JP6533955B2 - 車両構造体 - Google Patents

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本発明は、車両ボディとシートフレームとを備えた車両構造体に関する。
自動車におけるシートのシートフレームは、車両ボディにおけるフロアパネル及び補強材としての複数のリーンホースに、複数の締結具によって取り付けられている。また、フロアパネルは、スポット溶接等によって複数のリーンホースに取り付けられており、フロアパネルと複数のリーンホースとによって車両ボディの床面が形成されている。
車体(車両ボディ)に取り付けられるシートの構造を示す文献としては、例えば、特許文献1に開示された車両用シートがある。この車両用シートにおいては、衝撃吸収プレートを用いており、車体に連結されたシートの座部に対して一定以上の上向き荷重が作用したときに、衝撃吸収プレートが破断してシートに加わる衝撃を吸収することが可能である。
特許第4944646号公報
しかしながら、シートフレームを車両ボディに取り付けた従来の車両構造体においては、自動車の衝突時において、フロアパネルと複数のリーンホースとをスポット溶接等によって接合する接合部が損傷することを防止する工夫はなされていない。具体的には、フロアパネルの板厚はリーンホースの板厚に比べて薄い。そして、自動車の衝突時には、シートには、前方へ倒れようとする慣性力、及び前方へ移動しようとする慣性力等が作用する。このとき、シートの周辺に位置する接合部には、フロアパネルがリーンホースから剥離しようとする力が作用することがある。そのため、シートを車両ボディに支持する剛性を向上させるためには更なる工夫が必要となる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、フロアパネルがリーンホースから剥離しにくくすることができ、シートを車両ボディに支持する剛性を向上させることができる車両構造体を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、フロアパネル及び該フロアパネルの下面に接合された複数のリーンホースを有する車両ボディと、該車両ボディに取り付けられたシートフレームとを備えた車両構造体であって、
上記シートフレームは、上記複数のリーンホースのうちの上記車両ボディの前後方向に沿って配置された取付用前後リーンホース、及び該取付用前後リーンホースに上方から対向する上記フロアパネルの対向部に対して、上記前後方向に並ぶ複数の締結具によって取り付けられており、
上記取付用前後リーンホース及び上記フロアパネルの対向部における、上記前後方向に並ぶ複数の締結具よりも前方の位置と、上記取付用前後リーンホース及び上記フロアパネルの対向部における、上記前後方向に並ぶ複数の締結具同士の間の位置との少なくとも一方には、上記取付用前後リーンホース及び上記フロアパネルの対向部の左右方向に沿った仮想切断面の総断面積が他の該仮想切断面の総断面積よりも小さい脆弱部が形成されている、車両構造体にある。
上記車両構造体においては、シートフレームの周辺に位置する、取付用前後リーンホースの一部又はフロアパネルの一部に、他の部位に比べて強度が低い脆弱部が形成されている。この脆弱部は、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部の左右方向に沿った仮想切断面の総断面積が、他の仮想切断面の総断面積よりも小さい部位として形成されている。
より具体的には、脆弱部は、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部における、前後方向に並ぶ複数の締結具よりも前方の位置と、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部における、前後方向に並ぶ複数の締結具同士の間の位置との少なくとも一方に形成されている。
車両構造体を有する自動車の衝突時には、シートには、前方へ倒れようとする慣性力、及び前方へ移動しようとする慣性力等が作用する。このとき、特に、脆弱部が、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部における、前後方向に並ぶ複数の締結具よりも前方の位置に形成されている場合には、シートが前方へ倒れようとする際に、脆弱部において、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部が折れ曲がるように塑性変形をすることができる。これにより、フロアパネルと取付用前後リーンホースとを接合する接合部であって、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部における、脆弱部よりも前方に位置する接合部に、取付用前後リーンホースが弾性変形することによる荷重が加わりにくくすることができる。
