以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る遊技機の一例として、ぱちんこ遊技機PMを図1および図2に示しており、まず、これらの図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成について説明する。なお、以降の説明において
は、便宜上、図2の各矢印で示す方向をそれぞれ、前後方向、左右方向、上下方向と称して説明する。
[遊技機の全体構成]
始めに、ぱちんこ遊技機PMの正面側の構成について説明する。ぱちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3a,3bにより横開き開閉および着脱が可能に取り付けられている。前枠2は、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2には、この前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3a,3bを利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられている。ガラス枠5は、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。前枠2の前面側には、遊技盤20が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して遊技盤20の正面の遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。
ガラス枠5の下部には、遊技球を貯留する上下の球皿(上球皿6および下球皿7)が設けられている。ガラス枠5の上部には、遊技の展開状況に応じて発光する演出ランプ11や、遊技の展開状況に応じて効果音を発生させるスピーカ8が設けられている。スピーカ8は、外枠1の下部にも設けられている。下球皿7は、ガラス枠5の左右中央に対して左側に寄って配置されている。これにより、下球皿7の正面右側には空きスペースが形成され、その部分(ガラス枠5の左右略中央)に所定の遊技演出に関する操作入力を行う演出操作装置100が設けられている。この演出操作装置100については後段にて詳細に説明する。
前枠2の右下部には、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル9が設けられている。前枠2の下部には、ガラス枠5(上下の球皿6,7および演出操作装置100)の後方位置に、遊技盤20と上下に整合し得る位置に遊技補助盤と称される補助機構部が形成されている。この遊技補助盤に、上球皿6に貯留された遊技球を1球ずつ送り出す球送り機構91(図3を参照)と、この球送り機構91から送り出された遊技球を遊技領域PAへ向けて打ち出す発射機構92(図3を参照)と、球送り機構91および発射機構92の作動を制御する発射制御基板55(図3を参照)とが設けられている。
遊技盤20は、例えばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂等の合成樹脂材料を用いて矩形平板状に形成された基板をベースとして構成されている。遊技盤20の前面には、左下部から右上部にかけて配設された円弧状の外レール21と、外レール21の内側において左下部から左上部にかけて配設された円弧状の内レール22と、外レール21の右上部から該盤面の下部までの間に配設されて左向きに開く湾曲形状に形成されたレール飾り23とを備えており、外レール21、内レール22およびレール飾り23によって囲まれた内側に略円形の遊技領域PAが区画形成されている。また、外レール21および内レール22により、発射機構により打ち出された遊技球を遊技領域PAへ案内するための案内通路24が形成される。この案内通路24における遊技球の出口開口の近傍位置、すなわち内レール22の先端部に、案内通路24を通って出口開口から遊技領域PA内へ放出された遊技球が再び案内通路24へ戻るのを防止する球戻り防止弁25が配設されている。
遊技領域PAには、風車や多数本の遊技釘、第1始動入賞装置41(第1始動口)、第2始動入賞装置42(第2始動口)、作動ゲート43、一般入賞装置44(一般入賞口)
および大入賞装置45(大入賞口)等の各種入賞装置、並びに図柄表示装置46が設けられている。図柄表示装置46は、第1および第2始動入賞装置41,42への遊技球の入球を契機に、後述の主制御基板51により行われる当否抽選の結果に対応した第1および第2特別図柄や、作動ゲート43を遊技球が通過するのを契機に、主制御基板51により行われる第2始動入賞装置42の開放抽選の結果に対応した普通図柄や、これらの特別図柄および普通図柄の保留数を表示するように構成されている。
遊技領域PAの略中央にはセンター役物60が配設されており、このセンター役物60の下方の開口を通して演出表示装置70(液晶表示装置)の画面が視認可能に設けられている。センター役物60は、モータやソレノイド等の電動アクチュエータと、この電動アクチュエータにより作動される演出可動部61とを有し、遊技展開に応じて演出可動部61を演出表示装置70の画面の前方位置まで下降移動させ、さらに演出可動部61を発光表示させる遊技演出を行うように構成されている。遊技領域PAには、センター役物60および演出表示装置70を囲むように配設されたセンターフレーム27が設けられている。遊技領域PAの下端部には、各入賞装置に入球せずに転動流下した遊技球を遊技盤20の裏側へ排出するアウト口29が設けられている。
続いて、ぱちんこ遊技機PMの背面側の構成について説明する。前枠2の背面側には、図2に示すように、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された裏セット盤30が取り付けられている。裏セット盤30の各部には、遊技施設側から供給される多数個の遊技球を貯留する貯留タンク33と、貯留タンク33からの遊技球を流下させる樋部材34と、樋部材34により導かれた遊技球を払い出す賞球払出ユニット35と、賞球払出ユニット35から払い出された遊技球を上球皿6もしくは下球皿7へ流下させる裏側通路部材36とが設けられている。
遊技盤20の背面側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板51と、遊技展開に応じた演出動作、画像表示および効果音等の演出全般の制御を行う演出制御基板52とが設けられている。演出制御基板52は、演出表示装置70(液晶表示装置)と一体化された液晶ユニットとしてアッセンブリの状態で設けられている。裏セット盤30の背面側には、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板54と、遊技施設側から受電して各種制御基板や電気・電子部品に電力を供給する電源基板(図示せず)とが設けられている。これらの制御基板は、不正改造防止のため、透明な樹脂製の基板ケース内に収容されてカシメ構造および封印シール構造により封印されたアッセンブリの状態で遊技盤20もしくは裏セット盤30の背面側に配設されている。これらの制御基板とぱちんこ遊技機PMの各部の電気・電子部品とがハーネス(コネクタケーブル)を介して相互に接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
