JP6527365B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
従来より、燃料電池を利用して発電を行う様々な燃料電池システムが提案されている。特許文献1の燃料電池システムでは、筐体の内部が、モジュール部と、流体供給部と、電装部とに分割される。モジュール部には、燃料電池モジュールと、燃料電池モジュールを昇温させる燃焼器とが収容される。流体供給部には、燃料ガス供給装置と、酸化剤ガス供給装置と、水供給装置が配置される。電装部には、燃焼電池モジュールで発生した直流電力を変換する電力変換装置と、燃料電池モジュールの発電量を制御する制御装置とが配置される。流体供給部はモジュール部の第1の側面に配置され、電装部はモジュール部の第2の側面に配置される。これにより、流体供給部および電装部が筐体の外壁部を構成するため、流体供給部および電装部の高温化が抑制される。
特許文献2および特許文献3の燃料電池システムでは、水蒸気改質に用いる水の自立運転が図られている。また、特許文献4の燃料電池モジュールでは、熱自立運転が図られている。特許文献5の燃料電池システムでは、水自立運転および熱自立運転の促進が図られている。特許文献6の燃料電池装置では、燃料電池からの排ガスと、燃料電池に供給される酸素含有ガスまたは燃料との間で熱交換を行う熱交換器が設けられ、熱交換後の酸素含有ガスまたは燃料をさらに加熱することにより、発電効率の向上が図られている。
特開2008−235108号公報 特開2011−210448号公報 特開2013−222577号公報 特開2012−238537号公報 特開2013−62217号公報 特開2014−10895号公報
ところで、特許文献1の燃料電池システムでは、起動運転の際に燃料電池モジュールの昇温に利用される燃焼器は、筐体内において、切換弁および原燃料分岐通路を介して燃料ガス供給装置に接続される。また、燃焼器は、筐体内において、切換弁および空気分岐通路を介して酸化剤ガス供給装置に接続される。燃料電池システムでは、定常運転時には使用されない当該切換弁や分岐通路も筐体内に保有されている。
このように燃料電池システムの保有機器が多いと、故障の発生確率が増大するため、燃料電池システムの稼働率が低下するおそれがある。また、燃料電池システムの定常運転の際に、使用しない保有機器も監視する必要があるため、燃料電池システムの制御負荷が増大するおそれもある。さらには、定常運転時に使用しない保有機器の待機電力等により、燃料電池システムの送電端電力が低下するおそれもある。
上記問題は、上述の他の燃料電池システム等においても同様である。例えば、特許文献2の燃料電池システムでは、定常運転時の水自立運転の実現が図られているが、水自立運転が実現した場合に使用されない水タンクや水を供給するポンプ等の機器が、燃料電池システムに保有されている。このような水タンクやポンプ等をメンテナンスするためには、燃料電池システム全体を停止する必要がある。また、当該ポンプ等が故障すると、燃料電池システム全体が停止することになり、必要に応じて燃料電池システム全体を交換することになる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、燃料電池ユニットの定常運転時の機器故障確率の低減、および、機器制御の負荷低減を実現することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、燃料電池システムであって、原燃料を改質して燃料ガスを生成する改質器と、前記燃料ガスおよび酸化剤ガスを用いて発電を行う固体酸化物形の燃料電池と、前記改質器および前記燃料電池を収容するハウジングとをそれぞれ備える複数の燃料電池ユニットと、前記複数の燃料電池ユニットに着脱自在に順次接続され、接続された燃料電池ユニットの起動運転に利用される起動ユニットとを備え、前記複数の燃料電池ユニットのうち2台目以降の燃料電池ユニットの起動運転時に、起動運転が完了している起動済みの燃料電池ユニットから、前記起動ユニットおよび前記2台目以降の燃料電池ユニットの少なくとも一方に電力が供給される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池システムであって、前記2台目以降の燃料電池ユニットの起動運転時に、前記起動済みの燃料電池ユニットにて発生する熱を、前記2台目以降の燃料電池ユニットの加熱源として利用する。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、前記起動ユニットが積載される移動用の車両をさらに備える。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池システムであって、前記改質器が前記原燃料に水蒸気改質を行い、前記起動ユニットが、水を貯溜するとともに前記水を前記改質器に供給する水供給部と、前記ハウジングの内部の加熱に利用されるエネルギーを供給する加熱用エネルギー供給部と、起動用材料を前記改質器に供給する起動用材料供給部と、のうち少なくとも2つの供給部を備える。
