JP3511862B2 - チャイム - Google Patents

チャイム

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JP3511862B2
JP3511862B2 JP26378297A JP26378297A JP3511862B2 JP 3511862 B2 JP3511862 B2 JP 3511862B2 JP 26378297 A JP26378297 A JP 26378297A JP 26378297 A JP26378297 A JP 26378297A JP 3511862 B2 JP3511862 B2 JP 3511862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製の円筒管を
発音体として用いるチャイムに関する。
【0002】
【従来の技術】打楽器の一種であるこの種のチャイム
(チューブラー・ベル)は、複数本の金属製円筒管を発
音体として用い、これを音階順に吊り下げて配列し、ハ
ンマーで打撃して演奏するもので、教会の鐘のような美
しい音色の音を発する特色を有している。
【0003】図3および図4にこのようなチャイムの従
来例を示す。これらの図において、チャイム1は、キャ
スタ付のスタンド2と、このスタンド2に音階順に前後
2列に配列された長さが異なる複数本の金属製円筒管3
と、スタンド2の下部に設けられたペダル機構4によっ
て動作されることにより各円筒管3の振動を減衰させる
減衰バー5等で概ね構成されている。
【0004】円筒管3は、真鍮等によって形成されて両
端が開放し、図示しない弦によってスタンド2に吊り下
げられている。円筒管3の上端開口部には、ハンマー6
による打撃の音色をコントロールするために打撃ポイン
トとしてヘッドプラグ7が圧入され、中間部が前記減衰
バー5に設けたチャイムダンパー穴8にフェルト9を介
するように遊挿されている。
【0005】円筒管3としては、音階の音に対応する固
有の振動周波数をもった、例えば肉厚tが2.3mm、
外径φ1 が38.1mm、内径φ2 が33.5mmの管
からなり、その振動は、両端自由の棒の横振動で、第3
上音f3 を基本音として調律されている。
【0006】減衰バー5は、それぞれ前記各円筒管3が
遊挿されるチャイムダンパー穴8が前後2列に形成され
た3個のダンパーボード5A,5B,5Cからなり、こ
れらのダンパーボード5A,5B,5Cをスタンド2に
高さ方向に離間させて配置し、上下のダンパーボード5
A,5Cをスタンド2に固定し、中間のダンパーボード
5Bを長手方向、言い換えれば円筒管3の配列方向に移
動自在に設けて前記ペダル機構4に連結している。この
ような構成からなる減衰バー5は、3個のダンパーボー
ド5A,5B,5Cのチャイムダンパー穴8の穴中心が
図4に示すように一致しているとき円筒管3の発音を可
能にしており、中間のダンパーボード5Bがペダル機構
4によって図4において矢印方向に移動されて円筒管3
を各ダンパーボード5A,5B,5Cのチャイムダンパ
ー穴8にフェルト9を介して押し付けることにより、振
動を減衰させて止音することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
チャイムはいずれもチャイムダンパー穴8を真円の穴で
形成しているため、発音性を優先させると止音性が低下
し、反対に止音性を優先させると発音性が低下する傾向
があるため、発音性と止音性の両方を同時に満足させる
ことができないという問題があった。その理由は、チャ
イムダンパー穴8の穴径を大きくすると、円筒管3を大
きく振動させることができるため、発音は良好になる
が、止音するときには振動を止め難いため止音性が低下
し、反対に穴径を小さくすると止音は良好に行えるが、
円筒管を大きく振動させることができず発音を阻害する
からである。また、穴径を大きくすると、速いペダル操
作が要求されるという問題もあった。
【0008】本発明は上記した従来の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは発音性と
止音性の両方を同時に満足させることができるチャイム
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、音階順に配列された複数本の金属製円筒
管と、これらの円筒管が遊挿されるチャイムダンパー穴
を有する減衰バーと、この減衰バーを動作させるペダル
機構とを備えたチャイムにおいて、前記減衰バーのチャ
イムダンパー穴を前記円筒管の配列方向と直交する方向
に長い楕円または長円形に形成したことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、音階順に配列された複数
本の金属製円筒管と、これらの円筒管が遊挿されるチャ
イムダンパー穴を有する減衰バーと、この減衰バーを動
作させるペダル機構とを備え、前記減衰バーを、それぞ
れ前記円筒管が遊挿されるチャイムダンパー穴を有して
高さ方向に配置された3個のダンパーボードで構成し、
これら3個のダンパーボードのうち上下2個のダンパー
ボードをスタンドに固定し、中間のダンパーボードを前
記スタンドに長手方向に移動自在に設けて前記ペダル機
構に連結し、前記各ダンパーボードのチャイムダンパー
穴を前記円筒管の配列方向と直交する方向に長い楕円ま
たは長円形に形成したことを特徴とする。
【0011】本発明においては、チャイムダンパー穴を
円筒管の配列方向と直交する方向に長い楕円または長円
形に形成したので、奏打方向がチャイムダンパー穴の長
軸方向と一致し、止音方向がチャイムダンパー穴の短軸
方向と一致する。したがって、発音時には大きく振動さ
せることができるため、発音が良好で、止音時には振動
を止め易く、高い止音性を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るチ
ャイムの一実施の形態を示す要部の一部を破断して示す
正面図、図2はダンパーボードの一部の平面図である。
なお、図中従来技術の欄で示した構成部材等と同一のも
のについては同一符号をもって示し、その説明を適宜省
略する。これらの図において、チャイム10は、スタン
ド2に吊り下げられ音階順に配列された長さの異なる複
数本の円筒管3と、スタンド2に設けられ円筒管3の振
動を減衰させる減衰バー5と、この減衰バー5を発音時
に開放させるペダル機構4を備えている。
【0013】前記減衰バー5は、それぞれ前記各円筒管
3が遊挿されるチャイムダンパー穴8が前後2列に形成
された3個のダンパーボード5A,5B,5Cを備えて
いる。上下のダンパーボード5A,5Cは、スタンド2
の支柱11,12に取付けた左右一対の取付部材13,
14に両端が固定されている。一方、中間のダンパーボ
ード5Bは両端部が前記取付部材13,14にボードの
長手方向、言い換えればダンパーボード5Bによる止音
方向と一致し、円筒管3の奏打方向と直交する方向に移
動自在に保持されている。また、このダンパーボード5
Bは、左端側の内部に組み込まれた圧縮コイルばね15
によって高音側に付勢され、右端部が前記ペダル機構4
に連結されている。そして、ダンパーボード5A,5
B,5Cのチャイムダンパー穴8は、全てボードの長手
方向と直交する方向に長い楕円または長円形に形成され
ている。そのため、穴の長軸方向が奏打方向と一致し、
短軸方向が止音方向と一致している。この場合、本実施
の形態においては、図2に示すように前列側を長円形と
し、後列側を楕円形の穴とした例を示している。
【0014】前記ペダル機構4は、スタンド2の下部に
設けたフットペダル17(図3)と、このフットペダル
17によって上下動される第1、第2連結棒18,19
と、第2連結棒19の上下動を前記中間のダンパーボー
ド5Bに伝達し左右方向に移動させるリンク20とを備
えている。第2連結棒19は、前記ダンパーボード5
A,5B,5Cに設けた挿通孔を摺動自在に貫通し、上
端に摺動の下限をダンパーボード5A上面とするための
突起状部品(ナット)21が取付けられ、下端が第1連
結棒18の上端に設けたフック部18aに引掛けられて
いる。前記リンク20は、一端が前記保持部材14にピ
ン23によって上下方向に回動自在に連結された第1リ
ンク24と、この第1リンク24の他端にピン25を介
して一端が回動自在に連結され、他端が前記中間のダン
パーボード5Bに同じくピン26を介して回動自在に連
結された第2リンク27とからなり、通常ピン25がダ
ンパーボード5Bの上方に位置するように「へ」の字状
に屈曲している。また、第1リンク24は、ピン25側
端部付近に設けられたベアリング28を備え、このベア
リング28の上面に前記第2連結棒19に取付けた押圧
子29が当接している。したがって、ペダル機構4を動
作させると、全ての円筒管3を開放させ、発音すること
ができる。すなわち、フットペダル17を踏込操作する
と、第1、第2連結棒18,19が引き下げられて押圧
子29がベアリング28を下方へ押圧するため、第1、
第2リンク24,27が押し下げられて中間のダンパー
ボード5Bを圧縮コイルばね15に抗して左方へ移動さ
せ、その結果、各ダンパーボード5A,5B,5Cのチ
ャイムダンパー穴8は上下方向から見て同一位置に整列
させられ、円筒管3は発音が可能となる。
【0015】このようなチャイム10においては、チャ
イムダンパー穴8を円筒管3の配列方向と直交する方向
に長い楕円または長円形に形成しているので、発音性お
よび止音性の両方を同時に向上させることができる。す
なわち、円筒管3の配列方向と直交する方向に長い楕円
または長円形のチャイムダンパー穴8とすると、長軸方
向が奏打方向と一致して円筒管3との隙間d1 が大き
く、短軸方向が止音方向と一致して円筒管3との隙間d
2 が小さいため(d1 >d2 )、ハンマーによって奏打
したとき、円筒管3を大きく振動させることができ、良
好な発音を得ることができる。一方、止音時には円筒管
3との隙間が小さいため、円筒管3の振動を止め易く、
良好な止音性を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るチャイ
ムによれば、チャイムダンパー穴を円筒管の配列方向と
直交する方向に長い楕円または長円形に形成したので、
発音性と止音性を共に向上させることができる。また、
穴の形状を変えるだけでよいので、構造簡易にして容易
に製作でき、しかも既存製品にも適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るチャイムの一実施の形態を示す
要部の一部を破断して示す正面図である。
【図2】 ダンパーボードの一部の平面図である。
【図3】 チャイムの従来例を示す外観斜視図である。
【図4】 減衰バーと円筒管の断面図である。
【符号の説明】
2…スタンド、3…円筒管、4…ペダル機構、5…減衰
バー、6…ハンマー、8…チャイムダンパー穴、9…フ
ェルト、10…チャイム。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音階順に配列された複数本の金属製円筒
    管と、これらの円筒管が遊挿されるチャイムダンパー穴
    を有する減衰バーと、この減衰バーを動作させるペダル
    機構とを備えたチャイムにおいて、 前記減衰バーのチャイムダンパー穴を前記円筒管の配列
    方向と直交する方向に長い楕円または長円形に形成した
    ことを特徴とするチャイム。
  2. 【請求項2】 音階順に配列された複数本の金属製円筒
    管と、これらの円筒管が遊挿されるチャイムダンパー穴
    を有する減衰バーと、この減衰バーを動作させるペダル
    機構とを備え、 前記減衰バーを、それぞれ前記円筒管が遊挿されるチャ
    イムダンパー穴を有して高さ方向に配置された3個のダ
    ンパーボードで構成し、これら3個のダンパーボードの
    うち上下2個のダンパーボードをスタンドに固定し、中
    間のダンパーボードを前記スタンドに長手方向に移動自
    在に設けて前記ペダル機構に連結し、前記各ダンパーボ
    ードのチャイムダンパー穴を前記円筒管の配列方向と直
    交する方向に長い楕円または長円形に形成したことを特
    徴とするチャイム。
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