される。
装飾図柄表示装置208の演出表示領域208d内の下方左寄りには特図1保留アイコン表示領域が設けられている。特図1保留アイコン表示領域には保留数に応じた数の特図1保留アイコンが表示される。また、特図1保留アイコンの表示態様により当該保留に係る特図1変動遊技の結果の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)できるようになっている。本実施形態では特図1保留アイコン表示領域に最大4つの特図1保留アイコンが表示可能である。複数の特図1保留アイコンは、保留順位が低くなるに従って特図1保留アイコン表示領域内で左から右に向かって順に整列して表示される。本例では、特図1保留アイコン表示領域のみを表示しているが、特図2保留アイコン表示領域を併せて表示してももちろんよい。
また、図463(b)に示すように、特図1表示装置212において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1変動表示が行われていることを示している。特図2表示装置214についても同様である。
また、図463(c)に示すように、特図変動遊技の実行中における左中右図柄表示領域208a〜208cでの各装飾図柄の変動表示はそれぞれ下向きの矢印で表している。
なお、本実施の形態の各実施例で示す特図変動遊技は、第7の実施の形態において説明したものと同様の制御動作により実行される。本実施の形態の実施例では特図変動遊技で行われる演出について具体的に説明するものとし、特に必要が生じた場合にだけ制御動作にも言及するものとする。
(実施例1)
まず、図463および図464を用いて本実施の形態の実施例1によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図463(a)〜図464(e)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図463(a)は、特図変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域t2には特図2変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾4−装飾1−装飾6」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図432(a)に示す通常保留の表示態様である。
図463(b)〜(g)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図463(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。装飾図柄の変動表示の開始時には例えば、最初に左図柄表示領域208aで変動表示が開始され、次いで中図柄表示領域208bで変動表示が開始され、次いで右図柄表示領域208cで変動表示が開始される。なお、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで同時に変動表示が開始されるようにしてももちろんよい。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図463(c)〜(f)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。図463(d)は、中右図柄表示領域208b、208cでは図柄変動中であり、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。図463(e)は、中右図柄表示領域208bでは図柄変動中であり、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止した状態を示している。図463(f)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾8」が仮停止した状態を示している。仮停止での装飾図柄は静止状態にならず、例えば上下方向にわずかに振動する揺れ変動状態になっている。
図463(g)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。図463(a)〜(g)に示す特図1変動遊技は通常変動状態の基本パターンである。これ以降の説明では通常変動状態の特図変動遊技については詳細な動作順の説明を省略する。
図463(h)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留が消化されて、特図1保留ランプ218は全てのLEDが消灯して特図1の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には特図1保留アイコンは表示されていない。
図463(i)は、特図1変動遊技の実行中に左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図463(j)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図463(k)〜図464(c)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図463(k)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。以降の説明において、「ボタン演出が開始される状態」とは、まだボタン操作の受付が有効となっていない状態のことを示すものであり、「ボタン演出が開始された状態」とは、ボタン操作の受付が有効となった状態のことを示すものである。また、ボタン演出の実行中とは、ボタン操作の受付が有効となっている状態中のことを示すものである。
図463(l)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(以下、「ボタン画像」と称する場合がある)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図463(m)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図463(n)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(以下、「ボタン消去アニメ」と略称する場合がある)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図463(o)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される演出(後述する「第一の演出」に対して当該演出を「第二の演出」と称する場合がある)を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダの画像(以下、「パンダ画像」と称する場合がある)が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図463(p)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図463(q)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図463(r)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図464(a)は、図463(r)に引き続いてボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置に「悪徳商人越後屋」のキャラクタ画像(以下、「越後屋画像」と称する場合がある)が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図464(b)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態を示している。左側のボタン画像に対応したパンダ画像とは異なる越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されたため、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下の有無に関わらずボタン演出の説明表示で表示した「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件が満たされなくなっている。このため、操作有効期間が残っていても遊技者によるチャンスボタン136の押下を待たずに右側のボタン画像が消去されて代わりに越後屋画像が表示される第二の演出が実行されている。
図464(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に大きく越後屋画像が表示され、中央右側に「残念!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展しなかったことが遊技者に報知される。このように、ボタン画像の表示数(本例では3つ)よりも少ない押下回数(本例では2回)で第一の演出が実行される場合がある。第一の演出ではボタン画像、有効期間画像、および第二の演出で表示された画像は表示されない。第一の演出の演出態様は、第二の演出でボタン画像に代えて表示されるパンダ画像や越後屋画像の組合せ(揃い方)で決定される。
装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図464(b´)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態の変形例を示している。図464(b´)では、左側のボタン画像に対するパンダ画像とは異なる絵柄の越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されており、画像が三つ揃いする条件が満たされなくなっている状態で、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下が行われないまま操作有効期間が無くなった状態を示している。この場合には、右側のボタン画像に対する第二の演出は行われない。
図464(b´)から引き続く図464(c´)は、第二の演出の終了後に第一の演出が実行されず、代わりに有効期間切れ報知アニメが実行されている状態を示している。このようにチャンスボタン136の押下が所定回数に満たない状態で操作有効期間が無くなった場合には、第一の演出や第二の演出を行わないようにしてもよい。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図464(c)または図464(c´)から引き続く図464(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図464(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
以上説明した本実施例によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に設けられた操作手段としてのチャンスボタン136と、複数種類の表示を表示可能な表示手段としての演出表示領域208dと、複数種類の演出を実行可能な演出手段としての装飾図柄表示装置208と、を備えている。複数種類の表示のうちの一つは第一の表示としてのボタン画像の表示であり、ボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を含む表示である。複数種類の表示のうちの一つは第二の表示としての有効期間画像の表示であり、有効期間画像は、チャンスボタン136の押下に関する受付が有効である第三の期間としての操作有効期間において表示される。ボタン画像の表示は、第一の期間に開始可能な表示であり、第一の期間は、操作有効期間の一部を含む期間である。有効期間画像の表示は、第二の期間に開始可能な表示であり、第二の期間は、操作有効期間の一部を含む期間である。装飾図柄表示装置208は、第一の数(2以上)としての例えば、3個のボタン画像を表示可能である。複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出としてのボタン消去アニメの次に実行される演出であり、例えば、消去されたボタン画像が表示されていた位置に所定画像を出現させる演出である。また、複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出としての第二の演出の後に実行されるボタン操作の結果を報知する演出である。第一の演出は、操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(2以上)としての例えば2回となった場合に実行可能である。また、第二の演出は、3個のボタン画像のうちの一部を隠して実行される場合がある演出である。
また、第二の演出は、チャンスボタン136の操作の受付毎に実行される演出である。第二の演出はボタン操作毎に行われる演出であるので、第一の演出が行われる前に第二の演出を実行することにより、第一の演出に期待させることができる場合がある。
また、第二の演出は、チャンスボタン136の操作毎に実行される演出であるが、操作毎に行われる第二の演出の全てでボタン画像の表示やゲージ画像の表示が隠される構成であってもよいし、一部の操作で行われて開始された第二の演出でのみボタン画像やゲージ画像の表示が隠される構成であってもよい。
(実施例2)
次に、図465および図466を用いて本実施の形態の実施例2によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例1の図463(j)までと同一であるのでその説明は省略する。
図465(a)は図463(j)から引き続いている。図465(a)〜図465(p)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図465(a)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図465(b)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図465(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図465(d)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図465(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図465(f)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図465(g)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図465(h)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図465(i)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は左隣りのパンダ画像の一部と、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。このように本実施例では、有効期間画像のゲージの減る方向とボタン画像の消去される順番の方向とが同じになっている。
図465(j)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では中央のパンダ画像が縮小して表示され、当該パンダ画像の縮小表示により左側のパンダ画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図465(k)は、演出表示領域208d内の右側のボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化して当該変動の結果の予告をしている。このように操作有効期間の途中でボタン画像の表示態様が変化してもよい。また、ボタン画像の表示態様の変化に対応させてボタン態様も変化させてもよい。
図465(l)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図465(m)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ゲージ表示については有効期間画像消去アニメーションが実行される。ゲージ表示は、操作有効期間が残存していても、遊技者によるチャンスボタン136の押下が所定回数に達したら消去可能な表示である。有効期間画像消去アニメーションでは、第三の表示としてゲージ表示の残期間が0であることを示すゲージ部分の無い空枠画像が表示される。所定時間だけ空枠画像が表示された後ゲージ表示は消去される。ゲージの長さの表示で0のアニメーション表示を行うことにより、消去されるゲージ表示やボタン表示に対応するボタン操作が受け付けられたことを分かりやすく報知できる場合がある。
また、図465(m)に示すボタン消去アニメでは、表示態様が「振動+回転」のボタン画像が表示されていたので、表示態様が「通常」のボタン画像を消去するボタン消去アニメで表示されるエフェクト画像より大きなエフェクト画像が表示される。このように、本実施例のボタン演出では、複数のアニメーション態様でボタン画像を表示可能であり、第一のアニメーション態様として表示態様が「振動+回転」のボタン画像を用いたり、第一のアニメーション態様とは異なる第二のアニメーション態様として表示態様が「通常」のボタン画像を用いたりすることができる。こうすることにより、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示やボタン消去のアニメーション表示を予告として機能させることができる場合がある。
図465(n)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、右側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は中央のパンダ画像の一部を隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。最後のボタン操作によりボタン画像が消去されて表示領域内にボタン画像がない場合はボタン画像を隠す演出は行われない。操作有効期間は過ぎているので有効期間画像は表示されていない。
図465(o)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では右側のパンダ画像が縮小して表示され、大きさの同じ3つのパンダ画像が横一列に整列して「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしていることが報知されている。
図465(p)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図437(a)に示すキャラAと同じパンダ画像が大きく表示され、中央右側に「SP発展」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図465(q)〜図466(e)はSPリーチ演出を示している。図465(q)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図465(q)に引き続く図466(a)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。このボタン演出ではボタン画像が1つであり、また、有効期間画像の表示は行われていない。デカボタン表示は、通常のボタン表示と異なることで遊技者に期待させる予告としての機能を備えているものである。そのため、あえて有効期間表示を行わない演出とすることで、遊技者にボタン操作を早急に促すことができる場合がある。また、デカボタン表示自体が遊技者にボタン操作をより強く促す演出であるといえる。図466(b)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図466(c)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図466(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図466(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例2−3)
次に、図467を用いて本実施の形態の実施例3によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例1の図463(k)までと同一であるのでその説明は省略する。
図467(a)は図463(k)から引き続いている。図467(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図467(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図467(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を2回目に押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図467(d)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図467(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図467(a)〜(e)に示すボタン演出では、複数回(本例では2回)のボタン操作で一のボタン画像が消去されて第二の演出が開始される。このようにボタン操作の回数を変化させてボタン画像の消去アニメを実行したり、1回のボタン操作毎にボタン画像の消去アニメを実行したりすることにより、遊技者にボタン演出をより楽しませることができる場合がある。
図467(a´)は図463(k)から引き続いている。図467(a´)は、図467(a)と同様のボタン演出の開始を示しているのでその説明は省略する。
図467(b´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。
図467(c´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があると左側のボタン画像とともに中央のボタン画像もボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図467(d´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置と中央のボタン画像が表示されていた位置にそれぞれパンダ画像が表示される。
図467(a´)〜(d´)に示すボタン演出では、1回のボタン操作で複数(本例では2つ)のボタン画像が消去されてそれぞれの第二の演出が開始される。このように1回当りのボタン操作で消去されるボタン画像の数を変化させてボタン画像の消去アニメを実行することにより、遊技者にボタン演出をより楽しませることができる場合がある。
図467(a´´)は図463(k)から引き続いている。図467(a´´)は、図467(a)や図467(a´)に示すボタン演出に対して、左側のボタン画像がチャンスボタン136の発光状態を模した表示態様の画像になっている点に特徴を有している。他の点は同一なのでその説明は省略する。
図467(b´´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。左側のボタン画像は他のボタン画像より高輝度で目立つように表示されている。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。
図467(c´´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があるとボタンの発光状態を模した左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図467(d´´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。
図467(a´´)〜(d´´)に示すボタン演出では、横一列に整列する3つのボタン画像の表示態様が異なる例として、発光を模した部分だけが相違するものであっても、異なる表示態様であるとしている。本例では、発光態様を他のボタン画像と異ならせることにより最初のボタン操作に対応する演出部分を示唆している。
(実施例4)
次に、図468を用いて本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図468(a)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図468(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図468(c)〜(e)は、ボタン画像に関するアニメの開始直後からの演出を示している。図468(c)では、演出表示領域208dの中央部に比較的小さなボタン画像が表示されている状態を示している。図468(d)では、当該ボタン画像が徐々に拡大していくアニメーションが実行されている状態を示している。図468(e)は、横一列に3つのボタン画像が表示され、そのうちの中央のボタン画像の大きさが左右のボタン画像の大きさより大きいデカボタン表示にされている状態を示している。本例では、ボタン表示がアニメーションで行われるとともに、デカボタン表示と通常表示のボタン画像の表示が混在している場合を示している。本例においても、中央のデカボタン表示のボタン画像の表示態様は左右の通常のボタン画像の表示態様と異なっている。
図468(a´)〜(d´)は、ボタン画像に関するアニメの開始直後からの演出を示している。本例では腕を模した演出可動体が装飾図柄表示装置208の向かって右側に配置されている。当該演出可動体を駆動して装飾図柄表示装置208の表示画面前面に移動させて画像表示領域に表示された画像を一部隠すことができるようになっている。図468(a´)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の大部分が演出表示領域208dとなっている状態を示している。演出表示領域208dの中央部に横一列に3つのボタン画像が表示されている。演出表示領域208dの下側1/3程度の領域を占めて有効期間画像が表示されている。
図468(b´)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。有効期間画像は、ゲージ部分が右方向に短くなって、操作有効期間が短くなった状態を報知している。
図468(c´)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の1回目の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中では左側および中央のボタン画像に代えてそれぞれの表示位置にエフェクト画像が表示される。
図468(d´)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、演出可動体の腕が装飾図柄表示装置208の画像表示画面の前面にまで伸びて右側のボタン画像と有効期間画像の一部を隠している。
図468(a´)〜(d´)に示すボタン演出では、ゲージ画像が通常よりも大きい画像(デカゲージ画像)であり、第二の演出が演出可動体の動作による演出であり、演出可動体でボタン画像やゲージ画像を一部隠すようにしている。デカゲージ画像は、それ自体で予告として機能させる構成であってもよい。例えば、通常のゲージ画像が出現するタイミングでデカゲージ画像を表示することで遊技者に大当り等を期待させることができる場合がある。この場合においては、デカゲージ画像であっても通常のゲージ画像と同じ有効期間であることが望ましいが、例えば揺れ変動(仮停止)等で時間を調節する(特図変動時間と装飾図柄の変動時間との時間を合わせる)ことも可能であるから、互いに異なる有効期間であってもよい。なお、第一の演出も演出可動体で行うようにしてもよい。
(実施例5)
次に、図469を用いて本実施の形態の実施例5によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例は、実施例2(図465および図466参照)と同様のリーチ演出(変動時間も同じ)が実行されているがボタン演出が行われない場合について説明している。
図469(a)〜(d)に示す特図変動遊技は、図463(g)〜(j)に示すものと同一なのでその説明は省略する。また、図469(i)〜(n)に示す特図変動遊技(SPリーチ演出を含む)は、図465(q)〜図466(e)に示すものと同一なのでその説明は省略する。
図469(e)〜(h)は、リーチ演出の開始からSPリーチ演出に発展するまでの演出を示している。第二の演出は、操作手段の操作に関連しない演出(例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技に関連した情報)であってもよい。本例では、第二の演出としてリーチ後のカットイン演出(ステップアップ)を実施する場合について説明する。図469(e)は、リーチ演出中に実行されるカットイン演出を示している。中図柄表示領域208bに「番長」のキャラクタ画像の顔画像がカットイン演出として表示されている。次いで図469(f)では、中図柄表示領域208bに「番長」のキャラクタ画像の全身画像がカットイン演出として表示されて、ステップアップ予告として表示されている。次いで図469(g)では、中図柄表示領域208bに図442(c)に示すキャラFの画像がカットイン演出として表示されて、ステップアップ予告として表示されている。
図469(i)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
以上説明したように、リーチ演出実行時にボタン演出が行われない場合であっても、第二の演出は、例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技の情報に関連させて行うことができる。
(実施例6)
次に、図470を用いて本実施の形態の実施例6によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例1の図463(j)までと同一であるのでその説明は省略する。
図470(a)は図463(j)から引き続いている。図470(a)〜図470(l)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図470(a)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出のチュートリアル表示が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が中央に1つ表示されている。チャンスボタン136を模した画像は、表示態様が「振動+回転」のボタン画像と同一の表示態様である。チャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!三回押せ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図470(b)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が1つ表示されている。ボタン画像の表示態様は「振動+回転」である。ボタン画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!三回押せ」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。ボタン画像の下部には、1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は相対的に横に長い細長の長方形枠形状(ロングゲージ)を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像の表示はロングゲージ表示であり、ロングゲージ表示は、ロングゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ロングゲージ画像の表示は、ロングゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。なお、ロングゲージもデカゲージ画像同様に予告として機能させることもできる。通常のゲージ画像とボタンの有効期間を同じにするためには、ロングゲージにおけるゲージが減る速度を通常のゲージ画像におけるゲージが減る速度よりも早くすればよい。このようにボタン表示の個数やゲージ表示の態様が異なる複数の表示態様を用いることにより、当該変動の予告に用いることができる場合がある。
図470(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図470(d)は、ボタン演出の実行中に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、中央のボタン画像の表示の右横の位置にパンダ画像が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の最初の押下ではボタン画像を消去させるボタン画像消去アニメーションは実行されない。チャンスボタン136の最初の押下の受付があるとその後第二の演出が開始される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図470(e)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。中央のボタン画像と第二の演出のパンダ画像の表示の上方には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列の右側に「あと二回」の文字列が表示されて、遊技者に対して残りの操作回数が2回であることを報知している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図470(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図470(g)は、ボタン演出の実行中に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、中央のボタン画像の右横のパンダ画像のさらに右横にもう一つのパンダ画像が表示される。本実施例では、チャンスボタン136の2回目の押下ではボタン画像を消去させるボタン消去アニメは実行されない。チャンスボタン136の2回目の押下の受付があると第二の演出が開始される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図470(h)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。中央のボタン画像と第二の演出の2つのパンダ画像の表示の上方には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列の右側に「ラスト」の文字列が表示されて、遊技者に対して残りの操作回数が1回であることを報知している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図470(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図470(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。本実施例では、最後のボタン操作にのみボタン表示消去のアニメーションが行われる。
図470(k)は、ゲージ表示について有効期間画像消去アニメーションが実行されない場合を例示している。ゲージ表示は、操作有効期間が残存していても、遊技者によるチャンスボタン136の押下が所定回数に達したら消去可能な表示である。本例では、図465(m)に示したようなゲージ表示の残期間が0であることを示すゲージ部分の無い空枠画像は表示しない。また、演出表示領域208dの右側には、逆三角形の各頂点の位置に配置された3つのパンダ画像がそれぞれ第二の演出として表示されて、「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしたことを報知している。
図470(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に横一列に同形状で同じ大きさの3つのパンダ画像が表示され、その下方に「SPリーチ確定」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図470(l)に示す状態の後に図465(q)〜図466(e)に示すSPリーチ演出が実行される。
本実施例によれば、リーチ演出中にSPリーチへ発展するか否かをボタン演出で行う場合において、ボタン表示の個数やゲージ表示の態様が異なる複数の演出パターンを用意しておくことにより、ボタン演出で予告報知を行うことも可能になり、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例7)
次に、図471を用いて本実施の形態の実施例7によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例ではボタン演出に至るまでの演出は実施例1の図463(k)までと同一であるのでその説明は省略する。
図471(a)は図463(k)から引き続いている。図471(a)〜図471(l)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図471(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図471(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図471(c)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図471(d)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置に青年の頭部の画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図471(e)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図471(f)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ボタン消去アニメに並行して、左側の青年の頭部の画像が消去されて大きめのエフェクト画像が表示される演出変化アニメーション(以下、「演出変化アニメ」と略称する場合がある)が実行されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図471(g)は、ボタン消去アニメおよび演出変化アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、左側と中央のボタン画像が表示されていた位置近辺に青年の立画像が表示される。当該立画像は、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、本実施例ではボタン操作ごとに同じ種類(青年)のキャラクタ画像が変化して表示されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。本実施例では、有効期間画像のゲージの減る方向とボタン画像の消去される順番の方向とが同じになっている。
図471(h)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図471(i)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、ボタン消去アニメに並行して、青年の立画像が消去されて大きめのエフェクト画像が表示される演出変化アニメが実行されている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図471(j)は、ボタン消去アニメおよび演出変化アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、左側と中央のボタン画像が表示されていた位置近辺に図442(c)のキャラFと同様の青年の立画像が表示される。当該立画像は、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、本実施例ではボタン操作ごとに同じ種類(青年)のキャラクタ画像が変化して表示されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図471(k)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の4回目の押下をした状態を示している。このボタン操作は、第一の演出を発生させるための条件となっている。本例ではボタン表示が三個あり、各ボタン表示毎にボタン操作を行う演出であるため三回のボタン操作を必要とし、さらに、第一の演出を発生させるために四回目のボタン操作が必要になっている。つまり第一の演出を発生させるのに四回のボタン操作(押下)を要する構成となっている。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図471(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央右側に青年のキャラクタ画像が大きく表示され、左側に「激アツ SPリーチだ!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図471(l)に示す状態の後に図465(q)〜図466(e)に示すSPリーチ演出が実行される。
(実施例8)
次に、図472を用いて本実施の形態の実施例8によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図472(a)〜図472(q)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図472(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図432(a)に示す通常保留の表示態様である。
図472(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図472(c)は、特図1変動遊技の実行中に左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止した状態を示している。
図472(d)は、特図1変動遊技の実行中に右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止するとともに、中図柄表示領域208bに「リーチ」の文字が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図472(e)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図472(f)〜図472(k)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出として連打演出アニメーションが実行される場合を示している。
図472(f)は、リーチ演出中に連打演出アニメーションが開始された状態を示している。本例のボタン演出では、演出表示領域208dの右やや上方に、操作手段としてのチャンスボタン136を示唆する画像として内部に「押」の文字が表示された円形の表示態様の操作要求画像(以下、「押」ボタン画像と称する場合がある)が1つ表示されている。「押」ボタン画像の斜め左上には「連打しろ」の文字列が表示されている。「押」ボタン画像の下部には有効期間画像が1つ表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ表示であり、ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図472(g)は、連打演出アニメーションの実行中の状態を示している。操作有効期間の経過とともに「押」ボタン画像の表示が増加している。複数の「押」ボタン画像の表示の少なくとも一つがゲージ表示の一部を隠している。また、複数の「押」ボタン画像の表示に対してゲージ画像は1つだけ表示されている。複数の「押」ボタン画像の表示により複数回のボタン操作が要求されているのに対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、ゲージ表示は複数であってもよい。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図472(h)は、連打演出アニメーションの実行中の状態を示している。演出表示領域208dには、複数の「押」ボタン画像の表示のうち第一のアニメーション態様としてデカボタン表示の「押」ボタン画像が1つ表示されている。デカボタン表示の第一のアニメーション態様は、デカボタン表示以外のボタン表示態様である第二のアニメーション態様より大きい画像である。また、デカボタン表示以外のボタン表示態様は白地に黒の「押」の字が表示されているが、デカボタン表示のボタン表示態様は緑地に黒の「押」の字が表示されている。このようなボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を当該変動等の予告として機能させることができる場合がある。また、デカボタン表示以外のボタン表示態様の中には白地に黒の「押」の字の表示の他に白地に例えば赤の「押」の字が表示されたボタン表示態様のものが存在していてもよい。このようなボタン表示態様の違いによってもボタン表示自体を当該変動等の予告として機能させることができる場合がある。また、「押」ボタン画像により保留アイコンの一部やゲージ表示の一部が隠されている。
また、図472(h)では、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
また、図472(h)では、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付がある毎にボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中には第一の表示としてのボタン画像の表示に代えて第三の表示としてのエフェクト画像の表示が行われる。エフェクト画像はボタン消去画像でありボタン消去アニメに含まれている。ボタン画像の表示は、チャンスボタン136が操作されたことに関連して消去可能な表示であり、ボタン消去画像の表示は、ボタン画像の表示が消去される場合に実行可能な表示である。ボタン消去画像の表示は、チャンスボタン136が押下(操作)されたことに関連して開始可能な表示である。このように、ボタン操作に関連してボタン消去アニメーション表示を行うことができるので、遊技者にボタン操作を促すことができる場合がある。なお、ボタン消去画像の表示は、操作手段が操作されたことに関連せずに実行される表示であってもよい。ボタン表示の消去アニメーションを実行することにより、遊技者によるチャンスボタンの押下が受付されたことを報知できる場合がある。
さらにエフェクト画像の消滅後に第二の演出として、ボタン画像が「優」の字の画像(以下、「優」画像と称する場合がある)や「良」の字の画像(以下、「良」画像と称する場合がある)へ変化する演出が実行されている。「優」画像や「良」画像へ変化する演出は、チャンスボタン136が押下されたことに関連して開始可能な演出である。ボタン画像が「優」画像や「良」画像へ変化する演出は、ボタン消去アニメーションが行われた後で開始可能な演出である。第二の演出は、ボタン表示の消去アニメ後に開始可能な演出であるので、第二の演出を目立たせることができる場合がある。また、第二の演出は、ボタン消去アニメの実行中や、ボタン消去アニメの開始前に開始可能な演出であってもよい。なお、チャンスボタン136の押下の受付の度に必ずボタン消去アニメを実行する必要はなく、複数のボタン画像の一部について実行してもよいし全部について実行してもよい。
図472(i)は、連打演出アニメーションの実行中に遊技者がチャンスボタン136を連打している状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の連打により、複数の「押」ボタン画像がボタン消去アニメによりエフェクト表示から「優」画像や「良」画像のボタン表示へ変化する演出が実行されている。デカボタン表示の「押」ボタン画像もエフェクト表示を経て「当」の字の画像(以下、「当」画像と称する場合がある)に変化してSPリーチへの発展する可能性が高いことを予告している。また、図472(i)の下方にスピーカを模した絵柄および「キーン」という文字列を示しており、スピーカ120からSPリーチ突入の可能性が高いことの確定音を音声演出として画像予告演出に同期させて実行している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に大分短くなって、操作有効期間が少なくなった状態を報知している。
図472(j)は、遊技者がチャンスボタン136を連打している最中に操作有効期間が無くなって連打演出アニメーションが終了する状態を示している。操作有効期間が無くなると、有効期間画像消去アニメーションが開始される。有効期間画像消去アニメでは第二の表示としての有効期間画像の表示に代えて第三の表示としてのエフェクト画像の表示が行われる。エフェクト画像は有効期間画像消去画像であり有効期間画像消去アニメに含まれている。
図472(k)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン連打操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図442(c)に示すキャラFの画像が大きく表示され、中央右側に「当」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図472(l)〜(o)はSPリーチ演出を示している。図472(l)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図472(m)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図472(n)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図472(o)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図472(p)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図472(q)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例9)
次に、図473および図474を用いて本実施の形態の実施例9によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図473(a)〜図474(c)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図473(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図432(a)に示す通常保留の表示態様である。
図473(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図473(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図473(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図473(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図473(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図473(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されて受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図473(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図473(i)は、ボタン演出の実行中に遊技者が2回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図473(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図473(k)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図473(l)は、操作有効期間の途中の第二の演出の実行中に行われる特別な演出を示している。当該演出では、演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化している。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。このように、ボタン画像やゲージ画像の表示態様を変化させることにより当該変動の予告をすることができる場合がある。
図473(m)は、ボタン演出の実行中に遊技者が3回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。チャンスボタン136のボタン態様は、演出表示領域208dの中央に表示されたボタン画像の表示態様と同一になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図473(n)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図473(o)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図473(p)〜図474(a)はSPリーチ演出を示している。図473(p)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図473(q)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図473(r)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。本例では、ボタン画像の表示態様が「信号+回転」なのに対し、チャンスボタン136のボタン態様は「通常」になっている。このように、ボタン画像の表示態様とチャンスボタン136のボタン態様とが異なっていてもよい。図473(r)に続く図474(a)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図474(b)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図474(c)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例10)
次に、図475を用いて本実施の形態の実施例10によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。本実施例では、ボタン演出の開始から最初の最初の第二の演出の開始までに行われる特徴的な演出について説明する。図475(a)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に右方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。
図475(b)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の代わりに方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図475(c)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136に代えて方向キー137の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図475(d)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置に青年の頭部の画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が右方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
このように本実施例では、ボタン画像としてチャンスボタン136を模した画像が表示されているときに、チャンスボタン136ではない方向キー137が押下された場合にも第二の演出が実行されるようになっている。
(実施例11)
次に、図476を用いて本実施の形態の実施例11によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図476(a)〜図476(r)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図476(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」がそれぞれ停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図432(a)に示す通常保留の表示態様である。
図476(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図476(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図476(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図476(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図476(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者が方向キー137ではなくチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図476(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が最初に押下されて受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。また、ボタン画像に代わるエフェクト画像により保留アイコンa1が一部隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図476(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図476(i)は、ボタン演出の実行中の操作有効期間が半分程度にまで少なくなってきていることが、有効期間画像の棒状部分が左方向にさらに短くなって報知している状態を示している。
図476(j)は、操作有効期間が切れてゲージ表示の残期間が0であることをゲージ部分の無い空枠画像で表示している状態を示している。
図476(k)は、最初のチャンスボタン136の押下が行われた後の操作有効期間内に次のボタン操作が行われず、操作有効期間が切れてしまったことを契機としてボタン消去アニメが開始された状態を示している。ボタン消去アニメでは、演出表示領域208dの中央に表示されていたボタン画像とその右側に表示されていた方向キー画像が消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。このように、操作有効期間中のボタン操作の有無でボタン消去アニメの表示態様を変更してもよい。
図476(l)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第三の演出(例えば、実施例2−1の第一の演出に相当する)を示している。本例の第三の演出では装飾図柄の強制表示が行われる。第三の演出として、演出表示領域208dの左上隅に表示されている左中右図柄表示領域208a〜208cのうち右図柄表示領域208cに「装飾3」係停止表示される。すでに左図柄表示領域208aには「装飾3」が仮停止表示されているので、この時点からリーチ演出が開始される。また、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示され、右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示され、中央のボタン画像が表示されていた領域には装飾図柄の変動表示を模した画像がアニメーション表示される。本例では、操作有効期間内でのボタン操作の回数が、演出表示領域208dに表示されたボタン画像の数より少ない場合に、演出表示領域208dに第三の演出として装飾図柄の変動表示を模した画像が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図476(m)〜図476(p)はSPリーチ演出を示している。図476(m)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図476(n)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図476(o)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図476(p)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図476(q)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図476(r)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例12)
次に、図477を用いて本実施の形態の実施例12によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図477(a)〜図477(n)はこの順に特図変動遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図477(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」がそれぞれ停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図432(a)に示す通常保留の表示態様である。
図477(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図477(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図477(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図477(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図477(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者が方向キー137ではなくチャンスボタン136を最初に押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図477(g)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136が最初に押下されて受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。また、ボタン画像に代わるエフェクト画像により保留アイコンa1が一部隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図477(h)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図477(i)は、ボタン演出の実行中の操作有効期間が半分程度にまで少なくなってきていることが、有効期間画像の棒状部分が左方向にさらに短くなって報知している状態を示している。
図477(j)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。本例では、操作有効期間内の所定時間に亘ってボタン操作が行われない場合は、所定時間の経過を契機としてボタン操作に基づく演出としてボタン消去アニメが実行されるようになっている。これにより、右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図477(k)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの後に強制的に実行される第二の演出を示している。本例の第二の演出では図柄の強制表示が行われる。第二の演出として、演出表示領域208dの左上隅に表示されている左中右図柄表示領域208a〜208cのうち右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止表示される。すでに左図柄表示領域208aには「装飾3」が仮停止表示されているので、この時点からリーチ演出が開始される。また、演出表示領域208dの右側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図477(l)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を2回目に押下した状態を示している。図477(j)に示すように、一旦はボタン操作を行わずにボタン消去アニメが実行され、次いで第二の演出が実行されたが、操作有効期間が残っている場合には、残りのボタン画像の表示に対する新たなボタン操作を行って次のボタン消去アニメの演出に進むようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図477(m)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図477(n)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
以上説明した実施例9〜12についてまとめると以下のようになる。
パチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段として例えば、チャンスボタン136や方向キー137を有している。複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段としての例えばチャンスボタン136であり、複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段としての例えば方向キー137である。また、パチンコ機100は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段として、例えば演出表示領域208dを有している。複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えばチャンスボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは第二の表示としての例えば方向キー画像の表示である。第一の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含むボタン画像の表示であり、第二の表示は、方向キー137を示唆する方向キー画像の表示を少なくとも含む表示である。第一の表示は、第一の期間としての例えば、ボタン演出の実行期間中に少なくとも開始可能な表示であり、第二の表示も第一の期間に少なくとも開始可能な表示である。
また、パチンコ機100は、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段として、例えば装飾図柄表示装置208を有している。複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出として例えば、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出として例えば、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出である。第一の演出は、例えばチャンスボタン136が押下されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、第二の演出は、例えば方向キー137が押下されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段があり、操作手段と演出が対応関係にあり、複数の操作手段の操作順序により、演出順序が決定されるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、操作手段に対応して演出を選択できる場合がある。
また、チャンスボタン136は、第二の期間として例えば、操作有効期間にチャンスボタン136の操作に関する受付が少なくとも有効となり、方向キー137は、操作有効期間に方向キー137の操作に関する受付が少なくとも有効となる。ボタン演出の実行期間は、操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。装飾図柄表示装置208は、操作有効期間にチャンスボタン136が操作された場合は、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出を少なくとも開始可能であり、操作有効期間に方向キー137が操作された場合は、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出を少なくとも開始可能なものである。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段の操作有効期間が同じなので、一つの操作有効期間で複数の操作手段の操作をさせることで遊技の興趣が向上する場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、第一の条件として操作有効期間に方向キー137が操作されるよりも先にチャンスボタン136が操作された場合には、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出よりもボタン画像を消去して他の画像を表示する演出を先に開始可能であり、第二の条件として操作有効期間にチャンスボタン136が操作されるよりも先に方向キー137が操作された場合には、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出よりも方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出を先に開始可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先に操作された操作手段に対応する演出が先に行われるので、第一の演出と第二の演出の出現順序を遊技者が選択できる場合がある。
装飾図柄表示装置208は、操作有効期間に方向キー137が操作されるよりも先にチャンスボタン136だけが操作された場合には、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出のみを実行可能であり、操作有効期間にチャンスボタン136が操作されるよりも先に方向キー137だけが操作された場合には、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出のみを実行可能である。
演出表示領域208dは、第一の数として例えば、2となるチャンスボタン画像の表示を少なくとも実行可能であり、第二の数として例えば、1となる方向キー画像の表示を少なくとも実行可能である。また、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出として例えば、装飾図柄を強制表示させる演出(図476参照)であり、装飾図柄を強制表示させる演出は、第三の条件としてチャンスボタン136が第一の数となる2回数操作され、かつ、方向キー137が第二の数となる1回数操作された場合に少なくとも実行可能な演出である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数回の操作で出現する演出としての第三の演出があり、操作手段が複数であるので、第一の操作手段と第二の操作手段の必要な操作回数と表示の数が一致することでわかりやすく報知できる場合がある。
第三の条件は、操作有効期間が終了することで成立する場合がある。操作有効期間切れで第三の演出が発生する場合がある。第三の演出は、操作有効期間終了時点で第三の条件が成立していなかった場合に行わない構成であってもよい。
チャンスボタン136は、複数の状態として例えば、複数のボタン態様(「通常」、「振動」、「振動+回転」、「発光」等))を取ることが少なくとも可能であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態として例えば、ボタン態様が「通常」であり、複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態として例えば、ボタン態様が「振動」であり、第二の状態は第一の状態と異なる状態である。チャンスボタン画像の表示は、複数の表示態様として例えば、「通常」、「振動」、「振動+回転」、「デカボタン表示」等)で少なくとも表示可能であり、複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様として例えば、「通常」であり、複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様として例えば、「振動」)であり、第二の表示態様は第一の表示態様と異なる表示態様である。第一の表示態様は、第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、第二の表示態様は、第二の状態に少なくとも対応する表示態様である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の操作手段の状態に合わせた表示態様により、ボタンの状態と表示態様とでバリエーションを増加させることができる場合がある。
第一の操作手段は回転、振動、発光が可能なチャンスボタン136であり、第二の操作手段は方向キー137であってもよいし、他の操作手段の組合せでもよい。操作手段は任意に組み合わせることが可能であり、第一の操作手段と第二の操作手段の両方がそれぞれ複数の状態を取ることが可能な構成であってもよい。
また、第一の表示態様は第二の状態にも対応する構成であってもよいし、第二の表示態様は第一の状態にも対応する構成であってもよい。
複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示として例えば、有効期間画像の表示であり、有効期間画像の表示は、操作有効期間を少なくとも示唆可能であり、
演出表示猟奇208dは、第三の数として例えば1となる有効期間画像の表示を少なくとも実行可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第三の表示は、複数であってもよい。
(実施例13)
次に、図478〜図481を用いて本実施の形態の実施例13によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図478(a)〜図481(c)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示している。なお、特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図478(a)は、特図変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示され、特図2用第四図柄表示領域t2には特図2変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図432(a)に示す通常保留の表示態様である。
図478(b)〜(f)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図478(b)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図478(c)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、チャンスボタン136を模した画像(以下、「ボタン保留アイコン」と称する場合がある)で表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンは遊技者に対し、チャンスボタン136の押下を促す画像表示でもあり、当該画像の出現によりボタン保留アイコンによる演出が開始される。ボタン保留アイコンによる演出ではゲージ表示等を用いた操作有効期間の表示はされない。ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、チャンスボタン136の押下がない限り当該ボタン保留アイコンに係る特図変動遊技の開始をもって終了するようになっている。
図478(d)は、特図1変動遊技の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。チャンスボタン136の押下時点では、他のボタン演出が開始されていないので、当該押下の受付はボタン保留アイコンによる演出のために用いられる。
図478(e)は、チャンスボタン136の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa2の表示態様がボタン保留アイコン画像から通常表示の画像に変更された状態を示している。ここでのボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から通常表示画像に変更されて先読み予告報知が偽報知であったことが判明するという演出になっている。
図478(f)は、特図1変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾8−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
図478(g)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図478(h)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、ボタン保留アイコンで表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンによる演出がボタン演出より先に開始される。ボタン保留アイコンによる演出では有効期間画像の表示はされない。ボタン保留アイコンによる演出の操作有効期間は、例えば当該保留に係る特図変動遊技が開始される以前に終了する。
図478(i)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が続いている状態を示している。
図478(j)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止している状態で、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が続いており、中央に「リーチ」の文字列が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図478(k)〜図479(c)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図478(k)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図478(l)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。図478(l)に示す状態から図479(c)に示す状態まで、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複した状態となる。
図478(m)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている状態で遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図478(n)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。本例では、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている場合にチャンスボタン136の押下の受付があると、ボタン演出が優先して処理されるようになっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図478(o)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図478(p)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図478(q)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図478(r)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図479(a)は、図478(r)に引き続いてボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置に越後屋画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図479(b)は、ボタン演出における第二の演出の実行状態を示している。左側のボタン画像に対するパンダ画像と異なる越後屋画像が中央のボタン画像の位置に表示されたため、遊技者によるチャンスボタン136の3回目の押下の有無に関わらずボタン演出の説明表示で表示した「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件が満たされなくなっている。このため、操作有効期間が残っていても遊技者によるチャンスボタン136の押下を待たずに右側のボタン画像が消去されて代わりに越後屋画像が表示される第二の演出が実行されている。
図479(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に大きく越後屋画像が表示され、中央右側に「残念!」の文字列が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展しなかったことが遊技者に報知される。装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左上角に縮小表示された左中右図柄表示領域208a〜208cのうちの中図柄表示領域208bには「装飾2」が仮停止され、左中右図柄表示領域208a〜208cには、「装飾3−装飾2−装飾3」が仮停止表示されている。
図479(c)から引き続く図479(d)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾2」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図479(e)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技がはずれであることが報知されている。
図479(f)〜(j)は、特図1変動遊技の開始から終了までを示している。図479(f)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあったボタン保留アイコン画像が左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。ボタン保留アイコンによる演出は継続中である。
図479(g)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。本例では、2つ目の特図1保留アイコンa2は、先読み予告抽選でボタン保留アイコンの出現予定になったとしても、すでに1つ目の保留にボタン保留アイコンが表示されているため規制され、通常表示の表示態様になっている。
図479(h)は、特図1変動遊技の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。チャンスボタン136の押下時点では、他のボタン演出が開始されていないので、当該押下の受付はボタン保留アイコンによる演出のために用いられる。
図479(i)は、チャンスボタン136の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa1の表示態様がボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更された状態を示している。本例のボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更されて所定の先読み予告報知が行われる。
図479(j)は、特図1変動遊技が終了している状態を示している。特図1表示装置212と特図2表示装置214にはともに第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾8−装飾2−装飾2」が停止表示され、特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
図479(k)は、特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212で特図変動表示が開始され、特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の実行中であることを示す「−」画像が表示される。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が開始される。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図479(l)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が入球して、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218には左から2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の増加に対応して左側の特図1保留アイコンa1の右側に特図1保留アイコンa2が表示される。2つめの特図1の保留に係る特図1保留アイコンa2は、表示態様が通常表示ではなく、ボタン保留アイコンで表示されており、所定の信頼度で当該保留に係る特図1変動遊技の大当りを示唆する先読み予告報知をしている。また、ボタン保留アイコンによる演出が開始される。
図479(m)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中右図柄表示領域208b、208cでは装飾図柄の変動表示が続いている状態を示している。
図479(n)は、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止している状態で、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bでは装飾図柄の変動表示が続いており、中央に「リーチ」の文字列が表示されてリーチ演出が開始された状態を示している。
図479(o)〜図480(n)は、特図1変動遊技でのリーチ演出中に本実施形態のボタン演出が行われた状態を示している。本実施形態のボタン演出では、特図変動遊技の開始に先立って第1副制御部400においてボタン演出用の所定の抽選処理を行い、抽選結果に応じてチャンスボタン136の押下を促す種々の演出を行う。本実施例ではリーチ演出の開始後にボタン演出が実行される場合を示している。
図479(o)は、リーチ演出中にボタン演出を開始する状態を示している。本例のボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。左中右図柄表示領域208a〜208cは、当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に3つ整列して表示されている。3つのチャンスボタン136を模した画像の上部には「三つ揃いでSPリーチ発展!」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図479(p)は、ボタン演出が開始された状態を示している。本実施例でのボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に3つ整列して表示されている。3つのボタン画像の上部には「PUSH!」の文字列が表示され、その上部に「Go」の文字列が表示されている。3つのボタン画像の下部には、3つのボタン画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。図479(p)に示す状態から図480(r)に示す状態まで、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複した状態となる。
図479(q)は、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている状態で遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図479(r)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付を契機として特図1保留アイコンa2の表示態様がボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更された状態を示している。本例のボタン保留アイコンによる演出は、ボタン保留アイコン画像から青年の頭部を模した画像に変更されて所定の先読み予告報知が行われる。本例では、ボタン保留アイコンによる演出とボタン演出とが重複して実行されている場合にチャンスボタン136の押下の受付があると、ボタン保留アイコによる演出が優先して処理されるようになっている。ボタン演出の有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(a)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136を押下した状態を示している。遊技者によるチャンスボタン136の押下は図中のチャンスボタン136に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(b)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。チャンスボタン136の最初の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(c)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。第二の演出として、左側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。第二の演出ではパンダ画像により中央のボタン画像の一部と有効期間画像の一部が隠されている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(d)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出ではパンダ画像が縮小して表示され、パンダ画像の縮小表示により中央のボタン画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(e)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の2回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(f)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の2回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(g)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、中央のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は左隣りのパンダ画像の一部と、有効期間画像の一部とを隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(h)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では中央のパンダ画像が縮小して表示され、当該パンダ画像の縮小表示により左側のパンダ画像と有効期間画像とが全て視認可能になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(i)は、演出表示領域208d内の右側のボタン画像の表示態様が「通常」から「振動+回転」に変化した状態を示している。このように操作有効期間の途中でボタン画像の表示態様が変化してもよい。また、ボタン画像の表示態様の変化に対応させてボタン態様も変化させてもよい。これにより当該変動の予告をすることができる場合がある。
図480(j)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136の3回目の押下をした状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図480(k)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると右側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
また、図480(k)に示すボタン消去アニメでは、表示態様が「振動+回転」のボタン画像が表示されていたので、表示態様が「通常」のボタン画像を消去するボタン消去アニメで表示されるエフェクト画像より大きなエフェクト画像が表示される。このように、本実施例のボタン演出では、複数のアニメーション態様でボタン画像を表示可能であり、第一のアニメーション態様として表示態様が「振動+回転」のボタン画像を用いたり、第一のアニメーション態様とは異なる第二のアニメーション態様として表示態様が「通常」のボタン画像を用いたりすることができる。こうすることにより、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
図480(l)は、ボタン消去アニメの後に第二の演出が実行された状態を示している。第二の演出として、右側のボタン画像が表示されていた位置にパンダ画像が表示される。当該パンダ画像は中央のパンダ画像の一部を隠すような大きさで表示される。このように、第二の演出で別の第二の演出を隠すようにしてもよい。操作有効期間は過ぎているので有効期間画像は表示されていない。
図480(m)は、ボタン演出における第二の演出が実行されている状態を示している。第二の演出では右側のパンダ画像が縮小して表示され、大きさの同じ3つのパンダ画像が横一列に整列して「三つ揃いでSPリーチ発展!」の条件を満たしていることが報知されている。
図480(n)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央左側に図437(a)に示すキャラAと同じパンダ画像が大きく表示され、中央右側に「SP発展」の文字が表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。また、本例では、当該第一の演出から図480(o)〜図480(r)に示すSPリーチ演出が終わるまでは、保留アイコンの画像は消去されて表示されない。
図480(o)〜図480(r)はSPリーチ演出を示している。図480(o)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図480(p)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図480(q)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図480(r)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図481(a)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて通常表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図481(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。この後、15R特別大当り遊技が開始される。
図481(c)は、15R特別大当り遊技が終了した大当り遊技終了演出を示している。大当り遊技後に改めて装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、その上部に「確変:右打ち」の文字列が表示されている。特図1の保留については、大当り遊技を経たので、全ての保留アイコンの表示態様がデフォルトの通常表示になっている。
以上説明した実施例13についてまとめると以下のようになる。
パチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としての例えば、チャンスボタン136と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段としての例えば、演出表示領域208dと、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段としての例えば、装飾図柄表示装置208と、を備えている。複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えば、チャンスボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示としての例えば、ボタン保留アイコンの表示である。チャンスボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、ボタン保留アイコンの表示も、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示である。
演出表示領域208dは、第一の数(例えば、3つ)となるチャンスボタン画像の表示を少なくとも表示可能である。チャンスボタン画像の表示は、第一の期間として例えば、特図変動遊技の期間中に少なくとも開始可能であり、ボタン保留アイコンの表示は、第二の期間として例えば、特図変動遊技の期間中に少なくとも開始可能である。チャンスボタン136は、操作に関する受付が複数の期間において有効となるように制御され、複数の期間のうちの少なくとも一つは、第一の有効期間としての例えば、ボタン演出での操作有効期間であり、複数の期間のうちの少なくとも一つは、第二の有効期間としての例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間である。第一の期間は、ボタン演出での操作有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、第二の期間は、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。
複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出としての例えば、ボタン操作の結果を報知する演出であり、複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出としての例えば、保留アイコンによる先読み予告演出である。ボタン操作の結果を報知する演出は、チャンスボタン画像の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、保留アイコンによる先読み予告演出は、ボタン保留アイコンの表示に少なくとも関連して行われる演出である。ボタン操作の結果を報知する演出は、ボタン演出での操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出である。第一の数は、二以上であり、第二の数は、二以上であり、第二の期間は、第一の期間と重なる場合がある期間である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、ボタン演出での操作有効期間を示唆可能な第三の表示として例えば、有効期間画像の表示を少なくとも可能であり、演出表示手段208dは、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間を示唆可能な表示を行わない。ボタン演出では有効期間表示を行い、ボタン保留アイコンによる演出では有効期間表示を行わないので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、ボタン演出での操作有効期間よりも長い期間である。有効期間表示なしのボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間は、有効期間表示ありのボタン演出での操作有効期間より長いので、有効期間の表示によりボタン操作の結果を報知する演出に対するボタン操作を促すことができる場合がある。
また、予告として例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能な予告手段としての例えば、第1副制御部400と、先読み予告としての例えば、保留に係る特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段としての例えば、第1副制御部400と、を備え、予告手段は、演出表示領域208dにボタン操作の結果を報知する演出を行わせることで当該特図変動遊技に対する当否予告を少なくとも実行可能であり、先読み予告手段は、演出表示領域208dに保留アイコンによる先読み予告演出を行わせることで先読み予告を少なくとも実行可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出は当該変動の予告の報知を含み、ボタン保留アイコンによる演出は先読み予告の報知を含むので、ボタンの表示の種類と予告の種類の組合せにより演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、複数種類の保留アイコンとして例えば、特図1保留アイコンa1、a2)を少なくとも表示可能な保留表示手段としての例えば、特図1保留表示領域を画定した演出表示領域208dを備え、演出表示領域208dは、表示する保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能である。複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンとしての例えば、ボタン保留アイコンであり、複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンとしての例えば、青年の頭部を模した画像の保留アイコンである。ボタン保留アイコンの表示は、ボタン保留アイコンである。保留アイコンによる先読み予告演出は、チャンスボタン136が操作されたことに関連してボタン保留アイコンを青年の頭部を模した画像の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む。
ボタン保留アイコンによる演出は、保留アイコンの先読み予告を含むので、保留アイコンは、図柄変動表示の開始に関連して消去される表示であり、第二の有効期間に関する有効期間表示を行わなくても遊技者に認識させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない。ボタン保留アイコンを複数表示しないので、ボタン演出が複雑になり過ぎることを防止できる場合がある。
また、保留アイコンによる先読み予告演出は、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、第三の数は、第二の数よりも小さい数である。第二の演出を行うためのボタン操作回数は、第一の演出を行うためのボタン操作回数より少なくなる。
また、装飾図柄表示装置208は、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合において、ボタン操作の結果を報知する演出よりも保留アイコンによる先読み予告演出を先に実行可能である。有効期間が重なった場合のボタン操作では、保留アイコンによる先読み予告演出を優先するので、有効期間の示唆が行われない保留アイコンによる先読み予告演出を先に実行することにより、ボタン演出での操作有効期間のうちに保留アイコンによる先読み予告演出とボタン操作の結果を報知する演出の両方を行わせるべく遊技者にボタン操作を促すことができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合において、保留アイコンによる先読み予告演出よりもボタン操作の結果を報知する演出を先に実行可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、ボタン操作の結果を報知する演出を優先するので、ボタン演出での操作有効期間とボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間が重なった場合においても一方の演出を優先させることで、他方の演出が行われるまで、ボタン操作を継続させることができる場合がある。
また、演出表示領域208dは、第四の数となる有効期間画像の表示を少なくとも表示可能であり、前記第四の数は一である。複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
また、第二の数は、第一の数と同じ数であってもよい。こうすることにより、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
(実施例14)
次に、図482を用いて本実施の形態の実施例14によるボタン画像の具体例について説明する。第7の実施の形態の図439には複数のボタン画像の表示態様を示しているが、同図(a)に示すような、チャンスボタン136を斜め上方から見た状態の表示態様のボタン画像であってもよい。同図(a)に示すボタン画像には押下面を示す領域に「押」の字が表示されている。同図(b)に示すボタン画像は、同図(a)に示すボタン画像と輪郭は同じであるが、表示色が異なっている。また、押下面を示す領域に「PUSH」の文字列が表示されている。このように輪郭が同じで色や押下面の表示を異ならせて、当該変動の当否についての予告を報知することができる。同図(c)は、縦長のチャンスボタン136を斜め上方から見た状態の表示態様のボタン画像であり、ボタン側面および押下面にキャラクタ画像が付加されている。ボタン操作を促す報知が少なくとも含まれていればボタンであることを認識可能であり、ボタン画像はキャラクタ画像等を含んでいてもよい。
(実施例15)
次に、図483を用いて本実施の形態の実施例15によるゲージ画像(有効期間画像)の具体例について説明する。図483は、例えば図480(a)等に示すゲージ画像に代えて表示可能なゲージ画像の具体例を示している。図483(a)に示すゲージ画像は、ゲージ内にキャラクタ画像が表示されている。キャラクタ画像の外に柄付きや模様付きのゲージであってもよい。図483(b)に示すゲージ画像は、ゲージ画像にボタン画像が一体的に表示されている。本例では横一列に三つのボタン画像が表示されているが、ボタン画像は一つ以上であればよい。図483(c)に示すゲージ画像は、操作有効期間内におけるボタン操作のタイミングを示唆する画像を含んでいる。本例ではゲージ内のボタン操作をすべき時刻の位置に3つのボタン画像がそれぞれ配置された表示態様となっている。同図(c−1)は、操作有効期間が少し経過して、ゲージ画像の棒状部分が右方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。同図(c−2)は、操作有効期間がさらに経過してゲージ画像の棒状部分が右方向に短くなり、棒の先端が左側のボタン画像に重なっている状態を示している。この表示がチャンスボタン136を最初に押下するタイミングであることを示している。同図(c−3)は、操作有効期間がさらに経過してゲージ画像の棒状部分が右方向に短くなり、棒の先端が左から2個目のボタン画像に重なっている状態を示している。この表示がチャンスボタン136を2回目に押下するタイミングであることを示している。
(実施例16)
次に、図484〜図486を用いて本実施の形態の実施例16によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図484(a)〜(f)、図484(a´)〜(f´)、図484(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。図485(a)〜(f)、図485(a´)〜(f´)、図485(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図485(a)は、図484(f)から引き続いており、図485(a´)は、図484(f´)から引き続いており、図485(a´´)は、図484(f´´)から引き続いている。図486(a)〜(f)、図486(a´)〜(f´)、図486(a´´)〜(f´´)はそれぞれこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図486(a)は、図485(f)から引き続いており、図486(a´)は、図485(f´)から引き続いており、図486(a´´)は、図485(f´´)から引き続いている。また、図486(d)〜(i)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での特図変動遊技を時系列で示している。また、図486(d)は、図486(c)、図486(c´)、図486(c´´)のそれぞれから引き続いている。なお、特図変動遊技およびそれに続く大当り遊技を時系列で示す図において、ある図と次の図との間の時間経過は各図間において必ずしも一致していない。
図484(a)〜図486(c)は、非オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。図484(a´)〜図486(c´)は、第1オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。図484(a´´)〜図486(c´´)は、第2オートボタンモードでの特図変動遊技を時系列で示している。
図484(a)、(a´)、(a´´)のそれぞれは、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図432(a)に示す通常保留の表示態様である。
図484(a)は、非オートボタンモードでの状態を示している。図484(a´)は、第1オートボタンモードでの状態を示している。第1オートボタンモードでは非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図484(a´´)は、第2オートボタンモードでの状態を示している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図484(b)、(b´)、(b´´)のそれぞれは、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。図484(b´´)の第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図484(b´)に示す第1オートボタンモードでは図484(b)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図484(b´´)に示す第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図484(c)、(c´)、(c´´)のそれぞれは、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。
図484(c´)に示す第1オートボタンモードでは図484(c)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様で表示されており、現在がオートボタンモード中であることを遊技者が知るのは困難な状態になっている。図484(c´´)に示す第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図484(d)は、ボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。ボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。
図484(d´)に示す第1オートボタンモードでもボタン演出の説明表示は行われるが、ボタン演出中のボタン操作は自動で行われるので図484(d)に示す非オートボタンモードの表示態様から「PUSH」の文字列を消去した表示態様で表示されている。図484(d´´)に示す第2オートボタンモードではボタン演出は実行しない。このため、ボタン演出の説明表示も実行されない。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図484(e)は、ボタン演出が開始された状態を示している。ボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。
図484(e´)に示す第1オートボタンモードでのボタン演出の開始の表示態様も図484(e)に示す「PUSH」の文字列が消去されている、操作有効期間を示す有効期間画像は表示されている。図484(e´´)に示す第2オートボタンモードでは、演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されているだけでボタン演出は開始しない。従って、ボタン表示やゲージ表示は行われない。
図484(f)は、ボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。
図484(f´)に示す第1オートボタンモードでは図484(f)に示す「PUSH」の文字列を消去した表示態様でボタン演出が実行されている。また、ボタン演出の操作有効期間を示す有効期間画像が表示されている。図484(f´´)に示す第2オートボタンモードでは、ボタン演出とは異なる別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図485(a)は、ボタン演出の実行中にボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されて受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図485(a´)に示す第1オートボタンモードでは、ボタン操作を行わないのに自動的に左側のボタン画像が消去されている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。また、図485(a)に示すボタン消去アニメは第1オートボタンモードでは実行されていない。図485(a´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図485(b)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図485(b´)に示す第1オートボタンモードでも、ボタン演出の実行中でボタン消去の次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、自動でされたボタン操作を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図485(b´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、「左に3」という文字列が表示されて、左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止したことを報知している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図485(c)は、ボタン演出の実行中に遊技者が2回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図485(c´)に示す第1オートボタンモードではボタン操作が自動で行われている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図485(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、左側に「装飾3」を模した画像が表示されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図485(d)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の押下の受付があると左側のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図485(d´)に示す第1オートボタンモードでは、ボタン操作を行わないのに自動的に右側のボタン画像が消去されている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図485(d´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図485(e)は、ボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、チャンスボタン136の押下を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの左側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図485(e´)に示す第1オートボタンモードにおいても、縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、自動によるボタン操作を契機として左図柄表示領域208aで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側のボタン画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図485(e´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、「右に3」という文字列が表示されて、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止したことを報知している。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図485(f)は、操作有効期間の途中の第二の演出の実行中に行われる特別な演出を示している。当該演出では、演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化して、当該変動の予告をしている。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化して当該変動の予告をしている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図485(f´)に示す第1オートボタンモードでも演出表示領域208bの中央に表示されているボタン画像の表示態様が「通常」であったものが、「振動+回転」に変化して、当該変動を予告している。第1オートボタンモードでは、チャンスボタン136のボタン態様を変えなくてもボタン表示で遊技者に当該変動の予告報知が可能である。なお、ボタン態様を変化させて予告報知を行ってよい。また、ゲージ表示の表示態様として例えばゲージの色が「青」であったものが「黄」に変化して当該変動の予告をしている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図485(f´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。別演出では、右側に「装飾3」を模した画像が表示されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図486(a)は、ボタン演出の実行中に遊技者が3回目のボタン操作としてチャンスボタン136を押下した状態を示している。チャンスボタン136のボタン態様は、演出表示領域208dの中央に表示されたボタン画像の表示態様と同一になっている。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図486(a´)に示す第1オートボタンモードではボタン操作が自動で行われている。第1オートボタンモードでは「PUSH」の文字列は表示されない。図485(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。第2オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角の「オート中」の文字列が消去されている。
図486(b)は、ボタン演出の実行中にボタン消去アニメが実行されている状態を示している。チャンスボタン136の3回目の押下があると中央のボタン画像がボタン消去アニメにより消去される。消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。また、ボタン消去アニメに並行して、ゲージ表示に代えてエフェクト画像が表示された後に当該エフェクト画像も消滅するゲージ画像消去アニメーションが実行されている。
図486(b´)に示す第1オートボタンモードでも図486(b)に示す非オートボタンモードと同一の表示態様でボタン消去アニメが実行されている。このように、第1オートボタンモードでボタン消去アニメを実行してもよいし、ボタン操作毎にボタン消去アニメをしたりしなかったりしてもよい。図486(b´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出が実行されている。
図486(c)は、ボタン演出の実行中で第二の演出の後に実行される第一の演出を示している。第一の演出はボタン操作の結果を報知している。本例では第一の演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に「SP」の文字列が大きく表示される。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図486(c´)に示す第1オートボタンモードでも図486(c)に示すものと同一の第一の演出が実行されている。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。図486(c´´)に示す第2オートボタンモードでは別演出として、演出表示領域208dの中央に表示された2つの「装飾3」の間に図442(c)に示すキャラFと同じ画像が表示され、その上部に「SPリーチだ」の文字列が表示されている。これにより、リーチ演出がSP(スーパー)リーチに発展することが遊技者に報知される。
図486(d)〜図486(i)はSPリーチ演出を示している。図486(d)はSPリーチ演出が開始された状態を示しており、演出表示領域208dの左上角に縮小表示された左右図柄表示領域208a、208cに「装飾3」が仮停止表示されている。演出表示領域208dの上部には「討伐リーチ」の文字列が表示されている。演出表示領域208dの中央には二人の武士が向き合っている画像が表示されている。図486(e)はSPリーチ演出中にデカボタン表示がされてチャンスボタン136の押下が促されている状態を示している。図486(f)ではチャンスボタン136が押下されて、SPリーチ演出が次のシーンに進み、武士が「勝負じゃ!」と叫ぶ画像が表示されている。図486(g)は、当該武士が戦いに勝った状態を示している。画面中央に「装飾3」が表示され、その右に勝った武士の姿とその左に負けた武士の姿が表示されている。画面上部には「勝ち」の文字列が表示されている。
図486(h)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが縮小表示から装飾図柄表示装置208の画像表示領域の中央部に拡大されて表示された状態を示している。左図柄表示領域208aに「装飾3」が仮停止し、中図柄表示領域208bに「装飾3」が仮停止し、右図柄表示領域208cに「装飾3」が仮停止している。
図486(i)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には大当り図柄の「特図A」が停止表示している。特図1用第四図柄表示領域t1には特図1変動遊技の結果が当りであることを示す「A」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾3−装飾3」が停止表示され、当該特図1変動遊技が大当りであることが報知されている。
(実施例17)
次に、図487を用いて本実施の形態の実施例17によるパチンコ機100における特図変動遊技について説明する。図487(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212および特図2表示装置214には第1はずれ図柄の「特図I」が停止表示されている。特図1および特図2用第四図柄表示領域t1、t2には特図変動遊技の結果がはずれであることを示す「×」画像が表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには「装飾3−装飾2−装飾8」が停止表示され、当該特図変動遊技がはずれであることが報知されている。
また、特図1保留ランプ218には左側の2個のLEDが点灯して特図1の保留が2個あることが報知されている。特図2保留ランプ220は全て消灯しており特図2の保留がないことが報知されている。特図1保留アイコン表示領域には、保留順位が1位の保留に対応した特図1保留アイコンa1が表示され、その右側に保留順位が2位の保留に対応した特図1保留アイコンa2が表示されている。特図1保留アイコンa1、a2はいずれも図432(a)に示す通常保留の表示態様である。
図487(a)は、第3オートボタンモードでの状態を示している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されて、現在のモードがオートボタンモードであることが遊技者に報知されている。
図487(b)は、次の特図1変動遊技が開始されて当該特図1変動遊技が実行されている状態を示している。特図1表示装置212では特図変動表示が実行中であり、特図1用第四図柄表示領域t1では特図1変動遊技が実行中であることが報知されている。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは装飾図柄の変動表示が実行中である。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
また、特図1変動遊技の開始に伴い保留順位が1位の保留が1つ消化されて、特図1保留ランプ218には左端の1個のLEDだけが点灯して特図1の保留が1個であることが報知されている。特図1保留アイコン表示領域では、保留の消化に対応して左側の特図1保留アイコンが消滅し、右隣りにあった特図1保留アイコンが左に移動して特図1保留アイコンa1として表示される。
図487(c)は、左中右図柄表示領域208a〜208cが当初の表示領域中央から表示領域の左上角に縮小表示されて、演出表示領域208dが表示領域中央に拡大している状態を示している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図487(d)は、第3オートボタンモードでのボタン演出を開始する状態を示している。本例では、リーチ演出が開始される前にボタン演出が開始される。ボタン演出では、まず始めにボタン演出の説明表示(チュートリアル表示)が行われる。ボタン演出の説明表示では、演出表示領域208dのほぼ中央にチャンスボタン136を模した画像が横一列に2つ整列し、さらにその右側に方向キー137が並んで表示されている。一列に並ぶ2つのチャンスボタン136と1つの方向キー137を模した画像のそれぞれの上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には「ボタン操作で図柄を停止させろ」の文字列が表示され、その上部に「Ready」の文字列が表示されている。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図487(e)は、第3オートボタンモードでのボタン演出が開始された状態を示している。ボタン演出は、演出表示領域208dのほぼ中央に、チャンスボタン136を模した表示態様の操作要求画像(ボタン画像)が横一列に2つ整列して表示され、その右隣りに方向キー137を模した表示態様の操作要求画像(以下、「方向キー画像」または「ボタン画像」と称する場合がある)が表示されている。2つのボタン画像と1つの方向キー画像の各上部には「PUSH」の文字列が表示され、それらの上部には、2つのボタン画像と1つの方向キー画像に対して共通の1つの有効期間画像が表示されている。本例の有効期間画像は横に長い長方形枠形状を有しており、当初は当該枠形状内で有効期間の全期間を所定色の棒状で示し、期間の経過とともに所定色の棒状の部分が徐々に左方向に短くなるように表示される。より具体的には、有効期間画像はゲージ画像であり、ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、操作有効期間の残り期間を示唆可能な表示である。ゲージ画像の表示は、ゲージの長さが0となることで操作有効期間が終了することを報知可能な表示である。ゲージ画像の上部に「Go」の文字列が表示されている。第3オートボタンモードでは、演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図487(f)は、第3オートボタンモードでのボタン演出の実行中に遊技者がチャンスボタン136ではなく先に方向キー137を押下した状態を示している。遊技者による方向キー137の押下は図中の方向キー137に遊技者の指が載せられた状態で示している。有効期間画像は、棒状部分が左方向に幾分短くなって、操作有効期間が少し短くなった状態を報知している。第3オートボタンモードでは演出表示領域208dの右下角に「オート中」の文字列が表示されている。
図487(g)は、第3オートボタンモードではボタン演出の実行中に遊技者によりされたボタン操作も有効となり、ボタン画像消去アニメーション(ボタン消去アニメ)が実行されている状態を示している。方向キー137が最初に押下されてボタン受付があると右側のボタン画像(方向キー画像)がボタン消去アニメにより消去される。ボタン消去アニメの途中ではボタン画像に代えてエフェクト画像が表示される。また、消去されるボタン画像の上部の「PUSH」の文字列もボタン消去アニメの途中でエフェクト画像に変わりその後消滅する。これにより、必要な操作回数が一回減ったことを分かり易く報知している。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図487(h)は、第3オートボタンモードでのボタン演出の実行中でボタン消去アニメの次に実行される第二の演出を示している。縮小表示されている装飾図柄の変動表示では、方向キー137の押下を契機として右図柄表示領域208cで「装飾3」が仮停止されている。第二の演出では、演出表示領域208dの右側の方向キー画像が表示されていた領域に「装飾3」を模した画像が表示される。有効期間画像は、棒状部分が左方向にさらに短くなって、操作有効期間がさらに短くなった状態を報知している。
図487(e´)は、図487(e)に示す演出の変形例を示している。本変形例はボタン画像の数が非オートボタンでの演出でのボタン画像の数より少なくてもよいことを示している。オートボタン状態ではボタン操作は自動で行われるため、ボタン演出であることを遊技者が認識できればよいのでボタン表示は1つでもよい。
以上説明したように、オートボタンモードでのボタン演出は非オートボタンモードのボタン演出と全く同じ表示態様で行うようにすることができる。また、本例のオートボタンモードでは、遊技者によるボタン操作も有効に受付けられて所定の演出が行われるようになっている。
以上説明した実施例(2−16〜17)についてまとめると以下のようになる。
パチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段としての例えば、チャンスボタン136と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段としての例えば、演出表示領域208dと、第一の演出としての例えば、ボタン操作の結果を報知する演出を少なくとも実行可能な演出手段としての例えば、装飾図柄表示装置208と、複数種類のモードの切替制御を少なくとも実行可能なモード制御手段としての例えば、第1副制御部400と、を備えている。複数種類のモードのうちの少なくとも一つは、第一のモードとしての例えば、非オートボタンモードであり、複数種類のモードのうちの少なくとも一つは、第二のモードとしての例えば、オートボタンモードである。非オートボタンモードとは、チャンスボタン136が自動で操作されたことにならないモードのことであり、オートボタンモードとは、チャンスボタン136が自動で操作されたことになるモードのことである。
複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示としての例えば、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示であり、複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示としての例えば、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示、またはボタン画像の非表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードに少なくとも対応した表示であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードに少なくとも対応した表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、第一の期間としての例えば、特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示である。特図変動遊技の実行期間は、チャンスボタン136の操作に関する受付が有効である期間の第三の期間としての例えば、操作有効期間の少なくとも一部を含む期間である。
演出表示領域208dは、第一の数(例えば、3)となる「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示を少なくとも表示可能である。ボタン操作の結果を報知する演出は、操作有効期間においてチャンスボタン136が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能である。第一の数は、二以上であり、第二の数は、二以上である。「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示と少なくとも一部が異なる。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出の表示がオートボタンモードと非オートボタンモードとで異なるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の表示と第二の表示の違いによりモードを容易に認識できる場合がある。
また、パチンコ機100は、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段として例えば、演出表示領域208dを備えている。演出表示領域208dは、第一の装飾図柄変動表示として例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードにおける左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードにおける左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、同じ種類の装飾図柄変動表示でモードにより表示が異なる部分を明確にすることにより、ボタンの操作が必要であるか否かを認識しやすい場合がある。
また、パチンコ機100は、予告としての例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告、SPリーチへ発展するか否かの予告を少なくとも実行可能な予告手段としての例えば、第1副制御部400を備えている。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、当該特図変動遊技に対する当否予告の少なくとも一部となる表示であり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、当該特図変動遊技に対する当否予告の少なくとも一部となる表示である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示における特図変動遊技の実行期間に開始されない場合があり、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示における特図変動遊技の実行期間に開始されない場合がある。
また、演出表示領域208dは、第二の装飾図柄変動表示としての例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの別の装飾図柄の変動表示を少なくとも実行可能である。「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、非オートボタンモードにおける別の装飾図柄の変動表示の別の特図変動遊技の実行期間としての例えば、別の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能であり、「PUSH」の文字列を含まないボタン画像の表示は、オートボタンモードにおける別の装飾図柄の変動表示の別の特図変動遊技の実行期間に少なくとも開始可能である。こうすることにより、別の装飾図柄変動表示でもボタン演出が実行可能となる。
また、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示は、操作有効期間を示唆可能な表示としての例えば、操作期間画像の表示を少なくとも含む表示であり、「PUSH」の文字列を含まないボタン画像の表示は、操作有効期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでは、有効期間表示を行わない。オートボタンモードでは自動でボタン操作されたことになるため、有効期間表示を行う必要がなく、遊技者が誤認(ボタン操作が必要であるという誤認)する危険性を低減することができる場合がある。
「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示は、チャンスボタン136を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、演出表示領域208dは、第三の数(例えば、0)となる「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示を少なくとも表示可能であり、第三の数は、第一の数よりも小さい数である。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでのボタン表示数は、非オートボタンモードでの表示数よりも少ない。
また、第三の数は一である場合は、オートボタンモードでのボタン表示は一つなので、ボタン表示の数を間引きつつも非オートボタンモードにおいてはボタン演出であったことを遊技者に認識させることができる場合がある。また、オートボタンモードにおけるボタンの表示数は、第一の数よりも大きい数となる場合があってもよいし、同じ場合であってもよい。また、オートボタンモードにおいてボタン表示を行わなくてもよい。この場合に手動のボタン操作を有効とすると、隠しボタン演出として機能させることができる場合がある。
また、装飾図柄表示装置208は、第二の演出として例えば、ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出を少なくとも実行可能である。ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出は、非オートボタンモードにおいてチャンスボタン136が操作される毎に少なくとも実行可能であり、ボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出は、オートボタンモードにおいて操作有効期間に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、操作手段の操作毎に行われる演出(オートボタンモードでは操作有効期間中に行われる演出)なので、非オートボタンモードにおいてボタンの操作毎に実行可能な演出もオートボタンモードにおいて支障の出ないタイミングで実行できる場合がある。
装飾図柄表示装置208は、オートボタンモードにおける操作有効期間にチャンスボタン136が操作された場合は、チャンスボタン136が操作されたことに関連してボタン画像の表示を別の画像の表示に置き換える演出を少なくとも実行可能である。当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモード中のボタン操作でも第二の演出を実行可能なので、ボタン操作による達成感を遊技者に付与できる場合がある。
次に、以上説明した第8の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図418乃至図487を参照しつつ説明する。
(1−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、ボタン画像の表示)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間(例えば、操作有効期間)」という。)において少なくとも表示され、前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出(図464(c)参照))であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、消去されたボタン画像の位置にパンダ画像が出現する演出(図463(o)参照))であり、前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上であり、前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出(例えば、3個のボタン画像の一部を隠す演出)である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示のうちの少なくとも一部を第二の演出によって隠すようにしているので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン操作の有効期間中も第二の演出の出現により遊技の興趣を向上させることができる場合がある。また、第二の演出をボタン表示よりも目立たせることができる場合がある。
また、上記の「前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出」は、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの一の第一の表示のうちの少なくとも一部を隠す場合がある演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの複数の第一の表示のそれぞれの少なくとも一部を隠す場合がある演出」であってもよい。
また、「前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を必ず隠して実行される演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの一の第一の表示のうちの少なくとも一部を必ず隠す演出」でもよいし、「第二の演出は、第一の数となる第一の表示のうちの複数の第一の表示のそれぞれの少なくとも一部を必ず隠す演出」でもよい。
(1−2)上記パチンコ機100であって、前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、ボタン操作毎に行われる演出であるので、第一の演出が行われる前に第二の演出を実行することにより、第一の演出に期待させることができる場合がある。
第二の演出は、操作手段の操作毎に実行される演出であるが、操作毎に行われる第二の演出の全てで第一の表示が隠される構成であってもよいし、一部の操作で行われて開始された第二の演出でのみ第一の表示が隠される構成であってもよい。
第二の演出は、操作手段の操作に関連しない演出(例えば、ステップアップ予告や、先読み予告、カットイン予告、普図演出等のような予告や、獲得出玉数や連荘数、確変や時短、潜伏モードなどの遊技に関連した情報)であってもよい。
第二の演出が実行された場合であっても、必ず隠されない演出(第四図柄など)が存在していてもよい。
上記パチンコ機100であって、前記第二の演出は、前記第一の表示が表示開始後に開始可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、ボタン表示の表示開始後に開始される演出なので、第二の演出によりボタン表示が隠される場合であっても、ボタン表示の表示開始後に第二の演出が開始されるため、ボタン表示を遊技者が見逃さないようにすることができる場合がある。なお、第二の演出は、第一の表示が表示開始されるよりも先に開始可能な演出であってもよい。
(1−3)上記パチンコ機100であって、前記表示手段は、一回の前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の最初の押下)の受付に応じて一の前記第一の表示(例えば、左側のボタン画像の表示)を少なくとも消去可能な手段であり、前記第二の演出は、表示が継続されている他の前記第一の表示(例えば、中央のボタン画像の表示)のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、ことを特等とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の消去後にまだ表示されているボタン表示の一部を隠すことができる。また、ボタン表示が消去された領域を第二の演出の実行領域として有効活用できる場合がある。
なお、第二の演出は、一回の操作手段の操作の受付で複数のボタン表示が消去する構成であってもよいし、複数回の操作の受付で一のボタン表示が消去する構成であってもよいし、複数回の操作の受付で複数のボタン表示が消去する構成であってもよい。
第二の演出は、第一の表示が消去された後であっても表示が継続されている第一表示があったとしても該第一の表示を隠さない場合があってもよい。例えば、第二の演出が複数種類の予告のうちの一つを出現させる演出であって、第一の予告では第一の表示を隠すことが可能であり、第二の予告では第一の表示を隠さない構成であってもよい。また、同じ種類の第二の演出(例えば第三の予告)であっても、例えば、ボタン操作の回数の相違(一回目の操作と二回目の操作)などによって、隠される場合と隠さない場合があってもよい。
上記パチンコ機100であって、前記第二の演出は、(前記操作手段の受付に応じて)前記第一の表示が消去された後に表示が継続されている前記第一の表示がない場合は、前記第一の表示を隠さない演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の消去後にボタン表示がない場合は、ボタン表示は隠されないようにすることができる場合がある。
(1−4)上記パチンコ機100であって、前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の数は一である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(1−5)上記パチンコ機100であって、前記第二の演出は、前記第二の表示の少なくとも一部を隠す場合がある演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出はゲージ表示を隠す場合があるので、第二の演出をより目立たせることができる場合がある。
なお、第二の演出は、第二の表示の少なくとも一部を隠す構成であってもよいし、第一の表示のみを隠す構成であってもよいし、第二の表示のみを隠す構成であってもよい。第二の表示が複数表示されている場合は、そのうちの一つを隠す構成であってもよいし、複数を隠す構成であってもよい。また、第二の演出は、第二の表示を隠さない場合があってもよい。
(1−6)上記パチンコ機100であって、前記第一の表示は、ボタン表示であり、前記第二の表示は、ゲージ表示であり、前記第三の数は一であり、前記表示手段は、複数の前記ボタン表示を第一の方向に並べて少なくとも表示可能な手段であり、前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減ることにより前記第三の期間の残りの期間を少なくとも示唆可能な表示であり、前記ゲージ表示は、第二の方向に前記ゲージの長さが減る表示であり、前記第二の方向は、前記第一の方向と同じ方向である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示が消去される方向と、ゲージが減る方向が同じ方向なので、第二の演出によって、第二の表示が隠される場合であっても、ゲージの残り(有効期間の残り期間)を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。なお、第一の方向と第二の方向は異なる方向であってもよい。
(1−7)上記パチンコ機100であって、前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、・ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
また、上記パチンコ機100であって、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする。
(1−8)上記パチンコ機100であって、前記表示手段は、複数の態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様(例えば、ボタン表示態様が「通常」)であり、前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様(例えば、ボタン表示態様が「振動」)であり、前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
なお、ボタン表示が予告として機能する場合、全てのボタン演出で態様が異なる必要はない。また、第三の態様を備えていてもよい。
(1−9)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(1−10)上記パチンコ機100であって、前記第二の演出は、前記操作手段の操作に少なくとも関連しない演出であり、前記第二の演出は、予告である、ことを特徴とする。
予告は、当該変動遊技についての予告だけでなく、先読み予告(保留アイコンや先読み予告に関する演出が少なくとも含まれる演出など)を含む。
(1−11)上記パチンコ機100であって、前記第一の表示は、アニメーション表示であり、
前記第二の表示は、アニメーション表示である、ことを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、前記表示手段の前方に少なくとも動作可能な可動手段を備え、前記第二の演出は、前記可動手段の動作により前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、ことを特徴とする。
(2−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、ボタン画像の表示)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作(例えば、チャンスボタン136の押下)に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」(例えば、操作有効期間)という。)において少なくとも表示され、前記第一の表示は、少なくともアニメーション表示(例えば、ボタンアニメーション)であり、前記第二の表示は、少なくともアニメーション表示(例えば、有効期間終了アニメーション)であり、前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上である、ことを特等とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の表示に関連したアニメーション表示を実行可能であり、複数のボタン表示に関してアニメーション表示を行うことができるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、アニメーション表示によりボタン操作を静止画像表示と比較してより促すことができる場合がある。
(2−2)上記パチンコ機100であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、ボタン消去画像)であり、前記第三の表示は、アニメーション表示(例えば、ボタン消去アニメーションや有効期間画像消去アニメーション)であり、前記第三の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な表示である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン操作に関連してアニメーション表示を行うことができるので、ボタン操作を促すことができる場合がある。
また、第三の表示は、操作手段が操作されたことに関連せずに実行される表示であってもよい。
(2−3)上記パチンコ機100であって、前記第一の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第一の消去アニメーション(例えば、ボタン消去アニメーション)」という。)である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示の消去アニメーションを実行することにより、遊技者によるチャンスボタンの押下が受付されたことを報知できる場合がある。
(2−4)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、第二の演出(例えば、ボタン画像が「優」画像の表示や「良」画像の表示へ変化する演出(図472(h)参照))を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、前記第二の演出は、前記第一の消去アニメーションが行われた後で少なくとも開始可能な演出である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、ボタン表示の消去アニメ後に開始可能な演出であるので、第二の演出を目立たせることができる場合がある。
また、第二の演出は、第一の消去アニメーションの実行中や、第一の消去アニメーションの開始前に開始可能な演出であってもよい。
(2−5)上記パチンコ機100であって、前記第二の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、前記第三の表示は、前記第二の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第二の消去アニメーション(例えば、有効期間画像消去アニメーション)」という。)である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ゲージ表示の消去アニメーションを実行できる。
(2−6)上記パチンコ機100であって、前記第二の表示は、ゲージ表示(例えば、横に長い長方形枠形状の画像)であり、前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、前記第三の期間の残り期間を少なくとも示唆可能な表示であり、前記ゲージ表示は、前記ゲージの長さが0となることで前記第三の期間が終了することを少なくとも報知可能な表示であり、前記第二の消去アニメーションは、前記第三の期間に前記操作手段が操作されたことに関連して前記ゲージの長さが残っている場合であっても該ゲージの長さが0となるアニメーションを少なくとも含むアニメーションである、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ゲージの長さの表示で0のアニメーション表示を行うことにより、消去されるゲージ表示やボタン表示に対応するボタン操作が受け付けられたことを分かりやすく報知できる場合がある。
(2−7)上記パチンコ機100であって、前記表示手段は、複数のアニメーション態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション態様(例えば、デカボタン表示)であり、前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション態様(例えば、デカボタン表示以外のボタン表示態様)であり、前記第二のアニメーション態様は、前記第一のアニメーション態様と異なるアニメーション態様である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示のアニメーション態様の違いによりボタン表示自体を予告として機能させることができる場合がある。
(2−8)上記パチンコ機100であって、前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の数は一である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(2−9)上記パチンコ機100であって、前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
また、上記パチンコ機100であって、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする。
(2−10)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(3−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、方向キー137)と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段(例えば、方向キー137)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、方向キー画像の表示)であり、前記第一の表示は、前記第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、前記第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第一の表示は、第一の期間(例えば、ボタン演出の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン画像を消去して他の画像を表示する演出)であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、方向キー画像を消去して別の他の画像を表示する演出)であり、前記第一の演出は、前記第一の操作手段が操作(例えば、チャンスボタン136が押下)されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、前記第二の演出は、前記第二の操作手段が操作(例えば、方向キー137が押下)されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段があり、操作手段と演出が対応関係にあり、複数の操作手段の操作順序により、演出順序が決定されるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、操作手段に対応して演出を選択できる場合がある。
なお、第一の表示と第一の操作手段、第二の表示と第二の操作手段の対応関係は一義的でなくてもよい。例えば第一の表示が、第二の操作手段に対応する場合があってもよいし、第一の表示や第二の表示の種類に関わらずいずれの操作手段も有効となるような構成であってもよい。
(3−2)上記パチンコ機100であって、前記第一の操作手段は、第二の期間(例えば、操作有効期間)に該第一の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、前記第二の操作手段は、前記第二の期間に該第二の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数の操作手段の操作有効期間が同じなので、一つの操作有効期間で複数の操作手段の操作をさせることで遊技の興趣が向上する場合がある。
(3−3)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、第一の条件が成立した場合は、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に開始可能な手段であり、前記演出手段は、第二の条件が成立した場合は、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に開始可能な手段であり、前記第一の条件は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作されるよりも先に前記第一の操作手段が操作された場合に成立する条件であり、前記第二の条件は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作されるよりも先に前記第二の操作手段が操作された場合に成立する条件である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、先に操作された操作手段に対応する演出が先に行われるので、第一の演出と第二の演出の出現順序を遊技者が選択できる場合がある。
上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の条件のみが成立した場合は、前記第一の演出のみを実行可能な手段であり、前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の条件のみが成立した場合は、前記第二の演出のみを実行可能な手段である、ことを特徴とする。
ここで、「第一の演出のみ」、または「第二の演出のみ」は、第一の演出と第二の演出のうちの一方のみであってもよい。また、「第一の演出のみ」、または「第二の演出のみ」は、第一の演出と第二の演出と下記の第三の演出のうちのいずれか一つのみであってもよい。
(3−4)上記パチンコ機100であって、前記表示手段は、第一の数(例えば、2)となる前記第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記表示手段は、第二の数(例えば、1)となる前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、装飾図柄を強制表示させる演出(図476参照))であり、前記第三の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第三の条件は、前記第一の操作手段が前記第一の数となる回数操作され、かつ、前記第二の操作手段が前記第二の数となる回数操作された場合に少なくとも成立する条件である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数回の操作で出現する演出としての第三の演出があり、操作手段が複数であるので、第一の操作手段と第二の操作手段の必要な操作回数と表示の数が一致することでわかりやすく報知できる場合がある。
上記パチンコ機100であって、前記第三の条件は、前記第二の期間が終了することで成立する場合がある条件である、ことを特徴とする。
操作有効期間切れで第三の演出が発生する場合がある。第三の演出は、操作有効期間終了時点で第三の条件が成立していなかった場合に行わない構成であってもよい。
(3−5)上記パチンコ機100であって、前記第一の操作手段は、複数の状態(例えば、複数のボタン態様(「通常」、「振動」、「振動+回転」、「発光」等))を取ることが少なくとも可能な手段であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、ボタン態様が「通常」)であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、ボタン態様が「振動」)であり、前記第二の状態は、前記第一の状態と異なる状態であり、前記第一の表示は、複数の表示態様(例えば、「通常」、「振動」、「振動+回転」、「デカボタン表示」等)で少なくとも表示可能なものであり、前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様(例えば、「通常」)であり、前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様(例えば、「振動」)であり、前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様と異なる表示態様であり、前記第一の表示態様は、前記第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、前記第二の表示態様は、前記第二の状態に少なくとも対応する表示態様である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の操作手段の状態に合わせた表示態様により、ボタンの状態と表示態様とでバリエーションを増加させることができる場合がある。
第一の操作手段は回転、振動、発光が可能なチャンスボタン136であり、第二の操作手段は方向キー137であってもよいし、他の操作手段の組合せでもよい。操作手段は任意に組み合わせることが可能であり、第一の操作手段と第二の操作手段の両方がそれぞれ複数の状態を取ることが可能な構成であってもよい。
また、第一の表示態様は第二の状態にも対応する構成であってもよいし、第二の表示態様は第一の状態にも対応する構成であってもよい。
(3−6)上記パチンコ機100であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、有効期間画像の表示)であり、前記第三の表示は、前記第二の期間を少なくとも示唆可能な表示であり、前記表示手段は、第三の数となる前記第三の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記第三の数は、一である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第三の表示は、複数であってもよい。
また、上記パチンコ機100であって、前記第一の数と前記第二の数の和は、三である、ことを特徴とする。
(3−7)上記パチンコ機100であって、前記遊技台は、パチンコ機であり、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(4−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段の操作に関する受付は、第一の有効期間(例えば、ボタン演出での操作有効期間)において少なくとも有効とされ、前記操作手段の操作に関する受付は、第二の有効期間(例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間)において少なくとも有効とされ、前記第二の有効期間は、前記第一の有効期間と少なくとも一部が異なる有効期間であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、ボタン保留アイコンの表示)であり、前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記表示手段は、第一の数(例えば、3つ)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、第二の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の期間は、前記第一の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第二の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンによる先読み予告演出)であり、前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、前記第一の演出は、前記第一の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上であり、前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。また、第二の期間は第一の期間と重ならない場合があってもよい。例えば、第二の演出がボタン保留アイコンによる演出である場合は、ボタン保留アイコンの表示タイミング(遊技球の始動入賞口への入賞タイミングに起因)は不定期であるため、二つの期間が重なった場合に上記内容を最低限満たす構成であれば構わない。なお、操作手段を示唆する第三の表示をさらに備えていてもよい。
(4−2)上記パチンコ機100であって、前記表示手段は、前記第一の有効期間を示唆可能な表示(以下、「第三の表示(例えば、有効期間画像の表示)」という。)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第二の有効期間を示唆可能な表示を行わない手段である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出では有効期間表示を行い、ボタン保留アイコンによる演出では有効期間表示を行わないので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
上記パチンコ機100であって、前記第二の有効期間は、第一の有効期間よりも長い期間である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間表示なしの第二の有効期間は、有効期間表示ありの第一の有効期間より長いので、有効期間の表示により第一の演出に対するボタン操作を促すことができる場合がある。
また、表示手段は、第二の有効期間を示唆可能な表示を行う場合があってもよいし、第一の有効期間と第二の有効期間の両方に期間を示唆可能な一つの表示があってもよい。 また、第二の有効期間は、第一の有効期間よりも短い有効期間である場合があってもよい。例えば、ボタン保留アイコンの例では、ボタン保留アイコンの表示が保留1(次の図柄変動表示の開始に関連して消去される)の場合には、ボタン保留に対応する操作有効期間は、第一の有効期間よりも短くなる場合がある。
(4−3)上記パチンコ機100であって、予告(例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400)と、先読み予告(例えば、保留に係る特図変動遊技に対する当否予告)を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記予告手段は、前記演出手段に前記第一の演出を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能な手段であり、前記先読み予告手段は、前記演出手段に前記第二の演出を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出は当該変動の予告の報知を含み、ボタン保留アイコンによる演出は先読み予告の報知を含むので、ボタンの表示の種類と予告の種類の組合せにより演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
また、第一の演出が先読み予告で、第二の演出が予告であってもよいし、両方の演出が予告、両方の演出が先読み予告であってもよい。
(4−4)上記パチンコ機100であって、複数種類の保留アイコン(例えば、特図1保留アイコンa1、a2)を少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、特図1保留表示領域を画定した演出表示領域208d)を備え、前記保留表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能な手段であり、前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコン(例えば、ボタン保留アイコン)であり、前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコン(例えば、所定の大当り信頼度を示唆する表示態様の保留アイコン)であり、前記第二の表示は、前記第一の保留アイコンであり、前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記ボタン保留アイコンを前記第二の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン保留アイコンによる演出は、保留アイコンの先読み予告を含むので、保留アイコンは、図柄変動表示の開始に関連して消去される表示であり、第二の有効期間に関する有効期間表示を行わなくても遊技者に認識させることができる場合がある。
(4−5)上記パチンコ機100であって、前記保留表示手段は、前記ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない手段である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン保留アイコンを複数表示しないので、ボタン演出が複雑になり過ぎることを防止できる場合がある。
また、第一の保留アイコンが表示されている期間であっても新たな第一の保留アイコンを表示する構成であってもよい。
(4−6)上記パチンコ機100であって、前記第二の演出は、前記第二の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第三の数は、前記第二の数よりも小さい数である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出を行うためのボタン操作回数は、第一の演出を行うためのボタン操作回数より少なくなる。
また、第三の数は、一であっても二以上であってもよい。また、別の演出では、第三の数が第二の数よりも大きい数となる場合があってもよい。
(4−7)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に実行可能な手段である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、第二の演出を優先するので、有効期間の示唆が行われない第二の演出を先に実行することにより、第一の有効期間のうちに第二の演出と第一の演出の両方を行わせるべくボタン操作を促すことができる場合がある。
(4−8)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に実行可能な手段である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、有効期間が重なった場合のボタン操作では、第一の演出を優先するので、第一の有効期間と第二の有効期間が重なった場合においても一方の演出を優先させることで、他方の演出が行われるまで、ボタン操作を継続させることができる場合がある。
また、操作手段とは別に第二の操作手段(例えば方向キー137)の操作により第一の演出を先に実行するか、第二の演出を先に実行するか選択可能な構成であってもよい。 また、先に発生したボタン演出に対応する演出を行う構成であってもよい。
(4−9)上記パチンコ機100であって、前記表示手段は、第四の数となる前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第四の数は一である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、複数のボタン表示(複数回のボタン操作の要求)に対してゲージ表示を一つとすることで、共通の操作有効期間であることを遊技者に分かりやすく報知することができる場合がある。なお、第二の表示は、複数であってもよい。
(4−10)上記パチンコ機100であって、前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン表示と第一の演出実行のためのボタン操作回数が同じなので、第一の演出を実行させるために必要なボタンの操作回数を遊技者に分かりやすく報知できる場合がある。
なお、第二の数は第一の数と異なる数であってもよい。第二の数が第一の数よりも多い場合は、複数のボタン表示により複数回のボタン操作が必要であることを報知できる場合があり、第二の数が第一の数よりも少ない場合は、ボタン表示の数だけ遊技者がボタン操作を行う前に第一の演出が実行されるため、確実に第一の演出を実行させることができる場合がある。
上記パチンコ機100であって、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする。
(4−11)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
(4−12)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段(例えば、チャンスボタン136、方向キー137)と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、備えた遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンであり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、チャンスボタン画像の表示)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、ボタン保留アイコンの表示)であり、前記第一の表示は、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、第二の操作手段(例えば、方向キー137)を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記表示手段は、第一の数(例えば、3つ)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、第二の期間(例えば、特図変動遊技の期間中)に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の期間は、前記第一の操作手段の操作に関する受付が有効である期間(例えば、ボタン演出での操作有効期間)の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第二の操作手段の操作に関する受付が有効である期間(例えば、ボタン保留アイコンによる演出での操作有効期間)の少なくとも一部を含む期間であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンによる先読み予告演出)であり、前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、前記第一の演出は、前記第一の期間において前記第一の操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、3つ)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上であり、前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、とを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第一の演出に対応する複数のボタン表示の他、別の第二の演出に関するボタン表示が出現するので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、ボタン演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
(5−1)本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、演出表示領域208d)と、演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、備えた遊技台であって、前記演出手段は、第一の演出(例えば、ボタン操作の結果を報知する演出)を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、「PUSH」の文字列を含むボタン画像の表示)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、「PUSH」の文字を含まないボタン画像の表示、またはボタン画像の非表示)であり、前記第一の表示は、第一のモード(例えば、非オートボタンモード)に少なくとも対応した表示であり、前記第二の表示は、第二のモード(例えば、オートボタンモード)に少なくとも対応した表示であり、前記第一のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードのことであり、前記第二のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードのことであり、前記第一の表示は、第一の期間(例えば、特図変動遊技の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第一の期間は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間(例えば、操作有効期間)」という。)の少なくとも一部を含む期間であり、前記表示手段は、第一の数(例えば、3)となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数(例えば、2)となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上であり、前記第二の表示は、前記第一の表示と少なくとも一部が異なる表示である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、ボタン演出の表示がオートボタンモードと非オートボタンモードとで異なるので、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、第一の表示と第二の表示の違いによりモードを容易に認識できる場合がある。
また、第一のモードであるか第二のモードであるかを報知する報知手段を別途設けてもよい。また、第二の表示は、なくてもよい(無表示も第二の表示であってもよい)。
(5−2)上記パチンコ機100であって、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段(例えば、演出表示領域208d)を備え、前記装飾図柄表示手段は、第一の装飾図柄変動表示(例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、同じ種類の装飾図柄変動表示でモードにより表示が異なる部分を明確にすることにより、ボタンの操作が必要であるか否かを認識しやすい場合がある。
上記パチンコ機100であって、予告(例えば、当該特図変動遊技に対する当否予告、SPリーチへ発展するか否かの予告)を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400)を備え、前記第一の表示は、前記予告の少なくとも一部となる表示であり、前記第二の表示は、前記予告の少なくとも一部となる表示であり、前記第一の表示は、前記第一の装飾図柄変動表示における前記第一の期間に開始されない場合がある表示であり、前記第二の表示は、前記第一の装飾図柄変動表示における前記第一の期間に開始されない場合がある表示である、ことを特徴とする。
上記パチンコ機100であって、
前記装飾図柄表示手段は、第二の装飾図柄変動表示(例えば、左中右図柄表示領域208a〜208cでの別の装飾図柄の変動表示)を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第二の装飾図柄変動表示の第二の期間(例えば、別の特図変動遊技の実行期間)に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第二の装飾図柄変動表示の前記第二の期間に少なくとも開始可能な表示である、ことを特徴とする。
こうすることにより、別の装飾図柄変動表示でもボタン演出が実行可能となる。
(5−3)上記パチンコ機100であって、前記第一の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示(例えば、操作期間画像の表示)を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでは、有効期間表示を行わない。オートボタンモードでは自動でボタン操作されたことになるため、有効期間表示を行う必要がなく、遊技者が誤認(ボタン操作が必要であるという誤認)する危険性を低減することができる場合がある。
(5−4)上記パチンコ機100であって、前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記表示手段は、第三の数(例えば、0)となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の数は、前記第一の数よりも小さい数である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモードでのボタン表示数は、非オートボタンモードでの表示数よりも少ない。
上記パチンコ機100であって、前記第三の数は一である、ことを特徴とする。
オートボタンモードでのボタン表示は一つなので、ボタン表示の数を間引きつつも非オートボタンモードにおいてはボタン演出であったことを遊技者に認識させることができる場合がある。
また、オートボタンモードにおけるボタンの表示数は、第一の数よりも大きい数となる場合があってもよいし、同じ場合であってもよい。また、オートボタンモードにおいてボタン表示を行わなくてもよい。この場合に手動のボタン操作を有効とすると、隠しボタン演出として機能させることができる場合がある。
(5−5)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、第二の演出(例えば、ボタン画像の表示を別の画像に置き換える演出)を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の演出は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作される毎に少なくとも実行可能な演出であり、前記第二の演出は、前記第二のモードにおいて前記第三の期間に少なくとも実行可能な演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、第二の演出は、操作手段の操作毎に行われる演出(オートボタンモードでは操作有効期間中に行われる演出)なので、非オートボタンモードにおいてボタンの操作毎に実行可能な演出もオートボタンモードにおいて支障の出ないタイミングで実行できる場合がある。
(5−6)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、前記第二のモードにおける前記第三の期間に前記操作手段が操作された場合は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である、ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、オートボタンモード中のボタン操作でも第二の演出を実行可能なので、ボタン操作による達成感を遊技者に付与できる場合がある。
(5−7)上記パチンコ機100であって、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする。
演出手段は、表示手段を含まない構成であってもよい。例えば、演出手段は、表示手段の前側に少なくとも移動可能な可動体であってもよい。
また、オートボタンモードの設定については、非遊技状態であるデモ画面表示中等に方向キー137やチャンスボタン136等の操作で設定可能である。また、オードボタンモードの解除については、上記設定と同じように解除可能でもあるし、オートボタンモード中のボタン操作により解除可能である。後者の場合は、当該演出中のみ解除可能であってもよいし、それ以降に継続して非オートボタンモードにしてもよい。
上記パチンコ機100であって、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の変形が可能である。例えば、実施例1では、ボタン操作の受付がされてから第二の演出が実行され、次のボタン操作の受付がされてから次の第二の演出が実行される順になっているが、第二の演出が発生する場合に次のボタン操作が行われる場合があってもよい。
また、上記実施例において、演出や表示を行う場合がある契機において当該演出や表示が何も行われない態様は、「演出なし」や「表示なし」の演出や表示が実行されるものと解釈する。
また、上記実施例におけるボタン操作の有効期間は一例であって、別の契機にボタン演出が出現する場合は当然に個別の操作有効期間が設定される。ボタン演出としては、必ずしも複数のボタン表示が実行される必要はなく、別の契機では、一回のボタン操作を行う場合があってもよいし、複数回の操作を要するにもかかわらず、一つのボタン表示と一つのゲージ表示が実行される場合があってもよい。また、同じタイミングや契機で行われるボタン演出であっても、これらの組合せにより行うようにしてもよい。こうすることでボタン表示やゲージ表示の数でも予告として機能させることができる場合がある。
複数のボタン表示が同時に表示されている場合であっても、操作有効期間の少なくとも一部の期間が互いに異なる構成であってもよい。例として、表示されているボタン表示のうちの少なくとも一つは操作有効期間ではない期間に表示開始される構成であってもよい。例えば、操作有効期間の前にボタン表示を表示することで複数回のボタン操作を行う必要があることを事前に報知できる場合がある。
複数のボタン表示のうちの一つが他と異なるという点に関して、ボタン表示は同じであるが、例えば一方(直近のボタン操作に関わるボタン表示)をエフェクトなどで発光させて、他のボタン表示は暗転表示(相対的に暗くした表示)したような態様なども、複数のボタン表示のうちの一つが他と異なるものに含まれる。
ボタン表示に関連して記載されている内容は、支障のない限り適宜ゲージ表示にも適用してもよいし、ゲージ表示に関連して記載されている内容は、支障のない限り適宜ボタン表示に適用してもよい。各種演出は、ボタン操作に関連して開始される構成であるが、他の条件によって開始される構成であってもよい。例えば、演出の開始時期をあらかじめ時間で決めており、その間にボタン操作がなされなかった場合や、ボタンとは別の操作手段の操作によって行われる場合であってもよい。
操作手段はボタンに限定されるものではなく、タッチセンサ式の操作手段や、液晶式タッチパネル、レバー式操作手段、近接センサによる操作手段等を適宜用いることができる。
例えば、実施例1では、第二の演出は、ボタンの操作毎に行われる演出であるが、第一の演出が行われるボタンの操作回数に達した場合には、第二の演出と第一の演出の両方を実行する構成であってもよいし、第一の演出のみ行う構成であってもよい。
また、複数の操作手段を備え、該複数の操作手段を用いてボタン演出を行う構成であってもよい。例えば、タッチパネルにより複数の選択肢から一つを選択し、演出ボタンにより選択したものを確定させる操作を行うような構成であってもよい。
ボタン操作に応じた演出が、ボタン操作を行わない別の機会(例えば、操作有効期間切れで自動的に出るタイミングとは異なる全く別の機会)に実行される構成であってもよい。
複数回のボタン操作により出現する第一の演出が、該複数回の操作が行われる前に出現する構成であってもよい。この場合における複数回の操作が行われる前とは、例えば、ボタンの操作回数が規定に操作回数に満たない場合や、規定回数のボタン操作が行われる前に有効期間が終了した場合などが相当する。
ボタンの操作毎に行われる第二の演出は、一つの表示がボタンの操作毎に変化する演出であってもよい。例えば、一回目のボタン操作でキャラAが出現し、二回目以降のボタン操作でキャラAが大きくなったり色彩が変化したりするような構成であってもよいし、二回目以降の操作で信頼度の高い別のキャラBやキャラCに変化していく構成であってもよい。
ボタン操作毎に行われる第二の演出の結果の組合せとその後に行われる第一の演出の結果に関連性がある構成であってもよい。例えば、第二の演出結果の組合せによりSPリーチの発展や大当り告知等を行う構成であってもよい。
また、上記実施の形態およびこれ以降に記載された実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。なお、上記およびこれ以降の詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態の遊技台は、例えば以下のように表現される。
(付記B1)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)において少なくとも表示され、前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上であり、前記第二の演出は、前記第一の数となる前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B2)付記B1に記載の遊技台であって、前記第二の演出は、前記操作手段の操作の受付毎に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B3)付記B1または2に記載の遊技台であって、前記表示手段は、一回の前記操作手段の操作の受付に応じて一の前記第一の表示を少なくとも消去可能な手段であり、前記第二の演出は、表示が継続されている他の前記第一の表示のうちの少なくとも一部を隠して実行される場合がある演出である、ことを特等とする遊技台。
(付記B4)付記B1乃至B3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の数は一である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B5)付記B4に記載の遊技台であって、前記第二の演出は、前記第二の表示の少なくとも一部を隠す場合がある演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B6)付記B4またはB5に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、ボタン表示であり、 前記第二の表示は、ゲージ表示であり、前記第三の数は一であり、前記表示手段は、複数の前記ボタン表示を第一の方向に並べて少なくとも表示可能な手段であり、前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減ることにより前記第三の期間の残りの期間を少なくとも示唆可能な表示であり、前記ゲージ表示は、第二の方向に前記ゲージの長さが減る表示であり、前記第二の方向は、前記第一の方向と同じ方向である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B7)付記B1乃至B6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B8)付記B1乃至B7のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B9)付記B1乃至B8のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、複数の態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第一の態様であり、前記複数の態様のうちの少なくとも一つは、第二の態様であり、前記第二の態様は、前記第一の態様と異なる態様である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B10)付記B1乃至B9のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B11)付記B1乃至B10のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第二の演出は、前記操作手段の操作に少なくとも関連しない演出であり、前記第二の演出は、予告である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B12)付記B1乃至B11のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、アニメーション表示であり、前記第二の表示は、アニメーション表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B13)付記B1乃至B12のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記B14)付記B1乃至B12のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記C1)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、第一の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)において少なくとも表示され、前記第一の表示は、少なくともアニメーション表示であり、前記第二の表示は、少なくともアニメーション表示であり、前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第三の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上である、ことを特等とする遊技台。
(付記C2)付記C1に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、前記第三の表示は、アニメーション表示であり、前記第三の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C3)付記C2に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、前記第三の表示は、前記第一の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第一の消去アニメーション」という。)である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C4)付記C3に記載の遊技台であって、前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、前記第二の演出は、前記第一の消去アニメーションが行われた後で少なくとも開始可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C5)付記C2乃至C4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第二の表示は、前記操作手段が操作されたことに関連して少なくとも消去可能な表示であり、前記第三の表示は、前記第二の表示が消去される場合に実行可能な消去アニメーション(以下、「第二の消去アニメーション」という。)である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C6)付記C5に記載の遊技台であって、前記第二の表示は、ゲージ表示であり、前記ゲージ表示は、ゲージの長さが減るアニメーションが行われることで、前記第三の期間の残り期間を少なくとも示唆可能な表示であり、前記ゲージ表示は、前記ゲージの長さが0となることで前記第三の期間が終了することを少なくとも報知可能な表示であり、前記第二の消去アニメーションは、前記第三の期間に前記操作手段が操作されたことに関連して前記ゲージの長さが残っている場合であっても該ゲージの長さが0となるアニメーションを少なくとも含むアニメーションである、ことを特徴とする遊技台。
(付記C7)付記C1乃至C6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、複数のアニメーション態様で前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第一のアニメーション態様であり、前記複数のアニメーション態様のうちの少なくとも一つは、第二のアニメーション態様であり、前記第二のアニメーション態様は、前記第一のアニメーション態様と異なるアニメーション態様である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C8)付記C1乃至C7のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の数は一である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C9)付記C1乃至C8のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C10)付記C1乃至C9のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C11)付記C1乃至C10のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C12)付記C1乃至C11のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記C13)付記C1乃至C11のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記D1)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第一の操作手段であり、前記複数の操作手段のうちの少なくとも一つは、第二の操作手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、記第二の表示は、前記第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、前記第一の演出は、前記第一の操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出であり、前記第二の演出は、前記第二の操作手段が操作されたことに関連して少なくとも開始可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D2)付記D1に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、第二の期間に該第一の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、前記第二の操作手段は、前記第二の期間に該第二の操作手段の操作に関する受付が少なくとも有効となる手段であり、前記第一の期間は、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記演出手段は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作された場合は、前記第一の演出を少なくとも開始可能な手段であり、前記演出手段は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作された場合は、前記第二の演出を少なくとも開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D3)付記D2に記載の遊技台であって、前記演出手段は、第一の条件が成立した場合は、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に開始可能な手段であり、前記演出手段は、第二の条件が成立した場合は、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に開始可能な手段であり、前記第一の条件は、前記第二の期間に前記第二の操作手段が操作されるよりも先に前記第一の操作手段が操作された場合に成立する条件であり、前記第二の条件は、前記第二の期間に前記第一の操作手段が操作されるよりも先に前記第二の操作手段が操作された場合に成立する条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D4)付記D2またはD3に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記表示手段は、第二の数となる前記第二の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出であり、前記第三の演出は、第三の条件が成立した場合に少なくとも実行可能な演出であり、 前記第三の条件は、前記第一の操作手段が前記第一の数となる回数操作され、かつ、前記第二の操作手段が前記第二の数となる回数操作された場合に少なくとも成立する条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D5)付記D4に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、複数の状態を取ることが少なくとも可能な手段であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、前記複数の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、前記第二の状態は、前記第一の状態と異なる状態であり、前記第一の表示は、複数の表示態様で少なくとも表示可能なものであり、前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第一の表示態様であり、前記複数の表示態様のうちの少なくとも一つは、第二の表示態様であり、前記第二の表示態様は、前記第一の表示態様と異なる表示態様であり、前記第一の表示態様は、前記第一の状態に少なくとも対応する表示態様であり、前記第二の表示態様は、前記第二の状態に少なくとも対応する表示態様である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D6)付記D4またはD5に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示であり、前記第三の表示は、前記第二の期間を少なくとも示唆可能な表示であり、前記表示手段は、第三の数となる前記第三の表示を少なくとも実行可能な手段であり、 前記第三の数は、一である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D7)付記D4乃至D6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の数と前記第二の数の和は、三である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D8)付記D1乃至D7のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D9)付記D1乃至D8のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記D10)付記D1乃至D8のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記E1)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、備えた遊技台であって、前記操作手段の操作に関する受付は、第一の有効期間において少なくとも有効とされ、前記操作手段の操作に関する受付は、第二の有効期間において少なくとも有効とされ、前記第二の有効期間は、前記第一の有効期間と少なくとも一部が異なる有効期間であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の期間は、前記第一の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第二の有効期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、前記第一の演出は、前記第一の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上であり、前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E2)付記E1に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第一の有効期間を示唆可能な表示(以下、「第三の表示」という。)を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第二の有効期間を示唆可能な表示を行わない手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E3)付記E1またはE2に記載の遊技台であって、予告を少なくとも実行可能な予告手段と、先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、を備え、前記予告手段は、前記演出手段に前記第一の演出を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能な手段であり、前記先読み予告手段は、前記演出手段に前記第二の演出を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E4)付記E1乃至E3のいずれか一項に記載の遊技台であって、複数種類の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段を備え、前記保留表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により図柄変動表示の実行に関する保留数を少なくとも報知可能な手段であり、前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第一の保留アイコンであり、前記複数種類の保留アイコンのうちの少なくとも一つは、第二の保留アイコンであり、前記第二の表示は、前記第一の保留アイコンであり、前記第一の保留アイコンは、ボタン保留アイコンであり、前記第二の演出は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記ボタン保留アイコンを前記第二の保留アイコンへと変化させる演出を少なくとも含む演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E5)付記E4に記載の遊技台であって、前記保留表示手段は、前記ボタン保留アイコンが表示されている期間は、新たなボタン保留アイコンを表示しない手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E6)付記E1乃至E5のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第二の演出は、前記第二の有効期間において前記操作手段が操作された回数が第三の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第三の数は、前記第二の数よりも小さい数である、とを特徴とする遊技台。
(付記E7)付記E1乃至E6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第一の演出よりも前記第二の演出を先に実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E8)付記E1乃至E7のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間が重なった場合において、前記第二の演出よりも前記第一の演出を先に実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E9)付記E2に記載の遊技台であって、前記表示手段は、第四の数となる前記第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第四の数は一である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E10)付記E1乃至E9のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第二の数は、前記第一の数と同じ数である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E11)付記E1乃至E10のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E12)付記E1乃至E11のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E13)付記E1乃至E12のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記E14)付記E1乃至E12のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記E15)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた複数の操作手段と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、複数種類の演出を少なくとも実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機またはスロットマシンであり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、第一の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、第二の操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、第二の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の期間は、前記第一の操作手段の操作に関する受付が有効である期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記第二の期間は、前記第二の操作手段の操作に関する受付が有効である期間の少なくとも一部を含む期間であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、前記第一の演出は、前記第一の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、前記第二の演出は、前記第二の表示に少なくとも関連して行われる演出であり、前記第一の演出は、前記第一の期間において前記第一の操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上であり、前記第二の期間は、前記第一の期間と重なる場合がある期間である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F1)遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、複数種類の表示を少なくとも表示可能な表示手段と、演出手段と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、第一の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、第一のモードに少なくとも対応した表示であり、前記第二の表示は、第二のモードに少なくとも対応した表示であり、前記第一のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードのことであり、前記第二のモードとは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードのことであり、前記第一の表示は、第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記第一の期間は、前記操作手段の操作に関する受付が有効である期間(以下、「第三の期間」という。)の少なくとも一部を含む期間であり、前記表示手段は、第一の数となる前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の演出は、前記第三の期間において前記操作手段が操作された回数が第二の数となった場合に少なくとも実行可能な演出であり、前記第一の数は、二以上であり、前記第二の数は、二以上であり、前記第二の表示は、前記第一の表示と少なくとも一部が異なる表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F2)付記F1に記載の遊技台であって、装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な装飾図柄表示手段を備え、前記装飾図柄表示手段は、第一の装飾図柄変動表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記第一の表示は、前記第一のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示であり、前記第二の表示は、前記第二のモードにおける前記第一の装飾図柄変動表示の前記第一の期間に少なくとも開始可能な表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F3)付記F1またはF2に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含む表示であり、前記第二の表示は、前記第三の期間を示唆可能な表示を少なくとも含まない表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F4)付記F1乃至F3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第二の表示は、前記操作手段を示唆する表示を少なくとも含む表示であり、前記表示手段は、第三の数となる前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第三の数は、前記第一の数よりも小さい数である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記F5)付記F1乃至F4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、第二の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記第二の演出は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作される毎に少なくとも実行可能な演出であり、前記第二の演出は、前記第二のモードにおいて前記第三の期間に少なくとも実行可能な演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F6)付記F5に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記第二のモードにおける前記第三の期間に前記操作手段が操作された場合は、前記操作手段が操作されたことに関連して前記第二の演出を少なくとも実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F7)付記F1乃至F6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記演出手段は、前記表示手段を少なくとも含む手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F8)付記F1乃至F7のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の数は、三である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F9)付記F1乃至F8のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、パチンコ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記F10)付記F1乃至F8のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
[第9の実施の形態]
以下、図面を用いて、本発明の第9の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。なお、図488〜図517に示す符号は、原則として第9の実施の形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施の形態の説明では図488〜図517に示す符号を優先する。
まず、図488を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図488では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図490参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図489は、図488のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図491参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられており、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられている。
図490は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普通図柄始動口228、普通図柄始動口229、第1特別図柄始動口230、第2特別図柄始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普通図柄始動口229、第2特別図柄始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、普通図柄始動口228、第1特別図柄始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図490に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図490に示す例では、第1特別図柄および第2特別図柄のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、第1特別図柄および第2特別図柄の双方に対応する共通の第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228、229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228と普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側経路上に普図始動口228を1つ配設し、右側経路上に普図始動口229を1つ配設している。普図始動口228や普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228や普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228、229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図491を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図491では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図492(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図492(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図492(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図492(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図が示されている。図492(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は7R特別大当り図柄であり、「特図C」は7R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定およびラウンド数の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技の終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後、7R特別大当り遊技終了後および7R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および7R特別大当り図柄である「特図B」は、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄であり、7R大当り図柄である「特図C」は、大当り遊技の終了後に特図低確率普図高確率状態となる図柄である。これらの「特図A」、「特図B」および「特図C」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図D」は突然確変と称される2R大当り図柄であり、大当り遊技の終了後に特図高確率普図高確率状態となる図柄である。すなわち、15Rである「特図A」および7Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄である。後述するように、特図低確率普図低確率状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間100ms×2R)終了後に特図高確率普図低確率状態(いわゆる潜伏確変状態)に移行し、特図低確率普図低確率状態以外の状態で「特図E」が停止表示された場合には大当り遊技(開放時間29000ms×2R)終了後に特図高確率普図高確率状態に移行する(図498(a)、(b)参照)。すなわち「特図E」は、停止表示されたときの遊技状態(本例では、特図低確率普図低確率状態であるか否か)によって大当り遊技中の動作およびその後に移行する遊技状態が異なる図柄である。
「特図F」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図G」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図492(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は15R特別大当り図柄であり、「特図b」は7R特別大当り図柄であり、「特図c」は7R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図G」の7種類の特図(このうち5種類が大当り)が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図(このうち3種類が大当り)が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率、および大当りのうち確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない突然確変や潜伏確変が含まれているのに対し、特図2の大当りには突然確変や潜伏確変が含まれていないため、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。
図492(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。「装飾1」〜「装飾9」および「装飾10」は、それぞれ数字の「1」〜「9」および「0」を表している。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の7R特別大当り、「特図C」の7R大当り、「特図a」の15R特別大当り、「特図b」の7R特別大当り、「特図c」の7R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図F」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。「特図D」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図G」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図492(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図492(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」および「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228や普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「特図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図492(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
次に、図493を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板182に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタの初期値を生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図494を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228、229での通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための4つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図乱数値生成用の乱数カウンタ、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228、229および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
また、特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)または特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を新たに取得した場合には、当該始動情報を用いて特図先読み処理を実行する。特図先読み処理の詳細については後述する。
普図始動口228や普図始動口229へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた普図乱数値生成用乱数カウンタから普図乱数値を取得して普図乱数値記憶領域に取得順に格納する。普図乱数値記憶領域内の普図当選乱数値および普図乱数値の組は、普図保留数記憶領域に記憶された普図保留数と同数分だけ格納される。普図乱数値記憶領域内では、普図保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、普図保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな普図当選乱数値および普図乱数値の組のデータが書き込まれる。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口234用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口235用の入賞記憶領域に、可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図492(d)に示す普図Aまたは普図B)およびはずれ図柄(図492(d)に示す普図C)いずれか一の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、普図乱数値記憶領域内の最先の普図当選乱数値および普図乱数値の組を用いて実行される。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から普図始動情報(普図当選乱数値および普図乱数値の組)を取得し、取得した普図始動情報内の普図当選乱数値およびRAM308内の普図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図496(a)、(b)参照)を用いて当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した普図始動情報内の普図乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された普図決定用テーブル(図496(c)に示す当り時動作テーブル参照)を用いて普図の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、取得した普図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて普図の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行い、変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
主制御部300は、普図乱数値記憶領域から最先の普図始動情報を取り出した後、当該最先の普図始動情報を普図乱数値記憶領域から消去するとともに、普図保留数記憶領域の普図保留数を1減算する。このとき、普図乱数値記憶領域から取り出した普図始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している普図始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
主制御部300は、当否判定結果が当り(当選)の場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、7R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオンの場合には図492(b)に示す特図a、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は15ラウンドまたは7ラウンド、特図1の場合は15ラウンド、7ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図492(a)に示す特図A、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図B、7R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図C、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオンの場合には特図D、2R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオン、普図確率変動フラグがオフの場合には特図E、小当りフラグがオンの場合には特図F、はずれフラグがオンの場合には特図Gそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Gのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図497(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(図498(a)、図499(a)に示す図柄振分けテーブル参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(例えば、不図示のタイマ番号選択テーブル)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の領域で複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。また、本実施形態ではコマンド種別として、普図に関する図柄変動開始コマンドや図柄変動停止コマンドも含まれている。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを示す情報を含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを示す情報を含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等を示す情報をコマンドデータに含む。
また、コマンド種別が普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグなどの値、普図関連抽選処理で決定した停止図柄や変動時間に関する情報を含み、普図の図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、普図当りフラグ、普図はずれフラグ、普図確率変動フラグの値などを示す情報を含むようにしている。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグなどの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234、235の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図493に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図493に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図495(a)は、入賞受付処理(ステップS217)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図495(b)〜(d)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加したか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加したと判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307の処理に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加したか否かを判定する。特図1の始動情報が増加したか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加したと判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かをステップS309で判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、本実施の形態では、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを該第1副制御部400が判断するように構成してもよい。
図495(b)〜(d)は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図495(b)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図495(b)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図495(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図G」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図F」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図495(c)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図495(c)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図495(c)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図495(c)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図495(d)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図495(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図496〜図499に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。
図496(a)、(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図496(a)、(b)に示す当否判定用テーブルは、「普図確率」、「乱数範囲」、「当否結果」の各項目で構成されている。「普図確率」の項目は、当否判定時の普図確率(普図低確率または普図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した普図当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の普図当選乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図496(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が低確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図496(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は1/100(つまり、1%)となり、はずれの確率は99/100となる。
図496(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の普図確率が高確率である場合に用いられる普図用の当否判定用テーブルである。図496(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、当りの確率は約100/100(つまり、100%)となり、はずれの確率は0%となる。この当否判定用テーブルを図496(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、当りの確率は100倍である。このように普図高確率状態(時短作動時)においては、当りのみが選択されるように設計してもよい。また、時短作動時にはずれの確率が0%より高くなるようにしてもよいが、時短作動時は、時短未作動時(普図低確率状態)よりも当りが選択される確率は高くする。
図496(c)は、普図用の図柄振分けおよび当り時動作のテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、普図関連抽選処理(ステップS223)において停止図柄を決定する際に普図乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図496(c)に示すように、普図変動遊技の当否判定結果が当りである場合における各当り図柄の振分け率は、普図Aが50%であり、普図Bも50%である。普図A、Bは、普図変動遊技後に電チュー開放動作が実行される図柄である。なお、当否判定結果がはずれの場合に選択されるはずれ図柄は普図Cの一つだけなので、はずれの場合は普図Cが100%の確率で選択される。普図Cが選択された場合には普図変動遊技後に電チュー開放動作は実行されない。
図496(c)に示すように、普図Aが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に100msの間だけ開放し、次いで5000〜10000msの間だけ閉鎖し、次に5400msの間だけ開放する。普図Aの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1800msの間だけ開放する。
また、図496(c)に示すように、普図Bが停止表示された後に特図2始動口(電チュー)232の開放動作が実行される。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短未作動時には、電チュー232の羽根部材232aは1回だけ100msの間だけ開放する。普図Bの停止表示時の遊技状態が時短作動時には、電チュー232の羽根部材232aは最初に2400msの間だけ開放し、次いで2000ms程度の間だけ閉鎖し、次いで1450msの間だけ開放し、再び2000ms程度の間だけ閉鎖し、再び1450msの間だけ開放する。
図497(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図497(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図497(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図497(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)となり、小当りの確率は約1/399(=165/65536)となる。
図497(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図497(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)となり、小当りの確率は約1/399となる。この当否判定用テーブルを図497(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図497(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図497(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299となり、小当りの確率は0となる。
図497(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図497(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30となり、小当りの確率は0となる。この当否判定用テーブルを図497(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図498(a)は、特図1用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図1関連抽選処理(ステップS231)において停止図柄を決定する際に特図1乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図498(a)に示すように、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が30%であり、特図B(7R特別大当り)が25%であり、特図C(7R大当り)が25%であり、特図D(突然確変大当り)が10%であり、特図E(潜伏確変大当り)が10%である。特図Cを除く特図A、B、D、Eは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、B、D、E)の割合、すなわち確変確率は75%である。
特図A、B、Dは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図Cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図Eは、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態または普図高確率状態であるときに限り、大当り遊技終了後に時短が作動する図柄である。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された場合には、大当り遊技終了後に時短が作動しない。例えば、特図低確率普図低確率状態から特図Eが大当り図柄として複数回連続して停止表示された場合には、1回目の停止表示後には時短が作動しない(特図高確率普図低確率状態となる)が、2回目以降の停止表示後には時短が作動する(特図高確率普図高確率状態となる)。特図1変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、特図低確率普図低確率状態で90%、それ以外の遊技状態で100%である。
本例では、特図1変動遊技における小当り図柄およびはずれ図柄はそれぞれ1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Fが選択され、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図Gが選択される。ただし、小当り図柄やはずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図1乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図498(b)は、特図1の各図柄における大当り時動作の例を示している。図498(b)に示すように、特図Aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われる。同様に、特図Bまたは特図Cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われ、特図Dが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで2R行われる。
特図Eについては、図柄停止表示時の遊技状態によって大当り遊技の動作が異なる。特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり100msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が短いため遊技球の入球が困難である。一方、特図低確率普図低確率状態以外の遊技状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技では、1Rあたり29000msで2R行われる。この大当り遊技では、開放時間が比較的長いため遊技球の入球が容易である。
特図Fが停止表示された後の小当り遊技では、1回の開放契機において、100msのアタッカ開放が2回行われる。すなわち、特図低確率普図低確率状態で特図Eが停止表示された後の大当り遊技と、特図Fが停止表示された後の小当り遊技とでは、アタッカが同じように動作する。
図499(a)は、特図2用の図柄振分けテーブルを示している。テーブル中の「振分け」欄の数値は、特図2関連抽選処理(ステップS229)において停止図柄を決定する際に特図2乱数値と比較される、図柄毎の乱数範囲の振分け率(すなわち各図柄の選択確率に等しい)を示している。図499(a)に示すように、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りである場合における各大当り図柄の振分け率は、特図a(15R特別大当り)が70%であり、特図b(7R特別大当り)が5%であり、特図c(7R大当り)が25%である。特図a、bは、大当り遊技終了後に確変が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、b)の割合、すなわち確変確率は、特図1変動遊技の確変確率と同じ75%である。
特図a、bは、当否判定時(図柄停止表示時)の遊技状態(特図高確率、特図低確率、普図高確率(時短作動時)、普図低確率(時短未作動時))に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数設定なし)が作動する図柄である。特図cは、当否判定時の遊技状態に関わらず、大当り遊技終了後に時短(時短回数100回)が作動する図柄である。特図2変動遊技の大当りにおいて時短が付与される確率は、遊技状態に関わらず100%である。
本例では、特図2変動遊技におけるはずれ図柄は1種類のみである。したがって、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には、特図1乱数値に関わらず100%の確率で特図dが選択される。ただし、はずれ図柄は大当り図柄と同様にそれぞれ複数種類備えられ、特図2乱数値を用いた抽選により決定されるようにしてもよい。
図499(b)は、特図2の各図柄における大当り時動作の例を示している。図499(b)に示すように、特図aが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで15R行われ、特図bまたは特図cが停止表示された後の大当り遊技では、アタッカの開放が1Rあたり29000msで7R行われる。
図498および図499に示すように、特図2は、特図1と比較して時短が付与される確率が高く、アタッカの開放時間が長い(またはR数が多い)。したがって、特図2は特図1よりも有利度が高いと考えることができる。
次に、図500および図501を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図500(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図500(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理で実行される種々の処理のうち電チューロング開放演出については図501を用いて後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図500(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図500(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図500(d)は、第1副制御部メイン処理の画像制御処理(ステップS413)の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図501(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行される電チューロング開放演出処理の流れを示している。図501(b)は、装飾図柄表示装置208での電チューロング開放演出の一例を示している。電チューロング開放演出とは、普図変動遊技中に実行可能な演出であり、普図変動遊技に当選して特図2始動口(電チュー)232が長時間および/または複数回開放(以下、ロング開放と称する場合がある)するか否かを煽る演出のことである。なお、普図変動停止後も普図停止図柄に基づいて電チューロング開放演出(例えば、「電チュー開放中!」のような報知演出)を継続するようにしてもよい。
図501(a)に示す電チューロング開放演出処理は、図500(a)の第1副制御部400のメイン処理のコマンド処理(ステップS407)において、主制御部300から普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドを受信している場合に実行される。
第1副制御部400は、まず、電チューロング開放演出の実行を規制する電チューロング開放演出実行規制フラグがオフか否かを判断する(ステップS801)。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納された電チューロング開放演出実行規制フラグの値を参照して、電チューロング開放演出の実行が規制されているか否かを判断する。例えば、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が真っ黒となる表示暗転中では電チューロング開放演出を実行しても遊技者は当該演出を視認できず電チューロング開放演出の効果が得られない。そこでこのような場合は、表示暗転中の特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオンにされる。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域全面が暗転表示中でなく、普図変動遊技の変動時間が電チューロング開放演出を実行するのに十分な長さであるような場合には、遊技者を楽しませることができる電チューロング開放演出を実行可能である。そこでこのような場合は、特図変動遊技の当否判定結果に基づく演出やデモ演出に基づいて電チューロング開放演出実行規制フラグはオフにされる。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオンの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出の実行が規制されていると判断して、電チューロング開放演出の規制のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
ステップS801で電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合、第1副制御部400は電チューロング開放演出を実行可能と判断してステップS803に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図当りフラグおよび普図はずれフラグに関する情報を参照して、当該普図変動遊技の当否判定結果が当りか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りであると判断すると、ステップS805に進み、普図の図柄変動開始(回転開始)コマンドのコマンドデータから普図停止図柄に関する情報を参照して、当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであるか否かを判断する。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aであると判断するとステップS807に進み、演出種別が「成功パターン」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「成功パターン」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS805で当該普図変動遊技の停止図柄が普図Aでないと判断するとステップS811に進み、演出種別が「失敗パターンA」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンA」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS803で当該普図変動遊技の当否判定結果が当りでないと判断すると、ステップS815に進み、電チューロング開放偽(ガセ)演出実行抽選処理を実行する。電チューロング開放偽演出実行抽選処理では、RAM408内に設けた電チューロング開放偽演出実行抽選用乱数カウンタから乱数値を取り出して、ROM406内に格納してある電チューロング開放偽演出実行抽選テーブルを用いて当該乱数値が当りに該当するか否かの当否判定を行う。
第1副制御部400は、ステップS815の当否判定の結果に基づき、電チューロング開放偽演出を実行するか否かを判断する(ステップS817)。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行すると判断するとステップS817に進み、演出種別が「失敗パターンB」の演出を選択して電チューロング開放演出として設定する。次いで、第1副制御部400は、ステップS809に移行して、「失敗パターンB」に基づく電チューロング開放演出のためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
第1副制御部400は、ステップS817で電チューロング開放偽演出を実行しないと判断すると、電チューロング開放演出を実行しないためのその他の制御処理を実行して本処理を終了してメイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図501に示す電チューロング開放演出の処理では、電チューロング開放演出実行規制フラグがオフの場合には、当りであれば必ず電チューロング開放演出が行われるものとしているが、当りであってもはずれ時と同様に実行抽選を行い、抽選が当選した場合にのみ演出を実行するように構成してもよい。また、本例では、電チューが短時間開放(ショート開放)の当り(普図B)では「失敗パターンA」の演出を設定し、電チューが開放しないはずれ(普図C)では「失敗パターンB」の演出を設定しているが、当り(普図B)とはずれ(普図C)とで同様の演出を行ってもよい。
図501(b)は、電チューロング開放演出の一例を示している。図501(b)は、装飾図柄表示装置208の画像表示領域で実行されている表示演出を示している。画像表示領域全面が演出表示領域208dとなって例えば「陸ステージ」という名称の背景演出が実行されている。背景演出の前面では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cで「装飾0」から「装飾9」が順次上から下に移動する装飾図柄の変動表示(図中、下向きの矢印で示す)が実行されている。演出表示領域208d内の左下側には変動アイコン表示領域aが配置され、自動車を模した絵柄の変動アイコンが表示されている。変動アイコン表示領域aの右側には特図の保留を表示する特図保留表示領域cが配置され、自動車を模した絵柄の保留アイコンbが表示されている。演出表示領域208d内の右下側には電チューロング開放演出領域dが配置されている。不図示の普図表示装置210で普図変動遊技が開始され、電チューロング開放演出の実行が規制されておらず、電チューロング開放演出領域dで電チューロング開放演出が実行されている。電チューロング開放演出として、「お助けチャンス抽せん中」の表示とともに、武士のキャラクタが抽選機を操作している画像が表示されて、普図変動遊技に当選して特図2始動口232がロング開放するかもしれないと遊技者に期待させる煽り演出が実行されている。図501(b)に示すように、電チューロング開放演出により右図柄表示領域208cの一部が隠されている。また、特図保留表示領域cの右側領域も一部が隠されている。このように、電チューロング開放演出が装飾図柄の変動表示の少なくとも一部を確認困難にすることもあれば、装飾図柄の変動表示が電チューロング開放演出の少なくとも一部を確認困難にする場合があってもよい。
次に、図502を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図502(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図502(a)のステップS901では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS901で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS901の次のステップS903では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS905の処理に移行する。ステップS905では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS905の次のステップS907では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS907の次のステップS909では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS907で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS909の次のステップS911では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS911の次のステップS913では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS903に戻る。
図502(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1001では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図502(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1101では、第2副制御部メイン処理のステップS903において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS903において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1101の次のステップS1103では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100での特図変動遊技の演出等について図503乃至図515を用いて説明する。図503(a)は、第1副制御部400でのメイン処理の演出制御処理で実行されるボタン演出制御処理の流れを示している。ボタン演出制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する(ステップS1201)。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1203の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してステップS1211の処理に移行する。
ステップS1203では、第1副制御部400は、ボタン受付フラグがオン状態であるか否かを判断する。ボタン受付フラグは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが操作された場合にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグの値を参照して、ボタン受付フラグの値が「1」である場合にはボタン受付フラグがオン状態であると判断してステップS1205の処理に移行し、ボタン受付フラグの値が「0」である場合にはボタン受付フラグがオフ状態であると判断してステップS1207の処理に移行する。
ステップS1205では、第1副制御部400は、ボタン受付時制御処理を実行する。ボタン受付時実行処理では、チャンスボタン136や設定操作部137の操作に基づいて実行される演出を実行するための制御を行う。
ステップS1205の次のステップS1207では、第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したか否かを判断する。例えば、操作有効期間内にチャンスボタン136が所定回数操作されたり場合、設定操作部137の各ボタンが所定の順序で操作された場合、、または操作有効期間が終了した場合にボタン演出終了条件が成立する。第1副制御部400は、ボタン演出終了条件が成立したと判断するとステップS1209の処理に移行し、ボタン演出終了条件が成立していないと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1209では、第1副制御部400は、ボタン演出実行中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、ステップS1207で操作有効期間が終了したと判断したので、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「0」を上書きして、ボタン演出フラグ実行中フラグをオフ状態にする。
一方、ステップS1201でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1211では、ボタン演出実行条件が成立したか否かを判断する。ボタン演出実行条件は、所定の抽選処理において、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選した場合に成立する。第1副制御部400は、ボタン演出実行条件が成立したと判断するとステップS1213の処理に移行し、ボタン演出実行条件が成立しなかったと判断するとステップS1215の処理に移行する。
ステップS1213では、ボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136や設定操作部137の操作有効期間とする演出の実行に当選してボタン演出実行条件が成立したと判断しているので、ボタン演出が実行されていることを示すボタン演出実行中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグに「1」を上書きする。
ステップS1215では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定処理を実行する。オートボタンモード設定処理については、図503(b)を用いて詳述する。
ステップS1215の次のステップS1217では、その他のボタン演出制御処理を行う。例えば、操作有効期間を伴う演出の実行有無を決定する抽選処理等が行われる。第1副制御部400は、その他のボタン演出制御処理を終了すると、ボタン演出制御処理を終了して、メイン処理の演出制御処理(ステップS409)に戻る。
図503(b)は、ボタン演出制御処理のステップS1215で実行されるオートボタンモード設定処理の流れを示している。オートボタンモード設定処理では、第1副制御部400は、まず、オートボタンモード設定中フラグがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS1301)。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1303の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1309の処理に移行する。
ステップS1303では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定条件は、特図変動遊技の非実行中に遊技者が呼び出し可能なユーザーモード(メニュー)において、オートボタンモード設定が呼び出された場合に成立する。また、所定の抽選に当選した場合や、電源投入からの大当り回数が所定回数に到達した場合に、オートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよい。また、所定条件成立時に強制的にオートボタンモード設定条件が成立するようにしてもよいし、遊技者が任意にオートボタンモードの設定をすること自体をオートボタンモード設定条件の成立としてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、オートボタンモード設定を行う。本実施の形態では、遊技者の操作により、モード1〜4の4種類のオートボタンモードが設定可能になっている。オートボタンモードの各モードの詳細については後述する。
ステップS1307では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、ステップS1305でオートボタンモードが設定されたので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオン状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
一方、ステップS1301でボタン演出実行中フラグがオフ状態であると判断した場合の次のステップS1309では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したか否かを判断する。オートボタンモード設定解除条件は、遊技者によるオートボタンモードの解除により成立する。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断するとステップS1309の処理に移行し、オートボタンモード設定解除条件が成立していないと判断すると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
ステップS1309の次のステップS1311では、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定解除条件が成立したと判断したので、オートボタンモードが設定されていることを示すオートボタンモード設定中フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグに「0」を上書きする。第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグをオフ状態にすると、オートボタンモード設定処理を終了して、ボタン演出制御処理のその他のボタン演出制御処理(ステップS1217)に移行する。
図504は、第1副制御部400でのメイン処理のチャンスボタン制御処理(S411)の処理の流れを示している。チャンスボタン制御処理では、第1副制御部400は、まず、ボタン受け付けフラグをオフ状態にする(ステップS1401)。このように、チャンスボタン制御処理の実行毎にボタン受付フラグは一度オフ状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「0」を上書きしてボタン受付フラグをオフ状態にし、ステップS1403の処理に移行する。
ステップS1403では、第1副制御部400は、ボタン演出フラグ実行中フラグがオン状態であるか否か判断する。ボタン演出フラグは、遊技者のチャンスボタン136や設定操作部137の操作が有効とされる期間内(操作有効期間内)にオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン演出フラグの値を参照して、ボタン演出フラグの値が「1」である場合にはボタン演出フラグがオン状態であると判断してステップS1405の処理に移行し、ボタン演出フラグの値が「0」である場合にはボタン演出フラグがオフ状態であると判断してチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1405では、第1副制御部400は、オートボタンモード設定中フラグがオン状態であるか否かを判断する。オートボタンモードは、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される演出モードである。オートボタンモードが設定されている場合、オートボタンモード設定中フラグはオン状態にされる。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたオートボタンモード設定中フラグの値を参照して、オートボタンモード設定中フラグの値が「1」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオン状態であると判断してステップS1407の処理に移行し、オートボタンモード設定中フラグの値が「0」である場合にはオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断してステップS1411の処理に移行する。
ステップS1407では、第1副制御部400は、オートボタン処理を行う。オートボタン処理が行われると、チャンスボタン136や設定操作部137の各ボタンが自動で操作される。
ステップS1407の次のステップS1409では、第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けるか否かを判断する。第1副制御部400は、ボタン操作を受け付けたと判断するとステップS1413の処理に移行し、ボタン操作を受け付けないと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
一方、ステップS1405でオートボタンモード設定中フラグがオフ状態であると判断された場合のステップS1411では、チャンスボタンセンサ426や設定操作部センサの検出結果がオンであるか否かを判断する。第1副制御部400は、チャンスボタンセンサ426の検出結果がオンであるとチャンスボタン136が操作されたと判断し、設定操作部センサの検出結果がオンであると設定操作部137が操作されたと判断する。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が操作されたと判断するとステップS1413の処理に移行し、チャンスボタン136および設定操作部137が操作されなかったと判断するとチャンスボタン制御処理を終了する。
ステップS1413では、ボタン受付フラグをオフ状態にする。第1副制御部400は、チャンスボタン136または設定操作部137が自動または手動で操作されたので、チャンスボタン136や設定操作部137が操作されたことを示すボタン受付フラグをオン状態にする。第1副制御部400は、RAM408内の所定領域に格納されたボタン受付フラグに「1」を上書きする。第1副制御部400は、ボタン受付フラグをオン状態にすると、チャンスボタン制御処理を終了する。
図505は、オートボタンモードの各種設定を示している。本実施の形態では、モード1〜モード4の4種類のオートボタンモードが設けられている。モード1は、初心者向けであり、設定可能条件が設けられていない。このため、モード1は、遊技者の誰もが設定可能になっている。モード2は、中級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル50に到達した遊技者が設定可能になっている。モード3は、上級者向けであり、ダイトモ(会員制のサービス)でレベル100に到達した遊技者が設定可能になっている。モード4は、全ての遊技者向けであるが、所定の解禁日が到来しないと設定できないようになっている。
各モードには、操作有効期間のいずれのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動で操作されるのかが決まっている。図中の「性分」の欄に示すように、モード1では「のんびり」が設定されており、操作有効期間の終盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード2では「せっかち」が設定されており、操作有効期間の序盤でチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード3では「気分屋」が設定されており、操作有効期間内においてランダムのタイミングでチャンスボタン136や設定操作部137が自動操作される。また、モード4では、「のんびり」、「せっかち」または「気分屋」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の単位時間当たりの操作回数を示す連打速度は、モード1で「低速」、モード2で「中速」、モード3で「高速」が設定されている。モード1とモード3では、遊技者がチャンスボタン136を操作せずに連打が実行されるが、モード2では、遊技者がチャンスボタン136を押し続けている場合にのみ連打が実行されるようになっている。また、モード4では、「低速」、「中速」または「高速」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、チャンスボタン136の操作タイミングを合わせる演出(例えば、後述の姫ダンスSPリーチ)において、モード1は操作タイミングが許容範囲の「GOOD」に設定され、モード2は操作タイミングがわずかにずれる「GREAT」に設定され、モード3は操作タイミングが完璧に合う「PERFECT」に設定されている。モード4では、「GOOD」、「GREAT」または「PERFECT」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、操作有効期間内にチャンスボタン136の操作を遊技者に促す操作促進放置が行われない「裏ボタン」の設定は、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード2ではチャンスボタン136が自動操作され、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されるようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、特図変動遊技の保留数を示す保留アイコンがチャンスボタン136を模した絵柄で表示されてチャンスボタン136の操作を促進する「ボタン保留」が表示された場合には、操作有効期間中に、モード1ではチャンスボタン136が自動操作され、モード2ではチャンスボタン136が自動操作されず、モード3ではチャンスボタン136が自動操作されないようになっている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。「ボタン保留」の表示中にチャンスボタン136が操作されると、「ボタン保留」の保留アイコンの表示態様が変化するようになっている。
また、設定操作部137の各ボタンを所定の順番で操作する十字キー(十字キーのコマンド入力)は、モード1では自動操作されるように設定され、モード2では自動操作されるように設定され、モード3では自動操作されないように設定されている。モード4では、自動操作するかしないかを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、遊技者にクジ等を引かせる選択演出では、モード1は選択肢がすぐには決まらない「優柔不断」に設定され、モード2は選択肢がすぐに決まる「即断即決」に設定され、モード3は選択肢が初期選択に決定される「デフォルト」に設定されている。モード4では、「優柔不断」、「即断即決」または「デフォルト」のいずれかに遊技者が任意に設定可能になっている。
また、各モードに設定中の遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作は、モード1で有効に受付され、モード2で有効に受け付けられ、モード3で有効に受け付けられないようになっている。モード4では、遊技者によるチャンスボタン136および設定操作部137のボタン操作を有効に受け付けるか否かを遊技者が任意に設定可能になっている。
また、図中の「備考」欄に記載のように、モード1は、特図変動遊技の非実行中(非遊技中)に装飾図柄表示装置208に表示されるオートボタン設定画面、または特図変動遊技中(遊技中)の十字キーコマンド入力によってオン、オフの設定が可能になっている。また、モード2は、オートボタンモードオン状態において、遊技者により実際にチャンスボタン136または設定操作部137が操作された場合には、オートボタンモードがオフ状態に切り替えられるようになっている。また、モード3は、連打速度がチャンスボタン136を物理的に(遊技者が直接)操作した場合には達成できない速度で連打されるようになっている。また、操作タイミングが「PERFECT」の時のみ出現する演出が設けられている。
図506は、オートボタンモードのモード1の設定方法を時系列で示している。モード1は、パチンコ機100を初めて遊技する遊技者であっても設定可能なモードである。
図506(a)は、特図変動遊技の非実行中に行われるデモンストレーション演出中の装飾図柄表示装置208の表示内容を示している。図柄表示領域208a、208b、208cには、直近の停止図柄である「装飾2−装飾5−装飾6」が表示されている。また、演出表示領域208dには、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」と表示され、チャンスボタン136を操作することにより、メニュー画面が呼び出される(表示される)ことが報知されている。
図506(b)は、デモンストレーション演出中にチャンスボタン136が操作されれて、ダイトモ未ログイン時(パスワード未入力時)のメニュー画面が表示された状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作してカーソルeを移動させて項目を選択し、チャンスボタン136を操作して選択項目に決定することができるようになっている。また、このことを、演出表示領域208dに表示された爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が報知している。本例のメニューには、「会員登録」、「パスワード入力」、「QRコード(登録商標)発行」、「データクリア」、「音量、光量調整」、「オートボタンモード」が設けられている。「QRコード(登録商標)発行」と「データクリア」とは、ダイトモにログイン時のみ選択できるメニューである。図506では、ダイトモにログインされていないので、「QRコード(登録商標)発行」と「データクリア」とはその他のメニューよりも暗く表示され(図中、右上がりハッチングで示す)、選択できないメニューであることが示されている。
図506(c)は、メニュー画面において「オートボタンモード」が選択された状態を示している。19(c)に示す時点では、カーソルe1が「モード1」に位置し、「モード1」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「初心者にはモード1がオススメよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、モード2、モード3はダイトモにログイン中にのみ選択できるモードであり、「モード4」の解禁日は到来していない。このため、「モード2」、「モード3」および「モード4」は、選択不能になっている。また、「戻る」を選択決定すると、図506(b)に示すメニュー画面に戻るようになっている。
図506(d)は、モード1に決定された状態を示している。項目の「モード1」が点灯するように表示され(図中、点線の枠で示す)、姫の吹き出しメッセージ「モード1に決定!」が表示される。また、装飾図柄表示装置208の画像表示領域の左下方には「モード1」と表示されて、設定中のオートボタンモードが表示されている。
図506(e)は、モード1に決定されて、メニュー画面に戻った状態を示している。メニュー項目の「終了」が選択されると、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「頑張るのじゃぞ!」が表示されて、図506(f)に示すように、デモンストレーション演出が再開される。また、図506(e)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、メニュー項目の「終了」)で隠されてもよいし、図506(f)に示すように、左下方の「モード1」の表示がオートボタンモードに関する表示とは別の表示(例えば、「チャンスボタンでメニュー呼び出し」の枠)を隠してもよい。
図507は、オートボタンモードのモード4の設定方法を時系列で示している。図507(a)は、図506(b)に示すメニュー画面で「パスワード入力」が選択決定された状態を示している。遊技者は、設定操作部137を操作して4ケタのパスワードを入力して、ダイトモにログインできるようになっている。
図507(b)は、パスワードの入力に成功した状態を示している。演出表示領域208dの中央に「パスワードの入力を受け付けました」と表示された後に、図507(c)に示すメニュー画面が表示される。ダイトモにログイン済みなので、メニュー項目の「QRコード(登録商標)発行」と「データクリア」とが選択可能になっている。演出表示領域208dには、爺のキャラクタと吹き出しメッセージ「項目を選んで決定するのじゃ」とで構成されるチュートリアル表示が表示されている。また、演出表示領域208dの右上方には、「レベル:250」と表示され、ログインした遊技者のダイトモレベルが示されている。各レベルに応じた称号が設けられており、レベル250の称号は将軍であるので、「レベル:250」の下方に「称号:将軍」と表示されている。
この状態で、遊技者が設定操作部137の上下ボタンを操作してメニュー項目の「オートボタン」を選択し、チャンスボタン136を操作すると、図507(d)に示すように、オートボタンモード設定画面が表示される。カーソルe1が「モード4」に位置し、「モード4」が選択されている。演出表示領域208dには、姫のキャラクタと吹き出しメッセージ「モード4はすべての機能をカスタマイズできるのよ」とで構成されるチュートリアル表示により、選択中のモードの説明がなされている。また、ダイトモにログイン中であり、ダイトモレベルが250なので、「モード2」および「モード3」が選択可能になっている。また、「モード4」の解禁日が到来しているので「モード4」も、選択可能になっている。
図507(e)は、モード4が選択決定された後の状態を示している。遊技者は、設定操作部137の上下ボタンを操作して設定する機能を選択し、設定操作部137の左右ボタンを操作して各機能の設定をすることができるようになっている。遊技者が選択した各機能の選択項目は、非選択の項目よりも明るく表示(図中、ドットハッチングで示す)される。演出表示領域208dの下方に示す「決定」が選択決定されると、モード4の設定(カスタマイズ)が終了し、「キャンセル」が選択決定されると、図507(d)に示すオートボタンモード画面に戻るようになっている。
図507(f)は、「決定」が選択決定され、オートボタンのモード4の設定が終了した状態を示している。演出表示領域208dの左下方には「モード4」と表示されて、設定中のモードが表示されている。また、「モード4」に代えて、遊技者が個別設定可能な各機能の設定状況を個別に報知してもよい。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
(実施例1)
図508は、本実施の形態の実施例1における演出表示の例を時系列で示している。図508および後述する各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。図508および後述する各図では、装飾図柄表示装置208と、特図1保留ランプ218、特図1表示装置212、特図2保留ランプ220および特図2表示装置214との相対的な配置関係が図490の図示に対して異ならせて示されている。図508および後述する各図には、装飾図柄表示装置208の左下方に特図1保留ランプ218および特図1表示装置212を示し、その右方に特図2保留ランプ220および特図2表示装置214を示している。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。また、特図1表示装置212または特図2表示装置214において全てのセグメントが白抜きで表された状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。また、第4図柄の図示は省略する。また、図508の左方には、装飾図柄表示装置208等を示し、左方には遊技者から見たチャンスボタン136を示す。
図508(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図508(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
図508(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。
本実施例では、オートボタンモードが設定されていない。このため、操作有効期間中にチャンスボタン136が自動操作されることはない。図508(c)に示すように、操作有効期間内にチャンスボタン136が遊技者により操作されると、図508(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。また、チャンスボタン136が押下されると、図508(c)、(d)に示すように、チャンスボタンランプ138が消灯する。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内の遊技者によるチャンスボタン136の操作に基づいて、第一の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例2)
図509は、本実施の形態の実施例2における演出表示の例を時系列で示している。図509(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図509(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図509(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図509(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図505に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「のんびり」と同じく操作有効期間の終盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図509(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図509(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図508(d)参照)と同じである。また、チャンスボタン136が手動操作された場合と自動操作された場合とで、異なるカットイン演出が実行されてもよい。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。なお、オートボタンモードの設定状況に応じてカットイン演出の表示内容を変更してもよい。特に、オートボタンモードを設定していない限りは表示されない態様等があってもよいし、その逆であってもよい。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。本実施例においては、オートボタンモードが設定されている場合であっても、操作有効期間中は、チャンスボタン136を点灯すると共に、操作有効期間を示すメーター画像を表示していたが、これに限らず、オートボタンモードが設定されていない場合には、チャンスボタン136を点灯しつつ、操作有効期間を示すメーター画像を表示し、オートボタンモードが設定されている場合には、いずれか一方または両方を実行しなくてもよい。
(実施例3)
図510は、本実施の形態の実施例3における演出表示の例を時系列で示している。図510(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、図510(a)に示す時点では、チャンスボタン136の操作有効期間が開始されていないので、装飾図柄表示装置208には操作促進報知が表示されず、チャンスボタンランプ138は点灯していない。
また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図510(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。また、チャンスボタン136の操作有効期間中、チャンスボタンランプ138が発光し(図中、クロスハッチングで示す)、チャンスボタン136の操作を促している。また、オートボタンモードの設定中には、チャンスボタン136を模した画像、3つの矢印および「PUSH!」という文字列の複数の操作促進報知のうち少なくとも一つを表示しないようにしてもよい。
図510(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図505に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、「せっかち」と同じく操作有効期間の序盤でチャンスボタン136が自動操作される。オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されると、チャンスボタンランプ138が消灯する。なお、モード3でのチャンスボタン136の自動操作のタイミングは、抽選等で決定されてもよいし、規則性のあるようにしてもよい。
図510(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図510(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図508(d)参照)と同じである。なお、操作有効期間内にチャンスボタン136が操作されない場合には、カットイン演出は実行されない。
このように、本実施例によるパチンコ機100は、操作有効期間内のオートボタンモードによる(遊技者によらない)チャンスボタン136の操作に基づいて、第二の演出としてカットイン演出を実行する。本実施例によるパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(実施例4)
図511は、本実施の形態の実施例4によるパチンコ機100が備えるチャンスボタン700を示している。本実施例によるパチンコ機100は、チャンスボタン136に代えて、もしくはチャンスボタン136に加えて、チャンスボタン700を有している。チャンスボタン700は、遊技者が操作可能な位置に設けられ、押下可能に構成されている。また、チャンスボタン700は、回転灯と同じ形状、構造を有している。チャンスボタン700内には、回転可能なランプ700aが配置されている。
図511(a)〜(d)は、チャンスボタン700が遊技者により手動で操作される例を示している。図511(a)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図511(b)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図511(c)は、遊技者によりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、図511(c)、(d)に示すように、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯する演出が開始される。しかしながら、遊技者がチャンスボタン700を操作した後もチャンスボタン700に手を乗せたままにすると、ランプ700aの回転、点灯が手で隠されてしまう場合がある。
一方、図511(e)〜(g)は、チャンスボタン700がオートボタンモードにより自動操作される例を示している。図511(e)は、チャンスボタン700の操作有効期間が開始されておらず、チャンスボタン700が待機している状態を示している。チャンスボタン700の待機中は、ランプ700aが回転せずに消灯している。
図511(f)は、チャンスボタン700の操作受付が開始(操作有効期間が開始)された状態を示している。チャンスボタン700の操作促進報知として、ランプ700aが回転せずに点灯した状態になる。
図511(g)は、オートボタンモードによりチャンスボタン700が操作された状態を示している。チャンスボタン700が操作されると、ランプ700aが回転しながら点灯した状態となる。このように、オートボタンモードの設定時には、遊技者によって実際にオートボタンが操作されなくても、自動操作に基づいて、ランプ700aが回転しながら点灯する状態になる。遊技者によるチャンスボタン700の操作がないため、遊技者の手によりランプ700aの視認性が低下するのを防ぐことができる。
本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモードの設定可否により、視認性を犠牲にしつつ、自分のチャンスボタン700の操作により役物(例えば、ランプ700a)を可動させる場合と、チャンスボタン700の操作を犠牲にしつつ、役物の視認性を確保する場合とを遊技者が選択することができる。
(実施例5)
図512は、本実施の形態の実施例5による演出の例を時系列で示している。図512(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1が越後屋f3をビームで倒すシューティングリーチが実行される。
本実施例のシューティングリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136の操作回数分だけ殿f1の刀からビームが発射される。このことを報知するために、シューティングリーチの開始時には、「シューティングリーチ〜ボタン連打で越後屋を撃破せよ〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード1が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード1」と表示されている。
図512(b)は、シューティングリーチが開始された状態を示している。シューティングリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始され、演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示され、操作促進報知が実行されている。
オートボタンモードのモード1の連打速度は、図505に示すように「低速」になっている。このため、図512(b)、(c)に示すように、チャンスボタン136が低速で自動操作されるので、殿f1の刀から発射されるビームが少なくなっている。
図512(d)は、遊技者が自らチャンスボタン136の連打を開始した状態を示している。オートボタンモードのモード1では、遊技者によるチャンスボタン136の操作も有効とされる。このため、チャンスボタン136が自動操作されていた時よりも多くのビームが殿f1の刀から発射されている。
図513は、図512に示す演出実行時におけるチャンスボタンセンサ426と、オートボタン処理判定結果(ステップS1407、S1409)と、ボタン受付フラグとの状態を示すタイミンチャートである。図513は、上から順に、チャンスボタンセンサ426のオンオフ状態と、オートボタン判定処理結果(ステップS1407からのS1409での判定)のオンオフ状態と、ボタン受付フラグのオンオフ状態を示している。また、図513の横軸は、時間を示している。チャンスボタンセンサ426は、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合にのみオンになる。オートボタン判定処理結果は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合にのみオンになる。ボタン受付フラグは、遊技者が実際にチャンスボタン136を操作した場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が操作された場合との両方でオンになる。
図513の時刻t1は、図512(b)に示す時である。時刻t1でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t1でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t1でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。
図513の時刻t2は、図512(c)に示す時である。時刻t2でオートボタン判定処理がオン(ステップS1407からのS1409でYesの判定)になると、ボタン受付フラグがオン状態になる。時刻t2でのチャンスボタン136の操作は、オートボタンモードによる自動操作なので、時刻t2でチャンスボタンセンサ426はオフのままである。また、時刻t3〜t4におけるチャンスボタン136の操作もオートボタンモードによる自動操作である。オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、等間隔で実行されている。なお、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作は、ランダムに実行されてもよいし、周期が異なるパターンで実行されてもよい。
時刻t5から遊技者によるチャンスボタン136の操作が開始されている。このため、時刻t5、t6において、チャンスボタンセンサ426がオンになり、ボタン受付フラグもオンになっている。
時刻t7では、遊技者によるチャンスボタン136の操作と、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作とが重なっている。この場合には、遊技者によるチャンスボタン136の操作、またはオートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作のいずれか一方のみが有効となり、チャンスボタン136は一回だけ操作されたことになる。例示はしていないが、チャンスボタン136の手動操作と自動操作とが重なった場合には、両方共有効と判定してもよい。また、例えば時刻t6において押し下げされたチャンスボタン136をそのまま維持していた場合であっても、時刻t7および時刻t10におけるオートボタン処理判定結果がONになってもよいし、逆にチャンスボタン136がON状態のままで維持されている場合には、オートボタン処理判定結果がONになるタイミングであってもボタン受付フラグをONにせずにOFFにしてもよい。
時刻t8では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。時刻t9では、遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。また、時刻t9は、図512(d)に示す時である。
時刻t10でチャンスボタン136がオートボタンモードにより自動操作されているが、時刻t10でボタン受付フラグがオンになっていない。このため、時刻t10でのチャンスボタン136の自動操作は無効とされている。このように、遊技者によるチャンスボタン136の操作から所定期間をチャンスボタン136の自動操作を無効としてもよい。その後、時刻t11で遊技者によりチャンスボタン136が操作されている。
本実施例によるパチンコ機100は、オートボタンモードの設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作が有効とされる。本実施例によるパチンコ機100によれば、オートボタンモード設定時であっても遊技者によるチャンスボタン136の操作を受け付けることで、突然、チャンスボタン136を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動でチャンスボタン136を操作することで、連打演出等(例えば、シューティングリーチ)を容易に攻略できる場合がある。
ここで、チャンスボタン136の受付期間の開始と共に、オートボタン処理判定処理の結果がONになるような構成としていてもよい。遊技者によるチャンスボタン136の押下では、チャンスボタン136の受付期間の開始を待ち受けていた場合であっても、当該期間の開始と同時にチャンスボタン136の操作を行うことは難しい、よって、どうしてもチャンスボタン136の受付期間の開始からチャンスボタン136の押下に基づく演出の実行までに時間がかかってしまう。その点、オートボタンモードを設定している場合には、チャンスボタン136の受付期間の開始とほぼ同時にチャンスボタン136の押下に基づく演出が実行されるため、より早く演出を見ることができる場合がある。
(実施例6)
図514は、本実施の形態の実施例6における演出表示の例を時系列で示している。図514(a)〜(d)は、オートボタンモードが作動する例を示している。図514(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、殿f1と剣豪f2とが対決する剣豪対決のアニメーションが表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。このため、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左下方には、「モード3」と表示されている。
図514(b)は、チャンスボタン136の操作有効期間が開始された状態を示している。演出表示領域208dの中央には、チャンスボタン136を模した画像と、当該画像の上方には3つの矢印と、「PUSH!」という文字列とが表示され、当該画像の下方には操作有効期間を示すメーター画像が表示される。これらの表示は、操作促進報知の一例である。また、メーター画像は、当初全体が白色以外で表示され、時間の経過とともに白色部分が増加し、操作有効期間が終了すると全体が白色で表示されるようになっている。
図514(c)は、オートボタンモードによってチャンスボタン136が自動操作された状態を示している。図505に示すように、モード3の「性分」は「気分屋」であり、本例では、操作有効期間の中盤でチャンスボタン136が自動操作される。
図514(d)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいて、カットイン演出が実行された状態を示している。図514(d)に示すように、殿f1の顔がアップで表示されるカットイン演出が実行される。このカットイン演出は、操作有効期間内に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合のカットイン演出(図508(d)参照)と同じである。
図514(e)〜(h)は、オートボタンモードが作動しない例を示している。図514(e)は、特図1変動遊技が実行されている状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cでは、装飾図柄の変動表示(図中、下向き矢印で示す)が実行されている。また、オートボタンモードのモード3が設定されているので、演出表示領域208dの左上方には、「モード3」と表示されている。スーパーリーチ演出の実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左下方になり、スーパーリーチ演出の非実行時にはオートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は左上方になっている。このように、オートボタンモードの設定中であることを示す表示の位置は、状態ごとで変化してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dのうち左下の領域は、変動アイコン表示領域aである。変動アイコン表示領域aでは、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で予告報知(当該変動の予告)することが可能である。変動アイコン表示領域aには、白色円形(デフォルト)の表示態様で、変動アイコンa1が表示されている。
また、演出表示領域208dの下部であって変動アイコン表示領域aの右側に隣接する横長の領域は、特図保留表示領域(保留アイコン表示領域)cある。特図保留表示領域cでは、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。特図保留表示領域cでは、保留アイコンの個数によって特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。また、本例の特図保留表示領域cでは、変動アイコン表示領域a側から順に保留順位1〜4の保留を示す保留アイコンが表示される。現在の特図1変動遊技の保留数は2つであるので、図514(e)に示すように、特図保留表示領域cには2つの保留アイコンb1、b2が白色円形(デフォルト)の表示態様で表示されている。
図514(f)は、特図1変動遊技の実行中に特図1始動口230に遊技球が1個入賞して、特図1変動遊技の保留数が1つ増加した状態を示している。特図保留表示領域cには、新たに、保留アイコンb3が表示される。
保留アイコンb3は、チャンスボタン136を模した絵柄の表示態様で表示されるボタン保留である。ボタン保留は、先読み予告として表示される。ボタン保留の表示中は、チャンスボタン136の操作有効期間になる。ボタン保留が表示されている間にチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、ボタン保留の表示態様が変化するようになっている。また、オートボタンモード(モード3を除く)が設定されている最中にボタン保留が複数表示された場合に、オートボタンモードが作動した場合には、先に表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよいし、逆に後から表示されたボタン保留の表示態様のみを変更してもよい。また、その場合には、両方のボタン保留の表示態様が変更されなくともよいし、両方のボタン保留の表示態様が同時に変更されてもよい。また、これらの制御は、オートボタンモードの設定中とそれ以外の状態とで別であってもよいし、同じであってもよい。また、オートボタンモードの作動による表示態様の変更と、実際にチャンスボタン136が押下されたことに基づく表示態様の変更とで、変更後の表示態様が異なってもよいし、同じであってもよい。また、一方の条件が成立した場合にのみ表示される態様等があってもよい。
本例では、オートボタンモードのモード3が設定されているが、モード3は、図505に示すように、ボタン保留表示時の自動操作を行わず、遊技者による操作も有効とされていない。このため、モード3設定時には、ボタン保留の表示態様が変化することがない。
図514(g)は、保留アイコンb3で保留を示していた特図1変動遊技が開始された状態を示している。ボタン保留の保留アイコンb3は、表示態様をそのままにして変動アイコンa2となる。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aに向かって徐々に移動する。
図514(h)は、変動アイコンa2が変動アイコン表示領域aに移動した状態を示している。変動アイコンa2は、変動アイコン表示領域aへの移動完了後に表示態様が変化する。変動アイコンa2は、例えば、赤色(図中、クロスハッチングで示す)の円の中に「熱」と描かれた絵柄の表示態様に変化して、実行中の特図1変動遊技の予告表示(当該変動の予告表示)となっている。
本実施例の図514(a)〜(d)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動して、チャンスボタン136が自動操作されるようになっていてもよいし、図514(e)〜(h)に示すように、チャンスボタン136の操作有効期間中にオートボタンモードが作動しないで、チャンスボタン136が自動で操作されないようになっていてもよい。チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動してもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動してもよい。また、チャンスボタン136が操作された場合にカットイン演出が実行される場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよいし、チャンスボタン136が操作された場合にボタン保留が変化する場合に、オートボタンモードが作動しなくてもよい。
(実施例7)
図515は、本実施の形態の実施例7における演出表示の例を時系列で示している。図515の左方には装飾図柄表示装置208等を示し、右方には遊技者から見たチャンスボタン136を示している。
図515(a)は、特図1変動遊技の実行中にスーパーリーチ演出が実行されている状態を示している。左右図柄表示領域208a、208cには「装飾7」が表示されて、装飾図柄の変動でリーチになっている。本実施例のスーパーリーチ演出では、姫様がダンスをする姫様ダンススーパーリーチが実行される。
本実施例の姫様ダンススーパーリーチでは、チャンスボタン136の操作が有効とされて、チャンスボタン136をタイミングよく操作させる演出が実行される。このことを報知するために、姫様ダンススーパーリーチの開始時には、「姫様ダンスSPリーチ〜流れてくるボタンをタイミングよく押せ!〜」という文字列が表示される。また、本実施例では、オートボタンモードのモード3が設定されている。演出表示領域208dの左下方には「モード3」と表示されている。
図515(b)は、姫様ダンススーパーリーチが開始された状態を示している。姫様ダンススーパーリーチの開始とともにチャンスボタン136の操作有効期間が開始される。操作有効期間が開始されると、チャンスボタンランプ138が点灯する。
また、演出表示領域208dには、姫様の画像と、チャンスボタン画像gと、照準枠hとが表示される。本実施例では、再生中のBGMに合わせて、複数のチャンスボタン画像gが上方から照準枠hに向かって流れるように表示される。チャンスボタン画像gが照準枠hに重なったタイミングでチャンスボタン136が手動または自動で操作されると、タイミングの良い順に、「PERFECT」、「GREAT」、「GOOD」の評価が得られる。
図515(c)は、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動で操作された状態を示している。本実施例では、チャンスボタン136は、モータやソレノイド等の駆動手段により、可動可能になっている。チャンスボタン136が自動操作されるタイミングに合わせて、チャンスボタン136が押下されたように引っ込むようになっている。なお、チャンスボタン136の自動操作時に、チャンスボタン136が上方に突出する動作をするようになっていてもよい。また、チャンスボタン136の操作時には、チャンスボタンランプ138が消灯する。さらに、チャンスボタン136に駆動手段が設けられている場合には、オートボタンモードの設定に応じて、当該駆動手段を動作させることで、物理的にチャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、オートボタンモードがONに設定されたことに基づいて、遊技者がチャンスボタン136を押下しないように駆動手段を駆動させることで、チャンスボタン136を押下できないようにしてもよい。例えば、チャンスボタン136の内部から外部に力をかけてチャンスボタン136が動かないように固定したり、チャンスボタン136を退避させ、当該退避された状態でチャンスボタン136を固定することで、押下できなくしてもよい。
このように、オートボタンモードによるチャンスボタン136の自動操作時には、チャンスボタン136が実際に操作されたように動作するようになっている。これは、駆動手段によるチャンスボタン136の動きに限られず、チャンスボタン136が遊技者により操作された場合と、チャンスボタン136が自動操作された場合とで、見た目が同じになっていればよい。例えば、操作有効期間中にチャンスボタンランプ138が点灯し、チャンスボタン136の遊技者による操作時にチャンスボタンランプ138が消灯するようになっている場合に、オートボタンモードの作動によりチャンスボタン136が自動操作されたことに基づいてチャンスボタンランプ138が消灯するようにすることで、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させることができる場合がある。
また、チャンスボタン136が実際に操作されているかのように遊技者に錯覚させるために、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタン136の見た目が共通していればよい。この場合、チャンスボタン136が実際に操作された場合と、オートボタンモードによりチャンスボタン136が自動操作された場合とで、チャンスボタンランプ138の点灯状況(例えば、発行の有無、発光色、輝度)や姿勢、動きの状況等の複数の要素のうち少なくとも一つの要素を共通にすればよい。
図515(d)は、チャンスボタン136が自動操作された後の状態を示している。図505に示すように、オートボタンモードのモード3では、全て「PERFECT」となるタイミングでチャンスボタン136が自動操作される。このため、チャンスボタン136が自動操作された後には、照準枠hに重なるように、「PERFECT」という文字列を含むエフェクト画像が表示される。
本実施例によるパチンコ機100によれば、チャンスボタン136の操作を煩わしいと感じる遊技者に対してもチャンスボタン136を操作させることなく、チャンスボタン136が実際に操作された場合と同じ演出を遊技者に見せることができる場合がある。
次に、以上説明した第9の実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図488乃至図515を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、チャンスボタン136、700、設定操作部137)と、
複数の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留、シューティングリーチ、姫様ダンスSPリーチ演出)のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留の変化、)であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、カットイン演出、ボタン保留)であり、
前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出(例えば、カットイン演出(図508参照))を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出(例えば、モード3でのボタン保留の変化)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、
前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、多彩な演出を実行することで遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作を煩わしいと感じる遊技者に対しても操作手段を操作させることなく、操作手段を操作した場合と同じ演出を見せることができる場合がある。また、操作手段を操作しなかったことで視認可能となる演出を設けることで、操作手段を敢えて操作しないという新たな遊技の楽しみ方ができる場合がある。
(2)上記パチンコ機100であって、
複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、オートボタンボタンモードの非設定)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、オートボタンボタンモード)であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、
前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、
ことを特徴とする遊技台。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードでのみ実行される演出を設けることで、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで損することが無い場合がある。また逆に、操作手段を操作したくない遊技者が操作手段を操作しないことで得をする場合もある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記演出手段は、操作促進報知(例えば、チャンスボタン136を模した画像、メーター画像)を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段に対する操作が自動で行われる演出モードであっても操作手段の操作を促す操作促進報知を実行しておくことで、操作を自動化したことに後ろめたさを感じている遊技者を救済することができる場合がある。また、他の遊技者から第二の演出モード(例えば、オートボタンモード)を設定していることを分かり難くできる場合がある。また、複数の演出モードにおいて、制御を共通化することができるため、制御負荷を低減し設計作業の工程を削減することができる。
(4)上記パチンコ機100であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、カットイン演出)のことであり、
前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、
前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、
ことを特徴とする。
当該構成を備えたパチンコ機100によれば、操作手段の操作が自動で行われる演出モードであっても遊技者による操作手段の操作を受け付けることで、突然、操作手段を操作したくなった遊技者にも対応できる。また、自動で行われる操作に加えて手動で操作手段を操作することで、連打演出等を容易に攻略できる場合がある。
(6)上記遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。例えば、ぱちんこ機は、球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機であってもよく、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出は電子的な表示によって実行されるものであってもよい。
なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてパチンコ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図516に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図516に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出手段1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
本発明に係る遊技台は図517(a)に示す、「紙幣投入口2002に紙幣を投入し、ベット2004およびスタート2006操作に基づいて抽選を実行し、抽選結果を抽選結果表示装置2008で表示し、当選時には特典コイン数を残クレジット数に加算し、キャッシュアウト2009が選択された場合には、レシート発行機2010から残クレジット数に対応するコードが記載されたレシートを発行するカジノマシン2000」であってもよい。
さらには、同図(b)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている携帯電話機3000、同図(c)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えているポータブルゲーム機4000、本発明を実現する電子データを記憶する記憶部を備えている家庭用テレビゲーム機5000、に適用してもよい。
より具体的には、同図(b)における携帯電話機3000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを携帯電話回線を通じで取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
同図(c)におけるポータブルゲーム機4000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。同図(d)における家庭用テレビゲーム機5000は、遊技者によって操作される操作部と、ゲームに関するデータを所定の記憶媒体(DVD等)から取得するデータ取得部と、取得したゲームに関するデータ(本発明を実現する電子データ)を記憶する記憶部と、記憶部に記憶したデータと操作部の操作とに基づいてゲームの制御を行う制御部を備えている。
さらには、同図(e)に示すように、本発明を実現する電子データを記憶したデータサーバ6000に適用してもよい。このデータサーバ6000からインターネット回線を介して同図(d)に示す家庭用テレビゲーム機5000に本発明を実現する電子データをダウンロードするような場合がある。
また、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、DVD−ROM、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
さらに、本発明は、遊技台としてパチンコ機およびスロットマシンを例にあげたが、これに限るものではなく、アレンジボール遊技機や、じゃん球遊技機、スマートボール等に適用してもよい。
従来の遊技台では、遊技者が操作手段を操作しないと実行されない演出があった。また、従来の遊技台では、操作手段の操作有効期間のタイムアップ等の条件に応じて、遊技者が操作手段を操作しなくとも、操作手段を操作した場合と同様の演出を実行する場合があった。このため、従来の遊技台では、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出が単調になりやすく、予め定められた演出が決まったタイミングで実行されるため、遊技者が開始される演出の内容を予測しやすく、演出に飽きられやすいという問題があった。
これに対し、本実施の形態によるパチンコ機100は、操作手段が操作されたことに基づいて実行される演出を多様にし、演出実行のタイミングをランダムにすることで、遊技者に開始される演出の内容を予測され難くし、飽きのこない演出を実行することができる。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記G1)
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段と、
複数の演出のうちの少なくとも一つを、少なくとも実行可能な演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出であり、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出であり、
前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の演出は、前記第二の演出とは少なくとも異なる演出であり、
前記第一の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件であり、
前記第二の条件は、前記操作手段が遊技者に操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G2)
付記G1に記載の遊技台であって、
複数の演出モードの切り替え制御を少なくとも実行可能な演出モード制御手段を備えた遊技台であって、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モードであり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モードであり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第二の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行されない演出であり、
前記第一の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことにならない演出モードのことであり、
前記第二の演出モードとは、前記操作手段が自動で、操作されたことになる演出モードのことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G3)
付記G2に記載の遊技台であって、
前記演出手段は、操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記演出手段は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、前記操作促進報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記操作促進報知とは、前記操作手段の操作を遊技者に促す報知のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G4)
付記G2またはG3に記載の遊技台であって、
前記複数の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出のことであり、
前記演出手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第三の演出を少なくとも実行可能なものであり、
前記第三の演出は、前記第一の演出と少なくとも同じ演出であり、
前記第三の条件は、前記操作手段が遊技者に操作された場合に、成立する場合がある条件である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G5)
付記G4に記載の遊技台であって、
前記第三の演出は、前記演出モードが前記第一の演出モードである場合に、実行される演出であり、
前記第一の演出は、前記演出モードが前記第二の演出モードである場合に、実行される演出である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記G6)
付記G1乃至G5のいずれか1項に記載の遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、
ことを特徴とする遊技台。
[第10の実施の形態]
次に、本発明の第10の実施の形態の実施例によるパチンコ機100について図518〜図521を用いて説明する。図518は、本実施例によるパチンコ機100が備える装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814の分解斜視図である。これ以降、パチンコ機100を例えば島設備に設置した場合に、当該パチンコ機100に対面する遊技者により近い面を「前面」と表記し、当該「前面」より遊技者に遠い面を「後面」と表記する。
図518に示すように、装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812(第二の表示手段)、装飾部814が後側から前側にこの順に並んで配置されている。装飾部814は、前面ステージ244の後側に配置されている。図518では、装飾部810、814は横長平板状で簡略化して図示されている。装飾部810、814の前面には、例えば樹脂等で所定の形状に成形された装飾部材やランプ等が設置されている。また、装飾部810には、横長長方形状の開口部810aが開口されている。装飾部810は、開口部810aが装飾図柄表示装置208の画面に重なるように配置される。また、開口部810aの面積は、装飾図柄表示装置208の表示領域の面積よりも小さくなっている。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が装飾部810により隠される。装飾図柄表示装置208の表示領域のうち開口部810aを介して視認される部分(図中、点線で囲んだ部分)が遊技者に視認可能な領域である。また、装飾図柄表示装置208の表示領域を囲む額縁領域805は遊技者に視認されないようになっている。
導光板812は、例えば、アクリル樹脂で形成されている。導光板812の側面には、複数のLEDランプ(不図示)が配置されている。また、導光板812の後面には、所定のパターンのレンズカットが形成されている。これにより、LEDランプから導光板812の側面に入射した光線は、導光板812の後面に形成されたレンズカットにより遊技者側に反射して、導光板812から出射する。導光板812から所定の絵柄(例えば、図518に示すように、殿様の顔の絵柄705(以下、殿様の顔705と称する))に所定色(例えば、赤、緑、青)で発光しているように遊技者に視認される。これにより、導光板812には、所定の絵柄が表示される。本例では導光板812に表示される絵柄は、殿様の顔705の一種類であるが、導光板812に複数の絵柄が表示されるようにしてもよい。また、点灯するLEDランプのパターンにより、導光板812に表示される絵柄を異ならせてもよい。また、導光板812に形成するレンズカットのパターンにより、導光板812に表示される絵柄(発光する模様)を異ならせてもよい。また、本例では、LEDランプの非点灯時は、装飾部810および装飾図柄表示装置208等の導光板812よりも後側に配置されているものが遊技者から視認可能となっている。なお、LEDランプの非点灯時も導光板812に表示される絵柄は遊技者から視認可能であるようにしてもよく、視認容易であるようにしてもよく、視認困難であるようにしてもよく、視認不能であるようにしてもよい。
導光板812の前側には、装飾部814が配置されている。装飾部814には、横長長方形状の開口部814aが開口されている。装飾部814は、開口部814aと導光板812の前面とが重なるように配置される。また、開口部814aの面積は、導光板812の表面積よりも小さくなっている。このため、導光板812の一部が装飾部814により隠される。導光板812の表面のうち開口部814aを介して視認される部分(図中、点線で囲んだ部分)が遊技者に視認可能な表示領域である。このため、導光板812の表示領域を囲む外周部812a(図中、点線の外側)は遊技者から見えないようになっている。また、本例では、導光板812の表面のうち開口部814aを介して視認される部分における絵柄以外の領域は、LEDランプの発光時、非発光を問わず、装飾部810および装飾図柄表示装置208等の導光板812よりも後側に配置されているものが遊技者から視認可能または視認容易となっている。
装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814は、演出装置206内に設置される。装飾部810と、導光板812との間に、演出可動体224、800等の複数の演出可動体が配置されていてもよい。また、装飾図柄表示装置208と導光板812との間に複数の演出可動体が配置されていてもよい。また、導光板812と装飾部814との間に透明樹脂等で形成された透明板が配置されていてもよい。また、導光板812と装飾部814との間に一または複数の演出可動体(例えば、演出可動体806)が配置されていてもよい。また、当該演出可動体の前側に透明樹脂等で形成された透明板が配置されていてもよい。
次に、図519を用いて、装飾図柄表示装置208と導光板812とにより表示される表示例について説明する。図519は、装飾図柄表示装置208、装飾部810、導光板812および装飾部814を遊技者側から見た模式図である。
図519(a)に示すように、装飾部814の開口部814aを介して導光板812に表示されている殿様の顔705が視認される。また、装飾部810の開口部810aを介して装飾図柄表示装置208の表示領域の一部が視認される。
図519(b)は、装飾図柄表示装置208で実際に演出が実行されている状態を示している。また、図519(c)は、図519(b)から装飾部810、814および導光板812を取り除いて示す図である。図519(c)の点線で囲んだ領域は、開口部810aを介して遊技者が実際に視認可能な装飾図柄表示装置208の表示領域を示している。
図519(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a〜208cに「装飾4−装飾6−装飾7」が停止表されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右短辺(縦辺)の上方には、第四図柄表示領域b1、b2が設けられている。また、第四図柄表示領域b1、b2の下方には、保留数表示領域712a、712bがそれぞれ設けられている。また、保留アイコン表示領域710には、保留アイコンa1、a2、a3がそれぞれ表示されている。装飾図柄表示装置208が図519(c)に示すような演出を実行しているときに、導光板812に殿様の顔705が表示されると、図519(b)に示すように遊技者には視認される。殿様の顔705は、透明な導光板812に所定色で発光して表示されているので、後側が透過するように(後側が視認可能に)表示されている。このため、装飾図柄表示装置208に表示されている画像や図柄は、殿様の顔705と重なっている部分の視認性が相対的に低くなり、殿様の顔705と重なっていない部分の視認性が相対的に高くなっている。
また、図519(b)に示すように、第四図柄表示領域b1、b2および保留数表示領域712aの全体と、保留数表示領域712bのほぼ全体(保留数が数字で表示されている部分)とは、殿様の顔705に重ならないように表示されている。このため、導光板812に殿様の顔705が表示されている場合であっても、第四図柄表示領域b1、b2および保留数表示領域712a、712bの視認性を低下させることなく、遊技者は、特図変動遊技の実行有無や特図の保留数を容易に認識することができる場合がある。
保留数表示領域712a(特図1の保留数を表示)の全体または一部と保留数表示領域712b(特図2の保留数を表示)の全部または一部が殿様の顔705と重ならない位置に表示されるようにしてもよい。
保留アイコンおよび保留数表示領域712a、712bのうちの少なくとも一方が殿様の顔705と重なる位置に表示されていてもよく、他方が殿様の顔705と重ならない位置に表示されていてもよい。また、保留アイコンおよび保留数表示領域712a、712bの両方が殿様の顔705と重なる位置に表示されていてもよく、両方とも重ならない位置に配置されていてもよい。
次に、図520および図521を用いて、本実施例によるパチンコ機100の具体的演出について説明する。図520(a)〜(g)はこの順に、本実施例によるパチンコ機100での具体的演出を時系列で示している。
図520〜図521では、装飾図柄表示装置208を示し、装飾部810、814および導光板812の図示は省略している。また、導光板812の側面に配置されたLEDランプが発光して、導光板812に殿様の顔705が表示された場合には、殿様の顔705を装飾図柄表示装置208上に図示している。
図520(a)は、特図2変動遊技が終了して、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域中央部の図柄表示領域208a〜208cに「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄が停止表示されて当該特図2変動遊技に係る当否判定結果が特別大当りであることが報知された状態を示している。特図2変動遊技が終了し、特図1および特図2の双方の特図変動遊技は実行されていないので、2つの第四図柄表示領域b1、b2の双方とも所定色で塗りつぶされている。
図520(a)に示す時点における遊技状態は、特図高確率普図高確率状態(電サポ付き確変状態)である。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上方には、「確変中」と表示され、特図高確率状態(確変状態)であることが報知されている。
また、本実施例によるパチンコ機100は、普図高確率状態(電サポ中)には、特図2の保留を示す保留アイコンのみを表示するようになっている。このため、保留アイコン表示領域710には、特図2の保留数を示す保留アイコンa11、a12、a13、a14が左方からこの順に表示されている。保留アイコンa11、a12、a13、a14は、この順に、1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、保留アイコンa11は保留順位が一番目の保留(最先の保留)を示し、保留アイコンa12は保留順位が二番目の保留を示し、保留アイコンa13は保留順位が3番目の保留を示し、保留アイコンa14は保留順位が4番目の保留を示している。また、保留アイコンa11〜a14の表示態様は、白色円形になっている。また、現時点での特図1の保留数は4つであるので、保留数表示領域712aには「4」と表示され、特図2の保留数は4であるので、保留数表示領域712bには「4」と表示されている。なお、パチンコ機100は、電サポ中であっても特図1の保留を示す保留アイコンを保留アイコン表示領域710に表示してもよい。
図520(a)から続く図520(b)は、図520(a)で終了した特図2変動遊技で特別大当りに当選したことが報知されている状態を示している。特別大当りは(特図Aの大当り)は、大当り遊技後に遊技状態が確変状態(特図高確率状態)に移行する。装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われず、また、保留アイコン表示領域710も消滅して、保留アイコンは表示されない。それらに代えて、装飾図柄表示装置208の表示領域全体が演出表示領域208dとなって、「確変大当り」の文字列による特別大当り当選報知演出が実行されている。
図520(b)から続く図520(c)は、大当り遊技が開始された状態を示している。大当り遊技が開始されると、装飾図柄表示装置208の画像表示領域から図柄表示領域208a〜208cが消滅して装飾図柄の停止表示は行われない。また、本実施例によるパチンコ機100は、大当り遊技中であっても保留アイコン表示領域710に保留アイコンを表示する。
また、図520(c)に示す状態では、15R大当り遊技の第1ラウンド(1R)が実行されている。装飾図柄表示装置208の表示領域全体に広がった演出表示領域208dでは、浜辺の背景画像が表示されている。また、演出表示領域208dの右上は、大当り遊技の実行中のラウンド数を表示するラウンド数表示領域717になっており、ここでは「1R」と表示されて大当り遊技の第1ラウンドが実行中であることが報知されている。また、演出表示領域208dの左上は大当り種別を表示する大当り種別表示領域718となっており、ここでは「装飾7」が表示されて当該大当りが15R特別大当りであることが報知されている。
図520(c)から続く図520(d)は、大当り遊技が第6ラウンド(6R)に突入した状態を示している。ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されて大当り遊技の第6ラウンドが実行中であることが報知されている。
図520(d)から続く図520(e)は、図520(a)〜図520(d)では表示されていなかった殿様の顔705(第二の表示)が導光板812に表示された状態を示している。殿様の顔705が導光板812に表示されたことにより、装飾図柄表示装置208による表示(例えば、背景画像の一部、保留アイコン、ラウンド数表示、大当り種別表示)の視認性が低下する。なお、図520(e)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
本実施例において、導光板812に表示される殿様の顔705は、特図先読み処理の結果、現時点で保留されている特図変動遊技に対する先読み結果に大当りがあると判定された場合(所謂、保留内連荘があると判定された場合)にのみ表示される。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報(新たに取得した始動情報)を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部に記憶する。また、特図先読み処理は、図424に示す主制御部タイマ割込処理の入賞受付処理(ステップS217)内で実行される。例えば、図520(a)に示す時点までに実行された特図先読み処理において、保留内に大当りがあった場合、大当り遊技中に保留内連荘があることを殿様の顔705を表示することにより報知する。本実施例において、殿様の顔705は、保留内に大当りがあることを報知するプレミア演出(大当り確定の演出)として用いられる。
図520(e)から続く図520(f)は、大当り遊技中の可変入賞口234への遊技球の入賞に基づく賞球が下皿128に払い出され、下皿128が満タンになり、下皿満タンエラーが発生した状態を示している。下皿満タンエラーが生じると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左方に下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704(第一の表示)が表示される。下皿満タンエラー表示704には、長方形状の枠と、当該枠内に表示される「球を抜いてください」という文字列とが含まれている。下皿満タンエラー表示704は、下皿満タンエラーの情報を含むコマンドを主制御部300から受信したことに基づく第1副制御部400の制御によって表示される。下皿満タンエラー表示704は、遊技者に球排出レバー132の操作を要求する操作要求報知に該当する。下皿満タンエラー表示704は、装飾図柄表示装置208の前側に配置された導光板812に殿様の顔705が表示されている場合には、視認性が相対的に低くなる。また、下皿満タンエラー表示704は、下皿128に貯留されている遊技球(賞球)が球排出レバー132の操作により例えばドル箱に排出されて、下皿満タンエラーが解除されるまで表示され続ける。
また、図520(f)に示すように、保留アイコンa13の表示色が白色から変化している(図中、右上がりのハッチングで示す)。パチンコ機100は、保留アイコンa13の表示色を変化させて、保留順位が3の特図2変動遊技に係る先読み結果が大当りであることを報知している。大当り遊技中に表示色の変化した保留アイコンa13は、保留内に大当りがあることを報知するプレミア演出(大当り確定の演出)として用いられる。なお、図520(f)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図520(f)から続く図520(g)は、保留アイコンa13の表示色が図520(f)に示す時点からさらに変化した状態を示している(図中、クロスハッチングで示す)。このように、大当り遊技中に保留アイコンを用いて実行されるプレミア演出では、プレミア演出に用いられる保留アイコンの表示色が随時変化するようになっている。この保留アイコンの表示色の変化は、例えば、青色から、緑色、赤色へと連続的に変化していくものであってもよいし、保留アイコンが発光しているように変化していくものであってもよい。なお、図520(g)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図521は、本実施の形態の実施例によるパチンコ機100の具体的演出を示している。図521(a)〜(c)は、図520(g)に引き続いて実行される演出であって、この順に時系列に並べられている。
図521(a)は、保留アイコンa13の表示色の変化が完了した状態を示している。保留アイコンa13は、その後、対応する保留が消化されて消去されるまで、表示色の変化が完了した時の色で表示される。なお、特別遊技中(例えば、大当り遊技中)の保留アイコンの表示態様と通常遊技中(例えば、確変中、時短中、特図低確普図低確状態など)の保留アイコンの表示態様を異ならせるようにしてもよい。なお、図520(g)に示す時点は大当り遊技中の第6ラウンドであるので、ラウンド数表示領域717には「6R」と表示されている。
図521(a)から続く図521(b)は、導光板812の側面に配置されたLEDランプが消灯して、導光板812に表示されていた殿様の顔705が消去された状態を示している。本例では、プレミア演出に用いられる保留アイコンの表示色の変化が完了した後に殿様の顔705が消去される。なお、殿様の顔705の消去タイミングは、保留アイコンの変化完了タイミングよりも先であってもよく、同時であってもよく、後であってもよい。また、殿様の顔705が消去されたことにより、下皿満タンエラー表示704、背景画像の一部、保留アイコン、ラウンド数表示、大当り種別表示の視認性が向上する。なお、殿様の顔705は、複数のラウンド間に跨って表示されてもよい。
また、下皿満タンエラー表示704に含まれる「球を抜いてください」という文字列は、例えば、黒色で表示されている。また、当該文字列の背面に表示されている背景画像の海の部分は、例えば、濃い青色で表示されている。濃い青色に重なって黒色の「球を抜いてください」という文字列が表示されるので、下皿満タンエラー表示704の一部である当該文字列は見難くなっている。このように、背景画像の色によっては、下皿満タンエラー表示704の一部が見難くなる場合がある。
図521(b)から続く図521(c)では、大当り遊技の第6ラウンドが終了して、ラウンド間インターバルに突入した状態を示している。ラウンド間インターバルとは、大当り遊技中における1回のラウンドでの可変入賞口234の閉鎖から当該ラウンドの次のラウンドでの可変入賞口234が開放するまでの期間をいう。ラウンド間インターバルでは、ラウンド数表示領域717が消去されて、ラウンド数が表示されなくなる。また、ラウンド間インターバル中であっても下皿満タンエラー表示704は表示され続ける。また、殿様の顔705は、ラウンド間インターバルでも継続して表示されてもよく、ラウンド間インターバルでは非表示され、次のラウンドへ移行してから再度表示されてもよい。なお、ラウンド間インターバル中も終了したラウンドのラウンド数表示(例えば、6R)が継続して表示されていてもよく、可変入賞口234の開放と同時または開放した後に開始するラウンドのラウンド数表示(例えば、7R)が表示されてもよい。また、可変入賞口234の閉鎖(例えば、第6ラウンドにおける可変入賞口234の閉鎖)と同時または閉鎖した後に、次に開始するラウンド数表示(例えば、7R)が表示されてもよい。
図521(c)から続く図521(d)では、大当り遊技の第7ラウンドが開始された状態を示している。ラウンド間インターバルが終了して第7ラウンドが開始されたので、ラウンド数表示領域717が設けられて「7R」と表示されている。
図521(d)から続く図521(e)では、下皿満タンエラーが解除された状態を示している。例えば、遊技者によって球排出レバー132が操作されて下皿128に貯留されていた賞球(遊技球)がドル箱に排出されたので、下皿満タンエラーが解除される。これにより、下皿満タンエラー表示704が消去される。
図521(e)から続く図521(f)は、当該大当り遊技の最終ラウンドである第15ラウンドが終了する直前の状態を示している。ラウンド数表示領域717には「15R」と表示されて、大当り遊技の第15ラウンドが実行されていることが報知されている。
図521(f)から続く図521(g)は、大当り遊技が終了した状態を示している。直近の特図2変動遊技に係る当否判定結果は特別大当り(特図Aの大当り)であったので、当該大当り遊技の終了後には、遊技状態が特図高確率状態(確変状態)になる。また、直近の特図2変動遊技終了時の遊技状態も特図高確率状態である。このため、装飾図柄表示装置208の表示領域全体に拡大された演出表示領域208dには「確変継続!」と表示され、遊技状態が特図高確率状態に移行することが報知される。また、大当り遊技終了時には、保留アイコン表示領域710が消滅し、保留アイコンが表示されないようになっている。なお、大当り遊技終了時も保留アイコンを継続して表示させるようにしてもよい。
なお、ラウンド間インターバルにおいて、下皿満タンエラー表示704が非表示になるようにしてもよい。また、下皿満タンエラー発生時には、下皿満タンエラー表示704とともに、音声によるエラー報知を行うようにしてもよい。
また、殿様の顔705は、点灯と消灯を繰り返すようにして(導光板812の側面に設けられた複数のLEDランプの点灯と消灯を繰り返して)表示されてもよい。また、殿様の顔705は、点滅するように(複数のLEDランプを点滅させて)表示されてもよい。また、殿様の顔705は、所定の輝度(複数のLEDランプが所定の輝度で点灯し続けて)で表示され続けてもよい。
また、殿様の顔705は、単色で表示されてもよいし、時間の経過とともに色が連続的に変化するように表示されてもよいし、グラデーション表示されてもよい。
また、重大なエラー(例えば、遊技店の店員によって解除が必要なエラー)が発生した場合には、殿様の顔705を消去してもよい。
また、重大なエラーが発生しても、殿様の顔705が継続して表示されてもよい。
また、重大なエラーが発生した場合には、装飾図柄表示装置208でのラウンド数表示を別の表示に変更してもよい。
また、重大なエラーが発生した場合には、ラウンド数表示を含むすべての表示を非表示にし、重大なエラーが発生していることを報知する表示のみを表示するようにしてもよい。また、重大なエラーが発生しても、ラウンド数表示を継続させてもよい。
また、遊技中(大当り中、図柄変動中)に電断復電が発生した場合(例えば、落雷による電源電圧降下などの電気系統の異常が発生し、その後復電した場合)は、所定のタイミング(大当りラウンド中なら次のラウンドの開始、図柄変動中なら次変動の開始)まで演出表示を非表示にし、「電源復旧中」などの電源復帰表示を表示してもよい。また、「球を打ち出してください」などの表示を行ってもよい。この場合において、エラーが発生している場合は、エラーが発生していることを表示してもよい。また、重大なエラーのみ表示するようにしてもよい。また、エラー表示をせず、別の表示手段(例えば、LEDランプや、サブ表示装置808など)や音出力手段(例えば、スピーカ120)でエラーが発生していることを報知するようにしてもよい。
本実施例によるパチンコ機100は、第一の表示手段としての装飾図柄表示装置208と、第二の表示手段としての導光板812と、を備えている。
装飾図柄表示装置208は、第一の表示として下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704を少なくとも表示可能なものである。
サブ表示装置808は、第二の表示として殿様の顔705を少なくとも表示可能なものである。
下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704の少なくとも一部は、導光板812が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものである。
第一の状態は、導光板812により殿様の顔705が少なくとも表示されている状態のことである。
本実施例によるパチンコ機100によれば、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示704の視認性が低くなる場合があることにより、見え難いエラー表示がなされている装飾図柄表示装置208に遊技者を注目させて、遊技に集中させることができる場合がある。また、装飾図柄表示装置208に表示されている下皿満タンエラー表示704の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を下皿満タンエラー表示703よりも見え易い殿様の顔705に向けさせることができる場合がある。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100おいて、装飾図柄表示装置208は、第一の表示として、後述の注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790を表示可能なものであってもよい。また、サブ表示装置808は、第二の表示として、後述の先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792を表示可能なものであってもよい。
なお、下皿満タンエラー表示704は、操作要求表示(ボタン画像、有効期間画像のメーター、タッチ操作アニメなど)に置き変えることができる。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図518〜図521を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、
第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808、導光板812)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703、704、注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示、殿様c1、村人c5、殿様の顔705、先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、
前記第一の状態とは、前記第二の表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、第一の表示による報知内容を遊技者が認識しようとして第一の表示手段に注目し、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を第一の表示よりも見え易い第二の表示に向けさせることができる場合がある。
第一の表示手段は、第一の表示と異なる一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示と異なる一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示のみを表示可能なものであってもよい。
第一の表示の全部または一部のみが、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。
第一の状態とは、第二の表示手段により第二の表示のみが表示されている状態のことであってもよい。
第一の状態とは、第二の表示手段により第二の表示を含む一又は複数の表示が表示されている状態のことであってもよい。
第一の表示の少なくとも一部は、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。
第一の表示の少なくとも一部は、第二の表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低い状態になるものであってもよい。
第一の状態は、第二の表示手段により第二の表示が少なくとも表示されている状態のことであってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、遊技に関する表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)703、704)のことであり、
前記第二の表示とは、演出表示(例えば、演出表示、殿様c1、村人c5、殿様の顔705)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている遊技に関する表示が、第二の表示手段に表示されている演出表示により見え難くなるため、第二の表示手段に表示された演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記第二の表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第二の状態である場合は、第一の状態の場合よりも第一の表示の視認度が高くなるので、第一の状態の場合に第一の表示が表示されていることを遊技者に推測させやすくすることができる場合がある。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態を含む一または複数の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、第二の表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなり、第一の状態と異なる一又は複数の状態よりも視認性が低くものであってもよい。
第二の状態とは、第二の表示を含む一または複数の表示が第二の表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
第二の状態は、第二の表示のみが第二の表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
(4)上記パチンコ機100であって、
第一の領域は、前記第一の状態において、第二の領域と少なくとも重なる位置に、少なくとも設けられたものであり、
前記第一の領域とは、前記第一の表示手段の少なくとも一部(例えば、遊技に関する表示を表示する領域、画像表示領域、額縁領域805)のことであり、
前記第二の領域とは、前記第二の表示手段の少なくとも一部(例えば、演出表示を表示する表示領域、画像表示領域、枠部807、外周部812a)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者を第一の表示手段に注目させ、遊技に集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を第一の表示よりも見え易い第二の表示に向けさせることができる場合がある。
第一の領域とは、第一の表示手段の一部の領域のみまたは全部の領域のことであってもよい。
第二の領域とは、第二の表示手段の一部のみまたは全部の領域のことであってもよい。
第一の領域とは、第一の状態において、第二の領域のみと重なる位置に設けられたものであってもよい。
第一の領域とは、第一の状態において、第二の領域を含む一または複数の領域と重なる一に設けられたものであってもよい。
(5)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示とは、エラー表示(例えば、下皿満タンエラー表示703、704)のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、エラー表示の視認性を低下させることにより、遊技者にエラー表示を認識させる努力をさせて、エラー表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。また、エラー表示が表示されたことにより、第二の表示(演出表示)を見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、
前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも前側に少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されたものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示を表示することで、第二の表示を遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示を第二の表示の後側に表示することにより、第一の表示を遊技者に注意深く見させることができる場合がある。
第二の表示手段は、第一の表示手段よりも前側に設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段を含む一または複数の部品(例えば、表示手段、演出手段、可動手段、入賞手段(可変入賞手段、始動入賞手段など)、前面枠扉、透明板部材、など)よりも前側に設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第一の表示手段よりも前側に設けられ、第一の表示手段と異なる部品(例えば、第一および第二の表示手段と異なる表示手段、演出手段、可動手段、入賞手段(可変入賞手段、始動入賞手段など)、前面枠扉、透明板部材、など)よりも後側に設けられたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示され、第一および第二の表示と異なる一または複数の表示よりも後側に表示されたものであってもよい。
第二の表示は、第一の表示を含む一または複数の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。
(7)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示領域(例えば、画像表示領域、遊技に関する表示を表示する領域)が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示領域(例えば、画像表示領域、演出表示を表示する表示領域)が少なくとも設けられたものであり。
前記第一の表示領域は、前記第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示領域は、前記第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
第三の表示領域は、前記第一の状態において、第四の表示領域と重なる位置に少なくとも設けられたものであり、
前記第三の表示領域とは、前記第一の表示領域の少なくとも一部のことであり、
前記第四の表示領域とは、前記第二の表示領域の少なくとも一部のことである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第三の表示領域と第四の表示領域が重なる位置に設けられるので、第一の表示領域に表示された第一の表示を遊技者に注意深く見させることができる場合がある。また、第二の表示領域に表示された第二の表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
第一の表示手段は、第一の表示領域のみが設けられたものであってもよい。
第一の表示手段は、第一の表示領域を含む一または複数の表示領域が設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示領域のみが設けられたものであってもよい。
第二の表示手段は、第二の表示領域を含む一または複数の表示領域が設けられたものであってもよい。
第一の表示領域は、第一の表示を含む一または複数の表示が表示可能なものであってもよい。
第一の表示領域は、第一の表示のみが表示可能なものであってもよい。
第二の表示領域は、第二の表示を含む一または複数の表示が表示可能なものであってもよい。
第二の表示領域は、第二の表示のみが表示可能なものであってもよい。
第三の表示領域は、第一の表示領域の一部または全部のことであってもよい。
第四の表示領域は、第二の表示領域の一部または全部のことであってもよい。
第三の表示領域の一部または全部は、第一の状態において、第四の表示領域の一部または全部と重なる位置に少なくとも設けられたものであってもよい。
(8)上記パチンコ機100であって、
前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報(例えば、遊技店の店員または遊技者の操作を要求する情報(球抜き報知、エラー報知、チャンスボタンの押下要求報知など)を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者にとって重要度の高い情報を含む表示(第一の表示)の一部が演出表示(第二の表示)の一部により視認度が低くなることにより、第一の表示手段へ遊技者の視線を向けやすくさせることができる場合がある。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
(9)上記パチンコ機100であって、
遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、球排出レバー132)を備え、
前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって操作手段の操作を促す報知の少なくとも一部の視認性を低くすることにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
操作手段は、遊技者が操作可能な位置にのみ設けられたものであってもよい。
第一の表示は、遊技者に対して、操作手段の操作を促す報知のみを含むものであってもよい。
第一の表示は、遊技者に対して、操作手段の操作を促す報知を含む一または複数の報知を含むものであってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、演出手段(例えば、演出可動体806)をそなえている。演出手段は、少なくとも可動(例えば、移動、回転、振動)するものである。なお、演出手段は、移動、回転および振動のうちの一または二以上の動作が行われるものであってもよく、移動、回転、振動のすべてを実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808、導光板812(PM板))が設けられたものであってもよい。
第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は動かない。また、第一の表示手段は、固定されている。
第二の表示手段の表示領域の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものである。第二の表示手段には、透過液晶表示装置が用いられてもよい。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。透過液晶表示装置の表示領域が透過している状態では、遊技者が当該表示領域の背面(後側)を視認することができるようになっている。
また、第二の表示手段の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものである。第二の表示手段には、透明樹脂(例えば、アクリル)で形成された透明板やガラス板が用いられてもよい。透明板やガラス板の板面には所定パターンのレンズカットが形成されており、近傍に配置されLEDランプが発光すると、当該透明板や当該ガラス板は、レンズカットのパターンに基づいて、所定の絵柄に発光する。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。
なお、第二の表示手段の全体が透過しているものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部を介して第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部を介して遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第二の表示手段の少なくとも一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第二の表示手段の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
なお、第二の表示手段は可動可能(移動可能、回転可能、振動可能)な液晶表示装置であってもよい。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100は、第三の表示手段を備え、第二の表示手段および第三の表示手段のうちの一方が少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段および第三の表示手段の両方が少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第二の表示手段および第三の表示手段のうちの一方のみが少なくとも透過可能なものであってもよい。
なお、第三の表示手段は、第二の表示手段と同様のものが用いられていてもよい。
なお、第三の表示手段は、可動可能(移動可能、回転可能、振動可能)な演出手段に設置されていてもよい。
なお、第三の表示手段は、第二の表示手段で実行可能な演出を実行してもよい。
なお、第二の表示手段に適用した技術事項は、第三の表示手段にも適用可能である。
なお、本実施の形態によるパチンコ機100は、さらなる表示手段(例えば、液晶表示装置や導光板で構成される表示手段)が設けられていてもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、100%ではないようにしてもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(第二の表示は透過していてもよい)。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、0%であってもよい。(第二の表示は透過していなくてもよい)。
なお、第二の表示の全体が透過しているものであってもよい。
なお、第二の表示の一部のみが、透過率を100%にしてもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示の一部または全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示を含む一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示を含む一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示以外の一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部を介して第一の表示以外の一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第二の表示の一部または全部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第二の表示の一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第二の表示の一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第二の表示の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
これにより、第二の表示を見え易く、遊技者が第二の表示を見逃しにくくすることができる場合がある。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、100%ではないようにしてもよい。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい(第二の表示は透過していてもよい)。
なお、第一の表示の透過率一部または全部のは、0%であってもよい。(第二の表示は透過していなくてもよい)。
なお、第一の表示の一部のみが、透過率を100%にしてもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示の一部または全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示以外の一または複数の表示の一部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部を介して第二の表示以外の一または複数の表示の全部を視認可能なものであってもよい。
なお、第一の表示の一部または全部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、第一の表示の一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい。この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、第一の表示の一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、第一の表示の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
上記の「第一の表示の少なくとも一部は、視認性が少なくとも低い」とは、遊技者から第一の表示の少なくとも一部が、少なくとも視認困難であることを示していてもよい。
上記の「第一の表示の少なくとも一部は、視認性が少なくとも低い」とは、遊技者から第一の表示の少なくとも一部が、少なくとも視認不能であることを示していてもよい。
第一の領域は、第一の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第二の領域は、第二の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第一の領域は、第二の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
第二の領域は、第一の表示領域の少なくとも一部を、少なくとも含む領域であってもよい。
なお、第一の領域は、第一の表示領域を含まないものであってもよい。ここで、第一の領域は、所謂センター役物の一部に該当する。
なお、第二の領域は、第二の表示領域を含まないものであってもよい。ここで、第二の領域は、サブ表示装置808の装飾部分などに該当する。
本実施の形態によるパチンコ機100には、エラーを少なくとも報知可能なエラー報知手段が設けられていてもよい。
エラー報知手段には、装飾ランプ(発光による報知)、スピーカー(音による報知)、導光板(透明板)(発光により文字や模様が浮き出る)、液晶(画像や文字による表示)などが含まれる。
第一の表示手段や第二の表示手段などの表示手段でエラー表示が行われる第一のエラーがある。
表示手段でエラー表示を行わない第二のエラーがある。
エラー表示は、第一のエラーのことである。
なお、第一のエラーは、エラー表示されない(エラー報知されない)と遊技者が気づきにくいエラーのことであってもよい。例えば、この第一のエラーは、扉開放エラーや下皿満タンエラー等である。
なお、第一のエラーは、遊技者に不正を警告するためのエラーのことであってもよい。パチンコ機100は、所定のセンサにより、外部からの電波、磁気、振動などを検知した場合に遊技者に不正を警告するためのエラー報知を行う。
なお、第一のエラーは、遊技店の店員にパチンコ機100の異常を報知するためのエラーであってもよい。パチンコ機100は、所定のセンサにより、外部からの電波、磁気、振動などを検知した場合にパチンコ機100の異常を報知するためのエラー報知を行う。
なお、第二のエラーは、すぐに解消する必要性が低いエラーであってもよい。この第二のエラーは、例えば、扉開放エラーや下皿満タンエラー等である。
なお、第二のエラーは、エラー表示しなくても遊技者が気づきやすいエラー(例えば、遊技球が発射できない、装飾図柄表示装置208に画像が表示されない、賞球が払出しされない、演出可動体224などが動作しないなどのエラー)であってもよい。
パチンコ機100に生じうるエラーには、例えば、遊技球の払い出し個数の異常に関するエラー、下皿が満タンの場合に報知される下皿満タンエラー(球抜き報知)、アタッカーや電チューの開放条件が成立していない場合にアタッカーや電チューへの遊技球の入賞が検知された場合に報知される異常入賞エラー。不正をセンサ(例えば、磁気や電波等)が検知した場合に不正行為として報知される不正を報知するエラー(電波センサエラー、磁気センサエラーなど)、パチンコ機100へ外部から振動が与えられた場合に報知される振動検知エラー(振動検知エラーは、大当り遊技中などの可変入賞口234が開放可能な状態の場合にのみ装飾図柄表示装置208などの表示手段で放置されてもよいし、いずれの遊技状態でも表示手段で放置されてもよい)、パチンコ機100の故障を報知する遊技機故障エラー、扉開放エラー、払出手段の異常に関する払出手段エラー、基板の接続不良に関するエラー、演出可動体224などの停止位置の異常に関するエラーなどがある。
上記エラーのうち、いずれが第一のエラーであってもよい。また、上記エラーのうち、いずれが第二のエラーであってもよい。
また、上記エラーは、大当り遊技中などの可変入賞口234が開放可能な状態の場合にのみ装飾図柄表示装置208などの表示手段で放置されてもよいし、いずれの遊技状態でも表示手段で放置されてもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、遊技球を少なくとも貯留可能な貯留皿(例えば、下皿128)を備える
上記の操作手段は、操作された場合に、貯留皿に貯留された遊技球が少なくとも排出可能なものである。
上記の第一の表示は、遊技者に対して、貯留皿から遊技球を排出することを促す報知を少なくとも含むものである。
この構成によれば、遊技球を貯留皿から排出させることを促す報知の少なくとも一部が演出表示によって隠されることで、当該報知の視認性が低下することにより、演出表示に遊技者を集中させて楽しませることができる場合がある。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第一の操作手段(例えば、球排出レバー132)を備える。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第二の操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備える。
上記の操作手段は、第一の操作手段および第二の操作手段のうちの少なくとも一方の操作手段であってもよい。
なお、操作手段は、チャンスボタンであってもよい。
なお、操作手段は、返却ボタン(例えば、返却操作ボタン142)であってもよい。
なお、操作手段は、貸出ボタン(例えば、球貸操作ボタン140)であってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、可動可能(例えば、移動可能、回転可能、振動可能)な可動表示装置を複数備えていてもよい。可動表示装置には、例えば、液晶表示装置が用いられている。
複数の可動表示装置の一つが移動することによって、第一の表示の一部の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置の一つが移動することによって、第一の表示の全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置が移動することによって、第一の表示の一部または全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の可動表示装置の一つだけが移動することによって、第一の表示の一部または全体の視認性が低下するようにしてもよい。
複数の演出可動体の一つが可動表示装置であってもよい。
可動表示装置の表示領域の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものである。可動表示装置には、透過液晶表示装置が用いられてもよい。透過液晶表示装置は、表示領域の透過と不透過とを切り替えることができるようになっている。透過液晶表示装置の表示領域が透過している状態では、遊技者が当該表示領域の背面(後側)を視認することができるようになっている。
また、可動表示装置の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものである。可動表示装置には、透明樹脂(例えば、アクリル)で形成された透明板やガラス板が用いられてもよい。透明板やガラス板の板面には所定パターンのレンズカットが形成されており、近傍に配置されLEDランプが発光すると、当該透明板や当該ガラス板は、レンズカットのパターンに基づいて、所定の絵柄に発光する。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。
なお、可動表示装置の全体が透過しているものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部を介して第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部を介して遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%より大きく、100%未満であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部または全体の透過率は段階的に変化するものでもよい、この段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と順に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。
なお、可動表示装置の少なくとも一部または全体の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。
なお、可動表示装置の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ透過率を変化させるようにしてもよい。ここで、当該高い状態から低い状態に変化した透過率は、透過率の変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
第一の表示と第二の表示とがそれぞれ表示された場合に、第一の表示の視認性が相対的に高くなり、第二の表示の視認性が相対的に低くなるようにしてもよい。
遊技に関する表示には、例えば、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、ユーザーモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などが挙げられる。
遊技者が球発射ハンドルを134操作中に、遊技球の発射強度を少なくとも変更可能な操作手段(発射強度変更操作手段)が設けられていてもよい。遊技球の発射強度は、発射強度変更操作手段が操作されている場合にのみ強くなるように変更されるようにしてもよい。遊技球の発射強度は、発射強度変更操作手段が1回操作されたことに基づいて、強くなるように変更されるようにしてもよい。この場合、さらに発射強度変更操作手段が1回操作されると、遊技球の発射強度が元に戻るようになっていてもよい。
第一の表示の一例として、発射強度変更操作手段が操作されていることを報知可能な表示、発射強度変更操作手段の操作を促す表示、発射強度変更操作手段の操作解除を促す(例えば、押下式の発射強度変更操作手段から手を離すよう促す)表示、発射強度変更操作手段の操作を連想させる表示(例えば、電チューロング開放演出のルーレット演出で発射強度変更操作手段を連想させる画像(例えば、右打ちで大当り遊技を行う場合において、実行中の特図変動遊技の大当り確定の予告表示)が停止した場合)などが挙げられる。
発射強度変更操作手段に関する表示は、複数の遊技状態に応じて(例えば、電サポ中と非電サポ中など)表示態様が異なるのであってもよい。この場合、例えば、一方の遊技状態(電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示の少なくとも一部は第二の表示によって隠されてもよく、また、他方の遊技状態(非電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示は第二の表示によって隠されないようにしてもよい。また、例えば、一方の遊技状態(電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示の少なくとも一部は第二の表示によって隠されないようにしてもよく、また、他方の遊技状態(非電サポ中)の表示態様の発射強度変更操作手段に関する表示は、第二の表示によって隠されてもよい。
なお、発射強度変更操作手段に関する表示は、右打ち報知(例えば、後述の右打ち報知演出724)と異なる表示態様であってもよく、右打ち報知に含まれる表示態様であってもよく、右打ち報知と同じ表示態様であってもよい。
なお、右打ち報知と発射強度変更操作手段に関する表示は、表示される期間が一部重複するものであってもよい。電サポ終了時に「左にハンドルを戻してください」と報知される期間は、例えば、電サポ終了から4回目の特図変動遊技が終了するまでの期間であり、「発射強度変更操作手段から手を離してください」と報知される期間は、例えば、電サポ終了から1回目の特図変動遊技が終了するまでの期間である。
[第11の実施の形態]
次に、本発明の第11の実施の形態に係る遊技台について図522〜図523を用いて説明する。図522を用いて装飾図柄表示装置208での表示の視認性が変化する例について説明する。まず、図522(a)〜(f)を用いて、第一の表示790と第二の表示792との視認性が変化する例について説明する。
図522(a)の左方に示すように、第一の表示790と第二の表示792とが所定の間隔を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図522(a)の右方に示すように、第一の表示790の一部に重なるように第二の表示792が表示される。このように、第一の表示790の前面に第二の表示792を表示することで、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させ、第一の表示790を第二の表示792よりも見え難くし、第二の表示792を第一の表示790よりも見え易くすることができる場合がある。また、図522(a)の左方に示す状態から右方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示790が第二の表示792に向かって移動するようにしてもよい。これにより、第一の表示790が第二の表示792に重ならないで移動している場合、移動している第一の表示790に注目を集めて、第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図522(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化さることができる。また、図522(a)の右方に示す状態から左方に示す状態に表示を切り替える場合、段階的に表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、表示切替開始とともに、第一の表示790が第二の表示792から徐々に離れていくようにしてもよい。これにより、第一の表示790が第二の表示792に重なって移動している場合に移動している第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え難くし、第一の表示790が第二の表示792に重ならないで移動している場合に移動している第一の表示790を停止している第二の表示792よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図522(b)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792の前面に表示させて、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図522(b)の右方に示すように第二の表示792の表示色を濃くなるように変化させてもよい。これにより、第二の表示792の表示色が変化している場合には、表示色が変化している第二の表示792を何も変化していない第一の表示790よりも見え易くし、表示色の変化終了後には第一の表示790よりも背面に表示されている第二の表示792を第一の表示790よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図522(b)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示790と第二の表示792とを重ねたまま、第二の表示792の表示色を薄くなるように変化させるとで、第二の表示792の前面に重なっている第一の表示790をより見え易くし、第二の表示792をより見え難くすることができる場合がある。
また、図522(c)の左方に示すように、第一の表示790と第二の表示792とが所定の間隔D1を設けて表示されている。この状態で、例えば、チャンスボタン136が押下されると、図522(c)の右方に示すように、第一の表示790と第二の表示792との間隔がD2(D1>D2)になる。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させて、第一の表示790と第二の表示792とを区別し難くすることができる場合がある。
また、図522(c)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の視認性を変化させて、第一の表示790と第二の表示792とを区別し易くすることができる場合がある。
また、図522(c)の左方に示す状態から右方に示す状態に、または右方に示す状態から左方に示す状態に段階的に切り替える場合、移動している表示に注目を集めて、第一の表示790および第二の表示792のうち移動させる方の表示を移動させない方の表示よりも見え易くすることができる場合がある。
また、図522(d)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792よりも前面に表示して、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図522(d)の右方に示すように、第一の表示790と第二の表示792との前後関係を逆転させて、第二の表示792を第一の表示790よりも前面に表示するようにしてもよい。このように、第一の表示790の背面に表示されていた第二の表示792を第一の表示790の前面に表示することで第二の表示792を第一の表示790よりも見え易くし、第一の表示790を第二の表示792よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図522(d)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。第二の表示792の背面に表示されていた第一の表示790を第二の表示792の前面に表示することで第一の表示790を第二の表示792よりも見え易くし、第二の表示792を第一の表示790よりも見え難くすることができる場合がある。
