JP6533765B2 - アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、例えばθ軸方向とZ軸方向の2軸方向に駆動が可能なアクチュエータに関する。
例えば半導体、電子部品などの実装装置のピック&プレース機構、各種の検査装置には、θ軸方向(すなわち回転方向)とZ軸方向に駆動が可能なZθアクチュエータが使用される。ピック&プレース機構にZθアクチュエータを使用する場合、Z軸にてワークを持ち上げ、θ軸にてワークの角度の位置決めをし、再びZ軸にてワークを実装位置に押し付ける。
従来のZθアクチュエータとして、Z軸用のモータ(すなわちZ軸方向に推力を発生させるZ電機子)と、θ軸用のモータ(すなわちθ軸方向に推力を発生させるθ電機子)と、を備えるものが知られている(特許文献1参照)。界磁部は、Z軸方向に磁極を形成するZ界磁と、θ軸方向に磁極を形成するθ界磁とから構成される。Z電機子のコイルを励磁すると、Z軸方向に推力が発生し、界磁部に対して電機子部がZ軸方向に相対的に移動する。θ電機子のコイルを励磁すると、θ軸方向に推力(すなわちトルク)が発生し、界磁部に対して電機子部がθ軸方向に相対的に回転する。
特開2012−60853号公報
しかし、従来のZθアクチュエータにあっては、Z軸用のモータとθ軸用のモータとが別々であるので、Z軸方向の推力中心とθ軸方向の回転中心とが僅かにずれる。これが原因で、Z軸方向のワークの上昇・下降に伴って、せっかく位置決めしたθ軸に微小な位置ずれが生ずる場合がある。
そこで、本発明は、Z軸方向の推力中心とθ軸方向の回転中心とを一致させることができるアクチュエータを提供することを目的とする。
発明の態様は、第一方向と前記第一方向に直交する第二方向に表面がN極の永久磁石と表面がS極の永久磁石が交互に格子状に並べられる界磁部と、第一コア、前記第一コアに対して前記第一方向に配置される第二コア、前記第一コアに対して前記第二方向に配置される第三コア、前記第一コアに対して斜め方向に配置される第四コア、及び前記第一ないし前記第四コアに巻かれる第一ないし第四コイルを有する電機子部と、前記界磁部が前記電機子部に対して前記第一方向に相対的に移動するとき、前記第一方向に推力が発生するように、前記第一コイルと前記第二コイル、又は、前記第三コイルと前記第四コイルに電流を供給し、前記界磁部が前記電機子部に対して前記第二方向に相対的に移動するとき、前記第二方向に推力が発生するように、前記第一コイルと前記第三コイル、又は、前記第二コイルと前記第四コイルに電流を供給する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記界磁部が前記電機子部に対して前記斜め方向に相対的に移動するとき、前記第一コイルを励磁し、その後、前記第一コイルの励磁を停止し、前記第二コイルと前記第三コイルのみを同時に励磁して、前記界磁部を前記電機子部に対して前記第一方向にτ /8、前記第二方向にτ /8移動させ、その後、前記第二コイルと前記第三コイルの励磁を停止し、前記第四コイルを励磁するアクチュエータである。ここで、τ は前記界磁部の前記第一方向のN−N間ピッチ、τ2は前記界磁部の前記第二方向のN−N間ピッチ。
本発明の一態様によれば、第一ないし第四コアの少なくとも一つ及び第一ないし第四コイルの少なくとも一つを、第一方向(例えばθ軸方向)に推力(例えばトルク)を発生させるときと、第二方向(例えばZ軸方向)に推力を発生させるときとで兼用する。このため、Z軸方向の推力中心とθ軸方向の回転中心とを一致させることができる。また、界磁部を電機子部に対して斜め方向に相対的に移動させることができる。