本発明では、燃料電池ユニットの定常運転時の機器故障確率の低減、および、機器制御の負荷低減を実現することができる。
第1の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。 燃料電池ユニットおよび起動ユニットの構成を示す図である。 水供給部と燃料電池ユニットとの接続部を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る燃料電池システムの構成を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料電池システム1の構成を示す図である。燃料電池システム1は、複数の燃料電池ユニット2と、1つの起動ユニット3と、1つの車両61とを備える。起動ユニット3は、移動用の車両61の積載部に積載される。以下の説明では、起動ユニット3および車両61をまとめて「起動用車両6」と呼ぶ。
各燃料電池ユニット2は、燃料電池を用いて発電を行う発電ユニットである。起動ユニット3は、複数の燃料電池ユニット2に着脱自在に順次接続され、接続された燃料電池ユニット2の起動運転(いわゆる、コールドスタート)に利用される。燃料電池ユニット2の起動運転とは、燃料電池ユニット2の状態を停止状態から、定常的に発電を行う定常運転状態へと変更することである。
図2は、1つの燃料電池ユニット2、および、当該燃料電池ユニット2に接続された起動ユニット3の構成を示す図である。他の燃料電池ユニット2の構成は、図2に示す燃料電池ユニット2と同様であり、起動ユニット3が接続される場合の接続態様も同様である。図2では、燃料電池ユニット2および起動ユニット3をそれぞれ破線にて囲む。また、図2では、車両61の図示を省略している。
燃料電池ユニット2は、ハウジング21と、改質器22と、燃料電池23と、昇温部24とを備える。改質器22、燃料電池23および昇温部24は、ハウジング21の内部に収容される。燃料電池ユニット2は、また、不純物除去部41と、第1熱交換器42と、ブロワ43と、第2熱交換器44と、凝縮部45と、水蒸気生成部46と、排ガス燃焼部47と、原燃料供給源48とを備える。燃料電池ユニット2は、さらに、電池ユニット制御部49と、受電部40とを備える。受電部40は、図示省略の外部電源等に接続され、燃料電池ユニット2の各構成に電力を供給する。電池ユニット制御部49は、燃料電池ユニット2の各構成を制御する。
ハウジング21の内面は、断熱材料により形成される。ハウジング21としては、例えば、金属製のコンテナの内面全体を断熱材料により覆ったものが利用される。燃料電池23は、固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)であり、例えば、図示省略の複数のセル(単電池)が積層されたセルスタックである。燃料電池23の負極(アノード)には燃料ガスが供給され、正極(カソード)には酸化剤ガスが供給される。これにより、燃料電池23において電気化学反応が生じ、発電が行われる。燃料電池23における電気化学反応は発熱反応であり、発生した熱は改質器22の加熱等に利用される。燃料電池23による発電は、例えば600度〜1000度の高温下にて行われる。燃料ガスは、例えば水素ガスであり、酸化剤ガスは、例えば酸素ガスである。
改質器22は、原燃料を改質して燃料ガスを含む改質ガスを生成する。原燃料としては、例えば、LPガス、都市ガス、天然ガス、灯油、バイオガス、バイオエタノール等が利用される。改質器22では、例えば、水蒸気改質法、部分酸化改質法、自己熱改質法等により原燃料の改質が行われる。図2に示す例では、改質器22により、原燃料であるLPガスが水蒸気改質法により高温下にて改質され、燃料ガスである水素ガスを含む改質ガスが生成される。
改質器22は、燃料ガス供給管251により燃料電池23の負極に接続される。改質器22により生成された改質ガスは、燃料ガス供給管251を介して燃料電池23の負極に供給される。燃料電池23の負極から排出されるガスである負極排ガスは、負極排ガス排出管252によりハウジング21外へと排出され、排ガス燃焼部47へと導かれる。負極排ガスには、燃料ガスである水素ガスが燃料電池23における発電に使用されることにより生成される水蒸気、および、燃料電池23における発電に利用されなかった未利用の燃料ガス等が含まれる。
改質器22は、原燃料供給管261を介して、ハウジング21外に配置される原燃料供給源48に接続される。原燃料供給管261上には、不純物除去部41および第1熱交換器42が設けられる。不純物除去部41では、原燃料供給源48から改質器22へと供給される原燃料から不純物(例えば、硫黄系不純物)が除去される。第1熱交換器42では、燃料電池23の負極から排出されて負極排ガス排出管252を流れる高温の負極排ガスを利用して、改質器22に供給される原燃料が予備加熱される。