また、図522(e)の左方に示すように、第一の表示790を第二の表示792よりも前面に表示して、第一の表示790と第二の表示792とを重ねて、第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示している場合に、例えば、チャンスボタン136の押下に基づいて、図522(e)の右方に示すように、第一の表示790および第二の表示792の表示色を変化させてもよい。この場合、表示色の変化後も第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示することで、第一の表示790が第二の表示792よりも見え易い状態を維持することができる場合がある。
また、図522(e)の右方に示す状態から左方に示す状態に第一の表示790および第二の表示792の表示を切り替えてもよい。このように、第一の表示790および第二の表示792をともに明るくする表示色の変化後も第一の表示790を第二の表示792よりも明るく表示することで、第一の表示790が第二の表示792よりも見え易い状態を維持することができる場合がある。
第一の表示790および第二の表示792には、装飾図柄、保留アイコン、変動アイコン、キャラクタ画像または背景画像等の演出表示、エラー表示、操作要求報知の表示、チュートリアル表示などが含まれる。第一の表示790と第二の表示792とは、異なる種類の表示(例えば、エラー表示と装飾図柄の表示)との組み合わせであってもよいし、同じ種類の表示(例えば、3つ装飾図柄のうちの2つ、保留アイコン同士)の組み合わせであってもよい。また、第一の表示790と第二の表示792との視認性を変化させて、第一の表示790および第二の表示792の少なくとも一部または一部のみの視認性を変化させてもよい。これにより、第一の表示790および第二の表示792の一方を他方より見え難く(見え易く)することができる場合がある。
図522(f)の左方に示すように、背景が白色である場合、薄墨色で表示されている第一の表示790は、濃い灰色で表示されている第二の表示792よりも見え難くなっている。このように、背景が白色である場合には、白色に近い薄墨色で表示されている第一の表示790が相対的に見え難くなり、黒色に近い灰色で表示されている第二の表示792が相対的に見え易くなる。
一方、図522(f)の右方に示すように、第一の表示790および第二の表示792の表示色は図522(f)の左方に示す状態から変化せずに、背景のみが白色から黒色に変化した場合には、白色に近い薄墨色で表示されている第一の表示790が相対的に見え易くなり、黒色に近い灰色で表示されている第二の表示792が相対的に見え難くなる。このように、第一の表示790および第二の表示792自体が変化しない場合であっても、背景の色の変化により第一の表示790および第二の表示792の視認性が変化する場合がある。
また、図522(a)〜(f)では、第一の表示790および第二の表示792の2つの表示の視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係しない表示(例えば、第三の表示)があってもよい。例えば、表示A、表示B、表示Cの3つが装飾図柄表示装置208に表示されている場合に、表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Aと表示Bとの視認性を変化させつつ、表示Cの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Bが第一の表示790に対応し、表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Bと表示Cとの視認性を変化させつつ、表示Aの視認性を維持することができる場合がある。また、表示Cが第一の表示790に対応し、表示Aが第二の表示792に対応していてもよい。この場合、表示Cと表示Aとの視認性を変化させつつ、表示Bの視認性を維持することができる場合がある。
また、図522(a)〜(f)では、第一の表示790および第二の表示792の2つ表示の視認性が変化する例を示したが、視認性の変化に関係する表示が3つ以上あってもよい。例えば、表示Aおよび表示Bが第一の表示790に対応し、表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Bおよび表示Cが第一の表示790に対応し、表示Aが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Cおよび表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Aが第一の表示790に対応し、表示Bおよび表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示Bが第一の表示790に対応し、表示Aおよび表示Cが第二の表示792に対応していてもよい。また、表示C第一の表示790に対応し、表示Aおよび表示Bが第二の表示792に対応していてもよい。これにより、3つの表示の視認性を変化させて、遊技者をこの3つの表示に注目させることができる場合がある。
また、図522(g)に示すように、保留アイコンa1〜a4を表示している保留アイコン表示領域794の背景色がその他の背景色と異なっており、保留アイコン表示領域794が明確に区別することができる場合に、保留アイコン表示領域794内で図522(a)〜(e)に示す表示の切り替えを行う場合には、装飾図柄表示装置208の表示領域内で演出表示の視認性が変化する領域を保留アイコン表示領域794内だけに留めることができる場合がある。
次に、図523を用いて、明度差(コントラスト)によって二つの表示の視認性が変化する例について説明する。図523は、R(赤色)、G(緑色)およびB(青色)の階調レベルを0階調値〜255階調値間で40階調レベルずつ変化させた場合のカラーチャートを示している。本例では、円形画像と、当該円形画像と重なって表示される正方形画像との階調レベルを変化させた例について説明する。円形画像と、正方形画像とは、円の中心と正方形の対角線の交点とが一致するように重なって表示される。また、円形画像の円の直径は、正方形画像の一辺の長さよりも短くなっている。また、円形画像は、正方形画像よりも手前のレイヤーに表示される。また、円形画像および正方形画像の透過率は0%になっている。
図523のカラーチャートにおいて、縦方向には円形画像のR値、G値、B値が示され、横方向には正方形画像のR値、G値、B値が示されている。本例では、円形画像のR値、G値、B値を同じにして、各色の階調値を0、40、80、120、160、200、240、255に変化させている。同様に、正方形画像のR値、G値、B値を同じにして、各色の階調値を0、40、80、120、160、200、240、255に変化させている。
例えば、図523の第1行第1列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))である場合、円形画像と正方形画像とは黒色で表示されているので両者を区別して認識することができない。また、図523の第8行第8列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))である場合、円形画像と正方形画像とは白色で表示されているので両者を区別して認識することができない。このように、円形画像と正方形画像とに明度差が小さい場合、正方形画像中に表示される円形画像の視認性は相対的に低くなる。
一方、図523の第8行第1列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))である場合、円形画像は白色で表示され、正方形画像は黒色で表示されているので、両者の識別は容易である。また、図523の第1行第8列に示すように、円形画像のR値、G値およびB値が0(RGB(0、0、0))であり、正方形画像のR値、G値およびB値が255(RGB(255、255、255))である場合、円形画像は黒色で表示され、正方形画像は白色で表示されているので、両者の識別は容易である。このように、円形画像と正方形画像との明度差が大きい場合、正方形画像中に表示される円形画像の視認性は相対的に高くなる。
このように、二つの画像が重なって表示される場合、当該二つの画像の明度差を同じまたは小さくすれば、当該二つの画像の識別を困難にして、当該二つの画像の視認性も低下させることができる。また、当該二つの画像の明度差を大きくすれば、当該二つの画像の識別を容易にして、当該二つの画像の視認性も向上させることができる。
遊技者による画像の視認性を向上させるには、重なって表示される二つの画像のうちの奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像とに明度差(コントラスト差)をつけることが効果的である。また、遊技者の表示の視認性を向上させるために、奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像とに色相差や彩度差をつけてもよい。しかしながら、奥のレイヤーに表示される画像と、手前のレイヤーに表示される画像との色相が異なっていても、明度および彩度がほぼ同じであると、当該二つの画像の視認性が低下する。このため、当該二つの画像の視認性を向上させるには、当該二つの画像に明度差をつけるのが最も効果的である。
次に、以上説明した本実施の形態によるパチンコ機100の特徴的構成について再度図522〜図523を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるパチンコ機100は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示(例えば、下皿満タンエラー表示(球抜き報知)704、注意喚起報知演出722、右打ち報知演出724、注意喚起報知演出750、注意喚起報知演出772、第一の表示790)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第二の表示(例えば、演出表示、チュートリアル表示709、先読み予告報知演出730、740、電チューロング開放演出、電チューロング開放偽演出760、ユーザーレベル報知演出775、第二の表示792)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第三の表示(例えば、球不足エラー表示706、第四図柄表示領域208eに表示される第四図柄、特図保留数表示領域208fに表示される特図の保留数)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低いものであり、前記第一の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことであり、前記第三の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第一の表示よりも視認性が少なくとも高いものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の表示の視認性が低くなる場合があるので、第一の表示による報知内容を認識しようとして遊技者を表示手段に注目させて、遊技に遊技者を集中させることができる場合がある。また、表示手段に表示されている第一の表示の視認性が低くなる合があるので、遊技者の視線を第二の表示に向けさせることができる場合がある。また、第一の状態でも第三の表示は確認しやすいので、遊技者が第二の表示を見つつも第三の表示を確認しやすくなる場合がある。
第一の表示は、表示手段における第一の表示位置に表示されるものであってもよい。第二の表示は、表示手段における第二の表示位置に表示されるものであってもよい。第三の表示は、表示手段における第三の表示位置に表示されるものであってもよい。
第三の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第一の表示位置よりも視認性が高い位置であってもよい。第一の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第三の表示位置よりも視認性が低い位置であってもよい。第一の表示位置は、表示手段が第一の状態である場合に、第二の表示位置よりも視認性が低い位置であってもよい。第三の表示の一部または全部は、表示手段が第一の状態である場合に、第一の表示よりも視認性が少なくとも高いものであってもよい。
(2)上記パチンコ機100であって、前記第一の表示とは、遊技に関する表示のことであり、 前記第二の表示とは、演出表示のことである、ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技に関する表示が演出表示により見え難くなるため、演出表示を遊技者に注目させることができる場合がある。また演出表示が表示されていても遊技者は第三の表示は確認しやすいので、演出表示を見つつも第三の表示を確認しやすくなる場合がある。
(3)上記パチンコ機100であって、前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、前記第二の状態とは、前記第二の表示が前記表示手段に少なくとも表示されていない状態のことである、ことを特徴とする。
この構成によれば、第二の状態である場合は、第一の状態の場合よりも第一の表示の視認度が高くなることにより、第一の状態の場合に第一の表示が表示されていることを遊技者が推測しやすくするなる場合がある。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態を含む一または複数の状態よりも視認性が高くなるものであってもよい。
第一の表示の一部または全部は、表示手段が第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が高くなり、第一の状態および第二の状態と異なる一または複数の状態よりも視認性が低くなるものであってもよい。
第二の状態は、第二の表示を含む一または複数の表示が表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
第二の状態は、第二の表示のみが表示手段に表示されていない状態のことであってもよい。
(4)上記パチンコ機100であって、前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されているものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示が表示されるので、第二の表示を遊技者に注目させやすくすることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示が第二の表示の後側に表示されるので、第一の表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。
第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。第二の表示は、第一の表示を含む一または複数の表示よりも前側に表示されたものであってもよい。第二の表示は、第一の表示よりも前側に表示され、第一の表示以外の一または複数の表示よりも後ろ側に表示されたものであってもよい。
(5)上記パチンコ機100であって、前記第一の表示とは、エラー表示のことである、ことを特徴とする。
この構成によれば、第一の状態である場合に、エラー表示の視認性を低下させることにより、エラー表示の報知内容を認識しようと遊技者に思わせて、エラー表示を注意深く遊技者に見させることができる場合がある。また、エラー表示よりも第二の表示の視認性が高いので、第二の表示を遊技者が見逃してしまうことを防ぐことができる場合がある。また、エラー表示がされているときも第三の表示を確認しやすくすることができる場合がある。
(6)上記パチンコ機100であって、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものであり、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報を少なくとも含むものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技者にとって重要度の高い情報を含む第一の表示の一部の視認性が演出表示の一部によって隠されて低下するので、遊技の視線を表示手段へ向けやせさすことができる場合がある。また、遊技者にとって重要度の高い第三の表示は、第一の状態であっても容易に確認することができるので、遊技者が安心して遊技を行うことができる場合がある。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。第一の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第一の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。第三の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い情報のみを含む表示であってもよい。第三の表示は、第二の表示よりも遊技者にとって重要度の高い複数の情報のみを含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
第三の表示は、第二の表示よりも遊技者に重要度の高い一または複数の情報と、第二の表示と異なる一または複数の表示よりも重要度の低い一または複数の情報(例えば、キャラクタの画像や背景など)を含む表示であってもよい。
(7)上記パチンコ機100であって、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた操作手段(例えば、球排出レバー132、チャンスボタン136)を備え、前記第一の表示は、遊技者に対して、前記操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものである、ことを特徴とする。
この構成によれば、演出表示によって操作手段の操作を促す報知の少なくとも一部が隠されて、当該報知の少なくとも一部の視認性が低下するので、演出表示に遊技者を集中させて遊技を楽しませることができる場合がある。また、演出表示に遊技者を集中させつつも、第三の表示の確認させやすくすることができる場合がある。
上記の「第一の表示よりも視認性が少なくとも高い位置」とは、第二の表示が表示されている場合に、遊技者が常に第三の表示を少なくとも確認可能な位置のことである。これにより、第一の表示が第二の表示によって隠されて、第二の表示の視認性が低くなっている場合であっても、第三の表示は遊技者から常に確認可能なので、第三の表示を見逃しにくくすることができる場合がある。
上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、遊技球の払出に関する情報(例えば、球抜き報知や払出手段に関するエラーなど)を少なくとも含むものであってもよい。これにより、遊技者が遊技の利益に関わる情報を見逃すことを防ぐことができる場合がある。
また、上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、遊技の進行に関する情報(例えば、第四図柄(変動中であることを示す)、装飾図柄の変動表示、保留アイコン、打ち方報知(右打ち報知、「ハンドルを左に戻せ」の報知など)を少なくとも含むものであってもよい。
また、「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、パチンコ機100の異常に関する情報(基板の接続異常や演出可動体の位置検知異常など)を少なくとも含むものであってもよい。
また、上記の「遊技者にとって重要度の高い情報」とは、不正に関する情報(電波センサーエラー、磁気センサーエラーなど)を少なくとも含むものであってもよい。
本実施の形態によるパチンコ機100は、第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えていてもよい。本実施の形態によるパチンコ機100は、第二の表示手段(例えば、サブ表示装置808)を備えていてもよい。上記の「表示手段」は、第一の表示手段および第二の表示手段のうちの少なくとも一方の表示手段のことであってもよい。
また、本実施の形態によるパチンコ機100には、普図の当り図柄が2種類設けられていてもよい。例えば、一方の当り図柄に当選すると、非電サポ中でも遊技球が特図2始動口232に4つ入球可能に羽根部材232aが開くようなっており、他方の当り図柄に当選すると非電サポ中には遊技球が特図2始動口232に入球不可能な程度に羽根部材232aが開くようになっていてもよい。非電サポ中に当該他方の当り図柄に当選した場合、電チューロング開放演出では、普図変動遊技ではずれた場合と同じ演出が実行されてもよい。
<他の実施形態(キャラクタセレクト演出の実施形態1)>
次に、図524〜図545を参照して、本発明の他の実施形態(ボタン操作表示がされていなくてもボタンの操作を有効とする実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図524〜図545に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図524〜図545に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図524〜図545に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
<全体構成>
まず、図524を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図525は、図524のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図526は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図527を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内臓しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口126に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口126に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口126に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口128に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口128に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口128に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。
第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図528(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214が停止表示する特図(特図1、特図2)と、装飾図柄表示装置208が停止表示する装飾図柄と、普通図柄表示装置210が停止表示する普図の種類について説明する。
図528(a)は特図(特図1、特図2)の停止図柄態様の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として第1特図変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として第2特図変動遊技が開始される。第1特図変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、第2特図変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動表示の開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、また、特図2の変動表示の開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を「図柄変動停止表示」と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図528(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図C」までの3種類の特図が示されている。同図においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄(大当り図柄1)であり、「特図B」は15ラウンド(15R)大当り図柄(大当り図柄2)であって大当り遊技終了後に所定回数(本実施形態では、100回)の電サポ状態に移行する。なお、電サポ状態とは、第2特図始動口232(電チュー)の羽根232aを、所定時間、所定の時間間隔(例えば、2秒開放、0.5秒閉鎖)で開閉させる状態をいう。
また、本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、上述の電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。すなわち、上述の大当り図柄1は特図高確率普図低確率状態であり、大当り図柄2は特図低確率普図高確率状態である。これらの大当り図柄1や大当り図柄2は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。また、「特図C」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
図528(b)は装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第1特図始動口232に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として(第1特図変動遊技の開始を条件として)、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域、中図柄表示領域、右図柄表示領域の各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。また、例えば、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を3つの図柄表示領域に停止表示する。また、「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を3つの図柄表示領域に停止表示する。また、「特図C」のはずれを報知する場合には、同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを3つの図柄表示領域に停止表示する。
図528(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。同図においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図529(a)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って、同図(a)に示す主制御部メイン処理を実行する。
まず、ステップS101では、初期化処理を行う。この初期化処理では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。また、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。
ステップS103では、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値(タイマ番号決定用乱数値)それぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。また、この基本乱数初期値更新処理の終了後に割込許可の設定を行ってステップS105に進む。
ステップS105では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、0から127の範囲の値を取り得る第1特図予告抽選乱数値を生成する第1特図予告抽選乱数カウンタ、および同じく0から127の範囲の値を取り得る第2特図予告抽選乱数値を生成する第2特図予告抽選乱数カウンタが設けられている。このステップS105では、これらのカウンタそれぞれの値を更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS103およびステップS105の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図529(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ等、また各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS201では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS201では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図527に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS201では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS203およびステップS205では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。本実施形態の基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS103で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図1乱数値(大当り判定用乱数値)、および特図2乱数値(大当り判定用乱数値)をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、特図1乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた特図1乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図1乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS209では、入賞判定処理を行う。この入賞判定処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS211では、普図関連処理を行う。この普図関連処理では、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄および外れ図柄のいずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS213に移行するようにしている。
また、ステップS211の普図関連処理では、続いて普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS213では、特図状態更新処理(特図2状態更新処理および特図1状態更新処理)と特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理および特図1関連抽選処理)を行なう。まず、特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図関連処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
主制御部300のRAM308には、大当りフラグ、第1はずれフラグ、特図確率変動フラグなどが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、大当り図柄やはずれ図柄などの確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(一般情報)として追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、第1はずれフラグがオンされる。この第1はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
ステップS213では、続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS215では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド設定送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
さらに、このコマンド設定送信処理では、払出制御部600に出力予定情報および払出要求情報を出力する。なお、出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS217では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS219は、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS201の入力ポート状態更新処理において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、ステップS215のコマンド設定送信処理で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否先読み用テーブル>
図530(a)に示す当否先読み用テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している特図抽選状態の種類(特図確率)と、抽選データと、当否先読み結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルの一例である。
主制御部300の基本回路302は、この当否先読み用テーブルと、特図抽選状態の情報(特図確率)に基づいて、特図変動遊技の抽選結果を当選(大当り)とするか不当選(はずれ)とするかを事前に判定する特図先読み抽選を行う。
なお、特図抽選状態の情報は、特図変動遊技を所定の低確率(この例では、約1/300(=218/65536))で当選と判定する低確率状態を示す情報、および低確率よりも高い高確率(この例では、約1/60(=1090/65536))で特図変動遊技を当選と判定する高確率状態を示す情報などを含むが、以下、これらを単に低確率(または確変なし)および高確率(または確変あり)と称する場合がある。
当否先読み用テーブルの抽選データは、特図変動遊技の当否先読み結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、特図確率が低確率であって、取得した大当り判定用乱数値が1000〜1217である場合は、当否先読み結果として大当りと判定する。一方、特図抽選状態が低確率状態であって、取得した大当り判定用乱数値が1000〜1217以外の数値である場合には、当否先読み結果としてはずれと判定する。
なお、本実施形態では、大当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、低確率における大当りの抽選データの数値範囲は1000〜1217(数値範囲の大きさは218)であるから、低確率において大当りと判定する確率は、約1/300(=218/65536)である。これに対して、高確率における大当りの抽選データの数値範囲は1000〜2089(数値範囲の大きさは1090)であるから、高確率において大当りと判定する確率は、約1/60(=1090/65536)である。
<特図当否先読み結果用テーブル>
図530(b)に示す特図当否先読み結果用テーブルは、上述の特図変動遊技の当否先読み結果と、抽選データと、特図先読み結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルの一例である。
主制御部300の基本回路302は、上述の特図変動遊技の当否先読み結果が大当りの場合に、この特図先読み用テーブルと、特図変動遊技の当否先読み結果、および大当り時用特図決定用乱数値に基づいて、大当りの種別(特図先読み結果)を事前に判定する大当り種別先読み抽選を行う。
例えば、特図変動遊技の当否先読み結果が大当りで、大当り時用特図決定用乱数値が0〜49の数値である場合には、特図先読み結果として大当り図柄1を選択し、大当り時用特図決定用乱数値が50〜99の数値である場合には、特図先読み結果として大当り図柄2を選択する。なお、本実施形態では、大当り時用特図決定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)としている。また、特図変動遊技の当否先読み結果がはずれの場合には、特図先読み用テーブルを用いることなく、特図先読み結果として特図C(はずれ図柄)を選択する。
<当否判定用テーブル>
図531(a)に示す当否判定用テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している特図抽選状態の種類(特図確率)と、抽選データと、当否判定結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルの一例である。
主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図抽選状態の情報(特図確率)に基づいて、特図変動遊技の抽選結果を当選(大当り)とするか不当選(はずれ)とするかを決定する特図当否抽選を行う。
当否判定用テーブルの抽選データは、特図変動遊技の当否判定結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、特図確率が低確率であって、取得した大当り判定用乱数値が1000〜1217である場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定し、大当りフラグをオンに設定する。一方、特図抽選状態が低確率状態であって、取得した大当り判定用乱数値が1000〜1217以外の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定し、大当りフラグをオフに設定する。
なお、本実施形態では、大当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、低確率における大当りの抽選データの数値範囲は1000〜1217(数値範囲の大きさは218)であるから、低確率の特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/300(=218/65536)である。これに対して、高確率における大当りの抽選データの数値範囲は1000〜2089(数値範囲の大きさは1090)であるから、高確率の特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/60(=1090/65536)であり、特図変動遊技の大当りの当選確率は、低確率よりも高確率の方が高くなるように設定している。
<特図決定用テーブル>
図531(b)に示す特図決定用テーブルは、上述の特図変動遊技の当否判定結果と、抽選データと、特図決定結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルの一例である。
主制御部300の基本回路302は、上述の特図変動遊技の当否判定結果が大当りの場合に、この特図決定用テーブルと、特図変動遊技の当否判定結果、および大当り時用特図決定用乱数値に基づいて、大当りの種別(特図決定結果)を決定する大当り種別抽選を行う。
例えば、特図変動遊技の当否判定結果が大当りで、大当り時用特図決定用乱数値が0〜49の数値である場合には、特図決定結果として大当り図柄1を選択し、大当り時用特図決定用乱数値が50〜99の数値である場合には、特図決定結果として大当り図柄2を選択する。なお、本実施形態では、大当り時用特図決定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)としている。また、特図変動遊技の当否判定結果がはずれの場合には、特図決定用テーブルを用いることなく、特図決定結果として特図C(はずれ図柄)を選択する。
<テーブルセット選択テーブル>
図531(c)はテーブルセット選択テーブルの一例を示した図である。このテーブルセット選択テーブルは、上述の特図決定結果と、特図変動回数と、タイマ選択テーブルと、を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、上述の特図決定結果が選択された場合に、このテーブルセット選択テーブルと、選択された特図決定結果に基づいて、特図変動回数と、タイマ選択テーブルを決定するテーブルセット選択抽選を行う。
例えば、選択された特図決定結果が大当り図柄1(特図A)の場合には、変動回数が90回、タイマ選択テーブルがテーブル2の組み合わせと、変動回数が10回、タイマ選択テーブルがテーブル3の組み合わせと、変動回数が0回、タイマ選択テーブルがテーブル2の組み合わせを、それぞれ選択する。
<特図タイマ番号選択テーブル>
図532は特図タイマ番号選択テーブルの一例を示した図である。この特図タイマ番号選択テーブルは、上述の特図決定用テーブルに基づく特図決定結果と、上述のタイマ選択テーブルと、上述の特図保留数記憶領域に記憶している特図変動遊技の保留数によって分類された抽選データと、タイマ番号決定結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この特図タイマ番号選択テーブル、上述の特図決定用テーブルに基づく特図決定結果、上述のテーブルセット選択抽選で選択されたタイマ選択テーブル、上述の特図保留数、およびタイマ番号決定用乱数値に基づいて、タイマ番号を決定する特図タイマ番号抽選を行う。例えば、上述の特図決定結果が特図C(はずれ図柄)で、上述のタイマ選択テーブルがテーブル1で、特図保留数が0〜2で、取得したタイマ番号決定用乱数値が0〜89の範囲である場合には、タイマ番号としてタイマ3(変動時間10秒)を選択する。また、例えば、上述の特図決定結果が大当り図柄1(特図A)または大当り図柄2(特図B)で、上述のタイマ選択テーブルがテーブル1で、特図保留数が3で、取得したタイマ番号決定用乱数値が0〜1の範囲である場合には、タイマ番号としてタイマ4(変動時間12秒)を選択する。なお、本実施形態では、タイマ番号決定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)としている。
<変動時間テーブル>
図533は変動時間テーブルの一例を示した図である。この変動時間テーブルは、上述のタイマ番号決定結果と、変動時間と、を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この変動時間テーブルと、上述のタイマ番号決定結果に基づいて、変動時間を選択する。例えば、上述のタイマ番号決定結果がタイマ1の場合には、変動時間として2秒を選択し、上述のタイマ番号決定結果がタイマ7の場合には、変動時間として20秒を選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図534を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタン制御処理を行なう。このチャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、同図(d)に示す画像制御処理(詳細は後述)を行う。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、同図(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<キャラクタセレクト演出>
次に、パチンコ機100が実行するキャラクタセレクト演出について詳細に説明する。、図535は、キャラクタセレクト演出の一例を示した図であり、図536は、キャラクタセレクト演出のタイムチャートである。
主制御部300は、所定の条件が成立した場合(例えば、大当り判定で大当りに当選した場合)に、上記ステップS215のコマンド設定送信処理において、第1副制御部400に、キャラクタセレクト演出の実行を指示するためのキャラクタセレクト演出開始コマンドを送信する。続いて、主制御部300は、上記ステップS213の特図関連処理において、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力した後、所定の開放期間が終了したタイミングで、所定の閉鎖期間(例えば1秒間)、可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力する。主制御部300は、この扉部材の開放・閉鎖制御(大当り遊技)を所定回数(例えば、15R(ラウンド))繰り返し実行する。なお、図535に示した演出は、大当り遊技の10R(ラウンド)目に実行しているキャラクタセレクト演出の一例である。
上述のキャラクタセレクト演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、所定の条件が成立した場合(例えば、大当り遊技における各々のラウンドの開始条件が成立した場合)に、キャラクタセレクト演出を開始する。本実施形態に係るキャラクタセレクト演出は、図535(a)〜(c)に示すキャラクタ紹介演出と、同図(d)、(f)、(h)、(j)に示すキャラクタ選択演出の2種類の演出で構成されている。
<キャラクタ紹介演出>
最初に、キャラクタ紹介演出について説明する。第1副制御部400のCPU404は、上記ステップS309の演出制御処理において、図535(a)に示すような、第1のキャラクタ(この例では、殿)が表示領域の正面中央に、また、第2のキャラクタ(この例では、爺)が左後方、第3のキャラクタ(この例では、姫)が右後方にそれぞれ位置する画像(以下、「第1のキャラクタ(殿)の紹介画像」と称する場合がある)の画像データと、「好きなキャラを選んでね!」という文字を含む画像の画像データと、現在のラウンド数を示す画像(この例では、10Rという文字を含む画像)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の複数の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(a)に示すような第1のキャラクタ(殿)の紹介画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
続いて、第1副制御部400のCPU404は、上記ステップS309の演出制御処理において、同図(b)に示すような、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた正面中央に、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた右後方に、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた左後方に、それぞれ移動する動画像(以下、「第2のキャラクタ(爺)の紹介画像」と称する場合がある)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送(上書き)するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(b)に示すような第2のキャラクタ(爺)の紹介画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
続いて、第1副制御部400のCPU404は、上記ステップS309の演出制御処理において、同図(c)に示すような、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた正面中央に、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた右後方に、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた左後方に、それぞれ移動する動画像(以下、「第3のキャラクタ(姫)の紹介画像」と称する場合がある)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送(上書き)するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(c)に示すような第3のキャラクタ(姫)の紹介画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
また、第1副制御部400は、このキャラクタ紹介演出の実行中は、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合でも、上記ステップS309で更新した演出データ(この例では、キャラクタ紹介演出用の演出データ)をチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行なわないように構成している。すなわち、図536の(a)〜(d)で示すキャラクタ紹介演出の実行期間を、チャンスボタン136の受付を行なわない(チャンスボタン136の押下操作を無視する)ボタン非受付期間に設定している。
<キャラクタ選択演出>
次に、キャラクタ選択演出について説明する。第1副制御部400のCPU404は、上述のキャラクタ紹介演出を所定時間(例えば、5秒間)実行した後に、キャラクタ選択演出を実行する。このキャラクタ選択演出では、第1副制御部400のCPU404は、上記ステップS309の演出制御処理において、図535(d)に示すような、第1のキャラクタ(殿)が表示領域の正面中央、また、第2のキャラクタ(爺)が左後方、第3のキャラクタ(姫)が右後方にそれぞれ位置し、正面中央の第1のキャラクタ(殿)を目立たせて明るく表示させた画像(以下、「第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像」と称する場合がある)の画像データと、現在のラウンド数を示す画像の画像データと、チャンスボタン136を模した画像の画像データと、「ボタンを押してキャラを選べ!」という文字を含む画像の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601において、上述の複数の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(d)に示すような第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この表示を行なう際に、第1副制御部400は、第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の1)を、RAM408に設けたキャラクタ識別情報記憶領域に記憶する。
また、第1副制御部400は、このキャラクタ選択演出の実行中は、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、上記ステップS309で更新した演出データ(この例では、キャラクタ選択演出用の演出データ)をチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行うように構成している。すなわち、図536の(d)〜(k)で示すキャラクタ選択演出の実行期間を、チャンスボタン136の受付を行なうボタン受付期間に設定している。
より具体的には、第1副制御部400は、図535(e)に示すように、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、上記ステップS309で更新した前回の演出データを、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた正面中央に、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた右後方に、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた左後方に、それぞれ移動し、かつ正面中央に移動する第2のキャラクタ(爺)を明るくした動画像(以下、「第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像」と称する場合がある)の画像データに変更する処理を行なう。これにより、同図(f)に示すような第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この動画像の表示を行なう際に、第1副制御部400は、第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の2)を、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する。
図537は、上述の第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像(キャラクタ移動表示)の一例を詳細に示した図である。なお、同図(a)、(b)、(f)は、上記図535(d)、(e)、(f)に相当する図であり、同図(c)〜(e)は、上記図535(d)〜(f)の間の動画像の変化の様子を示した図である。
第1副制御部400は、同図(a)に示す第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像の表示中にチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、同図(c)〜(f)に示すように、第2のキャラクタ(爺)を明るく表示させるとともに、この第2のキャラクタ(爺)を、左後方から正面中央に徐々に移動させる移動表示を行なう。また、第1副制御部400は、この第2のキャラクタ(爺)の移動表示と同期して、第3のキャラクタ(姫)を右後方から左後方に移動させる移動表示を行なう。さらに、第1副制御部400は、これらの第2のキャラクタ(爺)と第3のキャラクタ(姫)の移動表示と同期して、第1のキャラクタ(殿)を暗く表示させるとともに、正面中央から右後方に移動させる移動表示を行なう。これにより、同図(f)および図535(f)に示すような第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像の最終画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
図535に戻って、続いて、第1副制御部400は、同図(g)に示すように、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、上記ステップS309で更新した前回の演出データを、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた正面中央に、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた右後方に、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた左後方に、それぞれ移動し、かつ正面中央に移動する第3のキャラクタ(姫)を明るくした動画像(以下、「第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像」と称する場合がある)の画像データに変更する処理を行なう。これにより、同図(h)に示すような第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この動画像表示を行なう際に、第1副制御部400は、第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の3)を、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する。
続いて、第1副制御部400は、同図(i)に示すように、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、上記ステップS309で更新した前回の演出データを、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた正面中央に、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた右後方に、第3のキャラクタ(姫)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた左後方に、それぞれ移動し、かつ正面中央に移動する第1のキャラクタ(殿)を明るくした動画像(第1のキャラクタ(殿)の仮選択動画像)の画像データに変更する処理を行なう。これにより、同図(j)に示すような第1のキャラクタ(殿)の仮選択動画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
以降、第1副制御部400は、チャンスボタン136の押下の検出をするたびに、同図(d)に示す第1のキャラクタ(殿)の仮選択動画像の表示、および当該表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(この例では1)の記憶→同図(f)に示す第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像の表示、および当該表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(この例では2)の記憶→同図(h)に示す第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の表示、および当該表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(この例では3)の記憶→・・・の順番で、装飾図柄表示装置208の表示を切り替える処理と、仮選択されているキャラクタを特定するためのキャラクタ識別情報をキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する処理を行なう。
続いて、主制御部300は、図535(k)に示すように、上述のステップS213の特図関連処理において、大当り遊技終了条件が成立した場合(例えば、ラウンドを開始した後に所定時間(例えば30秒)が経過した場合、または、1回のラウンド中に可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球が入賞した場合)に、可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、上記ステップS215のコマンド設定送信処理で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行し、第1副制御部400に、キャラクタセレクト演出の実行を終了するためのキャラクタセレクト演出終了コマンドを送信する。
このキャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した第1副制御部400は、当該コマンドを受信した時点で所定の条件に従って複数のキャラクタの中から1つのキャラクタを自動的に選択するように構成されており、本実施形態では、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に記憶されているキャラクタ識別情報(この例では、第1のキャラクタ(殿)を示す数値の1)を、キャラクタ確定情報として、RAM408に設けたキャラクタ確定情報記憶領域に記憶(コピー)する。
また、第1副制御部400は、上述のキャラクタ確定情報(この例では、第1のキャラクタ(殿)を示す数値の1)に基づいて、当該キャラクタ(殿)を自動的に選択したことを表す画像(以下、「キャラクタ決定画像」と称する場合がある)の画像データと、自動選択されたキャラクタ(殿)を示唆する文字(この例では、「殿に決定!」という文字)を含む画像の画像データと、次回のラウンド数を示す画像(この例では、11Rという文字を含む画像)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。
続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(l)に示すようなキャラクタ決定画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、第1副制御部400は、図536の(k)〜(l)で示す期間、すなわち、キャラクタセレクト演出終了後から次回のラウンド(この例では11R)開始までの期間を上述のボタン非受付期間に設定し、チャンスボタン136の受付を行なわないように(チャンスボタン136の押下を無視するように)構成している。
<キャラクタ移動表示中のボタン操作>
次に、上述のキャラクタ移動表示中にチャンスボタン136が押下された場合における移動表示の変更態様について説明する。
図538は、キャラクタ移動表示中にチャンスボタン136が押下された場合にキャラクタ移動表示を中断する例を示した図である。
第1副制御部400は、同図(a)に示す第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像の表示中にチャンスボタン136の押下の検出をした場合には、同図(c)〜(d)に示すように、第2のキャラクタ(爺)の移動表示を開始する。そして、この第2のキャラクタ(爺)の移動表示中に、第1副制御部400がチャンスボタン136の押下の検出をした場合(同図(e))には、移動表示中の第2のキャラクタ(爺)に代えて、同図(f)〜(i)に示すように、第3のキャラクタ(姫)の移動表示を行なう。
より具体的には、第2のキャラクタ(爺)の移動表示中に、第1副制御部400がチャンスボタン136の押下の検出をした場合(同図(e))には、第2のキャラクタ(爺)を、同図(d)に示す位置から、同図(f)に示す正面中央やや右寄りまで移動させた上で暗く表示させるとともに、第3のキャラクタ(姫)を、同図(d)に示す位置から、同図(f)に示す位置まで移動させた上で明るく表示させる。続いて、第1副制御部400は、上述のキャラクタ移動表示の処理にしたがって、同図(g)〜(i)に示すように、第3のキャラクタ(姫)を左後方から正面中央に移動させる移動表示を行なう。また、第1副制御部400は、この第3のキャラクタ(姫)の移動表示と同期して、第1のキャラクタ(殿)を右後方から左後方に移動させる移動表示を行なう。さらに、第1副制御部400は、これらの第3のキャラクタ(姫)と第1のキャラクタ(殿)の移動表示と同期して、第2のキャラクタ(爺)を正面中央から右後方に移動させる移動表示を行なう。これにより、同図(i)に示すような第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の最終画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この動画像表示を行なう際に、第1副制御部400は、第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の3)を、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する。
図539は、キャラクタ移動表示中にチャンスボタン136が押下された場合にキャラクタ移動表示を中断しない例を示した図である。
第1副制御部400は、同図(a)に示す第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像の表示中にチャンスボタン136の押下の検出をした場合には、同図(c)〜(d)に示すように、第2のキャラクタ(爺)の移動表示を開始する。そして、この第2のキャラクタ(爺)の移動表示中に、第1副制御部400がチャンスボタン136の押下の検出をした場合(同図(e))でも、同図(f)〜(g)に示すように、第2のキャラクタ(爺)の移動表示を継続し、続けて、上述のキャラクタ移動表示の処理にしたがって、同図(h)〜(k)に示すように、第3のキャラクタ(姫)を、左後方から正面中央に移動させる移動表示を行なう。また、第1副制御部400は、この第3のキャラクタ(姫)の移動表示と同期して、第1のキャラクタ(殿)を右後方から左後方に移動させる移動表示を行なう。さらに、第1副制御部400は、これらの第3のキャラクタ(姫)と第1のキャラクタ(殿)の移動表示と同期して、第2のキャラクタ(爺)を正面中央から右後方に移動させる移動表示を行なう。これにより、同図(k)に示すような第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の最終画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この動画像表示を行なう際に、第1副制御部400は、第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の3)を、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する。
<キャラクタセレクト演出の第2の例>
次に、図540および図541を用いて、キャラクタセレクト演出の第2の例について説明する。なお、図540は、キャラクタセレクト演出の第2の例を示した図であり、図541は、キャラクタセレクト演出の第2の例のタイムチャートである。
上記図535および図536に示すキャラクタセレクト演出では、キャラクタ紹介演出の終了後のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)において遊技者がチャンスボタン136を押下操作した後に、大当り遊技終了条件が成立する例を示したが、この第2の例は、図540(a)〜(c)で示すキャラクタ紹介演出中(ボタン非受付期間演出中)に大当り遊技終了条件(この例では、1回のラウンド中に可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球が入賞)が成立した例、すなわち、遊技者がチャンスボタン136を一度も押下操作しないまま大当り遊技終了条件が成立した例である。
また、上記図535および図536に示すキャラクタセレクト演出では、第1副制御部400は、大当り遊技終了条件が成立に基づいてキャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した時点で上述のキャラクタ識別情報記憶領域に記憶されている情報を、(遊技者のチャンスボタン136の操作に基づく)キャラクタ確定情報として、上述のキャラクタ確定情報記憶領域に記憶(コピー)したが、この第2の例では、キャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した時点で、所定の条件(例えば、1〜3の数値の中から1つの数値を決定する抽選)で決定したキャラクタ識別情報(この例では、第2のキャラクタ(爺)を示す数値の2)を、(遊技者のチャンスボタン136の操作に基づかない)キャラクタ確定情報として、上述のキャラクタ確定情報記憶領域に記憶する。
なお、「所定の条件」は抽選に限定されるものではなく、例えば、遊技状態(大当り遊技中のラウンド数や特図変動遊技の保留数など)に基づいてキャラクタ識別情報を決定してもよく、キャラクタ識別情報を予め決めておいてもよく、前回に自動選択されたキャラクタ識別情報に決定してもよく、予め遊技者が選択したキャラクタ識別情報に決定してもよい。
また、第1副制御部400は、上述のキャラクタ確定情報(この例では、第2のキャラクタ(爺)を示す数値の2)に基づいて、当該キャラクタ(爺)を自動的に選択したことを表す画像(以下、「キャラクタ決定画像」と称する場合がある)の画像データと、自動選択されたキャラクタ(爺)を示唆する文字(この例では、「爺に決定!」という文字)を含む画像の画像データと、現在のラウンド数を示す画像(この例では、10Rという文字を含む画像)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。
続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、図540(e)に示すようなキャラクタ決定画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、第1副制御部400は、図541の(a)〜(e)で示す期間、すなわち、キャラクタ紹介演出開始後から次回のラウンド(この例では11R)開始までの期間を上述のボタン非受付期間に設定し、チャンスボタン136の受付を行なわないように(チャンスボタン136の押下を無視するように)構成している。
<キャラクタセレクト演出の第3の例>
次に、図542および図543を用いて、キャラクタセレクト演出の第3の例について説明する。なお、図542は、キャラクタセレクト演出の第3の例を示した図であり、図543は、キャラクタセレクト演出の第3の例のタイムチャートである。
上記図535および図536に示すキャラクタセレクト演出では、キャラクタ紹介演出の終了後のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)において遊技者がチャンスボタン136を押下操作した後に、大当り遊技終了条件が成立する例を示したが、この第3の例は、図542(a)〜(c)で示すキャラクタ紹介演出(ボタン非受付期間)の終了後、図542(d)に示すキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)において遊技者がチャンスボタン136を一度も押下操作しないまま大当り遊技終了条件が成立した例である。
また、上記図535および図536に示すキャラクタセレクト演出では、第1副制御部400は、大当り遊技終了条件が成立に基づいてキャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した時点で上述のキャラクタ識別情報記憶領域に記憶されている情報を、(遊技者のチャンスボタン136の操作に基づく)キャラクタ確定情報として、上述のキャラクタ確定情報記憶領域に記憶(コピー)する例を示したが、この第3の例では、キャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した時点で、所定の条件(例えば、1〜3の数値の中から1つの数値を決定する抽選)で決定したキャラクタ識別情報(この例では、第3のキャラクタ(姫)を示す数値の3)を、(遊技者のチャンスボタン136の操作に基づかない)キャラクタ確定情報として、上述のキャラクタ確定情報記憶領域に記憶する。
また、第1副制御部400は、上述のキャラクタ確定情報(この例では、第3のキャラクタ(姫)を示す数値の3)に基づいて、当該キャラクタ(姫)を自動的に選択したことを表す画像(以下、「キャラクタ決定画像」と称する場合がある)の画像データと、自動選択されたキャラクタ(姫)を示唆する文字(この例では、「姫に決定!」という文字)を含む画像の画像データと、次回のラウンド数を示す画像(この例では、11Rという文字を含む画像)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。
続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、図542(f)に示すようなキャラクタ決定画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、第1副制御部400は、図543の(e)〜(f)で示す期間、すなわち、キャラクタセレクト演出終了後から次回のラウンド(この例では11R)開始までの期間を上述のボタン非受付期間に設定し、チャンスボタン136の受付を行なわないように(チャンスボタン136の押下を無視するように)構成している。
なお、上記実施形態では、可変入賞口234を開放状態から閉鎖状態に変化させるタイミングでキャラクタセレクト演出を終了する例を示したが、図544に示すように、可変入賞口234を開放状態から閉鎖状態に変化させた後、閉鎖状態を所定時間(例えば、1秒間)、保持した後にキャラクタセレクト演出を終了するように構成してもよい。
<キャラクタセレクト演出の他の例>
次に、図545を用いて、キャラクタセレクト演出の他の例について説明する。同図(a)に示す例では、第1副制御部400は、同図の左側に示すような、表示領域の正面中央に位置する第1のキャラクタ(殿)が楕円形のカーソルで囲まれ、また、第2のキャラクタ(爺)が左後方、第3のキャラクタ(姫)が右後方にそれぞれ位置する画像を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示させる処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上述のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、同図の右側に示すような、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた右後方に、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた左後方に、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた正面中央に、それぞれ移動し、かつ正面中央の第2のキャラクタ(爺)を、楕円形のカーソルで囲まれた画像装飾図柄表示装置208の表示領域に表示させる処理を行なう。この例のように、キャラクタの明暗ではなく、カーソルなどの図形を用いて複数のキャラクタのうちの一つを特定するように構成してもよい。
また、同図(b)に示す例では、第1副制御部400は、同図の左側に示すような、表示領域の正面中央に位置する第1のキャラクタ(殿)が楕円形のカーソルで囲まれ、また、第2のキャラクタ(爺)が左後方、第3のキャラクタ(姫)が右後方にそれぞれ位置する画像を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示させる処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上述のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、同図の右側に示すように、第1〜第3のキャラクタを移動させることなく、第1のキャラクタ(殿)の場所に位置していたカーソルを、右後方の第3のキャラクタ(姫)に移動する。この例のように、キャラクタの表示位置を変えることなく、カーソルなどの図形を移動させることによって、複数のキャラクタのうちの一つを特定するように構成してもよい。
また、同図(c)に示す例では、第1副制御部400は、同図の左側に示すように、矩形状の複数の領域のうち、表示領域の中央に位置する領域(この例では、「M3:Sense or Reality」という文字を含む領域)の背景色を、他の画像の背景色とは異なる色に設定する。続いて、第1副制御部400は、上述のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、同図の右側に示すように、矩形状の複数の領域を下方から上方に順番にローテーションさせることによって、表示領域の中央に位置する領域(この例では、「M2:Distance」という文字を含む領域)の背景色を、他の画像の背景色とは異なる色に設定する。この例のように、特定の領域の色を、その他の領域の色を異ならせることによって、複数の情報のうちの一つを特定するように構成してもよい。
同図(d)に示す例では、上記図542を用いて説明した、所定条件に基づいて選択させるキャラクタをカーソルで囲み、自動選択されるキャラクタを事前に報知するように構成している。このような構成とすれば、自動選択されるキャラクタを事前に把握することができるため、当該キャラクタを選択したい遊技者は、キャラクタの選択を気にすることなく現在の遊技に集中することができ、他のキャラクタを選択したい遊技者は、前もって好みのキャラクタに変更することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、所定の移行条件が成立した場合(例えば、大当り判定で大当りに当選した場合、所定の図柄表示装置(例えば、特図1表示装置、特図2表示装置、装飾図柄表示装置)に特定の図柄態様を停止表示させた場合、所定の時期(例えば、結果として特定の図柄態様を停止表示させた図柄変動停止表示の後)から、所定の回数の図柄変動停止表示が行なわれた場合など)に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態(例えば、可変入賞口234の扉部材を閉鎖した状態、所定の図柄表示装置で図柄変動停止表示が行なわれている制御状態、確変ありの制御状態、電サポありの制御状態など)から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態(例えば、可変入賞口234の扉部材の開放・閉鎖を所定回数行なう大当り遊技状態)に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、特図関連処理における特図状態更新処理)と、遊技を演出する演出画像(例えば、キャラクタセレクト演出の画像、所定の図柄表示装置で図柄変動停止表示を行なっている期間中に、該図柄変動停止表示の結果として特定の図柄態様を停止表示する場合に、複数のキャラクタ画像のうちの特定のキャラクタ画像が他のキャラクタに勝利する所定の競技画像(例えば、徒競争))を表示する演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、該装飾図柄表示装置とは別体で設けられた画像表示装置)と、所定の画像選択演出期間中(例えば、キャラクタセレクト演出中)に複数の画像(例えば、第1〜第3のキャラクタの画像)のうちから遊技者により選択された画像を特定可能な特定の画像情報(例えば、キャラクタ識別情報)を記憶する記憶手段(例えば、RAM408に設けたキャラクタ識別情報記憶領域)と、前記記憶手段に記憶されている前記特定の画像情報によって特定された画像を前記演出表示手段に表示させる演出制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500)と、遊技者による選択操作を受け付けるための操作受付部(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記画像選択演出期間は所定の第1の期間(例えば、キャラクタ紹介演出の実行期間)と該第1の期間の開始よりも後で開始される所定の第2の期間(例えば、キャラクタ選択演出の実行期間)を含み、前記演出制御手段は、前記第2の期間中に前記操作受付部で受け付けた遊技者による選択操作に基づいて、前記演出表示手段に表示させる画像を特定するための前記特定の画像情報を前記記憶手段に記憶するとともに、予め定められた第2の期間の開始条件が成立(例えば、ボタン非受付期間であるキャラクタ紹介演出が終了)する以前に、予め定められた画像選択演出期間の終了条件が成立した場合(例えば、ラウンドを開始した後に所定時間(例えば30秒)が経過した場合および1回のラウンド中に可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球が入賞した場合のうちの一方又は両方の成立や他の所定の条件が成立)には、前記遊技者に代って前記複数の画像のうちから所定の画像(例えば、図540(e)や図542(f)における中央のキャラクタ画像、予め定められた所定のキャラクタ画像(例えば、殿を示すキャラクタ画像、前回のキャラクタセレクト演出で遊技者に選択されたキャラクタ画像)を選択し、該所定の画像を前記演出表示手段に表示させることを特徴とする、遊技台である。
本実施形態に係るパチンコ機100では、演出面よりもゲーム性を楽しみたいために迅速に遊技を進める遊技客に対しては、その迅速な遊技の進行によって画像選択演出(キャラクタセレクト演出)をキャンセルするように構成しておき、その場合には制御手段が遊技者に変わって画像を選択するので、画像選択をすべての遊技客に強制せずに済むようにしている。このため、多彩な遊技客の個性に合った遊技進行を可能にできる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記第1の期間(例えば、キャラクタ紹介演出の実行期間(ボタン非受付期間)中に前記操作受付部が受け付けた遊技者による選択操作を無視するように構成してもよい。
このような構成とすれば、確実に実行したい特定の演出の演出期間を第1の期間に設定することによって、遊技者の選択操作に関わらず、特定の演出を確実に実行することができる場合がある。
また、所定の閉状態(例えば、閉鎖状態)および該閉状態よりも遊技球の入賞が容易な所定の開状態(例えば、開放状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞口(例えば、可変入賞口234)を備え、前記第2の制御状態は、前記閉状態から前記開状態に前記可変入賞口の開閉状態を所定の回数変化させるラウンド動作を所定の回数(例えば、15回)行なう制御状態であり、前記第1の制御状態は、前記ラウンド動作が行なわれていない制御状態であり、画像選択演出期間の終了条件は、前記第2の制御状態中の特定のラウンド動作を開始してから前記可変入賞口に入賞した遊技球の個数が特定の個数以上となった場合に成立するように構成してもよい。
このような構成とすれば、小当り中、可変入賞口動作中、可変入賞口開放中または大当り中などに画像選択演出を行うので、遊技者に有利な場面で遊技に一段落した遊技客に画像を選択させることができ、より遊技を楽しませることが可能になる場合がある。また、演出面よりもゲーム性を楽しむ、すなわち迅速に可変入賞口に遊技球を進入させる遊技客については、画像選択を強制せずに制御手段が代わって画像を選択するので、遊技客に応じた遊技進行をすることが可能になる場合がある。
また、遊技者の操作に基づいて所定の発射期間の経過ごとに遊技球を発射する発射装置(例えば、発射装置110)と、前記発射装置が発射した遊技球を流下させるとともに前記可変入賞口が設けられた遊技領域(例えば、遊技領域124)と、を備え、前記第1の期間は、特定の個数の前記遊技球を発射するために必要な期間(例えば、6秒)よりも短い期間であってもよい。
このような構成とすれば、非動作中(例えば、特定のラウンド開始前)の可変入賞口の直上で、ある程度遊技球を貯めておき、可変入賞口動作中(例えば、ラウンド開始)で遊技球を可変入賞口に多数進入させるなど遊技スキルがなければ困難な時間を設定することで、画像選択したいと考えている遊技客が注意すれば画像選択の機会を失わずに済むように構成したので、遊技客に応じた遊技進行を可能にできる場合がある。
また、複数の前記可変入賞口と、遊技球の落下の方向に変化を与える遊技釘(例えば、遊技釘238)と、前記発射装置により発射された遊技球が進入するための進入領域と、を前記遊技領域に設け、前記複数の可変入賞口は、第1の可変入賞口(例えば、パチンコ機100に向かって左側に配設した可変入賞口)および第2の可変入賞口(例えば、パチンコ機100に向かって右側に配設した可変入賞口)を含み、前記遊技釘は、前記進入領域から進入した遊技球が前記第2の可変入賞口に到達するまでに接触する可能性のある遊技釘の本数より、前記進入領域から進入した遊技球が前記第1の可変入賞口に到達するまでに接触する可能性のある遊技釘の本数が多くなるように配置され、前記特定のラウンド動作は、前記第2の制御状態中において前記第1の可変入賞口の開閉状態を所定の回数変化させるラウンド動作であってもよい。
このような構成とすれば、非動作中(例えば、特定のラウンド開始前)の可変入賞口の直上で、ある程度遊技球を貯めておき、可変入賞口作動(例えば、ラウンド開始)で遊技球を可変入賞口に多数進入させる構成にしたので、画像選択したいと考えている遊技客が注意すれば画像選択の機会を失わずに済み、遊技客に応じた遊技進行を可能にできる場合がある。
なお、上記実施形態では、キャラクタセレクト演出を画像(静止画像や動画像)を用いて行なう例を示したが、スピーカ120による音の演出や、演出可動体224の動作による演出や、各種ランプ418による演出などを行ってもよい。また、主制御部300からの指令に基づいて第1副制御部400がキャラクタセレクト演出の演出制御を行う例を示したが、これに限定されるものではない。
また、本発明に係る遊技台は、上記した各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記パチンコ機100(1種)以外に、パチンコ機(2種、3種)、封入式パチンコ機、およびパチロット等にも適用することができるし、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール等にも適用することができる。
また、例えば、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンなどにも適用可能である。ここで、本発明が適用されるスロットマシンとしては、複数種類の図柄が施された複数のリールと、前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、停止時の前記複数のリールにより表示された図柄の組合せが前記抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かにより前記入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えたものが一例として挙げられる。
また、例えば、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。
また、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
<他の実施形態(キャラクタセレクト演出の実施形態2)>
次に、図546〜図567を参照して、本発明の他の実施形態(キャラクタセレクト演出の実施形態2)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図546〜図567に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図546〜図567に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図546〜図567に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
<全体構成>
まず、図546を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図547は、図546のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図548は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図549を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内臓しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口126に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口126に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口126に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口128に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口128に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口128に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。
第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図550(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214が停止表示する特図(特図1、特図2)と、装飾図柄表示装置208が停止表示する装飾図柄と、普通図柄表示装置210が停止表示する普図の種類について説明する。
図550(a)は特図(特図1、特図2)の停止図柄態様の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として第1特図変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として第2特図変動遊技が開始される。第1特図変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、第2特図変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動表示の開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、また、特図2の変動表示の開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を「図柄変動停止表示」と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図550(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図C」までの3種類の特図が示されている。同図においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄(大当り図柄1)であり、「特図B」は15ラウンド(15R)大当り図柄(大当り図柄2)であって大当り遊技終了後に所定回数(本実施形態では、100回)の電サポ状態に移行する。なお、電サポ状態とは、第2特図始動口232(電チュー)の羽根232aを、所定時間、所定の時間間隔(例えば、2秒開放、0.5秒閉鎖)で開閉させる状態をいう。
また、本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、上述の電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。すなわち、上述の大当り図柄1は特図高確率普図低確率状態であり、大当り図柄2は特図低確率普図高確率状態である。これらの大当り図柄1や大当り図柄2は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。また、「特図C」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
図550(b)は装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第1特図始動口232に球が入球したことを球検出センサが検出したことを条件として(第1特図変動遊技の開始を条件として)、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域、中図柄表示領域、右図柄表示領域の各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。また、例えば、「特図B」の15R大当りを報知する場合には、15R大当りに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾2−装飾2」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を3つの図柄表示領域に停止表示する。また、「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を3つの図柄表示領域に停止表示する。また、「特図C」のはずれを報知する場合には、同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを3つの図柄表示領域に停止表示する。
図550(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。同図においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図551(a)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って、同図(a)に示す主制御部メイン処理を実行する。
まず、ステップS101では、初期化処理を行う。この初期化処理では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。また、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。
ステップS103では、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値(タイマ番号決定用乱数値)それぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。また、この基本乱数初期値更新処理の終了後に割込許可の設定を行ってステップS105に進む。
ステップS105では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、0から127の範囲の値を取り得る第1特図予告抽選乱数値を生成する第1特図予告抽選乱数カウンタ、および同じく0から127の範囲の値を取り得る第2特図予告抽選乱数値を生成する第2特図予告抽選乱数カウンタが設けられている。このステップS105では、これらのカウンタそれぞれの値を更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS103およびステップS105の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図551(b)を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ等、また各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS201では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS201では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図549に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS201では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS203およびステップS205では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。本実施形態の基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS103で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図1乱数値(大当り判定用乱数値)、および特図2乱数値(大当り判定用乱数値)をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、特図1乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた特図1乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図1乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS209では、入賞判定処理を行う。この入賞判定処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS211では、普図関連処理を行う。この普図関連処理では、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄および外れ図柄のいずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS213に移行するようにしている。
また、ステップS211の普図関連処理では、続いて普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS213では、特図状態更新処理(特図2状態更新処理および特図1状態更新処理)と特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理および特図1関連抽選処理)を行なう。まず、特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図関連処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
主制御部300のRAM308には、大当りフラグ、第1はずれフラグ、特図確率変動フラグなどが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、大当り図柄やはずれ図柄などの確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に4Hを送信情報(一般情報)として追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に8Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施例では15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。さらに、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、第1はずれフラグがオンされる。この第1はずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
ステップS213では、続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS215では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド設定送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS215では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
さらに、このコマンド設定送信処理では、払出制御部600に出力予定情報および払出要求情報を出力する。なお、出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS217では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS219は、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS201の入力ポート状態更新処理において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、ステップS215のコマンド設定送信処理で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否先読み用テーブル>
図552(a)に示す当否先読み用テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している特図抽選状態の種類(特図確率)と、抽選データと、当否先読み結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルの一例である。
主制御部300の基本回路302は、この当否先読み用テーブルと、特図抽選状態の情報(特図確率)に基づいて、特図変動遊技の抽選結果を当選(大当り)とするか不当選(はずれ)とするかを事前に判定する特図先読み抽選を行う。
なお、特図抽選状態の情報は、特図変動遊技を所定の低確率(この例では、約1/300(=218/65536))で当選と判定する低確率状態を示す情報、および低確率よりも高い高確率(この例では、約1/60(=1090/65536))で特図変動遊技を当選と判定する高確率状態を示す情報などを含むが、以下、これらを単に低確率(または確変なし)および高確率(または確変あり)と称する場合がある。
当否先読み用テーブルの抽選データは、特図変動遊技の当否先読み結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、特図確率が低確率であって、取得した大当り判定用乱数値が1000〜1217である場合は、当否先読み結果として大当りと判定する。一方、特図抽選状態が低確率状態であって、取得した大当り判定用乱数値が1000〜1217以外の数値である場合には、当否先読み結果としてはずれと判定する。
なお、本実施形態では、大当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、低確率における大当りの抽選データの数値範囲は1000〜1217(数値範囲の大きさは218)であるから、低確率において大当りと判定する確率は、約1/300(=218/65536)である。これに対して、高確率における大当りの抽選データの数値範囲は1000〜2089(数値範囲の大きさは1090)であるから、高確率において大当りと判定する確率は、約1/60(=1090/65536)である。
<特図当否先読み結果用テーブル>
図552(b)に示す特図当否先読み結果用テーブルは、上述の特図変動遊技の当否先読み結果と、抽選データと、特図先読み結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルの一例である。
主制御部300の基本回路302は、上述の特図変動遊技の当否先読み結果が大当りの場合に、この特図先読み用テーブルと、特図変動遊技の当否先読み結果、および大当り時用特図決定用乱数値に基づいて、大当りの種別(特図先読み結果)を事前に判定する大当り種別先読み抽選を行う。
例えば、特図変動遊技の当否先読み結果が大当りで、大当り時用特図決定用乱数値が0〜49の数値である場合には、特図先読み結果として大当り図柄1を選択し、大当り時用特図決定用乱数値が50〜99の数値である場合には、特図先読み結果として大当り図柄2を選択する。なお、本実施形態では、大当り時用特図決定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)としている。また、特図変動遊技の当否先読み結果がはずれの場合には、特図先読み用テーブルを用いることなく、特図先読み結果として特図C(はずれ図柄)を選択する。
<当否判定用テーブル>
図553(a)に示す当否判定用テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している特図抽選状態の種類(特図確率)と、抽選データと、当否判定結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルの一例である。
主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図抽選状態の情報(特図確率)に基づいて、特図変動遊技の抽選結果を当選(大当り)とするか不当選(はずれ)とするかを決定する特図当否抽選を行う。
当否判定用テーブルの抽選データは、特図変動遊技の当否判定結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、特図確率が低確率であって、取得した大当り判定用乱数値が1000〜1217である場合は、特図変動遊技の当選(大当り)と判定し、大当りフラグをオンに設定する。一方、特図抽選状態が低確率状態であって、取得した大当り判定用乱数値が1000〜1217以外の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定し、大当りフラグをオフに設定する。
なお、本実施形態では、大当り判定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、低確率における大当りの抽選データの数値範囲は1000〜1217(数値範囲の大きさは218)であるから、低確率の特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/300(=218/65536)である。これに対して、高確率における大当りの抽選データの数値範囲は1000〜2089(数値範囲の大きさは1090)であるから、高確率の特図変動遊技の大当りの当選確率は、約1/60(=1090/65536)であり、特図変動遊技の大当りの当選確率は、低確率よりも高確率の方が高くなるように設定している。
<特図決定用テーブル>
図553(b)に示す特図決定用テーブルは、上述の特図変動遊技の当否判定結果と、抽選データと、特図決定結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルの一例である。
主制御部300の基本回路302は、上述の特図変動遊技の当否判定結果が大当りの場合に、この特図決定用テーブルと、特図変動遊技の当否判定結果、および大当り時用特図決定用乱数値に基づいて、大当りの種別(特図決定結果)を決定する大当り種別抽選を行う。
例えば、特図変動遊技の当否判定結果が大当りで、大当り時用特図決定用乱数値が0〜49の数値である場合には、特図決定結果として大当り図柄1を選択し、大当り時用特図決定用乱数値が50〜99の数値である場合には、特図決定結果として大当り図柄2を選択する。なお、本実施形態では、大当り時用特図決定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)としている。また、特図変動遊技の当否判定結果がはずれの場合には、特図決定用テーブルを用いることなく、特図決定結果として特図C(はずれ図柄)を選択する。
<テーブルセット選択テーブル>
図553(c)はテーブルセット選択テーブルの一例を示した図である。このテーブルセット選択テーブルは、上述の特図決定結果と、特図変動回数と、タイマ選択テーブルと、を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、上述の特図決定結果が選択された場合に、このテーブルセット選択テーブルと、選択された特図決定結果に基づいて、特図変動回数と、タイマ選択テーブルを決定するテーブルセット選択抽選を行う。
例えば、選択された特図決定結果が大当り図柄1(特図A)の場合には、変動回数が90回、タイマ選択テーブルがテーブル2の組み合わせと、変動回数が10回、タイマ選択テーブルがテーブル3の組み合わせと、変動回数が0回、タイマ選択テーブルがテーブル2の組み合わせを、それぞれ選択する。
<特図タイマ番号選択テーブル>
図554は特図タイマ番号選択テーブルの一例を示した図である。この特図タイマ番号選択テーブルは、上述の特図決定用テーブルに基づく特図決定結果と、上述のタイマ選択テーブルと、上述の特図保留数記憶領域に記憶している特図変動遊技の保留数によって分類された抽選データと、タイマ番号決定結果と、を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この特図タイマ番号選択テーブル、上述の特図決定用テーブルに基づく特図決定結果、上述のテーブルセット選択抽選で選択されたタイマ選択テーブル、上述の特図保留数、およびタイマ番号決定用乱数値に基づいて、タイマ番号を決定する特図タイマ番号抽選を行う。例えば、上述の特図決定結果が特図C(はずれ図柄)で、上述のタイマ選択テーブルがテーブル1で、特図保留数が0〜2で、取得したタイマ番号決定用乱数値が0〜89の範囲である場合には、タイマ番号としてタイマ3(変動時間10秒)を選択する。また、例えば、上述の特図決定結果が大当り図柄1(特図A)または大当り図柄2(特図B)で、上述のタイマ選択テーブルがテーブル1で、特図保留数が3で、取得したタイマ番号決定用乱数値が0〜1の範囲である場合には、タイマ番号としてタイマ4(変動時間12秒)を選択する。なお、本実施形態では、タイマ番号決定用乱数値の取り得る数値範囲は0〜99(数値範囲の大きさは100)としている。
<変動時間テーブル>
図555は変動時間テーブルの一例を示した図である。この変動時間テーブルは、上述のタイマ番号決定結果と、変動時間と、を関連付けして記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この変動時間テーブルと、上述のタイマ番号決定結果に基づいて、変動時間を選択する。例えば、上述のタイマ番号決定結果がタイマ1の場合には、変動時間として2秒を選択し、上述のタイマ番号決定結果がタイマ7の場合には、変動時間として20秒を選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図556を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、S307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタン制御処理を行なう。このチャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS313では、同図(d)に示す画像制御処理(詳細は後述)を行う。ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、同図(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS321で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<キャラクタセレクト演出>
次に、パチンコ機100が実行するキャラクタセレクト演出について詳細に説明する。、図557は、キャラクタセレクト演出の一例を示した図であり、図558は、キャラクタセレクト演出のタイムチャートである。
主制御部300は、所定の条件が成立した場合(例えば、大当り判定で大当りに当選した場合)に、上記ステップS215のコマンド設定送信処理において、第1副制御部400に、キャラクタセレクト演出の実行を指示するためのキャラクタセレクト演出開始コマンドを送信する。続いて、主制御部300は、上記ステップS213の特図関連処理において、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力した後、所定の開放期間が終了したタイミングで、所定の閉鎖期間(例えば1秒間)、可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力する。主制御部300は、この扉部材の開放・閉鎖制御(大当り遊技)を所定回数(例えば、15R(ラウンド))繰り返し実行する。なお、図557に示した演出は、大当り遊技の10R(ラウンド)目に実行しているキャラクタセレクト演出の一例である。
上述のキャラクタセレクト演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、所定の条件が成立した場合(例えば、大当り遊技における各々のラウンドの開始条件が成立した場合)に、キャラクタセレクト演出を開始する。本実施形態に係るキャラクタセレクト演出は、図557(a)〜(c)に示すキャラクタ紹介演出と、同図(d)、(f)、(h)、(j)に示すキャラクタ選択演出の2種類の演出で構成されている。
<キャラクタ紹介演出>
最初に、キャラクタ紹介演出について説明する。第1副制御部400のCPU404は、上記ステップS309の演出制御処理において、図557(a)に示すような、第1のキャラクタ(この例では、殿)が表示領域の正面中央に、また、第2のキャラクタ(この例では、爺)が左後方、第3のキャラクタ(この例では、姫)が右後方にそれぞれ位置する画像(以下、「第1のキャラクタ(殿)の紹介画像」と称する場合がある)の画像データと、「好きなキャラを選んでね!」という文字を含む画像の画像データと、現在のラウンド数を示す画像(この例では、10Rという文字を含む画像)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の複数の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(a)に示すような第1のキャラクタ(殿)の紹介画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
続いて、第1副制御部400のCPU404は、上記ステップS309の演出制御処理において、同図(b)に示すような、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた正面中央に、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた右後方に、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた左後方に、それぞれ移動する動画像(以下、「第2のキャラクタ(爺)の紹介画像」と称する場合がある)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送(上書き)するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(b)に示すような第2のキャラクタ(爺)の紹介画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
続いて、第1副制御部400のCPU404は、上記ステップS309の演出制御処理において、同図(c)に示すような、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた正面中央に、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた右後方に、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた左後方に、それぞれ移動する動画像(以下、「第3のキャラクタ(姫)の紹介画像」と称する場合がある)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送(上書き)するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(c)に示すような第3のキャラクタ(姫)の紹介画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
また、第1副制御部400は、このキャラクタ紹介演出の実行中は、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合でも、上記ステップS309で更新した演出データ(この例では、キャラクタ紹介演出用の演出データ)をチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行なわないように構成している。すなわち、図558の(a)〜(d)で示すキャラクタ紹介演出の実行期間を、チャンスボタン136の受付を行なわない(チャンスボタン136の押下操作を無視する)ボタン非受付期間に設定している。
<キャラクタ選択演出>
次に、キャラクタ選択演出について説明する。第1副制御部400のCPU404は、上述のキャラクタ紹介演出を所定時間(例えば、5秒間)実行した後に、キャラクタ選択演出を実行する。このキャラクタ選択演出では、第1副制御部400のCPU404は、上記ステップS309の演出制御処理において、図557(d)に示すような、第1のキャラクタ(殿)が表示領域の正面中央、また、第2のキャラクタ(爺)が左後方、第3のキャラクタ(姫)が右後方にそれぞれ位置し、正面中央の第1のキャラクタ(殿)を目立たせて明るく表示させた画像(以下、「第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像」と称する場合がある)の画像データと、現在のラウンド数を示す画像の画像データと、チャンスボタン136を模した画像の画像データと、「ボタンを押してキャラを選べ!」という文字を含む画像の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601において、上述の複数の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(d)に示すような第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この表示を行なう際に、第1副制御部400は、第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の1)を、RAM408に設けたキャラクタ識別情報記憶領域に記憶する。
また、第1副制御部400は、このキャラクタ選択演出の実行中は、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、上記ステップS309で更新した演出データ(この例では、キャラクタ選択演出用の演出データ)をチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行うように構成している。すなわち、図558の(d)〜(k)で示すキャラクタ選択演出の実行期間を、チャンスボタン136の受付を行なうボタン受付期間に設定している。
より具体的には、第1副制御部400は、図557(e)に示すように、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、上記ステップS309で更新した前回の演出データを、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた正面中央に、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた右後方に、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた左後方に、それぞれ移動し、かつ正面中央に移動する第2のキャラクタ(爺)を明るくした動画像(以下、「第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像」と称する場合がある)の画像データに変更する処理を行なう。これにより、同図(f)に示すような第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この動画像の表示を行なう際に、第1副制御部400は、第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の2)を、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する。
図559は、上述の第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像(キャラクタ移動表示)の一例を詳細に示した図である。なお、同図(a)、(b)、(f)は、上記図557(d)、(e)、(f)に相当する図であり、同図(c)〜(e)は、上記図557(d)〜(f)の間の動画像の変化の様子を示した図である。
第1副制御部400は、同図(a)に示す第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像の表示中にチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、同図(c)〜(f)に示すように、第2のキャラクタ(爺)を明るく表示させるとともに、この第2のキャラクタ(爺)を、左後方から正面中央に徐々に移動させる移動表示を行なう。また、第1副制御部400は、この第2のキャラクタ(爺)の移動表示と同期して、第3のキャラクタ(姫)を右後方から左後方に移動させる移動表示を行なう。さらに、第1副制御部400は、これらの第2のキャラクタ(爺)と第3のキャラクタ(姫)の移動表示と同期して、第1のキャラクタ(殿)を暗く表示させるとともに、正面中央から右後方に移動させる移動表示を行なう。これにより、同図(f)および図557(f)に示すような第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像の最終画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
図557に戻って、続いて、第1副制御部400は、同図(g)に示すように、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、上記ステップS309で更新した前回の演出データを、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた正面中央に、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた右後方に、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた左後方に、それぞれ移動し、かつ正面中央に移動する第3のキャラクタ(姫)を明るくした動画像(以下、「第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像」と称する場合がある)の画像データに変更する処理を行なう。これにより、同図(h)に示すような第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この動画像表示を行なう際に、第1副制御部400は、第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の3)を、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する。
続いて、第1副制御部400は、同図(i)に示すように、上記ステップS311のチャンスボタン制御処理においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、上記ステップS309で更新した前回の演出データを、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた正面中央に、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた右後方に、第3のキャラクタ(姫)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた左後方に、それぞれ移動し、かつ正面中央に移動する第1のキャラクタ(殿)を明るくした動画像(第1のキャラクタ(殿)の仮選択動画像)の画像データに変更する処理を行なう。これにより、同図(j)に示すような第1のキャラクタ(殿)の仮選択動画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。
以降、第1副制御部400は、チャンスボタン136の押下の検出をするたびに、同図(d)に示す第1のキャラクタ(殿)の仮選択動画像の表示、および当該表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(この例では1)の記憶→同図(f)に示す第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像の表示、および当該表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(この例では2)の記憶→同図(h)に示す第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の表示、および当該表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(この例では3)の記憶→・・・の順番で、装飾図柄表示装置208の表示を切り替える処理と、仮選択されているキャラクタを特定するためのキャラクタ識別情報をキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する処理を行なう。
続いて、主制御部300は、図557(k)に示すように、上述のステップS213の特図関連処理において、大当り遊技終了条件が成立した場合(例えば、ラウンドを開始した後に所定時間(例えば30秒)が経過した場合、または、1回のラウンド中に可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球が入賞した場合)に、可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド332に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、上記ステップS215のコマンド設定送信処理で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行し、第1副制御部400に、キャラクタセレクト演出の実行を終了するためのキャラクタセレクト演出終了コマンドを送信する。
このキャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した第1副制御部400は、当該コマンドを受信した時点で所定の条件に従って複数のキャラクタの中から1つのキャラクタを自動的に選択するように構成されており、本実施形態では、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に記憶されているキャラクタ識別情報(この例では、第1のキャラクタ(殿)を示す数値の1)を、キャラクタ確定情報として、RAM408に設けたキャラクタ確定情報記憶領域に記憶(コピー)する。
また、第1副制御部400は、上述のキャラクタ確定情報(この例では、第1のキャラクタ(殿)を示す数値の1)に基づいて、当該キャラクタ(殿)を自動的に選択したことを表す画像(以下、「キャラクタ決定画像」と称する場合がある)の画像データと、自動選択されたキャラクタ(殿)を示唆する文字(この例では、「殿に決定!」という文字)を含む画像の画像データと、次回のラウンド数を示す画像(この例では、11Rという文字を含む画像)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。
続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、同図(l)に示すようなキャラクタ決定画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、第1副制御部400は、図558の(k)〜(l)で示す期間、すなわち、キャラクタセレクト演出終了後から次回のラウンド(この例では11R)開始までの期間を上述のボタン非受付期間に設定し、チャンスボタン136の受付を行なわないように(チャンスボタン136の押下を無視するように)構成している。
<キャラクタ移動表示中のボタン操作>
次に、上述のキャラクタ移動表示中にチャンスボタン136が押下された場合における移動表示の変更態様について説明する。
図560は、キャラクタ移動表示中にチャンスボタン136が押下された場合にキャラクタ移動表示を中断する例を示した図である。
第1副制御部400は、同図(a)に示す第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像の表示中にチャンスボタン136の押下の検出をした場合には、同図(c)〜(d)に示すように、第2のキャラクタ(爺)の移動表示を開始する。そして、この第2のキャラクタ(爺)の移動表示中に、第1副制御部400がチャンスボタン136の押下の検出をした場合(同図(e))には、移動表示中の第2のキャラクタ(爺)に代えて、同図(f)〜(i)に示すように、第3のキャラクタ(姫)の移動表示を行なう。
より具体的には、第2のキャラクタ(爺)の移動表示中に、第1副制御部400がチャンスボタン136の押下の検出をした場合(同図(e))には、第2のキャラクタ(爺)を、同図(d)に示す位置から、同図(f)に示す正面中央やや右寄りまで移動させた上で暗く表示させるとともに、第3のキャラクタ(姫)を、同図(d)に示す位置から、同図(f)に示す位置まで移動させた上で明るく表示させる。続いて、第1副制御部400は、上述のキャラクタ移動表示の処理にしたがって、同図(g)〜(i)に示すように、第3のキャラクタ(姫)を左後方から正面中央に移動させる移動表示を行なう。また、第1副制御部400は、この第3のキャラクタ(姫)の移動表示と同期して、第1のキャラクタ(殿)を右後方から左後方に移動させる移動表示を行なう。さらに、第1副制御部400は、これらの第3のキャラクタ(姫)と第1のキャラクタ(殿)の移動表示と同期して、第2のキャラクタ(爺)を正面中央から右後方に移動させる移動表示を行なう。これにより、同図(i)に示すような第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の最終画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この動画像表示を行なう際に、第1副制御部400は、第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の3)を、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する。
図561は、キャラクタ移動表示中にチャンスボタン136が押下された場合にキャラクタ移動表示を中断しない例を示した図である。
第1副制御部400は、同図(a)に示す第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像の表示中にチャンスボタン136の押下の検出をした場合には、同図(c)〜(d)に示すように、第2のキャラクタ(爺)の移動表示を開始する。そして、この第2のキャラクタ(爺)の移動表示中に、第1副制御部400がチャンスボタン136の押下の検出をした場合(同図(e))でも、同図(f)〜(g)に示すように、第2のキャラクタ(爺)の移動表示を継続し、続けて、上述のキャラクタ移動表示の処理にしたがって、同図(h)〜(k)に示すように、第3のキャラクタ(姫)を、左後方から正面中央に移動させる移動表示を行なう。また、第1副制御部400は、この第3のキャラクタ(姫)の移動表示と同期して、第1のキャラクタ(殿)を右後方から左後方に移動させる移動表示を行なう。さらに、第1副制御部400は、これらの第3のキャラクタ(姫)と第1のキャラクタ(殿)の移動表示と同期して、第2のキャラクタ(爺)を正面中央から右後方に移動させる移動表示を行なう。これにより、同図(k)に示すような第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の最終画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、この動画像表示を行なう際に、第1副制御部400は、第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の表示を行なっていることを示すキャラクタ識別情報(例えば、数値の3)を、上述のキャラクタ識別情報記憶領域に上書き記憶する。
<キャラクタセレクト演出の第2の例>
次に、図562および図563を用いて、キャラクタセレクト演出の第2の例について説明する。なお、図562は、キャラクタセレクト演出の第2の例を示した図であり、図563は、キャラクタセレクト演出の第2の例のタイムチャートである。
上記図557および図558に示すキャラクタセレクト演出では、キャラクタ紹介演出の終了後のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)において遊技者がチャンスボタン136を押下操作した後に、大当り遊技終了条件が成立する例を示したが、この第2の例は、図562(a)〜(c)で示すキャラクタ紹介演出中(ボタン非受付期間演出中)に大当り遊技終了条件(この例では、1回のラウンド中に可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球が入賞)が成立した例、すなわち、遊技者がチャンスボタン136を一度も押下操作しないまま大当り遊技終了条件が成立した例である。
また、上記図557および図558に示すキャラクタセレクト演出では、第1副制御部400は、大当り遊技終了条件が成立に基づいてキャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した時点で上述のキャラクタ識別情報記憶領域に記憶されている情報を、(遊技者のチャンスボタン136の操作に基づく)キャラクタ確定情報として、上述のキャラクタ確定情報記憶領域に記憶(コピー)したが、この第2の例では、キャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した時点で、所定の条件(例えば、1〜3の数値の中から1つの数値を決定する抽選)で決定したキャラクタ識別情報(この例では、第2のキャラクタ(爺)を示す数値の2)を、(遊技者のチャンスボタン136の操作に基づかない)キャラクタ確定情報として、上述のキャラクタ確定情報記憶領域に記憶する。
なお、「所定の条件」は抽選に限定されるものではなく、例えば、遊技状態(大当り遊技中のラウンド数や特図変動遊技の保留数など)に基づいてキャラクタ識別情報を決定してもよく、キャラクタ識別情報を予め決めておいてもよく、前回に自動選択されたキャラクタ識別情報に決定してもよく、予め遊技者が選択したキャラクタ識別情報に決定してもよい。
また、第1副制御部400は、上述のキャラクタ確定情報(この例では、第2のキャラクタ(爺)を示す数値の2)に基づいて、当該キャラクタ(爺)を自動的に選択したことを表す画像(以下、「キャラクタ決定画像」と称する場合がある)の画像データと、自動選択されたキャラクタ(爺)を示唆する文字(この例では、「爺に決定!」という文字)を含む画像の画像データと、現在のラウンド数を示す画像(この例では、10Rという文字を含む画像)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。
続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、図562(e)に示すようなキャラクタ決定画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、第1副制御部400は、図563の(a)〜(e)で示す期間、すなわち、キャラクタ紹介演出開始後から次回のラウンド(この例では11R)開始までの期間を上述のボタン非受付期間に設定し、チャンスボタン136の受付を行なわないように(チャンスボタン136の押下を無視するように)構成している。
<キャラクタセレクト演出の第3の例>
次に、図564および図565を用いて、キャラクタセレクト演出の第3の例について説明する。なお、図564は、キャラクタセレクト演出の第3の例を示した図であり、図565は、キャラクタセレクト演出の第3の例のタイムチャートである。
上記図557および図558に示すキャラクタセレクト演出では、キャラクタ紹介演出の終了後のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)において遊技者がチャンスボタン136を押下操作した後に、大当り遊技終了条件が成立する例を示したが、この第3の例は、図564(a)〜(c)で示すキャラクタ紹介演出(ボタン非受付期間)の終了後、図564(d)に示すキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)において遊技者がチャンスボタン136を一度も押下操作しないまま大当り遊技終了条件が成立した例である。
また、上記図557および図558に示すキャラクタセレクト演出では、第1副制御部400は、大当り遊技終了条件が成立に基づいてキャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した時点で上述のキャラクタ識別情報記憶領域に記憶されている情報を、(遊技者のチャンスボタン136の操作に基づく)キャラクタ確定情報として、上述のキャラクタ確定情報記憶領域に記憶(コピー)する例を示したが、この第3の例では、キャラクタセレクト演出終了コマンドを受信した時点で、所定の条件(例えば、1〜3の数値の中から1つの数値を決定する抽選)で決定したキャラクタ識別情報(この例では、第3のキャラクタ(姫)を示す数値の3)を、(遊技者のチャンスボタン136の操作に基づかない)キャラクタ確定情報として、上述のキャラクタ確定情報記憶領域に記憶する。
また、第1副制御部400は、上述のキャラクタ確定情報(この例では、第3のキャラクタ(姫)を示す数値の3)に基づいて、当該キャラクタ(姫)を自動的に選択したことを表す画像(以下、「キャラクタ決定画像」と称する場合がある)の画像データと、自動選択されたキャラクタ(姫)を示唆する文字(この例では、「姫に決定!」という文字)を含む画像の画像データと、次回のラウンド数を示す画像(この例では、11Rという文字を含む画像)の画像データを、ROM406から読み出す等の処理を行なう。
続いて、第1副制御部400は、上記ステップS601の画像転送指示において、上述の画像データをROM406からVRAM436の描画領域に転送するように指示する命令をVDP434のアトリビュートレジスタに設定した後、次回のステップS601において、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、図564(f)に示すようなキャラクタ決定画像が、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される。また、第1副制御部400は、図565の(e)〜(f)で示す期間、すなわち、キャラクタセレクト演出終了後から次回のラウンド(この例では11R)開始までの期間を上述のボタン非受付期間に設定し、チャンスボタン136の受付を行なわないように(チャンスボタン136の押下を無視するように)構成している。
なお、上記実施形態では、可変入賞口234を開放状態から閉鎖状態に変化させるタイミングでキャラクタセレクト演出を終了する例を示したが、図566に示すように、可変入賞口234を開放状態から閉鎖状態に変化させた後、閉鎖状態を所定時間(例えば、1秒間)、保持した後にキャラクタセレクト演出を終了するように構成してもよい。
<キャラクタセレクト演出の他の例>
次に、図567を用いて、キャラクタセレクト演出の他の例について説明する。同図(a)に示す例では、第1副制御部400は、同図の左側に示すような、表示領域の正面中央に位置する第1のキャラクタ(殿)が楕円形のカーソルで囲まれ、また、第2のキャラクタ(爺)が左後方、第3のキャラクタ(姫)が右後方にそれぞれ位置する画像を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示させる処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上述のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、同図の右側に示すような、第1のキャラクタ(殿)が第3のキャラクタ(姫)が位置していた右後方に、第3のキャラクタ(姫)が第2のキャラクタ(爺)が位置していた左後方に、第2のキャラクタ(爺)が第1のキャラクタ(殿)が位置していた正面中央に、それぞれ移動し、かつ正面中央の第2のキャラクタ(爺)を、楕円形のカーソルで囲まれた画像装飾図柄表示装置208の表示領域に表示させる処理を行なう。この例のように、キャラクタの明暗ではなく、カーソルなどの図形を用いて複数のキャラクタのうちの一つを特定するように構成してもよい。
また、同図(b)に示す例では、第1副制御部400は、同図の左側に示すような、表示領域の正面中央に位置する第1のキャラクタ(殿)が楕円形のカーソルで囲まれ、また、第2のキャラクタ(爺)が左後方、第3のキャラクタ(姫)が右後方にそれぞれ位置する画像を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示させる処理を行なう。続いて、第1副制御部400は、上述のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、同図の右側に示すように、第1〜第3のキャラクタを移動させることなく、第1のキャラクタ(殿)の場所に位置していたカーソルを、右後方の第3のキャラクタ(姫)に移動する。この例のように、キャラクタの表示位置を変えることなく、カーソルなどの図形を移動させることによって、複数のキャラクタのうちの一つを特定するように構成してもよい。
また、同図(c)に示す例では、第1副制御部400は、同図の左側に示すように、矩形状の複数の領域のうち、表示領域の中央に位置する領域(この例では、「M3:Sense or Reality」という文字を含む領域)の背景色を、他の画像の背景色とは異なる色に設定する。続いて、第1副制御部400は、上述のキャラクタ選択演出(ボタン受付期間)においてチャンスボタン136の押下の検出をした場合に、同図の右側に示すように、矩形状の複数の領域を下方から上方に順番にローテーションさせることによって、表示領域の中央に位置する領域(この例では、「M2:Distance」という文字を含む領域)の背景色を、他の画像の背景色とは異なる色に設定する。この例のように、特定の領域の色を、その他の領域の色を異ならせることによって、複数の情報のうちの一つを特定するように構成してもよい。
同図(d)に示す例では、上記図564を用いて説明した、所定条件に基づいて選択させるキャラクタをカーソルで囲み、自動選択されるキャラクタを事前に報知するように構成している。このような構成とすれば、自動選択されるキャラクタを事前に把握することができるため、当該キャラクタを選択したい遊技者は、キャラクタの選択を気にすることなく現在の遊技に集中することができ、他のキャラクタを選択したい遊技者は、前もって好みのキャラクタに変更することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るパチンコ機100は、所定の移行条件が成立した場合(例えば、大当り判定で大当りに当選した場合、所定の図柄表示装置(例えば、特図1表示装置、特図2表示装置、装飾図柄表示装置)に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態(例えば、可変入賞口234の扉部材を閉鎖した状態、所定の図柄表示装置で図柄変動停止表示が行なわれている制御状態、確変ありの制御状態、電サポありの制御状態など)から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態(例えば、可変入賞口234の扉部材の開放・閉鎖を所定回数行なう大当り遊技状態)に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、特図関連処理における特図状態更新処理)と、遊技を演出する演出画像(例えば、キャラクタセレクト演出の画像、所定の図柄表示装置で図柄変動停止表示を行なっている期間中に、該図柄変動停止表示の結果として特定の図柄態様を停止表示する場合に、複数のキャラクタ画像のうちの特定のキャラクタ画像が他のキャラクタに勝利する所定の競技画像(例えば、徒競争))を表示する演出表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、該装飾図柄表示装置とは別体で設けられた画像表示装置)と、所定の画像選択演出期間中(例えば、キャラクタセレクト演出中)に複数の画像(例えば、第1〜第3のキャラクタの画像)のうちから遊技者により選択された画像を特定可能な特定の画像情報(例えば、キャラクタ識別情報)を記憶する記憶手段(例えば、RAM408に設けたキャラクタ識別情報記憶領域)と、前記記憶手段に記憶されている前記特定の画像情報によって特定された画像を前記演出表示手段に表示させる演出制御手段(例えば、第1副制御部400、第2副制御部500)と、遊技者による選択操作を受け付けるための操作受付部(例えば、チャンスボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記画像選択演出期間中(例えば、キャラクタ選択演出の実行中)は、前記複数の画像のうち所定の画像(例えば、第2のキャラクタ(爺)の画像)が選択状態であることを示す選択状態画像(例えば、図561(c)〜(g)に示す第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像)を前記演出表示手段に表示し、前記選択状態画像によって所定の画像が選択状態であると示されている場合に前記操作受付部が遊技者による選択操作を受け付けると、所定の選択変更アニメーション(例えば、図561(h)〜(k)に示すような第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像)を前記演出表示手段に表示してから前記複数の画像のうち前記所定の画像とは別の画像(例えば、第3のキャラクタ(姫)の画像)が選択状態であることを示す前記選択状態画像(例えば、図560(k)に示すような第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の最終画像)を前記演出表示手段に表示し、所定の確定条件が成立した時点で(例えば、ラウンドを開始した後に所定時間(例えば30秒)が経過した場合および1回のラウンド中に可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球が入賞した場合のうちの一方又は両方の成立や他の所定の条件が成立した時点で)選択状態にある画像を特定可能な前記特定の画像情報(例えば、キャラクタ識別情報)を前記記憶手段に記憶するように構成され、前記操作受付部が遊技者による選択操作を受付たことに基づいて、前記選択変更アニメーション後に特定の画像が選択状態であることを示す前記選択状態画像を前記演出表示手段に表示する場合に、該選択変更アニメーション中に前記操作受付部が遊技者による選択操作を受け付けると、該選択変更アニメーション後に特定の画像(例えば、第2のキャラクタ(爺)の画像)とは別の画像(例えば、第3のキャラクタ(姫)の画像)が選択状態であることを示す前記選択状態画像を前記演出表示手段に表示することを特徴とする、遊技台である。
本実施形態に係るパチンコ機100では、遊技者の意思を演出に反映しやすくすることで、遊技への参画意識を高めることができる場合があり、演出効果を高めて、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、所定の変更前画像が選択状態であることを示す前記選択状態画像が前記演出表示手段に表示されている場合に前記操作受付部が遊技者による選択操作を受付たことに基づいて、前記選択変更アニメーションを表示してから所定の変更後画像が選択状態であることを示す前記選択状態画像を前記演出表示手段に表示するように構成され、前記選択変更アニメーションには、前記変更後画像(例えば、図560(d)に示す第2のキャラクタ(爺)の画像)が含められており、前記選択変更アニメーション中に前記操作受付部が遊技者による選択操作を受付た場合には、前記選択変更アニメーションにおける前記変更後画像を、該アニメーション後に前記選択状態画像によって選択状態であると示される画像(例えば、図560(f)に示す第3のキャラクタ(姫)の画像)に差し替えるように構成してもよい。
このような構成とすれば、遊技者による選択操作を受け付けたことを直ちに報知することができ、遊技者に不安を与えず、遊技に集中させることで興趣を向上できる場合がある。
また、所定の閉状態(例えば、閉鎖状態)および該閉状態よりも遊技球の入賞が容易な所定の開状態(例えば、開放状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞口(例えば、可変入賞口234)を備え、前記第2の制御状態は、前記閉状態から前記開状態に前記可変入賞口の開閉状態を所定の回数変化させるラウンド動作を所定の回数(例えば、15回)行なう制御状態であり、前記第1の制御状態は、前記ラウンド動作が行なわれていない制御状態であり、画像選択演出期間の終了条件は、前記第2の制御状態中の特定のラウンド動作を開始してから前記可変入賞口に入賞した遊技球の個数が特定の個数以上となった場合に成立するように構成してもよい。
このような構成とすれば、小当り中、可変入賞口動作中、可変入賞口開放中または大当り中などに画像選択演出を行うので、遊技者に有利な場面で遊技に一段落した遊技客に画像を選択させることができ、より遊技を楽しませることが可能になる場合がある。また、演出面よりもゲーム性を楽しむ、すなわち迅速に可変入賞口に遊技球を進入させる遊技客については、画像選択を強制せずに制御手段が代わって画像を選択するので、遊技客に応じた遊技進行をすることが可能になる場合がある。
また、遊技者の操作に基づいて所定の発射期間の経過ごとに遊技球を発射する発射装置(例えば、発射装置110)と、前記発射装置が発射した遊技球を流下させるとともに前記可変入賞口が設けられた遊技領域(例えば、遊技領域124)と、を備え、前記選択変更アニメーションの再生時間は、前記発射期間(例えば、6秒)より長い期間であってもよい。
このような構成とすれば、アニメーションにより選択を受け付けたことをビジュアル的に初心者にも分かりやすく表示することができ、演出効果を高められる場合がある。反面特に選択期間終了間際は、選択を急ぐ遊技者にとってはアニメーションの再生期間が煩わしく思える場合もある。アニメーション中に可変入賞口への遊技球1球の入賞で選択期間が終了してしまわないように、遊技者の選択を受け付けるように構成したことで、遊技者の参画意識を高めることができる場合がある。
また、前記画像選択演出期間は、第1の期間と該第1の期間よりも後で開始される第2の期間を含み、前記第1の期間中(例えば、図561(c)〜(g)に示す第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像の再生中や、ボタン非受付期間中)は、前記選択変更アニメーション中における前記選択操作を無視し(第2のキャラクタ(爺)の仮選択動画像の再生を中断せずに継続し)、前記第2の期間中(例えば、図561(h)〜(k)に示す第3のキャラクタ(姫)の仮選択動画像の再生中や、ボタン受付期間中)は、前記選択変更アニメーション中における前記選択操作に基づいて、前記選択状態画像によって選択状態であると示される画像(例えば、第3のキャラクタ(姫)の画像)を変化させるように構成してもよい。
このような構成とすれば、選択期間終了時期の終盤は、選択ミスなどで選択を急ぎたいなどさまざまな理由で選択をあせる場面が多くなるが、終了間際の選択は特に受け付けやすくすることで遊技者の参画意識を高めることができる場合がある。
なお、上記実施形態では、キャラクタセレクト演出を画像(静止画像や動画像)を用いて行なう例を示したが、スピーカ120による音の演出や、演出可動体224の動作による演出や、各種ランプ418による演出などを行ってもよい。また、主制御部300からの指令に基づいて第1副制御部400がキャラクタセレクト演出の演出制御を行う例を示したが、これに限定されるものではない。
また、本発明に係る遊技台は、上記した各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記パチンコ機100(1種)以外に、パチンコ機(2種、3種)、封入式パチンコ機、およびパチロット等にも適用することができるし、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール等にも適用することができる。
また、例えば、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンなどにも適用可能である。ここで、本発明が適用されるスロットマシンとしては、複数種類の図柄が施された複数のリールと、前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、停止時の前記複数のリールにより表示された図柄の組合せが前記抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かにより前記入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えたものが一例として挙げられる。
また、例えば、パチンコ機等の実機の動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。
また、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
<他の実施形態(ボタン操作表示がされていなくてもボタンの操作を有効とする実施形態)>
次に、図568〜図585を参照して、本発明の他の実施形態(ボタン操作表示がされていなくてもボタンの操作を有効とする実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図568〜図585に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図568〜図585に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図568〜図585に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
図568は、本実施形態の概要を説明する図であり、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作と装飾図柄表示装置208で表示される演出の一例を示す。
同図(a)、(d)に示すように、装飾図柄表示装置208に操作手段(ここでは、チャンスボタン138)の操作を示唆する操作手段画像BG(この例では、チャンスボタン136を模した画像)と、操作手段の受付期間を報知する経過時間報知画像TG(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛り(塗り潰し部分)が徐々に少なくなっていく画像(目盛りの減少表示))による操作手段操作表示(以下、ボタン操作表示という。)を表示して、チャンスボタン136の操作受付期間中の演出を実行している場合に、チャンスボタン136の操作を行うと(同図(b)、(e))、当該操作が受け付けられ、同図(c)、(f)に示すように、演出態様を変化させて遊技者に操作が受け付けられたことを報知する。
ここでは一例として、経過時間報知画像TGの目盛りの減少表示が一時停止し、また他の演出表示を実行するなど演出態様が変化している。つまりこの場合、操作手段(チャンスボタン136)の操作を促す表示(以下、ボタン操作表示800という。)が実行されている場合に、ボタン操作表示800に対応した(ボタン操作表示800で示唆される)チャンスボタン136の操作(操作受付)が有効となっている。なお、以下の説明では、ボタン操作表示800は、チャンスボタン136を模した操作手段画像BGと、受付期間の経過状態を報知する経過時間報知画像TGを含む表示を例に説明する。しかし、ボタン操作表示800は、ある特定の操作手段の操作を遊技者に促す(操作手段の受付期間であることを報知する)演出表示であれば、この例に限らない。また、ボタン操作表示800に経過時間報知画像TGが含まれていなくてもよい。
一方、同図(g)では、遊技者が操作可能な操作ボタンが複数(ここでは、チャンスボタン136と、他の操作ボタン810)あり、装飾図柄表示装置208の表示領域には、チャンスボタン136の操作を示唆するボタン操作表示800が表示されているが、他の操作ボタン810の操作を示唆するボタン操作表示は表示されていない。この場合、ボタン操作表示800に対応する(ボタン操作表示800が示唆する)チャンスボタン136を操作しても、当該操作は無効となり、他の操作ボタン810の操作が有効となる。
このように、本実施形態は、第一の操作手段(他の操作ボタン810)の操作手段操作表示(ボタン操作表示)が実行されていない場合であっても、第一の操作手段(他の操作ボタン810)の操作の受付を有効とするものである。
また、第一の操作手段(他の操作ボタン810)と第二の操作ボタン(チャンスボタン136)を有する遊技台において、第二の操作ボタンに関する操作操作手段操作表示(ボタン操作表示800)が実行されている場合、当該ボタン操作表示800で示唆されている第二の操作手段(チャンスボタン136)の操作を無効としつつ、ボタン操作表示が行われていない第一の操作手段(他の操作ボタン810)の操作を有効とするものである。これにより、ボタン操作演出に多様性を持たせて、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。以下、本実施形態について、図面を参照して詳述する。
<制御部の回路構成>
図569を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて各種機器を制御する第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて主に演出の制御を行う第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路(乱数値生成回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138や遊技台枠用ランプ122など)の制御を行うための駆動回路420と、チャンスボタン136およびボタンユニット190の可動部の駆動制御を行うための駆動回路432と、チャンスボタン136の押下やボタンユニット190の押下を検出するボタン検出センサ426および各種センサ430と、各種センサ430やボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224や、遮蔽装置246や、可動表示装置288の可動部の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224や、遮蔽装置246などの現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、基本回路502と遊技盤用ランプ駆動回路530との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<液晶制御部>
次に、液晶制御部700について説明する。液晶制御部700は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて液晶制御部700の全体を制御するCPU704と、一時的にデータを記憶するためのRAM708と、液晶制御部700の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506と、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)710を備えている。CPU704は、水晶発振器714Aが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
VDP710は、水晶発振器714Bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、CPU404からの信号に基づいてCGROM716に記憶された画像データ等を読み出してVRAM718のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208および可動表示装置288に画像を表示する。
<第1副制御部400と液晶制御部700間のデータの送受信>
次に、本実施形態の前提として、図570〜図573を参照して、第1副制御部400と液晶制御部700との間の一般的なデータの送受信の関係について説明する。
まず、図570(a)は、第1副制御部400のRAM408で保持するデータの一例を示し、同図(b)は、液晶コマンドの一例を示す。また同図(c)は、第1副制御部400と液晶制御部700との間のデータの送受信の関係を示すタイミングチャートである。
第1副制御部400は、変動開始時、保留増加時、大当り開始時、ボタン操作演出発生時など、各演出実行のタイミングで、同図(a)に示すボックスデータ(例えば、ボックスデータA1)をRAM408のボックスデータ設定領域に設定する。ボックスデータは液晶コマンド(ここでは液晶コマンド05)、ポジション(ここでは一例として、ポジション00、ポジション01)などにより構成される。これにより、ボックスデータには、各パーツの格納位置(ポジション)が設定される。ここでは、ボックスデータにパーツ01の格納位置として、ポジション00(の先頭アドレス)が設定され、パーツA2の格納位置として、ポジション01(の先頭アドレス)が設定されている。ボックスデータは、第1副制御部400が液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、合わせて設定される。
また、ポジションはRAM408の所定の領域に配置され、複数のポジション(ここではポジション00〜ポジション9F)に対応したパーツが格納されている。例えば同図の例では、ポジション00にパーツ01、ポジション01にパーツ01、ポジション04にパーツA1が格納されている。なお、複数のポジションの全てにパーツが格納されていなくてもよい。
パーツデータリストは、RAM408の所定の領域に配置され、複数のパーツ(ここではパーツ00、01,A1、A2に対応したパーツデータが格納されている。またパーツデータは、それぞれの演出に対応して実行するスピーカ120からの出力音(サウンド)、ランプL(各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)、遊技盤用ランプ532など)の発光態様、可動物体(演出可動体246、224、可動表示装置288)の可動態様の情報である。
それぞれのパーツデータは、サウンドデバイスデータを有するサウンドレイヤー、ランプデバイスデータを有するランプレイヤー、シャッタデバイスデータやサブ液晶可動部デバイスデータなどを有する役物動作レイヤーなどからなる。サウンドデバイスデータ、シャッタデバイスデータおよびサブ液晶可動部デバイスデータなどは、ここでは1つまたは複数のデバイスデータを有している。例えば、ランプデバイスデータを複数有する場合、第1のランプデバイスデータはBGM出力時のランプの発光態様の情報であり、第2のランプデバイスデータは、一発告知時のランプの発光態様の情報である。また、例えば各レイヤーの数は1つまたは複数であり、複数のレイヤーがある場合はそれぞれに優先度が異なる。
同図(b)に示すように、液晶コマンド(ここでは、ボックスデータA1の液晶コマンド05)は、変動開始時、保留増加時、大当り開始時、ボタン操作演出発生時などに、それぞれに対応した演出表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのコマンド(例えば、液晶表示0D)、戻りコマンド00、01を含んでいる。
第1副制御部400は、それぞれの演出実行のタイミングで(演出毎に)上述のボックスデータ(液晶コマンド)を設定し、液晶コマンドを液晶制御部700に送信するとともに、ポジションに各パーツをセットする。また第1副制御部400は、液晶制御部700からの戻りコマンドを受信した場合、RAM408の該当するポジションを参照し、パーツデータが格納されている場合には、そのパーツデータのサウンドレイヤーの音、ランプレイヤーの発光態様、および役物動作レイヤーの可動態様を送信コマンドに設定して各デバイスに送信し、演出表示に対応した演出を行う。
なお、ポジションには固定データが格納されるのではなく、それぞれの演出実行のタイミングで(演出毎に)データが入れ替わる。
同図(c)に示すように、第1副制御部400は、第1副制御部メイン処理の演出制御処理において演出抽選処理を行い、その結果に応じた各演出を行うよう、液晶制御部700およびスピーカ120、ランプ、可動物などに制御用のコマンドを送信する。ここで、本実施形態では演出の一例として、ボタン操作演出(チャンスボタン136の操作受付に関連した演出)について説明する。チャンスボタン136の操作受付に関連した演出としては、装飾図柄表示装置208によるボタン操作表示800(図では(液晶)演出表示)、チャンスボタンランプ138の発光演出(図では(サブ)ボタンLED)、その他のサウンドおよび発光演出(図では、(サブ)音ランプ等の演出)があり、図570〜図576のタイミングチャートではこれらの演出について主に示している。
例えば、第1副制御部400は、図柄変動を開始するの演出を行う場合、液晶制御部700に対して、複数のボックスデータA1・・・(すなわち液晶コマンド)を送信する(A)。液晶コマンドは、演出の種類に応じて複数用意されており、例えばこの場合では、液晶コマンドには、例えば、チャンスボタン136を押下した後に返信されるデータ等の情報や、装飾図柄表示装置208に装飾図柄の変動表示の開始を指示するコマンドが含まれる。
液晶制御部700は、図示は省略するが装飾図柄表示装置208において、装飾図柄の変動表示や予告演出などの制御を実行し、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(B)。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、当該パーツデータに対応するコマンドの送信設定を行う。例えば、戻りコマンドにポジションの情報が含まれている場合、RAM408のポジションに格納されているパーツに対応する各種パーツデータ(音、ランプの発光態様など)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、チャンスボタンランプ138にそれぞれ送信する。これにより、第1副制御部400は各種演出を実行する。なお、戻りコマンドとして単一のコマンドともいえるポジションが送信される場合もあるが、ボックスデータのように複数のポジションが送信されるものであってもよい。
次に、液晶制御部700は、ボタン操作演出(ボタン操作表示800およびこれに伴う演出)を行うタイミング(チャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(C))で、装飾図柄表示装置208においてボタンの押下を促す演出表示(ボタン操作表示800)を実行する(D)。
また、液晶制御部700は、このボタン操作演出を行うタイミングで、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(C)。この戻りコマンドには、ボタン操作演出を行うデータとして、ポジションの情報が含まれており、これを受信した第1副制御部400は、チャンスボタン136の操作受付を有効とし(E)、RAM408のポジションに格納されているパーツに対応する各種パーツデータ(チャンスボタンランプ138の発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、チャンスボタンランプ138に送信する。また、チャンスボタンランプ138の駆動コマンドを送信する。これにより、チャンスボタンランプ138が所定の発光態様で発光する(F)。
チャンスボタン136の操作受付有効期間中に、チャンスボタン136が操作されると(G)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(G)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、チャンスボタン136の操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし)、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(H)。また、装飾図柄表示装置208におけるボタン操作表示800を終了する(I)。
戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし(J))、RAM408のポジションに格納されているパーツに対応する各種パーツデータ(チャンスボタンランプ138の発光態様などや、音など)のデータを送信コマンドに設定し、チャンスボタンランプ138,スピーカ120に送信する。またこれらの駆動コマンドを送信する。また、チャンスボタンランプ138やスピーカ120の制御を行う。これにより、チャンスボタンランプ138の発光が終了し(K)、音や他のランプL等の演出が所定期間、実行される((K)〜(L))。その後、図柄変動が終了する(M)。
<タイミングチャートの実施例1>
図571は、引き続き、第1副制御部400と液晶制御部700との間の一般的なデータの送受信の一例を示すタイミングチャートであり、第1副制御部400から送信されるコマンド(液晶コマンド)に基づき、ボタン操作演出が実行される場合の一例である。同図(a)は、チャンスボタン136の操作受付の有効期間中に、チャンスボタン136の操作が行われない場合を示し、同図(b)は、チャンスボタン136の操作受付の有効期間中に、チャンスボタン136の操作が行われた場合を示している。なお、以下で図示とともに説明するタイミングチャートでは、主要なタイミングのみ抽出しているが、上述のとおり、液晶コマンドや戻りコマンドの送受信は適宜行われている。また、以下のタイミングチャートには、第1副制御部400の内部状態(チャンスボタン136の操作の状態、すなわち入力(操作)有り、入力(操作)待ち、入力(操作)無し)も併記している。
同図(a)に示すように、第1副制御部400は、第1副制御部400においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で液晶制御部700に液晶コマンドを送信する。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信して、チャンスボタンランプ138を発光させる(B)。
第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を開始し(C)、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を開始する(D)。
第1副制御部400における操作受付有効期間が終了する(操作受付が無効になる)タイミングで、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(E)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138の発光を終了させる(F)。
第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし)(G)、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を終了する(H)。
この例では、操作受付有効期間にチャンスボタン136の操作が行われないため、第1副制御部400の内部状態は、入力待ち(チャンスボタン136の操作待ち)の状態が維持される。
また、同図(b)に示すように、第1副制御部400は、第1副制御部400においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で液晶制御部700に液晶コマンドを送信する。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信して、チャンスボタンランプ138を発光させる(B)。
第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を開始し(C)、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を開始する(D)。
第1副制御部400における操作受付有効期間中にチャンスボタン136が操作されると(E)、第1副制御部400の内部状態は入力有りの状態となる。また第1副制御部400は、操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし)、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(E)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138の発光を終了させる(F)。また、この例では第1副制御部400はこのタイミングで、スピーカ120等を駆動して音等の演出の実行を開始させる(F)。
第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし)(G)、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を終了する(H)。なお、図示は省略するが、チャンスボタン136の操作を有効に受け付けた場合は、ボタン操作演出の終了後、チャンスボタン136の操作に対応する他の演出(例えば、カットイン画像の表示など)を実行する(以下の実施例においても同様である)。
このように、図571の場合では、第1副制御部400からのコマンド(液晶コマンド)に基づき、液晶制御部700の操作受付有効期間が開始している。なお、同図(b)に示すように、この例では、液晶制御部700が意図しないタイミング(I)で第1副制御部400からのコマンド(例えば、ボタン操作に対応した液晶コマンド)を受信しても、これを無視するようにしている。
<タイミングチャートの実施例2>
図572および図573は、第1副制御部400と液晶制御部700との間の一般的なデータの送受信の他の例を示すタイミングチャートであり、液晶制御部700から送信されるコマンド(戻りコマンド)に基づき、ボタン操作演出が実行される場合の一例である。図572(a)、図573(a)は、チャンスボタン136の操作受付の有効期間中に、チャンスボタン136の操作が行われない場合を示し、図572(b)、図573(b)は、チャンスボタン136の操作受付の有効期間中に、チャンスボタン136の操作が行われた場合を示している。
図572(a)に示すように、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を開始する(B)。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(C)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信して、チャンスボタンランプ138を発光させる(D)。
液晶制御部700における操作受付有効期間が終了する(操作受付が無効になる)タイミングで、液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信し(E)、その後、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を終了する(F)。液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし)(G)、チャンスボタンランプ138の発光を終了させる(H)。
この例では、操作受付有効期間にチャンスボタン136の操作が行われないため、第1副制御部400の内部状態は、入力待ち(チャンスボタン136の操作待ち)の状態が維持される。
また、同図(b)に示すように、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を開始する(B)。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(C)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信して、チャンスボタンランプ138を発光させる(D)。
第1副制御部400における操作受付有効期間中にチャンスボタン136が操作されると(E)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(E)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし)、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(F)。その後液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を終了する(G)。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了し(H)、その後、チャンスボタンランプ138の発光を終了させる(I)。また、この例では第1副制御部400はこのタイミングで、スピーカ120等を駆動して音等の演出の実行を開始させる(I)。
この例では、第1副制御部400の内部状態は、第1副制御部400における操作受付有効期間が終了したタイミング(H)で更新され、入力有りの状態となっている。
図572(a)は、第1副制御部400における操作受付有効期間の終了直前に、チャンスボタン136の操作が実行された場合に、これを有効に受け付ける構成のタイミングチャートの一例である。
液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を開始する(B)。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(C)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信して、チャンスボタンランプ138を発光させる(D)。
液晶制御部700における操作受付有効期間が終了する(操作受付が無効になる)タイミングで、液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(E)。戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、操作受付有効期間を終了させるのであるが、その直前で、チャンスボタン136の操作が実行された場合には、液晶制御部700に液晶コマンド(破線矢印)を送信する(G)とともに、第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし(G))、チャンスボタンランプ138の発光を終了させる(H)。
この例では、第1副制御部400における操作受付有効期間の終了直前に押下されたチャンスボタン136の操作を有効に受け付けるために、液晶制御部700における操作受付有効期間は、図572(a)の場合よりも長くなっている。具体的には、液晶制御部700における操作受付有効期間は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし(G))た後に(例えば、チャンスボタンランプ138の発光が終了したタイミング(H)で)終了する。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を終了する(I)。
このように、第1副制御部400における操作受付有効期間の終了直前にチャンスボタン136の操作があった場合は、液晶制御部700では操作を有効に受け付けて、ボタン操作演出の終了後にチャンスボタン136の操作に基づく演出(不図示)を開始するが、第1副制御部400では操作を有効に受け付けない(演出を開始しない)場合がある。
また、チャンスボタン136が操作された場合、液晶制御部700では操作を有効に受け付けず、チャンスボタン136の操作に基づく演出を開始しないのであるが、演出を開始する予定の時間までボタン操作演出の実行を行う場合がある。また、ボタン表示演出の終了のタイミング(H)で、第1副制御部400の内部状態は、液晶制御部700からの戻りコマンドを受信しておらず、入力待ちの状態が維持される。
また、図573(b)に示すように、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を開始する(B)。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(C)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信して、チャンスボタンランプ138を発光させる(D)。
第1副制御部400における操作受付有効期間中にチャンスボタン136が操作されると(E)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(E)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(F)。戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了し(G)、その後、チャンスボタンランプ138の発光を終了させる(H)。また、この例では第1副制御部400はこのタイミングで、スピーカ120等を駆動して音等の演出の実行を開始させる(H)。
そしてこのタイミングで液晶制御部700は、操作受付有効期間を終了し(H)、その後液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出の実行を終了する(J)。
この例では、第1副制御部400の内部状態は、第1副制御部400における操作受付有効期間が終了したタイミング(G)で更新され、入力有りの状態となっている。
このように、図572〜図573に示す各タイミングチャートでは、液晶制御部700からのコマンド(戻りコマンド)に基づき、第1副制御部400の操作受付有効期間が開始する例を示している。なお、図572(b)、図573(b)に示すように、この例では、第1副制御部400が意図しないタイミング(J)で液晶制御部700からのコマンド(例えば、ボタン操作に対応した戻りコマンド)を受信しても、これを無視するようにしている。
図574〜図576は、本実施形態に係る、第1副制御部400と液晶制御部700との間のデータの送受信の関係を示すタイミングチャートである。
<タイミングチャートの実施例3>
図574は、第1副制御部400から送信されるコマンド(液晶コマンド)に基づき、チャンスボタン136の操作受付が有効になる場合の一例であり、同図(a)がチャンスボタン136の操作受付の有効期間中に、チャンスボタン136の操作が行われない場合を示し、同図(b)が、チャンスボタン136の操作受付の有効期間中に、チャンスボタン136の操作が行われた場合を示している。
同図(a)に示すように、第1副制御部400は、第1副制御部400においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A))で液晶制御部700に液晶コマンドを送信する。一方、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信せず、チャンスボタンランプ138を発光させない。
第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を開始するが(B)、装飾図柄表示装置208においてボタン操作演出の実行を開始しない。
第1副制御部400における操作受付有効期間が終了する(操作受付が無効になる)タイミングで、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(C)。 第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を終了する(操作受付を無効とする)(D)。
また、同図(b)に示すように、第1副制御部400は、第1副制御部400においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A))で液晶制御部700に液晶コマンドを送信する。一方、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信せず、チャンスボタンランプ138を発光させない。
第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を開始するが(B)、装飾図柄表示装置208ではボタン操作演出の実行をしない。
第1副制御部400における操作受付有効期間中にチャンスボタン136が操作されると(C)、第1副制御部400の内部状態は入力有りの状態となる。また第1副制御部400は、操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし)、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する。その後、この例では第1副制御部400は、スピーカ120等を駆動して音等の演出の実行を開始させる(D)。
第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を終了する(操作受付を無効とする)(E)。
このように本実施形態では、ボタン操作演出(チャンスボタン136に関するボタン操作表示800およびチャンスボタンランプ138の発光)が実行されていない場合であっても、第1副制御部400(および液晶制御部700)において、チャンスボタン136の操作受付が有効となる。なお、同図(b)に示すように、この例では、液晶制御部700が意図しないタイミング(F)で第1副制御部400からのコマンド(例えば、ボタン操作に対応した液晶コマンド)を受信しても、これを無視するようにしている。
<タイミングチャートの実施例4>
図575および図576は、液晶制御部700から送信されるコマンド(戻りコマンド)に基づき、チャンスボタン136の操作受付が有効になる場合の一例であり、図575(a)、図576(a)がチャンスボタン136の操作受付の有効期間中に、チャンスボタン136の操作が行われない場合を示し、図575(b)、図576(b)が、チャンスボタン136の操作受付の有効期間中に、チャンスボタン136の操作が行われた場合を示している。
図575(a)に示すように、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。一方、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208におけるボタン操作演出を実行しない。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(B)。一方、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信せず、チャンスボタンランプ138を発光させない。
液晶制御部700における操作受付有効期間が終了する(操作受付が無効になる)タイミングで、液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(C)。液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了する(操作受付を無効とする(D))。
この例では、操作受付有効期間にチャンスボタン136の操作が行われないため、第1副制御部400の内部状態は、入力待ち(チャンスボタン136の操作待ち)の状態が維持される。
また、同図(b)に示すように、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A))で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。一方で、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208においてボタン操作演出を実行しない。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(B)。一方、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信せず、チャンスボタンランプ138を発光させない。
第1副制御部400における操作受付有効期間中にチャンスボタン136が操作されると(C)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(C)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、操作受付有効期間を終了し(操作受付を無効とし)、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(D)。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了する(E)。また、この例ではその後に第1副制御部400はこのタイミングで、スピーカ120等を駆動して音等の演出の実行を開始させる(F)。
この例では、第1副制御部400の内部状態は、第1副制御部400における操作受付有効期間が終了したタイミング(E)で更新され、入力有りの状態となっている。
図576(a)に示すように、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。一方、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208においてボタン操作演出を実行しない。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(B)。また、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信し、チャンスボタンランプ138を発光させる(B')。
第1副制御部400における操作受付有効期間が終了する(操作受付が無効になる)タイミングで、第1副制御部400は、液晶制御部700に、液晶コマンドを送信する(C)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、操作受付有効期間を終了させる。また、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138を消灯する(D)。
なお、チャンスボタンランプ138の点灯とは、操作受付有効期間に常時点灯する場合、操作受付有効期間内で点滅する場合、操作受付有効期間の開始時点を含む一部の期間のみ(一瞬)点灯する場合を含むものとし、他の実施例についても同様とする。
また、図576(b)に示すように、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。一方、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作演出を実行しない。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(B)。また、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信し、チャンスボタンランプ138を発光させる(B')。
第1副制御部400における操作受付有効期間中にチャンスボタン136が操作されると(C)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(C)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(E)。戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了する(F)。その後、第1副制御部400は、スピーカ120等を駆動して音等の演出の実行を開始させる(G)。そしてこのタイミングで液晶制御部700は、操作受付有効期間を終了し、チャンスボタンランプ138を消灯する(G)。
この例では、第1副制御部400の内部状態は、第1副制御部400における操作受付有効期間が終了したタイミング(F)で更新され、入力有りの状態となっている。
このように、本実施形態では、ボタン操作演出(チャンスボタン136に関するボタン操作表示800およびチャンスボタンランプ138の発光)が実行されていない場合であっても、第1副制御部400(および液晶制御部700)において、チャンスボタン136の操作受付が有効となる。なお、同図(b)に示すように、この例では、第1副制御部400が意図しないタイミング(H)で液晶制御部700からのコマンド(例えば、ボタン操作に対応した戻りコマンド)を受信しても、これを無視するようにしている。
図577から図585を参照して、ボタン操作受付状態と演出の一例について説明する。
<ボタン操作受付状態と演出の実施例1>
図577は、図571に示したタイミングチャートの実施例1に対応するボタン操作受付状態とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば右上方寄りに第四図柄表示領域208eが設けられている。第四図柄表示領域208eでは特図(特図1または特図2)の変動遊技の実行中に例えば「○」が例えば青色などで塗りつぶし表示され、変動遊技の停止中に白色で塗り潰し表示される。また、装飾図柄表示装置208は、表示領域の一部において、例えば、同図(b)の左上方に下向きの矢印で示すように、装飾図柄の変動表示を行うことが可能である。
また、装飾図柄表示装置208の下方には、特図1表示装置212および特図2表示装置214が設けられ、特図の変動表示および停止表示が実行される。また、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220は、保留されている変動遊技の数をLEDの点灯および消灯で報知する。
ここで、図577から図585に示す表示例では、特図1表示装置212および特図2表示装置214における変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示とを特に区別せずに記載するが、特図1表示装置212および特図2表示装置214における変動表示は、主制御部300により実行され、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400によって実行される。
同図(a)に示すタイミングは、特図の変動遊技が終了した状態を示しており、第四図柄表示領域208eにおいては特図(例えば、特図2)の変動遊技の停止表示中であることを表示し、特図2表示装置214では、停止図柄態様が停止表示されている。
また、装飾図柄表示装置208では、チャンスボタン136の操作を示唆するボタン操作表示800は非表示となっている。また、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯している。すなわち、ボタン操作演出が実行されていない状態を示している。なお、本実施形態(図577〜図585)において、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208に何も表示されていない場合は、少なくともボタン操作表示800(のみ)が非表示であることを意味しており、他の表示が表示されていてもよい。
このタイミングは、第1副制御部400では、操作受付有効期間以外の期間であり、すなわち、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。同様に、液晶制御部700では、操作受付有効期間以外の期間であり、すなわち、液晶制御部700の操作受付状態は無効となっている。
同図(b)に示すタイミングは、特図の変動遊技が開始した状態を示しており、第四図柄表示領域208eにおいては特図(例えば、特図2)の変動遊技の実行中であることを表示し、特図2表示装置214では、停止図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始している。
一方、このタイミングでは、ボタン操作演出は開始されておらず、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800は非表示であり、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯している。
そして第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態はいずれも無効となっている。
同図(c)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(A)のタイミングである。この状態では、特図の変動遊技中であって、引き続きボタン操作演出は開始されていないが、第1副制御部400では操作受付有効期間が開始しており、すなわち、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっている。一方、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。
同図(d)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(B)のタイミングである。この状態では、特図の変動遊技中であって、装飾図柄表示装置208におけるボタン操作表示800は非表示であるが、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は点灯している。また、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっているが、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。
同図(e)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(C)のタイミングである。この状態では、装飾図柄表示装置208におけるボタン操作表示800は非表示であるが、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は点灯している。また、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は有効であり、液晶制御部700でも操作受付有効期間が開始しており、すなわち液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態も有効となっている。
同図(f)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(D)のタイミングである。この状態では、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が表示を開始している。具体的には、装飾図柄表示装置208の表示領域の略中央に操作手段画像BG(例えば、チャンスボタン136を模した画像およびそれを押下することを示唆する「PUSH!!」の文字と下矢印の画像)と、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが塗り潰されている画像)とが表示される。
また、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は点灯を継続している。第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は有効であり、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態も有効となっている。
同図(g)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(E)のタイミングである。すなわちここでは、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が継続し、経過時間報知画像TGのメーターの目盛りの塗り潰しが徐々に少なくなる減少表示が実行され、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は点灯を継続するとともに、第1副制御部400および液晶制御部700のいずれにおいてもチャンスボタン136の操作受付状態が有効となっている状態で、チャンスボタン136が操作(押下)された状態を示している。
同図(h)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(F)のタイミングであって同図(g)の直後の状態を示している。装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が継続し、経過時間報知画像TGのメーターの目盛りの減少表示が実行され、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は点灯を継続しているが、第1副制御部400では、チャンスボタン136の押下によって操作受付有効期間が終了し、チャンスボタン136の操作受付状態が無効となっている。一方、液晶制御部700ではチャンスボタン136の操作受付状態が有効となっている。
同図(i)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(G)のタイミングである。装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が継続し、経過時間報知画像TGのメーターの目盛りの減少表示が実行されているが、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は消灯している。第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっているが、液晶制御部700ではチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっている。
同図(j)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(G)から(H)の間のタイミングである。装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が継続し、経過時間報知画像TGのメーターの目盛りの減少表示が実行されているが、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は消灯し、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。またこのタイミングでは、液晶制御部700での操作受付有効期間が終了し、液晶制御部700においてもチャンスボタン136の操作受付状態が無効となっている。
同図(k)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(H)の直前のタイミングであり、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800の表示の終了直前の画像を表示している。すなわち、操作手段画像BGは、チャンスボタン136が白い塗り潰しとなり、「PUSH!!」の文字が非表示となるとともに、経過時間報知画像TGのメーターの目盛りの減少表示が終了している。チャンスボタンランプ138は消灯し、第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。
同図(l)に示すタイミングは、例えば図571(b)に示すタイミングチャートの(H)以降のタイミングである。装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が非表示となり、他の演出表示(例えば、キャラクタ(殿)のカットイン画像806の表示)が実行されている。チャンスボタンランプ138は消灯し、第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。
<ボタン操作受付状態と演出の実施例2>
図578は、図572に示したタイミングチャートの実施例2に対応するボタン操作受付状態とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングは、特図の変動遊技が終了した状態を示しており、第四図柄表示領域208eにおいては特図(例えば、特図2)の変動遊技の停止表示中であることを表示し、特図2表示装置214では、停止図柄態様が停止表示されている。
また、装飾図柄表示装置208では、ボタン操作表示800は非表示となり、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯して、ボタン操作演出が実行されていない状態を示している。
このタイミングでは、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効であり、液晶制御部700の操作受付状態も無効となっている。
同図(b)に示すタイミングは、特図の変動遊技が開始した状態を示しており、第四図柄表示領域208eにおいては特図(例えば、特図2)の変動遊技の実行中であることを表示し、特図2表示装置214では、停止図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始している。
一方、このタイミングでは、ボタン操作演出は開始されておらず、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800は非表示であり、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯している。
そして第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態はいずれも無効となっている。
同図(c)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(A)のタイミングである。この状態では、特図の変動遊技中であって、引き続きボタン操作演出は開始されていないが、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっている。一方、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。
同図(d)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(B)のタイミングである。この状態では、装飾図柄表示装置208におけるボタン操作表示800が表示を開始している一方、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は消灯している。また、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっているが、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっている。
同図(e)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(C)のタイミングである。この状態では、装飾図柄表示装置208におけるボタン操作表示800は継続し、経過時間報知画像TGのメーターの目盛りの減少表示が実行されているが、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は消灯している。また、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は有効となり、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態も有効となっている。
同図(f)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(D)のタイミングである。この状態では、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が表示が継続し、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138が点灯している。第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は有効であり、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態も有効となっている。
同図(g)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(E)のタイミングである。すなわちここでは、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が継続し、経過時間報知画像TGのメーターの目盛りの塗り潰しが徐々に少なくなる減少表示が実行され、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は点灯を継続するとともに、第1副制御部400および液晶制御部700のいずれにおいてもチャンスボタン136の操作受付状態が有効となっている状態で、チャンスボタン136が操作(押下)された状態を示している。
同図(h)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(F)のタイミングでる。装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が継続し、経過時間報知画像TGのメーターの目盛りの減少表示が実行され、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138は点灯を継続しているが、液晶制御部700では、チャンスボタン136の押下によって操作受付有効期間が終了し、チャンスボタン136の操作受付状態が無効となっている。一方、第1副制御部400ではチャンスボタン136の操作受付状態が有効となっている。
同図(i)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(G)の直前のタイミングであり、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800の表示の終了直前の画像を表示している(経過時間報知画像TGのメーターの目盛りの減少表示が終了している)。チャンスボタンランプ138は点灯し、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となり、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっている。
同図(l)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(H)のタイミングである。装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が非表示となり、チャンスボタンランプ138は点灯しているが、第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態はいずれも無効となっている。
同図(k)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(I)のタイミングである。装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が非表示となり、チャンスボタンランプ138は消灯し、第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態はいずれも無効となっている。
同図(l)に示すタイミングは、例えば図572(b)に示すタイミングチャートの(I)以降のタイミングである。装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800が非表示となり、他の演出表示(例えば、キャラクタ(殿)のカットイン画像806の表示)が実行されている。チャンスボタンランプ138は消灯し、第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。
<ボタン操作受付状態と演出の実施例3>
図579は、図574に示したタイミングチャートの実施例3に対応するボタン操作受付状態とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングは、特図の変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ボタン操作表示800は非表示となり、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯して、ボタン操作演出が実行されていない状態を示している。
このタイミングでは、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効であり、液晶制御部700の操作受付状態も無効となっている。
同図(b)に示すタイミングは、特図の変動遊技が開始した状態を示している。ボタン操作演出は開始されておらず、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800は非表示であり、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯している。そして第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態はいずれも無効となっている。
同図(c)に示すタイミングは、例えば図574(b)に示すタイミングチャートの(A)のタイミングである。この状態では、特図の変動遊技中であって、ボタン操作演出は開始されていないが、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は有効となり、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。つまり、ボタン操作表示800が非表示であるが、第1副制御部400ではチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっている。
同図(d)に示すタイミングは、例えば図574(b)に示すタイミングチャートの(B)のタイミングである。この状態では、装飾図柄表示装置208におけるボタン操作表示800は非表示のままであり、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯している。一方、第1副制御部400および液晶制御部700はいずれもチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっている。
同図(e)に示すタイミングは、例えば図574(b)に示すタイミングチャートの(C)のタイミングである。この状態では、ボタン操作演出(ボタン操作表示800およびチャンスボタンランプ138の点灯)は実行されていない状態で、チャンスボタン136が操作(押下)された状態を示している。
同図(f)に示すタイミングは、例えば図574(b)に示すタイミングチャートの(C)以降のタイミングでる。ボタン操作演出は実行されていないが、第1副制御部400では、チャンスボタン136の押下によって操作受付有効期間が終了し、チャンスボタン136の操作受付状態が無効となっている。一方、液晶制御部700ではチャンスボタン136の操作受付状態が有効となっている。
同図(g)に示すタイミングは、例えば図574(b)に示すタイミングチャートの(E)のタイミングである。ボタン操作演出は実行されておらず、第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態はいずれも無効となっている。
このように、本実施例では、ボタン操作演出は実行されない(ボタン操作表示800が非表示である)が、第1副制御部400(および液晶制御部700)ではチャンスボタン136の操作受付状態は有効となる。
<ボタン操作受付状態と演出の実施例4>
図580は、ボタン操作受付状態とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングは、特図の変動遊技が実行中の状態を示している。装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800は非表示であるが、ボタン操作表示800以外の第一の画像804が表示されている。また、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯している。
同図(b)に示すタイミングは、同図(a)に続くタイミングで、チャンスボタン136を操作した後の状態を示している。ボタン操作表示800は非表示であるにもかかわらず、チャンスボタン136の操作(押下)があると、第二の画像(例えば、キャラクタ(殿)のカットイン画像)806が表示され、同図(a)で表示されていた第一の画像804の少なくとも一部にオーバーラップする。これにより、第一の画像804の少なくとも一部は、第二の画像806の少なくとも一部に覆われ、遊技者にとって視認性が低くなる(視認不可または視認困難となる)。
また、第一の画像(隠される画像)804は、経過時間報知画像TG、状態報知画像SG、保留表示、先読み予告演出表示、その他演出表示の少なくともいずれか、またはこれらの組合せであってもよい。状態報知画像SGとは、メーター表示であり、変化条件の成立があった場合に、その表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。変化条件の成立とは例えば、所定の画像(状態報知画像SG)の表示開始時からの時間が経過した場合や、予め決められた操作手段の操作(1回または複数回の操作や長押しなど)があった場合などをいう。具体的には、操作手段(例えばチャンスボタン136)の連打の回数や長押しの時間などによって、メーターの塗り潰し部分が増加(または減少)するような画像をいう。また、第二の画像806(隠す画像)は、経過時間報知画像TG、保留表示、状態報知画像SG、先読み予告演出表示、その他演出表示の少なくともいずれか、またはこれらの組合せであってもよい。また、第一の画像が経過時間報知画像TGや状態報知画像SGなどのメーター表示の場合、その開始端部(開始時点)または終了端部(終了時点)のいずれかが第二の画像806によって隠されるものとしてもよいし、中間部部分(開始時点と終了時点の中間時点)が第二の画像806によって隠されるものとしてもよい。
<ボタン操作受付状態と演出の実施例5>
図581は、図575に示したタイミングチャートの実施例4に対応するボタン操作受付状態とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングは、特図の変動遊技が終了した状態を示している。装飾図柄表示装置208では、ボタン操作表示800は非表示となり、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯して、ボタン操作演出が実行されていない状態を示している。このタイミングでは、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効であり、液晶制御部700の操作受付状態も無効となっている。
同図(b)に示すタイミングは、特図の変動遊技が開始した状態を示している。ボタン操作演出は開始されておらず、装飾図柄表示装置208においてボタン操作表示800は非表示であり、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯している。そして第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態はいずれも無効となっている。
同図(c)に示すタイミングは、例えば図575(b)に示すタイミングチャートの(A)のタイミングである。この状態では、特図の変動遊技中であって、ボタン操作演出は開始されていないが、液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態は有効となり、第1副制御部400のチャンスボタン136の操作受付状態は無効となっている。つまり、ボタン操作表示800が非表示であるが、液晶制御部700ではチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっている。
同図(d)に示すタイミングは、例えば図575(b)に示すタイミングチャートの(B)のタイミングである。この状態では、装飾図柄表示装置208におけるボタン操作表示800は非表示のままであり、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138も消灯している。一方、第1副制御部400および液晶制御部700はいずれもチャンスボタン136の操作受付状態は有効となっている。
同図(e)に示すタイミングは、例えば図575(b)に示すタイミングチャートの(C)のタイミングである。この状態では、ボタン操作演出(ボタン操作表示800およびチャンスボタンランプ138の点灯)は実行されていない状態で、チャンスボタン136が操作(押下)された状態を示している。
同図(f)に示すタイミングは、例えば図575(b)に示すタイミングチャートの(D)のタイミングでる。ボタン操作演出は実行されていないが、液晶制御部700では、チャンスボタン136の押下によって操作受付有効期間が終了し、チャンスボタン136の操作受付状態が無効となっている。一方、第1副制御部400ではチャンスボタン136の操作受付状態が有効となっている。
同図(g)に示すタイミングは、例えば図575(b)に示すタイミングチャートの(E)のタイミングである。ボタン操作演出は実行されておらず、第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態はいずれも無効となっている。
同図(l)に示すタイミングは、同図(g)に続くタイミングである。ボタン操作演出は実行されておらず、他の演出表示(例えば、キャラクタ(殿)のカットイン画像806)が表示されている。第1副制御部400および液晶制御部700のチャンスボタン136の操作受付状態はいずれも無効となっている。
このように、本実施例では、ボタン操作演出は実行されない(ボタン操作表示800が非表示である)が、第1副制御部400(および液晶制御部700)ではチャンスボタン136の操作受付状態は有効となる。
<ボタン操作受付状態と演出の実施例6>
図582は、ボタン操作受付状態とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。本実施例では、遊技台は、遊技者が操作可能な複数の操作手段を備えており、具体的には、チャンスボタン136に加えて、他の操作ボタン810を少なくとも有している。
他の操作ボタン810は、ボタン操作表示800で操作が示唆されるチャンスボタン136とは異なる操作ボタンである。また、他の操作ボタン810とは、当該他の操作ボタン810の操作を示唆するボタン操作表示がない状態であっても、当該他の操作ボタン810の操作によって演出が実行されるものである。本実施形態ではこのような他の操作ボタン810を、裏ボタンと称して説明する。
同図(a)、(b)に示すタイミングは、特図の変動遊技が開始し、装飾図柄表示装置208において、チャンスボタン136の操作を示唆するボタン操作表示800が表示されている状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、チャンスボタン136を押下した状態を示している。なお、この例では、チャンスボタン136のボタン操作表示800が表示されている状態であっても、チャンスボタンランプ138は消灯している。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136を押下した後の状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、新たな演出が実行されるなどの変化はなく、経過時間報知画像TGの減少表示のみが実行されている。すなわち、チャンスボタン136のボタン操作表示800が表示されている期間に、チャンスボタン136を押下しても、その操作が無効とされている。
同図(e)に示すタイミングは、ボタン操作表示800で示唆されていない、裏ボタン810を操作(押下)した状態を示している。
同図(f)は、裏ボタン810を押下した後の状態を示している。裏ボタン810を押下すると、装飾図柄表示装置208の表示領域では、新たな演出(例えば、キャラクタ(殿)のカットイン画像の表示演出)が実行されている。このように、本実施例では、ボタンの操作を示唆するボタン操作表示が行われていない(ボタンの点灯も行われていない)裏ボタン810の操作が有効とされるものである。あるいは、ボタン操作表示810で示唆されるボタン(チャンスボタン136)とは異なる、裏ボタン810の操作が有効とされるものである。
<ボタン操作受付状態と演出の実施例7>
図583は、ボタン操作受付状態とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。本実施例も、チャンスボタン136と裏ボタン810を備える構成である。
同図(a)、(b)に示すタイミングは、特図の変動遊技が開始し、装飾図柄表示装置208において、チャンスボタン136の操作を示唆するボタン操作表示800が表示されている状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、ボタン操作表示800で操作が示唆されているチャンスボタン136を押下した状態を示している。なお、この例では、チャンスボタン136のボタン操作表示800が表示されている状態であっても、チャンスボタンランプ138は消灯している。
同図(d)に示すタイミングは、チャンスボタン136を押下した後の状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域には、新たな演出が実行されるなどの変化はなく、経過時間報知画像TGの減少表示のみが実行されている。すなわち、チャンスボタン136のボタン操作表示800が表示されている期間に、チャンスボタン136を押下しても(同図(c))、その操作が無効とされている。
同図(e)に示すタイミングは、ボタン操作表示800で示唆されていない、裏ボタン810が裏ボタンランプ812により点灯された状態を示している。裏ボタンランプ812は、例えば、チャンスボタン136のボタン操作表示800を開始してから所定時間経過後に点灯される。あるいは、裏ボタンランプ812は、裏ボタン810の操作受付有効期間が開始するタイミングで、点灯するものとしてもよい。
同図(f)に示すタイミングは、裏ボタンランプ812が点灯している状態で、裏ボタン810を操作(押下)した状態を示している。
同図(g)は、裏ボタン810を押下した後の状態を示している。裏ボタン810を押下すると、装飾図柄表示装置208の表示領域では、新たな演出(例えば、キャラクタ(殿)のカットイン画像の表示演出)が実行されている。このように、本実施例では、ボタンの操作を示唆するボタン操作表示が行われていない(ボタンの点灯も行われていない)裏ボタン810の操作が有効とされるものである。あるいは、ボタン操作表示810で示唆されるボタン(チャンスボタン136)とは異なる、裏ボタン810の操作が有効とされるものである。さらに裏ボタン810は、裏ボタンランプ812の点灯条件が成立すると裏ボタンランプ812が点灯する。裏ボタンランプ812の点灯条件は、例えば、チャンスボタン136のボタン操作表示800開始から所定時間経過後、あるいは、裏ボタン810の操作受付有効期間が開始した後、などとすることができる。
なお、本実施例では、同図(c)、(d)において、チャンスボタン136の操作を無効としたが、有効としてもよい。
<ボタン操作受付状態と演出の実施例8>
図584は、ボタン操作受付状態とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。本実施例も、チャンスボタン136と裏ボタン810を備える構成である。
同図(a)に示すタイミングは、特図の変動遊技が開始し、装飾図柄表示装置208において、チャンスボタン136の操作を示唆するボタン操作表示800が表示されている状態を示している。
同図(b)に示すタイミングは、ボタン操作表示800で操作が示唆されているチャンスボタン136のチャンスボタンランプ138が点灯した状態を示している。一方、裏ボタン810のボタン操作表示は行われず、裏ボタンランプ812も消灯している。
同図(c)に示すタイミングは、ボタン操作表示800で示唆されていない、裏ボタン810を操作(押下)した状態を示している。
同図(d)は、裏ボタン810を押下した後の状態を示している。裏ボタン810を押下すると、装飾図柄表示装置208の表示領域では、新たな演出(例えば、キャラクタ(殿)のカットイン画像の表示演出)が実行されている。このように、本実施例では、ボタンの操作を示唆するボタン操作表示が行われていない(ボタンの点灯も行われていない)裏ボタン810の操作が有効とされるものである。あるいは、ボタン操作表示810で示唆されるボタン(チャンスボタン136)とは異なる、裏ボタン810の操作が有効とされるものである。つまり、同図(a)、(b)で示すチャンスボタン136の操作を示唆するボタン操作演出(ボタン操作表示800およびチャンスボタンランプ138の点灯)があった場合であっても、当該ボタン操作演出で示唆されるボタン(チャンスボタン136)とは異なるボタン(裏ボタン810)の操作が有効とされるものである。
なお、この例においてもチャンスボタン136の操作を有効としてもよいし、また裏ボタンランプ812の点灯条件が成立した場合に裏ボタンランプ812を点灯するものとしてもよい。
<ボタン操作受付状態と演出の実施例9>
図585は、ボタン操作受付状態とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。本実施例は、チャンスボタン136のみを備える構成である。
同図(a)に示すタイミングは、特図の変動遊技が停止中の状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136のボタン操作表示800は非表示であり、チャンスボタンランプ138も消灯している。また、第1副制御部400および/または液晶制御部700のチャンスボタン136の操作の受付状態は無効である。
同図(b)に示すタイミングは、特図の変動遊技が開始した状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136のボタン操作表示800は非表示であり、チャンスボタンランプ138も消灯している。また、第1副制御部400および/または液晶制御部700のチャンスボタン136の操作の受付状態は無効である。
同図(c)に示すタイミングは、特図の変動遊技中にチャンスボタン136のボタン操作表示800が表示を開始し、チャンスボタンランプ138が点灯した状態を示している。このタイミングで、第1副制御部400および/または液晶制御部700のチャンスボタン136の操作の受付状態は有効となる。
同図(d)に示すタイミングは、ボタン操作表示800が表示を開始し、所定時間が経過した状態を示している。ボタン操作表示800は継続され、チャンスボタンランプ138も点灯を継続している。また、第1副制御部400および/または液晶制御部700のチャンスボタン136の操作の受付状態は有効となる。
同図(e)(f)に示すタイミングは、ボタン操作表示800の消去条件が成立し、ボタン操作表示800が非表示となった状態を示している。ボタン操作表示800の消去条件は、チャンスボタン136(または他のボタン)の操作や、所定時間の経過などとすることができる。またこのタイミングであっても、第1副制御部400および/または液晶制御部700のチャンスボタン136の操作の受付状態は有効となっている。なお、これらのタイミングにおいて、ボタン操作表示800は非表示となった後も、チャンスボタンランプ138は点灯を継続しているものとしてもよい。
以上説明したように、本実施形形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208で)と、制御手段(例えば、第1副制御部400で)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記制御手段は、複数種類の状態に少なくとも移行可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、通常のボタン操作演出の実行時に表示される表示)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、通常のボタン操作演出が実行されない時に表示される表示、裏ボタン演出時の表示など)であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、ボタン操作演出時の表示(ボタン操作表示800を含む))であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第四の表示(例えば、裏ボタン操作演出時の表示など、ボタン操作表示800を含まない演出)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態(例えば、通常のボタン操作演出が実行可能な状態)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態(例えば、通常のボタン操作演出が実行されない状態)であり、前記第一の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、第一の制御(例えば、通常のボタン操作演出を実行する制御)を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第二の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、第二の制御(例えば、通常のボタン操作演出が実行されない制御)を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第一の制御は、前記表示手段に前記第一の表示を実行させる制御を少なくとも含む制御であり、前記第二の制御は、前記表示手段に前記第二の表示を実行させる制御を少なくとも含む制御であり、前記第三の表示は、前記第一の状態の場合に、表示される場合がある表示であり、前記第四の表示は、前記第二の状態の場合に、表示される場合がある表示であり、前記第三の表示は、第一の画像(例えば、ボタン操作表示800)を少なくとも含む表示であり、前記第四の表示は、前記第一の画像を少なくとも含まない表示であり、前記第一の画像(例えば、前記第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)に関する画像であり、前記第一の操作手段は、発光手段(例えば、チャンスボタンランプ138)を少なくとも含む手段であり、前記発光手段は、前記第一の状態の場合に、発光している手段であり、前記発光手段は、前記第二の状態の場合に、発光していない手段である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、ボタン操作演出に多様性を持たせて遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、チャンスボタンランプ138は、第一の状態の場合には発光し、第二の状態の場合には発光しない場合がある。チャンスボタンランプ138は、第1副制御部400で発光が制御されるが、他の制御手段で発光が制御されるものであってもよい。
また、第二の操作手段(裏ボタン810、他のチャンスボタンや、音量変更等の際に使用するボタン)を備え、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第五の表示(例えば、裏ボタン810の操作に対応する表示))であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態であり、前記第一の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、前記第一の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の状態は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、第三の制御(例えば、裏ボタン810の操作に対応する演出)を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第三の状態は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、前記第三の制御を少なくとも実行しない状態であり、前記第三の制御は、前記表示手段に前記第五の表示を実行させる制御を少なくとも含む制御である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、ボタン操作演出に多様性を持たせて遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記制御手段は、他の制御手段(例えば、液晶制御部700)から第一のコマンドを受信した後に、前記第二の状態(例えば、通常のボタン操作演出が実行されない状態)に少なくとも移行する手段である、ものとしてもよい。
また、前記第二の状態(例えば、通常のボタン操作演出が実行されない状態)は、前記第一の状態(例えば、通常のボタン操作演出が実行される状態)とは異なる状態である、ものとしてもよい。
また、前記第二の操作手段(例えば、裏ボタン810)は、前記第一の操作手段(例えば、チャンスボタン136)とは異なる手段である、ものとしてもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第六の表示(例えば、裏ボタン810操作後に表示される演出表示)である、ものとしてもよい。
また、前記第六の表示(例えば、裏ボタン810操作後に表示される演出表示)は、第二の画像(例えば、遊技者に有利な情報を含む画像)を少なくとも含む表示である、ものとしてもよい。
また、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第四の状態(例えば、デモ画像表示状態や、変動遊技状態)である、ものとしてもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ものとしてもよく、前記遊技台は、スロットマシンである、ものとしてもよい。
なお、ボタン操作演出以外でもボタン操作を有効に受付ける場合があり、ある制御処理でボタン受付情報を参照しない場合であっても、ボタン操作を有効に受付ける状態となる場合がある。また、ある制御処理でボタン受付情報を参照しない場合には、ボタン操作を有効に受け付ける状態でない場合もある。
また、ぱちんこ機100は、第二の操作手段(裏ボタン810)を備えるものであってもよく、この場合の裏ボタン810は、他のチャンスボタンや、選択ボタン、音量変更等の際に使用するボタン等であってもよい。裏ボタン810は当該裏ボタン810を発光させるランプ(裏ボタンランプ812)を有するものであってもよいし、有しないものであってもよい。また、裏ボタン810の操作を示唆するボタン操作表示が無い状態で裏ボタン810を操作しても、裏ボタン810に対応した操作(例えば、裏ボタン810が音量変更ボタンの場合などにおいて音量変更など)をする場合があってもよいし、当該操作を行わない場合があってもよい。
また裏ボタン810が他のチャンスボタンの場合、第一の状態(通常のボタン操作演出が実行可能な状態)において、裏ボタン810を操作しても、裏ボタン810に対応した演出を実行するものであってもよいし、当該演出を実行しないものであってもよい。また、裏ボタン810を備える場合において、裏ボタン810に対応した裏ボタン操作演出があるものであってもよいし、裏ボタン操作演出がなくてもよい。
また、第1副制御部400は、液晶制御部700からのコマンド(例えば、戻りコマンド)を受信した場合に、第二の状態(裏ボタン状態)に移行するものであってもよい。
このように、本実施形態にかかるぱちんこ機100は、チャンスボタン136の操作があった場合に、通常のボタン操作演出が実行可能な第一の状態と、通常のボタン操作演出が実行されない第二の状態との間を少なくとも移行可能である。そして、第一の状態では、装飾図柄表示装置208に、通常のボタン操作演出の実行時表示される第一の表示を表示可能であり、第二の状態では、装飾図柄表示装置208に、通常のボタン操作演出が実行されないときに表示される第二の表示を表示可能である。また、装飾図柄表示装置208には、ボタン操作演出時の表示(ボタン操作表示800を含む)である第三の表示が表示可能であり、当該第三の表示は、第一の状態の場合に、表示される場合がある表示である。また、装飾図柄表示装置208には、通常のボタン操作演出時の表示とは異なる表示(ボタン操作表示800を含まない表示、あるいは実際に操作が有効となっているボタンとは異なるボタンの操作を示唆する表示など)である第四の表示が表示可能であり、当該第四の表示は、第二の状態の場合に、表示される場合がある表示である。
また、第二の状態とは、裏ボタン状態であり、ボタン操作表示800が表示されていないが、チャンスボタン136の操作が有効に受け付けられる状態である。あるいは、チャンスボタン136の操作を示唆するボタン操作表示800が表示されているが、これとは異なる他のボタン(物理的な裏ボタン810)の操作が有効に受け付けられる状態である。つまり、物理的な裏ボタン810を備える遊技台であって、裏ボタン810の操作が有効に受け付けられるときに、これとは異なるチャンスボタン136の操作を示唆するボタン操作表示800は、ここでいう第二の表示といえる。
また、ボタン操作表示800を行わない場合であっても、ボタン操作の受付けを有効とする(ボタン受付状態とする)ものであってもよい。
また、ボタン操作表示800を行っている場合は、ボタン操作の受付けを有効(ボタン受付状態)とし、またボタンのランプを点灯するものであってもよい。
また、裏ボタン810の操作の受付けを有効にする場合に、裏ボタンランプ812は点灯していても点灯してなくてもよい。また裏ボタン810の操作の受付けを有効にする場合に、裏ボタンランプ812は一瞬だけ点灯した後に消灯するが、その消灯中も裏ボタン810の操作の受付けを有効とするものであってもよい。
また、上記の説明では、第一の操作ボタンと第二の操作ボタンがある場合に、第一の操作ボタンの操作を示唆するボタン操作表示がない状態であっても第一の操作ボタンの操作によって演出が実行されるものを「裏ボタン」と称したが、第一の操作ボタンの操作を示唆するボタン操作表示がない状態であり、かつ第一の操作ボタンを発光させるランプが消灯している状態であっても場合であっても、第一の操作ボタンの操作によって演出が実行されるものを「裏ボタン」としてもよい。
また、第一の画像804が表示され、かつボタン操作表示がされていない場合に操作ボタンを押下すると、他の演出表示(第二の画像806の表示)が実行され、当該他の演出表示が他の表示にオーバーラップしてこれを隠すものであってもよい。
また、第一の画像804が表示され、ボタン操作表示がされていない裏ボタン810を操作した場合に、他の演出表示(第二の画像806の表示)が実行され、当該他の演出表示が他の表示にオーバーラップしてこれを隠すものであってもよい。例えば、第一の画像804(隠される画像)がチャンスボタン136のボタン操作表示800(操作手段画像(チャンスボタン136を模した画像)BGと経過時間報知画像(メーター)TG)であって、チャンスボタン136のボタン操作表示800(操作手段画像(チャンスボタン136を模した画像)BGと経過時間報知画像(メーター)TGとが表示されている場合に、裏ボタン810の操作によって他の演出表示(第二の画像806の表示)が実行され、当該他の演出表示806がメーターの一部(ボタンの操作受付期間の開始時点、終了時点、中間時点など)とオーバーラップし、メーターの一部の視認性を低下させるものであってもよい。この場合、第一の画像804が経過時間報知画像(メーター)TG)のみであってもよい。また、第一の画像(隠される画像)804は、状態報知画像SG、保留表示、先読み演出表示の少なくともいずれかまたはこれらの組合せ演出であってもよい。また、第二の画像806(隠す画像)は、保留表示、状態報知画像SG、先読み表示演出の少なくともいずれかまたはこれらの組合せ演出であってもよい。
また、裏ボタン810は複数種類設けられていても良く、その場合、第一の裏ボタンで第一の隠し演出が実行され、第二の裏ボタンで第二の隠し演出が実行されるものとしてもよい。
また、操作受付期間を示す経過時間報知画像(メーター)の表示終了やボタン操作に基づいてボタン操作表示800を消去した後であっても、当該ボタン操作表示800で操作が示唆されていた操作ボタン(あるいは裏ボタン)の操作は有効に受け付けられる(実際の操作受付有効期間中である)ものとしてもよく、その際、操作ボタン(あるいは裏ボタン)は点灯していてもよく、消灯していてもよい。
また、第一の操作ボタン(裏ボタン810)と第二の操作ボタン(チャンスボタン136)がある場合に、第二の操作ボタンの操作では液晶制御部700にコマンドを送信せず、第一の操作ボタンの操作受付有効期間中(第1副制御部400の操作受付有効期間中)のみコマンドを送信するものとしてもよく、その場合、第一の操作ボタン(裏ボタン810)の操作受付有効期間中に裏ボタン810のボタン操作演出(発光・音など)が実行されていてもよい。
また、第一の操作ボタンと第二の操作ボタンの操作のいずれが操作された場合であっても、第1副制御部400から液晶制御部700へコマンド送信するもの(以下、第1副制御部400主導の制御という)としてもよいし、液晶制御部700から第1副制御部400へコマンド送信する(以下、液晶制御部700主導の制御という)ものとしてもよいし、コマンドを送信する場合であっても、操作受付有効期間中の操作コマンドであるか否かの情報を付加してもよい。
また、第1副制御部400主導の制御において、液晶制御部700では、液晶制御部700における操作受付有効期間中のみコマンドを受信するものとしてもよい。また、液晶制御部700は、常にコマンドを受信し、液晶制御部700における操作受付有効期間中のみ、受信したコマンドを解析する処理に移行する、あるいは、コマンドに含まれる情報に基づいて分岐するものとしてもよい。また、液晶制御部700は、常にコマンドを受信し、液晶制御部700における操作受付有効期間中のみ、受信したコマンドを解析する処理に移行し、かつコマンドに含まれる情報に基づいて分岐するものとしてもよい。
また、ボタン点灯直前のボタン操作は、液晶制御部700で操作受付されないものであってもよいし、操作受付されるものであってもよい。
また、ボタン点灯直後のボタン操作は、液晶制御部700で操作受付されないものであってもよいし、操作受付されるものであってもよい。
また、ボタン消灯直前のボタン操作は、液晶制御部700で操作受付されないものであってもよいし、操作受付されるものであってもよい。
また、ボタン消灯直後のボタン操作は、液晶制御部700で操作受付されないものであってもよいし、操作受付されるものであってもよい。
また、ボタン点灯直前のボタン操作は、第1副制御部400で操作受付されないものであってもよいし、操作受付されるものであってもよい。
また、ボタン点灯直後のボタン操作は、第1副制御部400で操作受付されないものであってもよいし、操作受付されるものであってもよい。
また、ボタン消灯直前のボタン操作は、第1副制御部400で操作受付されないものであってもよいし、操作受付されるものであってもよい。
また、ボタン消灯直後のボタン操作は、第1副制御部400で操作受付されないものであってもよいし、操作受付されるものであってもよい。
また、ボタンの操作受付有効期間内にボタン操作をした場合であっても、操作受付有効期間終了時に液晶制御部700からコマンドが送信されるものであってもよいし、液晶制御部側にコマンドを送信するものであってもよく、変動終了時にも同様の処理を行うものであってもよい。これにより、コマンド取りこぼしがあった場合にその演出をリセットさせること(安全制御)ができる。
また、ボタンの操作受付有効期間内の所定のタイミングでボタンが点灯し、そのタイミングでボタンを操作すると特別演出を実行してもよく、当該タイミングでボタン操作をしても特別演出を実行しない(演出に変化がない)ものとしてもよい。
また、裏ボタン810を備える構成において、オートボタン設定中であっても第1副制御部400の操作受付有効期間を開始してもよい。例えば、オートボタン設定中であっても裏ボタン810の操作受付有効期間に裏ボタンランプ812を点灯するものとしてもよい。
また第二の操作ボタン(チャンスボタン136)のボタン操作表示800が表示されている場合において、第二の操作ボタンと第一の操作ボタン(裏ボタン810)のいずれも操作受付を有効にしてもよい。
また第二の操作ボタン(チャンスボタン136)のボタン操作表示800が表示されている場合において、第二の操作ボタンの操作受付は無効とし、第一の操作ボタン(裏ボタン810)の操作受付のみ有効にしてもよい。
液晶制御部700主導の制御を行う構成において、装飾図柄表示装置208にボタン操作表示800を表示していないにもかかわらず、液晶制御部700から送信されるコマンドに基づいて第1副制御部400でボタンの操作受付有効期間を開始してもよい。このようにすることで、例えば裏ボタンの演出以外の場合において、装飾図柄表示装置208で(ボタン操作表示800以外の)演出を表示した後に、第1副制御部400によって音出力などの演出を実行できる場合があり、液晶制御部700の処理が低下した場合に、音出力による先バレ(煽る演出表示中に先にハズレ音が聞こえると表示が楽しめなくなる)を防止することができる場合がある。
また以上の説明において、第1副制御部400主導の制御について説明した構成を、液晶制御部700主導の制御に適用することもできる。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記)
遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、制御手段(例えば、第1副制御部400および/または液晶制御部700)と、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、操作手段(例えば、チャンスボタン138)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、少なくとも前記操作手段に関する表示(例えば、ボタン操作表示800)を含まない表示であり、前記制御手段は、第一の期間において少なくとも前記操作手段の操作の受付を有効とする手段であり、前記第一の期間は、前記表示手段が前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な期間である、ことを特徴とする遊技台である。
つまり、本実施形態は、ボタン操作表示800によって操作が示唆されていない場合であっても、操作ボタン(チャンスボタン136)の操作(の受付け)を有効とするものである。
また、前記操作手段は、第一の操作手段(裏ボタン810)を含み、前記操作手段は、第二の操作手段(チャンスボタン)を含み、前記第一の表示は、少なくとも前記第一の操作手段に関する表示(例えば、裏ボタン810のボタン操作表示)を含まない表示であり、前記第一の表示は、少なくとも前記第二の操作手段に関する表示(例えば、チャンスボタン136のボタン操作表示800)を含む表示であり、前記制御手段は、前記第一の期間において少なくとも前記第一の操作手段の操作の受付を有効とする手段である、ことを特徴とする遊技台である。
つまり、第一の操作ボタン(裏ボタン810)と第二の操作ボタン(チャンスボタン136)を有する遊技台において、ボタン操作表示800によって操作が示唆されている第二の操作ボタンとは異なる第一の操作ボタン(すなわち、ボタン操作表示800によって操作が示唆されていない第一の操作ボタン)の操作(の受付け)を有効とするものである。
このような構成によれば、ボタン操作演出に多様性を持たせて遊技者の興趣を高めることができる場合がある。なお、ボタン操作表示800によって操作が示唆されていなにも関わらず操作の受付けが有効となるボタンを本実施形態では裏ボタンというが、裏ボタンには物理的な裏ボタン、および制御的な裏ボタンのいずれも含む。すなわち、ボタン操作表示800によって操作が示唆されていない場合であっても、操作ボタン(チャンスボタン136)の操作(の受付け)を有効とする場合には、物理的なチャンスボタン136が制御的な裏ボタンとしても機能する構成である。一方、第一の操作ボタン(裏ボタン810)と第二の操作ボタン(チャンスボタン136)を有する遊技台において、ボタン操作表示800によって操作が示唆されていない第一の操作ボタンの操作(の受付け)を有効とする構成では、チャンスボタンとは異なる操作ボタン810が物理的な裏ボタンとしてする構成である。
また、前記制御手段(例えば、第1副制御部400および/または液晶制御部700)は、前記第一の期間において前記第二の操作手段の操作の受付を無効とする手段である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、ボタン操作演出に多様性を持たせて遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、第一の発光手段(例えば、裏ボタンランプ812)を備え、前記第一の発光手段は、第二の期間(例えば、裏ボタン810の操作受付期間経過後、所定の時間が経過後までの期間)において前記第一の操作手段を発光可能とする手段であり、前記制御手段は、前記第二の期間において少なくとも前記第一の操作手段の操作の受付を有効とする手段である、ものとしてもよい。また、前記制御手段は、前記第二の期間において少なくとも前記第二の操作手段の操作の受付を無効とする手段である、ものとしてもよい。
このような構成によれば、ボタン操作演出に多様性を持たせて遊技者の興趣を高めることができる場合がある。また現在操作が有効となっているボタン(裏ボタン)を段階的に示唆することができるため、操作が有効とならないことによる遊技者の遊技意欲を削ぐことを防止できる。
また、第二の発光手段(例えば、チャンスボタンランプ138)を備え、前記第二の発光手段は、第三の期間において前記第一の操作手段を発光可能とする手段であり、前記第三の期間は、少なくとも前記第一の期間が開始した後に開始する期間である、ものとしてもよい。また、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ものとしてもよい。
このような構成によれば、操作が無効であるボタンをあたかも有効であるように発光させて遊技者に認識させることにより、よりボタン操作演出に多様性を持たせて遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
<他の実施形態(ボタン押下から音出力などの演出実行までの時間が複数存在する実施形態)>
次に、図586〜図593を参照して、本発明の他の実施形態(ボタン押下から音出力などの演出実行までの時間が複数存在する実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図586〜図593に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図586〜図593に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図586〜図593に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
図586は、本実施形態の概要を説明する図であり、操作手段(例えば、チャンスボタン136)の操作と操作手段の操作受付に関連した演出(ボタン操作演出)の一例を示す。ここで、本実施形態におけるボタン操作演出とは、ボタン(チャンスボタン136)の操作受付に関連した演出であり、装飾図柄表示装置208によるボタン操作表示800、ボタン操作に基づくサウンド(演出音)出力等の演出をいう。
同図(a)は、通常のボタン操作演出の一例を示す図である。通常のボタン操作演出とは、例えば、ボタンの操作有効受付期間中に1回のボタン操作の受付を可能とするような演出である。
装飾図柄表示装置208で、操作手段(チャンスボタン136)の操作を促す表示(ボタン操作表示800)が実行され、チャンスボタン136の操作受付有効期間中であることが報知されている。
チャンスボタン136の操作受付有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を(1回)押下すると、第1副制御部400でボタン操作を受付け、液晶制御部700にボタン操作に基づく液晶コマンドが送信される。液晶コマンドを受信した液晶制御部700では、ボタン操作表示800を消去し、ボタン操作に基づく第一の演出表示820(ここではキャラクタ(殿)のカットイン画像を表示する演出)を実行する。また、第1副制御部400は、第一の演出の実行タイミングに合わせて、スピーカ120を駆動し、演出音出力を行う。
このように、通常のボタン操作演出では、第1副制御部400による演出音出力の演出と、液晶制御部700による第一の演出表示820のタイミングを合わせるように演出している。
これに対し同図(b)は、ボタン連打操作演出の一例を示す図である。ボタン連打操作演出とは、例えば、ボタンの操作有効受付期間中に複数回の連続したボタン操作(ボタンの連打操作)の受付を可能とするような演出である。
装飾図柄表示装置208で、操作手段(チャンスボタン136)の連打操作を促す表示(ボタン操作表示800A)が実行され、チャンスボタン136の連打操作受付有効期間中であることが報知されている。
チャンスボタン136の操作受付有効期間中に遊技者がチャンスボタン136を連打すると、第1副制御部400でボタン操作を受付け、液晶制御部700にボタン操作に基づく液晶コマンドが送信される。そして、第1副制御部400がスピーカ120を駆動し、演出音出力を行った後に、液晶コマンドを受信した液晶制御部700では、ボタン操作に基づく第二の演出(ボタンの連打操作が実行中であることを示唆(報知)する表示822)を表示する。
このように、ボタン連打操作演出では、第1副制御部400による演出音出力の演出と、液晶制御部700による第二の演出表示822のタイミングが一致せず、例えば演出音出力が第二の演出表示822に先行して実行される。
図587は、本実施形態の概要を説明する図であり、同図(a)、(b)はボタン操作と演出音出力の関係を示すタイミングチャートであり、同図(a)は通常のボタン操作演出の場合の一例であり、同図(b)はボタン連打操作演出の場合の一例である。また、同図(c)は、演出データ管理テーブルの一例である。
同図(a)に示すように、第一のボタン操作(チャンスボタン136の通常の操作)では、ボタン操作(A)からボタン操作演出(ボタン操作に応じた演出音の出力)の実行開始(B)までの期間が第一の期間t1である。
一方同図(b)に示すように、第二のボタン操作(チャンスボタン136の連打操作)では、最初のボタン操作(A)からボタン操作演出(操作に応じた演出音出力)の実行開始(B)までの期間が第二の期間t2であって、第二の期間t2は第一の期間t1よりも短いものである。
なお、同図(a)、(b)に示す例では、第1副制御部400と液晶制御部700との間のコマンドの送受信のタイミングによって、第一の期間t1と第二の期間t2とを異ならせるものであるが、同図(c)に示すように第1副制御部400でデータテーブルを保持し、これに基づいて、第一の期間t1と第二の期間t2とを設定するものであってもよい。例えば、同図(c)では、ボタン操作の検出から演出音出力までの割込みの回数をテーブルとして保持している。そして、第1副制御部400は、演出実行の際に当該テーブルを参照して、所定のタイミングで演出音を出力されることができる。
このように本実施形態は、通常のボタン操作演出と、ボタン連打操作演出とでは、ボタン操作から演出音の出力開始までの期間が異なっており、ボタン連打操作演出の方が通常のボタン操作演出よりも短いものである。また、通常のボタン操作演出では、演出表示と演出音の出力がほぼ同じタイミングで実行されるが、ボタン連打操作演出では、演出表示より先に演出音の出力が実行されるものである。これにより、ボタン連打操作演出のダイナミック感を強調させることができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
以下、これについて図面を参照して詳述する。なお、本実施形態の制御部の回路構成は図569に示す構成と同様であるので、説明は省略する。
<ボタン操作とボタン操作演出のタイミングチャートの実施例1>
図588を参照して、本実施形態のボタン操作とボタン操作演出のタイミングチャートについて説明する。同図(a)はボタン連打操作の場合のタイミングチャートであり、同図(b)は、通常のボタン操作の場合のタイミングチャートである。
第1副制御部400は、第1副制御部メイン処理の演出制御処理において演出抽選処理を行い、その結果に応じた各種演出を行うよう、液晶制御部700およびスピーカ120、ランプL、可動物Mに制御用のコマンドを送信するが、ここでは演出の一例として、ボタン操作演出(チャンスボタン136の操作受付に関連した演出)について説明する。チャンスボタン136の操作受付に関連した演出としては、装飾図柄表示装置208によるボタン操作表示800(図では(液晶)ボタン表示)、チャンスボタンランプ138の発光演出(図では(サブ)ボタンLED)、演出音の出力(および他の発光)演出(図では、(サブ)音等の演出)があり、図588のタイミングチャートではこれらの演出についてのみ示している。また、図588では、液晶制御部700から送信されるコマンド(戻りコマンド)に基づき、ボタン操作演出が実行される場合(液晶制御部700主導の制御)の一例である。
同図(a)に示すように、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作表示800の表示を開始する(B)。この場合のボタン操作表示800は、チャンスボタン136のボタン連打操作を示唆する表示である。また、ボタンの連打操作の状態に応じて、第1副制御部400の演出状態が変化し、それに伴いボタン連打操作を示唆するボタン操作表示800はその表示態様(表示状態)が変化するものであってもよい。この例では、ボタンの連打回数の増加に伴い、第1副制御部400の演出状態は、3段階(同図(a)では、(サブ)演出状態に示す状態ア〜ウ)に変化し、ボタン操作表示800は、第1副制御部400の演出状態の変化に伴い、表示態様(表示状態)が3段階(同図(a)では、(液晶)ボタン表示状態に示す状態ア〜ウ)に変化するものとする。タイミング(B)で表示されるボタン操作表示800は、状態アの表示である。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(C)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信して、チャンスボタンランプ138を発光させる(D)。
第1副制御部400における操作受付有効期間中に、チャンスボタン136の連打が開始されると(連打操作のうち1回目の操作が行われると)(E1)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(E1)。また、第1副制御部400は、スピーカ120にパーツデータを送信して、スピーカ120から演出音を出力する(F1)。
同様に、チャンスボタン136の連打操作毎に(E2〜E6)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信し(E2〜E6)、第1副制御部400は、スピーカ120にパーツデータを送信して、スピーカ120から演出音を出力する(F2〜F6)。
また、この例では、連打操作の1回目から2回目までは、第1副制御部400の演出状態は状態アであるが、連打操作の3回目のタイミング(E3)で、第1副制御部400の演出状態は状態アから状態イに変化する。連打操作の3回目に基づく演出音の出力(F3)の後のタイミングで、ボタン操作表示800は、状態イの表示に変化する(G)。
また、連打操作の6回目に基づく演出音の出力(F6)の後のタイミングで、ボタン操作表示800は、状態ウの表示に変化し、これと同時に、液晶制御部700における操作受付有効期間が終了する(操作受付が無効になる)(H)。液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(H)。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208のボタン操作表示800を終了(消去)する(I)。
その後、第1副制御部400は操作受付有効期間を終了させ(操作受付を無効とし)、第1副制御部400の演出状態は状態イから状態ウに変化する(J)。その後、チャンスボタンランプ138を消灯する(K)。
また同図(b)に示すように、通常のボタン操作演出では、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作表示800の表示を開始する(B)。この場合のボタン操作表示800は、チャンスボタン136の通常の操作(例えば、1回の押下)を示唆する表示である。従って、この場合、ボタンの操作の状態に応じて、第1副制御部400の演出状態が変化することはなく、ボタン操作を示唆するボタン操作表示800のはその表示態様(表示状態)が変化することもない。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(C)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信して、チャンスボタンランプ138を発光させる(D)。
第1副制御部400における操作受付有効期間中に、チャンスボタン136の操作が行われると(E)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(E)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を終了し、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(F)。その後液晶制御部700は、ボタン操作表示800を終了(消去)する(G)
戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了させ(H)、チャンスボタンランプ138を消灯する(I)。
このように本実施形態では、ボタン連打操作演出の場合には、ボタン操作(同図(a)のタイミング(E1))から演出音の出力(同図(a)のタイミング(F1))までの期間(t2)が、通常のボタン操作演出のボタン操作(同図(b)のタイミング(E))から演出音の出力(I)までの期間(t1)より短くなっている。
つまり、ボタン連打操作演出の場合は、ボタン操作があった場合に第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信するが、当該液晶コマンドに対する戻りコマンドを待たずに、第1副制御部400は、スピーカ120を駆動して演出音を出力する。
一方、通常のボタン操作演出では、ボタン操作があった場合に第1副制御部400から液晶制御部700に液晶コマンドが送信され、当該液晶コマンドに対する戻りコマンドを液晶制御部700が第1副制御部400に送信した後、演出音が出力される。
<ボタン操作とボタン操作演出のタイミングチャートの実施例2>
図589を参照して、ボタン操作とボタン操作演出のタイミングチャートの他の例について説明する。本実施例は、ボタンの操作受付有効期間内に複数のボタン操作が可能であり、ボタン操作を行う毎に、演出が実行される(演出の状態が変化する)構成である。すなわち第1副制御部400の演出の状態は、ボタンが操作される毎に初期状態から状態ア〜ウに変化し、これに伴い、装飾図柄表示装置208に表示されるボタン操作表示800の表示態様(表示状態)は、初期状態から状態ア〜ウに変化する。
同図に示すように、液晶制御部700は、液晶制御部700においてチャンスボタン136の操作の受付を有効にする(受付を開始する)タイミング(A)で第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208でボタン操作表示800の表示を開始する(B)。この場合のボタン操作表示800は、初期状態の表示であり、例えば、チャンスボタン136の第1のボタン操作を示唆する表示である。
液晶制御部700から戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を開始する(C)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138にパーツデータを送信して、チャンスボタンランプ138を発光させる(D)。
第1副制御部400における操作受付有効期間中に、チャンスボタン136の1回目の操作が行われると(E)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(E)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(F)。また、液晶制御部700は、ボタン操作表示800の状態を初期状態から状態アに変化させる(G)。状態アの表示は例えば、チャンスボタン136の第2のボタン操作を示唆する表示である。
タイミング(F)の戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、スピーカ120にパーツデータを送信して、スピーカ120から演出音を出力し、また第1副制御部400の演出状態を初期状態から状態アに変化させる(H)。
第1副制御部400における操作受付有効期間中に、チャンスボタン136の2回目の操作が行われると(I)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(I)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(J)。また、液晶制御部700は、ボタン操作表示800の状態を状態アから状態イに変化させる(K)。状態イの表示は例えば、チャンスボタン136の第3のボタン操作を示唆する表示である。
タイミング(J)の戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、スピーカ120にパーツデータを送信して、スピーカ120から演出音を出力し、また第1副制御部400の演出状態を状態アから状態イに変化させる(M)。
第1副制御部400における操作受付有効期間中に、チャンスボタン136の3回目の操作が行われると(N)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(N)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700における操作受付有効期間を終了し、戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(O)。また、液晶制御部700は、ボタン操作表示800の状態を状態イから状態ウに変化させる(P)。状態ウの表示は例えば、チャンスボタン136の操作受付有効期間が終了したことなどを示唆する表示である。
タイミング(O)の戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400における操作受付有効期間を終了し、スピーカ120にパーツデータを送信して、スピーカ120から演出音を出力し、また第1副制御部400の演出状態を状態イから状態ウに変化させる(Q)。その後、第1副制御部400は、チャンスボタンランプ138を消灯する。
本実施例は、操作受付有効期間内に、ボタン操作が複数回可能となり、ボタン操作毎に演出の状態が変化する一方で、ボタン操作から当該ボタン操作に基づく演出音までの期間は、ボタン連打操作演出の場合よりも遅くなる。すなわち、本実施例は、通常のボタン操作演出の場合と同様に、ボタン操作があった場合に第1副制御部400から液晶制御部700に液晶コマンドが送信され、当該液晶コマンドに対する戻りコマンドを液晶制御部700が第1副制御部400に送信した後、演出音が出力される。
<ボタン操作とボタン操作演出の実施例1>
図590は、図588(a)に示したタイミングチャートの実施例1に対応する、ボタン連打操作とボタン連打操作演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域内の例えば右上方寄りに第四図柄表示領域208eが設けられている。また、装飾図柄表示装置208の下方には、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220が設けられている。これらの構成は、図578に示すものと同様であるので、説明は省略する。
このタイミングは、例えば図588(a)に示すタイミングチャートの(B)のタイミングであって、特図の変動遊技が開始した状態を示しており、第四図柄表示領域208eにおいては特図(例えば、特図2)の変動遊技の実行中であることを表示し、特図2表示装置214では、停止図柄態様が停止表示され、装飾図柄表示装置208では、表示領域の左上方において装飾図柄の変動表示を開始している。また表示領域のほぼ中央に、ボタン操作表示800の表示を行っている。このボタン操作表示800は、ボタン連打操作を示唆する表示であり、例えば、操作手段画像BG(例えば、チャンスボタン136を模した画像およびそれを連打することを示唆する「連打しろ!!」の文字と下矢印の画像)と、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TG(この例では、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが塗り潰されている画像)とが表示される。また、この例では、連打の状態を示す状態報知画像SGも表示される。状態報知画像SGは、メーター表示であり、変化条件の成立があった場合に、その表示態様が少なくとも変化可能な表示をいう。変化条件の成立とは例えば、所定の画像(状態報知画像SG)の表示の表示開始時からの時間が経過した場合や、ボタンの連打操作の回数の増加があった場合などをいう。また、このタイミングでは、スピーカ120は演出音を出力していない。
同図(b)に示すタイミングは、例えば図588(a)に示すタイミングチャートの(E1)のタイミングであり、連打操作を開始した状態(1回目の押下をした状態)である。
同図(c)に示すタイミングは、例えば図588(a)に示すタイミングチャートの(F1)のタイミングである。同図(b)に示すボタン操作から期間t2経過後に、スピーカ120から演出音が出力されている状態を示している。
同図(d)に示すタイミングは、例えば図588(a)に示すタイミングチャートの(F1)のタイミング後から(E2)のタイミング前までの状態を示しており、スピーカ120から演出音が出力されていない状態を示している。
<ボタン操作とボタン操作演出の実施例2>
図591は、図588(b)に示したタイミングチャートの実施例1に対応する、ボタン操作とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングは、例えば図588(b)に示すタイミングチャートの(B)のタイミングであり、演出の状態は、図590(a)の「連打しろ!!」という文字表示に代えて1回のボタン操作を示唆する「PUSH!!」の文字を表示している以外は、図590(a)と同様であるので、説明は省略する。
同図(b)に示すタイミングは、例えば図588(b)に示すタイミングチャートの(E1)のタイミングであり、ボタン操作(1回の操作)を行った状態である。
同図(c)に示すタイミングは、例えば図588(b)に示すタイミングチャートの(E)のタイミング後から(G)のタイミングの前までの状態を示しており、ボタン操作表示800が継続されるが、スピーカ120からはボタン操作に対応する演出音が出力されていない状態を示している。
同図(d)に示すタイミングは、例えば図588(b)に示すタイミングチャートの(I)のタイミングである。同図(b)に示すボタン操作から期間t1経過後に、スピーカ120から演出音が出力されている状態を示している。また装飾図柄表示装置208では、ボタン操作表示800が非表示となり、ボタン操作に基づいて表示される第一の演出表示820が実行されている。このように、本実施例では、ボタン操作に基づいて表示される第一の演出表示820と、ボタン操作に対応する操作音の出力がほぼ同じタイミングとなっている。
<ボタン操作とボタン操作演出の実施例3>
図592は、ボタン操作とボタン操作演出の他の一例を時系列に示した図であり、役物(可動体)を用いた演出の一例である。
同図(a)に示すタイミングは、図591(a)の演出表示に加えて、「役物落下で激アツ!!」という文字を表示して、役物が登場することを示唆している以外は、図591(a)と同様であるので、説明は省略する。
同図(b)に示すタイミングは、ボタン操作を行った状態である。
同図(c)に示すタイミングは、ボタン操作表示800が非表示となり、ボタン操作に基づいて表示される他の(ボタン操作表示800以外の)演出表示(例えば、エフェクト画像などの第三の演出表示816)が表示されている状態を示している。
同図(d)に示すタイミングは、同図(b)に示すボタン操作から所定期間(例えば、期間t1)経過後に、スピーカ120から演出音が出力されている状態を示している。また装飾図柄表示装置208では、ボタン操作表示800が非表示となり、第三の演出表示に重ねて、ボタン操作に基づいて表示される(ボタン操作表示800以外の)第一の演出表示820(例えば、役物の画像)が表示されている状態を示している。このように、本実施例では、ボタン操作に基づいて表示される、ボタン操作表示800以外の第一の演出表示820と、ボタン操作に対応する操作音の出力がほぼ同じタイミングとなっている。
また、この演出例では、同図(b)に示すボタン操作が、通常のボタン操作であってもボタン連打操作であっても、当該ボタン操作に対応する演出音の出力までの期間が、例えば、図588(b)に示す期間t1と同等である。このように、役物を利用した演出の場合は、ボタン操作の状態によらず、ボタン操作から、当該ボタン操作に対応する演出音の出力までの期間が、一定の期間であってもよい。
<ボタン操作とボタン操作演出の実施例4>
図593は、図589に示したタイミングチャートの実施例2に対応する、ボタン操作とボタン操作演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングは、例えば図589に示すタイミングチャートの(B)のタイミングであり、演出の状態は、図591(a)と同様であるので説明は省略する。また、同図(a)のボタン操作表示800は、初期状態である。
同図(b)に示すタイミングは、例えば図589に示すタイミングチャートの(E)のタイミングであり、第1のボタン操作を実行した状態である。
同図(c)に示すタイミングは、例えば図589に示すタイミングチャートの(F)のタイミング後から(G)のタイミングの前までの状態を示している。同図(a)からのボタン操作表示800が継続されるが、スピーカ120からはボタン操作に対応する演出音は出力されていない状態を示している。
同図(d)に示すタイミングは、例えば図589に示すタイミングチャートの(G)〜(H)の期間の状態を示している。ボタン操作表示800が継続されるが、それに加えて第一の表示824が表示され、ボタン操作表示800の状態が初期状態から状態アに変化している(図589のタイミング(G))。第一の表示824は例えば、キャラクタ(殿)の顔画像と吹き出しの「ノーマルリーチ中に」という表示である。その後、スピーカ120からは同図(b)に示す第1のボタン操作に対応する演出音が出力される(図589のタイミング(H))。
同図(e)に示すタイミングは、例えば図589に示すタイミングチャートの(I)のタイミングであり、第2のボタン操作を実行した状態である。
同図(f)に示すタイミングは、例えば図589に示すタイミングチャートの(I)のタイミング後から(H)のタイミングまでの期間の状態を示している。ボタン操作表示800と第一の表示824が継続され、スピーカ120からは演出音が出力されていない。
同図(g)に示すタイミングは、例えば図589に示すタイミングチャートの(K)〜(L)の期間の状態を示している。ボタン操作表示800が継続されるが、それに加えて第二の表示826が表示され、ボタン操作表示800の状態が状態アから状態イに変化している(図589のタイミング(K))。第二の表示826は例えば、キャラクタ(殿)の顔画像と吹き出しの「ちび姫が登場すると」という表示である。その後、スピーカ120からは同図(e)に示す第2のボタン操作に対応する演出音が出力される(図589のタイミング(L))。
以上、本実施形態では、ボタン操作演出の一例として、ボタン操作に対応した演出音を出力する場合を例に説明したが、他の演出であってもよい。すなわち、ボタン操作に対応したランプL(チャンスボタンランプ138も含む)の発光演出であってもよいし、可動体の動作演出でもよいし、装飾図柄表示装置208の演出表示であっても同様に実施でき、同様の効果が得られる。
以上説明したように、本発明の実施形形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、演出手段(例えば、スピーカ120)と、制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記制御手段は、複数種類の状態に少なくとも移行可能な手段であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の状態であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の状態であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、ボタン連打演出におけるボタン操作時の効果音を少なくとも含む演出)であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、通常のボタン演出におけるボタン操作時の効果音を少なくとも含む演出)であり、前記第一の状態は、前記操作手段の操作があった場合に、第一の制御(例えば、ボタン連打演出制御)を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第二の状態は、前記操作手段の操作があった場合に、第二の制御(例えば、通常のボタン演出制御)を少なくとも実行することが可能な状態であり、前記第一の制御は、前記演出手段に前記第一の演出(例えば、ボタン連打演出)を実行させる制御を少なくとも含む制御であり、前記第二の制御は、前記演出手段に前記第二の演出(例えば、通常のボタン演出)を実行させる制御を少なくとも含む制御であり、前記第一の制御は、前記操作手段の操作から第一の時間が経過した後に実行開始される制御であり、前記第二の制御は、前記操作手段の操作から第二の時間が経過した後に実行開始される制御であり、前記第二の時間は、前記第一の時間よりも長い時間である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成とすることにより、ボタン操作に応じて多様なボタン操作演出が可能となり、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記第一の状態は、ボタン連打演出の場合に移行する状態であり、前記第一の演出は、音を出力する演出(以下、「第一の音出力演出」という。)を少なくとも含む演出であり、前記第二の演出は、音を出力する演出(以下、「第二の音出力演出」という。)を少なくとも含む演出である、ものととしてもよい。
このような構成とすることにより、ボタン連打操作の場合のボタン連打操作演出において、演出のダイナミック感を強調して遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、第一の状態(ボタン連打操作演出)の場合には、第一の制御によって、チャンスボタン136の操作から第一の時間が経過した後に第一の音出力演出が実行され、第二の状態(通常のボタン操作演出)の場合には、第二の制御によって、チャンスボタン136の操作から第二の時間が経過した後に第二の音出力演出が実行され、第二の時間は、第一の時間よりも長い時間である。
ここでのボタン連打操作演出は、ボタン連打操作演出におけるボタン操作時の効果音(演出音)を少なくとも含む第一の演出であり、通常のボタン操作演出とは、通常のボタン操作演出におけるボタン操作時の効果音を少なくとも含む第二の演出である。そして、第一の制御は、チャンスボタン136の操作から第一の時間が経過した後に実行開始される制御であり、第二の制御は、チャンスボタン136の操作から第二の時間が経過した後に実行開始される制御であって、第二の時間は第一の時間よりも短くても良いし、略同等の時間であってもよい。
また、第二の演出には、ボタン操作時の効果音以外の効果音も含まれる。また、第二の演出には、可動体の動作と可動体の動作に伴う効果音なども含まれる。また、チャンスボタン136を操作してから第二の演出が開始するより前に(第二の演出に優先して)他の効果音が出力される場合がないものであってもよい。
また、第一の状態(ボタン連打操作演出)の場合には、チャンスボタン136の操作から第一の時間が経過した後に第一の音出力演出が実行され、第二の状態(通常のボタン操作演出)の場合には、チャンスボタン136の操作から第二の時間が経過した後に第二の音出力演出が実行され、第二の時間は、第一の時間よりも長い時間である。
また、前記第二の音出力演出は、前記第一の音出力演出と異なる演出である、ものとしてもよい。
また、前記第二の音出力演出は、前記第一の音出力演出と同じ演出である、ものとしてもよい。
また、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第三の状態(例えば、デモ状態や変動遊技状態)である、ものとしてもよい。
また、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第三の演出(例えば、デモ画面表示や変動表示)である、ものとしてもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ものとしてもよく、前記遊技台は、スロットマシンである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、ボタン操作に応じて遊技者の興趣を高めることができる場合がある。すなわち、ボタン連打操作の場合のボタン連打操作演出において、通常のぼたん操作によるボタン操作演出と比較して、演出のダイナミック感を強調して遊技者の興趣を高めることができる場合がある。なお、第一の表示と第二の表示は同じ表示であってもよい。
また、第一の状態では第一のボタン操作(通常のボタン操作)からボタン操作演出に対応した演出実行開始までの時間(演出開始期間)が第一の時間であり、第二の状態では第二のボタン操作(ボタン連打操作)から演出実行開始までの時間が第二の時間であって、第一の時間が第二の時間より短いものとしてもよいし、第一の時間と第二の時間が同程度の(同じ)時間であってもよい。
また、通常のボタン操作演出と、ボタン連打操作演出とでは演出開始期間が異なるものであってもよい。
また、ボタンの操作受付有効時間内に、ボタン操作する毎に演出が実行されるボタン操作演出の場合には、ボタン操作毎に演出開始期間が同じであってもよい。この場合、ボタン操作毎に演出開始期間は、通常のボタン操作の演出開始期間と同程度の期間であってもよいし、それより長くてもよいし、それより短くてもよい。
また、ボタン連打操作演出における最後のボタン操作時のみ、演出開始期間が通常のボタン操作演出の演出開始期間と同程度に長くなるものであってもよい。
また、ボタン連打操作演出時はボタン操作毎に第1副制御部400が液晶制御部700に液晶コマンドを送信するが、液晶制御部700はその都度、第1副制御部400に戻りコマンドを送信することはなく、第1副制御部400からのコマンドの内容に応じて、戻りコマンドを送信する場合があってもよい。第1副制御部400からのコマンドの内容に応じて、戻りコマンドを送信する場合の一例として以下のものが挙げられる。
(1)ボタン連打操作によって、第1副制御部400の演出状態が変化した場合などである。
(2)ボタン連打操作によって、第1副制御部400の演出状態を変化させたい場合に所定のコマンドを送信し、それに対する戻りコマンドによって第1副制御部400の演出状態を変化させる場合であり、これによって液晶制御部700における演出状態と第1副制御部400における演出状態を合わせることができる。
(3)演出の最終時点(操作受付有効時間終了時)には戻りコマンドを送信してもらう場合であり、これにより第1副制御部400側は液晶制御部700側の最終情報を取得できる。つまり液晶制御部700側の最終情報に基づいてその後の処理を分岐させることで、液晶制御部700側の最終情報に合わせて演出を行うことができる。
このように、ボタン連打操作演出時は戻りコマンドをその都度受信しない構成とすることにより、第1副制御部400では戻りコマンド受信の処理にかかる時間を他の処理を実行する時間に振り分けることができ、他の演出(例えばランプ点灯や他の演出音の出力など)を、より凝った演出にすることができる場合がある。
また、ボタン連打操作演出時は、演出開始期間が通常のボタン操作演出時よりも短く、ボタン操作操作後、短期間で(即時に)演出音出力となるため、ボタン操作による物理的な音と演出音が重なることで、より迫力のある演出となる場合がある。
また、ボタン連打操作演出時は、ボタン操作の最終回以外は、ボタン操作操作後、短期間で(即時に)演出音出力となる一方で、ボタン操作の最終回は、液晶制御部700からの戻りコマンドによる演出音出力となるので、ボタン操作の最終回のみ演出開始期間が長くなり、その結果、単調な演出となることを防止できる場合がある。
また、(通常のボタン操作演出の場合などにおいて)演出開始期間が長くなると、例えばボタン操作前から出力されている他の演出音の聞こえる時間が長くなったように、遊技者に認識させることができる場合がある。あるいは、長い演出開始期間中に、ボタン操作前から出力されている他の演出音が聞こえなくなるように、遊技者に認識させることができる場合がある。
また、ボタン連打操作演出において、当該ボタン操作に対応して短期間で連続して出力される複数の演出音が重なる演出としてもよいし、重ならない演出としてもよい。
また、第1副制御部400と液晶制御部700の間のコマンドの送受信によって、演出開始期間の長さを制御する構成にかぎらず、第1副制御部400で保持する演出開始期間のテーブルで管理して、演出開始期間の長さを制御してもよい(図587(c)参照)。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記)
本実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、操作手段(例えば、チャンスボタン136)と、演出を実行する演出手段(例えば、スピーカ120など)と、を備えた遊技台であって、前記操作手段は、第一の操作(例えば、通常の操作)を受付け可能な手段であり、前記操作手段は、第二の操作(例えば、ボタン連打操作)を受付け可能な手段であり、前記演出手段は、第一の状態において第一の演出(例えば、演出音の出力)を実行可能な手段であり、前記演出手段は、第二の状態において第二の演出(例えば、演出音の出力)を実行可能な手段であり、前記第一の状態は、前記操作手段が前記第一の操作の受付け後、第一の時間が経過した後の状態であり、前記第二の状態は、前記操作手段が前記第二の操作の受付け後、第二の時間が経過した後の状態であり、前記第一の時間と前記第二の時間は異なる時間である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成とすることにより、ボタン操作に応じて多様なボタン操作演出が可能となり、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記第一の時間は、前記第二の時間よりも長い時間である、ものとしてもよい。また、前記第一の操作は、前記操作手段の受付期間中に第一の回数で操作される操作であり、前記第二の操作は、前記操作手段の前記受付期間中に第二の回数で操作される操作であり、前記第一の回数は、前記第二の回数よりも少ない回数である、ものとしてもよい。また、前記第二の操作は、前記操作手段の連続操作である、ものとしてもよい。
すなわち、ボタンの操作態様が複数ある(第一のボタン操作態様と第二のボタン操作態様がある)場合に、第一のボタン操作態様(例えば、通常のボタン操作)によるボタン操作から当該ボタン操作に対応する演出(例えば、演出音の出力)までの期間(以下、この期間を演出開始期間という)が第一の期間であり、第二のボタン操作態様(例えば、ボタン連打操作)によるボタン操作から当該ボタン操作に対応する演出(例えば演出音の出力)までの演出開始期間が第二の期間であって、第一の期間が第二の期間より長いものとしてもよい。
このような構成とすることにより、ボタン連打操作の場合のボタン連打操作演出において、演出のダイナミック感を強調して遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記表示手段は、前記第一の操作(例えば、通常のボタン操作)に対応した第一の表示(ボタン操作に基づく第一の演出表示820)を表示可能な手段であり、前記表示手段は、前記第二の操作(例えば、ボタン連打操作)に対応した第二の表示(例えば、連打操作に基づく第二の演出表示822)を表示可能な手段であり、前記演出手段(例えば、スピーカ120)は、前記第一の表示の開始に合わせて前記第一の演出の実行(例えば、演出音の出力)を開始する手段であり、前記演出手段は、前記第二の表示の開始よりも前に前記第二の演出(例えば、演出音の出力)の実行を開始する手段である、ものとしてもよい。
すなわち、通常のボタン操作演出では、演出開始期間を長くすることで、ボタン操作に対応した演出音の出力のタイミングと通常のボタン操作に応じて表示される演出表示(通常のボタン操作に基づく第一の演出表示)とのタイミングを合わせる制御を行う。一方、ボタン連打操作演出では、演出開始期間を短くすることで、ボタン操作(ボタン連打操作)に対応した演出音の出力のタイミングとボタン操作(ボタン連打操作)に応じて表示される演出表示(連打操作に基づく第二の演出表示)とのタイミングを合わせない(タイミングを異ならせる)制御を行う。
このような構成とすることにより、ボタン操作に応じて遊技者の興趣を高めることができる場合がある。すなわち、ボタン連打操作の場合のボタン連打操作演出において、通常のぼたん操作によるボタン操作演出と比較して、演出のダイナミック感を強調して遊技者の興趣を高めることができる場合がある。なお、第一の表示と第二の表示は同じ表示であってもよい。
<他の実施形態(キャラクタ変更演出(キャラクタ決定演出)中に所定の割込みが発生した場合にキャラクタ変更演出をキャンセルする実施形態)>
次に、本発明の他の実施形態(キャラクタ変更演出中に所定の割込みが発生した場合に当該演出をキャンセルする実施形態)に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機等の弾球遊技台やスロット機等の回胴遊技台)について詳細に説明する。なお、図594〜図602に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図594〜図602に示す符号を優先する。一方、以下の説明において図594〜図602に示されていない符号については、上記の実施形態と同一構成要素として同一符号を用いる。また、複数の図面において同様のタイミングを示している図面がある場合には、重複する説明を省略する場合がある。また、本実施形態の実施例の番号も、原則として本実施形態の説明のみに用いることとするが、本実施形態の各実施例および他の実施形態の各実施例は互いに組み合わせて適用することができる。
図594は、本実施形態の概要を説明する図であり、キャラクタ変更演出の一例を示す図である。
本実施形態の遊技台は、例えば、図柄変動開始条件が成立した場合には、図柄変動表示などの演出を実行する。そして、所定の演出(例えば、大当り遊技の演出、ボーナス遊技の演出)を開始する場合に、複数のキャラクタの中から当該所定の演出に登場させるキャラクタを選択・決定することができるキャラクタ変更演出を実行可能である。このキャラクタ変更演出は、キャラクタ紹介演出とキャラクタ選択演出を含む演出で構成されている。キャラクタ紹介演出は、複数のキャラクタを(順次)表示して紹介しながら(遊技者が選択ボタンでキャラクタ間を移動する場合も含む)、遊技者に選択可能なキャラクタを示す演出および、キャラクタが選択されているが選択決定がなされていない状態(仮選択状態)である画像(仮選択画像)を表示する演出をいい、キャラクタ選択演出は、複数キャラクタから特定のキャラクタを選択し、決定した後(決定ボタンで選択した後)に実行される演出をいう。
主制御部300は、所定の条件が成立した場合(例えば、大当り判定で大当りに当選した場合)に、第1副制御部400に、キャラクタ変更演出の実行を指示するためのキャラクタ変更演出開始コマンドを送信する。キャラクタ変更演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、所定の条件が成立した場合(例えば、大当り遊技における各々のラウンドの開始条件が成立した場合)に、キャラクタ変更演出を開始する。
キャラクタ紹介演出とは、例えば、キャラクタ紹介演出の実行中に選択ボタン(左ボタン)136aまたは選択ボタン(右ボタン)136bの操作を受け付けたことに基づいて、選択可能な複数のキャラクタを順次中央に移動させ、目立たせる演出である。具体的には、同図(a)に示すように、第1のキャラクタ(殿)が表示領域の正面中央、また、第2のキャラクタ(爺)が左後方、第3のキャラクタ(姫)が右後方にそれぞれ位置し、正面中央の第1のキャラクタ(殿)を目立たせて明るく表示させた画像(以下、「第1のキャラクタ(殿)の仮選択画像」と称する場合がある)を表示するとともに、キャラクタ紹介演出の実行中に例えば、選択ボタン(左ボタン)136aの操作を受付けると、現在表示(仮選択)されている第1のキャラクタ(キャラクタ(殿))から第2のキャラクタ(キャラクタ(爺))に変更するアニメーションを実行する演出である。
また、キャラクタ選択演出とは、同図(b)に示すように、キャラクタ紹介演出の実行中に決定ボタン136の操作を受け付けたことに基づいて、仮選択中のキャラクタ(ここではキャラクタ(爺))を、変更後のキャラクタとして選択決定するとともに、例えば「爺にまかせるのじゃ」という吹き出しの文字列を表示し、「爺に任せるのじゃ」という演出音をスピーカ120から出力する演出である。
そして、通常のキャラクタ変更演出では、キャラクタ選択演出で決定されたキャラクタに変更されるのであるが、本実施形態は、キャラクタ選択演出中(同図(b)の状態)において、同図(c)に示すように始動口(例えば、第1特図始動口230および/または第2特図始動口232など)に遊技球が入賞し、装飾図柄表示装置208で装飾図柄の変動表示が開始した場合には、キャラクタ選択演出をキャンセルする処理を行う。
このように、装飾図柄の変動表示が終了するまで、キャラクタの変更を不可能とすることで、キャラクタ変更をする場合に遊技間隔を十分に確保し、遊技者の射幸心を抑えることができる。以下、図面を参照して本実施形態について詳述する。
<キャラクタ変更演出のタイミングチャートの実施例1>
図595は、本実施形態における、キャラクタ変更演出のタイミングチャートの一例であり、第1副制御部400からのコマンドに基づいて処理が実行される(第1副制御部400主導の制御)場合の例である。同図(a)が通常のキャラクタ変更演出の場合であり、同図(b)がキャラクタ変更演出の実行中に所定の割込みがあった場合のタイミングチャートを示す。同図では、装飾図柄表示装置208における演出の概要についても併記している。また、同図中の「演出」はキャラクタ選択演出を示し、「操作」は決定ボタン136の操作を示す。
同図(a)に示すように、通常の演出では、タイミング(1)で装飾図柄表示装置208においてキャラクタ紹介演出が実行中である。この状態では、キャラクタが未決定であるので、第1副制御部400の内部選択状態は、前回のキャラクタ変更演出で決定されたキャラクタ(ここではキャラクタA)の状態が維持されている。またこの例では、装飾図柄表示装置208においてキャラクタAが仮選択状態となっているが、選択ボタンの操作によって、仮選択のキャラクタはキャラクタA,Bの間で移動させることができ、仮選択の間は、内部選択状態は変化しない。
選択ボタン136a、136bの操作によってキャラクタBを仮選択した状態で決定ボタン136の操作が行われると(2)、キャラクタBのキャラクタ選択(決定)演出が開始する。キャラクタ選択演出のあらかじめ定められた実行期間が終了すると(3)、第1副制御部400の内部選択状態はキャラクタBに更新され、装飾図柄表示装置208では他の演出(例えば、デモ画面など)が実行される(4)。その後は、決定したキャラクタBが登場して遊技が進行する(5)。
同図(b)では、同図(a)と同様に選択ボタン136a、136bの操作によってキャラクタBを仮選択した状態で決定ボタン136の操作が行われ(2)、キャラクタBのキャラクタ選択(決定)演出を開始する。そして、予め定められたキャラクタ選択演出の実行期間が終了する以前に割込みが発生した場合には、キャラクタ選択演出を途中でキャンセルする(3)。キャラクタ選択演出がキャンセルされたため、キャラクタBの決定もキャンセルされ、第1副制御部400の内部選択状態も、前回決定されたキャラクタAが維持される。そして、キャラクタAが登場して遊技が進行する(4)。
<キャラクタ変更演出のタイミングチャートの実施例2>
図596は、図595のより詳細なタイミングチャートの一例である。同図(a)が通常のキャラクタ変更演出の場合であり、同図(b)がキャラクタ変更演出の実行中に所定の割込みがあった場合のタイミングチャートの一例である。また、図中の「カーソル位置」は、選択ボタン136a、136bによって仮選択されている位置(仮選択されているキャラクタA〜Cのいずれか)を示している。
同図(a)に示すように、キャラクタ紹介演出中に選択ボタン136a、136bが操作されてカーソル位置(仮選択のキャラクタ)がキャラクタAからキャラクタBに移動すると(1)、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、仮選択のキャラクタAをキャラクタBに変更する制御を行う(ここでは不図示)。
同様に、キャラクタ紹介演出中に選択ボタン136a、136bが操作されてカーソル位置(仮選択のキャラクタ)がキャラクタBからキャラクタCに移動すると(2)、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、仮選択のキャラクタBをキャラクタCに変更する制御を行う(ここでは不図示)。
キャラクタCの仮選択状態で、決定ボタン136が操作されると、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し(3)、第1副制御部400におけるキャラクタCのキャラクタ選択演出(図示の「C演出」)を実行開始する。C演出は例えば、「キャラクタCに決定」などの演出音をスピーカ120から出力する演出などである(4)。第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、キャラクタCのキャラクタ選択演出(図示の「C演出」)を実行開始する(5)。第1副制御部400のキャラクタ選択演出が終了し(6)、液晶制御部700のキャラクタ選択演出が終了すると(7)、第1副制御部400は内部選択状態を、前回のキャラクタAから、今回決定したキャラクタCに更新し、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(8)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶制御部700の内部選択状態を、前回のキャラクタAから今回決定されたキャラクタCに更新する(9)。
同図(b)に示すように、キャラクタ紹介演出中に選択ボタン136a、136bが操作されてカーソル位置(仮選択のキャラクタ)がキャラクタAからキャラクタBに移動すると(1)、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、仮選択のキャラクタAをキャラクタBに変更する制御を行う(ここでは不図示)。
同様に、キャラクタ紹介演出中に選択ボタン136a、136bが操作されてカーソル位置(仮選択のキャラクタ)がキャラクタBからキャラクタCに移動すると(2)、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、仮選択のキャラクタBをキャラクタCに変更する制御を行う(ここでは不図示)。
キャラクタCの仮選択状態で、決定ボタン136が操作されると、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し(3)、第1副制御部400におけるキャラクタCのキャラクタ選択演出(図示の「C演出」)を実行開始する。C演出は、例えば、「キャラクタCに決定」などの演出音をスピーカ120から出力する演出などである(4)。第1副制御部400から液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、キャラクタCのキャラクタ選択演出(図示の「C演出」)を実行開始する(5)。
第1副制御部400のキャラクタ選択演出の実行中に、割込み(キャンセル要因)が発生すると(6)、第1副制御部400は、第1副制御部400のキャラクタ選択演出を中止(キャンセル)し、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(6)。液晶コマンドを受信して液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208のキャラクタ選択演出を中止(キャンセル)する(7)。第1副制御部400におけるキャラクタ選択演出が中止されるため、第1副制御部400の内部選択状態は、決定されたキャラクタCに更新されることはなく、前回決定されたキャラクタAの情報が保持される。同様に、液晶制御部700の内部選択状態も、キャラクタAの情報が保持される。
<キャラクタ変更演出のタイミングチャートの実施例3>
図597は、キャラクタ変更演出のタイミングチャートの他の例であり、液晶制御部700からのコマンドに基づいて、制御が実行される(液晶制御部700主導の制御)場合の一例である。同図(a)が通常のキャラクタ変更演出の場合であり、同図(b)がキャラクタ変更演出の実行中に所定の割込みがあった場合のタイミングチャートを示す。また、同図(c)、(d)は具体的な演出の一例である。
同図(a)に示すように、キャラクタ紹介演出中に選択ボタン136a、136bが操作されてカーソル位置(仮選択のキャラクタ)がキャラクタAからキャラクタBに移動すると(1)、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、仮選択のキャラクタAをキャラクタBに変更する制御を行う(不図示)。
同様に、キャラクタ紹介演出中に選択ボタン136a、136bが操作されてカーソル位置(仮選択のキャラクタ)がキャラクタBからキャラクタCに移動すると(2)、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、仮選択のキャラクタBをキャラクタCに変更する制御を行う(不図示)。
キャラクタCの仮選択状態で、決定ボタン136が操作されると、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し(3)、これを受信した液晶制御部700は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(4)。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、キャラクタCのキャラクタ選択演出を実行開始する(5)。戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400におけるキャラクタCのキャラクタ選択演出(例えば、「キャラクタCに決定」などの演出音をスピーカ120から出力する演出など)を実行開始する(6)。液晶制御部700のキャラクタ選択演出が終了すると(7)、液晶制御部700は、液晶制御部700の内部選択状態を、前回のキャラクタAから今回決定されたキャラクタCに更新し、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(8)。第1副制御部400は、予め定められた実行時間が終了すると、第1副制御部400のキャラクタ選択演出を終了する(8)。また第1副制御部400は、戻りコマンドを受信すると、内部選択状態を、前回のキャラクタAから、今回決定したキャラクタCに更新する(9)。
同図(b)では、タイミング(1)〜(6)までは、同図(a)と同様であるので説明は省略し、第1副制御部400および液晶制御部700のキャラクタ選択演出の実行中に、割込み(キャンセル要因)が発生すると(7)、第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信し(8)装飾図柄表示装置208のキャラクタ選択演出を中止(キャンセル)する(9)。戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、第1副制御部400のキャラクタ選択演出を中止(キャンセル)する(10)。第1副制御部400におけるキャラクタ選択演出が中止されるため、第1副制御部400の内部選択状態は、決定されたキャラクタCに更新されることはなく、前回決定されたキャラクタAの情報が保持される。同様に、液晶制御部700の内部選択状態も、キャラクタAの情報が保持される。
同図(c)は、第1副制御部400におけるキャラクタ選択演出として、演出音の構成の一例を示す図である。
図示のように演出音は、導入再生部850とループ再生部852とからなり、1回のキャラクタ選択演出ではまず導入再生部850が1回再生され、その後にループ再生部852が所定回数繰り返されて終了する。
同図(b)に示すように、キャラクタ選択演出が途中で中止(キャンセル)される場合において、例えば、導入再生部850の再生中に割込みが発生した場合は、導入再生部850をキャンセル(以降のループ再生部852もキャンセル)するが、ループ再生部852の再生中に割込みが発生した場合は、ループ再生部852の再生を継続するものとしてもよい。また、導入再生部850の再生中に割込みが発生した場合は、導入再生部850はキャンセルせずに、以降のループ再生部852をキャンセルするものとしてもよい。このように、演出音が複数のパートから構成されている場合には、パートによってキャンセルしない場合とキャンセルする場合があってもよい。
また、同図(d)に示すように、演出(サウンドA〜C)毎に再生時間が設定されている場合、演出音の出力開始から、設定された時間が経過するまでの間に割込み(キャンセル要因)が発生した場合に、その後の出力をキャンセルするものとしてもよい。なお、再生時間は一例であり、これより短くてもよい。
また、同図(c)、(d)では演出音を例に説明したが、アニメーションであっても同様に実施できる。
<キャラクタ変更演出のタイミングチャートの実施例4>
図598は、キャラクタ変更演出のタイミングチャートの他の例であり、第1副制御部400からのコマンドに基づいて、制御が実行される(第1副制御部400主導の制御)場合の一例である。同図(a)が通常のキャラクタ変更演出の場合であり、同図(b)がキャラクタ変更演出の実行中に所定の割込みがあった場合のタイミングチャートを示す。
同図(a)に示すように、キャラクタ紹介演出中に選択ボタン136a、136bが操作されてカーソル位置(仮選択のキャラクタ)がキャラクタAからキャラクタBに移動すると(1)、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、仮選択のキャラクタAをキャラクタBに変更する制御を行う(不図示)。
同様に、キャラクタ紹介演出中に選択ボタン136a、136bが操作されてカーソル位置(仮選択のキャラクタ)がキャラクタBからキャラクタCに移動すると(2)、第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、仮選択のキャラクタBをキャラクタCに変更する制御を行う(不図示)。
キャラクタCの仮選択状態で、決定ボタン136が操作されると、第1副制御部400は、内部選択状態を前回のキャラクタAから今回決定したキャラクタCに更新するとともに、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(3)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、内部選択状態を前回のキャラクタAから今回決定したキャラクタCに更新する(4)。またこのタイミングで、第1副制御部400は、キャラクタ選択演出の実行を開始する(4)。その後、液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において、キャラクタCのキャラクタ選択演出を実行開始する(5)。第1副制御部400は、予め定められた実行時間が終了すると、第1副制御部400のキャラクタ選択演出を終了し(7)、液晶制御部700は、予め定められた実行時間が終了すると、液晶制御部700のキャラクタ選択演出を終了する(7)。
同図(b)では、タイミング(1)〜(5)までは、同図(a)と同様であるので説明は省略し、第1副制御部400および液晶制御部700のキャラクタ選択演出の実行中に、割込み(キャンセル要因)が発生すると、第1副制御部400はキャラクタ選択演出を中止(キャンセル)し、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(6)。液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、キャラクタ選択演出を中止する(7)。
本実施例では、キャラクタ選択演出の開始時に第1副制御部400の内部選択状態が更新される(タイミング(3))。また液晶制御部700では第1副制御部400の内部選択状態の更新に基づいて内部選択状態が更新される(タイミング(4))。従って、キャラクタ選択演出の実行中に割込みが発生し、キャラクタ選択演出がキャンセルされた場合であっても、第1副制御部400(および液晶制御部700)の内部選択状態は、新たに決定されたキャラクタ(ここでは、キャラクタC)更新が維持される。このようなキャラクタ選択演出の構成が含まれるものであってもよい。
<キャラクタ変更演出の実施例1>
図599は、図596(a)に示したタイミングチャートの実施例2に対応する、キャラクタ変更演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すタイミングは変動遊技中の状態を示し、同図(b)に示すタイミングは変動停止中の状態を示し、同図(c)は変動停止中にメニュー画面を表示する報知画像880(ここでは、決定ボタン136を模した画像と、「メニュー画面表示」などの文字からなる画像)を表示した状態を示している。
同図(d)に示すタイミングは、決定ボタン136を操作した状態を示しており、音量考量調整、会員登録、キャラ(キャラクタ)変更をそれぞれ設定するメニュー画面が表示されている。
同図(e)に示すタイミングは、キャラクタ変更が選択され、キャラクタ紹介演出が実行されている状態であり、図596(a)の(1)のタイミング以前の状態を示している。ここでは例えば現在選択中の(前回決定された)キャラクタ(殿)が前面に明るく表示され、右後方にキャラクタ(姫)が、左後方にキャラクタ(殿)がそれぞれ暗く表示されている。
同図(f)に示すタイミングは、選択ボタン136aが操作された状態であり、図596(a)の(1)のタイミングを示している。
同図(g)に示すタイミングは、キャラクタ紹介演出中に選択ボタン136aの操作によって、キャラクタ(爺)が選択(仮選択)された状態であり、図596(a)の(2)のタイミングを示している。仮選択されたキャラクタ(爺)が前面に明るく表示され、右後方にキャラクタ(殿)が、左後方にキャラクタ(姫)がそれぞれ暗く表示されている。
同図(h)に示すタイミングは、決定ボタン136が操作された状態であり、図596(a)の(3)のタイミングを示している。これにより、キャラクタ(爺)が選択決定される。
同図(i)に示すタイミングは、キャラクタ(爺)の選択決定により、キャラクタ選択演出が実行されている状態であり、図596(a)の(5)のタイミングを示している。液晶制御部700は装飾図柄表示装置208においてキャラクタ(爺)を前面に明るく表示するとともに「爺にまかせるのじゃ!!」という吹き出しの文字を表示するキャラクタ選択演出を実行し、また第1副制御部400はスピーカ120から「爺に任せるのじゃ!!」という演出音を出力してキャラクタ選択演出を実行している。
同図(j)に示すタイミングは、キャラクタ選択演出の予め定められた実行時間が終了する直前の状態であり、図596(a)の(6)から(7)のタイミングを示している。
同図(j)に示すタイミングは、キャラクタ選択演出の予め定められた実行時間が終了し、再び同図(d)に示すメニュー画面が表示されている状態を示している。
同図(l)、(m)に示すタイミングは、同図(j)に示すメニュー画面の表示中に始動口(例えば、第1特図始動口230および/または第2特図始動口232など)に遊技球が入賞し(同図(l))、次の変動遊技が開始した状態(同図(m))を示している。
<キャラクタ変更演出の実施例2>
図600は、図596(b)に示したタイミングチャートの実施例2に対応する、キャラクタ変更演出の一例を時系列に示した図である。
同図(a)〜(h)に示すタイミングはそれぞれ、図599(a)〜(h)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(i)に示すタイミングは、キャラクタ(爺)の選択決定により、キャラクタ選択演出が実行されている状態であり、図596(b)の(5)のタイミングを示している。液晶制御部700は装飾図柄表示装置208においてキャラクタ(爺)を前面に明るく表示するとともに「爺にまかせるのじゃ!!」という吹き出しの文字を表示するキャラクタ選択演出を実行し、また第1副制御部400はスピーカ120から「爺に任せるのじゃ!!」という演出音を出力してキャラクタ選択演出を実行している。
同図(j)に示すタイミングは、キャラクタ選択演出の予め定められた実行時間が終了する前に、始動口に遊技球が入賞した状態であり、図596(b)の(6)のタイミングを示している。
同図(k)に示すタイミングは、図596(b)の(7)以降のタイミングを示している。すなわち、キャラクタ選択演出が途中でキャンセルされ、始動口の入賞に伴う変動遊技が開始した状態を示している。
このように、本実施形態では、キャラクタ選択演出の実行中に、所定の割込みが発生した場合、キャラクタ選択演出を中止する。この例では、始動口への遊技球の入賞の検出または、それに基づく変動遊技の開始)が、割込み要因である。キャラクタ選択演出は、液晶制御部700による演出表示も中止され、また第1副制御部400による演出音も中止される(同図(i))。
<キャラクタ変更演出の実施例3>
図601は、図596(b)に示したタイミングチャートの実施例2に対応する、キャラクタ変更演出の他の例を時系列に示した図である。
同図(a)〜(h)に示すタイミングはそれぞれ、図599(a)〜(h)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(i)、(j)に示すタイミングは、キャラクタ(爺)の選択決定により、キャラクタ選択演出が実行されている状態であり、図596(b)の(5)のタイミングを示している。液晶制御部700は装飾図柄表示装置208においてキャラクタ(爺)を前面に明るく表示するとともに「爺にまかせるのじゃ!!」という吹き出しの文字を表示するキャラクタ選択演出を実行し、また第1副制御部400はスピーカ120から「爺に任せるのじゃ!!」という演出音を出力してキャラクタ選択演出を実行している。
同図(k)に示すタイミングは、キャラクタ選択演出の予め定められた実行時間が終了する前に、始動口に遊技球が入賞した状態であり、図596(b)の(6)のタイミングを示している。
同図(l)に示すタイミングは、図596(b)の(7)以降のタイミングを示している。すなわち、キャラクタ選択演出が途中でキャンセルされ、始動口の入賞に伴う変動遊技が開始した状態を示している。
同図(i)、(j)に示すように、演出音が繰り返し再生される演出(図597(c)参照)などにおいて、その途中でキャラクタ選択演出がキャンセルされる場合もある。
図602は、各種設定画面の一例である。図595(a)に示したデモ画面に代えて、同図設定画面を表示してもよい。
同図(a)〜(c)は、変動停止後にメニュー画面表示が示唆された表示例(同図(a))、それに基づくメニュー画面の表示例(同図(b))および、メニュー画面で選択された設定画面の表示例(同図(c))。また、メニュー画面の選択項目(同図(c)に対応する設定画面)として、同図(d)〜(g)の設定画面を表示するものとしてもよい。また、同図(h),(i)に示すように、メニュー画面(同図(b))を介さずに設定画面(同図(i)〜(k)などの設定画面を表示するものとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、 操作手段(例えば、決定ボタン136)と、演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、複数種類の演出を少なくとも実行可能な手段であり、前記制御手段は、複数種類の状態に少なくとも変更可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、選択したものに関する演出)であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第一の選択状態(例えば、キャラクタ選択演出実行中の状態(仮選択状態において、キャラクタAが選択されている状態や、いずれのキャラクタも選択されていない状態など))であり、前記複数種類の状態のうちの少なくとも一つは、第二の選択状態(例えば、キャラクタ選択演出実行中の状態)であり、前記演出手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の演出を少なくとも実行開始する手段であり、前記第一の条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件であり、前記制御手段は、第一の場合に、第一の制御(前記第一の選択状態から前記第二の選択状態に変更させる制御、第1副制御部400の内部選択状態を変更する制御(例えば、無選択状態からキャラクタBに変更したり、キャラクタAからキャラクタBに変更する制御)、キャラクタ選択演出の実行制御など)を少なくとも実行する手段であり、前記制御手段は、第二の場合に、前記第一の制御を少なくとも実行しない手段であり、前記第一の制御は、前記第一の選択状態から前記第二の選択状態に変更させる制御を少なくとも含む制御であり、前記第一の場合は、最後の前記第一の条件の成立から第一の時間が経過した場合であり、前記第二の場合は、前記第一の条件の成立から前記第一の時間が経過する前に、第二の条件の成立(図柄変動開始、大当り中の選択演出における次のR開始や、当該Rの終了、大当り・小当りの終了、役物連続作動装置作動用ゲートに遊技球通過)があった場合であり、前記第一の演出は、前記第一の条件の成立から前記第一の時間が経過する前に、実行開始される演出である、ことを特徴とする遊技台である。
なお、役物連続作動装置作動用ゲートとは、大当り図柄が停止した後、アタッカ開放の契機となる機構である。大当り図柄が停止した後、条件装置が作動し、遊技球が役物連続作動装置作動用ゲートを通過した場合に、役物連続作動装置が作動することによって、アタッカの開放等の処理が行われる。
このような構成とすることにより、割込み要因による演出等が終了するまで、キャラクタ変更を不可能とすることができ、キャラクタ変更をする場合に遊技間隔を空けさせて遊技者の射幸心を押さえることができる場合がある。また、遊技者は、別のデモ画面や設定画面が表示されことによって、キャラクタ選択演出が予定された演出期間の経過によって終了し、キャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新)が完了したことを認識できる。換言すると、キャラクタ選択演出が中止されて(別のデモ画面や設定画面が表示されずに)図柄変動表示などが開始すると、遊技者はキャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新が行われなかったことを認識できるので、遊技者が気付かないうちにキャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新)が行われてしまう事態の発生を減少できる場合がある。
また、第一の演出は、第二の選択状態に関する演出(例えば、第1副制御部400の内部選択状態が変更(更新)される前に実行開始されるキャラクタ選択演出)であり、キャラクタ選択演出時に実行される、選択決定されたキャラクタ(キャラクタB)特有の台詞や効果音なども含まれる。また第二の選択状態に関する演出は、キャラクタAからキャラクタBにカーソルを移動させた(仮選択状態)における、(キャラクタB)特有の台詞や効果音なども含まれる。
また、前記第一の演出は、音を出力する演出を少なくとも含む演出である、ものとしてもよい。また、前記第一の演出は、画像を表示する演出を少なくとも含む演出である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、割込み要因による演出等が終了するまで、キャラクタ変更を不可能とすることができ、キャラクタ変更をする場合に遊技間隔を空けさせて遊技者の射幸心を押さえることができる場合がある。
また、前記制御手段は、前記第二の場合に、前記第二の選択状態に少なくとも変更しない手段である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、割込み要因による演出等が終了するまで、キャラクタ変更を不可能とすることができ、キャラクタ変更をする場合に遊技間隔を空けさせて遊技者の射幸心を押さえることができる場合がある。また、遊技者は、別のデモ画面や設定画面が表示されことによって、キャラクタ選択演出が予定された演出期間の経過によって終了し、キャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新)が完了したことを認識できる。換言すると、キャラクタ選択演出が中止されて(別のデモ画面や設定画面が表示されずに)図柄変動表示などが開始すると、遊技者はキャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新が行われなかったことを認識できるので、遊技者が気付かないうちにキャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新)が行われてしまう事態の発生を減少できる場合がある。
また、第二の条件は、図柄変動表示が実行された場合に成立する場合がある条件であるものとしてもよい。ここで、図柄変動表示とは、スロットマシンのリールの回動開始も含まれる。
また、前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、図柄変動表示の演出)であり、前記演出手段は、前記第二の条件(例えば、図柄変動開始条件)の成立があった場合に、前記第二の演出を少なくとも実行開始可能な手段である、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、遊技者は、キャラクタ選択演出が中止されて(別のデモ画面や設定画面が表示されずに)図柄変動表示などが開始すると、キャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新が行われなかったことを認識できるので、遊技者が気付かないうちにキャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新)が行われてしまう事態の発生を減少できる場合がある。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ものとしてもよく、前記遊技台は、スロットマシンである、ものとしてもよい。
本実施形態の遊技台は、キャラクタ変更をする際に実行される演出(キャラクタ変更演出)中に所定の割込みが発生した場合には、当該演出をキャンセルするものであり、特に、キャラクタ変更演出中の、キャラクタを選択決定した後に実行されるキャラクタ選択演出中に中に所定の割込みが発生した場合には、当該選択をキャンセルするものである。なお、キャラクタ変更演出中の、選択可能なキャラクタを遊技者に認識させるキャラクタ紹介演出中に所定の割込みが発生した場合に、当該演出をキャンセルするものとしてもよい。
所定の割込みは、例えば図柄変動(特図変動)の開始であり、キャラクタ変更演出(特に、キャラクタを選択決定した後のキャラクタ選択演出)中に図柄変動が開始した場合、そのキャラクタ変更をキャンセルする。図柄変動が終了するまでキャラクタ変更を不可能とすることにより、キャラクタ変更をする場合に遊技間隔を空けさせて射幸心を押さえることができる場合がある。
なお、キャラクタ選択演出のキャンセル要因となる「所定の割込み」とは、例えば、特図始動口(例えば、第1特図始動口230および/または第2特図始動口232)への入賞、乱数取得、第1副制御部400へのコマンド送信、第1副制御部400のコマンド受信、第1副制御部400のコマンド解析、そのコマンドの実行処理(例えば、液晶制御部700へのコマンド送信)、液晶制御部700のコマンド受信、液晶制御部700のコマンド解析、そのコマンドの実行処理などが行われた(検出された)場合である。
また、装飾図柄表示装置208におけるキャラクタ選択演出のキャンセル要因は、液晶制御部700におけるコマンドの実行処理など、液晶制御部700における所定の処理が上記所定の割込みに含まれる。
また、第1副制御部400の内部情報更新(内部選択情報の更新)のキャンセル要因は、第1副制御部400におけるコマンド実行処理など、第1副制御部400における所定の処理が上記所定の割込みに含まれる。
また、決定ボタン136によるキャラクタ選択決定操作後、直ちに第1副制御部400および/または液晶制御部700の内部選択状態が変化する場合があってもよい。例えば、大当たり遊技中のあるラウンド(例えば5R目)にキャラクタ変更演出が開始し、キャラクタが選択決定(キャラクタAからキャラクタBに変更)されてキャラクタ選択演出が実行されていた場合には、直ちに第1副制御部400において内部選択状態が変更後のキャラクタ(キャラクタB)に更新される。そして、キャラクタ選択演出中に変動開始などの割込みが発生し、キャラクタ選択演出がキャンセルされた場合であっても、(内部選択状態は更新済みであるので)次回のラウンド(例えば、6ラウンド目)では、キャラクタ変更が完了している(キャラクタBが選択されている)ものとしてもよい。
また、キャラクタ選択演出は、複数の演出部(前段の演出部と後段の演出部)とがあり、前段の演出部の演出実行中における所定割込みではキャンセルされるが、後段の演出部の演出実行中における所定割込みではキャンセルしないものとしてもよい。また、前段の演出部の演出実行中における所定割込みではキャンセルされず、後段の演出部の演出実行中における所定割込みではキャンセルするものとしてもよく、前段、後段のいずれの演出部の演出実行中における所定割込みでもキャンセルするものとしてもよい。例えば演出がスピーカ120からの演出音出力の場合、前段の演出部は、導入部であり、後段の演出部はループ部である。
また、本実施形態はキャラクタ選択演出中(予め定められた演出実行時間中)に所定の割込みがあった場合に、キャラクタ選択演出をキャンセルする構成であるが、厳密には実際の演出実行時間の終了間際に所定の割込み(キャンセル要因)が発生した場合もキャラクタ選択演出(内部選択状態の更新)をキャンセルする構成も含む。すなわち、制御部(例えば、第1副制御部400と液晶制御部700)間のコマンド送受信に要する時間も考慮すると、実際の演出実行時間+αの期間ににキャンセル要因が発生した場合にキャラクタ選択演出をキャンセルするものも含まれる。
また、液晶制御部700からの戻りコマンドに基づいて処理を実行する(液晶制御部700主導の制御を行う)構成において、第1副制御部400で決定ボタン136の操作を検出して液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、第1副制御部400がそれに対応する戻りコマンドを液晶制御部700から受信する以前に、主制御部300において変動開始となった場合(所定の割込みが発生した場合)は、キャラクタ選択演出をキャンセルするものとしてもよい。
キャラクタ選択演出をキャンセルした場合の具体例を以下に列挙する。例えば、前回のキャラクタ変更演出でキャラクタ(殿)が選択決定され、今回のキャラクタ変更演出をキャラクタ(殿)から開始し、今回のキャラクタ紹介演出における遊技者操作(選択ボタン136a、136b操作)でキャラクタ(爺)が選択され、さらに今回のキャラクタ紹介演出における遊技者操作(選択ボタン136a、136b操作)でキャラクタ(姫)が選択され、かつ遊技者操作(決定ボタン136)でキャラクタ(姫)が選択決定され、キャラクタ選択演出の実行中に、当該演出がキャンセルされた場合には、キャラクタ選択状態は以下のそれぞれの状態になる場合が含まれる。
(1)終了条件成立前(キャンセル要因発生前)に選択決定されたキャラクタ(姫)が変更された選択キャラクタになる。
(2)キャラクタ変更演出開始時に決定されている前回のキャラクタであるキャラクタ(殿)が変更された選択キャラクタになる。
(3)前回のキャラクタであるキャラクタ(殿)が変更された選択キャラクタになる。
(4)遊技者操作がなかった場合のデフォルトキャラクタとしてのキャラクタ(殿)が変更された選択キャラクタとなる。
(5)いずれのキャラクタも選択されなかったことになる。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記)
本実施形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、遊技者による選択操作を受付け可能な操作手段(例えば、決定ボタン136)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、選択演出期間(例えば、キャラクタ変更演出)中において選択状態演出(例えば、キャラクタ紹介演出)を実行可能な手段であり、前記選択状態演出は、複数の画像が選択状態であることを示す演出であり、前記演出手段は、前記選択状態演出の実行中に前記選択操作が実行された場合において選択決定演出(例えば、キャラクタ選択演出)を実行可能な手段であり、前記選択決定演出は、前記複数の画像から選択された一の画像(以下、「選択画像」という。)を示す演出であり、前記演出手段は、前記選択決定演出の実行中に割込み条件が成立した場合(例えば、図柄変動表示が開始した場合など)に、前記選択決定演出を中止する手段である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成とすることにより、割込み要因による演出等が終了するまで、キャラクタ変更を不可能とすることができ、キャラクタ変更をする場合に遊技間隔を空けさせて遊技者の射幸心を押さえることができる場合がある。
また、前記選択操作で決定された前記選択画像に関する情報を記憶可能な記憶手段(例えば、第1副制御部400のRAM408)を備え、前記記憶手段は、第一の場合に前記情報を記憶する手段であり、前記記憶手段は、第二の場合に前記情報を記憶しない手段であり、前記第一の場合とは、前記選択決定演出の予め定められた演出実行時間が経過した場合であり、前記第二の場合とは、前記選択決定演出が実行中に前記割込条件が成立した場合である、ものとしてもよい。また、前記演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記第一の場合に第一の表示を表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記選択決定演出の終了を示唆する表示(例えば、デモ画面や設定画面など)である、ものとしてもよい。
すなわち、第1副制御部400は、キャラクタ選択演出の予め定められた期間(演出実行時間)が経過した場合には、別のデモ画面や設定画面を表示し、その後に第1副制御部400における内部選択状態を更新するものとし、キャラクタ選択演出の実行中に所定の割込みが発生した場合には、キャラクタ選択演出をキャンセルすることにより、第1副制御部400の内部選択状態を更新しない構成とする。
このような構成とすることにより、遊技者は、別のデモ画面や設定画面が表示されことによって、キャラクタ選択演出が予定された演出期間の経過によって終了し、キャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新)が完了したことを認識できる。換言すると、キャラクタ選択演出が中止されて(別のデモ画面や設定画面が表示されずに)図柄変動表示などが開始すると、遊技者はキャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新が行われなかったことを認識できるので、遊技者が気付かないうちにキャラクタ変更(第1副制御部400の内部選択状態の更新)が行われてしまう事態の発生を減少できる場合がある。
また、少なくとも一つの入賞口(例えば、第1特図始動口230、第2特図始動口232など)を備え、前記割込み条件は、前記入賞口に遊技球が入賞したことに基づく条件である、ものとしてもよい。また、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ものとしてもよい。
このような構成とすることにより、図柄変動表示の演出が終了するまで、キャラクタ変更を不可能とすることができ、キャラクタ変更をする場合に遊技間隔を空けさせて遊技者の射幸心を押さえることができる場合がある。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)表示手段と、操作手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留に関する表示であり、前記第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記第一の状態とは、前記第二の表示が前記第一の表示にオーバーラップしていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の表示とは、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記表示手段は、複数の前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)表示手段と、操作手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留に関する表示であり、前記第二の表示とは、アニメーション表示が可能な表示であり、前記第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記第一の状態とは、前記第二の表示が前記第一の表示にオーバーラップしていない状態のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の表示とは、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記表示手段は、複数の前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)表示手段と、操作手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示とは、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留に関する表示であり、前記第二の表示とは、保留数の変化があった場合に、表示位置を移動することが可能な表示であり、前記第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記第二の状態とは、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記第一の状態とは、前記第二の表示が前記第一の表示にオーバーラップしていない状態のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の表示とは、時間の経過に応じて開始位置から終了位置へ向かって表示態様を変化させることが可能な表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンであり、前記表示手段は、複数の前記第二の表示を少なくとも表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一の期間において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、第二の期間において前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第二の期間は、前記第一の期間よりも長い期間であり、前記表示条件は、前記操作手段の操作があった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、メーター表示を少なくとも含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記2に記載の遊技台であって、前記メーター表示は、時間の経過に応じて表示態様が少なくとも変化可能な表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第二の表示は、演出表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記4に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)付記1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記操作手段は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記7)付記1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記8)付記1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第四の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域(以下、「第五の表示領域」という)は、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第二の表示領域は、前記第一の表示領域よりも大きな表示領域であり、前記第五の表示領域は、前記第四の表示領域よりも大きな表示領域である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第二の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第三の表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)付記1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第二の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記7)付記1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第三の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記8)付記7に記載の遊技台であって、前記第二の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態である、ことを特徴とする遊技台。
(付記9)付記7または8に記載の遊技台であって、前記第一の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記10)付記1乃至9のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第三の表示は、第四の状態である場合に、第三の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記11)付記10に記載の遊技台であって、前記第四の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態である、ことを特徴とする遊技台。
(付記12)付記10または11に記載の遊技台であって、前記第三の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態である、ことを特徴とする遊技台。
(付記13)付記10乃至12のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第三の表示は、前記第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記14)付記1乃至13のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、メーター表示を少なくとも含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記15)付記1乃至14のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示領域に第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二の表示領域に第二の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第三の表示領域に第三の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記第二の表示は、演出表示であり、前記第三の表示は、図柄表示であり、前記第二の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域であり、前記第三の表示領域の少なくとも一部の表示領域は、前記第一の表示領域の少なくとも一部の表示領域と重なる表示領域である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第二の表示であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、前記第三の表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第二の表示を少なくとも表示開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第二の表示の表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1乃至4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第三の表示の表示中に、前記第一の表示を少なくとも表示開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)付記1乃至5のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第一の表示の表示中に、前記第三の表示を少なくとも表示開始可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記7)付記1乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、第二の状態である場合に、第一の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記8)付記7に記載の遊技台であって、前記第二の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態である、ことを特徴とする遊技台。
(付記9)付記7または8に記載の遊技台であって、前記第一の状態は、前記第二の表示の少なくとも一部が前記第一の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態である、ことを特徴とする遊技台。
(付記10)付記1乃至9のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第三の表示は、第四の状態である場合に、第三の状態よりも視認性が少なくとも低くなる表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記11)付記10に記載の遊技台であって、前記第四の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしている状態である、ことを特徴とする遊技台。
(付記12)付記10または11に記載の遊技台であって、前記第三の状態は、前記第一の表示の少なくとも一部が前記第三の表示の少なくとも一部にオーバーラップしていない状態である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記13)付記1乃至12のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、メーター表示を少なくとも含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記14)付記1乃至13のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)操作手段と、表示手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の表示は、前記操作手段に関する表示であり、前記表示手段は、第一のモードにおいて前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記表示手段は、第二のモードにおいて前記第一の表示を少なくとも表示可能な手段であり、前記第一のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことにならないモードであり、前記第二のモードは、前記操作手段が自動で操作されたことになるモードである、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、前記操作手段の操作を遊技者に促す表示を少なくとも含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であり、前記第二の表示は、演出表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記3に記載の遊技台であって、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、前記第二の表示を少なくとも表示開始する手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記4に記載の遊技台であって、前記表示条件は、前記第一のモードにおいて前記操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件であり、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)付記4または5に記載の遊技台であって、前記表示条件は、前記第二のモードにおいて前記操作手段が操作されなかった場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記7)付記4乃至6のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記表示条件は、前記第二のモードにおいて前記操作手段が操作された場合に、成立する場合がある条件である、ことを特徴とする遊技台。
(付記8)付記1乃至7のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記操作手段は、遊技者が操作可能な位置に少なくとも設けられた手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記9)付記1乃至8のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)所定の移行条件が成立した場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、遊技を演出する演出画像を表示する演出表示手段と、所定の画像選択演出期間中に複数の画像のうちから遊技者により選択された画像を特定可能な特定の画像情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記特定の画像情報によって特定された画像を前記演出表示手段に表示させる演出制御手段と、遊技者による選択操作を受け付けるための操作受付部と、を備えた遊技台であって、前記画像選択演出期間は所定の第1の期間と該第1の期間の開始よりも後で開始される所定の第2の期間を含み、前記演出制御手段は、前記第2の期間中に前記操作受付部で受け付けた遊技者による選択操作に基づいて、前記演出表示手段に表示させる画像を特定するための前記特定の画像情報を前記記憶手段に記憶するとともに、予め定められた第2の期間の開始条件が成立する以前に、予め定められた画像選択演出期間の終了条件が成立した場合には、前記遊技者に代って前記複数の画像のうちから所定の画像を選択し、該所定の画像を前記演出表示手段に表示させることを特徴とする、遊技台。
(付記2)前記演出制御手段は、前記第1の期間中に前記操作受付部が受け付けた遊技者による選択操作を無視することを特徴とする、付記1に記載の遊技台。
(付記3)所定の閉状態および該閉状態よりも遊技球の入賞が容易な所定の開状態のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞口を備え、前記第2の制御状態は、前記閉状態から前記開状態に前記可変入賞口の開閉状態を所定の回数変化させるラウンド動作を所定の回数行なう制御状態であり、前記第1の制御状態は、前記ラウンド動作が行なわれていない制御状態であり、画像選択演出期間の終了条件は、前記第2の制御状態中の特定のラウンド動作を開始してから前記可変入賞口に入賞した遊技球の個数が特定の個数以上となった場合に成立することを特徴とする、付記1または2に記載の遊技台。
(付記4)遊技者の操作に基づいて所定の発射期間の経過ごとに遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置が発射した遊技球を流下させるとともに前記可変入賞口が設けられた遊技領域と、を備え、前記第1の期間は、特定の個数の前記遊技球を発射するために必要な期間よりも短い期間であることを特徴とする、付記3に記載の遊技台。
(付記5)複数の前記可変入賞口と、遊技球の落下の方向に変化を与える遊技釘と、前記発射装置により発射された遊技球が進入するための進入領域と、を前記遊技領域に設け、前記複数の可変入賞口は、第1の可変入賞口および第2の可変入賞口を含み、前記遊技釘は、前記進入領域から進入した遊技球が前記第2の可変入賞口に到達するまでに接触する可能性のある遊技釘の本数より、前記進入領域から進入した遊技球が前記第1の可変入賞口に到達するまでに接触する可能性のある遊技釘の本数が多くなるように配置され、前記特定のラウンド動作は、前記第2の制御状態中において前記第1の可変入賞口の開閉状態を所定の回数変化させるラウンド動作であることを特徴とする、付記3または4に記載の遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)画像の表示を少なくとも実行可能な表示手段と、前記表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段と、情報を記憶可能な記憶手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、
を備えた遊技台であって、前記表示手段は、選択演出を少なくとも実行可能なものであり、前記表示手段は、前記選択演出中に第一の選択状態画像を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記選択演出中に第二の選択状態画像を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記選択演出中に第三の選択状態画像を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記選択演出中に第一の選択変更アニメーションを表示可能なものであり、前記表示手段は、前記選択演出中に第二の選択変更アニメーションを表示可能なものであり、前記第一の選択状態画像は、選択画像が第一の画像であることを少なくとも示すものであり、前記第二の選択状態画像は、前記選択画像が第二の画像であることを少なくとも示すものであり、前記第三の選択状態画像は、前記選択画像が第三の画像であることを少なくとも示すものであり、前記第一の選択変更アニメーションは、前記選択画像が前記第一の画像から前記第二の画像に変更される態様を少なくとも示すものであり、前記第二の選択変更アニメーションは、前記選択画像が前記第二の画像から前記第三の画像に変更される態様を少なくとも示すものであり、前記選択画像は、選択状態にある画像であり、前記制御手段は、選択操作を受付ける制御を少なくとも実行可能なものであり、前記選択操作は、遊技者によって前記操作手段を用いて行なわれる操作を示すものであり、前記制御手段は、第一の期間中に前記選択操作を受付けた場合に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記表示手段は、前記第一の期間中に前記第一の選択状態画像を表示可能なものであり、前記第一の制御は、前記第一の選択変更アニメーションの後で前記第二の選択状態画像を前記表示手段に表示させる制御であり、前記制御手段は、第二の期間中に前記選択操作を受付けた場合に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記表示手段は、前記第二の期間中に前記第一の選択変更アニメーションを表示可能なものであり、前記第二の制御は、前記第一の選択変更アニメーションの表示を中止させ、前記第二の選択変更アニメーションの後で前記第三の選択状態画像を前記表示手段に表示させる制御であり、前記記憶手段は、前記選択演出中に前記制御手段によって前記選択操作が受付けられた場合に、第一の情報を記憶可能なものであり、前記記憶手段は、前記選択演出中に前記制御手段によって前記選択操作が受付けられなかった場合に、第二の情報を記憶可能なものであり、前記第一の情報は、前記選択画像に対応する情報であり、前記第二の情報は、前記選択演出中に遊技者が選択可能な複数の画像のうちの何れかの画像に対応する情報である、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記第二の制御は、前記第一の選択変更アニメーションの表示を中止させ、前記第二の選択状態画像を表示させず、前記第二の選択変更アニメーションの後で前記第三の選択状態画像を前記表示手段に表示させる制御である、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、移行条件の成立があった場合に、第一の制御状態と第二の制御状態を少なくとも含む複数の制御状態のうちの何れかに制御状態を移行可能な制御状態移行手段を備え、前記第一の制御状態は、遊技者に対する有利度が第一の有利度のものであり、前記第二の制御状態は、遊技者に対する有利度が第二の有利度のものであり、前記第二の有利度は、前記第一の有利度よりも高いものであり、第一の状態および第二の状態のうちの一方から他方に状態を変化可能な可変入賞口を備え、前記第二の状態は、前記第一の状態よりも遊技球の入賞が容易なものであり、前記第二の制御状態は、前記可変入賞口が少なくとも前記第二の状態となるラウンド動作を少なくとも実行可能な制御状態であり、前記第一の制御状態は、前記ラウンド動作が実行されない制御状態であり、前記選択演出の期間の終了条件の成立は、前記第二の制御状態中の特定のラウンド動作を開始してから前記可変入賞口に特定の個数の遊技球の入賞があった場合を少なくとも含む、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1〜3の何れかに記載の遊技台であって、前記第二の情報は、前記選択画像に対応する情報である、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1〜3の何れかに記載の遊技台であって、前記第二の情報は、前回の前記選択演出において前記記憶手段に記憶された情報である、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)付記1〜5の何れかに記載の遊技台であって、前記選択演出中に表示可能な選択状態画像の数は、4以上である、ことを特徴とする遊技台。
(付記7)付記1〜6の何れかに記載の遊技台であって、前記選択演出中に表示可能な選択変更アニメーションの数は、3以上である、ことを特徴とする遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)所定の移行条件が成立した場合に、遊技者に対する有利度が第1の有利度である第1の制御状態から該第1の有利度より有利度が高い第2の有利度である第2の制御状態に制御状態を移行させる制御状態移行手段と、遊技を演出する演出画像を表示する演出表示手段と、所定の画像選択演出期間中に複数の画像のうちから遊技者により選択された画像を特定可能な特定の画像情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記特定の画像情報によって特定された画像を前記演出表示手段に表示させる演出制御手段と、遊技者による選択操作を受け付けるための操作受付部と、を備えた遊技台であって、前記画像選択演出期間中は、前記複数の画像のうち所定の画像が選択状態であることを示す選択状態画像を前記演出表示手段に表示し、前記選択状態画像によって所定の画像が選択状態であると示されている場合に前記操作受付部が遊技者による選択操作を受け付けると、所定の選択変更アニメーションを前記演出表示手段に表示してから前記複数の画像のうち前記所定の画像とは別の画像が選択状態であることを示す前記選択状態画像を前記演出表示手段に表示し、所定の確定条件が成立した時点で選択状態にある画像を特定可能な前記特定の画像情報を前記記憶手段に記憶するように構成され、前記操作受付部が遊技者による選択操作を受付たことに基づいて、前記選択変更アニメーション後に特定の画像が選択状態であることを示す前記選択状態画像を前記演出表示手段に表示する場合に、該選択変更アニメーション中に前記操作受付部が遊技者による選択操作を受け付けると、該選択変更アニメーション後に特定の画像とは別の画像が選択状態であることを示す前記選択状態画像を前記演出表示手段に表示することを特徴とする、遊技台。
(付記2)所定の変更前画像が選択状態であることを示す前記選択状態画像が前記演出表示手段に表示されている場合に前記操作受付部が遊技者による選択操作を受付たことに基づいて、前記選択変更アニメーションを表示してから所定の変更後画像が選択状態であることを示す前記選択状態画像を前記演出表示手段に表示するように構成され、前記選択変更アニメーションには、前記変更後画像が含められており、前記選択変更アニメーション中に前記操作受付部が遊技者による選択操作を受付た場合には、前記選択変更アニメーションにおける前記変更後画像を、該アニメーション後に前記選択状態画像によって選択状態であると示される画像に差し替えることを特徴とする、付記1に記載の遊技台。
(付記3)所定の閉状態および該閉状態よりも遊技球の入賞が容易な所定の開状態のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞口を備え、前記第2の制御状態は、前記閉状態から前記開状態に前記可変入賞口の開閉状態を所定の回数変化させるラウンド動作を所定の回数行なう制御状態であり、前記第1の制御状態は、前記ラウンド動作が行なわれていない制御状態であり、画像選択演出期間の終了条件は、前記第2の制御状態中の特定のラウンド動作を開始してから前記可変入賞口に入賞した遊技球の個数が特定の個数以上となった場合に成立することを特徴とする、付記1または2に記載の遊技台。
(付記4)遊技者の操作に基づいて所定の発射期間の経過ごとに遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置が発射した遊技球を流下させるとともに前記可変入賞口が設けられた遊技領域と、を備え、前記選択変更アニメーションの再生時間は、前記発射期間より長い期間であることを特徴とする、付記3に記載の遊技台。
(付記5)前記画像選択演出期間は、第1の期間と該第1の期間よりも後で開始される第2の期間を含み、前記第1の期間中は、前記選択変更アニメーション中における前記選択操作を無視し、前記第2の期間中は、前記選択変更アニメーション中における前記選択操作に基づいて、前記選択状態画像によって選択状態であると示される画像を変化させることを特徴とする、付記1〜4のいずれかに記載の遊技台。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。なお、以下の説明は、上述の実施形態を含むこの明細書中で説明した遊技台に適宜、適用可能である。
(付記1)画像の表示を少なくとも実行可能な表示手段と、前記表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段と、情報を記憶可能な記憶手段と、遊技者が操作可能な操作手段と、
を備えた遊技台であって、前記記憶手段は、確定条件の成立があった場合に、選択状態にある画像を特定可能な情報を記憶可能なものであり、前記表示手段は、選択演出を少なくとも実行可能なものであり、前記表示手段は、第一の画像が選択状態であることを示す第一の選択状態画像を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第二の画像が選択状態であることを示す第二の選択状態画像を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第三の画像が選択状態であることを示す第三の選択状態画像を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第一の画像から前記第二の画像に選択状態を変更する第一の選択変更アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第二の画像から前記第三の画像に選択状態を変更する第二の選択変更アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、前記選択演出の実行中に、前記第一の選択状態画像を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第一の選択状態画像を表示中に前記操作手段が遊技者による選択操作を受付けた場合に、前記第一の選択変更アニメーションを表示した後に前記第二の選択状態画像を表示可能なものであり、前記表示手段は、前記第一の選択変更アニメーションを表示中に前記操作手段が遊技者による選択操作を受付けた場合に、該第一の選択変更アニメーションの表示を中止して前記第二の選択変更アニメーションを表示した後に前記第三の選択状態画像を表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記第一の選択変更アニメーションを表示中に前記操作手段が遊技者による選択操作を受付けた場合に、該第一の選択変更アニメーションの表示を中止して前記第二の選択状態画像の表示を行わずに前記第二の選択変更アニメーションを表示した後に前記第三の選択状態画像を表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、移行条件の成立があった場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態と該第一の有利度より有利度が高い第二の有利度である第二の制御状態を含む複数の制御状態のうちのいずれかに制御状態を移行可能な制御状態移行手段と、第一の状態および該第一の状態よりも遊技球の入賞が容易な第二の状態のうちの一方から他方に状態を変化可能な可変入賞口を備え、前記第二の制御状態は、前記可変入賞口が少なくとも前記第二の状態となるラウンド動作を少なくとも実行可能な制御状態であり、前記第一の制御状態は、前記ラウンド動作が実行されない制御状態であり、前記選択演出の期間の終了条件の成立は、前記第二の制御状態中の特定のラウンド動作を開始してから前記可変入賞口に特定の個数の遊技球の入賞があった場合を少なくとも含む、ことを特徴とする遊技台。
以下、図面を用いて、本発明の他の実施形態について説明する。以下の実施形態は、実施形態A〜実施形態Cの3つの実施形態に大別されるが、各実施実施形態及び各実施形態に含まれる実施例、変形例等は、相互に適宜組み合わせ可能である。なお、各構成を示す符号は、その実施形態A、B又はCにおいてのみ統一的に用いられている。したがって、例えば、実施形態Aの符号と同じ符号が実施形態Bでは他の構成を示す符号として用いられている場合がある。
<実施形態A>
<全体構成>
まず、図603を用いて、本発明の第1実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。以下、遊技盤200の表側というときは、この遊技領域124をさすことがある。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図604参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136に内蔵され、そのチャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、図603に示すぱちんこ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。
遊技盤200は、前面(表側)に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図603では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図605に示す。
図604は、図603のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。
ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図606参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図606参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図606参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図606参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図606参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660(図606参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図605は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図605に示す遊技盤200はいわゆる右打ち機の遊技盤である。遊技盤200は、遊技盤200の本体(あるいは遊技盤200の構成部品の支持体)となる遊技板201を備える。遊技板201は、板状の部材であり、その遊技者側の正面を表面と呼ぶ場合があり、反対側の背面(奥側の面)を裏面と呼ぶ場合がある。遊技板201は全体が透明な部材であってもよく、一部が透明な部材であってもよく、全体が非透明な部材であってもよい。遊技板201には以下の各構成が設けられている。
遊技板201には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。一般的に知られる右打ち機の遊技盤においては、遊技者の操作によって、遊技球を打ち出す強さを変化させることで、普図変動に係るゲートおよび第2特図始動口と、第1特図始動口とに分けることができる。具体的には、一般的に知られる右打ち機では、遊技領域124に対し、遊技釘238等の配設により、第一特図始動口へ入球するルートである第1の領域(遊技領域における左側領域)を転動する遊技球は第2特図始動口への入球が困難又は不可能に構成され、その逆に第2特図始動口が備えられた第2の領域(遊技領域における右側領域)を転動する遊技球は第1特図始動口への入球が困難又は不可能に構成されている。
図605に示す遊技盤200では、第1特図始動口230と、一対の羽根部材2321が設けられた、いわゆる電動チューリップ(電チュー)式の第2特図可変始動口232と、一対の羽根部材2321が設けられていない第2特図固定始動口233が用意されており、第1の領域(遊技領域における左側領域)を転動する遊技球は、主として、第1特図始動口230への入賞が期待でき、第2の領域(遊技領域における右側領域)を転動する遊技球は、主として、ゲート228の通過と第2特図可変始動口232、および、第2特図固定始動口233への入賞が期待できる。なお、本発明は、図605に示す遊技盤200の右打ち機に限って適用されるものではなく、上述の一般的に知られる右打ち機や、さらには、広く一般の遊技盤を備えたぱちんこ機にも適用することができる。
遊技領域124の、右斜め上から中央部分、さらに中央部分の下方にかけて演出装置206を配設している。この演出装置206には、右斜め上から中央部分にかけて装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普図表示装置210と、第1特図表示装置212と、第2特図表示装置214と、普図保留ランプ216と、第1特図保留ランプ218と、第2特図保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための画像表示装置であり、本実施形態のぱちんこ機100では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態のぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態のぱちんこ機100では7セグメントLEDによって構成する。これらの普図表示装置210、第1特図表示装置212は第一の図柄変動表示手段の一例に相当し、第2特図表示装置214は第二の図柄変動表示手段の一例に相当する。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄である。
普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214(報知手段)の表示領域(ここでは7ゼグメントの大きさが相当)と装飾図柄表示装置208(図柄表示手段)の表示領域(ここでは表示画面の大きさが相当)とでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の方が大きい。また、本実施形態のぱちんこ機100では、普図表示装置210、第1特図表示装置212、および第2特図表示装置214は、動画の表示が不可能であるのに対して、装飾図柄表示装置208は動画の表示が可能である。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態のぱちんこ機100では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態のぱちんこ機100では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(当否判定処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。
また、演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、ゲート228と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態のぱちんこ機100では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図604に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図603に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態のぱちんこ機100では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
ゲート228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態のぱちんこ機100では遊技盤200の右側に1つ配設している。ゲート228は、右打ちすることによって進入が期待される始動口である。ゲート228を通過した球は一般入賞口226に入球した球とは違って、遊技島側に排出することはない。球がゲート228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
可変入賞口234は、本実施形態のぱちんこ機100では遊技盤200の右側に一つだけ設けられており、右打ちすることによって入球が期待される入賞口である。この可変入賞口234は、入賞開口と、ソレノイドによってその入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。すなわち、可変入賞口234は、所定の第1の開閉状態(ここでは閉状態)およびその第1の開閉状態よりも遊技球の入賞が容易な第2の開閉状態(ここでは開状態)のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段であり、特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。なお、可変入賞口234における閉状態は必ずしも完全に閉塞した状態である必要はなく、少し開いていても、遊技球の入球が不可能あるいは困難な状態であればよい。また、本実施形態では可変入賞口234は、扉型のアタッカであるが、シャッター型のアタッカであってもよい。
可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。可変入賞口234に入球した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図可変始動口232は、本実施形態のぱちんこ機100では右側に1つだけ配設している。第2特図可変始動口232は、右打ちすることによって入球が期待される始動口である。この第2特図可変始動口232は、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321を備えており、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図可変始動口232の開口への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図可変始動口232の開口への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。
一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図可変始動口232の開口への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図可変始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。
一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図可変始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図可変始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図可変始動口232に入球した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
なお、以下の説明では、第2特図可変始動口232および第2特図固定始動口233を総称して第2特図始動口と称することがある。
本実施形態のぱちんこ機100では、装飾図柄表示装置208の下方に、通路構造1を設けている。通路構造1は、遊技球の通路を形成する通路形成構造である。通路構造1の詳細は後述するが、概略を述べると、本実施形態の場合、通路部10と、振分部11と、通路部12および13とを備えた通路ユニットを構成している。通路部10、12および13は、いずれも遊技球1つが通過可能な断面形状ないし断面サイズを有していてもよい。通路部10の上端部には、入口部10aが設けられており、遊技領域124を流下する遊技球が進入可能である。入口部10aに進入した遊技球は、通路部10を通過し振分部11において通路部12または通路部13に振り分けられる。
第1特図始動口230は、通路部12の内部にあり、通路部12の下側の端部(本実施形態の場合、遊技板201の裏側に位置する)には始動入賞領域R1が設定されており、この始動入賞領域R1を遊技球が通過することで第1特図始動口230に入賞する。より具体的には、始動入賞領域R1に遊技球の検出位置が設定された球検出センサが配置されており、球検出センサにより遊技球が検出されると第1特図始動口230に入賞したことが検出される。
第1特図始動口230に入賞すると、図604に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。第1特図始動口230に入賞した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
なお、本実施形態では、始動入賞領域R1を通路部12の途中に設定して通路部12を通過する遊技球を検出して、第1特図始動口230に入賞することを検出する構成としたが、始動入賞領域R1を通路部12の外部に設定し、通路部12を通過して排出された遊技球を検出して、第1特図始動口230に入賞したことを検出してもよい。
なお、本実施形態の場合、第1特図始動口230に隣接して通路部12の側部に、図617等を参照して後述する開口部OP1が形成されている。したがって、第1特図始動口230に入賞する場合としては、開口部OP1を通って第1特図始動口230に入球し、始動入賞領域R1を通過する場合の他、入口部10aから通路構造1に進入し、通路部12に振り分けられて第1特図始動口230に入球し、始動入賞領域R1を通過する場合もある。入賞態様(入賞ルート)が複数種類となるので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
なお、入口部10aから通路構造1に進入し、通路部12に振り分けられたが、開口部OP1から通路構造1の外部へ放出される場合もあり、この場合は、第1特図始動口230に入賞しない。
第2特図固定始動口233は、通路部13の内部にあり、通路部13の下側の端部(本実施形態の場合、遊技板201の裏側に位置する)には始動入賞領域R2が設定されており、この始動入賞領域R2を遊技球が通過すると第2特図固定始動口233に入賞する。より具体的には、始動入賞領域R2に遊技球の検出位置が設定された球検出センサが配置されており、球検出センサにより遊技球が検出されると第2特図固定始動口233に入賞したことが検出される。
第2特図固定始動口233に入賞すると、図604に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。第2特図固定始動口233に入賞した球は、遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
なお、本実施形態では、始動入賞領域R2を通路部13の途中に設定して通路部13を通過する遊技球を検出して、第2特図固定始動口233に入賞したことを検出する構成としたが、始動入賞領域R2を通路部13の外部に設定し、通路部13を通過して排出された遊技球を検出して、第2特図固定始動口233に入賞したことを検出してもよい。
なお、本実施形態の場合、第2特図固定始動口233に隣接して通路部13の側部に、図617等を参照して後述する開口部OP2が形成されている。したがって、第2特図固定始動口233に入賞する場合としては、開口部OP2を通って始動入賞領域R2を通過する場合の他、入口部10aから通路構造1に進入し、通路部13に振り分けられて始動入賞領域R2を通過する場合もある。入賞態様(入賞ルート)が複数種類となるので、遊技の興趣を向上できる場合がある。
なお、入口部10aから通路構造1に進入し、通路部13に振り分けられたが、開口部OP2から通路構造1の外部へ放出される場合もあり、この場合は、第2特図固定始動口233に入賞しない。
本実施形態では、左右方向に開口している開口部OP1や開口部OP2よりも、上方向に開口している入口部10aの方が遊技領域を流下する遊技球が進入しやすく構成されている。
すなわち開口部OP1、開口部OP2、入口部10aのいずれかに遊技球が入賞した場合には、ほぼ(確実に、または高確率で)始動入賞領域R1またはR2を通過するが、相対的な数としては、入口部10aからの遊技球の入賞数が多くなる構成となっている。
通路構造1は、その全体または一部が透過性を有していてもよい。透過性を有することで、遊技者が通路構造1の内部を視認可能な場合があり、遊技球の振分を視認あるいは推測することができる場合がある。
なお、可変入賞口234は、遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設する態様であってもよい。この態様によれば、大当り遊技中は左打ち、大当り遊技終了後に電サポ状態へ移行した場合は右打ちすることが遊技者に薦められる。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球を遊技盤200の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このぱちんこ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら遊技領域124を流下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図可変始動口232、第2特図固定始動口233)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、またはゲート228を通過するのみでアウト口240に到達する。
図603に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図605に示す装飾図柄表示装置208は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は装飾図柄表示手段の一例に相当する。
<制御部>
次に、図606を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300、400、500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段(例えば、主制御手段、第一副制御手段、第二副制御手段)ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300、400、500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段(副制御手段)ととらえることもできる。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図可変始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、ゲート228を球が通過したことを示す信号を受信した場合も同様に、ゲート228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、ゲート228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図可変始動口232、第2特図固定始動口233、可変入賞口234など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、ゲート228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図603に示すチャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、を接続している。基本回路402には、チャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428を接続している。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
第1副制御部400と第2副制御部500を併せた副制御手段は、遊技制御手段である主制御部300からの指令信号を受信し、受信した指令信号に基づいて、装飾図柄表示装置208等の演出手段を制御する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて図604に示す払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図603に示す発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給してもよいし、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、ぱちんこ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源管理部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図606では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源管理部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9v)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源管理部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源管理部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、本実施形態では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
<図柄の種類>
次に、図607(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図607(a)は特図の停止図柄態様(第1の図柄態様)の一例を示したものである。第1特図始動口230に球が入球したことを球検出センサである第一球検出センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始される、一方、第2特図固定始動口233に球が入球したことを球検出センサである第二球検出センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始され、第2特図可変始動口232に球が入球したことを球検出センサである第三球検出センサが検出したことを条件としても特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図1の図柄変動表示)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図2の図柄変動表示)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図607(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」の10種類の特図が示されている。図607(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、6種類の大当り図柄(「特図A」から「特図F」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)特別大当り図柄であり、「特図C」は2R特別大当り図柄であって、突然確変と称される。これらの図柄(特図A、C)が停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図高確率状態になる。「特図B」は15R大当り図柄であり、「特図D」は2R大当り図柄であって、突然時短と称される。特図Bまたは特図Dが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図高確率状態になる。「特図E」は、隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、「特図F」は突然通常と称される2R大当り図柄である。特図Eが停止表示されるとその後、制御状態は特図高確率普図低確率状態になる。特図Fが停止表示されるとその後、制御状態は特図低確率普図低確率状態になる。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図605に示す可変入賞口234の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の開閉状態(ここでは閉状態)から第2の開閉状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと、特別大当りあるいは時短大当りとの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当りあるいは時短大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
本実施形態では、大当り遊技中には特図低確率状態へ移行し、特図A、特図C、および特図Eに当選した場合には、大当り遊技終了後、次に大当りするまで特図高確率状態が維持される。一方、特図B、特図D、および特図Fに当選した場合には、大当り遊技終了後も特図低確率状態のままである。特図低確率状態は第1の確率制御状態の一例に相当する。また、大当り遊技終了後に特図高確率状態になることを特図確変と称することもあり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)は、遊技者の有利度が高くなる制御状態であって第2の確率制御状態の一例に相当する。この特図高確率状態を確変状態と称することがある。なお、本明細書では制御状態という遊技台(ぱちんこ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。この確率制御状態の移行は主制御部300が行い、主制御部300は、確率制御状態移行手段の一例に相当する。
また、特図A〜Dに当選すると、いずれも大当り遊技終了後、電チューサポート(電サポ)有りの状態(以下、電サポ状態と称する)に移行する。電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。
この電サポ状態は、このぱちんこ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では1.2秒に短縮される。
また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図可変始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、ゲート228への1回の球の通過につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材2321が、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図可変始動口232に入球する確率が高まる。
なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図可変始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図可変始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図可変始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図可変始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図可変始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。本実施形態では、特図Aおよび特図Cが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、特図Bおよび特図Dが停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(特図E、特図F)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図可変始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図可変始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図可変始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図可変始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
本実施形態のぱちんこ機100によれば、仮に非電サポ中に、右打ちを行って第2特図可変始動口232への遊技球の入賞を狙ったとしても、普図変動遊技の変動時間(10秒)、普図低確率状態(1/101)、第2特図可変始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間(0.3秒)の構成により入賞しにくい状態である。
さらに、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として2種類の停止図柄が用意されている。図607(a)に示す、特図Gは第1小当り図柄であり、特図Hは第2小当り図柄である。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば15回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で1.5秒間しか維持しない。小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない役であり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が相対的に高い状態になる。
また、本実施形態では、ハズレ図柄も2種類用意されている。図607(a)に示す、特図Iは第1ハズレ図柄であり、特図Jは第2ハズレ図柄である。ハズレ図柄が停止表示されると、可変入賞口234の扉部材2341は開閉動作を行わず、遊技者の有利度が相対的に低い状態になる。なお、「特図I」と「特図J」以外のハズレ図柄(例えば、第3のハズレ図柄等)をさらに用意しておいてもよく、本実施形態ではハズレ図柄は複数種類の図柄を含むものである。