本発明の第一の実施形態のアクチュエータの斜視図である。 本実施形態のアクチュエータの側面図である。 本実施形態のアクチュエータの正面図である。 図1のIV部拡大図(コア及びコイルの側面図)である。 平面に展開した永久磁石とコイルを示す図である。 本実施形態のアクチュエータがθ軸方向に回転する原理を説明する図である。 本実施形態のアクチュエータがZ軸方向に移動する原理を説明する図である。 本実施形態のアクチュエータが斜め方向に移動する原理を説明する図である。 本発明の第二の実施形態のアクチュエータに組み込まれるコア及びコイルの側面図である。 本発明の第二の実施形態のアクチュエータにおける、平面に展開した永久磁石とコイルを示す図である。 本発明の第三の実施形態のアクチュエータにおける、平面に展開した永久磁石とコイルを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態のアクチュエータを詳細に説明する。ただし、本発明のアクチュエータは種々の形態で具体化することができ、明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明の範囲を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
(第一の実施形態)
図1は本発明の第一の実施形態のアクチュエータの斜視図、図2は側面図、図3は正面図である。図1において、1が界磁部、2が軸、3aが表面がN極の永久磁石、3bが表面がS極の永久磁石、11が電機子部、12がコア、13がコイルである。電機子部11が固定子を構成し、界磁部1が可動子を構成する。本実施形態のアクチュエータは、2相Zθステッピングモータである。電機子部11のコイル13の励磁を切り替えると、θ軸方向に推力(すなわちトルク)が発生し、界磁部1が一定のステップ角でθ軸方向に回転する。また、電機子部11のコイル13の励磁を切り替えると、Z軸方向に推力が発生し、界磁部1が一定のステップ量でZ軸方向に移動する。
界磁部1は、軸2と、軸2の表面に取り付けられる多数の永久磁石3a,3bと、Z軸方向に隣接する一対の永久磁石3a,3bを覆う多数のカバー4と、を備える。軸2は、Z軸方向に細長く、断面が多角形(この実施形態では六角形)である。軸2の形状は、円柱状又は円筒状にすることもできる。
図3に示すように、軸2には、第一方向であるθ軸方向に表面をN極とする永久磁石3aと表面をS極とする永久磁石3bが一定のピッチで交互に並べられる。図中λはN−S間ピッチであり、λ=τ(すなわちN−N間ピッチ)/2である。この実施形態では、θ軸方向に合計で6個の永久磁石3a,3bが並べられる。
図2に示すように、軸2には、第二方向であるZ軸方向に表面をN極とする永久磁石3aと表面をS極とする永久磁石3bが一定のピッチλで交互に並べられる。λはN−S間ピッチであり、λ=τ(すなわちN−N間ピッチ)/2である。図1ないし3において、表面をN極とする永久磁石3aに斜線を付記し、表面をS極とする永久磁石3bにドットを付記する。
図2及び図3に示すように、多数の永久磁石3a,3bは、θ軸方向及びZ軸方向に一定の間隔で格子状(言い換えればマトリクス状)に並べられる。Z軸方向に隣接する永久磁石3aと永久磁石3b(図2参照)とは、θ軸方向の位置が一致する(図3参照)。θ軸方向に隣接する永久磁石3aと永久磁石3b(図3参照)とは、Z軸方向の位置が一致する(図2参照)。このため、界磁部1には、θ軸方向にもZ軸方向にも交互に格子状にN極とS極が形成される。
図1に示すように、界磁部1の周囲には、多数のコア12及び多数のコイル13が周方向及び軸方向に並べられる。この実施形態では、θ軸方向に12個のコア12及び12個のコイル13が一定のピッチで並べられ、Z軸方向に4列のコア12及びコイル13が一定のピッチで並べられる。なお、図1、図2にはZ軸方向に4列のコア12及びコイル13が図示されているが、コア12及びコイル13の最小列数は2である。
各コア12は互いに分離している。コア12及びコイル13は、図示しない円筒状のケースに固定される。
図4は、コア12及びコア12に巻かれるコイル13の側面図を示す。コア12は、Z軸方向に細長い板状の本体部16と、本体部16から界磁部1に向かって鉤爪状に曲げられた両端部17a,17bと、を有する。本体部16には、コイル13が巻かれる。両端部17a,17bは、コイル13から突出しており、界磁部1の永久磁石3a,3bにすきまを介して対向する。コイル13を励磁すると、コア12の両端部17a,17bがN極及びS極に着磁される。両端部17a,17bの磁極間ピッチPは、永久磁石3a,3bのZ軸方向のN−S間ピッチλ(図2参照)に等しい。
