JP6527219B2 - 最適化したピーク粗さを有する電解銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は二次電池の容量維持率(capacity maintenance)を向上させるために最適化したピーク粗さ(peak roughness:Rp)を有する電解銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法に関するものである。
二次電池は、電気エネルギーを化学エネルギーの形態に変えて貯蔵してから電気が必要な時に前記化学エネルギーを電気エネルギーに変換させることによって電気を発生させるエネルギー変換機器の一種であって、携帯電話、ノートパソコンなどのような携帯用の家電はもちろん、電気自動車のエネルギー源として利用されている。
使い捨ての一次電池と比べ、経済的かつ環境的に利点を有している二次電池としては、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム二次電池、ニッケル水素二次電池、リチウム二次電池などがある。
リチウム二次電池は、他の二次電池と比べて大きさおよび重量対比相対的に多くのエネルギーを貯蔵することができる。したがって、携帯性および移動性が重要な情報通信機器分野の場合、リチウム二次電池が好まれており、ハイブリッド自動車および電気自動車のエネルギー貯蔵装置にもその応用範囲が拡大している。
リチウム二次電池は、充電と放電を一つの周期として繰り返し使われる。完全に充電したリチウム二次電池で、ある機器を稼動させる時、前記機器の稼動時間を増やすためには前記リチウムイオン二次電池が高い充電/放電容量を有さなければならない。したがって、リチウム二次電池の充電/放電容量に対する需要者の日々高まる期待値(needs)を満足させるための研究が持続的に要求されている。
リチウム二次電池の容量を増加させるための一つの方法として、炭素活物質にSiまたはSnが添加された複合活物質を、二次電池の陰極製造時に電解銅箔上に塗布する活物質として使うことが提案された。しかし、このような複合活物質はリチウム二次電池が充電または放電される時に発生する熱によって急激に、そして激しく膨張して電解銅箔の破断をもたらす。リチウム二次電池の充放電が繰り返されるにつれて陰極活物質の収縮および膨張が交互に発生し、これは前記銅箔と陰極活物質間の分離を誘発してリチウム二次電池の充放電容量維持率を低下させる。特に、銅箔と陰極活物質の間の接着強度が弱いほどリチウム二次電池の充放電容量維持率が深刻に低下する。
充電/放電サイクルが繰り返されるにつれて二次電池の充電/放電容量が急激に減少するのであれば(すなわち、容量維持率が低いまたは寿命が短いのであれば)、消費者は二次電池を頻繁に取り替える必要があり、それによって消費者に不便を与え、および資源の浪費をもたらしてしまうであろう。
リチウム二次電池の容量を増加させるためには、陰極製造に使われる電解銅箔の厚さが薄くなければならない。しかし、厚さが薄いほど電解銅箔はカール(curl)またはシワ(wrinkle)に、さらに脆弱となる。このような電解銅箔のカールまたはシワは作業性を低下させるだけでなく、活物質のコーティング自体を不可能にする。
したがって、本発明は、前記のような関連技術の制限および短所に起因した問題点を防止できる電解銅箔、それを含む電極、それを含む二次電池、およびその製造方法に関するものである。
本発明の一観点は、高い容量維持率を有する二次電池を担保できる電解銅箔を提供することである。
本発明の他の観点は、高い容量維持率を有する二次電池を担保できる電極を提供することである。
本発明のさらに他の観点は、高い容量維持率を有する二次電池を提供することである。
本発明のさらに他の観点は、高い容量維持率を有する二次電池を担保できる銅箔を製造する方法を提供することである。
前述した本発明の観点の他にも、本発明の他の特徴および利点が以下で説明されるか、そのような説明から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるはずである。
前記のような本発明の一観点により、第1面とその反対側の第2面を有する電解銅箔であって、前記第1面に向かうマット面(matte surface)および前記第2面に向かうシャイニー面(shiny surface)を含む銅層;前記マット面上の第1保護層;および前記シャイニー面上の第2保護層を含み、前記第1および第2面のそれぞれは0.36〜1.69μmのピーク粗さ(peak roughness:Rp)を有し、前記第1面のピーク粗さと前記第2面のピーク粗さの差は0.6μm以下であることを特徴とする、電解銅箔が提供される。
前記第1および第2保護層のそれぞれはクロム(Cr)を含むことができ、前記第1および第2面のそれぞれにおけるクロム(Cr)付着量は0.5〜5.5mg/mであり得る。
前記第1面でのクロム(Cr)付着量と前記第2面でのクロム(Cr)付着量の差は2.5mg/m以下であり得る。
前記第1および第2面のそれぞれの表面粗さRzは2.5μm以下であり得る。
