JP2010268098A - 車両用撮像装置および車両周辺監視装置 - Google Patents

車両用撮像装置および車両周辺監視装置 Download PDF

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【課題】撮像素子から偽信号が出力されてしまうことを抑制し、自車両周辺の外界を適切に監視する。
【解決手段】車両用撮像装置は、レンズにより集光された光を受光する受光面52aを有する固体撮像素子52と、固体撮像素子52とレンズとの間に配置される光透過窓53とを備え、光透過窓53の固体撮像素子52に対向する対向面53aの少なくとも一部は、固体撮像素子52の受光面52aに対して傾斜している直線の軌跡からなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両用撮像装置および車両周辺監視装置に関する。
従来、例えば自車両の周辺に近赤外光を投光し、この近赤外光が車両外部の物体によって反射されることによる反射光を、自車両に搭載した近赤外光カメラにより受光して、車両外部の物体を撮像する車両周辺監視装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、例えば固体撮像素子の受光部が収容されたパッケージを封止するガラス部材をレンズ状の形状として集光性を増大させる半導体装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−252327号公報 特開昭60−7767号公報
ところで、上記従来技術に係る車両周辺監視装置において、固体撮像素子からなるカメラを用いて車両外部の物体を撮像する際に、固体撮像素子に強い光が入射した場合には、光源から放射された光が直接入射する画素以外の画素からも電気信号が出力されることで、光源の周りの本来暗い場所が明るく表示されるブルーミングやハレーションが発生するという問題が生じる。
例えば夜間走行中の視認性を補助するために自車両に搭載されたカメラによって進行方向前方の外界を撮像している際に、対向車両の前照灯から配光される強力な光などがカメラに入射した場合には、固体撮像素子が出力する偽信号によって対向車両の前照灯の光源が存在する箇所の周囲も明るく表示されるために、この箇所の周囲に存在する物体が適度な諧調を有して出力されずに、検知困難になってしまうという問題が生じる。
そして、このように固体撮像素子に強い光が入射した場合に偽信号が出力されてしまうという問題が生じることに対して、例えば素子内部に光吸収層を形成して迷光を吸収する方法などが知られている。しかしながら、このように、単に、既に発生した迷光を低減するような方法では、偽信号が出力されてしまうことの主要な原因を解消することはできない。このため、固体撮像素子に強い光が入射した場合に偽信号が出力されてしまうことの主要な原因を特定して解消するための適切な対応を行なうことが望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、撮像素子から偽信号が出力されてしまうことを抑制することが可能な車両用撮像装置および該車両用撮像装置を用いて自車両周辺の外界を適切に監視することが可能な車両周辺監視装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る車両用撮像装置は、レンズ(例えば、実施の形態でのレンズ21)と、該レンズにより集光された光を受光する受光面(例えば、実施の形態での受光面52a)を有する撮像素子(例えば、実施の形態での固体撮像素子52)と、該撮像素子と前記レンズとの間に配置される光透過部材(例えば、実施の形態での光透過窓53)とを備え、車両に搭載される車両用撮像装置であって、前記光透過部材の前記撮像素子に対向する対向面(例えば、実施の形態での対向面53a)の少なくとも一部は、前記撮像素子の受光面に対して傾斜している直線の軌跡からなる。
例えば図7(A),(B)に示す従来技術の一例に係る撮像装置90において、固体撮像素子91の表面は、集光用のマイクロレンズ92によって数μmピッチの凹凸が形成されている。また、マイクロレンズ92の下方には複数層の配線層93と遮光層94とが設けられている。このため、固体撮像素子91の表面で反射された光には、拡散反射された拡散反射成分が含まれ、この拡散反射成分が半導体パッケージ95に設けられた光透過窓96などで多重反射されることによって、入射光が直接入射する画素の周辺画素に反射光が入射し、偽信号が出力されてしまうことになる。
したがって、固体撮像素子から偽信号が出力されてしまうことを抑制するためには、レンズ97により集光されて固体撮像素子91に入射する光が多重反射された後に固体撮像素子91に入射することを抑制すればよい。
