JP6529258B2 - 間接撮影用レンズ装置 - Google Patents

間接撮影用レンズ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6529258B2
JP6529258B2 JP2014266701A JP2014266701A JP6529258B2 JP 6529258 B2 JP6529258 B2 JP 6529258B2 JP 2014266701 A JP2014266701 A JP 2014266701A JP 2014266701 A JP2014266701 A JP 2014266701A JP 6529258 B2 JP6529258 B2 JP 6529258B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
scintillator
photoelectric conversion
visible light
conversion element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014266701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016125900A (ja
Inventor
内田 秀樹
秀樹 内田
隆春 藤井
隆春 藤井
翔 五月女
翔 五月女
健吾 大西
健吾 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2014266701A priority Critical patent/JP6529258B2/ja
Publication of JP2016125900A publication Critical patent/JP2016125900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6529258B2 publication Critical patent/JP6529258B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、X線等の放射線撮像装置に用いられる間接撮影用レンズ装置に関し、特に、シンチレータと呼ばれるような装置で通常のイメージセンサーで撮像できない像を間接的に可視光に変換させてイメージセンサーで撮像するレンズ装置に関する。
レントゲン写真をデジタル化する技術として、被写体を通過したX線を、シンチレータと呼ばれる放射線を当てると蛍光発色するフィルムを介して、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサアレイで読み取り、X線の強度分布に応じた画像(以下、デジタルX線画像)を得る技術が知られている(特許文献1,2参照)。
シンチレータで生成された可視光は、複数のCCDセンサアレイで読み取られる。このような複数のCCDセンサアレイで取り込む方式は、高解像の画像を取り込めるユニットとして薄くできるというメリットがある。
しかしながら、シンチレータから集光レンズ全面までの距離が短く、シンチレータで光った可視光が集光レンズ前面で反射して、シンチレータに戻り、それがデジタルX線画像全体のコントラストを低下させるという問題があった。
特開第5367275号公報 特開2012−93208号公報
本発明の課題は、撮像のコントラストを向上させることができる、放射線画像の間接撮影用レンズ装置を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のような構成を有する。
(1)被写体を通過した放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を受光して光電変換を行う光電変換素子との間に設けられるレンズ装置であって、前記光電変換素子の前面に配置され、前記シンチレータによって放射線から変換された可視光を集光するレンズと、このレンズと前記シンチレータとの間に介在し、外部からの入射光を遮断するためにレンズを囲むように設置された遮光板とを備え、前記遮光板は、少なくともレンズを囲む内壁面に反射防止処理が施されていることを特徴とする放射線撮像装置用のレンズ装置。
(2)前記レンズは、撮像エリア内にマトリックス状に複数配置されており、前記遮光板は、各レンズを個別に仕切る格子状の仕切り壁で構成されており、この仕切り壁に前記反射防止処理が施されている前記(1)に記載のレンズ装置。
(3)遮光板の底部には、レンズが嵌入する開口を設けた反射防止処理が施されている前記(1)または(2)に記載のレンズ装置。
(4)前記反射防止処理が、反射防止用の植毛処理、反射防止用の塗装処理、および反射防止用の粗面化処理から選ばれる少なくとも1種である前記(1)〜(3)のいずれかに記載のレンズ装置。
(5)被写体を通過した放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を受光して光電変換を行う光電変換素子との間に設けられるレンズ装置であって、前記光電変換素子の前面に配置され前記シンチレータによって放射線から変換された可視光を集光するレンズと、このレンズと前記シンチレータとの間に設置され外部からの入射光を遮断するためにレンズを囲むように設置された遮光板とを備え、前記遮光板は、少なくともレンズを囲む内壁面が、すり鉢状の傾斜面で構成されていることを特徴とする間接撮影用のレンズ装置。
(6)前記傾斜面の角度が、前記レンズの光軸に垂直な面に対して30度以上70度以下である(5)に記載のレンズ装置。
