JP6535201B2 - 接続部材及び車両ネットワークシステム - Google Patents

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Description

本発明は、接続部材及び車両ネットワークシステムに関する。
近年では、車両に搭載される複数の車両電装機器を制御する通信システムとして、各車両電装機器を制御する複数の電子制御ユニットがそれぞれ共通の多重通信線で接続され、その多重通信線を介して多重化された信号の授受を行い、これに基づいて各車両電装機器の作動を制御するようにした車両ネットワークシステムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
このような車両ネットワークシステムでは、多重通信線を構成するワイヤハーネスと各車両電装機器とを接続する車載コネクタに電子制御ユニットを設け、各車載コネクタにID識別機能を持たせることで、車両用電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)との間で信号の授受が行われる(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−268630号公報 特開2008−155906号公報
ところで、上記のような車両ネットワークシステムにおいて、ネットワークを構築する場合や機能追加を行う場合、予めIDが設定された複数種の車載コネクタを用意したり、各車載コネクタの設定IDをソフトや無線などで書き換えなければならず、手間を要していた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易にネットワークを構築したり機能追加することが可能な接続部材及び車両ネットワークシステムを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る接続部材及び車両ネットワークシステムは、下記(1)〜(8)を特徴としている。
(1) 車両に搭載される車両電装機器に接続される第1接続部と、ワイヤハーネスに接続されてマスター電子制御ユニットと通信して前記車両電装機器を制御する制御機能部を有する車載コネクタに接続される第2接続部と、を有する接続部材であって、
前記接続部材は、前記車載コネクタを前記マスター電子制御ユニットに認識させるためのIDを前記車載コネクタの前記制御機能部に設定するID設定部を備えている
ことを特徴とする接続部材。
(2) 前記車載コネクタに接続される前記第2接続部としてネットワーク側コネクタと、前記車両電装機器に接続される前記第1接続部としての機器側コネクタと、これらのネットワーク側コネクタと機器側コネクタとを繋ぐ接続線とを備え、
前記ID設定部は、前記ネットワーク側コネクタまたは前記機器側コネクタに設けられている
ことを特徴とする(1)に記載の接続部材。
(3) 前記ID設定部は、前記ネットワーク側コネクタまたは前記機器側コネクタのハウジングの一部分を構成する着脱可能な分離ハウジングに設けられている
ことを特徴とする(2)に記載の接続部材。
(4) 前記ID設定部は、IDを設定させるための分圧回路を形成する抵抗器を備えている
ことを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の接続部材。
(5) 前記抵抗器は、前記ID設定部に対して着脱可能とされている
ことを特徴とする(4)に記載の接続部材。
(6) 前記ID設定部は、複数の抵抗器と、選択的に切り替えられることで前記抵抗器に繋がる電源の電位及びそのパターンを変更してID設定を行うスイッチとを備えることを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の接続部材。
(7) 前記ID設定部は、複数の抵抗器が実装された回路基板を備え、該回路基板における前記抵抗器に繋がる回路が選択的に切断されることで前記抵抗器に繋がる電源の電位及びそのパターンが変更されてID設定が行われる
ことを特徴とする(1)から(3)のいずれかに記載の接続部材。
(8) 車両に搭載される車両電装機器と、
車両に配策されるワイヤハーネスと、
前記ワイヤハーネスに繋げられたマスター電子制御ユニットと、
前記ワイヤハーネスに接続されて前記マスター電子制御ユニットと通信して前記車両電装機器を制御する制御機能部を有する車載コネクタと、
前記車載コネクタと前記車両電装機器とを接続する(1)から(7)のいずれかに記載の接続部材と、を備える
ことを特徴とする車両ネットワークシステム。
