以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図22は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1及び図2において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された内枠4とを備えている。
内枠4の前面側には、その上部側に遊技盤5を装着するための遊技盤装着枠6等が、下部側に発射手段7、下部スピーカ36a等が夫々配置されると共に、それらの前側を覆う前扉8がヒンジ3と同じ側のヒンジ9により開閉自在に枢着されている。
発射手段7は、図2に示すように、板金製の支持板11と、この支持板11の前面に装着された発射レール12と、支持板11の前面に装着され且つ発射用の遊技球を発射レール12上に保持する球保持部13と、支持板11の前面で前後方向の駆動軸14廻りに揺動自在に支持された打撃槌15と、支持板11の裏側に装着され且つ打撃槌15を駆動軸14を介して打撃方向に駆動するロータリソレノイド等の発射駆動手段16とを備え、前扉8側の発射ハンドル17が操作されたときに、その操作量に応じて発射駆動手段16により打撃槌15を打撃方向(時計廻り)に連続的に駆動するようになっている。これにより、発射レール12上に1個ずつ供給される遊技球が発射レール12に沿って遊技盤5の遊技領域5aに向けて発射される。
遊技盤5は、遊技盤装着枠6に対して例えば前側から装着され、1又は複数の固定具18により着脱自在に固定されており、その前面側には、発射手段7によって発射された遊技球を案内するガイドレール21が環状に装着されると共に、そのガイドレール21の内側の遊技領域5aに、センターケース22、普通図柄始動手段23、特別図柄始動手段24、大入賞手段25、普通入賞手段26等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース22には、液晶式等の画像表示手段27の他、普通図柄表示手段28、特別図柄表示手段29、普通保留個数表示手段30等が設けられている。画像表示手段27は、演出図柄表示手段31、特別保留個数表示手段32、操作誘導表示手段33等を構成している。
普通図柄表示手段28は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段23が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段23による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段28の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段23が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段30がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段24は、特別図柄表示手段29による図柄変動を開始させるためのもので、例えば上下2つの始動入賞手段24a,24bを備え、センターケース22の下側に配置されている。上始動入賞手段24aは、開閉手段等を有しない非開閉式の入賞手段である。下始動入賞手段24bは、開閉手段34により遊技球が入球不可能(又は入球困難)な閉状態と入球可能(又は入球容易)な開状態とに切り換え可能な開閉式の入賞手段で、普通図柄表示手段28の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、閉状態から開状態へと所定時間開放されるようになっている。
特別図柄表示手段29は、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段24が遊技球を検出すること、即ち上下2つの始動入賞手段24a,24bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、始動入賞手段24a,24bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様(特定態様)で、それ以外の場合には例えば外れ態様で停止するようになっている。
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に始動入賞手段24a,24bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段32が大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段31は、例えば特別図柄表示手段29による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示手段27の表示画面27aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段24が遊技球を検出した場合、即ち上下2つの始動入賞手段24a,24bの何れかに遊技球が入賞した場合に、特別図柄の変動開始と同時に複数種類の変動パターンの何れかに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。なお本実施形態では、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には演出図柄も大当たり態様で停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合には演出図柄も外れ態様で停止するものとする。
大入賞手段25は、遊技球が入球可能な開状態と入球不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板25aを備えた開閉式入賞手段で、特別図柄表示手段29の変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別利益状態が発生したときに、開閉板25aが所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
前扉8には、遊技領域5aの前側に対応して窓孔35が形成され、例えばその周囲に複数の上部スピーカ36b、送風演出装置37等の演出手段が配置されている。また、前扉8の下部側には、例えば左寄りの位置に、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段7に供給する上皿38が配置されており、更にその上皿38の下側には、上皿38が満杯のときの余剰球等を貯留する下皿39が左端側に、発射ハンドル17が右端側に夫々配置されている。
また、前扉8の前面側には、窓孔35の周囲を前側から略覆う上装飾カバー40と、上皿38、下皿39等を前側から略覆う下装飾カバー41とが装着されており、前扉8の背面側には、窓孔35を後側から略塞ぐガラスユニット35aが着脱自在に装着されている。また、下装飾カバー41上には、例えば上皿38の前側の左右方向略中央に遊技者が操作可能な演出ボタン(操作手段)42が、またその右側に球貸し操作部43が夫々配置されている。演出ボタン42は、下装飾カバー41内に配置された演出ボタンユニット(操作装置)44上に設けられている。
以下、前扉8について、図2〜図4等に基づいて演出ボタンユニット44の取付構造を中心に更に詳しく説明し、また図4〜図16等に基づいて演出ボタンユニット44の構造についても詳述する。
前扉8は、図2,図3に示すように窓孔35が形成された樹脂製の扉ベース51を備え、この扉ベース51の前面側に、上装飾カバー40、上皿38、下皿39、演出ボタンユニット44、下装飾カバー41、発射ハンドル17の他、演出ボタンユニット44を支持する演出ボタンユニット支持板金(操作装置支持板金)52が装着されている。また、扉ベース51の背面側には、ガラスユニット35aの他、ヒンジ端側補強板金53、開閉端側補強板金54、ハンドル固定板金55、中央補強板金56、球送りユニット57、下皿案内ユニット58等が装着されている。
ヒンジ端側補強板金53は、前扉8におけるヒンジ9側の縁部を補強するためのもので、扉ベース51のヒンジ9側縁部に沿ってその裏側に着脱自在に固定されている。開閉端側補強板金54は、前扉8における開閉端側の縁部を補強するためのもので、扉ベース51の開閉端側縁部に沿ってその裏側に着脱自在に固定されている。開閉端側補強板金54には例えば施錠操作装置59が固定されている。この施錠操作装置59は、内枠4に対する前扉8の施錠及び外枠2に対する内枠4の施錠の解除操作を行うためのもので、キーシリンダ59a(図1)と、一対の係合爪60a,60bを有し且つキーシリンダ59aの前後方向の操作軸の後端に固定された解除動作部60とを備えている。そして、キーシリンダ59aの前側からキーを挿入し、そのキーを一方側に回動操作した場合には、一方の係合爪60aが前扉8の施錠機構を解除方向に移動させることにより前扉8の内枠4に対する施錠が解除され、またキーを他方側に回動操作した場合には、他方の係合爪60bが内枠4の施錠機構を解除方向に移動させることにより内枠4の外枠2に対する施錠が解除されるようになっている。
ハンドル固定板金55は、扉ベース51における発射ハンドル17の固定箇所を補強するためのもので、例えば扉ベース51における開閉端側の下縁部に沿ってその裏側に配置されており、扉ベース51上の発射ハンドル装着部51aに対応する発射ハンドル固定部55aと、この発射ハンドル固定部55aに対する開閉端側に設けられた開閉端側固定部55bと、発射ハンドル固定部55aに対するヒンジ9側に設けられたヒンジ端側固定部55cとを一体に備えている。
発射ハンドル装着部51aは、例えば扉ベース51の下端部における開閉端の近傍に配置されており、その前側から発射ハンドル17の後端部が装着されるようになっている。この発射ハンドル装着部51aは例えば右側に向けて傾斜しており、発射ハンドル17を若干開閉端側(右側)に傾いた状態で保持している。
ハンドル固定板金55の発射ハンドル固定部55aは、発射ハンドル装着部51aの背面側に沿って開閉端側に向けて若干傾いた状態で配置されており、発射ハンドル装着部51aの前側に装着された発射ハンドル17の後端側は、発射ハンドル装着部51aを挟んでこの発射ハンドル固定部55aにねじ止めにより固定されている。
