JP6528550B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板に対してスルーホールビア(以下、TSVという)と共にキャパシタを形成したインターポーザを有する半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来より、シリコン基板に対してTSVと大容量キャパシタを集積させたシリコンインターポーザを用いた半導体装置がある。シリコンインターポーザは、シリコン基板の表面側と裏面側のそれぞれに別々のチップを接続し、TSVを通じて電気的に接続することで用いられている。複数のチップを基板厚み方向に積層した構造とされることから、シリコンインターポーザを用いた半導体装置の小型化が可能となる。また、チップを基板平面方向において横置きした構成とする場合のように配線パターンを引き回してチップ間を電気的に接続するのではなく、TSVを利用した短距離での電気的な接続で済むことから、配線長が大幅に短縮されて半導体装置の高速動作なども可能になる。そして、TSVの近傍にデカップリング用キャパシタを配置することで、TSVを介するライン上のノイズ除去も可能となる。
特開2012−79961号公報
上記のようにTSVとキャパシタとをシリコンインターポーザに集積する場合、TSVと凹部を含んだ電極構造を持つキャパシタの貫通孔もしくは凹部の開口サイズが大きく異なることから、適切なプロセス条件が異なる。それぞれに適したプロセス条件によってTSVやキャパシタを形成する場合、キャパシタ形成後にTSV形成を行うという順番で実施することになる。このため、シリコン基板への穴あけ工程および形成した穴内への絶縁膜や導体層の埋込工程などをそれぞれ2度実施することとなり、製造工程の煩雑化を招き、歩留まりを低下させることとなる。
本発明は上記点に鑑みて、TSVとキャパシタを備えるインターポーザを有する半導体装置において、製造工程の簡略化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、表面(1a)および裏面(1b)を有する半導体基板(1)と、半導体基板の表面から裏面に貫通する貫通孔(1d)内に導体が埋め込まれることで形成されたTSV(4)と、半導体基板の表面側に形成された凹部(1f)内に誘電体膜(1g)を介して導体が埋め込まれることで形成された電極層(6a)を含み、半導体基板と電極層との間に誘電体膜が配置されることで構成されるキャパシタ(6)と、を含むインターポーザを備えた半導体装置の製造方法であって、半導体基板に対して貫通孔および凹部を形成する工程と、少なくとも凹部の表面に誘電体膜(1g)を形成する工程と、貫通孔および凹部内に導体を埋め込むことで、貫通孔内にTSVを形成すると共に凹部内に電極層を形成する工程と、を含み、貫通孔および凹部を形成する工程では、貫通孔の開口寸法よりも凹部の開口寸法を小さくすることで、異なる開口寸法で構成された貫通孔および凹部について、反応性イオンエッチングにより貫通孔の方を凹部よりも深く形成する工程を行うことを特徴としている。
このような半導体装置の製造方法によれば、TSVやキャパシタを同じドライエッチング工程によって形成できることから、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかるインターポーザを用いた半導体装置の断面図であり、図2(b)のI−I断面に相当する図である。 図1に示すインターポーザに形成されるTSVおよびキャパシタの上面レイアウトを示した図である。 図2(a)に対して配線パターンのレイアウトを加えた図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図3に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 TSV内にボイドが形成された場合の断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるインターポーザを用いた半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図6に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるインターポーザを用いた半導体装置の製造工程を示した断面図である。 図8に続く半導体装置の製造工程を示した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかるインターポーザを用いた半導体装置について説明する。
