JP6534219B2 - 蓄電システム - Google Patents

蓄電システム Download PDF

Info

Publication number
JP6534219B2
JP6534219B2 JP2016061430A JP2016061430A JP6534219B2 JP 6534219 B2 JP6534219 B2 JP 6534219B2 JP 2016061430 A JP2016061430 A JP 2016061430A JP 2016061430 A JP2016061430 A JP 2016061430A JP 6534219 B2 JP6534219 B2 JP 6534219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
conversion unit
storage battery
power conversion
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016061430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017175830A (ja
Inventor
岡本 直久
直久 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichicon Capacitor Ltd
Original Assignee
Nichicon Capacitor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichicon Capacitor Ltd filed Critical Nichicon Capacitor Ltd
Priority to JP2016061430A priority Critical patent/JP6534219B2/ja
Publication of JP2017175830A publication Critical patent/JP2017175830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6534219B2 publication Critical patent/JP6534219B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、商用電力系統から供給される系統電圧等で予め充電しておいた蓄電池の放電電力を有効に活用するための蓄電システムに関する。
近年、安価な深夜電力で充電しておいた蓄電池を電力需要が大きい昼間に放電させることで、電力需要の平準化と電気料金の低減とを図った蓄電システムの利用が進められている。図5に、従来の蓄電システムの一例として、特許文献1に開示された蓄電システム20を示す。蓄電システム20は、主に、商用電力系統Gからの系統電力を直流化して蓄電池Bを充電する機能と、蓄電池Bの放電電力を交流化して逆潮流しないように負荷Rに供給する機能とを有する双方向電力変換部21と、双方向電力変換部21を制御する制御部22と、制御部22に電源電圧を供給する電源装置23とを備えている。
電源装置23は、AC/DCコンバータ24と、DC/DCコンバータ25と、スイッチ手段26とを有する。商用電力系統Gに停電が発生していない通常時において、スイッチ手段26は、AC/DCコンバータ24とDC/DCコンバータ25とを接続する。このとき、DC/DCコンバータ25は、AC/DCコンバータ24から供給される系統電力由来の電力に基づいて制御部22に電源電圧を供給する。一方、商用電力系統Gに停電が発生している停電時において、スイッチ手段26は、蓄電池BとDC/DCコンバータ25とを接続する。このとき、DC/DCコンバータ25は、蓄電池Bの放電電力に基づいて制御部22に電源電圧を供給する。
この蓄電システム20によれば、停電時においても制御部22に電源電圧を供給し続けて双方向電力変換部21を作動させることができる。
しかしながら、停電が発生したことを検知してスイッチ手段26を切り替えるにはある程度の時間を要する。このため、この蓄電システム20では、AC/DCコンバータ24内に設けた大容量コンデンサによってAC/DCコンバータ24の出力保持時間を長くしておかないと、スイッチ手段26が蓄電池BとDC/DCコンバータ25とを接続して放電電力がDC/DCコンバータ25に供給され始める前にAC/DCコンバータ24からの電力供給が途絶え、制御部22に供給する電源電圧に空白期間が生じるおそれがある。
この問題を解決し得る電源装置として、出願人は、特許文献2において図6に示す電源装置30を提案している。同図に示すように、電源装置30は、商用電力系統Gの系統電圧から生成した第1直流電圧を出力する第1電源部31と、第2直流電圧を出力する第2電源部32と、第1電源部31および第2電源部32の双方に接続され、第1直流電圧および第2直流電圧のうちの大きい方をスイッチングするスイッチング部33と、後述する代替電圧を出力する代替電圧生成部34と、不図示の双方向電力変換部(図5参照)等を制御する第1制御部36aおよび第2制御部36bに電源電圧を供給する第1電源電圧生成部35aおよび第2電源電圧生成部35bとを主に備えている。
第1電源部31は、整流用のダイオードD1および平滑用のコンデンサC1を含む。第1電源部31は、これらにより系統電圧を直流化して第1直流電圧を生成する。系統電圧がAC200[V]の場合、第1直流電圧は200[V]×√2≒283[V]となる。ただし、系統電圧は±20%の範囲内で変動することがある。このため、第1直流電圧も160[V]×√2≒226[V]〜240[V]×√2≒339[V]の範囲内で変動することがある。
第2電源部32は、ダイオードD2、ダイオードD3、第1トランスT1、第1スイッチング素子Q1、整流用のダイオードD4および平滑用のコンデンサC1を含む。コンデンサC1は、第1電源部31の構成要素でもある。蓄電池Bの放電電圧が代替電圧生成部34から出力される代替電圧よりも大きい場合、第1トランスT1の一次巻線T11および第1スイッチング素子Q1からなる直列回路には、ダイオードD2を通じて放電電圧が印加される。一方、蓄電池Bの放電電圧が代替電圧よりも小さい場合、上記直列回路には、ダイオードD3を通じて代替電圧が印加される。
第1スイッチング素子Q1がオン/オフを繰り返すと、放電電圧または代替電圧がスイッチングされ、第1トランスT1の二次巻線T12に交流電圧が誘起される。そして、第2電源部32は、ダイオードD4およびコンデンサC1によりこの交流電圧を直流化して、第1直流電圧よりも小さい第2直流電圧を生成する。系統電圧がAC200[V]の場合、第2直流電圧は、例えば、第1直流電圧の下限値である226[V]よりも小さい180[V]に設定される。
通常時においては、第1直流電圧と第2直流電圧のうちの大きい方、すなわち、第1直流電圧がコンデンサC1の両端に現れる。このとき、第2電源部32は、無負荷で動作していると言える。一方、停電時においては、第1直流電圧および第2直流電圧の大小関係が逆転し、第2直流電圧がコンデンサC1の両端に現れる。
