JP2009015473A - ポインティングデバイス、指示位置特定装置、情報提示システム、プログラム - Google Patents

ポインティングデバイス、指示位置特定装置、情報提示システム、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】テレビ会議システムにおいて、光学的な検知手法とは異なる仕組みでポインタ位置を特定できるようにする。
【解決手段】送信側会議室3におけるスクリーン18上のポインタP4を受信側会議室5のスクリーン18上にも映し出すシステムを構築するに当たり、ポインタ部22の指示操作時の変位情報を検知するための、たとえば地磁気センサや加速度センサなどの指示操作時の変位情報検知部23をポインタ部22に内蔵する。指示操作時の変位情報検知部23で検知された指示方向情報J1に基づき、コンピュータ24の指示位置特定部25でポインタP4の位置を特定し得る指示位置情報J2を求める。指示位置情報J2を受信側会議室5のコンピュータ14に通知する。受信側会議室5では、スクリーン18上の表示画像上でも同様の位置にポインタP4を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザポインタなどのポインティングデバイスを用いた情報提示システム、情報提示システムを構成するポインティングデバイスおよび指示位置特定装置、並びにプログラムに関する。より詳細には、複数の場所で同様の画像情報を表示する情報提示システムにおいて、ある場所にてポインティングデバイスによって提示情報上に指示されている指示位置(マーク)の検出と、検出した指示位置を利用して他の場所にても情報提示と指示位置の表示を行なう仕組みに関する。
レーザポインタなどのポインティングデバイスを用いた情報提示システムの一例として、たとえば、テレビ会議システムでは、ある会議室におけるスクリーン上に表示されている表示資料に対する、発表者が指示するポイントとしてのマークが、他の会議室のスクリーン上の表示資料上でも同様の位置に表示(再現)されるようにする仕組みが考えられている(たとえば特許文献1〜4を参照)。
特開平08−331667号公報 特開平11−509660号公報 特開2003−084912号公報 特開2005−234368号公報
特許文献1〜4に記載の仕組みは何れも、他の場所へ伝送するポインタ位置の情報を特定するに当たり、スクリーンに映し出されたマーク(ポインタ)をカメラやスクリーン付近の受光センサで検知して位置情報を取得する方式を採用している。つまり、ポインタ位置の特定のためにスクリーンに映し出されたマークを光学的に検知する方式を採用している。
たとえば、図6は、従前のテレビ会議システムにおける発表者側の会議室における構成例を示す図である。会議室には、画像情報をスクリーン上に表示するための仕組みとして、会議資料としての各種の投影用の画像情報を記憶しているコンピュータ914、コンピュータ914と接続された投影装置916、投影装置916から出力される画像を表示するためのスクリーン918、スクリーン918上の提示情報上に発表者902が指示するポイントとしてのマークを付すレーザポインタ920が備えられている。
加えて、会議室にいる発表者902や聴講者(図示せず)などの音声をピックアップするヘッドセット940、スクリーン918上に投影された資料画像や発表者902などの会議が行なわれる場所の様子を撮影するテレビカメラ942が備えられている。
テレビカメラ942は、単に会議室の様子を撮像するだけでなく、スクリーン918上のレーザポインタ920によって投影されたポインタマークを撮影するようにもなっている。なお、会議室の様子を撮像するカメラとポインタマークを撮影するカメラとを別体の物としてもよい。
発表者902は、レーザポインタ920を手に持って、スクリーン918に投影された画像の特定箇所をレーザポインタ920で指し示すことができるようになっている。レーザポインタ920には、たとえば赤色レーザダイオードが使用されており、スクリーン918におけるレーザポインタ920の照射位置には、赤い円形状のポインタが表示される。このとき、テレビカメラ942でスクリーン918上のポインタを撮影し、その撮像情報をコンピュータ914に送る。
コンピュータ914には、その画像情報からレーザポインタ920の示す位置を判別するソフトウエアがインストールされており、スクリーン918上のポインタ(光スポット)部分を輝度閾値レベルで分別するあるいは赤色に着目した判別を行なうなどの画像処理技術を利用して捜し出すことでポインタの指し示した位置を特定するようになっている。
