JP6531592B2 - シール部材組付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シール部材組付装置に関し、更に詳しくは、筒型のフィルタの底面側に形成された環状溝にリング状のシール部材を組み付けるシール部材組付装置に関する。
従来のフィルタとして、ケース内にフィルタエレメントを収容してなり、その底面側に形成された環状溝にシール部材を組み付けてなるものが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。このシール部材の組付作業は、通常、作業者の手作業により行われている。例えば、図14(a)(b)に示すように、フィルタ150の環状溝151aにシール部材153を載せてから、フィルタ150の底面側から立ち上がる爪151bを外周側に折り曲げることで、フィルタ150の環状溝151aにシール部材153を組み付けている。また、例えば、図15に示すように、フィルタ250の底面側から拡径して立ち上がる環状の爪251bの外周側にシール部材253を押し込むことで、フィルタ250の環状溝251aにシール部材253を組み付けている。
特開平07−100309号公報
しかし、上記従来のシール部材の組付作業では、作業者の手作業により行われているため、作業者の熟練度により、シール部材の組付作業の速さや品質が左右される。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、シール部材の組付作業の安定した速さ及び品質を確保することができるシール部材組付装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、筒型のフィルタの底面側に形成された環状溝にリング状のシール部材を組み付けるシール部材組付装置であって、前記シール部材を収容するシール部材収容体と、前記シール部材収容体から前記シール部材を供給するシール部材供給機構と、前記シール部材供給機構により供給される前記シール部材が外周面及び底面の移動を規制可能に載置されるシール部材載置体と、前記シール部材の内周側を保持可能な保持部材を有するとともに、前記保持部材の保持により前記シール部材載置体からシール部材を取り出し、前記保持部材を前記フィルタの底面側に配置させることで前記環状溝に前記シール部材を組み付けるシール部材取出組付機構と、を備え、前記シール部材には、底部から内周側に延びるフランジが設けられており、前記環状溝の内周側は、前記フィルタの底面側から先端側に向かって拡径して立ち上がる環状の爪により形成されており、前記シール部材載置体は、前記シール部材供給機構により供給される前記シール部材が落とし込まれる段差状の凹部を有し、前記凹部には、該凹部の内側空間に前記フランジが張り出すように前記シール部材が載置され、前記保持部材は、前記シール部材の内周側を保持可能で且つ伸縮可能な円柱状の伸縮部を有し、前記シール部材取出組付機構により前記保持部材を変位させて、伸長状態の前記伸縮部を前記シール部材が載置された前記凹部に挿入させることで、前記伸縮部の外周面に前記フランジが圧接した状態で前記シール部材が保持されるとともに、伸長状態の前記伸縮部を前記環状の爪に当接させて短縮させることで、前記伸縮部の外周面から前記シール部材が外れて前記環状溝内に組み付けられることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シール部材供給機構は、前記シール部材収容体に設けられたスリットに挿入されて前記シール部材を前記シール部材収容体から取り出す取出し部材を有することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記取出し部材は、その先端側に前記シール部材の外周の略半分を支持する支持部を有することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、前記シール部材載置体は、前記シール部材収容体の最下面より一段下に設けられていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の発明において、前記シール部材取出組付機構は、複数の前記保持部材により、前記シール部材載置体に載置された前記シール部材の保持と前記フィルタの前記環状溝への前記シール部材の組み付けとを略同時に行うことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の発明において、前記シール部材取出組付機構は、複数の前記保持部材が取り付けられて回転可能な回転部材を有することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至のいずれか一項に記載の発明において、前記フィルタを所定の組付位置に供給するとともに、前記シール部材が組み付けられた前記フィルタを前記所定の組付位置から排出するフィルタ給排機構を備えることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記フィルタ給排機構は、前記フィルタを間欠移送するために水平状態と傾斜状態との間で傾動可能なコンベアを有することを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の発明において、前記保持部材は、前記伸縮部をスライド可能に支持する本体と、前記本体内に設けられて前記伸縮部を伸長方向に付勢する付勢部と、を有することを要旨とする。
