JP6528128B2 - 部品実装方法および部品実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に電子部品を実装する部品実装方法および部品実装装置に関するものである。
電子部品などの部品を基板に実装する部品実装装置では、テープフィーダなどが配置された部品供給部から吸着ノズルを備えた実装ヘッドによって部品を取り出して基板に移送して搭載する。部品供給部から取り出された部品は吸着ノズルに吸着保持された状態で部品認識の対象となり、これにより部品の正誤判定や吸着位置ずれの検出が行われる。そして認識結果により求められた部品のサイズが許容範囲外と判定されたものは認識エラーとなって廃棄の対象となり、吸着位置ずれが検出された場合には基板への部品実装時に搭載位置の補正が行われる。
ところで部品実装装置に使用される電子部品には、設計データで機能面から特定される品種が同一であって供給元であるベンダーが異なるいわゆる代替部品がある。このような代替部品は外形寸法が僅かに異なっている場合があり、部品認識における判定値の設定如何によっては、機能面では全く正常であって使用には差し支えないに拘わらず、寸法が許容範囲外であるとして認識エラーとなる場合がある。そしてこのような不適正な認識エラーは、ベンダーが異なる代替部品についてのみならず、同一ベンダーから供給される部品であっても製造ロットが異なる、いわゆるロット違い部品についても共通した課題であり、生産現場における部品のロス率を悪化させる要因の一つとなる。
このような課題に対処することを目的とする方策として、認識エラー率の悪化を検出した場合に、認識エラー判定の許容値を変更して不適正な認識エラー率の悪化を抑制することで対処する技術が提案されている(特許文献1参照)。この特許文献に示す先行技術では、認識エラー率が所定の規定値を超えている場合には、当該品種の部品の寸法の規格値からのずれ量の許容範囲を広げるようにしている。これにより、認識エラーの発生率が低下して部品のロス率が改善される。
特開2008−015570号公報
しかしながら、上述の先行技術においてはロス率の観点において、次のような課題があった。すなわち、上述例では実際の部品実装動作が開始継続されて認識エラー率の悪化が実際に検出された後に、認識エラー判定の許容値の調整が行われることから、その時点では既に相当数の認識エラーとされた部品が発生しており、更なるロス率改善の余地があった。このため、本来的には不適正な認識エラーの発生を早期対処により抑制してロス率の悪化を防止することが可能な方策が望まれていた。
そこで本発明は、早期対処により認識エラーによるロス率の悪化を防止することができる部品実装方法および部品実装装置を提供することを目的とする。
本発明の部品実装方法は、基板に部品を実装する部品実装方法であって、前記部品を部品供給部からピックアップするピックアップ工程と、前記ピックアップされた部品を認識して当該部品の認識画像を取得する認識工程と、前記認識工程にて取得された前記認識画像と当該部品の認識のOK・NGを判定するための判定部品サイズとに基づいて当該部品についての認識のOK・NGを判定する判定工程と、前記判定工程にて認識OKと判定された部品を基板に実装する実装工程と、前記認識画像より求められた、前記認識OKと判定された部品の実際のサイズである実部品サイズと当該部品の部品データに登録された登録部品サイズとに基づいて、前記判定工程にて用いられる前記判定部品サイズを補正する補正工程とを含み、前記判定工程にて用いられる前記判定部品サイズは前記登録部品サイズに変動成分であるオフセット値を加えて構成され、前記補正工程において、前記実部品サイズと前記登録部品サイズとの差の所定割合分を前記オフセット値に加味することにより前記判定部品サイズを補正する
本発明の部品実装装置は、基板に部品を実装する部品実装装置であって、前記部品を部品供給部からピックアップして基板に実装する部品実装機構と、前記ピックアップされた部品を認識して当該部品の認識画像を取得する認識部と、前記認識部により取得された前記認識画像と当該部品の認識のOK・NGを判定するための判定部品サイズとに基づいて当該部品についての認識のOK・NGを判定する判定部と、前記認識画像より求められた、前記認識OKと判定された部品の実際のサイズである実部品サイズと当該部品の部品データに登録された登録部品サイズとに基づいて、前記判定部によって用いられる前記判定部品サイズを補正する補正処理部とを備え、前記判定部において用いられる前記判定部品サイズは前記登録部品サイズに変動成分であるオフセット値を加えて構成され、前記補正処理部は、前記実部品サイズと前記登録部品サイズとの差の所定割合分を前記オフセット値に加味することにより前記判定部品サイズを補正する
