JP4732141B2 - 赤外線送信装置および赤外線送信範囲表示方法 - Google Patents
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赤外線を送信する機能を有する赤外線送信装置であって、
上記赤外線の送信範囲を、所定のディスプレイに表示する表示手段を備えていることを特徴としている。
赤外線を送信する機能を有する赤外線送信装置が、上記赤外線の送信範囲を所定のディスプレイに表示する赤外線送信範囲表示方法であって、
上記赤外線の送信範囲を、所定のディスプレイに表示する表示ステップを有していることを特徴としている。
上記表示手段は、
上記送信範囲として、上記赤外線の送信角度を、上記ディスプレイに表示することが好ましい。
上記表示手段は、
上記送信範囲を表す図形を、上記ディスプレイに表示することが好ましい。
上記図形の形状は、上記赤外線の送信方向に向かって広がりを有することが好ましい。
上記表示手段は、
上記赤外線の照射口の中心部と、上記図形の中心線とが、上記ディスプレイに投射させたときに重なるように、上記図形を上記ディスプレイに表示することが好ましい。
上記赤外線の送信方向を撮影するカメラをさらに備え、
上記表示手段は、上記ディスプレイにおいて、上記カメラが撮影した画像に、上記送信範囲を表す図形を重ねて表示することが好ましい。
上記表示手段は、
上記カメラによるズームの度合いに応じて、上記図形の表示形態を異ならせて表示することが好ましい。
上記カメラは、赤外線送信装置において、上記赤外線の照射方向と上記カメラの撮影方向とが一致するように配置されていることが好ましい。
上記カメラと、上記赤外線の照射口とが、上記ディスプレイの横方向に並んで配置されていることが好ましい。
上記カメラと、上記赤外線の照射口とが、上記ディスプレイの縦方向に並んで配置されていることが好ましい。
上記赤外線の送信範囲を設定する送信範囲設定手段をさらに備え、
上記表示手段は、
上記送信範囲設定手段によって設定された上記送信範囲を、上記ディスプレイに表示することが好ましい。
上記表示手段は、
上記赤外線の送信中に、上記送信範囲を上記ディスプレイに表示することが好ましい。
上記表示手段は、
上記赤外線として送信するデータをユーザが選択したとき、上記送信範囲を上記ディスプレイに表示することが好ましい。
上記表示手段は、
上記送信範囲の通知を開始してから、あらかじめ定められた時間が経過するまでの間、上記送信範囲を上記ディスプレイに表示することが好ましい。
上記表示手段は、
上記赤外線の送信を終了後、上記送信範囲の表示を停止することが好ましい。
赤外線送信装置から、上記赤外線を送信する対象物までの距離を測定する距離測定手段と、
上記赤外線の到達距離が、上記対象物までの距離以内であるか否かをユーザに通知する通知手段とをさらに備えていることが好ましい。
赤外線送信装置から、上記赤外線を送信する対象物までの距離を測定する距離測定手段をさらに備え、
上記表示手段は、
上記距離測定手段が測定した上記距離に応じて、上記図形の表示形態を異ならせて表示することが好ましい。
(赤外線送信装置1)
まず、本発明に係る赤外線送信装置1について、図1を参照して以下に説明する。図1は、本発明に係る赤外線送信装置1の構成を表すブロック図である。図1に示すように、赤外線送信装置1は、操作部10、入力処理部11、ディスプレイ12、表示処理部13、カメラ14、撮影部15、メモリ16、赤外線送信口17、赤外線送信部18、距離測定部19、送信角度設定部20、および送信範囲表示部21(表示手段)を備えている。
赤外線送信装置1では、赤外線送信部18が、赤外線送信口17を通じて、赤外線を対象物50に送信する。このとき、たとえば、IrSimpleなどの、所定のプロトコルにしたがった赤外線通信を行う。一般に、赤外線通信では、赤外線の送信範囲や送信角度が、到達保証範囲(角度)として、あらかじめ定められている。たとえば、IrSimpleでは、到達の保証角度が、送信方向を中心に±15°である。
赤外線には一般に指向性があるため、赤外線送信装置1から送信された赤外線は、対象物における、ある限られた範囲にしか到達しない。そこで赤外線送信装置1では、送信範囲表示部21は、その送信範囲をディスプレイ12に単純に表示するだけではなく、対象物の画像に重ねあわせて表示できる。この例について、図3を参照して以下に説明する。図3は、送信範囲表示部21が、赤外線の送信範囲を、赤外線を送信する対象物の画像に重ねて、ディスプレイ12に表示する例を説明する図である。
を送信する先の対象物30を撮影する。撮影部15は、撮影した対象物30の画像である対象物画像34を、表示処理部13を通じてディスプレイ12に表示する。
赤外線送信装置1では、赤外線の送信範囲をユーザが設定できる。このとき赤外線送信装置1は、ユーザの設定に応じて、ディスプレイ12に表示する図形の形状を変化させる。この例について、図4を参照して以下に説明する。図4は、ユーザによる設定に基づき、送信角度設定部20が赤外線の送信角度を変更する様子を説明する図である。この図に示すように、赤外線送信部18は、発光ダイオードD1に所定の電圧を印加することによって、赤外線を照射する。このとき赤外線送信部18は、赤外線送信口17を通じて赤外線を外部に送信する。また赤外線は、赤外線を外部に導くための導光部22の中を通って、外部に照射される。導光部22は所定の幅を有し、その幅によって、赤外線の送信角度を規定する。本実施形態では、導光部22は、図4に示すように、内部に空洞を有し、遮光性の材料によって周囲を取り囲まれた構造をしている。