続いて、ぱちんこ遊技機PMの電気的な概略構成について説明する。図3に示すように、主制御基板51には、第1始動入賞装置41(第1始動口)への遊技球の入球を検出する第1始動口センサ81と、第2始動入賞装置42(第2始動口)への遊技球の入球を検出する第2始動口センサ82と、作動ゲート43の遊技球の通過を検出する作動ゲートセンサ83と、一般入賞装置44(一般入賞口)への遊技球の入球を検出する一般入賞口センサ84と、大入賞装置45(大入賞口)への遊技球の入球を検出する大入賞口センサ85と、アウト口29への遊技球の入球を検出するアウト口センサ86とがそれぞれ電気的に接続されている。
主制御基板51は、演出制御基板52と電気的に接続されており、主制御基板51から演出制御基板52へ一方向のみに各種の演出制御コマンドを送信可能になっている。また、主制御基板51は、払出制御基板54と電気的に接続されており、払出制御基板54との間で双方向に通信可能になっている。さらに、主制御基板51は、発射制御基板55と
電気的に接続されており、主制御基板51から発射制御基板55へ一方向のみに通信可能になっている。
演出制御基板52は、演出ランプ11と電気的に接続されており、主制御基板51からの指示(ランプ制御コマンド)に応じて演出ランプ11を制御するためのランプデータを送信する。また、演出制御基板52は、演出表示装置70およびスピーカ8と電気的に接続されており、主制御基板51からの指示(画像制御コマンド)に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを演出表示装置70に送信するとともに、主制御基板51からの指示(音響制御コマンド)に応じて音声ROMに記憶された音響データを読み込み、これを合成処理して生成した音響データを増幅器(デジタルアンプ)を介してスピーカ8に送信する。さらに、演出制御基板52は、演出操作装置100と電気的に接続されており、主制御基板51からの指示(動作制御コマンド)に応じて演出操作装置100に作動信号を送信して演出操作装置100を作動させるとともに、演出操作装置100を用いて遊技者により操作入力された操作入力信号を受信するようになっている。
払出制御基板54は、賞球払出ユニット35および貸球操作装置(図示せず)と電気的に接続されており、主制御基板51からの払出制御コマンド、もしくは貸球操作装置からの操作信号に基づいて、賞球払出ユニット35を作動させて遊技球を上球皿6もしくは下球皿7に払い出す制御を実行するようになっている。
発射制御基板55は、発射ハンドル9、球送り機構91および発射機構92と電気的に接続されており、発射ハンドル9からの操作信号に基づいて、球送り機構91および発射機構92を同期的に作動させて遊技球を発射する制御を実行するようになっている。このとき、主制御基板51では、発射制御基板55との通信異常もしくは断線短絡電源異常が検出されていない場合、発射制御基板55に対して発射許可の信号を出力し、遊技球の発射を許可する。一方、発射制御基板55との通信異常もしくは断線短絡電源異常が検出されている場合、発射制御基板55に対して発射禁止の信号を出力し、遊技球の発射を禁止するようになっている。
以上のように構成される、ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島に固定設置され、前枠2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、遊技球を上球皿6に貯留させて発射ハンドル9を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル9が回動操作されると、上球皿6に貯留された遊技球が、球送り機構91によって1球ずつ発射機構92に送り出され、該発射機構92により遊技領域PAに向けて打ち出される。
遊技領域PAを転動流下する遊技球が、第1始動口、第2始動口、大入賞口、一般入賞口のいずれかに入球すると、その入賞口の種別に応じた賞球が賞球払出ユニット35により上球皿6、もしくは上球皿6が満杯の時には下球皿7に払い出される。例えば、第1始動口もしくは第2始動口に入賞した場合の賞球数は「3個」、大入賞口に入賞した場合の賞球数は「15個」、一般入賞口に入賞した場合の賞球数は「10個」となっている。遊技球が第1始動口もしくは第2始動口に入球すると、主制御基板51において特別図柄遊技の抽選乱数値が取得され、当該乱数値を所定の上限個数まで特別図柄の保留球として一時記憶する。そして、所定の始動条件(変動開始条件)が成立する場合、最先の保留球に係る抽選乱数値に対して特別図柄の当否判定、図柄判定、変動パターン判定を行い、この判定結果に応じた態様で、図柄表示装置46において特別図柄が変動表示されるとともに、演出表示装置70において装飾図柄が変動表示される。特別図柄および装飾図柄の変動表示は、前記選択された変動パターンに応じた変動時間の経過後に同期的に停止表示される。演出表示装置70における装飾図柄の変動表示や後述する特別遊技が実行されること
に伴って、演出表示装置70では、遊技の興趣性を高めたり、大当りの期待度を示唆したりするための演出的な動画像の表示を行うとともに、センター役物60の演出可動部61や後述する演出操作装置100の動作、スピーカ8からの音声/音楽データの出力による音声演出、ガラス枠5の演出ランプ11や遊技盤20に設けられた演出ランプの発光演出が実施される。
図柄表示装置46において、第1特別図柄もしくは第2特別図柄が大当りを示す停止態様で確定表示された場合、特別遊技に移行し、大入賞口の開閉動作が開始される。また、演出表示装置70における、大当りを示す装飾図柄の停止態様は、例えば3つの図柄の種類が一致する態様となっている。特別遊技(大当り遊技)として、当選した大当り種別(大当り図柄)に応じて、規定ラウンド数の異なる複数種の特別遊技のうちのいずれかが展開される。特別遊技は、大入賞口(特別電動役物)の1回もしくは複数回の開閉動作を1回のラウンド遊技とし、当該ラウンド遊技を規定ラウンド数(例えば16R,8R,2R)だけ連続して実行するものである。
〔演出操作装置の構成〕
次に、本実施形態に係る演出操作装置100の構成について、図1および図4〜図15を参照して説明する。演出操作装置100は、図1に示すように、ガラス枠5の下部の左右略中央(下球皿7の右側)に設けられ、所定の遊技展開のときに遊技者により遊技演出に関する操作入力を行うための操作装置である。演出操作装置100は、図4〜図8に示すように、ガラス枠5に固定されるベース部101と、ベース部101に対して上下方向に昇降移動自在に設けられる演出操作レバー110と、演出操作レバー110をベース部101に対して昇降移動させるレバー昇降機構120と、演出操作レバー110の傾倒操作に対して通常よりも大きな抵抗力を演出的に付与する入力負荷装置150とを有して構成される。
演出操作レバー110は、上下方向に延びる略角柱形状のレバー基部111(図8を参照)と、レバー基部111の上端部に設けられた略円盤形状のレバー先端部115とを有して構成される。レバー基部111の下端部には、左右方向に延びる回転軸112が設けられ、この回転軸112の上方位置に、左右方向に延びる傾倒軸113が設けられている(図7を参照)。ベース部101には、上下に延びて形成されて回転軸112が挿入される第1ガイド孔102と、上下方向に延びて形成されて傾倒軸113が挿入される第2ガイド孔103とが設けられている(図6を参照)。第1および第2ガイド孔102,103は、回転軸112および傾倒軸113の左右両側に設けられている。レバー基部111は、回転軸112および傾倒軸113が第1および第2ガイド孔102,103内をそれぞれ摺動することによりレバー基部111がガイドされ、ベース部101に対して上下方向に昇降移動(スライド移動)可能になっている。
