JPH05286396A - 車両用制御システムにおけるコントローラの誤装着防止方法 - Google Patents

車両用制御システムにおけるコントローラの誤装着防止方法

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JPH05286396A
JPH05286396A JP4088904A JP8890492A JPH05286396A JP H05286396 A JPH05286396 A JP H05286396A JP 4088904 A JP4088904 A JP 4088904A JP 8890492 A JP8890492 A JP 8890492A JP H05286396 A JPH05286396 A JP H05286396A
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JP
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vehicle
control system
identification signal
system identification
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JP4088904A
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Hideo Yabe
英男 矢部
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ECUの種類をできるだけ低減することにより
ECUの誤装着を防止するとともに、ECUの製造、管
理を経済的にする。 【構成】MPU5には、複数の種類の車両用制御システ
ムの複数の制御パラメータに関する情報が内蔵されてい
る。そして、システム識別信号付与装置から車両に搭載
される制御システムに対応するシステム識別信号が、シ
ステム識別信号付与用車両ハーネス3を介してECU1
に付与される。これにより、MPU5がその車両の制御
システムの設定値に補正される。すなわち、MPU5に
内蔵されている複数の制御パラメータのうち、付与され
たシステム識別信号に対応する制御システムの制御パラ
メータが選択され、選択されたパラメータに基づいてM
PU5内の設定値が補正される。こうして、車両に搭載
される制御システムに対応したECUが作製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンチスキッド制御
(以下ABSともいう)システムやエンジン制御システ
ム等の車両用制御システムに用いられているコントロー
ラが、そのコントローラを本来使用する制御システムの
車両と異なる制御システムの車両に誤って装着されるの
を防止する車両用制御システムにおけるコントローラの
誤装着防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両には、ABSシステムやエン
ジン制御システム等の種々の車両用制御システムが搭載
されている。例えば、ABSシステムは、制動時に車輪
がスキッド状態となったことを検出したとき、その車輪
のブレーキ力を緩めてスキッド状態を解消し、その後再
びブレーキ力を大きくすることにより、車両の操縦を安
定させると共に、制動距離ができるだけ短くなるように
ブレーキ制御を行う制御システムである。
【0003】このABSシステムにおいては、車輪速セ
ンサからの車輪速信号に基づいて、コントローラ(以
下、ECUともいう;ECU:Erectrical Control Unit)
が制動車輪のスキッド傾向を判断し、その結果制動車輪
がスキッド傾向にあると判断するとECUは制御信号を
ブレーキ圧力を調整するモジュレータに出力する。これ
により、モジュレータは制動車輪のスキッド状態が解消
するようにブレーキ圧力を調整するようになっている。
【0004】ところで、このような各種制御システムに
おけるECUは、コンポーネントが異なると制御パラメ
ータが異なるため、制御仕様が制御システム毎に異な
る。例えばABSシステムにおいては、フルエアブレー
キの車両あるいはエアオーバーハイドロリックブレーキ
の車両等の異なるブレーキシステムの車両が種々存在す
るばかりでなく、車軸数の違い等によりチャンネル数や
センサ数が異なる車両が種々存在している。また、エン
ジン制御システムにおいては、メカニカルガバナを装着
した車両、電子ガバナを装着した車両、あるいはラック
ストロークが異なる等のエンジン自体が異なる車両等の
種々の車両が存在している。このようにコンポーネント
の種々異なる車両が存在するので、制御システムも種々
異なっている。
【0005】これらの種々異なる制御システムに対し