前記電解銅箔は25±15℃の常温で21〜58kgf/mmの降伏強度を有することができる。
前記電解銅箔は4〜30μmの厚さを有することができる。
本発明の他の観点により、第1面とその反対側の第2面を有する電解銅箔;および前記第1面上の第1活物質層を含み、前記電解銅箔は、前記第1面に向かうマット面および前記第2面に向かうシャイニー面を含む銅層;前記マット面上の第1保護層;および前記シャイニー面上の第2保護層を含み、前記第1および第2面のそれぞれは0.36〜1.69μmのピーク粗さ(peak roughness:Rp)を有し、前記第1面のピーク粗さと前記第2面のピーク粗さの差は0.6μm以下であることを特徴とする、二次電池用電極が提供される。
前記第1および第2保護層のそれぞれはクロム(Cr)を含むことができ、前記第1および第2面のそれぞれにおけるクロム(Cr)付着量は0.5〜5.5mg/mであり得、前記第1面でのクロム(Cr)付着量と前記第2面でのクロム(Cr)付着量の差は2.5mg/m以下であり得る。
前記電解銅箔は25±15℃の常温で21〜58kgf/mmの降伏強度を有することができる。
前記二次電池用電極は、前記第2面上の第2活物質層をさらに含むことができ、前記第1および第2活物質層は、互いに独立して、炭素;Si、Ge、Sn、Li、Zn、Mg、Cd、Ce、NiまたはFeの金属;前記金属を含む合金;前記金属の酸化物;および前記金属と炭素の複合体からなる群から選択される一つ以上の活物質をそれぞれ含むことができる。
本発明のさらに他の観点により、陽極(cathode);前記二次電池用電極で構成された陰極(anode);前記陽極と陰極の間でリチウムイオンが移動できる環境を提供する電解質(electrolyte);および前記陽極と前記陰極を電気的に絶縁させる分離膜(separator)を含むことを特徴とする、二次電池が提供される。
本発明のさらに他の観点により、銅層を形成する段階;および前記銅層上に保護層を形成する段階を含み、前記銅層形成段階は、50〜100g/Lの銅イオン、50〜150g/Lの硫酸、3〜12ppmのビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド[bis−(3−sulfopropyl)disulfide:SPS]、および50ppm以下の塩素を含む電解液を準備する段階;および前記電解液内に互いに離隔して配置された電極板および回転電極ドラムを40〜80A/dmの電流密度で通電させることによって電気メッキを行う段階を含み、前記電気メッキが行われる間、前記電解液内の全炭素量(Total Carbon:TC)は0.25g/L以下に維持され、前記電解液内のスカンジウム(Sc)およびイットリウム(Y)の総濃度は350mg/L以下に維持され、前記回転電極ドラムの表面は#800〜#1500の粒度(Grit)を有する研磨ブラシで研磨されたことを特徴とする、電解銅箔の製造方法が提供される。
前記電解液準備段階は、銅ワイヤーを600〜900℃で30〜60分の間熱処理する段階;前記熱処理された銅ワイヤーを酸洗する段階;および前記酸洗した銅ワイヤーを硫酸に投入する段階を含むことができる。
前記銅層形成段階は、前記電気メッキが行われる間過酸化水素および空気を前記電解液に投入する段階をさらに含むことができる。
前記電解液はヒドロキシエチルセルロース(HEC)、有機硫化物、有機窒化物、グリコール(glycol)系高分子、およびチオ尿素(thiourea)系化合物から構成されたグループから選択される少なくとも一つの有機添加剤をさらに含むことができる。
前記保護層形成段階は0.5〜1.5g/LのCrを含む防錆液内に前記銅層を浸漬させる段階を含むことができる。
前記のような本発明に対する一般的な叙述は本発明を例示するか説明するためのものに過ぎず、本発明の権利範囲を制限しない。
本発明によると、充放電サイクルの繰り返しにもかかわらず、高い充電/放電容量を長期間維持できる長寿名の二次電池が製造され得る。したがって、二次電池の頻繁な取り替えによる電子製品消費者の不便および資源の浪費を最小化することができる。
添付された図面は、本発明の理解を助け、本明細書の一部を構成するためのものである。以下、本発明の実施例を例示し、発明の詳細な説明と共に本発明の原理を説明する。
本発明の一実施例に係る二次電池用電極の断面図である。 JISB0601(2001)規格に沿って得られた表面粗さプロファイルを例示した図面である。 実施例1の電解銅箔を利用して製造された二次電池の充/放電実験後の陰極の状態を示している写真である。 比較例1の電解銅箔を利用して製造された二次電池の充/放電実験後の陰極の状態を示している写真である。
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明の技術的思想および範囲を逸脱しない範囲内で本発明の多様な変更および変形が可能であることは当業者に自明であろう。したがって、本発明は特許請求の範囲に記載された発明およびその均等物の範囲内に入る変更および変形をすべて含む。