本発明のシール部材組付装置によると、シール部材を収容するシール部材収容体と、シール部材収容体からシール部材を供給するシール部材供給機構と、シール部材供給機構により供給されるシール部材が外周面及び底面の移動を規制可能に載置されるシール部材載置体と、シール部材の内周側を保持可能な保持部材を有するとともに、保持部材の保持によりシール部材載置体からシール部材を取り出し、保持部材をフィルタの底面側に配置させることで環状溝にシール部材を組み付けるシール部材取出組付機構と、を備える。これにより、シール部材供給機構によりシール部材収容体からシール部材載置体にシール部材が供給され、シール部材は、その外周面及び底面の移動を規制可能にシール部材載置体に載置される。そして、シール部材取出組付機構によって、保持部材の保持によりシール部材載置体からシール部材が取り出され、保持部材をフィルタの底面側に配置させることで環状溝にシール部材が組み付けられる。その結果、シール部材の組付作業の安定した速さ及び品質を確保することができる。
また、前記保持部材が、前記シール部材の内周側を保持可能で且つ伸縮可能な伸縮部を有するので、伸長状態の伸縮部によりシール部材載置体に載置されたシール部材が保持される。さらに、伸長状態の伸縮部がフィルタの底面側に当接して短縮されることで、シール部材の保持が解除されて環状溝にシール部材が組み付けられる。
また、前記シール部材供給機構が、前記シール部材収容体に設けられたスリットに挿入されて前記シール部材を前記シール部材収容体から取り出す取出し部材を有する場合は、シール部材をシール部材収容体から円滑且つ確実に取り出すことができる。
また、前記取出し部材が、その先端側に前記シール部材の外周の略半分を支持する支持部を有する場合は、シール部材をシール部材収容体から更に円滑且つ確実に取り出すことができる。
前記シール部材載置体が、前記シール部材収容体の最下面より一段下に設けられている場合は、シール部材が落とされることで、シール部材をシール部材載置体に円滑且つ確実に載置できる。
また、前記シール部材取出組付機構が、複数の前記保持部材により、前記シール部材載置体に載置された前記シール部材の保持と前記フィルタの前記環状溝への前記シール部材の組み付けとを略同時に行う場合は、組付作業の更なる効率化を図ることができる。
また、前記シール部材取出組付機構が、複数の前記保持部材が取り付けられて回転可能な回転部材を有する場合は、回転部材が回転することで、複数の保持部材によりシール部材の取り出し及び組み付けが繰り返し行われる。よって、組付作業の更なる効率化を図ることができる。
また、前記フィルタを所定の組付位置に供給するとともに、前記シール部材が組み付けられた前記フィルタを前記所定の組付位置から排出するフィルタ給排機構を備える場合は、所定の組付位置に対するフィルタの供給及び排出を自動化することができる。
さらに、前記フィルタ給排機構が、前記フィルタを間欠移送するために水平状態と傾斜状態との間で傾動可能なコンベアを有する場合は、コンベアが水平状態とされることで、フィルタが所定の組付位置に位置決めされる。さらに、コンベアが傾斜状態とされることで、所定の組付位置に対してフィルタが供給及び排出される。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係るシール部材組付装置(回転部材が上昇端位置に位置する状態)の斜視図である。 上記シール部材組付装置(回転部材が下降端位置に位置する状態)の斜視図である。 実施例に係るシール部材供給機構の斜視図である。 上記シール部材供給機構(取出し部材が後進端位置に位置する状態)の説明図であり、(a)は平面図を示し、(b)はa−a線断面図を示す。 上記シール部材供給機構(取出し部材が前進端位置に位置する状態)の説明図であり、(a)は平面図を示し、(b)はa−a線断面図を示す。 実施例に係るシール部材取出組付機構の要部斜視図である。 図6のVII−VII線断面拡大図である。 実施例に係る支持筒の展開図である。 上記シール部材取出組付機構の作用説明図であり、(a)は回転部材の下降途中の状態を示し、(b)は回転部材が下降端位置まで下降した状態を示し、(c)は回転部材の上昇途中の状態を示す。 実施例に係る保持部材の説明図であり、(a)はシール部材載置体に向かって下降する状態を示し、(b)はシール部材を保持した状態を示す。 上記保持部材の説明図であり、(a)はフィルタの底面側に向かって下降する状態を示し、(b)はシール部材を組み付けた状態を示す。 実施例に係るフィルタ及びシール部材の分解斜視図である。 実施例に係るフィルタ給排機構の説明図であり、(a)は水平状態のコンベアを示し、(b)は傾斜状態のコンベアを示す。 従来のシール部材の組付作業の説明図であり、(a)はフィルタの環状溝にシール部材を載せた状態を示し、(b)は爪を折り曲げた状態を示す。 他の従来のシール部材の組付作業の説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<シール部材組付装置>