て、ECUの制御仕様を制御システム毎に異ならせる必
要があるが、ECUの制御仕様を制御システム毎に異な
らせる方法として、従来は次の二つの方法が主に採られ
ている。一つは、ECU内の入力端子に制御システム毎
の制御パラメータを情報として与えることにより、制御
システム毎のECUを作製する方法であり、もう一つは
ECUに内蔵されているROMの内容を制御システム毎
に変えることにより、制御システム毎のECUを作製す
る方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなECUの制御仕様を異ならせる従来の二つの方法で
は、いずれもECUの種類がきわめて多くなる。このた
め、車両整備における部品交換等において、誤って別の
ECUを装着するおそれが生じる。ECUの誤装着が生
じると、制御システムの性能がきわめて低下してしまう
ことがある。また、ECUは高価なものであるので、E
CUの種類が多いと、きわめて不経済なものとなる。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、ECUの種類をできるだ
け低減することによりECUの誤装着を防止できるよう
にするとともに、ECUの製造、管理を経済的にする車
両用制御システムにおけるコントローラの誤装着防止方
法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、所定数の車両用制御システム
における複数の制御パラメータをコントローラに予め内
蔵するとともに、このコントローラを車両に装着し、前
記車両に搭載されるべき正規の車両用制御システムに対
応するシステム識別信号を前記コントローラにシステム
識別信号用ハーネスを介して付与し、このシステム識別
信号により前記コントローラに内蔵されている制御パラ
メータを前記正規の車両用制御システムに対応する制御
パラメータに補正することを特徴としている。
【0009】また請求項2の発明は、車両用制御システ
ムにおける制御仕様をコントローラに予め内蔵すること
によりその車両用制御システムのコントローラを作製す
るとともに、このコントローラを車両に装着し、前記車
両に搭載されるべき正規の車両用制御システムに対応す
るシステム識別信号を前記コントローラにシステム識別
信号用ハーネスを介して付与し、このシステム識別信号
と前記コントローラに予め内蔵されている前記制御仕様
とを比較して前記システム識別信号と前記制御仕様とが
マッチしないときには、警報装置を作動することを特徴
としている。
【0010】
【作用】このように構成された請求項1の発明の車両用
制御システムにおけるコントローラの誤装着防止方法に
おいては、車両に装着されたコントローラがシステム識
別信号により、その車両に搭載されるべき正規の車両用
制御システムに対応する制御仕様に補正される。これに
より、コントローラの車両への誤装着が確実に防止さ
れ、コントローラの誤装着による制御システムの性能低
下等の不具合が防止される。
【0011】また、コントローラは所定数の車両用制御
システムにおける複数の制御パラメータが予め内蔵され
たコントローラを作製するだけで済むようになるので、
コントローラの種類が削減する。したがって、高価なコ
ントローラの種類が削減することによって、コントロー
ラの製造、管理が経済的になるとともに、コントローラ
の誤装着が更に一層確実に防止される。
【0012】更に、請求項2の発明においては、システ
ム識別信号に基づいて、車両に装着されたコントローラ
がその車両に搭載されるべき正規の車両用制御システム
に対応するコントローラであるか否かが判断され、車両
に装着されたコントローラが正規のコントローラでない
場合には、警報装置により警報される。したがって、コ
ントローラが車両に誤装着されていることを認識するこ
とができるようになり、これにより、コントローラの車
両への誤装着が確実に防止され、コントローラの誤装着
による制御システムの性能低下等の不具合が防止され
る。
【0013】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明に係る車両用制御システムにおけるコ
ントローラの誤装着防止方法の一実施例に使用される制
御システムの一例を部分的にかつ概略的に示す図であ
る。
【0014】図1に示すように、ECU1のコネクタ部
2には、例えばABSシステムやエンジン制御システム
等の車両用制御システムに用いられる所定数の車両ハー
ネス3,3,…が接続されている。これらの車両ハーネス
3,3,…のうち、例えばn本の車両ハーネス3は制御シ
ステムの各コンポーネントにそれぞれ接続されており、
また1本の車両ハーネス3は警報装置に接続されてい
る。更に、残りの車両ハーネス3は図示しないシステム
