JP6527820B2 - 吊り上げ装置 - Google Patents

吊り上げ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6527820B2
JP6527820B2 JP2015254504A JP2015254504A JP6527820B2 JP 6527820 B2 JP6527820 B2 JP 6527820B2 JP 2015254504 A JP2015254504 A JP 2015254504A JP 2015254504 A JP2015254504 A JP 2015254504A JP 6527820 B2 JP6527820 B2 JP 6527820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
rail
hook member
lifting
base member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015254504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017114664A (ja
Inventor
康生 加藤
康生 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2015254504A priority Critical patent/JP6527820B2/ja
Publication of JP2017114664A publication Critical patent/JP2017114664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6527820B2 publication Critical patent/JP6527820B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Description

本発明は、吊り上げ装置に関する。
管材等の吊り上げ対象物を吊り上げる吊り上げ装置としては、種々のものが知られている。実登3056081号公報には、搬送物の両端に引っ掛けられる一対のフックと、フックから上方に延びる部分を保持すると共に一対のフックが並設される方向に延びる棒状のベースと、フックの上端に連結されると共にベースの上部に位置する一対のフックコースタと、フックコースタに螺合すると共に回転してフックコースタをベースの長手方向に移動させる螺旋棒とを備えた吊り具が記載されている。一方のフックコースタに螺合する螺旋棒と、他方のフックコースタに螺合する螺旋棒とは、その螺旋の傾斜が互いに逆向きとなっている。
この吊り具は、上記の螺旋棒を回転させる電動機と、この螺旋棒を手動で回転させるハンドルとを備えている。電動機の駆動又はハンドルの回転を行うと、螺旋棒が回転し、これにより一対のフックコースタ及び一対のフックがベースの長手方向に沿って移動する。このとき、一方のフックコースタ及びフックが移動する方向と、他方のフックコースタ及びフックが移動する方向とは互いに逆となるので、一対のフック間の距離が調整可能となる。このように一対のフック間の距離を調整することにより、一対のフックで搬送物を挟み込み、搬送物が吊り上げられる。
また、この吊り具のフックコースタと、その下方に設けられるベースとの間には、ベース上に一対に固定されたガイドレールが介在しており、フックコースタは、ガイドレールを上から囲むように保持した状態でガイドレールに沿って移動する。フックコースタとガイドレールとの接触面は、ガイドレールの外周に沿った円周状(逆U字状)となっており、ガイドレールの下側にまで延在している。
実登3056081号公報
前述した吊り具では、フックコースタとガイドレールとの接触面が、円周状に延びると共にガイドレールの下側にまで延在している。従って、フックコースタとガイドレールとの接触面積が大きいので、フックコースタとガイドレールとの間で働く摩擦力が大きく、フックコースタをスムーズに移動させることができないという問題がある。従って、一対のフック間の距離の調整をスムーズに行えないので、吊り上げ対象物の挟み込み、及び吊り上げ対象物の吊り上げを効率よく行うことができていないという問題がある。
本発明は、吊り上げ対象物の吊り上げを効率よく行うことができる吊り上げ装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る吊り上げ装置は、吊り上げ対象物にフック部材を係合させて吊り上げ対象物を吊り上げる吊り上げ装置であって、高所から吊り下げられる棒状のベース部材を備え、フック部材(レール部との間にローラを有するものを除く)は、ベース部材上のレール部に沿ってスライドして吊り上げ対象物に係合し、フック部材は、レール部と線接触している。
本発明の別の形態に係る吊り上げ装置は、吊り上げ対象物にフック部材を係合させて吊り上げ対象物を吊り上げる吊り上げ装置であって、高所から吊り下げられる棒状のベース部材を備え、フック部材は、ベース部材上のレール部に沿ってスライドして吊り上げ対象物に係合し、フック部材は、レール部と線接触しており、レール部に直交する断面において、フック部材がレール部に点接触している。
この吊り上げ装置は、棒状に延びるベース部材と、ベース部材上のレール部に沿ってスライドするフック部材とを備える。従って、フック部材をレール部に沿ってスライドさせ、このフック部材を吊り上げ対象物に係合させることにより、ベース部材を吊り上げて吊り上げ対象物を持ち上げることができる。また、フック部材は、レール部と線接触している。従って、スライドするフック部材とレール部との接触面積を小さくすることができ、フック部材とレール部との間で働く摩擦力を低減させることができるので、フック部材をレール部上でスムーズに移動させることができる。よって、吊り上げ対象物へのフック部材の係合を効率よく行うことができるので、フック部材を吊り上げ対象物に係合させた状態で吊り上げ対象物の吊り上げを効率よく行うことができる。