本発明によれば、早期対処により認識エラーによるロス率の悪化を防止することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の部分断面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品実装方法において実装対象となる部品の登録部品サイズの説明図 本発明の一実施の形態の部品実装方法における判定部品サイズ補正の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装方法における部品ピックアップ・実装処理のフロー図 本発明の一実施の形態の部品実装方法における判定部品サイズ補正開始・リセット処理の説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1、図2を参照して、基板に部品を実装する部品実装装置1の構成を説明する。部品実装装置1は、基板に電子部品を実装する機能を有するものであり、図2は、図1におけるA−A断面を部分的に示している。
図1において基台1aの中央にはX方向(基板搬送方向)に基板搬送機構2が配設されている。基板搬送機構2は上流側から搬入された基板3を搬送し、部品実装作業を実行するために設定された実装ステージに位置決めして保持する。基板搬送機構2の両側方には、部品供給部4が配置されており、それぞれの部品供給部4には複数のテープフィーダ5が並列に装着されている。テープフィーダ5は、部品を収納したキャリアテープをテープ送り方向にピッチ送りすることにより、以下に説明する部品実装機構10の実装ヘッド9による部品吸着位置に部品を供給する。
基台1a上面においてX方向の一方側の端部には、リニア駆動機構を備えたY軸移動ビーム7がX方向と直交するY方向に配設されており、Y軸移動ビーム7には、同様にリニア駆動機構を備えた2基のX軸移動ビーム8が、Y方向に移動自在に結合されている。2基のX軸移動ビーム8には、それぞれ実装ヘッド9がX方向に移動自在に装着されている。実装ヘッド9は複数の保持ヘッドを備えた多連型ヘッドであり、それぞれの保持ヘッドの下端部には、部品を吸着して保持し個別に昇降可能な吸着ノズル9a(図2)が装着されている。
Y軸移動ビーム7、X軸移動ビーム8を駆動することにより、実装ヘッド9はX方向、Y方向に移動する。これにより2つの実装ヘッド9は、それぞれ対応した部品供給部4のテープフィーダ5の部品吸着位置から部品を吸着ノズル9aによって吸着保持して取り出して、基板搬送機構2に位置決めされた基板3の実装点に移送搭載する。Y軸移動ビーム7、X軸移動ビーム8および実装ヘッド9は、部品を保持した実装ヘッド9を移動させることにより、部品を部品供給部4からピックアップして基板3に実装する部品実装機構10を構成する。
部品供給部4と基板搬送機構2との間には、部品認識カメラ6が配設されている。部品供給部4から部品を取り出した実装ヘッド9を部品認識カメラ6の上方に位置させることにより、部品認識カメラ6は実装ヘッド9に保持された状態の部品の3次元画像を取得する。実装ヘッド9にはX軸移動ビーム8の下面側に位置して、それぞれ実装ヘッド9と一体的に移動する基板認識カメラ11が装着されている。実装ヘッド9が移動することにより、基板認識カメラ11は基板搬送機構2に位置決めされた基板3の上方に移動し、基板3の位置認識マーク(図示せず)を撮像する。
図2(a)に示すように、部品供給部4にはフィーダベース12aに予め複数のテープフィーダ5が装着された状態の台車12がセットされる。部品供給部4に装着された台車12には、部品を収納したキャリアテープ14を巻回状態で収納する供給リール13が保持されている。供給リール13から引き出されたキャリアテープ14は、テープフィーダ5によって吸着ノズル9aによる部品吸着位置までピッチ送りされる。