しかしながら、特許文献1〜4に記載の仕組みのように、ポインタ位置の特定のためにスクリーンに映し出されたマークを光学的に検知するのでは、カメラや受光センサなどの光学的な検知手段が必要なためコストがかかる。たとえば、カメラでスクリーンを撮影する方法では、資料の映像とレーザポインタの分離を画像処理により行なうため、高度なソフトウエアが必要になり、カメラコストに加えてソフトウエアコストも嵩む。また各会議室のスクリーン側に受光センサを設置するのはコストがかかる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光学的な検知手法とは異なる仕組みでポインタ位置を特定することで、システムコストを低減できる仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、たとえば、遠隔テレビ会議システムなどの、複数の場所で同様の画像情報を表示する情報提示システムにおいて、スクリーン上のポインタ位置を他の場所(たとえば会議室)のスクリーン上にも映し出すシステムを構築するに当たり、ポインティングデバイスの指示操作時の変位情報を検知するための、たとえば地磁気センサや加速度センサなどの指示操作時の変位情報検知部をポインティングデバイスに内蔵し、この指示操作時の変位情報検知部で検知された情報に基づきポイント位置を特定することを特徴とする。
特定したポイント位置の情報は、従前の仕組みと同様、他の場所へ伝送することで、他の場所のスクリーン上の表示画像上でも同様の位置に表示(再現)されるようにする。
なお、本発明に係る仕組みにおいて、変位情報検知部で検知された情報に基づきポイント位置を特定する処理は、電子計算機(コンピュータ)に備えられる中央演算制御部を用いてソフトウエアで実現することもでき、このためのプログラムやこのプログラムを格納した記録媒体を発明として抽出することも可能である。プログラムは、コンピュータ読取り可能な記憶媒体に格納されて提供されてもよいし、有線あるいは無線による通信手段を介した配信により提供されてもよい。
本発明によれば、ポインティングデバイスに指示操作時の変位情報を検知する変位情報検知部を内蔵するようにしたので、カメラやスクリーン付近の受光センサなどの光学的なポインタ検知手段が不要になり、ポインタ位置を他の場所に伝送できるシステムを低コストで提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本発明に係る情報提示システムの一実施形態であるテレビ会議システムの全体概要を示す図である。
本実施形態のテレビ会議システム1は、会議室(送信側会議室3と受信側会議室5)、各会議室(送信側会議室3と受信側会議室5)の間の情報伝送を行なう通信手段としてのネットワーク9を主体として備えている。必要に応じて、各会議室で表示される画像情報を登録・配信するサーバ装置7を設けてもよい。
ネットワーク9としては、LAN(Local Area Network)インターネットなど、コンピュータ間を接続して通信できるものであれば、通信プロトコルは限定されないし、通信路の物理的構成も限定されない。
図では、送信側会議室3と受信側会議室5とを区別して示しているが、実際の場面では、1つの会議室が、ある時点では送信側会議室3として機能するが別の時点では受信側会議室5として機能することもある。
この点を踏まえて、各会議室には、以下に述べる機能部を同様に備える。先ず、各会議室は、画像情報をスクリーン上に表示する情報提示部10と、スクリーン上の提示情報上に発表者が指示するポイントとしてのマークを付すレーザポインタなどを利用した指示部(ポインタ)20とを有する。
情報提示部10は、ノートパソコンなどのコンピュータ14と、液晶プロジェクタやスライド投影機などの投影装置16と、投影装置16から出力される画像を表示するための情報表示面の一例である大型のスクリーン18とを有する。なお、情報表示面は、情報を表示できるものであればよく、スクリーン18に限らず、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶表示装置などのパネルであってもよい。
指示部20は、レーザポインタなどを利用したポインティングデバイスの一例であるポインタ部22と、ノートパソコンなどのコンピュータ24とを有する。ポインタ部22とコンピュータ24とは、接続ケーブルや赤外線あるいは無線などでコンピュータ24と接続されている。
図示した例では、コンピュータ14とコンピュータ24とが共用される形態で示している。コンピュータ14,24には、映像や音声を再生する汎用のソフトウエアや遠隔会議システムを実現するために必要な所定のソフトウエアが予めインストールされている。