本発明の第1態様に係る車両用撮像装置では、レンズにより集光されて撮像素子に入射した光のうち撮像素子の受光面で反射された反射光が、再び、撮像素子の受光面に向うようにして光透過部材で反射された反射光、つまり2回反射の反射光の光量は、撮像素子の受光面に入射する他の多重反射光の光量よりも大きい。これにより、光透過部材で反射された反射光が撮像素子の受光面に入射しないようにして、光透過部材の対向面の少なくとも一部を撮像素子の受光面に対して傾斜している直線の軌跡からなる面とする。
また、本発明の第2態様に係る車両周辺監視装置は、第1態様に記載の車両用撮像装置(例えば、実施の形態での車両用撮像装置10)と、前記車両に搭載され、車両外部に向かい可視領域または近赤外線領域の光を投光する投光手段(例えば、実施の形態での投光器11)とを備え、前記車両用撮像装置は、前記投光手段により投光された前記光の反射光を受光して、車両外部の対象物を撮像し、前記対向面の前記少なくとも一部は、車両の左右方向に対して傾斜している。
本発明の第1態様に係る車両用撮像装置によれば、レンズにより集光された光のうち撮像素子の受光面で拡散反射などにより反射された後に、光透過部材の対向面において撮像素子の受光面に対して傾斜している面で反射された反射光は、撮像素子の受光面に向う確率が低下し、撮像素子と光透過部材との間で光が多重反射された後に撮像素子の受光面に入射しまうことを抑制することができる。
本発明の第2態様に係る車両周辺監視装置によれば、例えば対向車両の前照灯などの強い光が車両用撮像装置に入射する場合であっても、車両用撮像装置の撮像素子から偽信号が出力されてしまうことを抑制して、自車両周辺の外界を適切に監視することができる。
すなわち、撮像素子の受光面に対して傾斜している面とされた光透過部材の対向面の少なくとも一部が、車両の左右方向に対して傾斜していることにより、撮像素子と光透過部材との間で多重反射された光が車両の左右方向に拡散して撮像素子の受光面に入射しまうことを抑制することができる。
これにより、対面通行時の対向車両の前照灯などの強い光が左右何れか一方の方向(例えば、左側通行では右側)から車両用撮像装置に入射する場合であっても、車両用撮像装置の撮像対象領域とされる自車両の進行方向前方から左右何れか他方の方向(例えば、左側通行では左側)に亘る領域において、偽信号が出力されてしまうことを抑制して、自車両周辺の外界の所望領域を適切に監視することができる。
本発明の実施形態に係る車両周辺監視装置の構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用撮像装置を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るs偏光波およびp偏光波の入射角に応じた反射率の変化の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用撮像装置を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用撮像装置を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両用撮像装置を示す断面図である。 従来技術の一例に係る撮像装置および固体撮像素子を示す断面図である。
以下、本発明の第1の実施形態に係る車両用撮像装置および車両周辺監視装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による車両周辺監視装置1は、車両に搭載され、車両の外界の所定監視対象領域を可視領域または近赤外線領域において車両用撮像装置10により撮像して得た画像に基づき、所定監視領域内に存在する他車両や歩行者などの対象物を検知する。
車両周辺監視装置1は、例えば図1に示すように、車両用撮像装置10と、投光器11と、処理装置12とを備えて構成されている。
投光器11は、処理装置12から出力される制御信号に応じて、車両の外界の所定監視対象領域に可視領域または近赤外線領域の光を投光する。
処理装置12は、車両用撮像装置10および投光器11の動作を制御し、投光器11により投光された光の反射光に対して車両用撮像装置10により撮像を行ない、この撮像により得られた画像に対して所定の画像処理を行ない、所定監視領域内に存在する対象物を検知する。
車両用撮像装置10は、可視領域または近赤外線領域において撮像可能であって、例えば図2に示すように、レンズ21と、半導体パッケージ22とを備えて構成されている。
そして、半導体パッケージ22は、例えばハウジングをなすパッケージ基体31と、固体撮像素子32と、光透過窓33と、偏光膜34と、ボンディングワイヤ35と、リード線36とを備えて構成されている。
パッケージ基体31は、例えば開口した箱型に形成され、レンズ21に対向するようにして配置された固体撮像素子32が内部に収容されている。
