JP6529161B2 - 測量管理システム、測量管理システム用測量装置及び測量管理システム用管理サーバ装置 - Google Patents

測量管理システム、測量管理システム用測量装置及び測量管理システム用管理サーバ装置 Download PDF

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Description

本発明は、測量管理システム、測量管理システム用測量装置及び測量管理システム用管理サーバ装置に関する。
測量管理システムとして、測量装置の使用に関する実態を迅速に把握すべく、特許文献1に示すように、対象物までの距離を測定する測量装置と、管理サーバ装置と、測量装置メーカ等の端末機とを、それらの各通信部を利用することによりネットワークを介して通信可能としたものが提案されている。具体的には、測量装置は、測量装置使用者がその測量装置の動作状況入力部からその測量装置の動作状況関連情報を入力すると、その動作状況関連情報を管理サーバ装置に送信し、管理サーバ装置は、その送信された動作関連情報をネットワーク上に公開することになっており、これに伴い、測量装置メーカ等の端末機は、その公開された動作関連情報を閲覧できることになっている。このため、測量装置メーカ等(担当者)は、測量装置の使用に関する実態を迅速に把握でき、測量装置において適切な測量が行えない状況にあるときには、その原因を迅速に把握して、適切な測量が行えない状況に適合した解決方法を測定装置使用者に提示することができる。
特開2012−117874号公報
しかし、現実には、測量装置使用者は、測量装置が動作する限り、その測量装置が正規な測量状態にあるか否かにかかわらず、その測量装置の動作状況に対する関心は低く、測量装置が実際に故障して初めて、測量装置使用者は、測量装置メーカ、代理店等に問い合わせを行ったり、修理依頼を行ったりする傾向にあり、事前に(故障前に)、測量装置の動作状況を調べたり、その動作状況を問い合わせたりすることは少ない。このため、測量装置に一旦、問題が生じると、その対応が故障後のものとなることから、正常な状態に回復するまでの間、測量装置を使用することができないことになり、その期間が特に長期に亘るような場合には、測量業務に支障を生じることになる。
本発明はこのような事情を勘案してなされたもので、その第1の目的は、故障可能性を故障に至る前に知らせることができる測量管理システムを提供することにある。
第2の目的は、上記測量管理システムに用いられる測量システム用測量装置を提供することにある。
第3の目的は、上記測量管理システムに用いられる測量システム用管理サーバ装置を提供することにある。
前記第1の目的を達成するために本発明(第1の発明)にあっては、
対象物までの距離を測定する測量装置と管理サーバ装置とが、互いが備える通信部を利用することによりネットワークを介して通信可能とされる測量管理システムにおいて、
前記測量装置は、警告を行う警告部を調整する警告調整部と、値の増大に伴って故障可能性が高まる故障可能性判断情報を取得する故障可能性判断情報取得部と、該故障可能性判断情報取得部が取得した故障可能性判断情報を該測量装置の通信部を制御して前記管理サーバ装置に送信させると共に、前記警告調整部を制御する制御処理部と、を備え、
前記管理サーバ装置は、該管理サーバ装置における通信部が前記故障可能性判断情報を受信したとき、該故障可能性判断情報に基づく値が所定の判別値を超えたか否かを判別する判別部と、該判別部によって該故障可能性判断情報に基づく値が所定の判別値を超えたと判断したとき、前記測量装置における警告部に警告を行わせるための指示情報を該管理サーバ装置における通信部を制御して該測量装置に送信させるサーバ制御部と、を備え、
前記測量装置における制御処理部は、該測量装置における通信部が前記指示情報を受信したとき、前記警告調整部を制御して警告を実行させるように設定されている構成とされている。
この構成により、測量装置から送信される故障可能性判断情報に基づき、管理サーバ装置が測量装置に故障を生じる可能性があると判断したときには、その判断に基づく指示情報が測量装置に送信されて、該測量装置の警告部は測量装置使用者に警告を行う。
本発明の好ましい構成態様として、本発明の前記構成を前提として、次の態様を取ることができる。
(1)前記故障可能性判断情報が、単位時間当たりのエラー数であり、
前記所定の判別値が、該所定の判別値を用いて判別する日よりも過去複数日分の単位時間当たりのエラー数の平均値である構成をとることができる。
これにより、測量装置全体における各部品、各モジュール、各動作状況等のエラー情報を広く集めることができることを利用し、現状の故障可能性の程度を、現状の単位時間当たりのエラー数とその過去複数日分の平均値との比較により的確に判断できる。
ここで、単位時間当たりのエラー数における「単位時間」には、1時間当たり、1日当たり等の種々のものが含まれる。また、単位時間当たりのエラー数における「エラー数」には、測量装置の部品、モジュール、作動情報(状況)個々についての数の場合と、測量装置全体における総数の場合とが含まれ、判別値は、その各場合に応じたものとなる。
(2)前記管理サーバ装置は、
前記測量装置から送信される故障可能性判断情報としての前記単位時間当たりのエラー数を順次、記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された単位時間当たりのエラー数を用いることにより、前記判別部が判別を行う日前の過去複数日分の平均値である複数日分平均値を算出して該複数日分平均値を前記所定の判別値として該記憶部に記憶させる平均値算出部と、
を備えている構成をとることができる。
これにより、現状の故障可能性判断情報として、単位時間当たりのエラー数を用いるに当たり、判別値として的確なものを用意できる。
(3)前記故障可能性判断情報が、前記測量装置における各部品の使用履歴情報であり、
前記判別部が、前記所定の判別値として、前記各部品の使用履歴情報についての耐久限度を用いるように設定されている構成をとることができる。
これにより、部品メーカ等が提供する耐久限度を利用して、測量装置における各部品の故障可能性を容易に判断できる。
(4)前記測量装置に、前記警告部として、情報を表示する表示部と、前記警告調整部として、該表示部の画面の背面色を調整する背面色調整機構と、が備えられ、
前記測量装置における制御処理部は、前記管理サーバ装置からの指示情報に基づき警告を実行するとき、前記背面色調整機構を制御して、該警告を実行しない通常時における背面色とは異なる背面色とするように設定されている構成をとることができる。
これにより、測量装置が備える表示部における画面背面色を、通常時の状態から変化することに基づき、故障可能性を測量装置使用者に容易に知らせることができる。
しかもこの場合、表示部における画面背面色だけが変化し、表示部における通常の情報表示に支障を与えることがないことから、故障可能性を知らせるに当たり、測量業務が妨げられることを防止できる。
さらに、故障可能性を通常時の背面色とは異なる背面色をもって知らせることから、騒音の激しい環境下においても、的確に故障可能性を知らせることができる。
(5)前記所定の判別値として、値が異なる複数の判別値が設定され、
前記管理サーバ装置におけるサーバ制御部が、前記測量装置から送信された故障可能性判断情報に基づく値が前記複数の各判別値を超えるのに応じて、異なる表示指示情報を前記測量装置にそれぞれ送信するように設定され、
前記測量装置における前記背面色調整機構が、前記表示部において、警告実行時における背面色として、複数の異なる背面色を調整できるように設定され、
前記測量装置における制御処理部が、前記背面色調整機構を制御して、前記複数の各異なる表示指示情報の受信に応じて前記表示部における背面色を変えるように設定されている構成をとることができる。
これにより、故障可能性の程度を、異なる色彩の背面色をもって段階的に知らせることができる。
(6)前記測量装置における制御処理部は、前記管理サーバ装置から最も大きい判別値を超えたとの判断に基づく指示情報を受信したとき、前記表示部に緊急メッセージを表示するように設定されている構成をとることができる。
