JP6528749B2 - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

ヘッドマウントディスプレイ Download PDF

Info

Publication number
JP6528749B2
JP6528749B2 JP2016191286A JP2016191286A JP6528749B2 JP 6528749 B2 JP6528749 B2 JP 6528749B2 JP 2016191286 A JP2016191286 A JP 2016191286A JP 2016191286 A JP2016191286 A JP 2016191286A JP 6528749 B2 JP6528749 B2 JP 6528749B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
range
unit
movement
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016191286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018056826A (ja
Inventor
美佑紀 楠田
美佑紀 楠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2016191286A priority Critical patent/JP6528749B2/ja
Priority to EP17808743.3A priority patent/EP3521900A4/en
Priority to PCT/JP2017/025244 priority patent/WO2018061402A1/ja
Priority to US15/851,882 priority patent/US20180120570A1/en
Publication of JP2018056826A publication Critical patent/JP2018056826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6528749B2 publication Critical patent/JP6528749B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0176Head mounted characterised by mechanical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/09Beam shaping, e.g. changing the cross-sectional area, not otherwise provided for
    • G02B27/0938Using specific optical elements
    • G02B27/095Refractive optical elements
    • G02B27/0955Lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/09Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification adapted for automatic focusing or varying magnification
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/0127Head-up displays characterised by optical features comprising devices increasing the depth of field

Description

本発明はヘッドマウントディスプレイに関する。
ヘッドマウントディスプレイ(以下、「HMD」という。)において、ピント調節を行うための機構が各種提案されている。特許文献1は、オートフォーカス(AF)機能とマニュアルフォーカス(MF)機能とを有するデジタルカメラを開示する。デジタルカメラは、CCDに対してレンズユニットを移動させるためのフォーカスリング(MFR)を備える。使用者は、MFRを操作することによって、Near端からFar端までの間の何れかの位置にピントを合わせる。更に、デジタルカメラは、MFRによるピント調節の後、AF機能によってピントを補正する。デジタルカメラは、ピントを補正する場合のAFのサーチ範囲を切り替える切替スイッチを備える。切替スイッチは、全域(Near端からFar端まで)、全域の1/3、及び、全域の2/3の何れかにサーチ範囲を切り替える。
特開2007−108217号公報
上記のデジタルカメラの機構をHMDに適用し、画像光を生成する生成部に対してレンズユニットを移動させる操作部を設けることによって、手動によるピント調節を実現した場合を例示する。HMDでは、レンズユニットの移動に応じてアイポイントが変化する。従って、HMDから出力される画像光に基づく画像の全体を見ることが可能なHMDの装着位置が、ピント調節に応じて変化する場合があるという問題点がある。また、例えば、HMDが近距離(例えば、約30cm)から遠距離(例えば、無限遠)まで広い範囲でピント調節が可能な場合において、ユーザが手動でピント調節を行うと、操作部を必要以上に動かしてしまうなど、任意の位置でピント調節がしにくい場合があった。
本発明の目的は、ピント調節によってアイポイントが変化することを防止でき、且つ、任意の位置にピント調節がしやすいヘッドマウントディスプレイを提供することである。
本発明に係るヘッドマウントディスプレイは、筐体と、前記筐体の内部に移動可能に保持され、画像光を生成する生成部と、前記筐体の内部に移動不能に保持され、前記生成部によって生成された前記画像光を通過させる光学素子を有する光学部と、前記生成部を、前記筐体の内部で移動させる移動機構と、前記移動機構に接続し、前記画像光の光軸と平行な第1方向に沿って前記生成部を移動させる操作を行う第1操作部と、前記生成部の移動範囲を規制する規制部であって、前記移動範囲を第1範囲に規制するか又は第2範囲に規制するかを切り替え可能であり、前記第1範囲の前記光学部側の端部の位置は、前記第2範囲の前記光学部側の端部の位置よりも、前記光学部に近接し、前記第1範囲は前記第2範囲よりも、前記第1方向の長さが長い前記規制部とを備えたことを特徴とする。
ヘッドマウントディスプレイは、光学部に対して生成部を移動させることによって、ピント調節を行うことが可能となる。更に、ヘッドマウントディスプレイは、規制部によって生成部の移動範囲を規制し第1操作部によってピント調節をすることで、ピント距離に応じた生成部の移動を容易に実行できる。なお、ピント調節が行われた場合でも、筐体に対する光学部の位置は変化しない。このため、ヘッドマウントディスプレイのアイポイントは、ピント調節が行われた場合でも変化しない。このように、ヘッドマウントディスプレイは、規制部によってピント調節を容易としつつ、ピント調節によってアイポイントが移動することを抑制できる。
、第1範囲内で移動する生成部の方が、第2範囲内で移動する生成部よりも、光学部に近接する。この場合、第2範囲で生成部が移動する場合の方が、第1範囲で生成部が移動する場合よりも、生成部の僅かな移動により焦点距離は大きく変動する。これに対し、ヘッドマウントディスプレイにおいて、第2範囲は第1範囲よりも、第1方向の長さが短い。このため、生成部の移動が第2範囲で規制される場合において、生成部の移動可能な長さを相対的に短くできるので、生成部の僅かな移動により焦点距離が大きく変動する場合(即ち、生成部が第2範囲内で移動する場合)でも、使用者は容易にピントを合わせる操作を行うことができる。
本発明において、前記規制部は、前記生成部及び前記筐体の一方に設けられ、前記第1方向と平行に延びる溝部であって、前記移動範囲を前記第1範囲に規制するための第1溝部、前記移動範囲を前記第2範囲に規制するための第2溝部、及び、前記第1溝部と第2溝部とを連結する連結溝部を含む溝部と、前記生成部及び前記筐体の他方に設けられ、前記生成部側に突出し、一部が前記溝部に挿通可能な突出部とを備え、前記突出部が前記第1溝部に挿通する場合、前記第1溝部に沿って前記突出部が相対移動することによって、前記移動範囲が前記第1範囲に規制され、前記突出部が前記第2溝部に挿通する場合、前記第2溝部に沿って前記突出部が相対移動することによって、前記移動範囲が前記第2範囲に規制されてもよい。この場合、ヘッドマウントディスプレイは、溝部に沿って突出部を相対移動させることによって、生成部を第1方向に移動させることができる。又、ヘッドマウントディスプレイは、第1溝部と第2溝部との間を連結する連結溝部を更に備える。これによって、ヘッドマウントディスプレイは、生成部の移動が第1範囲内に規制された状態(第1状態)と、生成部の移動が第2範囲内に規制された状態(第2状態)とを、連結溝部に突出部を通過させることによって容易に切り替えることができる。
本発明において、前記第1溝部、前記第2溝部、及び、前記連結溝部は、前記第1方向と直交する方向において異なる位置に設けられ、前記第1溝部の前記光学部側の端部の位置は、前記第2溝部の前記光学部側と反対側の端部よりも、前記光学部に近接し、前記連結溝部は、前記第1溝部の前記光学部側と反対側の端部と、前記第2溝部の前記光学部側の端部との間に亘って、前記第1方向と平行に延び、前記第1方向と直交する方向において、前記第1溝部と前記第2溝部との間に配置されてもよい。この場合、第1状態と第2状態との一部において、生成部が移動可能な範囲が第一方向(例えば、前後方向)に連続する。このため、使用者は、第1状態と第2状態とを切り替えるとによって、第1範囲から第2範囲に亘って切れ目なく生成部を移動させてピント調節を行うことができる。又、ヘッドマウントディスプレイは、連結溝部に沿って突出部を相対移動させることによって、生成部を、第1範囲と第2範囲とを含む第3範囲で第1方向に移動させることができる。又、ヘッドマウントディスプレイは、第1状態から第2状態に切り替わるまでの間に、第3範囲内で生成部が移動可能な状態(第3状態)に切り替えることができる。このため、例えば使用者が第1状態から第2状態に切り替える操作を行うときに、誤って第3状態に切り替えた場合でも、生成部は少なくとも第2範囲で移動可能となるので、使用者に違和感を与えることを抑制できる。