第2ガイド孔103の上端部には、前方に円弧状に延びて形成された傾倒ガイド部103aが設けられている。レバー基部111は、一番上まで上昇移動した位置において、傾倒軸113が傾倒ガイド部103a内を摺動することによりレバー基部111がガイドされ、遊技者により回転軸112を中心に前方に傾倒操作可能になっている。ベース部101の内部には、このようにレバー基部111を傾倒させるための可動空間が形成されている。この可動空間に上方から異物等が入ることを防ぐカバー部材111a(図9を参照)がレバー基部111の前後に設けられており、カバー部材111aはレバー基部111の傾倒動作と同期して動くようになっている。
レバー基部111には、遊技者により傾倒操作されている状態において、遊技者の手が放されたときに、レバー基部111を傾倒操作される前の位置に自動的に戻すバネ部材118(図7を参照)が設けられている。なお、図示していないが、第1ガイド孔102内
の上端部および下端部、第2ガイド孔103内の上端部および下端部、傾倒ガイド部103a内の前端部にはそれぞれ、回転軸112および傾倒軸113が接触して衝撃を受けるため、この衝撃を吸収するためのゴム部材が設けられている。
ベース部101には、レバー基部111が一番下まで下降移動した位置(以下、この位置を「収納位置P1」と称する)に位置していることを検出する収納位置センサ105と、レバー基部111が一番上まで上昇移動した位置(以下、この位置を「操作可能位置P2」と称する)に位置していることを検出する操作可能位置センサ106と、レバー基部111が操作可能位置P2から前方に最大限まで傾倒した位置(以下、この位置を「操作状態位置P3」と称する)に位置していることを検出する操作状態位置センサ107とが設けられている。これらのセンサ105〜107はそれぞれ、フォトセンサを用いて構成され、回転軸112および傾倒軸113の右端部に固定された昇降検出片114aおよび傾倒検出片114b(図9および図10を参照)がそれぞれレバー基部111の移動に応じて各フォトセンサの発光素子と受光素子の間に挿入されて光を遮断したときに、レバー基部111が各位置に位置している状態であると検出するようになっている。これらのセンサ105〜107により検出された検出信号はそれぞれ演出制御基板52に送信されるようになっている。
レバー先端部115の上面略中央部には、遊技者により押し操作可能な演出ボタン116が設けられている。レバー先端部115の内部には、複数のLED(発光ダイオード)を実装したLED基板が設けられており、これらのLEDにより演出ボタン116自体および演出ボタン116の周囲を発光表示させることができるように構成されている。演出操作レバー110を操作可能位置P2から前方に傾倒操作した状態において、レバー先端部115の下面とベース部101の上面との間には、遊技者の手を挟み込まないように所定の空間を確保するようになっている。また、演出操作レバー110が収納位置P1に位置している状態においても、レバー先端部115の下面とベース部101の上面との間に、遊技者の指や遊技球を挟み込まないように所定の隙間を確保するようになっている。さらに、レバー先端部115の外形エッジ部分は丸みを帯びた形状に形成しており、安全性を確保するようになっている。ベース部101の上面は前方に向かって下がる傾斜面に形成されており、遊技球が当該上面に留まることなく、前方側に流下するようになっている。
レバー昇降機構120は、図7および図8に示すように、昇降モータ121と、昇降モータ121の回転動力を伝達する昇降ギヤ列122と、昇降ギヤ列122により伝達された昇降モータ121の回転動力により回転される昇降カム123と、ベース部101に上下方向に揺動自在に設けられ、昇降カム123の回転により上下方向に揺動される昇降アーム124とを有して構成される。昇降アーム124の先端部は、演出操作レバー110の回転軸112と係合されている。レバー昇降機構120は、昇降モータ121の回転動力を昇降ギヤ列122により伝達して昇降カム123を回転させ、昇降カム123の回転により昇降アーム124を上下方向に揺動させることにより、昇降アーム124に係合された回転軸112を介して演出操作レバー110を収納位置P1と操作可能位置P2との間において昇降移動させるように構成されている。また、レバー昇降機構120は、昇降アーム124を上方に揺動させる方向に力を付与する昇降バネ125を有している。レバー昇降機構120は、昇降カム123の形状、昇降モータ121の回転方向、および昇降バネ125によって付与される力により、演出操作レバー110の昇降移動を複数のパターン(態様)で行うことができるようになっている。
昇降ギヤ列122には、クラッチ機構部122aが設けられている。このクラッチ機構部122aにより、遊技者によって強制的に演出操作レバー110を昇降移動させようとする力が加えられたときに、その力が昇降モータ121に伝達されることを遮断し、昇降
モータ121の破損を防止することができるように構成されている。昇降モータ121の出力軸には円筒ウォームギヤ127が取り付けられており、この円筒ウォームギヤ127の先端部には工具(本実施形態では、プラスドライバー)を差し込むことが可能な溝127aが形成されている。この溝127aに工具を差し込んで円筒ウォームギヤ127を回転させることにより、電源が入っていない状態であっても、演出操作レバー110を昇降移動させてメンテナンス作業等を行うことができるように構成されている。
なお、図示していないが、レバー昇降機構120は、演出操作レバー110を操作可能位置P2に上昇移動させたときに、演出操作レバー110が操作可能位置P2から下降移動しないようにロックするロックプレートを有している。このロックプレートは、演出操作レバー110を昇降移動させるときの昇降カム123の回転により、演出操作レバー110を操作可能位置P2から下降移動させないようにロックするロック位置とロック解除位置とに移動されるように構成されている。演出操作装置100は、演出操作レバー110を振動させる振動モータ131(図7を参照)を有している。この振動モータ131の出力軸に取り付けられた偏心カム132の動作により、レバー基部111およびレバー先端部115を振動させることができるだけではなく、演出ボタン116の操作時も振動を遊技者に知覚させることができるように構成されている。これらの振動は、演出操作レバー110の昇降移動中にも行うことができるようになっている。
入力負荷装置150は、演出操作レバー110を操作可能位置P2から前方に傾倒操作するときに、その傾倒操作に対して抵抗力を付与する装置である。入力負荷装置150は、図11〜図15に示すように、負荷切替モータ151と、負荷切替モータ151の出力軸に固定される第1ギヤ152と、第1ギヤ152と噛み合う第2ギヤ153と、第2ギヤ153内に挿入された状態で設けられるスクリュー部材154と、スクリュー部材154に連結される第3ギヤ155と、ロータリーダンパー156と、ロータリーダンパー156の回転軸に固定される第4ギヤ157と、演出操作レバー110の回転軸112および傾倒軸113の左端部に固定されるプレート部材158と、これらを組み付けるための複数のベース部材159A〜159Cおよび複数のボルト部材とを有して構成される。