第1熱交換器42を通過した負極排ガスは、凝縮部45へと導かれる。凝縮部45では、負極排ガス中の水蒸気が凝縮されて水が生成される。凝縮部45により生成された水は、水蒸気生成部46へと供給される。水蒸気生成部46では、水が加熱されて水蒸気が生成される。水蒸気生成部46により生成された水蒸気は、水供給管262を介して原燃料供給管261へと導かれ、不純物除去部41を通過した原燃料と共に改質器22へと供給されて上述の水蒸気改質に利用される。
燃料電池23の正極は、酸化剤ガス供給管253により、ハウジング21外に配置されるブロワ43に接続される。ブロワ43により、酸化剤ガスである酸素ガスを含む空気が、酸化剤ガス供給管253を介して燃料電池23の正極に供給される。燃料電池23の正極から排出されるガスである正極排ガスは、正極排ガス排出管254によりハウジング21外へと排出される。正極排ガス排出管254は、酸化剤ガス供給管253上に設けられた第2熱交換器44を通過する。第2熱交換器44では、燃料電池23の正極から排出されて正極排ガス排出管254を流れる高温の正極排ガスを利用して、燃料電池23に供給される空気が予備加熱される。
第2熱交換器44を通過した正極排ガス排出管254は、排ガス燃焼部47よりも手前(すなわち、上流側)の合流点471において負極排ガス排出管252に合流する。排ガス燃焼部47では、合流後の負極排ガスおよび正極排ガスが燃焼される。これにより、負極排ガスに含まれる未利用の燃料ガス等が燃焼される。排ガス燃焼部47にて発生する燃焼熱は、例えば、水蒸気生成部46における水の加熱や、タービンを利用した発電に利用される。また、排ガス燃焼部47がハウジング21内に設けられ、排ガス燃焼部47の燃焼熱が改質器22の加熱に利用されてもよい。排ガス燃焼部47としては、例えば、触媒燃焼器が利用される。
燃料電池ユニット2の定常運転では、上述のように、燃料電池23において燃料ガスおよび酸化剤ガスを用いて発電が行われる。燃料電池23における発電の際に発生した熱は改質器22に付与され、改質器22における原燃料の水蒸気改質に利用される。また、燃料電池23から排出された負極排ガスを利用して、改質器22に供給される原燃料の予備加熱が行われ、燃料電池23から排出された正極排ガスを利用して、燃料電池23に供給される空気の予備加熱が行われる。これにより、燃料電池ユニット2では、定常運転時にシステム内にて必要とされる熱を、システム外から付与することなく定常運転を行うことができる。さらに、燃料電池ユニット2では、負極排ガスに含まれる水蒸気を改質器22において行われる水蒸気改質に利用することにより、定常運転時にシステム内にて必要とされる水を、システム外から付与することなく定常運転を行うことができる。換言すれば、定常運転時の燃料電池ユニット2では、熱自立運転および水自立運転が可能である。
次に、燃料電池ユニット2の起動運転について説明する。燃料電池ユニット2の起動運転に利用される起動ユニット3は、水供給部31と、起動用材料供給部32と、加熱用エネルギー供給部33と、起動電源部34と、起動制御部35と、起動ユニットハウジング36(図1参照)とを備える。水供給部31、起動用材料供給部32、加熱用エネルギー供給部33、起動電源部34および起動制御部35は、起動ユニットハウジング36の内部に収容される。起動制御部35は、例えば燃料電池ユニット2の状態に基づいて、水供給部31、起動用材料供給部32、加熱用エネルギー供給部33および起動電源部34を制御する。起動電源部34は、水供給部31、起動用材料供給部32、加熱用エネルギー供給部33および起動制御部35に電力を供給する。起動電源部34は、例えば、小型発電機やバッテリであり、起動制御部35はコンピュータである。当該小型発電機は、例えば、ガソリン、軽油、灯油、アルコール、LPガス等を燃料として駆動する。
水供給部31は、水を貯溜するとともに、燃料電池ユニット2の起動運転の際に、当該水を燃料電池ユニット2の改質器22に供給する。水供給部31は、例えば、水貯溜部311と、ポンプ312と、起動用水配管313とを備える。水貯溜部311は、水(例えば、純水)を貯溜するタンクである。水貯溜部311は、起動用水配管313を介して、燃料電池ユニット2の水蒸気生成部46に着脱自在に接続される。ポンプ312は、起動用水配管313上に設けられ、水貯溜部311に貯溜されている水を水蒸気生成部46へと供給する。
起動用材料供給部32は、燃料電池ユニット2の起動運転の際に、起動用材料を改質器22に供給する。起動用材料供給部32は、例えば、起動用材料供給源321と、起動用材料配管322とを備える。起動用材料供給源321は、例えば、起動用材料を貯溜するガスボンベである。起動用材料供給源321は、起動用材料配管322を介して、燃料電池ユニット2の原燃料供給管261に着脱自在に接続される。換言すれば、起動用材料供給源321は、起動用材料配管322および原燃料供給管261を介して、改質器22に着脱自在に接続される。起動用材料としては、例えば、窒素、水素、原燃料と同様のLPガス、都市ガス、バイオエタノール等が使用される。