図2(b)に示すように、テープフィーダ5の本体部5aには、キャリアテープ14のテープ送りをガイドするためのテープ走行路5bが設けられている。テープフィーダ5内に導入されたキャリアテープ14は、本体部5aの下流側に配置されたテープ送り機構15によってテープ送りされ、ピックアップ開口部16を介して実装ヘッド9の吸着ノズル9aによってピックアップされる。
テープ走行路5bにおいてピックアップ開口部16の上流側にはテープ切り替わり検出部17が配設されており、テープ切り替わり検出部17はキャリアテープ14におけるテープの切り替わりを検出する。検出結果はフィーダ制御部18を介して部品実装装置1に送られる。本実施の形態においては、部品認識において判定用の閾値データとして用いられる判定用部品サイズの補正をリセットするトリガーとして、キャリアテープ14におけるテープの切り替わり検出の有無を用いるようにしている。
なお、テープ切り替わり検出部17によるテープの切り替わりの検出方式としては、テープ補給の方式に応じて異なる検出方法が用いられる。例えばテープ補給に際して先行テープと後続テープを継ぎ合わせるテープスプライシング方式においては、テープの継ぎ目部を光学的に検出する。またテープを継ぎ合わせることなくテープ補給を行う方式では、先行テープの末尾部または新たに供給される後続テープの先端部を光学的に検出する。
次に図3を参照して、制御系の構成を説明する。図3において、部品実装装置1は通信ネットワーク22および通信部21を介して上位システムや部品実装装置システムを構成する他装置と接続されており、他装置からの各種のデータや情報を取得することが可能となっている。制御部20はCPU機能を有する制御装置であり、記憶部23に記憶された各種のプログラムやデータに基づいて以下に説明する各部を制御する。
記憶部23には、部品データ25を含む実装データ24が記憶されている。部品データ25には、各部品の設計サイズを示す登録部品サイズ26が登録されている。図4(a)は、矩形チップ型の部品Pについての登録部品サイズ26の例を示している。すなわち部品Pの平面形状における長さ,幅および高さのそれぞれについて、設計サイズに対応した登録部品サイズ26(長さL0、幅W0、高さH0)が登録されている。
機構駆動部27は、制御部20に制御されて、基板搬送機構2、部品実装機構10および部品供給部4を駆動する。この動作制御に際しては、記憶部23に記憶された各種のデータが参照される。部品供給部4に配列された各テープフィーダ5には前述のテープ切り替わり検出部17が配設されている。テープ切り替わり検出部17によるテープ切り替えの検出結果は、部品実装装置1の補正処理部30に伝達される。
認識部28は、基板認識カメラ11、部品認識カメラ6による撮像結果を認識処理する。基板認識カメラ11による基板3の撮像結果を認識処理することにより、基板3の位置認識マークの位置認識が行われる。部品認識カメラ6による撮像結果を認識処理することにより、実装ヘッド9に保持された状態の部品Pの認識が行われれる。実装ヘッド9による基板3への部品実装動作においては、部品認識カメラ6による部品の認識結果と、基板認識カメラ11による基板認識結果とを加味して搭載位置補正が行われる。
判定部29は、認識部28により取得された認識画像と当該部品の認識のOK・NGを判定するための判定データとに基づいて、当該部品についての認識のOK・NGを判定する。このOK・NG判定に用いられる判定データについて図4(b)を参照して説明する。図4(b)において、判定データ(TL(+)、TL(−))は、登録部品サイズ26における長さL0についての判定データとして設定された上限許容サイズ、下限許容サイズを示している。
同様に、判定データ(TW(+)、TW(−))は、登録部品サイズ26における幅W0についての判定データとして設定された上限許容サイズ、下限許容サイズを示している。さらに図4(c)に示すように、判定データ(TH(+)、TH(−))は、登録部品サイズ26における高さH0についての判定データとして設定された上限許容サイズ、下限許容サイズを示している。ここで定義される判定データは,図4(b)(c)に付記している下記の数式で表される。
TL(+)=(L0+ΔL(i))+α
TL(−)=(L0+ΔL(i))−α
TW(+)=(W0+ΔW(i))+β
TW(−)=(W0+ΔW(i))−β
TH(+)=(H0+ΔH(i))+γ
TH(−)=(H0+ΔH(i))−γ