固体撮像素子32は、例えばCCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサであって、レンズ21に向って露出する上面の中央部にはレンズ21により集光された光を受光する受光面32aが形成されている。
この受光面32aは、例えばマトリクス状に配置された複数の受光素子(図示略)を備えて構成され、各受光素子にはマイクロレンズ(図示略)などが積層されている。
そして、この受光面32aの周辺部に設けられた電極パッド(図示略)は、ボンディングワイヤ35によってリード線36に接続され、このリード線36により外部回路(図示略)に接続されている。
光透過窓33は、例えば板状の光透過性のガラスなどからなり、光透過窓33の法線方向がレンズ21の光軸Oに平行となるように配置され、固体撮像素子32が内部に収容されたパッケージ基体31の開口部を閉塞している。
そして、光透過窓33の内面には偏光膜34が設けられている。この偏光膜34は、レンズ21により集光されて光透過窓33を透過した光のうち所定の振動成分、例えばp偏光波の光のみを透過させる。
これにより、車両の外部からレンズ21に入射した光は、レンズ21によって集光されて光透過窓33を透過した後に、偏光膜34によってp偏光波の光となり、固体撮像素子32の受光面32aに入射する。
そして、パッケージ基体31の内部において、固体撮像素子32は、受光面32aの法線Pがレンズ21の光軸Oに対して所定角度θだけ傾斜するようにして配置されている。
この所定角度θは、例えば、入射側材質の屈折率n1と、透過側材質の屈折率n2とにより記述されるブリュースター角θb(=arctan(n2/n1))である。固体撮像素子32の受光面32aに光が入射する場合に対して、入射側材質は、例えばパッケージ基体31の内部の空気であり、透過側材質は固体撮像素子32の受光面32aである。
屈折率の異なる材質の界面に光が入射する場合には、光の振動成分によって反射率が異なり、例えば図3に示すように、屈折率が1である空気の入射側材質から、屈折率が1.5であるガラスの透過側材質に光が入射する場合において、s偏光波の反射率は、透過側材質の法線に対する入射角がゼロから増大することに伴い、増大傾向に変化する。これに対して、p偏光波の反射率は、透過側材質の法線に対する入射角がゼロから増大することに伴い、所定のブリュースター角(例えば、約56度)でゼロとなるまで減少した後に、増大傾向に変化する。つまり、透過側材質の法線に対する入射角がブリュースター角であれば、p偏光波の反射率はゼロとなる。
固体撮像素子32の受光面32aの法線Pはレンズ21の光軸Oに対してブリュースター角θbだけ傾斜していることから、レンズ21によって集光されて光透過窓33および偏光膜34を透過して受光面32aに入射するp偏光波の光の反射率はゼロとなる。
上述したように、第1の実施形態に係る車両用撮像装置10によれば、固体撮像素子32の受光面32aに入射する光が、パッケージ基体31の内部(例えば、固体撮像素子32と光透過窓33との間など)で多重反射されてしまうことを抑制し、反射光に起因した偽信号が出力されてしまうことを抑制することができる。
そして、第1の実施形態に係る車両周辺監視装置1によれば、例えば対向車両の前照灯などの強い光が車両用撮像装置10に入射する場合であっても、車両用撮像装置10の固体撮像素子32から偽信号が出力されてしまうことを抑制して、車両周辺の外界を適切に監視することができる。
なお、上述した第1の実施形態においては、光透過窓33の内面に偏光膜34が設けられているとしたが、これに限定されず、光透過窓33の外面に偏光膜34が設けられてもよい。
また、偏光膜34の代わりに、パッケージ基体31の外部、つまりレンズ21とパッケージ基体31との間に偏光フィルタを備えてもよい。
なお、上述した第1の実施形態においては、パッケージ基体31の内部での固体撮像素子32の配置によって、受光面32aの法線Pがレンズ21の光軸Oに対して所定角度θだけ傾斜するよう設定されるとしたが、これに限定されず、例えばパッケージ基体31においては、光透過窓33と固体撮像素子32の受光面32aとが平行となるように(つまり、光透過窓33の法線方向と受光面32aの法線Pが平行となるように)設定し、パッケージ基体31をレンズ21の光軸Oに対して所定角度θだけ傾斜するように配置してもよい。
以下、本発明の第2の実施形態に係る車両用撮像装置および車両周辺監視装置について添付図面を参照しながら説明する。
この第2の実施形態に係る車両周辺監視装置1において、上述した第1の実施形態に係る車両周辺監視装置1と異なる点は、車両用撮像装置10が、上述した第1の実施形態の半導体パッケージ22の代わりに、第2の実施形態に係る半導体パッケージ42を備える点である。
この第2の実施形態に係る半導体パッケージ42は、例えば図4または図5に示すように、例えばハウジングをなすパッケージ基体51と、固体撮像素子52と、光透過窓53と、ボンディングワイヤ54と、リード線55とを備えて構成されている。