これにより、表示部画面の背面色だけでなく、緊急メッセージによっても、測量装置の故障が迫っていることを知らせることができる。
前記第2の目的を達成するために本発明(第2の発明)にあっては、
管理サーバ装置に対して、通信部を利用することによりネットワークを介して通信可能とされる測量管理システム用測量装置において、
警告を行う警告部を調整する警告調整部と、値の増大に伴って故障可能性が高まる故障可能性判断情報を取得する故障可能性判断情報取得部と、該故障可能性判断情報取得部が取得した故障可能性判断情報を前記通信部を制御して前記管理サーバ装置に送信させると共に、前記警告調整部を制御する制御処理部と、を備え、
前記制御処理部は、前記管理サーバ装置に送信した故障可能性判断情報に基づいて判断された該管理サーバ装置からの警告指示情報を受信したとき、前記警告調整部を制御して警告を実行させるように設定されている構成とされている。
この構成により、管理サーバ装置により故障可能性があると判断されたときには、当該測量装置は、測量装置使用者に警告を行うことができる。
本発明の好ましい構成態様として、本発明(第2の発明)の前記構成を前提として、次の態様を取ることができる。
(1)故障可能性判断情報が、単位時間当たりのエラー数である構成をとることができる。
これにより、現状の故障可能性を判断するに当たり、最適なものを用いることができ、当該測量装置の故障可能性を的確に判断できる。
(2)前記警告部として、情報を表示する表示部と、前記警告調整部として、該表示部の画面の背面色を調整する背面色調整機構と、が備えられ、
前記制御処理部は、前記管理サーバ装置からの指示情報に基づき警告を実行するとき、前記背面色調整機構を制御して、該警告を実行しない通常時における背面色とは異なる背面色とするように設定されている構成をとることができる。
これにより、測量業務が妨げられることを防ぎつつ、故障可能性を通常時の背面色とは異なる背面色をもって測量装置使用者に容易に知らせることができる。
また、故障可能性を通常時の背面色とは異なる背面色をもって知らせることから、騒音の激しい環境下においても、的確に故障可能性を知らせることができる。
(3)前記背面色調整機構が、前記表示部において、警告実行時における背面色として、複数の異なる背面色を調整できるように設定され、
前記制御処理部が、前記背面色調整機構を制御して、前記管理サーバ装置からの異なる表示指示情報の受信に応じて前記表示部における背面色を変えるように設定されている構成をとることができる。
これにより、故障可能性の程度を、異なる色彩の背面色をもって段階的に知らせることができる。
前記第3の目的を達成するために本発明(第3の発明)にあっては、
対象物までの距離を測定する測量装置に対してネットワークを介して通信可能とされる測量管理システム用管理サーバ装置において、
前記測量装置から故障可能性判断情報を受信したとき、該故障可能性判断情報に基づく値が所定の判別値を超えたか否かを判別する判別部と、
前記判別部によって前記故障可能性判断情報に基づく値が所定の判別値を超えたと判断されたとき、前記測量装置に警告を行わせるための指示情報を該測量装置に送信させるサーバ制御部と、を備えている構成とされている。
この構成により、測量装置からの故障可能性判断情報に基づき、故障可能性の判断を行い、その判断結果に基づく情報を測量装置に送信することができる。
本発明の好ましい構成態様として、本発明(第3の発明)の前記構成を前提として、次の態様を取ることができる。
(1)前記故障可能性判断情報が、単位時間当たりのエラー数であり、
前記所定の判別値が、該所定の判別値を用いて判別する日よりも過去複数日分の単位時間当たりのエラー数の平均値である構成をとることができる。
これにより、現状の故障可能性の程度を、現状の単位時間当たりのエラー数とその過去複数日分の平均値との比較により的確に判断できる。
(2)前記測量装置から送信される故障可能性情報としての前記単位時間当たりのエラー数を順次、記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された単位時間当たりのエラー数を用いることにより、前記判別部が判別を行う日前の過去複数日分の平均値である複数日分平均値を算出して該複数日分平均値を前記所定の判別値として該記憶部に記憶させる平均値算出部と、
を備えている構成をとることができる。
これにより、現状の故障可能性判断情報として、単位時間当たりのエラー数を用いるに当たり、判別値として的確なものを用意できる。
以上の内容により本発明によれば、管理サーバ装置が測量装置に故障を生じる可能性があると判断したときには、その判断に基づく指示情報が測量装置に送信されて、該測量装置の警告部は測量装置使用者に警告を行うことから、故障に至る前に、測量装置の故障可能性を測量装置使用者に知らせることができる。これにより、測量装置使用者は、事前に種々多様な対応をとることができることになり、測量装置の故障により測量業務が支障を受けることを防止できる。
また、本発明(第2の発明)にあっては、上記測量管理システムに用いられるものとして好ましい測量管理システム用測量装置を提供できる。
さらに、本発明(第3の発明)にあっては、上記測量管理システムに用いられるものとして好ましい測量管理システム用管理サーバ装置を提供できる。
実施形態に係るトータルステーションと管理サーバ装置とがネットワークを介して通信可能に接続されている状態を示す説明図。 実施形態に係るトータルステーションを示す斜視図。 実施形態に係るトータルステーションの制御系を説明する説明図。 実施形態に係る管理サーバ装置の制御系を説明する説明図。 実施形態に係るトータルステーションにおける表示部の背面色の変化を示す図であり、図5(a)は、表示部画面の背面色が通常(正常)である状態(白色)を示し、図5(b)は、表示部画面の背面色が軽度の故障可能性である状態(青色)を示し、図5(c)は、表示部画面の背面色が中程度の故障可能性である状態(緑色)を示し、図5(d)は、表示部画面の背面色が緊急状態(赤色)を示している。 トータルステーションにおける単位時間当たりのエラー数e/Tの収集、送信のための制御例を示すフローチャート。 トータルステーションにおける連続稼動部品の稼働時間の収集、送信のための制御例を示すフローチャート。 トータルステーションにおける切換作動部品の切換作動数の収集、送信のための制御例を示すフローチャート。 実施形態に係る管理サーバ装置の制御例を示すフローチャート。 実施形態に係る管理サーバ装置におけるe/Tに基づく故障予想判断処理を示すフローチャート。 実施形態に係る管理サーバ装置における稼働時間に基づく故障予想判断処理を示すフローチャート。 実施形態に係る管理サーバ装置における切換作動回数に基づく故障予想判断処理を示すフローチャート。 実施形態に係る測量装置における警告等のための制御例を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
1.測量管理システムの概要
図1は、実施形態に係る測量管理システム1の全体構成を示す図である。この図1において、符号TS1,TS2(代表符号TS)は、測量装置としてのトータルステーション(電子式測距測角儀)のいくつかを示すものであり、符号MSは、測量装置メーカ又は代理店等が管理、運営する管理サーバ装置であって、トータルステーションTS1,TS2の作動状態を管理するものである。トータルステーションTS1,TS2と管理サーバMSとは、ネットワークN(本実施形態においては、トータルステーションTS1,TS2の無線通信を可能とすべく、無線アクセスネットワークNa、コアネットワークNc、インタネットNiを利用)を介して互いに通信可能となっており、トータルステーションTSは、故障可能性判断情報を検出、収集し、それらを管理サーバ装置MSに送信し、管理サーバ装置MSは、その故障可能性判断情報に基づき当該トータルステーションTSの故障可能性を判断し、その判断において故障可能性があると判断したときには、当該トータルステーションTSに警告指示情報を送信することになっている。これにより、当該トータルステーションTSは、動作状態にあるとしても、警告指示情報に基づき警告を発し、トータルステーションTSの使用者に故障可能性を知らせることになる。
2.測量管理システムの具体的構成