スイッチング部33は、第2トランスT2の一次巻線T21aおよび第2スイッチング素子Q2からなる直列回路を含む。第2スイッチング素子Q2がオン/オフを繰り返すと、コンデンサC1の両端に現れた第1直流電圧または第2直流電圧がスイッチングされ、第2トランスT2の他の巻線、すなわち、一次巻線T21b、T21cおよび二次巻線T22に交流電圧が誘起される。
代替電圧生成部34は、一次巻線T21c、整流用のダイオードD7、平滑用のコンデンサC6およびシリーズレギュレータ37を含む。ダイオードD7およびコンデンサC6は、一次巻線T21cに誘起された交流電圧を直流化する。シリーズレギュレータ37は、直流化後の電圧から蓄電池Bの放電電圧よりも大きい代替電圧を生成する。蓄電池Bの満充電時の放電電圧が196.8[V]の場合、代替電圧は、例えば、200[V]に設定される。
シリーズレギュレータ37は、過電流保護機能を有する。過電流保護機能は、停電により第1直流電圧と第2直流電圧の大小関係が逆転し、第2電源部32が無負荷ではなく負荷有りの状態で動作し始め、これにより、シリーズレギュレータ37の出力電流が予め定められた作動閾値を超えると作動する。過電流保護機能が作動すると、代替電圧は低下する。このため、トランスT1の一次巻線T11に印加される電圧は、代替電圧から蓄電池Bの放電電圧に切り替わる。
この電源装置30では、ダイオードの整流作用により第1直流電圧および第2直流電圧のうちの大きい方が自動的に選択される。このため、この電源装置30によれば、大容量コンデンサを設けなくても、スイッチングする対象を第1直流電圧から第2直流電圧に、または第2直流電圧から第1直流電圧に切り替える際に、空白期間が生じることはない。また、この電源装置30によれば、代替電圧が蓄電池Bの放電電圧よりも大きく設定されているので、通常時に蓄電池Bが消耗することもない。
特開2012−175801号公報 特開2015−177731号公報
しかしながら、上記従来の電源装置30を含む蓄電システムでは、代替電圧を生成するために一次巻線T21c、ダイオードD7、コンデンサC6およびシリーズレギュレータ37が必要となるので、部品点数の増加と、それに伴う装置サイズおよび製造コストの増加が問題となっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、部品点数の増加を最小限にしながら、蓄電池の消耗を抑制することが可能な蓄電システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の蓄電システムは、商用電力系統の系統電圧および蓄電池の放電電圧のいずれかに基づいて所定の電源電圧を生成する蓄電システムであって、前記系統電圧を直流化して得た第1直流電圧を出力する第1電源部と、前記第1直流電圧よりも小さく設定された第2直流電圧を出力する第2電源部と、ダイオードの整流作用を利用して選択した前記第1直流電圧および前記第2直流電圧のうちの大きい方をスイッチングするように構成された、スイッチング素子およびトランスの一次巻線からなるスイッチング部と、前記スイッチングにより前記トランスの他の巻線に誘起された電圧を直流化して前記電源電圧を生成する少なくとも1つの電源電圧生成部と、前記蓄電池に一方のDC入出力端が接続された蓄電池側双方向電力変換部と、前記蓄電池側双方向電力変換部の他方のDC入出力端にDC入出力端が接続されるとともに前記商用電力系統にAC入出力端が接続された、4つのスイッチング素子および還流ダイオードからなる電圧型インバータと平滑コンデンサとを含む系統側双方向電力変換部とを備え、前記第2電源部は、ダイオードの整流作用を利用して選択した、前記蓄電池側双方向電力変換部および前記系統側双方向電力変換部の相互接続点に現れる電圧と前記放電電圧とのうちの大きい方に基づいて前記第2直流電圧を生成するように構成され、前記蓄電池側双方向電力変換部および前記系統側双方向電力変換部が動作していないとき、前記相互接続点には、前記系統電圧を前記4つの還流ダイオードおよび前記平滑コンデンサによって直流化してなる第3直流電圧が現れ、前記第3直流電圧の下限値は、前記放電電圧の上限値よりも大きく設定されている。
この構成によれば、蓄電システムに元から備わっている系統側双方向電力変換部の還流ダイオードを整流ダイオードとして利用することにより従来の代替電圧(放電電圧の上限値よりも大きく設定された電圧)に相当する第3直流電圧を生成するので、部品点数の増加を最小限にしながら、蓄電池の消耗を抑制することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る第2の蓄電システムは、商用電力系統の系統電圧、蓄電池の放電電圧および太陽電池の発電電圧のいずれかに基づいて所定の電源電圧を生成する蓄電システムであって、前記系統電圧を直流化して得た第1直流電圧を出力する第1電源部と、前記第1直流電圧よりも小さく設定された第2直流電圧を出力する第2電源部と、ダイオードの整流作用を利用して選択した前記第1直流電圧および前記第2直流電圧のうちの大きい方をスイッチングするように構成された、スイッチング素子およびトランスの一次巻線からなるスイッチング部と、前記スイッチングにより前記トランスの他の巻線に誘起された電圧を直流化して前記電源電圧を生成する少なくとも1つの電源電圧生成部と、前記蓄電池に一方のDC入出力端が接続された蓄電池側双方向電力変換部と、前記太陽電池にDC入力端が接続された太陽電池側電力変換部と、前記蓄電池側双方向電力変換部の他方のDC入出力端および前記太陽電池側電力変換部のDC出力端にDC入出力端が接続されるとともに前記商用電力系統にAC入出力端が接続された、4つのスイッチング素子および還流ダイオードからなる電圧型インバータと平滑コンデンサとを含む系統側双方向電力変換部とを備え、前記第2電源部は、ダイオードの整流作用を利用して選択した、前記蓄電池側双方向電力変換部、前記太陽電池側電力変換部および前記系統側双方向電力変換部の相互接続点に現れる電圧と前記放電電圧とのうちの大きい方に基づいて前記第2直流電圧を生成するように構成され、前記蓄電池側双方向電力変換部、前記太陽電池側電力変換部および前記系統側双方向電力変換部が動作していないとき、前記相互接続点には、前記系統電圧を前記4つの還流ダイオードおよび前記平滑コンデンサによって直流化してなる第3直流電圧および前記発電電圧のうちの大きい方が現れ、前記第3直流電圧の下限値は、前記放電電圧の上限値よりも大きく設定されている。
この構成によれば、上記第1の蓄電システムと同様の作用効果が生ずる。また、この構成によれば、太陽電池の発電量が十分である場合は上記第3直流電圧の代わりに太陽電池の発電電圧を利用することができるので、商用電力系統からの買電量を低減しながら、蓄電池の消耗を抑制することもできる。
上記第1および第2の蓄電システムは、前記系統側双方向電力変換部の前記AC入出力端に、重要負荷に接続される出力部が設けられていてもよい。
また、上記第1および第2の蓄電システムは、前記系統側双方向電力変換部の前記AC入出力端に、前記商用電力系統が停電したときでも動作し得る交流電源に接続される入力部が設けられていてもよい。
