JP6526860B1 - 磁気記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した動作が得られる磁気記憶装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、磁気記憶装置は、導電層、第1磁性層、第2磁性層、第1非磁性層及び制御部を含む。導電層は、第1領域と、第2領域と、第1領域と第2領域との間の第3領域と、を含む。第2磁性層は、第1領域から第2領域への第2方向と交差する第1方向において第3領域と第1磁性層との間に設けられる。第1非磁性層は、第1磁性層と第2磁性層との間に設けられる。第2領域は、第1〜第3導電部分を含む。第1導電部分から第2導電部分への方向は、第1方向及び第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿う。第3導電部分は、第3方向において第1導電部分と第2導電部分との間にある。第1導電部分の第1方向に沿う厚さは、第3導電部分の第1方向に沿う厚さよりも厚い。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気記憶装置に関する。
磁気記憶装置において、安定した動作が望まれる。
特許第5104753号公報
本発明の実施形態は、安定した動作が得られる磁気記憶装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気記憶装置は、導電層、第1磁性層、第2磁性層、及び、第1非磁性層を含む。前記導電層は、第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域と、を含む。前記第2磁性層は、前記第1領域から前記第2領域への第2方向と交差する第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1非磁性層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられる。前記第2領域は、第1〜第3導電部分を含む。前記第1導電部分から前記第2導電部分への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿う。前記第3導電部分は、前記第3方向において前記第1導電部分と前記第2導電部分との間にある。前記第1導電部分の前記第1方向に沿う厚さは、前記第3導電部分の前記第1方向に沿う厚さよりも厚い。前記導電層の少なくとも一部は、第1層及び第2層を含む。前記第2層の一部は、前記第1層と前記第2磁性層との間にある。前記第2層の別の一部は、前記第1導電部分に含まれる。前記第2層は、前記第1層に含まれる第1金属元素とは異なる第2金属元素を含む。
本発明の実施形態によれば、磁気記憶装置は、導電層、第1磁性層、第2磁性層、及び、第1非磁性層を含む。前記導電層は、第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域と、を含む。前記第2磁性層は、前記第1領域から前記第2領域への第2方向と交差する第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1非磁性層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられる。前記第2磁性層は、第1〜第3磁性部分を含む。前記第1磁性部分から前記第2磁性部分への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿う。前記第3磁性部分は、前記第3方向において前記第1磁性部分と前記第2磁性部分との間にある。前記第1磁性部分の前記第2方向に沿う長さは、前記第3磁性部分の前記第2方向に沿う長さよりも長い。
本発明の実施形態によれば、磁気記憶装置は、導電層、第1磁性層、第2磁性層、及び、第1非磁性層を含む。前記導電層は、第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域と、を含む。前記第2磁性層は、前記第1領域から前記第2領域への第2方向と交差する第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1非磁性層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられる。前記第2領域は、第1〜第3導電部分を含む。前記第1導電部分から前記第2導電部分への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿う。前記第3導電部分は、前記第3方向において前記第1導電部分と前記第2導電部分との間にある。前記第1導電部分の前記第1方向に沿う厚さは、前記第3導電部分の前記第1方向に沿う厚さよりも薄い。前記第2磁性層は、第1端部及び第2端部を含む。前記第1端部から前記第2端部への方向は、前記第3方向に沿う。前記第1導電部分の少なくとも一部の前記第3方向における位置は、前記第1端部の前記第3方向における位置と、前記第2端部の前記第3方向における位置と、の間にある。前記導電層の少なくとも一部は、第1層及び第2層を含む。前記第2層の一部は、前記第1層と前記第2磁性層との間にある。前記第2層の別の一部は、前記第3導電部分に含まれる。前記第2層は、前記第1層に含まれる第1金属元素とは異なる第2金属元素を含む。
図1(a)〜図1(d)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 図2は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図5(a)及び図5(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図9(a)及び図9(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図10(a)及び図10(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図11(a)及び図11(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図12(a)及び図12(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図13(a)及び図13(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図14(a)及び図14(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図15(a)及び図15(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図16(a)〜図16(f)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図17(a)及び図17(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図18(a)及び図18(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図19(a)及び図19(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図20(a)及び図20(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図21(a)及び図21(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図22(a)及び図22(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図23(a)及び図23(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図24(a)及び図24(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図25(a)〜図25(d)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 図26は、第2実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図27(a)及び図27(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図28(a)及び図28(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図29(a)〜図29(f)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図30は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式的平面図である。 図31(a)〜図31(d)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 図32は、第3実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図33(a)及び図33(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図34(a)及び図34(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図35(a)及び図35(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図36(a)及び図36(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図37(a)及び図37(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図38(a)及び図38(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図39(a)及び図39(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図40(a)及び図40(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図41(a)及び図41(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図42(a)及び図42(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図43(a)及び図43(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図44(a)〜図44(f)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図45(a)及び図45(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図46(a)及び図46(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図47(a)及び図47(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図48(a)及び図48(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図49(a)及び図49(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図50(a)及び図50(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図51(a)及び図51(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図52(a)及び図52(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。 図53(a)〜図53(e)は、実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する工程順模式的斜視図である。 図54(a)〜図54(d)は、実施形態に係る磁気記憶装置における動作を例示する模式図である。 図55(a)〜図55(c)は、実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。 図56は、実施形態に係る磁気記憶装置を示す模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)〜図1(d)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図2は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図1(a)は斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面図である。図1(c)は、図1(a)のB1−B2線断面図である。図1(d)は、図1(a)のC1−C2線断面図である。図1(a)においては、図を見やすくするために、磁気記憶装置に含まれる絶縁部(後述)が省略されている。図2は、図1(a)のD1−D2線断面図である。