以上説明したように、本実施形態のぱちんこ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、ぱちんこ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。すなわち、主制御部300のCPU304は、第1特図表示装置212または第2特図表示装置214が大当りの図柄態様を停止表示した後に、遊技者に有利な大当り遊技状態を付与する特別遊技状態付与手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234の扉部材2341が開閉動作を行うものの、可変入賞口234への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、大当り図柄1として「特図A」以外の図柄も用意されており、大当り図柄2等の他の図柄についても同様である。
第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜と特図J)を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図607(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第一球検出センサが検出したこと、第2特図固定始動口233に球が入球したことを第二球検出センサが検出したこと、あるいは第2特図可変始動口232に球が入球したことを第三球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特別図柄表示装置212および第2特別図柄表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様(第2の図柄態様)を停止表示する。
15R大当りである「特図B」または15R特別大当りである「特図A」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ1(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。
15R特別大当りである「特図A」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
隠れ確変である「特図E」や、突然通常である「特図F」や、小当りである「特図G」、「特図H」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示し、突然確変である「特図C」や、突然時短である「特図D」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾3−装飾5」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。
ハズレである「特図I」、「特図J」を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、大当りあるいは小当りとなる装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を装飾図柄の変動停止表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図607(a)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(b)参照)は、装飾図柄(同図(b)参照)の方が大きい。
図607(c)は普図の停止図柄態様(第2の図柄態様)の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、ハズレ図柄である「普図B」の2種類がある。ゲート228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とハズレ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図607(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を普図の変動停止表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
<主制御部メイン処理>
次に、図608を用いて、図606に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図606に示す主制御部300のRAM308には、大当り用特図1乱数カウンタ、小当り用特図1乱数カウンタ、ハズレ用特図1乱数カウンタ、およびこれらのカウンタの特図2用のカウンタが設けられている。また、RAM308には、特図変動時間第1判定乱数値、および特図変動時間第2判定乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタも設けられている。さらに、そのRAM308には、特図1の保留数、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1当否判定結果、特図1決定結果、特図1変動時間、およびこれらの、保留数や乱数値や結果の特図2用のものがそれぞれが記憶される。またRAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた保留記憶部が特図1と特図2で別々に用意されている。特図1の保留記憶部には、後述するように、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値の5つの乱数値を1セットにしてこれら5つの乱数値が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図606に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図608に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップSA01では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA07では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。
具体的には、最初に、図604に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図606に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、大当り用特図乱数値カウンタ、小当り用特図乱数値カウンタ、およびハズレ用特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための4つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップSA15の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図609を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図606に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図606に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図606に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、第2特図可変始動口232、第2特図固定始動口233への入球、またはゲート228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234やこれらの始動口230、232、233への入賞、ゲート228の通過があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB07およびステップSB09では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、普図タイマ乱数、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、特図1変動時間決定用乱数値、大当り用特図2乱数値、小当り用特図2乱数値、ハズレ用特図2乱数値、および特図2変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶し
ておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1に関する乱数値を取得するためのカウンタと特図2に関する乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234や始動口230、232に入賞、ゲート228の通過があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口またはゲートごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップSB17では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230に入賞があり、且つ、保留している特図1変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合には、所定の始動情報を取得する。すなわち、保留数が所定数未満であれば、特図1当選乱数値、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値を取得する。ここで取得した特図1当選乱数値は、ハードウェア乱数を加工した値(ハードウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。一方、大当り用特図1乱数値、小当り用特図1乱数値、ハズレ用特図1乱数値、および特図1変動時間決定用乱数値は、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタから導出されたソフトウェア乱数を加工した値(ソフトウェア乱数の値+Rレジスタの値+1)である。図606に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報を生成して導出するものであり、始動情報導出手段(第1の始動情報導出手段、第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図1の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。この特図1の保留記憶部は、第1特図始動口230(第1の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第1上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図1の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよいし、特図1の保留記憶部および一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図1の保留数の値に1を加算し、特図1の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。また、特図2についても、特図1と同様に始動情報である各乱数値を取得し、取得した乱数値をRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、1セットの始動情報として同様に記憶され、さらに、RAM308に記憶されている特図2の保留数の値に1を加算する。特図2の保留記憶部は、第2特図始動口(第2の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第2上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶さ
れた値を特図2の保留記憶部に記憶してもよく、この場合一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよいし、特図2の保留記憶部および一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよい。
本実施形態のぱちんこ機100は、入賞順変動機である。すなわち、第1特図始動口230および第2特図始動口(第2特図可変始動口232あるいは第2特図固定始動口233)の始動口に入賞した順に特図変動遊技(特図の図柄変動表示)が行われる。入賞受付処理では、特図1と特図2の間で、入賞の順番がわかるように始動情報が記憶される。
また、ゲート228を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を始動情報である普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。また、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより、第1特図始動口230、第2特図可変始動口232、第2特図固定始動口233、ゲート228、または可変入賞口234の入賞(入球)または通過を検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、第1特図始動口230、第2特図始動口、ゲート228、および可変入賞口234の入賞(入球)または通過の有無を示す入賞受付情報を設定する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば始動情報を取得せずに、ステップSB19に進む。
ステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。図606に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図607(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図607(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図可変始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。このようにして一対の羽根部材2321の開放制御を行う主制御部300のCPU304が、可変始動領域制御を行う可変始動領域制御手段の一例に相当する。一方、非電サポ状態であれば、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定するとともに、第2特図可変始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)には、何ら信号を出力しない。こうすることで、羽根部材2321は閉じた状態のままになる。なお、羽根部材2321を閉じた状態に維持するための信号を必ず出力するようにしてもよい。
また、電サポ状態であった場合には、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する処理では、所定の閉鎖期間(例えば0.1秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、電サポ状態であった場合には、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理において、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
続いて、ステップSB23では普図関連抽選処理を実行する。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図可変始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップSB24)が実行される。特図先読み処理は、特図保留数記憶領域に記憶された特図保留数が増加すると、当該増加した保留に係る始動情報を先読みして、特図変動遊技の停止図柄等を特図関連抽選処理での当否判定より前に事前判定する。
主制御部300のRAM308内には、特図先読み処理を実行した結果の特図先読み結果(事前判定結果ともいう)を記憶する特図先読み結果記憶部が設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図1の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1の先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果の情報の次の順位に新たな特図1先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図1始動情報記憶領域の最先の特図1始動情報を消去する際には同時に特図1用先読み結果記憶部の最先の特図1先読み結果の情報を消去するとともに、特図1先読み数記憶領域に記憶された特図1先読み数を1減算する。また、最先の特図1先読み結果の情報を消去したら、残余の特図1先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで特図2の先読み結果を格納できるようになっている。また、RAM308内には、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2の先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域が設けられている。主制御部300は、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図2先読み結果の情報の次の順位に新たな特図2先読み結果の情報を書き込む。
主制御部300は、特図2始動情報記憶領域の最先の特図2始動情報を消去する際には同時に特図2用先読み結果記憶部の最先の特図2先読み結果の情報を消去するとともに、特図2先読み数記憶領域に記憶された特図2先読み数を1減算する。また、最先の特図2先読み結果の情報を消去したら、残余の特図2先読み結果の情報の順位が1ずつ繰り上がるように処理する。
なお本実施形態では保留の増加分だけ先読み処理をするようにしているが、毎回全保留に対して特図先読み処理を実施するようにしてもよい。また、後述するコマンド設定送信処理(ステップSB33)では、先読み結果の情報を含むコマンドを送信するが、先読み結果の情報は増加分のみ送信してもよいし、全保留に対する先読み結果の情報を送信するようにしてもよい。
次に、特図状態更新処理を行う(ステップSB25)。上述のごとく、本実施形態のぱちんこ機100は、入賞順変動機である。以下、特図1と特図2を区別せずに単に特図、第1特別図柄表示装置212と第2特別図柄表示装置214を区別せずに単に特図表示装置、第1特図始動口230と第2特図始動口を区別せずに単に特図始動口とそれぞれ称して説明することがある。
特図状態更新処理では、特図の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図変動表示の途中(特図表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図表示装置による特図の変動表示(特図の図柄変動表示)が行われる。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1ハズレフラグ、第2ハズレフラグ、確変フラグ、および時短フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図変動表示時間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、後述する特図関連抽選処理(ステップSB29)における特図決定結果(特図の停止図柄態様)に基づいて、特図表示装置を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図表示装置は、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、2R特別大当り図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第2ハズレ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図が所定期間停止表示され、特図変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に値がセットされている場合には、その値が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中や小当り遊技中にも、時短フラグをオフする。すなわち、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中および小当り遊技状態中(第二の制御状態中)である場合に、非電サポ状態(第一の進入率制御状態)に移行させる。
また、後述するコマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であるのか特図1であるのかを表す特図識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に5Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に7Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材2341の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材2341を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
以上説明したように、主制御部300のCPU304は、特図表示装置が当りの当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示した後で、遊技者に有利な当り制御状態を開始するものであり遊技制御手段の一例に相当する。また、主制御部300のCPU304は、大当り遊技状態中に、可変入賞口234の扉部材2341の開閉状態の変化制御を行う可変入賞制御手段の一例にも相当する。なお、主制御部300のROM306には、可変入賞口234の扉部材2341の開閉パターンが記憶されており、主制御部300のCPU304は、そのROM306から、特図変動遊技の当否判定に応じた開閉パターンを取得する。
また、主制御部300のCPU304は、特図決定結果が表す停止図柄態様に基づいて、大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変フラグや時短フラグをオンに設定する。すなわち、主制御部300のCPU304は、後述する特図抽選処理で特図決定結果が「特図A」や「特図C」である場合には確変フラグと時短フラグの双方をオンに設定する。また、特図決定結果が「特図E」である場合には確変フラグと時短フラグのうち確変フラグのみをオンに設定する。さらに、特図決定結果が「特図B」や「特図D」である場合には確変フラグと時短フラグのうち時短フラグのみをオンに設定するとともにRAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数100回をセットする。確変フラグがオンに設定されていると、特図高確率状態(確率変動中)であり、大当り遊技終了後に大当りに当選する確率が高くなっている状態(特図高確率状態)である。一方、確変フラグがオンに設定されていない(オフに設定されている)と、特図低確率状態である。したがって、確変フラグの設定状態は、当否判定(特図の抽選)の結果に影響を与える。また、時短フラグがオンに設定されていると電サポ状態であり、電チューが開きやすい(例えば当りやすい)、一回の当りに基づく開放時間が長い、一回の当りに基づく開放回数が多いなど可変始動領域制御が遊技者に有利になるように行われる。反対に、時短フラグがオフに設定されていると非電サポ状態であり、可変始動領域制御が遊技者に不利になるように行われる。したがって、時短フラグの設定状態は、可変始動領域制御にも影響を与える。よって、確変フラグおよび/または時短フラグの設定状態を表す情報は、遊技制御情報の一例に相当し、主制御部300のCPU304は遊技制御情報決定手段の一例に相当する。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。さらに、特図変動遊技の結果がハズレであれば、ハズレフラグがオンされる。このハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図非作動中を設定する。特図非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次の処理に移行するようにしている。
ステップSB25における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図関連抽選処理(ステップSB29)を行う。この特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。上述のごとく、本実施形態のぱちんこ機100は入賞順変動機であるため、特図関連抽選処理も、特図始動口への入賞順に実施されることになる。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に6Hを送信情報(コマンド種別)として追加記憶する。
特図関連抽選処理では、特図についての、当否判定(抽選)の実行、停止表示する特図の決定、ならびに変動時間の決定を行う。特図関連抽選処理を実行する主制御部300のCPU304が当否判定手段の一例に相当する。特図関連抽選処理では、最初に、所定条件を充足したか否かを判定する。ここでの判定では、まず、所定の当否判定禁止条件が不成立であるか否かの判定を行う。すなわち、特図表示装置が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれかの表示中である場合には主制御部タイマ割込処理に戻り、いずれの表示中でもない場合には、特図作動中に設定されているか特図非作動中に設定されているかを判定し、特図作動中に設定されていれば主制御部タイマ割込処理に戻り、特図非作動中に設定されていれば、当否判定禁止条件が不成立であったことになり、今度は、所定の当否判定条件が成立しているか否かの判定を行う。当否判定条件についての判定は、RAM308に設けた特図の保留記憶部を参照し、特図変動遊技の保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が0であれば、主制御部タイマ割込処理に戻る。反対に、保留数が1以上であれば、所定の当否判定条件が成立していることになり、RAM308に設けられた特図保留記憶部から、最も過去に格納した始動情報である1セット分の乱数値(特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を取り出し、その保留記憶部にまだ格納されている始動情報(乱数値のセット)を、今記憶されている領域から隣の領域に移し替える。すなわち、特図1と特図2を合わせて最も過去に格納した始動情報を特図保留記憶部から取り出し、さらに特図保留記憶部に始動情報が格納されていれば、N番目に古い始動情報を特図保留記憶部におけるN−1番目に古い始動情報として設定したことになる。また、RAM308に記憶している保留数を1減算する。RAM308の特図保留記憶部から1セット分の乱数値(特図当選乱数値、大当り用特図乱数値、小当り用特図乱数値、ハズレ用特図乱数値、および特図変動時間決定用乱数値)を取り出す処理を行う主制御部300のCPU304が、始動情報取得手段の一例に相当する。
図611(a)は当否判定用高確率テーブルを示す図であり、同図(b)は当否判定用低確率テーブルを示す図である。これらのテーブルは、主制御部300のROM306に記憶されている。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から始動情報を取り出すと、確変フラグを参照し、確変フラグがオンであれば特図高確率状態であるため、特図当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が同図(a)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。一方、確変フラグがオフであれば特図低確率状態であるため、特図当選乱数値が同図(b)に示す当否判定用高確率テーブル内のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて、特図2当否判定結果として「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出する。「大当り」、「小当り」または「ハズレ」を導出することが当否判定に相当する。
次いで、特図当否判定結果に基づいて特図1あるいは特図2の図柄を決定する。
図611(c)は、特図1決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図1決定用テーブルは、当否判定結果ごとに特図1の停止図柄態様(図607(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
主制御部300のCPU304は、特図1当否判定結果が大当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの大当り用特図1乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図1決定用テーブル中の、当否判定結果が大当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図1決定結果として「特図A」〜「特図F」を決定する。また、特図1当否判定結果が小当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの小当り用特図1乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図1決定用テーブル中の、当否判定結果が小当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図1決定結果として「特図G」または「特図H」を決定する。さらに、特図1当否判定結果がハズレの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちのハズレ用特図1乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、同図(c)に示す特図1決定用テーブル中の、当否判定結果がハズレのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図1決定結果として「特図I」または「特図J」を決定する。ここで決定した特図1決定結果は、第1特図表示装置212によって停止表示されることになる特図1の図柄態様を表す情報である。
図612は、特図2決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図2決定用テーブルは、当否判定結果ごとに特図2の停止図柄態様(図607(a)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。本実施形態では、特図2については、小当りは用意されておらず、2R大当りも用意されていない。すなわち、図607(a)に示す特図の停止図柄態様のうち、15R特別大当り図柄(特図A)、15R大当り図柄(特図B)、第1ハズレ図柄(特図I)、および第2ハズレ図柄(特図J)のみが用意されている。したがって、特図1で大当りするよりも、特図2で大当りした方が、出球獲得のチャンスが多く(ラウンド数が多く)、遊技者にとっては有利である。このように、本実施形態のぱちんこ機100では、大当りしたときに特図1と特図2で付加価値に差を設けている。なお、大当りしたときに特図1と特図2で、出球獲得数はほぼ同じものの、大当り遊技中の演出やゲーム性(例えば、特図2で大当りしないと出現しないプレミアム演出を設ける)等に差を設けてもよい。
ただし、本実施形態では、図611(c)に示す特図1決定用テーブルで確変付き大当りに決定される確率は、66%(特図A:50%+特図C:8%+特図E:8%)であり、図612に示す特図2決定用テーブルで確変付き大当りに決定される確率も66%(特図A:66%)であることから確変率は特図1と特図2で同一である。なお、本実施形態は入賞順変動であり、非電サポ時は左打ち操作により特図1変動遊技と特図2変動遊技が交互に(イレギュラー的な入賞を除いて)行われるが、電サポ状態においては右打ち操作により、特図2変動遊技が主に実行されるゲーム性である。そのため、電サポ中は有利な大当りを獲得しやすいといったゲーム性は一般的な特図2優先変動機となんら変わりはない。
主制御部300のCPU304は、特図2当否判定結果が大当りの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの大当り用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、図612に示す特図2決定用テーブル中の、当否判定結果が大当りのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図A」または「特図B」を決定する。また、特図2当否判定結果がハズレの場合であれば、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちのハズレ用特図2乱数値(取り得る数値範囲は0〜99)が、図612に示す特図2決定用テーブル中の、当否判定結果がハズレのうちのいずれの乱数範囲に属するかを判定し、特図2決定結果として「特図I」または「特図J」を決定する。ここで決定した特図2決定結果は、第2特図表示装置214によって停止表示されることになる特図2」の図柄態様を表す情報である。
続いて、特図決定結果に基づいて特図1あるいは特図2の図柄変動表示における図柄変動時間(特図変動時間)を決定する。ここでの変動時間の決定には、RAM308の保留記憶部から先に取得した1セット分の乱数値のうちの特図変動時間決定用乱数値(取り得る数値範囲は0〜65535)が用いられる。
図613(a)は、特図1変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図1変動時間決定用テーブルは、テーブル1〜4で構成されており、テーブル1は特図1決定結果が15Rの大当り図柄(特図A、B)であったときに用いられるテーブルであり、テーブル2は特図1決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や小当り図柄(特図G、H)であった場合に用いられるテーブルであり、テーブル3又は4は特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であったときに用いられるテーブルである。
テーブル1〜4の各テーブルは、変動時間と、特図1変動時間決定用乱数値の乱数選択範囲との対応関係が規定されている。また、この図613(a)に示す各テーブルには、各変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を表す変動パターンの名称も参考までに示されている。本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられている。主制御部300が、特図の変動時間に対応した装飾図柄表示装置208の演出態様まで決定してもよいが、本実施形態では、ここで決定された変動時間を表す情報を、第1副制御部400に送信し、第1副制御部400が、変動時間に対応した装飾図柄表示装置208における演出態様を決定する。本実施形態では、10種類の変動パターンが用意されている。これらの変動パターンには、リーチ演出を伴う変動パターンと、リーチ演出を伴わない変動パターンとがある。本実施形態では、リーチ演出として、ノーマルリーチ、スーパーリーチA、およびスーパーリーチBが用意されている。ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図605に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態(リーチ状態)のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せ(図607(b)に示す"装飾図柄の組合せ1"や"装飾図柄の組合せ2")を停止表示することとなる状態のことである。
スーパーリーチAやスーパーリーチBは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたリーチの一種であり、特定キャラクタを登場させてもよい。
なお、スーパーリーチとしては、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等が知られており、さらには、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも知られている。本明細書で単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチを含んだ装飾図柄の変動態様を意味する。このリーチは、特図の当否判定(抽選)の結果が当りの判定結果になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に予告する演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。リーチなしは、特図の変動時間が相対的に短く、スーパーリーチは特図の変動時間が相対的に長く、ノーマルリーチは特図の変動時間がリーチなしとスーパーリーチの間の時間になる。
特図1決定結果が特図Aあるいは特図Bであった場合(テーブル1参照)には、ともに電サポ付きの15Rの大当り図柄であり、テーブル1に示すように、65秒の最長変動時間が最も選ばれやすく、15秒の変動時間が最も選ばれにくい。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチ演出が行われる。
特図1決定結果が2R大当り図柄(特図C〜特図F)や、小当り図柄(特図G、H)であった場合(テーブル2参照)には、一律に12秒の変動時間が選ばれる。なお、この場合には、装飾図柄表示装置208ではリーチなしの変動後に停止表示された装飾図柄の組合せ(装飾図柄の組合せ3、装飾図柄の組合せ4)を一旦消灯させる、いわゆるチャンス目全消灯が行われる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であった場合には、電サポ状態であるか否かと、特図1の保留数とに応じて使用されるテーブルが異なる。主制御部300のCPU304は、時短フラグと、RAM308に記憶されている特図1の保留数を参照して、使用するテーブルを決定する。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が3である場合には、テーブル3を使用する。この場合には、特図1の消化を早めるため、3秒の短い変動時間が選択される確率が高く、3秒の変動時間が選択されると、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、短縮変動が行われることになる。
特図1決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、非電サポ状態かつ特図1の保留数が0〜2である場合あるいは電サポ状態である場合(保留数は無関係)には、テーブル4を使用する。テーブル4に示すように、8秒の変動時間(リーチなしのハズレ)が高確率で選択され、低確率ではあるが、10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択されることがある。10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択された場合には、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われる。
以上説明した特図1変動時間決定用テーブルを用いて、特図1変動時間は決定される。
図613(b)は、特図2変動時間決定用テーブルを示す図である。このテーブルも、主制御部300のROM306に記憶されている。この特図2変動時間決定用テーブルは、テーブル5〜8で構成されており、テーブル5は、特図2決定結果が15Rの大当り図柄(特図A、B)であったときに用いられるテーブルであり、図613(a)に示すテーブル1の内容と同じ内容である。テーブル6は、特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が1〜3である場合に用いられるテーブルである。テーブル6では、電サポ状態であり、特図2の消化を早めるため、1.5秒の最短変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われず、超短縮変動が行われることになる。テーブル7は、特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、電サポ状態かつ特図2の保留数が0である場合に用いられるテーブルである。テーブル7では、特図2の保留を貯めるため、ある程度長めの8秒の変動時間が一律に選ばれ、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われない。テーブル8は、特図2決定結果がハズレ図柄(特図I、J)であって、非電サポ状態である場合に、特図2の保留数に関わらず用いられるテーブルである。非電サポ状態で第2特図始動口232への入賞があった場合は、普図低確率状態のもと普図変動遊技に当選したという稀なケースになる。テーブル8では、特図2の変動時間を短縮したり超短縮することなく、8秒の変動時間(リーチなしのハズレ)が高確率で選択され、低確率ではあるが、10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択されることがある。10秒、40秒、あるいは60秒の変動時間が選択された場合には、装飾図柄表示装置208では、リーチ演出が行われる。
以上説明した特図2変動時間決定用テーブルを用いて、特図2変動時間は決定される。
図609に戻り、ステップSB29の特図関連抽選処理に続いて行われるステップSB33では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、普図保留増加コマンド、先読み予告コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、特図停止図柄を表す情報、制御状態を表す情報(時短フラグおよび確変フラグの設定状態を表す情報)、特図変動時間を表す情報などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、現在の保留数を表す情報などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、制御状態を表す情報などを含み、当りラウンド数指定コマンドの場合であれば制御状態を表す情報、当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報、特図変動時間を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図停止図柄を表す情報(特図決定結果)、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。
上述の一般コマンド入賞演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。入演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その入演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に入賞演出制御コマンドを送信する。入賞演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に、大当り遊技が開始されることを遊技者に報知する画像を所定のオープニング演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が開始する。
上述の一般コマンド終了演出開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。終了演出開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その終了演出開始コマンドに基づいて第2副制御部500に終了演出制御コマンドを送信する。終了演出制御コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208に大当りを終了することを遊技者に報知する画像を所定の終了演出期間(例えば3秒間)表示させ、大当り遊技が終了する。
上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している当りラウンド数、現在のラウンド数、制御状態を表す情報などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している現在のラウンド数、制御状態を表す情報、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、制御状態を表す情報、事前判定した特図1あるいは特図2の情報を設定する。
さらに、このステップSB33では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、普図保留増加コマンドのコマンドデータに、制御状態を表す情報等を設定する。また、主制御部300から第1副制御部400には、普図絡みのコマンドとして、普図の変動表示が開始した(する)ことを表す普図変動開始コマンドも送信される。なお、主制御部300から第1副制御部400には、普図の変動表示が停止した(する)ことを表す普図変動停止コマンドや、一対の羽根部材2321が開放を開始した(する)ことを表す電チュー開放開始コマンドや、一対の羽根部材2321が閉鎖した(する)ことを表す電チュー閉鎖コマンドを送信するようにしてもよい。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。また、第1副制御部400では、コマンドに含まれている当りラウンド数と現在のラウンド数に基づき、当り全ラウンドが終了するまでの残りラウンド数を取得する。
また、このコマンド設定送信処理では、図606に示す払出制御部600にもコマンドを送信する。払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
次に、図609に示す主制御部タイマ割込処理では、外部出力信号設定処理(ステップSB35)を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、上述のステップ205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、図606に示す各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して第1副制御部400に出力する。
ステップSB39では、電源の遮断(電断)を検出したか否かを判定するために、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進み、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進む。
ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行い、その後、図608に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断時処理を行い、その後、図608に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図610を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、ステップSC01の初期設定が実行される。この初期設定では、図606に示すI/Oポート410の初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。
ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。
ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。このコマンド処理では、復電時サブ側フラグ設定処理等が行われる。
ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、SC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、この演出制御処理では、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理、および変動開示時サブ側予告処理も行われる。
ステップSC11では、図603に示すチャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップSC09で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップSC15では、SC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップSC17では、SC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418の駆動回路420への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップSC21では、SC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、SC03へ戻る。
次に、図610(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。図610(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶し、このコマンド受信割込処理が終了する。
次に、図610(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。図610(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE01では、図610(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE03では、ステップSC21で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行い、このタイマ割込処理が終了する。
<第2副制御部500の処理>
第2副制御部500では、第1副制御部400から送信されてきた制御コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208の制御を実行する。第2副制御部500には、装飾図柄表示装置208に画像を表示する画像制御部が接続されている。この画像制御部は、VRAM(ビデオRAM)およびGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)を有する。GPUは、第2副制御部500のROMに記憶された絵柄情報等を第2副制御部500のCPUからの信号に基づいて読み出してVRAMの表示領域(ワークエリア)を使用して表示画像を生成し装飾図柄表示装置208に画像を表示する。
より具体的に説明すると、第2副制御部500のCPUは、最初に、画像データの転送指示を行う。ここでは、まず、VRAMの表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、GPUのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。GPUは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、GPUは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
次いで、GPUからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、VRAMに転送した画像データに基づいてVRAMの表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をGPUに指示する。GPUはアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。一方、GPUからの転送終了割込信号が未入力の場合は、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
続いて、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、GPUに画像の描画開始を指示する。GPUは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
描画指示が行われると、画像の描画終了に基づくGPUからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が未入力の場合には、生成終了割込み信号が入力されるのを待ち、生成終了割込み信号が入力された場合には、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタを、インクリメント(+1)して処理を終了する。
<遊技の流れの例>
次に、本実施形態のぱちんこ機100における特図入賞について説明する。なお、特に断らない限り、特図入賞はないものとする。
図614は、非電サポ状態(通常状態)で左打ちによって、第1特図始動口230と特図2特図固定始動口233に交互入賞したときの装飾図柄表示装置208の表示画面を段階的に示す図である。
図614(a)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの左側には、特図1の保留が2つ貯まっていることを表す2つの特図1保留表示201hが示され、その右側には、特図2の保留が2つ貯まっていることを表す2つの特図2保留表示202hが示されている。この図614(a)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾4−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。
図614(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、特図1保留表示201hが1つ消え、同図(c)では、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾8−装飾0−装飾6」)が停止表示されている。
図614(d)では、今度は特図2の図柄変動表示が開始され、特図2保留表示202hが1つ消える。この特図2の図柄変動表示中に、通路構造1に入口部10aから遊技球が1球進入し、振分部11によって通路部12に振り分けられ、その遊技球が第1特図始動口230に入賞したことが第一球検出センサに検出される。その結果、同図(e)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1保留表示201hが一つ増え、特図1保留表示201hの数は合計で2つになっている。やがてリーチ演出(ここではリーチA)に発展する(同図(f)参照)。このタイミングでも、通路構造1に入口部10aから遊技球が1球進入し、振分部11によって今度は通路部13に振り分けられ、その遊技球が第2特図固定始動口233に入賞したことが第二球検出センサ82に検出されて、同図(f)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2保留表示202hが一つ増えている。
この段階における特図2保留表示202hの数は合計で2つである。同図(g)に示す装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cそれぞれには「装飾7」の装飾図柄が停止表示し、中図柄表示領域208bには、リーチAで登場するキャラクタが出現する。そして、同図(d)で開始した特図2の図柄変動表示の終了直前に、通路構造1に入口部10aから遊技球がまた1球進入し、振分部11によって通路部12に振り分けられ、その遊技球が第1特図始動口230に入賞したことが第一球検出センサに検出される。同図(h)に示す装飾図柄表示装置208には、15R特別大当りに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾3−装飾3−装飾3」)が停止表示されている。また、その装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dの、左側には特図1保留表示201hが3つ示され、右側には特図2保留表示202hが2つ示されている。
以上説明したように、本実施形態のぱちんこ機100は入賞順変動であるため、非電サポ状態では特図1と特図2がほぼ交互に入賞し、入賞順で消化されるので、相対的に有利な特図2での大当りとなるか不利な特図1での大当りとなるか変動ごとにドキドキしながら遊技を行うことができる場合がある。
図615は、図614に示す例の続きを示す図である。
図615(a)に示す装飾図柄表示装置208には、図614(h)の段階で大当りした大当り遊技の終了演出画面が示されている。
図615(b)では、大当り遊技が終了し、制御状態が特図高確率普図高確率状態に移行する。すなわち、確変状態かつ電サポ状態に移行する。遊技者は、大当り遊技の間、右側に配置された可変入賞口234を狙うため、左打ちから右打ちに変えている。また、大当り遊技が終了し、電サポ状態に移行したことから、遊技者は、右側に配置された第2特図可変始動口232(いわゆる電チュー)を狙って、右打ちを継続する。図615(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、特図1保留表示201hが1つ消え、同図(c)では、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾7−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。
図615(d)では、今度は特図2の図柄変動表示が開始され、特図2保留表示202hが1つ消える。同図(e)では、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾4−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。
図615(f)では、特図1の図柄変動表示が再び開始され、特図1保留表示201hが1つ消える。この特図1の図柄変動表示中に、第2特図可変始動口232(いわゆる電チュー)に遊技球が1球入賞する。同図(g)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾7−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。また、その装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、特図2保留表示202hが1つ増え、特図2保留表示202hの数は合計で2つになっている。
図615(h)では、特図2の図柄変動表示が開始され、特図2保留表示202hが1つ消える。
図616は、図615に示す例の続きを示す図である。
図615(h)で開始された特図2の図柄変動表示中に、第2特図可変始動口232に遊技球が2球続けて入賞する。図616(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図2保留表示202hが2つ増えて、特図2保留表示202hの数は合計で3つになっている。同図(b)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾4−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。
図616(c)では、特図1の図柄変動表示が開始され、特図1保留表示201hが1つ消え、特図1の保留数は0になる。この特図1の図柄変動表示中に、第2特図可変始動口232に遊技球が連続して入賞するが、第2特図可変始動口232に遊技球が1球入賞した段階で特図2の保留数は満タンになり、後続の入賞は保留されない。同図(d)に示す装飾図柄表示装置208には、ハズレに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾7−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。また、その装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、特図2保留表示202hが1つ増え、特図2保留表示202hの数は合計で4つ(満タン)になっている。
図616(e)では、特図2の図柄変動表示が開始され、特図2保留表示202hが1つ消える。やがてリーチ演出(ここではノーマルリーチ)に発展し(同図(f)参照)、同図(g)に示す装飾図柄表示装置208には、15R大当りに対応した装飾図柄の組合せ(「装飾6−装飾6−装飾6」)が停止表示されている。ここでの大当りによる大当り遊技が終了すると、制御状態が特図低確率普図高確率状態に移行する。すなわち、非確変状態かつ電サポ状態に移行する。このため、遊技者は、右側に配置された第2特図可変始動口232(いわゆる電チュー)を狙って、依然として右打ちを継続し、電サポ状態が終了するまで、第2特図可変始動口232への入賞に基づく特図2の図柄変動表示が繰り返される。
なお、以上の説明では、先読み予告の実行可否抽選にハズレ、保留変化表示による先読み予告は一度も実行されなかったが、保留表示を用いた先読み予告の実行可否抽選に当選すれば、保留表示の表示態様が先読み予告の表示態様(例えば、三角の図形や四角の図形)に変化する。
<通路構造>
通路構造1の詳細について説明する。図617(a)および(b)は通路構造1の構造および振分動作の説明図であり、遊技板201の面方向と平行な垂直面に沿う断面図である。図617(c)〜図617(e)は、それぞれ、図617(a)のI−I線断面図、II−II線断面図、III−III線断面図である。
本実施形態の通路構造1は中空の通路ユニットを構成しており遊技板201に設けられている。通路部10、12および13はいずれも、内部空間を板状の四つの壁体で囲むことにより形成される、断面が角型(ここでは方形)の筒体を構成している。本実施形態の場合、通路部10、12および13はいずれも、内部空間を板状の四つの壁体で囲む構成としたが、正面壁部と左右の側壁部の三つの壁部で構成して、背面壁部は遊技板201を利用する構成であってもよい。なお、通路部10、12および13は円筒形状や楕円筒形状でもよい。
通路部10は上下方向に延設されており、その上端部に入口部10aが設けられている。通路部10と、通路部12および通路部13との間には、通路部10に進入した遊技球を通路部12または通路部13に振り分ける振分部11が設けられている。本実施形態の場合、振分部11は可動体20を備える。可動体20は遊技球の振り分け動作を行う振分部材である。
可動体20は板状の回転板21と、回転板21の左右方向の端部に設けられた案内板22および23とを備える。回転板21は左右方向に延びる軸24を回転中心として回転自在に振分部11の周囲を囲む壁部に支持されている。回転板21は振分部11の内部空間を上下に仕切る大きさを有しており、通路部10から落下してくる遊技球が必ず干渉する。回転板21は、その片面側と反対面側とがそれぞれ遊技球の載置部を構成している。
案内板22および23は、互いに反対方向となるように回転板21から突出した半円形状の部材である。案内板22は回転板21の左右方向の一方端部から回転板21の法線方向の一方向に突出しており、案内板23は回転板21の左右方向の他方端部から回転板21の法線方向の他方向に突出している。図617(a)の状態の場合、案内板22が通路部12の入口を塞ぐ状態にあり、図617(b)の状態の場合、案内板23が通路部13の入口を塞ぐ状態にある。
図617(a)から図617(b)に示すように、遊技球が回転板21に落下して回転板21が回転すると、遊技球が回転板21の下方へ落下すると共に回転板21が反転する。図617(b)の状態では遊技球は通路部12へ案内されることになる。仮に、図617(b)の状態で遊技球が通路部10に進入し、遊技球が回転板21に落下して回転板21が回転すると、遊技球が回転板21の下方へ落下すると共に回転板21が反転して図617(a)の状態に戻り、遊技球は通路部13へ案内されることになる。こうして、遊技球は、基本的に、通路部12と通路部13とに交互に振り分けられることになる。
通路部12および通路部13は、通路部10が通過した遊技球が振分部11を介して通過可能に構成されている。本実施形態では振分先の通路部を二つの通路部12、13としているが、振分先の通路部は三以上であってもよい。三以上の通路部に遊技球を振り分ける場合、例えば、可動体20の回転板21を三つの載置部を備える水車状に構成し、そのうちの第一の載置部が下へ、第二の載置部が左へ、第三の載置部が右へ、それぞれ遊技球を振り分けるように構成されていてもよい。この場合、第一の載置部は、左右への遊技球の移動を規制する一対の壁部を有し、第二の載置部は右と下への遊技球の移動を規制するL字型の二壁部を有し、第三の載置部は左と下への遊技球の移動を規制するL字型の二壁部を有していてもよい。また、三以上の通路部に遊技球を振り分ける別例として、二つの可動体20を設け、一つの可動体20により左と、別の可動体20への遊技球の振り分けを行い、別の可動体20で真ん中と右への遊技球の振り分けを行ってもよい。
次に、通路部12は、遊技板201の表面よりも手前側(遊技者側)に位置する通路部分12aおよび12bと、遊技板201を貫通して奥側へ延設された通路部分12cとを含む。同様に通路部13は、遊技板201の表面よりも手前側(遊技者側)に位置する通路部分13aおよび13bと、遊技板201を貫通して奥側へ延設された通路部分13cとを含む。
本実施形態の場合、通路部分12aは上下方向に延びる鉛直部を構成している。通路部分12aのことを鉛直部12aと呼ぶ場合がある。本実施形態の鉛直部12aは上下方向に直線的に延びている。通路部分12bは鉛直部12aと振分部11とを接続する部分であり、本実施形態では斜めに延びている。通路部分12cは鉛直部12aの下端部から遊技板201の奥側へ延びており、遊技板201の表面よりも奥側の部分を含んでいる。なお、通路部分12cは鉛直部であってもよい。
通路部分12cの途中部位には図617(c)で実線で示すように環状の第一球検出センサSR1が配置されており、第一球検出センサSR1の内側の領域が始動入賞領域R1とされている。第一球検出センサSR1は図617(c)で破線で示すように、通路部分12cから離れた位置に配置されていてもよく、この場合、始動入賞領域R1は通路部分12cから離れた位置に設定されることになる。図617(c)で実線で示すように第一球検出センサSR1を配置した場合、通路部12を通過する遊技球が検出可能となり、図617(c)で破線で示すように第一球検出センサSR1を配置した場合、通路部12を通過した遊技球が検出可能となる。
本実施形態の場合、通路部分13aは上下方向に延びる鉛直部を構成している。通路部分13aのことを鉛直部13aと呼ぶ場合がある。本実施形態の鉛直部13aは上下方向に直線的に延びている。通路部分13bは鉛直部13aと振分部11とを接続する部分であり、本実施形態では逆C字型に湾曲させている。通路部分13cは鉛直部13aの下端部から遊技板201の奥側へ延びており、遊技板201の表面よりも奥側の部分を含んでいる。なお、通路部分13cは鉛直部であってもよい。
通路部分13cの途中部位には図617(d)で実線で示すように環状の第二球検出センサSR2が配置されており、第二球検出センサSR2の内側の領域が始動入賞領域R2とされている。第二球検出センサSR2は図617(d)で破線で示すように、通路部分13cから離れた位置に配置されていてもよく、この場合、始動入賞領域R2は通路部分13cから離れた位置に設定されることになる。図617(d)で実線で示すように第二球検出センサSR2を配置した場合、通路部13を通過する遊技球が検出可能となり、図617(d)で破線で示すように第二球検出センサSR2を配置した場合、通路部13を通過した遊技球が検出可能となる。
鉛直部12aおよび13aは、それぞれ、断面方形の四角筒型であり、左右、手前おおび奥側の合計四つの側部を有している。四つの側部のうちの左右の側部として、鉛直部12aは側部S21およびS22を有し、鉛直部13aは側部S31およびS32を有している。本実施形態の場合、側部S21、S22、S31およびS32は平坦な鉛直面であり、鉛直部12a、13aの各側面を形成している。側部S21、S31は外側の側面であり、側部S22、S32は内側の側面である。本実施形態では、側部S21およびS22に、各側部を貫通する開口部OP1が形成されており、開口部OP1の直ぐ下における鉛直部12aの内部空間が第1特図始動口230とされている。同様に、側部S31およびS32に、各側部を貫通する開口部OP2が形成されており、開口部OP2の直ぐ下における鉛直部13aの内部空間が第2特図固定始動口233とされている。
次に、鉛直部12aおよび13aの配置について説明する。本実施形態の場合、断面形状および断面サイズが同じ二つの鉛直部12aおよび13aが、左右方向に離間して平行に並設され、その一方が他方に寄せた配置とされている。以下、具体的に説明する。
図617(a)および(e)には、位置の基準として、仮想垂直線CLを図示している。仮想垂直線CLは、遊技板201に対して平行(面方向と平行。遊技板201が起伏を有する場合は、最も面積が広い平坦面部分を基準とする。)で、振分部11の中心を通る仮想の垂直線である。振分部11の中心とは、振分部11の左右方向の中心であればよいが、図示の例では、振分部11の左右方向および奥行き方向(遊技板201の法線方向。遊技板201が起伏を有する場合は、最も面積が広い平坦面部分を基準とする。)の中心としている。
本実施形態の場合、鉛直部12aの四つの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S21である。また、鉛直部13aの四つの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S31である。仮想垂直線CLに対する側部S21と側部S31の位置を比較すると、側部S31の方が側部S21よりも仮想垂直線CLに近い位置にあり、したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。
図617(b)および(e)には、位置の基準として、領域R11およびR12を図示している。領域R11は通路構造1における領域であり、振分部11が位置する領域である。本実施形態の場合、可動体20を包含する空間である。領域R12は、領域R11を下方に延長し、更に、遊技板201の奥行き方向(上記のとおり、遊技板201の法線方向。遊技板201が起伏を有する場合は、最も面積が広い平坦面部分を基準とする。)に拡張した空間である。
鉛直部13aは領域R12と重なっている。鉛直部13aは全部が領域R12と重なってもよいが、本実施形態ではその一部が重なっている。鉛直部12aも領域R12と重なってもよいが、本実施形態の場合、重ならない位置に位置している。したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。
本実施形態では、鉛直部12a、13aのうちの鉛直部13aを鉛直部12a側に寄せることで、通路構造1が左右方向にコンパクトになる場合があり、他の構成の配置の自由度を向上できる場合があり、また、交換やメンテナンスが容易になる場合がある。図622は配置の自由度が向上した例を示している。同図の遊技盤200Aは二つの可変入賞口(アタッカ)234および234Aが設けられており、可変入賞口234Aは遊技領域124の下部であって、かつ、左右方向で中央よりも配置されている。鉛直部13aが左側に偏らせてその右側にスペースを形成したことから、可変入賞口234Aを、左右方向でより中央側の位置に配置されている。なお、ここでは鉛直部13aに隣接して可変入賞口(アタッカ)234Aを配置したが、Vアタッカや死に球演出装置等の各種装置を配置することも可能である。
図617に戻り、本実施形態では、通路部13は領域R12と重ならない部分を含んでいる。具体的には、通路部分13bは領域R12と略全体が重なっていない。このように、領域R12と重なる部分と重ならない部分とを設けることは、すなわち、通路部13が部分的に湾曲または曲折されている通路となり、糸付き球ゴト等の不正行為を困難にすることができる場合がある。
<通路構造の他の構成例>
通路構造1の他の構成例について図618を参照して説明する。
図618(a)の例は、通路部12の通路部分12bをC字型に湾曲させ、図617の例よりも鉛直部12aを鉛直部13a側に寄せた構成を例示している。同図の例では鉛直部12aの一部が領域R12と重なっている。このように、鉛直部12aおよび13aの双方を互いに寄せた構成としてもよく、これにより、通路構造1の左側と右側の双方に、他の構成の配置スペースを生じさせることができる場合がある。
図618(b)の例は、通路部13が複数の鉛直部を有する構成を例示している。同図の例では、鉛直部13aに加えて、通路部分13bの途中部位13dが上下方向に延びる鉛直部を構成している。通路部分13bは、弧状ではなく、直線部分を曲折するようにして形成されており、その一部が鉛直部13dを構成している。弧状ではなく、直線部分を曲折する外形とすることで、隣接する他の構成を配置し易い場合がある。
図618(c)の例は、鉛直部12aと鉛直部13aの上下方向の長さを異ならせた構成を例示している。上下方向の長さが異なるとは、二つの鉛直部のうちの一方の鉛直部の各側部の上端と下端までの各長さと、他方の鉛直部の各側部の上端と下端までの各長さと、の間で、長さが同じものがなく、全部の長さが異なっている場合を意味してもよい。
図618(c)の例は、また、通路部13における通路部分13bの範囲が鉛直部13aの範囲よりも広い(例えば通路長が長い)構成を例示している。通路部分13bが大きいことで、通路構造1を目立たせることができる場合がある。
図618(d)の例は、鉛直部13aを仮想垂直線CLよりも鉛直部12a側に配置した構成を例示している。鉛直部13aの鉛直部12a側への偏りを大きくすることで、鉛直部13aに隣接する他の構成の配置スペースを大きくとることができる場合がある。また、通路構造1が全体としてユニークな外形となる場合があり、通路構造1を目立たせることができる場合がある。
なお、図617および図618の例では、開口部OP1と開口部OP2とが上下方向で見ると、同じ高さに位置しているが、上下方向にずらして配置してもよい。また、二つの開口部OP1を互いに上下方向にずらして配置してもよく、同様に、二つの開口部OP2を互いに上下方向にずらして配置してもよい。
通路構造1の他の構成例について図619〜図621を参照して説明する。図617および図618の例では、始動入賞領域R1、R2に遊技球を誘導する構成例を例示したが、他の領域に誘導する構成であってもよい。
図619(a)の例は、通路部12は一般入賞領域2aに遊技球を案内し、通路部13は鉛直部13aの下端部が下方に開口しており、遊技球を遊技板201の裏側でなく、遊技領域124にそのまま流下させる構成を例示している。通路部12の鉛直部12aには、第1特図始動口230に代えて一般入賞口2が形成されているが、構造は同じである。
図619(b)の例は、通路部12は一般入賞領域2aに遊技球を案内し、通路部13は鉛直部13aの下端部が下方に開口しており、遊技球を遊技板201の裏側でなく、遊技領域124にそのまま流下させる構成を例示している。鉛直部13aの下方の遊技領域には可変入賞口(ここでは扉型電チュー)3が配設されており、また、鉛直部13aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR3が配置されている。鉛直部13aに遊技球が進入したことが球検出センサSR3で検出されると、可変入賞口3を所定時間だけ開放することで、鉛直部13aに遊技球が進入した遊技球が可変入賞口3に入賞する場合がある。なお、可変入賞口3は、扉型電チュー以外に、ベロ電チュー、チューリップ、方羽根電チュー、シャッター型電チュー等であってもよい。
図619(c)の例は、通路部12および通路部13の各鉛直部12aおよび13aの下端部が下方に開口しており、遊技球を遊技板201の裏側でなく、遊技領域124にそのまま流下させる構成を例示している。鉛直部12aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR4が、また、鉛直部13aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR3が配置されている。球検出センサSR3またはSR4により遊技球が検出された場合に、普図変動遊技の当たりの判定を行ってもよい。
このように通路構造1が遊技球を誘導する先はどのような部位であってもよい。案内先によっては、例えば、図623に例示する位置に通路構造1を配置することも可能である。同図の遊技盤200Bは遊技領域124の右端部に通路構造1が配置されたものであり、鉛直部13aが左側に偏らせてその右側にスペースを形成したことから、右側のレールを避けつつ通路構造1が配置されている。同図の構成例では、ゲート228の下方に入口部10aが位置するように通路構造1が配置されており、進入した遊技球は、遊技板201の表面側に排出する。振り分け先はアタッカや電チュー、一般入賞口等、様々なパターンを選択可能である。
次に、通路構造1は、上記の例のように筒状の通路ユニットのみで構成するほか、通路ユニットと遊技釘との組み合わせで構成してもよい。図620および図621の例は、通路部を部分的に複数の遊技釘238で形成した例を示している。
図620(a)の例は、通路部13が複数の遊技釘238で形成される通路部分13eを含む。通路部13の鉛直部13aの下端部は下方に開口しており、これに続くようにして通路部分13eが形成されている。通路部分13eは遊技球を一般入賞口2に誘導するように構成されている。隣接する遊技釘238の間隔は遊技球の直径よりも狭くてもよいが、同図の例では隣接する遊技釘238の間隔が遊技球の直径よりも広い箇所もあり、遊技球が通路部分13eの途中で通路外へ流下する場合がある。通路部12の鉛直部12aの下端部は下方に開口しており、その下方に可変入賞口(アタッカ)4が配置されている。
図620(b)の例も、通路部13が複数の遊技釘238で形成される通路部分13eを含む。通路部13の鉛直部13aの下端部は下方に開口しており、これに続くようにして通路部分13eが形成されている。通路部分13eは遊技球を可変入賞口(ここでは扉型電チュー)3に誘導するように構成されている。隣接する遊技釘238の間隔は遊技球の直径よりも狭くてもよいが、同図の例では隣接する遊技釘238の間隔が遊技球の直径よりも広い箇所もあり、遊技球が通路部分13eの途中で通路外へ流下する場合がある。鉛直部13aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR3が配置されている。鉛直部13aに遊技球が進入したことが球検出センサSR3で検出されると、可変入賞口3を所定時間だけ開放することで、鉛直部13aに遊技球が進入した遊技球が可変入賞口3に入賞する場合がある。
また、同図の例では通路部12も複数の遊技釘238で形成される通路部分12dを含む。通路部12の鉛直部12aの下端部は下方に開口しており、これに続くようにして通路部分12dが形成されている。通路部分12dは遊技球を一般入賞口2に誘導するように構成されている。隣接する遊技釘238の間隔は遊技球の直径よりも狭くてもよいが、隣接する遊技釘238の間隔が遊技球の直径よりも広い箇所があってもよい。また、鉛直部12aの下端と、隣接する遊技釘238との間隔は遊技球の直径よりも狭くてもよいが、同図の例では隣接する遊技釘238の間隔が遊技球の直径よりも広い箇所があり、遊技球が鉛直部12aから通路部分12dへ進入する際に通路外へ流下する場合がある。
図620(c)の例は、通路部12が複数の遊技釘238で形成される通路部分12dを含む。通路部12の鉛直部12aの下端部は下方に開口しており、これに続くようにして通路部分12dが形成されている。通路部分12dは、特定の入賞口に遊技球を誘導する構成ではなく、通路部分12dを通過した遊技球は、遊技領域124を更に流下することになる。通路部13の鉛直部13aの下端部は下方に開口しており、その下方に可変入賞口(ここでは扉型電チュー)3が配置されている。鉛直部13aの途中部位には、環状の球検出センサ(ここではゲートセンサ)SR3が配置されている。鉛直部13aに遊技球が進入したことが球検出センサSR3で検出されると、可変入賞口3を所定時間だけ開放することで、鉛直部13aに遊技球が進入した遊技球が可変入賞口3に入賞する場合がある。
図621(a)および(b)は通路部13を全体的に複数の遊技釘238で構成した例を示している。図621(a)および(b)の例は、いずれも通路部13が一般入賞口2に遊技球を誘導するように構成されているが、図621(a)の例の方が図621(b)の例よりも鉛直部13aの上下方向の長さが長く、また、その下端が一般入賞口2に近くなっている。したがって、通路部13に進入した遊技球は、図621(a)の例の方が一般入賞口2に入賞し易い場合がある。
<遊技板を複数回通過させる構成例1>
図624〜図627を用いて遊技球が遊技板201を複数回通過する通路構造1の構成例について説明する。なお、上記の通路構造1と同様の構成部分については同じ符号を付している。
図624は本例における通路構造1の斜視図である。本例の通路構造1は、板状の取付部14を介して遊技板201に取り付けられる。図625は図624の通路構造1を遊技板201に取り付けた状態を示す斜視図である。図626(a)は通路構造1の斜視図であり、図626(b)は取付部14の正面図である。
遊技板201には、通路構造1の各通路部等が挿入される開口部(不図示)が形成されており、通路構造1の一部の構成が遊技板201の背部に突出する一方、取付部14は遊技板201の表面にネジ等で固定される。
通路部10および入口部10aは取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。取付部14には、通路部10を手前側に位置させる開口部14aが形成されている。
振分部11は取付部14に対して背面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置しており、遊技領域124を流下して入口部10aに進入した遊技球は、一旦、遊技板201の奥側に案内される。振分部11が遊技板201よりも奥側に位置していることにより、遊技者から遊技球の振り分けが視認困難になり、振り分け方向に対する期待感を向上できる場合があり、また、振り分けに関する不正行為を行いにくくさせることができる場合がある。
振分部11には、固定の振分部材30が配置されている。振分部材30は本例の場合、三角柱形状の部材であり、その頂部が通路部10に対向し、この頂部から左右に斜面が形成されている。通路部10を通過した遊技球は振分部材30の頂部付近に衝突し、左右に振り分けられる。振分部11は、上記のように可動体20を備えたものであってもよいし、本例のように固定の部材であってもよい。
通路部12のうち、鉛直部12aは取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。取付部14には、通路部10を手前側に位置させる開口部14bが形成されている。通路部12のうち、通路部分12bおよび12cは主に取付部14に対して背面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置している。通路部分12cの下端部には第一球検出センサSR1が配置されており、第一球検出センサSR1の内側の領域が始動入賞領域R1とされている。
通路部13のうち、鉛直部13aは取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。取付部14には、通路部10を手前側に位置させる開口部14cが形成されている。通路部12のうち、通路部分13bおよび13cは主に取付部14に対して背面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置している。通路部分13cの下端部には第二球検出センサSR2が配置されており、第二球検出センサSR2の内側の領域が始動入賞領域R2とされている。
図627を参照して通路部の構成や遊技球の通過態様について説明する。図627(a)は通路構造1の正面図であり、図627(b)は図627(a)のIV−IV線断面図である。図627(c)および図627(d)はそれぞれ通路構造1の左側面図、右側面図である。
通路部10、12および13は本例の場合、断面が角型(ここでは方形)の筒体を構成しているが、円形や楕円形であってもよい。
通路部12には通路部分12bと通路部分12cとを上下に区画する仕切り壁12gが設けられると共に、遊技球の通過を案内するリブ12hが形成されている。鉛直部12aの側部S21、S22にはそれぞれ開口部OP1が形成され、その直ぐ下の内部空間が第1始動入賞口230とされている。
通路部13にも同様に通路部分13bと通路部分13cとを上下に区画する仕切り壁13gが設けられると共に、遊技球の通過を案内するリブ13hが形成されている。また、鉛直部13a内にも遊技球の通過を案内するリブ13fが形成されている。図示しないが、鉛直部12a内にもリブ13fと同様のリブが形成されている。鉛直部13aの側部S31、S32にはそれぞれ開口部OP2が形成され、その直ぐ下の内部空間が第2固定始動入賞口233とされている。
図627(a)および(b)には、仮想垂直線CL、領域R11およびR12を図示している。鉛直部12aの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S21であり、鉛直部13aの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S31である。仮想垂直線CLに対する側部S21と側部S31の位置を比較すると、側部S31の方が側部S21よりも仮想垂直線CLに近い位置にあり、したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。領域R11は振分部材30を包含する空間であり、領域R12は、既に述べたとおり領域R11を下方に延長し、更に、遊技板201の奥行き方向に拡張した空間である。
鉛直部13aは領域R12と重なっている。鉛直部13aは全部が領域R12と重なってもよいが、本例ではその一部が重なっている。鉛直部12aも領域R12と重なってもよいが、本例の場合、重ならない位置に位置している。したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。鉛直部12a、13aのうちの鉛直部13aを鉛直部12a側に寄せることで、通路構造1が左右方向にコンパクトになる場合があり、他の構成の配置の自由度を向上できる場合があり、また、交換やメンテナンスが容易になる場合がある。
図627(b)および図627(d)を参照して通路部13における遊技球の通過態様について説明する。入口部10aから通路部10に進入した遊技球は、取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)に誘導され、振分部11において左または右に振り分けられる。右に振り分けられた場合、通路部13の通路部分13bに進入する。通路部分13bに進入した遊技球は、取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)へ向かって鉛直部13aに誘導される。通路部分13bは領域R12と重なっていない部分を含み、遊技球は領域R12と重ならない位置まで移動しながら通過する。
鉛直部13aに進入した遊技球は、再び取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)へ向かって通路部分13cに誘導される。通路部分13cに進入した遊技球は下方へ落下するようにして通路外へ排出され、その途中で第二球検出センサSR2により通過が検出される。
図627(c)を参照して通路部12における遊技球の通過態様について説明する。通路部12における遊技球の通過態様は通路部13における通過態様と基本的に同じである。
入口部10aから通路部10に進入した遊技球は、取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)に誘導され、振分部11において左または右に振り分けられる。左に振り分けられた場合、通路部12の通路部分12bに進入する。通路部分12bに進入した遊技球は、取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)へ向かって鉛直部12aに誘導される。
鉛直部12aに進入した遊技球は、再び取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)へ向かって通路部分12cに誘導される。通路部分12cに進入した遊技球は下方へ落下するようにして通路外へ排出され、その途中で、第一球検出センサSR1により通過が検出される。
このように本例では、遊技球が奥行き方向に蛇行しながら通路部13を通過するため、遊技者から遊技球の通過態様が視認困難になり、通過方向に対する期待感を向上できる場合があり、また、遊技球が遊技板201の奥側を通過することから不正行為を行いにくくさせることができる場合がある。
なお、本例では、通路部12および通路部13の双方において、遊技球が奥行き方向に蛇行しながら通路部を通過する構成としたが、そのうちの一方は奥行き方向に蛇行しない通路部(例えば、図617〜図621の例)であってもよい。
本例の変形例として、図617〜図621に例示した各例の構成も適用可能である。
例えば、第一球検出センサSR1、第二球検出センサSR2は通路構造1を通過途中の遊技球ではなく、通過後の遊技球を検出してもよい。図628(a)〜(c)はその一例を示す。同図は第二球検出センサSR2の配置例を示すが、第一球検出センサSR1にも適用可能である。図617(a)の例は、通路部分13cの外部に第二球検出センサSR2を配置しており、通路部分13cから排出された遊技球が検出される。遊技球は、検出後、死に球として扱われる。図617(b)の例は、通路部分13cを省略し、鉛直部13aの出口に第二球検出センサSR2を配置しており、しかも、遊技球が奥行き方向に第二球検出センサSR2を通過するように、その向きを設定している。遊技球は、検出後、死に球として扱われる。図617(c)の例も通路部分13cを省略し、鉛直部13aの出口に第二球検出センサSR2を配置しているが、鉛直部13aの出口を取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)に構成し、第二球検出センサSR2を鉛直部13aの出口の下に配置したものである。遊技球は、検出後も遊技領域124を流下する有効な球として扱うことが可能である。この構成例の場合、第二球検出センサSR2の下方に、一般入賞口、可変入賞口あるいは電チューを設ける例にも適用可能である。
また、例えば、図618(d)に示した鉛直部13aを鉛直部12a側へ大きく偏らせてもよい。図629はその一例を示す図であり、図629(a)は正面図、図629(b)は斜視図である。同図の例では、通路部分13bが斜めに長く延びる部分を有しており、これにより鉛直部13aを鉛直部12a側へ大きく偏らせている。図618(d)のように、鉛直部13aが仮想垂直線CLよりも鉛直部12a側に位置しているわけではないが、側部S31側が領域R12と重なり、側部S32側が領域R12と重ならない位置にある。また、同図の例では、図624〜図627の例と異なり、鉛直部12aと鉛直部13aとが上下方向に同じ高さで左右に並設されている。
また、例えば、固定の振分部材30に代えて可動の振分部材を採用することも可能である。図630はその一例を示す図である。図630(a)の例は、可動の振分部材である可動体31を例示している。この可動体31は水平断面形状がT字型であり、上下方向の回動中心軸31a周りに回動自在である。手前側に突出した板状の部分31bの向きによって、遊技球が左右に振り分けられることになる。図630(b)の例は、可動の振分部材である可動体32を例示している。この可動体32は垂直断面形状がT字型の部分の背部に半円板状の部分を設けて構成されており、奥行方向の回動中心軸32a周りに回動自在である。上側に突出した板状の部分32bの向きによって、遊技球が左右に振り分けられることになる。
このような可動体は、モータ等の駆動源によって回動する能動的なであってもよいし、振り分ける遊技球の付勢を利用して回動する受動的なものであってもよい。モータ等の駆動源によって回動する場合、ぱちんこ機100の電源投入時から一定の周期で常時回動するものであってもよい。
遊技球の付勢を利用して回動する受動的なものである場合、可動体が振り分け不能位置に静止することを阻止する阻止機構を設けてもよい。図631はその一例を示す説明図であり、振分部11周辺を上から見た図である。
図631(a)に示す可動体33は、図630(a)の例に似た構造を有しに、上下方向の回動中心軸33a周りに回動する振分部材であり、その正面側には左右に凹部33bが並設されている。この凹部33bに遊技球が当接することで可動体33に回動付勢力が与えられる。図631(a)は通路部10から振分部11に進入する遊技球が左側の凹部33bに当接した状態を示す。この遊技球の当接に付勢されて可動体33が図631(c)に示すように左側へ回動し、遊技球が通路部12へ誘導される。この次に通路部10から振分部11に進入する遊技球は、右側の凹部33bに当接するため、可動体33が右側へ回動して遊技球が通路部13へ誘導され、図631(a)の状態に戻る。こうして、遊技球が順番に左右に振り分けられる。
可動体33の奥側には磁石33cが配置されている。この磁石33cの下方には、磁石33cと反発する極性を有する磁石34が配置されている。この磁石33cと磁石34との組み合わせによって、可動体33が図631(b)や図631(d)の位置に静止することを阻止している。すなわち、磁石33cと磁石34とが上下方向に重なり、互いに反発しあうため、可動体33は図631(b)や図631(d)の位置に静止せずに、左右に回動した位置(図631(a)または図631(c)の位置)に変位することになる。
図631(b)や図631(d)の位置は、左右の凹部33bの境界が通路部10に対向し、通路部10が通過した遊技球がいずれの凹部33bにも十分に当接しない位置である。可動体33が図631(b)や図631(d)の位置にある場合、遊技球が周囲の壁部と可動体33との間に挟まれるようにして左右に移動することが困難となり、振り分けが円滑に行われない場合がある。特に、ぱちんこ機100を店舗に設置する際などにおいて、偶発的に、図631(b)や図631(d)の位置に可動体33が位置してしまうと、その後、可動体33による遊技球の振り分けが困難となるが、本実施形態の場合、磁石33c、34によって図631(b)や図631(d)の位置に可動体33が位置してしまうことを阻止できる場合がある。
なお、振り分けの際に、可動体と遊技球とがより確実に引っかかるようにするため、可動体に遊技球との摩擦を向上する摩擦向上部を設けてもよい。図632はその一例を示す。同図の可動体33は図631の可動体の変形例であり、凹部33bの外側端部に摩擦向上部33dを設けている。同図の例では、摩擦向上部33dは内側に突出した突起部であり、遊技球が凹部33bに当接したときに、遊技球と摩擦向上部33dとのひっかかりにより遊技球の付勢力が可動体33により確実に伝達され、可動体33の回動が促進される場合がある。
<遊技板を複数回通過させる構成例2>
図633〜図640を用いて遊技球が遊技板201を複数回通過する通路構造1の構成例について説明する。なお、上記の通路構造1と同様の構成部分については同じ符号を付している。
図633は、本例における通路構造1の正面図、左右の側面図、平面図および底面図である。図634(a)は本例における通路構造1の背面図、図634(b)はその背面側の斜視図である。
本例の通路構造1は、大別すると、三部材の構成となっており、手前側のカバー部材5と、奥側の通路構成部7と、これらの間の通路構成部6とを有している。カバー部材5、通路構成部7および通路構成部6はいずれも透光性を有する材料で構成することができる。図635(a)はカバー部材5の背面図、図635(b)は通路構成部6の正面図、図635(c)は通路構成部7の正面図である。図636(a)〜(d)は、順に、図633のV−V線断面図、VI−VI線断面図、VII−VII線断面図、VIII−VIII線断面図である。
カバー部材5は、通路構成部6の正面を覆う部材であり、例えば、装飾部材として利用することができる。カバー部材5を介して背後の通路部を通過する遊技球が視認可能であってもよい。
カバー部材5の背部には、ネジ穴を有する複数の取付部5aを有している。通路構成部6は板状の取付部14と通路部を構成する部分とを一体に有するユニットであり、取付部14は取付部5aに対応する位置に軸14eを有している。取付部5aと軸14eとの嵌合によって、カバー部材5が通路構成部6に固定される。取付部14は遊技板201の表面にネジ等で固定される。通路構成部7は通路部や振分部を構成する部分を一体に有するユニットであり遊技板201の裏面にネジ等で固定される。遊技板201には、通路構成部6と通路構成部7との間で通路を連通させる部位において開口部が形成される。
本例の場合、通路構成部6は通路部10、鉛直部12aおよび鉛直部13aを有している。通路構成部7は振分部11、通路部分12bおよび12cならびに通路部分13bおよび13cを有している。
通路部10および入口部10aは取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。
振分部11は通路構成部7に設けられており、取付部14に対して背面側、つまり遊技板201の表面よりも奥側に位置している。遊技領域124を流下して入口部10aに進入した遊技球は、一旦、遊技板201の奥側の振分部11に案内される。振分部11が遊技板201よりも奥側に位置していることにより、遊技者から遊技球の振り分けが視認困難になり、振り分け方向に対する期待感を向上できる場合があり、また、振り分けに関する不正行為を行いにくくさせることができる場合がある。
振分部11には、可動の振分部材である可動体40が配置されている。通路部10を通過した遊技球は可動体40に当接し、左右に振り分けられる。図637(a)および図637(b)は可動体40の説明図である。可動体40は図631を参照して説明した可動体33と類似の構造のものであり、遊技球の付勢を利用して回動する受動的なものである。無論、可動体33に代えて能動的な可動体や、固定の振分部材を採用してもよい。
可動体40は上下方向の回動中心軸40a周りに回動する振分部材であり、その正面側には左右に凹部40bが並設されている。この凹部40bに遊技球が当接することで可動体33に回動付勢力が与えられる。可動体40が図637(a)の位置にある場合、遊技球は右側に振り分けられ、図637(b)の位置にある場合、遊技球は左側に振り分けられる。遊技球は順番に左右に振り分けられる。可動体40にも、振り分け不能位置に静止することを阻止する阻止機構が設けられており、その奥側に磁石40cが配設され、また、図634等に示すように、磁石40cと反発する磁石41がその下方に配置されている。
図633〜図636に戻り、通路部12のうち、鉛直部12aは通路構成部6において取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。通路部12のうち、通路部分12bおよび12cは主に通路構成部7に設けられており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置している。通路部分12cの下端部には第一球検出センサSR1が配置されており、第一球検出センサSR1の内側の領域が始動入賞領域R1とされている。
通路部13のうち、鉛直部13aは通路構成部6において取付部14に対して正面側に位置しており、したがって遊技板201の表面よりも手前側に位置している。通路部13のうち、通路部分13bおよび13cは主に通路構成部7に設けられており、したがって遊技板201の表面よりも奥側に位置している。通路部分13cの下端部には第二球検出センサSR2が配置されており、第二球検出センサSR2の内側の領域が始動入賞領域R2とされている。
通路部10、12および13は本例の場合、断面が角型(ここでは方形)の筒体を構成している。通路部10内には遊技球を振分部11へ誘導するするリブ10fが形成されている。
通路部12には通路部分12bと通路部分12cとを上下に区画する仕切り壁12gが設けられると共に、遊技球の通過を案内するリブ12hが形成されている。リブ12fが遊技球を通路の中心を通過するように案内する場合がある。また、鉛直部12a内にも遊技球の通過を案内するリブ12fが形成されている。鉛直部12aの側部S21、S22にはそれぞれ開口部OP1が形成されており、その直ぐ下の内部空間が第1始動入賞口230とされている。開口部OP1の周囲において取付部14にも開口部OP1と連続するように開口部が形成されている。
通路部13にも同様な通路部分13bと通路部分13cとを上下に区画する仕切り壁13gが設けられると共に、遊技球の通過を案内するリブ13hが形成されている。リブ13fが遊技球を通路の中心を通過するように案内する場合がある。また、鉛直部13a内にも遊技球の通過を案内するリブ13fが形成されている。鉛直部13aの側部S31、S32にはそれぞれ開口部OP2が形成されており、その直ぐ下の内部空間が第2固定始動入賞口233とされている。開口部OP2の周囲において取付部14にも開口部OP2と連続するように開口部が形成されている。
図638(a)および(b)を参照する。図638(a)は通路構成部6の正面図であり、仮想垂直線CL、領域R11およびR12を図示している。図638(b)は通路構成部7のうち、振分部11ならびに通路部12および13の部分を示したものである。
鉛直部12aの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S21であり、鉛直部13aの側部のうち、仮想垂直線CLから最も遠い側部は側部S31である。仮想垂直線CLに対する側部S21と側部S31の位置を比較すると、側部S31の方が側部S21よりも仮想垂直線CLに近い位置にあり、したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。領域R11は可動体40を包含する空間であり、領域R12は、既に述べたとおり領域R11を下方に延長し、更に、遊技板201の奥行き方向に拡張した空間である。
鉛直部13aは領域R12と重なっている。鉛直部13aは全部が領域R12と重なってもよいが、本例ではその一部が重なっている。鉛直部12aも領域R12と重なってもよいが、本例の場合、重ならない位置に位置している。したがって、鉛直部12aよりも鉛直部13aの方が仮想垂直線CLに偏らせた位置となっている。鉛直部12a、13aのうちの鉛直部13aを鉛直部12a側に寄せることで、通路構造1が左右方向にコンパクトになる場合があり、他の構成の配置の自由度を向上できる場合があり、また、交換やメンテナンスが容易になる場合がある。
通路部分12bは、下側に膨出した膨出部12b'を含む。膨出部12b'を設けて通路幅を広げたことで遊技球が詰まり難い場合がある。通路部分12cは出口部分12c'において内側に偏らせた湾曲形状を有しており、周辺の部品の配置自由度を向上できる場合がある。
通路部12および通路部13における遊技球の通過態様について説明するが、これは、図627(c)、(d)に図示した例と同様の通過態様となる。
すなわち、入口部10aから通路部10に進入した遊技球は、取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)に誘導され、振分部11において左または右に振り分けられる。
左に振り分けられた場合、通路部12の通路部分12bに進入する。通路部分12bに進入した遊技球は、取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)へ向かって鉛直部12aに誘導される。鉛直部12aに進入した遊技球は、再び取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)へ向かって通路部分12cに誘導される。通路部分12cに進入した遊技球は下方へ落下するようにして通路外へ排出され、その途中で、第一球検出センサSR1により通過が検出される。
右に振り分けられた場合、通路部13の通路部分13bに進入する。通路部分13bに進入した遊技球は、取付部14の手前側(つまり遊技板201の手前側)へ向かって鉛直部13aに誘導される。通路部分13bは領域R12と重なっていない部分を含み、遊技球は領域R12と重ならない位置まで移動しながら通過する。鉛直部13aに進入した遊技球は、再び取付部14の奥側(つまり遊技板201の奥側)へ向かって通路部分13cに誘導される。通路部分13cに進入した遊技球は下方へ落下するようにして通路外へ排出され、その途中で第二球検出センサSR2により通過が検出される。
このように本例では、遊技球が奥行き方向に蛇行しながら通路部13を通過するため、遊技者から遊技球の通過態様が視認困難になり、通過方向に対する期待感を向上できる場合があり、また、遊技球が遊技板201の奥側を通過することから不正行為を行いにくくさせることができる場合がある。
なお、本例では、通路部12および通路部13の双方において、遊技球が奥行き方向に蛇行しながら通路部を通過する構成としたが、そのうちの一方は奥行き方向に蛇行しない通路部(例えば、図617〜図621の例)であってもよい。また、図617〜図632において示した各例を本例に適用することも可能である。
次に、図635(b)、図639および図640を参照してリブ14fおよび開口部OP2について説明する。図639(a)は図635(b)のIX−IX線断面図、図639(b)は開口部OP2に対する遊技球の進入態様の説明図である。図640は図635(b)のX−X線断面図である。
本例の場合、第2固定始動入賞口233に入賞する遊技球のルートとしては、(1)遊技球が入口部10aに進入して通路部13に振り分けられる場合、(2)側部S32側の開口部OP2へ遊技球が進入する場合、
(3)側部S31側の開口部OP2へ遊技球が進入する場合、
の三パターンがある。(2)の場合、開口部OP1と開口部OP2とに高さの差があるため、通路部12内の遊技球が開口部OP1から飛び出し、開口部OP2へ進入する場合もあり得る。また、(1)の場合、開口部OP2から遊技球が飛び出して第2固定始動入賞口233に入賞しない場合もある。
(2)および(3)の入賞パターンをイレギュラーな入賞と位置づける遊技性とする場合、第2固定始動入賞口233へ遊技球が進入する確率を構造的に低下させることが可能である。
本例の場合、側部S32側の開口部OP2に遊技球が到達することは、鉛直部12aの存在等によって困難な構成となっている。一方、右打ちをした場合、側部S31側の開口部OP2に遊技球が到達する場合がある。そのため、側部S31側の開口部OP2の斜め上方にリブ14fを設けている。図639(b)に示すように、リブ14fを設けたことで、側部S31側の開口部OP2へ遊技球が進入することは困難とされている。また、リブ14fの下端部と、開口部OP2の下端部との距離Lを遊技球の直径よりも短くすることで、開口部OP2の真横(右側)から遊技球が開口部OP2へ進入することも困難となる。側部S32側にはリブ14fを設けていないので、側部S31側の開口部OP2よりも遊技球が進入容易であるが、既に述べたとおり、側部S32側の開口部OP2に遊技球が到達することが困難であるため、側部S32側の第開口部OP2に遊技球が進入する確率も低い。
次に、図640を参照する。既に説明したとおり、鉛直部13a内にはリブ13fが設けられている。図640においては、遊技球の直径をp、開口部OP2のうち、取付部14の表面から側部S31またはS32の手前側の開口端までの距離をc、取付部14の表面からリブ13fまでの距離をb、取付部14に設けた開口部OP2の開口部の左右方向の端部から側部S31またはS32までの距離をa、取付部14に設けた開口部の左右方向の端部からリブ13fまでの距離をd、側部S31またはS32に形成した開口部OP2の奥側の端部からリブ13fまでの距離をeとしている。そして、寸法関係は、c≒d>p>e>bとなっている。
したがって、開口部OP2に対して、遊技球が左右方向に水平に進入することは、リブ13fとの干渉によって困難であり、距離dの隙間を通過するように遊技球が遊技板201に対して斜めに進入する(跳ね上がる)ことで進入可能となっている。つまり、リブ13fが遊技球の進入阻止部として機能している。リブ13fとリブ14fとの組み合わせにより、側部S31側の開口部OP2へ遊技球が進入する確率は極めて低いものとなっている。
<実施形態のまとめ>
A1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、遊技球が流下可能な遊技領域(例えば124)と、前記遊技領域が設けられた遊技板(例えば201)と、前記遊技板に設けられた通路手段(例えば1)と、備えた遊技台であって、前記通路手段は、前記遊技領域を流下する遊技球が進入可能な第一の通路部(例えば10)が設けられた手段であり、前記通路手段は、前記第一の通路部に進入した遊技球を、複数の通路部(例えば12,13)のいずれか一つに振り分け可能な振分部(例えば11)が設けられた手段であり、前記複数の通路部は、前記第一の通路部を通過した遊技球が通過可能な通路部であり、前記複数の通路部のうちの一つは第二の通路部(例えば12)であり、前記複数の通路部のうちの一つは第三の通路部(例えば13)であり、前記第二の通路部は、第二の鉛直部(例えば12a)を少なくとも含む通路部であり、前記第三の通路部は、第三の鉛直部(例えば13a)を少なくとも含む通路部であり、前記振分部は、前記通路手段における第一の領域(例えばR11)に位置する振分部であり、前記第二の鉛直部は、一の側部(以下、「第二の側部」という。)(例えばS21)を含む複数の側部(例えばS21,S22)を有する鉛直部であり、前記第三の鉛直部は、一の側部(以下、「第三の側部」という。)(例えばS31)を含む複数の側部(例えばS31,S32)を有する鉛直部であり、前記第二の側部は、前記第二の鉛直部の前記複数の側部の中で、仮想垂直線(例えばCL)から最も遠い側部であり、前記第三の側部は、前記第三の鉛直部の前記複数の側部の中で、前記仮想垂直線から最も遠い側部であり、前記仮想垂直線とは、前記遊技板に対して平行で、前記振分部の中心を通る仮想の垂直線のことであり、前記第三の側部は、前記第二の側部よりも前記仮想垂直線に近い側部であり、前記第三の鉛直部は、第二の領域(例えばR12)と少なくとも一部が重なる鉛直部であり、前記第二の領域とは、前記第一の領域を下方に延長し、更に、前記遊技板の法線方向に拡張した領域である、ことを特徴とする。
この構成によれば、通路手段に特徴のある遊技台を提供することができる。また、通路部の1つが片方に偏る場合があり、周囲の部品の配置の自由度を向上できる場合があり、通路手段がコンパクトになる場合があり、交換やメンテナンスが容易になる場合がある。
A2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第二の通路部は、前記遊技板の表面よりも奥側の部分(例えば図627,図636等の12b,12c)と、前記遊技板の表面よりも手前側の部分(例えば図627,図636等の12a)とを含む通路部である、ことを特徴とする。
この構成によれば、ゴト行為が難しくなる場合がある。
A3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第三の通路部は、前記遊技板の表面よりも奥側の部分(例えば図627,図636等の13b,13c)と、前記遊技板の表面よりも手前側の部分(例えば図627,図636等の13b,13c)とを含む通路部である、ことを特徴とする。
この構成によれば、ゴト行為が難しくなる場合がある。
A4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第二の通路部の前記複数の側部の中の少なくとも一つの側部(例えばS21,S22)は、遊技球が通過可能な開口部(例えばOP1)を備える側部である、ことを特徴とする。
この構成によれば、イレギュラーな入賞を起こさせることで、遊技の興趣を向上させる場合がある。開口部は遊技球の入口部として機能してもよく、出口部として機能してもよい。
A5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第三の通路部の前記複数の側部の中の少なくとも一つの側部(例えばS31,S32)は、遊技球が通過可能な開口部(例えばOP2)を備える側部である、ことを特徴とする。
この構成によれば、イレギュラーな入賞を起こさせることで、遊技の興趣を向上させる場合がある。開口部は遊技球の入口部として機能してもよく、出口部として機能してもよい。
A6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第三の通路部は、前記第二の領域と重ならない部分(例えば13b)を含む通路部である、ことを特徴とする。
この構成によれば、遊技球の通路を曲げることで、糸付き玉ゴトが難しくなる場合がある。
A7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第二の通路部を通過する、又は通過した遊技球を検出可能な第二の検出手段(例えばSR1)を備える、ことを特徴とする。
この構成によれば、検出手段を設けることで、遊技者に遊技球の動きに興趣を持たせることができる場合がある。
A8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第三の通路部を通過する、又は通過した遊技球を検出可能な第三の検出手段(例えばSR2)を備える、ことを特徴とする。
この構成によれば、検出手段を設けることで、遊技者に遊技球の動きに興趣を持たせることができる場合がある。
A9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記振分部は、前記遊技板の表面よりも奥側に位置する振分部(例えば図627,図636等の11)である、ことを特徴とする。
この構成によれば、振分部が見えにくくなる場合があり、振分部に対するゴト行為が難しくなる場合がある。
上記A2と上記A3とを組み合わせた場合、遊技領域における通路部の省スペース化とゴト行為の困難化を両立できる場合がある。
上記A2〜A5を組み合わせた場合、通路部が複雑な形状となる場合があり、ゴト行為が難しい場合がある。通路部が複雑な形状となっても、開口部があることによって球詰まりが生じ難い場合がある。
A10.遊技球が流下可能な遊技領域(例えば124)と、前記遊技領域が設けられた遊技板(例えば201)と、前記遊技板に設けられた通路手段(例えば1)と、を備えた遊技台であって、前記通路手段は、前記遊技領域を流下する遊技球が進入可能な第一の通路部(例えば10)が設けられた手段であり、前記通路手段は、前記第一の通路部に進入した遊技球を、複数の通路部(例えば12,13)のいずれか一つに振り分け可能な振分部(例えば11)が設けられた手段であり、前記複数の通路部は、前記第一の通路部を通過した遊技球が通過可能な通路部であり、前記複数の通路部のうちの一つは第二の通路部(例えば12)であり、前記複数の通路部のうちの一つは第三の通路部(例えば13)であり、前記第二の通路部は、第二の出口部(例えば12cの端部)を少なくとも含む通路部であり、前記第三の通路部は、第三の出口部(例えば13cの端部)を少なくとも含む通路部であり、前記振分部は、前記通路手段における第一の領域(例えばR11)に位置する振分部であり、前記第三の出口部は、前記第二の出口部よりも、仮想垂直線(例えばCL)に近い出口部であり、前記仮想垂直線とは、前記遊技板に対して平行で、前記振分部の中心を通る仮想の垂直線のことであり、前記第三の出口部は、第二の領域(例えばR12)と少なくとも一部が重なる出口部であり、前記第二の領域とは、前記第一の領域を下方に延長し、更に、前記遊技板の法線方向に拡張した領域である、ことを特徴とする。
また、以下の構成も採用可能である。
前記第一の領域は、前記第一の通路部から前記第二、第三の通路部の間にあり、前記振分部を含む空間であってもよい。前記遊技球が振分部材に触れている間に遊技球が通る領域は前記第一の領域であってもよい。振分部材が作動する範囲は前記第一の領域であってもよい。
前記振分部は、振分部材を備えていてもよい。前記振分部材は、遊技球の付勢(例えば速度や重さ)によって遊技球を振り分けるものでもよい。前記振分部材は、遊技板に対して垂直に作動するものであってもよい。前記振分部材は、磁石によって特定の位置に静止することが阻止されるものであってもよい。前記振分部材は、固定された部材であっても、可動の部材であってもよい。前記振分部材は、形状によって遊技球を振り分けるものでもよい。前記振分部材は、電源投入から常時一定の動きをするものでもよく、電動式のものであってもよい。前記振分部材は、通路に対応した穴が形成された回転体(例えばクルーン)であってもよい。
前記通路部は、遊技球が通過することができる空間と、それを構成する壁体であってもよい。前記第二、第三の側部は前記鉛直部を構成する壁部であってもよい。
前記第二の鉛直部よりも、前記第三の鉛直部の方が全長(例えば上下方向の長さ)が短くてもよい。前記第三の鉛直部よりも前記第二の鉛直部の方が全長が短くてもよい。前記第二の通路部は複数の鉛直部を有していてもよく、前記第三の通路部は複数の鉛直部を有していてもよい。
前記第二の通路部と前記第三の通路部が、それぞれ、前記第二の領域と重なる部分を有していてもよい。前記第二の通路部と前記第三の通路部は左右対称の形状でもよい。
前記第二の通路部と前記第三の通路部の裏(後ろ側)に、照明基板がついていてもよい。前記通路手段の裏側(後ろ側)は、レンズカットが施してあってもよく、演出発光素子により、レンズカットを照明して光を拡散させてもよい。
前記通路部は曲線部分を有していてもよい。前記通路手段は、カバー部材を有していてもよい。カバー部材は通路部を通過する遊技球を視認可能な透光性を有していてもよい。カバー部材は、遊技球の通過が一部の領域において視認可能な透光性を有していてもよい。
前記遊技板の表側と裏側とにそれぞれ通路部がある場合、表側の通路だけでなく、裏側も通路が偏っていてもよい。
前記第二の通路部と前記第三の通路部は、通路長が異なっていてもよいし同じであってもよい。前記第二、第三の通路部は、遊技球が通過できない幅で連なる遊技釘で構成される部分を有していてもよい。
前記通路部に遊技球の案内または誘導を行うガイド(例えばリブ)を設けてもよい。
前記第二の通路部の前記開口部は、前記第三の通路部の前記開口部よりも遊技球が進入する確率が高いものであってもよい。前記開口部に隣接してリブが設けられてもよい。リブは通路部の外側にあっても内側にあってもよい。
前記第二の通路部の前記開口部は、前記第三の通路部の前記開口部と上下方向の位置が異なっていてもよい。前記第二の通路部の前記開口部は、左右に離間した各側部にそれぞれ設けられていてもよい。前記第三の通路部の前記開口部は、左右に離間した各側部にそれぞれ設けられていてもよい。前記第二の開口部から外にでた遊技球が前記第三の開口部に進入してもよい。
前記第二、第三の検出手段の少なくとも一つは前記遊技板の裏側にあってもよい。前記第二、第三の検出手段の少なくとも一つは前記遊技板の表側にあってもよい。
前記振分部は、前記第二の通路部と前記第三の通路部とに交互に遊技球を振り分けるものであってもよい。前記通路手段は、遊技球が交互に前記第二、第三の検出手段で検出されるものであってもよい。
前記振分部は、連続して同じ通路部へ遊技球を振り分ける場合があるものであってもよい。
第二の特別図柄による大当りは、第一の特別図柄による大当りよりも遊技者への特典が多くてもよい。第一の特別図柄による大当りは、第二の特別図柄による大当りよりも遊技者への特典が多くてもよい。前記第二の検出手段に検出により、普通図柄を変動させてもよい。前記第三の検出手段の検出により、普通図柄を変動させてもよい。
前記振分部は、二つの通路部に遊技球を振り分けるものであってもよい。前記振分部は三つの通路部に遊技球を振り分けるものであってもよい。
<実施形態B>
<全体構成>
図641を用いて、本発明の実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図642は、図641のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。
ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図643は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、表示装置208を配設している。表示装置208の表示領域は、第一の表示を実行可能な表示領域R1を含む。表示領域R1は表示装置208の表示領域の全体でもよいが、本実施形態では一部の領域である。第一の表示は、本実施形態の場合、装飾図柄の変動表示を含む。
遊技盤200の右下の領域には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。表示領域R1は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示することができる。
さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、例えば7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、例えば7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
遊技領域124には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口231および232と、可変入賞口234および235を配設している。
本実施形態の場合、第1特図始動口230と第2特図始動口231とは、始動口ユニットU1に設けられている。始動口ユニットU1は、実施形態Aで説明した通路構造のように、上部から進入した遊技球を第1特図始動口230または第2特図始動口231に振り分ける通路ユニットを構成している。
また、本実施形態の場合、可変入賞口234および235は、可変入賞口ユニットU2に設けられている。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では普図始動口228の下方に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。
第2特図始動口231または232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口231または232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234および235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれる。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口235も開閉自在な機構を備え、閉鎖中は球の入球が不可能であり、例えば小当り図柄を停止表示した場合に一定時間開放して(例えば0.3秒)閉鎖する。これにより、V入賞する場合がある。
さらに、遊技領域124には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口231、232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
遊技盤200には、また、演出用の可動体1〜可動体3が設けられている。可動体1および可動体2はその初期位置において表示領域R1の上方に位置しており、可動体3はその初期位置に置いて表示領域R1の下方に位置している。初期位置において、可動体1および可動体2はぱちんこ機100の前後方向に重なって配置されており、可動体1が前側に、可動体2が後側に位置している。可動体3の前側にはカバー203が配置されており、初期位置にある場合、可動体3はその上部のみがカバー203から露出しており、上部以外の部分はカバー203等により覆われている。したがって、初期位置にある場合、可動体3の上部以外は上部と比較すると視認困難となっており、カバー203を非透光性の部材で構成した場合、上部以外の部分は視認不可能となる。一方、カバー203を透光性を有する部材で構成することで、可動体3を発光させた場合に、カバー203で覆われた部分の発光も視認可能とすることもでき、可動体3がカバー203に隠れていることを遊技者に示唆することが可能な場合がある。
<制御部>
次に、図644を用いて、このぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器316が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器316が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内臓しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口231、232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口231、232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、チャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、可動体1〜3等に設けられたモータ等の各種アクチュエータ224の駆動制御を行うための駆動回路516と、可動体1〜3等に設けられた位置検出センサ等の各種センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図645(a)〜(c)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図645(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口231、232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。
これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」は、図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。
したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。図645(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図645(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は突然時短と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図B」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なる。
「特図E」は隠れ確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図F」は突然通常と称される2R大当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。これら「特図E」および「特図F」はいずれも、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図G」は第1小当たり図柄であり、「特図H」は第2小当たり図柄であり、何れも特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。すなわち、この「特図G」、「特図H」は「特図F」と同じ状態であるが、両者では表示装置208に表示される演出が異なり、あえて、同じ状態でも「特図G」、「特図H」と「特図F」を設けておくことで、遊技の興趣を高めている。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
なお、本実施形態のぱちんこ機100には、15R特別大当たり図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当たり図柄等の他の図柄についても同様である。
図645(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、「特図B」の15R大当たりを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに15R大当たりに対応する、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図E」の隠れ確変と称される2R大当たり、「特図F」の突然通常と称される2R大当たり、あるいは「特図G」の第1小当たり、「特図H」の第2小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。さらに、「特図C」の突然確変と称される2R大当たり、あるいは「特図D」の突然時短と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」の第1はずれ、「特図J」の第2はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図643(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図645(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、外れ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この図645(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図646を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図646に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップSA01では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップSA03では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップSA05では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップSA03に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップSA07に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップSA03に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップSA05は繰り返し実行される。
ステップSA07では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップSA09では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップSA13)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進む。
一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップSA13に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。
そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップSA11に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップSA13に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップSA13に進む。
ステップSA11では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。
すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップSA15内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図644に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップSA11では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA13では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップSA13)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップSB33において、第1副制御部400へ送信される。
ステップSA15では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップSB07でも更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップSA15の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図647を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップSB01では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップSB03では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップSB05では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップSB05では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。
このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップSB05では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
図644に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップSB05では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234または235、第1特図始動口230、および第2特図始動口231または232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、231、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップSB07およびステップSB09では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップSA15で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。
例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップSB11では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップSB13では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップSB15では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、231、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップSB17では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口231、232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップSB03における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
第2特図始動口231、232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の各入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップSB19では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップSB21では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。
また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図645(c)に示す普図A)および外れ図柄(図645(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップSB23に移行するようにしている。
ステップSB23では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。
なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップSB25)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当たりフラグ、第1小当たりフラグ、第2小当たりフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図645(a)に示す特図A、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図B、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図C、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグもオフの場合には特図F、第1小当たりフラグがオンの場合には特図G、第2小当たりフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Iそれぞれの態様となるように、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。
この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は、15R特別大当たり図柄(特図A)、15R大当たり図柄(特図B)、突然確変図柄(特図C)、突然時短図柄(特図D)、隠れ確変図柄(特図E)、突然通常図柄(特図F)、第1小当たり図柄(特図G)、第2小当たり図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。
また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数100回をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップSB33)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップSB27に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップSB27)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップSB25およびステップSB27における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップSB29)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップSB31)。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口231、232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップSB33では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口231、232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップSB33では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップSB35では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップSB37では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップSB05において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップSB19)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップSB39では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップSB43に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップSB41に進む。
ステップSB41では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップSB01で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図646に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップSB43では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図646に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
図648を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のストローブ割込み処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSC01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずSC01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSC03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSC05の処理に移行する。
ステップSC05では、タイマ変数に0を代入する。ステップSC07では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップSC09では、演出制御処理を行う。例えば、SC07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSC11では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップSC09で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップSC13では、SC09で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。ステップSC15では、SC09で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップSC17では、SC09で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。ステップSC19では、SC09で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップSC21では、SC09で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、SC03へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSD01では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE01では、図648(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップSC03において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSC03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップSE03では、ステップSC19で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップSC13の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップSF01では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップSF03では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップSF05に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップSF05では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップSF01でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップSF07では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップSF09では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップSF11に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップSF11では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
図649を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップSG01では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずSG01で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップSG03では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップSG05の処理に移行する。
ステップSG05では、タイマ変数に0を代入する。ステップSG07では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップSG09では、演出制御処理を行う。例えば、SG07で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップSG11では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップSG13では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、SG03に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップSH01では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップSI01では、図648(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップSG03において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップSG03において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップSI03では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<演出装置>
演出装置の構成、特に、可動体1〜可動体3の構成およびその移動機構について説明する。まず、遊技盤200の全体の構成について図650〜図652を参照して説明する。図650は遊技盤200の斜視図、図651は遊技盤200の背面図、図652は遊技盤200の分解斜視図である。
遊技盤200は、奥行方向に前側から順に積層された前ユニット201A、遊技板201Bおよび後ユニット201Cを備える。
前ユニット201Aは、遊技領域124等を構成するユニットであり、入賞口や始動口ユニットU1、可変入賞口ユニットU2、レール、図柄の各表示装置、釘等を備えているおり、遊技板201Bは前ユニット201Aを支持する板状の支持部材である。
遊技板201Bは例えば透明樹脂板や木製の板で形成され、その中央部には背後の演出装置を露出させる開口部が形成されている。この開口部の下辺部において、カバー203は前側に突出した突出部203aを有しており、遊技領域124を流下する遊技球が遊技板201Bの開口部から背後へ跳ねて進入することを規制している。
図653は遊技盤200の一部分解背面図であり、遊技板201Bの背面側に設けられる構成を主に図示している。遊技板201Bの背面には球通路ユニットRT1〜RT3が形成されている。球通路ユニットRT1は遊技領域124の左側に位置する複数の一般入賞口226に入賞した遊技球を遊技領域124から排出するための通路であり、球通路ユニットRT2は第2特図始動口232に入賞した遊技球を遊技領域124から排出するための通路であり、球通路ユニットRT3は可変入賞口ユニットU2に設けた一般入賞口226に入賞した遊技球を遊技領域124から排出するための通路である。
球通路ユニットRT1およびRT2は、その上壁201c、201dがアウト口240へ向かって傾斜しており、突出部203aを乗り越えて遊技板201Bの背面側に進入した遊技球が、上壁201c、201dの案内によってアウト口240の背部周辺に集まって排出し易くしている。
遊技板201Bには前ユニット201Aの一部の構成をネジで固定するための穴201aが複数形成されており、この穴201aにネジを挿通して前ユニット201Aの一部の構成が固定される。一部の穴201aの周囲には、環状のリブ201bが形成されている。リブ201bはその一部がネジを穴201aの導くための傾斜壁となっており、ネジを穴201aに位置合わせし易くしている。なお、リブ201bは一部が垂直壁となっているが、その全周に渡って傾斜壁としてもよい。
図650〜図652および図654を参照して、後ユニット201Cについて説明する。図654は後ユニット201Cの分解斜視図である。後ユニット201Cは主に演出装置を備えるユニットであり、中央に開口部を有する矩形の枠体である支持部材7Aと、支持部材7Aの背後に固定され、中央に開口部を有する矩形の枠体である支持部材7Bとを備える。
支持部材7Aには、移動機構4を介して可動体1が支持される。可動体1の移動態様は、上下、左右、斜め、回動、回転のいずれも採用可能であるが、本実施形態の場合、移動機構4は、可動体1を上下方向に昇降する昇降機構である。移動機構4は、支持部材7Aの開口部の左側に支持される駆動機構4Aと、右側に支持される案内機構(従動機構)4Bとを備え、駆動機構4Aと案内機構4Bは左右方向に離間して、互いに平行に上下方向に延びている。可動体1はこれらの機構4A、4B間に架設されている。駆動機構4Aの前側には装飾ユニット8Aが配設され、案内機構4Bの前側には装飾ユニット8Bが配設されている。装飾ユニット8Aおよび8Bは光による演出を行う。
支持部材7Aには、また、移動機構6を介して可動体3が支持される。可動体3の移動態様は、上下、左右、斜め、回動、回転のいずれも採用可能であるが、本実施形態の場合、移動機構6は、可動体3を上下方向に昇降する昇降機構である。移動機構6は、支持部材7Aの開口部の下側に支持される。
支持部材7Bには、移動機構5を介して可動体2が支持される。可動体2の移動態様は、上下、左右、斜め、回動、回転のいずれも採用可能であるが、本実施形態の場合、移動機構5は、可動体2を上下方向に昇降する昇降機構である。移動機構5は、支持部材7Bの開口部の左側に支持される駆動機構5Aと、右側に支持される案内機構(従動機構)5Bとを備え、駆動機構5Aと案内機構5Bは左右方向に離間して、互いに平行に上下方向に延びている。可動体2はこれらの機構5A、5B間に架設されている。
このような構成によって、可動体1と可動体2とは奥行き方向にずれて配置されており、互いに奥行き方向に重なることが可能な配置となっている。これにより各可動体の可動スペースを確保し易い場合がある。
移動機構4と移動機構5とは、本実施形態の場合、同様の構成となっており、駆動機構4Aの背後に駆動機構5Aが、案内機構4Bの背後に案内機構5Bがそれぞれ奥行方向に重なるように位置している。このような構成により、移動機構4と移動機構5とで、全く同じ機構を採用できる場合がある。一方、駆動機構4A、5Aは後述するようにモータ等を備える機構であるため、奥行方向の厚みが厚くなる場合がある。そこで、駆動機構4Aの背後に案内機構5Bが、案内機構4Bの背後に駆動機構5Bが、それぞれ奥行方向に重なるように位置する構成も採用可能であり、この場合、移動機構4および5の配設スペースを奥行方向に薄くすることができる場合がある。
支持部材7Bの背面には、表示装置208が固定され、更に基板ケースユニット7Cが固定される。基板ケースユニット7Cには、移動機構4および5、装飾ユニット8Aおよび8B、表示装置208に関わる基板やその他の基板を収容することができる。
以上の構成により、可動体1〜3の背後に表示装置208の表示領域が配設されている。可動体1〜3と表示装置208の表示領域とは常時奥行方向に重なっていてもよいが、可動体1〜3が、それぞれ、表示装置208の表示領域と奥行方向に重なる位置に移動可能であってもよく、逆に、可動体1〜3のうちの少なくとも一部の可動体は表示装置208の表示領域と常時奥行方向に重ならないように配置されてもよい。
<移動機構4、可動体1および装飾ユニット8A、8B>
図655〜図658を参照して移動機構4、可動体1および装飾ユニット8A、8Bについて説明する。図655および図656は移動機構4の分解斜視図である。図657は駆動機構4Aの一部の詳細図である。図658は可動体1の分解斜視図である。
<移動機構4>
移動機構4の駆動機構4Aは支持部材7Aの左側部に固定され、案内機構4Bは支持部材7Aの右側部に固定される。支持部材7Aの上辺部には装飾部材70が固定される。
駆動機構4Aは、可動体1を上下に移動するための駆動力を発生する機構であり、ベルト伝動機構、ボールねじ機構等の各種の駆動力伝達機構を採用可能であるが、本実施形態の場合、モータ43Aを駆動源としたラック−ピニオン機構を採用している。
駆動機構4Aはベース部40Aと、カバー部40Bとを備える。ベース部40Aは、ベース部40Aとカバー部40Bとの間の空間に配置される機構を後側からカバーするカバー体であり、カバー部40Bは前側からカバーするカバー体である。モータ43Aはたとえばステッピングモータであり、ベース部40Aの背部に固定されている。モータ43Aの出力軸はベース部40Aを通過してベース部40Aとカバー部40Bとの間の空間に配置されたギア41Bと固定されている。ギア41Bは、ベース部40Aおよびカバー部40Bに回転自在に支持されたギア41Aと噛合い、ギア41Aはベース部40Aおよびカバー部40Bに回転自在に支持されたギア41Cと噛み合う。
ギア41A〜41Cは、いずれも平歯車であるが、ギア41Cはその周縁の歯部の一部が欠落した欠歯部41aを有し、また、その側面には回転軸方向と平行に突出した係合部41bを有している。ギア41Cは、可動部材44Aのラック部44aと噛み合う。可動部材44Aは、上下方向に延設されたスライドレール44Bに上下方向にスライド可能に支持されている。スライドレール44Bは、ベース部40Aに固定される固定レール44eと、固定レール44eの案内により上下方向にスライド可能な中間レール44dと、中間レール44dの案内により上下方向にスライド可能な可動レール44cとを備え、可動部材44Aは可動レール44cに支持されている。
可動部材44Aのラック部44aは上下方向に配列されており、モータ43Aの駆動によるギア41Cの回転によって上下方向に移動する。図657において、ギア41Cが矢印d1方向(反時計回り)に回転すると可動部材44Aが上昇し、矢印d2方向(時計回り)に回転すると可動部材44Aが下降する。可動部材44Aにはブラケット44bを介して可動体1の左端部が支持されており、可動体1はギア41Cの回転に基本的に連動して動作することになる。図657に示すように、ラック部44aと欠歯部41aとが対面すると、可動部材44Aとギア41Cとの駆動伝達が途切れ、可動部材44Aは自由落下可能なフリーの状態となる。可動部材44Aの自由落下は可動体1の自由落下を意味し、この場合は可動体1はギア41Cの回転に連動せずに動作することになる。ベース部40Aの下部には緩衝材44fが配置されており、可動部材44Aの自由落下の下限(つまり可動体1の自由落下の下限)を規定すると共に、落下時の衝撃が緩和される。
ベース部40Aには、また、可動体1の位置を検出するセンサ43Bおよび43Cが支持されている。センサ43Bおよび43Cは、どのようなセンサでもよいが、本実施形態の場合、可動部材44Aに設けた検知片44gを検出する光センサ(フォトインタラプタ)である。センサ43Bとセンサ43Cとは上下方向に離間して配設されており、センサ43Bは可動体1が初期位置に位置しているか否かを検出し、センサ43Cは可動体1が下限位置(下降位置ともいう)に位置しているか否かを検出する。ハーネス43aは、センサ43B、43C等の配線である。
ベース部40Aには、また、可動体1の動作の規制を実行可能な規制ユニット42を備える。規制する動作はどのようなものであってもよいが、本実施形態の場合、規制ユニット42によって可動体1の降下(下向きの動作)を規制可能である。可動体1の降下はモータ43Aによっても規制可能であるが、本実施形態では、モータ43Aとは別に規制ユニット42を設けることで、モータ43Aを非通電として、省電力で可動体1の降下を規制可能としている。
規制ユニット42は、駆動源としてアクチュエータ42Aを備える。アクチュエータ42Aはモータでもよいが、本実施形態の場合、ソレノイドであり、特にプルソレノイドであって、通電時(励磁状態)にプランジャ42aを上昇させる。プランジャ42aにはプランジャ42aを下方向に常時付勢するリターンスプリング42Dが設けられている。
規制ユニット42は、また、規制部材42Cを備える。規制部材42Cは軸42cを介してベース部40Aおよびカバー部40Bに回動自在に支持されており、ギア41Cの係合部41bと係合可能な規制部42dを備える。プランジャ42aの下端部には、ピン42bを介して規制部材42Cと連結された操作部材42Bが取付けられている。ピン42bは規制部材42Cに遊嵌されている。プランジャ42aの上下動により、操作部材42Bが上下動することで、規制部材42cが軸42c回りに回動する。
図657を参照して規制動作について説明する。アクチュエータ42Aの非通電時(非励磁状態)には、リターンスプリング42Dの付勢により、規制部材42Cは規制位置に位置している。この規制位置は規制部材42Cの規制部42dがギア41Cの係合部41bと係合可能な位置である。
ギア41Cが矢印d2方向に回転する場合、規制部42dと係合部41bとの係合によって、ギア41Cの回転が規制される。規制の際、係合部41bから規制部42dへ入力される反力は、概ね、軸42cを通る上向きの反力となるため、リターンスプリング42Dの付勢力のみで、ギア41Cの回転規制が可能である。こうして、ギア41Cの動作範囲が規制される。ギア41Cは、矢印d2で示す回転が規制されるが、この回転方向は可動体1を降下させる回転方向であり、したがって、規制ユニット42によって可動体1の降下を規制可能である。本実施形態の場合、規制ユニット42によって、可動体1の降下を初期位置において規制可能である。つまり、モータ43Aに通電しなくても、可動体1を初期位置に維持することが可能である。
ギア41Cが矢印d1方向に回転する場合、係合部41bが規制部材42Cの側部SDと当接する。この当接方向は、軸42cに対して周方向となるので、規制部材42Cはリターンスプリング42Dの付勢力に抗して矢印d3方向に回動して非規制位置(解除位置)に位置し、ギア41Cの矢印d1方向の回転を規制しない。この回転方向は可動体1を上昇させる回転方向であり、したがって、モータ43Aを駆動して、可動体1を初期位置から上昇させる場合には、規制ユニット42によって可動体1の動作が規制されない。
次に、規制解除動作について説明する。規制部材42Cが規制位置に位置している場合に、アクチュエータ42Aを通電(励磁状態)すると、プランジャ42aが引き上げられ、これによりリターンスプリング42Dの付勢力に抗して操作部材42Bが引き上げられる。このため、規制部材42Cが矢印d3方向に回動して非規制位置(解除位置)に位置する。規制部材42Cが矢印d3方向に回動することで、係合部41bと規制部42dとの係合が解除され、ギア41Cの回転規制が解除されると共に可動体1の降下規制が解除される。このため、モータ43Aの駆動によってギア41Cを矢印d2方向に回転して可動体1を降下させることができる。
なお、操作部材42Bには、背面側へ突出した操作部42eが設けられている。この操作部42eは、ベース部40Aに形成した開口40aを通ってベース部40Aの背部から操作可能に配置されている。よって、ホールの店員等が、メンテナンスや点検の際に、操作部42eを手動で上下方向に動かすことが可能であり、これにより、規制部材42Cを非規制位置に動かすことが可能である。
可動体1の降下は、モータ43Aの駆動による降下と、欠歯部41aを利用した自由落下とを選択可能である。本実施形態の場合、初期位置から一定量だけ可動体1を上昇させた最大上昇位置に可動体1が位置すると、欠歯部41aとラック部44aが対面する位置関係となり、可動体1が自由落下する。可動体1の降下態様を、制御による降下と、自由落下による降下とを選択できるので、演出の多様化を図れる場合がある。
次に、図655、図656を参照して案内機構4Bを説明する。案内機構4Bは、可動体1の右端部を支持して、駆動機構4Aに従動して、可動体1の上下動を案内する機構である。
駆動機構4Bはベース部45Aと、カバー部45Bとを備える。ベース部45Aは、ベース部45Aとカバー部45Bとの間の空間に配置される機構を後側からカバーするカバー体であり、カバー部45Bは前側からカバーするカバー体である。
ベース部45Aには、軸46Bが支持される溝45bが上下に離間して二か所形成されており、軸46Bはその軸方向を上下方向として配置される。ベース部45Aにはまた、可動部材46Aの移動空間を形成する凹部45aが形成されている。なお、カバー部45Bにも、溝45bや凹部45aと同様の溝や凹部が形成されている。
可動部材46Aは、ベース部46aとカバー部46bとを備え、その内部空間に二組のローラ対46dが回転自在に支持されている。ローラ対46dは軸46Bを挟むように配置され、可動部材46Aは軸46Bの案内により上下方向にスライドする。
可動部材46Aにはブラケット46cを介して可動体1の右端部が支持されており、可動部材46Aは駆動機構4Aによる可動体1の動作に追従して移動する。凹部45aの下端部には緩衝材46eが配置されており、可動部材46Aの自由落下の下限(つまり可動体1の自由落下の下限)を規定すると共に、落下時の衝撃が緩和される。
<装飾ユニット8A、8B>
図655及び図656を参照して装飾ユニット8A、8Bについて説明する。これらは移動機構4を見えづらくできる場合があり、また、遊技を盛り上げることができる場合がある。
装飾ユニット8Aは、駆動機構4Aの前側に位置する構成として、カバー部40Bに固定される装飾部80a、80b、基板80eを備える。基板80eには複数の発光素子80f(ここではLED)が実装されている。基板80eは、レンズ部材80dでカバーされ、レンズ部材80dは更にカバー体80cでカバーされている。レンズ部材80d、カバー体80cは透光性を有している。
装飾ユニット8Aは、また、駆動機構4Aの右側部に位置する構成として、ベース部40Aに固定されるレンズ部材81aと、レンズ部材81aに支持される基板81bとを備える。基板81bには複数の発光素子81c(ここではLED)が実装されており、レンズ部材81aでカバーされている。レンズ部材81aは透光性を有している。
発光素子80f、81cの駆動により、遊技を盛り上げることができる場合がある。発光素子80f、81cは上下方向に配列されていることから、可動体1の上下の移動に合わせて発光素子80f、81cの点灯、消灯を制御することにより、可動体1の移動を強調した演出をできる場合がある。
装飾ユニット8Bは、案内機構4Bの前側に位置する構成として、装飾ユニット8Aと同様の構成(装飾部80a、80b、基板80e、レンズ部材80およびカバー体80cに相当する構成)を備えているが、図示を省略している。
装飾ユニット8Bは、また、案内機構4Bの左側部に位置する構成として、ベース部45Aに固定されるレンズ部材82aと、レンズ部材82aに支持される基板82bとを備える。基板82bには複数の発光素子(不図示。例えばLED)が実装されており、レンズ部材82aでカバーされている。レンズ部材82aは透光性を有している。基板82bには配線ユニット82cが接続される。
<可動体1>
図658を参照して可動体1について説明する。可動体1は外形が変形する変形可動物ユニットである。可動体1は、ベース部10と、可動部11、12、14と、構造体16とを含む。ベース部10は、左右方向に延びる部材であって、その左端部に駆動機構4Aが連結され、その右端部に案内機構4Bが連結される。
可動部11、12、14はベース部10に対して変位可能に設けられており、これらはそれぞれ固有の駆動源を設けてもよいが、本実施形態では、単一のモータ15aを駆動源として、可動部11、12、14が連動して変位可能な構成としており、駆動源の数を減らせる場合がある。
ベース部10の背面には、モータ15aの駆動力を可動部11、12に伝達するためのギア15e〜15h(平歯車)が回転自在に支持されている。ギア15eはギア15fおよび15hと噛み合う。ギア15hはギア15gと噛み合う。また、ベース部10の背面には、中継基板17aや、その背部をカバーするカバー17bや、モータ15a等の配線であるハーネス17cをカバーするハーネスカバー17d等が設けられている。
可動部11を回動自在に支持する支持部10aと、可動部12を回動自在に支持する支持部10bとを備えている。支持部10a、10bは回動軸10a'、10b'が中心に固定された円形の凹部であり、その周壁の一部が切り欠かれている。支持部10aの周壁の切欠きを介して、歯車15fの一部が支持部10a内に進入し、また、支持部10bの周壁の切欠きを介して歯車15gの一部が支持部10b内に進入している。
可動部11は、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部11a、基板11c、レンズ部材11e、カバー体11fを積層して形成されている。ベース部11aには平歯車状のギア部11bが一体的に形成されており、このギア部11bの中心穴に回動軸10a'が挿入されると共に、ギア部11bが支持部10aに収納される。支持部10a内に配置されたギア部11bはギア15fと噛み合う。基板11cには複数の発光素子11d(ここではLED)が実装されている。複数の発光素子11dは可動部11の長手方向に配列されている。レンズ部材11eは基板11cをカバーし、カバー体11fはレンズ部材11eをカバーしている。レンズ部材11e、カバー体11fは透光性を有しているが一部に非透過部を有していてもよい。
可動部12は、可動部11と左右対称となる形状を有しており、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部12a、基板12c、レンズ部材12e、カバー体12fを積層して形成されている。ベース部12aには平歯車状のギア部12bが一体的に形成されており、このギア部12bの中心穴に回動軸10b'が挿入されると共に、ギア部12bが支持部10bに収納される。支持部10b内に配置されたギア部12bはギア15gと噛み合う。基板12cには複数の発光素子12d(ここではLED)が実装されている。複数の発光素子12dは可動部12の長手方向に配列されている。レンズ部材12eは基板12cをカバーし、カバー体12fはレンズ部材12eをカバーしている。レンズ部材12e、カバー体12fは透光性を有しているが一部に非透過部を有していてもよい。
可動部14は、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部14a、基板14e、レンズ部材14g、カバー体14hを積層して形成されている。基板14eはベース部14aの背部に固定され、レンズ部材14gは左右の二部材の構成であり、各部材が基板14eをカバーする。カバー体14hは、ベース部14aの前側に固定され、ベース部14aの下部とレンズ部材14gをカバーする。基板14eには複数の発光素子14f(ここではLED)が実装されている。複数の発光素子14fは可動部14の長手方向に配列されている。レンズ部材14g、カバー体14hは透光性を有しているが一部に非透過部を有していてもよい。
構造体16は、前側ベース部16Aと、後側ベース部16Eとを備える。前側ベース部16Aはベース部10に固定され、構造体16はベース部10に支持されている。
可動部14のベース部14aは、上下に延びる柱部14bを備えており、柱部14bは前側ベース部16Aと、後側ベース部16Eとに挟まれるようにして上下方向に移動可能に支持される。具体的には、前側ベース部16Aには柱部14bがスライドする上下に延びる溝16aが形成され、後側ベース部16Eは、溝16aに対面する位置に、柱部14bの背面に当接する当接部16cを有している。
柱部14bの側部にはラック部14cが上下方向に形成されており、また、柱部14bの上部には検知片14dが形成されている。後側ベース部16Eには可動部14の位置を検出するセンサ18が取付けられている。センサ18は、どのようなセンサでもよいが、本実施形態の場合、検知片14dを検出する光センサ(フォトインタラプタ)であり、可動部14が初期位置に位置しているか否かを検出する。
前側ベース部16Aの背部にはモータ15aが固定される。モータ15aはたとえばステッピングモータである。モータ15aの出力軸は前側ベース部16Aを通過して、前川ベース部16Aの前側に位置するギア15bと固定されている。前側ベース部16Aには平歯車であるギア15c、15dが回転自在に支持されており、ギア15bはギア15dと噛合い、ギア15dはギア15cと噛み合う。前側ベース部16Aはギア15cの一部を背部に露出させる切り欠きを有しており、ギア15cは柱部15bのラック部14cと噛み合う。よって、モータ15aを駆動すると、その駆動力が、ギア15b、15d、15cを介してラック部14cに伝達され、可動部14を動作させる。
ギア15cには、また、軸15dが固定されている。軸15dは前側ベース部16Aに回転自在に軸支されると共に、後側ベース部16B、並びに、ベース部10を貫通してギア15eに固定されている。したがって、ギア15cとギア15eとは一体的に回転する。よって、モータ15aを駆動すると、その駆動力が、ギア15b、15d、15cを介してギア15eにも伝達され、更にギア15f〜15hを介してギア部11b、12bに伝達され、可動部11および12を動作させる。こうして可動部11、12および14が単一のモータ15aを駆動源として連動して動作する。可動部11および12は、奥行方向では同じ位置に位置し、可動部14は、可動部11および12に対して奥行方向にずれた位置(前側の位置)に位置している。動作に際して、可動部11および12は、奥行方向に互いに重なる場合はないが、可動部11および12と可動部14とは奥行方向に重なる場合がある。
構造体16は、また、基板16B、レンズ部材16Cおよびカバー体16Dを備える。基板16Bには複数の発光素子16b(ここではLED)が実装されている。複数の発光素子16bは平面的に配列されており、構造体16を全体的に発光させることが可能である。レンズ部材16Cは基板16Bをカバーし、カバー体16Dはレンズ部材16Cをカバーしている。カバー体16Dには装飾的な形状や模様、色彩を施すことができ、本実施形態の場合、図650に示すように目玉状の形状が施されている。
<移動機構5および可動体2>
図659および図660を参照して移動機構5および可動体2について説明する。図659は移動機構5および可動体2の分解斜視図である。図660は可動体2の分解斜視図である。
<移動機構5>
移動機構5は、部分的に形状等が異なるものの、移動機構4と同様の構成であり、簡単に説明する。移動機構4の構成に対応する移動機構5の構成は、頭の4を5に置き換えて同様の符号を付している。移動機構4について説明した事項は移動機構5に適宜適用可能である。移動機構5の駆動機構5Aは支持部材7Bの左側部に固定され、案内機構5Bは支持部材7Bの右側部に固定される。
駆動機構5Aは、可動体2を上下に移動するための駆動力を発生する機構である。駆動機構5Aはベース部50Aと、カバー部(不図示)とを備える。ベース部50Aは、ベース部50Aと不図示のカバー部との間の空間に配置される機構を後側からカバーするカバー体であり、カバー部は移動機構4のカバー部40Bに相当し、前側からカバーするカバー体である。モータ53Aはたとえばステッピングモータであり、ベース部50Aの背部に固定されている。モータ53Aの出力軸はベース部50Aを通過してベース部50Aとカバー部との間の空間に配置されたギア51Bと固定されている。ギア51Bは、ギア51Aと噛合い、ギア51Aはギア51Cと噛み合う。
ギア51Cはその周縁の歯部の一部が欠落した欠歯部51aを有し、また、その側面には回転軸方向と平行に突出した係合部51bを有している。ギア51Cは、可動部材54Aのラック部54aと噛み合う。可動部材54Aは、スライドレール54Bに上下方向にスライド可能に支持されている。スライドレール54Bは、固定レール54eと、中間レール54dと、可動レール54cとを備え、可動部材54Aは可動レール54cに支持されている。
可動部材54Aのラック部54aは上下方向に配列されており、モータ53Aの駆動によるギア51Cの回転によって上下方向に移動する。ギア51Cが反時計回りに回転すると可動部材54Aが上昇し、時計回りに回転すると可動部材54Aが下降する。可動部材54Aにはブラケット54bを介して可動体2の左端部が支持されており、可動体2はギア51Cの回転に基本的に連動して動作することになる。ラック部54aと欠歯部51aとが対面すると、可動部材54Aとギア51Cとの駆動伝達が途切れ、可動部材54Aは自由落下可能なフリーの状態となる。可動部材54Aの自由落下は可動体2の自由落下を意味し、この場合は可動体2はギア51Cの回転に連動せずに動作することになる。ベース部50Aの下部には緩衝材54fが配置されており、可動部材54Aの自由落下の下限(つまり可動体2の自由落下の下限)を規定すると共に、落下時の衝撃が緩和される。
ベース部50Aには、また、可動体2の位置を検出するセンサ53Bおよび53Cが支持されている。センサ53Bおよび53Cは、可動部材54Aに設けた検知片54gを検出する光センサ(フォトインタラプタ)である。センサ53Bとセンサ53Cとは上下方向に離間して配設されており、センサ53Bは可動体2が初期位置に位置しているか否かを検出し、センサ53Cは可動体1が下限位置(下降位置ともいう)に位置しているか否かを検出する。
ベース部50Aには、また、可動体2の動作の規制を実行可能な規制ユニット52を備える。本実施形態の場合、規制ユニット52によって可動体2の降下(下向きの動作)を規制可能である。可動体2の降下はモータ53Aによっても規制可能であるが、本実施形態では、モータ53Aとは別に規制ユニット52を設けることで、モータ53Aを非通電として、省電力で可動体2の降下を規制可能としている。
規制ユニット52は、駆動源としてアクチュエータ52Aを備え、本実施形態の場合、アクチュエータ52Aはソレノイドであり、特にプルソレノイドであって、通電時(励磁状態)にプランジャ52aを上昇させる。プランジャ52aにはプランジャ52aを下方向に常時付勢するリターンスプリング52Dが設けられている。
規制ユニット52は、また、規制部材52Cを備える。規制部材52Cは軸52cを介してベース部50およびカバー部に回動自在に支持されており、ギア51Cの係合部51bと係合可能な規制部52dを備える。プランジャ52aの下端部には、ピン52bを介して規制部材52Cと連結された操作部材52Bが取付けられている。ピン52bは規制部材52Cに遊嵌されている。プランジャ52aの上下動により、操作部材52Bが上下動することで、規制部材52cが軸52c回りに回動する。
アクチュエータ52Aの非通電時(非励磁状態)には、リターンスプリング52Dの付勢により、規制部材52Cは規制位置に位置し、規制部材52Cの規制部52dがギア51Cの係合部51bと係合可能である。
ギア51Cが時計回りに回転する場合、規制部52dと係合部51bとの係合によって、ギア51Cの回転が規制され、可動体2の降下を初期位置において規制可能である。つまり、モータ53Aに通電しなくても、可動体2を初期位置に維持することが可能である。
ギア51Cが反時計回りに回転する場合、係合部51bが規制部材52Cの側部と当接し、規制部材52Cは回動して非規制位置(解除位置)に位置し、ギア51Cの反時計回りの回転を規制しない。したがって、モータ53Aを駆動して、可動体2を初期位置から上昇させる場合には、規制ユニット52によって可動体2の動作が規制されない。
規制部材52Cが規制位置に位置している場合に、アクチュエータ52Aを通電(励磁状態)すると、プランジャ52aが引き上げられ、規制部材52Cが回動することで、係合部51bと規制部52dとの係合が解除される。このため、モータ53Aの駆動によってギア51Cを時計回りに回転して可動体2を降下させることができる。
なお、操作部材52Bには、背面側へ突出した操作部52eが設けられている。この操作部52eは、ベース部50Aに形成した開口50aを通ってベース部50Aの背部から操作可能に配置されている。よって、ホールの店員等が、メンテナンスや点検の際に、操作部42eを手動で上下方向に動かすことが可能であり、これにより、規制部材52Cを非規制位置に動かすことが可能である。
可動体2の降下は、モータ53Aの駆動による降下と、欠歯部51aを利用した自由落下とを選択可能である。本実施形態の場合、初期位置から一定量だけ可動体2を上昇させた最大上昇位置に可動体2が位置すると、欠歯部51aとラック部54aが対面する位置関係となり、可動体2が自由落下する。
次に、案内機構5Bを説明する。案内機構5Bは、可動体2の右端部を支持して、駆動機構5Aに従動して、可動体2の上下動を案内する機構である。
駆動機構5Bはベース部55Aと、不図示のカバー部とを備える。ベース部55Aは、ベース部55Aとカバー部との間の空間に配置される機構を後側からカバーするカバー体であり、カバー部は前側からカバーするカバー体である。
ベース部55Aには、軸56Bが支持される溝55bが上下に離間して二か所形成されており、軸56Bはその軸方向を上下方向として配置される。ベース部55Aにはまた、可動部材56Aの移動空間を形成する凹部55aが形成されている。なお、カバー部にも、溝55bや凹部55aと同様の溝や凹部が形成されている。
可動部材56Aは、ベース部56aとカバー部56bとを備え、その内部空間に二組のローラ対56dが回転自在に支持されている。ローラ対56dは軸56Bを挟むように配置され、可動部材56Aは軸56Bの案内により上下方向にスライドする。
可動部材56Aにはブラケット56cを介して可動体2の右端部が支持されており、可動部材56Aは駆動機構5Aによる可動体2の動作に追従して移動する。凹部55aの下端部には緩衝材56eが配置されており、可動部材56Aの自由落下の下限(つまり可動体2の自由落下の下限)を規定すると共に、落下時の衝撃が緩和される。
<可動体2>
可動体2は外形が変形する変形可動物ユニットであり、特に本実施形態の場合、可動体2は可動部が収納状態から展開状態に変化する展開可動物ユニットである。可動体2は、カバー部20Aと、ベース部20Bと、一対の可動部23と、を含む。ベース部20Bは、左右方向に延びる部材であって、その左端部に駆動機構5Aが連結され、その右端部に案内機構5Bが連結される。
一対の可動部23はベース部20Bに対して変位可能に設けられており、本実施形態の場合、一対の可動部23の全体が回転する回転動作と、一対の可動部23が展開・収納する展開動作および収納動作とが可能となっている。
ベース部20Bは、ベース部20Bとカバー部20Aとの間の空間に配置される機構を前側からカバーするカバー体であり、カバー部20Aは後側からカバーするカバー体である。ベース部20Bはその中央部に円形の開口部が形成されており、この開口部に回転部材21Aが回転自在に支持される。カバー部20Aにはベース部20Bの開口部と同心の開口部が形成されており、この開口部には回転コネクタ25Aが配置される。回転コネクタ25Aは取付部材25Bによってカバー部20Aの背部に固定され、ハーネス25Cを介して、回転部材21Aに支持される電装部品への制御信号および電力の供給を行うスリップリングを構成する。回転コネクタ25Aの回転部材の中心は軸24eにより規定される。
可動体2は、一対の可動部23の回転動作を実行可能な駆動機構24を備える。駆動機構24は、駆動源としてモータ24aを備える歯車機構である。モータ24aはたとえばステッピングモータである。モータ24aはカバー部20Aの背部に固定され、その出力軸はカバー部20Aを通過してカバー部20Aとベース部20Bとの間の空間においてギア24bに固定されている。カバー部20Aとベース部20Bとの間には、ギア24c、24dが配置されており、ギア24bはギア24dと噛合い、ギア24dはギア24cと噛み合う。
回転部材21Aの周面には全周に渡って歯部21aが形成されており、ハブ21aはギア24cと噛み合う。以上の構成により、モータ24aを駆動すると回転部材21Aを回転することが可能となる。
センサユニット27は、回転部材21Aの回転位置を検出するためのセンサと、このセンサを実装した基板とを備え、ベース部20Bに支持されている。センサユニット27は例えば、回転部材21Aに設けた検知片21bを検出するフォトインタラプタ等の光センサを備え、回転部材21Aが初期位置に位置しているか否かを検出する。中継基板29は各種の配線を中継する基板でありベース部20Bに支持されている。
回転部材21Aには、ベース部21Bが固定されており、ベース部21Bは回転部材21Aと一体的に回転する。ベース部21Bには、一対の可動部23の展開・収納動作用の駆動機構26が配置されている。駆動機構26は、駆動源としてモータ26aを備える歯車機構である。モータ26aはたとえばステッピングモータである。モータ26aはベース部21Bの背部において固定され、その出力軸はベース部21Bを通過してベース部21Bの前側においてギア26bが固定されている。
ベース部21Bの前側には回動部材22Aが回転自在に支持されている。回動部材22Aは、その中央部に後方に膨出した円筒形の膨出部22bを備え、この膨出部22bが、ベース部21Bの前側に形成された円形の凹部21eに進入している。膨出部22bの周面には歯部(不図示)が形成されており、この歯部にギア26bが噛み合う。
膨出部22bの中央には、後方に突出した軸部22aが形成されており、軸部22aはベース部21Bの中央部に設けた軸穴21fに回転自在に軸支されている。軸部22a、軸穴21fは回転部材21Aの回転中心と同軸上に位置している。モータ26aの駆動により、ギア26bおよび膨出部22bの歯部を介して回動部材22Aが軸部22aを回動中心として回動する。
軸部22aの中心には軸24eが固定されており、この軸24eにはストッパ28Bが固定されている。ストッパ28Bは、ストッパ28Bと回動部材22Aとの間にベース部21Bを挟む抜け止め防止部材であり、これにより回動部材22Aがベース部21Bに対して回動自在に固定される。
回転部材21Aとベース部21Bとの間の空間には、モータ26a、ストッパ28Bの他にセンサ28Aが配設されている。センサ28Aは、回動部材22Aの回転位置を検出するセンサである。センサ28Aは、どのようなセンサでもよいが、本実施形態の場合、ストッパ28Bに設けた検知片28aを検出する光センサ(フォトインタラプタ)であり、回動部材22Aが初期位置に位置しているか否かを検出する。
ベース部21Bは、その中心に対して反対に延びる一対のアーム部を有し各アーム部の端部には、連結孔21cが形成されている。この連結孔21cには、ブッシュ21dを介して、リンク21Dの一端部が回転自在に連結される。
回動部材22Aは、その中心に対して対称となる位置に、一対の軸支部22cを有する。軸支部22cには軸支部材22Dが装着され、この軸支部材22Dが可動部23に固定されることにより、可動部23が回動自在に回動部材22Aに支持される。
回動部材22Aは、また、その中心に対して対称となる位置に、一対のストッパ部22dが形成されている。ストッパ部22dはリンク21Dが所定の位置まで位置した場合に、リンク21Dに当接してその変位を規制する部位であり、可動部23の最大展開位置を規定する。
回動部材22Aの前側には基板22Bが支持されている。基板22Bには、複数の発光素子L1〜L5(ここではLED)が実装されている。本実施形態の場合、発光素子L1〜L5は十字型に配列されている。基板22Bはカバー体22Cにカバーされている。カバー体22Cは透光性を有する部材であるが一部に非透過部を有していてもよい。22Bとカバー体22Cには、軸支部材22Dとの干渉を避ける切り欠きが形成されている。
可動部23は、全体として羽根形状のアーム部材であり、ベース部23a、基板23b、レンズ部材23dおよびカバー体23eの積層体である。ベース部23aには軸支部材22Dが固定される固定部23fと、リンク21Dの他端部が回転自在に軸支される軸支部23gが設けられている。基板23bには、複数の発光素子23c(ここではLED)が実装されている。レンズ部材23dは基板23bをカバーし、カバー体23eをカバーしている。レンズ部材23dおよびカバー体23eは透光性を有する部材であるが一部に非透過部を有していてもよい。
以上の構成により、モータ24aの駆動により、回転部材21Aが回転し、これにより、ベース部21B、回動部材22Aおよび一対の可動部23等が一体的に回転する。そして、モータ26aの回転により、ベース部21Bに対して回動部材22Aが回転(回動)する。このとき、可動部23は回動部材22Aに対しては固定部23fに対して回動自在に軸支されており、ベース部21Bに対してはリンク21dを介して連結されている。このため、可動部23は固定部23fを回動中心とした回動動作を行い、これにより、展開動作および収納動作を行う。
<移動機構6および可動体3>
図661および図662を参照して移動機構6および可動体3について説明する。図662は移動機構6および可動体3の分解斜視図である。図662は可動体3の分解斜視図である。
<移動機構6>
移動機構6は、ベース部60Aを備える。ベース部60Aにはスライドレール63を介して可動部材60Bが支持される。可動部材60Bは、上下方向に延設されたスライドレール63に上下方向にスライド可能に支持されている。スライドレール63は、ベース部60Aに固定される固定レール63cと、固定レール63cの案内により上下方向にスライド可能な中間レール63bと、中間レール63bの案内により上下方向にスライド可能な可動レール63aとを備え、可動部材60Bは可動レール63aに支持されている。可動部材60Bには、可動体3のベース部30が固定される。
ベース部60Aの左端部には、軸61aを介してアーム部材61の一端部が回動自在に支持され、ベース部60Aの右端部には、軸62aを介してアーム部材62の一端部が回動自在に支持される。ベース部30の下部には、左右方向に延びる溝30a、30bが形成されており、溝30aにはスライド部材62bを介してアーム部材62の他端部が回動自在に連結され、溝30bにはスライド部材61bを介してアーム部材61の他端部が回動自在に連結される。
移動機構6はアーム部材61を回動させる駆動機構64を備える。駆動機構64はモータ64bを駆動源とした歯車機構であり、モータ64bは例えばステッピングモータである。駆動機構64は、ベース部65Aに支持されるベース部64aを備え、モータ64bはベース部64aの前側に支持される。ベース部64aの背部にはギアカバー64fが固定され、ベース部64aとギアカバー64fとの間の空間には、ギア64dおよび64eが回転自在に支持されている。モータ64bの出力軸はベース部64aを通過してベース部64aとギアカバー64fとの間の空間においてギア64cが固定される。ギア64cはギア64dと噛み合い、ギア64dはギア64eと噛み合う。アーム部材61は、ギア64eと噛み合う歯部61dが形成されており、モータ64bの駆動により、アーム部材61が回動する。
アーム部材61の回動により、ベース部30が上下方向に付勢され、また、アーム部材62が従動して回動することで、可動体3が昇降する。アーム部材61および62の回動に伴ってスライド部材61b、62bは溝30b、30aに沿って左右方向に往復移動し、アーム部材61、62の回動を可動体3の昇降運動に変換する。
アーム部材61の背部にはハーネスカバー61cが取付けられ、アーム部材61とハーネスカバー61cとの間の空間には不図示のハーネスが配策される。アーム部材62の前側にはアームカバー62bが配設される。
ギアカバー64fには、アーム部材61の位置を検出するセンサ65が支持されている。センサ65は、どのようなセンサでもよいが、本実施形態の場合、アーム部材61に形成した検知片61eを検出する光センサ(フォトインタラプタ)である。センサ65は、アーム部材61が初期位置に位置しているか否かを検出する。
ベース部60Aの背部には、軸61aの取付部位を保護するカバー部材68や、中継基板67や、付勢ユニット66が配設されている。
付勢ユニット66はスプリング66Eを駆動源として、アーム部材62を所定方向に付勢するユニットであり、本実施形態では、可動体3が上昇する場合にスプリング66Eが伸び、可動体3を降下する方向に付勢力を発揮する構成としている。具体的には、付勢ユニット66は、ベース部60Aの背部に固定されるベース部66Aを備える。このベース部66Aには上下方向の溝66aが形成されており、この溝66aは、可動部材66dが装着されて、可動部材66dの上下方向の移動を案内する。ベース部66Aには、軸62aを介してギア66Bが回転自在に支持されている。
ギア66Bは軸62aを介してアーム部材62と連結されており、アーム部材62が回動することで、ギア66Bも回転する。ベース部66Aには、軸66cを介してギア66Cが回転自在に支持されている。ギア66Cは、ギア66Bと噛み合い、また、可動部材66Dに形成したラック部66dと噛み合う。スプリング66Eは可動部材66Dとベース部60Aとの間を連結しており、可動部材66Dを常時下向きに付勢している。可動体3が上昇する際、アーム部材62が回動することによりギア66Bの回転を介して可動部材66Dが上昇し、スプリング66Eが伸長し、付勢力が高まることになる。
<可動体3>
可動体3は、全体として円形をなしており、また、回転可能な表示装置34を備えた回転表示ユニットであり、特に、バーサライタを構成するバーサライタ可動物ユニットである。表示装置34は、複数の発光素子(ここではLED。詳細は後述する。)を実装した基板であり、モータ35を駆動源とした駆動機構により回転自在に構成されている。
モータ35は例えばステッピングモータであり、ベース部30の背部に固定されている。モータ35の出力軸はベース部30を通過し、ベース部30の前側においてギア35aが固定されている。表示装置34の背部には、その回転中心と同軸上にギア35bが固定されており、ギア35aはギア35bと噛み合う。
ギア35bの軸心には軸36が固定されている。軸36は回転コネクタユニット37に回転自在に支持されている。回転コネクタユニット37は、ベース部30に固定され、表示装置34に実装される発光素子への制御信号および電力の供給を行うスリップリングや、表示装置34の回転位置を検出するセンサを含む。
ベース部30の前側には表示装置32が配設されている。表示装置32は、表示装置34と異なり、ベース部30に固定された装置であり、複数の発光素子(ここではLED。詳細は後述する。)を実装した基板である。カバー体33は透光性を有する部材であり、表示装置32の内周部を覆うように配置されているが、複数の発光素子32aは表示装置32の外周部に位置しており、カバー体33には覆われていない。
カバー体31は、ベース部30の前側に固定されており、表示装置32および34をカバーしている。カバー体31は透光性を有する部材である。
図671(a)は可動体3の正面図、図671(b)はカバー体31を取り外した状態の可動体3の正面図である。図671(c)はカバー体31を透過した可動体3の正面図である。
カバー体31の外形は円形であり、その前壁は、中央の円形部位31bの周囲に12個の円形部位31aが形成された形状を有している。カバー体31の周壁には凹凸が周方向に連続的に形成されている。
本実施形態の場合、円形部位31bは、全体的に透明であり、その背後の構成が視認可能となっている。円形部位31aは一部が不透明となっている。本実施形態の場合、各円形部位31aには、I〜XIIの文字が形成されており、文字部分は着色されているので不透明となっている。I〜XIIの文字により、カバー体31を時計の文字盤に見える場合がある。文字は、シールの貼り付け、塗装等により形成できる。
また、各円形部位31aには同心多重円状の細溝が刻設されており、この細溝も円形部位31aの透過性を低下させてその背後を見えづらくしている。
表示装置32は、12個の発光素子L14を備える。各発光素子L14は円形部位31aに対応して配置されており、一つの円形部位31aの中心の背後に一つの発光素子L14が配置されている。表示装置32はベース部30に固定されているので、各発光素子L14と、ベース部30やカバー体31との相対位置は変化せず、各発光素子L14はI〜XIIの文字や細溝によって、カバー体31を通して視認困難となっている。発光素子L14を発光させると、円形部位31aの細溝により光が拡散されて円形部位31a全体が発光しているように見える場合があり、I〜XIIの文字を視覚的に際立たせることができる場合がある。
表示装置34は、その回転中心となる位置に配置された発光素子L11と、回転中心から放射状に配置された複数の発光素子列LAと、を備える。本実施形態の場合、発光素子列LAの数は6であり、周方向に等ピッチで配置されている。各発光素子列LAは、複数の発光素子L12と、最外周に位置する発光素子L13とから構成されており、これらが直線状に配列されている。
表示装置34の回転によって、発光素子列LAは、ベース部30やカバー体31に対する相対位置を変化可能である。一方、発光素子L11は回転中心に位置しているのでベース部30やカバー体31あるいは発光素子L14に対する相対位置を変化させることは不可能である。
このように、ベース部30やカバー体31に対する相対位置が変化する発光素子L12、L13と、相対位置が変化しない発光素子L11、L14を混在させることで、多様な発光演出が可能となる場合がある。また、本実施形態の場合、表示装置34の回転角度によって、図671(c)に示すように、発光素子L11、発光素子列LAおよび発光素子L12が同一直線状に並ぶので、多様な発光演出が可能となる場合がある。この場合、発光素子L13は、円形部位31aと奥行方向に重なる位置に位置する。換言すると、発光素子L13は、表示装置34の回転によって、円形部位31aと重なったり、重ならなくなったりする。円形部位31aは円形部位31bよりも透過性が低くなっているので、円形部位31aと重なる位置を通過する前後で発光素子L13の発光の見え方が変化する場合があり、多様な発光演出が可能となる場合がある。逆に、発光素子L11およびL12は、常時円形部位31bと奥行方向に重なっているため、カバー体31を通して常時見えやすい場合があり、発光素子L11およびL12の表示内容を遊技者が視認し易い場合がある。
本実施形態の場合、図671(d)に示すように、表示装置34の回転中心軸AX上に発光素子L11が配設され、発光素子列LAが回転中心軸AXの径方向に配列されているが、他の構成も採用可能である。例えば、図671(e)に示すように、回転中心軸AXと並行に発光素子列LAを配設してもよい。また、図671(f)に示すように、回転中心軸AX上に発光素子L11が配設され、発光素子列LAが径方向から傾斜して放射状に配列されてもよい。また、本実施形態では回転中心軸AXは水平方向でかつ奥行方向の軸であるが、これに限られず、例えば、図671(g)に示すように上下方向の軸でもよく、上下方向あるいは水平方向から傾斜した方向の軸でもよい。
<演出動作例>
可動体1〜3の動作例について順に説明する。
<可動体1>
図663は可動体1の変形動作を例示しており、可動部11、12および14の動作例を可動体1の正面視と背面視とで主要な機構と共に示している。図663(a)は、可動部11、12および14の初期位置を示しており、図663(c)は可動部11、12および14を移動させた後の位置(移動位置)を示しており、図663(b)は初期位置と移動位置との間の中間位置を示している。可動部11、12および14は、初期位置から中間位置を経て移動位置へ変形可能であり、また、移動位置から中間位置を経て初期位置に復帰可能である。なお、可動部11、12および14が初期位置に位置している場合、センサ18が検知片14dを検知するように構成されており、制御上、可動部11、12および14が初期位置に位置しているか否かがセンサ18の検出結果から認識される。
本実施形態の場合、可動部11と可動部14とは異なる動作を行う。また、可動部12と可動部14とも異なる動作を行う。可動部11は曲線軌道OR1に沿って移動する、回動軸10a'を回動中心とした回動動作である。可動部12は曲線軌道OR2に沿って移動する、回動軸10b'を回動中心とした回動動作であり、可動部11と左右対称となる動作である。可動部14は直線軌道OR3に沿って移動する並進動作である。このように可動部14と、可動部11および12とは並進動作と回動動作という動作の違いがある。このように動作が異なる可動部を設けることで、演出効果を向上できる場合がある。特に、同じ可動体1に設けられている可動部が異なる動作を行うことで、演出効果を向上できる場合がある。
なお、本実施形態では可動部11および12が回動動作のみを行うが、直線軌道を含む軌道に沿って回動動作と並進動作とを行うように構成されてもよく、この場合、回動動作と並進動作とは順次行われる動作であってもよいし、並行して行われる動作であってもよい。同様に、可動部14は並進動作のみを行うが、曲線軌道を含む軌道に沿って並進動作と回動動作とを行うように構成されてもよく、この場合、回動動作と並進動作とは順次行われる動作であってもよいし、並行して行われる動作であってもよい。
本実施形態の場合、初期位置においては各可動部11、12および14が左右方向に延在する姿勢となっている一方、移動位置においては可動部11、12および14が三角形状をなしており、遊技者に対して意外性を与えることができる場合がある。また、中間位置においては、可動部11および12が、翼が広がるように見える場合があり、移動位置においては可動部11、12および14がピラミッドに見える場合があり、神秘的な印象を遊技者に与えることができる場合がある。
更に、動作の過程において、可動部11および12と、可動部14とは、中間位置に見られるように奥行方向に部分的に重なるので奥行感を遊技者に与えることができ、演出効果を高めることができる場合がある。更に、移動位置においては、可動部11、12および14が互いに奥行方向に重ならない姿勢となっており、しかも、可動部11、12および14の端部が互いに近接した姿勢となっていることから、遊技者に対して動作の正確性を印象付けることができる場合があり、演出効果を高めることができる場合がある。可動部11および12と、可動部14とを奥行方向にずれた位置に配置したことにより、各可動体の可動スペースを確保し易い場合がある。
本実施形態の場合、可動部11、12および14が連動して動作する構成であり、初期位置から移動位置あるいは移動位置から初期位置に至る動作期間が同じ期間となっている。このため、可動部11、12および14の動作の一体感を遊技者に与えることができる場合がある。各可動部の動作期間は、一部の期間が重なっていてもよいし、重ならなくてもよい。図675は動作期間のタイミングの例を示している。動作期間の制御は、機構的に、或いは、個別の駆動源を各可動部に設けて独立して動作可能とすることにより実現可能である。
図675において、第一の動作とは例えば可動部11の動作であり、第二の動作とは例えば可動部12の動作であり、第三の動作とは例えば可動部14の動作であり、tは時間の経過を示している。
図675(a)は既に説明した例であり、三つの可動部の動作期間が同じとなる例である。図675(b)は、二つの可動部の動作期間が同じであり、残りの一つの可動部の動作期間が異なる例である。図675(c)は三つの可動部の動作期間が互いに異なる例である。図675(d)の例は、第一の動作と第二の動作の動作期間が部分的に重なり、第二の動作と第三の動作の動作期間が部分的に重なる例である。これらの動作において、可動部の動作期間の長さは同じであっても異なっていてもよく、図676(e)は三つの可動部の動作期間と、その長さがそれぞれ異なっている例を示している。
次に、可動体1の移動動作も含めた動作例について図664および図665を参照して説明する。図664および図665は可動体1の動作例を示す図である。
図664(a)は可動体1が初期位置にある場合を例示している。なお、可動体1が初期位置に位置していることは既に述べたとおり、センサ43Bによって検出される。
図664(b)〜図664(f)は移動機構4による可動体1の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体1の態様を併記している。図664(b)は可動体1が上昇位置に位置している場合を示している。上昇位置は初期位置よりも僅かに上の位置であり、表示領域R1と可動体1とが重ならない位置である。なお、初期位置も表示領域R1と可動体1とが重ならない位置である。可動体1が初期位置や上昇位置にあり、かつ、可動体2が後述する初期位置にある場合、図664(b)に示すように可動体2は可動体1の背後に位置し、可動体1に覆われて視認困難となる。
上昇位置を超えて可動体1を上昇させると、ラック部44aと欠歯部41aとが対面し、可動体1が自由落下する。図664(d)は可動体1が下降位置に位置している場合を示し、図664(c)は可動体1が上昇位置と下降位置との中間の位置に位置している場合を示す。下降位置に可動体1が位置する場合は、既に述べたとおり、自由落下の場合とモータ43Aの駆動による制御上の降下の場合とを選択でき、二つの降下を使い分けることで、演出効果を高めることができる場合がある。なお、可動体1が下降位置に位置していることは既に述べたとおり、センサ43Cによって検出される。
本実施形態の場合、可動体1と可動体3は奥行き方向で干渉する位置関係にある。よって、可動体1を下降位置に移動する場合、可動体3は後述する初期位置に位置させ、上昇させないようにしている。逆に言えば、可動体3を上昇させる場合は、可動体1を下降位置に位置させないようにしている。あるいは、可動体1の動作規制を可動体3との接触で行ってもよい。
中間位置においては、可動体1が表示領域R1と部分的に重なり、また、初期位置にある可動体2が露出し始める。下降位置においては、可動体1が表示領域R1の中央において全体的に重なり、遊技者の注目を可動体1に引き付けることができる場合があり、また、可動体1によって表示領域R1の表示内容を部分的に隠すことができる場合がある。また、下降位置においては、初期位置にある可動体2が全体的に露出する。
図664(e)は、可動体1が下降位置に位置し、かつ、可動体1の可動部11、12および14を中間位置(図663(b))に動作させた態様を示し、図664(f)は、可動体1が下降位置に位置し、かつ、可動体1の可動部11、12および14を移動位置(図663(c))に動作させた態様を示す。可動部11、12および14の動作は、移動体1の位置に関わらず可能であるが、可動体1が下降位置に位置している場合に、これらの動作を実行することで、可動体1を目立たせることができる場合がある。
可動部11、12および14と、構造体16とは奥行方向にずれた位置にあるので、動作に際して可動部11、12および14と、構造体16とは互いに干渉せず、奥行方向に部分的に重なっており、また、動作の進行によって重なる範囲も異なるものとなっている。これにより、構造体16の視認性を低下させずに、可動部11、12および14を動作させることができる場合がある。また、可動部11、12および14と、表示領域R1との重なる範囲も、動作の進行によって重なる範囲も異なるものとなっている。これにより、表示領域R1のうちの、遊技者が見える範囲(あるいは隠す範囲)が変化し、演出効果を高めることができる場合ある。
図665(a)および(b)は規制ユニット42による規制解除の例を示している。可動体1は初期位置において、規制ユニット42の規制により下降が規制されている。図665(a)は初期位置において規制を解除した状態を示し、規制部材42Cが回動して、ギア41Cの係合部41bと係合していない状態を示している。ギア41Cを時計回りに回転することが可能となり、図665(b)は係合部41bが時計の0時の位置に位置するまで、ギア41Cを回転させた状態を示している。これにより、可動体1が初期位置から僅かに降下している。図665(b)におけるギア41Cの位置を中心として、時計回り、反時計回りの微量な回転を繰り返すことにより、可動体1を上下に振動させる演出が可能となる。図665(c)〜図665(e)は、移動機構4による可動体1の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体1の態様を併記している。
図665(c)は、図665(b)と同様に、ギア41Cが、その係合部41bが時計の0時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体1と表示領域R1は重なっていないが、正面視で、構造体16の下端が表示領域R1の上辺に接する程、近接している。図665(d)は、ギア41Cを時計回りに回転し、その係合部41bが時計の1時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体1は僅かに降下し、表示領域R1と重なっている。図665(e)は、ギア41Cを反時計回りに回転し、その係合部41bが時計の11時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体1は僅かに上昇し、再び表示領域R1と重ならない位置に位置している。係合部41bが時計の11時の位置に位置している場合、係合部41bは規制部材42Cの側部SDに当接して規制部材42Cを回動させているものの、規制部42dよりも左側には位置しておらず、したがって、規制部42dと係合していない。よって、ギア41Cを、係合部41bが時計の11時の位置と1時の間を往復するように繰り返し回動させる場合、規制ユニット42の規制解除動作を行う必要がなく、可動体1の上下の振動動作を行うことができるが、規制ユニット42の規制解除を行っていてもよい。
<可動体2>
図666は可動体2の展開動作を例示しており、可動部23を透過させて可動体2の主要な構成と共に可動体2の動作例を示している。理解を容易にするため、回転部材21Aは回転させておらず、回動部材22Aの回動のみの展開動作を示しているが、更に、回転部材21Aの回転による全体の回転動作も可能である。
状態Aは、一対の可動部23が初期状態(収納状態)にある初期位置を示しており、状態Dは一対の可動部23が展開状態にある展開最大位置を示しており、状態Bおよび状態Cは初期位置と展開最大位置との間の中間位置を示している。一対の可動部23は、初期位置から中間位置を経て展開最大位置へ変形可能であり、また、展開最大位置から中間位置を経て初期位置に復帰可能である。なお、一対の可動部23が初期位置に位置している場合、センサ28Aが検知片28aを検知するように構成されており、制御上、一対の可動部23が初期位置に位置しているか否かがセンサ23Aの検出結果から認識される。
初期位置にある場合、一対の可動部23は互いの側面が近接して閉じた状態にあり、その背後の発光素子L1〜L5は、一対の可動部23のいずれかと奥行方向に重なっている。この状態では、発光素子L1〜L5が基板23b、レンズ23d、カバー体23eと重なっており、特に、基板23bは透光性を有しない場合、発光素子L1〜L5の存在が視認困難となる。但し、発光素子L1〜L5を駆動すると、その光が一対の可動部23の周囲から漏光して、視認可能な場合があり、演出効果を高められる場合がある。
状態Aから回動部材22Aを回動すると、回動部材22Aと可動部23とを連結している軸支部材22Dの位置が移動する一方、リンク21Dと回転部材21Aとの連結点(ブッシュ21d)の位置は変化しない。したがって、可動部23はリンク21Dに可動範囲を規制されながら状態B〜状態Dへ展開する。
状態B〜状態Dに展開するにしたがって、一対の可動部23は互いの側面が離間し始めて開いた状態に移行する。ここで、発光素子L3は回動部材22Aの回動中心に配置されている。発光素子L1と発光素子L2とは発光素子L3に対して反対側に配置され、発光素子L4と発光素子L5とは発光素子L3に対して反対側に配置されている。そして、発光素子L1と発光素子L2とを結ぶ線と、発光素子L4と発光素子L5とを結ぶ線とは、互いに直交し、その交点に発光素子L3が位置している。
状態B〜状態Dの各状態において、回動部材22Aの回動中心に配置されている発光素子L3は一対の可動部23のいずれとも奥行方向に重ならず、露出した状態にある。よって、発光素子L3の発光を遊技者が認識し易い場合がある。発光素子L4と発光素子L5も、状態B〜状態Dの各状態において、一対の可動部23のいずれとも奥行方向に重ならず、露出した状態にある。よって、発光素子L4およびL5の発光を遊技者が認識し易い場合がある。
一方、発光素子L1と発光素子L2は、状態Bおよび状態Cにおいては、一対の可動部23のいずれとも奥行方向に重ならず、露出した状態にあるが、状態Dにおいては、一対の可動部23のいずれかと奥行方向に重なっている。この状態では、発光素子L1およびL2が基板23b、レンズ23d、カバー体23eと重なっており、特に、基板23bは透光性を有しない場合、発光素子L1およびL2の存在が視認困難となる。但し、発光素子L1およびL2を駆動すると、その光が一対の可動部23の周囲から漏光して、視認可能な場合があり、演出効果を高められる場合がある。
このように本実施形態では、発光素子L1およびL2については、状態A〜状態Dに移行するにしたがって、可動部23と重なる→可動部23と重ならない→可動部23と重なる、と状態が変化する。したがって、発光素子L1およびL2の光の見え方が状態A〜状態Dへの移行(あるいは逆の移行)に際して、変化する場合があり、演出効果を高めることができる場合がある。
次に、距離A〜Dは、状態A〜Dにおける回動部材22Aの回動中心から可動部23の最遠位置までの距離であり、距離A<距離B<距離C<距離Dの関係にある。可動体2を展開させた場合、回動部材22Aの回動中心から距離Dの範囲内にある周辺の構造と干渉する場合があり、また、可動体2と可動体3は奥行方向で干渉する位置関係にあり、これらが近接すると、干渉する場合がある。
よって、可動体2を展開させる場合、回転部材21Aを回転させて可動部23の最遠位置を移動することで干渉を回避することが可能となる。なお、回転部材21Aの回転中心は回動部材22Aの回動中心と同軸上にある。
例えば、左右に干渉する構成がある場合は、可動部23の最遠位置が上下に位置するように回転させて展開すればよい。逆に、上下に干渉する構成があれば、可動部23の最遠位置が左右に位置するように回転させて展開すればよい。可動部23を展開状態として、更に、回転部材21Aを回転させて一対の可動部23を全体として回転させる場合、周囲に干渉する構成がある場合は、回転位置によって、干渉を避けるように状態Bや状態Cに一旦移行しつつ回転すればよい。例えば、回転角度で0〜10度の位置に、干渉が生じる場合には、回転角度で0〜10度の範囲では状態Bや状態Cとし、10度〜360度の範囲では状態Dとすることができる。
次に、可動体2の移動動作も含めた動作例について図667および図668を参照して説明する。図667および図668は可動体2の動作例を示す図である。可動体2は可動体1と同様の移動動作が可能である。
図668(a)は可動体2が初期位置にある場合(可動部23は初期位置)を例示している。なお、可動体2が初期位置に位置していることは既に述べたとおり、センサ53Bによって検出される。
図668(b)〜図668(f)は移動機構5による可動体1の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体2の態様を併記している。図668(b)は可動体2が上昇位置に位置している場合を示している。上昇位置は初期位置よりも僅かに上の位置であり、表示領域R1と可動体2とが重ならない位置である。なお、初期位置も表示領域R1と可動体2とが重ならない位置である。可動体2が初期位置や上昇位置にあり、かつ、可動体1が初期位置にある場合、図664(b)や図667(b)に示すように可動体2は可動体1の背後に位置し、可動体1に覆われて視認困難となる。
上昇位置を超えて可動体2を上昇させると、ラック部54aと欠歯部51aとが対面し、可動体2が自由落下する。図667(d)は可動体1が下降位置に位置している場合を示し、図667(c)は可動体2が上昇位置と下降位置との中間の位置に位置している場合を示す。下降位置に可動体2が位置する場合は、既に述べたとおり、自由落下の場合とモータ53Aの駆動による制御上の降下の場合とを選択でき、二つの降下を使い分けることで、演出効果を高めることができる場合がある。本実施形態の場合、可動体2と可動体3は奥行き方向で干渉する位置関係にある。よって、可動体2を下降位置に移動する場合、可動体3は後述する初期位置に位置させ、上昇させないようにしている。逆に言えば、可動体3を上昇させる場合は、可動体2を下降位置に位置させないようにしている。あるいは可動体2の動作規制を可動体3との接触によって行ってもよい。
中間位置においては、可動体2が表示領域R1と部分的に重なる。下降位置においては、可動体2が表示領域R1の中央から上部に渡って全体的に重なり、遊技者の注目を可動体2に引き付けることができる場合があり、また、可動体2によって表示領域R1の表示内容を部分的に隠すことができる場合がある。
図667(e)は、可動体2が下降位置に位置し、かつ、可動体2の可動部23を中間位置(図666の状態C)に動作させた態様を示し、図667(f)は、可動体2が下降位置に位置し、かつ、可動体2の可動部23を展開状態(図666の状態D)に動作させた態様を示す。可動体2は可動部23を更に回転させることも可能であり、可動部23の展開・収納動作や、一対の可動部23全体の回転動作は、周囲との干渉がなければ移動体2の位置に関わらず、実行可能であるが、可動体2が下降位置に位置している場合に、これらの動作を実行することで、可動体2を目立たせることができる場合がある。
図668(f)および(g)は、可動部23を収容状態としつつ、その全体の回転位置を異ならせたものであり、図668(f)の態様と図668(g)の態様とでは45度の回転位置の違いがある。
また、図665(f)および(g)に示すように、可動体1および可動体2を下降位置に移動し、各可動部の動作を行うことで演出効果を高めることができる場合がある。
図668(a)および(b)は規制ユニット52による規制解除の例を示している。可動体2は初期位置において、規制ユニット52の規制により下降が規制されている。図668(a)は初期位置において規制を解除した状態を示し、規制部材52Cが回動して、ギア51Cの係合部51bと係合していない状態を示している。ギア51Cを時計回りに回転することが可能となり、図668(b)は係合部51bが時計の0時の位置に位置するまで、ギア51Cを回転させた状態を示している。これにより、可動体2が初期位置から僅かに降下している。図668(b)におけるギア51Cの位置を中心として、時計回り、反時計回りの微量な回転を繰り返すことにより、可動体2を上下に振動させる演出が可能となる。図668(c)〜図668(e)は、移動機構5による可動体2の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体2の態様を併記している。ここでは、可動体2の可動部23を収納状態としているが、展開状態あるいは中間状態として振動させてもよい。
図668(c)は、図668(b)と同様に、ギア51Cが、その係合部51bが時計の0時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体2と表示領域R1は重なっていないが、正面視で、可動体2の下端が表示領域R1の上辺に接する程、近接している。図668(d)は、ギア51Cを時計回りに回転し、その係合部51bが時計の1時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体1は僅かに降下し、表示領域R1と重なっている。図668(e)は、ギア51Cを反時計回りに回転し、その係合部51bが時計の11時の位置に位置している回転位置の状態を示している。可動体2は僅かに上昇し、再び表示領域R1と重ならない位置に位置している。係合部51bが時計の11時の位置に位置している場合、係合部51bは規制部材52Cの側部に当接して規制部材52Cを回動させているものの、規制部52dよりも左側には位置しておらず、したがって、規制部52dと係合していない。よって、ギア51Cを、係合部51bが時計の11時の位置と1時の間を往復するように繰り返し回動させる場合、規制ユニット52の規制解除動作を行う必要がなく、可動体2の上下の振動動作を行うことができるが、規制ユニット52の規制解除動作を行っていてもよい。
<可動体1と可動体2の組み合わせ動作例>
可動体1と可動体2とを組み合わせた演出動作例について図669および図670を参照して説明する。図669(a)は可動体1および2が初期位置にあり、各可動部も初期位置にある場合を示している。この状態で、同図の色塗りで示すように、可動体1の発光素子11d、12dおよび16bの全部または一部、並びに、可動体2の発光素子L1〜L5および23cの全部または一部を駆動(点灯や点滅)させてもよい。可動体1と可動体2とで、発光色を同じとすることで演出の一体感を遊技者に感じさせることができる場合があり、発光色を異なる色とすることで演出の華やかさを遊技者に感じさせることができる場合がある。可動体2は可動体1に隠れているが、その発光素子の光は可動体1の周囲から漏光して視認可能であり、あるいは、可動体1を部分的に透過して視認可能な場合がある。
図669(b)〜図669(n)は可動体2を下降位置に移動し、展開状態→収納状態→全体の回転→展開状態→収納状態と順次動作させた例を示し、図669(o)で可動体2を初期位置に戻している。図669(b)の下降位置への移動は、自由落下でもよい。図669(b)の下降位置への移動後も継続的にあるいは所定の時間だけ、図669(a)の場合と同様に、可動体1と可動体2を発光させてもよい。可動体2を下降位置に移動した場合、表示装置208には表示領域R1と異なる領域に装飾図柄の変動表示を行ってもよい。可動体2の展開・収納動作は繰り返し行ってもよい。可動体2の回転動作も繰り返し行ってもよい。可動体の展開・収納動作と、回転動作とは、順次行っても並行して行ってもよい。
図670(p)〜図670(r)は可動体1を下降位置に移動し、可動部11、12および14を移動位置に移動させて初期位置に戻した例を示し、図670(s)で可動体1を初期位置に戻している。図670(P)の下降位置への移動は、自由落下でもよい。図670(p)の下降位置への移動後も継続的にあるいは所定の時間だけ、図669(a)の場合と同様に、可動体1と可動体2を発光させてもよい。可動体1を下降位置に移動した場合、表示装置208には表示領域R1と異なる領域に装飾図柄の変動表示を行ってもよい。
図670(q)の態様は、遊技者に有利な設定がなされたことを報知するものであってもよい。図669(b)〜図669(n)の一部または全部の態様は、遊技者に有利な設定がなされたことを報知するものであってもよく、図670(q)の態様の場合に比べて、遊技者に更に有利な設定がなされたことを報知するものであってもよく、図670(q)の態様の方が、遊技者に更に有利な設定がなされたことを報知するものであってもよい。
<可動体3>
可動体3の移動動作例について図672を参照して説明する。図672は可動体3の動作例を示す図である。
図672(a)は可動体3が初期位置にある場合を例示している。本実施形態では初期位置は可動体3の上下の移動範囲の中で最も低い位置である。なお、可動体3が初期位置に位置している場合、センサ65が検知片61eを検知するように構成されており、制御上、可動体3が初期位置に位置しているか否かがセンサ65の検出結果から認識される。
図672(c)は可動体3が上昇位置にある場合を例示しており、図672(b)は可動体3が初期位置と上昇位置との中間の位置にある場合を例示している。上昇位置は、本実施形態において可動体3の上下の移動範囲の中で最も高い位置である。
可動体3のこのような上下の昇降動作は、モータ64bの駆動によりアーム部材61、62が回動することによって行われる。また、可動体3の降下動作については、モータ64bを駆動せずに、スプリング66Eの付勢力のみによっても可能である。可動体3が初期位置から上昇位置へ移動する間、あるいは、上昇位置から初期位置へ戻る間、スライド部材61b、62bは、溝30b、30aの外側端部→内側端部→外側端部と移動し、溝30b、30aを一往復することになる。
図673(a)〜(c)は可動体3の昇降位置と、その際の遊技領域124における可動体3の態様を示している。図673(a)は可動体3が初期位置に位置している場合を例示している。可動体3の大部分はカバー203等にカバーされており、上側の一部のみが露出している。可動体3と表示領域R1とは奥行方向に重なっていない。
初期位置において、表示装置32や表示装置34による表示を行っても、遊技者には明瞭に見えない場合がある。しかし、表示装置32や表示装置34による表示を行ってもよく、カバー203を透光性を有する部材で構成した場合、表示装置32や表示装置34の発光を遊技者に認識させることができる場合があり、可動体3がカバー203に隠れていることを遊技者に示唆することが可能な場合がある。表示装置32や表示装置34による表示は、可動体3が中間位置や上昇位置に位置している場合と異なる表示であってもよいし、同じ表示であってもよい。
図673(b)は可動体3が中間位置に位置している場合を例示している。可動体3はカバー203から半分以上が露出している。可動体3の上部と表示領域R1とは奥行方向に重なっている。中間位置において、表示装置32や表示装置34による表示を行ってもよい。表示装置32や表示装置34による表示は、可動体3が初期位置や上昇位置に位置している場合と異なる表示であってもよいし、同じ表示であってもよい。
図673(c)は可動体3が上昇位置に位置している場合を例示している。可動体3はカバー203から全体が露出している。可動体3の外形が円形であることから、初期位置から上昇位置へ可動体3が出てくることで、可動体3が日の出のように見える場合がある。可動体3は全体的に表示領域R1と奥行方向に重なっている。可動体3を上昇位置に移動した場合、表示装置208には表示領域R1と異なる領域に装飾図柄の変動表示を行ってもよい。
上昇位置において、表示装置32や表示装置34による表示を行うと、表示が全体的に見えやすいので、演出効果を高めることができる場合がある。表示装置32や表示装置34による表示は、可動体3が初期位置や中間位置に位置している場合と異なる表示であってもよいし、同じ表示であってもよい。可動体3が上昇位置に移動する場合は、干渉を回避する目的で可動体1および可動体2を初期位置に位置させてもよい。
図674は、上昇位置に位置している可動体3をカバー31を取り外した状態で示す図であり、表示装置34が回転している態様を示している。図674(a)と図674(b)とでは、表示装置34の位置が30度程異なっている。表示装置34はバーサライタとして機能させることができ、多様な表示を行うことができる。
<電源投入時の動作>
ぱちんこ機100の電源を投入したときの初期動作として、可動体1〜3および移動機構4〜6の動作確認を行ってもよい。動作確認は、以下の順序で行ってもよい。最初からフルに稼働させずに、少しずつ動作させることで、故障を回避できる場合があり、異常を発見しやすい場合がある。
1.移動機構6により可動体3を上昇させ、初期位置から移動したことを検出したら、初期位置に戻す。
2.表示装置34を回転させ、回転コネクタユニット37内のセンサにより、表示装置34が一周したことを検出したら初期位置にて表示装置34を停止する。
3.移動機構4により可動体1を下降位置まで移動する。
4.可動体1の可動部11、12および14を移動し、初期位置から移動したことを検出したら、初期位置に戻す。
5.移動機構4により可動体1を初期位置に戻す。
6.移動機構5により可動体2を下降位置まで移動する。
7.可動体2の可動部23を移動し(展開動作)、初期位置から移動したことを検出したら、初期位置に戻す。
8.移動機構5により可動体2を初期位置に戻す。
9.移動機構6により可動体3を上昇位置に移動する。
10.表示装置34を複数回回転する。
11.移動機構6により可動体3を初期位置に戻す。
12.移動機構4により可動体1を上昇させ、可動体1を自由落下させる。
13.可動体1の可動部11、12および14を移動位置に移動した後、初期位置に戻す。
14.移動機構4により可動体1を初期位置に戻す。
15.移動機構5により可動体2を上昇させ、可動体2を自由落下させる。
16.可動体2の展開動作と、回転動作を行った後、初期位置に戻す。
17.移動機構5により可動体2を初期位置に戻す。
他に可動体を備えている場合には、これらの動作1〜17と並行して、その動作確認を行ってもよい。
<実施形態のまとめ>
A1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、駆動手段(例えば14)と、第一の可動部(例えば14)と、第二の可動部(例えば11または12)と、を備えた遊技台であって、前記駆動手段は、前記第一の可動部に第一の動作を実行させることが可能な手段であり(例えば図663)、前記駆動手段は、前記第二の可動部に第二の動作を実行させることが可能な手段であり(例えば図663)、前記第一の動作は、前記第二の動作とは異なる動作である(例えば図663)、ことを特徴とする。
この構成によれば、可動部に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。また、駆動手段の数を少なく抑えつつも多彩な動作を遊技者に見せることができる場合があり、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
A2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の動作は、前記第一の可動部が第一の軌道(例えばOR3)に沿って移動する動作であり、前記第二の動作は、前記第二の可動部が第二の軌道(例えばOR1またはOR2)に沿って移動する動作であり、前記第一の軌道は、前記第二の軌道とは異なる軌道である、ことを特徴とする。
この構成によれば、軌道が異なる多彩な動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の軌道は、直線軌道(例えばOR3)を含む軌道である、ことを特徴とする。
この構成によれば、シンプルな動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第二の軌道は、曲線軌道(例えばOR1またはOR2)を含む軌道である、ことを特徴とする。
この構成によれば、意外性のある動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間は、前記第二の動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間と重なる期間である、ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の可動部が同時に動作する期間があるので、面白味のある動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の動作の動作期間は、前記第二の動作の動作期間と同じ期間である、ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の可動部が同時に動作するので、面白味のある動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、可動体(例えば1)を備え、前記可動体は、前記第一の可動部を含む可動体であり、前記可動体は、前記第二の可動部を含む可動体であり、前記可動体は、前記駆動手段を含む可動体であり、前記可動体は、移動可能な可動体である、ことを特徴とする。
この構成によれば、多彩な動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記可動体は、第三の可動部(例えば12または11)を含む可動体である、ことを特徴とする。
この構成によれば、多彩な動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記駆動手段は、前記第三の可動部に第三の動作を実行させることが可能な手段であり、前記第三の動作は、前記第一の動作とは異なる動作である、ことを特徴とする。
この構成によれば、駆動手段の数を少なく抑えつつも多彩な動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A10.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第三の動作は、前記第三の可動部が第三の軌道(例えばOR3またはOR2)に沿って移動する動作であり、前記第三の軌道は、曲線軌道を含む軌道である、ことを特徴とする。
この構成によれば、意外性のある動作を遊技者に見せることができる場合がある。
A11.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の可動部は、前記遊技台の前後方向で、前記第二の可動部と位置が異なる可動部である、ことを特徴とする。
この構成によれば、各可動部の可動スペースを確保し易い場合がある。
A12.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記第二の可動部の少なくとも一部と重なる場合がある、ことを特徴とする。
この構成によれば、各可動部の可動スペースを確保し易い場合があり、また、奥行感のある動作を行える場合があり、また、可動部の一部が動作の途中で見えなくなる場合があり、面白味のある動作を行える場合がある。
A13.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、構造体(例えば16)を備え、前記第一の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記構造体の少なくとも一部と重なる場合があり(例えば図665)、前記第二の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記構造体の少なくとも一部と重なる場合がある(例えば図665)、ことを特徴とする。
この構成によれば、各可動部の可動スペースを確保し易い場合があり、また、奥行感のある動作を行える場合がある。
A14.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、第一の表示を表示可能な表示手段(例えば208)を備え、前記第一の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記第一の表示の少なくとも一部と重なる場合があり(例えば図665)、前記第二の可動部の少なくとも一部は、前記遊技台の前後方向で、前記第一の表示の少なくとも一部と重なる場合がある(例えば図665)、ことを特徴とする。
この構成によれば、可動部の動作と表示手段の表示による演出により、演出効果を高めることができる場合がある。
A15.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする。
A16.上記実施形態の遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする。
A17.以下の構成も採用可能である。
前記第一の軌道は、直線軌道のみの軌道であってもよい。前記第1の動作は、並進動作を含む動作であってもよい。前記第1の動作は、並進動作のみの動作であってもよい。前記第二の軌道は、曲線軌道のみの軌道であってもよい。前記第2の動作は、回動動作を含む動作であってよい。前記第2の動作は、回動動作のみの動作であってもよい。前記第一の軌道と前記第二の軌道は、共通する軌道を含む軌道であってもよい。
前記第一の動作の動作期間は、前記第二の動作の動作期間と重ならなくてもよい。前記第一の動作の動作期間の開始後に前記第二の動作の動作期間が開始してもよい。前記第二の動作の動作期間の開始後に前記第一の動作の動作期間が開始してもよい。前記第一の動作の動作期間は、前記第三の動作の動作期間と重なっていてもよいし、重なっていなくてもよい。
前記第一の可動部と前記第二の可動部は、動作後に特定の形状(例えば、円形、三角形、四角形、多角形、文字形状、数字形状、顔形状、タイトル、マーク)の一部または全部を表してもよい。
前記第一の表示は、保留表示、保留アイコン、変動アイコン、予告アイコン、アイコン領域表示、装飾図柄、第四図柄、ミニ装飾図柄、予告表示、先読み予告表示、チュートリアル表示、疑似連表示、リーチ表示、右打ち表示、左打ち表示、キャラクタ表示、背景表示、大当り表示、ラウンド表示、ビッグボーナス表示、AR表示、RT表示、連荘回数表示、獲得球数表示、獲得枚数表示、音量調整表示、光量調整表示、ボタン押下表示、エラー表示、球抜き表示、扉開放表示、異常発生表示のうちの少なくともいずれかであってもよい。
前記駆動手段は、3以上の可動部を同時に動作可能な手段であってもよい。
前記可動体は、前記第一の可動部と前記第二の可動部の動作前の上下方向の幅よりも動作後の上下方向の幅のほうが長くてもよいし、短くてもよいし、同じでもよい。前記可動体は、前記第一の可動部と前記第二の可動部の動作前の左右方向の幅よりも動作後の左右方向の幅のほうが短くてもよいし、長くてもよいし、同じでもよい。
前記可動体は、前記駆動手段とは別の駆動手段を備えてもよい。
前記可動体は、上下方向、左右方向、前後方向の少なくともいずれかの方向に移動可能な可動体であってもよい。前記可動体は、振動動作と往復動作の少なくともいずれかの動作を実行可能な可動体であってもよい。
他の可動体(例えば2)を備え、前記第一の可動部の少なくとも一部は、前記他の可動体の少なくとも一部と前後方向に重なる場合があり、前記第二の可動部の少なくとも一部は、前記他の可動体の少なくとも一部と前後方向に重なる場合があってもよい。前記他の可動体は、上下方向、左右方向、前後方向の少なくともいずれかの方向に移動可能な可動体であってもよい。
前記可動体(例えば1)は、前記構造体(例えば16)を備えていてもよい。前記第一の可動部の一部は、常に前記構造体と重なっていてもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。前記第二の可動体が第一の状態において、前記第二の可動部の一部は前記構造体と重なっていてもよいく、前記第二の可動体が第二の状態において、前記第二の可動部の他の一部は、前記構造体と重なっていてもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。
前記第一の可動部は、1または複数の第一の発光手段(例えば14f)を備えてもよい。前記第二の可動部は、1または複数の第二の発光手段(例えば11dまたは12d)を備えてもよい。前記第三の可動部は、1または複数の第三の発光手段(例えば12dまたは11d)を備えてもよい。前記構造体は、1または複数の発光手段(例えば16b)を備えてもよい。
前記第一の発光手段は、前記第一の可動部の動作中に前記構造体と重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。前記第二の発光手段は、前記第二の可動部の動作中に前記構造体と前記第一の可動部の少なくともいずれかと重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。前記第三の発光手段は、前記第三の可動部の動作中に前記構造体と前記第一の可動部の少なくともいずれかと重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。
前記第一の可動部は、第一の非透過部(例えば14hの一部)を有してもよく、前記第一の発光手段の一部が遊技台の前後方向で該第一の非透過部の後方に位置してもよい。前記第二の可動部は、第二の非透過部(例えば11fまたは12fの一部)を有してもよく、前記第二の発光手段の一部が遊技台の前後方向で該第二の非透過部の後方に位置してもよい。前記第三の可動部は、第三の非透過部(例えば12fまたは11fの一部)を有してもよく、前記第三の発光手段の一部が遊技台の前後方向で該第三の非透過部の後方に位置してもよい。
前記可動体は、三角形成可動物(例えば図663(c))であってもよい。前記三角形成可動物とは、別の可動体(例えば2)を設けてもよく、該別の可動体は展開可動物(例えば図666)であってもよい。正面視した場合に、前記三角形成可動物の一部の輪郭に前記展開可動物の一部の輪郭が接線となって一体的にみえる場合があってもよい。前記可動部はアーム部であってもよい。初期位置の前記三角形成可動物の前記アーム部は、初期位置の前記展開可動物のアーム部の一部と重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。初期位置の前記三角形成可動物の前記アーム部は、初期位置の前記展開可動物のアーム部の他の一部と重ならなくてもよい。重ならない方向は、遊技台の前後方向でもよい。初期位置の前記三角形成可動物の前記アーム部は、初期位置の前記展開可動物のアーム部の全部と重なってもよい。重なる方向は、遊技台の前後方向でもよい。
前記三角形成役物の三角形が完成するまでの時間は、前記展開可動物の展開動作が完了するまでの時間よりも、速くてもよいし、遅くてもよいし、同じでもよい。前記三角形成役物がモータの駆動によって初期位置から最大移動位置まで落下する時間は、前記展開可動物がモータの駆動によって初期位置から最大移動位置まで落下する時間よりも、速くてもよいし、遅くてもよいし、同じでもよい。前記三角形成役物がモータの駆動によって最大移動位置から初期位置まで上昇する時間は、前記展開可動物がモータの駆動によって最大移動位置から初期位置まで上昇する時間よりも、速くてもよいし、遅くてもよいし、同じでもよい。前記三角形成可動物が前記展開可動物と重なった状態において、前記三角形成可動物が発光演出を実行中に前記展開可動物が発光演出を行ってもよく、発光態様の一部が共通していてもよい。このとき、前記展開可動物の一部のLEDのみ発光し、他の一部のLEDは発光しなくてもよい。重なった状態とは、遊技台の前後方向に重なった状態であってもよい。前記三角形成可動物が発光演出と振動演出を実行中に前記展開可動物が発光演出を行ってもよい。
B1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、可動体(例えば1)と、前記可動体を動作可能な駆動手段(例えば43A)と、を備えた遊技台であって、前記可動体の動作の規制を実行可能な規制手段(例えば42)を備え、前記規制手段は、前記駆動手段とは異なる手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体の動作の規制に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。また、可動体の意図しない動作を防止し、遊技者の興趣の低下を防止することができる場合がある。また、必要な場合は規制を解除して動作させることができる場合がある。
B2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記規制手段は、前記規制の解除を実行可能な手段である(例えば図665(a))、ことを特徴とする。
この構成によれば、規制していた可動体の動作をさせることができる場合がある。
B3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記規制手段は、前記可動体の第一の向きの動作の規制を実行可能な手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の向きにおいて可動体の意図しない動作を防止できる場合がある。
B4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の向きは、下向きである、ことを特徴とする。
この構成によれば、重力がかかる方向の動作を規制できる場合がある。
B5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記可動体は、前記規制手段による前記規制の実行中に第二の向き(例えば上向き)の動作を実行可能な可動体である、ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体の動作を全部規制せずに、必要な規制のみを行うことができる場合がある。
B6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記可動体は、前記第二の向きの動作を実行した後に前記第一の向きの動作を実行可能な可動体である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記規制手段による規制の実行中であっても、前記第二の向きの動作を介在させることで、前記第一の向きの動作を行うことができる場合がある。
B7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記駆動手段によって駆動可能なギア(例えば41C)を備え、前記可動体は、前記ギアの動作に連動して動作する場合がある可動体であり、前記規制手段は、前記ギアの動作範囲の規制を実行可能な手段である、
ことを特徴とする。
この構成によれば、比較的簡単な構成で動作を規制できる場合がある。
B8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記規制手段は、前記駆動手段とは異なる他の駆動手段(例えば42A)を備える手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記規制手段を独立して駆動できる場合がある。
B9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記他の駆動手段は、ソレノイドであり、前記規制手段による前記規制の実行中は、前記ソレノイドは非励磁状態であり、前記規制手段による前記規制の解除の実行中は、前記ソレノイドは励磁状態である、ことを特徴とする。
この構成によれば、消費電力を削減できる場合がある。
B10.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記可動体は、前記解除の実行中に第一の動作を実行可能な可動体である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記解除により前記第一の動作を実行できる場合がある。
B11.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の動作は、振動動作である、ことを特徴とする。
この構成によれば、演出効果を高めることができる場合がある。
B12.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする。
B13.上記実施形態の遊技台は、スロットマシンである、
ことを特徴とする。
B14.以下の構成も採用可能である。
前記可動体は、前記ギアの動作に連動して動作しない場合がある可動体であってもよい。前記可動体は、前記ギアの動作に連動して動作しない場合に前記第一の向きへの動作を実行可能な可動体であってもよい。
前記ソレノイドが非励磁の場合に、前記規制手段に前記ギアの回転が加わっていてもよい。前記ギアの回転方向が第一の方向の場合は、前記規制手段の規制部材が規制位置に維持され、第二の方向の場合は、前記規制部材が前記規制位置から非規制位置に変位してもよい。
前記規制手段をカバーするカバー(例えば40A)を備え、前記カバーに1または複数の開口(例えば40a)が形成されていてもよく、該開口を介して外部から前記規制手段に接触可能であってもよい。
他の可動体(例えば2)を備え、該他の可動体に対して規制手段(例えば52)を設けてもよい。
前記可動体に対して前記規制手段を2または3以上設けてもよく、それぞれの規制手段による前記可動体の動作の規制範囲が異なっていてもよいし同じであってもよい。
前記規制手段は、他の可動体(例えば3)から構成されていてもよく、前記可動体の一部に該他の可動体の一部が接触することによって該可動体の動作範囲を規制してもよい。
C1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、動作可能な可動体(例えば2)を備えた遊技台であって、前記可動体は、第一の発光手段(例えばL1またはL2)を有する可動体であり、前記可動体は、第一の可動部(例えば23)を有する可動体であり、前記第一の発光手段は、第一の状態(例えば図666の状態B)において、前記第一の可動部と重ならない手段であり、前記第一の発光手段は、第二の状態(例えば図666の状態D)において、前記第一の可動部と重なる手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。また、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
C2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の発光手段は、初期状態(例えば例えば図666の状態A)において、前記第一の可動部と重なる手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を更に異ならせることができる場合がある。
C3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の発光手段は、前記初期状態から少なくとも前記第一の状態を経て前記第二の状態に移行可能な手段である(例えば図666)、ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を連続的に異ならせることができる場合がある。
C4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の発光手段は、前記第二の状態において、発光可能な手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の可動部と重なっていても、前記第一の発光手段の光による演出が可能となる場合がある。
C5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記可動体は、第二の発光手段(例えばL3)を有する可動体であり、前記第二の発光手段は、前記第一の状態において、前記第一の可動部と重ならない手段であり(例えば図666の状態B)、前記第二の発光手段は、前記第二の状態において、前記第一の可動部と重ならない手段である(例えば図666の状態D)、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記第一の可動部と重なる発光手段と重ならない発光手段とにより、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
C6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記可動体は、第三の発光手段(例えばL2またはL1)を有する可動体であり、前記可動体は、第二の可動部(例えば23)を有する可動体であり、前記第三の発光手段は、前記第一の状態において、前記第二の可動部と重ならない手段であり(例えば図666の状態B)、前記第三の発光手段は、前記第二の状態において、前記第二の可動部と重なる手段である(例えば図666の状態D)、ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
C7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の可動部は、発光基板(例えば23b)を有する可動部であり、前記第一の発光手段は、初期状態において、前記発光基板と重なる手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
C8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の発光手段は、前記第二の状態において、前記発光基板と重なる手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
C9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の可動部は、カバー(例えば23e)を有する可動部であり、前記第一の発光手段は、初期状態において、前記カバーと重なる手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
C10.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第一の発光手段は、前記第二の状態において、前記カバーと重なる手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、状態によって発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
C11.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする。
C12.上記実施形態の遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする。
C13.以下の構成も採用可能である。
前記第一の可動部は、前記初期状態から前記第二の状態に移行する間に第一の動作を実行可能な可動部であってもよい。前記第二の可動部は、前記初期状態から前記第二の状態に移行する間に第二の動作を実行可能な可動部であってもよい。前記第一の動作は、回動動作を含んでもよいし、並進動作を含んでもよい。前記第一の動作は、展開動作を含んでもよい。前記第二の動作は、回動動作を含んでもよいし、並進動作を含んでもよい。前記第二の動作は、展開動作を含んでもよい。
前記第一の発光手段の位置は、前記初期状態での位置と前記第二の状態での位置とで異なっていてもよいし、同じでもよい。前記第二の発光手段の位置は、前記初期状態での位置と前記第二の状態での位置とで同じでもよいし、異なっていてもよい。前記第三の発光手段の位置は、前記初期状態での位置と前記第二の状態での位置とで異なっていてもよいし、同じでもよい。前記第二の発光手段は、前記初期状態において、前記第一の可動部または前記第二の可動部と重なる手段であってもよい。
前記第一の発光手段は、初期状態、第一の状態、第二の状態の順に、可動部に対して、オーバーラップ有り有り有り、オーバーラップ無し無し無し、オーバーラップ有り有り無し、オーバーラップ無し無し有り、オーバーラップ有り無し無し、オーバーラップ無し有り有り、オーバーラップ有り無し有り、オーバーラップ無し有り無し、のいずれかであってもよい。
前記第二の発光手段は、初期状態、第一の状態、第二の状態の順に、可動部に対して、オーバーラップ有り有り有り、オーバーラップ無し無し無し、オーバーラップ有り有り無し、オーバーラップ無し無し有り、オーバーラップ有り無し無し、オーバーラップ無し有り有り、オーバーラップ有り無し有り、オーバーラップ無し有り無し、のいずれかであってもよい。
前記第三の発光手段は、初期状態、第一の状態、第二の状態の順に、可動部に対して、オーバーラップ有り有り有り、オーバーラップ無し無し無し、オーバーラップ有り有り無し、オーバーラップ無し無し有り、オーバーラップ有り無し無し、オーバーラップ無し有り有り、オーバーラップ有り無し有り、オーバーラップ無し有り無し、のいずれかであってもよい。
前記第一の発光手段の前方には非透過部を有するカバー(例えば22C)が設けられていてもよい。
前記第二の状態における前記第一の可動部の端部と前記第二の可動部の端部の最も長い第二の幅は、前記第一の状態における前記第一の可動部の端部と前記第二の可動部の端部の最も長い第一の幅よりも長い幅であってもよいし、短い幅であってもよい。
前記可動体の可動領域は、前記可動体の中心から横向きの距離よりも前記可動体の中心から下向きの距離のほうが短くてもよいし、長くてもよい。
前記可動体は、回転部(例えば21A)を有する可動体であり、前記回転部は、前記第一の可動部と前記第二の可動部を有する回転部であってもよく、前記回転部は、前記第一の状態と前記第二の状態を繰り返しながら回転可能な回転部であってもよい。
前記第一の可動部と前記第二の可動部が上下に位置する場合に前記第二の状態となった場合には他の構造体(例えば、他の可動体やセンター役物)に接触する位置関係であってもよい。また、左右に位置する場合に接触する位置関係であってもよい。
D1.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、動作可能な可動体(例えば3)を備えた遊技台であって、前記可動体は、ベース部(例えば30)を有する可動体であり、前記可動体は、第一の発光手段(例えばL11)を有する可動体であり、前記可動体は、第二の発光手段(例えばL12,L13)を有する可動体であり、前記第一の発光手段は、前記ベース部との相対位置を変化させることが不可能な手段であり、前記第二の発光手段は、前記ベース部との相対位置を変化させることが可能な手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、可動体に特徴を持った遊技台を提供することができる場合がある。また、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合があり、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
D2.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記可動体は、カバー体(例えば31)を有する可動体であり、前記第一の発光手段は、前記カバー体との相対位置を変化させることが不可能な手段であり、前記第二の発光手段は、前記カバー体との相対位置を変化させることが可能な手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合があり、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
D3.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記カバー体は、前記第一の発光手段と重なるカバー体であり、前記カバー体は、前記第二の発光手段と重なるカバー体である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記カバー体を通して前記発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D4.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記可動体は、表示手段(例えば34)を有する可動体であり、前記表示手段は、前記第二の発光手段を含む手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記表示手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D5.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記表示手段は、前記第一の発光手段を含む手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記表示手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D6.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記第二の発光手段は、前記第一の発光手段との相対位置を変化させることが不可能な手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D7.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記表示手段は、前記可動体が初期位置とは異なる位置(例えば図672(b)(c))に位置する状態において、表示を実行可能な手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記表示手段を内部情報の報知手段として利用できる場合がある。
D8.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記表示手段は、前記可動体が前記初期位置に位置する状態において、表示を実行可能な手段である、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記表示手段を内部情報の示唆手段として利用できる場合がある。
D9.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記カバー体は、第一の部位(例えば31a)を有するカバー体であり、前記可動体は、第三の発光手段を有する可動体であり、前記第三の発光手段は、前記カバー体との相対位置を変化させることが不可能な手段であり、前記第一の部位は、前記第三の発光手段と重なる部位であり、前記第一の部位は、少なくとも一部が不透明な部位である、ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D10.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、前記カバー体は、第二の部位(例えば31b)を有するカバー体であり、前記第二の部位は、前記第二の発光手段と重なる部位であり、前記第二の部位は、透明な部位である、ことを特徴とする。
この構成によれば、複数の発光手段の見せ方を異ならせることができる場合がある。
D11.上記実施形態の遊技台(例えば100)は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする。
D12.上記実施形態の遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする。
D12.以下の構成も採用可能である。
前記可動体が基板(例えば34)を備え、前記基板は、前記第一の発光手段を有する基板であり、前記基板は、前記第二の発光手段を有する基板であってもよい。前記第一の発光手段は、前記基板の中央に位置する手段であってもよい。前記基板は、回転可能な基板であってもよい。前記第一の発光手段は、前記基板の回転中心に位置する手段であってもよい。前記表示手段は、前記基板の回転によって表示可能な手段であってもよい。
前記基板は、複数の前記第二の発光手段が少なくとも一列に並んで配置(例えばLA)された基板であってもよい。前記第二の発光手段は、直線上に配置されてもよく、曲線上に配置されてもよい。前記基板は、複数の前記第二の発光手段が二列以上の列に並んで配置された基板であってもよく、隣り合う列の該第二の発光手段は該基板の回転時に重ならない位置であってもよい(例えば図671(b))。前記基板のレジスト(ソルダーレジスト)の色は、黒色であってもよい。前記基板のシルク印刷の色は、黒色であってもよい。
前記基板の回転軸(例えばAX)は、前記遊技台の前後方向、上下方向、左右方向、の少なくともいずれかであってもよい。
前記第三の発光手段は、複数の前記第二の発光手段の列の延長線上に位置する場合がある手段であってもよい(例えば図671(b)(c))。
前記不透明な部位は、文字、数字、マーク、アイコン、のいずれかが表示されていてもよい。
前記第一の部位は、レンズ形状を有してもよい。
前記第二の発光手段(例えばL13)は、前記第一の部位の後方に移動可能な手段であってもよい。前記第二の発光手段は、前記第一の部位の前記レンズ形状を有する部位の後方に移動可能な手段であってもよい。
<実施形態C>
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態に係る遊技台(例えば、ぱちんこ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。まず、図676を用いて、本実施の形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図677は、図676のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成すると共に遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成すると共に遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。
図678は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。外レール202は演出装置206の上方から右方にまで延びており、演出装置206上部と外レール202との空間を通って遊技盤200の右側の遊技領域124まで遊技球が飛翔できるようになっている。つまり、遊技領域124は、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材としての演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路と、発射された遊技球が流下する経路として装飾部材を挟んで右側となる第二流下経路とを有している。以下、第一流下経路に遊技球を打ち出すことを「左打ち」と称し、第二流下経路に遊技球を打ち出すことを「右打ち」と称する場合がある。
演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その上部に演出可動体224を配設し、その下部に普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。図678では演出可動体224は装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部の初期位置にあり、初期位置では遊技者から演出可動体224は視認できないようになっている。演出可動体224は、不図示の駆動系により、装飾図柄表示装置208の前方で装飾図柄表示装置208の表示画面にほぼ平行な平面(以下、表示画面前方平面と称する場合がある)内で移動できるようになっている。演出可動体224の構成や駆動系については後程図面を用いて説明する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の例えば横長長方形状の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、第一普図始動口227と、第二普図始動口229と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
第一普図始動口227および第二普図始動口229は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成されている。本実施の形態では、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内に第一普図始動口227が配置され、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内に第二普図始動口229が配置されている。すなわち、本実施の形態では、左打ちで第一普図始動口227に遊技球が通過可能になっており、右打ちで第二普図始動口229に遊技球が通過可能になっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が第一普図始動口227または第二普図始動口229を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。また、所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外の期間において、球が第一普図始動口227を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、装飾図柄表示装置208を用いて、所定の確率で普図装飾図柄変動ゲームを実行する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第二普図始動口229の下方に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。第二普図始動口229およびその下方の特図2始動口232は、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路に進んだ遊技球が第二普図始動口229を通過したり、特図2始動口232に入球したりすることはない。また、第一普図始動口229および特図1始動口230は、演出装置206を挟んで左側となる第一流下経路内にあるので、演出装置206を挟んで右側となる第二流下経路に進んだ遊技球が第一普図始動口227を通過したり、特図1始動口230に入球したりすることはない。
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の特図1始動口230の下方に1つだけ配設している。可変入賞口234は、開閉自在な扉部材234aを備え、扉部材234aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材234aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
ぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または第一普図始動口227、第二普図始動口229を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図679を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234の扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332等を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224および、後述する可動物703の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224と可動物703の現在位置や初期位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、所定の検出センサ、例えば演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路を備えている。基本回路には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246の制御を行うための駆動回路を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図680を用いて、本実施の形態によるぱちんこ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、および普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図680(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。後述するように、図柄変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図680(a)には、図柄変動表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図J」までの10種類の特図が示されている。図680(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」および「特図B」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図C」および「特図D」は15R大当り図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、大当り遊技終了後の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後はいずれも電サポ状態(時短状態という場合もある)に移行する。電サポ状態については詳しくは後述するが、電サポ状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、電サポ状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」および「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図C」および「特図D」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」、「特図B」、「特図C」、「特図D」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図E」は2R大当り図柄であり突然確変と称する。突然確変は、大当り遊技終了後には15R特別大当り図柄と同様に特図高確率普図高確率状態になる。「特図F」は2R大当り図柄であり隠れ確変と称する。隠れ確変は、大当り遊技終了後には特図高確率普図低確率状態(潜伏確変状態)になる。隠れ確変は、大当り遊技終了後には電サポ状態に移行しない。
「特図G」は第1小当り図柄であり、「特図H」は第2小当り図柄である。小当り遊技終了後は特図低確率普図低確率状態(通常状態、あるいは通常遊技状態と称する場合がある)になる。小当り遊技では「特図E」や「特図F」と同じ回数(本実施形態の場合、2回)アタッカが開放される。
また、「特図I」は第1はずれ図柄であり、「特図J」は第2はずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
詳細は後述するが、本実施の形態によるぱちんこ機100は、当否判定において大当りであるか否かの抽選を行い、その後、当該当否判定の結果に基づいて、図柄変動表示後に「特図A」〜「特図J」のいずれを特図1または特図2表示装置212、214に停止表示するのかを決定するように構成されている。このため、本実施の形態によるぱちんこ機100は、図柄変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)を決定することにより、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態(例えば、特図確変状態の有無や電サポ状態の有無)が自動的に決定されるようになっている。しかしながら、ぱちんこ機100は、これに限られず、例えば、停止図柄の決定とは別に、大当り遊技のラウンド数や大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するように構成されていてもよい。また、ぱちんこ機100は、例えば停止図柄を決定すると大当り遊技のラウンド数が自動的に決定するのに対し、大当り遊技後の利益状態を抽選により決定するといったように、停止図柄、当該ラウンド数および当該利益状態を適宜関連付けて構成されていてもよい。
図680(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、15R大当り、15R特別大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。15R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図F」の隠れ確変と称される2R大当り、「特図G」および「特図H」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示する。また、「特図E」の突然確変と称される2R大当りを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。
一方、「特図I」、「特図J」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図680(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
なお、本実施形態では、一義的に装飾図柄の組合せと大当りの種類を決めているが、遊技者にどの装飾図柄の組合せがどの大当りになるかをわからないようにしてもよい。
図680(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄1である「普図A」と、当り図柄2である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。本実施の形態によるぱちんこ機100は、普図変動遊技における当りか否かの決定および停止図柄の決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。例えば当り図柄1、2は、特図2始動口232(電チュー)の開放パターンが異なっている。第一普図始動口227または第二普図始動口229を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図680(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図680(d)は普通図柄用装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の普通図柄用装飾図柄には、「普図装飾1」、「普図装飾2」、「普図装飾3」の3種類がある。普図装飾1は例えば「○」を想起させる図柄態様を有しており、普図装飾2は例えば「◎」を想起させる図柄態様を有しており、普図装飾3は例えば「×」を想起させる図柄態様を有している。所定期間(例えば、電サポ状態中、スーパーリーチ演出実行中、大当り遊技中)以外に第一普図始動口227を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208に、「普図装飾1」→「普図装飾2」→「普図装飾3」・・・の順番で表示を切り替える普図装飾図柄変動ゲームを所定の確率で行う。
「普図A」の当りを報知する場合には、「普図装飾1」を停止表示し、「普図B」の当りを報知する場合には、「普図装飾2」を停止表示し、「普図C」のはずれを報知する場合には、「普図装飾3」を停止表示する。
次に、図681を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図681に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8ms(ミリ秒)に相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図679に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図変動遊技での停止図柄を決定する抽選に用いる特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。また、普図変動遊技の当否判定に用いる普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する。主制御部300のRAM308には、特図決定用乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタ、および普図当選乱数値カウンタとその初期値生成用乱数カウンタが設けられている。ステップS115では、これらのうち2つの初期値生成用乱数カウンタの初期値をそれぞれ更新する。例えば、初期値生成用乱数カウンタの取り得る数値範囲が0〜99とすると、初期値生成用乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の初期値生成用乱数カウンタに記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図682を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図679に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、若しくは第一普図始動口227または第二普図始動口229の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、227、229への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行う。本実施の形態によるぱちんこ機100の主制御部メイン処理の初期値生成用乱数では、普図の図柄決定抽選で用いる普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新するようになっている。例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
また、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、主制御部300で使用する、特図決定用乱数値を生成する特図決定用乱数値カウンタ、普図当選乱数値を生成する普図当選乱数値カウンタおよび普図決定用乱数値を生成する普図決定用乱数値カウンタを更新する。例えば、特図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、特図決定用乱数値を生成するためにRAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の特図決定用乱数値カウンタに記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、特図決定用乱数値カウンタが一周していると判定した場合には特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する特図決定用乱数値カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、特図決定用乱数値カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、特図決定用乱数値カウンタにセットすると共に、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、特図決定用乱数値カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、普図当選乱数値カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。特図決定用乱数値カウンタは、特図1用の乱数値を取得するためのカウンタと特図2用の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けてもよいし、あるいは、同一のカウンタを用いてもよい。
また、例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜65535とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が65536であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜65535の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
また、例えば、普図決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜99とすると、RAM308に設けた普図決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が100であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜99の数値範囲で変動する普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値である場合に、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図決定用乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。具体的には、特図変動遊技での図柄変動時間を決めるための特図変動時間決定用乱数値を生成する特図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新する。また、本実施の形態では、普図変動遊技の変動時間は、例えば普図低確率状態で20000msになっており、普図高確率状態で1000msになっている。ぱちんこ機100は、普図変動遊技の変動時間を所定のテーブルを用いた抽選で決定してもよく、普図変動遊技での図柄変動時間を決めるための普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値あるいはその初期値を更新してもよい。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、227、229に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、第一普図始動口227、第二普図始動口229および可変入賞口234への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた特図決定用乱数値カウンタから特図決定用乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および特図決定用乱数値の組(以下、「特図1乱数値の組」または「特図1始動情報」と略称する)は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先であり最も過去に記憶されている)の特図1乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タン(本例では、保留数4で満タンとなる)でない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した大当り判定用乱数値を取得すると共に、RAM308に設けた大当り時用特図決定用乱数値カウンタから大当り時用特図決定用乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の大当り判定用乱数値および大当り時用特図決定用乱数値の組(以下、「特図2乱数値の組」または「特図2始動情報」と略称する)は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2乱数値の組のデータが消去されると共に、残余の特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
第一普図始動口227または第二普図始動口229へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、第1普図当りフラグがオンの場合には当り図柄1(普図A)の表示態様となるように、第2普図当りフラグがオンの場合には当り図柄2(普図B)に表示態様となるように、はずれフラグがオンの場合にははずれ図柄(普図C)の表示態様となるように、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄1(普図A)、当り図柄2(図680普図B)、およびはずれ図柄(普図C)のいずれかの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図決定結果に基づき第1普図当りフラグまたは第2普図当りフラグのいずれかがオンにされる。この第1、第2普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定すると共に、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の普図乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定(普図変動遊技の当否判定)を行う。当り判定の結果が当りの場合には、乱数値記憶領域に記憶している普図決定用乱数値に基づいた乱数抽選により図柄の決定を行う。普図決定結果が当り図柄1である場合にはRAM308に設けた第1普図当りフラグをオンに設定し、普図決定結果が当り図柄2である場合にはRAM308に設けた第2普図当りフラグをオンに設定する。当り判定の結果がはずれの場合には、RAM308に設けた普図はずれフラグをオンに設定する。また、本実施の形態では、普図高確率状態での普図の図柄変動時間は1000msであり、普図低確率状態での普図の図柄変動時間は20000msになっている。普図の図柄変動時間を抽選で決定する場合には、普図変動時間決定用乱数値を生成する普図変動時間決定用乱数値カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の複数(本例では9つ)の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動開始のタイミングにおける特図2状態更新処理では、RAM308に設けた特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数の値を1だけ減算した値を特図2保留数記憶領域に記憶し直す。それと共に、特図2保留ランプ220の点滅を制御する。例えば、図678の特図2保留ランプ220の4つのLEDを図左から右に向かって順にLED番号1−4とすると、LED番号の若い方から順に特図2保留数分のLEDを例えば赤色に点灯させ、他を消灯させる。
また例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、2R大当りフラグ、第1小当りフラグ、第2小当りフラグ、第1はずれフラグ、第2はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグそれぞれのフラグが用意されている。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図680(a)に示す特図Aまたは特図B、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図Cまたは特図D、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には特図E、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグはオフの場合には特図F、第1小当りフラグがオンの場合には特図G、第2小当りフラグがオンの場合には特図H、第1はずれフラグがオンの場合には特図I、第2はずれフラグがオンの場合には特図Jそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図A、特図B)、15R大当り図柄(特図C、特図D)、突然確変図柄(特図E)、隠れ確変図柄(特図F)、第1小当り図柄(特図G)、第2小当り図柄(特図H)、第1はずれ図柄(特図I)、および第1はずれ図柄(特図J)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた電サポ(詳細は後述)回数記憶部に記憶された電サポ回数が1以上であれば、その電サポ回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶すると共に、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンにされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定すると共に、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを開放状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材234aの開閉駆動用のソレノイドに、扉部材234aを閉鎖状態に保持する信号を出力すると共に、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では15ラウンドか2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた電サポ回数記憶部に電サポ回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、電サポ回数記憶部に電サポ回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。ここでの時短状態とは、大当り遊技を終了してから、次の大当り遊技を開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率(普図確変)状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延による制御状態をまとめて、電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態と呼ぶ。また、特図変動遊技の変動時間も短くする制御状態を含めて時短状態と呼ぶ。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、後述するように、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が0より多い場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。特図2関連抽選処理(ステップS229)の場合には、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2乱数値の組(始動情報)を取得し、不図示の判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、小当りとするか否かの決定、特図2の変動表示を開始してから停止表示するまでの時間の決定、特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定などを行う。特図2乱数値記憶領域から最先の特図2乱数値の組を取り出した後、特図2乱数値記憶領域における当該特図2乱数値の組の記憶はクリアされると共に、特図2保留数を1減算する。このとき特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2乱数値の組をRAM308に設けた一時領域(第2の始動情報記憶手段の一例)に当該特図2乱数値の組を記憶し、この一時領域に記憶している当該特図2乱数値の組に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、主制御部300のRAM308に格納されている15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択した特図変動遊技の変動時間、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグ、2R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になると共に、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図681に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図681に示す主制御部メイン処理に復帰する。
次に、図683を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理(ストローブ割込み処理)のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ変数更新割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この初期化処理は、例えば約30秒の時間を要する。
ステップS301の次のステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS305の次のステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS307の次のステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS309の次のステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS311の次のステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS313の次のステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS315の次のステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS317の次のステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、図683(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS501の次のステップS503では、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信やその他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図684乃至図704を用いて本発明の一実施の形態によるぱちんこ機100で用いられる演出可動体の構造および動作について説明する。図684は、図678と同様にぱちんこ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図684は、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部にある初期位置から演出可動体224が下降して、装飾図柄表示装置208の前方の表示画面前方平面内で停止している状態を示している。
演出可動体224は例えば刀を模した形状をしており、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠に対し、刃が上を向いて右側に刀の切っ先が位置し左側に刀の柄(つか)が位置している。この配置関係を維持して演出可動体224は長方形状の開口枠内を上下に移動できるようになっている。また演出可動体224は、初期位置では開口枠上辺より開口枠内側に移動して視認不可能になる。なお、演出可動体224が最大降下位置では開口枠下辺より開口枠内側に移動して視認不可能になるようにしてもよい。
図685は、図684と同様にぱちんこ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。図685は、演出可動体224の基部701が図684に示す位置で停止しており、刃を模した可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ回転した状態を示している。
次に、図686および図687を用いて本実施の形態によるぱちんこ機100の可動物ユニットの構造について説明する。これ以降の説明において、ぱちんこ機100を遊技店の島設備等に設置した状態で遊技者に近くなる側を「前」(前方、前側、前端等)とし、またその逆を「後」(後方、後側、後端等)とし、遊技者から見て鉛直上方を「上」(上方、上側、上端等)とし、またその逆を「下」(下方、下側、下端等)とし、遊技者から見て水平左方を「左」(左方、左側、左端等)とし、またその逆を「右」(右方、右側、右端等)とする。図686は、本実施の形態による可動物ユニット700を正面側から見た外観斜視図である。図687は、本実施の形態による可動物ユニット700を背面側から見た外観斜視図である。図686(a)および図687(a)は、演出可動体224が初期位置にある場合を示している。可動物ユニット700は、細長状金属板を有する右駆動系基部713と左駆動系基部712を左右方向に対向させ、右駆動系基部713上端と左駆動系基部712上端を細長金属板の接続部材710で接続し、右駆動系基部713下端と左駆動系基部712下端を細長金属板の接続部材711で接続して長方形枠状に組み立てられている。
右駆動系基部713には長手方向(上下方向)に沿って細長い円柱状の金属棒を有する案内部材717が固定されている。右駆動系基部713の下端にはモータmrが配置され、モータmrの回転軸に歯車gr1が固定され、歯車gr1には歯車gr2が噛み合わされている。右駆動系基部713の上端にプーリprが配置され、プーリprと歯車gr2にはベルトvrが架け渡されている。ベルトvrは案内部材717の延びる方向と平行に架け渡されている。
案内部材717の円柱状金属棒を囲んで摺動可能に被案内部材721が取り付けられている。被案内部材721はベルトvrに固定されている。モータmrを駆動してベルトvrを動かすことにより、ベルトvrに固定された被案内部材721は案内部材717に案内されて、案内部材717の円柱状部材に沿って上下方向に移動することができる。被案内部材721には演出可動体224の右端を保持する可動体右端保持部材(不図示)が着脱可能に取り付けられている。
左駆動系基部712には長手方向(上下方向)に沿って細長い円柱状の金属棒を有する案内部材715が固定されている。左駆動系基部712の下端にはモータmlが配置され、モータmlの回転軸に歯車gl1が固定され、歯車gl1には歯車gl2が噛み合わされている。左駆動系基部712の上端にプーリplが配置され、プーリplと歯車gl2にはベルトvlが架け渡されている。ベルトvlは案内部材715の延びる方向と平行に架け渡されている。
案内部材715の円柱状金属棒を囲んで摺動可能に被案内部材719が取り付けられている。被案内部材719はベルトvlに固定されている。モータmlを駆動してベルトvlを動かすことにより、ベルトvlに固定された被案内部材719は案内部材715に案内されて、案内部材715の円柱状部材に沿って上下方向に移動することができる。被案内部材719には演出可動体224の左端を保持する可動体左端保持部材(不図示)が着脱可能に取り付けられている。
演出可動体224の右端には基部701の中央部を回転中心として可動物703を回転させるモータ723が固定されている。図686(b)および図687(b)は、右駆動系と左駆動系とが協働して同期して演出可動体224を初期位置から下方に所定距離だけ平行移動させた状態を示している。図686(c)および図687(c)は、図686(b)および図687(b)に示す位置に演出可動体224の基部701が停止している状態で、可動物703が回転移動した状態を示している。
図688は、本実施の形態による可動物ユニット700の左駆動系を背面側から見た分解斜視図(部分)である。図示は省略したが、可動物ユニット700の右駆動系にも同様の構成が設けられている。ベルトvlに固定されて案内部材715を摺動可能に保持している被案内部材719には箱状領域が設けられており、当該箱状領域内には被案内部材719の摺動方向に直交する方向に所定距離だけ突出可能な爪部725が収容されている。爪部725の先端は楔状に形成されている。また、爪部725の先端上部は後述するピン729と接触可能な斜面が形成されている。箱状領域内には爪部725の後端に接触するバネ723が配置されている。バネ723の作用により爪部725は常時突出方向に付勢されている。箱状領域は爪部725とバネ723を収容して蓋部材727で閉鎖されている。
案内部材715には被案内部材719の下側に演出可動体224の左端を保持する可動体左端保持部材731が摺動可能に取り付けられている。可動体左端保持部材731には、被案内部材719の爪部725と係合可能な先端が楔状の爪部731aが形成されている。
演出可動体224の左端を保持した可動体左端保持部材731が案内部材715の最下端に位置している状態で、モータmlを所定の一方向に回転させてベルトvlを移動させると、被案内部材719が下降して、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aとを係合させることができる。これにより可動体左端保持部材731を被案内部材719に接続させることができる。係合が完了した後にモータmlを他方向に回転させてベルトvlを移動させて被案内部材719を上昇させると、被案内部材719に接続された可動体左端保持部材731も一緒に上昇する。可動物ユニット700の右駆動系も同様に駆動させることにより、最下端に位置した演出可動体224を引き上げることができる。
左駆動系基部712の上部で演出可動体224の初期位置より所定距離だけ上方であって、被案内部材719の爪部725と接触可能な位置にピン729が突出して固定されている。被案内部材719が初期位置を超えて上昇して爪部725をピン729に接触(衝突)させると、ピン729により爪部725が箱部材側に押し込まれる方向に所定量移動する。これにより、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aの係合が解消され、被案内部材719と可動体左端保持部材731とを分離することができる。可動物ユニット700の右駆動系も同様に駆動させることにより、最上位に位置した演出可動体224を自由落下させることができる。
演出可動体224を初期位置に戻すには、被案内部材719を最下端に位置する可動体左端保持部材731まで移動させて爪部725と爪部731aを係合させてから、被案内部材719を上方まで移動させ、同様の動作を右駆動系も同期させて行うことにより演出可動体224を初期位置に移動させることができる。
図689(a)は、本実施の形態による可動物ユニット700の左駆動系を背面側から見た分解斜視図(部分)である。図689(b)〜(d)は図689(a)の円形部を拡大して示している。図689(b)〜(d)を用いてピン729による爪部725と爪部731aの係合解消動作について説明する。図689(b)は、可動体左端保持部材731を保持した被案内部材719が駆動系の駆動により初期位置より所定距離だけ上方に移動している状態を示している。被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aは係合している。また、被案内部材719の爪部725の上部斜面にピン729の底部が当接している。被案内部材719がさらに上方に移動すると、固定されたピン729底部が被案内部材719の爪部725上部斜面を押すため、爪部725は可動体左端保持部材731の爪部731aとの係合を解消する方向に移動される。
図689(c)は、被案内部材719がさらに上方に移動して、固定されたピン729底部が被案内部材719の爪部725の上部斜面を押して爪部725と爪部731aとの係合が解消された状態を示している。
図689(d)は、被案内部材719の爪部725と可動体左端保持部材731の爪部731aの係合が解消され、被案内部材719と可動体左端保持部材731とが分離されて可動体左端保持部材731が自由落下している途中を示している。
図690は、本実施の形態による演出可動体224の正面図である。図690(a)は、可動物703が基部701に対し変位しない初期位置にある状態を示している。図690(b)は、可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに所定角度だけ変位した状態を示している。可動物703の駆動にはモータ723と不図示のプーリとベルトによる駆動系が用いられている。図690(c)は、可動物703が反時計回りに最大角度回転した状態を示している。可動物703は内部にLED基板が備えられており、LEDを発光させた演出を行うことができる。
図691は、本実施の形態による演出可動体224を背面側から見た外観斜視図である。基部701の右端部のモータ723(不図示)の回転を伝達する歯車gcと基部701の中央部703cに回転可能に固定された歯車(不図示)にベルトvcが架け渡されている。中央部703cの歯車には可動物703が接続されている。モータ723を回転させることによりベルトvcが駆動されて中央部703cの歯車が回転することにより可動物703を基部701に対して回転移動させることができる。
基部701の中央部703cの左側には、発光素子と受光素子が空間部740aを介して対向配置されたフォトセンサ740が配置されている。フォトセンサ740は、空間部740aを挟んで対向配置された発光素子と受光素子とを有している。発光素子と受光素子(図691ではともに不図示)は、ぱちんこ機100を島設備等に設置した状態で、発光部から受光部への光路が水平前後方向になるように空間部740aに向けて配置されている。演出可動体224の後側に位置する装飾図柄表示装置208からの射出光がフォトセンサ740の受光素子の受光部に入光しないように、受光素子より後方に所定の広さで例えば黒色樹脂を用いた光不透過部材が設けられている。本例ではフォトセンサ740の筐体の一部の受光素子より後方の壁部740bが光不透過部材として用いられている。
フォトセンサ740の近傍には、フォトセンサ740の空間部740aに進入して発光素子から射出された光が受光素子で受光されないように遮光する遮光片750cを備えたシャッタ750が取り付けられている。シャッタ750は回転中心750aで回転可能に固定されている。回転中心750aについて遮光片750cの反対側には、可動物703に設けられた突出片703sが当接可能な突出片当接部750bが設けられている。回転中心750aは内部にバネ機構(不図示)を備えており、当該バネ機構により、シャッタ750は外部から力が作用しない限り遮光片750cがフォトセンサ740の空間部740aに進入しないように付勢されている。突出片703sが突出片当接部750bに当接して押圧するとフォトセンサ740の空間部740aに遮光片750cが進入する。シャッタ750近傍は蓋部材701aを基部701に取り付けて保護されている。
本実施例では、フォトセンサ740で遮光片750cの有無を検知し、第1副制御部400は、フォトセンサ740が遮光片750cを検知したときは可動物703が初期位置にあると判定し、フォトセンサ740が遮光片750cを検知しないときは可動物703が初期位置以外の位置にあると判定する。
図692は、本実施の形態による演出可動体224の背面図である。図693(a)は、本実施の形態による演出可動体224を背面側から見た外観斜視図である。図693(b)〜(d)は図693(a)の円形部を拡大して示している。図692および図693(b)〜(d)を用いて突出片703sとシャッタ750の動作について説明する。図692(a)および図693(b)は、可動物703が初期位置に停止している状態を示している。可動物703が初期位置において、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押し上げるため、遮光片750cが下降してフォトセンサ740の空間部740aに進入している。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知可能となる。
図692(b)および図693(c)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転した状態を示している。可動物703が所定角度回転すると、突出片703sも中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転する。このため、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱する。突出片当接部750bに押圧力が作用しなくなるため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能となる。
図692(c)および図693(d)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から最大角度回転してメカエンドに接触して停止した状態を示している。突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱して突出片当接部750bに押圧力が作用しないため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降して停止状態を維持するとともに遮光片750cも上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出した状態を維持する。フォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能である。
図694は、本実施の形態による演出可動体224の背面図および部分断面図である。図694(a)は、本実施の形態による演出可動体224の背面図であり、図692(a)と同様である。図694(b)は図694(a)のA−A線で切断した断面を示し、図694(c)は図694(b)の一部を拡大した断面を示している。図694(a)〜(c)は、可動物703が初期位置に停止している状態を示している。可動物703が初期位置において、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押し上げるため、遮光片750cが下降してフォトセンサ740の空間部740aに進入している。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知可能となる。
図694(d)は、本実施の形態による演出可動体224の背面図であり、図692(b)と同様である。図694(e)は図694(d)のB−B線で切断した断面を示し、図694(f)は図694(e)の一部を拡大した断面を示している。図694(d)〜(f)は、可動物703が中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転した状態を示している。可動物703が所定角度回転すると、突出片703sも中央部703cを中心として初期位置から所定角度回転する。このため、突出片703sがシャッタ750の突出片当接部750bから離脱する。突出片当接部750bに押圧力が作用しなくなるため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。この状態でフォトセンサ740は遮光片750cを検知不可能となる。
図695〜図698は本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示している。図695〜図698を用いて演出可動体224の動作について説明する。図695〜図698に示す演出可動体224および装飾図柄表示装置208は、遊技盤200を水平方向に左から右に向かって見た状態を示している。図695(a)は、第一の手段としての演出可動体224が初期位置に停止しており、演出可動体224の後方に配置された第二の手段としての装飾図柄表示装置208の表示領域から前方に向かって光が射出されている状態を示している。演出可動体224の基部701にはフォトセンサ740が配置されている。フォトセンサ740は水平前後方向に所定幅で形成された空間部740aを挟んで対向配置された一対の壁部を有している。一対の壁部の前方の壁部には発光素子740cが配置され、後方の壁部740bには受光素子740dが配置されている。受光素子740dが配置された壁部740bは、第三の手段として受光素子740bより少なくとも後方の領域が光不透過部材として機能している。なお、フォトセンサ740の筐体全体が光不透過部材であってもよい。また、演出可動体224には、第四の手段として可動物703が設けられている。また、演出可動体224が初期位置において可動物703も初期位置にあるのでシャッタ750の遮光片750cは空間部740aに鉛直方向に突出して発光素子740cからの射出光を遮光している。このため、受光素子740dでは所定の閾値強度を超える光は検出されない。
演出可動体224は、装飾図柄表示装置208に関し、装飾図柄表示装置208と前後方向に重ならない初期位置(第一の位置)と、装飾図柄表示装置208の少なくとも一部と前後方向に重なる位置(第二の位置)とを含む範囲を移動可能である。
なお、本例では、演出可動体224が上下方向に直線軌道を移動可能な例を示しているが、直線軌道に限定されずに演出可動体224が曲線を含む軌道や円弧を含む軌道を移動可能にしてもよいし、上下方向に限定されずに左右方向や斜め方向に移動可能であってもよい。また、演出可動体224は発光基板(LED基板)を有し、いずれの位置でも発光可能であり、演出可動体224の移動中も発光可能であり、可動物703の移動中も発光可能であってもよい。
また、フォトセンサ740は、発光素子740cからの光を受光素子740dが受光するか否かで、可動物703が初期位置にあるか否かを検知する。可動物703が初期位置にある場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cに遮られて受光素子740dで受光できず、可動物703が移動している場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られないので受光素子740dで受光できる。なお、可動物703が初期位置にある場合に、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られずに受光素子740dで受光でき、可動物703が移動している場合は、発光素子740cからの光が遮光片750cで遮られて受光素子740dで受光できないようにしてもよい。
シャッタ750の遮光片750cは、可動物703の移動に応じて位置を変化させる。本例では、可動物703とは別体にシャッタ750を設けたが、可動物703と遮光片750cが一体に設けられていてもよい。また、遮光片750cの表面の少なくとも一部または全部の反射率は、演出可動体224の表面の少なくとも一部または全部の反射率よりも低い(光を反射し難い)ものであってもよい。
可動物703は、第三の位置(初期位置)と第四の位置(移動位置)を含む範囲を移動可能である。本例では、中央部703cの回転軸を中心に回転移動し、第三の位置よりも第四の位置の方が演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる。つまり、可動物703が基部701からはみ出す度合いが大きくなる。また、可動物703は発光基板(LED基板)を有し、いずれの位置でも発光可能であり、可動物703の移動中も発光可能であり、演出可動体224の移動中も発光可能であり、第三の位置と第四の位置とで発光態様を異ならせてもよい。
図695(b)は、演出可動体224が初期位置から矢印に示すように下方に移動して、演出可動体224の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の前方に位置している状態を示している。装飾図柄表示装置208の表示領域からは図示のように光が前方に照射されている。装飾図柄表示装置208かた射出された光は前方に位置する演出可動体224を後方から照射するが、フォトセンサ740の一対の壁部の後方の壁部740bは少なくとも受光素子740bより後方の領域が光不透過部材として機能している。このようにフォトセンサ740を構成する部材の一部が光不透過部材として、受光素子740dよりも後方に位置することによって、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dが受光することを防止することができる。
図696は、図695(b)の状態から可動物703が中央部703cの回転軸を中心に回転し、図695(b)に示した位置(第三の位置)よりも演出可動体224の基部701との重なり度合が小さくなる第四の位置に移動した状態を示している。可動物703が所定量回転すると、図693(b)〜(d)を用いて説明したように、シャッタ750の突出片当接部750bに当接して突出片当接部750bを押圧していた突出片703sが移動するため、突出片当接部750bはバネの付勢力により下降するとともに遮光片750cは上昇してフォトセンサ740の空間部740aから退出する。これにより、発光素子740cから射出した光は受光素子740dで受光される。
図697は、本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示す図であって、演出可動体224の構成の変形例を示している。図697(a)に示す演出可動体224のフォトセンサ740は、一対の壁部の前方の壁部に受光素子740dが配置され、後方の壁部740bには発光素子740cが配置されている。こうすることにより、可動物703が初期位置にある場合には、受光素子740bの後方に発光素子740cを備えるフォトセンサ740の光不透過の樹脂部材と遮光片750cとが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740bに受光させないようにできる場合がある。
図697(b)に示す演出可動体224のフォトセンサ740は、鉛直方向に所定幅で形成された空間部740aを挟んで対向配置された一対の壁部を有している。一対の壁部の下方の壁部には発光素子740cが配置され、上方の壁部740bには受光素子740dが配置されている。受光素子740dが配置された壁部740bは、第三の手段として受光素子740bより後方の領域が光不透過部材として機能している。なお、フォトセンサ740の筐体全体が光不透過部材であってもよい。なお、遮光片750cは可動物703の初期位置からの移動に伴って水平前後方向に移動するようになっている。こうすることにより、受光素子740dの後方には、受光素子740dを備えるフォトセンサ740の光不透過の樹脂部材からなる壁部740bが位置するため、より装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dが受光し難くできる場合がある。また、装飾図柄表示装置208からの光の方向と、発光素子740cからの光の方向とが直交するため、装飾図柄表示装置208からの光を受光素子740dに受光させ難くすることができる場合がある。
図698は、本実施の形態による演出可動体224および装飾図柄表示装置208を含む領域の断面を模式的に示す図であって、演出可動体224の構成の変形例を示している。図698(a)〜(c)に示す演出可動体224は例えば図695に示す演出可動体224と同様の構成を有し、さらに第三の手段としてフォトセンサ740とは別体の薄板状の光不透過部材760を設けた点に特徴を有している。図698(a)に示す光不透過部材760は、基部701の後側で少なくともフォトセンサ740の後方を覆うように配置されている。図698(b)に示す光不透過部材760は、基部701の後側および下側で少なくともフォトセンサ740の後方および下方を覆うように配置されている。図698(c)に示す光不透過部材760は、基部701の後側および上下側で少なくともフォトセンサ740の後方および上下方を覆うように配置されている。このような光不透過部材760をフォトセンサ740の少なくとも後方に配置することにより、装飾図柄表示装置208からの光をより確実に受光素子740dに入射させないようにすることができる場合がある。なお、光不透過部材760は薄板状に限らず例えば、基部701の後面で少なくともフォトセンサ740の後方に塗装した遮光膜等であってもよい。
次に、図699〜図704を用いて本実施の形態によるぱちんこ機100での演出動作について説明する。図699は、特図1変動遊技における演出等を示している。図699(a)〜(h)はこの順にほぼ時系列にぱちんこ機100の動作を示している。図699(a)、(c)〜(f)、(h)の各図は、図678に示す遊技盤200から装飾図柄表示装置208の表示領域と、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220を抜き出して示している。図699(b)は、第一普図始動口227に遊技球が通過することを示している。図699(g)は、特図2始動口232の羽根部材232aが左右に開放した状態を示している。
装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左側縦辺近傍には、上から順に、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から左側は、特図1保留数表示領域801になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から右側は、特図2保留数表示領域になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部は、普図演出表示または変動アイコン表示を行う特別演出領域803になっている。
図699(a)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはそれぞれ装飾図柄が上から下に移動する装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。また、特図2変動遊技は停止中であり、特図2表示装置214には、停止図柄態様として例えば第1はずれ図柄「特図I」が停止表示されている。また、特図2の第四図柄表示領域a4には特図2変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、普図変動遊技は停止中であり、普図表示装置210には、停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
特図1保留ランプ218には3つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「3」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、3つの保留表示h1〜h3がされて特図1の保留数が3であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示であり、例えば、「爺」のキャラクタ画像が表示される。2番目と3番目の保留表示h2、h3は通常保留表示であり、例えば黒丸の画像が表示される。
特図2保留ランプ220には全てのLEDが消灯しており特図2の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図2保留数表示領域には、保留表示がされておらず特図2の保留数が0であることが示されている。また、特図2保留数表示領域a3には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。
普図保留ランプ216には全てのLEDが消灯しており普図の保留数が「0」であることが示されている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「0」が表示されている。
図699(b)は、第一普図始動口227を連続的に遊技球が3つ通過したことを示している。
図699(c)は、図699(a)に示す特図1変動遊技の最中に図699(b)に示すように第一普図始動口227を遊技球が3つ通過して1回目の普図変動遊技が開始された状態を示している。普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行っている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には図680(d)に示した3つの普図の装飾図柄が順次上から下に移動する普図装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。普図保留ランプ216には2個のLEDが点灯しており普図の保留数が「2」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「2」が表示されている。
図699(d)は、図699(a)に示す特図1変動遊技の最中に図699(c)に示す普図変動遊技が終了して、普図表示装置210に停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には、普図停止期間中に普図変動遊技の結果がはずれであることを示す普図装飾3(例えば、バツ印を表す画像)が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図699(e)は、図699(a)に示す特図1変動遊技の最中に2回目の普図変動遊技が開始された状態を示している。普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す普図の変動表示を行っている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には普図の装飾図柄が順次上から下に移動する普図装飾図柄の変動表示が行われている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。普図保留ランプ216には1個のLEDが点灯しており普図の保留数が「1」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「1」が表示されている。
図699(f)は、図699(a)に示す特図1変動遊技の最中に図699(e)に示す普図変動遊技が終了して、普図表示装置210に停止図柄態様として例えば当り図柄「普図B」が停止表示されている状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には、普図停止期間中に普図変動遊技の結果が当りであることを示す普図装飾2(例えば、二重丸を表す画像)が停止表示されている。また、普図の第四図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。装飾図柄表示装置208の演出表示領域であって特別演出領域803の周囲には普図当選時のエフェクト画像g1が表示されている。
図699(f)に示すように普図変動遊技に当選すると、図699(g)に示すように、特図2始動口232の羽根部材232aが左右に開放した電チュー開放状態となる。
図699(h)は、特図2始動口232が図699(g)に示す電チュー開放状態において行われる演出の一例を示している。特別演出領域803には電チュー開放中を示す「殿」のキャラクタ画像が表示され、殿の発声を示す吹き出し領域には例えば「電チュー開放中!」というチュートリアル(遊技台説明)画像g2が表示されている。このように本例では、図699に示すような普図変動遊技に対応する普図演出表示が行われる。
図700は、特図1変動遊技における演出等を示している。図700(a)〜(h)はこの順に時系列にぱちんこ機100の動作を示している。図700(a)〜(h)の各図は、図678に示す遊技盤200から装飾図柄表示装置208の表示領域と、普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220を抜き出して示している。
装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の左側縦辺近傍には、上から順に、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6が配置されている。また、装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から左側は、特図1保留数表示領域801になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央から右側は、特図2保留数表示領域になっている。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部は、普図演出表示または変動アイコン表示を行う特別演出領域803になっている。
図700(a)は、特図変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾5−装飾3−装飾4」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、特図2変動遊技は停止中であり、特図2表示装置214には、停止図柄態様として例えば第1はずれ図柄「特図I」が停止表示されている。また、特図2の第四図柄表示領域a4には特図2変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、普図変動遊技は停止中であり、普図表示装置210には、停止図柄態様として例えばはずれ図柄「普図C」が停止表示されている。また、普図の第4図柄表示領域a6には普図変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。
特図1保留ランプ218には3つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「3」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、3つの保留表示h1〜h3がされて特図1の保留数が3であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「3」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目と2番目の保留表示h1、h2は通常保留表示であり、例えば黒丸の画像が表示される。3番目の保留表示h3は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示であり、例えば、「爺」のキャラクタ画像が表示される。
特図2保留ランプ220には全てのLEDが消灯しており特図2の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図2保留数表示領域には、保留表示がされておらず特図2の保留数が0であることが示されている。また、特図2保留数表示領域a3には、特図2の保留数を示す数字「0」が表示されている。
普図保留ランプ216には全てのLEDが消灯しており普図の保留数が「0」であることが示されている。また、特別演出領域803には普図演出表示も変動アイコン表示も行われずデフォルト表示が行われている。装飾図柄表示装置208の普図保留数表示領域a5には、普図の保留数を示す数字「0」が表示されている。
図700(b)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cにはそれぞれ装飾図柄が上から下に移動する装飾図柄の変動表示が行われている(図中、下向きの矢印で示す)。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には2つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「2」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、2つの保留表示h1、h2がされて特図1の保留数が2であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「2」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は通常保留表示であり、2番目の保留表示h2は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示である。装飾図柄表示装置208の長方形の表示領域の下側横辺の中央部の特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように黒丸の画像による変動アイコン表示がされている。
図700(c)は特図1変動遊技が所定時間経過して、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803にデフォルト画像が表示された状態を示している。
図700(d)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾4が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cにはそれぞれ装飾図柄の変動表示が行われている状態を示している。
図700(e)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾4が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾7が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っている状態を示している。
図700(f)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾4−装飾5−装飾7」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図700(g)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212が特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄の変動表示を行っている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には1つのLEDが点灯しており特図1の保留数が「1」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、1つの保留表示h1がされて特図1の保留数が1であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「1」が表示されている。特図1保留数表示領域801の1番目の保留表示h1は特図1の先読み結果を報知する先読み保留表示である。特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように黒丸の画像が表示されている。
図700(h)は特図1変動遊技が所定時間経過して、装飾図柄表示装置208の特別演出領域803にデフォルト画像が表示された状態を示している。また、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾5が停止表示され、中右図柄表示領域208b、208cにはそれぞれ装飾図柄の変動表示が行われている状態を示している。
図701は、特図1変動遊技における演出等を示している。図701(a)〜(h)はこの順に時系列にぱちんこ機100の動作を示している。また、図701(a)に示す状態は図700(h)に示す状態から引き続いている。
図701(a)は、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aに装飾5が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾5が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っているノーマルリーチ状態を示している。
図701(b)は、特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には、停止図柄態様として第2はずれ図柄の「特図J」が停止表示されている。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには、はずれを示す「装飾5−装飾6−装飾5」が停止表示されている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。
図701(c)は、特図1変動遊技の実行中であり、特図1表示装置212は、特図1の変動表示を行っている状態を示している。装飾図柄表示装置208の左中右図柄表示領域208a、208b、208cには装飾図柄の変動表示が行われている。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が実行中であることを示す表示がされている。当該特図1変動遊技の開始に伴い特図1の保留が1つ減るため、特図1保留ランプ218には全てのLEDが消灯しており特図1の保留数が「0」であることが示されている。また、装飾図柄表示装置208の特図1保留数表示領域801には、保留表示がされておらず特図1の保留数が0であることが示されている。また、特図1保留数表示領域a1には、特図1の保留数を示す数字「0」が表示されている。装飾図柄表示装置208の特別演出領域803には消化された保留があたかも移動してきたかのように「爺」の画像による変動アイコン表示がされている。さらに、装飾図柄表示装置208の演出表示領域には、「ボタンを押せ!」というメッセージとともにチャンスボタン136を模した画像でボタン押下示唆表示がされている。また、チャンスボタン136の押下を受け付ける期間を示すボタン受付期間表示画像がされている。
ボタン受付期間表示画像に示す残り時間内に遊技者がチャンスボタン136を押下するかボタン受付期間が経過すると、図701(d)に示すように、日の丸を模した画像が当該特図1変動遊技の結果を予告する予告画像として表示される。左図柄表示領域208aには装飾7が停止表示されている。
図701(e)は、左図柄表示領域208aに装飾7が停止表示され、さらに右図柄表示領域208cに装飾7が停止表示され、中図柄表示装置208bだけが装飾図柄の変動表示を行っているノーマルリーチ状態を示している。
図701(f)は、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展した状態を示している。左中右図柄表示領域208a、208b、208cは装飾図柄表示装置208の表示領域の右上角部に縮小表示され、表示領域の大部分が演出表示領域として使用される。本例では、武士が大声で「勝負じゃ!」と叫んでいるスーパーリーチ画像が表示されている。
図701(g)は、武士が勝負に勝って「勝ち」の文字が表示されるとともに、左中右図柄表示領域208a、208b、208cに「装飾7−装飾7−装飾7」が 停止表示された状態を示している。
図701(h)は、表示領域の右上角部に縮小表示されていた左中右図柄表示領域208a、208b、208cが表示領域の中央に移動して大当りを示す「装飾7−装飾7−装飾7」が拡大されて停止表示された状態を示している。また、特図1の第四図柄表示領域a2には特図1変動遊技が停止中であることを示す表示がされている。このように本例では、図700および図701に示すような特図変動遊技に対応する特図演出表示が行われる。
図702は、本実施の形態によるぱちんこ機100での演出例を示している。図702(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される時刻設定表示画面を例示している。図702(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される演出設定表示画面を例示している。図702(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される音量設定表示画面を例示している。図702(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される輝度設定表示画面を例示している。遊技者は、図702(a)〜(d)に示す各画面によってぱちんこ機100に対し種々の設定を行うことができる。
図702(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される当たり中表示画面を例示している。表示領域の中央部大画面が演出表示領域に用いられ、本例では馬に乗った武士が山道を移動している当たり中表示画像が表示されている。表示領域の周囲には、例えば、左上角部には当該大当りが特別大当りであることを示す「7」の数字の特別大当り画像が表示されている。また、表示領域上辺部には獲得球数表示画像が表示されている(本例では「80球」と表示されている)。また、表示領域右上角部にはラウンド数表示画像が表示されている(本例では、「1R」と表示されている)。また、右下角部には大当り回数(連荘回数)表示画像が表示されている(本例では、「大当り回数:1」と表示されている)。
図702(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示される電サポ中表示画面を例示している。電サポ状態時に特図変動遊技が行われており、表示領域中央の左中右図柄表示領域208a、208b、208cで装飾図柄の変動表示が行われている。電サポ状態時は右打ちをして第二普図始動口229に多くの遊技球を通過させるとともに、特図2始動口232に多くの遊技球を入賞させるようにすべきである。このため、装飾図柄の変動表示を背景表示として装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部に大きく「右打ちしてね!」の文字列と拡大された遊技球に時計回りの矢印による打ち出し方向示唆表示がされている。なお、特別演出領域803には、特図2の通常保留の画像による変動アイコン表示がされており、さらに、特図2保留表示領域には1個の通常保留表示h4がされている。
図702(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されるデモ表示画面を例示している。本例では、「Daito」の文字列が表示されている。図702(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に表示されるエラー表示画面を例示している。本例では、扉開放エラー画面と皿満タンエラー画面が表示されている。
図703は本実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた演出例を示している。図703(a)〜(j)のそれぞれは、図684に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域を画定する長方形状の開口枠の上辺より上部にある初期位置から演出可動体224が下降して、装飾図柄表示装置208の前方の表示画面前方平面内で停止している状態を示している。
図703(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図699(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(a)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での普図停止図柄表示、およびエフェクト画像g1は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は演出可動体224で隠されないようにしている。特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は、演出の種類に関わらず演出可動体224で隠されることがないようにされている。
図703(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図699(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(b)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での電チュー開放表示、およびチュートリアル画像g2は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図703(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(a)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(c)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのいずれかの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図703(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(b)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(d)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図703(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(c)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(e)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803での変動アイコン表示、およびボタン押下示唆表示とボタン受付期間表示画像は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図703(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(d)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(f)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803でのデフォルト表示、および予告画像は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図703(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(g)に示す例では、スーパーリーチ画像は演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、表示領域の右上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示は演出可動体224で隠されないようにしている。
図703(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図702(e)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(h)に示す例では、当たり中表示画像と大当り回数表示画像は演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特別大当り画像、獲得球数表示画像、およびラウンド数表示画像は演出可動体224で隠されないようにしている。
図703(i)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図702(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(i)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および電サポ中表示画面は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図703(j)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図702(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224が隠している状態を示している。図703(j)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および皿満タンエラー画面は、演出可動体224により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、扉開放エラー画面は演出可動体224で隠されないようにしている。
図704は本実施の形態によるぱちんこ機100の演出可動体224を用いた演出例を示している。図704(a)〜(j)のそれぞれは、図685に示すように、演出可動体224の基部701が図684に示す位置で停止しており、刃を模した可動物703が基部701の中央部を回転中心として反時計回りに最大角度だけ回転した状態を示している。
図704(a)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図699(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(a)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での普図停止図柄表示、およびエフェクト画像g1は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。特図1保留数表示領域a1、特図1の第4図柄表示領域a2、特図2保留数表示領域a3、特図2の第4図柄表示領域a4、普図保留数表示領域a5、および普図の第4図柄表示領域a6は、演出の種類に関わらず演出可動体224の基部701または可動物703で隠されることがないようにされている。
図704(b)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図699(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(b)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cでの装飾図柄の変動表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803での電チュー開放表示、およびチュートリアル画像g2は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図704(c)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(a)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(c)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cのいずれかの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図704(d)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(b)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(d)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の停止表示、特図1保留数表示領域801や特図2保留数表示領域の保留表示、特別演出領域803でのデフォルト表示は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図704(e)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(c)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(e)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803での変動アイコン表示、およびボタン押下示唆表示とボタン受付期間表示画像は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図704(f)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(d)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(f)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、特別演出領域803でのデフォルト表示、および予告画像は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図704(g)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図701(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(g)に示す例では、スーパーリーチ画像は演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、表示領域の右上角部に縮小表示された左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
図704(h)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図702(e)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(h)に示す例では、当たり中表示画像と大当り回数表示画像は演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、特別大当り画像、獲得球数表示画像、およびラウンド数表示画像は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
図704(i)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図702(f)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(i)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および電サポ中表示画面は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。
図704(j)は、装飾図柄表示装置208の表示領域に図702(h)に示す画像が表示されているときに、当該表示領域の一部を演出可動体224の基部701または可動物703が隠している状態を示している。図704(j)に示す例では、左中右図柄表示領域208a、208b、208cの装飾図柄の変動表示、および皿満タンエラー画面は、演出可動体224の基部701または可動物703により少なくとも一部が隠されるようにしている。一方、扉開放エラー画面は演出可動体224の基部701または可動物703で隠されないようにしている。
次に、以上説明した実施形態によるぱちんこ機100の特徴的構成について再度図603乃至図704を参照しつつ説明する。
(1)本実施の形態によるぱちんこ機100は、複数の演出手段を備えた遊技台(例えば、ぱちんこ機100)であって、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段(例えば、演出可動体224)であり、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出手段の少なくとも一部は、フォトセンサ(例えば、フォトセンサ740)であり、前記フォトセンサの少なくとも一部は、発光手段(例えば、発光素子740c)であり、前記フォトセンサの少なくとも一部は、受光手段(例えば、受光素子740d)であり、前記フォトセンサは、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段(例えば、フォトセンサ740の壁部740b)であり、前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、前記遮光手段は、第一の状態では、前記第二の演出手段と前記受光手段との間(例えば、受光素子740dより後方)に位置するものであり、前記第一の状態とは、前記第一の演出手段の位置が第一の位置である状態のことであり、前記第一の位置とは、前記第一の演出手段へ向けて前記第二の演出手段が発する光の少なくとも一部が照射される位置(例えば、表示画面前方平面内の位置)のことである、ことを特徴とする。
上記構成を備えたぱちんこ機100によれば、移動動作を少なくとも実行可能な第一の演出手段が有するフォトセンサと表示手段としての第二の演出手段の間に遮光手段が位置するので、フォトセンサが第二の演出手段の光で誤検知することがなく、安定した演出を行うことができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(2)上記ぱちんこ機100において、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段(例えば、可動物703)であり、前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段を少なくとも有するものであり、前記第三の演出手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って移動可能なものであり、前記第三の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、前記フォトセンサは、複数のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光可能な第一のセンサ状態であり、前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光不可能な第二のセンサ状態であり、前記フォトセンサは、第二の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの一方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、前記フォトセンサは、第三の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの他方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、前記第二の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が第二の位置である状態であり、前記第三の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が前記第二の位置ではない状態である、ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の演出手段の移動動作で移動する第三の演出手段がさらに移動動作を実行可能なため、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(3)上記ぱちんこ機100において、前記第二の演出手段は、表示(例えば、装飾図柄の表示や種々の演出等)を少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(4)上記ぱちんこ機100において、前記第二の演出手段は、複数の表示(例えば、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、等)のうちの少なくとも何れかの表示を実行可能なものであり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の表示(例えば、装飾図柄、予告表示、先読み予告表示、等)の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、ことを特徴とする。
上記ぱちんこ機100によれば、第一の表示を隠すことで第一の演出手段の移動動作に遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
(5)上記ぱちんこ機100において、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする。
本発明によれば、可動体に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、上記実施形態に限らず、発光手段と受光手段の間の位置に少なくとも移動可能な遮光板(例えば、遮光片750c)を備え、遮光板は、光反射率が第一の反射率である第一の領域を少なくとも有するものであり、第一の演出手段は、光反射率が第二の反射率である第二の領域を少なくとも有するものであり、第一の反射率は第二の反射率よりも低い(光を反射し難い)ものであってもよい。
また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向とは異なる方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と反対の方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と直交する方向であってもよい。また、発光手段からの光が受光手段へ向かう方向は、第二の演出手段からの光が前方へ向かう方向と同じ方向であってもよい。
また、フォトセンサの少なくとも一部は、遮光手段であってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサとは別に第一の演出手段に備えられるものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方のみを少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの下方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの上方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの側方を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの前後左右上下のうちの後方及び1または複数の方向を少なくとも覆うものであってもよい。また、遮光手段は、フォトセンサの後方及び下方に少なくとも位置するものであってもよい。すなわち、従来のぱちんこ機にフォトセンサを搭載した場合、ぱちんこ機は光を反射する遊技球が遊技領域を常に流下するため、フォトセンサの受光部に到達する光の経路を特定することができない場合があるが、表示装置からの光と転動する遊技球からの光をフォトセンサの後方と下方をそれぞれ覆うことによって誤検知を防ぐことができる場合がある。また、必要以上に覆わない(前後左右上下のうち、2方向のみ覆う)ことで、第一の演出手段の重量を計量化して移動時の電力の低減やコストダウンを図ることができる場合がある。また、遮光手段は、フォトセンサを構成する部材の一部であってもよい。また、遮光手段は、発光手段が設けられた部材の一部であってもよい。また、遮光手段は、受光手段が設けられた部材の一部であってもよい。
また、複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示であってもよい。また、第一の演出手段は、移動動作期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第二の表示の少なくとも一部を前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第一の演出手段は、第一の表示と第二の表示のうちの一方の少なくとも一部のみを前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第一の演出手段は、第一の表示の少なくとも一部と第二の表示の少なくとも一部の両方を前方から隠すことが可能なものであってもよい。
また、第三の演出手段は、前記第二の演出手段の少なくとも一部を前方から覆う位置への前記移動動作を実行可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、移動動作期間のうちの少なくとも一部の期間中に、第二の表示の少なくとも一部を前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、第一の表示と第二の表示のうちの一方の少なくとも一部のみを前方から隠すことが可能なものであってもよい。また、第三の演出手段は、第一の表示の少なくとも一部と第二の表示の少なくとも一部の両方を前方から隠すことが可能なものであってもよい。
また、第二の演出手段は、第一の表示と第二の表示を同時に表示可能なものであってもよい。また、複数の表示のそれぞれは遊技情報を示す表示(以下、「複数の遊技情報を示す表示」という。)であってもよい。また、複数の遊技情報を示す表示または複数の遊技情報は、装飾図柄、ブランク図柄、保留アイコン、変動アイコン、特図保留数表示、普図保留数表示、特図第四図柄、普図第四図柄、予告表示、先読み予告表示、チュートリアル表示、特図演出表示、普図演出表示、背景表示、ボタン押下示唆表示、変動表示、疑似変動表示、停止表示、リーチ表示、スーパーリーチ表示、大当たり表示、はずれ表示、大当たり中演出表示、大当たりラウンド数表示、ラウンド毎のカウント数表示、獲得球数表示、大当たり連荘数表示、確変中演出表示、時短中演出表示、打ち出し方向示唆表示、先読みモード中表示、定期的(例えば1時間毎)に実行される定期演出表示、デモ画面表示、音量設定表示、光量設定表示、演出情報設定表示、遊技者情報設定表示、エラー表示、のうちの少なくとも何れかを含むものであってもよい。また、第一の表示は、第二の演出手段の表示領域のうちの一部に表示されるものであってもよいし、全部に表示されるものであってもよい。また、第二の表示は、第二の演出手段の表示領域のうちの一部に表示されるものであってもよいし、全部に表示されるものであってもよい。また、複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第四の演出手段であってもよい。
本発明は、上記実施の形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用する封入式遊技機にも適用可能である。なお、上記詳細な説明で説明した事項、特に実施例および変形例で説明した事項は組み合わせることが可能である。
上記実施の形態では、遊技台の例としてぱちんこ機を用いたが本発明はこれに限られない。本発明は、図705に示すようなスロットマシン1000にも適用可能である。
本発明に係る遊技台は、図705に示す「複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール1002と、リールの回転を指示するためのスタートレバー1004と、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタン1006と、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段(入賞役内部抽選)と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(リール停止制御処理)と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段(入賞判定処理)と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段(メダル払出処理1008)と、に加え、抽選手段の抽選結果に基づいて演出を実行する演出手段1010を備え、この演出手段が、所定の遊技領域1012に球を発射する発射装置1014と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口1016と、入賞口1016に入球した球を検知する検知手段1018と、検知手段1018が球を検知した場合に球を払出す払出手段1020と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置1022と、可変表示装置1022を遮蔽する位置に移動可能なシャッタ1024と、所定動作態様で動作する可動体1026と、を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置1022が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技を演出するような演出装置1010、であるスロットマシン1000」にも好適である。
上記実施の形態による本発明は以下のようにまとめられる。
(付記1)複数の演出手段を備えた遊技台であって、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第一の演出手段であり、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第二の演出手段であり、前記第一の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の演出手段は、発光動作を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の演出手段の少なくとも一部は、フォトセンサであり、前記フォトセンサの少なくとも一部は、発光手段であり、前記フォトセンサの少なくとも一部は、受光手段であり、前記フォトセンサは、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、前記第一の演出手段の少なくとも一部は、遮光手段であり、前記遮光手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って少なくとも移動可能なものであり、前記遮光手段は、第一の状態では、前記第二の演出手段と前記受光手段との間に位置するものであり、前記第一の状態とは、前記第一の演出手段の位置が第一の位置である状態のことであり、前記第一の位置とは、前記第一の演出手段へ向けて前記第二の演出手段が発する光の少なくとも一部が照射される位置のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記複数の演出手段のうちの少なくとも一つは、第三の演出手段であり、前記第一の演出手段は、前記第三の演出手段を少なくとも有するものであり、前記第三の演出手段は、前記第一の演出手段の前記移動動作に伴って移動可能なものであり、前記第三の演出手段は、移動動作を少なくとも実行可能なものであり、前記フォトセンサは、複数のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光可能な第一のセンサ状態であり、前記複数のセンサ状態のうちの少なくとも一つは、前記受光手段が前記発光手段からの光を受光不可能な第二のセンサ状態であり、前記フォトセンサは、第二の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの一方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、前記フォトセンサは、第三の状態において、前記第一のセンサ状態と前記第二のセンサ状態のうちの他方のセンサ状態に少なくとも変化可能なものであり、前記第二の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が第二の位置である状態であり、前記第三の状態とは、前記第一の演出手段に対する前記第三の演出手段の相対位置が前記第二の位置ではない状態である、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1または2に記載の遊技台であって、前記第二の演出手段は、表示を少なくとも実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記3に記載の遊技台であって、前記第二の演出手段は、複数の表示のうちの少なくとも何れかの表示を実行可能なものであり、前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示であり、前記第一の演出手段は、第一の期間において、前記第一の表示の少なくとも一部を前方から覆うことが可能なものであり、前記第一の期間とは、前記第一の演出手段の前記移動動作の動作期間のうちの少なくとも一部の期間のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1〜4のいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機またはスロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
<実施形態D>
次に、本発明の実施形態Dに係るパチンコ機100について詳細に説明する。なお、重複した説明を回避するため、以降では、上記実施形態A〜Bに係るぱちんこ機100と異なる構成についてのみ説明し、同一または類似する構成については、図面において同一の符号を付し、その説明は省略する。
<遊技盤>
最初に、図706を用いて、本発明の実施形態Dに係るパチンコ機100の遊技盤200について説明する。なお、図706は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲には、複数種類の役物ユニット950(図707参照)を配設している。なお、役物ユニット950の詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
なお、本例では、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208の前面側には、遊技球の転動可能な領域にステージ244を配設している。ステージ244は、遊技領域124から外れた遊技球などが一時的に転動可能である。また、このステージ244の後方には、後述する壁部200a3が立設されており、ステージ244上を転動する遊技球は、壁部200a3に衝突するなどしてステージ244から落下し、手前の遊技領域124に導かれる。
また、図示は省略するが、遊技盤200には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
(図示しない)普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。(図示しない)第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
(図示しない)普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。(図示しない)第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。(図示しない)高確中ランプ222は、遊技状態が大当りの発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技盤200には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第一可変入賞口234と、第二可変入賞口235と、を配設している。
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の正面視右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央下部に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第一可変入賞口234および第二可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では、それぞれ遊技盤200の正面視右下に配設している。この第一可変入賞口234および第二可変入賞口235は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。第一可変入賞口234または第二可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第一可変入賞口234および第二可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、図示しない遊技釘を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第一可変入賞口234、第二可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<役物ユニット>
次に、図707を用いて、役物ユニット950について説明する。なお、図707は、役物ユニット950の分解斜視図である。
本例の役物ユニット950は、落下展開役物ユニット700と、上昇役物ユニット750と、打ち上げ役物ユニット800と、V形成役物ユニット850によって構成される。なお、本例では、上昇役物ユニット750と打ち上げ役物ユニット800を1つのユニットで構成している。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット>
図708〜図712は、落下展開役物ユニット700の分解斜視図である。
図708に示すように、落下展開役物ユニット700は、主として、正面視コの字形状のベース702と、このベース702の正面視左側と正面視右側に配設される一対の左上下駆動部704および右上下駆動部706と、ベース702の背面側に配設されるロック解除部708と、落下展開役物ユニット700と他の基板とを電気的に接続するための中継基板710と、一対の左上下駆動部704および右上下駆動部706によって上下方向にスライド可能な落下展開役物712(図710参照)と、によって構成される。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/左(右)上下駆動部>
左上下駆動部704は、図708に示すように、ベース702にネジで固定される筒状の駆動ベース704aと、この駆動ベース704aの上部に取り付けられる左駆動モータ704bと、この駆動モータ704bの駆動軸に固定される駆動歯車704cと、この駆動歯車704cの動力を伝達するための複数の歯車704dと、を有して構成される。
また、左上下駆動部704は、図709に示すように、ベース702に嵌め込まれてベース702に沿って上下方向にスライド可能なスライダ704eと、このスライダ704eに固定されるとともに落下展開役物712の左回転モータベース712e1を支持する役物支持部704fと、スライダ704eに固定されるギヤ部704gと、を有して構成される。
ギヤ部704gは、複数の歯車704dの一つと噛み合うように配置され、左駆動モータ704bを作動して歯車704dを回転駆動することで、ギヤ部704g、役物支持部704f、およびスライダ704eが一体となって上下方向にスライドするように構成されている。なお、右上下駆動部706は左上下駆動部704と同じ構造であり、図708、図709に示す通りである。
後述する落下展開役物712は、左上下駆動部704の役物支持部704fと、右上下駆動部706の役物支持部706fと、によって両端を支持されており、左駆動モータ704bと右駆動モータ706bを作動させることで、上下方向にスライド可能である。以下、落下展開役物712を上下方向にスライドさせる動作を、「落下展開役物712の上下動作」という場合がある。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/ロック解除部>
ロック解除部708は、図708に示すように、駆動回路516によって駆動されるソレノイド708aと、このソレノイド708aによって長手方向にスライドされる軸部708bと、この軸部708bに係合されて軸部708bとともに上下方向にスライドされる可動部708cと、この可動部708cの上下動に連動して回動される回動部708dと、この回動部708dによって符号Aで示す方向にスライド可能な爪部708eと、を有して構成される。
ロック解除部708の爪部708eは、ベース702に形成された貫通孔702aの内外をスライド可能に配置される。ソレノイド708aを作動させて爪部708eを貫通孔702a内に進入させると、ベース702は下方へのスライドが阻止(ロック)された状態となり、落下展開役物712は停止した状態となる。
一方、ソレノイド708aを作動させて爪部708eを貫通孔702a外に退出させると、ベース702の下方へのスライドが許容(ロック解除)された状態となり、落下展開役物712は自重で下方にスライドする。なお、上述の「落下展開役物712の上下動作」には、左駆動モータ704bと右駆動モータ706bの作動による下方へのスライドに加えて、落下展開役物712の自重による下方へのスライドも含まれる。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/落下展開役物>
落下展開役物712は、図710に示すように、図709に示す役物支持部704f、706fに両端を支持される長板状の第四の構造体712aと、この第四の構造体712aの正面側に回動可能に取り付けられる長板状の第一の構造体712bと、第四の構造体712aに回動可能に配設される左右一対の第三の構造体712cと、第一の構造体712bに回動可能に配設される左右一対の第二の構造体712dと、第一の構造体712bの正面視左側を回転駆動するための左回転駆動部712eと、第一の構造体712bの正面視右側を回転駆動するための右回転駆動部712fと、第一の構造体712bの正面側に配設される板状のカバー手段718(図711参照)と、を有して構成される。
左回転駆動部712eは、図621に示す役物支持部704fに固定される左回転モータベース712e1と、この左回転モータベース712e1に取り付けられる左回転モータ712e2と、左モータベース712e1を装飾するための左回転モータベース飾り部712e3と、左回転モータ712e2の動力を伝達するための歯車712e4と、この歯車712e4によって回動可能であるとともに第一の構造体712bの正面視左側の側面に固定される回転アーム712e5と、によって構成される。
なお、右回転駆動部712fは左回転駆動部712eとほぼ同じ構造であり、図710に示す通りであるが、回転アーム712f5に板状の検知片712f51を備えるとともに、この検知片712f51の位置を検知可能なセンサ712f6を備える点が、左回転駆動部712eと異なっている。右回転駆動部712fは、この検知片712f51とセンサ712f6を備えることにより、第一の構造体712bが初期位置(図713(a)に示す位置)に位置しているか否かを検知することが可能である。
落下展開役物712では、左回転モータ712e2を作動することで、歯車712e4を介して回転アーム712e5が回動し、この回転アーム712e5が固定される第一の構造体712bの正面視左側が正面側に回転(傾斜)するように構成されている。また、右回転モータ712f2を作動することで、歯車712f4を介して回転アーム712f5が回動し、この回転アーム712f5が固定される第一の構造体712bの正面視右側が正面側に回転(傾斜)するように構成されている。
よって、左回転モータ712e2と右回転モータ712f2を同時に作動することで、第一の構造体712bを正面側(第四の構造体712aから遠ざかる方向)に回転(傾斜)させることが可能である。以下、落下展開役物712の第一の構造体712bを正面側に回転(傾斜)させる動作を、「落下展開役物712の回転動作」という場合がある。
また、第一の構造体712bの背面には、ベース部712gが固定され、このベース部712gには、歯車712hと、この歯車712hに噛み合う外歯を有するアーム部712kが、回転可能に配設される。一方、第四の構造体712aには、アーム部712kに係合可能な係合部712mが固定される。
第一の構造体712bが、図713(a)に示す初期位置に復帰した場合には、第一の構造体712b側のアーム部712kが、第四の構造体712a側の係合部712mと係合することで、第一の構造体712bが初期位置に保持される。一方、第一の構造体712bが初期位置から正面側に回動し始めると、第一の構造体712b側のアーム部712kと、第四の構造体712a側の係合部712mの係合が解除される。
図711に示すように、カバー手段718は、第一の構造体712bに対して上下にスライド可能なスライダ721に固定される。このスライダ721は、第一の構造体712b側のアーム部712kに係合されるとともにバネ722によって下方に付勢されている。第一の構造体712bが初期位置から正面側に回動し始めて、第一の構造体712b側のアーム部712kと、スライダ721の係合が解除されると、バネ722に付勢されたスライダ721がカバー手段718を下方に押し下げるように構成されている。本例のカバー手段718には、キャラクタの顔が施されているが、他のキャラクタ、文字、識別情報(例えば、機種名)などを施してもよい。
図710に戻って、ベース部712gには、一対の第三の構造体712cに配設された鉄製の金属片712c7を磁力で引き寄せるための磁石712nが配設されており、第一の構造体712bが手前に約180°傾斜した場合には、磁力によって一対の第三の構造体712cがベース部712gに保持される。
また、第一の構造体712bの両端には、一対の磁石712b1がそれぞれ配設されているとともに、左回転モータベース飾り部712e3と右回転モータベース飾り部712f3には、一対の磁石712b1に対応する位置に、それぞれ鉄製の金属片712e7、712f7が配設されている。これにより、初期位置に復帰した第一の構造体712bは、磁力によって左回転モータベース飾り部712e3と右回転モータベース飾り部712f3に引き寄せられ、初期位置が保持されるように構成されている。
また、正面視左側の第三の構造体712cは、第四の構造体712aの正面視左側の表面に固定される支持部712c1と、この支持部712c1に支持軸712c2を介して回動可能に配設される腕部712c3と、この腕部712c3に固定される左上半身部712c4と、この左上半身部712c4に固定される帽子部712c5および校章部712c6と、を有して構成される。
また、正面視右側の第三の構造体712cは、第四の構造体712aの正面視右側の表面に固定される支持部712c1と、この支持部712c1に支持軸712c2を介して回動可能に配設される腕部712c3と、この腕部712c3に固定される右上半身部712c4と、この右上半身部712c4に固定される帽子部712c5および校章部712c6と、を有して構成される。
また、正面視左側の第二の構造体712dは、第一の構造体712bの正面視左側の裏面に固定される支持部712d1と、この支持部712d1に支持軸712d2を介して回動可能に配設される腕部712d3と、この腕部712d3に固定される左下半身部712d4と、腕部712d3と第三の構造体712cとを連結するための連結部712d5と、を有して構成される。
図711に示すように、正面視右側の第二の構造体712dは、第一の構造体712bの正面視右側の裏面に固定される支持部712d1と、この支持部712d1に支持軸712d2を介して回動可能に配設される腕部712d3と、この腕部712d3に固定される右下半身部712b4と、腕部712d3と第三の構造体712cとを連結するための連結部712d5と、を有して構成される。
落下展開役物712では、正面視左側の第三の構造体712cが備える左上半身部712c4、帽子部712c5、および校章部712c6と、正面視右側の第三の構造体712cが備える右上半身部712c4、帽子部712c5、および校章部712c6と、正面視左側の第二の構造体712dが備える左下半身部712d4と、正面視右側の第二の構造体712dが備える右下半身部712d4と、によって1つのキャラクタが形成されるように構成されている。
<役物ユニット/落下展開役物ユニット/落下展開役物の発光手段>
図712(a)は、第一の構造体712bの周辺部材を抜き出して示した分解斜視図であり、同図(b)は、第四の構造体712aの周辺部材を抜き出して示した分解斜視図である。また、図624は、第一の構造体712bの発光基板714と第四の構造体712aの発光基板714を示した略示正面図である。
第一の構造体712bの正面側には、複数の第二の発光手段714a(本例では、LED)が設けられた発光基板714が取り付けられ、これらの複数の第二の発光手段714aによって、前方に配置されるカバー手段718を通して第一の構造体712bの正面側に光を出力することが可能である。また、第四の構造体712aの背面側には、複数の第一の発光手段716a(本例では、LED)が設けられた発光基板716が取り付けられ、これらの複数の第一の発光手段716aによって、前方に配置される第四の構造体712aを通して第四の構造体712aの正面側に光を出力することが可能である。
図712に示すように、第四の構造体712aの発光基板716には、第四の構造体712aと第一副制御部400とを電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第一のコネクタCN1と、第四の構造体712aと第一の構造体712bの発光基板714とを電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第二のコネクタCN2と、第四の構造体712aと左回転モータ712e2を電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第三のコネクタCN3と、第四の構造体712aと右回転モータ712f2およびセンサ712f6とを電気的に接続するためのハーネスが接続可能な第四のコネクタCN4が設けられている。
<落下展開役物の動作>
次に、図713〜図717を用いて、落下展開役物712の動作について説明する。上述の通り、落下展開役物712は、上下方向にスライドさせる上下動作と、第一の構造体712bを前方に回転させる回転動作が可能である。
<落下展開役物の動作/上下動作>
図713は、落下展開役物ユニット700のみを抜き出して落下展開役物712の上下動作を示した図であり、図714は、遊技盤200に設置された状態の落下展開役物ユニット700における落下展開役物712の上下動作を示した図である。
図713(a)および図714(a)は、落下展開役物712が上下動作における初期位置に位置している場合の正面図と断面図を示している。上下動作における初期位置は、遊技盤200の上方において落下展開役物712の全体がセンター役物900に重なる(オーバーラップする)位置である。
この初期位置では、落下展開役物712のカバー手段718の正面に施された一部の装飾(本例では、キャラクタの顔)が、センター役物900のセンター役物開口部900aを通して正面から視認可能となり、センター役物900と落下展開役物712によって一体的な演出が提供される。また、初期位置は、後ユニット開口部200a2の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域が落下展開役物712に重ならない(オーバーラップしない)位置であり、正面からは装飾図柄表示装置208の表示領域の全てが視認可能である。
図713(b)および図714(b)は、落下展開役物712が上下動作における中間位置に位置している場合の正面図と断面図を示している。落下展開役物712が上下動作における初期位置に位置している場合において、ソレノイド708a(図708参照)を作動させて爪部708eを貫通孔702a外に退出させると、ベース702の下方へのスライドが許容(ロック解除)された状態となり、落下展開役物712は自重によって下方にスライドし、中間位置に到達する。
上下動作における中間位置は、初期位置の落下展開役物712が下降し、落下展開役物712の一部がセンター役物900に重なる(オーバーラップする)位置である。この中間位置では、落下展開役物712のカバー手段718の正面に施された装飾の一部が、センター役物900のセンター役物開口部900aを通して視認可能である。また、中間位置は、後ユニット開口部200a2の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の上部が落下展開役物712に重なる(オーバーラップする)位置であり、正面からは装飾図柄表示装置208の表示領域の上部が視認不能となるが、表示領域のほとんどは視認可能である。
図713(c)および図714(c)は、落下展開役物712が上下動作における最大移動位置に位置している場合の正面図と断面図を示している。上下動作における最大移動位置は、中間位置の落下展開役物712がさらに下降し、落下展開役物712の一部がセンター役物900に重ならない(オーバーラップしない)位置である。また、最大移動位置は、後ユニット開口部200a2の後方に配置された装飾図柄表示装置208の表示領域の中央部が落下展開役物712に重なる(オーバーラップする)位置であり、正面からは装飾図柄表示装置208の表示領域のほとんどが視認不能となる。
<落下展開役物の動作/回転動作>
図715は、落下展開役物ユニット700のみを抜き出して落下展開役物712の回転動作を示した図であり、図716および図717は、遊技盤200に設置された状態の落下展開役物ユニット700における落下展開役物712の回転動作を示した図である。
図715(a)および図716(a)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に45°回転した場合の正面図を示している。第一の構造体712bが手前側に0°から45°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bを支点として互いに近接する方向に回動するとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第四の構造体712aを支点として互いに近接する方向に回動する。
また、第一の構造体712bが初期位置から正面側に回動し始めて、第一の構造体712b側のアーム部712kと、スライダ721(図711参照)の係合が解除されると、スライダ721がカバー手段718を下方に押し下げる。このため、カバー手段718は、下方向に所定量だけスライドするとともに手前に約45°傾斜した状態となるが、カバー手段718に施された装飾は、正面から視認可能である。
図715(b)および図716(b)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に90°回転した場合の正面図と断面図を示している。第一の構造体712bが手前側に45°から90°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bが手前側に45°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動するとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第一の構造体712bが手前側に45°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動する。
また、カバー手段718は、手前に約90°傾斜した状態となり、カバー手段718に施された装飾は、正面から視認不能となるが、第四の構造体712aに配設された発光手段716a(本例では、LED)が、正面から視認可能となる。
なお、カバー手段718は、第一の構造体712bの回転に連動して下方向に所定量だけスライドする構造であるため、カバー手段718が、手前に約90°傾斜した状態となった場合であってもカバー手段718の正面側への突出量を最小限に抑えることができる。これにより、遊技盤200の厚みが必要以上に厚くなることを回避することができる上に、カバー手段718が他の部材に接触するような事態を未然に回避できる場合がある。
図715(c)および図717(a)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に135°回転した場合の正面図を示している。第一の構造体712bが手前側に90°から135°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bが手前側に90°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動するとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第一の構造体712bが手前側に90°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動する。
また、カバー手段718は、手前に約135°傾斜した状態となり、カバー手段718に施された装飾は、正面から視認不能であるが、第四の構造体712aに配設された発光手段716a(本例では、LED)は、正面から視認可能である。
図715(d)および図717(b)は、落下展開役物712の第一の構造体712bが回転動作において手前側に180°回転した場合の正面図と断面図を示している。第一の構造体712bが手前側に135°から180°まで回転する過程において、第一の構造体712bの回転に連動する左右2つの第二の構造体712dが、第一の構造体712bが手前側に135°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動することで互いに接触した状態になるとともに、左右2つの第二の構造体712dの回動に連動する左右2つの第三の構造体712cが、第一の構造体712bが手前側に90°回転した状態よりも、さらに近接する方向に回動することで互いに接触した状態となる。