本発明によれば、部品点数の増加を最小限にしながら、蓄電池の消耗を抑制することが可能な蓄電システムを提供することができる。
本発明の第1実施例に係る蓄電システムの回路図である。 本発明の第2実施例に係る蓄電システムの回路図である。 本発明の第3実施例に係る蓄電システムの回路図である。 本発明の第4実施例に係る蓄電システムの回路図である。 従来の蓄電システムの回路図である。 別の従来の蓄電システムに含まれる電源装置の回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る電源装置の第1〜第4実施例について説明する。
[第1実施例]
図1に、本発明の第1実施例に係る蓄電システム1Aを示す。同図に示すように、蓄電システム1Aは、商用電力系統Gからの系統電圧を直流化(整流および平滑)して得た第1直流電圧を出力する第1電源部2Aと、第2直流電圧を出力する第2電源部3と、第1電源部2Aおよび第2電源部3の双方に接続され、第1直流電圧および第2直流電圧のうちの大きい方をスイッチングするスイッチング部4と、第1制御部10aに電源電圧を供給する第1電源電圧生成部5aと、第2制御部10bに電源電圧を供給する第2電源電圧生成部5bとを備えている。第1制御部10aおよび第2制御部10bは、蓄電システム1Aの各部を制御する。
第1電源部2Aは、整流用のダイオードD1および平滑用のコンデンサC1を含む。第1電源部2Aは、これらにより系統電圧を直流化して第1直流電圧を生成する。系統電圧がAC200[V]の場合、第1直流電圧は200[V]×√2≒283[V]となる。ただし、系統電圧は、±20%の範囲内で変動することがある。このため、第1直流電圧も160[V]×√2≒226[V]〜240[V]×√2≒339[V]の範囲内で変動することがある。
第2電源部3は、ダイオードD2、ダイオードD3、第1トランスT1、第1スイッチング素子Q1、整流用のダイオードD4および平滑用のコンデンサC1を含む。なお、コンデンサC1は、第1電源部2Aの構成要素でもある。
蓄電池Bの放電電圧が後述する代替電圧よりも大きい場合、第1トランスT1の一次巻線T11および第1スイッチング素子Q1からなる直列回路には、ダイオードD2を通じて入力された放電電圧が印加される。一方、蓄電池Bの放電電圧が代替電圧よりも小さい場合、この直列回路には、ダイオードD3を通じて入力された代替電圧が印加される。
第1スイッチング素子Q1がON/OFFを繰り返すと、放電電圧または代替電圧がスイッチングされ、第1トランスT1の二次巻線T12に交流電圧が誘起される。そして、第2電源部3は、ダイオードD4およびコンデンサC1によりこの交流電圧を直流化して、第1直流電圧よりも小さい第2直流電圧を生成する。系統電圧がAC200[V]の場合、第2直流電圧は、例えば、第1直流電圧の下限値である226[V]よりも小さい180[V]に設定される。
商用電力系統Gに停電が発生していない通常時においては、第1直流電圧と第2直流電圧のうちの大きい方、すなわち、第1直流電圧がコンデンサC1の両端に現れる。このとき、第2電源部3は、無負荷で動作していると言える。一方、商用電力系統Gに停電が発生している停電時においては、第1直流電圧および第2直流電圧の大小関係が逆転し、第2直流電圧がコンデンサC1の両端に現れる。
スイッチング部4は、第2トランスT2の一次巻線T21aおよび第2スイッチング素子Q2からなる直列回路を含む。第2スイッチング素子Q2がON/OFFを繰り返すと、コンデンサC1の両端に現れた第1直流電圧または第2直流電圧がスイッチングされ、第2トランスT2の他の巻線、すなわち、一次巻線T21bおよび二次巻線T22に交流電圧が誘起される。
第1電源電圧生成部5aは、一次巻線T21b、整流用のダイオードD5および平滑用のコンデンサC3を含む。ダイオードD5およびコンデンサC3は、第2スイッチング素子Q2のスイッチングにより一次巻線T21bに誘起された交流電圧を直流化する。そして、この直流化により得られた電圧は、第1制御部10aに電源電圧として供給される。
同様に、第2電源電圧生成部5bは、二次巻線T22、整流用のダイオードD6および平滑用のコンデンサC4を含む。ダイオードD6およびコンデンサC4は、第2スイッチング素子Q2のスイッチングにより二次巻線T22に誘起された交流電圧を直流化する。そして、この直流化により得られた電圧は、第2制御部10bに電源電圧として供給される。
蓄電システム1Aは、蓄電池Bに一方のDC入出力端が接続された蓄電池側双方向電力変換部6と、蓄電池側双方向電力変換部6の他方のDC入出力端にDC入出力端が接続されるとともに、第1スイッチSW1を介して商用電力系統GにAC入出力端が接続された系統側双方向電力変換部7とをさらに備えている。系統側双方向電力変換部7は、4つのスイッチング素子Qa〜Qdおよび各スイッチング素子Qa〜Qdに逆向きに並列接続された還流ダイオードDa〜Ddからなる電圧型インバータ7aと、電圧型インバータ7aのDC入出力端側に設けられた平滑用のコンデンサC5と、電圧型インバータ7aのAC入出力端側に設けられたノイズフィルタ7bとを含む。
蓄電池側双方向電力変換部6および系統側双方向電力変換部7の相互接続点は、ダイオードD3に接続されている。コンデンサC5の両端に現れる電圧(以下、「代替電圧」という)は、このダイオードD3を通じて第2電源部3に入力される。
蓄電システム1Aは、通常時に、主に以下の3つの状態をとる。
(A1)商用電力系統Gの系統電圧で蓄電池Bを充電する充電状態
(A2)蓄電池Bの放電電圧を商用電力系統Gに向けて出力する出力状態
(A3)待機状態
なお、いずれの状態においても、スイッチング部4は第1直流電圧をスイッチングし、第1スイッチSW1はON状態とされる。
充電状態においては、系統側双方向電力変換部7がAC200[V]の系統電圧を380[V]の直流電圧にAC/DC変換するとともに、蓄電池側双方向電力変換部6がこの直流電圧を蓄電池Bの充電に適した直流電圧(例えば、144[V]〜196.8[V])にDC/DC変換(降圧)する。この場合、代替電圧(380[V])は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、系統電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
出力状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6が蓄電池Bの放電電圧を380[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)するとともに、系統側双方向電力変換部7がこの直流電圧を系統電圧に一致する交流電圧にDC/AC変換する。この場合も、代替電圧(380[V])は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、放電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。なお、この場合は、蓄電池Bが消耗するが、蓄電システム1Aが出力状態をとるのは蓄電池Bの電力に余裕があるときに限られており、しかも第2電源部3が無負荷で動作しているので、この消耗が問題になることはない。
