JP2005051541A - 画像撮影処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像撮影処理装置において、構図通りの撮影を簡単に実現すること。
【解決手段】 撮影に先立ち、被写体となる建物HS1の位置を示す背景枠FL1と、人物HS2の位置を示す人物枠FL2とを決定し、撮影する画像の構図を設定する(a)。そして、撮影時には、撮影しようとする画像(ファインダー画像)と、予め設定された構図とのずれを判定し、ずれ有りと判定した場合には、その旨を報知する報知音声を出力する(b)。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像撮影処理装置及びプログラムに関する。
従来から、デジタルカメラと呼ばれる画像撮影処理装置が知られている。このデジタルカメラは、レンズを通してCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子に取り込んだデジタル画像を記憶装置に保存する。
また、デジタルカメラの中には、撮影する際の各種条件(撮影条件)を任意に設定できるものがある。撮影条件には、例えばシャッタースピード、絞り(F値)、ISO感度等があり、これらの撮影条件の組み合わせ(撮影モード)をデジタルカメラに予め記憶させておき、撮影時に記憶されている撮影モードを読み出す機能が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−196946号公報
ところで、デジタルカメラでの撮影画像の良し悪しを決定する重要な要素に、画面内に被写体や背景といった要素をどのように配置するかといった構図の決定がある。しかし、上述した撮影モードは撮影条件の組み合わせを記憶しておくものであり、構図の設定に関する条件は含まれていない。また、予め、ユーザが所望する構図を設定することができ、撮影時に撮影しようとする画像と設定された構図とを比較して判定する機能を有するデジタルカメラは無かった。即ち、従来のデジタルカメラにあっては、構図の決定に役立つ十分な機能を備えているものではなかった。
上記事情に鑑み、本発明は、画像撮影処理装置において、構図通りの撮影を簡単に実現することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
被写体を撮影する撮影手段(例えば、図1の撮影レンズ5及び図2のCCD70)と、
予め設定された構図を撮影に先立って記憶する記憶手段(例えば、図2のRAM30;図4のステップS17〜S18)と、
前記撮影手段により撮影されている被写体の画像の構図と前記記憶手段に記憶されている構図との適否を判定し、不適と判定した場合に所定の報知を行う報知制御手段(例えば、図2のCPU10;図4のステップS20;NO〜S22)と、
を備えることを特徴とする画像撮影処理装置である。
また、請求項6に記載の発明は、
被写体を撮影する撮影手段と画像撮影処理手段とを備えたコンピュータに、
予め設定された構図を撮影に先立って記憶する記憶機能(例えば、図4のステップS17〜S18)と、
前記撮影手段により撮影されている被写体の画像の構図と前記記憶機能により記憶されている構図との適否を判定し、不適と判定した場合に所定の報知を行う報知制御機能(例えば、図4のステップS20:NO〜S22)と、
を実現させるためのプログラムである。
この請求項1又は6に記載の発明によれば、撮影手段によって撮影されている被写体の画像の構図と、撮影に先立って予め設定された構図との適否を判定し、不適と判定した場合に所定の報知を行うことができる。従って、撮影する画像が設定された構図に適さない場合には所定の報知がなされるので、構図通りの撮影を簡単に実現することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明のように、請求項1に記載の画像撮影処理装置において、
被写体の位置を示す位置情報を受信する受信手段(例えば、図2の通信部90;図8のステップS39)と、
撮影位置及び撮影方向を検出する検出手段(例えば、図2の位置検出部82及び撮影方向検出部84;図8のステップS40)と、
を更に備え、
前記報知制御手段は、
前記受信手段により受信された位置情報と前記検出手段により検出された撮影位置及び撮影方向とに基づいて前記被写体の画像中の被写体の位置を特定する特定手段(例えば、図2のCPU10;図8のステップS41)と、
この特定手段により特定された位置と前記記憶手段に記憶されている構図とを比較することで前記適否を判定する位置基準判定手段(例えば、図2のCPU10;図8のステップS42)と、
を有する、
ように構成しても良い。
この請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、受信した被写体の位置を示す位置情報と、検出した撮影位置及び撮影方向とに基づいて被写体の画像中の被写体の位置を特定し、特定した位置と予め設定された構図とを比較することで適否を判定することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、請求項1に記載の画像撮影処理装置において、
被写体の外形形状を示す形状情報を受信する受信手段(例えば、図2の通信部90;図12のステップS58)と、
前記画像に含まれる輪郭部を抽出する抽出手段(例えば、図2のCPU10;図12のステップS59)と、
を更に備え、
前記報知制御手段は、
前記受信手段により受信された形状情報による外形形状と前記抽出手段により抽出された輪郭部とに基づいて前記被写体の画像中の被写体の位置を特定する特定手段(例えば、図2のCPU10;図12のステップS60)と、
この特定手段により特定された位置と前記記憶手段に記憶されている構図とを比較することで前記適否を判定する位置基準判定手段(例えば、図2のCPU10;図12のステップS61)と、
を有する、
ように構成しても良い。
この請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、受信した被写体の外形形状を示す形状情報及び被写体の画像に含まれる輪郭部に基づいて画像中の被写体の位置を特定し、特定した位置と予め設定された構図とを比較することで適否を判定することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、請求項1に記載の画像撮影処理装置において、
