JP5389942B2 - 音色を変更可能な金管楽器 - Google Patents

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Description

本発明は楽器に関し、より具体的には、金管楽器、及び該金管楽器の風路(windpath:空気の流れる経路)のブレイシング用の機構に関する。本発明は金管楽器の音変更にも関する。
金管楽器から出る音は、数多くの物理的なパラメーターによって影響を受ける。よく知られているように、そのような音は、単に奏者が奏でる基音の周波数だけではなくそれ以上に楽器の様々な部分の共鳴も含み、それらの全てが、楽器によって生み出される音に「色」を与える。
奏者がマウスピースを介して空気を風路に送り込むことによって、楽器内の気柱を共鳴させると、金管楽器は楽音を発する。音形成のプロセスは非常に複雑であり、奏者の筋系及びその瞬間的な筋緊張を含みさえする。重要性のある、楽器の物理的なパラメーターには、風路管の材料及び材料厚さ、風路の形状、並びに用いるブレイシングの位置及びタイプがある。したがって、ブレイシングは、得られる音の特性の決定における重要な要素である。
奏者は多くの場合、楽器を或る特定の「吹奏感」を有するものとみなし、楽器の吹奏感は楽器の共鳴によって影響を受ける。吹奏感を変えることは、楽器の共鳴に影響する何かを変えることを伴う。奏者は、奏でる音楽のタイプに応じて、材料、形状、ブレイシング等が異なる複数の楽器を用いるという犠牲を払わずに楽器の吹奏感及び音を変えることができるようにしたいと望む。例えば、初期の音楽には、より現代的な音楽よりも軽快でより透明感のある音を必要とするため、単に楽器の調整を行うだけで多くの異なる種類の音を生み出すことができる金管楽器が必要とされている。
金管楽器の構成においては、支柱の数を制限することにより楽器に応力(stress:ストレス)がかからないようにすると共に製造コストも減らすことができるが、ブレイジングの使用は構造的完全性のために必要である。
本発明の目的は、楽器自体に用いられる材料の変更、ベルの形状の変更、並びに、風路管及び/又はベルの材料厚さの変更など(これらに限定されない)のようなことが求められる、多くの場合に広範にわたる所要の変更を伴わずに楽器の音を変える簡単な方法を提供することである。
本発明の楽器の別の目的は、様々な音変更部材を配置するための簡便なコスト効率の良い箇所を提供することである。
本発明の別の目的は、風路管の支柱の数を減らすことができる金管楽器を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、一部のブレイシング(支柱)を除去しながらも楽器の構造的完全性を維持するか又は増大させる楽器を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、楽器の「吹奏感」を容易に変更することができる楽器を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、楽器の「吹奏感」を迅速に変更することができる楽器を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、広範の種々の成果を生むように楽器の「吹奏感」を変更することができる楽器を提供することである。
本発明のこれらの目的及び他の目的は、以下の説明及び図面から明らかとなるであろう。
本発明は、改良された金管楽器に係り、そのような金管楽器は、該金管楽器の風路管の部分間に2つの隣接する実質的に平行な支柱を有し、その改良は、前記平行な支柱の平面に対して実質的に平行な平面内に延在すると共に、それぞれが、前記平行な支柱のそれぞれの1つに固定されている2つの離間した接触領域と、該接触領域の間に凹状領域とを備える2つの対向した縁部を有する、クロス支柱を含む。そのような改良によって、他の風路ブレイシングを除去することが可能になり、少なくとも1つの音変更部材の取付けのための少なくとも1つの部位が提供される。