識別信号付与装置に接続されている。このように、車両
ハーネス3,3,…のうち、一部のハーネスがシステム識
別信号付与用ハーネスに用いられるようになっている。
【0015】また、コネクタ部2は所定数のインターフ
ェースI/F4,4,…を介してマイクロプロセッサ(以
下、MPUともいう;MPU:Micro Processing Unit)5
に接続されている。MPU5には、複数の種類の車両用
制御システムの制御パラメータに関する情報が内蔵され
ている。
【0016】システム識別信号付与装置は、車両に搭載
されるべき正規の車両用制御システムに対応するシステ
ム識別信号を出力するようになっており、例えば図2に
示すようにECU1のコネクタ部2のシステム識別信号
付与用車両ハーネス3に接続される各々のコネクタ2a
に対して車両ハーネス3を介して電源接続またはグラン
ド接地を交互に行うことにより、デジタル的なシステム
識別信号を各々のコネクタ2aを介してMPU5に付与
するようになっている。
【0017】また、他のシステム識別信号付与装置とし
て、図3に示すようにシステム識別信号付与用車両ハー
ネス3に接続される各々のコネクタ2aとECU1のM
PU5との接続線の途中に、抵抗Rを介して例えば5Vo
ltの定電圧電源8を接続するとともに、各々のコネクタ
2aに対してオープン状態またはグランド接地状態を交
互に設定するように構成することもできる。このシステ
ム識別信号付与装置においては、デジタル的なシステム
識別信号が電源電圧を分圧して形成される中間電圧の形
でMPU5に付与されるようになる。
【0018】システム識別信号としては、例えばシステ
ム識別信号付与用車両ハーネス3を3本設けると、表1
に示すように8種類のシステム識別信号を設定すること
ができる。したがって、この場合にはこれらのシステム
識別信号をそれぞれ8種類の異なる制御システムに対応
することが可能となる。
【0019】
【表1】
【0020】次に制御システムに対応したECUを作製
する方法について、図4に示すフローに基づいて説明す
る。まず、スタート後ECUがイニシャライズされ、続
いてその車両に搭載される制御システムに対応するシス
テム識別信号の取り込みが行われる。これにより、シス
テム識別信号付与装置からその制御システムに対応する
システム識別信号が、システム識別信号付与用車両ハー
ネス3を介してECU1に付与される。次に、システム
別設定値の補正が行われる。すなわち、MPU5に内蔵
されている複数の制御パラメータのうち、付与されたシ
ステム識別信号に対応する制御システムの制御パラメー
タが選択され、選択されたパラメータに基づいてMPU
5内の設定値が補正される。こうして、車両に搭載され
る制御システムに対応したECUが作製される。したが
って、このように作製されたECU1により、その車両
に搭載される制御システムは通常の制御を正確に行うよ
うになる。
【0021】このようなECUの作製方法においては、
製造される複数の制御システムの複数の制御パラメータ
に関する情報を予め内蔵した各車両に共通のECU1を
作製しておき、これを車両に装着するだけで済むように
なる。したがって、ECU1が一種類となり、ECUの
種類が低減する。これにより、車両に対するECU1の
誤装着が確実に防止される。しかも、その車両に搭載さ
れる制御システムに対応するシステム識別信号を車両に
装着されたECUに付与するだけで、その制御システム
に対応したECUが作製されるので、ECUが簡単にか
つより正確に車両に装着されるようになる。したがっ
て、ECU1の誤装着が更に一層確実に防止される。
【0022】図5は、本発明の他の実施例を示す、図1
と同様の図である。なお、前述の実施例の構成要素と同
じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な
説明は省略する。この実施例においては、本来の車両ハ
ーネスである基本ハーネスおよびこの基本ハーネス用の
コネクタ部とは別に、システム識別信号用のハーネスお
よびこのハーネス用のコネクタ部からなるシステム識別
用コネクタ装置を設けるようにしている。すなわち、図
5に示すようにECU1には、基本ハーネス3およびこ
の基本ハーネス用のコネクタ部2とが本来設けられてい
るが、これらとは別に、新たにシステム識別信号用のコ
ネクタ部2′が設けられているとともに、システム識別
信号用のハーネス3′が所定数設けられている。また、
それぞれのシステム識別信号用のハーネス3′の先端に
はハーネス側コネクタ6が連結されており、このハーネ
ス側コネクタ6がECU1側のシステム識別信号用コネ
クタ部2′に接続されることにより、システム識別信号
用のハーネス3′がECU1に接続される。ECU1側
コネクタ部2′、システム識別信号用のハーネス3′お