待機状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6および系統側双方向電力変換部7が停止する。待機状態では、系統側双方向電力変換部7のDC入出力端から出力される、系統電圧を還流ダイオードDa〜DdおよびコンデンサC5によって直流化してなる第3直流電圧(226[V]〜339[V])が代替電圧となる。そして、この代替電圧は、蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])よりも大きい。このため、第2電源部3は、系統電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。なお、この場合は、停止している蓄電池側双方向電力変換部6が他方のDC入出力端から蓄電池Bの放電電圧にほぼ等しい直流電圧を出力しようとするが、この直流電圧は第3直流電圧より小さいため、蓄電池側双方向電力変換部6から上記電圧が出力されることはない。
一方、蓄電システム1Aは、停電時に、主に以下の状態をとる。
(B1)待機状態
なお、この状態においては、スイッチング部4は第2直流電圧をスイッチングし、第1スイッチSW1はOFF状態とされる。
待機状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6および系統側双方向電力変換部7が停止し、蓄電地側双方向電力変換部6のDC入出力端から出力される、蓄電池Bの放電電圧にほぼ等しい直流電圧が代替電圧となる。この代替電圧は、当然ながら蓄電池Bの電圧にほぼ等しい。したがって、第2電源部3は、放電電圧および/または代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
蓄電システム1Aの各状態における蓄電池Bの消耗の有無を整理すると、以下の通りとなる。
(A1)充電状態・・・消耗しない。
(A2)出力状態・・・消耗するが、問題にはならない。
(A3)待機状態・・・消耗しない。
(B1)待機状態・・・消耗する。
[第2実施例]
図2に、本発明の第2実施例に係る蓄電システム1Bを示す。同図に示すように、蓄電システム1Bは、入力部TINを備えている点と、第1電源部2Aの代わりに第2電源部2Bを備えている点とにおいて第1実施例と相違するが、これ以外は第1実施例と同一である。
入力部TINは、系統側双方向電力変換部7のAC入出力端に第2スイッチSW2を介して接続されている。入力部TINは、停電時でも動作し得る、例えばAC100[V]の外部交流電源に接続される。第2スイッチSW2は、停電の発生により第1スイッチSW1がOFF状態とされ、かつ入力部TINに接続された外部交流電源から電力の供給が受けられる場合に、ON状態とされる。これ以外の場合、第2スイッチSW2はOFF状態とされる。
第2電源部2Bは、倍電圧化回路9を含む。入力部TINに接続された外部交流電源からの交流電圧(AC100[V])が倍電圧化回路9を通して入力されることにより、第2電源部2Bは、AC200[V]の系統電圧がダイオードD1を通して入力される場合と同等の第1直流電圧を生成することができる。外部交流電源からの交流電圧がAC200[V]の場合は、倍電圧化回路9を単純な整流ダイオードに置き換えることができる。
蓄電システム1Bは、第1実施例と同様、通常時に、主に以下の3つの状態をとる。
(A1)商用電力系統Gの系統電圧で蓄電池Bを充電する充電状態
(A2)蓄電池Bの放電電圧を商用電力系統Gに向けて出力する出力状態
(A3)待機状態
一方、蓄電システム1Bは、停電時に、主に以下の3つの状態をとる。
(B1)外部交流電源で蓄電池Bを充電する充電状態
(B2)第1待機状態(外部交流電源からの電力供給あり)
(B3)第2待機状態(外部交流電源からの電力供給なし)
なお、スイッチング部4は、充電状態および第1待機状態においては第1直流電圧をスイッチングし、第2待機状態においては第2直流電圧をスイッチングする。また、いずれの状態においても、第1スイッチSW1はOFF状態とされる。
充電状態においては、系統側双方向電力変換部7が入力部TINから供給されたAC100[V]の交流電圧を380[V]の直流電圧にAC/DC変換するとともに、蓄電池側双方向電力変換部6がこの直流電圧を蓄電池Bの充電に適した直流電圧(144[V]〜196.8[V])にDC/DC変換(降圧)する。この場合、代替電圧(380[V])は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、外部交流電源が出力した交流電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
第1待機状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6および系統側双方向電力変換部7が停止し、停止中の蓄電池側双方向電力変換部6が他方のDC入出力端から出力する蓄電池Bの放電電圧にほぼ等しい直流電圧が代替電圧となる。この代替電圧は、当然ながら蓄電池Bの放電電圧にほぼ等しい。したがって、第2電源部3は、ダイオードD2を通じて入力される蓄電池Bの放電電圧および/またはダイオードD3を通じて入力される代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。なお、この場合は、停止中の系統側双方向電力変換部7がDC入出力端からAC100[V]の交流電圧を還流ダイオードDa〜DdおよびコンデンサC5によって直流化してなる141[V]の直流電圧を出力しようとするが、この直流電圧は蓄電池Bの放電電圧より小さいため、系統側双方向電力変換部7から上記電圧が出力されることはない。また、この場合は、蓄電池Bが消耗するが、第2電源部3が無負荷で動作しているので、消耗量は後述する第2待機状態よりもはるかに少ない。
第2待機状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6および系統側双方向電力変換部7が停止し、蓄電地側双方向電力変換部6の他方のDC入出力端から出力される、蓄電池Bの放電電圧にほぼ等しい直流電圧が代替電圧となる。この代替電圧は、当然ながら蓄電池Bの電圧にほぼ等しい。したがって、第2電源部3は、ダイオードD2を通じて入力される蓄電池Bの放電電圧および/またはダイオードD3を通じて入力される代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
蓄電システム1Bの各状態における蓄電池Bの消耗の有無を整理すると、以下の通りとなる。
(A1)充電状態・・・消耗しない。
(A2)出力状態・・・消耗するが、問題にはならない。
(A3)待機状態・・・消耗しない。
(B1)充電状態・・・消耗しない。
(B2)第1待機状態・・・僅かに消耗する。
(B3)第2待機状態・・・消耗する。
蓄電システム1Bによれば、停電時においても外部交流電源からの交流電圧を利用して第2電源部3を無負荷で動作させることができる場合があるので、より一層蓄電池Bの消耗を防ぐことができる。
