JP6534582B2 - 判定装置、基板検査装置および判定方法 - Google Patents

判定装置、基板検査装置および判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板の被接触点に一対のプローブ部の各プローブピンの先端部を接触させた状態における各プローブ部同士の干渉の有無を判定する判定装置、その判定装置を備えた基板検査装置、および基板の被接触点に一対のプローブ部を接触させた状態における各プローブ部同士の干渉の有無を判定する判定方法に関するものである。
この種の基板検査装置として、下記特許文献1において出願人が開示した基板検査装置が知られている。この基板検査装置は、一対の保持部によってそれぞれ保持されたプローブピンを回路基板の表面に沿った方向、および回路基板に接離する方向に移動させて、回路基板の導体パターンにプローブピンをプロービングさせるプロービング機構を備えて、回路基板の良否を検査可能に構成されている。この場合、各プローブピンをプロービングさせるべき各プロービング位置は、設計上、各プローブピン同士が干渉しない位置に規定されて、記憶部に記憶されている。
特開2013−15474号公報(第6−7頁、第1−2図)
ところが、上記の基板検査装置には、改善すべき以下の課題がある。すなわち、この基板検査装置では、各プローブピン同士が干渉しない位置に設計上規定された各プロービング位置に各プローブピンをそれぞれ移動させてプロービングを行っている。一方、基板が変形しているときには、変形によってプロービング位置が変化することがある。このため、この種の基板検査装置では、基板の変形量を特定して、その変形量に応じてプロービング位置を補正する処理を行っている。この場合、基板が変形しているときには、各プロービング位置の間の距離が設計上の距離よりも短くなることがあり、このときには、設計上では各プローブピン同士が干渉しないとしても、実際のプロービングの際には各プローブピン同士が干渉するおそれがある。しかしながら、上記の基板検査装置は、このようなプローブピン同士の干渉の有無を判定する機能を有していないため、プローブピン同士の干渉によってプローブピンが破損するおそれがあり、この点の改善が望まれている。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、プローブ部同士の干渉によるプローブ部の破損を防止し得る判定装置、基板検査装置および判定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の判定装置は、プローブピンをそれぞれ有する一対のプローブ部を基板の表面に平行な平面に沿って移動させて当該基板の被接触点に当該各プローブピンの先端部をそれぞれ接触させた接触状態における当該各プローブ部同士の干渉の有無を判定する判定処理を実行する処理部を備え、前記処理部は、前記判定処理において、前記表面に垂直な向きから見た前記接触状態における前記各プローブ部の各々の輪郭および各々の前記先端部の位置に相当する各基準点を示す2つの図形を特定し、前記2つの図形のうちのいずれか一方としての第1図形の前記基準点を通りかつ当該各図形の前記各基準点を結ぶ直線に垂直な直線を対称軸として当該第1図形を反転した第2図形を想定し、当該第2図形の前記基準点を前記2つの図形のうちの他方の前記輪郭に沿って移動させたときに当該第2図形の輪郭によって描かれる第3図形を想定し、当該第3図形の外周に沿って予め決められた幅だけ当該第3図形を拡大させた第4図形を想定し、当該第4図形内に前記第1図形の前記基準点が含まれているときに前記各プローブ部同士が干渉すると判定し、前記第4図形内に前記第1図形の前記基準点が含まれていないときに前記各プローブ部同士が干渉しないと判定する。
また、請求項2記載の判定装置は、請求項1記載の判定装置において、前記処理部は、前記基板を設計どおりに形成した基準基板に設けられているマークの位置と、検査対象の前記基板に設けられている前記マークの位置と、前記基準基板における前記被接触点の位置とに基づいて前記検査対象の基板における被接触点の位置を特定する特定処理を実行する。
