JP6534279B2 - 釣用リールの往復移動機構 - Google Patents

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本発明は、釣用リールの往復移動機構に関する。
一般的に、スピニングリールは、スプールをリール本体に対して前後方向に往復移動させるために、往復移動機構を有している(特許文献1を参照)。従来の往復移動機構は、主に、トラバースカム軸と、摺動部と、ガイド軸と、弾性部材とを、有している。トラバースカム軸は、ハンドルの巻取り操作に連動して回転する。摺動部は、トラバースカム軸の回転に応じて、トラバースカム軸に沿って移動する。ガイド軸は、摺動部をガイド軸の軸方向に、摺動部を案内する。
弾性部材、例えばOリングは、摺動部及びガイド軸の間に配置され、ガイド軸に沿って移動する摺動部のガタツキやブレを抑制している。具体的には、摺動部には、ガイド軸を挿通するための孔部が設けられている。この孔部の内周部には、Oリングを配置するための溝部が、形成されている。この溝部に配置されたOリングは、ガイド軸の外周全体に接触している。
特開2004−261077号公報
従来の往復移動機構では、摺動部の溝部に配置されたOリングを、ガイド軸の外周全体に接触させることによって、摺動部を、ガタ付きなく、ガイド軸に沿って案内している。しかしながら、この構成では、Oリングがガイド軸の外周全体に接触しているため、摺動部がガイド軸に沿って案内される際に、Oリング及びガイド軸の間の摺動抵抗が大きくなるおそれがある。すなわち、摺動部が、ガイド軸に沿ってスムーズに移動できなくなるおそれがある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、摺動部をガタ付きなく且つスムーズに、ガイド軸に沿って案内可能な往復移動機構を、提供することにある。
(1)本発明の一側面に係る釣用リールの往復移動機構は、トラバースカム軸と、摺動部と、ガイド軸と、弾性部材とを、備えている。トラバースカム軸は、ハンドルの巻取り操作に連動して回転する。摺動部は、トラバースカム軸に係合し、且つトラバースカム軸の回転に応じてトラバースカム軸に沿って移動する。ガイド軸は、トラバースカム軸に沿って移動する摺動部を、案内する。弾性部材は、摺動部とともに移動可能に摺動部に配置され、且つガイド軸に部分的に接触する。
本往復移動機構では、ハンドルの巻取り操作が行われると、この巻き取り操作に連動して、トラバースカム軸が回転する。すると、トラバースカム軸に係合する摺動部が、ガイド軸によって案内されながら、トラバースカム軸に沿って移動する。ここで、摺動部には弾性部材が配置されており、この弾性部材は、ガイド軸に部分的に接触した状態で、摺動部とともに移動する。すなわち、本往復移動機構では、弾性部材がガイド軸に部分的に接触した状態で、摺動部及び弾性部材がトラバースカム軸に沿って移動する。
これにより、本往復移動機構では、弾性部材によってガイド軸に対する摺動部のガタ付きを防止することができ、且つ摺動部をトラバースカム軸に沿ってスムーズに移動させることができる。
(2)本発明の別の側面に係る釣用リールの往復移動機構においては、弾性部材は、ガイド軸に接触する少なくとも2つの接触部を、有することが好ましい。
このように構成することによって、必要最小限の構成で、弾性部材によってガイド軸に対する摺動部のガタ付きを防止することができ、且つ摺動部をトラバースカム軸に沿ってスムーズに移動させることができる。
(3)本発明の別の側面に係る釣用リールの往復移動機構においては、摺動部は、弾性部材の接触部が配置される孔部を、有することが好ましい。
この場合、弾性部材の接触部を摺動部の孔部に配置することによって、弾性部材を摺動部に確実に装着することができる。
(4)本発明の別の側面に係る釣用リールの往復移動機構においては、弾性部材は、少なくとも2つの接触部を連結する連結部を、さらに有することが好ましい。
この場合、弾性部材は、少なくとも2つの接触部と、少なくとも2つの接触部を連結する連結部とを、有する。これにより、少なくとも2つの接触部がガイド軸に接触する位置を、連結部によって精度良く決定することができる。