[第3実施例]
図3に、本発明の第3実施例に係る蓄電システム1Cを示す。同図に示すように、蓄電システム1Cは、出力部TOUTを備えている点において第1実施例と相違するが、これ以外は第1実施例と同一である。
出力部TOUTは、系統側双方向電力変換部7のAC入出力端に第3スイッチSW3を介して接続されるとともに、商用電力系統Gに第4スイッチS4を介して接続されている。出力部TOUTは、停電時においても動作し続けることが求められる重要負荷に接続される。第1スイッチSW1および第4スイッチSW4は、通常時にON状態とされ、停電時にOFF状態とされる。一方、第3スイッチSW3は、通常時にOFF状態とされ、停電時にON状態とされる。
蓄電システム1Cは、第1実施例と同様、通常時に、主に以下の3つの状態をとる。
(A1)商用電力系統Gの系統電圧で蓄電池Bを充電する充電状態
(A2)蓄電池Bの放電電圧を商用電力系統Gに向けて出力する出力状態
(A3)待機状態
一方、蓄電システム1Cは、停電時に、主に以下の2つの状態をとる。
(B1)蓄電池Bの放電電圧を出力部TOUTに向けて出力する出力状態
(B2)待機状態
なお、いずれの状態においても、スイッチング部4は第2直流電圧をスイッチングする。
出力状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6が蓄電池Bの放電電圧を380[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)するとともに、系統側双方向電力変換部7がこの直流電圧を系統電圧に相当する交流電圧にDC/AC変換し、これを出力部TOUTから重要負荷に出力する。この場合、代替電圧(380[V])は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、放電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。なお、この場合は、蓄電池Bが消耗するが、蓄電システム1Cが出力状態をとるのは蓄電池Bの電力に余裕があるときに限られているので、この消耗が問題になることはない。
待機状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6および系統側双方向電力変換部7が停止し、蓄電地側双方向電力変換部6の他方のDC入出力端から出力される、蓄電池Bの放電電圧にほぼ等しい直流電圧が代替電圧となる。この代替電圧は、当然ながら蓄電池Bの電圧にほぼ等しい。したがって、第2電源部3は、ダイオードD2を通じて入力される蓄電池Bの放電電圧および/またはダイオードD3を通じて入力される代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
本実施例に係る蓄電システム1Cの各状態における蓄電池Bの消耗の有無を整理すると、以下の通りとなる。
(A1)充電状態・・・消耗しない。
(A2)出力状態・・・消耗するが、問題にはならない。
(A3)待機状態・・・消耗しない。
(B1)出力状態・・・消耗するが、問題にはならない。
(B2)待機状態・・・消耗する。
[第4実施例]
図4に、本発明の第4実施例に係る蓄電システム1Dを示す。同図に示すように、蓄電システム1Dは、太陽電池Sに接続される太陽電池側電力変換部8をさらに備えている点において第3実施例と相違するが、これ以外は第3実施例と同一である。
太陽電池側電力変換部8は、DC入力端が太陽電池Sに接続されるとともに、DC出力端が蓄電池側双方向電力変換部6および系統側双方向電力変換部7の相互接続点に接続されている。このため、本実施例では、太陽電池Sの発電電圧(太陽電池側電力変換部8の出力電圧)が代替電圧となり得る。
太陽電池Sの発電電圧は、日照に応じて50[V]〜450[V]の範囲で変動する。
蓄電システム1Dは、通常時に、主に以下の5つの状態をとる。
(A1)太陽電池Sの発電電圧で蓄電池Bを充電する第1充電状態
(A2)商用電力系統Gの系統電圧で蓄電池Bを充電する第2充電状態
(A3)太陽電池Sの発電電圧を商用電力系統Gに向けて出力する第1出力状態
(A4)蓄電池Bの放電電圧を商用電力系統Gに向けて出力する第2出力状態
(A5)待機状態
なお、いずれの状態においても、スイッチング部4は第1直流電圧をスイッチングし、第1スイッチSW1および第4スイッチS4はON状態とされ、第3スイッチS3はOFF状態とされる。
第1充電状態においては、太陽電池側電力変換部8が太陽電池Sの発電電圧を390[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、蓄電池側双方向電力変換部6がこの直流電圧を蓄電池Bの充電に適した直流電圧(144[V]〜196.8[V])にDC/DC変換(降圧)し、系統側双方向電力変換部7が停止する。太陽電池Sの発電電圧が390[V]を超えている場合、太陽電池側電力変換部8は、昇圧することなく発電電圧をそのまま出力する。いずれにせよ、代替電圧(390[V]以上)は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、発電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
第2充電状態においては、系統側双方向電力変換部7がAC200[V]の系統電圧を380[V]の直流電圧にAC/DC変換し、蓄電池側双方向電力変換部6がこの直流電圧を蓄電池Bの充電に適した直流電圧(144[V]〜196.8[V])にDC/DC変換(降圧)し、太陽電池側電力変換部8が停止する。この場合、代替電圧(380[V])は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、系統電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
第1充電状態は、第2充電状態よりも優先される。すなわち、蓄電システム1Dは、蓄電池Bを充電する際に太陽電池Sの発電電圧を積極的に利用する。
太陽電池Sの発電電圧が380[V]未満である場合は、発電電圧による蓄電池Bの充電および系統電圧による蓄電池Bの充電を併用することができる。この場合は、太陽電池側電力変換部8が太陽電池Sの発電電圧を380[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、系統側双方向電力変換部7が系統電圧を380[V]の直流電圧にAC/DC変換し、蓄電池側双方向電力変換部6がこれらの直流電圧を蓄電池Bの充電に適した直流電圧にDC/DC変換(降圧)する。したがって、太陽電池側電力変換部8および系統側双方向電力変換部7のそれぞれから出力される380[V]の直流電圧が代替電圧となる。
