JP6529027B2 - 耐熱性フィルム及びそれを用いた電子部材 - Google Patents

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本発明は、耐熱性フィルム及びそれを用いた電子部材に関する。
近年、電子部材は小型化、軽量化の傾向から、プラスチック製が多く使用されている。特に、フレキシブル性を要求される部位に関しては、プラスチックフィルムが多く用いられている。それにともない、プラスチックフィルムと金属箔との積層技術、プラスチックフィルムへの蒸着技術やスパッタリング技術といった複合化技術も盛んに行われている。また、はんだを使用してプラスチックフィルム基板上に電子部品を固定する場合もある。
こうした複合化の際や、はんだのリフロー工程の際には、一般的にプラスチックフィルムに対して、高い熱が付与される。近年の高性能化のニーズに伴い、プラスチックフィルムに求められる耐熱性はますます厳しくなっている。プラスチックフィルムに対して求められる具体的な耐熱性能として、まず、熱によりプラスチックフィルムに溶融変形が起こらないように、良好な耐熱変形性が求められている。また、例えば金属箔を積層するような場合、熱によりプラスチックフィルムに寸法変化が生じると、積層体に反りが生じてしまうため、良好な耐熱寸法安定性も求められている。さらに、熱によりプラスチックフィルムの靱性が低下してフレキシブル性が損なわれ、容易に破断しないように、良好な耐熱靱性が求められている。
前記の耐熱性を充足するプラスチックフィルムとして、ポリイミド樹脂が多く用いられている(例えば、特許文献1)。しかし、ポリイミド樹脂は熱可塑性ではなく、そのフィルムは溶媒キャスト法によって得られる為、成形加工に困難を伴い、製品単価も高額である。
一方、溶融成形可能で耐熱性に優れた熱可塑性樹脂フィルムとして、ポリアミドフィルムが提案されている(例えば、特許文献2〜4)。しかしながら、耐熱変形性、耐熱寸法安定性及び耐熱靭性の全てに優れるポリアミドフィルムは未だ報告されていない。
特開2013-193413号公報 特開2000−186141号公報 特開2011−5856号公報 特開2013−189495号公報
本発明は、電子部材用途の耐熱性フィルムであって、例えば他の材料との複合化の際や、はんだのリフロー工程の際に高い熱が付与されても溶融変形、寸法変化及び靱性の低下が生じにくい、耐熱変形性、耐熱寸法安定性及び耐熱靱性に優れる耐熱性フィルムを提供することを目的とする。
本発明者等は、前記の課題について鋭意検討した結果、所定のガラス転移温度を有する熱可塑性樹脂からなる基材層の少なくとも一方の面に、所定のガラス転移温度を有する熱可塑樹脂からなる層を少なくとも一層以上積層することで、本発明の課題を克服した耐熱性フィルムが得られることを見出し、本発明に至った。
即ち、前記課題を解決する本発明は、下記より構成される。
(1)ガラス転移温度が170℃以上の熱可塑性樹脂からなる基材層(A)の少なくとも一方の面にガラス転移温度が110℃〜160℃の熱可塑性樹脂からなる接着層(B)が少なくとも1層以上積層され、接着層(B)の厚みが50μm以下であることを特徴とする耐熱性フィルム。
(2)前記基材層(A)を構成する熱可塑性樹脂がポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォンからなる群より選ばれる少なくとも1種類以上であることを特徴とする前記(1)に記載の耐熱性フィルム。
(3)前記接着層(B)を構成する熱可塑性樹脂がポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種類以上であることを特徴とする前記(1)又は前記(2)に記載の耐熱性フィルム。
(4)260℃環境に10分間曝露した後に、折り曲げても、割れや破断等を生じないことを特徴とする前記(1)〜前記(3)の何れか一項に記載の耐熱性フィルム。
(5)200℃環境に15分間曝露した後に、熱収縮率の絶対値が2.0%以下であることを特徴とする前記(1)〜前記(4)の何れか一項に記載の耐熱性フィルム。
(6)共押出法若しくはラミネート法により成形されることを特徴とする前記(1)〜前記(5)の何れか一項に記載の耐熱性フィルム。
(7)ヘイズが30%以下であることを特徴とする前記(1)〜前記(6)の何れか一項に記載の耐熱性フィルム。
(8)前記(1)〜前記(7)の何れか一項に記載の耐熱性フィルムを用いた電子部材。
本発明の耐熱性フィルム及びそれを用いた電子部材は、耐熱変形性、耐熱寸法安定性および耐熱靱性に優れるため、例えば他の材料との複合化の際や、はんだのリフロー工程の際のトラブルが顕著に改善される等の効果を奏することができる。
本発明の耐熱性フィルムの層構成の一例を示す断面図である。