よびハーネス側コネクタ6により、システム識別用コネ
クタ装置7が構成されている。そして、システム識別用
コネクタ装置7におけるシステム識別信号用のハーネス
3′およびハーネス側コネクタ6の組合せ部品を異なる
制御システム毎に作製するとともに、制御システムの異
なる車両毎にその制御システムに対応したシステム識別
信号用のハーネス3′およびハーネス側コネクタ6の組
合せ部品を装着するようにしている。この実施例におけ
るシステム識別信号用のハーネス3′に付与されるシス
テム識別信号は、前述の実施例の場合と同様のシステム
識別信号を用いることができる。
【0023】このように構成された本実施例において
は、車両ハーネス3とは別に、システム識別用コネクタ
装置7を設けているので、車両ハーネス3の種類が増加
するようなことはない。しかも、システム識別信号用の
ハーネス3′およびハーネス側コネクタ6の組合せ部品
以外は部品の共通化ができるので、単にシステム識別信
号用のハーネス3′およびハーネス側コネクタ6の組合
せ部品を変えるだけで、制御システムの異なる車両毎に
対応することができる。したがって、コストを低減する
ことができるとともに、制御仕様の異なるECUを簡単
にかつより一層確実に設定することができるようにな
る。また、これらの作用効果の他に、本実施例において
も前述の実施例の場合と同様の作用効果が得られる。
【0024】図6は、本発明の更に他の実施例を示す、
図5と同様の図である。同様に本実施例においても前述
の実施例の構成要素と同じ構成要素にが同じ符号を付し
て説明する。
【0025】前述の実施例はいずれもシステム識別信号
をデジタル的に付与するようにしているが、本実施例で
は、アナログ的に付与するようにしている。すなわち、
図6に示すように本実施例においては、図5に示す実施
例に対してシステム識別用コネクタ装置7が、ECU1
内に設けられた例えば5Voltの定電圧電源8と、同様に
ECU1内に設けられたA/D変換器9と、これら定電
圧電源8に接続されたコネクタ端子2′a、A/D変換
器9に接続されたコネクタ端子2′bおよび接地端子
2′cからなるECU側コネクタ部2′と、システム識
別信号用ハーネス側コネクタ6と、一端がこのシステム
識別信号用ハーネス側コネクタ6のコネクタ端子6aに
接続されかつ他端がコネクタ端子6bに接続された第1
抵抗R1と、一端がこの第1抵抗R1に接続されかつ他端
がコネクタ端子6cに接続された第2抵抗R2とから構
成されている。そして、ECU側コネクタ部2′にハー
ネス側コネクタ6を接続すると、コネクタ端子6aがコ
ネクタ端子2′aに接続されるとともに、コネクタ端子
6bがコネクタ端子2′bに接続され、更にコネクタ端
子6cがコネクタ端子2′cに接続されるようになって
いる。
【0026】したがって、ハーネス側コネクタ6がEC
U側コネクタ部2′に接続された状態では、定電圧電源
8が第1抵抗R1およびA/D変換器9を介してMPU
5に接続されるとともに第1抵抗R1および第2抵抗R2
を介して接地されるようになる。
【0027】このように構成された本実施例のシステム
識別用コネクタ装置7においては、5Voltの電圧が第1
抵抗R1および第2抵抗R2により分圧された中間電圧と
してA/D変換器9に供給される。その場合、この中間
電圧はA/D変換器9の分解能の許容範囲内で設定され
る。このようにして、システム識別信号がECU1にア
ナログ的に付与されるようになる。ECU1にアナログ
的に付与されたシステム識別信号は、A/D変換器9に
よりデジタルに変換され、このデジタル信号によりEC
U1の制御仕様が設定される。そして、第1抵抗R1
第2抵抗R2との比を変えることにより種々の異なるシ
ステム識別信号を作製することができ、これにより種々
の異なる制御仕様のECU1に対応することができるよ
うになる。この実施例においても、前述の図5に示す実
施例とほぼ同じ作用効果が得られるようになる。
【0028】図7ないし図9は、本発明の更に他の実施
例を示し、それぞれ図1、図5および図6に対応する図
である。同様にこれらの実施例においても前述の実施例
の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付して説明す
る。前述の実施例では、いずれもシステム識別信号によ
りECU1の設定値をシステム別に補正することによ
り、種々の制御仕様のECU1に対応するようにしてい
るが、本実施例では制御システムに対応した制御仕様に
設定されたECU1を予め作製しておくとともに、その
ECU1を車両に装着するようにしている。更に本実施
例の場合、システム識別信号により、車両に装着されて
いるECU1がその車両に本来装着されるべき正規のE
CUであるか否かをチェックし、ECU1が誤装着され
ている場合には警報を発するようにしている。