図1(a)に示すように、実施形態に係る磁気記憶装置110は、導電層21、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1非磁性層11iを含む。この例では、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2非磁性層12iがさらに設けられている。
例えば、基体20sの上に、導電層21が設けられる。基体20sは、基板の少なくとも一部でも良い。基体20sは、例えば、絶縁性である。基体20sは、例えば、酸化シリコン及び酸化アルミニウムの少なくともいずれかを含んでも良い。この酸化シリコンは、例えば、熱酸化シリコンでも良い。
導電層21は、第1〜第3領域21a〜21cを含む。第3領域21cは、第1領域21a及び第2領域21bの間に位置する。例えば、第3領域21cは、第1領域21a及び第2領域21bと連続する。この例では、導電層21は、第4領域21d及び第5領域21eをさらに含む。第2領域21bは、第1領域21aと第4領域21dとの間に設けられる。第5領域21eは、第2領域21bと第4領域21dとの間に設けられる。これらの領域は、互いに連続している。
導電層21は、金属元素を含む。金属元素は、例えば、Taを含む。導電層21の材料の他の例については、後述する。
第1磁性層11は、第1方向において、第3領域21cから離れる。第2磁性層12は、第1方向において、第3領域21c及び第1磁性層11の間に設けられる。第1非磁性層11iは、第1磁性層11及び第2磁性層12の間に設けられる。第1磁性層11及び第1非磁性層11iの間に、別の層が設けられても良い。第2磁性層12及び第1非磁性層11iの間に、別の層が設けられても良い。
第1方向は、例えば、Z軸方向である。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
第1方向は、第1領域21aから第2領域21bへの第2方向と交差する。この例では、第2方向は、X軸方向に対応する。
第1磁性層11は、例えば、強磁性である。第2磁性層12は、例えば、強磁性または柔磁性である。第1磁性層11及び第2磁性層12は、例えば、Fe及びCoからなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1非磁性層11iは、例えば、MgOを含む。第1非磁性層11iは、例えば、Cuを含んでも良い。第1磁性層11、第2磁性層12及び第1非磁性層11iの材料の他の例については、後述する。
第1磁性層11、第2磁性層12及び第1非磁性層11iは、第1積層体SB1に含まれる。第1積層体SB1は、例えば、1つのメモリ部(メモリセル)に対応する。
第1磁性層11は、例えば、磁化固定層である。第2磁性層12は、例えば、磁化自由層である。第1磁性層11の第1磁化11Mは、第2磁性層12の第2磁化12Mに比べて変化し難い。第1磁性層11は、例えば、参照層として機能する。第2磁性層12は、例えば、記憶層として機能する。
第1積層体SB1は、例えば、磁気抵抗変化素子として機能する。第1積層体SB1において、例えばTMR(Tunnel Magnetoresistance)効果が生じる。例えば、第1磁性層11、第1非磁性層11i及び第2磁性層12を含む経路の電気抵抗は、第1磁化11Mの向きと、第2磁化12Mの向きと、の間の差異に応じて変化する。第1積層体SB1は、例えば、磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction:MTJ)を有する。第1積層体SB1は、例えば、MTJ素子に対応する。第1積層体SB1は、例えば、GMR素子に対応しても良い。
例えば、導電層21の上に第2磁性層12が設けられる。第2磁性層12の上に、第1非磁性層11iが設けられる。第1非磁性層11iの上に第1磁性層11が設けられる。例えば、導電層21及び第2磁性層12は、互いに接する。
一方、第3磁性層13は、第1方向(Z軸方向)において、第5領域21eから離れる。第1磁性層11から第3磁性層13への方向は、X軸方向に沿う。第4磁性層14は、第1方向において、第5領域21e及び第3磁性層13の間に設けられる。第2非磁性層12iは、第3磁性層13及び第4磁性層14の間に設けられる。第3磁性層13及び第2非磁性層12iの間に、別の層が設けられても良い。第4磁性層14及び第2非磁性層12iの間に、別の層が設けられても良い。
第3磁性層13及び第4磁性層14には、第1磁性層11及び第2磁性層12の構成がそれぞれ適用できる。第2非磁性層12iには、第1非磁性層11iの構成が適用できる。
第3磁性層13、第4磁性層14及び第2非磁性層12iは、第2積層体SB2に含まれる。第2積層体SB2は、例えば、別の1つのメモリ部(メモリセル)に対応する。例えば、導電層21及び第4磁性層14は、互いに接する。
第3磁性層13の第3磁化13Mは、第4磁性層14の第4磁化14Mに比べて変化し難い。第3磁性層13は、例えば、参照層として機能する。第4磁性層14は、例えば、記憶層として機能する。
導電層21に流れる電流(例えば第1電流Iw1及び第2電流Iw2など)により、第4磁性層14の第4磁化14Mが変化する。
磁気記憶装置110は、制御部70をさらに含んでも良い。制御部70は、第1領域21a及び第2領域21bと電気的に接続される。この例では、制御部70は、第1領域21a及び第4領域21dと電気的に接続される。
制御部70は、第1磁性層11とさらに電気的に接続される。制御部70は、第3磁性層13とさらに電気的に接続される。例えば、制御部70に駆動回路75が設けられる。駆動回路75は、第1配線70aにより、第1磁性層11と電気的に接続される。この例では、駆動回路75と、第1磁性層11と、の間の電流経路上に、第1スイッチSw1(例えばトランジスタ)が設けられる。一方、駆動回路75と第3磁性層13との間の電流経路上に、第2スイッチSw2(例えばトランジスタ)が設けられる。これらのスイッチは、制御部70に含まれる。駆動回路75と第3磁性層13とは、第2配線70bにより電気的に接続される。
制御部70は、第1動作(第1書き込み動作)において、第1電流Iw1(第1書き込み電流)を導電層21に供給する。これにより、第1状態が形成される。第1電流Iw1は、第1領域21aから第2領域21b(または第4領域21d)への電流である。制御部70は、第2動作(第2書き込み動作)において、第2電流Iw2(第2書き込み電流)を導電層21に供給する。これにより、第2状態が形成される。第2書き込み電流Iw2は、第2領域21b(または第4領域21d)から第1領域21aへの電流である。
第1動作後(第1状態)における第1磁性層11と導電層21との間の第1電気抵抗は、第2動作後(第2状態)における第1磁性層11と導電層21との間の第2電気抵抗とは異なる。電気抵抗は、例えば、導電層21の第1領域21aと、磁性層と、の間の電気抵抗でも良い。電気抵抗は、例えば、導電層21の任意の部分(例えば、第2領域21bまたは第4領域21dなど)と、磁性層と、の間の電気抵抗でも良い。
この電気抵抗の差は、例えば、第1状態と第2状態との間における、第2磁化12Mの状態の差に基づく。
制御部70は、読み出し動作において、第1磁性層11と導電層21(例えば第1領域21a)との間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。
第2磁性層12は、例えば、情報を記憶する層として機能する。例えば、第2磁化12Mが1つの方向に向く第1状態が、記憶される第1情報に対応する。第2磁化12Mが別の方向に向く第2状態が、記憶される第2情報に対応する。第1情報は、例えば「0」及び「1」の一方に対応する。第2情報は、「0」及び「1」の他方に対応する。
第2磁化12Mは、例えば、導電層21に流れる電流(書き込み電流)により、制御することができる。例えば、導電層21の電流(書き込み電流)の向きにより、第2磁化12Mの向きを制御することができる。例えば、導電層21は、例えば、Spin Orbit Layer(SOL)として機能する。例えば、導電層21と第2磁性層12との間において生じるスピン軌道トルクによって、第2磁化12Mの向きを変えることができる。スピン軌道トルクは、導電層21に流れる電流(書き込み電流)に基づく。この電流(書き込み電流)は、制御部70(例えば駆動回路75)により供給される。
制御部70が第1電流Iw1を導電層21に供給したときに、第2積層体SB2において第3状態が形成される。制御部70が第2電流Iw2を導電層21に供給したときに、第2積層体SB2において第4状態が形成される。第3状態における第3磁性層13と導電層21との間の第3電気抵抗は、第4状態における第3磁性層13と導電層21との間の第4電気抵抗とは異なる。
この電気抵抗の差は、例えば、第3状態と第4状態との間における、第4磁化14Mの状態の差に基づく。
制御部70は、読み出し動作において、第3磁性層13と導電層21との間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。
上記の第1スイッチSw1及び第2スイッチSw2の動作により、第1積層体SB1(第1メモリセル)及び第2積層体SB2(第2メモリセル)のいずれかが選択される。所望のメモリセルについての書き込み動作及び読み出し動作が行われる。制御部70による動作の例については後述する。
図1(b)に示すように、第2磁性層12は、Y軸方向に沿う長さ12yを有する。図2に示すように、第2磁性層12は、X軸方向に沿う長さ12xを有する。この例では、長さ12yは、長さ12xよりも長い。例えば、磁化12Mの向きが安定になる。
図1(c)に示すように、第4磁性層14は、Y軸方向に沿う長さ14yを有する。図2に示すように、第4磁性層14は、X軸方向に沿う長さ14xを有する。この例では、長さ14yは、長さ14xよりも長い。例えば、磁化14Mの向きが安定になる。
図1(b)〜図1(d)、及び、図2に示すように、第1積層体SB1及び第2積層体SB2の周りに絶縁部41が設けられる。図1(a)においては、絶縁部41は省略されている。
図1(b)、図1(c)及び図2に示すように、導電層21は、積層体と重なる領域(重畳領域)を含む。重畳領域は、例えば、第3領域21c及び第5領域21eなどである。図1(b)、図1(c)及び図2に示すように、重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)においては、導電層21の厚さは実質的に一定である。
図1(d)及び図2に示すように、導電層21は、第2磁性層12または第4磁性層14と重ならない領域(非重畳領域)を有する。非重畳領域は、例えば、第1領域21a、第2領域21b及び第4領域21dなどである。例えば、非重畳領域は、絶縁部41と接する。
実施形態においては、導電層21の非重畳領域の厚さが一定ではない。以下、このような構成について、導電層21の第2領域21bについて説明する。以下の説明は、他の非重畳領域(第1領域21a及び第4領域21dなど)に適用されても良い。
図1(d)に示すように、第2領域21bは、第1〜第3導電部分CR1〜CR3を含む。第1導電部分CR1から第2導電部分CRへの方向は、第3方向に沿う。第3方向は、第1方向及び第2方向を含む平面と交差する。第3方向は、例えばY軸方向である。第3導電部分CR3は、第3方向(Y軸方向)において、第1導電部分CR1と第2導電部分CRとの間にある。
第1導電部分CR1の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さを第1厚さt1とする。第2導電部分CR2の第1方向に沿う厚さを第2厚さt2とする。第3導電部分CR3の第1方向に沿う厚さを第3厚さt3とする。第1実施形態において、第1厚さt1は、第3厚さt3よりも厚い。この例では、第2厚さt2も、第3厚さt3よりも厚い。
実施形態においては、導電層21の非重畳部において、このような厚さの差が設けられる。この厚さの差により、第1導電部分CR1の電気抵抗は、第3導電部分CR3の電気抵抗よりも低くなる。第2導電部分CR2の電気抵抗は、第3導電部分CR3の電気抵抗よりも低くなる。例えば、導電層21に電流(上記の第1電流Iw1または第2電流Iw2など)が流れたときに、第1導電部分CR1における電流密度(単位y幅の電流量は、第3導電部分CR3における電流密度(単位y幅の電流量よりも高くなる。同様に、第2導電部分CR2における電流密度(単位y幅の電流量は、第3導電部分CR3における電流密度(単位y幅の電流量よりも高くなる。