本発明において、前記第1溝部及び前記第2溝部は、前記第1方向に並んで設けられ、前記連結溝部は、前記第1溝部の前記光学部側の端部と、前記第2溝部の前記光学部側と反対側との間を連結してもよい。この場合、使用者は、溝部に対して突出部を第1方向に相対移動させる操作を行うことによって、第1状態と第2状態とを連続して直感的且つ容易に切り替えることができる。
本発明において、前記第1溝部と前記連結溝部との連結部分、及び、前記第2溝部と前記連結溝部との連結部分に、前記突出部の移動を抑制する抑制部が設けられてもよい。この場合、ヘッドマウントディスプレイは、第1溝部と連結溝部との間の境界部分、及び、連結溝部と第2溝部との間の境界部分で、突出部が第1方向に移動することを、抑制部によって抑制できる。
本発明において、前記突出部を操作する第2操作部を備え、前記第1操作部と前記第2操作部は、前記第1方向と直交する方向に並んで配置されてもよい。ヘッドマウントディスプレイは、第1方向が前後方向を向いた状態や、第1方向が左右方向を向いた状態で使用者の眼前に装着される場合がある。何れの場合も、第1操作部が筐体の前壁部に保持され、第2操作部が筐体の上壁部に保持された状態とすることができる。この場合、使用者は、筐体を指で上下方向から把持した状態で、人差し指又は中指で第2操作部を操作すると同時に、薬指で第1操作部を操作できる。
本発明において、前記第1操作部は、回転式のダイヤルであってもよい。小型のヘッドマウントディスプレイの場合、生成部の移動範囲も短くなる。これに対し、第1操作部を回転式のダイヤルとすることによって、ユーザによる操作部の操作を直接的に伝達するスライド式の第1操作部とした場合よりも、操作部の回転動作を、(カム等の伝達機構によって)第1方向の移動動作に変換して伝達できるので、微調節が可能となる。従って、使用者は、細かなピント調節が可能となる。
本発明において、前記生成部が前記第2範囲内で移動する場合に、前記ダイヤルを第1態様で回転させ、前記生成部が前記第1範囲内で移動する場合に、前記ダイヤルを前記第1態様と異なる第2態様で回転させる態様変更手段を備えてもよい。この場合、使用者は、生成部を第1範囲又は第2範囲で移動させるときのダイヤルの回転態様の違いを確認することによって、生成部を何れの範囲で移動させているかを容易に認識できる。
HMD1の斜視図である。 表示装置2Aの斜視図である。 表示装置2Aの分解斜視図である。 生成機構3の斜視図である。 表示装置2Aの断面図である。 生成機構3、光学部4、第1操作部26A、第2操作部27Aの斜視図である。 生成部32及び光学部4の位置関係を示す模式図である。 表示装置2Bの斜視図である。 表示装置2Bの断面図である。 生成部32及び光学部4の位置関係を示す模式図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について説明する。図1に示すように、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、以下、「HMD」という。)1は、ビデオ透過型のHMDである。HMD1は、装着具11、連結具12、及び、表示装置2Aを備える。以下、図の説明の理解を助けるため、HMD1の上側、下側、左側、右側、前側、及び、後側を定義する。HMD1の上側、下側、左側、右側、前側、及び、後側は、例えば、図1の上側、下側、左斜め上側、右斜め下側、左斜め下側、及び、右斜め上側にそれぞれ対応する。HMD1の上側、下側、左側、右側、前側、及び、後側は、それぞれ、装着具11が着用された使用者にとって、上側、下側、右側、左側、前側、及び、後側に対応する。
<装着具11、連結具12>
図1に示すように、装着具11は、樹脂や金属(例えば、ステンレス)などの、可撓性を有する材質で構成される。装着具11は、第1部分11A及び第2部分11B、11Cを有する。なお、以下では、理解を容易とするために、装着具11を第1部分11A及び第2部分11B、11Cに区分して説明するが、装着具11は、第1部分11A及び第2部分11B、11Cのそれぞれの部材に分かれておらず、全体として一体の部材である。
第1部分11A及び第2部分11B、11Cは、それぞれ、湾曲した細長い板状部材である。第1部分11Aは、装着具11のうち、位置112と位置113との間で左右方向に延びる。第1部分11Aは、前側に凸状に湾曲する。位置112は、装着具11の左右方向中心111よりも左側に位置する。位置113は、装着具11の左右方向中心111よりも右側に位置する。第2部分11Bは、装着具11のうち、位置112から後側に延びる。第2部分11Cは、装着具11のうち、位置113から後側に延びる。第2部分11B、11Cは、それぞれ、後端部が互いに近づく方向に延びる。装着具11は、使用者の前頭部、右側頭部、及び、左側頭部のそれぞれに、第1部分11A、第2部分11B、11Cを接触させた状態で、使用者の頭部に着用される。
連結具12は略棒状である。連結具12は、樹脂や金属などで構成される。連結具12は、正面から見た状態で上下方向に延びる。連結具12の上端部は、ボールジョイント13及び接続部材14を介して装着具11に接続される。連結具12の下端部は、ボールジョイント15を介して表示装置2Aに接続される。連結具12は、装着具11が使用者の頭部に着用された状態で、使用者の左眼の前側に表示装置2Aを配置させることができる。
<表示装置2A>
図1、図2に示すように、表示装置2Aは筐体21を有する。筐体21は、前後方向に長い略直方体を形成する。筐体21の右壁部21Rに、ボールジョイント15のうちボールスタッドの球体部(非図示)を受ける受け部15Aが接続する。筐体21の前壁部21Fに、第1操作機構26の第1操作部26Aが設けられる。第1操作部26Aは、前後方向に延びる軸を中心として回転可能なダイヤルである。詳細は後述するが、第1操作部26Aは、使用者がピント調節を行う場合に使用される。筐体21の上壁部21Uに、第2操作機構27の第2操作部27Aが設けられる。第2操作部27Aは、左右方向に移動可能なつまみである。詳細は後述するが、第2操作部27Aは、第1操作部26Aによるピント調節の調節範囲を切り替える場合に使用される。第2操作部27Aは、上下方向において第1操作部26Aよりも上側に配置される。第1操作部26A及び第2操作部27Aは、上下方向において並んで配置される。
図2に示すように、筐体21の後壁部21Bに、開口28が形成される。開口28は、後述する生成部32によって生成される画像光を、筐体21の内側から外側に向けて通過させる。使用者は、開口28から出射される画像光に基づいて画像を視認する。開口28は、透明板状の透明部材28Aによって覆われる。透明部材28Aは、開口28を介して筐体21の内部に水や埃等が進入することを防止する。
<筐体21>
図3に示すように、筐体21は、第1部分20A、第2部分20B、及び、第3部分20Cが組み合わせられることによって形成される。第2部分20Bは、筐体21の上壁部21U、右壁部21R(図1参照)、左壁部21L、及び、下壁部21D(図1参照)を構成する。第2部分20Bは、前端部及び後端部が開放した角筒状を有する。第1部分20Aは、筐体21の前壁部21Fを構成する。第1部分20Aは、第2部分20Bの前端部に嵌る。第3部分20Cは、筐体21の後壁部21Bを構成する。第3部分20Cは、第2部分20Bの後端部に嵌る。第1部分20A、第2部分20B、及び、第3部分20Cで覆われた筐体21の内部に、後述する生成機構3及び光学部4が収容される。
第1部分20Aの前壁部21Fは、外枠部分から中心に向けて前側に傾斜する。前壁部21Fの中心に、貫通穴211が設けられる。貫通穴211は円形である。貫通穴211は、後述する第1操作機構26を回転可能に支持する。
第2部分20Bの上壁部21Uに、凸部212が設けられる。凸部212は、上側から見た状態で左右方向に長い長方形である。凸部212の上面に、貫通穴29が形成される。貫通穴29は、隣接部分で互いに連結する略円形の貫通穴29A、29B、29Cを有する。貫通穴29A、29B、29Cは、左右方向に一直線状に並ぶ。最も右側に貫通穴29Aが配置され、最も左側に貫通穴29Bが配置される。貫通穴29Cは、貫通穴29Aの左側、且つ、貫通穴29Bの右側に配置される。貫通穴29Aの左端部と貫通穴29Cの右端部は連結する。貫通穴29Bの右端部と貫通穴29Cの左端部は連結する。貫通穴29は、後述する第2操作機構27を左右方向に移動可能に支持する。
第3部分20Cの後壁部21Bに設けられた開口28(図2参照)の前側に、透明部材28Aが配置される。後述する生成部32によって生成された画像光は、透明部材28Aを透過し、開口28を介して筐体21の内側から外側に出射される。
<生成機構3>
生成機構3は、非図示の通信線を介して非図示の外部機器から受信した画像信号に応じた画像の画像光を生成する。生成機構3は、第1操作部26Aに対する操作に応じて前後方向に移動し、後述する光学部4を通過した画像光の焦点の位置を移動させる。生成機構3が前後方向に移動するときの移動可能な範囲は、第2操作部27Aに対する操作に応じて切り替えられる。生成機構3は、保持部材31、33、生成部32、制御基板34、及び、移動機構35を有する。
