JP6531866B2 - 音管 - Google Patents

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Description

この発明は、管状の発音体である音管を有する楽器に関する。
本願は、2016年3月22日に日本国に出願された特願2016−057308号に基づいて優先権を主張し、その内容をここに援用する。
旋律の演奏が可能な打楽器として、フレームに吊り下げられた長さの異なる複数の金属管(音管)を打撃することにより、異なる音高の音を発生させるチャイム(チューブラーベル)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。このようなチャイムでは、演奏は、音管の上端部において外方に突出している部分(打撃部)を打撃して、音管に音を発生させること、すなわち、音管を発音させることにより行われる。
Adams Percussion brochure 2015、第76−81頁、[平成28年2月22日検索]、インターネット<http://www.adams-music.com/pageflip/pageflip.asp?u=percussion2015&p=112&t=Adams Percussion brochure 2015>
このようなチャイムは、管弦楽曲等の演奏の際に良く使用されるが、管弦楽曲等では、教会の鐘を模した形で使用されることが多い。そのため、チャイムの音、すなわち、チャイムの音管が発生する音は、教会の鐘のように重厚な音であることが望まれる場合が多い。しかしながら、従来から使用されている音管では、発生する音が十分に重厚な音になっているとはいえない。この問題は、チャイムに使用される音管のみならず、管状の発音体である音管一般に共通する。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされた。本発明の目的の一例は、音管の発生する音をより重厚な音にする技術を提供することである。
本発明の第1の態様に係る音管は、管状の発音体である管体と、前記管体の一端に組み付けられているキャップと、を備える。前記キャップの重量が210〜300gの範囲となっている。
キャップの重量を210g以上とすることにより、音管が発生する音に含まれる1次ないし3次等の低次の倍音の音高が低くなる。このように、低次の倍音の音高が低くなることにより、音管の発生する音が重厚なものとなる。そのため、この構成によれば、音管の発生する音をより重厚なものにすることができる。
本発明の第2の態様に係る楽器は、上記の第1の態様に係る音管を備える。前記音管は、互いに異なる音高を有する2つの音管を有する。この構成によれば、旋律の演奏が可能な楽器において、発生する音をより重厚なものにすることができる。
本発明の第3の態様に係るキャップは、管状の発音体である管体の一端に組み付けられる円筒状の組付部と、前記組付部よりも大きい外径を有する大径部と、を有する。前記組付部と前記大径部との総重量が210〜300gの範囲となっている。
本発明の一実施形態に係るチャイムの全体構成を示す斜視図である。 図1に示すチャイムの音管を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る音管を打撃した際に発された音を測定した結果を示す図である。 図3を上方から見た状態を示す図である。 関連技術に係る音管を打撃した際に発された音を測定した結果を示す図である。 図5を上方から見た状態を示す図である。 図2に示す音管のキャップの各部の寸法を示す説明図である。 図2に示す音管のキャップの変形例を示す図である。
(チャイムの構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るチャイム1(「チューブラーベル」とも呼ばれる)の全体構成を示す斜視図である。チャイム1は、複数の音管10(「サウンドコラム」とも呼ばれる)と、音管10を吊り下げるためのフレーム20とを備えている。フレーム20は、脚部21と、脚部21の左右両端部から鉛直上方に立ち上がる2本の支柱22と、2本の支柱22の上端を渡すように形成されたハンガー30とを有している。ここで左右あるいは上方とは、演奏者側からチャイム1を見た際の方向である。以下においても、特に記載がない限り、上下左右の各方向を、演奏者側からチャイム1を見た際の方向として規定する。以下において、前後方向は、チャイム1を基準として演奏者側の方向を前とし、演奏者側の反対方向を後として規定する。