図3に示すように、θ軸方向に隣り合う一対のコア12a,12bは、τ/4ずれた位置に配置される。すなわち、隣り合う一対のコア12a,12bのうち、一方のコア12aが永久磁石3aのN極の直上にあるとき、他方のコア12bは永久磁石3aと永久磁石3bの中間にある。ここで、隣り合う一対のコア12a,12bをτ/4+n×τ(nは0以上の整数)ずれた位置に配置することもできる。
図2に示すように、Z軸方向に隣り合う一対のコア12a,12cは、τ×5/4ずれた位置に配置される(図5も参照)。すなわち、隣り合う一対のコア12a,12cのうち、一方のコア12aの両端部17a,17bが永久磁石3a,3bの直上にあるとき、他方のコア12cの両端部17a,17bは永久磁石3a,3bの中間にある(図5も参照)。ここで、隣り合う一対のコア12a,12cをτ/4+n×τ(nは0以上の整数)ずれた位置に配置することもできる。
図2に示すように、コイル13は4つで1つのコイルユニットを構成する。すなわち、A相コイル13a、B相コイル13b、C相コイル13c、D相コイル13dが、1つのコイルユニットを構成する。A相コイル13aと/A相コイル13a´は、同時に逆方向に電流が流れるように結線される。同様に、B相コイル13bと/B相コイル13b´、C相コイル13cと/C相コイル13c´、D相コイル13dと/D相コイル13d´は、同時に逆方向に電流が流れるように結線される。
コア12も4つで1つのコアユニットを構成する。すなわち、A相コア12a、B相コア12b、C相コア12c、D相コア12dが1つのコアユニットを構成する。
制御装置14は、界磁部1をθ軸方向に回転させるとき、A相コイル13aとB相コイル13b、又は、C相コイル13cとD相コイル13dに位相をずらした電流を供給する。また、制御装置14は、界磁部1をZ軸方向に移動させるとき、A相コイル13aとC相コイル13c、又は、B相コイル13bとD相コイル13dに位相をずらした電流を供給する。界磁部1がθ軸方向及びZ軸方向に駆動される原理は後述する。
図5は、平面に展開した永久磁石3a,3bとコイル13a〜13d,13a´〜13d´を示す。上記のように、θ軸方向に隣接するA相コイル13aとB相コイル13bとの間隔は、τ/4である。Z軸方向に隣接するA相コイル13aとC相コイル13cとの間隔は、τ×5/4である。
本実施形態のアクチュエータにおいて、A相コイル13aが第一コイルである。A相コイル13aに対してθ軸方向に配置されたB相コイル13bが第二コイルである。A相コイル13aに対してZ軸方向に配置されたC相コイル13cが第三コイルである。A相コイル13aに対して斜め方向(θ軸方向にもZ軸方向にも傾斜する方向)に配置されたD相コイル13dが第四コイルである。A相コア12a、B相コア12b、C相コア12c、D相コア12dが、それぞれ第一コア、第二コア、第三コア、第四コアである。
図5に示すように、A相コイル13aを励磁すると、A相コイル13aの左端部がN極に着磁され、A相コイル13aの右端部がS極に着磁される。/A相コイル13a´には、A相コイル13aと逆方向の電流が供給されるので、/A相コイル13a´の左端部がS極に着磁され、/A相コイル13a´の右端部がN極に着磁される。A相コイル13a、/A相コイル13a´の両端部の磁極と永久磁石3a,3bとが互いに引き付け合うので、電機子部11が図5に示す位置に静止する。
図6を参照して、本実施形態のアクチュエータがθ軸方向に回転する原理を説明する。以下では、説明の便宜上、電機子部11が界磁部1に対してθ軸プラス方向に回転するものとする。表1は、A相〜D相コイル13a〜13dの励磁パターンを示す。
Figure 0006533765
表1におけるN,Sは、図6におけるコイル13a〜13dの左端部に発生する磁極を示す。×はコイル13a〜13dが通電されていないことを意味する。