スクリーン18には、投影装置16から映像が照射されるようになっている。投影装置16は、コンピュータ14と接続されており、会議資料としての各種の投影用の画像情報が入力される。送信側会議室3において、発表者2は指示部20を手に持って、スクリーン18に投影された画像の特定箇所をレーザビームなどで指し示すことができるようになっている。
ここで、本実施形態のポインタ部22は、ポインタ用の光源の他に、少なくとも、指示操作時の変位情報を検知するための、たとえば地磁気センサや加速度センサなどの変位情報検知部23を内蔵している点に特徴を有する。指示操作時の変位情報としては、スクリーン918に対する指示部20によるポインタの方向、つまり向きの変化や変動量が該当する。
変位情報検知部23にて検知された指示操作時の変位情報を示す情報(指示方向情報J1)は、ポインタ部22と接続されているコンピュータ24に通知される。指示部20のコンピュータ24には、ポインタ部22に内蔵の変位情報検知部23で取得した指示方向情報J1に基づいて、ポインタ部22のレーザ光源によるスクリーン18上のポイント位置を特定するソフトウエアが組み込まれている。すなわち、本実施形態において、コンピュータ24は、変位情報検知部23で取得した指示方向情報J1に基づいて、ポインタ部22のレーザ光源によるスクリーン18上のポイント位置を特定する指示位置特定部25を、ソフトウエアで実現するように構成されている。つまり、本実施形態のコンピュータ24は、指示位置特定装置の機能を果たす構成となっている。
図示を割愛するが、指示位置特定部25をソフトウエアで実現するコンピュータ24は、コンピュータが行なう演算と制御の機能を超小型の集積回路に集約させたCPU(Central Processing Unit )を代表例とする電子計算機の中枢をなすマイクロプロセッサ(microprocessor)、読出専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)、随時書込みおよび読出しが可能であるとともに揮発性の記憶部の一例であるRAM(Random Access Memory)、その他の周辺部材を有する。マイクロプロセッサ、ROM、およびRAMを纏めて、マイクロコンピュータ(microcomputer )とも称する。
“揮発性の記憶部”とは、装置の電源がオフされた場合には、記憶内容を消滅してしまう形態の記憶部を意味する。“不揮発性の記憶部”とは、装置のメイン電源がオフされた場合でも、記憶内容を保持し続ける形態の記憶部を意味する。記憶内容を保持し続けることができるものであればよく、半導体製のメモリ素子自体が不揮発性を有するものに限らず、バックアップ電源を備えることで、揮発性のメモリ素子を“不揮発性”を呈するように構成するものであってもよい。また、半導体製のメモリ素子により構成することに限らず、磁気ディスクや光ディスクなどの媒体を利用して構成してもよい。たとえば、ハードディスク装置を不揮発性の記憶部として利用できる。また、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )などの記録媒体から情報を読み出す構成を採ることでも不揮発性の記憶部として利用できる。
記録媒体は、たとえば、マイクロプロセッサにソフトウエア処理をさせるための汎用的なプログラムデータや、特に本実施形態の場合、ポインタ部22に内蔵の変位情報検知部23で取得した指示方向情報J1に基づいてポインタ部22のレーザ光源によるスクリーン18上のポイント位置を特定するプログラムデータを登録するなどのために利用される。
たとえば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM、MO(Magneto optical )ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送し、またはLAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線や無線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスクなどの記録媒体にインストールすることができる。