保持部材31は、後述する生成部32、保持部材33、制御基板34、及び、移動機構35を保持する。保持部材31は、角筒部31A、側板部31B、31Cを有する。角筒部31Aは、前後方向に延びる略角筒状の部材である。側板部31Bは、角筒部31Aの上壁部の前端部から、前側に延びる。側板部31Cは、角筒部31Aの下壁部の前端部から、前側に延びる。側板部31B、31Cは平面板状の部材である。側板部31B、31Cの各平面は上下方向を向く。側板部31B、31Cは、上下方向に離隔して対向する。側板部31Bに規制部5が形成される。規制部5の詳細は後述する。
角筒部31Aの上壁部の外面に、前後方向に延びる2つの凸部311が形成される。2つの凸部311は、左右方向に離隔して平行に延びる。角筒部31Aの内面のうち、2つの凸部311のそれぞれに対応する部分に、前後方向に延びる2つの凹部312(図6参照)が形成される。2つの凸部311及び凹部312は、角筒部31Aの一部が外側に曲折することによって形成される。図示されていないが、角筒部31Aの下壁部の外面に、2つの凸部311と同一形状の2つの凸部が形成される。角筒部31Aの下壁部の内面に、2つの凹部312と同一形状の2つの凹部が形成される。
生成部32は液晶ユニットである。生成部32は、保持部材31のうち角筒部31Aの内部に配置される。生成部32は、光源32A、導光部材32B、及び、表示素子32Cを有する。表示素子32Cは矩形状である。表示素子32Cの表示方式は、反射型である。表示素子32Cの表示面は、表示素子32Cの後面に対応する。導光部材32Bは、表示素子32Cの表示面に固定される。導光部材32Bは、上方から入射した光を効率的に前方に反射させ、且つ、前方から入射した光を効率的に後方に透過させることができる。導光部材32Bは、例えば、互いに直交する二種類の偏光成分のうち、何れか一方のみを透過させ、他方を反射する偏光ビームスプリッタである。光源32Aは、導光部材32Bの上面に接続される。
生成部32において、光源32Aから放射された光は、非図示の拡散板を通過することによって、面内の均一な光に分散される。更に、拡散板を通過した光は、非図示の偏向板を通過することによって直線偏向する。偏光板を通過した光は、導光部材32Bによって表示素子32C側に反射され、表示素子32Cに入射する。入射された光は、表示素子32Cの表示面において反射される。反射された光は、表示素子32Cの表示面に表示された画像の画像光に対応する。なお、画像光は、表示面での反射に伴って偏光の向きが回転する。表示素子32Cから出射された画像光は、導光部材32Bに前側から入射し、後側に出射する。画像光の光軸は、前後方向に延びる。
保持部材33、及び、制御基板34は、保持部材31の側板部31B、31Cによって上下方向から挟まれる空間に配置される(図4参照)。保持部材33は、生成部32の表示素子32Cの前側に配置される。図4に示すように、保持部材33は、保持部材31の角筒部31Aとの間に生成部32を挟持することによって、生成部32を保持部材31に保持する。制御基板34は、保持部材33の前側に接続する。制御基板34は、保持部材33を介して保持部材31に保持される。制御基板34は、非図示のフレキシブルプリント基板(FPC)を介して表示素子32Cに接続される。制御基板34に非図示の通信線が接続される。制御基板34は、非図示の外部機器から送信された画像信号を、通信線を介して受信する。制御基板34は、FPCを介して表示素子32Cに制御信号を出力することによって、表示素子32Cの表示面に画像を表示させる。
移動機構35は、制御基板34の前側に設けられる。移動機構35は、円筒部35A及び板状部35Bを有する。板状部35Bは、保持部材31の側板部31B、31Cのそれぞれの前端部の間に亘って設けられる。板状部35Bは矩形板状である。板状部35Bの各面は前後方向を向く。板状部35Bは、保持部材31の側板部31B、31Cに螺子350によって保持される。円筒部35Aは、板状部35Bの前面の略中央から、前側に向けて延びる。円筒部35Aの形状は円筒状である。円筒部35Aは、外周面に溝部351を有する。溝部351は螺旋状に延びる。溝部351は、前側から見た状態で時計回りに回転しながら後側に延びる。
以下、回転方向について説明する場合、特段の限定のない限り、HMD1を前側から見た場合を基準として回転方向(時計回り方向又は反時計回り方向)を定義する。
<規制部5>
保持部材31の側板部31Bに、規制部5が設けられる。規制部5は、側板部31Bを上下方向に貫通する溝部である。図5に示すように、規制部5は、第1溝部51、第2溝部52、及び、連結溝部53を有する。第1溝部51、第2溝部52、及び、連結溝部53は、それぞれ、前後方向に延びる。第1溝部51、第2溝部52、及び、連結溝部53のそれぞれの左右方向の長さ(幅)は、同一である。連結溝部53は、側板部31Bの左右方向略中央に設けられる。第1溝部51は、連結溝部53の右側に配置され、第2溝部52は、連結溝部53の左側に配置される。第1溝部51、第2溝部52、及び、連結溝部53は、左右方向における位置がそれぞれ相違する。連結溝部53は、左右方向において第1溝部51及び第2溝部52の間に配置される。連結溝部53は、第1溝部51と第2溝部52とを連結する。
第1溝部51の後端部の一部と、第2溝部52の前端部の一部とは、前後方向において重複する。このため、第1溝部51の後端部51Aは、第2溝部52の前端部52Bよりも後側に配置される。第2溝部52の後端部52Aと、連結溝部53の後端部53Aとは、前後方向の位置が一致する。第1溝部51の前端部51Bと、連結溝部53の前端部53Bとは、前後方向の位置が一致する。連結溝部53は、前後方向において第2溝部52の後端部52Aの位置と、第1溝部51の前端部51Bの位置との間に亘って、前後方向に延びる。第1溝部51の前後方向の長さL11は、第2溝部52の前後方向の長さL12よりも長い。
規制部5は、筐体21の上壁部21Uに設けられた凸部212(図3参照)の下側近傍に配置される。第1溝部51及び貫通穴29A(図3参照)、第2溝部52及び貫通穴29B(図3参照)、並びに、連結溝部53及び貫通穴29C(図3参照)のそれぞれの左右方向の位置は、一致する。
<光学部4>
図3に示すように、光学部4は、生成機構3に対して後側に配置される。光学部4は、生成部32によって生成された画像光を前側から後側に通過させる。光学部4は、画像光を屈折させて集光させる。光学部4は、角筒部41、及び、複数のレンズ42を有する。
角筒部41は、前後方向に延びる略角筒状の部材である。角筒部41の後端部は、筐体21の第3部分20Cの後壁部21Bに設けられた開口28(図2参照)に対して前側に近接する。角筒部41と第3部分20Cとの間に、透明部材28Aが挟持される。図6に示すように、角筒部41の前側の一部は、生成機構3の角筒部31Aの後側の一部の内側に嵌る。角筒部31A、41は、前後方向に重複する。生成機構3の角筒部31Aは、角筒部41に対して摺動可能に支持される。
図3に示すように、角筒部41の内側に複数のレンズ42が固定される。複数のレンズ42のそれぞれの光軸は、前後方向に延びる。生成機構3から後側に出射された画像光は、光学部4の角筒部41の前端部から入射する。更に画像光は、複数のレンズ42を前側から後側に向けて通過する。画像光は、複数のレンズ42によって集光される。画像光は、角筒部41の後端部から、第3部分20Cの開口28に向けて後側に出射される。
角筒部41の前端部の四隅に、外側に突出する突出部411が設けられる。各突出部411は、筐体21の第2部分20Bの後端部の四隅に内側から接触する。非図示の螺子は、各突出部411に設けられた貫通穴に挿通し、筐体21の第2部分20Bに螺合する。これによって、光学部4は、筐体21に対して移動不能に保持される。
角筒部41の上壁部に、前後方向に延びる2つの凸部412が設けられる。角筒部41の下壁部に、2つの凸部412と同一形状の非図示の2つの凸部が設けられる。光学部4の2つの凸部412は、生成機構3の2つの凹部312に嵌る(図6参照)。光学部4の下壁部の2つの凸部は、生成機構3の下壁部の2つの凹部に嵌る。図6に示すように、生成機構3は、光学部4の2つの凸部412が凹部312に沿って相対的に移動し、且つ、光学部4の下壁部の2つの凸部が生成機構3の下壁部の2つの凹部に沿って相対的に移動することに応じて、光学部4に対して前後方向に移動可能となる。なお上述のように、光学部4は筐体21に対して移動不能に保持される。このため生成機構3は、筐体21に対して移動可能となる。
<第1操作機構26>
第1操作機構26は、回転式のダイヤルによって生成機構3を移動させるための機構である。図3に示すように、第1操作機構26は、第1操作部26A、突出部26B、及び、2つの係合部26Cを有する。第1操作部26Aは、外周面に凹凸を有する円筒状である。第1操作部26Aの中心は前後方向に延びる。第1操作部26Aの前端部は、円形板状の閉塞部261によって閉塞される。突出部26Bは、第1操作部26Aよりも径の小さい円筒状である。突出部26Bは、第1操作部26Aの閉塞部261の前面の略中央から、後側に向けて延びる。2つの係合部26Cは、それぞれ、第1操作部26Aの閉塞部261のうち、突出部26Bの上側及び下側の部分から、後側に向けて延びる。
第1操作部26Aは、筐体21の第1部分20Aの前壁部21Fの前端部を、外側から覆う。2つの係合部26Cは、前壁部21Fの貫通穴211を後側に通過し、前壁部21Fの内面に係合する。第1操作機構26は、前壁部21Fに対し、前後方向に延びる軸を中心として回転可能に支持される。第1操作機構26と前壁部21Fとの間に挟持されたOリング213は、第1操作機構26と前壁部21Fとの間の隙間を介して筐体21の内部に水や埃等が進入することを防止する。