上記(1)の構成の接続部材では、車載コネクタの制御機能部にIDを設定するID設定部を備えているので、車載コネクタ側にIDの設定機能を持たせる必要がなくなり、共通の車載コネクタを用いることが可能となる。これにより、車載コネクタの共通化によるコストダウンが図れるとともに、異なるIDが設定された複数種の車載コネクタを用意したり、各車載コネクタのIDをソフトや無線などで変更させる手間をなくすことができ、ネットワークの構築及び車両電装機器の追加を容易にできる。また、車載コネクタにID設定機能を持たせるための回路スペースや部品実装スペースを設けなくて良いため、車載コネクタの小型・軽量化を図ることができる。
上記(2)の構成の接続部材では、車載コネクタに接続されるネットワーク側コネクタまたは車両電装機器に接続される機器側コネクタにID設定部を設けているので、ID設定機能を有する別個のID設定装置などを用意する必要がなく、コンパクト化及び低コスト化が図れる。
上記(3)の構成の接続部材では、ネットワーク側コネクタまたは機器側コネクタのハウジングに分離ハウジングを組み付けることで、接続部材にID設定機能を容易に付加することができる。また、分離ハウジング以外の接続部材の共通化を図ることができる。
上記(4)の構成の接続部材では、抵抗器を備えたID設定部によって容易にID設定を行うことができ、また、抵抗器の抵抗値を変更することで、IDの設定を容易に変更できる。
上記(5)の構成の接続部材では、抵抗器を取り付けることで、接続部材に容易にID設定機能を付加することができる。また、抵抗値の異なる抵抗器に取り換えることで、IDの設定を容易に変更できる。
上記(6)の構成の接続部材では、スイッチを選択的に切り替えることで、IDの設定を容易に変更できる。
上記(7)の構成の接続部材では、回路を選択的に切断することで、IDの設定を容易に変更できる。
上記(8)の構成の車両ネットワークシステムでは、車載コネクタにIDを設定するID設定部を備えた接続部材を用いているので、車載コネクタ側にIDの設定機能を持たせる必要がなくなり、共通の車載コネクタを用いることが可能となる。これにより、車載コネクタの共通化によるコストダウンが図れるとともに、異なるIDが設定された複数種の車載コネクタを用意したり、各車載コネクタのIDをソフトや無線などで変更させる手間をなくすことができ、車両ネットワークの構築及び車両電装機器の追加を容易にできる。
本発明によれば、容易に車両ネットワークを構築したり機能追加することが可能な接続部材及び車両ネットワークシステムを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係る車両ネットワークシステムを示す概略構成図である。 図2は、本実施形態に係る車両ネットワークシステムに用いられる車載コネクタを示す図であって、図2(a)は車載コネクタの部分破断斜視図、図2(b)は図2(a)に示した車載コネクタの上ケースを開けた状態の平面図、図2(c)は図2(a)に示した車載コネクタの正面図、図2(d)は図2(a)に示した車載コネクタのA−A断面図である。 図3は、本実施形態に係る車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。 図4は、本実施形態に係る接続部材及び車載コネクタの斜視図である。 図5は、接続部材のID設定部を構成する抵抗器を示す図であって、図5(a)〜図5(c)は、それぞれ抵抗器の斜視図である。 図6は、接続部材の他の例を示す車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。 図7は、ID設定部の構成の他の例を示す車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。 図8は、ID設定部を車両電装機器に内蔵させた例を示す車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。 図9は、変形例1に係る接続部材を説明する車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。 図10は、変形例2に係る接続部材を説明する車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。 図11は、変形例3に係る接続部材を説明する車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。
以下、本発明に係る接続部材及び車両ネットワークシステムの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る車両ネットワークシステムを示す概略構成図である。
図1に示すように、車両ネットワークシステム1は、主に、ワイヤハーネス11と、マスターECU12と、各種の車両電装機器13と、車載コネクタ14と、接続部材15とから構成されている。この車両ネットワークシステム1は、例えば、LIN(Local Interconnect Network)やCXPI(Clock Extension Peripheral Interface)などの車載通信方式によって、車載コネクタ14をスレーブとして多重化通信を行う。なお、これらのLINやCXPIでは、スレーブとなる車載コネクタ14を区別するために、15種類の固有のIDが設定可能である。