(7)被写体を通過した放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を受光して光電変換を行う光電変換素子との間に設けられるレンズ装置であって、前記光電変換素子の前面に配置され、前記シンチレータによって放射線から変換された可視光を集光するレンズと、このレンズと前記シンチレータとの間に介在し、外部からの入射光を遮断するためにレンズを囲むように設置された遮光板と、前記レンズを保持するレンズ鏡枠と、このレンズ鏡枠を保持するレンズブラケットとを備え、前記レンズ鏡枠は、前記レンズ先端の有効径より外側領域に配置されたレンズ押え環を有しており、このレンズ押え環の表面は、すり鉢状の傾斜面で構成され、かつこの傾斜面に反射防止処理が施されていることを特徴とする放射線撮像装置用のレンズ装置。
(8)前記傾斜面の角度は、前記レンズの光軸に垂直な面に対して30度以上70度以下である前記(7)に記載のレンズ装置。
(9)前記反射防止処理が、サテン黒色アルマイト処理である前記(7)または(8)に記載のレンズ装置。
(10)被写体を通過した放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を受光して光電変換を行う光電変換素子との間に設けられるレンズ装置であって、前記光電変換素子の前面に配置され、前記シンチレータによって放射線から変換された可視光を集光するレンズと、このレンズと前記シンチレータとの間に介在し、外部からの入射光を遮断するためにレンズを囲むように設置された遮光板と、前記レンズと、前記光電変換素子との間に、前記光電変換素子からの反射光を遮断する偏光板および1/4λ板を、前記偏光板が前記レンズ側となるようにこの順に配置されたことを特徴とする放射線撮像装置用のレンズ装置。
本発明によれば、遮光板の内壁面に施された反射防止用の植毛処理もしくは反射防止形状によって撮像レンズ前面で反射した光がシンチレータに戻るのを抑制することができるので、デジタルX線画像等の間接撮影映像のコントラストを向上させることができる。
本発明の一実施形態におけるX線撮像装置を示す一部破断正面図である。 図2の部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るレンズ装置を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るレンズ装置を示す断面図である。 本発明の他の実施形態におけるレンズ鏡枠を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施形態におけるレンズ鏡枠を示す断面図である。
〔本発明の一実施形態〕
以下、本発明の一実施形態に係るレンズ装置1について図面を参照して詳細に説明する。
レンズ装置1は、X線撮像システムを構成するX線撮像装置100(放射線撮像装置に相当する)に用いられるものである。
X線撮像システムは、被写体に対してX線を照射する図示しないX線照射装置と、このX線照射装置から照射され、被写体を透過したX線を受けて撮像動作を行うX線撮像装置100とを有し、X線照射装置およびX線撮像装置100は、被写体を挟むように配置される。このようなX線撮像システムは、医療診断や工業用の非破壊検査等において用いることができ、被写体としては、人や動物、建物の内部構造といった非破壊検査の対象となるものが挙げられる。
X線撮像装置100は、図1および図2に示すように、シンチレータ110と、光電変換素子120と、レンズ装置1と、これらを収納するケース130とを備える。
シンチレータ110は、X線照射装置から照射されたX線を可視光に変換するものであり、公知のものを用いることができる。
光電変換素子120は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサであり、ボンディングワイヤを介してカメラ基板140に接続されている。カメラ基板140は、X線撮像装置100の骨格となるフレーム150によって支持されている。
光電変換素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いることもできる。
シンチレータ110により変換された可視光は、レンズ10によって集光されて、光電変換素子120に到達する。次いで、光電変換素子120は、可視光を受光することによって、光電変換を行い、電荷を蓄積する。蓄積された電荷は、所定のタイミングで出力されることになる。そして、光電変換素子120から出力された信号は、所定の信号処理が施されることにより、被写体に対応したデジタルX線画像が生成される。
<レンズ装置1>
レンズ装置1は、図1〜図3に示すように、X線撮像装置100において、被写体を通過したX線を可視光に変換するシンチレータ110と、このシンチレータ110によって変換された可視光を受光して光電変換を行う光電変換素子120との間に設けられるものである。
以下、反射防止処理の一例として植毛紙を用いた例について説明する。具体的に、レンズ装置1は、図2および図3に示すように、光電変換素子120の前面に配置され、撮像エリア内にマトリックス状に複数配置されたレンズ10と、このレンズ10とシンチレータ110との間に介在し、各レンズ10を個別に囲むように設置された遮光板20と、レンズ10を囲む遮光板20の内壁面に取り付けられた植毛紙30と、反射防止シート40と、レンズブラケット50とを備える。
レンズ装置1において、植毛紙30が遮光板20のレンズ10を囲む内壁面に取り付けられている。これにより、デジタルX線画像のコントラストを向上させることができる。すなわち、シンチレータ110で生成された可視光は、通常、散乱光になるが、遮光板20のレンズ10を囲む内壁面に取り付けられている植毛紙30により、遮光板20の内壁面で反射しにくく、可視光が遮光板20の内壁面で反射してシンチレータ110に戻るのが抑制されるため、デジタルX線画像全体のコントラストを向上させることができる。