(1)トータルステーションTS
トータルステーションTSは、測定点に向けてパルスレーザ光線を照射し、その測定点からのパルス反射光を受光してパルス毎に測距を行い、その測距結果を平均化することにより高精度の距離測定を行う機能を有する。このため、トータルステーションTSには、図2に示すように、構成部品として、三脚に取付けられる整準台7と、該整準台7に設けられた基盤8と、該基盤8に鉛直軸を中心として回転可能に設けられたトータルステーションTS本体(以下、本体という)9と、該本体9に水平軸を中心として回転可能に設けられた望遠鏡10と、が備えられ、それら構成部品には、さらに、耐久性に限度がある機能劣化部品として、光源(LD,LED等)、筐体駆動モータ等の連続稼動部品、スイッチ類、光学用切換シャッターソレノイド等の切換作動部品が含まれている。具体的に説明する。
(1−1)前記本体9内には、垂直駆動部(垂直サーボモータ)と、水平駆動部(水平サーボモータ)と、垂直測角部(垂直エンコーダ)と、水平測角部(水平エンコーダ)と、が設けられている。垂直駆動部は、水平軸を中心として望遠鏡を回転駆動させ、水平駆動部は、鉛直軸を中心として本体9を水平方向に回転駆動させることになっている。これにより、望遠鏡10は、整準台7に対し、水平回転駆動されると共に鉛直回転駆動される。垂直測角部は、望遠鏡10(の視準軸)の垂直角を測定し、水平測角部は、望遠鏡10(の視準軸)の水平角を測定することになっている。
また、本体10の背後下面には、警告部を構成する表示部15と、操作入力部16と、が備えられている。表示部15は、バックライト光に基づく背面色下にある画面に、各種画像、文字等を表示できるばかりか、その表示部15が保有する背面色調整機構40に基づきそのバックライト光に基づく背面色を変更することができる。本実施形態においては、背面色調整機構40は、青色光源(例えば青色LED)21、緑色光源(例えば緑色LED)22、赤色光源(例えば赤色LED)23により構成されており、それら光源21,22,23に対する電流制御により、表示部15における画面の背面色が、青色、緑色、赤色のいずれかになり、背面色調整機構40は、警告部としての表示部15を調整する警告調整部として機能することになる。操作入力部16は、データや命令を入力する他に、故障したときには、ネットワークNを利用した修理(リモートコントロール修理)を依頼するための依頼情報を入力できることになっている。
(1−2)前記望遠鏡10は、図2に示すように、測定対象物を視準する第1望遠鏡部17と、該第1望遠鏡部17より低倍率で広範囲な視野を有する第2望遠鏡部18と、を備えている。
第1望遠鏡部17は、その光学系を通して視準方向の画像(望遠画像)を撮像部としての狭角カメラ素子により取得でき、第2望遠鏡部18は、その光学系を通して視準方向、或は略視準方向の画像(広角画像)を撮像部としての広角カメラ素子により取得できることになっており、これら狭角カメラ素子、広角カメラ素子により測定対象の画像情報を取得する際には、照明用発光部が照明光を発光することになる。
また、この望遠鏡10には、第1望遠鏡部17の光学系を利用する測距部が内蔵されており、この測距部は、測距光を出射すると共に、測定対象物からの反射測距光を受光して測定対象物までの光波距離測定を行う。
(1−3)前記本体9内には制御ユニットU1が内蔵されている。
(1−3−1)制御ユニットU1には、図3に示すように、各種部品、モジュールの動作情報を検出する動作情報検出部(代表のものを1つ示す)24からの入力情報、操作入力部16からの入力情報、PHS(Personal Handy-phone System)のモデム等により構成される通信部25からの入力情報がそれぞれ入力され、その制御ユニットU1からは、表示部15、上記通信部25、表示部15における赤色光源23、緑色光源22、青色光源21に対して制御信号が出力される。
(1−3−2)制御ユニットU1には、図3に示すように、コンピュータとしての機能を確保すべく、記憶部26と、制御演算部27とが備えられている。
記憶部26には、測定に必要な基本的なプログラム等の他に、エラー検出プログラム、単位時間当たりのエラーログ数を算出するプログラム、光源、駆動モータ等、連続稼動部品の稼動時間を計測するプログラム、スイッチ類、光学用切換シャッターソレノイド等の切換作動部品の切換作動回数を加算するプログラム、送信プログラム、表示部15での表示プログラム、表示部15におけるバックライト色彩光(背面色)の変更調整プログラム(背面色調整機構40を調整する調整プログラム)、設定情報等が格納されており、これら各種プログラム等は、必要に応じて、制御演算部27により読み出されることになっている。また、必要な情報が適宜、記憶され、さらには、操作入力部16により入力される入力情報も記憶されることになる。
制御演算部27は、図3に示すように、記憶部26から読み出されたプログラムの展開に基づき、情報処理部28と、制御処理部29として機能する。
情報処理部28は、各種動作情報検出部24と協働して、故障可能性判断情報取得部30を構成し、故障可能性判断のための情報を取得するものであり、本実施形態においては、各種動作情報検出部24からの情報に基づき、エラー情報を検出して単位時間当たり(本実施形態では1時間当たり)のエラー数e/T(トータルステーションTSにおける各部品、各モジュール、各作動情報(状況)等、個別的な場合には、その個々の場合の数、トータルステーションTS全体としての場合には、その全体総数)を算出すること、光源(LD,LED等)、筐体駆動モータ等の連続稼動部品個々の稼働時間t(使用履歴情報)、スイッチ類、光学用切換シャッターソレノイド等の切換作動部品個々の切換作動回数n(使用履歴情報)を取得することが行われる。
上記各種動作情報、そのエラー情報及び単位時間当たりのエラー数について、より具体的に説明する。
各種動作情報検出部24は、側角光量調整情報、通信状況情報、モータ加速時間等の各種動作情報を検出しており、それら個々の状況に基づきエラー状態か否かが個々に判別される。上記各具体例の場合については、下記のようになる。
(i)側角光量調整情報及び側角光量調整エラー
角度データは、LEDからでた光を分度板に通し、その陰をエンコーダで読み取るが、外部の明るさや温度、湿度の環境要因によりダイナミックレンジが影響を受けるため、その確保を図るべく光量調整が行われる。その調整は繰り返し行われるが、調整範囲幅におさまれば問題なく動作し、その調整範囲幅を超えた時には内部エラーとして検出、記録される。この場合、エンコーダ―やLEDのデバイス特性の劣化等により調整範囲の変動が大きくなる可能性がある。
(ii)通信状況情報及び通信エラー
トータルステーションTSの内部基板は複数CPUやデバイスを内蔵しており、CPU間やCPUとデバイス間でさまざまなデータをやり取りしている。この通信においてエラーが発生した場合には、データ再送信等を行うことにより動作が継続されることになり、通信エラーは、検出される度に記録される。この通信エラーは、稼働接点部劣化、コネクタ篏合の緩み、接点部腐食等物理的劣化や、デバイス内部劣化による特性悪化等が発生の原因と推測される。
(iii)モータ加速時間及びモータ加速時間エラー
モータについては、その駆動開始から任意設定回転数に達するまでの加速時間が観測される。この加速時間が増加した場合は、モータ異常、筐体荷重増加の異常(筐体の緩みによる負荷増加やグリス劣化等)の可能性があるとして、モータ加速時間エラーが検出され、記録される。
このようなエラー情報は、エラー数及び単位時間当たりのエラー数を求めるために利用されるが、この際、エラー数及び単位時間当たりのエラー数としては、個別的なもの(上記各エラー毎のもの)と、トータルステーションTS全体としてのものが求められる。
制御処理部29は、通信部25を制御して、管理サーバ装置MSとの間で情報の送受信を行うと共に、管理サーバ装置MSから受信した情報(指示コマンド)に基づき、前述の背面色調整機構40(警告調整部(青色光源21、緑色光源22、赤色光源23))を制御することになる。具体的には、制御処理部29は、通信部25を制御することにより、上記故障可能性判断情報を当該トータルステーションTSに送信し、その後、後述する如く、管理サーバ装置MSにより作成された表示指示情報(表示指示コマンド)が通信部25を経て受信されたときには、表面部15画面の背面色を、背面色調整機構40を制御することによりその受信情報に応じた色彩に変更等(緊急性の高い場合には、色彩の変更に加えて警告メッセージをも表示)する。