前記改良された金管楽器の幾つかの実施の形態では、前記クロス支柱は該クロス支柱の前記平面を横切る
少なくとも1つの通し穴を有し、該通し穴はそれぞれ、音変更部材を嵌め込むように構成されている。
他の実施の形態では、前記改良された楽器は、通し穴内に音変更部材をさらに含む。
前記金管楽器の好適な実施の形態では、前記クロス支柱は、複数の通し穴が配置されている、前記平行な支柱の平面に対して実質的に平行な平面内に延在する対向した実質的に平らな面を有する。これらの実施の形態のうちの幾つかでは、前記音変更部材は対応する前記通し穴内に調整可能に収容され、それによって、奏者の好みへの音変更を容易にする。他の好適な実施の形態では、前記音変更部材はピラーである。
前記改良された金管楽器のさらに他の好適な実施の形態では、前記ピラーは、対応する前記通し穴内に調整可能に収容され、それによって、奏者の好みへの音変更を容易にし、これらの非常に好適な実施の形態のうちの幾つかでは、前記通し穴と該通し穴内の前記ピラーの少なくとも一部とが螺合し、調整が容易となる。これらの好適な実施の形態のうちの幾つかでは、前記螺合は前記ピラーと前記通し穴との間に締り嵌めを与える。
前記改良された金管楽器の非常に好適な実施の形態では、各対向した縁部の接触領域及び凹状領域のそれぞれは、他方の対向した縁部の対応する領域と整合し、前記クロス支柱は、それぞれ対応する対の接触領域を越えて延在する対向した端領域を有する。幾つかのそのような実施の形態では、前記端領域はそれぞれ、尖端領域に合流する一対の端縁を有する。さらに、これらの実施の形態のうちの幾つかでは、前記尖端領域は前記クロス支柱の中心線に沿っており、互いに対称である。
さらに他の実施の形態では、本発明は、金管楽器の風路管を支えるクロス支柱にかかる。該クロス支柱は、該金管楽器の一部への取り外し不可能な取り付けのためのそれぞれ2つの離間した接触領域と、前記接触領域の間の凹状領域とを備える2つの対向した縁部を有する実質的に平らな一体の金属の本体を含み、それによって、少なくとも1つの音変更部材の固定のための少なくとも1つの部位を提供する。
本発明の幾つかの実施の形態では、前記クロス支柱は前記風路管の部分間に架かり、幾つかの楽器は一対のクロス支柱を含む。
金管楽器の風路管の部分間に風路支柱を有する前記改良された金管楽器の他の実施の形態では、その改良は、該金管楽器の一部への取り外し不可能な取り付けのための接触領域と前記接触領域の間の領域とを備える2つの縁部を有する実質的に平らな一体の金属本体である少なくとも1つの支柱を含み、該本体が少なくとも1つの音変更部材の固定のための少なくとも1つの部位を提供する。本発明の楽器の幾つかはトランペットであり、該トランペットの幾つかは一対のクロス支柱を含むことができる。
金管楽器の風路管の部分間に風路支柱を有する金管楽器の他の幾つかの実施の形態では、少なくとも1つの風路支柱は、音変更ピラーの調整可能な固定のための少なくとも1つの通し穴を含む音変更を行うための支柱であり、ピラーはそのような通し穴内に調整可能に固定される。これらの実施の形態のうちの幾つかは、各通し穴内にそれぞれ固定される複数のピラーを含む。
楽器の種類を述べるための「金管」という用語の使用は、当然のことながら、そのような楽器が作製される材料を限定しているのではなく、トロンボーン、トランペット、ユーフォニューム、チューバ、フレンチホルン等を含むがそれらに限定されない楽器のカテゴリーを指す。
本明細書で用いられている「尖端領域」という用語は、端部に向かって尖っている方向に対して横断方向の寸法が端部に向かって減少している構造体の端部を指す。尖端領域は、横断方向の寸法が、尖鋭な点に、又は丸みのある点に、又は横断寸法が減少する他の種々の形状に、減じていくようにすることができる。
本明細書で用いられている「ピラー」という用語は、クロス支柱を通るか又はクロス支柱から延びていると共に、概して一定の断面を有するロッド状構造体を指す。ピラーは円形断面を有することができるが、そのような形態に限定されない。さらに、ピラーはその長さ方向に沿って螺刻されいるか又は部分的にねじ切りされていてもよい。