図1に示すように、半導体装置には、表面1aおよび裏面1bを有する半導体基板1cにて構成されたインターポーザ1が備えられている。半導体基板1cの表面1a側および裏面1b側それぞれにチップ2、3が備えられ、インターポーザ1に形成されたTSV4、5を介して各チップ2、3が電気的に接続されている。そして、インターポーザ1におけるTSV4の近傍には、キャパシタ6が形成されている。
インターポーザ1を構成する半導体基板1cは、例えばシリコンなどの半導体材料によって構成されている。半導体基板1cには、表面1aと裏面1bとを貫通するように貫通孔1d、1eが形成されていると共に、複数の凹部1fが形成されている。貫通孔1d、1e内および複数の凹部1f内を含め、半導体基板1cの表面1aおよび裏面1bには誘電体膜1gが形成されている。
貫通孔1d、1eは、複数の凹部1fよりも開口寸法(開口径もしくは開口幅)が大きくされており、一方の貫通孔1dは複数の凹部1fのうちの少なくとも一部と繋がっている。例えば、貫通孔1d、1eは、10〜100μmの開口寸法とされている。また、複数の凹部1fは、例えば1〜5μmの開口寸法とされ、深さが10〜200μmとされていて、半導体基板1cの厚みよりも小さくされている。本実施形態の場合、図2(a)、(b)に示すように、貫通孔1d、1eは上面形状が円形状とされている。また、複数の凹部1fの1つ1つは上面形状が短冊状とされ、複数の凹部1fが等間隔に平行に並べられることでストライプ状とされている。そして、貫通孔1d、1eの開口寸法、つまり開口径が複数の凹部1fそれぞれの開口幅(短手方向の寸法)よりも大きくされている。
また、半導体基板1cのうち複数の凹部1fの間や凹部1fのうち最も貫通孔1d側のものと貫通孔1dの間に残された部分が表面1a側に突き出すことで仕切壁1h、1iを構成しており、この仕切壁1h、1iの先端位置が表面1aよりも低い位置とされている。このため、表面1aよりも半導体基板1cの厚み方向内側において、貫通孔1dが複数の凹部1fのうち最も貫通孔1d側のものと繋がっている。これら仕切壁1h、1iの厚みは、例えば1〜5μmとされている。また、複数の凹部1fと貫通孔1eとの間の最短距離は複数の凹部1fと貫通孔1dとの間の最短距離よりも長くされている。具体的には、複数の凹部1fと貫通孔1eとの間の最短距離は5μmよりも大きくされており、これらの間では半導体基板1cの表面1aが残った状態となっている。
チップ2は、半導体基板1cの裏面1b側に配置されており、半導体基板1cの裏面1bに対して貼り合せられている。チップ2には、図示しないが、例えば物理量センサなどが形成されており、チップ2の一面側に形成された電極2a、2bを介して、物理量センサもしくは物理量センサに接続された配線部がTSV4、5に電気的に接続されている。
チップ3は、半導体基板1cの表面1a側に配置されており、表面1a側において後述するTSV4やキャパシタ6の電極層6aに対して電気的に接続されている。チップ3には、図示しないが、例えばチップ2に形成された物理量センサの制御回路などが形成されており、チップ3の一面側に配置されたはんだバンプ3aなどを介して、後述するTSV4やキャパシタ6の電極層6aに電気的に接続されている。
TSV4は、インターポーザ1に形成された貫通孔1d内に導体が埋め込まれることで形成され、半導体基板1cの表面1a側と裏面1b側とを電気的に接続する。上記したように、貫通孔1dと複数の凹部1fのうちの少なくとも一部、具体的には複数の凹部1fのうち最もTSV4側のものと繋がっていることから、TSV4は、インターポーザ1内においてキャパシタ6の電極層6aと電気的に接続されている。なお、後述するように半導体基板1cがGND電位に固定されることから、TSV4と半導体基板1cとの間にもトレンチキャパシタが構成されるようにできる。
TSV5も、インターポーザ1に形成された貫通孔1d内に形成され、半導体基板1cの表面1a側と裏面1b側とを電気的に接続する。TSV5については、キャパシタ6から電気的に分離されており、表面1a側において図示しない電子部品に接続されたり、表面側の配線パターンに接続されたりしている。なお、後述するように半導体基板1cがGND電位に固定されることから、TSV5と半導体基板1cとの間にもトレンチキャパシタが構成されるようにできる。
キャパシタ6は、TSV4を介するライン上のノイズ除去を行うデカップリング用キャパシタとして用いられ、TSV4に対して並列接続されている。複数の凹部1f内に誘電体膜1gを介して電極層6aが備えられ、後述するようにGND電位に固定される半導体基板1cと電極層6aとの間に誘電体膜1gが挟まれて構成される容量により、キャパシタ6が構成されている。そして、キャパシタ6は、複数の凹部1fによって誘電体膜1gの形成面積を増加させることで、容量を構成する面積を稼ぎ、所望の容量値が得られるようにしてある。すなわち、キャパシタ6は、複数の凹部1fによって構成される複数のキャパシタが並列接続されたものとして構成される。