加熱用エネルギー供給部33は、燃料電池ユニット2の起動運転の際に、燃料電池ユニット2のハウジング21の内部の加熱に利用されるエネルギーを供給する。加熱用エネルギー供給部33は、ハウジング21内の昇温部24に接続される。図2に示す例では、昇温部24は、燃料を燃焼させてハウジング21の内部を加熱するバーナーである。加熱用エネルギー供給部33は、例えば、加熱用燃料供給源331と、加熱用燃料配管332と、加熱用ブロワ333とを備える。加熱用燃料供給源331は、例えば、加熱用燃料を貯溜するガスボンベである。加熱用ブロワ333は、空気を送出する。加熱用燃料供給源331および加熱用ブロワ333は、加熱用燃料配管332を介して、昇温部24に着脱自在に接続される。加熱用燃料としては、例えば、LPガス、都市ガス、軽油等が使用される。
複数の燃料電池ユニット2のうち1台目の燃料電池ユニット2の起動運転では、まず、加熱用燃料供給源331からの加熱用燃料と、加熱用ブロワ333からの空気とが、上述の加熱に利用されるエネルギーとして昇温部24に供給される。そして、昇温部24にて加熱用燃料が燃焼することにより、ハウジング21の内部が加熱される。これにより、改質器22および燃料電池23が昇温する。
続いて、起動用材料供給源321からの起動用材料が、不純物除去部41を通過して改質器22に供給される。また、水供給部31からの水が水蒸気生成部46に供給され、水蒸気生成部46にて水蒸気とされた後、改質器22に供給される。そして、改質器22により起動用材料が水蒸気改質されることにより燃料ガスが生成され、燃料電池23の負極に供給される。燃料電池23の正極には、上述のブロワ43により、酸化剤ガスを含む空気が供給される。これにより、燃料電池23による発電が行われ、発電時に発生する熱により改質器22がさらに加熱される。また、燃料電池23からの負極排ガスから凝縮部45にて生成された水は、水蒸気生成部46へと供給される。
燃料電池システム1では、改質器22および燃料電池23が所定の温度に達し、燃料電池23からの出力が所定の発電量に達して安定するまで、すなわち、燃料電池ユニット2が定常運転状態となるまで、上述の起動運転が継続される。燃料電池ユニット2の定常運転が開始され、上述の水自立および熱自立が成立すると、起動ユニット3が停止される。具体的には、起動ユニット3において、水供給部31からの水の供給、起動用材料供給部32からの起動用材料の供給、および、加熱用エネルギー供給部33からのエネルギー(すなわち、加熱用燃料および空気)の供給が停止される。これと並行して、燃料電池ユニット2では、原燃料供給源48から改質器22への原燃料の供給が開始される。
そして、水供給部31と燃料電池ユニット2との接続部310、起動用材料供給部32と燃料電池ユニット2との接続部320、および、加熱用エネルギー供給部33と燃料電池ユニット2との接続部330における接続が解除され、起動ユニット3が燃料電池ユニット2から取り外される。接続部310,320,330の両側(すなわち、起動ユニット3側および燃料電池ユニット2側)にはバルブおよび逆止弁が設けられており、起動ユニット3の取り外し後も、燃料電池ユニット2の定常運転は支障なく継続される。
このように、起動ユニット3は、燃料電池ユニット2の起動運転の終了後(すなわち、定常運転の開始後)、燃料電池ユニット2から取り外すことができる。このため、定常運転時における燃料電池ユニット2において保有機器を減少させることができ、定常運転時の機器故障確率の低減、および、機器制御の負荷低減を実現することができる。また、定常運転時に使用しない保有機器の待機電力等による燃料電池ユニット2の送電端電力の低下を抑制することもできる。その結果、燃料電池システム1の信頼性を向上することができる。
燃料電池システム1では、起動ユニット3に起動電源部34を設けることにより、燃料電池ユニット2における起動運転時の需要電力を減少させることができる。その結果、燃料電池ユニット2の受電部40の容量を低減することができる。
図1に示す燃料電池システム1では、1台目の燃料電池ユニット2の起動運転が終了すると、起動用車両6が移動し、複数の燃料電池ユニット2のうち2台目の燃料電池ユニット2の近傍に起動ユニット3が配置される。上述のように、起動ユニット3は移動用の車両61の積載部に積載されているため、複数の燃料電池ユニット2間の起動ユニット3の移動を容易とすることができる。これにより、複数の燃料電池ユニット2を容易に起動することができる。起動用車両6の車両61としては、例えば、軽トラックが利用され、起動ユニット3が、当該軽トラックの積載部である荷台上に積載される。