また開閉端側固定部55bは、開閉端側補強板金54の下端部と前後に重なった状態で例えばその後側に配置され、開閉端側補強板金54と共に扉ベース51に一又は複数の固定ねじ50aにより固定されている。即ちハンドル固定板金55は、開閉端側固定部55bにおいて開閉端側補強板金54に連結されている。またヒンジ端側固定部55cは、扉ベース51の背面側に沿って配置され、扉ベース51に対して一又は複数箇所でねじ止めにより固定されている。
中央補強板金56は、窓孔35の下側で且つ扉ベース51の開閉端近傍からヒンジ端近傍までの範囲に対応してその裏側に配置され、扉ベース51に対して一又は複数箇所でねじ止めにより固定されている。
球送りユニット57は、上皿38内の遊技球を1個ずつ発射レール12上に供給するもので、発射手段7による発射動作と同期して動作するようになっており、発射手段7の前側に対応して扉ベース51の裏側に着脱自在に固定されている。下皿案内ユニット58は、上皿38が満杯となったときの余剰球、及び発射手段7により発射されたにも拘わらず遊技領域5aに達することなく戻ってきたファール球を下皿39に案内するためのもので、例えば球送りユニット57に隣接してそのヒンジ9側に配置され、扉ベース51の裏側に着脱自在に固定されている。
演出ボタンユニット支持板金52は、扉ベース51の前側下部における左右方向略中央に配置されており、図3,図4等に示すように、扉ベース51の前面側に沿って配置される例えば左右2つの取付部61,62と、例えば左取付部61の下端部前側に略水平に配置される受け部63と、その受け部63の左右両縁部に沿って上下一方側、例えば上側に配置される受け部側壁64,65と、受け部側壁64,65の少なくとも一方(ここでは右受け部側壁65)の後端側から取付部61,62の少なくとも一方(ここでは右取付部62)の縁部に沿ってその前側に配置される取付部側壁66と、例えば受け部63及び左受け部側壁64の後端側から扉ベース51の前面側に沿って突設される一又は複数の固定フランジ67とを一体に備え、取付部61,62及び固定フランジ67の複数箇所で扉ベース51に対してねじ止めにより固定されている。ここで、側面視略L字型に形成されている右受け部側壁65と取付部側壁66とが、取付部62と受け部63とに跨がってそれらに対して略垂直に配置される補強部68を構成している。
また、例えば右取付部62は、扉ベース51だけでなくハンドル固定板金55及び中央補強板金56に夫々固定されている。即ち、右取付部62の後側には、扉ベース51を挟んでハンドル固定板金55のヒンジ端側固定部55cと中央補強板金56の一部とが配置されており、右取付部62とヒンジ端側固定部55c、右取付部62と中央補強板金56が夫々一又は複数の固定ねじ50b,50cにより前後に連結されている。
受け部63は、演出ボタンユニット44を下側から支持するためのもので、演出ボタンユニット44を位置決めするための位置決め孔69a、演出ボタンユニット44をねじ止め固定するための複数のねじ挿通孔70a,70b等が形成されている。位置決め孔69aは例えば受け部63の後部側における左右方向略中央に配置され、例えばその左右両側にねじ挿通孔70aが配置されている。また、受け部63の前縁側には前向きに突出する突出部63aが例えば左右方向の略中央に形成されており、その突出部63a上にねじ挿通孔70bが設けられ、またその突出部63aの一側、例えば左側部が演出ボタンユニット44を位置決めするための位置決め部69bとなっている。
また、受け部63の後部上側には、左取付部61の前面側に沿って後部ガード71が配置されている。この後部ガード71は、受け部63上に配置される演出ボタンユニット44をその後側からガードするためのもので、図3等に示すように例えば左取付部61の前側に固定される固定部71aと、この固定部71aの前側に配置され且つその前面側が演出ボタンユニット44の背面に沿って例えば略円筒面状に形成されたガード部71bとを一体に備え、固定部71aを例えば左取付部61と共に扉ベース51にねじ止めすることにより左取付部61の前側に着脱自在に固定されている。そして、受け部63上に演出ボタンユニット44が装着されたとき、図11等に示すようにその演出ボタンユニット44の背面側にガード部71bが当接又は近接することにより、演出ボタンユニット44の後側への倒れを阻止するようになっている。
扉ベース51の下部前側には、演出ボタンユニット支持板金52の左側に上皿38,下皿39等が、右側に発射ハンドル17等が夫々配置され、演出ボタンユニット44及び演出ボタンユニット支持板金52、上皿38、下皿39等を前側から略覆うように下装飾カバー41が着脱自在に装着されている。なお、下装飾カバー41は、図1に示すように、演出ボタンユニット44の上側周辺部から前側にかけて略覆う演出ボタンカバー72aと、この演出ボタンカバー72aの外縁部に沿って装着される装飾カバー72bとを備えている。演出ボタンカバー72aは、外部から内部の演出ボタンユニット44が視認可能なように無色透明又は有色透明の合成樹脂により形成されると共に、図9〜図12に示すようにその上部側にボタン挿通孔73が形成されており、そのボタン挿通孔73を介して演出ボタン42の上端部が突出している。
演出ボタンユニット支持板金52は以上のように構成され、支持されているため、演出ボタンユニット44について十分な取付強度を確保することができ、多少乱暴な操作等があっても短期に損傷や撓みが生じることはない。
演出ボタンユニット44は、図5等に示すように、回転駆動手段(駆動手段)81の駆動により回転可能な回転体(可動体)82を有する可動演出手段83と、演出ボタン42と、振動発生手段84と、この振動発生手段84により発生した振動を演出ボタン42に伝達する振動伝達手段85a〜85d(図8等)と、上部カバー部材86と、それらを支持するベースフレーム87とを備えている。
可動演出手段83は、図6,図10,図12,図13,図16等に示すように、回転体82と、この回転体82を回転(所定動作の一例)自在に支持する例えば一対の回転支持手段89a,89bと、内部発光基板90と、この内部発光基板90を回転体82内で支持する基板支持手段91と、回転駆動手段81とを備えている。
回転体82は、中空状に形成された回転本体92と、この回転本体92の左右両側に着脱自在に装着された回転軸受部材93a,93bとを備えている。回転本体92は、複数の部材、例えば第1〜第5部材92a〜92eを組み合わせることにより略球体状に形成されており、その略中心を通る左右方向の軸廻りに、所定角度ピッチ、例えば90度ピッチで複数、例えば3つの第1〜第3装飾面95a〜95c(図5,図16等)が形成されている。第1〜第3装飾面95a〜95cには、例えば夫々異なる装飾が施されると共に、夫々の少なくとも一部が透光性の発光レンズ部となっている。なお、第1〜第3装飾面95a〜95cは、第2装飾面95bが上向きのとき、第1装飾面95aが前向き、第3装飾面95cが後向きとなるように回転本体92上に配置されている。なお、装飾面の配置数、配置角度ピッチ等は任意である。
回転軸受部材93a,93bは、略円筒状の軸受部(被支持部)94a,94bを備え、それら軸受部94a,94bの中心軸が、回転本体92の略中心を通る左右方向の回転軸と一致するように、回転本体92の左右両端部に着脱自在に固定されている。左右の回転軸受部材93a,93bのうち、例えば右側の回転軸受部材93bには、軸受部94bの外端側に被駆動ギア97とフォトセンサ用の被検出部98とが例えば一体に設けられている。なお、回転軸受部材93a,93bを回転本体92と一体に形成してもよい。
回転体82の内側(以下、発光室82aという)には、内部発光基板90と基板ベース部材99とが配置されており、この基板ベース部材99に回転支持手段89a,89b、基板支持手段91等が設けられている。内部発光基板90は、例えば略円形に形成され、その表裏両面に夫々一又は複数のLED(発光体)100a,100bが配置されており、基板支持手段91により、表面90a側を上向きにした状態で回転体82の略中央で略水平に支持されている。内部発光基板90の表面90a側(ここでは上面側)には例えば多数のLED100aが略全面にわたって所定のパターンで配置されており、また裏面90b側(ここでは下面側)には、図12,図13等に示すようにその前部のLED配置領域内に例えば複数(ここでは5個)のLED100bが前縁部に沿って略等間隔で配置されると共に、後部側の所定位置にコネクタ101が配置されている。
基板支持手段91は、略円形の底壁91aとその底壁91aの外縁に沿って上向きに設けられた周壁91bとで略皿形に形成されており、周壁91bの内側に内部発光基板90が上側から嵌め込まれ、図10,図12に示すように底壁91aの上側に所定の隙間を保持した状態でねじ止め等により固定されている。この基板支持手段91は、例えば非透光性(又は低透光性)で、図12,図13に示すようにその外周側が回転体82の内面に近接した状態で回転体82内の略中央に配置され、内部発光基板90と共に、回転体82内の発光室82aを内部発光基板90の表面90a側(ここでは上側)に対応する表側空間102と裏面90b側(ここでは下側)に対応する裏側空間103とに略仕切っている。なお、基板支持手段91の表側空間102側には、内部発光基板90の表面90a側を略覆う例えばドーム型の内レンズ104が配置され、基板支持手段91に対してねじ止め等により着脱自在に装着されている。
内部発光基板90の裏面90bに対向する底壁91a上には、例えば裏側空間103側に凹入する溝部105が例えば底壁91aの略中心を通って左右方向に配置されると共に、その溝部105上には配線用開口部106が、溝部105よりも前側にはLED100bに対応する例えば複数(ここでは5個)の導光用開口部107が、溝部105よりも後側にはコネクタ101に対応するコネクタ用開口部108が夫々形成されている。導光用開口部(導光部)107は、LED100bからの光を基板支持手段91の裏側(ここでは下側)の裏側空間103に導くためのものであり、またコネクタ用開口部108は、コネクタ101を裏側空間103側に露出させるためのものである。
また、基板支持手段91の裏側には、裏側空間103を例えば前側の裏側第1空間103aと後側の裏側第2空間103bとに略仕切る裏仕切部材(仕切部材)109が例えば一体に設けられている。この裏仕切部材(仕切部材)109は、基板支持手段91と同じ非透光性(又は低透光性)で、図6,図12に示すように例えば正面視半月状に形成されており、その縁部が回転体82の内面に近接するように、基板支持手段91における導光用開口部107よりも後側で且つ配線用開口部106及びコネクタ用開口部108よりも前側の位置から下向きに突設されている。