パッケージ基体51は、例えば開口した箱型に形成され、レンズ21に対向するようにして配置された固体撮像素子52が内部に収容されている。
固体撮像素子52は、例えばCCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサであって、レンズ21に向って露出する上面の中央部にはレンズ21により集光された光を受光する受光面52aが形成されている。
この受光面52aは、例えばマトリクス状に配置された複数の受光素子(図示略)を備えて構成され、各受光素子にはマイクロレンズ(図示略)などが積層されている。
そして、パッケージ基体51の内部において、固体撮像素子52は、受光面52aの法線がレンズ21の光軸に対して平行になるようにして配置されている。
そして、この受光面52aの周辺部に設けられた電極パッド(図示略)は、ボンディングワイヤ54によってリード線55に接続され、このリード線55により外部回路(図示略)に接続されている。
光透過窓53は、例えば板状の光透過性のガラスなどからなり、光透過窓53の法線方向がレンズ21の光軸に平行となるように配置され、固体撮像素子52が内部に収容されたパッケージ基体51の開口部を閉塞している。
そして、光透過窓53の内面、つまり固体撮像素子52の受光面52aに対向する対向面53aの少なくとも一部は、受光面52aに対して傾斜している直線の軌跡からなる面とされている。
受光面52aに対して傾斜している直線の軌跡からなる面とは、例えば光透過窓53の内面の中央部が固体撮像素子52の受光面52aに向い突出するようにして形成された錐体(例えば、円錐体や角錐体など)の錐体面や、例えば図4に示すように固体撮像素子52の受光面52aに向い突出するようにして屈曲した平面や、例えば図5に示すように固体撮像素子52の受光面52aに対して所定角度で傾斜した平面などである。
レンズ21により集光されて固体撮像素子52に入射した光のうち固体撮像素子52の受光面52aで拡散反射などにより反射された反射光が、光透過窓53の内面(対向面53a)で再び反射される場合、この対向面53aが固体撮像素子52の受光面52aに対して傾斜していると、例えば対向面53aが受光面52aに平行である場合に比べて、対向面53aで反射された反射光(つまり、2回反射の反射光)が再び固体撮像素子52の受光面52aに入射する確率がより小さくなる。
そして、この第2の実施形態に係る半導体パッケージ42を備える車両用撮像装置10を備える車両周辺監視装置1において、光透過窓53の内面(対向面53a)の少なくとも一部であって、受光面52aに対して傾斜している直線の軌跡からなる面は、車両の左右方向に対して傾斜している。
例えば図5に示す半導体パッケージ42を備える車両周辺監視装置1が左側通行の対面通行で走行する車両に搭載される場合には、車両の左右方向において右側から左側に向かうことに伴い、対向面53aと受光面52aとの間の距離が増大傾向に変化するようにして、対向面53aを受光面52aに対して傾斜させる。
これにより、対面通行時の対向車両の前照灯などの強い光が自車両の右側から車両用撮像装置10に入射する場合であっても、例えば先行車両や障害物などが存在する可能性が高い自車両の進行方向前方や、例えば歩行者や駐停車車両などが存在する可能性が高い自車両の左側などに対応する受光面52aの領域に、多重反射による反射光が入射してしまうことを抑制することができる。
上述したように、第2の実施形態に係る車両用撮像装置10によれば、半導体パッケージ42において、固体撮像素子52と光透過窓53との間で光が多重反射された後に固体撮像素子52の受光面52aに入射してしまうことを抑制し、多重反射の反射光に起因した偽信号が出力されてしまうことを抑制することができる。
そして、第2の実施形態に係る車両周辺監視装置1によれば、例えば対向車両の前照灯などの強い光が車両用撮像装置10に入射する場合であっても、車両用撮像装置10の固体撮像素子52から偽信号が出力されてしまうことを抑制して、車両周辺の外界の所望領域を適切に監視することができる。
以下、本発明の第3の実施形態に係る車両用撮像装置および車両周辺監視装置について添付図面を参照しながら説明する。
この第3の実施形態に係る車両周辺監視装置1において、上述した第1の実施形態に係る車両周辺監視装置1と異なる点は、車両用撮像装置10が、上述した第1の実施形態の半導体パッケージ22の代わりに、第3の実施形態に係る半導体パッケージ62を備える点である。
この第3の実施形態に係る半導体パッケージ62は、例えば図6に示すように、例えばハウジングをなすパッケージ基体71と、固体撮像素子72と、光吸収層73と、封止材74と、反射防止膜75と、ボンディングワイヤ76と、リード線77とを備えて構成されている。
パッケージ基体71は、例えば開口した箱型に形成され、レンズ21に対向するようにして配置された固体撮像素子72が内部に収容されている。