本実施形態に係るシール部材組付装置は、筒型のフィルタ(50)の底面側に形成された環状溝(51a)にリング状のシール部材(53)を組み付けるシール部材組付装置(1)であって、シール部材を収容するシール部材収容体(2)と、シール部材収容体からシール部材を供給するシール部材供給機構(3)と、シール部材供給機構により供給されるシール部材が外周面及び底面の移動を規制可能に載置されるシール部材載置体(4)と、シール部材(53)の内周側を保持可能な保持部材(18a、18b)を有するとともに、保持部材の保持によりシール部材載置体(4)からシール部材を取り出し、保持部材をフィルタ(50)の底面側に配置させることで環状溝(51a)にシール部材を組み付けるシール部材取出組付機構(5)と、を備える(例えば、図1及び図2等参照)。
本実施形態に係るシール部材組付装置としては、例えば、上記シール部材供給機構(3)は、シール部材収容体(2)に設けられたスリット(12a、12b)に挿入されてシール部材(53)をシール部材収容体から取り出す取出し部材(14)を有する形態(例えば、図3〜図5等参照)を挙げることができる。
上述の形態の場合、例えば、上記取出し部材(14)は、シール部材収容体(2)の一端側に設けられたスリット(12a)から挿入され、シール部材収容体の中心を通過して、シール部材収容体の他端側に設けられたスリット(12b)からシール部材(53)をシール部材収容体の外側に押し出すようにスライド移動することができる(例えば、図3〜図5等参照)。これにより、シール部材をシール部材収容体から更に円滑且つ確実に取り出すことができる。
上述の形態の場合、例えば、上記取出し部材(14)は、その先端側にシール部材(53)の外周の略半分を支持する支持部(14a)を有することができる(例えば、図3〜図5等参照)。
本実施形態に係るシール部材組付装置としては、例えば、上記シール部材載置体(4)は、シール部材収容体(2)の最下面より一段下に設けられている形態(例えば、図3〜図5等参照)を挙げることができる。
上述の形態の場合、例えば、上記シール部材載置体(4)は、シール部材供給機構(3)により供給されるシール部材(53)が落とし込まれる凹部(16)を有することができる(例えば、図3〜図5等参照)。これにより、シール部材が凹部に落とし込まれることで、シール部材をシール部材載置体に円滑且つ確実に載置できる。
本実施形態に係るシール部材組付装置としては、例えば、上記シール部材取出組付機構(5)は、複数の保持部材(18a、18b)により、シール部材載置体(4)に載置されたシール部材(53)の保持とフィルタ(50)の環状溝(51a)へのシール部材の組み付けとを略同時に行う形態(例えば、図9等参照)を挙げることができる。
本実施形態に係るシール部材組付装置としては、例えば、上記シール部材取出組付機構(5)は、複数の保持部材(18a、18b)が取り付けられて回転可能な回転部材(19)を有する形態(例えば、図9等参照)を挙げることができる。
上述の形態の場合、上記回転部材(19)は、上下方向の軸回りに回転可能で且つ上下方向に昇降可能であるとともに、上昇中に回転し且つ非回転で下降することができる(例えば、図9等参照)。これにより、複数の保持部材によるシール部材の取り出し及び組み付けが円滑且つ確実に行われる。
上述の形態の場合、上記シール部材取出組付機構(5)は、回転部材(19)の軸部(19b)を上下方向の軸回りに回転可能で且つ上下方向に昇降可能に支持する支持構造(20)を有し、支持構造は、回転部材の軸部が挿通される支持筒(24)と、回転部材の軸部の外周側に設けられる突起(25)と、支持筒に形成されて突起を案内する案内溝(26)と、を有し、案内溝は、上下方向に延びる複数の縦案内溝(26a)と、複数の縦案内溝のうちの円周方向に隣接する一方の縦案内溝の中間側と他方の縦案内溝の上端側とを連絡する複数のらせん案内溝(26b)と、を有し、縦案内溝(26a)の中間側とらせん案内溝(26b)との分岐点には、突起(25)が縦案内溝の下端側から上昇するときに突起をらせん案内溝に導き、突起(25)が縦案内溝の上端側から下降するときに突起をらせん案内溝に導かない一方向弁(28)が設けられていることができる(例えば、図6〜図8等参照)。これにより、シール部材取出組付機構を簡素化できる。
本実施形態に係るシール部材組付装置としては、例えば、上記保持部材(18a、18b)は、シール部材(53)の内周側を保持可能で且つ伸縮可能な伸縮部(30)を有する形態(例えば、図10及び図11等参照)を挙げることができる。
本実施形態に係るシール部材組付装置としては、例えば、上記フィルタ(50)を所定の組付位置(E)に供給するとともに、シール部材(53)が組み付けられたフィルタを所定の組付位置(E)から排出するフィルタ給排機構(6)を備える形態(例えば、図13等参照)を挙げることができる。
上述の形態の場合、例えば、上記フィルタ給排機構(6)は、フィルタ(50)を間欠移送するために水平状態と傾斜状態との間で傾動可能なコンベア(34)を有することができる(例えば、図13等参照)。
上述の形態の場合、例えば、上記シール部材取出組付機構(5)とフィルタ給排機構(6)とを連繋してシール部材取出組付機構の作動力を伝達してフィルタ給排機構を作動させる動力伝達機構(7)を備えることができる(例えば、図13等参照)。これにより、各機構の作動タイミングを容易に合わせることができる。
本実施形態に係るシール部材組付装置としては、例えば、上記シール部材取出組付機構(5)とシール部材供給機構(3)とを連繋してシール部材取出組付機構の作動力を伝達してシール部材供給機構を作動させる動力伝達機構(8)を備える形態(例えば、図1及び図2等参照)を挙げることができる。これにより、各機構の作動タイミングを容易に合わせることができる。
<他のシール部材組付装置>