また、左右2つの第二の構造体712dと左右2つの第三の構造体712cも接触した状態となり、左右2つの第二の構造体712dと左右2つの第三の構造体712cによってキャラクタが形成される。なお、カバー手段718は、手前に約180°傾斜した状態となり、バー手段718に施された装飾は、正面から視認不能であり、第四の構造体712aに配設された発光手段716a(本例では、LED)の一部も、左右2つの第二の構造体712dと左右2つの第三の構造体712cによって覆われるため、正面から視認不能となる。
<各種基板>
次に、パチンコ機100が備える各種基板について説明する。
<各種基板/制御基板、駆動基板>
図718(a)は、第1副制御部400周辺の主な制御回路を示した回路ブロック図である。本例の第1副制御部400は、サブ制御基板245aと、このサブ制御基板245aにボード・トゥ・ボード(以下、「BtoB」という。)コネクタにより電気的に接続されたモータ駆動基板245bと、によって構成されている。なお、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bとの接続は、BtoBコネクタによるものに限定されず、ハーネス等による接続であってもよい。
サブ制御基板245aには、図644を用いて説明した基本回路402と駆動回路516等が搭載されており、本例では、基本回路402と駆動回路516を、それぞれワンチップのマイクロコンピュータで構成し、相互に通信可能としている。
また、詳細は後述するが、モータ駆動基板245bには、サブ制御基板245aと他の基板を電気的に接続する電気部品が搭載され、モータ駆動基板245bは、サブ制御基板245aに搭載された駆動回路516からの演出制御データの入力や、遊技盤側可動体444(例えば、役物ユニット950等)の駆動源となるモータ等を動作させる駆動信号(例えば、後述する盤面LEDPWM信号など)を出力することが可能である。
本例では、第1副制御部400を、少なくとも一つのマイクロコンピュータが搭載されるサブ制御基板245aと、マイクロコンピュータが搭載されないモータ駆動基板245bの2種類の基板で構成しているため、例えば、遊技盤側可動体(例えば、役物ユニット950)の仕様変更等があったときに、一方のモータ駆動基板245bのみの交換で仕様変更等に対応できる場合があり、他方のサブ制御基板245aに汎用性を持たせることで、開発期間の短縮や低コスト化を実現できる場合がある。
サブ制御基板245aの基本回路402には、遊技台枠用ランプ542や、遊技盤用ランプ532や、スピーカ120や、遊技枠側可動体442(例えば、前面枠扉(ガラス枠)を用いたガラスボタン、遮蔽装置(シャッター)等)や、第2副制御部500や、モータ駆動基板245b等が接続される。また、モータ駆動基板245bには、サブ制御基板246aや、モータ駆動基板245bを他の基板に電気的に接続するためのハーネス等が接続される。
<各種基板/接続関係と配置場所>
次に、パチンコ機100が備える各種基板の接続関係と配置場所について説明する。
図718(b)は、パチンコ機100が備える各種基板の接続関係を模式的に示したブロック図である。本例では、サブ制御基板245aに電気的に接続されたモータ駆動基板245bに、スイッチング回路を含む電気部品が搭載された盤面周辺基板672を電気的に接続し(図721(a)、図722(a)参照)、この盤面周辺基板672に、電気部品が搭載されていない役物周辺基板674を電気的に接続し(図722(a)、図723(a)参照)、この役物周辺基板674に、パワーLEDを含む電気部品が搭載された役物上照明基板676を電気的に接続している(図723(a)参照)。
図719(a)は、遊技盤200を背面から見た図であり、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bの配置場所を説明するための図である。本例では、遊技盤200の背面に、サブ制御基板ケース245を備えており、このサブ制御基板ケース245の内側空間内に、サブ制御基板245aとモータ駆動基板245bが収容されている。なお、図719(a)において符号246aで示す基板は、第2副制御部500を構成する液晶制御基板であり、図719(a)において符号678で示す基板は、電源制御部660から供給された電源を第1副制御部400や第二副制御部500などのサブ制御部に供給することが可能なサブ電源基板である。
図719(b)は、遊技盤200の一部を抜き出して正面から見た図であり、盤面周辺基板672の配置場所を説明するための図である。本例では、盤面周辺基板672は、遊技盤200のステージ244の近傍に配置され、後述する盤面周辺基板接続ハーネス678を介して、図719(a)に示すモータ駆動基板245bに電気的に接続されている。
図720(a)は、遊技盤200の一部を透過して正面から見た図であり、役物周辺基板674の配置場所を説明するための図である。本例では、役物周辺基板674は、遊技盤200の正面視左上に配置され、図示しないハーネスを介して、図719(b)に示す盤面周辺基板672に電気的に接続されている。
図720(b)は、落下展開役物ユニット700の一部を抜き出して示した正面図であり、役物上照明基板676の配置場所を説明するための図である。本例の役物上照明基板676は、落下展開役物ユニット700の一部を構成する基板であり、図711を用いて説明した発光基板716に相当する基板である。役物上照明基板676(発光基板716)は、図示しないハーネスを介して、図720(a)に示す役物周辺基板674に電気的に接続されているとともに、パワーLEDからなる第一の発光手段676a(716a)を備えている。
<モータ制御基板>
次に、モータ制御基板245bについて説明する。図721(a)、(b)は、モータ駆動基板245bと他の基板との接続関係と、モータ駆動基板245bに搭載される電気部品の一例を示した図である。
モータ駆動基板245bは、サブ制御基板245bのBtoBコネクタ245a1に接続可能なBtoBコネクタ245b1と、盤面周辺基板672に接続される盤面周辺基板接続ハーネス678のコネクタ678aに接続可能なコネクタ245b2と、を備える。
モータ駆動基板245bのBtoBコネクタ245b1は、No.1〜No.80の80ピンで構成され、そのうちのNo.31のピンは、サブ制御基板245aに搭載された駆動回路516から出力される盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。また、モータ駆動基板245bのコネクタ245b2は、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、盤面周辺基板接続ハーネス678の盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。
図721(b)に拡大して示すように、BtoBコネクタ245b1のNo.31のピンと、コネクタ245b2のNo.26のピンとの間には、電気部品として、第1抵抗245b3と、IC245b4と、第2抵抗245b5と、が直列に配設されている。
<盤面周辺基板>
次に、盤面周辺基板672について説明する。図722(a)〜(c)は、盤面周辺基板672と他の基板との接続関係と、盤面周辺基板672に搭載される電気部品の一例を示した図である。
盤面周辺基板672は、盤面周辺基板接続ハーネス678のコネクタ678bに接続可能なモータ駆動基板側コネクタ672aと、役物周辺基板674に接続される図示しないハーネスのコネクタに接続可能な役物周辺基板側コネクタ672bと、を備える。
モータ駆動基板側コネクタ672aは、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、盤面周辺基板接続ハーネス678の盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。また、役物周辺基板側コネクタ672bは、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、役物周辺基板674に接続される図示しないハーネスの盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。
図723(b)に拡大して示すように、モータ駆動基板側コネクタ672aのNo.26のピンと、役物周辺基板側コネクタ672bのNo.26のピンとの間には、電気部品として、第1抵抗672cと、第2抵抗672dと、NチャネルのMOS FETからなるスイッチング回路672eと、第3抵抗672fと、が配設されている。
第1抵抗672cは、スイッチング回路672eの動作安定用抵抗である。第2抵抗672dは、スイッチング回路672eの入力信号がオープンになった場合にスイッチング回路672eのゲート・ソース間の電圧を0vにするための接地抵抗である。第3抵抗672fは、役物上照明基板676に搭載される第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の電流設定用抵抗である。
モータ駆動基板側コネクタ672aのNo.26のピンに、所定の駆動電圧(本例では、5v)の盤面LEDPWM信号が入力され、所定の電圧(スイッチング回路872cのゲート閾値電圧よりも大きく、十分なドレイン電流が流れる電圧。本例では、約1.2v)のON信号が印可されると、スイッチング回路672eがOFFからONとなり、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)が点灯するように構成している。
本例では、スイッチング回路としてMOS FETを適用しているため、他のスイッチング素子を適用する場合に比べて、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の点灯/消灯の切り替え速度を速くすることができる上に、放熱性を高めることができる場合がある。
なお、本例では、スイッチング回路672eとして、NチャネルのMOS FETを適用したが、例えば、PチャネルのMOS FETを用いてもよいし、トランジスタ等の他のスイッチング素子を用いてもよい。
また、役物上照明基板676に搭載される第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の電流設定用抵抗として、第3抵抗672fを適用したが、図722(c)に示すように、電流設定用抵抗として、直列に接続した2つの第3抵抗672fと第4抵抗672gを適用してもよい。
<役物周辺基板>
次に、役物周辺基板674と役物上照明基板676について説明する。図723(a)は、役物周辺基板674および役物上照明基板676と他の基板との接続関係を示した図であり、同図(b)は、役物上照明基板676に搭載される電気部品の一例を示した図である。
役物周辺基板674は、盤面周辺基板672に接続される図示しないハーネスのコネクタに接続可能な盤面周辺基板側コネクタ674aと、役物上照明基板676に接続されるハーネス680のコネクタに接続可能な役物上照明基板側コネクタ674bと、を備える。
盤面周辺基板側コネクタ674aは、No.1〜No.30の30ピンで構成され、そのうちのNo.26のピンは、盤面周辺基板672に接続される図示しないハーネスの盤面LEDPWM信号の信号線に接続される。また、役物上照明基板側コネクタ674bは、No.1〜No.22の22ピンで構成され、そのうちのNo.17のピンは、役物上照明基板676のNo.17のピンを介して、役物上照明基板676に搭載される電気部品に接続される。
図723(b)に拡大して示すように、役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと、電源(本例では、7v電源)との間には、電気部品として、第1抵抗676bと、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)と、が配設されている。
なお、本例では、サブ制御基板245aと第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)との間に直列に配設する複数の抵抗(本例では、第1抵抗245b3、第2抵抗245b5、第1抵抗676b)の抵抗値の合計を15オーム、第1抵抗676bを通過する電流を約270ミリアンペアに設定することで、第一の発光手段676a(本例では、パワーLED)の輝度(光量)を高めている。
<役物上照明基板>
次に、図724を用いて、役物上照明基板676の回路構成について説明する。図724は、役物上照明基板676の回路構成の一例を示した回路構成図である。
本例の役物上照明基板676には、複数のLED1〜LED14と、これらのLED1〜LED14の発光を制御するLEDドライバIC3と、が搭載されている。LED1〜LED14は、R(赤),G(緑),B(青)の三原色のLED素子が内蔵されたフルカラーLEDである。
<役物上照明基板/LED>
LED1〜LED3の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L1〜L3で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第二の電圧(本例では、12v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT0〜XOUT2に接続されている。また、LED1〜LED3に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L1のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R6が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
このように、本例では、緑(G)や青(B)のLED素子が接続される信号線L2,L3には抵抗を配設しない一方で、緑(G)や青(B)のLED素子よりも電圧降下の高い赤(R)のLED素子が接続される信号線L1だけに抵抗R6を配設することで、LEDドライバIC3の発熱を抑えるように構成している。
LED4〜LED6の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L4〜L6で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第二の電圧(本例では、12v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT3〜XOUT5に接続されている。また、LED4〜LED6に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L4のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R7が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
LED7とLED8に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L7〜L9で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第一の電圧(本例では、7v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT6〜XOUT8に接続されている。また、LED7とLED8に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L7のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第二の抵抗値(本例では、270オーム)の抵抗R10が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
このように、本例では、信号線に直列に接続されるLEDの個数によって、当該LEDに供給する電圧の値を異ならせることで、LEDの数に応じた適切な電圧を供給するように構成している。
なお、本例では、第二の電圧(12v)の電源は、図示しない電源基板からサブ制御基板245aに供給された後、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674を経由して、役物上照明基板676に供給される。また、第一の電圧(7v)の電源は、サブ制御基板245aにおいて生成された後、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674を経由して、役物上照明基板676に供給される。さらに、第三の電圧(5v)の電源は、サブ制御基板245aにおいて生成された後、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674を経由して、役物上照明基板676(のLEDドライバIC3等)に供給される。
また、本例では、信号線に接続される赤(R)のLED素子の個数によって当該信号線に配設する抵抗の抵抗値を異ならせることで、接続される赤(R)のLED素子の個数が異なる信号線の間で、赤(R)のLED素子による電圧降下の値が均一になるように構成している。
LED9〜LED11の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L10〜L12で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第二の電圧(本例では、12v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT9〜XOUT11に接続されている。また、LED9〜LED11に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L10のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R8が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
LED12〜LED14の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、それぞれ別々の信号線L13〜L15で直列に接続され、各々のLED素子のアノード側が、第二の電圧(本例では、12v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC3の定電流出力端子XOUT12〜XOUT14に接続されている。また、LED12〜LED14に内蔵された赤(R)のLED素子を接続する信号線L13のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R9が、赤(R)のLED素子と直列に接続されている。
このように、本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L4〜L6、L10〜L12、L13〜L15を、第二の電圧(12v)の電源に接続する一方で、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L7〜L9を、第一の電圧(7v)に接続することで、LEDの数に応じた適切な電圧を供給するように構成している。
<役物上照明基板/LEDドライバ>
LEDドライバIC3は、シリアルクロック入力端子SCLKと、シリアルデータ入力端子SDAと、定電流出力設定用の外付け抵抗接続端子REXTと、定電流出力端子XOUT0〜XOUT23と、を有して構成される。定電流出力端子XOUT0〜XOUT23(24チャネル)は、LEDを規定の輝度に設定するために7ビット分解能(128ステップ)の固定周波数PWMコントローラと定電流ドライバを内蔵している。また、定電流出力設定用の外付け抵抗接続端子REXTに接続する1つの抵抗(本例では、抵抗値2.2kオームの抵抗R5)によって、定電流出力端子XOUT0〜XOUT23(24チャネル)の定電流ドライバに流す電流値の調整が可能である。
LEDドライバIC3は、シリアルクロック入力端子SCLKとシリアルデータ入力端子SDAを介して8ビット長のシリアルデータを入力することで、定電流出力端子XOUT0〜XOUT23(24チャネル)を個別に選択することで、接続されたLEDを異なる発光データを用いて個々に制御することもできるし、全てのチャネルを同時に選択することで、接続されたLEDを同じ発光データを用いて一括して制御することもできる。
すなわち、LEDドライバIC3は、第一の信号線(例えば、信号線L1〜L3)に接続された第一のLED(例えば、LED1〜LED3)と、第二の信号線(例えば、信号線L7〜L9)に接続された第二のLED(例えば、LED7,LED8)に同じ発光データを送信することで、該第一のLEDの光り方と該第二のLEDの光り方が同じ光り方となるように制御することができる。
<役物上照明基板の変形例1>
次に、役物上照明基板676の変形例1について説明する。図725は、役物上照明基板676の回路構成の変形例1を示した回路構成図である。
上記図724に示した回路構成図では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L4〜L6、L10〜L12、L13〜L15を、第二の電圧(12v)の電源に接続する一方で、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L7〜L9を、第一の電圧(7v)に接続する例を示した。
本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L13〜L15と、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6、L10〜L12を、第二の電圧(12v)の電源に接続し、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9を、第一の電圧(7v)に接続している。
また、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L13〜L15のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L1、L13のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R6、R9を、赤(R)のLED素子と直列にそれぞれ接続している。
また、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6、L10〜L12のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L4、L10のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗R7、R8を、赤(R)のLED素子と直列にそれぞれ接続している。
また、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L7のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第四の抵抗値(本例では、140オーム)の抵抗R10を、赤(R)のLED素子と直列に接続している。
すなわち、本例では、供給される電源の電圧と、信号線に直列に接続されるLEDの個数に応じて、信号線に配設する抵抗の抵抗値を異ならせることで、供給される電源の電圧と、接続される赤(R)のLED素子の個数が異なる信号線の間で、赤(R)のLED素子による電圧降下の値がほぼ均一になるように構成している。なお、LEDドライバIC3の発熱を抑える程度に電圧降下させるために必要な抵抗値である抵抗を配置すればよく、供給される電源の電圧と、接続される赤(R)のLED素子の個数が異なる信号線の間で、赤(R)のLED素子による電圧降下の値が均一にならなくてもよい。
<役物上照明基板の変形例2>
次に、役物上照明基板676の変形例2について説明する。図726は、役物上照明基板676の回路構成の変形例2を示した回路構成図である。
上記図724に示した回路構成図では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L4〜L6、L10〜L12、L13〜L15を、第二の電圧(12v)の電源に接続する一方で、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L7〜L9を、第一の電圧(7v)の電源に接続する例を示した。
本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、L13〜L15を、第二の電圧(12v)の電源に接続し、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6、L10〜L12を、第一の電圧(7v)の電源に接続し、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9を、第三の電圧(5v)の電源に接続している。
すなわち、本例では、信号線に直列に接続されるLEDの個数に応じて、信号線に接続する電源の電圧を異ならせることで、LEDの数に応じた適切な電圧を供給するように構成している。
<役物上照明基板の変形例3>
次に、役物上照明基板676の変形例3について説明する。図727は、役物上照明基板676の回路構成の変形例3を示した回路構成図である。
上記図724に示した回路構成図では、緑(G)や青(B)のLED素子が接続される信号線には抵抗を配設しない一方で、緑(G)や青(B)のLEDよりも電圧降下の高い赤(R)のLED素子が接続される信号線だけに抵抗を配設する例を示した。
本例では、赤(R)のLED素子が接続される信号線に加えて、緑(G)や青(B)のLED素子が接続される信号線にも抵抗を配設するように構成している。
なお、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L1のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R6を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L2のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L3のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
また、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L4のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗R7を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L5のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L6のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
また、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L7のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第四の抵抗値(本例では、140オーム)の抵抗R10を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L8のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第四の抵抗値(本例では、140オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L9のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第四の抵抗値(本例では、140オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
すなわち、本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L1〜L3、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L4〜L6、および、1個のフルカラーLEDだけを接続する信号線L7〜L9において、赤(R)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、緑(G)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値を、同じ抵抗値にしている。
また、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L10〜L12のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L10のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗R8を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L11のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第五の抵抗値(本例では、280オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L12のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第五の抵抗値(本例では、280オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
すなわち、本例では、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L10〜L12において、赤(R)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、緑(G)や青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値を、異なる抵抗値にする一方で、緑(G)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値を、同じ抵抗値にしている。
また、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L13〜L15のうち、赤(R)のLED素子を接続する信号線L13のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第一の抵抗値(本例では、680オーム)の抵抗R9を、赤(R)のLED素子と直列に接続し、緑(G)のLED素子を接続する信号線L14のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第三の抵抗値(本例では、350オーム)の抵抗Rを、緑(G)のLED素子と直列に接続し、青(B)のLED素子を接続する信号線L15のカソード側には、LEDドライバIC3との間に、第五の抵抗値(本例では、280オーム)の抵抗Rを、青(B)のLED素子と直列に接続している。
すなわち、本例では、3個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L13〜L15において、赤(R)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、緑(G)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値と、青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値を、異なる抵抗値にしている。
なお、本例では、赤(R)、緑(G)、青(B)のLED素子が接続される信号線に配設する抵抗の抵抗値に関して、(1)全てを同じ抵抗値にする場合、(2)全てを異なる抵抗値にする場合、(3)いずれか一つを異なる抵抗値にする場合、の3つのケースについて説明したが、これら(1)〜(3)のうちのいずれか一つ、複数、または、全てを遊技台に適用してもよい。
<役物上照明基板の変形例4>
次に、役物上照明基板676の変形例4について説明する。図728は、役物上照明基板676の回路構成の変形例4を示した回路構成図である。
上記図724に示した回路構成図では、役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと電源(7v電源)を接続する信号線L16に、第1抵抗676bと、第一の発光手段676a(パワーLED)を配設する例を示した。
本例では、LEDドライバIC3と第二の電圧(7v)の電源を接続する信号線L16に、第1抵抗676bと第一の発光手段676a(パワーLED)を接続することで、第一の発光手段676a(パワーLED)の発光をLEDドライバIC3で制御するように構成している。
すなわち、本例では、2個のフルカラーLEDを直列に接続する信号線L7〜L9と、1つの第一の発光手段676a(パワーLED)が配設された信号線L16を、LEDドライバIC3と第二の電圧(7v)の電源との間に並列に接続している。
<役物上照明基板の他の変形例>
次に、図729を用いて、役物上照明基板676の他の変形例について説明する。
図729(a)は、フルカラーLEDを構成するLED素子毎に供給電圧を異ならせる例を示した回路構成図である。本例では、フルカラーLEDを構成する3種類のLED素子のうち、赤(R)のLED素子を第一の電圧(7v)の電源に接続し、緑(G)と青(B)のLED素子を第二の電圧(12v)の電源に接続している。
すなわち、本例では、フルカラーLEDを構成するLED素子の種類に応じて、供給する電圧を異ならせることで、LED素子の特性等に応じた適切な電圧を供給するように構成している。
図729(b)は、フルカラーLEDを構成するLED素子毎に供給電圧とLEDドライバを異ならせる例を示した回路構成図である。本例では、フルカラーLEDを構成する3種類のLED素子のうち、赤(R)のLED素子を第一の電圧(7v)の電源と第一のLEDドライバ(ドライバ1)に接続し、緑(G)と青(B)のLED素子を第二の電圧(12v)の電源と第二のLEDドライバ(ドライバ2)に接続している。なお、第一のLEDドライバ(ドライバ1)と第二のLEDドライバ(ドライバ2)は、同じ基板に搭載された電子部品であってもよいし、相異なる別の基板に搭載された電子部品であってもよい。
すなわち、本例では、フルカラーLEDを構成するLED素子の種類に応じて、供給する電圧とLEDドライバを異ならせることで、LED素子の特性等に応じた適切な電圧を供給するとともに、適切な発光制御を行うように構成している。
なお、本例では、LED素子毎に供給電圧とLEDドライバを異ならせる例を示したが、LED素子単位ではなく、LED単位で供給電圧とLEDドライバを異ならせてもよい。したがって、例えば、図729(c)に示すように、第一のフルカラーLEDを構成する3種類のLED素子のうち、赤(R)のLED素子だけを第三の電圧(5v)の電源に接続し、他の緑(G)と青(B)のLED素子を第二の電圧(12v)の電源に接続し、第二のフルカラーLEDを構成する3種類のLED素子の全てを第二の電圧(12v)の電源に接続し、第二のフルカラーLEDを構成する3種類のLED素子のうち、赤(R)のLED素子だけを抵抗を介してLEDドライバに接続してもよい。
<役物上照明基板におけるLEDの配置例>
次に、図730を用いて、役物上照明基板676におけるLEDの配置例について説明する。なお、図730は、上記図712に対応する図面であり、役物上照明基板676におけるLEDの配置例を説明するための図である。
本例では、上記図724において直列に接続された3個のフルカラーLED1〜LED3を、発光基板716の正面視左上の第一の基板領域AR1に配置している。この第一の基板領域AR1は、発光基板716において、第一のコネクタCN1と第三のコネクタCN3に最も近い基板領域である。また、上記図724において直列に接続された3個のフルカラーLED4〜LED6を、発光基板716の正面視左下の第二の基板領域AR2に配置している。この第二の基板領域AR2は、発光基板716において、第二のコネクタCN2に最も近い基板領域である。
直列に接続された3個のフルカラーLED1〜LED3,LED4〜LED6は、直列に接続された2個のフルカラーLED7,LED8よりも輝度が小さい場合があるため、敢えてコネクタ近傍の基板領域に配置することで、LEDの発光によってコネクタが目立ち、装飾体の美観が損なわれてしまうような事態を回避できる場合がある。
また、本例では、上記図724において直列に接続された3個のフルカラーLED9〜LED11を、発光基板716の正面視右上の第四の基板領域AR4に配置している。この第四の基板領域AR4は、発光基板716において、第四のコネクタCN4に最も近い基板領域である。
直列に接続された3個のフルカラーLED9〜LED11は、直列に接続された2個のフルカラーLED7,LED8よりも輝度が小さい場合があるため、敢えてコネクタ近傍の基板領域に配置することで、LEDの発光によってコネクタが目立ち、装飾体の美観が損なわれてしまうような事態を回避できる場合がある。
また、本例では、上記図724において直列に接続された2個のフルカラーLED7,LED8を、発光基板716の正面視中央の第三の基板領域AR3に配置している。この第三の基板領域AR3は、発光基板716において、第一〜第四のコネクタCN1〜CN4から最も遠い基板領域であって、パワーLEDからなる第一の発光手段676a(716a)に最も近い基板領域である。
このような構成により、2個のフルカラーLED7,LED8とパワーLEDとの相乗効果によって、装飾体の外縁よりも中心近傍の輝度を高めることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
また、本例では、上記図724におけるLEDドライバIC3を、第三の基板領域AR3において、2個のフルカラーLED7,LED8の間に配置するとともに、発光基板716において、他のフルカラーLEDを、LEDドライバIC3を中心として周辺に均等に配置している。このような構成により、発光基板716におけるLEDの輝度を均一にすることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。
なお、役物上照明基板676におけるLEDの配置場所は本例に限定されず、例えば、上記図724において直列に接続された2個のフルカラーLED7,LED8を、第一、第二、第四、第五の基板領域AR1,AR2,AR4,AR5のいずれかに配置してもよい。また、パワーLEDの発光を目立たせるために、2個のフルカラーLED7,LED8のうちの一方のLED7を、LED4〜LED6の右横に並べて配設し、他方のLED8を、LED12〜LED14の左横に並べて配設してもよい。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、LED(例えば、図724に示すフルカラーLED1〜LED14)と、前記LEDの発光を制御するドライバ(例えば、図724に示すLEDドライバIC3)と、複数の信号線(「パターン線」ともいう。)が設けられた基板(例えば、図724に示す役物上照明基板676)と、を備えた遊技台であって、前記複数の信号線のうちの一つは、第一の信号線(例えば、図724に示す信号線L7〜L9)であり、前記複数の信号線のうちの一つは、第二の信号線(例えば、図724に示す信号線L1〜L3、またはL4〜L6、またはL10〜L12、またはL13〜L15)であり、前記第一の信号線は、第一の数(例えば、2個)となる前記LEDが直列に接続された信号線であり、前記第二の信号線は、第二の数(例えば、3個)となる前記LEDが直列に接続された信号線であり、前記第一の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第一の信号線は、第一の電圧(例えば、7v)が供給される信号線であり、前記第二の信号線は、第二の電圧(例えば、12v)が供給される信号線であり、前記第一の数と前記第二の数では、該第二の数の方が大きく(例えば、2個<3個)、前記第一の電圧と前記第二の電圧では、該第二の電圧の方が高い(例えば、7v<12v)、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、LEDの数に応じた適切な電圧を供給することができ、複数のLEDを効率よく光らせることができる場合がある。また、LEDの場所によって異なる光らせ方をさせることができる場合があり、基板に特徴を持った遊技台を提供することができる。
なお、本発明に係る「信号線」は、「パターン線」と言い換えることもできる。また、第三の電圧を用いてLEDの発光制御を行う構成であってもよい。また、第一の電圧、第二の電圧、または、第三の電圧は、5v、7v、12Vのいずれであってもよいし、その他の電圧であってもよい。また、ドライバを使用しない構成であってもよい。また、第一の信号線と第二の信号線が別々のドライバに接続されていてもよく、例えば、前記ドライバとして第一のドライバと第二のドライバを備えている場合に、第一の信号線と第二の信号線の一方の信号線が、第一のドライバに接続され、第一の信号線と第二の信号線の他方の信号線が、第二のドライバに接続されていてもよい。
また、前記ドライバは、前記第一の信号線に接続された前記LED(以下、「第一のLED」という。)と前記第二の信号線に接続された前記LED(以下、「第二のLED」という。)に同じ発光データを送信することで、該第一のLEDの光り方と該第二のLEDの光り方が同じ光り方となるように制御するドライバであってもよい。
このような構成とすれば、信号線により接続されるLEDの個数と、供給される電圧が異なる場合であっても、同じ発光データを送信した場合には、同じ光らせ方をさせることができ、制御を簡素化することができる場合がある。なお、本例では、ドライバ(IC)の機能で同じ光らせ方にすることが可能であるが、この機能を使用せずに、異なる光らせ方(LEDによって輝度を異ならせる光らせ方)を行う構成であってもよい。ここで、光り方の違いは目視で確認できないレベルであっても適用される。
また、前記基板は、パワーLED(例えば、図724に示す第一の発光手段676a)が設けられた基板であり、前記パワーLEDは、スイッチング回路(例えば、121(b)に示すスイッチング回路672e)により発光制御されるLEDであり、前記複数の信号線のうちの一つは、第三の信号線(例えば、図724に示す信号線L16)であり、前記第三の信号線は、前記パワーLEDが一つ接続された信号線であり、前記第三の信号線は、前記ドライバに接続されない信号線であり、前記第三の信号線は、前記第一の電圧と前記第二の電圧のうちの一方の電圧(例えば、7v)が供給される信号線であってもよい。
このような構成とすれば、電圧の異なる信号線を必要以上に増やすことなくLEDの制御が可能な場合がある。なお、例えば図728に示すように、第三の信号線をドライバに接続する構成であってもよい。また、LEDの一部をドライバに接続せずにパワーLEDと同様の発光制御を行う構成であってもよい。
また、演出用可動手段(例えば、図710に示す落下展開役物712)を備え、前記基板は、前記演出用可動手段を発光させるための基板であってもよい。
このような構成とすれば、演出用可動手段の発光制御を効率よくできる場合がある。なお、演出用可動手段とは、該演出用可動手段が制御により可動する構成のみならず、遊技者の操作によって可動する手段を含んでいてもよく、例えば、遊技者が操作可能な位置に設けられた演出用操作手段などを含んでいてもよい。また、演出用可動手段のLEDでなくてもよく、例えば、遊技台の枠に固定のLEDや遊技台裏側のモニタLED等にも適用可能である。
また、本発明に係る基板は、演出用可動手段と一緒に動く基板でなくてもよく、例えば、演出用可動手段が可動した場合に、基板との位置関係が発光可能な状態にも適用される。また、同じドライバに接続される信号線であっても、遊技台において別々の手段の発光を行う構成であってもよく、例えば、一方が演出用可動手段で、他方はその近傍にある固定の装飾手段であってもよい。
また、前記LEDは、フルカラーLEDであり、前記フルカラーLEDは、三原色(例えば、赤(R),緑(G),青(B))のLED素子で構成されるLEDであり、前記三原色のLED素子は、前記ドライバの別々の接続端子に接続されるLED素子であり、前記第一の信号線および前記第二の信号線において、赤のLED素子と前記ドライバの間にのみ抵抗(例えば、図724に示す抵抗R6〜R9)が設けられているものであってもよい。
このような構成とすれば、電圧降下の少ない色のLED素子に対して抵抗を配置することで、ドライバにかかる電圧を下げることができる場合がある。なお、三原色のLED素子が接続される全ての信号線に抵抗を設ける構成であってもよいし、全ての信号線に抵抗を配置しない構成であってもよく、ドライバの性能により適宜変更可能である。
また、前記第一のLEDと前記第二のLEDは、同じ種類のLEDであってもよい。このような構成とすれば、ドライバによる発光制御を簡素化して制御負担を軽減することができる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、LEDと、前記LEDの発光を制御するドライバと、複数の信号線が設けられた基板と、を備えた遊技台であって、前記複数の信号線のうちの一つは、第一の信号線であり、前記複数の信号線のうちの一つは、第二の信号線であり、前記第一の信号線は、第一の数となる前記LED(以下、「第一のLED」という。)が直列に接続された信号線であり、前記第二の信号線は、第二の数となる前記LED(以下、「第二のLED」という。)が直列に接続された信号線であり、前記第一の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第一のLEDと前記第二のLEDは、同じ種類のLEDであり、前記第一の信号線は、第一の電圧が供給される信号線であり、前記第二の信号線は、前記第一の電圧が供給される信号線であり、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第一のLEDと前記第二のLEDに同じ発光データが送信された場合であっても該第一のLEDの光り方と該第二のLEDの光り方が異なる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本例に係る遊技台によれば、光り方の違いを演出としてみせることができる場合がある。また、発光データが少ない場合であっても光り方の違いでバリエーションを多くすることができる場合がある。また、第一、第二の信号線に供給する電圧を同じにすることで、回路構成を簡素化できる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、LEDと、前記LEDの発光を制御するドライバと、複数の信号線が設けられた基板と、を備えた遊技台であって、前記複数の信号線のうちの一つは、第一の信号線であり、前記複数の信号線のうちの一つは、第二の信号線であり、前記第一の信号線は、前記LEDが接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記LEDが接続された信号線であり、前記第一の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第一の信号線は、第一の電圧が供給される信号線であり、前記第二の信号線は、第二の電圧が供給される信号線であり、前記第一の電圧と前記第二の電圧では、該第二の電圧の方が高く、前記第一の信号線に接続された前記LED(以下、「第三のLED」という。)と前記第二の信号線に接続された前記LED(以下、「第四のLED」という。)に同じ発光データが送信された場合であっても該第三のLEDの光り方と該第四のLEDの光り方が異なる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本例に係る遊技台によれば、光り方の違いを演出としてみせることができる場合がある。また、発光データが少ない場合であっても光り方の違いでバリエーションを多くすることができる場合がある。また、第一、第二の信号線に供給する電圧を異ならせることで、LEDに最適な発光制御を行うことができる場合がある。
また、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、LEDと、前記LEDの発光を制御するドライバと、複数の信号線が設けられた基板と、を備えた遊技台であって、前記複数の信号線のうちの一つは、第一の信号線であり、前記複数の信号線のうちの一つは、第二の信号線であり、前記第一の信号線は、前記LEDが接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記LEDが接続された信号線であり、前記第一の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第二の信号線は、前記ドライバに接続された信号線であり、前記第一の信号線に接続された前記LED(以下、「第五のLED」という。)と前記ドライバとの間には第一の抵抗が設けられており、前記第二の信号線に接続された前記LED(以下、「第六のLED」という。)と前記ドライバとの間には第二の抵抗が設けられており、前記第一の抵抗の抵抗値と前記第二の抵抗の抵抗値は、異なる抵抗値であり、前記第五のLEDと前記第六のLEDに同じ発光データが送信された場合であっても該第五のLEDの光り方と該第六のLEDの光り方が異なる、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本例に係る遊技台によれば、光り方の違いを演出としてみせることができる場合がある。また、発光データが少ない場合であっても光り方の違いでバリエーションを多くすることができる場合がある。また、第一、第二の信号線に接続する抵抗の抵抗値を異ならせることで、LEDに最適な発光制御を行うことができる場合がある。
<盤面周辺基板の変形例>
次に、盤面周辺基板の変形例について説明する。図731は、変形例に係る盤面周辺基板872の回路構成の一例を示した回路構成図である。
図731に示す盤面周辺基板872は、図44や図722を用いて説明した盤面周辺基板672に相当する基板である。盤面周辺基板872の基板上には、電気部品として、第1抵抗872aと、第2抵抗872bと、NチャネルのMOS FETからなるスイッチング回路872cと、第3抵抗872dと、第4抵抗872eと、が配設されている。
第1抵抗872aは、スイッチング回路872cの動作安定用抵抗である。第2抵抗872bは、スイッチング回路872cの入力信号がオープンになった場合、または、フローティング状態(例えば、コネクタの半差し状態、もしくは、駆動電圧を供給した後にスイッチング回路872cのゲート閾値電圧に至るまでの状態)の場合に、スイッチング回路872cのゲート・ソース間の電圧を0vにするための接地抵抗である。第3抵抗872dと第4抵抗872eは、役物上照明基板676(図45や図723参照)に搭載される第一の発光手段676a(パワーLED)の電流設定用抵抗である。
モータ駆動基板245b(図43や図721参照)から、所定の駆動電圧(本例では、5v)の盤面LEDPWM信号が入力され、所定の電圧(スイッチング回路872cのゲート閾値電圧よりも大きく、十分なドレイン電流が流れる電圧。本例では、約1.2v)のON信号が印可されると、スイッチング回路872cがOFFからONとなり、第一の発光手段676a(パワーLED)が点灯するように構成している。
本例では、スイッチング回路としてMOS FETを適用しているため、他のスイッチング素子を適用する場合に比べて、第一の発光手段676a(パワーLED)の点灯/消灯の切り替え速度を速くすることができる上に、放熱性を高めることができる場合がある。
また、盤面周辺基板872には、各種可動体のセンサに接続される信号線を中継するための信号線(パターン)として、例えば、落下展開役物712のカエル昇降上センサに接続されるカエル昇降上センサ信号を中継するための信号線(コネクタCN3のNO.15とコネクタCN4のNO.18を接続する信号線)や、打ち上げ役物ユニット800の漢岩打上センサに接続される漢岩打上センサ信号を中継するための信号線(コネクタCN3のNO.18とコネクタCN7のNO.6を接続する信号線)等が設けられている。
また、盤面周辺基板872には、各種可動体を駆動するためのモータに接続される信号線を中継するための信号線(パターン)として、例えば、落下展開役物712のカエル展開右モータAに接続される駆動信号を中継するための信号線(コネクタCN2のNO.13とコネクタCN4のNO.1を接続する信号線)や、打ち上げ役物ユニット800の漢岩モータAに接続される駆動信号を中継するための信号線(コネクタCN2のNO.17とコネクタCN7のNO.1を接続する信号線)等が設けられている。
なお、本例では、スイッチング回路872cとして、NチャネルのMOS FETを適用したが、例えば、PチャネルのMOS FETを用いてもよいし、トランジスタ等の他のスイッチング素子を用いてもよい。また、図732に示すように、動作安定用抵抗の第1抵抗872aを、接地抵抗の第2抵抗872bよりも、スイッチング回路872cに近い位置(電源電圧に近い位置)に配置してもよいし、電流設定用抵抗として第3抵抗872dのみ(1つの抵抗のみ)を適用してもよい。
また、役物上照明基板676に第一の発光手段676a(パワーLED)を配設する代わりに(または、配設することに加えて)、盤面周辺基板872上に、第一の発光手段676a(パワーLED)を配設してもよい。
また、図722を用いて説明したように、役物上照明基板676に、複数のLED1〜LED14(フルカラーLED)と、これらのLED1〜LED14の発光を制御するLEDドライバIC3と、を搭載するとともに、役物上照明基板側コネクタ674bのNo.17のピンと電源(7v電源)を接続する信号線L16に、第1抵抗676bと、第一の発光手段676a(パワーLED)を配設してもよい。
また、図728を用いて説明したように、LEDドライバIC3と第二の電圧(7v)の電源を接続する信号線L16に、第1抵抗676bと第一の発光手段676a(パワーLED)を接続することで、第一の発光手段676a(パワーLED)の発光をLEDドライバIC3で制御するように構成してもよい。
本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図51に示すスロットマシン2000)は、演出手段(例えば、図20や図710に示す落下展開役物712)と、複数の基板(例えば、図40(b)や図718(b)に示す、サブ制御基板245a、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674、役物上照明基板676)と、を備えた遊技台であって、前記複数の基板のうちの一つは、第一の基板(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672、図731に示す盤面周辺基板872)であり、前記複数の基板のうちの一つは、第二の基板(例えば、図46(a)、図724〜図728に示す役物上照明基板676)であり、前記複数の基板のうちの一つは、第三の基板(例えば、図40(b)や図718(b)に示すサブ制御基板245a)であり、前記第一の基板は、移動しない基板(例えば、遊技盤200等の固定物に固定された基板、電飾基板)であり、前記第二の基板は、移動しない基板(例えば、遊技盤200等の固定物に固定された基板、電飾基板)であり、前記第二の基板は、前記演出手段の一部を構成する基板であり、前記第二の基板は、前記第一の基板と電気的に接続された基板であり、前記第二の基板は、マイクロプロセッサ(例えば、図40(a)や図718(a)に示す基本回路402)から出力された前記演出手段に関する制御信号(例えば、図45(a)、図724〜図728等に記載の盤面LEDPWM信号)を入力可能な基板であり、前記第三の基板は、前記マイクロプロセッサが設けられた制御基板であり、前記第一の基板は、スイッチング回路(例えば、図731、図732に示すスイッチング回路872c)が設けられた基板であり、前記第二の基板は、発光手段(例えば、図46(a)、図724〜図728に示す役物上照明基板676の第一の発光手段676a)が設けられた基板であり、前記発光手段は、前記スイッチング回路と直列に接続された手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、移動しない第一の基板にスイッチング回路を設けたため、演出手段の動作に関連してスイッチが誤動作したり故障したりすることを防止できる場合がある。また、第一の基板と第二の基板に関する仕様変更等が第三の基板に与える影響を少なくし、第三の基板の設計変更等を極力抑えることができ、開発期間の短縮や低コスト化を図ることができる場合がある。
また、前記発光手段は、高輝度のLED(例えば、パワーLED)であってもよいし、高輝度のLEDとフルカラーLEDの組合せであってもよい。また、前記第一の基板は、第一の抵抗(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672の第3抵抗672f、図731に示す盤面周辺基板872の第3抵抗872d)が設けられた基板であり、前記第二の基板は、第二の抵抗(例えば、図46(a)、図724〜図728に示す役物上照明基板676の第1抵抗676b)が設けられた基板であり、前記第二の抵抗は、前記第一の抵抗と直列に接続された抵抗であり、前記第一の抵抗は、前記発光手段と直列に接続された抵抗であり、前記第二の抵抗は、前記発光手段と直列に接続された抵抗であってもよい。また、前記第一の基板は、前記スイッチング回路の動作を安定させるための抵抗(例えば、図731、図732に示す盤面周辺基板872の第1抵抗872a)が設けられた基板であり、前記第一の基板は、前記スイッチング回路の入力信号がオープンとなった場合に該スイッチング回路のゲートとソースの間を0Vにするための抵抗(例えば、図731、図732に示す盤面周辺基板872の第2抵抗872a)が設けられた基板であってもよい。
また、前記発光手段は、一つのみ前記スイッチング回路と直列に接続された手段であり、前記第二の基板は、前記発光手段とは別の発光手段(以下、「第二の発光手段」という。)が設けられた基板であり、前記第二の発光手段は、複数の発光手段(例えば、三原色の3つのLED)により構成された手段(例えば、図724〜図728に示すLED1〜LED14(フルカラーLED))であり、前記第二の基板は、前記第二の発光手段を制御するためのドライバIC(例えば、図724〜図728に示すLEDドライバIC3)が設けられた基板であってもよい。
また、前記制御基板とは、サブ制御基板(例えば、図40(b)や図718(b)に示すサブ制御基板245a)のことであり、前記サブ制御基板は、前記制御信号とは別の演出制御に関する制御信号を入出力可能な端子(例えば、図43(a)に示す演出制御予備出力ポートや演出制御予備入力ポート)を予備的に備えた基板であってもよい。また、前記スイッチング回路をオンにするために必要な電流値は、前記発光手段をオンにするために必要な電流値よりも小さいものでもよい。
また、前記第一の基板は、マイクロプロセッサが設けられていない基板であり、前記第二の基板は、マイクロプロセッサが設けられていない基板であってもよい。また、中継基板(例えば、図45(a)に示す役物周辺基板674)を備え、前記第二の基板は、前記中継基板を介して前記第一の基板と電気的に接続された基板であり、前記中継基板は、抵抗が設けられていない基板であり、前記第二の抵抗の抵抗値は、前記第一の抵抗の抵抗値と同じ値であってもよい。
また、前記第一の抵抗は、前記パワーLEDに流れる電流値を設定するための抵抗であり、前記第二の抵抗は、前記パワーLEDに流れる電流値を設定するための抵抗であってもよい。また、前記複数の基板のうちの一つは、第四の基板であり、前記第四の基板は、CPUが設けられていないモータ駆動基板(例えば、図40(b)等に記載のモータ駆動基板245b)であり、前記第四の基板は、ボード・トゥ・ボードコネクタを介して前記第三の基板と電気的に接続された基板であり、前記第一の基板は、前記モータ駆動基板から出力された制御信号が入力される基板であり、前記第二の基板は、前記モータ駆動基板から出力された制御信号が入力されない基板であってもよい。
また、本例に係る遊技台(例えば、図1に示すパチンコ機100や、図51に示すスロットマシン2000)は、演出手段(例えば、図20や図710に示す落下展開役物712)と、複数の基板(例えば、図40(b)や図718(b)に示す、サブ制御基板245a、モータ駆動基板245b、盤面周辺基板672、役物周辺基板674、役物上照明基板676)と、複数の発光手段と、ドライバIC(例えば、図724〜図728に示すLEDドライバIC3)と、を備えた遊技台であって、前記複数の基板のうちの一つは、第一の基板(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672、図731に示す盤面周辺基板872)であり、前記複数の基板のうちの一つは、第二の基板(例えば、図46(a)、図724〜図728に示す役物上照明基板676)であり、前記複数の基板のうちの一つは、第三の基板(例えば、図40(b)や図718(b)に示すサブ制御基板245a)であり、前記第一の基板は、移動しない基板(例えば、遊技盤200等の固定物に固定された基板、電飾基板)であり、前記第二の基板は、移動しない基板(例えば、遊技盤200等の固定物に固定された基板、電飾基板)であり、前記第二の基板は、前記演出手段の一部を構成する基板であり、前記第二の基板は、前記第一の基板と電気的に接続された基板であり、前記第二の基板は、マイクロプロセッサ(例えば、図40(a)や図718(a)に示す基本回路402)から出力された前記演出手段に関する制御信号(例えば、図45(a)、図724〜図728等に記載の盤面LEDPWM信号)を入力可能な基板であり、前記第三の基板は、前記マイクロプロセッサが設けられた制御基板であり、前記第一の基板は、スイッチング回路(例えば、図731、図732に示すスイッチング回路872c)が設けられた基板であり、前記複数の発光手段のうちの一部の発光手段は、第一の発光手段(例えば、図46(a)、図724〜図728に示す役物上照明基板676の第一の発光手段676a)であり、前記複数の発光手段のうちの一部の発光手段は、第二の発光手段であり、前記第二の発光手段は、前記第一の発光手段と異なる発光手段(例えば、図724〜図728に示すLED1〜LED14(フルカラーLED))であり、前記第一の発光手段は、前記スイッチング回路と接続された発光手段であり、前記第二の発光手段は、前記ドライバICと接続された発光手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、移動しない第一の基板にスイッチング回路を設けたため、演出手段の動作に関連してスイッチが誤動作したり故障したりすることを防止できる場合がある。また、第一の基板と第二の基板に関する仕様変更等が第三の基板に与える影響を少なくし、第三の基板の設計変更等を極力抑えることができ、開発期間の短縮や低コスト化を図ることができる場合がある。また、複数の発光手段を備えるため、演出効果を高めることができる場合がある。
また、前記ドライバICは、前記第二の基板に設けられたICであってもよい。また、前記第一の基板は、第一の抵抗(例えば、図46(a)に示す盤面周辺基板672の第3抵抗672f、図731に示す盤面周辺基板872の第3抵抗872d)が設けられた基板であり、前記第二の基板は、第二の抵抗(例えば、図46(a)に示す役物上照明基板676の第2抵抗676c)が設けられた基板であり、前記第二の基板は、第三の抵抗(例えば、図46(a)、図724〜図728に示す役物上照明基板676の第1抵抗676b)が設けられた基板であり、前記第二の抵抗は、前記第一の抵抗と直列に接続された抵抗であり、前記第一の抵抗は、前記第一の発光手段と直列に接続された抵抗であり、前記第二の抵抗は、前記第一の発光手段と直列に接続された抵抗であり、前記第三の抵抗は、前記ドライバICの端子に接続された抵抗であり、前記第三の抵抗は、前記ドライバICと前記第二の発光手段の間に設けられた抵抗であってもよい。また、前記第一の発光手段は、一の高輝度LED(例えば、パワーLED)であってもよい。また、前記第二の発光手段は、フルカラーLEDであり、前記フルカラーLEDの三原色の素子(例えば、R(赤),G(緑),B(青)のLED素子)は、それぞれ前記ドライバICの別の端子に接続されていてもよい。
また、前記制御基板とは、サブ制御基板(例えば、図40(b)や図718(b)に示すサブ制御基板245a)のことであり、前記サブ制御基板は、前記制御信号とは別の演出制御に関する制御信号を入出力可能な端子(例えば、図43(a)に示す演出制御予備出力ポートや演出制御予備入力ポート)を予備的に備えた基板であってもよい。また、前記スイッチング回路をオンにするために必要な電流値は、前記発光手段をオンにするために必要な電流値よりも小さいものでもよい。
また、前記第一の基板は、マイクロプロセッサが設けられていない基板であり、前記第二の基板は、マイクロプロセッサが設けられていない基板であってもよい。また、中継基板(例えば、図45(a)に示す役物周辺基板674)を備え、前記第二の基板は、前記中継基板を介して前記第一の基板と電気的に接続された基板であり、前記中継基板は、抵抗が設けられていない基板であり、前記第二の抵抗の抵抗値は、前記第一の抵抗の抵抗値と同じ値であってもよい。
また、前記第一の抵抗は、前記パワーLEDに流れる電流値を設定するための抵抗であり、前記第二の抵抗は、前記パワーLEDに流れる電流値を設定するための抵抗であってもよい。また、前記複数の基板のうちの一つは、第四の基板であり、前記第四の基板は、CPUが設けられていないモータ駆動基板(例えば、図40(b)等に記載のモータ駆動基板245b)であり、前記第四の基板は、ボード・トゥ・ボードコネクタを介して前記第三の基板と電気的に接続された基板であり、前記第一の基板は、前記モータ駆動基板から出力された制御信号が入力される基板であり、前記第二の基板は、前記モータ駆動基板から出力された制御信号が入力されない基板であってもよい。
<可動体1の基板>
次に、可動体1の基板について説明する。図733は、可動体1を構成する部材の一部を抜き出して示した概略分解斜視図である。
上記図658を用いて説明したように、可動体1は、外形が変形する変形可動物ユニットであり、ベース部10と、可動部11、12、14と、構造体16と、を有して構成され、可動部11、12、14は、ベース部10に対して変位可能に設けられている。
可動部11は、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部11a、基板11c(以降、「第二の基板11c」という場合がある。)、レンズ部材11e、カバー体11fを積層して形成されている。基板11cには、長手方向に、複数の発光素子11d(本例では、LED)が実装されている。レンズ部材11eは基板11cをカバーし、カバー体11fはレンズ部材11eをカバーしている。
可動部12は、可動部11と左右対称となる形状を有しており、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部12a、基板12c(以降、「第三の基板12c」という場合がある。)、レンズ部材12e、カバー体12fを積層して形成されている。基板12cには、長手方向に、複数の発光素子12d(本例では、LED)が実装されている。レンズ部材12eは基板12cをカバーし、カバー体12fはレンズ部材12eをカバーしている。
可動部14は、全体として細長い板状のアーム部材であり、ベース部14a、基板14e(以降、「第一の基板14e」という場合がある。)、レンズ部材14g、カバー体14hを積層して形成されている。基板14eは、ベース部14aの背部に固定され、レンズ部材14gは、左右の二部材の構成であり、各部材が基板14eをカバーする。カバー体14hは、ベース部14aの前側に固定され、ベース部14aの下部とレンズ部材14gをカバーする。基板14eには、長手方向に、複数の発光素子14f(本例では、LED)が実装されている。
構造体16は、前側ベース体16A、基板16B、レンズ部材16Cおよびカバー体16Dを備える。基板16Bには、複数の発光素子16b(本例では、LED)が実装されている。複数の発光素子16bは平面的に配列されており、構造体16を全体的に発光させることが可能である。レンズ部材16Cは、基板16Bをカバーし、カバー体16Dは、レンズ部材16Cをカバーしている。カバー体16Dには、装飾的な形状や模様、色彩を施すことができ、本例では、目玉状の形状が施されている。
<可動体1の基板/第一の基板>
次に、図734を用いて、第一の基板14eについて詳細に説明する。なお、図734(a)は、第一の基板14eの表面を示した正面図であり、同図(b)は、第一の基板14eの裏面を示した背面図である。
第一の基板は、表面(カバー体14hによってカバーされる側の面)と裏面(カバー体14hによってカバーされない側の面)によって構成される両面基板である。図734(a)に示す表面は、ほぼ全ての領域が、電子部品等が実装可能な実装領域OAとされている一方で、図734(b)に示す裏面は、中央部に設けた実装領域OAと、この実装領域OAの左右両側に設けられた非実装領域NOA(図734(b)において黒塗りした領域)と、に区分けされている。
図734(a)に示すように、第一の基板14eの表面には、発光素子14fとして、8個のフルカラーLED1〜LED8が、第一の基板14eの長手方向に、ほぼ均等の間隔を空けて実装されているとともに、8個のフルカラーLED1〜LED8と、第一の基板14eの裏面に実装された各種電気部品(LEDドライバIC1等)を電気的に接続する信号線のパターンやビア等が形成されている。
また、図734(b)に示すように、第一の基板14eの裏面の実装領域OAには、第一の基板14eの表面に実装されたフルカラーLED1〜LED8の発光を制御するためのLEDドライバIC1や各種電気部品(抵抗、コンデンサ等)が実装されるとともに、ドライバIC1と各種電気部品を接続する信号線のパターンや、ドライバIC1と、第一の基板14eの表面に実装された各種電気部品(8個のフルカラーLED1〜LED8等)を接続する信号線等のパターンやビアや、グランドに接続されたグランド領域が形成されている。
第一の基板14eの裏面の非実装領域NOAは、パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域であり、本例では、実装領域OAの左右両側に設けている。また、この非実装領域NOAには、第一の基板14eをカバー体14hに固定する際の位置決めに用いられる貫通孔14gが複数、形成されている。
<可動体1の基板/第一の基板の回路構成>
次に、図735を用いて、第一の基板14eの回路構成について詳細に説明する。なお、図735は、第一の基板14eの回路構成の一例を示した回路構成図である。
本例の第一の基板14eには、複数のLED1〜LED8と、これらのLED1〜LED8の発光を制御するLEDドライバIC1と、が搭載されている。LED1〜LED8は、R(赤),G(緑),B(青)の三原色のLED素子が内蔵されたフルカラーLEDである。なお、図示は省略するが、第二の基板11c(可動部11の基板11c)と第三の基板12c(可動部12の基板12c)の回路構成は、この第一の基板14eと同じ回路構成である。
LED1〜LED8の各々に内蔵された赤(R),緑(G),青(B)の三原色のLED素子は、異なる信号線L1〜L24にそれぞれ接続され、各々のLED素子のアノード側が、第一の電圧(本例では、5v)の電源に接続され、各々のLED素子のカソード側が、LEDドライバIC1の定電流出力端子XOUT0〜XOUT23に個別に接続されている。なお、本例では、LED素子とLEDドライバIC1との間には、抵抗を配設しないように構成しているが、抵抗を配設してもよい。
LEDドライバIC1は、上記図724を用いて説明したLEDドライバIC3と同じLEDドライバであるため説明は省略するが、本例では、LEDドライバIC1の定電流出力設定用の外付け抵抗接続端子REXTを未使用としている。
<可動体1の基板/第一の基板と可動部11、12の関係>
次に、図736を用いて、第一の基板14eと可動部11、12の関係について詳細に説明する。なお、図736は、可動部11、12の動きを可動体11の後方から見た背面図である。
図736(a)は、可動部11、12および14の初期位置を示しており、図736(d)は、可動部11、12および14を移動させた後の位置(移動位置)を示しており、図736(b)と(c)は、それぞれ、初期位置と移動位置との間の中間位置1、2を示している。可動部11、12および14は、初期位置から中間位置1と中間位置2を経て移動位置へ変形可能であり、また、移動位置から中間位置2と中間位置1を経て初期位置に復帰可能である。
図736(a)〜同図(d)に示すように、第一の基板14eの裏面の実装領域OAは、可動部11、12を動作させた場合に、実装領域OAの背後において(第一の基板14eの背面視において)、可動部11、12と重なることが無い領域(オーバーラップすることが無い領域)である。
一方、第一の基板14eの裏面の非実装領域NOAは、可動部11、12を動作させた場合に、非実装領域NOAの背後において(第一の基板14eの背面視において)、可動部11、12の一部と重なることがある領域(オーバーラップすることがある領域)である。
<非実装領域の変形例1>
次に、図737を用いて、非実装領域の変形例1について説明する。なお、図737は、非実装領域の変形例1を説明するための図である。
本例に係る遊技台は、装飾図柄表示装置208の正面視右下に固定配置された第一の装飾体602と、装飾図柄表示装置208の下方を水平方向に移動可能な第二の装飾体604と、を備える。本例では、第一の装飾体602は、ウサギと切り株を模った形状からなる装飾体であり、第二の装飾体604は、カメを模った形状からなる装飾体である。
第二の装飾体604は、図737(a)に示す第一の位置と、同図(b)に示す第二の位置との間を少なくとも往復移動可能に構成されている。第一の位置は、第二の装飾体604が第一の装飾体602に重ならない(オーバーラップしない)位置であり、第二の位置は、第二の装飾体604の一部が第一の装飾体602の一部に重なる(オーバーラップする)位置である。
図737(c)に示すように、第二の装飾体604の裏面には、実装領域OAと非実装領域NOA(図737(c)において黒塗りした領域)と、を有する基板が配設されている。第二の装飾体604の非実装領域NOAは、パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域であり、本例では、図737(d)に示すように、第二の装飾体604が第二の位置に移動した場合に、非実装領域NOAの背後において(第二の装飾体604の背面視において)、第一の装飾体604の一部と重なることがある領域(オーバーラップすることがある領域)である。
すなわち、本例では、可動物である第二の装飾体604には非実装領域NOAが設けられているが、固定物である第一の装飾体602には非実装領域NOAが設けられていない。なお、第二の装飾体604は、1枚の基板で構成してもよいし、複数の基板で構成してもよい。また、非実装領域NOAを、複数の基板で構成してもよい。
<非実装領域の変形例2>
次に、図738を用いて、非実装領域の変形例2について説明する。なお、図738は、非実装領域の変形例2を説明するための図である。
本例に係る遊技台は、装飾図柄表示装置208の正面視右下に固定配置された第三の装飾体612と、装飾図柄表示装置208の下方を水平方向に移動可能な第四の装飾体614と、を備える。本例では、第三の装飾体612は、タコツボを模った形状からなる装飾体であり、第四の装飾体614は、タコを模った形状からなる装飾体である。
第四の装飾体614は、図738(a)に示す第一の位置と、同図(b)に示す第二の位置との間を少なくとも往復移動可能に構成されている。第一の位置は、第四の装飾体614が第三の装飾体612に重ならない(オーバーラップしない)位置であり、第二の位置は、第四の装飾体614の一部が第三の装飾体612の一部に重なる(オーバーラップする)位置である。
図738(c)に示すように、第四の装飾体614の裏面には、実装領域OAと非実装領域NOA(図738(c)において黒塗りした領域)と、を有する基板が配設されている。第四の装飾体614の非実装領域NOAは、パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域であり、本例では、図738(d)に示すように、第四の装飾体614が第二の位置に移動した場合に、非実装領域NOAの背後において(第四の装飾体614の背面視において)、第三の装飾体614の一部と重なることがある領域(オーバーラップすることがある領域)である。
また、図738(c)に示すように、第三の装飾体612の裏面にも、実装領域OAと非実装領域NOA(図738(c)において黒塗りした領域)と、を有する基板が配設されている。第三の装飾体612の非実装領域NOAは、パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域であり、本例では、図738(d)に示すように、第四の装飾体614が第二の位置に移動した場合に、非実装領域NOAの背後において(第三の装飾体612の背面視において)、第四の装飾体612の一部と重なることがある領域(オーバーラップすることがある領域)である。
すなわち、本例では、可動物である第四の装飾体614と固定物である第三の装飾体612の両方に非実装領域NOAを設けている。なお、第三の装飾体612または第四の装飾体614は、1枚の基板で構成してもよいし、複数の基板で構成してもよい。また、それぞれの非実装領域NOAを、複数の基板で構成してもよい。
<可動体3>
次に、可動体3の基板について説明する。図739は、可動体3を構成する表示装置34の基板の回路構成図であり、図740(a)は、可動体3を構成する表示装置34の基板の正面図である。
図740(a)に示すように、表示装置34の基板の表面には、表示装置34の回転中心となる位置に配置された発光素子L11と、回転中心から放射状に配置された複数の発光素子列LA1〜LA6と、を備える。本例では、発光素子列LAの数は6であり、周方向に等ピッチで配置されている。
本例では、中心に配置した発光素子L11を、LEDドライバIC5によって発光が制御される1個のフルカラーLED32で構成している。また、複数の発光素子列LAのうちの第一の発光素子列LA1は、LEDドライバIC2によって発光が制御されるLED1,LED2と、LEDドライバIC3によって発光が制御されるLED9〜LED16からなる合計10個のフルカラーLEDによって構成している。
また、複数の発光素子列LAのうちの第二の発光素子列LA2は、LEDドライバIC2によって発光が制御されるLED3〜LED5と、LEDドライバIC4によって発光が制御されるLED17〜LED24からなる合計11個のフルカラーLEDによって構成している。また、複数の発光素子列LAのうちの第三の発光素子列LA3は、LEDドライバIC5によって発光が制御されるLED25〜LED31と、LEDドライバIC9によって発光が制御されるLED59〜LED61からなる合計10個のフルカラーLEDによって構成している。
また、複数の発光素子列LAのうちの第四の発光素子列LA4は、LEDドライバIC6によって発光が制御されるLED33〜LED40と、LEDドライバIC9によって発光が制御されるLED62〜LED64からなる合計11個のフルカラーLEDによって構成している。また、複数の発光素子列LAのうちの第五の発光素子列LA5は、LEDドライバIC7によって発光が制御されるLED41〜LED48と、LEDドライバIC9によって発光が制御されるLED57,LED58からなる合計10個のフルカラーLEDによって構成している。
また、複数の発光素子列LAのうちの第六の発光素子列LA6は、LEDドライバIC8によって発光が制御されるLED49〜LED56と、LEDドライバIC2によって発光が制御されるLED6〜LED8からなる合計11個のフルカラーLEDによって構成している。
図740(b)は、可動体3を構成する表示装置34の基板の背面図である。同図(b)に示すように、表示装置34の基板の裏面には、図739に示すLEDドライバIC2〜IC9とラッチ回路IC1が、表示装置34の周方向に等ピッチで配置されている。このように、電子部品を周方向に等ピッチで配置することで、表示装置34を回転させた場合に、スリップリング620に加わる負荷を軽減することができ、表示装置34の寿命を延ばすことができる場合がある。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、第一の動作を実行可能な可動手段(例えば、図736に示す可動体1)を備えた遊技台であって、前記可動手段は、第一の基板(例えば、図736に示す第一の基板14e)が設けられた手段であり、前記第一の基板における一方の面は、第一の領域(例えば、図736に示す非実装領域NOA。パターン、グランド、銅箔が設けられておらず、レジストのみが形成された領域)と第二の領域(例えば、図736に示す実装領域OA)で構成されており、前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、前記第一の領域の背後に、或る手段(例えば、図736に示す可動部11,12)が位置する場合があり、前記第二の領域は、前記第一の領域を除く領域であり、前記第一の領域と前記第二の領域では、該第一の領域に形成されているパターン線の面積の方が該第二の領域に形成されているパターン線の面積よりも小さい、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、振動等によって第一の基板と或る手段が接触してしまった場合であっても、第一の基板のパターンが傷つくことを防止できる場合があり、可動手段に特徴を持った遊技台を提供できる。
なお、上述の「前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、該第一の領域の背後に、或る手段が位置する場合があり」とは、第一の動作の途中で或る手段が位置する場合、第一の動作が終了した時点で或る手段が位置する場合、通過途中で位置する場合があればよい。また、本発明に係る「第二の領域」は、或る手段が背後に位置しない領域を含んでいてもよい。例えば、可動体の動作により或る手段が位置しない領域が、第一の領域によって分断されてしまう場合には、パターン線やグランドを設けることは難しい。
また、前記可動手段を備えていない遊技台、すなわち、第一の基板を備え、前記第一の基板における一方の面は、第一の領域と第二の領域で構成されており、該第一の領域の背後に、或る手段(例えば、可動体)が位置する場合があり、前記第二の領域は、前記第一の領域を除く領域であり、前記第一の領域と前記第二の領域では、該第一の領域に形成されているパターン線の面積の方が該第二の領域に形成されているパターン線の面積よりも小さい、ことを特徴とする遊技台、であってもよい。
また、前記第一の領域と前記第二の領域では、該第二の領域よりも該第一の領域の方が広くてもよい。
このような構成とすれば、第一の基板のパターンを第二の領域に集約的に配置することで、より一層、第一の基板のパターンが傷つくことを防止できる場合がある。なお、第一の領域よりも第二の領域の方が広くてもよい。
また、前記第一の基板は、LED(例えば、図734(a)に示すLED1〜LED8)が設けられた基板であり、前記LEDは、前記第一の基板における他方の面であって、前記第一の領域の反対側となる領域に少なくとも配置されており、前記LEDは、前記第二の領域に形成されたビアを介して前記第一の基板における他方の面においてパターン線で接続されていてもよい。
また、前記LEDは、前記第一の基板における他方の面であって、前記第二の領域の反対側となる領域に配置されていてもよい。
このような構成とすれば、LEDによる光の出射範囲を広げることができ、演出効果を向上させることができる場合がある。なお、遊技台の基板の背面側にもLEDが設けられている構成であってもよい。
また、前記LEDの発光を制御するドライバ(例えば、図734(b)に示すLEDドライバIC1)を備え、前記ドライバは、前記第二の領域に設けられていてもよい。
このような構成とすれば、ドライバを基板の背面側(遊技者から見えない側)に設けることで目立たせないようにすることができる場合がある。なお、ドライバを第一の領域に設けてもよく、この場合、可動手段と第一の基板が接触するとLEDの発光に影響が出る場合があるため、可動手段の動作不良等の発見につながる場合がある。また、ドライバを他方の面側に設けてもよく、この場合、可動手段の背後にスペースがとれない場合に効果的である。また、LEDからレンズ(装飾手段)までの距離を利用してドライバを配置できる場合がある。
また、前記パターン線は、前記第二の領域のみに形成されていてもよい。また、一部のパターン線が第一の領域に形成されていてもよく、この場合、例えば、複数のLEDのパターン線のうちのいずれかのパターン線を第一の領域に形成し、可動手段と第一の基板が接触した場合に、このパターン線に関するLEDの発光異常により、動作不良を発見できる場合がある。
また、前記第一の基板におけるグランドは、前記第二の領域のみに形成されていてもよい。また、グランドの一部が第一の領域に形成されていてもよいし、第一の領域は全てグランドとして構成されていてもよく、この場合、グランドの面積が十分であれば、動作不良に対して影響が少ない場合がある。
また、前記第一の基板は、LEDが設けられた基板であり、前記可動手段は、前記LEDの前方側に第一の装飾手段(例えば、図733に示すカバー体14h)を備えた手段であり、前記第一の領域の背後における少なくとも一部の領域は、前記第一の装飾手段に覆われていなくてもよい。
このような構成とすれば、可動手段の前後の方向のスペースを削減できる場合がある。なお、第一の領域が装飾手段に覆われていてもよい。
また、前記可動手段は、複数の可動体で構成された手段であり、前記複数の可動体のうちの一つは、第一の可動体(例えば、図733に示す可動部14)であり、前記複数の可動体のうちの一つは、第二の可動体(例えば、図733に示す可動部11,または可動部12)であり、前記第一の基板は、前記第一の可動体に設けられた基板であり、前記或る手段とは、前記第二の可動体のことであり、前記第二の可動体は、前記可動手段の前記第一の動作に関連して前記第一の可動体の背後に位置する可動体であってもよい。
また、遊技領域に第二の装飾手段(例えば、図737に示す第一の装飾体602や、図738に示す第三の装飾体612)を備え、前記或る手段とは、前記第二の装飾手段のことであり、前記第二の装飾手段は、前記可動手段による前記第一の動作が行われることに関連して、前記第一の領域の背後に位置する手段であってもよい。
このような構成とすれば、第一の基板と他の手段との干渉がおきてしまった場合にパターンやグランドを保護できる場合がある。
なお、第一の領域は、銅箔による全てがグランドとなる状態であってもよい。また、第一の基板は、三層以上の多層基板であってもよい。また、LEDの発光制御は、ドライバを使用しなくてもよく、例えばFET等のスイッチング回路を使用して発光させる構成であってもよい。また、ドライバはシリアル通信であってもよいし、パラレル通信であってもよい。また、LEDは、フルカラーLEDのほかに、パワーLEDや他のLEDでもよい。また、ドライバとLEDの間に抵抗を設けてドライバの発熱を抑える構成であってもよい。
また、可動手段は、可動体1以外の可動体にも適用可能であるし、遊技盤に配置される可動体のほかに、遊技台の枠に配置される可動体であってもよい。また、可動手段の「第一の動作」は、可動手段の回動に限定されず、往復動作、振動、伸縮、開閉、遊技台からの着脱等の他の動作も含まれる。
<基板のビア>
次に、図741を用いて、本実施形態に係る遊技台が備える或る基板のビアについて説明する。図741は、或る基板の一部を抜き出して示した図である。
本実施形態に係る遊技台が備える装飾手段630(例えば、図736に示す可動体1の可動部11,12、14等)の外縁部630aには、メッキ処理が施されている。ここで、メッキ処理とは、装飾手段630の表面に、金、銀、ニッケル、クロムなどの薄い金属膜を析出させる処理をいい、例えば、亜鉛メッキや銅メッキ等の電気メッキ、ニッケルメッキ等の無電解メッキ、化成処理、その他の表面処理等が該当する。
また、装飾手段630が備える両面基板には、装飾手段630の外縁部630aの近傍に、基板の表面と裏面を電気的に接続するためのビア632が複数、形成されている。ビア632は、両面基板の表面においては、グランドに接続され、両面基板の裏面においては、信号線等のパターンに接続しないように構成している。なお、ビア632の形成方法は、特に限定されず、従来公知のめっきスルーホール方法や、導電ペースト充填法等を適用することができる。
また、両面基板の裏面には、ビア632よりも外縁部630aからの距離が遠い位置に、複数のフルカラーLED634が配設されている。なお、本例のビアは、遊技台における各種照明基板(LEDを備えた基板)に適用することもできるし、他の種類の基板に適用することもできる。
<基板のビアの変形例>
次に、図742を用いて、基板のビアの変形例について説明する。なお、図742は、変形例のビアが形成された基板の一部を示した図である。
図742(a)に示す装飾手段640は、円形状の部材からなり、その外縁部640aには、全周に亘ってメッキ処理が施されている。また、装飾手段640の両面基板には、外縁部640aの形状に沿うように、複数のビア642が等ピッチで形成されている。また、両面基板には、ビア642よりも外縁部640aからの距離が遠い位置に、複数のフルカラーLED644が配設されている。
図742(b)に示す装飾手段650は、矩形状の部材からなり、その外縁部650aの一部には、メッキ処理が施されたメッキ処理部650bが形成されている。また、装飾手段650の両面基板には、メッキ処理部650bの内方において、複数のビア652が等ピッチで形成されている。また、両面基板には、ビア652よりも外縁部650aからの距離が遠い位置に、複数のフルカラーLED654が配設されている。本例のビア652は、フルカラーLED654の一角に、平面視L字形状に形成されている。
図742(c)に示す装飾手段660は、矩形状の部材からなり、その外縁部660aには、全周に亘ってメッキ処理が施されている。また、装飾手段600の両面基板には、対向する2辺の外縁部660aの内方において、外縁部660aに沿うように、複数のビア662が等ピッチで形成されている。また、両面基板には、ビア662よりも外縁部660aからの距離が遠い位置に、複数のフルカラーLED664が配設されている。
<他の静電気対策>
次に、図743を用いて、本実施形態に係る遊技台に適用された他の静電気対策について説明する。なお、図743は、或る役物(装飾手段)の動きを時系列で示した図である。
本例に係る役物(装飾手段)670は、駆動モータ(図示省略)によって回転駆動される円盤状の回転体672と、この回転体672の外縁に取り付けられた金属製の遮光片674と、この遮光片674の通過を検知可能なフォトセンサ(図示省略)と、回転体672の背面に設けられた照明基板(図示省略)と、を有して構成される。
本例では、金属製の遮光片674の通過をフォトセンサによって確実に検知するため、フォトセンサを構成する発光素子と受光素子の間隔を狭くしている。このため、遮光片674とフォトセンサの間で静電気が発生しやすい構成となっているが、本例では、遮光片674に、照明基板からのグランド線を接続することで、遮光片674に溜まった静電気を照明基板側に逃がすように構成している。
以上説明したように、本例に係る遊技台(例えば、パチンコ機、スロットマシン)は、遊技領域に設けられた装飾手段(例えば、図736に示す可動体1の可動部11,12、14等)と、基板(例えば、図741に示す基板630)と、を備えた遊技台であって、前記装飾手段は、少なくとも一部にメッキ(例えば、亜鉛メッキや銅メッキ等の電気メッキ、ニッケルメッキ等の無電解メッキ)が施された手段であり、前記基板は、電子部品が設けられた基板であり、前記基板は、パターン線と接続されないビアが形成された基板であり、前記ビアは、或る方向に複数形成されたものである、ことを特徴とする遊技台である。
本例に係る遊技台によれば、ビアを利用して遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜った静電気を吸収できる場合があり、基板に特徴を持った遊技台を提供できる。
また、前記ビアは、前記電子部品よりも前記装飾手段に近い位置に形成されていてもよい。このような構成とすれば、装飾手段に溜まった静電気をビアで吸収することで、電子部品の誤作動を防止できる場合がある。
また、前記メッキは、前記装飾手段の外縁に施されていてもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜った静電気を効率的に吸収できる場合がある。
また、前記ビアは、前記装飾手段の外縁に沿って形成されていてもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜った静電気を効率的に吸収できる場合がある。
また、前記ビアは、前記或る方向に等ピッチで形成されていてもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜った静電気を効率的に吸収できる場合がある。
また、前記ビアは、前記装飾手段において前記メッキが施された部位の近傍に形成されていてもよい。このような構成とすれば、メッキが施された部位に溜まった静電気をビアで吸収できる場合がある。
また、前記ビアは、グランドに接続されていてもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜まった静電気をグランドに逃すことができる場合がある。
また、前記電子部品は、LEDであってもよい。このような構成とすれば、遊技台や遊技媒体(遊技球や遊技メダル等)等に溜まった静電気をビアで吸収することで、LEDの誤作動を防止できる場合がある。
<全体構成>
次に、図744を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
図745は、図744のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図746は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
詳細は後述は後述するが、遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208と、人間の腕を模した演出可動体224を有する演出装置206を配設している。また、遊技領域124の右下には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像などを表示する。なお、各表示領域208a〜208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技領域124の下方領域には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設し、遊技領域124の右方領域には、普図始動口228を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方と右下にそれぞれ1つずつ配設している。これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を円弧を描いて移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図747を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口A(第1可変入賞口234および/又は第2可変入賞口235)を通過する遊技球を検出するセンサ、磁気センサ、前面枠扉開放センサ109、内枠開放センサ、下皿満タンセンサをなど含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aやアタッカーAの扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
また、主制御部300は、情報出力回路336と外部端子板349を介して、外部装置(例えば、不図示のホールコンピュータやデータ表示器など)が備える情報入力回路350に、ぱちんこ機100の遊技情報などを示す外部端子板信号(詳細は後述)を出力する。なお、符号349を付した「外部端子板」は、スロットマシンにおいては「外部集中端子板」と称される場合があり、「外部端子板」の名称に限定されるものではない。
また、払出制御部600も、外部端子板349を介して、情報入力回路350に、外部端子板信号を出力する。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンの検出部724からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、液晶制御手段(液晶制御部)700と、を接続している。液晶制御部700は例えば、VRAM436や、VDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)などを含んで構成され、VRAM436は、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示する。なお、第1副制御部400と液晶制御部700は、別の基板に設けられているものであってもよいし、(同一の基板に設けられて)1つのCPU404によって、制御されるように構成されてもよい。また、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタンの駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出する可動体センサ424と、可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109の検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ(不図示)の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置(不図示)の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図748(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図748(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類が示されており、同図(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図1の停止図柄態様のうち、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
他の特図1の停止図柄態様について説明すると、「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は小当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
また、特図2の停止図柄態様について説明すると、「特図a」は16R特別大当たり図柄であり、「特図b」は8R特別大当たり図柄であり、「特図c」は8R大当たり図柄であり、「特図d」は、はずれ図柄である。
図748(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たり、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、「特図A」の15R特別大当たり、「特図a」の16R特別大当たり、「特図b」の8R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、「特図C」の突然確変と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」や「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図748(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
また、図示は省略するが、本実施形態では、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示手段と、特図2変動遊技中(特図2の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示手段を備えている。特図1用第四図柄表示手段と特図1用第四図柄表示手段は、それぞれLEDであり、当該LEDの点灯と消灯によってその示唆を行う。この例では、特図1用第四図柄と、特図2用第四図柄の報知態様はいずれも同じであり、変動遊技中にはLEDの点灯と消灯を繰り返し、大当りの場合は点灯表示し、はずれの場合は消灯する。
<主制御部メイン処理>
次に、図749を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、ぱちんこ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、ぱちんこ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図747に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図750を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図750を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図747に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第1可変入賞口234、第2可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図748(d)に示す普図A)および外れ図柄(図748(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図748(a)に示す特図a〜特図d(特図1状態更新処理では、図748(a)に示す特図A〜特図E)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1は第1可変入賞口234)に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、ぱちんこ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してぱちんこ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図751を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。
ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS307では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。また、主制御部300からのコマンドに基づいて演出抽選処理を行い、液晶コマンドや、所定のポジションにパーツデータを設定する処理(後述)を行う。また、戻りコマンド(後述)の受信後にポジションにパーツデータがある場合は、スピーカ120、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、演出可動体246、224等に送信するパーツデータの設定処理を行う。
ステップS311では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS309で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS313では、ステップS309で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS315では、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。本ステップでは、例えば、音データを出力するチャンネルを獲得したり、チャンネルに設定するデータの更新等を行う。ステップS317では、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS319では、ステップS309で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS321では、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS501では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS503では、ステップS319で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS313の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS601では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS603では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS607では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS609では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、図752を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS705の処理に移行する。
ステップS705では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS707では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS711では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS713では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS703に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS901では、図751(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<遊技中の表示の一例>
図753〜図755は、一遊技中の装飾図柄表示装置208における表示の一例を時系列に示した図である。
図753(a)、(b)を参照して、本実施形態の装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの下方の表示領域に、特図1の保留数を示唆する特図1保留アイコン表示領域900および変動アイコン表示領域800が設けられる。本実施例では、1つの特図1保留アイコン表示領域(保留アイコン表示領域)900に、特図1変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能であり、当該表示領域900を第1領域900a、第2領域900b、第3領域900c、第4領域900dの4つの領域に大まかに分けている。第1領域900a〜第4領域900dは、それぞれ、特図1変動遊技の1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域900aには最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域900b〜900dには2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。
また、本実施形態では、右図柄表示領域208cの右側の表示領域に、特図2の保留数を示唆する特図2保留アイコン表示領域902が設けられる。特図2保留アイコン表示領域902は、特図1保留アイコン表示領域900と同様に、特図2変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能である。特図2保留アイコン表示領域902は、特図2の保留数が0の場合には非表示であり、特図2の保留が増加した場合に表示される。本実施形態の以下の説明においては、主に特図1の保留の増減に伴う各構成の状態の変化例(例えば、特図1保留アイコン表示領域900の表示変化の一例)について説明するが、特図2の保留の増減があった場合も同様に表示させることができる。また、説明の便宜上、特図1保留アイコン表示領域900を単に、保留アイコン表示領域900と称する場合がある。
また、本実施形態では、特図2保留アイコン表示領域902上方の表示領域に、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示領域208eと、特図2変動遊技中(特図2の変動中)であることを示唆するための特図2用第四図柄表示領域208fと、普図変動遊技中(普図の変動中)であることを示唆するための普図用第四図柄表示領域208gと、を有している。特図1用第四図柄表示領域208eは、特図1変動遊技中は○の画像を消灯(または点滅表示)し、特図1変動遊技が停止した場合は、○の画像を点灯表示する。同様に、特図2用第四図柄表示領域208fは△の画像を、普図用第四図柄表示領域208gは◇の画像を、それぞれの変動遊技中は消灯(または点滅表示)し、変動遊技が停止した場合は点灯表示する。
また、装飾図柄表示装置208の下方には、特図1表示装置212、特図2表示装置214および、普図表示装置210が設けられている。これらの表示装置の上方にはそれぞれ、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、普図保留ランプ216が設けられている。
これらの構成は、別の構成であることを特に言及しない限り、第10実施形態において同様である。
図753(a)に示すタイミングは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されている。また、特図1保留ランプ218は2個のLEDを点灯し、特図1の保留が2個であることを報知している。特図2保留ランプ220と普図保留ランプ216のLEDの点灯数はいずれも0であり、特図2および普図の保留がいずれも0であることを報知している。
特図1用第四図柄表示領域208e(および特図2用第四図柄表示領域208f、普図用第四図柄表示領域208g)は画像を点灯表示し、変動遊技が停止したことを報知している。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留アイコン表示領域900(第1領域900aおよび第2領域900b)には、それぞれ特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
同図(a)に示すタイミングは、保留アイコン表示領域900の第1領域900aに、円形(球体)の保留アイコンPI1が表示される。また、第2領域900bに、円形の保留アイコンPI2が表示される。
次いで、同図(b)に示すタイミングは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218は2個のLEDのうち1個のLEDを消灯、1個のLEDを点灯し、特図1用第四図柄表示領域208eは、特図1変動遊技中は○の画像を消灯(または点滅表示)している状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、保留アイコン表示領域900では、消化された保留に対応する第1領域900aの保留アイコンPI1が変動アイコン表示領域800に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーション(または、保留アイコンの消去アニメーション)と、第2領域900bの保留アイコンPI2が第1領域900aに移動する保留アイコンの移動アニメーションが実行されている状態を示している。具体的には、保留アイコンPI1,PI2が右側に移動するアニメーションを実行している。
同図(d)に示すタイミングは、引き続き、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと、保留アイコンの移動アニメーションが実行されている状態を示している。
同図(e)に示すタイミングは、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが完了した状態を示している。すなわち、変動アイコン表示領域800において変動アイコンCIが表示され、保留アイコン表示領域900の第1領域900aにおいて保留アイコンPI1が表示され、第2領域900bの保留アイコンPI2が消去されている。
同図(f)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて、特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている状態を示している。同図(b)〜同図(f)に示すように、本実施例では保留が消化された場合、先ず第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218が消灯した後、特図1用第四図柄表示領域208eが、○の画像を消灯(または点滅表示)する。その後、保留アイコンPIが移動、変化、消去の各アニメーションを実行し、その後、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の図柄変動表示が開始される。しかしこの例に限らず、これらの状態変化は、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されても(順序が入れ替わっても)よい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。
同図(g)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。また、キャラクタ(殿)の画像も合わせて表示している。
同図(h)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1は、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示する(第1の経過時間報知画像TG1の減少表示を実行する)。
同図(i)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングからさらに時間が経過する前(例えば、受付期間である6秒が経過する前)の状態において(同図(h)のタイミングの後に)、チャンスボタン136の操作が行われた状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。また、本実施形態では予告演出を表示する場合を例に説明するが、他の演出表示であってもよい。
同図(j)、(k)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作が行われたことを契機として、当否判定結果、変動時間および当選した予告演出に応じた演出を開始している状態であり、同図(j)、(k)では装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示している。
同図(l)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出開始状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右下方に小さく表示(装飾図柄の縮小表示)する。また、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、保留アイコンPI、変動アイコンCIを非表示に(消去)している。なお、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、保留アイコンPI、変動アイコンCIの消去タイミング、ホワイトバックになるタイミングおよび装飾図柄の縮小表示のタイミングは、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されても(順序が入れ替わっても)よい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。また、スーパーリーチ演出中も保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、保留アイコンPI、変動アイコンCIが表示されていてもよく、一部が非表示となっていてもよい。
同図(m)、同図(n)、図754(o)〜図754(q)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出として、例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出を実行開始している状態である。ここでは一例として剣豪キャラクタと「VS剣豪」の文字を表示した後(図753(m))、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している(図753(n)〜図754(q))。
図754(q)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに勝利したシーンを表示しており、同図(r)では、装飾図柄の縮小表示で大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(t)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)を揺れ変動表示させた後、同図(u)に示すタイミングで装飾図柄の停止表示を行っている。さらに、同図(v)に示すタイミングでは、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「確変大当り」の文字を表示している。
図754(t)´〜同図(v)´に示すタイミングは、図753(k)において、大当りのリーチ演出(装飾6のリーチ演出)が開始された場合の、図754(s)に続くタイミングである。このタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当りの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾6−装飾6」)を揺れ変動表示させた後(同図(t)´)、装飾図柄の停止表示を行い(同図(u)´)、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「大当り」の文字を表示している(同図(v)´)。
図755は、剣豪リーチ演出ではずれとなった場合の表示例を示している。
図755(a)に示すタイミングは、図754(p)に続くタイミングであり、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示している。また、図755(b)では、装飾図柄の縮小表示ではずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)の揺れ変動表示を行い、同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させている。
同図(d)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)を揺れ変動表示させるとともに、保留アイコン表示領域900に保留アイコンPI1を再表示し、変動アイコン表示領域800に変動アイコンCIを再表示した状態を示している。また、同図(e)では、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の停止表示を行い、特図1用第四図柄表示領域208eにおいて○の画像を点灯表示する。
同図(f)、同図(g)に示すタイミングは、変動アイコン表示領域800において、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンCIが消去されるときに実行される変動アイコンの消去アニメーションが実行された状態を示し、同図(h)に示すタイミングは、変動アイコンの消去アニメーションが完了した状態を示している。
なお、上記の例では、特別図柄の変動停止後に変動アイコンCIが消去されているが、変動アイコンCIの消去タイミングは、他のタイミング(例えば、装飾図柄の停止表示後や装飾図柄の変動中など)であってもよい。また、変動アイコンCIは、変動アイコンの消去アニメーションではなく、1フレームで消去されるものであってもよい。
<演出データ>
図756は、第1副制御部400のRAM408に設けられるテーブルの一例であり、同図(a)がボックスデータのテーブルの一例であり、同図(b)がパーツデータのテーブルの一例である。
第1副制御部400は、変動開始時、保留変化時、予告演出時、リーチ演出時、ボタン演出発生時など、各演出実行のタイミングで、同図(a)に示すボックスデータをRAM408のボックスデータ設定領域に設定する。ボックスデータは液晶コマンドと、当該液晶コマンドに基づく演出に対応して実行される音声、発光、役物(可動体)など情報からなるパーツデータ(ここでは一例として、パーツA〜H・・・)などにより構成される。液晶コマンドは、変動開始時、保留変化時、予告演出時、リーチ演出時、ボタン演出発生時などに、それぞれに対応した演出表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのコマンド(例えば、No.101、102、201〜203などのボックスデータのコマンド)を含んでいる。
また、液晶コマンドは、変動開始時、保留変化時、予告演出時、リーチ演出時、ボタン演出発生時などに、それぞれに対応した役物M(演出可動体246、224)の動作を制御するためのコマンド(例えば、No.255などのボックスデータのコマンド)を含んでいる。
具体的には、この例では、No.1のボックスデータは、特図変動を開始するための液晶コマンドと、パーツA(力こぶ役物収納のためのデータ)とパーツB(シャッター収納のためのデータ)を含んでいる。また、No.101のボックスデータは、大広間背景を表示するための液晶コマンドと、パーツC(大広間背景の表示に対応した演出データ)を含み、No.201のボックスデータは、会話予告01を実行するための液晶コマンドと、パーツE(会話予告01(キャラクタ(殿)と「?」の文字の表示)に対応した演出データ)を含み、No.202のボックスデータは、会話予告02を実行するための液晶コマンドと、パーツEとパーツF(会話予告02(キャラクタ(姫)と「元気?」の文字の表示)に対応した演出データ)を含み、No.203のボックスデータは、会話予告03を実行するための液晶コマンドと、パーツEとパーツG(会話予告03(キャラクタ(姫)と「激アツよ!」の文字の表示)に対応した演出データ)を含み、No.255のボックスデータは、力こぶ役物を上下動作するための液晶コマンドと、パーツH(力こぶ役物の上下動作のためのデータ)を含んでいる。
同図(b)に示すように、パーツデータは、それぞれの演出に対応して実行する役物(演出可動体246、224など)の可動態様、スピーカ120からの出力音(サウンド)、ランプL(各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542など)の発光態様の情報である。
つまり、それぞれのパーツデータは、サウンドデバイスデータを有するサウンドレイヤ、ランプデバイスデータを有するランプレイヤ、シャッタデバイスデータや役物(可動体)デバイスデータなどを有する役物動作レイヤからなる。サウンドレイヤ、ランプレイヤ、役物動作レイヤはここではそれぞれ複数(2つ)設けられており、各レイヤの数字が大きい方が優先度が高いものとする。それぞれのパーツデータは、レイヤ数が1つでもよいし、デバイスデータの数(または種類)も1つでもよい。
具体的には、この例では、パーツA(力こぶ役物収納のためのデータ)は、役物動作レイヤ1(力こぶ役物動作レイヤ)に力こぶ役物(演出可動体224)を初期位置に戻すデバイスデータを含んでいる。また、パーツB(シャッター収納のためのデータ)は、役物動作レイヤ2(シャッター役物動作レイヤ)にシャッター役物(演出可動体(遮蔽手段)246)を初期位置に戻すデバイスデータを含んでいる。
また、パーツC(大広間背景の表示に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ1に大広間背景用のBGMであるサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ1に大広間背景用の発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツE(会話予告01に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ2に当該予告に対応したキャラクタ(殿)の発する台詞(「ん?」など)のサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ2に当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツF(会話予告02に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ2に当該予告に対応したキャラクタ(姫)の発する台詞(「元気?」)のサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ2に当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツG(会話予告03に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ2に当該予告に対応したキャラクタ(姫)の発する台詞(「激アツよ!」)のサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ2に当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツH(力こぶ役物の上下動作のためのデータ)は、ランプレイヤ2に力こぶ役物の上下動作に対応した発光パターンのランプデバイスデータと、役物動作レイヤ1(力こぶ役物動作レイヤ)に力こぶ役物(演出可動体224)を上下動作するデバイスデータを含んでいる。
そして、ここでの図示は省略するが、各ボックスデータには、各パーツデータの格納位置(ポジション)が設定されている。ポジションはRAM408の所定の領域に配置され、例えば、No.201のボックスデータには、パーツEの格納位置として、ポジション0001の先頭アドレス(例えば、1001番地)が設定されている。また、例えば、例えば、No.203のボックスデータには、パーツEの格納位置として、ポジション0001の先頭アドレス(例えば、1001番地)が設定され、パーツGの格納位置として、ポジション0002の先頭アドレス(例えば、1002番地)が設定されている。
第1副制御部400は、それぞれの演出実行のタイミングで(演出毎に)上述のボックスデータを設定し、液晶コマンドを液晶制御部700に送信する。各ボックスデータは、第1副制御部400が液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、合わせて設定される。このとき、RAM408には、複数のポジションに対応したアドレス(パーツデータの設定領域)に、パーツデータが格納される。なお、複数のポジションの全てにパーツデータが格納されていなくてもよい。
また、液晶制御部700は、液晶コマンドに基づいて装飾図柄表示装置208において演出表示を行う制御を実行し、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、RAM408の該当するポジションを参照し、パーツデータが格納されている場合には、そのパーツデータのサウンドレイヤの音、ランプレイヤの発光態様、および役物動作レイヤの可動態様を送信コマンドに設定して各デバイスに送信し、演出表示に対応した演出を行う。
<コマンド送信例>
図757は、本実施形態の演出制御におけるコマンド送信の一例を示す概要図であり、液晶コマンドに基づき、液晶制御部700に画像を表示させる場合の一例である。
第1副制御部400は、図751に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS309)において演出抽選処理を行い、その結果に応じた各演出を行うよう、液晶制御部700に制御用のコマンドを送信する。
第1副制御部400は、例えば、会話予告01の演出を行う場合、液晶制御部700に対して、図756(a)に示すNo.201のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字の表示を指示するコマンドが含まれる。
また、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.201のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスに、パーツデータを格納する。つまりこの例では、No.201のボックスデータに設定されたポジション0001に基づき、RAM408の例えば1001番地を先頭アドレスとする領域に、パーツEを格納する(1)。これにより、RAM408の1001番地を先頭アドレスとする領域には、会話予告01に対応したキャラクタ(殿)の発する台詞(例えば「ん?」など)のサウンドデバイスデータと、当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納される。
第1副制御部400からNo.201の液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において会話予告01の演出(キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字の表示(会話予告01の表示)を行う表示制御)を実行し、液晶制御部700は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(2)。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、当該パーツデータに対応するコマンドの送信設定を行う(3)。この例では、戻りコマンドにポジション0001の情報が含まれているため、RAM408のポジション0001(アドレス1001番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツEに対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(4)。なお、スピーカ120、ランプLによる演出は、実際には主制御部300からのコマンドを受信した後になるので、タイムラグが発生している。
図758は、液晶コマンドに基づき、液晶制御部700に画像を表示させる場合の他の例である。
第1副制御部400は、例えば、会話予告03の演出を行う場合、液晶制御部700に対して、図756(a)に示すNo.203のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字の表示を指示するコマンド、およびキャラクタ(姫)の画像と、その台詞(「激アツよ!」)の文字の表示を指示するコマンドが含まれる。
また、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.203のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスに、パーツデータを格納する。つまりこの例では、No.203のボックスデータに設定されたポジション0001に基づき、RAM408の例えば1001番地を先頭アドレスとする領域に、パーツEを格納し、No.203のボックスデータに設定されたポジション0002に基づき、RAM408の例えば1002番地を先頭アドレスとする領域に、パーツGを格納する(1)。これにより、RAM408の1001番地を先頭アドレスとする領域には、キャラクタ(殿)の発する台詞(例えば「ん?」など)のサウンドデバイスデータと、それに対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納され、RAM408の1002番地を先頭アドレスとする領域には、キャラクタ(姫)の発する台詞(「激アツよ!」)のサウンドデバイスデータと、それに対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納される。
第1副制御部400からNo.203の液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、装飾図柄表示装置208において会話予告03の演出(キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字を表示(会話予告03aの表示)した後、キャラクタ(姫)の画像と、その台詞(「激アツよ!」)の文字を表示(会話予告03bの表示)の表示制御))を実行する。その後、液晶制御部700は、第1副制御部400に会話予告03aの表示に対応する戻りコマンドを送信し(2)、会話予告03bの表示に対応する戻りコマンドを送信する(3)。会話予告03aの表示に対応する戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、この例では、当該戻りコマンドにポジション0001の情報が含まれているため、RAM408のポジション0001(アドレス1001番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツEに対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(4)。また、会話予告03bの表示に対応する戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、この例では、当該戻りコマンドにポジション0002の情報が含まれているため、RAM408のポジション0002(アドレス1002番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツGに対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(5)。
このように、1つの液晶コマンドが複数の演出表示(会話予告03aの表示と会話予告03b)の実行を指示するコマンドであり、それぞれにパーツデータ(パーツE、G)が設定されている場合、第1副制御部400はそれぞれの表示を行う表示制御に対応する戻りコマンドを液晶コマンドから受信し、各戻りコマンドに対応するパーツデータ(パーツE、G)に基づいて、スピーカ120、ランプLによる演出を実行する。
図759は、第1副制御部400が液晶制御部700では不使用の液晶コマンドを、液晶制御部700に送信する場合のコマンド送信の一例である。液晶制御部700で不使用の液晶コマンドとは、例えば、装飾図柄表示装置208に、文字や画像の表示を指示するコマンドが含まれない(例えば、役物Mの動作制御の指示のみが含まれるコマンド)である。
図759(a)は、第1副制御部400が液晶制御部700に液晶コマンドを送信するとともに、役物Mの動作制御を直ちに実行する例である。
第1副制御部400は、例えば、力こぶ役物上下動作の演出を行う場合、液晶制御部700に対して、図756(a)に示すNo.255のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタの画像や文字などの表示を指示するコマンドを含まず、力こぶ役物上下動作の指示(のみ)が含まれる。
そして、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.203のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスにパーツデータ(パーツH)を格納せず、パーツHに対応する各種デバイスデータ(力こぶ役物の動作態様、音声出力態様、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、演出可動体224、スピーカ120およびランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(1)。
一方、液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、当該液晶コマンドに対応した表示制御を実行せず、当該液晶コマンドを破棄する(2)。
従来では、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドに、表示制御を実行するコマンドと役物の動作制御を実行するコマンドを含めて送信しており、例えば、装飾図柄表示装置208における表示は行わず、役物の動作のみの(または役物の動作に音声出力や発光を含む)演出の場合と、装飾図柄表示装置208における表示とともに役物の動作(音声出力や発光を含む)演出の場合と、それぞれに異なる形式のボックスデータを準備する必要があり、データ構造や演出制御処理が複雑であった。
これに対し、本実施形態では、第1副制御部400から液晶制御部700へ送信する1つのコマンド(液晶コマンド)に、液晶制御部700で表示制御する表示用のデータと役物を制御するデータを混在させないため、装飾図柄表示装置208における表示は行わず、役物の動作のみの(または役物の動作に音声出力や発光を含む)演出と、装飾図柄表示装置208における表示とともに役物の動作(音声出力や発光を含む)演出とを実行する場合であっても、第1副制御部400から液晶制御部700へ送信する演出データの構造を図756に示すように同じ形式(同じ構造)にすることができ、データの構造を単純化できるとともにコマンド送信の処理も単純にすることができ、安定した制御を行うことができる。
また、この例では、液晶制御部700による装飾図柄表示装置208における演出表示は実行されず、第1副制御部400が液晶制御部700からの戻りコマンドを待たずに演出可動体224を動作させるので、戻りコマンドを受信してから実行する場合よりも演出可動体224の演出を早く実行することができ、演出のバリエーションを増加させることができる場合がある。
なお、この場合でも上記と同様に、第1副制御部400は、液晶コマンドを液晶制御部700に送信する際、No.203のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスにパーツデータ(パーツH)を格納するようにしてもよい。
図759(b)は、液晶制御部700で不使用の液晶コマンドを第1副制御部400が送信する他の例である。この例では、第1副制御部400が液晶制御部700に液晶コマンドを送信し、液晶コマンドからの送信した液晶コマンド以外の戻りコマンドを受信した場合に、役物Mの動作制御を実行する。
第1副制御部400は、例えば、力こぶ役物上下動作の演出を行う場合、液晶制御部700に対して、図756(a)に示すNo.255のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタの画像や文字などの表示を指示するコマンドを含まず、力こぶ役物上下動作の指示(のみ)が含まれる。
そして、第1副制御部400は液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.255のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスにパーツデータ(パーツH)を格納する。つまりこの例では、No.255のボックスデータに設定されたポジション(例えば、ポジション0005)に基づき、RAM408の例えば、800番地を先頭アドレスとする領域に、パーツHを格納する(1)。これにより、RAM408の800番地を先頭アドレスとする領域には、力こぶ上下動作時のサウンドデバイスデータと、それに対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納される。
一方、No.255の液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、液晶コマンドに対応した表示制御を実行せず、当該液晶コマンドを破棄する(2)。
そして、No.255のボックスデータ以外の、表示制御を指示する液晶コマンド(例えば、装飾図柄表示装置208における表示を伴うスーパーリーチ煽り演出などの液晶コマンド)に基づき、表示制御(スーパーリーチ煽り演出の表示)を実行し(3)、その戻りコマンド(スーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンド)を第1副制御部400に送信する(4)。
液晶制御部700で不使用の液晶コマンド(No.255の力こぶ上下動作を指示する液晶コマンド)以外の、他の液晶コマンドの戻りコマンド(スーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンド)を受信した第1副制御部400は、この例では、当該戻りコマンドにポジション0005の情報が含まれているため、RAM408のポジション0005(アドレス800番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツHに対応する各種デバイスデータ(力こぶ役物の動作態様、音声出力態様、ランプLの発光態様)のデータを送信コマンドに設定し、演出可動体224、スピーカ120およびランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(5)。
このように、液晶制御部700で不使用の液晶コマンド以外の、他の液晶コマンドの戻りコマンドに基づいて、役物Mが動作するようにしてもよい。
<コマンド送信および演出の一例>
図760〜図763を参照して、本実施形態の演出制御におけるコマンド送信および演出の一例について具体的に説明する。
図760は、本実施形態の演出制御におけるコマンド送信のタイミングの一例を示す概要図である。同図では、左側から右側に向かう矢印で示される時間経過に伴い、送信される各コマンドの一例について示している。また、図761〜図763は、図760の各タイミングに対応した装飾図柄表示装置208の演出の一例を時系列で示す図であり、図761(2)〜図763(12)は、図760の(2)〜(12)に示す各タイミングに対応している。また、図761〜図763の右図は、左図の演出を実行する際にRAM408のパーツデータの設定領域に設定されている各パーツデータの内容である。また、図761〜図763の左図において、図753〜図755に示す構成と同一の構成については同一符号で示し、その説明を省略する。
この例では、装飾図柄の変動表示の開始から、会話予告、スーパーリーチ煽り演出、スーパーリーチ演出を実行し、変動停止するまでの第1副制御部(サブ)400と液晶制御部(液晶)700の間のコマンド送信のタイミングとそれぞれの演出例について示す。
第1副制御部400は、図751に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS309)において演出抽選処理を行い、その結果に応じた各演出を行うよう、液晶制御部700に液晶コマンドを送信する。
図761(1)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、はずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾1−装飾8−装飾7」が停止表示された状態である。このタイミングでは、保留アイコン表示領域900に、それぞれ特図1の保留アイコンPI1、PI2が示され、特図1保留ランプ218は2個のLEDを点灯して特図1の保留数が2であることを報知している。また、第1副制御部400によってボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、サウンドレイヤ1(サウンド1)に大広間背景用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1(発光パターン1)に大広間背景用発光パターンのデータ(例えば、図756(b)に示すパーツC)が設定されている。第1副制御部400はパーツデータに基づき、その演出(例えば、装飾図柄の停止表示)に関連する各種制御(発光、音出力、役物動作等)を実行する場合がある。具体的には、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、当該パーツデータに対応するコマンドの送信設定を行い、RAM408のポジションに格納されているパーツに対応する各種デバイスデータ(音の出力態様、ランプLの発光態様および可動物Mの可動態様)のデータを送信コマンドに設定し、スピーカ120、ランプLおよび可動物Mにそれぞれ送信する。例えば、このタイミング(装飾図柄の停止表示中のタイミング)では、同図(1)の演出表示とともにスピーカ120から大広間背景用BGMが出力される演出が実行され、ランプL(例えば、遊技盤用ランプ532)では大広間背景用発光パターンの発光態様の演出が実行されている。
なお、サウンドレイヤ1とサウンドレイヤ2では両方にデータの設定があった場合、番号の大きいサウンドレイヤ2のデータが優先的に実行される。また、一例としてランプレイヤ1は、遊技盤用ランプ532を発光されるためのデータであり、ランプレイヤ2は装飾図柄表示装置208の周囲のランプ(例えば、各種ランプ418,遊技台枠用ランプ542)を発光させるためのデータである。そしてこの例では、ランプレイヤ1とランプレイヤ2の両方にデータの設定があった場合、番号の大きいランプレイヤ2のデータが優先的に実行される。つまり、ランプレイヤ1のデータがランプレイヤ2のデータで上書きされ、ランプレイヤ1のデータに基づく演出は実行されない。
図761(2)に示すタイミングは、主制御部300から第1副制御部400へサブコマンド(変動開始コマンド)が送信された状態である。また、特図1保留ランプ218は1個のLEDを消灯し、次の変動遊技を開始した状態を示している。このタイミングでは第1副制御部400は、液晶制御部700に対して装飾図柄の変動表示を開始する液晶コマンドを送信する。また、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示の演出を行う場合、当該変動開始時に、液晶制御部700に対して、装飾図柄の変動表示中に行われる全ての演出について、液晶コマンドを送信する(図760の(2))。この例では、例えば、背景画像、タイマ(予告タイマ+リーチタイマ=変動時間)、特図1および特図2の保留数変化(当該変動の保留数)、特図1および特図2の保留アイコンの位置と色、予告内容(例えば、会話予告01〜03など)、リーチ内容(例えば、スーパーリーチなど)、仮停止図柄(リーチや)、最終停止図柄(図柄停止時に確定表示される図柄)などの演出に関する液晶コマンドである。また、第1副制御部400は、各液晶コマンドに対応して図756に示すボックスデータ、パーツデータを設定する。
このタイミングでは、RAM408のパーツデータの設定領域には、引き続きサウンドレイヤ1に大広間背景用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1に大広間背景用発光パターンのデータが設定されており、スピーカ120とランプLでは図761(1)からの演出が継続している。
図761(3)に示すタイミングは、液晶コマンドを受信した液晶制御部700が、装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示を行う制御を開始した状態である。この例では、(引き続き)背景画像として大広間背景を表示する制御を実行し、その前面の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて装飾図柄の変動表示を行う制御を実行する(図760の(3))。液晶制御部700は、演出(画像)を表示する制御を実行すると(画像を表示すると)、第1副制御部700に対して戻りコマンドを送信する場合がある。ここでは、(大広間背景を表示し)装飾図柄の変動表示を開始すると、液晶制御部700は第1副制御部700に戻りコマンドを送信する(図760の(3))。第1副制御部400は当該戻りコマンドに応じて、パーツデータに基づき、その演出(例えば、装飾図柄の変動表示)に関連する各種制御(発光、音出力、役物動作等)を実行する場合がある。この例では、RAM408のパーツデータの設定領域には、引き続きサウンドレイヤ1に大広間背景用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1に大広間背景用発光パターンのデータが設定されており、スピーカ120とランプLでは図761(1)からの演出が継続している。
図761(4)に示すタイミングは、液晶制御部700が、装飾図柄表示装置208において、会話予告演出(例えば、図756(a)のNo.203のボックスデータの液晶コマンド(会話予告03)に対応した演出)の表示制御の実行を開始した状態である。この例では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの前面にキャラクタ(殿)の画像と、その台詞「?」の文字が表示されている。そして、このタイミングで液晶制御部700は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(図760の(4))。
第1副制御部400は、液晶コマンドを送信する際(図760の(2)のタイミングで)、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域に当該会話予告(会話予告03)に対応した各演出のパーツデータを設定している(ボックスデータが展開された際に、液晶コマンドが送信され、パーツデータがポジションにセットされる)。この例では、図756(b)に示すパーツCとパーツEが設定されている。すなわち、サウンドレイヤ1(サウンド1)に大広間背景用BGMのデータが設定され、サウンドレイヤ2(サウンド2)にキャラクタ(殿)の台詞(例えば「ん?」という台詞など)の音声データが設定され、ランプレイヤ1(発光パターン1)に大広間背景用発光パターンのデータが設定され、ランプレイヤ2(発光パターン2)にキャラクタ(殿)の台詞(「?」)に対応した発光パターンのデータが設定されている。なお、サウンドレイヤ2には、サウンドレイヤ1の音量を小さくするデータが含まれている。また、ランプレイヤ1に大広間背景用発光パターンのデータが設定されているが、ランプレイヤ2によって上書きされるため、ランプLは、ランプレイヤ1の大広間背景用発光パターンの発光態様の演出を実行することはできない。
第1副制御部400は、液晶制御部700からの戻りコマンド(会話予告03の表示制御を開始したタイミングの戻りコマンド)に応じて、設定されたパーツデータに基づき、その演出(会話予告03)に関連する各種制御を実行する場合がある。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、RAM408の該当するポジションを参照し、パーツデータが格納されている場合には、そのパーツデータのサウンドレイヤの音、ランプレイヤの発光態様、および役物動作レイヤの可動態様を送信コマンドに設定して各デバイスに送信し、演出表示に対応した演出を行う。この例では、大広間背景用BGMの音量が小さくなった状態でスピーカ120から出力され、それに重ねてサウンドレイヤ2のキャラクタ(殿)の台詞(例えば「ん?」という台詞など)の音声データが出力される。また、遊技盤用ランプ532による大広間背景用発光パターンの発光演出が終了し、各種ランプ418や遊技台枠用ランプ542などによって、キャラクタ(殿)の台詞(例えば「ん?」という台詞など)に対応した発光態様の演出が実行される。
図761(5)に示すタイミングは、液晶制御部700が、装飾図柄表示装置208において、引き続き会話予告演出(例えば、図756(a)のNo.203のボックスデータの液晶コマンド(会話予告03)に対応した演出)の表示制御を実行している状態である。この例では、装飾図柄表示装置208においてキャラクタ(殿)の台詞「?」の前面にキャラクタ(姫)とその台詞「激アツよ!」の文字が表示されている。そして、このタイミングで液晶制御部700は、戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(図760の(5))。
ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該会話予告(会話予告03)に対応して例えば、図756(b)に示すパーツCとパーツGが設定されている、すなわち、サウンドレイヤ1(サウンド1)に大広間背景用BGMのデータが設定され、サウンドレイヤ2(サウンド2)にキャラクタ(姫)の台詞(「激アツよ!」という台詞)の音声データが設定され、ランプレイヤ1(発光パターン1)に大広間背景用発光パターンのデータが設定され、ランプレイヤ2(発光パターン2)にキャラクタ(姫)の台詞(「激アツよ!」)に対応した発光パターンのデータが設定されている。この場合も、サウンドレイヤ2には、サウンドレイヤ1の音量を小さくするデータが含まれている。
第1副制御部400は、液晶制御部からの戻りコマンド(会話予告03のキャラクタ(姫)の表示制御を開始したタイミングの戻りコマンド)に応じて、設定されたパーツデータに基づき、各種制御(発光、音出力、役物動作等)を実行する。この例では、大広間背景用BGMの音量が小さくなった状態でスピーカ120から出力され、それに重ねてサウンドレイヤ2のキャラクタ(姫)の台詞(「激アツよ!」という台詞)の音声データが出力され、遊技盤用ランプ532による大広間背景用発光パターンの発光演出が終了し、各種ランプ418や遊技台枠用ランプ542などによって、キャラクタ(姫)の台詞(「激アツよ!」という台詞)に対応した発光態様の演出が実行される。
図760に示すように、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700が装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208aの装飾図柄を停止表示(仮停止表示)する表示制御を実行すると、液晶制御部700はその戻りコマンドを第1副制御部400に送信する(図760の(a))。
図762(6)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700が右図柄表示領域208cの装飾図柄を停止表示(仮停止表示)する表示制御を実行し、その戻りコマンドを送信した(図760の(6))状態である。このタイミングでは、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208cにいずれも「装飾7」が仮停止表示され、リーチ演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該リーチ演出に対応して、サウンドレイヤ1にリーチ演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはリーチ演出用の発光パターンのデータが設定されている。
第1副制御部400は、液晶制御部からの右装飾図柄の(仮)停止表示の戻りコマンドを受信すると、リーチ演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるリーチ演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
図762(7)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700がスーパーリーチに発展するスーパーリーチ煽り演出を開始する表示制御を実行し、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である。このタイミングでは、背景表示(大広間背景)が変更(消去)され、装飾図柄表示装置208の右上において、左装飾図柄と右装飾図柄としてそれぞれ「装飾7」が仮停止表示され、中装飾図柄の変動表示が継続した状態で、これらが小さく表示されるスーパーリーチの煽り演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ煽り演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ煽り演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンのデータが設定されている。
第1副制御部400は、液晶制御部からのスーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ煽り演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
図762(8)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700がスーパーリーチ演出を開始する表示制御を実行し、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である(図760の(8))。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208において、スーパーリーチ演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ演出用の発光パターンのデータが設定されている。
第1副制御部400は、液晶制御部からのスーパーリーチ演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
図760に示すように、スーパーリーチ演出の実行中に、液晶制御部700が遊技者にチャンスボタン136の操作を促すボタン演出の表示制御を開始する(図760の(b))際に、液晶制御部700から第1副制御部400へ送信された戻りコマンドを送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208において、チャンスボタン136を模した画像(操作手段画像BG)と、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための経過時間報知画像TGと「一撃!」という文字を表示してボタン演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該ボタン演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ演出用の発光パターンのデータが設定されている。つまり液晶制御部からのボタン演出開始の戻りコマンドを受信した第1副制御部400は引き続き、スーパーリーチ演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
図762(9)に示すタイミングは、ボタン演出の表示制御を開始した戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である(図760の(9))。この戻りコマンドは、チャンスボタン136の操作を受け付ける期間(操作の受付期間または操作の有効期間)が開始することを示すコマンドであり、第1副制御部700は、この戻りコマンドの受信に基づきチャンスボタン136の操作を受付可能とする制御を行う。
図760に示すように、チャンスボタン136操作の受付期間中に遊技者によってチャンスボタン136が操作された場合、当該ボタン操作に応じて第1副制御部400は、液晶制御部700に液晶コマンド(「チャンスボタン押下」コマンド)を送信する(図760の(c))。これによりチャンスボタン136の操作によって、チャンスボタン136の操作の受付期間が終了し、液晶制御部700は、ボタン演出の表示制御を終了する。なお、操作の受付期間が終了するまでチャンスボタン136の操作がなかった場合、操作の受付期間が終了することを示す戻りコマンドを第1副制御部400が受信したことに基づいて、チャンスボタン136の操作を受付終了とする制御を行う。
図762(10)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700が、チャンスボタン136の操作結果を表示する演出の表示制御を開始し、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である(図760の(10))。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208において、スーパーリーチに当選したことを示す装飾図柄の組合せである「装飾7−装飾7−装飾7」を右上に小さく揺れ変動表示させるとともにキャラクタ(殿)と「やったぜ!」の文字を表示してチャンスボタン136操作の結果、スーパーリーチに当選したことを報知している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該操作結果を表示する演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ当り用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ当り用の発光パターンのデータが設定されている。つまり液晶制御部からの戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、スーパーリーチ当り用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ当り用の発光パターンの発光演出を実行する。
図763(11)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700が、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいてスーパーリーチに当選したことを示す装飾図柄を揺れ変動表示させる表示制御を実行し、その戻りコマンド第1副制御部400に送信した状態である(図760の(11))。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいてスーパーリーチに当選したことを示す装飾図柄の組合せである「装飾7−装飾7−装飾7」を揺れ変動表示している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、装飾図柄の揺れ変動表示の演出に対応して、サウンドレイヤ1に揺れ変動表示用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1には装飾図柄の揺れ変動表示用の発光パターンのデータが設定されている。つまり液晶制御部からの戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、装飾図柄の揺れ変動表示用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532による装飾図柄の揺れ変動表示用の発光パターンの発光演出を実行する。
図760に示すように、装飾図柄の変動停止時には第1副制御部400は液晶制御部700に液晶コマンドを送信する(図760の(d))。
図763(12)に示すタイミングは、装飾図柄の変動停止の液晶コマンドを受信した液晶制御部700が装飾図柄の変動停止の表示制御を実行し、戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である(図760の(12))。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいてスーパーリーチに当選したことを示す装飾図柄の組合せである「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、装飾図柄の停止表示の演出に対応して、サウンドレイヤ1に図柄確定用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1には図柄確定用の発光パターンのデータが設定されている。つまり液晶制御部からの戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、図柄確定用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532による図柄確定用の発光パターンの発光演出を実行する。
この後、保留された変動遊技がある場合は、図761(1)に戻って演出が実行される。その場合、図763(12)に示すタイミングでパーツデータの設定領域には大広間背景用BGMが設定されていないため、図761(1)では大広間背景用のBGMは、データの先頭から出力が開始される。また、例えば、図762(6)に示すタイミング以降でサウンドレイヤ1に大広間背景用BGMデータを設定し、対応する演出用のBGM(例えばリーチ用BGM等)をサウンドレイヤ2で設定するとともにサウンドレイヤ1の音量を小さくするデータを設定することで、装飾図柄停止後の大広間背景を表示する演出が開始される度に大広間背景用BGMをデータの先頭から出力(再生)するのではなく、継続して大広間背景用BGMを出力(再生)しておくことができる。
図764は、本実施形態の演出の他の一例を時系列で示す図であり、図759(b)に示した液晶制御部700からの戻りコマンドに応じて第1副制御部400が役物M(ここでは演出可動体224)を動作させる演出の一例であって、図762(7)〜(8)のスーパーリーチ煽り演出の開始からスーパーリーチ演出の開始までを時系列で示している。また、同図の右図は、左図の演出を実行する際にRAM408のパーツデータの設定領域に設定されている各パーツデータの内容である。
図764(1)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンド(スーパーリーチに発展するスーパーリーチ煽り演出開始用の液晶コマンド)に基づいて液晶制御部700が背景表示を変更(消去)し、スーパーリーチ煽り演出を開始する表示制御(図759(b)のタイミング(3)の表示制御に相当)を実行して、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の右上において、左装飾図柄と右装飾図柄としてそれぞれ「装飾7」が仮停止表示され、中装飾図柄の変動表示が継続した状態で、これらが小さく表示されるスーパーリーチの煽り演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ煽り演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ煽り演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンのデータが設定されている。
ここで、第1副制御部400は、スーパーリーチ煽り演出を開始する表示制御の液晶コマンドとは別に、力こぶ役物(演出可動体224)上下動作の液晶コマンド(例えば、図756(a)のNo.225のボックスデータの液晶コマンド)を液晶制御部700に送信する。
第1副制御部400はまた、液晶制御部700に送信する液晶コマンドを設定する際、No.255のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスにパーツデータ(例えば、パーツH)を格納する。
一方、No.255の液晶コマンドを受信した液晶制御部700は、(当該液晶コマンドに対応した表示制御を実行せず、)当該液晶コマンドを破棄する。そして、No.255の液晶コマンド以外の液晶コマンド(スーパーリーチ煽り演出を開始する表示制御の液晶コマンド)に基づき、上記のとおり表示制御(スーパーリーチ煽り演出の表示)を実行し、その戻りコマンド(スーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンド)を第1副制御部400に送信する。
第1副制御部400は、液晶制御部700からのスーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ煽り演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532により、盤面と力こぶ役物を発光させるスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンの発光演出を実行する。
同図(2)に示すタイミングは、第1副制御部400が、液晶制御部700からのスーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンドを受信したことに基づき、力こぶ役物(演出可動体224)上下動作の演出の実行を開始した状態である。
ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ煽り演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ煽り演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンのデータが設定されている。また、力こぶ役物上下動作の演出に対応して、サウンドレイヤ2に力こぶ役物上下動作音のデータが設定され、ランプレイヤ2には力こぶ役物上下動作用の発光パターンのデータが設定されている。なお、サウンドレイヤ2の力こぶ役物上下動作音のデータには、サウンドレイヤ1の音量を小さく(または消音)するデータが含まれていてもよい。
第1副制御部400は、液晶制御部からのスーパーリーチ煽り演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ煽り演出用BGMと力こぶ役物上下動作音をスピーカ120から出力する。また、力こぶ役物(演出可動体224)を力こぶ役物上下動作用の発光パターンで発光させるとともに、力こぶ役物(演出可動体224)を上下動作させる演出を実行する。また、液晶制御部700は、No.255の液晶コマンドに基づく(No.255の液晶コマンドに対応した)新たな表示制御を実行しない。
同図(3)に示すタイミングは、第1副制御部400が、力こぶ役物上下動作の演出の実行を継続している状態である。
ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、同図(2)のタイミングと同じデータが設定されている。これにより第1副制御部400は、スーパーリーチ煽り演出用BGMと力こぶ役物上下動作音をスピーカ120から出力し、力こぶ役物(演出可動体224)を力こぶ役物上下動作用の発光パターンで発光させるとともに、力こぶ役物(演出可動体224)を上下動作させる演出を継続する。この例では、力こぶ役物(演出可動体224)が同図(2)に示す位置から元の位置(初期位置)に戻る際(力こぶ役物収納の際)に、力こぶ役物(演出可動体224)を発光を消灯して戻る演出を行っている。力こぶ役物上下動作用の発光パターンでの一例としては、動作時間(上下動作)10秒で発光させ、収納時間3秒で消灯する。なお、動作時間10秒のみの発光パターンデータであれば、10秒間発光し、10秒経過後はスーパーリーチ煽り演出用の発光パターンで発光するようにしてもよい。
図764(4)に示すタイミングは、第1副制御部400から送信された液晶コマンドに基づいて液晶制御部700がスーパーリーチ演出を開始する表示制御を実行し、その戻りコマンドを第1副制御部400に送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208において、スーパーリーチ演出を実行している。
また、ボックスデータのポジションで特定されたRAM408のパーツデータの設定領域には、当該スーパーリーチ演出に対応して、サウンドレイヤ1にスーパーリーチ演出用BGMのデータが設定され、ランプレイヤ1にはスーパーリーチ演出用の発光パターンのデータが設定されている。
第1副制御部400は、液晶制御部からのスーパーリーチ演出開始の戻りコマンドを受信すると、スーパーリーチ演出用BGMをスピーカ120から出力するとともに、例えば、遊技盤用ランプ532によるスーパーリーチ演出用の発光パターンの発光演出を実行する。なお、このタイミングでは力こぶ役物上下動作の演出は終了している。
なお、上記の実施形態では、液晶制御部700が破棄するコマンドが、例えば、力こぶ役物上下動作の液晶コマンドであり、当該液晶コマンドに対応する演出データが例えば、力こぶ役物上下動作音や力こぶ役物発光パターンである場合を例に説明したが、これに限らず、液晶制御部700が破棄するコマンドが例えば、シャッター役物開閉動作の液晶コマンドであり、それに対応する演出データが例えば、シャッター役物開閉動作音やシャッター役物発光パターンであるなど、他の役物とそれに対応する音声出力や発光パターンであってもよい。
<音制御回路、ランプ駆動回路の周辺回路>
図765は、第1副制御部400の音制御回路431とランプ制御回路420の周辺回路を示すブロック図である。
第1副制御部400は、基本回路402、音制御回路431、サウンドROM431a、増幅回路442、点灯制御部450、およびランプ駆動回路420と、を備えている。なお、音制御回路431に、サウンドROM431aや増幅回路442を内蔵してもよいし、一時的に情報を記憶するための記憶手段(例えば、SDRAM)を外付けしてもよい。
音制御回路431は、基本回路402のCPU404に接続されるCPUI/Fと、CPU404からのコマンドを一時記憶する制御レジスタと、後述する効果音やBGMなどの音情報や音量情報が記憶されるサウンドROM431aと、制御レジスタ内のコマンドに従って音声の再生制御を行う再生制御部と、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するためのD/A変換部と、を備える。増幅回路442は、音制御回路431から入力するアナログ音声信号を増幅する音量増幅部と、この音量増幅部から入力するアナログ音声信号をスピーカ120に出力するための出力部と、を備える。
点灯制御部450は、基本回路402からのコマンドに基づき、ランプ440(例えば、設定操作部ランプ、賞球残数表示部の各セグメント、情報報知用ランプ群の各ランプ、払出表示ランプ、エラー表示ランプ)をランプ駆動回路420を介さずに点灯制御するとともに、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138、枠ランプ、演出用ランプ)をランプ駆動回路420を介して制御する。
ランプ駆動回路420は、点灯制御部450に接続されるCPUI/F420aと、点灯制御部450からのコマンドを一時記憶する制御レジスタ420bと、制御レジスタ420b内のコマンドに従ってランプ418の輝度制御(例えば、デューティ比(電流を流す時間の比率)の制御)を行う輝度制御部420cと、を備える。ランプ駆動回路420は、複数のランプ418が備えられた基板毎に設けられる。
本例では、ランプ418がランプ駆動回路420の制御により輝度変更可能であるのに対して、ランプ440はランプ駆動回路を介さずに制御されるため、輝度変更不能(点灯・消灯のみ制御可能)である。
図766(a)は、上述の第1副制御部400を構成する回路のうち、音制御に用いられる各種回路(音制御関連回路)を抜き出して示したブロック図である。
第1副制御部400のCPU404の入力端子P1〜P4は、第1出力設定スイッチ190の出力端子b0〜b3に接続されている。第1出力設定スイッチ190の出力端子b0は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(本例では、0〜Fの16進数)のビット0(最下位ビット)の情報を出力するための端子であり、出力端子b1
は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット1の情報を出力するための端子である。また、出力端子b2は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット2の情報を出力するための端子であり、出力端子b3は、第1出力設定スイッチ190によって検出された検出信号(0〜Fの16進数)のビット3(最上位ビット)の情報を出力するための端子である。
すなわち、CPU404は、入力端子P1〜P4を介して、第1出力設定スイッチ190の指示部190bが指し示している数値(本例では、16進数の0〜Fの数値のいずれか)を2進数4ビットの検出信号として検出することが可能な構成となっている。
また、第1副制御部400のシリアル端子TxD、RxD、SCK、割込み入力端子IRQ、および入出力端子P5、P6は、音制御回路431の対応する端子に接続されている。また、音制御回路431には、1個のスピーカ120が接続された1chアンプ433a(増幅回路442)と、2個のスピーカ120が接続された2chアンプ433b(増幅回路442)と、が接続されている。音制御回路431は、1chアンプ433aおよび2chアンプ433bを介してスピーカ120に音声信号を出力する。
なお、本例では、1chアンプ433aと2chアンプ433bを別体(別基板)としたが、一つの基板で構成してもよいし、これらの一部または全てを音制御回路431に内蔵してもよい。また、図示はしないが、ROM406やRAM408に加えて(または代えて)、音制御回路431専用のROMやRAMを、音制御回路431に内蔵または外付けしてもよい。
<音制御関連回路のリセット信号>
図766(b)は、音制御関連回路のリセット信号線の接続の一例を示したブロック図である。本例では、CPU404のリセット入力端子RESETは、リセット回路403のリセット出力端子に接続されている。したがって、CPU404は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
また、CPU404の出力端子P7は、音制御回路431のリセット入力端子RESET、1chアンプ433aのリセット入力端子RESET、および、2chアンプ433bのリセット入力端子RESET、にそれぞれ接続されている。したがって、音制御回路431、1chアンプ433a、2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
図767は、リセット信号線の接続の変形例を示したブロックである。この変形例では、リセット回路403のリセット出力端子RESETを、CPU404に加えて、音制御回路431、2chアンプ433b、およびROM406の各リセット入力端子RESETに接続するとともに、1chアンプ433aのリセット入力端子RESETには、2chアンプ433bの出力端子を接続している。
したがって、音制御回路431、および2chアンプ433bは、CPU404から出力されるリセット信号の電圧レベル、または、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。また、ROM406は、リセット回路403から出力されるリセット信号の電圧レベルに応じて、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となり、1chアンプ433aは、2chアンプ433bから出力されるリセット信号の電圧レベルに応じ
て、リセット状態またはリセット解除状態のいずれかの状態となる。
<音制御回路>
次に、図768を用いて、音制御回路431について詳細に説明する。なお、同図(a)は、音制御回路431を概略的に示すブロック図であり、同図(b)は、音制御回路431の再生音出力設定における各種処理を概略的に示すブロック図である。
本例では、音制御回路431は、いわゆるDSP(Digital Signal Processor)として、後述する各種モジュールを有して1パッケージで構成されている。同図(a)に示すように、音制御回路431は、再生音出力設定の制御を司る制御部1が、I/F2およびSPI (Serial Peripheral Interface)を介して外部のホストCPUであるCPU404と接続されている。
また、制御部1はエンコードデータ入力部3と接続され、該エンコードデータ入力部3は、EMIF(External Memory Interface)を介して外部のサウンドROM431aと接続されている。また、エンコードデータ入力部3は、デコード処理、ミキシング処理、立体音響処理、シーケンサ処理、フィルタ処理等の各種処理を行う各種処理部4と接続されている。各種処理部4は、PCM出力部5と接続され、PCM出力部5はインターフェースとしてのMcASPを介して外部のスピーカ120と接続されている。そして、制御部1は、上述したI/F2、エンコードデータ入力部3、各種処理部4、PCM出力部5とバスを介して接続され、それぞれにおける処理の制御を行うようになっている。
ここで、音制御回路431において制御部1が行う再生音出力設定について、より詳細に説明する。まず、制御部1がCPU404の制御に基づき、サウンドROM431aから取得した音源データを、EMIFを介してエンコードデータ入力部3に入力した後、各種処理部4に取り込む。各種処理部4は、入力される音源データに対し、上述した各種処理を施す。
かかる各種処理を具体的に説明すると、同図(b)に示すように、まず、EMIFを介して取り込まれた音源データに対し、チャネル・モジュール41においてチャネル処理を施す。本例の場合、制御部1は、1〜32の計32チャネルを有し、サウンドROM431aから呼び出された複数のデータのそれぞれにチャネルを割り当てることで、複数の音源データを同時に管理することが可能となっている。
ここで、チャネル処理は、まず入力される音源データ(フレーズデータ)に対しデコード(再生)処理を行う。フレーズデータは、Muzip形式に圧縮されたファイルであり、ステレオ音源と、モノラル音源と、バイノーラル音源(3Dサウンド処理が適用されているステレオ音源)などのタイプの音源データを有している。
そして、次にデコードしたフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのボリューム調整を実行する。ここで、スロットとは、フレーズ番号と、モノラル1chの移動情報を記述したデータである移動情報コード番号と、再生範囲指定情報などを含むデータであり、フレーズ番号と移動情報コード番号とが指定されているスロットとしての3D音源の再生および再生範囲指定を行うために使用される。この3D音源は、音制御回路431内で3Dサウンド処理されることにより、バイノーラル音源となる。
次いで、ボリューム調整したフレーズデータに対し、フレーズまたはスロットのパン調整を実行する。このとき、パン調整は、モノラル音源を再生する場合にのみ適用され、ステレオ音源および3D音源には適用されない。そして、パン調整後のフレーズデータに対
し、再生、停止、一時停止、一時停止解除などのフェード処理を追加し、次いで、1〜65,535回のループ、または無限ループを指定可能なループ処理を行い、さらに、再生中のフレーズの再生が完了したら、別のフレーズを自動的に再生することで、複数のフレーズを隙間なく連続で再生可能なフレーズ・チェーン再生を行った後、ステレオ音源/モノラル音源として出力する。なお、フレーズ・チェーン再生を実行する場合、所望のフレーズ番号とループ回数とを予め設定することができるようになっている。
このとき、制御部1は、チャネル処理に並行して、コンプレッサ動作(コンプレッサ機能が作動しているか否か)を監視しており、以下に説明するコンプレッサ動作監視処理を行う。すなわち、制御部1は、かかるコンプレッサ動作監視処理において、まず、入力されるフレーズデータ(音源データ)の入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えているか否か判断する。このとき、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超えていない否定結果を得た場合、このルーチンを繰り返し、該閾値を超える入力レベルのフレーズデータが入力されるまで待機している。
一方、制御部1は、入力されるフレーズデータの入力レベルが所定の閾値を超える肯定結果を得た場合、次のステップに移行して、当該閾値を超えた(すなわち、コンプレッサ機能としての圧縮処理を実行(作動)させた)デコード(再生)中のフレーズデータにおけるフレーズ番号をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するアドレスポートに書き込み(エンキュー)、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータに関する再生音情報(ステータス情報)をDRCステータス情報のキュー(以下、これをDRCステータスキューと称する)として作成する。
次いで、制御部1は、閾値を超えたフレーズデータに関する各種情報をサウンドRAMに用意されたフレーズデータに関するデータポートに書き込み(エンキュー)、DRCステータスキューとして完成させる。そして、制御部1は作成したDRCステータスキューを、コンプレッサ機能を作動させたフレーズデータ(音源データ)に関する再生音情報として、第1副制御部400のCPU404へと出力する。
制御部1は、チャネル・モジュール41でのデコード処理後のフレーズデータをミキサー・モジュール43に入力し、該ミキサー・モジュール43によって、入力したフレーズデータ(音源データ)に対しマスター・ボリュームを乗算するマスター・ボリューム調整を行った後、ステレオ音源およびパン調整後のモノラル音源をミキシングする一方、3D音源に対し3Dゲインを乗算してモノラル・バッファに格納する3D音源のゲイン調整を行うミキシング処理を施す。
一方、制御部1は、かかるミキサー・モジュール43でのミキシング処理後のフレーズデータを、モノラル・ミックス処理するためのエフェクト・モジュール44に入力し、ミキサー・モジュール43によるミキシング処理後のステレオ音源(ステレオ信号)をモノラル・ミックスする。このとき、モノラル・ミックス処理は、(Lchデータ+Rchデータ)÷2で実行される。
そして、制御部1は、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータをLPF45に入力すると共に、ミキシング処理後のフレーズデータをHPF46に入力する。ここで、LPF45は、所定の周波数成分(遮断周波数)より高い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ローパスフィルタ(Low−Pass Filter:LPF)であり、LPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。また、HPF46は、所定の周波数成分(遮断周波数)より低い周波数の帯域を遮断する(減衰させる)ハイパスフィルタ(High−Pass Filter:HPF)であり、HPFコントロール情報のテーブルに従ってフィルタ処理を実行する。
LPF45およびHPF46は、帯域分割フィルタとして機能するようになっている。これにより、モノラル・ミックス処理後のフレーズデータ、および、ミキシング処理後のフレーズデータを、所望の周波数帯に分割したフレーズデータを生成することができるようになっている。
この後、制御部1は、LPF45およびHPF46による帯域分割したフィルタ処理後のフレーズデータを、それぞれ対応するボリューム調整部47a、47bに入力し、出力チャネル・ボリュームを乗算する。そして、制御部1は、かかるボリューム調整後のフレーズデータを、それぞれ対応するDRCモジュール48a、48bに入力する。
制御部1は、DRCモジュール48a、48bによって、ボリューム調整後のフレーズデータのうち、入力レベルが所定の閾値(スレッショルドレベル)を超えるフレーズデータに対し、コンプレッサ機能としての圧縮処理を施した後、フレーズデータを、McASPを介して対応するスピーカ120に出力させる。
ここで、コンプレッサ機能(圧縮処理)とは、フレーズデータ(音源データ)の入力レベル(入力音量)が予め設定した一定の閾値(スレッショルドレベル)を超えた場合、該フレーズデータに基づく再生音の出力音量の変化を設定した比率(レシオ、レイシオ、圧縮比)で抑え、所定の設定した時間で解放(リリース)するプロセスによって、当該再生音における出力音量の最大と最小の差(ダイナミックレンジ)を圧縮する処理である。
制御部1は、サウンドROM431aからEMIFを介して取り込まれたシーケンスコードをシーケンサ・モジュール42に入力する。本例の場合、制御部1は、8系統のシーケンサ・モジュール42を有し、サウンドROM431aからEMIFを介して入力された複数のシーケンスコードを、それぞれのシーケンサ・モジュール42に割り当てるようになっている。
このシーケンスコードとは、シーケンサが再生を行うためのパラメータを含んだ情報であり、かかるシーケンサ・モジュール42は、当該シーケンスコードを基に、他のモジュール(例えば、チャネル・モジュール41、ミキサー・モジュール43、ボリューム調整部47a、47b等)における再生・停止・一時停止・一時停止解除・フェードアウト・音量調整などを実行するモジュールである。
ここで、再生とはシーケンスコードを再生することであり、停止とはシーケンスコードを停止することである。該停止により、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41を停止させるようになっている。また、一時停止とはシーケンスコードを一時停止することであり、該一時停止により、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ・モジュール42は、当該一時停止によって、まず、フェードアウト停止中のチャネル・モジュール41を停止させる。次に、再生中、フェードイン中、フェードアウト一時停止中、フェードボリューム調整中のチャネル・モジュール41を一時停止させる。
また、一時停止解除とは一時停止されたシーケンスコードの再生を再開することであり、該一時停止を解除することにより、シーケンサ・モジュール42は使用中のチャネル・モジュール41に対して、以下の処理を実行するようになっている。すなわち、シーケンサ・モジュール42は、当該一時停止解除によって、まず、シーケンサ・モジュール42を一時停止したときに再生中、フェードイン中、またはフェードボリューム調整中であったチャネル・モジュール41の一時停止を解除する(このとき、一時停止解除時にはフェ
ードは追加されない)。次に、シーケンサ・モジュール42を一時停止したときに一時停止中、またはフェードアウト一時停止中であったチャネル・モジュール41は、そのまま解除することなく、一時停止のままにする。
また、フェードアウトとは、シーケンサ・モジュール42が使用中のチャネル・モジュール41のフェードアウトを停止させ、シーケンスコードを停止することである。さらに、音量調整とは、シーケンサ・モジュール42が再生中のチャネル・モジュール41における音量(ボリューム)を調整することである。
このように、音制御回路431は、制御部1によって各種モジュールを制御することにより、上述のような各種処理部3における各種処理を行った後のフレーズデータ(音源データ)をPCM出力部5に入力する。そして、該PCM出力部5にてパルス符号変調(PCM:Pulse Code Modulation)処理を行った後のフレーズデータをMcASPを介して外部のスピーカ120に出力するようになっている。
<コントロールRAM>
図769(a)は、音制御回路431が備えるコントールRAMのメモリマップの一例を示したものである。なお、同図(a)に示すアドレスは、コントロールRAMの先頭アドレスからのオフセット値である。なお、コントロールRAMを、公知のレジスタと読み替えてもよい。
音制御回路431は、不図示のコントロールRAMを内蔵しており、CPU404は、このコントロールRAMに割り当てられた(マッピングされた)各種コントロールRAMにデータを書き込んだり、各種コントロールRAMからデータを読み出したりすることで、音制御回路431を制御することが可能である。
例えば、コントロールRAMの先頭アドレスから4バイトの領域(0x0000 0000〜0x0000 0003)に割り当てられているマスターコントールRAMは、マスターボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このマスターコントロールRAMを介して、現在のマスターボリュームを読み出したり、マスターボリュームを設定したりすることが可能である。
また、出力チャネル・コントロールRAMは、モノラル出力のボリュームや、ステレオ出力のボリュームに関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、この出力チャネル・コントロールRAMを介して、モノラル出力のボリュームやステレオ出力のボリュームを設定することが可能である。
また、ミュート・コントロールRAMは、ミュート(消音)に関する制御に使用されるコントロールRAMである。CPU404は、このミュート・コントロールRAMを介して、チャネル1〜32を個別にミュートしたり、チャネル1〜32のミュートを個別に解除したりすることが可能である。
また、チャネル・コントロールRAMは、フレーズ(圧縮されたモノラル音源やステレオ音源)の再生制御に使用されるコントロールRAMであり、1〜32のチャネルに対応してチャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMの32個のチャネル・コントロールRAMが割り当てられている。CPU404は、このチャネル・コントロールRAMを介して、チャネル1〜32の各々で再生するフレーズを指定したり、チャネル1〜32の各々のボリュームを設定したり、チャネル1〜32の各々に対する再生制御などを行うことが可能である。
同図(b)は、チャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図であり、同図(c)は、チャネルと音の用途の対応関係を示した図である。
本例では、チャネル1〜20の20チャネルを、ステレオ音源を再生するためのチャネル(ステレオ01〜ステレオ20)として利用し、チャネル21〜32の12チャネルを、モノラル音源を再生するためのチャネル(モノラル01〜モノラル12)として利用している。例えば、ステレオ01とステレオ02は、主として、ステレオ音源のBGMを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル01は、主として、モノラル音源のセリフを再生するためのチャネルとして利用し、モノラル02は、主として、モノラル音源の効果音を再生するためのチャネルとして利用し、モノラル12は、モノラル音源のエラー音を再生するためのチャネルとして利用している。
同図(d)は、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるサウンドリストの一例を示した図である。第1副制御部400は、後述する音制御処理において、このサウンドリストを参照し、制御対象の音源に対応する各種制御情報(ボリューム情報、パン情報など)を取得した後に、取得した制御情報を、対応するコントロールRAMに設定する。
<音制御処理>
次に、図770〜図802を参照して、本実施形態の音制御処理について説明する。音制御処理は、図751に示した第1副制御部400のメイン処理におけるステップS315において実行される処理である。
従来では、図769に示したようなチャネル(チャンネル、以下同様)1〜32に音(楽曲、音声)データを設定する場合、音データは、それぞれの音データに対応したある特定のチャネル番号に固定的に設定されるように構成されていた。つまり、音データの設定時にどのチャネルで再生されるのかが決定され、チャネルAに対応づけられたBGMはチャネルAでのみ再生されていた。
本実施形態では、上記従来構成に加え、図769に示したようなチャネル(チャンネル、以下同様)1〜32に音(楽曲(BGMなど)、音声)データを設定する際、それぞれの音データに対応したある特定のチャネル番号に固定的に設定する構成に加え、空いているチャネルに振り分けて設定することが可能である。また、フリーチャネルに既に音データが設定されている場合であっても、その音データを上書きすることが可能である。
これにより、音データ(例えば、BGMなど)の出力のバリエーションを増やすことができる場合がある。以下この実施形態について詳細に説明する。
図770は、第1副制御部400のRAM408に設けられるテーブルの一例であり、同図(a)が本実施形態におけるボックスデータのテーブルの一例であり、同図(b)がパーツデータのテーブルの一例である。ボックスデータおよびパーツデータの概要については図756を参照して説明したものと同様である。
同図(a)に示すように、この例のボックスデータは、図756に示したボックスデータに加えて、No.103のボックスデータとして城下町背景を表示するための液晶コマンドと、パーツI(城下町背景の表示に対応した演出データ)とパーツJ(ショットBGM停止のための(1変動毎にBGMを停止するための)データ)を含んでいる。
また、不図示のボックスデータとして図柄デモを表示するための液晶コマンドとパーツJ(ショットBGM停止のためのデータ)を含んでいる。
また、同図(b)に示すように、この例のパーツデータは、図756に示したパーツデータに加えて、パーツI(城下町背景の表示に対応した演出データ)としては、サウンドレイヤ1に城下町背景用のBGMであるサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ1に城下町背景用の発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツJ(ショットBGM停止のためのデータ)としては、サウンドレイヤ1に図柄デモ用のBGMであるサウンドデバイスデータを含んでいる。
図771は、図770(b)のサウンドレイヤ(サウンドレイヤ1,2)内に含まれている音デバイスデータの一例である。各音デバイスデータは、複数のチャネル(後述する固定チャネルやフリーチャネル)にそれぞれ振り分けられて、スピーカ120から出力される。
図772は、第1副制御部400のROM406に予め記憶されるサウンドリストの一例を示した図である。第1副制御部400は、後述する音制御処理において、このサウンドリストを参照し、制御対象の音源(音源データ、音データ)に対応する各種制御情報(ボリューム情報、パン情報など)を取得した後に、取得した制御情報を、対応するコントロールRAMに設定する。
このサウンドリストには、各音源データ毎に、種別(モノラル/ステレオ)、再生時間(f:フレーム)、ボリューム(音量)情報(VOL)、左右スピーカのパン情報(LPan、RPan)が設定されている。
この音源データには、図771に示す音デバイスデータを構成するデータも含まれる。例えば、図771に示すNo.052の大広間背景の音デバイスデータは、図772に示すNo.104の大広間背景イントロBGMと、No.105の大広間背景ループBGMを含んで構成される。また、図771に示すNo.101の家紋役物動作の音デバイスデータは、図772に示すNo.301の家紋役物動作音と、No.302の家紋役物動作終了音(成功)と、No.303の家紋役物動作終了音(失敗)を含んで構成される。
図773は、本実施形態の音制御回路431が備えるチャネル・コントールRAM(図769参照)の一例を示したものである。同図(a)は、本実施形態の第一の方式におけるチャネル1・コントロールRAM〜チャネル32・コントロールRAMと、チャネルの対応関係を示した図であり、同図(b)、(c)は、本実施形態の第二の方式におけるレイヤと音の用途の対応関係を示した図であって、同図(b)は、チャネルとレイヤの対応関係を示した図であり、同図(c)は、レイヤと音の用途の対応関係を示した図である。
同図(a)を参照して、本例の第一の方式では、チャネル1〜4の4チャネルを、ステレオ音源を再生するためのチャネル(ステレオ01〜ステレオ02)として利用し、チャネル5〜10とチャネル31の7チャネルを、モノラル音源を再生するためのチャネル(モノラル01〜モノラル07)として利用する。また、チャネル1〜10およびチャネル31は、それぞれ設定される音データとチャネルとが一対一で紐付けられおり、チャネルの番号に対応した音データが設定される固定チャネルである。つまり、ステレオ01は例えば、固定チャネル01と固定チャネル02に設定するステレオ音源のデータとして設計された音データであり、ステレオ01として設計された音データは、チャネル1とチャネル2に設定される。また、モノラル01は例えば、固定チャネル05に設定するモノラル音源のデータとして設計された音データであり、当該音データは、他に空いているチャネルがあったとしてもチャネル5に設定される。
また、チャネル11〜30の20チャネルを、フリーチャネル(フリー01〜フリー20)として利用する。フリーチャネルは、設定される音データとチャネルとが一対一で紐付けられておらず、空いているチャネル(未使用チャネル)に設定可能なチャネルである。例えば、フリー01として設計された音データは、同図ではチャネル11に設定されているが、チャネル11に既に他の音データが設定されており、チャネル12が空いている(未使用チャネルがある)場合は、チャネル12に設定される。なお、フリーチャネルの番号(フリー01、02等)は、制御の都合上付与されたものであり、フリーチャネルとしての区別はない。
また、チャネル32は、システム音(例えば、エラーに関する報知音(エラー音))が設定されるシステムチャネル(システム)として利用している。
ステレオ音源の場合は、データを再生するために2チャンネル使用し、モノラル音源の場合は、データを再生するために1チャンネル使用する。尚、チャネル32はシステムチャネルであるので、チャンネル31はモノラル音源を再生するためのチャネルとして利用し、ステレオ音源の再生を不可としている。
また、同図(b)、(c)を参照して、本例の第二の方式では、レイヤによって音データを管理、制御する。レイヤは、チャネルとは異なりデータを管理するために使用する管理上の名称であり、フレーズの再生フレームやボリューム・パンのフレーム管理等を行う。また、レイヤでは管理上、ステレオ音源とモノラル音源の混在を可能としている。
同図(c)に示すように、レイヤは、固定レイヤ、フリーレイヤ、およびシステムレイヤに分類される。なお、他のレイヤとしてフリー全体停止レイヤ、フリー全体ボリュームレイヤがあってもよい。
固定レイヤは、実際のチャネル数(32チャネル)より多く(例えば、64チャネル)設けられる。実際のチャンネル数(32チャネル)よりも音データを多く設定可能なレイヤ(固定レイヤ)を有することにより、設計者がより自由に音データ(音源データ)の設計を行うことができる。同図(c)では固定レイヤ(の一部)として、固定レイヤ01〜固定レイヤ07の7レイヤを示している。固定レイヤ01〜固定レイヤ07は、それぞれ設定される音データとレイヤとが一対一で紐付けられており、固定レイヤの番号に対応した音データが設定されるレイヤである。
また、本例では、固定レイヤ01をステレオ音源(ステレオ01)として利用し、固定レイヤ02をステレオ音源(ステレオ02)として利用し、固定レイヤ03をモノラル音源(モノラル01)として利用し、固定レイヤ04をモノラル音源(モノラル02)として利用し、固定レイヤ05をモノラル音源(モノラル03)として利用し、固定レイヤ06をモノラル音源(モノラル04)として利用し、固定レイヤ07をモノラル音源(モノラル05)として利用する。
フリーレイヤは、設定される音データとレイヤとが一対一で紐付けられておらず、空いているレイヤ(未使用レイヤ)に設定可能なレイヤである。例えば、フリー01として設計された音データは、同図ではフリーレイヤ01に設定されているが、フリーレイヤ01に既に他の音データが設定されており、フリーレイヤ02が空いている場合(未使用レイヤの場合)は、フリーレイヤ02に設定される。あるいは、フリーレイヤ01に既に他の音データが設定されていても、当該音データに上書きしてフリーレイヤ01に設定される。なお、フリーレイヤの番号(フリー01、02等)は、制御の都合上付与されたものであり、フリーレイヤとしての区別はない。
このように、第二の方式では、固定レイヤ(固定レイヤ01〜固定レイヤ07)はその番号に対応した音データが設定される(固定レイヤに設定される音データは決められている)が、フリーレイヤ(フリーレイヤ01〜フリーレイヤ30)は空いているレイヤに音データが設定される。
システムレイヤは、同図(a)のシステムチャネルと同様に、システム音(エラー音など)が設定されるレイヤである。第二の方式においても、システム音(エラー音)の上書きを防ぐため、システムレイヤの音データは、予め決められたチャネル(チャネル32)に設定される。なお、システム音はモノラル音源で出力されるが、ステレオ音源であってもよい。
また、フリーレイヤ全体へ影響を与える機能として、フリーレイヤ全体停止機能とフリーレイヤ全体ボリューム設定機能がある。フリーレイヤ全体停止機能とは、フリーレイヤ1〜フリーレイヤ31で再生中のレイヤ全てを停止し、全体ボリュームをデフォルトに設定する機能レイヤであり、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能は、フリーレイヤ1〜フリーレイヤ31で再生中のレイヤ全てのボリュームを変化させ、全体ボリュームがデフォルトに設定されるまで保持する機能である。なお、フリーレイヤ全体停止機能は、上記のレイヤとは別のレイヤ(フリー全体停止レイヤ)として管理されていてもよいし、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能が上記のレイヤとは別のレイヤ(フリー全体ボリュームレイヤ)として管理されていてもよい。
同図(c)に示す各レイヤは、同図(b)に示す対応関係によって、チャネル1〜チャネル32に振り分けられる。第二の方式では、チャネル1〜チャネル31の31チャネルを、固定レイヤあるいはフリーレイヤが設定されるチャネルとして利用する。つまり、チャネル1〜チャネル31は、設定される音データとチャネルとが一対一で紐付けられておらず、同図(c)に示す固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも、空いている(未使用の)チャネルに設定可能である。
また、チャネル01〜チャネル31に既に他の音データが設定されていても、当該音データに上書きして固定レイヤ01〜固定レイヤ07およびフリーレイヤ01〜フリーレイヤ30の音データが設定可能である。具体的には、固定レイヤは、既に使用中のチャネルに同じ番号の固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)が設定されている場合、当該使用中のチャネルに今回設定する固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)のデータを設定(上書き)可能である。また、フリーレイヤの場合、後述する識別情報によって、使用中の特定のチャネルに対して、今回設定するフリーレイヤのデータを設定(上書き)可能である。
また、フリーレイヤ0〜フリーレイヤ30は、複数(この場合31)のフリーレイヤ全体として(一括して)、当該フリーレイヤに設定された音データの制御を可能としている。つまり、フリーレイヤ全体停止機能およびフリーレイヤ全体ボリューム設定機能を利用することにより、フリーレイヤ0〜フリーレイヤ30として設定された再生中の音データを全フリーレイヤについて停止したり、全フリーレイヤについてボリュームを変化させたり、初期値に設定することができる。
ところで、第一の方式の固定チャネルについては、設定される音データは一対一で紐付けられているため、音データの再生が不要となった場合など、ある固定チャネルに設定された音データを消去したり、別の音データで上書き(更新)したりする場合には、第1副制御部400は、当該固定チャネルを特定することができる。また、第二の方式の固定レイヤの場合も、第1副制御部400は使用中チャネルに対しては同じ番号の固定レイヤが設定されているチャネルを検索し特定することができる。これに対し、第一の方式のフリーチャネルおよび、第二の方式のフリーレイヤは、上書きすべき音データがどのチャネルに設定されているか、第1副制御部400が特定することができない。
そこで本実施形態では、音データに、当該音データが設定されている領域(フリーチャネルまたはフリーレイヤ)を特定するための識別情報を紐付け、識別情報に基づいて(例えば同一の識別情報であれば)音データの上書きを可能にしている。これにより、不要となった音データ(空いている第一の設定領域に設定された第一の音データ)が設定されている領域(フリーレイヤ、フリーチャネル)を特定することができ、当該音データ(第一の音データ)を他の音データ(第二の音データ)で上書きすることができる。識別情報は、フリーレイヤに音データが設定された時に、同時に設定される。
<音更新処理>
図774〜図779を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS315の音制御処理で実行される音更新処理(主に、第二の方式を採用した場合の音更新処理)の一例について説明する。
第1副制御部400は、外部から任意のデバイス番号がセットされると、図771に示す音デバイスデータ(サウンドデバイスデータ)を参照し、実行データをセットする。音デバイスデータは、音レイヤデータ(サウンドレイヤデータ)の先頭アドレスが登録されている。サウンドレイヤデータ(レイヤデータ)は、音デバイスデータのそれぞれに対応して設けられる一または複数のデータ配列であり、データをセットするレイヤ番号(例えば、固定レイヤ01、フリーレイヤ02など)、上書きの可否を判断するための上書き禁止レベルおよび上書き禁止解除レベルおよび、同じ音デバイスデータを受信した場合に破棄する同一コマンド破棄許可フラグ、音データ(音源データ、サウンドデータ)の先頭アドレス、ボリューム・パンデータの先頭アドレスなどの管理情報を含んでいる。例えば、図771に示すNo.52の大広間背景の音デバイスデータは、図772のNo.104の大広間背景イントロBGMとNo.105の大広間背景ループBGMを含んでおり、大広間背景の音デバイスデータの管理情報として、大広間背景イントロBGM用のサウンドレイヤデータと大広間背景ループBGMの用のサウンドレイヤデータが対応付けられている。
そして、任意のデバイス番号がセットされた場合、その番号の音デバイスデータのアドレス情報を取得し、当該アドレス情報を先頭に、終了データが検索されるまで、音データを展開する。
まず、図774を用いて、音更新処理について説明する。同図は、音更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、更新対象のレイヤ番号を更新し、ステップS1002に進む。ステップS1002では全てのレイヤの更新が完了したか否かを判定し、完了した場合はステップS1003に進み、そうでない場合はステップS1005に進む。
ステップS1003では、全てのフリーレイヤについて、ボリュームデータを更新し、処理を終了する。
ステップS1002に続くステップS1005では、当該音デバイスデータに対応する音データ(サウンドデータ)のパラメータを設定し、ステップS1007に進む。音データの管理情報(パラメータ)としては、例えば、設定された音データが実行中であることを示す実行中フラグ、音デバイスデータ番号、音データの先頭アドレス、上書き禁止解除レベル、同一コマンド破棄許可フラグ、音データの繰り返し回数を示すフレーズループカウンタ、出力中の音データ番号、実行中フレームカウンタ、一旦停止した音データの再開フレームを示す途中再生時間等を含んでいる。また、このパラメータは、サウンドレイヤデータ毎に設定される。
ステップS1007では、音データの実行中フラグを判定し、実行中フラグがオンの場合にはステップS1009に進み、そうでない場合はステップS1011に進む。
ステップS1009では音データ更新処理を行う。音データ更新処理については後述する。ステップS1011では、ボリューム・パンデータの管理情報(パラメータ)としては、設定されたボリューム・パンデータが実行中であることを示す実行中フラグ、再生ボリュームの値、パン値、演出開始時間など)を設定し、ステップS1013に進む。
ステップS1011では、ボリューム・パンデータの実行中フラグを判定し、実行中フラグがオンの場合にはステップS1015に進み、そうでない場合はステップS1017に進む。
ステップS1015ではボリューム・パンデータ更新処理を行い、ステップS1017に進む。
ステップS1017では、音データとボリューム・パンデータの設定がいずれも待機中であるか否かを判定し、いずれも待機中の場合はステップS1019に進み、そうでない場合はステップS1001に戻る。ステップS1019では、フリーレイヤに設定された各種情報を初期化し、ステップS1001に戻る。
音データとボリューム・パンデータとを個別に管理しているため、フリーレイヤに音データとボリューム・パンデータのどちらか一方の情報が設定されている(残っている)場合には、フリーレイヤを初期化(開放)しないようにしている。すなわち、ステップS1017の判定において、音データとボリューム・パンデータのいずれもが待機(データが設定されていない)場合にのみ、フリーレイヤを初期化(開放)する。なお、固定レイヤとシステムレイヤは本ステップでは初期化(開放)しない。
<音データ更新処理>
図775は、図774に示した音更新処理のうち、音データ更新処理(ステップS1009)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、更新対象のレイヤ(レイヤ番号)の音データを設定し、ステップS1103に進む。ステップS1103では、次の演出の開始フレームに到達したか否かを判定し、到達した場合はステップS1105に進み、そうでない場合はステップS1131に進む。
ここで、次の「演出」とは、あらかじめ設定されたフレームごとに設定されているデータのかたまりをいう。具体的に説明すると、演出は、たとえば0フレーム目に、図772に示す音源データ番号としてNo.105(大広間背景ループBGM)、繰返数を1(すなわち、繰り返し無し)と設定し、300フレーム目に音源データ番号として停止データ番号(記号、定数)、繰返数を1と設定し、最後のフレームの音源データ番号と繰返数にフレームの最後であることを示す終了データ(記号、定数)をそれぞれ設定している音データのかたまりである。そして、この演出には音データを構成するデータ配列にあらかじめ開始フレームが設定されている。そしてこの演出を実行すると、0〜299フレーム目までは大広間背景ループBGMを1回も繰り返さずに出力し、300フレーム目で大広間背景ループBGMの出力を停止し、次回の更新にて終了データを設定する。
本ステップS1103では、この演出に予め設定された開始フレームに到達したか否かを判定する。
ステップS1105では、演出開始時間が先頭(0フレーム目)であるか否かを判定し、先頭でない場合はステップS1107に進み、先頭の場合はステップS1109に進む。
ステップS1107では、途中再生をするため、音データのパラメータの一部(フレーズループカウンタ、実行中フレームカウンタ、途中再生時間)を設定し、ステップS1109に進む。
ステップS1109では、書き込み位置を次のデータ(例えば、上述した演出の場合、300フレーム目のデータ列)に移動し、音データを展開する。本ステップでは、次の演出開始時間に設定されるデータアドレスを設定し、ステップS1111に進む。
ステップS1111では、音データ(音源データ)番号に停止データ番号(停止フレーズ番号)が設定されているか否かを判定し、設定されている場合はステップS1113に進み、設定されていない場合は、ステップS1119に進む。
ステップS1113では、チャネル(チャンネル)獲得処理を実行し、ステップS1115に進む。チャネル獲得処理については後述する。ステップS1115では、更新対象のレイヤがチャネルに割り当てられているか否かを判定し、割り当てられている場合にはステップS1117に進み、そうでない場合はステップS1119に進む。
ステップS1117では、割り当てられているチャネルに設定された音データの再生を停止し、ステップS1119に進む。
ステップS1119では、音データ番号に停止データ番号が設定されているか否かを判定し、設定されている場合はステップS1131に進み、設定されていない場合は、ステップS1121に進む。
ステップS1121では、音データの再生を先頭から開始するか否かを判定し、そうでない場合(先頭から開始しない場合)にはステップS1123に進み、先頭から開始する場合にはステップS1125に進む。
ステップS1123では、途中再生時間を設定し、ステップS1125に進む。ステップS1125では、チャネル(チャンネル)獲得処理(後述する)を実行し、ステップS1127に進む。
ステップS1127では、音データを再生するため、音制御回路431に音データを設定する。ステップS1129では、出力中の音データ番号を取得し、記憶する。音データの出力中に割り込みで別の音データ(たとえば、エラー音などのシステム音のデータ)が出力され、再度元の音データに復帰する場合、直前の音(音源)データを記憶しておけば、出力中の音データに元々設定されていたボリュームデータ(音の出力ボリュームデータ)を復帰することができる。なお、出力ボリュームデータは、盤面裏側に設けられているボリュームつまみの設定値、音データに設定されたボリューム値および、ユーザーにより設定されたボリューム値とから算出される。
ステップS1129に続くステップS1131では実行中フレームカウンタをインクリメント(+1)し、ステップS1133に進む。
ステップS1133では、音データが終了したか(終了コードが設定されているか)否かを判定し、終了した場合にはステップS1135に進み、そうでない場合はステップS1139に進む。
ステップS1135では、音データのパラメータの実行中フラグをオフに設定し、ステップS1137に進む。ステップS1137では、音データのパラメータである実行中フレームカウンタを「終了データ」に設定し、ステップS1139に進む。ステップS1139ではチャネル(チャンネル)開放処理を実行する。チャネル開放処理については後述する。
<チャネル獲得処理>
図776は、図775に示した音データ更新処理のうち、チャネル(チャンネル)獲得処理(ステップS1125)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1201では、範囲外のレイヤ番号、あるいはフリーレイヤ全体を対象とした設定であるか(フリーレイヤ全体停止機能あるいはフリーレイヤ全体ボリューム設定機能に対応する番号であるか)否かを判定し、そうである場合はステップS1203に進み、範囲外のレイヤ番号が設定されていない、あるいはフリーレイヤ全体を対象とした設定でない場合はステップS1205に進む。ステップS1201では、処理の対象としてありえないレイヤ番号が指定されている場合、あるいは、フリーレイヤ全体として音の再生を停止する(フリーレイヤとして再生しているチャネルの全てについて音の再生を停止する)機能(フリーレイヤ全体停止機能)に対応する番号である場合、あるいは、フリーレイヤ全体として音のボリュームを変更する(フリーレイヤとして再生しているチャネルの全てについて音のボリュームを変更する)機能(フリーレイヤ全体ボリューム設定機能)に対応する番号が設定されているかを判定する。なお、フリーレイヤ全体停止機能、及びフリーレイヤ全体ボリューム設定機能は、データ作成時に設定される。
ステップS1203では、当該チャネル(チャンネル)が未獲得であることを示すチャネル番号を設定し、処理を終了する。
ステップS1205では、システムレイヤであるか否かを判定し、システムレイヤの場合はステップS1207に進み、そうでない(システムレイヤでない)場合はステップS1209に進む。
ステップS1207では、システムレイヤ用のチャネル番号(チャネル32)を設定し、処理を終了する。
ステップS1209では使用中チャネル獲得処理(後述する)を実行し、ステップS1211に進む。ステップS1211では設定対象のレイヤ(固定レイヤ)のレイヤ番号と同じレイヤ番号が設定されたチャネルが検出されたか否かを判定し、検出されなかった場合はステップS1213に進み、そうでない場合(検出された場合)は処理を終了する。
ステップS1213では未使用チャネル獲得処理を実行する。未使用チャネル獲得処理については後述する。
固定レイヤの場合、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあれば、そのままそのチャネルを使用し、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがない場合は、空いている(未使用の)チャネルを使用する。ただし、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあっても、音源タイプがステレオ音源の場合(連続した2つのチャネルを確保する必要がある場合)などには、未使用のチャネルを使用する場合もある。また、フリーレイヤの場合には、未使用のチャネルを使用する。
<使用中チャネル獲得処理>
図777は、図776に示したチャネル獲得処理のうち、使用中チャネル獲得処理(ステップS1209)の流れを示すフローチャートである。
チャネルに、音デバイスデータ(音データ)デバイスデータの設定をするためには、今回音データを設定するレイヤのレイヤ番号と、音源タイプを含む管理情報を利用する。
ステップS1301では、チャネルが未獲得である(音データの設定のために獲得されていないチャネルである)ことを示すチャネル番号を設定し、ステップS1302に進む。ステップS1302では、確認対象のチャネル番号を更新し、ステップS1303に進む。
ステップS1303では、全てのチャネルの確認が完了したか否かを判定し、完了している場合は処理を終了し、そうでない場合(完了していない場合)はステップS1305に進む。
ステップS1305では、対象のチャネルに設定されたレイヤ番号が、今回設定するレイヤ番号と一致するか否かを判定し、一致しない場合はステップS1303に進み、一致する場合はステップS1307に進む。
このように、レイヤ番号が一致する場合(同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあれば)、そのままそのチャネルを使用する。つまり、固定レイヤの場合、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあれば、そのままそのチャネルを使用し、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがない場合は、空いている(未使用の)チャネルを使用する。
また、フリーレイヤの場合も本ステップにおいてレイヤ番号の一致を判定する。つまり、フリーレイヤであっても、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあれば、そのままそのチャネルを使用し、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがない場合は、空いている(未使用の)チャネルを使用する場合がある。このため、フリーレイヤの領域が少数の場合には、既に設定されているフリーレイヤの音データが上書きされる可能性がある。例えば、フリー01に音データが設定されて出力されている場合、新たにフリー01に音データが設定されると、先のフリー01の音データが上書きされる可能性がある。またこの場合、制御的に設定されているフリーレイヤの番号(例えば、フリー01、フリー02・・・)の一致を判定するのみであり、音データの内容は判定されない。つまり、フリー01にはフリーレイヤとして設計された任意の音データが設定され、フリー01の内容によらず、レイヤ番号が一致すると上書きされてしまう場合がある。
そこで、本実施形態ではフリーレイヤを多数設けることで、フリーレイヤ同士の上書きを防止している。一方で、フリーレイヤに任意に設定された特定の音データに対して上書きを可能とするために、識別情報を用いて当該音データの特定を可能としている。
なお、上記の如く本実施例では、フリーレイヤを多数設けることで、フリーレイヤ同士の上書きを防止しているが、フリーレイヤの番号が一致した場合には、音データの内容によらず、上書きするように構成してもよい。また、レイヤ番号の一致の判定は、固定レイヤのみ行い、フリーレイヤについてはレイヤ番号の一致の判定を行わないようにしてもよい。
ステップS1307では、再生中の音データを停止し、ステップS1309に進む。ステップS1309では、音源タイプがモノラル音源であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1311に進み、そうでない場合(モノラル音源でない場合)はステップS1317に進む。
ステップS1311では、現在再生中の音データ(図775に示す音データ更新処理のステップS1129で取得した音データ)の音源タイプがステレオ音源であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1313に進み、そうでない場合(ステレオ音源でない場合)は、ステップS1303に進む。
ステップS1313では再生する音データの音源タイプをモノラル音源に更新し、ステップS1315に進む。ステップS1315では奇数番号のチャネルを未使用チャネル(空きチャネル)に設定し、ステップS1303に進む。
ステップS1309で音源タイプがモノラル音源でないと判断された場合に進むステップS1317では、現在再生中の音データの音源タイプがモノラル音源であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1319に進み、そうでない場合(モノラル音源でない場合)は、ステップS1303に進む。
ステップS1319では、現在使用中のチャネルが奇数番号のチャネルであるか否かを判定し、偶数番号のチャネルの場合はステップS1321に進み、奇数番号のチャネルである場合はステップS1325に進む。
ステップS1321では、現在使用中のチャネルの番号がチャネル31であるか否かを判定し、チャネル30でない場合はステップS1323に進み、チャネル31の場合はステップS1325に進む。
音源タイプがステレオ音源の場合、奇数チャネルとその次のチャネル(たとえば、チャネル1とチャネル2)の2つが設定されるようになっている。ここでチャネル31にステレオ音源の音源データを入れようとすると、システムチャネルに設定されるチャネル32も上書きしてしまうことになってしまう。そこで、ステップS1321において現在使用中のチャネルの番号がチャネル31であるか否かを判定している。
なお、この実施例では、ステレオ音源が奇数チャネルN−1と偶数チャネルNに設定される構成を例に説明しているが、偶数チャネルNと奇数チャネルN+1であってもよく、最初のチャネルが奇数、偶数問わず連続する2つのチャネルであれば設定可能であってもよく、不連続の空きチャネルが2つで設定可能であってもよい。また、ステレオ音源の場合のチャネルの占有数は2つに限らず、2つ以上であってもよい。
また、ステップS1321において、現在使用中のチャネルの番号がチャネル32であるか否かを判定するようにしてもよい。
ステップS1323では、現在使用中のチャネルの次の番号のチャネルが使用中であるか否かを判定し、使用中である場合はステップS1325に進み、使用中でない場合は、ステップS1329に進む。
ステップS1325では、現在使用中のチャネルを未使用チャネル(空きチャネル)に設定し、ステップS1327に進む。ステップS1327ではチャネル未獲得を示すチャネル番号を設定し、ステップS1303に進む。なお現在使用中のチャネルの次のチャネルが使用中の場合であっても、当該現在使用中のチャネルを未使用チャネルにしないようにしてもよい。その場合、S1307で停止していた音データの再生を再開するような処理(例えば、停止した時点から再生、停止していた期間分だけ進ませて途中再生、あらかじめ決められた途中再生タイミングから再生等)を行ってもよい。
ステップS1323において、現在使用中のチャネルの次の番号のチャネルが使用中でないと判定された場合に進むステップS1329では、音源タイプをステレオ音源に更新し、ステップS1331に進む。ステップS1331では、ステレオ音源の場合には連続したチャネルを使用するため、対象のチャネルの次の番号のチャネルの音源タイプをステレオ音源に更新し、ステップS1333に進む。
ステップS1333では、対象のチャネルの次の番号のチャネルのレイヤ番号を、今回対象となっているチャネルと同じレイヤ番号に設定し、ステップS1303に進む。
<未使用チャネル獲得処理>
図778は、図776に示したチャネル獲得処理のうち、未使用チャネル獲得処理(ステップS1213)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1401では、チャネルが未使用であることを示すチャネル番号を設定し、ステップS1402に進む。ステップS1402では確認対象のチャネル番号を更新し、ステップS1403に進む。ステップS1403では、全てのチャネルの確認が完了したか否かを判定し、完了している場合は処理を終了し、そうでない場合(完了していない場合)はステップS1405に進む。
ステップS1405では、対象となるチャネルに(固定レイヤの)レイヤ番号の設定があるか否かを判定し、設定がある場合にはステップS1403に進み、設定がない場合にはステップS1407に進む。
ステップS1407では、音源タイプがモノラル音源であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1409に進み、そうでない場合(モノラル音源でない場合)はステップS1413に進む。
ステップS1409では、チャネル番号を設定し、ステップS1411では、確認対象のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1403に進む。
ステップS1407で音源タイプがモノラル音源でないと判断された場合に進むステップS1413では、確認対象のチャネルが偶数番号のチャネルであるか否かを判定し、偶数番号のチャネルである場合はステップS1415に進み、奇数番号のチャネルである場合は、ステップS1403に進む。
ステップS1415では、確認対象のチャネルの番号がチャネル31であるか否かを判定し、チャネル30の場合はステップS1417に進み、チャネル31の場合はステップS1403に進む。
ステップS1417では、現在使用中のチャネルの次の番号のチャネルが使用中であるか否かを判定し、使用中でない場合はステップS1419に進み、使用中である場合は、ステップS1403に進む。
ステップS1419では、確認対象のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1421に進む。ステップS1421では、確認対象のチャネルの次の番号のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1403に進む。
今回設定するレイヤが固定レイヤの場合、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあればそのままそのチャンネルを使用し、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがなければ空いているチャンネル(未使用チャネル)を使用する。
ここで、未使用チャネルを使用する場合には、音源タイプがモノラル音源の場合には未使用の1チャネル(チャネル番号は偶数、奇数のいずれでも可)を獲得する。一方、音源タイプがステレオ音源の場合には、連続した2チャネルを確保する必要があるため、同じレイヤ番号で使用しているチャネルがあってもそのままそのチャンネルを使用することができない場合がある。
つまり、未使用チャネルを使用する場合には、ステレオ音源の場合には、チャネル番号が偶数で始まる連続した未使用の2チャネルを獲得する。具体的には、未使用チャネルのチャネル番号が奇数であれば、チャネル番号が偶数の別の未使用チャネルを獲得する。また、未使用チャネルの次チャネルが使用中の場合、次の未使用チャネルを獲得する。
また、使用中チャネルを使用する場合、現在再生している音源タイプがステレオ音源で今回設定する音源タイプもステレオ音源の場合は、そのチャネルをそのまま使用する。また、現在再生している音源タイプがステレオ音源で、今回設定する音源タイプがモノラル音源の場合、そのチャネルをそのまま使用し、奇数チャネル側を未使用に設定する。また、現在再生している音源タイプがモノラル音源で、今回設定する音源タイプがステレオ音源の場合には、次の未使用のチャンネルを使用するが、次の未使用チャネルの先頭のレイヤ番号が奇数の場合、あるいは、連続する次のチャネルが使用中の場合は、使用中チャネルは使用せず、先頭のレイヤ番号が偶数且つ連続して2つ空いているチャネル(未使用チャネル)を獲得する。連続する次のチャネルが使用中の場合はさらに、使用中のチャネルを未使用(サウンド停止)にする。
未使用チャネルが、チャネル31の場合、モノラル音源は使用できるが、ステレオ音源はチャネル32がシステムチャネルのため使用できない。また、現在使用中のチャネルがチャネル31の場合、ステレオ音源の場合には当該チャネル31を未使用(サウンド停止)にした後、別の空いているチャネルを獲得する。
<チャネル開放処理>
図779は、図775に示した音データ更新処理のうち、チャネル開放処理(ステップS1139)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1501では、範囲外のレイヤ番号、あるいはフリーレイヤ全体を対象とした設定であるか否かを判定し、そうである場合は処理を終了し、範囲外のレイヤ番号が設定されていない、あるいはフリーレイヤ全体を対象とした設定でない場合はステップS1503に進む。ステップS1501では、処理の対象としてありえないレイヤ番号が指定されている場合、あるいは、フリーレイヤ全体として音の再生を停止する機能(フリーレイヤ全体停止機能)の番号である場合、あるいは、フリーレイヤ全体として音のボリュームを変更する機能(フリーレイヤ全体ボリューム設定機能)の番号が設定されているかを判定する。
ステップS1503では、当該レイヤがシステムレイヤであるか否かを判定し、システムレイヤの場合は処理を終了し、そうでない(システムレイヤでない)場合はステップS1504に進む。
ステップS1504では、確認対象のチャネル番号を更新し、ステップS1505に進む。ステップS1505では、全てのチャネルの確認が完了したか否かを判定し、完了した場合は処理を終了し、完了していない場合はステップS1507に進む。
ステップS1507ではレイヤ番号が確認対象のチャネルのレイヤ番号と一致するか否かを判定し、一致しない場合はステップS1505に進み、一致する場合はステップS1509に進む。ステップS1509では、確認対象のチャネルが偶数番号のチャネルであるか否かを判定し、そうで有る場合はステップS1511に進み、そうでない(奇数番号のチャネルである)場合は、ステップS1513に進む。
ステップS1511では、確認対象のチャネルの次の番号のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1513に進む。ここで、確認対象のチャネルの次の番号のチャネルのレイヤ番号はチャネル未使用を示すレイヤ番号(チャネル未獲得を示すレイヤ番号と同じ)である。また、音源タイプは、モノラル音源に設定(更新)するが、モノラル音源への更新をせず、音源タイプの設定前と同じ音源(設定前がモノラル音源であれば、モノラル音源、あるいは設定前がステレオ音源であればステレオ音源)のままにしていてもよく、音源タイプがステレオ音源の場合のみ音源タイプをモノラル音源または空きデータ設定してもよく、音源タイプを空きデータにしていてもよい。ステップS1513では、確認対象のチャネルのレイヤ番号と音源タイプを更新し、ステップS1505に進む。
なお、上記の実施形態では、主に、第二の方式を採用した場合の音更新処理の一例について説明したが、上述の音更新処理は、第一の方式であっても同様に実施をすることができる。その場合には、図774〜図779に示した各処理において「レイヤ」と記載されている部分を「チャネル」に読み替え、図776のチャネル獲得処理のステップS1209以降において、使用中の固定チャネルを獲得し、獲得された使用中の固定チャネルに設定しようとしているチャネル番号を設定し、ステップS1213の未使用チャネル獲得処理を実行せずに処理を終了するように変更する。
<音設定処理>
次に、図780〜図786を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS309の演出制御処理で実行される音設定処理の一例について説明する。
図780は、音設定処理の流れを示すフローチャートである。音設定処理は、液晶制御部からの戻りコマンドを第1副制御部400が受信した場合に呼び出される処理の一つである。
ステップS1601では、出力する音種別に対応するデータテーブルを設定する。音種別とは、例えば、エラー音などのシステム用の音データおよび、演出用の音データ(BGM、音声など)の種別をいう。
ステップS1603では、音種別がシステム音であるか否かを判定し、そうである場合はステップS1605に進み、そうでない場合はステップS1607に進む。
ステップS1605では、システム音フラグを設定し、ステップS1607に進む。ステップS1607では、固定レイヤとフリーレイヤとを振り分けるレイヤ番号取得処理を行い、処理を終了する。レイヤ番号取得処理については後述する。
<レイヤ番号取得処理>
図781は、図780に示した音設定処理のうち、レイヤ番号取得処理(ステップS1607)の流れを示すフローチャートである。
ステップS1701では、フリーレイヤ全体停止機能が設定されているか否かを判定し、そうである場合はステップS1703に進み、そうでない場合はステップS1705に進む。なお、フリーレイヤ全体停止機能は、データ作成時に設定される。
ステップS1703では、フリーレイヤとして再生しているチャネルの全てについて音の再生を停止する処理(全フリーレイヤ停止処理)を行い、処理を終了する。全フリーレイヤ停止処理では、フリーレイヤの全てにそれぞれ設定されているデータを停止(中断)し、フリーレイヤおよびチャネルを開放する。また、フリーレイヤそれぞれのボリューム値もデフォルトに戻す。なお、全フリーレイヤ停止処理と記載した場合の「全フリーレイヤ」とは、「全てのフリーレイヤについて設定される」という意味であり、別のレイヤの存在を意味するものではない。
ステップS1705では、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能が設定されているか否かを判定し、そうである場合はステップS1707に進み、そうでない場合はステップS1709に進む。なお、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能は、データ作成時に設定される。
ステップS1707では、フリーレイヤとして再生しているチャネルの全てについて音のボリュームを設定(変更)する処理(全フリーレイヤボリュームデータ設定処理)を行い、処理を終了する。全フリーレイヤボリュームデータ設定処理では、フリーレイヤの全てにそれぞれ設定されているデータのボリュームを変化させる。なお、全フリーレイヤボリュームデータ設定処理と記載した場合の「全フリーレイヤ」とは、「全てのフリーレイヤについて設定される」という意味であり、別のレイヤの存在を意味するものではない。
ステップS1709では、システムレイヤであるか否かを判定し、システムレイヤである場合はステップS1711に進み、そうでない場合はステップS1715に進む。ステップS1711では、システムレイヤ番号を取得し、ステップS1713に進む。ステップS1713ではデータ設定処理を行い、処理を終了する。データ設定処理は、図772に示す音データを設定する処理であり、詳細については後述する。
ステップS1709において、システムレイヤでないと判定された場合に進むステップS1715では、フリーレイヤであるか否かを判定し、フリーレイヤである場合はステップS1717に進み、そうでない場合はステップ1721に進む。
ステップS1717では、利用可能フリーレイヤ取得処理(後述する)を実行し、ステップS1719のデータ設定処理(後述する)に進む。
ステップS1715でフリーレイヤではないと判定された場合は、対象のレイヤは固定レイヤであるので、ステップS1721では固定レイヤ番号を取得し、ステップS1723のデータ設定処理(後述する)に進む。
固定レイヤの場合、音データを設定するためのレイヤ番号は、当該固定レイヤの番号(固定レイヤ番号)をそのまま取得する(ステップS1721)。一方、フリーレイヤの場合、その番号は任意であるため、フリーレイヤは、管理情報として、音データを設定するフリーレイヤを特定するための識別情報(属性)と使用中フラグを有している。識別情報は、フリーレイヤに音データが設定された時に同時に設定される、音データに紐付けられた情報である。
そして、音データを設定するフリーレイヤは、識別情報が一致するもの(識別情報として同じ番号が設定されているもの)が存在する場合はそのフリーレイヤを使用し、識別情報が一致するものが存在しない場合は、未使用のフリーレイヤを使用する。また、識別情報として「無」が設定されている場合も(識別情報「無」のフリーレイヤに上書きをするのではなく)、未使用のフリーレイヤを利用する。
すなわち、利用可能フリーレイヤ取得処理(ステップS1717)では、識別情報が一致するレイヤを検索し、同じ識別情報で使用しているレイヤがあればそのレイヤ番号をフリーレイヤ番号として使用し、同じ識別情報で使用しているレイヤが検索できなかった場合は、未使用のフリーレイヤ番号を使用する。
<データ設定処理>
図782および図783は、図781に示したレイヤ番号取得処理のうち、データ設定処理(ステップS1713,S1719、S1723)の流れを示すフローチャートである。
図782を参照して、ステップS1801では、設定の対象となるレイヤの音データ、およびボリューム・パンデータについて管理情報(の先頭アドレス)を取得し、ステップS1803に進む。
ステップS1803では、設定の対象となるレイヤの(対象となるレイヤに設定されているレイヤデータの)同一データ破棄許可フラグを判定し、オンの場合はステップS1805に進み、オフの場合は、ステップS1811に進む。ここで、同一データ破棄許可フラグとは、音データのフレーズ(音データの少なくとも一部)の再生中に同一フレーズの再生要求を受けた場合に破棄することを許可するためのフラグである。すなわち、同一データ破棄許可フラグがオンである場合には、後から設定される予定の音デバイスデータ(またはその内容)が同じであると、当該後から設定される予定の音デバイスデータが破棄される。
ステップS1805では、音データ一致判定処理(後述する)を行い、ステップS1807に進む。ステップS1807では、音データが一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS1809に進み、そうでない場合はステップS1811に進む。ステップS1809では、対象レイヤの音データの次に設定予定であった音データを破棄し、ステップS1811に進む。
つまり、同一データ破棄許可フラグがオンの場合、現在設定されている音デバイスデータ(音データ)と今回設定する予定のレイヤの音デバイスデータ(音データ)を比較し、デバイスデータの番号が一致する場合、音データが一致する場合、音データの内容(演出開始フレーム数、フレーズ番号、フレーズ繰り返し数)が完全に一致する場合、のいずれかの場合に、設定する予定のデータが破棄される。
ステップS1811では、現在設定されている音デバイスデータの上書き禁止レベルと今回設定する予定のレイヤ(に設定されているレイヤデータ)の上書き禁止解除レベルとを比較し、上書き禁止レベルが上書き禁止解除レベル以上である場合はデータの設定を行わずに処理を終了し、上書き禁止レベルが上書き禁止解除レベルより小さい場合はステップS1813に進む。
ここで、上書き禁止レベルとは、実行中のレイヤの管理情報(レイヤデータ)の上書きを禁止するレベルであり、範囲は0〜2である。上書き禁止を設定するには、上書き禁止レベルを使用する。具体的には、上書き禁止レベルが0の場合は、上書き可能であり、上書き禁止レベルが1および2の場合は条件付きで上書き可能である。尚、レイヤデータが終了(フレーズ再生終了等)した場合、上書き禁止状態は保持される。
また、上書き禁止解除レベルは、上書き禁止を解除するレベルを示し、範囲は0〜2である。上書き禁止解除レベルは、比較する上書き禁止解除レベルと同一レベル以上の場合に、上書き禁止を解除する。すなわち、新たなデータで上書き禁止を解除するには現在設定されている上書き禁止レベル以上のレイヤデータをセットする。
例えば、現在のレイヤデータの上書禁止レベルが「2」で、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止解除レベルが「1」の場合、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止解除レベルが現在のレイヤデータの上書禁止レベルより小さいので、上書禁止を解除できない(データを上書きすることができない)。
また、例えば、現在のレイヤデータの上書禁止レベルが「2」で、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止レベルが「3」、上書禁止解除レベルが「2」の場合、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止解除レベルが現在のレイヤデータの上書禁止レベルと等しいので上書禁止を解除できる(データを上書することができる)。この場合、上書禁止レベルは「3」に更新される。
また、例えば、現在のレイヤデータの上書禁止レベルが「2」で、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止レベルが「1」、上書禁止解除レベルが「3」の場合、今回設定予定のレイヤデータの上書禁止解除レベルが現在のレイヤデータの上書禁止レベルより大きいので上書禁止を解除できる(データを上書することができる)。この場合、上書禁止レベルは「1」に更新される。
ステップS1813では、今回設定予定の対象レイヤデータの上書き禁止レベルと上書き禁止解除レベルを取得し、ステップS1815に進む。
ステップS1815では、対象レイヤに音データが設定されているか否かを判定し、設定されている場合にはステップS1817に進み、設定されていない場合はステップS1825に進む。対象レイヤが固定レイヤの場合には、音データが設定されていない場合もあり、ステップS1815で判定する。
ステップS1817では、音データの各種パラメータを設定し、ステップS1819に進む。ステップS1819では、音データが終了データであるか(音データに終了コードが設定されているか)否かを判定し、終了データである場合はステップS1821に進み、そうでない場合は、ステップS1825に進む。ステップS1821では、音データの実行中フラグにオフを設定し、ステップS1823に進む。
ステップS1823では、チャネル開放処理を行う。従来では、音データが終了しても(終了データであっても)チャネルを占有している場合があったが、本実施形態では、音デーが終了した場合は本ステップによってチャネルを開放し、他のデータの設定を可能にしている。このチャネル開放処理の詳細については、後述する。ステップS1823の後はステップS1825に進む。
ステップS1825では、対象レイヤにボリューム・パンデータが設定されているか否かを判定し、設定されていない場合にはステップS1833に進み、設定されている場合にステップS1827に進む。
ステップS1827では、ボリューム・パンデータの各種パラメータを設定し、ステップS1829に進む。ステップS1829では、ボリューム・パンデータが終了フレームであるか否かを判定し、終了フレームである場合はステップS1831に進み、そうでない場合はステップS1833に進む。ステップS1831では、ボリューム・パンデータの実行中フラグにオフを設定し、ステップS1833に進む。
図783は、図782のフローチャートに続く処理の流れを示すフローチャートであり、ステップS1833では、音データの再生開始位置が先頭であるか否かを判定し、先頭の場合は、ステップS1841に進み、そうでない場合は、ステップS1835に進む。
ステップS1835では、音データの途中再生開始位置を検索し、ステップS1837に進む。ステップS1837では、途中再生に関連するデータがエラー値であるか否かを判定し、エラー値である場合は、ステップS1839に進み、そうでない場合は、ステップS1841に進む。例えば、音データが100フレームから構成されている場合に、途中再生開始位置が120フレームなどに設定されている場合、途中再生に関連するデータがエラー値であると判定する。
ステップS1839では、チャネル開放処理を行う。チャネル開放処理については、後述する。ステップS1841では、音データの再生開始位置に対応した各種パラメータを再設定し、ステップS1843に進む。例えば、音データが0〜100フレームまでの曲Aと101フレーム〜200フレームまでの曲Bで構成されており、120フレームから途中再生を開始する場合などに、本ステップにおいて、曲Bの20フレーム目から開始するよう、音データのパラメータを再設定する。その後、ステップS1843では、図782のS1813にて取得した上書き禁止レベルを対象レイヤに設定し、処理を終了する。
<利用可能フリーレイヤ取得処理>
図784は、図781に示したレイヤ番号取得処理のうち、利用可能フリーレイヤ取得処理(ステップS1717)の流れを示すフローチャートである。利用可能フリーレイヤ取得処理では、識別情報が一致するレイヤデータが設定されているレイヤを検索し、同じ識別情報で使用しているレイヤがあればそのレイヤ番号をフリーレイヤ番号として使用し、同じ識別情報で使用しているレイヤが検索できなかった場合は、未使用のフリーレイヤ番号を使用する。
まず、ステップS1901では、識別情報が設定されているレイヤ番号(識別情報有レイヤ番号)を検索する識別情報有レイヤ番号検索処理を行い、ステップS1903に進む。識別情報有レイヤ番号検索処理については、後述する。
ステップS1903では、識別情報が設定されているレイヤ番号の有無を判定し、識別情報有レイヤ番号が無い場合は、ステップS1905に進み、有る場合は、ステップS1909に進む。
ステップS1905では、未使用フリーレイヤ検索処理を行いステップS1907に進む。未使用フリーレイヤ検索処理については後述する。
ステップS1907では、フリーレイヤがすべて使用中であるか否かを判定し、使用中の場合は処理を終了し、使用中でない場合はステップS1911に進む。ステップS1909では、利用可能なフリーレイヤの番号を取得し、処理を終了する。
図785は、図784に示した利用可能フリーレイヤ取得処理における識別情報有レイヤ番号検索処理(ステップS1901)、および未使用フリーレイヤ検索処理(ステップS1905)の処理の流れを示すフローチャートである。
<識別情報有レイヤ番号検索処理>
同図(a)に示すように、識別情報有レイヤ番号検索処理のステップS2001では、フリーレイヤに設定されているデータに識別情報がない(設定されていない)ことを示すレイヤ番号を取得し、ステップS2003に進む。ステップS2003では、今回取得するフリーレイヤに識別情報が設定されているか否かを判定し、設定されていない場合は処理を終了し、設定されている場合は、ステップS2004に進む。
ステップS2004では、確認対象のフリーレイヤを更新し、ステップS2005に進む。ステップS2005では、フリーレイヤの全てについて識別情報の有無を検索したか否かを判定し、全て検索した場合には処理を終了し、そうでない場合にはステップS2007に進む。
ステップS2007では、今回取得するフリーレイヤと確認対象のフリーレイヤの識別情報が一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS2009に進み、そうでない場合は、ステップS2005に進む。ステップS2009では、確認対象のフリーレイヤのレイヤ番号を取得し、ステップS2005に進む。
<未使用フリーレイヤ検索処理>
図785(b)に示すように、未使用フリーレイヤ検索処理のステップS2101では、フリーレイヤが全て使用中であることを示すレイヤ番号を取得し、ステップS2102に進む。ステップS2102では、確認対象のフリーレイヤを更新し、ステップS2103に進む。
ステップS2103では、フリーレイヤの全てについて使用中フラグを検索したか否かを判定し、全て検索した場合には処理を終了し、そうでない場合にはステップS2105に進む。
ステップS2105では、確認対象のフリーレイヤが未使用のフリーレイヤであるか否かを判定し、未使用のフリーレイヤである場合はステップS2107に進み、そうでない場合は、ステップS2103に進む。
このように、フリーレイヤに音デバイスデータを設定する場合は、識別情報が一致するフリーレイヤを検索し、該当するものがあればそのフリーレイヤ番号を使用して新たな音デバイスデータを設定し、該当するものが検索されなかった場合は、未使用のフリーレイヤ番号を使用して新たな音デバイスデータを設定する。ただし、識別情報が「無」の場合は、空いている(未使用の)フリーレイヤに設定する。
フリーレイヤに設定された音デバイスデータ(音データ)は、未使用のチャネルに設定されて、スピーカ120から出力される。
なお、図784に示す利用可能フリーレイヤ取得処理のステップS1903の判定処理で、識別情報有レイヤ番号が存在する場合も、ステップS1909を実行する。空いているフリーレイヤ(未使用フリーレイヤ)と識別情報が有る(一致する)レイヤがある場合、識別情報がある(一致する)レイヤに上書きをするように音データが設定される。
<音データ一致判定処理>
図786は、図782に示したデータ設定処理における音データ一致判定処理(ステップS1806)の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2201では、戻り値を「不一致」に設定し、ステップS2203に進む。ステップS2203では、図771に示す音デバイスデータの番号が一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS2205に進み、不一致の場合は、ステップS2207に進む。
ステップS2205では、戻り値を「一致」に設定し、処理を終了する。ステップS2207では音データの番号(例えば、図772の番号)が一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS2209に進み、不一致の場合は、ステップS2211に進む。ステップS2209では、戻り値を「一致」に設定し、処理を終了する。
ステップS2211では、演出開始時間が一致するか否かを判定し、一致する場合はステップS2213に進み、不一致の場合は、処理を終了する。
ステップS2213では、データの終わりであるか否かを判定し、終わりの場合はステップS2215に進み、終わりでない場合は、ステップS2217に進む。ステップS2215では、戻り値を「一致」に設定し、処理を終了する。
ステップS2217ではフレーズ番号および繰り返し数のいずれもが不一致であるか否か、フレーズ番号または繰り返し数が不一致であるか否かを判定し、不一致の場合は、ステップS2211に進み、不一致でない場合は、ステップS2219に進む。ステップS2219では戻り値を「一致」に設定し、処理を終了する。なお、ステップS2211の判定以降の処理を省略してもよい。
音データ一致判定処理では、図771に示す音デバイスデータの番号が不一致であっても、その内容(例えば、含まれる1または複数の音データの番号)が全て一致する場合には、次回設定予定の音デバイスデータは破棄される。また、音デバイスデータの番号が不一致で、音データの番号が一致する場合であっても、当該音データの内容(例えば、演出開始時間や、フレーズ番号、繰り返し数の少なくともいずれか)が異なる場合には、次回設定予定の音デバイスデータは破棄されず、演出開始時間、フレーズ番号、繰り返し数が全て一致する場合に破棄される。
図787は、本実施形態の第二の方式による音制御処理の具体例を示す図であり、同図(a)が、遊技の進行に伴って再生される音データ(図772に示す音データ)のタイミングチャートであり、同図(b)が装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
なお、以降の実施例(図787〜図790,図793〜図802および対応する実施例)において「レイヤ」を「チャネル」に読み替えれば、第一の方式にも適用可能である。
同図(a)に示すように、この例ではタイミング(0)から大広間背景ループBGMが再生されている。大広間背景ループBGMは、例えば固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定される音データとして設計されている。また、固定レイヤであるため識別情報は持たない。なお、同図以降において、識別情報は「属性」と表示している。また、固定レイヤのため識別情報が設定されていない場合は「−」と表示している。
同図(b)の(1)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(1)は、装飾図柄表示装置208の表示領域において大広間背景が表示され、装飾図柄の変動表示が停止(停止表示)した状態であり、大広間背景ループBGMは引き続き再生されている。
同図(b)の(2)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt1)は、次の装飾図柄の変動表示が開始した状態であり、大広間背景ループBGMは引き続き再生されている。
同図(b)の(3)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt2)は、装飾図柄表示装置208の左表示領域208aにおいて、左装飾図柄(例えば、「装飾6」)が仮停止表示された状態である。仮停止表示は、この例では揺れ変動表示である。このタイミングでは、左表示領域208aの左装飾図柄に対応して図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。識別情報(属性)が「無」の場合、図柄停止音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGMに重ねて(その途中から)、図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(4)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt3)は、装飾図柄表示装置208の右表示領域208cにおいて、右装飾図柄(例えば、「装飾3」)が仮停止表示(揺れ変動表示)された状態である。このタイミングでは、右表示領域208cの右装飾図柄に対応して新たに図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。識別情報(属性)が「無」であるので、新たな図柄停止音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー02)に設定される。なお、本実施例において、同一コマンド破棄許可フラグは、オフに設定されている(新たに設定される予定のレイヤデータ(音デバイスデータ)が同一であっても破棄しない)ものとする(以下の実施例においても同様である)。 つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGMとフリー01に設定された図柄停止音に重ねて(それらの途中から)、フリー02に設定された図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(5)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt4)は、装飾図柄表示装置208の中表示領域208bにおいて、中装飾図柄(例えば、「装飾5」)が揺れ変動表示された状態である。このタイミングでは、中表示領域208bの中装飾図柄に対応して新たに図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。識別情報(属性)が「無」であるので、新たな図柄停止音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー03)に設定される。
つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGM、フリー01に設定された図柄停止音およびフリー02に設定された図柄停止音に重ねて(それらの途中から)、フリー03に設定された図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。この例では、タイミングt4以降では3つの図柄停止音が重なる場合があり、必要以上に音量が大きくなってしまう場合がある。
図788は、本実施形態の第二の方式による音制御処理の他の具体例を示す図であり、同図(a)が、遊技の進行に伴って再生される音データ(図772に示す音データ)のタイミングチャートであり、同図(b)が装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すように、この例ではタイミング(0)から大広間背景ループBGMが再生されている。大広間背景ループBGMは、例えば固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定される音データとして設計され、識別情報を持たない(「−」)。
同図(b)の(1)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(1)は、装飾図柄表示装置208の表示領域において大広間背景が表示され、装飾図柄の変動表示が停止した(停止表示)状態であり、大広間背景ループBGMは引き続き再生されている。
同図(b)の(2)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt1)は、次の装飾図柄の変動表示が開始した状態であり、大広間背景ループBGMは引き続き再生されている。
同図(b)の(3)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt2)は、装飾図柄表示装置208の左表示領域208aにおいて、左装飾図柄(例えば、「装飾6」)が揺れ変動表示された状態である。このタイミングでは、左表示領域208aの左装飾図柄に対応して図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「4」が設定されている。このタイミングでは、同じ識別情報が設定されているフリーレイヤがないため、図柄停止音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGMに重ねて(その途中から)、図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(4)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt3)は、装飾図柄表示装置208の右表示領域208cにおいて、右装飾図柄(例えば、「装飾3」)が揺れ変動表示された状態である。このタイミングでは、右表示領域208cの右装飾図柄に対応して新たに図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「4」が設定されている。このタイミングでは、フリー01に同じ識別情報「4」が設定されているため、今回取得した図柄停止音の音データは、フリー01に設定(先の図柄停止音の音データに上書き)される。なお、本実施例において、上書きは許可されているものとする。つまり、タイミングt3において新たに再生される図柄停止音の上書禁止解除レベルは、タイミングt2において先に再生されていた図柄停止音の上書禁止レベル以上であるとする(以下の実施例においても同様である)。
つまりこのタイミングt3では、先のフリー01に設定されていた図柄停止音(タイミングt2から再生されていた図柄停止音)が途中で停止し、大広間背景ループBGMに重ねて、今回フリー01に設定された図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(5)に示すタイミング(同図(a)のタイミングt4)は、装飾図柄表示装置208の中表示領域208bにおいて、中装飾図柄(例えば、「装飾5」)が揺れ変動表示された状態である。このタイミングでは、中表示領域208bの中装飾図柄に対応して新たに図柄停止音が再生されている。図柄停止音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「4」が設定されている。このタイミングでは、フリー01に同じ識別情報「4」が設定されているため、今回取得した図柄停止音の音データは、フリー01に設定(先の図柄停止音の音データに上書き)される。
つまりこのタイミングt4では、先のフリー01に設定されていた図柄停止音(タイミングt3から再生されていた図柄停止音)が途中で停止し、大広間背景ループBGMに重ねて、今回フリー01に設定された図柄停止音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
図787に示す実施例では、3つの図柄停止音がタイミングをずらして重ねて再生されるため、遊技者に騒がしく聞こえる場合もあるが、図788に示す実施例の場合、先に再生されていた図柄定師音を停止して新たに図柄停止音を再生するので、音が聞き取りやすくなる場合がある。
また、図788に示す実施例において、同一コマンド破棄許可フラグがオフに設定されている場合に図柄停止音が固定レイヤに設定されていても同様に実施できる。
図789は、本実施形態の第二の方式による音制御処理の他の具体例を示す図であり、同図(a)が、遊技の進行に伴って再生される音データ(図772に示す音データ)のタイミングチャートであり、同図(b)が装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すように、この例ではタイミング(0)から剣豪リーチBGMが再生されている。剣豪リーチBGMは、例えば固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定される音データとして設計されている(識別情報「−」)。
同図(b)の(1)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(1)は、装飾図柄表示装置208において剣豪リーチ演出が実行され、操作ボタン(チャンスボタン136)の連打を遊技者に示唆する連打表示が開始した状態である。この例では、連打表示は、チャンスボタン136を模した操作手段画像BGと、「連打」という文字と、連打操作(チャンスボタン136の操作)の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示する経過時間報知画像TGを含んでいる。
また、このタイミングでは、連打表示開始に対応して連打開始前案内音が再生されている。連打開始前案内音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。これにより連打開始案内音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、剣豪リーチBGMに重ねて(その途中から)、連打開始前案内音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(2)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(2))は、連打操作を受け付ける有効期間が開始した状態である。
このタイミングでは、有効期間の開始に対応して連打開始音が再生されている。連打開始音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「無」が設定されている。また、このタイミングでは、タイミング(1)から再生された連打開始前案内音がタイミングt1で終了しており、フリー01が開放されている(未使用となっている)ため、連打開始音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、剣豪リーチBGMに重ねて(その途中から)、連打開始音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(3)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(3))は、遊技者による連打操作があった状態である。
このタイミングでは、連打操作に対応してボタン連打音が再生されている。ボタン連打音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「1」が設定されている。また、このタイミングでは、タイミング(2)から再生された連打開始音が継続しており、フリー01が開放されていない(使用中となっている)ため、ボタン連打音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー02)に設定される。
つまりこのタイミング(3)では、剣豪リーチBGMと連打開始音に重ねて(その途中から)、連打開始音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(4)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(4))は、再び遊技者による連打操作があった状態である。
このタイミングでは、タイミング(4)での連打操作に対応してボタン連打音が再生されている。ボタン連打音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「1」が設定されている。このタイミングでは、フリー02に同じ識別情報「1」が設定されているため、今回取得したボタン連打音の音データは、フリー02に設定(先のボタン連打音に上書き)される。
つまりこのタイミング(4)では、剣豪リーチBGMに重ねて(その途中から)、今回フリー02に設定されたボタン連打音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。タイミング(3)から開始された先のボタン連打音は途中で停止される。
同図(b)の(5)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(5))は、再び遊技者による連打操作があった状態である。
このタイミングでは、タイミング(5)での連打操作に対応してボタン連打音が再生されている。ボタン連打音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「1」が設定されている。このタイミングでは、フリー02に同じ識別情報「1」が設定されているため、今回取得したボタン連打音の音データは、フリー02に設定(先のボタン連打音に上書き)される。
つまりこのタイミング(5)では、剣豪リーチBGMに重ねて(その途中から)、今回フリー02に設定されたボタン連打音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。タイミング(4)から開始された先のボタン連打音は途中で停止される。
同図(b)の(6)に示すタイミングは、同図(a)のタイミングt2より以前で、連打操作が無い状態を示している。
このタイミングでは、タイミング(5)で開始されたボタン連打音が継続して再生されている。
従来では、フリーレイヤに設定されるデータは、未使用のフリーレイヤに順次割り当てられていたため、連打操作を繰り返すとフリーレイヤの全てが使用状態となってしまい、新たなデータを設定できない場合もあったが、本実施例によれば、同じ識別情報のフリーレイヤに上書きが可能であるので、設定できるフリーレイヤをの数を従来と比較して増やすことができる。
図790は、本実施形態の第二の方式による音制御処理の他の具体例を示す図であり、同図(a)が、遊技の進行に伴って再生される音データ(図772に示す音データ)のタイミングチャートであり、同図(b)が装飾図柄表示装置208における表示および演出と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
同図(a)に示すように、この例ではタイミング(0)から大広間背景ループBGMと、図柄停止音が再生されている。大広間背景ループBGMは、例えば固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定される音データとして設計され(識別情報「−」)、図柄停止音は、例えばフリーレイヤ(フリー01)に設定される音データとして設計されている。図柄停止音の識別情報は「4」である。
同図(b)の(1)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(1)は、装飾図柄表示装置208の表示領域において大広間背景が表示され、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(「装飾7−装飾1−装飾1」)が揺れ変動表示されてチャンス目停止演出が開始した状態である。また、このタイミングでは、図柄停止音の再生が終了する。
同図(b)の(2)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(2))は、チャンス目停止演出によって、家紋役物の煽り動作演出が実行を開始した状態である。家紋役物煽り動作演出とは、家紋役物(可動体)が、この例では装飾図柄表示装置208の上方から下降を開始し、遊技者に家紋役物が所定位置(動作完了位置)まで下降するのではないかという期待感を煽る演出である。このタイミングでは、家紋役物の動作(下降)開始に対応する戻りコマンドに基づいて、家紋役物動作音の再生(スピーカ120からの出力)と、家紋役物の下降が開始している。
この例では、家紋役物動作音は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「7」が設定されている。このタイミングでは、タイミング0から再生された図柄停止音がタイミング(1)で終了しており、フリー01が開放されている(未使用となっている)ため、家紋役物動作音の音データは、未使用のフリーレイヤ(フリー01)に設定される。
つまりこのタイミングでは、大広間背景ループBGMに重ねて(その途中から)、家紋役物動作音が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。
同図(b)の(3)に示すタイミングは、家紋役物の煽り動作演出として、家紋役物が下降途中で振動を開始するとともに、家紋役物の背後となる、装飾図柄表示装置208の表示領域の上方において、エフェクト画像が表示された状態である。
このタイミングでは、引き続き、家紋役物動作音、および大広間背景ループBGMの再生(スピーカ120からの出力)が継続している。
同図(b)の(4)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(4))は、エフェクト画像が消去され、当該エフェクト画像を消去する戻りコマンドに基づいて、家紋役物が初期位置に戻る動作を開始した状態である。家紋役物は、遊技者が期待する所定位置(動作完了位置)までは下降せずに上昇し、初期位置に戻る動作を開始している。
このタイミングでは、家紋役物の初期位置への移動に対応して、家紋役物動作が失敗したことを示す家紋役物動作終了音(失敗)が再生されている。家紋役物動作終了音(失敗)は、フリーレイヤに設定される音データとして設計され、また、識別情報(属性)は「7」が設定されている。このタイミングでは、フリー01に同じ識別情報「7」が設定されているため、今回取得した家紋役物動作終了音(失敗)の音データは、フリー01に設定(先の家紋役物動作音に上書き)される。
つまりこのタイミング(4)では、大広間背景ループBGMに重ねて(その途中から)、今回フリー01に設定された家紋役物動作終了音(失敗)が先頭から再生され、スピーカ120を介して出力されている。タイミング(2)から開始された家紋役物動作音は途中で停止される。
同図(b)の(5)に示すタイミング(同図(a)のタイミング(5))は、家紋役物が初期位置に移動し、家紋役物動作終了音(失敗)の再生(スピーカ120からの出力)が終了する状態である。
同図(b)の(6)に示すタイミングは、家紋役物の煽り動作演出が終了し他状態である。このタイミングでは、家紋役物動作終了音(失敗)の再生は終了してフリー01が開放され、大広間背景ループBGMが継続して再生されている。
本実施例では、タイミング(2)で再生を開始した家紋役物動作音のデータ上の再生時間(長さ)は、例えばタイミング(2)〜タイミング(6)までの長さに設計されている。しかし、タイミング(4)で家紋役物動作終了音(失敗)の再生が開始したことで、家紋役物動作音の再生は途中で停止する。そして、家紋役物動作終了音(失敗)の再生が終了するタイミング(タイミング(5))が、本来の家紋役物動作音のデータ上の再生が終了するタイミング(タイミング(6))より前であったとしても(家紋役物動作音のデータ上の再生時間(長さ)に残り時間があったとしても)、家紋役物動作音が再度再生されることはない。
なお、同図(b)の(3)において表示を開始したエフェクト画像の表示開始のタイミングは、例えば同図(b)の(1)と(2)の間のタイミングであってもよいし、同図(b)の(2)のタイミングであってもよいし、同図(b)の(3)において家紋役物が振動を開始する前または後であってもよいし、家紋役物の振動開始と同時であってもよい。また、同図(b)の(4)のタイミング(又はそれ以前)であってもよい。
図791は、本実施形態の音制御処理の他の具体例を示す図であり、同図(a)が、第一の方式による装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図であり、同図(b)が、第二の方式による装飾図柄表示装置208における表示と、音データの設定の一例を時系列に示した図である。
本実施形態では、同図に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の全体を一色(例えば黒色)で塗りつぶし、他の表示を遊技者に視認不可とする予告(例えば、黒色などの暗色で塗りつぶす暗転予告)を実行可能である。
このような暗転予告中に、別の演出(例えば、保留入賞演出、装飾図柄の変動表示及び、停止表示など)が実行される場合があり、装飾図柄表示装置208におけるこれらの別の演出の表示は視認不可であるが、従来では、別の演出の演出音(保留入賞演出に伴う保留入賞音、または、装飾図柄の停止表示に伴う図柄停止音)は、スピーカ120から出力可能となっていた。
これに対し本実施形態では、暗転予告中に、別の演出(例えば、保留入賞演出、装飾図柄の変動表示及び、停止表示など)が実行される場合があっても、別の演出音(例えば、保留入賞演出に伴う保留入賞音、または、装飾図柄の停止表示に伴う図柄停止音)の音量を小さく(0に)することができる。
具体的には、同図(a)の左図のタイミングは、暗転予告演出が実行されている状態であり、装飾図柄表示装置208において、暗転予告の表示が実行され、スピーカ120からは暗転予告BGMが再生されている状態である。同図(a)に示す第一方式では、暗転予告BGMは、固定チャネル(例えば、固定チャネル01)に設定される音データとして設計されている。
同図(a)の右図のタイミングは、暗転予告演出が実行されている途中で、他の演出、例えば、保留入賞演出や、装飾図柄の変動表示および停止表示が実行されている状態である。装飾図柄表示装置208では、暗転予告の表示が実行され、他の演出は遊技者に視認不可となっている。また、スピーカ120からは暗転予告BGMが再生されているが、保留入賞演出に対応する保留入賞音および装飾図柄の停止表示に対応する図柄停止音は、再生されているがその音量は非常に小さいか「0」に設定され、遊技者には聞こえないようになっている。より詳細には、このタイミングでは、固定チャネル01に暗転予告BGMが設定され、固定チャネル02に保留入賞音が設定され、固定チャネル03に図柄停止音が設定されており、暗転予告BGMはデフォルトの音量(遊技者に聞こえる音量)が設定され、保留入賞音と図柄停止音は音量0が設定されている。これにより、暗転予告演出中に保留入賞演出や装飾図柄の停止表示の演出が実行された場合であっても、保留入賞音と図柄停止音を出力しない(遊技者に聞こえない)ようにすることができる。
同図(b)は、第二の方式による実施例である。同図(b)の左図のタイミングは、暗転予告演出が実行されている状態であり、装飾図柄表示装置208において、暗転予告の表示が実行され、スピーカ120からは暗転予告BGMが再生されている状態である。同図(b)に示す第二方式では、暗転予告BGMは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に設定される音データとして設計されている。
同図(b)の右図のタイミングは、暗転予告演出が実行されている途中で、他の演出、例えば、保留入賞演出や、装飾図柄の変動表示および停止表示が実行されている状態である。このタイミングでは、固定レイヤ01に暗転予告BGMが設定され、フリーレイヤ01に保留入賞音が設定され、フリーレイヤ02に図柄停止音が設定されており、暗転予告BGMはデフォルトの音量(遊技者に聞こえる音量)が設定され、保留入賞音と図柄停止音は音量0が設定されている。これにより、暗転予告演出中に保留入賞演出や装飾図柄の停止表示の演出が実行された場合であっても、保留入賞音と図柄停止音を出力しない(遊技者に聞こえない)ようにすることができる。
このような構成によれば、二の演出(例えば、暗転予告)が行われているときに第一の演出の音(例えば、保留入賞音や図柄停止音)が出力されないようにし、第二の演出(例えば、保留入賞演出や装飾図柄の停止表示)の演出効果を高めることができる場合がある。
また、同図(a)の第一の方式では、設計者が音データを設定するチャンネルを常に認識する必要があるが、同図(b)の第二の方式では、フリーレイヤを使用するため、音データを設定するチャンネルを常に認識する必要がなくなる。特に、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能を使用することで、一括で音量を0にすることができる。また、例えば、フリーレイヤ全体停止機能を使用することで、一括してフリーレイヤを開放することができ、遊技者には音が聞こえていないのにチャネルが占有されている状態を回避することができる。また、例えば、保留入賞音を固定レイヤ02に設定し、図柄停止音をフリーレイヤに設定すると、フリーレイヤ全体ボリューム設定機能を使えば、暗転予告が行われているときも保留入賞音は出力し、フリーレイヤに設定された図柄停止音の音量を0に設定することができるといったことができる。また、他に(後から)フリーレイヤに設定された音データがあったとしても、フリーレイヤ全体の音量が0に設定されているので、遊技者に聞こえることがない。
このように、暗転予告中に出力される場合がある音データが複数あり、そのうちの一部だけを出力するしたい場合、非出力としたい音データ(消したい音)をフリーレイヤに設定しておくことにより、フリーレイヤ全体停止機能やフリーレイヤ全体ボリューム設定機能によって一括してフリーレイヤの状態を設定することができ、音制御の設計が容易となる。
<演出間に出力するBGM1>
次に、図792〜図798を参照して、本実施形態の音制御処理の他の制御の一例について説明する。
図792は、図771に示す音デバイスデータの出力の一例を示すタイミングチャートである。具体的には、当否判定結果がはずれの図柄変動遊技において、N回転目の装飾図柄の停止表示(の演出)とN+1回転目の装飾図柄の変動表示(の演出)の間(図柄停止中)にBGMを出力する場合の、特図表示装置、装飾図柄の変動表示および図柄デモBGMのタイミングチャートの一例である。
まず、同図(a)に示すように、タイミングaにおいて、特図表示装置(第1特図表示装置212または第2特図表示装置214、以下同様)によるN回転目の特図変動遊技が開始し、タイミングbにおいて、装飾図柄表示装置208によるN回転目装飾図柄の変動表示が開始する。
そして、所定時間経過後のタイミングcにおいて、特図表示装置による特図変動遊技が終了して特図(特図1または特図2、以下同様)が停止表示され、タイミングdにおいて、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の停止表示が行われる。また、タイミングdにおいて、図柄デモ用BGMが出力される。つまり、図柄デモ用BGMは、装飾図柄の停止表示と同時に出力される。
タイミングeは、N+1回転目の特図変動遊技が開始したタイミングであり、タイミングfはN+1回転目の装飾図柄の変動表示が開始するとともに、図柄デモBGMが停止したタイミングである。
なお、同図(a)の期間T1は、主制御部300から第1副制御部400へのコマンド送信と、第1副制御部400から液晶制御部700へのコマンド送信にともなうタイムラグの期間である。より詳細には、主制御部300から第1副制御部400へのコマンド送信では、タイマ割込処理内のサブコマンドを設定する処理(4ms、1割込)とサブコマンド送信処理(不定)分のタイムラグが発生し、第1副制御部400から液晶制御部700へのコマンド送信では、両者の制御が一体化している場合にその処理時間分のタイムラグが発生する。
また、同図(a)の期間T2は、(主制御部300における)特図確定表示期間(図柄毎に予め決められた時間)である。この特図確定表示期間は、全ての図柄(大当り、小当り、はずれ問わず)に設定されている。また、同図(a)の期間T3は、特図確定表示期間に、第1副制御部400や第2副制御部500(液晶制御部700)の処理時間およびコマンド送信時間等を加味した期間である
同図(b1)および(b2)は、同図(a)の図柄デモ用BGMの、タイミングd〜fまで(期間T3)の再生例である。
同図(b1)に示すように、図柄デモ用BGMは例えば、全体で1000フレームの長さからなる音データであり、0フレームから1000フレームまで連続する(ひとまとまりの)楽曲(音声)が再生されるデータ(全期間が楽曲出力期間であるデータ)である。
また、同図(b2)に示すように、図柄デモBGMは、0フレームから1000フレームまでの長さの音データであるが、0フレームから所定のフレーム(ここでは一例として60フレーム)までが無音期間であり、61フレーム〜1000フレームまでが連続する楽曲(音声)再生される(楽曲出力期間である)データであってもよい。同図(b2)に示す無音期間を有するデータ(図柄デモBGM)の場合、同図(a)のタイミングdから図柄デモBGMは再生されているが、タイミングdから60フレームまで(例えば、1秒)は、無音が再生され(遊技者に音は聞こえず)、その後(1秒後から)図柄デモBGMの音データが再生される(遊技者にBGMが聞こえ始める)。
ここで、本実施形態における「無音期間」とは、遊技者に音が聞こえないように、意図的に連続した所定期間(例えば、60フレーム)を音のない期間として設計したものをいう。すなわち、楽曲中の休止符や音声中の言葉の句切りなど、連続する(ひとまとまり)楽曲(音声)の一部として音のない期間をいうものではない。
また、楽曲中の休止符や音声中の言葉の句切りなど、連続する(ひとまとまり)楽曲(音声)の一部として音のない期間を無音期間に含んでも良い。
なお、この無音期間は、同図(a)の期間T3(ただし最短の期間)よりも長くても良く、同じであってもよく、短くてもよい。
図793および図794は、図792に示すタイミングチャートに対応する期間の、装飾図柄表示装置208の表示とスピーカ120から出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。
同図(1)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングaより前の状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域において城下町背景が表示され、装飾図柄の停止表示が行われている状態である。すなわち、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定結果がはずれであることを示す装飾図柄(例えば、「装飾4−装飾1−装飾7」)が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、図柄表示領域208a〜208cと同じ装飾図柄(例えば、「装飾4−装飾1−装飾7」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。この図柄デモBGMは、図792(b1)に示すように(無音期間を有さず)全期間、音が出力されるように構成されたデータであってもよいし、図792(b2)に示すように、一部の期間に無音期間を含むデータであってもよい。
同図(2)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングaの状態であり、主制御部300から第1副制御部400にN回転目の変動開始コマンドが送信され、主制御部300による特図表示装置(例えば、特図1表示装置212)を用いたN回転目の特図変動遊技が開始している。また、装飾図柄表示装置208の右下において、特図変動遊技中(特図の変動中)であることを示唆する第四図柄表示手段2081、2082のいずれか(この例では、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆する特図1用第四図柄表示手段2081)がLEDの点滅を開始している)。また、装飾図柄表示装置208および縮小表示領域208hにおいては、引き続き装飾図柄の停止表示が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。
同図(3)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングbの直前の状態であり、第1副制御部400が液晶制御部700に図柄変動開始の液晶コマンドを送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208および縮小表示領域208hにおいては、引き続き装飾図柄の停止表示が行われている。またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。
同図(4)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングbの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄変動開始の戻りコマンドが送信され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、N回転目の装飾図柄の変動表示が開始している。
また、このタイミングでは、装飾図柄の変動表示の開始に伴い、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に城下町BGMが設定されており、スピーカ120からは城下町BGMが出力されている。この場合、例えば同図(3)で設定されていた図柄デモBGMが途中で停止され、城下町BGMが先頭から出力される。
同図(5)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングb以降の状態であり、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいてもN回転目の装飾図柄の変動表示が開始している。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいても引き続き、装飾図柄の変動表示が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に城下町BGMが設定されており、スピーカ120からは城下町BGMが出力されている。
同図(6)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に左図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、左図柄表示領域208aにおいて左装飾図柄(例えば「装飾6」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、左装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されており、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて図柄停止音が出力されている。
同図(7)に示すタイミングも、図792(a)のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に右図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、右図柄表示領域208aにおいて右装飾図柄(例えば「装飾3」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、引き続き装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、右装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。一例として、このフリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音は、このタイミングで再生されるように新たに設定された音デバイスデータ(音データ)であり、識別情報「4」が設定されている。このため、同図(6)で設定された左図柄仮停止用の図柄停止音に上書きされて、新たにフリー01に設定される(図788参照)。
つまり、このタイミングでは、同図(6)で設定された左図柄仮停止用の図柄停止音が途中で停止し、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、右図柄仮停止用の図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(8)に示すタイミングも、図792(a)のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に中図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、中図柄表示領域208bにおいて中装飾図柄(例えば「装飾5」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、引き続き装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、中装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。一例として、このフリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音は、このタイミングで再生されるように新たに設定された音デバイスデータ(音データ)であり、識別情報「4」が設定されている。このため、同図(7)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音に上書きされて、新たにフリー01に設定される(図788参照)。
つまり、このタイミングでは、同図(7)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音が途中で停止し、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、中図柄仮停止用の図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(9)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングcの状態であり、主制御部300から第1副制御部400に図柄停止コマンドが送信され、主制御部300による特図表示装置(例えば、特図1表示装置212)を用いた特図変動遊技が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右下において、第四図柄表示手段(例えば、特図1用第四図柄表示手段2081)がLEDを消灯している。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて引き続き装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)が行われ、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が終了し、フリーレイヤ(フリー01)が開放されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは城下町BGMのみが出力されている。
図794(10)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングc以降で、第1副制御部400から液晶制御部400に図柄停止の液晶コマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいては引き続き装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)が行われ、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、引き続き、スピーカ120からは城下町BGMのみが出力されている。
同図(11)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングdの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄停止の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾6−装飾5−装飾3」)が停止表示されている。また縮小装飾図柄表示領域208hにおいても、図柄表示領域208a〜208cと同じはずれを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾6−装飾5−装飾3」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、装飾図柄の停止表示に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定され、スピーカ120からは城下町BGMに代えて、図柄デモBGMが出力されている。
同図(12)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングd以降の、装飾図柄の図柄停止期間の状態である。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cおよび縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、引き続きはずれを示す装飾図柄の停止表示(例えば、「装飾6−装飾5−装飾3」)が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定され、スピーカ120から図柄デモBGMが出力されている。
同図(13)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングeの状態であり、主制御部300から第1副制御部400にN+1回転目の変動開始コマンドが送信され、主制御部300によるN+1回転目の特図変動遊技が開始している。また、装飾図柄表示装置208の右下において、第四図柄表示手段(この例では、特図1用第四図柄表示手段2081)がLEDの点滅を開始している)。また、装飾図柄表示装置208及び縮小表示領域280hにおいては、引き続き装飾図柄の停止表示が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。
同図(14)に示すタイミングは、図792(a)のタイミングfの直前の状態であり、第1副制御部400から液晶制御部700に図柄変動開始の液晶コマンドを送信した状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208及び縮小表示領域280hにおいては、引き続き装飾図柄の停止表示が行われている。
またこのタイミングでは、引き続き固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。
このように、第一の演出(例えば、N回転目の装飾図柄の変動表示)が終了してから次の第三の演出(N+1回転目の装飾図柄の変動表示)が開始されるまでの間(例えば、装飾図柄の変動停止の期間)に、当該演出表示に対応した楽曲とは異なる楽曲(例えば、図柄デモ用BGM)を出力することにより、第一の演出が終了してから次の第三の演出が開始されるまでの所定期間の間を持たせることができる場合がある。
また、本実施例において、装飾図柄の変動停止の期間に出力される図柄デモBGMが図792(b2)に示す無音期間を有する音データの場合、図柄デモBGMが出力される図793(2)〜同図(3)の期間、および図794(11)〜同図(14)の期間が、いずれも無音期間であってもよいし、所定期間(例えば、1秒)の無音期間の後に楽曲(音声)が出力されるものであってもよい。
図795は、図794および図795に示す演出例において、当否判定結果が大当りであった場合の、装飾図柄表示装置208の表示とスピーカ120から出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。
同図(7a)に示すタイミングは、図793(7)に示すタイミングに対応する状態である。このタイミングでは、液晶制御部700から第1副制御部400に右図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、既に左図柄表示領域208aにおいて仮停止表示(揺れ変動表示)されている左装飾図柄(例えば「装飾2」)に加えて、右図柄表示領域208aにおいて右装飾図柄(例えば「装飾2」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、右装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。なお、一例として、このフリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音は、このタイミングで再生されるように新たに設定された音デバイスデータ(音データ)であり、識別情報「4」が設定されている。つまり、それ以前に設定された左図柄仮停止用の図柄停止音(フリー01に識別情報「4」で設定されているとする)に上書きされて、新たにフリー01に設定される(図788参照)。
つまり、このタイミングでは、それ以前に設定された左図柄仮停止用の図柄停止音が途中で停止し、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、右図柄仮停止用の図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(8a)に示すタイミングは、図793(8)に示すタイミングに対応する状態である。このタイミングでは、液晶制御部700から第1副制御部400にリーチ演出開始の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の表示領域においてリーチ演出が実行を開始している。
また、このタイミングでは、リーチ演出の実行開始に伴い、フリーレイヤ(フリー01)にリーチ開始音「リーチ」が識別情報「無」で設定されている。一例として、同図(7a)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音はこのタイミング以前に終了しており、フリーレイヤ(フリー01)は開放されている。このため、リーチ開始音「リーチ」は、新たにフリー01に設定される。
つまり、このタイミングでは、同図(7a)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音が終了しており、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、リーチ開始音「リーチ」が先頭から出力されている。
同図(9a)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)が揺れ変動表示され、大当りの吉宗SPリーチ演出が開始された状態である。
また、このタイミングでは、吉宗SPリーチ演出の開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(大当り用)の音デバイスデータ(音データ)が設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(大当り用)の音データのみが出力されている。
図794(10a)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域ではホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(11a)に示すタイミングは、液晶制御部700から第1副制御部400に、吉宗SPリーチ演出終了の戻りコマンドが送信された状態であり、ホワイトバックの表示が終了し、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)の揺れ変動表示が再表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(12a)に示すタイミングは、主制御部300から第1副制御部400に図柄停止コマンドが送信され、主制御部300による特図表示装置(例えば、特図1表示装置212)を用いた特図変動遊技が停止表示されている状態である。また、装飾図柄表示装置208の右下において、第四図柄表示手段(例えば、特図1用第四図柄表示手段2081)がLEDを消灯している。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて引き続き装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)が行われ、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(14a)に示すタイミングは、第1副制御部400から液晶制御部400に図柄停止の液晶コマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいては引き続き装飾図柄の仮停止表示(揺れ変動表示)が行われ、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(15a)に示すタイミングは、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄停止の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)が停止表示されている状態である。また縮小装飾図柄表示領域208hにおいても、図柄表示領域208a〜208cと同じ大当りを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
同図(16a)に示すタイミングは、液晶制御部700から第1副制御部400に大当り開始演出を開始する戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の表示領域において大当り開始演出が実行されている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
このように、リーチ演出が終了してから、大当たり開始演出が開始されるまでの期間(同図753(a)〜同図759(a)の期間)は、例えば図柄デモBGMを出力せず、スピーカ120からの出力を全て停止してもよい。また、リーチ演出が終了してから、大当たり開始演出が開始されるまでの期間(同図753(a)〜同図759(a)の期間)は、例えば図柄デモBGMを出力するようにしてもよい。
図796および図797は、図柄デモとアニメデモを実行する演出の一例を示す図であり、図796は、図柄停止中に図柄デモBGMとアニメデモBGMを出力する場合の、特図表示装置、装飾図柄の変動表示、図柄デモBGMおよびアニメデモBGMのタイミングチャートの一例であり、図797は、図796に示すタイミングチャートに対応する期間の、装飾図柄表示装置208の表示とスピーカ120から出力される音データによる演出の一例を時系列に示す図である。
まず、図796に示すように、タイミングcにおいて、特図表示装置による特図変動遊技が終了して特図(特図1または特図2、以下同様)が停止表示され(主制御部300からから第1副制御部400に、図柄停止コマンドが送信され)、タイミングdにおいて、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の停止表示が行われる(液晶制御部700から第1副制御部400に、装飾図柄の変動停止の戻りコマンドが送信される)。また、タイミングfにおいて図柄デモ用BGMが出力され、タイミングhにおいて図柄デモBGMが停止されるとともにアニメデモBGMが出力される。そしてタイミングiにおいてアニメデモBGMが停止されるとともに、図柄デモ用BGMが出力され、タイミングkにおいて図柄デモBGMが停止されるとともにアニメデモBGMが出力される。
なお、同図におけるタイミングcからタイミングeまでの期間T2は、特図確定表示期間(図柄毎に予め決められた時間)である。この特図確定表示期間は、全ての図柄(大当り、小当り、はずれ問わず)に設定されている。また、同図におけるタイミングdからタイミングfまでの期間T3は、特図確定表示期間に、第1副制御部400や第2副制御部500(液晶制御部700)の処理時間およびコマンド送信時間等を加味した期間である
図797(1)に示すタイミングは、図796のタイミングfの状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域において城下町背景が表示され、装飾図柄の停止表示が行われている。すなわち、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定結果がはずれであることを示す装飾図柄(例えば、「装飾4−装飾1−装飾7」)が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、図柄表示領域208a〜208cと同じ装飾図柄(例えば、「装飾4−装飾1−装飾7」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されており、スピーカ120からは図柄デモBGMが出力されている。この図柄デモBGMは、例えば、図792(b2)に示すように、一部の期間に無音期間を含むデータである。具体的に、本実施例の図柄デモBGMは、図796に示す様にタイミングfからタイミングh(タイミングiからタイミングk)までの(例えば、1000フレームの)音データであり、そのうち、タイミングfからタイミングg(タイミングiからタイミングj)までの所定期間(例えば、0フレーム〜60フレームまで)が無音期間であり、タイイングgからタイミングh(タイミングjからタイミングk)まで(例えば、61フレーム〜1000フレームまで)が音のある期間である。
つまり、同図(1)のタイミングでは、図柄デモBGMが出力されているが、無音期間となっており、遊技者に図柄デモBGMが聞こえない状態となっている。
図797(2)に示すタイミングは、図796のタイミングgの直前の状態であり、引き続き装飾図柄表示装置208において、装飾図柄が停止表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、図柄表示領域208a〜208cと同じ装飾図柄が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右方の表示領域において、音量や輝度の設定(調整)方法を案内する案内表示(調整表示)Gが表示を開始している。
また、このタイミングも引き続き、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されているが、無音期間中であり、遊技者に図柄デモBGMが聞こえない状態となっている。
図797(3)に示すタイミングは、図796のタイミングgの直後の状態であり、引き続き装飾図柄表示装置208において、装飾図柄が停止表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、図柄表示領域208a〜208cと同じ装飾図柄が停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右方の表示領域において、音量や輝度の設定方法を案内する案内表示Gが表示を継続している。
また、このタイミングも引き続き、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に図柄デモBGMが設定されている。図柄デモBGMは、タイミングgで無音期間が終了し、タイミングg以降は音のある状態となる。従って、このタイミングでは、スピーカ120を介して遊技者に聞こえる状態で、図柄デモBGMが出力されている。
図797(4)に示すタイミングは、図796のタイミングhの直後の状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面において、アニメデモが実行されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に設定されていた図柄デモBGMが終了し、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に新たにアニメデモBGMが設定されている。アニメデモBGMは、例えば全期間で音のあるデータとなっており、このタイミングでは、スピーカ120を介して遊技者に聞こえる状態で、アニメデモ出力されている。
ここで、図792〜図795に示した実施例において、装飾図柄の変動停止中にスピーカ120から出力する図柄デモBGMは、本実施例の図柄デモ演出用のBGMを兼用している。このように、第一の演出(N回転目の装飾図柄の変動表示)と第三の演出(N+1回転目の装飾図柄の変動表示)の間(すなわち、装飾図柄の変動停止中)に出力する音データは、他の第二の演出(図柄デモ)用の音データを利用してもよい。これにより、装飾図柄の変動停止中に出力する音データとして別途新たな音データを記憶手段に記憶する必要が無く、限りある記憶手段を有効に活用できる。
なお、本実施例において、図柄デモBGMは、図792(b1)に示すように(無音期間を有さず)全期間、音が出力されるように構成されたデータであってもよい。また、アニメデモBGMは、図792(b2)に示すように、無音期間を有するデータであってもよい。
図798は、図柄デモとアニメデモを実行する演出の他の一例を示す図であり、図柄停止中に図柄デモBGM(無音期間あり)とアニメデモBGMを出力する場合の、特図表示装置、装飾図柄の変動表示、図柄デモBGMおよびアニメデモBGMのタイミングチャートの一例である。なお、図798のタイミングcからタイミングfまでは、図796のタイミングcからタイミングfまでと同様であるので説明は省略する。
この例では、タイミングfにおいて図柄デモ用BGMが出力され、図柄デモ用BGMの無音期間中のタイミングαにおいて、図797(2)に示す(音量調整の)案内表示Gが表示を開始する(より詳細には、案内表示Gの表示開始の戻りコマンドが液晶制御部700から第1副制御部400に送信される)。この場合、タイミングfから再生されていた図柄デモBGMを停止し、タイミングαから新たに図柄デモBGMを先頭から再生するようにしてもよい。タイミングαから再生される図柄デモBGMは、タイミングαからタイミングg´までの所定期間(0フレーム〜60フレーム、例えば1秒間)無音期間があり、タイミングg´から音が出力されタイミングh´で(1000フレームまで到達し)再生が終了する。すなわち、本来、図柄デモBGMの無音期間が終了して音が出力開始されるタイミングgおよび図柄デモBGMの再生を終了するタイミングhが、繰り下がった状態(遅いタイミング)となる。これに伴い、図柄デモBGMの終了後に再生を開始するアニメデモBGMの開始タイミングh´、次の図柄デモBGM開始タイミングi´、無音期間の終了タイミングj´および図柄デモBGMの終了タイミングk´はそれぞれ、本来のそれぞれのタイミングh、i、j、k(図796参照)より遅いタイミングとなる。
この例において、タイミングαにおいて、(音量調整の)案内表示Gが表示を開始しない(案内表示Gの表示開始の戻りコマンドが液晶制御部700から第1副制御部400に送信されない)場合には、図796と同様のタイミングチャートとなる。
また、本実施例および図796の実施例において、例えば、タイミングdの装飾図柄の変動停止の戻りコマンドを第1副制御部400が受信したことを契機とせず、第1副制御部400において次回の変動が開始されないことを判断し、それによって図柄デモ演出(図柄デモBGMの出力)を開始するようにしてもよい。
<演出間に出力するBGM2>
次に、図799〜図802を参照して、本実施形態の音制御処理の他の制御の一例について説明する。
図799は、図771に示す音デバイスデータの出力の一例を示すタイミングチャートである。具体的には、当否判定結果が大当りの図柄変動遊技において、SPリーチ演出と昇格演出の間にBGM(揺れ変動BGM)を出力する場合の、特図表示装置、役物連続作動装置、条件装置、特別電動役物、装飾図柄の変動表示及び揺れ変動BGMのタイミングチャートの一例である。
タイミングaにおいて、特図表示装置(例えば、第1特図表示装置212)による特図変動遊技が開始し、タイミングbにおいて、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の変動表示が開始する。
そして、所定時間経過後のタイミングcにおいて、特図表示装置による特図変動遊技が終了して特図(例えば、特図1)が停止表示され、タイミングdにおいて、装飾図柄表示装置208による装飾図柄の停止表示が行われる。
また、タイミングgにおいて、役物連続作動装置および/または条件装置が未作動状態から作動状態となり、タイミングhにおいて特別電動役物が未作動状態から作動状態になる。ここで、役物連続作動装置の作動、条件装置の作動、特別電動役物の作動は、遊技規則から見た状態であり、大当り中であることを示している。
より詳細には、役物連続作動装置とは、特別電動役物(本実施形態では、1回のラウンド)を連続して作動させることができる特別の装置をいい、条件装置とは、その作動が役物連続作動装置の作動に必要な条件とされている装置で、特定の図柄の組合せが表示され、又は遊技球(役物連続作動装置が作動している時にその入口が開き、又は拡大した大入賞口に入賞したものを除く。)が特定の領域を通過した場合に作動するものをいうが、本実施形態では、役物連続作動装置も条件装置も作動が開始するタイミングと終了するタイミングが一致するので、同一のタイミングチャートにて表している。
大当り遊技の開始タイミングは、条件装置が作動になったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置が作動になったタイミングであってもよいし、特別電動役物が最初に作動になったタイミングであってもよいし、アタッカーが最初の開放を開始したタイミングであってもよいし、アタッカーソレノイド信号が最初にオンになったタイミングであってもよい。
一方、大当り遊技の終了タイミングは、条件装置が非作動になったタイミングであってもよいし、役物連続作動装置が非作動になったタイミングであってもよいし、条件装置および/または役物連続作動装置が作動である場合において、最後に特別電動役物が非作動になったタイミングであってもよいし、条件装置および/または役物連続作動装置が作動である場合において、最後にアタッカーが「開放」から「閉鎖」になったタイミングであってもよいし、条件装置および/または役物連続作動装置が作動である場合において、最後にアタッカーソレノイドが非作動になったタイミングであってもよいし、条件装置および/または役物連続作動装置が非作動になってから変動待ち時間が経過したタイミングであってもよい。
また、この例では、揺れ変動BGMが、装飾図柄の変動表示中のタイミングCからタイミングdまで、出力される。
なお、同図の期間T1は、主制御部300から第1副制御部400へのコマンド送信と、第1副制御部400から液晶制御部700へのコマンド送信にともなうタイムラグの期間である。より詳細には、主制御部300から第1副制御部400へのコマンド送信では、タイマ割込処理内のサブコマンドを設定する処理(4ms、1割込)とサブコマンド送信処理(不定)分のタイムラグが発生し、第1副制御部400から液晶制御部700へのコマンド送信では、両者の制御が一体化している場合にその処理時間分のタイムラグが発生する。
また、同図の期間T2は、(主制御部300における)特図確定表示期間(図柄毎に予め決められた時間)である。この特図確定表示期間は、全ての図柄(大当り、小当り、はずれ問わず)に設定されている。また、同図の期間T3は、特図確定表示期間に、第1副制御部400や第2副制御部500(液晶制御部700)の処理時間およびコマンド送信時間等を加味した期間である
る。
また、同図の期間T4は、主制御部300における大当り遊技開始から1ラウンド目までの期間(大当り開始前のインターバル期間)であり、同図の期間T5は、期間T4に第1副制御部400や第2副制御部500(液晶制御部700)の処理時間およびコマンド送信時間等を加味した期間である。
図800から図801は、図799に示すタイミングチャートに対応する期間の、装飾図柄表示装置208の表示とスピーカ120から出力される音データによる演出の他の一例を時系列に示す図である。
同図(1)に示すタイミングは、図799のタイミングbの状態であり、制御部300による特図表示装置(例えば、特図1表示装置212)を用いたN回転目の特図変動遊技が開始し、装飾図柄表示装置208の表示領域において城下町背景が表示され、N回転目の装飾図柄の変動表示が行われている状態である。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいても、N回転目の装飾図柄の変動表示が行われている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(例えば、固定レイヤ01)に城下町BGMが設定されており、スピーカ120からは城下町BGMが出力されている。
同図(2)に示すタイミングは、図799のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に左図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、左図柄表示領域208aにおいて左装飾図柄(例えば「装飾2」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、左装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。すなわち、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて(その途中から)、図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(3)に示すタイミングも図799のタイミングb以降の状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に右図柄仮停止の戻りコマンドが送信され、右図柄表示領域208aにおいて右装飾図柄(例えば「装飾2」)が仮停止表示(揺れ変動表示)されている状態である。また、縮小装飾図柄表示領域208hにおいては、装飾図柄の変動表示が行われている。
また、このタイミングでは、右装飾図柄の仮停止表示に伴い、フリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音が識別情報「4」で設定されている。なお、一例として、このフリーレイヤ(フリー01)に図柄停止音は、このタイミングで再生されるように新たに設定された音デバイスデータ(音データ)であり、識別情報「4」が設定されている。つまり、同図(2)に示すタイミングで設定された左図柄仮停止用の図柄停止音に上書きされて、新たにフリー01に設定される(図788参照)。
したがって、このタイミングでは、同図(2)に示すタイミングで設定された左図柄仮停止用の図柄停止音が途中で停止し、スピーカ120からは城下町BGMに重ねて、右図柄仮停止用の図柄停止音が先頭から出力されている。
同図(4)に示すタイミングは、図799のタイミングAの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400にリーチ演出(SPリーチ前のリーチ演出)開始の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208の表示領域においてリーチ演出(SPリーチ前のリーチ演出)が実行を開始している。
また、このタイミングでは、リーチ演出の実行開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ02)にリーチ演出開始BGMが設定され、固定レイヤ01は城下町BGMの終了によって開放されている(城下町BGMはループがない所定長さ(例えば、1000フレーム)で終了するデータである)。なお、固定レイヤ01の音デーががループされるものであったり、このタイミングで終了しない長さの音データの場合には、音量を0に設定するようにしてもよい。
また、フリーレイヤ(フリー01)にリーチ開始音「リーチ」が識別情報「無」で設定されている。一例として、同図(3)で設定された右図柄仮停止用の図柄停止音はこのタイミング以前に終了しており、フリーレイヤ(フリー01)は開放されている。このため、リーチ開始音「リーチ」は、新たにフリー01に設定される。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からはリーチ演出開始BGMが先頭から出力され、これに重ねてリーチ開始音「リーチ」が先頭から出力されている。
同図(5)に示すタイミングは、図799のタイミングA以降であり、液晶制御部700から第1副制御部400に、SPリーチ発展の戻りコマンドが送信された状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域全面においてホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が継続している。
また、このタイミングでは、フリーレイヤ(フリー01)のリーチ開始音「リーチ」は終了し、フリー01が開放されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からはリーチ演出開始BGMのみが出力を継続している。
同図(6)に示すタイミングは、図799のタイミングBの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に吉宗SPリーチ演出開始の戻りコマンドが送信され、装飾図柄表示装置208において、吉宗SPリーチ演出が開始されている。
また、このタイミングでは、吉宗SPリーチ演出の開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチの音デバイスデータ(音データ)が設定され、フリーレイヤ(フリー01)に、吉宗SP開始用SEが識別情報「無」で設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは吉宗SPリーチの音データが先頭から出力され、これに重ねて、吉宗SP開始用SEが先頭から出力されている。
同図(7)に示すタイミングは、図799のタイミングB以降であり、装飾図柄表示装置208において、引き続き吉宗SPリーチ演出が実行され、キャラクタ(殿、吉宗)がキャラクタ(剣豪)に勝利した様子の画像が表示開始されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定された吉宗SPリーチの出力およびフリーレイヤ(フリー01)に設定された吉宗SP開始用SEの出力が終了してそれぞれのレイヤが開放され、キャラクタ(殿、吉宗)がキャラクタ(剣豪)に勝利した演出の開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(大当り用)の音デバイスデータ(音データ)が設定され、フリーレイヤ(フリー01)に、吉宗「やったぜ!」の音デバイスデータが識別情報「無」で設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(大当り用)の音データが先頭から出力され、これに重ねて、「吉宗「やったぜ!」」の音データ(音声データ)が先頭から出力されている。
同図(8)に示すタイミングは、図799のタイミングB以降であり、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)の揺れ変動表示が開始されている表示されている状態である。
また、このタイミングでは、同図(7)に示すタイミングでフリーレイヤ(フリー01)に設定された「吉宗「やったぜ!」」の出力が終了してフリー01が開放され、新たに、フリー01に図柄揃いSEの音デバイスデータが識別情報「無」で設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(大当り用)の音データが引き続き出力され、これに重ねて、図柄揃いSEの音データが先頭から出力されている。
同図(9)に示すタイミングも、図799のタイミングB以降であり、装飾図柄表示装置208の表示領域ではホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が引き続き行われている。
また、このタイミングでは、フリー01に設定された図柄揃いSEは出力を終了し、固定レイヤ01に設定された吉宗SPリーチ(大当り用)の音データのみが引き続き出力されている。
図800(10)に示すタイミングは、図799のタイミングCの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に、吉宗SPリーチ演出終了の戻りコマンドが送信された状態である。このタイミングでは、ホワイトバックの表示が終了し、装飾図柄表示装置208の表示領域に城下町背景が表示されると共に、図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する(確変にならない可能性がある)装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」)の揺れ変動表示が再表示されている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01の吉宗SPリーチ(大当り用)の出力が停止して固定レイヤ01が開放され、新たに固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが先頭から出力されている。
同図(11)に示すタイミングは、図799のタイミングDの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に、昇格抽選演出開始の戻りコマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208の表示領域では昇格抽選演出が実行されている。
また、このタイミングでは、引き続き固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定され、新たに、別の固定レイヤ(固定レイヤ02)に昇格抽選BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが出力され、それに重ねて昇格抽選BGMが先頭から出力されている。
同図(12)に示すタイミングは、図799のタイミングD以降の状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域では引き続き昇格抽選演出が実行され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、引き続き固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定され、固定レイヤ02に昇格抽選BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが出力され、それに重ねて昇格抽選BGMが出力されている。
同図(13)に示すタイミングも、図799のタイミングD以降の状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域にホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hに装飾図柄の変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、引き続き固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定され、固定レイヤ02に昇格抽選BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが出力され、それに重ねて昇格抽選BGMが出力されている。
同図(14)に示すタイミングは、図799のタイミングEの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に、昇格抽選演出終了のの戻りコマンドが送信された状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域のホワイトバックに代えて城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ02に設定された昇格抽選BGMが出力を終了し、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(15)に示すタイミングは、図799のタイミングE以降であり、主制御部300から第1副制御部400に、図柄停止コマンドが送信され、特図表示装置(特図1表示装置210)による特図変動遊技が停止(変動停止)した状態である。装飾図柄表示装置208表示領域では引き続き城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(16)に示すタイミングは、図799のタイミングE以降であり、第1副制御部400から液晶制御部700に図柄停止の液晶コマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208では引き続き城下町背景と当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(17)に示すタイミングは、図799のタイミングdの状態であり、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄停止の戻りコマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208では引き続き城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)が停止表示されている。また縮小装飾図柄表示領域208においても、図柄表示領域208a〜208cと同じ、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01の揺れ変動BGMは出力を終了し、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
再び図799を参照して、図799の期間T6は、装飾図柄の変動開始から右図柄仮停止の期間であり、図800(1)〜図800(4)の期間に対応する。また、図799の期間T7は、図800(4)〜図800(5)の期間に対応する。そして期間T6と期間T7がSPリーチ前のリーチ演出の期間である。
また、図799の期間T8は、SPリーチ演出の期間であり、図800(6)〜図800(9)の期間に対応する。また、図799の期間T9は、背景を表示して昇格抽選演出が開始される前の期間であり図800(10)の期間に対応し、図799の期間T10は、昇格抽選演出の期間であり、図800(11)〜図800(13)の期間に対応する。また、図799の期間T11は、昇格演出抽選後の期間であり、図800(14)〜図800(16)の期間に対応する。
そして本実施例では、図799に示す期間T9〜期間T11(タイミングCからタイミングd)までの期間、すなわち、SPリーチ演出(第一の演出)が終了してから、昇格抽選演出(第三の演出)が開始するまでの期間に、これら両演出としての楽曲とは異なる揺れ変動BGM(第一の演出としての第一の楽曲、および第三の演出としての第三の楽曲とは異なる第二の楽曲)を出力する。
なお、図801(12)〜図801(16)においても引き続き、揺れ変動BGM(第二の楽曲)が出力されているが、これらは図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の揺れ変動表示のBGM(第二の演出としての第二の楽曲)の出力である。
ここで、揺れ変動BGMは、図792(b2)に示した図柄デモBGMのように、その一部に無音期間を有する音データであってもよい。その場合例えば、図800(10)〜図800(13)までが無音期間であり、図800(14)以降が音のある期間とすることができる。なお、無音期間は他の長さであってもよい。また、揺れ変動BGMは、図792(b1)に示した図柄デモBGMのように、その一部に無音期間を有さない音データであってもよい。
また、図799の期間T6から期間T8について、期間T6は、図800(1)〜図800(4)の期間に対応し、期間T7は、図800(5)の期間に対応し、期間T8は、図800(6)〜図800(9)の期間に対応してもよい。
また、図799の期間T6から期間T8について、期間T6は、図800(1)〜図800(3)の期間に対応し、期間T7は、図800(4)の期間に対応し、期間T8は、図800(5)〜図800(9)の期間に対応してもよい。
図802は、図800および図801に示した演出例において、当否判定結果がはずれとなる場合の演出例を時系列に示す図である。
同図(7a)に示すタイミングは、図800(7)に対応するタイミングであり、装飾図柄表示装置208において、吉宗SPリーチ演出が実行され、キャラクタ(殿、吉宗)がキャラクタ(剣豪)に負けた様子の画像が表示開始されている。
このタイミングでは、それ以前に固定レイヤ(固定レイヤ01)に設定された吉宗SPリーチの出力およびフリーレイヤ(フリー01)に設定された吉宗SP開始用SEの出力が終了してそれぞれのレイヤが開放され、キャラクタ(殿、吉宗)がキャラクタ(剣豪)に負けた演出の開始に伴い、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(はずれ用)の音デバイスデータ(音データ)が設定され、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(はずれ用)の音データのみが先頭から出力されている。
同図(8a)に示すタイミングは、図800(8)に対応するタイミングであり、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)の揺れ変動表示が開始されている状態である。
また、このタイミングでは、引き続き、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(はずれ用)の音デバイスデータ(音データ)が設定され、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(はずれ用)の音データのみが出力されている。
同図(9a)に示すタイミングは、図800(9)に対応するタイミングであり、装飾図柄表示装置208の表示領域ではホワイトバックが表示され、縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、装飾図柄の変動表示が行われている状態である。
また、このタイミングでは、引き続き、固定レイヤ(固定レイヤ01)に吉宗SPリーチ(はずれ用)の音デバイスデータ(音データ)が設定され、スピーカ120からは吉宗SPリーチ(はずれ用)の音データのみが出力されている。
同図(10a)に示すタイミングは、図801(10)に対応するタイミングであり、液晶制御部700から第1副制御部400にSPリーチ演出終了の戻りコマンドが送信された状態である。このタイミングでは、ホワイトバックの表示が終了し、装飾図柄表示装置208の表示領域に城下町背景が表示されると共に、図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)の揺れ変動表示が再表示されている状態である。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01の吉宗SPリーチ(大当り用)の出力が停止して固定レイヤ01が開放され、新たに固定レイヤ01に揺れ変動BGMが設定されている。
つまり、このタイミングでは、スピーカ120からは揺れ変動BGMが先頭から出力されている。
同図(11a)に示すタイミングは、主制御部300から第1副制御部400に、図柄停止コマンドが送信され、特図表示装置(特図1表示装置210)による特図変動遊技が停止(変動停止)した状態である。装飾図柄表示装置208表示領域では引き続き城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて、当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(16a)に示すタイミングは、図801(16)に対応するタイミングであり、第1副制御部400から液晶制御部700に図柄停止の液晶コマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208では引き続き城下町背景と当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)の揺れ変動表示が表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01には引き続き揺れ変動BGMが設定されており、スピーカ120からは揺れ変動BGMのみが出力されている。
同図(17a)に示すタイミングは、図801(17)に対応するタイミングであり、液晶制御部700から第1副制御部400に図柄停止の戻りコマンドが送信された状態である。装飾図柄表示装置208では引き続き城下町背景が表示され、その前面の図柄表示領域208a〜208cにおいて当否判定の結果がはずれであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)が停止表示されている。また縮小装飾図柄表示領域208においても、図柄表示領域208a〜208cと同じ、当否判定の結果が大当りであることを示唆する装飾図柄の図柄組合せ(例えば、「装飾2−装飾1−装飾2」)が停止表示されている。
また、このタイミングでは、固定レイヤ01の揺れ変動BGMは出力を終了し、固定レイヤおよびフリーレイヤのいずれも開放され、スピーカ120からの出力は行われていない。
なお、同図(10a)から出力されてる揺れ変動BGMは、(当否判定の結果がはずれの場合には)出力しないようにしても良い。
以上説明したように、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、複数種類の音データ(例えば、図771に示す音デバイスデータ)を設定可能な手段であり、前記演出制御手段は、複数種類の設定領域(例えば、固定レイヤ、フリーレイヤ(フリーチャンネル)、システムレイヤ)のうちの第一の種類の設定領域に(例えば、フリーレイヤ(フリーチャンネル)音データを設定する制御を実行可能な手段であり、前記第一の種類の設定領域とは、複数の第一の設定領域(例えば、フリーレイヤ(フリーチャンネル)01〜30)から構成された設定領域のことであり、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域のうちの空いている設定領域(以下、「未設定領域」という。)に音データ(以下、「第一の音データ(例えば、フリーチャンネル(フリーレイヤ)に設定される音データ(SE、BGMなど)」という。)を設定する制御を実行可能な制御手段であり、前記演出制御手段は、前記第一の音データが設定されている前記第一の設定領域(例えば、フリーレイヤ01)に、該第一の音データとは別の音データ(以下、「第二の音データ(例えば、フリーチャンネル(フリーレイヤ)に設定される音停止用データ、無音データ、音データ(SE、BGM)など)」という。)を上書きする制御を実行する場合がある手段である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、演出制御手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
すなわち、未設定領域へ設定された音データを開発者が意識的に上書きすることができるので、設計ミスによる音の演出効果の低下を防ぐことができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記未設定領域を検索する制御(以下、「第一の検索制御(例えば、図785(b)に示す未使用フリーレイヤ検索処理)」という。)を実行可能な手段であってもよい。
なお、使用中の設定領域を検索する制御を行うことで未設定領域を取得するようにしてもよい。
また、前記第一の検索制御とは、複数の前記第一の設定領域について、それぞれの設定領域における音データの設定状況を判定することで前記未設定領域を検索する制御のことであってもよい。
なお、全ての第一の設定領域について検索が終わるまでは、第一の検索制御を終了しないようにしてもよい。
また、所定数(例えば、モノラル用として1つの第一の設定領域、ステレオ用として2つの第一の設定領域)が空いていた場合に、第一の検索制御を終了してもよい。
また、第一の設定領域が連続して所定数(例えば、ステレオ用として2つの第一の設定領域)空いている場合に、第一の検索制御を終了するようにしてもよい。
また、前記複数種類の音データのうちの少なくとも一部は識別情報が設定されたデータであり、前記第一の音データは、前記識別情報(以下、「第一の識別情報」という。)が設定されたデータであり、前記第二の音データは、前記識別情報(以下、「第二の識別情報」という。)が設定されたデータであり、前記演出制御手段は、前記第一の識別情報と前記第二の識別情報が同じ情報である場合に、前記第一の設定領域に設定された前記第一の音データを前記第二の音データに上書きする制御を実行する手段であってもよい。
なお、識別情報が設定されていない音データがあってもよい。また、識別情報が異なる場合は、上書きを行わないようにしてもよい。また、識別情報が同じであっても、上書きしない場合があってもよい。具体的には、例えば、上書き禁止のデータ(上書き禁止が設定されている音データ)の場合は、識別情報が同じであっても、上書きしない場合があってもよい。また、識別情報が同じ場合は、必ず上書きするように構成してもよい。
また、前記演出制御手段は、前記識別情報を検索する制御(以下、「第二の検索制御(例えば、図785(a)に示す識別情報有レイヤ番号取得処理)」という。)を実行可能な手段であってもよい。
なお、識別情報が設定されていない音データについては、第二の検索処理を行わないようにしてもよいし、第二の検索処理を行うようにしてもよい。
また、前記第二の検索制御とは、前記複数種類の音データのうち複数の前記第一の設定領域のそれぞれの設定領域に設定された音データについて、該音データの前記識別情報と前記第二の識別情報の比較を行うことで、該第二の識別情報と同じ情報が前記第一の識別情報として設定されている前記第一の音データを検索する制御のことであってもよい。
なお、全ての第一の設定領域について検索が終わるまでは、第二の検索制御を終了しないようにしてもよい。
また、全ての第一の設定領域の検索途中で第一の設定領域に第二の識別情報と同じ情報が第一の識別情報として設定されている音データ(第一の音データ)があった場合も、全ての第一の設定領域について検索が終わるまでは、第二の検索制御を終了しないようにしてもよい。
また、全ての第一の設定領域の検索途中で第一の設定領域に第二の識別情報と同じ情報が第一の識別情報として設定されている音データ(第一の音データ)があった場合は、最初に見つかった音データ(第一の音データ)が設定されている第一の設定領域(の番号)を取得して、第二の検索処理を終了するようにしてもよい。
また、全ての第一の設定領域の検索途中で第一の設定領域に第二の識別情報と同じ情報が第一の識別情報として設定されている音データ(第一の音データ)があった場合も、第二の識別情報と同じ情報が第一の識別情報として設定されている第一の設定領域が所定数であるか、全ての第一の設定領域の検索が終了するまでは第二の検索処理を終了しないようにしてもよい。
また、前記未設定領域とは、前記複数種類の音データのうち無音を示す音データが設定された領域のことであってもよい。
また、前記未設定領域とは、前記第一の設定領域に前記複数種類の音データのうちのいずれかの音データも設定されていない領域のことであってもよい。
また、前記複数種類の音データのうちの一の種類のデータは、第三の音データであり、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域にそれぞれ設定された全ての音データ前記第三の音データで上書きする制御(例えば、フリーレイヤ全体停止機能およびフリーレイヤ全体ボリューム設定機能)を実行可能な手段であってもよい。
このような構成によれば、例えば、全ての音データを消去したいときには、1つ1つの設定領域に第三の音データを設定しなくてもよいので、音データの一部を上書きし忘れたことによる演出効果の低下を防ぐことができる場合がある。
なお、第三の音データは、音データを停止するデータ(停止データ)であってもよいし、新たな音データであってもよい。
また、全ての音データを上書きせず、全ての音データの一部(例えば、ボリュームやパンの値)のみを変更するようにしてもよい。
また、制御的に全ての音データを停止したり、制御的に全ての音データを変更するデータであってもよい。
また、前記複数種類の音データのうちの一の種類のデータは、第四の音データ(例えば、BGMデータ)であり、前記複数種類の設定領域のうちの一の種類の領域は、第二の種類の設定領域(例えば、固定レイヤ(固定チャネル)であり、前記演出制御手段は、前記第二の種類の設定領域に前記第四の音データを設定する制御を実行可能な手段であってもよい。
なお、第二の種類の設定領域は、N個(例えば、2個)の第二の設定領域から構成されており、第四の音データは、N個の第二の設定領域に亘って設定されるデータであってもよい。例えば、ステレオ用のデータは、2個の第二の設定領域に亘って設定される。
また、第二の種類の設定領域は、一個の第二の設定領域から構成されていてもよい。例えば、モノラル用のデータは1個の第二の設定領域に設定される。
また、第一の設定領域に設定される音データが第二の設定領域に設定されないようにしてもよい。
また、固定レイヤ(固定チャネル)が複数設けられ、特定の音データは特定のチャネルでのみ出力されるようにしてもよい。例えば、チャネルA用のBGMはチャネルAでしか出力されず、チャネルBでは出力されないように構成してもよい。また、チャネルA用の音データの出力中にチャネルA用の音データが設定された場合は、上書きするようにしてもよいが、上書きしない場合があってもよい。
例えば、音データを消去する場合、第一の設定領域に設定された音データは、どの第一の設定領域に設定されているかが演出制御手段で把握できないため、消去する際は識別情報を検索して該当音データを特定して消去するか、第一の設定領域に設定された音データを全て消去することになる。しかしながら、第二の設定領域に設定された音データはどこに設定されているかが明確であり、音データを消去する場合は特定の第二の設定領域を設定すればよく、用途によって使い分けることができる。これにより、音データの消去タイミングにバリエーションを持たせることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
また、前記複数種類の音データのうちの一の種類のデータは、第五の音データ(例えば、エラーに関する音データ)であり、前記第五の音データは、エラーに関する音データであり、前記複数種類の設定領域のうちの一の種類の領域は、第三の種類の設定領域(例えば、システムレイヤ(システムチャネル))であり、前記演出制御手段は、前記第三の種類の設定領域に前記第五の音データを設定する制御を実行可能な手段であってもよい。
なお第三の種類の設定領域は、エラーに関する音データのみを設定可能な領域であってもよい。エラーに関する音データのみを第三の種類の設定領域に設定することで、エラー以外の音データにより上書きされてしまうことを防ぎ、遊技者や店員への音によるエラー報知を確実に行うようにすることができる場合がある。
また、音制御手段(例えば、音源IC416)を備え、前記音制御手段は、複数のチャンネル(例えば、固定チャンネル、フリーチャンネルなど)が設けられた手段であってもよい。
また、前記複数のチャンネルのうちの一部のチャンネルは、前記第一の設定領域として割り当てられているチャンネル(例えば、フリーチャネル)であってもよい。
また、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域(例えば、フリーレイヤ)が設けられた手段であり、前記演出制御手段は、複数の前記第一の設定領域に設定された音データを前記複数のチャンネルのうちの空いているチャンネル(例えば、フリーチャネル)に設定する手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、前記複数の第二の設定領域(例えば、固定レイヤ)に設定された音データを前記複数のチャンネルのうちの空いているチャンネルに設定する手段であってもよい。
なお、演出制御手段は、空いているチャンネルを検索する第三の検索制御を実行可能な手段であってもよい。
また、演出手段を備え、前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、前記演出手段は、複数の演出手段によって構成された手段であり、前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)であり、前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出は、第一の演出(例えば、保留入賞演出、装飾図柄の変動表示及び停止表示の演出)であり、前記複数種類の演出のうちの一の種類の演出は、第二の演出(例えば、暗転予告演出)であり、前記第一の演出として、前記音出力手段が第一の音を出力する場合があるように構成されており、前記第一の音とは、前記第一の音データに対応する音のことであり、前記第二の演出の実行中に前記第一の演出が開始されても、前記音出力手段によって前記第一の音が出力されないように構成されているものであってもよい。
このような構成によれば、第二の演出が行われているときに第一の演出の音が出力されないようにし、第二の演出の演出効果を高めることができる場合がある。
なお、第Aの演出(例えば、保留増加時の先読み予告演出)として第Aの音(第Aの音データに対応する)(例えば、増加した先読み対象の保留に対応する保留先読み予告音)が第二の演出(例えば、暗転予告演出)の実行中に出力されてもよい。
また、第Bの演出中(例えば、エフェクト等による先読み予告演出中)に第一の演出が開始されると、第一の音が出力されるようにしてもよい。その際、第Bの音(例えば、先読み予告演出音)も出力されていてもよく、第Bの音が出力されないようにしてもよい。
また、前記演出制御手段は、一の基板(例えば、第1副基板160)によって構成された手段であってもよい。
また、前記演出制御手段は、複数の基板(例えば、第1副基板160、演出制御基板、液晶制御基板(液晶制御部700を構成する基板)など)によって構成された手段であってもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。また、前記遊技台は、スロットマシンであってもよい。
また、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、演出手段を備えた遊技台であって、前記演出手段は、複数の演出手段から構成された手段であり、前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、音出力手段(例えば、スピーカ120)であり、前記複数の演出手段のうちの一の演出手段は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)であり、前記演出手段は、複数種類の演出を実行可能な手段であり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第一の演出(例えば、N回転目の装飾図柄の変動表示演出)であり、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第三の演出(例えば、N+1回転目の装飾図柄の変動表示演出)であり、前記表示手段は、前記第一の演出として第一の演出表示(例えば、N回転目の装飾図柄の変動表示)を表示する手段であり、前記表示手段は、前記第三の演出として第三の演出表示(例えば、N+1回転目の装飾図柄の変動表示)を表示する手段であり、前記音出力手段は、前記第一の演出として第一の楽曲(例えば、N回転目の図柄変動用BGM)を出力する手段であり、前記音出力手段は、前記第三の演出として第三の楽曲(例えば、N+1回転目の図柄変動用BGM)を出力する手段であり、前記第一の楽曲が終了してから前記第三の楽曲が開始されるまでの期間(以下、「第一の期間」という。)において、前記音出力手段が第二の楽曲(例えば、図柄デモ用BGM)を出力する場合がある、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、音出力手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
すなわち、次の演出表示が開始されるまで間を持たせることができ、遊技者を楽しませることができる場合がある。
なお、「第一の演出表示が終了」するタイミングとは、第1副制御部400が主制御部300からサブコマンド(図柄停止コマンド)を受信したタイミング、特図の変動停止のタイミング、第1副制御部400が液晶制御部700に液晶コマンドを送信したタイミング、装飾図柄表示装置208における映像(画像)データの表示開始のタイミングなどである。また、「第二の演出表示が開始」するタイミングとは、第1副制御部400が主制御部300からサブコマンド(変動開始コマンド)を受信したタイミング、特図の変動開始のタイミング、第1副制御部400が液晶制御部700に液晶コマンドを送信したタイミング、装飾図柄表示装置208における映像(画像)データの表示開始のタイミングなどである。
あるいはまた、「第一の演出表示が終了」するタイミングとは、装飾図柄表示装置208における第一の演出表示の動画が終了するタイミング、液晶コマンドの送信(第一の演出表示)、第一の演出表示が終了したことを示す液晶制御部700からの戻りコマンドを第1副制御部400が受信したタイミング、装飾図柄表示装置208における映像(画像)データの表示終了のタイミングなどである。
また、「第三の演出表示が開始」するタイミングとは、第三の演出表示の動画が開始するタイミング、第1副制御部400が液晶制御部00に液晶コマンドを送信するタイミング、第三の演出表示が終了したことを示す液晶制御部700からの戻りコマンドを第1副制御部400が受信したタイミング、装飾図柄表示装置208における映像(画像)データの表示終了のタイミングなどである。
また、第二の楽曲は先頭から開始されてもよいが、途中から開始されるようにしてもよい。
また、前記第一の期間において、前記第一の演出表示が表示されるように構成されている、ものであってもよい。
また、前記第二の楽曲(例えば、図792(b2)に示す図柄デモ用BGM)は、無音である期間(以下、「第二の期間」という。)と楽曲を出力する期間(以下、「第三の期間」という。)から構成されており、前記第二の期間が終了した後に前記第三の期間が開始されるように構成されている、ものであってもよい。
また、前記第一の期間が、前記第二の楽曲の前記第二の期間に含まれる場合があってもよい。
また、前記第二の楽曲(例えば、図792(b2)に示す図柄デモ用BGM)は、無音期間と楽曲出力期間から構成されており、前記無音期間が終了した後に前記楽曲出力期間が開始されるように構成されている、ものであってもよい。
なお、楽曲出力期間の後に無音期間があるように構成されていてもよい。また、楽曲出力期間の間に無音期間があるように構成されていてもよい。例えば、第二の楽曲は、N秒の無音状態と楽曲とから構成された音データや、音デバイスデータの設計でN秒後に音データが出力されるようになっているものなどであってもよい。
また、前記第一の演出表示が終了してから前記第三の演出表示が開始されるまでの期間が、前記第二の楽曲の前記無音期間である場合があってもよい。
なお、図柄停止の時点で保留があれば無音期間で終わり、図柄停止の時点で保留がなければ楽曲出力期間に突入するようにしてもよい。また、図柄停止の時点で保留がある場合における今回の図柄変動表示の終了から次回の図柄変動表示の開始までの時間は、通常(特図低確普図低確)状態において、選択される場合がある図柄変動表示が行われる時間(変動時間)のうちの最も短い変動時間よりも短いように構成されていてもよい。また、電サポ状態(普図高確)状態において、選択される場合がある図柄変動表示が行われる時間(変動時間)のうちの最も短い変動時間よりも短いように構成されていてもよい。ここで、電サポ状態は、時短状態、確変状態の両方を含んでもよく、時短状態および確変状態のうちの一方の状態のみを示す状態であってもよい。
また、前記第一の演出表示とは、N回転目の装飾図柄の変動表示(以下、「第一の装飾図柄変動表示」という。)のことであり、前記第三の演出表示とは、N+1回転目の装飾図柄の変動表示(以下、「第三の装飾図柄変動表示」という。)のことであり、前記第一の楽曲とは、前記第一の装飾図柄変動表示に対応する楽曲のことであり、前記第三の楽曲とは、前記第三の装飾図柄変動表示に対応する楽曲のことであり、前記第一の期間とは、装飾図柄が停止表示されている期間(以下、「装飾図柄停止表示期間」という。)のことであってもよい。
このような構成によれば、N回転目の装飾図柄が変動停止してからN+1回転目の装飾図柄の変動表示が開始されるまでの期間において間を持たせることができる場合があり、遊技者の興趣を削がないようにすることができる場合がある。
なお、第三の楽曲とは、第一の楽曲と同じ楽曲であってもよい。また、第一の楽曲と第三の楽曲を含んで一の楽曲が構成されていてもよい。また、第一の装飾図柄変動表示において出力されている楽曲が第一の楽曲であり、第三の装飾図柄変動表示において出力されている楽曲が第三の楽曲であってもよい。
また、第一・第二・第三の楽曲は、それぞれ複数の楽曲から構成されていてもよい。例えば、第一の楽曲は、第一の背景画像用のBGMと第二の背景画像用のBGMから構成され、第一の装飾図柄変動表示において、背景表示が第一の背景画像から第二の背景画像に変化する背景変化演出が行われた場合、背景変化前(第一の背景画像の表示中)に出力されていた第一の背景画像用のBGMが背景変化演出を契機として終了し、背景変化後(第二の背景画像の表示中)に第二の背景画像用のBGMが出力される場合があってもよい。
また、第一・第二・第三の楽曲は、それぞれ、複数の音データ(例えば、BGM用の楽曲データと音声データなど)から構成されていてもよい。
また、主制御手段(例えば、主制御部300)と、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記主制御手段は、前記演出制御手段に複数種類のコマンドを送信可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御する手段であり、前記演出制御手段は、前記音出力手段を制御する手段であり、前記複数種類のコマンドのうちの一の種類のコマンドは、図柄停止コマンドであり、前記図柄停止コマンドとは、図柄が停止状態であることを示すコマンドのことであり、前記複数種類のコマンドのうちの一の種類のコマンドは、変動開始コマンドであり、前記変動開始コマンドとは、図柄の変動が開始されたことを示すコマンドのことであり、前記装飾図柄停止表示期間は、前記演出制御手段によって前記図柄停止コマンドが受信されることで開始する期間であり、前記装飾図柄停止表示期間は、前記演出制御手段によって前記変動開始コマンドが受信されることで終了する期間であってもよい。
このような構成によれば、実際の遊技状態と演出が大幅にずれてしまうことを防ぎ、第二の楽曲が出力されることで図柄が停止中であることを把握しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、複数の制御手段(例えば、第1副基板160、演出制御基板、液晶制御基板(液晶制御部700を構成する基板)など)から構成されていてもよいし、演出制御手段は、一の制御手段(例えば、第1副基板160)から構成されていてもよい。
また、前記第一の演出表示とは、N回転目の図柄の変動(以下、「N回転目の図柄変動」という。)において表示されるリーチ演出表示(例えば、図800(6)〜図800(9)に示すSPリーチ演出表示)のことであり、前記第一の楽曲とは、前記リーチ演出表示に対応する楽曲(例えば、吉宗SPリーチ(大当り用)の音データ)のことであり、前記第三の演出表示とは、前記N回転目の図柄変動において表示される表示のことであり、前記第三の演出表示は、前記リーチ演出表示とは異なる演出表示(例えば、図801(11)〜図801(13)に示す昇格抽選演出表示)であり、前記第二の楽曲(例えば、揺れ変動BGM)は、前記第一の楽曲とは異なる楽曲であり、前記第一の期間とは、装飾図柄が揺れ変動で表示されている期間(以下、「揺れ変動表示期間」という。)のことであってもよい。
このような構成によれば、装飾図柄が揺れ変動表示であることを把握することができ、次の演出が開始されるまで遊技者の期待感を継続させることができる場合がある。
なお、上述のリーチ演出表示とは、大当りリーチ演出表示のことであってもよいし、ハズレリーチ演出表示であってもよい。ハズレリーチ演出表示での場合、揺れ変動表示期間において第二の楽曲が出力されないように構成されていてもよいが、第二の楽曲が出力されるようになっていてもよい。また、大当りリーチ演出表示後の揺れ変動表示期間とハズレリーチ後の揺れ変動表示期間に出力される楽曲が異なってもよい。
また、上記の条件とは別の条件の例として、通常状態(特図低確普図低確)、確変状態(特図高確普図高確)、時短状態(特図低確普図高確)でも異なるようになっていてもよい。背景モードや使用している変動パターンテーブル、一斉演出やRTC演出によっても異なるように構成されていてもよい。
また、演出制御手段(例えば、第1副制御部400)を備え、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御する手段であり、前記演出制御手段は、前記音出力手段を制御する手段であり、前記揺れ変動表示期間は、前記演出制御手段によって前記リーチ演出表示を表示させる制御が終了されることで開始される期間であり、前記揺れ変動表示期間は、前記演出制御手段によって前記第三の演出表示を表示させる制御が開始されることで開始される期間であってもよい。
このような構成によれば、実際の演出の状態と音の出力の大幅なずれが発生するのを防ぎ、第二の楽曲が出力されることで揺れ変動表示期間であることを把握しやすくすることができる場合がある。
なお、演出制御手段は、複数の制御手段(例えば、第1副基板160、演出制御基板、液晶制御基板(液晶制御部700を構成する基板)など)から構成されていてもよいし、演出制御手段は、一の制御手段(例えば、第1副基板160)から構成されていてもよい。
また、前記揺れ変動表示期間において、前記表示手段に前記リーチ演出表示が表示されないように構成されており、前記揺れ変動表示期間において、前記表示手段に前記第三の演出表示が表示されないように構成されている、ものであってもよい。
なお、揺れ変動表示期間において、装飾図柄の表示による演出以外の、当否判定結果に関わる演出(例えば、リーチ演出や当否判定の結果を予告する予告演出、先読み演出)を行わないようにしてもよい。
また、前記複数種類の演出のうちの一の演出は、第四の演出(例えば、図柄デモ演出)であり、前記表示手段は、前記第四の演出として第四の演出表示(例えば、図796(1)〜図796(3)に示す図柄デモ演出表示)を表示する場合がある手段であり、前記音出力手段は、前記第四の演出として第四の楽曲(例えば、図柄デモ演出中の図柄デモBGM、大当り中のBGM、図柄変動中のBGM、デモ用BGM、島一斉演出用BGM、リーチ用BGM、店舗側の設定変更時に出力されるBGM、ユーザーによる設定変更時に出力されるBGMなど)を出力する場合がある手段であり、前記第二の楽曲は、前記第四の楽曲と少なくとも一部が同じ楽曲であってもよい。
なお、第四の楽曲とは、第二の楽曲のことであってもよい。また、第四の楽曲に第二の楽曲の一部が含まれていてもよい。
また、前記音出力手段は、遊技者による該音出力手段の音量を設定する操作(以下、「音量設定操作」という。)に応じた第一の値の音量で前記第一の楽曲を出力する場合がある手段であり、前記音出力手段は、前記第一の値の音量で前記第二の楽曲を出力する場合がある手段であり、前記音出力手段は、前記第一の値の音量で前記第三の楽曲を出力する場合がある手段であってもよい。
なお、電源投入から遊技者が音量設定操作をしていない場合は、上述の第一の値の音量は「初期値」となる。
また、前記第二の楽曲が出力されている期間において前記音量設定操作が行われた場合、前記音出力手段は、該音量設定操作に応じた第二の値の音量で該第二の楽曲を出力する、ものであってもよい。
前記表示手段は、音量表示を表示可能な手段であり、前記音量設定操作に応じて、前記音量表示の表示態様が変化するように構成されている、ものであってもよい。
また、前記音出力手段は、エラーが発生した場合に、エラー音を出力する場合がある手段であり、前記第二の楽曲の出力中にエラーが発生した場合には、前記音出力手段は前記第二の楽曲を出力しない場合がある手段であり、前記第二の楽曲の出力中にエラーが発生した場合には、前記音出力手段は前記エラー音を出力する場合がある手段であってもよい。
なお、音出力手段は、出力している第二の楽曲の音量を0にしたり低くしたりすることが可能な構成であってもよい。なお、エラーによって、エラー音を出力するエラー(主制御部や払出制御部により監視されているエラー(下皿満タンエラーを含んでもよい))と、エラー音を出力しないエラー(下皿満タンエラー(液晶のみで表示)、サブ制御による監視によるエラー(例えば、前面枠扉側に衝撃センサを設け、遊技者により前面枠扉が激しく叩かれる等により発生する衝撃を検知すると、液晶にて警告表示が行われる衝撃警告など))があってもよい。
<全体構成>
次に、図803を用いて、本発明の実施形態に係るぱちんこ機100の全体構成について説明する。なお、同図はぱちんこ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
ぱちんこ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにぱちんこ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、ぱちんこ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<背面>
図804は、図803のぱちんこ機100を背面側から見た外観図である。ぱちんこ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を、後述する払出制御部600(図806参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してぱちんこ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、ぱちんこ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図806参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図806参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図806参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図806参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図806参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図806参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図805は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
詳細は後述するが、遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208と、人間の腕を模した演出可動体224を有する演出装置206を配設している。また、遊技領域124の右下には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像などを表示する。なお、各表示領域208a〜208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技領域124の下方領域には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設し、遊技領域124の右方領域には、普図始動口228とを配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、ぱちんこ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方と右下にそれぞれ1つずつ配設している。これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、ぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をぱちんこ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このぱちんこ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、ぱちんこ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を円弧を描いて移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
次に、図806を用いて、ぱちんこ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。ぱちんこ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、ぱちんこ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、ぱちんこ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口A(第1可変入賞口234および/又は第2可変入賞口235)を通過する遊技球を検出するセンサ、磁気センサ(広範囲磁気センサ)、別途記載の前面枠扉開放センサ109、内枠開放センサ、下皿満タンセンサをなど含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aやアタッカーAの扉部材234a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にぱちんこ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向の通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成し、払出制御部600からも主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成している。
また、主制御部300は、情報出力回路336と外部端子板349を介して、外部装置(例えば、不図示のホールコンピュータやデータ表示器など)が備える情報入力回路350に、ぱちんこ機100の遊技情報などを示す外部端子板信号(詳細は後述)を出力する。なお、符号349を付した「外部端子板」は、スロットマシンにおいては「外部集中端子板」と称される場合があり、「外部端子板」の名称に限定されるものではない。
また、払出制御部600も、外部端子板349を介して、情報入力回路350に、外部端子板信号を出力する。
次に、ぱちんこ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタンの検出部724からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
次に、ぱちんこ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、チャンスボタンの駆動部708の駆動制御を行うための駆動回路517と、演出可動体224の現在位置を検出する可動体センサ424と、可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、ぱちんこ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、ぱちんこ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109の検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。また、払出制御部600は、内枠(本体104)の開放を検出する不図示の内枠開放センサの検出結果を受け取り、受け取った結果を主制御部300に出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ(不図示)の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置(不図示)の制御を行う。
電源制御部660は、ぱちんこ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図807(a)〜(d)を用いて、ぱちんこ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図807(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図E」までの5種類が示されており、同図(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」から「特図d」までの4種類が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図1の停止図柄態様のうち、「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当たり図柄であり、「特図B」は15R大当たり図柄である。本実施形態のぱちんこ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。
また、15R特別大当たり遊技終了後および15R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当たり図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当たり図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
他の特図1の停止図柄態様について説明すると、「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図C」は2Rである点が異なる。「特図D」は小当たり図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。ここにいう小当たりは、2R時短無し大当たりと同じものに相当する。「特図E」は、はずれ図柄であり、遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
また、特図2の停止図柄態様について説明すると、「特図a」は16R特別大当たり図柄であり、「特図b」は8R特別大当たり図柄であり、「特図c」は8R大当たり図柄であり、「特図d」は、はずれ図柄である。
図807(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図B」の15R大当たり、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、「特図A」の15R特別大当たり、「特図a」の16R特別大当たり、「特図b」の8R特別大当たりを報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、「特図C」の突然確変と称される2R大当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」や「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図807(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<遊技中の表示の一例>
図808〜図810は、一遊技中の装飾図柄表示装置208における表示の一例を時系列に示した図である。
図808(a)、(b)を参照して、本実施形態の装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの下方の表示領域に、特図1の保留数を示唆する特図1保留アイコン表示領域900および変動アイコン表示領域800が設けられる。本実施例では、1つの特図1保留アイコン表示領域(保留アイコン表示領域)900に、特図1変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能であり、当該表示領域900を第1領域900a、第2領域900b、第3領域900c、第4領域900dの4つの領域に大まかに分けている。第1領域900a〜第4領域900dは、それぞれ、特図1変動遊技の1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域900aには最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域900b〜900dには2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。
また、本実施形態では、一例として右図柄表示領域208cの右側の表示領域に、特図2の保留数を示唆する特図2保留アイコン表示領域902が設けられる。特図2保留アイコン表示領域902は、特図1保留アイコン表示領域900と同様に、特図2変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能である。特図2保留アイコン表示領域902は、特図2の保留数が0の場合には非表示であり、特図2の保留が増加した場合に表示される。本実施形態の以下の説明においては、主に特図1の保留の増減に伴う各構成の状態の変化例(例えば、特図1保留アイコン表示領域900の表示変化の一例)について説明するが、特図2の保留の増減があった場合も同様に表示させることができる。また、説明の便宜上、特図1保留アイコン表示領域900を単に、保留アイコン表示領域900と称する場合がある。
また、本実施形態では、一例として特図2保留アイコン表示領域902上方の表示領域に、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示領域208eと、特図2変動遊技中(特図2の変動中)であることを示唆するための特図2用第四図柄表示領域208fと、普図変動遊技中(普図の変動中)であることを示唆するための普図用第四図柄表示領域208gと、を有している。特図1用第四図柄表示領域208eは、特図1変動遊技中は○の画像を消灯(または点滅表示)し、特図1変動遊技が停止した場合は、○の画像を点灯表示する。同様に、特図2用第四図柄表示領域208fは△の画像を、普図用第四図柄表示領域208gは◇の画像を、それぞれの変動遊技中は消灯(または点滅表示)し、変動遊技が停止した場合は点灯表示する。
また、装飾図柄表示装置208の下方には、特図1表示装置212、特図2表示装置214および、普図表示装置210が設けられている。これらの表示装置の上方にはそれぞれ、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、普図保留ランプ216が設けられている。
これらの構成は、別の構成であることを特に言及しない限り、以下の全ての実施形態(実施例)において同様である。
図808(a)に示すタイミングは、第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了し、停止図柄が表示されている。また、特図1保留ランプ218は2個のLEDを点灯し、特図1の保留が2個であることを報知している。特図2保留ランプ220と普図保留ランプ216のLEDの点灯数はいずれも0であり、特図2および普図の保留がいずれも0であることを報知している。
特図1用第四図柄表示領域208e(および特図2用第四図柄表示領域208f、普図用第四図柄表示領域208g)は画像を点灯表示し、変動遊技が停止したことを報知している。装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示されている。また、保留アイコン表示領域900(第1領域900aおよび第2領域900b)には、それぞれ特図1の保留アイコンPI1、PI2が示されている。
同図(a)に示すタイミングは、保留アイコン表示領域900の第1領域900aに、円形(球体)の保留アイコンPI1が表示される。また、第2領域900bに、円形の保留アイコンPI2が表示される。
次いで、同図(b)に示すタイミングは、特図1の保留が1つ消化されて、特図1変動遊技の保留が2から1に減少し、第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218は2個のLEDのうち1個のLEDを消灯、1個のLEDを点灯し、特図1用第四図柄表示領域208eは、特図1変動遊技中は○の画像を消灯(または点滅表示)している状態を示している。
同図(c)に示すタイミングは、保留アイコン表示領域900では、消化された保留に対応する第1領域900aの保留アイコンPI1が変動アイコン表示領域800に移動する保留・変動アイコン間の移動アニメーション(または、保留アイコンの消去アニメーション)と、第2領域900bの保留アイコンPI2が第1領域900aに移動する保留アイコンの移動アニメーションが実行されている状態を示している。具体的には、保留アイコンPI1,PI2が右側に移動するアニメーションを実行している。
同図(d)に示すタイミングは、引き続き、保留・変動アイコン間の移動アニメーションと、保留アイコンの移動アニメーションが実行されている状態を示している。
同図(e)に示すタイミングは、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが完了した状態を示している。すなわち、変動アイコン表示領域800において変動アイコンCIが表示され、保留アイコン表示領域900の第1領域900aにおいて保留アイコンPI1が表示され、第2領域900bの保留アイコンPI2が消去されている。
同図(f)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cにおいて、特図1の装飾図柄の変動表示が開始されている状態を示している。同図(b)〜同図(f)に示すように、本実施例では保留が消化された場合、先ず第1特図表示装置212では図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218が消灯した後、特図1用第四図柄表示領域208eが、○の画像を消灯(または点滅表示)する。その後、保留アイコンPIが移動、変化、消去の各アニメーションを実行し、その後、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の図柄変動表示が開始される。しかしこの例に限らず、これらの状態変化は、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されても(順序が入れ替わっても)よい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。
同図(g)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間が開始した状態を示しており、チャンスボタン136の操作に対応する第1の操作手段画像BG1(この例では、チャンスボタンを模した画像)を表示している。
また、この第1の操作手段画像BG1の表示とほぼ同じタイミングで、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間を報知するための第1の経過時間報知画像TG1を、第1の色(この例では、青色)で第1の操作手段画像BG1の下方に表示している。このタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始時点であって、第1の経過時間報知画像TG1の全て(左端部から右端部まで)が第1の色で塗り潰されている。また、キャラクタ(殿)の画像も合わせて表示している。
同図(h)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間開始から時間(例えば、受付期間である6秒より短い時間)が経過した状態を示しており、第1の経過時間報知画像TG1は、チャンスボタン136の操作の受付期間の経過時間に合わせてメーターの目盛りが徐々に少なくなっていく画像を表示する(第1の経過時間報知画像TG1の減少表示を実行する)。
同図(i)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作の受付期間の開始タイミングからさらに時間が経過する前(例えば、受付期間である6秒が経過する前)の状態において(同図(h)のタイミングの後に)、チャンスボタン136の操作が行われた状態を示している。このタイミングでは、チャンスボタン136の操作が行われたことに基づき、第1の操作手段画像BG1と第1の経過時間報知画像TG1を消去した後に、予告演出に対応する画像730(この例では、「チャンスだ!」という文字表示と、キャラクタ画像(殿))を装飾図柄表示装置208の表示領域に表示している。なお、この予告演出は、チャンスボタン136の操作が行われずに操作の受付期間の開始タイミングから所定時間(6秒)が経過した場合に表示してもよい。また、本実施形態では予告演出を表示する場合を例に説明するが、他の演出表示であってもよい。
同図(j)、(k)に示すタイミングは、チャンスボタン136の操作が行われたことを契機として、当否判定結果、変動時間および当選した予告演出に応じた演出を開始している状態であり、同図(j)、(k)では装飾図柄の変動表示におけるリーチ表示の一例を示している。
同図(l)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出開始状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ(ホワイトバック)、装飾図柄の変動表示を装飾図柄表示装置208の表示領域の例えば右下方に小さく表示(装飾図柄の縮小表示)する。また、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、保留アイコンPI、変動アイコンCIを非表示に(消去)している。なお、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、保留アイコンPI、変動アイコンCIの消去タイミング、ホワイトバックになるタイミングおよび装飾図柄の縮小表示のタイミングは、順次実行される場合にはいずれが先であってもよく、どの順で実行されても(順序が入れ替わっても)よい。また少なくとも一部が同時に実行されてもよい。また、スーパーリーチ演出中も保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、保留アイコンPI、変動アイコンCIが表示されていてもよく、一部が非表示となっていてもよい。
同図(m)、同図(n)、図809(o)〜図809(q)に示すタイミングは、スーパーリーチの演出として、例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出を実行開始している状態である。ここでは一例として剣豪キャラクタと「VS剣豪」の文字を表示した後(図808(m))、キャラクタ(殿)と剣豪キャラクタの対決シーンを表示している(図808(n)〜図809(q))。
図809(q)に示すタイミングは、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに勝利したシーンを表示しており、同図(r)では、装飾図柄の縮小表示で大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)の揺れ変動表示を行っている。
同図(s)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させ、同図(t)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当り(確変大当り)の図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)を揺れ変動表示させた後、同図(u)に示すタイミングで装飾図柄の停止表示を行っている。さらに、同図(v)に示すタイミングでは、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「確変大当り」の文字を表示している。
図809(t)´〜同図(v)´に示すタイミングは、図808(k)において、大当りのリーチ演出(装飾6のリーチ演出)が開始された場合の、図809(s)に続くタイミングである。このタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cに大当りの図柄組合せ(例えば「装飾6−装飾6−装飾6」)を揺れ変動表示させた後(同図(t)´)、装飾図柄の停止表示を行い(同図(u)´)、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を消去し、大当りの開始を報知する「大当り」の文字を表示している(同図(v)´)。
図810は、剣豪リーチ演出ではずれとなった場合の表示例を示している。
図810(a)に示すタイミングは、図809(p)に続くタイミングであり、キャラクタ(殿)が剣豪キャラクタに負けたシーンを表示している。また、図810(b)では、装飾図柄の縮小表示ではずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)の揺れ変動表示を行い、同図(c)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白色に変色させている。
同図(d)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾6−装飾7」)を揺れ変動表示させるとともに、保留アイコン表示領域900に保留アイコンPI1を再表示し、変動アイコン表示領域800に変動アイコンCIを再表示した状態を示している。また、同図(e)では、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の停止表示を行い、特図1用第四図柄表示領域208eにおいて○の画像を点灯表示する。
同図(f)、同図(g)に示すタイミングは、変動アイコン表示領域800において、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンCIが消去されるときに実行される変動アイコンの消去アニメーションが実行された状態を示し、同図(h)に示すタイミングは、変動アイコンの消去アニメーションが完了した状態を示している。
なお、上記の例では、特別図柄の変動停止後に変動アイコンCIが消去されているが、変動アイコンCIの消去タイミングは、他のタイミング(例えば、装飾図柄の停止表示後や装飾図柄の変動中など)であってもよい。また、変動アイコンCIは、変動アイコンの消去アニメーションではなく、1フレームで消去されるものであってもよい。
<回数付き構造物確変機>
図811から図813を参照して、本実施形態の他の例に係る、回数付き構造物確変機(ぱちんこ機100)について説明する。なお、本実施形態の各実施例(変形例)および他の実施形態の各実施例(変形例)は互いに組み合わせて適用することができる。
回数付き構造物確変機は、構造物の動作(第1のアタッカー802、および不図示の第2のアタッカーの開閉動作)によって特定領域(確変作動領域、確変領域、V領域)への進入の可否が振り分けられる、ぱちんこ機100である。
図811は、本実施形態の他の例に係る遊技盤200を示す正面図である。遊技盤200は、この例では、図805に示す遊技盤200の第1可変入賞口(第1アタッカー)234、第2可変入賞口(第2アタッカー)235に替えて、アタッカーユニット810を設ける構成である。それ以外の同一構成要素は同一符号で示し、説明は省略する。
遊技盤200は、そのほぼ中央付近に装飾図柄表示装置208が配置され、その下方に第1特図始動口230およびアウト口240が配置され、装飾図柄表示装置208の下方右側に普図始動口228および第2特図始動口232が配置され、装飾図柄表示装置208の下方右側(第2特図始動口232の下方)にアタッカーユニット810が配置される。
このアタッカーユニット810は、構造物の動作(第2のアタッカー804の開閉動作)によって特定領域(確変作動領域808)への進入の可否が振り分けられる。
アタッカーユニット810は前面上方に設けられて遊技者に視認可能に開閉する扉部材802aを備えたアタッカー(第1のアタッカー)802と、第1のアタッカー802の下方内部で遊技者には視認不可に設けられシャッター式の扉部材を有するアタッカー(第2のアタッカー804)とを有している。
このアタッカーユニット810は、特図表示装置(特図1表示装置212、特図2表示装置214)に予め定められた図柄の組合せが表示されると大当りが開始される。そして、予め定められた「第2のアタッカー804が開放し、かつ、不図示の第2のアタッカー804の内部に設けられたVシャッタが開放する」ラウンドにおいて、遊技球が第2のアタッカー804内の遊技者に視認不可のV通過スイッチ(確変作動領域808、確変領域、V領域あるいはV入賞領域ともいう)に進入した場合に、大当り終了後の遊技状態として確変(特図高確普図高確)状態が付与される。なお、Vシャッタが閉鎖中であっても、確変作動領域が有効状態である場合にV通過スイッチを遊技球が通過すると、確変状態が付与される。このように、構造物確変機(V(入賞)確変機ともいう)は、第2のアタッカー804の開放パターンで確変作動領域808への遊技球の進入の可否を分けている。