突出部26Bは、前壁部21Fの貫通穴211を後側に通過する。図6に示すように、突出部26Bの内周面は、移動機構35のうち、円筒部35Aの外周面に外側から接触する。突出部26Bの内周面に、内側に突出する非図示の突出部が設けられる。この突出部は、円筒部35Aの外周面に設けられた溝部351に嵌る。第1操作機構26の回転に応じて突出部が移動した場合、溝部351は突出部から前側又は後側に力を受ける。生成機構3は前後方向に移動可能であるため、溝部351が突出部から受ける力に応じ、移動機構35は生成機構3を前側又は後側に移動させる。
詳細は次の通りである。図6(A)に示すように、第1操作機構26が反時計回り方向C1に回転した場合、突出部26Bの内側の突出部は、溝部351に対して後側に向かう方向に力を作用させる。これによって、移動機構35は生成機構3を後方向D1に移動させる。生成機構3の後側に光学部4が移動不能に配置されているため、生成機構3が後方向D1に移動することに応じ、生成部32と光学部4との間の距離は近接する。一方、図6(B)に示すように、第1操作機構26が時計回り方向C2に回転した場合、突出部26Bの内側の突出部は、溝部351に対して前側に向かう方向に力を作用させる。これによって、移動機構35は生成機構3を前方向D2に移動させる。生成機構3の後側に光学部4が移動不能に配置されているため、生成機構3が前方向D2に移動することに応じ、生成部32と光学部4との間の距離は離隔する。
なお、生成機構3が前後方向に移動したとき、光学部4の複数のレンズ42によって、使用者によって視認される虚像となる画像光の広がり角が変化する。従って使用者は、第1操作部26Aを回転させる操作を行うことによってピント調節を行うことができる。
<第2操作機構27>
第2操作機構27は、スライド式のつまみによって生成部32の移動範囲を切り替えるための機構である。図3に示すように、第2操作機構27は、第2操作部27A、及び、突出部27Bを有する。第2操作部27Aは、左右方向に長い略板状である。第2操作部27Aは、上面に凹凸を有する。突出部27Bは、第2操作部27Aの下面から下側に向けて突出する。突出部27Bは円柱状である。突出部27Bの径は、筐体21の上壁部21Uに設けられた貫通穴29A、29B、29Cの径よりも僅かに小さい。
第2操作部27Aは、凸部212の上側に配置される(図2参照)。突出部27Bは、貫通穴29に上側から挿通する。突出部27Bの下端部は、上壁部21Uの内面から下側に突出し、規制部5の第1溝部51、第2溝部52、及び、連結溝部53の何れかの内側に挿通される。突出部27Bは、貫通穴29A、29B、29Cによって左右方向に移動可能に支持される。
突出部27Bが貫通穴29Aに挿通された状態で、突出部27Bの下端部は第1溝部51の内側に挿通される。以下、この状態における突出部27Bの位置を、「第1位置」(図7(A)参照)という。突出部27Bが貫通穴29Bに挿通された状態で、突出部27Bの下端部は第2溝部52の内側に挿通される。以下、この状態における突出部27Bの位置を、「第2位置」(図7(C)参照)という。突出部27Bが貫通穴29Cに挿通された状態で、突出部27Bの下端部は連結溝部53の内側に挿通される。以下、この状態における突出部27Bの位置を、「第3状態」(図7(B)参照)という。
第2操作部27Aを左右方向に移動させる操作が行われた場合、突出部27Bは第1位置(図7(A)参照)、第2位置(図7(C)参照)、及び、第3位置(図7(B)参照)の何れかの位置に移動する。例えば、第2操作部27Aを右端側から左端側に向けて移動させる操作が行われた場合、突出部27Bは、第1位置、第3位置、及び、第2位置の順で移動する。
<生成機構3の移動>
図7(A)に示すように、突出部27Bが第1位置に配置された状態で第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、生成機構3は、第1溝部51に沿って突出部27Bが相対移動可能な範囲で、前後方向に移動する。生成機構3が後側に最も移動した状態で、第1溝部51の前端部51B(図5参照)に突出部27Bが接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第1近接位置」という。生成機構3が前側に最も移動した状態で、第1溝部51の後端部51A(図5参照)に突出部27Bが接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第1離隔位置」という。突出部27Bが第1位置に配置された状態で移動可能な生成部32の移動範囲、即ち、生成機構3が第1近接位置と第1離隔位置との間を移動するときの生成部32の移動範囲を、「第1範囲」といい、S11と表記する。第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、第1溝部51は、生成部32の移動範囲を第1範囲S11に規制する。
図7(C)に示すように、突出部27Bが第2位置に配置された状態で第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、生成機構3は、第2溝部52に沿って突出部27Bが相対移動可能な範囲で、前後方向に移動する。生成機構3が後側に最も移動した状態で、第2溝部52の前端部52B(図5参照)に突出部27Bが接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第2近接位置」という。生成機構3が前側に最も移動した状態で、第2溝部52の後端部52A(図5参照)に突出部27Bが接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第2離隔位置」という。突出部27Bが第2位置に配置された状態で移動可能な生成部32の移動範囲、即ち、生成機構3が第2近接位置と第2離隔位置との間を移動するときの生成部32の移動範囲を、「第2範囲」といい、S12と表記する。第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、第2溝部52は、生成部32の移動範囲を第2範囲S12に規制する。
図7(B)に示すように、突出部27Bが第3位置に配置された状態で第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、生成機構3は、連結溝部53に沿って突出部27Bが相対移動可能な範囲で、前後方向に移動可能となる。生成機構3が後側に最も移動した状態で、連結溝部53の前端部53B(図5参照)に突出部27Bが接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第3近接位置」という。生成機構3が前側に最も移動した状態で、連結溝部53の後端部53A(図5参照)に突出部27Bが接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第3離隔位置」という。突出部27Bが第3位置に配置された状態で移動可能な生成部32の移動範囲、即ち、生成機構3が第3近接位置と第3離隔位置との間を移動するときの生成部32の移動範囲を、「第3範囲」といい、S13と表記する。第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、連結溝部53は、生成部32の移動範囲を第3範囲S13に規制する。
第1範囲S11、第2範囲S12、及び、第3範囲S13は、それぞれ、第1溝部51の長さL11(図5参照)、第2溝部52の長さL12(図5参照)、及び、連結溝部53の長さL13(図5参照)に対応する。第1溝部51の長さL11は、第2溝部52の長さL12よりも長い(図5参照)。このため、第1範囲S11は第2範囲S12よりも、前後方向の長さが長くなる。
第1範囲S11は、第2範囲S12よりも後側に配置される。このため、第1範囲S11は、第2範囲S12よりも光学部4に近接する。第1範囲S11の後端部、言い換えれば、第1範囲S11のうち光学部4に近接する側の端部は、第2範囲S12の後端部、言い換えれば、第2範囲S12のうち光学部4に近接する側の端部よりも、光学部4に近接する。第2範囲S12の前端部、言い換えれば、第2範囲S12のうち光学部4から離隔する側の端部は、第1範囲S11の前端部、言い換えれば、第1範囲S11のうち光学部4から離隔する側の端部よりも、光学部4から離隔する。第1範囲S11のうち光学部4から離隔する側の端部と、第2範囲S12のうち光学部4に近接する側の端部とは、一致する。第2範囲S12のうち光学部4から離隔する側の端部と、第3範囲S13の前端部、言い換えれば、第3範囲S13のうち光学部4から離隔する側の端部とは、一致する。第1範囲S11のうち光学部4に近接する側の端部と、第3範囲S13の後端部、言い換えれば、第3範囲S13のうち光学部4に近接する側の端部とは、一致する。
<板ばね46、凹凸部47>
図3に示すように、筐体21のうち右壁部21R(図1参照)の内面、且つ、光学部4の角筒部41の右側に、板ばね46が設けられる。板ばね46は、前後方向に長い長方形である。板ばね46は、前後方向中央の突出部46Aで曲折する。突出部46Aは、板ばね46の前後両端部よりも左側に突出する。図7に示すように、凹凸部47は、光学部4の角筒部41(図3参照)の右壁部の外面のうち後端部近傍に設けられる。凹凸部47は、上下方向に延びる凹部及び凸部を複数有する。凹凸部47の複数の凹部及び複数の凸部は、前後方向に交互に配列される。
図7(A)に示すように、生成機構3が第1近接位置に配置された状態で、板ばね46の突出部46A(図3参照)は、凹凸部47の前端部に右側から接触する。生成機構3が第1離隔位置に配置された状態で、板ばね46の突出部46Aは、凹凸部47の後端部に右側から接触する。つまり、凹凸部47の前後方向の長さは、生成機構3が第1近接位置と第1離隔位置との間で移動するときに板ばね46の突出部46Aに接触可能となるように調節されている。