本実施形態に係る他のシール部材組付装置は、筒型のフィルタ(50)の底面側に形成された環状溝(51a)にリング状のシール部材(53)を組み付けるシール部材組付装置(1)であって、シール部材が外周面及び底面の移動を規制可能に載置されるシール部材載置体(4)と、シール部材の内周側を保持可能な保持部材(18a、18b)を有するとともに、保持部材の保持によりシール部材載置体(4)からシール部材(53)を取り出し、保持部材をフィルタ(50)の底面側に配置させることで環状溝(51a)にシール部材(53)を組み付けるシール部材取出組付機構(5)と、を備える(例えば、図1及び図2等参照)。これにより、シール部材取出組付機構によって、保持部材の保持によりシール部材載置体からシール部材が取り出され、保持部材をフィルタの底面側に配置させることで環状溝にシール部材が組み付けられる。その結果、シール部材の組付作業の安定した速さ及び品質を確保することができる。なお、本実施形態に係る他のシール部材組付装置は、例えば、上記実施形態に係るシール部材組付装置で説明した各構成を適用できる。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係る「フィルタ」として、車両用のオイルフィルタを例示する。
本実施例に係る筒型のフィルタ50は、図12に示すように、ケース51内にフィルタエレメント(図示省略)を収容してなされている。このフィルタ50の底面側には、リング状のシール部材53が組み付けられる環状溝51aが形成されている。この環状溝51aは、フィルタ50の底面側から先端側に向かって拡径して立ち上がる環状の爪51bにより形成されている(図11参照)。また、シール部材53は、本体53aと、本体53aの底部から内周側に延びるフランジ53bと、を有している。
(1)シール部材組付装置の構成
本実施例に係るシール部材組付装置1は、図1及び図2に示すように、筒型のフィルタ50の底面側に形成された環状溝51aにリング状のシール部材53を組み付けるものである。このシール部材組付装置1は、以下に述べるシール部材収容体2、シール部材供給機構3、シール部材載置体4、シール部材取出組付機構5、フィルタ給排機構6、第1動力伝達機構7、及び第2動力伝達機構8を備えている。
上記シール部材収容体2は、図3〜図5に示すように、台部10と、台部10から立ち上がる筒部11と、を有している。この台部10には、シール部材53の供給方向Aに沿う両端側に、後述する取出し部材14が挿入される入口側のスリット12a及び出口側のスリット12bが形成されている。また、台部10には、筒部11の内部空間及びスリット12a、12bに連なる収容穴10aが形成されている。この収容穴10a内には、筒部11の上端開口から投入されるシール部材53が収容される。なお、本実施例では、上記シール部材収容体2からシール部材53が取り出される毎に、シール部材収容体2内に1つのシール部材53が投入されて収容されるものとする。
上記シール部材供給機構3は、図3〜図5に示すように、シール部材収容体2からシール部材53を所定の供給方向Aに供給するものである。このシール部材供給機構3は、シール部材収容体2のスリット12a、12bに挿入されてシール部材53をシール部材収容体2から取り出す板状の取出し部材14を有している。この取出し部材14は、シール部材収容体2の一端側のスリット12aから挿入され、シール部材収容体2の中心を通過して、シール部材収容体2の他端側のスリット12bからシール部材53をシール部材収容体2の外側に押し出すように前進端位置B1と後退端位置B2との間でスライド移動する。また、取出し部材14は、その先端側にシール部材53の外周の略半分を支持する支持部14aを有している。
上記シール部材載置体4は、図3〜図5に示すように、シール部材供給機構3により供給されるシール部材53が外周面及び底面の移動を規制可能に載置されるものである。このシール部材載置体53は、シール部材収容体2の最下面(具体的に、台部10の最下面)より一段下に設けられている。また、シール部材載置体4は、シール部材供給機構3により供給されるシール部材53が落とし込まれる凹部16を有している。そして、シール部材53は、凹部16に落し込まれることで所定の載置位置Cに載置される。
上記シール部材取出組付機構5は、図1及び図2に示すように、シール部材53の内周側を保持可能な複数(図中2つ)の保持部材18a、18bを有している。このシール部材取出組付機構5は、保持部材18a、18bの保持によりシール部材載置体4からシール部材53を取り出すとともに、保持部材18a、18bを所定の組付位置Eのフィルタ50の底面側に配置させることで環状溝51aにシール部材53を組み付けるものである。そして、シール部材取出組付機構5は、複数の保持部材18a、18bにより、シール部材載置体4に載置されたシール部材53の保持とフィルタ50の環状溝51aへのシール部材53の組み付けとを略同時に行う(図9(b)参照)。
上記シール部材取出組付機構5は、複数の保持部材18a、18bが取り付けられた回転部材19と、回転部材19の軸部19bを上下方向の軸回りに回転可能で且つ上下方向に昇降可能に支持する支持構造20と、を有している。この回転部材19は、長尺状の本体19aと、本体19aの中央部から下方に延びる軸部19bと、を備えている。この本体19aの両端側に保持部材18a、18bが取り付けられている。また、本体19aの上面中央部には、操作レバー21の中間部を軸支する支持部22が設けられている。そして、操作レバー21を押し上げることで、回転部材19は、一方の保持部材18a(18b)がシール部材載置体4の上方に位置し且つ他方の保持部材18b(18a)がフィルタ50の上方に位置する上昇端位置D1まで上昇される(図1参照)。さらに、操作レバー21を押し下げることで、回転部材19は、一方の保持部材18a(18b)がシール部材載置体4のシール部材53を保持し且つ他方の保持部材18b(18a)がフィルタ50の環状溝51aにシール部材53を組み付ける下降端位置D2まで下降される(図2参照)。