また、フック部材は、レール部を上から囲むように設けられてもよい。このように、レール部を上から囲むようにフック部材が設けられることにより、レール部上に沿ったフック部材のスライドをより安定させることができる。
また、フック部材及びレール部は、ベース部材の長手方向の一方側と他方側に、それぞれ一つずつ設けられていてもよい。この場合、ベース部材の長手方向の一方側にフック部材とレール部が配置されると共に、他方側にもフック部材とレール部が配置される。従って、ベース部材の両側で各フック部材をスライドさせることができるので、2つのフック部材間の距離の調整を効率よく且つ安定した状態で行うことができる。そして、吊り上げ対象物の両側から各フック部材を係合させることによって、吊り上げ対象物の吊り上げを安定して行うことができる。
また、フック部材をスライドさせるロープ部材を備え、ロープ部材は、レール部の上方でフック部材に取り付けられると共に、フック部材からベース部材の長手方向の端部を超える位置にまで延びていてもよい。この場合、ベース部材の長手方向の端部を超える位置、すなわち、ベース部材の長手方向の外側からロープ部材を引っ張ることができる。従って、ベース部材の外側の位置からロープ部材を引っ張ることによってレール部上でフック部材をスライドさせることができるので、離れた位置から吊り上げ対象物にフック部材を係合させることができる。よって、離れた位置からフック部材を吊り上げ対象物に係合させて吊り上げ対象物を吊り上げることができ、作業者等が吊り上げ対象物に近づかなくても吊り上げ作業を行うことができるので、吊り上げ対象物の吊り上げ作業をより効率よく行うことができる。
また、フック部材から見てベース部材の長手方向の端部の反対側で固定された滑車部材を備え、ロープ部材は、フック部材から端部の反対側に延びると共に滑車部材で折り返されて端部側に延びていてもよい。この場合、ベース部材の長手方向の端部側からロープ部材を引っ張ることによって、ロープ部材が引っ張られる方向の反対方向にフック部材をスライドさせることができる。
また、ベース部材上でベース部材の長手方向に沿うように複数のレール部が設けられており、フック部材は、複数のレール部と線接触していてもよい。この場合、フック部材は、複数のレール部に線接触するので、レール部上に設けられるフック部材を安定させることができる。このように、フック部材が安定することにより、レール部上でフック部材をがたつきにくくすることができるので、フック部材をレール部上でよりスムーズにスライドさせることができる。従って、吊り上げ対象物へのフック部材の係合と、吊り上げ対象物の吊り上げを一層効率よく行うことができる。
また、レール部は、ベース部材の長手方向に延びる丸棒状となっていてもよい。この場合、レール部の構成を簡易にすることができる。
また、吊り下げられたベース部材の位置を調整する調整部材を更に備え、調整部材は、ベース部材に取り付けられると共に、ベース部材から離れる方向に延びていてもよい。この場合、調整部材によって、ベース部材の位置を調整することができるので、吊り下げられたベース部材の位置を安定させることができる。また、調整部材は、ベース部材から離れる方向に延びているので、ベース部材から離れた位置でベース部材の位置を調整することができる。このように、離れた位置からベース部材の位置を安定させることができると共に、吊り上げ対象物へのフック部材の係合を行うことができるので、吊り上げ対象物の吊り上げを更に効率よく行うことができる。
また、レール部から見てベース部材の端部の反対側に位置するストッパを更に備え、ストッパは、ベース部材上に固定されており、フック部材は、一定量スライドすると、レール部とストッパとの間に嵌り込んでもよい。この場合、フック部材を一定量スライドさせるとフック部材がレール部とストッパとの間に嵌り込むので、これ以上のフック部材のスライドを規制することができる。従って、予めフック部材のスライド長さを定めることができるので、作業者等はフック部材のスライド長さの微調整を行う必要が無くなる。すなわち、作業者等は、ただフック部材をスライドさせるだけでスライド長さを所定の長さとすることができるので、吊り上げ対象物へのフック部材の係合を一層スムーズに行うことができる。従って、吊り上げ作業の更なる効率化に寄与する。
本発明によれば、吊り上げ対象物の吊り上げを効率よく行うことができる。
第1実施形態に係る吊り上げ装置の使用状態を示す斜視図である。 図1の吊り上げ装置のフック部材付近を拡大させた斜視図である。 図1の吊り上げ装置の正面図である。 図1の吊り上げ装置の平面図である。 図1の吊り上げ装置における載置部材の側面図である。 図3のA−A線断面図である。 第2実施形態に係る吊り上げ装置の正面図である。 図7の吊り上げ装置の平面図である。 図7の吊り上げ装置におけるフック部材の側面図である。 図7の吊り上げ装置の滑車部材を示す平面図である。 (a)〜(d)は、変形例に係るフック部材、レール部材及びベース部材を示す断面図である。 図11とは別の変形例に係るフック部材、レール部材及びベース部材を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一又は相当の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に示されるように、本実施形態に係る吊り上げ装置1は、予めトレーラー等の車両Vの荷台V1に載せられた吊り上げ対象物であるヒューム管Hを吊り上げる装置である。吊り上げ装置1は、ヒューム管Hに形成された開口H1に後述するフック部材3を挿入させてフック部材3をヒューム管Hに引っ掛けた状態でヒューム管Hを吊り上げる。このように、本実施形態では、フック部材3をヒューム管Hに引っ掛けることによって、フック部材3をヒューム管Hに係合させる。