本発明の耐熱性フィルムは、基材層(A)の少なくとも一方の面に、必要に応じて接着剤層を介して、接着層(B)が少なくとも一層以上積層されてなる。図1は本発明の耐熱性フィルムの一例を示すものであり、この場合、基材層(A)の両面にそれぞれ一層の接着層(B)が積層されている。
<基材層(A)>
基材層(A)はガラス転移温度が170℃以上の熱可塑性樹脂からなる基材層(A)を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度は、好ましくは200℃以上、より好ましくは220℃以上であり、170℃未満の場合、耐熱靱性に乏しくなり、熱収縮率が大きくなる。
基材層(A)の厚みは特に限定されるものではないが、透明性の低下や、コストの上昇を招くため、50μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましい。
基材層(A)を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリエーテルイミドやポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォンのような芳香族ポリエーテルから選ばれる少なくとも1種類以上を好適に用いることができる。
<接着層(B)>
基材層(B)はガラス転移温度が110℃〜160℃の熱可塑性樹脂からなる。接着層(B)を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度は、好ましくは130℃以上、より好ましくは150℃以上であり、110℃以下の場合、耐熱靱性に乏しくなり、熱収縮率が大きくなる。一方、接着層(B)を構成する熱可塑性樹脂のガラス転移温度の上限は、耐熱性の観点からは高いに越したことはないが、160℃を超えると接着層(B)を介して金属や他の樹脂材料を積層する場合、熱接着性が低下することがあり、よって160℃を上限とする。
接着層(B)の厚みは、厚すぎると耐熱靱性が低下するだけで無く、透明性の低下や、コスト上昇を招くため、50μm以下とし、好ましくは30μm以下、より好ましくは10μm以下である。
接着層(B)を構成する樹脂としては、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィドやポリアミドから選ばれる少なくとも1種類以上を好適に用いることができる。特にポリアミドに関しては、テレフタル酸単位を60〜100モル%含有するジカルボン酸単位と、炭素数9〜12の脂肪族アルキレンジアミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位とから構成される半芳香族ポリアミドが好ましい。
<添加剤>
基材層(A)及び接着層(B)には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、無機フィラー、着色剤、結晶核剤、難燃剤、可塑剤等の添加剤を含有してもよい。これらの添加剤の配合量は、基材層(A)或いは接着層(B)を構成する樹脂成分100質量%に対して、40質量%以下が好ましく、より好ましくは20質量%以下であり、最も好ましくは10質量%以下である。添加剤の配合量が40質量%を超えると、成形性が著しく低下する恐れがある。
<耐熱性フィルム>
本発明の耐熱性フィルムは、260℃環境に10分間曝露した後に、折り曲げても、割れや破断等を生じないことが好ましい。この条件を満たすことによって、耐熱性フィルムの耐熱靱性は実用上十分なものといえる。
更に本発明の耐熱性フィルムは、200℃環境に15分間曝露した後に、熱収縮率の絶対値が2.0%以下であることが好ましく、より好ましくは1.5%以下、更に好ましくは1.0%以下、一層好ましくは0.5%以下である。熱収縮率の絶対値が2.0%を超えると、耐熱寸法安定性が実用上十分といえず、例えば金属箔を積層するような場合、積層体の反りを十分に抑制できない恐れがある。また、こうした積層体の反りをより一層十分に抑制する観点から、MD方向とTD方向との熱収縮率の差の絶対値は0.2%以下であることが好ましい。なお、MDとはシートの長さ(押出)方向を示し、TDとはシートの幅方向を示す。
本発明の耐熱性フィルムは、ヘイズが30%以下であることが好ましい。電子部材の用途として使用される耐熱性フィルムは、フィルム越しに印字検査がなされる場合があるが、ヘイズが30%以下であれば、カメラによる画像検査を実施する際に、視認性不良となることがない。
本発明の耐熱性フィルムの全体の厚みは100μm以下であることが好ましく、より好ましくは50μm以下、最も好ましくは30μm以下であり、100μmを超えると耐熱靱性が低下する恐れがある。
<耐熱性フィルムの成形>