上記支持構造20は、図6及び図7に示すように、回転部材19の軸部19bが挿通される支持筒24と、回転部材19の軸部19bの外周側に設けられる突起25と、支持筒24に形成されて突起25を案内する案内溝26と、を有している。この支持筒24の外周側には、窓部27aが形成された外筒27が配設されている。また、案内溝26は、図8に示すように、上下方向に延びる複数(図中2つ)の縦案内溝26aと、複数の縦案内溝26aのうちの円周方向に隣接する一方の縦案内溝26aの中間側と他方の縦案内溝26aの上端側とを連絡する複数(図中2つ)のらせん案内溝26bと、を有している。これら縦案内溝26aの中間側とらせん案内溝26bとの分岐点には、支点28a回りに揺動可能に一方向弁28が設けられている。この一方向弁28は、自重及び/又はバネ(図示省略)の付勢力により縦案内溝26aを横断する状態に位置保持される。
上記一方向弁28は、突起25が縦案内溝26aの下端側から上昇するときに突起25をらせん案内溝26bに導く一方、突起25が縦案内溝26aの上端側から下降するときに突起25をらせん案内溝26bに導かない。よって、回転部材19は、下降端位置D2から上昇するときに、突起25が一方向弁28によりらせん案内溝26bに導かれることで、所定の角度範囲(図中180度)で回転されて上昇端位置D1まで上昇する(図9(b)(c)参照)。さらに、回転部材19は、上昇端位置D1から下降するときに、突起25が一方向弁28によりらせん案内溝26bに導かれないことで、非回転で下降端位置D2まで下降する(図9(a)(b)参照)。
上記保持部材18a、18bは、図10及び図11に示すように、その外周側でシール部材53の内周側を保持可能で且つ伸縮可能な円柱状の伸縮部30を有している。この保持部材18a、18bは、伸縮部30をスライド可能に支持する本体31と、本体31内に設けられて伸縮部30を伸長方向に付勢する付勢部32(例えば、バネ、弾性材等)と、を有している。そして、回転部材19(即ち、保持部材18a、18b)が下降端位置D2まで下降することで、伸長状態の伸縮部30によりシール部材載置体4に載置されたシール部材53が保持される(図10参照)。さらに、回転部材19(即ち、保持部材18a、18b)が下降端位置D2まで下降することで、伸長状態の伸縮部30がフィルタ50の底面側(具体的に、爪51b)に当接して短縮されることで、シール部材53の保持が解除されて環状溝51aにシール部材53が組み付けられる(図11参照)。
上記フィルタ給排機構6は、図13に示すように、フィルタ50を所定の組付位置Eに供給するとともに、シール部材53が組み付けられたフィルタ50を所定の組付位置Eから排出するものである。このフィルタ給排機構6は、フィルタ50を間欠移送するために水平状態と傾斜状態との間で傾動可能なコンベア34(例えば、ローラコンベア、ボールコンベア等)を有している。このコンベア34は、その前端部が装置1の支持枠35に傾動可能に支持され、その後端部が後述するリンク機構37に連結されている。この水平状態のコンベア34上には、複数のフィルタ50が底面側を上向きとして並べられ、各フィルタ50が所定位置に位置決めされる(図13(a)参照)。この状態より、ストッパ36で移送規制された最前端のフィルタ50(シール部材53が組み付けられたフィルタ50)をコンベア34から取り出す。そして、コンベア34を傾斜状態とすると、所定の組付位置Eに位置するフィルタ50が排出されるとともに、次のフィルタ50が所定の組付位置Eに供給される(図13(b)参照)。
上記第1動力伝達機構7は、図13に示すように、シール部材取出組付機構5とフィルタ給排機構6とを連繋してシール部材取出組付機構5の作動力を伝達してフィルタ給排機構6を作動させるものである。この第1動力伝達機構7は、操作レバー21とコンベア34とを連繋するリンク機構37を備えている。このリンク機構37は、装置1の支持枠35に昇降可能に支持される第1リンク37aと、コンベア34の後端部に軸支される第2リンク37bと、第1及び第2リンク37a、37bにそれぞれ軸支される中間リンク37cと、を備えている。そして、操作レバー21を押し下げると、操作レバー21の後端側が第1リンク37aの上端側から離れて、中間リンク37c及び第2リンク37bの変位によりコンベア34が水平状態とされる(図13(a)参照)。さらに、操作レバー21を押し上げると、操作レバー21の後端側が第1リンク37aの上端側に当接して第1リンク37aが押し下げられ、中間リンク37c及び第2リンク37bの変位によりコンベア34が傾斜状態とされる(図13(b)参照)。