また、請求項3記載の基板検査装置は、請求項1または2記載の判定装置と、前記一対のプローブ部を移動させる移動機構と、当該移動機構を制御する制御部と、前記プローブ部を介して入出力する電気信号に基づいて前記検査対象基板を検査する検査部とを備え、前記制御部は、前記移動機構を制御して前記各プローブ部を移動させ、前記判定装置によって前記各プローブ部同士が干渉しないと判定された前記被接触点にのみ前記先端部を接触させる。
また、請求項4記載の判定方法は、プローブピンをそれぞれ有する一対のプローブ部を基板の表面に平行な平面に沿って移動させて当該基板の被接触点に当該各プローブピンの先端部をそれぞれ接触させた接触状態における当該各プローブ部同士の干渉の有無を判定する判定処理を実行する判定方法であって、前記判定処理において、前記表面に垂直な向きから見た前記接触状態における前記各プローブ部の各々の輪郭および各々の前記先端部の位置に相当する各基準点を示す2つの図形を特定し、前記2つの図形のうちのいずれか一方としての第1図形の前記基準点を通りかつ当該各図形の前記各基準点を結ぶ直線に垂直な直線を対称軸として当該第1図形を反転した第2図形を想定し、当該第2図形の前記基準点を前記2つの図形のうちの他方の前記輪郭に沿って移動させたときに当該第2図形の輪郭によって描かれる第3図形を想定し、当該第3図形の外周に沿って予め決められた幅だけ当該第3図形を拡大させた第4図形を想定し、当該第4図形内に前記第1図形の前記基準点が含まれているときに前記各プローブ部同士が干渉すると判定し、前記第4図形内に前記第1図形の前記基準点が含まれていないときに前記各プローブ部同士が干渉しないと判定する。
請求項1記載の判定装置、請求項3記載の基板検査装置、および請求項4記載の判定方法では、基板の被接触点に各プローブ部におけるプローブピンの先端部をそれぞれ接触させた接触状態における各プローブ部の輪郭および基準点を示す図形を特定し、第1図形を反転した第2図形の基準点を他方の図形の輪郭に沿って移動させたときに第2図形の輪郭によって描かれる第3図形を外周に沿って予め決められた幅だけを拡大させた第4図形内に第1図形の基準点が含まれているときに各プローブ部同士が干渉すると判定し、含まれていないときに各プローブ部同士が干渉しないと判定する。このようにして各プローブ部同士が干渉するか否かを判定することにより、この判定装置、基板検査装置および判定方法によれば、検査対象の基板の変形等によって被接触点の位置が変化している場合においても、各プローブ部同士が干渉すると判定された被接触点に対してプローブ部を接触させる処理を中止することで、各プローブ部同士の干渉によってプローブ部が破損する事態を確実に防止することができる。また、この判定装置、基板検査装置および判定方法によれば、上記した工程で各プローブ部同士が干渉するか否かの判定を行うため、例えば、各プローブ部の各輪郭を構成する線分同士が交差または接触するか否かに基づいて各プローブ部同士が干渉するか否かの判定を行う構成および方法と比較して、短時間で判定を行うことができるため、判定処理の効率を十分に向上させることができる。
また、請求項2記載の判定装置、および請求項3記載の基板検査装置によれば、基準基板のマークの位置と、検査対象の基板のマークの位置と、基準基板における被接触点の位置とに基づいて検査対象の基板における被接触点の位置を特定する特定処理を処理部が実行することにより、特定処理と判定処理とを一貫して行うことができるため、例えば、判定装置や基板検査装置以外の外部装置を用いて被接触点の位置を測定する構成と比較して、処理効率をさらに向上させることができる。また、この基板検査装置によれば、処理部が検査対象の被接触点を特定することにより、検査対象の基板が変形している場合においても、被接触点に各プローブピンの先端部を確実に接触させることができるため、物理量の測定、およびその物理量に基づく基板の検査を正確に行うことができる。