リチウムイオン二次電池は、陽極(cathode)、陰極(anode)、前記陽極と陰極の間でリチウムイオンが移動できる環境を提供する電解質(electrolyte)、および一つの電極で発生した電子が二次電池の内部を通じて他の電極に移動することによって無駄に消耗することを防止するために、前記陽極と陰極を電気的に絶縁させる分離膜(separator)を含む。
図1は本発明の一実施例に係る二次電池用電極の断面図である。
図1に例示された通り、本発明の一実施例に係る二次電池用電極100は、第1面S1とその反対側の第2面S2を有する電解銅箔110、前記第1面S1上の第1活物質層120a、および前記第2面S2上の第2活物質層120bを含む。図1は、前記電解銅箔110の第1および第2面S1、S2の両面上に活物質層120a、120bがそれぞれ形成された例を示しているが、本発明はこれに限定されず、本発明の二次電池用電極100は活物質層として前記第1および第2活物質層120a、120bのうちいずれか一つのみを含むこともできる。
リチウム二次電池において、陽極活物質と結合する陽極集電体としてはアルミホイル(foil)が使われ、陰極活物質と結合する陰極集電体としては電解銅箔が使われるのが一般的である。
本発明の一実施例によると、前記二次電池用電極100はリチウム二次電池の陰極に使われ、前記電解銅箔110は陰極集電体として機能し、前記第1および第2活物質層120a、120bは陰極活物質を含む。
図1に例示された通り、本発明の電解銅箔110は、マット面(matte surface)MSおよびシャイニー面(shiny surface)SSを含む銅層111、前記銅層111の前記マット面MS上の第1保護層112a、および前記銅層111の前記シャイニー面SS上の第2保護層112bを含む。
前記マット面MSは、前記電解銅箔110の第1面S1に向かう銅層111の面であり、前記シャイニー面SSは前記電解銅箔110の第2面S2に向かう銅層111の面である。
本発明の銅層111は電気メッキを通じて回転電極ドラム上に形成され得るが、前記シャイニー面SSは電気メッキの過程で前記回転電極ドラムと接触した面を指し示し、前記マット面MSは前記シャイニー面SSの反対側の面を指し示す。
シャイニー面SSがマット面MSと比べてさらに低い表面粗さRzを有するのが一般的であるが、本発明はこれに限定されず、シャイニー面SSの表面粗さRzがマット面MSの表面粗さRzと同一であるかより高くてもよい。
前記第1および第2保護層112a、112bは、前記銅層111の腐食を防止し、耐熱性を向上させるためのものであって、クロム(Cr)を含むことができる。
本発明の電解銅箔110は常温(25±15℃)で21〜58kgf/mmの降伏強度を有することができる。前記降伏強度は万能試験機(UTM)を利用して測定するが、この時、サンプルの幅は12.7mmであり、Grip間の距離は50mmであり、測定速度は50mm/minである。
電解銅箔110の降伏強度が21kgf/mm未満であると、電極100の製造過程および/または二次電池の製造過程で加えられる力によって電解銅箔110のシワおよび/または折れが発生する危険がある。反面、電解銅箔110の降伏強度が58kgf/mmを超過すると、二次電池の製造工程の作業性が低下する。
本発明の電解銅箔110は常温(25±15℃)で3%以上の延伸率を有することができる。電解銅箔110の延伸率が3%未満であると、電極100の製造過程および/または二次電池の製造過程で加えられる力によって電解銅箔110が延びずに破れる危険が大きくなる。
本発明の電解銅箔110は4〜30μmの厚さを有することができる。
前記第1および第2活物質層120a、120bは、互いに独立して、炭素;Si、Ge、Sn、Li、Zn、Mg、Cd、Ce、NiまたはFeの金属;前記金属を含む合金;前記金属の酸化物;および前記金属と炭素の複合体からなる群から選択される一つ以上の活物質を陰極活物質として含むことができる。
二次電池の充放電容量を増加させるために、前記第1および第2活物質層120a、120bはSiを所定量含んだ混合物で形成され得る。
一方、二次電池の充放電が繰り返されるにつれて、活物質層120a、120bのくびれおよび膨張が交互に発生し、これは前記活物質層120a、120bと前記電解銅箔110の分離を誘発して二次電池の充放電効率を低下させる。したがって、二次電池が一定水準以上の容量維持率および寿命を確保するためには(すなわち、二次電池の充放電効率の低下を抑制するためには)、前記電解銅箔110が前記活物質に対して優れたコーティング性を有することによって前記電解銅箔110と活物質層120a、120b間の接着強度が高くなければならない。
一般に、前記電解銅箔110の表面粗さRzの制御を通じて電解銅箔110と活物質層120a、120b間の接着強度を向上させることができると知られている。前記表面粗さRzは、例えばMahr社のMahrsurf M300粗さ計を利用してJISB0601(2001)規格に沿って測定され得る[測定長さ:4mm (cut off区間は除外)].