本発明の耐熱性フィルムを成形する方法は特に限定されるものではなく、共押出法、ドライラミネート法等の一般的な方法を用いることができる。例えば、共押出法で本発明の耐熱性フィルムを製造する場合は、基材層(A)を構成する樹脂或いは樹脂組成物と接着層(B)を構成する樹脂或いは樹脂組成物を個別の単軸押出機から押出し、マルチマニホールドダイやフィードブロック方式によって積層することにより、目的とする耐熱性フィルムを得ることが出来る。
また、ドライラミネート法で本発明の耐熱性フィルムを製造する場合は、まず基材層(A)を構成する樹脂或いは樹脂組成物と接着層(B)を構成する樹脂或いは樹脂組成物を個別の単軸押出機から押出し、それぞれ単層フィルムとする。さらに、基材層(A)となるフィルムの表面に、ポリウレタン、ポリエステル、ポリオレフィンなどのアンカーコート剤を塗布し、接着層(B)となるフィルムと貼り合せて積層フィルムとすることで目的とする耐熱性フィルムを得ることができる。
<耐熱性フィルムを用いた電子部材>
本発明の電子部材は、本発明の耐熱性フィルムを用いたものである。その具体的な例としては、フレキシブルプリント基板(FPC)、フレキシブル太陽電池、太陽電池用バックシート等の積層体に使用される基材フィルムが挙げられる。
この用途において、本発明の耐熱フィルムは、前記積層体の基材フィルムとして機能し、前述の接着層(B)を介して金属層、セラミック層、樹脂層等が積層される。例えばFPCの場合、ドライラミネート法、鍍金法、蒸着法、スパッタリング法等により、80〜200℃の高温条件下で基材フィルムの表面に配線用の金属層が形成されるが、こうした高温条件下であっても、本発明の耐熱性フィルムは、耐熱変形性、耐熱寸法安定性および耐熱靱性に優れるので、本発明の耐熱性フィルムを基材フィルムとして使用した積層体は、反りが十分に抑制されており、積層した金属層等の剥離が生じ難く、フレキシブル性の低下による割れや破断等も生じ難い。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例および比較例において、基材層(A)及び接着層(B)として、以下の樹脂原料を用いた。
基材層(A)
(a−1)ポリエーテルサルフォン(PES); 住友化学社製、ガラス転移温度220℃
(a−2)ポリエーテルエーテルケトン(PEEK); ダイセルエボニック社製、ガラス転移温度170℃
(a−3)ポリカーボネート(PC) ; 帝人社製、ガラス転移温度150℃
接着層(B)
(b−1)ポリアミド9T(PA9T) ; クラレ社製、ガラス転移温度110℃
(b−2)ポリカーボネート(PC) ; 帝人社製、ガラス転移温度150℃
(b−3)ポリスチレン(PS) ; 旭化成社製、ガラス転移温度100℃
(b−4)ポリエーテルエーテルケトン(PEEK); ダイセルエボニック社製、ガラス転移温度170℃
なお、ポリアミド9T(PA9T)は、テレフタル酸単位とノナンジアミン単位とにより構成される半芳香族ポリアミドである。
<ガラス転移温度の測定>
基材層(A)及び接着層(B)に用いた熱可塑性樹脂のガラス転移温度は、ブルカー社製の示差走査熱量計「DSC3100SA」を用い、窒素雰囲気下、昇温速度10℃/分で室温から380℃までDSC測定を行い、得られた曲線のピーク温度より求めた。
(実施例1)
(a−1)ポリエーテルサルフォン(PES)と(b−1)ポリアミド9T(PA9T)をそれぞれ径40mmの単軸押出機から押出し、フィードブロック方式にて、基材層(A)の厚みが50μm、その片面に積層した接着層(B)の厚みが50μm(全体の厚みが100μm)の2層の耐熱性フィルムを得た。
style='font-family:"MS 明朝","serif"'>(実施例3) (a−1)ポリエーテルサルフォン(PES)と(b−1)ポリアミド9T(PA9T)をそれぞれ径40mmの単軸押出機から押出し、フィードブロック方式にて、基材層(A)の厚みが50μm、その両面に積層した接着層(B)の厚みが50μm(全体の厚みが150μm)の3層の耐熱性フィルムを得た。
(実施例2、4〜16、比較例1〜21)
基材層(A)に用いた樹脂、接着層(B)に用いた樹脂、接着層(B)の厚み、接着層(B)の積層条件(基材層(A)の片面又は両面に積層)を、表1〜表5に記載したように変更した以外は、実施例1(接着層(B)を基材層(A)の片面に設けた場合)或いは実施例3(接着層(B)を基材層(A)の両面に設けた場合)と同様にして耐熱性フィルムを作製した。
(比較例22、23)
基材層(A)を設けず、接着層(B)として、表5に記載した樹脂原料を用いて径40mmの単軸押出機から押出し、厚みが50μmの単層の耐熱性フィルムを作製した。
(比較例24)
接着層(B)を設けず、基材層(A)として、表5に記載した樹脂原料を用いて径40mmの単軸押出機から押出し、厚みが50μmの単層の耐熱性フィルムを作製した。
<評価方法>