また、半導体基板1cの表面1a上には、ソルダーレジストなどの絶縁層7が形成されている。TSV4またはキャパシタ6の電極層6aの上、本実施形態の場合は電極層6aの上やTSV5の上において、絶縁層7には開口部7a、7bが形成されている。そして、開口部7aを通じて配線層8aがTSV4およびキャパシタ6の電極層6aと電気的に接続され、開口部7bを通じて配線層8bがTSV5と電気的に接続されている。
なお、図1では図示していないが、配線層8bの上に他の電子部品に接続されたり、ボンディングワイヤに接続されるなど、配線層8bを通じてチップ3とは異なる電子部品や外部との電気的な接続が可能となっている。また、配線層8bをチップ3のうち配線層8aと接続される部位と異なる部位に接続する形態としても良い。また、図1とは別断面において、絶縁層7には開口部7cが形成されている。そして、開口部7cを通じて配線層8cが半導体基板1cに対して電気的に接続されている。配線層8cは、GND電位とされる配線もしくは部材に接続される。これにより、半導体基板1cがGND電位に固定されている。
このような構造によって、本実施形態にかかるインターポーザ1を用いた半導体装置が構成されている。この半導体装置では、凹部1fと貫通孔1dとの間において、半導体基板1cの突き出し部分の先端位置が半導体基板1cの表面よりも低い位置とされ、TSV4と電極層6aとが直接接続された構造とされている。したがって、TSV4とキャパシタ6の電極層6aとが直接繋がる構造、つまり両者が直近に配置された構造となる。このため、半導体装置の更なる小型化が図れると共に、TSV4とキャパシタ6間の距離を最短にすることが可能となり、寄生インダクタンスの低減を図ることが可能となる。
続いて、本実施形態にかかる半導体装置の製造方法について、図3および図4を参照して説明する。
〔図3(a)に示す工程〕
まず、シリコンなどで構成される半導体基板1cを用意する。そして、半導体基板1cの少なくとも表面1a側に図示しないレジストマスクを配置し、レジストマスクのうちのTSV4、5が配置される貫通孔1d、1eおよび複数の凹部1fの形成予定領域を開口させる。例えば、貫通孔1d、1eの形成予定領域については10〜100μmの開口寸法(開口径もしくは開口幅)とし、複数の凹部1fの形成予定領域については、1つ1つの凹部1fと対応して1〜5μmの開口寸法(開口径もしくは開口幅)としてある。
そして、半導体基板1cの表面1aをレジストマスクで覆った状態で反応性イオンエッチング(以下、RIE(Reactive Ion Etching)という)などのドライエッチングを行うことで、貫通孔1d、1eを形成するための凹部1da、1eaを形成すると共に、複数の凹部1fを形成する。
このとき、凹部1da、1eaの開口寸法と複数の凹部1fの開口寸法が異なっていることから、開口寸法の大きさに応じて深さに差がでるというRIE−Lag現象が発生する。このため、複数の凹部1fよりも凹部1da、1eaの方が深くまで形成される。例えば、複数の凹部1fについては深さ10〜200μm、凹部1da、1eaについては深さ100〜500μmとなる。したがって、後工程において、凹部1da、1eaを貫通させて貫通孔1d、1eとしたときに、凹部1da、1eaのみ貫通して、複数の凹部1fについては貫通しないようにできる。
〔図3(b)に示す工程〕
凹部1da、1eaや複数の凹部1fの形成の際に用いたレジストマスクを除去したのち、ドライエッチング条件を変更して、半導体基板1cの露出面全面に対して等方的なエッチングを行う。ここで等方的なエッチングとは、エッチング種のラジカル(中性粒子)主体のエッチングのことで、どの方向にも同じようにエッチングが進むため、凹部1da、1eaや複数の凹部1fの肩口(開口入口)が斜め方向にエッチングされる。したがって、間隔が狭くされた複数の凹部1fの間や凹部1daと複数の凹部1fとの間において半導体基板1cの表面1aが他の部分よりも多く除去され、残されている半導体基板1cの先端位置が表面1aの他の部分よりも低い位置となる。例えば、複数の凹部1fの間や凹部1daと複数の凹部1fとの間の間隔が1〜5μm程度であると、等方性エッチングにより、表面1a側において複数の凹部1fの間や凹部1daと複数の凹部1fとの間が繋がり易くなる。このときの等方性エッチングの時間やエッチング条件を調整することにより、半導体基板1cの露出面のエッチング量や表面1aから仕切壁1h、1iの先端位置の後退量を適宜調整できる。