第2ギヤ153の内周面とスクリュー部材154の外周面にはそれぞれ、ねじ状の歯が形成されており、これらの歯が噛み合った状態でスクリュー部材154が第2ギヤ153内に挿入されている。そのため、第2ギヤ153が回転すると、その回転方向に応じてスクリュー部材154が左右いずれかの方向にスライド移動するようになっている。このスクリュー部材154に連結部材161を介して第3ギヤ155が連結されている。第3ギヤ155の右側面には、上下方向に延びる凹状の切替凹部155aが形成されている。プレート部材158の左側面には、上下方向に延びる凸状の切替凸部158aが形成されている。スクリュー部材154の上記スライド移動により第3ギヤ155が右方にスライド移動されると、第3ギヤ155の切替凹部155aにプレート部材158の切替凸部158aが嵌合され、第3ギヤ155とプレート部材158が連結されるようになっている。プレート部材158は、演出操作レバー110の回転軸112および傾倒軸113の左端部に固定され、演出操作レバー110とともに前後方向に傾倒移動するようになっている。
第3ギヤ155は、ロータリーダンパー157の回転軸に固定された第4ギヤ157と噛み合っている。第3ギヤ155は、スクリュー部材154とともに左右方向にスライド移動され、プレート部材158と連結されたときも、連結されていないときも、常に第4ギヤ157と噛み合った状態となっている。ロータリーダンパー157は、第4ギヤ157を介して入力される一方向の回転のみにトルクを発生する1WAY構造になっている(ロータリーダンパー157は1WAYヒンジとも称されるものである)。
入力負荷装置150は、負荷切替モータ151を正回転させて第1ギヤ152を介して第2ギヤ153を回転させ、第2ギヤ153の回転によりスクリュー部材154を右方にスライド移動させることにより、スクリュー部材154に連結された第3ギヤ155を右方にスライド移動させ、第3ギヤ155の切替凹部155aにプレート部材158の切替凸部158aを嵌合させて第3ギヤ155とプレート部材158を連結させるように構成されている(図14および図15を参照)。そして、第3ギヤ155とプレート部材158が連結されると、演出操作レバー110を操作可能位置P2から前方に傾倒操作したときに、演出操作レバー110とともにプレート部材158が前方に傾倒移動され、プレート部材158と連結された第3ギヤ155が回転される。この第3ギヤ155の回転が第4ギヤ157を介してロータリーダンパー156に入力され、ロータリーダンパー156はこの回転に対してトルクを発生させて抵抗力を付与するようになっている。これにより演出操作レバー110の前方への傾倒操作に対して抵抗力が付与され、遊技者は演出操作レバー110の操作感を通常よりも重く感じるようになっている。
なお、ロータリーダンパー156は上記のように1WAY構造であり、演出操作レバー110の後方への傾倒操作(戻し操作)に対しては抵抗力が付与されないようになっている。入力負荷装置150では、演出操作レバー110が操作可能位置P2に位置していてプレート部材158の切替凸部158aが上下方向に延びた状態にあるときに、上記のように第3ギヤ155とプレート部材158を連結させることができるようになっており、演出操作レバー110が操作可能位置P2と操作状態位置P3の間において傾倒操作されているときには第3ギヤ155とプレート部材158とを連結させることはできないようになっている。
一方、負荷切替モータ151を逆回転させると、第1ギヤ152を介して第2ギヤ153が逆回転され、この第2ギヤ153の回転によりスクリュー部材154が左方にスライド移動される。これによりスクリュー部材154に連結された第3ギヤ155が左方にスライド移動され、第3ギヤ155の切替凹部155aとプレート部材158の切替凸部158aとの嵌合が解除されて第3ギヤ155とプレート部材158が連結されていない状態(非連結状態)となるように構成されている。このとき、演出操作レバー110を傾倒操作してもプレート部材158を介して第3ギヤ155が回転されないため、演出操作レバー110の傾倒操作に対してロータリーダンパー156による上記抵抗力は付与されないようになっている。
入力負荷装置150は、第3ギヤ155とプレート部材158が連結されて演出操作レバー110の傾倒操作に対して抵抗力を付与可能な状態であることを検出する第1切替センサ165と、第3ギヤ155とプレート部材158が連結されておらず演出操作レバー110の傾倒操作に対して抵抗力を付与しない状態であることを検出する第2切替センサ166とを有している。第1および第2切替センサ165,166はそれぞれ、フォトセンサを用いて構成され、第2ギヤ153に設けられた切替検出片153aが第2ギヤ153の回転に応じて各フォトセンサの発光素子と受光素子の間に挿入されて光を遮断したときに、演出操作レバー110の傾倒操作に対して抵抗力を付与可能な状態であるか否かを検出するようになっている。第1および第2切替センサ165,166により検出された検出信号はそれぞれ演出制御基板52に送信されるようになっている。
上記のように、入力負荷装置150は、演出操作レバー110の傾倒操作に対して抵抗力を付与するときと、付与しないときとを切り替えることができるように構成されている。そのため、例えば、遊技領域PAに設けられた各入賞装置に遊技球が入球して図柄の変動抽選が開始され、その図柄変動中に2回以上演出操作レバー110を前方へ傾倒操作させる旨の入力促進画像を演出表示装置70の液晶画面に表示させ、2回以上傾倒操作させる演出を行うときに、1回目の傾倒操作時と2回目の傾倒操作時とにおいて、入力負荷装
置150により当該傾倒操作に対する抵抗力を変えることができる。このように演出操作レバー110の操作感を変えることにより、遊技者による操作入力が単調となることを防止することができ、遊技演出の興趣性を高めることができる。なお、1回目の傾倒操作後に、演出操作レバー110が操作可能位置P2に戻っていない場合(遊技者により傾倒操作されたままの場合)には、入力負荷装置150により抵抗力を変更することができないため、抵抗力を変更せずに遊技演出を実行するか、2回目には演出ボタン116を押圧操作させる演出に差し替える、もしくは2回目の演出を実行しないようにしてもよい。
また、入力負荷装置150により傾倒操作に対する抵抗力を変更しているときには、上記入力促進画像を異なる画像としてもよい。例えば、通常時には「引け!!」という文字を表示し、抵抗力変更時には「力を込めて引け!!」という文字や、レバー画像を通常とは異なる色味に表示するようにしてもよい。或いは、演出操作レバー110のレバー先端部115のLED発光パターンを変更したり、導入音声を変更したりしてもよい。また、入力負荷装置150による演出操作レバー110に対する抵抗力の変更は、必ず行われるのではなく、特別遊技(大当り遊技)へ移行する期待度が高いときに例えば50%〜70%の確率で行われ、前記期待度が低いときには例えば10%の確率でしか行われないように、演出抽選により抵抗力変更(レバー負荷変更)の有無を決定してもよい。また、演出操作レバー110を前方に傾倒操作したままの状態で、入力負荷装置150による抵抗力の変更ができない場合には、上記入力促進画像等の表示による操作促進演出を行わないようにしたり、別の演出に差し替えるようにしてもよい。
次に、演出操作装置100の動作制御について、図16〜図20のフローチャートを参照して説明する。演出操作装置100は、主制御基板51からの指示に応じて演出制御基板52から送信される動作制御コマンドを受けて、図16に示すように初期化動作および遊技中動作の動作制御が行われる。ぱちんこ遊技機PMの電源スイッチがOFF状態からON状態に切り替えられる(電源が立ち上げられる)と、演出操作装置100では、演出操作レバー110を収納位置P1に位置させる初期化動作が行われる(ステップS1)。図17に示すように、この初期化動作では、先ず、電源が立ち上げられたか否かを判定する(ステップS11)。電源スイッチ(ぱちんこ遊技機PM)がOFF状態のまま、もしくはON状態のままの場合には、この初期化動作は終了される。