なお、ここでは、指示位置特定部25をコンピュータ24にてソフトウエア上で実現する構成例で説明しているが、本実施形態を実現するための各部(機能ブロックを含む)の具体的手段は、ハードウエア、ソフトウエア、ネットワーク、これらの組み合わせ、その他の任意の手段を用いることができる。本実施形態で説明する一連の処理はハードウエアまたはソフトウエア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウエアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウエアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。これらのこと自体は当業者において自明である。
コンピュータ24に組み込まれている指示位置特定部25をなすソフトウエアで特定されたポイント位置の情報(指示位置情報J2)は、従前の仕組みと同様に、他の会議室(本例では受信側会議室5)のコンピュータ14に伝送される。
受信側会議室5のコンピュータ14は、受信した指示位置情報J2を使用して、スクリーン18上の表示資料上でも同様の位置に表示(再現)されるようにする。つまり、本実施形態のコンピュータ14は、送信側会議室3と同様の画像情報をスクリーン18に表示しつつ、受信した指示位置情報J2に基づき送信側会議室3側のスクリーン18上でのポインタP4と同じ位置にポインタP4を表示する情報提示装置の機能を果たす構成となっている。
たとえば、先ず、受信側会議室5のコンピュータ14は、ユーザ操作に基づき、送信側会議室3で表示されている提示情報と同じ画像情報を投影装置16に送りスクリーン18に表示させる。そして、指示部20のポインタ部22をスクリーン18に対する指示基準位置を定めてスタンドに固定しておき、指示位置情報J2に基づき自動的に上下左右に向きを変えることで、レーザポインタの指示位置を変える仕組みを採る。
あるいは、周知の画像合成技術を利用して、指示位置情報J2に基づくレーザポインタによる指示位置が示された画像をコンピュータ14で生成して投影装置16に送りスクリーン18上に提示することもできる。なお、この場合、送信側会議室3側のコンピュータ24にて指示位置が示された画像を生成し受信側会議室5に伝送することも考えられる。ただしこの場合、ネットワーク9の通信負荷が大きくなる。
<位置座標特定処理および情報提供処理>
図2〜図5は、ポインタ部22によりスクリーン18の任意の場所を指し示した際の位置座標を特定する指示位置特定部25の処理原理と、特定したポイント位置の情報に基づいて、他の場所のスクリーン18上の表示画像上でも同様の位置にポインタを表示(再現)する処理を説明する図である。
ここで、図2は、スクリーン上のポインタ位置のキャリブレーション処理を説明する図である。図3は、実際の発表の場面における送信側会議室3の様子を示した図である。図4は、指示位置情報J2を特定するため演算原理を説明する図である。図5は、実際の発表の場面における受信側会議室5の様子を示した図である。
本実施形態の指示位置特定部25は、ポインタ部22によるスクリーン18上の照射位置を、ポインタ部22に内蔵の変位情報検知部23にて取得される指示方向情報J1に基づき特定する構成となっている。
たとえば、先ず図2に示すように、ソフトウエア(指示位置特定部25)は、発表者2による発表前に、スクリーン18上にキャリブレーション用の基点Pを投影装置16で数箇所(図ではP1〜P3の3箇所)表示する。発表者2は、その表示された基点P1〜P3をポインタ部22で順に指示する。
このとき、ポインタ部22に内蔵の変位情報検知部23は、基点P1〜P3をポインタ部22で順に指示する際のポインタ部22の変位を検知して、その検知した変位情報(指示方向情報J1)をコンピュータ24にインストールされているソフトウエア(指示位置特定部25)に通知する。これにより、指示位置特定部25は、発表者2とスクリーン18の相対位置の情報をキャリブレーションする。
このようなキャリブレーションを予め行なうのは、変位情報検知部23で検知できるのはスクリーン18に対するポインタ部22による指示の向きに関する情報であるので、発表者2とスクリーン18との位置関係が予め特定されていないと、変位情報検知部23で検知された指示の向きに関する情報(指示方向情報J1)に基づいて、ポインタ部22によるスクリーン18上の指示位置(スクリーン18上のポインタの座標)を特定できないからである。
次に、実際の発表の場面では、図3に示すように、発表者2がポインタ部22でスクリーン18上のある位置(P4とする)を指示したとき、ポインタ部22に内蔵している、方向を検地する地磁気センサや加速度センサなどを利用した変位情報検知部23から指示方向情報J1をコンピュータ24の指示位置特定部25に送信する。