前記記憶手段に記憶されている構図中の被写体の位置を指定する構図中位置指定手段(例えば、図2の入力部54及びCPU10;図15のステップS76)と、
前記画像中の被写体の位置を指定する被写体位置指定手段(例えば、図2の入力部54及びCPU10;図15のステップS78)と、
を更に備え、
前記報知制御手段は、前記構図中位置指定手段により指定された位置と前記被写体位置指定手段により指定された位置とを比較することで前記適否を判定する指定位置比較手段(例えば、図2のCPU10;図15のステップS80)を有する、
ように構成しても良い。
この請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、予め設定された構図中の指定された被写体の位置と、画像中の指定された被写体の位置と、を比較することで適否を判定することができる。
更に、請求項5に記載の発明のように、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像撮影処理装置において、
前記画像中の被写体の位置と前記記憶手段に記憶されている構図に基づく当該被写体が配置されるべき位置とのずれを実距離として算出するずれ距離算出手段(例えば、図2のCPU10;図15のステップS82)を更に備え、
前記報知制御手段は、前記ずれ距離算出手段により算出された実距離を報知するずれ距離報知制御手段(例えば、図2のCPU10;図15のステップS83)を有する、
ように構成しても良い。
この請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、画像中の被写体の位置と、予め設定された構図に基づく被写体が配置されるべき位置と、のずれを実距離として算出し、この算出した距離を報知することができる。従って、実距離として算出されたずれ距離が報知されるので、例えば被写体が人物である場合にはそのずれ距離だけ該被写体が移動することで、構図通りの撮影を簡単に実現することが可能となる。
本発明によれば、撮影手段によって撮影されている画像の構図と、撮影に先立って予め設定された構図との適否を判定し、不適と判定した場合に所定の報知を行うことができる。従って、撮影する画像が設定された構図に適さない場合には所定の報知がなされるので、構図通りの撮影を簡単に実現することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。尚、以下の説明においては、本発明を、画像撮影処理装置の一種であるデジタルカメラに適用した場合について説明するが、本発明の適用がこれに限定されないのは勿論である。
[外観図]
図1は、本実施形態におけるデジタルカメラの一例を示す外観図である。同図(a)は正面斜視図であり、同図(b)は、背面斜視図である。同図によれば、デジタルカメラ1は、電源スイッチ2と、シャッター3と、正面側の対物ファインダー4aと、背面側の接眼ファインダー4bと、撮影レンズ5と、モニタ6と、操作キー7と、スピーカ8と、を具備している。
電源スイッチ2は、デジタルカメラ1の電源を投入/遮断(ON/OFF)するためのスイッチであり、電源スイッチ2を押下する毎に電源がON/OFFされる。
シャッター3は、撮影を実行するためのスイッチである。また、シャッター3は、二段階の押下状態を検知可能であり、完全に押下されない状態(以下、「半押し状態」と称する。)と、完全に押下された状態と、を検知する。そして、半押し状態が検知されると、撮影の実行を待機する撮影待機状態に移行し、続いて完全に押下することで撮影が実行される。
対物ファインダー4aは、接眼ファインダー4bとともにファインダーを構成する。ファインダーは、ユーザが被写体を確認するために使用される。
撮影レンズ5は、ガラス等で構成されるレンズであり、単焦点レンズ且つ固定焦点であるとする。
モニタ6は、バックライト付きのカラーLCD(Liquid Crystal Display)で構成され、デジタルカメラ1の操作にかかる各種情報や画像等を表示する。例えば、撮影モード時には電子ファインダーとして被写体の画像(以下、「ファインダー画像」という。)のモニタ表示を行う一方、プログラムを作成するためのプログラム作成画面や、構図を編集するための構図編集画面を表示する。また、モニタ6には、タッチパネルが一体となって形成されており、入力ペン(スタイラス)等で指示されたモニタ6上の位置が検知される。
操作キー7は、メニュー選択、撮影モードや再生モード、ユーザプログラムを作成するプログラムモード等のモード切り換え等を指示するためのキーであり、方向キー7aやモードキー7bを含んでいる。
スピーカ8は、デジタルカメラ1の操作にかかる各種音声を出力する。例えば、撮影実行時のシャッター音や、撮影する画像(ファインダー画像)が予め設定された構図に適していないことを報知する報知音声等を出力する。
[内部構成]
図2は、デジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。同図によれば、デジタルカメラ1は、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)20と、RAM(Random Access Memory)30と、フラッシュメモリ52と、入力部54と、音出力部56と、表示部60と、表示駆動回路62と、表示バッファ64と、CCD70と、CCD制御回路72と、位置検出部82と、撮影方向検出部84と、被写体測距部86と、通信部90と、を備えて構成される。
CPU10は、入力される指示に応じて所定のプログラムを実行し、デジタルカメラ1を構成する各部への指示やデータの転送等を行う。具体的には、CPU10は、入力部54から入力される操作信号に応じてROM20に格納されているプログラムを読み出してRAM30に展開し、該プログラムに従った処理を実行する。そして、処理結果をRAM30に格納するとともに、該処理結果を表示するための表示信号を表示駆動回路62に出力して対応する表示画面を表示部60に表示させ、また、音信号を音出力部56に出力して対応する音声を出力させる。