電源スイッチがOFF状態からON状態に切り替えられて、ぱちんこ遊技機PM(演出制御基板52)の電断復帰が行われると、昇降モータ121を回転駆動させ、上記のようにレバー昇降機構120により演出操作レバー110を収納位置P1に下降移動させる動作制御が行われる(ステップS12)。ここで、最初(電源立ち上げ時)から演出操作レバー110が収納位置P1に位置している場合は、演出操作レバー110を収納位置P1から操作可能位置P2にゆっくり上昇移動させ、その後一定期間(例えば、3秒間)、演出操作レバー110を操作可能位置P2に保持し、その後、演出操作レバー110を収納位置P1にゆっくり下降移動させる制御が行われる。一方、最初(電源立ち上げ時)に演出操作レバー110が収納位置P1に位置していない場合は、演出操作レバー110を収納位置P1にゆっくり下降移動させ、その後、収納位置P1から操作可能位置P2にゆっくり上昇移動させ、その後一定期間(例えば、3秒間)、演出操作レバー110を操作可能位置P2に保持し、その後、演出操作レバー110を収納位置P1にゆっくり下降移動させる制御が行われる。なお、上記のゆっくり上昇、下降移動させるとは、昇降モータ121を正回転させてロックがかかった状態でゆっくり上昇、下降移動させることである。これ以外に、昇降モータ121を逆回転させてロックを外した状態で高速上昇移動させることも可能になっており、上記初期化動作において収納位置P1から操作可能位置P2に上昇移動させる場合に、上記高速上昇移動させるようにしてもよい。
そして、収納位置センサ105からの検出信号により演出操作レバー110が収納位置
P1に位置しているか否かを判定する(ステップS13)。演出操作レバー110が収納位置P1に位置していると検出された場合には、演出操作装置100の初期化動作は終了される。なお、各入賞装置に遊技球が入球して図柄の変動抽選が開始され、その図柄変動中に電源スイッチがON状態からOFF状態に切り替えられた後(電源断後)に、電源が立ち上げられた場合、演出表示装置70等の演出装置での電断前に開始した図柄変動に対する演出は行われることなく、当該変動が終了するタイミングまで、装飾図柄が高速変動するのみのダミー変動が実行されるため、電源立ち上げ時に初期化動作を行っても問題がない。また、演出操作レバー110が収納位置P1に戻る前に次の図柄変動が開始される場合があるが、演出操作レバー110を昇降動作させるパターンは基本的に大当り期待度の高い図柄変動の後半(終盤)に実施される演出(図柄変動の前半に係る遊技者操作演出では演出ボタン116を使用する)である場合が多く、ダミー変動および次の図柄変動の前半において初期化動作を終了するための時間的余裕は確保されている。
ステップS13において、収納位置センサ105により演出操作レバー110が収納位置P1に位置していると検出されない場合には、レバー昇降機構120(昇降モータ121)を駆動させて演出操作レバー110を収納位置P1に下降移動させるリトライ動作が行われる(ステップS14からステップS12に戻る)。演出操作レバー110が収納位置P1に位置しているか否かの判定タイミングは、操作可能位置P2から収納位置P1まで下降移動させる(復帰させる)のに必要な昇降モータ121(ステッピングモータ)の駆動ステップ数に所定のマージンを加えたステップ数動作を出力した場合であり、当該タイミングで収納位置P1に位置していない場合にはリトライ動作を行うと判定するものである。リトライ動作毎に収納位置P1方向へ向けた昇降モータ121の駆動ステップの間隔を異ならせ、演出操作レバー110に与えるトルクを異ならせるようにしたり、一旦操作可能位置P2方向に動作させた後、収納位置P1方向への動作を行うようにしてもよい。
上記リトライ動作を4回以上行っても、演出操作レバー110が収納位置P1に位置していると検出されない場合には、初期化エラー報知が行われる(ステップS15)。この初期化エラー報知は、遊技領域PAの略中央に配置された演出表示装置70の液晶画面において、演出操作装置100(演出操作レバー110)の初期化動作を正常に行えない旨のエラー表示を行うとともに、ぱちんこ遊技機PMの前面側に配置されたスピーカ8から「演出操作装置100の初期化動作異常を検知しました」という旨の音声を発生させるようになっている。さらに、初期化エラー報知は、ガラス枠5に設けられた演出ランプ11、および演出操作レバー110のレバー先端部115に設けられた複数のLEDを赤色に点灯させてエラー報知を行うようになっている。
初期化エラー報知が行われているときには、昇降モータ121を停止させる制御が行われる。そして、初期化エラー報知が行われてからの時間計測(ステップS16)や、遊技領域PAに設けられたアウト口29に遊技球が入球したか否かの監視(ステップS17)や、ガラス枠5が前枠2に対して前方に開放されたか否かの監視(ステップS18)などが行われる。初期エラー報知が行われてから10分(この時間は適宜変更可能である)が経過すること、アウト口29に遊技球が入球してアウト口センサ86により遊技球が検出されること、ガラス枠5が前枠2に対して前方に開放されること、のいずれかを検知すると、それを契機として、ステップS12に戻って演出操作装置100(演出操作レバー110)の初期化動作が再度行われる。上記3つのいずれかが検知された場合には、初期化エラー報知は終了される、もしくはぱちんこ遊技機PM(演出制御基板52)がエラー状態であると判断している状態が解除される。一方、上記3つのいずれも検知されない場合には、ステップS15における初期化エラー報知が継続して行われる。
なお、ステップS16〜S18において、初期エラー報知が行われてから所定時間が経
過したこと、アウト口29に遊技球が入球したこと、ガラス枠5が開放されたこと、のいずれかを検知すると、初期化エラー報知が解除されるように構成してもよい。但し、リトライ動作(再度の初期化動作)は行われず、昇降モータ121はずっと停止したままになる。つまり、このようになった場合、再度初期化動作を行うには、基本的には、再度電源立ち上げを行う(電源スイッチをOFF状態にしてからON状態にし直す)必要がある。但し、所定時間経過やアウト口29への入球ではなく、ガラス枠5の開放だけは、再度の電源立ち上げを必要とすることなく、上記のようになった場合は、ガラス枠5を開放して閉鎖することで、再度初期化動作を行うよう構成しても良い。
また、ステップS16〜S18の他に、遊技者が演出操作レバー110を手で持って収納位置P1まで強制的に下降移動させて収納位置センサ105により検出されたか否かの監視も行うように構成してもよい。そして、遊技者により演出操作レバー110が強制的に収納位置P1まで下降移動されたと検出されると、それを契機として、ステップS12に戻って演出操作装置100(演出操作レバー110)の初期化動作が再度行われるように構成してもよい。またこのとき、初期化エラー報知は終了される、もしくはぱちんこ遊技機PM(演出制御基板52)がエラー状態であると判断している状態が解除されるように構成してもよい。
上記初期化動作が終わると、演出操作装置100では次に遊技中の動作制御に移行される(ステップS2)。演出操作装置100は、例えば、特別遊技(大当り遊技)に移行される期待度が高い図柄変動中や、特別遊技中において確率変動図柄へ昇格する期待度が高いとき等、所定の遊技展開のときに、演出操作レバー110を収納位置P1から操作可能位置P2に上昇移動させ、この操作可能位置P2において遊技者により演出操作レバー110を前方に傾倒操作させ、これにより遊技演出に関する操作入力を行うことができるようになっている。そこで、図18に示すように、この遊技中動作では、先ず、上記のような所定の遊技展開であって、演出操作レバー110を操作可能位置P2に上昇移動させるタイミングであるか否かを判定する(ステップS21)。演出操作レバー110を操作可能位置P2に上昇移動させるタイミングではない場合には、この遊技中動作は終了される(図20を参照)。