上記第2動力伝達機構8は、図1及び図2に示すように、シール部材取出組付機構5とシール部材供給機構3とを連繋してシール部材取出組付機構5の作動力を伝達してシール部材供給機構3を作動させるものである。この第2動力伝達機構8は、回転部材19の軸部19bと取出し部材14とを連繋するロープ機構40を備えている。このロープ機構40は、装置1の支持枠35に昇降可能に支持される昇降体41と、昇降体41と取出し部材14とを連繋するロープ42と、ロープ42を方向変換して案内する案内具43(例えば、案内ローラ等)と、を備えている。この昇降体41の上端側は、回転部材19の軸部19bに設けられた大径部44が係止可能な二股状に形成されている。また、取出し部材14の後端側には、おもり45を付けたロープ46が連結されている。そして、操作レバー21を押し上げて回転部材19を上昇させると、回転部材19の上昇の途中で大径部44が昇降体41に係止して昇降体41が上昇され、おもり45の重さに抗してロープ42が引っ張られて取出し部材14が前進される(図1参照)。さらに、操作レバー21を押し下げて回転部材19を下降させると、昇降体41が下降され、おもり45の重さによりロープ42が引っ張られて取出し部材14が後退される(図2参照)。
(2)シール部材組付装置の作用
次に、上記構成のシール部材組付装置1の作用について説明する。操作レバー21が押し上げられて回転部材19が上昇端位置D1に位置する状態(図1参照)では、シール部材取出組付機構5において、一方の保持部材18aがシール部材載置体4に対向し、他方の保持部材18bがフィルタ50に対向している。また、シール部材供給機構3では、取出し部材14が前進端位置B1に位置している。
上述の状態より、操作レバー21を押し下げて回転部材19を下降させると、図9(a)(b)に示すように、回転部材19は非回転で下降端位置D2まで下降する。このとき、一方の保持部材18aがシール部材載置体4に載置されたシール部材53を保持し、他方の保持部材18bに保持されたシール部材53がフィルタ50の環状溝51aに組み付けられる。また、回転部材19の下降により、シール部材供給機構3では、第2動力伝達機構8の動力伝達により取出し部材14が後退端位置B2まで後退する(図4参照)。
次に、操作レバー21を押し上げて回転部材19を下降端位置D2から上昇させると、図9(c)に示すように、一方の保持部材18aの保持によりシール部材載置体4からシール部材53が取り出される。その後、回転部材19は、更に上昇する過程において、上下方向の軸回りに180度回転されて上昇端位置D1に至る(図1参照)。このとき、シール部材取出組付機構5において、一方の保持部材18aがフィルタ50に対向し、他方の保持部材18bがシール部材載置体4に対向する。また、回転部材19の上昇により、シール部材供給機構3では、第2動力伝達機構8の動力伝達により取出し部材14が前進端位置B1まで前進され、シール部材収容体2からシール部材載置体4にシール部材53が供給され載置される(図5参照)。さらに、回転部材19の上昇により、フィルタ給排機構6では、第1動力伝達機構7の動力伝達によりコンベア34が傾斜状態とされ、所定の組付位置Eに対するフィルタ50の供給及び排出が行われる(図13参照)。その後、上述の作用が繰り返されてシール部材53の取り出し及び組み付けが繰り返される。
(3)実施例の効果
本実施例のシール部材組付装置1によると、シール部材53を収容するシール部材収容体2と、シール部材収容体2からシール部材53を供給するシール部材供給機構3と、シール部材供給機構3により供給されるシール部材53が外周面及び底面の移動を規制可能に載置されるシール部材載置体4と、シール部材53の内周側を保持可能な保持部材18a、18bを有するとともに、保持部材18a、18bの保持によりシール部材載置体4からシール部材53を取り出し、保持部材18a、18bをフィルタ50の底面側に配置させることで環状溝51aにシール部材53を組み付けるシール部材取出組付機構5と、を備える。これにより、シール部材供給機構3によりシール部材収容体2からシール部材載置体4にシール部材53が供給され、シール部材53は、その外周面及び底面の移動を規制可能にシール部材載置体4に載置される。そして、シール部材取出組付機構5によって、保持部材18a、18bの保持によりシール部材載置体4からシール部材53が取り出され、保持部材18a、18bをフィルタ50の底面側に配置させることで環状溝51aにシール部材53が組み付けられる。その結果、シール部材53の組付作業の安定した速さ及び品質を確保することができる。
また、本実施例では、シール部材供給機構3は、シール部材収容体2に設けられたスリット12a、12bに挿入されてシール部材53をシール部材収容体2から取り出す取出し部材14を有する。これにより、シール部材53をシール部材収容体2から円滑且つ確実に取り出すことができる。
また、本実施例では、取出し部材14は、シール部材収容体2の一端側に設けられたスリット12aから挿入され、シール部材収容体2の中心を通過して、シール部材収容体2の他端側に設けられたスリット12bからシール部材53をシール部材収容体2の外側に押し出すようにスライド移動する。これにより、シール部材53をシール部材収容体2から更に円滑且つ確実に取り出すことができる。
また、本実施例では、取出し部材14は、その先端側にシール部材53の外周の略半分を支持する支持部14aを有する。これにより、シール部材53をシール部材収容体2から更に円滑且つ確実に取り出すことができる。
また、本実施例では、シール部材載置体4は、シール部材収容体2の最下面より一段下に設けられている。これにより、シール部材53が落とされることで、シール部材53をシール部材載置体4に円滑且つ確実に載置できる。