回転支持手段89a,89bは、夫々基板支持手段91の左右両端側から外向きに突出しており、回転体82の軸受部(被支持部)94a,94b内に、夫々略円筒状のブッシュ110を介して相対回転可能に挿通することにより、回転体82を左右方向の軸廻りに回転自在に支持している。回転支持手段89a,89bは、例えば略筒状(又は樋状)に形成されており、その内側が回転体82の内外を繋ぐ配線通路111a,111bとなっている。なお、回転支持手段89a,89bの基板支持手段91側端部には夫々鍔部112が一体に設けられている。
このように、内部発光基板90を支持する基板支持手段91に、回転体82を回転自在に支持する回転支持手段89a,89bを設けているため、内部発光基板90の周りを回転する回転体82を備えた可動演出手段83を無駄なスペースを省いてコンパクトに構成することが可能となっている。
基板支持手段91の裏側(ここでは下側)からコネクタ用開口部108を介してコネクタ101に接続された内部基板用ハーネス(ケーブル)113は、図10,図12等に示すように、配線用開口部106,溝部105を経て配線通路111a,111bの何れか、例えば右側の配線通路111bを通って回転体82の外側に引き出されている。
回転体82は、その上部側がLED100aからの光によって発光し、下部前側がLED100bから導光用開口部107を介して裏側第1空間103aに導かれた光によって発光する。このとき、この裏側第1空間103aとその後側の裏側第2空間103bとは裏仕切部材(仕切部材)109で仕切られているため、裏側第2空間103b内の配線又はその影が前側から見えるようなことはない。
また、基板支持手段91により内部発光基板90を裏面側から支持し、その基板支持手段91に、内部発光基板90の裏面側に配置されたLED100bからの光を基板支持手段91の裏側(ここでは下側)に導く導光用開口部107を設けているため、表裏両面にLED100a,100bを配置した内部発光基板90を、その機能を損なうことなく確実に固定することが可能である。
以上のような可動演出手段83は、図5等に示すように例えば左右の支持ベース部材(支持手段)121a,121bを介してベースフレーム(ベース体)87により支持されている。ベースフレーム87は例えば板金製で、図7,図10等に示すように、支持ベース部材121a,121bを夫々支持する左右の側部支持部122a,122bと、これら側部支持部122a,122bをその下部側で左右に連結する底壁部123とを一体に備えており、左右の側部支持部122a,122b間に、可動演出手段83及び演出ボタン42が配置されている。
側部支持部122a,122bは、支持ベース部材121a,121bを介して可動演出手段83、演出ボタン42等を支持するためのもので、左右方向に互いに対向する支持ベース部材121a,121bの背面側(左右方向の外側)に沿って配置される背面板124a,124bと、この背面板124a,124bの前後両縁部から支持ベース部材121a,121bの前後の側面に沿って突設される側面板125a,125bと、背面板124a,124bの下縁部から支持ベース部材121a,121bの底面に沿って例えば略水平に突設される底面板126a,126bとで構成されている。側部支持部122a,122bの背面板124a,124bには、例えばその上縁側から下向きに凹入する凹入部127a,127bが形成されている。
底壁部123は、その下側に配置される振動発生手段84等を支持するためのもので、例えば左右方向の細長状に形成され、側部支持部122a,122bの下端部よりも下側に略水平に配置されており、その左右両端部が、側部支持部122a,122bの底面板126a,126bと夫々上下方向の連結部128により一体に連結されている。
支持ベース部材121a,121bは、例えば合成樹脂製で、夫々ベースフレーム87の側部支持部122a,122bに装着され、例えば背面板124a,124bにねじ止め等により固定されており、可動体受け部(支持手段)129a,129bとボタンレール(案内手段)130a,130bとを一体に備えている。
可動体受け部129a,129bは、可動演出手段83を回転支持手段89a,89bにおいて支持するためのもので、図7,図10,図13等に示すように側部支持部122a,122bの凹入部127a,127bに対応して例えば支持ベース部材121a,121bの上部側に設けられ、例えば上向きに開放する樋状に形成されており、凹入部127a,127bを介して左右方向の外側、即ち演出ボタン42とは反対側に突出している。回転支持手段89a,89bは、図6等に示すようにその端部が回転体82の軸受部94a,94bの外側に突出しており、その突出部分が可動体受け部129a,129bに上側から嵌め込まれ、ねじ止め等により例えば支持ベース部材121a,121bに固定されている。
ボタンレール130a,130bは、演出ボタン42を所定方向(ここでは上下方向)に案内するためのもので、図7,図13等に示すように例えば支持ベース部材121a,121bから夫々左右方向の内側、即ち演出ボタン42側に突出する前後一対の平行突条部により構成されている。なお、ボタンレール130a,130bは夫々軸受部94a,94bを挟んでその前後に配置されている。
また、支持ベース部材121a,121bの一方、例えば右側の支持ベース部材121bには、回転駆動手段81の駆動軸81aを挿通させるための駆動軸挿通孔131(図7,図10)が、例えば可動体受け部129bの下側に左右方向貫通状に形成されている。回転駆動手段81は例えばステッピングモータにより構成され、図10等に示すように側部支持部122bの外面側(右面側)に横向きに固定されており、駆動軸81aは駆動軸挿通孔131を介して回転体82側に突出している。駆動軸81aの先端側には駆動ギア132が固定されており、この駆動ギア132が回転体82の被駆動ギア97に噛合している(図10)。これにより、回転駆動手段81の駆動力が回転体82に伝達され、回転体82は例えば正逆両方向に回転駆動される。
なお回転体82は、回転駆動手段81の駆動により、第2装飾面95bが上向きとなる「チャンス位置」(図16(a))と、第3装飾面95cが上向きとなる「ラッキーパト位置」(図16(b))と、第1装飾面95aが上向きとなる「ハッピー位置」(図16(c))との何れかに切り換え可能であるとする。第3装飾面95cを構成する第3部材92cは、例えば赤、青等の所定色に着色された略半球状のレンズ部材で構成されており、第3装飾面95cが上向きとなる「ラッキーパト位置」にある状態で回転体82内のLED100a等が所定パターンで点滅を繰り返すことにより、外からは回転灯が回っているように見える演出(回転灯演出)を行うことが可能となっている。もちろん、チャンス位置、ラッキーパト位置、ハッピー位置以外での停止を可能としてもよい。
また、例えば右側の支持ベース部材121bには、図7,図16等に示すように、回転体82が所定の原点位置を含む所定範囲内(又は原点位置)にあることを検出するフォトセンサ等よりなる原点位置検出手段133と、回転体82が所定の特定位置を含む特定範囲内(又は特定位置)にあることを検出する同じくフォトセンサ等よりなる特定位置検出手段134とが配置されている。本実施形態では、図16(a)に示す「チャンス位置」を原点位置、図16(b)に示す「ラッキーパト位置」を特定位置に設定している。
原点位置検出手段133は、例えばボタンレール130b間で且つ軸受部94bの後側近傍に配置され、例えば支持ベース部材121bに着脱自在に固定されており、回転体82がチャンス位置(原点位置)を含む所定角度範囲(所定範囲)内にあるときに、回転軸受部材93b上の被検出部98を検出して原点位置検出信号を出力するようになっている。また、特定位置検出手段134は、例えば軸受部94bの上側近傍に配置され、例えばセンサ取付部材135を介して支持ベース部材121bに着脱自在に固定されており、回転体82がラッキーパト位置(特定位置)を含む所定角度範囲(特定範囲)内にあるときに被検出部98を検出して特定位置検出信号を出力するようになっている。
また、ベースフレーム87の左右一側、例えば右側には、図5,図7等に示すように中継基板136が配置されている。この中継基板136は、演出ボタンユニット44上の各種電気部品と演出制御基板202等との間の配線を中継するもので、例えば表側を左右方向の外側(右側)に向けた状態で側部支持部122bの下側に配置され、中継基板取付部材137を介して例えば支持ベース部材121bに着脱自在に固定されている。内部発光基板90から配線通路111bを通って回転体82の外側に引き出された内部基板用ハーネス113は、例えば図10に示すように回転駆動手段81、原点位置検出手段133、特定位置検出手段134等からのハーネスと同様に中継基板136に接続されている。
また、回転体82の下側には、図5,図10,図12等に示すように、上面側に反射面138aを備えた反射板138が配置されている。反射板138は、例えば回転体82と略同径の平面視略円形に形成されており、ベースフレーム87を構成する底壁部123の上面側に着脱自在に固定されている。
演出ボタン42は、図5,図9〜図14等に示すように、ボタン本体部141と、そのボタン本体部141の下端部に装着されるボタン下部カバー142及び下部補強板143とを備え、例えばベースフレーム87の下部に配置されたボタン昇降ベース144に対してバネ145により上向きに弾性付勢されている。
ボタン本体部141は、上下方向の略筒状に形成された胴部146と、この胴部146の上端側に配置され且つ遊技者が押圧操作するための操作部147とを備え、その内側に回転体82を収容するように、ベースフレーム87における左右の側部支持部122a,122b間に配置されている。このボタン本体部141は、無色透明又は有色透明の合成樹脂により例えば一体に形成されており、外部から内部の回転体82を視認可能となっている。胴部146は、回転体82及び反射板138よりも若干大径の断面略円形に形成されており、その左右両側部には、軸受部94a,94b及びベースフレーム87の底面板126a,126bとの干渉を避けるためのスリット148a,148bが、下端部から上向き凹入状に形成されている。
また、胴部146上には、スリット148a,148bの縁部に沿って左右方向の外側に突出する外縁突条部149a,149bが一体に形成され、その外縁突条部149a,149bにおける前後の直線部分に、ボタンレール130a,130bが前後及び左右両側から略摺接しており(図13等)、これによって演出ボタン42は上下方向に移動可能に支持されている。
操作部147は、例えば平面視略円形で、例えば胴部146よりも小径の筒状に形成された首部147aの上端部を塞ぐように設けられている。胴部146の上端部には上側に向けて縮小する肩部146aが設けられており、その肩部146aの上側に首部147aが滑らかに連結されている。なお、操作部147は緩やかな膨出状に形成されると共に、例えば演出ボタンカバー72aの傾斜に合わせて前側に若干傾いている。
ボタン下部カバー142は、図5,図9〜図14等に示すように例えば合成樹脂によりボタン本体部141の下端部開口に対応する水平な略板状に形成され、その略中央には底壁部123に対応する矩形状の開口部142aが設けられると共に、下面側の所定位置、例えば開口部142aの前側には下向き突出状の被検出部150が例えば一体に形成されている。
下部補強板143は、例えば板金製で、図5,図9〜図14等に示すようにボタン下部カバー142の下面側に沿って配置され、例えばボタン下部カバー142と共にねじ止め等によりボタン本体部141に固定されている。この下部補強板143は、バネ145によって上向きに付勢されることにより、その上面側にボタン下部カバー142の開口部142aを介して底壁部123の下面側が当接し(図10等)、それによって演出ボタン42が所定の非操作位置に保持されるようになっている。下部補強板143の下面側には、複数、例えば4本のガイドピン151a〜151dが下向きに突設されている。本実施形態では、図5,図15等に示すように下部補強板143の前側左右にガイドピン151a,151bが、後側左右にガイドピン151c,151dが夫々配置されているものとする。また、ガイドピン151a〜151dには夫々バネ145が装着されている。なお、ボタン下部カバー142側の被検出部150は、下部補強板143に設けられた開口部等を介して下部補強板143の下側に突出している。
ボタン昇降ベース144は、例えば板金製で、図8〜図12等に示すようにバネ145を介して演出ボタン42を昇降可能に支持するベース板152a,152bと、操作検出手段153等を支持するセンサ装着部154と、それらベース板152a,152b、センサ装着部154等をベースフレーム87に対して所定位置で支持する支持部155とを一体に備えている。
支持部155は、ベースフレーム87の底壁部123に沿って例えば矩形状に形成され且つ底壁部123の下面に対してねじ止め等により固定される固定板155aと、その固定板155aの縁部、例えば左右両縁部から下向きに突出する連結板155bとで構成されており、左右の連結板155bの下縁側に例えば左右一対のベース板152a,152bが一体に設けられている。なお、演出ボタン42の下部補強板143には、支持部155に対応する挿通孔143aが形成されており、支持部155は、図5,図10等に示すように下部補強板143の下側からその下部補強板143の挿通孔143a、ボタン下部カバー142の開口部142aを介してベースフレーム87の底壁部123に固定されている。
ベース板152a,152bは、演出ボタン42のガイドピン151a〜151dの配置位置に対応して支持部155の周囲の例えば左右両側に配置され、夫々底壁部123に対してその下側に所定距離をおいて平行に支持されており(図10等)、その上面側が演出ボタン42の下部補強板143の下面側と上下に対向している。左側のベース板152aにはガイドピン151a,151cに対応するピン挿通孔156a,156cが、右側のベース板152bにはガイドピン151b,151dに対応するピン挿通孔156b,156dが夫々形成されており、ガイドピン151a〜151dは夫々ピン挿通孔156a〜156dを通過してベース板152a,152bの下側に突出している。
なお、ピン挿通孔156a〜156dは例えば円形で、演出ボタン42が前後左右にがたついてもガイドピン151a〜151dと干渉しない程度の大きさに形成されている。また、ガイドピン151a〜151dに夫々装着されているバネ145は、ピン挿通孔156a〜156dよりも大径のコイルバネである。従って図14等に示すように、ガイドピン151a〜151dがピン挿通孔156a〜156dに挿通された状態で、バネ145の上端側は演出ボタン42の下部補強板143に、下端側はベース板152a,152bに夫々当接しており、下部補強板143に対して演出ボタン42を上向きに弾性付勢している。
また、ベース板152a,152bの上面側には、一又は複数の緩衝部材157が装着されている。この緩衝部材157は、演出ボタン42がバネ145の付勢力に抗して下向きに押圧操作されたときに下部補強板143の下面に当接することにより、衝撃を和らげつつ演出ボタン42を所定の操作位置で規制するためのもので、シリコンゴム等の弾性材料により所定形状、例えば直方体状に形成されており、例えばピン挿通孔156a〜156dの近傍に1個ずつ、計4個配置されている。
更に、左側のベース板152aの左縁部及び後縁部、右側のベース板152bの右縁部及び後縁部には、夫々下向きに突出する略同じ高さの左側壁158a,左後壁159a,右側壁158b,右後壁159bが一体に設けられている。なお、例えば上述した中継基板取付部材137は、図10等に示すように下部側が右側壁158bによって支持されている。
センサ装着部154は、図8,図12等に示すように、例えば支持部155を構成する固定板155aの前縁側から、例えば左側壁158a等の下端部と略同じ上下方向位置まで下向きに突設されており、このセンサ装着部154の前側に、フォトセンサ等よりなる操作検出手段153がセンサ装着部材161を介して固定されている。操作検出手段153は、演出ボタン42が操作されたことを検出するためのもので、演出ボタン42が非操作位置にあるとき(図12に実線で示す)には被検出部150を検出せず、演出ボタン42が押圧操作され、バネ145の付勢力に抗して操作位置に達したときに、図12に二点鎖線で示すように演出ボタン42と共に降下してきた被検出部150を検出して操作検出信号を出力するようになっている。
なお、ベース板152a,152bの下側で且つセンサ装着部154、左後壁159a,右後壁159b,左側壁158a及び右側壁158bにより前後左右を取り囲まれた領域は、振動発生手段84を収容する振動発生手段収容部162となっている。
また、ボタン昇降ベース144の下端部には、図4等に示すように演出ボタンユニット支持板金52の受け部63に設けられたねじ挿通孔70a,70bに対応する固定脚部162a,162bと、同じく受け部63に設けられた位置決め孔69a及び位置決め部69bに対応する位置決め突起163a,163bが設けられている。固定脚部162aは例えば左後壁159a,右後壁159bの下縁部から受け部63に沿って例えば後向きに、固定脚部162bは例えばセンサ装着部154の下縁部から受け部63に沿って例えば前向きに夫々突設されており、それら固定脚部162a,162bには夫々ねじ挿通孔70a,70bに対応するねじ止め孔164a,164bが形成されている。また、位置決め突起163aは、例えば左後壁159a及び右後壁159bの後側に着脱自在に固定される装着ガイド部材165の下端部に、位置決め突起163bは例えばセンサ装着部材161の下端部に、固定脚部162a,162bよりも下側に突出するように夫々一体に設けられている。
振動発生手段84は、図8等に示すように、振動装置171と、この振動装置171の作動により振動する振動ベース体172とを備え、ボタン昇降ベース144の内側に設けられた振動発生手段収容部162内に下側から収容され、振動可能な状態で例えばボタン昇降ベース144に支持されている。振動ベース体172は、図8,図10,図12,図14等に示すように、振動発生手段収容部162内の上部側にベース板152a,152bの下面側に沿って配置されており、ガイドピン(挿入部)151a〜151dが挿入されるガイド孔(被挿入部)173a〜173dと、ボタン昇降ベース144側に設けられた複数、例えば2つのクッション支持部174a,174bに対応する被支持部175a,175bとを備えている。
ガイド孔173a〜173dは、図15等に示すように例えば振動ベース体172の四隅近傍に設けられており、振動ベース体172の前側左右にガイドピン151a,151bに対応するガイド孔173a,173bが、後側左右にガイドピン151c,151dに対応するガイド孔173c,173dが夫々配置されている。なお、ガイド孔173a〜173dとそれらに対応するガイドピン151a〜151dとは、振動発生手段84により発生した振動を演出ボタン42に伝達する複数組、ここでは4組の振動伝達手段85a〜85dを構成している。
ガイド孔173a〜173dには、図15に示すようにガイドピン151a〜151dに対して所定の遊び(隙間)が設けられている。本実施形態では、ガイドピン151a〜151dは全て同じ直径の円柱状に形成されているが、ガイド孔173a〜173dの少なくとも一部の大きさ及び/又は形状が他と異なっている。
即ち、ガイド孔173a〜173dを断面形状で比較すると、ガイド孔173a〜173cは円形であるのに対し、右後側のガイド孔173dは長円状(又は楕円状)で、その長軸方向が、そのガイド孔173dから左前側のガイド孔173aへの方向と略一致している。また、断面形状が円形のガイド孔173a〜173cで直径を比較すると、右前側のガイド孔173bと左後側のガイド孔173cとは略同じであるのに対し、左前側のガイド孔173aはガイド孔173b,173cに比べて小径となっている。更に、右後側のガイド孔173dの長径(長軸方向の径)は、例えば他のガイド孔173a〜173cの直径に比べて大きいが、短径(短軸方向の径)は例えば左前側のガイド孔173aの直径と略同じで、ガイド孔173b,173cの直径より小さくなっている。
このように本実施形態では、振動伝達手段85a〜85dの少なくとも一組における遊びがその他と異なっており、例えば左前側の振動伝達手段(第1振動伝達手段)85aの遊びは、その他の全ての振動伝達手段85b〜85dよりも小さくなっている。また、右後側の振動伝達手段(第2振動伝達手段)85dは、遊びがガイドピン151dの周方向に一定でなく、その振動伝達手段85dにおいて遊びが最も大きい方向が、その振動伝達手段85dから最も遊びの小さい左前側の振動伝達手段85aへの方向と略一致している。また、左前側の振動伝達手段85aの遊びと振動伝達手段85dの最小遊びとが略同じであり、その他の振動伝達手段85b,85cの遊びは振動伝達手段85dの最小遊びよりも大で且つ最大遊びよりも小となっている。
以上のように、振動伝達手段85a〜85dに遊びを設け、またその遊びを各振動伝達手段85a〜85d毎に異ならせているため、演出ボタン42にがたつきのある粗い振動を発生させることでインパクトや面白みのある演出を行うことができ、またガイドピン151a〜151dの配置位置に多少の誤差があってもそれを吸収することができ、組み立て作業が容易となる利点がある。
