JP6530549B1 - 陶器の製造方法及び陶器 - Google Patents

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【課題】表面に特徴的な紋様を有した意匠性の高い陶器を製造する。【解決手段】陶器の製造方法は、朱泥とベンガラとを、前記朱泥土100質量部に対して前記ベンガラが5〜10質量部であるように含む朱泥素地を成形する第1成形工程と、前記成形工程を経た中間品を本焼きする本焼き工程と、本焼き工程を経た前記中間品にラスター液を塗布する第1塗布工程と、前記第1塗布工程を経た前記中間品にマーブル液又はクラックル液を塗布する第2塗布工程と、を含む、【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、陶器の製造方法及び陶器に関する。
陶器の価値を決定する要素の一つとして、その陶器の美観や質感がある。例えば陶器表面に表れた紋様が特徴的であるほど、その陶器の価値が高くなる傾向がある。また、例えば陶器の持つ滑らかな手触り等の質感が、購入者の購買意欲に訴えることも少なくない。
そのため、陶器の美観や質感を向上させるべく、陶器の製造工程や原料について様々な試みがなされている。
特開2008−81356号公報
そこで、表面に特徴的な紋様を有し、かつ滑らかで艶のある質感を備えた意匠性の高い陶器を製造することができる陶器の製造方法、及びその製造方法によって製造された陶器を提供する。
本実施形態による陶器の製造方法は、朱泥土とベンガラとを、前記朱泥土100質量部に対して前記ベンガラが5〜10質量部であるように含む素地粘土を調製する調製工程と、前記調製工程を経た前記素地粘土を製品の形状に成形する第1成形工程と、前記第1成形工程を経た中間品を本焼きする本焼き工程と、前記本焼き工程を経た中間品にラスター液を塗布する第1塗布工程と、前記第1塗布工程を経た中間品にマーブル液又はクラックル液を塗布する第2塗布工程と、を含む。
第1実施形態による陶器の製造方法において実行される各工程を示すフローチャート 第1実施形態による陶器の製造方法において用いられるラスター液の一例を示す図 第1実施形態による陶器の製造方法において用いられるマーブル液及びクラックル液の一例を示す図 第1実施形態による陶器の製造方法を用いて製造した陶器の一例を示す図面代用写真(その1) 第1実施形態による陶器の製造方法を用いて製造した陶器の一例を示す図面代用写真(その2) 第2実施形態による陶器の製造方法において実行される各工程を示すフローチャート 第1実施形態の変形例を示すフローチャート 第2実施形態の変形例を示すフローチャート
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。まず、第1実施形態について、図1〜図5を参照しながら説明する。
なお、本実施形態において、「陶器」とは、有機物を含む土を主原料として構成されたものである。したがって、本実施形態における「陶器」の概念には、当然ながら、陶石を砕いたものや有機物の含有量が少ない土を主原料とした「磁器」は含んでいない。
また、以下の説明では、本実施形態における製造工程が完了する前の製品つまり図1のステップS11〜S20の工程途中の製品を「中間品」と称し、図1のステップS20を完了した製品を「完成品」と称する。
図1に示す陶器の製造工程が開始されると(スタート)、まず、ステップS11に示すように、調製工程が実行される。調製工程は、素地粘土を調製する工程である。素地粘土は、朱泥土と、ベンガラとを含む。ベンガラは、朱泥土100質量部に対して、1質量部以上、好ましくは5質量部以上含まれ、また、15質量部以下、好ましくは10質量部以下含まれる。朱泥土及びベンガラには、鉄分が含まれている。また、ベンガラは、酸化鉄を主成分に含む顔料である。