起動ユニット3の車載を考慮すると、起動ユニット3の重量は350kg以下であることが好ましく、起動ユニット3の起動ユニットハウジング36の長さ、幅および高さはそれぞれ、1900mm以下、1400mm以下、1500mm以下であることが好ましい。また、移動時の各構造の振動等を軽減するために、水供給部31、起動用材料供給部32、加熱用エネルギー供給部33、起動電源部34および起動制御部35(図2参照)は、起動ユニットハウジング36に対して固縛可能であることが好ましい。水供給部31、起動用材料供給部32、加熱用エネルギー供給部33、起動電源部34および起動制御部35は、防振台上に設置されることが好ましい。
2台目の燃料電池ユニット2の起動運転の際には、まず、起動ユニット3の水供給部31、起動用材料供給部32および加熱用エネルギー供給部33と、2台目の燃料電池ユニット2とが、図2に示す場合と同様に、接続部310,320,330にてそれぞれ接続される。
図3は、水供給部31と燃料電池ユニット2との接続部310の一例を示す斜視図である。接続部310は、水供給部31側の接続端部310aと、燃料電池ユニット2側の接続端部310bとを備える。図3では、図の理解を容易にするために、接続端部310a,310bから延びる配管を破線にて描く。接続端部310a,310bは略円筒状であり、中央部には水が流れる流路が設けられる。接続端部310aの端面には径方向に延びる略四角柱状の凸部310cが設けられる。また、接続端部310bの端面には、凸部310cと略同形状の凹部310dが設けられる。水供給部31と燃料電池ユニット2とが接続される際には、凸部310cを凹部310dに嵌合させつつ接続端部310a,310bが互いに固定される。
燃料電池システム1では、起動ユニット3の水供給部31、起動用材料供給部32および加熱用エネルギー供給部33と燃料電池ユニット2とのそれぞれの接続部310,320,330が、互いに異なる形状を有する。例えば、接続部320,330にも、図3に示す接続部310と同様に、接続端部の端面に凸部および凹部が設けられ、当該凸部および凹部の形状、数または配置等が、接続部310,320,330において互いに異なる。これにより、起動ユニット3と燃料電池ユニット2とを接続する際に、水供給部31、起動用材料供給部32および加熱用エネルギー供給部33と燃料電池ユニット2とのそれぞれの接続を誤りなく行うことができる。
起動ユニット3と2台目の燃料電池ユニット2との接続が終了すると、1台目の燃料電池ユニット2の起動運転と同様に、図2に示す加熱用燃料供給源331からの加熱用燃料と、加熱用ブロワ333からの空気とが昇温部24に供給され、加熱用燃料が燃焼することにより、ハウジング21の内部が加熱される。これにより、改質器22および燃料電池23が昇温する。
続いて、起動用材料供給源321からの起動用材料と、水供給部31から水蒸気生成部46を経由した水蒸気とが改質器22に供給され、起動用材料が水蒸気改質されることにより燃料ガスが生成されて燃料電池23の負極に供給される。燃料電池23の正極には、ブロワ43により酸化剤ガスを含む空気が供給される。これにより、燃料電池23による発電が行われ、発電時に発生する熱により改質器22がさらに加熱される。また、燃料電池23からの負極排ガスから凝縮部45にて生成された水は、水蒸気生成部46へと供給される。
そして、改質器22および燃料電池23が所定の温度に達し、燃料電池23からの出力が所定の発電量に達して安定するまで、すなわち、2台目の燃料電池ユニット2が定常運転状態となるまで、上述の起動運転が継続される。2台目の燃料電池ユニット2の定常運転が開始され、上述の水自立および熱自立が成立すると、起動ユニット3は停止され、当該燃料電池ユニット2から取り外される。
2台目の燃料電池ユニット2の起動運転時には、1台目の燃料電池ユニット2(すなわち、起動運転が完了している起動済みの燃料電池ユニット2)から、起動ユニット3および2台目の燃料電池ユニット2の少なくとも一方に電力が供給される。
具体的には、例えば、1台目の燃料電池ユニット2の燃料電池23からの出力端が、起動ユニット3の水供給部31、起動用材料供給部32および加熱用エネルギー供給部33等の構成に接続され、当該燃料電池23から出力される電力の一部または全部が、起動ユニット3の当該構成に供給される。また、例えば、1台目の燃料電池ユニット2の燃料電池23からの出力端が、2台目の燃料電池ユニット2の受電部40に接続され、当該燃料電池23から出力される電力の一部または全部が、受電部40を介して改質器22やブロワ43等の燃料電池ユニット2の構成に供給される。あるいは、1台目の燃料電池ユニット2において、排ガス燃焼部47にて発生する燃焼熱を利用してタービンによる発電が行われ、当該発電による電力が、起動ユニット3または2台目の燃料電池ユニット2に供給されてもよい。1台目の燃料電池ユニット2からの電力は、起動ユニット3および2台目の燃料電池ユニット2の双方に供給されてもよい。
また、2台目の燃料電池ユニット2の起動運転時には、1台目の燃料電池ユニット2(すなわち、起動済みの燃料電池ユニット2)にて発生する熱が、当該2台目の燃料電池ユニット2の加熱源として利用される。