被支持部175a,175bは、図15等に示すように例えば振動ベース体172の左右両側に配置され、例えば左右方向の凹入状に形成されており、その平面視略U字状の内面には上下方向所定位置に突条177が設けられている。ベース板152a,152bの下面側には、図8,図10,図14等に示すように、被支持部175a,175bにおいて振動ベース体172を支持するクッション支持部174a,174bが設けられている。クッション支持部174a,174bは、ベース板152a,152bの裏側から下向きに突設された支持ピン178と、この支持ピン178に外嵌した状態でねじ止め等により保持されるクッション部材170とを備えている。クッション部材170は、例えばシリコンゴム等の弾性材料により被支持部175a,175bの凹入形状に合致する略円筒状に形成されると共に、その外周面上には被支持部175a,175b側の突条177に対応する係合溝179が周方向の無端状に形成されている。
振動ベース体172は、被支持部175a,175bにそれぞれクッション部材170を左右両側から嵌め込んだ状態で、それらクッション部材170をボタン昇降ベース144側の支持ピン178に嵌め込んでねじ止めすることにより、振動発生手段収容部162内でボタン昇降ベース144に支持される。なお、振動ベース体172の上面及び外周面とボタン昇降ベース144等との間には、振動装置171によって振動しても干渉しないように十分な隙間が形成されている(図10,図14等)。
振動装置171は、駆動軸に偏心重り180が装着されたモータにより構成されており、図8,図15等に示すように、偏心重り180の位置が振動ベース体172の重心位置と一致しないように例えば偏心重り180を後側に向けた状態で振動ベース体172の下面側略中央に配置され、装着部材181を介して振動ベース体172に着脱自在に固定されている。この振動装置171を作動させることで、図14に示すようにクッション支持部174a,174bを介して支持されている振動ベース体172はボタン昇降ベース144に対して振動し、その振動がガイド孔173a〜173dとガイドピン151a〜151dとよりなる振動伝達手段85a〜85dを介して演出ボタン42に伝達される。
ここで、上述のように振動伝達手段85a〜85dのなかで振動伝達手段85aの遊びが最も小さくなっているが、少なくともその振動伝達手段85aの遊びについては、振動装置171によって発生する振動ベース体172の水平方向の振動幅よりも小さくなっている。従って、振動ベース体172の振動は少なくとも振動伝達手段85aを介して確実に演出ボタン42に伝達される。なお、操作検出手段153、振動装置171等から引き出されたハーネスは中継基板136に接続される。
上部カバー部材86は、図5,図9〜図12等に示すように、演出ボタン42の上部側周辺部を保護する環状カバー182と、演出ボタン42の左右両側に配置される上部発光基板183a,183bを支持する基板支持部184a,184bとを一体に備えている。環状カバー182は、例えば円環状に形成されており、演出ボタン42の首部147aに上側から一定の隙間を介して嵌め込まれ、肩部146aの上側で左右の基板支持部184a,184bにより支持されている。
基板支持部184a,184bは、ベースフレーム87を構成する左右の側部支持部122a,122bの上側に夫々配置され、例えば支持ベース部材121a,121bに対してねじ止め等により着脱自在に固定されている。基板支持部184a,184bの上側には、夫々上部発光基板183a,183bが、例えばLED185の配置面を略上向きとした状態で装着されている。
なお、左右の上部発光基板183a,183bのうち、右側の上部発光基板183bからのハーネスはそのまま下側の中継基板136に接続されているが、左側の上部発光基板183aからのハーネス189は、図10,図13に示すように演出ボタン42及び回転体82の内部を左から右に通過して、即ち左側の配線通路111a、回転体82内の溝部105、右側の配線通路111bを夫々通過して演出ボタンユニット44の右側に引き出され、中継基板136に接続されている。
また、上部カバー部材86には、一又は複数、例えば二つの位置決め凹部186a,186bが、例えば基板支持部184a,184bに一体に設けられている。
以上のような演出ボタンユニット44を前扉8の演出ボタンユニット支持板金52に装着する際には、図4に示すように演出ボタンユニット44の下端部の位置決め突起163a,163bを演出ボタンユニット支持板金52の受け部63における位置決め孔69a及び位置決め部69bに夫々上側から挿入して位置決めし、その状態で、図9〜図12に示すように、例えば下装飾カバー41の下部側を構成する下部カバー187の下側から、受け部63のねじ挿通孔70a,70bを介して固定脚部162a,162bをねじ止めすることにより行われる。
演出ボタンユニット支持板金52上に固定された演出ボタンユニット44は、ボタン挿通孔73を介して演出ボタン42の上端部、即ち首部147aから上側を突出させた状態で、下装飾カバー41の演出ボタンカバー72によりその上側及び前側が略覆われた状態となる。なお、図11等に示すようにボタン挿通孔73の縁部は環状カバー182の上面側に略当接している。また演出ボタンユニット44は、図10等に示すように、その上部側に設けられた位置決め凹部186a,186bに、例えば下装飾カバー41の内面側に下向きに突設された位置決め凸部188a,188bが夫々嵌合することにより、例えば前後左右への倒れが阻止されている。
図17は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図17において、201は主制御基板、202は演出制御基板で、これら各制御基板201,202は、遊技盤5に装着されたセンターケース22、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、内枠4及び遊技盤5を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板201は、遊技動作を統括的に制御するもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段211、普通始動口チェック処理手段212、普通乱数記憶手段213、普通図柄処理手段214、普通図柄表示制御手段215、普通利益状態発生手段216、特別乱数作成処理手段221、特別始動口チェック処理手段222、特別乱数記憶手段223、特別図柄処理手段224、特別図柄表示制御手段225、特別利益状態発生手段226、特別遊技状態発生手段227、制御コマンド送信手段228等を備えている。
普通乱数作成処理手段211は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段212は、普通図柄始動手段23による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段23が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段211で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として先入れ先出し式の普通乱数記憶手段213に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段214は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段28が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段213に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段213に記憶されている当たり判定乱数値の待ち行列からその先頭の当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行う当たり判定機能、当たり/外れの判定結果に基づいて普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する普通停止図柄選択機能、普通図柄の変動時間を選択する変動時間選択機能等を備えている。
普通図柄表示制御手段215は、普通図柄処理手段214による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段28の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段28が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段213に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段28による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段214で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段214で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
普通利益状態発生手段216は、普通図柄処理手段214による判定結果が当たりとなることに基づいて普通図柄表示手段28の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に、特別図柄始動手段24を構成する下始動入賞手段24bの開閉手段34を例えば複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させる普通利益状態を発生させるようになっている。
特別乱数作成処理手段221は、変動後の特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れにするかについての抽選に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、変動後の特別図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる外れ図柄乱数、演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段222は、特別図柄始動手段24への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、特別図柄始動手段24が遊技球を検出すること、即ち始動入賞手段24a,24bの何れかに遊技球が入賞することに基づいて、特別乱数作成処理手段221で作成された大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として先入れ先出し式の特別乱数記憶手段223に記憶させるように構成されている。