ヒューム管Hは、例えば、吊り上げ装置1によって吊り上げられた後に車両Vの荷台V1から降ろされる。吊り上げ装置1を用いた場合には、作業員Mは、車両Vの荷台V1に乗って玉掛け等の作業を行う必要がなく地上のみで作業を行うことが可能となるため、安全性が向上されている。
吊り上げ装置1は、クレーン等の揚重機のフックによって高所から吊り下げられる棒状のベース部材2と、ベース部材2の長手方向Dに沿ってスライドするフック部材3と、フック部材3をスライドさせるロープ部材4と、ベース部材2上に固定されてロープ部材4が掛けられる滑車部材5とを備えている。フック部材3、ロープ部材4及び滑車部材5は、長手方向Dにおける一方側及び他方側の両方に設けられており、長手方向Dの両側から各ロープ部材4を引っ張って各フック部材3をスライド可能となっている。
図1及び図2に示されるように、ベース部材2は、例えば、その上下がフランジ部2aとされたH形鋼である。上側のフランジ部2aの上面には一対の引掛部材6が固定されており、引掛部材6は、長手方向Dの中央に対して互いに対称となる位置に配置されている。引掛部材6には、揚重機のフックから延びるワイヤWの端部に取り付けられたフックFが引っ掛けられる孔部6a(図3参照)が形成されている。このように、引掛部材6が長手方向Dにおいて互いに対称となる位置に配置され、それぞれの引掛部材6の孔部6aにワイヤWのフックFが引っ掛けられてベース部材2が吊り上げられることにより、ヒューム管Hをバランス良く吊り上げることが可能となっている。
図3〜図5に示されるように、ベース部材2の長手方向Dの端部2bには、当該端部2bから立設すると共に、上端にロープ部材4が載置される滑車8aを備えた載置部材8が固定されている。載置部材8は、端部2bに固定されると共に端部2bから立設する立設部材8bと、立設部材8bの上端における長手方向Dの外側に固定され幅方向Bに一対に設けられるブラケット8cと、滑車8aに載置されたロープ部材4が通される挿通部材8eとを備えている。
滑車8aは、一対のブラケット8cの間で幅方向Bに延びる軸8dを中心に回転する。また、挿通部材8eは、その一端が一方のブラケット8cに固定され、一方のブラケット8cから長手方向Dの外側にU字状に延びると共に、他端が他方のブラケット8cに固定されている。このように一対のブラケット8c間でU字状に延びる挿通部材8eの内部に、ロープ部材4が通される。滑車8aには、滑車部材5からベース部材2の端部2bに向かって延びるロープ部材4(図1参照)が掛けられる。
載置部材8の立設部材8bの下部には、吊り上げられたベース部材2の位置を調整する介錯ロープ11が取り付けられる孔部8fが形成されている。各介錯ロープ11は、立設部材8bを介してベース部材2に取り付けられている。また、介錯ロープ11は、ベース部材2の端部2bに位置する立設部材8bに対し、ベース部材2から離れる方向に延びている。
滑車部材5は、ベース部材2の上側に位置するフランジ部2aの上面に固定されている。滑車部材5は、フック部材3から見て端部2bの反対側で固定されている。滑車部材5は、フランジ部2aの上面に固定されてベース部材2の幅方向Bに並設された一対のブラケット5aと、一対のブラケット5aの間で当該幅方向Bに延びる軸5bを中心に回転する滑車5cとを備えている。
図1及び図2に示されるように、ロープ部材4は、その一端がフック部材3に取り付けられた揺動部材7に接続されると共に、揺動部材7から滑車部材5に向かって延び、滑車部材5で折り返されて載置部材8の滑車8aに掛けられて、ベース部材2の長手方向Dの外側にまで延びている。すなわち、ロープ部材4は、フック部材3から端部2bの反対側に延びると共に滑車部材5で折り返されて端部2b側に延び、端部2bを超える位置にまで延びている。
また、載置部材8の滑車8aの高さは、滑車部材5の滑車5cの高さよりも高くなっている。このように、ロープ部材4は、フック部材3から延びて滑車部材5で折り返されると共に、載置部材8の滑車8aに掛けられることにより、長手方向Dの外側からロープ部材4をスムーズに引っ張ることが可能となっている。
図2〜図4に示されるように、ベース部材2に沿ってスライドするフック部材3は、長手方向D及び幅方向Bに延びる平板状のベース3aと、ベース3aの幅方向Bの中央付近から直立してベース部材2の長手方向Dに延びる壁部3bと、幅方向Bにおける壁部3bの両側に位置する取っ手部3cと、を備えている。
ベース3aは、ベース部材2の上側のフランジ部2aに対向している。壁部3bには、幅方向Bに貫通する孔部3dが形成されており、この孔部3dには、幅方向Bに延びる軸線回りに揺動する輪状の揺動部材7が挿通される。揺動部材7には輪状とされたロープ部材4の一端が接続されている。
取っ手部3cは、ベース部材2からフック部材3を手で持ち上げるために設けられる。取っ手部3cは棒状に形成されている。取っ手部3cの一端はベース3aの上面に固定され、取っ手部3cは、一端から上方に延びると共に上端から所定長だけ長手方向Dに延びてから下方に折り曲げられ、取っ手部3cの下端はベース3aの上面に固定されている。側面視において取っ手部3cは逆U字状となっている。
図2及び図6に示されるように、フック部材3は、端部2b側においてベース3aの幅方向Bの両端から下方に延びる一対の第1側壁部3eと、端部2bの反対側においてベース3aの幅方向Bの両端から下方に延びる一対の第2側壁部3fと、一対の第1側壁部3eの下端同士を連結すると共に幅方向Bに延びる底壁部3gと、底壁部3gの下面に固定されると共に底壁部3gから下方に延び下端で端部2bの反対側に折り曲げられたフック部3hとを備えている。
第1側壁部3e及び第2側壁部3fは、ベース部材2のフランジ部2aよりも幅方向Bの外側に位置しており、一対の第1側壁部3eの間、及び一対の第2側壁部3fの間に、ベース部材2が長手方向Dに通されている。ベース3a、一対の第1側壁部3e及び底壁部3gは、ベース部材2を囲むように配置されている。
フック部3hは、側面視L字状となるように形成されている。フック部3hは、底壁部3gの下面から下方に延びる第1延在部3jと、第1延在部3jの下端から端部2bの反対側に延びる第2延在部3kと、を含んでいる。