ROM20は、各種初期設定やハードウェアの検査、必要なプログラムのロードを行うための初期プログラムを格納している。CPU10は、電源投入時においてこの初期プログラムを実行することによりデジタルカメラ1の動作環境を設定する。また、ROM20には、メニュー表示処理や各種設定処理、画像処理等のデジタルカメラ1の動作にかかる各種プログラムや、デジタルカメラ1が備える各種機能を実現するためのプログラム、データ等が記憶される。尚、これらのプログラムやデータ等の詳細については、後述する各実施形態において説明する。
RAM30は、CPU10が実行するプログラムや、該プログラムの実行にかかるデータ等を一時的に保持する格納領域を備えている。尚、この格納領域の詳細については、後述する各実施形態において説明する。
フラッシュメモリ52は、電気的に何度でも書き込み・消去ができるROMであって、例えば撮影画像が保存される。尚、フラッシュメモリ52は、デジタルカメラ1に内蔵されるメモリであっても良いし、着脱自在なメモリカード等の外部記憶媒体であっても良い。
入力部54は、プログラムの実行指示や撮影条件の設定、モードの切り換え等、ユーザによる各種操作指示を入力するための入力装置であり、なされた操作に応じた操作信号をCPU10に出力する。図1では、モニタ6と一体となって形成されるタッチパネルや操作キー7がこれに該当する。
音出力部56は、CPU10から入力される音信号に基づいた音声を出力する音出力装置である。図1では、スピーカ8がこれに該当する。
表示駆動回路62は、CPU10から入力される表示信号に基づき、表示部60を制御して対応する画面を表示させる。詳細には、表示信号を表示バッファ64に一旦格納して画面データを構築した後、対応する表示画面を表示部60に表示させる。表示部60は、各種表示画面を表示するための表示装置であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等で構成される。図1では、モニタ6がこれに該当する。
CCD70は、撮影レンズ5を透過した光を受光し、電気信号に変換する撮像素子である。CCD70で変換された電気信号は、CCD制御回路72でデジタル信号に変換され、CPU10に出力される。
位置検出部82は、GPSアンテナを有し、このGPSアンテナを介してGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、受信したGPS信号に基づいてデジタルカメラ1の位置Pcを検出する。
撮影方向検出部84は、例えば方位計を有し、東西南北といった方位でデジタルカメラ1の撮影方向Dfを検出する。
被写体測距部86は、赤外線を照射する発光部と、その反射波を受光する受光部とを有し、照射光が出射されてその反射光が受光されるまでの時間を計時することで被写体までの撮影距離(被写体距離)Wdを計測する。また、被写体測距部86は、照射方向に基づき、デジタルカメラ1から被写体へ向かう方向(被写体方向)Doを検出する。
通信部90は、外部装置100との無線通信を制御する。通信方式としては、赤外線を利用したIrDA(Infrared Data Association)、IEEE820.11x、Bluetooth(登録商標)等、何れの方式であっても良い。また、外部装置100としては、後述する実施形態2における携帯電話機120や、実施形態3におけるランドマークの送信機140が該当する。
このように構成されるデジタルカメラ1における具体的な4つの実施形態を、以下、順に説明する。
[実施形態1]
先ず、実施形態1を説明する。実施形態1は、構図を予め設定しておき、この設定された構図と撮影する画像(ファインダー画像)との適否を判定し、不適と判定した場合にはその旨を報知するメッセージを音声出力するものである。
<ROM及びRAMの構成>
図3は、実施形態1におけるROM20a及びRAM30aの構成を示す図である。同図(a)がROM20aの構成を示し、同図(b)がRAM30aの構成を示している。
図3(a)によれば、ROM20aには、構図設定プログラム21と、命令語データ22と、報知音声データ23aと、が記憶されている。
構図設定プログラム21は、構図の編集・設定を行う構図設定処理を実現するためのプログラムであり、CPU10がこの構図設定プログラム21を実行することで構図設定処理が実現される。CPU10は、ファインダー画像が、この構図設定処理において設定された構図に適しているか否かを判定する。
命令語データ22は、ユーザプログラムを構成する命令とデジタルカメラ1の制御内容とを対応付けたデータである。CPU10は、この命令語データ22に基づいて、ユーザプログラムで指定された命令に対応する制御を実行する。
報知音声データ23aは、ファインダー画像が予め設定された構図に適していない旨を報知するメッセージの音声データである。CPU10は、ファインダー画像が予め設定された構図に適していないと判定した場合、この報知音声データ23aに基づく報知音声を音出力部56に出力させる。
また、図3(b)によれば、RAM30aには、ユーザプログラム格納領域31aと、構図格納領域32aと、ファインダー画像格納領域33aと、が形成されている。
ユーザプログラム格納領域31aには、ユーザによりプログラム作成画面において作成されたユーザプログラムが格納される。図5(a)に、実施形態1で作成されるユーザプログラムのリスト(プログラムコード)の一例を示す。CPU10は、このユーザプログラムを1行ずつ読み込み、解釈して対応する制御を行うことで、該ユーザプログラムに従った処理を実行する。具体的には、このユーザプログラムに従うことで、予め設定されている構図とファインダー画像との適否が判定され、不適と判定された場合には報知音声データ23aに基づく報知音声が出力される。
構図格納領域32aには、構図設定処理において編集・設定された構図のデータ(構図データ)が格納される。構図データとしては、例えば被写体を配置する画像中の位置の座標や領域の大きさ等のデータである。
また、ファインダー画像格納領域33aには、フィンダー画像が格納される。
<動作>
図4は、実施形態1におけるデジタルカメラ1の動作を説明するためのフローチャートである。
図4によれば、プログラムモードをONにする操作を検知すると(ステップS11)、CPU10は、プログラムモードを開始する(ステップS12)。即ち、ユーザがプログラムを作成するためのプログラム作成画面を表示部60に表示させる。ユーザは、このプログラム作成画面において、例えば“条件”や“命令”といった所望のコマンドを順次選択していくことで、図5(a)に示したユーザプログラムを作成する。