【0029】これを具体的に説明すると、まず図7に示
すようにMPU5内に、予め設定された制御仕様に基づ
く制御プログラムがメモリされているとともに、必要時
にこの制御プログラムに基づいて制御信号を各コンポー
ネントに出力する通常制御手段10と、この通常制御手
段10にメモリされた制御仕様とシステム識別信号とを
比較し、それらが互いに異なる場合に出力信号を発する
比較手段11と、この比較手段11からの出力信号が入
力されるとともに警報装置12に出力信号を発する警報
装置制御手段13とが設けられている。
【0030】次にこのように構成された本実施例の作用
を、図10に示すフローに基づいて説明する。まず、ス
タート後ECUがイニシャライズされ、続いてその車両
に搭載される制御システムに対応するシステム識別信号
の取り込みが行われる。これにより、システム識別信号
付与装置からその制御システムに対応するシステム識別
信号が、システム識別信号付与用車両ハーネス3を介し
てECU1の比較手段11に付与される。次に、比較手
段11は、このシステム識別信号と車両に装着されたE
CU1の予め設定された制御仕様とがマッチしているか
否かを比較判断する。
【0031】次に比較手段11はシステム識別信号と制
御仕様とがマッチしていると判断すると、出力信号を発
しない。したがって、車両に装着されたECU1がその
車両に装着されるべき正規のECUであるので、そのE
CU1はそのまま車両に装着される。したがって、この
ECU1により、その車両に搭載されるべき正規の制御
システムに基づいて通常の制御を正確に行うことができ
るようになる。
【0032】次に、比較手段11は、システム識別信号
と制御仕様とがマッチしていないと判断すると、出力信
号を警報装置制御手段13に発する。これにより、警報
装置制御手段13は警報装置12に作動制御信号を出力
し、警報装置12が作動する。したがって、その車両に
装着されているECU1が本来その車両に装着されるべ
き正規のECUではなく、誤って装着されていることが
認識できる。こうして、ECU1の誤装着が防止される
ようになる。
【0033】図8および図9は、システム識別信号の付
与態様がそれぞれ図5および図6に対応して異なるだけ
で、その他の構成は図7に示す実施例と同じであるので
その説明は省略する。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明に係る車両用制御システムにおけるコントロー
ラの誤装着防止方法によれば、システム識別信号によ
り、コントローラをその車両に搭載されるべき正規の車
両用制御システムに対応するコントローラに補正するよ
うにしているので、コントローラの車両への誤装着を確
実に防止できる。したがって、コントローラの誤装着に
よる制御システムの性能低下等の不具合を確実に防止で
きる。
【0035】また、コントローラは所定数の車両用制御
システムにおける複数の制御パラメータが予め内蔵され
たコントローラを作製するだけでよいので、コントロー
ラの種類を削減できる。これにより、コントローラの製
造、管理が経済的になるとともに、コントローラの誤装
着を更に一層確実に防止できるようになる。
【0036】更に、請求項2の発明によれば、システム
識別信号に基づいて、車両に装着されたコントローラが
正規のコントローラでないと判断した場合には、警報す
るようにしているので、コントローラの誤装着を確実に
認識できる。これにより、コントローラの車両への誤装
着を確実に防止することができ、請求項1の発明と同様
にコントローラの誤装着による制御システムの性能低下
等の不具合を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用制御システムにおけるコ
ントローラの誤装着防止方法の一実施例に使用される制
御システムの一例を部分的にかつ概略的に示す図であ
る。
【図2】 システム識別信号を付与する方法を説明する
図である。
【図3】 システム識別信号を付与する他の方法を説明
する図である。
【図4】 ECUを正規の制御システムに対応するEC
Uに設定する方法のフローを示す図である。
【図5】 本発明の他の実施例を示す、図1と同様の図
である。
【図6】 本発明の更に他の実施例を示す、図1と同様
の図である。
【図7】 本発明の更に他の実施例を示す、図1に対応
する図である。
【図8】 本発明の更に他の実施例を示す、図5に対応
する図である。
【図9】 本発明の更に他の実施例を示す、図6に対応
する図である。
【図10】車両に装着されているコントローラが正規の
コントローラでないときに警報を発するためのフローを
示す図である。
【符号の説明】
1…コントローラ(ECU)、2…コネクタ部、2a…
ECU側コネクタ、3…車両用ハーネス、3′…システ