また、特に、脆弱部が、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部における、前後方向に並ぶ複数の締結具同士の間の位置に形成されている場合には、シートが前方へ移動しようとする際に、脆弱部において、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部の少なくとも一方が、それらの板面に平行な方向に塑性変形をすることができる。これにより、フロアパネルと取付用前後リーンホースとを接合する接合部であって、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部における、前後方向に並ぶ複数の締結具同士の間に位置する接合部に、取付用前後リーンホースとフロアパネルとが、それらの板面に平行な方向に位置ずれしようとする荷重が加わりにくくすることができる。
このように、上記車両構造体によれば、フロアパネルがリーンホースから剥離しにくくすることができ、シートを車両ボディに支持する剛性を向上させることができる。
なお、脆弱部は、取付用前後リーンホースとフロアパネルの対向部との少なくとも一方に形成されていればよい。そして、取付用前後リーンホースとフロアパネルの対向部とのいずれか一方に脆弱部が形成されている場合においても、取付用前後リーンホース及びフロアパネルの対向部の左右方向に沿った、脆弱部を含む仮想切断面の総断面積は、脆弱部を含まない他の部位の仮想切断面の総断面積よりも小さい。
実施形態1にかかる、車両構造体を示す斜視図。 実施形態1にかかる、車両構造体における取付用前後リーンホース及びフロアパネルを左右方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態1にかかる、取付用前後リーンホースを示す斜視図。 実施形態1にかかる、取付用前後リーンホースを前後方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態1にかかる、他の取付用前後リーンホースを示す斜視図。 実施形態1にかかる、他の取付用前後リーンホースを示す斜視図。 実施形態1にかかる、車両構造体における、取付用前後リーンホース及びフロアパネルを左右方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態2にかかる、車両構造体における取付用前後リーンホース及びフロアパネルを左右方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態2にかかる、車両構造体のフロアパネルにおける脆弱部の形成状態を示す斜視図。 実施形態1,2の比較例として、車両構造体における取付用前後リーンホース及びフロアパネルを左右方向から見た状態で示す断面説明図。
上述した車両構造体にかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
本形態の車両構造体1は、図1に示すように、フロアパネル21及びフロアパネル21の下面に接合された複数のリーンホース22A,22Bを有する車両ボディ2と、車両ボディ2に取り付けられたシートフレーム31とを備える。複数のリーンホース22A,22Bには、車両ボディ2の左右方向Wに沿って配置された複数の左右リーンホース22Aと、車両ボディ2の前後方向Lに沿って配置された複数の前後リーンホース22Bとがある。同図においては、フロアパネル21を省略して、複数のリーンホース22A,22Bの配置状態を示す。
シートフレーム31は、複数の前後リーンホース22Bのうちのいずれかである取付用前後リーンホース22B、及び取付用前後リーンホース22Bに上方から対向するフロアパネル21の対向部211に対して、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4Bによって取り付けられている。
本形態の車両構造体1においては、図2〜図4に示すように、取付用前後リーンホース22B及びフロアパネル21の対向部211における、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4Bよりも前方の位置には、取付用前後リーンホース22B及びフロアパネル21の対向部211の左右方向Wに沿った仮想切断面の総断面積が他の仮想切断面の総断面積よりも小さい脆弱部6Aが形成されている。
ここで、図4は、脆弱部6Aが形成された部位の左右方向Wに沿った仮想切断面をハッチングによって示す。また、脆弱部6Aが形成されていない他の部位60の左右方向Wに沿った仮想切断面を二点鎖線によって示す。同図においては、脆弱部6Aが形成された部位の仮想切断面の総断面積は、他の部位60の仮想切断面の総断面積よりも小さいことを示す。なお、取付用前後リーンホース22Bの断面積とフロアパネル21の対向部211の断面積との和を示す場合に総断面積という。
以下に、本形態の車両構造体1について、さらに詳説する。