そして、ユーザプログラムが作成され、保存する操作を検知すると(ステップS13)、CPU10は、作成されたユーザプログラムをユーザプログラム格納領域31aに格納する(ステップS14)。次いで、ユーザプログラムの実行入力を検知すると(ステップS15)、ユーザプログラムの実行を開始する(ステップS16)。
即ち、CPU10は、ユーザプログラムの1行目Lf1〜2行目Lf2の命令に従い、撮影条件を、ISO感度「200」、シャッタースピード「1/100」に設定する。次いで、3行目Lf3の命令に従い、構図設定処理の実行を開始して構図編集画面を表示部60に表示させる(ステップS17)。ここで、構図編集画面とは、撮影する画像の構図を予め設定するための編集画面であり、例えば“人物”や“背景”等の被写体が画像中のどこに配置されるのかを決定する。図5(b)に、構図編集画面における構図の編集の様子を示す。同図では、モニタ6に構図編集画面が表示され、被写体として“背景”の配置位置を示す背景枠FL1と、“人物”の配置位置を示す人物枠FL2とが、入力ペンPenのタッチ操作によって設定された様子が示されている。
そして、ユーザによって構図の編集がなされ、確定されたことを検知すると(ステップS18)、CPU10は、構図編集画面の表示を終了し、ファインダー画像の表示を開始する(ステップS19)。図6(a)に、構図の設定が終了した様子を示す。同図では、モニタ6に、背景枠FL1及び人物枠FL2が表示され、被写体に向かって撮影する構図を選んでいる状態が示されている。ここで、被写体としては、“背景”である建物HS1と、“人物“である人物HS2と、が存在している。
次いで、CPU10は、ユーザプログラムの4行目Lf4の命令に従い、ファインダー画像が設定された構図に一致しているか否か(適否)を判定する(ステップS20)。尚、構図が一致しているか否かの判定方法としては、ファインダー画像において動きの無い部分を“背景”と判断するとともに、動きの有る部分を“人物”と判断して被写体(人物や背景)の位置を検出し、設定された構図と一致するか否かを判定する等、適宜公知技術を適用できる。
構図が一致していないと判断した場合(ステップS20:NO)、CPU10は、ユーザプログラムの5行目Lf5の命令に従い、構図に適していない旨を報知する報知音声を、報知音声データ23aに基づいて音出力部56に出力させる(ステップS22)。図6(b)に、報知音声が出力された様子を示す。同図では、ファインダー画像が設定された構図に一致しておらず、その旨を報知する「構図からずれています」という報知音声が出力されている。
一方、構図が一致していると判断した場合には(ステップS20:YES)、CPU10は、6行目Lf6の命令に従い、撮影を実行する(ステップS21)。
このように、ユーザプログラムに従う処理を実行すると、実施形態1におけるデジタルカメラ1の動作は終了する。
<作用・効果>
以上、実施形態1によれば、デジタルカメラ1において、撮影に先立って構図を設定しておき、撮影時に、ファインダー画像と予め設定された構図との適否を判定し、不適であると判定した場合にはその旨を報知する報知音声を出力できる。従って、ファインダー画像が設定された構図に適さない場合には報知音声が出力されるので、構図通りの撮影を簡単に実現することが可能となる。
尚、実施形態1では報知音声を出力することとして説明したが、報知表示を行ったり、デジタルカメラ1本体を振動させる等、他の報知方法であっても良いのは勿論である。
[実施形態2]
次に、実施形態2を説明する。尚、実施形態2において、上述した実施形態1と同一要素については同符合を付し、詳細な説明を省略する。実施形態2は、被写体の位置及びデジタルカメラ1の位置に基づいて、撮影する画像(ファインダー画像)と予め設定された構図とのずれを判定するものである。
<ROM及びRAMの構成>
図7は、実施形態2におけるROM20b及びRAM30bの構成を示す図である。同図(a)がROM20bの構成を示し、同図(b)がRAM30bの構成を示している。
図7(a)によれば、ROM20bには、報知音声データ23b、が記憶されている。
報知音声データ23bは、ファインダー画像が予め設定された構図からずれていると判定された場合に出力される報知音声のデータである。この報知音声データ23bには、ずれの方向を報知するためのデータが含まれる。
また、図7(b)によれば、RAM30bには、ユーザプログラム格納領域31bと、構図格納領域32bと、ファインダー画像格納領域33bと、被写体位置格納領域34と、カメラ位置格納領域35と、撮影方向格納領域36と、が形成されている。
ユーザプログラム格納領域31bには、実施形態2を実現するためのユーザプログラムが格納される。CPU10がこのユーザプログラムに従った処理を実行することで、実施形態2における動作が実現される。具体的には、このユーザプログラムに従うことで、被写体となる人物の携帯電話機120の位置Poのデータが受信されるとともに、デジタルカメラ1自身の位置Pc及び撮影方向Dfが検出される。そして、この位置Po、Pcや撮影方向Dfに基づいてファインダー画像中の被写体(人物)の位置が特定される。次いで、この特定された位置と予め設定されている構図とのずれが判定され、ずれがあると判定された場合には報知音声データ23bに基づく報知音声が出力される。
被写体位置格納領域34には、携帯電話機120から受信した、該携帯電話機120の位置のデータが格納される。尚、この携帯電話機120及び後述するデジタルカメラ1の“位置”は、水平面(地平面)に対する位置を示す二次元座標で表現され、高さ成分は考慮しないものとする。
ここで、携帯電話機120は、被写体となる人物が所有(携行)しているものであり、CPUやROM、RAMを含む制御装置と、小型LCD等の表示装置と、方向キーや数字キー等の入力装置と、所定の無線基地局に接続して無線通信を行う無線通信装置と、がシステムバスを介して接続される公知の携帯電話機で実現される。また、携帯電話機120は、無線通話機能に加えて、外部装置(特に、デジタルカメラ1)と無線通信によってデータ授受を行う無線データ通信機能、GPS衛星からのGPS信号を受信することで自身の位置を検出する位置検出機能を有している。尚、携帯電話機120は、人物が常に携帯していることとし、このため、携帯電話機120の位置を被写体となる人物の位置として扱うこととする。