ハンガー30は、左右両端において支柱22に固定される2つの支柱取付部31と、2つの支柱取付部31の間に設けられた2つのハンガーバー32とを有している。ハンガーバー32には、演奏者側(前方)に延びるハンガーピン33が設けられている。音管10は、ハンガーピン33とハンガーバー32に設けられた固定ピン(図示しない)とに音管10に取り付けられたワイヤー40を掛けることにより、ハンガー30に吊り下げられる。音管10をハンガー30に吊り下げる吊下方法や、ハンガー30を含むフレーム20あるいは音管10以外の部分の具体的な構成や機能は、本発明の実施形態と直接関連しないので、ここではその説明を省略する。
図1に示すチャイム1では、音管10が吊り下げられる2つのハンガーバー32が前後および上下に互いに離間した状態で支柱取付部31に取り付けられている。そのため、複数の音管10は、図1に示すように、前方および後方のそれぞれにおいて列を形成する。一般的に、音管10は、左から右に向かって順番に音管が発生する音の高さ(音高)が高くなるように配列される。また、前方には、幹音を発生する音管10が配列され、後方には、派生音を発生する音管10が配列される。
(音管の構成)
図2は、音管10の断面図であり、その中心軸A(図2における一点鎖線)を通る平面で音管10を切断した断面を示している。音管10は、図1に示すように上下方向に長く延びている。図示の便宜上、図2は、音管10の上端部のみを示している。図2に示すように、音管10は、管体11と、キャップ12とを有している。管体11とキャップ12とは、それぞれ、真鍮(黄銅)や洋白等の金属で形成された部材であり、必要に応じてラッカー塗装、あるいは、クロムめっき等のめっきが施される。真鍮の比重は、約8.5である。洋白の比重は、約8.7〜8.8である。管体11とキャップ12の材料は、銅合金であってもよい。銅合金の比重は、約8〜9である。銅合金は、青銅やリン青銅であってもよい。キャップ12の材料は、炭素鋼であってもよい。炭素鋼の比重は、約7.9〜8.0である。キャップ12の材料として炭素鋼を用いることにより、より安価に音管10を製造することができる。
円筒状の管体11には、2つの貫通穴119が中心軸Aに対して対称な位置に形成されている。管体11に設けられた貫通穴119には、音管10をハンガー30(図1)に吊り下げるためのワイヤー40が通される。キャップ12は、円筒状の組付部121と、組付部121よりも外径が大きい大径部122とを有している。キャップ12には、中心軸Aに沿ってキャップ12を貫通する中心穴129が設けられている。組付部121の外径は、管体11の内径よりわずかに大きくなっている。この組付部121を管体11の上端に圧入することにより、キャップ12が管体11に組み付けられ、音管10が形成される。
キャップ12の大径部122は、図2に示すように、キャップ12を管体11に組み付けた状態で、管体11の外周よりも突出している。音管10の演奏は、このように突出した大径部122の外縁部を打撃することによって行われる。なお、大径部122は、キャップ12を管体11に組み付けた状態で、管体11の外部に露出しているので、「露出部」とも呼ぶことができる。これに対し、キャップ12の組付部121は、キャップ12を管体11に組み付けた状態で管体11の内部に挿入された状態となるので、「挿入部」とも呼ぶことができる。
また、図2に示すキャップ12では、後述するように大径部122の中心軸A方向の長さを長くするため、キャップ12の上端側を凸曲面状に形成している。このように、キャップ12の上端側を凸曲面状にすることにより、大径部122の外縁部の形状を大きく変更することなく、大径部122の中心軸A方向の長さを長くすることができる。一般に、大径部122の外縁部は、演奏の際に打撃される部分であるため、演奏者により注視される。そこで、キャップ12の上端側を凸曲面状として、大径部122の外縁部の形状が大きく変わらないようにすることで、音管10の外観形状について演奏者が受ける印象が、大径部122の長さを変化させることによって変わることを抑制することができる。
(キャップの重量が音管の発生する音に与える影響)