指示方向情報J1を受け取った指示位置特定部25は、図4に示すように、キャリブレーション情報と合わせて、ポインタ部22により指示されているスクリーン18上のポインタ位置を演算する。
図4では、演算原理を簡便に説明するべく、1次元での演算原理を示している。具体的には、先ず、キャリブレーションされたスクリーン18の位置情報から、図中の基点Pa,Pbを特定する係数a,bが定まる。実際のスクリーン18上に指示されたポイントP4に関しては、ポインタ部22の変位情報検知部23で得られる指示方向情報J1に基づき、基点Pcを特定する係数cが定まる。
変位情報検知部23は、スクリーン18に対するポインタ部22による指示の向き(傾き)に関する情報を検知できるがスクリーン18に対する奥行きは判断できない。
しかしながら、各会議室におけるポインタ部22とスクリーン18との奥行き距離の違いの影響を排除するべく、ポインタ部22との垂直距離yに正規化された絶対スクリーン18Qを設定して、実際のスクリーン18上での基点Pa,Pbに対応する絶対スクリーン18Q上での座標Qa,Qbとの関係における基点Qcを特定し得る情報を他の会議室で使用することが考えられる。
絶対スクリーン18Q上での座標Qa,Qbとの関係における基点Qcを特定し得る情報は、たとえば、x軸方向に関しては、実際のスクリーン18上での基点Pa,Pbと基点Pcとの相対位置を規定するx軸方向の距離比、すなわち、基点Paとポインタの基点Pcとの距離X1と、基点Pbとポインタの基点Pcとの距離X2との比から、下記式(1)のようにして正規化されたx軸方向の距離比x1:x2を算出することで求めるのがよい。
Figure 2009015473
なお、yabsは規格化された絶対スクリーン18Qのy軸方向の距離で、a,b,cは図4のように座標を設定した場合の、発表者から点Pa,Pb,Pcまでの直線の傾きである。
前記の演算原理の説明では、x軸方向に着目したものであるが、y軸方向に着目しても同様であり、正規化されたy軸方向の距離比y1:y2を算出することで、絶対スクリーン18Q上での座標Qa,Qbとの関係における基点Qcを特定し得るy軸方向の情報を求めることができる。結果的には、2次元に拡張できる。
送信側会議室3のコンピュータ24の指示位置特定部25は、絶対スクリーン18Q上での座標Qa,Qbとの関係における基点Qcを特定し得るx軸方向の情報(=正規化されたx軸方向の距離比x1:x2)とy軸方向の情報(=正規化されたy軸方向の距離比y1:y2)を他会議室(本例の場合受信側会議室5)に指示位置情報J2(相対位置情報)として送る。
この指示位置情報J2(正規化されたx軸方向の距離比x1:x2、およびy軸方向の距離比y1:y2)を受信した受信側会議室5のコンピュータ14は、図5に示すように、受信した指示位置情報J2に基づき、たとえばスタンドに固定されているポインタ部22の向きを上下左右に向きを変えることで、あるいは、周知の画像合成技術を利用して、ポインタ位置が示された画像を生成して投影装置16に送りスクリーン18上に提示することで、情報提示と指示位置(ポインタP4)の表示をスクリーン18上にて行なう。
以上説明したように、本実施形態の仕組みによれば、ポインタ部22に指示操作時の変位情報を検知する変位情報検知部23(たとえば地磁気センサや加速度センサなどを利用したもの)を内蔵することにより、カメラやスクリーン18付近の受光センサなしに、スクリーン18上の指示位置を特定できる。また、それを演算、通信し、他の場所のスクリーン18に表示させるソフトウエアを実現できる。
カメラやスクリーン18付近の受光センサなどの光学的なポインタ検知手段が不要になり、レーザポインタ位置を他会議室に伝送できるテレビ会議システムを低コストで提供できる。
テレビ会議などで発表者のレーザポインタ位置を変位情報検知部23(たとえば地磁気センサや加速度センサなどを利用したもの)で検知される指示方向情報J1に基づき特定して他会議室へ伝送でき、効率のよいテレビ会議システムが提案できる。
従来技術では、カメラなどの光学的な検知手段を使って指示位置の同定を行なっており、また資料の映像とレーザポインタの分離を画像処理により行なうため、高度なソフトウエアが必要になるが、本実施形態の仕組みでは、カメラなどの光学的な検知手段や指示位置同定のための画像処理のソフトは必要ないことから、安価なテレビ会議システムが提案できる。
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で前記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、前記の実施形態は、クレーム(請求項)にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