(レンズ10)
レンズ10は、シンチレータ110によって放射線から変換された可視光を集光するものである。レンズ10の配置数は、光電変換素子120の配置数などに応じて適宜調整すればよく、例えば3〜100行×4〜100列等の二次元マトリックス状に配置される。レンズ10は、レンズホルダー11によって保持されており、レンズホルダー11は、レンズブラケット50によって保持されている。レンズ配置数は観察したい面積や必要な解像力等に応じて自由に設定できる
レンズ装置1では、撮像エリア内にマトリックス状にレンズ10が複数配置されているが、本発明はこれに限定されず、光電変換素子120の配置に応じて不規則に配置されていてもよい。
(遮光板20)
遮光板20は、遮光板20で囲まれたエリアの外部からこのエリアへの入射光を遮断するためのものである。遮光板20は、図3に示すように、各レンズ10を個別に仕切る格子状の仕切り壁21で構成されている。仕切りのサイズは、X線撮像装置100のサイズ、レンズ10の配置数などに応じて適宜調整すればよい。
遮光板20では、図2に示すように、仕切り壁21は、外部からの入射光を確実に遮断するために、シンチレータ110と接触するように形成されているが、外部からの入射光を遮断できる限り、本発明はこれに限定されない。
なお、レンズ装置1では、各レンズ10は個別に仕切り壁21により、正方形の格子状に仕切られているが、本発明はこれに限定されず、例えば、長方形、平行四辺形、六方形などの格子状に仕切られていてもよいし、三角形、六角形などの多角形で仕切られていてもよい。
(植毛紙30)
植毛紙30は、例えば、紙、プラスチックフィルム等の基材の表面に繊維を植毛したものなどが挙げられる。本実施形態における植毛処理は、上記植毛紙30を適当な大きさに打ち抜きまたは切断して、両面粘着テープ等の接着剤を使用して仕切り壁2の表面に貼付して行われる。植毛紙30に使用する繊維の長さや太さ、種類等は、光の反射を防止できるものであれば特に限定されず、例えば、(株)ベル・セード製の商品名「ロンセード」、「ハイセード」、「ベルセ−ド」等の市販品を用いることができる。
植毛紙30は、遮光板20のシンチレータ110で生成された可視光が当たる部位のすべてに取り付けられるのが好ましい。これにより、可視光の遮光板20での反射をより抑制することができる。
なお、植毛紙30に代えて、レンズを囲む遮光板として使用される部材の表面に直接、反射防止用の植毛処理を施してもよい。また、植毛以外の反射防止処理としては、例えばレンズブラケットを樹脂成形にて形成する場合には、その表面を金型によるシボ成形にて粗面化し、或いは反射防止塗装であってもよい。また金属で構成する場合にはエッチング加工により粗面化することもできる。
(反射防止シート40)
反射防止シート40は、シンチレータ110で生成された可視光がレンズ10の周囲で反射するのを抑制するものである。図3に示すように、反射防止シート40には、各レンズ10が嵌入する開口41が設けられている。開口41の形状、サイズは、レンズホルダー11の外径と同程度であればよい。
反射防止シート40としては、例えば、シート表面に前記した植毛処理を施したものや、市販の反射防止シートなどが使用可能である。
(レンズブラケット50)
レンズブラケット50は、主にレンズホルダー11を保持するものであり、各レンズホルダー11を螺設するための貫通孔51を有する。このレンズホルダー11を回してねじこむことで、各レンズ10のピントの調整をすることができる。レンズブラケット50は、フレーム150によって支持されている。
〔本発明の他の実施形態〕
上記の実施形態では、遮光板の内壁面に植毛紙等の反射防止処理を施した例を挙げたが、遮光板20の内壁面や底部の形状によっても反射防止を図ることができる。すなわち、遮光板20の内壁面を、例えば、図4に示すように、すり鉢状の傾斜面で構成することにより、撮像レンズ前面で反射した光がシンチレータに戻るのを抑制することができる。同様に、底部21(レンズ10の表面を囲む面)も傾斜面で構成するのが好ましい。
具体的には、前記傾斜面の角度は、使用するレンズの焦点距離(換言すれば有効画角)にも依存するが、レンズの光軸に垂直な面に対して30度以上70度以下、望ましくは45度以上70度以下であるのがよい。その他は、前述の実施形態と同じであるので、同一符号を付して説明を省略する。
なお、このような形状による反射防止は、前記した植毛紙等の反射防止処理と併用できることはいうまでもない。また、傾斜面を設けることで表面に反射防止のシボ等を金型で設けることができる。
〔本発明のさらに他の実施形態〕
本発明の他の実施形態に係るレンズ装置について、図5を参照して詳細に説明する。図5は、この実施形態におけるレンズ鏡枠を示す断面図である。なお、レンズ装置を構成する部材において、図1〜図3に示すレンズ装置1を構成する各部材と同一のものには同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、この実施形態に係るレンズ装置は、レンズホルダー11の代わりにレンズ鏡枠60を用いる他は、前述の実施形態に係るレンズ装置1と同じである。レンズ鏡枠60は、レンズ10先端の有効径より外側領域に配置されたレンズ押え環61と、レンズ鏡枠本体62とを備える。