演出操作レバー110を操作可能位置P2に上昇移動させるタイミングであると判定した場合には、昇降モータ121を回転駆動させ、上記のようにレバー昇降機構120により演出操作レバー110を収納位置P1から操作可能位置P2に上昇移動させる動作制御が行われる(ステップS22)。そして、操作可能位置センサ106からの検出信号により演出操作レバー110が操作可能位置P2に位置しているか否かを判定する(ステップS23)。ステップS22において演出操作レバー110を上昇移動させるタイミング(上昇前、上昇後のいずれでも可)であって、ステップS23において演出操作レバー110が操作可能位置P2に位置していると判定されるまでの間に、上記のように入力負荷装置150により、遊技展開に応じて演出操作レバー110の前方への傾倒操作に対する抵抗力切り替え設定される。例えば、遊技領域PAに設けられた各入賞装置に遊技球が入球して図柄の変動抽選が開始され、その図柄変動中に2回以上演出操作レバー110を前方へ傾倒操作させる旨の入力促進画像を演出表示装置70の液晶画面に表示させ、2回以上傾倒操作させる演出を行うときに、1回目の傾倒操作時と2回目の傾倒操作時とにおいて、入力負荷装置150により当該傾倒操作に対する抵抗力を変更させる。
演出操作レバー110が操作可能位置P2に位置していると検出されない場合には、レバー昇降機構120(昇降モータ121)を駆動させて演出操作レバー110を操作可能位置P2に上昇移動させるリトライ動作が行われる(ステップS24からステップS22に戻る)。演出操作レバー110が操作可能位置P2に位置しているか否かの判定タイミングは、収納位置P1から操作可能位置P2まで上昇移動させるのに必要な昇降モータ1
21(ステッピングモータ)の駆動ステップ数に所定のマージンを加えたステップ数動作を出力した場合であり、当該タイミングで操作可能位置P2に位置していない場合にはリトライ動作を行うと判定するものである。リトライ動作毎に操作可能位置P2方向へ向けた昇降モータ121の駆動ステップの間隔を異ならせ、演出操作レバー110に与えるトルクを異ならせるようにしたり、一旦収納位置P1方向に動作させた後、操作可能位置P2方向への動作を行うようにしてもよい。
なお、遊技中に演出操作レバー110を操作可能位置P2に上昇移動させるリトライ動作を行う場合、図柄変動に関係なく進行してしまうため、リトライ動作中に演出操作レバー110を用いて操作入力すべきタイミングが経過する虞がある。この場合、演出操作レバー110を上昇移動させる必要がなくなり、逆に、演出操作レバー110を収納位置P1に下降移動させるタイミングになる。そのため、この場合には後述するステップS35に移行するように構成してもよい。なお、このように構成した場合には、リトライカウンタは、演出操作レバー110が収納位置P1に位置した後もクリアせず、次回の上昇動作時にも引き継いでカウントするようにすることが望ましい。
上記リトライ動作を5回以上行っても、演出操作レバー110が操作可能位置P2に位置していると検出されない場合には、出現エラー報知が行われる(ステップS25)。この出現エラー報知は、遊技領域PAの略中央に配置された演出表示装置70の液晶画面において「演出操作レバー110の動作停止中」という旨のエラー表示を行うとともに、演出操作レバー110のレバー先端部115に設けられた複数のLEDを赤色に点灯させてエラー報知を行うようになっている。なお、この出現エラー報知では、演出ランプ11による発光やスピーカ8による音声を用いたエラー報知は行わないようになっている。
出現エラー報知が行われているときには、昇降モータ121を停止させる制御が行われる。そして、ガラス枠5が前枠2に対して前方に開放されたか否かの監視(ステップS26)や、出現エラー報知が行われてから遊技球の発射操作等が所定時間行われず、演出表示装置70の液晶画面において待機デモ画像(映像)が表示されたか否かの監視(ステップS27)や、遊技者が演出操作レバー110を手で持って操作可能位置P2まで強制的に上昇移動させて操作可能位置センサ106により検出されたか否かの監視(ステップS28)などが行われる。待機デモ画像は、特別図柄の保留がなく且つ図柄変動が行われていない遊技待機状態が一定時間(例えば、75秒)経過することで、(3つの)装飾図柄が表示されている画面からデモ画面に移行するようになっている。なお、上記デモ画面は、通常遊技中(大当り確率が低い状態、一般入賞装置(所謂、電チュー)の開放容易性が低い状態)で発生するが、確率変動中(大当り確率が高い状態)や時短中(電チューの開放容易性が高い状態)では発生しないよう構成してもよい。
ガラス枠5が前枠2に対して前方に開放されること、演出表示装置70に待機デモ画像が表示されること、遊技者により演出操作レバー110が強制的に操作可能位置P2まで上昇移動されること、のいずれかを検知すると、それを契機として、ステップS22に戻ってレバー昇降機構120(昇降モータ121)を再度駆動させて演出操作レバー110を操作可能位置P2に上昇移動させる動作制御が行われる。上記3つのいずれかが検知された場合には、出現エラー報知は終了される、もしくはぱちんこ遊技機PM(演出制御基板52)がエラー状態であると判断している状態が解除される。一方、上記3つのいずれも検知されない場合には、ステップS25における出現エラー報知が継続して行われる。なお、出現エラー報知が行われている際に、遊技者が演出操作レバー110を手で持って収納位置P1まで強制的に下降移動させて収納位置センサ105により検出されたか否かの監視も行うように構成してもよい。そして、遊技者により演出操作レバー110が強制的に収納位置P1まで下降移動されたと検出されると、それを契機として、出現エラー報知が終了される、もしくはぱちんこ遊技機PM(演出制御基板52)がエラー状態である
と判断している状態が解除されるように構成してもよい。
ステップS23において、操作可能位置センサ106により演出操作レバー110が操作可能位置P2に位置していると検出された場合には、図19に示すように、遊技者により演出操作レバー110が操作可能位置P2から前方に傾倒操作されたか否かを監視する(ステップS29)。演出操作レバー110が傾倒操作されたか否かは、操作可能位置センサ106により演出操作レバー110が操作可能位置P2に位置していると検出されなくなった事象によって監視することができる。なお、上述の操作状態位置センサ107により演出操作レバー110が検出された事象によって演出操作レバー110が傾倒操作された状態であることを検知するようにしてもよい。
操作可能位置センサ106により演出操作レバー110が操作可能位置P2に位置していると検出されなくなり、演出操作レバー110が傾倒操作された状態である場合には、操作可能位置センサ106からの検出信号により演出操作レバー110が操作可能位置P2に戻ってきたか否かを判定する(ステップS30)。演出操作レバー110が操作可能位置P2に戻ってきていないと検出された場合には、演出操作レバー110が操作可能位置P2から傾倒操作されてからの時間を監視する(ステップS31)。そして、演出操作レバー110が傾倒操作された時点から10秒(この時間は適宜変更可能である)以上経過しても操作可能位置P2に戻ってきていない場合には、収納エラー報知レベル1が行われる(ステップS32)。この収納エラー報知レベル1は、遊技領域PAの略中央に配置された演出表示装置70の液晶画面において「演出操作レバー110を戻して下さい」という旨のエラー表示を行うようになっている。なお、この収納エラー報知レベル1では、演出ランプ11および演出操作レバー110のLEDによる発光や、スピーカ8による音声を用いたエラー報知は行わないようになっている。