(5)本発明の別の側面に係る釣用リールの往復移動機構においては、摺動部は、弾性部材の連結部が配置される溝部を、さらに有することが好ましい。
この場合、弾性部材の連結部を摺動部の溝部に配置することによって、弾性部材を摺動部により確実に装着することができる。
(6)本発明の別の側面に係る釣用リールの往復移動機構においては、溝部は、ガイド軸に沿う方向において弾性部材の移動を規制する規制部を、有することが好ましい。
この場合、弾性部材が摺動部の溝部に配置されると、ガイド軸に沿う方向における弾性部材の移動が、規制部によって規制される。これにより、弾性部材を摺動部とともに確実に移動させることができる。
本発明の往復移動機構では、摺動部を、ガタ付きなく且つスムーズに、ガイド軸に沿って案内可能である。
本発明の実施形態によるスピニングリールの側面断面図。 オシレーティング機構の部分拡大図。 スライダをスプール側から見た側面図。 クリップ部材の装着状態を示す断面図。 クリップ部材の正面図。 他の実施形態によるクリップ部材の装着状態を示す側面図。 他の実施形態によるクリップ部材の装着状態を示す断面図。 他の実施形態による両軸受リールのレベルワインド機構の拡大斜視図。
<スピニングリールの概略構成>
本発明の実施形態によるスピニングリール1は、釣り糸を前方に繰り出し可能なリールである。図1に示すように、スピニングリール1は、リール本体11と、ハンドル13と、回転駆動機構15と、スプール軸17を有するスプール19と、ロータ21と、オシレーティング機構31(往復移動機構の一例)とを、備える。
以下では、釣り糸を前方に繰り出す方向を“前方(図1の左側)”、釣り糸を前方に繰り出す方向とは反対の方向を”後方(図1の右側)”と、表現することがある。また、リール本体11が釣り竿に装着される側を“上方(図1の上側)”、リール本体11が釣り竿に装着される側とは反対の方向を“下方(図1の下側)”と、表現することがある。
また、スプール軸17が延びる方向(スプール軸方向)、ピニオンギア27が延びる方向(ピニオンギア軸方向)、トラバースカム軸33が延びる方向(トラバースカム軸方向)、及びガイド軸37が延びる方向(ガイド軸方向)は、実質的に同じ方向である。このため、これらの方向を、以下では“軸方向”と表現する。
リール本体11は、ハンドル13及びロータ21を回転自在に支持する。また、リール本体11は、スプール19を、軸方向に往復移動可能に支持する。ハンドル13は、軸方向と直交する方向に延びる軸(例えば、図1の紙面に直交する軸)まわりに、リール本体10に回転自在に支持される。
回転駆動機構15は、ハンドル13の回転をロータ21及びオシレーティング機構31に伝達する。回転駆動機構15は、ハンドル13と一体回転可能に連結される駆動軸23と、駆動ギア25と、ピニオンギア27とを有する。
駆動ギア25は、フェースギアを有する。駆動ギア25は、駆動軸23と一体回転する。ピニオンギア27は、駆動ギア25に噛み合う筒状のギアである。ピニオンギア27の内周部には、スプール軸17が貫通する。ロータ21は、ピニオンギア27と一体回転可能なように、ピニオンギア27に連結される。
スプール19は、リール本体11の前方に配置され、スプール軸17とともに、軸方向に往復移動する。この際、ロータ21がスプール19の外周側で回転し、スプール19が軸方向に往復移動することにより、スプール19には、釣り糸が均一に巻き付けられる。スプール軸17の一端部には、スプール19が連結される。スプール軸17の他端部には、オシレーティング機構31が連結される。このオシレーティング機構31によって、スプール軸17は、ピニオンギア27の内周部において、軸方向に往復移動する。
<オシレーティング機構の構成>
図1に示すように、オシレーティング機構31は、スプール19に釣り糸を均一に巻き付けるために設けられる。オシレーティング機構31は、ハンドル13の回転によって、スプール軸17を介して、スプール19を軸方向に往復移動させる。
オシレーティング機構31は、トラバースカム軸33と、中間ギア35と、ガイド軸37(37a,37b)と、摺動部41と、クリップ部材61(弾性部材の一例)とを、有する。なお、図1に示されたガイド軸37は、図2に示された第2ガイド軸37b(後述する)に、対応するものである。
<トラバースカム軸>