従来技術のトロンボーン(金管楽器)の斜視図である。 マウスピースが取り外されている改良型楽器(トロンボーン)の一実施形態の斜視図である。 図2の実施形態の本発明のクロス支柱の斜視図である。 本発明のクロス支柱の斜視図である。 図4Aの本発明のクロス支柱の3つの正射投影図のうち1つの正射投影図である。 図4Aの本発明のクロス支柱の3つの正射投影図のうち1つの正射投影図である。 図4Aの本発明のクロス支柱の3つの正射投影図のうち1つの正射投影図である。 図2の楽器において取り付けられた本発明のクロス支柱の一実施形態の斜視図であり、該クロス支柱には様々な長さの3つの音変更部材(ピラー)が設けられている。 図2の楽器において種々の長さに調整された音変更部材(ピラー)を示す、図5の斜視図の一部を示す図である。 図2の楽器において種々の長さに調整された音変更部材(ピラー)を示す、図5の斜視図の一部を示す図である。 種々の材料から作製され、図2の楽器において種々の長さに調整された音変更部材(ピラー)を示す、図5の斜視図の一部を示す図である。 種々の材料から作製され、図2の楽器において種々の長さに調整された音変更部材(ピラー)を示す、図5の斜視図の一部を示す図である。 種々の材料から作製され、図2の楽器において種々の長さに調整され、かつ、3つの音変更部材のうち2つが変更されたピラーを含む、音変更部材(ピラー)を示す、図5の斜視図の一部を示す図である。図5〜図10に示す音変更部材の変形形態の全ては、ユーザーの要求に応じて図2の楽器の音を変える。 本発明の2つのクロス支柱が風路管の部分間に架かっているこの例ではトランペットである、本発明の楽器の別の実施形態の斜視図である。 図1のトロンボーンのような従来技術のトロンボーンによる代表的な音色の周波数スペクトルを示す図である。 図2の改良型トロンボーンによる代表的な音色の周波数スペクトルを示す図である。 図2の改良型トロンボーンによる代表的な音色の周波数スペクトルを示す図である。 図2の改良型トロンボーンによる代表的な音色の周波数スペクトルを示す図である。 図2の改良型トロンボーンによる代表的な音色の周波数スペクトルを示す図である。 図2の改良型トロンボーンによる代表的な音色の周波数スペクトルを示す図である。 図2の改良型トロンボーンによる代表的な音色の周波数スペクトルを示す図である。 図2の改良型トロンボーンによる代表的な音色の周波数スペクトルを示す図である。
図1は、従来技術のテナートロンボーン1である金管楽器のFバルブセクションの斜視図であり、そのような楽器の要素の多くを本発明の新規の金管楽器が含んでいるため、該楽器の多くの要素を図1に明記している。図1の従来技術のトロンボーン1は、B♭チューニングスライド(tuning slide:抜差管)3を有するB♭ラップ(wrap)2を含み、このB♭チューニングスライド3がチューニングスライド受け部5内を摺動することで、奏者がトロンボーン1のピッチを微調整することができる。B♭チューニングスライド3は2つのフェルール9により取り付けられた支柱7を含み、チューニングスライド受け部5は2つのフェルール13により取り付けられた支柱11を含む。支柱7及び11はスライド3及び受け部5にそれぞれ構造を与えている。
従来技術のトロンボーン1は、F分岐管(F branch)(すなわちFラップ)15も有し、該F分岐管15は、Fロータリーバルブ(rotor valve)17が作動したときにトロンボーン1の風路に含められる(長さを加える)。F分岐管15は、Fチューニングスライド19を含み、このFチューニングスライド19がチューニングスライド受け部21内を摺動することで、B♭チューニングスライド3と同様にトロンボーン1のピッチを奏者が微調整することができる。Fチューニングスライド19は2つのフェルール25により取り付けられている支柱23を含み、チューニングスライド受け部21は支柱27を含む。支柱23及び27はスライド19及び受け部21にそれぞれ構造を与えている。
従来技術のトロンボーン1は2つの支柱29も含み、該支柱29によって、B♭チューニングスライド受け部5とFチューニングスライド受け部21が構造上接続されている。