赤外線送信装置1は、赤外線を送信する対象物までの距離を測定できる。このとき赤外線送信装置1が行う距離測定方法について、図5を参照して以下に説明する。図5は、距離測定部19が、赤外線送信装置1から対象物50までの距離を測定するための方法を説明する図である。この図に示すように、赤外線送信装置1において、距離測定部19が、赤外線送信部18を通じて、パルス状の信号を対象物50に向けて送信する。この信号は、対象物50によって反射されて、赤外線送信装置1まで戻る。赤外線送信装置1では、距離測定部19が、赤外線送信口17を通じて、戻ってきた信号を受信する。このとき距離測定部19は、パルス信号を送信してから、戻ってきた反射信号を受信するまでに要する時間を測定する。この時間を用いて、距離測定部19は、赤外線送信装置1から対象物50までの距離を測定する。
赤外線送信装置1では、赤外線の送信角度を変更することによって、それに併せて、送信範囲を表す図形の大きさを変化させることができる。この例について、図6を参照して以下に説明する。図6は、送信角度設定部20が赤外線の送信角度を変更したときに、その変さらに併せて、送信範囲表示部21がディスプレイ12に表示する図形を変化させる様子を表す図である。上述したように、赤外線送信装置1では、送信角度設定部20が赤外線の送信角度を設定する。そこで図6に示すように、送信角度設定部20が赤外線の送信角度を広角度60に設定すれば、送信範囲表示部21は、広角度60の送信範囲を表す図形62をディスプレイ12に表示する。一方、送信角度設定部20が送信角度を狭角度64に設定すれば、送信範囲表示部21は、狭角度64の送信範囲を表す図形66を表示する。すなわち送信範囲表示部21は、送信角度設定部20が設定した送信角度を有する送信範囲を表す図形を、ディスプレイ12に表示する。
図8は、赤外線送信装置1が赤外線を送信するときに行う処理の流れを示すフローチャートである。赤外線送信装置1では、まず、表示処理部13が、ユーザが選択可能なデータのリストを、メモリ16から読み出し、ディスプレイ12に表示する。これによりユーザは、操作部10を通じて、対象物に送信するデータを選択する(ステップS10)。この選択を入力処理部11が受け付けたときに、送信範囲表示部21は、赤外線の送信範囲を表す図形をメモリ16から読み出し、ディスプレイ12に表示する(ステップS11)。
たとえば送信範囲表示部21は、ユーザがデータを選択してからではなく、赤外線送信部18が赤外線の送信を開始したときから、その送信範囲を表す図形をディスプレイ12に表示してもよい。このとき送信範囲表示部21は、赤外線の送信中にのみ、赤外線の送信範囲を表す図形をディスプレイ12に表示する。したがってユーザは、赤外線を対象物に送信していないときに、必要としない情報を通知されずに済む。
送信範囲表示部21は、ユーザが視覚によって認識できる情報を用いて、送信される赤外線の送信範囲を、ディスプレイ12に表示さえすればよい。その意味では、送信範囲表示部21は、赤外線の送信範囲を、図形に限らない何らかの形で、ディスプレイ12に表示できる。たとえば、赤外線の送信角度を表す数値をディスプレイ12に表示することによって、赤外線の送信範囲をユーザに通知してもよい。
送信範囲表示部21がディスプレイ12に表示する図形は、上述した扇型や円に限定されない。すなわち送信範囲表示部21は、赤外線の送信範囲を表す図形であれば、三角形や三角柱などの、どのような形状の図形でもディスプレイ12に表示できる。また、図形を表すデータは、必ずしもメモリ16にあらかじめ格納されている必要はない。たとえば送信範囲表示部21は、メモリ16にあらかじめ格納されている、赤外線の送信保証範囲を表す値や、送信角度設定部20が設定した、赤外線の送信範囲の値を用いて、送信範囲を表す図形を計算によって作成し、ディスプレイ12に表示することもできる。
なお、本発明を、以下のように表現することも可能である。
赤外線送信機能を備えた端末であって、赤外線データ送信手段と、画像を表示させる表示手段と、を備え、前記表示手段に赤外線送信範囲(角度)を表す図形を表示することを特徴とする赤外線送信端末。
赤外線送信方向を連続的に撮影する撮影手段と、をさらに備え、前記撮影手段にて撮影した画像に送信可能範囲を表す図形を重ねて表示することを表示することを特徴とする第1の構成に記載の赤外線送信端末。
前記赤外線送信角度を変えることが可能な送信角度可変手段と、をさらに備え、前記送信角度可変手段で送信角度を変えることに連動して送信可能範囲を表す図形を変形させることを特徴とする第1または第2の構成に記載の赤外線送信端末。
前記赤外線データ送信手段から送信されるデータを記憶している送信データ記憶手段と、をさらに備え、前記送信データ記憶手段に記憶されているデータを、前記赤外線データ送信手段から送信中に、前記表示手段に送信範囲を表す図形を表示することを特徴とする第1から第3の構成のいずれか記載の赤外線送信端末。