カメラ位置格納領域35には、位置検出部82によって検出されたデジタルカメラ1の位置のデータが格納される。この“位置”は、上述した携帯電話機120の“位置”と同様に、水平面(地平面)に対する位置を示す二次元座標で表現され、高さ成分は考慮しない。
撮影方向格納領域36には、撮影方向検出部84によって検出されたデジタルカメラ1の撮影方向Dfのデータが、例えばベクトルデータで格納される。
<動作>
図8は、実施形態2におけるデジタルカメラ1の動作を説明するためのフローチャートである。但し、該動作に先立ち、予め、構図が設定されているとともにユーザプログラムが作成されているものとする。
図8によれば、プログラムの実行入力を検知すると(ステップS31)、CPU10は、ユーザプログラム格納領域31bに格納されているユーザプログラムの実行を開始する(ステップS32)。
即ち、先ず、設定されている構図を表示部60に表示させる(ステップS32)。このとき、CPU10は、被写体の配置位置を示す被写体枠を、既に表示されているファインダー画像に重ねて表示させる。図9(a)に、構図を表示させた様子を示す。同図では、モニタ6に、被写体である“背景”の配置位置を示す背景枠FL1と、“人物”の配置位置を示す人物枠FL2と、が表示されている。
そして、シャッター3が半押し状態となって撮影待機状態に移行したことを検知すると(ステップS34)、被写体の携帯電話機120に対して位置データを要求する(ステップS35)。
すると、位置データを要求された携帯電話機120は(ステップS36)、位置検出動作を行って自身(携帯電話機120)の位置Poを検出し(ステップS37)、検出した位置データをデジタルカメラ1に送信する(ステップS38)。図9(b)に、デジタルカメラ1が、人物HS2の携帯電話機120と無線通信を行って位置データを受信している様子を示す。
携帯電話機120から送信される位置データを受信すると(ステップS39)、CPU10は、位置検出動作及び撮影方向検出動作を行って自身(デジタルカメラ1)の位置Pc及び撮影方向Dfを検出する(ステップS40)。
次いで、CPU10は、受信した携帯電話機120の位置Po、検出したデジタルカメラ1の位置Pc及び撮影方向Dfに基づいて、ファインダー画像と設定された構図とのずれの有無及びずれ方向を判定する(ステップS42)。
ファインダー画像と構図とのずれの有無及びずれ方向は、次のように判定される。
図10は、ずれの有無及びずれ方向の判定を説明するための図である。同図(a)は、高さ方向から見た概略平面図を示し、同図(b)は、構図を表示させた状態のファインダー画像を示している。
同図(a)に示すように、先ず、デジタルカメラ1の位置Pc及び被写体(人物)HS2の位置Poから、被写体方向Doを算出する。そして、デジタルカメラ1の画角αで定められる視野がファインダー画像の範囲となる。このため、画角αと、被写体方向Doが撮影方向Dfとなす角βと、の比から、ファインダー画像中の人物HS2の位置Phを特定する。尚、この位置Phは、同図(b)に示すように、ファインダー画像中の横方向の位置で表現される。
次いで、この特定した人物HS2の位置Phと、人物枠FL2の位置Pfとの、ファインダー画像上でのずれの距離Lnを算出する。ここで、人物枠FL2の“位置Pf”とは、例えば領域として与えられる人物枠FL2の中心位置とすれば良い。そして、この距離Lnが所定値以上である場合に“ずれ有り”と判定し、所定値未満である場合に“ずれ無し”と判定する。更に、位置PfとPhとの位置関係から、人物HS2が、デジタルカメラ1から見て、左右どちら方向へずれているのかといったずれ方向を判定する。
従って、同図では、“右方向へのずれ有り”と判定される。
“ずれ有り”と判定した場合には(ステップS42:YES)、CPU10は、ずれが有る旨を報知する報知音声を携帯電話機120で出力するかを判断し、携帯電話機120で出力する場合には(ステップS43:YES)、報知音声データ23bを判定したずれ方向とともに携帯電話機120に送信して、該当する報知音声を出力させる(ステップS44〜S46)。
一方、報知音声を携帯電話機120で出力しない場合には(ステップS43:NO)、報知音声データ23b基づく報知音声を音声出力部56に出力させる(ステップS47)。図9(c)に、報知音声が出力された様子を示す。同図では、画像中の人物HS2の位置が人物枠FL2から向かって右方向にずれているため、人物枠FL2に一致するように人物HS2が移動すべき方向“右”を報知する、「右に寄って下さい」という報知音声が出力されている。
このように、ユーザプログラムに従う処理を実行すると、実施形態2におけるデジタルカメラ1の動作は終了する。
<作用・効果>
以上、実施形態2によれば、デジタルカメラ1において、撮影に先立って構図を設定しておき、撮影時に、被写体である人物の携帯電話機120の位置Poを受信し、デジタルカメラ1自身の位置Pc及び撮影方向Dfを検出する。そして、これらの位置Po、Pc及び撮影方向Dfに基づいて、予め設定された構図とのずれを判定し、ずれ有りと判定した場合にはその旨を報知する報知音声を出力できる。従って、ファインダー画像が設定された構図に適さない場合には報知音声が出力されるで、構図通りの撮影を簡単に実現することが可能となる。
尚、実施形態2における外部装置100は、携帯電話機120に限らず、被写体である人物が携帯(携行)可能であるとともに、位置を検出する位置検出機能及び無線通信によってデジタルカメラ1とデータ授受を行う無線データ通信機能を有する端末装置であれば何れであって良い。また、報知音声を出力することとして説明したが、報知表示を行ったり、デジタルカメラ1本体を振動させる等、他の報知方法であっても良いのは勿論である。
[実施形態3]
次に、実施形態3を説明する。尚、実施形態3において、上述した実施形態1、2と同一要素については同符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施形態3は、被写体となる建物等のランドマークの外形形状を示す形状データを受信し、ファインダー画像から抽出した輪郭部と、被写体となるランドマークの外形形状とを比較することでファインダー画像中のランドマークを認識して、撮影する画像と予め設定された構図とのずれを判定するものである。