本発明の一実施例によると、前記電解銅箔110の第1および第2面S1、S2のそれぞれの表面粗さRzは2.5μm以下であり得る。前記表面粗さRzが2.5μmを超過する場合には、電解銅箔110の第1および第2面S1、S2が過度に不均一であるため、陰極活物質のコーティング均一性が低下し、このため、電解銅箔110と第1および第2活物質層120a、120bの間の密着力が顕著に低下する。
しかし、実際には、表面粗さRzが適切に調整された(例えば、2.5μm以下に調整された)電解銅箔110が仕様で要求される電解銅箔110と活物質層120a、120b間の接着力を必ずしも満足させるとは限らない。すなわち、2.5μm以下記の表面粗さRzを有する電解銅箔110が業界で要求される90%以上の二次電池の容量維持率(500回充/放電後)を常に担保できるとは言えない。
特に、二次電池の高容量化のために前記活物質層120a、120bがSiを含む場合、電解銅箔110の表面粗さRzと二次電池の容量維持率の間の関連性はさらに低いと示された。
本発明によると、90%以上の二次電池の容量維持率を担保できる程度に十分に大きな電解銅箔110と活物質層120a、120b間の接着力を確保するにおいて、電解銅箔110のピーク粗さ(peak roughness:Rp)が表面粗さRzよりも重要な因子であることが確認された。
以下、図2を参照して電解銅箔110のピーク粗さ(Rp)を具体的に説明する。
本発明において、「ピーク粗さ(Rp)」は、JISB0601(2001)規格に沿って測定され、図2の表面粗さプロファイルに表示した通り、表面粗さプロファイル(サンプリング長さ:4mm)で最も高いピークの平均線(mean line)からの高さを意味する。
本発明の一実施例によると、前記電解銅箔110の第1および第2面S1、S2のそれぞれは0.36〜1.69μmのピーク粗さ(Rp)を有し、前記第1面S1のピーク粗さ(Rp)と前記第2面S2のピーク粗さ(Rp)の差は0.6μm以下である。
前記第1および第2面S1、S2のピーク粗さ(Rp)が0.36μm未満であると、陰極活物質と接触できる電解銅箔110の活性非表面積が過度に小さいため、電解銅箔110と第1および第2活物質層120a、120bの間に十分な密着力を確保することができない。反面、前記第1および第2面S1、S2のピーク粗さ(Rp)が1.69μmを超過すると、陰極活物質のコーティング均一性が低下し、このため、電解銅箔110と第1および第2活物質層120a、120bの間の密着力が顕著に低下する。また、二次電池の充放電時に1.69μmを超過するピークに応力が集中して陰極活物質が電解銅箔110から分離され、その結果、前記二次電池の容量維持率が低下する。
また、前記第1面S1のピーク粗さ(Rp)と前記第2面S2のピーク粗さ(Rp)の差は0.6μmを超過すると、前記第1面S1と第1活物質層120aの密着力および前記第2面S2と第2活物質層120bの密着力間の差が過度に大きくなるが、これは二次電池の容量維持率の低下をもたらす。
本発明によると、電解銅箔110と活物質層120a、120b間の接着力を確保するにおいて、電解銅箔110の第1および第2面S1、S2でのクロム(Cr)付着量も同様に重要な因子であることが確認された。前記クロム(Cr)付着量は原子吸収分光器(Atomic Absorption Spectrometry:AAS)の分析を通じて測定され得る。
例えば、電解銅箔110の第2面S2をテープでマスキングし、切断することによって10cm×10cmのサンプルを得た後、前記電解銅箔110に孔ができないように注意しつつ、前記電解銅箔110の第1面S1を硝酸水溶液(商用硝酸と水を1:1で混合)で溶かす。このように生成された溶液を水で希釈して50mLの希釈液を得た後、前記希釈液を25℃で原子吸収分光器(AAS)で分析して前記電解銅箔110の第1面S1のクロム付着量を測定することができる。これと類似の方法で前記電解銅箔110の第2面S2のクロム付着量も測定することができる。
本発明の一実施例によると、前記第1および第2面のそれぞれにおけるクロム(Cr)付着量は0.5〜5.5mg/mである。クロム(Cr)付着量が0.5mg/m未満であると、酸素が活物質層120a、120bを通過して銅層111の表面の酸化を誘発し、その結果、電解銅箔110と陰極活物質の間の十分な化学的結合を提供することができない。反面、クロム(Cr)付着量が5.5mg/mを超過すると電解銅箔110の表面の疏水性(hydrophobicity)が増加して陰極活物質に対する化学的親和度低下し、その結果、電解銅箔110と陰極活物質の間の十分な化学的結合を提供することができない。