基板検査装置1の構成を示す構成図である。 特定処理70のフローチャートである。 判定処理80のフローチャートである。 判定処理80を説明する第1の説明図である。 判定処理80を説明する第2の説明図である。 判定処理80を説明する第3の説明図である。 判定処理80を説明する第4の説明図である。
以下、本発明に係る判定装置、基板検査装置および判定方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、基板検査装置の一例としての図1に示す基板検査装置1の構成について説明する。基板検査装置1は、同図に示すように、基板保持部2、移動機構3、カメラ4、一対のプローブ部5a,5b(以下、区別しないときには「プローブ部5」ともいう)、記憶部6および処理部7を備えて、基板50を検査可能に構成されている。なお、記憶部6および処理部7によって判定装置が構成される。
この場合、基板50には、複数の導体部(配線パターン、ビアおよびスルーホール等)が形成されている。また、各導体部には、基板50を検査する際にプローブ部5a,5bを接触させる複数の被接触点Pc(図4参照)が規定されている。また、基板50には、基板50の位置や形状を特定する際に用いる複数のマークM(同図参照)が設けられている。
基板保持部2は、基板50が配置される保持台と、保持台に配置された基板50を固定する固定部(いずれも図示を省略する)とを備えて、基板50を保持可能に構成されている。移動機構3は、ガイドレール、スライダおよび上下動機構(いずれも図示を省略する)を備えて構成され、処理部7の制御に従い、カメラ4およびプローブ部5を移動させる。
カメラ4は、処理部7の制御に従って基板50のマークMを撮像する。プローブ部5a,5bは、図1に示すように、2本のプローブピン51と、各プローブピン51を支持する支持部52とをそれぞれ備えて構成されている。また、プローブ部5a,5bは、移動機構3によって基板50の表面に平行な平面に沿った方向(XY方向)、および平面に垂直な方向(Z方向)に沿って移動させられて、基板50の被接触点Pcに各プローブピン51の先端部が接触させられる。
記憶部6は、各種のデータを記憶する。具体的には、記憶部6には、処理部7によって実行される特定処理70(図2参照)において用いられる第2位置データD2および第3位置データD3が予め記憶されている。この場合、第2位置データD2は、設計どおりに形成された(変形のない)基板50(基準基板に相当し、以下、「基準の基板50」ともいう)におけるマークMの位置(設計上の位置)を示すデータであり、第3位置データD3は、基準の基板50における被接触点Pcの位置(設計上の位置)を示すデータである。
また、記憶部6は、特定処理70を実行する過程で処理部7によって生成される第1位置データD1および第4位置データD4を記憶する。この場合、第1位置データD1は、検査対象の基板50におけるマークMの位置(処理部7によって測定される位置)を示すデータであり、第4位置データD4は、検査対象の基板50における被接触点Pcの位置を示すデータである。さらに、記憶部6には、判定処理80(図3参照)において用いられる第5位置データD5が予め記憶されている。この場合、第5位置データD5は、基板50の表面に垂直な向き(Z方向)から見た各プローブ部5a,5bにおけるプローブピン51および支持部52の輪郭Ca,Cb(以下、区別しないときには「輪郭C」ともいう)、並びに各プローブピン51における各々の先端部の位置に相当する基準点Psa,Psb(以下、区別しないときには「基準点Ps」ともいう)を示す図形Fa,Fb(図4参照)を示すデータである。また、記憶部6は、判定処理80の実行によって処理部7によって判定された判定結果を示す判定結果データD6を記憶する。