特別図柄処理手段224は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、特別図柄表示手段29が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段223に1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段223に記憶されている大当たり判定乱数値の待ち行列からその先頭の大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れ(抽選結果)の判定を行う大当たり判定機能、大当たり/外れの判定結果と、特別乱数記憶手段223に大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値又は新たに取得された外れ図柄乱数値とに基づいて、特別図柄の変動後の停止図柄を選択する特別停止図柄選択機能、大当たり/外れの判定結果と、新たに取得された変動パターン乱数値とに基づいて演出図柄の変動パターンを選択する変動パターン選択機能等を備えている。
特別図柄表示制御手段225は、特別図柄表示手段29の表示制御を行うもので、特別図柄処理手段224による特別図柄処理に基づいて、特別図柄表示手段29による特別図柄の変動を開始させると共に、選択された演出図柄の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて所定の停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別利益状態発生手段226は、特別利益状態(利益状態)を発生させるためのもので、特別図柄処理手段224による大当たり/外れの判定結果(抽選結果)が大当たりとなることに基づいて特別図柄表示手段29による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となった場合に、大入賞手段25を所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態を発生させるようになっている。本実施形態の開放パターンは、大入賞手段25の開放から所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段25を閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)繰り返すように設定されているものとするが、複数種類の開放パターンを設け、例えば大当たり図柄乱数値に基づいてそれらの何れかを選択するように構成してもよい。
特別遊技状態発生手段227は、特別利益状態終了後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば特別乱数記憶手段223に記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致した場合の大当たり図柄乱数値に応じて、時短状態と確変状態との何れかの特別遊技状態を発生させるように構成されている。
時短状態中は、特別図柄に関して特別図柄表示手段29の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、下始動入賞手段24bの開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短状態は例えば特別利益状態の終了後に発生し、次の特別利益状態が発生するか、それまでに特別図柄が所定回数(例えば50回)変動した時点で終了する。
確変状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられると共に、例えば時短状態と同様の処理も併せて行われるようになっている。なお、確変状態は例えば特別利益状態の終了後に発生し、次の特別利益状態が発生した時点で終了する。
制御コマンド送信手段228は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板202等のサブ制御基板に送信して制御指令を与えるためのもので、特別図柄処理手段224による特別図柄処理に基づいて、特別図柄の変動開始時に、特別保留個数の減少を指定する保留減少コマンド、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンド、特別図柄の停止図柄を指定する図柄指定コマンドをこの順序で演出制御基板202側に送信し、特別図柄の変動終了時に演出図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを演出制御基板202側に送信する機能、特別保留個数が増加したときに特別保留個数の増加を指定する保留増加コマンドを演出制御基板202側に送信する機能、特別遊技状態発生手段227による特別遊技状態の発生時及び終了時にその特別遊技状態に応じて特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等を演出制御基板202側に送信する機能等を備えている。
演出制御基板202は、スピーカ36a,36b等の音声出力手段231、LED100a,100b,185等の電飾手段232、演出図柄表示手段31、特別保留個数表示手段32、操作誘導表示手段33、演出ボタンユニット44等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄制御手段233、特別保留個数表示制御手段234、操作演出制御手段235等を備えている。
演出図柄制御手段233は、演出図柄表示手段31の表示制御及びそれに伴う音声出力手段231、電飾手段232の制御を行うもので、主制御基板201から変動パターンコマンドを受信した場合に、指定された変動パターンに基づいて演出図柄表示手段31による演出図柄の変動及びそれに伴う音声出力、電飾発光を開始させると共に、変動停止コマンドを受信したときに、図柄指定コマンドと変動パターンコマンドとに基づいて選択された停止図柄で演出図柄の変動を停止させ、またそれに伴う音声出力、電飾発光を停止させるようになっている。
特別保留個数表示制御手段234は、特別保留個数表示手段32の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段24により新たに遊技球が検出され、主制御基板201から保留増加コマンドを受信したときに、その保留増加コマンドに基づいて、画像表示手段27の表示画面27a上の所定位置に特別保留個数分の保留表示画像Xを表示し(図2)、例えば主制御基板201から保留減少コマンドを受信することに基づいて、表示中の保留表示画像Xの数を1個減少させて前側にシフトさせるように構成されている。
操作演出制御手段(演出制御手段)235は、遊技者による所定操作を伴う操作演出を制御するもので、操作演出決定手段241、操作誘導報知制御手段242、操作入力管理手段243、操作時演出制御手段244等を備えている。操作演出は、例えば特別図柄及び演出図柄の図柄変動毎に所定の確率で実行され、その操作演出中の所定の操作有効期間内に遊技者が演出ボタン42を指定操作態様で操作した場合に、例えばその図柄変動の結果に応じて所定の確率で所定の操作時演出が実行されるようになっている。
本実施形態では、第1操作演出,第2操作演出及び第3操作演出の3種類の操作演出を実行可能であり、それらは何れも回転体(可動体)82を用いた演出となっている。第1操作演出は、演出ボタン42内の回転体82がチャンス位置となった状態で行われる操作演出で、この第1操作演出中における操作有効期間内に遊技者が演出ボタン42を指定操作態様(ここでは一回押し)で操作した場合に、複数種類の操作時演出のうちの何れか、例えば画像表示手段27の背景色を青色に変更する「青背景演出」と赤色に変更する「赤背景演出」との何れかが、特別図柄の変動結果及び利益状態の種類等に応じた所定の確率で実行されるようになっている。なお、青背景演出と赤背景演出の何れも、画像表示手段27の背景色の変更に加えて、LED100a,100bを所定の発光パターンで発光させるLED発光処理を行うものとする。
第2操作演出は、演出ボタン42内の回転体82がラッキーパト位置(特定位置)となった状態で行われる操作演出で、この第2操作演出中における操作有効期間内に遊技者が演出ボタン42を指定操作態様(ここでは一回押し)で操作した場合に、1種類の操作時演出、例えば回転灯演出が、特別図柄の変動結果及び利益状態の種類等に応じた所定の確率で実行されるようになっている。ここで回転灯演出(特定演出)は、ラッキーパト位置(特定位置)にある回転体82を回転灯と同様の発光態様で発光させる演出であり、例えば回転体82内のLED(発光体,特定演出手段)100aを周方向にタイミングを順次ずらして点滅させる(特定作動態様)ことにより行われる。
第3操作演出は、演出ボタン42内の回転体82がハッピー位置となった状態で行われる操作演出で、この第3操作演出中における操作有効期間内に遊技者が演出ボタン42を指定操作態様(ここでは一回押し)で操作した場合に、1種類の操作時演出、例えばボタン振動演出が、特別図柄の変動結果及び利益状態の種類等に応じた所定の確率で実行されるようになっている。ここでボタン振動演出は、演出ボタン42を振動させる演出であり、振動装置171を作動させることにより行われる。
なお、本実施形態では第1〜第3操作演出の何れについても演出ボタン42を一回だけ操作する「一回押し」を指定操作態様とするが、例えば演出ボタン42を連続的に複数回操作する「連打」、演出ボタン42を操作した状態を所定時間以上維持する「長押し」等を指定操作態様としてもよい。また、指定操作態様を抽選等により決定するようにしてもよい。
操作演出決定手段241は、操作演出を実行するか否か、及び実行する場合にはその種類を特別図柄の図柄変動毎に決定するもので、例えば主制御基板201から変動パターンコマンド、図柄指定コマンドを受信することを条件に図20に示す操作演出決定処理を実行するように構成されている。即ち、操作演出決定手段241による操作演出決定処理は特別図柄の変動開始毎に実行される。