ワイヤハーネス11は、幹線としての電源線23、通信線25、GND(グランド線)27の3種類の電線を基本とする電線束である。ワイヤハーネス11は、車両に配策され、車両ネットワークシステム1の多重通信線を構成する。なお、ワイヤハーネス11は、電源線23、通信線25、GND27の3種類に限るものではなく、信号線などの他の電線を含む形態を採り得ることは云うまでもない。
マスターECU12は、主制御装置として、各車両電装機器13を制御する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)であり、例えば、マイクロコンピュータから構成されている。マスターECU12は、幹線であるワイヤハーネス11の一端側に繋げられている。
車両電装機器13は、車両に搭載される各種の電装機器であり、車両に共通して取り付けられる主機装置、または車両に選択的に後付けされる補機装置などである。主機装置としては、例えば、ジョイントボックス、エアコン・ユニット、エンジンコントロール・ユニット、パワーウインド・ユニット、リア・コンビネーションランプ・ユニット、パワーシート・ユニット等があり、補機装置としては、例えば、集中ドアロック・ユニットやシートヒータ・ユニット等がある。車両電装機器13は、接続コネクタ13aを備えている。
図2は、本実施形態に係る車両ネットワークシステムに用いられる車載コネクタを示す図であって、図2(a)は車載コネクタの部分破断斜視図、図2(b)は図2(a)に示した車載コネクタの上ケースを開けた状態の平面図、図2(c)は図2(a)に示した車載コネクタの正面図、図2(d)は図2(a)に示した車載コネクタのA−A断面図である。
図2に示すように、車載コネクタ14は、ワイヤハーネス11に接続されることで、各種車両電装機器13をワイヤハーネス11に繋げて車両ネットワークシステム1を構築するコネクタである。車載コネクタ14は、上ケース30と下ケース31とによって構成された絶縁樹脂製のケース32を有しており、このケース32内に、圧接部33及び回路基板34が収容されている。圧接部33は、例えば、一対からなる複数の圧接刃35を起立して構成され、回路基板34の所定の回路に接続される。この回路基板34には、基板実装コネクタ36が設けられており、この基板実装コネクタ36に接続部材15が接続される。
この車載コネクタ14には、回路基板34に制御機能部37が設けられている。制御機能部37は、通信線25を介してマスターECU12と通信し、車両電装機器13の動作を制御する制御信号を生成する信号生成部を有している。制御機能部37は、車両電装機器13を電子制御する電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)であり、例えば、マイコン、半導体ヒューズ、通信トランシーバ等を回路基板若しくはバスバーによる回路体などに実装することで構成されている。
車載コネクタ14は、上ケース30及び下ケース31によってワイヤハーネス11における電源線23、通信線25及びGND27を挟み込むことで、各線の絶縁被覆を圧接刃35が切り裂き、各線の導体に圧接部33が圧接接続される。ワイヤハーネス11における電源線23、通信線25及びGND27を挟んだ車載コネクタ14は、上ケース30及び下ケース31がロックされることで、ワイヤハーネス11の任意の位置に固定される。即ち、車載コネクタ14を基本ハーネスの任意の位置に取り付けるだけで、ワイヤハーネス11と車両電装機器13との接続が簡便に完了する。
図3は、本実施形態に係る車両ネットワークシステム及び接続部材を示す車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。図4は、本実施形態に係る接続部材及び車載コネクタの斜視図である。
図3及び図4に示すように、接続部材15は、車載コネクタ14と車両電装機器13とを接続する部材である。接続部材15は、接続線41と、ネットワーク側コネクタ42と、機器側コネクタ43とを備えている。ネットワーク側コネクタ42は、車載コネクタ14の基板実装コネクタ36に結合接続されるコネクタであり、接続線41の一端に設けられている。機器側コネクタ43は、車両電装機器13の接続コネクタ13aに結合接続されるコネクタであり、接続線41の他端に設けられている。この接続部材15は、ネットワーク側コネクタ42を車載コネクタ14の基板実装コネクタ36に結合接続し、機器側コネクタ43を車両電装機器13の接続コネクタ13aに結合接続することで、ワイヤハーネス11に接続された車載コネクタ14と車両電装機器13とを電気的に接続し、車載コネクタ14の制御機能部37による車両電装機器13の制御を可能とする。