生成機構3が第1近接位置と第1離隔位置との間で前後方向に移動する過程で、凹凸部47の複数の凹部のうち1つの凹部に板ばね46の突出部46Aが係合した状態から、凹凸部47の複数の凹部のうち隣接する他の凹部に板ばね46の突出部46Aが係合した状態に変化する。生成機構3の前後方向の移動は、凹凸部47の複数の凹部に板ばね46の突出部46Aが係合した状態で抑制され、生成機構3の位置は安定化する。このため、板ばね46及び凹凸部47は、生成部32を第1範囲S11で移動させるための第1操作部26Aの回転操作に対し、クリック感を付与する。
一方、図7(C)に示すように、生成機構3が第2近接位置と第2離隔位置との間で前後方向に移動する場合、板ばね46の突出部46Aは、生成機構3の角筒部41の右壁部の外面のうち凹凸部47の後端部よりも後側に接触する。生成機構3が第2近接位置と第2離隔位置との間で前後方向に移動する過程で、板ばね46は凹凸部47に接触しない。このため、板ばね46及び凹凸部47は、生成部32を第2範囲S12で移動させるための第1操作部26Aの回転操作に対してクリック感を付与しないので、第1操作部26Aはスムーズに回転する。
<第1実施形態の主たる作用、効果>
HMD1において第1操作部26Aを回転させる操作が行われた場合、表示装置2Aは、光学部4に対して生成部32を移動させることによってピント調節を行う。更に、表示装置2Aは、第1操作部26Aの回転操作に応じた生成部32の移動範囲を、規制部5によって規制する。このため、使用者はピント調節を容易に実行できる。なお、光学部4は筐体21に移動不能に保持されており、ピント調節が行われた場合でも、筐体21に対する光学部4の位置は変化しない。このため、表示装置2Aのアイポイントは、ピント調節が行われた場合でも変化しない。このように、表示装置2Aは、規制部5による生成部32の移動範囲の規制によってピント調節を容易とし、且つ、ピント調節によってアイポイントが移動することを抑制できる。
規制部5は、第2操作機構27の突出部27Bが第1位置に配置された状態で、生成部32の移動範囲を第1範囲S11に規制する(図7(A)参照)。規制部5は、突出部27Bが第2位置に配置された状態で、生成部32の移動範囲を第2範囲S12に規制する(図7(C)参照)。ここで、第1範囲S11で移動する生成部32の方が、第2範囲S12で移動する生成部32よりも、光学部4に近接する(図7参照)。この場合、第2範囲S12で生成部32が移動する場合の方が、第1範囲S11で生成部32が移動する場合よりも、生成部32の僅かな移動により焦点距離が大きく変動する。このため使用者は、第2範囲S12で生成部32を移動させてピント調節を行う場合、第1操作部26Aの操作を微細に行う必要がある。
これに対し、表示装置2Aにおいて、第1範囲S11は、第2範囲S12よりも長い(S11>S12)。つまり、規制部5は、第2範囲S12を短くすることによって、この範囲における生成部32の移動可能な長さを相対的に短くしている。つまり、ピント調節の微細な操作が必要となる範囲が短いことになるので、使用者は、この範囲でのピント調整を容易に行うことができる。従って使用者は、生成部32の僅かな移動により焦点距離が大きく変動する場合でも、ピントを合わせる操作を正確に行うことができる。
表示装置2Aは、第1溝部51、第2溝部52の何れかに沿って突出部27Bを相対移動させることによって、第1範囲S11又は第2範囲S12で生成部32を移動させることができる。又、規制部5は連結溝部53を更に備える。使用者は、生成部32の移動が第1範囲S11に規制された状態と第2範囲S12内に規制された状態とを、連結溝部53に突出部27Bを通過させることによって容易に切り替えることができる。例えば使用者は、突出部27Bが第1位置に配置された状態(図7(A))で、第2操作部27Aを左側に移動させる操作を行うことによって、第3位置を介して第2位置まで突出部27Bを移動させることができる。第2位置から第1位置まで突出部27Bを移動させる場合についても同様である。
第1範囲S11と第2範囲S12とは、前後方向に連続する。このため、突出部27Bが第1位置に配置された状態と第2位置に配置された状態とで、生成部32が移動可能な範囲も前後方向に連続する。従って使用者は、第2操作部27Aを操作して突出部27Bの位置を第1位置又は第2位置に切り替えるとによって、第1範囲S11から第2範囲S12に亘って切れ目なく生成部32を移動させてピント調節を行うことができる。
又、突出部27Bが第3位置に配置された状態(図7(C))で生成部32が移動可能な第3範囲S13は、第1範囲S11及び第2範囲S12を含む。このため使用者は、第2操作部27Aを操作して突出部27Bを第3位置に配置させることによって、生成部32を、第1範囲S11と第2範囲S12とを含むすべての範囲で移動させてピント調節を行うことができる。
更に、連結溝部53は第1溝部51と第2溝部52との間に配置されており、突出部27Bは、第1位置から第2位置に移動するまでの間に第3位置を経由する。このため例えば、使用者が第2操作部27Aを左側に移動させて突出部27Bを第1位置から第2位置に移動させる操作を行うときに、誤って突出部27Bを途中の第3位置で停止させた場合でも、生成部32は、第1範囲S11と第2範囲S12とを含む範囲で移動可能となる。この場合、生成部32が移動可能な範囲に第2範囲S12が含まれているので、第2範囲S12での生成部32の移動を所望する使用者は、違和感なく継続してピント調節を行うことができる。
表示装置2Aにおいて、第1操作部26Aと第2操作部27Aとは上下方向に並んで配置される(図1参照)。このため使用者は、筐体21を指で上下方向から把持した状態で、人差し指又は中指で第2操作部27Aを操作すると同時に、薬指で第1操作部26Aを操作できる。従って使用者は、第1操作部26A及び第2操作部27Aに対する同時操作を容易に行うことができる。
HMD1は使用者の頭部に装着して使用されるため、表示装置2Aの筐体21は小さい方が好ましい。筐体21の小型化に伴い、生成部32の移動範囲も短くなるので、生成部32を移動させて行うピント調節に微細な操作が要求される。例えば、ユーザによる操作を直接的に生成部32に伝達するスライド式の操作部が、第1操作部26Aの代わりに用いられた場合を例示する。この場合生成部32は、操作部の操作量分移動することになるので、生成部32を微細に移動させる操作を行うことが難しい。これに対し、第1操作機構26は、第1操作部26Aを回転させて生成部32を移動させる。使用者による第1操作部26Aの回動操作は、カム機構により往復動作に変換されて生成部32に伝達される。生成部32の移動量は、第1操作部26Aの回転量よりも小さくなる。従って使用者は、生成部32の微細な移動を第1操作部26Aによって実行できるので、細かなピント調節が可能となる。
生成部32が第1範囲S11で移動する場合、クリック感が第1操作部26Aに付与される。このため使用者は、段階的に好みの位置に第1操作部26Aを容易に操作できる。なお、生成部32が第1範囲S11で移動する場合、生成部32の移動による焦点距離の変化は比較的小さい。このため、クリック感が第1操作部26Aに付与されても、使用者はピント調節を適切に行うことができる。一方、生成部32が第2範囲S12で移動する場合、クリック感は無効となり、第1操作部26Aはスムーズに回転する。なお、生成部32が第2範囲S12で移動する場合、生成部32の僅かな移動により焦点距離が大きく変動する。このため、この範囲で第1操作部26Aをスムーズに回転させることによって、使用者は、第1操作部26Aの微細な回転操作を行うことが可能となるので、ピントを合わせる操作を適切に実行できる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態が第1実施例と異なる点は、表示装置2Aの代わりに表示装置2Bが用いられる点である。以下、第1実施形態と同一の構成については、同一符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、筐体21の上壁部21Uに、凸部612が設けられる。凸部612は、上側から見た状態で前後方向に長い長方形である。凸部612の上面に、貫通穴69が形成される。貫通穴69は、隣接部分で互いに連結する円形の貫通穴69A、69B、69Cを有する。貫通穴69A、69B、69Cは前後方向に一直線状に並ぶ。最も前側に貫通穴69Aが配置され、最も後側に貫通穴69Bが配置される。貫通穴69Cは、貫通穴69Aの後側、且つ、貫通穴69Bの前側に配置される。貫通穴69Aの後端部と貫通穴69Cの前端部は連結する。貫通穴69Bの前端部と貫通穴69Cの後端部は連結する。貫通穴69は、後述する第2操作機構67を前後方向に移動可能に支持する。
<規制部6>
図9に示すように、規制部6は、生成機構3(図3参照)の保持部材31の側板部31Bに設けられる。規制部6は、側板部31Bを上下方向に貫通する溝部である。規制部6は、第1溝部61、第2溝部62、及び、連結溝部63を有する。第1溝部61、第2溝部62、及び、連結溝部63は、それぞれ、前後方向に延びる。第1溝部61、第2溝部62、及び、連結溝部63は、前後方向に一直線状に並ぶ。最も前側に第1溝部61が配置され、最も後側に第2溝部62が配置される。第1溝部61の前端部61Bは、規制部6全体の前端部に対応する。第2溝部62の後端部62Aは、規制部6全体の後端部に対応する。連結溝部63は、第1溝部61の後端部61Aと第2溝部62の前端部62Bとの間を連結する。第1溝部61の後端部61A及び連結溝部63の前端部63B、並びに、第2溝部62の前端部62B及び連結溝部63の後端部63Aは、それぞれ、前後方向の位置が一致する。第1溝部61、第2溝部62、及び、連結溝部63のそれぞれの左右方向の長さ(幅)は、同一である。第1溝部61の前後方向の長さL21は、第2溝部62の前後方向の長さL22よりも長い。連結溝部63の前後方向の長さL23は、第2溝部62の前後方向の長さL22よりも長く、第1溝部61の前後方向の長さL21よりも短い。