まず、S1において、A相コイル13aを励磁すると、A相コイル13a、/A相コイル13a´の両端部には、S1に示す磁極が形成される。電機子部11は、S1で示す位置で吸引され、安定的に静止する。
次に、S2に移り、A相コイル13aの励磁を停止し、B相コイル13bを励磁する。すると、B相コイル13b、/B相コイル13b´の両端部には、S2に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S1の位置からτ/4だけθ軸プラス方向に回転して静止する。このτ/4がステップ角である。
次に、S3に移り、B相コイル13bの励磁を停止し、A相コイル13aを逆向きの電流が流れるように励磁する。すると、A相コイル13a、/A相コイル13a´の両端部には、S3に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S2の位置からさらにτ/4だけθ軸プラス方向に回転して静止する。
次に、S4に移り、A相コイル13aの励磁を停止し、B相コイル13bを逆向きの電流が流れるように励磁する。すると、B相コイル13b、/B相コイル13b´の両端部には、S4に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S3の位置からさらにτ/4だけθ軸プラス方向に回転して静止する。
次に、S1に戻る。以下、S2、S3、S4を繰り返すことで、1ステップずつ歩進する。以上がθ軸方向の回転原理である。
この回転原理から、A相コイル13a、B相コイル13bに90°の位相差を持つ交流を流せば、同期モータと同様に電機子部11に回転磁界が発生し、界磁部1がその回転磁界に吸引されながら回転磁界の同期速度で回転することがわかる。したがって、本実施形態のアクチュエータは、ステッピングモータだけでなく、同期モータにも適用できる。
図7を参照して、本実施形態のアクチュエータがZ軸方向に移動する原理を説明する。表2は、A相〜D相コイル13a〜13dの励磁パターンを示す。
Figure 0006533765
表2におけるN,Sは、図7におけるコイル13a〜13dの左端部に発生する磁極を示す。×はコイル13a〜13dが通電されていないことを意味する。
まず、S1において、A相コイル13aを励磁すると、A相コイル13a、/A相コイル13a´の両端部には、S1に示す磁極が形成される。電機子部11は、S1で示す位置で吸引され、安定的に静止する。
次に、S2に移り、A相コイル13aの励磁を停止し、C相コイル13cを励磁する。すると、C相コイル13c、/C相コイル13c´の両端部には、S2に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S1の位置からτ/4だけZ軸プラス方向に移動して静止する。このτ/4がステップ量である。
次に、S3に移り、C相コイル13cの励磁を停止し、A相コイル13aを逆向きの電流が流れるように励磁する。すると、A相コイル13a、/A相コイル13a´の両端部には、S3に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S2の位置からさらにτ/4だけZ軸プラス方向に移動して静止する。
次に、S4に移り、A相コイル13aの励磁を停止し、C相コイル13cを逆向きの電流が流れるように励磁する。すると、C相コイル13c、/C相コイル13c´の両端部には、S4に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S3の位置からさらにτ/4だけZ軸プラス方向に移動して静止する。
次に、S1に戻る。以下、S2、S3、S4を繰り返すことで、1ステップずつ歩進する。以上がZ軸プラス方向の移動原理である。
この移動原理から、A相コイル13a、C相コイル13cに90°の位相差を持つ交流を流せば、同期モータと同様に電機子部11に移動磁界が発生し、界磁部1がその移動磁界に吸引されながら移動磁界の同期速度で移動することがわかる。したがって、本実施形態のアクチュエータは、ステッピングモータだけでなく、同期モータにも適用できる。