また、本発明の一実施例によると、作業性の低下を引き起こし得る電解銅箔110のカールを最小化するために、前記第1および第2面S1、S2でのクロム(Cr)付着量差は2.5mg/m以下であり得る。
以下では、本発明の一実施例に係る電解銅箔110の製造方法を具体的に説明する。
本発明の方法は、銅層111を形成する段階および前記銅層111上に保護層112a、112bを形成する段階を含む。
まず、50〜100g/Lの銅イオン、50〜150g/Lの硫酸、3〜12ppmのビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、および50ppm以下の塩素を含む電解液を準備する。
引き続き、40〜60℃の前記電解液内に互いに離隔して配置された電極板および回転電極ドラムを40〜80A/dmの電流密度で通電させて電気メッキを行うことによって前記銅層111を前記回転電極ドラム上に形成させる。
本発明によると、前記電気メッキが行われる間、前記電解液内の全炭素量(Total Carbon:TC)が0.25g/L以下に維持されるように前記電解液が管理される。全炭素量(TC)は全有機炭素(Total Organic Carbon:TOC)および全無機炭素(Total Inorganic Carbon:TIC)から構成され、TC測定設備を通じて分析され得る。
電解液の全炭素量(TC)を0.25g/L以下に維持させるために、高純度の銅ワイヤーを600〜900℃で30〜60分の間熱処理して有機物を焼き、前記熱処理された銅ワイヤーを酸洗し、前記酸洗した銅ワイヤーを硫酸に投入することによって不純物が全くまたは殆どない電解液を準備する。
電解液の全炭素量(TC)を0.25g/L以下に維持させるために、オゾン処理を通じて電解液内の有機物を分解することによって前記全炭素量(TC)を低くすることもできる。また、前記電気メッキが行われる間過酸化水素および空気を前記電解液に投入することによって前記電解液の清浄度を向上させることができる。
本発明によると、前記電気メッキが行われる間、前記電解液内のスカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)の総濃度は、350mg/L以下に維持される。また、電解液内でスカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)は、それぞれ0.1mg/L以上の濃度を有することができる。例えば、電解液内でスカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)は、それぞれ0.1〜0.2mg/Lの濃度を有することができる。
前記回転電極ドラムの表面(電気メッキによって銅が析出される面)の研磨の程度も電解銅箔110の第2面S2の表面粗さRz、ピーク粗さ(Rp)、およびクロム付着量を制御する一つの要素である。本発明によると、#800〜#1500の粒度(Grit)を有する研磨ブラシで前記回転電極ドラムの表面が研磨される。
#800〜#1500の粒度(Grit)を有する研磨ブラシで前記回転電極ドラムの表面を研磨し、電解液の全炭素量(TC)、およびスカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)の総濃度を0.25g/L以下および350mg/L以下にそれぞれ管理し、40〜80A/dmの電流密度を適用することによって、電解銅箔110の第1および第2面S1、S2のピーク粗さ(Rp)およびピーク粗さ(Rp)の差を本発明の範囲[ピーク粗さ(Rp):0.36〜1.69μm;ピーク粗さ(Rp)の差:0.6μm以下]内にそれぞれ制御することができる。
前記電気メッキが行われる間前記電解液から固形不純物を除去するための連続(または循環)濾過を31〜45m/hrの流量で行うことができる。前記流量が31m/hr未満であると、流速が低くなって過電圧が増加し、銅層111が不均一に形成される。反面、前記流量が45m/hrを超過すると、フィルタの損傷が誘発されて電解液内に異物が流入して電解液の全炭素量(TC)が増加する。