図1に示すように、車両構造体1は、自動車の車両ボディ2のフロアパネル21及びリーンホース22A,22Bに、シート3のシートフレーム31が取り付けられた構造を有する。フロアパネル21と複数のリーンホース22A,22Bとは、複数の箇所にスポット溶接を行うことによって接合されている。フロアパネル21と複数のリーンホース22A,22Bとは、フロアパネル21を構成する金属と各リーンホース22A,22Bを構成する金属とが融合して形成された複数の接合部5A,5B,5Cによって互いに接合されている。車両ボディ2における床部は、フロアパネル21及び複数のリーンホース22A,22Bによって形成されている。
フロアパネル21を構成する鋼板の板厚は、各リーンホース22A,22Bを構成する鋼板の板厚に比べて小さい。フロアパネル21は、0.5〜1.2mmの鋼板から構成されており、複数のリーンホース22A,22Bの上面を覆うように配置されている。各リーンホース22A,22Bは、1.0〜3.6mmの鋼板から構成されており、フロアパネル21の補強材として、フロアパネル21を下方から支持する部材である。各リーンホース22A,22Bは、長尺状に形成されており、水平方向に配置される水平板部223と、水平板部223の両端部において、水平板部223から上方又は下方に折れ曲がった側板部222とを有している。
図1、図2に示すように、シートフレーム31は、シート3の座部の左右の端部における下部から、下方に伸びる一対の取付部32を有している。各取付部32は、車両ボディ2の前後方向Lに沿って伸びる形状を有している。図2、図3に示すように、取付用前後リーンホース22Bは、シートフレーム31の一対の取付部32の下方に対向する位置に配置されている。取付用前後リーンホース22Bは、フロアパネル21と対面する、水平板部223としての天板部221と、天板部221における左右両端部から下方に伸びる一対の側板部222とを有している。一対の側板部222は、鉛直方向に平行に伸びていてもよく、鉛直方向に対して傾斜して下方に伸びていてもよい。
図2に示すように、シートフレーム31の取付部32をフロアパネル21及び取付用前後リーンホース22Bに取り付けるための複数の締結具4A,4Bは、ボルト41と、ボルト41を締め付けるナット42とによって構成されている。ナット42は、取付用前後リーンホース22Bに溶接によって接合されたウェルドナットとすることができる。また、ボルト41のネジ部の外周であって、シートフレーム31の取付部32の下板部321とフロアパネル21との間には、筒状のカラー43が配置されている。ボルト41は、取付部32の下板部321、カラー43、フロアパネル21及び取付用前後リーンホース22Bの天板部221を間に挟んで、ナット42に締め付けられている。そして、フロアパネル21と取付用前後リーンホース22Bとは、接合部5A,5B,5Cと締結具4A,4Bとによって互いに連結されている。
同図に示すように、フロアパネル21と取付用前後リーンホース22Bとを接合する接合部5A,5B,5Cは、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4Bよりも前方の位置、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4B同士の間の位置、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4Bよりも後方の位置にそれぞれ設けられている。接合部5A,5B,5Cは、適宜箇所に適宜数で設けることができる。
本形態の締結具4A,4Bは、シートフレーム31の各取付部32における、車両ボディ2の前後方向Lにおける2箇所において、各取付部32をフロアパネル21及び取付用前後リーンホース22Bに取り付けている。なお、締結具4A,4Bは、シートフレーム31の各取付部32における3箇所以上に設けられていてもよい。
図3に示すように、本形態の脆弱部6Aは、取付用前後リーンホース22Bの天板部221に設けられている。脆弱部6Aは、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4Bにおける最も前方に位置する最前方締結具4Aと、最前方締結具4Aの前方において、最前方締結具4Aの最も近くに設けられてフロアパネル21と取付用前後リーンホース22Bとを接合する前方接合部5Aとの間に形成されている。取付用前後リーンホース22Bにおける脆弱部6Aの形成位置の左右方向Wに沿った仮想切断面の断面積は、取付用前後リーンホース22Bにおける他の部位の仮想切断面の断面積よりも縮小している。
同図に示すように、本形態の脆弱部6Aは、取付用前後リーンホース22Bの天板部221の一部が下方に屈曲する屈曲部として形成されている。脆弱部6Aとしての屈曲部は、天板部221が陥没するように屈曲した部分として形成されている。脆弱部6Aの形成により、脆弱部6Aが形成された部位の一対の側板部222の仮想切断面における断面積は、他の部位の一対の側板部222の仮想切断面における断面積よりも縮小している。