接続部材15は、ID設定部51を備えている。ID設定部51は、複数の車載コネクタ14を、共通のワイヤハーネス11の通信線25に接続して通信を行わせるために、車載コネクタ14にID(Identification Data)を設定するためのID設定機能を有する。そして、このID設定部51によってID設定が行われることで、マスターECU12と各車載コネクタ14との間でのデータ通信が可能となる。
ID設定部51は、接続部材15におけるネットワーク側コネクタ42に設けられている。このID設定部51は、抵抗器Rを備えている。抵抗器Rは、ネットワーク側コネクタ42に形成された挿し込み口53に挿し込むことで、ネットワーク側コネクタ42に装着される。
図5は、接続部材のID設定部を構成する抵抗器を示す図であって、図5(a)〜図5(c)は、それぞれ抵抗器の斜視図である。
ネットワーク側コネクタ42のID設定部51に装着される抵抗器Rとしては、例えば、図5(a)に示すように、抵抗体61の両側にリード62を接続した音叉型抵抗器、図5(b)に示すように、基板63上に抵抗体64とリード65とを実装したチップ型抵抗器、あるいは図5(c)に示すように、抵抗体66を樹脂のケース67で覆ってケース67の端部からリード68を突出させたカード型抵抗器などが用いられる。
抵抗器Rがネットワーク側コネクタ42に装着された接続部材15を車載コネクタ14の基板実装コネクタ36に結合接続させると、接続部材15のID設定部51の抵抗器Rは、電源Vccと制御機能部37との間に接続されて車載コネクタ14に設けられた内蔵抵抗器Rcと直列に接続される。これにより、この抵抗器Rと内蔵抵抗器Rcとで分圧回路が形成され、内蔵抵抗器Rcの電位が制御機能部37で検出され、この検出された電位から抵抗器Rの抵抗値rが求められ、この抵抗値rに基づいてIDが設定される。したがって、各車載コネクタ14に結合接続させる接続部材15毎に、異なる抵抗値rの抵抗器Rを装着させることで、各車載コネクタ14毎に異なるIDが設定され、マスターECU12との間での多重通信によるデータ通信が可能となる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、接続部材15が、車載コネクタ14にIDを設定するID設定部51を備えているので、車載コネクタ14側にIDの設定機能を持たせる必要がなくなり、共通の車載コネクタ14を用いることが可能となる。これにより、車載コネクタ14の共通化によるコストダウンが図れるとともに、異なるIDが設定された複数種の車載コネクタ14を用意したり、各車載コネクタ14のIDをソフトや無線などで変更させる手間をなくすことができ、ネットワークの構築及び車両電装機器13の追加を容易にできる。また、車載コネクタ14にID設定機能を持たせるための回路スペースや部品実装スペースを設けなくて良いため、車載コネクタ14の小型・軽量化を図ることができる。
しかも、車載コネクタ14の基板実装コネクタ36に接続される接続部材15のネットワーク側コネクタ42にID設定部51を設けているので、ID設定機能を有する別個のID設定装置などを用意する必要がなく、コンパクト化及び低コスト化が図れる。
また、接続部材15は、IDを設定させるための分圧回路を形成する抵抗器Rを備えたID設定部51によって容易にID設定を行うことができ、また、抵抗器Rの抵抗値rを変更することで、IDの設定を容易に変更できる。
しかも、抵抗器Rが、ID設定部51に対して着脱可能とされているので、抵抗器Rを取り付けることで、接続部材15に容易にID設定機能を付加することができ、また、抵抗値rの異なる抵抗器Rに取り換えることで、IDの設定を容易に変更できる。
なお、上記実施形態では、ID設定部51を接続部材15におけるネットワーク側コネクタ42に設けたが、ID設定部51は、接続部材15における機器側コネクタ43に設けても良い。
上記実施形態では、ID設定部51をネットワーク側コネクタ42に組み込んだが、図6に示すように、ネットワーク側コネクタ42のハウジングの一部分を着脱可能な分離ハウジング71とし、この分離ハウジング71にID設定部51を組み込んでも良い。このように、ネットワーク側コネクタ42のハウジングに組み付けられる分離ハウジング71にID設定部51を組み込むことで、接続部材15にID設定機能を容易に付加することができ、また、分離ハウジング71以外の接続部材15の共通化を図ることができる。
また、図7に示すように、電源Vccと制御機能部37との間に内蔵抵抗器Rcを接続し、接続部材15に設けたID設定部51の抵抗器Rを、接続部材15側の車両電装機器13または別のサブハーネスを経由させて接地させる構成としても良い。このようにすると、車載コネクタ14と接続部材15との間のID設定部51によるID設定用の回路を削減させることができる。具体的には、内蔵抵抗器Rcを車載コネクタ14側で接地させる場合(図3参照)と比べ、配線を2本から1本に削減できる。