レンズ押え環61の表面は、すり鉢状の傾斜面で構成され、かつこの傾斜面61aに反射防止処理が施されている。レンズ押え環61の表面がすり鉢状の傾斜面で構成されているので、例えば、レンズ押え環の表面がレンズ10の光軸に垂直な平面である場合に比べて、レンズ押え環61で反射された可視光がシンチレータに戻りにくく、フレアの発生を抑制することができる。さらに、傾斜面61aに反射防止処理が施されているので、レンズ押え環61での可視光の反射率を低減することができ、フレアの発生を抑制することができる。
(レンズ押え環61)
レンズ押え環61は、傾斜面61aと、レンズ10先端の有効径より外側領域においてレンズ10と当接するレンズ当接部61bと、レンズ鏡枠60に螺合するための螺子部61cとを有する。
レンズ当接部61bは、レンズ10先端の有効径より外側領域においてレンズ10と当接するので、レンズ押え環61に起因する画質に影響を与えるフレア等を低減できる。なお、レンズ10先端の有効径とは、後述するレンズ鏡枠本体62の小穴径部62bの内径と同一である。
傾斜面61aの角度は、シンチレータ110とレンズ10との距離などに応じて適宜調整すればよく、レンズ10の光軸に垂直な面に対して、好ましくは30度以上70度以下である。レンズ押え環61によって反射された可視光がシンチレータに戻りにくく、フレアの発生をより抑制することができる。
レンズ押え環61の材質は、特に限定されず、例えば、アルミニウム、銅などの金属;ポリカーボネート(PC)などの樹脂やセラミックが挙げられる。
反射防止処理は、レンズ押え環13での可視光の反射率を低減するもので、レンズ押え環61の材質に応じて適宜調整すればよく、例えば、レンズ押え環61の材質がアルミニウムである場合、公知のサテン黒色アルマイト処理により粗面化(艶消し処理)することが好ましい。サテン黒色アルマイト処理とは、アルマイト加工処理前の素材に化学的、または物理的に艶消し処理を行い、次いで黒アルマイト加工処理を行うことをいう。反射防止処理は、傾斜面61aだけでなく、遮光板20のシンチレータ110で生成された可視光が当たる部位のすべてに施されているのが好ましい。
レンズ鏡枠本体62は、筒状であり、内周面には、レンズ10を配置するための大径孔部62aと、この大径孔部62aより孔径が小さい小穴径部62bと、レンズ10を支持するための段差部62cとを有する。レンズ鏡枠本体62の外周面には、レンズ押え環61の螺子部61cと螺合するための螺子部62dと、レンズブラケット50の貫通孔51と螺合するための螺子部62eとを有する。
[本発明のさらに他の実施形態]
本発明のさらに他の実施形態に係るレンズ装置について、図6を参照して詳細に説明する。図6は、この実施形態におけるレンズ鏡枠を示す断面図である。なお、レンズ装置3を構成する部材において、レンズ装置2を構成する各部材と同一のものには同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態に係るレンズ装置は、偏光板70と、1/4λ板80とを備え、レンズ鏡枠60の代わりにレンズ鏡枠63を用いる他は、前述の実施形態に係るレンズ装置と同じである。レンズ10および偏光板70の間、偏光板70および1/4λ板80の間には、間隔環65a,65bがそれぞれ挿入され、偏光板70および1/4λ板80は固定されている。
レンズ鏡枠63は、レンズ押え環61と、レンズ鏡枠本体64とを備える。レンズ鏡枠本体64は、1/4λ板80を支持するための周縁凸部62fが形成されている他は、レンズ鏡枠本体62と同じである。
レンズ装置3において、レンズ10と、光電変換素子120との間に、光電変換素子120からの反射光を遮断する偏光板70および1/4λ板80を、偏光板70がレンズ10側となるようにこの順に配置されていることが重要である。これにより、光電変換素子120での反射光がレンズ10に戻らないようにすることができ、フレアの発生を抑制することができる。すなわち、レンズ10を通過した可視光が光電変換素子120で往復する間に、1/4λ板80を2回通る。これにより、円偏光の光は光電変換素子120に反射しても回転方向は変わらない性質があることから、1/4λ板80の位相差の2往復分が加算され、合計180度の位相差を得ることになる。この位相差によって、光電変換素子120に反射して1/4λ板80を通り抜けた可視光の偏光方位は、入射偏光方位に対し90度回転させられるため、反射光は偏光板70を通り抜けられず、レンズ10に戻らないようにすることができる。
1,2,3 レンズ装置
10 レンズ
20 遮光板
30 植毛板
40 反射防止シート
50 レンズブラケット
60,63 レンズ鏡枠
100 X線撮像装置
110 シンチレータ
120 光電変換素子

Claims (8)

  1. 被写体を通過した放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を受光して光電変換を行う光電変換素子との間に設けられるレンズ装置であって、
    前記光電変換素子の前面に配置され、前記シンチレータによって放射線から変換された可視光を集光するレンズと、
    前記レンズと前記シンチレータとの間に設置され、外部からの入射光を遮断するために前記レンズを囲むように設置された遮光板と、
    前記遮光板の少なくとも前記レンズを囲む内壁面に位置する、前記シンチレータへの反射光を抑制させる第1の反射防止部と、
    前記レンズを保持するレンズブラケットと、
    前記レンズブラケットの表面に位置する第2の反射防止部と、を備え
    前記レンズは、撮像エリア内にマトリックス状に複数配置され、
    前記遮光板は、各レンズを個別に仕切る格子状の仕切り壁であり、
    前記第1の反射防止部は、前記仕切り壁の内壁面に位置することを特徴とする間接撮影用のレンズ装置。