ここで、(L0+ΔL(i))、(W0+ΔW(i))、(H0+ΔH(i))は、部品の認識のOK・NGを判定するための判定部品サイズであり、固定値である登録部品サイズ26における長さL0、幅W0、高さH0に、それぞれ変動成分であるオフセット値ΔL(i)、ΔW(i)、ΔH(i)を加えたデータ構成となっている。ここでオフセット値ΔL(i)、ΔW(i)、ΔH(i)は、部品実装作業の対象となる部品の作業順に対応するインデックス(i)(i=0,1,2・・・)にて区別される変動値である。なお(i)=(0)のオフセット値ΔL(0)、ΔW(0)、ΔH(0)は、部品実装作業開始時やリセット時の状態に対応した初期値であり、いずれもゼロ(0)に設定されている。
そしてこれらの判定部品サイズに、長さ、幅、高さのそれぞれについて許容範囲として固定的に規定された許容値α、β、γを組み合わせることにより、判定データとしての上限許容サイズ、下限許容サイズが設定される。本実施の形態においては、部品認識のOK・NG判定においてこのような構成の判定部品サイズを用い、オフセット値ΔL(i)、ΔW(i)、ΔH(i)を対象部品に応じて適宜変更することにより判定部品サイズを補正して、OK・NG判定を行うようにしている。
補正処理部30は、認識画像より求められた認識OKと判定された部品Pの実際のサイズである実部品サイズと当該部品の部品データ25に登録された登録部品サイズ26とに基づいて、判定部29によって用いられる判定部品サイズを補正する処理を行う。この判定部品サイズの補正処理は、部品実装装置1においてテープフィーダ5によって供給される部品Pのサイズが、ベンダーが異なる代替部品を用いる場合や製造ロットが異なるロット違いなどの要因によって必ずしも一定の許容範囲内に収まっていないことを前提として行われる。このような判定部品サイズの補正処理により、代替部品やロット違いの部品について発生する不適正な認識NGを防止することが可能となっている。
この補正処理について、図5を参照して説明する。図5(a)に示す判定データ(TL(+)、TL(−))、(TW(+)、TW(−))は、図4(a)にて示すものと同様である。なお、図5においては高さH0についての記述は省略している。図5(b)は、部品認識のために部品認識カメラ6によって部品Pを撮像した認識画像を示している。この認識画像においては、部品Pの実部品サイズ(長さL1(i)、幅W1(i))が検出される。ここで長さL1、幅W1に付されたインデックス(i)は、図4に示すオフセット値ΔL(i)、ΔW(i)、ΔH(i)に付されたインデックス(i)と同様に、部品実装作業の対象となる部品の作業順に対応している。
ここで図5(b)に示す例では、実部品サイズ(長さL1(i)、幅W1(i))は、登録部品サイズ26(長さL0、幅W0)よりも幾分大きく検出されるものの、判定データ((TL(+)、TL(−))、(TW(+)、TW(−))によって規定される許容範囲内にあることから、認識NGとは判定されない。しかしながら、ここで検出された実部品サイズ(長さL1(i)、幅W1(i))は登録部品サイズ26に基づいて設定された判定データ((TL(+)、TL(−))、(TW(+)、TW(−))とサイズ的に近似していることから、部品Pの部品サイズの変動度合いがさらに大きくなると認識NGと判定される可能性が高くなるおそれがある。
このような事態を防止することを目的として、図5(c)に示すように、実部品サイズ(長さL1(i)、幅W1(i))の傾向を反映して判定部品サイズを補正する。すなわち判定部品サイズの変動成分として、以下に示す定義式によって定義される新たなオフセット値ΔL(i+1)、ΔW(i+1)によって、図4に示すオフセット値ΔL(i)、ΔW(i)を置き換える。
TL1(+)=(L0+ΔL(i+1))+α
TL1(−)=(L0+ΔL(i+1))−α
ここで、ΔL(i+1)=ΔL(i)+k(L1(i)−L0)
TW1(+)=(W0+ΔW(i+1))+β
TW1(−)=(W0+ΔW(i+1))−β
ここで、ΔW(i+1)=ΔW(i)+k(W1(i)−W0)
この置き換えでは、実部品サイズ(長さL1(i)、幅W1(i))と登録部品サイズ(L0、W0)との差に所定割合分を示す定数kを乗じた補正成分を、インデックス値が1つ手前のもとのオフセット値ΔL(i)、ΔW(i)、ΔH(i)に加味することにより、判定部品サイズを補正するようにしている。なお、ここでは高さH0についての記述は省略しているが、高さH0についても同様の取り扱いが行われる。