規制部6は、筐体21の上壁部21Uに設けられた凸部612(図8参照)の下側近傍に配置される。貫通穴69A(図8参照)の下側に第1溝部61が配置される。貫通穴69B(図8参照)の下側に第2溝部62が配置される。貫通穴69C(図8参照)の下側に連結溝部63が配置される。
規制部6の左右方向に対向する一対の内壁のそれぞれのうち、第1溝部61と連結溝部63との連結部分の間に亘って抑制部64が延びる。抑制部64は、第1溝部61の後端部61A及び連結溝部63の前端部63Bの位置に設けられる。規制部6の左右方向に対向する一対の内壁のそれぞれのうち、第2溝部62と連結溝部63との連結部分の間に亘って抑制部65が延びる。抑制部65は、第2溝部62の前端部62B及び連結溝部63の後端部63Aの位置に設けられる。抑制部64、65は、規制部6の内壁のうち上下方向中央よりも下側の部分を、左右方向に延びる。規制部6は抑制部64、65によって完全に仕切られておらず、第1溝部61、第2溝部62、及び、連結溝部63の間は、抑制部64、65の上側の空間で連結する。
<第2操作機構67>
図8に示すように、第2操作機構67は、第2操作部67A、及び、突出部67Bを有する。第2操作部67Aは、前後方向に長い略板状である。第2操作部67Aは、上面に凹凸を有する。突出部67Bは、第2操作部67Aの下面から下側に向けて突出する。突出部67Bは円柱状である。突出部67Bの径は、筐体21の上壁部21Uに設けられた貫通穴69A、69B、69Cの径よりも僅かに小さい。
第2操作部67Aは、凸部612の上側に配置される。突出部67Bは、貫通穴69に上側から挿通される。突出部67Bの下端部は、上壁部21Uの内面から下側に突出し、規制部6の第1溝部61、第2溝部62、及び、連結溝部63の何れかの内側に挿通される。突出部67Bは、貫通穴69A、69B、69Cに亘って前後方向に移動可能に支持される。
突出部67Bが貫通穴69Aに挿通された状態で、突出部67Bの下端部は第1溝部61の内側に挿通される。以下、この状態における突出部67Bの位置を、「第4位置」という。突出部67Bが貫通穴69Bに挿通された状態で、突出部67Bの下端部は第2溝部62の内側に挿通される。以下、この状態における突出部67Bの位置を、「第5位置」という。突出部67Bが貫通穴69Cに挿通された状態で、突出部67Bの下端部は連結溝部63の内側に挿通される。以下、この状態における突出部67Bの位置を、「第6位置」という。
例えばユーザは、第2操作部67Aを僅かに上側に持ち上げ、規制部6の抑制部64、65(図9参照)よりも上側に突出部67Bの下端部を移動させる。この状態でユーザは、第2操作部67Bを前後方向に移動させ、突出部67Bを第4位置〜第6位置の間で移動させる。なお、第1溝部61、第2溝部62、及び、連結溝部63の間は、抑制部64、65の上側の空間で連結する。このため、上記の操作によって、使用者は、突出部67Bを第4位置、第5位置、第6位置の間で容易に移動させることができる。
<生成機構3の移動>
図10(A)に示すように、突出部67Bが第4位置に配置された状態で第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、生成機構3は、第1溝部61に沿って突出部67Bが相対移動可能な範囲で、前後方向に移動する。生成機構3が後側に最も移動した状態で、第1溝部61の前端部61B(図9参照)に突出部67Bが接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第4近接位置」という。生成機構3が前側に最も移動した状態で、抑制部64(図9参照)に突出部67Bが前側から接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第4離隔位置」という。突出部67Bが第4位置に配置された状態で移動可能な生成部32の移動範囲、即ち、生成機構3が第4近接位置と第4離隔位置との間を移動するときの生成部32の移動範囲を、「第4範囲」といい、S14と表記する。第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、第1溝部61は、生成部32の移動範囲を第4範囲S14に規制する。
図10(B)に示すように、突出部67Bが第6位置に配置された状態で第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、生成機構3は、連結溝部63に沿って突出部67Bが相対移動可能な範囲で、前後方向に移動可能となる。生成機構3が後側に最も移動した状態で、抑制部64(図9参照)に突出部67Bが後側から接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第6近接位置」という。生成機構3が前側に最も移動した状態で、抑制部65(図9参照)に突出部67Bが前側から接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第6離隔位置」という。突出部67Bが第6位置に配置された状態で移動可能な生成部32の移動範囲、即ち、生成機構3が第6近接位置と第6離隔位置との間を移動するときの生成部32の移動範囲を、「第6範囲」といい、S16と表記する。第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、連結溝部63は、生成部32の移動範囲を第6範囲S16に規制する。
図10(C)に示すように、突出部67Bが第5位置に配置された状態で第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、生成機構3は、第2溝部62に沿って突出部67Bが相対移動可能な範囲で、前後方向に移動する。生成機構3が後側に最も移動した状態で、抑制部65(図9参照)に突出部67Bが後側から接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第5近接位置」という。生成機構3が前側に最も移動した状態で、第2溝部62の後端部62A(図9参照)に突出部67Bが接触する。以下、この状態における生成機構3の位置を、「第5離隔位置」という。突出部67Bが第5位置に配置された状態で移動可能な生成部32の移動範囲、即ち、生成機構3が第5近接位置と第5離隔位置との間を移動するときの生成部32の移動範囲を、「第5範囲」といい、S15と表記する。第1操作部26Aの回転操作が行われた場合、第2溝部62は、生成部32の移動範囲を第5範囲S15に規制する。
第4範囲S14、第5範囲S15、及び、第6範囲S16は、それぞれ、第1溝部61の長さL21(図9参照)、第2溝部62の長さL22(図9参照)、及び、連結溝部63の長さL23(図9参照)に対応する。第1溝部61の長さL21は、第2溝部62の長さL22よりも長い(図9参照)。このため、第4範囲S14は第5範囲S15よりも、前後方向の長さが長くなる。
第4範囲S14の前端部、言い換えれば、第4範囲S14のうち光学部4から離隔する側の端部の位置と、第6範囲S16の後端部、言い換えれば、第6範囲S16のうち光学部4に近接する側の端部の位置とは、一致する。第5範囲S15の後端部、言い換えれば、第5範囲S15のうち光学部4に近接する側の端部の位置と、第6範囲S16の前端部、言い換えれば、第6範囲S16のうち光学部4から離隔する側の端部の位置とは、一致する。
<第2実施形態の主たる作用、効果>
第1実施形態の作用、効果に加えて、以下の作用、効果を更に有する。規制部6は、第2操作機構67の突出部67Bが第4位置、第5位置、及び、第6位置に配置された場合、生成部32の移動範囲を、第4範囲S14(図10(A)参照)、第5範囲S15(図10(C)参照)、第6範囲S16(図10(B)参照)に規制する。使用者は、第2操作部67Aを前後方向に移動させる操作を行うことによって、生成部32の前後方向の移動範囲を切り替えることができる。つまり、第2操作部67Aの移動方向と、生成部32の移動方向とが一致する。このため使用者は、生成部32の移動範囲が第4範囲S14、第5範囲S15、及び第6範囲S16のそれぞれに規制された状態を、連続して直感的且つ容易に切り替えることができる。
規制部6において、第1溝部61及び連結溝部63は、抑制部64によって仕切られる。第2溝部62及び連結溝部63は、抑制部65によって仕切られる。抑制部64、65は、突出部67Bが規制部6に沿って前後方向に相対移動することを抑制することによって、生成部32の移動範囲を、第4範囲S14、第5範囲S15、及び、第6範囲S16の何れかに規制できる。なお、抑制部64、65は、規制部6の内壁のうち上下方向中央よりも下側の部分を、左右方向に延びる。つまり、規制部6は抑制部64、65によって完全に仕切られておらず、第1溝部61、第2溝部62、及び、連結溝部63の間は、抑制部64、65の上側の空間で連結する。従って使用者は、第2操作部67Aを僅かに上に持ち上げて突出部67Bの下端部を抑制部64、65よりも上側に移動させることによって、突出部67Bを、第4位置、第5位置、及び、第6位置の間で容易に移動させることができる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。以下では、主に第1実施形態における場合を例に挙げて変形例を説明するが、これらの内容は、適宜、第2実施形態にも適用可能である。