第1出力状態においては、太陽電池側電力変換部8が太陽電池Sの発電電圧を390[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、系統側双方向電力変換部7がこの直流電圧を系統電圧に一致する交流電圧にDC/AC変換し、蓄電池側双方向電力変換部6が停止する。太陽電池Sの発電電圧が390[V]を超えている場合、太陽電池側電力変換部8は、昇圧することなく発電電圧をそのまま出力する。いずれにせよ、代替電圧(390[V]以上)は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、発電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
第2出力状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6が蓄電池Bの放電電圧を380[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、系統側双方向電力変換部7がこの直流電圧を系統電圧に一致する交流電圧にDC/AC変換し、太陽電池側電力変換部8が停止する。この場合、代替電圧(380[V])は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、放電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。なお、この場合は、蓄電池Bが消耗するが、蓄電システム1Dが第2出力状態をとるのは蓄電池Bの電力に余裕があるときに限られているので、この消耗が問題になることはない。
第1出力状態は、第2出力状態よりも優先的に選択される。すなわち、蓄電システム1Dは、太陽電池Sの発電電圧を優先的に商用電力系統Gに出力する。
太陽電池Sの発電電圧が380[V]未満である場合は、発電電圧の出力および放電電圧の出力を併用することができる。この場合は、太陽電池側電力変換部8が太陽電池Sの発電電圧を380[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、蓄電池側双方向電力変換部6が蓄電池Bの放電電圧を380[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、系統側双方向電力変換部7がこれらの直流電圧を系統電圧に一致する交流電圧にDC/AC変換する。したがって、太陽電池側電力変換部8および蓄電池側双方向電力変換部6のそれぞれから出力される380[V]の直流電圧が代替電圧となる。
待機状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6、系統側双方向電力変換部7および太陽電池側電力変換部8が停止し、系統側双方向電力変換部7のDC入出力端から出力される、系統電圧を還流ダイオードDa〜DdおよびコンデンサC5によって直流化してなる第3直流電圧(226[V]〜339[V])、および太陽電池側電力変換部8のDC出力端から出力される太陽電池Sの発電電圧(50[V]〜450[V])のうち、大きい方が代替電圧となる。いずれにせよ、代替電圧(226[V]以上)は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。このため、第2電源部3は、系統電圧または発電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
一方、蓄電システム1Dは、停電時に、主に以下の5つの状態をとる。
(B1)太陽電池Sの発電電圧で蓄電池Bを充電する充電状態
(B2)太陽電池Sの発電電圧を出力部TOUTに向けて出力する第1出力状態
(B3)蓄電池Bの放電電圧を出力部TOUTに向けて出力する第2出力状態
(B4)太陽電池Sの発電電圧を出力部TOUTに向けて出力しながら該発電電圧の余
剰分で蓄電池Bを充電する出力・充電状態
(B5)待機状態
なお、いずれの状態においても、スイッチング部4は第2直流電圧をスイッチングし、第1スイッチSW1および第4スイッチS4はOFF状態とされ、第3スイッチS3はON状態とされる。
充電状態においては、太陽電池側電力変換部8が太陽電池Sの発電電圧を390[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、蓄電池側双方向電力変換部6がこの直流電圧を蓄電池Bの充電に適した直流電圧(144[V]〜196.8[V])にDC/DC変換(降圧)し、系統側双方向電力変換部7が停止する。太陽電池Sの発電電圧が390[V]を超えている場合、太陽電池側電力変換部8は、昇圧することなく発電電圧をそのまま出力する。いずれにせよ、代替電圧(390[V]以上)は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、発電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
第1出力状態においては、太陽電池側電力変換部8が太陽電池Sの発電電圧を390[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、系統側双方向電力変換部7がこの直流電圧を系統電圧に相当する交流電圧にDC/AC変換して出力部TOUTから重要負荷に出力し、蓄電池側双方向電力変換部6が停止する。太陽電池Sの発電電圧が390[V]を超えている場合、太陽電池側電力変換部8は、昇圧することなく発電電圧をそのまま出力する。いずれにせよ、代替電圧(390[V]以上)は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、発電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
第2出力状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6が蓄電池Bの放電電圧を380[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、系統側双方向電力変換部7がこの直流電圧を系統電圧に相当する交流電圧にDC/AC変換して出力部TOUTから重要負荷に出力し、太陽電池側電力変換部8が停止する。この場合、代替電圧(380[V])は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、放電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。なお、この場合は、蓄電池Bが消耗するが、蓄電システム1Dが第2出力状態をとるのは蓄電池Bの電力に余裕があるときに限られているので、この消耗が問題になることはない。
第1出力状態は、第2出力状態よりも優先的に選択される。すなわち、蓄電システム1Dは、太陽電池Sの発電電圧を優先的に重要負荷に出力する。
太陽電池Sの発電電圧が380[V]未満である場合は、発電電圧の出力および放電電圧の出力を併用することができる。この場合は、太陽電池側電力変換部8が太陽電池Sの発電電圧を380[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、蓄電池側双方向電力変換部6が蓄電池Bの放電電圧を380[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、系統側双方向電力変換部7がこれらの直流電圧を系統電圧に相当する交流電圧に変換する。したがって、太陽電池側電力変換部8および蓄電池側双方向電力変換部6のそれぞれから出力される380[V]の直流電圧が代替電圧となる。発電電圧の出力および放電電圧の出力の併用は、発電電圧の出力だけでは重要負荷が必要とする電力の全てを賄えない場合に有用である。