収納エラー報知レベル1が行われているときには、操作可能位置センサ106からの検出信号により演出操作レバー110が操作可能位置P2に戻ってきたか否かの判定(ステップS33)や、収納エラー報知レベル1が行われてからの時間計測(ステップS34)などが行われる。演出操作レバー110が操作可能位置P2に戻ってきたことが検知されるとステップS30に戻る。一方、演出操作レバー110が操作可能位置P2に戻ってきたこと、収納エラー報知レベル1が行われた時点から60秒(この時間は適宜変更可能である)以上経過したこと、のいずれも検知されない場合には、ステップS32における収納エラー報知レベル1が継続して行われる。収納エラー報知レベル1が行われた時点から60秒以上経過した場合には、後述する収納エラー報知レベル2が行われる(ステップS39)。上記2つのいずれかが検知された場合には、収納エラー報知レベル1は終了される、もしくはぱちんこ遊技機PM(演出制御基板52)がエラー状態であると判断している状態が解除される。
ステップS30において演出操作レバー110が操作可能位置P2に戻ってきたことが検知された場合には、遊技展開に応じて演出操作レバー110を操作可能位置P2から収納位置P1に下降移動させるタイミングであるか否かを判定する(ステップS35)。演出操作レバー110を収納位置P1に下降移動させるタイミングではない場合には、ステップS29に戻って、遊技者により演出操作レバー110が操作可能位置P2から前方に傾倒操作されたか否かを監視する。
演出操作レバー110を収納位置P1に下降移動させるタイミングであると判定した場合には、図20に示すように、昇降モータ121を回転駆動させ、上記のようにレバー昇降機構120により演出操作レバー110を操作可能位置P2から収納位置P1に下降移動させる動作制御が行われる(ステップS36)。そして、収納位置センサ105からの検出信号により演出操作レバー110が収納位置P1に位置しているか否かを判定する(
ステップS37)。演出操作レバー110が収納位置P1に位置していると検出された場合には、この遊技中動作は終了される。
演出操作レバー110を操作可能位置P2から収納位置P1に下降移動させる動作制御(リトライ動作を含む)を1回〜4回行っても、演出操作レバー110が収納位置P1に位置していると検出されない場合には、収納エラー報知レベル2が行われる(ステップS38からステップS39に進む)。また、上述したように、収納エラー報知レベル1が行われた時点から60秒以上経過した場合にも、収納エラー報知レベル2が行われる。この収納エラー報知レベル2は、遊技領域PAの略中央に配置された演出表示装置70の液晶画面において「演出操作レバー110を戻して下さい」という旨のエラー表示を行うとともに、ぱちんこ遊技機PMの前面側に配置されたスピーカ8から「演出操作レバー110を戻して下さい」という旨の音声を30秒間繰り返し発生させるようになっている。さらに、収納エラー報知レベル2は、ガラス枠5に設けられた演出ランプ11を赤色に点灯させてエラー報知を行うようになっている。なお、収納エラー報知レベル2では、演出操作レバー110のLEDによる発光を用いたエラー報知は行わないようになっている。
収納エラー報知レベル2が行われているときには、遊技領域PAに設けられた各入賞装置に遊技球が入球して図柄の変動抽選が開始されたか否かの監視(ステップS40)や、その変動抽選が停止されたか否かの監視(ステップS41)や、収納エラー報知レベル2が行われてからの時間計測(ステップS42)などが行われる。図柄の変動抽選が開始されたこと、その変動抽選が停止されたこと、収納エラー報知レベル2が行われた時点から5秒(この時間は適宜変更可能である)以上が経過されたこと、のいずれかを検知すると、それを契機として、ステップS36に戻ってレバー昇降機構120(昇降モータ121)を再度駆動させて演出操作レバー110を収納位置P1に下降移動させる動作制御が行われる。上記3つのいずれかが検知された場合には、収納エラー報知レベル2は終了される、もしくはぱちんこ遊技機PM(演出制御基板52)がエラー状態であると判断している状態が解除される。一方、上記3つのいずれも検知されない場合には、ステップS39における収納エラー報知レベル2が継続して行われる。なお、ステップS42では、収納エラー報知レベル2が行われた時点からではなく、直近のエラー判定(ステップS37での判定)が行われてから5秒以上経過したか否かを監視するように構成してもよい。
ステップS36において、演出操作レバー110を操作可能位置P2から収納位置P1に下降移動させるリトライ動作を5回以上行っても、演出操作レバー110が収納位置P1に位置していると検出されない場合には、収納エラー報知レベル3が行われる(ステップS38からステップS43に進む)。この収納エラー報知レベル3は、上記出現エラー報知と同様に、遊技領域PAの略中央に配置された演出表示装置70の液晶画面において「演出操作レバー110の動作停止中」という旨のエラー表示を行うとともに、演出操作レバー110のレバー先端部115に設けられた複数のLEDを赤色に点灯させてエラー報知を行うようになっている。なお、この収納エラー報知レベル3では、演出ランプ11による発光や、スピーカ8による音声を用いたエラー報知は行わないようになっている。
収納エラー報知レベル3が行われているときには、昇降モータ121を停止させる制御が行われる。そして、ガラス枠5が前枠2に対して前方に開放されたか否かの監視(ステップS44)や、収納エラー報知レベル3が行われてから遊技球の発射操作等が所定時間行われず、演出表示装置70の液晶画面において待機デモ画像(映像)が表示されたか否かの監視(ステップS45)や、遊技者が演出操作レバー110を手で持って収納位置P1まで強制的に下降移動させて収納位置センサ105により検出されたか否かの監視(ステップS46)などが行われる。待機デモ画像は、上記ステップS27において説明した条件と同様の条件で表示される。演出表示装置70に待機デモ画像が表示されること、遊技者により演出操作レバー110が強制的に収納位置P1まで下降移動されること、のい
ずれかを検知すると、それを契機として、ステップS36に戻ってレバー昇降機構120(昇降モータ121)を再度駆動させて演出操作レバー110を収納位置P1に下降移動させるリトライ動作が行われる。ガラス枠5が前枠2に対して前方に開放されたと検出された場合には、図17に示すステップS12に戻って初期化動作が行われる。上記3つのいずれかが検知された場合には、収納エラー報知レベル3は終了される、もしくはぱちんこ遊技機PM(演出制御基板52)がエラー状態であると判断している状態が解除される。一方、上記3つのいずれも検知されない場合には、ステップS43における収納エラー報知レベル3が継続して行われる。
このように演出操作装置100では、正常に初期化動作が行われない場合に、演出表示装置70における画像表示、スピーカ8からの音声発生、並びに、演出ランプ11および演出操作レバー110のLED発光を用いて初期化エラー報知を行うようになっている。そのため、正常に初期化動作が行われない場合に、施設管理者や遊技者に迅速且つ適切に注意喚起を行うことができる。