(2)管理サーバ装置MS
管理サーバ装置MSは、トータルステーションTSからの前述の故障可能性判断情報に基づき故障予想判断処理を行い、その判断結果に基づく情報をトータルステーションTSに送信すべく、図4に示すように、制御ユニットU2と、その制御ユニットU2に対して入出力関係を有する通信部31とを備えている。
(2−1)通信部31は、前述のネットワークN(インターネットNi)に連なっており、この通信部31により、トータルステーションTSからの故障可能性判断情報等の情報の受信、管理サーバ装置MSからトータルステーションTSへの処理情報(指示コマンド)の送信が行われる。
(2−2)制御ユニットU2も、コンピュータ機能を発揮すべく、記憶部32と、制御演算部33とを備えている(図4参照)。
(2−2−1)記憶部32は、サーバに必要な基本的なプログラム等の他に、トータルステーションTSの故障予想判断を行うためのプログラム、単位時間当たりのエラー数e/Tについての複数日分の平均値を算出するプログラム、指示情報(背面色調整機構40を調整する調整プログラムを作動させるための指示コマンド)の作成プログラム、送信プログラム等が格納されていると共に、トータルステーションTSから受信した各種情報、管理サーバ装置MSにおいて処理された各種情報(後述の判別値等)が適宜、記憶されることになっている。
(2−2−2)制御演算部33は、記憶部32から読み出されたプログラムの展開に基づき、判別部34と、サーバ制御部35として機能する(図4参照)。判別部34は、管理サーバ装置MSにおける通信部31が故障可能性判断情報(各動作情報(状況)等についての個別的な単位時間当たりのエラー数e/T及びトータルステーションTSにおける全体的な単位時間当たりのエラー数e/T、連続稼動部品の稼働時間t、切換作動部品の切換作動回数n)を受信したとき、その故障可能性判断情報に基づく値が所定の判別値を超えたか否かを判別し、サーバ制御部35は、判別部34によって故障可能性判断情報が所定の判別値を超えたと判断されたとき、トータルステーションTSにおける表示部15に警告表示を行わせるための指示情報(指示コマンド)を作成し、それを通信部31を利用して当該トータルステーションTSに送信させる。
(2−2−3)本実施形態においては、故障可能性判断情報が単位時間当たりのエラー数e/Tである場合には、段階的な判別を行うべく、上記所定の判別値として、判別日直近における過去5日分のe/Tの平均値(e/T)av、さらには(e/T)av+0.1(e/T)av、(e/T)av+0.2(e/T)avが用いられている。(e/T)avは、e/Tとの偏差の有無を判別する判別値であり、e/Tが(e/T)av以下である場合には故障可能性がなく、e/Tが(e/T)avを超えた場合(偏差がある場合)には、正常な状態ではなく故障可能性があるとするものである。(e/T)av+0.1(e/T)avは、e/Tと(e/T)avとの間で偏差があることを前提(正常な状態でないことを前提)として、その故障可能性の程度を判別する判別値であり、e/Tが(e/T)av+0.1(e/T)av以下の場合には故障可能性の程度が低く、e/Tが(e/T)av+0.1(e/T)avを超える場合には、故障可能性が低くないとするものである。(e/T)av+0.2(e/T)avは、故障可能性の程度が低くないことを前提として、その故障可能性の程度をさらに判別する判別値であり、e/Tが(e/T)av+0.2(e/T)av以下の場合には故障可能性の程度が中程度であり、e/Tが(e/T)av+0.2(e/T)avを超える場合には、故障可能性が高い(緊急性が高い)とするものである。勿論この場合、各動作情報(状況)等に基づくe/Tを個々に判別する場合には、その個々の動作状況に応じた(e/T)avが用いられ、トータルステーションTS全体におけるe/Tを判別する場合には、その全体としての(e/T)avが用いられる。上記(e/T)av、(e/T)av+0.1(e/T)av、(e/T)av+0.2(e/T)avは、これまでのトータルステーションTSの故障情報から本発明者が見出した経験値である。
上記判別値(e/T)avについては、判別部34が判別を実行する日において判別値(e/T)avを使用できるようにすべく、制御演算部33は、平均値算出部41としても機能する。この平均値算出部41は、記憶部32に記憶された単位時間当たりのエラー数(トータルステーションTSから送信された単位時間当たりのエラー数e/T(各動作情報(状況)等に基づくもの、トータルステーションTS全体としてのものの両方を含む))を用いることにより、1日における単位時間当たりのエラー数の平均値である日毎平均値を算出してその日毎平均値を記憶部32に記憶させると共に、その記憶部32に記憶された日毎平均値を用いることにより、判別部34が判別を行う日前、好ましくは前日から過去5日分の平均値である過去5日分平均値を算出してその過去5日分平均値を所定の判別値(e/T)avとして記憶部32に記憶させる。この判別値(e/T)avの更新は、毎日行うことが好ましいが、週に1回、10日に1回、月に1回等のように、毎日ではなく所定期間毎に行ってもよい。
また、故障可能性判断情報が連続稼動部品の稼働時間tである場合には、例えば筐体駆動用モータに関しては、耐久稼働時間1000時間が所定の判別値として設定され、故障可能性判断情報が切換作動部品の切換作動回数nである場合には、例えば光学用切換シャッターソレノイドに関しては、耐久切換作動回数100万回が所定の判別値として設定されている。
そして、このようなe/Tと所定の判別値との比較結果の下で、サーバ制御部35は、故障可能性が、軽度、中程度、緊急性が高いとの判断結果に応じて、青色、緑色、赤色の表示指示情報(アラートコマンドの一種である表示指示コマンド)を作成し(赤色表示指示情報を作成する際には警告メッセージ表示情報も併せて作成)、そのいずれかを当該トータルステーションTSに通信部31を利用して送信させる(図5(b)〜図5(d)参照)。
また、サーバ制御部35は、機能劣化部品の使用履歴情報としての累積稼働時間ta(故障可能性判断情報に基づく値)、累積的な切換作動回数n(故障可能性判断情報に基づく値)と、その各耐久限度との比較の結果、耐久限度を超えている場合には、赤色の表示指示情報(赤色表示指示コマンド)及び警告メッセージ(警告メッセージコマンド)を作成し、それを当該トータルステーションTSに通信部31を利用して送信させる(図5(d)参照)。
3.測量管理システムの具体的内容
次に、測量管理システムについての具体的内容について、トータルステーションTS及び管理サーバ装置MSの各制御ユニットU1,U2の制御概要と共に説明する。尚、トータルステーションTSについては、多く存在するトータルステーションTSのうちの一つに着目して説明する。
(1)トータルステーションTSと管理サーバ装置MSとは、協働して、トータルステーションTSにおける全体のエラー数に基づく故障可能性の判断に係わり、故障可能性があるときには、そのトータルステーションTSにおいて、故障可能性警告が行われる。
(1−1)トータルステーションTSにおいては、そのトータルステーションTSが起動されると、その各個所における動作状況を各種動作情報検出部24が検出し続けることになり、その各動作情報からエラーが検出された場合には、そのエラー数(各動作情報(状況)等毎のもの及び全体の総数)が1日単位で積算されると共に、そのエラー情報が、順次記録される(エラーログ)。そして、エラーが検出される度に、起動時からそのときのまでのエラー数eと経過時間Tとに基づき、単位時間当たりのエラー数e/Tが算出され、そのe/Tは管理サーバ装置MSに送信される。
前述の側角光量調整情報、通信状況情報、モータ加速時間等を用いて、より具体的に説明すれば、その側角光量調整情報、通信状況情報、モータ加速時間等毎についての単位時間当たりのエラー数を判別に用いる場合には、その各動作状況毎にエラー数を収集し、その各エラー数と経過時間Tとにより、各e/Tをそれぞれ算出することになる。また、トータルステーションTS全体における単位時間当たりエラー数を判別に用いる場合には、側角光量調整情報、通信状況情報、モータ加速時間等についてのエラー数の総数を収集し、その総数と経過時間Tとによりe/Tを算出することになる。