この操作演出決定処理(図20)では、まず操作演出を行うか否か、及び操作演出を行う場合にはその種類、即ち第1〜第3操作演出の何れかが例えば抽選により決定される(S1)。この抽選は例えば図18に示すような操作演出選択テーブルに基づいて行われる。図18に示す操作演出選択テーブルでは、第1〜第3操作演出、操作演出なしの4種類について、大当たり/外れの判定結果(利益状態の発生に関する抽選結果)毎に選択率(%)が設定されている。
この操作演出選択テーブル(図18)では、操作演出を行うか否かについては大当たり/外れの判定結果に拘わらず同じ選択率となっている。即ち、操作演出が行われる場合と行われない場合とで大当たり期待度に差はない。また、第1操作演出の選択率については大当たり/外れの判定結果に拘わらず同じであるのに対し、第2操作演出と第3操作演出との選択率については、外れ判定の場合には第2操作演出の方が高いのに対し、大当たり判定の場合には逆に第3操作演出の方が高くなっている。即ち、第2操作演出よりも第3操作演出の方が大当たり期待度(利益状態が発生する確率)が高くなっている。
なお、操作演出を行うか否か及び操作演出の種類については抽選以外の方法で決定してもよい。例えば演出図柄の変動パターン毎に、操作演出を行うか否か及び操作演出の種類を予め設定しておいてもよいし、演出図柄の変動パターン毎に操作演出の種類を予め設定しておき、操作演出を行うか否かについては抽選により決定するようにしてもよい。S1において操作演出を行わない旨の決定がされた場合には(S2:No)、ここで操作演出決定処理は終了する。
S1において操作演出を行う旨の決定がされた場合には(S2:Yes)、回転体82を操作演出の種類に対応する位置に移動させるべく回転駆動手段81の駆動制御が行われる(S3)。即ち、第1操作演出の場合には回転体82がチャンス位置にくるように、第2操作演出の場合には回転体82がラッキーパト位置にくるように、第3操作演出の場合には回転体82がハッピー位置にくるように夫々制御される。この回転駆動手段81の駆動制御は、回転体82が所定の原点位置にある状態を基準として、回転駆動手段81を予め定められた方向に予め定められたステップ数だけ作動させることにより行われる。なお、S3の処理を行う際には、まず回転体82が原点位置にあることを確認し、又は原点位置に復帰させる原点位置確認処理を行うことが望ましい。
本実施形態における回転体82の原点位置は、回転駆動手段81を所定方向に作動させることにより原点位置検出手段133がOFFからONに切り替わった場合に、更にその所定方向に所定ステップだけ回転駆動手段81を作動させた状態であるとする。従って、原点位置確認処理は例えば次のような手順で行うことが可能である。即ち、まず原点位置検出手段133がONであるか否かを判定し、ONである場合にはOFFになるまで反所定方向に回転駆動手段81を作動させた後、逆に所定方向に所定ステップだけ回転駆動手段81を作動させ、また原点位置検出手段133がOFFである場合には、ONになるまで所定方向に回転駆動手段81を作動させた後、更に所定方向に所定ステップだけ回転駆動手段81を作動させればよい。なお、本実施形態では回転体82がチャンス位置にある状態を原点位置としているため、S1で第1操作演出が選択された場合にはS3では原点位置確認処理のみを行えばよい。
S3に続いては、特定位置検出手段134がONであるか否かが判定される(S4)。本実施形態では、回転体82がラッキーパト位置(特定位置)を含む特定範囲内にある場合に特定位置検出手段134が被検出部98を検出してONになるように設定されている。S4で特定位置検出手段134がONであると判定された場合には(S4:Yes)、例えば大当たり/外れの判定結果が判定される(S5)。そして、S5で大当たりでないと判定された場合(S5:No)にはLED作動フラグに0が設定され(S6)、それ以外の場合にはLED作動フラグに1が設定される(S7)。
なお、回転駆動手段81等が正常に作動している場合には、S4で特定位置検出手段134がONであると判定されるのは第2操作演出の場合に限られるが、回転駆動手段81等に異常がある場合などは第1操作演出,第3操作演出の場合であってもS4で特定位置検出手段134がONであると判定される可能性がある。
また、操作演出の種類に応じて(S8)、操作時演出の有無、内容等が決定される(S9〜S16)。S8において第1操作演出であると判定された場合には例えば図19(a)に示すような第1操作演出選択テーブルに基づいて、例えば操作時演出の種類(ここでは青背景演出又は赤背景演出)が決定される(S9)。第1操作演出選択テーブル(図19(a))では、各操作時演出(ここでは青背景演出又は赤背景演出)について、大当たりで且つ確変状態発生(以下、確変大当たりという)、大当たりで且つ時短状態発生(以下、時短大当たりという)、外れの各判定結果(利益状態の発生に関する抽選結果)毎に選択率(%)が設定されている。
図19(a)に示す第1操作演出選択テーブルでは、外れの場合には赤背景演出よりも青背景演出の方が選択率が高いのに対し、大当たりの場合には逆に青背景演出よりも赤背景演出の方が選択率が高くなっている。即ち、第1操作時演出においては、遊技者の操作時に青背景演出が行われる場合よりも赤背景演出が行われる場合の方が大当たり期待度は高い。また、時短大当たりの場合よりも確変大当たりの場合の方が赤背景演出の選択率が高くなっている。即ち、第1操作時演出においては、遊技者の操作時に青背景演出が行われる場合よりも赤背景演出が行われる場合の方が大当たりとなった場合の確変期待度は高い。
そして、S9において赤背景演出が選択された場合には(S10:Yes)、第1操作時演出フラグに赤背景演出に対応する「1」がセットされ(S11)、青背景演出が選択された場合には(S10:No)、第1操作時演出フラグに青背景演出に対応する「0」がセットされる(S12)。
S8において第2操作演出であると判定された場合には、例えば図19(b)に示すような第2操作演出選択テーブルに基づいて、例えば操作時演出の有無が決定される(S13)。第2操作演出選択テーブル(図19(b))では、遊技者の操作があったときに操作時演出(ここでは回転灯演出)を行うか否かについて、確変大当たり、時短大当たり、外れの各判定結果毎に選択率(%)が設定されている。
図19(b)に示す第2操作演出選択テーブルでは、外れの場合には操作時演出ありの選択率が0%となっているため、第2操作演出において遊技者の操作時に回転灯演出が行われた場合には必ず大当たり(特定結果)となる。逆に言えば、外れとなる場合(抽選結果が特定結果でない場合)に回転灯演出(特定演出)が行われる場合はない。なお、確変大当たりの場合と時短大当たりの場合とで操作時演出の有無についての選択率に違いはなく、従って第2操作演出において遊技者の操作時に操作時演出が行われる場合と行われない場合とで大当たりとなった場合の確変期待度に差はない。
そして、S13において操作時演出ありが選択された場合には(S14:Yes)、第2操作時演出フラグに操作時演出ありに対応する「1」がセットされ(S15)、操作時演出なしが選択された場合には(S14:No)、第2操作時演出フラグに操作時演出なしに対応する「0」がセットされる(S16)。
S8において第3操作演出であると判定された場合には、例えば図19(c)に示すような第3操作演出選択テーブルに基づいて、例えば操作時演出の有無が決定される(S17)。第3操作演出選択テーブル(図19(c))では、遊技者の操作があったときに操作時演出(ここではボタン振動演出)を行うか否かについて、確変大当たり、時短大当たり、外れの各判定結果毎に選択率(%)が設定されている。
図19(c)に示す第3操作演出選択テーブルでは、外れの場合には操作演出ありよりも操作演出なしの方が選択率が高くなっている。また、確変大当たりの場合には操作時演出ありの選択率が100%であるのに対し、時短大当たりの場合には操作時演出なしの選択率が100%となっている。即ち、第3操作演出においては、遊技者の操作時に操作時演出が行われた場合には、大当たりになるとすればそれが確変大当たりであることが確定する。
そして、S17において操作時演出ありが選択された場合には(S18:Yes)、第3操作時演出フラグに操作時演出ありに対応する「1」がセットされ(S19)、操作時演出なしが選択された場合には(S18:No)、第3操作時演出フラグに操作時演出なしに対応する「0」がセットされる(S20)。
以上のように、本実施形態では特定位置検出手段134がONの状態での操作時演出、即ち回転灯演出が行われるのは大当たりの場合に限られるため(図19参照)、本来であれば外れの場合に特定位置検出手段134がONになることはないが、例えば回転駆動手段81の異常等により外れであるにも拘わらず特定位置検出手段134がONとなっている場合にはLED作動フラグに0がセットされる。
操作誘導報知制御手段242は、演出ボタン42の操作を遊技者に促すための操作誘導報知に関する制御を行うもので、図21に示す操作誘導報知制御処理を、例えば定期割り込みにより所定時間間隔(ここでは4ms間隔)で実行するようになっている。
この操作誘導報知制御処理(図21)では、まず操作有効期間中であるか否かが判定される(S21)。そして、操作有効期間中でないと判定された場合には(S21:No)、操作有効期間の開始タイミングが到来したか否かが判定され(S22)、操作有効期間の開始タイミングが到来したと判定されることを条件に(S22:Yes)、例えば操作誘導表示手段33による操作誘導画像の表示による操作誘導報知が開始される(S23)。ここで、操作誘導画像は例えば演出ボタン42の押圧動作を表すアニメーション画像等により構成される。このとき、操作誘導画像の表示以外の操作誘導報知、例えばLED100a等の発光による操作誘導報知も併せて行うようにしてもよい。但しこの場合、LED100a等の発光パターンは回転灯演出の場合の発光パターンとは明確に異ならせることが望ましい。
また、S21において操作有効期間中であると判定された場合には(S21:Yes)、操作有効期間が満了したか否か、即ち操作有効期間の開始から予め定められた操作有効時間が経過したか否かが判定される(S24)。そして、未だ操作有効期間が満了しておらず(S24:No)、また後述する操作入力管理手段243によって操作成功と判定されていない場合には(S25:No)、操作誘導表示手段33等による操作誘導報知がそのまま継続される(S26)。