前記送信データ記憶手段に記憶しているデータを選択するデータ選択手段と、をさらに備え、前記データ選択手段で前記送信データ記憶手段のデータを選択した段階で前記表示手段に送信範囲を表す図形を表示することを特徴とする第1から第4の構成のいずれかに記載の赤外線送信端末。
時間をカウントするタイマーと、前記送信範囲を表す図形を表示する時間を記憶する時間記憶手段と、をさらに備え、前記時間記憶手段に記憶された時間を経過するまで前記表示手段に前記送信範囲を表す図形を表示することを特徴とする第1から第5の構成のいずれかに記載の赤外線送信端末。
前記赤外線データ送信手段からデータを送信終了した時点で前記送信範囲を表す図形の表示を停止することを特徴とする第4から第6の構成のいずれかに記載の赤外線送信端末。
該端末から赤外線送信対象物までの距離を測る距離測定手段と、をさらに備え、赤外線送信対象物までの距離が送信可能範囲であるか否かを利用者に報知することを特徴とする第1から第3のいずれかの構成に記載の赤外線送信端末。
最後に、赤外線送信装置に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
10 操作部
11 入力処理部
12 ディスプレイ
13 表示処理部
14 カメラ
15 撮影部
16 メモリ
17 赤外線送信口
18 赤外線送信部
19 距離測定部(距離測定手段)
20 送信角度設定部
21 送信範囲表示部(表示手段)
22 導光部
Claims (11)
- 赤外線の送信口を通じて赤外線を送信する赤外線送信手段を備えている赤外線送信装置であって、
上記赤外線の送信範囲を、所定のディスプレイに表示する表示手段をさらに備え、
上記表示手段は、上記送信範囲を表す図形を、上記ディスプレイに表示し、
受信機において上記赤外線が正しく受信される保証範囲が、赤外線送信装置において予め定められており、
上記送信範囲は上記保証範囲であり、
上記図形は、上記赤外線の保証範囲の広がりを示す角度と同じ中心角度を有し、かつ、上記赤外線の上記送信口から送信方向に向かって広がりを有する扇形または三角形であることを特徴とする赤外線送信装置。 - 上記表示手段は、
上記送信範囲として、上記赤外線の送信角度を、上記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信装置。 - 上記表示手段は、
上記赤外線の照射口の中心部と、上記図形の中心線とが、上記ディスプレイに投射させたときに重なるように、上記図形を上記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信装置。 - 上記赤外線の送信範囲を設定する送信範囲設定手段をさらに備え、
上記表示手段は、
上記送信範囲設定手段によって設定された上記送信範囲を、上記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信装置。 - 上記表示手段は、
上記赤外線の送信中に、上記送信範囲を上記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信装置。 - 上記表示手段は、
上記赤外線として送信するデータをユーザが選択したとき、上記送信範囲を上記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信装置。 - 上記表示手段は、
上記送信範囲の通知を開始してから、あらかじめ定められた時間が経過するまでの間、上記送信範囲を上記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信装置。 - 上記表示手段は、
上記赤外線の送信を終了後、上記送信範囲の表示を停止することを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信装置。 - 赤外線送信装置から、上記赤外線を送信する対象物までの距離を測定する距離測定手段と、
上記赤外線の到達距離が、上記対象物までの距離以内であるか否かをユーザに通知する通知手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信装置。 - 上記赤外線の送信角度を設定する設定手段をさらに備え、
上記表示手段は、上記設定手段によって設定された上記送信角度に対応した上記送信範囲を表す上記図形を、上記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項1に記載の赤外線送信装置。 - 赤外線の送信口を通じて赤外線を送信する赤外線送信手段を備えている赤外線送信装置が、上記赤外線の送信範囲を所定のディスプレイに表示する赤外線送信範囲表示方法であって、
上記赤外線の送信範囲を、所定のディスプレイに表示する表示ステップを有し、
上記表示ステップにおいて、上記送信範囲を表す図形を、上記ディスプレイに表示し、
受信機において上記赤外線が正しく受信される保証範囲が、赤外線送信装置において予め定められており、
上記送信範囲は上記保証範囲であり、
上記図形は、上記赤外線の保証範囲の広がりを示す角度と同じ中心角度を有し、かつ、上記赤外線の上記送信口から送信方向に向かって広がりを有する扇形または三角形であることを特徴とする赤外線送信範囲表示方法。
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