出力・充電状態においては、太陽電池側電力変換部8が太陽電池Sの発電電圧を390[V]の直流電圧にDC/DC変換(昇圧)し、系統側双方向電力変換部7がこの直流電圧を系統電圧に相当する交流電圧にDC/AC変換して出力部TOUTから重要負荷に出力するとともに、蓄電池側双方向電力変換部6がこの390[V]の直流電圧を蓄電池Bの充電に適した直流電圧(144[V]〜196.8[V])にDC/DC変換(降圧)する。太陽電池Sの発電電圧が390[V]を超えている場合、太陽電池側電力変換部8は、昇圧することなく発電電圧をそのまま出力する。いずれにせよ、代替電圧(390[V]以上)は蓄電池Bの電圧(最大196.8[V])より大きい。したがって、第2電源部3は、発電電圧に由来する代替電圧をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。
待機状態においては、蓄電池側双方向電力変換部6、系統側双方向電力変換部7および太陽電池側電力変換部8が停止し、蓄電池側双方向電力変換部6の他方のDC入出力端から出力される蓄電池Bの放電電圧(144[V]〜196.8[V])にほぼ等しい直流電圧、および太陽電池側電力変換部8のDC出力端から出力される太陽電池Sの発電電圧(50[V]〜450[V])にほぼ等しい直流電圧のうち、大きい方が代替電圧となる。そして、第2電源部3は、ダイオードD2を通じて入力される蓄電池Bの放電電圧、およびダイオードD3を通じて入力される代替電圧のうち、大きい方をスイッチングすることにより第2直流電圧を生成する。太陽電池Sの発電電圧が蓄電池Bの放電電圧よりも大きい場合、蓄電池Bは消耗しない。
本実施例に係る蓄電システム1Dの各状態における蓄電池Bの消耗の有無を整理すると、以下の通りとなる。
(A1)第1充電状態・・・消耗しない。
(A2)第2充電状態・・・消耗しない。
(A3)第1出力状態・・・消耗しない。
(A4)第2出力状態・・・消耗するが、問題にはならない。
(A5)待機状態・・・消耗しない。
(B1)充電状態・・・消耗しない。
(B2)第1出力状態・・・消耗しない。
(B3)第2出力状態・・・消耗するが、問題にはならない。
(B4)出力・充電状態・・・消耗しない。
(B5)待機状態・・・消耗する場合と消耗しない場合とがある。
以上、本発明に係る蓄電システムの第1〜第4実施例について説明してきたが、本発明の構成はこれらの実施例に限定されるものではない。
例えば、各実施例に係る蓄電システム1A〜1Dは、2つの電源電圧生成部(第1電源電圧生成部5aおよび第2電源電圧生成部5b)を備えているが、電源電圧生成部の数は制御対象の数に応じて適宜増減してもよい。
また、各実施例における具体的な数値は単なる一例であり、適宜変更することがきる。ただし、太陽電池Sの発電電圧を優先的に利用するために、太陽電池側電力変換部8は、停止中を除き、蓄電池側双方向電力変換部6および系統側双方向電力変換部7が相互接続部に向けて出力する電圧よりも高い電圧を出力することが望ましい。
1A、1B、1C、1D 蓄電システム
2A、2B 第1電源部
3 第2電源部
4 スイッチング部
5a 第1電源電圧生成部
5b 第2電源電圧生成部
6 蓄電池側双方向電力変換部
7 系統側双方向電力変換部
7a 電圧型インバータ
7b ノイズフィルタ
8 太陽電池側電力変換部
9 倍電圧化回路
10a 第1制御部
10b 第2制御部
B 蓄電池
G 商用電力系統
S 太陽電池
C1、C2、C3、C4、C5 コンデンサ
D1、D2、D3、D4、D5、D6 ダイオード
Da、Db、Dc、Dd 還流ダイオード
Q1 第1スイッチング素子
Q2 第2スイッチング素子
Qa、Qb、Qc、Qd スイッチング素子
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
SW4 第4スイッチ
T1 第1トランス
T2 第2トランス
TIN 入力部
TOUT 出力部

Claims (4)

  1. 商用電力系統の系統電圧および蓄電池の放電電圧のいずれかに基づいて所定の電源電圧を生成する蓄電システムであって、
    前記系統電圧を直流化して得た第1直流電圧を出力する第1電源部と、
    前記第1直流電圧よりも小さく設定された第2直流電圧を出力する第2電源部と、
    ダイオードの整流作用を利用して選択した前記第1直流電圧および前記第2直流電圧のうちの大きい方をスイッチングするように構成された、スイッチング素子およびトランスの一次巻線からなるスイッチング部と、
    前記スイッチングにより前記トランスの他の巻線に誘起された電圧を直流化して前記電源電圧を生成する少なくとも1つの電源電圧生成部と、
    前記蓄電池に一方のDC入出力端が接続された蓄電池側双方向電力変換部と、
    前記蓄電池側双方向電力変換部の他方のDC入出力端にDC入出力端が接続されるとともに前記商用電力系統にAC入出力端が接続された、4つのスイッチング素子および還流ダイオードからなる電圧型インバータと平滑コンデンサとを含む系統側双方向電力変換部と、を備え、
    前記第2電源部は、ダイオードの整流作用を利用して選択した、前記蓄電池側双方向電力変換部および前記系統側双方向電力変換部の相互接続点に現れる電圧と前記放電電圧とのうちの大きい方に基づいて前記第2直流電圧を生成するように構成され、
    前記蓄電池側双方向電力変換部および前記系統側双方向電力変換部が動作していないとき、前記相互接続点には、前記系統電圧を前記4つの還流ダイオードおよび前記平滑コンデンサによって直流化してなる第3直流電圧が現れ、
    前記第3直流電圧の下限値は、前記放電電圧の上限値よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする蓄電システム。
  2. 商用電力系統の系統電圧、蓄電池の放電電圧および太陽電池の発電電圧のいずれかに基づいて所定の電源電圧を生成する蓄電システムであって、
    前記系統電圧を直流化して得た第1直流電圧を出力する第1電源部と、
    前記第1直流電圧よりも小さく設定された第2直流電圧を出力する第2電源部と、
    ダイオードの整流作用を利用して選択した前記第1直流電圧および前記第2直流電圧のうちの大きい方をスイッチングするように構成された、スイッチング素子およびトランスの一次巻線からなるスイッチング部と、
    前記スイッチングにより前記トランスの他の巻線に誘起された電圧を直流化して前記電源電圧を生成する少なくとも1つの電源電圧生成部と、
    前記蓄電池に一方のDC入出力端が接続された蓄電池側双方向電力変換部と、
    前記太陽電池にDC入力端が接続された太陽電池側電力変換部と、