トラバースカム軸33は、ハンドル13の巻取り操作に連動して回転する。図1に示すように、トラバースカム軸33は、一方向に長い軸状の部材である。トラバースカム軸33は、軸方向に沿って、リール本体11に設けられている。トラバースカム軸33の両端部は、例えば転がり軸受を介して、リール本体11に回転可能に支持される。トラバースカム軸33の外周面には、螺旋状溝が形成されている。トラバースカム軸33の前端(スプール側の端部)には、中間ギア35が連結される。
<中間ギア>
中間ギア35は、トラバースカム軸33の前端に一体回転可能に装着される。中間ギア35は、ピニオンギア27に噛み合う。ハンドル13の回転は、駆動ギア25及びピニオンギア27を介して、中間ギア35に伝達される。
<ガイド軸>
図1及び図2に示すように、ガイド軸37は、トラバースカム軸33に沿って移動する摺動部41を、案内する。ガイド軸37は、軸方向に沿って、リール本体11に設けられている。
本実施形態では、ガイド軸37が、例えば第1ガイド軸37a及び第2ガイド軸37bから、構成されている場合の例を示す。第1ガイド軸37a及び第2ガイド軸37bは、軸方向に沿って、リール本体11に設けられている。
<摺動部>
摺動部41は、トラバースカム軸33の回転に応じて、トラバースカム軸33に沿って軸方向に、移動可能なように、ガイド軸37(第1ガイド軸37a及び第2ガイド軸37b)に案内される。
摺動部41は、係合ピン43と、スライダ45とを、有する。係合ピン43は、スライダ45に回動可能に装着され、トラバースカム軸33に係合する。具体的には、係合ピン43は、軸部43aと、係合部43bとを、有している。軸部43aは、スライダ45に回動可能に装着され、係合部43bは、トラバースカム軸33の螺旋状溝に係合する。
スライダ45は、トラバースカム軸33に沿って移動する。スライダ45は、スライダ本体46と、スプール軸17が装着される第1装着部47と、係合ピン43が装着される第2装着部48と、ガイド軸37が装着される第3装着部49とを、有している。
図2に示すように、第1装着部47は、スプール軸を配置するための第1孔部47aを、有している。第1孔部47aは、第1装着部47を、軸方向に貫通している。第1孔部47aは、非円形状に形成されている。この非円形状の第1孔部47aには、スプール軸17の端部(後端部)が配置される。すなわち、スプール軸17の端部は、非円形係合によって、第1装着部47に対して回転不能に装着される。この状態で、スプール軸17の端部は、第1装着部47に対して、さらにネジ止め固定される(図2を参照)。
図3に示すように、第2装着部48は、係合ピン43を配置するための第2孔部48aを、有している。第2孔部48aは、軸方向に直交する方向において、第2装着部48を貫通している。第2孔部48aには、係合ピン43の軸部43aが配置される。
具体的には、係合ピン43の軸部43aが第2孔部45aに配置され、係合ピン43の係合部43bがトラバースカム軸33の螺旋状溝に螺合される。この状態で、抜け止め部材(図示しない)が、スライダ本体46に固定される。例えば、抜け止め部材が、ネジ部材によって、スライダ本体46のネジ孔44(図2を参照)に固定される。このようにして、係合ピン43が、スライダ45に装着される。
スライダ45がガイド軸37に対して移動可能なように、ガイド軸37が第3装着部49に装着される。
図2及び図3に示すように、第3装着部49は、第1ガイド軸が装着される第1ガイド軸装着部51と、第2ガイド軸が装着される第2ガイド軸装着部52とを、有している。
図2及び図3に示すように、第1ガイド軸装着部51は、具体的には、第1ガイド軸装着部51は、第1装着部47からハンドル13側に突出するように、第1装着部47に一体に形成されている。
第1ガイド軸装着部51は、第1本体部51aと、第1ガイド孔51bを、有している。第1本体部51aは、一部が円弧状に形成されている。第1ガイド孔51bは、第1本体部51aに設けられている。第1ガイド孔51bは、第1ガイド軸37aを挿通するためのものであり、軸方向に貫通している。
図2及び図3に示すように、第2ガイド軸装着部52は、第2装着部48から突出するように、第2装着部48と一体に形成されている。