ム識別用ハーネス、4…インターフェース(I/F)、
5…マイクロプロセッサ(MPU)、6…システム識別
用ハーネス側コネクタ、7…システム識別用コネクタ装
置、8…定電圧電源、9…A/D変換器、10…通常制
御手段、11…比較手段、12…警報装置、13…警報
装置制御手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数の車両用制御システムにおける複
    数の制御パラメータをコントローラに予め内蔵するとと
    もに、このコントローラを車両に装着し、前記車両に搭
    載されるべき正規の車両用制御システムに対応するシス
    テム識別信号を前記コントローラにシステム識別信号用
    ハーネスを介して付与し、このシステム識別信号により
    前記コントローラに内蔵されている制御パラメータを前
    記正規の車両用制御システムに対応する制御パラメータ
    に補正することを特徴とする車両用制御システムにおけ
    るコントローラの誤装着防止方法。
  2. 【請求項2】 車両用制御システムにおける制御仕様を
    コントローラに予め内蔵することによりその車両用制御
    システムのコントローラを作製するとともに、このコン
    トローラを車両に装着し、前記車両に搭載されるべき正
    規の車両用制御システムに対応するシステム識別信号を
    前記コントローラにシステム識別信号用ハーネスを介し
    て付与し、このシステム識別信号と前記コントローラに
    予め内蔵されている前記制御仕様とを比較して前記シス
    テム識別信号と前記制御仕様とがマッチしないときに
    は、警報装置を作動することを特徴とする車両用制御シ
    ステムにおけるコントローラの誤装着防止方法。
  3. 【請求項3】 前記システム識別信号を前記コントロー
    ラにデジタル的に付与することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の車両用制御システムにおけるコントローラ
    の誤装着防止方法。
  4. 【請求項4】 前記システム識別信号用ハーネスとし
    て、前記車両用制御システムにおける各コンポーネント
    に接続されている車両用ハーネスの一部を利用すること
    を特徴とする請求項3記載の車両用制御システムにおけ
    るコントローラの誤装着防止方法。
  5. 【請求項5】 前記システム識別信号を前記コントロー
    ラにアナログ的に付与することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の車両用制御システムにおけるコントローラ
    の誤装着防止方法。
  6. 【請求項6】 前記システム識別信号は、前記コントロ
    ーラに設けられているシステム識別信号用コネクタ部
    に、前記システム識別信号用ハーネスに取り付けられて
    いるコネクタを着脱可能に接続することにより、前記コ
    ントローラに付与することを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれか1記載の車両用制御システムにおけるコン
    トローラの誤装着防止方法。
  7. 【請求項7】 前記車両用制御システムはアンチスキッ
    ドブレーキ制御システムであることを特徴とする請求項
    1ないし6のいずれか1記載の車両用制御システムにお
    けるコントローラの誤装着防止方法。
  8. 【請求項8】 前記車両用制御システムはエンジン制御
    システムであることを特徴とする請求項1ないし6のい
    ずれか1記載の車両用制御システムにおけるコントロー
    ラの誤装着防止方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6067612A (en) * 1997-07-09 2000-05-23 Denso Corporation Distributed processing type control system
CN103754172A (zh) * 2013-12-31 2014-04-30 科世达(上海)管理有限公司 信息处理方法、控制器、智能钥匙系统以及pcb板
JP2016203731A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 矢崎総業株式会社 接続部材及び車両ネットワークシステム
JP2017035952A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 矢崎総業株式会社 車載制御システム

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