固体撮像素子72は、例えばCCDイメージセンサまたはCMOSイメージセンサであって、レンズ21に向って露出する上面の中央部にはレンズ21により集光された光を受光する受光面72aが形成されている。
この受光面72aは、例えばマトリクス状に配置された複数の受光素子(図示略)を備えて構成され、各受光素子にはマイクロレンズ(図示略)などが積層されている。
そして、パッケージ基体71の内部において、固体撮像素子72は、受光面72aの法線がレンズ21の光軸に対して平行になるようにして配置されている。
そして、この受光面72aの周辺部に設けられた電極パッド(図示略)は、ボンディングワイヤ76によってリード線77に接続され、このリード線77により外部回路(図示略)に接続されている。
そして、固体撮像素子72が内部に収容されたパッケージ基体71の開口部には、例えば受光面72aよりも大きな開口を有する板状の光吸収層73が設けられ、さらに、この光吸収層73の開口を覆う反射防止膜75が設けられている。
そして、固体撮像素子72が内部に収容されたパッケージ基体71の内部には、受光面72aに積層される複数の異なる光透過材層(例えば、3つの光透過材層74a,74b,74cなど)からなる光透過性の封止材74が充填されている。
この封止材74を構成する複数の異なる光透過材層は、受光面72aに近い光透過材層ほど、大きな屈折率を有しており、複数の光透過材層の屈折率は、例えば半導体パッケージ62の外部の空気の屈折率から固体撮像素子72の受光面72aの屈折率へと向かい、順次増大するように設定されている。
封止材74は、半導体パッケージ62の外部の空気の屈折率と、固体撮像素子72の受光面72aの屈折率との間の屈折率を有し、例えばエポキシ樹脂やシリコン樹脂やガラスなどから成る。
また、パッケージ基体71の内壁面上には光の反射を抑制する反射防止層(図示略)が設けられている。
上述したように、第3の実施形態に係る車両用撮像装置10によれば、半導体パッケージ62の内部において、半導体パッケージ62の外部の空気から固体撮像素子72の受光面72aへと、順次、屈折率が増大傾向に変化するように設定されることで、急峻な屈折率変化に起因して光の反射が増大してしまうことを抑制し、多重反射の反射光に起因した偽信号が出力されてしまうことを抑制することができる。
そして、第3の実施形態に係る車両周辺監視装置1によれば、例えば対向車両の前照灯などの強い光が車両用撮像装置10に入射する場合であっても、車両用撮像装置10の固体撮像素子72から偽信号が出力されてしまうことを抑制して、車両周辺の外界を適切に監視することができる。
なお、上述した第1〜第3の実施形態においては、ワイヤボンディングにより形成されたボンディングワイヤ35,54,76が固体撮像素子32,52,72の表面上に存在するとしたが、これに限定されず、例えば半導体パッケージ22,42,62がフリップチップボンディングにより実装されてもよい。
これにより、固体撮像素子32,52,72の表面上に存在するボンディングワイヤ35,54,76によって光の多重反射が促進されてしまうことを防止することができる。特に、上述した第3の実施形態においては、半導体パッケージ62の厚さ、および、パッケージ基体71の内部に充填される封止材74の厚さを低減することができ、車両用撮像装置10の撮像により得られる画像の歪みを抑制することができる。
1 車両周辺監視装置
10 車両用撮像装置
11 投光器(投光手段)
21 レンズ
52 固体撮像素子(撮像素子)
52a 受光面
53 光透過窓(光透過部材)
53a 対向面

Claims (2)

  1. レンズと、該レンズにより集光された光を受光する受光面を有する撮像素子と、該撮像素子と前記レンズとの間に配置される光透過部材とを備え、車両に搭載される車両用撮像装置であって、
    前記光透過部材の前記撮像素子に対向する対向面の少なくとも一部は、前記撮像素子の受光面に対して傾斜している直線の軌跡からなることを特徴とする車両用撮像装置。
  2. 請求項1に記載の車両用撮像装置と、
    前記車両に搭載され、車両外部に向かい可視領域または近赤外線領域の光を投光する投光手段とを備え、
    前記車両用撮像装置は、前記投光手段により投光された前記光の反射光を受光して、車両外部の対象物を撮像し、
    前記対向面の前記少なくとも一部は、車両の左右方向に対して傾斜していることを特徴とする車両周辺監視装置。
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JP2016125900A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 京セラオプテック株式会社 間接撮影用レンズ装置

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