例えば、非重畳領域における電流密度(単位y幅の電流量の差が、重畳領域における電流密度に差を生じさせる。この例では、重畳領域(例えば第3領域21c)のうちの第1導電部分CR1とX軸方向で重なる部分における電流密度は、重畳領域(例えば第3領域21c)のうちの第3導電部分CR3と重なる部分における電流密度よりも高くなる。
例えば、記憶層(例えば、第2磁性層12及び第4磁性層14など)の磁化の向きの変化は、記憶層と重なる導電層21における電流密度に応じている。例えば、電流密度が高いと、磁化の向きが変化し易い。
例えば、記憶層の端部においては、磁化が変化し難い。実施形態においては、導電層21のうちの記憶層の端部に対応する部分(第1導電部分CR1及び第2導電部分CR2)における電流密度が相対的に高くなる。これにより、磁化の変化が安定して生じる。実施形態によれば、安定した動作が得られる磁気記憶装置を提供できる。
例えば、第2磁性層12の磁化の反転のための電流密度を低減できる。例えば、消費電力を低減できる。例えば、第2磁性層12の磁化の反転が高速化できる。例えば、高速動作が得られる。
実施形態において、例えば、第1厚さt1(第1導電部分CR1の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さ)は、第3厚さt3(第3導電部分CR3の第1方向に沿う厚さ)の1.02倍以上1.5倍以下である。このような厚さにより、例えば、電流密度の差が効果的に得られる。例えば、第2厚さt2は、第3厚さt3の1.02倍以上1.5倍以下である。
図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図3(a)は、平面図である。図3(a)においては、導電層21、第2磁性層12及び第4磁性層14が図示され、他の要素は省略されている。図3(b)は、図3(a)のE1−E2線断面図である。図3(b)において、導電層21は、省略されている。
図3(a)に示すように、この例では、X軸方向において、第1導電部分CR1及び第2導電部分CR2(厚い部分)は、第2磁性層12及び第4磁性層14と重なる。
例えば、第2磁性層12は、第1端部12a及び第2端部12bを含む(図1(b)及び図3(a)参照)。第1端部12aから第2端部12bへの方向は、第3方向(Y軸方向)に沿う。第1導電部分CR1の少なくとも一部の第3方向(Y軸方向)における位置は、第1端部12aの第3方向における位置と、第2端部12bの第3方向における位置と、の間にある。このような場合に、例えば、重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の、第1導電部分CR1に対応する部分における高い電流密度に基づく強いスピントルクが記憶層(第2磁性層12及び第4磁性層14など)に作用し易くなる。安定した動作がより得易くなる。後述するように、実施形態において、第1導電部分CR1及び第2導電部分CR2(厚い部分)は、第2磁性層12及び第4磁性層14と重ならなくても良い。
図1(a)、図1(d)及び図3(b)に示すように、この例では、導電層21の側面は、順テーパ形状を有している。図3(b)に示すように、第2領域21bは、第4導電部分CR4及び第5導電部分CR5をさらに含む。第1導電部分CR1は、第3方向(Y軸方向)において、第4導電部分CR4と第5導電部分CR5との間にある。第4導電部分CR4及び第5導電部分CR5は、例えば、端部である。第3導電部分CR3は、第3方向(Y軸方向)において、第1導電部分CR1と第5導電部分CR5との間にある。第2導電部分CR2は、第3方向(Y軸方向)において、第3導電部分CR3と第5導電部分CR5との間にある。
例えば、第4導電部分CR4の少なくとも一部の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さは、第1厚さt1(第1導電部分CR1の第1方向に沿う厚さ)よりも薄い。例えば、第4導電部分CR4の少なくとも一部の第1方向に沿う厚さは、第2厚さt2よりも薄い。例えば、第4導電部分CR4の少なくとも一部の第1方向に沿う厚さは、第3厚さt3よりも薄い。導電層21の側面が、順テーパ形状を有することで、例えば、導電層21の形状が安定化する。
図3(a)に示すように、この例では、第1〜第3導電部分CR1〜CR3の少なくともいずれかは、第3領域21cと接している。これにより、第1〜第3導電部分CR1〜CR3における厚さの差に基づく電流密度の差が、重畳領域(例えば第3領域21c)に反映されやすくなる。
以下に説明するように、第1〜第3導電部分CR1〜CR3の少なくともいずれかは、第3領域21cから離れても良い。この場合、これらの導電部分と第3領域21cとの間の距離は、短いことが好ましい。
図4(a)及び図4(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図4(a)は、平面図である。図4(a)においては、導電層21、第2磁性層12及び第4磁性層14が図示され、他の要素は省略されている。図4(b)は、図4(a)のE1−E2線断面図である。図4(b)において、導電層21は、省略されている。
図4(a)及び図4(b)に示すように、磁気記憶装置111aにおいても、第1〜第3導電部分CR1〜CR3が設けられる。磁気記憶装置111aにおいては、第1〜第3導電部分CR1〜CR3の少なくともいずれかは、第3領域21cから離れている。磁気記憶装置111aにおけるこれ以外の構成は、磁気記憶装置110における構成と同じである。
磁気記憶装置111aにおいて、第1導電部分CR1と第3領域21cとの間の第2方向(X軸方向)に沿う距離CRx1、及び、第2導電部分CR2と第3領域21cとの間の第2方向に沿う距離CRx2は、第2磁性層12の第2方向に沿う長さ12xの1/2以下である。例えば、距離CRx1及び距離CRx2のそれぞれは、長さ12xの1/4以下でも良い。既に説明したように、例えば、厚い第1導電部分CR1において、電流密度が高まる。第1導電部分CR1が第3領域21cから離れても、この高い電流密度が、重畳部分における電流密度に変化を与える。このため、第1導電部分CR1は、短い距離で、第3領域21cから離れても良い。
実施形態において、距離CRx1、距離CRx2、及び、第3導電部分CR3と第3領域21cとの間の第2方向に沿う距離の少なくともいずれかは、長さ12xの1/2以下でも良い。上記の距離の少なくともいずれかは、長さ12xの1/4以下でも良い。
以下、実施形態に係る磁気記憶装置のいくつかの例について説明する。以下の図において、磁気記憶装置に含まれる一部の要素は省略されている。以下の説明において、磁気記憶装置110と同様の構成については、説明を省略する。
図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)、図8(a)、図8(b)、図9(a)、図9(b)、図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)、図12(a)、図12(b)、図13(a)、図13(b)、及び、図14(a)及び図14(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図5(a)、図6(a)、図7(a)、図8(a)、図9(a)、図10(a)、図11(a)、図12(a)、図13(a)及び、図14(a)は、平面図である。図5(b)、図6(b)、図7(b)、図8(b)、図9(b)、図10(b)、図11(b)、図12(b)、図13(b)及び図14(b)は、図5(a)、図6(a)、図7(a)、図8(a)、図9(a)、図10(a)、図11(a)、図12(a)、図13(a)及び図14(a)のそれぞれのE1−E2線断面図である。
図5(a)及び図5(b)に示す磁気記憶装置111bにおいては、第1導電部分CR1及び第2導電部分CR2は、重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の近傍に部分的に設けられている。一方、既に説明した磁気記憶装置110においては、第1導電部分CR1は、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間で、連続的である。これに対して、磁気記憶装置111bにおいては、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間に、X軸方向で並ぶ2つの第1導電部分CR1が設けられる。これらの2つの第1導電部分CR1は、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間で、不連続である。X軸方向において、2つの第1導電部分CR1の間に、薄い領域(第3導電部分CR3)が設けられる。そして、Y軸方向において、第1導電部分CR1と第2導電部分CR2との間に、第3導電部分CR3が設けられる。
図6(a)及び図6(b)に示す磁気記憶装置111cにおいても、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間に、X軸方向で並ぶ2つの第1導電部分CR1が設けられる。これらの2つの第1導電部分CR1は、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間で、不連続である。X軸方向において、2つの第1導電部分CR1の間に、薄い領域(第3導電部分CR3)が設けられる。そして、Y軸方向において、第1導電部分CR1と第2導電部分CR2との間に、第3導電部分CR3が設けられる。第1導電部分CR1のX軸方向の長さは、Y軸方向の端に向かって、長くなる。
図7(a)及び図7(b)に示す磁気記憶装置112aおいては、第2磁性層12の2つの側面が凹状である。2つの側面の一方から、2つの側面の他方への方向は、X軸方向に沿う。例えば、第2磁性層12は、第1〜第3磁性部分MR1〜MR3を含む。第1磁性部分MR1から第2磁性部分MR2への方向は、第3方向(例えば、Y軸方向)に沿う。第3磁性部分MR3は、第3方向において第1磁性部分MR1と第2磁性部分MR2との間にある。例えば、第1磁性部分MR1及び第2磁性部分MR2は、端部である。第3磁性部分MR3は、例えば、中央部分である。
図7(a)に示すように、第1磁性部分MR1の第2方向(例えばX軸方向)に沿う長さを長さMRx1とする。第2磁性部分MR2の第2方向に沿う長さを長さMRx2とする。第3磁性部分MR3の第2方向に沿う長さを長さMRx3とする。磁気記憶装置112aにおいては、長さMRx1は、長さMRx3よりも長い。例えば、長さMRx2は、長さMRx3よりも長い。
このような長さにより、第1磁性部分MR1または第2磁性部分MR2においては、第3磁性部分MR3と比べて、第1領域21aからの電流が、早く到達する。電流は、第1磁性部分MR1から第3磁性部分MR3に向かって、または、第2磁性部分MR2から第3磁性部分MR3に向かって流れる。例えば、第2磁性層12の磁化の向きと交差する方向のスピンが生じる。このため、第2磁性層12において、磁化反転が促進される。
実施形態において、例えば、長さMRx1は、長さMRx3の1.05倍以上1.5倍以下である。例えば、長さMRx2は、長さMRx3の1.05倍以上1.5倍以下である。このような長さにより、例えば、第2磁性層12において磁壁が生じ難くなるこれにより、安定した磁化反転動作が得やすくなる。
導電層21の厚さの変化と、第2磁性層12の幅の変化とは、連動しても良い。例えば、第2領域21bは、第1導電部分CR1及び第3導電部分CR3を含む部分を有する。この部分の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さが変化し始める領域の第3方向(Y軸方向)における位置を位置P1(図7(b)参照)とする。一方、第2磁性層12の第1磁性部分MR1及び第3磁性部分MR3を含む部分の第2方向(X軸方向)に沿う長さ(幅)が変化し始める領域の第3方向(Y軸方向)における位置を位置P2(図7(a)参照)。位置P1は、位置P2と重なる。
図8(a)及び図8(b)に示す磁気記憶装置112bおいても、長さMRx1は、長さMRx3よりも長い。例えば、長さMRx2は、長さMRx3よりも長い。磁気記憶装置112bおいても、距離CRx1及び距離CRx2は、長さ12xの1/2以下でも良い。例えば、距離CRx1及び距離CRx2のそれぞれは、長さ12xの1/4以下でも良い。
図9(a)、図9(b)、図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)、及び、図12(a)、図12(b)に示す磁気記憶装置112c〜112fにおいても、長さMRx1は、長さMRx3よりも長い。例えば、長さMRx2は、長さMRx3よりも長い。
磁気記憶装置112cにおいては、第2磁性層12の側面は、曲線的に変化する。第2磁性層12のX軸方向に沿う長さは、連続的に変化する。