つまり、本実施形態のぱちんこ機(V入賞確変機)100では、特図によって確変作動領域(V入賞領域)808に入賞しやすい第2のアタッカー804の開放パターンを行うラウンドを含む大当り遊技を開始するか、入賞困難となる第2のアタッカー804の開放パターンを行うラウンドを含む大当り遊技を開始するかが決定され、図柄毎に、第1のアタッカー802および第2のアタッカー804の開放パターンが決定されている。そして、大当り中の予め決められたラウンド(例えば、4R)で第2のアタッカー804が開放し、さらにその奥にあるシャッター(不図示)が開放して遊技球が確変作動領域808へ進入することで、大当り遊技の終了後から確変機能の作動が開始(確変状態に移行)する。
次に図812を参照して、本実施形態のぱちんこ機100(図811に示す回数付き構造物確変機、V入賞確変機)における第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、同図(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。
図812(a)には、図柄変動停止表示における特図1の停止図柄態様として「特図A」から「特図C」までの3種類が示されており、同図(b)には、図柄変動停止表示における特図2の停止図柄態様として「特図a」および「特図b」の2種類が示されている。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
特図1の停止図柄態様のうち、「特図A」は12ラウンド(12R)大当り図柄(実質8R確変大当り図柄)であり、「特図B」は12R大当り図柄(実質8R通常大当り図柄)であり、「特図C」は、はずれ図柄である。「特図A」、「特図B」のいずれも、特図高確率普図高確率状態であるが、「特図A」は、アタッカーユニット810の確変作動領域(V領域)808に遊技球が進入しやすい第2のアタッカー804の開放パターン(例えば、100ms開放→3400ms閉鎖→28000ms開放)の大当りであるのに対し、「特図B」は、確変作動領域(V領域)808に遊技球が進入しにくい第2のアタッカー804の開放パターン(例えば、100ms開放)の大当りである。ここで、本実施例における第2のアタッカー804内に設けられたシャッター(Vシャッタ)は、図柄に依らず一定の開放パターン(例えば、50ms開放→2950ms閉鎖→28500ms開放)で動作しているが、図柄毎に第2のアタッカー内に設けられたシャッター(Vシャッタ)の開放パターンを決定するようにしてもよい。また、「特図A」は、規定のラウンド数は12Rであるが、9R〜12Rは、大入賞口(第2のアタッカー804)の開放時間が1R〜8R(例えば、1〜3R、5〜8Rの開放パターンが29000ms開放)に比べて大幅に短く(例えば、100ms)、実質開放しないといえることから、「実質8R確変大当り図柄」ともいう。同様に、「特図B」は、規定のラウンド数は12Rであるが、9R〜12Rは、大入賞口の開放時間が1R〜3R、5〜8R(例えば、1〜3R、5〜8Rの開放パターンが29000ms開放)に比べて大幅に短く(例えば、100ms)、実質開放しないといえることから、「実質8R通常大当り図柄」ともいう。なお、本実施例では、特図Aと特図Bの9〜12Rの開放パターンを同じにしているが、特図Bの開放パターンを実質12R通常用の開放パターン(例えば、9R〜12Rが1〜3R、5〜8Rと同じ開放パターンなどのアタッカー内に遊技球が進入容易となる開放パターン。1〜3R、5〜8Rと異なる開放パターンであってもよい)にしてもよいし、逆に特図Aの開放パターンを実質12R確変用の開放パターンにしてもよい。
また、特図2の停止図柄態様について説明すると、「特図a」は16R特別大当たり図柄(実質16R確変大当り図柄)であり、「特図b」、はずれ図柄である。「特図a」は、特図高確率普図高確率状態であり、確変作動領域(V領域)808に遊技球が進入しやすいシャッター開放パターンの大当りである。また、「特図a」の場合、大当り遊技の終了後は電サポ(確変)状態に移行するため、「実質16R確変大当り図柄」ともいう。
なお、「特図A」、「特図B」、「特図a」のいずれも、確変作動領域808への遊技球の進入の有無に問わず、大当り遊技の終了後は電サポ状態(普図高確状態)に移行する。
図812(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄は、遊技状態(通常状態(非電サポ状態)あるいは電サポ(確変・時短)状態)によって異なる装飾図柄が表示される。同図(c)(1)に示すように、通常状態では、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。また、同図(c)(2)に示すように、電サポ状態では、通常状態とは異なる図柄の「装飾1」〜「装飾7」の7種類がある。
そして、同図(c)(3)に示すように、特図1の停止図柄態様において、「特図A」の実質8R確変大当りまたは、「特図B」の実質8R通常大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、同図(c)(1)の装飾図柄であって、例えば「装飾7」以外の、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、「特図A」の実質8R確変大当りを報知する場合には、例えば同図(c)(1)の装飾図柄の「装飾7」が3つ並んだ図柄組合せ(「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。
また、特図2の停止図柄態様において、電サポ状態で「特図a」の実質16R確変大当りを報知する場合には、同図(c)(2)の装飾図柄の「装飾7」が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。また、通常状態で「特図a」の実質16R確変大当りを報知する場合には、同図(c)(1)の装飾図柄の「装飾7」が3つ並んだ図柄組合せ(「装飾7−装飾7−装飾7」)を停止表示する。
なお、電サポ状態で「特図A」または「特図B」の大当りを報知する場合には、同図(c)(2)の装飾図柄であって、例えば「装飾7」以外の、同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、この場合、同図(c)(2)の装飾図柄の「装飾7」が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾7−装飾7−装飾7」)以外であれば、同じ装飾図柄が3つ並ばないばらけ目の図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾3−装飾5」)を停止表示してもよい。
一方、「特図C」や「特図b」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。なお、電サポ中に「特図A」または「特図B」の大当りを同じ装飾図柄が3つ並ばないばらけ目の図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾3−装飾5」)で報知する場合、「特図C」や「特図b」のはずれでは、「特図A」または「特図B」の大当りを報知するばらけ目の図柄組合せを表示しないが、表示するようにしてもよい。また、電サポ中の「特図C」や「特図b」のはずれを報知する場合、特定の図柄組合せ(例えば「装飾2−装飾4−装飾6」)のみが表示されてもよいし、複数種類の図柄組合せのうちのいずれかが表示されるようにしてもよい。
図812(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図B」を停止表示する。この同図(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図812(e)は、第四図柄の報知の一例を示したものである。本実施形態では、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示手段と、特図2変動遊技中(特図2の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示手段を備えている。特図1用第四図柄表示手段と特図1用第四図柄表示手段は、それぞれLEDであり、当該LEDの点灯と消灯によってその示唆を行う。この例では、特図1用第四図柄と、特図2用第四図柄の報知態様はいずれも同じであり、変動遊技中にはLEDの点灯と消灯を繰り返し、大当りの場合は点灯表示し、はずれの場合は消灯する。
<演出表示の一例>
図813は、図811及び図812に示すぱちんこ機(回数付き構造物確変機)100における、演出表示の一例を時系列に示す図である。
図813(1)に示すタイミングは、通常状態(非電サポ状態)中の特図1の変動遊技の1回転目(初回)において、「特図A」(実質8R確変大当り図柄)に当選し、大当り演出が開始された状態である。
このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域において、大当り開始演出を実行している。ここでは一例として「バトルボーナス」という文字の表示で、当該演出が実行中であることを示している。
また、本実施形態では、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆するための特図1用第四図柄表示手段(特図1用LED812)と、特図2変動遊技中(特図2の変動中)であることを示唆するための特図2用第四図柄表示手段(特図2用LED814)と、を有している。特図1用LED812は、特図1変動遊技中は点灯と消灯を繰り返し、特図1変動遊技が停止して大当りに当選した場合は点灯し、はずれの場合は消灯する。同様に、特図2用LED814は、特図2変動遊技中は点灯と消灯を繰り返し、特図2変動遊技が停止して大当りに当選した場合は点灯し、はずれの場合は消灯する(図812(e)参照)。このタイミングでは、特図1用LED812が点灯し、特図1変動遊技が停止するとともに大当りに当選したことを報知している。特図2用LED814は消灯している。
また、装飾図柄表示装置208の下方には、特図1表示装置212、特図2表示装置214および、普図表示装置210が設けられている。これらの表示装置の上方にはそれぞれ、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、普図保留ランプ216が設けられている。このタイミングでは、特図1表示装置212が「特図A」を停止表示している。
同図(2)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の表示領域の右方に遊技盤200を模した画像を表示するとともに、装飾図柄表示装置208の表示領域において打ち方示唆表示を行っている。打ち方示唆表示は、遊技者に右打ちすべき期間または左打ちすべき期間が開始したことを報知する表示である。ここでは、右打ち示唆表示(例えば、表示領域の中央付近に設けられた第一打ち方示唆表示領域710における「右打ちだ!」の文字の表示と、遊技盤200に右打ちを示す矢印の表示)を行って、右打ちすべき期間が開始したことを報知している。なお、打ち方示唆表示は、大当り開始演出に含まれる演出表示であってもよいが、大当り開始演出とは別の演出であってもよい。また、遊技盤200や枠(前面枠扉106)に設けられたランプ(LED)やスピーカー120等の他の演出手段によって打ち方示唆演出(例えば遊技盤200の右側の遊技領域124のランプの点灯や、スピーカー120から「右打ちだ!」という音声(右打ち報知音)を出力するなど)を打ち方示唆表示が行われている際に行うようにしてもよい。
同図(3)に示すタイミングは、大当り遊技の1R目が開始した状態を示している。ここでは、装飾図柄表示装置208の第一打ち方示唆表示領域710における右打ち示唆表示(第一の右打ち示唆表示)を消去し(非表示とし)、表示領域においてバトル演出を実行している。この例では、表示領域に「バトル演出」の文字を表示し、当該演出が実行中であることを示している。また、表示領域の右上方に獲得球数(ここでは「0pt」)を表示し、表示領域の左上方の第二打ち方示唆表示領域712に、小さく右打ち示唆表示(ここでは、「右打ち」という文字と右向き矢印の表示)を行い、引き続き右打ちすべき期間中であることを報知している。
同図(4)に示すタイミングは、大当り遊技の3R目が開始した状態を示している。このタイミングでは、一例として、「特図A」の当選によって、遊技球が確変作動領域808へ進入しやすくなる状態であること(大当り遊技の終了後から確変状態に移行すること)を示唆する演出(V入賞示唆演出)を開始している。ここでは、「バトル勝利演出」の文字の表示で当該演出が実行中であることを示している。獲得球数は累積値(この例では、「252pt」)で表示され、第二打ち方示唆表示領域712においても右打ち示唆表示(第二の右打ち示唆表示)を継続している。
同図(5)に示すタイミングは、大当り遊技の4R目が開始した状態を示している。このタイミングでは、引き続きV入賞示唆演出(ここでは、「Vアタッカーを狙え!!」という文字と、アタッカーユニット810の位置を示す右下向きの矢印の表示))を行っている。また、第二打ち方示唆表示領域712においても右打ち示唆表示を継続している。なお、遊技盤200や枠(前面枠扉106)に設けられたランプ(LED)やスピーカー120等の他の演出手段によってV入賞示唆演出(例えばアタッカー周囲のランプの点滅や、スピーカー120から「Vアタッカーを狙え!!」等の音声(右打ち報知音)を出力するなど)を行ってもよい。
同図(6)に示すタイミングは、大当り遊技の4R目において、遊技球が確変作動領域808へ進入した状態(V入賞した状態)を示している。このタイミングでは、V入賞したことを報知する演出(ここでは、「V」という文字の表示)を行い、大当り遊技の終了後に確変状態となることを示唆している。また、第二打ち方示唆表示領域712においても右打ち示唆表示を継続している。
同図(7)に示すタイミングは、大当り遊技の6R目が開始した状態を示している。このタイミングでは、V入賞後のラウンド演出(残りのラウンド回数(規定の12R、実質8R)が終了するまでの演出)を実行している。ここでは一例として「バトル勝利後ラウンド演出」という文字の表示で、当該演出が実行中であることを示している。また、第二打ち方示唆表示領域712においても右打ち示唆表示を継続している。
同図(8)に示すタイミングは、大当り遊技の8R目が終了した状態を示している。このタイミングでは、V入賞後のラウンド演出を引き続き実行している。また、第二打ち方示唆表示領域712においても右打ち示唆表示を継続している。
同図(9)は、大当り遊技の9R目〜12R目に実行される演出を示している。この期間は、V入賞後のラウンド演出を引き続き実行している。また、第二打ち方示唆表示領域712においても右打ち示唆表示を継続している。「特図A」は規定のラウンド数は12Rの大当り図柄であるが、9R〜12Rはアタッカーユニット810の開放時間が著しく短く設定されており、実質8Rで大当り遊技は終了するため、獲得球数も8R以降は増加しない。第二打ち方示唆表示領域712では、右打ち示唆表示を継続している。
同図(10)に示すタイミングは、大当り遊技の終了を報知する演出(この例では、「吉宗RUSH突入!!」の文字の表示)を実行し、第二打ち方示唆表示領域712では、右打ち示唆表示を継続している。
なお、図813において、5R目(図813(6)と同図(7)の間)の期間も、4R目と同様のV入賞したことを報知する演出を引き続き実行している。
また、同図(6)の4R目においてV入賞しなかった場合は、5R目(図813(6)と同図(7)の間)では、V入賞しなかったことを報知する演出(例えば、表示領域の全体をグレーで表示するなど)を実行してもよい。
また、「特図B」(実質8R通常大当り)に当選した場合には、同図(4)に示すタイミングで、バトル失敗演出が実行され、同図(5)に示すタイミングでV入賞示唆演出は実行されない。また、その場合、同図(5)以降で、通常のラウンド演出(バトル勝利後のラウンド演出とは異なる演出で、残りのラウンド回数(規定の12R、実質8R)が終了するまでの演出)を実行するようにしてもよい。
<主制御部メインループ処理>
次に、本実施形態のぱちんこ機100の制御部が実行する処理について説明する。まず、図814を用いて、本実施形態の主制御部300のCPU304が実行する主制御部メインループ処理について説明する。図814は、主制御部メインループ処理のフローチャートである。
主制御部300は、主制御部メインループ処理の実行を開始する主制御部メインループ処理のステップS101では、割込禁止の設定を行った後、ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動(リスタート)する。ステップS105では、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、特図決定用乱数カウンタの初期値や普図決定用乱数カウンタの初期値を生成するための初期値生成用乱数カウンタを更新する処理等を行う。初期値生成用乱数カウンタの更新は、例えば、基本乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。
ステップS107では、割込許可の設定を行った後、ステップS109では、サブコマンド送信処理を行う)。このサブコマンド送信処理では、第1副制御部400に送信すべきコマンドがあるか否かを確認し、送信すべきコマンドがある場合には当該コマンドを送信する処理等を行う(詳細については後述する)。ステップS111では、その他判定乱数更新処理を行った後、ステップS113に進む。その他判定乱数更新処理では、特図変動時間判定用乱数と普図変動時間判定用乱数の更新等の処理を行う。
ステップS113では、電源制御部660から主制御部300に供給されている電源の電圧値が所定値(例えば、9V)以上であるか否かを判定し、所定値以上の場合には(ステップS113:Yes)、ステップS101に戻って主制御部メインループ処理を継続し、所定値未満の場合には(ステップS113:No)、ステップS115に進む。ステップS115では、電断処理を行う。この電断処理では、割込禁止に設定した後、電源ステータス情報を「サスペンド」に設定する。また、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出してRAM308の所定の記憶領域に記憶する。その後、RAM308へのアクセスを禁止する設定を行った後に、HALT状態となる。
<サブコマンド送信処理>
次に、図815および図816を参照して、主制御部メインループ処理で実行されるサブコマンド送信処理(ステップS109)について説明する。図815および図816(a)は、サブコマンド送信処理のフローチャートである。また、図816(b)は、サブコマンド送信のタイミングチャートである。
主制御部300から第1副制御部400に送信されるコマンド(サブコマンド)は、所定のバッファに記憶される。本実施形態のサブコマンド送信処理では、バッファのポインタが示すあるコマンドを3回(同じコマンドを3回)送信した後、ポインタが次に移動し、次のコマンドを送信する。このため、サブコマンドが記憶されているバッファは、次に送信(設定)するコマンドの記憶領域を示すサブコマンド設定ポインタと、既に送信済み(同じコマンドを3回送信した)コマンドの記憶領域を示すサブコマンド送信ポインタを有している。そして、サブコマンド設定ポインタがサブコマンド送信ポインタと一致している場合に、サブコマンド設定ポインタで示されるコマンドが送信済みとなる。
ステップS201では、サブコマンド設定ポインタを取得し、ステップS203に進む。ステップS203では、サブコマンド設定ポインタと、サブコマンド送信ポインタを比較し、ステップS205に進む。
ステップS205では、送信するサブコマンドの有無を判定する。すなわち、サブコマンド設定ポインタとサブコマンド送信ポインタが一致している場合は、次に送信するサブコマンドはないが、サブコマンド設定ポインタとサブコマンド送信ポインタが不一致の場合(例えば、サブコマンド設定ポインタの方が大きいアドレスの場合)には、バッファには次に送信するサブコマンドが設定されていることになる。本ステップにおいて、送信するサブコマンドがない場合はステップS245に進み、送信するサブコマンドが有る場合はステップS207に進む。
ステップS207では、次に送信するサブコマンドに移動するため、サブコマンド送信ポインタを取得して1を加算して更新し、ステップS209に進む。ステップS209では、サブコマンド連続送信カウンタから1を減算して更新する。サブコマンド連続送信カウンタには0〜3の数値が設定されており、サブコマンドを最初に送信する場合には「3」が設定されている。つまり、サブコマンドを最初に送信する場合(1回目の送信の場合)には、本ステップによってサブコマンド連続送信カウンタは「2」となる。また、サブコマンドの2回目の送信の場合には、本ステップによってサブコマンド連続送信カウンタは「1」となり、サブコマンドの2回目の送信の場合には、本ステップによってサブコマンド連続送信カウンタは「0」となる。
ステップS211では、同じサブコマンドの3回目の送信に該当するか(サブコマンド連続送信カウンタが「0」であるか)否かを判定し、同じサブコマンドの3回目の送信に該当する(「0」の場合)はステップS213に進み、そうでない場合はステップS219に進む。
ステップS213では、サブコマンド連続送信カウンタに初期値「3」を設定し、ステップS215に進む。ステップS215では、現在のサブコマンド送信ポインタ(ステップS207で取得したサブコマンド送信ポインタ)に対応するバッファのサブコマンド送信データをクリアし、ステップS217に進む。ステップS217では、サブコマンド送信ポインタを更新する(ステップS207において1を加算して更新したポインタに移動する)。
ステップS219では、ストローブ出力前ウエイトループ回数(期間)とコマンド送信回数を設定する。ここで、ストローブ出力前ウエイトループ回数(期間)には、図816(b)に示す、(1)の期間(例えば、ポートにデータをセットするために必要な時間(一例として60μs))が設定され、コマンド送信回数はこのタイミングでストローブ信号がオフとなり次にオンとなる回数(図816(b)に示す(1)と(2)のストローブ信号がオン、オフする回数)である「2」が設定される。
ステップS219に続くステップS221では、割込禁止の処理を行い、ステップS2223に進む。ステップS223では、サブコマンド連続送信カウンタを取得し、図816(a)に示すステップS225に進む。
図816(a)のステップS225では、サブコマンドの連続送信回数が1回目(サブコマンド連続カウンタが「3」)であるか否かを判定し、1回目の場合はステップS227に進み、1回目ではない場合はステップS231に進む。
ステップS227では、サブコマンドデータを出力し、ステップS229に進む。ステップS229では、設定されたループ回数(ステップS219で設定されたストローブ出力前ウエイトループ回数(期間)、またはステップS237で設定されるデータ保持ウエイトループ回数(期間))が0であるか(図816(b)に示す(1)の期間(t1からt2の期間)、または図816(b)に示す(2)の期間(t2からt3の期間)、(4)の期間(t4からt5の期間)、(6)の期間(t6からt7の期間)のそれぞれの期間が経過したか)否かを判定し、0であればステップS231に進み、そうでなければステップS227に戻る。ステップS227およびステップS229では、図816(b)に示す(1)、(3)の期間(t3からt4の期間)、(5)の期間(t5からt6の期間)の期間、または図816(b)に示す(2)、(4)、(6)のそれぞれの期間中、サブコマンドデータを出力し続ける。
ステップS231では、ステップS219で設定されたコマンド送信回数を1減算して更新し、ステップS233に進む。ステップS233では、コマンド送信回数が0であるか否かを判定し、0でない場合はステップS235に進み、0の場合はステップS239に進む。
ステップS235ではストローブ信号をオンに設定し、ステップS237に進む。ステップS237では、データ保持ウエイトループ回数(期間)を設定する。データ保持ウエイトループ回数(期間)は、図816(b)に示す(2)、(4)、(6)のそれぞれの期間である。ステップS237の後は、ステップS227に進む。
例えば、ステップS227およびS229において、ストローブ出力前ウエイトループ回数の期間(図816(b)に示す(1)の期間)中、サブコマンドデータを出力し続け(コマンド送信回数は「2」)、当該ループ回数が0になった場合(図816(b)に示す(1)の期間が経過した場合)には、ステップS231においてコマンド送信回数は「1」となり、ステップS237ではデータ保持ウエイトループの1回目の回数(図816(b)に示す(2)の期間)が設定され、ステップS227でサブコマンドデータが出力される。なお、この例において、ストローブ出力前ウエイトループ回数の期間(図816(b)に示す(1)の期間)中もサブコマンドデータは出力され続けるが、第1副制御部400が受信できるのは、ストローブ信号がオンになった以降の、データ保持ウエイトループの1回目の回数(図816(b)に示す(2)の期間)中に出力されるサブコマンドデータである。
ステップS239ではストローブ信号をオフに設定し、ステップS241に進む。ステップS241では、ステップS209において1を減算して更新したサブコマンド連続送信カウンタを設定し、ステップS243に進む。ステップS241は、ステップS233の判定においてコマンド送信回数が0の場合、すなわち、例えばデータ保持ウエイトループの1回目の回数(図816(b)に示す(2)の期間)が経過した後に進むステップであり、このステップにおいてサブコマンド連続送信カウンタに−1更新した値が設定される。つまり、サブコマンド連続送信の「1回目」は、ストローブ出力前ウエイトループ回数(期間)と、データ保持ウエイトループの1回目の回数(図816(b)に示す(1)と(2)の期間)で構成される。また、サブコマンド連続送信の「2回目」は、データ保持ウエイトループの1回目の回数(期間)後にストローブ信号がオフになる期間と、データ保持ウエイトループの2回目の回数(図816(b)に示す(3)と(4)の期間)で構成される。また、サブコマンド連続送信の「3回目」は、データ保持ウエイトループの2回目の回数(期間)後にストローブ信号がオフになる期間と、データ保持ウエイトループの3回目の回数(図816(b)に示す(5)と(6)の期間)で構成される。また、ステップS219で設定されるコマンド送信回数は、サブコマンド連続送信回数の1回目から3回目のそれぞれにおいてストローブ信号がオフとオンになる回数である「2」となる。
ステップS241の後はステップS243に進む。ステップS243ではS241で設定されたサブコマンド送信カウンタによってサブコマンドの連続送信回数が3回目である(すなわち、データ保持ウエイトループの3回目が終了した)か否かを判定し、サブコマンドの連続送信回数が3回目である場合はステップS245に進み、サブコマンドの連続送信回数が3回目でない場合はステップS247に進む。
ステップS245ではポートに設定されたサブコマンドデータをクリアし、ステップS247に進む。ステップS247では、サブコマンドデータを出力し、ステップS249に進む。ステップS249では割込許可の処理を行い、処理を終了する。なお、ステップS247で出力されるサブコマンドデータは、ステップS243の判定で「No」の場合(データ保持ウエイトループの1回目から3回目)に進むステップS247ではポートに設定されたサブコマンドデータであり、ステップS243の判定で「Yes」の場合にステップS245から進むステップS247では、S245にてサブコマンドデータがクリアされたため、ポートにデータが設定されていないことを示す信号(クリア信号)が出力される(図816(b)のt7以降)。
なお、この例では、データ保持ウエイトループの1回目の後のストローブ信号がオフの期間(図816(b)に示す(3)の期間)、およびデータ保持ウエイトループの2回目の後のストローブ信号がオフの期間(図816(b)に示す(5)の期間)は、サブコマンド送信処理を終了して図814に示す主制御部メインループ処理の次のステップ(その他判定乱数更新処理(ステップS111)に復帰し、主制御部メインループ処理内で再びサブコマンド送信処理(ステップS109)が実行されるまでの期間(例えば、90μs)となっている。図815および図816に示すフローでは、データ保持ウエイトループの1回目の前にポートにデータをセットする時間(一例として60μs)が必要となるため、サブコマンドの連続送信回数が1回目の場合にステップS225からステップS229の処理を実行するようにして、ポートにデータをセットする時間を確保している。一方、サブコマンドの連続送信回数が2回目および3回目の場合は、サブコマンド送信処理が終了すると主制御部メイン処理のループに復帰するため、サブコマンドの連続送信回数が1回目の場合の処理(ステップS227およびステップS229)は不要となる。
なお、本例では、同じサブコマンドを3回送信しているが、1回のみ送信する構成となっていてもよい。その場合、S209〜S217、S223〜S225、S241〜S243の処理が不要となる。また、同じサブコマンドを3以外の複数回送信するように構成されていてもよい。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図817を参照して、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。図817は、主制御部タイマ割込処理のフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS301では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理等を行う。
ステップS303及びステップS305では、基本乱数初期値更新処理及び基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS105で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、特図決定用乱数カウンタ、特図変動時間決定用乱数カウンタ、および普図変動期間決定用乱数カウンタを更新する。例えば、ある乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けたその乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、その乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、その乱数カウンタにセットすると共に、その乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。なお、本実施形態において、特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けるようにしてもよい。
ステップS307では、割込機能限定中か否か(第1副制御部400が起動しているか否か)を判定し、割込機能限定中の場合(第1副制御部400が起動していない場合)には(ステップS307:Yes)、ステップS341に進み、割込機能限定中ではない場合(第1副制御部400が起動している場合)には(ステップS307:No)、ステップS309に進む。ここで、割込機能限定中とは、主制御部300の電源投入時に設定された第1副制御部400の起動待ちカウンタが0になっていないことであり、すなわち、ステップS307において、第1副制御部400の起動待ちカウンタが0になっていると判定した場合には、第1副制御部400が起動したと判断して、ステップS309に進む。なお、第1副制御部400と双方向通信可能に構成されている場合には、第1副制御部400に起動しているか否かを確認するためのコマンドを送信し、第1副制御部400から確認コマンドの返信があれば第1副制御部400が起動したと判断するようにしてもよい。ステップS309では、特定のエラー(本実施形態では、磁気検知エラー)の発生中であるか否かを判定し、特定のエラーの発生中の場合には(ステップS309:Yes)、ステップS339に進み、特定のエラーの発生中ではない場合には(ステップS309:No)、ステップS311に進む。
ステップS311では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放期間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS313では、入力ポート状態更新等処理を行う。この入力ポート状態更新等処理では、I/O310の入力ポートを介して、特図始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)、普図始動口228、アウト口240、第1可変入賞口(第1アタッカ)234、第2可変入賞口(第2アタッカ)235、入賞口(一般入賞口226)などのスイッチに関する信号の入力の有無を監視し、RAM308に設けた信号状態記憶領域に記憶する。
球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。また、始動口、入賞口への入賞が異常であると判定した場合には、当該入賞は無効であるとして信号状態記憶領域に記憶した情報を消去する。
また、ステップS315では、入賞口入賞処理を行う。この入賞口入賞処理では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。
一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS313では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号が入力されてから所定時間(例えば100μs)継続して検出ありとなった場合には、入賞があったと判定する。なお、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定するようにしてもよい。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS315では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。
例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
また、ステップS315の入賞口入賞処理では、入賞口カウンタ更新処理も行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、特図1始動口230、特図2始動口232への入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS315の入賞口入賞処理では、入賞受付処理も行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228および第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを、入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値として取得するとともに特図1乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図1乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値として取得するとともに特図2乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図2乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。第1可変入賞口234へ入賞があった場合には、第1可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234に球が入球したことを示す情報を格納する。第2可変入賞口235についても同様である。なお、特図の乱数が取得された場合は、特図先読み処理(当否判定、図柄、変動時間の先読み抽選)も行う。特図先読み処理については、後述する。
ステップS317では、入賞関連エラーチェック処理を行う。この入賞関連エラーチェック処理では、入賞関連の異常を確認・監視し、処理の結果に応じて異常を設定する処理などを行う。なお、スイッチによっては、異常を検出しないものもあってもよい。ステップS319では、アウトスイッチ入力更新処理を行う。このアウトスイッチ入力更新処理では、アウト口240に設けられたセンサを通過した遊技球の数(排出数)を検出し、更新する処理などを行う。このアウトスイッチの入力結果は、主に演出に使用される。
ステップS321では、確変領域関連設定処理を行う。確変領域関連設定処理については後述する。
ステップS323では、シリアルコマンド管理処理を行う。このシリアルコマンド管理処理では、払出制御部600からのコマンドを受信する処理や、払出制御部600にコマンドを送信する処理などを行う。なお、主制御部300が払出制御部600に送信するコマンドとしては、電源投入後の第1副制御部400の起動待ち時間の経過後に送信される通信確認コマンド(払出制御部600との通信状態の確認、主制御部300の起動方法(初期起動、復帰起動)を通知するコマンド)や、指定賞球分の遊技球の払出しを指示する賞球数コマンドなどがある。
また、主制御部300が払出制御部600から受信するコマンドとしては、通信確認戻りコマンド(主制御部300からのコマンドを払出制御部600が受信したことを示す応答用コマンド)や、試射試験信号用のコマンド(賞球信号出力要求)や、払出系エラーの発生状況(エラーなしを含む)の情報を含むコマンドや、賞球払出動作状態コマンド(賞球の払出の動作中/非動作中を示すコマンドや、払出中であることを示す表示(LEDなど点灯・非点灯)を第1副制御部400に指示する)がある。
次いで、ステップS325では、特図1および特図2についての特図状態更新処理を行う。特図状態更新処理は、特図の処理状態に応じて複数の処理のうちの1つの処理を実行する。特図状態更新処理については、図823を参照して後述する。
ステップS327では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。
また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄および外れ図柄のうちいずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500msの間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232のベロ部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、ベロ部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、ベロ部材2321の開閉駆動用のソレノイド332に、ベロ部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS329に移行するようにしている。
また、ステップS327では、普図関連抽選処理も行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS329では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS313において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無を監視し、所定のエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、エラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234,235の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。デバイス監視処理の詳細については後述する。
ステップS331では、外部出力信号管理処理を行う。この外部出力信号管理処理では、外部端子板信号を送信する準備を行う処理などを行う。外部出力信号管理処理の詳細については後述する。ステップS333では、サブコマンド管理処理を行う。このサブコマンド管理処理では、各種処理にて送信要求があったコマンド(サブコマンド)を送信用バッファに設定し、第1副制御部400に送信する準備を行う。サブコマンド管理処理では、タイマ割込処理内の各処理にてサブコマンドの送信要求フラグが設定されている場合に、各処理に対応したコマンド種別に対応するサブコマンド(例えば、デバイス監視処理にてサブコマンドの送信要求フラグがオンとなった場合は、エラーコマンド。また、入賞口入賞処理内の特図乱数取得処理にてサブコマンド(特図1または2先読み情報コマンド)の送信要求がオンとなった場合は、対応する特図の先読みコマンド)をバッファへ設定し、サブコマンド設定ポインタを設定する処理を行う。
なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報(サブコマンド)は、例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当り開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のサブコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、可変入賞口234,235への入賞の有無などを含む。本実施形態では、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235への入賞があった場合には、入賞口入賞処理内で大入賞口入賞コマンドの送信要求フラグがオンとなり、サブコマンド管理処理にて大入賞口入賞コマンドがバッファに設定される。
また、特図状態更新処理にて特図処理状態が変動待ち状態に更新された場合にサブコマンド(遊技状態コマンド)の送信要求フラグがオンとなり、コマンドデータにRAM308に記憶している、普図ステータス(普図の確変状態、時短状態および普通電動役物の開放延長状態(電チューの開放時間が延長された状態))の値、特図ステータス(特図確率変動フラグ、特図時短状態)の値、設定されている変動パターンテーブル、特図変動時間短縮変動回数(時短回数、本件では電サポ付確変状態が継続する回数(例えば、150回)と電サポ状態が継続する回数(例えば、100回))、特図処理状態などを示す情報を設定する。
特図当り抽選処理にてサブコマンド(特図変動開始コマンド)の送信要求フラグがオンに設定された場合、サブコマンド管理処理にて、コマンドデータにRAM308に記憶している、変動パターンテーブル、特図当り種別(例えば、図807の15R特別大当り図柄(特図A)、図812の12R大当り図柄(特図A)など)、特図種別(特図1または特図2)、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。
図柄変動中処理にてサブコマンド(特図変動停止コマンド)の送信要求フラグがオンに設定された場合、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図当り種別、特図種別などを示す情報を設定する。
入賞口入賞処理にて、サブコマンド(入賞口入賞コマンド)の送信要求フラグがオンに設定された場合、コマンドデータに、RAM308に記憶している、スイッチ(センサ)がオンとなった入賞口またはゲートを示す情報を設定する。
また、特図表示確定ウエイト処理にてサブコマンド(当り開始コマンド)の送信要求フラグがオンとなった場合、コマンドデータに、RAM308に記憶している、特図当り種別などを示す情報を設定する。
特電役作動終了処理にてサブコマンド(当り終了コマンド)の送信要求フラグがオンとなった場合、コマンドデータに、RAM308に記憶している、特図当り種別などを示す情報を設定する。
特電役開放処理にてサブコマンド(大入賞口開放コマンド)の送信要求フラグがオンとなった場合、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数(特電役作動回数)、特図当り種別などを示す情報を設定する。
特電役作動処理にてサブコマンド(大入賞口閉鎖コマンド)の送信要求フラグがオンとなった場合、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図当り種別などを示す情報を設定する。
また、入賞口入賞処理内の特図乱数取得処理にてサブコマンド(特図1先読み情報コマンドまたは特図2先読み情報コマンド)の送信要求がオンとなった場合は、先読み対象となる特図に応じて、コマンドデータにRAM308に記憶している特図1および特図2の先読み保留球数、先読み当り判定結果、先読み当り種別、先読みタイマ番号などを設定する。
なお、サブコマンド管理処理にて、回転開始設定送信処理、回転停止設定送信処理、入賞演出設定送信処理、大入賞口開放設定送信処理、大入賞口閉鎖設定送信処理、終了演出設定送信処理等を行うようにしてもよい。例えば、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している、15R大当りフラグの値、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している第1特図変動遊技または第2特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。また、サブコマンド管理処理にて、一般コマンド特図保留増加処理も行われるようにしてもよい。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS335では、表示器表示設定処理を行う。この表示器表示設定処理では、普図および特図の「保留球数、図柄組合せ」、状態(電サポ中、または非電サポ中)、右打ち状態などの表示(LEDの点灯パターン)について、出力するデータを設定する処理などを行う。ステップS337では、出力管理処理を行う。この出力管理処理では、各処理で設定された制御信号をソレノイドやLEDに出力する処理や、準備されたコマンドを第1副制御部400や払出制御部600に向けて送信する処理などを行う。
ステップS339では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS301で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メインループ処理に復帰する。
また、ステップS341では、サブ制御起動待ちウエイト処理を行う。このサブ制御起動待ちウエイト処理では、第1副制御部400が起動して通信可能状態になるのを待つために、サブ制御の起動待ちカウンタを1つ減算し、この起動待ちカウンタが0になった場合は、所定のコマンドを送信する準備を行う。なお、所定のコマンドとしては、電源投入コマンドや、払出制御部600に関するコマンドのうちのいずれか1以上のコマンド(例えば、全エラー解除状態であることを示すコマンド、磁界(電波)検知エラーが発生状態であることを示すコマンド、磁気(磁石)検知エラーが発生状態であることを示すコマンド、下皿満タンエラーが発生状態であることを示すコマンド、払出球数不足エラーが発生状態であることを示すエラー、主制御通信エラーコマンド(払出制御部600との通信が異常状態であることを示すコマンド)、CRユニット未接続エラーが発生状態であることを示すコマンド、発射位置コマンド(状態に応じて発射位置を報知するためのコマンド)などがある。
<特図先読み処理>
図818は、主制御部タイマ割込処理の入賞口入賞処理(ステップS315)で実行される特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図819(a)〜(c)、図820(a)〜(c)参照)に記憶する。なお、図819(a)〜(c)は、図805に示す遊技盤200および図807に示す停止図柄態様を有するぱちんこ機100の先読み結果記憶部の一例であり、図820(a)〜(c)は、図811に示す遊技盤200および図812に示す停止図柄態様を有するぱちんこ機100(回数付き構造物確変機)の先読み結果記憶部の一例である。
ここで、図819および図820に示すようにRAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
また、RAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
図818に示すように、特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS501)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS503に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS507に進む。
ステップS503では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、主制御部タイマ割込処理(図817)の特図状態更新処理(ステップS325)で行う特図2関連抽選処理での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS503の次のステップS505では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS507に移行する。
ステップS507では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS509に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了し、主制御部メイン処理に復帰する。
ステップS509では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS511に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS515に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS511では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、図817に示す主制御部タイマ割込処理の特図状態更新処理(ステップS325)で行う特図1関連抽選処理での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS511の次のステップS513では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部メイン処理に復帰する。
ステップS515では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部メイン割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のサブコマンド送信処理において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
<先読み結果情報>
図819は、図805に示す遊技盤200および図807に示す停止図柄態様を有するぱちんこ機100において、図818に示した特図先読み処理の実行によりRAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。同図(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
同図(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。同図(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。同図(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、同図(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
同図(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。同図(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
図820は、図811に示す遊技盤200および図812に示す停止図柄態様を有するぱちんこ機100(回数付き構造物確変機)において、図818に示した特図先読み処理の実行によりRAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図820(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図820(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図820(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図C」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図C」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図A」(実質8R確変大当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図C」(はずれ)が記憶されている。
図820(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図820(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図820(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図b」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図820(b)では、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図820(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図820(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動時間等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
<確変領域関連設定処理>
次に、図821から図822を参照して、主制御部タイマ割込処理における確変領域関連設定処理(ステップS321)について説明する。図822および図822は、確変領域関連設定処理のフローチャートである。なお、確変領域とは、図811に示す遊技盤200の第2のアタッカー804内の、遊技者に視認不可に設けられた確変作動領域808(V領域あるいはV入賞領域)をいう。
ステップS601では、大入賞口排出超過異常フラグおよびソレノイド異常フラグをクリアする。大入賞口排出超過異常フラグは、遊技領域124から排出される遊技球の数(排出数)が、大入賞口(例えば、図811に示す遊技盤200の第2のアタッカー804)に入賞した遊技球の数(入球数)よりも多い場合に設定される(オンとなる)フラグである。入球数は、ここでは、第2のアタッカー804に設けられた球検出センサ320(カウントスイッチSW)によって検出され、カウントされる。また、排出数は、第2のアタッカー804内の遊技者に視認不可に設けられたV通過スイッチ(確変作動領域(確変領域)808)に設けられた球検出センサ320(アウトスイッチSO1)、およびアウト口240に設けられた球検出センサ320(アウトスイッチSO2)によって検出され、カウントされる。入球数(カウントスイッチSW)の値と、排出数(アウトスイッチSO1、アウトスイッチSO2の合計)の値が等しいとき(両者の差が0のとき)が正常な状態である。
なお、この例では1つのカウントスイッチを有する場合を例に説明するが、複数のカウントスイッチ(カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2・・・)設けられていても良い。また、この例では、2つのアウトスイッチSO1,SO2を有する場合を例に説明するが、1つのアウトスイッチSOが設けられるものであってもよい。
また、ソレノイド異常フラグは、第1可変入賞口234および第2可変入賞口235、あるいはアタッカーユニット810のソレノイドが異常動作をした場合に設定される(オンとなる)フラグである。
ステップS603では、確変領域関連通過数(入球数から排出数を減算した数)を取得し、ステップS605に進む。ステップS605では、判定対象のスイッチ(例えば、第2可変入賞口235(大入賞口2)が有効の場合はカウントスイッチSW2、およびアウトスイッチSOのいずれか)のエッジ(スイッチのオン、オフの変化)が検出されたか否かを判定し、検出された場合はステップS607に進み、検出されない場合はステップS611に進む。
ステップS607では、エッジが検出されたスイッチが、この例では大入賞口2のカウントスイッチ(カウントスイッチSW2)であるか否かを判定し、カウントスイッチSW2である場合はステップS609に進み、そうでない場合はステップS615に進む。
ステップS609では、入球数(IN数)に1を加算して更新し、ステップS611に進む。ステップS611では更新結果を保存し、ステップS613に進む。ステップS613では、エッジが検出された判定対象のスイッチのうち未判定のスイッチがあるか否かを判定し、未判定のスイッチが有る場合はステップS605に進み、未判定のスイッチがない場合は、ステップS621に進む。
ステップS615では、エッジが検出されたスイッチがアウトスイッチであるため、入球数から1を減算して更新し、ステップS617に進む。ステップS617では、確変領域関連通過数が負であるか否かを判定し、負でない場合はステップS611に進み、負の場合は、ステップS619に進む。ステップS619では、大入賞口排出超過異常フラグをオンに設定し、ステップS621に進む。
ステップS621では、大入賞口入賞超過異常監視タイマが0であるか(エラーでないか)否かを判定し、0の場合(エラーでない場合)は、ステップS623に進み、そうでない場合はステップS625に進む。
ステップS623では、大入賞口入賞超過異常監視タイマを設定し、図822に示すステップS633に進む。
ステップS625では、これまでに更新した確変領域関連通過数を設定し、ステップS627に進む。ステップS627では、確変領域関連通過数が正であるか否かを判定し、正でない場合はステップS633に進み、正の場合は、入賞超過異常であるため、ステップS629に進む。ステップS629では、大入賞口入賞超過異常フラグをオンに設定し、図822に示すステップS633に進む。
図822を参照して、ステップS633では、確変領域の有効期間状態を取得し、ステップS635に進む。ステップS635では、確変領域の状態が有効に設定されているか否かを判定し、有効に設定されている場合はステップS637に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS637では、第2可変入賞口(第2のアタッカー)235に係る特別電動役物(特電役2)の試験信号出力タイマ(情報出力タイマ)を取得する。特電役2の試験信号出力タイマ(情報出力タイマ)は、第2可変入賞口(第2のアタッカー)235が閉鎖した後に所定の期間、遊技機の型式試験用の試験用信号を出力する(特電役2作動中信号に試験用信号を上乗せして出力する)ための情報出力タイマ(ここでは、例えば2秒)である。
ステップS639では、特電役2の信号出力タイマが0であるか(特電役2の有効が続いているか)否かを判定し、0の場合(有効が続いている場合)はステップS641に進み、そうでない場合はステップS643に進む。
ステップS641では、確変領域の開放回数および開放タイマをクリアし、確変領域の状態を無効に設定して処理を終了する。
ステップS643では、確変領域スイッチのエッジが検出されたか否かを判定し、検出された場合はステップS645に進み、検出されない場合は処理を終了する。
ステップS645では、当り中種別情報に応じて当り終了後設定データ(時短や確変の回数など)を設定する。本ステップでは図807または図812に示す当り中種別情報(当り図柄(例えば、特図A,特図B等))に応じてステータスを設定する。例えば、ステータスは、ステータス0(設定無し)、ステータス1(時短100回)、ステータス2(時短50回)、ステータス3(確変100回)、ステータス4(確変50回)などであり、確変領域を通過した場合には、当り図柄に応じて例えば、確変50回に対応するステータス4を設定する。
ステップS647では、サブコマンドの送信要求を設定し、ステップS649に進む。ステップS649では、当り中種別情報に応じて短開放時通過フラグを設定し、処理を終了する。短開放時通過フラグは、例えば、遊技球が入賞しにくいパターンでありながら入賞した場合などに、店員に遊技球の通過を報知するためのフラグである。
なお、図805に示す遊技盤200のでは、例えば、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235とにそれぞれ入球数を検知するカウントスイッチSWと、排出数を検知するアウトスイッチSOがそれぞれ1つずつ設けられており、確変領域を有していない。このように、確変領域を有さない機種の場合は、確変領域に関する処理(確変領域関連設定処理(図821および図822)、確変領域制御処理(図824)が不要となる。この場合、大入賞口排出超過エラーおよび大入賞口入賞超過エラーを検出する処理が別途必要となる。大入賞口排出超過エラーおよび大入賞口入賞超過エラーを検出する処理の一例としては、図821に示す一連の処理において、ステップS623の後は処理を終了し、またステップS629の後は処理を終了するように構成するとよい(図822に示すステップS623以降の処理を実行しない処理にする)。なお、図821に示す「確変領域関連通過数」は既述の如く、入球数(カウントスイッチSWの値)から排出数(アウトスイッチSOの値)を減算した数でよい。また、図814以降の各処理において、ソレノイドに関する処理(ステップ)も不要となる。
<特図状態更新処理>
次に、図823を参照して、図817に示す主制御部タイマ割込処理における特図状態更新処理(ステップS325)について説明する。図823は、特図状態更新処理のフローチャートである。
ステップS701では、特図処理状態アドレスの取得・保存を行い、ステップS703に進む。ステップS703では特図処理状態が「変動待ち状態」であるか否かを判定し、「変動待ち状態」で有る場合にはステップS705に進み、そうでない場合には、ステップS707に進む。
ステップS705では、大入賞口入賞超過異常フラグがオンであるか否かを判定し、オンの場合には処理を終了し、オンでない場合にはステップS707に進む。このように、本実施形態では、特図処理状態が「変動待ち状態」の場合、すなわち、大当り終了後の図柄停止後のみ、大入賞口入賞超過異常フラグを判定する。そして、本ステップS705において大入賞口入賞超過異常フラグがオンの場合には、以降の処理が中断される。
ステップS707では、特図処理状態に応じた処理の実行前の特図処理状態をバッファへ保存し、ステップS709に進む。
次のステップS709では、RAM308に記憶している特図処理状態が示す値に応じた処理を実行する。具体的には、ここでは、特図処理状態が示す値に基づいて、後述する、図825(a)に示す特図関連抽選処理、図828に示す図柄変動中処理、図829に示す特図表示確定ウエイト処理、図830に示す当り開始表示ウエイト処理、図832に示す特電役作動処理、図835に示す特電役残存球検出処理、図836に示す特電役作動終了処理、図837に示す当り終了表示ウエイト処理、のいずれかの処理を実行する。
次のステップS711では、確変領域制御処理を実行し、ステップS713に進む。確変領域制御処理については後述する。ステップS713では、特図高確率ステータス(確変状態)及び、図柄停止時の特図変動時間短縮ステータス(特図変動遊技の状態(本実施形態では、通常遊技状態、確変遊技状態、時短遊技状態および潜伏確変遊技状態のいずれかの遊技状態)を示すステータス)に応じて特図ステータスを設定する。
ステップS715では、入賞容易ステータスをONに設定する。本ステップでは、開放延長ステータス、普図変動時間短縮ステータス及び普図高確率ステータスに応じて入賞容易ステータスを設定する。また、ステップS717では、特図処理状態に応じた処理の実行前と実行後の特図処理状態を比較し、次のステップS719では、特図処理状態の状態変化(特図処理状態が示す値の変化)の有無を判定し、特図処理状態の状態変化が無かった場合(特図処理状態が示す値が変化していない場合)には(ステップS719:No)、特図状態更新処理を終了し、特図処理状態の状態変化があった場合(特図処理状態が示す値が変化している場合)には(ステップS719:Yes)、ステップS721に進む。
ステップS721では、特図関連タイマの初期値を設定し、ステップS723に進む。ステップS721は、例えば、20ms(4ms×「5」)毎に更新するタイマ(例えば、図柄の変動時間タイマ、特図表示確定タイマ、当り開始表示タイマ、特電役作動遅延タイマ、特電役作動間隔タイマ、大当り終了表示タイマ…など)がある場合、アタッカーの開放時間が不定のため、特図のステータスの状態が変わる毎に初期値「5」を設定し直す。なお、全てのタイマについて4msごとに更新する構成の場合は、ステップS721は不要な処理である。
ステップS723では、特図処理状態が「変動待ち状態」に更新されたか否かを判定し、該当する場合には(ステップS723:Yes)、ステップS725に進み、該当しない場合には(ステップS723:No)、ステップS727に進む。特図処理状態は、一例として「当り開始表示ウエイト状態」が「7」、「残存球検出状態」が「3」、「変動待ち状態」が「0」などというように数値に対応して管理されており、本ステップでは当該数値が変更されたか否かを判定する。なお、特図処理状態は数値に対応して管理されていなくてもよい。ステップS725では、遊技状態と変動回数に応じて変動パターンテーブルを設定し、ステップS729に進む。
ステップS727では、特図処理状態が「当り開始表示ウエイト状態」に設定されているか否かを判定し、該当する場合には(ステップS727:Yes)、ステップS729に進み、該当しない場合には(ステップS727:No)、特図状態更新処理を終了する。
ステップS729では、サブコマンドの送信要求を設定(本実施形態では、特図および普図の遊技状態を含む遊技状態コマンドの送信要求を設定した後に、右打ち状態か否かの情報を含む発射位置コマンドの送信要求を設定)した後に特図状態更新処理を終了する。なお、サブコマンドの送信要求の順番は、本例に限定されず、送信要求の順番を逆にしてもよいし、一の処理で複数のコマンドの送信要求を一度にまとめて行ってもよく、他の処理フローにおけるサブコマンド送信要求についても同様である。
<確変領域制御処理>
続いて、図824を参照して確変領域制御処理について説明する。図824は、図823に示す特図状態更新処理において実行される確変領域制御処理のフローチャートである。
ステップS801では、確変領域の状態(有効か無効か)を取得し、ステップS803に進む。ステップS803では確変領域の状態が無効であるか否かを判定し、無効である場合はステップS825に進み、無効でない場合(有効の場合)ステップS805に進む。
ステップS805では、確変領域ソレノイド開閉タイマを取得し、ステップS807に進む。ステップS807では、確変領域ソレノイド開閉タイマが作動中であるか否かを判定し、確変領域ソレノイド開閉タイマ作動中の場合は処理を終了し、確変領域ソレノイド開閉タイマが非作動中の場合はステップS809に進む。一例として、大入賞口の開閉パターンが例えば、開放時間500msで開放後、閉鎖時間2000msで閉鎖し、開放時間27000msで開放する場合、確変領域ソレノイド開閉タイマの値は、500ms、2000ms、27000msであり、開放から閉鎖への切り替えのタイミング、及び閉鎖から開放への切り替えのタイミングが確変領域ソレノイド開閉タイマの非作動中のタイミングとなる。
ステップS809では確変ソレノイド信号をオフに設定し、ステップS811に進む。ステップS811では確変作動回数を取得し、ステップS813に進む。上記の例では確変作動回数は3回(500msの開放、2000msの閉鎖、27000msの開放)である。ステップS813では、確変領域の作動回数が特定回数(例えば、3回)であるか否かを判定し、特定回数である場合はステップS825に進み、そうでない場合は、ステップS815に進む。
ステップS815では、確変領域の作動回数に応じて確変領域開閉タイマを取得する。例えば、上記の例において確変領域の作動回数が「2」の場合、取得される確変領域開閉タイマは閉鎖状態となる2000msとなる。
次のステップS817では、取得したタイマが開放タイマ(開放情報が含まれるタイマ、例えば、27000ms)か否かを判定し、開放タイマである場合はステップS819に進み、そうでない場合(閉鎖タイマの場合)はステップS821に進む。ステップS819では確変ソレノイド信号をオンに設定し、ステップS821に進む。
ステップS821では取得した確変領域開閉タイマを設定し、ステップS823に進む。ステップS823では確変領域作動回数に1を加算して更新し、処理を終了する。またステップS825では、確変領域ソレノイド信号をオフに設定し、処理を終了する。
<特図関連抽選処理>
続いて、図825(a)を参照して特図関連抽選処理について説明する。図825(a)は、図823の特図状態更新処理において実行される特図関連抽選処理のフローチャートである。
この特図関連抽選処理は、図823の特図状態更新処理のステップS709において、特図処理状態に設定されている情報が「変動待ち状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特図関連抽選処理のステップS901では、RAM308に記憶している特図2保留球数を取得し、次のステップS903では、取得した特図2保留球数が0か否かを判定し、0の場合(特図2変動遊技の保留が無い場合)には(ステップS903:Yes)、ステップS905に進み、0以外の場合(特図2変動遊技の保留が有る場合)には(ステップS903:No)、特図2に関する処理を実行すべく、ステップS909に進む。
ステップS905では、RAM308に記憶している特図1保留球数を取得し、次のステップS907では、取得した特図1保留球数が0か否かを判定し、0の場合(特図1変動遊技の保留が無い場合)には(ステップS907:Yes)、特図関連抽選処理を終了し、0以外の場合(特図1変動遊技の保留が有る場合)には(ステップS907:No)、特図1に関する処理を実行すべく、ステップS909に進む。
ステップS909では、特図2に関する処理を実行する場合には、RAM308に記憶している特図2保留球数の値を1つ減算し、特図1に関する処理を実行する場合には、RAM308に記憶している特図1保留球数の値を1つ減算する。ステップS911では、特図乱数移行処理を実行する。この特図乱数移行処理では、特図2に関する処理を実行する場合には、特図2の保留2〜4に対応する乱数記憶領域に記憶している乱数値を、特図2の保留1〜3に対応する乱数記憶領域にシフトするとともに、特図2の保留4に対応する乱数記憶領域をクリアし、特図1に関する処理を実行する場合には、特図1の保留2〜4に対応する乱数記憶領域に記憶している乱数値を、特図1の保留1〜3に対応する乱数記憶領域にシフトするとともに、特図1の保留4に対応する乱数記憶領域をクリアする。このように、本実施形態における遊技台(ぱちんこ機)は、特図2優先変動機である。また、特図2及び特図1はそれぞれ4つまで保留を記憶することができる。
ステップS913では、特図当り抽選処理を行う。詳細は後述するが、この特図当り抽選処理では、特図2変動遊技(または、特図1変動遊技)の当否判定などを行う。ステップS915では、表示図柄抽選処理を行う。この表示図柄抽選処理では、特図2図柄決定用テーブル(または、特図1図柄決定用テーブル)を参照し、ステップS913の特図当り抽選処理の結果と乱数値に基づいて、第2特図表示装置214(または、第1特図表示装置212)に停止表示する特図表示図柄データの抽選を行う。
図827(a)は特図1図柄決定用テーブルの一例を示した図であり、図827(b)は特図2図柄決定用テーブルの一例を示した図である。ステップS915の表示図柄抽選処理において特図1の表示図柄データを決定する場合には、図827(a)に示す特図1図柄決定用テーブルを参照し、ステップS913の特図当り抽選処理による特図1の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図1の表示図柄データを選択する。本実施形態では、特図1の当否結果が大当りの場合には、特図A、特図Bのうちからいずれか一つが選択され、特図1の当否結果がハズレの場合には、特図Cが選択される。
また、ステップS915の表示図柄抽選処理において特図2の表示図柄データを決定する場合には、図827(b)に示す特図2図柄決定用テーブルを参照し、ステップS913の特図当り抽選処理による特図2の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図2の表示図柄データを抽選する。本実施形態では、特図2の当否結果が大当りの場合には、特図aが選択され、特図2の当否結果がハズレの場合には、特図bが選択される。表示される図柄が決定された後、特図表示装置に表示される図柄データを設定する。ここで設定された図柄データは、図817に示す主制御部タイマ割込処理内の表示器表示設定処理(ステップS335)にて再度取得され、特図表示装置へ表示させる制御が行われる。図柄データが設定された後、決定した図柄(図柄種別情報)を判定し、ハズレであれば本処理は終了する。
決定した図柄(図柄種別情報)が大当りまたは小当りの図柄の場合、当り終了に設定されるデータを設定する処理(当り終了後データ設定処理)が行われる。当り終了後データ設定処理は、抽選によって決定された図柄に応じて、当り後に設定される遊技状態を設定する処理である。
図825(a)に戻って、ステップS917では、特図変動時間抽選処理を行う。この特図変動時間抽選処理では、不図示の変動時間テーブルを参照し、ステップS913の特図当り抽選処理による特図2(または、特図1)の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図変動時間のタイマを選択した後、特図関連抽選処理を終了する。
<特図当り抽選処理>
次に、図825(b)を参照して、特図当り抽選処理(ステップS913)について説明する。図825(b)は、同図(a)の特図関連抽選処理における特図当り抽選処理(ステップS913)のフローチャートである。
この特図当り抽選処理のステップS1001では、当否判定用テーブルを参照し、特図当り抽選を行う。本実施形態では、特図1及び特図2のいずれも同じ当否判定用テーブルを用いて特図当り抽選を行う例を説明するが、特図1と特図2とで別々の当否判定用テーブルを用意するようにしてもよい。
図826(a)は、当否判定用高確率テーブルの一例を示した図であり、図826(b)は、当否判定用低確率テーブルの一例を示した図である。ステップS1001の特図当り抽選処理において特図1の当否判定を行う場合には、特図高確率状態である場合には、図826(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図826(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図1変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図1変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り、小当り又はハズレが選択される。
また、ステップS1001の特図当り抽選処理において特図2の当否判定を行う場合も同様に、特図高確率状態である場合には、図826(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図826(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図2変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図2変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り又はハズレが選択される。
図825(b)に戻って、ステップS1003では、ステップS1001の特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が「大当り」以外かどうかを判定し、「大当り」以外の場合には(ステップS1003:Yes)、ステップS1005に進み、「大当り」の場合には(ステップS1003:No)、ステップS1007に進む。ステップS1005では、小当り判定用テーブルを用いて、特図小当り抽選処理を行う。
図826(c)は、小当り判定用テーブルの一例を示した図である。ステップS1005の特図小当り抽選処理では、図826(c)に示す小当り判定用テーブルを参照し、参照した小当り判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図小当り抽選の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図1の場合には、当否判定結果として2000/65536の確率で小当りが選択され、63536/65536の確率でハズレが選択されるが、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図2の場合には、小当りが選択されることはない。
図825(b)に戻って、ステップS1007では、ステップS1001の特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)やステップS1005の特図小当り抽選の当否判定結果(抽選結果)に基づいて、RAM308に記憶している当否判定種別に、「大当り」、「小当り」及び「ハズレ」のうちのいずれかの情報を設定する。次のステップS1009では、特図処理状態に「特図変動中」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理(図823)のステップS709では、図828に示す図柄変動中処理が呼び出されて実行される。
ステップS1011では、RAM308に記憶している特図判定乱数の値をクリアし、次のステップS1013では、サブコマンド(特図変動開始コマンド)の送信要求を設定し、次のステップS1015では、特図2(または特図1)の変動中であることを示す基本信号情報(試験用)を設定した後に、特図当り抽選処理を終了する。
なお、上記の特図関連抽選処理において、小当りがない場合は、ステップS1003およびステップS1005の処理は不要となる。
次に、本実施形態のぱちんこ機100で用いられる当否判定用テーブルおよび特図の図柄決定用テーブルについて図826および図827を用いて説明する。図826および図827に示すテーブルは、例えば主制御部300のROM306に記憶されている。図826(a)〜(b)は、主制御部タイマ割込処理の特図1または特図2関連抽選処理(ステップS229、S231)における特図1または特図2の当否判定処理で用いられる当否判定用テーブルの一例を示している。図826(a)は、特図高確率状態で用いられる当否判定用高確率テーブルを示し、図826(b)は、特図低確率状態で用いられる当否判定用低確率テーブルを示している。
図826(a)および図826(b)に示す当否判定用テーブルは、左から1列目に「特図確率」、2列目に「当否判定結果」、3列目に「乱数範囲」の項目で構成されている。図826(a)に示す1列目の「特図確率」での「高確率」は当否判定時の遊技状態が特図高確率状態であることを表している。2列目の「当否判定結果」は「大当り」と「はずれ」に区分されている。3列目の「乱数範囲」は、取得した特図当選乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「高確率」かつ「大当り」には、数値10001〜11638が割り当てられている。「高確率」かつ「はずれ」には、数値0〜10000と数値11639〜65535が割り当てられている。
図826(b)に示す1列目の「特図確率」での「低確率」は当否判定時の遊技状態が特図低確率状態であることを表している。2列目の「当否判定結果」は「大当り」と「はずれ」に区分されている。3列目の「乱数範囲」は、取得した特図当選乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜65535)を示している。「低確率」かつ「大当り」には、数値10001〜10162が割り当てられている。「低確率」かつ「はずれ」には、数値0〜10000と数値10163〜65535が割り当てられている。
主制御部300の基本回路302は、特図1または特図2の変動遊技の結果を当選(大当り)とするか、不当選(はずれ)とするかを決定するために、取得した特図当選乱数値に対して当否判定用テーブルを用いて当否判定を行う。例えば、基本回路302は、当否判定時の遊技状態が特図高確率状態である場合には図826(a)に示す当否判定用高確率テーブルをROM306から読み出し、当否判定時の遊技状態が特図低確率状態である場合には図826(b)に示す当否判定用低確率テーブルをROM306から読み出して、それぞれ参照するようになっている。
図826(c)は、小当り判定用テーブルの一例を示した図である。図825(b)に示す特図当り抽選処理の特図小当り抽選処理(ステップS1005)では、図826(c)に示す小当り判定用テーブルを参照し、参照した小当り判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図小当り抽選の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図1の場合には、当否判定結果として2000/65536の確率で小当りが選択され、63536/65536の確率でハズレが選択されるが、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図2の場合には、小当りが選択されることはない。
図827は、図柄変動終了後に停止表示される図柄を決定するために用いられる特図の図柄決定用テーブルを示している。図827(a)は、特図1図柄決定用テーブルを示している。図827(b)は特図2図柄決定用テーブルを示している。図827(a)において、特図1図柄決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「停止図柄」、「乱数範囲」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」および「はずれ」に区分されている。「大当り」は図826(a)または図826(b)に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示し、「はずれ」は図826(a)または図826(b)に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図827(a)に示すテーブルの中列の項目「停止図柄」は、特図1変動遊技における停止図柄を表している。当否判定結果が「大当り」に対して「特図A」、「特図B」の2つの停止図柄態様が対応している。また、「はずれ」には「特図C」の停止図柄態様が対応している。
図827(a)に示すテーブルの右列の項目「乱数範囲」は、取得した特図1乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。当否判定結果が「大当り」に関し、停止図柄「特図A」に数値0〜59、「特図B」に数値60〜99がそれぞれ割り当てられている。当否判定結果が「はずれ」の停止図柄「特図C」には乱数の全範囲の数値0〜99が割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図1表示装置212に「特図A」か「特図B」のいずれの停止図柄態様を停止表示させるかを、取得した特図1乱数値に対して特図1図柄決定用テーブルを参照して決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図1始動口230への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図1表示装置212に「特図C」の停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
図827(b)において、特図2図柄決定用テーブルは、左列から「当否判定結果」、「停止図柄」、「乱数範囲」の項目で構成されている。左列の「当否判定結果」は「大当り」と「はずれ」に区分されている。「大当り」は図826(a)または図826(b)に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「大当り」と判定された場合を示しており、「はずれ」は図826(a)または図826(b)に示す当否判定用テーブルを用いた当否判定の結果、「はずれ」と判定された場合を示している。
図827(b)に示すテーブルの中列の項目「停止図柄」は、特図2変動遊技における停止図柄を表している。当否判定結果が「大当り」に対しては「特図a」の停止図柄態様が対応している。また、「はずれ」には「特図b」の停止図柄態様が対応している。
図827(b)に示すテーブルの右列の項目「乱数範囲」は、取得した特図2乱数値と比較する乱数の数値範囲(0〜99)を示している。当否判定結果が「大当り」に関し、停止図柄「特図a」に数値0〜99が割り当てられている。当否判定結果が「はずれ」の停止図柄「特図b」にも乱数の全範囲の数値0〜99が割り当てられている。
このように、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入球に基づく当否判定結果が大当りの場合、特図2表示装置214に「特図a」の停止図柄態様を停止表示させることを決定する。また、主制御部300の基本回路302は、特図2始動口232への入賞に基づく当否判定結果がはずれの場合、特図2表示装置214に「特図b」の停止図柄態様を停止表示させることを決定する。
例えば、特図2の関連抽選処理(図825(a))の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された図826に示す当否判定用テーブルを用いて大当りとするか否かの決定、はずれとするか否かの決定を行う。次いで、主制御部300は、ROM306に記憶された図827(b)に示す特図2図柄決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行い、ROM306に記憶された特図変動パターン抽選テーブル(図827.図828参照)およびタイマテーブル(図829参照)を用いて特図2変動遊技の変動時間を決定する。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
また、特図2の関連抽選処理(図825(a))の後に、特図1の関連抽選処理(図825(a))が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、特図2変動遊技および特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口に入賞した順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の実質的な上限を上げることができる場合がある。
<図柄変動中処理>
次に、図828を参照して、図823に示す特図状態更新処理において実行される図柄変動中処理について説明する。図828は、特図状態更新処理において実行される図柄変動中処理のフローチャートである。この図柄変動中処理は、図823に示す特図状態更新処理のステップ709において、特図処理状態に設定されている情報が「特図変動中」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
図柄変動中処理のステップS1101では、RAM308に記憶している特図作動種別(特図1又は特図2)を取得し、この特図作動種別に応じて、更新対象のRAMのアドレスを算出する。
ステップS1103では、ステップS1101で算出したアドレス先を参照することで、図825(a)に示す特図関連抽選処理のステップS917で設定した特図変動時間のタイマを取得し、この特図変動時間のタイマが0であるか否かを判定する。判定の結果、特図変動時間のタイマが0の場合(設定した特図変動時間が経過した場合)には(ステップS1103:Yes)、ステップS1109に進み、0でない場合(設定した特図変動時間が経過していない場合)には(ステップS1103:No)、ステップS1105に進む。ステップS1105では、特図表示図柄の更新タイミングでないかどうかを判定し、更新タイミングでない場合には(ステップS1105:Yes)、図柄変動中処理を終了し、更新タイミングの場合には(ステップS1105:No)、ステップS1107に進む。ステップS1107では、特図表示図柄データの更新を行った後に、図柄変動中処理を終了する。
この特図表示図柄データの更新処理により、特図1の場合には、第1特図表示装置212を用いて、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」が行われ、特図2の場合には、第2特別図柄表示装置214を用いて、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」が行われる。
ステップS1109では、図825(a)に示す特図関連抽選処理のステップS915で選択した特図表示図柄データを取得して設定し、次のステップS1111では、特図処理状態に「特図表示ウエイト状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理(図823)のステップS709では、図829に示す特図表示確定ウエイト処理が呼び出されて実行される。
ステップS1113では、表示図柄更新データをクリアし、次のステップS1115では、特図2(または特図1)の変動停止中であることを示す基本信号情報(試験用)を設定し、次のステップS1117では、RAM308に記憶している図柄確定回数情報信号をONに設定することで、外部端子板349から図柄確定回数情報信号を出力する。
ステップS1119では、サブコマンド(特図変動停止コマンド)の送信要求を設定する。本ステップでは、サブコマンド(特図変動停止コマンド)の送信要求フラグがオンに設定された場合、例えば、コマンドデータにRAM308に記憶している、特図当り種別、特図種別などを示す情報を設定する。次のステップS1121では、RAM308に記憶している図柄種別情報(図805に示す遊技盤200を有するぱちんこ機100の場合は、図807(a)に示す特図1の図柄、または図807(b)に示す特図2の図柄のいずれか、図811に示す遊技盤200を有するぱちんこ機100の場合は図812(a)に示す特図1の図柄、または図812(b)に示す特図2の図柄のいずれか)を取得し、この図柄種別情報に基づいて、特図の停止表示を維持する時間を示す特図表示確定タイマを設定した後に、図柄変動中処理を終了する。
<特図表示確定ウエイト処理>
次に、図829を参照して、図823に示す特図状態更新処理において実行される特図表示確定ウエイト処理について説明する。図829は、特図状態更新処理において実行される特図表示確定ウエイト処理のフローチャートである。この特図表示確定ウエイト処理は、図823に示す特図状態更新処理のステップS709において、特図処理状態に設定されている情報が「特図表示ウエイト状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特図表示確定ウエイト処理のステップS1201では、図柄変動中処理のステップS1121で設定した特図表示確定タイマが0よりも大きいか否かを判定し、0よりも大きい場合(特図表示確定時間が経過していない場合)には(ステップS1201:Yes)、特図表示確定ウエイト処理を終了し、そうでない場合(特図表示確定時間が経過した場合)には(ステップS1201:No)、ステップS1203に進む。
ステップS1203では、図828に示す図柄変動中処理のステップS1117で設定した図柄確定回数情報信号をクリアし(OFFに設定し)、次のステップS1205では、図柄停止時の特図変動時間短縮ステータス(特図変動遊技の状態(本実施形態では、通常遊技状態、確変遊技状態及び時短遊技状態のいずれかの遊技状態)を示すステータス)を、後述する保存特図変動時間短縮ステータスとしてRAM308に保存する。
ステップS1207では、図825(a)に示す特図関連抽選処理のステップS1007で設定した当否判定種別を取得し、次のステップS1209では、取得した当否判定種別が「大当り」であるか否かを判定する。この判定の結果、当否判定種別が「大当り」の場合には(ステップS1209:Yes)、ステップS1219に進み、当否判定種別が「大当り」以外の場合には(ステップS1209:No)、ステップS1211に進み、RAM308に記憶している特図の時短回数を更新(時短回数を1つ減算)する。
ステップS1213では、図825(a)に示す特図関連抽選処理のステップS1007で設定した当否判定種別を取得し、次のステップS1215では、取得した当否判定種別が「小当り」であるか否かを判定する。この判定の結果、当否判定種別が「小当り」の場合には(ステップS1215:Yes)、ステップS1219に進み、当否判定種別が「小当り」以外の場合には(ステップS1215:No)、ステップS1217に進み、特図処理状態に「変動待ち状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理(図823)のステップS709では、図825(a)に示す特図関連抽選処理が呼び出されて実行される。
ステップS1219では、特図当否種別や図柄種別を示す基本信号情報(試験用)を設定し、次のステップS1221では、指定された範囲のRAMクリアを実行する。ここでは、当否種別、特電役の作動回数、大入賞口(第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)の入賞数、特電役の動作パターン、特電役作動状態、当りトータル入賞数、大入賞口の入賞異常に関するフラグ、当り終了表示タイマ種別などの情報をクリアするとともに、大当り時には、さらに入賞容易ステータス、特図普図ステータスをクリアする。
ステップS1223では、特図処理状態に「当り開始表示ウエイト状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理(図823)のステップS709では、図830に示す当り開始表示ウエイト処理が呼び出されて実行される。ステップS1225では、当りトータル入賞数を0に設定し、次のステップS1227では、サブコマンド(当り開始コマンド)の送信要求を設定する。本ステップでは、サブコマンド(当り開始コマンド)の送信要求フラグがオンに設定された場合、例えば、コマンドデータに、RAM308に記憶している、特図当り種別などを示す情報を設定する。
ステップS1229では、図柄種別情報を設定し、ステップS1231では、ステップS1229で設定した図柄種別情報に応じた当り開始表示タイマを設定し、ステップS1233では、ステップS1229で設定した図柄種別情報に応じた、その他の情報信号設定種別を設定した後に、特図表示確定ウエイト処理を終了する。
<当り開始表示ウエイト処理>
次に、図830を参照して図823に示す特図状態更新処理において実行される当り開始表示ウエイト処理について説明する。図830は、特図状態更新処理において実行される当り開始表示ウエイト処理のフローチャートである。この当り開始表示ウエイト処理は、特図状態更新処理(図823)のステップS709において、特図処理状態に設定されている情報が「当り開始表示ウエイト状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
当り開始表示ウエイト処理のステップS1301では、特図表示確定ウエイト処理のステップS1231で設定した当り開始表示タイマが0よりも大きいか否かを判定し、0よりも大きい場合(特図表示確定時間が経過していない場合)には(ステップS1301:Yes)、当り開始表示ウエイト処理を終了し、そうでない場合(特図表示確定時間が経過した場合)には(ステップS1301:No)、ステップS1303に進む。
ステップS1303では、後述する特電役開放処理を実行した後、当り開始表示ウエイト処理を終了する。
<特電役開放処理>
次に、図831を参照しながら、図830に示す当り開始表示ウエイト処理における特電役開放処理(ステップS1303)について説明する。図831は、当り開始表示ウエイト処理における特電役開放処理(ステップS1303)のフローチャートである。
この特電役開放処理のステップS1401では、特図処理状態に「特電役作動状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理(図823)のステップS709では、図832に示す特電役作動処理が呼び出されて実行される。
ステップS1403では、RAM308における大入賞口の入賞数(以下、「主制御部入賞カウンタ」ということがある。)の値と特電役の作動状態をクリアし、次のステップS1405では、確変領域ソレノイドのエッジ検出回数をクリアする。次のステップS1407では、サブコマンド(特電役開放コマンド)の送信要求を設定する。これにより、第1副制御部400では、ラウンドが開始されたことを認識することができる。また、本ステップでサブコマンド(大入賞口開放コマンド)の送信要求フラグがオンとなった場合、例えば、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数(特電役作動回数)、特図当り種別などを示す情報を設定する。
なお、ステップS1403においてクリアされる主制御部入賞カウンタは、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235のうちの開放する可変入賞口に対応する主制御部入賞カウンタの値のみがクリアされ、開放しない可変入賞口に対応する主制御部入賞カウンタの値は維持されたままとなる。なお、いずれの主制御部入賞カウンタの値もクリアするようにしてもよい。ステップS1409では、図829に示す特図表示確定ウエイト処理のステップS1229で設定した図柄種別情報を取得し、次のステップS1411では、取得した図柄種別情報に基づいて、特電役動作パターンデータテーブルを設定する。
図834を参照して特電役動作パターンデータテーブルについて説明する。特電役動作パターンデータテーブルは、例えば、図834(a−1)〜同図(a−3)に示すように、大当り及び小当りとなる特図の種類の数だけ用意されている。なお、図834はそのうちの一部だけ例示的に示している。特電役動作パターンデータテーブルは、ラウンド毎の第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235の開閉パターンを示す特電役作動データが格納されている。特電役作動データは、図834(b−1)〜同図(b−3)に示すように、第1可変入賞口234又は第2可変入賞口235の開閉状態を示す情報(開放タイマパターン、閉鎖タイマパターン)と、開放状態又は閉鎖状態を維持する時間の情報(特電役開閉タイマ)とからなるタイマパターンデータが1又は複数格納されて構成されている。これにより、1ラウンド中における第1可変入賞口234および第2可変入賞口235の開閉動作にさまざまなバリエーションを与えることができるようになる。
例えば、特図Aで大当りした場合の大当り遊技では、図834(a−1)に示すように、1R目〜15R目では、図834(b−1)に示される特電役作動データ1が参照され、開放タイマパターン2によって第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)が29500ms開放した後、閉鎖タイマパターン3によって、第1可変入賞口234が閉鎖して動作が終了するように制御される。なお、本実施形態では、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235とがラウンド毎に交互に開放されるように構成されている。
また、特図Cで大当りした場合の大当り遊技では、図834(a−2)に示すように、1R目〜4R目、6R目〜8R目、10R目〜15R目では、上述した特電役作動データ1が参照されて上述したような動作を行う一方、5R目、9R目では、図834(b−3)に示される特電役作動データ4が参照されて、第1可変入賞口234の開閉動作が制御される。すなわち、5R目及び9R目では、最初に開放タイマパターン1によって第1可変入賞口234が180msだけ開放した後、閉鎖タイマパターン1によって第1可変入賞口234が2820msだけ閉鎖状態が維持される動作を4回実行した後、開放タイマパターン3によって第1可変入賞口234が17500msだけ開放し、その後、閉鎖タイマパターン3によって、第1可変入賞口234が閉鎖して動作が終了するように制御される。
また、特図Eで大当りした場合の大当り遊技では、図834(a−3)に示すように、1R目〜4R目では、上述した特電役作動データ1が参照されて上述したような動作を行う一方、5R目〜15R目では、図834(b−2)に示される特電役作動データ2が参照されて、第1可変入賞口234あるいは第2可変入賞口235の開閉動作が制御される。すなわち、5R目〜15R目では、最初に開放タイマパターン1によって第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)が180msだけ開放した後、閉鎖タイマパターン1によって第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)が2820msだけ閉鎖状態が維持され、その後、閉鎖タイマパターン3によって、第1可変入賞口234(第2可変入賞口235)がそのまま閉鎖状態を維持されて動作が終了するように制御される。なお、閉鎖パターンタイマ3が設定される前に、他の閉鎖パターンタイマ(例えば、閉鎖パターンタイマ1等)を設定してもよい。
ステップS1413では、特電役の作動回数(ラウンド回数)を取得し、次のステップS1415では、取得した特電役の作動回数(ラウンド回数)を更新する。続いて、ステップS1417では、更新後の特電役の作動回数(ラウンド回数)に対応する特電役作動データを読み出して特電役の動作パターンを設定する。そして、ステップS1419では、特電役制御処理(詳細は後述)を行い、次のステップS1421では試験用の信号出力タイマ(試験信号出力タイマ)をクリアし、ステップS1423に進む。試験信号出力タイマはラウンド途中に0になる場合があるが、試験信号出力タイマが0になると試験信号がオフになってしまい、そのまま信号が出力されなくなってしまう場合がある。例えば、試験信号出力タイマ内に同じアタッカーが2回開放してしまう場合があると、アタッカーが開放しているのに出力信号がオフになってしまう。このような事象を防ぐため、ステップS1421において試験信号出力タイマを0にしている。なお、試験信号出力タイマは、図817に示す主制御部タイマ割込処理のタイマ更新処理(ステップS311)内で、0(1→0)になった場合、試験信号をオフにする処理を行っている。つまり、本ステップS1421で試験信号出力タイマをクリアすることにより、タイマ更新処理(ステップS311)内で、試験信号がオフにされることがなくなる。
ステップS1423では、特電役の入賞検出タイマをクリアした後に、ステップS1425に進む。ステップS1425では、特電役作動回数(ラウンド数)を取得し、ステップS1427に進む。ステップS1427では、確変領域が開放するラウンドであるか否かを判定し、そうで有る場合はステップS1429に進み、そうでない場合(確変領域が開放するラウンドでない場合)は処理を終了する。
ステップS1429では、確変領域ソレノイドが開放状態であるか否かを判定し、開放状態の場合にはステップS1431に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップS1429において、ラウンドが開始している時点(特電役開放処理が開始した時点)で既に確変領域ソレノイドが開放状態となっている場合は異常と判断する。
ステップS1431では、確変領域ソレノイド異常フラグを設定し、特電役開放処理を終了する。なお、上記の特電役開放処理のフローにおいて、アタッカーが1つの場合には、ステップS1421及びステップS1423は不要となる。
<特電役作動処理>
次に、図832を参照して、図823に示す特図状態更新処理において実行される特電役作動処理について説明する。図832は、特図状態更新処理において実行される特電役作動処理のフローチャートである。この特電役作動処理は、図823に示す特図状態更新処理のステップS709において、特図処理状態に設定されている情報が「特電役作動状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特電役作動処理のステップS1501では、RAM308に記憶している今回開放するアタッカーの最大入賞数を取得し、ステップS1503では、RAM308に記憶している今回開放するアタッカーの入賞数を取得する。ステップS1505では、取得した最大入賞数と入賞数とを比較し、入賞数が最大入賞数よりも小さいか否かを判定し、小さい場合(入賞数<最大入賞数の場合)には(ステップS1505:Yes)、ステップS1507に進み、そうでない場合(入賞数>=最大入賞数の場合)には(ステップS1505:No)、ステップS1513に進む。
ステップS1507では、大入賞口が開放中であるか否か、すなわち、図831に示す特電役開放処理のステップS1417で設定された、実行中の特電役動作パターン(開放タイマパターンあるいは閉鎖タイマパターン)に対応する特電役開閉タイマが0以外であるか否かを判定し、0以外の場合(特電役開閉タイマが経過していない場合)には(ステップS1507:Yes)、特電役作動処理を終了し、そうでない場合(特電役開閉タイマが経過した場合)には(ステップS1507:No)、ステップS1509に進む。ステップS1509では、特電役制御処理(詳細は後述)を行い、次のステップS1511では、特電役開閉タイマパターンを取得し、取得した特電役開閉タイマパターンのうちの閉鎖タイマパターンを参照し、特電役作動中であるか否か(閉鎖タイマパターンが動作終了を示す情報(閉鎖タイマパターン3)に設定されていないかどうか)を判定する。
判定の結果、特電役作動中の場合(閉鎖タイマパターンが動作終了を示す情報(閉鎖タイマパターン3)に設定されていない場合)には(ステップS1511:Yes)、特電役作動処理を終了し、特電役作動中でない場合(閉鎖タイマパターンが動作終了を示す情報(閉鎖タイマパターン3)に設定されている場合)には(ステップS1511:No)、ステップS1513に進む。ステップS1513では、特図処理状態に「残存球検出状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理(図823)のステップS709では、図835に示す特電役残存球検出処理が呼び出されて実行される。
ステップS1515では、RAM308に記憶している特電役作動間隔タイマを設定する。特電役作動間隔タイマは、あるラウンドにおいてアタッカーが最後に閉鎖(大入賞口ソレノイドが駆動を停止)してから当該ラウンドが終了するまで(当該アタッカーに係る特電役が作動を終了するまで)の間隔(例えば、100ms、20ms等)を決定するタイマであるり、アタッカーによらず予め定められた一のタイマである。なお、アタッカーの開放パターンに応じてタイマが異なるようにしても良いし、開放するアタッカーによって異なるようにしても良いし、大当り図柄によって異なるようにしてもよい。
ステップS1515に続くステップS1517では、サブコマンド(大入賞口閉鎖コマンド)の送信要求を設定する。本ステップでは、サブコマンド(大入賞口閉鎖コマンド)の送信要求フラグがオンとなった場合、例えば、コマンドデータにRAM308に記憶している大当りラウンド数、特図当り種別などを示す情報を設定する。
次のステップS1519では、特電役情報信号(試験用信号)の情報出力タイマ(例えば、2秒)を設定し、ステップS1521に進む。
ステップS1521では、RAM308に記憶している特電役入賞検出タイマを設定する。ここで、特電役入賞検出タイマとは、大入賞口(第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235)の閉鎖後に、大入賞口(第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235)の内部に残存する遊技球を有効に検出するためのタイマのことである。ステップS1523では、大入賞口(第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235)のソレノイド(332)を駆動するための駆動信号(大入賞口ソレノイド信号)をOFFに設定した後に、特電役作動処理を終了する。
このように、本実施形態では、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235は、入球容易状態となった後で、通過領域への最大入賞数の遊技球の通過があった場合に、入球困難状態に変化する可変入賞手段の一例として機能している。
<特電役制御処理>
次に、図833を参照しながら、特電役開放処理(図831)及び特電役作動処理(図832)において実行される特電役制御処理(図831のステップS1419,図832のステップS1509)について説明する。図833は、特電役開放処理及び特電役作動処理において実行される特電役制御処理のフローチャートである。
ステップS1601では、ROM306に記憶している特電役制御データを取得する。具体的には、特電役開放処理(図831)のステップS1417において特電役作動データが読み出されて設定された、実行される特電役の動作パターンのうち、今回実行する対象となる動作パターンの制御データを取得する。例えば、特電役作動データ1に示される特電役の動作パターンが設定されており、ラウンドの開始時であれば、図834(b−1)の「(1)」に示される「開放タイマパターン2」の制御データが取得されることとなる。また、図834(b−1)の「(1)」に示される制御データに示される動作パターンが終了した後では、図834(b−1)の「(2)」に示される「閉鎖タイマパターン3」の制御データが取得されることとなる。
続いて、ステップS1603では、取得した特電役の動作パターンの制御データに基づいて、可変入賞口(第1可変入賞口234,第2可変入賞口235)を開放させるか閉鎖させるかを示す開閉情報を取得する。例えば、「開放タイマパターン」であれば、第1可変入賞口234又は第2可変入賞口235を開放するためのデータ(開放情報)を取得し、「閉鎖タイマパターン」であれば、第1可変入賞口234又は第2可変入賞口235を閉鎖するためのデータ(閉鎖情報)を取得する。なお、本実施形態では、奇数ラウンドでは第1可変入賞口234が開放可能なラウンドとなっており、偶数ラウンドでは第2可変入賞口235が開放可能なラウンドとなっている。
そして、ステップS1605では、ステップS1601で取得した特電役の動作パターンの制御データと、ステップS1603で取得した開閉情報とに基づいて、特電役の開閉タイマを取得する。例えば、「開放タイマパターン2」が取得され、開閉情報が「開放情報」である場合には、29500msの開放タイマが取得される。また、「閉鎖タイマパターン1」が取得され、開閉情報が「閉鎖情報」である場合には、2820msの閉鎖タイマが取得される。
ステップS1607では、RAM308に記憶している特電役入賞可否状態に受付可能を示す情報を設定する。特電役入賞可否状態が受付可能を示す情報が設定されている場合に、遊技球が可変入賞口内に設けられた球検出センサ(第1可変入賞口234のカウントスイッチSW1や第2可変入賞口235のカウントスイッチSW2)を通過したことを受付可能であり、受付不可を示す情報が設定されている場合は、遊技球が可変入賞口内に設けられた球検出センサ(カウントスイッチSW1やカウントスイッチSW2)を通過しても無効となる。ここでは、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235のうちの開放する可変入賞口に対応するカウントスイッチだけが受付可能に設定される。ステップS1609では、特電役情報信号(試験用信号)を設定し、ステップS1611では特電役作動回数(ラウンド数)を取得し、ステップS1613に進む。ステップS1613では、確変領域が開放するラウンドであるか否かを判定し、開放するラウンドの場合には、ステップS1615に進み、そうでない場合にはステップS1617に進む。ステップS1615では、確変領域の状態を有効に設定し、ステップS1617に進む。
ステップS1617では、大入賞口ソレノイド信号の更新準備を行う。具体的には、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235に対応する大入賞口ソレノイドのbitのみをクリアし、駆動する大入賞口ソレノイドのbitに対して駆動データを設定する。この処理で、大入賞口ソレノイドの駆動に対する準備を行い、上述した図817に示す主制御部タイマ割込処理における出力管理処理(ステップS337)で駆動信号が出力されることとなる。ステップS1619では、特電役開閉タイマのうちの特電役開放タイマまたは特電役閉鎖タイマを設定した後、特電役制御処理を終了する。すなわち、この処理では、ステップS1605で取得された開放タイマ又は閉鎖タイマがセットされる。
<特電役残存球検出処理>
次に、図835を参照して、図823に示す特図状態更新処理において実行される特電役残存球検出処理について説明する。図835は、特図状態更新処理において実行される特電役残存球検出処理のフローチャートである。この特電役残存球検出処理は、特図状態更新処理(図823)のステップS709において、特図処理状態に設定されている情報が「残存球検出状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特電役残存球検出処理のステップS1701では、図832に示す特電役作動処理のステップS1515で設定した特電役作動間隔タイマが作動中であるか否かを判定し、作動中の場合(特電役作動間隔時間が経過していない場合)には(ステップS1701:Yes)、特電役残存球検出処理を終了し、そうでない場合(特電役作動間隔時間が経過した場合)には(ステップS1701:No)、ステップS1703に進む。
ステップS1703では、RAM308に記憶している特電役作動遅延タイマを設定し、ステップS1705では、特図処理状態に「特電役作動終了状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理(図823)のステップS709では、図836に示す特電役作動終了処理が呼び出されて実行される。すなわち、ラウンド間インターバルの状態となる。
本実施形態では、特電役作動遅延タイマにより設定された期間がラウンド間インターバルの期間となる。特電役作動遅延タイマにより設定された期間とは、1つのアタッカー(可変入賞口234)を有する場合、可変入賞口234に係る特別電動役物(特電役)が作動状態から未作動状態となってから次のラウンドで特電役が未作動状態から作動状態となるまでの期間である。
また、例えば、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235があり、ラウンド毎に交互に両者が開閉動作する場合、第1可変入賞口234に係る特別電動役物(特電役1)が作動状態から未作動状態となってから次のラウンドで第2可変入賞口235に係る特別電動役物(特電役2)が未作動状態から作動状態となるまでの期間である。
ステップS1707では、特電役情報信号(試験用信号)をクリアした後に、特電役残存球検出処理を終了する。なお、特電役情報信号をクリアした後にサブコマンドの送信要求(例えば、ラウンド間インターバル開始コマンド)を設定してもよい。
<特電役作動終了処理>
次に、図836を参照して、図823に示す特図状態更新処理において実行される特電役作動終了処理について説明する。図836は、特図状態更新処理において実行される特電役作動終了処理のフローチャートである。この特電役作動終了処理は、特図状態更新処理(図823)のステップS709において、特図処理状態に設定されている情報が「特電役作動終了状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
特電役作動終了処理のステップS1801では、図835に示す特電役残存球検出処理のステップS1703で設定した特電役作動遅延タイマが作動中であるか否かを判定し、作動中の場合には(ステップS1801:Yes)、特電役作動終了処理を終了し、そうでない場合(特電役作動遅延タイマが0の場合)には(ステップS1801:No)、ステップS1803に進む。ステップS1803では特電役作動回数(ラウンド数)を取得し、ステップS1805に進む。ステップS1805では、確変領域が開放するラウンドであるか否かを判定し、開放するラウンドである場合はステップS1807に進み、そうでない場合はステップS1811に進む。ステップS1807では、確変領域ソレノイドの開放が1回も検知されていないか否かを判定し、1回も検知されていない場合はステップS1809に進み、そうでない場合はステップS1811に進む。ステップS1809では確変領域ソレノイド異常フラグを設定し、ステップS1811に進む。
ステップS1811では、図柄種別情報を取得して、特図当否種別が小当りであるか否かを判定し、小当りである場合には(ステップS1811:Yes)、ステップS1813で小当りに対応する当り終了表示タイマを取得した後、ステップS1823に進む。一方、特図当否種別が小当りでない場合には(ステップS1811:No)、ステップS1815に進み、RAM308に記憶している大入賞口最大開放回数に所定回数(例えば、8Rの場合「8」,16Rの場合「16」など)を設定する。ステップS1817では、大入賞口最大開放回数と特電役開放回数を比較し、特電役開放回数が大入賞口最大開放回数よりも少ない回数であるか、すなわち、当りが終了でないか否かを判定する。当りが終了していない場合には(ステップS1817:Yes)、ステップS1819に進んで上述した特電役開放処理(図831)を実行し、特電役作動終了処理を終了する。すなわち、次のラウンドを開始させるための処理が行われる。一方、当りが終了した場合には(ステップS1817:No)、ステップS1821に進む。
ステップS1821では、図柄種別情報に応じた当り終了表示タイマを取得し、ステップS1823では、ステップS1813またはステップS1821で取得した当り終了表示タイマを設定する。ステップS1825では、特図処理状態に「当り終了表示ウエイト状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS709では、図837に示す当り終了表示ウエイト処理が呼び出されて実行される。ステップS1827では、サブコマンド(当り終了コマンド)の送信要求を設定する。本ステップでは、サブコマンド(当り終了コマンド)の送信要求フラグがオンとなった場合、例えば、コマンドデータに、RAM308に記憶している、特図当り種別などを示す情報を設定する。
例えば、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235を有するぱちんこ機(例えば図805に示すぱちんこ機100)の場合、15ラウンド(15R)大当りの場合は、14Rにおいてアタッカー(例えば、第1可変入賞口234)が最後に閉鎖(第1可変入賞口234用のソレノイドが駆動を停止)してから特電役作動間隔タイマで設定された時間(例えば、20ms)が経過すると、当該アタッカーに係る特別電動役物(例えば特電役1)が未作動となり14Rが終了する。そして14Rが終了した後、特電役作動遅延タイマで設定された時間(例えば、1s等)が経過すると、15Rのアタッカー(例えば、第2可変入賞口235)に係る特別電動役物(例えば特電役2)が作動状態となり、当該アタッカーが開放(開閉動作が開始)するとともに15Rが開始する。そして、15Rにおいてアタッカー(例えば、第2可変入賞口235)が最後に閉鎖してから特電役作動間隔タイマで設定された時間が経過すると当該アタッカーに係る特別電動役物(例えば特電役2)が未作動となり15Rが終了し、その後、特電役作動遅延タイマで設定された時間が経過すると、上記のステップS1823で設定された当り終了表示タイマの時間が経過した後、次の処理(図837に示す特電役作動終了処理)が実行される。
また、16ラウンド(16R)の大当りの場合は、例えば、15Rにおいてアタッカー(例えば、第1可変入賞口234)が最後に閉鎖(第1可変入賞口234用のソレノイドが駆動を停止)してから特電役作動間隔タイマで設定された時間(例えば、20ms)が経過すると、当該アタッカーに係る特別電動役物(例えば特電役1)が未作動となり15Rが終了する。そして15Rが終了した後、特電役作動遅延タイマで設定された時間(例えば、1s等)が経過すると、16Rのアタッカー(例えば、第2可変入賞口235)に係る特別電動役物(例えば特電役2)が作動状態となり、当該アタッカーが開放(開閉動作が開始)するとともに16Rが開始する。そして、16Rにおいてアタッカー(例えば、第2可変入賞口235)が最後に閉鎖してから特電役作動間隔タイマで設定された時間が経過すると当該アタッカーに係る特別電動役物(例えば特電役2)が未作動となり16Rが終了し、その後、特電役作動遅延タイマで設定された時間が経過すると、上記のステップS1823で設定された当り終了表示タイマの時間が経過した後、次の処理(図837に示す特電役作動終了処理)が実行される。
なお、小当りがない場合は、上記のステップS1811およびステップS1813の処理は実行しない。
<当り終了表示ウエイト処理>
次に、図837を参照しながら、図823に示す特図状態更新処理において実行される当り終了表示ウエイト処理について説明する。図837は、特図状態更新処理において実行される当り終了表示ウエイト処理のフローチャートである。この当り終了表示ウエイト処理は、特図状態更新処理(図823)のステップS709において、特図処理状態に設定されている情報が「当り終了表示ウエイト状態」を示している場合に呼び出されて実行される処理である。
当り終了表示ウエイト処理のステップS1901では、図836に示す特電役動作終了処理のステップS1823で設定した当り終了表示タイマが作動中であるか否かを判定し、作動中の場合には(ステップS1901:Yes)、当り終了表示ウエイト処理を終了し、そうでない場合には(ステップS1901:No)、ステップS1903に進む。ステップS1903では、RAM308の所定の領域に記憶されている図柄種別情報をスタックエリアに退避し、ステップS1905では、基本信号情報(試験用)をクリアし、ステップS1907では、特図処理状態に「変動待ち状態」を示す情報を設定する。これにより、次回の特図状態更新処理のステップS709では、図825(a)に示す特図関連抽選処理が呼び出されて実行される。
ステップS1909〜ステップS1913では、表示図柄データ、図柄種別情報、当りトータル入賞数を、それぞれクリアする。ステップS1915では、退避した図柄種別情報を再設定し、ステップS1917では、小当りで終了したかどうかを判定し、小当りで終了した場合には(ステップS1917:Yes)、当り終了表示ウエイト処理を終了し、小当り以外で終了した場合(大当りで終了した場合)には(ステップS1917:No)、ステップS1919に進む。
ステップS1919では、当り終了後設定データ(確変、時短、隠れ確変)を取得し、ステップS1921では、当り終了後設定データに応じたデータ(確変ステータス(特図確率状態ステータス、普図確率状態ステータス)、時短回数(特図変動時間短縮変動回数、変動時間補正変動回数、入賞容易状態変動回数)、時短ステータス(特図変動時間短縮ステータス、普図変動時間短縮ステータス、開放延長ステータス)、変動時間抽選状態(変動時間抽選テーブルを決定するための情報等)を設定するとともに、当り終了後設定データをクリアした後に、当り終了表示ウエイト処理を終了する。なお、当り終了表示ウエイト処理において、サブコマンドの送信要求フラグをオンにしてもよい。この場合のサブコマンドは、当り終了コマンド(本実施形態では、特電役作動終了処理にて送信要求フラグをオンにしている)であってもよいし、当り終了演出が終了したことを示すサブコマンドであってもよい。
このように、本実施形態では、主制御部300のCPU304は、大当り遊技を実行可能な遊技制御手段の一例として機能している。
<デバイス監視処理>
次に、図838を参照しながら、図817に示す主制御部タイマ割り込み処理において実行されるデバイス監視処理(ステップS329)について説明する。図838は、デバイス監視処理のフローチャートである。
まず、ステップS2001では、大入賞口入賞超過異常フラグを取得してエラー情報に設定し、ステップS2003に進む。ステップS2003では、確変領域ソレノイド異常フラグを取得してエラー情報に設定する。
ステップS2005では、確変領域の状態が有効中に衝撃を検知したか否かを判定し、衝撃を検知した場合はステップS2007に進み、そうでない場合はステップS2009に進む。ステップS2007では、衝撃異常フラグを設定し、ステップS2010に進む。ステップS2009では、衝撃異常フラグをクリアし、ステップS2010に進む。このように、図柄変動中に衝撃を検知してもエラーとして出力せず(衝撃異常フラグをクリア)、確変領域が有効の場合のみ衝撃を検知した場合にエラーを出力(衝撃異常フラグを設定)する。
ステップS2010では、衝撃異常フラグを取得して衝撃異常エラー情報を「今回エラー情報」に設定し、次のステップS2011では、磁気検知異常フラグを取得して磁気検知エラー情報を「今回エラー情報」に設定し、次のステップS2012では、磁界検知異常フラグを取得して磁界検知エラー情報を「今回エラー情報」に設定し、次のステップS2013では、その他のエラーフラグを取得してその他のエラー情報を「今回エラー情報」に設定し、ステップS2014に進む。
ステップS2014では、エラーコマンド送信タイマが0である(送信周期タイミングになった)か否かを判定し、0の場合(送信周期タイミングである場合)は、ステップS2015に進み、そうでない場合(送信周期タイミング出ない場合)は、ステップS2017に進む。
ステップS2015では、「エラー情報」を初期化し、ステップS2016に進む。ここで「エラー情報」には、送信周期の1周期分(例えば100ms(25割込))の期間に上記のステップS2010〜ステップS2013で設定された「今回エラー情報」が蓄積(累積)されており(後述するステップS2018)、本ステップでは「エラー情報」に蓄積された「今回エラー情報」を全て初期化(クリア)する。
ステップS2016では、エラーコマンド送信タイマに初期値を設定する。一例として、送信周期が100msで4ms毎に主制御部タイマ割込処理が実行される場合、初期値として「25(=100/4)」が設定される。ステップS2017では、セキュリティ信号用のエラー情報を「今回エラー情報」に設定し、ステップS2018に進む。
ステップS2018では、「今回エラー情報」を「エラー情報」に設定する。ステップS2018では、送信周期の1周期分(例えば100ms(25割込))の期間、上記のステップS2010〜ステップS2013で検出されたエラー情報に対応するエラー情報が蓄積(累積)される。具体的には、ステップS2010〜ステップS2013で設定されるそれぞれの「今回エラー情報」には、エラー未検知の場合(エラーが解除された場合)「0」、エラーが検知された場合「1」が随時設定(更新)されており、ステップS2018ではこれらの「今回エラー情報」と「エラー情報」の論理和を「エラー情報」として設定(更新)する。
ステップS2019では、磁気検知異常フラグがオンであるか(設定されているか)否かを判定し、オンの場合はステップS2021に進み、オンでない場合はステップS2023に進む。ステップS2021ではサブコマンドの送信要求を設定し、処理を終了する。
ステップS2023では、エラーコマンドの送信タイミングであるか否かを判定し、送信タイミングである場合はステップS2025に進み、送信タイミングでない場合は処理を終了する。このように本実施形態では、磁気検知エラーについてはエラーコマンドの送信タイミングを判定せずに出力するが、磁気検知エラー以外は、エラーコマンドの送信タイミング毎に出力する。
ステップS2025では、前回記憶した「エラー情報」と今回、ステップS2018で設定された「エラー情報」とが一致するか否かを判定し、一致する場合は処理を終了し、一致しない場合はステップS2027に進む。ステップS2027では今回の「エラー情報」を前回の「エラー情報」バッファに記憶し、ステップS2029に進む。ステップS2029では、サブコマンドの送信要求を設定し、処理を終了する。
なお、上記の処理フローでは、ステップS2018において「今回エラー情報」と「エラー情報」の論理和を「エラー情報」として設定(更新)するため、ステップS2010〜ステップS2013のいずれかでエラーが検知され、その後各エラーが解除された場合には、各エラーの「今回エラー情報」は、随時「1」→「0」に更新されるが、「エラー情報」は一旦「1」が設定されると、その後に当該エラーが解除されても「1」が残ったままとなる。この場合、エラーコマンドの送信タイミングによらずサブコマンド(エラーコマンド)を送信する場合(磁気検知エラーなどの場合)はエラーの解除のサブコマンドが送信されるが、送信周期のタイミング毎にサブコマンド(エラーコマンド)を送信する場合(衝撃異常エラーなどの場合)には、エラーの解除のサブコマンドが送信されない。
そこで、ステップS2014において、送信周期のタイミングとなった場合(判定結果が「Yes」となった場合)に、ステップS2015において「エラー情報」を初期化し、送信周期のタイミングでエラーの解除となっていた場合には、当該エラー解除のサブコマンドを送信するようにしている。
<外部出力信号管理処理>
次に、図839を用いて、図817に示す主制御部タイマ割込処理における外部出力信号管理処理(ステップS331)について説明する。図839は、外部出力信号管理処理の流れを示すフローチャートである。
外部出力信号管理処理では、外部端子板信号1〜12(図840参照。詳細は後述)の設定、出力処理を行う。ぱちんこ機100から送信される外部端子板信号は、データ表示器など(不図示)を介して外部装置(例えば、ホールコンピュータ)へ伝達され、外部装置で収集・管理される。
ステップS2101では、セキュリティ情報信号出力設定処理を行う。このセキュリティ情報信号出力設定処理では、電源投入時または不正行為(例えば、磁気検知エラー、電波(磁界)検知エラー、デカ玉ゴトエラー)を検出した場合に、外部端子板信号10(セキュリティ情報信号)を出力するための設定を行う。
例えば、電波(磁界)検知エラーの発生中の場合(すなわち、図838のステップS2012のデバイス監視処理において、電波(磁界)検知エラーが検出されてエラーフラグがセットされている場合)、図817に示す主制御部タイマ割り込み処理を実行する毎にステップS331の外部出力信号管理処理において本ステップを実行する流れとなっており、電波(磁界)検知エラーを検出したことを示す外部端子板信号10(セキュリティ情報信号)を所定時間(例えば、30秒間)出力し続ける。
一方、磁気検知エラーの発生中の場合(すなわち、図838のステップS2011のデバイス監視処理において、磁気検知エラーが検出されてエラーフラグがセットされている場合)には、磁界検知エラーの検出直後の主制御部タイマ割り込み処理(図817)ではステップS331の外部出力信号管理処理において本ステップを実行し、磁気検知エラーを検出したことを示す外部端子板信号10(セキュリティ情報信号)を出力するが、次の主制御部タイマ割り込み処理では、ステップS309の判定でYesとなり、ステップS311からステップS337の処理はスキップされる。つまり、磁気検知エラーの発生中の場合には、磁気検知エラーを検出したことを示す外部端子板信号10(セキュリティ情報信号)は、例えば電断状態となるまで出力し続ける。
次のステップS2103では、図柄確定回数情報信号出力設定処理を行う。この図柄確定回数情報信号出力設定処理では、特図の変動が停止した場合に、外部端子板信号3(図柄確定回数情報信号)を出力するための設定を行う。
次のステップS2105では、アウト球情報信号出力設定処理を行う。このアウト球情報信号出力設定処理では、アウト口240への通過合計数が10個以上になった場合に、外部端子板信号11(アウト球情報信号)を出力するための設定を行う。次のステップS2107では、発射位置設定処理を行う。この発射位置設定処理では、電サポ中であるか否か、または右打ち状態であるか否かを判定し、いずれかの場合は右打ち(そうでない場合は、左打ち)の状態であること示す情報を設定し、試射試験信号や第1副制御部400に送信するコマンドに当該情報を送信するための処理などを行う。
次のステップS2109では、試射試験信号設定処理を行う。この試射試験設定処理では、試験機関用の機器に出力する信号(大当り中信号や、役物連続作動信号など)の設定を行う。
次のステップS2111では、大当り情報信号出力設定処理を行う。この大当り情報信号出力設定処理では、大当り情報信号(外部端子板信号4(大当り1情報信号)、外部端子板信号5(大当り2情報信号)、外部端子板信号6(大当り3情報信号))をクリア(初期化)し、大当り情報信号の設定を行う。この大当り情報信号の設定では、大当り図柄による大当りの場合には、外部端子板信号4(大当り1情報信号)を出力するための設定を行い、大当り図柄による大当り中、または時短中の場合には、外部端子板信号5(大当り2情報信号)を出力するための設定を行い、小当り図柄により特別電動役物が作動中の場合には、外部端子板信号6(大当り3情報信号)を出力するための設定を行う。
また、本ステップでは、その他情報信号の設定を行う。その他情報信号とは例えば、払出制御部600が出力する賞球情報信号(外部端子板信号1)や、扉開放情報信号(外部端子板信号2)、あるいは、その他情報信号(外部端子板信号12)を設定する。そして、ステップS2113では、外部出力信号設定処理を行い、ここまでの処理において設定された外部端子板信号を、情報出力回路336と外部端子板349(図806参照)を介して外部に出力した後、外部出力信号管理処理を終了する。
<外部部端子板信号>
次に、図840を用いて、ぱちんこ機100が外部端子板を介して外部に出力する外部端子板信号について説明する。図840は、外部端子板信号の信号番号、信号名、および出力条件を示した図である。
外部端子板349(図806参照)は、ぱちんこ機100の主制御部300や払出制御部600から出力される外部端子板信号を入力可能な複数(本例では、12個)の入力ポート(入力端子)と、ぱちんこ機100の外部装置(例えば、ホールコンピュータ)に外部端子板信号を出力可能な複数(本例では、12個)の出力ポート(出力端子)と、を備えている。
なお、本例では、外部端子板349は、外部装置へ信号を中継する基板であるが、外部端子板信号の受信(入力)により、外部装置へ信号を送信(出力)することを制御する制御手段であってもよい。また、外部端子板349の入力ポート(入力端子)や出力ポート(出力端子)は、入出力ポート(入出力端子)であってもよい。
ぱちんこ機100は、この外部端子板349を介して、1〜12の番号が付与された12種類の外部端子板信号を出力することが可能である。例えば、外部端子板信号1は、払出制御部600が出力する信号であり、賞球時に遊技球10個の払い出しが検知されたときに、外部端子板349の入力ポート(入力端子)に入力され、当該外部端子板349の出力ポート(出力端子)から外部装置に向けて出力される。また、外部端子板信号2は、払出制御部600が出力する信号であり、内枠または前面枠扉106の開放が検知されたときに、外部端子板349の入力ポート(入力端子)に入力され、当該外部端子板349の出力ポート(出力端子)から外部装置に向けて出力される。
一方、外部端子板信号3〜11は、主制御部300が出力する信号であり、図840に示す出力条件が成立したときに、外部端子板349の入力ポート(入力端子)に入力され、当該外部端子板349の出力ポート(出力端子)から外部装置に向けて出力される。例えば、外部端子板信号3は、特図の変動が停止したときに出力され、外部端子板信号4は、大当り図柄による大当り中であるときに出力される。また、外部端子番号10は、セキュリティ情報信号であり、電源投入時または不正行為を検出したとき(例えば、主制御部300が広範囲磁気センサ700から磁気検出信号を受信したとき)に出力される。その他の外部端子板信号は図に示した通りである。
また、外部端子板信号12は、主制御部300が必要に応じて出力する信号であり、上記以外の条件(その他の条件)が成立したときに、上記以外の情報が外部端子板349の入力ポート(入力端子)に入力され、当該外部端子板349の出力ポート(出力端子)から外部に出力される。また、外部端子板信号12は、外部端子番号3〜11のいずれかと同じ信号(出力条件も同じ)であってもよい。
<エラー報知/主制御部が検出可能なエラー>
次に、図841を用いて、ぱちんこ機100の主制御部300が検出可能なエラーについて説明する。図841は、ぱちんこ機100の主制御部300が検出可能なエラーの一例を示した図である。
本例のぱちんこ機100の主制御部300が検出可能なエラーとしては、磁気(磁石)検知エラー、スイッチ(センサ)未接続エラー、磁界(電波)検知エラー、スイッチ(センサ)レベル異常エラー、入賞率(一般入賞口、始動口2(電チュー)、大入賞口(アタッカー))異常エラー、大入賞口排出超過エラー、大入賞口入賞超過エラー、衝撃異常エラー、ソレノイド異常エラーなどが挙げられる。
磁気(磁石)検知エラーは、電源投入状態(PW_WATCH信号がオン)で磁気検知信号がオフからオンに変化し、その状態が所定期間(例えば、10ms)継続した場合に発生し、電源を再投入した場合に復帰するエラーである。スイッチ(センサ)未接続エラーは、電源投入状態(PW_WATCH信号がオン)で特図1・2始動口、普図始動口(ゲート)、アタッカーのいずれかが未接続(ハーネスが断線またはコネクタ抜け)の状態が所定期間(例えば、4ms)継続した場合に発生し、電源投入状態(PW_WATCH信号がオン)で未接続の装置(特図1・2始動口、普図始動口、アタッカー)が接続状態であることが検知された場合に復帰するエラーである。磁界(電波)検知エラーは、磁界(電波)検知センサにより、磁界(電波)を検知した際に発生するエラーである。
スイッチ(センサ)レベル異常エラーは、デカ玉ゴトが疑われる場合に発生するエラーである。入賞率異常エラーのうち、一般入賞口のエラーは、一般入賞口(例えば、図805に示す一般入賞口226)への入賞数が異常値だった場合に発生するエラーであり、始動口2のエラーは、普通電動役物(例えば、図805に示す第2特図始動口232)が未作動のときに、遊技球が所定数検知された場合に発生するエラーであり、大入賞口のエラーは、大入賞口(例えば、図805に示す第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)への入賞数が異常値だった場合に発生するエラーである。
大入賞口排出超過エラーは、確変領域有効期間中および確変領域有効期間外において、排出数>入球数となった場合に発生し、大入賞口排出超過エラーが発生した次の主制御部タイマ割り込み処理が発生した場合に復帰するエラーである。
大入賞口入賞超過エラーは、残存球検出時間の経過後(特電役作動間隔タイマが0の場合)に、入球数>排出数となった場合に発生し、入球数=排出数となった場合、あるいは電源再投入をした場合に復帰するエラーである。大入賞口入賞超過エラーの復帰処理では、確変領域関連通過数を0に設定する。
衝撃異常エラーは、スイッチ電源確認信号がOFF(=電源がON)の間、かつ確変領域(特定領域)有効期間中に、衝撃センサのレベルがOFFからONに変化し、ONである状態が所定時間(例えば、12ms)継続した場合に発生し、衝撃センサのレベルがONからOFFに変化した場合、もしくは確変領域有効期間中から確変領域有効期間外に変化した場合に復帰するエラーである。
ソレノイド異常エラーは、確変領域有効期間中に、フォトセンサが1回もOFFからONに変化する動作あるいはONからOFFに変化する動作を行わなかった場合に発生し、ソレノイド異常エラーが発生した次のタイマ割り込み処理が発生した場合に復帰するエラーである。
本例では、図841の最上段(磁気(磁石)検知エラー)は、主制御部300が動作禁止(遊技不可)となるため最優先エラーであり、以下、最下段に向かって順次エラーの優先度が低くなるが、他のエラーが最優先エラーであってもよい。また、各エラーの発生条件、復帰条件、主制御部300における検出時動作、主制御部300における復帰時動作の詳細は、同図に示す通りである。なお、大入賞口(アタッカー)の入賞率異常エラーの復帰条件の「当り終了表示期間が終了したとき」とは、大当りまたは小当りの終了表示期間が終了したときのことである。
<エラー報知/払出制御部が検出可能なエラー>
次に、図842を用いて、ぱちんこ機100の払出制御部600が検出可能なエラーについて説明する。図842は、ぱちんこ機100の払出制御部600が検出可能なエラーの一例を示した図である。
本例のぱちんこ機100の払出制御部600が検出可能なエラーとしては、下受け皿満タンエラー(下皿満タンエラー、皿満タンエラー)、払出数不足エラー、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラー、CRユニット通信エラー、主制御通信エラー(主制御部300からの通信確認コマンドが所定時間(本例では1000ms)、受信できなかった場合のエラー)、CRユニット未接続エラー、ガラス枠開放エラー、内枠開放エラー、扉開放エラーのほか、図示しない、磁気異常エラー、外部クロック異常エラー、磁界異常エラー、スイッチレベル異常エラー、スイッチ未接続エラー、衝撃センサエラーなどが挙げられる。
また、各エラーの発生条件、復帰条件、払出装置152における払出動作、発射装置110における発射動作は、図842(a)に示す通りである。なお、同図に示す項目「発射停止」に記載の「停止する。」とは、発射許可信号をオフにすることと同義である。
図842(b)は、扉開放エラーの発生条件であるガラス枠開放エラーと内枠開放エラーの組み合わせを示した図である。扉開放エラーは、ガラス枠開放エラーおよび内枠開放エラーの少なくとも一方が発生状態の場合に、発生状態となり、ガラス枠開放エラーおよび内枠開放エラーの両方が解除状態の場合に、解除状態となるエラーである。
<エラー報知/その他の例>
なお、上述の磁気(磁石)検知エラーは、他のエラー(例えば、磁界(電波)検知エラー、スイッチ未接続エラー(主制御部が制御する装置のコネクタ抜けや断線に関するエラー)、衝撃異常エラー、払出制御通信エラー、スイッチレベル異常エラー、入賞率異常エラー…、扉開放エラー、上皿満タンエラー)よりも優先度が高いエラーであってもよいが、優先度が同じであってもよい。
また、磁気(磁石)検知エラーと、例えば磁界(電波)検知エラーが同時に発生した場合において、出力条件を先に磁界(電波)検知エラーが満たす場合は、磁界(電波)検知エラー用の動作を実行した後に、磁気(磁石)検知エラーの動作を実行するようにしてもよい。その場合、装飾図柄表示装置208や、ランプ418、532,542、スピーカ120による報知が、磁界(電波)検知エラー用から磁気(磁石)検知エラー用に報知を行う全ての装置(装飾図柄表示装置208、ランプ418、532,542、およびスピーカ120など)が切り替わる(データを上書きする)ように構成してもよく、一または複数の一部の装置のみ(例えば、スピーカ120)が上書きされ、他の一または複数の装置が磁界(電波)検知エラー用の報知を継続するようにしてもよい。
<エラー報知/報知態様の具体例>
次に、図843を用いて、エラー報知の報知態様の具体例について説明する。図843は、ぱちんこ機100によるエラー報知の報知態様の一例を示した図である。
本例のぱちんこ機100が検出可能なエラーは、(1)払出(払出制御部600)に関するエラー、(2)電源(電源制御部660)に関するエラー、(3)主制御(主制御部300)等に関するエラー、(4)サブ制御(第1副制御部400、第2副制御部500)に関する警告、の4つに大別することができる。以下、各々について説明する。
<エラー報知/報知態様の具体例/払出に関するエラー>
最初に、払出に関するエラーについて説明する。本例の「払出(払出制御部600)に関するエラー」としては、下受け皿満タンエラー(以下、皿満タンエラーともいう。)、ガラス枠開放エラー、払出数不足エラー、払出超過エラー、不正払出エラー、払出個数スイッチエラー、主制御通信エラー、CRユニット未接続エラー、CRユニット通信エラー、扉開放エラーが挙げられる。
本例では、下受け皿満タンエラーが発生した場合には、発光手段(本例では、払出制御基板(払出基板170)に設けられた払出エラー表示用7セグメントLED)に、数字の「2」を表示することで発光手段による報知を行うとともに、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、下受け皿満タンエラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、下受け皿満タンエラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。なお、この例では、上皿126と下皿128とを有するぱちんこ機100において、下皿128が満タンの場合に、下受け皿満タンエラーが発生する場合を説明している。しかしこれに限らず、上皿126のみを有する(貯留皿が1つの)ぱちんこ機100の場合は、上皿126が満タンの場合にこのエラー(皿満タンエラー)が発生するようにしてもよい。
また、ガラス枠開放エラーが発生した場合には、第一の発光手段(本例では、払出制御基板(払出基板170)に設けられた払出エラー表示用7セグメントLED)に、数字の「1」を表示することで第一の発光手段による報知を行うとともに、第二の発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、ガラス枠開放エラーが発生した旨の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、ガラス枠開放エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。
また、扉開放エラーが発生した場合には、第一の発光手段(本例では、払出制御基板(払出基板170)に設けられた払出エラー表示用7セグメントLED)に、数字の「1」を表示することで第一の発光手段による報知を行うとともに、第二の発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、扉開放エラーが発生した旨の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、扉開放エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。
また、扉開放エラーの報知とは、ガラス枠開放エラーの報知のことであってもよく、ガラス枠開放エラーと内枠開放エラーの一部の報知態様(例えば、表示手段による報知)を異ならせ、他の報知を同じにしてもよく、全ての報知態様を異ならせるようにしてもよい。また、前面枠扉106を開放した場合には、遊技球の払い出しを中断するようにし、内枠を開放したときに遊技球の払い出しを継続するようにしていてもよい。
また、払出数不足エラーが発生した場合には、第一の発光手段(本例では、払出制御基板(払出基板170)に設けられた払出エラー表示用7セグメントLED)に、数字の「3」を表示することで第一の発光手段による報知を行うとともに、第三の発光手段(本例では、払出照明用のLED)による報知(本例では、払出照明用のLEDの点灯)を行う。なお、払出に関するその他のエラー報知の報知態様と、各エラーの原因、エラー中の遊技機(ぱちんこ機100)の状態、および、措置は、図843に示す通りである。
<エラー報知/報知態様の具体例/電源に関するエラー>
次に、電源に関するエラーについて説明する。本例の「電源(電源制御部660)に関するエラー」としては、ヒューズ切れ1、ヒューズ切れ2、ヒューズ切れ3が挙げられる。本例では、電源に関するエラーが発生した場合には、エラー報知を行わないようにしている。なお、各エラーの原因、エラー中の遊技機(ぱちんこ機100)の状態、および、措置は、図843に示す通りである。
<エラー報知/報知態様の具体例/主制御等に関するエラー>
次に、主制御等に関するエラーについて説明する。本例の「主制御(主制御部300)等に関するエラー」としては、磁気(磁石)検知エラー、外部クロック異常エラー、磁界(電波)検知エラー、スイッチレベル異常エラー、スイッチ未接続エラー、衝撃異常エラー、入賞率異常エラー、大入賞口入賞超過エラー、大入賞口排出超過エラー、ソレノイド異常エラー(大入賞口異常エラー)が挙げられる。
本例では、磁気(磁石)検知エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、磁気(磁石)検知エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、磁気(磁石)検知エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。
また、磁界(電波)検知エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、磁界(電波)検知エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、磁界(電波)検知エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。また、異常が解消した場合は、30秒経過後にエラーを自動で解除する。
また、衝撃異常エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、衝撃異常エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、衝撃異常エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。また、異常が解消した場合は、30秒経過後にエラーを自動で解除する。
また、大入賞口入賞超過エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、大入賞口入賞超過エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、大入賞口入賞超過エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。
また、大入賞口排出超過エラーが発生した場合には、エラー報知を行わないようにしている。なお、エラー報知(発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、大入賞口排出超過エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、大入賞口排出超過エラーが発生した旨の効果音の出音))を行うようにしてもよい。
また、ソレノイド異常エラー(大入賞口異常エラー)が発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、ソレノイド異常エラーが発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、ソレノイド異常エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。また、異常が解消した場合は、30秒経過後にエラーを自動で解除する。
なお、主制御等に関するエラーに、扉開放エラーが含まれても良い。その場合、扉開放エラーが発生した場合には、発光手段(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ))による報知(本例では、装飾用のLED(枠ランプや盤ランプ)の点滅)と、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、扉開放エラーが発生した旨の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、扉開放エラーが発生した旨の効果音の出音)を行う。なお、主制御等に関するその他のエラー報知の報知態様と、各エラーの原因、エラー中の遊技機(ぱちんこ機100)の状態、および、措置は、図843に示す通りである。
<エラー報知/報知態様の具体例/サブ制御に関するエラー>
次に、サブ制御に関するエラーについて説明する。本例の「サブ制御(第1副制御部400、第2副制御部500)に関するエラー」としては、衝撃警告、打ち方警告が挙げられる。本例では、衝撃警告が発生した場合には、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、衝撃警告が発生した旨の文字の表示)を行うが、発光手段による報知は行わない。
また、打ち方警告が発生した場合には、表示手段(本例では、装飾図柄表示装置208)による報知(本例では、打ち方警告が発生した旨の文字の表示)と、音出力手段(本例では、スピーカ120)による報知(本例では、打ち方警告が発生した旨の効果音の出音)を行うが、発光手段による報知は行わない。
<磁界(電波)エラーに関連する信号等のタイミングチャートおよび演出表示の一例>
次に、本実施形態におけるエラーに関連する信号等のタイミングチャートおよび演出表示の一例について説明する。
まず、図844は、主制御部300等に関する第一のエラー(磁界(電波)検知エラー)に関連し、送信周期T、第一のエラー(磁界検知エラー)フラグ、セキュリティ情報信号および第1副制御部400における第一のエラー(磁界検知エラー)の報知のタイミングチャートの一例である。セキュリティ情報信号は、既述の如く、外部端子板349の入力ポート(入力端子)に入力され、当該外部端子板349の出力ポート(外部端子番号10)から外部装置に向けて出力される信号であって、電源投入時または不正行為を検出したとき(例えば、主制御部300が磁気検知センサから磁気検出信号を受信したとき)に出力される信号である。
この例では、図838に示す電源投入後1回目のデバイス監視処理の1回目において、デバイスコマンド送信タイマ(送信周期T)が設定されてから周期が開始される場合を示す。なお、周期が開始されるタイミングは他のタイミングであってもよく、例えば、電源投入後1回目のタイマ更新処理から開始されてもよく、サブ制御起動待ちウエイト処理を抜けた次のタイマ割込処理の開始時から開始されてもよい。また、図817に示す主制御部タイマ割込処理のサブ制御起動待ちウエイト処理(ステップS341)の途中から周期が開始してもよく、例えば、サブ制御起動待ちウエイト処理では、第1副制御部400が起動して通信可能状態になるのを待つために、サブ制御の起動待ちカウンタを1つ減算し、この起動待ちカウンタが0になった場合は、所定のコマンドを送信する準備を行うが、ここでは一例として、電源投入から1回目の主制御部タイマ割込処理で、サブ制御の起動待ちカウンタを1つ減算してもよい。また、電源投入後1回目のサブコマンド管理処理から開始してもよい。なお、送信周期Tの1周期は、例えば100ms(25割込)である。
同図において、タイミングa、c、e、gはそれぞれ、主制御部300におけるサブコマンドの送信周期Tの終了/開始のタイミングである。まず同図に示す最初の送信周期Tの途中のタイミングにおいて主制御部300が磁界検知エラー(第一のエラー)を検出すると、タイミングbにおいて磁界検知エラーフラグおよびセキュリティ情報信号はオンとなる。磁界検知エラーフラグがオンとなると、図817に示す主制御部タイマ割込処理のデバイス監視処理(ステップS329)においてエラー検知のサブコマンドの送信要求(フラグ)が設定され(図838に示したデバイス監視処理のステップS2029)、主制御部タイマ割込処理のサブコマンド管理処理(ステップS333)において送信用バッファに磁界検知エラーのサブコマンドが設定されて、第1副制御部400に送信される。なお、各エラー検出用スイッチ(各種センサ320)の検出から主制御部300においてエラーと判定するまでにはタイムラグが発生している。
このように、磁界検知エラーフラグおよびセキュリティ情報信号は磁界検知エラーを検出した送信周期T内(同一の割込処理内)で、オンとなる。
そしてタイミングaを経過した次の送信周期T(割込処理)のタイミングdにおいて、第1副制御部400によるエラー報知が開始される。第1副制御部400によるエラー報知は、磁界検知エラーフラグを立てた割込処理が終了した後に行われる第1副制御部400のメイン処理において随時実行される。なお、主制御部300が第1副制御部400にエラーコマンドを送信するまでのタイムラグおよび第1副制御部400がコマンドを送信してから装飾図柄表示装置208やスピーカー120で表示・出力されるまでのタイムラグが発生している。
タイミングfは、磁界検知エラーがオフとなるタイミングである。なお、主制御部300においてエラーが解除されたと判定するまでのタイムラグが発生している。タイミングhは、第1副制御部400がエラー解除コマンドを受信したタイミングである。
タイミングfにおいて磁界検知エラーがオフとなると、主制御部タイマ割込処理のサブコマンド管理処理(ステップS333)において送信用バッファにエラー解除のサブコマンド(エラー解除コマンド)が設定されて、第1副制御部400に送信される。このように、磁界検知エラーがオフとなった送信周期T(割込処理)の次の送信周期T(割込処理)において、第1副制御部400がエラー解除コマンドを受信する。
タイミングiは、セキュリティ情報信号がオフとなるタイミングである。セキュリティ情報信号は、セキュリティ情報信号は、タイミングfにおいて磁界検知エラーフラグがオフとなってから一定期間(例えば、30秒、7500割込)が経過するとオフになる。なお、セキュリティ情報信号は、出力開始(タイミングb)から一定期間経過した場合にオフになるようにしてもよい。また、磁界検知エラーフラグがオフになった同一割込内でセキュリティ情報信号をオフにするようにしてもよい。
タイミングjは、第1副制御部400による磁界検知エラー報知が終了するタイミングである。磁界検知のエラー報知は、磁界検知エラーの解除(タイミングf)から一定期間(例えば、33秒)経過した後に終了する。なお、これに限らず、磁界検知エラーのエラー解除コマンドを主制御部300から第1副制御部400へ送信するまでのタイムラグおよび第1副制御部400における処理上のタイムラグを除いて、磁界検知エラーが解除(タイミングf)になった場合、エラー報知が即時に終了するようにしてもよい。また、装飾図柄表示装置208,スピーカー120、枠ランプ122等によって、エラー報知の終了タイミングを異ならせてもよく、全て同じでもよい。
図845は、図844に示したタイミングチャートに対応して装飾図柄表示装置208において磁界検知エラーを報知する演出表示の一例を時系列に示した図である。
同図(1)に示すタイミングは、特図(例えば、特図1)の変動遊技が停止した状態である。第1特図表示装置212の図柄変動表示が終了してはずれの停止図柄が表示されている。また、特図1保留ランプ218は3個のLEDを点灯し、特図1の保留が3個であることを報知している。特図2保留ランプ220と普図保留ランプ216のLEDの点灯数はいずれも0であり、特図2および普図の保留がいずれも0であることを報知している。また、特図変動遊技中(特図の変動中)であることを示唆する第四図柄表示手段2081、2082はいずれもLEDを消灯している。また、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cでははずれの装飾図柄の組み合わせである「装飾4−装飾1−装飾7」が停止表示され、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下の縮小装飾図柄表示領域208hにおいて、図柄表示領域208a〜208cと同じ装飾図柄(例えば、「装飾4−装飾1−装飾7」)が停止表示されている。また、保留アイコン表示領域900には、特図1の保留アイコンPI1、PI2、PI3が表示されている。
同図(2)に示すタイミングは、特図1の保留が1つ消化され、主制御部300による特図表示装置(例えば、特図1表示装置212)を用いた特図変動遊技が開始している状態である。また、装飾図柄表示装置208の右下において、特図変動遊技中(特図の変動中)であることを示唆する第四図柄表示手段2081、2082のいずれか(この例では、特図1変動遊技中(特図1の変動中)であることを示唆する特図1用第四図柄表示手段2081)がLEDの点滅を開始している)。また、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の停止表示が行われているが、縮小表示領域208hにおいては、装飾図柄の変動表示が開始している。
同図(3)〜(4)に示すタイミングは、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおいて、装飾図柄の変動表示が開始している状態である。また、装飾図柄の変動表示の前面において、遊技状態に対応した演出表示(ここでは、キャラクタ(殿)と「越後屋らんど?」の表示)が表示を開始している。
同図(5)に示すタイミングは、主制御部300において磁界検知エラーを検出し、磁界検知エラーフラグおよびセキュリティ情報信号がオンとなったタイミング(図844のタイミングb)である。このタイミングでも、特図1表示装置212における特図1変動遊技と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示および、遊技状態に対応した演出表示(ここでは、キャラクタ(殿)と「越後屋らんど?」の表示)が継続して実行されている。
同図(6)に示すタイミングは、磁界検知エラーを検知した次の送信周期T(割込処理)中に、第1副制御部400によるエラー報知が開始された状態((図844のタイミングd)である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208の表示領域の最前面にエラー表示E1(ここでは「電波を検知しました」の文字の表示)を行い、磁気検知エラーを報知している。このタイミングでも、特図1表示装置212における特図1変動遊技と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示および、遊技状態に対応した演出表示(ここでは、キャラクタ(殿)と「越後屋らんど?」の表示)が継続して実行されている。
同図(7)に示すタイミングは、引き続き第1副制御部400によるエラー報知(エラ表示E1)を行っている状態である。このタイミングでも、特図1表示装置212における特図1変動遊技と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示および、遊技状態に対応した演出表示(ここでは、キャラクタ(殿)によるガイド表示)が継続して実行されている。
同図(8)に示すタイミングは、引き続き第1副制御部400によるエラー報知(エラー表示E1)を行っている状態であるが、磁界検知エラーがオフとなるタイミング(図844のタイミングf)である。このタイミングでも、特図1表示装置212における特図1変動遊技と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示および、遊技状態に対応した演出表示(ここでは、キャラクタ(殿)によるガイド表示)が継続して実行されている。
同図(9)に示すタイミングは、例えば保留が更に消化され、次の変動遊技が行われている状態で、第1副制御部400による磁界検知エラー報知が終了する直前(図844のタイミングjの直前)のタイミングである。このタイミングでは、引き続き第1副制御部400によるエラー報知(エラー表示E1)を行い、特図1表示装置212における特図1変動遊技と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示および、遊技状態に対応した演出表示(ここでは、キャラクタ(姫)の表示)が実行されている。
同図(10)に示すタイミングは、第1副制御部400によるエラー報知(エラー表示E1)が終了したタイミング(図844のタイミングj以降)である。このタイミングは、磁界検知エラーの解除(図844のタイミングf)から一定期間(例えば、33秒)経過した後であり、エラー表示E1を非表示としている。なお、このタイミングでも特図1表示装置212における特図1変動遊技と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示および、遊技状態に対応した演出表示(ここでは、キャラクタ(姫)の表示)は継続している。
図846は、図844に示すタイミングチャートの他の例であり、図846(a)が送信周期Tの途中でエラー解除となる場合のタイミングチャートの一例であり、図846(b)が磁気検知エラーと、それ以外の主制御部300等に関するエラーとが重複して発生した場合のタイミングチャートの一例である。
まず、図846(a)を参照して、ある送信周期Tの途中のタイミングにおいて主制御部300が磁界検知エラーを検出すると、次の送信周期Tのタイミングbにおいて磁界検知エラーフラグおよびセキュリティ情報信号がオンとなる。そしてこの例では、磁界検知エラーフラグおよびセキュリティ情報信号がオンとなった同じ送信周期T内のタイミングfにおいて、磁界検知エラーがオフとなる。
このように、同じ(1つの)送信周期T内において磁界検知エラーフラグがオンとオフに変化する場合には、次の送信周期Tに到達したタイミングcにおいて、磁気検知エラーフラグがオンとなったこと基づいたコマンド送信準備(磁気検知エラーのエラー報知のコマンド送信準備)を行い、当該送信周期T内のタイミングdで第1副制御部400によるエラー報知を開始する。そして、次の送信周期Tに到達したタイミングgにおいて、磁気検知エラーフラグがオフとなったこと基づいたコマンド送信準備(磁気検知エラーのエラー解除のコマンド送信準備)を行い、当該送信周期T内のタイミングhで第1副制御部400によるエラー報知を終了する。
なお、同一の送信周期T内において、磁界検知エラーフラグがオン→オフ→オンと変化した場合、次の送信周期Tに到達すると磁界検知エラーフラグがオンとなったことに基づくコマンド送信準備(磁気検知エラーのエラー報知のコマンド送信準備)を行うが、その次の送信周期Tに到達しても磁界検知エラーフラグがオフとなったこと基づくコマンド送信準備(磁気検知エラーのエラー解除のコマンド送信準備)を行なわず、磁界検知エラーフラグがオンの状態が継続しているものとみなす。
また、同一の送信周期T内において、磁界検知エラーフラグがオン→オフ→オン→オフと変化した場合には、同図(a)の場合と同様の処理を行う。
なお、同一の送信周期T内において、磁界検知エラーフラグがオン→オフ→オンと変化した場合、同図(a)の場合と同様に、磁界検知エラーフラグのオン/オフの状況に基づいてコマンド送信準備を行っても良い。
図846(b)を参照して、磁気検知エラー(第一のエラー)と、それ以外の主制御部300等に関するエラー(第三のエラー、例えば、大入賞口入賞超過エラーや、大入賞口排出超過エラーなど)とが重複して発生した場合の、第一のエラーフラグ、第一のエラー報知、第三のエラーフラグ、第三のエラー報知、セキュリティ情報信号のタイミングチャートの一例について説明する。
ある送信周期Tの途中のタイミングbにおいて、第一のエラー(磁気検知エラー)の検知に基づいて第一のエラーのエラーフラグ(磁界検知エラーフラグ)およびセキュリティ情報信号がオンとなると、次の送信周期Tのタイミングdにおいて、第1副制御部400による第一のエラーのエラー報知が開始される。
タイミングfにおいて第一のエラーのエラーフラグがオフとなると、第一のエラーの解除(タイミングf)から一定期間(例えば、33秒)経過後のタイミングiにおいて、第一のエラーのエラー報知が終了する。
一方、ある送信周期Tの途中のタイミングkにおいて、第三のエラーの検知に基づいて第三のエラーのエラーフラグがオンとなると、その次の送信周期Tのタイミングmにおいて、第1副制御部400による第三のエラーのエラー報知が開始される。
そしてタイミングnにおいて第三のエラーのエラーフラグがオフとなると、第三のエラーの解除(タイミングn)から一定期間(例えば、33秒)経過後のタイミングrにおいて、第三のエラーのエラー報知が終了する。
この例では、セキュリティ情報信号は、タイミングb(第一のエラーフラグがオンとなったタイミング)でオンとなり、タイミングqでオフとなるまでオンの状態が継続する。セキュリティ情報信号は1つしかないため、エラー毎に(第一のエラーと第三のエラーとで)対応させて出力させることができない。このように、主制御部300等に関するエラー(第一のエラーと第三のエラー)が重複して検知される場合、セキュリティ情報信号は最初にエラーが検出されたタイミングでオンとなり、最後に解除されるエラーの当該解除のタイミング(エラーフラグがオフとなったタイミング)から一定期間(例えば、30秒、7500割込)が経過したタイミングでオフになる。つまり、同図(b)に示す例では、セキュリティ情報信号は、最後に解除されるエラー(第三のエラー)のエラーフラグがオフとなったタイミングnから一定期間(例えば、30秒、7500割込)が経過したタイミングqでオフになる。なおセキュリティ情報信号は、第一のエラーのエラーフラグがオンとなったタイミング(タイミングb)で同時にオンとなり、オンから30秒が経過した時点でセキュリティ情報信号をオフにするようにしてもよい。
図847は、磁気検知エラーと、それ以外の払出に関するエラー(例えば、下受け皿満タンエラー、ガラス枠開放エラー、払出超過エラーなど)とが重複して発生した場合のタイミングチャートの一例である。
図847を参照して、磁気検知エラー(第一のエラー)と、それ以外の払出に関するエラー(第三のエラー、例えば、ガラス枠開放エラー)とが重複して発生した場合の、主制御部300におけるサブコマンドの送信周期T1、第一のエラーフラグ、第一のエラー報知、セキュリティ情報信号、前面枠扉開放センサ109(扉SW)、払出制御部600における払出コマンドの送信周期T2、第三のエラーフラグ(ガラス開放エラーフラグ)、第三のエラー報知(扉開放エラー報知)、扉開放情報信号のタイミングチャートの一例である。
タイミングa、c、g、l、v、oはそれぞれ、主制御部300におけるサブコマンドの送信周期T1の終了/開始のタイミングであり、タイミングA、B、k、C、n、D、Eはそれぞれ、払出制御部600における払出コマンドの送信周期T2の終了/開始のタイミングである。
ある送信周期T1の途中のタイミングbにおいて、第一のエラー(磁気検知エラー)の検知に基づいて第一のエラーのエラーフラグ(磁界検知エラーフラグ)およびセキュリティ情報信号がオンとなると、次の送信周期T1のタイミングdにおいて、第1副制御部400による第一のエラーのエラー報知が開始される。
タイミングfにおいて第一のエラーのエラーフラグがオフとなると、第一のエラーの解除(タイミングf)から一定期間(例えば、33秒)経過後のタイミングiにおいて、第一のエラーのエラー報知が終了する。
一方、ある送信周期T2の途中のタイミングsにおいて、前面枠扉開放センサ109が前面枠扉106の開放を検出するか、あるいは内枠開放センサが内枠の開放を検出するとと(扉SW 開放)、その次の送信周期T2のタイミングuにおいて、扉開放情報信号(外部端子板信号2)が出力(オン)される。扉開放情報信号は既述の如く、内枠または前面枠扉106の開放が検知されたときに払出制御部600が出力する信号であり、外部端子板349の入力ポート(入力端子)に入力され、当該外部端子板349の出力ポート(出力端子)から外部装置に向けて出力される。
扉開放情報信号がオンになると、次の送信周期T2のタイミングkで第三のエラーフラグ(扉開放エラーフラグ)がオンとなる。そして、第三のエラーフラグがオンとなった次のサブコマンドの送信周期T1のタイミングmで第三のエラー報知(扉開放エラー報知)が開始される。このように、第三のエラーフラグは払出コマンドの送信周期T2のタイミング(タイミングk)で出力されるが、第三のエラー報知は、第三のエラーフラグがオンとなった次のサブコマンドの送信周期T1のタイミング(タイミングm)でオンとなる。
そして、タイミングvにおいて前面枠扉開放センサ109が前面枠扉106の閉鎖を検出すると(扉SW 閉鎖)、タイミングwにおいて扉開放情報信号の出力が終了(オフ)し、扉開放情報信号がオフとなった次の払出コマンドの送信周期T2のタイミングnにおいて第三のエラーのエラーフラグがオフとなると、その送信周期T2内のタイミングrにおいて、第三のエラーのエラー報知が終了する。
また、この例では、セキュリティ情報信号は、タイミングb(第一のエラーフラグがオンとなったタイミング)でオンとなり、タイミングqでオフとなるまでオンの状態が継続する。扉開放エラーフラグがオンとなることにより、扉開放情報信号が出力される。このため、セキュリティ情報信号は第一のエラーフラグがオフとなった(エラー解除の)タイミングfから30秒経過した後のタイミングqでオフとなる。
なお、セキュリティ情報信号は1つしかないため、エラー毎に(第一のエラーと第三のエラーとで)対応させて出力させることができない。つまり、本例のように、主制御部300等に関するエラー(第一のエラー)と払出に関するエラー(第三のエラー)とが重複して検知される場合においても、セキュリティ情報信号は最初にエラーが検出されたタイミングでオンとなり、最後に解除されるエラーの当該解除のタイミング(エラーフラグがオフとなったタイミング)から一定期間(例えば、30秒、7500割込)が経過したタイミングでオフになるようにしてもよい。つまり、同図に示す例では、セキュリティ情報信号は、最後に解除されるエラー(第三のエラー)のエラーフラグがオフとなったタイミングnから一定期間(例えば、30秒、7500割込)が経過したタイミングqでオフになる。なおセキュリティ情報信号は、第一のエラーのエラーフラグがオンとなったタイミング(タイミングb)で同時にオンとなり、オンから30秒が経過した時点でセキュリティ情報信号をオフにするようにしてもよい。
また、上記の例では、扉開放情報信号は、前面枠扉開放センサ109が前面枠扉106の開放を検知すると即時に(送信周期T1,T2によらず)出力され、閉鎖を検知すると即時に(送信周期T1,T2によらず)出力が終了する例を説明したが、扉開放情報信号(払出に関するエラーの情報信号)については、払出コマンドの送信周期T2毎に出力するようにしてもよい。
図848は、図847に示したタイミングチャートに対応して装飾図柄表示装置208において磁界検知エラー及び扉開放エラーを報知する演出表示の一例を時系列に示した図である。
同図(1)〜(8)に示すタイミングは、図845(1)〜(8)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(9)に示すタイミングは、前面枠扉開放センサ109が前面枠扉106の開放を検出するか、あるいは内枠開放センサが内枠の開放を検出し、扉SWが開放となったタイミング(図847のタイミングs)であり、同図(10)は、扉SWの開放に基づき、第三のエラーフラグがオンとなった次のサブコマンドの送信周期T1のタイミング(図847のタイミングm)において第三のエラー報知(扉開放エラー報知)が開始された状態である。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208において、第一のエラー報知(磁界検知エラーのエラー表示E1)が引き続き実行されており、これと同時に、第三のエラー報知(扉開放エラーのエラー表示E2、ここでは「扉が開いています」の文字)が実行を開始している。このように、複数のエラー報知(エラー表示E1、E2)が同時に行われる場合は、先に表示されていたエラー報知(ここでは、磁気検知エラーに関するエラー表示E1)が上方に移動し、その下方に、後から報知されるエラー報知(ここでは、扉開放エラーに関するエラー表示E2)が表示される。なお、複数のエラー報知(エラー表示E1、E2)は、少なくとも一部が重畳して表示されてもよく、その場合、後から報知されるエラー表示が先のエラー表示の少なくとも一部を覆うようにしてもよいし、その逆でもよい。また、報知するエラーが増えた場合であってもエラー表示の表示位置を移動させないようにするために、予めエラーごとに表示位置が異なるように表示されていてもよいし、ランダムに表示されるものでもよい。
同図(11)に示すタイミングは、第三のエラーフラグがオフとなったタイミング(図847のタイミングn)である。このタイミングでは、第一のエラーフラグもオフとなっているが、第一のエラー報知(エラー表示E1)および第三のエラー報知(エラー表示E2)は、継続している。
同図(12)に示すタイミングは、第三のエラーフラグがオフとなったことに基づき、第三のエラー報知(エラー表示E2)が終了したタイミング(図847のタイミングr)である。このタイミングでは、第一のエラーフラグもオフとなっているが、第一のエラー報知(エラー表示E1)は、継続している。
同図(13)に示すタイミングは、第一のエラーフラグがオフ(図847のタイミングf)となったことに基づき、当該エラー解除のタイミングfから一定期間(例えば、33秒)経過した後に、第一のエラー報知(エラー表示E1)が終了したタイミングである。
<磁気(磁石)エラーに関連する信号等のタイミングチャートおよび演出表示の一例>
次に、主制御部300等に関する第二のエラー(磁気(磁石)検知エラー)が発生した場合について説明する。図849(a)は、主制御部300等に関する第二のエラー(磁気(磁石)検知エラー)に関連し、電源、電源投入状態(PW_WATCH)、送信周期T、第二のエラー(磁気検知エラー)フラグ、セキュリティ情報信号および第1副制御部400における第二のエラー(磁気検知エラー)の報知のタイミングチャートの一例であり、同図(b)は、同図(a)に対応した演出表示の一例を時系列に示す図である。
同図(a)を参照して、タイミングa、c、ζはそれぞれ、主制御部300におけるサブコマンドの送信周期Tの終了/開始のタイミングである。
電源投入状態(PW_WATCH信号がオン)で磁気検知信号がオフからオンに変化し、その状態が所定期間(例えば、10ms)継続した場合、主制御部300は磁気(磁石)検知エラー(第二のエラー)を検出する。これにより、ある送信周期Tのタイミングαにおいて磁気検知エラーフラグ(第二のエラーフラグ)およびセキュリティ情報信号はオンとなる。
そして、磁気検知エラーフラグおよびセキュリティ情報信号がオンになったことに基づき、即時に(例えば、当該同一の送信周期T内のタイミングβ)、磁気検知エラーのエラーコマンドが第1副制御部400に送信されて磁気検知エラー(第二のエラー)の報知が実行を開始する。このように、主制御部300等に関する第二のエラー(例えば、磁気検知エラー)の場合には、エラーが発生すると即時に第二のエラーの報知が開始される。
磁気検知エラーは、電源を再投入した場合に復帰(解除される)するエラーであり、タイミングγの直前のタイミングで電源が遮断され、主制御部300が電源遮断状態(PW_WATCH信号がオフ)を検出したタイミングγにおいて、磁気検知エラーフラグおよびセキュリティ情報信号がオフとなる。そして、磁気検知エラーフラグおよびセキュリティ情報信号がオフとなると即時に(タイミングδ)磁気検知エラーのエラー解除コマンドが第1副制御部400に送信されて、磁気検知エラーの報知が終了する。
磁気検知エラーの発生中は、図817に示す主制御部タイマ割り込み処理において、ステップS309の判定でYesとなり、ステップS311からステップS337の処理はスキップされる。つまり、磁気検知エラーは発生すると即時に当該磁気検知エラーの報知が開始され、また、タイマ更新処理(ステップS311)が実行されないため、セキュリティ情報信号はエラーフラグがオフになった後の所定期間(30秒、7500割込)がカウントされず、電断状態となるまで出力が継続する。
タイミングεにおいて、主制御部300が電源投入状態(PW_WATCH信号がオン)を検出すると、電源再投入後最初(1回目)のデバイス管理処理が開始されるタイミングζから、送信周期Tが再開する。なお、電源投入後の送信周期Tの開始タイミングは、電源再投入後1回目の主制御部タイマ割込処理から開始してもよいし、電源再投入後1回目の主制御部メイン処理において、主制御部タイマ割込処理の割込制限が終了した次の割込から開始してもよい。
同図(b)を参照して、同図(a)に対応した装飾図柄表示装置208における磁気検知エラーを報知する演出表示の一例を説明する。
同図(1)に示すタイミングは、図845(4)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(2)に示すタイミングは、電源投入状態(PW_WATCH信号がオン)で磁気検知信号がオフからオンに変化し、その状態が所定期間(例えば、10ms)継続したことによって主制御部300が磁気(磁石)検知エラー(第二のエラー)を検出し、これに基づき磁気検知エラーフラグ(第二のエラーフラグ)およびセキュリティ情報信号がオンとなったタイミング(同図(a)のタイミングα)である。
磁気検知エラーフラグがオンとなると、主制御部300は、普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄保留ランプ216、第1特別図柄保留ランプ218および第2特別図柄保留ランプ220を全て消灯する(以下の実施例において、同様である)。
同図(3)に示すタイミングは、磁気検知エラーフラグがオンとなったことに基づき、即時に(同図(a)のタイミングβ)磁気検知エラー(第二のエラー)が報知を開始している状態である。磁気検知エラーの報知は、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面において実行される。ここでは一例として、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面をグレーの塗り潰しで表示すると共に、「磁石を検知しました」という文字を表示している。
同図(4)に示すタイミングは、電源遮断後のタイミング(同図(a)のタイミングδ)であり、同図(5)に示すタイミングは、電源再投入後のタイミング(同図(a)のタイミングε)であり、同図(6)のタイミングは、同図(a)のタイミングεからタイミングζの間のタイミングであり、同図(7)〜(9)は、同図(a)のタイミングζ以降のタイミングである。なお、同図(7)に示すタイミングは、磁気検知エラーが解除された状態である。磁気検知エラーの解除に伴い、主制御部300は、磁気検知エラーを検出したタイミングから消灯していた、普通図柄表示装置210、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄保留ランプ216、第1特別図柄保留ランプ218および第2特別図柄保留ランプ220を全て磁気検知エラーの検出前の状態に復帰させる。また、第四図柄表示手段2081(または、第四図柄表示手段2082)は点滅を開始させる(以下の実施例において、同様である)。
図850を参照して、主制御部300等に関する第一のエラー(磁界(電波)検知エラー)と第二のエラー(磁気(磁石)検知エラー)とが重複して発生した場合について説明する。
図850(a)は、主制御部300等に関する第一のエラー(磁界(電波)検知エラー)および第二のエラー(磁気(磁石)検知エラー)に関連し、送信周期T、第一のエラー(磁界検知エラー)フラグ、第一のエラー(磁界検知エラー)報知、第二のエラー(磁気検知エラー)フラグ、第二のエラー(磁気検知エラー)報知、およびセキュリティ情報信号のタイミングチャートの一例であり、同図(b)は、同図(a)に対応した演出表示の一例を時系列に示す図である。
同図(a)を参照して、タイミングa、cはそれぞれ、主制御部300におけるサブコマンドの送信周期Tの終了/開始のタイミングである。
ある送信周期Tの途中のタイミングbにおいて、磁界検知エラーフラグがオンとなると、同時にセキュリティ情報信号がオンとなる。そして、磁界検知エラーフラグがオンとなった後の(例えば、同一送信周期T内の)タイミングαにおいて磁気検知エラーフラグがオンとなると、即時に(タイミングβにおいて)磁界検知エラーのエラーコマンドが第1副制御部400に送信されて磁気検知エラーのエラー報知が実行を開始する。つまり、磁気検知エラーは、磁気検知エラーフラグがオンした後、次の送信周期Tを待たず即時に(例えば同一の送信周期T内で)報知を開始するが、磁界検知エラーは、磁界検知エラーがオンとなった送信周期Tの次の送信周期T(タイミングc後の送信周期T)で磁界検知エラーのエラーコマンドを第1副制御部400に送信し、その後磁界検知エラーのエラー報知が実行を開始する。
同図(b)を参照して、同図(a)に対応した装飾図柄表示装置208における磁界検知エラーおよび磁気検知エラーを報知する演出表示の一例を説明する。
同図(1)に示すタイミングは、図845(4)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(2)に示すタイミングは、磁界検知エラーフラグがオンとなったタイミング(同図(a)のタイミングb)であり、同図(3)に示すタイミングは、磁気検知エラーフラグがオンとなったタイミング(同図(a)のタイミングα)である。
そして同図(4)に示すタイミングは、磁気検知エラーフラグがオンとなったことに基づき、即時に磁界検知エラーのエラーコマンドが第1副制御部400に送信されて磁気検知エラー(第二のエラー)が報知を開始している状態である(同図(a)のタイミングβ)。磁気検知エラーの報知は、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面において実行される。ここでは一例として、装飾図柄表示装置208の表示領域の全面をグレーの塗り潰しで表示すると共に、「磁石を検知しました」という文字を表示している。
このように、磁界検知エラー(主制御部300等に関する第一のエラー)と磁気検知エラー(主制御部300等に関する第二のエラー)が重複して検知された場合、同図(b)(3)、(4)に示すタイミングでは磁界検知エラーフラグと磁気検知エラーフラグの両方がオンとなっているが、報知されるエラーは、磁気検知エラーのエラー報知(エラー表示E2)のみとなる。
図851を参照して、主制御部300等に関する第一のエラー(磁界(電波)検知エラー)と第二のエラー(磁気(磁石)検知エラー)とが重複して発生した場合の他の例について説明する。
図851(a)は、主制御部300等に関する第一のエラー(磁界(電波)検知エラー)および第二のエラー(磁気(磁石)検知エラー)に関連し、送信周期T、第一のエラー(磁界検知エラー)フラグ、第一のエラー(磁界検知エラー)報知、第二のエラー(磁気検知エラー)フラグ、第二のエラー(磁気検知エラー)報知、およびセキュリティ情報信号のタイミングチャートの他の一例であり、同図(b)は、同図(a)に対応した演出表示の他の一例を時系列に示す図である。
同図(a)を参照して、タイミングa、cはそれぞれ、主制御部300におけるサブコマンドの送信周期Tの終了/開始のタイミングである。
この例では、ある送信周期Tの途中のタイミングbにおいて、磁界検知エラーフラグがオンとなると、同時にセキュリティ情報信号がオンとなる。そして、磁界検知エラーフラグがオンとなった送信周期Tの次の送信周期Tのタイミングdにおいて、磁界検知エラーを報知するためのサブコマンドが主制御部300から第1副制御部400に送信され、磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)が開始する。
そして、磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)が開始された後のタイミングαにおいて、磁気検知エラーフラグがオンとなり、その後のタイミングβにおいて磁気検知エラーのエラー報知(エラー表示E2)が開始する。
同図(b)を参照して、同図(a)に対応した装飾図柄表示装置208における磁界検知エラーおよび磁気検知エラーを報知する演出表示の一例を説明する。
同図(1)に示すタイミングは、図845(4)に示すタイミングと同様であるので、説明は省略する。
同図(2)に示すタイミングは、磁界検知エラーフラグがオンとなったタイミング(同図(a)のタイミングb)であり、同図(3)に示すタイミングは、磁界検知エラーフラグがオンとなったことに基づき、磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)が開始されている状態((同図(a)のタイミングd)である。
そして、同図(4)に示すタイミングは、磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)が開始された後に、磁気検知エラーフラグがオンとなったタイミング(同図(a)のタイミングα)である。磁気検知エラーフラグがオンとなり、同図(5)に示すタイミングは、磁気検知エラーフラグがオンとなったことに基づき、磁気検知エラーのエラー報知(エラー表示E2)が開始されている状態((同図(a)のタイミングβ)である。
このように、磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)が開始された後に、磁気検知エラーフラグがオンとなった場合には、磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)を覆うように(磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)が非表示となるように)磁気検知エラーのエラー報知(エラー表示E2)を行う。
なお、同図(5´)に示すように、磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)が開始された後に、磁気検知エラーフラグがオンとなった場合には、磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)に重ねて(磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)も表示したまま)磁気検知エラーのエラー報知(エラー表示E2)を行う。この場合、同図(5´)に示すように磁界検知エラーのエラー報知(エラー表示E1)によって磁気検知エラーのエラー報知(エラー表示E2)の少なくとも一部を遊技者に視認困難にするようにしてもよいし、両者を遊技者に視認可能にするようにしてもよい。
<大入賞口入賞異常エラーに関連する信号等のタイミングチャートおよび演出表示の一例>
次に、主制御部300等に関するエラー(大入賞口入賞異常エラー)が発生した場合について説明する。以降の説明において、大入賞口入賞異常エラーとは、大入賞口入賞超過エラーをいう。大入賞口入賞超過エラーは、残存球検出時間の経過後(特電役作動間隔タイマが0の場合)に、入球数>排出数となった場合に発生し、入球数=排出数となった場合、あるいは電源再投入をした場合に復帰するエラーである。また、図852〜図854は例えば、図805に示すような遊技盤200を有するぱちんこ機100の一例であり、図858〜図852は、図811に示す遊技盤200を有するぱちんこ機(V入賞確変機)100の一例である。
図852は、大当り遊技中の例えば15ラウンド目に大入賞口入賞超過エラーが発生した場合の、特図の変動/停止の状態、役物連続作動装置および条件装置の作動/未作動の状態、大入賞口ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、特別電動役物(特電役)の作動/未作動の状態、可変入賞口234に設けられた球検出センサ320(カウントスイッチSW)の有効/無効の状態、大入賞口入賞超過エラーフラグ、セキュリティ情報信号および第1副制御部400における大入賞口入賞超過エラー報知のタイミングチャートの一例である。
なお、この例では、大入賞口(アタッカー、可変入賞口234)が遊技盤200に1つだけ設けられている場合について、説明する。
タイミングAにおいて、特図表示装置(第1特図表示装置212および第2特図表示装置214のいずれか、以下同様)による図柄変動が停止し、例えば、15R確変大当りとなる図柄(例えば、「特図A」)が停止表示されると、特図表示確定タイマにより設定された期間が経過した後、タイミングBにおいて、条件装置及び役物連続作動装置が未作動状態から作動状態となる。ここで、役物連続作動装置とは、特別電動役物(この例では、可変入賞口234)を連続して作動させることができる特別の装置をいい、条件装置とは、その作動が役物連続作動装置の作動に必要な条件とされている装置で、特定の図柄の組合せが表示され、又は遊技球(役物連続作動装置が作動している時にその入口が開き、又は拡大した大入賞口に入賞したものを除く。)が大入賞口内の特定の領域を通過した場合に作動するものをいう。本実施形態では、役物連続作動装置も条件装置も作動が開始するタイミングと終了するタイミングが一致するので、同一のタイミングチャートにて表している。
すなわち、タイミングBで大当り遊技が開始される。そして、大当り開始演出が行われ、大当り開始演出が終了したタイミングCにおいて、大当り遊技1ラウンド目が開始され、特別電動役物が未作動状態から作動状態となる。そして、可変入賞口234は、1ラウンド目の開始から開放されるため、大入賞口ソレノイドもこのタイミングから駆動(開放)して可変入賞口234が開放状態となる。また、カウントスイッチSWは、特別電動役物が未作動状態から作動状態となるこのタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、可変入賞口234に入球した遊技球がカウントスイッチSWを通過したときにこれを有効に検出し、可変入賞口234へ有効に入賞したものと取り扱うことができるようになる。なお、カウントスイッチSWは、ラウンドが開始して最初に可変入賞口234が開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態になるようにしてもよい。
その後、可変入賞口234への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データ(例えば、「特図A」で大当りした場合の1ラウンド目に設定される「特電役作動データ1」)によって設定される開放タイマが経過すると、タイミングDにおいて大入賞口ソレノイドが駆動を停止(閉鎖)して可変入賞口234が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマが設定されるとともに、可変入賞口234に係る特電役入賞検出タイマに所定時間(例えば、3秒)が設定される。なお、特別電動役物は、可変入賞口234が閉鎖状態となった後も、当該ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過するまでは作動状態が継続する。そして、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過したタイミングEにおいて、特別電動役物が作動状態から未作動状態となり、1ラウンド目が終了する。
1ラウンド目が終了すると(特別電動役物が作動状態から未作動状態になると)、特電役作動遅延タイマによって設定された期間の経過後のタイミングFにおいて再び特別電動役物が未作動状態から作動状態となり、2ラウンド目が開始され、大入賞口ソレノイドもこのタイミングにおいて駆動して可変入賞口234が開放状態となる。また、カウントスイッチSWは、特別電動役物が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。以降、最終ラウンドの1つ前のラウンドである14ラウンドが終了するまで、上述した動作が繰り返し行われる。
この例において、14ラウンド目の途中において主制御部300が大入賞口入賞超過エラーを検出したとする。本実施形態では、この場合であっても、可変入賞口234の開放中は、大入賞口入賞超過エラーフラグはオンにならない。14ラウンド目では、可変入賞口234への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データ(例えば、「特図A」で大当りした場合の14ラウンド目に設定される「特電役作動データ1」)によって設定される開放タイマが経過すると、タイミングGにおいて大入賞口ソレノイドが駆動を停止(閉鎖)し、可変入賞口234が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマが設定されるとともに、可変入賞口234に係る特電役入賞検出タイマに所定時間(例えば、3秒)が設定される。そして、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過したタイミングHにおいて、特別電動役物が作動状態から未作動状態となり、15ラウンド目が終了する。そして、このタイミングHにおいて、大入賞口入賞超過エラーフラグをオンにする。また同じタイミングHでセキュリティ情報信号がオンとなり、タイミングIにおいて主制御部300から第1副制御部400にエラー報知のサブコマンドが送信され、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーの報知が開始する。
このように、本実施形態では、大当り遊技中(可変入賞口の開放中)に大入賞口入賞超過エラーを検知した場合であっても、即時に大入賞口入賞超過エラーフラグをオンにせず、当該ラウンドの終了時、より詳細には、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特別電動役物が作動状態から未作動状態となったタイミング(同図のタイミングH)で、大入賞口入賞超過エラーフラグがオンに設定される。
14ラウンド目が終了すると、所定期間の経過後のタイミングJにおいて15ラウンド目が開始され、再び特別電動役物が未作動状態から作動状態となり、大入賞口ソレノイドもこのタイミングにおいて駆動して可変入賞口234が開放状態となる。また、カウントスイッチSWは、特別電動役物が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。
その後、可変入賞口234への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミングKにおいて大入賞口ソレノイドの駆動が停止して可変入賞口234が閉鎖状態となる。このとき、上述した特電役作動間隔タイマが設定されるとともに、可変入賞口234に係る特電役入賞検出タイマに所定時間(例えば、3秒)が設定される。そして、特別電動役物は、可変入賞口234が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過するまで作動状態となっている。
特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過したタイミングLにおいて、特別電動役物が作動状態から未作動状態になり、カウントスイッチSWも有効から無効となった15ラウンド目が終了する。その後、特電役作動遅延タイマにより設定された期間が経過すると、大当り終了演出が開始され、当り終了表示タイマにより設定された期間が経過するまでこの大当り終了演出が行われる。
大当り終了演出が終了するタイミングMにおいて、役物連続作動装置及び条件装置が作動状態から未作動状態となり、大当り遊技が終了する。
大当り遊技が終了すると、一般的にはタイミングQ(大当り遊技終了のタイミングMから1割込後のタイミング)から、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動が開始される。しかし、この例では、このタイミングにおいて大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず(大入賞口入賞超過エラーフラグがオンの状態であるため)、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーの報知が継続しており、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動は待機状態となる。
そして、タイミングNにおいて、大入賞口入賞超過エラーフラグがオフとなり、大入賞口入賞超過エラーが解消されると、1割込後のタイミングOにおいて、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動が開始される。そして、タイミングPにおいて、大入賞口入賞超過エラーのエラー解除コマンドが主制御部300から第1副制御部400に送信され、エラー解除(タイミングN)から一定期間(例えば、33秒)経過後に、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーのエラー報知が終了する。
このように、本実施形態では、大当り遊技の途中で大入賞口入賞超過エラーが発生した場合には、エラーが発生したラウンドの終了時に大入賞口入賞超過エラーの表示(エラー表示E3)を行う。そして、所定のラウンド回数の大当り遊技が終了した場合であっても、大入賞口入賞超過エラーが発生している場合(大入賞口入賞超過エラーフラグがオンの状態であり、大入賞口入賞超過エラーが解消されていない場合)には、エラー表示E3を継続し、保留されている特図(特図1または特図2)があっても、その図柄変動が開始されず、待機状態とする。そして、大入賞口入賞超過エラーフラグがオフとなり、大入賞口入賞超過エラーが解消されると、次の割込で、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動が開始される。エラー表示E3は、エラー解除(タイミングN)から一定期間(例えば、33秒)経過するまで、表示が継続される。
図853は、図852に示したタイミングチャートに対応して装飾図柄表示装置208において大入賞口入賞超過エラーを報知する演出表示の一例を時系列に示した図である。
同図(1)に示すタイミングは、特図表示装置(第1特図表示装置212および第2特図表示装置214のいずれか、以下同様)による図柄変動が停止し、例えば、15R確変大当りとなる図柄が停止表示され、装飾図柄表示装置208の表示領域において、この例では「確変大当り」の文字を表示して大当り遊技を開始している状態(図852のタイミングB)である。また、同図(2)に示すタイミングは、大当り開始演出(この例では、遊技者に右打ちであることを報知する「右打ちだ!」の文字の表示)が行われている状態である。
同図(3)に示すタイミングは、大当り開始演出が終了し、大当り遊技の1ラウンド目が開始された状態(図852のタイミングC)であり、特別電動役物が未作動状態から作動状態となる。そして、可変入賞口234は、1ラウンド目の開始から開放されるため、大入賞口ソレノイドもこのタイミングから駆動(開放)して可変入賞口234が開放状態となる。また、カウントスイッチSWは、特別電動役物が未作動状態から作動状態となるこのタイミングで無効状態から有効状態となる。また、装飾図柄表示装置208の表示領域では、大当り遊技の1ラウンド目のラウンド演出が実行されている。
同図(4)に示すタイミングは、最終ラウンドの1ラウンド前である14ラウンド目が開始した状態であり、装飾図柄表示装置208の表示領域において、14ラウンド目のラウンド演出が実行されている。
同図(5)に示すタイミングは、14ラウンド目が終了した(特別電動役物が作動状態から未作動状態となった)状態(図852のタイミングH)である。また、この例では、同図(4)から同図(5)までの期間において、主制御部300が大入賞口入賞超過エラーを検出している。しかし、上述したように本実施形態では、可変入賞口の開放中に主制御部300が大入賞口入賞超過エラーを検出した場合であっても、即時に大入賞口入賞超過エラーフラグをオンにせず、当該ラウンドの終了時、すなわち同図(5)に示すタイミング((図852のタイミングH)において、大入賞口入賞超過エラーフラグをオンにする。
同図(6)に示すタイミングは、主制御部300から第1副制御部400にエラー報知のサブコマンドが送信され、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーの報知(この例では、「大入賞口入賞超過エラー」という文字によるエラー表示E3が開始されている状態(図852のタイミングI)である。なお、エラー表示E3は、装飾図柄表示装置208の表示領域におけるラウンド演出に重ねて(その前面に)表示される。
同図(7)に示すタイミングは、15ラウンド目が開始され、再び特別電動役物が未作動状態から作動状態となり、大入賞口ソレノイドもこのタイミングにおいて駆動して可変入賞口234が開放状態となり、カウントスイッチSWが、無効状態から有効状態となったタイミング(図852のタイミングJ)である。大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず、装飾図柄表示装置208の表示領域においてラウンド演出と、これに重ねて大入賞口入賞超過エラーのエラー表示E3が継続している。
同図(8)は、大入賞口ソレノイドの駆動が停止して可変入賞口234が閉鎖状態となったタイミング(図852のタイミングK)であり、同図(9)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過し、特別電動役物が作動状態から未作動状態になり、カウントスイッチSWも有効から無効となって15ラウンド目が終了した状態(図852のタイミングL)である。これらの期間においても、大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず、装飾図柄表示装置208の表示領域においてラウンド演出と、これに重ねて大入賞口入賞超過エラーのエラー表示E3が継続している。
同図(10)に示すタイミングは、15ラウンド目が終了し、特電役作動遅延タイマにより設定された期間が経過して、大当り終了演出が開始された状態である。大当り終了演出はこの例では、装飾図柄表示装置208の表示領域において、確変状態に移行したことを示唆する表示(この例では「確変突入」)やプリペイドカードの取り忘れの注意喚起の報知(この例では、「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください。」などの文字の表示)を含んでいる。また、このタイミングにおいても、大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず、装飾図柄表示装置208の表示領域において大当り終了演出に重ねて大入賞口入賞超過エラーのエラー表示E3が継続している。大当り終了演出は、当り終了表示タイマにより設定された期間が経過するまで継続して行われる。なお、同図(10)に示す大当り終了演出において右打ち状態であること報知する右打ち報知(「右打ち」の文字と右矢印)は表示されていなくてもよい(以降の実施例においても同様である)。
同図(11)に示すタイミングは、当り終了表示タイマにより設定された期間が経過し、大当り終了演出が終了したタイミングである。この例では、このタイミングにおいて大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず(大入賞口入賞超過エラーフラグがオンの状態であるため)、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が継続しており、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動は待機状態となっている(主制御部300は、図柄変動制御を行っていない)。このため、大当たり終了演出の終了後は、装飾図柄表示装置208の表示領域において、デモ画面(図柄デモ、メーカーロゴなど)が表示されている。
同図(12)に示すタイミングは、役物連続作動装置及び条件装置が作動状態から未作動状態となり、大当り遊技が終了した状態(図852のタイミングM)である。このタイミングにおいても大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーの報知が継続しており、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動は待機状態となっているため、装飾図柄表示装置208の表示領域において、ロゴ(メーカーロゴ)画面(またはデモ画面等)が表示されている。
同図(13)に示すタイミングは、大入賞口入賞超過エラーフラグがオフとなり、大入賞口入賞超過エラーが解消されたタイミング(図852のタイミングN)である。また、同図(14)に示すタイミングは、大入賞口入賞超過エラーフラグがオフとなったタイミングの1割込後のタイミング(図852のタイミングO)であり、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動が開始された状態である。このタイミングでは、大入賞口入賞超過エラーのエラー解除コマンドが主制御部300から第1副制御部400に送信されていないため、引き続きロゴ画面と、大入賞口入賞超過エラーのエラー表示E3が表示を継続している。なお、本例では、図柄変動が開始された状態においてロゴ画面が表示された状態であるが、装飾図柄の停止表示が表示された状態で図柄変動が開始されるように構成されていてもよい。
同図(15)に示すタイミングは、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動の開始に伴い、(ロゴ表示に替えて)装飾図柄表示装置208の表示領域(図柄表示領域208a〜208c)において装飾図柄の停止表示が表示されている。なお、この例では、図柄デモは、前回の大当りの図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の装飾図柄の停止表示と同じ表示を行っている。本実施形態では、同図(15)に示すように図柄デモを表示する場合には、図柄デモに替えて、装飾図柄の停止表示(例えば、前回の大当りの図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」))を行っても良く、これは以下の実施例においても同様である。
また、装飾図柄の停止表示の状態が、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生している状態と当該エラーが発生していない状態(デモ中および/または図柄停止中)とで同じであってもよいし、異なるものであってもよい。例えば、第一のエラーが発生中の装飾図柄の停止表示の状態が静止画で、第一のエラーが発生していない状態の装飾図柄の停止表示の状態がアニメーションであってもよい。また、装飾図柄表示が「キャラクタ等の画像」と「数字または文字」から構成されている場合、第一のエラーが発生中の装飾図柄の停止表示の状態が「キャラクタ等の画像」と「数字または文字の画像」から構成され、第一のエラーが発生していない状態の装飾図柄の停止表示の状態が「キャラクタ等の画像」から構成されていてもよい。ここで「キャラクタ等の画像」や「数字または文字の画像」は、動画像であってもよく、静止画像であってもよい。また、デモ中と図柄停止中とでは、装飾図柄の停止表示の状態が異なってもよい。例えば、デモ中は装飾図柄の一部または全部がアニメーションを行い、図柄停止中は装飾図柄が静止画で表示されていてもよく、その逆であってもよい。ここで、第一のエラー中の装飾図柄の停止表示の態様が図柄停止中と同じであるが、デモ中と同じであってもよい。
また、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)中は、装飾図柄が停止表示と同じ表示(装飾図柄が停止している)であってもよい。
また、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)中は、装飾図柄が停止表示と異なる表示であってもよく、例えば、図柄デモ中の装飾図柄がアニメーションをしているような表示と同じであったり、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)専用の装飾図柄表示パターンであってもよい。
同図(16)に示すタイミングは、大入賞口入賞超過エラーのエラー解除コマンドが主制御部300から第1副制御部400に送信され、エラー解除(タイミングN)から一定期間(例えば、33秒)経過後に、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーのエラー報知が終了した状態(図852のタイミングP)である。装飾図柄表示装置208の表示領域(図柄表示領域208a〜208c)では装飾図柄の停止表示が表示されている。そして、このタイミング以降、装飾図柄表示装置208の表示領域(図柄表示領域208a〜208c)において、装飾図柄の変動表示が開始される。なお、同図(15)または同図(16)に示すタイミングから、装飾図柄表示装置208の表示領域(図柄表示領域208a〜208c)において、装飾図柄の変動表示が開始されるようにしてもよい。
このように、本実施形態では、大当り遊技の途中で大入賞口入賞超過エラーが発生した場合には、エラーが発生したラウンドの終了時に大入賞口入賞超過エラーの表示(エラー表示E3)を行う。そして、所定のラウンド回数の大当り遊技が終了した場合であっても、大入賞口入賞超過エラーが発生している場合(大入賞口入賞超過エラーフラグがオンの状態であり、大入賞口入賞超過エラーが解消されていない場合)には、エラー表示E3を継続し、保留されている特図(特図1または特図2)があっても、その図柄変動を待機する。そして、次の図柄変動を待機している期間に大当り終了演出が終了すると、ロゴ画面やデモ画面などを表示し、そのまま表示が停止する。大入賞口入賞超過エラーフラグがオフとなり、大入賞口入賞超過エラーが解消されると、次の割込で、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動が開始される。エラー表示E3は、エラー解除(タイミングN)から一定期間(例えば、33秒)経過するまで、表示が継続される。
なお、仮に通常大当り用の装飾図柄の図柄組合せが揃った場合、大入賞口入賞超過エラーフラグがオンの期間中も、大当りラウンド中に確変昇格演出を行っても良い。
図854は、図853の演出表示の変形例を示す図である。図854(9a)〜同図(16a)は、それぞれ図853(9)〜同図(16)に対応する変形例である。
図854(9a)に示すタイミングは、15ラウンド目が終了した状態であり(図852のタイミングL)、ラウンド演出に重ねて大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が行われている。また、同図(10a)は大当り終了演出が開始された状態であり、大当り終了演出に重ねて大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が行われている。同図(10a)に示すように、大当り終了演出では、プリペイドカードの取り忘れの注意喚起の報知(例えば、「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください。」などの文字の表示)を行わなくても良い。なお、初回大当りの大当り終了演出でプリペイドカードの取り忘れの注意喚起の報知を行い、2連荘目以降の大当りの大当り終了演出ではプリペイドカードの取り忘れの注意喚起の報知を行わないようにしてもよい。また、大当り終了演出でプリペイドカードの取り忘れの注意喚起の報知を行わず、大当り終了後、最初の図柄変動表示が開始された後にプリペイドカードの取り忘れの注意喚起の報知を行うようにしてもよい。なお、注意喚起の報知はプリペイドカードの取り忘れに限らず、他の注意喚起の報知(例えば、打ち方報知(右打ち、左打ち)など)であってもよい。
同図(11a)に示すタイミングは、大当り終了演出が終了した状態である。同図(11)に示すように、大当り終了演出後であっても大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が継続しており、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動は待機状態となっている場合に、装飾図柄表示装置208の表示領域において保留内連荘を示唆する先読み予告(この例では、キャラクタ(殿)の表示と、「大盤振舞じゃ!」という文字の表示)を実行してもよい。ここで、本実施形態における「保留内連荘」とは、特図先読み処理の結果、現時点で保留されている特図変動遊技に対する先読み結果に大当りがある場合をいう。
なお、先読み予告が第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生している状態と当該エラーが発生していない状態とで同じであってもよいし、異なるものであってもよい。
また、先読み予告が先読み対象となる変動まで表示されている場合において、先読み予告のアニメーションを行わなず、静止画的に先読み予告を行うものであってもよい。この場合の先読み予告は、高確率状態における先読み演出抽選によって選ばれた予告であってもよいが、低確率状態における先読み演出抽選によって選ばれた予告であってもよい。ここで、高確率状態、低確率状態は特図ステータスの状態に対応するが、特図ステータスが高確率状態であっても、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が解除され図柄の変動が開始するまでは低確率状態における先読み演出抽選が行われるようにしてもよい。
同図(12a)に示すタイミングは、大当り遊技が終了した状態(図852のタイミングM)である。このタイミングにおいても大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が継続しており、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動は待機状態となっているため、装飾図柄表示装置208の表示領域において、保留内連荘を示唆する先読み予告が継続して表示されている。
同図(15a)に示すタイミングは、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動の開始に伴い、装飾図柄表示装置208の表示領域(図柄表示領域208a〜208c)において大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)の背後で図柄デモ(この例では、前回の大当りの図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の装飾図柄の停止表示)が行われている状態である。この場合、同図(15a)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域において保留アイコンPIを表示してもよい。
同図(16a)に示すタイミングは、大入賞口入賞超過エラーのエラー解除に伴い、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーのエラー報知が終了した状態(図852のタイミングP)であり、装飾図柄表示装置208の表示領域(図柄表示領域208a〜208c)において装飾図柄の変動表示が開始している。
この例においても、同図(9a)から同図(15a)に示す期間(大入賞口入賞超過エラーが解除されていない期間)、大入賞口入賞超過エラーのエラー表示E3は表示を継続している。
図854(12b)〜同図(b3−1α)は、図853(12)以降の変形例である。図854(12b)に示すタイミングは、図853(12)に示すタイミングと同様であり、大当り遊技が終了した状態(図852のタイミングM)である。
図854(b1)は、同図(12b)に続く状態である。このタイミングにおいても大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が継続しており、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動は待機状態となっているため、装飾図柄表示装置208の表示領域において、ロゴ画面が表示され、そのまま表示が停止している。そして、図854(b1)に示すように、ロゴ画面に加えて、装飾図柄表示装置208の表示領域において、一斉演出を示す演出(この例では、「姫LIVE開催中というテロップ画像(アニメーション)(カットイン画像であってもよい)や、「一斉演出まで○秒」というカウントダウン表示(アニメーション)など)が表示されてもよい。
図854(b1´)は、同図(12b)に続く状態である。このタイミングにおいても大入賞口入賞超過エラーは解消されておらず、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が継続しており、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動は待機状態となっているため、装飾図柄表示装置208の表示領域において、ロゴ画面が表示されている。そして、図854(b1´)に示すように、ロゴ画面に加えて、装飾図柄表示装置208の表示領域において、一斉演出を示す演出(この例では、キャラクタ(姫)のワイプ画像(アニメーション)や、「一斉演出まで○秒」というカウントダウン表示(アニメーション)など)が表示されてもよい。
図854(b2−1)は、同図(12b)に続く状態であり、図854(b2−2)は図854(b2−1)に続く状態である。図854(b2−1)、(b2−2)に示すように、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)とロゴ画面に加えて、装飾図柄表示装置208の表示領域において、ユーザ設定画面(この例では、音量設定画面)が表示されてもよい。ここでは、図854(b2−1)において「2」であった音量(ユーザ設定値)を、同図(b2−2)において「3」に変更している状態を示している。なお、両図に示すように、ユーザによる音量設定(ユーザ設定値)の変更は可能であるが、実設定値は「5」のままである。なお、ユーザ設定値の変更に伴い、実設定値が変更されても良い。また、この例では、音量設定画面を例に示したが輝度設定画面であってもよい。なお、本例では、音量設定画面は左キーを操作すると音量を低くする調整を行えて、右キーの操作で音量が高くする調整が行えるように構成され、他のキー(上キー、下キー、チャンスボタン、決定ボタン)の操作では音量調整ができないようになっているが、音量調整画面において左キーまたは下キーの操作で音量を低くする調整が行えて、右キーまたは上キーの操作で音量を高くする調整が行えるように構成されていてもよい。
図854(b3−1)は、同図(12b)に続く状態である。図854(b3−1)に示すように、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)とロゴ画面(図柄デモ画面)に加えて(すなわちデモ状態において)、図柄表示装置208の表示領域において音量設定や輝度設定等の設定変更アイコンおよびメニュー表示が表示されてもよい
図854(b3−2)、(b3−3)は、図854(b3−1)に続く状態であり、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)と図柄デモ画面が表示されて所定時間が経過した後は、図柄デモ画面がアニメデモ画面に変更(図柄デモ状態がアニメデモ状態に変更)され(図854(b3−2))、更に所定時間が経過した後は、アニメデモ画面が図柄デモ画面に変更(アニメデモ状態が図柄デモ状態に変更)され(図854(b3−3))てもよい。この場合も、大入賞口入賞超過エラーが解除されていない場合は、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が継続する。
また、図854(b3−3´)は、図854(b3−2)に続く状態であり、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)とアニメデモ画面が表示され(図854(b3−2))、所定時間が経過した後は、アニメデモ画面に替えて図柄デモ(装飾図柄の停止表示)が行われても良い(図854(b3−3´))。この場合も、大入賞口入賞超過エラーが解除されていない場合は、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が継続する。なお、この例では、音量設定や輝度設定等の設定変更アイコンおよびメニュー表示(実機カスタマイズメニューが表示可能であることを示す表示)を表示しているが、電サポ中は、音量設定や輝度設定等の設定変更アイコンおよびメニュー表示が表示されないようにしても良い。
また、図854(b3−1α)は、図854(b3−1)に続く状態であり、図854(b3−1)の状態においてメニュー表示に基づき操作手段を操作した場合、図854(b3−1α)に示すように実機カスタマイズメニューが表示されてもよいし、実機カスタマイズメニューが表示されなくてもよい。また、音量設定や輝度設定等の設定変更アイコンに基づき操作手段を操作した場合、図854(b2−1)に示すように音量設定画面や輝度設定画面が表示されるようにされていてもよいが、音量設定画面や輝度設定画面が表示されなくてもよい。また、1回の操作手段の操作で音量設定画面と輝度設定画面の両方が表示されるように構成されていてもよいし、対応する操作手段の操作があった場合のみ(例えば、音量設定画面は右キーまたは左キー、光量設定画面は上キーまたは下キー)、音量設定画面または輝度設定画面が表示されるように構成されていてもよい。
図855は、図853および図854に示す大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)期間中の演出表示の変形例を示す図である。図855(b3−2α)は、図854(b3−2)に続く状態であり、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)とアニメデモ画面が表示されている場合、演出可動体224が動作をしても良い。この場合の演出可動体224は、同図に示すように多段階で可動範囲の全体を動くようにしてもよい。また、演出可動体224は、多段階で可動範囲の一部を動くようにしてもよいし、連続して(スムーズに)可動範囲の全体または一部を動くようにしてもよい。また、この例では、アニメデモ画面を表示しているが、図柄デモ画面を表示している場合に演出可動体224が動作をするようにしてもよい。
図855(b3−1β)は、図854(b3−1)に続く状態であり、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)と図柄デモ画面が表示されている場合にチャンスボタン136を操作すると、裏ボタン操作による演出(ここでは、キャラクタ(ハニ)が装飾図柄表示装置208の表示領域の一方から登場するアニメーション)が実行されても良い。
図855(b4−1)、(b4−2)は、図854(12b)に続く状態であり、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)と図柄デモ画面が表示されている場合、普図の演出(例えば、電チューのロング開放を期待させる演出(この例では、あみだくじ画像の表示(図855(b4−1))およびその当否判定結果(図855(b4−2)))を行っても良い。すなわち、大入賞口入賞超過エラーが解除されていない状態で待機させるのは、特図の変動遊技のみであり、普図の入賞およびそれに伴う普図の変動遊技(装飾図柄表示装置208やランプ(LED)による装飾図柄変動表示)は待機せず、実行されてもよい。
なお、普図の演出(例えば、上記のあみだくじ画像)は、普図低確状態でのみ行われる演出であり、普図高確状態では表示されないが、普図高確状態でも表示するようにしてもよい。
なお、普図の変動遊技は、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)発生の有無にかかわらず行われても良いが、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)中は行わないようにしてもよい。
図855(b4−1´)は同図(b4−1)の変形例であり、電チューのロング開放を期待させる演出(この例では、あみだくじ画像の表示)において、当否判定に係る予告や先読み予告(この例では「熱」の文字など)を表示してもよい。なお、この状態において、増加した保留についての先読み予告を行っても良い。
図855(12c)は図853(12)の変形例であり、大当り遊技終了演出後は、ロゴ画面を表示せず、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)と大当り遊技終了演出の表示が継続されてもよい。また、このタイミング(図852のタイミングM)において、右打ち報知は表示を終了していても良い。
図855(10d)〜図855(12d)は、大当り遊技終了演出後(図852のタイミングM)に対応する図853(10)〜(12)の変形例であり、大当り遊技終了演出後のタイミング(図852のタイミングM)では、その後に開始される確変モードをユーザが選択できる演出が実行されてもよい。例えば、図855(10d)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域において、殿モードと姫モードを示す画像と、操作ボタン(例えば、チャンスボタン136)の操作を促す操作手段画像BG(この例では、チャンスボタン136を模した画像)および操作ボタンの受付期間の経過時間(有効期間)を報知する経過時間報知画像(メータ表示)TGなどが表示され、殿モードを選択した場合には殿モードに突入したことを報知する画像を表示し(同図(d1))、当該表示が継続するようにしてもよい(同図(12d))。なお、この期間中、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)も継続している。また、同図(12d)に示すタイミングで、プリペイドカードの取り忘れの注意喚起の報知(この例では「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください。」の文字の表示)を行っても良いし、当該注意喚起の報知を行わなくても良い。
図855(15e)〜図855(16e)は、図853(15)〜図853(16)に対応する変形例である。大入賞口入賞超過エラーが解除された後(大入賞口入賞超過エラーフラグがオフとなった後)は、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動の開始に伴い、装飾図柄表示装置208の表示領域(図柄表示領域208a〜208c)において大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)の背後で、図柄デモ(この例では、前回の大当りの図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の装飾図柄の停止表示)が行われ(図855(15e))、図柄表示領域208a〜208cにおいて当該変動の装飾図柄の変動表示が開始された場合に、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)および装飾図柄の変動表示に重ねて右打ち報知(この例では「右打ち→」の文字を大きく表示してもよい(図855(e1))。当該右打ち報知は、例えば、初回大当り時などに表示するものであってもよい。そして、大入賞口入賞超過エラーのエラー解除コマンドが主制御部300から第1副制御部400に送信され、エラー解除(タイミングN)から一定期間(例えば、33秒)経過後に、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーのエラー報知は終了するが、装飾図柄の変動表示と右打ち報知は継続して表示される(図855(16e))。なお、大入賞口入賞超過エラーのエラー解除時も右打ち報知を表示してもよいが、エラー解除後は、右打ち報知を表示しないようにしてもよい。
図856は、図853(10)〜図853(14)に対応する大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)期間中の演出表示の変形例を示す図である。図856(10f)および同図(11f)は、はそれぞれ、図853(10)及び図853(11)と同様であるので説明は省略する。
図856(12f)から図856(14f)は、図853(12)から図853(14)に対応するタイミングである。まず、図856(12f)に示すように、大当り遊技が終了したタイミング(図852のタイミングM)において、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)と図柄デモ(前回の大当りの図柄組合せ(例えば、「装飾7−装飾7−装飾7」)の装飾図柄の停止表示)を行っても良い。
また、図856(f1−1)、(f1−2)は、図856(12f)に続く状態であり、大当り遊技が終了したタイミング(図852のタイミングM)以降において、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動が開始されてもよい。この場合、図柄デモは継続するが、保留が増加した場合には、保留アイコンPI(保留アイコンの増加アニメーション)を表示するようにしてもよい。この場合、保留アイコンの増加アニメ−ションが第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生している状態と、当該エラーが発生していない状態とで同じでもよいし、異なっていても良い。
また、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生している状態の時、保留アイコンの増加アニメーションを行わないようにしてもよい。
また、特図1と特図2とで保留が同時に増加した場合、保留アイコンの増加アニメーションは、同時並行に行われてもよく、先に消化される保留に対応するアイコンの表示が開始された後に後に消化される保留アイコンの表示が開始されてもよい。また、特図2(または特図1)の保留を優先的に消化する機種(以下、優先消化機という。)の場合において、優先的に消化されない特図に対応する保留がある場合に、電サポ中において優先的に消化される特図に対応する保留(特図2優先消化機の場合は、特図2に対応する保留)の保留アイコンのみを表示するように構成されていてもよいし、優先的に消化されない保留も表示されるように構成されていてもよい。また、特図2(または特図1)優先消化機の場合において、優先的に消化されない特図に対応する保留がある場合に、通常中(特図低確普図低確)に優先的に消化される特図(特図2優先消化機の場合は、特図2に対応する保留)に対応する保留の保留アイコンと優先的に消化されない特図(特図2優先消化機の場合は、特図1に対応する保留)の両方を表示してもよいが、優先的に消化される特図に対応する保留の保留アイコンを表示しないように構成されていてもよい。なお、特図種別を問わず入賞した順番で保留を消化する機種(以下、入賞順消化機という。)である場合、特図種別を問わず全ての保留に対応する保留アイコンが表示されていてもよい。また、電サポ中(確変および/または時短)に全ての保留に対応する保留アイコンが表示されないように構成されていてもよい。
図856(13f)に示すタイミングは、大入賞口入賞超過エラーフラグがオフとなり、大入賞口入賞超過エラーが解消されたタイミング(図852のタイミングN)である。また、同図(14)に示すタイミングは、大入賞口入賞超過エラーフラグがオフとなったタイミングの1割込後のタイミング(図852のタイミングO)である。このタイミングでは、大入賞口入賞超過エラーのエラー解除コマンドが主制御部300から第1副制御部400に送信されていないため、引き続き装飾図柄の停止表示と、大入賞口入賞超過エラーのエラー表示E3が表示を継続している。
図856(f2)は、同図(12f)に続く状態である。同図に示すように、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動が開始されて保留が増加した場合には、先読み予告の保留アイコンPIを表示するようにしてもよい。
図856(f3−1)、(f3−2)は、同図(12f)に続く状態である。同図に示すように、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動が開始されて保留が増加した場合には、保留アイコンの待機アニメーション(この例では、キャラクタ(ハニ)による保留アイコンの待機アニメーション)を表示するようにしてもよい。この場合の保留アイコンPIは、通常の保留アイコンでもよいし、先読み予告を行う保留アイコンであってもよい。また、保留アイコンの待機アニメーションが第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生している状態と当該エラーが発生していない状態とで同じであってもよいし、異なるものであってもよい。また、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生している状態の時、保留アイコンの待機アニメーションを行わないようにしてもよい(例えば、静止画像で表示されていてもよい)。
図856(f4)は、同図(12f)に続く状態である。同図に示すように、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動が開始されて保留が増加した場合には、先読み予告として、導光板によって模様が表示されてもよい。なお、この例に示すような導光板による模様の表示発光は、デモ(図柄デモ、アニメデモ)中や、大当り終了演出中に行っても良い。例えば、大入賞口入賞超過エラーの発生中であっても、導光板が発光して模様を表示する→表示しない、を繰り返すようにしてもよい。また、導光板に限らず、各種演出用ランプが先読み用発光パターン(デモ用発光パターン)で発光するようにしてもよいし、大入賞口入賞超過エラーの発生中は、エラー用発光パターンで発光するようにしてもよい。なお、ユーザーによる輝度設定により、導光板に光を照射するLEDの輝度を調整できるように構成されていてもよい。
図856(f5−1)、(f5−2)は、同図(12f)に続く状態である。同図に示すように、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動が開始されて保留が増加した場合には、先読み予告として、演出可動体224が動作を行うようにしてもよい。この場合、演出可動体224の可動範囲の一部の範囲を多段階で移動する動作(煽り動作)をするものであってもよく、可動範囲の全部の範囲を多段階出移動する動作をするものであってもよい。また、多段階動作ではなく、スムーズな移動をするものであってもよい。
図856(f6−1)、(f6−2)は、同図(12f)に続く状態である。同図に示すように、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動が開始された場合には、曲の変更が可能となってもよい。この場合、操作手段(操作ボタン、キー)の操作によって曲名が表示され、所定時間経過後に曲名が消去されるようにしてもよいし、(例えば操作手段の操作をしない限り)曲名が消去されないようにしてもよい。また、各種演出設定(曲、演出モード等)が行えてもよい。また、演出モードの設定によって背景が変更されてもよい。なお、大入賞口入賞超過エラーの報知中は、操作手段の操作によって選択された楽曲がスピーカー120から出力されないように構成されていてもよい。ここで、大入賞口入賞超過エラーのスピーカー120による報知は、エラーが解除されてから30秒間まで継続されるように構成されていてもよいが、エラーが開始されてから一定期間(例えば、30秒間)が経過したら、スピーカー120による報知を終了し、操作手段の操作によって選択された楽曲(なお、操作手段の操作によって選択された楽曲に限らず、背景表示や各種演出(例えば、大当りラウンド等)に対応した楽曲)が出力されるように構成されていてもよいし、エラーが解除されるまで無音状態となるように構成されていてもよい。ここで、表示手段による表示やランプなどの発光手段による表示はエラーが解除されるまで継続されるように構成されているが、スピーカー120による報知と同様であってもよい。また、エラー状態ではないときよりも低い音量で楽曲が出力されるように構成されていてもよい。なお、上記に記載したスピーカー120によるエラー報知は、大入賞口入賞超過エラーに限らず、スピーカー120による報知を行う他のエラーにも適用可能であってもよい。
図856(12f´)は、同図(12f)に示すタイミングの変形例である。同図に示すように、大当り遊技が終了したタイミング(図852のタイミングM)において、図柄デモを行う場合、演出に関する操作手段画像BGを常に表示するようにしてもよい。また、このタイミング(図852のタイミングM)などにおいて、操作ボタン(例えば、チャンスボタン136)の操作が不可状態の場合には、操作手段画像BGをグレーなどで表示するとともに、操作ボタンの受付期間の経過時間を報知する経過時間報知画像(メータ表示)TGを非表示として操作ボタンの操作が不可状態であることを示唆するようにしてもよい。
図857は、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)期間中の他の演出例を示す図である。まず、図857(f7−1)、(f7−2)は、図856(12f)に続く状態であり、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)と図柄デモが表示されている場合に、裏ボタン演出を実行してもよい。この場合例えば、図857(f7−1)に示すように、操作手段画像BGと経過時間報知画像(メータ表示)TGを表示するが、メータ表示は時間が経過してもメータが減らず、裏ボタン(操作手段、チャンスボタン136)の操作によって、図857(f7−2)に示すように裏ボタン演出(この例では、キャラクタ(ハニ)が登場するアニメーション)が実行されるようにしてもよい。
また、図857(f8)は、図856(12f)に続く状態であり、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)と図柄デモが表示されている場合に、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動が開始されて保留が増加した場合には、表示(アニメーション)よる先読み予告(この例では、「激熱接近中」の文字が移動するアニメーション)を行っても良い。
また、図857(f9)は、図856(12f)に続く状態であり、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)と図柄デモが表示されている場合に、保留されている特図(例えば、特図1)の図柄変動が開始されて保留が増加した場合には、先読み予告を複合して行っても良い。例えば、同図に示すように、表示(アニメーション)よる先読み予告(この例では、「激熱接近中」の文字が移動するアニメーション)と、保留アイコンによる先読み予告を行っても良い。
また、図857(11g)から同図(12g)は、図853(11)から図807(12)に対応する状態である。図857(11g)に示すタイミングは、大当り遊技が終了した状態(図852のタイミングM)であり、装飾図柄表示装置208の表示領域において、デモ画面(ロゴ画面)に重ねて大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)が行われている状態である。また、この例では、装飾図柄表示装置208に加えて、他の表示装置(例えば、液晶表示装置(サブ液晶表示装置)D)を備えている。液晶表示装置Dは、その外形を区画する枠部D1(ハッチングで示す)と、枠部D1の内側の表示領域D2とを備え、表示領域D2において各種演出(表示)を行う。液晶表示装置Dは移動可能に構成された可動装飾ユニットであってもよいし、移動不可に構成されたものであってもよい。
図857(g−1)は、同図(11g)の変形例であり、装飾図柄表示装置208と他の液晶表示装置Dの2つの表示領域を用いて一つのあるいは関連する画像を表示するようにしてもよい。この場合、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)は、装飾図柄表示装置208にて行っても良く、液晶表示装置Dで行っても良く、両者で行っても良い。
また、図857(12g)は、同図(g−1)に続く状態(大当り遊技が終了したタイミング(図852のタイミングM))であり、装飾図柄表示装置208と他の液晶表示装置Dの2つの表示領域のそれぞれで別の画像を表示するようにしてもよい。ここでは、装飾図柄表示装置208において図柄デモを表示し、他の液晶表示装置Dにおいて保留アイコンを表示する例を示している。この場合、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)は、装飾図柄表示装置208にて行っても良く、液晶表示装置Dで行っても良く、両者で行っても良い。
図857(g−1)の装飾図柄表示装置208および他の液晶表示装置Dの各表示領域における表示(ここでは襖が閉じている画像)は、同図(11g)から同図(12g)に移行する途中の表示である。このように、大入賞口入賞超過エラーの報知(エラー表示E3)の実行中に、その背後の表示が変更される場合(ここでは、同図(11g)に示すロゴ画像から同図814(g)に示す装飾図柄の停止表示に変更される場合、両者の間に移行用の表示(図857(g−1)の、例えば襖が閉じている画像)を表示しても良い。また、この移行用の表示(例えば、図857(g−1)の装飾図柄表示装置208の表示領域における表示)は、液晶表示装置Dを有していない構成の場合にも適用可能である。
図858は、例えば、図811に示すような2つの大入賞口(第1のアタッカー802および第2のアタッカー804)を有するぱちんこ機100において、大入賞口入賞超過エラーが発生した場合の、特図の変動/停止の状態、役物連続作動装置および条件装置の作動/未作動の状態、大入賞口2ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、特別電動役物(特電役2)の作動/未作動の状態、特電役2の作動中信号(試験用)の作動/未作動の状態、特電役2入賞検出タイマの設定/未設定の状態、第2のアタッカー804に設けられた球検出センサ320(カウントスイッチSW2)の有効/無効の状態、確変領域ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、確変領域の有効/無効の状態、大入賞口1ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、特別電動役物(特電役1)の作動/未作動の状態、特電役1の作動中信号(試験用)の作動/未作動の状態、特電役1入賞検出タイマの設定/未設定の状態、第1のアタッカー802に設けられた球検出センサ320(カウントスイッチSW1)の有効/無効の状態、大入賞口入賞超過エラーフラグ、セキュリティ情報信号および第1副制御部400における大入賞口入賞超過エラー報知のタイミングチャートの一例である。この例では、大当り遊技中のあるラウンド(タイミング(2)からタイミング(4)の間)において、大入賞口入賞超過エラーが検出されるものとする。
同図に示すように、例えば、あるタイミング(1)において、役物連続作動装置及び条件装置及びが未作動状態から作動状態となり、大当り遊技が開始される。
そして、大当り遊技中のタイミング(2)において、特電役2が未作動状態から作動状態となる。なお、本実施形態では、特電役1と特電役2とが同時に作動することはない。そして、このタイミングで、大入賞口2ソレノイドも駆動(開放)して第2のアタッカー804が開放状態となる。また、カウントスイッチSW2は、特電役2が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、、第2のアタッカー804に入球した遊技球がカウントスイッチSW2を通過したときにこれを有効に検出し、、第2のアタッカー804へ有効に入賞したものと取り扱うことができるようになる。
また、このタイミング(2)において特電役2作動中信号(試験用)も作動状態となり、確変領域ソレノイドが駆動(開放)して確変領域が無効状態から有効状態となる。
第2のアタッカー804が開放状態となった後のタイミング(3)において、特電役1入賞検出タイマが設定状態から未設定状態となり、カウントスイッチSW1が有効状態から無効状態となる。このように、本実施形態では、第2のアタッカー804が開放状態となった後において特電役1入賞検出タイマによって設定された期間(タイミング(3))が経過するまではカウントスイッチSW1が有効状態となっているので、第2のアタッカー804が開放状態となっているときに前のラウンドで第1のアタッカー802に入球した遊技球がカウントスイッチSW1を通過して入賞と検出される場合がある。なお、カウントスイッチSW2は、ラウンドが開始して最初に第2のアタッカー804が開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態になるようにしてもよい。
その後、第2のアタッカー804への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミング(4)で大入賞口2ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第2のアタッカー804が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(残存球を検出するための期間を設定するタイマ、例えば100ms)が設定されるとともに、第2のアタッカー804に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。本実施形態では、この特電役2入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役2が非作動状態となった後もカウントスイッチSW2が有効な状態に維持される。なお、特電役2は、第2のアタッカー804が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(例えば100ms)が経過するまでは作動状態となっている。
タイミング(5)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役2が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定され、特電役2作動中信号(試験用)も作動状態から未作動状態となり、確変領域ソレノイドが駆動を停止し(閉鎖)、確変領域が有効状態から無効状態となる。なお、この例では、確変領域ソレノイドは、タイミング(2)から例えばタイミング(3)の間において開放状態(例えば、100ms間の開放)→閉鎖状態(例えば、1400ms間の閉鎖)→開放状態(例えば、28000ms間の開放)となっており、この間、確変領域は、有効状態が継続している。
また、この例では、タイミング(2)からタイミング(3)の間において、大入賞口入賞超過エラーが検出されており、タイミング(5)において大入賞口入賞超過エラーフラグがオンとなり、同時にセキュリティ情報信号がオンとなる。
タイミング(6)は、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーのエラー報知が開始されたタイミングである。
タイミング(7)は、タイミング(5)において設定された特電役作動遅延タイマの期間が経過して次のラウンドが開始され、特電役1が未作動状態から作動状態となったタイミングである。このタイミングで、大入賞口1ソレノイドも駆動して第1のアタッカー802が開放状態となり、特電役1作動中信号(試験用)も未作動状態から作動状態となり、カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。
第1のアタッカー802が開放状態となった後のタイミング(8)において、特電役2入賞検出タイマが設定状態から未設定状態となり、カウントスイッチSW2が有効状態から無効状態となる。このように、本実施形態では、第1のアタッカー802が開放状態となった後において特電役2入賞検出タイマによって設定された期間(タイミング(8))が経過するまではカウントスイッチSW1が有効状態となっているので、第1のアタッカー802が開放状態となっているときに前のラウンドで第2のアタッカー804に入球した遊技球がカウントスイッチSW2を通過して入賞と検出される場合がある。
なお、第1のアタッカー802と第2のアタッカー804とで同じ特電役作動データ(「特電役作動データ1」)を使用すると、第1のアタッカー802の開放時間と第2のアタッカー804の開放時間とが同じ時間となる。また、第1のアタッカー802と第2のアタッカー804とでそれぞれ異なる特電役作動データを設定するようにして、それぞれの開放時間を異ならせても良いし、第1のアタッカー802及び第2のアタッカー804のうち、いずれか一方でのみ使用される特電役作動データが用意されていてもよい。
その後、第1のアタッカー802への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミング(9)で大入賞口1ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第1のアタッカー802が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(例えば100ms)が設定されるとともに、第1のアタッカー802に係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。本実施形態では、この特電役1入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役1が非作動状態となった後もカウントスイッチSW1が有効な状態に維持される。なお、特電役1は、第1のアタッカー802が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(例えば100ms)が経過するまでは作動状態となっている。
タイミング(10)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役1が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定され、特電役1作動中信号(試験用)も作動状態から未作動状態となる。
タイミング(11)は、タイミング(10)において設定された特電役作動遅延タイマの期間が経過して次のラウンドが開始され、特電役2が未作動状態から作動状態となったタイミングである。このタイミングで、大入賞口2ソレノイドも駆動して第2可変入賞口234が開放状態となり、カウントスイッチSW2は、特電役2が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。
第2のアタッカー804が開放状態となった後のタイミング(12)において、特電役1入賞検出タイマが設定状態から未設定状態となり、カウントスイッチSW1が有効状態から無効状態となる。
その後、第2のアタッカー804への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミング(13)において大入賞口2ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第2のアタッカー804が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(例えば100ms)が設定されるとともに、第2のアタッカー804に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。
タイミング(14)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役2が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定され、特電役2作動中信号(試験用)も作動状態から未作動状態となる。
タイミング(15)は、タイミング(14)において設定された特電役作動遅延タイマの期間が経過して次のラウンドが開始され、特電役1が未作動状態から作動状態となったタイミングである。このタイミングで、大入賞口1ソレノイドも駆動して第1のアタッカー802が開放状態となり、特電役1作動中信号(試験用)も未作動状態から作動状態となり、カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。
タイミング(16)は最終ラウンドにおいて第2のアタッカー804への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過したことにより、大入賞口2ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第2のアタッカー804が閉鎖状態となったタイミングである。このとき、特電役作動間隔タイマ(例えば100ms)が設定されるとともに、第2のアタッカー804に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。
タイミング(17)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役2が作動状態から未作動状態になり、最終ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定され、特電役2作動中信号(試験用)も作動状態から未作動状態となる。
タイミング(18)は、役物連続作動装置および条件装置が作動状態から未作動状態となり、大当り遊技が終了したタイミングである。
タイミング(19)は、従来のぱちんこ機によれば破線で示すように、大当り遊技の終了に伴って次の特図の図柄変動が開始されるタイミングであるが、本実施形態では、このタイミングにおいて大入賞口入賞超過エラーフラグがオンのままであるため、タイミング(19)において特図の図柄変動は停止したままとなっている。
図859〜図861は、図813に示した演出表示例において、大入賞口入賞超過エラーが発生した場合の、装飾図柄表示装置208における演出表示の一例を時系列に示す図である。なお、図859〜図861に示すぱちんこ機100は、一例として、図811に示すように、第1のアタッカー802と第2のアタッカー804および確変領域(確変作動領域808)を有し、図812に示すような停止図柄態様で図柄(例えば「特図A」)が停止する。
図859(5a)〜図859(7a)に示すタイミングは、図813(5)〜図813(7)に示すタイミングに対応している。また、この例では、大当り遊技の4ラウンド目に大入賞口入賞超過エラーが発生したものとする。
同図(5a)に示すタイミングは、大当り遊技の4R目が開始した状態を示している。このタイミングでは、引き続きV入賞示唆演出(ここでは、「Vアタッカーを狙え!!」という文字と、アタッカーユニット810の位置を示す右下向きの矢印の表示))を行っている。
同図(6a)に示すタイミングは、大当り遊技の4R目において、遊技球が確変作動領域808へ進入した状態(V入賞した状態)を示している。このタイミングでは、V入賞したことを報知する演出(ここでは、「V」という文字の表示)を行い、大当り遊技の終了後に確変状態となることを示唆している。
同図(a0)に示すタイミングは、大当り遊技の4R目が終了した状態を示しており、V入賞したことを報知する演出を引き続き行っている。
同図(a1)に示すタイミングは、大当り遊技の4R目の終了後に、装飾図柄表示装置208の表示領域において、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を行っている。このタイミングでは、V入賞したことを報知する演出に重ねて、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を表示している。
同図(a2)に示すタイミングは、大当り遊技の5R目が開始した状態を示しており、V入賞したことを報知する演出に重ねて、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を引き続き表示している。
同図(7a)に示すタイミングは、大当り遊技の6R目が開始した状態を示しており、V入賞後のラウンド演出に重ねて、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を引き続き表示している。
同図(10a)に示すタイミングは、大当り遊技が終了する状態を示しており、大当り遊技の終了を報知する演出として大当り終了表示(この例では、「吉宗RUSH突入!!」の文字の表示)に重ねて、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を引き続き表示している。同図(a3)に示すタイミングは、同図(10)に示すタイミングに続く状態であり、大入賞口入賞超過エラーが解除されていない状態を示ている。このように、大入賞口入賞超過エラーが解除されない場合は、大当り終了表示とエラー表示E3を表示したまま停止し、次の特図の図柄変動等は開始されない。
図860は、図813に示す演出表示例の2連チャン目以降の例えば4ラウンド目において、大入賞口入賞超過エラーが発生した場合の演出表示の一例を時系列に示す図である。
同図(1b)は、当り演出を開始した状態を示し、この例では、装飾図柄表示装置208の表示領域において「スーパー吉宗ボーナス」の文字を表示している。
同図(2b)に示すタイミングは、ラウンド演出の実行を開始した状態である。このラウンド演出は、例えば、その演出中にキャラクタ紹介演出表示を実行する演出である。この例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央付近でラウンド演出を行い、表示領域の上方では大当り回数(連荘回数)の表示(ここでは「BONUS×1」の表示)と、獲得球数の表示と、ラウンド表示(ここでは「1R」の表示)を行っている。
同図(b1)に示すタイミングは、3ラウンド目が終了したラウンド演出の実行中の状態である。このタイミングでは、次のラウンド(4R)からアタッカーユニット810が開放することを示唆する表示(この例では「次のラウンドでVアタッカーを狙え」の文字と右下向きの矢印の表示)を行っている。
同図(5b)に示すタイミングは、4ラウンド目が開始したラウンド演出の実行中の状態である。このタイミングでは、アタッカーユニット810が開放中であることを報知する表示(この例では「Vアタッカーを狙え!!」の文字と右下向きの矢印の表示)を行っている。
同図(b2)に示すタイミングは、4ラウンド目が終了した状態を示しており、V入賞したことを報知する演出(ここでは、装飾図柄表示装置208の表示領域における「V」の文字の表示)を行っている。
同図(b3)に示すタイミングは、4ラウンド目の終了後に、装飾図柄表示装置208の表示領域において、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を行っている。このタイミングでは、V入賞したことを報知する演出に重ねて、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を表示している。
同図(b4)に示すタイミングは、5ラウンド目が開始した状態を示しており、V入賞したことを報知する演出に重ねて、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を引き続き表示している。
同図(7b)に示すタイミングは、6ラウンド目が開始した状態を示しており、そうさボタンや曲名などを表示して遊技者に選曲が可能であることを報知する曲セレクト演出が実行されている。この状態でも曲セレクト演出に重ねて、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を引き続き表示している。
同図(7b)に示す曲セレクト演出が行われている状態で同図(b5)に示すように、遊技者が操作ボタン(キー)を操作すると、同図(b6)に示すように表示される(選択可能な)曲が変化する。すなわち、同図(7b)に示す例では、選択可能な曲名として上段に「キセキの宇宙」、下段に「君のカケラ」と表示されているが、キー操作(同図(b5)によって同図(b6)に示すように、選択可能な曲名として上段に「君のカケラ」が移動し、下段に「そこにあるかもしれない」が表示される。また、同図(b6)において決定ボタンを操作すると操作したタイミングから選択された曲が再生されるように構成されていてもよく、次のラウンドから選択された曲が再生されるようにしてもよい。また、決定ボタンを操作しなくても曲を選択可能なラウンドが終了するとラウンドが終了する時点で選択されている曲が次のラウンドから開始されるように構成されていてもよい。また、曲を選択可能なラウンドが終了したときのみ、次のラウンドから再生される曲が決定されるように構成されていてもよい。
なお、大入賞口入賞超過エラーの報知中は、操作手段の操作によって選択された曲(楽曲)がスピーカー120から出力されないように構成されていてもよい。ここで、大入賞口入賞超過エラーのスピーカー120による報知は、エラーが解除されてから30秒間まで継続されるように構成されていてもよいが、エラーが開始されてから一定期間(例えば、30秒間)が経過したら、スピーカー120による報知を終了し、操作手段の操作によって選択された楽曲(なお、操作手段の操作によって選択された楽曲に限らず、背景表示や各種演出(例えば、大当りラウンド等)に対応した楽曲)が出力されるように構成されていてもよいし、エラーが解除されるまで無音状態となるように構成されていてもよい。ここで、表示手段による表示やランプなどの発光手段による表示はエラーが解除されるまで継続されるように構成されているが、スピーカー120による報知と同様であってもよい。また、エラー状態ではないときよりも低い音量で楽曲が出力されるように構成されていてもよい。なお、大入賞口入賞異常エラーの報知時に限らず、図柄変動中や大当り中においても、同図(7b)から同図(b6)に示すような曲セレクト演出が実行できるものであってもよい。
同図(b7)に示すタイミングは、7ラウンド目が開始した状態を示しており、装飾図柄表示装置208の表示領域において、キャラクタ紹介演出(キャラクタ紹介のための切り替え表示(例えば、本を開いた状態の画像と、「キャラクタ紹介」の文字の表示)が開始している。また、この状態でもキャラクタ紹介演出に重ねて、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を引き続き表示している。
同図(b8)に示すタイミングは、最終ラウンドである16ラウンド目が終了した状態を示しており、装飾図柄表示装置208の表示領域において、キャラクタ紹介演出(この例では、キャラクタ「吉宗」の紹介演出)が開始している。また、この状態でもキャラクタ紹介演出に重ねて、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を引き続き表示している。なお、大入賞口入賞超過エラー中にキャラクタ紹介演出が実行されなくてもよい。なお、ラウンド中における演出はキャラクタ紹介演出に限らず、再生されている曲に対応するアニメーションや動画等であってもよい。
このように、入賞口入賞超過エラーが解除されない場合は、複数のラウンド間に亘って大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3が表示される。
同図(10b)に示すタイミングは、大当り遊技が終了した状態を示しており、大当り終了表示(ここでは、「吉宗RUSH継続!!」という文字)を表示し、これに重ねて大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3を引き続き表示している。なお、大当り中に選択された曲が、大当り終了後にそのまま再生されるように構成されていてもよい。
このように、本実施形態のぱちんこ機100は、各ラウンド毎に大入賞口入賞超過エラーを検出し、当該エラーが発生し、当該エラーが解除されない場合には、主制御部300は、大当り(大当り遊技)が終了しても図柄変動制御を開始しないように構成している。そして図860に示す例では、最終ラウンドである16ラウンドでも大入賞口入賞超過エラーを検出した場合(16ラウンドでも大入賞口入賞超過エラーが解除されていなかった場合)、同図(b8)の状態で表示が停止し、主制御部300は図柄変動制御を開始しない(主制御部300は、保留されている特図(特図1または特図2)の図柄変動の制御を開始しない)。
ここで、「大当り遊技が終了した状態」について、図858のタイミングチャートを参照して更に説明すると、タイミング(17)において大入賞口入賞超過エラーの判定を行い、入球数と排出数が一致しない場合(入球数>排出数の場合)、大入賞口入賞超過エラーである(当該エラーが継続している)と判定し、特電役2が作動状態から未作動状態に立ち下がり、大当り遊技が終了した状態が図860(b8)に対応する。つまりこの状態では、特図の変動が停止した状態が継続しており、主制御部300は図柄変動制御を行っていない。
このように、本実施形態の図814〜図840を用いて説明した処理フローにおいて「大当り遊技が終了した状態」とは、主制御部300側において、大当り遊技が終了した状態であるといえる。
なお、図858のタイミングチャートのタイミング(17)で特電役2が作動状態から未作動状態に立ち下がった場合であっても、主制御部300における大当り遊技が終了していないとすることもできる。例えば、図835に示す残存球検出処理のステップS1701の判定で「No」の場合、図858のタイミングチャートではタイミング(17)で特電役2が作動状態から未作動状態に立ち下がった状態となるが、ステップS1703の前に、大入賞口入賞超過エラー中であるか否かを判定し、大入賞口入賞超過エラーが発生していた場合には、処理を終了するようにすると、大入賞口入賞超過エラーが発生していた場合には、特電役作動終了状態にならず、残存球検出状態のままとなる。また、ステップS1705の後に大入賞口入賞超過エラー中であるか否かを判定し、大入賞口入賞超過エラーが発生していた場合には、処理を終了するようにした場合であっても、大入賞口入賞超過エラーが発生していた場合には処理を終了する。一方、図823に示す特図状態更新処理のステップS705においても大入賞口入賞超過エラーを判定しているため、特図状態更新処理において、大入賞口入賞超過エラーと判定された場合も、主制御部300は大当り遊技の終了で図柄変動制御を行わないようにすることができる。つまり、図837の当り終了表示ウエイト処理のステップS1907の前に大入賞口入賞超過エラー中であるか否かを判定し、大入賞口入賞超過エラーが発生していた場合には、処理を終了するようにすることで、特図処理状態が「変動待ち状態」に設定されないため、主制御部300として大当り遊技が終了していない状態とすることができる。一方で、例えば、当り終了表示ウエイト処理のステップS1907の後に大入賞口入賞超過エラーを判定することで、特図処理状態は「変動待ち状態」に設定されるため、大当りが終了した状態とすることができる。
また、本実施形態における「大当りが終了する」とは、大当り中に出力される外部端子板信号がオフとなったとき、または、役物連続作動装置がオフになったときであってもよい。また、本実施形態における「大当りが終了する」とは、大当り終了後が時短または確変の場合には、普図低確率状態(大当り中)が普図高確率状態となった場合であってもよく、特図低確率状態(大当り中)が特図高確率状態となった場合であってもよい。また、大当り終了後に左打ちとなる機種の場合は、右打ちを報知する報知手段が右打ちの報知を終了した場合(例えば、右打ちランプが点灯状態から消灯状態となった場合)であってもよい。
図861は、図860の変形例を示す図である。図861(b7−2)は、図860(b7)に続くタイミングを示しており、例えば、7ラウンド目において、キャラクタ紹介演出(キャラクタ紹介のための切り替え表示)に重ねて大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3が表示されている場合において、大入賞口入賞超過エラーが解除された場合には、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3は非表示となる。この場合、キャラクタ紹介演出(キャラクタ紹介のための切り替え表示)は引き続き表示され、以降は通常の演出表示が実行される。すなわち、同図(10b)に示すように、大当りが終了した場合に大当り終了表示(ここでは、「吉宗RUSH継続!!」という文字)が表示され、次回の装飾図柄の変動表示が実行される。
また、図861(b7−3)は、図860(b7)に続くタイミングを示しており、例えば、7ラウンド目において、キャラクタ紹介演出(キャラクタ紹介のための切り替え表示)に重ねて大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3が表示されている場合において、QRコード(登録商標)を表示可能としても良い。この例では、図861(b7−3)に示すようにQRコード(登録商標)の表示を示唆する報知(この例では、装飾図柄表示装置208の表示領域の下方に「チャンスボタンを操作で、QRコード(登録商標)の表示コードを表示」の文字の表示)を行い、遊技者がチャンスボタン136を操作すると、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下方にQRコード(登録商標)を表示する。この場合も、大入賞口入賞超過エラーが発生している(解除されていない)場合は、大入賞口入賞超過エラーを報知するエラー表示E3の表示を継続する。なお、この場合、他の操作(例えば、音量調整、輝度調整、曲変更、選択演出用画像の変更の設定操作など)ができるようにしてもよく、当該設定操作ができないようにしてもよい。
図862は、2つの大入賞口(第1のアタッカー802、第2のアタッカー804)を有するぱちんこ機100において、大入賞口入賞超過エラーが発生した場合の、特図の変動/停止の状態、役物連続作動装置および条件装置の作動/未作動の状態、大入賞口2ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、特別電動役物(特電役2)の作動/未作動の状態、特電役2の作動中信号(試験用)の作動/未作動の状態、特電役2入賞検出タイマの設定/未設定の状態、第2のアタッカー804に設けられた球検出センサ320(カウントスイッチSW2)の有効/無効の状態、確変領域ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、確変領域の有効/無効の状態、大入賞口1ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、特別電動役物(特電役1)の作動/未作動の状態、特電役1の作動中信号(試験用)の作動/未作動の状態、特電役1入賞検出タイマの設定/未設定の状態、第1のアタッカー802に設けられた球検出センサ320(カウントスイッチSW1)の有効/無効の状態、大入賞口入賞超過エラーフラグ、セキュリティ情報信号および第1副制御部400における大入賞口入賞超過エラー報知のタイミングチャートの他の一例である。この例では、大当り遊技中のあるラウンド(タイミング(2)からタイミング(4)の間)において、大入賞口入賞超過エラーが検出されるものとする。
同図に示すように、例えば、あるタイミング(1)において、役物連続作動装置及び条件装置及びが未作動状態から作動状態となり、大当り遊技が開始される。
そして、大当り遊技中のタイミング(2)において、特電役2が未作動状態から作動状態となる。なお、本実施形態では、特電役1と特電役2とが同時に作動することはない。そして、このタイミングで、大入賞口2ソレノイドも駆動(開放)して第2のアタッカー804が開放状態となる。また、カウントスイッチSW2は、特電役2が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、第2のアタッカー804に入球した遊技球がカウントスイッチSW2を通過したときにこれを有効に検出し、第2のアタッカー804へ有効に入賞したものと取り扱うことができるようになる。
また、このタイミング(2)において特電役2作動中信号(試験用)も作動状態となり、確変領域ソレノイドが駆動(開放)して確変領域が無効状態から有効状態となる。
第2のアタッカー804が開放状態となった後のタイミング(3)において、特電役1入賞検出タイマが設定状態から未設定状態となり、カウントスイッチSW1が有効状態から無効状態となる。このように、本実施形態では、第2のアタッカー804が開放状態となった後において特電役1入賞検出タイマによって設定された期間(タイミング(3))が経過するまではカウントスイッチSW1が有効状態となっているので、第2のアタッカー804が開放状態となっているときに前のラウンドで第1のアタッカー802に入球した遊技球がカウントスイッチSW1を通過して入賞と検出される場合がある。なお、カウントスイッチSW2は、ラウンドが開始して最初に第2のアタッカー804が開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態になるようにしてもよい。
その後、第2のアタッカー804への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミング(4)で大入賞口2ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第2のアタッカー804が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(例えば20ms)が設定されるとともに、第2のアタッカー804に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。本実施形態では、この特電役2入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役2が非作動状態となった後もカウントスイッチSW2が有効な状態に維持される。なお、特電役2は、第2のアタッカー804が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(例えば100ms)が経過するまでは作動状態となっている。
タイミング(5)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役2が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定され、確変領域ソレノイドが駆動を停止(閉鎖)する。なお、この例では、確変領域ソレノイドは、タイミング(2)から例えばタイミング(3)の間において開放状態→閉鎖状態→開放状態となっており、この間、確変領域は、有効状態が継続している。
また、この例では、タイミング(2)からタイミング(3)の間において、大入賞口入賞超過エラーが検出されており、タイミング(5)において大入賞口入賞超過エラーフラグがオンとなり、同時にセキュリティ情報信号がオンとなる。
タイミング(6)は、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーのエラー報知が開始されたタイミングである。
タイミング(7)は、タイミング(5)において設定された特電役作動遅延タイマの期間が経過して次のラウンドが開始され、特電役1が未作動状態から作動状態となったタイミングである。このタイミングで、大入賞口1ソレノイドも駆動して第1のアタッカー802が開放状態となり、カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。また、この例ではこのタイミング(7)において、特電役1作動中信号(試験用)も未作動状態から作動状態となる。
タイミング(a)は、タイミング(5)において特電役2が未作動状態となった後に、特電役2作動中信号(試験用)が作動状態から未作動状態となるタイミングである。この例では、タイミング(4)にて設定される特電役作動間隔タイマが例えば20msと短いため(図858に示すタイミングチャートにおける特電役作動間隔タイマは例えば100ms)、信号の取りこぼしを防ぐために、第2可変入賞口(第2のアタッカー)235が閉鎖した後に所定の期間(例えば2秒)、特電役2作動中信号に試験用信号を上乗せして出力する(図821および図822に示す確変領域関連設定処理のステップS637参照)。
これにより、特電役2が未作動となるタイミング(5)に遅れて、タイミング(a)において特電役2作動中信号(試験用)が未作動状態となり、これに合わせて確変領域が有効状態から無効状態となる。
第1のアタッカー802が開放状態となった後のタイミング(8)において、特電役2入賞検出タイマが設定状態から未設定状態となり、カウントスイッチSW2が有効状態から無効状態となる。このように、本実施形態では、第1のアタッカー802が開放状態となった後において特電役2入賞検出タイマによって設定された期間(タイミング(8))が経過するまではカウントスイッチSW1が有効状態となっているので、第1のアタッカー802が開放状態となっているときに前のラウンドで第2のアタッカー804に入球した遊技球がカウントスイッチSW2を通過して入賞と検出される場合がある。
なお、第1のアタッカー802と第2のアタッカー804とで同じ特電役作動データ(「特電役作動データ1」)を使用すると、第1のアタッカー802の開放時間と第2のアタッカー804の開放時間とが同じ時間となる。また、第1のアタッカー802と第2のアタッカー804とでそれぞれ異なる特電役作動データを設定するようにして、それぞれの開放時間を異ならせても良いし、第1のアタッカー802及び第2のアタッカー804のうち、いずれか一方でのみ使用される特電役作動データが用意されていてもよい。
その後、第1のアタッカー802への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミング(9)で大入賞口1ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第1のアタッカー802が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(例えば20ms)が設定されるとともに、第1のアタッカー802に係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。本実施形態では、この特電役1入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役1が非作動状態となった後もカウントスイッチSW1が有効な状態に維持される。なお、特電役1は、第1のアタッカー802が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(例えば20ms)が経過するまでは作動状態となっている。
タイミング(10)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役1が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定される。
タイミング(11)は、タイミング(10)において設定された特電役作動遅延タイマの期間が経過して次のラウンドが開始され、特電役2が未作動状態から作動状態となったタイミングである。このタイミングで、大入賞口2ソレノイドも駆動して第2可変入賞口234が開放状態となり、特電役2作動中信号(試験用)も未作動状態から作動状態となり、カウントスイッチSW2は、無効状態から有効状態となる。
タイミング(b)は、タイミング(10)において特電役1が未作動状態となった後に、特電役1作動中信号(試験用)が作動状態から未作動状態となるタイミングである。この例では、タイミング(9)にて設定される特電役作動間隔タイマが例えば20msと短いため(図858に示すタイミングチャートにおける特電役作動間隔タイマは例えば100ms)、信号の取りこぼしを防ぐために、第1可変入賞口(第1のアタッカー)234が閉鎖した後に所定の期間(例えば2秒)、特電役1作動中信号に試験用信号を上乗せして出力する(図821および図822に示す確変領域関連設定処理のステップS637参照)。
これにより、特電役1が未作動となるタイミング(10)に遅れて、タイミング(b)において特電役1作動中信号(試験用)が未作動状態となる。
第2のアタッカー804が開放状態となった後のタイミング(12)において、特電役1入賞検出タイマが設定状態から未設定状態となり、カウントスイッチSW1が有効状態から無効状態となる。
その後、第2のアタッカー804への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミング(13)において大入賞口2ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第2のアタッカー804が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(例え20ms)が設定されるとともに、第2のアタッカー804に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。
タイミング(14)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役2が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定される。
タイミング(15)は、タイミング(14)において設定された特電役作動遅延タイマの期間が経過して次のラウンドが開始され、特電役1が未作動状態から作動状態となったタイミングである。このタイミングで、大入賞口1ソレノイドも駆動して第1のアタッカー802が開放状態となり、カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。また、特電役1作動中信号(試験用)もこのタイミングで未作動状態から作動状態となる。
図863は、2つの大入賞口(第1のアタッカー802、第2のアタッカー804を有するぱちんこ機100において、大入賞口入賞超過エラーが発生した場合の、特図の変動/停止の状態、役物連続作動装置および条件装置の作動/未作動の状態、大入賞口2ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、特別電動役物(特電役2)の作動/未作動の状態、特電役2の作動中信号(試験用)の作動/未作動の状態、特電役2入賞検出タイマの設定/未設定の状態、第2のアタッカー804に設けられた球検出センサ320(カウントスイッチSW2)の有効/無効の状態、確変領域ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、確変領域の有効/無効の状態、大入賞口1ソレノイドの駆動(開放)/停止(閉鎖)の状態、特別電動役物(特電役1)の作動/未作動の状態、特電役1の作動中信号(試験用)の作動/未作動の状態、特電役1入賞検出タイマの設定/未設定の状態、第1のアタッカー802に設けられた球検出センサ320(カウントスイッチSW1)の有効/無効の状態、大入賞口入賞超過エラーフラグ、セキュリティ情報信号および第1副制御部400における大入賞口入賞超過エラー報知のタイミングチャートの他の一例である。ここでは、同じアタッカー(例えば、第2のアタッカー804)が開放されるタイミングが短い場合について説明する。また、この例では、大当り遊技中のあるラウンド(タイミング(2)からタイミング(4)の間)において、大入賞口入賞超過エラーが検出されるものとする。
同図に示すように、例えば、あるタイミング(1)において、役物連続作動装置及び条件装置及びが未作動状態から作動状態となり、大当り遊技が開始される。
そして、大当り遊技中のタイミング(2)において、特電役2が未作動状態から作動状態となる。なお、本実施形態では、特電役1と特電役2とが同時に作動することはない。そして、このタイミングで、大入賞口2ソレノイドも駆動(開放)して第2のアタッカー804が開放状態となる。また、カウントスイッチSW2は、特電役2が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。これにより、第2のアタッカー804に入球した遊技球がカウントスイッチSW2を通過したときにこれを有効に検出し、第2のアタッカー804へ有効に入賞したものと取り扱うことができるようになる。
また、このタイミング(2)において特電役2作動中信号(試験用)も作動状態となり、確変領域ソレノイドが駆動(開放)して確変領域が無効状態から有効状態となる。
第2のアタッカー804が開放状態となった後のタイミング(3)において、特電役1入賞検出タイマが設定状態から未設定状態となり、カウントスイッチSW1が有効状態から無効状態となる。このように、本実施形態では、第2のアタッカー804が開放状態となった後において特電役1入賞検出タイマによって設定された期間(タイミング(3))が経過するまではカウントスイッチSW1が有効状態となっているので、第2のアタッカー804が開放状態となっているときに前のラウンドで第1のアタッカー802に入球した遊技球がカウントスイッチSW1を通過して入賞と検出される場合がある。なお、カウントスイッチSW2は、ラウンドが開始して最初に第2のアタッカー804が開放状態となるタイミングで無効状態から有効状態になるようにしてもよい。
その後、第2のアタッカー804への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミング(4)で大入賞口2ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第2のアタッカー804が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(残存球を検出するための期間を設定するタイマ、例えば20ms)が設定されるとともに、第2のアタッカー804に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。本実施形態では、この特電役2入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役2が非作動状態となった後もカウントスイッチSW2が有効な状態に維持される。なお、特電役2は、第2のアタッカー804が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(例えば20ms)が経過するまでは作動状態となっている。
タイミング(5)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役2が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定され、確変領域ソレノイドが駆動を停止する。なお、この例では、確変領域ソレノイドは、タイミング(2)から例えばタイミング(3)の間において開放状態→閉鎖状態→開放状態となっており、この間、確変領域は、有効状態が継続している。
また、この例では、タイミング(2)からタイミング(3)の間において、大入賞口入賞超過エラーが検出されており、タイミング(5)において大入賞口入賞超過エラーフラグがオンとなり、同時にセキュリティ情報信号がオンとなる。
タイミング(6)は、第1副制御部400による大入賞口入賞超過エラーのエラー報知が開始されたタイミングである。
タイミング(7)は、タイミング(5)において設定された特電役作動遅延タイマの期間が経過して次のラウンドが開始され、特電役1が未作動状態から作動状態となったタイミングである。このタイミングで、大入賞口1ソレノイドも駆動して第1のアタッカー802が開放状態となり、特電役1作動中信号(試験用)も未作動状態から作動状態となり、カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。
その後、第1のアタッカー802への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミング(9)で大入賞口1ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第1のアタッカー802が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(例えば20ms)が設定されるとともに、第1のアタッカー802に係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。本実施形態では、この特電役1入賞検出タイマが設定されている状態では、特電役1が非作動状態となった後もカウントスイッチSW1が有効な状態に維持される。なお、特電役1は、第1のアタッカー802が閉鎖状態となった後も、ラウンドが終了するまで、すなわち、特電役作動間隔タイマによって設定された期間(例えば20ms)が経過するまでは作動状態となっている。
タイミング(10)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役1が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定される。
タイミング(11)は、タイミング(10)において設定された特電役作動遅延タイマの期間が経過して次のラウンドが開始され、特電役2が未作動状態から作動状態となったタイミングである。このタイミングで、大入賞口2ソレノイドも駆動して第2可変入賞口234が開放状態となる。
この例では、大入賞口1ソレノイドの開放時間(タイミング(7)〜タイミング(9)の期間)が短く、同じアタッカー(第2のアタッカー804)のラウンドインターバル(タイミング(5)〜タイミング(11)の期間)が短い。
このような場合において、図862のタイミングチャートで説明したように特電役2作動中信号に試験用信号を上乗せして出力するようにすると、不具合が生じる場合がある。つまり、タイミング(4)にて設定される特電役作動間隔タイマが例えば20msと短い場合は、信号の取りこぼしを防ぐために、第2可変入賞口(第2のアタッカー)235が閉鎖した後に所定の期間、特電役2作動中信号に試験用信号を上乗せして出力することが望ましいが、同じアタッカー(第2のアタッカー804)のラウンドインターバル(タイミング(5)〜タイミング(11)の期間)が短いと、後から開放される第2のアタッカー804の開放中に、特電役2作動中信号が非作動状態となってしまう場合がある。具体的には、本来、特電役2が未作動となるタイミング(5)で同時に未作動となる特電役2作動中信号(図858参照)に試験用信号を、図862にて説明したように例えば2秒間上乗せしたと仮定すると、特電役作業中信号(試験用)は、図863のタイミング(a)にて作動状態から未作動状態となる。つまり、タイミング(11)から開放される第2のアタッカー804が開放されているにもかかわらず、特電役作業中信号(試験用)は未作動状態となってしまう。これを防ぐために、図831のステップS1421において試験信号出力タイマを0とし、特電役2作動中信号(試験用)の出力期間を延長させて、第2のアタッカー804の開放中に、特電役2作動中信号が非作動状態とならないようにしている。
またこの例では、タイミング(11)において、特電役2入賞検出タイマは設定された時間が経過し、終了する。これは、タイミング(11)において第2のアタッカー804が開放するラウンドが開始する(特電役2が未作動状態から作動状態になる)ため、強制的に0を設定し、終了させているものである(図831のステップS1423参照)。
タイミング(b)は、タイミング(10)において特電役1が未作動状態となった後に、特電役1作動中信号(試験用)が作動状態から未作動状態となるタイミングである。この例では、タイミング(9)にて設定される特電役作動間隔タイマが例えば20msと短いため、信号の取りこぼしを防ぐために、第1可変入賞口(第1のアタッカー)234が閉鎖した後に所定の期間(例えば2秒)、特電役1作動中信号に試験用信号を上乗せして出力する(図821および図822に示す確変領域関連設定処理のステップS637参照)。
これにより、特電役1が未作動となるタイミング(10)に遅れて、タイミング(b)において特電役1作動中信号(試験用)が未作動状態となる。第2のアタッカー804が開放状態となった後のタイミング(12)において、特電役1入賞検出タイマが設定状態から未設定状態となり、カウントスイッチSW1が有効状態から無効状態となる。
その後、第2のアタッカー804への上述した最大入賞数の遊技球の入賞、又は、設定された特電役作動データによって設定される開放タイマが経過すると、タイミング(13)において大入賞口2ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第2のアタッカー804が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(例えば20ms)が設定されるとともに、第2のアタッカー804に係る特電役入賞検出タイマ(特電役2入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。
タイミング(14)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役2が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定される。
タイミング(15)は、タイミング(14)において設定された特電役作動遅延タイマの期間が経過して次のラウンドが開始され、特電役1が未作動状態から作動状態となったタイミングである。このタイミングで、大入賞口1ソレノイドも駆動して第1のアタッカー802が開放状態となり、特電役1作動中信号(試験用)も未作動状態から作動状態となり、カウントスイッチSW1は、特電役1が作動状態となるタイミングで無効状態から有効状態となる。
タイミング(20)は、タイミング(13)で設定された特電役2信号出力タイマが0となり、特電役2作動中信号(試験用)が作動状態から未作動状態となるタイミングである。また、このタイミングで確変領域も有効状態から無効状態となる。この例では、タイミング(13)〜タイミング(20)の期間は、大入賞口2ソレノイドが閉鎖状態(第2のアタッカー804が閉鎖状態)であるにもかかわらず、確変領域は有効状態となっている期間である。また、この場合の確変領域は、タイミング(2)からタイミング(20)の期間において、3つのラウンドに亘って有効状態が継続している。
タイミング(21)では、特電役2入賞検出タイマは設定された時間が経過して終了し、カウントスイッチSW2が有効状態から無効状態となる。タイミング(22)では、大入賞口1ソレノイドの駆動が停止(閉鎖)して第1のアタッカー802が閉鎖状態となる。このとき、特電役作動間隔タイマ(例えば20ms)が設定されるとともに、第1のアタッカー802に係る特電役入賞検出タイマ(特電役1入賞検出タイマ)に所定時間(例えば、3秒)が設定される。
タイミング(23)は、特電役作動間隔タイマによって設定された期間が経過して特電役1が作動状態から未作動状態になり、当該ラウンドが終了するタイミングである。このタイミングで特電役作動遅延タイマが設定される。
なお、図853〜図863に示す実施形態において、主制御部300が第二のエラー(例えば、大入賞口排出超過エラー)が発生したと検出した場合であっても、大当り遊技が終了した後には、特図の変動制御(特図1または特図2の変動遊技)を開始する。なお、主制御部300が第二のエラー(例えば、大入賞口排出超過エラー)が発生したと検出した場合であって、大当り遊技が終了した後には、特図の変動制御(特図1または特図2の変動遊技)を開始しない場合があってもよい。
また、ぱちんこ機100は、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235にそれぞれカウントスイッチSWおよびアウトスイッチSOを備え、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235が交互に開放、閉鎖の動作を行うものであって、第1可変入賞口234及び第2可変入賞口235のうちの開放する可変入賞口に対応するカウントスイッチ(いずれか一方)だけが受付可能に設定されるものであってもよい。
また、本実施形態には、以下の変形例も適用可能である。例えば、図856(f4)で示したように、導光板によって模様が表示される場合、その模様が複数であってもよい。例えば、導光板に向かって発光する照射手段(例えば、LED)の位置で異なる模様が表示されるようにしてもよい。具体的には、例えば、上に配置されたLEDからの照射で模様Aが表示され、左に配置されたLEDからの発光で模様Bが表示されるなどである。
また、装飾図柄表示装置208および/または液晶表示装置Dは、回転、振動、移動などの動作を行うものであってもよい。また、装飾図柄表示装置208は、上記の実施形態において説明した各エラー中に動作するものであってもよく、その場合例えば、図855(b3−2α)の演出可動体224と同様に、例えば大入賞口入賞超過エラーの報知を行う際に、演出可動手段として装飾図柄表示装置208を動作させるようにしてもよい。また、液晶表示装置Dは、複数(例えば、2個、3個…)設けられていてもよい。ここで、液晶表示装置Dが複数設けられている場合、複数の液晶表示装置Dのうちの一の液晶表示装置のみが動作可能に構成され、複数の液晶表示装置Dのうちの他の一または複数の液晶表示装置は動作不能(固定されている)に構成されていてもよいし、複数の液晶表示装置Dのうちの一または複数の液晶表示装置Dが動作可能に構成され、複数の液晶表示装置Dのうちの他の一部の液晶表示装置が動作不能(固定されている)に構成されていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208および/または液晶表示装置Dは、動作不能に構成されていてもよい。
また、本実施形態の演出可動手段(例えば、演出可動体224)は、演出可動手段の動作中にエラーが発生した場合も当該演出可動手段の動作を継続してもよいが、動作を中断して初期位置に戻るようにしてもよい。また、エラーの種類によって、エラーの発生時に演出可動手段が初期位置に戻るエラーと、エラーの発生時に演出可動手段が初期位置に戻らないエラーがあってもよい。初期位置に戻るエラーの例としては、磁気(磁石)検知エラーなどの遊技制御を停止するエラーがあり、初期位置に戻らないエラーの例として、は皿満タンエラーが挙げられるが、それに限らない。ここで、「遊技制御を停止する」とは、例えば、主制御部300が入賞や当否に関連する処理を実行していないことをいい、具体例として、図817に示す主制御部タイマ割り込み処理のタイマ更新処理(ステップS311)から出力管理処理(ステップS337)をスキップしている場合をいう。
また、初期位置に戻るエラーの他の例としては、磁界(電波)検知エラー、大入賞口排出超過エラー、大入賞口入賞超過エラー、デカ玉ゴトエラー、スイッチ(センサ)未接続エラー、スイッチ(センサ)レベル異常エラー、入賞率(一般入賞口、始動口2(電チュー)、大入賞口(アタッカー))異常エラー、衝撃異常エラー、ソレノイド異常エラー、皿満タンエラー(下受け皿満タンエラー、下皿満タンエラー、上皿満タンエラー)、払出数不足エラー、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラー、CRユニット通信エラー、主制御通信エラー(主制御部300からの通信確認コマンドが所定時間(本例では1000ms)、受信できなかった場合のエラー)、CRユニット未接続エラー、ガラス枠開放エラー、内枠開放エラー、扉開放エラー、外部クロック異常エラー、衝撃センサエラー、衝撃警告、打ち方警告などのいずれかであってもよい。
また、初期位置に戻らないエラーの他の例としては、磁気(磁石)検知エラー、磁界(電波)検知エラー、大入賞口排出超過エラー、大入賞口入賞超過エラー、デカ玉ゴトエラー、スイッチ(センサ)未接続エラー、スイッチ(センサ)レベル異常エラー、入賞率(一般入賞口、始動口2(電チュー)、大入賞口(アタッカー))異常エラー、衝撃異常エラー、ソレノイド異常エラー、払出数不足エラー、払出個数スイッチエラー、不正払出エラー、払出超過エラー、CRユニット通信エラー、主制御通信エラー(主制御部300からの通信確認コマンドが所定時間(本例では1000ms)、受信できなかった場合のエラー)、CRユニット未接続エラー、ガラス枠開放エラー、内枠開放エラー、扉開放エラー、外部クロック異常エラー、衝撃センサエラー、衝撃警告、打ち方警告などのいずれかであってもよい。
また遊技盤200に設けられる演出可動手段(例えば、演出可動体224)の変形例として、枠側(前面枠扉106)に設けた演出可動手段であってもよく、その演出可動手段により、先読み予告や当該変動の予告を行うように構成されていてもよい。演出可動手段は、操作手段ユニットの一部であってもよい。その場合、演出可動手段は、操作を行う部分(例えば、ボタンやレバー)であってもよく、上述のエラー報知時の演出可動手段の動作(例えば、図855(b3−2α)の演出可動体224の動作)の変形例として、ボタンやレバーが振動したり、突出したり、凹んだり、回転したり等の動作をしてもよい。これらの動作は、先読み予告やと当該変動の予告、一斉演出(RTC演出)やデモ演出などの各種演出で行ってもよい。
また、上記の実施形態では、保留アイコンによって保留の数を表示したがこれに限らず、LED等の発光手段の点灯により保留が表示されるように構成されていてもよい。その場合、発光手段の色により先読み予告を行ったり、特図種別(特図1、2)を分けて表示するように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態に記載したエラー中も一般入賞口、始動口、アタッカーへの入球に応じた演出(例えば、入賞音の出力、ランプの点灯、液晶による表示)を行ってもよいが、エラー中は、一般入賞口、始動口、アタッカーへの入球に応じた演出の一部または全部を行わないように構成していてもよい。ここで、「一般入賞口、始動口、アタッカーへの入球に応じた演出」とは、大当り中の場合は、払出数表示(例えば、図853(4)のポイント(pt)表示)、装飾図柄表示装置208その他の表示装置による演出、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214および普図表示装置210やその他の7セグメント表示装置による演出、普通図柄保留ランプ216、第1特別図柄保留ランプ218および第2特別図柄保留ランプ220やその他のランプ(LED)の色や発光パターンなどによる演出や、オーバー入賞報知(音やランプ、装飾図柄表示装置208その他の表示装置による表示)などである。なお、オーバー入賞報知演出の場合は、音を出力しないようにしてもよいし、エラー用の音や発光パターンを出力するようにしてもよい。また「一般入賞口、始動口、アタッカーへの入球に応じた演出」とは、大当り終了後であれば、始動口や一般入賞口の入賞に応じた報知((音やランプ、装飾図柄表示装置208その他の表示装置による表示)などである。なお、上記の演出の全てを搭載していてもよく、いずれか一部を搭載していてもよい。
以上説明したように、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、アタッカー(例えば、第1のアタッカー802、第2のアタッカー804、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)と、主制御手段(例えば、主制御部300)とを備えた遊技台であって、前記アタッカーは、入球センサ(例えば、球検出センサ320、カウントスイッチSW1、カウントスイッチSW2)が設けられたアタッカーであり、前記入球センサとは、遊技球の入球に応じて入球信号を出力可能なセンサであり、前記アタッカーは、排出センサ(例えば、球検出センサ320、アウトスイッチSO,SO1、SO2・・・)が設けられたアタッカーであり、前記排出センサとは、遊技球の排出に応じて排出信号を出力可能なセンサであり、前記主制御手段は、複数種類のエラーを判定する制御を実行可能な手段であり、前記複数種類のエラーのうちの一の種類のエラーは、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)であり、前記第一のエラーとは、前記アタッカーに入球した遊技球の数(以下、「入球数」という。)が、該アタッカーから排出された遊技球の数(以下、「排出数」)よりも多いことを示すエラーのことであり、前記主制御手段は、図柄の変動制御(以下、「図柄変動制御(例えば、図828に示す図柄変動中処理、または図825(a)に示す特図関連抽選処理と図828に示す図柄変動中処理および図829に示す特図表示確定ウエイト処理)」という。)を実行可能な手段であり、前記図柄変動制御とは、図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)において、図柄の変動表示を行わせる制御のことであり、前記主制御手段は、大当りが終了した場合に、前記図柄変動制御を開始する手段であり、前記主制御手段は、前記第一のエラーの発生中に前記図柄変動制御を開始しない手段である、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、主制御手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
すなわち、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生していることを店員や遊技者が気づきやすくすることができる場合がある。
また、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)の発生中は図柄変動制御が開始されず、遊技者が遊技できない状態となるので、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)の解除を店員が確実に行うことができ、メンテナンス性を向上させることができる場合がある。
なお、上記の実施形態における「大入賞口入賞超過エラー」の記載は、「大入賞口入出球不一致エラー」と読み替えることもできる。
また、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、液晶表示装置D)を備え、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、大当り終了表示(例えば、図853(10)の表示、図854(10a)〜図854(12a)の表示など)であり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、装飾図柄の変動表示(以下、「図柄変動表示(例えば、図855(16a)で下向き矢印で示す表示)」という。)であり、前記大当り終了表示が表示された後に、前記図柄変動表示が表示される場合があり、前記第一のエラーの発生中に大当りが終了しても、前記図柄変動表示を開始せず、前記大当り終了表示を継続して表示するように構成されている、ものであってもよい。
このような構成によれば、大当りが終了しても大当り終了表示(画面)がそのまま表示されるので、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生していることに気づきやすくすることができる場合がある。
ここで、本実施形態における装飾図柄の変動表示(図柄変動表示)の開始タイミングは、第1副制御部400が、主制御部300から図柄変動開始コマンドを受信したタイミング、または装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの少なくともいずれかにおいて装飾図柄が変動を開始した(表示上、動き出した)タイミング、または装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて装飾図柄が変動を開始した(表示上、動き出した)タイミングをいう。また、装飾図柄の変動表示(図柄変動表示)の終了タイミングは、第1副制御部400が、主制御部300から図柄変動停止コマンドを受信したタイミング、または装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの少なくともいずれかにおいて装飾図柄が変動を停止した(表示上、停止した)タイミング、または装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて装飾図柄が変動を停止した(表示上、停止した)タイミングをいう。
なお、大当り終了表示を行っている場合に、音量や光量(輝度)の設定変更ができるようにしてもよく、設定変更ができないようにしてもよい。
また、大当り終了表示を行っている場合に、演出モードの選択ができるようにしてもよく、演出モードの選択ができないようにしてもよい。
また、大当り終了表示を行っている場合に、ワイプなどによって一斉演出やRTC演出を実行してもよいし、一斉演出やRTC演出を実行しなくてもよい。なお、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)発生中に一斉演出が開始された場合、一斉演出を全面やワイプで表示してもよいが、スピーカー120からは一斉演出音が出力されないようにしてもよい(一斉演出でBGMや効果音が出力されない機種は除く)。
また、大当り終了表示を行っている場合に、普図に関する演出を実行してもよいし、実行しなくてもよい。
また、ユーザーモードが設定可能な場合において、大当り終了表示を行っている場合に、特典の付与に関する演出を行ってもよい。ここで、ユーザーモードとは、遊技者が任意に設定可能なモードであり、ユーザーモードの設定が開始されてから終了するまでの間に行われた遊技の情報(変動回数、大当り回数、予め設定されたミッション(例えば、ミッション達成条件として連荘回数、大当り回数、変動回数等や特定のスーパーリーチや特定の予告の発生、特定の時間帯に遊技することなどが挙げられる))を達成すると、特典の付与(特典の付与に関する演出の例として、ユーザーレベルを上げるための経験値の付与や、遊技者によって選択(カスタマイズ)可能な演出(例えば、遊技のナビゲーションや予告を行うキャラクタ、各種演出表示(保留アイコン、背景表示、保留アイコンを表示する保留枠)や図柄変動中や大当り中に出力される楽曲やゲーム性(例えば、大当り確定の演出報知(一発告知やプレミア演出)や特定の演出(例えば、操作手段の動作や演出可動手段の動作、当該変動および/または先読み予告として発生すると大当りとなる可能性が高い予告演出)を発生しやすくするモードなど))がされるモードのことである。なお、ユーザーレベルの上昇に対応して、特典の付与がされるように構成されていてもよい。
また、前記第一のエラーの発生中に先読み予告(例えば、図854(11a)の「大盤振舞じゃ!」の文字などによる先読み予告)が行われる場合があるように構成されている、ものであってもよい。
このような構成によれば、先読み予告が行われているにも関わらず、大当り終了表示が継続して表示されているので、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)を解除しなければ、次の遊技に進めないことを遊技者に気づきやすくさせることができる場合がある。
また、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生している場合には、先読み予告が表示されている画面で停止してもよく、それ以外の画面(例えば、プリペイドカードの取り忘れの注意喚起の報知を表示している画面や、ロゴ(メーカーロゴ)画面など)で停止してもよい。なお、注意喚起の報知(以下、「注意喚起報知」という。)は、「プリペイドカードの取り忘れ」に関するものに限らない。
ここで注意喚起報知とは、遊技の利益には直接的には無関係な事項について遊技者に注意を喚起する報知のことである。遊技の利益には遊技者に利益として付与される賞球およびそれに関する情報が含まれる。注意喚起報知の内容は遊技の利益に直結しないため、遊技者が注意喚起報知を無視したり注意喚起報知に従わない場合でも遊技の利益に影響はない。但し、注意喚起報知は、遊技の利益以外の遊技者の利益に影響を及ぼす可能性のある、例えば身体的、精神的、あるいは金銭的なものを含む。
なお、遊技者に利益として付与されるものは上述の賞球(所謂ぱちんこ球)に限るものではなく、例えばメダル等であってもよい。また、必ずしも賞球やメダル等の実物が遊技者に付与される必要は無く、例えば先ず電子的に利益が遊技者に付与され、当該電子的な利益を遊技者が遊技に用いたり、実物の賞球に変換できてもよい。もちろん遊技者に実物が付与されず、遊技者が電子的な利益を景品に交換できてもよい。また、遊技に関係する利益としては、当該利益を用いて、遊技台で再度遊技を行うことができるものと規定してもよい。逆に言えば、遊技に関係しない利益とは、当該利益を用いても遊技台で再度遊技を行うことができないものと規定してもよい。
注意喚起報知の例として、「年齢制限」、「攻略法」、「遊技時間」、「演出」、「二次利用制限」、「投資抑止」、「取り忘れ防止」、「破損防止」、「撮り忘れ防止(保存し忘れ防止)」などが挙げられる。
名称が「年齢制限」の注意喚起報知は、報知内容が「18歳未満の遊技および遊技場への入場は、法律で規制されております。」であり、報知タイミングは「デモ中」である。つまり、報知タイミングは、特図変動遊技が非作動中であること、およびアタッカが非作動中であることを前提としている。「年齢制限」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、遊技利益を得られたとしても、景品への交換が認められないという金銭的不利益がある。名称が「攻略法」の注意喚起報知は、報知内容が「悪質な攻略法販売にご注意ください。」であり、報知タイミングは「デモ中」である。「攻略法」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、無為な情報に金銭を支払う恐れがある金銭的不利益がある。
名称が「遊技時間」の注意喚起報知は、報知内容が「長時間遊技される場合には、適度に休憩を挟んでください。」であり、報知タイミングは「デモ中/遊技開始後2時間経過」である。「遊技時間」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、長時間の遊技による遊技者の身体機能の低下、疲労などの身体的不利益がある。
名称が「演出」の注意喚起報知は、報知内容が「光源を長時間直視しないようにしてください。演出装置に指など挟まないよう注意してください。適切な音量、光量で遊技をお楽しみください。」であり、報知タイミングは「デモ中/音量、光量調整中/音量、光量調整画面の表示中/音量、光量の設定変更アイコンの表示中など」である。「演出」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、大音量での遊技による聴力低下、高輝度のランプの点灯や点滅による光過敏性発作等の身体的不利益がある。
名称が「二次利用制限」の注意喚起報知は、報知内容が「本遊技機における写真や動画等のインターネットへのアップロードを禁止します。」であり、報知タイミングは「デモ中/演出実行時」である。「二次利用制限」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、法令違反による罰金や禁固刑等の金銭・社会地位的不利益がある。
名称が「投資抑止」の注意喚起報知は、報知内容が「過度の投資にご注意ください。パチンコ・パチスロは、適度に楽しむ遊びです。」であり、報知タイミングは「デモ中/前回の大当りから所定の回転数経過」である。「投資抑止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益としては投資失敗による金銭的不利益がある。
名称が「取り忘れ防止」の注意喚起報知は、報知内容が「プリペイドカードの取り忘れにご注意ください」または「プリペイドカードの取り忘れや盗難にご注意ください。」であり、報知タイミングは「大当り終了時/電サポ状態終了時」である。「取り忘れ防止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、取り忘れたプリペイドカード内の残金の逸失による金銭的不利益がある。なお、当該「取り忘れ防止」の注意喚起報知を上述のタイミング以外のタイミングで行ってもよい。例えば、通常遊技状態において発生した大当り(所謂「初当たり」)の終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知し、当該大当りを契機として発生した連荘中の大当りの終了時には「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知しなくてもよい。また、大当りが発生した場合であっても、当該大当りによって遊技者が得られる利益が他の大当りよりも小さかったり、利益が得られない大当りの場合には「取り忘れ防止」注意喚起報知が報知されなくてもよい。そもそも遊技者によるプリペイドカードの取り忘れは、プリペイドカードに残金が残った状態で、利益が付与された場合に、当該利益に遊技者の意識がいってしまい、残金が残っているプリペイドカードの存在を忘れてしまうことで発生するため、遊技者に利益が付与された直後に当該「取り忘れ防止」注意喚起が報知されることが望ましく、また、遊技者がプリペイドカードの存在を忘れてしまう程度の利益が付与された後で報知されることが望ましい。さらに、「取り忘れ防止」注意喚起報知が最も奏功する契機としては、遊技者が遊技をやめるタイミングであるため、連荘終了時(例えば、時短付与なしの通常大当りを引いた場合や、ST機におけるSTの終了時等の遊技者にとって有利な状態が終了するタイミング)に当該「取り忘れ防止」注意喚起報知が報知されることが望ましい。また、特図高確率状態(確変)に突入してから最初の大当りに基づく大当り遊技終了時(例えば、大当り終了演出中や大当り終了後1回転目の変動開始時)に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してもよい。また、特図高確率状態(確変)でその後の遊技状態が特図低確率状態に移行する大当り(15R大当り、突然時短の大当り、突然通常の大当り)に基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してもよい。また、特図低確率状態でその後の遊技状態が特図低確率状態に維持される大当り(15R大当り、突然時短の大当り、突然通常の大当り)に当選したことに基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してなくてもよい。また、特図低確率状態でその後の遊技状態が特図低確率状態に維持される大当り(15R大当り、突然時短の大当り、突然通常の大当り)に当選したことに基づく大当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起報知を報知してなくてもよい。また、小当りに当選したことに基づく小当り遊技終了時に「取り忘れ防止」注意喚起を報知しなくてもよい。
名称が「破損防止」の注意喚起報知は、報知内容が「破損の恐れがありますので、強い力で操作手段を操作しないでください。」であり、報知タイミングは「デモ中/演出実行時」である。「破損防止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、操作手段の破損により怪我をするという身体的不利益がある。
名称が「撮り忘れ防止(保存し忘れ防止)」の注意喚起報知は、報知内容が「ユーザーモード設定中です。遊技終了時の2次元バーコードの撮り忘れにご注意ください。」であり、報知タイミングは「デモ中/ユーザーモード設定中(常時)」である。「撮り忘れ防止」の注意喚起報知に従わなかった場合に生じる遊技者の不利益として、設定したユーザーモードの内容が消えてしまうという遊技的不利益がある。ただし、金銭に関わる遊技不利益ではない。なお、上記の注意喚起報知の報知タイミングは、上述のタイミングで必ず実行されなくてもよい。
また、上述の報知タイミング以外のタイミングで実行される場合があってもよい。また、上記の注意喚起報知は例示であって、上記以外の注意喚起報知を実行してももちろんよい。
また、注意喚起報知(遊技の利益に少なくとも関係しない報知)は、例示したものに限らず、報知された内容に遊技者が従わなかった場合に、当該遊技者に遊技利益とは異なる不利益が発生するものであればよい。
また、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、装飾図柄の変動表示(以下、「図柄変動表示」という。)であり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、前記装飾図柄の停止表示(以下、「図柄停止表示(例えば、図856(12f)に示す図柄停止表示)」という。)であり、大当りが終了した際に、保留がある場合に、前記図柄停止表示が表示された後に前記図柄変動表示が開始されるように構成されており、大当りが終了した後の前記図柄停止表示の表示中において、前記第一のエラーが発生している場合に、前記保留があっても前記図柄変動表示の表示が開始されず、前記図柄停止表示の表示が継続するように構成されている、ものであってもよい。
また、保留がない場合は、大当り終了表示が表示された後、図柄の変動表示が開始されないように構成されていてもよい。また、保留がない場合には、図柄デモが表示されるように構成されていてもよい。
このような構成によれば、保留があっても図柄停止表示が表示されたままにするので、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生していることに気づきやすくすることができる場合がある。
なお、本実施形態における「保留」とは、始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
また、大当りが終了した際に保留がある場合に、該保留の数に応じた保留アイコンが表示される場合があるように構成されている、ものであってもよい。
このような構成によれば、先読み予告が行われているにも関わらず、大当り終了表示が継続して表示されているので、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)を解除しなければ、次の遊技に進めないことを遊技者に気づきやすくさせることができる場合がある。
なお、本実施形態における「保留アイコン」は、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。
また、大当りが終了した後、遊技状態(確変/時短/通常)および特図の種別によって保留が表示されない場合があってもよい。例えば、遊技状態(確変/時短/通常)によって、特図2の保留は表示されるが、特図1の保留は表示されない(あるいはその逆)場合があってもよい。
また、大当りが終了した後、遊技状態(確変/時短/通常)および特図の種別によらず、保留を表示するようにしてもよい。
また、前記第一のエラーの発生中における前記図柄停止表示の表示中に、前記保留アイコンとして先読み保留アイコン(例えば、図856(f2)に示す先読み保留アイコン)が表示される場合がある、ものであってもよい。
このような構成によれば、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)の発生中も、先読み保留アイコンを表示される場合があるので、店員によって第一のエラーが解除されるまでの期間の間を持たせることができる場合がある。
また、先読み保留アイコンが表示されるので、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)の解除を促すことができる場合がある。
なお、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)の発生中における前記図柄停止表示の表示中に、先読み予告表示を行う場合があってもよい。この場合先読み予告表示は、増加した保留に対応する先読み予告表示であってもよい。また他の入賞時先読み予告の先読み予告表示であってもよい。
また、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、エラー表示であり、
前記表示手段は、前記エラー表示として第一のエラー表示(例えば、図853(6)に示すエラー表示E1)を表示する場合がある手段であり、前記第一のエラー表示とは、前記第一のエラーの発生中に表示される表示であってもよい。
また、前記主制御手段は、前記大当りにおける或るラウンドが終了した後において、前記入球数が前記排出数よりも多い場合に、前記第一のエラーと判定する手段であってもよい。
また、前記主制御手段は、前記第一のエラーを解消したと判定した場合に、前記図柄変動制御を開始する制御を行うように構成された手段であってもよい。
また、前記排出センサは、複数のセンサから構成された手段であり、前記複数のセンサのうちの一のセンサは、第一の排出センサ(例えば、アウトスイッチSO1)であり、前記複数のセンサのうちの一のセンサは、第二の排出センサ(例えば、アウトスイッチSO2)であり、前記排出数とは、前記第一の排出センサが検知した遊技球の数と、前記第二の排出センサが検知した遊技球の数とを加算した数のことであってもよい。
なお、排出センサの数は1個であってもよいし、2個であってもよいし、3個以上であってもよい。
また、前記入球センサは、一のセンサから構成された手段であってもよい。
なお、入球センサの数は、1個であってもよいし、2個であってもよいし、3個以上であってもよい。
また、前記複数種類のエラーのうちの一の種類のエラーは、第二のエラー(例えば、大入賞口排出超過エラー)であり、前記第二のエラーとは、前記排出数が、前記入球数よりも多いことを示すエラーのことであり、前記主制御手段は、前記第二のエラーであると判定した場合であっても、大当りが終了した後に前記図柄変動制御を開始する場合がある手段であってもよい。
例えば、主制御手段は、第二のエラーであると判定した場合であっても、大当りが終了した後、保留が有る場合には、図柄変動制御を開始するようにしてもよい。
また、前記遊技台は、ぱちんこ機であってもよい。
また、大当りにおいて前記第一のエラーが発生しても、該大当りが継続するように構成されている、ものであってもよい。
例えば、大当りの或るラウンドで第一のエラーが発生しても、次のラウンド演出(最終ラウンドの場合は大当り終了演出)に進むものであってもよい。また、主制御手段は、大当りの或るラウンドにおいて第一のエラーが発生した場合に、該大当りが終了するまで大当り制御を継続する手段であってもよい。
また、前記主制御手段は、大当りが終了した際に保留がない場合に、前記図柄変動制御を開始しない手段であってもよい。
なお、上記実施形態において、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)が発生しても、遊技状態は変化しなくてもよい(遊技制御を行わない、あるいは特図変動動作の中断をしなくてもよい)。
また、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)の解除は、当該第一のエラーの検出から一定期間経過後に自動的に解除するものであってもよい。
また、上記の実施形態において、一定数保留があると開始される演出が行われてもよい。この演出は例えば、特図1と特図2を交互に振り分ける振分装置を含む始動口ユニット(エイトチャッカー)を備える入賞順消化の機種において、保留が8個溜まった場合に保留アイコンの表示態様が変化するような演出や、スピーカー120や装飾図柄表示装置208において、保留が8個溜まったことを報知する演出や、次変動から保留が8個溜まったことによる演出を行うことを報知する演出などがある。
また、上記の実施形態において、大当り中に出力されている楽曲がそのまま大当り終了後の図柄変動でも出力される場合、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)中もそのまま継続して当該楽曲を出力してもよい。ここで、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)中は、大当り中の楽曲の音量が0になった状態で制御上そのまま出力してもよいが、音量を小さくしてそのまま出力してもよい。また、第一のエラー(例えば、大入賞口入賞超過エラー)解除後に、楽曲の先頭から開始されるように構成されていてもよい。
また、以上説明したように、本発明の実施形態にかかる遊技台(例えば、ぱちんこ機100)は、第一の制御手段(例えば、主制御部300)と、第二の制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記第一の制御手段は、前記第二の制御手段に複数種類のコマンドを送信する制御を実行可能な手段であり、前記複数種類のコマンドのうちの一の種類のコマンドは、エラー関連コマンドであり、前記第一の制御手段は、複数種類のエラーを判定可能な手段であり、前記複数種類のエラーのうちの一の種類のエラーは、第一のエラー(例えば、磁界(電波)検知エラー、振動エラー、スイッチ未接続エラー等の主制御部300の動作が停止しないエラー)であり、前記第一の制御手段は、前記第一のエラーと判定した場合に、第一のエラーフラグを設定する手段であり、前記第一の制御手段は、前記エラー関連コマンドを前記第二の制御手段へ送信する準備を行う処理(以下、「送信準備処理(例えば、図817の主制御部タイマ割込処理のデバイス監視処理(ステップS329)」という。)を第一の周期ごとに行う場合があるように構成された手段であり、前記第一の制御手段は、前記第一のエラーフラグが設定されている状態において、前記第一の周期に到達した場合に、前記エラー関連コマンドとして第一のエラーコマンドの前記送信準備処理を実行する手段である、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成によれば、制御手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
すなわち、第一のエラーコマンド(例えば、磁界(電波)検知エラーのエラーコマンド)を周期的に送信することができるので、第一の制御手段の送信負担を軽減することが出来る場合がある。
また、前記複数種類のエラーのうちの一の種類のエラーは、第二のエラー(例えば、磁気(磁石)検知エラー等、主制御動作が停止するエラー)であり、前記第一の制御手段は、前記第二のエラーと判定した場合に、第二のエラーフラグを設定する手段であり、前記第一の制御手段は、前記第二のエラーフラグが設定された場合に、前記エラー関連コマンドとして第二のエラーコマンドの前記送信準備処理を実行する手段であってもよい。
また、前記第一の制御手段は、前記第二のエラーコマンドの前記送信準備処理を前記第一の周期の到達を待たずに実行するように構成された手段であってもよい。
このような構成によれば、エラーの種類によってエラーコマンドの送信周期を待つものと待たないものを設定可能に構成されているので、第二の制御手段へすぐにエラーコマンドを送信すべきエラーが発生した場合にも対応しつつも、第一の制御手段の送信負担を軽減することができる場合がある。
また、前記第一の制御手段は、前記遊技台の外部へ出力する信号(以下、「外部信号(例えば、セキュリティ情報信号)」という。)を出力する制御を実行可能な手段であり、前記第一の制御手段は、前記第一のエラーフラグが設定された場合に、前記外部信号を出力する制御を実行する手段であってもよい。
なお、第一の制御手段は、前記第一のエラーフラグが設定された場合に、セキュリティ情報信号は出力するが、他の信号(他の外部端子板信号)は出力しないようにしてもよい。また、第一の周期(主制御部300におけるサブコマンドの送信周期)の期間がセキュリティ情報信号が出力される期間(例えば、30秒)よりも短くても良く、長くても良く、同じであってもよい。
また、前記第一の制御手段は、前記外部信号を出力する制御を前記第一の周期の到達を待たずに実行するように構成された手段であってもよい。
このような構成によれば、外部信号は第一の周期(主制御部300におけるサブコマンドの送信周期)を待たずに送信されるので、店舗側が遊技台の異常が発生していることに気づきやすくすることができる場合がある。
また、前記第一の制御手段は、第二の周期で割込処理(例えば、主制御部タイマ割込処理)が実行される場合がある手段であり、前記割込処理とは、遊技の進行に関する処理を含む処理のことであり、前記第二の周期がN回繰り返されることで、前記第一の周期となるように構成されている、ものであってもよい。
また、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備え、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、エラー表示(例えば、エラー表示E1)であり、前記第二の制御手段は、前記第一のエラーコマンドを受信した場合に、前記表示手段に前記エラー表示として第一のエラー表示(例えば、図845(6)に示す「電波を検知しました」という文字によるエラー表示E1)を表示する場合がある手段であってもよい。
このような構成によれば、エラーが発生していることに気づきやすくすることができる場合がある。
なお、エラー表示を表示するエラーと表示しないエラーがあってもよい。また、前記第一の制御手段は、前記第一のエラーが解除されたと判定された状態において、前記第一の周期に到達した場合に、前記エラー関連コマンドとしてエラー解除コマンドを送信する制御を実行する手段であってもよい。
次に、図864〜図936を用いて、本発明を適用することができる遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図864〜図936に示す符号は、原則として図864〜図936を用いた説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、図864〜図936を用いた説明では図864〜図936に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図864を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサも設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる不図示の開放レバーを押すことによって開く。なお、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサを設けてもよい。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図866参照)の演出態様に変化を与える演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(不図示)と、を備える。また、図864に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、操作キーユニット137も備えている。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。なお、球発射ハンドル134が操作された状態で押下操作されることにより発射強度を最大にすることが可能な右打ちボタンを備えてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。なお、図864では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図866に示す。
図865は、図864のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面視右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流入した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図867参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図867参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図867参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図867参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図867参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図867参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図866は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(Electro−Luminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、所定の図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、所定の図柄表示手段としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図865に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図864に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図865に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図866に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図864に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図866に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は装飾図柄表示手段の一例に相当する。
さらに、遊技盤200には、この遊技台のスペックを表すスペックシール290が、遊技者から見える位置に貼り付けられている。
次に、図867を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660とを備えて構成されている。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのタイマ回路312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材2321や可変入賞口234の扉部材2341等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介し、外部端子板349を経由して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。また、払出制御部600は、主制御部300にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、払出制御部600から主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ(不図示)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(不図示)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、所定個数(例えば、10個)の賞球の払出しが行われたことを示す賞球情報や、所定個数(例えば、25個)の貸球の払出しが行われたことを示す貸球情報等を、外部端子板349を経由して、情報入力回路350に出力する。また、払出制御部600には、枠センサ605が接続されている。枠センサ605は、前面枠扉106が開放されている場合にこれを検知し、開放信号を出力するものである。払出制御部600は、枠センサ605からの開放信号を出力すると、主制御部300に扉開放情報を出力する。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧の電源を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧の電源を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧の電源を供給してもよい。
次に、図868(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
特図1始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの変動表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図868(a)は、特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。この図868(a)には、「特図A」から「特図I」の9種類の特図が示されている。図868(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、7種類の大当り図柄(「特図A」から「特図G」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの5つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質5R確変大当り図柄であり、「特図C」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−ランクアップボーナス(RUB)図柄であり、「特図D」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図E」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図F」は5R通常大当り図柄であり、「特図G」は2R大当り図柄であって、いずれのラウンドにおいても出玉の獲得が期待できない潜伏確変あるいは隠れ確変と称される2R確変大当り図柄である。ここで、ランクアップボーナスとは、例えば、大当りの開始時には出玉の獲得が期待できるラウンドがいつまで続くのかが遊技者に特定困難な態様で演出する大当りであり、特定のラウンド(例えば、5ラウンド目や9ラウンド目)となったときに、出玉の獲得が期待できるラウンドが継続するか否かを遊技者に煽る態様で演出する大当りである。
本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。通常大当りと確変大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、大当り遊技の終了後に時短状態(電サポ状態)に移行する場合がある。ここで、電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。このように、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/100であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/100に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、特図2始動口232の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.5秒の電チュー開放期間が電サポ状態では2秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない羽根部材2321が、電サポ状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、特図2始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、特に大当り遊技において賞球数の少ない電チューに遊技球が拾われてしまい、可変入賞口(アタッカ)234への遊技球の入賞が減ってしまうと遊技者に不利益が生じる場合があるからである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、特図2始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図2始動口232に進入し難い。上述のごとく、特図2始動口232は、遊技球が進入し難い入賞困難状態と遊技球が進入しやすい入賞容易状態とに変化するものである。この特図2始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって入賞容易状態となる。本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、「特図F」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(「特図G」)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
このように、本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。また、「特図F」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。また、「特図G」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。
また、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として1種類の停止図柄が用意されている。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば2回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で0.1秒間しか維持しない。なお、小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない当りであり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。図868(a)に示す、「特図H」は小当り図柄である。本実施形態では、小当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開閉回数及び開放時間)と、「特図G」が停止表示されて移行される大当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開放回数及び開放時間)とを略同じにしたが、異ならせるようにしてもよく、例えば、開放回数及び開放時間の少なくともいずれか一方が異なっていてもよい。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図I」はハズレ図柄である。
図868(b)は、特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。この図868(b)には、「特図a」〜「特図f」の6種類の特図が示されており、そのうち5種類の特図が大当り図柄(「特図a」〜「特図e」)となっている。「特図a」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図b」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−RUB図柄であり、「特図c」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図d」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図e」は2R通常大当り図柄である。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図f」はハズレ図柄である。
図868(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。
実質5R確変大当り(「特図B」)、5R通常大当り(「特図F」)、2R通常大当り(「特図e」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」及び「装飾7−装飾7−装飾7」以外の同じ数字の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。また、15R確変大当り(「特図A」及び「特図a」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」又は「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。さらに、15R−RUB、実質8R−RUB及び実質4R−RUBを報知する場合には、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cに同じ数字の装飾図柄であり、中図柄表示領域208bが殿様の装飾図柄である装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−殿様−装飾1」や「装飾4−殿様−装飾4」等)を停止表示する。また、2Rの大当りである隠れ確変(「特図G」)、あるいは小当り(「特図H」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せは、チャンス目と称することがある。また、「特図I」や「特図f」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を装飾図柄の変動表示と称することがある。装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400が制御することによって行われる。
図868(d)は普図の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とはずれ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図868(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。
<主制御部メイン処理>
次に、図869を用いて、図867に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図867に示す主制御部300のRAM308には、特図乱数値、特図ラウンド決定乱数値、特図電サポ決定乱数値、および特図図柄決定乱数が記憶される。また、このRAM308には、これら各種の乱数値を生成する乱数カウンタが設けられている。さらに、RAM308には、特図の保留数、特図当選乱数値、および各種の判定(抽選)結果等が記憶される。以下、RAM308における特図の保留数を記憶する領域を特図保留数記憶領域と称することがある。またさらに、RAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図用の始動情報記憶部が用意されているとともに、普図用の乱数値記憶領域も用意されている。特図用の始動情報記憶部には、後述するように、複数種類の始動情報を1セットにしてこれらの始動情報が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図867に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図869に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をタイマ回路312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図865に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図865に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図870を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図867に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図867に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記憶領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図867に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234,226やこれらの始動口230,232,228への入賞があったと判定する。例えば、第1特図始動口230への入球を検出する第1始動口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、第1特図始動口230へ入賞があった、すなわち所定領域を通過する遊技媒体を検出したと判定し、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値および特図乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234,226や始動口230,232に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。入賞受付処理では、所定の条件が満足されていれば、複数種類の始動情報を取得する。ここで取得された複数種類の始動情報は、RAM308に設けた始動情報記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。
ステップS217に続いて実行されるステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図867に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図868(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図868(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。なお、当り判定の結果に関わらず、所定の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。特図先読み処理の詳細については後述する。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、5R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図868(a)に示す特図a、特図b、特図c、特図dのいずれか、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図e、ハズレフラグがオンの場合には特図fそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図a,特図b,特図c,特図d)、2R通常大当り図柄(特図e)、ハズレ図柄(特図f)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本例示形態では、15ラウンド、5ラウンド又は2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本例示形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。なお、特図1関連抽選処理と特図2関連抽選処理の順番は逆でもよい。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本例示形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図869に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、HALT状態となる。
図871は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図872(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか
否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図871に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。
図872は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図872(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図872(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図872(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図A」(15R確変大当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶されている。
図872(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図872(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図872(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図f」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図872(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図872(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図872(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
本実施形態では、上述した停止図柄情報の他、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信することができる。
次に、図870に示される主制御部タイマ割込処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)で用いられる当否判定用テーブルについて、図873を参照しながら説明する。ここで、図873(a)は、当否判定用高確率テーブルの一例を示した図であり、図873(b)は、当否判定用低確率テーブルの一例を示した図である。特図1の当否判定を行う場合には、特図高確率状態である場合には、図873(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図873(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図1変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図1変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り、小当り又ははずれが選択される。
また、特図2の当否判定を行う場合も同様に、特図高確率状態である場合には、図873(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図873(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図2変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図2変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り又ははずれが選択される。
図873(c)は、小当り判定用テーブルの一例を示した図である。大当りの当否判定結果がはずれとなった場合には、図873(c)に示す小当り判定用テーブルを参照し、参照した小当り判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図小当り抽選の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図1の場合には、当否判定結果として2000/65536の確率で小当りが選択され、63536/65536の確率でハズレが選択されるが、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図2の場合には、小当りが選択されることはない。
次に、図870に示される主制御部タイマ割込処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)において決定した当否判定結果などに基づいて行われる停止図柄の決定に用いられる特図決定用テーブルについて、図874を参照しながら説明する。ここで、図874(a)は特図1図柄決定用テーブルの一例を示した図であり、図874(b)は特図2図柄決定用テーブルの一例を示した図である。特図1の停止図柄を決定する場合には、図874(a)に示す特図1図柄決定用テーブルを参照し、特図1の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図1の停止図柄を選択する。本実施形態では、特図1の当否結果が大当りの場合には、特図A〜特図Gのうちからいずれか一つが選択され、特図1の当否判定結果が小当りの場合には、特図Hが選択され、特図1の当否結果がハズレの場合には、特図Iが選択される。
また、特図2の停止図柄を決定する場合には、図874(b)に示す特図2図柄決定用テーブルを参照し、特図2の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図2の停止図柄を抽選する。本実施形態では、特図2の当否結果が大当りの場合には、特図a〜特図eのうちからいずれか一つが選択され、特図2の当否結果がハズレの場合には、特図fが選択される。停止表示される図柄が決定された後、特図表示装置に停止表示される図柄データが設定される。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図875(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図875(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理については、後述する。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、演出ボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データを演出ボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図875(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図875(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図875(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理のフローチャートである。ステップS701では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は(ステップS703:Yes)、ステップS705に進み、そうでない場合は(ステップS703:No)、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合は、(ステップS709:Yes)、ステップS711に進み、そうでない場合は(ステップS709:No)、生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図876(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図876(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(演出可動体224による演出データやランプによる演出データ)をROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図876(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図876(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図877は、本実施形態のパチンコ機の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
図877には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216が示されている。
図877(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、ここでの背景は非表示であるが、後述するデフォルトの背景画像が表示されている。以下の説明においても、背景が非表示の場合には、特に断らない限り、デフォルトの背景画像が表示されている。なお、デフォルトの背景画像とは異なる様々な背景画像(例えば、モードに応じた背景画像等)を表示してもよい。
装飾図柄表示装置208には、右上隅に、第4図柄表示領域284が設けられている。第4図柄表示領域284は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するための領域であり、上から、普図の図柄変動中報知領域、特図1の図柄変動中報知領域、特図2の図柄変動中報知領域になる。普図の図柄停止中には、四角形の図形が点灯表示されるが、普図の図柄変動中には、その四角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図1の図柄停止中には、丸形の図形が点灯表示されるが、特図1の図柄変動中には、その丸形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図2の図柄停止中には、三角形の図形が点灯表示されるが、特図2の図柄変動中には、その三角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。このように、第4図柄は、表示位置が異なるばかりでなく、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させることで、先読み予告を行ってもよい。
また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられている。
さらに、図877に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)である。この非電サポ状態における装飾図柄表示装置208には、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。また、非電サポ状態における装飾図柄表示装置208の右端には、特図2の保留アイコン表示領域282が設けられる。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示され、特図2の保留アイコン表示領域282には、特図2の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数の他、特図2の保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコン表示領域281では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになり、特図2の保留アイコン表示領域282では、保留アイコンが縦並びに表示され、下側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図877(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。なお、図877(a)では、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
一方、特図2の保留アイコン表示領域282には、一つも保留アイコンが表示されていない。これは、上述のごとく、図877に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)であるため、電チューが開きにくく特図2始動口232への入賞が困難な状態であるためである。なお、特図2の保留アイコン表示領域282、すなわち装飾図柄表示装置208の右端に設けられる保留アイコン表示領域は、実際には領域を画定する線は表示されないが、図877(a)では、領域をわかりやすくするために点線で示してある。なお、領域を画定する線が設けられていてもよいし、保留アイコンが表示される場合に領域を画定する線も表示されるようにしてもよい。また、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
本実施形態のパチンコ機100では、制御状態(遊技状態)に応じて、特図1と特図2で入賞しやすい方の特図の保留アイコン表示領域が、変動アイコン表示領域280の左横(演出表示領域208d)に表示され、もう一方の特図の保留アイコン表示領域は右端に表示される。すなわち、制御状態が非電サポ状態である場合には、図877(a)に示すように、特図1の保留アイコン表示領域281が演出表示領域208dに表示され、特図2の保留アイコン表示領域282が右端に表示される。制御状態が電サポ状態である場合には、反対に、特図2の保留アイコン表示領域282が演出表示領域208dに表示され、特図1の保留アイコン表示領域281が右端に表示される。
ここでは不図示であるが、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様は、四角形の無模様かつ白色の表示態様であり、特図1の保留アイコンと表示位置が異なるばかりか、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、特図1の保留アイコンのデフォルトの表示態様と、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様とが同じであってもよい。
本実施形態では、特図の図柄変動表示の開始は、特図表示装置における変動開始→第4図柄の点滅開始又は消灯→保留アイコンの移動アニメーション開始又は消去→装飾図柄の変動開始の順で行われるが、この順番は前後してもよい。
図877(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄の消灯までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図877(c)では、特図1の保留アイコンh11,h12の移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、第一の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコン(今回の図柄変動の対象保留アイコン)が変動アイコン表示領域280に向けて移動を開始するとともに、第二の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第一の保留アイコンh11の表示位置へ向けて移動を開始する。この段階では、装飾図柄の変動表示は開始されていない。
図877(d)では、移動アニメーションが続き、同図(e)では、変動開始前まで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に到達し、変動アイコンh0として表示されるとともに、変動開始前まで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンが第一の保留アイコンh11の表示位置に到達し、第一の保留アイコンh11として表示されているが、この段階でも依然として、装飾図柄の変動表示は開始されていない。なお、第1特図表示装置212における図柄変動が開始された時点で、それまで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンを変動アイコンh0として見てもよいし、それまで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンを第一の保留アイコンh11として見てもよい。
そして、図877(f)で装飾図柄の変動表示が開始される。
装飾図柄の変動表示が開始された装飾図柄表示装置208には、図877(g)に示すように、演出ボタン136を有効期間内に押下することを促す操作促進報知画像136Pが表示される。この操作促進報知画像136Pでは、主人公のキャラクタ画像の右横に、演出ボタン136の画像136P1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が表示されている。装飾図柄の変動表示は、操作促進報知画像136Pによって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄284等によって特図が変動中であることを認識することができる。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を操作促進報知画像136Pとは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。
図877(h)に示す残時間表示バー136P2では、上記有効期間が減っており、同図(i)では、遊技者が、演出ボタン136を押下している。演出ボタン136が上記有効期間内に押下されると、図877(j)に示すように、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知画像136Pに代えてリーチ状態突入予告画像2071が表示される。リーチ状態突入予告画像2071では、主人公のキャラクタ画像の右横に、「チャンスだ」という文字表示がなされている。
図877(k)では、リーチ状態突入予告画像2071が消え、装飾図柄の変動表示が視認可能になり、その後、同図(l)に示すようにリーチ状態に突入する。なお、リーチ状態突入予告画像207が表示されても、リーチ状態に突入しない場合もあるが、必ず突入するようにしてもよい。
以上説明したように、操作促進報知画像136Pの出現は、現在行われている図柄変動表示に関する予告の契機となる演出に相当する。
図877(m)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。なお、第4図柄表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示され、図877(n)では、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展している。図877(n)に示す装飾図柄表示装置208には、敵役の剣豪の画像が大きく表示され、続く同図(o)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。
なお、リーチ状態突入予告画像2071は、リーチ状態に突入することの予告に留まらず、スーパーリーチまで発展することの予告であってもよい。
図878は、図877に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図877(o)から続く図878(p)では、決闘シーンのアニメーションが継続しており、このアニメーションは、図878(s)まで続く。図878(s)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、同図(t)では、第4図柄表示領域284を残して一旦全てが非表示になる。なお、非表示に代えてこれまでとは異なる背景画像を表示してもよい。やがて、同図(u)に示すように、「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示される。ここでの背景は、非表示であってもよいし、これまでとは異なる背景画像であってもよい。また、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示は消えたままであり、第4図柄表示領域284のみ表示されている。
図878(v)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾7−装飾7」の15R確変大当り確定の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図878(v)に示す特図1の第4図柄(丸形の図形)は点灯している。この図878(v)では、背景は非表示になっているが、実際には、デフォルトとは異なる背景画像が表示されている。やがて、図878(w)では、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「確変大当り」の文字表示がなされている。
一方、図877(l)で異なる装飾図柄(実質5R確変大当り、5R通常大当り、2R通常大当りとなる図柄組合せ)でリーチ状態となった場合、図878(t)から続く、別の場合の図878(u´)では、「装飾6−装飾6−装飾6」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示され、図878(u´)に続く図878(v´)では、「装飾6−装飾6−装飾6」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。そして、図878(v´)に続く図878(w´)では、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「大当り」の文字表示がなされている。
図879は、図878(q)に続く別の場合の演出の一例を段階的に示す図である。
図879(a)では、図877(o)で開始された決闘シーンのアニメーションが継続しており、このアニメーションは、図879(b)まで続く。図879(b)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に敗れ、同図(c)では、図878(t)と同じく、第4図柄表示領域284を残して一旦全てが非表示になる。やがて、図879(d)では、「装飾7−装飾6−装飾7」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が開始される。ここでは、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示が復活し、変動アイコンh0と特図1の第一の保留アイコンh11が表示されている。
図879(e)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の第4図柄(丸形の図形)が点灯し、「装飾7−装飾6−装飾7」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。次いで、特図1の確定表示の期間中に、変動アイコン表示領域280では、変動アイコンh0の消去アニメーションが実行される。同図(f)では、変動アイコンh0の消去アニメーションが開始され、同図(g)でもその消去アニメーションは継続し、同図(h)で変動アイコンh0が完全に消えている。なお、特図1の確定表示が行われる前に、変動アイコンh0の消去アニメーションを実行してもよい。
次に、本実施形態において表示される予告アイコンについて図880及び図881を参照しながら説明する。ここで、図880(a)は、予告アイコンの表示例について説明する図であり、同図(b)は、RAM408に記憶されている予告アイコン表示領域情報記憶領域について説明する図であり、同図(c)は、予告アイコンの消化タイミングの一例について説明する図であり、同図(d)は、予告アイコンの増加タイミングの一例について説明する図である。また、図881(a)は、変化前の予告アイコンの一例について説明する図であり、同図(b)は、変化後の予告アイコンの一例について説明する図である。
本実施形態では、図880(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の上部に、予告アイコン表示領域285が表示される場合がある。この予告アイコン表示領域285は、例えば、6つの領域に区画されており、左から予告アイコン第1表示領域YA1、予告アイコン第2表示領域YA2、予告アイコン第3表示領域YA3、予告アイコン第4表示領域YA4、予告アイコン第5表示領域YA5、予告アイコン第6表示領域YA6が列方向に並んで配置されている。本実施形態では、特図1の保留アイコン表示領域281に表示可能な保留アイコンの数は4つ(あるいは、特図2の保留アイコン表示領域をさらに表示する場合には表示可能な保留アイコンの数は合計で8つ)であるので、予告アイコン表示領域285において表示可能な予告アイコンの数と保留アイコン表示領域において表示可能な保留アイコンの数とは異なるということができる。なお、表示可能な予告アイコンの数と保留アイコンの数とが同じであってもよい。また、予告アイコン表示領域285を構成する領域の数は6つに限定されず、1つであってもよいし、2以上の任意の数に設定してもよい。また、遊技進行に応じて領域の数が変更されるようにしてもよい。
予告アイコン表示領域285には、1つの領域について1つの予告アイコンが表示される場合がある。例えば、図880(a)に示すように、予告アイコン第1表示領域YA1には、帽子の図柄からなる帽子の予告アイコンI6が表示されており、予告アイコン第2表示領域YA2には、千両箱の図柄からなる千両箱の予告アイコンI9が表示されており、予告アイコン第3表示領域YA3には、扇の図柄からなる扇の予告アイコンI10が表示されており、予告アイコン第4表示領域YA4には、手裏剣の図柄からなる手裏剣の予告アイコンI7が表示されており、予告アイコン第5表示領域YA5には、リボンの図柄からなるリボンの予告アイコンI8が表示されており、予告アイコン第6表示領域YA6はブランクとなっている。予告アイコン表示領域285における各領域にいずれの予告アイコンを表示するかについては、図880(b)に示されるRAM408に記憶されている予告アイコン表示領域情報記憶領域に記憶されている情報に基づいて決定される。なお、本実施形態では、1つの領域につき1つの予告アイコンを表示する形態としたが、1つの領域につき2以上の予告アイコンを表示するようにしてもよい。
図880(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の予告アイコン表示領域285の各領域(YA1〜YA5)に表示された各予告アイコンは、例えば、図880(c)に示すタイミングで消化されるように制御される。この制御情報は、遊技の進行に応じて、例えば、副制御部400のRAM408に記憶され、適宜読み出されて実行される。すなわち、図880(a)に示される装飾図柄の変動表示(当該変動)が開始されてから8秒が経過すると、リボンの予告アイコンI8が消化され、その後、消化されたリボンの予告アイコンI8に対応する演出が実行される場合がある。その後、当該変動が終了すると、特図1の保留アイコンh11が変動アイコン表示領域280に向けて移動を開始するとともに、装飾図柄の変動表示(保留1に対応する図柄変動)が開始されると、その図柄変動が開始されてから12秒が経過すると、手裏剣の予告アイコンI7が消化され、その後、消化された手裏剣の予告アイコンI7に対応する演出が実行される場合がある。その後、保留1に対応する図柄変動が終了すると、特図1の保留アイコンh11(図880(a)において、保留アイコンh12が保留アイコンh11に移動したもの)が変動アイコン表示領域280に向けて移動を開始するととともに、装飾図柄の変動表示(保留2に対応する図柄変動)が開始されると、その図柄変動が開始されてから4秒が経過すると、帽子の予告アイコンI6が消化され、その後、消化された帽子の予告アイコンI6に対応する演出が実行される場合がある。また、SPリーチが開始されてから10秒が経過すると、千両箱の予告アイコンI9が消化され、その後、消化された千両箱の予告アイコンI9に対応する演出が実行される場合がある。その後、全ての装飾図柄が仮停止状態となってから2秒が経過すると、扇の予告アイコンI10が消化され、その後、消化された扇の予告アイコンI10に対応する演出が実行される場合がある。このように、予告アイコンの消化は、予告や演出が実行されることを遊技者に事前に報知するものであるということができる。
また、図880(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の予告アイコン表示領域285の各領域(YA1〜YA5)に表示された各予告アイコンは、例えば、図880(d)に示すタイミングで増加されるように制御される。この制御情報は、遊技の進行に応じて、例えば、副制御部400のRAM408に記憶され、適宜読み出されて実行される。すなわち、図880(a)に示される装飾図柄の変動表示(当該変動)が開始されてから4秒が経過すると、装飾図柄表示装置208に殿様が出現して予告アイコンを増加させる殿様演出が実行される。この殿様演出では、帽子の予告アイコンI6、リボンの予告アイコンI8及び手裏剣の予告アイコンI7を予告アイコン表示領域285に増加して表示する演出が行われる。その後、当該変動が終了して、保留1に対応する図柄変動が開始されると、装飾図柄表示装置208にDJが出現して予告アイコンを増加させるDJ演出が実行される。このDJ演出では、千両箱の予告アイコンI9を予告アイコン表示領域285に増加して表示する演出が行われる。その後、保留1に対応する図柄変動が終了して、保留2に対応する図柄変動が開始された後、2回目の疑似連演出の開始から4秒が経過すると、殿様演出が実行されて、扇の予告アイコンI10が予告アイコン表示領域285に増加して表示する演出が行われる。ここで、疑似連演出とは、装飾図柄の変動開始及び仮停止表示を1回の特図の変動表示において複数回実行する装飾図柄の変動表示態様である。
なお、本実施形態において、大当りとなる図柄変動表示において増加する予告アイコンの数をはずれとなる図柄変動表示において増加する予告アイコンの数よりも多くなるように構成してもよい。例えば、はずれとなる図柄変動表示においては増加する予告アイコンの数を最大1つとし、大当りとなる図柄変動表示において増加する予告アイコンの数を少なくとも2以上とするようにしてもよい。
次に、本実施形態において表示される予告アイコンの種類と対応する演出内容について、図881を参照しながら説明する。予告アイコンには、図881(a)に示すように、対応する演出の内容が明らかでないものと、図881(b)に示すように、対応する演出の内容が明らかなものとがある。
対応する演出の内容が明らかでない予告アイコン(変化前の予告アイコン)には、例えば、図881(a)に示すように、第1の殿様の予告アイコンI1と、第2の殿様の予告アイコンI2と、第3の殿様の予告アイコンI3と、第1のボタン予告アイコンI4とがある。第1の殿様の予告アイコンI1は、殿様の顔のシルエットを白色で表した予告アイコンであり、大当りの信頼度は弱程度となっている。また、第2の殿様の予告アイコンI2は、殿様の顔のシルエットを緑色で表した予告アイコンであり、大当りの信頼度は中程度となっている。また、第3の殿様の予告アイコンI3は、殿様の顔のシルエットを赤色で表した予告アイコンであり、大当りの信頼度は強程度である。また、第1のボタン予告アイコンI4は、演出ボタン136を模した予告アイコンであり、大当りの信頼度は弱程度から強程度のいずれかである。第1の殿様の予告アイコンI1、第2の殿様の予告アイコンI2及び第3の殿様の予告アイコンI3は、所定の変化表示のタイミング(例えば、当該予告アイコンの増加表示のタイミング)になると、図881(b)に示される変化後の予告アイコンのいずれかに変化する。また、第1のボタン予告アイコンI4は、遊技者により演出ボタン136が操作されたタイミングで、図881(b)に示される変化後の予告アイコンのいずれかに変化する。なお、第1のボタン予告アイコンI4は、遊技者により演出ボタン136が操作されたタイミングで、変化前の予告アイコンのいずれかに変化してもよい。
このように、第1の殿様の予告アイコンI1、第2の殿様の予告アイコンI2、第3の殿様の予告アイコンI3及び第1のボタン予告アイコンI4は、先読みの対象である図柄変動が開始されるよりも前に表示される場合があり、先読み予告として機能する場合がある。また、本実施の形態では、後述するが、予告アイコンが予告アイコン表示領域285に表示される際に、文字表記が付随して表示される場合があり、第1の殿様の予告アイコンI1、第2の殿様の予告アイコンI2及び第3の殿様の予告アイコンI3が表示される場合には、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合がある。
一方、対応する演出の内容が明らかな予告アイコン(変化後の予告アイコン)には、例えば、図881(b)に示すように、帽子の予告アイコンI6と、手裏剣の予告アイコンI7と、リボンの予告アイコンI8と、千両箱の予告アイコンI9と、扇の予告アイコンI10と、第2のボタン予告アイコンI11とがある。
帽子の予告アイコンI6は、番長のキャラクタが被る帽子を模した予告アイコンであり、大当りの信頼度は強程度又は弱程度となっている。1つの帽子の予告アイコンI6が消化されると、疑似連演出が1回だけ行われる場合がある。ここで、疑似連演出には、強パターン、弱パターン及びガセパターンがある。強パターンの疑似連演出は、例えば、後述するように、疑似連演出が開始するときに番長のキャラクタが出現するが、その番長のキャラクタの表示態様が通常とは異なる(例えば、番長がオーラに包まれた表示態様となる)ことにより、信頼度が強程度であることを報知する。なお、例えば、2回目の疑似連演出であるにもかかわらず、3回目の疑似連演出であることを報知して信頼度が強程度であることを示すようにしてもよい。また、弱パターンの疑似連演出は、出現する番長のキャラクタが通常の表示態様で表示されることにより、信頼度が弱程度であることを報知する。また、ガセパターンの疑似連演出は、後述するように、疑似連演出を行うと見せかけておいて、はずれ表示を行う演出である。また、本実施形態において、帽子の予告アイコンI6に付随して文字表記が表示される場合には、信頼度が強程度であれば、Aパターンとして、赤文字または黒文字で「継続」と表示される場合がある。あるいは、Bパターンとして、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合もあり、その後、Aパターンの付記表示に変化する場合もある。また、信頼度が弱程度であれば、Aパターンとして、黒文字で「継続」や「クエスチョンマーク」を伴って「継続」と表示される場合がある。あるいは、Bパターンとして、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合もあり、その後、Aパターンの付記表示に変化する場合もある。なお、帽子の予告アイコンI6が消化された場合には、必ず疑似連演出が行われるようにしてもよい。また、Bパターンの付記表示が行われた後、Aパターンの付記表示に変化しないようにしてもよい。
手裏剣の予告アイコンI7は、御庭番(忍者)のキャラクタが投げる手裏剣を模した予告アイコンであり、大当りの信頼度は強程度又は弱程度となっている。1つの手裏剣の予告アイコンI7が消化されると、大当りの信頼度が強程度であれば、実行中の予告演出がフリーズ演出を経て信頼度の高い強予告演出に切り替わる演出が実行される場合がある(フリーズ予告)。一方、大当りの信頼度が弱程度であれば、装飾図柄の停止図柄の一部又は全部を事前に報知する停止図柄予告が行われる場合がある。また、本実施形態において、手裏剣の予告アイコンI7に付随して文字表記が表示される場合には、信頼度が強程度であれば、Aパターンとして、「フリーズ」と表示される場合がある。あるいは、Bパターンとして、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合もあり、その後、Aパターンの付記表示に変化する場合もある。また、信頼度が弱程度であれば、Aパターンとして、「チャン目」と表示される場合がある。あるいは、Bパターンとして、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合もあり、その後、Aパターンの付記表示に変化する場合もある。なお、手裏剣の予告アイコンI7が消化された場合には、フリーズ予告と停止図柄予告のいずれか一方が必ず実行されるようにしてもよい。また、Bパターンの付記表示が行われた後、Aパターンの付記表示に変化しないようにしてもよい。
リボンの予告アイコンI8は、チビ姫のキャラクタが身に着けているリボンを模した予告アイコンであり、大当りの信頼度は強程度又は弱程度となっている。1つのリボンの予告アイコンI8が消化されると、大当りの信頼度が強程度であれば、背景が先読みモードあるいは当該変動予告モードといった特殊ステージに移行する演出が実行される場合がある(ステージチェンジ強演出)。一方、大当り信頼度が弱程度であれば、表示されている背景を、通常の遊技状態において用いられている複数種類の背景からいずれかに変更する演出が実行される場合がある(ステージチェンジ弱演出)。また、本実施形態において、リボンの予告アイコンI8に付随して文字表記が表示される場合には、信頼度が強程度であれば、Aパターンとして、赤文字または黒文字で「ステチェン」と表示される場合がある。あるいは、Bパターンとして、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合もあり、その後、Aパターンの付記表示に変化する場合もある。また、信頼度が弱程度であれば、Aパターンとして、黒文字で「ステチェン」と表示される場合がある。あるいは、Bパターンとして、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合もあり、その後、Aパターンの付記表示に変化する場合もある。なお、リボンの予告アイコンI8が消化された場合には、ステージチェンジ強演出とステージチェンジ弱演出のいずれか一方が必ず実行されるようにしてもよい。また、Bパターンの付記表示が行われた後、Aパターンの付記表示に変化しないようにしてもよい。
千両箱の予告アイコンI9は、殿様のキャラクタが百姓に向けて投げる千両箱を模した予告アイコンであり、大当りの信頼度は大当り確定、強程度又は弱程度となっている。1つの千両箱の予告アイコンI9が消化されると、大当りの信頼度が強程度であれば、千両箱の予告アイコンI9は、信頼度の低い弱リーチ演出の実行中に消化され、リーチ移行演出を経た後に、信頼度の高い強リーチ演出に移行(昇格)する演出が行われる(リーチ移行演出)。一方、大当り信頼度が弱程度であれば、千両箱の予告アイコンI9は、信頼度の低い弱カットイン予告の実行後に消化され、その後、信頼度の高い強カットイン予告が実行される(予告昇格演出)。また、大当り確定であれば、リーチ移行演出か予告昇格演出のいずれかが実行される。また、本実施形態において、千両箱の予告アイコンI9に付随して文字表記が表示される場合には、大当り確定であれば、Aパターンとして、「大盤振舞」と表示される場合がある。あるいは、Bパターンとして、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合もあり、その後、Aパターンの付記表示に変化する場合もある。また、信頼度が強程度であれば、Aパターンとして、赤文字または黒文字で「昇格」と表示される場合がある。あるいは、Bパターンとして、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合もあり、その後、Aパターンの付記表示に変化する場合もある。また、信頼度が弱程度であれば、Aパターンとして、黒文字で「昇格」と表示される場合がある。あるいは、Bパターンとして、「クエスチョンマーク」が付記されて表示される場合もあり、その後、Aパターンの付記表示に変化する場合もある。なお、千両箱の予告アイコンI9が消化された場合には、確定演出、リーチ移行演出及び予告昇格演出からいずれかが必ず実行されるようにしてもよい。また、Bパターンの付記表示が行われた後、Aパターンの付記表示に変化しないようにしてもよい。