素地粘土に含まれるその他の成分としては、特に限定されないが、例えば木節粘土、蛙目粘土、カオリン、セリサイト(雲母質粘土)等の粘土、カリ長石(KO・Al2O・6SiO)、ソーダ長石(NasO・Al2O・6SiO)等の長石、水、珪酸、珪砂、シャモット(粘土を焼いたもの)、ドロマイト、白雲石(CaCo・MgCo)、骨灰(リン酸カルシウム)、陶石、ケイ石等を含む。
また、素地粘土の成分は、粉砕機械又は手作業で粉砕して使用しても良く、水に懸濁して水簸すなわち分級して使用しても良い。
続いて、ステップS12に示すように、第1成形工程が実行される。第1成形工程は、素地粘土を製品の形状に成形する工程である。第1成形工程は、ろくろを回して手作業で成形するいわゆる手回しによる工程であっても良いし、型によって成形するいわゆる鋳込みによる工程であっても良い。対象製品が例えば急須等のように複数の部品から構成されたものである場合、各部品が個別に成形され、組み立てられる。その後、ステップS13において、第1乾燥工程が実行され、これによりステップS12の第1成形工程で成形された中間品が乾燥される。
次に、ステップS14において、表面仕上げ工程が実行される。表面仕上げ工程は、第1乾燥工程で乾燥された中間品の表面を、所定の表面粗さになるように仕上げる工程、いわゆるミガキ工程である。この表面仕上げ工程では、中間品の表面の算術平均粗さRaが、Ra≦6.3、好ましくはRa≦3.2、より好ましくはRa≦1.6となるように、中間品の表面が仕上げられる。
第1成形工程が手回しによるものである場合、表面仕上げ工程は、例えば布等を用いて研磨する工程とすることができる。なお、第1成形工程が鋳込みによるものである場合、第1成形工程によって成形された中間品の表面粗さは、型の内面の粗さによって決定される。そのため、第1成形工程が鋳込みによるものであって、かつ、第1成形工程によって成形された中間品の表面粗さが所定の範囲内である場合には、表面仕上げ工程は、第1成形工程に含まれるものとする。
その後、ステップS15において、第2成形工程が実行される。第2成形工程は、第1成形工程等を経た中間品の表面を、朱泥土、ベンガラ及び水を含む調製液でコーティングする工程である。
調製液は、朱泥土100質量部に対してベンガラを2.5質量部以上、好ましくは5質量部以上、より好ましくは6質量部以上含み、また、15質量部以下、好ましくは10質量部以下、より好ましくは8質量部以下含む。調製液は、例えば、朱泥土100質量部に対してベンガラを6〜7質量部含む。調製液は、調製液全体を100質量部として、水を70質量部以上、好ましくは80質量部以上含み、また、95質量部以下、好ましくは90質量部以下含む。
調製液によるコーティングは、任意の方法で行われる。例えば、中間品を調製液に浸して行っても良いし、調製液を刷毛等で中間品に塗って行っても良い。または、調製液を中間品に吹き掛けて行っても良い。
その後、ステップS16において、本焼き工程が行われる。本焼き工程は、素焼き工程よりも高温で中間品を焼成する工程である。中間品は、900℃以上、好ましくは950℃以上、より好ましくは1000℃以上、更に好ましくは1050℃以上で焼成され、1200℃以下、好ましくは1150℃以下、より好ましくは1100℃以下で焼成される。例えば、中間品は、1080℃〜1090℃程度で焼成される。
次に、ステップS17において、第1塗布工程が実行される。第1塗布工程は、成形工程及び本焼き工程を経た中間品に対し、ラスター液を塗布する工程である。ラスター液は、例えば無色ラスター液、緑色ラスター液、水色ラスター液、その他複数の種類がある。ラスター液が含有する成分によって、完成品で得られる色彩が異なってくる。
ラスター液は、金属レジネートを含有する溶液である。ラスター液に含まれる金属レジネートを構成する金属としては、特に限定されないが、例えば金、白金、銀、パラジウム、ロジウム、ルテニウム等の貴金属や、ビスマス、スズ、チタン、銅、ジルコニウム、亜鉛、インジウム、ネオジム、クロム、リチウム、マグネシウム、マンガン、鉄、コバルト、モリブデン、バナジウム、アルミニウム、カルシウム、ニッケル、バリウム等の卑金属が挙げられる。このステップS17の第1塗布工程により、中間品の表面に金属膜が形成される。
次に、ステップS18において、第2塗布工程が実行される。ステップS18の第2塗布工程は、第1塗布工程及び第2乾燥工程を経てラスター液が施された中間品の表面に、更にマーブル液又はクラックル液を塗布する工程である。マーブル液及びクラックル液は、いずれもエタノールを含有する溶液である。この場合、マーブル液及びクラックル液は、いずれも水とエタノールとを主成分に構成されている。この第2塗布工程において、ラスター液の塗布によって中間品の表面に形成された金属膜と、マーブル液又はクラックル液に含まれるエタノールとが反応し、これにより中間品表面の金属膜にひび割れつまりクラックが形成される。
次に、図1のステップS19において、酸化焼成工程が実行される。ステップS19の酸化焼成工程は、ステップS18の第2塗布工程を経てマーブル液及びクラックル液が施された中間品を焼成する工程である。この場合、ステップS19の酸化焼成工程は、酸化焼成によるものである。この酸化焼成は、500℃以上、好ましくは600℃以上、より好ましくは700℃以上、更に好ましくは750℃以上で焼成され、1200℃以下、好ましくは1100℃以下、更に好ましくは1000℃以下、更に好ましくは900℃以下で焼成される。例えば、中間品は、750℃〜900℃程度の温度で焼成される。
この酸化焼成では、窯内には多量の空気つまり酸素が供給されるため、略完全燃焼となる。そのため、酸化焼成が行われるステップS19の酸化焼成工程では、中間品表面に形成された金属膜が酸化して酸化膜に変化する。
その後、ステップS20において、還元焼成工程が実行される。ステップS20の還元焼成工程は、ステップS19の酸化焼成工程を経た中間品を更に還元焼成する工程である。この還元焼成は、500℃以上、好ましくは600℃以上、より好ましくは700℃以上、更に好ましくは750℃以上で焼成され、1200℃以下、好ましくは1100℃以下、更に好ましくは1000℃以下、更に好ましくは900℃以下で焼成される。例えば750℃〜900℃程度の温度、より具体的には750℃前後の温度で焼成される。
この還元焼成では、窯内に中間品と共に木屑等が投入されるため、燃焼時に木屑が燃焼して一酸化炭素が発生する。これにより、窯内に一酸化炭素が充満して不完全燃焼となる。そのため、還元焼成が行われるステップS20の還元焼成工程では、中間品表面に形成された酸化膜が還元される。そして、陶器の製造工程が終了し(エンド)、表面に紋様を有する陶器が完成する。
ここで、卑金属は、貴金属に比べて酸化・還元反応が比較的生じ易い。そのため、ステップS17の第1塗布工程で用いたラスター液に、卑金属から構成された金属レジネートが含まれている場合、ステップS19の酸化焼成工程の後に更にステップS20の還元焼成工程を行うことで、すなわち酸化焼成の後に更に還元焼成を行うことで、金属レジネートを構成する金属本来の色彩を出すことができる。
このように、本実施形態の陶器は、図4及び図5に示すように、陶器の表面に、極めて特徴的な紋様が形成されている。すなわち本実施形態の陶器の表面には、金属光沢を有しかつ多数のクラックが入った紋様、換言すれば金属光沢を有しつつひび割れた縮緬形状となった極めて特徴的な紋様が形成されている。
本実施形態の陶器の表面のベースとなっている色合いは、褐色、黒色及びそれらの中間色である。中間色としては、茶褐色、暗褐色、黒褐色等が挙げられる。これは、朱泥土及びベンガラを含む素地粘土を成形等した中間品を酸化焼成した後に還元焼成することによる。すなわち、朱泥土及びベンガラに含まれる鉄分が還元されることにより、褐色、黒色及びそれらの中間色を呈する。本実施形態の陶器の表面の色合いは、種々の条件によって変化する。例えば、素地粘土に含まれる鉄分の量、すなわち朱泥土及びベンガラの量並びに、酸化及び還元焼成の温度及び時間等によって、茶褐色、暗褐色、黒褐色等を呈する。
本実施形態の陶器の表面は、褐色、黒色及びそれらの中間色を呈するベースの上に、上述した金属光沢を有しつつ縮緬形状となった特徴的な紋様が形成されている。これにより、特徴的な紋様が浮かび上がるように光沢を放ち、より一層、印象深い外観を提供している。
なお、本願の発明者が、ステップS17の第1塗布工程とステップS18の第2塗布工程との順番を入れ替えて試したところ、つまり中間品にマーブル液又はクラックル液を塗布した後に、ラスター液を塗布したところ、図4及び図5に示すような綺麗な紋様を得られることができなかった。
更に、本願の発明者が、朱泥土にベンガラを含ませていない素地粘土を用いてステップS12以降の工程を試したところ、図4及び図5に示すような表面が綺麗な褐色または黒色若しくはその中間色を呈する陶器を得ることができなかった。
すなわち、本実施形態によれば、素地粘土は、朱泥土とベンガラとを、朱泥土100質量部に対してベンガラが5〜10質量部であるように含んでいる。これによれば、陶器の表面を、使用者に対して重厚感や高級感を与えることができるような色合い、具体的には褐色、黒色及びそれらの中間色とすることができる。その結果、陶器の意匠を良好にし、陶器の付加価値を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、ステップS14において、表面仕上げ工程が実行される。この表面仕上げ工程により、素地が研磨され、表面が滑らかに仕上がり、光沢が表れるとともに手触りが良くなる。
本実施形態の上述した特徴的な紋様は、一見、多数のクラックが入っているようにも見える。しかし、表面仕上げ工程により、完成品の表面は滑らかになっており、手触りが良い。そのため、本実施形態は、見た目と手触りの間に不一致があり、より印象的な外観および質感を備えた陶器を提供する。
更に、本実施形態によれば、ステップS15において、第2成形工程が実行される。この第2成形工程により、中間品の表面にガラス質の薄いコーティングが施されるため、表面が滑らかで艶のある質感に仕上げることができる。そのため、本実施形態は、一見クラックが入っているようにも見える見た目と手触りの間に不一致があり、より印象的な外観および質感を備えた陶器を提供する。
以上説明した実施形態によれば、陶器の製造方法は、朱泥土とベンガラとを、前記朱泥土100質量部に対して前記ベンガラが5〜10質量部であるように含む朱泥素地を成形及び本焼きした後の中間品にラスター液を塗布する第1塗布工程と、前記第1塗布工程を経た前記中間品にマーブル液又はクラックル液を塗布する第2塗布工程と、前記第2塗布工程を経た前記中間品を焼成する酸化焼成工程と、を含む。
この実施形態による陶器の製造方法によれば、図4や図5に示すように、表面に極めて特徴的な紋様を有し、かつ滑らかで艶のある質感を備えた意匠性の高い陶器を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図6を参照して説明する。
本実施形態は、上記第1実施形態における図1のフローに加えて、ステップS21の素焼き工程、ステップS22の絵付け工程、ステップS23の第2乾燥工程、及びステップS24の水洗い工程を更に備えている。
ステップS21の素焼き工程は、ステップS14の表面仕上げ工程の後でかつステップS15の第2成形工程の前に実行される。ステップS21の素焼き工程は、比較的低温で中間品を焼く工程である。中間品は、450℃以上、好ましくは500℃以上、より好ましくは550℃以上で焼成され、800℃以下、好ましくは700℃以下、より好ましくは600℃以下で焼成される。例えば、中間品は550℃〜570℃程度の温度で焼成される。
ステップS22の絵付け工程は、ステップS15の第2成形工程の後でかつステップS16の本焼き工程の前に実行される。ステップS15の絵付け工程は、ステップS15の第2成形工程を経た中間品の表面に釉薬を施して絵付けを行う工程である。この絵付け工程は、表面に絵付けを行わない場合には省略することができる。
ステップS23の第2乾燥工程は、ステップS17の第1塗布工程の後でかつステップS18の第2塗布工程の前に実行される。ステップS23の第2乾燥工程は、例えば自然乾燥や乾燥室等を所定期間行うことによって、中間品の表面に施されたラスター液を乾燥させる工程である。ステップS23の第2乾燥工程により、ステップS17の第1塗布工程において中間品の表面に形成された金属膜を、当該中間品の表面により強固に定着させることができる。
ステップS24の水洗い工程は、ステップS19の酸化焼成工程の後でかつステップS20の還元焼成工程の前に実行される。ステップS24の水洗い工程は、ステップS19の酸化焼成工程を経た中間品を水洗いする工程である。このステップS24の水洗い工程により、中間品の表面の汚れ、例えば酸化焼成工程で付着したススなどの不純物等が洗い落とされ、還元焼成工程で表面に焼き付いてしまうことを防ぐことができる。その結果、完成品の表面を更に滑らかに仕上げることができる。
この第2実施形態によっても、上記第1実施形態と同様に、表面に極めて特徴的な紋様を有し、かつ滑らかで艶のある質感を備えた意匠性の高い陶器を得ることができる。
なお、上記説明した各実施形態において、ラスター液は、金属レジネートを含有していれば良く、その成分の種類や含有率は特に限られない。また、マーブル液及びクラックル液の成分は、エタノールを含有してれば良く、その成分の種類や含有率は特に限られない。また、素焼き工程や本焼き工程、酸化焼成工程、及び還元焼成工程の温度は、上記したものに限られず、素地粘土の成分や製品の大きさ、窯の容量や性能等に応じて、その目的を達成できる範囲内において適宜調整することができる。
(変形例)
上記各実施形態におけるステップS20の還元焼成工程は、図7又は図8に示すように、ステップS17の第1塗布工程の前に実行しても良い。すなわち、ステップS20の還元焼成工程は、図7又は図8に示すように、ステップS16の本焼き工程の後でかつステップS17の第1塗布工程の前に実行しても良い。
これによっても、上記各実施形態と同様の作用効果が得られる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

Claims (4)

  1. 朱泥土とベンガラとを、前記朱泥土100質量部に対して前記ベンガラが5〜10質量部であるように含む素地粘土を調製する調製工程と、
    前記調製工程を経た前記素地粘土を製品の形状に成形する第1成形工程と、
    前記第1成形工程を経た中間品を本焼きする本焼き工程と、
    前記本焼き工程を経た前記中間品にラスター液を塗布する第1塗布工程と、
    前記第1塗布工程を経た前記中間品にマーブル液又はクラックル液を塗布する第2塗布工程と、
    前記第2塗布工程を経た前記中間品を酸化焼成する酸化焼成工程と、
    を含む陶器の製造方法。
  2. 前記第1成形工程後でかつ前記本焼き工程前に、前記中間品の表面を朱泥土及びベンガラを含む調製液でコーティングする第2成形工程を更に含む、
    請求項1に記載の陶器の製造方法。
  3. 前記調製液は、前記朱泥土100質量部に対してベンガラを5〜10質量部含み、
    前記調製液全体を100質量部として水を70〜95質量部含む、
    請求項2に記載の陶器の製造方法。
  4. 前記酸化焼成工程を経た前記中間品を還元焼成する還元焼成工程と、
    前記酸化焼成工程後でかつ前記還元焼成工程前に、前記中間品を水洗いする水洗い工程と、
    を更に含む請求項1から3のいずれか一項に記載の陶器の製造方法。
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