具体的には、例えば、1台目の燃料電池ユニット2の排ガス燃焼部47にて発生する燃焼熱が、2台目の燃料電池ユニット2において、水蒸気生成部46における水の加熱、改質器22に供給される起動用材料の予備加熱、燃料電池23に供給される空気の予備加熱等に、加熱源として利用される。また、例えば、1台目の燃料電池ユニット2の負極排ガスや正極排ガスが、熱交換器を介して、水蒸気生成部46における水の加熱、改質器22に供給される起動用材料の予備加熱、燃料電池23に供給される空気の予備加熱等に、加熱源として利用される。あるいは、1台目の燃料電池ユニット2の上記燃焼熱や上記排ガスにより空気を加熱し、当該加熱された空気を2台目の燃料電池ユニット2のハウジング21に内に供給することにより、ハウジング21内の改質器22や燃料電池23が加熱されてもよい。
上述の起動済みの燃料電池ユニット2による電力供給については、3台目以降の燃料電池ユニット2の起動運転時においても同様である。すなわち、燃料電池システム1では、2台目以降の燃料電池ユニット2の起動運転時に、起動運転が完了している起動済みの燃料電池ユニット2から、起動ユニット3および当該2台目以降の燃料電池ユニット2の少なくとも一方に電力が供給される。これにより、燃料電池システム1において2台目以降の燃料電池ユニット2の起動運転時に、起動ユニット3にて生成する電力、および、燃料電池システム1の外部から供給される電力の少なくとも一方を減少させることができる。3台目以降の燃料電池ユニット2の起動運転の際には、起動運転が行われる燃料電池ユニット2に電力を供給する起動済みの燃料電池ユニット2は、1台であっても、複数台であってもよい。
起動済みの燃料電池ユニット2から起動ユニット3に電力が供給される場合、起動ユニット3において起動電源部34にて生成する必要のある電力を減少させることができる。起動済みの燃料電池ユニット2から起動ユニット3に供給される電力が比較的多い場合には、例えば、起動電源部34を駆動することなく、起動ユニット3にて必要とされる電力を、起動済みの燃料電池ユニット2からの電力により賄うことができる。起動済みの燃料電池ユニット2から2台目以降の燃料電池ユニット2に電力が供給される場合、燃料電池システム1の外部から当該2台目以降の燃料電池ユニット2に供給される電力を減少させることができる。
上述の起動済みの燃料電池ユニット2の加熱源としての利用についても、3台目以降の燃料電池ユニット2の起動運転時において同様である。すなわち、燃料電池システム1では、2台目以降の燃料電池ユニット2の起動運転時に、起動運転が完了している起動済みの燃料電池ユニット2にて発生する熱が、当該2台目以降の燃料電池ユニット2の加熱源として利用される。これにより、燃料電池システム1において2台目以降の燃料電池ユニット2の起動運転時に、当該2台目以降の燃料電池ユニット2を速やかに加熱することができ、起動運転に要する時間を短くすることができる。あるいは、起動ユニット3から当該2台目以降の燃料電池ユニット2に供給するエネルギーを減少させることができる。3台目以降の燃料電池ユニット2の起動運転の際には、起動運転が行われる燃料電池ユニット2の加熱源として利用される起動済みの燃料電池ユニット2は、1台であっても、複数台であってもよい。
燃料電池システム1では、各燃料電池ユニット2の定常運転の際に、水自立運転が行われず、水供給源に貯溜されている水を水蒸気として改質器22に継続的に供給する必要がある場合、起動運転時にも当該水供給源から改質器22に水蒸気が供給されてもよい。この場合、水供給部31は起動ユニット3から省略されてもよい。また、起動用材料が、未蒸留のバイオエタノールのように改質器22における改質に必要な水を含んでいる場合も、水供給部31は起動ユニット3から省略されてもよい。
起動用材料供給部32から改質器22に供給される起動用材料は、例えば、原燃料とは異なるガスであってもよい。起動用材料が、原燃料にはならない窒素ガスや、燃料ガスである水素ガスである場合、燃料電池ユニット2の起動運転時には、改質器22における水蒸気改質は不要となるため、水供給部31は起動ユニット3から省略されてもよい。
燃料電池システム1では、起動用材料供給部32から改質器22に供給される起動用材料が、上述の原燃料供給源48から供給される原燃料と同じである場合、燃料電池ユニット2の起動運転の際に、原燃料供給源48からの原燃料が起動用材料として改質器22に供給されてもよい。この場合、起動用材料供給部32は、起動ユニット3から省略されてもよい。
燃料電池システム1では、加熱用エネルギー供給部33から昇温部24に供給される加熱用燃料が、原燃料供給源48から供給される原燃料と同じである場合、燃料電池ユニット2の起動運転の際に、原燃料供給源48からの原燃料が加熱用燃料として昇温部24に供給されてもよい。また、燃料電池ユニット2のブロワ43を利用して、昇温部24に空気が供給されてもよい。このように、原燃料供給源48およびブロワ43から昇温部24に加熱用燃料および空気が供給される場合、加熱用エネルギー供給部33は、起動ユニット3から省略されてもよい。