所定割合分を示す定数kとしては、便宜的に1/2を用いることができるが、補正パターンを所望の態様に設定したい場合には、定数kを任意の値に設定することにより補正応答の態様を変化させることができる。すなわち部品サイズの補正応答を迅速に行いたい場合には定数kを大きく設定し、判定部品サイズの補正応答を緩やかに行いたい場合には定数kを小さく設定する。
次に図6、図7を参照して、部品実装装置1による部品ピックアップ・実装処理のフローを説明する。図7は、複数の供給リール13(リールA、リールB・・)を切り替えながら部品実装作業を実行する際の、判定部品サイズのオフセット値の変動を示している。
部品実装作業が開始されると、判定部品サイズの初期値設定が行われる(ST1)。ここでは図7に示すように、図4に示すオフセット値ΔL(i)、ΔW(i)、ΔH(i)を初期値ΔL(0)、ΔW(0)、ΔH(0)に、すなわちゼロ(0)に設定し、登録部品サイズ(L0、W0,H0)のみに基づいて判定部品サイズが設定される。そして図7に示すタイミングt1にて、部品供給部4においてリールAを対象としてテープフィーダ5によってテープ送りが行われ、実装ヘッド9によりテープ送りされた部品Pのピックアップが行われる(ST2)(ピックアップ工程)。次いで、ピックアップされた部品Pを部品認識カメラ6により撮像して認識部28により認識して、当該部品Pの認識画像を取得する(認識工程)。
次いで当該部品についての認識がOKであるか否かを判定する(ST4)。すなわち認識工程にて取得された認識画像と当該部品Pの認識のOK・NGを判定するための判定部品サイズとに基づいて、当該部品Pについての認識のOK・NGを判定する(判定工程)。ここで認識OKが得られず認識NGとなった場合には、当該部品を廃棄する(ST5)。
そして(ST4)にて認識OKの結果が得られたならば、判定部品サイズの補正処理を補正処理部30の機能によって行う(ST6)。これにより、部品認識に適用される判定部品サイズが直近の部品認識によって取得された実部品サイズを反映して補正される。すなわち、オフセット値ΔL(i)、ΔW(i)、ΔH(i)が、登録部品サイズ(L0、W0)と実部品サイズ(長さL1(i)、幅W1(i))との差を反映させた新たなオフセット値ΔL(i+1)、ΔW(i+1)、ΔH(i+1)に変更される。次いで(ST4)にて認識OKと判定された部品Pを基板3に実装する(実装工程)(ST7)。
このように部品ピックアップ〜部品実装を反復実行する過程において、テープフィーダ5においてテープ切り替わり検出部17によってテープ切り替わりを検出するか否かを監視する(ST8)。ここでテープ切り替わりを検出しない場合には、(ST2)に戻って同様の部品実装動作を反復実行する。また(ST8)にてテープ切り替わりを検出した場合には(検出工程)、すなわち図7に示すタイミングt2にて、リールAからリールBへの切り替わりが検出された場合には、(ST1)に戻る。
そして判定部品サイズの初期設定が再実行され、前記オフセット値をリセットするリセット工程を実行する、オフセット値ΔL(i)、ΔW(i)、ΔH(i)を初期値ΔL(0)、ΔW(0)、ΔH(0)に、すなわちゼロ(0)にリセットする処理が行われる(リセット工程)。これにより、リールBからテープ送りされた部品Pについての認識のOK・NGの判定には、リセットされてオフセット値ΔL(i)、ΔW(i)、ΔH(i)がゼロ(0)となった判定部品サイズに基づいてOK・NGの判定が行われる。
上述の部品実装動作において適用される判定部品サイズは、図7に示すように、リールA、リールB・・のそれぞれにおける実部品サイズを反映して、オフセット値が変動する。すなわちリールAを部品供給対象とする場合には、当該リールに収納された部品に固有の部品サイズの偏差(ここでは+方向の偏差d1)に、リール内における部品ばらつきを重ねたパターンでオフセット値が変動する。同様に、タイミングt2にて判定部品サイズのリセットが行われて、オフセット値ΔL、ΔW、ΔHがゼロ(0)となった後には、リールBに収納された部品に固有の部品サイズの偏差(ここでは−方向の偏差d2)に、リール内における部品ばらつきを重ねたパターンでオフセット値が変動する。