選択的事項として、前記電解液はヒドロキシエチルセルロース(HEC)、有機硫化物、有機窒化物、グリコール系高分子、およびチオ尿素(thiourea)系化合物から構成されたグループから選択される少なくとも一つの有機添加剤をさらに含むことができる。
前記のように製造された銅層111を0.5〜1.5g/LのCrを含む防錆液内に浸漬(例えば、常温に2〜20秒の間)させた後乾燥させることによって前記銅層111上に第1および第2保護層112a、112bをそれぞれ形成させる。
前記防錆液は、シラン化合物と窒素化合物のうち少なくとも1種以上をさらに含むことができる。例えば、前記防錆液は、0.5〜1.5g/LのCrおよび0.5〜1.5g/Lのシラン化合物を含むことができる。
このように製造された本発明の電解銅箔110上に陰極活物質をコーティングすることによって本発明の二次電池用電極(すなわち、陰極)が製造され得る。
前記陰極活物質は、炭素;Si、Ge、Sn、Li、Zn、Mg、Cd、Ce、NiまたはFeの金属;前記金属を含む合金;前記金属の酸化物;および前記金属と炭素の複合体からなる群から選択され得る。
例えば、100重量部の陰極活物質用炭素に1〜3重量部のスチレンブタジエンゴム(SBR)および1〜3重量部のカルボキシメチルセルロース(CMC)を混合した後、蒸溜水を溶剤に使ってスラリーを調製する。引き続き、ドクターブレードを利用して前記電解銅箔110上に20〜100μm厚さに前記スラリーを塗布し、110〜130℃で0.5〜1.5ton/cmの圧力でプレスする。
以上の方法で製造された本発明の二次電池用電極(陰極)と共に通常の陽極、電解質、および分離膜を利用してリチウム二次電池を製造することができる。
以下では、実施例および比較例を通じて本発明を具体的に説明する。ただし、下記の実施例は本発明の理解を助けるためのものに過ぎず、本発明の権利範囲はこれらの実施例に制限されない。
実施例1〜3および比較例1〜5
電解液内に互いに離隔して配置された電極板および回転電極ドラムを50A/dmの電流密度で通電させることによって銅層を形成した。前記電解液は、75g/Lの銅イオン、100g/Lの硫酸、8ppmのビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、および20ppmの塩素を含んでおり、55℃に維持された。電気メッキが行われる間、前記電解液から固形不純物を除去するための連続濾過が37m/hrの流量で行われた。前記電解液内のエチレンチオ尿素(ethylene thiourea:ETU)の含量、前記電解液内の全炭素量(TC)、前記電解液内のスカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)の総濃度、および前記回転電極ドラムの表面の研磨に使われた研磨ブラシの粒度は下記の表1のとおりである。前記電気メッキを通じて形成された銅層を防錆液に浸漬させた後、乾燥させることによって電解銅箔を完成した。
前記のように製造された実施例1−3および比較例1−5の電解銅箔の第1面(銅層のマット面が向いている電解銅箔の面)およびその反対側の第2面のピーク粗さ(Rp)、そして前記電解銅箔の降伏強度を下記のようにそれぞれ求めた。また、実施例1−3および比較例1−5の電解銅箔で製造された陰極を含む二次電池の容量維持率を下記のようにそれぞれ求めた。前記測定結果を下記の表2に表わした。
* ピーク粗さ(Rp)(μm)
電解銅箔の第1および第2面ごとに任意の3地点のピーク粗さ(Rp)を測定してこれらの平均値を求めた。
JISB0601(2001)規格に沿って、表面粗さプロファイルで最も高いピーク(highest peak)の平均線(mean line)からの高さ(height)を測定することによって、各地点のピーク粗さ(Rp)を求めた。この時、使われた粗さ計はMitsutoyo社のSJ−310粗さ計であり、スキャン速度は0.1mm/secであり、1回の測定長さは4mmであり、プローブサイズは5μmであった。
* 常温(25±15℃)での降伏強度(kgf/mm
電解銅箔の常温降伏強度は万能試験機(UTM)を利用して測定したが、この時、サンプルの幅は12.7mmであり、Grip間の距離は50mmであり、測定速度は50mm/minであった。
* 二次電池の容量維持率(%)