一般的に、チャイム1(図1)に使用される音管10では、打撃により発生する種々の倍音の強度、音高、あるいは減衰特性を変化させ、音管10で発生する音の質を変化させることにより、調音が行われる。そして、打撃で発生する種々の倍音のうち、4次の倍音を基音として扱い、4次の倍音を用いて調律が行われる。本実施形態において、キャップ12は、一般的なチャイムに使用される音管のキャップよりも、重量が大きく設定されている。一般的なチャイムに使用される音管のキャップの重量は、例えば、144gや193gである。キャップ12の重量を大きくすることにより、音管10の振動モードが変化して、種々の倍音の強度、音高あるいは減衰特性等が変化することで、音管10の発生する音の質が変化する。キャップ12の重量が大きくなるほど、2次の倍音の強度が大きくなるため、音が太く感じられる。キャップ12の重量が大きくなるほど、4次の倍音を用いて調律を行った場合に3次の倍音のピッチが下がる。キャップ12の重量が大きくなるほど、各倍音の整数比のずれがより大きくなる。具体的には、キャップ12の重量を大きくすることにより、音管10の響き(音の伸び)が良くなるとともに、音管10が発生する音が重厚になる。響きが良くなる効果は、音管10が発生する音に含まれる倍音のうち、1次および2次の倍音の強度が上昇することによりもたらされる。また、音が重厚になる効果は、以下の2つの現象によりもたらされる。第1の現象は、高次の倍音を発生させる振動モードで音管10が振動しにくくなり、5次の倍音が4次の倍音よりも相対的に減衰が早くなるため、4次の倍音が際立つようになる現象である。第2の現象は、1次、2次および3次の倍音の音高が低くなり、5次および6次の倍音の音高が高くなる現象である。このように、音管10を構成するキャップ12の重量を大きくすることにより、音管10の響きを良くするとともに、音管10が発生する音を重厚なものにすることができる。
キャップ12の重量を大きくしすぎると、図1に示すチャイム1のように複数の音管10を配列した際に、隣接する音管10のキャップ12が接触し、演奏時に意図しない音管10が音を発する虞が生じる。一方、キャップ12の重量を十分に大きくしないと、1次、2次および3次の倍音の音高が十分に下がらず、また、5次および6次の倍音の音高が十分に上がらないため、音管10が発生する音が十分に重厚なものとならない。これらの点を考慮して、キャップ12の重量は、好適な重量として210〜300gの範囲に設定される。また、キャップ12の重量が大きくなると、音管10を打撃した際の音の立ち上がり(アタック)が鈍る可能性がある。そこで、音の立ち上がりを十分に鋭く維持するため、キャップ12の重量は、290g以下とするのがより好ましい。一方、キャップ12の重量が小さくなると、1次あるいは2次の倍音の強度が十分に上昇しなくなり、響きを良くする効果が低減する。そこで、響きをより良くするため、キャップ12の重量は、220g以上とするのがより好ましい。キャップ12の重量は、250g以上であってかつ260g以下であることがより好ましい。
図3および4は、本発明の実施形態に係る音管10を打撃した際に発された音を測定した結果を示す図である。図5および6は、関連技術に係る音管を打撃した際に発される音を測定した結果を示す。図3および4は、キャップ12の重量が250gである場合の実験結果を示す。図5および6は、キャップの重量が144gである場合の実験結果を示す。図3において、x方向の軸は、周波数(Hz)を示す。y方向の軸は、時間(sec)を示す。z方向の軸は、強度(dB)を示す。図4は、図3をZ方向から見た状態を示す図である。図3における符号αは1次の倍音の位置を示している。図5および6の関係は、図3および4の関係と同じである。図3および4から明らかなように、キャップ12の重量が250gである場合、1次および2次の倍音の強度が高いことが分かる。一方で、図5および6から明らかなように、キャップの重量が144gである場合、1次および2次の倍音の強度が低いことが分かる。
このように、キャップ12の重量を大きくすることにより、音管10の響きを良くするとともに、また、音管10が発生する音を重厚なものにすることができる。キャップ12の重量を大きくするためには、キャップ12は、その各部の寸法が適宜調整される。