本実施形態のアクチュエータによれば、θ軸方向トルクを発生させるためのA相コア12a及びA相コイル13aと、Z軸方向に推力を発生させるためのA相コア12a及びA相コイル13aと、を兼用する。このため、Z軸方向の推力中心とθ軸方向の回転中心とを一致させることができる。また、1つの制御装置14でZ軸方向へもθ軸方向へも界磁部1を駆動させることができるので、θ電機子とZ電機子を別々に設けた場合に比べて、制御装置を減らすことができる。さらに、θ電機子とZ電機子を別々に設けた場合に比べて、コイルの数を減らすことができるので、コンパクトなアクチュエータが得られる。
図6において、θ軸プラス方向に電機子部11を回転させるために、A相コイル13aとB相コイル13bを励磁している。しかし、電機子部11が図7のS2に示す位置に静止しているときは、A相コイル13aとB相コイル13bを励磁しても、電機子部11をθ軸プラス方向に回転させることができない。A相コイル13a及びB相コイル13bの両端部の磁極が永久磁石3a,3bの中間に位置するからである。この場合、C相コイル13c及びD相コイル13dを励磁する必要がある。
また、図7において、Z軸プラス方向に電機子部11を移動させるために、A相コイル13aとC相コイル13cを励磁している。しかし、電機子部11が図6のS2に示す位置に静止しているときは、A相コイル13aとC相コイル13cを励磁しても、電機子部11を移動させることができない。A相コイル13a及びC相コイル13cの両端部の磁極が永久磁石3a,3bの中間に位置するからである。この場合、B相コイル13b及びD相コイル13dを励磁する必要がある。
図8を参照して、本実施形態のアクチュエータが斜め方向に移動する原理を説明する。表3は、A相〜D相コイル13a〜13dの励磁パターンを示す。
Figure 0006533765
表3におけるN,Sは、図8におけるコイル13a〜13dの左端部に発生する磁極を意味する。×はコイル13a〜13dが通電されていないことを意味する。
まず、S1において、A相コイル13aを励磁すると、A相コイル13a、/A相コイル13a´の両端部には、S1に示す磁極が形成される。電機子部11は、S1で示す位置で吸引され、安定的に静止する。
次に、S2に移り、A相コイル13aの励磁を停止し、B相コイル13b及びC相コイル13cを励磁する。すると、B相コイル13b、C相コイル13c、/B相コイル13b´、/C相コイル13c´の両端部には、S2に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S1の位置からτ/8だけθ軸プラス方向に回転し、τ/8だけZ軸プラス方向に移動して静止する。B相コイル13bとC相コイル13cとを同時に励磁するのは、次のS3でD相コイル13dを励磁したとき、電機子部11の回転及び移動が不安定になるのを防止するためである。
次に、S3に移り、B相コイル13b及びC相コイル13cの励磁を停止し、D相コイル13dを励磁する。すると、D相コイル13d、/D相コイル13d´の両端部には、S3に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S2の位置からさらにτ/8だけθ軸プラス方向に回転し、τ/8だけZ軸プラス方向に移動して静止する。
次に、S4に移り、D相コイル13dの励磁を停止し、B相コイル13b及びC相コイル13cを逆向きの電流が流れるように励磁する。すると、B相コイル13b、C相コイル13c、/B相コイル13b´、/C相コイル13c´の両端部には、S4に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S3の位置からさらにτ/8だけθ軸プラス方向に回転し、τ/8だけZ軸プラス方向に移動して静止する。
次に、S5に移り、B相コイル13b及びC相コイル13cの励磁を停止し、A相コイル13aを励磁する。すると、A相コイル13a、/A相コイル13a´の両端部には、S5に示す磁極が形成される。このため、電機子部11は、S4の位置からさらにτ/8だけθ軸プラス方向に回転し、τ/8だけZ軸プラス方向に移動して静止する。以下、S1〜S5を繰り返すことで、電機子部11は、斜め方向に移動する。以上が斜め方向の移動原理である。