脆弱部6Aは、同図に示すように、取付用前後リーンホース22Bの天板部221を左右方向Wに横切る状態で屈曲して形成されていてもよい。また、脆弱部6Aは、図5に示すように、取付用前後リーンホース22Bの天板部221の左右の角部(天板部221の左右両側の稜線部)において、屈曲して形成されていてもよい。
また、脆弱部6Bは、図6に示すように、取付用前後リーンホース22Bの天板部221に設けられた貫通穴として形成されていてもよい。この場合には、脆弱部6Bが形成された部位の天板部221の仮想切断面における断面積は、他の部位の天板部221の仮想切断面における断面積よりも縮小している。
また、図示は省略するが、脆弱部6Aは、取付用前後リーンホース22Bの天板部221に設けられた、厚みが縮小する厚み縮小部によって形成されていてもよい。この場合にも、脆弱部6Aが形成された部位の天板部221の仮想切断面における断面積は、他の部位の天板部221の仮想切断面における断面積よりも縮小している。なお、脆弱部6Aは、仮想切断面の総断面積が他の部分よりも縮小する、上記以外の種々の構成とすることもできる。
本形態の取付用前後リーンホース22Bにおける脆弱部6Aは、取付用前後リーンホース22Bにおける他の部位に比べて強度が低い部分である。脆弱部6Aは、前後方向Lに伸びる取付用前後リーンホース22Bを、左右方向Wに伸びる仮想線を起点に前後方向Lに折り曲げるときの強度が最も低い部分である。
車両構造体1を有する自動車の衝突時には、シート3には、前方へ倒れようとする慣性力、及び前方へ移動しようとする慣性力等が作用する。このとき、図10に示すように、取付用前後リーンホース22Bに脆弱部6Aが形成されていない場合には、この取付用前後リーンホース22Bは、シートフレーム31の取付部32の前方における、左右方向Wに伸びる仮想線を起点として、後方側部分が持ち上がるように前後方向Lに弓状に曲がるように弾性変形する。また、フロアパネル21は、薄板から構成されているために、取付用前後リーンホース22Bの弓状に曲がる部分の上方において、塑性変形して折れ曲がると考えられる。そして、取付用前後リーンホース22Bが弾性変形するときの荷重が、複数の締結具4A,4Bの前方に位置する前方接合部5Aに直接加わり、この前方接合部5Aが損傷するおそれがある。
一方、図7に示すように、取付用前後リーンホース22Bにおいて、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4Bよりも前方の位置に脆弱部6Aが形成されている場合には、自動車の衝突時において、シート3が前方へ倒れようとする際に、脆弱部6Aにおける左右方向Wに伸びる仮想線を起点として、取付用前後リーンホース22Bが折れ曲がるように塑性変形をすることができる。これにより、複数の締結具4A,4Bの前方であって脆弱部6Aの前方に位置する前方接合部5Aに、取付用前後リーンホース22Bが弾性変形することによる荷重が加わりにくくすることができる。そのため、前方接合部5Aに損傷が生じないようにすることができる。
それ故、本形態の車両構造体1によれば、フロアパネル21がリーンホース22A,22Bから剥離しにくくすることができ、シート3を車両ボディ2に支持する剛性を向上させることができる。
(実施形態2)
本形態は、脆弱部7をフロアパネル21に形成する場合について示す。また、本形態は、自動車の衝突時に、特に、シート3が前方へ移動しようとする慣性力から中間接合部5Bを保護する場合について示す。
図8、図9に示すように、本形態の脆弱部7は、取付用前後リーンホース22Bの天板部221と対向するフロアパネル21の対向部211における、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4B同士の間の位置に形成されている。また、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4B同士の間には、フロアパネル21と取付用前後リーンホース22Bとを接合する中間接合部5Bが設けられている。
本形態の脆弱部7は、フロアパネル21における、中間接合部5Bを間に挟む前後の部位212,213に設けられた貫通穴によって形成されている。そして、フロアパネル21の対向部211における、脆弱部7が形成された部位の仮想切断面における断面積は、フロアパネル21の対向部211における、他の部位の仮想切断面における断面積よりも縮小している。
自動車の衝突時において、シート3に、前方へ倒れようとする慣性力及び前方へ移動しようとする慣性力等が作用するときに、フロアパネル21における、前後方向Lに並ぶ複数の締結具4A,4Bの間に位置する部分に、脆弱部7が形成されていない場合には、次の問題が生じる。