各実施例及び各比較例で作製した耐熱性フィルムについて下記に示す評価を行った。これらの結果をそれぞれ表1〜表5にまとめて示す。
(耐熱靱性試験)
試験片(長軸100mm×短軸10mm)をMD方向およびTD方向それぞれに対して切り出し、この試験片を雰囲気温度260℃で10分間曝露した後に、長軸方向50mmの位置で試験片を180°折り曲げ、割れや破断の有無を確認した。割れや破断を生じないものを「○」割れや破断を生じたものを「×」とした。
(熱収縮率)
試験片(長軸120mm×短軸10mm)をMD方向およびTD方向それぞれに対して切り出し、長軸方向の両端10mmずつに点をマーク(マーク間の長さ100mm)した後、この試験片を雰囲気温度200℃で15分間曝露したときのマーク間の長さを測定し、下記の計算式より、熱収縮率の値を算出する。熱収縮率の値は正の値が収縮を意味し、負の値が膨張を意味する。
(試験前の長さ−試験後の長さ)/(試験前の長さ)×100
(耐熱変形性)
試験片(100mm×100mm)を切り出し、この試験片を雰囲気温度200℃で15分間曝露した後にフィルムに起こる変形を目視で判断した。
○;変形は全く認められなかった。
△;変形が僅かに認められたものの実用上問題無かった。
×;変形が明らかに認められ、実用不可であった。
(熱接着性)
基材層(A)の両面に接着層(B)を設けた耐熱性フィルム、基材層(A)を設けず接着層(B)のみの耐熱性フィルム、及び接着層(B)を設けず基材層(A)のみの耐熱性フィルムを作製し、用いた各実施例及び各比較例について、以下の方法で熱接着性の評価を行った。
試験片(100mm×100mm)を切り出し、SUS304製の金属板(200mm×200mm、厚み5mm、重さ1600g)2枚の間に挿入して、この状態で雰囲気温度200℃において30分間曝露した後に、片面の金属板の中心部に取り付けた取っ手を持って水平方向に約10mm/secの速度で持上げ、以下のように評価した。
○;200mm持上げるまでに金属板の剥がれがなく、熱接着性が良好。
×;200mm持上げるまでに耐熱性フィルムと何れか一方の金属板との界面で剥がれが発生し、熱接着性が不良。
(ヘイズ値)
JIS K 7136に準じて、積分球式測定装置を用いてヘイズ値を測定した。
Figure 0006529027
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本発明の耐熱性フィルムは、耐熱変形性、耐熱寸法安定性および耐熱靱性に優れるため、例えば、80〜200℃の高温条件下で使用される粘着テープの基材フィルムとしての用途にも適応できる。
1 耐熱性フィルム
2 接着層(B)
3 基材層(A)

Claims (6)

  1. ガラス転移温度が170℃以上の熱可塑性樹脂からなる基材層(A)の少なくとも一方の面にガラス転移温度が110℃〜160℃の熱可塑性樹脂からなる接着層(B)が少なくとも1層以上積層され、接着層(B)の厚みが50μm以下であることを特徴とする耐熱性フィルムであって、前記基材層(A)を構成する熱可塑性樹脂がポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルフォンからなる群より選ばれる少なくとも1種類以上であって、前記接着層(B)を構成する熱可塑性樹脂がポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、テレフタル酸単位を60〜100モル%含有するジカルボン酸単位と、炭素数9〜12の脂肪族アルキレンジアミン単位を60〜100モル%含有するジアミン単位とから構成されるポリアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種類以上であることを特徴とする耐熱性フィルム
  2. 260℃環境に10分間曝露した後に、折り曲げても、割れや破断等を生じないことを特徴とする請求項1に記載の耐熱性フィルム。
  3. 200℃環境に15分間曝露した後に、熱収縮率の絶対値が2.0%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の耐熱性フィルム。
  4. 共押出法若しくはラミネート法により成形されることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の耐熱性フィルム。
  5. ヘイズが30%以下であることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の耐熱性フィルム。
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載の耐熱性フィルムを用いた電子部材。
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