〔図3(c)に示す工程〕
半導体基板1cの裏面1b側を凹部1da、1eaの底部に達するまで研削することでTSV4、5を構成するための貫通孔1d、1eを形成する。
〔図3(d)に示す工程〕
半導体基板1cの露出面の全面に誘電体膜1gを形成する。例えば、誘電体膜1gをシリコン酸化膜(SiO2)で構成する場合には、熱酸化やCVD(chemical vapor deposition)を行うことで、誘電体膜1gを形成することができる。また、誘電体膜1gをシリコン酸化膜以外で構成する場合、例えば高誘電体膜(High-K)で構成する場合でも、CVDやALD(atomic layer deposition)を行うことで、誘電体膜1gを形成することができる。
〔図3(e)に示す工程〕
例えば物理量センサなどが形成されたチップ2を用意する。そして、半導体基板1cの裏面1b側において、誘電体膜1gを介してチップ2を貼り合せる。チップ2については、既にチップ化したものを半導体基板1cに貼り合せても良いし、ウェハ状態での貼り合わせであっても良い。貼り合わせる際の状態については、他の工程などの事情などによって決めている。
〔図4(a)に示す工程〕
半導体基板1cの表面1a側より貫通孔1d、1eおよび複数の凹部1f内が埋め込まれるように導体層10を成膜する。例えば、Cuメッキなどの金属メッキを行うことで、導体層10を成膜している。なお、金属メッキを行う場合、メッキ用のシード層を予め形成しておくことが必要であるため、金属メッキの前もしくは誘電体膜1gの形成後に、シード層を蒸着、スパッタ、CVD、ALDなどの手法によって形成している。
〔図4(b)に示す工程〕
CMP(Chemical Mechanical Polishing)などによって半導体基板1cの表面1a側の導体層10を除去する。具体的には、誘電体膜1gが露出するまで導体層10を除去する。これにより、導体層10のうち貫通孔1d、1e内に残された部分によってTSV4、5が構成され、複数の凹部1f内に残された部分によってキャパシタ6の電極層6aが構成される。また、このようにして、TSV4、5およびキャパシタ6が備えられたインターポーザ1が構成される。
そして、上記したように、複数の凹部1fの間や貫通孔1dと複数の凹部1fとの間において、半導体基板1cの先端位置が表面1aの他の部分よりも低い位置となっている。このため、複数の凹部1fの間において電極層6aが繋がり、かつ、電極層6aとTSV4とが繋がった状態となる。したがって、キャパシタ6は、複数の凹部1fによって構成される複数のキャパシタが並列接続されたものとして構成される共に、キャパシタ6とTSV4とが並列接続された構造となる。
〔図4(c)に示す工程〕
半導体基板1cの表面1a側に絶縁層7を成膜したのち、図示しないマスクを用いてパターニングし、開口部7a〜7cなどを形成する。そして、配線材料8を成膜したのち、これをパターニングして配線層8a〜8cなどを形成する。これにより、開口部7aを通じて配線層8aがTSV4およびキャパシタ6の電極層6aと電気的に接続され、開口部7bを通じて配線層8bがTSV5と電気的に接続される。また、開口部7cを通じて配線層8cが半導体基板1cに対して電気的に接続される。
このようにして、図1に示したインターポーザ1を用いた半導体装置を製造することができる。
このような半導体装置の製造方法によれば、TSV4、5やキャパシタ6を同じドライエッチング工程によって形成できることから、製造工程の簡略化を図ることが可能となる。そして、TSV4とキャパシタ6の電極層6aとが直接繋がる構造、つまり両者が直近に配置された構造となる。このため、半導体装置の更なる小型化が図れると共に、TSV4とキャパシタ6間の距離を最短にすることが可能となり、寄生インダクタンスの低減を図ることが可能となる。
なお、本実施形態では、キャパシタ6に接続されるTSV4と単独のTSV5とを共に形成する場合について説明した。これについては回路側の構成に基づいて両方ともが必要であることから、これらを同時に形成する場合について説明したが、TSV4のみが備えられる構造であっても良い。