また、燃料電池ユニット2の定常運転の際に、熱自立運転が行われず、昇温部24によるハウジング21内の継続的な加熱が必要である場合、燃料電池ユニット2に加熱用燃料供給源が設けられ、当該加熱用燃料供給源および燃料電池ユニット2のブロワ43から昇温部24に、加熱用燃料および空気が供給されてもよい。この場合も、加熱用エネルギー供給部33は、起動ユニット3から省略されてもよい。
以上のように、起動ユニット3は、水供給部31、起動用材料供給部32および加熱用エネルギー供給部33のうち、少なくとも2つの供給部を備えていればよい。この場合であっても、上述と同様に、各燃料電池ユニット2の定常運転の開始後、起動ユニット3を当該燃料電池ユニット2から取り外すことができる。このため、各燃料電池ユニット2の定常運転時の機器故障確率の低減、および、機器制御の負荷低減を実現することができる。また、定常運転時に使用しない保有機器の待機電力等による各燃料電池ユニット2の送電端電力の低下を抑制することもできる。さらには、複数の燃料電池ユニット2の起動運転終了後、当該複数の燃料電池ユニット2の定常運転と並行して、起動ユニット3のメンテナンス等を行うこともできる。
また、当該少なくとも2つの供給部と各燃料電池ユニット2とのそれぞれの接続部が、互いに異なる形状を有することにより、上述と同様に、当該少なくとも2つの供給部と各燃料電池ユニット2とのそれぞれの接続を誤りなく行うことができる。
ただし、起動ユニット3は、水供給部31と、起動用材料供給部32と、加熱用エネルギー供給部33とを全て備えることが好ましい。これにより、様々な構造を有する燃料電池ユニット2の起動運転を容易に行うことができる。したがって、燃料電池システム1が、異なる構造を有する複数の燃料電池ユニット2を備える場合であっても、当該複数の燃料電池ユニット2の起動運転を、1台の起動ユニット3により容易に行うことができる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る燃料電池システム1aの構成を示す図である。燃料電池システム1aは、複数の燃料電池ユニット2と、複数の起動ユニット3とを備える。図4に示す例では、起動ユニット3の数は、燃料電池ユニット2の数と同じである。各燃料電池ユニット2の構成、および、各起動ユニット3の構成は、図2に示すものと同様である。
複数の燃料電池ユニット2はそれぞれ、燃料電池を用いて発電を行う発電ユニットである。複数の起動ユニット3は、当該複数の燃料電池ユニット2に着脱自在にそれぞれ接続され、接続された燃料電池ユニット2の起動運転にそれぞれ利用される。燃料電池システム1aでは、複数の起動ユニット3により、複数の燃料電池ユニット2の起動運転が並行して行われる。
燃料電池システム1aでは、図1に示す燃料電池システム1と同様に、各起動ユニット3は、燃料電池ユニット2の起動運転の終了後(すなわち、定常運転の開始後)、燃料電池ユニット2から取り外すことができる。このため、定常運転時における各燃料電池ユニット2において保有機器を減少させることができ、定常運転時の機器故障確率の低減、および、機器制御の負荷低減を実現することができる。また、定常運転時に使用しない保有機器の待機電力等による各燃料電池ユニット2の送電端電力の低下を抑制することもできる。さらには、複数の燃料電池ユニット2の定常運転と並行して、各起動ユニット3のメンテナンス等を行うこともできる。その結果、燃料電池システム1aの信頼性を向上することができる。
燃料電池システム1aでは、上述のように、複数の燃料電池ユニット2の起動運転が並行して行われるため、全ての燃料電池ユニット2の起動運転完了までに要する時間を短くすることができる。また、仮に一部の起動ユニット3が故障した場合であっても、当該起動ユニット3に代えて他の起動ユニット3を利用することにより、複数の燃料電池ユニット2の起動運転を行うことができる。これにより、燃料電池システム1aの信頼性をさらに向上することができる。なお、燃料電池システム1aに設けられる起動ユニット3の数は、燃料電池ユニット2と同数である必要はなく、燃料電池ユニット2の数よりも多くても少なくてもよい。
上述の燃料電池システム1,1aでは、様々な変更が可能である。
例えば、燃料電池システム1,1aでは、起動ユニット3の水供給部31、起動用材料供給部32および加熱用エネルギー供給部33と燃料電池ユニット2とのそれぞれの接続部310,320,330は、互いに異なる形状を有していればよく、その形状は、上述の凹凸の嵌合以外の様々な形状であってよい。