フック部材3のベース3aとベース部材2の上側のフランジ部2aとの間には、長手方向Dに延びる一対のレール部材9(レール部)が固定されている。各レール部材9は、例えば丸棒状とされている。各レール部材9は、ベース部材2の端部2bから長手方向Dに所定長延びており、これらのレール部材9上でフック部材3のベース3aがスライドする。
フック部材3のベース3aの下面には、一対のレール部材9が線接触(断面では点接触)する2つの線接触部3mが設けられている。この線接触部3mは、長手方向Dに沿って延びている。フック部材3は、この線接触部3mを介してレール部材9に接触しているため、レール部材9に沿ってスムーズにスライド可能となっている。
レール部材9における端部2bの反対側には、フック部材3の移動を規制するストッパ10が設けられている。ストッパ10は、フランジ部2aの上面に固定されている。ストッパ10は、側面視において逆L字状となっている。ストッパ10は、フランジ部2aの上面から上方に延びる側面部10aと、側面部10aの上端から端部2b側に延びる天面部10bとを含んでいる。
図3に示されるように、フック部材3は、レール部材9における端部2bの反対側の端部9aと、ストッパ10の天面部10bとの間に嵌り込み、これ以上の長手方向Dへのスライドは規制される。
以上のように構成される吊り上げ装置1を用いて吊り上げ対象物であるヒューム管Hを吊り上げる方法について説明する。以下では、図1に示されるように、車両Vの荷台V1に載せられたヒューム管Hを作業員Mが吊り上げる方法について説明する。まず、ベース部材2に固定された一対の引掛部材6の孔部6aに、揚重機のフックから延びるワイヤWの端部に取り付けられたフックFを引っ掛けた状態とする。
また、各フック部材3をベース部材2の端部2b側に配置し、ロープ部材4を端部2bから外側に垂らした状態にしておく。なお、図1では、ヒューム管Hの軸線方向(長手方向D)の一端側に一人の作業員Mが存在しているが、実際には、他端側にも別の作業員Mが存在している。
介錯ロープ11でベース部材2の位置を調整しながら揚重機でワイヤWを介してベース部材2を吊り上げる。そして、ヒューム管Hの軸線方向の両側に位置する各作業員Mがロープ部材4を引っ張って、各フック部材3をベース部材2の長手方向D中央側にスライドさせ、各フック部材3のフック部3hをヒューム管Hの開口H1に挿入してフック部3hをヒューム管Hに引っ掛けた状態とする。
図1及び図2に示されるように、各フック部材3は、ベース部材2の長手方向D中央側にスライドして、レール部材9とストッパ10との間に嵌り込む。各フック部材3がレール部材9とストッパ10との間に嵌り込んだ状態において、一対のフック部材3間の距離は、各フック部材3でヒューム管Hを適切に引っ掛けられる距離に設定されている。
すなわち、長手方向Dの一方側に位置するレール部材9及びストッパ10の位置と、長手方向Dの他方側に位置するレール部材9及びストッパ10の位置とは、各フック部材3が嵌り込んだときに一対のフック部材3間の距離が適切となる位置関係となっている。また、フック部材3では、その取っ手部3cを持ち上げてフック部材3をレール部材9上に乗せることによって、上記のように嵌り込んだ状態からフック部材3の位置を元に戻すことができる。
以上のように各フック部材3でヒューム管Hを引っ掛けた状態として、揚重機でベース部材2を吊り上げると、ヒューム管Hが車両Vの荷台V1から吊り上げられ、例えば、ヒューム管Hは車両Vの荷台V1から降ろされる。
次に、吊り上げ装置1によって得られる作用効果について説明する。吊り上げ装置1は、棒状に延びるベース部材2と、ベース部材2上のレール部材9に沿ってスライドするフック部材3とを備える。従って、フック部材3をレール部材9に沿ってスライドさせてヒューム管Hに形成された開口H1にフック部材3を引っ掛けることにより、ベース部材2を吊り上げてヒューム管Hを持ち上げることができる。
図6に示されるように、フック部材3は、レール部材9と線接触している。従って、スライドするフック部材3とレール部材9との接触面積を小さくすることができ、フック部材3とレール部材9との間で働く摩擦力を低減させることができるので、フック部材3をレール部材9上でスムーズに移動させることができる。よって、ヒューム管Hへのフック部材3の引っ掛けを効率よく行うことができるので、フック部材3をヒューム管Hに引っ掛けた状態でヒューム管Hの吊り上げを効率よく行うことができる。
また、フック部材3は、レール部材9を上から囲むように設けられている。このように、レール部材9を上から囲むようにフック部材3が設けられることにより、レール部材9上に沿ったフック部材3のスライドをより安定させることができる。
図1及び図3に示されるように、フック部材3及びレール部材9は、長手方向Dの一方側と他方側に、それぞれ一つずつ設けられている。よって、長手方向Dの一方側にフック部材3とレール部材9が配置されると共に、他方側にもフック部材3とレール部材9が配置される。従って、ベース部材2の両側で各フック部材3をスライドさせることができるので、2つのフック部材3間の距離の調整を効率よく且つ安定した状態で行うことができる。そして、ヒューム管Hの両側から各フック部材3を引っ掛けることによって、ヒューム管Hの吊り上げを安定して行うことができる。
また、フック部材3をスライドさせるロープ部材4を備え、ロープ部材4は、レール部材9の上方でフック部材3に取り付けられると共に、フック部材3から端部2bを超える位置にまで延びている。よって、ベース部材2の長手方向Dの端部2bを超える位置、すなわち、ベース部材2の長手方向Dの外側からロープ部材4を引っ張ることができる。