磁気記憶装置112dにおいては、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間に、X軸方向で並ぶ2つの第1導電部分CR1が設けられる。2つの第1導電部分CR1は、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間で、不連続である。X軸方向において、2つの第1導電部分CR1の間に、薄い領域(第3導電部分CR3)が設けられる。Y軸方向において、第1導電部分CR1と第2導電部分CR2との間に、第3導電部分CR3が設けられる。
磁気記憶装置112eにおいては、導電層21の第4導電部分CR4及び第5導電部分CR5の側面は、実質的にZ軸方向に沿っている。
磁気記憶装置112fにおいては、導電層21の端部の側面は、逆テーパ状である。
図13(a)及び図13(b)に示す磁気記憶装置112gおいては、非重畳領域(例えば第2領域21b)のY軸方向に沿う長さ(例えば、最大長さ)は、重畳領域(例えば第3領域21c)のY軸方向に沿う長さ(例えば、最大長さ)よりも長い。磁気記憶装置112gおいては、例えば、第1領域21aから第3領域21cに電流が入るときに、電流は、X軸方向と交差(例えば傾斜)する方向の成分を有する。例えば、第2磁性層12の磁化の向きと交差するスピンが生じる。これにより、第2磁性層12において、磁化反転が促進される。
この例では、第1端部12aの第3方向(Y軸方向)における位置は、第1導電部分CR1の少なくとも一部の第3方向(Y軸方向)における位置と、第2導電部分CR2の少なくとも一部の第3方向(Y軸方向)における位置と、の間にある。第2端部12bの第3方向(Y軸方向)における位置は、第1導電部分CR1の少なくとも一部の第3方向(Y軸方向)における位置と、第2導電部分CR2の少なくとも一部の第3方向(Y軸方向)における位置と、の間にある。
図14(a)及び図14(b)に示す磁気記憶装置112hおいては、非重畳領域(例えば第2領域21b)のY軸方向に沿う長さ(例えば、最大長さ)は、重畳領域(例えば第3領域21c)のY軸方向に沿う長さ(例えば、最大長さ)よりも短い。磁気記憶装置112hおいては、例えば、第1領域21aから第3領域21cに電流が入るときに、電流は、X軸方向と交差(例えば傾斜)する方向の成分を有する。第2磁性層12の磁化の向きと交差するスピンが生じる。これにより、第2磁性層12において、磁化反転が促進される。
図15(a)及び図15(b)に示す磁気記憶装置112iおいては、第2磁性層12の長軸(及び短軸)が、X軸方向に対して傾斜している。長軸(及び短軸)は、X−Y平面に沿う。電流は、X軸方向と交差(例えば傾斜)する方向の成分を有する。第2磁性層12の磁化の向きと交差するスピンが生じる。これにより、第2磁性層12において、磁化反転が促進される。
図16(a)〜図16(f)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図16(a)は、図1(a)のA1−A2線に対応する断面図である。図16(b)は、図1(a)のB1−B2線に対応する断面図である。図16(c)は、図1(a)のC1−C2線に対応する断面図である。図16(d)は、図1(a)のD1−D2線に対応する断面図である。図16(e)は、平面図である。図16(f)は、図16(e)のE1−E2線断面図である。
これらの図に示す磁気記憶装置113においては、導電層21が、複数の層を含む。これ以外は、上記の磁気記憶装置のいずれかの構成が適用できる。以下、磁気記憶装置113における導電層21の例について、説明する。
導電層21の少なくとも一部は、第1層21p及び第2層21qを含む。第2層21qの一部は、第1層21pと第2磁性層12との間にある。第2層21qの別の一部は、第1導電部分CR1に含まれる。
図16(a)及び図16(b)に示すように、重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)においては、第1層21p及び第2層21qが設けられる。図16(c)及び図16(d)に示すように、非重畳領域(第1領域21a、第2領域21b及び第4領域21d)の少なくとも一部においては、第2層21qの少なくとも一部が設けられていない。例えば、非重畳領域において、第2層21qの一部により、第1導電部分CR1及び第2導電部分CR2が形成される。
例えば、第2層21qは、第1層21pに含まれる第1金属元素とは異なる第2金属元素を含む。第1金属元素は、タンタル及びタングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含む。例えば、第2金属元素は、ハフニウムを含む。
例えば、第1金属元素においては、大きなスピン偏極が得られる。例えば、大きなスピンホール角(絶対値)が得られる。例えば、第2金属元素においては、例えば、大きなMR比が得られる。
例えば、第1層21pは、Taを含む。例えば、第2層21qは、HfBを含む。
異なる材料の複数の層を用いることで、異なるエッチングレートを得易くなる。導電層21の厚さの差を安定して形成し易くなる。
この例では、第3導電部分CR3の少なくとも一部は、第2層21qを含まない。後述するように、第3導電部分CR3の少なくとも一部が第2層21qを含んでも良い。この場合、第3導電部分CR3に含まれる第2層21qの厚さが、第1導電部分CR1の含まれる第2層21qの厚さよりも薄い。
磁気記憶装置113においては、第1導電部分CR1及び第2導電部分CR2は、重畳領域(例えば、第3領域21c)と接している。
図17(a)、図17(b)、図18(a)、図18(b)、図19(a)、図19(b)、図20(a)、図20(b)、図21(a)、図21(b)、図22(a)、図22(b)、図23(a)、図23(b)、図24(a)、及び、図24(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図17(a)、図18(a)、図19(a)、図20(a)、図21(a)、図22(a)、図23(a)、及び、図24(a)は、平面図である。図17(b)、図18(b)、図19(b)、図20(b)、図21(b)、図22(b)、図23(b)、及び、図24(b)は、図17(a)、図18(a)、図19(a)、図20(a)、図21(a)、図22(a)、図23(a)、及び、図24(a)のそれぞれのE1−E2線断面図である。
図17(a)及び図17(b)に示す磁気記憶装置114aおいては、第1〜第3導電部分CR1〜CR3の少なくともいずれかは、第3領域21cから離れている。距離CRx1、及び、距離CRx2は、長さ12xの1/2以下である。距離CRx1、距離CRx2、及び、第3導電部分CR3と第3領域21cとの間の第2方向に沿う距離の少なくともいずれかは、長さ12xの1/2以下でも良い。上記の距離の少なくともいずれかは、長さ12xの1/4以下でも良い。
図18(a)、図18(b)、図19(a)及び図19(b)に示す磁気記憶装置114b及び114cにおいては、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間に、互いに離れた、X軸方向で並ぶ2つの第1導電部分CR1が設けられる。
図20(a)、図20(b)、図21(a)、図21(b)、図22(a)、図22(b)、図23(a)及び図23(b)に示す磁気記憶装置115a〜115eにおいては、長さMRx1は、長さMRx3よりも長い。例えば、長さMRx2は、長さMRx3よりも長い。
磁気記憶装置114a〜114c、115a及び115bにおいては、第2層21qが設けられた部分が、第1導電部分CR1及び第2導電部分CR2となり、第1層21pの厚さは、端部を除いて、実質的に一定である。磁気記憶装置115c及び115dにおいては、第1層21pの厚さが、第1導電部分CR1と第3導電部分CR3との間で異なる。磁気記憶装置115eにおいては、第1層21pの上面は、第2層21qに覆われており、第2層21qの厚さが、第1導電部分CR1と第3導電部分CR3との間で異なる。
このように、第3導電部分CR3の少なくとも一部は、第2層21qを含まない。または、第3導電部分CR3の少なくとも一部に含まれる第2層21qの第1方向(Z軸方向)に沿う厚さは、第1導電部分CR1に含まれる第2層21qの第1方向に沿う厚さよりも薄い。
(第2実施形態)
図25(a)〜図25(d)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図26は、第2実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図27(a)及び図27(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図25(a)は斜視図である。図25(b)は、図25(a)のA1−A2線断面図である。図25(c)は、図25(a)のB1−B2線断面図である。図25(d)は、図25(a)のC1−C2線断面図である。図25(a)においては、図を見やすくするために、絶縁部41が省略されている。図26は、図25(a)のD1−D2線断面図である。図27(a)は、平面図である。図27(a)においては、導電層21、第2磁性層12及び第4磁性層14が図示され、他の要素は省略されている。図27(b)は、図27(a)のE1−E2線断面図である。図27(b)において、導電層21は、省略されている。
図25(a)に示すように、磁気記憶装置120も、導電層21、第1磁性層11、第2磁性層12、第1非磁性層11i及び制御部70を含む。この例でも、第3磁性層13、第4磁性層14、第2非磁性層12iが設けられている。
導電層21は、第1〜第5領域21a〜21eを含む。第2磁性層12は、第1領域21aから第2領域21bへの第2方向(例えば、X軸方向)と交差する第1方向(Z軸方向)において、第3領域21cと第1磁性層11との間に設けられる。第1非磁性層11iは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられる。第4磁性層14は、第1方向において、第5領域21eと第3磁性層13との間に設けられる。第2非磁性層12iは、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられる。この例では、第2磁性層12及び第4磁性層14の側面が、凹状である。一方、導電層21の上面は、実質的に平坦である。以下、第2磁性層12の例について説明する。以下の説明は、第4磁性層14にも適用できる。
図27(a)に示すように、第2磁性層12は、第1〜第3磁性部分MR1〜MR3を含む。第1磁性部分MR1から第2磁性部分MR2への方向は、第3方向に沿う。第3方向は、第1方向(軸方向)及び第2方向(例えばX軸方向)を含む平面(例えばZ−X平面)と交差する。第3磁性部分MR3は、第3方向(Y軸方向)において、第1磁性部分MR1と第2磁性部分MR2との間にある。第1磁性部分MR1の第2方向に沿う長さ(長さMRx1)は、第3磁性部分MR3の第2方向に沿う長さ(長さMRx3)よりも長い。第2磁性部分MR2の第2方向に沿う長さ(長さMRx2)は、長さMRx3よりも長い。
このような長さにより、第1磁性部分MR1または第2磁性部分MR2においては、第3磁性部分MR3と比べて、第1領域21aからの電流が、早く到達する。電流は、第1磁性部分MR1から第3磁性部分MR3に向かって、または、第2磁性部分MR2から第3磁性部分MR3に向かって流れる。例えば、第2磁性層12の磁化の向きと交差する方向のスピンが生じる。このため、第2磁性層12において、磁化反転が促進される。
実施形態において、例えば、長さMRx1は、長さMRx3の1.05倍以上1.5倍以下である。例えば、長さMRx2は、長さMRx3の1.05倍以上1.5倍以下である。このような長さにより、例えば、第2磁性層12において磁壁が生じ難くなる、これにより、安定した磁化反転動作が得やすくなる。
図28(a)及び図28(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図28(a)は、平面図である。図28(a)においては、導電層21、第2磁性層12及び第4磁性層14が図示され、他の要素は省略されている。図28(b)は、図28(a)のE1−E2線断面図である。図28(b)において、導電層21は、省略されている。
磁気記憶装置121においては、第2磁性層12の側面(Z−X平面と交差する側面)は、連続的な曲面状である。磁気記憶装置121においても、長さMRx1は、長さMRx3よりも長い。長さMRx2は、長さMRx3よりも長い。
図29(a)〜図29(f)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図29(a)は、図25(a)のA1−A2線に対応する断面図である。図29(b)は、図25(a)のB1−B2線に対応する断面図である。図29(c)は、図25(a)のC1−C2線に対応する断面図である。図29(d)は、図25(a)のD1−D2線に対応する断面図である。図29(e)は、平面図である。図29(f)は、図29(e)のE1−E2線断面図である。