処理部7は、制御部として機能し、移動機構3によるカメラ4および各プローブ部5の移動を制御する。また、処理部7は、検査部として機能し、各プローブ部5の各プローブピン51を介して入出力する電気信号に基づいて基板50を検査する。また、処理部7は、検査対象の基板50に形成されているマークMの位置を測定する。また、処理部7は、図2に示す特定処理70を実行して、検査対象の基板50における被接触点Pcの位置を特定する。さらに、処理部7は、図3に示す判定処理80を実行して、各プローブ部5の各プローブピン51の先端部を被接触点Pcにそれぞれ接触させた接触状態における各プローブ部5同士(各プローブ部5の各プローブピン51同士)の干渉の有無を判定する。
次に、基板検査装置1を用いて基板50を検査する方法、およびその際の基板検査装置1を構成する各構成要素の動作について、図面を参照して説明する。
最初に、基板保持部2における図外の保持台に検査対象の基板50を配置し、次いで、図外の固定部で基板50を固定する。これにより、基板50が基板保持部2に保持される。
続いて、図外の操作部を操作して、検査の開始を指示する。これに応じて、処理部7は、検査対象の基板50における被接触点Pcの位置を特定する特定処理70(図2参照)を実行する。この特定処理70では、処理部7は、マークMの位置を測定する測定処理を実行する(ステップ71)。この測定処理では、処理部7は、カメラ4を制御して撮像を開始させると共に、移動機構3を制御して、カメラ4の中心(撮像画像の中心)が基板50におけるマークMの中心と一致するようにマークMの上方にカメラ4を移動させる。また、処理部7は、移動機構3によるカメラ4の移動距離に基づいてマークMの位置を測定する。以下、同様にして、処理部7は、各マークMの位置を測定し、その位置を示す第1位置データD1を生成して記憶部6に記憶させる。
次いで、処理部7は、第2位置データD2および第3位置データD3を記憶部6から読み出す(ステップ72)。続いて、処理部7は、第2位置データD2に示される基準の基板50におけるマークMの位置と、第1位置データD1に示される検査対象の基板50におけるマークMの位置との位置ずれ量を求める(ステップ73)。次いで、処理部7は、第3位置データD3に示される基準の基板50における被接触点Pcの位置を、求めた位置ずれ量で補正して、検査対象の基板50における被接触点Pcの位置を特定する(ステップ74)。続いて、処理部7は、特定した被接触点Pcの位置を示す第4位置データD4を生成して(ステップ75)、記憶部6に記憶させ、特定処理70を終了する。
次いで、処理部7は、各プローブ部5の各プローブピン51の先端部を一対の被接触点Pcにそれぞれ接触させた接触状態における各プローブ部5同士(各プローブ部5における各プローブピン51同士)の干渉の有無を判定する判定処理80(図3参照)を実行する。この判定処理80では、処理部7は、第4位置データD4および第5位置データD5を記憶部6から読み出す(ステップ81)。続いて、処理部7は、 第5位置データD5に基づき、プローブ部5a,5bの輪郭Ca,Cbおよび基準点Psa,Psb(各プローブピン51の先端部の位置)を示す図形Fa,Fb(図4参照)を特定する(ステップ82)。
次いで、処理部7は、図4に示すように、図形Fa,Fbの基準点Psa,Psbが第4位置データD4に示される基板50の一対の被接触点Pcにそれぞれ位置した状態(プロービングさせた状態)の画像(以下、この画像を「プロービング画像G1」ともいう)を想定する(ステップ83)。続いて、処理部7は、図形Fa,Fbのいずれか一方として図形Fb(第1図形に相当する)を選択する(ステップ84)。次いで、処理部7は、図5に示すように、プロービング画像G1内において、図形Fbの基準点Psbを通り、かつ図形Fa,Fbの基準点Psa,Psbを結ぶ直線L1に垂直な直線L2を対称軸として、図形Fbを反転した図形Fc(第2図形に相当する)を想定する(ステップ85)。この場合、図形Fcの基準点Pscは、図形Fbの基準点Psbと同じ位置となる。