まず、実施例1−3および比較例1−5の電解銅箔で陰極を製造した。具体的には、陰極活物質用として市販されているカーボン100重量部にSBR(スチレンブタジエンゴム)2重量部およびCMC(カルボキシメチルセルロース)2重量部を混合した。引き続き、この混合物に溶剤である蒸溜水を添加することによってスラリーを製造した。ドクターブレードを利用して前記スラリーを約60μm厚さに電解銅箔(幅:10cm)の表面上に塗布し、120℃で乾燥させた後、ロールプレス工程(圧力:1ton/cm)を行うことによって陰極を製造した。
リチウムマンガン酸化物(Li1.1Mn1.85Al0.05)とorthorhombic結晶構造のリチウムマンガン酸化物(o−LiMnO)を90:10の重量比で混合して陽極活物質を製造した。前記陽極活物質、カーボンブラック、およびポリビニリデンフルオライド(PVDF)を85:10:5の重量比で有機溶媒であるNMPと混合してスラリーを製造した。前記スラリーを厚さ20μmのアルミホイルの両面に塗布した後、乾燥させることによって陽極を製造した。
また、エチレンカーボネート(EC)およびエチルメチルカーボネート(EMC)を1:2の重量比で混合した非水性有機溶媒に溶質としてLiPFを1M溶解させたものを基本電解液とし、この基本電解液99.5重量%と琥珀酸無水物(succinic anhydride)0.5重量%を混合して二次電池用電解液を製造した。
このように製造された陰極、陽極、および電解液で二次電池を製造した。
引き続き、このように製造された二次電池に対し、4.3Vの充電作動電圧および3.4Vの放電作動電圧で陽極のg当たりの容量を測定し、50℃で0.2Cの充/放電速度で500回の充/放電実験を行い、二次電池の容量維持率を下記の式1により算出した。業界で要求される二次電池の容量維持率は90%以上である。
[式1]
容量維持率(%)=(500回目の放電容量/1回目の放電容量)×100
各電解銅箔ごとに5個のサンプルを取り、前記5個のサンプルで5個の二次電池を前述した方法でそれぞれ製造し、前記5個の二次電池の容量維持率を前述した方法でそれぞれ測定し、この測定値を算術平均することによって前記電解銅箔に該当する「二次電池の容量維持率」を求めた。
前記の表2から、電解銅箔の第1および第2面のうちいずれか一面でも0.36μm未満のピーク粗さ(Rp)を有する場合(比較例1および3)、電解銅箔の第1および第2面のうちいずれか一面でも1.69μmを超過するピーク粗さ(Rp)を有する場合(比較例2および4)、そして電解銅箔の第1および第2面のピーク粗さ(Rp)の差が0.6μmを超過する場合(比較例5)、二次電池の容量維持率が業界で要求される値(90%)より顕著に低いことがわかる。
図3および図4は実施例1および比較例1の電解銅箔を利用して製造された二次電池に対して充/放電実験を行った後の陰極の状態をそれぞれ示す写真である。
図3に示した通り、実施例1の電解銅箔で製造された陰極は前記500回充/放電実験後にも銅層と活物質層が堅固に接着されている。これに反し、図4に示した通り、比較例1の電解銅箔で製造された陰極は前記500回充/放電実験後に活物質層の相当部分が銅層から分離されていることを確認することができる。
100:二次電池用電極
110:電解銅箔
111:銅層
112a:第1保護層
112b:第2保護層
120a:第1活物質層
120b:第2活物質層

Claims (16)

  1. 第1面とその反対側の第2面を有する電解銅箔において、
    前記第1面に向かうマット面(matte surface)および前記第2面に向かうシャイニー面(shiny surface)を含む銅層;
    前記マット面上の第1保護層;および
    前記シャイニー面上の第2保護層を含み、
    前記第1および第2面のそれぞれは0.36〜1.69μmのピーク粗さ(peak roughness:Rp)を有し、
    前記第1面のピーク粗さと前記第2面のピーク粗さの差は0.6μm以下であることを特徴とする、電解銅箔。
  2. 前記第1および第2保護層のそれぞれはクロム(Cr)を含み、
    前記第1および第2面のそれぞれにおけるクロム(Cr)付着量は0.5〜5.5mg/mであることを特徴とする、請求項1に記載の電解銅箔。
  3. 前記第1面でのクロム(Cr)付着量と前記第2面でのクロム(Cr)付着量の差は2.5mg/m以下であることを特徴とする、請求項2に記載の電解銅箔。
  4. 前記第1および第2面のそれぞれの表面粗さRzは2.5μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の電解銅箔。