(第二の実施形態)
図9は、本発明の第二の実施形態のアクチュエータに用いられるコア22及びコイル23を示す。第一の実施形態では、クローポール(Claw Pole)式のコアを用いているが、第二の実施形態では、櫛歯式のコア22を用いる。界磁部1、電機子部11の全体的な構成は、第一の実施形態と同一である。
図9に示すように、コア22は板状の本体部22aと、本体部22aから界磁部1に向かって突出するティース22bと、を有する。ティース22bにコイル23が巻かれる。ティース22bの先端が界磁部1の永久磁石3a,3bにすきまを介して対向する。コイル23を励磁すると、ティース22bの先端にN極又はS極の磁極が形成される。なお、環状磁性体の内周から複数のティースが界磁部1に向かって突き出るようにコアを形成することもできる。
図10は、平面に展開した永久磁石3a,3b、コイル13a〜13dを示す。第二の実施形態のアクチュエータは、第一の実施形態と同様に、2相Zθステッピングモータである。コイル13a〜13dは、第一の実施形態と同様に、A相コイル13a、B相コイル13b、C相コイル13c、D相コイル13dに分類される。θ軸方向に隣接する一対のコイル13a,13b間の間隔は、τ/4である。Z軸方向に隣接する一対のコイル13a,13c間の間隔は、τ/4である。
第二の実施形態においても、第一の実施形態と同様にA相〜D相コイル13a〜13dを励磁することで、電機子部11をθ軸方向に1ステップずつ回転させ、Z軸方向に1ステップずつ移動させることができる。また、斜め方向に移動させることができる。
(第三の実施形態)
図11は、平面に展開した本発明の第三の実施形態の永久磁石3a,3b、コイルを示す。第三の実施形態では、第二の実施形態と同様に、コアは櫛歯式である。
第三の実施形態のアクチュエータは、3相Zθステッピングモータである。コイルは、A1〜A4相コイル、B1〜B4相コイル、C1〜C4相コイルに分類される。/A1〜/A4相コイルには、A1〜A4相コイルと同時に逆方向に電流が流れるように結線される。θ軸方向に隣接する一対のコイルA1,B1間の間隔は、τ/6である。Z軸方向に隣接する一対のA1,A2間の間隔は、τ/6である。
A1相コイル及びA4相コイルを励磁すると、電機子部31は図11に示す位置で静止する。次に、A1相コイル及びA4相コイルの励磁を停止し、C1相コイル及びC4相コイルを励磁すると、電機子部11はθ軸プラス方向にτ/6だけ歩進する。次に、C1相コイル及びC4相コイルの励磁を停止し、B1相コイル及びB4相コイルを励磁すると、電機子部31はθ軸プラス方向にτ/6だけ歩進する。次に、B1相コイル及びB4相コイルの励磁を停止し、A1相コイル及びA4相コイルに逆向きの電流が流れるように励磁すると、電機子部31はθ軸プラス方向にτ/6だけ歩進する。上記を繰り返すことで、θ軸プラス方向に1ステップずつ歩進する。以上がθ軸プラス方向の回転原理である。
この回転原理から、A1,B1,C1相コイル、及びA4,B4,C4相コイルに120°の位相差を持つ交流を流せば、同期モータと同様に電機子部31に回転磁界が発生し、界磁部1がその回転磁界に吸引されながら回転磁界の同期速度で回転することがわかる。したがって、本実施形態のアクチュエータは、ステッピングモータだけでなく、同期モータにも適用できる。
図11に示す静止位置から、A1相コイル及びA4相コイルの励磁を停止し、A3相コイルを励磁すると、電機子部31はZ軸プラス方向にτ/6だけ歩進する。次にA3相コイルの励磁を停止し、A2相コイルを励磁すると、電機子部31はZ軸プラス方向にτ/6だけ歩進する。次に、A2相コイルの励磁を停止し、A1相コイル及びA4相コイルに逆向きの電流が流れるように励磁すると、電機子部31はZ軸プラス方向にτ/6だけ歩進する。上記を繰り返すことで、Z軸プラス方向に1ステップずつ歩進する。以上がZ軸プラス方向の移動原理である。