第2ガイド軸装着部52には、第2ガイド軸37bと、クリップ部材61(図2を参照)とが、装着される。
第2ガイド軸装着部52は、第2本体部52aと、第2ガイド孔52bと、クリップ装着部53とを、有している。第2本体部52aは、実質的に円筒状に形成されている。第2ガイド孔52bは、第2本体部52aに設けられている。第2ガイド孔52bは、第2ガイド軸37bを挿通するためのものであり、軸方向に貫通している。
(クリップ装着部)
図2〜図4に示すように、クリップ装着部53は、クリップ部材61が装着される部分である。
具体的には、クリップ装着部53は、溝部53aと、複数(例えば2個)の孔部53bと、1対の壁部53c,53d(規制部の一例)とを、有している。
溝部53aには、クリップ部材61の連結部63(後述する)が配置される。溝部53aは、第2本体部52aの外周面に設けられている。具体的には、溝部53aの断面は凹状に形成されている。凹状の溝部53aは、第2ガイド軸37の周方向において、第2本体部52aの外周面に沿って延びている。
2個の孔部53bそれぞれには、クリップ部材61の接触部62(後述する)が配置される。2個の孔部53bは、溝部53aの底部に設けられている。具体的には、2個の孔部53bそれぞれは、第2ガイド軸37bの周方向において互いに所定の間隔を隔てて、溝部53aの底部に設けられており、第2ガイド孔52bを貫通する第2ガイド軸37bの外周面に向けて、溝部53aの底部を、貫通している。
1対の壁部53c,53dは、軸方向へのクリップ部材61の移動を、規制する。1対の壁部53c,53dは、軸方向において、互いに対向して設けられている。ここで、壁部53cは軸方向前側の壁部であり、壁部53dは軸方向後側の壁部である。
(クリップ部材)
図2及び図4に示すように、クリップ部材61は、スライダ45とともに移動可能なように、スライダ45に配置される。詳細には、クリップ部材61は、スライダ45とともに移動可能なように、第3装着部49例えば第2ガイド軸装着部52に、装着される。
より詳細には、第2ガイド軸37bが第2ガイド軸装着部52に挿通された状態において、クリップ部材61は、第2ガイド軸装着部52例えばクリップ装着部53に、外方から装着される。このように装着することによって、クリップ部材61を、第2ガイド軸装着部52に容易に取り付けることができ、第2ガイド軸37bに部分的に接触させることができる。
クリップ部材61は、接触部62と、連結部63とを、有している。接触部62は、第2ガイド軸37bに接触する。具体的には、複数(例えば2個)の接触部62それぞれは、孔部53bに配置され、第2ガイド軸37bに接触する。
より具体的には、各接触部62は、直線部62aと、1対の傾斜部62bとを有し、実質的にC字状に形成されている。直線部62aは、第2ガイド軸37bに接触する。直線部62aは、孔部53bに配置される。1対の傾斜部62bは、直線部62aの両端部に設けられる。
連結部63は、各接触部62と一体に形成され、各接触部62を連結する。具体的には、連結部63は、実質的に円弧状に形成されている。連結部63は、溝部53aに配置される。
また、連結部63は、1対の壁部53c,53dに接触可能である。連結部63が1対の壁部53c,53dに接触することによって、軸方向へのクリップ部材61の移動が、規制される。なお、各接触部62も、1対の壁部53c,53dに接触してもよい。この場合、この接触によって、軸方向へのクリップ部材61の移動が、より確実に規制される。
<オシレーティング機構の動作>
次に、上述したように構成されたオシレーティング機構31の動作について説明する。
ハンドル13を回転させると、駆動軸23、ピニオンギア27、及び中間ギア35を介して、トラバースカム軸33が回転する。このトラバースカム軸33の回転によって、スライダ45が、ガイド軸37(第1ガイド軸37a及び第2ガイド軸37b)に案内されながら、トラバースカム軸33に沿って往復移動する。
この状態では、クリップ部材61が、接触部62において、第2ガイド軸37bに部分的に接触している。また、クリップ部材61(接触部62及び/又は連結部63)が、軸方向において、スライダ45(クリップ装着部53の1対の壁部53c,53d)に、接触している。