扇の予告アイコンI10は、姫のキャラクタが身に着けている扇を模した予告アイコンであり、大当りの信頼度は大当り確定となっている。1つの扇の予告アイコンI10が消化されると、大当りが確定であることを事前に報知するプレミア予告の出現、あるいは、大当りが確定となるプレミアリーチが実行される(プレミア演出)。あるいは、扇の予告アイコンI10がリーチはずれが表示された後に消化されて、大当りとなる復活演出が実行される(復活演出)。また、本実施形態において、扇の予告アイコンI10に付随して文字表記が表示される場合には、「祝福」と表示される場合がある。なお、扇の予告アイコンI10が消化された場合には、プレミア演出と復活演出のいずれか一方が必ず実行されるようにしてもよい。また、本実施形態では、扇の予告アイコンI10が消化されるタイミングによって演出する内容が異なっているが、消化タイミングが同じであってもよい。
第2のボタン予告アイコンI11は、演出ボタン136を模した予告アイコンであり、大当りの信頼度は最弱〜大当り確定のいずれかとなっている。1つの第2のボタン予告アイコンI11が消化されると、遊技者に演出ボタン136の操作を促すボタン演出が行われる。このとき、操作受付期間が開始され、当該操作受付期間中に演出ボタン136が操作されると、第2のボタン予告アイコンI11の消化表示が、帽子の予告アイコンI6、手裏剣の予告アイコンI7、リボンの予告アイコンI8、千両箱の予告アイコンI8及び扇の予告アイコンI10のいずれか1つの消化表示に変化し、対応する演出が実行される場合がある。あるいは、いずれの予告アイコンにも変化することなく消去表示される場合もある。
なお、本実施形態では、上述した変化前の予告アイコンが変化後の予告アイコンに変化する際に予告アイコンの変化表示が行われるが、変化前の予告アイコンから予告アイコンの変化表示を経由して予告アイコンを消去する表示を行うことも可能である(図881(b)の項目5に示される予告アイコン「なし」:消去演出)。この演出では、当該変動においてははずれとなること報知している。すなわち、はずれ確定パターンであることを示すガセ予告となっている。当然、信頼度は最弱である。なお、消去演出が実行されても大当りとなる場合があってもよい。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図882は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
図882には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aが示されている。ここで、第4図柄表示装置284aは、図877に示される第4図柄表示領域284の表示と同様の機能を有する表示装置であり、例えば、LEDの発光態様により第4図柄の表示結果を表示することが可能となっている。なお、第4図柄表示装置284aをLCDやEL等の画像表示装置によって構成されていてもよい。第4図柄表示装置284aは、例えば、遊技盤200の所定位置に設けられており、第1副制御部400により駆動制御される。第4図柄表示装置284aは、上から、普図の図柄変動中報知領域、特図1の図柄変動中報知領域、特図2の図柄変動中報知領域になる。普図の図柄停止中には、四角形の図形が表示された領域のLEDが点灯表示されるが、普図の図柄変動中には、点滅表示あるいは消灯される。特図1の図柄停止中には、丸形の図形が表示された領域のLEDが点灯表示されるが、特図1の図柄変動中には、点滅表示あるいは消灯される。特図2の図柄停止中には、三角形の図形が表示された領域のLEDが点灯表示されるが、特図2の図柄変動中には、点滅表示あるいは消灯される。このように、第4図柄は、表示位置が異なるばかりでなく、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させることで、先読み予告を行ってもよい。なお、第4図柄は、図柄変動中に点灯表示し、図柄停止中に消灯表示されるようにしてもよい。
また、図882(1)に示す装飾図柄表示装置208には、上述した予告アイコン表示領域285が上部に表示されている。なお、図882(1)では、予告アイコン表示領域285のいずれの領域にも予告アイコンは表示されていない。また、図882(1)に示すように、第1特図表示装置212では、図柄変動表示が行われており、これに応じて、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われているとともに、第4図柄表示装置284aでは、特図1に対応する第4図柄の変動表示が行われている。なお、予告アイコン表示領域285は、常時表示されるようにしてもよいし、必要に応じて表示したりしなかったりする場合があってもよい。
また、図882(1)には、変動アイコン表示領域280に変動アイコンh0が表示されるとともに、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12及び変動アイコンh0はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。なお、この演出例では、特図2の保留アイコン表示領域282の表示を省略しているが、第2の保留アイコン表示領域282を表示するようにしてもよい。
続いて、図882(2)に示されるタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が入賞すると、第1特図保留ランプ218における点灯数が1つ増加して3つになり、保留数が3つになったことが示されている。また、特図1の保留アイコン表示領域281にも3つ目の特図1の保留アイコンh13が表示される。3つ目の保留は、先読みの対象となった保留であり、後述するように、予告アイコンを表示させるか否かのトリガーとなる保留である。なお、説明の便宜のため、先読みの対象である3つ目の特図1の保留アイコンh13にハッチングを施して示したが、実際には、他の特図1の保留アイコンh11,h12と同じ表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)となっている。以下の説明でも同様である。
その後、図882(3)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾6−装飾2−装飾7」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
そして、図882(4)では、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄の消灯までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図882(5)では、特図1の保留アイコンh11,h12,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第2の保留アイコンh12となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。
図882(6)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、殿様演出が開始される。これは、先読みされた結果に基づき、予告アイコンの表示を行うことが決定された場合に実行される演出である。ここで、殿様のキャラクタYMは、帽子の予告アイコンI6を所持している。
そして、図882(7)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示した後、図882(8)に示すタイミングで、所持している帽子の予告アイコンI6を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われる。
すると、図882(9)に示すタイミングで、投げられた帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示され、その後、図882(10)に示すように、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが予告アイコンの表示に成功して嬉しい表情をする演出表示が行われる。これにより、遊技者は、将来、帽子の予告アイコンI6に対応する演出が実行されることを期待する。すなわち、帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285に表示されることで、将来、疑似連演出が実行されることを予告しているということができる。
その後、図882(11)〜同図(12)に示すように、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の表示領域の下方に向けてフレームアウトする表示が行われる。その後、図882(13)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
図883は、図882に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図882(13)から続く図883(14)では、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄の消灯までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図883(15)では、特図1の保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。
図883(16)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、殿様演出が開始される。これも、第1の保留アイコンh11に対応する保留が先読みされた結果に基づき、予告アイコンの表示を行うことが決定された場合に実行される演出である。ここで、殿様のキャラクタYMは、帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンI10を所持している。
そして、図883(17)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示した後、図883(18)に示すタイミングで、所持している帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンI10を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われる。
すると、図883(19)に示すタイミングで、投げられた帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第2表示領域YA2に表示され、千両箱の予告アイコンI9が予告アイコン第3表示領域YA3に表示され、扇の予告アイコンI10が予告アイコン第4表示領域YA4に表示される。その後は、図882(10)〜同図(12)と同様の演出表示が行われる。
その後、図883(20)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が報知される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
そして、図883(21)では、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄の消灯までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図883(22)では、特図1の保留アイコンh11が移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。
すると、装飾図柄の変動表示が開始してから、例えば、4秒が経過したとき、図883(23)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6が予告アイコン第1表示領域YA1から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。本実施形態では、このようにして予告アイコンを消化する予告アイコン消化演出が行われる。なお、図883(23)に示すように、帽子の予告アイコンI6が2つ表示される等、同一の予告アイコンが予告アイコン表示領域285に2以上表示されている場合には、例えば、左側に表示されている予告アイコンを優先して消化するように予め設定されているが、予告アイコンの信頼度に応じて消化する順序を決めるようにしてもよい。また、いずれの予告アイコンを使用するかをランダムに決定するようにしてもよいし、右側に表示されている予告アイコンを優先して消化するように設定されていてもよい。すなわち、予告アイコンを消化する順序は上述したものに限定される適宜に設定することができる。
その後、帽子の予告アイコンI6が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図883(24)に示すタイミングで拡大表示された後、図883(25)に示すように、拡大表示された帽子の予告アイコンI6の下方に、疑似連演出が行われることを予告する「継続」の文字表示が付記表示される。なお、この文字表示は、帽子の予告アイコンI6が拡大表示されたのと同時に行われてもよいし、拡大表示されるよりも前に行われてもよいし、拡大表示された後に行われてもよい。また、帽子の予告アイコンI6が拡大表示された際に、例えば、変動アイコンh0の表示をデフォルトの表示態様から先読み予告の表示態様等、変動アイコンh0の表示態様を変更してもよい。また、保留アイコンが表示されている場合に、保留アイコンの表示態様を変更するようにしてもよい。
その後、所定時間(例えば、3秒)が経過した後、図883(26)のタイミングで、帽子の予告アイコンI6が「継続」の文字表示とともに消去し、その後、図883(27)に示すように、左図柄と右図柄が停止表示する。このとき、左図柄には「装飾1」が表示され、右図柄には「装飾2」が表示されている。すなわち、非リーチ状態であることが示されている。
図884は、図883に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図883(27)から続く図884(28)では、帽子の予告アイコンI6の消化に対応して、番長のキャラクタBCが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、停止表示されている右図柄を突き上げる演出表示が行われ、疑似連演出が開始される可能性があることを遊技者に報知している。なお、本実施形態では、番長のキャラクタBCが右図柄を突き上げた後、同一の装飾図柄が再び停止表示されるようにしたが、例えば、右図柄が左図柄と同一の装飾図柄(例えば、「装飾1」)となってリーチ状態を形成し、リーチ演出が開始されるようにしてもよい。
その後、図884(29)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左図柄と右図柄が引き続き停止表示されるとともに、中図柄表示領域208bでは、殿様のキャラクタが表された疑似連図柄が上方から下方に向けて低速で移動する表示が行われている。
そして、装飾図柄表示装置208では、図884(30)のタイミングで疑似連図柄が中図柄表示領域208bで停止表示された後、図884(31)に示すように、殿様のキャラクタと「継続」の文字表示とからなるカットイン表示が行われる。本実施形態では、このようにして、疑似連図柄が停止表示されることにより、疑似連が実行されることを報知する。なお、疑似連図柄が停止表示されることなく、下方にフレームアウトした場合には、疑似連が開始されず、そのままはずれの装飾図柄の組み合わせが停止表示されることとなる。また、本実施形態において、帽子の予告アイコンI6が消化されない場合でも疑似連演出が実行される場合があってもよい。
その後、図884(32)に示されるタイミングで、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b及び右図柄表示領域208cにおいて、装飾図柄の変動表示が開始される。このとき、装飾図柄表示装置208の表示領域の左上には、疑似連演出による2回目の装飾図柄の変動表示が開始されたことを示す「疑似×2」が表示されている。
その後、図884(33)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾1」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成される。なお、このとき、リーチ演出は開始されていない。
その後、装飾図柄表示装置208では、図884(34)に示すタイミングで、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた帽子の予告アイコンI6が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた帽子の予告アイコンI6が予告アイコン第2表示領域YA2から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。
その後、帽子の予告アイコンI6が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図884(35)に示すタイミングで拡大表示された後、図884(36)に示すように、拡大表示された帽子の予告アイコンI6の下方に、疑似連演出が行われることを予告する「継続」の文字表示が付記表示される。
その後、所定時間(例えば、3秒)が経過した後、図884(37)のタイミングで、帽子の予告アイコンI6が「継続」の文字表示とともに消去し、その後、図884(38)では、帽子の予告アイコンI6の消化に対応して、番長のキャラクタBCが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、停止表示されている右図柄を突き上げる演出表示が行われ、2回目の疑似連演出が開始される可能性があることを遊技者に報知している。
その後、図884(39)に示すように、装飾図柄表示装置208では、番長のキャラクタBCが右図柄を突き上げた後、右図柄表示領域208cに表示されていた装飾図柄が「装飾1」から「装飾2」に変更され、非リーチ状態が形成されるとともに、中図柄表示領域208bでは、疑似連図柄が上方から下方に向けて低速で移動する表示が行われている。このとき、疑似連図柄が表示されている間は「疑似×2」の文字情報を消去するようにしたが、表示を継続させるようにしてもよい。また、疑似連図柄が表示されている間、「疑似×2」の文字情報を他の領域に表示するようにしてもよい。また、疑似連図柄が表示されている間、「疑似×2」の文字情報の表示態様を変化させるようにしてもよい。なお、この演出例において、番長のキャラクタBCが右図柄を突き上げた後、同一の装飾図柄が再び停止表示されてリーチ状態が維持され、リーチ演出が開始されるようにしてもよい。
そして、装飾図柄表示装置208では、図884(40)のタイミングで疑似連図柄が中図柄表示領域208bで停止表示された後、図884(41)に示すように、殿様のキャラクタと「継続」の文字表示とからなるカットイン表示が行われ、疑似連が実行されることを報知している。本実施形態では、1回の図柄変動表示において、帽子の予告アイコンI6が消化されるほど、大当りとなりやすいように構成されている。すなわち、帽子の予告アイコンI6が1つだけ消化されて疑似連演出が1回だけ行われる場合と、帽子の予告アイコンI6が2つ消化されて疑似連演出が2回行われる場合とでは、帽子の予告アイコンI6が2つ消化された方が大当りとなりやすく、帽子の予告アイコンI6が2つだけ消化されて疑似連演出が2回だけ行われる場合と、帽子の予告アイコンI6が3つ消化されて疑似連演出が3回行われる場合とでは、帽子の予告アイコンI6が3つ消化された方が大当りとなりやすいということが言える。
その後、図884(42)に示されるタイミングで、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b及び右図柄表示領域208cにおいて、装飾図柄の変動表示が開始される。このとき、装飾図柄表示装置208の表示領域の左上には、疑似連演出による3回目の装飾図柄の変動表示が開始されたことを示す「疑似×3」が表示されている。
図885は、図884に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図884(42)から続く図885(43)では、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾1」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成される。ここでは、リーチ演出が開始されることとなる。
その後、図885(44)に示すタイミングで、上述したスーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展する。なお、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下隅に移動し、縮小表示される。図885(44)に示す装飾図柄表示装置208には、敵役の剣豪の画像が大きく表示され、続く図885(45)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーション表示が開始される。
その後、装飾図柄表示装置208では、図885(46)に示すタイミングで、予告アイコン第3表示領域YA3に表示されていた千両箱の予告アイコンI9が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第3表示領域YA3に表示されていた千両箱の予告アイコンI9が予告アイコン第3表示領域YA3から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。
その後、千両箱の予告アイコンI9が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図885(47)に示すタイミングで拡大表示されるとともに、拡大表示された千両箱の予告アイコンI9の上方に、信頼度のより高い演出に移行することを予告する「昇格」の文字表示が付記表示される。なお、この文字表示は、千両箱の予告アイコンI9が拡大表示されたのと同時に行われてもよいし、拡大表示されるよりも前に行われてもよいし、拡大表示された後に行われてもよい。
その後、所定時間(例えば、3秒)が経過した後、装飾図柄表示装置208では、図885(48)のタイミングで、千両箱の予告アイコンI9が「昇格」の文字表示とともに消去し、その後、図885(49)のタイミングで、上述したリーチ移行演出が開始される。リーチ移行演出が開始されると、図885(49)に示すように、装飾図柄表示装置208では、実行されていたリーチ演出表示がやや暗くなるとともに、殿様のキャラクタがカットイン表示で現れて、実行中のリーチ演出表示を切りつける表示が行われ、その後、図885(50)に示すように、背景が暗転する。
その後、図885(51)に示すように、装飾図柄表示装置208では、信頼度の高い強リーチ演出(ボタンリーチ演出)が開始される。ボタンリーチ演出が開始されると、図885(51)に示すように、装飾図柄表示装置208では、暗転した背景に「熱すぎなのか」という文字表示が行われた後、図885(52)に示すタイミングで、「否」という文字表示が行われる。その後、図885(53)に示すように、「一撃」という文字表示が行われ、ボタン演出が行われることを報知する。
その後、図885(54)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ボタン受付時間メーターとともにボタン画像136aが表示されて演出ボタン136の操作の受け付けが可能であることを報知し、遊技者に演出ボタン136の操作を促進する。
そして、図885(55)に示すタイミングで、遊技者により演出ボタン136が操作されると、図885(56)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ボタン画像136aが消去することで、ボタンリーチ演出に失敗した様子が示されている。
やがて、図885(57)では、「装飾1−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cが拡大表示される。
図886は、図885に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図885(57)から続く図886(58)では、予告アイコン表示領域285も含めて一旦すべてが非表示になる。やがて、図886(59)では、「装飾1−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動(仮図柄停止表示)が開始される。このとき、予告アイコン表示領域285の表示も再開される。
その後、例えば、仮図柄停止表示から2秒が経過すると、図886(60)に示すタイミングで、予告アイコン第4表示領域YA4に表示されていた扇の予告アイコンI10が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第4表示領域YA4に表示されていた扇の予告アイコンI10が予告アイコン第4表示領域YA4から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。
その後、扇の予告アイコンI10が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図886(61)に示すタイミングで拡大表示される。このとき、例えば、拡大表示された扇の予告アイコンI10の下方に、大当りが確定すること報知する「祝福」の文字表示を付記してもよい。なお、文字表示を付記する場合、当該文字表示の付記表示が扇の予告アイコンI10が拡大表示されたのと同時に行われてもよいし、拡大表示されるよりも前に行われてもよいし、拡大表示された後に行われてもよい。
その後、所定時間(例えば、3秒)が経過した後、装飾図柄表示装置208では、図886(62)のタイミングで、扇の予告アイコンI10が消去し、予告アイコン表示領域285が上方へフレームアウトする表示が行われる。その後、図886(63)のタイミングで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cでそれぞれ揺れ変動していた装飾図柄の変動表示が再開して再変動演出が開始される。このとき、予告アイコン表示領域285は、完全にフレームアウトされている。なお、再変動演出が開始された後も予告アイコン表示領域285を引き続き表示させたままとしてもよい。
再変動演出では、図886(64)に示すように、姫のキャラクタが扇を持って踊る演出表示が行われる。これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下隅に移動し、縮小表示される。
やがて、図886(65)に示すように、「装飾1−装飾1−装飾1」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示される。
そして、図886(66)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾1−装飾1−装飾1」の大当り確定の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。このとき、第1特図表示装置212では、15R確変大当りである「特図A」が停止表示されるとともに、第4図柄表示装置284aでは、特図1の第4図柄(丸形の図形)が点灯している。その後は、図示をしないが、上述した大当り遊技開始演出が実行された後に、大当り遊技が開始される。
本実施の形態では、予告アイコン表示領域285に表示された扇の予告アイコンI10が消化されることにより、再変動演出が実行されて大当りとなったが、扇の予告アイコンI10が予告アイコン表示領域285に表示されていない場合には、再変動演出が行われずに、はずれの表示結果が導出される場合もある。すなわち、千両箱の予告アイコンI9が消化されて実行されるリーチ移行演出が行われてはずれとなる場合、このリーチ移行演出は偽の予告演出ということができる。すなわち、千両箱の予告アイコンI9が一つ消化された場合に、消化された千両箱の予告アイコンI9に対応する種類の偽の予告としてのリーチ移行演出が実行された場合には、図柄変動表示の結果がはずれとなるということができる。このことは、帽子の予告アイコンI6に対応する予告演出、手裏剣の予告アイコンI7に対応する予告演出、リボンの予告アイコンI8に対応する予告演出についても同様である。
このように、本実施形態では、予告アイコン表示領域285に表示された予告アイコンの数に応じて予告演出が実行され得るということができる。換言すれば、予告アイコンは、予告が実行される可能性がある回数に応じた数が表示されるように構成されているということができる。
なお、本実施形態では、先読み予告の対象である図柄変動表示の実行中においてのみ予告アイコンを消化し、消化した予告アイコンに対応する演出を実行するものについて説明したが、先読み予告の対象である図柄変動表示よりも前に実行される図柄変動表示においても予告アイコンを消化して当該予告アイコンに対応する演出を実行するようにしてもよい。この場合において、先読み予告の対象となる図柄変動表示において消化する予告アイコンの数と先読み予告の対象である図柄変動表示よりも前に実行される図柄変動表示において消化する予告アイコンの数を異ならせるようにしてもよいし、同じであってもよい。
次に、上述した予告アイコンの増加演出の他の演出例について、図887〜図889を参照しながら説明する。ここで、図887〜図889は、予告アイコンの増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。なお、図887〜図889では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについて、図示を省略している。
図887(8a)〜同図(10a)は、図882(8)〜同図(10)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図887(8a)では、帽子の予告アイコンI6ではなく、第1の殿様の予告アイコンI1を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。
すると、図887(9a−1)に示すタイミングで、投げられた第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示される。すると、図887(9a−2)に示すように、予告アイコン表示領域285に表示されていた第1の殿様の予告アイコンI1が爆発する表示が行われた後、図887(10a)に示すタイミングで、爆発した第1の殿様の予告アイコンI1が帽子の予告アイコンI6に変化し、殿様のキャラクタYMが予告アイコンの増加表示に成功して嬉しい表情をする演出表示が行われる。この演出例によっても、遊技者は、将来、帽子の予告アイコンI6に対応する演出が実行されることを期待する。
図887(8b)〜同図(9b)は、図882(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図887(8b)では、帽子の予告アイコンI6ではなく、第1のボタン予告アイコンI4を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。
すると、図887(9b)に示すタイミングで、投げられた第1のボタン予告アイコンI4が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示される。この第1のボタン予告アイコンI4が予告アイコン表示領域285に表示されてから、当該第1のボタン予告アイコンI4が消化されるまでの間に演出ボタン136が操作されると、第1の殿様の予告アイコンI1、第2の殿様の予告アイコンI2及び第3の殿様の予告アイコンI3のいずれかに変化する。このように、この演出例では、演出ボタン136が操作されるまでは、予告アイコンの示す大当りの信頼度が認識困難であるので、大当りの信頼度を知るために演出ボタン136を操作するというインセンティブが働き、演出効果を高めることができる場合がある。なお、第1のボタン予告アイコンI4が予告アイコン表示領域285に表示されてから消化されるまでの期間が、演出ボタン136の操作の有効期間であってもよい。ここで、複数回の図柄変動表示に跨って第1のボタン予告アイコンI4が表示される場合には、図柄停止表示期間中は演出ボタン136の操作が無効となるようにしてもよいし、図柄停止表示期間中も演出ボタン136の操作が有効となるようにしてもよい。また、第1のボタン予告アイコンI4が消化されるまで演出ボタン136が操作されなかった場合は、予告アイコンの消化演出時に演出ボタン136が操作された際に表示される予定であった予告アイコンに対応する演出表示が行われてもよいし、第1のボタン予告アイコンI4が消化されるときにボタン演出が行われ、演出ボタン136の操作有効期間内に演出ボタン136が操作された場合に、表示される予定であった予告アイコンに対応する演出表示が行われてもよいし、演出ボタン136が操作されることなく演出ボタン136の操作有効期間が終了すると、表示される予定であった予告アイコンに対応する演出表示が行われてもよい。また、第1のボタン予告アイコンI4が消化されてボタン演出が開始された後、演出ボタン136の操作有効期間内に演出ボタン136が操作された場合にのみ、表示される予定であった予告アイコンに対応する演出表示が行われてもよい。また、ボタン演出が行われる場合に演出ボタン136の操作有効期間を設けないようにしてもよい。この場合、ボタン演出が開始された後で表示される予定であった予告アイコンに対応する演出表示が行われるようにしてもよい。また、第1のボタン予告アイコンI4が消化されるまでは、演出ボタン136を操作しても、第1のボタン予告アイコンが他の予告アイコンに変化しないように構成されてもよい。
図887(8c)〜同図(9c)は、図882(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図887(8c)では、図882(8)と同様、帽子の予告アイコンI6を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。
ところが、図887(9c)の場合では、帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285に到達せず、表示領域の左からフレームアウトしてしまう様子が示されている。すなわち、本実施形態では、予告アイコンの増加に失敗するガセ増加演出も実行可能である。なお、帽子の予告アイコンI6以外の予告アイコンを用いたガセ増加演出が行われてもよく、例えば、大当りの信頼度が高い予告アイコンほど、ガセ増加演出が実行されにくいようにしてもよい。
図887(7d)〜同図(9d)は、図882(7)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図887(7d)では、図882(7)と同様、帽子の予告アイコンI6を持った殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示された様子が示されている。その後、図887(8d)では、帽子の予告アイコンI6が1つだけではなく、3つの帽子の予告アイコンI6を同時に予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。なお、同時でなく、1つずつ順次投げつける演出表示であってもよい。
すると、図887(9d)に示すタイミングで、投げられた3つの帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1、予告アイコン第2表示領域YA2及び予告アイコン第3表示領域YA3にそれぞれ表示される。このように、この演出例では、複数の予告アイコンの増加を1回の増加演出で実行することができる。したがって、予告アイコンが一度に複数増えることで予告の実行回数の増加に対する期待感が向上し、演出効果を高めることができる場合がある。なお、例えば、図887(9d)に示すように、同じ予告アイコン(例えば、帽子の予告アイコンI6)が予告アイコン表示領域285に所定数(例えば、3つ)以上表示されることで、疑似連演出が3回実行されることが保障されることから大当りが確定することを予告するようにしてもよい。また、信頼度の高い予告アイコンは、予告アイコン表示領域285に表示されにくく(ストックされにくく)、信頼度の低い予告アイコンは、予告アイコン表示領域285に表示されやすい(ストックされやすい)ようにしてもよいし、その逆であってもよい。
なお、この場合において、図887(9d´)に示すように、投げられた3つの帽子の予告アイコンI6のうちの一部又は全部が予告アイコン表示領域285に到達せず、表示領域の左からフレームアウトしてしまう一部ガセ増加演出又は全部ガセ増加演出を実行するようにしてもよい。
図887(7e)〜同図(9e)は、図882(7)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図887(7e)では、図882(7)に示す演出例とは異なり、1つの帽子の予告アイコンI6の他、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンI10を持った殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示された様子が示されている。なお、このとき、3つの予告アイコンのうちの1つあるいは2つの予告アイコンのみを表示するようにしてもよい。ここで、大当りの信頼度の最も低い予告アイコンのみを表示するようにしてもよいし、大当りの信頼度の最も高い予告アイコンのみを表示するようにしてもよいし、ランダムに選択された予告アイコンのみを表示するようにしてもよい。その後、図887(8e)では、帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンI10を同時に予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。なお、同時でなく、1つずつ順次投げつける演出表示であってもよい。また、上述したように、3つの予告アイコンがそれぞれ異なっていなくてもよく、例えば、同じ予告アイコンが複数含まれてもよい。
すると、図887(9e)に示すタイミングで、投げられた3つの予告アイコンが予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1、予告アイコン第2表示領域YA2及び予告アイコン第3表示領域YA3にそれぞれ表示される。このように、この演出例でも、複数種類の予告アイコンの増加を1回の増加演出で実行することができる。したがって、予告アイコンが一度に複数増えることで予告の実行回数の増加に対する期待感が向上し、また、複数種類の予告の実行に対する期待感を高めることができるので、演出効果をさらに高めることができる場合がある。
なお、この場合においても、図887(9e´)に示すように、投げられた3つの予告アイコンのうちの一部又は全部が予告アイコン表示領域285に到達せず、装飾図柄表示装置208の表示領域の左からフレームアウトしてしまう一部ガセ増加演出又は全部ガセ増加演出を実行するようにしてもよい。
図887(12f−1)〜同図(12f−2)は、図882(12)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図887(12f−1)では、図882(12)と同様、帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている状態で装飾図柄の変動表示が行われている。その後、図887(12f−2)に示すように、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾6」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成され、リーチ演出が開始される。このように、本実施形態では、予告アイコンが表示された状態でもリーチ演出を実行することができる。なお、このリーチ演出の結果、大当りとなってもよい。この場合、予告アイコン表示領域285に表示されていた予告アイコンは、大当りの終了後に消去されるようにしてもよい。
図888(8g)は、図882(8)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図888(8g)では、先読み予告の表示態様(サボハニのキャラクタによる表示態様)で保留アイコンh12が表示されているときに、殿様のキャラクタYMが帽子の予告アイコンI6を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。このように、本実施形態では、保留アイコンによる先読み予告の実行中においても予告アイコンの増加演出を実行可能である。なお、予告アイコンの増加演出と保留アイコンによる先読み予告とが同時に行われないようにしてもよい。
図888(8h)は、図882(8)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図888(8h)では、装飾図柄表示装置208において変動アイコン表示領域280及び特図1の保留アイコン表示領域281を表示せず、演出用保留ランプ286を遊技盤200の所定位置(例えば、装飾図柄表示装置208の近傍)に設け、これにより保留数表示を行うようにしてもよい。この演出用保留ランプ286は、例えば、フルカラーLEDを備えており、第1副制御部400により駆動制御され、例えば、デフォルトの発光態様による点灯(例えば、白色で点灯)の他、先読み予告の発光態様(例えば、7色を切り替えながら点灯)による駆動制御が可能である。なお、図888(8h)では、説明の便宜のため、先読みの対象である2つ目の特図1の保留ランプにハッチングを施して示したが、実際には、1つ目の特図1の保留ランプと同様に、2つ目の特図1の保留ランプもデフォルトの発光態様によって点灯されている。
図888(8i)〜同図(9i−2)は、図882(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図888(8i)では、図882(8)と同様、帽子の予告アイコンI6を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。
ところが、図888(9i−1)の場合では、帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285に到達せず、表示領域の下方に落下してしまう様子が示されている。そして、図888(9i−2)に示すように、帽子の予告アイコンI6が特図1の保留アイコン表示領域281に表示されている特図1の保留アイコンh11に作用して先読み予告の表示態様に変化する演出表示(保留変化演出)が行われている。すなわち、本実施形態では、帽子の予告アイコンI6が予告アイコンとして予告アイコン表示領域285に表示されず、保留アイコンによる先読み予告の開始の契機として登場する場合もある。なお、帽子の予告アイコンI6以外の予告アイコンを用いて保留変化演出が行われてもよく、例えば、大当りの信頼度が高い予告アイコンほど、保留変化演出が実行されにくいようにしてもよい。
なお、図889(9i−2´)に示すように、装飾図柄表示装置208において変動アイコン表示領域280及び特図1の保留アイコン表示領域281を表示せず、演出用保留ランプ286を用いて保留数を表示する場合において、帽子の予告アイコンI6が表示領域の下方に落下した後に、1つ目の特図1の保留ランプの発光態様を先読み予告の発光態様に変更するようにしてもよい。
図888(8j)〜同図(9j)は、図882(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図882(8)に示す演出例では、殿様のキャラクタYMが登場して予告アイコンを予告アイコン表示領域285に投げつけていたが、図888(8j)では、図882(8)とは異なり、殿様のキャラクタYMではなく、予告アイコンを持ったDJのキャラクタBYが空飛ぶ絨毯に乗って表示領域の右側から出現する様子が示されている(DJ演出)。図888(8j)に示す例では、DJのキャラクタは、帽子の予告アイコンI6を持って現れている。その後、図888(9j)に示すように、DJのキャラクタBYは、左上隅に向かって飛んでいきながら、持っている帽子の予告アイコンI6を予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に置いていく演出表示が行われる。なお、DJのキャラクタBYが予告アイコン表示領域285に置いていく予告アイコンの数は1つのみに限らず2つ以上であってもよい。また、1回のDJのキャラクタBYによる予告アイコンの増加演出において、複数種類の予告アイコンを予告アイコン表示領域285に置いていくようにしてもよい。このように、予告アイコンの増加演出を複数種類(例えば、殿様のキャラクタYMによる第一の予告アイコン増加演出、DJのキャラクタBYによる第二の予告アイコン増加演出)用意してもよく、このように構成することにより、演出が多様化して演出効果を高めることができる場合がある。
図888(8k)〜同図(9k)は、図882(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図882(8)に示す演出例では、殿様のキャラクタYMが登場して予告アイコンを予告アイコン表示領域285に投げつけていたが、図888(8k)では、さらに、予告アイコンを持ったDJのキャラクタBYが空飛ぶ絨毯に乗って表示領域の右側から出現する様子が示されている。図888(8k)に示す例では、DJのキャラクタは、千両箱の予告アイコンI9を持って現れている。その後、図888(9k)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMによって投げられた帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されるとともに、DJのキャラクタが、左上隅に向かって飛んでいきながら、持っている千両箱の予告アイコンI9を予告アイコン表示領域285の予告アイコン第2表示領域YA2に置いていく演出表示が行われる。なお、DJのキャラクタは、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンよりも前面側のレイヤーに配置されており、予告アイコンの前面側を通過しているように表示されている。ここで、図888(9k´)に示すように、DJのキャラクタが、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンよりも背面側のレイヤーに配置することにより、予告アイコンの背面側を通過しているように表示してもよい。また、図888(9k´´)に示すように、殿様のキャラクタYMによって投げられて予告アイコン第1表示領域YA1に表示された帽子の予告アイコンI6に重ねるように、DJのキャラクタBYが千両箱の予告アイコンI9を予告アイコン第1表示領域YA1に置いていく演出表示を行うようにしてもよい。すなわち、予告アイコンの上書き演出を行うようにしてもよい。このように、複数種類の予告アイコンの増加演出の実行時期が重なってもよく、これにより演出効果をより高めることができる場合がある。
図888(12l)は、図882(12)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図888(12l)に示す演出例では、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンにそれぞれ対応する文字表記を付随して表示されている。例えば、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている帽子の予告アイコンI6には「継続」の文字が付記表示されており、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されている千両箱の予告アイコンI9には「昇格」の文字が付記表示されており、予告アイコン第3表示領域YA3に表示されている扇の予告アイコンI10には「祝福」の文字が付記表示されており、予告アイコン第4表示領域YA4に表示されている手裏剣の予告アイコンI7には「チャン目」の文字が付記表示されており、予告アイコン第5表示領域YA5に表示されているリボンの予告アイコンI8には「ステチェン」の文字が付記表示されており、予告アイコン第6表示領域YA6に表示されている帽子の予告アイコンI6には「継続」とともに「クエスチョンマーク」の文字が付記表示されている。これにより、その後に実行が予告されている予告演出の内容がよりわかりやすくなる場合がある。
なお、図888(12l´)や同図(12l´´)に示すように、予告アイコンに付記表示されている文字のうちの一部又は全部を「クエスチョンマーク」にし、対応する予告演出を明確に表示しないようにしてもよい。これにより、表示された予告アイコンに対応する予告が実行されるか否かについて期待感を持たせることができ、興趣が向上する場合がある。
また、予告アイコン表示領域285に表示された複数の予告アイコンの組み合わせや表示された予告アイコンの数により大当りが確定する演出表示が実行されることを予告するようにしてもよく、例えば、図888(12l´´´)に示すように、「継続」の文字表記が付記された帽子の予告アイコンI6が3つ予告アイコン表示領域285に表示された場合には、大当りが確定する4回の疑似連演出を含む演出表示が行われることを予告するようにしてもよい。なお、予告アイコンに付記表示された文字が、その予告アイコンに対応していない場合(例えば、帽子の予告アイコンI6に「昇格」の文字が付記表示されている場合)は、帽子の予告アイコンI6が消化されたときにおける図柄変動表示の結果が大当り確定であること(または、保留内に大当りとなるものがあること)を予告するプレミア予告表示であってもよい。
上述した演出例では、殿様のキャラクタYMやDJのキャラクタBYが登場することにより予告アイコンを増加させるものであるが、図889に示す演出例では、装飾図柄の表示により予告アイコンを増加させる演出を行うものである。
図889(A1)では、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾6」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成され、リーチ演出が開始される。このリーチ演出は、例えば、ノーマルリーチである。
リーチ演出が開始した後、図889(A2)に示されるタイミングで、中図柄表示領域208bにおいて、予告アイコンを模した予告アイコン図柄が停止表示される。図889(A2)に示す例では、帽子の予告アイコンI6を模した帽子の予告アイコン図柄が停止表示されている。この帽子の予告アイコン図柄の下方近傍には「ストック」の文字表記が付記されており、予告アイコン図柄が停止表示されることにより、予告アイコン表示領域285に予告アイコンが増加表示されることを報知している。
その後、図889(A3)に示すように、帽子の予告アイコン図柄が帽子の予告アイコンI6に変化して予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に移動する表示が行われ、図889(A4)に示すように、予告アイコン図柄の背面側に配置されていた「装飾5」の装飾図柄が停止表示され、はずれの表示結果であることが報知される。本実施形態では、このようにして予告アイコンを増加する演出を行うようにしてもよい。
図889(B1)では、図889(A1)に示す演出例と同様に、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾6」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成され、ノーマルリーチの演出が開始される。
リーチ演出が開始した後、図889(B2)に示されるタイミングで、中図柄表示領域208bにおいて、第1の殿様の予告アイコンI1を模した第1の殿様の予告アイコン図柄が停止表示される。図889(B2)に示す演出例では、この第1の殿様の予告アイコン図柄に重ねて「ストック」の文字表記が付記されており、予告アイコン図柄が停止表示されることにより、予告アイコン表示領域285に予告アイコンが増加表示されることを報知している。
その後、図889(B3)に示すように、第1の殿様の予告アイコン図柄が第1の殿様の予告アイコンI1に変化して予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に移動する表示が行われ、図889(B4)に示すように、予告アイコン図柄の背面側に配置されていた「装飾5」の装飾図柄が停止表示され、はずれの表示結果であることが報知される。このとき、第1の殿様の予告アイコンI1は、帽子の予告アイコンI6に変化している。なお、変化後の予告アイコンが帽子の予告アイコンI6に限定されず、他の種類の予告アイコンであってもよいことは言うまでもない。また、予告アイコンが変化するタイミングは、当該図柄変動表示が実行されている期間に限定されず、例えば、次回以降の図柄変動表示の実行中に予告アイコンが変化するようにしてもよいし、予告アイコンが消化するタイミングまで変化しないようにしてもよい。本実施形態において、このようにして予告アイコンを増加する演出を行うようにしてもよい。
次に、上述した予告アイコン消化演出の他の演出例について、図890〜図893を参照しながら説明する。ここで、図890〜図893は、予告アイコン消化演出の他の演出例を段階的に示す図である。なお、図890〜図893では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについて、図示を省略している。
図890(38m)〜同図(40m−3)は、図884(38)〜同図(40)に示される演出の他の演出例を示している。図890(38m)〜同図(39m)は、図884(38)〜同図(39)と同様の演出が行われるが、図890(40m−1)では、中図柄表示領域208bで低速で変動表示して疑似連図柄が出現するが、その後、図890(40m−2)に示すように、疑似連図柄が装飾図柄の停止表示位置となる直前で、変動表示が高速となり、疑似連図柄が表示領域の下方へスクロールアウトされ、図890(40m−3)に示すように、「装飾1−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで仮停止表示して揺れ変動が表示され、その後、停止表示してはずれの結果であることが報知される。このように、本実施形態において、帽子の予告アイコンI6が消化されても、疑似連演出が行われない場合があってもよい。
図890(23n)〜同図(24n)は、図883(23)〜同図(24)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図890(23n)に示すように、帽子の予告アイコンI6が消化する表示が開始されるが、図890(24n)に示すように、消化された帽子の予告アイコンI6が拡大表示することなくそのまま消去される表示が行われ、消化された演出が行われないことを報知する場合があってもよい。
図890(23o)〜同図(24o−2)は、図883(23)〜同図(24)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図890(23o)に示すように、帽子の予告アイコンI6が消化する表示が開始され、図890(24o−1)に示すタイミングで帽子の予告アイコンI6が拡大表示されるが、そのまま帽子の予告アイコンI6が消去され、図890(24o−2)に示すように、疑似連演出が開始することなくはずれの装飾図柄の組み合わせ(図890(24o−2)では、「装飾1−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせ)で仮停止表示して揺れ変動が表示され、その後、停止表示してはずれの結果であることが報知される。このように、本実施形態において、帽子の予告アイコンI6が消化されても、疑似連演出が行われない場合があってもよい。
図890(22p)〜同図(23p)は、図883(22)〜同図(23)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図890(22p)に示すように、装飾図柄の変動表示が開始してから、例えば、4秒が経過すると、図890(23p)では、予告アイコン表示領域285の一番左側(予告アイコン第1表示領域YA1)に表示された帽子の予告アイコンI6ではなく、それ以外の予告アイコンが消化される演出が行われてもよい。図890(23p)に示される演出例では、予告アイコン第3表示領域YA3に表示されている千両箱の予告アイコンI9が消化される演出が行われている。このように、本実施形態において、予告アイコンを左から順番に消化しない場合があってもよい。また、本実施形態では、予告アイコン表示領域285に表示された順序(換言すれば、ストックされた順序)で予告アイコンを消化するようにしたが、後にストックされた予告アイコンが先に消化される場合があってもよい。例えば、後にストックされた予告アイコンが先に消化された場合には、大当りとなりやすくしてもよいし、逆に、大当りとなりにくくなるようにしてもよい。また、ストックの順序に関係なく、予告アイコンの消化順序を決定してもよく、この場合、大当りの信頼度に影響しないようにしてもよいし、予告アイコンの消化順序によって大当りの信頼度が変化するようにしてもよい。また、予告アイコン表示領域285に表示されている複数の予告アイコンを特定の順番で消化することにより、大当りが確定することを予告するようにしてもよく、例えば、帽子の予告アイコンI6、手裏剣の予告アイコンI7、帽子の予告アイコンI6、手裏剣の予告アイコンI7、帽子の予告アイコンI6、手裏剣の予告アイコンI7の順で消化された場合には大当りが確定するといった法則が設定されていてもよい。これにより、遊技者に、大当りとなる予告アイコンの消化順序の法則を見つけたいというインセンティブが働き、遊技意欲を向上させることができる場合がある。
図890(24q−1)〜同図(24q−2)は、図883(24)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図890(24q−1)に示すように、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6が消化されて、予告アイコン第1表示領域YA1に空きが生じた後、図890(24q−2)に示すように、予告アイコン第2表示領域YA2〜予告アイコン第4表示領域YA4に表示されている予告アイコンの表示位置をそれぞれ左側に移動させるようにしてもよい。このとき、例えば、予告アイコンの表示位置を左側に移動させる移動アニメーションを行ってもよいし、アニメーションを行うことなく表示位置を変更するようにしてもよい。予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンの表示位置を変更するタイミングは、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた予告アイコンの消化演出が開始されるのと同時であってもよいし、予告アイコンの消化演出が開始された後であってもよいし、予告アイコンの消化演出が終了した後であってもよい。
図891(Aa)〜同図(Ae)は、予告アイコンの消化演出が行われた後で予告アイコンの増加演出が行われた場合の演出例を示している。すなわち、図891(Aa)に示すように、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第3表示領域YA3に表示されている手裏剣の予告アイコンI7が消化された後、停止図柄予告が実行されて、図891(Ab)に示されるタイミングで、「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果であることが報知される。その後、図891(Ac)に示すように、保留が消化されて装飾図柄の変動表示が開始された後、図891(Ad)に示すように、殿様のキャラクタYMによる予告アイコンの増加演出が行われて、千両箱の予告アイコンI9が予告アイコン表示領域285に向けて投げつけられると、図891(Ae)に示すように、手裏剣の予告アイコンI7が消化されることにより空欄となった予告アイコン第3表示領域YA3に投げつけられた千両箱の予告アイコンI9が表示される。このように、予告アイコンが消化されたことに伴って空欄となった予告アイコン表示領域に増加する予告アイコンを表示するようにしてもよい。
図891(B)は、予告アイコンが複数消化されたことに伴って予告アイコン表示領域に複数の空欄が生じた後に、予告アイコンを増加する場合の演出例を示している。すなわち、図891(B)に示すように、予告アイコン表示領域285では、予告アイコン第2表示領域YA2及び予告アイコン第3表示領域YA3に表示された予告アイコンが消化された後、殿様のキャラクタYMによる予告アイコンの増加演出が行われて、帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285に向けて投げつけられると、空欄となっている予告アイコン第2表示領域YA2及び予告アイコン第3表示領域YA3のうち、左側から順に表示される。このようにして予告アイコンを増加する表示を行うようにしてもよい。なお、予告アイコン表示領域285に複数の空欄がある場合において、増加する予告アイコンを表示させる表示領域の順序は上述したものに限定されず、他の順序であってもよく、第1副制御部400において予め設定しておいてもよい。また、この演出例では、予告アイコンが表示される場所により、大当りの信頼度や予告アイコンが表示される数に変化を持たせないようにしたが、予告アイコンが表示される場所により、大当りの信頼度や予告アイコンが表示される数が異なることを示唆するようにしてもよい。例えば、予告アイコン表示領域285において空欄となっている表示領域のうち、最も右側である予告アイコン第6表示領域YA6に増加する予告アイコンが表示された場合には、少なくとも6つの予告アイコンが予告アイコン表示領域285に表示されることを示唆するようにしてもよく、また、大当りの信頼度が最も高いことを示唆するようにしてもよい。
図891(C)は、予告アイコンの消化演出と予告アイコンの増加演出とが1回の図柄変動表示の実行中において実行される場合の演出例を示している。すなわち、図891(C)に示すように、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている帽子の予告アイコンI6が消化される演出が行われている間に、殿様のキャラクタYMによる予告アイコンの増加演出が行われて、帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンI10が予告アイコン表示領域285に向けて投げつけられている様子が表示されている。ここで、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている帽子の予告アイコンI6は当該図柄変動表示が実行される前に実行された図柄変動表示において増加した予告アイコンである。このように、予告アイコンの消化演出と予告アイコンの増加演出が1回の図柄変動表示の実行中において実行されるようにしてもよい。このとき、予告アイコンの消化演出が行われる期間と予告アイコンの増加演出が行われる期間とが重なる場合があってもよい。また、予告アイコンの消化演出が開始された後に予告アイコンの増加演出が開始されてもよいし、予告アイコンの増加演出が開始された後に予告アイコンの消化演出が開始されてもよいし、予告アイコンの消化演出と予告アイコンの増加演出とが同時に開始されてもよい。ここで、増加する予告アイコンが表示される領域が、図柄変動表示の開始の時点で空欄となっている領域であってもよいし、図柄変動表示が開始された後、予告アイコンの増加演出が開始される前に空欄となる予定の領域であってもよい。
図891(59r)は、図886(59)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図891(59r)に示す演出例では、予告アイコンの消化演出が開始される前に、予告アイコンが消化されるか否かを煽る演出が行われている。具体的には、例えば、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンのうち、消化の対象となった予告アイコンが揺れ変動を開始する等して、予告アイコンが消化されるか否かを煽るようにしている。その後、図886(60)に示すように、扇の予告アイコンI10が消化される場合もあるし、扇の予告アイコンI10が消化されない場合もある。消化されない場合には、消化されることなく予告アイコンが消去されてもよいし、予告アイコンの表示を維持して予告アイコンの消化が保留された状態となってもよい。なお、図891(59r)に示す演出例において、扇の予告アイコンI10が消化されることなく消去された場合には、その後、はずれの装飾図柄の組み合わせで停止表示してはずれの表示結果であることを報知してもよい。
図891(59s)〜同図(60s)は、図886(59)〜同図(60)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図891(59s)では、予告アイコン表示領域285に、2つの帽子の予告アイコンI6と、千両箱の予告アイコンI9と、扇の予告アイコンI10が表示されている点で、図886(59)とは異なっており、「装飾1−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで揺れ変動が開始した後、予告アイコン表示領域285に表示されているこれらの予告アイコンのうち、扇の予告アイコンI10が消化された場合に、大当りとなることの予告報知となり、図891(60s)に示すように、その他の予告アイコン(例えば、帽子の予告アイコンI6)が消化された場合には、そのままはずれの装飾図柄の組み合わせで停止表示されてはずれとなることを報知するようにしてもよい。
図891(23t)〜同図(32t)は、図883(23)〜図884(32)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図891(23t)に示すように、この演出例では、予告アイコン表示領域285において、消化された予告アイコンを表示する消化中予告アイコン表示領域YA0が追加されている。図891(23t)〜同図(25t)に示すように、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6の消化演出が開始されると、消化された帽子の予告アイコンI6が消化中予告アイコン表示領域YA0に表示される。消化中予告アイコン表示領域YA0に表示された帽子の予告アイコンI6は、図891(28t)〜同図(32t)に示すように、消化された後も引き続き表示され、対応する演出(疑似連演出)が終了するまで継続して表示される。なお、消化中予告アイコン表示領域YA0における予告アイコンの表示が開始されるタイミングは、予告アイコンの消化演出が開始した後であってもよいし、予告アイコンの消化演出が開始する前であってもよいし、予告アイコンの消化演出の開始と同時であってもよい。また、消化中予告アイコン表示領域YA0に表示された予告アイコンが消去するタイミングは、予告アイコンの消化演出が終了した後であってもよいし、予告アイコンの消化演出が終了する前であってもよいし、予告アイコンの消化演出の終了と同時であってもよいし、消化した予告アイコンに対応する演出が開始した後であってもよいし、消化した予告アイコンに対応する演出が終了した後であってもよいし、消化した予告アイコンに対応する演出の開始と同時であってもよいし、消化した予告アイコンに対応する演出が開始する前であってもよいし、消化した予告アイコンに対応する演出の終了と同時であってもよいし、予告アイコンが消去される図柄変動の終了時(例えば、特図の図柄停止タイミング)に消去されてもよいし、消化中予告アイコン表示領域YA0が消去されるタイミング(例えば、図885(44)で予告アイコン表示領域285および消化中予告アイコン表示領域YA0が消去される、または消化中予告アイコン表示領域YA0のみが消去されるなど)で消去されてもよい。なお、一回の図柄変動表示中に複数個の予告アイコンが消化される場合、最初に消化された予告アイコンAに対応する消化中予告アイコン表示領域YA0の予告アイコンaは、予告アイコンAの消化演出が終了した後または終了と共に消去され、消化中予告アイコン表示領域YA0に予告アイコンが何も表示されていない状態であってもよいし、次に消化される予告アイコンBの消化演出が開始されたと同時または開始された後に消去されてもよいし、次に消化される予告アイコンBに対応する消化中予告アイコン表示領域に表示される予告アイコンbが表示されたと同時または表示された後に消去されてもよいし、予告アイコンBの消化演出中も、例えば、履歴として予告アイコンaを残しておいてもよいし、予告アイコンAおよび予告アイコンBが消化される図柄変動の終了時(例えば、特図の図柄停止タイミング)で消去するようにしてもよい。なお、予告アイコン表示領域285が特定の演出表示(例えば、スーパーリーチ演出や大当り演出中、島一斉演出など)が行われる際に消去される場合、予告アイコン表示領域285のみ消去され、消化中予告アイコン表示領域YA0はそのまま表示されるようにしてもよいし、その逆に消化中予告アイコン表示領域YA0のみが消去され、予告アイコン表示領域285はそのまま表示されるようにしてもよく、予告アイコン表示領域285および消化中予告アイコン表示領域YA0の両方が消去されるようにしてもよい。
図892(Aa)〜同図(Ae)は、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが同時期に複数消化される演出例を示している。すなわち、図892(Aa)では、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1及び予告アイコン第2表示領域YA2に帽子の予告アイコンI6が表示されており、予告アイコン第3表示領域YA3にリボンの予告アイコンI8が表示されており、予告アイコン第4表示領域YA4に扇の予告アイコンI10が表示されている。そして、これらの予告アイコンのうち、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている帽子の予告アイコンI6と予告アイコン第3表示領域YA3に表示されているリボンの予告アイコンI8についてそれぞれ予告アイコンの消化演出が開始される。ここで、各予告アイコンの消化演出の開始タイミングは同時であってもよいし、異なっていてもよい。この場合、予告アイコンの消化順序を演出の実行順序に対応した順序としてもよい。
その後、帽子の予告アイコンI6とリボンの予告アイコンI8が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図892(Ab)に示すように、拡大表示されてそれぞれ文字表示が付記表示される。具体的には、拡大表示された帽子の予告アイコンI6の下方近傍に「継続」の文字表示が付記表示され、拡大表示されたリボンの予告アイコンI8の下方近傍に「ステチェン」の文字表示が付記表示される。
その後、装飾図柄表示装置208では、リボンの予告アイコンI8の消化に対応して、ステージチェンジ演出が開始される。具体的には、図892(Ac)に示すように、障子が閉じるとともに、その前面側にチビ姫のキャラクタCHが出現した後、図892(Ad)に示すように、障子が開いて、月面から宇宙を見た様子を示す背景(月面背景)の表示が開始される。なお、ステージチェンジ演出の実行中、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下隅に移動し、縮小表示される。
その後、図892(Ae)に示すように、縮小表示されていた装飾図柄は、表示領域の中央で拡大して表示された後、帽子の予告アイコンI6の消化に対応して、番長のキャラクタBCが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、停止表示された右図柄を突き上げる演出表示が行われ、その後に疑似連演出が実行される可能性があることを遊技者に報知している。
なお、この演出例では、消化した予告アイコンに対応する複数の演出を開始タイミングをそれぞれ異ならせるようにしたが、同時に開始されるようにしてもよい。
図892(66u−1)〜同図(66u−3)は、図886(66)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図892(66u−1)では、「装飾1−装飾1−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示し、大当りであることが報知されているが、予告アイコン表示領域285が引き続き表示されており、しかも、未消化の予告アイコンがあることが示されている。その後、図892(66u−2)に示すように、大当り開始演出が行われた後、図892(66u−3)に示すように、大当りのラウンド遊技が開始された後も引き続き、未消化の予告アイコンが表示されている。なお、この演出例では、大当り遊技の実行中において予告アイコン表示領域285を表示領域の下方に表示するようにしたが、表示領域の上方に表示してもよい。また、この演出例において、未消化の予告アイコンは、例えば、大当り中における昇格演出(例えば、確変大当り確定であることを報知する演出等)で用いるようにしてもよく、例えば、図892(66u−3)に示す例において、大当り遊技の実行中に、帽子の予告アイコンI6が消化された場合には、確変大当り確定であることの報知を行い、扇の予告アイコンI10が消化された場合には、15R大当り確定であることの報知を行うようにしてもよい。また、その他の予告アイコンが消化された場合には、例えば、昇格する可能性があることを示唆する意味を持たせるようにしてもよい。このように、同じ予告アイコンでも、大当り遊技の実行中に消化された場合にあっては、別の意味を持たせるといった演出が行われるようにしてもよい。また、この演出例において、大当り遊技の実行中に表示される予告アイコンと図柄変動表示の実行中に表示される予告アイコンとが異なっていてもよい。すなわち、大当り中特有の予告アイコンを用意してもよい。また、大当り遊技の実行中に表示される予告アイコンと図柄変動表示の実行中に表示される予告アイコンとが同じであってもよいし、一部の予告アイコンだけ共通に使用されていてもよい。
図892(Ba)〜同図(Bc)は、ステージチェンジの前後における表示例である。すなわち、図892(Ba)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されており、その後、保留が消化されて図柄変動表示が開始されると、図892(Bb)に示すように、ステージチェンジ演出が開始される。ステージチェンジ演出が開始されると、装飾図柄表示装置208に表示されていた予告アイコンが予告アイコン表示領域285とともに非表示となる。その後、ステージチェンジ演出が終了すると、図892(Bc)に示すように、図示はしないが、背景が変更されて図柄変動表示が継続して行われる。このとき、予告アイコン表示領域285が再び表示されるが、予告アイコン表示領域285に表示されていた予告アイコンは、ステージチェンジが行われると全て消去される場合がある。なお、ステージチェンジが行われた後は、予告アイコンを必ず消去するようにしてもよいし、複数の予告アイコンのうちの一部だけ消去するようにしてもよいし、消去されない場合があってもよい。
図892(22v−1)〜同図(23v)は、図883(22)〜同図(23)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図892(22v−1)に示すように、図柄変動表示が開始されると、図892(22v−2)に示すように、プラカードを持った殿様のキャラクタYM2が出現し、消化される予告アイコンの種類を事前に報知する。その後、図892(23v)に示すように、事前報知された種類の予告アイコン(帽子の予告アイコンI6)が消化される予告アイコンの消化演出が開始される。なお、消化される予告アイコンの種類の事前報知が行われた場合であっても、予告アイコンが消化されない場合があってもよいし、事前報知された予告アイコンとは異なる種類の予告アイコンが消化されてもよい。事前報知された予告アイコンとは異なる種類の予告アイコンが消化された場合には、大当りの信頼度が高いことを示唆するようにしてもよい。
図892(22w)は、図883(22)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図892(22w)に示すように、図柄変動表示が開始された後、消化される可能性のある予告アイコンを強調表示する等して遊技者に予告アイコンの消化について注目させるようにしてもよい。
上述した実施形態では、例えば、帽子の予告アイコンI6が消化されることにより、番長のキャラクタBCが出現して疑似連演出が実行され、それ以外の演出は実行されないといったように、消化した予告アイコンに対応する演出が実行され、それ以外の演出は実行されないように構成したが、例えば、帽子の予告アイコンI6が消化したのに番長のキャラクタBCが出現せず、姫のキャラクタが出現されることにより大当りが確定するといったように、消化した予告アイコンに対応しない演出が実行された場合(いわゆる、法則崩れ)には大当りが確定するように構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、消化する予告アイコンが決まっており、遊技者により選択することができないように構成されているが、例えば、演出ボタン136等を操作することにより、消化する予告アイコンを選択できるようにしてもよい。
また、予告アイコン表示領域285に予告アイコンが表示された状態で大当りとなった場合には、大当り遊技が開始されると消去され、確変状態や時短状態へ移行する場合には予告アイコンを持ち越されないように構成されてもよい。また、予告アイコン表示領域285に予告アイコンが表示された状態で大当りとなった場合には、大当り遊技が開始されると一旦非表示とされ、確変状態や時短状態が終了した後で復帰表示するように構成されてもよい。また、確変状態や時短状態が終了した後も持ち越しされないように構成されてもよい。
次に、消化される予告アイコンの種類によってその後に移行するリーチ演出の内容を予告する演出例について説明する。
図893(Aa)に示すように、左図柄表示領域208aと右図柄表示領域208aにそれぞれ「装飾1」が停止表示してリーチ状態となると、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンが消化される場合がある。例えば、図893(Ab−1)に示すように、帽子の予告アイコンI6が消化された場合には、その後、図893(Ac−1)に示すように、拡大表示された番長のキャラクタBC2が出現し、その後、出現したキャラクタに対応する番長リーチに移行する。また、図893(Ab−2)に示すように、千両箱の予告アイコンI9が消化された場合には、その後、図893(Ac−2)に示すように、拡大表示された殿様のキャラクタYM3が出現し、その後、出現したキャラクタに対応する殿様リーチに移行する。また、図893(Ab−3)に示すように、扇の予告アイコンI10が消化された場合には、その後、図893(Ac−3)に示すように、拡大表示された姫のキャラクタHMが出現し、その後、出現したキャラクタに対応する姫リーチに移行する。なお、この演出例では、予告アイコンの意味する大当りの信頼度に対応しており、これらのリーチ演出の大当りの信頼度は、姫リーチ>殿様リーチ>番長リーチの順となるように構成されている。なお、消化した予告アイコンに対応するキャラクタ以外のキャラクタが出現(例えば、帽子の予告アイコンI6が消化した後に拡大表示された殿様のキャラクタが出現)した場合(いわゆる、法則崩れが発生した場合)には、大当りが確定するように構成されてもよい。また、複数の予告アイコンが複合して消化され、これに対応して複数のキャラクタが出現することにより複合予告が実行されるようにしてもよい。また、複数の予告アイコンを消化するための特有の演出(複数消化専用演出)を実行するようにしてもよく、1つの予告アイコンが消化されるよりも複数の予告アイコンが消化された方が大当りの信頼度が高くなるように構成されてもよい。
次に、第2のボタン予告アイコンI11が消化された後に実行されるボタン演出について説明する。
図893(Ba)に示すように、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1には、第2のボタン予告アイコンI11が表示されており、図柄変動表示が開始された後、図893(Bb)に示すタイミングで、第2のボタン予告アイコンI11が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた第2のボタン予告アイコンI11が予告アイコン第1表示領域YA1から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。その後、第2のボタン予告アイコンI11が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図893(Bc)に示すように、ボタン受付時間メーターとともにボタン画像136aが表示されて演出ボタン136の操作の受け付けが可能であることを報知し、遊技者に演出ボタン136の操作を促進する。
次に、第2のボタン予告アイコンI11が消化された後に実行されるボタン演出の他の演出例について説明する。
図893(Ca)に示すように、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1には、第2のボタン予告アイコンI11が表示されている。また、装飾図柄表示装置208では上述したボタンリーチ演出が行われており、ボタン受付時間メーターとともにボタン画像136aが表示されて演出ボタン136の操作の受け付けが可能であることが報知されている。その後、図893(Cb)のタイミングで、第2のボタン予告アイコンI11が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた第2のボタン予告アイコンI11が予告アイコン第1表示領域YA1から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。その後、第2のボタン予告アイコンI11が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、既に、装飾図柄表示装置208に表示されているボタン画像136aに重なり、図893(Cc)に示されるように、演出ボタン136が突出した態様で表している突出ボタン画像136bに変化する。すなわち、大当りの信頼度がより高いボタンリーチ演出に昇格したことが示されている。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の他の具体例について説明する。
図894は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図であり、図895は、図894に示す演出の一例の続きを段階的に示す図であり、図896は、図895に示す演出の一例の続きを段階的に示す図であり、図897は、図896に示す演出の一例の続きを段階的に示す図であり、図898は、図897に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
なお、図894(1)〜図895(14)は、予告アイコンの増加演出において用いられていた予告アイコンが帽子の予告アイコンI6であったのが第1の殿様の予告アイコンI1に変更された点を除いて図882(1)〜図883(14)と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、図895(14)と図895(20)との間で行われる演出についても、予告アイコンの増加演出において用いられていた予告アイコンが全て第1の殿様の予告アイコンI1に変更された点を除いて図883(15)〜同図(19)と同様である。
図895(20)では、「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの結果が確定表示されている。このとき、変動アイコンh0も消去されている。
そして、図895(21)では、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄の消灯までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図895(22)では、特図1の保留アイコンh11が移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。
すると、装飾図柄の変動表示が開始してから、例えば、4秒が経過したとき、図895(23)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた第1の殿様の予告アイコンI1が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン第1表示領域YA1から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。なお、図895(23)に示すように、第1の殿様の予告アイコンI1が4つ表示される等、同一の予告アイコンが予告アイコン表示領域285に複数表示されている場合には、例えば、最も左側に表示されている予告アイコンを優先して消化するように予め設定されているが、予告アイコンの信頼度に応じて消化する順序を決めるようにしてもよい。また、いずれの予告アイコンを使用するかをランダムに決定するようにしてもよいし、最も右側に表示されている予告アイコンを優先して消化するように設定されていてもよい。すなわち、予告アイコンを消化する順序は上述したものに限定されず適宜に設定することができる。
その後、第1の殿様の予告アイコンI1が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図895(24)に示すタイミングで帽子の予告アイコンI6に変化するとともに拡大表示され、その後、図895(25)に示すように、拡大表示された帽子の予告アイコンI6の下方に、疑似連演出が行われることを予告する「継続」の文字表示が付記表示される。なお、この文字表示は、帽子の予告アイコンI6が拡大表示されたのと同時に行われてもよいし、拡大表示されるよりも前に行われてもよいし、拡大表示された後に行われてもよい。
その後、所定時間(例えば、3秒)が経過した後、図895(26)に示すタイミングで、帽子の予告アイコンI6に付記されていた「継続」の文字表示が消去するとともに、帽子の予告アイコンI6が縮小表示された後、元の表示位置、すなわち、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に移動する表示が行われる。このように、本実施形態において、消化済みの予告アイコンを元の位置に再表示するようにしてもよい。なお、消化済みの予告アイコンが元の位置に再表示された場合に、消化済みであることを認識可能に表示するようにしてもよく、例えば、消化済みの予告アイコンが表示された表示領域をグレーアウト表示にしてもよいし、「済」という文字情報を付記してもよい。また、消化済みの予告アイコンが予告アイコン表示領域285に表示された後に消去するようにしてもよい。
その後、図895(27)〜図896(33)に示される演出内容は、予告アイコン第1表示領域YA1に消化済みの帽子の予告アイコンI6が表示され、予告アイコン第2表示領域YA2〜予告アイコン第4表示領域YA4に表示されている予告アイコンが全て第1の殿様の予告アイコンI1に変更された点を除いて、図883(27)〜図884(33)と同様であるので、ここでの説明は省略する。
装飾図柄表示装置208では、図896(34)に示すタイミングで、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた第1の殿様の予告アイコンI1が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン第2表示領域YA2から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。
その後、第1の殿様の予告アイコンI1が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図896(35)に示すタイミングで帽子の予告アイコンI6に変化するとともに拡大表示され、その後、図896(36)に示すように、拡大表示された帽子の予告アイコンI6の下方に、疑似連演出が行われることを予告する「継続」の文字表示が付記表示される。
その後、所定時間(例えば、3秒)が経過した後、図896(37)に示すタイミングで、帽子の予告アイコンI6に付記されていた「継続」の文字表示が消去するとともに、帽子の予告アイコンI6が縮小表示された後、元の表示位置、すなわち、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第2表示領域YA2に移動する表示が行われる。
その後、図896(38)〜同図(45)に示される演出内容は、予告アイコン第1表示領域YA1及び予告アイコン第2表示領域YA2に消化済みの帽子の予告アイコンI6がそれぞれ表示され、予告アイコン第3表示領域YA3及び予告アイコン第4表示領域YA4に表示されている予告アイコンがいずれも第1の殿様の予告アイコンI1に変更された点を除いて、図884(38)〜図885(45)と同様であるので、ここでの説明は省略する。
装飾図柄表示装置208では、図896(46)に示すタイミングで、予告アイコン第3表示領域YA3に表示されていた第1の殿様の予告アイコンI1が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第3表示領域YA3に表示されていた第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン第3表示領域YA3から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。
その後、第1の殿様の予告アイコンI1が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図896(47)に示すタイミングで千両箱の予告アイコンI9に変化するとともに拡大表示され、さらに、拡大表示された千両箱の予告アイコンI9の上方に、信頼度のより高い演出に移行することを予告する「昇格」の文字表示が付記表示される。なお、この文字表示は、千両箱の予告アイコンI9が拡大表示されたのと同時に行われてもよいし、拡大表示されるよりも前に行われてもよいし、拡大表示された後に行われてもよい。
その後、装飾図柄表示装置208では、千両箱の予告アイコンI9に付記されていた「昇格」の文字表示が消去するとともに、千両箱の予告アイコンI9が縮小表示された後、図896(48)に示すように、元の表示位置、すなわち、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第3表示領域YA3に移動する表示が行われる。
その後、図897(49)のタイミングで、上述したリーチ移行演出が開始される。本演出例ではリーチ移行演出が開始されると、図897(49)に示すように、装飾図柄表示装置208では、停電が発生したような演出表示が行われた後、信頼度の高い強リーチ演出(ボタンリーチ演出)が開始される。本演出例でのボタンリーチ演出が開始されると、図896(50−1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、暗転した背景に「チャンスなのか」という文字表示が行われた後、図897(50−2)に示すタイミングで、「否」という文字表示が行われる。その後、図897(51)に示すように、「熱すぎなのか」という文字表示が行われた後、図897(52)に示すタイミングで、「否」という文字表示が行われる。その後、図897(53)に示すように、「一撃」という文字表示が行われ、ボタン演出が行われることを報知する。
その後、図897(54)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ボタン受付時間メーターとともにボタン画像136aが表示されて演出ボタン136の操作の受け付けが可能であることを報知し、遊技者に演出ボタン136の操作を促進する。
そして、図897(55)に示すタイミングで、遊技者により演出ボタン136が操作されると、図897(56)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ボタン画像136aが消去することで、ボタンリーチ演出に失敗した様子が示されている。
やがて、図897(57)では、「装飾1−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cが拡大表示される。
図897(58)では、予告アイコン表示領域285も含めて一旦すべてが非表示になる。やがて、図897(59)では、「装飾1−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動(仮図柄停止表示)が開始される。このとき、予告アイコン表示領域285の表示も再開される。
その後、例えば、仮図柄停止表示から2秒が経過すると、図897(60)に示すタイミングで、予告アイコン第4表示領域YA4に表示されていた第1の殿様の予告アイコンI1が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第4表示領域YA4に表示されていた第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン第4表示領域YA4から装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。
その後、第1の殿様の予告アイコンI1が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図897(61)に示すタイミングで扇の予告アイコンI10に変化するとともに拡大表示される。このとき、例えば、拡大表示された扇の予告アイコンI10の下方に、大当りが確定すること報知する「祝福」の文字表示を付記してもよい。なお、文字表示を付記する場合、当該文字表示の付記表示が扇の予告アイコンI10が拡大表示されたのと同時に行われてもよいし、拡大表示されるよりも前に行われてもよいし、拡大表示された後に行われてもよい。
その後、装飾図柄表示装置208では、扇の予告アイコンI10が縮小表示された後、図898(62)に示すように、元の表示位置、すなわち、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第4表示領域YA4に移動する表示が行われる。その後、図898(63)のタイミングで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cでそれぞれ揺れ変動していた装飾図柄の変動表示が再開して再変動演出が開始される。このとき、予告アイコン表示領域285は、引き続き表示されたままとなっている。
再変動演出では、図898(64)に示すように、姫のキャラクタが扇を持って踊る演出表示が行われる。これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、装飾図柄表示装置208の表示領域の右下隅に移動し、縮小表示される。
やがて、図898(65)に示すように、「装飾1−装飾1−装飾1」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示される。
そして、図898(66)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾1−装飾1−装飾1」の大当り確定の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。このとき、第1特図表示装置212では、15R確変大当りである「特図A」が停止表示されるとともに、第4図柄表示装置284aでは、特図1の第4図柄(丸形の図形)が点灯している。その後は、図示をしないが、上述した大当り遊技開始演出が実行された後に、大当り遊技が開始される。
次に、上述した予告アイコンの増加演出の他の演出例について、図899〜図901を参照しながら説明する。ここで、図899〜図901は、予告アイコンの増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。なお、図899〜図901では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについて、図示を省略している。
図899(8a)〜同図(9a)は、図894(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図899(8a)では、第1の殿様の予告アイコンI1ではなく、第3の殿様の予告アイコンI3を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。なお、第2の殿様の予告アイコンI2についても同様にして行うことができる。すると、図898(9a)に示すタイミングで、投げられた第3の殿様の予告アイコンI3が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示される。
図899(8b)〜同図(9b)は、図894(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図899(8b)では、図894(8)と同様、第1の殿様の予告アイコンI1を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。
ところが、図899(9b)の場合では、第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン表示領域285に到達せず、装飾図柄表示装置208の表示領域の左からフレームアウトしてしまう様子が示されている。すなわち、本実施形態では、殿様の予告アイコンを用いたガセ増加演出も実行可能である。
図899(8c)〜同図(9c)は、図894(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図899(8c)では、第1の殿様の予告アイコンI1が1つだけではなく、3つの第1の殿様の予告アイコンI1を同時に予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。なお、同時でなく、1つずつ順次投げつける演出表示であってもよい。
すると、図899(9c)に示すタイミングで、投げられた3つの第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1、予告アイコン第2表示領域YA2及び予告アイコン第3表示領域YA3にそれぞれ表示される。このように、この演出例では、複数の予告アイコンの増加を1回の増加演出で実行することができる。したがって、予告アイコンが一度に複数増えることで予告の実行回数の増加に対する期待感が向上し、演出効果を高めることができる場合がある。また、信頼度の高い予告アイコン(例えば、第3の殿様の予告アイコンI3)は、予告アイコン表示領域285に表示されにくく(ストックされにくく)、信頼度の低い予告アイコン(例えば、第1の殿様の予告アイコンI1)は、予告アイコン表示領域285に表示されやすい(ストックされやすい)ようにしてもよいし、その逆であってもよい。なお、この演出例では、同じ予告アイコン(第1の殿様の予告アイコンI1)を3つ増加させるようにしたが、信頼度の異なる複数種類の予告アイコンを同時に増加させるようにしてもよく、例えば、第1の殿様の予告アイコンI1と第3の殿様の予告アイコンI3を同時に増加させるようにしてもよい。
なお、この場合において、図899(9c´)に示すように、投げられた3つの第1の殿様の予告アイコンI1のうちの一部又は全部が予告アイコン表示領域285に到達せず、装飾図柄表示装置208の表示領域の左からフレームアウトしてしまう一部ガセ増加演出又は全部ガセ増加演出を実行するようにしてもよい。
図899(8e)は、図894(8)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図899(8e)では、先読み予告の表示態様(サボハニのキャラクタによる表示態様)で保留アイコンh12が表示されているときに、殿様のキャラクタYMが第1の殿様の予告アイコンI1を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。このように、本実施形態では、保留アイコンによる先読み予告の実行中においても予告アイコンの増加演出を実行可能である。なお、予告アイコンの増加演出と保留アイコンによる先読み予告とが同時に行われないようにしてもよい。
図899(8f)は、図894(8)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図899(8f)では、装飾図柄表示装置208において変動アイコン表示領域280及び特図1の保留アイコン表示領域281を表示せず、演出用保留ランプ286により保留数表示が行われている。なお、図899(8f)では、説明の便宜のため、先読みの対象である2つ目の特図1の保留ランプにハッチングを施して示したが、実際には、1つ目の特図1の保留ランプと同様に、2つ目の特図1の保留ランプもデフォルトの発光態様によって点灯されている。
図899(8g)〜同図(9g−2)は、図894(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図899(8g)では、図894(8)と同様、第1の殿様の予告アイコンI1を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われている。
ところが、図899(9g−1)の場合では、第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン表示領域285に到達せず、表示領域の下方に落下してしまう様子が示されている。そして、図899(9g−2)に示すように、第1の殿様の予告アイコンI1が特図1の保留アイコン表示領域281に表示されている特図1の保留アイコンh11に作用して先読み予告の表示態様に変化する演出表示(保留変化演出)が行われている。すなわち、本実施形態では、第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコンとして予告アイコン表示領域285に表示されず、保留アイコンによる先読み予告の開始の契機として登場する場合もある。なお、第1の殿様の予告アイコンI1以外の予告アイコンを用いて保留変化演出が行われてもよく、例えば、大当りの信頼度が高い予告アイコンほど、保留変化演出が実行されにくいようにしてもよい。
図899(12h−1)〜同図(12h−2)は、図894(12)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図899(12h−1)では、図894(12)と同様、第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている状態で装飾図柄の変動表示が行われている。その後、図899(12h−2)に示すように、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾6」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成され、リーチ演出が開始される。このように、本実施形態では、予告アイコンが表示された状態でもリーチ演出を実行することができる。なお、このリーチ演出の結果、大当りとなってもよい。この場合、予告アイコン表示領域285に表示されていた予告アイコンは、大当りの終了後に消去されるようにしてもよい。
図900(8i)〜同図(9i)は、図894(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図894(8)に示す演出例では、殿様のキャラクタYMが登場して予告アイコンを予告アイコン表示領域285に投げつけていたが、図900(8i)では、図894(8)とは異なり、殿様のキャラクタYMではなく、予告アイコンを持ったDJのキャラクタBYが空飛ぶ絨毯に乗って装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から出現する様子が示されている。図900(8i)に示す例では、DJのキャラクタBYは、第1の殿様の予告アイコンI1を持って現れている。その後、図900(9i)に示すように、DJのキャラクタBYは、左上隅に向かって飛んでいきながら、持っている第1の殿様の予告アイコンI1を予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に置いていく演出表示が行われる。なお、DJのキャラクタBYが予告アイコン表示領域285に置いていく予告アイコンの数は1つのみに限らず2つ以上であってもよい。また、1回のDJのキャラクタBYによる予告アイコンの増加演出において、複数種類の予告アイコンを予告アイコン表示領域285に置いていくようにしてもよい。このように、予告アイコンの増加演出を複数種類(例えば、殿様のキャラクタYMによる第一の予告アイコン増加演出、DJのキャラクタBYによる第二の予告アイコン増加演出)用意してもよく、このように構成することにより、演出が多様化して演出効果を高めることができる場合がある。
図900(8j)〜同図(9j)は、図894(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図894(8)に示す演出例では、殿様のキャラクタYMが登場して予告アイコンを予告アイコン表示領域285に投げつけていたが、図900(8j)では、さらに、予告アイコンを持ったDJのキャラクタBYが空飛ぶ絨毯に乗って表示領域の右側から出現する様子が示されている。図900(8j)に示す例では、DJのキャラクタBYは、第1の殿様の予告アイコンI1を持って現れている。その後、図900(9j)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMによって投げられた第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されるとともに、DJのキャラクタBYが、左上隅に向かって飛んでいきながら、持っている第1の殿様の予告アイコンI1を予告アイコン表示領域285の予告アイコン第2表示領域YA2に置いていく演出表示が行われる。なお、DJのキャラクタBYは、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンよりも前面側のレイヤーに配置されており、予告アイコンの前面側を通過しているように表示されている。ここで、図900(9j´)に示すように、DJのキャラクタBYが、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンよりも背面側のレイヤーに配置することにより、予告アイコンの背面側を通過しているように表示してもよい。
図900(8k)〜同図(9k)は、図894(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図894(8)に示す演出例では、殿様のキャラクタYMが登場して予告アイコンを予告アイコン表示領域285に投げつけていたが、図900(8k)では、さらに、予告アイコンを持ったDJのキャラクタBYが空飛ぶ絨毯に乗って表示領域の右側から出現する様子が示されている。図900(8k)に示す例では、DJのキャラクタBYは、第3の殿様の予告アイコンI3を持って現れている。その後、図900(9k)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMによって投げられた第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示された後、DJのキャラクタBYが、左上隅に向かって飛んでいきながら、持っている第3の殿様の予告アイコンI3を、殿様のキャラクタYMによって投げられて予告アイコン第1表示領域YA1に表示された第1の殿様の予告アイコンI1に重ねるように、DJのキャラクタBYが第3の殿様の予告アイコンI3を予告アイコン第1表示領域YA1に置いていく演出表示が行われる。すなわち、大当りの信頼度の低い予告アイコンを大当りの信頼度の高い予告アイコンに上書きすることで昇格する演出を行うようにしてもよい。このように、複数種類の予告アイコンの増加演出の実行時期が重なってもよく、これにより演出効果をより高めることができる場合がある。なお、この昇格演出は、同一図柄変動表示の実行中において行われてもよいし、複数回の図柄変動表示で行われてもよい。また、疑似連演出が行われるごとに昇格演出が実行されるようにしてもよい。
図900(12l)は、図894(12)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図900(12l)に示す演出例では、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンにそれぞれ「クエスチョンマーク」の文字表記を付随して表示されている。例えば、予告アイコン第1表示領域YA1には第1の殿様の予告アイコンI1が表示され、予告アイコン第2表示領域YA2には第2の殿様の予告アイコンI2が表示され、予告アイコン第3表示領域YA3には第1の殿様の予告アイコンI1が表示され、予告アイコン第4表示領域YA4には第2の殿様の予告アイコンI2が表示され、予告アイコン第5表示領域YA5には第3の殿様の予告アイコンI3が表示され、予告アイコン第6表示領域YA6には第1の殿様の予告アイコンI1が表示されており、それぞれ「クエスチョンマーク」の文字表記が付記されている。この演出例によれば、変化後の予告アイコンについて期待感を持たせることができる場合がある。
また、図900(12l´)に示すように、一部の変化前の予告アイコンについて、変化後の予告アイコンの種類を文字表記にて予告するようにしてもよい。例えば、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている第1の殿様の予告アイコンI1と、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されている第2の殿様の予告アイコンI2と、予告アイコン第4表示領域YA4に表示されている第2の殿様の予告アイコンI2は、「クエスチョンマーク」の文字表記が付記されていて変化後の予告アイコンを認識することができいないが、予告アイコン第3表示領域YA3に表示されている第1の殿様の予告アイコンI1には、「チャン目」の文字表記が付記されて手裏剣の予告アイコンI7に変化することが予告され、予告アイコン第5表示領域YA5に表示されている第3の殿様の予告アイコンI3には、「継続」の文字表記が付記されて帽子の予告アイコンI6に変化することが予告され、予告アイコン第6表示領域YA6に表示されている第1の殿様の予告アイコンI1には、「継続」とともに「クエスチョンマーク」の文字表記が付記されて帽子の予告アイコンI6に変化することが予告されている。これらの文字表記は、全部または一部の予告アイコンについて一度に報知するようにしてもよいし、経時的に徐々に報知するようにしてもよい。
また、図900(12l´´)に示すように、予告アイコン表示領域285に表示されている全部または一部の予告アイコンを変化後の予告アイコンにして、変化後の予告アイコンが表示されているものについてのみ対応する文字表記を付記するようにしてもよい。
図901(8m−1)〜同図(9m)は、図894(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図894(8)に示す演出例では、殿様のキャラクタYMが登場して予告アイコンを予告アイコン表示領域285に投げつけていたが、図901(8m−1)では、さらに、予告アイコンを持ったDJのキャラクタBYが空飛ぶ絨毯に乗って装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から出現する様子が示されている。図901(8m−1)に示す例では、DJのキャラクタBYは、千両箱の予告アイコンI9を持って現れている。その後、図901(8m−2)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMによって投げられた第1の殿様の予告アイコンI1が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示された後、図901(9m)に示すように、DJのキャラクタBYが、左上隅に向かって飛んでいきながら、持っている千両箱の予告アイコンI9を、殿様のキャラクタYMによって投げられて予告アイコン第1表示領域YA1に表示された第1の殿様の予告アイコンI1に重ねるように、DJのキャラクタBYが千両箱の予告アイコンI9を予告アイコン第1表示領域YA1に置いていく演出表示が行われる。この演出例により、変化前の予告アイコンから変化後の予告アイコンへの上書きを行うようにしてもよい。このように、複数種類の予告アイコンの増加演出の実行時期が重なってもよく、これにより演出効果をより高めることができる場合がある。なお、この上書き演出は、同一図柄変動表示の実行中において行われてもよいし、複数回の図柄変動表示で行われてもよい。また、疑似連演出が行われるごとに上書き演出が実行されるようにしてもよい。
図901(8n−1)〜同図(9n)は、図894(8)〜同図(9)に示される演出の他の演出例を示している。すなわち、図894(8)に示す演出例では、殿様のキャラクタYMが登場して予告アイコンを予告アイコン表示領域285に投げつけていたが、図901(8n−1)では、さらに、予告アイコンを持ったDJのキャラクタBYが空飛ぶ絨毯に乗って装飾図柄表示装置208の表示領域の右側から出現する様子が示されている。図901(8n−1)に示す例では、DJのキャラクタBYは、第1の殿様の予告アイコンI1を持って現れている。その後、図901(8n−2)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMによって投げられた千両箱の予告アイコンI9が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示された後、図901(9n)に示すように、DJのキャラクタBYが、左上隅に向かって飛んでいきながら、持っている第1の殿様の予告アイコンI1を、殿様のキャラクタYMによって投げられて予告アイコン第1表示領域YA1に表示された千両箱の予告アイコンI9に重ねるように、DJのキャラクタBYが第1の殿様の予告アイコンI1を予告アイコン第1表示領域YA1に置いていく演出表示が行われる。このように、変化後の予告アイコンから変化前の予告アイコンへの上書きを行うようにしてもよい。このように、複数種類の予告アイコンの増加演出の実行時期が重なってもよく、これにより演出効果をより高めることができる場合がある。なお、この上書き演出は、同一図柄変動表示の実行中において行われてもよいし、複数回の図柄変動表示で行われてもよい。また、疑似連演出が行われるごとに上書き演出が実行されるようにしてもよい。また、上書き後の変化前の予告アイコン(例えば、第1の殿様の予告アイコンI1)が消化されたときに、変化後の予告アイコンが上書き前の予告アイコン(例えば、千両箱の予告アイコンI9)とは別の予告アイコンであってもよい。このとき、上書き前の予告アイコンが消化されるよりも上書き後の予告アイコンが消化された方が大当りの信頼度が高いように構成されてもよいし、大当りの信頼度が低いように構成されてもよいし、大当りの信頼度が変化しないように構成されてもよい。
次に、予告アイコンが変化する演出例について、図902を参照しながら説明する。ここで、図902は、予告アイコンが変化する演出例を段階的に示す図である。図902では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについて、図示を省略している。
図902(A)に示すように、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。そして、特図1の保留アイコン表示領域281には、2つの保留アイコン(特図1の保留アイコンh11,h12)が表示されており、2つの図柄変動の開始が保留されていることが示されている。なお、これらの2つの保留アイコンはいずれもデフォルトの表示態様となっている。なお、2つ目の保留に対応する保留アイコンh12は、先読みの対象である保留であり、説明の便宜のため、ハッチングを施しているが、1つ目の保留に対応する保留アイコンh11と表示態様は同じである。また、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1には、第1の殿様の予告アイコンI1が表示されており、予告アイコン第2表示領域YA2には、第3の殿様の予告アイコンI3が表示されている。
そして、図902(A)に示すように、装飾図柄の変動表示中にプラカードを持った殿様のキャラクタYM2が出現している。このプラカードには、「変わるよ」との文字表記が付されており、予告アイコン及び保留アイコンのいずれかについて表示態様が変化することを予告している。
その後、所定のエフェクトが表示された後、予告アイコンの表示態様が変化する場合には、図902(B1)に示すように、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた第3の殿様の予告アイコンI3が千両箱の予告アイコンI9に変化する。なお、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている第1の殿様の予告アイコンI1の表示態様が変化してもよいし、両方の予告アイコンが変化してもよい。一方、保留アイコンの表示態様が変化する場合には、図902(B2)に示すように、デフォルトの表示態様で表示されていた1つ目の保留に対応する保留アイコンh11が先読み予告の表示態様に変化する。なお、2つ目の保留に対応する保留アイコンh12の表示態様が変化してもよいし、2つの保留アイコンh11,h12のいずれの表示態様も変化してもよいし、変動アイコンh0の表示態様が変化してもよい。このように、本演出例は、ある演出が行われた結果、保留アイコンを変化させずに予告アイコンを変化させる場合があり、前記ある演出が行われた結果、予告アイコンを変化させずに保留アイコンを変化させる場合があるものということができる。なお、この演出により保留アイコンと予告アイコンの両方の表示態様が変化する場合があってもよい。
また、39(C)に示すように、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われているが、右下に縮小して表示されている。そして、特図1の保留アイコン表示領域281には、2つの保留アイコン(特図1の保留アイコンh11,h12)が表示されており、2つの図柄変動の開始が保留されていることが示されている。なお、これらの2つの保留アイコンはいずれもデフォルトの表示態様となっている。なお、2つ目の保留に対応する保留アイコンh12は、先読みの対象である保留であり、説明の便宜のため、ハッチングを施しているが、1つ目の保留に対応する保留アイコンh11と表示態様は同じである。また、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1には、第1の殿様の予告アイコンI1が表示されており、予告アイコン第2表示領域YA2には、第3の殿様の予告アイコンI3が表示されている。
そして、図902(C)に示すように、装飾図柄表示装置208では、チビ姫チャンス演出が行われている。チビ姫チャンス演出は、上述した普図変動遊技が実行された場合に開始される場合がある演出である。チビ姫チャンス演出は、あみだくじを模した演出であって、チビ姫のキャラクタが5つのスタート地点からいずれかを選択し、選択されたスタート地点からあみだのルートに沿って移動し、ゴール地点に示されているアイコンに対応する演出が実行されることを予告するものである。例えば、チビ姫のキャラクタが二重丸のアイコンの示されたゴール地点に到達した場合には、第2特図始動口232の羽根部材2321がロング開放することを予告し、「激アツ」の文字表記が示されたゴール地点に到達した場合には、実行中の図柄変動表示の結果が大当りとなる可能性が高いことを示唆し、バツ印のアイコンが示されたゴール地点に到達した場合には、普図の変動表示結果がはずれであることを予告する。
さらに、本演出例では、殿様の予告アイコンが示されたゴール地点に到達した場合には、図902(D1)に示すように、予告アイコン表示領域285に表示された変化前の予告アイコンのうちの少なくとも1つが変化後の予告アイコンに変化する。例えば、図902(D1)に示される例では、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた第3の殿様の予告アイコンI3が千両箱の予告アイコンI9に変化している。なお、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている第1の殿様の予告アイコンI1の表示態様が変化してもよいし、両方の予告アイコンが変化してもよい。
また、サボハニのキャラクタが示されたゴール地点に到達した場合には、図902(D2)に示すように、特図1の保留アイコン表示領域281におけるデフォルトの表示態様の保留アイコンのうちの少なくとも1つが先読み予告の表示態様に変化する。例えば、図902(D2)に示される例では、デフォルトの表示態様である1つ目の保留に対応する保留アイコンh11が先読み予告の表示態様に変化している。なお、2つ目の保留に対応する保留アイコンh12の表示態様が変化してもよいし、2つの保留アイコンh11,h12のいずれの表示態様も変化してもよいし、変動アイコンh0の表示態様が変化してもよい。
このように、本演出例は、ある演出が行われた結果、保留アイコンを変化させずに予告アイコンを変化させる場合があり、前記ある演出が行われた結果、予告アイコンを変化させずに保留アイコンを変化させる場合があるものということができる。なお、この演出により保留アイコンと予告アイコンの両方の表示態様が変化する場合があってもよい。
次に、予告アイコンの表示中に電断・復電した場合の表示例について、図903を参照しながら説明する。ここで、図903は、予告アイコンの表示中に電断・復電した場合の表示例を段階的に示す図である。
図903(A)に示すように、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。そして、特図1の保留アイコン表示領域281には、2つの保留アイコン(特図1の保留アイコンh11,h12)が表示されており、2つの図柄変動の開始が保留されていることが示されている。なお、これらの2つの保留アイコンのうち、1つ目の保留に対応する保留アイコンh11は、先読み予告の表示態様となっており、2つ目の保留に対応する保留アイコンh12は、デフォルトの表示態様となっている。また、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1及び予告アイコン第2表示領域YA2には、それぞれ帽子の予告アイコンI6が表示されており、予告アイコン第3表示領域YA3には、千両箱の予告アイコンI9が表示されており、予告アイコン第4表示領域YA4には、扇の予告アイコンI10が表示されている。
図903(B)では、何らかの理由により電断が発生し、図903(C)には、瞬時に復電した直後の装飾図柄表示装置208が示されている。この図903(C)に示す装飾図柄表示装置208には、復帰表示である「復旧中 しばらくお待ちください」という文字表示がなされている。このとき、第1特図表示装置212は変動表示を再開し、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220及び普図保留ランプ216は、電断前の状態に復帰している。その後、図903(D)に示すように、図柄変動表示が終了し、第1特図表示装置212ははずれの表示結果である「特図I」が停止表示される。装飾図柄表示装置208では、図柄変動表示が終了すると、はずれに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾6−装飾2−装飾7」で停止表示される。そして、電断・復電した場合には、予告アイコン表示領域285に表示されていた予告アイコンはいずれも消去される。また、電断・復電した場合には、先読み予告の表示態様であった1つ目の保留に対応する保留アイコンh11もデフォルトの表示態様となる。なお、本実施形態において、電断・復電した場合は、RAM308内の特図1用先読み結果記憶部または特図2用先読み結果記憶部に記憶されている先読み結果情報が「未判定」情報となるように構成してもよい。ここで、主制御部300から第1副制御部へ送信される先読み結果情報を含むサブコマンドに「未判定」情報が含まれた保留が1つでもある場合は、「未判定」情報が含まれた保留が全て消化されるまでは予告アイコンの消化演出および増加演出を含む先読み予告を行わないようにしてもよい。また、電断・復電後に新たに増加した保留(先読み結果が保存された保留)についても先読み予告を行わず、「未判定」情報が含まれた保留が全て消化されてから先読み予告を行うようにしてもよいが、電断・復電後に新たに増加した保留については「未判定」情報が含まれた保留が消化される前に先読み予告を行えるようにしてもよい。
次に、本実施形態にかかるパチンコ機100において実行される演出の他の具体例について説明する。
図904は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図であって、予告アイコンの増加演出及び消化演出の他の演出例を段階的に示す図であり、図905は、図904に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。なお、図904〜図905では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図904において、保留アイコン表示領域281における2つ目の保留アイコンh12は、先読みの対象である図柄変動表示の保留であることを示すためにハッチングが施されているが、表示態様は、例えば、1つ目の保留アイコンh11と同様、デフォルトの表示態様となっている。
図904(1)は、上述した図882(5)に対応する表示である。ただし、装飾図柄表示装置208では、表示画面の中央に、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cのそれぞれに装飾図柄(第1装飾図柄)が大きく表示されるとともに、保留アイコン表示領域281の上方に、第2装飾図柄表示領域が形成され、3ケタの第2装飾図柄が小さく表示されている点で、図882(5)と異なっている。この第2装飾図柄表示領域で表示されている第2装飾図柄は、変動が開始した後は、確定停止するまでいずれの図柄列の装飾図柄も変動を継続するように構成されている。
図904(2)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、殿様演出が開始される。ここで、殿様のキャラクタYMは、図882(6)とは異なり、「家」の文字を円形で囲った「家」の予告アイコンI21を所持している。
図904(3)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示した後、図904(4)に示すタイミングで、所持している「家」の予告アイコンI21を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われる。
すると、図904(5)に示すタイミングで、投げられた「家」の予告アイコンI21が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示され、その後、図904(6)に示すように、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが予告アイコンの表示に成功して嬉しい表情をする演出表示が行われる。これにより、「家」の予告アイコンI21が予告アイコン表示領域285に表示されることで、将来、後述する家紋演出が実行されかもしれないことを少なくとも示唆しているということができる。
その後、図904(7)〜同図(8)に示すように、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の表示領域の下方に向けてフレームアウトする表示が行われる。その後、図904(9)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。なお、第2装飾図柄も「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。このとき、変動アイコンh0も消去される。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動表示が開始され、図904(10)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、特図1の保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。
図904(11)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、殿様演出が開始される。これも、第1の保留アイコンh11に対応する保留が先読みされた結果に基づき、予告アイコンの表示を行うことが決定された場合に実行される演出である。ここで、殿様のキャラクタYMは、「紋」の文字を円形で囲った「紋」の予告アイコンI22を所持している。
そして、図904(12)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示した後、図904(13)に示すタイミングで、所持している「紋」の予告アイコンI22を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われる。
すると、図904(14)に示すタイミングで、投げられた「紋」の予告アイコンI22が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第2表示領域YA2に表示される。その後は、図904(6)と同様の演出表示が行われた後、図904(7)〜同図(8)と同様の演出表示が行われる。
その後、図904(16)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が報知される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動表示が開始され、図904(17)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、特図1の保留アイコンh11が移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。
その後、図904(18)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾1」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成される。
その後、装飾図柄表示装置208では、図904(18)に続く、図905(19)に示されるタイミングで、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた「家」の予告アイコンI21と予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた「紋」の予告アイコンI22が同時に消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた「家」の予告アイコンI21と予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた「紋」の予告アイコンI22が予告アイコン第1表示領域YA1及び予告アイコン第2表示領域YA2からそれぞれ装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動する表示が行われる。なお、予告アイコン表示領域285は、「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22が消化された後で消去されるようにしてもよい。なお、予告アイコン表示領域285が消去されるタイミングは、予告アイコンの消化に対応する演出が開始されるときに消去されるようにしてもよいし、予告アイコンの消化に対応する演出が開始された後も表示が継続されるようにしてもよい。また、「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22の移動を開始するタイミングは同時であってもよいし、「家」の予告アイコンI21の移動開始が「紋」の予告アイコンI22の移動開始よりも早くてもよいし、「紋」の予告アイコンI22の移動開始が「家」の予告アイコンI21の移動開始よりも早くてもよい。
その後、「家」の予告アイコンI21及び「紋」の予告アイコンI22が装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図905(20)に示すタイミングで拡大表示された後、図905(21)に示すタイミングで、演出可動体224の一つである家紋役物224Bが装飾図柄表示装置208の上方より降下するとともに、装飾図柄表示装置208では、その旨のエフェクト画像が表示される家紋落下演出が行われる。また、このとき、第1装飾図柄は、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下に小さく表示されている。
その後、図905(22)に示されるタイミングで、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展する。なお、剣豪リーチの演出内容は、図877〜図879に示して上述した通りであるので、ここでの説明は省略する。
本実施形態では、特定の2つの予告アイコン(例えば、「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22)が消化されることにより、対応する予告演出(家紋落下演出)が行われるように構成されている。なお、これらの予告アイコンが消化されても家紋落下演出が行われない場合があってもよいし、他の演出が行われる場合があってもよい。また、家紋落下演出が行われた場合には、当該図柄変動表示で大当りとなることが確約されてもよいし、ハズレの結果となる場合があってもよい。また、家紋落下演出が行われた場合の方が、家紋落下演出が行われない場合よりも大当りしやすいように構成されていてもよい。また、大当りとなる図柄変動表示の方が、ハズレとなる図柄変動表示よりも家紋落下演出が行われる頻度が多いように構成されていてもよい。また、大当りとなる図柄変動表示の方が、ハズレとなる図柄変動表示よりも特定の2つの予告アイコン(例えば、「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22)が消化されやすいように構成されていてもよい。
図906及び図907は、予告アイコン消化演出の他の演出例を段階的に示す図である。なお、図906〜図907では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについて、図示を省略している。
図906(a1)は、図904(5)とは異なり、「家」の予告アイコンI21よりも先に「紋」の予告アイコンI22が出現して予告アイコン第1表示領域YA1に表示され、その後、図906(a2)に示すように、「家」の予告アイコンI21が出現して予告アイコン第2表示領域YA2に表示されている。
その後、装飾図柄表示装置208では、図906(a3)に示されるタイミングで、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた「紋」の予告アイコンI22と予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた「家」の予告アイコンI21が同時に消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた「紋」の予告アイコンI22と予告アイコン第2表示領域YA2に表示されていた「家」の予告アイコンI21が予告アイコン第1表示領域YA1及び予告アイコン第2表示領域YA2からそれぞれ装飾図柄表示装置208の表示画面の中央まで移動する表示が行われる。なお、装飾図柄表示装置208では、「装飾1」によるリーチ状態が形成され、リーチ演出が開始されている。
その後、「紋」の予告アイコンI22及び「家」の予告アイコンI21がこの並び順で装飾図柄表示装置208の表示領域の中央まで移動すると、図906(a4−1)に示すタイミングで拡大表示される。このとき、「紋」「家」の並び順ではなく、正しい並び順(すなわち、「家」「紋」の並び順)で表示される。また、図906(a4−2)に示すように、「紋」「家」の並び順で「紋」の予告アイコンI22及び「家」の予告アイコンI21が拡大表示されてもよい。この演出例では、図906(a4−1)に示す場合にしても、同図(a4−2)に示す場合にしても、その後、上述した家紋落下演出が行われるように構成されているが、例えば、「家」「紋」の並び順(すなわち、正しい並び順)で予告アイコンが拡大表示された場合には、家紋落下演出が行われ、「紋」「家」の並び順(すなわち、正しくない並び順)で予告アイコンが拡大表示された場合には、家紋落下演出が行われないようにしてもよい。また、「紋」「家」の並び順で予告アイコンが拡大表示された場合は、「家」「紋」の並び順で予告アイコンが拡大表示された場合よりも家紋落下演出が開始されにくいように構成されてもよい。
図906(b1)〜同図(b6)は、家紋落下演出の別の演出形態を示している。
まず、図906(b1)に示される装飾図柄表示装置208では、「家」の予告アイコンI21のみが予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されている状態で、「紋」の予告アイコンI22が予告アイコン表示領域285に表示されるのを待つことなく消化されている様子が示されている。そして、図906(b2)に示すように、「家」の予告アイコンI21のみが装飾図柄表示装置208の表示画面の中央で拡大表示されると、図906(b3)に示すように、家紋役物224Bが、装飾図柄表示装置208の上方からわずかに降下し、装飾図柄表示装置208の表示画面の上部に配置されている予告アイコン表示領域285の一部の前面側にオーバーラップしながら、上下方向に振動しているように動作(煽り動作)している。このとき、装飾図柄表示装置208の表示画面の中央右上部分では、家紋落下演出が行われる可能性があることを示す「家紋準備中」の文字表示が行われている。一方で、図906(b2)に示される装飾図柄表装置208では、「家」の予告アイコンI21が拡大表示されている一方で、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、殿様演出が開始されている。このとき、殿様のキャラクタYMは、「紋」の予告アイコンI22を所持している。そして、図906(b4)に示すように、殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動し、「紋」の予告アイコンI22が予告アイコン表示領域285にむけて投げつけられると、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第2表示領域YA2に表示される。
その後、図906(b5)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。なお、第2装飾図柄も「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。このとき、変動アイコンh0も消去される。なお、「紋」の予告アイコンI22は、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されたままとなっている。また、このとき、家紋役物224Bは、一旦初期位置に退避することで、図柄が確定停止していることを認識しやすくしているが、初期位置に退避せず、煽り動作を継続してもよい。一方、「家紋準備中」の文字表示は継続して表示されている。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動表示が開始され、図906(b6)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、特図1の保留アイコンh11が移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。このとき、退避していた家紋役物224Bは、再び下降し、煽り動作を再開する。この演出例では、その後、例えば、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第2表示領域YA2に表示されている「紋」の予告アイコンI22が消化されると、家紋役物224Bが下降し、図905(21)に示される家紋落下演出が行われる。なお、「紋」の予告アイコンI22が消化されず、家紋落下演出が行われない場合があってもよい。また、図906(b2)において、後から表示された「紋」の予告アイコンI22が消化されるまで「家」の予告アイコンI21が拡大表示されたままで表示されていてもよい。その際、「紋」の予告アイコンI22がストックされてもよいが、ストックされずにそのまま消化されてもよい。
図906(c1)〜同図(c2−3)は、予告アイコン消化演出の他の演出例を示している。この演出例では、予告アイコンが消化されることにより、背景が変化する背景予告が行われている様子が示されている。
図906(c1)に示すように、装飾図柄表示装置208の予告アイコン表示領域285では、「殿」の文字を円形で囲った「殿」の予告アイコンI31が予告アイコン第1表示領域YA1に表示され、「姫」の文字を円形で囲った「姫」の予告アイコンI32が予告アイコン第2表示領域YA2に表示され、「爺」の文字を円形で囲った「爺」の予告アイコンI33が予告アイコン第3表示領域YA3に表示されている。
図906(c2−1)では、「殿」の予告アイコンI31、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33の3つの予告アイコンが消化された後の背景表示の様子が示されている。図906(c2−1)に示されるように、これら3つの予告アイコンが消化されると、装飾図柄表示装置208では、表示画面の左側から爺の顔がアップされた画像と、殿様の顔がアップされた画像と、姫の顔がアップされた画像とが3等分された背景表示が表示される。本実施形態では、「殿」の予告アイコンI31、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33の3つの予告アイコンが全て消化されると、当該図柄変動表示における大当りへの信頼度が最も高いことを示す背景表示が表示されるように構成されている。また、3つの予告アイコンが同時に消化されてもよいし、1つずつ消化されてもよい。ここで、3つの予告アイコンが1つずつ消化される場合には、消化される予告アイコンの順番により大当りに対する信頼度が異なるようにしてもよく、例えば、「殿」の予告アイコンI31>「姫」の予告アイコンI32>「爺」の予告アイコンI33の順で消化されると最も信頼度が高いようにしてもよいが、消化順序と大当りに対する信頼度との関係については適宜設定することができる。
また、図906(c2−2)では、「殿」の予告アイコンI31、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33の3つの予告アイコンのうち、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33のみが消化された後の背景表示の様子が示されている。図906(c2−2)に示されるように、これら2つの予告アイコンが消化されると、装飾図柄表示装置208では、表示画面の左側から姫の顔がアップされた画像と、爺の顔がアップされた画像とが2等分された背景表示が表示される。本実施形態では、「殿」の予告アイコンI31、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33の3つの予告アイコンのうちの2つの予告アイコンが消化されると、当該図柄変動表示における大当りへの信頼度が比較的高いが、3つの予告アイコンが消化された場合よりも信頼度が低いことを示す背景表示が表示されるように構成されている。また、本実施形態では、3つの予告アイコンのうち、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33が消化された例について説明したが、これに限定されず、例えば、「殿」の予告アイコンI31及び「姫」の予告アイコンI32が消化されてもよいし、「殿」の予告アイコンI31及び「爺」の予告アイコンI33が消化されてもよい。また、消化される予告アイコンの組合せにより大当りに対する信頼度を異ならせるようにしてもよく、例えば、「殿」の予告アイコンI31及び「姫」の予告アイコンI32が消化された場合は、「殿」の予告アイコンI31及び「爺」の予告アイコンI33や、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33が消化された場合よりも大当りの信頼度が高く、「殿」の予告アイコンI31及び「爺」の予告アイコンI33が消化された場合は、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33が消化された場合よりも大当りの信頼度が高いようにしてもよいが、これらは適宜に設定することができる。
また、図906(c2−3)では、「殿」の予告アイコンI31、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33の3つの予告アイコンのうち、「爺」の予告アイコンI33のみが消化された後の背景表示の様子が示されている。図906(c2−3)に示されるように、この1つの予告アイコンが消化されると、装飾図柄表示装置208では、爺の顔がアップされた画像が表示画面全体に表される背景表示が表示される。本実施形態では、「殿」の予告アイコンI31、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33の3つの予告アイコンのうちの1つの予告アイコンが消化されると、当該図柄変動表示における大当りへの信頼度が、2つの予告アイコンが消化された場合よりも信頼度が低いことを示す背景表示が表示されるように構成されている。また、本実施形態では、3つの予告アイコンのうち、「爺」の予告アイコンI33が消化された例について説明したが、これに限定されず、例えば、「殿」の予告アイコンI31が消化されてもよいし、「姫」の予告アイコンI32が消化されてよい。また、消化される予告アイコンにより大当りに対する信頼度を異ならせるようにしてもよく、例えば、「殿」の予告アイコンI31が消化された場合は、「姫」の予告アイコンI32や「爺」の予告アイコンI33が消化された場合よりも大当りの信頼度が高く、「姫」の予告アイコンI32が消化された場合は、「爺」の予告アイコンI33が消化された場合よりも大当りの信頼度が高いようにしてもよいが、これらは適宜に設定することができる。
また、この演出例では、3つの予告アイコンが全て表示される例について説明したが、1つあるいは2つだけ表示される場合があってもよい。この場合、表示される予告アイコンの種類によって大当りに対する信頼度が異なるようにしてもよく、例えば、「殿」の予告アイコンI31が表示された場合は、「姫」の予告アイコンI32や「爺」の予告アイコンI33が表示された場合よりも大当りの信頼度が高く、「姫」の予告アイコンI32が表示された場合は、「爺」の予告アイコンI33が表示された場合よりも大当りの信頼度が高いようにしてもよいし、また、例えば、「殿」の予告アイコンI31及び「姫」の予告アイコンI32が表示された場合は、「殿」の予告アイコンI31及び「爺」の予告アイコンI33や、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33が表示された場合よりも大当りの信頼度が高く、「殿」の予告アイコンI31及び「爺」の予告アイコンI33が表示された場合は、「姫」の予告アイコンI32及び「爺」の予告アイコンI33が表示された場合よりも大当りの信頼度が高いようにしてもよいが、これらは適宜に設定することができる。
また、この演出例では、消化された予告アイコンの種類に対応する背景表示が表示されるように構成されているが、消化された予告アイコンの種類に対応する背景表示とは異なる背景表示が表示される場合があってもよいし、背景表示が変化しない場合があってもよく、この場合は、いわゆる法則崩れとして、大当り確定であること報知するものであってもよい。
また、3つの予告アイコンを表示する場合に、1回の図柄変動表示において3つの予告アイコンを表示するようにしてもよいし、図柄変動表示が行われる毎に1つずつ予告アイコンを表示するようにしてもよい。この場合において、表示する順序により大当りに対する信頼度が異なるようにしてもよい。
また、この演出例において、「殿」の予告アイコンI31が消化された場合には、殿様のキャラクタが出現して殿リーチが開始され、「姫」の予告アイコンI32が消化された場合には、姫のキャラクタが出現して姫リーチが開始され、「爺」の予告アイコンI33が消化された場合には、爺のキャラクタが出現して爺リーチが開始されるようにしてもよい。また、「爺」の予告アイコンI33と「姫」の予告アイコンI32が消化された場合には、爺のキャラクタと姫のキャラクタが出現して爺&姫リーチが開始され、「殿」の予告アイコンI31と「姫」の予告アイコンI32が消化された場合には、殿様のキャラクタと姫のキャラクタが出現して殿&姫リーチが開始され、「殿」の予告アイコンI31と「爺」の予告アイコンI33が消化された場合には、殿様のキャラクタと爺のキャラクタが出現して殿&爺リーチが開始されるようにしてもよい。また、「殿」の予告アイコンI31と「姫」の予告アイコンI32と「爺」の予告アイコンI33が消化された場合には、殿様のキャラクタと姫のキャラクタと爺のキャラクタが出現して殿&姫&爺リーチが開始されるようにしてもよい。このように、消化された予告アイコンが示すキャラクタに対応したリーチ演出表示が行われるようにしてもよい。
また、これらの予告アイコンが消化されて表示されるものは、上述したリーチ演出や背景表示の予告に限定されず、例えば、大当り遊技における演出モードや図柄変動中のモードの変更が行われるようにしてもよい、その他の予告(例えば、予告アイコンを増加させるキャラクタなどの各種予告)が行われてもよい。また、予告アイコンが消化されて行われる演出は演出表示に限らず、消化された予告アイコンに対応する音声出力(例えば、楽曲等)が行われるようにしてもよいし、消化された予告アイコンに対応する発光パターンによる演出が行われるようにしてもよい。
次に、図907を参照して、「家」の予告アイコンI21が消化されたときと、「紋」の予告アイコンI22が消化されたときとで、それぞれに対する演出が行われる場合がある例について説明する。
まず、図907(d1)に示される装飾図柄表示装置208では、「家」の予告アイコンI21が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されており、「紋」の予告アイコンI22が予告アイコン第2表示領域YA2に表示されている。また、装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄が「装飾1」によるリーチ状態を形成しており、リーチ演出が開始されている。
その後、図907(d2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22のうちの、「家」の予告アイコンI21のみが消化されている様子が示されている。すると、図907(d3)に示すように、「家」の予告アイコンI21が拡大し、中図柄表示領域208bに中図柄として表示される。すなわち、「家」の予告アイコンI21が消化されることにより、特殊図柄であるチャンス図柄に変更する様子が示されている。
その後、例えば、図907(d4−1)に示すように、チャンス図柄が表示されたことに関連してエフェクト画像を表示したり、図907(d4−2)に示すように、エフェクト画像とともに家紋役物224Bを落下させる家紋落下演出が行われたりする場合がある。このような演出が行われた後は、例えば、上述した剣豪リーチに移行する場合がある。なお、エフェクト画像の表示を行うことなく家紋役物224Bを落下させる演出を行った後に剣豪リーチに移行するようにしてもよいし、エフェクト画像も家紋役物224Bの落下も行わずに剣豪リーチに移行するようにしてもよい。また、図907(d4−3)に示すように、「家」の予告アイコンI21が消化されたことによるなんらの演出を行わず、ノーマルリーチ演出が開始される場合があってもよい。
また、チャンス図柄が停止表示されたことに伴って、別のスーパーリーチ(家紋チャレンジリーチ)に移行するようにしてもよい。例えば、図907(d3)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾1−チャンス図柄−装飾1」の組合せで停止表示された後、図907(d4−4)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、家紋チャレンジリーチに移行したことを示す「家紋チャレンジ」の文字表示が行われる。第1装飾図柄は、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下隅部で「装飾1−チャンス図柄−装飾1」の組合せを維持しつつ揺れ変動が行われている。
続いて、図907(d5−4)に示すように、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMがロープで「紋」の予告アイコンI22を引っ張る様子が示されており、「紋」の予告アイコンI22がひきつけられることにより、大当りへの期待感が高くなることを示唆している。
図907(d6−4)に示すように、殿様のキャラクタYMが「紋」の予告アイコンI22を引き寄せることに成功すると、図907(d7−4)に示すように、家紋役物224Bが落下するとともに所定のエフェクト画像が表示される家紋落下演出が行われる。すなわち、「紋」の予告アイコンI22の消化に成功したということができる。なお、家紋落下演出が行われた後は、例えば、上述した剣豪リーチに移行することとなる。
一方、図907(d6−4a)に示すように、殿様のキャラクタYMが引っ張っているロープが切れて「紋」の予告アイコンI22の引き寄せに失敗する場合もある。この場合は、例えば、図907(d7−4a)に示すように、所定のエフェクト画像のみが表示された後、上述した剣豪リーチに移行するようにしてもよい。この場合、「紋」の予告アイコンI22の引き寄せに成功した場合に比べて大当りに対する信頼度が低いようにしてもよい。また、図907(d6−4b)に示すように、殿様のキャラクタYMが引っ張っているロープが切れて「紋」の予告アイコンI22の引き寄せに失敗した場合には、図907(d7−4b)に示すように、このままハズレの結果を表示するようにしてもよい。なお、「紋」の予告アイコンI22が先に消化された場合も同様であってもよい。また、「家」の予告アイコンI21が消化された場合よりも「紋」の予告アイコンI22が消化された場合の方が、家紋落下演出が発生しやすいように構成されていてもよいし、その逆であってもよい。
なお、上述した「家」の予告アイコンI21、「紋」の予告アイコンI22、「殿」の予告アイコンI31、「姫」の予告アイコンI32、「爺」の予告アイコンI33の他にも、これらのアイコンに似せたガセの予告アイコンがあってもよく、例えば、「宇」の予告アイコンや、「鮫」の予告アイコンや、「古」の予告アイコンや、「臣」の予告アイコンや、「婆」の予告アイコン等を用意するようにしてもよい。例えば、「家」の予告アイコンと「鮫」の予告アイコンを消化しても、家紋落下演出が行われないようにしてもよいし、「家」の予告アイコンと「紋」の予告アイコンを消化したときよりも「家」の予告アイコンと「鮫」の予告アイコンを消化したときの方が、家紋落下演出を低い頻度で行うようにしてもよい。また、「鮫」などのガセの予告アイコンが「紋」などの予告アイコンに変化してもよい。
また、上述した演出例では、「家」と「紋」の2文字で1つの単語を形成するものであり、その単語が形成される要件を満たすことにより、所定の演出が行われるようにしたが、例えば、3文字以上によって構成される単語を用いてこの演出例に適用するようにしてもよく、例えば、「疑」の予告アイコンと、「似」の予告アイコンと、「連」の予告アイコンの3つのアイコンが消化された場合に、疑似連演出が行われるようにしてもよい。
また、この演出例において、例えば、「家」の予告アイコンI21と、「紋」の予告アイコンI22をストックしたいときに、予告アイコン表示領域285に1つしかストックの空きがないような場合には、「家」の予告アイコンI21も「紋」の予告アイコンI22のいずれも表示しないように構成してもよい。また、「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22のいずれか一方の予告アイコンのみを表示するようにしてもよく、この場合、表示できなかった方の予告アイコンを、予告アイコン表示領域285に空きが生じた場合に増加表示するようにしてもよいし、予告アイコン表示領域285に空きが生じなかった場合には、そもそも表示した予告アイコンの消化すらしないようにしてもよい。また、予告アイコン表示領域285に空きが生じても予告アイコンをストックせず、そのまま消化するようにしてもよい。
また、「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22を消化するまでに、予告アイコン表示領域285に空きがなく、少なくともいずれか一方が表示されていない場合において、例えば、「家」の予告アイコンI21を消化する際に「紋」の予告アイコンI22も一緒に消化する演出を行ってもよいし、「家」の予告アイコンI21のみが消化された演出を行ってもよい。
図908は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図であって、本実施形態に適用可能な予告アイコンの増加演出及び消化演出の変形例を段階的に示す図である。なお、図908では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図908(e1)において、保留アイコン表示領域281における2つ目の保留アイコンh12は、先読み予告の対象である保留アイコンであり、その表示態様が他の保留アイコン(例えば、1つ目の保留アイコンh11)よりも大きく表示されており、先読み予告の表示態様となっている。
図908(e1)に示される装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄及び第2装飾図柄が変動表示している。第1装飾図柄は、装飾図柄表示装置208の表示画面の中央に、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cのそれぞれに装飾図柄が大きく表示された態様で変動表示している。また、第2装飾図柄は、装飾図柄表示装置208の表示画面の左側端部において小さく表示されている。また、予告アイコン表示領域285では、いずれの表示領域においても予告アイコンは表示されていない。この演出例では、先読み予告の表示態様である2つ目の保留アイコンh12は、様々なパーツが付与されていく様子が示されており、図908(e1)では、保留アイコン表示領域281に示されている2つ目の保留アイコンh12は、第一の予告パーツP1を構成している。この第一の予告パーツP1は、雪だるまの胴体部分を模した画像である。そして、図908(e1)に示される装飾図柄表示装置208では、表示画面の左側から悪徳商人のキャラクタECがフレームインしている様子が示されており、この悪徳商人のキャラクタECは、第一の予告パーツP1に付与する第二の予告パーツP2を運んでいる。第二の予告パーツP2は、雪だるまの頭部を模した画像である。
その後、図908(e2)に示されるタイミングで、装飾図柄表示装置208では、悪徳商人のキャラクタECが第一の予告パーツP1の上部に第二の予告パーツP2を取り付ける様子が示される。また、一方、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、殿様演出が開始される。ここで、殿様のキャラクタYMは、第三の予告パーツP3を所持している。この第三の予告パーツP3は、雪だるまの頭部に被せるバケツを模した画像である。
図908(e3)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、悪徳商人のキャラクタECはフレームアウトするとともに、第二の予告パーツP2には、目と口が描かれる。一方、殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示した後、図908(e4)に示すタイミングになると、所持している第三の予告パーツP3を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われる。
すると、図908(e5)に示すタイミングで、投げられた第三の予告パーツP3が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示される。すなわち、本実施形態では、予告アイコン表示領域285に、保留アイコンを構成する予告パーツをストックする機能を有しているということができる。その後は、図904(6)〜同図(8)に示して上述した要領で殿様のキャラクタYMがフレームアウトする。
図908(e6)は、ハズレの表示結果が導出され、保留されている特図1の変動表示が1つ消化されて図柄変動表示が開始されている様子が示されている。
その後、図908(e7)に示すように、装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下隅部に、チャンスルーレット表示領域287が表示される。チャンスルーレット表示領域287は、例えば、保留アイコンがデフォルトの表示態様から先読み予告の表示態様に変更されることを報知したり、既に先読み予告の表示態様である保留アイコンの表示態様がより大当りの信頼度の高い表示態様に変更されることを報知したりする。また、実行中の図柄変動表示における大当り予告表示も行ったりする。さらに、本実施形態では、予告アイコンが表示されることを報知したりする場合もある。図908(e7)に示される装飾図柄表示装置208では、チャンスルーレット表示領域287において図柄の変動表示が開始されている。
その後、図908(e8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第三の予告パーツP3が消化されている様子が示されている。この第三の予告パーツP3は、雪だるまの表示態様である1つ目の保留アイコンに向けて移動している。一方で、装飾図柄表示装置208では、表示画面の右側からDJのキャラクタBYが空飛ぶ絨毯に乗って出現し、表示画面の右側から左側に向けて飛んでいく様子が示されている。このDJのキャラクタBYは、第四の予告パーツP4を所持している。この第四の予告パーツP4は、雪だるまの首部に巻き付けるマフラーを模した画像である。
その後、図908(e9)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第三の予告パーツP3は、雪だるまの表示態様である1つ目の保留アイコンh11を構成する頭部を模した第二の予告パーツP2の上部に被せられるとともに、DJのキャラクタBYは、表示画面の左上隅に向かって飛んでいきながら、所持している第四の予告パーツP4を予告アイコン表示領域285の予告アイコン第2表示領域YA2に置いていく演出表示が行われている。なお、チャンスルーレット表示領域287では、未だ図柄の変動表示が行われている。
その後、図908(e10)に示される装飾図柄表示装置208では、チャンスルーレット表示領域287において、第五の予告パーツP5とともに「Get」の文字が表示された表示結果が導出されている。すなわち、第五の予告パーツP5が表示されることが報知されている。第五の予告パーツP5は、雪だるまの両腕として機能する一対の小枝を模した画像である。
すると、図908(e11)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第五の予告パーツP5が雪だるまの表示態様である1つ目の保留アイコンh11を構成する胴部を模した第一の予告パーツP1の上部左右に取り付けられる。なお、図908(e11´)に示すように、第五の予告パーツP5をすぐに装着せずに、一旦、第三の予告アイコンP3が表示されていた予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に一旦表示(ストック)するようにしてもよい。なお、この場合、予告アイコン第1表示領域YA1に表示せず、他の表示領域(例えば、予告アイコン第3表示領域YA3等)に表示するようにしてもよい。
その後、特図1の変動時間が経過すると、図908(e12)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。なお、第2装飾図柄も「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。なお、この演出例では、このとき、変動アイコンh0が表示されたままであるが、消去されていてもよい。なお、第四の予告パーツP4は、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されたままとなっている。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動表示が開始され、図908(e13)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、特図1の保留アイコンh11が移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。
その後、図908(e14−1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第四の予告パーツP4が消化されている様子が示されている。この第四の予告パーツP4は、雪だるまの表示態様である変動アイコンh0に向けて移動している。その後、第四の予告パーツP4は、図908(e15−1)に示すように、雪だるまの表示態様である変動アイコンh0の首部に巻き付けられ、雪だるまの表示態様の変動アイコンh0(あるいは、保留アイコン)が完成する。これにより、当該図柄変動表示における大当りへの信頼度が高いことが報知される。なお、この完成した雪だるまの表示態様が保留アイコンである場合は、先読み予告として表示され、しかも、その変動における大当りへの信頼度が高いことが報知されることとなる。
また、第四の予告パーツP4は、通常の図柄変動表示中に限らず、例えば、スーパーリーチ演出が行われているときに装着されるようにしてもよく、例えば、図908(e14−2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、剣豪リーチにおいて、第四の予告パーツP4が消化され、図908(e15−2)に示されるタイミングで、雪だるまの表示態様の変動アイコンh0に装着されるようにしてもよい。ここで、変動アイコンh0は、スーパーリーチに移行したことに伴い、変動アイコン表示領域280及び保留アイコン表示領域281が下方にフレームアウトするため、これに伴い、表示位置が下方に変位している。
なお、この演出例では、表示された予告パーツは全て先読み予告の対象である保留アイコンに装着するようにしたが、例えば、表示された予告パーツが消化するが、保留アイコンへの装着に失敗する表示が行われてもよい。この場合、大当りの信頼度が低下するようにしてもよい。また、表示された予告パーツが消化されたときに、先読みの対象である保留アイコン以外の保留アイコンに装着され、他の保留の先読み予告として機能したり、先読みの対象でない変動アイコンに装着されて、当該図柄変動表示における予告表示として機能したりしてもよい。
図909は、本実施形態に適用可能なパチンコ機100の装飾図柄表示装置を中心とした演出の変形例を段階的に示す図であって、本実施形態に適用可能な予告アイコンの増加演出及び消化演出の変形例を段階的に示す図であり、図910は、図909に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。なお、図909〜図910では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図909において、保留アイコン表示領域281における2つ目の保留アイコンh12は、先読み予告の対象である保留であることを示すためにハッチングが施されているが、表示態様は、例えば、1つ目の保留アイコンh11と同様、デフォルトの表示態様となっている。また、図909〜図910では、メイン表示装置としての第1装飾図柄表示装置208Aと、サブ表示装置としての第2装飾図柄表示装置208Bとを備えた点において、上述した実施形態と異なっている。なお、第2装飾図柄表示装置208Bは、第1装飾図柄表示装置208Aの前面側に配置されており、第2装飾図柄表示装置208Bの下端縁が、第1装飾図柄表示装置208Aの上端縁の一部の前側に重なっている。そして、第1装飾図柄表示装置208Aには、変動アイコン表示領域280及び保留アイコン表示領域281が表示されており、それぞれ、変動アイコンh0及び保留アイコンh11,h12が表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Aでは、表示画面の左上隅部に第2装飾図柄の変動表示が行われている。そして、第1装飾図柄は、第1装飾図柄表示装置208Aと第2装飾図柄表示装置208Bに亘って大きく表示されており、装飾図柄の視認性の向上が図られる場合がある。
図909(1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208A及び第2装飾図柄表示装置208Bでは、第1装飾図柄の変動表示が行われるとともに、第1装飾図柄表示装置208Aでは、第2装飾図柄の変動表示が行われている。なお、図909(1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Aも第2装飾図柄表示装置208Bのいずれも予告アイコン表示領域は表示されていない。
図909(2)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Aでは、殿様のキャラクタYMが第1装飾図柄表示装置208Aの右下枠外から出現し、殿様演出が開始される。ここで、殿様のキャラクタYMは、帽子の予告アイコンI6を所持している。一方、第2装飾図柄表示装置208Bでは、殿様のキャラクタYMの出現に応じて、背景表示から予告アイコン表示領域285Aを含む表示に切り替わる。この予告アイコン表示領域285Aは、予告アイコン第1表示領域YA1、予告アイコン第2表示領域YA2、予告アイコン第3表示領域及び予告アイコン第4表示領域YA4の4つの表示領域に区画されている。なお、予告アイコンが表示される表示領域はこれに限定されず、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。また、例えば、予告アイコンが表示可能な表示領域の最大数が8つであるが、第2装飾図柄表示装置208Bでは、8つよりも少ない4つの表示領域が表示されている場合に、第2装飾図柄表示装置208Bに表示中の4つの表示領域の全てに予告アイコンが表示された場合には、表示領域を増加する表示を行い、さらに予告アイコンのストックが可能であることを報知してもよく、例えば、表示中の表示領域が予告アイコンで満タンとなるごとに、表示領域を1つずつ増加するようにしてもよいし、4つの表示領域が予告アイコンで満タンとなった場合には、非表示であった残り4つの表示領域を全て表示するようにしてもよい。また、殿様のキャラクタYMが出現したときに、殿様のキャラクタYMが所持する予告アイコンの数だけ、表示領域を増加するようにしてもよい。具体的には、例えば、第2装飾図柄表示装置208Bに表示中の予告アイコン表示領域における表示領域の数が4つであって、これら4つの表示領域が予告アイコンで満タンとされている場合において、殿様演出が開始されたときに、殿様のキャラクタYMが1つの予告アイコンを所持している場合には、殿様のキャラクタYMが予告アイコンを投げつける動作が行われる際に、表示領域を1つだけ増加するようにしてもよいし、表示可能な残り4つの表示領域を全て表示するようにしてもよい。また、殿様のキャラクタYMが3つの予告アイコンを所持している場合には、殿様のキャラクタYMが予告アイコンを投げつける動作が行われる際に、表示領域を3つだけ増加するようにしてもよいし、表示可能な残り4つの表示領域を全て表示するようにしてもよい。また、例えば、予告アイコンが表示可能な表示領域の最大数が8つであるが、第2装飾図柄表示装置208Bでは、8つよりも少ない4つの表示領域が表示されている場合に、第2装飾図柄表示装置208Bに表示中の4つの表示領域の全てに予告アイコンが表示された場合には、当該4つの予告アイコンが表示された4つの表示領域からなる予告アイコン表示領域(第1の予告アイコン表示領域)を縮小表示し、未だ予告アイコンが表示されていない新たな4つの表示領域からなる予告アイコン表示領域(第2の予告アイコン表示領域)を新たに表示し、この第2の予告アイコン表示領域に新たにストックする予告アイコンを表示するようにしてもよい。ここで、第2の予告アイコン表示領域を表示するタイミングは、第1の予告アイコン表示領域が満タンとなったタイミングであってもよいし、予告アイコンが新たにストックされるタイミングであってもよい。また、予告アイコン表示領域285Aに表示されている予告アイコンの数を第1装飾図柄表示装置208Aあるいは第2装飾図柄表示装置208Bに表示するようにしてもよい。また、第2装飾図柄表示装置208Bにおいて、例えば、スーパーリーチ演出を行う場合に、予告アイコン表示領域285を縮小表示したり、予告アイコン表示領域285に換えて、予告アイコンのストック数を表示したり、予告アイコン表示領域285Aを消去するようにしてもよい。このように、第2装飾図柄表示装置208Bにおいて、背景表示から予告アイコン表示領域285Aを含む表示に切り替わることで先読み予告を行うことができる場合がある。
図909(3)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示した後、図909(4)に示すタイミングで、所持している帽子の予告アイコンI6を予告アイコン表示領域285Aに向けて投げつける演出表示が行われる。この演出例では、殿様のキャラクタYMが投げた帽子の予告アイコンI6は、第1装飾図柄表示装置208Aと第2装飾図柄表示装置208Bとを跨いで表示される。すなわち、帽子の予告アイコンI6が、第1装飾図柄表示装置208Aから第2装飾図柄表示装置208Bにかけて表示される場合があるということができる。なお、予告アイコンを予告アイコン表示領域285Aに表示する際に、第1装飾図柄表示装置208Aと第2装飾図柄表示装置208Bとに跨がないようにしてもよく、例えば、第1装飾図柄表示装置208Aに表示された、所定のワープ入口に入った予告アイコンが、第2装飾図柄表示装置208Bの所定位置に出現した後、予告アイコン表示領域285Aに表示するようにしてもよい。
すると、図909(5)に示すタイミングで、投げられた帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285Aの予告アイコン第1表示領域YA1に表示され、その後、図909(6)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Aでは、殿様のキャラクタYMが予告アイコンの表示に成功して嬉しい表情をする演出表示が行われる。これにより、帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285Aに表示されることで、将来、疑似連演出演出が実行される可能性があることを予告している。その後、殿様のキャラクタYMは、第1装飾図柄表示装置208Aの表示領域の下方に向けてフレームアウトする。
図909(7)は、第1装飾図柄表示装置208Aにおいて、「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。なお、第2装飾図柄も「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。このとき、変動アイコンh0も消去される。一方、第2装飾図柄表示装置208Bでは、予告アイコン表示領域285Aを含む表示が継続され、予告アイコン第1表示領域YA1には帽子の予告アイコンI6が表示されている。
その後、1つ目の特図1の変動表示の保留に基づく図柄変動表示が行われた結果、図909(8)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Aでは、「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。なお、第2装飾図柄も「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組合せで停止表示されている。このとき、変動アイコンh0も消去される。一方、第2装飾図柄表示装置208Bでは、相変わらず予告アイコン表示領域285Aを含む表示が継続され、予告アイコン第1表示領域YA1には帽子の予告アイコンI6が表示されている。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動表示が開始されると、図909(9)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Aでは、特図1の保留アイコンh11が移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。
すると、装飾図柄の変動表示が開始してから、例えば、4秒が経過したとき、図909(10)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Bにおける予告アイコン表示領域285Aの予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子のアイコンI6が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6が予告アイコン第1表示領域YA1から第1装飾図柄表示装置208Aの表示領域の中央まで移動する表示が行われる。このとき、帽子の予告アイコンI6は、第2装飾図柄表示装置208Bから第1装飾図柄表示装置208Aに跨って表示される。すなわち、帽子の予告アイコンI6が、第2装飾図柄表示装置208Bから第1装飾図柄表示装置208Aにかけて表示される場合があるということができる。なお、予告アイコンを消化する際に、第2装飾図柄表示装置208Bと第1装飾図柄表示装置208Aとに跨がないように予告アイコンを表示するようにしてもよい。また、このとき、第2装飾図柄表示装置208Bに表示されている予告アイコン表示領域285Aを含む表示から背景表示に切り替えるようにしてもよい。
その後、図909(11)に示すように、消化された帽子の予告アイコンI6は、第1装飾図柄表示装置208Aの表示画面の中央まで移動した後、図909(12)に示すタイミングで拡大表示される。なお、第2装飾図柄表示装置208Bに表示されている予告アイコン表示領域285Aを含む表示から背景表示に切り替えるタイミングを、図909(11)に示される、消化された予告アイコンが第1装飾図柄表示装置208Aの中央まで移動したタイミングであってもよいし、図909(12)に示される、予告アイコンが拡大表示されるタイミングであってもよい。
図909(12)から続く図910(13)では、拡大表示された帽子の予告アイコンI6の下方に、疑似連演出が行われることを予告する「継続」の文字表示が付記表示される。なお、第2装飾図柄表示装置208Bに表示されている予告アイコン表示領域285Aを含む表示から背景表示に切り替えるタイミングを、「継続」の文字表示が付記表示されるタイミングであってもよいし、「継続」の文字表示が付記表示された後のタイミングであってもよいし、「継続」の文字表示が付記表示される前のタイミングであってもよい。
その後、所定時間(例えば、3秒)が経過した後、図910(14)のタイミングで、帽子の予告アイコンI6が「継続」の文字表示とともに消去し、第2装飾図柄表示装置208Bでは、予告アイコン表示領域285Aを含む表示から背景表示に切り替わっている。このとき、第1装飾図柄は、第1装飾図柄表示装置208Aから第2装飾図柄表示装置208Bに跨って変動表示が行われている。すなわち、第1装飾図柄は、2つの表示画面に亘って表示されている。一方、第2装飾図柄は、第1装飾図柄表示装置208Aの表示画面の左上隅部に小さく表示されている。すなわち、第2装飾図柄は、1つの表示画面上で表示されている。その後、図910(15)に示すように、左図柄と右図柄が停止表示する。このとき、左図柄には「装飾1」が表示され、右図柄には「装飾2」が表示されている。すなわち、非リーチ状態であることが示されている。
その後、図910(16)に示されるタイミングで、拡大表示された番長のキャラクタBC2が出現し、第1装飾図柄表示装置208Aから第2装飾図柄表示装置208Bに亘って表示された後、図910(17)に示すように、帽子の予告アイコンI6の消化に対応して、番長のキャラクタBCが装飾図柄表示装置208の右下枠外から出現し、停止表示されている右図柄を突き上げる演出表示が行われ、疑似連演出が開始される可能性があることを遊技者に報知している。このとき、番長のキャラクタBCに突き上げられた右図柄は、第1装飾図柄表示装置208Aと第2装飾図柄表示装置208Bとに跨って表示されている。なお、図910(16)に示す場合において、番長のキャラクタBC2が第1装飾図柄表示装置208Aと第2装飾図柄表示装置208Bとに跨いで表示しなくてもよい。ここで、「跨って表示する」とは、第1装飾図柄表示装置208Aの画像表示領域(表示パネル)と第2装飾図柄表示装置208Bの画像表示領域(表示パネル)に互いに連携して表示されることであってもよい。また、第1装飾図柄表示装置208Aの画像表示領域及び第2装飾図柄表示装置208Bの画像表示領域によって一体的に表示を行うことであってもよい。また、第1装飾図柄表示装置208Aの画像表示領域から第2装飾図柄表示装置208Bに移動する表示を行うことであってもよい。
その後、図910(18)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Bの上方から疑似連図柄がフレームインし、下方に向けて低速で移動する表示が行われる。このとき、疑似連図柄は、第2装飾図柄表示装置208Bから第1装飾図柄表示装置208Aに跨って表示される。
そして、図910(19)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Aでは、図910(19)に示されるタイミングで疑似連図柄が中図柄表示領域208bで停止表示される。その後は、例えば、図884(31)以降に示して上述した要領で疑似連演出が行われる。
図911及び図912は、本実施形態に適用可能な予告アイコンの増加演出及び消化演出の別の変形例を段階的に示す図であり、図913は、本実施形態に適用可能な予告アイコンの消化演出の別の変形例を段階的に示す図である。なお、図911〜図913では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについて、図示を省略している。また、図911及び図912において、保留アイコン表示領域281における先読み予告の対象である保留アイコンについては、理解の用意のためにハッチングが施されているが、表示態様は、デフォルトの表示態様となっている。
図911(a1)〜同図(a7−2)では、図909〜図910に示された構成と同様であるが、第2装飾図柄表示装置208Bが上下方向に移動可能に構成されており、第2装飾図柄表示装置208Bが下降した場合には、第1装飾図柄表示装置208Aの前面側にオーバーラップすることができるように構成されている点で異なっている。
図911(a1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Aでは、変動アイコン表示領域280及び保留アイコン表示領域281が表示されており、それぞれ、変動アイコンh0及び保留アイコンh11,h12が表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Aでは、表示画面の左上隅部に第2装飾図柄の変動表示が行われている。そして、第1装飾図柄は、第1装飾図柄表示装置208Aと第2装飾図柄表示装置208Bに亘って大きく表示されており、装飾図柄の視認性の向上が図られる場合がある。また、第1装飾図柄表示装置208Aでは、表示画面の右下隅部に、チャンスルーレット表示領域287が表示されており、図柄の変動表示が行われている。チャンスルーレット表示領域287に表示される内容は、図908に示して上述した通りであるので、ここでの説明は省略する。なお、図911(a1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Aも第2装飾図柄表示装置208Bのいずれも予告アイコン表示領域は表示されていない。
その後、図911(a2)に示されるタイミングとなると、第1装飾図柄表示装置208Aでは、チャンスルーレット表示領域287において、帽子の予告アイコンI6が導出表示される。すると、図911(a3)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Bが下降して第1装飾図柄表示装置208Aの前面側の略中央にオーバーラップする。このとき、第2装飾図柄表示装置208Bでは、背景表示から予告アイコン表示領域285Aを含む表示に切り換えられる。また、第1装飾図柄表示装置208Aでは、第2装飾図柄表示装置208Bの周囲を囲うようなエフェクト画像を表示し、第2装飾図柄表示装置208Bを目立たせるようにしている。なお、図911(a3)に示される予告アイコン表示領域285Aは、図909(2)に示して上述したのと同様であるため、詳しい説明は省略する。
そして、図911(a4)に示すように、予告アイコン表示領域285Aの予告アイコン第1表示領域YA1に、チャンスルーレット表示領域287において導出表示された帽子の予告アイコンI6が表示された後、図911(a5−1)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Bは、上昇して初期位置に戻る。なお、図911(a5−1)に示されるタイミングでは、特図1の変動表示が終了し、ハズレの結果である「装飾1−装飾4−装飾2」の組合せで停止表示している。なお、このとき、変動アイコンh0は消去されていないが、特図1の変動表示が終了するよりも前のタイミングで消去されてもよい。また、図911(a5−1)では、第2装飾図柄でのみハズレの結果を表示し、第1装飾図柄を表示していないが、第1装飾図柄を表示し、この第1装飾図柄においてもハズレの結果を表示するようにしてもよい。この演出例では、予告アイコンが表示(ストック)されるときに、第2装飾図柄表示装置208Bを可動することにより、予告アイコンがストックされることを認識しやすくすることができる場合がある。なお、第2装飾図柄表示装置208Bは、図柄停止表示中は、動作しないように構成されているが、図柄停止表示中においても動作可能に構成されてもよい。また、図柄停止表示中及び図柄変動表示中にかかわらず、第2装飾図柄表示装置208Bの動作を中断せずに継続して行うようにしてもよい。
一方、図911(a5−2)に示すように、予告アイコン表示領域285Aの予告アイコン第1表示領域YA1に帽子の予告アイコンI6が表示された後でも、第2装飾図柄表示装置208Bを上昇させず、第1装飾図柄表示装置208Aの前面側でオーバーラップした状態を維持するようにしてもよい。この例では、例えば、第2装飾図柄表示装置208Bは、予告アイコン表示領域285Aに表示された予告アイコンがすべて消化する図柄変動表示が終了するまで下降した状態が維持されるが、どのタイミングで第2装飾図柄表示装置208Bを上昇させるかについては、適宜設定することができる。なお、図911(a5−2)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が終了し、第1装飾図柄及び第2装飾図柄のいずれもハズレの結果である「装飾7−装飾6−装飾2」の組合せで停止表示している。ここで、第1装飾図柄は、第2装飾図柄表示装置208Bの右上隅部に表示され、第2装飾図柄は、第1装飾図柄表示装置208Aの左上隅部に表示されているが、各装飾図柄の表示位置は任意に設定することができる。
図911(a6−2)は、その後、保留が2つ消化され、先読みの対象である図柄変動表示が開始されている様子が示されている。具体的には、第2装飾図柄表示装置208Bの右上隅部では、第1装飾図柄の変動表示が行われており、第1装飾図柄表示装置208Aの左上隅部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
その後、予告アイコン表示領域285Aの予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6が消化されると、図911(a7−2)に示すように、帽子の予告アイコンI6が拡大し、第2装飾図柄表示装置208Bから第1装飾図柄表示装置208Aにまではみ出して表示される。すなわち、帽子の予告アイコンI6は、第2装飾図柄表示装置208Bから第1装飾図柄表示装置208Aに亘って表示されている。また、拡大表示された帽子の予告アイコンI6の下方には、疑似連演出が行われることを予告する「継続」の文字表示が、第2装飾図柄表示装置208Bから第1装飾図柄表示装置208Aに亘って表示されている。なお、このとき、第2装飾図柄表示装置208Bに表示されていた第1装飾図柄は、第1装飾図柄表示装置208Aの右上隅部に移動して、遊技者に視認しやすくしている。また、第2装飾図柄表示装置208Bは、その後、上昇して初期位置に戻るようにしてもよいし、当該図柄変動が終了するまで、下降した状態を維持するようにしてもよい。
図911(b1)〜同図(b4)は、第2装飾図柄表示装置208Bに換えて、遊技盤200の所定位置(例えば、装飾図柄表示装置208の下方近傍位置)に、予告アイコン表示数表示装置288が設けられた例を示している。この予告アイコン表示数表示装置288は、例えば、2つの7セグによって構成され、予告アイコンが表示されている数(ストック数)を表示することができる。
図911(b1)〜同図(b3)は、図883(17)〜同図(19)と同様の演出内容であるが、この演出例において適用されている予告アイコン表示数表示装置288では、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンの数に応じて数値が変化している様子が示されている。すなわち、図911(b1)では、予告アイコン表示領域285において帽子の予告アイコンI6が1つだけ表示されているので、予告アイコン表示数表示装置288では、その数を示す「01」が表示されている。また、図911(b2)に示すタイミングでは、殿様のキャラクタYMが3つの予告アイコン(帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9、扇の予告アイコンI10)を投げつけているが、いずれの予告アイコンも未だ予告アイコン表示領域285に表示されていないので、予告アイコン表示数表示装置288において示される値は「01」のままである。なお、殿様のキャラクタYMがこれらの予告アイコンを投げつけたタイミングで予告アイコン表示数表示装置288の値を更新するようにしてもよい。また、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンの数とは異なる数を表示(いわゆる、ガセを表示)するようにしてもよい。そして、図911(b3)に示されるタイミングで、上述した3つの予告アイコンが予告アイコン表示領域285に表示されると、予告アイコン表示数表示装置288では、その値が更新され「04」が表示される。
その後、図911(b4)に示されるように、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6が消化されると、予告アイコン表示領域285に表示されている予告アイコンの数が1つ減少するので、予告アイコン表示数表示装置288では、その値が更新され「03」が表示される。なお、予告アイコン表示数表示装置の値を減少表示するタイミングは、予告アイコンの消化が行われる前のタイミングであってもよいし、予告アイコンの消化と同時であってもよいし、予告アイコンが消化された後のタイミングであってもよい。なお、破線で囲んで示すように、予告アイコンが消化されても値を減少せず、予告アイコン表示領域285に表示された予告アイコンの総数(この例では、4つ)を計数して表示するようにしてもよい。この演出例では、予告アイコンが予告アイコン表示領域285に表示された数を7セグによって表示するようにしたが、例えば、LED等の発光手段や、演出可動体等の可動手段による動作や、例えば、装飾図柄表示装置208の前面側に透明板部材を設けて所定の絵柄に発光させたり、音声や、装飾図柄表示装置(予告アイコン表示領域285が表示されている装飾図柄表示装置や、その他の装飾図柄表示装置等)等によって予告アイコンの表示数を報知するようにしてもよい。
図912(c1)〜(c9)に示す演出例は、図909〜図910と同様に、2つの表示装置(第1装飾図柄表示装置208C、第2装飾図柄表示装置208D)を用いたものであるが、同じ大きさの表示装置を用いている点で異なっている。なお、図912では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図912(c1)において、保留アイコン表示領域281における2つ目の保留アイコンh12は、先読みの対象である図柄変動表示の保留であることを示すためにハッチングが施されているが、表示態様は、例えば、1つ目の保留アイコンh11と同様、デフォルトの表示態様となっている。なお、第2装飾図柄表示装置208Dは、第1装飾図柄表示装置208Cの前面側に配置されており、第2装飾図柄表示装置208Dの下端縁と第1装飾図柄表示装置208Cの上端縁とが略重なるように配置されている。そして、第1装飾図柄表示装置208Cには、変動アイコン表示領域280及び保留アイコン表示領域281が表示されており、それぞれ、変動アイコンh0及び保留アイコンh11,h12が表示されている。また、第2装飾図柄表示装置208Dでは、右上隅部において、特図1第2保留数表示H1及び特図2第2保留数表示H2が表示されており、特図1及び特図2の保留数に対応して、それぞれ、「2」、「0」が表示されている。また、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b及び右図柄表示領域208cは、第1装飾図柄表示装置208Cから第2装飾図柄表示装置208Dに亘って大きく表示されており、図912(c1)に示されるタイミングでは、装飾図柄の変動表示中である。また、第1装飾図柄表示装置208Cの右下隅部では、上述したチャンスルーレット表示領域287が表示されており、図912(c1)に示されるタイミングでは、帽子の予告アイコンI6が導出表示された様子が示されている。また、背景表示も第1装飾図柄表示装置208Cから第2装飾図柄表示装置208Dに亘って大きく表示されている。すなわち、2画面全体で背景表示がなされている。
図912(c1)に示すように、チャンスルーレット表示領域287において帽子の予告アイコンI6が導出表示されると、図912(c2)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Dが第1装飾図柄表示装置208Cの上側半分を覆う位置まで下降する。このとき、背景表示が行われていた第1装飾図柄表示装置208Cは、予告アイコン表示領域285Bを含む表示に切り換えられ、予告アイコン表示領域285Bの予告アイコン第1表示領域Y1に、導出表示された帽子の予告アイコンI6が表示(ストック)される。すなわち、予告アイコンが表示される場合には、第1装飾図柄表示装置208Cでは、予告アイコン表示時の表示態様に変更される。一方、第2装飾図柄表示装置208Dでは、装飾図柄の変動表示が継続して行われるが、図柄のサイズが小さくなり、第2装飾図柄表示装置208Dでのみ表示される。
図912(c3)では、3つの予告アイコンが予告アイコン表示領域285Bに表示されている。すなわち、予告アイコン第1表示領域YA1及び予告アイコン第2表示領域YA2には、それぞれ帽子の予告アイコンI6が表示され、予告アイコン第3表示領域YA3には、手裏剣の予告アイコンI7が表示されている。なお、図912(c3)に示されるタイミングでは、保留数は1つなので、特図1第2保留数表示H1では、その旨を示す「1」が表示されている。
図912(c4)では、手裏剣の予告アイコンI7が消化されたときの様子が示されている。すなわち、手裏剣の予告アイコンI7が消化されることによりチャンス目予告が行われることが報知される。このとき、予告アイコンが消化される演出表示が第1装飾図柄表示装置208Cから第2装飾図柄表示装置208Dに亘って行われている。
その後、特図1の変動表示が終了すると、図912(c5)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Dでは、ハズレの結果である「装飾7−装飾1−装飾1」の組合せで停止表示している。ただし、このハズレの結果の組合せは、チャンス目となっており、大当りとなる可能性が高い図柄変動表示が保留されていることを報知している。すなわち、このチャンス目が表示されることにより、先読み予告を行っている。
図912(c6)は、特図1の図柄変動が開始した後、2つ目の帽子の予告アイコンI6が消化されたときの様子が示されている。すなわち、2回目の疑似連予告が行われることを予告している。2つ目の帽子の予告アイコンI6が消化されることにより、予告アイコン表示領域285Bには予告アイコンが1つも表示されていない状態となっている。
すると、図912(c7)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Cに表示されていた予告アイコン表示領域285Bが消去されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Dが上昇して初期位置に戻る。
すると、図912(c8)に示すように、装飾図柄が第1装飾図柄表示装置208Cから第2装飾図柄表示装置208Dに亘って表示されるようになり、背景表示も第1装飾図柄表示装置208C及び第2装飾図柄表示装置208Dの2画面全体で表示されるようになる。
その後、図912(c9)に示すように、2つ目の帽子の予告アイコンI6の消化に対応して、番長のキャラクタBCが第1装飾図柄表示装置208Cの右下枠外から出現し、停止表示されている右図柄を突き上げる演出表示が行われ、2回目の疑似連演出が開始される可能性があることを遊技者に報知している。このとき、番長のキャラクタBCは、第1装飾図柄表示装置208Cから第2装飾図柄表示装置208Dにかけて大きく表示されている。また、図912(c9)に示す例では、装飾図柄が大きく表示されているときは、例えば数字の図柄とキャラクタ画像とが一体となった大図柄を表示し、予告アイコン表示領域285Bが表示されて装飾図柄を小さく表示するときは、数字の図柄のみからなる小図柄を表示するようにしており、大図柄と小図柄とを異なる表示態様で表示するようにしたが、大図柄と小図柄とで大きさのみを異ならせて、表示態様を同じにするようにしてもよい。
なお、この演出例では、予告アイコン表示領域285Bを表示する場合に、第2装飾図柄表示装置208Dのみを可動するようにしたが、第1装飾図柄表示装置208Cを可動するようにしてもよいし、第1装飾図柄表示装置208Cと第2装飾図柄表示装置208Dの両方を可動するようにしてもよい。この場合において、第1装飾図柄表示装置208Cと第2装飾図柄表示装置208Dとがそれぞれ離間する方向へ移動するようにしてもよく、この場合、第1装飾図柄表示装置208Cと第2装飾図柄表示装置208Dが離間した際にこれらの背面側に配置された役物が視認可能となるように構成してもよく、さらに、この役物が前方に突出するように移動することができるように構成してもよい。このような状態を、予告アイコンがすべて消化されるまで維持されるようにしてもよい。
図912(d)は、装飾図柄表示装置を3つ横列に並べて配置した例を示している。すなわち、図912(d)では、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Eと、第1装飾図柄表示装置208Eの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Fと、第1装飾図柄表示装置208Eの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Gとにより表示が行われている。第2装飾図柄表示装置208F及び第3装飾図柄表示装置208Gは、第1装飾図柄表示装置208Eと高さが同じであるが、幅がやや小さい。なお、3つの装飾図柄表示装置がいずれも同じ大きさであってもよい。
変動アイコン表示領域280及び保留アイコン表示領域281は、第1装飾図柄表示装置208Eの表示画面の下端に表示されている。一方、予告アイコン表示領域285Cは、第2装飾図柄表示装置208F、第1装飾図柄表示装置208E及び第3装飾図柄表示装置208Gの3画面に跨って表示されている。図912(d)に示される例では、予告アイコン第1表示領域YA1及び予告アイコン第2表示領域YA2には、それぞれ帽子の予告アイコンI6が表示されており、特に、予告アイコン第2表示領域YA2に表示されている帽子の予告アイコンI6は、第2装飾図柄表示装置208Fから第1装飾図柄表示装置208Eに跨って表示されている。また、予告アイコン第3表示領域YA3には、千両箱の予告アイコンI9が表示され、予告アイコン第4表示領域YA4には、扇の予告アイコンI10が表示されている。また、装飾図柄は1つの図柄列につき1つの装飾図柄表示装置で表示されている。すなわち、左図柄表示領域208aは、第2装飾図柄表示装置208Fにおいて表示され、中図柄表示領域208bは、第1装飾図柄表示装置208Eにおいて表示され、右図柄表示領域208cは、第3装飾図柄表示装置208Gに表示されている。なお、予告アイコン表示領域285Cが表示されない装飾図柄表示装置があってもよい。また、予告アイコンに関連する演出表示が表示されない装飾図柄表示装置があってもよい。このことは、これまでに説明した実施例においても、以下に説明する実施例においても適用可能である。
図913は、装飾図柄表示装置を3つ横列に並べて配置した例を示している。すなわち、図913では、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Hと、第1装飾図柄表示装置208Hの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Iと、第1装飾図柄表示装置208Hの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Jとにより表示が行われている。第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jは、第1装飾図柄表示装置208Hと比べると、表示領域が上下方向では同じ長さであるが、左右方向ではやや短くなっている。そして、第2装飾図柄表示装置208Iは、上端辺と下端辺と左端辺とにそれぞれ枠部が突出して設けられており、第3装飾図柄表示装置208Jは、上端辺と下端辺と右端辺とにそれぞれ枠部が突出して設けられている。また、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Hの表示面に沿ってスライド移動可能に構成されており、互いに最も近接した位置となると、第2装飾図柄表示装置208Iと第3装飾図柄表示装置208Jの2つの表示画面で1画面を表示しているかのような表示を行うことができ、さらに、第1装飾図柄表示装置208Hの表示画面全体を被覆することができる。
また、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jは、互いに最も近接した状態となった場合に、第1装飾図柄表示装置208Hの表示面に沿って一体的に回転することができるように構成されている。
図913(e1)は、図885(47)に対応する表示であって、第1装飾図柄表示装置208H、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jの各表示画面全体に亘って剣豪リーチが行われている様子が示されている。すなわち、図913(e1)では、剣豪リーチの実行中において、予告アイコン第3表示領域YA3に表示されていた千両箱のアイコンI9が消化され、信頼度のより高い演出に移行することを予告している様子が示されている。
すると、図913(e2)に示すように、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが互いに近接する方向への移動を開始する。このとき、第1装飾図柄表示装置208Hの表示画面の両端部分は、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jによって被覆されるので、表示状態が視認困難となっている。このように、本実施形態では、予告アイコンの消化により第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jの動作を開始する場合がある。
図913(e3)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Iと第3装飾図柄表示装置208Jとが互いに最も近接した位置まで移動すると、第1装飾図柄表示装置208Hの表示状態がほとんど視認できない状態となる。そして、このとき、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jにより、図885(49)に示して上述したようなリーチ移行演出が行われる。すなわち、第2装飾図柄表示装置208Iと第3装飾図柄表示装置208Jに亘って、実行されていたリーチ演出表示がやや暗くなるとともに、殿様のキャラクタがカットイン表示で現れて、実行中のリーチ演出表示を切りつける表示が行われる。この表示は、右に90度回転させた表示となっている。なお、このとき、装飾図柄と予告アイコン表示領域285は非表示とされている。
その後、図913(e3)〜同図(e5)に示すように、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが一体的となって第1装飾図柄表示装置208Hの表示面に沿って反時計方向に回転する。すなわち、このリーチ移行演出の表示は、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが回転を開始するよりも前から表示を開始しているということができる。
その後、図913(e6)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Iと第3装飾図柄表示装置208Jに亘って、ボタン受付時間メーターとともにボタン画像136aが表示されて演出ボタン136の操作の受け付けが可能であることを報知し、遊技者に演出ボタン136の操作を促進する。このとき、第2装飾図柄表示装置208Iの右下隅部で縮小表示された装飾図柄の変動表示が行われている。
その後、遊技者により演出ボタン136が操作されると、図913(e7)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Iと第3装飾図柄表示装置208Jに亘って、「装飾1−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組合せで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cが拡大表示される。
その後、図913(e8)〜同図(e9)に示すように、一旦全てが非表示とされ、その状態で、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが一体的となって第1装飾図柄表示装置208Hの表示面に沿って時計方向に90度回転する。
すると、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが互いに離間する方向へ移動して初期位置に戻ると、図913(e10)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208H、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jに亘って、「装飾1−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動(仮図柄停止表示)の表示が開始される。このとき、予告アイコン表示領域285の表示も再開される。
すると、図913(e11−1)に示すように、予告アイコン表示領域285に表示されていた扇の予告アイコンI10が消去され、揺れ変動していた「装飾1−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組み合わせが停止表示しハズレの結果として導出表示される。
一方、大当りとなる場合には、図913(e11−2)に示すタイミングで、予告アイコン第4表示領域YA4に表示されていた扇の予告アイコンI10が消化する表示が開始される。すなわち、予告アイコン第4表示領域YA4に表示されていた扇の予告アイコンI10が予告アイコン第4表示領域YA4から装飾図柄表示装置208Hの表示領域の中央まで移動する表示が行われる。このように、予告アイコンが消化されても第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが動作しない場合がある。
すると、図923(e12−2)に示すように、姫のキャラクタが扇を持って踊る演出表示が行われ、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cに表示されていた装飾図柄が縮小表示されて第1装飾図柄表示装置208Hと第3装飾図柄表示装置208Jにかけて表示され、再変動表示が行われ、その後、大当りの装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」の装飾図柄の組合せ)が導出表示される。
図913(e7´)は、同図(e6)に示される表示が行われた後、演出ボタン136が遊技者によって操作されたときに、大当りの装飾図柄の組合せが導出表示される例を示す図である。すなわち、遊技者によって演出ボタン136が操作されると、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが互いに離間する方向に移動する。図913(e7´)に示される例では、第2装飾図柄表示装置208Iは、下方に移動し、第3装飾図柄表示装置208Jは、上方に移動する。すると、第1装飾図柄表示装置208Hが現れ、爺のキャラクタを含む背景表示が、第3装飾図柄表示装置208J、第1装飾図柄表示装置208H及び第2装飾図柄表示装置208Iに亘って表示されるとともに、「装飾1−装飾1−装飾1」の装飾図柄の組合せが第3装飾図柄表示装置208J、第1装飾図柄表示装置208H及び第2装飾図柄表示装置208Iに亘って表示される。すなわち、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jを回転させて元の位置(例えば、初期位置)に戻すことなく大当りの表示結果を導出することも可能である。
図913(e7´´)は、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが一体的に回転する場合に、第1装飾図柄表示装置208Hも一緒に回転することが可能に構成された場合の演出例を示している。すなわち、図913(e3)〜同図(e5)に示すように、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが一体的に回転する際、第1装飾図柄表示装置208Hもこれらと一体となって回転させるようにすることも可能である。この場合において、例えば、第1装飾図柄表示装置208Hを駆動させる機構と第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jを駆動させる機構とが一体的として構成されてもよいし、別体として構成され、それぞれで駆動制御されるように構成されていてもよい。このような構成によれば、例えば、第1装飾図柄表示装置208Hは、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jとによって視認困難とされた状態において回転させることができる場合がある。また、このような構成によれば、同図(e6)に示される表示が行われた後、演出ボタン136が遊技者によって操作されると、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置208Jが互いに離間する方向に移動する。すると、第1装飾図柄表示装置208Hが90度反時計方向に回転した状態で現れ、図913(e7´)とは異なり、第1装飾図柄表示装置208H、第2装飾図柄表示装置208I及び第3装飾図柄表示装置308Jの各表示画面の横幅が揃った状態で表示することができる。
図914は、本実施形態に適用可能な予告アイコンの増加演出及び消化演出の別の変形例を段階的に示す図である。図914に示す演出例は、装飾図柄表示装置208の前面側に透明の導光板ILが配置されており、遊技者は導光板ILを介して装飾図柄表示装置208の表示状態を視認可能とされている。導光板ILは、2層のパネルを奥行方向に重ねて形成されており、各層の透過領域にそれぞれ所定のレンズカットが施されている。導光板ILの各層の側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光手段が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。図914に示される実施形態では、手前側に配される第1層のパネルには、帽子のアイコンI6と同じ模様のレンズカットが施されており、第1層のパネルの奥側に配される第2層のパネルには、所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。なお、図914では、導光板ILについては破線で囲んで示している。また、導光板ILのパネルの層数は2層に限らず1層であってもよいし3層以上としてもよい。ここで、1層で構成されている場合には、例えば、レンズカットのパターンを変えることで、発光された際に導光板上で形成される模様が異なるように構成されてもよい。また、図914では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについて、図示を省略している。また、図914において、保留アイコン表示領域281における先読み予告の対象である保留アイコンについては、理解の用意のためにハッチングが施されているが、表示態様は、デフォルトの表示態様となっている。
図914(f1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われているとともに、変動アイコン表示領域280及び保留アイコン表示領域281が表示され、変動アイコン表示領域280及び保留アイコン表示領域281では、それぞれ、変動アイコンh0及び保留アイコンh11,h12が表示されている。また、装飾図柄表示装置208では、表示画面の上部に予告アイコン表示領域285が表示されており、また、表示画面の右下隅部にチャンスルーレット表示領域287が表示されている。チャンスルーレット表示領域287に表示される内容は、図908に示して上述した通りであるので、ここでの説明は省略する。図914(f1)に示すように、チャンスルーレット表示領域287において帽子の予告アイコンI6が導出表示されると、図914(f2−1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、暗転表示が行われるとともに、導光板ILの第2層のパネルに対応する発光手段が発光してエフェクト画像を模した模様が形成される。すなわち、図914(f2−1)では、暗転表示と導光板ILの発光による予告アイコンのストック演出が行われている。その後は、導光板ILの発光が終了(消灯)し、装飾図柄表示装置208における暗転表示を終了する。なお、導光板ILが消灯した後で装飾図柄表示装置208の暗転表示を終了してもよいし、装飾図柄表示装置208の暗転表示を終了した後で導光板ILを消灯するようにしてもよい。
また、図914(f2−2)に示すように、装飾図柄表示装置208において、チャンスルーレット表示領域287に導出表示された帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に向かって移動する様子を表示する一方で、導光板ILの第2層のパネルに対応する発光手段が発光してエフェクト画像を模した模様が形成されることによって、予告アイコンのストック演出が行われるようにしてもよい。
あるいは、図914(f2−3)に示すように、導光板ILを装飾図柄表示装置208の表示面に沿って回転可能に構成し、装飾図柄表示装置208では、暗転表示が行われるとともに、導光板ILを反時計方向に90度回転させて導光板ILの第2層のパネルに対応する発光手段を発光させてエフェクト画像を模した模様を形成させるようにして予告アイコンのストック演出が行われるようにしてもよい。なお、ここで、導光板ILが第1層のパネルと第2層のパネルとで分離して構成されていてもよく、この場合において、例えば、第2層のパネルのみ回転させて、第1層のパネルは回転させないようにしてもよいし、第2層のパネルとともに第1層のパネルも回転させるようにしてもよい。
その後、図914(f3)に示すように、装飾図柄表示装置208では、投げられた帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されることにより、将来疑似連演出が実行されることを予告している。
図914(g)は、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6が消化された様子を示している。図914(g)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6を表示画面の中央に移動させた後に消去し、そのタイミングで、導光板ILの第1層のパネルに対応する発光手段を発光させて帽子の予告アイコンI6を模した模様を形成させることで予告アイコン消化演出が行われている。
図914(h)は、予告アイコンが予告アイコン表示領域285に表示されるよりも前(予告アイコンのストック演出が実行されるよりも前)に、予告アイコン表示領域285に表示される予告アイコンを事前に予告している様子を示している。図914(h)に示すように、装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下隅部に表示されたチャンスルーレット表示領域287において、図柄の変動表示が行われている。このとき、導光板ILの第1層のパネルに対応する発光手段を発光させて帽子の予告アイコンI6を模した模様を形成させることにより、チャンスルーレット表示領域287における図柄の変動表示の結果、帽子の予告アイコンI6が導出されることを予告している。
図914(i)は、予告アイコン消化演出の別の演出例を示している。図914(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン表示領域に表示されていた帽子の予告アイコンI6を表示画面の中央に移動させた後に消去し、そのタイミングで、導光板ILの第1層のパネルに対応する発光手段を発光させて帽子の予告アイコンI6を模した模様を形成させるとともに、第2層のパネルに対応する発光手段も発光させてエフェクト画像を模した模様も形成させるようにして予告アイコン消化演出を行っている。このとき、第1層のパネルに対応する発光手段の発光色と第2層のパネルに対応する発光手段の発光色とを異ならせると、第1層のパネルに形成される模様と第2層のパネルに形成される模様とをそれぞれ目立たせることができる場合がある。
図914(j)は、予告アイコン消化演出の別の演出例を示している。図914(j)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン表示領域285に表示されていた帽子の予告アイコンI6を表示画面の中央に移動させた後、帽子の予告アイコンI6を表示画面いっぱいに拡大表示し、そのタイミングで、導光板ILの第2層のパネルに対応する発光手段を発光させてエフェクト画像を模した模様を形成させるようにして予告アイコン消化演出を行っている。なお、このとき、予告アイコン表示領域285を消去するようにしているが、表示した状態としてもよい。
図915は、予告アイコン消化演出の他の演出例を段階的に示す図である。なお、図915(1)〜同図(11)は、予告アイコン第4表示領域YA4に表示されている予告アイコンが扇の予告アイコンI10に換えてドリンクの予告アイコンI31となっている点を除いて図885(44)〜同図(54)と同様であるので、図885を参照して上述した説明と異なる部分のみ詳述し、共通する部分については説明を省略する。また、この演出例では、演出ボタン136がモータ等のアクチュエータにより上方に突出可能とされており、演出内容に応じてその位置を変位可能に構成されている。すなわち、演出ボタン136は、通常の位置(デフォルト位置)と突出位置とに変更可能である。
図915(1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン表示領域285における予告アイコン第4表示領域YA4に、ドリンクの予告アイコンI31が表示されている。このドリンクの予告アイコンI31は、消化することにより、演出する内容が変更されることを予告する予告アイコンである。
図915(11)に示されるタイミングでは、演出ボタン136は、図915(12)に示すように、デフォルト位置となっている。すると、図915(13)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン表示領域285における予告アイコン第4表示領域YA4に表示されていたドリンクの予告アイコンI31が消化され、ドリンクの予告アイコンI31は、表示画面の中央に向かって移動する。
すると、図915(14)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ドリンクの予告アイコンI31が拡大表示するとともに、ボタン画像136aにドリンクの中身を振りかける演出表示がなされる。
すると、図915(15)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ドリンクの容器からこぼれた液体が広がってボタン画像136aが隠される演出表示が行われる。
そして、図915(16)に示すように、装飾図柄表示装置208では、液体の画像が消失した後、演出ボタン136が突出位置となっていることを示す突出ボタン画像136bが表示される。なお、このときは、演出ボタン136の操作受付開始前の状態である。
すると、図915(17)に示されるタイミングで、演出ボタン136がデフォルト位置から突出位置に変位した後、図915(18)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ボタン受付時間メーターが減少して演出ボタン136の操作受付が開始されたことが報知される。なお、演出ボタン136がデフォルト位置から突出位置に変位するタイミングは、図915(16)に示されるように、突出ボタン画像136bが表示されるタイミングと同じであってもよいし、突出ボタン画像136bが表示されるよりも前のタイミングであってもよいし、突出ボタン画像136bが表示された後のタイミングであってもよい。また、図915(13)に示されるように、ドリンクの予告アイコンI31の消化演出の開始に伴って演出ボタン136がデフォルト位置から突出位置に変位するようにしてもよい。また、この演出例では、演出ボタン136の操作受付期間以外の期間では、チャンスボタンランプ138は消灯していてもよい。また、演出ボタン136の操作受付期間以外の期間では、例えば、操作受付期間以外の期間であることを報知する態様で点灯(例えば、青色で点灯)し、操作受付期間となった場合には、その旨を報知する態様で点灯(例えば、赤色で点灯)するようにしてもよい。
図916は、本実施形態に適用可能な可動手段を用いた演出例について段階的に示す図である。
図916(a1)〜同図(a3)は、予告アイコンをストックする際に、演出可動体224Cを装飾図柄表示装置208の前面側に重なる位置に移動させて、予告アイコンのストックを報知している。図916(a1)は、図904(1)と同様の表示であるが、装飾図柄表示装置208の右側に「STOCK」の文字表示が付されたプラカードを模した演出可動体224Cが演出装置206の裏側に隠されるように配置されている。
図916(a2)は、演出可動体224Cが演出装置206に隠された初期位置から装飾図柄表示装置208の前面側に重なる位置である視認可能位置に移動した様子が示されている。これにより、複数種類の予告アイコンのうちのいずれかがストックされることが予告報知される。なお、このとき、ストックされる予告アイコンの種類を報知するようにしてもよく、例えば、装飾図柄表示装置208に予告アイコンの種類を表示したり、音声やランプ等による報知を行ってもよいし、演出可動体224Cを予告アイコンの種類に応じて複数種類用意して、出現する演出可動体224Cの種類によりストックされる予告アイコンの種類を報知するようにしてもよい。
その後、図916(a3)に示すように、演出可動体224Cが視認可能位置から初期位置に戻る際に、装飾図柄表示装置208において、ストックされる予告アイコンが表示される。図916(a3)では、帽子の予告アイコンI6がストックされる様子が示されている。
図916(b)は、装飾図柄表示装置208の上下の各近傍にそれぞれ奥行方向を回転軸として回転可能な演出可動体224Da〜224Dfが配置されている。より具体的には、装飾図柄表示装置208の上方近傍には、「大」の文字が付された第1演出可動体224Da、アスタリスクの記号が付された第5演出可動体224De、「盤」の文字が付された第2演出可動体224Dbが横方向に並んで配置されており、装飾図柄表示装置208の下方近傍には、「振」の文字が付された第3演出可動体224Dc、アスタリスクの記号が付された第6演出可動体224Df、「舞」の文字が付された第4演出可動体224Ddが横方向に並んで配置されている。これら第1演出可動体224Da〜第6演出可動体224Dfは、予告アイコン表示領域285に表示されている(ストックされている)予告アイコンの数に応じて回転するものである。例えば、図916(b)に示すように、予告アイコン表示領域285に4つの予告アイコンが表示されている場合には、第1演出可動体224Da〜第4演出可動体224Ddの4つの演出可動体が回転する。なお、予告アイコンが消化された場合には、消化した数の演出可動体の回転を停止させてもよいし、ストックされた予告アイコンの総数に対応する数の演出可動体を回転させるようにしてもよい。
図916(c1)〜同図(c6)は、先読みモードとなったことを演出可動体224を動作させることにより報知している様子が示されている。この演出例では、予告アイコンとしての特訓の予告アイコンI41が表示される場合がある。特訓の予告アイコンI41が消化されると、大当りとなる可能性が高い特図の変動表示が保留されていることを報知する先読みモードに移行する。
図916(c1)は、特訓の予告アイコンI41が消化された様子が示されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた特訓の予告アイコンI41が消化され、表示画面の中央に移動する様子が表示されている。なお、装飾図柄表示装置208の右側には腕を模した演出可動体224が配置されている。この演出可動体224は、上腕部224aと前腕部224bとにより構成されており、上腕部224aは、その基端部分が回動軸ax1を介して演出装置206に回動可能に取り付けられている。また、前腕部224bは、その基端部分が回動軸ax2を介して上腕部224aの先端部分に回動可能に取り付けられている。
特訓の予告アイコンI41が消化されて先読みモードが開始されると、図916(c2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、帯状のスクロール表示領域に「特訓準備中」という文字表示が右から左に向けてスクロール表示される。これにより、先読みモードに移行したことが遊技者に報知される。一方、演出可動体224では、上腕部224aが装飾図柄表示装置208の前面側に重ならない初期位置と、装飾図柄表示装置208の右上隅部の前面側を被覆する位置(第1の位置)との間で往復する動作(先読み動作)が行われる。なお、この演出可動体224による先読み動作は、図柄の停止表示中では、一旦初期位置に戻るようにしているが、図柄の停止表示中においても動作を継続するようにしてもよい。また、先読み動作の実行中では、上腕部224aのみが動作し、前腕部224bは動作しないが、上腕部224aに加えて前腕部224bも動作してもよいし、上腕部224aが動作しないで前腕部224bのみが動作してもよい。
図916(c3)は、先読みの対象となった特図1の図柄変動表示中において、「装飾1」が2つ揃ってリーチ状態が形成された様子が示されている。ここでも先読み動作は継続して行われている。
図916(c4)は、スーパーリーチ演出としての特訓リーチが開始された様子が示されている。すなわち、装飾図柄表示装置208では、「特訓準備中」のスクロール表示が終了し、特訓リーチが開始されたことを示す「特訓開始」の文字表示が行われている。また、演出可動体224は、一旦初期位置に戻った後、図916(c5)に示すように、上腕部224aが初期位置から最大移動位置まで移動し、その後、図916(c6)に示すように、前腕部224bが初期位置から最大移動位置まで移動する。このとき、装飾図柄表示装置208では、所定のエフェクト画像が表示され、大当りに対する信頼度が高いことを報知している。
図917は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図であって、予告アイコンの増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。なお、図917では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図917において、保留アイコン表示領域281における2つ目の保留アイコンh12は、先読み予告の対象である保留であることを示すためにハッチングが施されているが、表示態様は、例えば、1つ目の保留アイコンh11と同様、デフォルトの表示態様となっている。
図917(1)は、上述した図904(1)と同様の表示であるので、詳細な説明は省略する。
図917(2)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の表示画面の右下枠外から出現し、殿様演出が開始される。ここで、殿様のキャラクタYMは、帽子の予告アイコンI6を所持している。
この演出例では、図917(3)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示するが、所持している帽子の予告アイコンI6は未だ投てきせず、図917(4)に示すように、殿様のキャラクタYMが投てき位置で待機した状態で、「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動表示が開始され、図917(5)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、特図1の保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。なお、殿様のキャラクタYMは、未だ投てき位置で待機したままである。
その後、図917(6)に示すタイミングで、所持している帽子の予告アイコンI6を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われる。すなわち、この演出例では、先読みの対象となった図柄変動表示が保留されたときにおいて実行中の図柄変動表示中では、予告アイコンが表示されることの予告を行うが、予告アイコンのストックは行われず、その図柄変動表示が終了して次の図柄変動表示が開始した後で予告アイコンのストックが行われる。なお、先読みの対象となった図柄変動表示が保留されたときにおいて実行中の図柄変動表示中において予告アイコンが表示されることの予告を行うものの、予告アイコンの表示を行わないいわゆるガセ予告を行ってもよい。この場合、例えば、殿様のキャラクタYMは、先読みの対象である図柄の変動表示が開始するまでに表示を終了するようにしてもよく、例えば、先読みの対象である図柄変動表示の1つ前に行われる図柄変動表示の結果が導出されたタイミングで表示を終了してもよい。また、先読みの対象である図柄変動表示が終了する前に殿様のキャラクタYMの表示が終了されるようにしてもよく、例えば、先読みの対象である図柄変動表示中に行われるスーパーリーチが開始する前に殿様のキャラクタYMの表示が終了されるようにしてもよい。また、予告アイコンがストックされた場合において、予告アイコンがストックされた後も引き続き殿様のキャラクタYMが表示されるようにしてもよい。また、殿様のキャラクタが待機している状態で、予告アイコンを投てきする図柄変動表示の前に行われる図柄変動表示で大当りとなった場合には、スーパーリーチ後の大当り図柄を導出するタイミング(例えば、揺れ変動表示中)に殿様のキャラクタが予告アイコンを持った状態で待機表示を継続するようにしてもよいし、消去されるようにしてもよい。
そして、その後は、図917(7)〜同図(10)に示される演出が行われるが、図917(7)〜同図(10)に示される演出は、図882(9)〜同図(12)と第2装飾図柄の変動表示が行われている点を除いて同じであるので、詳細な説明は省略する。
図917(11)は、先読みの対象である図柄変動表示の1つ前に行われる図柄変動表示の結果が導出された様子が示されている。具体的には、図917(11)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定されている。このとき、変動アイコンh0も消去される。
図917(12)では、特図1の保留アイコンh11が移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となる。その後、装飾図柄の変動表示が開始される。
すると、装飾図柄の変動表示が開始してから、例えば、4秒が経過したとき、図917(13)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6が消化する予告アイコン消化演出が行われる。
図918は、予告アイコン増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。なお、図918では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図918において、保留アイコン表示領域281における2つ目の保留アイコンh12は、先読みの対象である図柄変動表示の保留であることを示すためにハッチングが施されているが、表示態様は、例えば、1つ目の保留アイコンh11と同様、デフォルトの表示態様となっている。
図918(a1)〜同図(a6)は、予告アイコンがストックされることを予告する演出が行われた後に予告アイコンがストック様子が示されている。
図918(a1)は、先読みの対象である図柄変動表示が保留された際に実行中の図柄変動表示中に行われるボーリング演出が開始されている様子が示されている。具体的には、図918(a1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下隅部に説明表示部288が表示され、ミッションとその成功報酬とが示されている。図918(a1)に示される説明表示部288では、ボーリングゲームでストライクを獲得した場合には、その報酬としてアイテムを入手できることを示す「ストライクでアイテムGet」の文字表示が表示されている。この演出例では、ボーリングゲームでストライクを獲得した場合には、予告アイテムがストックされる。一方で、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタによるボーリング演出が開始されている。なお、説明表示部288に表示されるミッションとその成功報酬の内容は、予告アイテムのストックに関係するものの他、例えば、保留表示が先読み予告の表示態様への変化に関係するものや、実行中の図柄変動表示についての予告に関するものであってもよい。また、この説明表示部288に表示される内容が、予告アイコンのストックに関する予告のみに表示される専用の演出表示であってもよい。この演出例では、図918(a1)に示されるようなボーリング演出が行われることにより、予告アイコンがストックされることの予告報知が行われているということができる。なお、このボーリング演出は、予告アイコンのストックに関する予告のみに行われる専用の演出であってもよいし、実行中の図柄変動表示における予告演出で用いられてもよいし、他の先読み予告として用いられてもよい。
その後、図918(a2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定されている。このとき、ボーリング演出は終了しておらず、次に実行される図柄変動表示において継続して行われることを示す「次変動に続く」の文字表示が表示されている。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の上部にもミッションとその成功報酬を示す「ストライクでアイテムGet」の表示が行われている。
その後、図918(a3)に示すように、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタが投じた球がレーン上を転動し、整列された10本のボーリングピンに向かっていく様子が示され、予告アイコンがストックされるかもしれないという期待感を煽っている。
その後、図918(a4)に示すように、装飾図柄表示装置208では、ストライクが取れた場面の画像が「ストライク」の文字表示とともに表示され、ミッションが達成されたとして、図918(a5)に示すように、拡大表示された帽子の予告アイコンI6とともに「GET」の文字表示が表示されて、帽子の予告アイコンI6がストックされることを報知している。
続いて、図918(a6)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に帽子の予告アイコンI6が表示されて、帽子の予告アイコンI6がストックされたことが報知される。このように、この演出例では、先読みの対象である図柄変動表示が保留されたときにおいて実行中の図柄変動表示中では、予告アイテムの表示(ストック)を行わず、予告アイテムが表示されることの予告が行われている。
なお、図918(b)に示すように、装飾図柄表示装置208の右下隅部にワイプ表示領域WP1を表示し、このワイプ表示領域WP1において、上述したボーリング演出を行うようにしてもよい。
また、図918(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の他に、サブ表示装置208Kを装飾図柄表示装置208の右側に並べて配置し、サブ表示装置208Kの表示画面の上側半分にワイプ表示領域WP2を表示し、下側半分に予告アイコンを表示する予告アイコン表示領域285Cを表示するようにして、ワイプ表示領域WP2において上述したボーリング演出を行い、ストックする予告アイコンを予告アイコン表示領域285Cに表示するようにしてもよい。
なお、図918に示される演出例において、ボーリング演出中に大当りとなった場合、スーパーリーチ後に導出される大当り図柄を表示するタイミング(例えば、揺れ変動表示中)で、ボーリング演出が開始されたときの背景表示が表示されていてもよいし、これとは異なる背景表示が表示されていてもよく、例えば、図918(a2)に示される状態が表示されていてもよい。
また、図918(b)に示される演出例において、ボーリング演出中に大当りとなった場合、ワイプ表示領域WP1の表示を終了してもよいが、そのまま表示を継続して行うようにしてもよい。また、図918(c)に示される演出例において、ボーリング演出中に大当りとなった場合、サブ表示装置208Kにおけるボーリング演出の表示を終了してもよいが、そのまま表示を継続して行うようにしてもよい。
図919は、本実施形態に適用可能な予告アイコンの増加演出の別の変形例を段階的に示す図である。上述した実施形態では、特図1よりも特図2の変動表示を優先的に行うものについて説明したが、この演出例では、特図1変動遊技及び特図2変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1及び特図2それぞれの保留にかかる特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動を行うものに適用している。なお、この演出例でも、特図2優先変動を行うものについて適用することができる。また、図919では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図919において、保留アイコン表示領域281における5つ目の保留アイコンh13は、先読み予告の対象である保留であることを示すためにハッチングが施されているが、表示態様は、例えば、1つ目の保留アイコンh11と同様、デフォルトの表示態様となっている。また、保留アイコン表示領域281に表示されている保留アイコンのうち、1つ目の保留アイコンh11、3つ目の保留アイコンh12及び5つ目の保留アイコンh13は、第1特図始動口230に入賞して保留された特図1の変動表示を示す保留アイコンであり、2つ目の保留アイコンh21及び4つ目の保留アイコンh22は、第2特図始動口232に入賞して保留された特図2の変動表示を示す保留アイコンである。
図919に示される演出は、先読みの対象である図柄変動表示が保留された後に開始される場合がある演出であって、サボハニのキャラクタSBがあみだくじのルールにしたがって線上を移動し、到達先の予告アイテム等を取得する演出(あみだ演出)である。
まず、図919(a1−1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示しており、特図2の変動表示の結果がハズレであることが報知されている。その一方で、装飾図柄表示装置208では、あみだ演出が開始されている。具体的には、あみだ演出が開始されると、図919(a1−1)に示すように、水平方向に延びた3本の横線の各始点のうちのいずれか一つにサボハニのキャラクタSBが配置されるとともに、3本の横線の各終点についてそれぞれ帽子の予告アイコンI6、扇の予告アイコンI10及びハズレのアイコンIXが配置されている。また、隣り合う横線を結ぶ縦線が適宜数設定され、これら縦線の中央部分は煙で隠されている。なお、設定される縦線の数は、例えば、あみだ演出が開始された時点における保留数に応じて決定されるが、これに限定されない。このあみだ演出では、サボハニのキャラクタがあみだのルールにしたがって線上を移動した結果、帽子の予告アイコンI6又は扇の予告アイコンI10が配置された終点に到達した場合には、当該予告アイコンがストックされ、ハズレのアイコンIXが配置された終点に到達した場合には、予告アイコンのストックはされないことが報知される。そして、図柄変動表示が開始される毎に、サボハニのキャラクタSBが縦線が配置された位置まで移動する。なお、疑似連が行われる毎にサボハニのキャラクタSBが縦線が配置された位置まで移動するようにしてもよく、例えば、疑似連が発生した場合には2つ先の縦線のところまで進む等してもよい。また、1回の図柄変動表示につき、2つ以上先の縦線のところまで進む等してもよい。なお、図919に示すような演出を、例えば、図918(c)や同図(d)を示して上述したように、ワイプ表示領域WP1で行ったり、サブ表示装置208Kで行うことも可能である。この場合、例えば、スーパーリーチの実行中においてもあみだ演出を表示し続けることが可能である。そうすると、例えば、スーパーリーチ中に予告アイコンが増加する演出も並行して行うことができる場合がある。
そして、特図1の変動表示が開始されると、図919(a2−1)に示すように、保留アイコンh11,h21,h12,h22,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、その他の保留アイコンは、それぞれ1つずつ右方向に移動する。一方、装飾図柄は変動表示を開始する。また、図919(a2−1)に示すように、図柄変動表示が開始されると、サボハニのキャラクタSBは3つの横線のうちの上段の横線の始点から移動を開始し、1つ目の縦線に到達すると、当該縦線を隠していた煙が消去され、上段の横線と中段の横線とが当該縦線で繋がられている様子が表示され、サボハニのキャラクタSBはその縦線上を移動し、図919(a2−1)に示されるタイミングでは、中段の横線の途中まで到達している。
その後、特図1の変動表示が終了すると、引き続き特図2の変動表示が開始され、保留アイコン表示領域281に表示されている4つの保留アイコンh21,h12,h22,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動される。そして、図919(a3−1)に示すように、サボハニのキャラクタSBが中段の横線と下段の横線を繋ぐ2つ目の縦線に到達すると、当該縦線を隠していた煙が消去される。煙が消去された結果、この縦線は、途中で切断されていることが判明し、当該縦線では中段の横線から下段の横線に移動することができない、そのため、サボハニのキャラクタSBは中段の横線をそのまま終点の方向に向かって直進する。
そして、特図2の変動表示が終了すると、引き続き特図1の変動表示が開始され、保留アイコン表示領域281に表示されている3つの保留アイコンh12,h22,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動される。そして、図919(a4−1)に示すように、サボハニのキャラクタSBが中段の横線と上段の横線を繋ぐ3つ目の縦線に到達すると、当該縦線を隠していた煙が消去される。煙が消去された結果、この縦線は、中段の横線と上段の横線とが繋がれており、したがって、サボハニのキャラクタSBは、あみだくじのルールにしたがって、当該縦線により中段の横線から上段の横線に移動する。その結果、サボハニのキャラクタSBは、帽子の予告アイコンI6が配置された上段の横線の終点に到達し、図919(a5)に示すように、装飾図柄表示装置208では、帽子の予告アイコンI6を取得したことを示す表示が行われた後、あみだ演出が終了し、図919(a6)に示すように、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に帽子の予告アイコンI6が表示される。
なお、この演出例では、図919(a1−1)に示して上述したように、種類の異なる複数の予告アイコンからいずれか1つが選択されるものであったが、例えば、図919(a1−2)に示すように、横線の終点の全てに帽子の予告アイコンI6を配置したり、図919(a1−3)に示すように、横線の終点の全てに扇の予告アイコンI10を配置してもよい。このように、横線の終点の全てに同じ種類の予告アイコンが配置されることにより、当該表示された予告アイコンがストックされることが確定することを遊技者に報知することができる。特に、図919(a1−3)に示すように、扇の予告アイコンI10は、上述したように、大当りが確定することを予告する演出が行われることを示す予告アイコンであるため、遊技者は大当りへの期待感をより一層高めることができる場合がある。図919(a1−3)に示すような演出は、滅多に出現しないプレミア演出の一種である。
また、図919(a1−4)に示すように、ハズレのアイコンIXを配置せず、帽子の予告アイコンI6、扇の予告アイコンI10及び千両箱の予告アイコンI9を各横線の終点に配置して、いずれかの予告アイコンが必ずストックされることが確定するようにしてもよい。これによれば、遊技者は、安心してあみだ演出を楽しむことができる場合がある。
また、図919(a1−5)に示すように、横線の始点の全てにサボハニのキャラクタSBを配置し、各横線の終点に配置された予告アイコン(帽子の予告アイコンI6、扇の予告アイコンI10及び千両箱の予告アイコンI9)の全てがストックされることが確定するようにしてもよい。しかも、図919(a1−5)に示す例では、扇の予告アイコンI10が含まれているので、大当りが確定することを予告する演出が行われることが確約されるので、遊技者は大当りへの期待感をより一層高めることができる場合がある。
また、図919(a1−6)に示すように、各横線の終点に予告アイコンの種類が明らかでない殿様の予告アイコン(第1の殿様の予告アイコンI1、第2の殿様の予告アイコンI2、第3の殿様の予告アイコンI3)を配置してもよく、このようにすれば、遊技者は、終点に到達するまで、どのような予告アイコンがストックされるのかがわからないので、予告アイコンのストックに対する期待感を向上させることができる場合がある。また、殿様の予告アイコンは、上述したように種類によって色が異なっており、色によって大当りに対する信頼度が異なっている。そのため、遊技者は、いずれの色の殿様の予告アイコンが取得されるかにより、殿様の予告アイコンからの変更後の予告アイコンに対する期待感を高めることができる場合がある。例えば、赤色の殿様の予告アイコンである第3の殿様の予告アイコンI3は、「疑似連」が確定しない予告アイコンよりも「疑似連」が確定する予告アイコンに変更されやすく、また、白色の殿様の予告アイコンである第1の殿様の予告アイコンI1は、逆に「疑似連」が確定しない予告アイコンに変更されやすいようにすることができる。
また、この演出例では、図919(a3−1)に示して上述したように、縦線の中央部分を煙で隠してサボハニのキャラクタSBの進行ルートを特定困難としたが、例えば、図919(a3−2)に示すように、縦線を煙で隠さず、あみだ演出が開始された時点でサボハニのキャラクタSBの進行ルートが特定できるようにしてもよい。これにより、遊技者は、いずれの予告アイコンがストックされるのかが事前に認識することができるので、安心してあみだ演出を楽しむことができる場合がある。さらに、この場合において、サボハニのキャラクタSBが配置される横線の始点を決定するためのルーレット演出を行い、演出をより盛り上げるようにしてもよい。
また、この演出例では、図919(a2−1)に示して上述したように、あみだ演出の開始時点でストックされる可能性がある予告アイコンを認識可能に表示するようにしたが、例えば、図919(a2−2)に示すように、あみだ演出の実行中に、各横線の終点にそれぞれ配置された予告アイコンが表示される領域を煙で隠し、その後、図919(a2−2a)に示すように、各横線の終点にそれぞれ配置された予告アイコンを変更するようにしてもよい。図919(a2−2a)に示す例では、ハズレのアイコンIXから、千両箱の予告アイコンI9に変更され、あみだ演出の内容が昇格している。なお、例えば、各横線の終点にそれぞれ配置された予告アイコンの一部又は全部の予告アイコンがハズレのアイコンIXやランクのより低い予告アイコンに変更する等、あみだ演出の内容が降格されるようにしてもよい。
また、この演出例では、図919(a4−1)に示すように、縦線の中央部分を煙で隠してサボハニのキャラクタSBの進行ルートをある程度予測できるようにしたが、例えば、図919(a4−2)に示すように、あみだ演出の実行中に、縦線の一部を隠していた煙が上下方向に延出し、図919(a4−2a)に示すように、煙が消失する前後で縦線が増減するようにしてもよい。図919(a4−2a)に示す例では、煙が延出される前では、帽子の予告アイコンI6及び扇の予告アイコンI10のいずれか一方の取得可能性が示唆されていたところ、煙の消失後では、3つ目の縦線が消失されて、扇の予告アイコンI10がストックされることが確約される。
また、この演出例では、図919(a4−1)に示すように、2つ目の縦線が途中で切断されているので、ハズレのアイコンIXが選択されないものであったが、例えば、図919(a4−3)に示すように、2つ目の縦線が切断されておらず、そのため、ハズレのアイコンIXが選択され、あみだ演出が終了した後は、図919(a4−3a)に示すように、予告アイコン表示領域285のいずれの表示領域にも予告アイコンがストックされないことを報知するようにしてもよい。
なお、上述したあみだ演出において、横線の終点に配置された予告アイコンの種類によって先読みの対象である図柄変動表示についての先読み予告を行うようにしてもよい。
図920は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図であって、予告アイコン増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。なお、図920では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図920において、保留アイコン表示領域281における3つ目の保留アイコンh13は、先読みの対象である図柄変動表示の保留であり、保留表示が先読み予告の表示態様(サボハニの保留アイコン)となっている点で上述した実施形態とは異なっている。
図920(1)に示す装飾図柄表示装置208には、上述した予告アイコン表示領域285が上部に表示されている。なお、図920(1)では、予告アイコン表示領域285のいずれの領域にも予告アイコンは表示されていない。また、図920(1)に示すように、第1特図表示装置212では、図柄変動表示が行われており、これに応じて、装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄及び第2装飾図柄の変動表示が行われている。
また、図920(1)には、変動アイコン表示領域280に変動アイコンh0が表示されるとともに、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12及び変動アイコンh0はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。
続いて、図920(2)に示されるタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が入賞すると、特図1の保留アイコン表示領域281に3つ目の特図1の保留アイコンh13が表示され、保留数が3つとなったことが報知される。ここで、3つ目の保留は、先読みの対象となった保留である。この演出例では、3つ目の特図1の保留アイコンh13が、デフォルトの表示態様ではなく、先読み予告の表示態様(サボハニの表示態様)で表示されている。
その後、図920(3)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾2−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
そして、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図920(4)に示すように、特図1の保留アイコンh11,h12,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第2の保留アイコンh12となり、装飾図柄の変動表示が開始される。図920(5)は、図柄変動表示が引き続き行われている様子が示されている。
その後、図920(6)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の表示画面の右下枠外から出現し、殿様演出が開始される。ここで、殿様のキャラクタYMは、帽子の予告アイコンI6を所持している。このように、この演出例では、先読みの対象である図柄変動表示が保留された時点で行われている図柄変動表示の次に開始される図柄変動表示において予告アイコンを表示(ストック)する演出である殿様演出が開始されている。
そして、図920(7)に示すタイミングで、殿様のキャラクタYMが所定の投てき位置まで移動表示した後、図920(8)に示すタイミングで、所持している帽子の予告アイコンI6を予告アイコン表示領域285に向けて投げつける演出表示が行われる。
すると、図920(9)に示すタイミングで、投げられた帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に表示され、その後、図920(10)に示すように、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタYMが予告アイコンの表示に成功して嬉しい表情をする演出表示が行われる。
その後、図920(11)〜同図(12)に示すように、殿様のキャラクタYMが装飾図柄表示装置208の表示画面の下方に向けてフレームアウトする表示が行われる。その後、図920(13)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾1−装飾4−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図920(14)に示すように、移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となり、装飾図柄の変動表示が開始される。
その後、特図1の変動時間が経過すると、図920(15)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾6−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図920(16)に示すように、移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、装飾図柄の変動表示が開始される。すなわち、先読みの対象となった図柄変動表示が開始される。
すると、装飾図柄の変動表示が開始してから、例えば、4秒が経過したとき、図920(17)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン第1表示領域YA1に表示されていた帽子の予告アイコンI6が消化する予告アイコン消化演出が行われる。このように、この演出例によれば、予告アイコンによる先読み予告とともに、保留アイコンによる先読み予告が同時に行われているということができる。
図921は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図であって、予告アイコン増加演出及び消化演出の他の演出例を段階的に示す図である。なお、図921では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図921において、保留アイコン表示領域281における3つ目の保留アイコンh13は、先読みの対象である図柄変動表示の保留であることを示すためにハッチングが施されているが、表示態様は、例えば、1つ目の保留アイコンh11と同様、デフォルトの表示態様となっている。
図921(a1)〜同図(a3−1)は、予告アイコンがストックされることを事前に報知する予告演出を行う様子が示されている。図921(a1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、第1装飾図柄も第2装飾図柄も「装飾2−装飾2−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定表示されている。このとき、変動アイコンh0も消去されている。また、予告アイコン表示領域285では、いずれの表示領域においても予告アイコンが表示されていない。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図921(a2−1)に示すように、移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第2の保留アイコンh12となり、装飾図柄の変動表示が開始される。その後、図921(a2−1)に示すタイミングで、装飾図柄表示装置208では、次に開始される図柄変動表示において予告アイコンがストックされることを予告するプラカードPL1が表示されている。具体的には、このプラカードPL1には、「次の変動で」に続いて帽子の予告アイコンI6が表示され、さらにこれに続いて「がストック」と表示されており、帽子の予告アイコンI6が次の図柄変動表示中に必ずストックされることを予告報知している。
その後、特図1の変動時間が経過して変動表示が終了し、次の特図1の変動表示が開始されると、その図柄変動表示の実行中に、例えば、殿様演出が行われ、図921(a3−1)に示すように、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に帽子の予告アイコンI6がストックされる。これにより、遊技者は、帽子の予告アイコンI6がストックされることが事前に認識できるので、安心して遊技を楽しむことができる場合がある。
なお、上述した演出例では、プラカードPL1が表示されることにより予告アイコンが必ずストックされることを予告するようにしたが、例えば、図921(a2−2)に示すようなプラカードPL2を表示し、予告アイコンがストックされない場合もあることを報知するようにしてもよい。具体的には、このプラカードPL2には、「次の変動で」に続いて帽子の予告アイコンI6が表示され、さらにこれに続いて「がストック」と表示されているが、クエスチョンマークが付記されており、帽子の予告アイコンI6が次の図柄変動表示中にストックされる場合があることを報知している。
帽子の予告アイコンI6が次の図柄変動表示中にストックされない場合には、図921(a3−2)に示すように、予告アイコンのストックに関するなんらの演出も行われない。なお、予告アイコンのストックに関する演出(例えば、殿様演出等)を行ってもよいが、この場合、予告アイコンをストックしないいわゆるガセストック演出が行われることとなる。
図921(b1)〜同図(b3)は、先読みの対象である図柄変動表示が保留された時点において実行中の図柄変動表示中に先読み予告の一つである先読みモードが行われている様子が示されている。
図921(b1)に示すように、第1特図始動口230に遊技球が入賞して先読みの対象である図柄変動表示が保留されて、3つ目の保留アイコンh13の表示態様として先読み予告の表示態様としてのサボハニの表示態様の保留アイコンが表示されている。なお、装飾図柄表示装置208では、特図1の変動表示に対応して第1装飾図柄及び第2装飾図柄の変動表示が行われている。
すると、図921(b2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当りとなる可能性が高い図柄変動表示が保留されていることを報知する演出である先読みモードが開始される。具体的には、図921(b2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、2つの帯状のスクロール表示領域のそれぞれについて、「激熱接近中」という文字が右から左方向に向かってスクロールする表示が行われている。
その後、特図1の変動時間が経過して変動表示が終了し、次の特図1の変動表示が開始されると、図921(b3)に示すように、その図柄変動表示の実行中に殿様演出が行われ、予告アイコン表示領域285に帽子の予告アイコンI6がストックされる。このように、この演出例によれば、予告アイコンのストックによる先読み予告と、保留アイコンの表示態様の変化による先読み予告の他、背景表示の変更による先読み予告を行うことができる。
また、図921(c1)〜同図(c2)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留された時点において実行中の図柄変動表示中において、殿様演出等を行って、予告アイコンのストックが行われるようにしてもよい。
図921(d1)〜同図(d3)は、同一の図柄変動表示の実行中において、予告アイコンのストックと消化とが行われる様子が示されている。すなわち、当該図柄変動表示中における予告演出が行われることに関する予告アイコンのストック及び消化も実行可能に構成されている。
図921(d1)に示すように、殿様演出により帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285に向けて投げつけると、図921(d2)に示すように、帽子の予告アイコンI6は、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に一旦ストックされる。そして、所定時間(例えば、3秒)が経過した後、図921(d3)に示すように、予告アイコン消化演出が行われ、帽子の予告アイコンI6が消化されている。
なお、図921(e1)〜同図(e2)に示すように、殿様演出により帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285に投げつけられるが、予告アイコン表示領域285にストックされることなく消化されるようにしてもよい。
図922は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図であって、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出及び消化演出の別の変形例を段階的に示す図である。なお、図922では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図922において、保留アイコン表示領域281における2つ目の保留アイコンh12は、先読みの対象である図柄変動表示の保留であることを示すためにハッチングが施されているが、表示態様は、例えば、1つ目の保留アイコンh11と同様、デフォルトの表示態様となっている。
図922(a1)〜同図(a3)は、予告アイコン表示領域と背景表示を説明するステージ名を表示する領域とを兼用する様子が示されている。
図922(a1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、表示画面の右下隅部に、現在のステージを示すステージ表示領域289が設けられており、現在のステージは「城下町」となっている。なお、このステージ表示領域289には、現在のステージ名を表示するものの他、例えば、予告の内容や登場キャラクタの説明等のチュートリアル表示を行うようにしてもよいし、予告表示を行うようにしてもよい。このように、ステージ表示領域289は、説明表示領域として機能しているということができる。そして、図922(a1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、上述した殿様演出が行われ、帽子の予告アイコンI6が投げつけられている。
すると、図922(a2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、帽子の予告アイコンI6が拡大表示されるとともに、「ストック」の文字表示が付記され、帽子の予告アイコンI6がストックされることが報知される。
すると、図922(a3)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示画面の右下に表示されていたステージ表示領域289が予告アイコン表示領域285Dに変更され、この予告アイコン表示領域285Dにおける予告アイコン第1表示領域YA1に帽子の予告アイコンI6が表示される。
なお、図922(b1)〜同図(b3)に示すように、ステージ表示領域289から予告アイコン表示領域285Dに変更せず、殿様演出により出現した帽子の予告アイコンI6をストックすることなく、そのまま消化するようにしてもよい。これにより、当該図柄変動表示中の予告に関する予告アイコンの消化演出を行うことができる。
図922(c1)〜同図(c2)は、予告アイコン表示領域を複数設け、予告アイコンの種類に応じて当該予告アイコンを表示する予告アイコン表示領域を選択する様子が示されている。
図922(c1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、表示画面の左側端部に第1の予告アイコン表示領域285Eが設けられ、表示画面の右側端部に第2の予告アイコン表示領域285Fが設けられている。この演出例では、第1の予告アイコン表示領域285Eは、ボタン予告アイコン以外の予告アイコンが表示される領域となっており、第2の予告アイコン表示領域285Fは、ボタン予告アイコン専用の表示領域となっているが、これに限定されない。第1の予告アイコン表示領域285Eには、4つの表示領域(予告アイコン第1表示領域YAL1、予告アイコン第2表示領域YAL2、予告アイコン第3表示領域YAL3、予告アイコン第4表示領域YAL4)が設けられており、予告アイコン第1表示領域YAL1及び予告アイコン第2表示領域YAL2には、それぞれ帽子の予告アイコンI6が表示されており、予告アイコン第3表示領域YAL3には、手裏剣の予告アイコンI7が表示されている。また、第2の予告アイコン表示領域285Fにも、4つの表示領域(予告アイコン第1表示領域YAR1、予告アイコン第2表示領域YAR2、予告アイコン第3表示領域YAR3、予告アイコン第4表示領域YAR4)が設けられており、いずれの表示領域にも予告アイコンは表示されていない。また、装飾図柄表示装置208では、表示画面の略中央に第2のボタン予告アイコンI11が2つ並んで拡大表示されており、これらの第2のボタン予告アイコンI11がストックされる様子が示されている。
すると、図922(c2)に示すように、第2の予告アイコン表示領域285Fの予告アイコン第1表示領域YAR1及び予告アイコン第2表示領域YAR2にそれぞれ第2のボタン予告アイコンI11が表示される。なお、この演出例において、予告アイコン第1表示領域YAR1、予告アイコン第2表示領域YAR2、予告アイコン第3表示領域YAR3、予告アイコン第4表示領域YAR4にそれぞれ第2のボタン予告アイコンI11が表示されてから、すなわち、第2の予告アイコン表示領域285Fにおいて第2のボタン予告アイコンI11が満タンとなってからこれらの第2のボタン予告アイコンI11が消化された場合と、これよりも少ない数の第2のボタン予告アイコンI11が第2の予告アイコン表示領域285Fに表示された後でこれらの第2のボタン予告アイコンI11が消化された場合とで、大当りに対する信頼度を異ならせるようにしてもよく、例えば、第2のボタン予告アイコンI11がストックされている数が多いほど、大当りとなりやすいように構成してもよい。なお、ストックされたボタン予告アイコンI11のうちのすべてが消化されなくてもよく、例えば、ボタン予告アイコンI11が4つ表示されていても、2つしか消化しない場合があってもよく、この場合において、残りの2つのボタン予告アイコンI11は次の図柄変動表示までストックを維持するようにしてもよいし、消化することなく消去するようにしてもよい。また、第1の予告アイコン表示領域285Eについても、予告アイテムがストックされている数によって大当りに対する信頼度が異なるように構成してもよい。
図922(d1)〜同図(d3)は、予告アイコンの増加演出の他の例を示している。
図922(d1)に示すように、帽子の予告アイコンI6sが変動アイコンh0と2つ目の保留アイコンh12にそれぞれ重ねて小さく表示されており、また、手裏剣の予告アイコンI7sが1つ目の保留アイコンh11に重ねて小さく表示されている。すなわち、この演出例では、保留アイコンに予告アイコンが含まれて表示される場合がある例について示されている。
その後、図922(d2)に示すタイミングで、変動アイコンh0に表示されていた、縮小表示の帽子の予告アイコンI6sが飛び出し、表示画面の中央に向かって移動する。すると、図922(d3)に示すように、帽子の予告アイコンI6が拡大表示するとともに「ストック」という文字表示が付記され、予告アイコン表示領域285に帽子の予告アイコンI6がストックされることが報知される。なお、この演出例では、図柄変動表示の保留が消化される毎に、変動アイコンh0に表示されている予告アイコンをストックする演出を行うようにしていたが、予告アイコンをストックするタイミングはこれに限定されない。
また、この演出例において、図922(e1)に示すように、変動アイコン及び保留アイコンの全てに予告アイコンを表示せず、一部の変動アイコンあるいは保留アイコンにのみ表示するようにしてもよい。
図922(f1)〜同図(f3)は、変動アイコンh0に予告アイコンが表示されていたにもかかわらず、当該予告アイコンがストックされない場合がある例について示されている。
図922(f1)は、同図(d1)を示して上述したのと同様であるので詳細な説明は省略する。
この演出例では、その後、図922(f2)に示すタイミングで第1装飾図柄が仮停止したタイミングで変動アイコンh0の消去アニメーションが開始され、その後、図922(f3)に示すように、変動アイコンh0が消去されるが、このとき、変動アイコンh0とともに、変動アイコンh0に表示されていた帽子の予告アイコンI6sも消去され、帽子の予告アイコンI6がストックされないことが報知される。このように、変動アイコンあるいは保留アイコンに予告アイコンが表示されていたとしても表示された予告アイコンがストックされない場合があってもよい。
図922(g1)〜同図(g3)は、ある予告アイコンが消化された場合に、複数の予告アイコンが消化されたのと同じ効果が得られる演出が行われる様子が示されている。
図922(g1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告アイコン表示領域285の予告アイコン第1表示領域YA1に、予告アイコンとしての花束の予告アイコンI51が表示されている。この花束の予告アイコンI51は、図881(b)を参照して上述した複数種類の予告アイコンのうちの2以上のアイコンが含まれるものであるが、いずれの予告アイコンが含まれているかについては特定困難な態様となっている。
そして、図922(g2)に示すように、花束の予告アイコンI51が消化されると、花束の予告アイコンI51は、予告アイコン第1表示領域YA1から表示画面の中央まで移動した後、拡大表示される。
その後、図922(g3)に示すように、花束の予告アイコンI51は、帽子の予告アイコンI6とリボンの予告アイコンI8に表示が変化し、花束の予告アイコンI51に含まれていた予告アイコンの種類が認識可能となる。そのため、遊技者は、予告アイコンをストックした楽しみを持たせつつ、いずれの種類の予告アイコンが含まれているのかについての期待感を持たせることができる場合がある。
なお、これまでに説明した実施形態及びこれ以降に説明する実施形態において、予告アイコンは、図柄が停止表示された後も表示が継続されるようにしてもよく、例えば、図柄変動表示の保留がある状態で図柄が停止表示された場合はもちろん、図柄変動表示の保留がない状態で図柄が停止表示されたときに予告アイコンがストックされている場合には、デモ表示中においてもそのストックの状態が維持されるようにしてもよい。また、図柄変動表示の保留のある/なしにかかわらず、予告アイコンがストックされている限りは、ストックの状態が維持されるようにしてもよい。
また、予告アイコンが表示されるまでの時間を予告するようにしてもよい。
また、ストックした予告アイコンが変更したり昇格(レベルアップ)したりする演出を行うようにしてもよく、例えば、ストックされた帽子の予告アイコンI6が扇の予告アイコンI10に変更する演出を行ったり、帽子の予告アイコンI6がストックされている状態でチャンス目の組合せで装飾図柄が停止表示した場合に、当該帽子の予告アイコンI6が千両箱の予告アイコンI9に変更する演出を行うようにしてもよい。また、逆に、ストックした予告アイコンが降格(レベルダウン)する演出を行うようにしてもよい。
また、予告アイコンが消化された際に行われる演出表示が変更したり昇格(レベルアップ)したりする演出を行うようにしてもよく、例えば、帽子の予告アイコンI6が消化される演出が行われているときに扇の予告アイコンI10に変更する演出が行われるようにしてもよいし、帽子の予告アイコンI6が消化されて実行される疑似連演出において、疑似連回数を増加させるようにしてもよい。また、逆に、予告アイコンが消化された際に行われる演出表示が降格(レベルダウン)する演出を行うようにしてもよい。
ボタン予告アイコンが表示されている場合も、ボタン保留アイコンが表示されてもよいが、表示されないようにしてもよい。
ボタン予告アイコンが表示されている場合に、ボタン予告を表示してもよいが、表示しないようにしてもよい。
また、図柄変動表示時間の長さによって、予告アイコンをストックする予告を行うか行わないかを決定するようにしてもよい。
また、大当りとなる図柄変動表示とハズレとなる図柄変動表示とで予告アイコンをストックする予告を行わない場合の変動表示時間の長さは同じであってもよいし、異なってもよい。
また、特図1の図柄変動表示に割り込んで実行される特図2の図柄変動表示の変動表示時間として、予告アイコンのストックを行わない長さの変動時間を選択するようにしてもよい。
また、特図1の図柄変動表示に割り込んで特図2の図柄変動表示が実行される場合において、予告アイコンをストックする予告を制御的に規制するようにしてもよい。
また、特図1の図柄変動表示に割り込んで特図2の図柄変動表示が実行される場合において、予告アイコンをストックする予告を行わないように演出データテーブルを設定しておいてもよい。
また、特図1の図柄変動表示に割り込んで特図2の図柄変動表示が実行される場合において、予告アイコンのストックを行う長さの変動時間を選択するようにしてもよい。ここで、ストックされた予告アイコンを割り込まれた特図1の図柄変動表示において消化してもよいし、該割り込んだ特図2の図柄変動表示中に消化してもよい。
また、特図1の図柄変動表示に割り込んで特図2の図柄変動表示が実行される場合において、割り込まれる前の特図1の図柄変動表示が行われるよりも前の図柄変動表示においてストックされた予告アイコンは、ストックされたままで消化されないようにしてもよいし、消化するように構成してもよい。
また、予告アイコンの種類としては、上述したものあるいは後述するものに限らず種々のものを採用することができる。
例えば、予告アイコンとして、カスタマイズ用のアイテムが表示されてもよく、このカスタマイズ用のアイテムが消化された場合には、例えば、選択可能なBGMの増加、選択可能な背景の増加、遊技者が選択可能な演出モード(例えば、一発告知モード等)の増加が可能となるようにしてもよい。
また、例えば、演出セレクト用のアイテムが表示されてもよく、この演出セレクト用のアイテムが消化された場合には、例えば、BGMを変更可能としたり、演出モードを変更可能としたり、音量設定や輝度設定を可能となるようにしてもよい。
また、例えば、ユーザー設定クリア用アイテムが表示されてもよく、このユーザー設定クリア用アイテムが消化された場合には、例えば、ユーザー設定をクリア可能となるようにしてもよいし、ユーザー設定をクリアするか否かを確認した上でクリアすることが可能となるようにしてもよい。
また、例えば、演出モード終了用アイテムが表示されてもよく、この演出モード終了用アイテムが消化された場合には、例えば、先読みモードを終了させたり、演出モードを終了させたりすることが可能となるようにしてもよいし、先読みモードの終了や、演出モードの終了を確認した上で終了することが可能となるようにしてもよい。
また、例えば、ポイント獲得アイテムや、レベルアップ贈呈用アイテムが表示されてもよく、これらのアイテムが消化された場合には、例えば、ポイントが贈呈されたり、レベルがアップすることが可能となるようにしてもよい。
また、例えば、予告アイコンに対応したリーチ演出が開始されるようにしてもよく、例えば、殿様のアイコンが消化されると、殿様VS剣豪リーチが行われるようにしてもよい。
また、例えば、予告アイコンに対応した予告演出が開始される場合があってもよく、例えば、プレゼントのアイコンが消化されると、「次回予告」というアイコンが表示され、「次回予告」の予告演出が開始されるようにしてもよい。
また、例えば、消化されると占いが開始されるアイコン(占いアイコン)があってもよい。この場合において、占いアイコンは、客待ちデモ演出中にのみ表示されるものであってもよいし、客待ちデモ演出中以外に表示されるものであってもよい。
また、例えば、消化されると、島一斉演出に関する情報が表示されるアイコンがあってもよい。例えば、島一斉演出開始までのカウントダウンが開始されてもよいし、島一斉演出が開始されるまでの時間を表示してもよいし、次に行われる島一斉演出の内容を表示するようにしてもよい。
また、例えば、消化されると、店側カスタマイズが可能となるアイコンがあってもよい。例えば、設置される遊技店の地域にちなんだ演出が行われるようにする設定(例えば、東北地方モードや、中部地方モードの設定等)や、設置される遊技店名の設定ができるようにしてもよい。例えば、設定に応じて、東北地方モードで出現する群予告のキャラクタ(例えば、なまはげ群等)と、中部地方モードで出現する群予告のキャラクタ(例えば、しゃちほこ群等)とで異ならせることができる場合がある。
また、例えば、消化されると、チュートリアル表示が開始されるアイコンがあってもよい。
また、例えば、消化されると、ルーレット演出が開始されるアイコンがあってもよい。このルーレット演出では、例えば、保留アイコンの表示態様の昇格演出が行われることを示す結果が表示されたり、当該図柄変動表示についての予告が行われることを示す結果が表示されるもの等がある。
また、例えば、消化されると、図柄の表示態様が変化したり、元に戻ったりするアイコンがあってもよい。
次に、上述した実施形態の変形例について、図923及び図924を参照しながら説明する。ここで、図923は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208において実行可能な演出の一例を段階的に示す図であり、図924は、予告アイテム関係の抽選テーブルについて説明する図である。
図923には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、第1特図保留ランプ218及び第2特図保留ランプ220が示されている。なお、普図表示装置210、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては図示を省略している。
図923(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の保留アイコン表示領域281Aと特図2の保留アイコン表示領域282Aとが、装飾図柄表示装置208の表示領域の下方において左右に隣接するようにして表示されている。図923(a)では、特図1及び特図2のいずれも保留数は0である。そして、装飾図柄表示装置208では、はずれに対応した装飾図柄の組み合わせである「装飾2−装飾3−装飾4」で停止表示されている。また、特図2の保留アイコン表示領域282Aの上方には、予告アイコン表示領域285Aが配置されており、姫の予告アイコンIhが表示されている。なお、予告アイコン表示領域285Aにおいて、予告アイコンは左詰めで表示されているが、予告アイコンの表示位置はこれに限定されない。また、予告アイコン表示領域285は、常時表示されるようにしてもよいし、必要に応じて表示したりしなかったりする場合があってもよい。
図923(b)では、第1特図始動口230に2つの遊技球が入賞した様子が示されている。特図1の保留アイコン表示領域281Aでは、1つ目の保留に対応する保留アイコンh11と、2つ目の保留に対応する保留アイコンh12が左詰めで並んで表示されている。これらの保留アイコンh11,h12はいずれもデフォルトの表示態様となっている。
その後、図923(c)に示すタイミングで、特図1の図柄変動表示が開始される。特図1の保留アイコン表示領域281Aでは、1つ目の保留が消化されたため、2つ目の保留に対応する保留アイコンh12が左側に移動して1つ目の保留に対応する保留アイコンh11として表示される。また、このとき、第2特図始動口232に遊技球が入賞したため、特図2の保留アイコン表示領域282Aでは、1つ目の保留に対応する保留アイコンh21が左詰めで表示されている。この保留アイコンh21はデフォルトの表示態様となっている。
そして、図923(d)に示すタイミングとなったときに、特図1の1つ目の保留に対応する保留アイコンh11の表示態様が先読み予告の表示態様(「熱」と表示された表示態様)に変化する。
保留アイコンh11の表示態様が変化した後、図923(e)に示すタイミングとなったときに、予告アイコン表示領域285Aに、殿様の予告アイコンItと姫の予告アイコンIhとが追加して表示される。すなわち、予告アイコンが増加する表示が行われている。
その後、図923(f)に示すように、左図柄表示領域208aに「装飾4」が停止表示されるとともに、2つの姫の予告アイコンIhのうちの後で増加した姫の予告アイコンIhが消化され、「アタリ」と「クエスチョンマーク」の文字表記の吹き出しを伴う姫のキャラクタHIが出現する。なお、姫のキャラクタHIの出現のタイミングは、左図柄の停止表示タイミングよりも前であってもよいし、後であってもよいし、同時であってもよい。
その後、図923(g)に示すように、右図柄表示領域208cに「装飾2」が停止表示した後、中図柄表示領域208bに「装飾3」が停止表示されて、はずれの結果であることが報知される。
本実施形態では、特図2の図柄変動表示が、特図1の図柄変動表示に優先して実行されるので、図923(h)に示すタイミングでは、特図2の図柄変動表示が開始される。本実施形態では、特図2の図柄変動表示が特図1の図柄変動表示に割り込んで実行された場合には、当該特図2の図柄変動表示の結果がはずれとなる場合には、予告アイコンの消化は行われないし、予告アイコンの増加表示も行われない。そのため、特図2の図柄変動表示が行われている間は、予告アイコンを表示せず、あるいは、予告アイコン表示領域285Aを表示しないようにしてもよい。なお、当該特図2の図柄変動表示の結果が大当りとなる場合には、予告アイコンの消化及び増加表示のいずれも行わないようにしてもよいし、予告アイコンの消化及び増加表示が行われる場合があってもよい。一方、保留アイコン表示領域281A,282Aは引き続き表示されるようにしてもよいし、いずれの保留アイコン表示領域281A,282Aも非表示とされるようにしてもよいし、特図2の保留アイコン表示領域282Aのみ表示されるようにしてもよい。なお、特図2の図柄変動表示が割り込んで行われる場合には、背景を専用の背景に変更するようにしてもよい。専用の背景が表示される場合には、予告アイコン表示領域285Aを非表示にし、保留アイコン表示領域281A,282Aだけ表示するようにしてもよい。
その後、図923(i)に示すように、「装飾3−装飾2−装飾3」の装飾図柄の組み合わせで停止表示し、特図2の図柄変動表示の結果がはずれであることが報知される。
続いて、図923(j)に示すタイミングとなって、保留されている特図1の図柄変動表示が開始された後、殿様の予告アイコンItが消化され、「アタリ」と「クエスチョンマーク」の文字表記の吹き出しを伴う殿様のキャラクタYIが出現する。なお、殿様のキャラクタYIの出現のタイミングは、装飾図柄の図柄変動表示の開始よりも前であってもよいし、後であってもよいし、同時であってもよい。また、図923(j)では、予告アイコン表示領域285Aに、悪代官の予告アイコンIdが追加して表示される。すなわち、予告アイコンが増加する表示が行われている。ここで、悪代官の予告アイコンIdが追加して表示されるタイミングは、殿様の予告アイコンItの消化表示が開始されるよりも前であってもよいし、後であってもよいし、同時であってもよい。
その後、図923(k)に示すように、装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aにおいて「装飾3」の装飾図柄が停止表示されるとともに、姫の予告アイコンIh及び悪代官の予告アイコンIdが消化され、姫のキャラクタHI及び悪代官のキャラクタDIが出現する。なお、姫のキャラクタHIの出現のタイミングは、左図柄の停止表示タイミングよりも前であってもよいし、後であってもよいし、同時であってもよい。また、姫のキャラクタHIの出現のタイミングは、悪代官のキャラクタDIの出現のタイミングよりも前であってもよいし、後であってもよいし、同時であってもよい。
そして、図923(m)のタイミングとなると、装飾図柄表示装置208では、右図柄表示領域208cに「装飾3」が停止表示した後、中図柄表示領域208bに「装飾3」が停止表示されて、大当りとなったことが報知される。
続いて、この演出例における予告アイコンの増加表示及び消化表示を実行するか否かを決定するための予告アイコン関係の抽選テーブルの構成について説明する。
図924(A)に示すように、特図1の図柄変動表示の開始に伴って実行される大当り判定結果が大当りである場合には、特図1の保留の先読みの結果にかかわらず、4/50の確率で殿様の予告アイコンの増加表示を実行し、3/50の確率で姫の予告アイコンの増加表示を実行し、2/50の確率で悪代官の予告アイコンの増加表示を実行する。また、一方で、40/50の確率で殿様の予告アイコンの消化表示を実行し、35/50の確率で姫の予告アイコンの消化表示を実行し、25/50の確率で悪代官の予告アイコンの消化表示を実行する。なお、これらの増加表示及び消化表示の実行抽選は、各予告アイコンごとに行われるので、2以上の予告アイコンについて同時に増加表示が行われたり、2以上の予告アイコンについて同時に消化表示が行われる場合がある。
また、特図1の図柄変動表示の開始に伴って実行される大当り判定の結果がはずれである場合には、図864の保留の先読みの結果、大当りとなる図柄変動表示が保留されている場合には、3/50の確率で殿様の予告アイコンの増加表示を実行し、2/50の確率で姫の予告アイコンの増加表示を実行し、1/50の確率で悪代官の予告アイコンの増加表示を実行する。また、一方で、1/50の確率で殿様の予告アイコンの消化表示を実行し、10/50の確率で姫の予告アイコンの消化表示を実行し、15/50の確率で悪代官の予告アイコンの消化表示を実行する。
一方、図924(B)に示すように、特図2の図柄変動表示の開始に伴って実行される大当り判定結果が大当りである場合には、特図1の保留の先読みの結果に関わらず、25/50の確率で殿様の予告アイコンの増加表示を実行し、20/50の確率で姫の予告アイコンの増加表示を実行し、7/50の確率で悪代官の予告アイコンの増加表示を実行する。また、一方で、20/50の確率で殿様の予告アイコンの消化表示を実行し、15/50の確率で姫の予告アイコンの消化表示を実行し、5/50の確率で悪代官の予告アイコンの消化表示を実行する。なお、例えば、通常の遊技状態(非電サポ状態)において、第2特図始動口232に入賞することを想定していないパチンコ機にあっては、大当り判定結果が大当りであっても、いずれの予告アイコンについても増加表示を行わず、いずれの予告アイコンについても消化表示を行わないようにしてもよい。
また、特図2の図柄変動表示の開始に伴って実行される大当り判定結果がはずれである場合には、特図1の保留の先読みの結果に関わらず、いずれの予告アイコンについても増加表示を行わず、いずれの予告アイコンについても消化表示を行わない。
なお、例えば、電サポ状態が終了し、特図2の図柄変動表示について1又は複数の保留が残っている場合に、特図2の保留についての先読み予告として予告アイコンの消化表示を行わないようにしてもよく、また、特図2の図柄変動表示の開始に伴って実行される大当り判定結果に応じて予告アイコンの増加表示及び消化表示を行うようにしてもよい。
次に、本実施形態にかかるパチンコ機100において実行される演出の他の具体例について、図925〜図936を参照しながら説明する。
図925〜図936は、本実施形態に適用可能なパチンコ機100の装飾図柄表示装置を中心とした演出の変形例を段階的に示す図である。なお、図925〜図936では、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普図表示装置210、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、普図保留ランプ216及び第4図柄表示装置284aについては、図示を省略している。また、図925〜図936では、装飾図柄表示装置を3つ横列に並べて配置した例を示している。すなわち、3つの装飾図柄表示装置のうちの中央に配置される第1装飾図柄表示装置208Lと、第1装飾図柄表示装置208Lの左側に配置される第2装飾図柄表示装置208Mと、第1装飾図柄表示装置208Lの右側に配置される第3装飾図柄表示装置208Nとにより表示が行われている。なお、第1装飾図柄表示装置208Lは、メイン表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、サブ表示装置という場合があり、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、幅方向の長さが第1装飾図柄表示装置208Lの略半分の長さよりも短く、また、高さもわずかに短い。また、第2装飾図柄表示装置208Mは、その右端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Lの左端辺部分の前面側に重なっており、第3装飾図柄表示装置208Nは、その左端辺部分が第1装飾図柄表示装置208Nの右端辺部分の前面側に重なっている。さらに、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、それぞれ第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って、互いに近接する方向にスライド移動可能に構成されている。また、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nは、互いに最も近接した状態となった場合に、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って一体的に回転することができるように構成されている。なお、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208Nの各名称は、各表示装置について装飾図柄が必ずしも変動表示するものではなく、便宜的に名称付けたものであり、表示装置の解釈を狭小するものではないことを念のためここに付言する。また、第1装飾図柄表示装置208Lの前面側には、透明の導光板が配置されており、遊技者は導光板を介して第1装飾図柄表示装置208Lの表示状態を視認可能とされている。導光板は、透過領域に所定のレンズカットが施されている。導光板の側端部近傍の適宜位置にはLED等の発光体が設けられ、発光体からの光がレンズカット部分で前方に向けて反射することにより、透過領域が所定の模様で発光しているように見せることができるように構成されている。図925〜図936に示される実施形態では、導光板には所定のエフェクト画像を模した模様のレンズカットが施されている。なお、導光板は光を照射する分の厚みよりも光を遊技者側に向けて屈折させる領域の部分の厚みのほうが薄いように構成されている。そのため、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの表示状態が視認しやすくなる場合がある。また、導光板が可動するものであってもよい。また、導光板は、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのうちの少なくとも一つの表示装置よりも手前側に設けられていればよい。また、図925〜図935では、スピーカ120及び演出ボタン136の様子が示されている。
図925は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出及び消化演出の他の例を段階的に示す図であり、図926は、図925に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図925(a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にユーザーインタフェイス(UI)部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が台座に載置された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図925(a)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び2つの保留アイコンh11,h12は、いずれもデフォルトの表示態様となっている。また、変動アイコンh0の右側には、説明表示部としてのチュートリアル表示部TT1が配置されており、遊技や演出に関する様々な情報が表示(チュートリアル表示)が行われ、その内容は適宜のタイミングで更新される。図925(a)に示されるチュートリアル表示部TT1では、「殿様は八代将軍です」と表示されており、殿様のキャラクタに関する説明がなされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。なお、UI部は、第1装飾図柄の変動表示中に優先して表示されており、第1装飾図柄の表示領域とは重ならない領域に設けられているが、第1装飾図柄の表示領域と重なってもよい。また、ここで、説明表示部(あるいは、説明表示領域)とは、場所そのものというパターンの他、あるものが表示される場所のことであってもよい。具体的には、ステージ名を表示する構成でかつ、あるステージに移行すると熱いという構成において、そのステージ名を赤く表示する場合は、その表示は予告ではなく説明表示という場合がある。逆に言うと、通常のステージ名を白く表示する場合には、赤のステージ名表示と比較すると熱くないので、これも予告の一種になってしまう場合もある。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部に、現在行われているステージ名やリーチ名を表示するための、説明表示部としてのステージ名表示部ST1が配置されている。図925(a)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、遊技の進行に応じて様々な動作を行っている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。なお、殿様のキャラクタは常時表示されてもよいし、常時表示されていなくてもよい。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、演出可動体の一つである家紋役物224Eが配置されており、演出内容に応じて、上下方向に移動することができるように構成されている。また、家紋役物224Eには、内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、演出可動体の一つである八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されており、演出内容に応じてそれぞれ上下方向に移動することができるように構成されている。また、八代役物224Fa及び将軍役物224Fbはいずれも内部にフルカラーLED等の発光手段が内蔵されており、演出内容に応じて様々な発光態様で発光することができる。
続いて、図925(b)に示されるタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が入賞すると、保留アイコン表示領域に3つ目の特図1の保留アイコンh13(第3の保留アイコン)が表示され、保留数が3つとなったことが報知される。ここで、3つ目の保留は、先読みの対象となった図柄変動表示の保留である。この演出例では、第3の保留アイコンh13が、デフォルトの表示態様ではなく、先読み予告の表示態様(例えば、青色の丸印での表示態様)で表示されている。このとき、スピーカ120から、「ポン」という音声出力がなされ、保留表示による先読み予告が行われたことを報知している。
その後、図925(c)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が「装飾3−装飾4−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾3−装飾4−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。
そして、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図925(d)に示すように、保留アイコンh11,h12,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンが表示される台座の上に載置されて変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが第2の保留アイコンh12となり、それぞれ、対応する台座上に移動する。また、図925(d)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄の変動表示が開始される。なお、チュートリアル表示部TT1では、依然として「殿様は八代将軍です」の文字表示が行われている。このように、チュートリアル表示部TT1における説明表示は、複数の図柄変動表示に跨って行われる場合がある。
その後、図925(e)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが開始され、殿様のキャラクタが爆弾のようなアイコン(爆弾アイコン)I61を投げようとする様子が示されている。爆弾アイコンI61は、殿様のキャラクタが投げることにより、演出に様々な影響を与えるアイコンである。なお、爆弾アイコンI61の投てきは、表示される予告アイコンを特定可能あるいは不可能なアニメーションで表示されてもよい。この場合、投てきの途中から特定可能であってもよいし、初めから特定可能であってもよい。また、消化された場合の大当り期待度が高い予告アイコン(高期待度予告アイコン)に係るアニメーションと、高期待度予告アニメーションよりも消化された場合の大当り期待度が低い予告アイコンに係るアニメーションとで、アニメーションの表示態様が同じであってもよいし、異なる態様であってもよい。
図925(f)に示されるタイミングでは、殿様のキャラクタが、爆弾アイコンI61を投てきした様子が示されている。
すると、図925(g)に示されるタイミングで、爆弾アイコンI61が第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lに亘って移動するように表示が行われる。このとき、チュートリアル表示部TT1では、「殿様は八代将軍です」と表示されていたものが、「予告アイコン消化で・・・」に変更されており、予告アイコンが消化されることにより何かが起こることの説明がなされている。なお、チュートリアル表示部TT1の表示が変更されるタイミングは、爆弾アイコンI61が第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lへ移動するタイミングと同時であってもよいし、爆弾アイコンI61の第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lへの移動よりも前のタイミングであってもよいし、爆弾アイコンI61の第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lへの移動よりも後のタイミングであってもよい。このように、チュートリアル表示部TT1では、一の図柄変動表示において複数種類の説明表示が表示される場合がある。
その後、図925(h)に示すように、殿様のキャラクタが投げつけた爆弾アイコンI61が破裂した後、図925(i)に示すタイミングで、破裂した爆弾アイコンI61が剣豪の予告アイコンI62に変化する。剣豪の予告アイコンI62は、後述するように、剣豪リーチに移行することを予告するアイコンである。また、剣豪の予告アイコンI62が出現するタイミングで、スピーカ120からその旨を報知する「ドン」という音声が出力される。ここで、予告アイコンは1対1〜多対多(例えば、N対N)の組合せがあってもよい。
すると、図925(j)に示すように、剣豪の予告アイコンI62が縮小表示されながら、チュートリアル表示部TT1の左側端部に重なる位置に配置される。すると、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、剣豪の予告アイコンI62がストックされたことを報知し、その後、図925(k)に示すように、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが終了する。このように、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT1の前面側に重なる位置に配置されるため、チュートリアル表示部TT1に表示された文字の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。ここで、視認困難とは、予告アイコンがチュートリアル表示部TT1の前面側に重なる位置となっていない場合よりも視認困難という意味である。また、翻って言えば、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT1の前面側に重なることで、遊技者に、チュートリアル表示部TT1の表示や剣豪の予告アイコンI62の表示に注意を惹きやすくすることができる場合がある。また、チュートリアルの存在に気づいたり、先や今後起こりうる演出説明よりも当該図柄変動表示に集中させることができる場合がある。
なお、剣豪の予告アイコンI62の配置位置は、チュートリアル表示部TT1の前面側に重なる位置の他、チュートリアル表示部TT1の近傍となる位置に配置してもよく、このようにしても同様の効果を得ることができる場合がある。また、チュートリアル表示部TT1に表示されている文字表示が示す内容は、例えば、剣豪の予告アイコンI62に関する内容であってもよいし、剣豪の予告アイコンI62とは全く関係のない内容であってもよいし、現在演出中に関する内容であってもよいし、現在演出中のものとは全く関係ない内容であってもよい。図925(j)では、チュートリアル表示部TT1に表示されている文字表示の内容が予告アイコンに関する表示であり、剣豪の予告アイコンI62と関連する表示となっているが、剣豪の予告アイコンI62の表示に関連して表示されたものではなく、たまたま説明の内容と関連しているが、チュートリアル表示部TT1に表示される文字表示の内容を、剣豪の予告アイコンI62が表示されることに合わせて決定されるように構成されていてもよい。チュートリアル表示を予告アイコンに合わせて表示する場合、チュートリアル表示を予告アイコンよりも先に表示してもよいし、予告アイコンをチュートリアル表示よりも先に表示してもよいし、チュートリアル表示と予告アイコンを同時に表示してもよい。チュートリアル表示部TT1に重なって配置された剣豪の予告アイコンI62は、後述するように、先読みの対象である図柄変動表示において消化される。なお、剣豪の予告アイコンI62が先読みの対象の図柄変動表示よりも前に行われる図柄変動表示において消化される場合があってもよい。これにより、先読みの対象である図柄変動表示が開始されるよりも前に、チュートリアル表示部TT1に対するオーバーラップが解消される。なお、この演出例では、予告アイコンをチュートリアル表示部TT1にストックするものについて説明したが、予告アイコンをステージ名表示部ST1にストックするものであってもよい。
その後、特図1の変動時間が経過すると、図925(l)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が「装飾6−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾6−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。また、図925(l)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、チュートリアル表示部TT1の表示が「予告アイコン消化で・・・」から「パンダは殿様の師匠」に変更されており、殿様のキャラクタとパンダのキャラクタとの関係についての説明がなされている。すなわち、この演出例では、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT1に重なって表示されている状態で、チュートリアル表示部TT1の表示が新たな内容に変更される場合がある。さらに換言すれば、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT1にオーバーラップした状態で新たな説明表示が開始しているということもできる。なお、チュートリアル表示部TT1の表示変更のタイミングは、装飾図柄が停止表示されるタイミングと同じであってもよいし、装飾図柄が停止表示されるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、装飾図柄が停止表示されるタイミングよりも後のタイミングであってもよい。なお、チュートリアル表示部TT1の表示変更のタイミングが、装飾図柄が停止表示されるタイミングよりも前のタイミングである場合には、チュートリアル表示部TT1では、一の図柄変動表示において複数回の説明表示が開始される場合があるということができる。
図925(m)は、先読みの対象となった図柄変動表示の1つ前に行われる図柄変動表示が終了した様子が示されている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が「装飾1−装飾5−装飾6」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定されている。このとき、変動アイコンh0も消去されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾1−装飾5−装飾6」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。また、図925(m)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、チュートリアル表示部TT1の表示が「パンダは殿様の師匠」から「八代将軍が動くと・・・」に変更されており、八代役物224Faと将軍役物224Fbが動作すると何かが起こることの説明がなされている。
そして、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図925(n)に示すように、保留アイコンh11が移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンが表示される台座の上に載置されて変動アイコンh0となる。また、図925(n)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄の変動表示が開始される。
その後、図925(o)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾2」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成される。
その後、図925(p)に示すタイミングで、剣豪の予告アイコンI62が揺動を開始し、剣豪の予告アイコンI62が消化されるか否かについての期待感を煽っている。このようにすることで、遊技者に、予告アイコンが早く使われてほしいと切望させることができる場合がある。このとき、第1装飾図柄表示装置208Lでは、剣豪の予告アイコンI62の揺動に合わせてエフェクト表示が行われている。なお、エフェクト表示を行わなくてもよい。このエフェクト表示は、チュートリアル表示部TT1の文字表示部分にかかっており、そのため、説明表示に注目させることができる場合がある。
その後、図925(q)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、揺動していた剣豪の予告アイコンI62が上方に移動し、消化されている様子が示されている。このとき、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、予告アイコンが消化された旨を報知している。これにより、チュートリアル表示部TT1への剣豪の予告アイコンI62によるオーバーラップ状態が解消され、遊技者は、チュートリアル表示部TT1に表示された説明表示が視認しやすくなる場合がある。
その後、図925(q)に続く図926(a)に示されるタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展することを報知する表示が行われる。すなわち、この演出例では、剣豪の予告アイコンI62の消化により、剣豪リーチへの発展を予告している。このとき、第1装飾図柄表示装置208Lで表示されていた第1装飾図柄は、第3装飾図柄表示装置208Nの上方で小さく表示される。
そして、図926(b)に示すように、導光板に対応する発光手段が発光してエフェクト画像を模した模様が形成され、この剣豪リーチにおける大当りに対する信頼度が高いことを演出している。ここで、導光板に形成された模様は、チュートリアル表示部TT1とオーバーラップしており、チュートリアル表示部TT1に表示された説明表示が視認しにくくなる場合がある。
図926(c)は、剣豪リーチが行われている様子が示されている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nでは、背景表示が城下町の背景から剣豪リーチ専用の背景に変更されており、第2装飾図柄表示装置208Mにおけるステージ名表示部ST1では、「剣豪リーチ」の文字表示がなされている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lでは、決闘シーンのアニメーションが行われており、図926(c)に示されるタイミングでは、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが対峙する様子が表示されている。なお、剣豪リーチでは、UI部が下方にフレームアウトされており、そのため、変動アイコンh0の表示位置が下方に移動している。また、このとき、保留アイコンが消去されてからUI部がフレームアウトしてもよいし、保留アイコンごとUI部がフレームアウトしてもよい。また、保留アイコンの他、説明表示がなされている状態では、保留アイコンと説明表示が同時に消去されてからUIがフレームアウトしてもよい。ここで、保留アイコンと説明表示が消去されるタイミングが異なっていてもよい。
図926(d)は、決闘シーンのアニメーションが継続しており、図926(e)に示されるタイミングになると、第1装飾図柄表示装置208Lでは、ボタン受付時間メーターとともにボタン画像136aが表示されて演出ボタン136の操作の受け付けが開始されたことを報知し、遊技者に演出ボタン136の操作を促進する。このとき、演出ボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138が操作受付状態であることを示す発光態様(例えば、赤色に発光)で発光している。なお、チャンスボタンランプ138の発光態様が変更されるタイミングは、演出ボタン画像136aが表示されるタイミングと同時であってもよいし、演出ボタン画像136aが表示されるタイミングよりも前であってもよいし、演出ボタン画像136aが表示されるタイミングよりも後であってもよい。
その後、図926(f)に示されるタイミングで、遊技者により演出ボタン136が操作されると、図926(g)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のアップとともに「いくぜ」という文字表示が付加されたカットイン画像が決闘シーンのアニメーション表示に重ねて表示される。
その後、図926(h)に示すように、主人公の殿様が敵役の剣豪に敗れ、同図(i)では、第1装飾図柄及び第2装飾図柄ともに「装飾2−装飾3−装飾2」の装飾図柄の組合せが導出されて揺れ変動が開始される。
その後、特図1の変動時間が経過すると、図926(j)に示すタイミングで、第3装飾図柄表示装置208Nで表示されていた第1装飾図柄が第1装飾図柄表示装置208Lにおいて「装飾2−装飾3−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾2−装飾3−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。なお、一旦ハズレ表示した後に復活演出を行う予告アイコン(例えば、上述した扇の予告アイコンI10)がストックされている場合には、背景表示が剣豪リーチの背景から通常の背景である城下町の背景に戻った後に消化されるようにしてもよい。
図927は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出及び消化演出の他の例を段階的に示す図であり、図928は、図927に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。なお、図927(a)〜同図(l)は、図925(a)〜同図(l)と同様であるため、ここでの説明は省略する。
図927(m)は、先読みの対象となった図柄変動表示の1つ前に行われる図柄変動表示が行われている様子が示されている。図927(m)に示すタイミングでは、中図柄表示領域208bに「C」と表示された予告アイコン図柄CS(「装飾C」という場合がある)が停止表示され、「装飾1−装飾C−装飾6」の装飾図柄の組合せで仮停止表示している。この予告アイコン図柄CSは、導出表示されると、後述するチャンスアップの予告アイコンI63がストックされることを報知する機能を有している。なお、予告アイコン図柄CSが表示された場合には、必ずチャンスアップの予告アイコンI63がストックされるものであってもよいし、チャンスアップの予告アイコンI63がストックされない場合があってもよい。また、予告アイコン図柄CSは、チャンスアップの予告アイコンI63を模した画像(拡大縮小した画像そのものも含まれる)を含んでもよく、それが予告アイコン表示領域に移動するようにしてもよい。すなわち、図柄による予告アイコン取得アニメは投てきアニメーションとは異なり、予告アイコンを特定可能に表示されるものであればよい。また、予告アイコン図柄CSとチャンスアップの予告アイコンI63のように対応していないものがあってもよい。また、図柄で表示される予告アイコンの種類は、図柄で表示されない予告アイコンの種類よりも多くてもよいし、少なくてもよい。殿様のキャラクタに係るアニメーション(例えば、投てきアニメーション)の契機で表示される予告アイコンの種類は、図柄に係るアニメーション(例えば、予告アイコン図柄CSが表示されて行われるアニメーション)の契機で表示される予告アイコンの種類と異なっていてもよく、少なくとも一部の予告アイコンについては、両方のアニメーションの契機で表示されるアイコンであってもよい。ある予告アイコンは図柄とミニキャラの両方で表示される場合があってもよい。例えば、疑似連予告のアイコンは二つの契機で表示される場合があり、1の変動で別々の契機で2つストックされる場合があってもよいし、されなくてもよい。また、第2装飾図柄では、いずれの図柄列においても装飾図柄の変動表示が行われている。なお、変動アイコンh0は、ここでは消去されているが、表示されていてもよい。また、チュートリアル表示部TT1の表示が、「パンダは殿様の師匠」から「八代将軍が動くと・・・」に変更されている。
上述したように、中図柄表示領域208bに予告アイコン図柄CSが導出表示されると、図927(n)に示すように、予告アイコン図柄CSからチャンスアップの予告アイコンI63が飛び出し、図927(o)に示すように、チュートリアル表示部TT1の前面側に重なる位置であって、剣豪の予告アイコンI62の右側に移動し、配置(ストック)される。すると、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、チャンスアップの予告アイコンI63がストックされたことを報知する。なお、チャンスアップの予告アイコンI63が飛び出したタイミングでは、音声出力による報知は特に行われない。これは、予告アイコン図柄CSが導出されることにより、チャンスアップの予告アイコンI63がストックされることが遊技者に容易に認識できるからであるが、音声による報知を行うようにしてもよい。このように、この演出例では、複数の予告アイコンにより、チュートリアル表示部TT1に表示された文字の少なくとも一部を視認困難とすることができる場合がある。また、この演出例によれば、複数の予告アイコンをストック可能に構成されている。また、この演出例では、剣豪の予告アイコンI62とチャンスアップの予告アイコンI63とでストックされる契機が異なっており、そのため、ストックされるまでの演出内容がそれぞれで異なっている。
その後、図927(p)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が「装飾1−装飾C−装飾6」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾1−装飾C−装飾6」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。
そして、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図927(q)に示すように、保留アイコンh11が移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンが表示される台座の上に載置されて変動アイコンh0となる。また、図927(q)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄の変動表示が開始される。
その後、図927(q)に続く図928(a)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾2」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成される。
その後、図928(b)に示すタイミングで、剣豪の予告アイコンI62が揺動を開始する。このとき、第1装飾図柄表示装置208Lでは、剣豪の予告アイコンI62の揺動に合わせて表示されるエフェクト表示が、チュートリアル表示部TT1の文字表示部分の他にも、剣豪の予告アイコンI62の右側にストックされているチャンスアップの予告アイコンI63にもかかっており、そのため、説明表示の他にもチャンスアップの予告アイコンI63がストックされていることに注目させることができる場合がある。
その後、図928(c)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、揺動していた剣豪の予告アイコンI62が上方に移動し、消化されている様子が示されている。このとき、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、予告アイコンが消化された旨を報知している。この演出例では、チュートリアル表示部TT1への剣豪の予告アイコンI62によるオーバーラップ状態が解消されるが、チャンスアップの予告アイコンI63は依然としてチュートリアル表示部TT1にオーバーラップしている状態となっている。また、剣豪の予告アイコンI62が消化される際に、剣豪の予告アイコンI62の周囲を所定のエフェクト表示を表示して剣豪の予告アイコンI62を目立たせるようにしているが、図928(c)に示すように、このエフェクト表示がチュートリアル表示部TT1やチャンスアップの予告アイコンI63にかかっており、説明表示やチャンスアップの予告アイコンI63にも注意を惹くことができる場合がある。
図928(d)に示されるタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、剣豪リーチに発展することを報知する表示が行われる。このとき、第1装飾図柄表示装置208Lで表示されていた第1装飾図柄は、第3装飾図柄表示装置208Nの上方で小さく表示される。
そして、図928(e)に示すように、導光板に対応する発光手段が発光してエフェクト画像を模した模様が形成される。ここで、導光板に形成された模様は、チュートリアル表示部TT1とオーバーラップしており、チュートリアル表示部TT1に表示された説明表示が視認しにくくなる場合がある。また、この導光板に形成された模様は、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に移行するまでに消化されなかったチャンスアップの予告アイコンI63にもオーバーラップしており、チャンスアップの予告アイコンI63の表示状態が視認しにくくなる場合がある。すなわち、図928(e)に示される演出例では、チュートリアル表示部TT1に表示された説明表示の一部が導光板に形成された模様及びチャンスアップの予告アイコンI63によって隠された状態となっている。ここで、導光板と装飾図柄表示装置との間には所定の間隔が設けられているので、遊技者の見る位置によっては、導光板に形成された模様によるオーバーラップを回避することができ、チャンスアップの予告アイコンI63を視認容易とすることができる場合がある。
図928(f)は、剣豪リーチが行われている様子が示されている。すなわち、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nでは、背景表示が城下町の背景から剣豪リーチ専用の背景に変更されており、第2装飾図柄表示装置208Mにおけるステージ名表示部ST1では、「剣豪リーチ」の文字表示がなされている。そして、第1装飾図柄表示装置208Lでは、決闘シーンのアニメーションが行われており、図928(f)に示されるタイミングでは、殿様のキャラクタと剣豪のキャラクタが対峙する様子が表示されている。なお、剣豪リーチでは、UI部が下方にフレームアウトされており、そのため、変動アイコンh0の表示位置が下方に移動しているが、チャンスアップの予告アイコンI63はその影響を受けず、表示位置は変わっていない。
図928(g)は、決闘シーンのアニメーションが継続しており、図928(h)に示されるタイミングになると、第1装飾図柄表示装置208Lでは、ボタン受付時間メーターとともにボタン画像136aが表示される。このとき、チャンスボタンランプ138は操作受付状態であることを示す発光態様(例えば、赤色に発光)で発光している。ここで、チャンスアップの予告アイコンI63は揺動を開始し、チャンスアップの予告アイコンI63が消化されるか否かについての期待感を煽っている。このとき、第1装飾図柄表示装置208Lでは、チャンスアップの予告アイコンI63の揺動に合わせてエフェクト表示が行われている。
その後、図928(i)に示されタイミングで、遊技者により演出ボタン136が操作されると、図928(j)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のアップとともに「いくぜ」という文字表示が付加されたカットイン画像(第1のカットイン画像)が決闘シーンのアニメーション表示に重ねて表示される。
すると、図928(k)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、揺動していたチャンスアップの予告アイコンI63が上方に移動し、消化されている様子が示されている。
すると、図928(l)に示すように、殿様の顔のアングルが異なり、表示画像が右上方向に延在した第2のカットイン画像が、第1のカットイン画像に重ねて表示され、大当りに対する信頼度が高まったことが報知されている。すなわち、カットイン画像による予告が、チャンスアップの予告アイコンI63が消化されることによりランクアップしていることが示されている。なお、第2のカットイン画像を表示するときに第1のカットイン画像を消去するようにしてもよく、すなわち、第1のカットイン画像を第2のカットイン画像に置き換えて表示するようにしてもよい。また、第2のカットイン画像が表示される際に、他の予告アイコンがストックされいる場合には、第2のカットイン画像がストックされている予告アイコンにオーバーラップするようにしてもよいし、第2のカットイン画像がストックされている予告アイコンにオーバーラップされるようにしてもよいし、第2のカットイン画像がストックされている予告アイコンにオーバーラップしないようにしてもよいし、第2のカットイン画像がストックされている予告アイコンにオーバーラップされないようにしてもよい。なお、これまでに説明された実施形態及び以下に説明される実施形態において、消化された予告アイコンが消去されるタイミングは、当該予告アイコンに対応する演出の実行が開始されるタイミングと同時であってもよいし、当該予告アイコンに対応する演出の実行が開始される前のタイミングであってもよいし、当該予告アイコンに対応する演出の実行が開始される後のタイミングであってもよい。また、この演出例において、予告アイコンは、チュートリアル表示部TT1が表示される場合には、当該チュートリアル表示部TT1にオーバーラップするが、チュートリアル表示部TT1が表示されていない場合には、いずれの表示にもオーバーラップしていない。すなわち、ストックされた予告アイコンは、表示される領域が予め定められており、ある契機では他の画像にオーバーラップする場合があるが、ある契機では他の画像にオーバーラップしない場合があるということができる。なお、図928(h)に示されるボタン表示の昇格にチャンスアップの予告アイコンI63が使用される場合は、他の昇格対象であるカットイン表示の開始前などに予告アイコンが消化されて消えていてもよいし、消えていなくてもよい。
その後、図928(m)に示すように、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、同図(n)では、第1装飾図柄及び第2装飾図柄ともに「装飾2−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組合せが導出されて揺れ変動が開始される。
その後、特図1の変動時間が経過すると、図928(o)に示すタイミングで、第3装飾図柄表示装置208Nで表示されていた第1装飾図柄が第1装飾図柄表示装置208Lにおいて「装飾2−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、大当りの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾2−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。
図929は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出の他の例を段階的に示す図である。図929では、第3装飾図柄表示装置208Nで予告アイコンを表示させた後、第3装飾図柄表示装置208Nをスライド移動させることにより、表示させた予告アイコンをストック位置まで搬送するような演出表示を行っている様子が示されている。
図929(a1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が台座に載置された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図929(a1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び2つの保留アイコンのうちの第1の保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様となっているが、第2の保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様で表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図929(a1)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、表示画面の上方に宝箱画像TRが表示されており、後述するように、この宝箱画像TRから予告アイコンが出現する演出表示が行われる場合がある。また、この演出例では、第3装飾図柄表示装置208Nの下方に、チュートリアル表示部TT1が配置されており、「予告アイコン消化で・・・」と表示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置され、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
その後、図929(a2)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、宝箱画像TRの蓋が開放し、中から爆弾アイコンI61が下方に向かって飛び出してくる様子が示されている。なお、チュートリアル表示部TT1では、説明表示が「予告アイコン消化で・・・」から「剣豪は殿様の宿敵です」に変更されている。なお、チュートリアル表示部TT1における説明表示の変更のタイミングは、宝箱画像TRから爆弾アイコンI61が飛び出すタイミングと同じであってもよいし、宝箱画像TRから爆弾アイコンI61が飛び出すタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、宝箱画像TRから爆弾アイコンI61が飛び出すタイミングよりも後のタイミングであってもよい。
すると、図929(a3)に示すように、宝箱画像TRから飛び出した爆弾アイコンI6が破裂する。この破裂のエフェクト表示は、チュートリアル表示部TT1の前面側に重なっており、チュートリアル表示部TT1に表示された文字の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。その後、図929(a4)に示すタイミングで、破裂した爆弾アイコンI61が剣豪の予告アイコンI62に変化する。このとき、剣豪の予告アイコンI62は、チュートリアル表示部TT1の前面側にオーバーラップしているため、チュートリアル表示部TT1に表示された文字の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。そして、剣豪の予告アイコンI62が出現するタイミングで、スピーカ120からその旨を報知する「パキーン」という音声が出力され、剣豪の予告アイコンI62がストックされることを報知している。
すると、図929(a5)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nが第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って左方向にスライド移動する。その後、図929(a6)に示すように、剣豪の予告アイコンI62の表示が第1装飾図柄表示装置208Lにおける表示座標上を維持するように、第3装飾図柄表示装置208Nが初期位置に向かって右方向にスライド移動する。すなわち、剣豪の予告アイコンI62があたかも第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面上のある位置で動いていないかのような態様(すなわち、剣豪の予告アイコンI62を第1装飾図柄表示装置208Lに置いていくかのような態様)で第3装飾図柄表示装置208Nを移動させながら剣豪の予告アイコンI62が表示されている。図929(a6)に示されるタイミングでは、剣豪の予告アイコンI62が第3装飾図柄表示装置208Nと第1装飾図柄表示装置208Lに跨って表示されている様子が示されている。剣豪の予告アイコンI62が第3装飾図柄表示装置208Nから完全に第1装飾図柄表示装置208Lに移ると、剣豪の予告アイコンI62によるチュートリアル表示部TT1に対するオーバーラップが解消される。その後も、第3装飾図柄表示装置208Nは、初期位置に向かって右方向にスライド移動を継続し、図929(a7)に示すように、初期位置まで復帰する。
次に、図929(b1)〜同図(b8)を参照して、複数の装飾図柄表示装置を跨いで行われる予告アイコン増加演出の別の例について説明する。
図929(b1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が台座に載置された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図929(b1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び2つの保留アイコンのうちの第1の保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様となっているが、第2の保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様で表示されている。また、この演出例では、チュートリアル表示部TT1が第1装飾図柄表示装置208Lの右下部分に配置されており、説明表示として「剣豪は殿様の宿敵です」と表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図929(b1)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、表示画面の下方に宝箱画像TRが表示されており、この宝箱画像TRから予告アイコンが出現する演出表示が行われる場合がある。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置され、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
図929(b2)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、宝箱画像TRの蓋が開放し、中から爆弾アイコンI61が上方に向かって飛び出してくる様子が示されている。
すると、図929(b3)に示すように、宝箱画像TRから飛び出した爆弾アイコンI6が拡大表示された剣豪の予告アイコンI62に変化し、その後、図929(b4)に示すように、宝箱画像TRが消去される。このとき、スピーカ120からその旨を報知する「パキーン」という音声が出力され、剣豪の予告アイコンI62がストックされることを報知している。なお、スピーカ120からの音声出力のタイミングは、爆弾アイコンI6から剣豪の予告アイコンI62に変化するタイミングと同じタイミングであってもよいし、爆弾アイコンI6から剣豪の予告アイコンI62に変化するタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、爆弾アイコンI6から剣豪の予告アイコンI62に変化するタイミングよりも後のタイミングであってもよいし、宝箱画像TRが消去するよりも前のタイミングであってもよいし、宝箱画像TRが消去するタイミングと同じタイミングであってもよいし、宝箱画像TRが消去するよりも後のタイミングであってもよい。
すると、図929(b5)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nが第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って左方向にスライド移動する。このとき、第3装飾図柄表示装置208Nの下端部分が第1装飾図柄表示装置208Lの右下部分に表示されたチュートリアル表示部TT1の前面側にUI部とともにオーバーラップする。このとき、第3装飾図柄表示装置208Nでは、図929(b5)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されたUI部に重なる部分は表示し、チュートリアル表示部TT1は表示しない。そのため、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されたチュートリアル表示部TT1は、第3装飾図柄表示装置208Nによってオーバーラップされることにより、チュートリアル表示部TT1に表示された文字の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。
その後、図929(b6)に示すように、剣豪の予告アイコンI62の表示が第1装飾図柄表示装置208Lにおける表示座標上を維持するように、第3装飾図柄表示装置208Nが初期位置に向かって右方向にスライド移動する。すなわち、剣豪の予告アイコンI62があたかも第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面上のある位置で動いていないかのような態様(すなわち、剣豪の予告アイコンI62を第1装飾図柄表示装置208Lに置いていくかのような態様)で第3装飾図柄表示装置208Nを移動させながら剣豪の予告アイコンI62が表示されている。図929(b6)に示されるタイミングでは、剣豪の予告アイコンI62が第3装飾図柄表示装置208Nと第1装飾図柄表示装置208Lに跨って表示されている様子が示されている。その後も、第3装飾図柄表示装置208Nは、初期位置に向かって右方向にスライド移動を継続し、図929(b7)に示すように、初期位置まで復帰する。第3装飾図柄表示装置208Nが初期位置まで復帰すると、第1装飾図柄表示装置108Lに表示されていたチュートリアル表示部TT1への第3装飾図柄表示装置208Nによるオーバーラップが解消され、遊技者は、チュートリアル表示部TT1に表示された説明表示が視認しやすくなる場合がある。
すると、図929(b8)に示すように、剣豪の予告アイコンI62が縮小表示されながら、チュートリアル表示部TT1の左側端部に重なる位置に配置される。すると、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、剣豪の予告アイコンI62がストックされたことを報知する。このように、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT1の前面側に重なる位置に配置されるため、チュートリアル表示部TT1に表示された文字の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。
なお、この演出例において、例えば、図929(b5´)に示すように、第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nの下端縁の高さを、少なくとも第1装飾図柄表示装置208Lに表示されるチュートリアル表示部TT1が表示される位置よりも高くすると、第3装飾図柄表示装置208Nがスライド移動して第1装飾図柄表示装置208Lにオーバーラップしても、チュートリアル表示部TT1に対してはオーバーラップしない状態を創出することができるので、例えば、予告アイコンが表示された第3装飾図柄表示装置208Nが、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されているチュートリアル表示部TT1の近傍でスライド移動するので、チュートリアル表示部TT1の表示状態を視認しながら第3装飾図柄表示装置208Nによる演出も見ることができる場合がある。
なお、図929に示される演出例において、チュートリアル表示部TT1に予告アイコンが表示されている場合において、第3装飾図柄表示装置208Nをスライド移動させた後、予告アイコンに第3装飾図柄表示装置208Nをオーバーラップさせ、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていた予告アイコンを第3装飾図柄表示装置208Nに移して運んでいくような演出表示を行ってもよい。これにより、第3装飾図柄表示装置208Nによって予告アイコンが運ばれることにより、チュートリアル表示部TT1への予告アイコンのオーバーラップの状態が解消され、説明表示が視認しやすくなる場合がある。
図930は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出の他の例を段階的に示す図である。図930では、通常時ではチュートリアル表示部TT1はフレームアウトしており、説明表示が行われる場合に、下方からフレームインしてくる様子が示されている。
図930(a1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が台座に載置された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図930(a1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が3つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、3つの保留アイコンh11,h12,h13が表示されている。なお、変動アイコンh0、第1の保留アイコンh11及び第2の保留アイコンh12は、いずれもデフォルトの表示態様となっているが、第3の保留アイコンh13は、先読み予告の表示態様で表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図930(a1)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置されており、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。なお、図930(a1)に示されるタイミングでは、チュートリアル表示部TT1は、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nのいずれにも表示されていない。
その後、図930(a2)に示されるタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の右側の枠下からチュートリアル表示部TT1のフレームインが開始され、その後、図930(a3)に示すタイミングで、チュートリアル表示部TT1が所定の表示位置に配置され、図930(a4)に示すタイミングで、チュートリアル表示部TT1に、「殿様は八代将軍です」が表示される。
その後、チュートリアル表示部TT1による表示を所定時間(例えば、5秒)行うと、図930(a5)〜同図(a6)に示すように、チュートリアル表示部TT1が下方に移動し、第1装飾図柄表示装置208Lからフレームアウトする。なお、チュートリアル表示部TT1に表示されていた説明表示は、フレームアウトするアニメーションが開始する前に消去されてもよいし、フレームアウトするアニメーションが開始するタイミングで消去されてもよいし、フレームアウトするアニメーションが開始した後のタイミングで消去されてもよいし、チュートリアル表示部TT1のフレームアウトが完了するまで表示されていてもよい。
その後、図930(a7)に示すように、例えば、図925(e)〜同図(j)に示して上述した要領で、剣豪の予告アイコンI62がストックされた後、図930(a8)に示すように、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが終了する。
その後、図930(a9)に示されるタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の右側の枠下からチュートリアル表示部TT1によるフレームインが再び開始され、その後、図930(a10)に示すタイミングで、チュートリアル表示部TT1が所定の表示位置に配置される。このとき、チュートリアル表示部TT1は、ストックされた剣豪の予告アイコンI62の背面側に配置され、その結果、剣豪の予告アイコンI62にオーバーラップされる。
その後、図930(a11)に示すタイミングで、チュートリアル表示部TT1に、「予告アイコン消化で・・・」という説明表示が表示されるが、チュートリアル表示部TT1が剣豪の予告アイコンI62によってオーバーラップされているので、説明表示の少なくとも一部が隠され、視認困難な状態となっている。
その後、チュートリアル表示部TT1による表示が所定時間行われると、チュートリアル表示部TT1がフレームアウトするアニメーションが開始し、その後、図930(a12)に示されるように、剣豪の予告アイコンI62によるチュートリアル表示部TT1へのオーバーラップ状態が解消される。なお、チュートリアル表示部TT1に表示されていた説明表示がチュートリアル表示部TT1がフレームアウトするまで表示が維持される場合には、オーバーラップ状態の解消により、説明表示が視認容易となる場合がある。そして、図930(a13)に示すように、チュートリアル表示部TT1が第1装飾図柄表示装置208Lから完全にフレームアウトすると、フレームアウトのアニメーションが終了する。
また、この演出例においても、図930(b1)〜同図(b2)に示すように、チュートリアル表示部TT1が表示されている期間において、予告アイコンが消化されて上昇した場合にも予告アイコンによるチュートリアル表示部TT1へのオーバーラップ状態は解消される。図930(b1)〜同図(b2)については、図925(p)〜同図(q)に示して上述した通りであるので、詳しい説明については省略する。
図931は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。図931では、チュートリアル表示部TT1におけるチュートリアル表示の他、キャラクタの会話演出においてもチュートリアル表示を行う様子が示されている。
図931(a1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が台座に載置された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図931(a1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が3つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、3つの保留アイコンh11,h12,h13が表示されている。なお、変動アイコンh0、第1の保留アイコンh11及び第2の保留アイコンh12は、いずれもデフォルトの表示態様となっているが、第3の保留アイコンh13は、先読み予告の表示態様で表示されている。また、変動アイコンh0の右側には、チュートリアル表示部TT1が配置されており、図931(a1)に示されるチュートリアル表示部TT1では、「殿様は八代将軍です」と表示されている。この演出例では、チュートリアル表示部TT1は、第1チュートリアル表示部という場合がある。さらに、この演出例では、第1装飾図柄表示装置208Lの表示画面の左側にチビ姫のキャラクタCH1とともに、第2チュートリアル表示部(説明表示部)としての吹き出し部TT2が表示されている。チビ姫のキャラクタCH1及び吹き出し部TT2は、会話演出(あるいは、セリフ演出)が行われる場合に表示される場合がある表示であり、チュートリアル表示(説明表示)や予告表示等を行う。図931(a1)に示されるタイミングでは、吹き出し部TT2には「赤より金が熱い」という説明表示がなされており、このパチンコ機100において行われる予告に関する説明がなされている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。吹き出し部TT2は、第1装飾図柄にオーバーラップする場合があるが、オーバーラップしない位置に配置するようにしてもよい。また、吹き出し部TT2や後述する吹き出し部TT3には、保留アイコンは表示されない。また、チュートリアル表示部TT1に表示される表示と全く同じ表示は、吹き出し部TT2,TT3の方には表示されない。また、チュートリアル表示部TT1は、吹き出し部TT2,TT3よりも表示領域が大きくてもよいし、小さくてもよい。また、チュートリアル表示部TT1は、吹き出し部TT2,TT3よりも文字のフォントが大きくてもよいし、小さくてもよい。また、チュートリアル表示部TT1と吹き出し部TT2,TT3とで、フォントが同じであってもよいし、異なってもよい。また、吹き出し部TT2,TT3は、装飾図柄とオーバーラップする場合があるが、他の説明表示を行う表示領域では装飾図柄はオーバーラップしない構成されているが、オーバーラップするようにしてもよい。また、チュートリアル表示部TT1は、吹き出し部TT2,TT3よりも説明表示が行われる頻度が低くてもよいし、高くてもよい。また、チュートリアル表示部TT1も吹き出し部TT2,TT3も線で区画された表示領域であってもよいし、いずれか一方又は両方が線で区画されない表示領域であってもよい。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図931(a1)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置されており、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
その後、図931(a2)に示されるタイミングで、チビ姫のキャラクタCHとともに吹き出し部TT2が消去される。また、装飾図柄は未だ変動表示中である。このように、吹き出し部TT2は、チュートリアル表示部TT1とは異なり、複数の図柄変動表示に跨いで表示されないように構成されている。なお、吹き出し部TT2も複数の図柄変動表示に跨いで表示可能に構成されてもよい。
その後、図931(a3)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が「装飾3−装飾4−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0も消去される。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾3−装飾4−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。なお、チュートリアル表示部TT1では、依然として「殿様は八代将軍です」と表示されている。
そして、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図931(a4)に示すように、保留アイコンh11,h12,h13がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコンが表示される台座の上に載置されて変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh11となり、第3の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが第2の保留アイコンh12となり、それぞれ、対応する台座上に移動する。また、図931(a4)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄の変動表示が開始される。なお、チュートリアル表示部TT1では、依然として「殿様は八代将軍です」の文字表示が行われている。このように、チュートリアル表示部TT1における説明表示は、複数の図柄変動表示に跨って行われる場合がある。
その後、図931(a5)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが開始され、殿様のキャラクタが爆弾アイコンI61を投げようとする様子が示されている。一方、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の左側においてチビ姫のキャラクタCH1が吹き出し部TT2とともに再び表示され、会話演出が開始されている。図931(a5)に示されるタイミングでは、吹き出し部TT2には「剣豪リーチは熱い」という説明表示がなされ、特定のスーパーリーチに関する説明が行われている。なお、吹き出し部TT2が表示されるタイミングは、投てきアニメーションが開始される前のタイミングであってもよいし、投てきアニメーションの開始と同時であってもよいし、投てきアニメーションが開始した後のタイミングであってもよい。
その後、図931(a6)に示されるタイミングでは、殿様のキャラクタが、爆弾アイコンI61を投てきした様子が示されている。また、図931(a6)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の右側に爺のキャラクタGY1とともに、第3チュートリアル表示部(説明表示部)としての吹き出し部TT3が表示されている。爺のキャラクタGY1及び吹き出し部TT3は、会話演出(あるいは、セリフ演出)が行われる場合に表示される場合がある表示であり、チュートリアル表示(説明表示)や予告表示等を行う。図931(a6)に示されるタイミングでは、吹き出し部TT3には「パンダ乱入すると」という説明表示がなされており、予告演出に関する説明がなされている。ここで、吹き出し部TT3は、第1装飾図柄の前面側でオーバーラップしているが、オーバーラップしない位置に配置されてもよい。なお、吹き出し部TT3が表示されるタイミングは、殿様のキャラクタが爆弾アイコンI61を投てきしたタイミングと同じであってもよいし、殿様のキャラクタが爆弾アイコンI61を投てきしたタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、殿様のキャラクタが爆弾アイコンI61を投てきしたタイミングよりも後のタイミングであってもよい。また、チビ姫のキャラクタCH1及び爺のキャラクタGY1による会話演出は、演出ボタン136の操作により行われるようにしてもよい。
そして、図931(a7)に示されるタイミングで、爆弾アイコンI61が第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lに亘って移動するように表示が行われる。このとき、チュートリアル表示部TT1では、「殿様は八代将軍です」と表示されていたものが、「予告アイコン消化で・・・」に変更されている。ここで、図931(a7)に示されるタイミングでは、爆弾アイコンI61が吹き出し部TT3の前面側に重なる位置となり、吹き出し部TT3に表示された文字の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。そのため、遊技者に、吹き出し部TT3の表示や爆弾アイコンI61に注意を惹きやすくすることができる場合がある。なお、チュートリアル表示部TT1における説明表示が変更されるタイミングは、爆弾アイコンI61が吹き出し部TT3の前面側に重なるタイミングと同じであってもよいし、爆弾アイコンI61が吹き出し部TT3の前面側に重なるタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、爆弾アイコンI61が吹き出し部TT3の前面側に重なるタイミングよりも後のタイミングであってもよい。
その後、図931(a8)に示すように、殿様のキャラクタが投げつけた爆弾アイコンI61が破裂する。このとき、爆弾アイコンI61が破裂したことを表すエフェクト画像が吹き出し部TT3の前面側に重なる位置となり、吹き出し部TT3に表示された文字の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。
その後、図931(a9)に示すタイミングで、破裂した爆弾アイコンI61が剣豪の予告アイコンI62に変化する。このとき、剣豪の予告アイコンI62が吹き出し部TT3の前面側に重なる位置となり、吹き出し部TT3に表示された文字の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。また、剣豪の予告アイコンI62が出現するタイミングで、スピーカ120からその旨を報知する「ドン」という音声が出力される。このように、この演出例では、2つ表示された会話演出の表示(吹き出し部TT2及び吹き出し部TT3)のうちのいずれか一方の表示にのみ他の画像によってオーバーラップされる場合があるように構成されている。
そして、図931(a10)に示すように、剣豪の予告アイコンI62が縮小表示されながら、チュートリアル表示部TT1の左側端部に重なる位置に配置される。すると、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、剣豪の予告アイコンI62がストックされたことが報知される。このとき、剣豪の予告アイコンI62は、チュートリアル表示部TT1の前面側に重なる位置でオーバーラップする。このように、剣豪の予告アイコンI62は、説明表示が行われる複数の表示部(チュートリアル表示部TT1及び吹き出し部TT3)に対してオーバーラップする場合がある。
なお、図931(a1)〜同図(a10)に示される演出例では、キャラクタとともに表示される吹き出し(吹き出し部TT2及び吹き出し部TT3)に、演出に関する説明を行う説明表示(チュートリアル表示)を表示するようにしたが、例えば、図931(b)に示すように、吹き出し部TT2の表示態様を変化させるとともに(例えば、吹き出し部TT2の下地の色を赤色にし)、「激熱」という文字を表示するなどして、当該図柄変動表示における予告表示や先読み予告表示も行われる場合があってもよい。
図931(c1)〜同図(c3)は、チュートリアル表示部TT1において表示される内容の他の例について示すものである。
図931(c1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cにそれぞれ「装飾2」の装飾図柄が停止表示されてリーチ状態が形成され、剣豪の予告アイコンI62が揺動を開始している様子が示されている。また、チュートリアル表示部TT1では、「パンダは殿様の師匠」という説明表示が行われている。
その後、図931(c2)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、揺動していた剣豪の予告アイコンI62が上方に移動し、消化されている様子が示されている。そして、図931(c3)に示すタイミングで、チュートリアル表示部TT1の表示が「パンダは殿様の師匠」から「剣豪リーチに発展」に変更されており、これから起こる事象についての説明表示(実況中継的な表示)がなされている。このように構成することで、遊技者は、剣豪の予告アイコンI62が消化されることにより起こることが容易に理解することができる場合がある。なお、図931(c3)のタイミングでは、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、予告アイコンが消化された旨を報知している。
なお、上述した演出例では、チュートリアル表示部TT1は、演出についての説明表示を行う機能を有するものとして説明したが、例えば、図931(d)に示すように、チュートリアル表示部TT1の表示態様を変化させるとともに(例えば、チュートリアル表示部TT1の下地の色を赤色にし)、「激熱」という文字を表示するなどして、当該図柄変動表示における予告表示や先読み予告表示も行われる場合があってもよい。
図932は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。図932では、UI部が変動アイコン表示領域と保留アイコン表示領域とチュートリアル表示部TT4とステージ名表示部ST2とが一体となって第1装飾図柄表示装置208Lの下部に表示されている様子が示されている。また、予告アイコンがストックされる場合には、チュートリアル表示部TT4やステージ名表示部ST2における説明表示が消去されている様子が示されている。なお、この演出例においても、スーパーリーチとなった場合は、UI部は第1装飾図柄表示装置208Lの下方にフレームアウトするようにしているが、スーパーリーチとなってもフレームアウトせずに表示したままであってもよい。
図932(a1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部に方形状の枠で囲まれたUI部が配置されている。図932(a1)に示されるUI部は、その中央に保留アイコン表示領域が形成されている。保留アイコン表示領域は、4つの枠によって仕切られ、各枠内に保留アイコンが1つずつ表示されるように構成されている。また、UI部の中央上部には、変動アイコン表示領域が形成されており、UI部が構成する枠上に載置される態様で変動アイコンが表示されている。なお、図932(a1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び2つの保留アイコンh11,h12は、いずれもデフォルトの表示態様となっている。また、保留アイコン表示領域の右側には、説明表示部としてのチュートリアル表示部TT4が配置されており、保留アイコン表示領域の左側には、ステージ名表示部ST2が配置されている。チュートリアル表示部TT4及びステージ名表示部ST2の機能構成は、上述したチュートリアル表示部TT1及びステージ名表示部ST1と同様であるので、ここでの説明は省略する。なお、図932(a1)に示されるチュートリアル表示部TT4では、「予告アイコン消化で・・・」と表示されており、また、ステージ名表示部ST2では、「城下町ステージ」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、遊技の進行に応じて様々な動作を行っている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置されており、また、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
続いて、図932(a2)に示されるタイミングで、第1特図始動口230に遊技球が入賞すると、保留アイコン表示領域に3つ目の特図1の保留アイコン(第3の保留アイコンh13)が表示され、保留数が3つとなったことが報知される。ここで、3つ目の保留は、先読みの対象となった図柄変動表示の保留である。この演出例では、第3の保留アイコンh13が、デフォルトの表示態様ではなく、先読み予告の表示態様(例えば、青色の丸印での表示態様)で表示されている。
その後、図932(a3)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が「装飾3−装飾4−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。このとき、変動アイコンh0は消去されていないが、消去されるようにしてもよい。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾3−装飾4−装飾1」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。
その後、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、図932(a4)に示されるように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、投てきアニメーションが行われている。この投てきアニメーションは、図925(e)〜同図(k)に示して上述した投てきアニメーションと同様である。
図932(a5)は、殿様のキャラクタが投げつけた爆弾アイコンI61が破裂した後、破裂した爆弾アイコンI61が姫の予告アイコンI64に変化し、縮小表示されながら、ステージ名表示部ST2に移動している様子が示されており、図932(a5)に示されるタイミングでは、ステージ名表示部ST2に重なってはいるが、所定の表示位置(ストック位置)まで到達していない様子が示されている。この場合は、姫の予告アイコンI64は、未だステージ名表示部ST2に表示されている状態ではないので、「城下町ステージ」の説明表示が表示されており、姫の予告アイコンI64によって少なくとも一部が視認困難な状態となっている。なお、予告アイコンがステージ名表示部ST2に重なるよりも前に説明表示が消去されるように構成されてもよい。また、予告アイコン図柄CS(図927参照)に係る予告アイコンの場合には、ステージ名表示部ST2に重なるよりも前に説明表示が消去されるなど、予告アイコンの取得の契機に基づいて説明表示が消去されるタイミングが異なるように構成してもよい。また、爆弾アイコンI61の投てきアニメーションは、爆弾アイコンがステージ名表示部まで移動するアニメーションであってもよい。また、爆弾アイコンI61の投てきアニメーションの後に予告アイコンが取得されないパターン(いわゆるガセ)を設けてもよい。例えば、爆弾アイコンI61がステージ名表示部ST2を通過して予告アイコンが取得されないようにしてもよい。この場合において、爆弾アイコンI61がステージ名表示部ST2と重なっている状態であっても説明表示が消去されないように構成してもよい(すなわち、ガセパターンの場合は説明表示が消去されず、本当に予告アイコンが取得される真のパターンにおいては、例えば、爆弾アイコンI61がステージ名表示部ST2に重なった状態となった場合に説明表示が消去されるように構成してもよい。また、暗転演出を実行可能とし、この暗転演出時はUI部が非表示になる場合において、暗転演出が実行されている状態で、爆弾アイコン投てきアニメーションの開始から予告アイコンの取得、ガセまでの少なくとも一部が実行されるように構成してもよい。具体的には、爆弾アイコンI61の投てきアニメーションを開始してから暗転演出が開始し、暗転演出が終了してUI部が再表示された際には、予告アイコンが取得されている状態(説明表示が表示されている状態から説明表示が消えている状態)になるように構成してもよい。この際、音とランプ演出のうちの少なくとも一方が行われている状態であってもよく、両方が行われていない状態であってもよい。
その後、図932(a6)に示されるように、姫の予告アイコンI64がステージ名表示部ST2の所定の表示位置に表示されると、ステージ名表示部ST2において、今まで表示されていた「城下町ステージ」の説明表示は消去され、専ら予告アイコンを表示する領域として機能するようになる。そのため、ステージ名表示部ST2の上部には、「STOCK」の文字表示が行われている。すなわち、この演出例によれば、予告アイコンがステージ名表示部ST2にストックされる場合には、ステージ名の表示は行われないこととなる。なお、予告アイコンが消化されるシーンと上述した暗転演出の実行が重なるように構成してもよい。また、予告アイコンが取得される際、可動手段(例えば、第2装飾図柄表示装置208Mや第3装飾図柄表示装置208N等)が移動する演出を行うことで、可動手段が、取得された予告アイコンやすでに取得されていた予告アイコンのうちの少なくとも一部(複数の予告アイコンのうちの少なくとも一つの予告アイコン全体であったり、一の予告アイコンの一部分であったり等)にオーバーラップするように構成してもよい。また、爆弾アイコンI61の投てきアニメーションの開始前から終了までの少なくとも一部の期間で可動手段が移動する演出を行い、可動手段によって説明表示の少なくとも一部がオーバーラップされるような構成であってもよい。すなわち、予告アイコンの表示前は、可動手段によって説明表示の視認性が変化し、予告アイコンの表示後は、予告アイコンによって説明表示の視認性が変化する構成であってもよい。
その後、特図1の変動時間が経過すると、図932(a7)に示すタイミングで、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄が「装飾6−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示され、はずれの表示結果が確定される。また、第2装飾図柄表示装置208Mにおいても、第2装飾図柄が「装飾6−装飾2−装飾2」の装飾図柄の組み合わせで停止表示されている。
そして、第1特図表示装置212における図柄変動が開始されると、図932(a8)に示すように、保留アイコンh11,h12がそれぞれ移動アニメーションにより移動表示され、第1の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコンが変動アイコン表示領域で変動アイコンh0となり、第2の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが第1の保留アイコンh11となる。また、図932(a8)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、第2装飾図柄表示装置208Mでは、第2装飾図柄の変動表示が開始される。また、この演出例では、図932(a8)に示されるように、装飾図柄の変動表示の開始とともにステージが変更され、背景表示が城下町から海岸に変更している。すなわち、この演出例では、ステージ名表示部ST2が非表示の状態であっても、ステージの変更が可能であり、また、ステージ名表示部ST2が非表示の状態では、変更後のステージ名の表示も行われない。なお、ステージが変更された場合には、ステージ名表示部ST2に所定時間だけ変更後のステージ名を表示し、その後、ステージ名を消去して予告アイコンを表示するようにしてもよい。
図932(a9)は、5つの予告アイコンがストックされた様子が示されている。すなわち、ステージ名表示部ST2には、最大で3つの予告アイコンを表示することができるが、4つ目の予告アイコンがストックされる場合には、チュートリアル表示部TT4にも表示するようにするが、この場合、チュートリアル表示部TT4に表示されていた説明表示は消去され、専ら予告アイコンを表示する領域として機能するようになる。すなわち、この演出例によれば、予告アイコンがチュートリアル表示部TT4にストックされる場合には、チュートリアル表示(説明表示)は行われないこととなる。なお、図932(a9)に示される第1装飾図柄表示装置208Lでは、まずステージ名表示部ST2に、姫の予告アイコンI64と2つの疑似連予告アイコンI65がストックされ、続いて、チュートリアル表示部TT4に、剣豪の予告アイコンI62とチャンスアップの予告アイコンI63がストックされている。
なお、この演出例において、例えば、左側から順に予告アイコンが消化される場合に、消化される予告アイコン以外の予告アイコンの表示位置を変更するアニメーションを行うようにしてもよい。具体的には、例えば、図932(a9)に示される場合において、姫の予告アイコンI64が消化された場合には、2つの疑似連予告アイコンI65がそれぞれ1つずつ左側に移動し、チュートリアル表示部TT4の左側に表示されている剣豪の予告アイコンI62は、ステージ名表示部ST2の最も右側に移動し、チュートリアル表示部TT4に表示されていたチャンスアップの予告アイコンI63は、一つ左側に移動する。チュートリアル表示部TT4に表示されていた予告アイコンがステージ名表示部ST2に移る場合には、瞬間移動する等により、他の表示の視認性に影響を与えないようにしてもよい。
そして、チュートリアル表示部TT4に表示されていた予告アイコンがすべて消化された場合には、チュートリアル表示部TT4において説明表示を再開し、ステージ名表示部ST2に表示されていた予告アイコンがすべて消化された場合には、ステージ名表示部ST2においてステージ名の表示を再開する。なお、説明表示やステージ名の表示を再開しなくてもよい。説明表示の再開は、予告アイコンが消化された図柄変動表示と同じ変動表示内で再開(例えば、スーパーリーチ明けに再開)してもよい。また、説明表示が再開する場合において、全く同じ表示が再開されてもよいし、テロップ式(スクロール式)の表示で違う部分の表示から再開してもよい。
また、チュートリアル表示部TT4に表示する予告アイコンの種類と、ステージ名表示部ST2に表示する予告アイコンの種類を予め定めるようにしてもよい。この場合において、予告アイコンが消化された場合には、他の予告アイコンについて移動しないようにしてもよい。
また、予告アイコンの表示位置を変更するアニメーションの実行時間は、保留アイコンの移動アニメーションの実行時間と同じであってもよいし、保留アイコンの移動アニメーションの実行時間よりも短くてもよいし、保留アイコンの移動アニメーションの実行時間よりも長くてもよい。
また、この演出例では、予告アイコンがストックされる場合には、最初にステージ名表示部ST2にストックし、ストックした数が3つとなった場合には、その後にストックする予告アイコンをチュートリアル表示部TT4にさらに3つまでストック可能に構成したが、最初にチュートリアル表示部TT4にストックし、ストックした数が3つとなった場合には、その後にストックする予告アイコンをステージ名表示部ST2にさらに3つまでストック可能に構成してもよい。
また、この演出例において、予告アイコンがステージ名表示部ST2やチュートリアル表示部TT4に完全に収まる前(ステージ名表示部ST2やチュートリアル表示部TT4の一部に予告アイコンの一部が表示されている状態)では、説明表示は表示されていてもよいし、表示されていなくてもよい。また、予告アイコンがステージ名表示部ST2やチュートリアル表示部TT4に完全に収まった直後では、説明表示は表示されていてもよいし、表示されていなくてもよい。また、予告アイコンの消化の際に上方に移動し始めた直後では、説明表示は表示されていてもよいし、表示されていなくてもよい。また、予告アイコンがステージ名表示部ST2やチュートリアル表示部TT4に完全に収まる前では、説明表示は表示されていて、予告アイコンの消化の際に上方に移動し始めた直後では、説明表示は表示されないようにしてもよい。
また、この演出例では、投てきアニメーションの例として図925に示して上述したものを参照したが、他の図に示されている態様を組み合わせることも当然可能であることは言うまでもない。
また、これまでに説明した実施形態や、以降に説明する実施形態において、例えば、変動アイコン表示領域のように、これから消化される予告アイコン専用の表示領域があってもよい。
また、予告アイコンは、消化される順番に表示されなくてもよく、例えば、複数の予告アイコンが歯抜け状に消化され、空いた箇所に埋めるように他の予告アイコンが移動するようにしてもよいし、移動しなくてもよい。
また、1つの始動口につき第1特図入賞口と第2特図入賞口とに振り分けることができ、通常の遊技状態において図柄変動表示を8つ保留することが可能な、いわゆるMAX8機(8保入順機という場合もある)において、保留アイコン表示領域は保留4つ分の表示領域が予め用意されていて、保留が4つになったときにその表示領域が拡大して5つ分になったり、8つ分まで拡大したりしてもよい。このとき、例えば、拡大した保留アイコン表示領域をチュートリアル表示領域TT4やステージ名表示部ST2に表示し、説明表示を非表示にするようにしてもよい。
図932(b1)〜同図(b2)は、ストックされた予告アイコンが消化される場合の様子が示されている。
図932(b1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、ステージ名表示部ST2にチャンスアップの予告アイコンI63が表示されている。なお、第1装飾図柄及び第2装飾図柄はいずれも変動表示中である。
そして、その後、チャンスアップの予告アイコンI63が消化されるタイミングとなり、図931(b2)に示すように、チャンスアップの予告アイコンI63が上方に移動していく様子が示されている。この演出例では、チャンスアップの予告アイコンI63がステージ名表示部ST2における表示位置から移動しても、少なくとも予告アイコンの一部がステージ名表示部ST2に重なっている場合には、説明表示としてのステージ名の表示は再開されていない。このことは、チュートリアル表示部TT4についても同様である。なお、予告アイコンがステージ名表示部ST2における表示位置から移動した直後にステージ名の表示を再開するようにしてもよい。
図933は、本実施形態に係る他の演出例を段階的に示す図である。
図933(a1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が台座に載置された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図933(a1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0、第1の保留アイコンh11は、いずれもデフォルトの表示態様となっているが、第2の保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様で表示されている。また、変動アイコンh0の右側には、チュートリアル表示部TT1が配置されており、図933(a1)に示されるチュートリアル表示部TT1では、「予告アイコン消化で・・・」と表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図933(a1)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置されており、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
図933(a1)〜同図(a3)は、ステージによりUI部の表示態様が変化する様子を示している。
図933(a1)は、城下町ステージの様子を示している。なお、この城下町ステージの表示態様については、図925(a)に示される態様と同じであるので説明を省略する。
図933(a2)は、宇宙ステージの様子を示している。宇宙ステージにおける第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部左側にUI部が形成されている点において、上述した城下町ステージとは異なっている。すなわち、宇宙ステージにおけるUI部は、表示画面の下部中央に変動アイコン表示領域が配置され、変動アイコンh0が台座に載置された態様で表示されており、変動アイコン表示領域の左側に保留アイコン表示領域とチュートリアル表示領域TT1が上下に並べて配置されている。なお、ストックされた予告アイコンの表示位置は、図925に示して上述した城下町ステージにおける予告アイコンの表示位置と同じである。保留アイコン表示領域は、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された表示態様となっている。図933(a2)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が3つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、3つの保留アイコンh11,h12,h13が表示されている。なお、宇宙ステージでの変動アイコンh0及び保留アイコンh11,h12,h13の表示態様は、城下町ステージの変動アイコン及び保留アイコンの表示態様とは異なり、五角形をなしており、デフォルトの表示態様では、例えば、白色五角形の表示態様であり、先読み予告の表示態様では、例えば、青色五角形の表示態様である。図933(a2)に示すタイミングでは、変動アイコンh0、第1の保留アイコンh11及び第2の保留アイコンh12がデフォルトの表示態様となっており、第3の保留アイコンh13が先読み予告の表示態様となっている。また、保留アイコン表示領域の下方に配置されたチュートリアル表示領域TT1には、「パンダは殿様の師匠」と表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。このように、宇宙ステージでは、予告アイコンの表示位置とチュートリアル表示領域TT1の表示位置が異なるので、予告アイコンによってチュートリアル表示領域TT1がオーバーラップされることがない。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の上部において、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されており、遊技の進行に応じて様々な動作を行っている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
図933(a3)は、他のステージから城下町ステージに移行した直後の様子を示している。図933(a3)に示されるように、チュートリアル表示領域TT1は、城下町ステージに移行した直後では、説明表示が非表示となっており、新たな説明表示が行われるときまで非表示の状態が維持される。図933(a3)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、非表示状態とされたチュートリアル表示領域TT1に剣豪の予告アイコンI62がオーバーラップしている。なお、ステージの移行が行われた直後のチュートリアル表示領域TT1において説明表示を表示するようにしてもよい。また、あるステージ(例えば、城下町ステージ)においてチュートリアル表示領域TT1が非表示の状態のときに他のステージ(例えば、宇宙ステージ)に移行した場合に、移行後のステージにおけるチュートリアル表示領域TT1に説明表示が表示されるようにしてもよい。
図933(b1)〜同図(b2)は、第3装飾図柄表示装置208Nにチュートリアル表示領域TT1が配置され、予告アイコンがストックされる場合には、チュートリアル表示領域TT1を消去される様子が示されている。
図933(b1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が台座に載置された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図933(b1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び2つの保留アイコンのうちの第1の保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様となっているが、第2の保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様で表示されている。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図933(b1)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、表示画面の下方に、チュートリアル表示部TT1が配置されており、「予告アイコン消化で・・・」と表示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
このような構成において、例えば、図933(b2)に示すように、ボタンアイコンIBTがストックされる場合には、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されることとなるが、この場合、第3装飾図柄表示装置208Nに表示されていたチュートリアル表示部TT1が消去される。ここで、ボタンアイコンIBTは、複数個ストックが可能であり、例えば、特定の演出中においてボタンを操作する演出の発生回数を事前に報知するアイコンであり、例えば、ボタン操作演出の発生回数が多いほど、大当りに対する信頼度が高く、すなわち、ボタンアイコンIBTのストック数が多いほど、大当りとなりやすいということができる。
このように、この演出例によれば、予告アイコンが表示される場合には、他の表示を行うことが犠牲にされるということができる。
図934は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。図934では、上述した殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションを利用した他の演出例について示されている。
図934(a1)〜同図(a6)は、投てきアニメーションにより、既にストックされている予告アイコンが変化する様子が示されている。
図934(a1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、表示画面の下部にUI部が配置されており、このUI部には、その中央に変動アイコンh0が台座に載置された態様で表示されており、変動アイコンh0の左側には、4つの保留アイコンが表示可能に台座が4つ配置された保留アイコン表示領域が形成されている。図934(a1)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が2つ保留されているので、保留アイコン表示領域には、2つの保留アイコンh11,h12が表示されている。なお、変動アイコンh0及び第1の保留アイコンh11は、いずれもデフォルトの表示態様となっているが、第2の保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様で表示されている。また、変動アイコンh0の右側には、チュートリアル表示部TT1が配置されており、図934(a1)に示されるチュートリアル表示部TT1では、「殿様は八代将軍です」と表示されている。また、図934(a1)に示されるように、チュートリアル表示部TT1の前面側にオーバーラップするように、ハテナの予告アイコンI66が表示(ストック)されている。ハテナの予告アイコンI66は、消化されるタイミングとなる前に他の予告アイコンに変化する場合があるアイコンであるが、他の予告アイコンに変化せず、消化しても何も起こらない、いわゆるガセの予告アイコンとして機能する場合もある。また、第1装飾図柄表示装置208Lでは、第1装飾図柄の変動表示が行われている。
第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の下部にステージ名表示部ST1が配置されている。図934(a1)に示されるステージ名表示部ST1では、「城下町」と表示されており、現在のステージが城下町であることが報知されている。また、第2装飾図柄表示装置208Mの表示画面の上部では、第2装飾図柄の変動表示が行われている。
第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタがステージ上に乗っている様子が示されている。また、第3装飾図柄表示装置208Nの表示画面上部では、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
また、第1装飾図柄表示装置208Lの下方には、上述した家紋役物224Eが配置されており、第1装飾図柄表示装置208Lの上方には、上述した八代役物224Faと将軍役物224Fbとが配置されている。
その後、図934(a2)に示すように、第3装飾図柄表示装置208Nでは、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが開始され、殿様のキャラクタが爆弾アイコンI61を投げようとする様子が示されている。
その後、図934(a3)に示されるタイミングでは、殿様のキャラクタが、爆弾アイコンI61を投てきした様子が示されている。
そして、図934(a4)に示されるタイミングで、爆弾アイコンI61が第3装飾図柄表示装置208Nから第1装飾図柄表示装置208Lに亘って移動するように表示が行われる。このとき、チュートリアル表示部TT1では、「殿様は八代将軍です」と表示されていたものが、「予告アイコン消化で・・・」に変更されている。
その後、図934(a5)に示すように、殿様のキャラクタが投げつけた爆弾アイコンI61は、ハテナの予告アイコンI66に到達して破裂する。このとき、爆弾アイコンI61が破裂したことを表すエフェクト画像がハテナの予告アイコンI66の前面側に重なり、ハテナの予告アイコンI66の少なくとも一部が視認困難とされている。なお、破裂した爆弾アイコンI61のエフェクト画像の大きさは、ハテナの予告アイコンI66を少なくとも覆う程度の大きさとなっている。すなわち、変化対象である予告アイコンにのみエフェクト画像がかかっている。
その後、図934(a6)に示すタイミングで、破裂した爆弾アイコンI61のエフェクト画像が消去され、ハテナの予告アイコンI66が剣豪の予告アイコンI62に変化している。すると、スピーカ120から、「パキーン」という音声が出力され、ハテナの予告アイコンI66が剣豪の予告アイコンI62に変更されたことが報知される。このとき、剣豪の予告アイコンI62は、チュートリアル表示部TT1の前面側に重なる位置でオーバーラップしているので、チュートリアル表示部TT1の説明表示の少なくとも一部が視認困難となる場合がある。また、図934(a6)に示されるチュートリアル表示部TT1では、「予告アイコン消化で・・・」と表示されていたものが、「剣豪は殿様の宿敵です」に変更されている。なお、チュートリアル表示部TT1の説明表示の変更のタイミングは、剣豪の予告アイコンI62の表示が開始されたタイミングと同じタイミングであってもよいし、剣豪の予告アイコンI62の表示が開始されたタイミングよりも前のタイミングであってもよいし、剣豪の予告アイコンI62の表示が開始されたタイミングよりも後のタイミングであってもよい。このように、予告アイテムのストック演出の一部がストック済みの予告アイコンの変化演出の少なくとも一部と同じであるということができる。
図934(b1)〜同図(b3)は、投てきアニメーションにより、既にストックされている予告アイコンが変化する様子が示されている。なお、図934(b1)は、図934(a4)と同じであり、図934(b3)は、図934(a6)と同じであるので、これらの図面についての説明は省略する。なお、図934(b3)におけるチュートリアル表示部TT1では、「予告アイコン消化で・・・」と表示されている。
図934(b1)に示される演出が行われた後、図934(b2)に示すように、殿様のキャラクタが投げつけた爆弾アイコンI61は、ハテナの予告アイコンI66に到達して破裂する。このとき、爆弾アイコンI61が破裂したことを表すエフェクト画像がチュートリアル表示部TT1の略全体を覆うようにチュートリアル表示部TT1の前面側にオーバーラップして表示される。これにより、ハテナの予告アイコンI66及びチュートリアル表示部TT1の少なくとも一部が視認困難とされており、図934(a5)に示されるエフェクト画像よりもオーバーラップする範囲は大きい。なお、予告アイコンが複数ストックされている場合には、すべての予告アイコンにオーバーラップされるようにしてもよい。このように、予告アイテムのストック演出の一部がストック済みの予告アイコンの変化演出の少なくとも一部と同じであるということができる。
図934(c1)〜同図(c3)は、投てきアニメーションにより、既にストックされている予告アイコンが変化する様子が示されている。なお、図934(c1)は、図934(b1と同じであり、図934(c2)は、図934(b2)と同じであるので、これらの図面についての説明は省略する。
図934(c2)に示されるタイミングで、爆弾アイコンI61が破裂した後、図934(c3)に示すように、破裂した爆弾アイコンI61のエフェクト画像が消去され、ハテナの予告アイコンI66が剣豪の予告アイコンI62及びチャンスアップの予告アイコンI63に変化している。すなわち、1つの予告アイコンが2つの予告アイコンに変化している。さらに換言すれば、1回の投てきアニメーションにより、予告アイコンの変化と新たな予告アイコンのストックとが同時に行われているということもできる。このように、予告アイテムのストック演出の一部がストック済みの予告アイコンを変化させるとともに新たな予告アイコンをストックする演出の少なくとも一部と同じであるということができる。
図934(d1)〜同図(d3)は、投てきアニメーションにより、保留アイコンの表示態様が変化する様子が示されている。なお、図934(d1)は、図934(a4)と同じであるのでこの図面についての説明は省略する。
図934(d1)に示される演出が行われた後、図934(d2)に示すように、殿様のキャラクタが投げつけた爆弾アイコンI61は、先読み予告の表示態様である第2の保留アイコンh12に到達して破裂する。このとき、爆弾アイコンI61が破裂したことを表すエフェクト画像が当該第2の保留アイコンh12の前面側に重なり、第2の保留アイコンh12の少なくとも一部が視認困難とされている。なお、破裂した爆弾アイコンI61のエフェクト画像の大きさは、第2の保留アイコンh12を少なくとも覆う程度の大きさとなっている。すなわち、変化対象である保留アイコンにのみエフェクト画像がかかっている。
その後、図934(d3)に示すタイミングで、破裂した爆弾アイコンI61のエフェクト画像が消去され、第2の保留アイコンh12の表示態様が変化(例えば、青色の表示態様から、赤色の表示態様に変化)している。すると、スピーカ120から、「ポン」という音声が出力され、保留アイコンh12の表示態様が変化したことが報知される。このように、予告アイテムのストック演出の一部が保留アイコンの表示態様の変化演出の少なくとも一部と同じであるということができる。
このように、図934に示される演出例では、予告アイコン取得時のアニメーションの少なくとも一部が、他のアニメーションの一部と同じとなっている。例えば、複数の装飾図柄表示装置(例えば、第1装飾図柄表示装置208Lと第3装飾図柄表示装置208N)に跨って表示が行われる場合には、ある装飾図柄表示装置(例えば、第3装飾図柄表示装置208N)において行われるアニメーションについて同じとなっている。
図935は、本実施形態に適用可能な予告アイコン増加演出の他の演出例を段階的に示す図である。
図935(a1)〜同図(a7)では、特定の予告アイコンがストックされたことで、その旨を表示することで、ミッションが達成された旨の報知を行う様子が示されている。なお、図935(a1)〜同図(a3)は、図925(h)〜同図(j)と同じであるので、これらの図面についての説明については省略する。
図935(a3)に示された演出が行われた後、図935(a4)に示すように、殿様のキャラクタによる爆弾アイコンI61の投てきアニメーションが終了する。また、図935(a4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、チュートリアル表示部TT1の上方に、特定の演出が行われたことを報知する説明表示部としての達成表示部KM1が表示されている。この達成表示部KM1には、剣豪の予告アイコンI62がストックされたことを示す「剣豪ストック」が表示されている。すなわち、剣豪の予告アイコンI62を取得するミッションが課されている場合に、剣豪の予告アイコンI62がストックされた場合に、達成表示部KM1にその旨を表示することで、ミッションの達成を報知することができる。あるいは、例えば、大当りへの期待度が極めて高い演出が行われることを予告する剣豪の予告アイコンI62がストックされたことを明示的に報知するために達成表示部KM1が表示されるものであってもよい。なお、達成表示部KM1が表示されるタイミングは、投てきアニメーションの終了と同時であってもよいし、投てきアニメーションが終了するよりも前のタイミングであってもよいし、投てきアニメーションが終了した後のタイミングであってもよい。なお、達成表示部KM1は、ストックされた剣豪の予告アイコンI62の近傍に表示されるので、達成表示部KM1に注目させることができる場合がある。なお、ストックする予告アイコンを達成表示部KM1にオーバーラップして表示させるようにしてもよい。