従って、ベース部材2の外側の位置からロープ部材4を引っ張ることによってレール部材9上でフック部材3をスライドさせることができるので、離れた位置からフック部材3をスライドさせてヒューム管Hにフック部材3を引っ掛けることができる。よって、離れた位置からフック部材3をヒューム管Hに引っ掛けてヒューム管Hを吊り上げることができ、作業員M等がヒューム管Hに近づかなくても吊り上げ作業を行うことができるので、ヒューム管Hの吊り上げ作業をより効率よく行うことができる。
更に、本実施形態では、車両Vの外側からロープ部材4を引っ張ることによってフック部材3をヒューム管Hに引っ掛けるので、作業員Mが車両Vの荷台V1上に上がる必要を無くすことができる。従って、作業員Mの安全性を確保することもできる。
また、フック部材3から見て端部2bの反対側で固定された滑車部材5を備え、ロープ部材4は、フック部材3から端部2bの反対側に延びると共に滑車部材5で折り返されて端部2b側に延びている。従って、端部2b側からロープ部材4を引っ張ることによって、ロープ部材4が引っ張られる方向の反対方向にフック部材3をスライドさせることができる。
図6に示されるように、ベース部材2上でベース部材2の長手方向Dに沿うように複数のレール部材9が設けられており、フック部材3は、複数のレール部材9と線接触している。従って、フック部材3は、複数のレール部材9に線接触するので、レール部材9上に設けられるフック部材3を安定させることができる。
このように、フック部材3が安定することにより、レール部材9上でフック部材3をがたつきにくくすることができるので、フック部材3をレール部材9上でよりスムーズにスライドさせることができる。従って、ヒューム管Hへのフック部材3の引っ掛けと、ヒューム管Hの吊り上げを一層効率よく行うことができる。
また、レール部材9は、ベース部材2の長手方向Dに延びる丸棒状となっている。従って、レール部材9の構成を簡易にすることができる。
図1及び図3に示されるように、吊り下げられたベース部材2の位置を調整する介錯ロープ11を更に備え、介錯ロープ11は、ベース部材2に取り付けられると共に、ベース部材2から離れる方向に延びている。従って、介錯ロープ11によって、吊り下げられたベース部材2の位置を調整することができるので、ベース部材2の位置を安定させることができる。
また、介錯ロープ11は、ベース部材2から離れる方向に延びているので、ベース部材2から離れた位置でベース部材2の位置を調整することができる。このように、離れた位置からベース部材2の位置を安定させることができ、ヒューム管Hへのフック部材3の引っ掛けを行うことができるので、ヒューム管Hの吊り上げを更に効率よく行うことができる。
図2及び図3に示されるように、レール部材9から見て端部2bの反対側に位置するストッパ10を更に備え、ストッパ10は、ベース部材2上に固定されており、フック部材3は、一定量スライドすると、レール部材9とストッパ10との間に嵌り込む。よって、フック部材3を一定量スライドさせるとフック部材3がレール部材9とストッパ10との間に嵌り込むので、これ以上のフック部材3のスライドを規制することができる。
従って、予めフック部材3のスライド長さを定めることができるので、作業員M等はフック部材3のスライド長さの微調整を行う必要が無くなる。すなわち、作業員M等は、ただフック部材3をスライドさせるだけでスライド長さを所定の長さとすることができるので、ヒューム管Hへのフック部材3の引っ掛けを一層スムーズに行うことができる。従って、ヒューム管Hの吊り上げ作業の更なる効率化に寄与する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の吊り上げ装置21について図7〜図10を参照しながら説明する。吊り上げ装置21は、第1実施形態とは異なるフック部材23、滑車部材25、載置部材28及びレール部材29を備えている。以降の説明では、第1実施形態と重複する説明を適宜省略する。
第1実施形態では、長手方向Dの両端にフック部材3が配置されていた。これに対し、第2実施形態では、長手方向Dの一端にはフック部材3が配置されているが、他端にはベース部材2の下面に固定されたフック部材23が配置されている。図7及び図9に示されるように、フック部材23は、ベース部材2の端部2bから下方に延びる第1延在部23aと、第1延在部23aの下端から端部2bの反対側に延びる第2延在部23bと、を含んでおり、側面視L字状となるように形成されている。
図7、図8及び図10に示されるように、滑車部材25は、幅方向Bに一対に設けられており、各滑車部材25は、フランジ部2aの上面に固定されている。滑車部材25の構成自体は、滑車部材5の構成と同一であり、滑車部材25は、配置される数及び配置される位置が滑車部材5と異なっている。
載置部材28は、前述した載置部材8の滑車8a、立設部材8b、ブラケット8c、軸8d及び挿通部材8eを備えており、更に、滑車28a、ブラケット28c、軸28d及び挿通部材28eを備えている。滑車28a、ブラケット28c、軸28d及び挿通部材28eの構成自体は、それぞれ滑車8a、ブラケット8c、軸8d及び挿通部材8eの構成と同一である。
滑車8a、ブラケット8c、軸8d及び挿通部材8eは、長手方向Dの外側を向いているが、滑車28a、ブラケット28c、軸28d及び挿通部材28eは、長手方向Dの内側(端部2bの反対側)を向いている。また、滑車28a、ブラケット28c、軸28d及び挿通部材28eは、滑車8a、ブラケット8c、軸8d及び挿通部材8eよりも下方に設けられている。
また、第1実施形態では、長手方向Dの両端にレール部材9が配置されていた。これに対し、第2実施形態のレール部材29は、ベース部材2の長手方向Dの一方側のみに配置されている。レール部材29の構成自体は、レール部材9の構成と同一であり、レール部材29は、配置される数がレール部材9と異なっている。
第2実施形態において、ロープ部材は2本設けられる。2本のロープ部材は、フック部材3から2個の滑車部材25のそれぞれに延びると共に、各滑車部材25で折り返され、折り返された2本のロープ部材は1本に纏められる。そして、1本に纏められたロープ部材4は、載置部材28の滑車8aを通ってベース部材2の外方に延びている。なお、1本に纏められたロープ部材は、滑車28a及び滑車8aを通ってベース部材2の外方に延びていてもよい。