これらの図に示す磁気記憶装置122においては、導電層21の少なくとも一部は、第1層21p及び第2層21qを含む。第2層21qの一部は、第1層21pと第2磁性層12との間にある。
第2層21qは、第1層21pに含まれる第1金属元素とは異なる第2金属元素を含む。例えば、第1金属元素は、タンタル及びタングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含む。例えば、第2金属元素は、ハフニウムを含む。
例えば、第1金属元素においては、大きなスピン偏極が得られる。例えば、大きなスピンホール角(絶対値)が得られる。例えば、第2金属元素においては、例えば、大きなMR比が得られる。
図30は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式的平面図である。
図30に示すように、磁気記憶装置123においても、第2磁性層12において、長さMRx1は、長さMRx3よりも長い。長さMRx2は、長さMRx3よりも長い。磁気記憶装置123においても、第1層21p及び第2層21qが設けられる。第2層21qは、第2磁性層12の側面の凹状の部分に設けられている。このように、第2層21qは、導電層21の一部に設けられても良い。
(第3実施形態)
図31(a)〜図31(d)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図32は、第3実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図33(a)及び図33(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図31(a)は斜視図である。図31(b)は、図31(a)のA1−A2線断面図である。図31(c)は、図31(a)のB1−B2線断面図である。図31(d)は、図31(a)のC1−C2線断面図である。図31(a)においては、図を見やすくするために、絶縁部41が省略されている。図32は、図31(a)のD1−D2線断面図である。図31(a)においては、図を見やすくするために、絶縁部41が省略されている。図33(a)は、平面図である。図33(a)においては、導電層21、第2磁性層12及び第4磁性層14が図示され、他の要素は省略されている。図33(b)は、図33(a)のE1−E2線断面図である。図33(b)において、導電層21は、省略されている。
図31(a)に示すように、磁気記憶装置130も、導電層21、第1磁性層11、第2磁性層12、第1非磁性層11i及び制御部70を含む。この例でも、第3磁性層13、第4磁性層14、第2非磁性層12iが設けられている。
図31(d)に示すように、磁気記憶装置130においては、導電層21の第2領域21b(非重畳領域)において、導電層21のY軸方向の中央部分が凸状である。
導電層21の第2領域21bは、第1〜第3導電部分CR1〜CR3を含む。第1導電部分CR1から第2導電部分CR2への方向は、第3方向に沿う。第3方向は、第1方向(Z軸方向)及び第2方向(例えばX軸方向)を含む平面(例えばZ−X平面)と交差する。第3方向は、例えば、Y軸方向である。第3導電部分CR3は、第3方向において、第1導電部分CR1と第2導電部分CR2との間にある。
図31(d)に示すように、第1導電部分CR1の第1方向に沿う厚さ(第1厚さt1)は、第3導電部分CR3の第1方向に沿う厚さ(第3厚さt3)よりも薄い。第2導電部分CR2の第1方向に沿う厚さ(第2厚さt2)は、第3厚さt3よりも薄い。
図31(b)及び図33に示すように、第2磁性層12は、第1端部12a及び第2端部12bを含む。第1端部12aから第2端部12bへの方向は、第3方向(例えば、Y軸方向)に沿う。
図33に示すように、第1導電部分CR1の少なくとも一部の第3方向(例えば、Y軸方向)における位置は、第1端部12aの第3方向における位置と、第2端部12bの第3方向における位置と、の間にある。例えば、第3導電部分CR3で集中した電流によって、第3領域21cの中央部に、高い密度のスピンが生じるた。これにより、例えば、第2磁性層12の中央部において、磁化反転が促進される。
磁気記憶装置130においては、第1〜第3導電部分CR1〜CR3の少なくともいずれかは、第3領域21c(重畳領域)と接している。
図34(a)、図34(b)、図35(a)、図35(b)、図36(a)、図36(b)、図37(a)、図37(b)、図38(a)、図38(b)、図39(a)、図39(b)、図40(a)、図40(b)、図41(a)、図41(b)、図42(a)、及び、図42(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図34(a)、図35(a)、図36(a)、図37(a)、図38(a)、図39(a)、図40(a)、図41(a)、及び、図42(a)は、平面図である。図34(b)、図35(b)、図36(b)、図37(b)、図38(b)、図39(b)、図40(b)、図41(b)、及び、図4(b)は、図34(a)、図35(a)、図36(a)、図37(a)、図38(a)、図39(a)、図40(a)、図41(a)、及び、図42(a)のそれぞれのE1−E2線断面図である。
図34(a)及び図34(b)に示す磁気記憶装置131aにおいては、第3導電部分CR3は、第3領域21c(重畳領域)から離れている。
第3導電部分CR3と第3領域21cとの間の第2方向(X軸方向)に沿う距離を距離CRx3とする。距離CRx3は、第2磁性層12の第2方向に沿う長さ12xの1/2以下である。距離CRx3は、長さ12xの1/4以下でも良い。第3導電部分CR3(厚い部分)が第3領域21cの近くに設けられることにより、第3導電部分CR3おける高い電流密度が、重畳部分における電流密度に変化を与える。このため、第3導電部分CR3は、短い距離で、第3領域21cから離れても良い。
第1導電部分CR1と第3領域21cとの間の第2方向(X軸方向)に沿う距離を、距離CRx1とする。第2導電部分CR2と第3領域21cとの間の第2方向に沿う距離を距離CRx2とする。実施形態においては、距離CRx1、距離CRx2及び距離CRx3の少なくともいずれかは、長さ12xの1/2以下でも良い。距離CRx1、距離CRx2及び距離CRx3の少なくともいずれかは、長さ12xの1/4以下でも良い。
図35(a)及び図35(b)に示す磁気記憶装置131bにおいては、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間に、X軸方向に互いに離れる2つの第3導電部分CR3が設けられる。Y軸方向において、第1導電部分CR1と第2導電部分CR2との間に、1つの第3導電部分CR3が設けられる。
図36(a)及び図36(b)に示す磁気記憶装置131cにおいては、第3導電部分CR3の側面(Z−X平面と交差する面)は、凸状である。
図37(a)、図38(a)、図39(a)、図40(a)、図41(a)及び図42(a)に示すように、磁気記憶装置132a〜132fにおいては、第2磁性層12の側面(Z−X平面と交差する面)は、凸状である。
例えば、第1磁性部分MR1の第2方向(例えばX軸方向)に沿う長さを長さMRx1とする。第2磁性部分MR2の第2方向に沿う長さを長さMRx2とする。第3磁性部分MR3の第2方向に沿う長さを長さMRx3とする。磁気記憶装置132a〜132fにおいては、長さMRx1は、長さMRx3よりも短い。例えば、長さMRx2は、長さMRx3よりも短い。
磁気記憶装置132a〜132fにおいて、導電層21の厚さの変化と、第2磁性層12の幅の変化とは、連動しても良い。例えば、第2領域21bは、第1導電部分CR1及び第3導電部分CR3を含む部分を有する。この部分の第1方向(Z軸方向)に沿う厚さが変化し始める領域の第3方向(Y軸方向)における位置を位置P1(図37(b)参照)とする。一方、第2磁性層12の第1磁性部分MR1及び第3磁性部分MR3を含む部分の第2方向(X軸方向)に沿う長さ(幅)が変化し始める領域の第3方向(Y軸方向)における位置を位置P2(図37(a)参照)とする。位置P1は、位置P2と重なる。
43(a)及び図43(b)に示す磁気記憶装置132gおいては、第2磁性層12の長軸(及び短軸)が、X軸方向に対して傾斜している。長軸(及び短軸)は、X−Y平面に沿う。電流は、X軸方向と交差(例えば傾斜)する方向の成分を有する。第2磁性層12の磁化の向きと交差するスピンが生じる。これにより、第2磁性層12において、磁化反転が促進される。
図44(a)〜図44(f)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図44(a)は、図31(a)のA1−A2線に対応する断面図である。図44(b)は、図31(a)のB1−B2線に対応する断面図である。図44(c)は、図31(a)のC1−C2線に対応する断面図である。図44(d)は、図31(a)のD1−D2線に対応する断面図である。図44(e)は、平面図である。図44(f)は、図44(e)のE1−E2線断面図である。
これらの図に示す磁気記憶装置133においては、導電層21が、複数の層を含む。これ以外は、上記の磁気記憶装置のいずれかの構成が適用できる。以下、磁気記憶装置133における導電層21の例について、説明する。
導電層21の少なくとも一部は、第1層21p及び第2層21qを含む。第2層21qの一部は、第1層21pと第2磁性層12との間にある。第2層21qの別の一部は、第3導電部分CR3に含まれる。第2層21qは、第1層21pに含まれる第1金属元素とは異なる第2金属元素を含む。例えば、第1金属元素は、タンタル及びタングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含む。例えば、第2金属元素は、ハフニウムを含む。例えば、第1金属元素はタンタルを含み、第2金属元素は、HfBを含む。
例えば、第1金属元素においては、大きなスピン偏極が得られる。例えば、大きなスピンホール角(絶対値)が得られる。例えば、第2金属元素においては、例えば、大きなMR比が得られる。
磁気記憶装置133においては、第2領域21bにおいて、第2層21qが設けられた部分が第3導電部分CR3となる。第2層21qが設けられていない領域は、第1導電部分CR1及び第2導電部分CR2となる。例えば、第1導電部分CR1の少なくとも一部は、第2層21qを含まない。第2導電部分CR2の少なくとも一部は、第2層21qを含まない。第3導電部分CR3の少なくとも一部は、第2層21qを含む。
磁気記憶装置133においては、第1〜第3導電部分CR1〜CR3の少なくともいずれかは、第3領域21cと接している。例えば、厚い部分(第3導電部分CR3)に含まれる第2層21qは、第3領域21cと接する。
図45(a)、図45(b)、図46(a)、図46(b)、図47(a)、図47(b)、図48(a)、図48(b)、図49(a)、図49(b)、図50(a)、図50(b)、図51(a)、図51(b)、図52(a)、及び、図52(b)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する模式図である。
図45(a)、図46(a)、図47(a)、図48(a)、図49(a)、図50(a)、図51(a)、及び、図52(a)は、平面図である。図45(b)、図46(b)、図47(b)、図48(b)、図49(b)、図50(b)、図51(b)、及び、図52(b)は、図45(a)、図46(a)、図47(a)、図48(a)、図49(a)、図50(a)、図51(a)、及び、図52(a)のそれぞれのE1−E2線断面図である。
図45(a)及び図45(b)に示す磁気記憶装置134aにおいて、第3導電部分CR3は、第3領域21cから離れている。第1導電部分CR1と第3領域21cとの間の第2方向(X軸方向)に沿う距離を、距離CRx1とする。第2導電部分CR2と第3領域21cとの間の第2方向に沿う距離を距離CRx2とする。実施形態においては、距離CRx1、距離CRx2及び距離CRx3の少なくともいずれかは、長さ12xの1/2以下でも良い。距離CRx1、距離CRx2及び距離CRx3の少なくともいずれかは、長さ12xの1/4以下でも良い。例えば、距離CRx3は、第2層21qと第3領域21cとの間の第2方向(X軸方向)に沿う距離に対応する。
図46(a)及び図46(b)に示す磁気記憶装置134bにおいて、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間に、X軸方向に互いに離れた2つの第3導電部分CR3が設けられる。例えば、2つの重畳領域(第3領域21c及び第5領域21e)の間に、X軸方向に互いに離れた2つの第2層21qが設けられる。
図47(a)及び図47(b)に示す磁気記憶装置134cのように、第2層21qの側面(Z−X平面と交差する側面)は、凸状(例えば、凸状の曲面)でも良い。