<ROM及びRAMの構成>
図11は、実施形態3におけるROM20c及びRAM30cの構成を示す図である。同図(a)がROM20cの構成を示し、同図(b)がRAM30cの構成を示している。
図11(a)によれば、ROM20cには、エラー表示データ24、が格納されている。
エラー表示データ24は、ファインダー画像に被写体であるランドマークが認識されない場合に表示される報知メッセージのデータ(テキストデータや画像データ等)である。このエラー表示データ24には、認識されない旨を報知するためのデータが含まれている。
また、図11(b)によれば、RAM30cには、ユーザプログラム格納領域31cと、構図格納領域32cと、ファインダー画像格納領域33cと、輪郭画像格納領域37と、ランドマーク形状格納領域38と、ランドマーク位置格納領域39と、が形成されている。
ユーザプログラム格納領域31cには、実施形態3を実現するためのユーザプログラムが格納される。CPU10がこのユーザプログラムに従った処理を実行することで、実施形態3の動作が実現される。具体的には、このユーザプログラムに従うことで、被写体となるランドマークの送信機140から該ランドマークの外形形状データを受信し、ファインダー画像から抽出した輪郭部(エッジ部分)と受信した外形形状とを比較して、ファインダー画像中のランドマークの位置を特定する。そして、この特定した位置と予め設定されている構図とのずれを判定し、ずれがあると判定した場合には、エラー表示データ24に基づくエラーメッセージを表示させる。
輪郭画像格納領域37には、ファインダー画像から抽出された輪郭部のデータが画像データで格納される。尚、輪郭部の抽出は、例えばファインダー画像をエンボス加工する等により実現される。
ランドマーク形状格納領域38には、被写体であるランドマークの近傍に設置されている送信機140から受信した、該ランドマークの外形形状のデータ(形状データ)が画像データで格納される。
また、ランドマーク位置格納領域39には、送信機140から受信した、該ランドマークの位置のデータ(位置データ)が格納される。
ここで送信機140とは、被写体となるランドマークの近傍に固定的に設置される装置であり、CPU等の制御装置と、ICメモリ等の記憶装置と、外部装置(特に、デジタルカメラ1)と無線通信を行うための通信装置と、を備えた公知のコンピュータによって実現される。また、送信機140の記憶装置には、該当するランドマークの外形形状を示す画像データ(形状データ)と、ランドマークが設置されている位置のデータ(位置データ)と、が記憶されている。そして、デジタルカメラ1からの要求に応じて、記憶している形状データ及び位置データを送信する。
<動作>
図12は、実施形態3におけるデジタルカメラ1の動作を説明するためのフローチャートである。但し、該動作に先立ち、構図が設定されているとともにユーザプログラムが作成されているものとする。
図12によれば、ユーザプログラムの実行入力を検知すると(ステップS51)、CPU10は、ユーザプログラム格納領域31cに格納されているユーザプログラムの実行を開始する(ステップS52)。
即ち、CPU10は、先ず、設定されている構図を表示部60に表示させる(ステップS53)。図13(a)に、構図を表示させた様子を示す。同図では、モニタ6に被写体枠FL3が表示され、被写体に向かって撮影する構図を選んでいる状態が示されている。ここでは、被写体として、ランドマークHS3が存在する。
そして、撮影待機状態に移行したことを検知すると(ステップS54)、ランドマークHS3の送信機140に対して、形状データ及び位置データを要求する(ステップS55)。
すると、形状データ及び位置データを要求された送信機140は(ステップS56)、記憶装置に記憶しているランドマークHS3の形状データ及び位置データをデジタルカメラ1に送信する(ステップS57)。図13(b)に、デジタルカメラ1が、送信機140と無線通信を行ってランドマークHS3の形状データ及び位置データを受信している様子を示す。
送信機140から送信される形状データ及び位置データを受信すると(ステップS58)、CPU10は、ファインダー画像から輪郭部を抽出する(ステップS59)。そして、この抽出した輪郭部と、送信機140から受信した形状データによるランドマークHS3の外形形状とを比較する(ステップS60)。図13(c)に、輪郭部と外形形状とが比較される様子を示す。同図では、輪郭画像中のほぼ中央付近の部分が外形形状に一致していると判断される。
比較の結果、輪郭部と外形形状とが一致した場合には(ステップS61:YES)、CPU10は、この一致した輪郭部分をランドマークHS3の位置と認識して、外形形状を表すランドマーク枠をこの輪郭部分に重ねて表示させる(ステップS62)。図9(d)に、ランドマーク枠を表示させた様子を示す。同図では、ファインダー画像の中央付近の一致した輪郭部分に、ランドマーク枠FL4が重ねて表示されている。
そして、ランドマークHS3の位置を認識したファインダー画像と、予め設定された構図との適否を判定し、不適と判定した場合には、例えば報知音声の出力、エラーメッセージの表示、デジタルカメラ1を振動させるといった所定の報知を行う。
一方、抽出した輪郭部と受信した外形形状とが一致しない場合には(ステップS61:NO)、CPU10は、エラー表示データ24に基づくエラーメッセージを表示部60に表示させる(ステップS63)。即ち、これはファインダー画像中にランドマークHS3が認識されない場合に該当し、その旨を報知する「被写体が認識されません」といったエラーメッセージを表示させる。
このように、ユーザプログラムに従う処理を実行すると、実施形態3におけるデジタルカメラ1の動作は終了する。
<作用・効果>
以上、実施形態3によれば、デジタルカメラ1において、撮影に先立って構図を設定しておき、撮影時に、被写体であるランドマークHS3の送信機140から外形形状データを受信する。そして、受信した外形形状とファインダー画像から抽出した輪郭部とを比較し、一致しない場合には、その旨を報知するエラーメッセージを表示させる。従って、輪郭部と外形形状が一致しない場合、即ちファインダー画像中にランドマークHS3が認識されない場合にはエラーメッセージが表示されるので、構図通りの撮影を簡単に実現することが可能となる。
[実施形態4]