図1は、トロンボーン1のベル31をごくわずかな部分だけ示している。
図2は、マウスピースが取り外されている改良型楽器(改良型トロンボーン30)の一実施形態の斜視図である。(従来技術のトロンボーン1の部材と同様の、トロンボーン30の部材には、図1における従来技術のトロンボーン1の記載におけるものと同じ参照符号が与えられている。)図2は、トロンボーン30の主要な伸縮式スライド33を示しており、該伸縮式スライド33により奏者が風路管の長さを変えることで、トロンボーン30が生み出す音の基本周波数(ピッチ)を変える。
改良型トロンボーン30は、2つの平行な支柱37及び11に固定されているクロス支柱35を含む。支柱37はトロンボーン30のFラップ15内にあり、支柱11はトロンボーン30のB♭ラップ2内にある。
図3及び図4に示すように、クロス支柱35は横方向の3つの通し穴39を含み、これらの通し穴39に音変更部材41を差し込むことができる。(図2には、そのような音変更部材41が1つ取り付けられている。)クロス支柱35は単独で、音変更部材41を加えずとも、有意義なやり方でそれ自体がトロンボーン30の共鳴を変更することに留意されたい。横方向の3つの通し穴39を有するクロス支柱35のこの実施形態では、奏者の要求に応じて、1つ、2つ又は3つの音変更部材41の任意の組合せを用いることができる。
再び図3及び図4を参照すると、クロス支柱35は支柱11及び37に対して実質的に平行な平面内に延びており、2つの対向した縁部45に沿った4つの離間した接触領域43を含む。対向した縁部45のうち一方におけるそのような離間した接触領域43のうち一対は支柱11と接触し、他方の対向した縁部45における離間した接触領域34のうち他方の対は支柱37と接触し、これらの接触領域は、構造的な接続部が例えばはんだ付け及び/又はロウ付けのプロセス(これらに限定されない)によって形成されるエリアを提供することで、強度のある構造的な接続部及び音経路の双方を提供する。クロス支柱は2対の離間した接触領域43間に2つの凹状領域47を含む。一方の対向した縁部45の各離間した接触領域43及び各凹状領域47は、他方の対向した縁部45の対応する領域と整合している。
また、図3及び図4に示すように、クロス支柱35は2つの対向した端領域49も有し、この対向した端領域49は、対応する対向した対の離間した接触領域43を越えて延びている。そのような端領域49はそれぞれ、一対の端縁51を有し、該端縁は対応する尖端領域53に合流している。尖端領域53は、クロス支柱35の中心線55に沿っており、互いに対称である。
図5は、図2の楽器において取り付けられた本発明のクロス支柱35の一実施形態の斜視図である。この実施形態では、クロス支柱35には3つの音変更部材41、この例では3つの異なる長さのピラー41が収容されている。ピラー41は横方向の3つの通し穴39に取り付けられている。ピラー41及び通し穴39は螺合し、ピラー41が通し穴39との締まり嵌めにより適所にしっかり保持されるようにサイズ決めされている。
図6及び図7はそれぞれ、図5の斜視図の一部を示し、各図は、トロンボーン30を演奏する奏者の好みに応じて種々の音質又は「吹奏感」を生み出すようにトロンボーン30において種々の長さに調整された音変更部材41(ピラー41)を示す。
図5〜図7では、ピラー41は、該ピラー41が作製される材料がこの例では銅であることを示すように描かれている。図8〜図10では、ピラー41を製造するために種々の材料が用いられることを示すために、ピラー41が描かれていると共に符号が付されている。ピラー41Aは真鍮製であり、ピラー41Bは銅製であり、ピラー41Cはニッケル製であり、ピラー41Dはニッケル製であり、ピラー41Eは真鍮製である。図示の実施形態では、音変更部材41(ピラー41)は全て金属材料製である。しかしながら、このことは、使用することができる材料を限定することを決して意図するものではない。セラミック、複合材、繊維充填複合材及び木材等の材料が広範の音特性を有し、この音特性を用いて、ここでも同様に奏者の必要に応じて楽器の音を変えることができる。材料自体及び材料の硬度の双方、並びに音変更部材の幾何学形状が、楽器の共鳴に影響する。