図48(a)、図49(a)、図50(a)、図51(a)及び図52(a)に示すように、磁気記憶装置135a〜135eにおいては、第2磁性層12の側面(Z−X平面と交差する面)は、凸状である。例えば、長さMRx1は、長さMRx3よりも短い。例えば、長さMRx2は、長さMRx3よりも短い。
磁気記憶装置135a〜135eにおいて、導電層21の厚さの変化と、第2磁性層12の幅の変化とは、連動しても良い。例えば、導電層21の厚さが変化し始める領域の位置P1(図48(b)参照)は、第2磁性層12の長さ(幅)が変化し始める領域の位置P2(図48(a)参照)と重なっても良い。例えば、位置P1は、第2層21qのY軸方向の端でも良い。
図50(a)、図51(a)及び図52(a)に示すように、磁気記憶装置135c〜135eにおいては、第2層21qの厚さが変化している。例えば、第1導電部分CR1の少なくとも一部に含まれる第2層21qの第1方向(Z軸方向)に沿う厚さは、第3導電部分CR3に含まれる第2層21qの第1方向に沿う厚さよりも薄くても良い。
以下、第1〜第3実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法の例について説明する。
図53(a)〜図53(e)は、実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する工程順模式的斜視図である。
図53(a)に示すように、基体20sの上に、複数の積層体SB0が設けられる。複数の積層体SB0は、例えば、X軸方向に延びる。複数の積層体SB0は、導電膜21Fと積層膜SBFを含む。例えば、基体20sの上に、導電膜21Fとなる膜が形成され、その上に、積層膜SBFとなる膜が形成される。さらに、この上に、マスクMS1が形成される。マスクMS1は、X軸方向に延びる帯状である。マスクMS1をマスクとして用いて、導電膜21Fとなる膜、及び、積層膜SBFが加工される。これにより、複数の積層体SB0が得られる。後述するように、導電膜21Fから、導電層21が形成される。積層膜SBFから、第1積層体SB1及び第2積層体SB2などが形成される。積層膜SBFは、例えば、第1磁性層11となる膜、第1非磁性層11iとなる膜、及び、第2磁性層12となる膜を含む。
図53(b)に示すように、複数の積層体SB0の間に、絶縁膜IL1を形成する。必要に応じて、上面を平坦化する。
図53(c)に示すように、マスクMS2を形成する。マスクMS2は、Y軸方向に延びる。複数の積層体SB0の一部、及び、絶縁膜IL1の一部は、マスクMS2に覆われていない。マスクMS2をマスクとして用いて、複数の積層体SB0の一部を除去する。
図53(d)に示すように、積層膜SBFのうちのマスクMS2に覆われていない部分が除去される。マスクMS2を除去する。例えば、積層膜SBFから第1積層体SB1及び第2積層体SB2などが形成される。
図53(e)に示すように、絶縁膜IL2を形成する。絶縁膜IL1の少なくとも一部、及び、絶縁膜IL2の少なくとも一部により、絶縁部41が形成される。
実施形態において、例えば、図53(d)に例示した工程において、加工条件を制御することで、導電膜21Fにおいて、第1〜第3導電部分CR1〜CR3が形成される。加工条件を制御することで、積層膜SBFにおいて、第1〜第3磁性部分MR1〜MR3が形成される。加工条件により、導電膜21Fの表面は、凹状、または、凸状になる。加工条件により、積層膜SBFの表面(例えば側面)は、凹状、または、凸状になる。
以下、導電層21、第1磁性層11、第2磁性層12及び第1非磁性層11iの例について説明する。これらの説明は、上記の第1〜第3実施形態の任意の例に適用できる。以下の第1磁性層11に関する説明は、第3磁性層13に適用できる。以下の第2磁性層12に関する説明は、第4磁性層14に適用できる。以下の第1非磁性層11iに関する説明は、第2非磁性層12iに適用できる。
導電層21は、例えば、タンタル及びタングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含む。導電層21は、例えば、β−タンタル及びβ−タングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含む。導電層21は、白金及び金よりなる群から選択された少なくとも1つを含んでも良い。
第2磁性層12は、例えば、FePd、FePt、CoPd及びCoPtよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。上記の軟磁性材料は、例えば、CoFeBを含む。上記の人工格子は、例えば、第1膜と第2膜を含む積層膜を含む。第1膜は、例えば、NiFe、Fe及びCoの少なくともいずれかを含む。第2膜は、例えば、Cu、Pd及びPtの少なくともいずれかを含む。第1膜は、例えば、磁性材料であり、第2膜は、非磁性材料である。
第1非磁性層11iは、例えば、MgO、CaO、SrO、TiO、VO、NbO及びAlよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1非磁性層11iは、例えば、トンネルバリア層である。第1非磁性層11iがMgOを含む場合、第1非磁性層11iの厚さは、例えば、約1nmである。
第1磁性層11は、例えば、Co及びCoFeBから選択された少なくとも1つを含む。第1磁性層11の第1磁化11Mは、面内の実質的に1つの方向(Z軸方向と交差する方向)に固定される。
例えば、第1磁性層11の厚さは、第2磁性層12の厚さよりも厚い。これにより、第1磁性層11の第1磁化11Mが所定の方向に安定して固定される。
例えば、強磁性または反強磁性の層が設けられても良い。この層と第1非磁性層11iとの間に、第1磁性層11が設けられる。この層は、例えば、IrMn層(厚さは7nm以上9nm以下)である。この層は、第1磁性層11の第1磁化11Mを固定する。この層の上にTa層が設けられても良い。
第1磁性層11及び第2磁性層12の少なくともいずれかは、面内磁化膜でも良い。第1磁性層11及び第2磁性層12の少なくともいずれかは、垂直磁化膜でも良い。
以下、本実施形態に係る磁気記憶装置の動作の例について説明する。
既に説明したように、制御部70は、第1積層体SB1(第1磁性層11)及び第2積層体SB2(第3磁性層13)と、電気的に接続されている。第1積層体SB1に情報を書き込むときには、第1磁性層11に所定の選択電圧が印加される。このとき、第2積層体SB2には、非選択電圧が印加される。一方、第2積層体SB2に情報を書き込むときには、第3磁性層13に所定の選択電圧が印加される。このとき、第1積層体SB1には、非選択電圧が印加される。0ボルトの電圧の印加も、「電圧の印加」に含まれる。選択電圧の電位は、非選択電圧の電位とは異なる。
例えば、制御部70は、第1書き込み動作において、第1磁性層11を、第3磁性層13の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。制御部70は、第2書き込み動作において、第1磁性層11を、第3磁性層13の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。
例えば、制御部70は、第3書き込み動作において、第3磁性層13を、第1磁性層11の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。制御部70は、第4書き込み動作において、第3磁性層13を、第1磁性層11の電位(例えば、非選択電位)とは異なる電位(例えば、選択電位)に設定する。
このような電位の選択は、例えば、第1スイッチSw1及び第2スイッチSw2の動作により行われる。
以下、このような動作の例について説明する。
図54(a)〜図54(d)は、実施形態に係る磁気記憶装置における動作を例示する模式図である。
図54(a)に示すように、制御部70と第1磁性層11とが、第1配線70aにより電気的に接続される。制御部70と第3磁性層13とが、第2配線70bにより電気的に接続される。この例では、第1配線70a上に第1スイッチSw1が設けられている。第2配線70b上に第2スイッチSw2が設けられている。制御部70が、第1配線70aの電位を制御することで、第1磁性層11の電位が制御される。第1配線70aにおける電位の変化は実質的に小さい。このため、第1配線70aの電位を、第1磁性層11の電位と見なすことができる。同様に、第2配線70bの電位を、第3磁性層13の電位と見なすことができる。以下では、第1磁性層11の電位は、第1配線70の電位と同じとみなす。以下では、第3磁性層13の電位は、第2配線70bの電位と同じとみなす。
以下の例では、第1磁性層11の第1磁化11M、及び、第3磁性層13の第3磁化13Mは、+Y方向である。これらの磁化は、固定されている。
図54(a)に示すように、第1動作OP1において、制御部70は、導電層21の第1領域21aを電位V0に設定する。電位V0は、例えば、グランド電位である。第1動作OP1において、制御部70は、第1磁性層11を第1電圧V1に設定する。すなわち、制御部70は、第1動作OP1において、第1領域21aと第1磁性層11との間の第1電位差を第1電圧V1とする。第1電圧V1は、例えば、選択電圧である。
一方、制御部70は、第1動作OP1において、第3磁性層13を第2電圧V2とする。すなわち、制御部70は、第1動作OP1において、第1領域21aと第3磁性層13との間の第2電位差を第2電圧V2とする。第2電圧V2は、例えば、非選択電圧である。第2電圧V2は、第1電圧V1とは異なる。例えば、第1電圧V1の絶対値は、第2電圧V2の絶対値よりも大きい。例えば、第1電圧V1の極性は、第2電圧V2の極性とは異なる。
第1動作OP1において、制御部70は、導電層21に第1電流Iw1を供給する。第1電流Iw1は、第1領域21aから第4領域21dへの向きを有する。
このような第1動作OP1において、例えば、選択状態の第2磁性層12の第2磁化12Mは、例えば、+Y方向に向く。これは、導電層21からの磁気的作用による。一方、非選択状態の第4磁性層14の第4磁化14Mは、実質的に変化しない。この例では、第4磁化14Mは、初期状態(この例では+Y方向)を維持する。
図54(b)に示すように、第2動作OP2において、制御部70は、導電層21の第1領域21aを電位V0に設定する。制御部70は、第2動作OP2において、第1領域21aと第1磁性層11との間の第1電位差を第1電圧V1とする。制御部70は、第2動作OP2において、第1領域21aと第3磁性層13との間の第2電位差を第2電圧V2とする。第2動作OP2において、制御部70は、導電層21に第2電流Iw2を供給する。第2電流Iw2は、第4領域21dから第1領域21aへの向きを有する。
このときに、選択状態の第2磁性層12の第2磁化12Mは、例えば、−Y方向に変化する。これは、導電層21からの磁気的作用による。一方、非選択状態の第4磁性層14の第4磁化14Mは、実質的に変化しない。この例では、第4磁化14Mは、初期状態(この例では+Y方向)を維持する。
第1動作OP1の後における第1磁性層11と第1領域21aとの間の電気抵抗を第1電気抵抗とする。第2動作OP2の後における第1磁性層11と第1領域21aとの間の電気抵抗を第2電気抵抗とする。第1電気抵抗は、第2電気抵抗とは異なる。この例では、第1電気抵抗は、第2電気抵抗よりも低い。
一方、上記の第1動作OP1の後における第3磁性層13と第1領域21aとの間の電気抵抗を第3抵抗とする。上記の第2動作OP2の後における第3磁性層13と第1領域21aとの間の電気抵抗を第4電気抵抗とする。第3電気抵抗は、第4電気抵抗と実質的に同じである。これは、第4磁性層14の第4磁化14Mが実質的に変化しないためである。
このように、実施形態においては、第1電気抵抗と第2電気抵抗との差の絶対値は、第3電気抵抗と第4電気抵抗との差の絶対値よりも大きい。
このように、選択状態の第1積層体SB1において、第1電流Iw1または第2電流Iw2により電気抵抗の変化が形成される。すなわち、情報の書き込みが行われる。一方、非選択状態の第2積層体SB2においては、第1電流Iw1または第2電流Iw2による電気抵抗の変化が形成されない。
図54(c)に示す第3動作OP3の例では、第1積層体SB1が、非選択状態とされ、第2積層体SB2が選択状態とされる。このとき、制御部70は、第1動作OP1において、第1領域21aと第1磁性層11との間の第1電位差を第1電圧V1とする(図54(a)参照)。一方、制御部70は、第2動作OP2において、第1電位差を第1電圧V1とする(図54(b)参照)。図54(c)に示すように、制御部70は、第3動作OP3において、第1領域21aと第1磁性層11との間の第1電位差を第2電圧V2(非選択電圧)とする。制御部70は、第3動作OP3において、第1電流Iw1を導電層21に供給する。
このとき、非選択状態の第2磁性層12の第2磁化12Mは、図54(a)の状態と同じである。一方、選択状態の第4磁性層14の第4磁化14Mは、図54(a)の状態から変化する。