図7は、重量を大きくするために調整されるキャップ12の各部の寸法を示す説明図である。キャップ12の重量は、図7に示す、組付部121の長さL1、大径部122の長さL2、大径部122の最大径D1および中心穴129の直径D2を調整することにより大きくすることができる。組付部121の長さL1および大径部122の長さL2とは、図2に示す音管10の中心軸A方向、すなわち、キャップ12を管体11に組み付ける際の組付方向の長さを謂う。
キャップ12の重量は、大径部122の最大径D1を大きくすることにより、大きくすることができる。但し、大径部122の最大径D1を大きくしすぎると、複数の音管10を配列した際に、隣接する音管10のキャップ12が接触する。大径部122の最大径D1は、この点を考慮して、適宜設定される。
キャップ12の重量は、組付部121の長さL1および大径部122の長さL2のいずれかを長くすることによっても、大きくすることができる。但し、組付部121は、管体11内部に位置するため、その長さL1が長くなりすぎると、管体11の振動モードに影響を与える可能性がある。管体11の振動モードに与える影響を低減するため、キャップ12の重量を大きくする際には、重量の増加分の一定以上の割合を大径部122に持たせるのが好ましい。この場合、組付部121の長さL1に対する大径部122の長さL2の比(L2/L1)が一定値以上になるようにすれば良い。この組付部121の長さL1に対する大径部122の長さL2の比(L2/L1)は、0.5以上とするのが好ましく、0.7以上とするのがより好ましい。言い換えれば、大径部122の長さL2は、組付部121の長さL1の0.5倍以上とするのが好ましく、0.7倍以上とするのがより好ましい。大径部122の長さL2は、組付部121の長さL1の1倍以下であってもよい。本実施形態において、組付部121の長さL1は17.5mmであり、大径部122の長さL2は12〜16mmである。この場合、比(L2/L1)は、約0.68〜0.92である。一般的なキャップの場合、組付部の長さは17.5mmであり、大径部の長さは8mmである。
キャップ12の重量は、また、キャップ12に設けられた中心穴129の直径D2を小さくすることによっても大きくすることができる。中心穴129の直径D2を小さくすることにより、大径部122の長さL2あるいは組付部121の長さL1を変えることなく、キャップ12の重量を大きくすることができる。よって、音管10の外観形状の変化や、管体11の振動モードの変化を抑制することができる。但し、中心穴129の直径D2を小さくしすぎると、音管10の発生する音がこもった音となる。中心穴129の直径D2は、音管10の発生する音がこもった音となることを抑制するため、6mm以上とするのが好ましく、10mm以上とするのがより好ましい。本実施形態において、直径D2は、6〜16mmである。一般的なキャップに設けられた中心穴の直径は、例えば、12.7mmや13mmである。
(変形例)
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(変形例1)
上記実施形態においては、単一の音管10に関して、キャップ12の重量や各部の寸法の好適な範囲を規定している。音高が異なる複数の音管10を使用する際に、各音管10の音高に応じてキャップ12の重量を調整することも可能である。一般的に、音高の異なる複数の音管10を有する楽器(すなわち、チャイム1)は、低音側において発生する音がより重厚で、かつ、高音側において発生する音が過度に重厚でない、全体としてバランスのとれた音を発生することが求められる。そこで、音高が低い音管10が発生する音を十分に重厚にするとともに、音高が高い音管10が発生する音を過度に重厚なものとしないように、音高が低い音管10のキャップ12を、音高が高い音管10のキャップ12よりも重くするのが好ましい。
(変形例2)
上記実施形態においては、チャイムとして、前方と後方との2列に音管10が配列されたチャイム1を示している。本発明の実施形態は、音管10が一列に配列されたチャイム、あるいは、単一の音管10のみを有するチャイム等にも適用することができる。また、本発明の実施形態は、音管10を有する楽器であるチャイムの他、チャイムで使用可能なように個別に提供される音管10そのものにも適用することができる。さらに、本発明の実施形態は、打撃により発音するチャイム1用の音管10に限らず、管状の発音体(音管)であれば、摩擦等の他の方法により発音する種々の音管にも適用することができる。