たとえば、前記実施形態では、ポインタ部22に変位情報検知部23を内蔵しておき、変位情報検知部23で取得(検知)される指示方向情報J1に基づきコンピュータ24に指示位置特定部25にて指示位置情報J2を特定するようにしていたが、指示位置特定部25もポインタ部22に内蔵して、指示位置特定装置がポインティングデバイス(ポインタ部22)と一体であるように構成してもよい。
指示位置特定部25をコンピュータ24(あるいはハードウエアで構成された指示位置特定装置)に搭載する仕組みでは、ポインタ部22に搭載する演算回路が不必要になり、ハードウエアの部品点数を低減し、システムを安価に提供できる効果がある。
指示位置特定部25もポインタ部22に搭載する仕組みでは、ポインタ部22に搭載する演算回路が必要になり、ハードウエアの部品点数が増えるが、コンピュータ24の負担が軽減される効果がある。
また、前記実施形態ではテレビ会議システムでの適用例で説明したが、ポインティングデバイスを用いた情報提示システムであれば、どのようなシステムであっても、前記実施形態の仕組みを同様に適用できる。
本発明に係る情報提示システムの一実施形態であるテレビ会議システムの全体概要を示す図である。 スクリーン上のポインタ位置のキャリブレーション処理を説明する図である。 実際の発表の場面における送信側会議室の様子を示した図である。 指示位置情報を特定するため演算原理を説明する図である。 実際の発表の場面における受信側会議室の様子を示した図である。 従前のテレビ会議システムにおける発表者側の会議室における構成例を示す図である。
符号の説明
1…テレビ会議システム(情報提示システムの一例)、10…情報提示部、14…コンピュータ、16…投影装置、18…スクリーン、18Q…絶対スクリーン、2…発表者、20…指示部、22…ポインタ部(ポインティングデバイスの一例)、23…変位情報検知部、24…コンピュータ、25…指示位置特定部、3…送信側会議室、5…受信側会議室、7…サーバ装置、9…ネットワーク

Claims (6)

  1. 画像情報が表示されるスクリーン上に位置指示用のポインタ照射を行なうポインティングデバイスであって、
    前記ポインティングデバイスの指示操作時の変位情報を検知する変位情報検知部
    を備えたことを特徴とするポインティングデバイス。
  2. 画像情報が表示されるスクリーン上にポインティングデバイスで示されたポインタの照射位置を特定する指示位置特定装置であって、
    前記ポインティングデバイスの指示操作時の変位情報を検知する変位情報検知部で取得される指示方向情報に基づき、前記スクリーン上のポインタの位置を特定する指示位置特定部
    を備えたことを特徴とする指示位置特定装置。
  3. 前記指示位置特定装置は前記ポインティングデバイスとは別体である
    ことを特徴とする請求項2に記載の指示位置特定装置。
  4. 前記指示位置特定装置は前記ポインティングデバイスと一体である
    ことを特徴とする請求項2に記載の指示位置特定装置。
  5. 第1の場所にて画像情報が表示されるスクリーン上に位置指示用のポインタ照射を行なうポインティングデバイスの指示操作時の変位情報を検知する変位情報検知部と、
    前記変位情報検知部で取得される指示方向情報に基づき、前記スクリーン上のポインタの位置を特定する指示位置特定部と、
    前記指示位置特定部により特定された指示位置情報を前記第1の場所とは異なる第2の場所へ通知する通信手段と、
    前記第1の場所の前記スクリーン上に表示されている画像情報と同じ画像情報を前記第2の場所のスクリーン上に表示するとともに、前記通信手段を介して受信した前記指示位置情報に基づき、前記第1の場所の前記スクリーン上における前記ポインタ照射の位置と同じ位置にポインタ照射を行なう情報提示装置と
    を備えたことを特徴とする情報提示システム。
  6. 電子計算機に備えられる中央演算制御部を、
    画像情報が表示されるスクリーン上にポインティングデバイスで示されたポインタの照射位置を特定するために、前記ポインティングデバイスの指示操作時の変位情報を検知する変位情報検知部で取得される指示方向情報を受け取り、当該指示方向情報に基づき、前記スクリーン上のポインタの位置を特定する指示位置特定部
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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