具体的には、シート3が前方へ移動しようとする力を受けて、フロアパネル21と取付用前後リーンホース22Bとが前後方向Lに互いに位置ずれしようとする。このとき、図10に示すように、フロアパネル21における中間接合部5Bの前方の部位212は、前後方向Lに圧縮され、フロアパネル21における中間接合部5Bの後方の部位213は、前後方向Lに引っ張られることになる。そして、フロアパネル21が取付用前後リーンホース22Bから離れるように塑性変形しようとする。これにより、フロアパネル21が塑性変形するときの荷重が、複数の締結具4A,4Bの間に位置する中間接合部5Bに直接加わり、この中間接合部5Bが損傷するおそれがある。
一方、図8に示すように、フロアパネル21の対向部211における、中間接合部5Bの前後の部位212,213に脆弱部7が形成されている場合には、シート3が前方へ移動しようとする際に、フロアパネル21の対向部211における、中間接合部5Bの前後に位置する部位212,213が、脆弱部7を介して、フロアパネル21の板面に平行な方向に塑性変形をすることができる。これにより、中間接合部5Bに、取付用前後リーンホース22Bの天板部221とフロアパネル21の対向部211とが、それらの板面に平行な方向に位置ずれしようとする荷重が加わりにくくすることができる。そのため、中間接合部5Bに損傷が生じないようにすることができる。ここで、板面に平行な方向とは、フロアパネル21の対向部211及び取付用前後リーンホース22Bの天板部221の表面に沿った方向のことをいう。
それ故、本形態の車両構造体1によっても、フロアパネル21が取付用前後リーンホース22Bから剥離しにくくすることができ、シート3を車両ボディ2に支持する剛性を向上させることができる。
また、本形態においても、車両構造体1のその他の構成及び図中の符号が示す構成要素は実施形態1と同様であり、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、実施形態1に示した取付用前後リーンホース22Bに形成する脆弱部7と、実施形態2に示したフロアパネル21に形成する脆弱部7とは、同じ車両構造体1を構成する取付用前後リーンホース22Bとフロアパネル21とに形成することができる。この場合には、フロアパネル21が取付用前後リーンホース22Bから剥離しにくくする効果が顕著に得られる。
本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態に適用することが可能である。
1 車両構造体
2 車両ボディ
21 フロアパネル
211 対向部
22A,22B リーンホース
221 天板部
222 側板部
3 シート
31 シートフレーム
4 締結具
5A,5B 接合部
6A,6B,7 脆弱部

Claims (5)

  1. フロアパネル及び該フロアパネルの下面に接合された複数のリーンホースを有する車両ボディと、該車両ボディに取り付けられたシートフレームとを備えた車両構造体であって、
    上記シートフレームは、上記複数のリーンホースのうちの上記車両ボディの前後方向に沿って配置された取付用前後リーンホース、及び該取付用前後リーンホースに上方から対向する上記フロアパネルの対向部に対して、上記前後方向に並ぶ複数の締結具によって取り付けられており、
    上記取付用前後リーンホース及び上記フロアパネルの対向部における、上記前後方向に並ぶ複数の締結具よりも前方の位置と、上記取付用前後リーンホース及び上記フロアパネルの対向部における、上記前後方向に並ぶ複数の締結具同士の間の位置との少なくとも一方には、上記取付用前後リーンホース及び上記フロアパネルの対向部の左右方向に沿った仮想切断面の総断面積が他の該仮想切断面の総断面積よりも小さい脆弱部が形成されている、車両構造体。
  2. 上記取付用前後リーンホースは、上記フロアパネルと対面する天板部と、該天板部における左右両端部から下方に伸びる一対の側板部とを有しており、
    上記脆弱部は、上記取付用前後リーンホースの上記天板部における、上記前後方向に並ぶ複数の締結具よりも前方の位置において設けられた、下方に屈曲する屈曲部、貫通穴、又は厚みが縮小する厚み縮小部によって形成されている、請求項1に記載の車両構造体。
  3. 上記脆弱部は、上記前後方向に並ぶ複数の締結具における最も前方に位置する最前方締結具と、該最前方締結具の前方に設けられて上記フロアパネルと上記取付用前後リーンホースとを接合する接合部との間に形成されている、請求項2に記載の車両構造体。
  4. 上記取付用前後リーンホースは、上記フロアパネルと対面する天板部と、該天板部における左右両端部から下方に伸びる一対の側板部とを有しており、
    上記脆弱部は、上記取付用前後リーンホースの上記天板部と対向する上記フロアパネルの対向部における、上記前後方向に並ぶ複数の締結具同士の間の位置に設けられた貫通穴によって形成されている、請求項1に記載の車両構造体。
  5. 上記脆弱部は、上記前後方向に並ぶ複数の締結具のうちのいずれかと、上記前後方向に並ぶ複数の締結具同士の間に設けられて上記フロアパネルと上記取付用前後リーンホースとを接合する接合部との間に形成されている、請求項4に記載の車両構造体。
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