(1−2)管理サーバ装置MSは、単位時間当たりのエラー数e/Tを受信すると、そのe/Tが所定の判別値に対してどのようになっているかを判別し、その際の判断(故障可能性の判断)に応じた警告をトータルステーションTSに行わせるべく、指示情報をトータルステーションTSに送信する。
具体的には、前述の側角光量調整情報、通信状況情報、モータ加速時間等毎についての個別の単位時間当たりのエラー数を判別に用いる場合には、その各e/Tとその各e/Tに応じた判別値(e/T)avとが比較され、そのいずれか一つでも故障可能性があると判断されたときには、警告の指示情報が作成され、それがトータルステーションTSに送信される。また、トータルステーションTS全体における単位時間当たりエラー数を判別に用いる場合には、そのe/Tとそのe/Tに応じた判別値(e/T)avとが比較され、それに基づき、故障可能性があると判断されたときには、警告の指示情報が作成され、それがトータルステーションTSに送信される。このトータルステーションTS全体における単位時間当たりエラー数は、トータルステーションTSにおける部品、モジュール及び動作状況等の相互の関連性を反映することになり、この故障可能性の判断を組み込むことにより、故障可能性の予想を高めることが期待できる。
また、本実施形態においては、故障可能性の程度を表示部15画面における背面色の色彩をもって表示するために、指示情報として、故障可能性が低いものとして青色表示指示情報(青色表示指示コマンド)、故障可能性が中程度のものとして緑色表示指示情報(緑色表示指示コマンド)、故障可能性の緊急度が高いものとして赤色表示指示情報(赤色表示指示コマンド)及び警告メッセージ表示情報(警告メッセージ表示コマンド)が作成され、そのいずれかがトータルステーションTSに送信される。
(1−3)トータルステーションTSは、管理サーバ装置MSから何等指示情報を受信しないときには、警告を行わない一方、トータルステーションTSが指示情報を受け取ったときには、該当プログラムを起動させ、その指示情報に従った警告を行う。
本実施形態においては、管理サーバ装置MSから何等表示指示情報を受信しないときには、表示部15画面における背面色が通常の白色状態に維持される一方(図5(a)参照)、トータルステーションTSが青色表示指示情報を受け取ったときには、表示部15画面の背面色が青色に変更され(図5(b)参照)、トータルステーションTSが緑色表示指示情報を受け取ったときには、表示部15画面の背面色が緑色に変更される(図5(c)参照)。また、トータルステーションTSが赤色及び警告メッセージの表示指示情報を受け取ったときには、表示部15画面の背面色が赤色に変更されると共に表示部15画面の周縁部に警告メッセージが表示される(図5(d)参照)。
(1−4)したがって、トータルステーションTSの使用者は、トータルステーションTSにおける背面色の色彩の変化に基づき、故障可能性及びその程度を知ることができる。勿論、このトータルステーションTSにおける表示部15画面の背面色変化が意味することについては、マニュアル等に記載しておくことになる。
この場合、トータルステーションTSにおいては、搬送性、作業性等の観点から、表示部15を大きくすることができないが、緊急時(故障可能性が極めて高いとき)を除き、表示部15画面における背面色だけを変化させ、それによって、表示部15における入出力に基づく情報の表示を妨げることにならないことから、測量中の作業を中止しなければならない等、測量作業に支障を与えることにはならない。緊急時にしても、図5(d)に示すように、警告メッセージ36は、短文をもって表示部15における画面周縁部に表示されることから、測量作業中の情報表示を認識するに際して、その妨げになることが極力抑えられる。
また、故障可能性を通常時の背面色とは異なる背面色をもって知らせることから、騒音の激しい環境下においても、的確に故障可能性を知らせることができる。
(2)トータルステーションTSと管理サーバ装置MSとは、協働して、機能劣化部品のうち、連続稼動部品の稼働時間に基づく故障可能性の判断にも係わり、故障可能性があるときには、そのトータルステーションTSにおいて、故障可能性警告が行われる。
(2−1)トータルステーションTSは、光源(LED等)、駆動モータ等の連続稼動部品に関して、そのONとOFFとを捉えて、その各連続稼動部品の作動時間tを収集し、それを管理サーバ装置MSに送信する。
(2−2)管理サーバ装置MSは、トータルステーションTSから各連続稼動部品の作動時間tを受け取り、各連続稼動部品毎について、その作動時間tを受け取る度にその作動時間を加算することにより、各累積稼働時間taを蓄積する。そして、管理サーバ装置MSは、連続稼動部品の累積稼働時間taがその耐久稼働時間tlimを越えたとき(ta>tlim)、警告指示情報(警告指示コマンド)をトータルステーションTSに送信する。
本実施形態においては、警告指示情報として、赤色表示指示情報(赤色表示指示コマンド)及び警告メッセージ表示情報(警告メッセージ表示指示コマンド)が作成され、それがトータルステーションTSに送信される。
(2−3)トータルステーションTSは、管理サーバ装置MSから警告指示情報を受け取ったときには、該当プログラムを起動させ、その警告指示情報に従った警告を行う。
本実施形態においては、赤色表示指示情報及び警告メッセージ表示情報に基づき、表示部15画面の背面色が赤色に変更されると共に表示部15画面の周縁部に警告メッセージ36が表示される(図5(d)参照)。
(2−4)したがって、この場合においては、トータルステーションTSの使用者は、表示部15画面の背面色と警告メッセージ36に基づき、その連続稼動部品が通常の耐久稼動限度を超えていること(故障可能性)を知ることができる。
この場合、警告メッセージが表示部15における画面周縁部の一部を占有するにすぎず、測量作業中の情報表示を認識するに際して、その妨げになることが極力抑えられる。勿論この場合、表示部15に警告メッセージ36を表示せず、表示部15画面の背面色を赤色にするだけでもよい。
(3)トータルステーションTSと管理サーバ装置MSとは、協働して、機能劣化部品のうち、切換作動部品の切換作動回数nに基づく故障可能性の判断にも係わり、故障可能性があるときには、そのトータルステーションTSにおいて、故障可能性警告が行われる。
(3−1)トータルステーションTSにおいては、スイッチ、光学用シャッターソレノイド等、各切換作動部品に関して、その切換作動を検出して、その切換作動回数nを累積的に蓄積し、それを、切換作動を検出する度に管理サーバ装置MSに送信する。
(3−2)管理サーバ装置MSは、切換作動回数nをトータルステーションTSから受け取り、その切換作動回数nが耐久切換作動回数nlimを超えたと判断したときには(n>nlim)、警告指示情報(警告指示コマンド)をトータルステーションTSに送信する。
本実施形態においても、連続稼動部品の場合同様、警告指示情報として、赤色表示指示情報(赤色表示指示コマンド)及び警告メッセージ表示情報(警告メッセージ表示指示コマンド)が作成され、それがトータルステーションTSに送信される。
(3−3)トータルステーションTSは、管理サーバ装置MSから上記警告指示情報を受け取ったときには、その警告指示情報に従った警告を行う。
本実施形態においては、赤色表示指示情報及び警告メッセージ表示情報に基づき、表示部15画面の背面色が赤色に変更されると共に表示部15画面の周縁部に警告メッセージ36が表示される(図5(d)参照)。
(3−4)したがって、この場合においても、トータルステーションTSの使用者は、表示部15画面の背面色と警告メッセージに基づき、その切換作動部品が通常の耐久稼動限度を超えていることを知ることができる。
4.測量管理用システムにおけるトータルステーションTSの制御ユニットU1及び管理サーバ装置MSの制御ユニットU2の制御例を具体的に示すフローチャート(図6〜図13参照)