一方、S24において操作有効期間が満了したと判定された場合には(S24:Yes)、その時点で操作誘導表示手段33等による操作誘導報知は終了する(S27)。また、S24において未だ操作有効期間が満了していないと判定された場合であっても(S24:No)、後述する操作入力管理手段243によって操作成功と判定された場合(S25:Yes)には、その時点で操作誘導報知は終了する(S27)。
操作入力管理手段243は、操作有効期間中における演出ボタン42の操作状況等を管理するもので、操作検出手段153からの検出信号に基づいて演出ボタン42の操作状況を監視し、操作有効期間中に演出ボタン42が指定操作態様(ここでは一回押し)で操作された場合に操作成功と判定するようになっている。
操作時演出制御手段244は、操作有効期間中に演出ボタン42が指定操作態様で操作された場合の操作時演出を制御するもので、図22に示す操作時演出制御処理を、例えば定期割り込みにより所定時間間隔(ここでは4ms間隔)で実行するようになっている。
この操作時演出制御処理(図22)では、まず操作入力管理手段243によって操作成功と判定されたか否かが判定され(S31)、操作成功と判定されていない場合(S31:No)にはここで操作時演出制御処理は終了する。操作成功と判定された場合には(S31:Yes)、操作演出の種類に応じて以下の処理が行われる。
まず、操作演出の種類(S32)が第1操作演出の場合には、第1操作演出フラグの値が判定され(S33)、第1操作演出フラグの値が0であれば青背景演出が行われる。ここで、青背景演出は、画像表示手段27の背景色を青に変化させる青背景処理(S36)と、演出ボタン42内のLED100a,100bを青背景演出用の発光パターンで発光させるLED発光処理(S35)とを併せて行うものとするが、S34でLED作動フラグが0であると判定された場合、即ち回転駆動手段81の異常等により外れであるにも拘わらず特定位置検出手段134がONとなっている場合には、例外的にLED発光処理(S35)は実行されず、青背景処理(S36)のみが実行される。これは、本来はチャンス位置にあるはずの回転体82が回転駆動手段81の異常等によってラッキーパト位置又はそれに近い位置にある状態でLED100a,100bを発光させてしまうと、遊技者は回転灯演出が行われたものと勘違いし、結果として大当たりにならないことで遊技ホールとの間で無用のトラブルが発生する可能性があることから、そのような事態を未然に防止するためである。
一方、第1操作演出フラグの値が1であれば赤背景演出が行われる。ここで、赤背景演出は、画像表示手段27の背景色を赤に変化させる赤背景処理(S39)と、演出ボタン42内のLED100a,100bを赤背景演出用の発光パターンで発光させるLED発光処理(S38)とを併せて行うものとするが、S37でLED作動フラグが0であると判定された場合、即ち回転駆動手段81の異常等により外れであるにも拘わらず特定位置検出手段134がONとなっている場合には、青背景演出の場合と同様、例外的にLED発光処理(S38)は実行されず、赤背景処理(S39)のみが実行される。
また、操作演出の種類(S32)が第2操作演出の場合には、第2操作演出フラグの値が判定され(S40)、第2操作演出フラグの値が1であることを条件に回転灯演出(操作時演出)が行われ(S41)、操作時演出制御処理は終了する。第2操作演出では、図19(b)に示すように回転灯演出(操作時演出)が行われるのは大当たりの場合に限られるため、第2操作演出で回転灯演出が行われた場合には必ず大当たりとなる。
また、操作演出の種類(S32)が第3操作演出の場合には、第3操作演出フラグの値が判定され(S42)、第3操作演出フラグの値が1であることを条件にボタン振動演出(操作時演出)が行われる(S43)。
以上のように、本実施形態では大当たりの判定結果が得られていないにも拘わらず特定位置検出手段134による検出があった場合には、LED100a等による発光演出を行わないように制御されるため、回転駆動手段81の不具合等により回転体82が指示通りに動作しない場合でも、遊技者に大当たりが確定したとの過大な期待感を抱かせてしまうことがなく、遊技ホールとの間の無用のトラブルを未然に防止できる。
図23及び図24は本発明の第2の実施形態を例示し、大当たりでないにも拘わらず特定位置検出手段134がONである場合には、LED100aによる発光を伴う第2操作演出を行わないように構成した例を示している。本実施形態が第1の実施形態と異なるのは操作演出決定処理(図23)と操作時演出制御処理(図24)のみである。
本実施形態の操作演出決定処理(図23)が第1の実施形態の操作演出決定処理(図20)と異なるのは、S8a,S8bが新たに追加されている点のみである。S8で第2操作演出が選択されていると判定された場合には、LED作動フラグが1であれば第1の実施形態と同様にS13以降の処理が実行されるが、LED作動フラグが0であれば、即ち大当たりでないにも拘わらず特定位置検出手段134がONである場合には第2操作演出がキャンセルされる(S8b)ようになっている。
また、このようにLEDフラグが0の場合には第2操作演出はキャンセルされるため、本実施形態の操作時演出制御処理(図24)では、第1の実施形態の操作時演出制御処理(図22)におけるS34,S37が削除されている。
以上のように、大当たりでないにも拘わらず特定位置検出手段134がONである場合には、LED100aによる発光を伴う第2操作演出を行わないように構成した場合も、第1の実施形態と同様、回転駆動手段81の不具合等により回転体82が指示通りに動作しない場合でも、遊技者に大当たりが確定したとの過大な期待感を抱かせてしまうことがなく、遊技ホールとの間の無用のトラブルを未然に防止できる。
なお、この第2の実施形態では、本実施形態では大当たりの判定結果が得られていないにも拘わらず特定位置検出手段134による検出があった場合には、第1操作演出以外でLED100a等の発光演出を伴う第2操作演出のみをキャンセルするように構成したが、LED100a等の発光演出を伴わない第3操作演出もキャンセルするようにしてもよいし、第1操作演出を含む全ての操作演出をキャンセルするようにしてもよい。
図25は本発明の第3の実施形態を例示し、振動伝達手段85a〜85dの遊びの配列を変更した例を示している。
図25に示すように、本実施形態の振動伝達手段85a〜85dは、ガイド孔173a〜173dのうち、ガイド孔173c,173dの形状が第1の実施形態(図15)と異なっている。即ち、ガイド孔173a〜173dを断面形状で比較すると、ガイド孔173a,173b,173dは円形であるのに対し、左後側のガイド孔173cは長円状(又は楕円状)で、その長軸方向が、そのガイド孔173cから前側のガイド孔173aへの方向と略一致している。また、断面形状が円形のガイド孔173a,173b,173dで直径を比較すると、右前側のガイド孔173bとその後側のガイド孔173dとは略同じであるのに対し、左前側のガイド孔173aはガイド孔173b,173dに比べて小径となっている。更に、左後側のガイド孔173cの長径(長軸方向の径)は、例えば他のガイド孔173a,173b,173dの直径に比べて大きいが、短径(短軸方向の径)は例えば左前側のガイド孔173aの直径と略同じで、ガイド孔173b,173dの直径より小さくなっている。
このように本実施形態では、振動伝達手段85a〜85dの少なくとも一組における遊びがその他と異なっており、第1の実施形態と同様、例えば左前側の振動伝達手段(第1振動伝達手段)85aの遊びが、その他の全ての振動伝達手段85b〜85dよりも小さくなっている。また、左後側の振動伝達手段(第2振動伝達手段)85cは、遊びがガイドピン151cの周方向に一定でなく、その振動伝達手段85cにおいて遊びが最も大きい方向が、その振動伝達手段85cから最も遊びの小さい左前側の振動伝達手段85aへの方向と略一致している。また、左前側の振動伝達手段85aの遊びと振動伝達手段85cの最小遊びとが略同じであり、その他の振動伝達手段85b,85dの遊びは振動伝達手段85cの最小遊びよりも大で且つ最大遊びよりも小となっている。
このように、遊びが最も小さい振動伝達手段85aと、長円状の遊びを有する振動伝達手段との配置関係は任意である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、大当たりの判定結果が得られていないにも拘わらず特定位置検出手段134による検出があった場合には、特定演出手段(例えばLED100a)が特定演出(例えば回転灯演出)と同じ特定作動態様で作動することを禁止し、それ以外の作動態様(例えば連続点灯、単なる点滅等)での作動は許容してもよい。
実施形態では抽選結果が大当たり(特定結果)でない場合には特定演出(回転灯演出)が出現しないように構成したが、特定結果は遊技者に有利な抽選結果であればよく、例えば確変状態が発生する旨の抽選結果を特定結果としてもよい。また、特定演出は回転灯演出に限られるものではなく、例えばボタン振動演出を特定演出としてもよい。この場合、抽選結果が特定結果でない場合にはボタン振動演出が出現しないように構成し、特定結果でないにも拘わらず特定位置検出手段134による検出があった場合には振動発生手段(特定演出手段)84の作動を禁止するように構成すればよい。
原点位置検出手段と特定位置検出手段とは異なる被検出部を検出可能に構成してもよい。また、所定の原点位置を特定位置とし、原点位置検出手段を特定位置検出手段としてもよい。
実施形態の回転体82は、内部発光基板90等の電子部品及びその電子部品から引き出されるケーブル等から独立して動作するように構成されているため、回転体82を例えば一方向に連続回転させるような演出動作も問題なく行うことが可能である。
可動体は回転動作可能な回転体に限られるものではなく、例えば所定方向にスライド移動可能に構成してもよい。また、可動体を駆動する駆動手段はステッピングモータに限られず、例えば電磁ソレノイド等により構成してもよい。
発光基板の裏面側に配置された発光体からの光を基板支持手段の裏側に導く導光部は、透光性を有する合成樹脂等で形成されたレンズ状部材により構成してもよい。また、実施形態では導光部をLED等の発光体1個に付き1個ずつ設けたが、複数の発光体に対して一つの導光部を設けてもよい。
振動伝達手段は二組、三組、或いは五組以上設けてもよい。また、振動伝達手段は一組であってもよい。振動発生手段側に挿入部(ガイドピン等)を、操作手段側に被挿入部(ガイド孔等)を設けてもよい。
また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種弾球遊技機の他、スロットマシン等の弾球遊技機以外の遊技機においても同様に実施することが可能である。