続いて、処理部7は、図6に示すように、プロービング画像G1内において、図形Fcの基準点Pscを図形Fa(図形Fa,Fbの他方)の輪郭Caに沿って移動させ、そのときに図形Fcの輪郭Ccによって描かれる図形Fd(第3図形に相当する)を想定する(ステップ86)。次いで、処理部7は、図7に示すように、図形Fdの外周(輪郭Cd)に沿って予め決められた幅W(一例として、図形Faの基準点Psaから輪郭Caまでの最短距離に相当する幅)だけ図形Fd(輪郭Cd)を拡大させた輪郭Ceを有する図形Fe(第4図形に相当する)を想定する(ステップ87)。
続いて、処理部7は、図形Fbの基準点Psbと図形Feとの位置関係に基づき、各プローブ部5同士(各プローブ部5の各プローブピン51同士)の干渉の有無を判定する。具体的には、処理部7は、図形Fe内に図形Fbの基準点Psbが含まれているか否かを判別する(ステップ88)。この際に、処理部7は、同図に示すように、図形Fe(同図に実線で示す図形Fe)内に基準点Psbが含まれていないと判別したときには、各プローブ部5同士が干渉しないと判定する(ステップ89)。一方、図形Fe(同図に一点鎖線で示す図形Fe)内に基準点Psbが含まれていないと判別したときには、処理部7は、各プローブ部5同士が干渉すると判定する(ステップ90)。
ここで、上記した図形Feは、ミンコフスキー差(Minkowski difference)の手法に基づいている。また、ミンコフスキー差には、「重なっている2つの図形のミンコフスキー差は、一方の図形を反転する際の原点を含む」という性質、言い換えると「ミンコフスキー差に、一方の図形を反転する際の原点が含まれている元の2つの図形は重なっている」という性質がある。したがって、ミンコフスキー差に相当する図形Fe内に、「原点」に相当する基準点Psbが含まれているか否かを判別することにより、図形Fa,Fbが重なるか否か、つまり各プローブ部5同士が干渉するか否かを判定することができる。
以上により、最初の一対の被接触点Pcに各プローブピン51の先端部をそれぞれ接触させた接触状態における各プローブ部5同士の干渉の有無の判定が終了する。また、処理部7は、各プローブ部5同士の干渉の有無の判定結果を示す判定結果データD6を生成して(ステップ91)、記憶部6に記憶させる。次いで、処理部7は、上記したステップ83〜89を実行して、他の一対の被接触点Pcに対する接触状態における各プローブ部5同士の干渉の有無の判定を行い、全ての被接触点Pcについて各プローブ部5同士の干渉の有無の判定が終了したときには、判定処理80を終了する。
続いて、処理部7は、最初に接触させるべき一対の被接触点Pcの第4位置データD4を記憶部6から読み出すと共に、その被接触点Pcについての判定結果データD6を記憶部6から読み出す。この場合、判定結果データD6に示される判定結果が、各プローブ部5同士が干渉しないことを示す判定結果であるときには、処理部7は、移動機構3を制御して、各被接触点Pcに各プローブ部5の各プローブピン51をそれぞれ接触させる。この場合、この基板検査装置1では、上記した特定処理70によって各被接触点Pcの位置を特定しているため、基板50の変形等によって各被接触点Pcの位置が変化している場合においても、各被接触点Pcに各プローブ部5の各プローブピン51を確実に接触させることが可能となっている。
次いで、処理部7は、測定処理を実行する。この測定処理では、処理部7は、各プローブ部5を介して測定用の電気信号(例えば、電流)を各被接触点Pcに供給すると共に、測定用の電気信号の供給に伴って各プローブ部5を介して入力した電気信号(例えば、電圧)に基づいて物理量(例えば、抵抗)を測定する。続いて、処理部7は、測定した物理量に基づいて基板50を検査する。この場合、この基板検査装置1では、上記したように各被接触点Pcに各プローブ部5を確実に接触させることが可能となっているため、物理量の測定、およびその物理量に基づく基板50の検査を正確に行うことが可能となっている。一方、判定結果データD6に示される判定結果が、各プローブ部5同士が干渉することを示す判定結果であるときには、処理部7は、それらの被接触点Pcに対して各プローブピン51を接触させる処理を中止して、次の一対の被接触点Pcに対する接触を行わせ、測定処理および基板50の検査を行う。このような処理を行うことにより、この基板検査装置1では、各プローブ部5同士の干渉によってプローブ部5が破損する事態を確実に防止することが可能となっている。