その後、図935(a5)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、中図柄表示領域208bに予告アイコン図柄CSとしての「装飾C」が停止表示され、「装飾1−装飾C−装飾6」の装飾図柄の組合せで仮停止表示している。なお、変動アイコンh0は、ここでは消去されているが、表示されていてもよい。
上述したように、中図柄表示領域208bに予告アイコン図柄CSが導出表示されると、図935(a6)〜同図(a7)に示すように、予告アイコン図柄CSからチャンスアップの予告アイコンI63がチュートリアル表示部TT1における剣豪の予告アイコンI62の右隣りの表示位置に向かって飛び出してくる。図935(a6)に示されるタイミングでは、チャンスアップの予告アイコンI63は、達成表示部KM1の前面側にオーバーラップし、達成表示部KM1における説明表示の少なくとも一部を視認困難にしている。
なお、この演出例において、例えば、予告アイコンがストックされた場合に予告アイコンの表示位置が、予告アイコンの種類によって予め定められている場合において、消化される予告アイコンの種類のよって達成表示部KM1へのオーバーラップが解消するようにしてもよい。また、例えば、複数の予告アイコンがストックされている場合であって、予告アイコンが消化されることにより、残存する予告アイコンが所定間隔で整列するように移動させる場合、複数の予告アイコンのうちの所定数の予告アイコンが消化されると予告アイコンによる達成表示部KM1へのオーバーラップが解消するようにしてもよい。
図935(b1)〜同図(b3)では、例えば、スーパーリーチへの発展時や大当りとなる際に動作する第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nの動作態様の一例が示されている。
図935(b1)では、スーパーリーチが行われている様子が示されている。具体的には、図935(b1)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、スーパーリーチの背景画面が表示されており、表示画面の中央下部には変動アイコンh0が表示されている。なお、UI部は、上述したように、スーパーリーチ時には、下方にフレームアウトしている。そのため、変動アイコンh0の表示位置は、UI部が表示されている場合よりも下方となっている。第2装飾図柄表示装置208Mでは、表示画面の上部において、第2装飾図柄の変動表示が行われている。第3装飾図柄表示装置208Nでは、表示画面の上方で第1装飾図柄の変動表示が行われているとともに、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄も表示されている。
その後、図935(b2)に示されるように、第2装飾図柄表示装置208M及び第3装飾図柄表示装置208Nとが、第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って互いに近接する方向にスライド移動する。このとき、例えば、第1装飾図柄表示装置208Lにチュートリアル表示部TT1が表示されている場合には、第2装飾図柄表示装置208Mや第3装飾図柄表示装置208Nに少なくとも一部がオーバーラップされる場合がある。これによれば、装飾図柄表示装置による可動動作と説明表示が隠れる現象により、大当りに対する期待感を持たせつつ、説明表示に注目させることができる場合がある。
そして、図935(b3)に示されるように、互いに近接した第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nとが一体的となって第1装飾図柄表示装置208Lの表示面に沿って時計方向に90度回転している。また、第1装飾図柄表示装置208Lに表示されていた変動アイコンh0が第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nに跨って表示画面の左端部に表示されるとともに、方形状の枠の中に「祝」の文字が施された画像も第2装飾図柄表示装置208Mと第3装飾図柄表示装置208Nに跨って表示されている。また、第3装飾図柄表示部208Nでは、表示画面の右下隅部に、特図1及び特図2の第2保留数表示や特図1及び特図2の第4図柄が表示されている。また、さらに、図935(b3)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lの下方に配置されていた家紋役物224Eが上方に移動して第3装飾図柄表示装置208Nの中央下部にオーバーラップし、第1装飾図柄表示装置208Lの上方に配置されていた八代役物224Fa及び将軍役物224Fbが下方に移動して第2装飾図柄表示装置208Mの上端部分にオーバーラップしている。このとき、例えば、第1装飾図柄表示装置208Lにチュートリアル表示部TT1が表示されている場合には、第2装飾図柄表示装置208Mや第3装飾図柄表示装置208Nに少なくとも一部がオーバーラップされる場合がある。また、第2装飾図柄表示装置208Mにチュートリアル表示部TT1が表示されている場合には、八代役物224Faや将軍役物224Fbにオーバーラップされる場合がある。また、第3装飾図柄表示装置208Nにチュートリアル表示部TT1が表示されている場合には、家紋役物224Eにオーバーラップされる場合がある。これによれば、装飾図柄表示装置や演出可動体による可動動作と説明表示が隠れる現象により、大当りに対する期待感を持たせつつ、説明表示に注目させることができる場合がある。
図935(c1)〜同図(c4)では、第2装飾図柄表示装置208Mにおいて、ボタン画像136aを常時あるいは少なくとも一定期間表示し、ボタン画像136aの表示状態を変化させることにより、演出ボタン136の状態を報知している様子が示されている。
図935(c1)では、剣豪リーチにおける決闘シーンのアニメーションが行われている様子が示されている。図935(c1)は、図926(d)に対応しているが、ステージ名表示部ST1が第2装飾図柄表示装置208Mではなく、第1装飾図柄表示装置208Lの左上隅部に表示され、第2装飾図柄表示装置208Mの下方にボタン画像136aが常時あるいは少なくとも一定期間表示されている点で異なっている。なお、第2装飾図柄表示装置208Mに表示されたボタン画像136aは通常状態(デフォルトの表示状態)で表示されている。
図935(c2)は、決闘シーンのアニメーションが継続しており、図935(c2)に示されるタイミングになると、第2装飾図柄表示装置208Lでは、ボタン受付時間メーターが表示されるともに、ボタン画像136aの表示態様が演出ボタン136への押下を促す表示態様で表示されている。この表示により、演出ボタン136の操作の受け付けが開始されたことを報知し、遊技者に演出ボタン136の操作を促進する。このとき、演出ボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138が操作受付状態であることを示す発光態様(例えば、赤色に発光)で発光している。
その後、図935(c3)に示されタイミングで、遊技者により演出ボタン136が操作されると、図935(c4)に示すように、第1装飾図柄表示装置208Lでは、殿様のアップとともに「いくぜ」という文字表示が付加されたカットイン画像が決闘シーンのアニメーション表示に重ねて表示される。一方、第2装飾図柄表示装置208Mでは、演出ボタン136の操作有効期間が終了したとして、ボタン画像136aがデフォルトの表示態様に変更される。この演出例では、上述した構成とすることで、例えば、上述したボタン予告アイコン(第1のボタン予告アイコンI4や第2のボタン予告アイコンI11)の操作が有効となったときに、上述したようにして遊技者に演出ボタン136の操作を促進させることができる場合がある。
図935(d)は、本実施形態において適用可能な予告アイコンの一例を示している。例えば、上述したハテナの予告アイコンI66、疑似連予告アイコンI65、チャンスアップの予告アイコンI63、姫の予告アイコンI64、剣豪の予告アイコンI62の他、保留昇格の予告アイコンI67、チャンス目の予告アイコンI68、パンダの予告アイコンI69が用意されている。ここで、保留昇格の予告アイコンI67は、消化されると、保留アイコンあるいは変動アイコンの表示態様がより大当りに対する信頼度の高い表示態様に変更することを予告するアイコンである。また、疑似連予告アイコンは、消化すると、疑似連演出が行われることを予告するアイコンである。また、チャンス目の予告アイコンI68は、消化されると、装飾図柄の表示結果としてチャンス目が導出されることを予告するアイコンである。また、姫の予告アイコンは、消化すると、先読みゾーンに移行することを予告するアイコンである。また、パンダの予告アイコンI69は、消化すると、パンダが乱入する演出が行われ、必ず大当り(当確)となることを予告するアイコンである。
図936は、予告アイコンとチュートリアル表示との関係について説明する図である。
図936(a1)〜同図(a7)は、チュートリアル表示部TT1に表示される説明表示(例えば、「剣豪は殿様の宿敵です」の表示)がスクロール表示している様子が示されている。なお、図936に示されるチュートリアル表示部TT1は、左側が剣豪の予告アイコンI62にオーバーラップされている。
図936(a1)では、説明表示のスクロール表示の開始前の様子が示されている。
その後、図936(a2)に示すように、説明表示のスクロールが開始されると、「剣豪は殿様の宿敵です」の表示が、チュートリアル表示部TT1の右側から順次スクロールインする。図936(a2)に示されるタイミングでは、「剣豪は」の部分のみがスクロールインされており、図936(a3)に示されるタイミングでは、「剣豪は殿様の」の部分のみがスクロールインされている。これらの場合では、いずれの文字も剣豪の予告アイコンI62にオーバーラップされていないので、説明表示が明確に認識することができる場合がある。
その後、図936(a4)に示されるタイミングになると、「剣豪は殿様の宿敵です」の文字全体が表示される。この場合には、少なくとも「剣豪」の文字部分が剣豪の予告アイコンI62にオーバーラップされており、説明表示の少なくとも一部が視認困難な状態とされる。
続く、図936(a5)に示されるタイミングになると、「剣豪は」の部分がチュートリアル表示部TT1の左側からスクロールアウトし、「殿様の宿敵です」の部分がチュートリアル表示部TT1に表示されている。この場合には、少なくとも「殿様の」の文字部分が剣豪の予告アイコンI62にオーバーラップされており、説明表示の少なくとも一部が視認困難な状態とされる。
続く、図936(a6)に示されるタイミングになると、「剣豪は殿様の」の部分がチュートリアル表示部TT1の左側からスクロールアウトし、「宿敵です」の部分がチュートリアル表示部TT1に表示されている。この場合には、少なくとも「宿敵で」の文字部分が剣豪の予告アイコンI62にオーバーラップされており、説明表示の少なくとも一部が視認困難な状態とされる。
続く、図936(a7)に示されるタイミングになると、説明表示のスクロールが終了する。このように、この演出例では、説明表示のスクロールにより、予告アイコンによってオーバーラップされる文字が継時的に変化している。また、説明表示のスクロールにより、予告アイコンによって説明表示がオーバーラップされる期間とオーバーラップされない期間が生じることとなる。なお、説明表示のスクロールを繰り返し行う場合には、これらの期間も繰り返し生じることとなる。
図936(b1)〜同図(b7)は、チュートリアル表示部TT1に表示される説明表示(例えば、「剣豪は殿様の宿敵です」の表示)のスクロール表示中に、チュートリアル表示部TT1において他の表示(例えば、「激熱」の予告表示)が行われる場合の様子が示されている。なお、図936(b1)〜同図(b3)と、図936(b6)〜同図(b7)は、それぞれ、図936(a1)〜同図(a3)と、図936(a6)〜同図(a7)と同じなので、詳しい説明については省略する。
図936(b3)に示される態様で説明表示が行われた後、図936(b4)〜図936(b5)に示すように、チュートリアル表示部TT1では予告表示が行われている。予告表示は、チュートリアル表示部TT1の下地の色を赤色にし、「激熱」という文字を表示するなどして、当該図柄変動表示における予告表示や先読み予告表示を行う。予告表示中は、説明表示のスクロール表示を中断する。例えば、上述した予告表示を説明表示にオーバーラップして説明表示を視認困難な状態としてもよいし、説明表示のスクロール表示から予告表示に表示を切り替えるようにしてもよい。
その後、予告表示が終了すると、図936(b6)に示すように、説明表示のスクロール表示が再開する。説明表示のスクロール表示は、予告表示が行われている期間においてもバックグラウンドで進行しており、説明表示の表示が再開した時点での説明表示の表示態様は、バックグラウンドで進行した後の表示態様となっている。なお、説明表示の表示が再開した時点での説明表示の表示態様は、中断した時点での表示態様であってもよい。その後、図936(b7)に示すタイミングになると、説明表示のスクロール表示が終了する。なお、説明表示のスクロール表示を中断して表示するものとして予告表示を例にして説明したが、予告表示以外の表示により説明表示のスクロール表示を中断するようにしてもよい。
図936(c1)〜同図(c5)は、複数の予告アイコンがストックされている状態において、チュートリアル表示部TT1に表示される説明表示(例えば、「剣豪は殿様の宿敵です」の表示)の表示中に、一部の予告アイコンの消化に伴い、他の予告アイコンが移動する様子が示されている。
図936(c1)では、最初に消化される予定の予告アイコンであるチャンスアップの予告アイコンI63と、2番目に消化される予定の予告アイコンである剣豪の予告アイコンI62がチャンスアップの予告アイコンI63の右側に並んで配置され、剣豪の予告アイコンI62が、チュートリアル表示部TT1の左側でオーバーラップしている様子が示されている。そのため、チュートリアル表示部TT1に表示されている説明表示の一部が視認困難な状態となっている。
その後、図936(c2)に示されるように、チャンスアップの予告アイコンI63が消化されると、図936(c3)〜同図(c5)に示されるように、剣豪の予告アイコンI62がチャンスアップの予告アイコンI63が表示されていた位置に移動する予告アイコン移動アニメーションが行われる。これにより、剣豪の予告アイコンI62によるチュートリアル表示部TT1に対するオーバーラップの範囲が継時的に変化した後に、オーバーラップの状態が解除され、チュートリアル表示部TT1に表示されている説明表示が視認容易となる場合がある。すなわち、この演出例では、ストックされた予告アイコンの数により、チュートリアル表示部TT1に予告アイコンがオーバーラップしたりしなかったりする。なお、説明表示がチュートリアル表示部TT1においてスクロール表示する場合には、予告アイコンの移動アニメーションにおける予告アイコンの移動表示と説明表示のスクロール表示とが重なる場合がある。
以上の記載では、『画像表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214,装飾図柄表示装置208等]と、複数種類の予告を実行可能な予告手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、遮蔽装置246、演出可動体224、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542等]と、を備えた遊技台であって、前記画像表示手段は、保留表示[例えば、保留アイコン等]を表示可能な表示手段であり、前記画像表示手段は、複数種類の予告アイコンを表示可能な表示手段であり、前記保留表示は、前記画像表示手段における保留表示領域[例えば、特図1の保留アイコン表示領域281、特図2の保留アイコン表示領域、変動アイコン表示領域280等]に表示される表示であり、前記保留表示とは、前記図柄変動表示の作動が保留されている数(以下、「保留数」という。)に応じた表示のことであり[例えば、特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、前記図柄変動表示は、保留が消化された場合に、開始可能な表示であり、前記予告アイコンは、前記画像表示手段における予告アイコン表示領域[例えば、予告アイコン表示領域285等]に表示されるアイコンであり、前記予告アイコンは、前記保留表示とは異なるアイコンであり、前記予告アイコン表示領域は、前記保留表示領域とは異なる領域であり、前記予告アイコン表示領域は、一または複数の前記予告アイコンを表示可能な領域であり[例えば、予告アイコン表示領域285には、予告アイコン第1表示領域YA1〜予告アイコン第6表示領域YA6によって構成され、各領域にそれぞれ予告アイコンを表示可能に構成されている]、前記予告手段は、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記予告を実行可能な手段であり[例えば、帽子の予告アイコンI6が消化された場合には、疑似連演出が実行される場合があり、千両箱の予告アイコンI9が消化された場合には、リーチ移行演出が実行される場合がある等]、一回の前記図柄変動表示が実行されている期間において、前記複数種類の予告アイコンのうちの第一の予告アイコン[例えば、帽子の予告アイコンI6等]が第一の数[例えば、2つ等]消化された場合よりも、該第一の数よりも大きい第二の数[例えば、3つ等]消化された場合の方が大当りとなりやすいように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台によれば、画像表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、画像表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、この遊技台によれば、予告アイコンが表示されていることで、予告アイコンが消化される可能性のある変動があることを認識しやすくなるので、遊技者が保留内の表示に注目し、予告アイコンに対応する予告表示を見逃すのを防ぐことができる場合がある。
また、この遊技台によれば、遊技者が予告アイコンの増加や消化に注目し、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみ実行可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外にも実行可能なものがあってもよい。また、図柄表示手段は、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、図柄変動表示を実行しない場合があってもよい。
また、予告手段は、複数種類の予告のみ実行可能なものであってもよいし、複数種類の予告以外にも実行可能なものがあってもよい。また、予告手段は、複数種類の予告を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の予告を実行しない場合があってもよい。
また、画像表示手段は、保留表示のみ表示可能なものであってもよいし、保留表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、画像表示手段は、保留表示を必ず表示するものであってもよいし、保留表示を表示しない場合があってもよい。
また、画像表示手段は、複数種類の予告アイコンのみ表示可能なものであってもよいし、複数種類の予告アイコン以外にも表示可能なものがあってもよい。また、画像表示手段は、複数種類の予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、複数種類の予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、保留表示は、画像表示手段における保留表示領域にのみ表示されるものであってもよいし、画像表示手段における保留表示領域以外にも表示されるものであってもよい。
また、保留表示は、保留アイコンであってもよいし、保留アイコンでなくてもよく、例えば、文字や数字や記号で表すものであってもよい。
また、保留表示は、保留数のみを表示するものであってもよいし、保留数以外にも表示するものであってもよい。
また、図柄変動表示は、保留が消化された場合にのみ開始されるものであってもよいし、保留が消化された場合以外にも開始可能なものであってもよい。また、図柄変動表示は、保留が消化された場合に必ず開始されるものであってもよいし、保留が消化された場合に開始されない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、画像表示手段における予告アイコン表示領域にのみ表示されるものであってもよいし、画像表示手段における予告アイコン表示領域以外にも表示されるものであってもよい。また、予告アイコンは、画像表示手段における予告アイコン表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、画像表示手段における予告アイコン表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコン表示領域は、一または複数の予告アイコンのみ表示可能なものであってもよいし、一または複数の予告アイコン以外のものも表示可能なものであってもよい。また、予告アイコン表示領域は、一または複数の予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、一または複数の予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、予告手段は、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の予告のみを実行可能なものであってもよいし、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の予告以外の予告も実行可能なものであってもよい。また、予告手段は、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の予告を必ず実行するものであってもよいし、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の予告を実行しない場合があってもよい。
また、『前記予告アイコンは、前記予告が実行される可能性がある回数に応じた数が表示されるように構成されている[例えば、予告アイコン表示領域285に表示された予告アイコンの数だけ当該表示された予告アイコンに対応する予告が実行される場合がある等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示された変動から消化される変動までに表示される予告を実行する回数を期待させることができるので、遊技者に予告表示を見逃させないように遊技をさせることができる場合がある。
ここで、予告アイコンは、予告が実行される可能性がある回数に応じた数のみが表示されるものであってもよいし、予告が実行される可能性がある回数に応じた数以外のものも表示されるものであってもよい。また、予告アイコンは、予告が実行される可能性がある回数に応じた数を必ず表示するものであってもよいし、予告が実行される可能性がある回数に応じた数を表示しない場合があってもよい。
また、『前記予告手段は、前記予告の態様[例えば、大当りとなる疑似連演出やリーチ移行演出等]と同じ態様の偽の予告[例えば、はずれとなる疑似連演出やリーチ移行演出等]を実行可能な手段であり、
前記予告手段は、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコン[例えば、帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9等]が一つ消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記偽の予告[例えば、はずれとなる疑似連予告やリーチ移行演出等]を実行可能な手段であり、
前記偽の予告が実行された後に、前記図柄変動表示の結果がはずれとなるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが消化されて予告が実行されるまで、遊技者に緊張感を持たせることができる場合がある。
ここで、予告手段は、予告の態様と同じ態様の偽の予告のみを実行可能なものであってもよいし、予告の態様と同じ態様の偽の予告以外のものも実行可能なものであってもよい。また、予告手段は、予告の態様と同じ態様の偽の予告を必ず実行するものであってもよいし、予告の態様と同じ態様の偽の予告を実行しない場合があってもよい。
また、予告手段は、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の偽の予告のみを実行可能なものであってもよいし、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の偽の予告以外のものも実行可能なものであってもよい。また、予告手段は、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の偽の予告を必ず実行するものであってもよいし、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の偽の予告を実行しない場合があってもよい。
また、偽の予告が実行された後に、図柄変動表示の結果が必ずはずれとなるように構成されてもよいし、偽の予告が実行された後に、図柄変動表示の結果が大当りとなる場合があってもよい。
なお、偽の予告が実行された後に、図柄表示手段に大当り図柄が表示される可能性が高い予告が実行される場合があってもよい。
また、『前記一回の図柄変動表示が実行されている期間において、前記予告アイコン表示領域に表示開始される前記予告アイコンの数が第三の数[例えば、1つ等]よりも、該第三の数よりも大きい第四の数[例えば、3つ等]の方が大当りとなりやすいように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、図柄変動表示において予告アイコンが表示される数に注目させることができる場合がある。
また、『前記保留数に応じた表示を実行可能な保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218,第2特図保留ランプ220,演出用保留ランプ286等]を備え、前記保留表示手段は、前記画像表示手段とは別の表示手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留表示と予告アイコンの表示を明確に区別できる場合がある。
ここで、保留表示手段は、保留数に応じた表示のみを実行可能なものであってもよいし、保留数に応じた表示以外のものも実行可能なものであってもよい。また、保留表示手段は、保留数に応じた表示を必ず実行するものであってもよいし、保留数に応じた表示を実行しない場合があってもよい。
また、『前記保留表示手段は、発光手段[例えば、ランプやLED等]を含む表示手段
である、ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、保留表示を明確に認識することができる場合がある。
ここで、保留表示手段は、発光手段のみにより構成されたものであってもよいし、発光手段以外(例えば、画像表示手段)を含んで構成されたものであってもよい。
なお、発光手段は、複数のLEDを含んで構成されたものであってもよい。また、発光手段は、複数色のLEDにより構成されたものであってもよく、例えば、フルカラーLEDのように1つのパッケージで複数のLEDが含まれ手要るものであってもよい。また、単色のLEDにより構成されたものであってもよい。
また、保留表示手段の他、第4図柄表示手段、普通図柄表示手段、発射操作手段の操作に関する報知を行う発射操作報知手段についても発光手段により実現するようにしてもよい。
また、『先読み予告を実行可能な先読み予告手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、遮蔽装置246、演出可動体224、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ540等]を備え、前記先読み予告手段は、前記予告アイコン表示領域に前記予告アイコンを表示することにより前記先読み予告を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されることにより、大当りへの期待感を高めることができる場合がある。
ここで、先読み予告手段は、先読み予告のみを実行可能なものであってもよいし、先読み予告以外のものも実行可能なものであってもよい。また、先読み予告手段は、先読み予告を必ず実行するものであってもよいし、先読み予告を実行しない場合があってもよい。
また、先読み予告手段は、予告アイコン表示領域に予告アイコンを表示することのみにより先読み予告を実行可能なものであってもよいし、予告アイコン表示領域に予告アイコンを表示すること以外のものによっても先読み予告を実行可能なものであってもよい。また、先読み予告手段は、予告アイコン表示領域に予告アイコンを表示することにより先読み予告を必ず実行するものであってもよいし、予告アイコン表示領域に予告アイコンを表示することにより先読み予告を実行しない場合があってもよい。
また、『先読みの対象となる前記図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づく図柄変動表示等]」という。)が実行されている期間において、前記予告アイコンが第五の数[例えば、3つ等]消化される場合があり、前記第二の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留よりも前に保留された保留に基づく図柄変動表示等]」という。)が実行されている期間において、前記予告アイコンが第六の数[例えば、1つ等]消化される場合があり、前記第六の数は、前記第五の数とは異なる数であり、前記保留表示は、前記第一の図柄変動表示が実行されている期間において、前記第二の図柄変動表示の作動が保留されていることを報知する表示である[例えば、図882(4)に示される先読みの対象である2つ目の保留よりも前に保留された保留に基づく図柄変動表示が実行されている期間において、先読みの対象である2つ目の保留に対応する保留アイコンh12が特図1の保留アイコン表示領域281に表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、先読みの対象となる図柄変動表示中の場合と、先読みの対象となる図柄変動表示よりも前に実行される図柄変動表示の場合とで、予告アイコンの消化数が異なるので、遊技者が注目すべき図柄変動表示をわかりやすくすることができる場合がある。
ここで、第二の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第五の数でのみ消化されるように構成されてもよいし、第二の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第五の数とは異なる数消化される場合があってもよい。また、第二の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第五の数で必ず消化されるように構成されてもよいし、第二の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第五の数で消化されない場合があってもよい。
また、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第六の数でのみ消化されるように構成されてもよいし、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第六の数とは異なる数消化される場合があってもよい。また、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第六の数で必ず消化されるように構成されてもよいし、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第六の数で消化されない場合があってもよい。
また、保留表示は、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、第二の図柄変動表示の作動が保留されていることのみを報知可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、第二の図柄変動表示の作動が保留されていること以外のものも報知可能であってもよい。また、保留表示は、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、第二の図柄変動表示の作動が保留されていることを必ず報知するものであってもよいし、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、第二の図柄変動表示の作動が保留されていることを報知しない場合があってもよい。
また、『前記予告アイコンが消化される前記図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、該予告アイコンが表示開始される場合がある[例えば、図891(C)に示すように、帽子の予告アイコンI6の消化表示と、帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンI10の増加表示とが1回の図柄変動表示において行われている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが消化される図柄変動表示においても予告アイコンが増加する場合があるので、予告アイコンが全て消化されるまで遊技者に期待を持たせることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが必ず表示開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが表示開始されない場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が実行されている期間にのみ予告アイコンが表示開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が実行されている期間以外の期間にも予告アイコンが表示開始される場合があってもよい。
なお、予告アイコンが消化する図柄変動表示において予告アイコンが増加しないように構成されてもよい。
また、『前記第四の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示(以下、「第三の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、該第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される前記予告アイコンが表示開始される場合がある[例えば、図891(C)に示すタイミングで消化される帽子の予告アイコンI6は当該図柄変動表示よりも前に実行される図柄変動表示の実行中に増加表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第三の図柄変動表示が実行されている期間においてのみ、第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される予告アイコンが表示開始されるように構成されてもよいし、第三の図柄変動表示が実行されている期間以外の期間においても、第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される予告アイコンが表示開始されるように構成されてもよい。また、第三の図柄変動表示が実行されている期間において、第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される予告アイコンが必ず表示開始されるように構成されてもよいし、第三の図柄変動表示が実行されている期間において、第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される予告アイコンが表示開始されない場合があってもよい。
なお、第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される予告アイコンが第三の図柄変動表示が実行されている期間において表示開始しなくてもよい。
また、『前記保留表示領域は、前記保留表示を第七の数[例えば、4つあるいは8つ等]まで表示可能な領域であり、前記予告アイコン表示領域は、前記予告アイコンを第八の数[例えば、6つ等]まで表示可能な領域であり、前記第七の数は、前記第八の数とは異なる数である、ことを特徴とする。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留表示の表示可能数と予告アイコンの表示可能数とが異なるので、予告アイコンの表示を明確に区別することができる場合がある。
ここで、保留表示領域は、保留表示を第七の数まで必ず表示するものであってもよいし、保留表示を第七の数まで表示しない場合があってもよい。
また、予告アイコン表示領域は、予告アイコンを第八の数まで必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンを第八の数まで表示しない場合があってもよい。
なお、保留表示の表示可能最大数と予告アイコンの表示可能最大数とが同じであってもよい。
また、特図1の保留表示の表示可能最大数よりも予告アイコンの表示可能最大数の方が多くてもよいし、少なくともよいし、同じであってもよい。
また、特図2の保留表示の表示可能最大数よりも予告アイコンの表示可能最大数の方が多くてもよいし、少なくともよいし、同じであってもよい。
また、特図1及び特図2の保留表示の表示可能最大数の合計よりも予告アイコンの表示可能最大数の方が多くてもよいし、少なくともよいし、同じであってもよい。
また、『複数種類の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ210、遮蔽装置246、演出可動体224、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542等]を備え、前記複数種類の予告のうちの一つは、第一の予告[例えば、図885(49)〜同図(50)や、図897(49)に示されるリーチ移行演出等]であり、前記複数種類の予告のうちの一つは、第二の予告[例えば、図892(Ac)や同図(Bb)に示されるステージチェンジ演出等]であり、前記第一の予告は、前記第二の予告とは別の予告であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出[例えば、図885(51)〜同図(57)や、図897(50−1)〜同図(57)に示される強リーチ演出等]であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出[例えば、月面背景の表示等]であり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは別の演出であり、前記第一の予告は、前記第一の演出が実行されることを報知する予告であり、前記第二の予告は、前記第二の演出が実行されることを報知する予告である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、実行する演出の内容を事前に知ることができるので、遊技者に期待感を持たせることができる場合がある。
ここで、演出手段は、複数種類の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数種類の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の演出を実行しない場合があってもよい。
また、予告手段は、第一の予告と第二の予告のみを実行可能なものであってもよいし、第一の予告と第二の予告以外の予告も実行可能であってもよい。また、予告手段は、第一の予告と第二の予告を必ず実行するものであってもよいし、第一の予告と第二の予告を実行しない場合があってもよい。
また、演出手段は、第一の演出と第二の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出と第二の演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出と第二の演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の演出と第二の演出を実行しない場合があってもよい。
また、第一の予告は、第一の演出が実行されることのみを報知するものであってもよいし、第一の演出以外の演出が実行されることも報知するものであってもよい。また、第一の予告は、第一の演出が実行されることを必ず報知するものであってもよいし、第一の演出が実行されることを報知しない場合があってもよい。
また、第二の予告は、第二の演出が実行されることのみを報知するものであってもよいし、第二の演出以外の演出が実行されることも報知するものであってもよい。また、第二の予告は、第二の演出が実行されることを必ず報知するものであってもよいし、第二の演出が実行されることを報知しない場合があってもよい。
また、『前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンは必ず消化されるように構成されている[例えば、例えば、図882(1)〜図886(66)や、図894(1)〜図898(66)に示すように、増加された予告アイコンは、全て消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されたことにより表示された予告アイコンに対応する予告が必ず実行されるので、遊技者の期待感を向上させることができる場合がある。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214等]と、第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208や、装飾図柄表示装置208と第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220あるいは演出用保留ランプ286を併せたもの等]と、を備えた遊技台であって、前記第二の表示手段は、複数種類の予告アイコンを表示可能な表示手段であり、前記第二の表示手段は、複数種類の予告表示[例えば、疑似連演出、フリーズ演出、停止図柄予告、ステージチェンジ演出、リーチ移行演出、プレミア予告演出、再変動演出等]を表示可能な表示手段であり、前記第二の表示手段は、前記図柄変動表示の作動が保留されている数(以下、「保留数」という。)に応じた表示を保留表示領域[例えば、特図1の保留アイコン表示領域281、特図2の保留アイコン表示領域、変動アイコン表示領域280、演出用保留ランプ286における保留表示領域等]に表示可能な表示手段であり[例えば、特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、前記図柄変動表示は、保留が消化されると開始される表示であり、前記予告アイコンは、前記第二の表示手段における予告アイコン表示領域[例えば、予告アイコン表示領域285等]に表示されるアイコンであり、前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンであり、前記予告アイコン表示領域は、前記保留表示領域とは異なる領域であり、前記予告アイコン表示領域は、一または複数の前記予告アイコンを表示可能な領域であり[例えば、予告アイコン表示領域285には、予告アイコン第1表示領域YA1〜予告アイコン第6表示領域YA6によって構成され、各領域にそれぞれ予告アイコンを表示可能に構成されている]、前記第二の表示手段は、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記予告表示を表示可能な表示手段であり[例えば、帽子の予告アイコンI6が消化された場合には、疑似連演出が実行される場合があり、千両箱の予告アイコンI9が消化された場合には、リーチ移行演出が実行される場合がある等]、一回の前記図柄変動表示が実行されている期間において、前記予告アイコンが第一の数消化された場合よりも、該第一の数よりも大きい第二の数[例えば、3つ等]消化された場合の方が大当りとなりやすいように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台によれば、画像表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、画像表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、この遊技台によれば、予告アイコンが表示されていることで、予告アイコンが消化される可能性のある変動があることを認識しやすくなるので、遊技者が保留内の表示に注目し、予告アイコンに対応する予告表示を見逃すのを防ぐことができる場合がある。
また、この遊技台によれば、遊技者が予告アイコンの増加や消化に注目し、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、第一の表示手段は、図柄変動表示のみ実行可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外にも実行可能なものがあってもよい。また、第一の表示手段は、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、図柄変動表示を実行しない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、複数種類の予告アイコンのみ表示可能なものであってもよいし、複数種類の予告アイコン以外にも表示可能なものがあってもよい。また、第二の表示手段は、複数種類の予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、複数種類の予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、複数種類の予告表示のみ表示可能なものであってもよいし、複数種類の予告表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、第二の表示手段は、複数種類の予告表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の予告表示を表示しない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、保留数に応じた表示を保留表示領域にのみ表示可能なものであってもよいし、保留数に応じた表示を保留表示領域以外にも表示可能なものであってもよい。まだ、第二の表示手段は、保留数に応じた表示を保留表示領域に必ず表示するものであってもよいし、保留数に応じた表示を保留表示領域に表示しない場合があってもよい。
また、図柄変動表示は、保留が消化された場合にのみ開始可能なものであってもよいし、保留が消化された場合以外の場合にも開始可能なものがあってもよい。また、図柄変動表示は、保留が消化されると必ず開始されるものであってもよいし、保留が消化されても開始されない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、第二の表示手段における予告アイコン表示領域にのみ表示されるものであってもよいし、第二の表示手段における予告アイコン表示領域以外にも表示されるものであってもよい。また、予告アイコンは、第二の表示手段における予告アイコン表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、第二の表示手段における予告アイコン表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコン表示領域は、一または複数の予告アイコンのみ表示可能なものであってもよいし、一または複数の予告アイコン以外のものも表示可能なものであってもよい
。また、予告アイコン表示領域は、一または複数の予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、一または複数の予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の予告表示のみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の予告表示以外の予告表示も表示可能なものであってもよい。また、第二の表示手段は、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の予告表示を必ず表示するものであってもよいし、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の予告表示を表示しない場合があってもよい。
また、『前記予告アイコンは、前記予告表示が表示される可能性がある回数に応じた数が表示されるように構成されている[例えば、予告アイコン表示領域285に表示された予告アイコンの数だけ当該表示された予告アイコンに対応する予告表示が表示される場合がある等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示された変動から消化される変動までに表示される予告表示を表示する回数を期待させることができるので、遊技者に予告表示を見逃させないように遊技をさせることができる場合がある。
ここで、予告アイコンは、予告表示が表示される可能性がある回数に応じた数のみが表示されるものであってもよいし、予告表示が表示される可能性がある回数に応じた数以外のものも表示されるものであってもよい。また、予告アイコンは、予告表示が表示される可能性がある回数に応じた数を必ず表示するものであってもよいし、予告表示が表示される可能性がある回数に応じた数を表示しない場合があってもよい。
また、『前記第二の表示手段は、前記予告表示の態様[例えば、大当りとなる疑似連演出やリーチ移行演出等]と同じ態様の偽の予告表示[例えば、はずれとなる疑似連演出やリーチ移行演出等]を表示可能な表示手段であり、前記第二の表示手段は、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコン[例えば、帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9等]が一つ消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記偽の予告表示[例えば、はずれとなる疑似連予告やリーチ移行演出等]を表示可能な表示手段であり、前記偽の予告表示が表示された後に、前記図柄変動表示の結果がはずれとなるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが消化されて予告表示が表示されるまで、遊技者に緊張感を持たせることができる場合がある。
ここで、第二の表示手段は、予告表示の態様と同じ態様の偽の予告表示のみを表示可能なものであってもよいし、予告表示の態様と同じ態様の偽の予告表示以外のものも表示可能なものであってもよい。また、第二の表示手段は、予告表示の態様と同じ態様の偽の予告表示を必ず表示するものであってもよいし、予告表示の態様と同じ態様の偽の予告表示を表示しない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の偽の予告表示のみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の偽の予告表示以外のものも表示可能なものであってもよい。また、第二の表示手段は、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の偽の予告表示を必ず表示するものであってもよいし、予告アイコン表示領域に表示された予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された予告アイコンの種類に対応する種類の偽の予告表示を表示しない場合があってもよい。
また、偽の予告表示が表示された後に、図柄変動表示の結果が必ずはずれとなるように構成されてもよいし、偽の予告表示が表示された後に、図柄変動表示の結果が大当りとなる場合があってもよい。
なお、偽の予告表示が表示された後に、図柄表示手段に大当り図柄が表示される可能性が高い予告表示が表示される場合があってもよい。
また、『前記一回の図柄変動表示が実行されている期間において、前記予告アイコン表示領域に表示開始される前記予告アイコンの数が第三の数[例えば、1つ等]よりも、該第三の数よりも大きい第四の数[例えば、3つ等]の方が大当りとなりやすいように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、図柄変動表示において予告アイコンが表示される数に注目させることができる場合がある。
また、『前記第二の表示手段は、複数の表示手段により構成された表示手段であり、前記複数の表示手段のうちの一の表示手段は、画像表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]であり、前記複数の表示手段のうちの一の表示手段は、保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218,第2特図保留ランプ220,演出用保留ランプ286等]であり、前記保留表示手段は、前記保留表示領域を含んで構成された表示手段であり、前記保留表示手段は、前記保留数に応じた表示を前記保留表示領域に表示可能な表示手段であり[例えば、保留数に応じた数の保留ランプを点灯させる等]、前記画像表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な表示手段であり、前記保留表示手段は、前記画像表示手段とは別の表示手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留表示と予告アイコンの表示を明確に区別できる場合がある。
ここで、第二の表示手段は、2つの表示手段により構成されたものであってもよいし、3以上の表示手段により構成されたものであってもよい。
また、第二の表示手段は、画像表示手段と保留表示手段のみで構成されたものであってもよいし、画像表示手段と保留表示手段以外のものも含んで構成されてもよい。また、第二の表示手段は、画像表示手段と保留表示手段が必ず構成されたものであってもよいし、画像表示手段と保留表示手段の少なくともいずれかを構成しない場合があってもよい。
また、保留表示手段は、保留表示領域のみを含んで構成されたものであってもよいし、保留表示領域以外のものも含んで構成されたものであってもよい。また、保留表示手段は、保留表示領域を必ず含んで構成されたものであってもよいし、保留表示領域を含まない場合があってもよい。
また、保留表示手段は、保留数に応じた表示を保留表示領域にのみ表示可能なものであってもよいし、保留数に応じた表示を保留表示領域以外にも表示可能なものであってもよい。また、保留表示手段は、保留数に応じた表示を保留表示領域に必ず表示するものであってもよいし、保留数に応じた表示を保留表示領域に表示しない場合があってもよい。
また、画像表示手段は、装飾図柄の変動表示のみを表示可能なものであってもよいし、装飾図柄の変動表示以外にも表示可能なものであってもよい。また、画像表示手段は、装飾図柄の変動表示を必ず表示するものであってもよいし、装飾図柄表示装置を表示しない場合があってもよい。
また、『前記保留表示手段は、発光手段[例えば、ランプやLED等]を含む表示手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留表示を明確に認識することができる場合がある。
ここで、保留表示手段は、発光手段のみにより構成されたものであってもよいし、発光手段以外(例えば、画像表示手段)を含んで構成されたものであってもよい。
なお、発光手段は、複数のLEDを含んで構成されたものであってもよい。また、発光手段は、複数色のLEDにより構成されたものであってもよく、例えば、フルカラーLEDのように1つのパッケージで複数のLEDが含まれ手要るものであってもよい。また、単色のLEDにより構成されたものであってもよい。
また、保留表示手段の他、第4図柄表示手段、普通図柄表示手段、発射操作手段の操作に関する報知を行う発射操作報知手段についても発光手段により実現するようにしてもよい。
また、『前記第二の表示手段とは、画像表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]のことであり、前記画像表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な表示手段であり、前記保留数に応じて、前記保留表示領域に保留アイコンが表示される、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、装飾図柄の変動表示と保留アイコンが同じ画像表示手段に表示されるので、装飾図柄の変動表示を視認しながら保留数の確認を容易に行うことができる場合がある。
ここで、画像表示手段は、装飾図柄の変動表示のみを表示可能なものであってもよいし、装飾図柄の変動表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、画像表示手段は、装飾図柄の変動表示を必ず表示するものであってもよいし、装飾図柄の変動表示を表示しない場合があってもよい。
また、『先読み予告を実行可能な先読み予告手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、遮蔽装置246、演出可動体224、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ540等]を備え、前記先読み予告手段は、前記予告アイコン表示領域に前記予告アイコンを表示することにより前記先読み予告を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されることにより、大当りへの期待感を高めることができる場合がある。
ここで、先読み予告手段は、先読み予告のみを実行可能なものであってもよいし、先読み予告以外のものも実行可能なものであってもよい。また、先読み予告手段は、先読み予告を必ず実行するものであってもよいし、先読み予告を実行しない場合があってもよい。
また、先読み予告手段は、予告アイコン表示領域に予告アイコンを表示することのみにより先読み予告を実行可能なものであってもよいし、予告アイコン表示領域に予告アイコンを表示すること以外のものによっても先読み予告を実行可能なものであってもよい。また、先読み予告手段は、予告アイコン表示領域に予告アイコンを表示することにより先読み予告を必ず実行するものであってもよいし、予告アイコン表示領域に予告アイコンを表示することにより先読み予告を実行しない場合があってもよい。
また、『先読みの対象となる前記図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づく図柄変動表示等]」という。)が実行されている期間において、前記予告アイコンが第五の数[例えば、3つ等]消化される場合があり、前記第二の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留よりも前に保留された保留に基づく図柄変動表示等]」という。)が実行されている期間において、前記予告アイコンが第六の数[例えば、1つ等]消化される場合があり、前記第六の数は、前記第五の数とは異なる数であり、前記保留数に応じた表示は、前記第一の図柄変動表示が実行されている期間において、前記第二の図柄変動表示の作動が保留されていることを報知する表示である[例えば、図882(4)に示される先読みの対象である2つ目の保留よりも前に保留された保留に基づく図柄変動表示が実行されている期間において、先読みの対象である2つ目の保留に対応する保留アイコンh12が特図1の保留アイコン表示領域281に表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、先読みの対象となる図柄変動表示中の場合と、先読みの対象となる図柄変動表示よりも前に実行される図柄変動表示の場合とで、予告アイコンの消化数が異なるので、遊技者が注目すべき図柄変動表示をわかりやすくすることができる場合がある。
ここで、第二の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第五の数でのみ消化されるように構成されてもよいし、第二の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第五の数とは異なる数消化される場合があってもよい。また、第二の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第五の数で必ず消化されるように構成されてもよいし、第二の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第五の数で消化されない場合があってもよい。
また、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第六の数でのみ消化されるように構成されてもよいし、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第六の数とは異なる数消化される場合があってもよい。また、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第六の数で必ず消化されるように構成されてもよいし、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが第六の数で消化されない場合があってもよい。
また、保留数に応じた表示は、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、第二の図柄変動表示の作動が保留されていることのみを報知可能なものであってもよいし、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、第二の図柄変動表示の作動が保留されていること以外のものも報知可能であってもよい。また、保留数に応じた表示は、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、第二の図柄変動表示の作動が保留されていることを必ず報知するものであってもよいし、第一の図柄変動表示が実行されている期間において、第二の図柄変動表示の作動が保留されていることを報知しない場合があってもよい。
また、『前記予告アイコンが消化される前記図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、該予告アイコンが表示開始される場合がある[例えば、図891(C)に示すように、帽子の予告アイコンI6の消化表示と、帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンI10の増加表示とが1回の図柄変動表示において行われている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが消化される図柄変動表示においても予告アイコンが増加する場合があるので、予告アイコンが全て消化されるまで遊技者に期待を持たせることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが必ず表示開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が実行されている期間において、予告アイコンが表示開始されない場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が実行されている期間にのみ予告アイコンが表示開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が実行されている期間以外の期間にも予告アイコンが表示開始される場合があってもよい。
なお、予告アイコンが消化する図柄変動表示において予告アイコンが増加しないように構成されてもよい。
また、『前記第四の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示(以下、「第三の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、該第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される前記予告アイコンが表示開始される場合がある[例えば、図891(C)に示すタイミングで消化される帽子の予告アイコンI6は当該図柄変動表示よりも前に実行される図柄変動表示の実行中に増加表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第三の図柄変動表示が実行されている期間においてのみ、第四の図柄変動表示
が実行されている期間において消化される予告アイコンが表示開始されるように構成されてもよいし、第三の図柄変動表示が実行されている期間以外の期間においても、第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される予告アイコンが表示開始されるように構成されてもよい。また、第三の図柄変動表示が実行されている期間において、第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される予告アイコンが必ず表示開始されるように構成されてもよいし、第三の図柄変動表示が実行されている期間において、第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される予告アイコンが表示開始されない場合があってもよい。
なお、第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される予告アイコンが第三の図柄変動表示が実行されている期間において表示開始しなくてもよい。
また、『前記保留表示領域は、前記保留数に応じた表示を第七の数[例えば、4つあるいは8つ等]まで表示可能な領域であり、
前記予告アイコン表示領域は、前記予告アイコンを第八の数[例えば、6つ等]まで表示可能な領域であり、前記第七の数は、前記第八の数とは異なる数である、
ことを特徴とする。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留数に応じた表示の表示可能数と予告アイコンの表示可能数とが異なるので、予告アイコンの表示を明確に区別することができる場合がある。
ここで、保留表示領域は、保留数に応じた表示を第七の数まで必ず表示するものであってもよいし、保留数に応じた表示を第七の数まで表示しない場合があってもよい。
また、予告アイコン表示領域は、予告アイコンを第八の数まで必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンを第八の数まで表示しない場合があってもよい。
なお、保留数に応じた表示の表示可能最大数と予告アイコンの表示可能最大数とが同じであってもよい。
また、特図1の保留数に応じた表示の表示可能最大数よりも予告アイコンの表示可能最大数の方が多くてもよいし、少なくともよいし、同じであってもよい。
また、特図2の保留数に応じた表示の表示可能最大数よりも予告アイコンの表示可能最大数の方が多くてもよいし、少なくともよいし、同じであってもよい。
また、特図1及び特図2の保留数に応じた表示の表示可能最大数の合計よりも予告アイコンの表示可能最大数の方が多くてもよいし、少なくともよいし、同じであってもよい。
また、『複数種類の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ210、遮蔽装置246、演出可動体224、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542等]を備え、前記複数種類の予告表示のうちの一つは、第一の予告表示[例えば、図885(49)〜同図(50)や、図897(49)に示されるリーチ移行演出等]であり、前記複数種類の予告表示のうちの一つは、第二の予告表示[例えば、図892(Ac)や同図(Bb)に示されるステージチェンジ演出等]であり、前記第一の予告表示は、前記第二の予告表示とは別の予告表示であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出[例えば、図885(51)〜同図(57)や、図897(50−1)〜同図(57)に示される強リーチ演出等]であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出[例えば、月面背景の表示等]であり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは別の演出であり、前記第一の予告表示は、前記第一の演出が実行されることを報知する予告表示であり、前記第二の予告表示は、前記第二の演出が実行されることを報知する予告表示である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、実行する演出の内容を事前に知ることができるので、遊技者に期待感を持たせることができる場合がある。
ここで、演出手段は、複数種類の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数種類の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の演出を実行しない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、第一の予告表示と第二の予告表示のみを表示可能なものであってもよいし、第一の予告表示と第二の予告表示以外の予告表示も表示可能であってもよい。また、第二の表示手段は、第一の予告表示と第二の予告表示を必ず表示するものであってもよいし、第一の予告表示と第二の予告表示を表示しない場合があってもよい。
また、演出手段は、第一の演出と第二の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出と第二の演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出と第二の演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の演出と第二の演出を実行しない場合があってもよい。
また、第一の予告表示は、第一の演出が実行されることのみを報知するものであってもよいし、第一の演出以外の演出が実行されることも報知するものであってもよい。また、第一の予告表示は、第一の演出が実行されることを必ず報知するものであってもよいし、第一の演出が実行されることを報知しない場合があってもよい。
また、第二の予告表示は、第二の演出が実行されることのみを報知するものであってもよいし、第二の演出以外の演出が実行されることも報知するものであってもよい。また、第二の予告表示は、第二の演出が実行されることを必ず報知するものであってもよいし、第二の演出が実行されることを報知しない場合があってもよい。
また、『前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンは必ず消化されるように構成されている[例えば、例えば、図882(1)〜図886(66)や、図894(1)〜図898(66)に示すように、増加された予告アイコンは、全て消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されたことにより表示された予告アイコンに対応する予告が必ず実行されるので、遊技者の期待感を向上させることができる場合がある。
また、『前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した実施形態において、予告アイコンは、先読み予告として機能したが、先読み予告とは別途に表示可能であってもよい。あるいは、予告アイコンの表示は、先読みモードで表示されるものとは異なるものであってもよい。例えば、通常の背景表示においても予告アイコンが増加したり、消化したりする場合があり、先読み用の特殊な背景モードの実行中においても予告アイコンが増加したり、消化したりする場合があってもよい。
また、例えば、予告アイコンAが表示されると、予告表示aが必ず表示され、予告アイコンBが表示されると、予告表示bまたは予告表示cが表示され、予告アイコンCが表示されると、予告表示b、予告表示cまたは予告表示dが表示され、予告アイコンDが表示されると、予告cが必ず表示されるように構成された場合において、予告表示aは、予告アイコンAが消化された場合に表示される表示であり、他の予告アイコン(B、C、D)が消化されても表示されない予告表示であり、「予告表示b、予告表示cまたは予告表示dが表示された図柄変動表示」が行われるよりも、「予告表示aが表示された図柄変動表示」が行われた方が大当り図柄が確定表示されやすくなるように構成されていてもよい。また、予告表示bは、予告アイコンBまたは予告アイコンCを消化した場合に表示される表示であり、予告表示cは、予告アイコンB、予告アイコンCまたは予告アイコンDを消化した場合に表示される表示であり、「予告表示cが表示された図柄変動表示」が実行されるよりも、「予告表示bが表示された図柄変動表示」が実行された方が大当り図柄が確定表示されやすくなるように構成されていてもよい。また、予告表示dは、予告アイコンCが表示された場合に表示される表示であり、他の予告アイコン(A、B、D)が消化されても表示されない予告表示であり、予告アイコンCが消化されると、予告表示b、予告表示cまたは予告表示dのいずれかが表示される。「予告アイコンCが消化される図柄変動表示」が実行されるよりも「予告アイコンA、予告アイコンBまたは予告アイコンDが消化される図柄変動表示」が実行される方が大当り図柄が確定表示されやすくなるように構成されていてもよい。また、「予告表示dが表示される図柄変動表示」が実行されるよりも、「予告表示a、予告表示bまたは予告表示cが表示される図柄変動表示」が実行される方が大当り図柄が確定表示されやすくなるように構成されていてもよい。
また、以上の記載では、『 図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214等]と、第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208や、装飾図柄表示装置208と第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220あるいは演出用保留ランプ286を併せたもの等]と、を備えた遊技台であって、前記第二の表示手段は、予告アイコンを表示可能な表示手段であり、前記第二の表示手段は、複数種類の予告表示[例えば、疑似連演出、フリーズ演出、停止図柄予告、ステージチェンジ演出、リーチ移行演出、プレミア予告演出、再変動演出等]を表示可能な表示手段であり、前記第二の表示手段は、前記図柄変動表示の作動が保留されている数(以下、「保留数」という。)に応じた表示を保留表示領域[例えば、特図1の保留アイコン表示領域281、特図2の保留アイコン表示領域、変動アイコン表示領域280、演出用保留ランプ286における保留表示領域等]に表示可能な表示手段であり[例えば、特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、前記図柄変動表示は、保留が消化されると開始される表示であり、前記予告アイコンは、前記第二の表示手段における予告アイコン表示領域[例えば、予告アイコン表示領域285等]に表示されるアイコンであり、前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンであり、前記予告アイコン表示領域は、前記保留表示領域とは異なる領域であり、前記予告アイコン表示領域は、複数の前記予告アイコンを表示可能な領域であり[例えば、予告アイコン表示領域285には、予告アイコン第1表示領域YA1〜予告アイコン第6表示領域YA6によって構成され、各領域にそれぞれ予告アイコンを表示可能に構成されている]、前記第二の表示手段は、前記予告アイコン表示領域の前記予告アイコンが消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記予告表示を表示可能な表示手段であり[例えば、帽子の予告アイコンI6が消化された場合には、疑似連演出が実行される場合があり、千両箱の予告アイコンI9が消化された場合には、リーチ移行演出が実行される場合がある等]、一回の前記図柄変動表示が実行されている期間において、前記予告アイコンが第一の数[例えば、1つ等]消化された場合よりも、該第一の数よりも大きい第二の数[例えば、3つ等]消化された場合の方が大当りとなりやすいように構成されており、前記第二の表示手段は、先読みの対象である前記図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づく図柄変動表示等]」という。)が開始されるよりも前に、先読み予告表示として前記予告アイコン表示領域に前記予告アイコンを表示可能な表示手段である、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『 前記予告アイコンは、前記予告表示が表示される可能性がある回数に応じた数が表示されるように構成されている[例えば、予告アイコン表示領域285に表示された予告アイコンの数だけ当該表示された予告アイコンに対応する予告表示が表示される場合がある等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第二の表示手段は、前記予告表示の態様[例えば、大当りとなる疑似連演出やリーチ移行演出等]と同じ態様の偽の予告表示[例えば、はずれとなる疑似連演出やリーチ移行演出等]を表示可能な表示手段であり、前記第二の表示手段は、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコン[例えば、帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9等]が一つ消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記偽の予告表示[例えば、はずれとなる疑似連予告やリーチ移行演出等]を表示可能な表示手段であり、前記偽の予告表示が表示された後に、前記図柄変動表示の結果がはずれとなるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第二の表示手段は、複数の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208と、第1特図保留ランプ218,第2特図保留ランプ220,演出用保留ランプ286等]により構成された表示手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記複数の表示手段のうちの一の表示手段は、画像表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]であり、前記複数の表示手段のうちの一の表示手段は、保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218,第2特図保留ランプ220,演出用保留ランプ286等]であり、前記保留表示手段は、前記保留表示領域を含んで構成された表示手段であり、前記保留表示手段は、前記保留数に応じた表示を前記保留表示領域に表示可能な表示手段であり[例えば、保留数に応じた数の保留ランプを点灯させる等]、前記画像表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な表示手段であり、前記画像表示手段は、前記予告アイコンを前記予告アイコン表示領域に表示可能な表示手段であり[例えば、図882(9)〜図883(20)に示すように、先読み予告としての予告アイコンの表示は、装飾図柄表示装置208によって行われている等]、前記保留表示手段は、前記画像表示手段とは別の表示手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記保留表示手段は、発光手段[例えば、ランプやLED等]を含む表示手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第二の表示手段とは、画像表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]のことであり、前記画像表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な表示手段であり、前記保留数に応じて、前記保留表示領域に保留アイコンが表示される、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第二の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づく図柄変動表示等]が実行されている期間において、前記予告アイコンが第五の数[例えば、3つ等]消化される場合があり、前記第二の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留よりも前に保留された保留に基づく図柄変動表示等]」という。)が実行されている期間において、前記予告アイコンが第六の数[例えば、1つ等]消化される場合があり、前記第六の数は、前記第五の数とは異なる数であり、前記保留数に応じた表示は、前記第一の図柄変動表示が実行されている期間において、前記第二の図柄変動表示の作動が保留されていることを報知する表示である[例えば、図882(4)に示される先読みの対象である2つ目の保留よりも前に保留された保留に基づく図柄変動表示が実行されている期間において、先読みの対象である2つ目の保留に対応する保留アイコンh12が特図1の保留アイコン表示領域281に表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンが、先読みの対象となる前記図柄変動表示の終了までの間に必ず消化されるように構成されている[例えば、図882(1)〜図886(66)や、図894(1)〜図898(66)に示すように、増加された予告アイコンは、先読みの対象となった図柄変動表示の終了までの間に全て消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記予告アイコンが消化される前記図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、該予告アイコンが表示開始される場合がある[例えば、図891(C)に示すように、帽子の予告アイコンI6の消化表示と、帽
子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンI10の増加表示とが1回の図柄変動表示において行われている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第四の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示が実行されている期間において、該第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される前記予告アイコンが表示開始される場合がある[例えば、図891(C)に示すタイミングで消化される帽子の予告アイコンI6は当該図柄変動表示よりも前に実行される図柄変動表示の実行中に増加表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記保留表示領域は、前記保留数に応じた表示を第七の数[例えば、4つあるいは8つ等]まで表示可能な領域であり、前記予告アイコン表示領域は、前記予告アイコンを第八の数[例えば、6つ等]まで表示可能な領域であり、前記第七の数は、前記第八の数とは異なる数である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 複数種類の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ210、遮蔽装置246、演出可動体224、各種ランプ418、遊技盤用ランプ532、遊技台枠用ランプ542等]を備え、前記予告アイコンとして、第一の予告アイコン[例えば、図885(47)や図896(47)に示される千両箱の予告アイコンI9等]を表示可能に構成されており、前記予告アイコンとして、第二の予告アイコン[例えば、図892(Ab)に示されるリボンの予告アイコンI8等]を表示可能に構成されており、前記第一の予告アイコンは、前記第二の予告アイコンとは別の予告アイコンであり、前記複数種類の予告表示のうちの一つは、第一の予告表示[例えば、図885(49)〜同図(50)や、図897(49)に示されるリーチ移行演出等]であり、前記複数種類の予告表示のうちの一つは、第二の予告表示[例えば、図892(Ac)や同図(Bb)に示されるステージチェンジ演出等]であり、前記第一の予告表示は、前記第二の予告表示とは別の予告表示であり、前記第一の予告アイコンが消化されると、前記第一の予告表示が表示されるように構成されており、前記第二の予告アイコンが消化されると、前記第二の予告表示が表示されるように構成されており、前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出[例えば、図885(51)〜同図(57)や、図897(50−1)〜同図(57)に示される強リーチ演出等]であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出[例えば、月面背景の表示等]であり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは別の演出であり、前記第一の予告表示は、前記第一の演出が実行されることを報知する予告表示であり、前記第二の予告表示は、前記第二の演出が実行されることを報知する予告表示である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 主制御手段[例えば、主制御部300等]と、演出制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500とを併せたもの等]と、を備え、前記主制御手段は、前記演出制御手段にコマンドを送信可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記主制御手段からの前記コマンドに応じた制御を実行可能な手段であり、前記主制御手段は、前記第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214等]の制御を実行可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記第二の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]の制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、予告アイコンであり、第一の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留よりも前に保留された保留に基づく図柄変動表示等]の表示中において、前記予告アイコンとして第一の予告アイコン[例えば、帽子の予告アイコンI6等]の表示が開始される場合があり[例えば、図882(9)に示すように、帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285に表示される等]、前記第一の図柄変動表示の表示中に表示開始された前記第一の予告アイコンが、該第一の図柄変動表示の表示中において消化されない場合があり[例えば、図882(9)〜図883(14)に示すように、図882(9)に示すタイミングで表示開始した帽子の予告アイコンI6が図883(14)に示すタイミングで次の図柄変動表示が開始されても消化されていない等]、前記第一の図柄変動表示よりも後に表示される図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づく図柄変動表示等]」という。)において、該第一の図柄変動表示の表示中において消化されなかった前記第一の予告アイコンが消化される場合があるように構成されている[例えば、図882(9)〜図883(25)に示すように、図882(9)に示すタイミングで表示開始した帽子の予告アイコンI6が、図883(23)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示において消化される等]、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『 前記第一の図柄変動表示の表示中に表示開始された前記第一の予告アイコンが、該第一の図柄変動表示の表示中において消化される場合がある[例えば、帽子の予告アイコンI6の表示が開始された図柄変動表示でこの帽子の予告アイコンI6が消化される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第二の図柄変動表示の先読み予告として、前記第一の予告アイコンが前記第一の図柄変動表示の表示中において表示開始される場合がある[例えば、図882(9)〜図883(25)に示すように、図882(9)に示すタイミングで表示開始した帽子の
予告アイコンI6が図883(23)に示されるタイミングで消化されるように、先読みの対象である図柄変動表示の先読み予告として帽子の予告アイコンI6が表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 一回の図柄変動表示の表示中において、第一の数[例えば、1つ等]の前記第一の予告アイコンが消化された場合よりも、第二の数[例えば、3つ等]の該第一の予告アイコンが消化された場合の方が大当りとなりやすく、前記第二の数は、前記第一の数よりも大きい数である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記予告アイコンとして第二の予告アイコン[例えば、扇の予告アイコンI10等]が表示可能に構成されており、前記第二の予告アイコンが消化された図柄変動表示で大当りとなるように構成されている[例えば、図886(60)〜同図(66)に示すように、扇の予告アイコンI10が消化されると、当該図柄変動表示の結果が大当りとなる等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、予告表示[例えば、疑似連演出、フリーズ演出、停止図柄予告、ステージチェンジ演出、リーチ移行演出、プレミア予告演出、再変動演出等]であり、前記第一の予告アイコン[例えば、帽子の予告アイコンI6等]が消化された場合に、前記予告表示として第一の予告表示[例えば、図884(28)〜同図(31)に示される疑似連演出等]が表示される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、偽の予告表示[例えば、はずれとなる疑似連演出やリーチ移行演出等]であり、前記第一の予告アイコン[例えば、帽子の予告アイコンI6等]が消化された場合に、前記偽の予告表示として第一の偽予告表[例えば、はずれとなる疑似連演出等]示が表示される場合があり、前記第一の偽予告表示の表示態様は、前記第一の予告表示の表示態様と同じ表示態様であり、前記第一の偽予告表示が表示された図柄変動表示ではずれとなるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、先読み演出表示[例えば、図881(b)に示される、特殊ステージに移行する演出である先読みモードの演出等]であり、前記予告アイコンとして第三の予告アイコン[例えば、リボンの予告アイコンI8等]が表示可能に構成されており、前記第三の予告アイコンが消化された場合に、前記先読み演出表示が開始される場合がある[例えば、1つのリボン予告アイコンI8が消化されると、大当りの信頼度が強程度であれば、背景が先読みモードに移行する演出が行われる等]、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記表示手段は、複数の表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208と、第1特図保留ランプ218,第2特図保留ランプ220,演出用保留ランプ286等]により構成された手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、装飾図柄変動表示[例えば、図882(1)に示すように、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が行われている等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第一の図柄変動表示の表示中に表示開始された前記第一の予告アイコン[例えば、図882(9)に示される先読みの対象である保留よりも3つ前の保留に基づく図柄変動表示中に表示が開始された帽子の予告アイコンI6等]が、前記第二の図柄変動表示の表示終了までに必ず消化されるように構成されている[例えば、先読みの対象である保留に基づく図柄変動表示中に帽子の予告アイコンI6が消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記予告アイコンは、前記表示手段における予告アイコン表示領域[例えば、予告アイコン表示領域285等]に表示されるアイコンであり、前記予告アイコン表示領域は、複数の前記予告アイコンを表示可能な領域である[例えば、予告アイコン表示領域285には、予告アイコン第1表示領域YA1〜予告アイコン第6表示領域YA6によって構成され、各領域にそれぞれ予告アイコンを表示可能に構成されている]、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 演出制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500とを併せたもの等]を備え、前記演出制御手段は、前記表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]の制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 主制御手段[例えば、主制御部300等]と、図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212,第2特図表示装置214等]と、を備え、前記主制御手段は、前記演出制御手段にコマンドを送信可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記主制御手段からの前記コマンドに応じた制御を実行可能な手段であり、前記主制御手段は、前記図柄表示手段の制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、予告アイコン[例えば、図881(a)、同図(b)に示される各予告アイコン、「家」の予告アイコンI21、「紋」の予告アイコンI22、「殿」の予告アイコンI31、「姫」の予告アイコンI32、「爺」の予告アイコンI33等]であり、前記予告アイコンは、種類に応じた表示態様で表示されるアイコンであり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示[例えば、図904(1)に示される先読みの対象である2つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]」という。)が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)の表示が開始される場合があり[例えば、図904〜図905に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから当該図柄変動表示が終了するまでの期間において、予告アイコン表示領域285に「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22が表示されている等]、前記複数種類の表示のうちの一つは、演出表示であり、前記予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンの種類に対応する前記演出表示が表示される場合があり[例えば、図883(23)〜図884(32)に示すように、帽子の予告アイコンI6が消化されると、疑似連が行われる場合があり、図885(46)〜同図(57)に示すように、千両箱の予告アイコンI9が消化されると、強リーチ演出が開始される場合がある等]、表示された前記複数の予告アイコンのうちの第一の組合せ[例えば、図904に示される「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22との組み合わせ等]が、一回の図柄変動表示において消化されることで、前記演出表示として第一の演出表示[例えば、図905(21)に示される、家紋落下演出において表示されるエフェクト画像等]が表示されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
従来の遊技台では、表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、この遊技台によれば第一の組合せの予告アイコンが消化されるまで、第一の演出表示が表示される可能性があることへの期待感を持たせ続けることができる場合がある。
また、この遊技台によれば、複数の予告アイコンを先読みの対象である図柄変動表示が開始されるよりも前の図柄変動表示中において見せることができ、大当りへの期待感を持たせることができる場合がある。
ここで、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、予告アイコンのみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコン以外のものも表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、演出表示のみを表示可能なものであってもよいし、演出表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、演出表示を必ず表示するものであってもよいし、演出表示を表示しない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、先読み予告表示としてのみ表示される場合があるものであってもよいし、先読み予告表示として表示される以外の場合もあるものであってもよい。また、予告アイコンは、先読み予告表示として必ず表示されるものであってもよいし、先読み予告表示として表示されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が必ず開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間のみにおいて、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、予告アイコンが消化されると、消化された予告アイコンの種類に対応する演出表示のみが表示される場合があってもよいし、予告アイコンが消化されると、消化された予告アイコンの種類に対応する演出表示以外の表示も表示される場合があってもよい。また、予告アイコンが消化されると、消化された予告アイコンの種類に対応する演出表示が必ず表示される場合があってもよいし、予告アイコンが消化されると、消化された予告アイコンの種類に対応する演出表示が表示されない場合があってもよい。
また、表示された複数の予告アイコンのうちの第一の組合せが、一回の図柄変動表示において消化されることで、演出表示として第一の演出表示のみが表示されるように構成されてもよいし、表示された複数の予告アイコンのうちの第一の組合せが、一回の図柄変動表示において消化されることで、演出表示として第一の演出表示以外の表示も表示されるように構成されてもよい。また、表示された複数の予告アイコンのうちの第一の組合せが、一回の図柄変動表示において消化されることで、演出表示として第一の演出表示が必ず表示されるように構成されてもよいし、表示された複数の予告アイコンのうちの第一の組合せが、一回の図柄変動表示において消化されることで、演出表示として第一の演出表示が表示されない場合があってもよい。
また、表示された複数の予告アイコンのうちの第一の組合せが、一回の図柄変動表示において消化されることでのみ、演出表示として第一の演出表示が表示されるように構成されてもよいし、表示された複数の予告アイコンのうちの第一の組合せが、一回の図柄変動表示において消化されること以外のことでも、演出表示として第一の演出表示が表示されるように構成されてもよい。
また、『 前記第一の組合せは、第一の数[例えば、2つ等]の前記予告アイコンからなる組合せである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の数の予告アイコンからなる第一の組合せのうちの一の予告アイコンが表示されてから第一の数の予告アイコンが消化されるまで、第一の演出表示が表示される可能性があることへの期待感を持たせ続けることができる場合がある。
また、『 前記第一の組合せは、第一の予告アイコン[例えば、「家」の予告アイコンI21等]と第二の予告アイコン[例えば、「紋」の予告アイコンI22等]を含む組合せであり、前記第一の予告アイコンと前記第二の予告アイコンは、異なる予告アイコンである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンとで視覚的に異なるので、演出効果を高めることができる場合がある。
ここで、第一の組合せは、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンのみの組合せであってもよいし、第一の予告アイコンと第二の予告アイコン以外の予告アイコンも含む組合せであってもよい。また、第一の組合せは、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンを必ず含む組合せであってもよいし、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンの少なくともいずれか一方を含まない組合せである場合があってもよい。
また、『 前記第二の図柄変動表示[例えば、図904(1)に示される先読みの対象である2つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図905(19)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから当該図柄変動表示が終了するまでの期間において、予告アイコン表示領域285に表示されている「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22が消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されることにより、これらに対応する複数の演出が行われる場合があるので、演出効果が向上する場合がある。
ここで、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のにも消化されるものがあってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間のみにおいて、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 一回の図柄変動表示において、前記第一の組合せのうちの一部の前記予告アイコンのみが消化されても、前記第一の演出表示が表示されないように構成されている[例えば、「家」の予告アイコンI21と「紋」の予告アイコンI22のうち、いずれか一方のみが消化されても、図905(21)に示されるエフェクト画像は表示されない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、一回の図柄変動表示において第一の予告アイコンと第二の予告アイコンを含む予告アイコンが消化されなければ、第一の演出表示が表示されないので、第一の演出表示を見ることができた遊技者に優越感を与えることができる場合がある。
ここで、一回の図柄変動表示において、第一の組合せのうちの一部の予告アイコンのみが消化されても、第一の演出表示のみが表示されないように構成されてもよいし、一回の図柄変動表示において、第一の組合せのうちの一部の予告アイコンのみが消化されても、第一の演出表示以外の表示も表示されないように構成されてもよい。また、一回の図柄変動表示において、第一の組合せのうちの一部の予告アイコンのみが消化されても、第一の演出表示が必ず表示されないように構成されてもよいし、一回の図柄変動表示において、第一の組合せのうちの一部の予告アイコンのみが消化されても、第一の演出表示が表示される場合があるように構成されてもよい。
また、一回の図柄変動表示においてのみ、第一の組合せのうちの一部の予告アイコンのみが消化されても、第一の演出表示が表示されないように構成されてもよいし、一回の図柄変動表示以外の図柄変動表示においても、第一の組合せのうちの一部の予告アイコンのみが消化されても、第一の演出表示が表示されないように構成されてもよい。
また、『 前記予告アイコンとして第三の予告アイコン[例えば、図883に示される帽子の予告アイコンI6等]が消化されることで、前記演出表示として第三の演出表示[例えば、図884(28)に示される、帽子の予告アイコンI6の消化に対応して表示される番長のキャラクタBCが右図柄を突き上げる演出表示等]が表示されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、演出のバリエーションが増加され、演出効果を高めることができる場合がある。
ここで、第三の予告アイコンが消化されることで、第三の演出表示のみが表示されるように構成されていてもよいし、第三の予告アイコンが消化されることで、第三の演出表示以外の表示も表示されるように構成されていてもよい。また、第三の予告アイコンが消化されることで、第三の演出表示が必ず表示されるように構成されていてもよいし、第三の予告アイコンが消化されることで、第三の演出表示が表示されない場合があるように構成されていてもよい。
また、第三の予告アイコンが消化されることのみで、第三の演出表示が表示されるように構成されていてもよいし、第三の予告アイコンが消化されること以外のことでも、第三の演出表示が表示されるように構成されていてもよい。
また、『 先読みの対象であるハズレ図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示[例えば、図883(21)〜図886(66)に示される図柄変動表示であって、ハズレとなる図柄変動表示等]」という。)が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンの表示が開始される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから先読みの対象である図柄変動表示が終了するまでに4つの予告アイコンがストックされている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が必ず開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、『 前記第四の図柄変動表示[例えば、図883(21)〜図886(66)に示される図柄変動表示であって、ハズレとなる図柄変動表示等]が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから先読みの対象である図柄変動表示が終了するまでに4つの予告アイコンが消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが消化されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のものも消化される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記保留表示手段は、図柄変動表示の開始が保留されている数(以下、「保留数」という。)に対応する数の表示を表示可能な手段である[例えば、図904に示される保留アイコン表示領域281には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示のみを表示可能なものであってもよいし、保留数に対応する数の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示を必ず表示するものであってもよいし、保留数に対応する数の表示を表示しない場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンである[例えば、図904に示される予告アイコン(「家」の予告アイコンI21や「紋」の予告アイコンI22等)は、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数を示すアイコンではない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留数にとらわれず演出を行うことができる場合がある。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 第一の表示手段[例えば、図909に示される第1装飾図柄表示装置208A、図912に示される第1装飾図柄表示装置208C等]と、第二の表示手段[例えば、図909に示される第2装飾図柄表示装置208B、図912に示される第2装飾図柄表示装置208D等]と、を備えた遊技台であって、前記第一の表示手段は、予告アイコンに関する表示[例えば、図909(10)〜図910(13)に示される帽子の予告アイコンI6が消化する表示や、図910(16)〜同図(19)に示される、帽子の予告アイコンI6に対応して行われる番長のキャラクタBCの表示や疑似連演出、あるいは、図912(c1)〜同図(c5)に示される帽子の予告アイコンI6の表示等]を表示可能な手段であり、前記第二の表示手段は、前記予告アイコンに関する表示[例えば、図909(2)〜図910(13)に示される予告アイコン表示領域285Aや、図909(5)〜同図(9)に示される帽子の予告アイコンI6の表示、あるいは、図912(c6)に示される帽子の予告アイコンI6が消化する表示等]を表示可能な手段であり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり[例えば、図881に示される予告アイコンは、先読み予告表示として機能する場合がある等]、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示[例えば、図912(c1)に示される先読みの対象である2つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]」という。)が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)の表示が開始される場合がある[例えば、図912(c1)〜同図(c9)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから当該図柄変動表示が終了するまでの期間において、予告アイコン表示領域285Bに2つの帽子の予告アイコンI6と1つの手裏剣の予告アイコンI7が表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台では、表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、この遊技台によれば、複数の表示手段において予告アイコンに関連する表示が表示される場合があるので、予告アイコンに関する表示を見る遊技者の視線を一つの表示手段に集中させないようにし、遊技者を楽しませることができる場合がある。
ここで、表示手段は、第一の表示手段と第二の表示手段のみからなるものであってもよいし、第一の表示手段と第二の表示手段以外の表示手段を備えていてもよい。また、表示手段は、第一の表示手段と第二の表示手段を必ず備えるものであってもよいし、第一の表示手段と第二の表示手段を備えない場合があってもよい。
また、第一の表示手段は、予告アイコンに関する表示のみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコンに関する表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、第一の表示手段は、予告アイコンに関する表示を必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンに関する表示を表示しない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、予告アイコンに関する表示のみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコンに関する表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、第二の表示手段は、予告アイコンに関する表示を必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンに関する表示を表示しない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、先読み予告表示としてのみ表示される場合があるものであってもよいし、先読み予告表示以外のものとしても表示される場合があるものであってもよい。また、予告アイコンは、先読み予告表示として必ず表示されるものであってもよいし、先読み予告表示として表示されない場合があるものであってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が必ず開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間のみにおいて、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、『 前記第二の図柄変動表示[例えば、図912(c1)に示される先読みの対象である2つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図912(c1)〜同図(c9)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから当該図柄変動表示が終了するまでの期間において、手裏剣の予告アイコンI7と2つの帽子の予告アイコンI6が消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されることにより、これらに対応する複数の演出が行われる場合があるので、演出効果が向上する場合がある。
ここで、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のにも消化されるものがあってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間のみにおいて、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 前記第二の表示手段[例えば、図909に示される第2装飾図柄表示装置208B、図912に示される第2装飾図柄表示装置208D等]において、前記予告アイコンが表示されるように構成されている[例えば、図909(5)に示されるように、帽子の予告アイコンI6が第2装飾図柄表示装置208Bに表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、ストック演出が行わえる表示手段が定められているので、ストックされた予告アイコンを見逃さないようにすることができる場合がある。
ここで、第二の表示手段において、予告アイコンのみが表示されるように構成されていてもよいし、第二の表示手段において、予告アイコン以外のものも表示されるように構成されていてもよい。また、第二の表示手段において、予告アイコンが必ず表示されるように構成されていてもよいし、第二の表示手段において、予告アイコンが表示されない場合があるように構成されていてもよい。
また、第二の表示手段においてのみ、予告アイコンが表示されるように構成されていてもよいし、第二の表示手段以外の表示手段にも、予告アイコンが表示されるように構成されていてもよい。
また、『 前記第一の表示手段[例えば、図909に示される第1装飾図柄表示装置208A、図912に示される第1装飾図柄表示装置208C等]において、前記予告アイコンが表示されることを予告する表示を行う場合がある[例えば、図909(2)〜同図(5)に示されるように、予告アイコン表示領域285Aに帽子の予告アイコンI6が表示されることを予告する表示(殿様演出)が第1装飾図柄表示装置208Aにおいて表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示される可能性があることを予告するので、表示手段に遊技者を注目させ、遊技者が予告アイコンの表示を見逃さないようにすることができる場合がある。
ここで、第一の表示手段において、予告アイコンが表示されることを予告する表示のみを行う場合があってもよいし、第一の表示手段において、予告アイコンが表示されることを予告する表示以外の表示も行う場合があってもよい。また、第一の表示手段において、予告アイコンが表示されることを予告する表示を必ず行う場合があってもよいし、第一の表示手段において、予告アイコンが表示されることを予告する表示を行わない場合があってもよい。
また、第一の表示手段においてのみ、予告アイコンが表示されることを予告する表示を行う場合があってもよいし、第一の表示手段以外の表示手段においても、予告アイコンが表示されることを予告する表示を行う場合があってもよい。
また、『 前記第一の表示手段は、第一の表示領域[例えば、図909に示される第1装飾図柄表示装置208A、図912に示される第1装飾図柄表示装置208Cの表示画面等]が設けられた手段であり、前記第二の表示手段は、第二の表示領域[例えば、図909に示される第2装飾図柄表示装置208B、図912に示される第2装飾図柄表示装置208Dの表示画面等]が設けられた手段であり、前記予告アイコンが、前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に亘って表示される場合がある[例えば、図909(4)や同図(10)に示すように、予告アイコンが第1装飾図柄表示装置208Aと第2装飾図柄表示装置208Bに亘って表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、インパクトのある予告アイコンの演出を行うことができ、遊技者を楽しませることができる場合がある。
ここで、第一の表示手段は、第一の表示領域のみが設けられたものであってもよいし、第一の表示領域以外の表示領域も設けられたものであってもよい。また、第一の表示手段は、第一の表示領域が必ず設けられたものであってもよいし、第一の表示領域が設けられない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、第二の表示領域のみが設けられたものであってもよいし、第二の表示領域以外の表示領域も設けられたものであってもよい。また、第二の表示手段は、第二の表示領域が必ず設けられたものであってもよいし、第二の表示領域が設けられない場合があってもよい。
また、予告アイコンが、第一の表示領域と第二の表示領域のみに亘って表示される場合があってもよいし、予告アイコンが、第一の表示領域と第二の表示領域以外の表示領域にも亘って表示される場合があってもよい。また、予告アイコンが、第一の表示領域と第二の表示領域に亘って必ず表示される場合があってもよいし、予告アイコンが、第一の表示領域と第二の表示領域に亘って表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコンのみが、第一の表示領域と第二の表示領域に亘って表示される場合があってもよいし、予告アイコン以外のものが、第一の表示領域と第二の表示領域に亘って表示される場合があってもよい。
また、『 前記第一の表示手段は、第一の表示領域[例えば、図909に示される第1装飾図柄表示装置208A、図912に示される第1装飾図柄表示装置208Cの表示画面等]が設けられた手段であり、前記第二の表示手段は、第二の表示領域[例えば、図909に示される第2装飾図柄表示装置208B、図912に示される第2装飾図柄表示装置208Dの表示画面等]が設けられた手段であり、前記予告アイコンは、種類に応じた表示態様で表示されるアイコン[例えば、図881に示される演出の種類に応じた複数種類の予告アイコン等]であり、前記予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンの種類に対応する演出表示が、前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に亘って表示される場合がある[例えば、図910(16)〜同図(18)に示されるように、帽子の予告アイコンI6が消化されると、拡大表示された番長のキャラクタBC2が第1装飾図柄表示装置208Aから第2装飾図柄表示装置208Bに亘って表示され、番長のキャラクタBCが右図柄を突き上げる演出表示において、右図柄が第1装飾図柄表示装置208Aと第2装飾図柄表示装置208Bにまたがって表示され、疑似連図柄が第2装飾図柄表示装置208Bから第1装飾図柄表示装置208Aに跨って表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、インパクトのある予告アイコンの演出を行うことができ、遊技者を楽しませることができる場合がある。
ここで、第一の表示手段は、第一の表示領域のみが設けられたものであってもよいし、第一の表示領域以外の表示領域も設けられたものであってもよい。また、第一の表示手段は、第一の表示領域が必ず設けられたものであってもよいし、第一の表示領域が設けられない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、第二の表示領域のみが設けられたものであってもよいし、第二の表示領域以外の表示領域も設けられたものであってもよい。また、第二の表示手段は、第二の表示領域が必ず設けられたものであってもよいし、第二の表示領域が設けられない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、種類に応じた表示態様でのみ表示可能なものであってもよいし、種類に応じた表示態様以外の表示態様でも表示可能なものであってもよい。また、予告アイコンは、種類に応じた表示態様で必ず表示されるものであってもよいし、種類に応じた表示態様で表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンの種類に対応する演出表示が、第一の表示領域と第二の表示領域のみに亘って表示される場合があってもよいし、予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンの種類に対応する演出表示が、第一の表示領域と第二の表示領域以外の表示領域にも亘って表示される場合があってもよい。また、予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンの種類に対応する演出表示が、第一の表示領域と第二の表示領域に亘って必ず表示される場合があってもよいし、予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンの種類に対応する演出表示が、第一の表示領域と第二の表示領域に亘って表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンの種類に対応する演出表示のみが、第一の表示領域と第二の表示領域に亘って表示される場合があってもよいし、予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンの種類に対応する演出表示以外の演出表示が、第一の表示領域と第二の表示領域に亘って表示される場合があってもよい。
また、『 先読みの対象であるハズレ図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示[例えば、図883(21)〜図886(66)に示される図柄変動表示であって、ハズレとなる図柄変動表示等]」という。)が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンの表示が開始される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから先読みの対象である図柄変動表示が終了するまでに4つの予告アイコンがストックされている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が必ず開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、『 前記第四の図柄変動表示[例えば、図883(21)〜図886(66)に示される図柄変動表示であって、ハズレとなる図柄変動表示等]が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから先読みの対象である図柄変動表示が終了するまでに4つの予告アイコンが消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが消化されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のものも消化される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記保留表示手段は、図柄変動表示の開始が保留されている数(以下、「保留数」という。)に対応する数の表示を表示可能な手段である[例えば、図909に示される保留アイコン表示領域281には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、ことを特徴とする遊技台。
ここで、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示のみを表示可能なものであってもよいし、保留数に対応する数の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示を必ず表示するものであってもよいし、保留数に対応する数の表示を表示しない場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンである[例えば、図909に示される予告アイコン(帽子の予告アイコンI6等)は、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数を示すアイコンではない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留数にとらわれず演出を行うことができる場合がある。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
また、以上の記載では、『 複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、第一の可動手段[例えば、図915(12)に示される演出ボタン136の位置を変位させるアクチュエータや、図907(d4−2)に示される家紋役物224B等]と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、予告アイコン[例えば、図881(a)、同図(b)に示される各予告アイコン、「家」の予告アイコンI21、「紋」の予告アイコンI22、ドリンクの予告アイコンI31等]であり、前記予告アイコンは、種類に応じた表示態様で表示されるアイコンであり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]」という。)が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)の表示が開始される場合があり[例えば、図882(2)〜図886(66)や図915に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから当該図柄変動表示が終了するまでの期間において、予告アイコン表示領域285に2つの帽子の予告アイコンI6と、千両箱の予告アイコンI9と、ドリンクの予告アイコンI31が表示されている等]、前記第一の可動手段は、第一の可動演出[例えば、図915(12)〜同図(17)に示すように、演出ボタン136をデフォルトの位置から突出位置に変位させる可動演出等]を実行可能な手段であり、表示された前記予告アイコンのうちの第四の予告アイコン[例えば、ドリンクの予告アイコンI31等]が消化された場合に、前記第一の可動演出が実行される場合があるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台では、可動手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、可動手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、この遊技台によれば、表示手段に第四の予告アイコンが消化されると、第一の可動手段による第一の可動演出が行われる場合があるので、演出のバリエーションを増やすことができる場合がある。
また、この遊技台によれば、遊技者の視線を表示手段だけに集中させず、可動手段にも注目させることができ、演出効果を高めることができる場合がある。
ここで、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、予告アイコンのみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコン以外のものも表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、種類に応じた表示態様でのみ表示可能なものであってもよいし、種類に応じた表示態様以外の表示態様でも表示可能なものであってもよい。また、予告アイコンは、種類に応じた表示態様で必ず表示されるものであってもよいし、種類に応じた表示態様で表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、先読み予告表示としてのみ表示される場合があるものであってもよいし、先読み予告表示として表示される以外の場合もあるものであってもよい。また、予告アイコンは、先読み予告表示として必ず表示されるものであってもよいし、先読み予告表示として表示されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が必ず開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間のみにおいて、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、第一の可動手段は、第一の可動演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の可動演出以外の可動演出も実行可能なものであってもよい。また、第一の可動手段は、第一の可動演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の可動演出を実行しない場合があってもよい。
また、表示された予告アイコンのうちの第四の予告アイコンが消化された場合に、第一の可動演出のみが実行される場合があるように構成されてもよいし、表示された予告アイコンのうちの第四の予告アイコンが消化された場合に、第一の可動演出以外の可動演出も実行される場合があるように構成されてもよい。また、表示された予告アイコンのうちの第四の予告アイコンが消化された場合に、第一の可動演出が必ず実行される場合があるように構成されてもよいし、表示された予告アイコンのうちの第四の予告アイコンが消化された場合に、第一の可動演出が実行されない場合があるように構成されてもよい。
また、表示された予告アイコンのうちの第四の予告アイコンが消化された場合のみに、第一の可動演出が実行される場合があるように構成されてもよいし、表示された予告アイコンのうちの第四の予告アイコンが消化された場合以外の場合にも、第一の可動演出が実行される場合があるように構成されてもよい。
また、『 前記第二の図柄変動表示[例えば、図882(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)や図915に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから当該図柄変動表示が終了するまでの期間において、2つの帽子の予告アイコンI6と、千両箱の予告アイコンI9と、ドリンクの予告アイコンI31が消化される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されることにより、これらに対応する複数の演出が行われる場合があるので、演出効果が向上する場合がある。
ここで、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のにも消化されるものがあってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間のみにおいて、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第二
の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 表示された前記予告アイコンのうちの第五の予告アイコン[例えば、図881に示される予告アイコンや、「家」の予告アイコンI21等]が消化された場合に、前記第一の可動演出が実行されないように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、表示された予告アイコンのうちの第五の予告アイコンが消化された場合に、第一の可動演出のみが実行されないように構成されていてもよいし、表示された予告アイコンのうちの第五の予告アイコンが消化された場合に、第一の可動演出以外の可動演出も実行されないように構成されていてもよい。また、表示された予告アイコンのうちの第五の予告アイコンが消化された場合に、第一の可動演出が必ず実行されないように構成されていてもよいし、表示された予告アイコンのうちの第五の予告アイコンが消化された場合に、第一の可動演出が実行される場合があるように構成されていてもよい。
また、表示された予告アイコンのうちの第五の予告アイコンが消化された場合にのみ、第一の可動演出が実行されないように構成されていてもよいし、表示された予告アイコンのうちの第五の予告アイコンが消化された場合以外の場合にも、第一の可動演出が実行されないように構成されていてもよい。
また、『 遊技者による操作が可能な操作手段[例えば、演出ボタン136等]を備え、前記第一の可動手段は、前記操作手段を可動する手段であり、前記第一の可動演出とは、前記操作手段の態様を第一の態様[例えば、図915(12)に示されるデフォルトの位置等]から第二の態様[例えば、図915(17)に示される突出位置等]に変化させる演出のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、操作手段が変化することを予告アイコンによって予告される場合があるので、操作手段にも注目させることができる場合がある。
ここで、操作手段は、遊技者によってのみ操作が可能なものであってもよいし、遊技者以外によっても操作が可能なものであってもよい。また、遊技者によって必ず操作されるものであってもよいし、遊技者によって操作されない場合があってもよい。
また、第一の可動手段は、操作手段のみを可動可能なものであってもよいし、操作手段以外のものも可動可能なものであってもよい。また、第一の可動手段は、操作手段を必ず可動するものであってもよいし、操作手段を可動しない場合があってもよい。
また、『 第二の可動手段[例えば、図907(d4−2)に示される家紋役物等]を備え、前記第二の可動手段は、第二の可動演出[例えば、図907(d4−2)に示される家紋落下演出等]を実行可能な手段であり、表示された前記予告アイコンのうちの第六の予告アイコン[例えば、「家」の予告アイコンI21等]が消化された場合に、前記第二の可動演出が実行される場合があるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、可動手段による演出のバラエティが豊富になり、興趣が向上する場合がある。
ここで、第二の可動手段は、第二の可動演出のみを実行可能なものであってもよいし、第二の可動演出以外の可動演出も実行可能なものであってもよい。また、第二の可動手段は、第二の可動演出を必ず実行するものであってもよいし、第二の可動演出を実行しない場合があってもよい。
また、表示された予告アイコンのうちの第六の予告アイコンが消化された場合に、第二の可動演出のみが実行される場合があるように構成されていてもよいし、表示された予告アイコンのうちの第六の予告アイコンが消化された場合に、第二の可動演出以外の可動演出も実行される場合があるように構成されていてもよい。また、表示された予告アイコンのうちの第六の予告アイコンが消化された場合に、第二の可動演出が必ず実行されるように構成されていてもよいし、表示された予告アイコンのうちの第六の予告アイコンが消化された場合に、第二の可動演出が実行されない場合があるように構成されていてもよい。
また、表示された予告アイコンのうちの第六の予告アイコンが消化された場合にのみ、第二の可動演出が実行される場合があるように構成されていてもよいし、表示された予告アイコンのうちの第六の予告アイコンが消化された場合以外の場合にも、第二の可動演出が実行される場合があるように構成されていてもよい。
また、『 先読みの対象であるハズレ図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示[例えば、図883(21)〜図886(66)に示される図柄変動表示であって、ハズレとなる図柄変動表示等]」という。)が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンの表示が開始される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから先読みの対象である図柄変動表示が終了するまでに4つの予告アイコンがストックされている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が必ず開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、『 前記第四の図柄変動表示[例えば、図883(21)〜図886(66)に示される図柄変動表示であって、ハズレとなる図柄変動表示等]が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから先読みの対象である図柄変動表示が終了するまでに4つの予告アイコンが消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが消化されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のものも消化される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記保留表示手段は、図柄変動表示の開始が保留されている数(以下、「保留数」という。)に対応する数の表示を表示可能な手段である[例えば、図904に示される保留アイコン表示領域281には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示のみを表示可能なものであってもよいし、保留数に対応する数の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示を必ず表示するものであってもよいし、保留数に対応する数の表示を表示しない場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンである[例えば、図915に示される予告アイコン(千両箱の予告アイコンI9やドリンクの予告アイコンI31等)は、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数を示すアイコンではない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留数にとらわれず演出を行うことができる場合がある。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、予告アイコン[例えば、図881(a)、同図(b)に示される各予告アイコン等]であり、前記予告アイコンは、種類に応じた表示態様で表示されるアイコンであり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示[例えば、図917(1)に示される先読みの対象である2つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]」という。)が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)の表示が開始される場合があり[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから当該図柄変動表示が終了するまでの期間において、予告アイコン表示領域285に2つの帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンI10が表示されている等]、前記複数種類の表示のうちの一つは、予告アイコン表示示唆表示[例えば、図917(2)〜同図(6)に示されるように、殿様演出による予告アイコンが表示されることの予告等]であり、前記予告アイコン表示示唆表示は、前記予告アイコンの表示が開始される場合があることを示唆する表示である、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台では、表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、この遊技台によれば、予告アイコンの表示が開始される可能性があることを事前に示唆する場合があるので、予告アイコンが表示されるまでの過程を楽しむことができる場合がある。
ここで、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、予告アイコンのみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコン以外のものも表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、予告アイコン表示示唆表示のみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコン表示示唆表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、予告アイコン表示示唆表示を必ず表示するものであってもよいし、予告アイコン表示示唆表示を表示しない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、先読み予告表示としてのみ表示される場合があるものであってもよいし、先読み予告表示として表示される以外の場合もあるものであってもよい。また、予告アイコンは、先読み予告表示として必ず表示されるものであってもよいし、先読み
予告表示として表示されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が必ず開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間のみにおいて、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、予告アイコン表示示唆表示は、予告アイコンの表示が開始される場合があることのみを示唆可能なものであってもよいし、予告アイコンの表示が開始される場合があること以外のことも示唆可能なものであってもよい。また、予告アイコン表示示唆表示は、予告アイコンの表示が開始される場合があることを必ず示唆するものであってもよいし、予告アイコンの表示が開始される場合があることを示唆しない場合があってもよい。
また、『 前記第二の図柄変動表示[例えば、図917(1)に示される先読みの対象である2つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから当該図柄変動表示が終了するまでの期間において、予告アイコン表示領域285に表示されている2つの帽子の予告アイコンI6、千両箱の予告アイコンI9及び扇の予告アイコンが消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されることにより、これらに対応する複数の演出が行われる場合があるので、演出効果が向上する場合がある。
ここで、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のにも消化されるものがあってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間のみにおいて、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されてから、該第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコン表示示唆表示は、複数回の図柄変動表示に亘って表示される場合がある表示である[例えば、図917(2)〜同図(5)に示すように、2回の図柄変動表示に亘って殿様演出による予告アイコンが表示されることの予告が行われている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、複数回の図柄変動表示に亘って予告アイコン表示示唆表示が表示される場合があるので、予告アイコンが表示されるまでの過程を楽しむことができる場合がある。
ここで、予告アイコン表示示唆表示は、複数回の図柄変動表示に亘ってのみ表示される場合があるものであってもよいし、複数回の図柄変動表示以外の図柄変動表示に亘って表示される場合があるものであってもよい。また、予告アイコン表示示唆表示は、複数回の図柄変動表示に亘って必ず表示されるものであってもよいし、複数回の図柄変動表示に亘って表示されない場合があってもよい。
また、『 前記第二の図柄変動表示よりも前に表示される図柄変動表示の表示中において、前記予告アイコン表示示唆表示の表示が終了するように構成されている[例えば、図917(2)〜同図(5)に示すように、殿様演出による予告アイコンが表示されることの予告は、先読みの対象である図柄変動表示が開始される前に終了している等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、先読みの対象となる図柄変動表示が開始するよりも前に予告アイコン表示示唆表示終了するので、先読みの対象となる図柄変動に対して集中させることができる場合がある。
ここで、第二の図柄変動表示よりも前に表示される図柄変動表示の表示中において、予告アイコン表示示唆表示の表示のみが終了するように構成されていてもよいし、第二の図柄変動表示よりも前に表示される図柄変動表示の表示中において、予告アイコン表示示唆表示の表示以外の表示も終了するように構成されていてもよい。また、第二の図柄変動表示よりも前に表示される図柄変動表示の表示中において、予告アイコン表示示唆表示の表示が必ず終了するように構成されていてもよいし、第二の図柄変動表示よりも前に表示される図柄変動表示の表示中において、予告アイコン表示示唆表示の表示が終了しない場合があるように構成されていてもよい。
また、第二の図柄変動表示よりも前に表示される図柄変動表示の表示中においてのみ、予告アイコン表示示唆表示の表示が終了するように構成されていてもよいし、第二の図柄変動表示よりも前に表示される図柄変動表示の表示中以外においても、予告アイコン表示示唆表示の表示が終了するように構成されていてもよい。
また、『 前記予告アイコン表示示唆表示は、第三の数[例えば、3つ等]の前記予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示が開始される場合があることを示唆する場合がある表示であり[例えば、図919(a1−4)に示すように、あみだ演出において、帽子の予告アイコンI6と扇の予告アイコンI10と千両箱の予告アイコンI9のうちの少なくとも一つの表示が開始される場合があることを示唆している等]、前記第三の数は、2以上の数である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、事前に示唆された予告アイコンのうちの少なくとも一つが表示される場合があるので、どの予告アイコンが表示される可能性があるかを遊技者が把握することができる場合があり、予告アイコンが表示される図柄変動を楽しませることができる場合がある。
ここで、予告アイコン表示示唆表示は、第三の数の予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示が開始される場合があることのみを示唆する場合があるものであってもよいし、第三の数の予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示が開始される場合があること以外のことも示唆する場合があるものであってもよい。また、予告アイコン表示示唆表示は、第三の数の予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示が開始される場合があることを必ず示唆するものであってもよいし、第三の数の予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示が開始される場合があることを示唆しない場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコン表示示唆表示によって表示が開始される場合があることが示唆された前記第三の数の前記予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示が開始される場合がある[例えば、図919(a1−1)〜同図(a−6)に示すように、あみだ演出の結果、帽子の予告アイコンI6が予告アイコン表示領域285に表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、予告アイコン表示示唆表示によって表示が開始される場合があることが示唆された第三の数の予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示のみが開始される場合があってもよいし、予告アイコン表示示唆表示によって表示が開始される場合があることが示唆された第三の数の予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、予告アイコン表示示唆表示によって表示が開始される場合があることが示唆された第三の数の予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示が必ず開始されるように構成されてもよいし、予告アイコン表示示唆表示によって表示が開始される場合があることが示唆された第三の数の予告アイコンのうちの少なくとも一つの表示が開始されない場合があってもよい。
また、『 先読みの対象であるハズレ図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示[例えば、図883(21)〜図886(66)に示される図柄変動表示であって、ハズレとなる図柄変動表示等]」という。)が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンの表示が開始される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから先読みの対象である図柄変動表示が終了するまでに4つの予告アイコンがストックされている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了する
までの期間において、複数の予告アイコンの表示が必ず開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、『 前記第四の図柄変動表示[例えば、図883(21)〜図886(66)に示される図柄変動表示であって、ハズレとなる図柄変動表示等]が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから先読みの対象である図柄変動表示が終了するまでに4つの予告アイコンが消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが消化されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のものも消化される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記保留表示手段は、図柄変動表示の開始が保留されている数(以下、「保留数」という。)に対応する数の表示を表示可能な手段である[例えば、図917に示される保留アイコン表示領域281には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示のみを表示可能なものであってもよいし、保留数に対応する数の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示を必ず表示するものであってもよいし、保留数に対応する数の表示を表示しない場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンである[例えば、図917に示される予告アイコン(帽子の予告アイコンI6等)は、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数を示すアイコンではない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留数にとらわれず演出を行うことができる場合がある。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、予告アイコン[例えば、図881(a)、同図(b)に示される各予告アイコン等]であり、前記予告アイコンは、種類に応じた表示態様で表示されるアイコンであり、前記予告アイコンは、第一の先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示[例えば、図920(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]」という。)が保留された後に図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示[例えば、図920(4)〜同図(13)に示される図柄変動表示等]」という。)の表示が開始される場合があり、前記第一の図柄変動表示の表示が開始されてから、前記第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)の表示が開始される場合があり[例えば、図882(4)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である大当りとなる図柄変動表示が保留された後で開始される図柄変動表示の表示が開始されてから当該先読みの対象である大当りとなる図柄変動表示が終了するまでに、2つの帽子の予告アイコンI6と、千両箱の予告アイコンI9と、扇の予告アイコンI10が表示される等]、前記第一の図柄変動表示とは、前記第二の図柄変動表示が保留されたときに表示されている図柄変動表示の次に表示が開始される図柄変動表示のことである、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台では、表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、この遊技台によれば、先読みの対象となる第二の図柄変動表示に係る保留表示が表示された際に表示されている図柄変動表示を最後まで楽しむことができつつも、その後に開始される図柄変動表示から先読みの対象となる第二の図柄変動表示に関連した先読み予告表示として予告アイコンの表示を楽しむことができる場合がある。
ここで、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、予告アイコンのみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコン以外のものも表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、第一の先読み予告表示としてのみ表示される場合があるものであってもよいし、第一の先読み予告表示として表示される以外の場合もあるものであってもよい。また、予告アイコンは、第一の先読み予告表示として必ず表示されるものであってもよいし、第一の先読み予告表示として表示されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留された後に第一の図柄変動表示の表示のみが開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留された後に第一の図柄変動表示の表示以外の図柄変動表示も開始される場合があってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留された後に第一の図柄変動表示の表示が必ず開始されてもよいし、第二の図柄変動表示が保留された後に第一の図柄変動表示の表示が開始されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留された後にのみ第一の図柄変動表示の表示のみが開始される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留された後以外にも第一の図柄変動表示の表示のみが開始される場合があってもよい。
また、第一の図柄変動表示の表示が開始されてから第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第一の図柄変動表示の表示が開始されてから第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第一の図柄変動表示の表示が開始されてから第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において複数の予告アイコンの表示が必ず開始されてもよいし、第一の図柄変動表示の表示が開始されてから第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第一の図柄変動表示の表示が開始されてから第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第一の図柄変動表示の表示が開始されてから第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、『 前記第一の図柄変動表示の表示が開始されてから、前記第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図882(4)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である大当りとなる図柄変動表示が保留された後で開始される図柄変動表示の表示が開始されてから当該先読みの対象である大当りとなる図柄変動表示が終了するまでに、2つの帽子の予告アイコンI6と、千両箱の予告アイコンI9と、扇の予告アイコンI10が消化される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、先読みの対象となる第二の図柄変動表示に係る保留表示が表示された際に表示されている図柄変動表示を最後まで楽しむことができつつも、その後に開始される図柄変動表示から先読みの対象となる第二の図柄変動表示に関連した先読み予告表示として予告アイコンの消化を楽しむことができる場合がある。
ここで、第一の図柄変動表示が表示開始されてから、第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、
第一の図柄変動表示が表示開始されてから、第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のものも消化される場合があってもよい。また、第一の図柄変動表示が表示開始されてから、第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化されてもよいし、第一の図柄変動表示が表示開始されてから、第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第一の図柄変動表示が表示開始されてから、第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第一の図柄変動表示が表示開始されてから、第二の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記保留表示手段は、図柄変動表示の開始が保留されている数(以下、「保留数」という。)に対応する数の表示を表示可能な手段である[例えば、図920に示される保留アイコン表示領域281には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示のみを表示可能なものであってもよいし、保留数に対応する数の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示を必ず表示するものであってもよいし、保留数に対応する数の表示を表示しない場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンである[例えば、図920に示される予告アイコン(帽子の予告アイコンI6等)は、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数を示すアイコンではない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留数にとらわれず演出を行うことができる場合がある。
また、『 前記第二の図柄変動表示[例えば、図920(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示等]が保留された場合に第二の保留表示[例えば、図920(2)に示される第3の保留アイコンh13の表示等]の表示が開始される、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の図柄変動表示が保留されたことが認識できる場合がある。
ここで、第二の図柄変動表示が保留された場合にのみ第二の保留表示の表示が開始されてもよいし、第二の図柄変動表示が保留された場合以外の場合にも第二の保留表示の表示が開始されてもよい。また、第二の図柄変動表示が保留された場合に必ず第二の保留表示の表示が開始されてもよいし、第二の図柄変動表示が保留された場合に第二の保留表示の表示が開始されなくてもよい。
また、『 第二の先読み予告表示として、前記第二の保留表示が第二の先読み表示態様[例えば、図920(2)に示される先読み予告の表示態様(サボハニの表示態様)等]で表示される場合があり、前記第二の図柄変動表示が保留されたときに表示されている図柄変動表示において、前記第二の保留表示が前記第二の先読み表示態様で表示される場合がある[例えば、図920(2)に示されるように、先読みの対象である3つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示が保留されたときに先読み予告の表示態様(サボハニの表示態様)で第3の保留アイコンh13を表示する等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、先読み予告表示のバリエーションが増加し、興趣が向上する場合がある。
ここで、第二の先読み予告表示として、第二の保留表示が第二の先読み表示態様でのみ表示される場合があってもよいし、第二の先読み予告表示として、第二の保留表示が第二の先読み表示態様以外の表示態様でも表示される場合があってもよい。また、第二の先読み予告表示として、第二の保留表示が第二の先読み表示態様で必ず表示されてもよいし、第二の先読み予告表示として、第二の保留表示が第二の先読み表示態様で表示されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されたときに表示されている図柄変動表示において、第二の保留表示が第二の先読み表示態様でのみ表示される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されたときに表示されている図柄変動表示において、第二の保留表示が第二の先読み表示態様以外の表示態様で表示される場合があってもよい。また、第二の図柄変動表示が保留されたときに表示されている図柄変動表示において、第二の保留表示が第二の先読み表示態様で必ず表示されてもよいし、第二の図柄変動表示が保留されたときに表示されている図柄変動表示において、第二の保留表示が第二の先読み表示態様で表示されない場合があってもよい。
また、第二の図柄変動表示が保留されたときに表示されている図柄変動表示においてのみ、第二の保留表示が第二の先読み表示態様で表示される場合があってもよいし、第二の図柄変動表示が保留されたときに表示されている図柄変動表示以外の図柄変動表示においても、第二の保留表示が第二の先読み表示態様で表示される場合があってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、第三の先読み予告表示[例えば、図921(b2)〜同図(b3)に示される先読みモードの演出表示等]であり、
前記第三の先読み予告表示は、前記第二の図柄変動表示が保留された後で表示が開始される場合がある表示である[例えば、図921(b1)〜同図(b3)に示されるように、先読みの対象である3つ目の保留に基づく大当りとなる図柄変動表示が保留された後に先読みモードの演出表示が開始されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、先読み予告表示のバリエーションが増加するので、興趣が向上する場合がある。
ここで、第三の先読み予告表示は、第二の図柄変動表示が保留された後でのみ表示開始される場合があるものであってもよいし、第二の図柄変動表示が保留された後以外にも表示開始される場合があるものであってもよい。また、第三の先読み予告表示は、第二の図
柄変動表示が保留された後で必ず表示開始されるものであってもよいし、第二の図柄変動表示が保留された後で表示開始されない場合があってもよい。
また、『 先読みの対象であるハズレ図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示[例えば、図920(2)に示される先読みの対象である3つ目の保留に基づくハズレとなる図柄変動表示等]」という。)が保留された後に図柄変動表示(以下、「第三の図柄変動表示[例えば、図920(4)〜同図(13)に示される図柄変動表示等]」という。)の表示が開始される場合があり、前記第三の図柄変動表示の表示が開始されてから、前記第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンの表示が開始される場合があり[例えば、図882(4)〜図886(66)に示すように、先読みの対象であるハズレとなる図柄変動表示が保留された後で開始される図柄変動表示の表示が開始されてから当該先読みの対象であるハズレとなる図柄変動表示が終了するまでに、2つの帽子の予告アイコンI6と、千両箱の予告アイコンI9と、扇の予告アイコンI10が表示される等]、前記第三の図柄変動表示とは、前記第四の図柄変動表示が保留されたときに表示されている図柄変動表示の次に表示が開始される図柄変動表示のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
また、第四の図柄変動表示が保留された後に第三の図柄変動表示の表示のみが開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留された後に第三の図柄変動表示の表示以外の図柄変動表示も開始される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留された後に第三の図柄変動表示の表示が必ず開始されてもよいし、第四の図柄変動表示が保留された後に第三の図柄変動表示の表示が開始されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留された後にのみ第三の図柄変動表示の表示のみが開始される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留された後以外にも第三の図柄変動表示の表示のみが開始される場合があってもよい。
また、第三の図柄変動表示の表示が開始されてから第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において複数の予告アイコンの表示のみが開始される場合があってもよいし、第三の図柄変動表示の表示が開始されてから第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において複数の予告アイコンの表示以外の表示も開始される場合があってもよい。また、第三の図柄変動表示の表示が開始されてから第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において複数の予告アイコンの表示が必ず開始されてもよいし、第三の図柄変動表示の表示が開始されてから第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において複数の予告アイコンの表示が開始されない場合があってもよい。
また、第三の図柄変動表示の表示が開始されてから第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよいし、第三の図柄変動表示の表示が開始されてから第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても複数の予告アイコンの表示が開始される場合があってもよい。
また、『 前記第四の図柄変動表示[例えば、図883(21)〜図886(66)に示される図柄変動表示であって、ハズレとなる図柄変動表示等]が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある[例えば、図882(2)〜図886(66)に示すように、先読みの対象である図柄変動表示が保留されてから先読みの対象である図柄変動表示が終了するまでに4つの予告アイコンが消化されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、予告アイコンが消化されても必ずしも大当りにはならないので、先読みの対象となる図柄変動表示が終了するまで楽しませることができる場合がある。
ここで、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンのみが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコン以外のものも消化される場合があってもよい。また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが必ず消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間において、複数の予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間においてのみ、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよいし、第四の図柄変動表示が保留されてから、該第四の図柄変動表示の表示が終了するまでの期間以外の期間においても、複数の予告アイコンが消化される場合があってもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N等]を備えた遊技台であって、前記表示手段は、予告アイコン[例えば、図881(a)、同図(b)に示される各予告アイコン、図935(d)に示される各予告アイコン等]を表示可能な手段であり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、前記予告アイコンは、保留アイコン[例えば、図932に示される保留アイコン表示領域に表示されている保留アイコンh11,h12,h13等]とは別のアイコンであり、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示[例えば、図932に示されるチュートリアル表示部TT4に表示される文字表示等]であり、前記第一の表示は、説明表示[例えば、図932(a1)に示されるチュートリアル表示部TT4に表示される「予告アイコン消化で・・・」の表示、図925(a)に示されるチュートリアル表示部TT1に表示される「殿様は八代将軍です」の表示、同図(l)に示されるチュートリアル表示部TT1に表示される「パンダは殿様の師匠」等]であり、前記第一の表示は、前記表示手段における第一の表示領域[例えば、図932に示されるチュートリアル表示部TT4等]に表示される表示であり、前記予告アイコンは、表示される場合には前記第一の表示領域に表示されるアイコンである[例えば、図932(a7)に示されるように、チュートリアル表示部TT4には、剣豪の予告アイコンI62とチャンスアップの予告アイコンI63が表示(ストック)されている等]、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台では、表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
ここで、表示手段は、予告アイコンのみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコン以外のものも表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、先読み予告表示としてのみ表示される場合があるものであってもよいし、先読み予告表示として表示される以外の場合もあるものであってもよい。また、予告アイコンは、先読み予告表示として必ず表示されるものであってもよいし、先読み予告表示として表示されない場合があってもよい。
また、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、第一の表示は、表示手段における第一の表示領域にのみ表示可能なものであってもよいし、表示手段における第一の表示領域以外の表示領域にも表示可能なものであってもよい。また、第一の表示は、表示手段における第一の表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、表示手段における第一の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、表示される場合には第一の表示領域にのみ表示可能なものであってもよいし、表示される場合には第一の表示領域以外の表示領域にも表示可能なものであってもよい。また、予告アイコンは、表示される場合には第一の表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、表示される場合には第一の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコンが表示されている状態では、前記第一の表示は表示されない[例えば、図932(a7)に示すように、チュートリアル表示部TT4に予告アイコンが表示されている状態では、チュートリアル表示部TT4において説明表示が行われていない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第一の表示は、予告アイコンが表示されている状態のみで表示されないものであってもよいし、予告アイコンが表示されている状態以外の状態でも表示されないものであってもよい。また、第一の表示は、予告アイコンが表示されている状態で必ず表示されないものであってもよいし、予告アイコンが表示されている状態で表示される場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコンが消化されると、前記第一の表示の表示が再開する場合がある[例えば、図932(a7)に示される予告アイコンのうち、チュートリアル表示部TT4に表示されている予告アイコンが全て消化されると説明表示を再開する等]、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、予告アイコンが消化されると、第一の表示の表示のみが再開する場合があってもよいし、予告アイコンが消化されると、第一の表示の表示以外の表示も再開する場合があってもよい。また、予告アイコンが消化されると、第一の表示の表示が必ず再開してもよいし、予告アイコンが消化されると、第一の表示の表示が再開しない場合があってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示[例えば、図931(d)に示される、チュートリアル表示部TT1における「激熱」の文字表示等]であり、前記第二の表示は、予告表示であり、前記第二の表示は、表示される場合には前記第一の表示領域に表示される表示であり[例えば、図931(d)に示されるように、チュートリアル表示部TT1に「激熱」の文字表示が表示されている等]、前記説明表示は、前記予告アイコンに関する説明表示[例えば、図932(a1)に示される、チュートリアル表示部TT4における「予告アイコン消化で・・・」の文字表示等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第二の表示は、表示される場合には第一の表示領域にのみ表示可能なものであってもよいし、表示される場合には第一の表示領域以外の表示領域にも表示可能なものであってもよい。また、第二の表示は、表示される場合には第一の表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、表示される場合には第一の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、説明表示は、予告アイコンに関する説明表示のみを含むものであってもよいし、予告アイコンに関する説明表示以外の表示も含んでいてもよい。また説明表示は、予告アイコンに関する説明表示を必ず含むものであってもよいし、予告アイコンに関する説明表示を含まない場合があってもよい。
また、『 前記表示手段は、複数の表示手段によって構成された手段であり、前記複数の表示手段のうちの一つは、第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]であり、前記複数の表示手段のうちの一つは、第二の表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208L等]であり、前記複数の表示手段のうちの一つは、第三の表示手段[例えば、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N等]であり、前記第一の表示手段は、図柄変動表示を表示可能な手段であり、前記第二の表示手段は、演出表示[例えば、図929に示される装飾図柄の変動表示等]を表示可能な手段であり、前記第三の表示手段は、前記第二の表示手段の表示に合わせた表示[例えば、図929(a2)〜同図(a4)に示される宝箱画像TRから爆弾アイコンI61が飛び出して剣豪の予告アイコンI62がストックされる表示等]を表示可能な手段であり、前記第一の表示領域は、前記第三の表示手段における少なくとも一部の領域に設けられた表示領域である[例えば、図929(a1)に示されるように、チュートリアル表示部TT1が第3装飾図柄表示装置208Nの下方に配置されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、表示手段は、第一の表示手段と第二の表示手段と第三の表示手段のみを含んで構成されてもよいし、第一の表示手段と第二の表示手段と第三の表示手段以外の表示手段を含んで構成されてもよい。また、表示手段は、第一の表示手段と第二の表示手段と第三の表示手段を必ず含んで構成されてもよいし、第一の表示手段と第二の表示手段と第三の表示手段の少なくともいずれか一つを含まないで構成される場合があってもよい。
また、第一の表示手段は、図柄変動表示のみを表示可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、第一の表示手段は、図柄変動表示を必ず表示するものであってもよいし、図柄変動表示を表示しない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、演出表示のみを表示可能なものであってもよいし、演出表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、第二の表示手段は、演出表示を必ず表示するものであってもよいし、演出表示を表示しない場合があってもよい。
また、第三の表示手段は、第二の表示手段の表示に合わせた表示のみを表示可能なものであってもよいし、第二の表示手段の表示に合わせた表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、第三の表示手段は、第二の表示手段の表示に合わせた表示を必ず表示するものであってもよいし、第二の表示手段の表示に合わせた表示を表示しない場合があってもよい。
また、第一の表示領域は、第三の表示手段における一部の領域に設けられたものであってもよいし、第三の表示手段における全部の領域に設けられたものであってもよい。
また、第一の表示領域は、第三の表示手段における少なくとも一部の領域にのみ設けられたものであってもよいし、第三の表示手段における少なくとも一部の領域以外の領域にも設けられたものであってもよい。また、第一の表示領域は、第三の表示手段における少なくとも一部の領域に必ず設けられたものであってもよいし、第三の表示手段における少なくとも一部の領域に設けられない場合があってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示[例えば、図932に示されるステージ名表示部ST2に表示される文字表示等]であり、前記第三の表示は、説明表示[例えば、図932(a1)に示されるステージ名表示部ST2に表示される「城下町ステージ」の表示、図926(c)に示されるステージ名表示部ST1に表示される「剣豪リーチ」の表示等]であり、前記第三の表示は、前記表示手段における第二の表示領域[例えば、図932(a1)に示されるステージ名表示部ST2等]に表示される表示であり、前記予告アイコンは、前記第二の表示領域にも表示される場合があるアイコンである[例えば、図932(a7)に示されるように、ステージ名表示部ST2には、姫の予告アイコンI64と2つの疑似連予告アイコンI65が表示(ストック)されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第三の表示は、表示手段における第二の表示領域にのみ表示可能なものであってもよいし、表示手段における第二の表示領域以外の表示領域にも表示可能なものであってもよい。また、第三の表示は、表示手段における第二の表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、表示手段における第二の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、第二の表示領域のみにも表示される場合があるものであってもよいし、第二の表示領域以外の表示領域にも表示される場合があるものであってもよい。また、予告アイコンは、第二の表示領域にも必ず表示されるものであってもよいし、第二の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコンが前記第二の表示領域に表示されている状態では、前記第
三の表示は表示されない[例えば、図932(a7)に示すように、ステージ名表示部ST2に予告アイコンが表示されている状態では、ステージ名表示部ST2においてステージ名表示が行われていない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第三の表示は、予告アイコンが第二の表示領域に表示されている状態のみで表示されないものであってもよいし、予告アイコンが第二の表示領域に表示されている状態以外の状態でも表示されないものであってもよい。また、第三の表示は、予告アイコンが第二の表示領域に表示されている状態で必ず表示されないものであってもよいし、予告アイコンが第二の表示領域に表示されている状態で表示される場合があってもよい。
また、『 前記第一の表示領域は、線により区画された表示領域である[例えば、図932(a1)に示すように、チュートリアル表示部TT4は、線により方形状に区画されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第一の表示領域は、線によってのみ区画されたものであってもよいし、線以外のものを含んで区画されたものであってもよい。また、第一の表示領域は、線により必ず区画されたものであってもよいし、せんにいおって区画されない場合があってもよい。
また、『 保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等]を備え、
前記保留表示手段は、図柄変動表示の開始が保留されている数(以下、「保留数」という。)に対応する数の表示を表示可能な手段であり[例えば、図932に示される保留アイコン表示領域には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンである[例えば、図932(a7)に示される予告アイコン(姫の予告アイコンI64、疑似連予告のアイコンI65、剣豪の予告アイコンI62、チャンスアップの予告アイコンI63等)は、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数を示すアイコンではない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示のみを表示可能なものであってもよいし、保留数に対応する数の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示を必ず表示するものであってもよいし、保留数に対応する数の表示を表示しない場合があってもよい。
この遊技台によれば、保留数にとらわれず演出を行うことができる場合がある。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208L、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N等]を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、予告アイコン[例えば、図881(a)、同図(b)に示される各予告アイコン、図935(d)に示される各予告アイコン等]を表示可能な手段であり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、前記予告アイコンが表示される表示領域[例えば、図932に示されるチュートリアル表示部TT4、ステージ名表示部ST2等]は、保留アイコン[例えば、図932に示される保留アイコン表示領域に表示されている保留アイコンh11,h12,h13等]が表示される表示領域[例えば、図932に示される保留アイコン表示領域等]とは異なる表示領域であり、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示[例えば、図932に示されるチュートリアル表示部TT4に表示される文字表示等]であり、前記第一の表示は、説明表示[例えば、図932(a1)に示されるチュートリアル表示部TT4に表示される「予告アイコン消化で・・・」の表示、図925(a)に示されるチュートリアル表示部TT1に表示される「殿様は八代将軍です」の表示、同図(l)に示されるチュートリアル表示部TT1に表示される「パンダは殿様の師匠」等]であり、前記第一の表示は、表示される場合には前記表示手段における第一の表示領域[例えば、図932に示されるチュートリアル表示部TT4等]に表示される表示であり、前記予告アイコンは、前記第一の表示領域に表示される場合があるアイコンである[例えば、図932(a9)に示されるように、チュートリアル表示部TT4には、剣豪の予告アイコンI62とチャンスアップの予告アイコンI63が表示(ストック)されている等]、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台では、表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。
ここで、表示手段は、予告アイコンのみを表示可能なものであってもよいし、予告アイコン以外のものも表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、予告アイコンを必ず表示するものであってもよいし、予告アイコンを表示しない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、先読み予告表示としてのみ表示される場合があるものであってもよいし、先読み予告表示として表示される以外の場合もあるものであってもよい。また、予告アイコンは、先読み予告表示として必ず表示されるものであってもよいし、先読み予告表示として表示されない場合があってもよい。
また、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、第一の表示は、表示される場合には表示手段における第一の表示領域にのみ表示されるものであってもよいし、表示される場合には表示手段における第一の表示領域以外の表示領域にも表示されるものであってもよい。また、第一の表示は、表示される場合には表示手段における第一の表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、表示される場合には表示手段における第一の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、第一の表示領域にのみ表示される場合があってもよいし、第一の表示領域以外の表示領域にも表示される場合があってもよい。また、予告アイコンは、第一の表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、第一の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、『 前記予告アイコンが前記第一の表示領域に表示されている状態では、前記第一の表示が表示されない[例えば、図932(a9)に示すように、チュートリアル表示部TT4に予告アイコンが表示されている状態では、チュートリアル表示部TT4において説明表示が行われていない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、予告アイコン第一の表示領域に表示されている状態では、第一の表示のみが表示されないようにしてもよいし、予告アイコン第一の表示領域に表示されている状態では、第一の表示以外の表示も表示されないようにしてもよい。また、予告アイコン第一の表示領域に表示されている状態では、第一の表示が必ず表示されないようにしてもよいし、予告アイコン第一の表示領域に表示されている状態では、第一の表示が表示される場合があってもよい。
また、予告アイコン第一の表示領域に表示されている状態でのみ、第一の表示が表示されないようにしてもよいし、予告アイコン第一の表示領域に表示されている状態以外の状態でも、第一の表示のみが表示されないようにしてもよい。
また、『 前記予告アイコンが消化されると、前記第一の表示の表示が再開される場合がある[例えば、図932(a9)に示される予告アイコンのうち、チュートリアル表示部TT4に表示されている予告アイコンが全て消化されると説明表示を再開する等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、予告アイコンが消化されると、第一の表示の表示のみが再開される場合があってもよいし、予告アイコンが消化されると、第一の表示の表示以外の表示も再開される場合があってもよい。また、予告アイコンが消化されると、第一の表示の表示が必ず再開されてもよいし、予告アイコンが消化されると、第一の表示の表示が再開されない場合があってもよい。
また、第一の表示が、例えば、第一のキャラクタの説明のような場合には、第一の表示とは異なる説明表示である第十の表示が表示されるようにしてもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示[例えば、図931(d)に示される、チュートリアル表示部TT1における「激熱」の文字表示等]であり、前記第二の表示は、予告表示であり、前記第二の表示は、表示される場合には前記第一の表示領域に表示される表示であり[例えば、図931(d)に示されるように、チュートリアル表示部TT1に「激熱」の文字表示が表示されている等]、前記説明表示は、前記予告アイコンに関する説明表示[例えば、図932(a1)に示される、チュートリアル表示部TT4における「予告アイコン消化で・・・」の文字表示等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第二の表示は、表示される場合には第一の表示領域にのみ表示可能なものであってもよいし、表示される場合には第一の表示領域以外の表示領域にも表示可能なものであってもよい。また、第二の表示は、表示される場合には第一の表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、表示される場合には第一の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、説明表示は、予告アイコンに関する説明表示のみを含むものであってもよいし、予告アイコンに関する説明表示以外の表示も含んでいてもよい。また説明表示は、予告アイコンに関する説明表示を必ず含むものであってもよいし、予告アイコンに関する説明表示を含まない場合があってもよい。
この記載における予告表示とは数ある予告表示のうちの一の表示のことであってもよい。
また、予告表示は、文字の表示による予告表示であってもよい。一方、他の予告表示は、画像の表示による表示であってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示[例えば、図931(a1)に示される、吹き出し部TT2における「赤より金が熱い」の文字表示や、同図(a6)に示される、吹き出し部TT2における「剣豪リーチは熱い」の文字表示や、吹き出し部TT3における「パンダ乱入すると」の文字表示等]であり、前記第三の表示は、説明表示であり、前記第三の表示の表示内容は、前記第一の表示の表示内容とは異なる表示内容であり、前記第三の表示は、表示される場合には前記表示手段における第二の表示領域に表示される表示であり[例えば、図931(a6)に示される、吹き出し部TT2や吹き出し部TT3等]、前記第二の表示領域は、前記第一の表示領域とは異なる表示領域である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第三の表示の表示内容は、第一の表示の表示内容と一部が異なってもよいし、全部が異なってもよい。
また、第三の表示は、表示される場合には表示手段における第二の表示領域のみに表示されるものであってもよいし、表示される場合には表示手段における第二の表示領域以外の表示領域にも表示されるものであってもよい。また、第三の表示は、表示される場合には表示手段における第二の表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、表示される場合には表示手段における第二の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、第二の表示領域は、第一の表示領域と一部が異なってもよいし、全部が異なってもよい。
また、『 前記予告アイコンが前記第一の表示領域に表示されている状態であっても、前記第三の表示が表示される場合がある[例えば、図931(a10)に示されるように、剣豪の予告アイコンI62がチュートリアル表示部TT4に表示されている状態であっても、吹き出し表示部TT2に「剣豪リーチは熱い」の文字表示が表示され、吹き出し表示部TT3に「パンダ乱入すると」の文字表示が表示されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態であっても、第三の表示のみが表示される場合があってもよいし、予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態であっても、第三の表示以外の表示も表示される場合があってもよい。また、予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態であっても、第三の表示が必ず表示され
てもよいし、予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態であっても、第三の表示が表示されない場合があってもよい。
また、予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態でのみ、第三の表示が表示される場合があってもよいし、予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態以外の状態であっても、第三の表示が表示される場合があってもよい。
また、予告アイコンの導入アニメは第二の表示領域に表示される場合があり、予告アイコンのストック表示は第二の表示領域には表示されないようにしてもよい。
また、第二の表示領域に、第一の予告表示とは異なる予告表示(第二の予告表示)が行われる場合があってもよい。また、予告表示と説明表示が択一的に表示される場合があってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第四の表示[例えば、図932に示されるステージ名表示部ST2に表示される文字表示等]であり、前記第四の表示は、説明表示[例えば、図932(a1)に示されるステージ名表示部ST2に表示される「城下町ステージ」の表示、図926(c)に示されるステージ名表示部ST1に表示される「剣豪リーチ」の表示等]であり、前記第四の表示の表示内容は、前記第一の表示の表示内容とは異なる表示内容であり、前記第四の表示は、前記表示手段における第三の表示領域[例えば、図932(a1)に示されるステージ名表示部ST2等]に表示される表示であり、前記第三の表示領域は、前記第一の表示領域とは異なる表示領域であり、第一の数[例えば、3つ等]の前記予告アイコンが前記第一の表示領域に表示されている状態においては、新たな前記予告アイコンが前記第三の表示領域に表示される場合がある[例えば、図932に示されるチュートリアル表示部TT4に3つの予告アイコンが表示されている状態においては、新たな予告アイコンがステージ名表示部ST2に表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第四の表示の表示内容は、第一の表示の表示内容と一部が異なってもよいし、全部が異なってもよい。
また、第四の表示は、表示手段における第三の表示領域にのみ表示可能なものであってもよいし、表示手段における第三の表示領域以外の表示領域にも表示可能なものであってもよい。また、第四の表示は、表示手段における第三の表示領域に必ず表示されるものであってもよいし、表示手段における第三の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、第三の表示領域は、第一の表示領域と一部が異なってもよいし、全部が異なってもよい。
また、第一の数の予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態においては、新たな予告アイコンが第三の表示領域のみに表示される場合があってもよいし、第一の数の予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態においては、新たな予告アイコンが第三の表示領域以外の表示領域にも表示される場合があってもよい。また、第一の数の予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態においては、新たな予告アイコンが第三の表示領域に必ず表示される場合があってもよいし、第一の数の予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態においては、新たな予告アイコンが第三の表示領域に表示されない場合があってもよい。
また、第一の数の予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態においてのみ、新たな予告アイコンが第三の表示領域に表示される場合があってもよいし、第一の数の予告アイコンが第一の表示領域に表示されている状態以外の状態においても、新たな予告アイコンが第三の表示領域にのみ表示される場合があってもよい。
また、ここでは、複数の表示手段でステージ名等を表示するタイプも含まれる。
また、『 前記予告アイコンが前記第三の表示領域に表示されている状態では、前記第四の表示が表示されない[例えば、図932(a9)に示すように、ステージ名表示部ST2に予告アイコンが表示されている状態では、ステージ名表示部ST2においてステージ名表示が行われていない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第四の表示は、予告アイコンが第三の表示領域に表示されている状態のみで表示されないものであってもよいし、予告アイコンが第三の表示領域に表示されている状態以外の状態でも表示されないものであってもよい。また、第四の表示は、予告アイコンが第三の表示領域に表示されている状態で必ず表示されないものであってもよいし、予告アイコンが第三の表示領域に表示されている状態で表示される場合があってもよい。
また、『 前記表示手段は、複数の表示手段によって構成された手段であり、前記複数の表示手段のうちの一つは、第一の表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214等]であり、前記複数の表示手段のうちの一つは、第二の表示手段[例えば、第1装飾図柄表示装置208L等]であり、前記複数の表示手段のうちの一つは、第三の表示手段[例えば、第2装飾図柄表示装置208M、第3装飾図柄表示装置208N等]であり、前記第一の表示手段は、図柄変動表示を表示可能な手段であり、前記第二の表示手段は、演出表示[例えば、図929に示される装飾図柄の変動表示等]を表示可能な手段であり、前記第三の表示手段は、前記第二の表示手段と連携した表示[例えば、図929(a2)〜同図(a4)に示される宝箱画像TRから爆弾アイコンI61が飛び出して剣豪の予告アイコンI62がストックされる表示等]を表示可能な手段であり、前記第一の表示領域は、前記第三の表示手段における少なくとも一部の領域に設けられた表示領域である[例えば、図929(a1)に示されるように、チュートリアル表示部TT1が第3装飾図柄表示装置208Nの下方に配置されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、表示手段は、第一の表示手段と第二の表示手段と第三の表示手段のみを含んで構成されてもよいし、第一の表示手段と第二の表示手段と第三の表示手段以外の表示手段を含んで構成されてもよい。また、表示手段は、第一の表示手段と第二の表示手段と第三の表示手段を必ず含んで構成されてもよいし、第一の表示手段と第二の表示手段と第三の表示手段の少なくともいずれか一つを含まないで構成される場合があってもよい。
また、第一の表示手段は、図柄変動表示のみを表示可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、第一の表示手段は、図柄変動表示を必ず表示するものであってもよいし、図柄変動表示を表示しない場合があってもよい。
また、第二の表示手段は、演出表示のみを表示可能なものであってもよいし、演出表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、第二の表示手段は、演出表示を必ず表示するものであってもよいし、演出表示を表示しない場合があってもよい。
また、第三の表示手段は、第二の表示手段の表示と連携した表示のみを表示可能なものであってもよいし、第二の表示手段の表示と連携した表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、第三の表示手段は、第二の表示手段の表示と連携した表示を必ず表示するものであってもよいし、第二の表示手段の表示と連携した表示を表示しない場合があってもよい。
また、第一の表示領域は、第三の表示手段における一部の領域に設けられたものであってもよいし、第三の表示手段における全部の領域に設けられたものであってもよい。
また、第一の表示領域は、第三の表示手段における少なくとも一部の領域にのみ設けられたものであってもよいし、第三の表示手段における少なくとも一部の領域以外の領域にも設けられたものであってもよい。また、第一の表示領域は、第三の表示手段における少なくとも一部の領域に必ず設けられたものであってもよいし、第三の表示手段における少なくとも一部の領域に設けられない場合があってもよい。
また、『 前記第一の表示領域は、線により区画された表示領域である[例えば、図932(a1)に示すように、チュートリアル表示部TT4は、線により方形状に区画されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第一の表示領域は、線によってのみ区画されたものであってもよいし、線以外のものを含んで区画されたものであってもよい。また、第一の表示領域は、線により必ず区画されたものであってもよいし、せんにいおって区画されない場合があってもよい。
また、第二の表示領域も線によって区画されてもよいし、第三の表示領域も線によって区画されてもよい。
また、『 保留表示手段[例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記保留表示手段は、図柄変動表示の開始が保留されている数(以下、「保留数」という。)に対応する数の表示を表示可能な手段であり[例えば、図932に示される保留アイコン表示領域には、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数の保留アイコンが表示される等]、前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンである[例えば、図932(a9)に示される予告アイコン(姫の予告アイコンI64、疑似連予告のアイコンI65、剣豪の予告アイコンI62、チャンスアップの予告アイコンI63等)は、特図1の図柄変動表示の作動が保留されている数を示すアイコンではない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示のみを表示可能なものであってもよいし、保留数に対応する数の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、保留表示手段は、保留数に対応する数の表示を必ず表示するものであってもよいし、保留
数に対応する数の表示を表示しない場合があってもよい。
なお、保留数と予告アイコンの数がたまたま一致する場合があってもよい。
また、最大保留数と予告アイコンの最大ストック数が同じであってもよいし、異なってもよい。
この遊技台によれば、保留数にとらわれず演出を行うことができる場合がある。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
次に、図937〜図1006を用いて、本発明を適用することができる他の遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。なお、図937〜図1006に示す符号は、原則として図937〜図1006を用いた説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、図937〜図1006を用いた説明では図937〜図1006に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図937を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、所定条件が成立すると遊技者が利益を獲得することができる遊技台であって、外枠102と、本体104と、扉体としての前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面(遊技者側)に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
本体104は、外枠102の内部に備えられ、施錠機能付きで且つ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる扉部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。このパチンコ機100を設置した店舗(遊技店)の店員は、この本体104を開閉操作することが可能であり、本体104が開いたことを検出する本体開放センサ1041が設けられている。
前面枠扉106は、施錠機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。遊技店の店員は、この前面枠扉106も開閉操作することが可能であり、前面枠扉106が開いたことを検出する前面枠扉センサも設けられている。なお、この前面枠扉106には、開口部116にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124が設けられる空間を区画形成する。なお、本実施形態では、光源をLEDとするものもランプと称する。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、施錠機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。この球貯留皿付扉108は、前面枠扉106を開放した状態で操作可能となる不図示の開放レバーを押すことによって開く。なお、球貯留皿付扉108が開いたことを検出する球貯留皿付扉センサを設けてもよい。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図939参照)の演出態様に変化を与える操作手段の一例としての演出ボタン136と、演出ボタン136に内蔵され、その演出ボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(不図示)と、を備える。また、図937に示すパチンコ機100には、下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサ(不図示)が設けられている。さらに、操作手段の一例としての操作キーユニット137も備えており、演出ボタン136と操作キーユニット137の各ボタンとを遊技者が片手で操作することができるように近接して設けられている。なお、本実施形態では、操作キーユニット137を構成する各ボタンを第一の操作手段という場合があり、演出ボタン136を第二の操作手段という場合がある。
ここで、図969を参照して、操作キーユニット137の具体的構成について説明する。図969は、図937に示す操作キーユニット137を示す図である。
図969に示すように、操作キーユニット137は、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e及びキャンセルボタン137fの6つのボタンを有して構成されている。これら各ボタンは、それぞれ演出ボタン136よりも小さく、すなわち、操作面積が小さい。換言すれば、演出ボタン136は、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e及びキャンセルボタン137fよりも大きさが大きいということができる。
演出ボタン136は、駆動手段の一例としての演出ボタン駆動モータ434(図940参照)によって、球貯留皿付扉108の上面から突出する操作可能位置(第一の位置)と、球貯留皿付扉108の上面よりも内部に進入する操作不能位置(第二の位置)との間で変位可能とされている。演出ボタン136は、操作可能位置では、遊技者による押下操作が可能であり、操作不能位置では、遊技者による押下操作が不能である。なお、演出ボタン136は、操作時に振動するように構成されてもよい。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。この発射装置110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射し、発射手段の一例に相当する。なお、球発射ハンドル134が操作された状態で押下操作されることにより発射強度を最大にすることが可能な右打ちボタンを備えてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。な
お、図937では遊技領域124の具体的構成は図示省略してあり、その具体的構成は図939に示す。
図938は、図937のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面視右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。この払出装置152は、着脱自在なものであり、所定位置に装着されると、タンクレール154の下流端に接続する。
スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流入した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。すなわち、払出装置152は、遊技球に駆動力を与えてその遊技球を搬送する球送り装置の一種である。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の前面側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、所定の付与条件が成立したことに基づいて遊技者にその付与条件に応じた量の遊技価値(遊技球)をこの構成により付与する(払い出す)。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300(図940参照)を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400(図940参照)を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500(図940参照)を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600(図940参照)を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630(図940参照)を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660(図940参照)を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRAMクリア信号を主制御部300に出力するRAMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図939は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」と称する場合があり、特別図柄、第1特別図柄、第2特別図柄のうちの一つまたは複数を「特図」と称する場合がある。
演出装置206は、演出可動体224,225を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(Electro−Luminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。これらの第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、所定の図柄表示手段である。なお、装飾図柄表示装置208に表示される装飾図柄は、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214に表示される図柄を、演出を高めた形で表す図柄であり、装飾図柄表示装置208も、所定の図柄表示手段としてもよい。
普図保留ランプ216は、保留している所定の第1の変動遊技(詳細は後述する普図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。
第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している所定の第2の変動遊技(詳細は後述する特図変動遊技)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ、第1特図用と第2特図用を合わせると8つ)まで保留することを可能としている。ここにいう保留とは、後述する始動情報に基づく各種判定処理(抽選処理等)の開始を保留することを意味する。
高確中ランプ222は、現在の図柄制御状態を示す報知を行なうためのランプ(報知手段)である。この高確中ランプ222は、電源が投入されてから大当り遊技の開始まで、現在の図柄制御状態を示す報知を行ない、それ以降は、現在の図柄制御状態を示す報知をしないように構成している。また図柄制御状態では、電源が再投入された場合には、電源が遮断される直前の図柄制御状態に復帰する。この図柄制御状態については後述するが、ここでの図柄制御状態として、通常状態、時短状態(電サポ状態)、および確変状態のうちのいずれの状態としてもよいし、特図確変ありの状態および特図確変なしの状態のうちの一方の状態としてもよい。
なお、本明細書では制御状態という遊技台(パチンコ機100)の内部における状態をさす文言を用いて説明するが、この制御状態という文言にはいわゆる遊技状態の概念が含まれる。
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、図938に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として図937に示す上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230は、遊技球が進入する入り口の大きさが変化しない第一の始動領域である。第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、図938に示す払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。この第1特図始動口230は、始動領域の一つであり、自身の大きさが変化しない固定始動領域の一例に相当する。
第2特図始動口232は、本実施形態では普図始動口228の下側に1つだけ配設している。すなわち、第2特図始動口232は、遊技盤200の右側に設けられている。この第2特図始動口232の近傍には、ソレノイドによって左右に開閉自在な一対の羽根部材2321が設けられており、一対の羽根部材2321と第2特図始動口232を併せたものが、可変始動手段に相当し、一般には、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれる。一対の羽根部材2321は、第2特図始動口232への入賞の難易度を変更する部材である。すなわち、一対の羽根部材2321が閉じたままでは第2特図始動口232への入球は不可能であり、一対の羽根部材2321が閉じた態様は入賞困難な開閉態様である。一方、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に一対の羽根部材2321が所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、第2特図始動口232への球の入球が可能(入賞容易状態)になり、一対の羽根部材2321が開いた開状態は入賞容易な状態である。すなわち、第2特図始動口232は、入り口(遊技球の進入口)の大きさが小サイズ(第1の大きさに相当)と大サイズ(第2の大きさに相当)のうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化する、遊技球の進入のしやすさが可変の可変始動領域であって、第二の始動領域の一例に相当する。この大サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも大きい。一対の羽根部材2321が開いた状態
では、遊技領域124に進入した遊技球のうち、固定始動領域である第1特図始動口230に進入する遊技球よりも、可変始動領域である第2特図始動口232に進入する遊技球の方が多い。一方、小サイズの大きさは、第1特図始動口230の入り口の大きさよりも小さいか、あるいは第1特図始動口230の入り口の大きさ以下である。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234は、本実施形態では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、可変入賞開口と、ソレノイドによってその可変入賞開口を開閉自在な扉部材2341とを備えている。可変入賞開口は大入賞口と呼ばれることがあり、可変入賞口234はアタッカと呼ばれることがある。扉部材2341は、所定の閉状態およびその閉状態よりも遊技球の、可変入賞開口への進入が容易な開状態のうちのいずれか一方の状態からいずれか他方の状態に状態変更する。閉状態および開状態はともに静止状態であり、閉状態は所定の第1の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における閉状態は、扉部材2341が遊技盤200の遊技者側の面と一致した静止状態である。一方、開状態は所定の第2の静止状態であり、本実施形態の可変入賞口234における開状態は、扉部材2341が遊技盤200に対して略垂直になるまで遊技者側に回動した静止状態である。可変入賞口234は、後述する大当り遊技が開始されるまでは閉状態を維持し、大当り遊技が開始されると、開状態と閉状態との間で状態変更を繰り返す。なお、閉状態には、完全に閉塞してしる状態の他、遊技球の進入が実質的に不可能な程度に少し開いている状態であってもよい。また、可変入賞口は、遊技球が通過したり入り込んだりすること等によって遊技球の入賞となるものであればよく、図939に示すものに限定されない。特図変動遊技に当選して第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214が大当り図柄を停止表示した場合に扉部材2341が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
上皿126に収容されている球は発射レールの発射位置に供給される。このパチンコ機100では、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している
。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
演出可動体225は、家紋を模して円形状に形成され、遊技盤200の裏面側に配置されており、不図示の家紋モータによって上下方向に移動することができる。演出可動体225は、装飾図柄表示装置208の上方に退避する位置(退避位置)と、装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側で重なる位置(進出位置)との間で変位可能となっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
図937に示すスピーカ120や枠ランプ122等の装飾ランプ、図939に示す装飾図柄表示装置208、演出可動体224,225、および遮蔽装置246は、演出手段に相当し、これらの中でも装飾図柄表示装置208は表示手段あるいは装飾図柄表示手段の一例に相当する。
さらに、遊技盤200には、この遊技台のスペックを表すスペックシール290が、遊技者から見える位置に貼り付けられている。
<制御部>
次に、図940を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできる。また、主制御部300、第1副制御部400、および第2副制御部500それぞれは、複数の基板(例えば、複数の制御基板、1または複数の中継基板と1または複数の制御基板など)から構成されたものであってもよい。さらに、第1副制御部400と第2副制御部500を併せたものを副制御手段としてとらえると、ここで説明するパチンコ機100では、主制御部300と、副制御手段(第1副制御部400および第2副制御部500)とは、別々の基板に設けられ、それら基板間を電気信号線で直接的に接続しているが、さらに別の中継基板によってそれらの基板間の電気信号の送受信を中継させる構成としてもよい。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314とを搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよい。また、ROM306には所定情報等を表す各種のデータがアドレスごとに格納されており、以降の説明でテーブルというときには、ROM306内のいずれのアドレスを指定するかを決定するための条件を表形式にまとめたものをさす場合がある。これらの点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を導出する乱数値生成回路318(この回路には3つの乱数値生成回路を内蔵しているものとする)と、本体開放センサ、前面枠扉センサ、球貯留皿付扉センサ、および図937に示す下皿128が遊技球によって満タンになったことを検知する下皿満タン検知センサや、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
主制御部300は、遊技制御を行う遊技制御手段であって、後述する当否判定手段、始動情報先読手段、および事前判定手段を有する。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを、各種センサ320のうちの球検出センサが検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、第1特図始動口230に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第1特図始動口230に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、第2特図始動口232に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、普図始動口228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動口228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、可変入賞口234など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、制御状態を表す情報等)を出力する。
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。なお、電圧監視回路338は、電源管理部660に設けられてもよい。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。主制御部300のCPU304は、遊技制御手段の一例に相当する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600とコマンドを送受信するための入出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。ここで、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。また、主制御部300と払出制御部600との情報通信は双方向通信であり、主制御部300は払出制御部600にコマンド等の信号を送信でき、また、払出制御部600は主制御部300にコマンド当の信号を送信できるように構成している。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。また、主制御部600と払出制御部600との情報通信を一方向の通信として、払出制御部600から主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成してもよい。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が接続されている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、図937に示す演出ボタン136や、操作キーユニット137を構成する各種ボタンの押下を検出するボタンセンサ426と、演出ボタン136が初期位置に位置していることを検知する検知手段としての演出ボタン初期位置センサ427からの検知信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、演出可動体224を駆動する上腕モータ及び前腕モータや、演出可動体225を駆動する家紋モータの制御を行うための駆動回路430と、演出ボタン136を駆動する演出ボタン駆動モータ434の制御を行うための駆動回路432とを接続している。ここで、演出ボタン136の初期位置は、上述した操作可能位置に設定されているが、これに限定されず、適宜位置に設定することができ、例えば、初期位置を上述した操作不能位置に設定するようにしてもよい。
さらに、第1副制御部400には、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500が接続されている。
第1副制御部400と第2副制御部500を併せた副制御手段は、遊技制御手段である主制御部300からの指令信号を受信し、受信した指令信号に基づいて、装飾図柄表示装置208等の演出手段を制御する。
このように、第1副制御部400及び第2副制御部500は、演出制御手段の一例として機能している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて図938に示す払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。また、払出制御部600は、所定個数(例えば、10個)の賞球の払出しが行われたことを示す賞球情報や、所定個数(例えば、25個)の貸球の払出しが行われたことを示す貸球情報等を、外部端子板349を経由して、情報入力回路350に出力する。なお、払出制御部600には、不図示の枠センサが接続されていてもよい。枠センサは、前面枠扉106及び/又は本体104が開放されている場合にこれを検知し、開放信号を出力するものである。ここで、払出制御部600は、枠センサからの開放信号を入力すると、主制御部300に扉開放情報を出力するようにしてもよい。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、図937に示す発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給する。主制御部300、第1副制御部400、および発射制御部630は、払出制御部600から所定電圧の供給を受ける。また、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第1副制御部400と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
次に、図941(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
特図1始動口230に球が入球したことを球検出センサである第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを球検出センサである第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特図表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」(特図変動遊技)を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特図表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」(特図変動遊技)を行う。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第1特図表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、第2特図表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの変動表示を特図の変動表示と称することがある。この特図の変動表示は複数回、連続して行われることがある。
図941(a)は、特図1の停止図柄態様の一例を示したものである。この図941(a)には、「特図A」から「特図I」の9種類の特図が示されている。図941(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
本実施形態では、特図の停止図柄態様として、7種類の大当り図柄(「特図A」から「特図G」)が用意されている。「特図A」は15ラウンド(R)大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの5つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質5R確変大当り図柄であり、「特図C」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−ランクアップボーナス(RUB)図柄であり、「特図D」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図E」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図F」は5R通常大当り図柄であり、「特図G」は2R大当り図柄であって、いずれのラウンドにおいても出玉の獲得が期待できない潜伏確変あるいは隠れ確変と称される2R確変大当り図柄である。ここで、ランクアップボーナスとは、例えば、大当りの開始時には出玉の獲得が期待できるラウンドがいつまで続くのかが遊技者に特定困難な態様で演出する大当りであり、特定のラウンド(例えば、5ラウンド目や9ラウンド目)となったときに、出玉の獲得が期待できるラウンドが継続するか否かを遊技者に煽る態様で演出する大当りである。
本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。通常大当りと確変大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(確変大当り)か低い(通常大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、大当り遊技の終了後に時短状態(電サポ状態)に移行する場合がある。ここで、電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。このように、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグが用意されており、その時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/100であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では99/100に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では2秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状
態に比べて、特図2始動口232の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.5秒の電チュー開放期間が電サポ状態では2秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、羽根部材2321は多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない羽根部材2321が、電サポ状態では2回開く(2秒開放して1秒閉鎖してまた2秒開放)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、特図2始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、特に大当り遊技において賞球数の少ない電チューに遊技球が拾われてしまい、可変入賞口(アタッカ)234への遊技球の入賞が減ってしまうと遊技者に不利益が生じる場合があるからである。なお、本実施形態では、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てが行われるが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、特図2始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が特図2始動口232に進入し難い。上述のごとく、特図2始動口232は、遊技球が進入し難い入賞困難状態と遊技球が進入しやすい入賞容易状態とに変化するものである。この特図2始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって入賞容易状態となる。本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで電サポ状態(普図高確率状態)が維持され、「特図F」が停止表示されると、その後に行われる大当り遊技終了後、特図変動遊技が100回行われる間、電サポ状態が維持され、101回目には非電サポ状態(普図低確率状態)に移行する。一方、電サポ無しの大当り(「特図G」)に当選した場合には、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない。
このように、本実施形態では、「特図A」〜「特図E」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図高確率状態になる。また、「特図F」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図低確率普図高確率状態になる。また、「特図G」が停止表示されると、大当り遊技が終了した後、制御状態が特図高確率普図低確率状態になる。
また、本実施形態では、大当り図柄の他に小当り図柄として1種類の停止図柄が用意されている。小当り遊技では、可変入賞口234の扉部材2341が所定回(例えば2回)作動し、その扉部材2341は、1回の作動につき開状態を最大で0.1秒間しか維持しない。なお、小当りにおける扉部材2341の開放では、例えば、1回目の開放で、遊技球が所定球数(例えば10球)進入してしまうと、あるいは所定量の遊技価値(所定球数)を獲得してしまうと、2回目以降の開放は行われない。小当り遊技中には、特図低確率普図低確率状態へ移行する。小当りは、小当り遊技前後で制御状態が変化しない当りであり、小当り遊技終了後には小当り遊技開始前の制御状態に復帰する。図941(a)に示す、「特図H」は小当り図柄である。本実施形態では、小当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開閉回数及び開放時間)と、「特図G」が停止表示されて移行される大当り遊技における可変入賞口234の開閉態様(開放回数及び開放時間)とを略同じにしたが、異ならせるようにしてもよく、例えば、開放回数及び開放時間の少なくともいずれか一方が異なっていてもよい。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図I」はハズレ図柄である。
図941(b)は、特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。この図941(b)には、「特図a」〜「特図f」の6種類の特図が示されており、そのうち5種類の特図が大当り図柄(「特図a」〜「特図e」)となっている。「特図a」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R確変大当り図柄であり、「特図b」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの全てのラウンドで出玉の獲得が期待できる15R−RUB図柄であり、「特図c」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの8つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質8R−RUBであり、「特図d」は15R大当り図柄であって、15ラウンドのうちの4つのラウンドで出玉の獲得が期待できる一方、残りのラウンドでは出玉の獲得が期待できない実質4R−RUBであり、「特図e」は2R通常大当り図柄である。
さらに、本実施形態では、ハズレ図柄として1種類の停止図柄が用意されている。「特図f」はハズレ図柄である。
図941(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。すなわち、装飾図柄表示装置208は、第1特図表示装置212および第2特図表示装置214とは別に、装飾図柄を変動表示するものである。そして、装飾図柄の組合せである停止図柄態様を停止表示する。
実質5R確変大当り(「特図B」)、5R通常大当り(「特図F」)、2R通常大当り(「特図e」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」及び「装飾7−装飾7−装飾7」以外の同じ数字の装飾図柄が3つ並んだ装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾4−装飾4−装飾4」等)を停止表示する。また、15R確変大当り(「特図A」及び「特図a」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾3−装飾3−装飾3」又は「装飾7−装飾7−装飾7」を停止表示する。さらに、15R−RUB、実質8R−RUB及び実質4R−RUBを報知する場合には、左図柄表示領域208a及び右図柄表示領域208cに同じ数字の装飾図柄であり、中図柄表示領域208bが殿様の装飾図柄である装飾図柄の組み合わせ(例えば、「装飾1−殿様−装飾1」や「装飾4−殿様−装飾4」等)を停止表示する。また、2Rの大当りである隠れ確変(「特図G」)、あるいは小当り(「特図H」)を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せを停止表示する。「装飾1−装飾2−装飾3」といった装飾図柄の組合せは、チャンス目と称することがある。また、「特図I」や「特図f」のハズレ図柄を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに、これまで説明した装飾図柄の組合せ以外の装飾図柄の組合せ(例えば、ばらけ目)を停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を装飾図柄の変動表示と称することがある。装飾図柄の変動表示は、第1副制御部400が制御することによって行われる。
図941(d)は普図の停止図柄態様の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを球検出センサであるゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」(普図変動遊技)を行う。そして、変動時間が経過した後に、当り図柄である「普図A」とはずれ図柄である「普図B」の内のいずれか一方の図柄を停止表示する。この図941(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示するまでの表示を普図の変動表示と称することがある。
本実施形態におけるパチンコ機100は、演出ボタン136の長押し操作により、疑似的に連打操作を行う長押しオート連打機能を有している。ここで、長押し操作とは、演出ボタン136が押下操作されている状態が所定時間(例えば、0.5秒)以上維持されている操作態様のことであり、連打操作とは、演出ボタン136による押下操作を複数回行う操作態様のことである。本実施形態では、演出ボタン136を用いた演出の内容に応じて長押しオート連打機能を有効又は無効にしている。本実施形態において、長押しオート連打機能が有効な状態では、演出ボタン136が継続して押下されている間、一定間隔(例えば、100ms間隔)による連打操作が疑似的に行われるように構成されている。また、本実施形態では、演出ボタン136による1回の押下操作(単発操作)を行わせる演出において、演出ボタン136による単発操作を適切に行わせるために、長押しオート連打機能は、演出ボタン136の押下操作が開始されてから所定時間(例えば、500ms)が経過するまでは疑似的な連打操作が開始されないように構成されている。
<主制御部メイン処理>
次に、図942を用いて、図940に示す主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
図940に示す主制御部300のRAM308には、特図乱数値、特図ラウンド決定乱数値、特図電サポ決定乱数値、および特図図柄決定乱数が記憶される。また、このRAM308には、これら各種の乱数値を生成する乱数カウンタが設けられている。さらに、RAM308には、特図の保留数、特図当選乱数値、および各種の判定(抽選)結果等が記憶される。以下、RAM308における特図の保留数を記憶する領域を特図保留数記憶領域と称することがある。またさらに、RAM308には、当否判定(抽選)の開始を保留することができる最大数(この例では4つ)の領域に区分けされた特図用の始動情報記憶部が用意されているとともに、普図用の乱数値記憶領域も用意されている。特図用の始動情報記憶部には、後述するように、複数種類の始動情報を1セットにしてこれらの始動情報が入賞順(保留順)に1セットずつ1領域ごとに格納される。
上述したように、図940に示す主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って図942に示す主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660が第2副制御部500を介して主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をタイマ回路312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、図938に示す電源基板182に設けたRAMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図938に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、このステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図943を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
図940に示す主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約4msに1回)でタイマ割込信号を発生するタイマ回路312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種の球検出センサを含む図940に示す各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記憶領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図940に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口234,226やこれらの始動口230,232,228への入賞があったと判定する。例えば、第1特図始動口230への入球を検出する第1始動口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、第1特図始動口230へ入賞があった、すなわち所定領域を通過する遊技媒体を検出したと判定し、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の第1特図始動口230への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値および特図乱数値それぞれを生成するための乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口234,226や始動口230,232に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。入賞受付処理では、所定の条件が満足されていれば、複数種類の始動情報を取得する。ここで取得された複数種類の始動情報は、RAM308に設けた始動情報記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1セットの始動情報として記憶される。
ステップS217に続いて実行されるステップS219では、払出要求数送信処理を行う。図940に示す払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、ハズレ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図941(c)に示す普図A)およびハズレ図柄(図941(c)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材2321の開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材2321を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がハズレであれば、後述するように、普図ハズレフラグがオンされる。この普図ハズレフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。なお、当り判定の結果に関わらず、所定の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
続いて、特図先読み処理(ステップS224)が実行される。特図先読み処理の詳細については後述する。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、15R大当りフラグ、5R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグもオン、普図確率変動フラグもオンの場合には図941(a)に示す特図a、特図b、特図c、特図dのいずれか、2R大当りフラグはオン、特図確率変動フラグはオフ、普図確率変動フラグはオンの場合には特図e、ハズレフラグがオンの場合には特図fそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、15R特別大当り図柄(特図a,特図b,特図c,特図d)、2R通常大当り図柄(特図e)、ハズレ図柄(特図f)のいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本例示形態では、15ラウンド、5ラウンド又は2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材2321の1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材2321は多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本例示形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当りとするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。なお、特図1関連抽選処理と特図2関連抽選処理の順番は逆でもよい。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本例示形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図942に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、HALT状態となる。
図944は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図945(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図944に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。
図945は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図945(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図945(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図945(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図A」(15R確変大当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図I」(はずれ)が記憶されている。
図945(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図945(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図945(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図f」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図945(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図945(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図945(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
本実施形態では、上述した停止図柄情報の他、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信することができる。
次に、図943に示される主制御部タイマ割込処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)で用いられる当否判定用テーブルについて、図946を参照しながら説明する。ここで、図946(a)は、当否判定用高確率テーブルの一例を示した図であり、図946(b)は、当否判定用低確率テーブルの一例を示した図である。特図1の当否判定を行う場合には、特図高確率状態である場合には、図946(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図946(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図1変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図1変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り、小当り又ははずれが選択される。
また、特図2の当否判定を行う場合も同様に、特図高確率状態である場合には、図946(a)に示す当否判定用高確率テーブルを参照し、特図低確率状態である場合には、図946(b)に示す当否判定用低確率テーブルを参照する。そして、参照した当否判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図2変動遊技の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図2変動遊技の場合には、当否判定結果として大当り又ははずれが選択される。
図946(c)は、小当り判定用テーブルの一例を示した図である。大当りの当否判定結果がはずれとなった場合には、図946(c)に示す小当り判定用テーブルを参照し、参照した小当り判定用テーブルの示す数値範囲と取得した乱数値とに基づいて、特図小当り抽選の当否判定結果を選択する。本実施形態では、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図1の場合には、当否判定結果として2000/65536の確率で小当りが選択され、63536/65536の確率でハズレが選択されるが、特図当り抽選の当否判定結果(抽選結果)が特図2の場合には、小当りが選択されることはない。
次に、図943に示される主制御部タイマ割込処理における特図2関連抽選処理(ステップS229)及び特図1関連抽選処理(ステップS231)において決定した当否判定結果などに基づいて行われる停止図柄の決定に用いられる特図決定用テーブルについて、図947を参照しながら説明する。ここで、図947(a)は特図1図柄決定用テーブルの一例を示した図であり、図947(b)は特図2図柄決定用テーブルの一例を示した図である。特図1の停止図柄を決定する場合には、図947(a)に示す特図1図柄決定用テーブルを参照し、特図1の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図1の停止図柄を選択する。本実施形態では、特図1の当否結果が大当りの場合には、特図A〜特図Gのうちからいずれか一つが選択され、特図1の当否判定結果が小当りの場合には、特図Hが選択され、特図1の当否結果がハズレの場合には、特図Iが選択される。
また、特図2の停止図柄を決定する場合には、図947(b)に示す特図2図柄決定用テーブルを参照し、特図2の当否結果と、乱数値の数値範囲に基づいて、特図2の停止図柄を抽選する。本実施形態では、特図2の当否結果が大当りの場合には、特図a〜特図eのうちからいずれか一つが選択され、特図2の当否結果がハズレの場合には、特図fが選択される。停止表示される図柄が決定された後、特図表示装置に停止表示される図柄データが設定される。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図948(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図948(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、演出ボタン136や操作キーユニット137の操作を検出し、その検出結果に応じて、ステップS409で更新した演出データを演出ボタン136や操作キーユニット137の操作に応じた演出データに変更する処理を行う。また、本実施形態におけるチャンスボタン制御処理では、ステップS409で読みだした演出データあるいは更新された演出データの中に演出ボタン136を動作させる命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS411の次のステップS413では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS413の次のステップS415では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、可動体制御処理を行う。例えば、ステップS409で読みだした演出データの中に演出可動体224,225への命令がある場合には、この命令を駆動回路430に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図948(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS431では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図948(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理のフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS441では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS441の次のステップS443では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS419)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図949(a)は、第2副制御部500の図示しないCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図949(a)のステップS501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM(不図示)内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS501の次のステップS503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS505の処理に移行する。ステップS505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS505の次のステップS507では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPUは、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS507の次のステップS509では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データ(装飾図柄表示装置208による演出データや、遮蔽装置246による演出データ)をROM(不図示)から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS509の次のステップS511では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS509で読み出した演出データの中に図示しないVDPへの命令がある場合には、この命令をVDPに出力する(詳細は後述)。
ステップS511の次のステップS513では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS509で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を遮蔽装置246を駆動する駆動回路(不図示)に出力する。
ステップS513の次のステップS515では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、第1副制御部400のコマンドによって要求された演出を開始あるいは終了した場合に、その旨を第1副制御部400に通知する制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS503に戻る。
図949(b)は、第2副制御部500のCPUが実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS531では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAMに設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図949(c)は、第2副制御部500のCPUが実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS541では、第2副制御部メイン処理のステップS503において説明したRAMのタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS541の次のステップS543では、第2副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS515)で設定された第1副制御部400への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図949(d)は、第2副制御部メイン処理のステップS511における画像制御処理のフローチャートである。ステップS551では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPUは、まず、VRAM(不図示)のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPUは、VDPのアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROMの転送元アドレス)、VRAM座標(VRAMの転送先アドレス)などを設定した後、ROMからVRAMへの画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDPは、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROMからVRAMに転送する。その後、VDPは、転送終了割込信号をCPUに対して出力する。
ステップS551の次のステップS553では、VDPからの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合は(ステップS553:Yes)、ステップS555に進み、そうでない場合は(ステップS553:No)、転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS555では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPUは、ステップS551でVRAMに転送した画像データに基づいてVRAMのフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAMの座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDPに指示する。VDPは、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS555の次のステップS557では、描画指示を行う。この描画指示では、CPUは、VDPに画像の描画開始を指示する。VDPは、CPUの指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS557の次のステップS559では、画像の描画終了に基づくVDPからの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合は、(ステップS559:Yes)、ステップS561に進み、そうでない場合は(ステップS559:No)、生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS561では、RAMの所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図950は、第1副制御部400のRAM408に設けられるテーブルの一例であり、同図(a)がボックスデータのテーブルの一例であり、同図(b)がパーツデータのテーブルの一例である。
第1副制御部400は、変動開始時、保留変化時、予告演出時、リーチ演出時、ボタン演出発生時など、各演出実行のタイミングで、同図(a)に示すボックスデータをRAM408のボックスデータ設定領域に設定する。ボックスデータは液晶コマンドと、当該液晶コマンドに基づく演出に対応して実行される音声、発光、役物(可動体)など情報からなるパーツデータ(ここでは一例として、パーツA〜H・・・)などにより構成される。液晶コマンドは、変動開始時、保留変化時、予告演出時、リーチ演出時、ボタン演出発生時などに、それぞれに対応した演出表示を装飾図柄表示装置208に表示させるためのコマンド(例えば、No.101、102、201〜203などのボックスデータのコマンド)を含んでいる。
また、液晶コマンドは、変動開始時、保留変化時、予告演出時、リーチ演出時、ボタン演出発生時などに、それぞれに対応した役物M(演出可動体246,224,225)の動作に応じた表示を行わせるためのコマンド(例えば、No.255などのボックスデータのコマンド)を含んでいる。
具体的には、この例では、No.1のボックスデータは、特図変動を開始するための液晶コマンドと、パーツA(力こぶ役物収納のためのデータ)とパーツB(シャッター収納のためのデータ)を含んでいる。また、No.101のボックスデータは、大広間背景を表示するための液晶コマンドと、パーツC(大広間背景の表示に対応した演出データ)を含み、No.201のボックスデータは、会話予告01を実行するための液晶コマンドと、パーツE(会話予告01(キャラクタ(殿)と「?」の文字の表示)に対応した演出データ)を含み、No.202のボックスデータは、会話予告02を実行するための液晶コマンドと、パーツEとパーツF(会話予告02(キャラクタ(姫)と「元気?」の文字の表示)に対応した演出データ)を含み、No.203のボックスデータは、会話予告03を実行するための液晶コマンドと、パーツEとパーツG(会話予告03(キャラクタ(姫)と「激アツよ!」の文字の表示)に対応した演出データ)を含み、No.255のボックスデータは、力こぶ役物を上下動作するための液晶コマンドと、パーツH(力こぶ役物の上下動作のためのデータ)を含んでいる。
同図(b)に示すように、パーツデータは、それぞれの演出に対応して実行する役物(演出可動体246,224,225など)の可動態様、スピーカ120からの出力音(サウンド)、ランプL(各種ランプ418など)の発光態様の情報である。
つまり、それぞれのパーツデータは、サウンドデバイスデータを有するサウンドレイヤ、ランプデバイスデータを有するランプレイヤ、シャッタデバイスデータや役物(可動体)デバイスデータなどを有する役物動作レイヤからなる。サウンドレイヤ、ランプレイヤ、役物動作レイヤはここではそれぞれ複数(2つ)設けられており、各レイヤの数字が大きい方が優先度が高いものとする。それぞれのパーツデータは、レイヤ数が1つでもよいし、デバイスデータの数(または種類)も1つでもよい。
具体的には、この例では、パーツA(力こぶ役物収納のためのデータ)は、役物動作レイヤ1(力こぶ役物動作レイヤ)に力こぶ役物(演出可動体224)を初期位置に戻すデバイスデータを含んでいる。また、パーツB(シャッター収納のためのデータ)は、役物動作レイヤ2(シャッター役物動作レイヤ)にシャッター役物(演出可動体(遮蔽手段)246)を初期位置に戻すデバイスデータを含んでいる。
また、パーツC(大広間背景の表示に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ1に大広間背景用のBGMであるサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ1に大広間背景用の発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツE(会話予告01に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ2に当該予告に対応したキャラクタ(殿)の発する台詞(「ん?」など)のサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ2に当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツF(会話予告02に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ2に当該予告に対応したキャラクタ(姫)の発する台詞(「元気?」)のサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ2に当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツG(会話予告03に対応した演出データ)は、サウンドレイヤ2に当該予告に対応したキャラクタ(姫)の発する台詞(「激アツよ!」)のサウンドデバイスデータと、ランプレイヤ2に当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータを含んでいる。
また、パーツH(力こぶ役物の上下動作のためのデータ)は、ランプレイヤ2に力こぶ役物の上下動作に対応した発光パターンのランプデバイスデータと、役物動作レイヤ1(力こぶ役物動作レイヤ)に力こぶ役物(演出可動体224)を上下動作するデバイスデータを含んでいる。
そして、ここでの図示は省略するが、各ボックスデータには、各パーツデータの格納位置(ポジション)が設定されている。ポジションはRAM408の所定の領域に配置され、例えば、No.201のボックスデータには、パーツEの格納位置として、ポジション0001の先頭アドレス(例えば、1001番地)が設定されている。また、例えば、例えば、No.203のボックスデータには、パーツEの格納位置として、ポジション0001の先頭アドレス(例えば、1001番地)が設定され、パーツGの格納位置として、ポジション0002の先頭アドレス(例えば、1002番地)が設定されている。
第1副制御部400は、それぞれの演出実行のタイミングで(演出毎に)上述のボックスデータを設定し、液晶コマンドを第2副制御部500に送信する。各ボックスデータは、第1副制御部400が第2副制御部500に送信する液晶コマンドを設定する際、合わせて設定される。このとき、RAM408には、複数のポジションに対応したアドレス(パーツデータの設定領域)に、パーツデータが格納される。なお、複数のポジションの全てにパーツデータが格納されていなくてもよい。
また、第2副制御部500は、液晶コマンドに基づいて装飾図柄表示装置208において演出表示を行う制御を実行し、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、RAM408の該当するポジションを参照し、パーツデータが格納されている場合には、そのパーツデータのサウンドレイヤの音、ランプレイヤの発光態様、および役物動作レイヤの可動態様の制御データを各デバイスあるいは必要に応じて第2副制御部500に送信し、演出表示に対応した演出を行う。
図951は、本実施形態の演出制御におけるコマンド送信の一例を示す概要図であり、液晶コマンドに基づき、装飾図柄表示装置208に画像を表示させる場合の一例である。
第1副制御部400は、図948に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)において演出抽選処理を行い、その結果に応じた各演出を行うよう、第2副制御部500に制御用のコマンドを送信する。
第1副制御部400は、例えば、会話予告01の演出を行う場合、第2副制御部500に対して、図950(a)に示すNo.201のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字の表示を指示するコマンドが含まれる。
また、第1副制御部400は第2副制御部500に送信する液晶コマンドを設定する際、No.201のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスに、パーツデータを格納する。つまりこの例では、No.201のボックスデータに設定されたポジション0001に基づき、RAM408の例えば1001番地を先頭アドレスとする領域に、パーツEを格納する(1)。これにより、RAM408の1001番地を先頭アドレスとする領域には、会話予告01に対応したキャラクタ(殿
)の発する台詞(例えば「ん?」など)のサウンドデバイスデータと、当該予告に対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納される。
第1副制御部400からNo.201の液晶コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208において会話予告01の演出(キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字の表示(会話予告01の表示)を行う表示制御)を実行し、第2副制御部500は、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する(2)。戻りコマンドには、ポジションの情報も含まれており、戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、ボックスデータに該当するポジション(パーツデータ)の設定がある場合は、当該パーツデータに対応する制御データの設定を行う(3)。この例では、戻りコマンドにポジション0001の情報が含まれているため、RAM408のポジション0001(アドレス1001番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツEに対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様)のデータを設定し、スピーカ120、ランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(4)。なお、スピーカ120、ランプLによる演出は、実際には主制御部300からのコマンドを受信した後になるので、タイムラグが発生している。
図952は、液晶コマンドに基づき、装飾図柄表示装置208に画像を表示させる場合の他の例である。
第1副制御部400は、例えば、会話予告03の演出を行う場合、第2副制御部500に対して、図950(a)に示すNo.203のボックスデータの液晶コマンドを送信する(1)。この例では、当該液晶コマンドには、装飾図柄表示装置208に、キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字の表示を指示するコマンド、およびキャラクタ(姫)の画像と、その台詞(「激アツよ!」)の文字の表示を指示するコマンドが含まれる。
また、第1副制御部400は第2副制御部500に送信する液晶コマンドを設定する際、No.203のボックスデータに設定されているポジションに基づき、RAM408の対応したアドレスに、パーツデータを格納する。つまりこの例では、No.203のボックスデータに設定されたポジション0001に基づき、RAM408の例えば1001番地を先頭アドレスとする領域に、パーツEを格納し、No.203のボックスデータに設定されたポジション0002に基づき、RAM408の例えば1002番地を先頭アドレスとする領域に、パーツGを格納する(1)。これにより、RAM408の1001番地を先頭アドレスとする領域には、キャラクタ(殿)の発する台詞(例えば「ん?」など)のサウンドデバイスデータと、それに対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納され、RAM408の1002番地を先頭アドレスとする領域には、キャラクタ(姫)の発する台詞(「激アツよ!」)のサウンドデバイスデータと、それに対応した発光パターンのランプデバイスデータが格納される。
第1副制御部400からNo.203の液晶コマンドを受信した第2副制御部500は、装飾図柄表示装置208において会話予告03の演出(キャラクタ(殿)の画像と、その台詞(「?」)の文字を表示(会話予告03aの表示)した後、キャラクタ(姫)の画像と、その台詞(「激アツよ!」)の文字を表示(会話予告03bの表示)の表示制御))を実行する。その後、第2副制御部500は、第1副制御部400に会話予告03aの表示に対応する戻りコマンドを送信し(2)、会話予告03bの表示に対応する戻りコマンドを送信する(3)。会話予告03aの表示に対応する戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、この例では、当該戻りコマンドにポジション0001の情報が含まれているため、RAM408のポジション0001(アドレス1001番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツEに対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発
光態様)のデータを設定し、スピーカ120、ランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(4)。また、会話予告03bの表示に対応する戻りコマンドを受信した第1副制御部400は、この例では、当該戻りコマンドにポジション0002の情報が含まれているため、RAM408のポジション0002(アドレス1002番地を先頭アドレスとする領域)に格納されているパーツGに対応する各種デバイスデータ(音、ランプLの発光態様)のデータを設定し、スピーカ120、ランプLにそれぞれ送信して演出を実行する(5)。
このように、1つの液晶コマンドが複数の演出表示(会話予告03aの表示と会話予告03b)の実行を指示するコマンドであり、それぞれにパーツデータ(パーツE、G)が設定されている場合、第1副制御部400はそれぞれの表示を行う表示制御に対応する戻りコマンドを液晶コマンドから受信し、各戻りコマンドに対応するパーツデータ(パーツE、G)に基づいて、スピーカ120、ランプLによる演出を実行する。
次に、演出系操作処理について説明する。図953(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行する演出系操作処理のフローチャートである。この演出系操作処理は、図948(a)に示される第1副制御部メイン処理のチャンスボタン制御処理(ステップS411)において実行される処理である。
第1副制御部400のCPU404は、まず、操作手段の操作状態を初期化する(ステップS601)。すなわち、演出ボタン136及び操作キーユニット137から入力された信号をクリア(ポートクリア)する処理を行う。CPU404は、続いて、RAM408における初回操作フラグをクリアする(ステップS603)。
その後、CPU404は、チャンスボタン操作状態判定処理を実行する(ステップS605)。
ここで、図953(b)を参照しながら、チャンスボタン操作状態判定処理について説明する。
まず、CPU404は、チャンスボタンとしての演出ボタン136が操作されているか否かを判定する(ステップS701)。具体的には、CPU404は、入力ポートにおける演出ボタン136の信号の入力状態を検出することにより演出ボタン136が操作されているか否かを判定する。
CPU404は、演出ボタン136が操作されていると判定した場合は(ステップS701:Yes)、RAM408における演出ボタン136の操作状況を入力状態に更新する(ステップS703)。
続いて、CPU404は、今回の演出ボタン136の操作が初回の操作であるか否かを判定する(ステップS705)。すなわち、前回の演出ボタン136の操作状況がOFFであって、今回の演出ボタン136の操作状況がONであるか否かを判定する。
CPU404は、今回の演出ボタン136の操作が初回の操作であると判定した場合は(ステップS705:Yes)、RAM408における初回操作フラグをONにした後(ステップS707)、この処理を終了する。一方、CPU404は、今回の演出ボタン136の操作が初回の操作でないと判定した場合は(ステップS705:No)、ステップS707の処理を実行することなく、この処理を終了する。
また、CPU404は、ステップS701において、演出ボタン136が操作されていると判定しない場合は(ステップS701:No)、長押し操作の終了であるか否かを判定する(ステップS709)。CPU404は、長押し操作の終了であると判定した場合は(ステップS709:Yes)、長押し解除に係るボックスデータテーブルが設定される(ステップS711)。これにより、第1副制御部400から第2副制御部500に長押し解除であることを示す液晶コマンドが送信され、これにより、装飾図柄表示装置208では、例えば、演出ボタン136を示すチャンスボタン画像について長押しが解除された旨の演出(エフェクト)表示が行われることがある。なお、長押し演出における長押し解除の演出表示と長押しオート連打中における長押し解除の演出表示とが異なっていてもよいし、同じであってもよい。さらに、第2副制御部500からの戻りコマンドに応じて、設定されたボックスデータテーブルに対応するパーツデータに従い、長押し解除の演出表示に合わせて、スピーカ120による効果音の出力や各種ランプ418による点滅を行って演出効果を高めるようにしてもよい。
また、CPU404は、ステップS709において、長押し操作の終了であると判定しなかった場合は(ステップS709:No)、ステップS711の処理を実行することなく、この処理を終了する。
図953(a)に戻り、CPU404は、チャンスボタン操作状態判定処理を実行した後は、決定ボタン操作状態判定処理(ステップS607)、左ボタン操作状態判定処理(ステップS609)、右ボタン操作状態判定処理(ステップS611)、上ボタン操作状態判定処理(ステップS613)、下ボタン操作状態判定処理(ステップS615)を順次実行する。なお、決定ボタン操作状態判定処理、左ボタン操作状態判定処理、右ボタン操作状態判定処理、上ボタン操作状態判定処理、下ボタン操作状態判定処理の各処理の内容は、上述したチャンスボタン操作状態判定処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
その後、CPU404は、各種ボタン操作関連処理を実行した後(ステップS617)、この処理を終了する。
次に、演出系操作処理において実行される各種ボタン操作関連処理について、図954〜図955を参照しながら説明する。図954は、第1副制御部400のCPU404が実行する各種ボタン操作関連処理のフローチャートであり、図955は、図954に示される各種ボタン操作関連処理の続きを表すフローチャートである。
まず、CPU404は、RAM408における初回操作フラグがONであるか否かを判定する(ステップS801)。CPU404は、初回操作フラグがONでない場合は(ステップS801:No)、この処理を終了するが、初回操作フラグがONである場合は(ステップS801:Yes)、各種ボタン(演出ボタン136、操作キーユニット137)の押下操作があったとして、客待ちデモ中の節電状態を解除する(ステップS803)。節電状態は、例えば、図柄変動表示が行われていない待機状態となった後、図柄変動表示や各種ボタンの押下操作がないまま、所定時間(例えば、5分)が経過すると移行するように構成されており、具体的には、各種ランプ418を消灯状態あるいは輝度を低下させたり、装飾図柄表示装置208のバックライトの輝度を低下させる等して、パチンコ機100の消費電力を低減させる。なお、節電状態に移行しないものであってもよい。また、節電状態の解除は、各種ボタンのうちの一つのボタンが操作されたことに応じて解除されるが、2以上のボタンが同時に操作された場合にも節電状態が解除できるように構成されてもよいし、2以上のボタンが同時に操作された場合には節電状態の解除が行われないように構成されてもよい。また、1つのボタンのみが一定時間(例えば、0.5秒間)操作された場合のみ節電状態の解除が行われるように構成されてもよい。
続いて、CPU404は、演出ボタン(チャンスボタン)136を単独で操作しているか否かを判定する(ステップS805)。CPU404は、演出ボタン136を単独で操作していると判定した場合は(ステップS805:Yes)、ボタン押下時処理を実行した後(ステップS807)、この処理を終了する。なお、ボタン押下時処理の詳しい内容については後述する。
一方、CPU404は、演出ボタン136を単独で操作していると判定しない場合は(ステップS805:No)、決定ボタン137eを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS809)。CPU404は、決定ボタン137eを単独で操作していると判定した場合は(ステップS809:Yes)、後述するボタン押下時処理を実行した後(ステップS811)、決定ボタン操作時設定表示処理を実行し(ステップS813)、この処理を終了する。なお、決定ボタン操作時設定表示処理の詳しい内容については後述する。
一方、CPU404は、決定ボタン137eを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS809:No)、右ボタン137dを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS815)。CPU404は、右ボタン137dを単独で操作していると判定した場合は(ステップS815:Yes)、後述するボタン押下時処理を実行した後(ステップS817)、右ボタン操作時設定表示処理を実行し(ステップS819)、この処理を終了する。なお、右ボタン操作時設定表示処理の詳しい内容については後述する。
一方、CPU404は、右ボタン137dを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS815:No)、左ボタン137cを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS821)。CPU404は、左ボタン137cを単独で操作していると判定した場合は(ステップS821:Yes)、後述するボタン押下時処理を実行した後(ステップS823)、左ボタン操作時設定表示処理を実行し(ステップS825)、この処理を終了する。なお、左ボタン操作時設定表示処理の詳しい内容については後述する。
一方、CPU404は、左ボタン137cを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS821:No)、上ボタン137aを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS827)。CPU404は、上ボタン137aを単独で操作していると判定した場合は(ステップS827:Yes)、後述するボタン押下時処理を実行した後(ステップS829)、上ボタン操作時設定表示処理を実行し(ステップS831)、この処理を終了する。なお、上ボタン操作時設定表示処理の詳しい内容については後述する。
一方、CPU404は、上ボタン137aを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS827:No)、図955に示すように、下ボタン137bを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS833)。CPU404は、下ボタン137bを単独で操作していると判定した場合は(ステップS833:Yes)、後述するボタン押下時処理を実行した後(ステップS835)、下ボタン操作時設定表示処理を実行し(ステップS837)、この処理を終了する。なお、下ボタン操作時設定表示処理の詳しい内容については後述する。
一方、CPU404は、下ボタン137bを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS833:No)、演出ボタン136と右ボタン137dの両方を操作しているか否かを判定する(ステップS839)。CPU404は、演出ボタン136と右ボタン137dの両方を操作していると判定した場合は(ステップS839:Yes)、後述するボタン押下時処理を実行した後(ステップS841)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、演出ボタン136と右ボタン137dの両方を操作していると判定しない場合は(ステップS839:No)、演出ボタン136と左ボタン137cの両方を操作しているか否かを判定する(ステップS843)。CPU404は、演出ボタン136と左ボタン137cの両方を操作していると判定した場合は(ステップS843:Yes)、後述するボタン押下時処理を実行した後(ステップS845)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、演出ボタン136と左ボタン137cの両方を操作していると判定しない場合は(ステップS843:No)、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全部を操作しているか否かを判定する(ステップS847)。CPU404は、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全部を操作していると判定した場合は(ステップS847:Yes)、後述するボタン押下時処理を実行した後(ステップS849)、この処理を終了する。一方、CPU404は、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全部を操作していると判定しない場合は(ステップS847:No)、ステップS849の処理を実行することなく、この処理を終了する。
次に、各種ボタン操作関連処理や後述する各種ボタン長押し操作関連処理において実行されるボタン押下時処理について、図956を参照しながら説明する。図956は、第1副制御部400のCPU404が実行するボタン押下時処理のフローチャートである。
まず、CPU404は、演出ボタン136や操作キーユニット137の操作を受付中の演出が実行されているか否かを判定する(ステップS901)。CPU404は、操作受付中の演出が実行されていると判定しない場合は(ステップS901:No)、この処理を終了し、操作受付中の演出が実行されていると判定した場合は(ステップS901:Yes)、実行中の演出がボタンの1回操作用の演出であるか否かを判定する(ステップS903)。なお、ここで判定される演出は、実際にボタンの押下を促す演出が行われているものに限らず、例えば、ボタンの押下を促す演出は行われてはいないが、所定のボタン(例えば、演出ボタン136等)の操作があった場合に、所定の演出(裏ボタン演出)を実行する状態である演出も含まれる。
CPU404は、実行中の演出がボタンの1回操作用の演出であると判定した場合は(ステップS903:Yes)、1回操作処理を実行した後(ステップS905)、ステップS917の処理を実行する。ここで、実行中の演出がボタンの1回操作用の演出であると判定される条件としては、押下されたボタンが、実行中の演出において操作が要求されているボタンであることが含まれ、例えば、演出ボタン136の1回操作を要求する演出が実行されている場合には、演出ボタン136が1回操作されたことを条件に、実行中の演出がボタンの1回操作用の演出であると判定するように構成されている。なお、1回操作処理の詳しい内容については後述する。
一方、CPU404は、実行中の演出がボタンの1回操作用の演出でないと判定した場合は(ステップS903:No)、実行中の演出がボタンの連打用の演出であるか否かを判定する(ステップS907)。なお、ここで判定される演出は、実際にボタンの連打を促す演出が行われているものに限らず、例えば、ボタンの連打を促す演出は行われてはいないが、所定のボタン(例えば、演出ボタン136等)の連打操作があった場合に、所定の演出(裏ボタン連打演出)を実行する状態である演出も含まれる。
CPU404は、実行中の演出がボタンの連打用の演出であると判定した場合は(ステップS907:Yes)、連打操作処理を実行した後(ステップS909)、ステップS917の処理を実行する。ここで、実行中の演出がボタンの連打用の演出であると判定される条件としては、押下されたボタンが、実行中の演出において操作が要求されているボタンであることが含まれ、例えば、演出ボタン136の連打操作を要求する演出が実行されている場合には、演出ボタン136が1回操作されたことを条件に、実行中の演出がボタンの連打用の演出であると判定するように構成されている。なお、連打操作処理の詳しい内容については後述する。
一方、CPU404は、実行中の演出がボタンの連打用の演出でないと判定した場合は(ステップS907:No)、実行中の演出がボタンの長押し用の演出であるか否かを判定する(ステップS911)。なお、ここで判定される演出は、実際にボタンの長押しを促す演出が行われているものに限らず、例えば、ボタンの長押しを促す演出は行われてはいないが、所定のボタン(例えば、演出ボタン136等)の長押し操作があった場合に、所定の演出(裏ボタン長押し演出)を実行する状態である演出も含まれる。
CPU404は、実行中の演出がボタンの長押し用の演出であると判定した場合は(ステップS911:Yes)、長押し操作処理を実行した後(ステップS913)、ステップS917の処理を実行する。ここで、実行中の演出がボタンの長押し用の演出であると判定される条件としては、押下されたボタンが、実行中の演出において操作が要求されているボタンであることが含まれ、例えば、演出ボタン136の長押し操作を要求する演出が実行されている場合には、演出ボタン136が1回操作されたことを条件に、実行中の演出がボタンの長押し用の演出であると判定するように構成されている。なお、長押し操作処理の詳しい内容については後述する。
一方、CPU404は、実行中の演出がボタンの長押し用の演出でないと判定した場合は(ステップS911:No)、その他ボタン操作処理を実行した後(ステップS915)、ステップS917の処理を実行する。なお、その他ボタン操作処理の詳しい内容については後述する。
CPU404は、ステップS917において、後述するように、1回操作処理、連打操作処理、長押し操作処理又はその他ボタン操作処理においてセットされたボックスに対応する液晶コマンドを第2副制御部500に送信した後(ステップS917)、この処理を終了する。
次に、ボタン押下時処理において実行される1回操作処理について、図957〜図958を参照しながら説明する。図957は、第1副制御部400のCPU404が実行する1回操作処理のフローチャートであり、図958は、1回操作処理の続きを表すフローチャートである。
まず、CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136による単独操作の演出であるか否かを判定する(ステップS1001)。CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136による単独操作の演出であると判定した場合は(ステップS1001:Yes)、チャンスボタンが操作された旨の演出を実行するためのチャンスボタン操作ボックスをセットし(ステップS1003)、RAM408におけるボタン操作フラグをONにした後(ステップS1005)、図958に示されるステップS1031の処理を実行する。なお、この処理において、演出ボタン136の他に、他のボタンが同時に操作されている場合は、その演出ボタン136の操作自体が無効であるとして取り扱うようにしているが、有効であるとして取り扱うようにしてもよい。
一方、CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136による単独操作の演出でないと判定した場合は(ステップS1001:No)、実行中の演出が演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出であるか否かを判定する(ステップS1007)。CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出であると判定した場合は(ステップS1007:Yes)、操作されたボタンに応じたボックスがセットされる(ステップS1009)。例えば、演出ボタン136が操作された場合には、チャンスボタンが操作された旨の演出を実行するためのチャンスボタン操作ボックスがセットされ、右ボタン137dが操作された場合には、右ボタン137dが操作された旨の演出を実行するための右ボタン操作ボックスがセットされ、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作された場合には、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作された旨の演出を実行するためのボタン操作ボックスがセットされる。なお、この処理において、演出ボタン136及び右ボタン137dの他に、他のボタン(例えば、上ボタン137a等)が同時に操作されている場合は、その演出ボタン136及び右ボタン137dの操作自体が無効であるとして取り扱うようにしているが、有効であるとして取り扱うようにしてもよい。また、この処理において、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作された場合にのみ演出を行うようにしてもよく、その場合は、演出ボタン136及び右ボタン137dのうちいずれかのボタンが操作されてもボタン操作に対応するボタン操作ボックスがセットされず、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作された場合にボタン操作ボックスがセットされるように構成される。
続いて、CPU404は、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作された状態であるか否かを判定する(ステップS1011)。CPU404は、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されていると判定した場合は(ステップS1011:Yes)、RAM408におけるボタン操作フラグをONにした後(ステップS1013)、図958に示されるステップS1031の処理を実行する。一方、CPU404は、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されていないと判定した場合は(ステップS1011:No)、ステップS1013の処理を実行することなく、ステップS1031の処理を実行する。なお、ボタン毎にボタン操作フラグを設定するようにし、例えば、演出ボタン136のみの操作があった場合に、演出ボタン136のボタン操作フラグをONにして、右ボタン137dのボタン操作フラグはOFFのままにし、2つのボタン操作フラグがONになることにより、後述するステップS1033の処理が実行されるように構成してもよい。
また、CPU404は、ステップS1007において、実行中の演出が演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出でないと判定した場合は(ステップS1007:No)、実行中の演出が演出ボタン136及び左ボタン137cの同時操作の演出であるか否かを判定する(ステップS1015)。CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136及び左ボタン137cの同時操作の演出であると判定した場合は(ステップS1015:Yes)、操作されたボタンに応じたボックスがセットされる(ステップS1017)。例えば、演出ボタン136が操作された場合には、チャンスボタンが操作された旨の演出を実行するためのチャンスボタン操作ボックスがセットされ、左ボタン137cが操作された場合には、左ボタン137cが操作された旨の演出を実行するための左ボタン操作ボックスがセットされ、演出ボタン136及び左ボタン137cの両方が操作された場合には、演出ボタン136及び左ボタン137cの両方が操作された旨の演出を実行するためのボタン操作ボックスがセットされる。なお、この処理において、演出ボタン136及び左ボタン137cの他に、他のボタン(例えば、下ボタン137b等)が同時に操作されている場合は、その演出ボタン136及び左ボタン137cの操作自体が無効であるとして取り扱うようにしているが、有効であるとして取り扱うようにしてもよい。また、この処理において、演出ボタン136及び左ボタン137cの両方が操作された場合にのみ演出を行うようにしてもよく、その場合は、演出ボタン136及び左ボタン137cのうちいずれかのボタンが操作されてもボタン操作に対応するボタン操作ボックスがセットされず、演出ボタン136及び左ボタン137cの両方が操作された場合にボタン操作ボックスがセットされるように構成される。
続いて、CPU404は、演出ボタン136と左ボタン137cの両方が操作された状態であるか否かを判定する(ステップS1019)。CPU404は、演出ボタン136と左ボタン137cの両方が操作されていると判定した場合は(ステップS1019:Yes)、RAM408におけるボタン操作フラグをONにした後(ステップS1021)、図958に示されるステップS1031の処理を実行する。一方、CPU404は、演出ボタン136と左ボタン137cの両方が操作されていないと判定した場合は(ステップS1019:No)、ステップS1021の処理を実行することなく、ステップS1031の処理を実行する。なお、ボタン毎にボタン操作フラグを設定するようにし、例えば、演出ボタン136のみの操作があった場合に、演出ボタン136のボタン操作フラグをONにして、左ボタン137cのボタン操作フラグはOFFのままにし、2つのボタン操作フラグがONになることにより、後述するステップS1033の処理が実行されるように構成してもよい。
また、CPU404は、ステップS1015において、実行中の演出が演出ボタン136及び左ボタン137cの同時操作の演出でないと判定した場合は(ステップS1015:No)、図958に示すように、実行中の演出が演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの同時操作の演出であるか否かを判定する(ステップS1023)。CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの同時操作の演出であると判定した場合は(ステップS1023:Yes)、操作されたボタンに応じたボックスがセットされる(ステップS1025)。例えば、演出ボタン136が操作された場合には、チャンスボタンが操作された旨の演出を実行するためのチャンスボタン操作ボックスがセットされ、左ボタン137cが操作された場合には、左ボタン137cが操作された旨の演出を実行するための左ボタン操作ボックスがセットされ、右ボタン137dが操作された場合には、右ボタン137dが操作された旨の演出を実行するための右ボタン操作ボックスがセットされる。さらに、演出ボタン136及び左ボタン137cの両方が操作された場合には、演出ボタン136及び左ボタン137cの両方が操作された旨の演出を実行するためのボタン操作ボックスがセットされ、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作された場合には、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作された旨の演出を実行するためのボタン操作ボックスがセットされ、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全てが操作された場合には、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全てが操作された旨の演出を実行するためのボタン操作ボックスがセットされる。なお、この処理において、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの他に、他のボタン(例えば、決定ボタンボタン137e等)が同時に操作されている場合は、その演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの操作自体が無効であるとして取り扱うようにしているが、有効であるとして取り扱うようにしてもよい。また、この処理において、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全てが操作された場合にのみ演出を行うようにしてもよく、その場合は、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dのうちいずれか1つ又は2つのボタンが操作されてもボタン操作に対応するボタン操作ボックスがセットされず、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全てが操作された場合にボタン操作ボックスがセットされるように構成される。
続いて、CPU404は、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全てが操作された状態であるか否かを判定する(ステップS1027)。CPU404は、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全てが操作されていると判定した場合は(ステップS1027:Yes)、RAM408におけるボタン操作フラグをONにした後(ステップS1029)、ステップS1031の処理を実行する。一方、CPU404は、演出ボタン136、左ボタン137c及び右ボタン137dの全てが操作されていないと判定した場合は(ステップS1027:No)、ステップS1029の処理を実行することなく、ステップS1031の処理を実行する。なお、ボタン毎にボタン操作フラグを設定するようにし、例えば、演出ボタン136のみの操作があった場合に、演出ボタン136のボタン操作フラグをONにして、左ボタン137c及び右ボタン137dのボタン操作フラグはOFFのままにするなどし、3つのボタン操作フラグがONになることにより、後述するステップS1033の処理が実行されるように構成してもよい。
CPU404は、ステップS1031において、RAM408におけるボタン操作フラグがONであるか否かを判定する(ステップS1031)。CPU404は、ボタン操作フラグがONであると判定した場合は(ステップS1031:Yes)、操作有効期間終了処理を実行した後(ステップS1033)、この処理を終了する。具体的には、CPU404は、操作有効期間が終了する前であっても当該操作有効期間を終了させる処理を行い、その後、ボタン操作を受け付ける演出を終了するためのボックスをセットする。CPU404は、セットされたボックスに基づいて、第2副制御部500にボタン操作の受付を終了する旨の液晶コマンドを送信する。すると、第2副制御部500では、ボタン操作の受付を終了する表示を行った後、第1副制御部400に戻りコマンドを送信する。なお、操作有効期間が終了するまでボタン操作の受付を継続する場合は、操作有効期間を終了する処理を行わないようにしてもよい。
次に、ボタン押下時処理において実行される連打操作処理について、図959を参照しながら説明する。図959は、第1副制御部400のCPU404が実行する連打操作処理のフローチャートである。
まず、CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136による連打用の演出であるか否かを判定する(ステップS1101)。CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136による連打用の演出でないと判定した場合は(ステップS1101:No)、この処理を終了する。一方、CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136による連打用の演出であると判定した場合は(ステップ1101:Yes)、連打演出抽選を行い、その結果をセットする(ステップS1103)。具体的には、例えば、遊技者に演出ボタン136の連打を促す連打用演出において表示される連打メータを増加させるか否か、及び、増加させる場合にはその増加量を抽選で決定し、その結果に応じたボックスをセットする。すると、連打メータの増加量に応じた液晶コマンドが第2副制御部500に送信され、装飾図柄表示装置208では、液晶コマンドに応じた態様で連打メータの増加表示が行われる(第0の形態)。
ここで、連打演出抽選の態様について適用可能な例について説明する。
(第1の形態)
操作有効期間の開始からの経過時間Tに応じて設定される比較時間Cと、遊技者がボタンを操作する間隔とを比較して、操作の有効・無効を判定するようにしてもよい。例えば、演出ボタン136の操作有効期間が12秒である場合に、経過時間Tが4秒未満である場合は、比較時間Cは0.5秒に設定され、最後に演出ボタン136が操作されてから0.5秒が経過するまでは、演出ボタン136の操作があっても無効と判定され、0.5秒が経過した後に演出ボタン136の操作があった場合に有効と判定される。また、経過時間Tが4秒以上8秒未満である場合は、比較時間Cは0.3秒に設定され、最後に演出ボタン136が操作されてから0.3秒が経過するまでは、演出ボタン136の操作があっても無効と判定され、0.3秒が経過した後に演出ボタン136の操作があった場合に有効と判定される。また、経過時間Tが8秒以上である場合は、比較時間Cは0.1秒に設定され、最後に演出ボタン136が操作されてから0.1秒が経過するまでは、演出ボタン136の操作があっても無効と判定され、0.1秒が経過した後に演出ボタン136の操作があった場合に有効と判定される。
(第2の形態)
また、操作有効期間の開始から初回の遊技者操作が行われるまでの経過時間Tに応じて設定された比較時間Cと、遊技者が演出ボタン136を操作する間隔を比較して操作の有効・無効を判定するようにしてもよい。例えば、演出ボタン136の操作有効期間が12秒である場合に、経過時間Tが4秒未満である場合は、0.5秒間隔で演出ボタン136の操作を有効とし、それ以外のタイミングでの操作を無効とする。経過時間Tが4秒以上8秒未満の場合は、初回操作から0.3秒間隔で演出ボタン136の操作を有効とし、それ以外のタイミングでの操作を無効とする。経過時間Tが8秒以上の場合は、初期あ操作から0.1秒間隔で演出ボタン136の操作を有効とし、それ以外のタイミングでの操作を無効とする。
(第3の形態)
また、連打操作又は長押しオート連打操作が行える操作演出の演出抽選(連打演出抽選)において、連打演出の演出の進行パターンが長押しオート連打の演出の進行パターンよりも演出の進行度合いが大きい(例えば、連打メータの増加量が連打操作では5回の操作でメータ全体の7割まで達するのに対し、長押しオート連打では7回の液晶コマンドが送信されなければメータ全体の7割まで増加しないなど。)ように構成されていてもよいし、その逆であってもよい。
(第4の形態)
また、操作有効期間の経過に応じて、連打操作及び長押しオート連打操作による増加量が変化する(例えば、操作有効期間が経過するほど増加量が大きくなる/小さくなる等)ように構成されていてもよい。
(第5の形態)
また、連打演出の操作有効期間(例えば、10秒間)の開始から所定の判定期間(例えば、2秒)の間に演出ボタン136が操作された回数によって、操作有効期間における判定期間終了後の残り期間(例えば、8秒間)における操作に応じた演出の実行可否を決定する抽選テーブルを選択し、選択された抽選テーブルに基づいて演出実行抽選を行うように構成してもよく、例えば、演出実行抽選で当選した場合に、操作に応じた演出が実行され、当選しなかった場合は、操作に応じた演出が行われないようにしてもよい。より具体的には、例えば、判定期間における演出ボタン136の操作回数が5回以上である場合、演出実行抽選で当選する確率が低い低確率抽選テーブルを設定し、判定期間における演出ボタン136の操作回数が5回未満である場合、演出実行抽選で当選する確率が高い高確率抽選テーブルを設定することで、連打操作の苦手な遊技者についても演出内容を十分に楽しませることができる場合がある。一方、判定期間における演出ボタン136の操作回数が5回以上の場合、高確率抽選テーブルを設定し、判定期間における演出ボタン136の操作回数が5回未満の場合、低確率抽選テーブルを設定することで、連打操作を積極的に行った遊技者をより楽しませるようにすることができる場合がある。なお、判定期間においても、操作に応じた演出を行うか否かを抽選によって決定するようにしてもよい。この場合、所定期間において参照される抽選テーブルは、残り期間において参照される抽選テーブルのいずれかと同じであってもよいし、いずれとも異なってもよい。また、全ての操作に応じて演出が行われるようにしてもよい。この場合、判定期間において行われる操作に応じた演出では、例えば、メーターがしきい値となるまで演出を行うことが可能(例えば、ある値までメーターを増加することができる。)に構成してもよい。ここで、上記記載の抽選テーブルは演出の実行可否を抽選するためのテーブルであるが、演出の変化量を抽選によって決定するためのテーブル構成としてもよい。
(第6の形態)
また、操作有効期間において、1又は複数のボタンをタイミングよく操作させる演出(「タイミング操作演出」という場合がある。)において、演出期間(操作有効期間であってもよい。例えば、15秒)の開始から所定の判定期間(例えば、5秒間)の間にタイミングよくボタン操作された回数(該当するボタンの操作のタイミングをよいと判断する期間に操作された回数)に応じて、残り期間(例えば、10秒間)におけるタイミング操作演出の操作有効期間を決定するように構成していてもよい。例えば、判定期間の間にタイミングよくボタン操作された回数が3回以上である場合、該当するボタンの操作のタイミングを良いと判断する期間を第一の判断期間とし、判定期間の間にタイミングよくボタン操作された回数が3回未満である場合、該当するボタンの操作のタイミングを良いと判断する期間を第二の判断期間とした場合、第一の判断期間よりも第二の判断期間の方を長く設定することで、タイミング操作が苦手な遊技者についても演出内容を十分に楽しませることができる場合がある。一方、第二の判断期間よりも第一の判断期間の方を長く設定することでタイミング操作が得意な遊技者をより楽しませることができる場合がある。また、判定期間における該当するボタンの操作のタイミングを良いと判断する期間を第一の判断期間及び第二の判断期間のいずれかと同じであってもよいし、異なっていてもよい。ここで、判定期間における該当するボタンの操作タイミングが第一の判断期間及び第二の判断期間よりも長く設定されている場合、遊技者が判定期間においてタイミング操作の練習を行うことができ、タイミング操作演出へ遊技者が参加しやすくすることができる場合がある。一方、判定期間における該当するボタンの操作タイミングが第一の判断期間及び第二の判断期間のいずれよりも短く設定されている場合、タイミング操作演出が進むにつれて操作しやすくなるので、タイミング操作が徐々に上達してきたと思わせることができる場合がある。また、判定期間における該当するボタンの操作タイミングが第一の判断期間と第二の判断期間との間に設定されている場合、遊技者の技量によってタイミング操作演出を決定することができ、タイミング操作が苦手な遊技者及びタイミング操作を得意とする遊技者の両方を満足させることができる場合がある。
本実施形態において、これら第0の形態から第6の形態のいずれか1つの形態についてのみ適用してもよいし、連打用演出が複数種類用意され、連打用演出の種類に応じて実施する態様を異ならせるようにしてもよい。
続いて、CPU404は、演出ボタン(チャンスボタン)136が操作された旨の演出を実行するためのチャンスボタン操作ボックスをセットする(ステップS1105)。そして、CPU404は、RAM408における初回操作フラグに基づき、演出ボタン136の操作が初回操作であるか否かを判定する(ステップS1107)。すなわち、演出ボタン136の押し始めであるか否かを判定する。
CPU404は、演出ボタン136の操作が初回操作であると判定した場合は(ステップS1107:Yes)、次にオート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1をRAM408の所定領域にセットした後(ステップS1109)、この処理を終了する。オート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1は、本実施形態では、例えば、500msとしたが、任意の時間に設定することができる。これにより、連打用の演出の実行中において、時間T1の長押しが行われると、改めてボタンを押し直さなくても、演出ボタン136が押下されたものとして演出を行うことができるようになっている。
一方、CPU404は、演出ボタン136の操作が初回操作でないと判定した場合、すなわち、長押しオート連打中であると判定した場合は(ステップS1107:No)、次にオート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T2をRAM408の所定領域にセットした後(ステップS1111)、この処理を終了する。オート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T2は、本実施形態では、例えば、100msとしたが、任意の時間に設定することができる。これにより、連打用の演出の実行中において、引き続き長押しが維持されて時間T2が経過すると、改めてボタンを押し直さなくても、演出ボタン136が押下されたものとして演出を行うことができるようになっている。
本実施形態における連打操作処理は、演出ボタン136による連打操作演出についてのみ実行するものであるが、操作キーユニット137の各ボタン(上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e)について連打操作処理を実行するようにしてもよい。
次に、ボタン押下時処理において実行される長押し操作処理について、図960を参照しながら説明する。図960は、第1副制御部400のCPU404が実行する長押し操作処理のフローチャートである。
まず、CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136による長押し用の演出であるか否かを判定する(ステップS1201)。CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136による長押し用の演出でないと判定した場合は(ステップS1201:No)、この処理を終了する。一方、CPU404は、実行中の演出が演出ボタン136による長押し用の演出であると判定した場合は(ステップ1201:Yes)、RAM408における初回操作フラグに基づき、演出ボタン136の操作が初回操作であるか否かを判定する(ステップS1203)。すなわち、演出ボタン136の押し始めであるか否かを判定する。
CPU404は、演出ボタン136の操作が初回操作であると判定した場合は(ステップS1203:Yes)、長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T3をRAM408の所定領域にセットした後(ステップS1205)、この処理を終了する。長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T3は、本実施形態では、例えば、100msとしたが、任意の時間に設定することができる。これにより、長押し用の演出の実行中において、時間T3の長押しが行われることにより、演出ボタン136の長押しが開始されたものとして演出を行うことができるようになる。
一方、CPU404は、演出ボタン136の操作が初回操作でないと判定した場合、すなわち、長押し中であると判定した場合は(ステップS1203:No)、演出ボタン(チャンスボタン)136が操作された旨の演出を実行するためのチャンスボタン操作ボックスをセットする(ステップS1207)。そして、長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T4をRAM408の所定領域にセットした後(ステップS1209)、この処理を終了する。長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T4は、本実施形態では、例えば、231msとしたが、任意の時間に設定することができる。これにより、長押し用の演出の実行中において、引き続き長押しが維持されて時間T4が経過すると、演出ボタン136の長押しが維持されている演出を行うことができるようになっている。なお、ステップS1209でセットされる時間T4は、本実施形態では、毎回同じ時間(231ms)がセットされるように構成したが、セットされる毎にセットされる時間が変動してもよい。
本実施形態における長押し操作処理は、演出ボタン136による長押し操作演出について実行するものであるが、操作キーユニット137の各ボタン(上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e)について長押し操作処理を実行するようにしてもよい。
次に、ボタン押下時処理において実行されるその他ボタン操作処理について、図961を参照しながら説明する。図961は、第1副制御部400のCPU404が実行するその他ボタン操作処理のフローチャートである。
まず、CPU404は、操作キーユニット137の決定ボタン137eの操作であるか否かを判定する(ステップS1301)。CPU404は、決定ボタン137eの操作であると判定した場合は(ステップS1301:Yes)、決定ボタン137eが操作された旨の演出を実行するための決定ボタン押下ボックスをセットした後(ステップS1303)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、決定ボタン137eの操作でないと判定した場合は(ステップS1301:No)、右ボタン137dの操作であるか否かを判定する(ステップS1305)。CPU404は、右ボタン137dの操作であると判定した場合は(ステップS1305:Yes)、右ボタン137dが操作された旨の演出を実行するための右ボタン押下ボックスをセットした後(ステップS1307)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、右ボタン137dの操作でないと判定した場合は(ステップS1305:No)、左ボタン137cの操作であるか否かを判定する(ステップS1309)。CPU404は、左ボタン137cの操作であると判定した場合は(ステップS1309:Yes)、左ボタン137cが操作された旨の演出を実行するための左ボタン押下ボックスをセットした後(ステップS1311)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、左ボタン137cの操作でないと判定した場合は(ステップS1309:No)、上ボタン137aの操作であるか否かを判定する(ステップS1313)。CPU404は、上ボタン137aの操作であると判定した場合は(ステップS1313:Yes)、上ボタン137aが操作された旨の演出を実行するための上ボタン押下ボックスをセットした後(ステップS1315)、この処理を終了する。一方、CPU404は、上ボタン137aの操作でないと判定した場合は(ステップS1313:No)、下ボタン137bの操作であるとして、下ボタン137cが操作された旨の演出を実行するための下ボタン押下ボックスをセットした後(ステップS1317)、この処理を終了する。
次に、各種ボタン操作関連処理において実行される決定ボタン操作時設定表示処理について、図962を参照しながら説明する。図962は、第1副制御部400のCPU404が実行する決定ボタン操作時設定表示処理のフローチャートである。
まず、CPU404は、電源投入関連処理の実行中でないか否かを判定する(ステップS1401)。具体的には、CPU404は、電源が投入されてから復帰中表示が終了するまでの間であるか否かを判定している。CPU404は、電源投入関連処理の実行中であると判定した場合は(ステップS1401:No)、この処理を終了する。本実施形態では、電源が投入されてから復旧中表示が終了するまでの間は、後述する音量設定画面や輝度設定画面を表示しないようにしている。なお、電源が投入されてから復旧中表示が終了するまでの間においても、音量設定画面や輝度設定画面を表示して音量設定や輝度設定を行うことができるようにしてもよい。
一方、CPU404は、電源投入関連処理の実行中でないと判定した場合は(ステップS1401:Yes)、設定表示が非表示であるか否かを判定する(ステップS1403)。すなわち、CPU404は、図柄変動表示が行われていない待機状態や、図柄変動表示中や、大当り遊技中等において、図978(e)に示すような、音量設定画面や輝度設定画面が表示されていない状態であるか否かを判定する。CPU404は、設定表示が非表示であると判定した場合は(ステップS1403:Yes)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、設定表示が表示されていると判定した場合は(ステップS1403:No)、音量・輝度設定ミニアイコンが表示されているか否かを判定する(ステップS1405)。具体的には、CPU404は、例えば、待機状態において表示される客待ちデモ表示中に、操作キーユニット137を操作することにより音量設定や輝度設定が可能であることを遊技者に明示あるいは示唆するアイコンが表示されているか否かを判定する。なお、このようなアイコンを表示しない場合でも、所定の操作があれば音量設定画面や輝度設定画面を表示するようなものにあっては、ステップS1405のような処理は不要である。CPU404は、音量・輝度設定ミニアイコンが表示されていると判定した場合は(ステップS1405:Yes)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、音量・輝度設定ミニアイコンが表示されていないと判定した場合は(ステップS1405:No)、輝度設定画面が表示されているか否かを判定する(ステップS1407)。具体的には、CPU404は、装飾図柄表示装置208のバックライトや各種ランプ418の現在の輝度や、設定された輝度を表示するための輝度設定画面が表示されているか否かを判定する。本実施形態では、輝度設定画面は、上ボタン137a又は下ボタン137bを操作することにより表示させることができるように構成されている。なお、後述する音量設定画面と輝度設定画面とを同時に表示させるように構成した場合には、ボタンの種類によって表示させる設定画面の種類を分けなくてもよい。この輝度設定画面は、演出ボタン136や操作キーユニット137の各ボタンを操作することなく所定の表示時間(例えば、15秒)が経過すると、消去される。CPU404は、輝度設定画面が表示されていると判定した場合は(ステップS1407:Yes)、輝度設定画面をそのまま表示するための液晶コマンドをセットした後(ステップS1409)、この処理を終了する。すなわち、CPU404は、輝度設定画面の表示を維持する表示時間をリセットする。ここで、輝度設定画面をそのまま表示するための液晶コマンドとは、所定の表示時間の経過時間に対応するカウントをリセットし、所定の表示時間のカウントを再設定するためのコマンドであってもよいが、所定の表示時間の経過時間に対応するカウントをそのまま継続させるためのコマンドであってもよい。
一方、CPU404は、輝度設定画面が表示されていないと判定した場合は(ステップS1407:No)、音量設定画面が表示されているか否かを判定する(ステップS1411)。具体的には、CPU404は、スピーカ120から出力される音声の現在の音量や、設定された音量を表示するための音量設定画面が表示されているか否かを判定する。本実施形態では、音量設定画面は、左ボタン137c又は右ボタン137dを操作することにより表示させることができるように構成されている。この音量設定画面は、演出ボタン136や操作キーユニット137の各ボタンを操作することなく所定の表示時間(例えば、15秒)が経過すると、消去される。CPU404は、音量設定画面が表示されていると判定した場合は(ステップS1411:Yes)、音量設定画面をそのまま表示するための液晶コマンドをセットした後(ステップS1413)、この処理を終了する。すなわち、CPU404は、音量設定画面の表示を維持する表示時間をリセットする。ここで、音量設定画面をそのまま表示するための液晶コマンドとは、所定の表示時間の経過時間に対応するカウントをリセットし、所定の表示時間のカウントを再設定するためのコマンドであってもよいが、所定の表示時間の経過時間に対応するカウントをそのまま継続させるためのコマンドであってもよい。
一方、CPU404は、音量設定画面が表示されていないと判定した場合は(ステップS1411:No)、図柄変動中用設定画面が表示されているか否かを判定する(ステップS1415)。具体的には、CPU404は、例えば、図柄変動表示中において表示される音量設定画面あるいは輝度設定画面が表示されているか否かを判定する。CPU404は、図柄変動中用設定画面が表示されていると判定した場合は(ステップS1415:Yes)、装飾図柄表示装置208に表示されている設定画面を非表示にするための液晶
コマンドをセットした後(ステップS1417)、この処理を終了する。一方、CPU404は、図柄変動中用設定画面が表示されていないと判定した場合は(ステップS1415:No)、ステップS1417の処理を実行することなく、この処理を終了する。
次に、各種ボタン操作関連処理において実行される右ボタン操作時設定表示処理について、図963を参照しながら説明する。図963は、第1副制御部400のCPU404が実行する右ボタン操作時設定表示処理のフローチャートである。なお、各種ボタン操作関連処理において実行される左ボタン操作時設定表示処理も、右ボタン操作時設定表示処理と同様の処理を行うため、右ボタン137dについての説明を左ボタン137cについての説明に置き換えることとして、説明を省略する。
まず、CPU404は、電源投入関連処理の実行中でないか否かを判定する(ステップS1501)。CPU404は、電源投入関連処理の実行中であると判定した場合は(ステップS1501:No)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、電源投入関連処理の実行中でないと判定した場合は(ステップS1501:Yes)、設定表示が非表示であるか否かを判定する(ステップS1503)。CPU404は、設定表示が非表示であると判定した場合は(ステップS1503:Yes)、非デモ状態であるか否かを判定する(ステップS1505)。すなわち、CPU404は、待機状態において、客待ちデモ表示を行っているか否かを判定する。CPU404は、非デモ状態であると判定した場合は(ステップS1505:Yes)、図柄変動用設定画面を表示するための液晶コマンドをセットした後(ステップS1507)、この処理を終了する。すなわち、CPU404は、図柄変動表示中において表示される音量設定画面を表示するための液晶コマンドをセットする。なお、音量設定画面とともに輝度設定画面を表示するようにしてもよい。また、輝度設定画面のみを表示するようにしてもよく、音量や輝度以外の他の設定画面を表示するようにしてもよい。
一方、CPU404は、非デモ状態でないと判定した場合は(ステップS1505:No)、音量設定画面を表示するための液晶コマンドをセットした後(ステップS1509)、この処理を終了する。
また、CPU404は、ステップS1503において、設定表示が非表示でないと判定した場合は(ステップS1503:No)、音量・輝度設定ミニアイコンが表示されているか否かを判定する(ステップS1511)。CPU404は、音量・輝度設定ミニアイコンが表示されていると判定した場合は(ステップS1511:Yes)、音量設定画面を表示するための液晶コマンドをセットした後(ステップS1513)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、音量・輝度設定ミニアイコンが表示されていないと判定した場合は(ステップS1511:No)、輝度設定画面が表示されているか否かを判定する(ステップS1515)。CPU404は、輝度設定画面が表示されていると判定した場合は(ステップS1515:Yes)、輝度設定画面更新処理を実行した後(ステップS1517)、この処理を終了する。本実施形態では、輝度設定画面が表示されている状態で右ボタン137d(左ボタン137c)が操作された場合には、輝度設定が行われるようにしているが、右ボタン137d(左ボタン137c)では輝度設定を行うことができないようにしてもよい。なお、輝度設定画面更新処理の詳細については後述する。
一方、CPU404は、輝度設定画面が表示されていないと判定した場合は(ステップS1515:No)、音量設定画面が表示されているか否かを判定する(ステップS1519)。CPU404は、音量設定画面が表示されていると判定した場合は(ステップS1519:Yes)、音量設定画面更新処理を実行した後(ステップS1521)、この処理を終了する。なお、音量設定画面更新処理の詳細については後述する。
一方、CPU404は、音量設定画面が表示されていないと判定した場合は(ステップS1519:No)、図柄変動中用設定画面が表示されているか否かを判定する(ステップS1523)。CPU404は、図柄変動中用設定画面が表示されていると判定した場合は(ステップS1523:Yes)、音量設定画面更新処理を実行した後(ステップS1525)、この処理を終了する。一方、CPU404は、図柄変動中用設定画面が表示されていないと判定した場合は(ステップS1523:No)、ステップS1525の処理を実行することなく、この処理を終了する。
次に、右ボタン操作時設定表示処理及び左ボタン操作時設定表示処理において実行される輝度設定表示更新処理について、図964(a)を参照しながら説明する。図964(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行する輝度設定表示更新処理のフローチャートである。
まず、CPU404は、ユーザー輝度設定操作処理を実行する(ステップS1601)。ここで、図964(b)を参照しながら、ユーザー輝度設定操作処理の詳細について説明する。図964(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行するユーザー輝度設定設定操作処理のフローチャートである。
最初に、CPU404は、輝度ボリュームつまみの値を取得する(ステップS1701)。具体的には、例えば、第1副基板160に設けられた輝度ボリュームつまみ(不図示)から出力される信号に基づいて、輝度ボリュームつまみで示された値を取得する。輝度ボリュームつまみは、例えば、遊技店員により輝度を変更するためのつまみである。すなわち、輝度ボリュームつまみは、輝度のマスター設定を行うためのボリュームつまみということができる。なお、輝度ボリュームつまみを設けない構成としてもよく、この場合、ステップS1701のような処理を実行しないようにしてもよい。また、1つのボリュームつまみを設け、このボリュームつまみにより、後述する音量ボリュームつまみの機能と輝度ボリュームつまみの機能を統一するようにしてもよい。
続いて、CPU404は、輝度ボリュームつまみの値が0であるか否かを判定する(ステップS1703)。CPU404は、輝度ボリュームつまみの値が0であると判定した場合は(ステップS1703:Yes)、ステップS1715の処理を実行する。一方、CPU404は、輝度ボリュームつまみの値が0でないと判定した場合は(ステップS1703:No)、今回の操作が輝度を上げる操作であるか否かを判定する(ステップS1705)。すなわち、CPU404は、上ボタン137aあるいは右ボタン137dの操作であるか否かを判定する。
CPU404は、今回の操作が輝度を上げる操作であると判定した場合は(ステップS1705:Yes)、設定中の輝度が最大値であるか否かを判定する(ステップS1707)。すなわち、CPU404は、輝度を1〜10の10段階に設定することができる場合に、設定中の輝度が10であるか否かを判定する。CPU404は、設定中の輝度が最大値であると判定した場合は(ステップS1707:Yes)、ステップS1715の処理を実行する。一方、CPU404は、設定中の輝度が最大値でないと判定した場合は(ステップS1707:No)、輝度を1段階上げた後(ステップS1709)、ステップS1715の処理を実行する。
また、CPU404は、ステップS1705において、今回の操作が輝度を上げる操作でないと判定した場合、すなわち、輝度を下げる操作(例えば、下ボタン137bあるいは左ボタン137cの操作)であると判定した場合は(ステップS1705:No)、設定中の輝度が最小値であるか否かを判定する(ステップS1711)。すなわち、CPU404は、輝度を1〜10の10段階に設定することができる場合に、設定中の輝度が1であるか否かを判定する。CPU404は、設定中の輝度が最小値であると判定した場合は(ステップS1711)、ステップS1715の処理を実行する。一方、設定中の輝度が最小値でないと判定した場合は(ステップS1711:No)、輝度を1段階下げた後(ステップS1713)、ステップS1715の処理を実行する。
CPU404は、ステップS1715では、上述のようにして変更された輝度の設定表示を更新するための再設定処理を行った後(ステップS1715)、この処理を終了する。ここで、輝度ボリュームつまみの値が0の場合は、輝度設定画面を非表示の状態に維持する。なお、輝度ボリュームつまみの値が0の場合であっても、輝度設定画面が表示されるように構成されていてもよい。
本実施形態では、このようにして、輝度の設定変更及び設定された輝度を装飾図柄表示装置208に表示させることができる。
図964(a)に戻って、CPU404は、上述したようにしてユーザー輝度設定操作処理を実行すると、輝度設定画面を消去するまでのタイマを設定した後(ステップS1603)、輝度設定表示更新処理を終了する。ここで、輝度設定画面を消去するまでのタイマの設定は、所定の表示時間の経過時間に対応するカウントをリセットし、所定の表示時間のカウントを再設定するための液晶コマンドを送信する処理を含む。
次に、右ボタン操作時設定表示処理及び左ボタン操作時設定表示処理において実行される音量設定表示更新処理について、図965(a)を参照しながら説明する。図965(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行する音量設定表示更新処理のフローチャートである。
まず、CPU404は、ユーザー音量設定操作処理を実行する(ステップS1801)。ここで、図965(b)を参照しながら、ユーザー音量設定操作処理の詳細について説明する。図964(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行するユーザー音量設定操作処理のフローチャートである。
最初に、CPU404は、音量ボリュームつまみの値を取得する(ステップS1901)。具体的には、例えば、第1副基板160に設けられた音量ボリュームつまみ(不図示)から出力される信号に基づいて、音量ボリュームつまみで示された値を取得する。音量ボリュームつまみは、例えば、遊技店員により音量を変更するためのつまみである。すなわち、音量ボリュームつまみは、音量のマスター設定を行うためのボリュームつまみということができる。なお、音量ボリュームつまみを設けない構成としてもよく、この場合、ステップS1901のような処理を実行しないようにしてもよい。
続いて、CPU404は、音量ボリュームつまみの値が0であるか否かを判定する(ステップS1903)。CPU404は、音量ボリュームつまみの値が0であると判定した場合は(ステップS1903:Yes)、ステップS1919の処理を実行する。一方、CPU404は、音量ボリュームつまみの値が0でないと判定した場合は(ステップS1903:No)、今回の操作が音量を上げる操作であるか否かを判定する(ステップS1905)。すなわち、CPU404は、右ボタン137dあるいは上ボタン137aの操作であるか否かを判定する。
CPU404は、今回の操作が音量を上げる操作であると判定した場合は(ステップS1905:Yes)、設定中の音量が最大値であるか否かを判定する(ステップS1907)。すなわち、CPU404は、音量を1〜10の10段階に設定することができる場合に、設定中の音量が10であるか否かを判定する。CPU404は、設定中の音量が最大値であると判定した場合は(ステップS1907:Yes)、ステップS1919の処理を実行する。一方、CPU404は、設定中の音量が最大値でないと判定した場合は(ステップS1907:No)、音量を1段階上げて(ステップS1909)、音量上昇時用の効果音を出力するためのデータをセットした後(ステップS1911)、ステップS1919の処理を実行する。その結果、音量を上げる操作が行われる毎に、スピーカ120から音量が上昇した旨の効果音が出力される。
また、CPU404は、ステップS1905において、今回の操作が音量を上げる操作でないと判定した場合、すなわち、音量を下げる操作(例えば、左ボタン137cあるいは下ボタン137bの操作)であると判定した場合は(ステップS1905:No)、設定中の音量が最小値であるか否かを判定する(ステップS1913)。すなわち、CPU404は、音量を1〜10の10段階に設定することができる場合に、設定中の音量が1であるか否かを判定する。CPU404は、設定中の音量が最小値であると判定した場合は(ステップS1913)、ステップS1919の処理を実行する。一方、設定中の音量が最小値でないと判定した場合は(ステップS1913:No)、音量を1段階下げて(ステップS1915)、音量低下時用の効果音を出力するためのデータをセットした後(ステップS1917)、ステップS1919の処理を実行する。
CPU404は、ステップS1919では、上述のようにして変更された音量の設定表示を更新するための再設定処理を行った後(ステップS1919)、この処理を終了する。ここで、音量ボリュームつまみの値が0の場合は、音量設定画面を非表示の状態に維持する。なお、音量ボリュームつまみの値が0の場合であっても、音量設定画面が表示されるように構成されていてもよい。
本実施形態では、このようにして、音量の設定変更及び設定された音量を装飾図柄表示装置208に表示させることができる。
図965(a)に戻って、CPU404は、上述したようにしてユーザー音量設定操作処理を実行すると、音量設定画面を消去するまでのタイマを設定した後(ステップS1603)、音量設定表示更新処理を終了する。ここで、音量設定画面を消去するまでのタイマの設定は、所定の表示時間の経過時間に対応するカウントをリセットし、所定の表示時間のカウントを再設定するための液晶コマンドを送信する処理を含む。なお、音量設定画面を消去するまでの時間(タイマ)と、輝度設定画面を消去するまでの時間(タイマ)とは同じ時間としているが、一方の時間が他方の時間よりも長いように構成されていてもよい。
次に、各種ボタン操作関連処理において実行される上ボタン操作時設定表示処理について、図966を参照しながら説明する。図966は、第1副制御部400のCPU404が実行する上ボタン操作時設定表示処理のフローチャートである。なお、各種ボタン操作関連処理において実行される下ボタン操作時設定表示処理も、上ボタン操作時設定表示処理と同様の処理を行うため、上ボタン137aについての説明を下ボタン137bについての説明に置き換えることとして、説明を省略する。
まず、CPU404は、電源投入関連処理の実行中でないか否かを判定する(ステップS2001)。CPU404は、電源投入関連処理の実行中であると判定した場合は(ステップS2001:No)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、電源投入関連処理の実行中でないと判定した場合は(ステップS2001:Yes)、設定表示が非表示であるか否かを判定する(ステップS2003)。CPU404は、設定表示が非表示であると判定した場合は(ステップS2003:Yes)、非デモ状態であるか否かを判定する(ステップS2005)。CPU404は、非デモ状態であると判定した場合は(ステップS2005:Yes)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、非デモ状態でないと判定した場合は(ステップS2005:No)、輝度設定画面を表示するための液晶コマンドをセットした後(ステップS2007)、この処理を終了する。
また、CPU404は、ステップS2003において、設定表示が非表示でないと判定した場合は(ステップS2003:No)、音量・輝度設定ミニアイコンが表示されているか否かを判定する(ステップS2009)。CPU404は、音量・輝度設定ミニアイコンが表示されていると判定した場合は(ステップS2009:Yes)、輝度設定画面を表示するための液晶コマンドをセットした後(ステップS2011)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、音量・輝度設定ミニアイコンが表示されていないと判定した場合は(ステップS2009:No)、輝度設定画面が表示されているか否かを判定する(ステップS2013)。CPU404は、輝度設定画面が表示されていると判定した場合は(ステップS2013:Yes)、図964(a)に示される輝度設定画面更新処理を実行した後(ステップS2015)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、輝度設定画面が表示されていないと判定した場合は(ステップS2013:No)、音量設定画面が表示されているか否かを判定する(ステップS2017)。CPU404は、音量設定画面が表示されていると判定した場合は(ステップS2017:Yes)、図965(a)に示される音量設定画面更新処理を実行した後(ステップS2019)、この処理を終了する。本実施形態では、音量設定画面が表示されている状態で上ボタン137a(下ボタン137b)が操作された場合には、音量設定が行われるようにしているが、上ボタン137a(下ボタン137b)では音量設定を行うことができないようにしてもよい。
一方、CPU404は、音量設定画面が表示されていないと判定した場合は(ステップS2017:No)、図柄変動中用設定画面が表示されているか否かを判定する(ステップS2021)。CPU404は、図柄変動中用設定画面が表示されていると判定した場合は(ステップS2021:Yes)、図柄変動中用設定画面を消去するまでのタイマを再設定した後(ステップS2023)、この処理を終了する。図柄変動中用設定画面は、操作キーユニット137の各方向ボタンを操作することなく所定の表示時間(例えば、5秒)が経過すると、消去されるが、ステップS2023の処理が実行されることにより図柄変動中用設定画面の表示時間がリセットされる。
次に、ボタン長押し処理について説明する。図967(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するボタン長押し処理のフローチャートである。このボタン長押し処理は、図948(a)に示される第1副制御部メイン処理のチャンスボタン制御処理(ステップS411)において実行される処理である。
第1副制御部400のCPU404は、まず、操作手段の操作状態を初期化する(ステップS2101)。CPU404は、続いて、RAM408における初回操作フラグをクリアする(ステップS2103)。
その後、CPU404は、チャンスボタン長押し操作状態判定処理を実行する(ステップS2105)。
ここで、図967(b)を参照しながら、チャンスボタン長押し操作状態判定処理について説明する。
まず、CPU404は、チャンスボタンとしての演出ボタン136が長押し操作されている状態であるか否かを判定する(ステップS2201)。具体的には、CPU404は、入力ポートにおける演出ボタン136の信号の入力状態が連続してONしていることを検出することにより演出ボタン136が長押し操作されているか否かを判定する。
CPU404は、演出ボタン136が長押し操作されていると判定した場合は(ステップS2201:Yes)、RAM408における演出ボタン136の操作状況を長押し状態に更新する(ステップS2203)。一方、CPU404は、演出ボタン136が長押し操作されていると判定しない場合は(ステップS2201:No)、この処理を終了する。
続いて、CPU404は、液晶コマンドを送信するまでの時間が経過したか否かを判定する(ステップS2205)。具体的には、CPU404は、図959に示される連打操作処理においてセットされたオート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1,T2や、図960に示される長押し操作処理においてセットされた長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T3,T4が経過したか否かを判定する。
CPU404は、液晶コマンドを送信するまでの時間が経過したと判定した場合は(ステップS2205:Yes)、RAM408におけるコマンド送信フラグをONした後(ステップS2207)、この処理を終了する。一方、CPU404は、液晶コマンドを送信するまでの時間が経過したと判定しない場合は(ステップS2205:No)、ステップS2207の処理を実行することなく、この処理を終了する。
図967(a)に戻り、CPU404は、チャンスボタン長押し操作状態判定処理を実行した後は、決定ボタン長押し操作状態判定処理(ステップS2107)、左ボタン長押し操作状態判定処理(ステップS2109)、右ボタン長押し操作状態判定処理(ステップS2111)、上ボタン長押し操作状態判定処理(ステップS2113)、下ボタン長押し操作状態判定処理(ステップS2115)を順次実行する。なお、決定ボタン長押し操作状態判定処理、左ボタン長押し操作状態判定処理、右ボタン長押し操作状態判定処理、上ボタン長押し操作状態判定処理、下ボタン長押し操作状態判定処理の各処理の内容は、上述したチャンスボタン長押し操作状態判定処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
その後、CPU404は、各種ボタン長押し操作関連処理を実行した後(ステップS2117)、この処理を終了する。
次に、ボタン長押し処理において実行される各種ボタン長押し操作関連処理について、図968を参照しながら説明する。図968は、第1副制御部400のCPU404が実行する各種ボタン長押し操作関連処理のフローチャートである。
まず、CPU404は、RAM408におけるコマンド送信フラグがONであるか否かを判定する(ステップS2301)。CPU404は、コマンド送信フラグがONでない場合は(ステップS2301:No)、この処理を終了するが、コマンド送信フラグがONである場合は(ステップS2301:Yes)、演出ボタン(チャンスボタン)136を単独で操作しているか否かを判定する(ステップS2303)。CPU404は、演出ボタン136を単独で操作していると判定した場合は(ステップS2302:Yes)、図956に示されるボタン押下時処理を実行した後(ステップS2305)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、演出ボタン136を単独で操作していると判定しない場合は(ステップS2303:No)、決定ボタン137eを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS2307)。CPU404は、決定ボタン137eを単独で操作していると判定した場合は(ステップS2307:Yes)、上述したボタン押下時処理を実行した後(ステップS2309)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、決定ボタン137eを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS2307:No)、右ボタン137dを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS2311)。CPU404は、右ボタン137dを単独で操作していると判定した場合は(ステップS2311:Yes)、上述したボタン押下時処理を実行した後(ステップS2313)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、右ボタン137dを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS2311:No)、左ボタン137cを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS2315)。CPU404は、左ボタン137cを単独で操作していると判定した場合は(ステップS2315:Yes)、上述したボタン押下時処理を実行した後(ステップS2317)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、左ボタン137cを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS2315:No)、上ボタン137aを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS2319)。CPU404は、上ボタン137aを単独で操作していると判定した場合は(ステップS2319:Yes)、上述したボタン押下時処理を実行した後(ステップS2321)、この処理を終了する。
一方、CPU404は、上ボタン137aを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS2319:No)、下ボタン137bを単独で操作しているか否かを判定する(ステップS2323)。CPU404は、下ボタン137bを単独で操作していると判定した場合は(ステップS2323:Yes)、上述したボタン押下時処理を実行した後(ステップS2325)、この処理を終了する。一方、CPU404は、下ボタン137bを単独で操作していると判定しない場合は(ステップS2323:No)、ステップS2325の処理を実行することなくこの処理を終了する。
本実施形態では、1回操作用の演出、連打用の演出及び長押し用の演出や、各種設定画面の表示中において、例えば、演出ボタン136の操作が要求されている場合に、演出ボタン136に加えて右ボタン137dも同時に操作されているといったように、操作が要求されているボタン以外のボタンがさらに操作された場合には、いずれの操作も無効となるように取り扱っているが、無効とせずに操作が有効として取り扱うようにしてもよく、例えば、演出ボタン136の操作が要求されているところ、演出ボタン136に加え、右ボタン137dがさらに同時に操作された場合には、演出ボタン136が操作されたとして取り扱うようにしてもよい。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図970は、本実施形態のパチンコ機の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。
図970には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216が示されている。
図970(a)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、ここでの背景は非表示であるが、後述するデフォルトの背景画像が表示されている。以下の説明においても、背景が非表示の場合には、特に断らない限り、デフォルトの背景画像が表示されている。なお、デフォルトの背景画像とは異なる様々な背景画像(例えば、モードに応じた背景画像等)を表示してもよい。
装飾図柄表示装置208には、右上隅に、第4図柄表示領域284が設けられている。第4図柄表示領域284は、図柄変動中(あるいは図柄停止中)か否かを報知するための領域であり、上から、普図の図柄変動中報知領域、特図1の図柄変動中報知領域、特図2の図柄変動中報知領域になる。普図の図柄停止中には、四角形の図形が点灯表示されるが、普図の図柄変動中には、その四角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図1の図柄停止中には、丸形の図形が点灯表示されるが、特図1の図柄変動中には、その丸形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。特図2の図柄停止中には、三角形の図形が点灯表示されるが、特図2の図柄変動中には、その三角形の図形が点滅表示、あるいは消灯される。このように、第4図柄は、表示位置が異なるばかりでなく、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、第4図柄の表示態様や点灯態様や点滅態様を変化させることで、先読み予告を行ってもよい。
また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられている。
さらに、図970に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)である。この非電サポ状態における装飾図柄表示装置208には、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。また、非電サポ状態における装飾図柄表示装置208の右端には、特図2の保留アイコン表示領域282が設けられる。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示され、特図2の保留アイコン表示領域282には、特図2の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数の他、特図1の保留アイコンの数によっても表され、特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯数の他、特図2の保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコン表示領域281では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになり、特図2の保留アイコン表示領域282では、保留アイコンが縦並びに表示され、下側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図970(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に2つの特図1の保留アイコンh11,h12が表示されており、これら2つの特図1の保留アイコンh11,h12はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。なお、図970(a)では、特図1の保留アイコン表示領域281に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
一方、特図2の保留アイコン表示領域282には、一つも保留アイコンが表示されていない。これは、上述のごとく、図970に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)であるため、電チューが開きにくく特図2始動口232への入賞が困難な状態であるためである。なお、特図2の保留アイコン表示領域282、すなわち装飾図柄表示装置208の右端に設けられる保留アイコン表示領域は、実際には領域を画定する線は表示されないが、図970(a)では、領域をわかりやすくするために点線で示してある。なお、領域を画定する線が設けられていてもよいし、保留アイコンが表示される場合に領域を画定する線も表示されるようにしてもよい。また、特図2の保留アイコン表示領域282に4つの保留アイコンが表示されることをわかりやすくするために、実際には表示されていない保留アイコンも点線で示してある。
本実施形態のパチンコ機100では、制御状態(遊技状態)に応じて、特図1と特図2で入賞しやすい方の特図の保留アイコン表示領域が、変動アイコン表示領域280の左横(演出表示領域208d)に表示され、もう一方の特図の保留アイコン表示領域は右端に表示される。すなわち、制御状態が非電サポ状態である場合には、図970(a)に示すように、特図1の保留アイコン表示領域281が演出表示領域208dに表示され、特図2の保留アイコン表示領域282が右端に表示される。制御状態が電サポ状態である場合には、反対に、特図2の保留アイコン表示領域282が演出表示領域208dに表示され、特図1の保留アイコン表示領域281が右端に表示される。
ここでは不図示であるが、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様は、四角形の無模様かつ白色の表示態様であり、特図1の保留アイコンと表示位置が異なるばかりか、表示態様(ここでは形状)も異なっており、遊技者が一目見ただけで判別がつくようになっている。なお、特図1の保留アイコンのデフォルトの表示態様と、特図2の保留アイコンのデフォルトの表示態様とが同じであってもよい。
本実施形態では、特図の図柄変動表示の開始は、特図表示装置における変動開始→第4図柄の点滅開始又は消灯→保留アイコンの移動アニメーション開始又は消去→装飾図柄の変動開始の順で行われるが、この順番は前後してもよい。
図970(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212における図柄変動が開始され、さらに第4図柄の消灯までが行われているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図970(c)では、特図1の保留アイコンh11,h12の移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、第一の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコン(今回の図柄変動の対象保留アイコン)が変動アイコン表示領域280に向けて移動を開始するとともに、第二の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第一の保留アイコンh11の表示位置へ向けて移動を開始する。この段階では、装飾図柄の変動表示は開始されていない。
図970(d)では、移動アニメーションが続き、同図(e)では、変動開始前まで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンが変動アイコン表示領域280に到達し、変動アイコンh0として表示されるとともに、変動開始前まで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンが第一の保留アイコンh11の表示位置に到達し、第一の保留アイコンh11として表示されているが、この段階でも依然として、装飾図柄の変動表示は開始されていない。なお、第1特図表示装置212における図柄変動が開始された時点で、それまで第一の保留アイコンh11であった保留アイコンを変動アイコンh0として見てもよいし、それまで第二の保留アイコンh12であった保留アイコンを第一の保留アイコンh11として見てもよい。
そして、図970(f)で装飾図柄の変動表示が開始される。
装飾図柄の変動表示が開始された装飾図柄表示装置208には、図970(g)に示すように、演出ボタン136を有効期間(以下、この有効期間を「第二の操作有効期間」という場合がある。)内に押下することを促す操作促進報知画像136Pが表示される。この操作促進報知画像136Pでは、主人公のキャラクタ画像の右横に、演出ボタン136の画像136P1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が表示されている。装飾図柄の変動表示は、操作促進報知画像136Pによって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄284等によって特図が変動中であることを認識することができる。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を操作促進報知画像136Pとは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。このように、操作促進報知画像136Pは、操作手段に関する操作表示の一例ということができる。
図970(h)に示す残時間表示バー136P2では、上記有効期間が減っており、同図(i)では、遊技者が、演出ボタン136を押下している。演出ボタン136が上記有効期間内に押下されると、図970(j)に示すように、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知画像136Pに代えてリーチ状態突入予告画像2071が表示される。リーチ状態突入予告画像2071では、主人公のキャラクタ画像の右横に、「チャンスだ」という文字表示がなされている。なお、上記有効期間内に演出ボタン136が押下されなかった場合にも、図970(j)に示されるような表示が行われてもよいし、図970(j)に示されるような表示とは異なる表示が行われてもよいし、図970(j)に示されるような表示を行わないようにしてもよい。このことは、1回操作用の演出、連打用の演出及び長押し用の演出においても同様である。このように、本実施形態では、リーチ状態突入予告画像2071は、第二の操作結果表示として機能している。また、この演出例において、操作促進報知画像136Pが表示される演出を第二の演出の一例という場合がある。なお、以下の説明において、「操作結果表示」を「操作応答表示」という場合もある。
図970(k)では、リーチ状態突入予告画像2071が消え、装飾図柄の変動表示が視認可能になり、その後、同図(l)に示すようにリーチ状態に突入する。なお、リーチ状態突入予告画像207が表示されても、リーチ状態に突入しない場合もあるが、必ず突入するようにしてもよい。
以上説明したように、操作促進報知画像136Pの出現は、現在行われている図柄変動表示に関する予告の契機となる演出に相当する。
図970(m)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。なお、第4図柄表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示され、図970(n)では、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展している。図970(n)に示す装飾図柄表示装置208には、敵役の剣豪の画像が大きく表示され、続く同図(o)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。
なお、リーチ状態突入予告画像2071は、リーチ状態に突入することの予告に留まらず、スーパーリーチまで発展することの予告であってもよい。
図971は、図970に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図970(o)から続く図971(p)では、決闘シーンのアニメーションが継続しており、このアニメーションは、図971(s)まで続く。図971(s)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、同図(t)では、第4図柄表示領域284を残して一旦全てが非表示になる。なお、非表示に代えてこれまでとは異なる背景画像を表示してもよい。やがて、同図(u)に示すように、「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示される。ここでの背景は、非表示であってもよいし、これまでとは異なる背景画像であってもよい。また、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示は消えたままであり、第4図柄表示領域284のみ表示されている。
図971(v)に示す装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾7−装飾7」の15R確変大当り確定の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、図971(v)に示す特図1の第4図柄(丸形の図形)は点灯している。この図971(v)では、背景は非表示になっているが、実際には、デフォルトとは異なる背景画像が表示されている。やがて、図971(w)では、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「確変大当り」の文字表示がなされている。
一方、図970(l)で異なる装飾図柄(実質5R確変大当り、5R通常大当り、2R通常大当りとなる図柄組合せ)でリーチ状態となった場合、図971(t)から続く、別の場合の図971(u´)では、「装飾6−装飾6−装飾6」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が表示され、図971(u´)に続く図971(v´)では、「装飾6−装飾6−装飾6」の大当りの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。そして、図971(v´)に続く図971(w´)では、大当り遊技開始演出として、大当りを祝う背景画像(ここでは省略)とともに「大当り」の文字表示がなされている。
図972は、図971(q)に続く別の場合の演出の一例を段階的に示す図である。
図972(a)では、図970(o)で開始された決闘シーンのアニメーションが継続しており、このアニメーションは、図972(b)まで続く。図972(b)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に敗れ、同図(c)では、図971(t)と同じく、第4図柄表示領域284を残して一旦全てが非表示になる。やがて、図972(d)では、「装飾7−装飾6−装飾7」の装飾図柄の組み合わせの揺れ変動が開始される。ここでは、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281の表示が復活し、変動アイコンh0と特図1の第一の保留アイコンh11が表示されている。
図972(e)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の第4図柄(丸形の図形)が点灯し、「装飾7−装飾6−装飾7」のハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。次いで、特図1の確定表示の期間中に、変動アイコン表示領域280では、変動アイコンh0の消去アニメーションが実行される。同図(f)では、変動アイコンh0の消去アニメーションが開始され、同図(g)でもその消去アニメーションは継続し、同図(h)で変動アイコンh0が完全に消えている。なお、特図1の確定表示が行われる前に、変動アイコンh0の消去アニメーションを実行してもよい。
次に、本実施形態における、演出ボタン及び操作キーユニット137の各ボタンの操作によって生じる遊技状態毎の操作結果の一例について説明する。ここで、図973(a)は、図柄変動表示を行っていない待機状態(客待ち状態)における各ボタンの操作結果の一例について説明する図であり、同図(b)は、図柄変動表示中における各ボタンの操作結果の一例について説明する図であり、同図(c)は、大当り遊技中における各ボタンの操作結果の一例について説明する図である。
図973(a)に示すように、待機状態において、アニメによる客待ちデモ表示(アニメデモ表示)中では、演出ボタン136(チャンスボタン)が操作されると、アニメデモ表示を中止し、図柄デモ表示に移行する。図柄デモ表示は、最後に表示された装飾図柄の変動表示結果を示す表示等のことである。また、図柄デモ表示中であって、設定画面の非表示中において演出ボタン136が操作されると、操作に応じたデモ演出を表示する。ここで、デモ演出は、例えば、複数種類の演出モードを実行可能なものである場合には、演出モードを変更したり、キャラクタを出現させたり、エフェクトを表示したり、遊技方法を説明する遊技説明を開始したりする演出表示等である。また、図柄デモ表示中であって、設定画面の表示中において演出ボタン136が操作されると、設定後の音量あるいは輝度を確定させて、設定画面が消去される。
また、待機状態であって、設定画面の非表示中において、決定ボタン137eが操作された場合には、なんらの操作結果もなされない。一方、待機状態であって、設定画面の表示中において決定ボタン137eが操作されると、表示中の設定画面(音量設定画面あるいは輝度設定画面)の表示時間をリセットして表示を延長する。
また、待機状態であって、設定画面の非表示中において、右ボタン137dが操作された場合には、音量設定画面が表示される。一方、待機状態であって、音量設定画面の表示中において右ボタン137dが操作されると、音量変更がなされ音量が上昇する。なお、待機状態であって、輝度設定画面の表示中において右ボタン137dが操作されると、輝度変更がなされて輝度が上昇して明るくなる。
また、待機状態であって、設定画面の非表示中において、左ボタン137cが操作された場合には、音量設定画面が表示される。一方、待機状態であって、音量設定画面の表示中において左ボタン137cが操作されると、音量変更がなされ音量が低下する。なお、待機状態であって、輝度設定画面の表示中において左ボタン137cが操作されると、輝度変更がなされて輝度が低下して暗くなる。
また、待機状態であって、設定画面の非表示中において、上ボタン137aが操作された場合には、輝度設定画面が表示される。一方、待機状態であって、輝度設定画面の表示中において上ボタン137aが操作されると、輝度変更がなされ輝度が上昇する。なお、待機状態であって、音量設定画面の表示中において上ボタン137aが操作されると、音量変更がなされて音量が上昇する。
また、待機状態であって、設定画面の非表示中において、下ボタン137bが操作された場合には、輝度設定画面が表示される。一方、待機状態であって、輝度設定画面の表示中において下ボタン137bが操作されると、輝度変更がなされ輝度が低下する。なお、待機状態であって、音量設定画面の表示中において下ボタン137bが操作されると、音量変更がなされて音量が低下する。
図973(b)に示すように、図柄変動表示中であって、演出ボタン136の操作を受け付ける操作有効期間内に演出ボタン136が操作されると、操作に応じた演出が行われる。具体的には、1回操作用の演出における演出ボタン136の操作に応じた演出や、連打用の演出における演出ボタン136の操作に応じた演出や、長押し用の演出における演出ボタン136の操作に応じた演出等が行われる。また、図柄変動表示中であって、演出ボタン136の操作有効期間外に演出ボタン136が操作された場合には、なんらの操作結果もなされない。なお、本実施形態では、操作有効期間内に演出ボタン136に加えて操作キーユニット137の各ボタンが同時に操作されている場合には、演出ボタン136が操作されていたとしても、なんらの操作結果もなされないように構成されている。また、操作有効期間外であっても、演出ボタン136の操作に応じて、各種ランプ418を点滅させたり、装飾図柄表示装置208にエフェクト表示を行ったり、効果音を出力させるようにしてもよい。このとき、図柄変動表示における演出とは無関係な演出であってもよい。
また、図柄変動表示中であって、設定画面の非表示中において、決定ボタン137eが操作された場合には、なんらの操作結果もなされない。一方、図柄変動表示中であって、設定画面の表示中において決定ボタン137eが操作されると、設定後の音量を確定させて、表示中の設定画面を非表示にする。
また、図柄変動表示中であって、設定画面の非表示中において、右ボタン137dが操作された場合には、図柄変動中設定画面が表示される。一方、図柄変動表示中であって、図柄変動中設定画面の表示中において右ボタン137dが操作されると、音量変更がなされ音量が上昇する。
また、図柄変動表示中であって、設定画面の非表示中において、左ボタン137cが操作された場合には、図柄変動中設定画面が表示される。一方、図柄変動表示中であって、図柄変動中設定画面の表示中において左ボタン137cが操作されると、音量変更がなされ音量が低下する。
また、図柄変動表示中であって、設定画面の非表示中において、上ボタン137aが操作された場合には、なんらの操作結果もなされない。一方、図柄変動表示中であって、図柄変動中設定画面の表示中において上ボタン137aが操作されると、表示中の図柄変動中設定画面の表示時間をリセットして表示を延長する。
また、図柄変動表示中であって、設定画面の非表示中において、下ボタン137bが操作された場合には、なんらの操作結果もなされない。一方、図柄変動表示中であって、図柄変動中設定画面の表示中において下ボタン137bが操作されると、表示中の図柄変動中設定画面の表示時間をリセットして表示を延長する。
また、図柄変動表示中であって、操作を受け付ける操作有効期間内に演出ボタン136及び方向キーが操作されると、操作に応じた演出が行われる。具体的には、演出ボタン136及び方向キーの操作を要求する1回操作用の演出の実行中において、演出ボタン136及び方向キーの両方が同時に押されている場合に、これに応じた演出等が行われる。また、図柄変動表示中であって、操作有効期間外に演出ボタン136及び方向キーの両方が操作された場合には、なんらの操作結果もなされない。なお、操作有効期間外であっても、演出ボタン136及び方向キーの両方の操作に応じて、各種ランプ418を点滅させたり、装飾図柄表示装置208にエフェクト表示を行ったり、効果音を出力させるようにしてもよい。このとき、図柄変動表示における演出とは無関係な演出であってもよい。
図973(c)に示すように、大当り遊技中であって、演出ボタン136の操作を受け付ける操作有効期間内に演出ボタン136が操作されると、操作に応じた演出が行われる。具体的には、1回操作用の演出における演出ボタン136の操作に応じた演出や、連打用の演出における演出ボタン136の操作に応じた演出や、長押し用の演出における演出ボタン136の操作に応じた演出等が行われる。また、大当り遊技中であって、演出ボタ
ン136の操作有効期間外に演出ボタン136が操作された場合には、なんらの操作結果もなされない。なお、本実施形態では、操作有効期間内に演出ボタン136に加えて操作キーユニット137の各ボタンが同時に操作されている場合には、演出ボタン136が操作されていたとしても、なんらの操作結果もなされないように構成されている。また、操作有効期間外であっても、演出ボタン136の操作に応じて、各種ランプ418を点滅させたり、装飾図柄表示装置208にエフェクト表示を行ったり、効果音を出力させるようにしてもよい。このとき、図柄変動表示における演出とは無関係な演出であってもよい。
また、大当り遊技中であって、設定画面の非表示中において、決定ボタン137eが操作された場合には、なんらの操作結果もなされない。一方、大当り遊技中であって、設定画面(音量設定画面あるいは輝度設定画面)の表示中において決定ボタン137eが操作されると、設定後の音量あるいは輝度を確定させて、表示中の設定画面を非表示にする。
また、大当り遊技中であって、設定画面の非表示中において、右ボタン137dが操作された場合には、音量設定画面が表示される。一方、大当り遊技中であって、音量設定画面の表示中において右ボタン137dが操作されると、音量変更がなされ音量が上昇する。なお、大当り遊技中であって、輝度設定画面の表示中において右ボタン137dが操作されると、輝度変更がなされて輝度が上昇して明るくなる。
また、大当り遊技中であって、設定画面の非表示中において、左ボタン137cが操作された場合には、音量設定画面が表示される。一方、大当り遊技中であって、音量設定画面の表示中において左ボタン137cが操作されると、音量変更がなされ音量が低下する。なお、大当り遊技中であって、輝度設定画面の表示中において左ボタン137cが操作されると、輝度変更がなされて輝度が低下して暗くなる。
また、大当り遊技中であって、設定画面の非表示中において、上ボタン137aが操作された場合には、輝度設定画面が表示される。一方、大当り遊技中であって、輝度設定画面の表示中において上ボタン137aが操作されると、輝度変更がなされ輝度が上昇する。なお、大当り遊技中であって、音量設定画面の表示中において上ボタン137aが操作されると、音量変更がなされて音量が上昇する。
また、大当り遊技中であって、設定画面の非表示中において、下ボタン137bが操作された場合には、輝度設定画面が表示される。一方、大当り遊技中であって、輝度設定画面の表示中において下ボタン137bが操作されると、輝度変更がなされ輝度が低下する。なお、大当り遊技中であって、音量設定画面の表示中において下ボタン137bが操作されると、音量変更がなされて音量が低下する。
また、大当り遊技中であって、大当りラウンド以外(例えば、大当り開始前演出中、ラウンド間演出中、大当り終了演出中等)において演出ボタン136及び左ボタン137cが操作されると、なんらの操作結果もなされない。また、大当り遊技中であって、大当りラウンド中において演出ボタン136及び左ボタン137cの両方が操作された場合には、大当り遊技中に出力されるBGMの曲目が変更される。本実施形態では、大当り遊技中に出力されるBGMとして複数曲が用意されており、例えば、演出ボタン136+左ボタン137cの操作がなされる毎に、「曲1」−「曲3」−「曲2」−「曲1」・・・といったように、逆方向に選択曲を遷移させることができる。
また、大当り遊技中であって、大当りラウンド以外において演出ボタン136及び右ボタン137dが操作されると、なんらの操作結果もなされない。また、大当り遊技中であって、大当りラウンド中において演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作された場合には、大当り遊技中に出力されるBGMの曲目が変更される。より具体的には、演出ボタン136+右ボタン137dの操作がなされる毎に、「曲1」−「曲2」−「曲3」−「曲1」・・・といったように、順方向に選択曲を遷移させることができる。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
図974は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図974に示される演出例は、図970〜図972にかけて行われる演出の一部において実行される場合がある演出例である。
図974(1)は、図970(o)に対応するものであり、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。図974(1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われており、設定画面は非表示である。なお、本実施形態では、「装飾7」でリーチが行われている様子が示される一方で、表示画面の左下においても3つの装飾図柄の変動表示が行われている。この3つの装飾図柄は、例えば、特図が停止表示されるタイミングで、特図1あるいは特図2の表示結果に対応する図柄の組み合わせで3つ同時に停止表示される。なお、本実施形態では、表示画面の左下部分に表示された3つの装飾図柄について3つ同時に停止表示するようにしたが、例えば、左・右・中の順に順次停止表示するようにしてもよい。
このとき、図974(2)に示すように、右ボタン137dが操作されると、図974(3)に示すように、図柄変動中用設定画面が表示される。このとき、右ボタン137dは、操作されている間、所定の発光態様(例えば、赤色等)で発光する。その他のボタンは、消灯していてもよいし、他の発光態様(例えば、青色等)で発光してもよい。なお、左ボタン137cが操作された場合にも同様に、図柄変動中用設定画面が表示される。図柄変動中用設定画面は、音量ゲージVGを含む表示画面である。すなわち、図柄変動中用設定画面は、音量設定表示の一例として機能している。また、右ボタン137dあるいは左ボタン137cが操作されることにより表示される図柄変動中設定画面は、設定操作の結果の報知の一例ということができる場合がある。この図柄変動中用設定画面は、演出表示が行われているレイヤーよりも前側のレイヤーに配置されて表示されている。したがって、図柄変動中用設定画面が表示されている間は、演出表示が視認困難な状態となる。なお、音量ゲージVGによれば、音量が5段階中の3段階目であることが示されている。
図柄変動中用設定画面が表示されている状態で、図974(4)に示すように、右ボタン137dが再度操作されると、図974(5)に示すように、音量が1段階増加し、これに応じて、音量ゲージVGは、音量が4段階目であることを示す表示に変化する。本実施形態では、右ボタン137dを1回操作する毎に、音量が1段階上昇するように構成されている。一方、音量ゲージVGが3段階目であることを示している状態で左ボタン137cが操作された場合には、音量が1段階低下し、これに応じて、音量ゲージVGが2段階目であることを示す表示に変化することとなる。このように、図柄変動中用設定画面が表示されている状態において、右ボタン137dあるいは左ボタン137cが操作されることにより変動表示する音量ゲージVGは、設定操作の結果の報知の一例ということができる場合がある。なお、本実施形態では、図柄変動中においては音量設定のみ可能としたが、輝度設定や演出モードやBGM等を設定できるようにしてもよい。また、右ボタン137d(左ボタン137c)が長押しされた場合には、長押しされている期間、オートリピート機能が働いて、所定時間(例えば、200ms)ごとに音量が1段ずつ上がっていく(下がっていく)ように構成されてもよいし、オートリピート機能を働かせないようにして、1回操作が行われない限りでは、音量が上がらない(下がらない)ように構成されてもよい。また、例えば、図柄変動中用設定画面が表示されているときに、演出ボタン136が操作された場合には、音量を設定された値に確定し、図柄変動中用設定画面が消去されるようにしてもよい。また、この他にも、例えば、パスワード入力画面において、演出ボタン136が操作されることにより、入力したパスワードが確定するように構成されてもよい。すなわち、この場合においては、演出ボタン136は、各種設定を行うための第一の操作手段として機能するということができる。
図974(6)は、図971(p)に対応するものであり、決闘シーンのアニメーションが継続している。この演出例では、その後、図974(7)に示されるタイミングで、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出(第一の演出)が開始される。そして、図974(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を有効期間内に同時に操作された状態にすることを促す操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている。このとき、演出ボタン画像136P1及び右ボタン画像137dP1は、操作待ちアニメーション表示が行われる。ここで、操作待ちアニメーションは、例えば、ボタンが引っ込んだり突出したりする動作を繰り返し行うアニメーションである。ここで、操作待ちアニメーション表示を行わなず、静止画像としてもよい。なお、図974(8)に示されるタイミングでは、操作有効期間が開始する前であり、演出ボタン136や右ボタン137dを操作しても無効として取り扱われることとなる。なお、操作促進報知画像を操作有効期間が開始すると同時に表示されるように構成されてもよい。ここで、操作有効期間とは、演出ボタン136の操作を有効とする期間と、右ボタン137dの操作を有効とする期間が重複している期間のことであり、例えば、先に一方のボタンの操作の有効期間が開始され、その後、他方のボタンの操作の有効期間が開始された場合に重複する期間もここでいう操作有効期間に含まれる。また、先に開始された操作の有効期間で連打操作の演出や長押し操作の演出を行い、そのまま2以上のボタンの同時操作を追加して行うような演出を行うようにしてもよい。反対に、先に一方のボタンの操作の有効期間と他方のボタンの操作の有効期間が重複し、その後、一方の(他方の)ボタンの操作の有効期間が終了して他方の(一方の)ボタンの操作の有効期間が継続するような構成とした演出を行ってもよく、例えば、2以上のボタンの同時操作の演出を行った後に、引き続き一方の(他方の)ボタンの操作の演出を行うといった構成の演出を行ってもよい。このように、本実施形態では、演出ボタン画像136P1及び右ボタン画像137dP1を含む表示を、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方の操作に関する第一の操作表示の一例という場合がある。
そして、図974(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図974(10)に示されるタイミングで、図974(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図974(12)に示されるように、装飾図柄表示装置208の上方に位置していた演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、表示画面を隠すようにされる場合がある。このとき、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示(第一の操作結果表示)が行われている。すなわち、操作結果演出が行われる。なお、演出ボタン136及び右ボタン137dは、操作されている間、所定の発光態様(例えば、赤色等)で発光している。これにより、当該図柄変動表示の結果が大当りとなることが事前に報知される。なお、当該図柄変動表示の結果が大当りとならない場合でも行われるようにして、大当りへの期待度が高いことを演出するようにしてもよい。ここで、演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作は、演出ボタン136と右ボタン137dとが同じタイミングで操作される場合に限らず、演出ボタン136が押下された状態で右ボタン137dが操作された場合や、右ボタン137dが押下された状態で演出ボタン136が操作された場合も含まれることは言うまでもない。すなわち、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が押下されている状態となればよい。なお、演出ボタン136と右ボタ
ン137dとが同じタイミングで操作された場合にのみ、図974(12)に示されるような同時操作の演出が開始されるようにしてもよい。また、演出ボタン136及び右ボタン137dのうちの片方が押下されてから所定時間内(例えば、1秒以内)に他方が操作されない場合には、同時操作として取り扱わないようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作により、演出可動体225による演出が行われたが、操作有効期間内に同時操作が行われない場合にも演出可動体225による演出が行われる場合があるように構成されている。なお、操作有効期間内に同時操作が行われない場合には、演出可動体225による演出が行われないようにしてもよい。また、操作有効期間内に同時操作が行われた場合と、操作有効期間内に同時操作が行われない場合とで、実行される演出内容が異なるようにしてもよく、例えば、操作有効期間内に同時操作が行われた場合には、大当りへの期待度が高い演出が行われ、操作有効期間内に同時操作が行われなかった場合には、大当りへの期待度が低い演出が行われるようにしてもよいし、その逆でもよい。
また、本実施形態では、操作を要求するボタンの数が多いほど当該図柄変動表示における大当りへの期待度が高いことを示唆するようにしている。これにより、遊技者は、ボタンの数が多いほど、大当りへの期待感が高まり、遊技の興趣が向上する場合がある。すなわち、図974(8)等に示される表示は、当該変動予告として機能しているということができる。なお、操作を要求するボタンの数にかかわらず、当該図柄変動表示における大当りへの期待度が同じであってもよい。また、先読み予告として行うようにしてもよい。
その後、図974(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開され、図974(14)では、主人公の殿様が敵役の剣豪に勝利し、その後、図974(15)に示すように、装飾図柄表示装置208の中央では、「装飾7−装飾7−装飾7」の装飾図柄の組み合わせが揺れ変動にて表示される。また、装飾図柄表示装置208の左下では、3つの装飾図柄が依然として変動表示している。
なお、本実施形態では、図柄変動表示中では、輝度設定を行うことができないように構成されているが、輝度設定を行うことができるように構成されていてもよい。この場合の設定方法は、音量設定と同様にして行うことができるが、例えば、輝度設定の場合には、上ボタン137aや下ボタン137bが操作されることにより、輝度設定用の図柄変動中設定画面が表示されて輝度設定を行うことができ、上ボタン137aや下ボタン137bが操作されることにより、輝度を変更することができるようにしてもよい。すなわち、上ボタン137aあるいは下ボタン137bが操作されることにより表示される図柄変動中設定画面は、設定操作の結果の報知の一例ということができる場合があり、また、図柄変動中用設定画面が表示されている状態において、上ボタン137aあるいは下ボタン137bが操作されることにより変動表示する輝度ゲージは、設定操作の結果の報知の一例ということができる場合がある。
図975は、図974に示される演出における他の演出例について説明する図である。ここで、図975(a1)〜同図(a5)は、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求している演出が行われているときに、一方のボタンのみが操作された場合の演出例について示しており、図975(b1)〜同図(b5)は、図975(a1)〜同図(a5)に示される演出の他の演出例について示しており、図975(c1)〜同図(c5)は、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求している演出が行われているときに、一方のボタンを最初に操作し、その状態を維持したまま他方のボタンが操作された場合の演出例について示している。
図975(a1)は、図974(10)に対応している。このとき、図975(a2)に示すように、演出ボタン136を操作せず、右ボタン137dのみが操作されると、図975(a3)に示すように、右ボタン画像137dP1の表示態様が非操作時の表示態様から操作時の表示態様に変化するが、演出可動体225の動作(操作結果演出)は行われない。ここで、右ボタン137dが操作されても右ボタン画像137dP1の表示態様が変化しないようにしてもよい。なお、図柄変動表示の実行中において、右ボタン137dが操作されると、図柄変動中用設定画面が表示されて音量設定が可能な状態になるが、予告等の演出を行わせるためにボタン操作を促す表示(ボタン操作促進表示)が開始されてから、当該図柄変動表示が終了するまでは、図柄変動中用設定画面の表示を禁止状態にして音量設定を行わせないようにしている。すなわち、図974(7)のタイミングから当該図柄変動表示が終了するまでは、音量設定が禁止された状態となる。なお、ボタン操作促進表示が行われている間だけ音量設定が禁止されるようにしてもよい。また、ボタン操作促進表示が開始されてから操作結果演出が終了するまでの間だけ音量設定が禁止されるようにしてもよい。