以上のように構成される第2実施形態の吊り上げ装置21では、一体のフック部材3から2本のロープ部材が延びており、各ロープ部材は、各滑車部材25で折り返されてから1本に纏められ、纏められた1本のロープ部材は、ベース部材2の長手方向Dの一方側に延びている。作業員M等が長手方向Dの一方側から上記ロープ部材を引っ張ると、フック部材3が端部2bの反対側(ベース部材2の中央側)にスライドする。
このように、長手方向Dの一方側からロープ部材を引っ張ればフック部材3をスライドさせることができ、ヒューム管Hにフック部材3を引っ掛ける作業を一人の作業員Mのみで行うことができる。また、第2実施形態に係る吊り上げ装置21でも、フック部材3は、図6に示されるようにレール部材29と線接触する線接触部3mを介してレール部材29と接する。従って、第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、各請求項の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、前述の実施形態では、フック部材3のベース3aの下面に、一対のレール部材9が線接触する2つの線接触部3mが設けられている例について説明した。しかしながら、本明細書において、「線接触」とは、図6のフック部材3及びレール部材9に限られず、種々の態様が含まれる。
図11(a)に示されるように、「線接触」には、フック部材33のベース33aのレール部材9(29)に接触する上側の第1部分33x、及びレール部材9のフック部材33に接触する下側の第2部分9x、が共に上方に凸(例えば逆U字状)となっており、且つ、第1部分33xの曲率半径が第2部分9xの曲率半径よりも大きい場合が含まれる。
「線接触」には、図11(b)に示されるように、フック部材43のベース43aの上側の第1部分43xが下方に凸(例えばU字状)となっており、且つ、下方に凸になったレール部材49の第2部分49xの曲率半径が第1部分43xの曲率半径よりも大きい場合、が含まれる。また、図11(c)に示されるように、「線接触」には、フック部材53の第1部分53xが下方に凸であって且つレール部材59の第2部分59xが平坦面となっている場合が含まれる。更に、図11(d)に示されるように、「線接触」には、フック部材63の第1部分63xが下方に凸であって且つレール部材69の第2部分69xが上方に凸になっている場合が含まれる。
例えば、前述の実施形態では、ベース部材2がH形鋼である例について説明した。しかしながら、ベース部材は、H形鋼以外の部材であってもよい。また、フック部材3の構成についても適宜変更可能である。すなわち、前述の実施形態では、フック部材3のベース3a、一対の第1側壁部3e及び底壁部3gがベース部材2を囲むように配置されている例について説明した。しかしながら、フック部材3の配置態様は、この例に限定されず、フック部材3は、レール部材9を上から囲むように設けられていればよい。
ここで、本明細書において、「フック部材がレール部材を上から囲む」とは、例えば図6に示されるように、フック部材3が、レール部材9上に載置される部位(例えばベース3a)と、フック部材3の幅方向Bへの移動を規制する部位(例えば第1側壁部3e)と、を有することを示している。従って、第1側壁部3eは、レール部材9よりも下方にまで延びていなくてもよく、レール部材9の幅方向B側に位置する程度に突出していればよい。また、「フック部材がレール部材を上から囲む」には、フック部材が、レール部材の上部に接触する部位と、レール部材の幅方向Bの両側で下方に突出(又は湾曲)する部位と、を有する態様が含まれる。
また、図12に示されるように、フック部材3に代えて、レール部材79を上から囲むように設けられていないフック部材73を用いてもよい。図12に係る変形例では、レール部材9と同様のレール部材79が2個設けられており、各レール部材79は、一対に設けられるベース部材72a,72b上に固定されている。各レール部材79は線接触部73mを介してフック部材73に線接触している。
また、フック部材73は、そのベース73aからフック部3hが一対のベース部材72a、72bの間で下方に延びており、幅方向Bにフック部材73が移動しようとすると、各ベース部材72a,72bが当該フック部材73の幅方向Bへの移動を規制する。このベース部材72a,72b及びフック部材73では、「フック部材がレール部材を上から囲む」ことが不要となっている。
また、前述の実施形態では、ロープ部材4がフック部材3から延びると共に滑車部材5で折り返されて載置部材8を通りベース部材2の外側に延びる例について説明した。しかしながら、ロープ部材4の配置態様及び本数は、この例に限定されず適宜変更可能である。例えば、一端がフック部材3に取り付けられたロープ部材を滑車部材5に通さずにそのままベース部材2の他方側に延ばしてもよい。
また、図1に示される吊り上げ装置1において、2本のロープ部材4のうちの一方は、一方のフック部材3から滑車部材5で折り返してベース部材2の一方側に延ばし、他方は、他方のフック部材3から滑車部材5に通さずにそのままベース部材2の一方側にまで延ばしてもよい。この場合、2本のロープ部材4がベース部材2の一方側に延びている。そして、一方のロープ部材4を引っ張ると一方のフック部材3をスライドさせることができ、他方のロープ部材4を引っ張ると他方のフック部材3をスライドさせることができる。この場合も1人の作業員Mのみでフック部材3を引っ掛ける作業を行うことができる。
また、前述した実施形態では、ロープ部材4を引っ張ることによってフック部材3をスライドさせる例について説明した。しかしながら、例えば手でフック部材3をスライドさせる等、ロープ部材以外の手段によってフック部材3をスライドさせてもよい。