  2. 前記第1の反射防止部は、反射防止用の植毛、反射防止用の塗装、および反射防止用の粗面の少なくとも1種である請求項に記載のレンズ装置。
  3. 被写体を通過した放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を受光して光電変換を行う光電変換素子との間に設けられるレンズ装置であって、
    前記光電変換素子の前面に配置され、前記シンチレータによって放射線から変換された可視光を集光するレンズと、
    前記レンズを保持するレンズホルダーと、
    前記レンズホルダーを保持するレンズブラケットと、
    前記レンズホルダーと前記シンチレータとの間に設置され、外部からの入射光を遮断するために前記レンズを囲むように設置された遮光板と、を備え、
    前記遮光板の少なくとも前記レンズを囲む内壁面が、前記シンチレータへの反射光を抑制させる、すり鉢状の傾斜面であることを特徴とする間接撮影用のレンズ装置。
  4. 前記傾斜面の角度が、前記レンズの光軸に垂直な面に対して30度以上70度以下である請求項に記載のレンズ装置。
  5. 被写体を通過した放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を受光して光電変換を行う光電変換素子との間に設けられるレンズ装置であって、
    前記光電変換素子の前面に配置され、前記シンチレータによって放射線から変換された可視光を集光するレンズと、
    前記レンズと前記シンチレータとの間に設置され、外部からの入射光を遮断するために前記レンズを囲むように設置された遮光板と、
    前記レンズを保持するレンズ鏡枠と、
    前記レンズ鏡枠を保持するレンズブラケットと、を備え、
    前記レンズ鏡枠は、
    前記レンズ先端の有効径より外側領域に配置され、表面がすり鉢状の傾斜面であるレンズ押え環と、
    前記傾斜面に位置する、前記シンチレータへの反射光を抑制させる反射防止部と、を有する、ことを特徴とする間接撮影用のレンズ装置。
  6. 前記傾斜面の角度は、前記レンズの光軸に垂直な面に対して30度以上70度以下である請求項に記載のレンズ装置。
  7. 前記反射防止部は、反射防止用の粗面である請求項またはに記載のレンズ装置。
  8. 被写体を通過した放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を受光して光電変換を行う光電変換素子との間に設けられるレンズ装置であって、
    前記光電変換素子の前面に配置され、前記シンチレータによって放射線から変換された可視光を集光するレンズと、
    このレンズと前記シンチレータとの間に設置され、外部からの入射光を遮断するためにレンズを囲むように設置された遮光板と、
    前記レンズと、前記光電変換素子との間に、前記光電変換素子からの反射光を遮断する偏光板および1/4λ板を、前記偏光板が前記レンズ側となるようにこの順に配置したことを特徴とする間接撮影用のレンズ装置。
JP2014266701A 2014-12-26 2014-12-26 間接撮影用レンズ装置 Expired - Fee Related JP6529258B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014266701A JP6529258B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 間接撮影用レンズ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014266701A JP6529258B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 間接撮影用レンズ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016125900A JP2016125900A (ja) 2016-07-11
JP6529258B2 true JP6529258B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=56359364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014266701A Expired - Fee Related JP6529258B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 間接撮影用レンズ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6529258B2 (ja)

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5970373A (ja) * 1982-10-15 1984-04-20 Toshiba Corp 放射線撮像装置
JPH0572344A (ja) * 1991-09-11 1993-03-26 Hamamatsu Photonics Kk 放射線検出装置
JP3610075B2 (ja) * 1992-03-30 2005-01-12 浜松ホトニクス株式会社 X線撮像装置
JP2000298175A (ja) * 1999-02-12 2000-10-24 Konica Corp 放射線画像検出器及び放射線画像形成システム