次に、実施形態4を説明する。尚、実施形態4において、上述した実施形態1〜3と同一要素については同符号を付し、詳細な説明を省略する。
実施形態4は、構図中の指定された被写体枠と、ファインダー画像中で指定された被写体の位置とを比較して、ずれの程度を実際の距離(実距離)として算出し、報知するものである。
<ROM及びRAMの構成>
図14は、実施形態4におけるROM20d及びRAM30dの構成を示す図である。同図(a)がROM20dの構成を示し、同図(b)がRAM30dの構成を示す。
図14(a)によれば、ROM20dには、報知音声データ23d、が格納されている。
報知音声データ23dは、ファインダー画像が予め設定された構図からずれていると判定された場合に出力される報知音声のデータである。この報知音声データ23dには、ずれの有無や方向、ずれ距離を報知するためのデータが含まれる。
また、図14(b)によれば、RAM30dは、ユーザプログラム格納領域31dと、構図格納領域32dと、ファインダー画像格納領域33dと、画角格納領域41と、被写体距離/方向格納領域42と、指定被写体枠格納領域43と、画像中指定位置格納領域44と、ずれ距離格納領域45と、が形成されている。
ユーザプログラム格納領域31dには、実施形態3を実現するためのユーザプログラムが格納される。CPU10がこのユーザプログラムに従った処理を実行するこで、実施形態4における動作が実現される。具体的には、このユーザプログラムに従うことで、予め設定されている構図中の指定された被写体枠及び撮影する画像中の指定された被写体の位置から、被写体の位置と構図とのずれを実際の距離(実距離)として算出され、算出したずれ距離を報知する報知音声が出力される。
画角格納領域41には、デジタルカメラ1の画角αのデータが格納される。この画角αは、撮影レンズの焦点距離fによって決まる値である。そして、画角αの二等分線が撮影方向Dfに一致する。
被写体距離/方向格納領域42には、被写体測距部86により測定された被写体距離Wd及び被写体方向Doのデータが格納される。
指定被写体枠格納領域43には、ユーザによって指定された構図中の被写体枠(以下、「指定被写体枠」と称する。)のデータが格納される。
画像中指定位置格納領域44には、ユーザによって指定されたファインダー画像中の被写体の位置(以下、「指定位置」と称する。)のデータが格納される。
ずれ距離格納領域45には、指定被写体枠及び画像中指定位置に基づいて算出されたずれ距離Waが格納される。
ここで、ずれ距離Waは、次のように算出される。
図17は、ずれ距離Waの算出を説明するための図である。同図(a)は、構図が重ねて表示されている状態のファインダー画像を示し、同図(b)は、高さ方向から見た概略平面図を示している。
同図(a)では、人物枠FL2が指定被写体枠であり、人物HS2が表示されている位置Paが指定位置である。そして、ファインダー画像の中心線と指定位置Paとの距離Laが検出されるとともに、人物枠FL2の位置Pfと指定位置Paとの距離Lbが、ファインダー画像上でのずれの距離Lbとして検出される。
また、同図(b)において、被写体方向Doの撮影方向Dfに対するずれ角β、及び被写体距離Wdより、撮影方向Dfと被写体の位置Poとの距離Waは、次式(1)で与えられる。
Wa=Wd×sinβ ・・・(1)
故に、ファインダー画像中の距離LaとLbとの比から、ファインダー画像上の距離Laを実際の距離(実距離)に変換したずれ距離Wbは、次式(2)で算出される。
Wb=(Wa×Lb)/La ・・・(2)
<動作>
図15は、実施形態4におけるデジタルカメラ1の動作を説明するためのフローチャートである。但し、該動作に先立ち、予め、構図が設定されているとともにユーザプログラムが作成されているものとする。
同図によれば、ユーザプログラムの実行入力を検知すると(ステップS71)、CPU10は、ユーザプログラム格納領域31dに格納されているユーザプログラムの実行を開始する(ステップS72)。
即ち、CPU10は、先ず、設定されている構図を表示部60に表示させる(ステップS73)。図16(a)に、構図を表示させた様子を示す。同図では、モニタ6に、被写体として“背景”の配置位置を示す背景枠FL1と、“人物”の配置位置を示す人物枠FL2と、が表示されている。また、被写体として、“背景”である建物HS1と、“人物”である人物HS2と、が存在している。
そして、撮影待機状態に移行したことを検知した後(ステップS74〜S75)、表示させている構図中の被写体枠の指定を検知すると(ステップS76)、CPU10は、指定された被写体枠(指定被写体枠)を示すデータを指定被写体枠格納領域43に格納する(ステップS77)。図16(b)に、被写体枠が指定される様子を示す。同図では、入力ペンPenのタッチ操作によって人物枠FL2が指定された状態が示されている。
次いで、ファインダー画像中の被写体の指定を検知すると(ステップS78)、CPU10は、指定されたファインダー画像中の位置(指定位置)を示すデータを画像中指定位置格納領域44に格納する(ステップS79)。図16(c)に、ファインダー画像中の位置が指定される様子を示す。同図では、入力ペンPenのタッチ操作によって人物HS2が表示されている位置Paが指定された状態が示されている。
その後、CPU10は、指定被写体枠と指定位置とを比較してずれの有無を判定する(ステップS80)。このとき、ずれの有無は、例えば指定位置が指定被写体枠内に含まれるか否かによって判定できる。
“ずれ有り”と判定した場合には(ステップS81:YES)、CPU10は、指定被写体枠及び指定位置から、図17を参照して説明したように、指定被写体枠及び指定位置のずれの距離を実距離Waとして算出する(ステップS82)。そして、報知音声データ23dに基づき、算出したずれ距離Waを含む報知音声を音出力部56から出力させる(ステップS83)。図16(d)に、報知音声が出力された様子を示す。同図では、画像中の人物HS2の位置が人物枠FL2から右方向にずれているため、人物枠FL2に一致するように人物HS2が移動すべき方向“右”及び距離“2m”を報知する、「2m右に寄って下さい」という報知音声が出力されている。
このように、ユーザプログラムに従う処理を実行すると、実施形態4におけるデジタルカメラ1の動作は終了する。
<作用・効果>