(1)各トータルステーションTSにおいては、図6に示すように、単位時間当たりのエラー数e/T(各動作情報(状況)毎の個別のもの及び全体におけるものの両方を含む)の収集、送信を行うための制御が実行される。
先ず、S1(Sはステップを示す)において、トータルステーションTSの使用に当たり、その使用日において、最初の起動(ON)か否かが判別される。このS1がYESのときには、S2において、タイマがセット(T=0)とされて、時間がカウントされ始め、S3において、エラー数eがセット(e=0)される。その上で次のS4において、故障可能性の判断材料とすべく、エラーが検出されたか否かが判別される。このS4がNOのときには、この判別が繰り返される一方、S4がYESのときには、S5において、エラー数eが、検出されたエラー(エラー数1)を加算したものとされ、次のS6において、これまでのS5におけるエラー数eと、トータルステーションTSの起動開始からこの演算時までの経過時間Tと、により単位時間当たりのエラー数e/Tが算出される。そして、この単位時間当たりのエラー数e/Tは、記憶部26に記憶(更新)されると共に、トータルステーションTSにおける故障可能性判断情報として管理サーバ装置MSに送信される(S7、S8参照)。
この後、S9において、単位時間当たりのエラー数e/Tの収集処理を続行すべきか否かを確認すべく、トータルステーションTSの起動スイッチがOFFとされた否かが判別され、このS9がYESのときには、処理が終了される一方、S9がNOのときには、S10に進み、最初の起動を行った当該使用日に属するか否かが判別される。日にち単位で、単位時間当たりのエラー数e/Tを収集するためである。S10がYESのときには、当該使用日の処理として続行すべく前記S4に戻され、S10がNOのときには、測定日が変わりその新たな測定日の下でe/Tの収集を開始すべく、前記S2に戻されて、タイマのリセット(T=0)及びエラー数nのリセット(n=0)が行われる。
前記S1がNOのときは、トータルステーションTSの使用に当たり、その使用日において、最初の起動に基づく作動が停止(OFF)された後、トータルステーションTSが再び起動された場合であり、この場合には、再起動後において、当該使用日における単位時間当たりのエラー数e/Tを続行して収集するべく、前記S4に進む。
(2)トータルステーションTSにおいては、図7に示すように、そのトータルステーションTSにおける各連続稼動部品の稼働時間tの収集、送信のための制御が実行される。尚、ここでの説明においては、多くある連続稼動部品のうちの1つに着目する。
トータルステーションTSが起動されると、Q1(Qはステップを示す)において、当該連続稼動部品の稼働時間tがセットされ(t=0)、Q2において、その連続稼動部品が稼動を開始したか否かが判別される。このQ2がNOのときには、この判別が繰り返される一方、Q2がYESのときには、Q3においては、タイマTtがセットされて時間をカウントし始め、次のQ4において、当該連続稼動部品が稼動を停止したか否かが判別される。当該連続稼動部品の稼働時間を検出するためである。Q4がNOのときには、このQ4の判別が繰り返される一方、Q4がYESのときには、Q5において、タイマTtが停止され、次のQ6において、タイマTtの作動時間が当該連続稼動部品の稼動時間tとして取り込まれる。この稼働時間tは、記憶部26に記憶(更新)されると共に、管理サーバ装置MSに送信される(Q7,Q8)。
この後、Q9において、当該連続稼動部品の稼働時間収集処理を続行すべきか否かを確認すべく、トータルステーションTSの起動スイッチがOFFとされたか否かが判別され、このQ9がYESのときには、処理が終了される。一方、Q9がNOのときには、前記Q2に戻されて、当該連続稼動部品が再稼動したか否かが判別され、当該連続稼動部品が再稼動したときには、再び、その稼働時間tが計測される。
(3)トータルステーションTSにおいては、図8に示すように、そのトータルステーションTSにおける切換作動部品の切換作動回数nの収集、送信のための制御も実行される。尚、ここでの説明においては、多くある切換作動部品のうちの1つに着目する。
先ず、R1(Rはステップを示す)において、トータルステーションTSが初めて起動(ON)されたか否かが判別される。当該切換作動部品における切換作動回数nの開始基準を設定するためである。このため、R1がYESのときには、当該切換作動部品における切換作動回数nがセット(n=0)される。そして、次のR3において、当該切換作動部品に関し、切換作動があったか否かが判別され、R3がNOのときには、このR3の判別が繰り返される一方、R3がYESのときには、その検出された切換作動が当該切換作動部品の切換作動回数nに加算される。この切換作動回数nは、記憶部26に記憶(更新)されると共に、管理サーバ装置MSに送信される(R5,R6)。
この後、R7において、当該切換作動部品の切換回数nの収集処理を続行すべきか否かを確認すべく、トータルステーションTSの起動スイッチがOFFとされた否かが判別され、このR7がYESのときには、処理が終了される。一方、R7がNOのときには、前記R3に戻されて、当該切換作動部品が切換作動するか否かが判別され、当該切換作動部品が切換作動したときには、その切換作動回数nが、順次、加算される。
一方、R1がNOのときは、トータルステーションTSを2回目以降、起動する場合であり、この場合には、直ちにR3に進み、当該切換作動部品に切換作動があった場合には、これまでの切換作動回数nに累積的に加算される。
(4)管理サーバ装置MSにおいては、図9に示すように、故障予想判断処理、その結果に基づく指示情報の作成、送信等の制御が実行される。
管理サーバ装置MSは、常に受信又はアクセス可能な状態にある。そのような状態の下で、先ず、T1において、トータルステーションTSからの送信情報が管理サーバ装置MSに受信又は管理サーバ装置MSにアクセスされたか否かが判別される。このT1がNOのときには、このT1の判別が繰り返される一方、T1がYESのときには、T2において、トータルステーションTSからの送信情報が単位時間当たりのエラー数e/Tであるか否かが判別される。単位時間当たりのエラー数e/Tに基づいて故障予想判断を行えるか否かを判断するためである。このため、T2がYESのときには、T3において、e/Tが、この情報の送信元であるトータルステーションTSと関連付けつつ、日単位に分けて記憶部32に記憶され、T4において、そのe/Tに基づき、送信元であるトータルステーションTSの故障予想判断処理が実行される。
この場合、e/Tに関し、送信日が同じでものが集められて、その同じ日における平均値が計算され、その日毎の平均値は記憶部32に記憶される。そして、その各日毎の平均値を用いて、故障予想判断を行う判断日の直近5日分の平均値(e/T)avが計算される。これは、記憶部32に記憶され、(e/T)avは、e/Tの所定の判別値として上記T4における故障予想判断処理に用いられる。
上記T4における単位時間当たりのエラー数e/Tに基づく故障予想判断処理は、図10に示すように処理される。
T4−1において、判別値として(e/T)avが読み出され、トータルステーションTSから送信されてきたe/Tが判別値(e/T)av以下であるか否かが判別される。当該トータルステーションTSの故障可能性がないか否かを判別するためである。このため、このT4−1がYESのときには、処理が終了し、T4−1がNOのときには、T4−2において、e/T≦(e/T)av+0.1×(e/T)avであるか否かが判別される。故障可能性が低いもの(軽度)であるか否かを判断するためである。このT4−2がYESのときには、その状態の故障可能性をトータルステーションTSの使用者に知らせるべく、T4−3において、当該トータルステーションTSにおける表示部15画面の背面色(バックライト色)を青色に表示させる表示指示情報が作成される。
T4−2がNOのときには、T4−4において、e/T≦(e/T)av+0.2×(e/T)av)であるか否かが判別される。故障可能性が、T4−2がYESの場合(e/T≦(e/T)av+0.1×(e/T)av)よりも多少、高くなるか否かを判断するためである。このT4−4がYESのときには、T4−5において、当該トータルステーションTSにおける表示部15画面の背面色を緑色に表示させる表示指示情報が作成される。