US6717150B2 (en) * 2000-12-12 2004-04-06 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Solid-state CT detector modules with improved scintillator/diode coupling
JP2002350547A (ja) * 2001-05-30 2002-12-04 Konica Corp 放射線画像検出器および放射線画像形成システム
JP2009222578A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Toshiba Corp X線固体検出器、x線固体検出方法及びx線ct装置
JP2010268098A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Honda Motor Co Ltd 車両用撮像装置および車両周辺監視装置
JP2011067508A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Fujifilm Corp X線検出器、x線撮影システム、及び画像合成方法
JP5833816B2 (ja) * 2010-10-27 2015-12-16 株式会社アールエフ 放射線撮像装置
US8692182B2 (en) * 2010-10-29 2014-04-08 Baker Hughes Incorporated Ruggedized high temperature compatible radiation detector
JP2012163850A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Nippon Sheet Glass Co Ltd 正立等倍レンズアレイプレート、光走査ユニット、画像読取装置および画像書込装置
JP2012168059A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Fujifilm Corp 放射線画像検出装置
US9031195B2 (en) * 2011-05-20 2015-05-12 General Electric Company Imaging detector and methods for image detection
JP2014035296A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Canon Inc 放射線撮影装置及び放射線撮影システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016125900A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3701420B1 (en) Compact optical sensor for fingerprint detection
KR101289330B1 (ko) 부호화 렌즈 영상화 기술을 이용하여 스틸 이미지들 및비디오를 캡처링 하기 위한 장치 및 방법
JP6530215B2 (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
US10488535B2 (en) Apparatus and method for capturing still images and video using diffraction coded imaging techniques
HK1088426A1 (en) Camera with image enhancement functions
JP2011503530A5 (ja)
JP2016036127A (ja) 撮像装置および撮像システム
JP2009258691A (ja) 撮像フィルタ
JP2005513833A5 (ja)
JP6230395B2 (ja) 撮像装置およびその駆動方法
JP2014010400A5 (ja)
JP2004061516A5 (ja)
JP2006519377A5 (ja)
JP2013243522A5 (ja)
JP2012154733A5 (ja)
JP2018513964A (ja) スナップショット型偏光ハイパースペクトルカメラ及び結像方法
JP6702788B2 (ja) 放射線の位相変化検出方法
JP6529258B2 (ja) 間接撮影用レンズ装置
WO2019138633A1 (ja) 生体情報取得装置、生体情報取得方法及びウェアラブルデバイス
JP2020508469A (ja) 広角コンピュータ撮像分光法および装置
RU2019124751A (ru) Формирователь изображения с матрицей фильтра и линзы
JPWO2019073881A1 (ja) 撮像装置及び画像処理装置
JP6774530B2 (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
JP7185041B2 (ja) ハイブリッドx線及び光検出器
JP2011043860A (ja) 撮像レンズ、撮像装置およびデジタル撮像機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181130

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20181213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6529258

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees