JP6528436B2 - 鉛蓄電池とその負極板及び鉛蓄電池の製造方法 - Google Patents
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Description
板、及び鉛蓄電池の製造方法に関する。
及びカーボンブラック等のカーボンを含有している。そしてリグニンスルホン酸に代えて、
ビスフェノール類縮合物を加えると、サイクル寿命性能が向上することが知られている。
散液の製造方法を開示している。特許文献1では、重晶石(天然硫酸バリウム)をコーク
スで還元して水溶性の硫化バリウムとし、これを硫酸と反応させて硫酸バリウム分散液と
する。分散液中の硫酸バリウムを乾燥せずに水洗し、鉛蓄電池の負極電極材料に加える。
硫化バリウムと硫酸との反応で生成した硫酸バリウムは、水に分散させたまま使用するの
で、1次粒子が凝集した2次粒子が成長することはない。また特許文献1は、硫酸バリウ
ムの1/100質量のビスフェノール類縮合物を硫酸バリウム分散液に添加すると、鉛蓄電池
の寿命性能が向上することを開示している。
化が進みやすいことを確認した。発明者は、この機構を以下のように推定した。ビスフェ
ノール類縮合物は、リグニンスルホン酸(以下「リグニン」)に比べ、電解液である硫酸
へ溶解しやすい。ビスフェノール類縮合物が負極から電解液へ溶出し、正極に達すると、
正極電極材料の軟化を促進する。
料には親油性のカーボンが含有され、ビスフェノール類縮合物が吸着しやすい。しかしカ
ーボンは負極電極材料中に導電性のネットワークを形成するために加えるので、絶縁性の
ビスフェノール類縮合物が吸着していることは好ましくない。そこで発明者は、カーボン
に頼らずに、ビスフェノール類縮合物を負極電極材料中に固定することを検討した。
鉛蓄電池であって、負極板と、正極板と、電解液とを備え、負極板の負極電極材料が、無機硫酸塩と防縮剤とを含有し、無機硫酸塩は、111結晶面を持ち、防縮剤は無機硫酸塩に吸着されていることを特徴とする。
第2の発明:
防縮剤の無機硫酸塩への吸着量は、15g/100g以上であることを特徴とする第1の発明に記載の鉛蓄電池。
第3の発明:
鉛蓄電池であって、負極板と、正極板と、電解液とを備え、負極板の負極電極材料が、無機硫酸塩と防縮剤とを含有し、無機硫酸塩は、平均二次粒子径が3.8μm以上であることを特徴とする。
第4の発明:
負極電極材料中の防縮剤が有機防縮剤であることを特徴とする、第1〜3の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第5の発明:
防縮剤の無機硫酸塩への吸着量は、15g/100g以上で21g/100g以下であることを特徴とする、第1〜4の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第6の発明:
防縮剤の無機硫酸塩への吸着量は、17g/100g以上で 21g/100g以下であることを特徴とする、第1〜4の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第7の発明:
防縮剤の無機硫酸塩への吸着量は、15g/100g以上で19g/100g以下であることを特徴とする、第1〜4の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第8の発明:
防縮剤の無機硫酸塩への吸着量は、17g/100g以上で19g/100g以下であることを特徴とする、第1〜4の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第9の発明:
負極電極材料中の無機硫酸塩の含有量が0.4mass%以上で1.6mass%以下であることを特徴とする、第1〜8の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第10の発明:
負極電極材料中の無機硫酸塩の含有量が0.4mass%以上で1.5mass%以下であることを特徴とする、第1〜8の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第11の発明:
負極電極材料中の無機硫酸塩の含有量が0.4mass%以上で1.2mass%以下であることを特徴とする、第1〜8の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第12の発明:
負極電極材料中の無機硫酸塩の含有量が0.6mass%以上で1.0mass%以下であることを特徴とする、第1〜8の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第13の発明:
負極電極材料中の防縮剤の含有量が0.03mass%以上で0.25mass%以下であることを特徴とする、第1〜12の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第14の発明:
負極電極材料中の防縮剤の含有量が0.05mass%以上で0.20mass%以下であることを特徴とする、第1〜12の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第15の発明:
負極電極材料中の防縮剤が有機合成防縮剤であることを特徴とする、第1〜14の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第16の発明:
負極電極材料中の防縮剤がビスフェノール類縮合物であることを特徴とする、第1〜15の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第17の発明:
負極電極材料中の無機硫酸塩が硫酸バリウムであることを特徴とする、第1〜16の発明のいずれかに記載の鉛蓄電池。
第18の発明:
鉛蓄電池の製造方法であって、 111結晶面を持つ無機硫酸塩を用意し、 無機硫酸塩に防縮剤を15g/100g以上吸着させ、防縮剤を吸着させた無機硫酸塩と、鉛粉とを含むペーストを、負極集電体に充填することにより負極板を製造することを特徴とする。
第19の発明:
無機硫酸塩は硫酸バリウムであり、防縮剤はビスフェノール類縮合物であることを特徴とする、第18の発明に記載の鉛蓄電池の製造方法。
111結晶面を持つ無機硫酸塩と、防縮剤とを含有し、防縮剤は無機硫酸塩に吸着されていることを特徴とする。
この発明の鉛蓄電池は、負極板と正極板と電解液とを有し、前記負極板の負極電極材料は、111結晶面を持つ無機硫酸塩と、防縮剤とを含有し、防縮剤が無機硫酸塩に15g/100g以上吸着されていることを特徴とする。
この発明の鉛蓄電池は、負極板と正極板と電解液とを有し、前記負極板の負極電極材料は、平均二次粒子径が3.8μm以上である無機硫酸塩と、防縮剤とを含有することを特徴とする。
この発明の鉛蓄電池は、負極電極材料中の防縮剤が有機防縮剤であることを特徴とする。
この発明の鉛蓄電池は、負極電極材料中の防縮剤が有機合成防縮剤であることを特徴とする。
この発明の鉛蓄電池は、負極電極材料中の防縮剤がビスフェノール類縮合物であることを特徴とする。
この発明の鉛蓄電池は、負極電極材料中の無機硫酸塩が硫酸バリウムであることを特徴とする。
この発明の鉛蓄電池用の負極板は、負極電極材料と集電体とから成り、負極電極材料が、
111結晶面を持つ無機硫酸塩と、防縮剤とを含有することを特徴とする。
この発明の鉛蓄電池の製造方法は、111結晶面を持つ硫酸バリウムにビスフェノール類縮合物を吸着させた後に、ビスフェノール類縮合物を吸着させた硫酸バリウムと、鉛粉とを含むペーストを、負極集電体に充填することにより負極板を製造することを特徴とする。この明細書において、鉛蓄電池に関する記載は、そのまま負極板及び鉛蓄電池の製造方法にも当てはまる。
測定法はJIS K 6217-4に規定されている。硫酸バリウムは一次粒子が凝集してアグリゲー
ト(2次粒子)を成し、1次粒子間の空隙にDBPが吸着される。このため、2次粒子が大きいほど、DBP給油量が増える。つまり、DBP吸油量は硫酸バリウムの1次粒子が凝集して作るストラクチャーの強さ、言い換えるとアグリゲートの発達の程度を表している。
・ 有機防縮剤(ビスフェノール類縮合物など)を負極電極材料中に固定でき、
・ これによって、正極電極材料の軟化を抑制すると共に、
・ 負極電極材料中でのビスフェノール類縮合物の効果を保つことができる、ことを示し
ている。
表1、図2から、硫酸バリウムへの有機防縮剤の吸着量は、硫酸バリウムの平均二次粒子径を変化させることで調整できる。(硫硫酸バリウムへの有機防縮剤の吸着量は酸バリウムのDBP吸油量を調整することで制御でき、硫酸バリウムのDBP吸油量は硫酸バリウムの平均二次粒子径を変化させることで調整できる。)従来から鉛蓄電池に使用されてきた硫酸バリウムでは、DBP吸油量が12mL/100g以下である。なおDBP吸油量が大きい硫酸バリウムは、一般に平均2次粒子径も大きい。尚、寿命時の硫酸バリウムへの有機防縮剤の吸着量を測定したところ、初期と変わりなかった。また硫酸バリウムがビスフェノール類縮合物を鉛蓄電池の寿命まで保持していることから、ビスフェノールは液体として保持されているのではなく、硫酸バリウム表面に吸着されているものと考えられる。この発明では、硫酸バリウムへの有機防縮剤の吸着量を15g/100g以上にすることにより、ビスフェノール類縮合物を予め硫酸バリウムに吸着させて、寿命まで保持させることを可能にし、鉛蓄電池の寿命性能を向上させる。
開示しているが、特許文献1の硫酸バリウムは単分散で、DBP吸油量は小さいと考えられ
る。またビスフェノール類縮合物の量は硫酸バリウムに対して1mass%で、多量のビスフェ
ノール類縮合物を硫酸バリウムに固定することは難しいはずである。
・ スルホン基以外にカルボキシル基、アミノ基等を含んでいても良く、
・ 縮合は、例えばホルムアルデヒドによる脱水縮合である。
なおビスフェノール類縮合物を負極電極材料に加えることは周知であり、その種類、分子量等は公知技術に従って適宜に変更できる。
また、負極電極材料中の無機硫酸塩は、DBP吸油量が14mL/100g以上で111結晶面を持つものであれば、防縮剤を15g/100g以上吸着できるので、防縮剤の電解液への流出を抑制することができる。
負極電極材料中の無機硫酸塩は、平均二次粒子径が3.8μm以上であれば、防縮剤を15g/100g以上吸着することができるので好適である。
無機硫酸塩に吸着させる防縮剤は、有機合成防縮剤、特にビスフェノール類縮合物であれば、防縮剤の流出を抑制できるうえに、寿命が向上するので好ましい。
先行技術の開示に従い、実施例を適宜に変更できる。極板は格子等の集電体と電極材料か
ら成り、極板に含浸している電解液は電極材料には含めない。実施例では、負極活物質の
海綿状鉛以外に、ビスフェノール類縮合物、硫酸バリウム等の他の電極材料を含めて、負
極活物質と呼び、正極活物質がPbO2以外の添加物を含む場合でも、正極電極材料を正極活
物質と呼ぶ。
また、実施例では、防縮剤として、ビスフェノール類縮合物の代表例として、ビスフェノールAのスルホン化物をホルムアルデヒドで脱水縮合させた物を用いたが、親油性のある有機物、すなわち有機防縮剤であれば、吸着されて電解液への流出は抑制される。
有機防縮剤の吸着量を11〜21g/100gの範囲で変化させるように硫酸バリウムを用意した。具体的には、DBP吸油量を10mL/100g〜20mL/100gの範囲で変化させた。この内、吸油量が10mL/100g及び12mL/100gのものは従来から鉛蓄電池に使用されてきた物で、吸油量が12mL/100gの硫酸バリウムでの結果を100%として、鉛蓄電池の特性を示す。なおDBP吸油量の精度は±1mL/100gの範囲である。
これ以外に、在来のリグニンスルホン酸(以下単にリグニンと呼ぶ)を硫酸バリウムに吸着させずに用いたものを用意した。
負極活物質(正確には負極電極材料)中の無機硫酸塩(具体的には硫酸バリウム、以下硫酸バリウムで説明)の含有量と有機防縮剤の吸着量、防縮剤(ビスフェノール類縮合物やリグニンなど、以下ビスフェノール類縮合物で説明)の含有量等は、以下のようにして測定できる。
必要であれば充電して硫酸鉛を金属鉛に還元した後に、負極板から負極活物質を取り出し、水洗と乾燥を施し、硫酸分を除去し、負極活物質の乾燥質量を測定する。負極活物質を粉砕し、硝酸や酢酸アンモニウムなどの試薬を用いて鉛化合物を全て溶解させた後に、吸引濾過によって沈殿物を濾過し、空気中700℃でビスフェノール類縮合物やカーボン等を燃焼させると共に、硫酸バリウムを酸化バリウムに変化させて秤量する。予め測定した負極活物質量と酸化バリウムから硫酸バリウム含有量を測定できる。
必要であれば充電して硫酸鉛を金属鉛に還元した後に、負極板から負極活物質を取り出し、水洗と乾燥を施し、硫酸分を除去し、負極活物質の乾燥質量を測定する。負極活物質を粉砕し、例えば50℃の強アルカリ水溶液に浸漬し、浸漬液のUV吸収スペクトル等から、負極活物質中のビスフェノール類縮合物濃度を測定できる。
得られた混合物質に水を加えて十分撹拌した後に、遠心分離によって分離し、遠心管の底部のカーボン含有量がほとんどない硫酸バリウムを採取して乾燥し、試料とする。
得られた試料をTG-DTAを用いて分析する。
TG-DTA後残った物質は、酸化された硫酸バリウムであるため、この得られた酸化バリウムの質量から、元の硫酸バリウム量を換算して求める。
酸化バリウムから硫酸バリウムに換算するには、分析後サンプル質量を1.52倍すれば良い。(酸化バリウムの分子量:153.3294、硫酸バリウムの分子量:233.3926)
たとえば、分析後の酸化バリウムの質量が1gだった場合、もとの硫酸バリウムは、1.52gで、TG-DTAによって減少したSO3は0.52gと算出できる。
分析前のサンプル質量が3gだった場合、TG-DTA分析によって、2g減少していることになるが、このうち0.52gは硫酸バリウムに含まれていたSO3分であるため、吸着していた有機防縮剤量は、2-0.52=1.48g と算出できる。
この有機防縮剤量と求めた硫酸バリウム量から、1gあたりの有機防縮剤量を求め、(1.48/1.52)、100倍することで、硫酸バリウム100gあたりの有機防縮剤吸着量とする。
硫酸バリウムの平均粒子径は以下の様にして測定できる。