T4−4がNOのときには、T4−6において、トータルステーションTSにおける表示部15画面の背面色を赤色に表示させる表示指示情報と、警告メッセージの表示指示情報と、が作成される。故障可能性が高いことをトータルステーションTSの使用者に知らせるためである。
上記T4における故障予想判断処理を終えると、T5において、前記T4−3,T4−5,T4−6のいずれかの表示指示情報が当該トータルステーションTSに送信される。
前記T2がNOのときには、T6において、トータルステーションTSから受信した情報が稼働時間t情報か否かが判別される。連続稼動部品についての故障予想判断を行えるか否かを判断するためである。このため、T6がYESのときには、T7に進み、稼働時間tに基づく故障予想判断処理が実行される。
上記T7における稼働時間に基づく故障予想判断処理は、図11に示すように処理される。
先ず、T7−1において、トータルステーションTSからの当該連続稼動部品に関する情報として、稼働時間t情報を受信するのが初めてか否かが判別される。このT7−1がYESのときには、T7−2において、当該連続稼動部品の累積稼働時間ta=0とされた上で、次のT7−3において、累積稼働時間taが、受信した稼働時間tを加算したものとされ、そのT7−3における累積稼働時間taが、T7−4において記憶部32に記憶される。そして次のT7−5において、累積稼働時間taが耐久稼働時間tlimを越えたか否かが判別される(ta>tlim)。部品メーカにより予め設定されている耐久稼働時間を利用して連続稼動部品の故障可能性を判断するためである。このため、T7−5がNOのときには、稼働時間に基づく耐久性の観点から、未だ故障可能性がないとして処理が終了される一方、T7−5がYESのときには、故障可能性があるとして、トータルステーションTSにおける表示部15画面の背面色を赤色に表示させる表示指示情報及び警告メッセージ表示指示情報が作成される。この表示指示情報が作成されたときには、その表示指示情報は、前記T5において、当該トータルステーションTSに送信される。
前記T6がNOのときには、T8において、トータルステーションTSから受信した情報が切換作動部品の切換作動回数nか否かが判別される。切換作動部品について故障予想判断を行えるか否かを判断するためである。このため、T8がYESのときには、T9において、当該切換作動部品に関して、切換回数nに基づく故障予想判断処理が実行される。
上記T9における切換作動回数nに基づく故障予想判断処理は、図12に示すように処理される。
トータルステーションTSから受信する切換作動回数nが累積的なものであることから、T9−1においては、切換作動回数nが耐久切換作動回数nlimを超えているか否かが判別される(n>nlim)。部品メーカにより予め設定されている耐久切換作動回数を利用して故障可能性を判断するためである。このため、T9−1がNOのときには、切換作動回数nに基づく耐久性の観点から、未だ故障可能性がないとして処理を終了する一方、T9−1がYESのときには、耐久限度を超えている(故障可能性がある)として、トータルステーションTSにおける表示部15画面の背面色を赤色に表示させる表示指示情報及び警告メッセージ表示指示情報が作成される。この表示指示情報が作成されたときには、その表示指示情報は、前記T5において、当該トータルステーションTSに送信される。
前記T8がNOのときには、T10において、リモートコントロール修理の要求があったか否かが判別される。T10がNOのときには、前記T1にリターンされる一方、T10がYESのときには、T11において、依頼を受けたことを当該トータルステーションTSの使用者に知らせるべく、リモートコントロール修理の要求受理情報が作成され、そのリモートコントロール修理の要求受理情報は、前記T5に進んで当該トータルステーションTSに送信される。この後、トータルステーションTSメーカのサービスマンが、自己の端末等を利用して当該トータルステーションTSにアクセスし、そのトータルステーションTSの修理をネットワークNを利用して行うことになる(リモートコントロール修理)。
(5)トータルステーションTSにおいては、図13に示すように、故障可能性の警告等の制御が実行される。
P1(Pはステップを示す)において、管理サーバ装置MSから表示指示情報の送信があったか否かが判別される。故障可能性の警告を行うか否かを判断するためである。このため、P1がNOときには、P2において、トータルステーションTSにおける表示部15画面の背面色が、通常の白色状態となるように実行され、表示指示情報を受け取らない限り、表示部15の画面は、情報表示が見易い白色状態に維持される。
P1がYESのときには、P3において、表示部15画面の背面色として青色の表示指示情報を受け取ったか否かが判別される。このため、P3がYESのときには、P4において、トータルステーションTSにおける表示部15画面の背面色が、青色状態となるように実行され、故障可能性があること及び故障可能性の程度が、表示部15画面の背面色の青色をもって、低いものとして、トータルステーションTSの使用者に知らされる。
P3がNOのときには、P5において、表示部15画面の背面色として緑色の表示指示情報を受け取ったか否かが判別される。このため、P5がYESのときには、P6において、トータルステーションTSにおける表示部15の背面色が、緑色状態となるように実行され、表示部15画面の背面色が青色の場合よりも故障可能性が高まっていることがトータルステーションTSの使用者に知らされる。
P5がNOのときには、P7において、表示部15画面の背面色として赤色の表示指示情報等を受け取ったか否かが判別される。このため、P7がNOのときには、リターンされる一方、P7がYESのときには(e/T>(e/T)av+0.2(e/T)av、n>nlim、ta>tlim)、P8において、トータルステーションTSにおける表示部15画面の背面色を赤色とした下で、故障可能性に関して緊急性がある旨の警告メッセージが表示され、故障可能性が極めて高くなってきていることがトータルステーションTSの使用者に知らされる(図5(d)参照)。
以上実施形態について説明したが本発明にあっては次の態様を包含する。
(1)故障可能性判断情報として、1日(単位時間)当たりのエラー数を用い、その1日当たりのエラー数と、管理サーバ装置MSが記憶更新するこれまでの1日当たりのエラー数の平均値(判別値)とを比較し、その比較結果により、故障可能性を判断すること。
具体的には、トータルステーションTSは、そのトータルステーションTSが稼働しているときに、その1日のエラーをエラーログとしてそのトータルステーションTSに保存し、翌日等(エラーログ保存日の次の日以降の日)、そのトータルステーションTSが最初に起動した時にそのエラーログデータを管理サーバ装置MSに送信する。管理サーバ装置MSは、トータルステーションTSから送信されてきたエラーログデータ中のエラー数(1日当たりのエラー数)と、これまで蓄積してきた1日当たりのエラー数の平均値(判別値)とを比較することにより、故障可能性を判断し、故障可能性があると判断したときには、警告指示情報をトータルステーションTSに送信することになる。
これにより、1日当たりのエラー数を用いる場合には、1時間当たりのエラー数の場合とは異なり、1日の間、エラー数をカウントするだけで足り、時間Tを用いてe/Tの演算処理が必要でなくなる(図6中、S6参照)。
(2)判別すべき単位時間当たりのエラー数として、エラー検出される全てのものに基づくもの、各動作情報(状況)毎の個々のエラーに基づくもののいずれか一方を用いること。
(3)警告表示としての表示部15画面における背面色の色彩について、適宜、選択すること。
(4)警告として、音声、警告音等を用いること
(5)連続稼動部品毎に作動時間tを加算してその各累積稼働時間taを蓄積することを、トータルステーションにおいて行い(図11におけるT7−1〜T7−4までの処理)、その累積稼働時間taを故障可能性判断情報として管理サーバ装置MSに送信し、管理サーバ装置MSでは、その累積稼働時間taと耐久稼動時間limとの比較(ta>tlim)を行わせること(T7−5以降の処理)。