図10において、音変更部材41A及び41Bは、それぞれねじ付き金属ナット57を含むように変更されたピラーであり、このナット57がピラー41A及び41Bの音特性を変える。ナット57は任意の適した金属製とすることができるが、金属であることに限定されない。ナット57は、トロンボーン30の演奏音の調整に別の「自由度」を提供する。ナット57は、音変更部材41の音特性を変えることができる数多くの方法の一例にすぎない。ナット57は、締められると、ピラー41及びクロス支柱35における内部応力を変え、これにより、そのような部材の音特性を変えることができる。
図5〜図10に示す各種の音変更部材41の全てが、改良型トロンボーン30の音を、トロンボーン30を奏でる奏者の好みに応じて変える。
図11は、2つの支柱61が風路管の部分間に架かっている、改良型楽器(この例ではトランペット60)の別の実施形態の斜視図である。(図11では、トランペット60は、支柱61の位置をよりわかり易く示すために風路管の幾つかの部分が取り除かれている。トランペット60のマウスピースは図示されていない。)図11では、支柱61はそれぞれ、金管楽器の一部への取り外し不可能な取り付けのための接触領域67のある2つの縁部65と、接触領域67間に少なくとも1つの音変更部材の固定のための3つの部位71を提供する領域69とを有する実質的に平らな一体の金属体63である。上記のような音変更部材である1つのピラー41が図11に示されている。
そのようなブレイシングの使用は、支柱61の位置と、音変更部材41(1つを図示)を差し込むことができる横方向のより多くの通し穴39の存在との双方によって、音変更のさらにより多くの「自由度」を奏者に与える。支柱61はそれ自体が音変更支柱である。
図2〜図10のクロス支柱35の実施形態は、該クロス支柱35が固定される平行な支柱11及び37の平面に対して実質的に平行な平面内に延びている。同様に、図11の支柱61の実施形態はクロス支柱35の物理的な形状と同じ物理的な形状を有しているが、支柱61が楽器60(この例ではトランペット60である)に固定される種々の領域がある。支柱61の幾何学形状は、これらの実施形態の幾何学形状とは異なるものとすることができ、そのような形状を有することに限定されない。例えば、支柱61は、音変更部材41を収容して含むように改変された、楽器60の既存の支柱とすることができる。
ここで図12A〜図12Hを参照すると、図12Aは、従来技術のトロンボーン1による代表的な音色の周波数スペクトルである。図12B〜図12Hは、トロンボーン30による代表的な音色の周波数スペクトルである。各周波数スペクトルは、音の周波数に応じた相対的な音の振幅をデシベル(db)で示す。各スペクトルの横軸は10Hz〜22.5kHzの周波数の対数目盛である。図12A〜図12Hのそれぞれの代表的な音色は、スペクトル間の比較が有意義になるように熟練奏者によって可能な限り同じ様式で奏でられた同じ楽音(同じ基本ピッチ)である。図12B〜図12Hは、様々な構成間で、音変更部材の任意の特定の構成とのスペクトルの特定の相関なく得ることができる音の違いを示すことを意図されている。
図12A〜図12Hのそれぞれに関して挙げられている解説は、図示のように各図に関して構成されたような、トロンボーン30で代表的な音色を奏でた熟練奏者によってなされた。平均的な聴者の耳には全く小さなものである可能性がある楽器の「吹奏感」の違いは、実際には、熟練奏者の耳には大きなものである可能性があり、奏者が或る特定の楽曲をどのように表現することを望むかにとって重要であることに留意されたい。なされた解説は、図12A〜図12Hに見ることができる音のスペクトルの比較のほんのわずかな部分である。