  5. 25±15℃の常温で21〜58kgf/mmの降伏強度を有することを特徴とする、請求項1に記載の電解銅箔。
  6. 4〜30μmの厚さを有することを特徴とする、請求項1に記載の電解銅箔。
  7. 第1面とその反対側の第2面を有する電解銅箔;および
    前記第1面上の第1活物質層を含み、
    前記電解銅箔は、
    前記第1面に向かうマット面および前記第2面に向かうシャイニー面を含む銅層;
    前記マット面上の第1保護層;および
    前記シャイニー面上の第2保護層を含み、
    前記第1および第2面のそれぞれは0.36〜1.69μmのピーク粗さ(peak roughness:Rp)を有し、
    前記第1面のピーク粗さと前記第2面のピーク粗さの差は0.6μm以下であることを特徴とする、二次電池用電極。
  8. 前記第1および第2保護層のそれぞれはクロム(Cr)を含み、
    前記第1および第2面のそれぞれにおけるクロム(Cr)付着量は0.5〜5.5mg/mであり、
    前記第1面でのクロム(Cr)付着量と前記第2面でのクロム(Cr)付着量の差は2.5mg/m以下であることを特徴とする、請求項7に記載の二次電池用電極。
  9. 前記電解銅箔は25±15℃の常温で21〜58kgf/mmの降伏強度を有することを特徴とする、請求項7に記載の二次電池用電極。
  10. 前記第2面上の第2活物質層をさらに含み、
    前記第1および第2活物質層は、互いに独立して、炭素;Si、Ge、Sn、Li、Zn、Mg、Cd、Ce、NiまたはFeの金属;前記金属を含む合金;前記金属の酸化物;および前記金属と炭素の複合体からなる群から選択される一つ以上の活物質をそれぞれ含む、請求項7に記載の二次電池用電極。
  11. 陽極(cathode);
    請求項7〜請求項10のいずれか一項に記載された二次電池用電極で構成された陰極(anode);
    前記陽極と陰極の間でリチウムイオンが移動できる環境を提供する電解質(electrolyte);および
    前記陽極と前記陰極を電気的に絶縁させる分離膜(separator)を含むことを特徴とする、二次電池。
  12. 銅層を形成する段階;および
    前記銅層上に保護層を形成する段階を含み、
    前記銅層形成段階は、
    50〜100g/Lの銅イオン、50〜150g/Lの硫酸、3〜12ppmのビス(3−スルホプロピル)ジスルフィド(SPS)、50ppm以下の塩素、スカンジウム(Sc)およびイットリウム(Y)を含む電解液を準備する段階;および
    前記電解液内に互いに離隔して配置された電極板および回転電極ドラムを40〜80A/dmの電流密度で通電させることによって電気メッキを行う段階を含み、
    前記電気メッキが行われる間、前記電解液内の全炭素量(Total Carbon:TC)は0.25g/L以下に維持され、前記電解液内のスカンジウム(Sc)およびイットリウム(Y)の総濃度は350mg/L以下に維持され、
    前記回転電極ドラムの表面は#800〜#1500の粒度(Grit)を有する研磨ブラシで研磨されたことを特徴とする、電解銅箔の製造方法。
  13. 前記電解液準備段階は、
    銅ワイヤーを600〜900℃で30〜60分の間熱処理する段階;
    前記熱処理された銅ワイヤーを酸洗する段階;および
    前記酸洗した銅ワイヤーを硫酸に投入する段階を含むことを特徴とする、請求項12に記載の電解銅箔の製造方法。
  14. 前記銅層形成段階は、
    前記電気メッキが行われる間過酸化水素および空気を前記電解液に投入する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の電解銅箔の製造方法。
  15. 前記電解液はヒドロキシエチルセルロース(HEC)、有機硫化物、有機窒化物、グリコール(glycol)系高分子、およびチオ尿素(thiourea)系化合物から構成されたグループから選択される少なくとも一つの有機添加剤をさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載の電解銅箔の製造方法。
  16. 前記保護層形成段階は0.5〜1.5g/LのCrを含む防錆液内に前記銅層を浸漬させる段階を含むことを特徴とする、請求項12に記載の電解銅箔の製造方法。
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