以下、同様にして、処理部7は、他の被接触点Pcに対して各プローブ部5の各プローブピン51を接触させる処理および測定処理を実行して基板50を検査する。
このように、この判定装置、基板検査装置1および判定方法では、基板50の被接触点Pcに各プローブ部5をそれぞれ接触させた接触状態における各プローブ部5の輪郭Cおよび基準点Pscを示す図形Fa,Fbを特定し、図形Fbを反転した図形Fcの基準点Pscを図形Faの輪郭Caに沿って移動させたときに図形Fcによって描かれる図形Fdを外周に沿って幅Wだけを拡大させた図形Fe内に図形Fbの基準点Psbが含まれているときに各プローブ部5同士が干渉すると判定し、含まれていないときに各プローブ部5同士が干渉しないと判定する。このようにして各プローブ部5同士が干渉するか否かを判定することにより、この判定装置、基板検査装置1および判定方法によれば、検査対象の基板50の変形等によって被接触点Pcの位置が変化している場合においても、各プローブ部5同士が干渉すると判定された被接触点Pcに対してプローブ部5を接触させる処理を中止することで、各プローブ部5同士の干渉によってプローブ部5が破損する事態を確実に防止することができる。また、この判定装置、基板検査装置1および判定方法によれば、上記した工程で各プローブ部5同士が干渉するか否かの判定を行うため、例えば、各プローブ部5の各輪郭Cを構成する線分同士が交差または接触するか否かに基づいて各プローブ部5同士が干渉するか否かの判定を行う構成および方法と比較して、短時間で判定を行うことができるため、判定処理80の効率を十分に向上させることができる。
また、この判定装置および基板検査装置1によれば、基準の基板50のマークの位置と、検査対象の基板50のマークの位置と、基準の基板50における被接触点Pcの位置とに基づいて検査対象の基板50における被接触点Pcの位置を特定する特定処理を処理部7が実行することにより、特定処理と判定処理とを一貫して行うことができるため、例えば、判定装置や基板検査装置1以外の外部装置を用いて被接触点Pcの位置を測定する構成と比較して、処理効率をさらに向上させることができる。また、この基板検査装置1によれば、処理部7が検査対象の被接触点Pcを特定することにより、検査対象の基板50が変形している場合においても、被接触点Pcに各プローブ部5の先端部を確実に接触させることができるため、物理量の測定、およびその物理量に基づく基板50の検査を正確に行うことができる。
なお、判定装置、基板検査装置および判定方法は、上記の構成および方法に限定されない。例えば、判定装置を基板検査装置1に組み込んだ(基板検査装置1の記憶部6および処理部7が判定装置として機能する)構成例について上記したが、基板検査装置1から独立した判定装置を構成することもできる。この場合、このような独立した判定装置を用いることで、基板50の設計段階で各被接触点Pcの位置を決定する際に、各被接触点Pcにおける各プローブ部5同士の干渉の有無の判定を行い、各被接触点Pcの位置の妥当性を検討することができる。
また、上記例では、図形Fdを拡大させる際の幅Wを、図形Faの基準点Psaから輪郭Caまでの最短距離に相当する幅としたが、幅Wは、これに限定されない。この場合、幅Wは、各図形Fa〜Feの形状や各基準点Psの位置の誤差を吸収するために設けるものであり、幅Wを設けることで、このような誤差があったとしても、各プローブ部5同士が確実に干渉しないときにのみ、干渉しない旨を判定することができる。このため、各図形Fa〜Feの形状や各基準点Psの位置を特定する際の精度に応じて、最適の幅Wを採用することができる。