また、本実施例では、シール部材載置体4は、シール部材供給機構3により供給されるシール部材53が落とし込まれる凹部16を有する。これにより、シール部材53が凹部16に落とし込まれることで、シール部材53をシール部材載置体4に円滑且つ確実に載置できる。
また、本実施例では、シール部材取出組付機構5は、複数の保持部材18a、18bにより、シール部材載置体4に載置されたシール部材53の保持とフィルタ50の環状溝51aへのシール部材53の組み付けとを略同時に行う。これにより、組付作業の更なる効率化を図ることができる。
また、本実施例では、シール部材取出組付機構5は、複数の保持部材18a、18bが取り付けられて回転可能な回転部材19を有する。これにより、回転部材19が回転することで、複数の保持部材18a、18bによりシール部材53の取り出し及び組み付けが繰り返し行われる。よって、組付作業の更なる効率化を図ることができる。
また、本実施例では、回転部材19は、上下方向の軸回りに回転可能で且つ上下方向に昇降可能であるとともに、上昇中に回転し且つ非回転で下降する。これにより、複数の保持部材18a、18bによるシール部材53の取り出し及び組み付けが円滑且つ確実に行われる。
また、本実施例では、シール部材取出組付機構5は、回転部材19の軸部19bを上下方向の軸回りに回転可能で且つ上下方向に昇降可能に支持する支持構造20を有し、支持構造20は、回転部材19の軸部19bが挿通される支持筒24と、回転部材19の軸部19bの外周側に設けられる突起25と、支持筒24に形成されて突起25を案内する案内溝26と、を有し、案内溝26は、上下方向に延びる複数の縦案内溝26aと、複数の縦案内溝26aのうちの円周方向に隣接する一方の縦案内溝26aの中間側と他方の縦案内溝26aの上端側とを連絡する複数のらせん案内溝26bと、を有し、縦案内溝26aの中間側とらせん案内溝26bとの分岐点には、突起25が縦案内溝26aの下端側から上昇するときに突起25をらせん案内溝26bに導き、突起25が縦案内溝26aの上端側から下降するときに突起25をらせん案内溝26bに導かない一方向弁28が設けられている。これにより、シール部材取出組付機構5を簡素化できる。
また、本実施例では、保持部材18a、18bは、シール部材53の内周側を保持可能で且つ伸縮可能な伸縮部30を有する。これにより、伸長状態の伸縮部30によりシール部材載置体4に載置されたシール部材53が保持される。さらに、伸長状態の伸縮部30がフィルタ50の底面側に当接して短縮されることで、シール部材53の保持が解除されて環状溝51aにシール部材53が組み付けられる。
また、本実施例では、フィルタ50を所定の組付位置Eに供給するとともに、シール部材53が組み付けられたフィルタ50を所定の組付位置Eから排出するフィルタ給排機構6を備える。これにより、所定の組付位置Eに対するフィルタ50の供給及び排出を自動化することができる。
また、本実施例では、フィルタ給排機構6は、フィルタ50を間欠移送するために水平状態と傾斜状態との間で傾動可能なコンベア34を有する。これにより、コンベア34が水平状態とされることで、フィルタ50が所定の組付位置Eに位置決めされる。さらに、コンベア34が傾斜状態とされることで、所定の組付位置Eに対してフィルタ50が供給及び排出される。
また、本実施例では、シール部材取出組付機構5とフィルタ給排機構6とを連繋してシール部材取出組付機構5の作動力を伝達してフィルタ給排機構6を作動させる動力伝達機構7を備える。これにより、各機構5、6の作動タイミングを容易に合わせることができる。
さらに、本実施例では、シール部材取出組付機構5とシール部材供給機構3とを連繋してシール部材取出組付機構5の作動力を伝達してシール部材供給機構3を作動させる動力伝達機構8を備える。これにより、各機構5、3の作動タイミングを容易に合わせることができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。すなわち、上記実施例では、シール部材収容体2からシール部材53が取り出される毎にシール部材収容体2内に1つのシール部材53を投入して収容するようにしたが、これに限定されず、例えば、シール部材収容体2内にシール部材53を複数積層して収容しておいてもよい。この場合、シール部材収容体2に収容される複数のシール部材53のうちの最下部に位置するシール部材53がシール部材供給機構3により順次取り出される。
また、上記実施例では、2つ保持部材18a、18bを有するシール部材取出組付機構5を例示したが、これに限定されず、例えば、1つ又は3つ以上の保持部材を有するシール部材取出組付機構としてもよい。
また、上記実施例では、保持部材18a、18bを変位させてシール部材53の取り出し及び組み付けを行うようにしたが、これに限定されず、例えば、保持部材18a、18bの変位に替えて又は加えて、シール部材載置体4やフィルタ50を変位させてシール部材53の取り出し及び組み付けを行うようにしてもよい。上記変位形態としては、例えば、回転、昇降、水平移動等のうちの1種又は2種以上の組み合わせを採用できる。
また、上記実施例では、シール部材載置体4でのシール部材53の保持とフィルタ50へのシール部材53の組み付けとを略同時に行うようにしたが、これに限定されず、例えば、シール部材53の保持と組み付けとを異なるタイミングで行うようにしてもよい。さらに、上記実施例において、回転部材19の下降動作と上昇動作とを連続的に行う場合、シール部材載置体4からのシール部材53の取り出しとフィルタ50へのシール部材53の組み付けとが略同時に行われる。