また、導体層10を金属メッキによって形成する場合、貫通孔1d、1f内を完全に導体層10によって埋め尽くすことは難しい。すなわち、金属メッキを行う場合、貫通孔1d、1eの内部よりも開口部周辺の方が成膜レートが高くなるのが一般的である。このため、図5(a)に示すように、上記した図4(a)の工程を行った際に貫通孔1d、1eの開口部付近が先に閉塞して導体層10の内部にボイド(空隙)が残ることがある。この場合でも、図5(b)に示すように、上記した図4(b)に示す工程において、導体層10を平坦化してTSV4、5を形成する際に、TSV4、5の表面にボイドが現れなければ良い。平坦化後にボイドが現れなければ、後工程(絶縁層7や配線材料8の形成工程)で膜材料などがボイド内に落ち込むなどの問題を引き起こすことはない。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して半導体装置の製造方法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態にかかる半導体装置の製造方法について、図6および図7を参照して説明する。
まず、図6(a)〜(d)に示す工程として、上記した図3(a)〜(d)と同様の工程を行う。これにより、半導体基板1cに対して貫通孔1d、1eおよび複数の凹部1fが形成され、さらに半導体基板1cの露出面の全面に誘電体膜1gが形成されたものができる。続いて、図6(e)に示す工程として、チップ2を貼り合せることなく、誘電体膜1gで覆った半導体基板1cの上に、貫通孔1d、1eおよび複数の凹部1f内を埋め込むように導体層10を成膜する。例えば、上記した図4(a)と同様に、金属メッキなどによって導体層10を形成している。
そして、図7(a)に示す工程として、CMPなどによって半導体基板1cの表面1aおよび裏面1b側の導体層10を除去する。具体的には、誘電体膜1gが露出するまで導体層10を除去する。これにより、導体層10のうち貫通孔1d、1e内に残された部分によってTSV4、5が構成され、複数の凹部1f内に残された部分によってキャパシタ6の電極層6aが構成される。また、このようにして、TSV4、5およびキャパシタ6が備えられたインターポーザ1が構成される。
その後、図7(b)に示す工程として、上記した図4(c)と同様の工程を行って絶縁層7および配線層8a〜8cを形成したのち、図7(c)に示す工程として、裏面1b側にチップ2を貼り合せる。これにより、第1実施形態と同様の構造の半導体装置が完成する。
以上説明したように、チップ2の貼り合わせを行うことなくTSV4、5や電極層6aの形成工程などを行うことでインターポーザ1を先に形成し、その後に、チップ2の貼り合わせ工程を行うようにしても良い。このような製造方法とする場合、インターポーザ1を先に単独で形成することになり、裏面1b側の研磨工程などの処理が増えることになるが、チップ2を接続しない状態でインターポーザ1の形成工程が行えることから、チップ2による工程上の制約を受けないで済む。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態も、第1実施形態に対して半導体装置の製造方法を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態にかかる半導体装置の製造方法について、図8および図9を参照して説明する。
まず、図8(a)に示す工程として、半導体基板1cの裏面1bにチップ2を貼り合わせる。そして、図8(b)に示す工程として、半導体基板1cの厚みを薄くするために表面1a側を削る研削工程を行う。さらに、図8(c)に示す工程として、図3(a)と同様の工程を行った後、図8(d)に示す工程として、図3(b)、(d)に示す工程と同様の工程を行う。
このとき、図3(b)と同様の工程を行うと、既に裏面1bに貼り合わせてあるチップ2をエッチングストッパーとして利用できることから、貫通孔1d、1eをそのまま形成でき、図3(c)に示す工程については行う必要がない。また、図3(d)と同様の工程を行って誘電体膜1gを成膜すると、貫通孔1d、1eによって露出させられた電極2a、2bの表面にも誘電体膜1gが形成される。このため、電極2a、2bを露出させるために、フォトエッチングによって電極2a、2bの上に形成された誘電体膜1gを少なくとも一部除去する。
その後は、図9(a)〜(c)に示す工程として、図4(a)〜(c)と同様の工程を行うことで、第1実施形態と同様の構造の半導体装置が完成する。
以上説明したように、チップ2の貼り合わせを行うことなくTSV4、5や電極層6aの形成工程などを行い、その後に、チップ2の貼り合わせ工程を行うようにしても良い。
なお、本実施形態の製造方法の場合、電極2a、2bの上の誘電体膜1gを除去する工程が必要になるが、貫通孔1d、1eなどを何も形成していない状態の半導体基板1cをウェハ状態でチップ2と貼り合わせれば良いため、接合のための位置合わせを1回で済ませることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