(6)管理サーバ装置MSが、故障可能性があると判断したとき、警告アイコン表示指示情報(警告アイコン指示コマンド)を作成すると共に、それをトータルステーションTSに送信し、トータルステーションTSが、その警告アイコン表示指示情報に従った表示を行うこと。
1 測量管理システム
15 表示部(警告部)
21 青色光源(警告調整部、背面色調整機構)
22 緑色光源(警告調整部、背面色調整機構)
23 赤色色光源(警告調整部、背面色調整機構)
24 各種動作情報検出部(故障可能性判断情報取得部)
25 トータルステーションの通信部
27 トータルステーションの制御演算部
28 情報処理部(故障可能性判断情報取得部)
29 トータルステーションにおける制御演算部の制御処理部
30 故障可能性判断情報取得部
31 管理サーバ装置の通信部
32 管理サーバ装置の記憶部
33 管理サーバ装置の制御演算部
34 管理サーバ装置における制御演算部の判別部
35 管理サーバ装置における制御演算部のサーバ制御部
36 警告メッセージ
40 背面色調整機構(警告調整部)
41 平均値算出部(管理サーバ装置の制御演算部)
TS、TS1、TS2 トータルステーション(測量装置)
MS 管理サーバ装置
N ネットワーク
U1 トータルステーションの制御ユニット
U2 管理サーバ装置の制御ユニット

Claims (10)

  1. 対象物までの距離を測定する測量装置と管理サーバ装置とが、互いが備える通信部を利用することによりネットワークを介して通信可能とされる測量管理システムにおいて、
    前記測量装置は、警告を行う警告部を調整する警告調整部と、値の増大に伴って故障可能性が高まる故障可能性判断情報を取得する故障可能性判断情報取得部と、該故障可能性判断情報取得部が取得した故障可能性判断情報を該測量装置の通信部を制御して前記管理サーバ装置に送信させると共に、前記警告調整部を制御する制御処理部と、を備え、
    前記管理サーバ装置は、該管理サーバ装置における通信部が前記故障可能性判断情報を受信したとき、該故障可能性判断情報に基づく値が所定の判別値を超えたか否かを判別する判別部と、該判別部によって該故障可能性判断情報に基づく値が所定の判別値を超えたと判断したとき、前記測量装置における警告部に警告を行わせるための指示情報を該管理サーバ装置における通信部を制御して該測量装置に送信させるサーバ制御部と、を備え、
    前記測量装置における制御処理部は、該測量装置における通信部が前記指示情報を受信したとき、前記警告調整部を制御して警告を実行させるように設定されており
    前記故障可能性判断情報が、単位時間当たりのエラー数であり、
    前記所定の判別値が、該所定の判別値を用いて判別する日よりも過去複数日分の単位時間当たりのエラー数の平均値である、
    ことを特徴とする測量管理システム。
  2. 請求項1において、
    前記管理サーバ装置は、
    前記測量装置から送信される故障可能性判断情報としての前記単位時間当たりのエラー数を順次、記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された単位時間当たりのエラー数を用いることにより、前記判別部が判別を行う日前の過去複数日分の平均値である複数日分平均値を算出して該複数日分平均値を前記所定の判別値として該記憶部に記憶させる平均値算出部と、
    を備えている、
    ことを特徴とする測量管理システム。
  3. 請求項1において、
    前記測量装置に、前記警告部として、情報を表示する表示部と、前記警告調整部として、該表示部の画面の背面色を調整する背面色調整機構と、が備えられ、
    前記測量装置における制御処理部は、前記管理サーバ装置からの指示情報に基づき警告を実行するとき、前記背面色調整機構を制御して、該警告を実行しない通常時における背面色とは異なる背面色とするように設定されている、
    ことを特徴とする測量管理システム。
  4. 請求項において、
    前記所定の判別値として、値が異なる複数の判別値が設定され、
    前記管理サーバ装置におけるサーバ制御部が、前記測量装置から送信された故障可能性判断情報に基づく値が前記複数の各判別値を超えるのに応じて、異なる表示指示情報を前記測量装置にそれぞれ送信するように設定され、
    前記測量装置における前記背面色調整機構が、前記表示部において、警告実行時における背面色として、複数の異なる背面色を調整できるように設定され、
    前記測量装置における制御処理部が、前記背面色調整機構を制御して、前記複数の各異なる表示指示情報の受信に応じて前記表示部における背面色を変えるように設定されている、
    ことを特徴とする測量管理システム。
  5. 請求項において、
    前記測量装置における制御処理部は、前記管理サーバ装置から最も大きい判別値を超えたとの判断に基づく指示情報を受信したとき、前記表示部に緊急メッセージを表示するように設定されている、
    ことを特徴とする測量管理システム。
  6. 管理サーバ装置に対して、通信部を利用することによりネットワークを介して通信可能とされる測量管理システム用測量装置において、
    警告を行う警告部を調整する警告調整部と、値の増大に伴って故障可能性が高まる故障可能性判断情報を取得する故障可能性判断情報取得部と、該故障可能性判断情報取得部が取得した故障可能性判断情報を前記通信部を制御して前記管理サーバ装置に送信させると共に、前記警告調整部を制御する制御処理部と、を備え、
    前記制御処理部は、前記管理サーバ装置に送信した故障可能性判断情報に基づいて判断された該管理サーバ装置からの警告指示情報を受信したとき、前記警告調整部を制御して警告を実行させるように設定されており
    前記故障可能性判断情報が、単位時間当たりのエラー数である、
    ことを特徴とする測量管理システム用測量装置。
  7. 請求項において、
    前記警告部として、情報を表示する表示部と、前記警告調整部として、該表示部の画面の背面色を調整する背面色調整機構と、が備えられ、
    前記制御処理部は、前記管理サーバ装置からの指示情報に基づき警告を実行するとき、前記背面色調整機構を制御して、該警告を実行しない通常時における背面色とは異なる背面色とするように設定されている、
    ことを特徴とする測量管理システム用測量装置。
  8. 請求項において、
    前記背面色調整機構が、前記表示部において、警告実行時における背面色として、複数の異なる背面色を調整できるように設定され、
    前記制御処理部が、前記背面色調整機構を制御して、前記管理サーバ装置からの異なる表示指示情報の受信に応じて前記表示部における背面色を変えるように設定されている、
    ことを特徴とする測量管理システム用測量装置。
  9. 対象物までの距離を測定する測量装置に対してネットワークを介して通信可能とされる測量管理システム用管理サーバ装置において、
    前記測量装置から故障可能性判断情報を受信したとき、該故障可能性判断情報に基づく値が所定の判別値を超えたか否かを判別する判別部と、
    前記判別部によって前記故障可能性判断情報に基づく値が所定の判別値を超えたと判断されたとき、前記測量装置に警告を行わせるための指示情報を該測量装置に送信させるサーバ制御部と、を備え、
    前記故障可能性判断情報が、単位時間当たりのエラー数であり、
    前記所定の判別値が、該所定の判別値を用いて判別する日よりも過去複数日分の単位時間当たりのエラー数の平均値である、
    ことを特徴とする測量管理システム用管理サーバ装置。
  10. 請求項において、
    前記測量装置から送信される故障可能性情報としての前記単位時間当たりのエラー数を順次、記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された単位時間当たりのエラー数を用いることにより、前記判別部が判別を行う日前の過去複数日分の平均値である複数日分平均値を算出して該複数日分平均値を前記所定の判別値として該記憶部に記憶させる平均値算出部と、
    を備えている、
    ことを特徴とする測量管理システム用管理サーバ装置。
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