このようにスライダ45が軸方向に往復移動すると、スライダ45が固定されたスプール軸17も、軸方向に往復移動する。これにより、スプール19が、ロータ21に対して往復移動する。この際には、ロータ21がスプール19の外周側で回転しているので、このロータの130の回転によって、釣り糸が、スプール19上に巻き付けられる。
<特徴>
(1)オシレーティング機構31では、トラバースカム軸33に係合する摺動部41が、第2ガイド軸37bによって案内されながら、トラバースカム軸33に沿って移動する。ここで、摺動部41にはクリップ部材61が配置されており、このクリップ部材61は、第2ガイド軸37bに部分的に接触した状態で、摺動部41とともに移動する。すなわち、オシレーティング機構31では、クリップ部材61が第2ガイド軸37bに部分的に接触した状態で、摺動部41及びクリップ部材61が、トラバースカム軸33に沿って移動する。
これにより、オシレーティング機構31では、クリップ部材61によって、第2ガイド軸37bと摺動部41との適度な隙間を保ちつつ、干渉を最小限に抑え、ガタ付きを防止することができ、且つ、摩擦を最小限に抑え、摺動部41をトラバースカム軸33に沿ってスムーズに移動させることができる。
(2)オシレーティング機構31においては、クリップ部材61は、第2ガイド軸37bに接触する少なくとも2つの接触部62を、有することが好ましい。
このように構成することによって、必要最小限の構成で、クリップ部材61によって第2ガイド軸37bに対する摺動部41のガタ付きを防止することができ、且つ摺動部41をトラバースカム軸33に沿ってスムーズに移動させることができる。
(3)オシレーティング機構31においては、摺動部41は、クリップ部材61の接触部62が配置される孔部53bを、有することが好ましい。
この場合、クリップ部材61の接触部62を摺動部41の孔部53bに配置することによって、クリップ部材61を摺動部41に確実に装着することができる。
(4)オシレーティング機構31においては、クリップ部材61は、少なくとも2つの接触部62を連結する連結部63を、さらに有することが好ましい。
この場合、クリップ部材61は、少なくとも2つの接触部62と、少なくとも2つの接触部62を連結する連結部63とを、有する。これにより、少なくとも2つの接触部62が第2ガイド軸37bに接触する位置を、連結部63によって精度良く決定することができる。
(5)オシレーティング機構31においては、摺動部41は、クリップ部材61の連結部63が配置される溝部53aを、さらに有することが好ましい。
この場合、クリップ部材61の連結部63を摺動部41の溝部53aに配置することによって、クリップ部材61を摺動部41により確実に装着することができる。
(6)オシレーティング機構31においては、溝部53aは、第2ガイド軸37bに沿う方向においてクリップ部材61の移動を規制する1対の壁部53c,53dを、有することが好ましい。
この場合、クリップ部材61が摺動部41の溝部53aに配置されると、第2ガイド軸37bに沿う方向におけるクリップ部材61の移動が、1対の壁部53c,53dによって規制される。これにより、クリップ部材61を摺動部41とともに確実に移動させることができる。
<他の実施形態>
(A)前記実施形態では、クリップ部材61が2個の接触部62を有する場合の例を示したが、クリップ部材61が3個以上の接触部62を有していてもよい。この場合、接触部62の個数に対応するように、孔部53bが、第1ガイド軸装着部51及び/又は第2ガイド軸装着部52に、形成される。
(B)前記実施形態では、孔部53b及び溝部53aが、第2ガイド軸装着部52に設けられる場合の例を示したが、孔部53bだけを、第2ガイド軸装着部52に設けるようにしてもよい。この場合、クリップ部材61の接触部62は孔部53bに配置され、クリップ部材61の連結部63は第2ガイド軸装着部52の外周部に配置される。また、この場合、接触部62が孔部53bの壁部に接触することによって、第2ガイド軸37bに沿う方向におけるクリップ部材61の移動が、規制される。
(C)前記実施形態では、弾性部材の一例としてクリップ部材61を用いる場合の例を示したが、クリップ部材61に代えて、リング部材を用いてもよい。この場合、図6A及び図6Bに示すように、第2ガイド軸装着部152が形成され、クリップ装着部153が、周方向に環状に形成される。このクリップ装着部153では、図6Bに示すように、1対の孔部153aが、第2ガイド軸137bの径方向に互いに対向して配置される。
また、1対の溝部153bが、第2ガイド軸137bの周方向に所定の間隔を隔てて配置されている。ここで、溝部153bは円弧状に形成されており、溝部153bの周方向に隣接する2つの隅角部を結ぶ線分の長さL1は、第2ガイド軸137bの直径より小さい。このクリップ装着部153に、リング部材例えばOリングを配置することによって、Oリングの弾性力を利用して、第2ガイド軸137bに部分的に接触させることができる。
(D)前記実施形態では、クリップ部材61が第2ガイド軸装着部52に装着される場合の例を示した。これに代えて、クリップ部材61を第1ガイド軸装着部51に装着するようにしてもよい。また、クリップ部材61を、第1ガイド軸装着部51及び第2ガイド軸装着部52に、装着するようにしてもよい。
(E)前記実施形態では、クリップ部材61が、スピニングリール1におけるオシレーティング機構31のスライダ45に装着される場合の例を示した。これに代えて、図7に示すように、クリップ部材261を、両軸受リールにおけるレベルワインド機構131の釣り糸ガイド145(摺動部の一例)に装着してもよい。
この場合、例えば、レベルワインド機構131は、釣り糸ガイド145と、案内部材159と、ウォーム軸133(トラバースカム軸33の一例)と、ガイド軸237と、係合部143と、クリップ部材261とから、構成される。
この場合、ハンドルの巻き取り操作に連動してウォーム軸133が回転すると、係合部143を介して、釣り糸ガイド145が、ガイド軸237に案内されながら、案内部材159の外周面に沿って移動する。
このレベルワインド機構50では、釣り糸ガイド145には、前記実施形態と同様に、ガイド孔252bと、クリップ装着部153とが、設けられる。ガイド孔252bには、ガイド軸237が配置される。クリップ装着部153には、クリップ部材261が配置される。クリップ装着部153及びクリップ部材261の構成は、前記実施形態と実質的に同じであるので、ここでは説明を省略する(図4を参照)。このように、クリップ部材261をクリップ装着部153に配置することによって、クリップ部材261をガイド軸137に部分的に接触させることができる。
なお、前記他の実施形態(A)〜(C)の構成を、ここに示した両軸受リールのレベルワインド機構131に適用してもよい。
1 スピニングリール
11 リール本体
13 ハンドル
31 オシレーティング機構
33 トラバースカム軸
41 摺動部
37,237 ガイド軸
37a 第1ガイド軸
37b,137b 第2ガイド軸
61,161,261 クリップ部材
62 接触部
63 連結部
53a 孔部
53b 溝部
53c,53d 壁部

Claims (3)

  1. 釣用リールの往復移動機構であって、
    ハンドルの巻取り操作に連動して回転するトラバースカム軸と、
    前記トラバースカム軸に係合し且つ前記トラバースカム軸の回転に応じて前記トラバースカム軸に沿って移動する摺動部と、
    前記トラバースカム軸に沿って移動する前記摺動部を、案内するガイド軸と、
    前記摺動部とともに移動可能に前記摺動部に配置され、且つ前記ガイド軸に部分的に接触する弾性部材と、
    を備え、
    前記弾性部材は、前記ガイド軸に接触する少なくとも2つの接触部、および、前記少なくとも2つの接触部を連結する連結部、を有する線材によって、形成され 、
    前記摺動部は、前記連結部が配置される溝部を、有する、
    釣用リールの往復移動機構。
  2. 前記溝部は、前記ガイド軸に沿う方向において前記弾性部材の移動を規制する規制部を、有する、
    請求項1に記載の釣用リールの往復移動機構。
  3. 前記摺動部は、前記摺動部の外側から前記接触部を前記ガイド軸に接触させるための孔部を、有する、
    請求項1又は2に記載の釣用リールの往復移動機構。

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