その後、図975(a4)に示すように、右ボタン137dの操作を解除すると、図975(a5)に示すように、右ボタン画像137dP1の表示態様が操作時の表示態様から非操作時の表示態様に変化し、依然として操作結果演出は行われない。
図975(b1)も、図974(10)に対応する表示であるが、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1のそれぞれに対応して残時間表示バー136P2a,136P2bが表示されている。このとき、図975(b2)に示すように、演出ボタン136を操作せず、右ボタン137dのみが操作されると、図975(b3)に示すように、右ボタン画像137dP1の表示態様が非操作時の表示態様から操作時の表示態様に変化するが、操作結果演出は行われない。また、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が同時に操作されていないため、操作有効期間は継続しており、演出ボタン画像136P1に対応する残時間表示バー136P2aはもちろんのこと、右ボタン画像137dP1に対応する残時間表示バー136P2bも、右ボタン137dが操作されているにも拘らずメータが継続して減っていく表示が行われる。
その後、図975(b4)に示すように、右ボタン137dの操作を解除すると、図975(b5)に示すように、右ボタン画像137dP1の表示態様が操作時の表示態様から非操作時の表示態様に変化し、依然として操作結果演出は行われない。
図975(c1)は、図974(10)に対応している。このとき、図975(c2)に示すように、演出ボタン136を操作せず、右ボタン137dのみが操作されると、図975(c3)に示すように、右ボタン画像137dP1の表示態様が非操作時の表示態様から操作時の表示態様に変化するが、演出可動体225の動作(操作結果演出)は行われない。
その後、図975(c4)に示すように、右ボタン137dの操作した状態で演出ボタン136が操作されると、図975(c5)に示すように、操作結果演出が開始される。このことは、演出ボタン136のみが最初に操作され、その状態で右ボタン137dが操作された場合も同様である。すなわち、演出ボタン136及び右ボタン137dのうちいずれか一方のボタンが操作あるいは長押しされた状態で、他方のボタンが操作された場合も、演出ボタン136及び右ボタン137dが同じタイミングで操作された場合と同様の結果(操作結果演出の実行)が得られる。
図976は、図974に示される演出における他の演出例について説明する図である。ここで、図976(a1)〜同図(a2)は、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求している演出が行われているときに、一方のボタンのみが操作された場
合の演出例について示しており、図976(b1)〜同図(b2)は、図974(7)〜同図(8)に示される演出の他の演出例について示しており、図976(c1)〜同図(c2)は、図974(7)〜同図(8)に示される演出の他の演出例について示している。
図976(a1)は、演出ボタン136を操作せず、右ボタン137dのみが長押しされている状態を示している。そのため、右ボタン画像137dP1の表示態様が非操作時の表示態様から操作時の表示態様に変化している。その後、例えば、有効期間の残り1/3の時間が経過すると、図976(a2)に示すように、「チャンスボタンも押してね」という文字表示とともに、演出ボタン画像136P1が振動しているかのようなアニメーション表示(振動アニメーション表示)が開始され、操作されていない方のボタンの操作をさらに促す表示が行われる。振動アニメーション表示の開始タイミングは、上述したものに限定されず、適宜設定することができ、例えば、演出ボタン136及び右ボタン137dのうちのいずれか一方のボタンが操作されてから所定時間(例えば、3秒)が経過した場合に振動アニメーション表示が開始されるようにしてもよい。振動アニメーション表示は、対応するボタン(図976(a2)では、演出ボタン136)が操作されると終了する。このように、演出ボタン136及び右ボタン137dのうち一方のボタンのみが操作された状態で、所定時間が経過した場合には、通常の表示(操作待ちアニメーション表示)とは異なる表示(振動アニメーション表示)を行うようにしてもよい。
図976(b1)〜同図(b2)は、図974(7)〜同図(8)に対応するが、図976(b2)では、右ボタン画像137dP1が表示されず、演出ボタン画像136P1のみが表示されている。
また、図976(c1)〜同図(c2)も、図974(7)〜同図(8)に対応するが、図976(c2)では、右ボタン画像137dP1及び演出ボタン画像136P1に加えて、左ボタン画像137cP1がさらに表示されている。
このように、本実施形態では、表示されるボタン画像の数を変化させることにより大当りへの期待度を変化させるようにしており、例えば、表示されるボタン画像の数が多いほど、大当りへの期待度が高いように構成されている。
図977は、図974に示される演出の別の例について説明する図である。
図977(a)は、図974(7)に対応しており、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出が開始される。そして、図977(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を有効期間内に同時に操作された状態にすることを促す操作促進報知画像が表示される。図977(b)では、操作促進報知画像として、演出ボタン画像136P1と、右ボタン画像137dP1とともに、操作有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2a,136P2bが各ボタン画像にそれぞれ対応して表示されている。なお、図977(b)に示されるタイミングでは、操作有効期間が開始する前であり、演出ボタン136や右ボタン137dを操作しても無効として取り扱われることとなる。
そして、図977(c)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図977(d)に示されるタイミングで、図977(e)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作されると、図977(f)に示すように、右ボタン画像137dP1及び右ボタン画像137dP1に対応して表示されている残時間表示バー136P2bがグレーアウト表示に変化し、残時間表示バー136P2bのメーターは残り時間が0である旨の表示になる。なお、右ボタン画像137dP1及び残時間表示バー136P2bを消去するようにしてもよい。
その後、図977(g)に示すように、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の上部を覆う位置まで移動して、その場で振動する煽り動作が行われ、操作結果演出が行われるかもしれないことを示唆している。なお、演出可動体225による煽り動作を行わないようにしてもよい。
その後、図977(h)に示すように、右ボタン137dの操作が解除され、演出ボタン136が操作されると、図977(i)に示されるように、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面全体を覆う位置まで移動する場合がある。このとき、装飾図柄表示装置208では、上述したエフェクト表示が行われている。
このように、操作有効期間において、右ボタン137d、演出ボタン136の順にボタン操作が1回ずつ行われることにより、操作結果演出が行われるようにしてもよい。なお、この演出例において、演出ボタン136及び右ボタン137dについて、操作する順序を問わず2つのボタンが1回ずつ操作されることにより操作結果演出が行われるようにしてもよいし、正しい順序(例えば、右ボタン137d、演出ボタン136の順)でボタン操作が行われることを条件として操作結果演出が行われるようにしてもよい。また、演出ボタン136と右ボタン137dが同時に操作された場合にも操作結果演出が行われるようにしてもよい。この場合、例えば、演出ボタン136のみが操作された場合や右ボタン137dのみが操作された場合には、図977(g)に示される態様で演出可動体225による煽り動作が行われ、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作された場合には、図977(i)に示される操作結果演出が行われるようにしてもよい。
また、図977(h)に示すように、演出ボタン136が操作されたが、操作結果演出が行われない場合には、図977(i´)に示すように、演出可動体225が降下することなく上昇し、ボタン1回操作演出に失敗した演出が行われる。このとき、演出ボタン画像136P1及び演出ボタン画像136P1に対応して表示されている残時間表示バー136P2aがグレーアウト表示に変化し、残時間表示バー136P2aのメータは残り時間が0である旨の表示になる。これにより、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方のボタンが操作されたことが報知される。なお、演出ボタン画像136P1、右ボタン画像137dP1及び残時間表示バー136P2a,136P2bを消去するようにしてもよい。
その後、図977(j´)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開され、主人公の殿様が敵役の剣豪に敗れた様子が表示される。
なお、本実施形態では、上述したように、演出ボタン136と右ボタン137dの操作を要求する場合には、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1を表示して、演出ボタン136と右ボタン137dの操作を促すといったように、操作を要求するボタンの操作を促す表示を行うようにしたが、例えば、操作を要求するボタン以外のボタンの操作を促す表示を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、演出ボタン136の1回操作を要求する場合において、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1を表示するが、演出ボタン136のみ操作すれば操作結果演出が行われるような演出を行うようにしてもよい。また、操作を要求するボタンとは異なるボタンの操作を促す表示を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、右ボタン137dの操作を要求する場合において、演出ボタン画像136P1のみを表示するが、演出ボタン画像136P1を操作しても操作結果演出は行われず、右ボタン137dが操作された場合に操作結果演出が行われるようにしてもよい。
また、例えば、図974(8)に示すように、操作促進報知画像が表示されるが、操作有効期間が開始されず、その後、操作促進報知画像が消去されるなど、いわゆる、フェイクの演出を行うようにしてもよい。フェイクの演出としては、例えば、2つの演出ボタン画像136P1が互いに近づいて重なった場合に操作促進報知画像が表示される演出において、2つの演出ボタン画像136P1が重ならなかったので操作促進報知画像が表示されず、ボタン操作の演出が開始されないといった演出や、操作促進報知画像が表示されるが、操作を促している対象のボタンが機械的に押下し難くなったり、操作不能位置に変位して押下ができなくなったりするような演出等が考えられる。
図978は、演出ボタン136及び操作キーユニット137を用いた設定操作の一例について説明する図である。
図978には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、および普図保留ランプ216が示されている。さらに、本実施形態では、遊技盤200の所定箇所に特図1用第4図柄LED285aと、特図2用第4図柄LED285bとが設けられている。特図1用第4図柄LED285aは、その点灯態様により、特図1が図柄変動中か否かを報知するものであり、特図2用第4図柄LED285bは、その点灯態様により、特図2が図柄変動中か否かを報知する。例えば、特図1用第4図柄LED285a及び特図2用第4図柄LED285bは、図柄変動表示中においては、所定間隔(例えば、0.5秒)で点滅し、表示結果がハズレとなった場合には消灯し、表示結果が大当りとなった場合には点灯するように構成されているが、点灯態様については任意に設定することができ、図柄変動表示状態に応じて発光色を異ならせるようにしてもよい。
図978(a)に示す装飾図柄表示装置208では、大当り遊技が開始されたことを示す大当り開始演出の表示が行われている。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の左上隅部には、右打ちすることを促す打ち方表示が表示されている。また、特図1用第4図柄LED285aは消灯しており、表示結果がハズレであることが示され、特図2用第4図柄LED285bは点灯しており、表示結果が大当りであることが示されている。すなわち、今回の大当りは、第2特図表示装置214において特図aが表示されることによる大当りである。
図978(b)は、1ラウンド目が開始された様子が示されている。図978(b)に示すように、装飾図柄表示装置208では、大当りラウンド中演出の表示が行われている。そして、装飾図柄表示装置208の表示領域の右上隅部に1ラウンド目であることを示す「1R」の表示が行われるとともに、打ち方表示の下方には、初回の大当り遊技であることを示す「BONUS×1」が表示されている。また、本実施形態では、装飾図柄表示装置208の中央下部には、スピーカ120から出力されているBGMの楽曲名を示す楽曲名表示MTが表示されている。
図978(c)は、3ラウンド目が実行されている様子が示されている。このとき、図978(d)に示すように、右ボタン137d(あるいは、左ボタン137c)が1回操作されると、図978(e)に示すように、装飾図柄表示装置208では、音量設定画面が表示される。なお、音量設定画面における音量ゲージVGによれば、音量が5段階中の3段階目であることが示されている。なお、左ボタン137cと右ボタン137dとが同時操作された場合に音量設定画面を表示し、あるいは、消去するように構成してもよく、このようにすることにより、遊技者が意図して操作することで音量設定を行うことができ、意図しない操作により音量設定画面が表示されてしまうといった煩わしさを抑制することができる場合がある。
そして、音量設定画面が表示されている状態で、図978(f)に示すように、右ボタン137dが再度操作されると、図978(g)に示すように、音量が1段階増加し、これに応じて、音量ゲージVGは、音量が4段階目であることを示す表示に変化する。
また、音量設定画面が表示されている状態で、図978(h)に示すように、演出ボタン136が操作しながら右ボタン137dが操作された場合には、図978(i)に示すように、音量の増減は行われず、BGMの楽曲が変更され、楽曲名表示MTでは、変更後の楽曲名が表示されている。すなわち、本実施形態では、演出ボタン136の操作中では、音量変更ができないように構成されている。なお、音量設定画面は、操作キーユニット137におけるいずれかの方向ボタンが最後に操作されてから所定時間後(例えば、3秒後)に消去される。ここで、演出ボタン136と操作キーユニット137におけるいずれかの方向ボタンとが同時に操作された場合は、方向ボタンの操作がないものとしてもよい。また、演出ボタン136と方向ボタンとが同時に操作された場合には、音量設定画面が消去されるように構成してもよい。
図979は、演出ボタン136及び操作キーユニット137を用いた演出例について説明する図である。
図979(a)に示すように、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられ、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
特図1の保留アイコン表示領域281には、特図1の保留を表す保留アイコンが表示される。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯数の他、特図1の保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコン、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコン・・・と称する場合がある。特図1の保留アイコン表示領域281では、保留アイコンが横並びに表示され、右側の保留アイコンほど入賞が古い保留アイコンになる。
図979(a)には、特図1の保留アイコン表示領域281に1つの特図1の保留アイコンh11が表示されており、この特図1の保留アイコンh11は、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。なお、保留アイコンは、デフォルトの表示態様の他にも、先読み予告の表示態様で表示することもでき、保留中の図柄変動表示についての先読み予告として機能することもできる。
また、変動アイコン表示領域280には、変動アイコンh0がデフォルトの表示態様で表示されている。なお、変動アイコンh0は、デフォルトの表示態様の他にも、予告表示態様で表示することもでき、当該図柄変動表示についての予告表示として機能することもできる。
図979(a)に示される装飾図柄の変動表示中において、図979(b)に示すように、右ボタン137dが1回操作されると、図979(c)に示すように、音量設定画面が表示される。このとき、音量ゲージVGによれば、音量が5段階中の4段階目であることが示されている。なお、本実施形態では、操作に応じた演出や機能が割り当てられていないボタンが操作された場合でも、なんらの操作結果を得ることはないように構成されているが、例えば、ボタンが操作されたことを確認する旨のエフェクト演出を行うようにしてもよい。エフェクト演出は、装飾図柄表示装置208による表示の他、スピーカ120からの音声出力や、各種ランプ418によるランプの発光による演出であってもよい。
その後、図979(d)に示すように、装飾図柄表示装置208には、演出ボタン136を操作有効期間内に押下することを促す操作促進報知画像136Pが表示される。この操作促進報知画像136Pでは、主人公の殿様のキャラクタ画像の右横に、演出ボタン136の画像136P1と、上記操作有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が表示されている。ただし、図979(d)に示されるタイミングでは、操作有効期間の開始前であるので、演出ボタン136が操作されても無効として取り扱われることとなる。一方、音量設定は有効とされており、左ボタン137c又は右ボタン137dが操作されることにより、音量の変更を行うことができる。また、残時間表示バー136P2は、音量ゲージVGの背面側のレイヤーに配置されて表示されるため、音量ゲージVGに重なって表示されており、視認困難となっている。また、装飾図柄の変動表示は、操作促進報知画像136Pによって隠されてしまっているが、遊技者は、装飾図柄表示装置208の表示画面の左下隅部で変動表示される装飾図柄等によって特図が変動中であることを認識することができる。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を操作促進報知画像136Pとは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。
そして、図979(e)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図979(f)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作された場合には、図979(g)に示すように、演出ボタン136が操作されることにより行われる操作結果演出も、音量の変更も行われない。すなわち、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作が無効として取り扱われる。なお、音量ゲージVGに隠されている残時間表示バー136P2のメータは、時間の経過とともに減少表示される。
その後、方向キーが最後に操作されてから所定時間が経過すると、図979(h)に示すように、音量設定画面が消去され、残時間表示バー136P2が出現する。なお、この場合においても、右ボタン137dの操作をやめない限り、演出ボタン136が操作されたとしても有効とは取り扱われない。
次に、演出ボタン136の操作と装飾図柄表示装置208における演出表示との関係について図980〜図981を参照しながら説明する。ここで、図980(A)は、連打用の演出の実行中における、演出ボタン136による連打操作と演出表示との関係について説明するタイミングチャートであり、同図(B)は、連打用の演出の実行中における、演出ボタン136による長押し操作と演出表示との関係について説明するタイミングチャートであり、同図(C)は、長押し用の演出の実行中における、演出ボタン136による長押し操作と演出表示との関係について説明するタイミングチャートである。また、図981(A)は、連打用の演出の実行中において、演出ボタン136による長押し操作を断続的に行った場合の演出表示について説明するタイミングチャートであり、同図(B)は、長押し用の演出の実行中において、演出ボタン136による長押し操作を断続的に行った場合の演出表示について説明するタイミングチャートである。
本実施形態では、第1副制御部400が主制御部300から図柄変動開始コマンドが送信されると、第1副制御部400では、受信したコマンドに応じた装飾図柄変動表示の演出パターンを決定する。そして、決定した演出パターンによる演出において、各種の演出を実行するか否かの演出抽選を行う。演出抽選により実行することが決定された演出内容の全てボックスデータを読み出し、読みだしたボックスデータに含まれるパーツデータをRAM408に記憶するとともに、ボックスデータに含まれる液晶コマンドを第1副制御部400から第2副制御部500に送信する。
図柄変動表示の開始時に第1副制御部400から第2副制御部500に送信される液晶コマンドとしては、例えば、背景を指定する背景コマンド、変動時間を指定するタイマコマンドと、保留数を指定する保留数変化コマンド、保留アイコンの表示位置と色を指定する保留表示コマンド、予告の内容を指定する予告コマンド、実行するリーチの内容を指定するリーチコマンド、仮停止する装飾図柄を指定する仮停止図柄コマンド、図柄停止時に確定表示する装飾図柄を指定する最終停止図柄コマンド等がある。ここで、タイマコマンドには、リーチ前の演出時間(予告タイマ)とリーチの演出時間(リーチタイマ)とが特定可能なデータが含まれている。
そして、第2副制御部500では、第1副制御部400からの液晶コマンドに基づいて、指定した時間に指定された演出表示が装飾図柄表示装置208で行われるように制御が行われる。また、第2副制御部500では、所定の演出表示が行われた場合には、その旨の戻りコマンドを第1副制御部400に送信する。第1副制御部400では、戻りコマンドを受信すると、受信した戻りコマンドに対応した制御を実行する。
図柄変動中に連打用の演出が行われる場合には、図980(A)及び同図(B)に示すように、aのタイミングで第1副制御部400から第2副制御部500に液晶コマンドを送信すると、bのタイミングで第2副制御部500がこの液晶コマンドを受信する。第2副制御部500では、受信した液晶コマンドの内容に基づいて装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われる。その後、cのタイミングとなって装飾図柄表示装置208において連打用の演出表示が開始されると第2副制御部500から第1副制御部400にその旨の戻りコマンドが送信される。第1副制御部400では、dのタイミングで戻りコマンドを受信すると、受信した戻りコマンドに対応するパーツデータをRAM408から読み出し、読み出したパーツデータに基づいて、音声の出力、ランプの点滅、演出可動体224,225等の動作を制御する。
その後、第2副制御部500では、eのタイミングで演出ボタン136の操作有効期間の開始を指示する戻りコマンドを第1副制御部400に送信するとともに、第2副制御部500においても操作有効期間を開始設定する。一方、第1副制御部400では、fのタイミングで操作有効期間の開始を指示する戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間を開始設定する。
その後は、図980(A)に示すように、演出ボタン136が連打操作される場合には、A1のタイミングで演出ボタン136が1回操作されてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されると、第2副制御部500では、B1のタイミングで当該液晶コマンドを受信し、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。
その後、同様に、C1(E1)のタイミングで演出ボタン136が1回操作されてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されると、第2副制御部500では、D1(F1)のタイミングで当該液晶コマンドを受信し、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。
一方、図980(B)に示すように、演出ボタン136が長押し操作されて長押しオート連打が機能する場合には、A1のタイミングで演出ボタン136の操作が開始されてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されると、第2副制御部500では、B1のタイミングで当該液晶コマンドを受信し、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。なお、演出ボタン136は、操作状態が維持されている。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたままオート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1(例えば、500ms)が経過すると、C2のタイミングで演出ボタン136が1回操作されたものとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されると、第2副制御部500では、D2のタイミングで当該液晶コマンドを受信し、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。すなわち、長押し操作された場合には、操作が開始されてから少なくとも時間T1が経過しないと、第2副制御部500では、演出ボタン136によって2回目が操作されたと認識することができない。したがって、連打操作した場合は、演出ボタン136が操作される毎に、第1副制御部400から第2副制御部500に演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドが送信されるので、T1の期間が経過する前であっても第2副制御部500が演出ボタン136が操作されたことが認識でき、長押し操作した場合よりも演出ボタン136が操作された旨の演出表示を多く行わせることが可能である。
その後は、演出ボタン136の操作状態が維持されている限り、オート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T2(例えば、100ms)が経過する毎に(E2,G2,I2・・・の各タイミングで)、演出ボタン136が1回操作されたものとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信され、第2副制御部500では、(F2,H2,J2・・・の各タイミングでの)当該液晶コマンドの受信に応じて、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。すなわち、長押し操作された場合には、少なくとも時間T2が経過しないと、第2副制御部500では、演出ボタン136が操作されたと認識することができない。したがって、連打操作した場合は、演出ボタン136が操作される毎に、第1副制御部400から第2副制御部500に演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドが送信されるので、T2の期間が経過する前であっても第2副制御部500が演出ボタン136が操作されたことが認識でき、長押し操作した場合よりも演出ボタン136が操作された旨の演出表示を多く行わせることが可能である。
その後、図980(A)及び同図(B)に示すように、gのタイミングで操作結果演出が実行されることなく操作有効期間が終了したと第2副制御部500において判定されると、その旨の戻りコマンドが第2副制御部500から第1副制御部400に送信されるとともに、第2副制御部500においても操作有効期間を終了設定する。一方、第1副制御部400では、hのタイミングで操作有効期間の終了を指示する戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間を終了設定する。操作有効期間が終了設定された後は、演出ボタン136の1回操作及び長押し操作があっても当該操作はともに無効なものとして取り扱われる。
なお、gのタイミングよりも前のタイミングにおいて、連打操作もしくは長押しオート連打機能により操作結果演出の実行条件が満たされた場合には、第2副制御部500は、操作有効期間が終了するとともに操作結果演出を開始する旨の戻りコマンドを第1副制御部400に送信し、操作有効期間を終了設定する。一方、第1副制御部400では、第2副制御部500からの戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間が終了設定されるとともに、RAM408に記憶されている受信した戻りコマンドに対応するパーツデータを読み出し、読み出したパーツデータに基づく演出制御が行われる。
また、第1副制御部400では操作有効期間において演出ボタン136が操作され、その旨の液晶コマンドが第2副制御部500に送信されたが、第2副制御部500で液晶コマンドを受信したときには操作有効期間が終了しているような場合には、第2副制御部500において、当該演出ボタン136の操作が無効であると判定され、演出ボタン136が操作された旨の演出表示は行われない。
図柄変動中に長押し用の演出が行われる場合には、図980(C)に示すように、aのタイミングで第1副制御部400から第2副制御部500に液晶コマンドを送信すると、bのタイミングで第2副制御部500がこの液晶コマンドを受信する。第2副制御部500では、受信した液晶コマンドの内容に基づいて装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われる。その後、cのタイミングとなって装飾図柄表示装置208において長押し用の演出表示が開始されると第2副制御部500から第1副制御部400にその旨の戻りコマンドが送信される。第1副制御部400では、dのタイミングで戻りコマンドを受信すると、受信した戻りコマンドに対応するパーツデータをRAM408から読み出し、読み出したパーツデータに基づいて、音声の出力、ランプの点滅、演出可動体224,225等の動作を制御する。
その後、第2副制御部500では、eのタイミングで演出ボタン136の操作有効期間の開始を指示する戻りコマンドを第1副制御部400に送信するとともに、第2副制御部500においても操作有効期間を開始設定する。一方、第1副制御部400では、fのタイミングで操作有効期間の開始を指示する戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間を開始設定する。
その後、αのタイミングで演出ボタン136の長押し操作が開始されるが、この時点では、演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドは送信されない。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたまま長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T3(例えば、100ms)が経過すると、A3のタイミングで演出ボタン136の長押し操作が継続中であるとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されると、第2副制御部500では、B3のタイミングで当該液晶コマンドを受信し、演出ボタン136による長押し操作が行われている旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。すなわち、長押し操作された場合には、操作が開始されてから少なくとも時間T3が経過しないと、第2副制御部500では、演出ボタン136による長押し操作が行われていると認識することができない。
その後は、演出ボタン136の操作状態が維持されている限り、長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T4(例えば、231ms)が経過する毎に(C3,E3・・・の各タイミングで)、演出ボタン136の長押し操作が継続中であるとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信され、第2副制御部500では、(D3,F3・・・の各タイミングでの)当該液晶コマンドの受信に応じて、演出ボタン136による長押し操作が行われている旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。
その後、gのタイミングで操作結果演出が実行されることなく操作有効期間が終了したと第2副制御部500において判定されると、その旨の戻りコマンドが第2副制御部500から第1副制御部400に送信されるとともに、第2副制御部500においても操作有効期間を終了設定する。一方、第1副制御部400では、hのタイミングで操作有効期間の終了を指示する戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間を終了設定する。操作有効期間が終了設定された後は、演出ボタン136の長押し操作が継続されていても当該操作は無効なものとして取り扱われる。
なお、gのタイミングよりも前のタイミングにおいて、長押し操作による操作結果演出の実行条件が満たされた場合には、第2副制御部500は、操作有効期間を終了させるとともに操作結果演出を開始する旨の戻りコマンドを第1副制御部400に送信し、操作有効期間を終了設定する。一方、第1副制御部400では、第2副制御部500からの戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間が終了設定されるとともに、RAM408に記憶されている受信した戻りコマンドに対応するパーツデータを読み出し、読み出したパーツデータに基づく演出制御が行われる。
続いて、連打用の演出の実行中において、演出ボタン136による長押し操作を断続的に行った場合の動作について、図981(A)を参照しながら説明する。なお、図981(A)では、図柄変動中に連打用の演出が行われる様子が示されている。
まず、aのタイミングで第1副制御部400から第2副制御部に液晶コマンドが送信されると、bのタイミングで第2副制御部500がこの液晶コマンドを受信する。第2副制御部500では、受信した液晶コマンドの内容に基づいて装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われる。その後、cのタイミングとなって装飾図柄表示装置208において連打用の演出表示が開始されると第2副制御部500から第1副制御部400にその旨の戻りコマンドが送信される。第1副制御部400では、dのタイミングで戻りコマンドを受信すると、受信した戻りコマンドに対応するパーツデータをRAM408から読み出し、読み出したパーツデータに基づいて、音声の出力、ランプの点滅、演出可動体224,225等の動作を制御する。
その後、第2副制御部500では、eのタイミングで演出ボタン136の操作有効期間の開始を指示する戻りコマンドを第1副制御部400に送信するとともに、第2副制御部500においても操作有効期間を開始設定する。一方、第1副制御部400では、fのタイミングで操作有効期間の開始を指示する戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間を開始設定する。
その後、A1のタイミングで演出ボタン136の操作が開始されてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されると、第2副制御部500では、B1のタイミングで当該液晶コマンドを受信し、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。なお、演出ボタン136は、操作状態が維持されている。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたままオート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1(例えば、500ms)が経過すると、C2のタイミングで演出ボタン136が1回操作されたものとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されると、第2副制御部500では、D2のタイミングで当該液晶コマンドを受信し、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。
一方、第1副制御部400では、C2のタイミングで液晶コマンドを送信した後、β1のタイミングで演出ボタン136の操作が解除されたことを検出すると、ボタンリリースの液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信される。第2副制御部500は、β2のタイミングで第1副制御部400からの液晶コマンドを受信すると、演出ボタン136による長押しが解除されたことを認識する。
その後、E4のタイミングで演出ボタン136の操作が再び開始されると、演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信される。第2副制御部500では、F4のタイミングで当該液晶コマンドを受信すると、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。なお、演出ボタン136は、操作状態が維持されている。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたままオート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1が経過すると、G4のタイミングで演出ボタン136が1回操作されたものとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信される。第2副制御部500では、H4のタイミングで当該液晶コマンドを受信すると、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。すなわち、操作有効期間中に長押し操作を一旦中断し、再度長押し操作を行うと、最初に長押し操作をしたときと同様に、長押し操作が開始されてから時間T1が経過するまで液晶コマンドは送信されない。なお、操作有効期間中に長押し操作が再度行われた場合には、長押し操作が開始されてから時間T2が経過したときに液晶コマンドを送信するようにしてもよい。また、長押し操作が再度開始されてから時間T2とは異なる時間(時間T2よりも長い時間であっても、短い時間であってもよい)が経過したときに液晶コマンドを送信するようにしてもよい。
その後は、演出ボタン136の操作状態が維持されている限り、オート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T2(例えば、100ms)が経過する毎に、演出ボタン136が1回操作されたものとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信され、第2副制御部500では、当該液晶コマンドの受信に応じて、演出ボタン136が操作された旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。
その後、gのタイミングで操作結果演出が実行されることなく操作有効期間が終了したと第2副制御部500において判定されると、その旨の戻りコマンドが第2副制御部500から第1副制御部400に送信されるとともに、第2副制御部500においても操作有効期間を終了設定する。一方、第1副制御部400では、hのタイミングで操作有効期間の終了を指示する戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間を終了設定する。操作有効期間が終了設定された後は、演出ボタン136の1回操作及び長押し操作があっても当該操作はともに無効なものとして取り扱われる。したがって、gのタイミングで時間T2が経過し、演出ボタン136が1回操作されたものとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されても、第2副制御部500が当該コマンドを受信するhのタイミングでは、すでに操作有効期間が終了しているので、当該操作は無効なものとして取り扱われる。
続いて、長押し用の演出の実行中において、演出ボタン136による長押し操作を断続的に行った場合の動作について、図981(B)を参照しながら説明する。なお、図981(B)では、図柄変動中に長押し用の演出が行われる様子が示されている。
まず、aのタイミングで第1副制御部400から第2副制御部に液晶コマンドが送信されると、bのタイミングで第2副制御部500がこの液晶コマンドを受信する。第2副制御部500では、受信した液晶コマンドの内容に基づいて装飾図柄表示装置208において装飾図柄の変動表示が行われる。その後、cのタイミングとなって装飾図柄表示装置208において長押し用の演出表示が開始されると第2副制御部500から第1副制御部400にその旨の戻りコマンドが送信される。第1副制御部400では、dのタイミングで戻りコマンドを受信すると、受信した戻りコマンドに対応するパーツデータをRAM408から読み出し、読み出したパーツデータに基づいて、音声の出力、ランプの点滅、演出可動体224,225等の動作を制御する。
その後、第2副制御部500では、eのタイミングで演出ボタン136の操作有効期間の開始を指示する戻りコマンドを第1副制御部400に送信するとともに、第2副制御部500においても操作有効期間を開始設定する。一方、第1副制御部400では、fのタイミングで操作有効期間の開始を指示する戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間を開始設定する。
その後、α1のタイミングで演出ボタン136の長押し操作が開始されるが、この時点では、演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドは送信されない。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたまま長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T3(例えば、100ms)が経過すると、A3のタイミングで演出ボタン136の長押し操作が継続中であるとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信される。第2副制御部500では、B3のタイミングで当該液晶コマンドを受信し、演出ボタン136による長押し操作が行われている旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。
その後は、演出ボタン136の操作状態が維持されたまま長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T4(例えば、231ms)が経過すると、C3のタイミングで、演出ボタン136の長押し操作が継続中であるとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信される。第2副制御部500では、D3のタイミングで当該液晶コマンドを受信すると、演出ボタン136による長押し操作が行われている旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。
一方、第1副制御部400では、C3のタイミングで液晶コマンドを送信した後、γ1のタイミングで演出ボタン136の操作が解除されたことを検出すると、ボタンリリースの液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信される。第2副制御部500は、γ2のタイミングで第1副制御部400からの液晶コマンドを受信すると、演出ボタン136による長押しが解除されたことを認識する。
その後、α2のタイミングで演出ボタン136の長押し操作が再び開始され、長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T3が経過すると、E5のタイミングで演出ボタン136の長押し操作が継続中である旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信される。第2副制御部500では、F5のタイミングで当該液晶コマンドを受信し、演出ボタン136による長押し操作が行われている旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。
その後は、演出ボタン136の操作状態が維持されている限り、長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T4が経過する毎に、演出ボタン136の長押し操作が継続中であるとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信され、第2副制御部500では、当該液晶コマンドの受信に応じて、演出ボタン136による長押し操作が行われている旨の演出表示が装飾図柄表示装置208で行われる。
そして、gのタイミングで操作結果演出が実行されることなく操作有効期間が終了したと第2副制御部500において判定されると、その旨の戻りコマンドが第2副制御部500から第1副制御部400に送信されるとともに、第2副制御部500においても操作有効期間を終了設定する。一方、第1副制御部400では、hのタイミングで操作有効期間の終了を指示する戻りコマンドを受信すると、第1副制御部400においても演出ボタン136の操作有効期間を終了設定する。操作有効期間が終了設定された後は、演出ボタン136の長押し操作が継続されていても当該操作は無効なものとして取り扱われる。したがって、G5のタイミングで時間T4が経過し、演出ボタン136の長押し操作が継続中であるとしてその旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されても、第2副制御部500が当該コマンドを受信するタイミングでは、すでに操作有効期間が終了しているので、当該長押し操作は無効なものとして取り扱われる。
次に、本実施形態における連打用の演出の一例について、図982及び図983を参照
しながら説明する。ここで、図982は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした連打用の演出の一例を段階的に示す図であり、図983は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした連打用演出の一例を段階的に示す図である。
図982(a)は、リーチ状態に突入してスーパーリーチ(パンダ群襲来リーチ)に発展した様子が示されている。図982(a)に示される装飾図柄表示装置208では、「装飾7」でリーチ状態となったことが示されるとともに、表示画面の左下では、3つの装飾図柄の変動表示が行われている。
そして、装飾図柄表示装置208では、図982(b)に示すように、無数のパンダが押し寄せてくる様子の演出表示が行われた後、図982(c)に示すように、演出ボタン136を連打操作することにより、ミッションが達成されて大当りとなる可能性があることを示唆する「ボタン連打でパンダをすべて倒せ」という文字表示が行われる。
その後、図982(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136を連打して操作有効期間内にパンダを全て倒すことを促す操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン画像136P1と上記操作有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2とが含まれている。なお、図982(d)に示されるタイミングでは、操作有効期間(第一の操作有効期間)が開始する前の状態であり、演出ボタン136を操作しても無効として取り扱われることとなるため、その旨の「準備」という文字表示が行われ、その後、図982(e)に示されるタイミングで操作有効期間が開始される。このとき、装飾図柄表示装置208では、倒すべきパンダの残り個体数が100体であることを示す「あと100体」の文字表示が行われている。
そして、例えば、図980(A)におけるA1のタイミングで、図982(f)に示されるように、演出ボタン136が操作されると、第1副制御部400から第2副制御部500に演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドが送信され、図980(A)におけるB1のタイミングで第2副制御部500が液晶コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では、図982(g)に示されるように、パンダを2体倒したことを示す「あと98体」の文字表示に更新される。なお、残時間表示バー136P2は、時間の経過とともにゲージが減っていくように表示される。このように、連打用の演出において、演出ボタン136の操作に応じて倒すべきパンダの残り個体数が減少する演出表示を第一の演出表示の一例という場合がある。
その後、例えば、図980(A)におけるC1のタイミングで、図982(h)に示されるように、演出ボタン136が操作されると、第1副制御部400から第2副制御部500に演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドが送信され、図980(A)におけるD1のタイミングで第2副制御部500が液晶コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では、図982(i)に示されるように、パンダを26体倒したことを示す「あと72体」の文字表示に更新される。
その後、例えば、図980(A)におけるE1のタイミングで、図982(j)に示されるように、演出ボタン136が操作されると、第1副制御部400から第2副制御部500に演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドが送信され、図980(A)におけるF1のタイミングで第2副制御部500が液晶コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では、図982(k)に示されるように、パンダを22体倒したことを示す「あと50体」の文字表示に更新される。
そして、演出ボタン136による連打操作が引き続き行われることに応じて、装飾図柄
表示装置208では、倒すべきパンダの残り個体数が減少していく表示が行われ、図982(l)に示すように、倒すべきパンダの残り個体数があと1体であることを示す「あと1体」の文字表示への更新表示が行われた後、操作有効期間が終了する前に、演出ボタン136が操作されると、装飾図柄表示装置208では、図982(m)に示すように、すべてのパンダを倒したことを示す「あと0体」の文字表示に更新されて、図982(n)に示すように、番長のキャラクタがパンダを投げ飛ばす演出が行われるとともに、「装飾7」が3つ揃って大当りとなることが報知される。すなわち、この演出例では、連打操作による操作結果演出の実行条件が満たされたので、操作結果演出(第一の結果表示)として図982(m)〜同図(n)に示されるような演出表示が行われる。
一方、連打操作による操作結果演出の実行条件が満たされることなく、操作有効期間が終了すると、図982(m´)に示されるように、番長のキャラクタがパンダにノックアウトされて負けた演出が行われるとともに、「装飾7−装飾6−装飾7」が表示されて、ハズレとなることが報知される。なお、図982(m´)に示される表示が行われた後、復活演出が行われて、大当りが表示される場合があってもよい。
本実施形態では、図982(c)〜同図(m)に示すように、演出ボタン136を連打操作することにより、ミッションが達成されて大当りとなる可能性があることを示唆する「ボタン連打でパンダをすべて倒せ」という文字表示が行われ、演出ボタン136を連打して操作有効期間内にパンダを全て倒すことを促す操作促進報知画像が表示される一連の表示を連打操作表示という場合がある。
図983は、図982と同じ演出であるが、演出ボタン136の長押し操作による長押しオート連打機能を用いた連打操作が行われている様子を示している。
図983(a)〜同図(e)は、図982(a)〜同図(e)と同じであるため、説明を省略する。
その後、例えば、図980(B)におけるA1のタイミング(第一のタイミング)で、図983(f)に示されるように、演出ボタン136の操作が開始されると(すなわち、演出ボタン136の長押し操作が開始されると)、第1副制御部400から第2副制御部500に演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドが送信され、図980(B)におけるB1のタイミングで第2副制御部500が液晶コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208では、図983(g)に示されるように、パンダを2体倒したことを示す「あと98体」の文字表示に更新される。なお、残時間表示バー136P2は、時間の経過とともにゲージが減っていくように表示される。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたままオート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1が経過するよりも前のタイミング(例えば、図980(A)におけるD1のタイミング)では、第1副制御部400からの液晶コマンドが未だ送信されていないので、図983(h)に示されるように、倒すべきパンダの残り個体数の表示は更新されていない。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたまま、例えば、図980(B)におけるC2のタイミング(第二のタイミング)となって、オート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1が経過すると、演出ボタン136が1回操作された旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信される。すると、図980(B)におけるD2のタイミングで第2副制御部500が液晶コマンドを受信し、装飾図柄表示装置208では、図983(i)に示されるように、パンダを26体倒したことを示す「あと72体」の文字表示に更新される。このように、本実施形態では、オート連打用の液
晶コマンドを送信するまでの時間T1は、第一の時間の一例として機能している。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたままオート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T2が経過するよりも前のタイミング(例えば、図980(A)におけるF1のタイミング)では、第1副制御部400からの液晶コマンドが未だ送信されていないので、図983(j)に示されるように、倒すべきパンダの残り個体数の表示は更新されていない。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたまま、例えば、図980(B)におけるE2のタイミングとなって、オート連打用の液晶コマンドを操作するまでの時間T2が経過すると、演出ボタン136が1回操作された旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信される。すると、図980(B)におけるF2のタイミングで第2副制御部500が液晶コマンドを受信し、装飾図柄表示装置208では、図983(j)に示されるように、パンダを22体倒したことを示す「あと50体」の文字表示に更新される。このように、本実施形態では、オート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T2は、第二の時間の一例として機能している。
そして、演出ボタン136による長押し操作が引き続き行われることに応じて、装飾図柄表示装置208では、時間T2が経過する毎に倒すべきパンダの残り個体数が減少していく表示が行われ、図982(l)に示すように、倒すべきパンダの残り個体数があと1体であることを示す「あと1体」の文字表示への更新表示が行われた後、時間T2が経過すると、装飾図柄表示装置208では、図983(m)に示すように、すべてのパンダを倒したことを示す「あと0体」の文字表示に更新されて、図982(n)に示すように、番長のキャラクタがパンダを投げ飛ばす演出が行われるとともに、「装飾7」が3つ揃って大当りとなることが報知される。すなわち、この演出例では、連打操作による操作結果演出の実行条件が満たされたので、操作結果演出(第一の結果表示)として図982(m)〜同図(n)に示されるような演出表示が行われる。
一方、連打操作による操作結果演出の実行条件が満たされることなく、操作有効期間が終了すると、図982(m´)に示されるように、番長のキャラクタがパンダにノックアウトされて負けた演出が行われるとともに、「装飾7−装飾6−装飾7」が表示されて、ハズレとなることが報知される。なお、図982(m´)に示される表示が行われた後、復活演出が行われて、大当りが表示される場合があってもよい。
次に、本実施形態における長押し用の演出の一例について、図984を参照しながら説明する。ここで、図984は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした長押し用の演出の一例を段階的に示す図である。
図984(a)は、リーチ状態に突入してスーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展した様子が示されている。図984(a)に示される装飾図柄表示装置208では、「装飾7」でリーチ状態となったことが示されるとともに、表示画面の左下では、3つの装飾図柄の変動表示が行われ、また、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。
図984(b)では、決闘シーンのアニメーションが継続している。そして、図984(c)に示されるタイミングで、演出ボタン136による長押し用の演出が開始される。このとき、装飾図柄表示装置208では、操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン画像136P1と残時間表示バー136P2が含まれている。なお、図984(c)に示されるタイミングでは、操作有効期間(第二の操作有効期間)が開始する前であり、演出ボタン136を操作しても無効として取り扱われることとなる。
そして、図984(d)に示されるタイミングで操作有効期間が開始されると、演出ボタン136の長押し操作を促進する旨の「長押し」の文字表示が行われる。その後、例えば、図980(C)におけるαのタイミング(第三のタイイング)で、図984(e)に示されるように、演出ボタン136の長押し操作が開始されるが、この時点では、演出ボタン136が操作された旨の液晶コマンドは操作されず、演出ボタン136の操作状態が維持されたまま長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T3が経過するまでは、装飾図柄表示装置208では、図984(f)に示されるように、図984(d)と同様の表示態様が維持される。
その後、時間T3が経過して図980(C)におけるA3のタイミングで液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されると、図980(C)におけるB3に示されるタイミングで、装飾図柄表示装置208では、図984(g)に示されるように、表示画面の上方に表示された殿様の表示画像が拡大する一方で、剣豪の表示画像が縮小して、殿様がわずかに優勢であることを演出する表示が行われる。このように、本実施形態では、表示画面の上方に表示された殿様の表示画面が拡大する一方で、剣豪の表示画像が縮小する表示を第二の演出表示の一例という場合がある。また、本実施形態では、長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T3は、第三の時間の一例として機能している。
その後、演出ボタン136の操作状態が維持されたまま時間T4が経過し、例えば、図980(C)におけるC3のタイミングとなって、演出ボタン136の長押し操作が継続中である旨の液晶コマンドが第1副制御部400から第2副制御部500に送信されると、図980(C)におけるD3に示されるタイミングで、装飾図柄表示装置208では、図984(h)に示されるように、表示画面の上方に表示された殿様の表示画面がさらに拡大する一方で、剣豪の表示画像がさらに縮小して、殿様が相当程度優勢であることを演出する表示が行われる。
そして、演出ボタン136による長押し操作が引き続き行われることに応じて、装飾図柄表示装置208では、時間T4が経過する毎に殿様の表示画像が徐々に拡大していく様子が表示され、その後、長押し操作による操作結果演出(第二の結果表示)の実行条件が満たされると、例えば、図974(13)〜同図(15)に示されるような演出表示が行われる。
本実施形態では、図984(c)〜同図(h)に示すように、演出ボタン136を長押し操作を促進する操作促進報知画像の表示を長押し操作表示という場合がある。
次に、本実施形態におけるステップアップ演出の一例について、図985〜図987を参照しながら説明する。ここで、図985は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心としたステップアップ演出の一例を段階的に示す図であり、図986は、図985に示す演出の一例の続きを段階的に示す図であり、図987は、図985に示す演出において行われる他の演出例を示す図である。
図985には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、普通図柄表示装置210、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、普図保留ランプ216、特図1用第4図柄LED285a及び特図2用第4図柄LED285bが示されている。
図985(1)に示す装飾図柄表示装置208には、「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。これに呼応して、装飾図柄表示装置208の表示画面の左下部分にも、「装飾4−装飾1−装飾7」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。また、装飾図柄表示装置208には、演出表示領域208dの中央下部に変動アイコン表示領域280が設けられている。また、特図1用第4図柄LED285a及び特図2用第4図柄LED285bはいずれも消灯しており、表示結果がハズレであることが示されている。
さらに、図985に示す制御状態(遊技状態)は、非電サポ状態(非時短状態)である。この非電サポ状態における装飾図柄表示装置208には、変動アイコン表示領域280の左横に特図1の保留アイコン表示領域281が設けられている。
図985(1)には、特図1の保留アイコン表示領域281に3つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13が表示されており、これら3つの特図1の保留アイコンh11,h12,h13はいずれも、デフォルトの表示態様(丸形の無模様かつ白色の表示態様)で表示されている。すなわち、特図1のデフォルトの保留アイコンは、丸形の保留アイコンである。
図985(2)では、特図1の図柄変動表示が開始され、第1特図表示装置212におけ図柄変動が開始されているが、保留アイコンや装飾図柄に変化は未だ生じていない。
図985(3)では、保留アイコンの移動アニメーションにより第一の保留アイコンh11の表示位置にあった保留アイコン(今回の図柄変動の対象保留アイコン)が変動アイコン表示領域280に移動して変動アイコンh0となり、第二の保留アイコンh12の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第一の保留アイコンh11の表示位置に移動し、第三の保留アイコンh13の表示位置にあった保留アイコンが特図1の第二の保留アイコンh12の表示位置に移動し、装飾図柄の変動表示も開始される。このとき、特図1用第4図柄LED285aは、点滅を開始する。なお、保留アイコンの移動アニメーションの開始のタイミングは、装飾図柄の変動表示の開始よりも前であってもよいし、装飾図柄の変動表示の開始と同時であってもよいし、装飾図柄の変動表示の開始よりも後であってもよい。
その後、図985(4)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7」が2つ停止してリーチ状態に突入する。なお、表示画面の左下では、3つの装飾図柄の変動表示が行われている。
図985(5)は、スーパーリーチ(越後屋リーチ)に発展した様子が示されている。このスーパーリーチでは、リーチ演出中において越後屋のキャラクタを捕まえることにより、より信頼度の高いリーチ演出に発展する可能性があることを示唆する「越後屋を確保しろ」という文字表示が行われる。この越後屋リーチは、1回操作用の演出が最大で3回行われるステップアップ演出を含むリーチである。
続いて、図985(6)に示すように、越後屋リーチに移行すると、1回目の1回操作用の演出(ステップアップ1の演出)が開始され、装飾図柄表示装置208では、千両箱を持った越後屋のキャラクタが主人公の殿様のキャラクタに追いかけられている様子が表示される。
そして、図985(7)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136を有効期間内に操作することを促す操作表示としての操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン画像136P1と操作有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2とが含まれている。このとき、演出ボタン画像136P1では、操作待ちアニメーション表示が行われる。なお、図985(7)に示されるタイミングでは、操作有効期間が開始する前であり、演出ボタン136を操作しても無効として取り扱われることとなる。
そして、図985(8)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図985(9)に示すように、操作有効期間中に演出ボタン136が操作されると、図985(10)に示すように、装飾図柄表示装置208では、1回目の1回操作用の演出に成功し、2回目の1回操作用の演出に移行する旨の演出が行われる。なお、図985(10)に示される演出は、操作有効期間が終了するまでに演出ボタン136の操作がなかった場合にも表示されるが、操作がないまま操作有効期間が終了した場合は、異なる演出(例えば、後述する図987(a1)に示されるような表示を行った後に、図985(10)に示される表示を行うような演出)を表示するようにしてもよい。
その後、図985(11)に示すように、2回目の1回操作用の演出(ステップアップ2の演出)が開始され、装飾図柄表示装置208では、千両箱を持った越後屋のキャラクタが主人公の殿様のキャラクタに追いかけられている様子が再び表示される。
そして、図985(12)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136を有効期間内に操作することを促す操作表示としての操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン画像136P1と操作有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2とが含まれている。このとき、演出ボタン画像136P1では、操作待ちアニメーション表示が行われる。なお、図985(12)に示されるタイミングでは、操作有効期間が開始する前であり、演出ボタン136を操作しても無効として取り扱われることとなる。
そして、図985(13)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図985(14)に示すように、操作有効期間中に演出ボタン136が操作されると、図985(15)に示すように、装飾図柄表示装置208では、2回目の1回操作用の演出に成功し、3回目の1回操作用の演出に移行する旨の演出が行われる。なお、図985(15)に示される演出は、操作有効期間が終了するまでに演出ボタン136の操作がなかった場合にも表示されるが、操作がないまま操作有効期間が終了した場合は、異なる演出(例えば、後述する図987(b1)に示されるような表示を行った後に、図985(15)に示される表示を行うような演出)を表示するようにしてもよい。
その後、図986(16)に示すように、3回目の1回操作用の演出(ステップアップ3の演出)が開始され、装飾図柄表示装置208では、千両箱を持った越後屋のキャラクタが主人公の殿様のキャラクタに追いかけられている様子が再び表示される。
そして、図986(17)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136を有効期間内に操作することを促す操作表示としての操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン画像136P1と操作有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2とが含まれている。このとき、演出ボタン画像136P1では、操作待ちアニメーション表示が行われる。なお、図986(17)に示されるタイミングでは、操作有効期間が開始する前であり、演出ボタン136を操作しても無効として取り扱われることとなる。
そして、図986(18)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図986(19)に示すように、操作有効期間中に演出ボタン136が操作されると、図986(20)に示すように、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタが越後屋のキャラクタを捕まえた旨の演出が行われることにより、3回目の1回操作用の演出に成功した旨が報知される。なお、図986(20)に示される演出は、操作有効期間が終了するまでに演出ボタン136の操作がなかった場合にも表示されるが、操作がないまま操作有効期間が終了した場合は、異なる演出(例えば、後述する図987(b1)に示されるような表示を行った後に、図986(20)に示される表示を行うような演出)を表示するようにしてもよい。
その後、図986(21)に示すように、装飾図柄表示装置208では、3回の1回操作用の演出に成功したため、スーパーリーチの発展型のリーチであるスペシャルリーチに移行する様子が示される。
その後、図986(22)に示すように、装飾図柄表示装置208では、暗転表示に切り替わり、表示画面の左下部分に表示されている装飾図柄を残し、他の表示は視認困難となり、その後、図986(23)に示すように、装飾図柄表示装置208では、スペシャルリーチの一例である剣豪リーチが開始される旨の演出表示が行われる。
このように、1回目の1回操作用の演出は、2回目の1回操作用の演出との関係において、第一の連続演出表示の一例ということができる。また、2回目の1回操作用の演出は、1回目の1回操作用の演出の関係においては、第二の連続演出表示の一例ということができるし、3回目の1回操作用の演出の関係においては、第一の連続演出表示の一例ということができる。また、3回目の1回操作用の演出は、2回目の1回操作用の演出の関係において、第二の連続演出表示の一例ということができる。
図987(a1)〜同図(a3)は、図985(9)に続く別の場合の演出の一例を段階的に示す図である。図987(a1)〜同図(a3)は、1回目の1回操作用演出に失敗した場合の演出例を示している。
図987(a1)は、1回目の1回操作用演出における操作有効期間中に演出ボタン136が操作され、あるいは、操作有効期間が終了した後、越後屋のキャラクタに逃げ切られてしまう様子を演出する表示が行われる。すなわち、1回目の1回操作用演出に失敗したことが報知される。
すると、図987(a2)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、表示画面の左下部分で変動表示していた装飾図柄が「装飾7−装飾6−装飾7」で仮停止して揺れ変動が行われている様子が表示されている。
その後、図987(a3)に示すように、装飾図柄表示装置208では、表示画面の中央においても「装飾7−装飾6−装飾7」の組み合わせで装飾図柄が停止表示し、ハズレであることが報知される。
図987(b1)〜同図(b2)は、図985(14)に続く別の場合の演出の一例を段階的に示す図である。図987(b1)〜同図(b2)は、2回目の1回操作用演出に失敗した場合の演出例を示している。
図987(b1)は、2回目の1回操作用演出における操作有効期間中に演出ボタン136が操作され、あるいは、操作有効期間が終了した後、越後屋のキャラクタが千両箱を置いて逃げてしまう様子を演出する表示が行われる。すなわち、2回目の1回操作用演出に失敗したことが報知される。
すると、図987(b2)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7」によるリーチ状態が再び形成され、例えば、ノーマルリーチが行われる。なお、ノーマ
ルリーチに限定されず、ノーマルリーチ以外の他のリーチ演出(例えば、ロングリーチやスーパーリーチ等)が行われる場合があってもよい。
図987(c1)〜同図(c3)は、図986(19)に続く別の場合の演出の一例を段階的に示す図である。図987(c1)〜同図(c3)は、3回目の1回操作用演出に成功した場合の別の演出例を示している。
図987(c1)に示されるように、装飾図柄表示装置208では、殿様のキャラクタがサングラスをかけてバイクに乗って越後屋のキャラクタを追い回す様子が表示されている。図987(c1)に示される演出は、3回目の1回操作用演出における操作有効期間中に演出ボタン136が操作され、あるいは、操作有効期間が終了した後、3回目の1回操作用の演出に成功した旨の報知がなされるが、このとき、図986(20)のように越後屋のキャラクタを捕まえた旨の演出ではなく、図985(15)のように、殿様のキャラクタが越後屋を引き続き追いかけ回すことを示す演出が行われた後に移行する演出であり、大当りとなることが確定となるプレミアム演出(ステップアップ4の演出)である。
すると、図987(c2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、全回転リーチに移行し、同じ装飾図柄が3つ並んだ状態を維持しながら低速で変動表示する。
その後、図987(c3)に示すように、装飾図柄表示装置208では、「装飾7−装飾7-装飾7」の組み合わせで停止表示して大当りとなったことが報知される。
次に、図988及び図989を参照しながら、演出内容と演出ボタン136の動作との関係について説明する。ここで、図988は、装飾図柄表示装置208における演出表示と、演出ボタン136の動作との関係について説明する図であり、図989は、装飾図柄表示装置208における演出表示と、演出ボタン136の動作との関係について説明する図である。
本実施形態において、演出ボタン136は、演出効果を向上させるために、演出ボタン駆動モータ434を駆動することにより、遊技者による押下操作が可能な操作可能位置(第一の位置)と、遊技者による押下操作が不能な操作不能位置(第二の位置)との間で変位させることができる。操作可能位置は、演出ボタン136が最も突出した位置であり、操作不能位置は、演出ボタン136が最も凹んだ位置である。なお、操作不能位置は、例えば、演出ボタン136のボタン本体の側壁を囲む円筒形状のボタンケースの上端に設けられたフランジ状の鍔部の上端縁とボタン本体の上面とが面一となる位置であってもよいし、ボタン本体の上面が鍔部の上端縁よりも凹んだ位置であってもよい。演出ボタン136を操作不能位置に変位させる条件としては、例えば、他の演出ボタンを操作させるために、演出ボタン136の押下を制限させる場合等である。演出ボタン136を操作不能位置に変位させた後、ボタン復帰条件が成立すると、演出ボタン駆動モータ434が駆動して演出ボタン136を操作不能位置から操作可能位置に戻す初期位置戻し制御が行われるが、このとき、例えば、遊技者が演出ボタン136を押し込んでいて、その押圧力により復帰することができない場合がある。その結果、演出ボタン駆動モータ434の駆動時間が経過すると、演出ボタン136は、操作可能位置に復帰できず、操作不能位置のままとなってしまうのである。その後は、例えば、図柄変動表示が開始する等の復帰条件が成立する毎に、初期位置戻し制御を行うことで、このような状況が維持されることを回避することができるようになっている。なお、演出ボタン136が操作不能位置において維持された状態では、演出ボタン136はON状態であると判定されるため、例えば、長押し用の演出や連打用の演出の実行中においては、長押し操作がされているものと判定され、1回操作用の演出の実行中においては、OFFからONへの操作がないと演出ボタン136が操作されたと判定されないので、実質的に操作できないということになる。
図988(a1)〜同図(a3)は、図柄変動表示の開始時に初期位置戻し制御を行う例を示している。
図988(a1)は、図985(1)に対応している。このとき、演出ボタン136は、前回の図柄変動表示において、操作不能位置に変位されたまま復帰していない状態となっている。
図988(a2)は、図985(2)に対応している。なお、演出ボタン136は、依然として操作不能位置となっている。このとき、第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からの図柄変動開始コマンドを受信することに応じて、演出ボタン初期位置センサ427の検知状態を判定する。このとき、演出ボタン136は初期位置にいないので、演出ボタン初期位置センサ427によって演出ボタン136が初期位置にいないことが検知され、CPU404は、その検出結果を取得することにより、演出ボタン136が初期位置にいないことを判定する。ここで、演出ボタン136の初期位置とは、電源投入時に行われる電源投入動作(イニシャル動作)が行われた後の位置のことである。
その後、CPU404は、演出ボタン136を初期位置に戻す初期位置戻し処理を実行することにより、演出ボタン駆動モータ434が駆動されて、図988(a3)に示すように、演出ボタン136が初期位置に戻される。なお、図988(a3)は、図985(3)に対応している。なお、初期位置戻し処理が実行されて初期位置戻し動作が開始されるタイミングは、装飾図柄の変動表示の開始よりも前であってもよいし、装飾図柄変動表示の開始と同時であってもよいし、装飾図柄変動表示の開始よりも後であってもよい。
図988(b1)〜同図(b3)は、上述した越後屋リーチが行われているときに初期位置戻し制御を行う例を示している。
図988(b1)は、図985(10)に対応している。すなわち、ステップアップ2の演出に移行することが報知されている。このとき、演出ボタン136は、操作不能位置に変位されたまま復帰していない状態となっている。
図988(b2)は、図985(11)に対応している。すなわち、ステップアップ2の演出(第二の連続演出表示)が開始された様子が示されている。なお、演出ボタン136は、依然として操作不能位置となっている。このとき、第1副制御部400のCPU404は、第2副制御部500から、ステップアップ2の演出が開始された旨の戻りコマンドを受信したことに応じて、演出ボタン初期位置センサ427の検知状態を判定する。このとき、演出ボタン136は初期位置にいないので、演出ボタン初期位置センサ427によって演出ボタン136が初期位置にいないことが検知され、CPU404は、その検出結果を取得することにより、演出ボタン136が初期位置にいないことを判定する。
その後、CPU404は、演出ボタン136を初期位置に戻す初期位置戻し処理を実行することにより、演出ボタン駆動モータ434が駆動されて、図988(b3)に示すように、2回目の1回操作用の演出における操作有効期間が開始するよりも前に演出ボタン136が初期位置に戻される。すなわち、操作促進報知画像が表示されるよりも前に、演出ボタン136が初期位置に戻されるように制御される。なお、図988(b3)は、図985(12)に対応している。なお、初期位置戻し処理が実行されて初期位置戻し動作が開始されるタイミングは、上述したものに限定されず、例えば、操作促進報知画像が表示された旨の戻りコマンドを第1副制御部400が受信したことに基づいて初期位置戻し動作が開始されるようにしてもよい。また、本実施形態では、ステップアップ2の演出において初期位置戻り処理を実行するようにしたが、ステップアップ1の演出やステップアップ3の演出やステップアップ4の演出において初期位置戻り処理を実行するようにしてもよい。
図989(a1)〜同図(a3)は、上述した越後屋リーチにおけるステップアップ演出が行われるにもかかわらず、初期位置戻し動作が行われない例を示している。
図989(a1)は、図985(4)に対応している。このとき、演出ボタン136は、操作不能位置に変位されたまま復帰していない状態となっている。
図989(a2)は、図985(5)に対応している。なお、演出ボタン136は、依然として操作不能位置となっている。このとき、第1副制御部400のCPU404は、第2副制御部500から、ステップアップ1の演出が開始された旨の戻りコマンドを受信するが、第1副制御部400のRAM408には、当該戻りコマンドに対応する初期位置戻し動作を行うためのパーツデータがセットされていないので、初期位置戻し動作が行われることなく、演出ボタン136は、操作不能位置のままとなる。
図989(a3)は、図985(8)に対応している。上述したように、演出ボタン136は、ステップアップ1においては初期位置戻し動作が行われないため、図989(a3)に示すように、ステップアップ1の演出が行われている間は、演出ボタン136は、操作不能位置となったままである。また、操作有効期間が開始されると、チャンスボタンランプ138が操作されている旨の発光態様で発光するが、演出ボタン136の操作は、上述した通り、操作することはできない。なお、この場合において、チャンスボタンランプ138の発光態様を操作されている旨の発光態様で発光しないようにしてもよく、例えば、チャンスボタンランプ138を消灯するようにしてもよい。
図989(b1)〜同図(b4)は、図989(a1)〜同図(a3)に示されるステップアップ1の演出において、越後屋のキャラクタに逃げ切られてしまった場合の演出ボタン136の動作例を示している。
図989(b1)は、図987(a1)に対応している。このとき、演出ボタン136は、操作不能位置に変位されたまま復帰していない状態となっている。
図989(b2)は、図987(a2)に対応している。なお、演出ボタン136は、依然として操作不能位置となっている。
図989(b3)は、図987(a3)に対応している。なお、演出ボタン136は、依然として操作不能位置となっている。このように、この演出例では、1回目の1回操作用演出に失敗した場合には、当該図柄変動表示では初期位置戻し動作が行われないようになっている。なお、この演出例では、1回目の1回操作用演出に失敗した場合の動作について説明しているが、2回目の1回操作用演出や3回目の1回操作用演出に失敗した場合も同様に初期位置戻し動作が行われないようにしてもよい。
そして、図989(b4)に示すように、保留が消化されて、次の図柄変動表示が開始されると、図988(a2)〜同図(a3)に示した要領で初期位置戻し動作が行われる。
なお、本実施形態では、第1副制御部400のCPU404が、初期位置戻し動作を行った後、演出ボタン初期位置センサ427の検知結果から、演出ボタン136が初期位置にあるか否かを判定し、ないと判定した場合には、所定のリトライ制御を行うように構成されている。具体的には、CPU404は、1回目の初期位置戻し動作を行った結果、演出ボタン136が初期位置にないと判定した場合には、2回目の初期位置戻し動作を行う。これを、演出ボタン136が初期位置にあると判定されるまで繰り返すリトライ動作を行い、所定回数(例えば、5回目)の初期位置戻し動作を行ったにもかかわらず演出ボタン136が初期位置にないと判定した場合には、演出ボタン136の動作に不具合があると判断して、電源が遮断するまで演出ボタン駆動モータ434を不能動化して演出ボタン136が駆動しないように構成されている。
本実施形態では、演出ボタン136をボタンが突出する位置である第一の位置と、ボタンが凹んだ第二の位置とに変位するものであったが、これら、第一の位置及び第二の位置は、第一の状態及び第二の状態と換言することもできる。例えば、第二の位置(第二の状態)が、第一の位置(第一の状態)よりもさらに突出した位置であってもよいし、演出ボタン136が硬化して押下することが困難な状態となってもよいし、演出ボタン136が軟化して押下することがより容易な状態となってもよいし、押下しなくても振動する状態であってもよいし、演出ボタン136内部に可動体が収容されているものにあっては、当該可動体が回転したり可動したりする状態を第二の状態としてもよい。
次に、本実施形態に係るパチンコ機100において実行される演出の他の具体例について、図990〜図1006を参照しながら説明する。
図990は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図990に示される演出例は、図974に対応する演出例であるが、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求しているのに対し、右ボタン137dのみが操作された場合に行われる演出の様子について示されている。ここで、図990(1)〜同図(10)に示される演出は、図974(1)〜同図(10)と同様であるので、説明を省略する。
図990(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図990(10)に示されるタイミングで、図990(11)に示すように、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作された場合では、図990(12)に示されるように、装飾図柄表示装置208の上方に位置する演出可動体225は動作せず、装飾図柄表示装置208におけるエフェクト表示も行われない(すなわち、操作結果演出が行われない)で、操作促進報知画像が継続して表示され、残時間表示バー136P2は、操作有効期間の残時間に応じた表示態様となっている。なお、ここで、右ボタン137dが操作されている間、右ボタン画像137dP1を消去するようにしてもよい。これにより、残時間表示バー136P2による残時間の表示が継続して行われていることにより、未だ有効な操作が行われていないことを知ることができる場合がある。その後、演出ボタン136と右ボタン137dの同時操作が行われることなく操作有効期間が経過すると、図990(13)に示すように、操作結果演出が行われることなく、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図990(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。図990(13)〜同図(15)に示される演出は、図974(13)〜同図(15)と同様である。なお、演出ボタン136と右ボタン137dの同時操作が行われることなく操作有効期間が経過した場合にも上述した操作結果演出(第一の操作結果演出)が行われるようにしてもよいし、この操作結果演出(第一の操作結果演出)とは別の操作結果演出(第二の操作結果演出)が行われるようにしてもよい。このことは、これまでの説明についても同様であり、また、以下の説明においても同様である。
図991は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図991に示される演出例は、図974に対応する演出例であるが、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求しているのに対し、演出ボタン136のみが操作された場合に行われる演出の様子について示されている。ここで、図991(1)〜同図(10)に示される演出は、図974(1)〜同図(10)と同様であるので、説明を省略する。
図991(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図991(10)に示されるタイミングで、図991(11)に示すように、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの演出ボタン136のみが操作された場合では、図991(12)に示されるように、装飾図柄表示装置208の上方に位置する演出可動体225は動作せず、装飾図柄表示装置208におけるエフェクト表示も行われない(すなわち、操作結果演出が行われない)で、操作促進報知画像が継続して表示され、残時間表示バー136P2は、操作有効期間の残時間に応じた表示態様となっている。なお、ここで、演出ボタン136が操作されている間、演出ボタン画像136P1を消去するようにしてもよい。これにより、残時間表示バー136P2による残時間の表示が継続して行われていることにより、未だ有効な操作が行われていないことを知ることができる場合がある。その後、演出ボタン136と右ボタン137dの同時操作が行われることなく操作有効期間が経過すると、図991(13)に示すように、操作結果演出が行われることなく、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図991(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。なお、図991(13)〜同図(15)に示される演出は、図974(13)〜同図(15)と同様である。
図992は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図992に示される演出例は、図974に対応する演出例であるが、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1のそれぞれに対応して残時間表示バー136P2a,136P2bが表示されている様子が示されている。ここで、図992(1)〜同図(7)に示される演出は、図974(1)〜同図(7)と同様にであるので、説明を省略する。
図992(7)に示すように、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出(第一の演出)が開始された後、図992(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン画像136P1と、右ボタン画像137dP1の他、残時間表示バー136P2に換えて、演出ボタン画像136P1に対応する残時間表示バー136P2a及び右ボタン画像137dP1に対応する残時間表示バー136P2bが含まれている。演出ボタン画像136P1に対応する残時間表示バー136P2aも右ボタン画像137dP1に対応する残時間表示バー136P2bも、操作有効期間の経過に応じてメータが減少する表示が行われる。
そして、図992(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図992(10)に示されるタイミングで、図992(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図992(12)に示されるように、操作結果演出が行われる。この演出例では、操作結果演出において、スピーカ120から、大当り確定を報知する確定音が出力されている。ここで、確定音が出力されない場合があってもよいし、確定音が必ず出力されるようにしてもよい。その後、図992(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図992(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。なお、図992(13)〜同図(15)に示される演出は、図974(13)〜同図(15)と同様である。このように、この演出例では、スピーカ120から確定音が出力された場合は、スピーカ120から確定音が出力されない場合よりも大当り図柄が確定表示されやすいように構成されている。
なお、この演出例では、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作された場合に操作結果演出を行うように構成されているが、操作有効期間において演出ボタン136と右ボタン137dのうちの一方のボタンが操作されてから所定時間以内に他方のボタンが操作された場合も操作結果演出が行われるように構成されてもよい。ここで所定時間としては、同時押しの誤差(許容範囲)として適切な時間に設定されることが好ましいが、パチンコ機100においては遊技球の発射操作を行う関係上、片手で同時操作を行う必要があるケースがあり、このような場合に採用することが好適である。また、この場合に、上述した操作結果演出(第一の操作結果演出)とは異なる操作結果演出(第二の操作結果演出)が行われるように構成されてもよい。すなわち、操作有効期間において、演出ボタン136と右ボタン137dの同時操作により第一の操作結果演出が行われ、演出ボタン136と右ボタン137dのうちのいずれか一方の操作で第一の操作結果演出とは別の第二の操作結果演出が行われるように構成されているものについては、本発明に含めることができる。
図993は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図993に示される演出例は、図992に対応する演出例であるが、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求しているのに対し、演出ボタン136のみが操作された場合に行われる演出の様子について示されている。ここで、図993(1)〜同図(10)に示される演出は、図992(1)〜同図(10)と同様であるので、説明を省略する。
図993(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図993(10)に示されるタイミングで、図993(11)に示すように、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの演出ボタン136のみが操作された場合では、図993(12)に示されるように、操作結果演出が行われないで、操作促進報知画像が継続して表示され、残時間表示バー136P2a,136P2bは、いずれも操作有効期間の残時間に応じた表示態様となっている。なお、ここで、演出ボタン136が操作されている間、演出ボタン画像136P1を消去するようにしてもよい。この場合において、演出ボタン画像136P1に対応する残時間バー136P2aの表示を継続させるようにしてもよい。これにより、残時間表示バー136P2aによる残時間の表示が継続して行われていることにより、未だ有効な操作が行われていないことを知ることができる場合がある。また、演出ボタン画像136P1とともに残時間表示バー136P2aを消去するようにしてもよい。その後、演出ボタン136と右ボタン137dの同時操作が行われることなく操作有効期間が経過すると、図993(13)に示すように、操作結果演出が行われることなく、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図993(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。なお、図993(13)〜同図(15)に示される演出は、図992(13)〜同図(15)と同様である。
図994は、図993に示される演出例の変形例である。具体的には、図994では、操作有効期間が開始された後、演出ボタン136と右ボタン137dの両方の操作が要求されているのに対し、要求されたボタンとは異なるボタンが操作された場合の様子が示されている。
まず、図994(11´)に示すように、演出ボタン136と上ボタン137aの両方が操作された場合では、図994(12´)に示すように、操作結果演出が行われないで、操作促進報知画像が継続して表示されるようにしてもよい。
また、図994(11´´)に示すように、演出ボタン136と上ボタン137aの両方が操作された場合には、上述した操作結果演出(例えば、第一の操作結果演出)とは異なる種類の操作結果演出(例えば、第二の操作結果演出)が行われるようにしてもよい。具体的には、図994(12´´)に示すように、装飾図柄表示装置208では、表示領域の中央に「激アツ」という文字表示がなされるとともに、その周囲に10体のパンダがその文字表示を囲むように配列する表示を含む操作結果表示が行われている。
また、図994(11´´´)に示すように、演出ボタン136と上ボタン137aの両方が操作された場合にも、図994(12´´´)に示すように、上述した操作結果演出が行われるようにしてもよい。すなわち、この場合、操作が指示されているボタン(右ボタン137d)とは異なる上ボタン137aは、いわゆる隠しコマンド(隠しボタン)に相当するということができる。
なお、上述した演出例では、演出ボタン136と他の方向キーが操作された場合の例について示したが、方向キー以外のボタンと演出ボタン136が操作された場合であってもよく、例えば、前面枠扉106の少なくとも一部を押圧操作することが可能に構成され、演出ボタン136と前面枠扉106における押圧操作部分が操作された場合では上述した第一の操作結果演出が行われないようにしてもよいし、第一の操作結果演出とは異なる第二の操作結果演出が行われるようにしてもよいし、第一の操作結果演出が行われるようにしてもよい。また、前面枠扉106における押圧操作部分に換えて、レバーを設け、演出ボタン136とレバーの操作により、上述したような操作結果が得られるようにしてもよい。また、レバーの他にも、構造物を押し込む操作が可能な操作手段であっても適用可能である。これらの場合についても、それぞれ隠しボタンとして機能させることが可能である。
図995は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした連打用の演出の一例を段階的に示す図である。なお、図995に示される演出例は、図974(6)に続く演出の他の例を示している。具体的には、図974では、演出ボタン136と右ボタン137dの1回の同時押し操作により上述した操作結果演出が行われるものであるが、図995に示す演出例では、演出ボタン136と右ボタン137dの同時操作による連打が行われた結果として操作結果演出が行われるものである。
図974(6)に示される表示が行われた後、図995(1)に示されるタイミングで、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作による連打を促す旨の「右キーとチャンスボタンを連打」の表示を含む同時操作の連打演出が開始される。そして、図995(2)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を有効期間内に同時に連打操作することを促す操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている。なお、この操作促進報知画像は、図974(8)に示される操作促進報知画像と同じ表示態様としているが、異なる表示態様としてもよく、例えば、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1が連打されているアニメーション表示が行われてもよい。また、この演出例における操作有効期間は、演出ボタン136と右ボタン137dの同時押しを複数回要求する期間であってもよい。
その後、図995(3)に示すように、1回あるいは複数回の同時操作が行われると、図995(4)に示すように、演出可動体225が少しずつ下方に移動し、演出可動体225の下部が装飾図柄表示装置208の表示領域の前面側の一部にオーバーラップする。このとき、操作促進報知画像は引き続き表示されている。なお、演出ボタン136と右ボタン137dが同時操作される毎に、演出可動体225が振動する演出が行われ、所定回数(例えば、5回)の同時操作が行われた場合に、演出可動体225が下方に移動するようにしてもよい。すなわち、演出ボタン136と右ボタン137dの同時操作が行われる毎に演出可動体225が振動する演出を操作結果演出の一例ということができ、また、演出ボタン136と右ボタン137dの1回あるいは複数回の同時操作が行われた場合に演
出可動体225が下方に移動する演出も操作結果演出の一例ということもできる。すなわち、演出ボタン136と右ボタン137dの同時押しで演出可動体225が少しずつ動く演出について、それぞれ操作結果演出が行われるということもできる。なお、操作結果演出とは別の演出が行われてもよい。また、演出ボタン136と右ボタン137dの同時操作が行われる毎に、例えば、第一の操作結果演出>第二の操作結果演出>第三の操作結果演出・・・といったように、演出の内容が同時操作が行われる毎に変化するように構成されてもよい。
その後、図995(5)に示すように、引き続いて演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を同時に1回あるいは複数回の同時操作が行われると、図995(6)に示すように、演出可動体225がさらに下方に移動し、演出可動体225の下方の約3/4が装飾図柄表示装置208の表示領域の前面側にオーバーラップする。
その後、図995(7)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を同時に1回あるいは複数回の同時操作が行われると、図995(8)に示すように、演出可動体225がさらに下方に移動し、演出可動体225の全体が装飾図柄表示装置208の表示領域の前面側にオーバーラップする。このとき、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われている。すなわち、図974(12)と同様の演出が行われる。
なお、この演出例において、演出ボタン136について長押しオート連打機能(後述する)を有効な状態としてもよく、例えば、操作有効期間が開始されるよりも前に演出ボタン136と右ボタン137dが操作された状態となり、その後、操作有効期間が開始された場合には、最初の1回だけ、演出可動体225が振動する等の操作結果演出が行われ、その後は、長押しオート連打機能を有していない右ボタン137dについて、操作状態がOFF>ONとならない限り、操作結果演出が行われないように構成されてもよい。また、操作有効期間が開始された後で、操作が要求されるボタンがそれぞれOFF>ONとなったことを条件として操作結果演出が行われるように構成されてもよく、このような場合には、例えば、演出ボタン136と右ボタン137dが操作された状態で操作有効期間が開始された場合は、演出ボタン136及び右ボタン137dについて、それぞれ操作し直さない限りは操作結果演出が行われないように構成されてもよい。また、演出ボタン136及び右ボタン137dが操作された状態で操作有効期間が開始された場合は、演出ボタン136の疑似的な連打操作が行われる毎に操作結果演出が行われるように構成されてもよい。また、演出ボタン136について長押しオート連打機能が有効とされている場合において、操作結果演出が行われるタイミングとしては、演出ボタン136の疑似的な連打操作が行われるタイミングを基準としてもよいし、長押しオート連打機能が有効とされていない右ボタン137dを遊技者が操作したタイミングを基準としてもよい。また、これらを任意に組み合わせて操作結果演出を実行するか否かを判断するようにしてもよい。
図996は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図996に示される演出例は、図992に対応する演出例であるが、この演出例では、オートモードに設定可能に構成されており、オートモードに設定されると、演出ボタン136の操作が要求されるボタン演出が行われた場合に、演出ボタン136が操作されない場合でも演出ボタン136が操作されたとして、その操作結果演出が行われるようになっている。すなわち、この演出例では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求しているのに対し、右ボタン137dのみが操作されるが、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されているとして操作結果演出が行われている様子が示されている。ここで、図996(1)〜同図(10)に示される演出は、図992(1)〜同図(10)と同様であるので、説明を省略する。
図996(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図996(10)に示されるタイミングで、図996(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作されると、図996(12)に示されるように、操作結果演出が行われる。このように、この演出例では、オートモードに設定されているので、演出ボタン136は、操作されなくても操作されているものとして制御されるため、右ボタン137dを操作することで、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作されたものとして操作結果演出が行われるように制御される。なお、この演出例では、確定音は出力されていないが、確定音が出力される場合があってもよい。その後、図996(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図996(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。なお、図996(13)〜同図(15)に示される演出は、図992(13)〜同図(15)と同様である。
図997は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図997に示される演出例は、図992(7)〜同図(15)に対応する演出例であるが、この演出例では、演出ボタン136の長押し操作により、疑似的に連打操作を行う長押しオート連打機能を有している。ここで、長押し操作とは、演出ボタン136が押下操作されている状態が所定時間(例えば、0.5秒)以上維持されている操作態様のことであり、連打操作とは、演出ボタン136による押下操作を複数回行う操作態様のことである。なお、演出ボタン136を用いた演出の内容に応じて長押しオート連打機能を有効又は無効にするようにしてもよい。この演出例では、長押しオート連打機能が有効な状態となっており、演出ボタン136が継続して押下されている間、一定間隔(例えば、200ms間隔)による連打操作が疑似的に行われるように構成されている。また、この演出例では、演出ボタン136による1回の押下操作(単発操作)を行わせる演出において、演出ボタン136による単発操作を適切に行わせるために、長押しオート連打機能は、演出ボタン136の押下操作が開始されてから所定時間(例えば、500ms)が経過するまでは疑似的な連打操作が開始されないように構成されている。ここで、図997(1)〜同図(4)に示される演出は、図992(7)〜同図(10)と同様であるので、説明を省略する。
図997(3)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図997(4)に示されるタイミングで、図997(5)に示すように、演出ボタン136を操作した後に右ボタン137dの操作が行われる。しかしながら、右ボタン137dが操作されたタイミングでは、疑似的な連打操作が開始されるよりも前のタイミングであるため、演出ボタン136は操作無効の状態とされている。そのため、このタイミングでは、操作結果演出は開始されない。その後、図997(6)に示されるタイミングで疑似的な連打操作が開始されると、演出ボタン136の操作が有効となり、演出ボタン136及び右ボタン137dが操作された状態となる。すると、図997(7)に示されるように、操作結果演出が行われる。このように、この演出例では、長押しオート連打機能が有効とされているので、演出ボタン136を操作された後で右ボタン137dが操作された場合には、両方のボタンが有効とされるタイミングとなるまで遅延することとなる。なお、この演出例において、演出ボタン136の操作が開始され時点では、当該演出ボタン136の操作を有効としないようにしてもよい。すなわち、例えば、右ボタン137dを操作した後に演出ボタン136を長押しした場合には、演出ボタン136の長押しが開始されたタイミングでは演出ボタン136と右ボタン136dの同時操作を有効とせず、疑似的な連打操作が開始されるタイミングとなるまで遅延させるようにしてもよい。その後、図997(8)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図997(9)〜同図(10)に示される表示が行われる。なお、図997(8)〜同図(10)に示される演出は、図992(13)〜同図(15)と同様である。
図998は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図998に示される演出例は、図997に対応する演出例であるが、この演出例でも、長押しオート連打機能は有効とされている。この演出例では、演出ボタン136が操作された後に右ボタン137dが操作され、両方のボタンが操作された状態となったが、疑似的な連打操作が開始されるタイミングとなるよりも前に右ボタン137dの操作が解除された場合の様子が示されている。なお、図998(1)〜同図(4)に示される演出は、図992(7)〜同図(10)と同様であるので、説明を省略する。
図998(3)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図998(4)に示されるタイミングで、図998(5)に示すように、演出ボタン136を操作した後に右ボタン137dの操作が行われる。しかしながら、右ボタン137dが操作されたタイミングでは、疑似的な連打操作が開始されない期間であるため、演出ボタン136は操作無効の状態とされている。そのため、このタイミングでは、操作結果演出は開始されない。その後、演出ボタン136の疑似的な連打操作が開始されるタイミングとなるよりも前に、図998(6)に示すように、右ボタン137dの操作が解除されると、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作された状態とならず、図998(7)に示されるように、操作結果演出が行われないで、操作促進報知画像が継続して表示され、残時間表示バー136P2a,136P2bは、いずれも操作有効期間の残時間に応じた表示態様となっている。その後、演出ボタン136と右ボタン137dの同時操作が行われることなく操作有効期間が経過すると、図998(8)に示すように、操作結果演出が行われることなく、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図998(9)〜同図(10)に示される表示が行われる。なお、図998(8)〜同図(10)に示される演出は、図993(13)〜同図(15)と同様である。
図999は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図999に示される演出例は、図996に対応する演出例であるが、この演出例では、オートモードに設定されると、演出ボタン136の他、右ボタン137dを含む方向キーについても、その方向キーの操作が要求されるボタン演出が行われた場合に、方向キーが操作されない場合でも方向キーが操作されたとして、その操作結果演出が行われるようになっている。すなわち、この演出例では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求しているのに対し、演出ボタン136も右ボタン137dも操作が行われない場合であっても、操作結果演出が行われる様子が示されている。ここで、図999(1)〜同図(10)に示される演出は、図992(1)〜同図(10)と同様であるので、説明を省略する。
図999(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図999(10)に示されるタイミングとなると、図999(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dのいずれも操作されていないにもかかわらず、図999(12)に示されるように、操作結果演出が行われる。このように、この演出例では、オートモードに設定されているので、演出ボタン136及び右ボタン137dは、操作されなくても操作されているものとして制御されるため、演出ボタン136及び右ボタン137dのいずれも操作されなかったとしても、演出ボタン136と右ボタン137dが同時に操作されたものとして操作結果演出が行われるように制御される。なお、この演出例では、確定音は出力されていないが、確定音が出力される場合があってもよい。また、操作有効期間が開始された後、演出ボタン136及び右ボタン137dをどのようなタイミングで操作されたものとするかについては、適宜設定することができる。その後、図999(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図999(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。なお、図999(13)〜同図(15)に示される演出は、図996(13)〜同図(15)と同様である。
図1000〜図1001は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。ここで、図1000は、図970(e)から続く他の演出例であり、図1001は、図1000に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図970(e)から続く図1000(a)では、装飾図柄の変動表示が開始される様子が示されている。
装飾図柄の変動表示が開始された装飾図柄表示装置208には、図1000(b)に示すように、演出ボタン136を有効期間(この演出例において、第二の有効期間という場合がある)内に押下することを促す操作促進報知画像136Pが表示される。この操作促進報知画像136Pでは、主人公のキャラクタ画像の右横に、演出ボタン136の画像136P1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が表示されている。装飾図柄の変動表示は、操作促進報知画像136Pによって隠されてしまっているが、遊技者は、第4図柄284等によって特図が変動中であることを認識することができる。なお、装飾図柄が隠されないように、装飾図柄の表示位置を操作促進報知画像136Pとは重ならない位置に移動させるようにしてもよい。このように、操作促進報知画像136Pは、操作手段に関する操作表示の一例ということができる。
図1000(c)に示す残時間表示バー136P2では、上記有効期間が減っており、同図(d)では、遊技者が、演出ボタン136を押下している。ここで、演出ボタン136は、通常のボタン状態であり、例えば、チャンスボタンランプ138が赤色で点灯するとともに、振動等の動作は行われていない(演出ボタン136の第二のボタン状態)。演出ボタン136が上記有効期間内に押下されると、図1000(e)に示すように、装飾図柄表示装置208には、操作促進報知画像136Pに代えてリーチ状態突入予告画像2071が表示される。リーチ状態突入予告画像2071では、主人公のキャラクタ画像の右横に、「チャンスだ」という文字表示がなされている。なお、上記有効期間内に演出ボタン136が押下されなかった場合にも、図1000(e)に示されるような表示が行われてもよいし、図1000(e)に示されるような表示とは異なる表示が行われてもよいし、図1000(e)に示されるような表示を行わないようにしてもよい。このことは、1回操作用の演出、連打用の演出及び長押し用の演出においても同様である。このように、本実施形態では、リーチ状態突入予告画像2071は、第二の操作結果表示として機能している。また、この演出例において、操作促進報知画像136Pが表示される演出を第二の演出の一例という場合がある。なお、以下の説明において、「操作結果表示」を「操作応答表示」という場合もある。
図1000(f)では、リーチ状態突入予告画像2071が消え、装飾図柄の変動表示が視認可能になり、その後、同図(g)に示すようにリーチ状態に突入する。なお、リーチ状態突入予告画像207が表示されても、リーチ状態に突入しない場合もあるが、必ず突入するようにしてもよい。
以上説明したように、操作促進報知画像136Pの出現は、現在行われている図柄変動表示に関する予告の契機となる演出に相当する。このように、操作促進報知画像136Pが表示された場合は、操作促進報知画像136Pが表示されない場合よりも、大当り図柄が確定表示されやすいように構成されているが、大当り図柄が確定表示されやすいように構成されていなくてもよい。
図1000(h)では、背景画像が、デフォルトの背景画像から非表示に切り替わり、変動アイコン表示領域280や特図1の保留アイコン表示領域281が消えている。なお、第4図柄表示領域284は表示されている。また、これまで左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれで行われていた装飾図柄の変動表示が、右下隅に移動し、縮小表示され、図1000(i)では、スーパーリーチ(剣豪リーチ)に発展している。図1000(i)に示す装飾図柄表示装置208には、敵役の剣豪の画像が大きく表示され、続く同図(j)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。
なお、リーチ状態突入予告画像2071は、リーチ状態に突入することの予告に留まらず、スーパーリーチまで発展することの予告であってもよい。
図1000(k)では、決闘シーンのアニメーションが継続している。この演出例では、その後、図1000(l)に示されるタイミングで、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出(第一の演出)が開始される。そして、図1000(m)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を有効期間(この演出例において、第一の有効期間という場合がある)内に同時に操作された状態にすることを促す操作促進報知画像が表示される。この操作促進報知画像には、演出ボタン136を模した画像である演出ボタン画像136P1と、右ボタン137dを模した画像である右ボタン画像137dP1と、上記有効期間の残時間を表す残時間表示バー136P2が含まれている。このとき、演出ボタン画像136P1が振動している様子を示す操作待ちアニメーション表示が行われている。なお、このとき、演出ボタン画像136P1が振動している表示を行わず、静止画像としてもよい。本実施形態では、演出ボタン画像136P1が振動している表示が行われる場合の方が、演出ボタン画像136P1が振動している表示が行われない場合よりも、大当り図柄が確定表示されやすいようになっている。なお、大当り図柄が確定表示されやすいようになっていなくてもよい。
その後、図1000(n)に示すように、演出ボタン136(この演出例において、第2の操作手段という場合がある)及び右ボタン137d(この演出例において、第1の操作手段という場合がある)の両方が操作された場合には、図1000(o)に示すように、図1000(e)に示す操作結果演出(この演出例において、第二の操作結果演出ということがある)とは異なる操作結果演出(この演出例において、第一の操作結果演出ということがある)が行われる。具体的には、装飾図柄表示装置208では、表示領域の中央に「激アツ」という文字表示がなされるとともに、その周囲に10体のパンダがその文字表示を囲むように配列する表示を含む操作結果表示が行われている。ここで、この演出例では、図1000(n)に示すように、操作有効期間が開始されると、演出ボタン136が赤色に点灯し、振動する(演出ボタン136の第一のボタン状態)。これにより、遊技者に対する大当りへの期待感を高めることができる場合がある。本実施形態では、演出ボタン136が振動する場合の方が、演出ボタン136が振動しない場合よりも、大当り図柄が確定表示されやすいようになっている。なお、大当り図柄が確定表示されやすいようになっていなくてもよい。その後、図1001(p)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図1001(q)〜同図(r)に示される表示が行われる。なお、図1001(p)〜同図(r)に示される演出は、図974(13)〜同図(15)と同様である。なお、ここで、第2の操作手段は、演出ボタン136であってもよいし、右ボタン137dであってもよいし、他の方向キーであってもよい。また、第1の操作手段は、右ボタン137dであってもいし、演出ボタンであってもよいし、他の方向キーであってもよい。
なお、この演出例において、演出ボタン136の第一のボタン状態と第二のボタン状態では、演出ボタン136の振動の有無で異なっているが、例えば、第一のボタン状態と第二のボタン状態では、振動の強弱で異なるようにしてもよい。例えば、第一のボタン状態では、強い振動で演出ボタン136が振動し、第二のボタン状態では、弱い振動で演出ボタン136が振動するようにしてもよい。また、演出ボタン136の第一のボタン状態と第二のボタン状態では、チャンスボタンランプ138の点灯態様を同じにしたが、異ならせるようにしてもよく、例えば、第一のボタン状態と第二のボタン状態とで、発光色を異ならせるようにしてもよいし(例えば、第一のボタン状態は、演出ボタン136が第一の発光色で発光する状態であり、第二のボタン状態は、演出ボタン136が第二の発光色で発光する状態であってもよい。)、同じ発光色であるが、輝度が異なるようにしてもよいし(例えば、第一のボタン状態は、演出ボタン136が第一の輝度で発光する状態であり、第二のボタン状態は、演出ボタン136が第一の輝度よりも低い(高い)第二の輝度で発光する状態であってもよい。)、発光するLEDの数が異なるようにしてもよい(例えば、第一のボタン状態は、チャンスボタンランプ138を構成するLEDの発光数が第一の数である状態であり、第二のボタン状態は、チャンスボタンランプ138を構成するLEDの発光数が第一の数よりも少ない(多い)第二の数である状態であってもよい。)。また、演出ボタン136の第一のボタン状態と第二のボタン状態では、演出ボタン136の形態を同じにしたが、異ならせるようにしてもよく、例えば、第二のボタン状態では、第一のボタン状態に対して演出ボタン136の本体が突出した位置となる形態であってもよいし、陥没した位置となる形態であってもよい。すなわち、第一のボタン状態と第二のボタン状態では、少なくとも一部の状態が異なるように構成されるものであれば、本発明に含まれる。
また、第一の有効期間が開始する前の演出ボタン136の状態は全て同じ状態であってもよいし、第一の有効期間以外の期間においても演出ボタン136の状態が変化してもよく、例えば、演出ボタン136の状態が変化することにより予告演出あるいは先読み予告として機能するようにしてもよい。
また、この演出例では、演出ボタン136を振動可能に構成したが、例えば、演出ボタン136の少なくとも一部が回転可能に構成されてもよく、例えば、演出ボタン136の直接操作される部分であるボタン本体が回転するものであってもよいし、演出ボタン136の本体が透明で内部が視認可能とされ、演出ボタン136の本体内部に発光体等の装飾部材が回転可能に設けられたものとしてもよい。また、演出ボタン136のボタン本体を収容支持し、球貯留皿付扉108に装着される円筒形状のケース体が回転可能に構成されてもよい。このように構成された演出ボタン136では、第一のボタン状態では、回転状態とされ、第二のボタン状態では、非回転状態とされるようにしてもよいし、第一のボタン状態では、第一の回転速度で回転状態とされ、第二のボタン状態では、第一の回転速度よりも遅い(速い)第二の回転速度で回転状態とされるようにしてもよい。
このように、この演出例では、第一のボタン状態と第二のボタン状態とで異なる状態を取るものであれば、いずれの形態についても適用することができる。
図1002は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図1002に示される演出例は、図992に対応する演出例であるが、この演出例では、操作有効期間が開始されると、方向キーが振動する様子について示されている。ここで、図1002(1)〜同図(10)に示される演出は、図992(1)〜同図(10)と同様であるので、説明を省略する。
図1002(7)に示すように、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出(第一の演出)が開始された後、図1002(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、操作促進報知画像が表示される。そして、図1002(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図1002(10)に示されるタイミングで、図1002(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図1002(12)に示されるように、操作結果演出が
行われる。この演出例では、図1002(11)に示すように、操作有効期間が開始されると、方向キーが振動する。これにより、遊技者に対する大当りへの期待感を高めることができる場合がある。なお、方向キーとともに、演出ボタン136も振動させるようにしてもよい。本実施形態では、方向キー(右ボタン137d)が振動する場合の方が、方向キー(右ボタン137d)が振動しない場合よりも、大当り図柄が確定表示されやすいようになっている。なお、大当り図柄が確定表示されやすいようになっていなくてもよい。その後、図1002(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図1002(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。なお、図1002(13)〜同図(15)に示される演出は、図992(13)〜同図(15)と同様である。
図1003は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図1003に示される演出例は、図992に対応する演出例であるが、この演出例では、操作有効期間が開始されると、演出ボタン136のチャンスボタンランプ138が赤色で点滅する態様で発光する様子について示されている。
図1003(1)は、図992(1)に対応するものであり、主人公の殿様と敵役の剣豪との決闘シーンのアニメーションが表示されている。図1003(1)に示すように、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われており、設定画面は非表示である。なお、本実施形態では、「装飾7」でリーチが行われている様子が示される一方で、表示画面の左下においても3つの装飾図柄の変動表示が行われている。この3つの装飾図柄は、例えば、特図が停止表示されるタイミングで、特図1あるいは特図2の表示結果に対応する図柄の組み合わせで3つ同時に停止表示される。
このとき、図1003(2)に示すように、右ボタン137dが操作されると、図1003(3)に示すように、図柄変動中用設定画面が表示される。このとき、右ボタン137dは、操作されている間、所定の発光態様(例えば、赤色等)で発光する。また、演出ボタン136は、青色で点灯している。その他のボタンは、消灯していてもよいし、他の発光態様(例えば、白色等)で発光してもよい。なお、左ボタン137cが操作された場合にも同様に、図柄変動中用設定画面が表示される。図柄変動中用設定画面は、音量ゲージVGを含む表示画面である。すなわち、図柄変動中用設定画面は、音量設定表示の一例として機能している。この図柄変動中用設定画面は、演出表示が行われているレイヤーよりも前側のレイヤーに配置されて表示されている。したがって、図柄変動中用設定画面が表示されている間は、演出表示が視認困難な状態となる。なお、音量ゲージVGによれば、音量が5段階中の3段階目であることが示されている。
図柄変動中用設定画面が表示されている状態で、図1003(4)に示すように、右ボタン137dが再度操作されると、図1003(5)に示すように、音量が1段階増加し、これに応じて、音量ゲージVGは、音量が4段階目であることを示す表示に変化する。このとき、演出ボタン136は、青色で点灯している。なお、演出ボタン136が赤色で点灯する場合があってもよいし、必ず青色で点灯し、赤色で必ず点灯しないようにしてもよい。また、他の発光態様(例えば、白色で点灯する態様)で発光する場合があってもよい。本実施形態では、右ボタン137dを1回操作する毎に、音量が1段階上昇するように構成されている。一方、音量ゲージVGが3段階目であることを示している状態で左ボタン137cが操作された場合には、音量が1段階低下し、これに応じて、音量ゲージVGが2段階目であることを示す表示に変化することとなる。なお、右ボタン137d(左ボタン137c)が長押しされた場合には、長押しされている期間、オートリピート機能が働いて、所定時間(例えば、200ms)ごとに音量が1段ずつ上がっていく(下がっていく)ように構成されてもよいし、オートリピート機能を働かせないようにして、1回操作が行われない限りでは、音量が上がらない(下がらない)ように構成されてもよい。
その後、図1003(6)〜同図(10)に示される演出が行われる。ここで、図1003(6)〜同図(10)に示される演出は、図992(6)〜同図(10)と同様であるので、詳細な説明を省略する。
図1003(7)に示すように、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出(第一の演出)が開始された後、図1003(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、操作促進報知画像が表示される。そして、図1003(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図1003(10)に示されるタイミングで、図1003(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図1003(12)に示されるように、操作結果演出が行われる。この演出例では、図1003(11)に示すように、操作有効期間が開始されると、演出ボタン136が赤色で点滅する態様で発光する。これにより、遊技者に対する大当りへの期待感を高めることができる場合がある。なお、演出ボタンとともに方向キー(右ボタン137d)も赤色で点滅する態様で発光させるようにしてもよい。また、操作有効期間が開始された場合に、演出ボタン136を赤色で点滅する態様で必ず発光させるようにしてもよいし、他の発光態様(例えば、赤色で点灯する態様)で発光する場合があってもよい。また、操作有効期間が開始された場合に、演出ボタン136を必ず青色に発光させないようにしてもよい。本実施形態では、演出ボタン136が赤色で点滅する態様で発光する場合の方が、演出ボタン136が赤色で点滅する態様で発光しない場合よりも、大当り図柄が確定表示されやすいようになっている。なお、大当り図柄が確定表示されやすいようになっていなくてもよい。その後、図1003(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図1003(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。なお、図1003(13)〜同図(15)に示される演出は、図992(13)〜同図(15)と同様である。
図1004は、本実施形態のパチンコ機100の装飾図柄表示装置208を中心とした演出の一例を段階的に示す図である。なお、図1004に示される演出例は、図992に対応する演出例であるが、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求しているのに対し、装飾図柄表示装置208に表示される操作促進報知画像では、演出ボタン136のみを操作することを促進し、右ボタン137dについては、操作することを報知していない。すなわち、この演出例では、操作を要求するボタン(演出ボタン136及び右ボタン137d)のうちの少なくとも一部のボタンについては操作することを報知せず、この右ボタン137dの操作が隠しコマンドとして機能することを示している。ここで、図1004(1)〜同図(5)に示される演出は、図992(1)〜同図(5)と同様であるので、説明を省略する。
図1004(6)は、決闘シーンのアニメーションが継続している様子が示されている。この演出例では、その後、図1004(7)に示されるタイミングで、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出が開始される。ところが、図1004(7)に示すように、装飾図柄表示装置208では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求するのに対し、「チャンスボタンを押せ」と演出ボタン136の操作のみを要求するかのような表示が行われている。続いて、図1004(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、操作促進報知画像が表示される。ここで表示される操作促進報知画像は、演出ボタン画像136P1及びこの演出ボタン画像136P1に対応する残時間表示バー136P2aのみが含まれ、右ボタン画像137dP1及びこの右ボタン画像136dP1に対応する残時間表示バー136P2bは含まれていない。そのため、通常の遊技者であれば、演出ボタン136のみを操作することにより、所定の操作結果演出が行われることを期待するが、例えば、インターネットや攻略誌等を見て情報を得た遊技者であれば、演出ボタン136とともに右ボタン137dが操作されることで特別の操作結果演出が行われることを期待することができる場合がある。
そして、図1004(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図1004(10)に示されるタイミングで、図1004(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図1004(12)に示されるように、操作結果演出が行われる。この演出例では、操作結果演出において、スピーカ120から、大当り確定を報知する確定音が出力されている。なお、操作有効期間において、演出ボタン136のみが操作された場合には、図1004(12)に示される演出とは別の演出、例えば、演出可動体225の落下のみが行われ、確定音が出力されない演出が行われるようにしてもよい。また、操作有効期間において、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されるまで、操作結果演出が行われず、操作促進報知画像が継続して表示されるようにしてもよい(すなわち、表示されている演出ボタン画像136P1及び残時間表示バー136P2bの少なくともいずれか一方が消去されないようにしてもよい)。その後、図1004(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図1004(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。なお、図1004(13)〜同図(15)に示される演出は、図992(13)〜同図(15)と同様である。
図1005は、図1004に示される演出の他の例を示す図である。
図1004(5)から続く図1005(6)は、決闘シーンのアニメーションが継続している様子が示されている。その後、図1005(7)に示されるタイミングで、チャンスボタン(演出ボタン136)及び右キー(右ボタン137d)の同時操作の演出が開始される。ところが、図1005(7)に示すように、この演出では、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方の操作を要求するのに対し、図1004(7)に示される演出とは異なり、装飾図柄表示装置208では、ボタン操作を要求する表示は行われていない。続いて、図1005(8)に示すように、装飾図柄表示装置208では、操作促進報知画像が表示される。ここで表示される操作促進報知画像は、残時間表示バー136P2のみが含まれ、演出ボタン画像136P1及び右ボタン画像137dP1は含まれていない。そのため、これを見た通常の遊技者は、何かを行うべき期間が開始されたことを認識できる場合があり、演出のその後の展開に期待感を持たせることができる場合がある。一方、例えば、インターネットや攻略誌等を見て情報を得た遊技者であれば、演出ボタン136とともに右ボタン137dが操作されることで特別の操作結果演出が行われることを期待することができる場合がある。また、残時間表示バーの表示位置を、例えば、演出ボタン画像136P1が表示される場合に表示される位置と同じ位置に表示し、遊技者に何かあると思わせるようにしてもよいし、ボタン画像他の位置(例えば、表示画面の中央等)として、残時間表示バーを目立たせるようにしてもよい。
そして、図1005(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始された後、図1005(10)に示されるタイミングで、図1005(11)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図1005(12)に示されるように、操作結果演出が行われる。この演出例では、操作結果演出において、スピーカ120から、大当り確定を報知する確定音が出力されている。なお、操作有効期間において、演出ボタン136のみが操作された場合には、図1005(12)に示される演出とは別の演出、例えば、演出可動体225の落下のみが行われ、確定音が出力されない演出が行われるようにしてもよい。その後、図1005(13)に示すように、決闘シーンのアニメーションが再開された後、図1005(14)〜同図(15)に示される表示が行われる。なお、図1005(13)〜同図(15)に示される演出は、図1004(13)〜同図(15)と同様である。
図1006は、図1005に示される演出の変形例を示す図である。
図1006(8A)〜同図(10A)は、図1005(8)〜同図(10)に対応している。図1006(8A)〜同図(10A)は、装飾図柄表示装置208において操作促進報知画像が表示されている様子が示されている。ここで表示される操作促進報知画像は、図1005(8)〜同図(10)とは異なり、操作を要求するボタンの数に対応する数の残時間表示バー(136P2a,136P2b)のみが含まれ、演出ボタン画像136P1及び右ボタン画像137dP1は含まれていない。このように、操作を要求するボタン(演出ボタン136及び右ボタン137d)をそれぞれ隠しボタンとするとともに、隠しボタンにそれぞれ対応する残時間表示バー136P2a,136P2bを表示することにより、ボタンをいくつ操作すればよいのか遊技者にほのめかすことができる場合がある。
図1006(8B)〜同図(10B)は、図1005(8)〜同図(10)に対応している。図1006(8B)〜同図(10B)は、装飾図柄表示装置208において操作促進報知画像が表示されている様子が示されている。ここで表示される操作促進報知画像は、図1005(8)〜同図(10)とは異なり、ボタン画像及び残時間表示バーのいずれも含まれていない。すなわち、操作促進報知画像を表示していないともいえる。このように、操作を要求するボタン(演出ボタン136及び右ボタン137d)及び残時間表示バーのいずれも表示しないようにすることにより、完全な隠しコマンドである演出を行うことができる場合がある。なお、この演出例では、決闘シーンのアニメーションの表示を薄墨化しており、そのため、遊技者に、隠しコマンドの受付中であることを示唆することができる場合がある。ここで、決闘シーンのアニメーションの表示を薄墨化しないようにしてもよい。
なお、本実施形態では、複数のボタンを同時に操作した場合の演出例について説明したが、例えば、タッチパネルを設け、ボタンとタッチパネルとを同時に操作するものに適用したり、赤外線センサ等の非接触センサを設け、ボタンと非接触センサとを同時に操作するものに適用するものであってもよい。
また、本実施形態では、通常のボタン操作を行うボタンと長押しオート連打を行うためのボタンとで同じボタン(演出ボタン136)を用いるようにしたが、通常のボタン操作を行うためのボタンと、長押しオート連打を行うためのボタンとを別に設けるなど、操作方法に対応する演出ボタンが設けられた態様であってもよい。
また、本実施形態において、1回操作用の演出において、複数のボタンをそれぞれ予め設定されたタイミングで操作させるような演出を行うようにしてもよい。具体的には、例えば、操作促進報知画像として演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1と残時間表示バー136P2とが表示され、残時間表示バー136P2のゲージ上の所定位置に演出ボタン136のアイコンと右ボタン137dのアイコンをそれぞれ表示し、各ボタンの操作タイミングを示し、各ボタンがそれぞれ適切なタイミングで操作された場合に、操作結果演出が行われるような演出を行うようにしてもよい。
また、本実施形態において、長押し操作と1回操作とを組み合わせた演出を行うようにしてもよい。例えば、左ボタン137cを長押ししてゲージを増やし、その状態で演出ボタン136を操作することで、操作結果演出が行われるような構成を備えてもよい。この場合、演出ボタン136を操作した時点でのゲージの量に応じて演出内容が異なるようにすると、より演出効果が向上する場合がある。また、連打操作あるいは長押しオート連打と1回操作とを組み合わせた演出を行うようにしてもよいし、連打操作あるいは長押しオート連打と長押し操作とを組み合わせた演出を行うようにしてもよい。
また、2以上のボタンのそれぞれで長押し操作を行うことで操作結果演出が行われるような長押し同時操作演出を行うようにしてもよく、例えば、長押し同時操作演出が開始されると、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方のボタンを同時に長押しすることを促す表示を行った後、長押ししているボタンを離すことを促す表示を行う。その結果、長押し同時操作演出に成功した場合には、成功した旨の操作結果演出が行われ、失敗した場合には、失敗した旨の操作結果演出が行われる。ここで、操作を要求されている2つのボタンのうちの一方だけ長押しした場合と、両方を長押しした場合とで、演出の変化の度合い(例えば、ゲージの増加量等)が異なるようにしてもよい。さらに、一方のボタンだけ長押しした場合と、他方のボタンだけ長押しした場合とでも演出の変化の度合いが異なるようにしてもよい。また、両方のボタンが長押しされないと演出の変化が行われないようにしてもよい。また、長押ししている2つのボタンを離す際に、2つのボタンのうちの片方だけ離した場合と、両方を離した場合とで操作結果演出におけるエフェクトが異なる等、表示内容が異なるようにしてもよいし、2つのボタンのうちの片方だけ離した場合は操作結果演出が行われず、2つのボタンのうちの両方を離した場合に操作結果演出が行われるようにしてもよい。
また、2以上のボタンのそれぞれで連打操作あるいは長押しオート連打を行うことで操作結果演出が行われるような構成を備えてもよい。
また、本実施形態では、演出ボタン136や操作キーユニット137を構成する各ボタンについて、各機能別にそれぞれ1つずつ設けるようにしたが、同じ機能を有する2以上のボタンが設けられて、上述した実施形態に適用可能に構成してもよい。例えば、演出ボタンが2つ設けられ、上ボタン137aが3つ設けられた構成であって、2つの演出ボタンと1つ又は複数の上ボタンとを同時に操作することで演出を行うような構成を備えてもよい。また、ボタンの他、演出用レバーや自動車のハンドルやバイクのハンドル等を模した演出用ハンドルを設けて、上述した実施形態に適用可能に構成してもよく、例えば、演出用のハンドルと他のボタンとを同時に操作することにより演出を行うような構成を備えてもよい。あるいは、ジョグダイヤル等の演出用のダイヤル等を設けて、上述した実施形態に適用可能に構成してもよく、例えば、演出用のダイヤルの操作と他のボタンとを同時に操作することにより演出を行うような構成を備えてもよい。また、同一の機能を有するが用途の異なる複数の演出ボタン136が設けられた構成において、上述した実施形態に適用可能に構成してもよい。例えば、通常時の演出において使用される第1の演出ボタンと、特別な演出が行われている時において使用される第2の演出ボタンとが設けられ、第2の演出ボタンを操作しながら第1の演出ボタンを操作させることにより期待感をより一層高める演出を行うような構成を備えてもよい。
また、本実施形態において、エコモード(省電力モード)を設定可能に構成してもよい。エコモードは、例えば、パチンコ機100における所定の操作(例えば、客待ち状態における演出ボタン136の操作)が行われることにより、設定画面に移行(設定操作の結果の報知の一例)し、この設定画面において、方向キーと決定ボタン137eを適宜操作することにより、設定することができる。このとき、方向キーあるいは決定ボタン137eが操作される毎に、その旨の報知(設定操作の結果の報知の一例)が行われるようにしてもよい。また、エコモードが設定された場合に、その旨の報知(設定操作の結果の報知の一例)が行われるようにしてもよい。ここで、エコモードとは、例えば、客待ちデモ表示が開始されてから所定期間(例えば、3分)が経過するまでに図柄変動表示が開始されなかった場合に、消費電力を抑える目的で装飾図柄表示装置208のバックライトの輝度を低下させたり、各種ランプ418の消灯や、スピーカ120からの出力をOFFにする等、1又は複数の駆動装置の駆動を制限あるいは停止するモードである。なお、エコモードに設定された場合、遊技中における各種ランプ418の発光輝度や音量を低下させるようにしてもよい。
また、本実施形態において、オリジナル(ダイトモ)モードを設定することが可能に構成されてもよい。オリジナルモードは、例えば、パチンコ機100における所定の操作(例えば、客待ち状態における演出ボタン136の操作)が行われることにより、設定画面に移行(設定操作の結果の報知の一例)し、この設定画面において、方向キーと決定ボタン137eを適宜操作することにより、設定することができる。なお、図867や図940に示す第1副制御部400の基本回路402に、そのオリジナルモードを有効とするか無効とするかを切り替えるオリジナルモード選択スイッチを設けておいてもよい。このオリジナルモード選択スイッチは、工場からのパチンコ機100の出荷時にパチンコ機100製造メーカが操作するか、あるいはパチンコ機設置店舗の店員が操作する。第1副制御部400の基本回路402の、オリジナルモード選択スイッチが設けられた部分を出荷時にかしめる等して、出荷以降はオリジナルモード選択スイッチを操作不能にしてもよい。つまりオリジナルモード選択スイッチは、遊技者から操作が不能なので、製造メーカの人間や店員等の限られた人間のみが操作可能に構成されることが好ましい。
オリジナルモードでは、オリジナルモードを設定可能な遊技台で、そのオリジナルモードに設定した状態で遊技した結果の履歴情報を、遊技台に記憶させておく。遊技台では、履歴情報に応じた様々な特典(例えば、出現率が低い演出や、遊技の利益に関する情報を示す演出の実行等)が付与される。オリジナルモードを設定した遊技を終了する場合には、遊技台に記憶させておいた履歴情報を含む、遊技者個人の情報である個別設定情報をサーバに入力する。オリジナルモードを設定した遊技を終了するたびに、遊技台からは、その遊技の履歴が反映された新たな履歴情報を含む個別設定情報が発行される。遊技者が新たな履歴情報を含む個別設定情報をサーバに入力すると、サーバ側で保存していた個別設定情報が更新される。サーバに保存した個別設定情報を、次回遊技を行う際に、遊技台に入力することで、次回遊技の際にも、入力した個別設定情報に含まれる履歴情報に応じた特典が付与される。この個別設定情報は、暗号化された所定桁数のパスワードに含められて遊技台−遊技者(外部機器装置)−サーバ間でやりとりされる。個別設定情報には、遊技台の機種を特定する機種コードも含まれており、遊技台には、対応する機種コードが記憶されている。異なる機種間でも履歴情報を共通に用いることができる仕様では、対応する機種コードは複数になり、同一の機種間でしか履歴情報を用いることができない仕様では、対応する機種コードは一つになる。
オリジナルモードにおいて、遊技者の履歴情報をパチンコ機100に記憶させるためにパスワードを入力する場合には、例えば、オリジナルモードを設定するための画面において、所定の方向キー(例えば、右ボタン137d)を操作することにより、パスワード入力画面に遷移することができる。パスワード入力画面では、例えば、パスワードが送信されてきた携帯電話端末やスマートフォンの表示画面を見ながら、方向キーを操作し、所望の文字の位置まで移動させ、演出ボタン136や決定ボタン137e等を押下することで、入力文字が決定される。所定文字数(例えば、五文字)のパスワード入力が完了した後、所定の操作(例えば、方向キー及び決定ボタン137eを用いた入力完成操作)が行われると、入力したパスワードが、パチンコ機100の第1副制御部400に送信される。
また、上述したようにしてパチンコ機100に記憶された遊技者の履歴情報を初期化する場合には、例えば、オリジナルモードを設定するための画面において、所定の方向キー(例えば、左ボタン137c)を操作することにより行うことができるようにしてもよい。この場合、遊技者の履歴情報をパチンコ機100から削除してよいか否かの確認メッセージを表示して警告した後に初期化するようにしてもよい。
また、本実施形態において、上述したオートモードの機能をONにするかOFFにするかの設定を可能に構成されてもよい。オートモードの設定は、例えば、パチンコ機100における所定の操作(例えば、客待ち状態における演出ボタン136の操作)が行われる
ことにより、設定画面に移行(設定操作の結果の報知の一例)し、この設定画面において、方向キーと決定ボタン137eを適宜操作することにより、設定することができる。また、例えば、パチンコ機100における所定の操作(例えば、客待ち状態における決定ボタン137eの操作)が行われることにより、設定することができるようにしてもよいし、決定ボタン137e以外の方向キーにより設定することができるものであってもよい。例えば、客待ち状態において決定ボタン137eを操作する毎に、オートモードの機能をON状態とOFF状態とに切り換えることができるようにしてもよい。
また、本実施形態において、時刻設定をすることができるように構成されていてもよい。時刻設定は、例えば、パチンコ機100における所定の操作(例えば、客待ち状態における演出ボタン136の操作)が行われることにより、設定画面に移行(設定操作の結果の報知の一例)し、この設定画面において、方向キーと決定ボタン137eを適宜操作することにより、設定することができる。上述したようにして時刻設定の画面に移行した場合に、例えば、方向キーを操作することにより、時刻の変更を行うことができる。
また、本実施形態において、演出ボタン136のみ長押しオート連打機能を有効としてもよいし、演出ボタン136とともに方向キーを構成する各ボタン(上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e、キャンセルボタン317f)のいずれか1つ又は2つ以上のボタンについても長押しオート連打機能を有効としてもよい。
また、本実施形態では、方向キーを構成する1つのボタン(例えば、右ボタン137d)の操作により設定操作(例えば、第一の設定操作)が行われるように構成されているが、例えば、2つのボタン(例えば、左ボタン137cと右ボタン137d)の同時操作により、第一の設定操作とは別の設定操作(例えば、第二の設定操作)が可能に構成されてもよく、例えば、左ボタン137cを操作することによりパスワードの文字選択を行うことができ、左ボタン137cと右ボタン137dの同時操作により入力済みのパスワードをオールクリアすることができるように構成されてもよい。また、演出ボタン136と方向キーとの同時押しにより設定操作が可能に構成されてもよい。
また、本実施形態において、例えば、2つ以上のボタンの同時押しを要求するボタン演出等、特別な演出が行われる場合にのみ長押しオート連打機能やオートモードが無効な状態となるように構成されてもよい。また、隠しコマンドを受付可能な状態である場合もオート連打機能やオートモードが無効な状態となるように構成されてもよい。これによれば、通常の遊技者に隠しコマンドの存在を秘密にすることができる場合がある。また、隠しコマンドを受付可能な状態でも長押しオート連打機能あるいはオートモードが有効な状態とされるようにしてもよい。これによれば、通常の遊技者に隠しコマンドの存在を知らせることができる場合がある。
また、本実施形態では、操作結果演出をリーチ演出の実行中に行われるものとして説明したが、リーチ演出が開始される前の図柄変動表示中であってもよいし、リーチ演出が行われない図柄変動表示中であってもよいし、装飾図柄の仮停止後に行われる再抽選演出の実行中であってもよいし、大当り中における装飾図柄の大当り図柄の昇格抽選の演出中や、確変抽選演出中であってもよいし、先読み予告の報知等各種の報知あるいは演出について適用することもできる。
また、本実施形態では、例えば、BGMを選択(曲選択)することができるようにしてもよく、例えば、客待ち中において移行可能な設定画面において、方向キーや演出ボタン136による曲選択を行うことができるように構成されてもよい。曲選択は、客待ち中以外にも、例えば、大当り開始演出中や大当り遊技中においても変更可能として、方向キー
や演出ボタン136により曲選択を可能に構成されてもよい。この場合、例えば、方向キーが操作されて変更される曲名の表示や、演出ボタン136が操作されたことによる、選曲が確定したことの報知は、設定操作の結果の報知の一例ということができる場合がある。
以上の記載では、『 遊技者による操作が可能な第一の操作手段[例えば、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e等]と、遊技者による操作が可能な第二の操作手段[例えば、演出ボタン136等]と、複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、音量設定表示[例えば、図974(3)に示される図柄変動中用設定画面や、図978(e)に示される音量設定画面等]であり、前記複数種類の表示のうちの一つは、第一の操作結果表示[例えば、図974(12)や図975(c5)や図977(i)に示されるエフェクト表示等]であり、前記音量設定表示は、前記第一の操作手段が操作されたことに応じて表示される場合がある表示であり[例えば、図974(2)に示されるように、図柄変動表示中に右ボタン137dが操作されると、図974(3)に示すように図柄変動中用設定画面が表示される等]、前記第一の操作結果表示は、前記第一の操作手段及び前記第二の操作手段の両方が操作されたことに応じて表示される場合がある表示である[例えば、図974(11)に示されるように、演出ボタン136と右ボタン137dが操作されると、図974(12)に示すように、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動するとともに、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台によれば、表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、第一の操作手段を操作したときと複数の操作手段を操作したときの表示内容を異ならせることができるので、操作に応じた表示のバリエーションを増やし、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
ここで、第一の操作手段は、遊技者による操作のみ可能なものであってもよいし、遊技者以外にも操作可能なものがあってもよい。また、第一の操作手段は、遊技者によって必ず操作されるものであってもよいし、遊技者による操作が可能でない場合があってもよい。
また、第二の操作手段は、遊技者による操作のみ可能なものであってもよいし、遊技者以外にも操作可能なものがあってもよい。また、第二の操作手段は、遊技者によって必ず操作されるものであってもよいし、遊技者による操作が可能でない場合があってもよい。
また、表示手段は、音量設定表示及び第一の操作結果表示のみ表示可能なものであってもよいし、音量設定表示及び第一の操作結果表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、音量設定表示及び第一の操作結果表示を必ず表示するものであってもよいし、音量設定表示及び第一の操作結果表示を表示しない場合があってもよい。
また、音量設定表示は、第一の操作手段が操作されたことに応じてのみ表示される場合があるものであってもよいし、第一の操作手段が操作されたこと以外のことに応じて表示される場合があってもよい。また、音量設定表示は、第一の操作手段が操作されたことに応じて必ず表示されるものであってもよいし、第一の操作手段が操作されたことに応じて表示されない場合があってもよい。
また、第一の操作結果表示は、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されたことに応じてのみ表示される場合があるものであってもよいし、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されたこと以外のことに応じて表示される場合があってもよい。また、第一の操作結果表示は、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されたことに応じて必ず表示されるものであってもよいし、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されたことに応じて表示されない場合があってもよい。
なお、本実施形態において、音量設定表示の他、輝度設定表示や、表示手段(装飾図柄表示装置208や液晶表示装置等)の表示設定表示や、遊技において登場させるキャラクタを選択するためのキャラクタ選択表示や、BGMを選曲するための選曲表示や、遊技中における演出モードを選択するためのモード選択表示や、遊技者の遊技履歴を引き継ぐためにパスワード等を入力したりするユーザーモード表示を表示可能に構成されていてもよい。すなわち、音量設定表示は、設定操作により設定値を設定可能な演出手段の一例ということができる。
ここで、表示手段の表示設定の種類としては、例えば、LCDのバックライトの明るさ調整、色温度の調整、黒レベルの調整(映像の黒部分の明るさ調整)、白レベルの調整(映像の白部分の明るさ調整)、色の濃さの調整、色合いの調整、シャープネス(映像の輪郭)の調整、解像度の調整等が挙げられる。また、音出力手段が高音スピーカと低音スピーカとを含んで構成されている場合、低音のみの音量調整、高音のみの音量調整、高音及び低音のバランス調整なども音出力手段に関する設定に含まれていてもよい。
また、第一の操作手段の操作に応じて行われる表示は、設定表示に限らず、演出表示であってもよく。例えば、2つの宝箱が並んで表示されているときに、右ボタン137dを操作すると、右側の宝箱が開いてアイテムを取得したり、左右2つのルートからいずれかを選択する場合に左ボタン137cを操作すると、左側のルートが選択される演出表示を行うことも可能である。
また、『 第一の演出[例えば、図974(6)〜同図(12)に示される演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出等]が行われる期間において、前記第一の操作手段[例えば、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e等]及び前記第二の操作手段[例えば、演出ボタン136等]の両方が操作されたことに応じて、前記第一の操作結果表示が表示されるように構成され[例えば、図974(6)〜同図(12)に示される演出ボタン136及び右ボタン137dの同時操作の演出において、演出ボタン136及び右ボタン137dが同時に操作されると、図974(12)に示されるようなエフェクト表示が行われる等]、
前記第一の演出が行われる期間において、前記第一の操作手段が操作されても前記音量設定表示が表示されないように構成されている[例えば、図974(6)に示される同時操作の演出が開始されると、音量設定設定が禁止された状態になる等]、ことを特徴とする遊技台。』についても記載した。
この遊技機によれば、第一の演出が行われる期間において、第一の操作手段の操作中に第二の操作手段を操作しても音量設定表示が表示されないので、第一の演出が行われているときに遊技者が意図せずに音量調整表示を表示してしまうことを防ぎ、第一の演出に集
中させることができる場合がある。
ここで、第一の操作結果表示は、第一の演出が行われる期間において、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されたことに応じてのみ表示されるものであってもよいし、第一の演出が行われる期間以外の期間において、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されたことに応じて表示される場合があってもよい。また、第一の操作結果表示は、第一の演出が行われる期間において、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されたことに応じて必ず表示されるものであってもよい、第一の演出が行われる期間において、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されたことに応じて表示されない場合があってもよい。
また、音量設定表示は、第一の演出が行われる期間において、第一の操作手段が操作された場合にのみ表示されないものであってもよいし、第一の演出が行われる期間において、第一の操作手段が操作された場合に必ず表示されないものであってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、第二の操作結果表示[例えば、図970(j)に示されるリーチ状態突入予告画像2071等]であり、
前記第二の操作結果表示は、前記第二の操作手段が操作されたことに応じて表示される場合がある表示である[例えば、図970(g)〜同図(j)に示すように、操作有効期間内に演出ボタン135が押下されるとリーチ状態突入予告画像2071が表示される場合がある等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第二の操作結果表示は、第二の操作手段が操作されたことに応じてのみ表示される場合があるものであってもよいし、第二の操作手段が操作されたこと以外のことに応じて表示される場合があってもよい。また、第二の操作結果表示は、第二の操作手段が操作されたことに応じて必ず表示されるものであってもよいし、第二の操作手段が操作されたことに応じて表示されない場合があってもよい。
また、『 第二の演出[例えば、図970(g)〜同図(h)に示される操作促進報知画像136Pが表示される演出等]が行われる期間において、前記第二の操作手段が操作されたことに応じて、前記第二の操作結果表示が表示されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第二の操作結果表示は、第二の演出が行われる期間において、第二の操作手段が操作されたことに応じてのみ表示されるものであってもよいし、第二の演出が行われた期間において、第二の操作手段が操作されたこと以外のことに応じて表示される場合があってもよい。また、第二の操作結果表示は、第二の演出が行われる期間において、第二の操作手段が操作されたことに応じて必ず表示されるものであってもよいし、第二の演出が行われる期間において、第二の操作手段が操作されたことに応じて表示されない場合があってもよい。
なお、第二の演出が行われる期間において、第二の操作手段に加えて第一の操作手段が操作された場合にも第二の操作結果表示が表示されてもよいし、第二の操作結果表示とは異なる表示(例えば、裏ボタン表示)が表示されてもよい。
また、第二の演出が行われる期間以外の期間において、第二の操作手段が操作されたことに応じて、第二の操作結果表示が表示されるようにしてもよいし、第二の操作結果表示
とは別の操作結果表示が表示されるようにしてもよい。
また、『 前記第二の演出が行われる期間において、前記第一の操作手段及び前記第二の操作手段の両方が操作されても、前記第一の操作結果表示が表示されないように構成されている[例えば、図979(f)〜同図(g)に示すように、演出ボタン136を操作させる演出が行われている場合に、演出ボタン136及び右ボタン137dが同時に操作されても操作結果演出も行われず、音量の変更も行われない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第一の操作結果表示は、第二の演出が行われる期間において、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されても、第一の操作結果表示が表示される場合があってもよいし、第二の演出が行われる期間以外の期間において、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作された場合に、第一の操作結果表示が表示される場合があってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、第一の操作表示であり、前記第一の操作表示は、前記第一の操作手段及び前記第二の操作手段の両方の操作に関する表示[例えば、図974(7)〜同図(10)に示されるチャンスボタン及び右キーの同時操作を促す演出等]であり、前記第一の操作結果表示は、前記第一の操作手段及び前記第二の操作手段の両方が操作されるまで表示される表示である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第一の操作結果表示は、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されるまでにのみ表示されるものであってもよいし、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されるまで以外でも表示される場合があってもよい。また、第一の操作結果表示は、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されるまで必ず表示されるものであってもよいし、第一の操作手段及び第二の操作手段の両方が操作されるまで表示されない場合があってもよい。
なお、第一の演出中において、第一の操作表示が表示されるが、第二の演出中において第一の操作表示は表示されないように構成されるようにしてもよい。この場合において、第一の操作手段及び第二の操作手段の操作があった場合に、所定の操作結果演出(例えば、裏ボタン演出)が行われるようにしてもよい。
また、第一の演出中以外にも、第一の操作表示を行うようにしてもよく、例えば、図柄変動表示中に行われるチュートリアル演出において、「チャンスボタンと右キーを押すとアツい演出がでるかもよ」といった表示を行う等、第一の操作手段及び第二の操作手段とが操作可能であるタイミングとは全く異なるタイミングで第一の操作表示を行うようにしてもよい。また、このチュートリアル演出において、裏ボタン演出が実行される期間及びその時における操作手段の操作方法等を解説する表示が行われるようにしてもよい。
また、『 前記第一の操作表示は、前記第一の操作手段及び前記第二の操作手段の両方を操作することを促す表示である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 扉体[例えば、前面枠扉106等]を備え、
前記扉体は、前記第一の操作手段及び前記第二の操作手段が設けられたものであり、
遊技者が片手で前記第一の操作手段と前記第二の操作手段とを同時に操作することが可能に構成されている[例えば、図937に示すように、前面枠扉106に設けられた球貯留皿付扉108の上面に演出ボタン136と操作キーユニット137とが近接して設けられており、遊技者が片手で演出ボタン136と操作キーユニット137を構成する各ボタンとを操作可能となっている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、発射操作をしていても操作しやすい位置に2つの操作手段があるので、片手で両方の操作手段の同時操作を簡単に行うことができ、操作手段の操作に慣れない遊技者も参加しやすくすることができる場合がある。
ここで、扉体は、第一の操作手段及び第二の操作手段のみが設けられたものであってもよいし、第一の操作手段及び第二の操作手段以外のものも設けられてもよい。また、扉体は、第一の操作手段及び第二の操作手段が必ず設けられたものであってもよいし、第一の操作手段及び第二の操作手段が設けられない場合があってもよい。
また、第一の操作手段及び第二の操作手段以外にも、遊技者が片手で同時に操作することができるものがあってもよい。
また、『 前記第二の操作手段は、前記第一の操作手段よりも大きさが大きい操作手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
換言すれば、第二の操作手段は、第一の操作手段よりも操作可能な面が広い操作手段であるということもできる。
なお、第一の操作手段は、第二の操作手段よりも小さくてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段とが同じ大きさであってもよい。
また、『 演出制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500とを併せたもの等]を備え、前記演出制御手段は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、該第一の操作手段の操作に関する制御を実行可能な手段であり[例えば、第1副制御部400及び第2副制御部500は、図953に示すように、操作キーユニット137を構成する各ボタンが操作されるとこれに応じた制御を行う等]、前記演出制御手段は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、該第二の操作手段の操作に関する制御を実行可能な手段である[例えば、第1副制御部400及び第2副制御部500は、図953に示すように、演出ボタン136が操作されるとこれに応じた制御を行う等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、演出制御手段は、第一の操作手段の操作があった場合に、第一の操作手段の操作に関する制御のみを実行可能なものであってもよいし、第一の操作手段の操作があった場合に、第一の操作手段の操作に関する制御以外の制御も実行可能であってもよい。また、演出制御手段は、第一の操作手段の操作があった場合に、第一の操作手段の操作に関する制御を必ず実行するものであってもよいし、第一の操作手段の操作があった場合に、第
一の操作手段の操作に関する制御を実行しない場合があってもよい。
また、演出制御手段は、第二の操作手段の操作があった場合に、第二の操作手段の操作に関する制御のみを実行可能なものであってもよいし、第二の操作手段の操作があった場合に、第二の操作手段の操作に関する制御以外の制御も実行可能であってもよい。また、演出制御手段は、第二の操作手段の操作があった場合に、第二の操作手段の操作に関する制御を必ず実行するものであってもよいし、第二の操作手段の操作があった場合に、第二の操作手段の操作に関する制御を実行しない場合があってもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 遊技者による操作が可能な操作手段[例えば、演出ボタン136等]と、前記操作手段を駆動する駆動手段[例えば、演出ボタン駆動モータ434等]と、複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、
を備えた遊技台であって、前記駆動手段は、前記操作手段を第一の位置[例えば、図988(a3)に示される、操作可能位置等]と第二の位置[例えば、図988(a1)に示される、操作不能位置等]との間で変位させることが可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一つは、前記操作手段に関する表示(以下、「操作表示[例えば、図988(b3)に示される、操作促進報知画像等]」という。)であり、前記操作表示が表示される前のタイミングにおいて、前記操作手段が前記第一の位置と異なる位置である場合に、該操作手段が前記第一の位置に変位する場合があるように構成されている[例えば、図988(b2)〜同図(b3)に示すように、演出ボタン136が操作可能位置(初期位置)と異なる位置である場合には、初期位置戻し動作を行って操作促進報知画像が表示される前に演出ボタン136を操作可能位置に戻す等]、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台によれば、操作手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、操作表示が表示される前に第二の状態である可動手段が第一の状態に変形することにより、操作手段の操作有効期間が開始されることを事前に遊技者が把握することができる場合がある。
ここで、操作手段は、遊技者による操作のみ可能なものであってもよいし、遊技者以外にも操作可能なものがあってもよい。また、操作手段は、遊技者によって必ず操作されるものであってもよいし、遊技者による操作が可能でない場合があってもよい。
また、駆動手段は、操作手段のみを駆動可能なものであってもよいし、操作手段以外も駆動可能なものであってもよい。また、駆動手段は、操作手段を必ず駆動するものであってもよいし、操作手段を駆動しない場合があってもよい。
また、表示手段は、操作表示のみを表示可能なものであってもよいし、操作表示以外にも表示可能であってもよい。また、表示手段は、操作表示を必ず表示するものであってもよいし、操作表示を表示しない場合があってもよい。
また、駆動手段は、操作手段を第一の位置と第二の位置との間でのみ変位させることが可能なものであってもよいし、操作手段を第一の位置と第二の位置との間以外にも変位させることが可能なものであってもよい。また、駆動手段は、操作手段を第一の位置と第二の位置との間で必ず変位させるものであってもよいし、操作手段を第一の位置と第二の位置との間で変位させない場合があってもよい。
また、操作手段は、操作表示が表示される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置と異なる場合にのみ第一の位置に変位する場合があるように構成されていてもよいし、操作表示が表示される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置と異なる場合以外の場合にも第一の位置に変位する場合があるように構成されていてもよい。また、操作手段は、操作表示が表示される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置と異なる場合に必ず第一の位置に変位するように構成されていてもよいし、操作表示が表示される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置と異なる場合に第一の位置に変位しない場合があってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、第一の連続演出表示[例えば、図989(a1)〜同図(a3)に示されるステップアップ1の演出等]であり、前記複数種類の表示のうちの一つは、第二の連続演出表示[例えば、図988(b1)〜同図(b3)に示されるステップアップ2の演出等]であり、一回の図柄変動表示において、前記第一の連続演出表示及び前記第二の連続演出表示の両方が表示される場合があるように構成されており、前記第二の連続演出表示は、前記第一の連続演出表示の後で表示される表示であり、前記操作表示は、前記第一の連続演出表示が表示されている期間において表示される表示であり[例えば、図989(a3)に示すように、ステップアップ1の演出において操作促進報知画像が表示されている等]、前記操作表示は、前記第二の連続演出表示が表示されている期間において表示される表示であり[例えば、図988(b3)に示すように、ステップアップ2の演出において操作促進報知画像が表示されている等]、前記第二の連続演出表示が表示されてから前記操作表示の表示が開始されるまでの間のタイミングにおいて、前記操作手段が前記第二の位置である場合に、該操作手段が前記第一の位置に変位するように構成されている[例えば、図988(b1)〜同図(b3)に示すように、ステップアップ2の演出が開始されてから操作促進報知画像が表示されるよりも前に演出ボタン136が初期位置に戻されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第二の連続演出表示において第二の操作表示が表示されることを事前に遊技者が把握することができる場合がある。
また、この遊技台によれば、連続演出表示の二回目が表示されることが操作手段の変位状態により事前にわかるため、遊技者にその変動への期待感を持たせることができる場合がある。
ここで、表示手段は、第一の連続演出表示及び第二の連続演出表示の両方のみが表示可能に構成されてもよいし、第一の連続演出表示及び第二の連続演出表示の両方以外にも表示可能に構成されていてもよい。また、表示手段は、第一の連続演出表示及び第二の連続演出表示の両方が必ず表示するように構成されてもよいし、第一の連続演出表示及び第二の連続演出表示の少なくともいずれか一方が表示されない場合があってもよい。
また、第二の連続演出表示は、第一の連続演出表示の後でのみ表示される表示であってもよいし、第一の連続演出表示以外の表示の後で表示される場合があってもよい。また、第二の連続演出表示は、第一の連続演出表示の後で必ず表示される表示であってもよいし、第一の連続演出表示の後で表示されない場合があってもよい。
また、操作表示は、第一の連続演出表示が表示されている期間においてのみ表示されるものであってもよいし、第一の連続演出表示が表示されている期間以外にも表示される場合があってもよい。また、操作表示は、第一の連続演出表示が表示されている期間において必ず表示されるものであってもよいし、第一の連続演出表示が表示されている期間において表示されない場合があってもよい。
また、操作手段は、第二の連続演出表示が表示されてから操作表示の表示が開始されるまでの間のタイミングにおいて、操作手段が第二の位置である場合にのみ第一の位置に変位するように構成されてもよいし、第二の連続演出表示が表示されてから操作表示の表示が開始されるまでの間のタイミングにおいて、操作手段が第二の位置である場合以外にも第一の位置に変位するように構成されてもよい。また、操作手段は、第二の連続演出表示が表示されてから操作表示の表示が開始されるまでの間のタイミングにおいて、操作手段が第二の位置である場合に必ず第一の位置に変位するように構成されてもよいし、第二の連続演出表示が表示されてから操作表示の表示が開始されるまでの間のタイミングにおいて、操作手段が第二の位置である場合に第一の位置に変位しない場合があってもよい。
また、『 演出制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500とを併せたもの等]を備え、前記第一の位置は、初期位置[例えば、図988(a3)に示される操作可能位置等]であり、前記演出制御手段は、前記操作手段を前記第一の位置に変位させる制御(以下、「初期位置戻し制御」という。)を実行可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記操作表示の表示が開始される前のタイミングにおいて、前記操作手段が前記第一の位置でない場合に、前記初期位置戻し制御を実行可能な手段である[例えば、図988(b2)〜同図(b3)に示すように、操作促進報知画像が表示される前において、演出ボタン136が初期位置でない場合に、初期位置戻し制御を行う等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、操作受付期間が開始する前に、「初期位置にない可動手段」について初期位置戻し動作を行うことで、可動手段が初期位置にないことによる誤解を与えてしまうことを防止することができる場合がある。
また、この遊技台によれば、演出制御手段が初期位置戻し制御を実行するので、主制御部の制御負担を軽減することができるようになる場合がある。
ここで、演出制御手段は、初期位置戻し制御のみを実行可能なものであってもよいしい、初期位置戻し制御以外の制御も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、初期位置戻し制御を必ず実行するものであってもよいし、初期位置戻し制御を実行しない場合があってもよい。
また、演出制御手段は、操作表示の表示が開始される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置にない場合にのみ、初期位置戻し制御を実行可能なものであってもよいし、操作表示の表示が開始される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置にない場合以外にも初期位置戻し制御を実行可能なものであってもよい。
また、『 前記操作手段が前記第一の位置であることを検知可能な検知手段[例えば、演出ボタン初期位置センサ427等]を備え、
前記演出制御手段は、前記操作表示の表示が開始される前のタイミングにおいて、前記操作手段が前記第一の位置でないことが前記検知手段によって検知された場合に、前記初期位置戻し制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、操作手段が第一の位置にないことが正確に把握することができる場合がある。
ここで、検知手段は、操作手段が第一の位置であることのみを検知可能なものであってもよいし、操作手段が第一の位置以外にも検知可能なものであってもよい。また、検知手段は、操作手段が第一の位置であることを必ず検知するものであってもよいし、操作手段が第一の位置であることを検知しない場合があってもよい。
また、演出制御手段は、操作表示の表示が開始される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置でないことが検知手段によって検知された場合にのみ、初期位置戻し制御を実行可能なものであってもよいし、操作表示の表示が開始される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置でないことが検知手段によって検知された場合以外にも、初期位置戻し制御を実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、操作表示の表示が開始される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置でないことが検知手段によって検知された場合に、必ず初期位置戻し制御を実行するものであってもよいし、操作表示の表示が開始される前のタイミングにおいて、操作手段が第一の位置でないことが検知手段によって検知された場合に、初期位置戻し制御を実行しない場合があってもよい。
また、『 前記演出制御手段は、リトライ制御を実行可能な手段であり、
前記リトライ制御とは、前記初期位置戻し制御を実行しても前記操作手段が前記第一の位置になっていないと判定された場合に、前記初期位置戻し制御を再び実行する制御のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、演出制御手段は、リトライ制御のみを実行可能なものであってもよいし、リトライ制御以外にも実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、リトライ制御を必ず実行するものであってもよいし、リトライ制御を実行しない場合があってもよい。
また、『 前記第一の位置は、前記操作手段を遊技者が操作可能な位置[例えば、操作可能位置等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第一の位置は、操作手段を遊技者のみが操作可能な位置であってもよいし、操作手段を遊技者以外にも操作可能な位置であってもよい。また、第一の位置は、操作手段を遊技者が必ず操作する位置であってもよいし、操作手段を遊技者が操作しない場合があってもよい。
また、『 前記第二の位置[例えば、操作不能位置等]は、前記操作手段を遊技者が操作不可能な位置である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、第二の位置は、操作手段を遊技者が操作可能な位置であって、第一の位置とは別の位置としてもよい。 また、『 図柄変動表示が開始される際に、前記操作手段が前記第一の位置と異なる位置[例えば、操作不能位置等]にある場合に、該操作手段が前記第一の位置に変位するように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、図柄変動表示の開始時に操作手段を初期位置に戻す動作を行うことにより、操作手段を第二の状態にする演出を行う際に操作手段を初期位置の状態化rあ開始させやすくすることができる場合がある。
また、この遊技台によれば、操作手段が初期位置にない状態を複数の図柄変動表示において継続させることを防ぎ、不具合が発生したか否かについての判断を遊技店員にしやすくすることができる場合がある。
また、この遊技台によれば、初期位置戻し動作を図柄変動開始時に行うことで、他の演出可動体の回動する範囲と重複する範囲で動作する場合、他の演出可動体との接触を防ぎやすくすることができる場合がある。
また、『 前記操作表示は、前記操作手段の操作を促す表示[例えば、図988(b3)に示される操作促進報知画像等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 遊技者による操作が可能な操作手段[例えば、演出ボタン136等]と、複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、を備えた遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一つは、第一の演出表示[例えば、図983(g)に示される、連打用の演出において、演出ボタン136の操作に応じて倒すべきパンダの残り個体数が減少する演出表示等]であり、前記第一の演出表示は、第一の操作有効期間[例えば、連打用の演出における操作有効期間等]において表示される場合がある表示であり、前記第一の操作有効期間は、前記操作手段の操作が有効となる期間であり、前記第一の操作有効期間における長押し操作が開始されたタイミング(以下、「第一のタイミング[例えば、図980(B)に示される、A1のタイミング等]」という。)から前記操作手段による長押し操作が継続して第一の時間[例えば、オート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1等]行われたことに応じて、前記第一の演出表示が表示される場合があり、前記第一の操作有効期間における第二のタイミングから前記長押し操作が継続して第二の時間行われたことに応じて、前記第一の演出表示が表示される場合があり、前記第二のタイミングとは、前記第一のタイミングとなってから前記長押し操作が継続して前記第一の時間行われたタイミングのことであり、前記第一の時間と前記第二の時間が異なっている、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台によれば、表示手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、長押し操作が開始されたタイミングからの時間と、その時間が経過したタイミングからの時間とで第一の演出表示が表示されるタイミングを異ならせることができ、演出が表示されるタイミングが単調にならないようにし、遊技者を楽しませることができる場合がある。
ここで、操作手段は、遊技者による操作のみ可能なものであってもよいし、遊技者以外にも操作可能なものがあってもよい。また、操作手段は、遊技者によって必ず操作されるものであってもよいし、遊技者による操作が可能でない場合があってもよい。
また、表示手段は、第一の演出表示のみを表示可能なものであってもよいし、第一の演出表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、第一の演出表示を必ず表示するものであってもよいし、第一の演出表示を表示しない場合があってもよい。
また、第一の演出表示は、第一の操作有効期間においてのみ表示される場合がある表示であってもよいし、第一の操作有効期間以外にも表示される場合があってもよい。また、第一の演出表示は、第一の操作有効期間において必ず表示される場合があってもよいし、第一の操作有効期間において表示されない場合があってもよい。
また、第一の演出表示は、第一のタイミングから操作手段による長押し操作が継続して第一の時間行われたことに応じてのみ、表示される場合があるように構成されてもよいし、第一のタイミングから操作手段による長押し操作が継続して第一の時間行われたこと以外のことに応じて、表示される場合があるように構成されてもよいし、また、第一の演出表示は、第一のタイミングから操作手段による長押し操作が継続して第一の時間行われたことに応じて、必ず表示される場合があるように構成されてもよいし、第一のタイミングから操作手段による長押し操作が継続して第一の時間行われたことに応じて、表示されされない場合があるように構成されてもよいし、また、第一の演出表示は、第一の操作有効期間における第二のタイミングから長押し操作が継続して第二の時間行われたことに応じてのみ、第一の演習表示が表示される場合があるものであってもよいし、第一の操作有効期間における第二のタイミングから長押し操作が継続して第二の時間行われたこと以外のことに応じて、第一の演出表示が表示されるようにしてもよい。また、第一の演出表示は、第一の操作有効期間における第二のタイミングから長押し操作が継続して第二の時間行われたことに応じて、必ず第一の演出表示が表示されるように構成されてもよいし、第一の操作有効期間における第二のタイミングから長押し操作が継続して第二の時間行われたことに応じて、第一の演出表示が表示されない場合があってもよい。
また、第一の時間と第二の時間とは同じであってもよいし、異なっていてもよいし、第一の時間の方が長くてもよいし、第二の時間の方が長くてもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、第一の結果表示[例えば、図982(n)や図983(n)に示される操作結果演出等]であり、
前記第一の結果表示は、前記第一の操作有効期間が開始された後で、前記操作手段が連打された場合に表示される場合がある表示であり[例えば、図982(n)に示すように、演出ボタン136を連打操作することにより、番長のキャラクタがパンダを投げ飛ばす操作結果演出が表示されている等]、前記第一の結果表示は、前記第一の操作有効期間が開始された後で、前記長押し操作が行われた場合にも表示される場合がある表示であり[例えば、図983(n)に示すように、演出ボタン136を長押し操作することによっても、番長のキャラクタがパンダを投げ飛ばす操作結果演出が表示される等]、前記第一の演出表示は、前記第一の操作有効期間において、前記操作手段が操作されたことに応じて表示される場合がある表示である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、連打操作をしても長押し操作をしても第一の結果表示が表示される場合があるので、遊技者が操作方法を任意に選択することができる場合がある。すなわち、連打操作をしても長押し操作をしても第一の結果表示が表示されることを知っている遊技者は、長押し操作をして楽をすることができ、このことを知らない遊技者は連打操作するので、このことを知っている遊技者が少し楽をすることができる場合がある。すなわち、遊技をやりこむ要素があるので、遊技への参加を促進させることができる場合がある。
ここで、第一の結果表示は、第一の操作有効期間が開始された後で、操作手段が連打された場合にのみ表示される場合があるものであってもよいし、第一の操作有効期間が開始された後で、操作手段が連打された場合以外の場合にも表示される場合があるものであってもよい。また、第一の結果表示は、第一の操作有効期間が開始された後で、操作手段が連打された場合に必ず表示されるものであってもよいし、第一の操作有効期間が開始された後で、操作手段が連打された場合に表示されない場合があってもよい。
また、第一の結果表示は、第一の操作有効期間が開始された後で、長押し操作が行われた場合にのみ表示される場合があるものであってもよいし、第一の操作有効期間が開始された後で、長押し操作が行われた場合以外の場合にも表示される場合があるものであってもよい。また、第一の結果表示は、第一の操作有効期間が開始された後で、長押し操作が行われた場合に必ず表示されるものであってもよいし、第一の操作有効期間が開始された後で、長押し操作が行われた場合に表示されない場合があってもよい。
また、第一の演出表示は、第一の操作有効期間において、操作手段が操作されたことに応じてのみ表示される場合があってもよいし、第一の操作有効期間において、操作手段が操作されたこと以外に応じて表示される場合があってもよい。また、第一の演出表示は、第一の操作有効期間において、操作手段が操作されたことに応じて必ず表示されるものであってもよいし、第一の操作有効期間において、操作手段が操作されたことに応じて表示されない場合があってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、連打操作表示であり[例えば、図982(c)〜同図(m)に示すように、演出ボタン136を連打操作することにより、ミッションが達成されて大当りとなる可能性があることを示唆する「ボタン連打でパンダをすべて倒せ」という文字表示が行われ、演出ボタン136を連打して操作有効期間内にパンダを全て倒すことを促す操作促進報知画像が表示される一連の表示等]、前記連打操作表示は、前記操作手段を連打することを促す表示であり、前記連打操作表示が開始された後で前記第一の操作有効期間が開始されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、遊技者に連打操作表示が行われることを容易に認識できる場合がある。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、第二の演出表示[例えば、図984(g)に示される、殿様の表示が拡大する一方で、剣豪の表示画像が縮小する表示等]であり、
前記第二の演出表示は、第二の操作有効期間[例えば、長押し用の演出における操作有効期間等]において表示される場合がある表示であり、前記第二の操作有効期間は、前記操作手段の操作が有効となる期間であり、前記第二の操作有効期間は、前記第一の操作有効期間とは別の期間であり、前記第二の操作有効期間における前記長押し操作が開始されたタイミング(以下、「第三のタイミング」という。)から前記長押し操作が継続して第三の時間[例えば、長押し用の液晶コマンドを送信するまでの時間T3等]行われたことに応じて、前記第二の演出表示が表示される場合があり、前記第二の演出表示は、前記第三のタイミングとなってから前記長押し操作が継続して前記第三の時間行われないと表示されない表示である[例えば、図984(g)に示される、殿様の表示が拡大する一方で、剣豪の表示画像が縮小する表示は、演出ボタン136の操作を介してから時間T3が経過しないと表示されない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、同じ長押し操作であっても、演出によって演出表示が表示されるタイミングが異なるので、演出表示の表示タイミングにバリエーションを持たせ、遊技者を楽しませることができる場合がある。
また、この遊技台によれば、遊技に慣れている遊技者は、演出表示が表示されるまでの時間によって、第一の演出表示が表示されるか、第二の演出表示が表示されるかを把握することができ、操作を楽しませることができる場合がある。
ここで、第二の演出表示は、第二の操作有効期間においてのみ表示される場合がある表示であってもよいし、第二の操作有効期間以外の期間において表示される場合があってもよい。また、第二の演出表示は、第二の操作有効期間において必ず表示される場合があってもよいし、第二の操作有効期間において表示されない場合があってもよい。
また、第二の操作有効期間は、操作手段の操作のみが有効となる期間であってもよいし、操作手段の操作以外も有効となる期間であってもよい。また、操作手段の操作が必ず有効となる期間であってもよいし、操作手段の操作が有効とならない場合があってもよい。
また、第二の演出表示は、第三のタイミングから長押し操作が継続して第三の時間行われたことに応じてのみ、表示される場合があるものであってもよいし、第三のタイミングから長押し操作が継続して第三の時間行われたこと以外のことに応じて、表示される場合があってもよい。また、第二の演出表示は、第三のタイミングから長押し操作が継続して第三の時間行われたことに応じて、必ず表示されるものであってもよいし、第三のタイミングから長押し操作が継続して第三の時間行われたことに応じて、表示されない場合があってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、長押し操作表示[例えば、図984(c)〜同図(h)に示される、演出ボタン136の長押し操作を促進する操作促進報知画像の表示等]であり、前記長押し操作表示は、前記操作手段を長押しすることを促す表示であり、前記長押し操作表示が開始された後で前記第二の操作有効期間が開始されるように構成されている[例えば、図984(c)〜同図(d)に示すように、操作促進報知画像が表示された後で操作有効期間が開始されている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、長押し操作表示を見てから第二の操作有効期間が開始されるので、長押し操作を行うことができる期間を十分に取ることができる場合がある。
ここで、第二の操作有効期間は、長押し操作表示が開始された後でのみ開始可能に構成されていてもよいし、長押し操作表示が開始された後以外でも開始可能に構成されていてもよい。また、第二の操作有効期間は、長押し操作表示が開始された後で必ず開始する構成であってもよいし、長押し操作表示が開始された後で開始しない場合があってもよい。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、第二の結果表示[例えば、長押し操作による操作結果演出等]であり、前記第二の結果表示は、前記第二の操作有効期間が開始された後で、前記長押し操作が行われた場合に表示される場合がある表示である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第二の結果表示は、第二の操作有効期間が開始された後で、長押し操作が行われた場合にのみ表示される場合があるものであってもよいし、第二の操作有効期間が開始された後で、長押し操作が行われた場合以外にも表示される場合があってもよい。また、第二の結果表示は、第二の操作有効期間が開始された後で、長押し操作が行われた場合に必ず表示されるものであってもよいし、第二の操作有効期間が開始された後で、長押し操作が行われた場合に表示されない場合があってもよい。
また、『 前記第一のタイミング[例えば、図980(B)におけるA1のタイミング等]となってから前記第一の時間[例えば、オート連打用の液晶コマンドを送信するまでの時間T1等]が経過する前に前記操作手段が再び操作されることに応じて、前記第一の演出表示[例えば、図983(g)に示される、連打用の演出において、演出ボタン136の操作に応じて倒すべきパンダの残り個体数が減少する演出表示等]が表示される場合があり、前記第一のタイミングとなってから前記長押し操作が継続して行われている状態で前記第一の時間が経過するまで、前記第一の演出表示が表示されないように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第一の演出表示は、第一のタイミングとなってから第一の時間が経過する前に操作手段が再び操作されることに応じてのみ表示される場合があるものであってもよいし、第一のタイミングとなってから第一の時間が経過する前に操作手段が再び操作されること以外に応じて、表示される場合があるものであってもよい。また、第一の演出表示は、第一のタイミングとなってから第一の時間が経過する前に操作手段が再び操作されることに応じて必ず表示されるものであってもよいし、第一のタイミングとなってから第一の時間が経過する前に操作手段が再び操作されることに応じて表示しない場合があってもよい。
ここで、第一の演出表示は、第一のタイミングとなってから長押し操作が継続して行われている状態で第一の時間のみが経過するまで表示されないように構成されてもよいし、第一のタイミングとなってから長押し操作が継続して行われている状態で第一の時間以外の時間が経過した場合にも表示されないように構成されてもよい。また、第一の演出表示は、第一のタイミングとなってから長押し操作が継続して行われている状態で第一の時間が経過すると、必ず表示されるように構成されてもよいし、第一のタイミングとなってから長押し操作が継続して行われている状態で第一の時間が経過した後も表示されない場合があってもよい。
また、『 演出制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500とを併せたもの等]を備え、前記演出制御手段は、前記長押し操作に応じて、該長押し操作に関する制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、主制御部の制御負担を軽減させることができる場合がある。
ここで、演出制御手段は、長押し操作に応じて、長押し操作に関する制御のみを実行可能なものであってもよいし、長押し操作に応じて、長押し操作に関する制御以外も実行可能なものであってもよい。また、演出制御手段は、長押し操作に応じて、長押し操作に関する制御を必ず実行するものであってもよいし、長押し操作に応じて、長押し操作に関する制御を実行しない場合があってもよい。
また、『 図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記第一の操作有効期間は、前記図柄変動表示の表示中において開始される期間である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみを表示可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外も表示可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、図柄変動表示を必ず表示するものであってもよいし、図柄変動表示を表示しない場合があってもよい。
また、『 前記第一の時間は、前記第二の時間よりも長い、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、意図せず第一の演出表示が表示されてしまうことを防止できる場合がある。
なお、第一の時間は、第二の時間よりも短くてもよいし、第一の時間と第二の時間とが同じであってもよい。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、
『 遊技者による操作が可能な第一の操作手段[例えば、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e等]と、遊技者による操作が可能な第二の操作手段[例えば、演出ボタン136等]と、複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、音量設定表示[例えば、図974(3)や図978(e)に示される音量ゲージVG等]であり、前記複数種類の表示のうちの一つは、操作結果表示[例えば、図974(12)や図975(c5)や図977(i)に示されるエフェクト表示等]であり、前記第一の操作手段による音量設定操作[例えば、図974(4)や図978(f)に示される、左ボタン137cや右ボタン137dによる音量設定操作等]が可能に構成されており、前記音量設定表示の表示中において、前記音量設定操作が行われることで該音量設定表示の表示態様が変化するように構成されており[例えば、図974(3)〜同図(5)や図978(e)〜同図(g)に示されるように、3段階目の表示態様の音量ゲージVGの表示中において右ボタン137dが操作されると、音量ゲージVGが3段階目の表示態様から4段階目の表示態様に変化する等]、第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態である場合に、前記操作結果表示が表示されるように構成されており[例えば、図974(11)に示されるように、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作された状態となると、図974(12)に示すように、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動するとともに、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、前記第一の有効期間とは、前記第一の操作手段の操作と前記第二の操作手段の操作の両方を有効とする期間[例えば、図974(9)に示されるタイミングで右ボタン137dの操作と演出ボタン136の操作をそれぞれ有効とする期間(操作有効期間)が開始される、あるいは、右ボタン137d及び演出ボタン136の両方が操作されていることを有効とする期間(操作有効期間)が開始される等]のことである、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、前記第一の有効期間の経過に応じて表示態様が変化する表示(以下、「第一の有効期間表示[例えば、図974(8)〜同図(10)に示される残時間表示バー136P2や、図975(b1)に示される残時間表示バー136P2a,136P2b等]」という。)であり、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段のみが操作されても、前記第一の有効期間表示の表示態様の変化が継続するように構成されており[例えば、図975(b1)〜同図(b3)や、図976(a1)に示すように、演出ボタン136を操作せず、右ボタン137dのみが操作されても残時間表示バー136P2,136P2a,136P2bのメータは継続して減っていく等]、前記第一の有効期間において、前記第二の操作手段のみが操作されても、前記第一の有効期間表示の表示態様の変化が継続するように構成されており[例えば、右ボタン137dを操作せず、演出ボタン136のみが操作されても残時間表示バー136P2,136P2a,136P2bのメータは継続して減っていく等]、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となることで、前記第一の有効期間表示の表示が終了されるように構成されている[例えば、図974(10)〜同図(12)や、図975(c3)〜同図(c5)に示すように、操作有効期間において、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作されると、残時間表示バー136P2,136P2a,136P2bが消去されて演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、操作促進表示であり、前記操作促進表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方を操作することを促す表示[例えば、図974(8)や図975(b1)や図976(1)に示される、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を有効期間内に同時に操作された状態にすることを促す操作促進報知画像等]であり、前記操作促進表示の表示が開始された後で、前記第一の有効期間が開始されるように構成されており[例えば、図974(8)に示される操作促進報知画像を表示した後、図974(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始される等]、前記操作促進表示は、前記第一の操作手段を模した画像(以下、「第一の操作画像[例えば、図974(8)や図975(b1)や図976(1)に示される、右ボタン137dを模した右ボタン画像137dP1等]」という。)を含む表示であり、前記操作促進表示は、前記第二の操作手段を模した画像(以下、「第二の操作画像[例えば、図974(8)や図975(b1)や図976(1)に示される、演出ボタン136を模した演出ボタン画像136P1等]」という。)を含む表示であり、前記第一の操作画像に対応する前記第一の有効期間表示[例えば、図975(b1)に示される、右ボタン画像137dP1に対応して表示される残時間表示バー136P2b等]と、前記第二の操作画像に対応する前記第一の有効期間表示[例えば、図975(b1)に示される、演出ボタン画像136P1に対応して表示される残時間表示バー136P2a等]とが表示されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段の操作中に前記第二の操作手段の操作があることで、前記第一の有効期間表示の表示が終了されるように構成されており[例えば、図975(c1)〜同図(c5)に示すように、右ボタン137dを操作した状態で演出ボタン136が操作されると、残時間表示バー136P2が消去されて演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、前記第一の有効期間において、前記第二の操作手段の操作中に前記第二の操作手段の操作があることで、前記第一の有効期間表示の表示が終了されるように構成されている[例えば、演出ボタン136を操作した状態で右ボタン137dが操作されると、残時間表示バー136P2が消去されて演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記複数種類の表示のうちの一つは、操作促進表示であり、前記操作促進表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方を操作することを促す表示[例えば、図974(8)や図975(b1)や図976(1)に示される、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方を有効期間内に同時に操作された状態にすることを促す操作促進報知画像等]であり、前記操作促進表示の表示が開始された後で、前記第一の有効期間が開始されるように構成されている[例えば、図974(8)に示される操作促進報知画像を表示した後、図974(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記第一の有効期間は、前記図柄変動表示の実行中に開始する期間である[例えば、図974(9)〜同図(12)や、図975(c1)〜同図(c5)や、図976(a1)〜同図(a2)に示されるように、特図1あるいは特図2の変動表示中に操作有効期間が開始している等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 第二の有効期間において、前記第一の操作手段が操作されたことに応じて、前記音量設定表示が表示開始されるように構成されており[例えば、図974(2)〜同図(3)に示すように、音量設定にかかる操作有効期間において右ボタン137dあるいは左ボタン137cが操作されると、音量ゲージVGが表示される等]、前記第二の有効期間とは、前記音量設定操作を有効とする期間のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第一の有効期間と前記第二の有効期間は、重複しない[例えば、図974(7)〜同図(15)に示すように、ボタン操作促進表示が開始されてから、当該図柄変動表示が終了するまでは、音量ゲージVGを含む図柄変動中用設定画面の表示を禁止状態にしている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段の操作中に前記第二の操作手段の操作があることで、前記操作結果表示が表示されるように構成されており[例えば、図975(c1)〜同図(c5)に示すように、右ボタン137dを操作した状態で演出ボタン136が操作されると、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、前記第一の有効期間において、前記第二の操作手段の操作中に前記第一の操作手段の操作があることで、前記操作結果表示が表示されるように構成されている[例えば、演出ボタン136を操作した状態で右ボタン137dが操作されると、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記音量設定表示の表示中において、前記第二の操作手段が操作されている状態では、前記音量設定操作が行われても該音量設定表示の表示態様が変化しないように
構成されている[例えば、図979(f)〜同図(g)に示すように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が操作されている場合には、音量の変更は行われない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 扉体[例えば、前面枠扉106等]を備え、前記扉体は、前記第一の操作手段及び前記第二の操作手段が設けられたものであり、遊技者が片手で前記第一の操作手段と前記第二の操作手段とを同時に操作することが可能に構成されている[例えば、図937に示すように、前面枠扉106に設けられた球貯留皿付扉108の上面に演出ボタン136と操作キーユニット137とが近接して設けられており、遊技者が片手で演出ボタン136と操作キーユニット137を構成する各ボタンとを操作可能となっている等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 演出制御手段[例えば、第1副制御部400と第2副制御部500とを併せたもの等]を備え、前記演出制御手段は、前記第一の操作手段の操作があった場合に、該第一の操作手段の操作に関する制御を実行可能な手段であり[例えば、第1副制御部400及び第2副制御部500は、図953に示すように、操作キーユニット137を構成する各ボタンが操作されるとこれに応じた制御を行う等]、前記演出制御手段は、前記第二の操作手段の操作があった場合に、該第二の操作手段の操作に関する制御を実行可能な手段である[例えば、第1副制御部400及び第2副制御部500は、図953に示すように、演出ボタン136が操作されるとこれに応じた制御を行う等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 遊技者が操作可能な位置に設けられた複数の操作手段[例えば、演出ボタン136、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e、キャンセルボタン137f等]と、複数種類の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、演出可動体224,225、各種ランプ418等]と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一つは、第一の操作手段[例えば、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e、キャンセルボタン137f等]であり、前記複数の操作手段のうちの一つは、第二の操作手段[例えば、演出ボタン136等]であり、前記第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定が可能に構成されており[例えば、図974(2)〜同図(3)や図990(2)〜同図(3)に示すように、図柄変動表示中に右ボタン137dを操作すると、音量ゲージVGを含む図柄変動中用設定画面が表示される、あるいは、図974(4)〜同図(5)や図990(4)〜同図(5)に示すように、図柄変動中用設定画面の表示中に右ボタン137dを操作すると、音量が1段階増加する等]、前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出[例えば、図974(12)に示される操作結果演出等]であり、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、前記第一の演出が実行されることがあるように構成されており[例えば、図974(11)に示されるように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図974(12)に示すように操作結果演出が行われる場合がある等]、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、前記第一の演出が実行されないように構成されている[例えば、図990(11)に示すように、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作された場合では、図990(12)に示すように、操作結果演出は行われない、あるいは、図991(11)に示すように、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの演出ボタン136のみが操作された場合では、図991(12)に示すように、操作結果演出は行われない等]、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段の操作のみでは第一の演出が行われないので、複雑な操作を遊技者に探しやすくすることができる場合がある。また、それにより、遊技者に達成感を付与できる場合がある。
ここで、複数の操作手段は、それぞれ遊技者のみが操作可能な位置に設けられたものであってもよいし、遊技者以外の者にも操作可能な位置に設けられたものであってもよい。また、複数の操作手段は、それぞれ遊技者が必ず操作可能な位置に設けられたものであってもよいし、遊技者が操作できない場合がある位置に設けられてもよい。
また、演出手段は、複数種類の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数種類の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の演出を実行しない場合があってもよい。
また、演出手段は、表示手段、音出力手段、発光手段、可動体、導光板を発光させることにより意匠を表示させるものであっても等、適宜のものが採用できる。また、表示手段と音出力手段との組み合わせや、表示手段と発光手段との組み合わせ等、演出手段は、複数の手段によって構成されたものであってもよい。
また、第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定のみが可能に構成されてもよいし、第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定以外のものも可能に構成されてもよい。また、第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定を必ず行うように構成されてもよいし、第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定が不可能な場合があってもよい。
また、演出手段は、第一の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の演出を実行しない場合があってもよい。
また、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合にのみ、第一の演出が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも、第一の演出が実行されることがあるように構成されてもよい。また、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出が必ず実行されるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出が実行されない場合があるように構成されてもよい。
また、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出のみが実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出以外の演出も実行されることがあるように構成されてもよい。
また、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出のみが実行されないように構成されていてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出以外の演出も実行されないように構成されていてもよい。また、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出が必ず実行されないように構成されていてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態となった場合に、第一の演出が実行される場合があるように構成されていてもよい。
また、『 複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記第一の演出は、第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に実行されることがあるように構成されており[例えば、図974(7)〜同図(12)に示されるように、操作有効期間内に演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されると、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動するとともに、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、前記複数種類の表示のうちの一つは、第一の表示[例えば、図974(8)に示される操作促進報知画像等]であり、前記第一の表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方を操作することを促す表示であり、前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した画像(以下、「第一の画像[例えば、図974(8)に示される右ボタン画像137dP1等]」という。)を含む表示であり、前記第一の表示は、前記第二の操作手段を模した画像(以下、「第二の画像[例えば、図974(8)に示される演出ボタン画像136P1等]」という。)を含む表示であり、前記第一の表示は、前記第一の有効期間に関する有効期間表示[例えば、図974(8)に示される残時間表示バー136P2や、図992(8)に示される残時間表示バー136P2a,136P2b等]を含む表示である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の有効期間を設けることにより、複数の操作手段を操作させる難易度を高めることができるため、達成感を大きくすることができる場合がある。
ここで、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外のものも表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、第一の演出は、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合にのみ実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも実行されることがあるように構成されてもよい。また、第一の演出は、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に必ず実行されるように構成されてもよいし、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に実行されないことがあるように構成されてもよい。
また、第一の演出は、第一の有効期間においてのみ、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の有効期間以外の有効期間においても、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に実行されることがあるように構成されてもよい。
また、表示手段は、第一の表示のみを表示可能なものであってもよいし、第一の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、第一の表示を必ず表示するものであってもよいし、第一の表示を表示しない場合があってもよい。
また、第一の表示は、第一の操作手段と第二の操作手段の両方を操作することのみを促す表示であってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方を操作すること以外も促す表示であってもよい。
また、第一の表示は、第一の画像と第二の画像と有効期間表示のみを含む表示であってもよいし、第一の画像と第二の画像と有効期間表示以外の表示も含む表示であってもよい。また、第一の表示は、第一の画像と第二の画像と有効期間表示を必ず含む表示であってもよいし、第一の画像と第二の画像と有効期間表示を含まない場合があってもよい。
また、『 前記第一の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第一の操作手段のみが操作された場合では消えない画像であり[例えば、図990(11)〜同図(12)に示されるように、右ボタン画像137dP1は、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作された場合では消去されない等]、前記第二の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第二の操作手段のみが操作された場合では消えない画像であり[例えば、図991(11)〜同図(12)に示されるように、演出ボタン画像136P1は、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの演出ボタン136のみが操作された場合では消去されない等]、前記第一の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に消えることがある画像であり[例えば、図974(11)〜同図(12)に示されるように、右ボタン画像137dP1は、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されると消去される等]、前記第二の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に消えることがある画像である[例えば、図974(11)〜同図(12)に示されるように、演出ボタン画像136P1は、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されると消去される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段を模した第一の画像も第二の操作手段を模した第二の画像も、一方の操作手段のみが操作された場合では消えないようにすることで、有効な操作が行われていないことを報知できる。そのため、遊技者に複数の操作手段の操作を効果的に促すことができる場合がある。
ここで、第一の画像は、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合に消える場合があってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合であっても消えないものであってもよい。
また、第二の画像は、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合に消える場合があってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合であっても消えないものであってもよい。
また、第一の画像は、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの両方が操作されている状態となった場合にのみ消えることがあるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも消えることがあるものであってもよい。また、第一の画像は、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの両方が操作されている状態となった場合に必ず消えるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの両方が操作されている状態となった場合に消えない場合があってもよい。
また、第二の画像は、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの両方が操作されている状態となった場合にのみ消えることがあるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも消えることがあるものであってもよい。また、第二の画像は、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの両方が操作されている状態となった場合に必ず消えるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの両方が操作されている状態となった場合に消えない場合があってもよい。
また、『 前記第一の表示には、前記有効期間表示が一つだけ含まれており[例えば、図974(8)に示されるように、操作促進報知画像には残時間表示バー136P2が1つだけ含まれている等]、前記有効期間表示は、前記第一の有効期間の残り期間を示唆する表示であり[例えば、残時間表示バー136P2は、操作有効期間の残時間に応じた表示態様で表示される等]、前記有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に消えることがある表示である[例えば、図974(11)〜同図(12)に示されるように、残時間表示バー136P2は、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されると消去される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に消えることがあるので、有効な操作が行われたことを認識させることができる場合がある。
ここで、有効期間表示は、第一の有効期間の残り期間のみを示唆するものであってもよいし、第一の有効期間の残り期間以外のものも示唆するものであってもよい。また、有効期間表示は、第一の有効期間の残り期間を必ず示唆するものであってもよいし、第一の有効期間の残り期間を示唆しない場合があってもよい。
また、有効期間表示は、第一の有効期間の残り期間を報知するものであってもよい。
また、有効期間表示は、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合にのみ消えることがあるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも消えることがあるものであってもよい。また、有効期間表示は、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に必ず消えるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に消えない場合があってもよい。
また、『 前記有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合では消えない表示である[例えば、図990(11)〜同図(12)や図991(11)〜同図(12)に示されるように、残時間表示バー136P2は、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作された場合や演出ボタン136のみが操作された場合では消去されない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合では有効期間表示が消えないので、有効な操作が行われていないことを報知でき、そのため、遊技者に第一の操作手段と第二の操作手段の操作を適切に行うことを促すことができる場合がある。
ここで、有効期間表示は、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合に消える場合があってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合であっても消えないものであってもよい。
また、『 前記第一の表示には、前記有効期間表示が二つ含まれており[例えば、図992(8)に示されるように、操作促進報知画像には残時間表示バー136P2a,136P2bが2つ含まれている等]、前記有効期間表示は、前記第一の有効期間の残り期間を示唆する表示であり[例えば、残時間表示バー136P2a,136P2bは、操作有効期間の残時間に応じた表示態様で表示される等]、二つの前記有効期間表示(以下、「二つの有効期間表示」という。)のうちの一つは、前記第一の操作手段に対応する有効期間表示(以下、「第一の有効期間表示[例えば、図992(8)に示される、右ボタン画像137dP1に対応して表示される残時間表示バー136P2b等]」という。)であり、前記二つの有効期間表示のうちの一つは、前記第二の操作手段に対応する有効期間表示(以下、「第二の有効期間表示[例えば、図992(8)に示される、演出ボタン画像136P1に対応して表示される残時間表示バー136P2a等]」という。)であり、前記第一の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に消えることがある表示であり[例えば、図992(11)〜同図(12)に示されるように、残時間表示バー136P2bは、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されると消去される等]、前記第二の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に消えることがある表示である[例えば、図992(11)〜同図(12)に示されるように、残時間表示バー136P2aは、演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されると消去される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
仮に、操作された操作手段に対応する有効期間表示のみが消えるように構成されると、適切な操作をせずにそれぞれの操作手段を操作した場合に遊技者に適切な操作が行われたと誤解を招く場合があるが、この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に第一の有効期間表示と第二の有効期間表示が消えることがあるように構成されているので、有効な操作が行われたことを認識させることができる場合がある。
ここで、第一の表示には、有効期間表示が二つのみ含まれてもよいし、三つ以上含まれてもよい。
また、有効期間表示は、第一の有効期間の残り期間のみを示唆するものであってもよいし、第一の有効期間の残り期間以外のものも示唆するものであってもよい。また、有効期間表示は、第一の有効期間の残り期間を必ず示唆するものであってもよいし、第一の有効期間の残り期間を示唆しない場合があってもよい。
また、有効期間表示は、第一の有効期間の残り期間を報知するものであってもよい。
また、第一の有効期間表示は、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合にのみ消えることがあるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも消えることがあるものであってもよい。また、第一の有効期間表示は、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に必ず消えるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に消えない場合があってもよい。
また、第二の有効期間表示は、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合にのみ消えることがあるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも消えることがあるものであってもよい。また、第二の有効期間表示は、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に必ず消えるものであってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に消えない場合があってもよい。
また、『 前記第一の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第一の操作手段のみが操作された場合では消えない表示であり[例えば、残時間表示バー136P2bは、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作された場合では消去されない等]、
前記第一の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第二の操作手段のみが操作された場合では消えない表示であり[例えば、図993(11)〜同図(12)に示されるように、残時間表示バー136P2bは、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの演出ボタン136のみが操作された場合では消去されない等]、前記第二の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第一の操作手段のみが操作された場合では消えない表示であり[例えば、残時間表示バー136P2aは、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作された場合では消去されない等]、前記第二の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第二の操作手段のみが操作された場合では消えない表示である[例えば、図993(11)〜同図(12)に示されるように、残時間表示バー136P2aは、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの演出ボタン136のみが操作された場合では消去されない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合では第一の有効期間表示も第二の有効期間表示も消えないので、有効な操作が行われていないことを報知でき、そのため、遊技者に第一の操作手段と第二の操作手段の操作を適切に行うことを促すことができる場合がある。
ここで、第一の有効期間表示は、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合に消える場合があってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合であっても消えないものであってもよい。
また、第二の有効期間表示は、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合に消える場合があってもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段以外の操作手段が操作された場合であっても消えないものであってもよい。
また、『 前記第一の有効期間は、前記第一の操作手段の操作と前記第二の操作手段の操作の両方を有効とする期間のことである[例えば、図974(9)に示されるタイミングで右ボタン137dの操作と演出ボタン136の操作をそれぞれ有効とする期間(操作有効期間)が開始される、あるいは、右ボタン137d及び演出ボタン136の両方が操作されていることを有効とする期間(操作有効期間)が開始される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第一の有効期間は、第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作の両方のみを有効とする期間であってもよいし、第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作の両方以外の操作手段の操作も有効とする期間であってもよい。また、第一の有効期間は、第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作の両方を必ず有効とする期間であってもよいし、第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作の両方を有効としない場合があってもよい。
また、『 前記第一の表示の表示が開始された後で、前記第一の有効期間が開始されるように構成されている[例えば、図990(8)に示される操作促進報知画像を表示した後、図990(9)に示されるタイミングで操作有効期間が開始される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の有効期間が開始されることが認識しやすくなる場合がある。
ここで、第一の表示の表示が開始された後で、第一の有効期間のみが開始されるように構成されてもよいし、第一の表示の表示が開始された後で、第一の有効期間以外の有効期間も開始されるように構成されてもよい。また、第一の表示の表示が開始された後で、第一の有効期間が必ず開始されるように構成されてもよいし、第一の表示の表示が開始された後で、第一の有効期間が開始されない場合があるように構成されてもよい。
また、第一の表示の表示が開始された後でのみ、第一の有効期間が開始されるように構成されてもよいし、第一の表示の表示が開始された後以外でも、第一の有効期間が開始されるように構成されてもよい。
また、『 「遊技台に関する設定」とは、「省電力モード[例えば、エコモード等]を実行するための設定」のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 「遊技台に関する設定」とは、「時刻設定」のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記第一の演出は、前記図柄変動表示の実行中に実行が開始されることがある演出である[例えば、図974(12)に示されるように、特図1あるいは特図2の変動表示中に操作結果演出が開始している等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、図柄変動表示中に第一の演出が行われるので、例えば、予告演出に適用することができ、大当りへの期待感をより高めることができる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、図柄変動表示を実行しない場合があってもよい。
また、第一の演出は、図柄変動表示の実行中にのみ実行が開始されることがあるものであってもよいし、図柄変動表示の実行中以外にも実行が開始されることがあるものであってもよい。また、第一の演出は、図柄変動表示の実行中に必ず実行が開始されるものであってもよいし、図柄変動表示の実行中に実行が開始されない場合があってもよい。
また、『 前記第一の操作手段は、ボタンであり、前記第二の操作手段は、ボタンである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段の操作性を向上させることができる場合がある。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記遊技台は、スロットマシン[例えば、スロットマシン1000等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 遊技者が操作可能な位置に設けられた複数の操作手段[例えば、演出ボタン136、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e、キャンセルボタン137f等]を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一つは、第一の操作手段[例えば、演出ボタン136等]であり、前記複数の操作手段のうちの一つは、第二の操作手段[例えば、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e、キャンセルボタン137f等]であり、複数種類の報知を実行可能に構成されており、前記複数種類の報知のうちの一つは、第一の報知[例えば、図974(12)に示される操作結果演出等]であり、前記複数種類の報知のうちの一つは、第二の報知[例えば、図974(5)に示される図柄変動中設定画面の消去、あるいは、図970(i)に示されるリーチ状態突入予告画像2071等]であり、第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、前記第一の報知が実行されることがあるように構成されており[例えば、図974(11)に示されるように、操作有効期間において、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図974(12)に示される操作結果演出が行われる場合がある等]、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、前記第一の報知が実行されないように構成されており[例えば、図990(11)に示すように、操作有効期間において、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作された場合では、図990(12)に示すように、操作結果演出は行われない、あるいは、図991(11)に示すように、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの演出ボタン136のみが操作された場合では、図991(12)に示すように、操作結果演出は行われない等]、第二の有効期間において、前記第一の操作手段が操作された場合に、前記第二の報知が実行されることがあるように構成されており[例えば、図974(5)に示される図柄変動中設定画面の表示中に演出ボタン136が操作されると、音量を設定された値に確定し、図柄変動中用設定画面が消去される場合がある、あるいは、図970(i)に示されるように、操作有効期間において、演出ボタン136が操作されると、図970(j)に示されるリーチ状態突入予告画像2071が表示される場合がある等]、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間は、異なる期間である[例えば、図974(7)〜同図(15)に示すように、ボタン操作促進表示が開始されてから、当該図柄変動表示が終了するまでは、音量ゲージVGを含む図柄変動中用設定画面の表示を禁止状態にしている、あるいは、図970(g)〜同図(j)に示される操作有効期間と、図974(7)〜同図(12)に示される操作有効期間は異なる期間である等]、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台によれば、操作手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段の操作のみでは第一の報知が実行されないので、複雑な操作を遊技者に探しやすくすることができる場合がある。また、それにより、遊技者に達成感を付与できる場合がある。
ここで、複数の操作手段は、それぞれ遊技者のみが操作可能な位置に設けられたものであってもよいし、遊技者以外の者にも操作可能な位置に設けられたものであってもよい。また、複数の操作手段は、それぞれ遊技者が必ず操作可能な位置に設けられたものであってもよいし、遊技者が操作できない場合がある位置に設けられてもよい。
また、複数種類の報知のみを実行可能に構成されてもよいし、複数種類の報知を必ず実行するように構成されてもよいし、複数種類の報知を実行しない場合があってもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合にのみ、第一の報知が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも、第一の報知が実行されることがあるように構成されてもよい。また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の報知が必ず実行されるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の報知が実行されない場合があるように構成されてもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の報知のみが実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の報知以外の報知も実行されることがあるように構成されてもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出のみが実行されないように構成されていてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出以外の演出も実行されないように構成されていてもよい。また、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出が必ず実行されないように構成されていてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態となった場合に、第一の演出が実行される場合があるように構成されていてもよい。
また、第二の有効期間において、第一の操作手段が操作された場合にのみ、第二の報知が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段が操作された場合以外の場合にも、第二の報知が実行されることがあるように構成されてもよい。また、第二の有効期間において、第一の操作手段が操作された場合に、第二の報知が必ず実行されるように構成されてもよいし、第一の操作手段が操作された場合に、第二の報知が実行されない場合があるように構成されてもよい。
また、『 複数種類の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、演出可動体224,225、各種ランプ418等]を備え、前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出[例えば、図974(12)に示される操作結果演出等]であり、前記第一の報知とは、前記第一の演出のことであり、前記第二の報知とは、設定操作の結果の報知[例えば、図974(5)に示される図柄変動中設定画面の表示中に演出ボタン136が操作されると、音量を設定された値に確定し、図柄変動中用設定画面が消去される等]のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段を異なる用途として活用できる場合がある。
ここで、演出手段は、複数種類の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数種類の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の演出を実行しない場合があってもよい。
また、『 複数種類の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、演出可動体224,225、各種ランプ418等]を備え、前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出[例えば、図974(12)に示される操作結果演出等]であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出[例えば、図970(i)に示される
リーチ状態突入予告画像2071等]であり、前記第一の演出と前記第二の演出は、異なる演出であり、前記第一の報知とは、前記第一の演出のことであり、前記第二の報知とは、前記第二の演出のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段を異なる演出で共用することができる場合がある。
ここで、演出手段は、複数種類の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数種類の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の演出を実行しない場合があってもよい。
また、『 前記第一の操作手段は、複数の状態に変化可能な操作手段であり、前記第一の有効期間における前記第一の操作手段の状態と前記第二の有効期間における該第一の操作手段の状態が異なる場合がある[例えば、図1000(n)に示されるように、第一の有効期間では、演出ボタン136は、チャンスボタンランプ138により赤色で点灯するとともに振動する一方、図1000(d)に示されるように、第二の有効期間では、演出ボタン136は、チャンスボタンランプ138により赤色で点灯するとともに、振動等の動作が行われていない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段の状態の相違により、第一の有効期間と第二の有効期間における必要操作の違いを認識できる場合がある。
ここで、第一の操作手段は、複数の状態にのみ変化可能なものであってもよいし、複数の状態以外の状態にも変化可能なものであってもよい。また、第一の操作手段は、複数の状態に必ず変化するものであってもよいし、複数の状態に変化しない場合があってもよい。
また、第一の有効期間における第一の操作手段の状態と第二の有効期間における第一の操作手段の状態のみが異なる場合があってもよいし、第一の有効期間における第一の操作手段の状態と第二の有効期間における第一の操作手段の状態以外の状態も異なる場合があってもよい。また、第一の有効期間における第一の操作手段の状態と第二の有効期間における第一の操作手段の状態が必ず異なってもよいし、第一の有効期間における第一の操作手段の状態と第二の有効期間における第一の操作手段の状態が異ならない場合があってもよい。
また、『 前記複数の状態のうちの一つは、第一の状態[例えば、図1000(n)に示されるように、演出ボタン136がチャンスボタンランプ138により赤色で点灯するとともに振動している状態等]であり、前記複数の状態のうちの一つは、第二の状態[例えば、図1000(d)に示されるように、演出ボタン136がチャンスボタンランプ138により赤色で点灯するとともに、振動等の動作が行われていない状態等]であり、前記第一の状態と前記第二の状態は、異なる状態であり、前記第一の操作手段は、前記第一の有効期間において前記第二の状態よりも前記第一の状態となりやすい操作手段であり[例えば、図1000(n)に示されるように、第一の有効期間では、演出ボタン136は、チャンスボタンランプ138により赤色で点灯するとともに振動する等]、前記第一の操作手段は、前記第二の有効期間において前記第一の状態よりも前記第二の状態となりやすい操作手段である[例えば、図1000(d)に示されるように、第二の有効期間では、演出ボタン136は、チャンスボタンランプ138により赤色で点灯するとともに、振動等の動作が行われていない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段が振動することにより、複数の操作手段の操作の必要性を認識させることができる場合がある。
ここで、第一の操作手段は、第一の有効期間において第一の状態となる場合があってもよいし、第二の状態となる場合があってもよい。また、第一の操作手段は、第二の有効期間において第一の状態となる場合があってもよいし、第二の状態となる場合があってもよい。また、第一の操作手段は、第一の有効期間において、必ず第一の状態となるようにしてもよいし、必ず第二の状態とならないようにしてもよい。また、第一の操作手段は、第二の有効期間において、必ず第二の状態となるようにしてもよいし、必ず第一の状態とならないようにしてもよい。
また、『 複数の発光手段[例えば、各種ランプ418等]を備え、前記複数の発光手段のうちの一つは、第一の発光手段[例えば、チャンスボタンランプ138等]であり、前記第一の発光手段は、前記第一の操作手段に設けられた発光手段であり、前記第一の発光手段は、複数種類の発光パターンで発光可能な発光手段であり、前記複数種類の発光パターンのうちの一つは、第一の発光パターン[例えば、図1003(11)に示されるように、チャンスボタンランプ138が赤色で点滅する態様で発光する発光パターン等]であり、前記複数種類の発光パターンのうちの一つは、第二の発光パターン[例えば、図1003(4)に示されるように、チャンスボタンランプ138が青色で点灯する態様で発光する発光パターン等]であり、前記第一の発光パターンと前記第二の発光パターンは、異なる発光パターンであり、前記第一の状態は、前記第一の発光手段が前記第一の発光パターンで発光する状態であり、前記第二の状態は、前記第一の発光手段が前記第二の発光パターンで発光する状態である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段の発光パターンにより、複数の操作手段の操作の必要性を認識させることができる場合がある。
ここで、第一の発光手段は、複数種類の発光パターンでのみ発光可能なものであってもよいし、複数種類の発光パターン以外の発光パターンでも発光可能なものであってもよい。また、第一の発光手段は、複数種類の発光パターンで必ず発光するものであってもよいし、複数種類の発光パターンで発光しない場合があってもよい。
また、『 前記第一の操作手段は、少なくとも一部が振動可能に構成された操作手段であり、前記第一の状態は、前記第一の操作手段の少なくとも一部が振動している状態であり[例えば、図1000(n)に示されるように、演出ボタン136が振動している状態等]、前記第二の状態は、前記第一の操作手段が振動してしない状態[例えば、図1000(d)に示されるように、演出ボタン136が振動していない状態等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段の振動により、複数の操作手段の操作の必要性を認識させることができる場合がある。
ここで、第一の操作手段は、一部が振動可能に構成されたものであってもよいし、全部が振動可能に構成されたものであってもよい。また、第一の操作手段は、少なくとも一部のみが振動可能に構成されたものであってもよいし、少なくとも一部以外の部分も振動可能に構成されたものであってもよい。また、第一の操作手段は、少なくとも一部が必ず振動するように構成されたものであってもよいし、少なくとも一部が振動しない場合があってもよい。
また、『 前記第一の操作手段は、少なくとも一部が回転可能に構成された操作手段であり、前記第一の状態は、前記第一の操作手段の少なくとも一部が回転している状態であり、前記第二の状態は、前記第一の操作手段が回転していない状態である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段の回転により、複数の操作手段の操作の必要性を認識させることができる場合がある。
ここで、第一の操作手段は、一部が回転可能に構成されたものであってもよいし、全部が回転可能に構成されたものであってもよい。また、第一の操作手段は、少なくとも一部のみが回転可能に構成されたものであってもよいし、少なくとも一部以外の部分も回転可能に構成されたものであってもよい。また、第一の操作手段は、少なくとも一部が必ず回転するように構成されたものであってもよいし、少なくとも一部が回転しない場合があってもよい。
また、『 図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記第一の有効期間は、前記図柄変動表示の実行中に開始されることがある期間であり[例えば、図1000(m)に示されるように、特図1あるいは特図2の変動表示中に第一の有効期間が開始している等]、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段が前記第一の状態とならない場合よりも前記第一の状態となる場合の方が前記図柄変動表示で大当り図柄が確定表示されやすい[例えば、図1000(m)に示されるように、第一の有効期間において、演出ボタン136が振動すると、大当り図柄が確定表示されやすい等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作による演出に加えて、一方の操作手段そのもので予告を行うことができるので、操作手段の演出の幅が広がる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、図柄変動表示を実行しない場合があってもよい。
また、第一の有効期間は、図柄変動表示の実行中にのみ開始されることがあるものであってもよいし、図柄変動表示の実行中以外においても開始されることがあるものであってもよい。また、第一の有効期間は、図柄変動表示の実行中に必ず開始されるものであってもよいし、図柄変動表示の実行中に開始されない場合があってもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段が第一の状態となる場合にのみ図柄変動表示で大当り図柄が確定表示されやすいようにしてもよいし、第一の有効期間において、第一の操作手段が第一の状態となる場合以外の場合にも図柄変動表示で大当り図柄が確定表示されやすいようにしてもよい。また、第一の有効期間において、第一の操作手段が第一の状態となる場合に必ず図柄変動表示で大当り図柄が確定表示されるようにしてもよいし、第一の有効期間において、第一の操作手段が第一の状態となる場合に図柄変動表示で大当り図柄が確定表示されない場合があるようにしてもよい。
また、第一の有効期間においてのみ、第一の操作手段が第一の状態とならない場合よりも第一の状態となる場合の方が図柄変動表示で大当り図柄が確定表示されやすいようにしてもよいし、第一の有効期間以外の期間においても、第一の操作手段が第一の状態とならない場合よりも第一の状態となる場合の方が図柄変動表示で大当り図柄が確定表示されやすいようにしてもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段が必ず第一の状態となるようにしてもよいし、第一の操作手段が第一の状態とならない場合があるようにしてもよい。
また、第一の有効期間において第一の操作手段が第二の状態となる場合があり、第一の有効期間において、第一の意操作手段が第二の状態となる場合よりも第一の状態となる場合の方が図柄変動表示で大当り図柄が確定表示されやすいようにしてもよい。
また、『 遊技者が操作可能な位置に設けられた複数の操作手段[例えば、演出ボタン136、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e、キャンセルボタン137f等]を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一つは、第一の操作手段[例えば、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e、キャンセルボタン137f等]であり、前記複数の操作手段のうちの一つは、第二の操作手段[例えば、演出ボタン136等]であり、複数種類の報知を実行可能に構成されており、前記複数種類の報知のうちの一つは、第一の報知[例えば、図974(12)に示される操作結果演出等]であり、前記複数種類の報知のうちの一つは、第二の報知[例えば、図974(5)に示される図柄変動中設定画面の消去、あるいは、図970(i)に示されるリーチ状態突入予告画像2071等]であり、第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、前記第一の報知が実行されることがあるように構成されており[例えば、図974(11)に示されるように、操作有効期間において、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図974(12)に示される操作結果演出が行われる場合がある等]、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、前記第一の報知が実行されないように構成されており[例えば、図990(11)に示すように、操作有効期間において、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作された場合では、図990(12)に示すように、操作結果演出は行われない、あるいは、図991(11)に示すように、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの演出ボタン136のみが操作された場合では、図991(12)に示すように、操作結果演出は行われない等]、第二の有効期間において、前記第一の操作手段が操作された場合に、前記第二の報知が実行されることがあるように構成されており[例えば、図974(5)に示される図柄変動中設定画面の表示中に演出ボタン136が操作されると、音量を設定された値に確定し、図柄変動中用設定画面が消去される場合がある、あるいは、図970(i)に示されるように、操作有効期間において、演出ボタン136が操作されると、図970(j)に示されるリーチ状態突入予告画像2071が表示される場合がある等]、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間は、異なる期間であり[例えば、図974(7)〜同図(15)に示すように、ボタン操作促進表示が開始されてから、当該図柄変動表示が終了するまでは、音量ゲージVGを含む図柄変動中用設定画面の表示を禁止状態にしている、あるいは、図970(g)〜同図(j)に示される操作有効期間と、図974(7)〜同図(12)に示される操作有効期間は異なる期間である等]、前記第一の有効期間における前記第二の操作手段の状態と前記第二の有効期間における該第二の操作手段の状態が異なる場合がある[例えば、図1000(n)に示されるように、第一の有効期間では、演出ボタン136は、チャンスボタンランプ138により赤色で点灯するとともに振動する一方、図1000(d)に示されるように、第二の有効期間では、演出ボタン136は、チャンスボタンランプ138により赤色で点灯するとともに、振動等の動作が行われていない等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
従来の遊技台によれば、操作手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、操作手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段の操作のみでは第一の報知が実行されないので、複雑な操作を遊技者に探しやすくすることができる場合がある。また、それにより、遊技者に達成感を付与できる場合がある。
また、この遊技台によれば、第二の操作手段の状態の相違により、第一の有効期間と第二の有効期間における必要操作の違いを認識できる場合がある。
ここで、複数の操作手段は、それぞれ遊技者のみが操作可能な位置に設けられたものであってもよいし、遊技者以外の者にも操作可能な位置に設けられたものであってもよい。また、複数の操作手段は、それぞれ遊技者が必ず操作可能な位置に設けられたものであってもよいし、遊技者が操作できない場合がある位置に設けられてもよい。
また、複数種類の報知のみを実行可能に構成されてもよいし、複数種類の報知を必ず実行するように構成されてもよいし、複数種類の報知を実行しない場合があってもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合にのみ、第一の報知が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも、第一の報知が実行されることがあるように構成されてもよい。また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の報知が必ず実行されるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の報知が実行されない場合があるように構成されてもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の報知のみが実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の報知以外の報知も実行されることがあるように構成されてもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出のみが実行されないように構成されていてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出以外の演出も実行されないように構成されていてもよい。また、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出が必ず実行されないように構成されていてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態となった場合に、第一の演出が実行される場合があるように構成されていてもよい。
また、第二の有効期間において、第一の操作手段が操作された場合にのみ、第二の報知が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段が操作された場合以外の場合にも、第二の報知が実行されることがあるように構成されてもよい。また、第二の有効期間において、第一の操作手段が操作された場合に、第二の報知が必ず実行されるように構成されてもよいし、第一の操作手段が操作された場合に、第二の報知が実行されない場合があるように構成されてもよい。
また、第二の操作手段は、複数の状態にのみ変化可能なものであってもよいし、複数の状態以外の状態にも変化可能なものであってもよい。また、第二の操作手段は、複数の状態に必ず変化するものであってもよいし、複数の状態に変化しない場合があってもよい。
また、第一の有効期間における第二の操作手段の状態と第二の有効期間における第二の操作手段の状態のみが異なる場合があってもよいし、第一の有効期間における第二の操作手段の状態と第二の有効期間における第二の操作手段の状態以外の状態も異なる場合があってもよい。また、第一の有効期間における第二の操作手段の状態と第二の有効期間における第二の操作手段の状態が必ず異なってもよいし、第一の有効期間における第二の操作手段の状態と第二の有効期間における第二の操作手段の状態が異ならない場合があってもよい。
また、『 前記第一の有効期間は、前記第一の操作手段の操作と前記第二の操作手段の操作の両方を有効とする期間[例えば、図974(9)に示されるタイミングで右ボタン137dの操作と演出ボタン136の操作をそれぞれ有効とする期間(操作有効期間)が開始される、あるいは、右ボタン137d及び演出ボタン136の両方が操作されていることを有効とする期間(操作有効期間)が開始される等]のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
ここで、第一の有効期間は、第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作の両方のみを有効とする期間であってもよいし、第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作の両方以外の操作手段の操作も有効とする期間であってもよい。また、第一の有効期間は、第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作の両方を必ず有効とする期間であってもよいし、第一の操作手段の操作と第二の操作手段の操作の両方を有効としない場合があってもよい。
また、『 前記第一の操作手段は、ボタンであり、前記第二の操作手段は、ボタンである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段の操作性を向上させることができる場合がある。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記遊技台は、スロットマシン[例えば、スロットマシン1000等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、以上の記載では、『 遊技者が操作可能な位置に設けられた複数の操作手段[例えば、演出ボタン136、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e、キャンセルボタン137f等]と、複数種類の演出を実行可能な演出手段[例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ120、演出可動体224,225、各種ランプ418等]と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一つは、第一の操作手段[例えば、上ボタン137a、下ボタン137b、左ボタン137c、右ボタン137d、決定ボタン137e、キャンセルボタン137f等]であり、前記複数の操作手段のうちの一つは、第二の操作手段[例えば、演出ボタン136等]であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出[例えば、図992(12)に示される操作結果演出等]であり、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、前記第一の演出が実行されることがあるように構成されており[例えば、図992(11)に示されるように、演出ボタン136及び右ボタン137dの両方が同時に操作されると、図992(12)に示すように操作結果演出が行われる場合がある等]、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、前記第一の演出が実行されないように構成されている[例えば、図990(11)に示すように、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの右ボタン137dのみが操作された場合では、図990(12)に示すように、操作結果演出は行われない、あるいは、図991(11)や図993(11)に示すように、演出ボタン136と右ボタン137dのうちの演出ボタン136のみが操作された場合では、図991(12)や図993(12)に示すように、操作結果演出は行われない、あるいは、図994(11´´)や図994(11´´´)に示すように、右ボタン137dではなく上ボタン137aと演出ボタン136の両方が同時に操作されると、図993(12)に示される操作結果演出と異なる演出(図994(12´´)に示される第二の操作結果演出や、図994(12´´´)に示される操作結果演出)が行われる場合がある等]、ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
従来の遊技台によれば、演出手段に改良の余地があったが、この遊技台によれば、演出手段に特徴を持った遊技台を提供することができる。
また、この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段の操作のみでは第一の演出が行われないので、複雑な操作を遊技者に探しやすくすることができる場合がある。また、それにより、遊技者に達成感を付与できる場合がある。
ここで、複数の操作手段は、それぞれ遊技者のみが操作可能な位置に設けられたものであってもよいし、遊技者以外の者にも操作可能な位置に設けられたものであってもよい。また、複数の操作手段は、それぞれ遊技者が必ず操作可能な位置に設けられたものであってもよいし、遊技者が操作できない場合がある位置に設けられてもよい。
また、演出手段は、複数種類の演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の演出以外のものも実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、複数種類の演出を必ず実行するものであってもよいし、複数種類の演出を実行しない場合があってもよい。
また、演出手段は、表示手段、音出力手段、発光手段、可動体、導光板を発光させることにより意匠を表示させるものであっても等、適宜のものが採用できる。また、表示手段と音出力手段との組み合わせや、表示手段と発光手段との組み合わせ等、演出手段は、複数の手段によって構成されたものであってもよい。
また、演出手段は、第一の演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の演出を実行しない場合があってもよい。
また、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合にのみ、第一の演出が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも、第一の演出が実行されることがあるように構成されてもよい。また、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出が必ず実行されるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出が実行されない場合があるように構成されてもよい。
また、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出のみが実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出以外の演出も実行されることがあるように構成されてもよい。
また、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出のみが実行されないように構成されていてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出以外の演出も実行されないように構成されていてもよい。また、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態では、第一の演出が必ず実行されないように構成されていてもよいし、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態となった場合に、第一の演出が実行される場合があるように構成されていてもよい。
また、『 前記複数種類の演出のうちの一つは、第三の演出[例えば、図994(12´´)に示される第二の操作結果演出や図994(12´´´)に示される操作結果演出等]であり、前記第一の演出と前記第三の演出は、異なる演出であり、第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、前記第一の演出が実行されることがあるように構成されており[例えば、図992(7)〜同図(12)に示されるように、操作有効期間内に演出ボタン136と右ボタン137dの両方が操作されると、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動するとともに、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われ、さらに、スピーカ120から確定音が出力される等]、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合に前記第三の演出が実行されることがあるように構成されている[例えば、図994(11´´)や図994(11´´´)に示すように、右ボタン137dではなく上ボタン137aと演出ボタン136の両方が同時に操作されると、図993(12)に示される操作結果演出と異なる演出(図994(12´´)に示される第二の操作結果演出や、図994(12´´´)に示される操作結果演出)が行われる場合がある、あるいは、図992(11)において、演出ボタン136と右ボタン137dのうちのいずれか一方の操作で第一の操作結果演出とは別の第二の操作結果演出が行われる場合がある等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段の同時操作に失敗した場合(一方の操作手段のみ操作が行われた場合)に第一の演出とは異なる第三の演出が行われるので、第一の演出が行われた場合に遊技者の達成感を付与できる場合がある。
また、この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段の同時操作に失敗した場合であっても、別の演出(第三の演出)の実行により遊技者の不満を緩和できる場合がある。
ここで、演出手段は、第三の演出のみ実行可能なものであってもよいし、第三の演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、演出手段は、第三の演出を必ず実行するものであってもよいし、第三の演出を実行しない場合があってもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合にのみ、第一の演出が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合以外の場合にも、第一の演出が実行されることがあるように構成されてもよい。また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出が必ず実行されるように構成されてもよいし、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出が実行されない場合があるように構成されてもよい。
また、第一の有効期間においてのみ、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の有効期間以外の期間においても、第一の操作手段と第二の操作手段の両方が操作されている状態となった場合に、第一の演出が実行されることがあるように構成されてもよい。
また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合にのみ第三の演出が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合以外にも第三の演出が実行されることがあるように構成されてもよい。また、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合に必ず第三の演出が実行されるように構成されてもよいし、第一の有効期間において、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合に第三の演出が実行されないことがあるように構成されてもよい。
また、第一の有効期間においてのみ、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合に第三の演出が実行されることがあるように構成されてもよいし、第一の有効期間以外の期間においても、第一の操作手段と第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合に第三の演出が実行されることがあるように構成されてもよい。
また、『 前記演出手段は、第一の演出手段[例えば、演出可動体225、装飾図柄表示装置208等]と第二の演出手段[例えば、スピーカ120、演出可動体225等]を含んで構成された手段であり、前記第一の演出手段と前記第二の演出手段は、異なる演出手段であり、前記第一の演出は、前記第一の演出手段と前記第二の演出手段の両方を用いて実行される演出であり[例えば、図992(12)に示すように、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、スピーカ120から確定音が出力される、あるいは、図992(12)に示すように、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、前記第三の演出は、前記第一の演出手段と前記第二の演出手段のうちのいずれか一方の演出手段を用いて実行される演出である[例えば、図994(12´´´)に示すように、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動するが、スピーカ120から確定音の出力はない、あるいは、図994(12´´)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に「激アツ」という文字表示がなされるとともに、その周囲に10体のパンダがその文字表示を囲むように配列する表示を含む操作結果表示が行われる等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出を第三の演出よりも派手な演出として実行することができる場合があり、遊技者の第一の操作手段と第二の操作手段の両方の同時操作に対する達成感を向上させることができる場合がある。
ここで、演出手段は、第一の演出手段と第二の演出手段のみを含んで構成されたものであってもよいし、第一の演出手段と第二の演出手段以外の演出手段も含んで構成されたものであってもよい。また、演出手段は、第一の演出手段と第二の演出手段を必ず含んで構成されたものであってもよいし、第一の演出手段と第二の演出手段の少なくともいずれか一方を含まない場合があってもよい。
また、第一の演出は、第一の演出手段と第二の演出手段の両方を用いてのみ実行されるものであってもよいし、第一の演出手段と第二の演出手段以外の演出手段も用いて実行されるものであってもよい。また、第一の演出は、第一の演出手段と第二の演出手段の両方を用いて必ず実行されるものであってもよいし、第一の演出手段と第二の演出手段の両方を用いて実行されない場合があってもよい。
また、第三の演出は、第一の演出手段と第二の演出手段のうちのいずれか一方の演出手段のみを用いて実行されるものであってもよいし、第一の演出手段と第二の演出手段のうちのいずれか一方の演出手段以外の演出手段も用いて実行されるものであってもよい。また、第三の演出は、第一の演出手段と第二の演出手段のうちのいずれか一方の演出手段を必ず用いて実行されるものであってもよいし、第一の演出手段と第二の演出手段のうちのいずれか一方の演出手段を用いずに実行される場合があってもよい。
また、『 前記第一の演出手段は、表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]であり、前記第二の演出手段は、可動手段[例えば、演出可動体225等]であり、前記可動手段は、複数種類の可動演出を実行可能な手段であり、前記複数種類の可動演出のうちの一つは、第一の可動演出であり、前記第一の可動演出は、前記表示手段の表示領域の前方に前記可動手段の少なくとも一部がオーバーラップする位置に移動する可動演出[例えば、演出可動体225が、装飾図柄表示装置208の上方から装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動する演出等]であり、前記第三の演出は、前記第二の演出手段を用いることなく実行される演出であり[例えば、図994(12´´)に示すように、演出可動体225は動作せず、装飾図柄表示装置208の表示領域の中央に「激アツ」という文字表示がなされるとともに、その周囲に10体のパンダがその文字表示を囲むように配列する表示を含む操作結果表示が行われる等]、前記第一の演出は、前記第一の可動演出を含む演出であり[例えば、図992(12)に示すように、演出可動体225が装飾図柄表示装置208の表示画面の前面側に移動し、装飾図柄表示装置208では、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示が行われる等]、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一つは、第二の表示であり、前記第二の表示は、前記第一の可動演出に関連する表示[例えば、図992(12)に示される、演出可動体225が光っているようなエフェクト表示等]であり、前記第一の演出は、前記第二の表示を含む演出である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段の同時操作に成功した場合にだけ第一の可動演出が行われるので、遊技者に達成感を付与することができる場合がある。
ここで、可動手段は、複数種類の可動演出のみを実行可能なものであってもよいし、複数種類の可動演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、可動手段は、複数種類の可動演出を必ず実行するものであってもよいし、復薄酒類の可動演出を実行しない場合があってもよい。
また、可動手段は、第一の可動演出のみを実行可能なものであってもよいし、第一の可動演出以外の演出も実行可能なものであってもよい。また、可動演出は、第一の可動演出を必ず実行するものであってもよいし、第一の可動演出を実行しない場合があってもよい。
また、第一の可動演出は、表示手段の表示領域の前方に可動手段の少なくとも一部がオーバーラップする位置にのみ移動するものであってもよいし、表示手段の表示領域いの前方に可動手段の少なくとも一部がオーバーラップする位置以外に位置にも移動するものであってもよい。また、第一の可動演出は、表示手段の表示領域の前方に可動手段の少なくとも一部がオーバーラップする位置に必ず移動するものであってもよいし、表示手段の表示領域の前方に可動手段の少なくとも一部がオーバーラップする位置に移動しない場合があってもよい。
また、第三の演出は、第二の演出手段のみを用いることなく実行されるものであってもよいし、第二の演出手段以外の演出手段も用いることなく実行されるものであってもよい。また、第三の演出は、第二の演出手段を必ず用いることなく実行されるものであってもよいし、第二の演出手段を用いて実行される場合があってもよい。
また、第一の演出は、第一の可動演出のみを含むものであってもよいし、第一の可動演出以外の演出も含むものであってもよい。また、第一の演出は、第一の可動演出を必ず含むものであってもよいし、第一の可動演出を含まない場合があってもよい。
また、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、第二の表示のみを表示可能なものであってもよいし、第二の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、第二の表示を必ず表示するものであってもよいし、第二の表示を表示しない場合があってもよい。
また、第二の表示は、第一の可動演出にのみ関連する表示であってもよいし、第一の可動演出以外にも関連する表示であってもよい。また、第二の表示は、第一の可動演出に必ず関連する表示であってもよいし、第一の可動演出に関連しない場合があってもよい。
また、第一の演出は、第二の表示のみを含むものであってもよいし、第二の表示以外の表示も含むものであってもよい。また、第一の演出は、第二の表示を必ず含むものであってもよいし、第二の表示を含まない場合があってもよい。
また、『 複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記複数種類の表示のうちの一つは、第三の表示[例えば、図1004(8)に示される操作促進報知画像等]であり、前記第三の表示は、前記第一の操作手段を模した画像を含まない表示であり[例えば、図1004(8)に示される操作促進報知画像では、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1のうちの右ボタン画像137dP1が含まれていない等]、前記第三の表示は、前記第二の操作手段を模した画像を含む表示であり[例えば、図1004(8)に示される操作促進報知画像では、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1のうちの演出ボタン画像136P1は含まれている等]、前記第三の表示は、前記第一の有効期間において表示される場合がある表示である[例えば、図1004(8)に示される操作促進報知画像は、操作有効期間において表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の有効期間に第一の操作手段を模した画像を表示しないことで、第一の操作手段と第二の操作手段の同時操作を隠しコマンドとして機能させることができる場合があり、第一の演出の出現に希少価値を持たせることができる場合がある。
ここで、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、第三の表示のみを表示可能なものであってもよいし、第三の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、第三の表示を必ず表示するものであってもよいし、第三の表示を表示しない場合があってもよい。
また、第三の表示は、第一の操作手段を模した画像のみを含まないものであってもよいし、第一の操作手段を模した画像以外の画像も含まないものであってもよい。また、第三の表示は、第一の操作手段を模した画像を必ず含まないものであってもよいし、第一の操作手段を模した画像を含む場合があってもよい。
また、第三の表示は、第二の操作手段を模した画像のみを含むものであってもよいし、第二の操作手段を模した画像以外の画像も含むものであってもよい。また、第三の表示は、第二の操作手段を模した画像を必ず含むものであってもよいし、第二の操作手段を模した画像を含まない場合があってもよい。
また、第三の表示は、第一の有効期間においてのみ表示される場合があるものであってもよいし、第一の有効期間以外の期間においても表示される場合があるものであってもよい。また、第三の表示は、第一の有効期間において必ず表示されるものであってもよいし、第一の有効期間において表示されない場合があってもよい。
また、第三の表示は、第一の有効期間において表示される場合しかないものであってもよい。
また、『 複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記複数種類の表示のうちの一つは、第四の表示[例えば、図1005(8)に示される操作促進報知画像等]であり、前記第四の表示は、前記第一の操作手段を模した画像を含まない表示であり[例えば、図1005(8)に示される操作促進報知画像では、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1のうちの右ボタン画像137dP1が含まれていない等]、前記第四の表示は、前記第二の操作手段を模した画像を含まない表示であり[例えば、図1005(8)に示される操作促進報知画像では、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1のうちの演出ボタン画像136P1が含まれていない等]、前記第四の表示は、前記第一の有効期間に関する表示を含む表示であり[例えば、図1005(8)に示される操作促進報知画像では、残時間表示バー136P2が含まれている等]、前記第四の表示は、前記第一の有効期間において表示される場合がある表示である[例えば、図1005(8)に示される操作促進報知画像は、操作有効期間において表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の有効期間に関する表示のみ表示される場合があり、第一の演出を見るために第一の有効期間中に遊技者にいろいろな操作を行わせることができる場合がある。
また、この遊技台によれば、第一の有効期間に関する表示により隠しボタン演出であることを報知できる場合がある。
ここで、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、第四の表示のみを表示可能なものであってもよいし、第四の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、第四の表示を必ず表示するものであってもよいし、第四の表示を表示しない場合があってもよい。
また、第四の表示は、第一の操作手段を模した画像のみを含まないものであってもよいし、第一の操作手段を模した画像以外の画像も含まないものであってもよい。また、第四の表示は、第一の操作手段を模した画像を必ず含まないものであってもよいし、第一の操作手段を模した画像を含む場合があってもよい。
また、第四の表示は、第二の操作手段を模した画像のみを含まないものであってもよいし、第二の操作手段を模した画像以外の画像も含まないものであってもよい。また、第四の表示は、第二の操作手段を模した画像を必ず含まないものであってもよいし、第二の操作手段を模した画像を含む場合があってもよい。
また、第四の表示は、第一の有効期間に関する表示のみを含むものであってもよいし、第一の有効期間に関する表示以外の表示も含むものであってもよい。また、第四の表示は、第一の有効期間に関する表示を必ず含むものであってもよいし、第一の有効期間に関する表示を含まない場合があってもよい。
また、第四の表示は、第一の有効期間においてのみ表示される場合があるものであってもよいし、第一の有効期間以外の期間においても表示される場合があるものであってもよい。また、第四の表示は、第一の有効期間において必ず表示されるものであってもよいし、第一の有効期間において表示されない場合があってもよい。
また、第四の表示は、第一の有効期間において表示される場合しかないものであってもよい。
また、『 複数種類の表示を表示可能な表示手段[例えば、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記複数種類の表示のうちの一つは、第五の表示[例えば、図1006(8B)に示される操作促進報知画像等]であり、前記第五の表示は、前記第一の操作手段を模した画像を含まない表示であり[例えば、図1006(8B)に示される操作促進報知画像では、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1のうちの右ボタン画像137dP1が含まれていない等]、前記第五の表示は、前記第二の操作手段を模した画像を含まない表示であり[例えば、図1006(8B)に示される操作促進報知画像では、演出ボタン画像136P1と右ボタン画像137dP1のうちの演出ボタン画像136P1が含まれていない等]、前記第五の表示は、前記第一の有効期間に関する表示を含まない表示であり[例えば、図1006(8B)に示される操作促進報知画像では、残時間表示バーが含まれていない等]、前記第五の表示は、前記第一の有効期間において表示される場合がある表示である[例えば、図1006(8B)に示される操作促進報知画像は、操作有効期間において表示される等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出を見るために第一の有効期間中に遊技者にいろいろな操作を行わせることができる場合がある。また、この遊技台によれば、隠しボタン演出であることを報知できる場合がある。
ここで、表示手段は、複数種類の表示のみを表示可能なものであってもよいし、複数種類の表示以外にも表示可能なものがあってもよい。また、表示手段は、複数種類の表示を必ず表示するものであってもよいし、複数種類の表示を表示しない場合があってもよい。
また、表示手段は、第五の表示のみを表示可能なものであってもよいし、第五の表示以外の表示も表示可能なものであってもよい。また、表示手段は、第五の表示を必ず表示するものであってもよいし、第五の表示を表示しない場合があってもよい。
また、第五の表示は、第一の操作手段を模した画像のみを含まないものであってもよいし、第一の操作手段を模した画像以外の画像も含まないものであってもよい。また、第五の表示は、第一の操作手段を模した画像を必ず含まないものであってもよいし、第一の操作手段を模した画像を含む場合があってもよい。
また、第五の表示は、第二の操作手段を模した画像のみを含まないものであってもよいし、第二の操作手段を模した画像以外の画像も含まないものであってもよい。また、第五の表示は、第二の操作手段を模した画像を必ず含まないものであってもよいし、第二の操作手段を模した画像を含む場合があってもよい。
また、第五の表示は、第一の有効期間に関する表示のみを含まないものであってもよいし、第一の有効期間に関する表示以外の表示も含まないものであってもよい。また、第五の表示は、第一の有効期間に関する表示を必ず含まないものであってもよいし、第一の有効期間に関する表示を含む場合があってもよい。
また、第五の表示は、第一の有効期間においてのみ表示される場合があるものであってもよいし、第一の有効期間以外の期間においても表示される場合があるものであってもよい。また、第五の表示は、第一の有効期間において必ず表示されるものであってもよいし、第一の有効期間において表示されない場合があってもよい。
また、第五の表示は、第一の有効期間において表示される場合しかないものであってもよい。
また、『 前記第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定が可能に構成されている[例えば、図974(2)〜同図(3)や図990(2)〜同図(3)に示すように、図柄変動表示中に右ボタン137dを操作すると、音量ゲージVGを含む図柄変動中用設定画面が表示される、あるいは、図974(4)〜同図(5)や図990(4)〜同図(5)に示すように、図柄変動中用設定画面の表示中に右ボタン137dを操作すると、音量が1段階増加する等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段を異なる用途として活用できる場合がある。
ここで、第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定のみが可能に構成されてもよいし、第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定以外のものも可能に構成されてもよい。また、第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定を必ず行うように構成されてもよいし、第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定が不可能な場合があってもよい。
また、『 「遊技台に関する設定」とは、「省電力モード[例えば、エコモード等]を実行するための設定」のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 「遊技台に関する設定」とは、「時刻設定」のことである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段[例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、装飾図柄表示装置208等]を備え、前記第一の演出は、前記図柄変動表示の実行中に実行が開始されることがある演出である[例えば、図992(12)に示されるように、特図1あるいは特図2の変動表示中に操作結果演出が開始している等]、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、図柄変動表示中に第一の演出が行われるので、例えば、予告演出に適用することができ、大当りへの期待感をより高めることができる場合がある。
ここで、図柄表示手段は、図柄変動表示のみを実行可能なものであってもよいし、図柄変動表示以外の表示も実行可能なものであってもよい。また、図柄表示手段は、図柄変動表示を必ず実行するものであってもよいし、図柄変動表示を実行しない場合があってもよい。
また、第一の演出は、図柄変動表示の実行中にのみ実行が開始されることがあるものであってもよいし、図柄変動表示の実行中以外にも実行が開始されることがあるものであってもよい。また、第一の演出は、図柄変動表示の実行中に必ず実行が開始されるものであってもよいし、図柄変動表示の実行中に実行が開始されない場合があってもよい。
また、『 前記第一の操作手段は、ボタンであり、前記第二の操作手段は、ボタンである、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、第一の操作手段と第二の操作手段の操作性を向上させることができる場合がある。
また、『 前記遊技台は、ぱちんこ機[例えば、パチンコ機100等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『 前記遊技台は、スロットマシン[例えば、スロットマシン1000等]である、ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
以下、これまでに説明したことも含めて付記する。
(付記1)画像表示手段と、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段と、複数種類の予告を実行可能な予告手段と、を備えた遊技台であって、前記画像表示手段は、保留表示を表示可能な表示手段であり、前記画像表示手段は、複数種類の予告アイコンを表示可能な表示手段であり、前記保留表示は、前記画像表示手段における保留表示領域に表示される表示であり、前記保留表示とは、前記図柄変動表示の作動が保留されている数(以下、「保留数」という。)に応じた表示のことであり、前記図柄変動表示は、保留が消化された場合に、開始可能な表示であり、前記予告アイコンは、前記画像表示手段における予告アイコン表示領域に表示されるアイコンであり、前記予告アイコンは、前記保留表示とは異なるアイコンであり、前記予告アイコン表示領域は、前記保留表示領域とは異なる領域であり、前記予告アイコン表示領域は、一または複数の前記予告アイコンを表示可能な領域であり、前記予告手段は、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記予告を実行可能な手段であり、一回の前記図柄変動表示が実行されている期間において、前記複数種類の予告アイコンのうちの第一の予告アイコンが第一の数消化された場合よりも、該第一の数よりも大きい第二の数消化された場合の方が大当りとなりやすいように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
(付記2)付記1に記載の遊技台であって、前記予告アイコンは、前記予告が実行される可能性がある回数に応じた数が表示されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記3)付記1又は2に記載の遊技台であって、前記予告手段は、前記予告の態様と同じ態様の偽の予告を実行可能な手段であり、前記予告手段は、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記偽の予告を実行可能な手段であり、前記偽の予告が実行された後に、前記図柄変動表示の結果がはずれとなるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記4)付記1乃至3のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記一回の図柄変動表示が実行されている期間において、前記予告アイコン表示領域に表示開始される前記予告アイコンの数が第三の数よりも、該第三の数よりも大きい第四の数の方が大当りとなりやすいように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記5)付記1乃至4のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記保留数に応じた表示を実行可能な保留表示手段を備え、前記保留表示手段は、前記画像表示手段とは別の表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記6)付記5に記載の遊技台であって、前記保留表示手段は、発光手段を含む表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記7)付記1乃至6のうちいずれか一に記載の遊技台であって、先読み予告を実行可能な先読み予告手段を備え、前記先読み予告手段は、前記予告アイコン表示領域に前記予告アイコンを表示することにより前記先読み予告を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記8)付記7に記載の遊技台であって、先読みの対象となる前記図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、前記予告アイコンが第五の数消化される場合があり、前記第二の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、前記予告アイコンが第六の数消化される場合があり、前記第六の数は、前記第五の数とは異なる数であり、前記保留表示は、前記第一の図柄変動表示が実行されている期間において、前記第二の図柄変動表示の作動が保留されていることを報知する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記9)付記1乃至8のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが消化される前記図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、該予告アイコンが表示開始される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記10)付記9に記載の遊技台であって、前記第四の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示(以下、「第三の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、該第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される前記予告アイコンが表示開始される場合がある、
ことを特徴とする遊技台。
(付記11)付記1乃至10のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記保留表示領域は、前記保留表示を第七の数まで表示可能な領域であり、前記予告アイコン表示領域は、前記予告アイコンを第八の数まで表示可能な領域であり、前記第七の数は、前記第八の数とは異なる数である、ことを特徴とする。
(付記12)付記1乃至11のうちいずれか一に記載の遊技台であって、複数種類の演出を実行可能な演出手段を備え、前記複数種類の予告のうちの一つは、第一の予告であり、前記複数種類の予告のうちの一つは、第二の予告であり、前記第一の予告は、前記第二の予告とは別の予告であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出であり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは別の演出であり、前記第一の予告は、前記第一の演出が実行されることを報知する予告であり、前記第二の予告は、前記第二の演出が実行されることを報知する予告である、ことを特徴とする遊技台。
(付記13)付記1乃至12のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンは必ず消化されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記14)付記1乃至13のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記15)複数種類の表示を表示可能な表示手段を備えた遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、予告アイコンであり、第一の図柄変動表示の表示中において、前記予告アイコンとして第一の予告アイコンの表示が開始される場合があり、前記第一の図柄変動表示の表示中に表示開始された前記第一の予告アイコンが、該第一の図柄変動表示の表示中において消化されない場合があり、前記第一の図柄変動表示よりも後に表示される図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)において、該第一の図柄変動表示の表示中において消化されなかった前記第一の予告アイコンが消化される場合があるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記16)付記15に記載の遊技台であって、前記第一の図柄変動表示の表示中に表示開始された前記第一の予告アイコンが、該第一の図柄変動表示の表示中において消化される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記17)付記15又は16に記載の遊技台であって、前記第二の図柄変動表示の先読み予告として、前記第一の予告アイコンが前記第一の図柄変動表示の表示中において表示開始される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記18)付記15乃至17のうちいずれか一に記載の遊技台であって、一回の図柄変動表示の表示中において、第一の数の前記第一の予告アイコンが消化された場合よりも、第二の数の該第一の予告アイコンが消化された場合の方が大当りとなりやすく、前記第二の数は、前記第一の数よりも大きい数である、ことを特徴とする遊技台。
(付記19)付記15乃至18のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記予告アイコンとして第二の予告アイコンが表示可能に構成されており、前記第二の予告アイコンが消化された図柄変動表示で大当りとなるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記20)付記15乃至19のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、予告表示であり、前記第一の予告アイコンが消化された場合に、前記予告表示として第一の予告表示が表示される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記21)付記20に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、偽の予告表示であり、前記第一の予告アイコンが消化された場合に、前記偽の予告表示として第一の偽予告表示が表示される場合があり、前記第一の偽予告表示の表示態様は、前記第一の予告表示の表示態様と同じ表示態様であり、前記第一の偽予告表示が表示された図柄変動表示ではずれとなるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記22)付記15乃至21のうちいずれか一に記載の遊技台であって、
前記複数種類の表示のうちの一つは、先読み演出表示であり、前記予告アイコンとして第三の予告アイコンが表示可能に構成されており、前記第三の予告アイコンが消化された場合に、前記先読み演出表示が開始される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記23)付記15乃至22のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記表示手段は、複数の表示手段により構成された手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記24)付記15乃至23のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一つは、装飾図柄変動表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記25)付記15乃至24のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第一の図柄変動表示の表示中に表示開始された前記第一の予告アイコンが、前記第二の図柄変動表示の表示終了までに必ず消化されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記26)付記15乃至25のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記予告アイコンは、前記表示手段における予告アイコン表示領域に表示されるアイコンであり、前記予告アイコン表示領域は、複数の前記予告アイコンを表示可能な領域である、ことを特徴とする遊技台。
(付記27)付記15乃至26のうちいずれか一に記載の遊技台であって、演出制御手段を備え、前記演出制御手段は、前記表示手段の制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記28)付記27に記載の遊技台であって、主制御手段と、図柄変動表示を表示可能な図柄表示手段と、を備え、前記主制御手段は、前記演出制御手段にコマンドを送信可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記主制御手段からの前記コマンドに応じた制御を実行可能な手段であり、前記主制御手段は、前記図柄表示手段の制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記29)付記15乃至28のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記30)図柄変動表示を実行可能な第一の表示手段と、第二の表示手段と、を備えた遊技台であって、前記第二の表示手段は、予告アイコンを表示可能な表示手段であり、前記第二の表示手段は、複数種類の予告表示を表示可能な表示手段であり、前記第二の表示手段は、前記図柄変動表示の作動が保留されている数(以下、「保留数」という。)に応じた表示を保留表示領域に表示可能な表示手段であり、前記図柄変動表示は、保留が消化されると開始される表示であり、前記予告アイコンは、前記第二の表示手段における予告アイコン表示領域に表示されるアイコンであり、前記予告アイコンは、表示されている数によって前記保留数を表示するものではないアイコンであり、前記予告アイコン表示領域は、前記保留表示領域とは異なる領域であり、前記予告アイコン表示領域は、複数の前記予告アイコンを表示可能な領域であり、前記第二の表示手段は、前記予告アイコン表示領域の前記予告アイコンが消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記予告表示を表示可能な表示手段であり、一回の前記図柄変動表示が実行されている期間において、前記予告アイコンが第一の数消化された場合よりも、該第一の数よりも大きい第二の数消化された場合の方が大当りとなりやすいように構成されており、前記第二の表示手段は、先読みの対象である前記図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)が開始されるよりも前に、先読み予告表示として前記予告アイコン表示領域に前記予告アイコンを表示可能な表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記31)付記30に記載の遊技台であって、前記予告アイコンは、前記予告表示が表示される可能性がある回数に応じた数が表示されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記32)付記30又は31に記載の遊技台であって、前記第二の表示手段は、前記予告表示の態様と同じ態様の偽の予告表示を表示可能な表示手段であり、前記第二の表示手段は、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンが一つ消化された場合に、消化された該予告アイコンの種類に対応する種類の前記偽の予告表示を表示可能な表示手段であり、前記偽の予告表示が表示された後に、前記図柄変動表示の結果がはずれとなるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記33)付記30乃至32のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第二の表示手段は、複数の表示手段により構成された表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記34)付記33に記載の遊技台であって、前記複数の表示手段のうちの一の表示手段は、画像表示手段であり、前記複数の表示手段のうちの一の表示手段は、保留表示手段であり、前記保留表示手段は、前記保留表示領域を含んで構成された表示手段であり、前記保留表示手段は、前記保留数に応じた表示を前記保留表示領域に表示可能な表示手段であり、前記画像表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な表示手段であり、前記画像表示手段は、前記予告アイコンを前記予告アイコン表示領域に表示可能な表示手段であり、前記保留表示手段は、前記画像表示手段とは別の表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記35)付記34に記載の遊技台であって、前記保留表示手段は、発光手段を含む表示手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記36)付記30乃至32のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第二の表示手段とは、画像表示手段のことであり、前記画像表示手段は、装飾図柄の変動表示を表示可能な表示手段であり、前記保留数に応じて、前記保留表示領域に保留アイコンが表示される、ことを特徴とする遊技台。
(付記37)付記30乃至36のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第二の図柄変動表示が実行されている期間において、前記予告アイコンが第五の数消化される場合があり、前記第二の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示(以下、「第一の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、前記予告アイコンが第六の数消化される場合があり、前記第六の数は、前記第五の数とは異なる数であり、前記保留数に応じた表示は、前記第一の図柄変動表示が実行されている期間において、前記第二の図柄変動表示の作動が保留されていることを報知する表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記38)付記30乃至36のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記予告アイコン表示領域に表示された前記予告アイコンが、先読みの対象となる前記図柄変動表示の終了までの間に必ず消化されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記39)付記30乃至38のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが消化される前記図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示」という。)が実行されている期間において、該予告アイコンが表示開始される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記40)付記39に記載の遊技台であって、前記第四の図柄変動表示が実行されるよりも前に実行される前記図柄変動表示が実行されている期間において、該第四の図柄変動表示が実行されている期間において消化される前記予告アイコンが表示開始される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記41)付記30乃至40のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記保留表示領域は、前記保留数に応じた表示を第七の数まで表示可能な領域であり、前記予告アイコン表示領域は、前記予告アイコンを第八の数まで表示可能な領域であり、前記第七の数は、前記第八の数とは異なる数である、ことを特徴とする遊技台。
(付記42)付記30乃至41のうちいずれか一に記載の遊技台であって、複数種類の演出を実行可能な演出手段を備え、前記予告アイコンとして、第一の予告アイコンを表示可能に構成されており、前記予告アイコンとして、第二の予告アイコンを表示可能に構成されており、前記第一の予告アイコンは、前記第二の予告アイコンとは別の予告アイコンであり、前記複数種類の予告表示のうちの一つは、第一の予告表示であり、前記複数種類の予告表示のうちの一つは、第二の予告表示であり、前記第一の予告表示は、前記第二の予告表示とは別の予告表示であり、前記第一の予告アイコンが消化されると、前記第一の予告表示が表示されるように構成されており、前記第二の予告アイコンが消化されると、前記第二の予告表示が表示されるように構成されており、前記複数種類の演出のうちの一つは、第一の演出であり、前記複数種類の演出のうちの一つは、第二の演出であり、前記第一の演出は、前記第二の演出とは別の演出であり、前記第一の予告表示は、前記第一の演出が実行されることを報知する予告表示であり、前記第二の予告表示は、前記第二の演出が実行されることを報知する予告表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記43)付記30乃至42のうちいずれか一に記載の遊技台であって、主制御手段と、演出制御手段と、を備え、前記主制御手段は、前記演出制御手段にコマンドを送信可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記主制御手段からの前記コマンドに応じた制御を実行可能な手段であり、前記主制御手段は、前記第一の表示手段の制御を実行可能な手段であり、前記演出制御手段は、前記第二の表示手段の制御を実行可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記44)付記30乃至43のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記45)表示手段を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、予告アイコンであり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)が保留されている場合において、第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)が消化される場合があり、前記第二の図柄変動表示が保留されている場合において、前記第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、前記複数の予告アイコンが新たに表示される場合があり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、演出表示であり、前記予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンに対応する前記演出表示が表示される場合があるように構成されており、前記複数の予告アイコンのうちの一の予告アイコンは、第一の予告アイコンであり、前記複数の予告アイコンのうちの一の予告アイコンは、第二の予告アイコンであり、一回の図柄変動表示において、第一の数の前記予告アイコン(以下、「第一の数の予告アイコン」という。)が消化されることで、前記演出表示として第一の演出表示が表示されるように構成されており、前記第一の数の予告アイコンは、前記第一の予告アイコンを含む予告アイコンであり、前記第一の数の予告アイコンは、前記第二の予告アイコンを含む予告アイコンである、ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、表示に特徴を持った遊技台を実現できる。
また、この遊技台によれば、第一の数のアイコンのうちの一のアイコンが表示されてから第一の数のアイコンが消化されるまで、第一の演出表示が表示される可能性があることへの期待感を持たせ続けることができる場合がある。
また、この遊技台によれば、予告アイコンの数を先読み対象となる保留よりも前の図柄変動に見せることで、大当りへの期待感を持たせられることができる場合がある。
ここで、複数の予告アイコンは、2つの予告アイコンであってもよいし、3以上の予告アイコンであってもよい。
また、第一の予告アイコンが消化された場合に該第一の予告アイコンに対応する演出表示Aを行ってもよいし、第二の予告アイコンが消化された場合に該第二の予告アイコンに対応する演出表示Bを行ってもよいし、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンとが消化された場合に該第一の予告アイコンと該第二の予告アイコンとに対応する演出表示Cを行ってもよい。
また、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンのうちの一の予告アイコンのみを消化してもよいし、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンのうちの一の予告アイコンのみを新たに表示するようにしてもよい。
(付記46)付記45に記載の遊技台であって、一回の図柄変動表示において、第二の数の前記予告アイコン(以下、「第二の数の予告アイコン」という。)が消化されても、前記第一の演出表示が表示されないように構成されており、前記第一の数と前記第二の数は、異なる数であり、前記第二の数の予告アイコンは、前記第一の予告アイコンおよび前記第二の予告アイコンのうちの一方の予告アイコンが含まれた予告アイコンであり、前記第二の数の予告アイコンは、前記第一の予告アイコンおよび前記第二の予告アイコンのうちの他方の予告アイコンが含まれない予告アイコンである、
ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンを含む予告アイコンが表示されていて、一回の図柄変動表示において第一の予告アイコンと第二の予告アイコンを含む予告アイコンが消化されなけれあb、第一の演出表示が表示されないので、第一の演出表示を見ることができた遊技者に優越感を与えることができる場合がある。
ここで、第一の数よりも第二の数の方が小さくてもよいし、第一の数よりも第二の数の方が大きくてもよい。
また、第一の数は1個であってもよく、この場合、第二の数は2個以上であってもよい。また、第一の数は2個以上であってもよく、この場合、第二の数は第一の数よりも大きいものであってもよい。
また、第二の数の予告アイコンが消化された場合に表示される演出表示があってもよい。
また、第二の数の予告アイコンが消化されても第一の演出表示の一部が表示されてもよいし、第一の演出表示の全部が表示されてもよい。
また、消化された予告アイコンの数に応じて第一の演出表示に対する大当りの信頼度が変化するようにしてもよいし、第一の演出表示に対する大当りの信頼度が同じであってもよい。
また、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンを含む予告アイコンが表示されている場合は、必ず第一の数の予告アイコンが消化されるように構成されていてもよい。
また、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンを含む予告アイコンが表示されていても、第一の数の予告アイコンが消化されず、第二の数の予告アイコンが消化されるように構成されていてもよいし、第一の予告アイコンと第二の予告アイコンの両方が消去されないように構成されていてもよい。
(付記47)付記45又は46に記載の遊技台であって、前記複数の予告アイコンのうちの一の予告アイコンは、第三の予告アイコンであり、前記第三の予告アイコンが消化されることで、前記演出表示として第三の演出表示が表示されるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、演出のバリエーションを増加させ、演出効果を高めることができる場合がある。
なお、第三の予告アイコンが第一の予告アイコン及び第二の予告アイコンのうちの一方の予告アイコンであってもよい。
また、第三の予告アイコンが第一の予告アイコン及び第二の予告アイコンの両方と異なる予告アイコンであってもよい。
(付記48)付記45乃至47のうちいずれか一に記載の遊技台であって、先読みの対象であるハズレ図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示」という。)が保留されている場合において、第三の図柄変動表示が開始されてから前記第四の図柄変動表示が終了するまでの間に前記複数の予告アイコンが消化される場合があることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されても必ずしも大当りにはならないので、先読み対象となる保留の変動が終わるまで楽しませることができる場合がある。
なお、先読みの対象の図柄変動表示の結果が大当りである場合とハズレである場合とで、第一の図柄変動表示又は第三の図柄変動表示から先読みの対象の図柄変動表示までに消化される予告アイコンの最大数は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、先読みの対象の図柄変動表示の結果が大当りである場合とハズレである場合とで、第一の図柄変動表示又は第三の図柄変動表示から先読みの対象の図柄変動表示までに消化される予告アイコンの最小数は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、先読みの対象となる図柄変動表示が保留された状態における、先読みの対象となる図柄変動表示(第二の図柄変動表示、第四の図柄変動表示)よりも前に行われる1回の図柄変動表示(例えば、第一の図柄変動表示、第三の図柄変動表示)で消化される予告アイコンの最大数は、先読みの対象の図柄変動表示の結果が大当りである場合とハズレである場合で同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、先読みの対象となる図柄変動表示が保留された状態における、先読みの対象となる図柄変動表示(第二の図柄変動表示、第四の図柄変動表示)よりも前に行われる1回の図柄変動表示(例えば、第一の図柄変動表示、第三の図柄変動表示)で消化される予告アイコンの最小数は、先読みの対象の図柄変動表示の結果が大当りである場合とハズレである場合で同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、先読みの対象となる図柄変動表示が保留された状態における、先読みの対象となる図柄変動表示(第二の図柄変動表示、第四の図柄変動表示)で消化される予告アイコンの最大数は、先読みの対象の図柄変動表示の結果が大当りである場合とハズレである場合で同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、先読みの対象となる図柄変動表示が保留された状態における、先読みの対象となる図柄変動表示(第二の図柄変動表示、第四の図柄変動表示)で消化される予告アイコンの最小数は、先読みの対象の図柄変動表示の結果が大当りである場合とハズレである場合で同じであってもよいし、異なっていてもよい。
(付記49)付記48に記載の遊技台であって、前記第四の図柄変動表示が保留されている場合において、前記第三の図柄変動表示が開始されてから前記第四の図柄変動表示が終了するまでの間に前記複数の予告アイコンが表示される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、予告アイコンが表示されても必ず下大当りにはならないので、先読み対象となる保留の変動が終わるまで楽しませることができる場合がある。
(付記50)付記45乃至49のうちいずれか一に記載の遊技台であって、保留表示手段を備え、前記保留表示手段は、図柄変動表示の開始が保留されている数(以下、「保留数」という。)に対応する数の保留表示を表示可能な手段である、ことを特徴とする遊技台。
なお、保留表示手段は、液晶表示装置等の画像表示手段であってもよいし、LED等の発光手段であってもよいし、可動手段であってもよい。
(付記51)付記50に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが表示されている数によって、前記保留数を表示しないように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、保留数にとらわれず演出を行うことができる場合がある。
(付記52)付記45乃至51のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記53)付記45乃至51のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記54)複数の表示手段を備えた遊技台であって、前記複数の表示手段のうちの一の表示手段は、第一の表示手段であり、前記複数の表示手段のうちの一の表示手段は、第二の表示手段であり、前記第一の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記第二の表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記第一の表示手段に表示可能な複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、予告アイコンに関連する表示であり、前記第二の表示手段に表示可能な複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、前記予告アイコンに関連する表示であり、前記予告アイコンとは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンのことであり、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)が保留されている場合において、第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)を消化される場合があり、前記第二の図柄変動表示が保留されている場合において、前記第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、前記複数の予告アイコンが新たに表示される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
なお、表示手段は、液晶表示装置等の画像表示手段であってもよいし、導光板にレンズカットを施して側方から光源で照射することで模様が現れるようなものであってもよいし、LED等の発光手段によって構成されてもよいし、7セグによって構成されてもよい。
また、予告アイコンに関連する表示としては、予告アイコンがストックされることに関する表示であってもよいし、予告アイコンが消化されることに関する表示であってもよいし、予告アイコンのストックを予告する表示であってもよいし、予告アイコンが消化されたとにより実行される演出表示であってもよい。
また、第一の表示手段よりも第二の表示手段の方が大きくてもよいし、第一の表示手段よりも第二の表示手段の方が小さくてもよい。また、第一の表示手段の表示領域よりも第二の表示手段の表示領域の方が大きくてもよいし、第一の表示手段の表示領域よりも第二の表示手段の表示領域の方が小さくてもよい。
(付記55)付記54に記載の遊技台であって、前記第二の表示手段において、前記複数の予告アイコンが新たに表示される場合があるように構成されている、
ことを特徴とする遊技台。
なお、一の予告アイコンが新たに表示される場合があってもよい。また、第二の表示手段で予告アイコンが消化される演出を行うようにしてもよい。
(付記56)付記54又は55に記載の遊技台であって、前記第一の表示手段において、前記予告アイコンが表示される場合があることを示唆する表示を行う場合がある、ことを特徴とする遊技台。
なお、「予告アイコンが表示される場合があることを示唆する表示」を予告アイコンが表示される図柄変動表示の前に行われる図柄変動表示において行うようにしてもよいし、予告アイコンが表示される図柄変動表示において行うようにしてもよい。
(付記57)付記54乃至56のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第一の表示手段は、第一の表示領域が設けられた手段であり、前記第二の表示手段は、第二の表示領域が設けられた手段であり、前記予告アイコンが、前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に亘って表示される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記58)付記54乃至56のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第一の表示手段は、第一の表示領域が設けられた手段であり、前記第二の表示手段は、第二の表示領域が設けられた手段であり、前記予告アイコンに対応する演出表示が、前記第一の表示領域と前記第二の表示領域に亘って表示される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記59)表示手段と、可動手段と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、予告アイコンであり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)が保留されている場合において、第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)を消化される場合があり、前記第二の図柄変動表示が保留されている場合において、前記第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、前記複数の予告アイコンが新たに表示される場合があり、前記予告アイコンが消化されると、消化された該予告アイコンに対応する演出(以下、「予告アイコン消化演出」という。)が行われるように構成されており、前記予告アイコン消化演出として、前記可動手段による演出(以下、「第一の可動手段演出」という。)が行われる場合がある、ことを特徴とする遊技台。
なお、可動手段による演出は第一の可動手段演出のみ行われてもよいが、第一の可動手段演出とは別の可動手段演出も行うようにしてもよい。この場合において、可動手段演出ごとにそれぞれ対応する予告アイコンが表示されてもよいし、演出が行われる可動手段に対応した予告アイコンが表示されるようにしてもよい。
(付記60)付記59に記載の遊技台であって、前記予告アイコンとして第二十一の予告アイコンが消化された際に、前記第一の可動手段演出が行われる場合があるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
なお、第二十一の予告アイコンが消化されても第一の可動手段演出が行われない場合があってもよいし、第二十一の予告アイコンが消化されると、必ず第一の可動手段演出が行われるようにしてもよい。
また、第二十一の予告アイコンが消化されると、第一の可動手段演出とは別の演出(動作が異なる演出)が行われる場合があってもよい。
また、第二十一の予告アイコンが消化されると、第一の可動手段とは別の可動手段による演出が行われる場合があってもよいし、第二十一の予告アイコンが消化されると、必ず第一の可動手段による演出が行われるようにしてもよい。
(付記61)付記59又は60に記載の遊技台であって、前記予告アイコンとして第二十二の予告アイコンが消化された際に、前記第一の可動手段演出が行われないように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
なお、第二十二の予告アイコンが消化されても第一の可動手段演出が行われてもよいし、第二十二の予告アイコンが消化されると、他の演出(あるいは、演出表示)が行われてもよい。
(付記62)付記59乃至61のうちいずれか一に記載の遊技台であって、操作手段を備え、前記可動手段とは、前記操作手段のことであり、前記第一の可動手段演出とは、前記操作手段の態様が第一の態様から第二の態様に変化する演出である、ことを特徴とする遊技台。
ここで、「変化」とは、変形、変位、移動、動作を含む意味である。
(付記63)付記59乃至62のうちいずれか一に記載の遊技台であって、第二の可動手段を備え、前記可動手段とは、第一の可動手段のことであり、前記予告アイコン消化演出として、前記第二の可動手段による演出(以下、「第二の可動手段演出」という。)が行われる場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記64)表示手段を備えた遊技台であって、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、予告アイコンであり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)が保留されている場合において、第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)を消化される場合があり、前記第二の図柄変動表示が保留されている場合において、前記第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、前記複数の予告アイコンが新たに表示される場合があり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、予告アイコン増加示唆表示であり、前記予告アイコン増加示唆表示は、前記予告アイコンが表示される場合があることを示唆する表示であり、前記予告アイコン増加示唆表示は、複数回の図柄変動表示に亘って表示される場合がある表示である、ことを特徴とする遊技台。
なお、予告アイコン増加示唆表示が表示されても予告アイコンが表示されない場合があってもよいし、予告アイコン増加示唆表示が表示された場合には必ず予告アイコンが表示されてもよい。
また、予告アイコン増加示唆表示が一回の図柄変動表示のみで表示される場合があってもよいし、予告アイコン増加示唆表示が必ず一回の図柄変動表示のみで表示されてもよい。
また、予告アイコン増加示唆表示が表示されなくても予告アイコンが表示されてもよいし、予告アイコン増加示唆表示が表示されないと予告アイコンが表示されないようにしてもよい。
(付記65)付記64に記載の遊技台であって、前記第二の図柄変動表示よりも前に行われる図柄変動表示において、前記予告アイコン増加示唆表示が終了するように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
なお、予告アイコン増加示唆表示の表示が終了する変動は、第二の図柄変動表示であってもよい。このようにすれば、最後まで予告アイコンが表示される可能性があることを期待させることができる場合がある。
(付記66)付記64又は65に記載の遊技台であって、前記予告アイコン増加示唆表示によって示唆された第十一の数の前記予告アイコンのうちの一のアイコンが、前記予告アイコンとして表示される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
なお、予告アイコン増加示唆表示は、予告アイコンが1個増加することを示唆する表示であってもよい。また、予告アイコン増加示唆表示に表示された予告アイコンが増加しなくてもよい。また、予告アイコン増加示唆表示が、予告アイコンが増加しないガセの予告であってもよい。また、予告アイコン増加示唆表示は、予告アイコンが複数増加することを示唆する表示であってもよい。この場合において、例えば、予告アイコン増加示唆表示で示唆された予告アイコンの数が3個である場合に2個のみが増加されるようにしてもよい。
また、予告アイコン増加示唆表示によって示唆された予告アイコン以外の予告アイコンが増加されてもよい。
(付記67)付記64又は65に記載の遊技台であって、前記予告アイコン増加示唆表示によって示唆された第十一の数の前記予告アイコンのうちの第十二の数の前記予告アイコンが、前記予告アイコンとして表示される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記68)表示手段と、保留表示手段と、を備えた遊技台であって、前記保留表示手段は、前記保留の数に対応する数の保留表示を表示可能な手段であり、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の種類の表示は、予告アイコンであり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、先読みの対象である大当り図柄変動表示(以下、「第二の図柄変動表示」という。)の保留表示(以下、「第二の保留表示」という。)が表示されている場合において、第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、複数の前記予告アイコン(以下、「複数の予告アイコン」という。)が消化される場合があり、前記第二の保留表示が表示されている場合において、前記第一の図柄変動表示が開始されてから前記第二の図柄変動表示が終了するまでの間に、前記複数の予告アイコンが新たに表示される場合があり、前記第一の図柄変動表示とは、前記第二の保留表示が表示された図柄変動表示の次の図柄変動表示のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記69)付記68に記載の遊技台であって、前記第二の保留表示は、先読み表示態様で表示される場合がある表示であり、前記第二の保留表示が表示された図柄変動表示において、前記第二の保留表示が前記先読み表示態様で表示される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記70)付記68又は69に記載の遊技台であって、先読みの対象であるハズレ図柄変動表示(以下、「第四の図柄変動表示」という。)の保留表示(以下、「第四の保留表示」という。)が表示されている場合において、第三の図柄変動表示が開始されてから前記第四の図柄変動表示が終了するまでの間に、前記複数の予告アイコンが消化される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記71)表示手段を備えた遊技台であって、前記表示手段は、予告アイコンを表示可能な手段であり、前記予告アイコンは、保留アイコンとは異なるアイコンであり、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、前記第二の表示は、説明表示であり、前記第一の表示は、表示される場合には第一の表示領域に表示される表示であり、前記第二の表示は、表示される場合には第二の表示領域に表示される表示であり、前記予告アイコンは、表示される場合には前記第一の表示領域よりも前記第二の表示領域に近い表示領域に表示されるアイコンである、ことを特徴とする遊技台。
なお、第一の表示は、第二の表示とは別の説明表示であってもよいし、非説明表示であってもよい。また、第二の表示は、チュートリアル表示やステージ名等、現在の状況を示す表示であってもよいし、選択可能な演出モードの演出モード名の表示であってもよい。ここで、演出モードには、例えば、保留アイコンの表示態様の変化の頻度を変化させるためのモードや、演出可動体の動作頻度を変化させるためのモードや、一発告知演出の発生頻度を変化させるためのモード等がある。
また、予告アイコンが表示される際に行われる出現アニメの開始位置よりも予告アイコンの表示位置の方が第二の表示領域に近いようにしてもよいし、途中のアニメの表示位置よりも予告アイコンの表示位置の方が第二の表示領域に近いようにしてもよい。
また、ここで、「予告アイコン」とは、一の予告アイコンのみであってもよいし、複数の予告アイコンのうちの一部の予告アイコンのみであってもよいし、複数の予告アイコンの全ての予告アイコンであってもよい。また、「予告アイコン」とは、複数の予告アイコンのうちの最初に表示される予告アイコンのみであってもよいし、複数の予告アイコンのうちの最初に表示される予告アイコンを含む一部のアイコンであってもよい。
また、第一の表示の表示期間と第二の表示の表示期間とが完全に一致してもよいし、第一の表示の表示期間の一部が第二の表示の表示期間と重なってもよいし、第二の表示の表示期間の一部が第一の表示の表示期間と重なってもよい。また、第一の表示の表示期間と第二の表示の表示期間とが重ならないものであってもよい。
また、第一の表示の表示期間において予告アイコンが表示される場合があってもよいし、表示される場合がなくてもよい。また、第二の表示の表示期間において予告アイコンが表示される場合があってもよいし、表示される場合がなくてもよい。
また、必ずしも第二の表示と予告アイコンとが同時に表示されなくてもよい。
また、第一の表示と第二の表示とで表示が行われる頻度が異なってもよく、例えば、第二の表示の表示頻度が第一の表示の表示頻度よりも高いと予告アイコンの視線誘導が容易となりやすい場合がある。また、第一の表示領域と第二の表示領域とで大きさが異なってもよいし、第一の表示領域と第二の表示領域とで役割が異なってもよい。例えば、第一の表示領域では、予告表示が行われないが、第二の表示領域では、予告表示も行われるようにしてもよい。
(付記72)付記71に記載の遊技台であって、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記73)
付記71又は72に記載の遊技台であって、前記第一の表示は、変動アイコンの表示であり、前記説明表示は、前記予告アイコンに関する説明表示であり、前記予告アイコンが前記第二の表示の少なくとも一部(以下、「第一の部分」という。)にオーバーラップして表示される場合があり、前記予告アイコンが消化されると、前記第二の表示の前記第一の部分へのオーバーラップが解消される、ことを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、変動アイコンよりも、当該及び次の図柄変動表示以降に関係する予告アイコンについての説明が行われる第二の表示領域に表示することで、予告アイコンについての知識を深めさせるとともに、仮に当該図柄変動表示の結果がハズレであっても先読み予告表示として表示される予告アイコンが消化される図柄変動表示に対して新たに期待を持たせることができる場合がある。
なお、第一の部分へのオーバーラップが解消されることで前記第二の表示の全体が表示される場合があってもよい。また、変動アイコンが表示される期間において、変動アイコンは、当該図柄変動表示における大当りへの期待感を少なくとも示唆することが可能なものであってもよい。また、予告アイコンは、先読み予告表示として表示されたり、先読みの対象である図柄変動表示において消化されたりするものであってもよい。
また、先読みの対象である図柄変動表示で予告アイコンが必ず消化されるようにしてもよいし、先読みの対象である図柄変動表示で予告アイコンが消化されない場合があってもよい。
また、予告アイコンは、単数でのみ表示可能に構成されてもよいし、複数表示可能に構成されてもよい。ここで、予告アイコンを複数表示する場合においては、予告アイコンが予め定められた上限数まで表示可能であってもよいし、上限数を設定せず、無制限に予告アイコンを表示可能であってもよい。
(付記74)付記71乃至73のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが表示されている状態において、前記第二の表示の表示が開始される場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記75)付記71乃至73のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが表示されている状態においては、前記第二の表示は開始されない、ことを特徴とする遊技台。
(付記76)付記71乃至75のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示であり、前記第三の表示は、予告表示であり、前記第三の表示が表示される場合、該第三の表示は前記第二の表示領域に表示される、ことを特徴とする遊技台。
(付記77)付記71乃至76のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第二の表示領域は、線で区画された領域である、ことを特徴とする遊技台。
(付記78)付記71乃至77のうちいずれか一に記載の遊技台であって、付記71に記載の「前記予告アイコンは、表示される場合には前記第一の表示領域よりも前記第二の表示領域に近い表示領域に表示されるアイコンである」とは、「前記予告アイコンは、表示される場合には前記第二の表示領域に表示される」のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記79)付記71乃至78のうちいずれか一に記載の遊技台であって、大当りとなる図柄変動表示の方が、ハズレとなる図柄変動表示よりも前記予告アイコンが消化される数が多い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記80)表示手段を備えた遊技台であって、前記表示手段は、予告アイコンの説明表示を表示可能な手段であり、前記予告アイコンは、保留アイコンとは異なるアイコンであり、前記複数種類の説明表示のうちの一の説明表示は、第一の説明表示であり、前記第一の説明表示は、前記予告アイコンに関する説明表示であり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、大当り変動の方が、ハズレ変動よりも前記予告アイコンが消化される数が多い、ことを特徴とする遊技台。
(付記81)付記80に記載の遊技台であって、前記予告アイコンは、前記第一の説明表示が表示される表示領域(以下、「第一の表示領域」という。)に表示される場合があるアイコンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記82)付記81に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが前記第一の表示領域に表示されている状態においては、前記第一の説明表示は該第一の説明表示領域に表示されない、ことを特徴とする遊技台。
(付記83)付記80乃至82のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記複数種類の説明表示のうちの一の説明表示は、第二の説明表示であり、前記第二の説明表示は、現在の演出ステージを示す表示であり、前記予告アイコンは、前記第二の説明表示が表示される表示領域(以下、「第二の表示領域」という。)に表示される場合があるアイコンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記84)付記83に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが前記第二の表示領域に表示されている状態であっても、演出ステージが変化する、ことを特徴とする遊技台。
(付記85)付記80乃至84のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記表示手段は、前記予告アイコンとして、複数種類のアイコン(以下、「複数種類の予告アイコン」という。)を表示可能な手段であり、前記複数種類の予告アイコンのうちの一のアイコンは、第一の予告アイコンであり、前記複数種類の予告アイコンのうちの一のアイコンは、第二の予告アイコンであり、前記第一の予告アイコンは、第一の演出の開始前に表示される場合があるアイコンであり、前記第二の予告アイコンは、第二の演出の開始前に表示される場合があるアイコンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記86)表示手段を備えた遊技台であって、前記表示手段は、予告アイコンを表示可能な手段であり、前記予告アイコンは、先読み予告表示として表示される場合があるアイコンであり、前記予告アイコンは、保留アイコンとは別のアイコンであり、前記表示手段は、複数種類の表示を表示可能な手段であり、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第一の表示であり、前記第一の表示は、説明表示であり、前記第一の表示は、前記表示手段における第一の表示領域に表示される表示であり、前記予告アイコンは、表示される場合には前記第一の表示領域に表示されるアイコンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記87)
付記86に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが表示されている状態では、前記第一の表示は表示されない、ことを特徴とする遊技台。
(付記88)付記87に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが消化されると、前記第一の表示の表示が再開する場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記89)付記86乃至88のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第二の表示であり、前記第二の表示は、予告表示であり、前記第二の表示は、表示される場合には前記第一の表示領域に表示される表示であり、前記説明表示は、前記予告アイコンに関する説明表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記90)付記86乃至89のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記表示手段は、複数の表示手段によって構成された手段であり、前記複数の表示手段のうちの一つは、第一の表示手段であり、前記複数の表示手段のうちの一つは、第二の表示手段であり、前記複数の表示手段のうちの一つは、第三の表示手段であり、前記第一の表示手段は、図柄変動表示を表示可能な手段であり、前記第二の表示手段は、演出表示を表示可能な手段であり、前記第三の表示手段は、前記第二の表示手段の表示に合わせた表示を表示可能な手段であり、前記第一の表示領域は、前記第三の表示手段における少なくとも一部の領域に設けられた表示領域である、ことを特徴とする遊技台。
(付記91)付記86乃至90のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記複数種類の表示のうちの一の表示は、第三の表示であり、
前記第三の表示は、説明表示であり、前記第三の表示は、前記表示手段における第二の表示領域に表示される表示であり、前記予告アイコンは、前記第二の表示領域にも表示される場合があるアイコンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記92)付記91に記載の遊技台であって、前記予告アイコンが前記第二の表示領域に表示されている状態では、前記第三の表示は表示されない、ことを特徴とする遊技台。
以上の記載において、前記第一のチュートリアル表示は、前記第二の表示手段に表示されるキャラクタを説明する表示を含む表示であってもよい。また、前記第一のチュートリアル表示は、実行中の演出表示に関する表示を含まない表示であってもよい。また、前記第一のチュートリアル表示は、確変期待度を示す表示を含まない表示であってもよい。また、前記第一のチュートリアル表示は、リーチの大当り期待度に関する表示を含まない表示であってもよい。また、前記第一のチュートリアル表示は、キャラクタの大当り期待度に関する表示を含まない表示であってもよい。また、前記第一のチュートリアル表示は、前記第一の予告表示と同時に表示されないように構成されている表示であってもよい。
なお、これまでに説明した予告アイコンという用語は、あくまで便宜的に名称付けたものであり、これにより解釈を狭小するものではない。例えば、予告アイコンは、表示態様(モチーフ)によって便宜的に名称付けられたものであり、予告アイコンが道具の場合には予告アイテムという場合があり、予告アイコンがキャラクタの場合には、予告キャラという場合があり、予告アイコンがスキルを示す表示の場合には予告スキルという場合があり、予告アイコンが箱状のものである場合には予告ボックスという場合があるなど、予告+形状を示す表示(例えば、予告メダル)としてもよい。また、予告アイコンのうちの「予告」という用語も、あくまで便宜的に名称付けたものであり、これにより解釈を狭小するものではない。例えば、貯めるものである旨を示すためのチャージアイテムあるいはストックアイテムのように呼称してもよい。
(付記93)遊技者が操作可能な位置に設けらえた複数の操作手段と、第一の演出を実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一つは、第一の操作手段であり、前記複数の操作手段のうちの一つは、第二の操作手段であり、前記第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定が可能であり、第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態である場合に、前記第一の演出が行われるように構成されており、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態である場合に、前記第一の演出は行われないように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記94)付記93に記載の遊技台であって、第一の表示を表示可能な表示手段を備え、
前記第一の表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方を操作することを促す表示であり、前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した画像(以下、「第一の画像」という。)を含む表示であり、前記第一の表示は、前記第二の操作手段を模した画像(以下、「第二の画像」という。)を含む表示であり、前記第一の表示は、前記第一の有効期間に関する有効期間表示を含む表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記95)付記94に記載の遊技台であって、前記第一の表示における前記有効期間表示は、一つであり、前記有効期間表示は、前記第一の有効期間の残期間を示唆する表示であり、前記有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合は、消えない表示であり、前記有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されることで消える表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記96)付記94又は95に記載の遊技台であって、前記第一の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第一の操作手段のみが操作された場合は、消えない画像であり、前記第二の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第二の操作手段のみが操作された場合は、消えない画像であり、前記第一の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されることで消える画像であり、前記第二の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されることで消える画像である、ことを特徴とする遊技台。
(付記97)付記94に記載の遊技台であって、前記第一の表示における前記有効期間表示は、二つであり、二つの前記有効期間表示のうちの一つは、前記第一の操作手段に応じた有効期間表示(以下、「第一の有効期間表示」という。)であり、二つの前記有効期間表示のうちの一つは、前記第二の操作手段に応じた有効期間表示(以下、「第二の有効期間表示」という。)であり、前記第一の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されることで消える表示であり、前記第二の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されることで消える表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記98)付記97に記載の遊技台であって、前記第一の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第一の操作手段のみが操作された場合は、消えない表示であり、前記第一の有効期間表示は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第二の操作手段のみが操作された場合は、消えない表示であり、前記第一の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第一の操作手段のみが操作された場合は、消えない表示であり、前記第二の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの該第二の操作手段のみが操作された場合は、消えない表示であり、前記第一の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されることで消える表示であり、前記第二の画像は、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されることで消える表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記99)付記93乃至98のうちいずれか一に記載の遊技台であって、付記93に記載された「遊技台に関する設定操作」とは、エコモードの設定操作のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記100)付記93乃至98のうちいずれか一に記載の遊技台であって、付記93に記載された「遊技台に関する設定操作」とは、時刻設定の設定操作のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記101)付記93乃至100のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、ボタンであり、前記第二の操作手段は、ボタンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記102)付記93乃至101のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記103)付記93乃至101のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記104)遊技者が操作可能な位置に設けられた複数の操作手段を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一つは、第一の操作手段であり、前記複数の操作手段のうちの一つは、第二の操作手段であり、第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態である場合に、操作結果の報知(以下「第一の報知」という。)が行われるように構成されており、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態である場合に、前記第一の報知は行われないように構成されており、第二の有効期間において、前記第一の操作手段が操作されている状態である場合に、操作結果の報知(以下、「第二の報知」という。)が行われるように構成されており、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間は、異なる期間であり、前記第一の有効期間における前記第一の操作手段の態様と前記第二の有効期間における前記第一の操作手段の態様が異なる場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記105)付記104に記載の遊技台であって、前記第一の報知とは、演出のことであり、前記第二の報知とは、設定操作の結果の報知のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記106)付記104に記載の遊技台であって、前記第一の報知とは、第一の演出のことであり、前記第二の報知とは、第二の演出のことであり、前記第一の演出と前記第二の演出は、異なる演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記107)付記104乃至106のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、複数の態様をとることが可能な手段であり、前記複数の態様のうちの一つは、第一の態様であり、前記複数の態様のうちの一つは、第二の態様であり、前記第一の態様と前記第二の態様は、異なる態様であり、前記第一の操作手段は、前記第一の有効期間において前記第二の態様よりも前記第一の態様をとりやすく構成された操作手段あり、前記第一の操作手段は、前記第二の有効期間において前記第一の態様よりも前記第二の態様をとりやすく構成された操作手段である、ことを特徴とする遊技台。
(付記108)付記107に記載の遊技台であって、前記第一の態様は、前記第一の操作手段が第一の発光パターンで発光する態様であり、前記第二の態様は、前記第一の操作手段が第二の発光パターンで発光する態様であり、前記第一の発光パターンと前記谷の発光パターンは、異なる発光パターンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記109)付記107に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、該第一の操作手段の少なくとも一部が振動可能に構成された手段であり、前記第一の態様は、前記第一の操作手段の少なくとも一部が振動する態様であり、前記第二の態様は、前記第一の操作手段が振動しない態様である、ことを特徴とする遊技台。
(付記110)付記107に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、該第一の操作手段の少なくとも一部が回転可能に構成された手段であり、前記第一の態様は、前記第一の操作手段の少なくとも一部が回転する態様であり、前記第二の態様は、前記第一の操作手段が回転しない態様である、
(付記111)付記107乃至110のうちいずれか一に記載の遊技台であって、図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段を備え、前記第一の操作手段は、前記第一の有効期間に前記第一の態様をとる場合がある手段であり、前記第一の有効期間に前記第一の操作手段が前記第一の態様をとる場合よりも前記第二の態様をとる場合の方が前記図柄変動表示で大当りに応じた図柄が確定表示されやすい、ことを特徴とする遊技台。
(付記112)付記104乃至111のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、ボタンであり、前記第二の操作手段は、ボタンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記113)付記104乃至112のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記114)付記104乃至112のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記115)遊技者が操作可能な位置に設けられた複数の操作手段とを備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一つは、第一の操作手段であり、前記複数の操作手段のうちの一つは、第二の操作手段であり、第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態である場合に、操作結果の報知が行われるように構成されており、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態である場合に、操作結果の報知は行われないように構成されており、第二の有効期間において、前記第一の操作手段が操作されている状態である場合に、操作結果の報知が行われるように構成されており、前記第一の有効期間と前記第二の有効期間は、異なる期間であり、前記第一の有効期間における前記第二の操作手段の態様と前記第二の有効期間における前記第二の操作手段の態様が異なる場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記116)遊技者が操作可能な位置に設けられた複数の操作手段と、複数の演出を実行可能な演出手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の操作手段のうちの一つは、第一の操作手段であり、前記複数の操作手段のうちの一つは、第二の操作手段であり、前記複数の演出のうちの一つは、第一の演出であり、第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段の両方が操作されている状態である場合に、前記第一の演出が行われるように構成されており、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作されている状態である場合に、前記第一の演出は行われないように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記117)付記116に記載の遊技台であって、前記複数の演出のうちの一つは、第二の演出であり、前記第一の演出と前記第二の演出は、異なる演出であり、前記第一の有効期間において、前記第一の操作手段と前記第二の操作手段のうちの一方の操作手段のみが操作された場合に前記第二の演出が行われるように構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記118)付記117に記載の遊技台であって、前記演出手段は、複数の手段を含んで構成された手段であり、前記複数の手段のうちの一つは、第一の手段であり、前記複数の手段のうちの一つは、第二の手段であり、前記第一の手段と前記第二の手段は、異なる手段であり、前記第一の演出は、前記第一の手段と前記第二の手段の両方を用いて行われる演出であり、前記第二の演出は、前記第一の手段と前記第二の手段のうちの一方の手段を用いて行われる演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記119)付記118に記載の遊技台であって、前記第一の手段は、表示手段であり、前記第二の手段は、可動手段であり、前記第二の演出は、前記第二の手段を用いることなく行われる演出であり、前記第一の演出は、前記可動手段の少なくとも一部が、前記表示手段の表示領域の前方に可動する演出(以下、「可動演出」という。)を含む演出であり、前記第一の演出は、前記表示手段で前記可動演出に関連する表示演出を含む演出である、ことを特徴とする遊技台。
(付記120)付記116乃至119のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段の操作により、遊技台に関する設定操作が可能に構成されている、ことを特徴とする遊技台。
(付記121)付記120に記載の遊技台であって、付記120に記載された「遊技台に関する設定操作」とは、エコモードの設定操作のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記122)付記120に記載の遊技台であって、付記120に記載された「遊技台に関する設定操作」とは、時刻設定の設定操作のことである、ことを特徴とする遊技台。
(付記123)付記116乃至122のうちいずれか一に記載の遊技台であって、複数の表示を表示可能な第二の表示手段を備え、前記複数の表示のうちの一つは、第一の表示であり、前記複数の表示のうちの一つは、第二の表示であり、前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した画像(以下、「第一の画像」という。)を含む表示であり、前記第二の表示は、前記第二の操作手段を模した画像(以下、「第二の画像」という。)を含む表示であり、前記第二の表示は、前記第一の画像を含まない表示であり、前記第一の表示は、設定操作に関連して表示される表示であり、前記第一の表示は、前記第一の有効期間において表示されない場合がある表示であり、前記第二の表示は、前記第一の有効期間において表示される場合がある表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記124)付記116乃至122のうちいずれか一に記載の遊技台であって、複数の表示を表示可能な第二の表示手段を備え、前記複数の表示のうちの一つは、第一の表示であり、前記複数の表示のうちの一つは、第二の表示であり、前記複数の表示のうちの一つは、第三の表示であり、前記第一の表示は、前記第一の操作手段を模した画像(以下、「第一の画像」という。)を含む表示であり、前記第二の表示は、前記第二の操作手段を模した画像(以下、「第二の画像」という。)を含む表示であり、前記第二の表示は、前記第一の画像を含まない表示であり、前記第三の表示は、前記第一の有効期間に応じた有効期間表示であり、前記第一の表示は、前記第一の有効期間において表示されない場合がある表示であり、前記第二の表示は、前記第一の有効期間において表示されない場合がある表示であり、前記第三の表示は、前記第一の有効期間において前記第一の表示と前記第二の表示が表示されない状態であっても表示される場合がある表示である、ことを特徴とする遊技台。
(付記125)付記124に記載の遊技台であって、前記第一の有効期間において、前記第一の画像と前記第二の画像の両方の画像が表示されない場合がある、ことを特徴とする遊技台。
(付記126)付記116乃至125のうちいずれか一に記載の遊技台であって、前記第一の操作手段は、ボタンであり、前記第二の操作手段は、ボタンである、ことを特徴とする遊技台。
(付記127)付記116乃至126のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機である、ことを特徴とする遊技台。
(付記128)付記116乃至126のうちいずれか一項に記載の遊技台であって、前記遊技台は、スロットマシンである、ことを特徴とする遊技台。
上述した実施形態では、パチンコ機100を例示して説明するものであったが、例えば、遊技球をパチンコ機の本体枠に封入し、封入した球をパチンコ機本体内で循環させて使用する封入式ぱちんこ機にも本発明を適用することができ、この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出しはクレジットによって実行されるものであってもよい。
また、本発明の遊技台は、これに限るものではなく、例えば、メダルや遊技球(パチンコ球)を使用する回胴遊技機(スロットマシン)にも適用可能である。
ここで、図1007を用いて本発明を適用可能な遊技台としてのスロットマシン(回胴遊技機)についてに説明する。まず、図1007を用いて、本実施例によるスロットマシン1000の全体構成について説明する。なお、同図は本実施形態に係るスロットマシン1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1007に示すスロットマシン1000は、本体1001と、本体1001の正面に取付けられ、本体1001に対して開閉可能な前面扉1002と、を備える。本体1001の中央内部には、(図1007において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール1010、中リール1011、右リール1012)収納され、スロットマシン1000の内部で回転できるように構成されている。これらのリール1010〜1012はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール1010〜1012が構成されている。リール1010〜1012上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓1013から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール1010〜1012を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール1010〜1012は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン1000の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール1010〜1012の背面には、図柄表示窓1013に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト(図示省略)が配置されている。リールバックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン1000内部において各々のリール1010〜1012の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール1010〜1012を停止させる。
入賞ライン表示ランプ1020は、有効となる入賞ライン1014を示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン1014は5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン1014の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。以下、有効となる入賞ラインを有効ラインと呼ぶ場合がある。
告知ランプ1023は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ1024は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ1022は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ1028は演出用のランプである。
メダル投入ボタン1030〜1032は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン1030が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン1031が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン1032が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン1032はMAXメダル投入ボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ1029は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ1021が点灯する。
メダル投入口1041は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン1030〜1032により電子的に投入することもできるし、メダル投入口1041から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器1025は、スロットマシン1000に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器1027は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器1025、遊技情報表示器1026、および払出枚数表示器1027は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。
スタートレバー1035は、リール1010〜1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1041に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン1030〜1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010〜1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット1036には、操作手段の一例としてのストップボタン1037〜1039が設けられている。ストップボタン1037〜1039は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010〜1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010〜1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037〜1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。なお、各ストップボタン1037〜1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037〜1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン1033は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン1034は、スロットマシン1000に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口1055から排出するためのボタンである。ドアキー孔1040は、スロットマシン1000の前面扉1002のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口1055は、メダルを払出すための払出口である。
メダル投入ボタン1032の右側には、操作手段の一例としてのチャンスボタン1100が設けられている。チャンスボタン1100は、リール1010〜1012の動作に関連する操作が可能であったり、液晶表示装置1057の表示に関連する操作が可能であったりする。また、チャンスボタン1100は、上記実施例によるパチンコ機100と同様に複数の状態を取ることが可能であり、チャンスボタン1100の操作有効期間中に状態変化可能であってもよい。
情報表示ボタンユニット1050には、情報表示ボタン1046が設けられている。情報表示ボタン1046は、後述するユーザメニュー(例えば、遊技者個人の遊技履歴情報を設定するためのメニュー)を呼び出すための操作ボタンであり、複数のボタンから構成されている。本実施形態では、情報表示ボタン1046は、操作手段に相当する。
ストップボタンユニット1036の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル1062が設けられており、タイトルパネルランプ1064は、タイトルパネル1062を点灯するランプである。タイトルパネル1062の下部には、メダル払出口1055、メダルの受皿1061が設けられている。
音孔1081はスロットマシン1000内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉1002の左右各部に設けられたサイドランプ1044は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉1002の上部には演出装置1060が配設されており、演出装置1060の上部には音孔1043が設けられている。この演出装置1060は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ1063a、左シャッタ1063bからなるシャッタ(遮蔽装置)1063と、このシャッタ1063の奥側に配設された液晶表示装置1057(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ1063a、左シャッタ1063bが液晶表示装置1057の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置1057(図示省略)の表示画面がスロットマシン1000正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<情報表示ボタン>
図1008(a)は、情報表示ボタン1046の外観斜視図であり、図1008(b)は、情報表示ボタン1046の上面図である。情報表示ボタン1046は、図1008に示すように、情報表示ボタンユニット1050の略矩形の平面上に複数のボタンを備えている。すなわち、情報表示ボタン1046は、情報表示ボタンユニット1050に設けられた複
数のボタンの総称であり、詳しくは、情報表示ボタンユニット1050の略中央に設けられた決定(呼出)ボタン1046Oと、決定(呼出)ボタン1046Oの左側に離間して設けられた上選択ボタン1046U、下選択ボタン1046D、左選択ボタン1046L及び右選択ボタン1046Rと、決定(呼出)ボタン1046Oの右側に離間して設けられたキャンセルボタン1046Cと、を備える。
上述したようにして構成されたスロットマシン1000においても、上述のエコモードの設定、オリジナル(ダイトモ)モードの設定、時刻設定等が可能に構成されている。例えば、スロットマシン1000における所定の操作(例えば、待機状態におけるチャンスボタン1100の操作)が行われることにより、設定画面に移行(設定操作の結果の報知の一例)し、この設定画面において、情報表示ボタン1046を構成する各ボタンを適宜操作することにより、上述した各種設定を行うことができる。
また、例えば、ボタン操作を要求する演出において、チャンスボタン1100と情報表示ボタン1046を構成するあるボタン(例えば、右選択ボタン1046R)の両方のボタンを同時に操作する特定のボタン演出が行われるように構成されてもよい。操作を要求するボタンは、チャンスボタン1100、メダル投入ボタン1032、ストップボタン1037〜1039、情報表示ボタン1046を構成する各ボタン(例えば、上選択ボタン1046U、下選択ボタン1046D、左選択ボタン1046L、右選択ボタン1046R、決定(呼出)ボタン1046O、キャンセルボタン1046C)から適宜に組み合わせることができる。また、スタートレバー1035と組み合わせて操作するようにしてもよい。また、タイトルパネル1062を押圧操作可能に構成し、これと他のボタンやスタートレバー1035と組み合わせて操作することで、特定のボタン演出が行われるように構成されてもよい。
また、上述した特定のボタン演出は、スタートレバー1035が操作されてリール1010〜1012の回転が開始した後、第1停止操作が行われて第1停止リールが停止した後、第2停止操作が行われて第2停止リールが停止した後、第3停止操作が行われて第3停止リールが停止した後のいずれのタイミングで開始させることも可能である。また、一定時間ストップボタン1037〜1039の操作を受け付けない、いわゆるフリーズ期間において開始可能としてもよい。また、RTC(Real Time Clock)を備え、RTCにより所定の開始時間を検出した場合に実行される一斉演出において開始可能に構成されてもよい。
また、ボタン操作を受付可能な操作有効期間が主制御回路側で制御される各種操作により、強制終了される構成としてもよい。
スタートレバー1035は、リール1010〜1012の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口1041に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン1030〜1032を操作して、スタートレバー1035を操作すると、リール1010〜1012が回転を開始することとなる。スタートレバー1035に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット1036には、操作手段の一例としてのストップボタン1037〜1039が設けられている。ストップボタン1037〜1039は、スタートレバー1035の操作によって回転を開始したリール1010〜1012を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール1010〜1012に対応づけられている。以下、ストップボタン1037〜1039に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。また、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという。なお、各ストップボタン1037〜1039の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン1037〜1039の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
なお、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。