まず極板を樹脂含侵する。極板断面が観察できるよう、試料を切断・研磨し、研磨面を沸騰させた飽和酢酸アンモニウム溶液に浸漬させて、研磨面の硫酸鉛を溶解させる。得られた試料について、EPMAによりS分布を測定し、活物質内の硫酸Baの分布を得る。S分布測定は、同一サンプルで10回の研磨を実施した各面で実施し、得られたS分布から粒子の断面直径の分布図を作成して、平均二次粒子径を推定する。
本発明において、硫酸バリウムの有機防縮剤吸着量、硫酸バリウムの含有量、硫酸バリウムの有機物の吸着量、硫酸バリウムの平均粒子径、ビスフェノール類縮合物の含有量、リグニンの含有量は上記方法にて測定している。
鉛蓄電池を40℃の雰囲気下で、25Aで4分間の放電と、2.47V/セルで最大25A、10分間の充電とから成るサイクルを経験させ、480サイクル毎に40℃で265Aで放電し、30秒目の端子電圧が1.2V/セル未満になると寿命とした。寿命に達した鉛蓄電池を解体し、電解液中のビスフェノール類縮合物濃度をKMnO4の消費量により測定した。また1440サイクル経過後に、正極板での正極活物質の脱落状況を観察した。
同様にして電解液中のリグニンの濃度をKMnO4の消費量により測定した。
ビスフェノール類縮合物、及びリグニンの含有量等に対して、サイクル寿命試験での寿命性能、及び寿命に達した後の電解液のKMnO4消費量を示す。また図2に、1440サイクル後の正極板の外観を示す。結果は、吸着量が13g/100g(ビスフェノール類縮合物を、ペースト化前に硫酸バリウムに吸着)での値を100%とする相対値で示す。また含有量の単位は正極活物質中のmass%である。
ビスフェノール類縮合物を硫酸バリウムに吸着させておくと、サイクル寿命は有機防縮剤吸着量と共に増し、寿命後のKMnO4消費量は、吸着量が大きくなると、小さくなった。なお図1でのグレーのマークは、リグニン0.2mass%と硫酸バリウムを0.8mass%含有するものを示す。
ビスフェノール類縮合物に加えて、リグニンスルホン酸を少量、例えば負極活物質に対
して0.1mass%以下、加えても良い。本発明では、ビスフェノール類縮合物を硫酸バリウム
に吸着させることにより負極活物質中に固定する。しかし、ビスフェノール類縮合物が全
量硫酸バリウムに吸着されている必要はない。負極活物質中のビスフェノール類縮合物の
濃度は蓄電池の使用と共に低下し、硫酸バリウムの2次粒子径も蓄電池の使用と共に減少
し、これに伴ってDBP吸油量、有機防縮剤吸着量も変化する。そこでこれらの値が問題となる場合、蓄電池の寿命の初期での値を用いる。
Claims (8)
- 鉛蓄電池であって、
負極板と
正極板と
電解液とを備え、
前記負極板の負極電極材料が、無機硫酸塩と防縮剤とを含有し、
前記無機硫酸塩は、111結晶面を持ち、
前記防縮剤は前記無機硫酸塩に吸着されており、
前記防縮剤の前記無機硫酸塩への吸着量は、15g/100g以上であり、
前記負極電極材料中の前記防縮剤がビスフェノール類縮合物であることを特徴とする。 - 前記無機硫酸塩は、平均二次粒子径が3.8μm以上であることを特徴とする請求項1に記載の鉛蓄電池。
- 前記防縮剤の前記無機硫酸塩への吸着量は、21g/100g以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の鉛蓄電池。
- 前記負極電極材料中の前記無機硫酸塩の含有量が0.4mass%以上で1.6mass%以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の鉛蓄電池。
- 前記負極電極材料中の前記防縮剤の含有量が0.03mass%以上で0.25mass%以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の鉛蓄電池。
- 前記負極電極材料中の前記無機硫酸塩が硫酸バリウムであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の鉛蓄電池。
- 鉛蓄電池の製造方法であって、
111結晶面を持つ無機硫酸塩を用意し、
前記無機硫酸塩に防縮剤を15g/100g以上吸着させ、
前記防縮剤を吸着させた前記無機硫酸塩と、鉛粉とを含むペーストを、負極集電体に充填することにより負極板を製造し、前記防縮剤はビスフェノール類縮合物であることを特徴とする。 - 鉛蓄電池の製造方法であって、
111結晶面を持つ無機硫酸塩を用意し、
前記無機硫酸塩に防縮剤を15g/100g以上吸着させ、
前記防縮剤を吸着させた前記無機硫酸塩と、鉛粉とを含むペーストを、負極集電体に充填することにより負極板を製造し、
前記無機硫酸塩は硫酸バリウムであり、前記防縮剤はビスフェノール類縮合物であることを特徴とする鉛蓄電池の製造方法。
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