    前記蓄電池側双方向電力変換部の他方のDC入出力端および前記太陽電池側電力変換部のDC出力端にDC入出力端が接続されるとともに前記商用電力系統にAC入出力端が接続された、4つのスイッチング素子および還流ダイオードからなる電圧型インバータと平滑コンデンサとを含む系統側双方向電力変換部と、を備え、
    前記第2電源部は、ダイオードの整流作用を利用して選択した、前記蓄電池側双方向電力変換部、前記太陽電池側電力変換部および前記系統側双方向電力変換部の相互接続点に現れる電圧と前記放電電圧とのうちの大きい方に基づいて前記第2直流電圧を生成するように構成され、
    前記蓄電池側双方向電力変換部、前記太陽電池側電力変換部および前記系統側双方向電力変換部が動作していないとき、前記相互接続点には、前記系統電圧を前記4つの還流ダイオードおよび前記平滑コンデンサによって直流化してなる第3直流電圧および前記発電電圧のうちの大きい方が現れ、
    前記第3直流電圧の下限値は、前記放電電圧の上限値よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする蓄電システム。
  3. 前記系統側双方向電力変換部の前記AC入出力端に、重要負荷に接続される出力部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記系統側双方向電力変換部の前記AC入出力端に、前記商用電力系統が停電したときでも動作し得る交流電源に接続される入力部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄電システム。
JP2016061430A 2016-03-25 2016-03-25 蓄電システム Active JP6534219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016061430A JP6534219B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 蓄電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016061430A JP6534219B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 蓄電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017175830A JP2017175830A (ja) 2017-09-28
JP6534219B2 true JP6534219B2 (ja) 2019-06-26

Family

ID=59972432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016061430A Active JP6534219B2 (ja) 2016-03-25 2016-03-25 蓄電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6534219B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110350653A (zh) * 2019-07-15 2019-10-18 西安应用光学研究所 一种用于机载光电稳定平台的稳定直流供电转换控制电路
JP6773937B1 (ja) * 2019-10-10 2020-10-21 三菱電機株式会社 パワーコンディショナ
JP7405704B2 (ja) 2020-06-17 2023-12-26 ニチコン株式会社 蓄電システム
EP4287454A4 (en) * 2021-03-17 2024-05-01 Huawei Digital Power Tech Co Ltd ENERGY STORAGE SYSTEM AND POWER SUPPLY METHOD FOR BATTERY MANAGEMENT SYSTEM

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5124114B2 (ja) * 2006-08-28 2013-01-23 シャープ株式会社 蓄電機能を有するパワーコンディショナ
JP2012175801A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 蓄電システム
JP6150341B2 (ja) * 2014-03-18 2017-06-21 ニチコン株式会社 蓄電システムに備えられた電源装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017175830A (ja) 2017-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5342598B2 (ja) 電力変換器
JP6534219B2 (ja) 蓄電システム
US6795322B2 (en) Power supply with uninterruptible function
JP5541982B2 (ja) 直流配電システム
JP6635671B2 (ja) 電力変換装置
JP6745460B2 (ja) 電力供給システム
JP2015177631A (ja) 電源装置及びその制御方法
JP5900889B2 (ja) 分散型電源の自立運転システム及びその方法
KR102273767B1 (ko) 양방향 dc-dc 컨버터, 및 이를 포함하는 에너지 저장 시스템
JP6150341B2 (ja) 蓄電システムに備えられた電源装置
JP6225672B2 (ja) 給電設備及びその運転方法
JP6414894B2 (ja) 蓄電システムに備えられた電源装置
JPWO2020137348A1 (ja) 直流給電装置および直流電力システム
JP7405704B2 (ja) 蓄電システム
JP2018137893A (ja) 電源装置
JP6704838B2 (ja) 蓄電システムに備えられた電源装置
JP3873043B2 (ja) 無停電電源装置
JP6344176B2 (ja) 給電設備及びその運転方法
WO2012070638A1 (ja) 電源装置
JP7013986B2 (ja) 電力変換装置及び方法、並びに電力変換システム
JPS5837717A (ja) 電源装置の出力保持時間補償回路
JP7357531B2 (ja) ハイブリッド蓄電システム
AU2010358881A1 (en) Management system for variable-resource energy generation systems
JP2022050656A (ja) 電力変換装置及び方法、並びに電力変換システム
JP6652903B2 (ja) 分散型電源システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190522

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6534219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250