この移動原理から、A1,A2,A3相コイルに120°の位相差を持つ交流を流せば、同期モータと同様に電機子部31に移動磁界が発生し、界磁部1がその移動磁界に吸引されながら移動磁界の同期速度で移動することがわかる。したがって、本実施形態のアクチュエータは、ステッピングモータだけでなく、同期モータにも適用可能である。
なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲でさまざまな実施形態に具現化可能である。
上記実施形態では、本発明のアクチュエータをZθステッピングモータに適用した例を説明したが、上記のように本発明のアクチュエータをZθ同期モータに適用することもできる。
上記実施形態では、アクチュエータをθ軸方向とZ軸方向に駆動させる例を説明したが、アクチュエータを平面内のX軸方向とY軸方向に駆動させることもできる。
電機子部に対する界磁部の移動は相対的なものであり、界磁部が移動しても電機子部が移動してもよい。
A相〜D相コイルの駆動方式は限定されるものではない。例えば、バイポーラ駆動することも、ユニポーラ駆動することもできる。また、1相励磁することも、2相励磁することもできる。1相励磁で駆動可能ならば、2相励磁でも必ず動作する。さらに、マイクロステップ駆動することもできる。
1…界磁部、3a…表面がN極の永久磁石、3b…表面がS極の永久磁石、11…電機子部、12…コア、12a…A相コア(第一コア)、12b…B相コア(第二コア)、12c…C相コア(第三コア)、12d…D相コア(第四コア)、13…コイル、13a…A相コイル(第一コイル)、13b…B相コイル(第二コイル)、13c…C相コイル(第三コイル)、13d…D相コイル(第四コイル)、14…制御装置、16…コアの本体部、17a,17b…コアの両端部、22…コア、22b…ティース、23…コイル、31…電機子部

Claims (3)

  1. 第一方向と前記第一方向に直交する第二方向に表面がN極の永久磁石と表面がS極の永久磁石が交互に格子状に並べられる界磁部と、
    第一コア、前記第一コアに対して前記第一方向に配置される第二コア、前記第一コアに対して前記第二方向に配置される第三コア、前記第一コアに対して斜め方向に配置される第四コア、及び前記第一ないし前記第四コアに巻かれる第一ないし第四コイルを有する電機子部と、
    前記界磁部が前記電機子部に対して前記第一方向に相対的に移動するとき、前記第一方向に推力が発生するように、前記第一コイルと前記第二コイル、又は、前記第三コイルと前記第四コイルに電流を供給し、前記界磁部が前記電機子部に対して前記第二方向に相対的に移動するとき、前記第二方向に推力が発生するように、前記第一コイルと前記第三コイル、又は、前記第二コイルと前記第四コイルに電流を供給する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記界磁部が前記電機子部に対して前記斜め方向に相対的に移動するとき、前記第一コイルを励磁し、その後、前記第一コイルの励磁を停止し、前記第二コイルと前記第三コイルのみを同時に励磁して、前記界磁部を前記電機子部に対して前記第一方向にτ /8、前記第二方向にτ /8移動させ、その後、前記第二コイルと前記第三コイルの励磁を停止し、前記第四コイルを励磁するアクチュエータ。
    ここで、τ は前記界磁部の前記第一方向のN−N間ピッチ、τ は前記界磁部の前記第二方向のN−N間ピッチ。
  2. 前記第一方向に隣り合う前記第一コアと前記第二コアは、τ/4+n×τずれた位置に配置され、
    前記第二方向に隣り合う前記第一コアと前記第三コアは、τ/4+n×τずれた位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
    ここで、n は0以上の整数、n は0以上の整数。
  3. 前記第一方向がθ軸方向であり、
    前記第二方向がZ軸方向であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
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