すなわち、本実施の形態に示す部品実装方法では、部品Pを収納したキャリアテープの切り替わりを検出する検出工程を含み、テープフィーダ5のテープ切り替わり検出部17による検出工程においてキャリアテープの切り替わりを検出した場合に、補正された判定部品サイズを元の判定部品サイズに戻すリセット工程を実行する。
上記説明したように、本実施の形態に示す部品実装方法および部品実装装置では、部品供給部からピックアップされた部品Pを部品認識カメラによって認識して当該部品の認識画像を取得する認識工程において、認識OK・NGを判定するために用いられる判定部品サイズを、認識OKと判定された部品の実際のサイズである実部品サイズと当該部品の部品データに登録された登録部品サイズとに基づいて補正するようにしている。
これにより、ベンダーが異なる代替部品を用いる場合や製造ロットが異なるロット違いなどの要因によって部品サイズが変動する場合にあっても、部品認識において常に適正な判定部品サイズを用いて認識OK・NGの判定を行うことが可能となる。したがって、部品サイズの変動への早期対処により認識エラーによるロス率の悪化を防止することができる。
本発明の部品実装方法および部品実装装置は、早期対処により認識エラーによるロス率の悪化を防止することができるという効果を有し、部品供給部から部品をピックアップして基板に実装する部品実装分野において有用である。
1 部品実装装置
3 基板
4 部品供給部
5 テープフィーダ
9 実装ヘッド
10 部品実装機構
P 部品
L1(i),W1(i) 実部品サイズ

Claims (4)

  1. 基板に部品を実装する部品実装方法であって、
    前記部品を部品供給部からピックアップするピックアップ工程と、
    前記ピックアップされた部品を認識して当該部品の認識画像を取得する認識工程と、
    前記認識工程にて取得された前記認識画像と当該部品の認識のOK・NGを判定するための判定部品サイズとに基づいて当該部品についての認識のOK・NGを判定する判定工程と、
    前記判定工程にて認識OKと判定された部品を基板に実装する実装工程と、
    前記認識画像より求められた、前記認識OKと判定された部品の実際のサイズである実部品サイズと当該部品の部品データに登録された登録部品サイズとに基づいて、前記判定工程にて用いられる前記判定部品サイズを補正する補正工程とを含み、
    前記判定工程にて用いられる前記判定部品サイズは前記登録部品サイズに変動成分であるオフセット値を加えて構成され、
    前記補正工程において、前記実部品サイズと前記登録部品サイズとの差の所定割合分を前記オフセット値に加味することにより前記判定部品サイズを補正する、部品実装方法。
  2. 前記部品を収納したキャリアテープの切り替わりを検出する検出工程を含み、
    前記検出工程においてキャリアテープの切り替わりを検出した場合、前記オフセット値をリセットするリセット工程を実行する、請求項記載の部品実装方法。
  3. 基板に部品を実装する部品実装装置であって、
    前記部品を部品供給部からピックアップして基板に実装する部品実装機構と、前記ピックアップされた部品を認識して当該部品の認識画像を取得する認識部と、
    前記認識部により取得された前記認識画像と当該部品の認識のOK・NGを判定するための判定部品サイズとに基づいて当該部品についての認識のOK・NGを判定する判定部と、
    前記認識画像より求められた、前記認識OKと判定された部品の実際のサイズである実部品サイズと当該部品の部品データに登録された登録部品サイズとに基づいて、前記判定部によって用いられる前記判定部品サイズを補正する補正処理部とを備え
    前記判定部において用いられる前記判定部品サイズは前記登録部品サイズに変動成分であるオフセット値を加えて構成され、
    前記補正処理部は、前記実部品サイズと前記登録部品サイズとの差の所定割合分を前記オフセット値に加味することにより前記判定部品サイズを補正する、部品実装装置。
  4. 前記部品を収納したキャリアテープの切り替わりを検出するテープ切り替わり検出部を備え、
    前記テープ切り替わり検出部がキャリアテープの切り替わりを検出した場合、前記オフセット値がリセットされる、請求項3記載の部品実装装置。
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