また、前述した滑車部材5,25、引掛部材6、揺動部材7、載置部材8,28及びストッパ10は、必要に応じて適宜配置場所を変更したり、又は場合によっては省略することも可能である。更に、レール部材9,29は、ベース部材2から突出した形状を有しており、レール部材9,29の突出した部分とストッパ10との間に凹部が形成され、この凹部にフック部材3が嵌り込んでもよい。
また、レール部材9,29については、その本数及び形状を適宜変更することが可能である。例えば、丸棒状のレール部材9,29に代えて、断面角形形状又は断面長円形状のレール部材を用いてもよい。更に、ベース部材2に固定させたレール部材9,29に代えて、ベース部材の一部であるレール部を用いてもよいし、フック部材の一部であるレール部を用いてもよい。本発明に係る「ベース部材上のレール部」は、ベース部材の上部に位置するレール部を示している。すなわち、本発明に係る「レール部」は、ベース部材2の上に別の部材を固定させたレール部材であってもよいし、ベース部材の一部を成すレール部であってもよいし、フック部材の一部を成すレール部であってもよい。
また、前述した実施形態では、吊り上げられたベース部材2の位置を調整する調整部材として介錯ロープ11を用いた例について説明した。しかしながら、この調整部材としては、介錯ロープ11以外のものを用いることも可能である。例えば、介錯ロープ11に代えて、ベース部材2に取り付けられた棒状部材を用いてもよい。この場合、当該棒状部材を引くだけでなく押すことによってベース部材2の位置を調整することも可能となる。
また、前述した実施形態では、吊り上げ対象物がヒューム管Hであり、ヒューム管Hの開口H1にフック部材3を挿入してフック部材3をヒューム管Hに引っ掛けることにより、フック部材3をヒューム管Hに係合させる例について説明した。しかしながら、本発明に係る吊り上げ装置では、ヒューム管H以外の吊り上げ対象物にフック部材を引っ掛けて当該吊り上げ対象物にフック部材を係合させることも可能である。すなわち、本発明は、ヒューム管H以外の管体、及び管体以外の吊り上げ対象物にも適用可能である。
1,21…吊り上げ装置、2,72a,72b…ベース部材、2a…フランジ部、2b…端部、3,23,33,43,53,63,73…フック部材、3a,33a,43a,73a…ベース、3b…壁部、3c…取っ手部、3d…孔部、3e…第1側壁部、3f…第2側壁部、3g…底壁部、3h…フック部、3j…第1延在部、3k…第2延在部、3m,73m…線接触部、4…ロープ部材、5,25…滑車部材、5a…ブラケット、5b…軸、5c…滑車、6…引掛部材、6a…孔部、7…揺動部材、8,28…載置部材、8a,28a…滑車、8b…立設部材、8c,28c…ブラケット、8d,28d…軸、8e,28e…挿通部材、9,29,49,59,69,79…レール部材(レール部)、9a…端部、9x,49x,59x,69x…第2部分、10…ストッパ、10a…側面部、10b…天面部、11…介錯ロープ(調整部材)、23a…第1延在部、23b…第2延在部、33x,43x,53x,63x…第1部分、D…長手方向、F…フック、H…ヒューム管(吊り上げ対象物)、H1…開口、M…作業員、V…車両、V1…荷台、W…ワイヤ。

Claims (10)

  1. 吊り上げ対象物にフック部材を係合させて前記吊り上げ対象物を吊り上げる吊り上げ装置であって、
    高所から吊り下げられる棒状のベース部材を備え、
    前記フック部材は、前記ベース部材上のレール部に沿ってスライドして前記吊り上げ対象物に係合し、
    前記フック部材(前記レール部との間にローラを有するものを除く)は、前記レール部と線接触している、
    吊り上げ装置。
  2. 吊り上げ対象物にフック部材を係合させて前記吊り上げ対象物を吊り上げる吊り上げ装置であって、
    高所から吊り下げられる棒状のベース部材を備え、
    前記フック部材は、前記ベース部材上のレール部に沿ってスライドして前記吊り上げ対象物に係合し、
    前記フック部材は、前記レール部と線接触しており、
    前記レール部に直交する断面において、前記フック部材が前記レール部に点接触している、
    吊り上げ装置。
  3. 前記フック部材は、前記レール部を上から囲むように設けられる、
    請求項1又は2に記載の吊り上げ装置。
  4. 前記フック部材及び前記レール部は、前記ベース部材の長手方向の一方側と他方側に、それぞれ一つずつ設けられている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の吊り上げ装置。
  5. 前記フック部材をスライドさせるロープ部材を備え、
    前記ロープ部材は、前記レール部の上方で前記フック部材に取り付けられると共に、前記フック部材から前記ベース部材の長手方向の端部を超える位置にまで延びている、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の吊り上げ装置。
  6. 前記フック部材から見て前記端部の反対側で固定された滑車部材を備え、
    前記ロープ部材は、前記フック部材から前記端部の反対側に延びると共に前記滑車部材で折り返されて前記端部側に延びている、
    請求項に記載の吊り上げ装置。
  7. 前記ベース部材上で前記ベース部材の長手方向に沿うように複数の前記レール部が設けられており、
    前記フック部材は、複数の前記レール部と線接触している、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の吊り上げ装置。
  8. 前記レール部は、前記ベース部材の長手方向に延びる丸棒状となっている、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の吊り上げ装置。
  9. 吊り下げられた前記ベース部材の位置を調整する調整部材を更に備え、
    前記調整部材は、前記ベース部材に取り付けられると共に、前記ベース部材から離れる方向に延びている、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の吊り上げ装置。