また、遊技中においては、演出操作レバー110が収納位置P1から操作可能位置P2に正常に上昇移動されない場合に、演出表示装置70における画像表示、および演出操作レバー110のLED発光を用いて出現エラー報知を行うようになっている。さらに、操作可能位置P2から収納位置P1に正常に下降移動されない場合には、演出表示装置70における画像表示のみを用いて行う収納エラー報知レベル1と、演出表示装置70における画像表示、スピーカ8からの音声発生および演出ランプ11の発光を用いて行う収納エラー報知レベル2と、演出表示装置70における画像表示および演出操作レバー110のLED発光を用いて行うエラー報知、並びに演出操作装置100(昇降モータ121)の動作を停止させる収納エラー報知レベル3とを行って、段階的に注意喚起を行うようになっている。このように段階的(レベル別)に注意喚起方法を変えることにより、施設管理者や遊技者に迅速且つ適切に注意喚起を行うことができる。また、収納エラー報知レベル3では、昇降モータ121の動作も停止させることにより、昇降モータ121の破損も防ぐことができる。
なお、出現エラー報知と収納エラー報知レベル3では、エラー報知を行う条件(エラー回数が5回以上)や、リトライ動作条件(ガラス枠5の開放、待機デモ画像(映像)の表示、遊技者による演出操作レバー110の強制的な下降移動)や、エラー報知の態様(演出表示装置70による画像表示および演出操作レバー110のLEDによる発光を用いてエラー報知を行う一方、演出ランプ11による発光やスピーカ8による音声を用いたエラー報知は行わない)が共通した構成となっている。
〔第1変形例〕
次に、上記入力負荷装置150の変形例について説明する。この変形例に係る入力負荷装置250は、図21〜図23に示すように、上記入力負荷装置150と同様に、演出操作装置100の左側に配設され、演出操作レバー110を操作可能位置P2から前方に傾倒操作するときに、その傾倒操作に対して抵抗力を付与する装置である。入力負荷装置250は、図24〜図28に示すように、負荷切替モータ251と、負荷切替モータ251の出力軸に固定される第1ギヤ252と、第1ギヤ252と噛み合う第2ギヤ253と、第2ギヤ253と噛み合う第3ギヤ254と、第3ギヤ254の左面側に固定される第4ギヤ255と、第4ギヤ255に噛み合う第5ギヤ256と、第5ギヤ256の左面側に固定される大径円盤状の負荷ホイール257と、演出操作レバー110の傾倒軸113の左端部に固定されるプレート部材258と、第2ギヤ253の右面側に固定される第6ギヤ259と、これらを組み付けるための複数のベース部材260A〜260D、複数の軸部材および複数のボルト部材(不図示)とを有して構成される。
プレート部材258は、前方側が円弧になった扇状の平板部材であり、その円弧状の部分に歯が形成されて第6ギヤ259と噛み合うようになっている(図26を参照)。プレート部材258は、演出操作レバー110の傾倒軸113の左端部に係合され、演出操作レバー110の傾倒移動に応じて回転軸258aを中心に回転するようになっている。演出操作レバー110が操作可能位置P2から前方へ傾倒されると、プレート部材258が回転され、プレート部材258と噛み合っている第6ギヤ259とともに第2ギヤ253が回転される(図27および図28を参照)。第6ギヤ259は、1WAYクラッチ機能を有しており、演出操作レバー110の前方への傾倒に伴う回転は伝達して第2ギヤ253を回転させる一方、演出操作レバー110の後方への傾倒操作(戻し操作)に伴う回転は伝達させずに第2ギヤ253を回転させないように構成されている。
演出操作レバー110が前方へ傾倒されてプレート部材258および第6ギヤ259を介して第2ギヤ253が回転されると、第3ギヤ254、第4ギヤ255および第5ギヤ256を介して大径円盤状の負荷ホイール257が回転される。このように演出操作レバー110を前方へ傾倒操作するためには、負荷ホイール257を回転させるための力も必要になり、これにより演出操作レバー110の前方への傾倒操作に対して抵抗力が付与され、遊技者は演出操作レバー110の操作感を通常よりも重く感じるようになっている。なお、第6ギヤ259が上記のように1WAYクラッチ機能を有しているため、演出操作レバー110の後方への傾倒操作(戻し操作)に対しては抵抗力が付与されないようになっている。
一方、第2ギヤ253は、負荷切替モータ251の出力軸に固定される第1ギヤ252とも噛み合っている。そのため、演出操作レバー110が前方へ傾倒されてプレート部材258および第6ギヤ259を介して第2ギヤ253が回転されると、第1ギヤ252も回転される。しかしながら、第1ギヤ252は、1WAYクラッチ機能を有しており、演出操作レバー110の前方への傾倒に伴う回転は負荷切替モータ251には伝達させないように構成されている。一方、この回転方向と逆方向に第1ギヤ252が負荷切替モータ251によって回転されると、第3ギヤ254、第4ギヤ255および第5ギヤ256を介して大径円盤状の負荷ホイール257が回転される。このように負荷切替モータ251によって負荷ホイール257を予め回転(演出操作レバー110を傾倒操作する以前に回転)させておくことにより、演出操作レバー110を前方へ傾倒操作するときに必要な負荷ホイール257を回転させるための力が低減される。このように演出操作レバー110の前方への傾倒操作に対して付与される抵抗力が低減され、遊技者は演出操作レバー110の操作感を先程よりも軽く感じるようになっている。
このように、入力負荷装置250は、負荷ホイール257および負荷切替モータ251を用いて、演出操作レバー110の前方への傾倒操作に対して抵抗力を付与するときと、付与しないときとを切り替えることができるように構成されている。また、入力負荷装置250は、負荷切替モータ251によって予め回転させる負荷ホイール257の回転速度を変更させることにより、演出操作レバー110の前方への傾倒操作に対して付与される抵抗力を段階的に調整することができるようになっている。また、入力負荷装置250は、第1ギヤ252に1WAYクラッチ機能を備えているため、負荷切替モータ251における逆起電力発生防止や脱調(PULL OUT)を防止することができる。さらに、入力負荷装置250では、通常時に負荷ホイール257を回転させるようにして、必要に応じて回転速度を落としたり、回転させないことで、特殊な演出態様として操作感を通常に比して重く感じるように設定することも可能である。
なお、本発明は、上記実施形態(変形例を含む)に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば適宜改良可能である。例えば、上述の実施形態では、本発明が適用される遊技機の一例として、ぱちんこ遊技機を例示して説明したが、これに限定
されるものではなく、遊技メダルを使用するスロットマシン(回胴式遊技機)に本発明を適用することもできる。スロットマシンに適用する場合には、図17に示す初期化動作時のフローチャートにおけるステップS17の「遊技球をアウト口が通過する」という条件を削除して適用すればよい。さらに、ぱちんこ遊技機やスロットマシンだけではなく、遊技球を使用する回胴式遊技機、雀球遊技機、アレンジボール機などの他の遊技機についても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。
また、上述の実施形態では、演出操作装置100の初期化動作および初期化エラー報知について説明したが、遊技領域PAに配設されたセンター役物60についても、演出操作装置100と同様の初期化動作および初期化エラー報知を行うことができる。