上記各実施形態では、TSV4とキャパシタ6の電極層6aとが配線層を介することなく直接接続されるようにした。これにより、TSV4とキャパシタ6との間の距離を最短にすることが可能となる。しかしながら、RIE−Lag現象を用いてTSV4、5とキャパシタ6とを同時に形成するだけであれば、必ずしもTSV4とキャパシタ6の電極層6aとが直接接続されている必要はない。
また、キャパシタ6の上面レイアウトをストライプ状としたり、TSV4、5の上面レイアウトを円形としているが、これらの形状に限るものではない。同様に、TSV4、5の各部寸法やキャパシタ6の各部寸法についても、上記実施形態で示したものに限らない。また、凹部1fを複数で構成したが、複数とせずに、単数で所望の容量が得られるようにしても良い。
1 インターポーザ
1c 半導体基板
1d、1e 貫通孔
1f 凹部
1g 誘電体膜
2、3 チップ
4、5 TSV
6 キャパシタ
6a 電極層
10 導体層

Claims (5)

  1. 表面(1a)および裏面(1b)を有する半導体基板(1)と、
    前記半導体基板の前記表面から前記裏面に貫通する貫通孔(1d)内に導体が埋め込まれることで形成されたスルーホールビア(4)と、
    前記半導体基板の前記表面側に形成された凹部(1f)内に誘電体膜(1g)を介して導体が埋め込まれることで形成された電極層(6a)を含み、前記半導体基板と前記電極層との間に前記誘電体膜が配置されることで構成されるキャパシタ(6)と、を含むインターポーザを備えた半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板に対して前記貫通孔および前記凹部を形成する工程と、
    少なくとも前記凹部の表面に誘電体膜(1g)を形成する工程と、
    前記貫通孔および前記凹部内に導体を埋め込むことで、前記貫通孔内に前記スルーホールビアを形成すると共に前記凹部内に前記電極層を形成する工程と、を含み、
    前記貫通孔および前記凹部を形成する工程では、前記貫通孔の開口寸法よりも前記凹部の開口寸法を小さくすることで、異なる開口寸法で構成された前記貫通孔および前記凹部について、反応性イオンエッチングにより前記貫通孔の方を前記凹部よりも深く形成する工程を行い
    さらに、前記貫通孔および前記凹部を形成する工程では、前記反応性イオンエッチングの後に、等方性エッチングを行うことで、前記半導体基板のうち前記貫通孔と前記凹部との間に残される部分によって構成される仕切壁(1i)の先端位置を前記表面よりも低くする工程を行い、
    前記スルーホールビアおよび前記電極層を形成する工程では、前記スルーホールビアと前記電極層とを直接接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記貫通孔および前記凹部を形成する工程では、前記凹部と前記貫通孔の間の最短距離を1〜5μmとすることを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 表面(1a)および裏面(1b)を有する半導体基板(1c)と、
    前記半導体基板の前記表面から前記裏面に貫通する貫通孔(1d)内に導体が埋め込まれることで形成されたスルーホールビア(4)と、
    前記半導体基板の前記表面側に形成された凹部(1f)内に誘電体膜(1g)を介して導体が埋め込まれることで形成された電極層(6a)を含み、前記半導体基板と前記電極層との間に前記誘電体膜が配置されることで構成されるキャパシタ(6)と、を含むインターポーザを備えた半導体装置であって、
    前記凹部と前記貫通孔との間において、前記半導体基板の突き出し部分の先端位置が前記表面よりも低い位置とされ、前記スルーホールビアと前記電極層とが直接接続されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 前記半導体基板のうち前記凹部と前記貫通孔の間に残された部分によって構成される仕切壁(1i)の厚みは1〜5μmとされていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  5. 前記貫通孔は複数あり、該複数の前記貫通孔内に前記導体が埋め込まれることで前記スルーホールビアが複数形成されており、該複数の前記スルーホールビアのうちの一部が前記電極層に直接接続されていると共に、該複数の前記スルーホールビアのうち前記電極層に接続されていないものと前記凹部との間の最短距離が前記電極層に接続されているものと前記凹部との間の最短距離よりも長くされていることを特徴とする請求項3または4に記載の半導体装置。
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