また、上記実施例では、操作レバー21の操作により作動されるシール部材取出組付機構5を例示したが、これに限定されず、例えば、モータ、シリンダ等の駆動源により作動されるシール部材取出組付機構5としてもよい。さらに、例えば、モータ、シリンダ等の駆動源により作動されるシール部材供給機構3やフィルタ給排機構6としてもよい。
また、上記実施例では、リンク機構37を備える第1動力伝達機構7やロープ機構40を備える第2動力伝達機構8を例示したが、これに限定されず、例えば、リンク機構、カム機構、ロープ機構、ベルト機構、歯車機構等のうちの1種又は2種以上の組み合わせを備える動力伝達機構としてもよい。
さらに、上記実施例では、車両用のオイルフィルタ50を例示したが、これに限定されず、例えば、高分子工業、化学工業、製薬・食品工業、航空機・船舶・機械工業用、燃料油・潤滑油・油圧作動油・切削油用、計測・計装機器用のフィルタとしてもよい。さらに、上記実施例においてシール部材53の形状、大きさ、組付場所等は適宜選択できる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、筒型のフィルタの底面側に形成された環状溝にリング状のシール部材を組み付ける技術として広く利用される。
1;シール部材組付装置、2;シール部材収容体、3;シール部材供給機構、4;シール部材載置体、5;シール部材取出組付機構、6;フィルタ給排機構、12a,12b;スリット、14;取出し部材、14a;支持部、18a,18b;保持部材、19;回転部材、30;伸縮部、34;コンベア、50;フィルタ、51a;環状溝、53;シール部材、E;所定の組付位置。

Claims (9)

  1. 筒型のフィルタの底面側に形成された環状溝にリング状のシール部材を組み付けるシール部材組付装置であって、
    前記シール部材を収容するシール部材収容体と、
    前記シール部材収容体から前記シール部材を供給するシール部材供給機構と、
    前記シール部材供給機構により供給される前記シール部材が外周面及び底面の移動を規制可能に載置されるシール部材載置体と、
    前記シール部材の内周側を保持可能な保持部材を有するとともに、前記保持部材の保持により前記シール部材載置体からシール部材を取り出し、前記保持部材を前記フィルタの底面側に配置させることで前記環状溝に前記シール部材を組み付けるシール部材取出組付機構と、を備え
    前記シール部材には、底部から内周側に延びるフランジが設けられており、
    前記環状溝の内周側は、前記フィルタの底面側から先端側に向かって拡径して立ち上がる環状の爪により形成されており、
    前記シール部材載置体は、前記シール部材供給機構により供給される前記シール部材が落とし込まれる段差状の凹部を有し、
    前記凹部には、該凹部の内側空間に前記フランジが張り出すように前記シール部材が載置され、
    前記保持部材は、前記シール部材の内周側を保持可能で且つ伸縮可能な円柱状の伸縮部を有し、
    前記シール部材取出組付機構により前記保持部材を変位させて、伸長状態の前記伸縮部を前記シール部材が載置された前記凹部に挿入させることで、前記伸縮部の外周面に前記フランジが圧接した状態で前記シール部材が保持されるとともに、伸長状態の前記伸縮部を前記環状の爪に当接させて短縮させることで、前記伸縮部の外周面から前記シール部材が外れて前記環状溝内に組み付けられることを特徴とするシール部材組付装置。
  2. 前記シール部材供給機構は、前記シール部材収容体に設けられたスリットに挿入されて前記シール部材を前記シール部材収容体から取り出す取出し部材を有する請求項1記載のシール部材組付装置。
  3. 前記取出し部材は、その先端側に前記シール部材の外周の略半分を支持する支持部を有する請求項2記載のシール部材組付装置。
  4. 前記シール部材載置体は、前記シール部材収容体の最下面より一段下に設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシール部材組付装置。
  5. 前記シール部材取出組付機構は、複数の前記保持部材により、前記シール部材載置体に載置された前記シール部材の保持と前記フィルタの前記環状溝への前記シール部材の組み付けとを略同時に行う請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシール部材組付装置。
  6. 前記シール部材取出組付機構は、複数の前記保持部材が取り付けられて回転可能な回転部材を有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシール部材組付装置。
  7. 前記フィルタを所定の組付位置に供給するとともに、前記シール部材が組み付けられた前記フィルタを前記所定の組付位置から排出するフィルタ給排機構を備える請求項1乃至のいずれか一項に記載のシール部材組付装置。
  8. 前記フィルタ給排機構は、前記フィルタを間欠移送するために水平状態と傾斜状態との間で傾動可能なコンベアを有する請求項記載のシール部材組付装置。
  9. 前記保持部材は、前記伸縮部をスライド可能に支持する本体と、前記本体内に設けられて前記伸縮部を伸長方向に付勢する付勢部と、を有する請求項1乃至8のいずれか一項に記載のシール部材組付装置。
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