(変形例3)
キャップ12の形状は、図2に示す形状に限定されない。図8は、変形例に係るキャップ12Aを示す。キャップ12Aは、キャップ12と比較して、組付部121Aの形状が相違する。それ以外の点においては、キャップ12Aの構成は、キャップ12と同じである。図8に示すように、組付部121Aの中心穴129の径は、大径部122からは離れるにつれて徐々に大きくなっている。大径部122の中心穴129の径も、大径部122の外部に露出している端から離れるにつれて徐々に大きくなっていてもよい。すなわち、中心穴129の径の少なくとも一部は、大径部122の外部に露出している端から離れるにつれて徐々に大きくなっていてもよい。組付部121Aの長さは、キャップ12を管体11に組み付けた状態で貫通穴119を塞がないように設定されている。よって、組付部121Aの長さは、管体11の一端から貫通穴119までの長さよりも短い。
本発明の実施形態に係る音管は、管状の発音体である管体と、前記管体の一端に組み付けられているキャップとを備える。前記キャップの重量が210〜300gの範囲となっている。前記キャップは、前記キャップが前記管体に組み付けられた組付状態において前記管体の内部に挿入されている挿入部と、前記組付状態において前記管体の外部に露出している露出部と、を有していてもよい。前記キャップを前記管体に組み付ける際の組付方向における前記露出部の長さは、前記組付方向における前記挿入部の長さの0.5倍以上であっても良い。露出部の長さを挿入部の長さの0.5倍以上とすることにより、管体に挿入される挿入部が過度に長くなることを抑制することができるので、挿入部が管体自体の振動モードに与える影響をより少なくすることが可能となる。
本発明の実施形態に係る楽器は、上記の音管を備える。前記音管は、互いに異なる音高を有する2つの音管を有する。前記2つの音管のうちの低い音高を有する音管が備える前記キャップは、前記2つの音管のうちの高い音高を有する音管が備える前記キャップよりも重くなっていても良い。音高が低い音管のキャップを、音高が高い音管のキャップよりも重くすることにより、低音側では十分に重厚で、かつ、高音側では過度に重厚でない、全体としてバランスのとれた音を、音管を有する楽器に発生させることが可能となる。
本発明の実施形態は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、音管、その音管を使用したチャイム等の楽器等の態様で実現することができる。
本発明は、音管に適用してもよい。
1…チャイム
10…音管
11…管体
119…貫通穴
12…キャップ
121…組付部
122…大径部
129…中心穴
20…フレーム
21…脚部
22…支柱
30…ハンガー
31…支柱取付部
32…ハンガーバー
33…ハンガーピン
40…ワイヤー

Claims (5)

  1. 管状の発音体である管体と、
    前記管体の一端に組み付けられているキャップと、
    を備え、
    前記キャップの重量が210〜300gの範囲となっている、
    音管。
  2. 前記キャップは、前記キャップが前記管体に組み付けられた組付状態において前記管体の内部に挿入されている挿入部と、前記組付状態において前記管体の外部に露出している露出部と、を有し、
    前記キャップを前記管体に組み付ける際の組付方向における前記露出部の長さは、前記組付方向における前記挿入部の長さの0.5倍以上である、
    請求項1記載の音管。
  3. 請求項1または2記載の音管を備え、
    前記音管は、互いに異なる音高を有する2つの音管を有する、
    楽器。
  4. 前記2つの音管のうちの低い音高を有する音管が備える前記キャップは、前記2つの音管のうちの高い音高を有する音管が備える前記キャップよりも重くなっている、請求項3記載の楽器。
  5. 管状の発音体である管体の一端に組み付けられる円筒状の組付部と、
    前記組付部よりも大きい外径を有する大径部と、
    を有し、
    前記組付部と前記大径部との総重量が210〜300gの範囲となっている
    キャップ。
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