昇温部24は、必ずしもバーナーである必要はなく、例えば、ハウジング21内に向けて熱風を噴射する熱風噴射部であってもよい。この場合、加熱用エネルギー供給部33は、例えば、加熱用燃料を貯溜する加熱用燃料供給源331と、加熱用燃料を燃焼させる加熱用燃料燃焼部と、加熱用燃料燃焼部に空気を供給する加熱用ブロワ333とを備える。加熱用燃料燃焼部として、例えば、軽油を燃料とするオイルバーナーが利用される場合、当該軽油により駆動するディーゼル発電機が起動電源部34として利用されてもよい。あるいは、加熱用燃料燃焼部および起動電源部34としてディーゼル発電機が利用され、ディーゼル発電機の廃熱が、昇温部24に供給される加熱用エネルギーとして利用されてもよい。また、LPガスを燃料とするガスタービン発電機が加熱用燃料燃焼部および起動電源部34として利用され、ガスタービン発電機の高温の排気ガスが、昇温部24に供給される加熱用エネルギーとして利用されてもよい。
当該昇温部24における加熱用燃料が、上述の原燃料供給源48から供給される原燃料(例えば、LPガスや都市ガス)と同じである場合、加熱用エネルギー供給部33から加熱用燃料供給源331が省略され、原燃料供給源48からの原燃料が加熱用燃料として加熱用燃料燃焼部に供給されてもよい。また、燃料電池ユニット2のブロワ43を利用して加熱用燃料燃焼部に空気が供給される場合、加熱用エネルギー供給部33から加熱用ブロワ333が省略されてもよい。
昇温部24は、また、電気ヒータであってもよい。この場合、加熱用エネルギー供給部33は、例えば、昇温部24に電力を供給する電力供給部を備える。当該電力供給部としては、例えば、小型発電機やバッテリが利用される。当該小型発電機は、例えば、ガソリン、軽油、灯油、アルコール、LPガス等を燃料として駆動する。あるいは、当該電力供給部として、上述の起動電源部34が利用されてもよい。
上述の燃料電池システム1,1aでは、燃料電池23からの負極排ガスに含まれる水蒸気を、凝縮部45にて水として取り出した上で水蒸気生成部46に供給しているが、水蒸気を含む負極排ガスの一部が、ガス状のまま改質器22へと供給されてもよい。この場合であっても、定常運転の燃料電池ユニット2において水自立運転の実現が可能である。
燃料電池ユニット2では、ハウジング21内に複数の燃料電池23が配置されてもよい。
燃料電池システム1,1aでは、起動ユニット3は燃料電池ユニット2の起動運転に利用されるものであり、必ずしも起動ユニット3単体で燃料電池ユニット2の起動運転が行われる必要はない。例えば、起動ユニット3と他の構成とを併せて利用することにより、燃料電池ユニット2の起動運転が行われてもよい。
図1に示す燃料電池システム1では、例えば、起動ユニット3を移動することなく各燃料電池ユニット2に容易に接続可能である場合、移動用の車両61は省略され、起動ユニット3は所定の位置に配置されていてもよい。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1,1a 燃料電池システム
2 燃料電池ユニット
3 起動ユニット
21 ハウジング
22 改質器
23 燃料電池
31 水供給部
32 起動用材料供給部
33 加熱用エネルギー供給部
61 車両

Claims (4)

  1. 燃料電池システムであって、
    原燃料を改質して燃料ガスを生成する改質器と、前記燃料ガスおよび酸化剤ガスを用いて発電を行う固体酸化物形の燃料電池と、前記改質器および前記燃料電池を収容するハウジングとをそれぞれ備える複数の燃料電池ユニットと、
    前記複数の燃料電池ユニットに着脱自在に順次接続され、接続された燃料電池ユニットの起動運転に利用される起動ユニットと、
    を備え、
    前記複数の燃料電池ユニットのうち2台目以降の燃料電池ユニットの起動運転時に、起動運転が完了している起動済みの燃料電池ユニットから、前記起動ユニットおよび前記2台目以降の燃料電池ユニットの少なくとも一方に電力が供給されることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記2台目以降の燃料電池ユニットの起動運転時に、前記起動済みの燃料電池ユニットにて発生する熱を、前記2台目以降の燃料電池ユニットの加熱源として利用することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、
    前記起動ユニットが積載される移動用の車両をさらに備えることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池システムであって、
    前記改質器が前記原燃料に水蒸気改質を行い、
    前記起動ユニットが、
    水を貯溜するとともに前記水を前記改質器に供給する水供給部と、
    前記ハウジングの内部の加熱に利用されるエネルギーを供給する加熱用エネルギー供給部と、
    起動用材料を前記改質器に供給する起動用材料供給部と、
    のうち少なくとも2つの供給部を備えることを特徴とする燃料電池システム。
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