図12Bは、音変更部材が全く加えられていないクロス支柱35を含むように構成されたトロンボーン30で奏でられた代表的な音色の周波数スペクトルである。熟練奏者によれば、この楽器は図12Aのトロンボーン1よりも多くの共鳴を感じ、より速く感じるとのことであった。この違いは、図12A及び図12Bそれぞれの領域101及び103が示すような高中域周波数においてより多くの音エネルギーとして少なくとも部分的に示されている。領域103は、示した周波数範囲において領域101よりも比較的多くのエネルギーを含んでいる。
図12Cは、3つの異なる長さの3つのねじ付き銅製ピラー41で構成されている音変更部材が設けられたクロス支柱35を含むように構成されたトロンボーン30で奏でられた代表的な音色の周波数スペクトルである。図12Dは、図12Cの場合と同様に構成されているが、ただし最長の銅製ピラー41がその通し穴39において調整されている音変更部材が設けられたクロス支柱35を含むように構成されたトロンボーン30で奏でられた代表的な音色の周波数スペクトルである。熟練奏者によれば、図12Dの楽器には、図12Cの楽器よりも「開放的」で「自由な吹奏」感を感じ、より「拡がりがある」(「集中的」ではない)ように聞こえるとのことであった。「拡がりがある」とは、比較的より多くの高周波数倍音を示し、「集中的である」とは比較的少ない高周波数倍音を示す。これらの違いは、図12C及び図12Dそれぞれの領域105及び107が示すような周波数範囲においてより多くの音エネルギーとして少なくとも部分的に示されている。領域107は、示した周波数範囲において領域105よりも比較的多くのエネルギーを含んでいる。
図12Eは、図12Dの場合と同じように構成されているがただし1つのニッケル製ピラー41を有する音変更部材が設けられたクロス支柱35を含むように構成されたトロンボーン30で奏でられた代表的な音色の周波数スペクトルである。図12Fは、種々の長さの3つのニッケル製ピラー41で構成された音変更部材が設けられたクロス支柱35を含むように構成されたトロンボーン30で奏でられた代表的な音色の周波数スペクトルである。
図12Eの楽器と図12Fの楽器の比較では、熟練奏者によれば、図12Fの楽器には、基本周波数(奏でられる音符のピッチ)で「より滑らかに」、かつ、より透明感を感じ、図12Eの楽器には、より多くの中域倍音で「より幅広く」感じるとのことであった。これらの違いは、図12Eの領域109及び111と図12Fの領域113及び115を比較することで少なくとも部分的に示されている。領域109と113の比較では、領域113の基本周波数付近の周波数範囲のスペクトルは、領域109よりも基本周波数付近でかなり低いエネルギーを含んでいる。したがって、音は図12Fの楽器に関して基本周波数で「より滑らか」である。領域111と115の比較により、図12Eの楽器が、図12Fの楽器よりも多くの中域高値(mid-range highs)を有することが示されている。
図12Gは、1つのニッケル製音変更部材41が設けられたクロス支柱35を含むように構成されたトロンボーン30で奏でられた代表的な音色の周波数スペクトルである。図12Hは、図12Gのトロンボーン30と同一に構成されているがただしニッケル製ピラーの代わりに銅製ピラーを有する1つの音変更ピラー41が設けられたクロス支柱35を含むように構成されたトロンボーン30で奏でられた代表的な音色の周波数スペクトルである。熟練奏者によれば、図12Hの楽器には、図12Gの楽器よりも「安定」感を感じ、より「心地よく」感じるとのことであった。これらの違いは、図12G及び図12Hそれぞれの領域117及び119によって少なくとも部分的に示されている。領域119は領域117の対応する周波数範囲におけるよりも比較的多くのエネルギーを示している。
本発明の原理を特定の実施形態に関して説明してきたが、これらの記載は例としてなされているにすぎず、本発明の範囲を限定することは意図されないことを理解されたい。

Claims (23)

  1. 金管楽器の風路管の部分間に2つの隣接するほぼ平行な支柱を有する金管楽器において、前記平行な支柱の平面に対してほぼ平行な平面内に延在し、かつ前記平行な支柱のそれぞれの1つにそれぞれが固定されている2つの離間した接触領域と、該接触領域の間に凹状領域とを備える2つの対向した縁部を有する、クロス支柱を含み、それによって、他の風路ブレイシングの除去を可能にし、少なくとも1つの音変更部材の固定のための少なくとも1つの部位を提供する、改良された金管楽器。
  2. 前記クロス支柱は、該クロス支柱の前記平面を横切る少なくとも1つの通し穴を有し、該通し穴は、音変更部材を収容するように構成されている、請求項1に記載の楽器。
  3. 通し穴内に音変更部材をさらに含む、請求項2に記載の楽器。
  4. 前記クロス支柱は、前記平行な支柱の平面に対してほぼ平行な平面内に延在する対向したほぼ平らな面を有し、複数の前記通し穴が該平らな面に配置されている、請求項3に記載の楽器。
  5. 前記音変更部材は対応する前記通し穴内に調整可能に収容され、それによって、奏者の好みへの音変更を容易にする、請求項3に記載の楽器。
  6. 前記音変更部材はピラーである、請求項3に記載の楽器。
  7. 前記ピラーは、対応する前記通し穴内に調整可能に収容され、それによって、奏者の好みへの音変更を容易にする、請求項6に記載の楽器。
  8. 調整を容易にするために、前記通し穴と該通し穴内の前記ピラーの少なくとも一部とが螺合している、請求項7に記載の楽器。
  9. 前記螺合は前記ピラーと前記通し穴との間に締り嵌めを与える、請求項8に記載の楽器。
  10. 対向する縁部の接触領域及び凹状領域のそれぞれは、他方の対向する縁部の対応する領域と整合し、
    前記クロス支柱は、それぞれ対応する対の接触領域を越えて延在する対向した端領域を有する、請求項1に記載の楽器。
  11. 前記端領域はそれぞれ、尖端領域に合流する一対の端縁を有する、請求項10に記載の楽器。
  12. 前記尖端領域は前記クロス支柱の中心線に沿っており、互いに対称である、請求項11に記載の楽器。
  13. 前記クロス支柱は、該クロス支柱の平面を横切る少なくとも1つの通し穴を有し、該通し穴は、音変更部材を収容するように構成されている、請求項10に記載の楽器。
  14. 金管楽器の風路管を支えるクロス支柱であって、2つの対向した縁部を有するほぼ平らな一体の金属の本体を含み、該縁部の各々は、該金管楽器の一部への取り外し不可能な取り付けのための2つの離間した接触領域と、前記接触領域の間の凹状領域とを備え、それによって、他の風路ブレイシングの除去を可能にし、少なくとも1つの音変更部材の固定のための少なくとも1つの部位を提供する、クロス支柱。
  15. 前記本体は、該本体を横切る少なくとも1つの通し穴を有し、該通し穴は、音変更部材を収容するように構成されている、請求項14に記載のクロス支柱。
  16. 通し穴内に音変更部材をさらに含む、請求項15に記載のクロス支柱。
  17. 前記本体には複数の通し穴が配置されている、請求項16に記載のクロス支柱。
  18. 前記音変更部材は、対応する前記通し穴内に調整可能に収容され、それによって、奏者の好みへの音変更を容易にする、請求項16に記載のクロス支柱。
  19. 金管楽器の風路管の部分間に風路支柱を有する金管楽器において、少なくとも1つの支柱が、該金管楽器の一部への取り外し不可能な取り付けのための接触領域と、前記接触領域の間の領域とを備える2つの縁部を有するほぼ平らな一体の金属本体であり、該金属本体が少なくとも1つの音変更部材の固定のための少なくとも1つの部位を提供する、改良された金管楽器。
  20. 前記楽器がトランペットである、請求項19に記載の楽器。
  21. 一対のほぼ平らな支柱を含む、請求項20に記載の楽器。
  22. 金管楽器の風路管の部分間に風路支柱を有する金管楽器において、少なくとも1つの風路支柱が、音変更ピラーの調整可能な固定のための少なくとも1つの通し穴を含む音変更支柱であり、ピラーが該通し穴内に調整可能に固定される、改良された金管楽器。
  23. 各通し穴内にそれぞれ固定される複数のピラーを含む、請求項22に記載の楽器。
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