図54(d)に示す第4動作OP4においても、第1積層体SB1が、非選択状態とされ、第2積層体SB2が選択状態とされる。制御部70は、第4動作OP4において、第1電位差を第2電圧V2とする。制御部70は、第4動作OP4において、第2電流Iw2を導電層21に供給する。
非選択状態である第1積層体SB1においては、第3動作OP3と第4動作OP4との間で、電気抵抗は実質的に同じである。一方、選択状態である第2積層体SB2においては、第3動作OP3と第4動作OP4との間で、電気抵抗は変化する。
このように、第1動作OP1の後の第1電気抵抗と、第2動作OP2の後の第2電気抵抗との差の絶対値は、第3動作OP3の後における第1磁性層11と第1領域21aとの間の電気抵抗と、第4動作OP4の後における第1磁性層11と第1領域21aとの間の電気抵抗と、の差の絶対値よりも大きい。
複数の積層体は、複数のメモリセルにそれぞれ対応する。複数のメモリセルにおいて、互いに異なる情報が記憶されることが可能である。複数のメモリセルに情報を記憶する際に、例えば、複数のメモリセルに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルのうちの所望のいくつかに「1」及び「0」の他方を記憶しても良い。例えば、複数のメモリセルの1つに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルの別の1つに「」及び「0」の一方を記憶しても良い。
上記において、第1領域21a及び第4領域21dは、互いに入れ替えが可能である。例えば、上記の電気抵抗は、第1磁性層11と第4領域21dとの間の電気抵抗でも良い。上記の電気抵抗は、第3磁性層13と第4領域21dとの間の電気抵抗でも良い。
以下、別の動作の例について説明する。
図55(a)〜図55(c)は、実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。
図55(a)に示すように、実施形態にかかる磁気記憶装置220において、複数の積層体(第1積層体SB1及び第2積層体SB2)が設けられる。磁気記憶装置220においては、第1積層体SB1に流れる電流と、第2積層体SB2に流れる電流とは別である。
第1積層体SB1は、第1方向(Z軸方向)において、第3領域21cと重なる。第2積層体SB2は、第1方向において、第5領域21eと重なる。
例えば、第1端子T1が、導電層21の第1領域21aと電気的に接続される。第2端子T2が、第4領域21dと電気的に接続される。第3端子T3が、第2領域21bと電気的に接続される。第4端子T4が、第1磁性層11と電気的に接続される。第5端子T5が、第3磁性層13と電気的に接続される。
図55(a)に示すように、1つの動作QP1において、第1電流Iw1が、第1端子T1から第3端子T3に向けて流れ、第3電流Iw3が第2端子T2から第3端子T3に向けて流れる。第1積層体SB1の位置における電流(第1電流Iw1)の向きは、第2積層体SB2の位置における電流(第3電流Iw3)の向きと逆である。このような動作QP1において、第1積層体SB1の第2磁性層12に作用するスピンホールトルクの向きは、第2積層体SB2の第4磁性層14に作用するスピンホールトルクの向きと逆になる。
図55(b)に示す別の動作QP2において、第2電流Iw2が、第3端子T3から第1端子T1に向けて流れ、第4電流Iw4が第3端子T3から第2端子T2に向けて流れる。第1積層体SB1の位置における電流(第2電流Iw2)の向きは、第2積層体SB2の位置における電流(第4電流Iw4)の向きと逆である。このような動作QP2において、第1積層体SB1の第2磁性層12に作用するスピンホールトルクの向きは、第2積層体SB2の第4磁性層14に作用するスピンホールトルクの向きと逆になる。
図55(a)及び図55(b)に示すように、第4磁性層14の第4磁化14Mの向きは、第2磁性層12の第2磁化12Mの向きと逆である。一方、第3磁性層13の第3磁化13Mの向きは、第1磁性層11の第1磁化11Mの向きと同じである。このように、第1積層体SB1と第2積層体SB2との間で、反対の向きの磁化情報が記憶される。例えば、動作QP1の場合の情報(データ)が、”1”に対応する。例えば、動作QP2の場合の情報(データ)が、”0”に対応する。このような動作により、例えば、後述するように、読み出しが高速化できる。
動作QP1及び動作QP2において、第2磁性層12の第2磁化12Mと、導電層21を流れる電子(偏極電子)のスピン電流と、が相互作用する。第2磁化12Mの向きと、偏極電子のスピンの向きとは、平行または反平行の関係となる。第2磁性層12の第2磁化12Mは、歳差運動して、反転する。動作QP1及び動作QP2において、第4磁性層14の第4磁化14Mの向きと、偏極電子のスピンの向きとは、平行または反平行の関係となる。第4磁性層14の第4磁化14Mは、歳差運動して、反転する。
図55(c)は、磁気記憶装置220における読み出し動作を例示している。
読み出し動作QP3において、第4端子T4の電位を第4電位V4とする。そして、第5端子T5の電位を第5電位V5とする。第4電位V4は、例えば、接地電位である。第4電位V4と第5電位V5との間の電位差をΔVとする。複数の積層体のそれぞれにおける2つの電気抵抗を、高抵抗Rh及び低抵抗Rlとする。高抵抗Rhは、低抵抗Rlよりも高い。例えば、第1磁化11Mと第2磁化12Mとが反平行であるときの抵抗が、高抵抗Rhに対応する。例えば、第1磁化11Mと第2磁化12Mとが平行であるときの抵抗が、低抵抗Rlに対応する。例えば、第3磁化13Mと第4磁化14Mとが反平行であるときの抵抗が、高抵抗Rhに対応する。例えば、第3磁化13Mと第4磁化14Mとが平行であるときの抵抗が、低抵抗Rlに対応する。
例えば、図55(a)に例示する動作QP1(”1”状態)において、第3端子T3の電位Vr1は、(1)式で表される。
Vr1={Rl/(Rl+Rh)}×ΔV …(1)
一方、図55(b)に例示する動作QP2(”0”状態)の状態において、第3端子T3の電位Vr2は、(2)式で表される。
Vr2={Rh/(Rl+Rh)}×ΔV …(2)
従って、”1”状態と”0”状態との間における、電位変化ΔVrは、(3)式で表される。
ΔVr=Vr2−Vr1={(Rh−Rl)/(Rl+Rh)}×ΔV …(3)
電位変化ΔVrは、第3端子T3の電位を測定することによって得られる。
定電流を積層体(磁気抵抗素子)に供給して磁気抵抗素子の2つの磁性層の間の電圧(電位差)を測定する場合に比べて、上記の読み出し動作QP3においては、例えば、読み取り時の消費エネルギーを低減できる。上記の読み出し動作QP3においては、例えば、高速読み出しを行なうことができる。
上記の動作QP1及び動作QP2において、第4端子T4及び第5端子T5を用いて、第2磁性層12及び第4磁性層14のそれぞれの垂直磁気異方性を制御することができる。これにより、書込み電流を低減できる。例えば、書込み電流は、第4端子T4及び第5端子T5を用いないで書き込みを行う場合の書き込み電流の約1/2にできる。例えば、書込み電荷を低減できる。第4端子T4及び第5端子T5に加える電圧の極性と、垂直磁気異方性の増減と、の関係は、磁性層及び導電層21の材料に依存する。
図56は、実施形態に係る磁気記憶装置を示す模式図である。
図56に示すように、磁気記憶装置310においては、メモリセルアレイMCA、複数の第1配線(例えば、ワード線WL1及びWL2など)、複数の第2配線(例えば、ビット線BL1、BL2及びBL3など)、及び、制御部70が設けられる。複数の第1配線は、1つの方向に延びる。複数の第2配線は、別の1つの方向に延びる。制御部70は、ワード線選択回路70WS、第1ビット線選択回路70BSa、第2ビット線選択回路70BSbと、第1書込み回路70Wa、第2書き込み回路70Wb、第1読出し回路70Ra、及び、第2読出し回路70Rb、を含む。メモリセルアレイMCAにおいて、複数のメモリセルMCが、アレイ状に並ぶ。
例えば、複数のメモリセルMCの1つに対応して、スイッチSw1及びスイッチSwS1が設けられる。これらのスイッチは、複数のメモリセルの1つに含められると見なす。これらのスイッチは、制御部70に含まれると見なされても良い。これらのスイッチは、例えば、トランジスタである。複数のメモリセルMCの1つは、例えば、積層体(例えば第1積層体SB1)を含む。
既に説明したように、1つの導電層21に、複数の積層体(第1積層体SB1及び第2積層体SB2など)が設けられても良い。そして、複数の積層体に、複数のスイッチ(スイッチSw1及びスイッチSw2など)がそれぞれ設けられても良い。図56においては、図を見やすくするために、1つの導電層21に対応して、1つの積層体(積層体SB1など)と、1つのスイッチ(スイッチSw1など)と、が描かれている。
図56に示すように、第1積層体SB1の一端は、導電層21に接続される。第1積層体SB1の他端は、スイッチSw1のソース及びドレインの一方に接続される。スイッチSw1のソース及びドレインの他方は、ビット線BL1に接続される。スイッチSw1のゲートは、ワード線WL1に接続される。導電層21の一端(例えば第1領域21a)は、スイッチSwS1のソース及びドレインの一方に接続される。導電層21の他端(例えば第4領域21d)は、ビット線BL3に接続される。スイッチSwS1のソース及びドレインの他方は、ビット線BL2に接続される。スイッチSwS1のゲートは、ワード線WL2に接続される。
複数のメモリセルMCの他の1つにおいて、積層体SBn、スイッチSwn及びスイッチSwSnが設けられる。
メモリセルMCへの情報の書込み動作の例について説明する。
書込みを行なう1つのメモリセルMC(選択メモリセル)のスイッチSwS1がオン状態とされる。例えば、オン状態においては、この1つのスイッチSwS1のゲートが接続されたワード線WL2が、ハイレベルの電位に設定される。電位の設定は、ワード線選択回路70WSにより行われる。上記の1つのメモリセルMC(選択メモリセル)を含む列の他のメモリセルMC(非選択メモリセル)におけるスイッチSwS1もオン状態となる。1つの例では、メモリセルMC(選択メモリセル)内のスイッチSw1のゲートに接続されるワード線WL1、及び、他の列に対応するワード線WL1及びWL2は、ロウレベルの電位に設定される。
図56では、1つの導電層21に対応して1つの積層体及び1つのスイッチSw1が描かれている。既に説明したように、1つの導電層21に対応して複数の積層体(積層体SB1及び第2積層体SB2など)及び複数のスイッチ(スイッチSw1及びスイッチSw2など)が設けられる。この場合、例えば、複数の積層体のそれぞれに接続されているスイッチは、オン状態とされる。複数の積層体のいずれかには選択電圧が印加される。一方、他の積層体には非選択電圧が印加される。複数の積層体の上記のいずれかに書き込みが行われ、他の積層体には書き込みが行われない。複数の積層体における選択的な書き込みが行われる。
書込みを行なうメモリセルMC(選択セル)に接続されたビット線BL2及びBL3が、選択される。選択は、第1ビット線選択回路70BSa及び第2ビット線選択回路70BSbにより行われる。この選択されたビット線BL2及びBL3に、書込み電流が供給される。書き込み電流の供給は、第1書込み回路70Wa及び第2書き込み回路70Wbによって行われる。書き込み電流は、第1ビット線選択回路70BSa及び第2ビット線選択回路70BSbの一方から、第1ビット線選択回路70BSa及び第2ビット線選択回路70BSbの他方に向けて流れる。書込み電流によって、MTJ素子(第1積層体SB1など)の記憶層(第2磁性層12など)の磁化方向が変化可能になる。第1ビット線選択回路70BSa及び第2ビット線選択回路70BSbの他方から、第1ビット線選択回路70BSa及び第2ビット線選択回路70BSbの一方に向けて書込み電流が流れると、MTJ素子の記憶層の磁化方向が、上記とは反対方向に変化可能となる。このようにして、書込みが行われる。
以下、メモリセルMCからの情報の読出し動作の例について説明する。
読出しを行なうメモリセルMC(選択セル)に接続されたワード線WL1がハイレベルの電位に設定される。上記のメモリセルMC(選択セル)内のスイッチSw1がオン状態にされる。このとき、上記のメモリセルMC(選択セル)を含む列の他のメモリセルMC(非選択セル)におけるスイッチSw1もオン状態となる。上記のメモリセルMC(選択セル)内のスイッチSwS1のゲートに接続されるワード線WL2、及び、他の列に対応するワード線WL1及びWL2は、ロウレベルの電位に設定される。
読出しを行なうメモリセルMC(選択セル)に接続されたビット線BL1及びBL3が、選択される。選択は、第1ビット線選択回路70BSa及び第2ビット線選択回路70BSbにより行われる。この選択されたビット線BL1及びビット線BL3に、読出し電流が供給される。読み出し電流の供給は、第1読出し回路70Ra及び第2読み出し回路70Rbにより行われる。読み出し電流は、第1ビット線選択回路70BSa及び第2ビット線選択回路70BSbの一方から、第1ビット線選択回路70BSa及び第2ビット線選択回路70BSbの他方に向けて流れる。例えば、上記の選択されたビット線BL1及びBL3の間の電圧が、第1読出し回路70Ra及び第2読み出し回路70Rbによって、検出される。例えば、MTJ素子の、記憶層(第2磁性層12)の磁化と、参照層(第1磁性層11)の磁化と、の間の差が検出される。差は、磁化の向きが互いに平行状態(同じ向き)か、または、互いに反平行状態(逆向き)か、を含む。このようにして、読出し動作が行われる。
実施形態によれば、より安定した動作が得られる磁気記憶装置が提供できる。
本願明細書において、「電気的に接続される状態」は、複数の導電体が物理的に接してこれら複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、別の導電体が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、電気的な素子(トランジスタなどのスイッチなど)が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を形成可能な状態を含む。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記憶装置に含まれる導電層、磁性層、非磁性層、及び制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気記憶装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記憶装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…第1磁性層、 11M…第1磁化、 11i…第1非磁性層、 12…第2磁性層、 12M…第2磁化、 12a、12b…第1、第2端部、 12i…第2非磁性層、 12x、12y…長さ、 13…第3磁性層、 13M…第3磁化、 14…第4磁性層、 14M…第4磁化、 14x、14y…長さ、 20s…基体、 21…導電層、 21a〜21e…第1〜第5領域、 21p、21q…第1、第2層、 41…絶縁部、 70…制御部、 70BSa…第1ビット線選択回路、 70BSb…第2ビット線選択回路、 70Ra…第1読み出し回路、 70Rb…第2読み出し回路、 70WS…ワード線選択回路、 70Wa…第1書き込み回路、 70Wb…第2書き込み回路、 70a、70b…第1、第2配線、 75…駆動回路、 110、111a〜111c、112a〜112i、113、114a〜114c、115a〜115e、120〜123、130、131a〜131c、132a〜132g、133、134a〜143c、135e〜135e、220、310…磁気記憶装置、 BL1〜BL3…ビット線、 CR1〜CR5…第1〜5導電部分、 CRx1〜CRx3…距離、 IL1、IL2…絶縁層、 Iw1〜Iw4…第1〜第4電流、 MC…メモリセル、 MCA…メモリセルアレイ、 MR1〜MR3…第1〜第3磁性部分、 MRx1〜MRx3…長さ、 MS1、MS2…マスク、 OP1〜OP4…第1〜第4動作、 P1、P2…位置、 QP1〜OP3…動作、 SB0…積層体、 SB1、SB2…第1、第2積層体、 SBF…積層膜、 SBn…積層体、 Sw1、Sw2…第1、第2スイッチ、 SwS1…スイッチ、 SwSn…スイッチ、 Swn…スイッチ、 T1〜T5…第1〜第5端子、 V0…電位、 V1…第1電圧、 V2…第2電圧、 V4…第4電圧、 V5…第4電圧、 WL1、WL2…ワード線、 t1〜t3…第1〜第3厚さ

Claims (17)

  1. 第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域と、を含む導電層と、
    第1磁性層と、
    前記第1領域から前記第2領域への第2方向と交差する第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、
    を備え、
    前記第2領域は、第1〜第3導電部分を含み、
    前記第1導電部分から前記第2導電部分への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
    前記第3導電部分は、前記第3方向において前記第1導電部分と前記第2導電部分との間にあり、
    前記第1導電部分の前記第1方向に沿う厚さは、前記第3導電部分の前記第1方向に沿う厚さよりも厚く、
    前記導電層の少なくとも一部は、第1層及び第2層を含み、
    前記第2層の一部は、前記第1層と前記第2磁性層との間にあり、
    前記第2層の別の一部は、前記第1導電部分に含まれ、
    前記第2層は、前記第1層に含まれる第1金属元素とは異なる第2金属元素を含む、磁気記憶装置。
  2. 前記第2導電部分の前記第1方向に沿う厚さは、前記第3導電部分の前記第1方向に沿う前記厚さよりも厚い、請求項1記載の磁気記憶装置。
  3. 前記第3導電部分の少なくとも一部は、前記第2層を含まない、または、
    前記第3導電部分の前記少なくとも一部に含まれる前記第2層の前記第1方向に沿う厚さは、前記第1導電部分に含まれる前記第2層の前記第1方向に沿う厚さよりも薄い、請求項1または2に記載の磁気記憶装置。
  4. 前記第2磁性層は、第1端部及び第2端部を含み、
    前記第1端部から前記第2端部への方向は、前記第3方向に沿い、
    前記第1導電部分の少なくとも一部の前記第3方向における位置は、前記第1端部の前記第3方向における位置と、前記第2端部の前記第3方向における位置と、の間にある、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  5. 前記第2磁性層は、第1〜第3磁性部分を含み、
    前記第1磁性部分から前記第2磁性部分への方向は、前記第3方向に沿い、
    前記第3磁性部分は、前記第3方向において前記第1磁性部分と前記第2磁性部分との間にあり、
    前記第1磁性部分の前記第2方向に沿う長さは、前記第3磁性部分の前記第2方向に沿う長さよりも長い、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  6. 前記第1導電部分の前記第1方向に沿う前記厚さは、前記第3導電部分の前記第1方向に沿う前記厚さの1.02倍以上1.5倍以下である、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  7. 前記第2領域は、第4導電部分及び第5導電部分をさらに含み、
    前記第1導電部分は、前記第3方向において、前記第4導電部分と前記第5導電部分との間にあり、
    前記第3導電部分は、前記第3方向において前記第1導電部分と前記第5導電部分との間にあり、
    前記第2導電部分は、前記第3方向において前記第3導電部分と前記第5導電部分との間にあり、
    前記第4導電部分の少なくとも一部の前記第1方向に沿う厚さは、前記第1導電部分の前記第1方向に沿う前記厚さよりも薄い、請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  8. 第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域と、を含む導電層と、
    第1磁性層と、
    前記第1領域から前記第2領域への第2方向と交差する第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、
    を備え、
    前記第2磁性層は、第1〜第3磁性部分を含み、
    前記第1磁性部分から前記第2磁性部分への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
    前記第3磁性部分は、前記第3方向において前記第1磁性部分と前記第2磁性部分との間にあり、
    前記第1磁性部分の前記第2方向に沿う長さは、前記第3磁性部分の前記第2方向に沿う長さよりも長い、磁気記憶装置。
  9. 前記第2磁性部分の前記第2方向に沿う長さは、前記第3磁性部分の前記第2方向に沿う前記長さよりも長い、請求項記載の磁気記憶装置。
  10. 前記第1磁性部分の前記第2方向に沿う前記長さは、前記第3磁性部分の前記第2方向に沿う前記長さの1.05倍以上1.5倍以下である、請求項またはに記載の磁気記憶装置。
  11. 第1領域と、第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域と、を含む導電層と、
    第1磁性層と、
    前記第1領域から前記第2領域への第2方向と交差する第1方向において前記第3領域と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、
    を備え、
    前記第2領域は、第1〜第3導電部分を含み、
    前記第1導電部分から前記第2導電部分への方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
    前記第3導電部分は、前記第3方向において前記第1導電部分と前記第2導電部分との間にあり、
    前記第1導電部分の前記第1方向に沿う厚さは、前記第3導電部分の前記第1方向に沿う厚さよりも薄く、
    前記第2磁性層は、第1端部及び第2端部を含み、
    前記第1端部から前記第2端部への方向は、前記第3方向に沿い、
    前記第1導電部分の少なくとも一部の前記第3方向における位置は、前記第1端部の前記第3方向における位置と、前記第2端部の前記第3方向における位置と、の間にあり、
    前記導電層の少なくとも一部は、第1層及び第2層を含み、
    前記第2層の一部は、前記第1層と前記第2磁性層との間にあり、
    前記第2層の別の一部は、前記第3導電部分に含まれ、
    前記第2層は、前記第1層に含まれる第1金属元素とは異なる第2金属元素を含む、磁気記憶装置。
  12. 前記第1導電部分の少なくとも一部は、前記第2層を含まない、または、
    前記第1導電部分の前記少なくとも一部に含まれる前記第2層の前記第1方向に沿う厚さは、前記第3導電部分に含まれる前記第2層の前記第1方向に沿う厚さよりも薄い、請求項1記載の磁気記憶装置。
  13. 前記第1金属元素は、タンタル及びタングステンよりなる群より選択された少なくとも1つを含み、
    前記第2金属元素は、ハフニウムを含む、請求項1〜7、11、12のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  14. 前記第1導電部分と前記第3領域との間の前記第2方向に沿う距離、
    前記第2導電部分と前記第3領域との間の前記第2方向に沿う距離、及び、
    前記第3導電部分と前記第3領域との間の前記第2方向に沿う距離、
    の少なくともいずれかは、
    前記第2磁性層の前記第2方向に沿う長さの1/2以下である、請求項1〜、1〜1のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  15. 前記第1〜第3導電部分の少なくともいずれかは、前記第3領域と接した、請求項1〜、1〜1のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  16. 前記第1領域及び第2領域と電気的に接続された制御部をさらに備え、
    前記制御部は、少なくとも、前記第1領域から前記第2領域への第1電流を前記導電層に供給する第1動作と、前記第2領域から前記第1領域への第2電流を前記導電層に供給する第2動作と、を実施する、請求項1〜1のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  17. 前記制御部は、前記第1磁性層とさらに電気的に接続され、
    前記制御部は、
    前記第1動作において前記第1領域と前記第1磁性層との間の第1電位差を第1電圧とし、
    前記第2動作において前記第1電位差を前記第1電圧とし、
    前記制御部は、第3動作及び第4動作をさらに実施し、
    前記制御部は、
    前記第3動作において、前記第1領域と前記第1磁性層との間の第1電位差を前記第1電圧とは異なる第2電圧とし、前記第1電流を前記導電層に供給し、
    前記第4動作において、前記第1電位差を前記第2電圧とし、前記第2電流を前記導電層に供給し、
    前記第1動作後における前記第1磁性層と前記導電層との間の第1電気抵抗は、前記第2動作後における前記第1磁性層と前記導電層との間の第2電気抵抗とは異なり、
    前記第1電気抵抗と前記第2電気抵抗との差の絶対値は、前記第3動作後における前記第1磁性層と前記導電層との間の電気抵抗と、前記第4動作後における前記第1磁性層と前記導電層との間の電気抵抗と、の差の絶対値よりも大きい、請求項1記載の磁気記憶装置。
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