また、上記の例では、図4に示すように、プローブピン51の先端部の位置に相当する基準点Psが輪郭C(支持部52の輪郭)の内側に位置するプローブ部5を用いている基板検査装置1に適用しているが、基準点Ps(プローブピン51の先端部)が支持部52の輪郭の外側に位置するプローブ部5を用いる構成に適用することもできる。
1 基板検査装置
3 移動機構
5a,5b プローブ部
7 処理部
50 基板
51 プローブピン
80 判定処理
Ca,Cb,Cc 輪郭
Fa〜Fe 図形
L1,L2 直線
Pc 被接触点
Psa,Psb,Psc 基準点
W 幅

Claims (4)

  1. プローブピンをそれぞれ有する一対のプローブ部を基板の表面に平行な平面に沿って移動させて当該基板の被接触点に当該各プローブピンの先端部をそれぞれ接触させた接触状態における当該各プローブ部同士の干渉の有無を判定する判定処理を実行する処理部を備え、
    前記処理部は、前記判定処理において、前記表面に垂直な向きから見た前記接触状態における前記各プローブ部の各々の輪郭および各々の前記先端部の位置に相当する各基準点を示す2つの図形を特定し、前記2つの図形のうちのいずれか一方としての第1図形の前記基準点を通りかつ当該各図形の前記各基準点を結ぶ直線に垂直な直線を対称軸として当該第1図形を反転した第2図形を想定し、当該第2図形の前記基準点を前記2つの図形のうちの他方の前記輪郭に沿って移動させたときに当該第2図形の輪郭によって描かれる第3図形を想定し、当該第3図形の外周に沿って予め決められた幅だけ当該第3図形を拡大させた第4図形を想定し、当該第4図形内に前記第1図形の前記基準点が含まれているときに前記各プローブ部同士が干渉すると判定し、前記第4図形内に前記第1図形の前記基準点が含まれていないときに前記各プローブ部同士が干渉しないと判定する判定装置。
  2. 前記処理部は、前記基板を設計どおりに形成した基準基板に設けられているマークの位置と、検査対象の前記基板に設けられている前記マークの位置と、前記基準基板における前記被接触点の位置とに基づいて前記検査対象の基板における被接触点の位置を特定する特定処理を実行する請求項1記載の判定装置。
  3. 請求項1または2記載の判定装置と、前記一対のプローブ部を移動させる移動機構と、当該移動機構を制御する制御部と、前記プローブ部を介して入出力する電気信号に基づいて前記検査対象基板を検査する検査部とを備え、
    前記制御部は、前記移動機構を制御して前記各プローブ部を移動させ、前記判定装置によって前記各プローブ部同士が干渉しないと判定された前記被接触点にのみ前記先端部を接触させる基板検査装置。
  4. プローブピンをそれぞれ有する一対のプローブ部を基板の表面に平行な平面に沿って移動させて当該基板の被接触点に当該各プローブピンの先端部をそれぞれ接触させた接触状態における当該各プローブ部同士の干渉の有無を判定する判定処理を実行する判定方法であって、
    前記判定処理において、前記表面に垂直な向きから見た前記接触状態における前記各プローブ部の各々の輪郭および各々の前記先端部の位置に相当する各基準点を示す2つの図形を特定し、前記2つの図形のうちのいずれか一方としての第1図形の前記基準点を通りかつ当該各図形の前記各基準点を結ぶ直線に垂直な直線を対称軸として当該第1図形を反転した第2図形を想定し、当該第2図形の前記基準点を前記2つの図形のうちの他方の前記輪郭に沿って移動させたときに当該第2図形の輪郭によって描かれる第3図形を想定し、当該第3図形の外周に沿って予め決められた幅だけ当該第3図形を拡大させた第4図形を想定し、当該第4図形内に前記第1図形の前記基準点が含まれているときに前記各プローブ部同士が干渉すると判定し、前記第4図形内に前記第1図形の前記基準点が含まれていないときに前記各プローブ部同士が干渉しないと判定する判定方法。
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