  10. 前記レール部から見て前記ベース部材の端部の反対側に位置するストッパを更に備え、
    前記ストッパは、前記ベース部材上に固定されており、
    前記フック部材は、一定量スライドすると、前記レール部と前記ストッパとの間に嵌り込む、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の吊り上げ装置。
JP2015254504A 2015-12-25 2015-12-25 吊り上げ装置 Active JP6527820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254504A JP6527820B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 吊り上げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015254504A JP6527820B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 吊り上げ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017114664A JP2017114664A (ja) 2017-06-29
JP6527820B2 true JP6527820B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=59231350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015254504A Active JP6527820B2 (ja) 2015-12-25 2015-12-25 吊り上げ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6527820B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116715133B (zh) * 2023-08-11 2023-11-24 天津三号线轨道交通运营有限公司 一种吊点可调节的钢轨吊装起重吊具

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4833418Y1 (ja) * 1968-05-30 1973-10-11
JP2573859B2 (ja) * 1988-03-10 1997-01-22 東急建設株式会社 長尺物の姿勢・位置検出装置
JPH0419578U (ja) * 1990-06-06 1992-02-19
JPH04125291U (ja) * 1991-02-28 1992-11-16 川鉄テクノリサーチ株式会社 スリツトコイル用吊具
JP2767575B2 (ja) * 1995-12-22 1998-06-18 東海プレコン株式会社 コンクリート製品の吊上げ治具
JPH09255272A (ja) * 1996-03-22 1997-09-30 East Japan Railway Co 橋桁用吊りビーム装置および吊り上げ方法
JP3056081U (ja) * 1998-07-22 1999-02-02 日本高周波鋼業株式会社 吊り具
JP2001019345A (ja) * 1999-07-13 2001-01-23 Matsuzaka Kosan Kk 自由勾配側溝用吊具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017114664A (ja) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160069477A1 (en) Pipe Installation Device
JP2006241897A (ja) 建築足場に用いる資材運搬用リフト装置
EP2949541A1 (en) Rolling platform ladder
JP6527820B2 (ja) 吊り上げ装置
JP2009179464A (ja) 縦向きコイル搬送用吊り具および吊り上げ搬送方法
JP6035571B2 (ja) ケーブルラック用コロ装置
JP2014159331A (ja) 吊持装置、及び吊持補助具
JP2016124678A (ja) 線材コイルの吊上げ用の吊上げ装置
JP5466783B1 (ja) 安全帯用支持部材
KR20080081566A (ko) 맨홀뚜껑 개방장치
JP4955456B2 (ja) 多段梯子
KR20130136950A (ko) 개방형 케이블 행거 및 그 제작방법
CN207396816U (zh) 光缆挂钩的辅助安装装置
JP2007031133A (ja) 吊り具
KR101323793B1 (ko) 케이블 공급장치
JP2008285967A (ja) 多段梯子用の横滑り防止具
JP2016215289A (ja) 搬送装置
KR20160077997A (ko) 농업용 작업차의 톱 링크기구
CN219567270U (zh) 一种便于调节的法兰吊具
KR20130136951A (ko) 개방형 케이블행거용 취부장치
US9340067B2 (en) Tire handling tool
US9333893B2 (en) Load carrying assembly
JP6113601B2 (ja) 反転装置
IT201900016067A1 (it) Barra da appendimento
JP6565647B2 (ja) 玉掛け用吊り治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6527820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250