以上、実施形態4によれば、撮影に先立って構図を設定しておき、撮影時に、構図中の指定された被写体枠(指定被写体枠)と、ファインダー画像中の指定された位置(指定位置)とのずれを実距離Waとして算出し、報知することができる。即ち、ずれの程度が具体的な数値として報知されるので、構図通りの撮影を簡単に実現することが可能となる。
[変形例]
尚、本発明の適用は、上述した4つの実施形態に限定されることなく、本発明趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態1〜3においても、実施形態4と同様に、ファインダー画像中の被写体の位置と予め設定された構図に基づく被写体の位置とのずれを実距離として算出し、報知することとしても良い。即ち、実施形態4において図17を参照して説明したように、ファインダー画像上のずれを、被写体距離Wd及び画角αに基づいて実距離に変換する。
また、各実施形態において、報知の方法として音声出力又は表示出力の何れか一方の説明をしたが、他方の出力で報知を行うこととしてもよいのは勿論である。
デジタルカメラの外観斜視図。 デジタルカメラの内部構成を示すブロック図。 実施形態1におけるROM及びRAMの構成を示す図。 実施形態1における動作を説明するためのフローチャート。 (a)ユーザプログラムのリスト、(b)構図編集画面、を示す図。 実施形態1における具体的な動作を示す図。 実施形態2におけるROM及びRMAの構成を示す図。 実施形態2における動作を説明するためのフローチャート。 実施形態2における具体的な動作例を示す図。 ずれの有無及びずれ方向の判定を説明するための図。 実施形態3におけるROM及びRMAの構成を示す図。 実施形態3における動作を説明するためのフローチャート。 実施形態3における具体的な動作例を示す図。 実施形態4におけるROM及びRMAの構成を示す図。 実施形態4における動作を説明するためのフローチャート。 実施形態4における具体的な動作例を示す図。 ずれ距離の算出を説明するための図。
符号の説明
1 デジタルカメラ
10 CPU
20(20a〜20d) ROM
21 構図設定プログラム
22 命令語データ
23a、23b 報知音声データ
24 エラー表示データ
30(30a〜30d) RAM
31a〜31d ユーザプログラム格納領域
32a〜32d 構図格納領域
33a〜33d ファインダー画像格納領域
34 被写体位置格納領域
35 カメラ位置格納領域
36 撮影方向格納領域
37 輪郭画像格納領域
38 ランドマーク形状格納領域
39 ランドマーク位置格納領域
41 画角格納領域
42 被写体距離/方向格納領域
43 指定被写体枠格納領域
44 画像中指定位置格納領域
45 ずれ距離格納領域
52 フラッシュメモリ
54 入力部
56 音出力部
60 表示部
62 表示駆動回路
64 表示バッファ
70 CCD
72 CCD制御回路
82 位置検出部
84 撮影方向検出部
86 被写体測距部
90 通信部
100 外部装置
120 携帯電話機
140 送信機

Claims (6)

  1. 被写体を撮影する撮影手段と、
    予め設定された構図を撮影に先立って記憶する記憶手段と、
    前記撮影手段により撮影されている被写体の画像の構図と前記記憶手段に記憶されている構図との適否を判定し、不適と判定した場合に所定の報知を行う報知制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像撮影処理装置。
  2. 被写体の位置を示す位置情報を受信する受信手段と、
    撮影位置及び撮影方向を検出する検出手段と、
    を更に備え、
    前記報知制御手段は、
    前記受信手段により受信された位置情報と前記検出手段により検出された撮影位置及び撮影方向とに基づいて前記被写体の画像中の被写体の位置を特定する特定手段と、
    この特定手段により特定された位置と前記記憶手段に記憶されている構図とを比較することで前記適否を判定する位置基準判定手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像撮影処理装置。
  3. 被写体の外形形状を示す形状情報を受信する受信手段と、
    前記被写体の画像に含まれる輪郭部を抽出する抽出手段と、
    を更に備え、
    前記報知制御手段は、
    前記受信手段により受信された形状情報による外形形状と前記抽出手段により抽出された輪郭部とに基づいて前記被写体の画像中の被写体の位置を特定する特定手段と、
    この特定手段により特定された位置と前記記憶手段に記憶されている構図とを比較することで前記適否を判定する位置基準判定手段と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像撮影処理装置。
  4. 前記記憶手段に記憶されている構図中の被写体の位置を指定する構図中位置指定手段と、
    前記被写体の画像中の被写体の位置を指定する被写体位置指定手段と、
    を更に備え、
    前記報知制御手段は、前記構図中位置指定手段により指定された位置と前記被写体位置指定手段により指定された位置とを比較することで前記適否を判定する指定位置比較手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像撮影処理装置。
  5. 前記画像中の被写体の位置と前記記憶手段に記憶されている構図に基づく当該被写体が配置されるべき位置とのずれを実距離として算出するずれ距離算出手段を更に備え、
    前記報知制御手段は、前記ずれ距離算出手段により算出された実距離を報知するずれ距離報知制御手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像撮影処理装置。
  6. 被写体を撮影する撮影手段と画像撮影処理手段とを備えたコンピュータに、
    予め設定された構図を撮影に先立って記憶する記憶機能と、
    前記撮影手段により撮影されている被写体の画像の構図と前記記憶機能により記憶されている構図との適否を判定し、不適と判定した場合に所定の報知を行う報知制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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