第1溝部51、第2溝部52、及び、連結溝部53の形状は、上記実施形態に限定されないこうとは言うまでもない。例えば、第1溝部51、第2溝部52、及び、連結溝部53は、前後方向に対して傾斜する方向に延びていてもよい。第1溝部51、第2溝部52、及び、連結溝部53は湾曲してもよい。
第1溝部51の長さL11、第2溝部52の長さL12、及び、連結溝部53の長さL13の大小関係、並びに、第1範囲S11、第2範囲S12、及び、第3範囲S13の長さの大小関係は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、第1範囲S11と第2範囲S12とは、同一長さであってもよいし、第1範囲S11よりも第2範囲S12の方が長くてもよい。第3範囲S13は、第1範囲S11及び第2範囲S12の何れよりも小さくてもよい。第1範囲S11のうち光学部4から離隔する側の端部の位置は、第3範囲S13のうち光学部4に近接する側の端部の位置よりも、光学部4から離隔してもよい。第2範囲S12のうち光学部4に近接する側の端部の位置は、第3範囲S13のうち光学部4にから離隔する側の端部の位置よりも光学部4に近接してもよい。つまり、第1範囲S11と第3範囲S13、及び、第2範囲S12と第3範囲S13とは、前後方向において一部が重複してもよい。
規制部5は、筐体21の上壁部21Uに設けられてもよい。第2操作機構27の突出部27Bは、生成機構3の側板部31Bに固定可能に設けられていてもよい。生成機構3が前後方向に移動することに応じて突出部27Bが移動した場合、筐体21に設けられた規制部5は、突出部27Bの移動を規制することによって、生成機構3の移動を規制してもよい。 規制部5に連結溝部53は含まれなくてもよい。第1溝部51及び第2溝部52は、前後方向において重複する部分で直接接続してもよい。規制部6に連結溝部63は含まれていなくてもよい。第1溝部61の後端部61Aと第2溝部62の前端部62Bとが直接連結してもよい。
第1溝部51の後端部51Aは、第2溝部52の前端部52Bよりも前側に配置されてもよい。つまり、第1溝部51と第2溝部52とは、前後方向において重複しなくてもよい。この場合、連結溝部53は、第1溝部51の後端部51Aと第2溝部52の前端部52Bとを連結可能なように、前後方向と交差する方向(例えば、左右方向)に延びていてもよい。
連結溝部53の後端部53Aは、第2溝部52の後端部52Aよりも、光学部4に近接する位置に配置されてもよいし、離隔する位置に配置されてもよい。連結溝部53の前端部53Bは、第1溝部51の前端部51Bよりも、光学部4に近接する側に配置されてもよいし、離隔する位置に配置されてもよい。第1溝部51、第2溝部52、及び、連結溝部53のそれぞれの長さL11、L12、L13は、互いに相違していてもよい。規制部5は、生成機構3の前後方向の移動を、互いに移動範囲が異なる3段階に規制してもよい。
規制部6は、抑制部64、65の代わりに、規制部6の内壁から内側に突出する凸部を有していてもよい。具体的には次の通りである。凸部は、前後方向に対向する内壁の内、第1溝部61と連結溝部63との境界部分、及び、第2溝部62と連結溝部63との境界部分にそれぞれ設けられてもよい。つまり、規制部6の左右方向の幅は、凸部が設けられた部分で小さくなっていてもよい。第2操作機構67の突出部67Bが規制部6に沿って相対移動するとき、凸部は、突出部67Bが第1溝部61と連結溝部63との間を相対移動することを規制し、且つ、突出部67Bが第2溝部62と連結溝部63との間を相対移動することを規制してもよい。
HMD1はビデオ透過型に限定されず、光学透過型であってもよい。表示装置2Aは、筐体21の開口28の外側にハーフミラーを備えていてもよい。装着具11及び連結具12は、表示装置2Aの開口28が左側を向き、右壁部21Rが前側を向いた状態で、表示装置2Aを保持してもよい。このとき、開口28の外側に設けられたハーフミラーは、使用者の眼前に配置されてもよい。生成機構3によって生成された画像光は、開口28を介して左側に出射されてもよい。ハーフミラーは、出射された画像光を、使用者側に反射させると同時に、眼前の景色の光を使用者側に透過させてもよい。これによって、HMD1は、使用者に対して、眼前の景色に画像を重ねて認識させてもよい。また、ハーフミラーの代わりに、全反射のミラーを備えていてもよい。
なお、上記のようにHMD1が使用された場合でも、第1操作部26Aは筐体21の側壁部(前壁部21F)に保持され、第2操作部27Aはが筐体21の上壁部21Uに保持される。この場合、使用者は、筐体21を指で上下方向から把持した状態で、人差し指又は中指で第2操作部27Aを操作すると同時に、薬指で第1操作部26Aを操作できる。なお、HMD1が上記のように光学透過型で使用された場合、第1操作部26Aは、前側に配置されることとなる右壁部21Rに設けられてもよい。この場合、左右方向において第1操作部26Aと第2操作部27Aが並ぶことになる。又、ボールジョイント15は、右側に配置されることとなる前壁部21Fに設けられてもよい。
第1操作機構26は、第1操作部26Aを前後方向に移動させることによって、生成機構3を直接的に前後方向に移動させてもよい。即ち、第1操作部26Aはスライド式であってもよい。この場合、第1操作部26Aは、生成機構3に直接接続されていてもよい。
生成機構3を第1範囲S11で移動させる場合と、第2範囲S12で移動させる場合とで、第1操作部26Aの回転トルクを変更してもよい。又は、第1操作部26Aを所定量分回転させた場合に移動する生成機構3の移動量を、第1範囲S11で生成機構3が移動する場合と、第2範囲S12で生成機構3が移動する場合とで相違させてもよい。例えば、第1操作部26Aを所定量分回転させた場合において、第1範囲S11を生成機構3が移動する場合の移動量よりも、第2範囲S12を生成機構3が移動する場合の移動量を小さくしてもよい。
<その他>
複数のレンズは、本発明の「光学素子」の一例である。前後方向は、本発明の「第1方向」の一例である。板ばね46、凹凸部47は、本発明の「態様変更手段」の一例である。
1 :HMD
2A、2B :表示装置
3 :生成機構
4 :光学部
5、6 :規制部
21 :筐体
26 :第1操作機構
26A :第1操作部
27、67 :第2操作機構
27A、67A :第2操作部
32 :生成部
35 :移動機構
51、61 :第1溝部
52、62 :第2溝部
53、63 :連結溝部
64、65 :抑制部

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に移動可能に保持され、画像光を生成する生成部と、
    前記筐体の内部に移動不能に保持され、前記生成部によって生成された前記画像光を通過させる光学素子を有する光学部と、
    前記生成部を、前記筐体の内部で移動させる移動機構と、
    前記移動機構に接続し、前記画像光の光軸と平行な第1方向に沿って前記生成部を移動させる操作を行う第1操作部と、
    前記生成部の移動範囲を規制する規制部であって、
    前記移動範囲を第1範囲に規制するか又は第2範囲に規制するかを切り替え可能であり、
    前記第1範囲の前記光学部側の端部の位置は、前記第2範囲の前記光学部側の端部の位置よりも、前記光学部に近接し、
    前記第1範囲は前記第2範囲よりも、前記第1方向の長さが長い前記規制部
    を備えたことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記規制部は、
    前記生成部及び前記筐体の一方に設けられ、前記第1方向と平行に延びる溝部であって、
    前記移動範囲を前記第1範囲に規制するための第1溝部、
    前記移動範囲を前記第2範囲に規制するための第2溝部、及び、
    前記第1溝部と前記第2溝部とを連結する連結溝部
    を含む溝部と、
    前記生成部及び前記筐体の他方に設けられ、前記生成部側に突出し、一部が前記溝部に挿通可能な突出部と
    を備え、
    前記突出部が前記第1溝部に挿通する場合、前記第1溝部に沿って前記突出部が相対移動することによって、前記移動範囲が前記第1範囲に規制され、
    前記突出部が前記第2溝部に挿通する場合、前記第2溝部に沿って前記突出部が相対移動することによって、前記移動範囲が前記第2範囲に規制されることを特徴とする請求項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記第1溝部、前記第2溝部、及び、前記連結溝部は、前記第1方向と直交する方向において異なる位置に設けられ、
    前記第1溝部の前記光学部側の端部の位置は、前記第2溝部の前記光学部側と反対側の端部よりも、前記光学部に近接し、
    前記連結溝部は、
    前記第1溝部の前記光学部側と反対側の端部と、前記第2溝部の前記光学部側の端部との間に亘って、前記第1方向と平行に延び、
    前記第1方向と直交する方向において、前記第1溝部と前記第2溝部との間に配置されたことを特徴とする請求項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記第1溝部及び前記第2溝部は、前記第1方向に並んで設けられ、
    前記連結溝部は、
    前記第1溝部の前記光学部側の端部と、前記第2溝部の前記光学部側と反対側との間を連結することを特徴とする請求項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記第1溝部と前記連結溝部との連結部分、及び、前記第2溝部と前記連結溝部との連結部分に、前記突出部の移動を抑制する抑制部が設けられたことを特徴とする請求項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記突出部を操作する第2操作部を備え、