図8に示すものは、抵抗器Rを備えるID設定部51を、車両電装機器13に内蔵させたものである。この場合も、車載コネクタ14側にIDの設定機能を持たせる必要がなくなり、共通の車載コネクタ14を用いることが可能となる。
次に、接続部材の変形例について説明する。
(変形例1)
図9は、変形例1に係る接続部材を説明する車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。
図9に示すように、変形例1に係る接続部材15Aでは、ID設定部51は、複数の抵抗器Rとそれに繋がるディップスイッチ(スイッチ)SWとが実装された回路基板75を備えている。この接続部材15Aでは、ディップスイッチSWを選択的に切り替えることで変更される電源Vccの電位及びそのパターンに基づいてIDが設定される。したがって、各車載コネクタ14毎に異なるIDが設定され、マスターECU12との間での多重通信によるデータ通信が可能となる。このように、この変形例1によれば、ディップスイッチSWを選択的に切り替えることで、IDの設定を容易に変更できる。
(変形例2)
図10は、変形例2に係る接続部材を説明する車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。
図10に示すように、変形例2に係る接続部材15Bでは、ID設定部51は、複数の抵抗器Rが実装された回路基板77を備えている。この接続部材15Bでは、回路基板77における抵抗器Rに繋がる回路を選択的に切断することで変更される電源Vccの電位及びそのパターンに基づいてIDが設定される。これにより、各車載コネクタ14毎に異なるIDが設定され、マスターECU12との間での多重通信によるデータ通信が可能となる。このように、この変形例2によれば、回路を選択的に切断することで、IDの設定を容易に変更できる。
(変形例3)
図11は、変形例3に係る接続部材を説明する車両ネットワークシステムの一部の概略構成図である。
図11に示すように、変形例3に係る接続部材15Cでは、ID設定部51は、複数の抵抗器Rが実装された回路基板79を備えており、予め接続部材15C毎に異なる抵抗パターンとなるように、抵抗器Rが回路基板79に実装されて分圧回路が構成されている。この接続部材15Cでは、複数の抵抗器Rからなる分圧回路の電位が制御機能部37で読み取られ、その電位に基づいてIDが設定される。これにより、各車載コネクタ14毎に異なるIDが設定され、マスターECU12との間での多重通信によるデータ通信が可能となる。このように、この変形例3によれば、IDを設定させるための分圧回路を形成する抵抗器Rを備えたID設定部51によって容易にID設定を行うことができ、また、抵抗器Rの抵抗値rを変更することで、IDの設定を容易に変更できる。
なお、上記変形例1〜3においても、ID設定部51は、ネットワーク側コネクタ42に組み付けられる分離ハウジング71に組み込んでも良く(図6参照)、また、接続部材15における機器側コネクタ43に設けても良い。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る接続部材及び車両ネットワークシステムの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[8]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両に搭載される車両電装機器(13)と、ワイヤハーネス(11)に接続されてマスター電子制御ユニット(12)と通信して前記車両電装機器(13)を制御する制御機能部(37)を有する車載コネクタ(14)と、を接続する接続部材(15,15A,15B,15C)であって、
前記接続部材(15,15A,15B,15C)は、前記車載コネクタ(14)を前記マスター電子制御ユニット(12)に認識させるためのIDを前記車載コネクタ(14)の前記制御機能部(37)に設定するID設定部(51)を備えている
ことを特徴とする接続部材。
[2] 前記車載コネクタ(14)に接続されるネットワーク側コネクタ(42)と、前記車両電装機器(13)に接続される機器側コネクタ(43)と、これらのネットワーク側コネクタ(42)と機器側コネクタ(43)とを繋ぐ接続線(41)とを備え、
前記ID設定部(51)は、前記ネットワーク側コネクタ(42)または前記機器側コネクタ(43)に設けられている
ことを特徴とする[1]に記載の接続部材。
[3] 前記ID設定部(51)は、前記ネットワーク側コネクタ(42)または前記機器側コネクタ(43)のハウジングの一部分を構成する着脱可能な分離ハウジング(71)に設けられている
ことを特徴とする[2]に記載の接続部材。
[4] 前記ID設定部(51)は、IDを設定させるための分圧回路を形成する抵抗器(R)を備えている
ことを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の接続部材。
[5] 前記抵抗器(R)は、前記ID設定部(51)に対して着脱可能とされている
ことを特徴とする[4]に記載の接続部材。
[6] 前記ID設定部(51)は、複数の抵抗器(R)と、選択的に切り替えられることで前記抵抗器(R)に繋がる電源(Vcc)の電位及びそのパターンを変更してID設定を行うスイッチ(ディップスイッチSW)とを備えることを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の接続部材。
[7] 前記ID設定部(51)は、複数の抵抗器(R)が実装された回路基板(77)を備え、該回路基板(77)における前記抵抗器(R)に繋がる回路が選択的に切断されることで前記抵抗器(R)に繋がる電源(Vcc)の電位及びそのパターンが変更されてID設定が行われる
ことを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の接続部材。
[8] 車両に搭載される車両電装機器(13)と、
車両に配策されるワイヤハーネス(11)と、
前記ワイヤハーネス(11)に繋げられたマスター電子制御ユニット(12)と、
前記ワイヤハーネス(11)に接続されて前記マスター電子制御ユニット(12)と通信して前記車両電装機器(13)を制御する制御機能部(37)を有する車載コネクタ(14)と、
前記車載コネクタ(14)と前記車両電装機器(13)とを接続する[1]から[7]のいずれかに記載の接続部材(15,15A,15B,15C)と、を備える
ことを特徴とする車両ネットワークシステム。
1:車両ネットワークシステム
11:ワイヤハーネス
12:マスターECU(マスター電子制御ユニット)
13:車両電装機器
14:車載コネクタ
15,15A,15B,15C:接続部材
37:制御機能部
41:接続線
42:ネットワーク側コネクタ
43:機器側コネクタ
51:ID設定部
71:分離ハウジング
77:回路基板
R:抵抗器
SW:ディップスイッチ(スイッチ)

Claims (8)

  1. 車両に搭載される車両電装機器に接続される第1接続部と、ワイヤハーネスに接続されてマスター電子制御ユニットと通信して前記車両電装機器を制御する制御機能部を有する車載コネクタに接続される第2接続部と、を有する接続部材であって、
    前記接続部材は、前記車載コネクタを前記マスター電子制御ユニットに認識させるためのIDを前記車載コネクタの前記制御機能部に設定するID設定部を備えている
    ことを特徴とする接続部材。
  2. 前記車載コネクタに接続される前記第2接続部としてのネットワーク側コネクタと、前記車両電装機器に接続される前記第1接続部としての機器側コネクタと、これらのネットワーク側コネクタと機器側コネクタとを繋ぐ接続線とを備え、
    前記ID設定部は、前記ネットワーク側コネクタまたは前記機器側コネクタに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の接続部材。
  3. 前記ID設定部は、前記ネットワーク側コネクタまたは前記機器側コネクタのハウジングの一部分を構成する着脱可能な分離ハウジングに設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の接続部材。
  4. 前記ID設定部は、IDを設定させるための分圧回路を形成する抵抗器を備えている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の接続部材。
  5. 前記抵抗器は、前記ID設定部に対して着脱可能とされている
    ことを特徴とする請求項4に記載の接続部材。
  6. 前記ID設定部は、複数の抵抗器と、選択的に切り替えられることで前記抵抗器に繋がる電源の電位及びそのパターンを変更してID設定を行うスイッチとを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の接続部材。
  7. 前記ID設定部は、複数の抵抗器が実装された回路基板を備え、該回路基板における前記抵抗器に繋がる回路が選択的に切断されることで前記抵抗器に繋がる電源の電位及びそのパターンが変更されてID設定が行われる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の接続部材。
  8. 車両に搭載される車両電装機器と、
    車両に配策されるワイヤハーネスと、
    前記ワイヤハーネスに繋げられたマスター電子制御ユニットと、
    前記ワイヤハーネスに接続されて前記マスター電子制御ユニットと通信して前記車両電装機器を制御する制御機能部を有する車載コネクタと、
    前記車載コネクタと前記車両電装機器とを接続する請求項1から7のいずれか一項に記載の接続部材と、を備える
    ことを特徴とする車両ネットワークシステム。
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