    前記第1操作部と前記第2操作部は、前記第1方向と直交する方向に並んで配置されたことを特徴とする請求項からの何れかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記第1操作部は、回転式のダイヤルであることを特徴とする請求項からの何れかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  8. 前記生成部が前記第2範囲内で移動する場合に、前記ダイヤルを第1態様で回転させ、前記生成部が前記第1範囲内で移動する場合に、前記ダイヤルを前記第1態様と異なる第2態様で回転させる態様変更手段を備えたことを特徴とする請求項に記載のヘッドマウントディスプレイ。
JP2016191286A 2016-09-29 2016-09-29 ヘッドマウントディスプレイ Expired - Fee Related JP6528749B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016191286A JP6528749B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 ヘッドマウントディスプレイ
EP17808743.3A EP3521900A4 (en) 2016-09-29 2017-07-11 HEADSET
PCT/JP2017/025244 WO2018061402A1 (ja) 2016-09-29 2017-07-11 ヘッドマウントディスプレイ
US15/851,882 US20180120570A1 (en) 2016-09-29 2017-12-22 Head-Mounted Display

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016191286A JP6528749B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 ヘッドマウントディスプレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018056826A JP2018056826A (ja) 2018-04-05
JP6528749B2 true JP6528749B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=61759449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016191286A Expired - Fee Related JP6528749B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 ヘッドマウントディスプレイ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20180120570A1 (ja)
EP (1) EP3521900A4 (ja)
JP (1) JP6528749B2 (ja)
WO (1) WO2018061402A1 (ja)

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6747611B1 (en) * 2000-07-27 2004-06-08 International Business Machines Corporation Compact optical system and packaging for head mounted display
WO2006057227A1 (ja) * 2004-11-26 2006-06-01 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. 映像表示装置
WO2006113369A1 (en) * 2005-04-13 2006-10-26 Kopin Corporation Auxiliary targeting viewer
JP2007108217A (ja) 2005-10-11 2007-04-26 Fujifilm Corp デジタルカメラ
US20090174946A1 (en) * 2008-01-07 2009-07-09 Roni Raviv Customizable head mounted display
US20120002046A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-05 Raytheon Company Flip-Up Hands-Free Display Mount
JP2013044828A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Brother Ind Ltd ヘッドマウントディスプレイ
JP5594258B2 (ja) * 2011-08-23 2014-09-24 ブラザー工業株式会社 ヘッドマウントディスプレイ
US8977205B2 (en) * 2011-10-06 2015-03-10 Symbol Technologies, Inc. Head-mounted computer with peripheral expansion port
US9417660B2 (en) * 2012-04-25 2016-08-16 Kopin Corporation Collapsible head set computer
WO2015030099A1 (ja) * 2013-08-30 2015-03-05 ブラザー工業株式会社 画像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
JP6011563B2 (ja) * 2014-02-27 2016-10-19 ブラザー工業株式会社 画像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
DE102014207493A1 (de) * 2014-04-17 2015-10-22 Carl Zeiss Ag Anzeigevorrichtung und Anzeigeverfahren
KR102209512B1 (ko) * 2014-06-30 2021-01-29 엘지전자 주식회사 글래스 타입 단말기
US20170090200A1 (en) * 2015-09-30 2017-03-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Display device and head mounted display

Also Published As

Publication number Publication date
EP3521900A1 (en) 2019-08-07
US20180120570A1 (en) 2018-05-03
EP3521900A4 (en) 2020-05-27
WO2018061402A1 (ja) 2018-04-05
JP2018056826A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015030099A1 (ja) 画像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
JP6406252B2 (ja) 表示装置
US9307126B2 (en) Imaging apparatus having bending optical element
KR102570188B1 (ko) 시력 보조 디바이스
WO2015030100A1 (ja) 画像表示装置及びヘッドマウントディスプレイ
JP2006157834A (ja) 撮像装置
JP2016081048A (ja) 屈曲撮像装置
JP2012220742A (ja) 撮像装置および表示装置
JP2017134306A (ja) 撮像装置
JP4704071B2 (ja) 撮像装置
JP6528749B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP4618520B2 (ja) 光量調整装置、レンズ鏡筒および撮像装置
JP6140982B2 (ja) レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器
JP2019070721A (ja) レンズ鏡筒とその製造方法、およびこれを備えた光学機器
JP6248853B2 (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP2006078666A (ja) レンズ装置
JP2016080936A (ja) 屈曲撮像装置
JP6550773B2 (ja) 光学機器
US11644659B2 (en) Optical apparatus
JP2019191358A (ja) 撮像装置
US20230308627A1 (en) Lens apparatus and image pickup apparatus
JP2003149528A (ja) 撮影レンズユニットおよび電子カメラ
JP6115532B2 (ja) 画像表示装置
JP2017138449A (ja) レンズ鏡筒およびそれを用いた光学機器並びにレンズ鏡筒の製造方法
JP6702744B2 (ja) レンズ鏡筒およびそれを用いた光学機器

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190429

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6528749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees