JP6525813B2 - 撮像装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置に関し、特に動体の追従に関するものである。
複数の撮影を連続して行う連続撮影において、動く被写体を撮影する場合であっても焦点の合った画像を取得するために、被写体に対して焦点を合わせ続ける(被写体を追従する)必要がある。すなわち、追従とは、動く被写体に対して常に焦点が合うように撮影レンズを駆動することである。従来、追従を行うために、各撮影時の像面位置を予測して撮影レンズを駆動する方法が知られている。特許文献1は、コマ間(露出制御と露出制御との間)において、焦点検出の演算結果が出る前に過去の焦点検出結果に基づいてレンズ駆動を行う方法を開示している。
ただし、特許文献1では、カメラ等に近づいてくる被写体であり、かつ像面速度(像面移動速度)が所定以上である被写体(移動速度の速い被写体)に対しては、前述のようなレンズ駆動を行わない。このような被写体はすぐに移動方向が反転する可能性が高いため、前述のようなレンズ駆動を行うと撮影レンズが適切な位置を行き過ぎてしまうためである。
特開平8−75999号公報
しかし移動速度の速い被写体に対して、次の撮影のための焦点検出に先立つレンズ駆動を行わずに焦点検出後から撮影までの短い期間のみでレンズ駆動を行うとすると、撮影レンズが被写体を正確に追従することが難しい場合が考えられる。撮影レンズが適切に被写体を追従することができないと、撮影時にピントが合わなくなってしまう。以上のことから、このような被写体に対する撮影レンズの追従精度の更なる向上が求められていた。
そこで、本発明は、従来と比較して連続撮影時の動体に対する撮影レンズの追従精度がより高い撮像装置を提供することを目的とする。また、このような撮像装置の制御方法、そのプログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明は、複数の撮影を連続して行う連続撮影が可能な撮像装置において、デフォーカス量を検出する焦点検出を行う焦点検出手段と、前記デフォーカス量を用いて被写体の像面位置を検出する位置検出手段と、被写体の速度に対応する像面速度を検出する速度検出手段と、前記像面位置、前記像面速度及び前記焦点検出手段が前記デフォーカス量を検出した時刻のデータを記憶する記憶手段であって、第1の操作部材を操作する期間において連続して複数の焦点検出を行った場合の各焦点検出時における複数の前記像面速度のうち、速度の高い第1の速度を記憶する記憶手段と、撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、を有し、前記焦点検出手段は、前記連続撮影中は各撮影の前に焦点検出を行い、前記連続撮影は少なくとも第1の撮影と、前記第1の撮影の次の撮影である第2の撮影を有し、前記記憶手段に記憶された前記像面位置及び前記時刻のデータを複数用いて、前記第1の撮影の後であって前記第2の撮影の前の焦点検出の前に第2の撮影における像面位置の予測を行う第1の予測手段の予測した像面位置に基づき、前記レンズ駆動手段が撮影レンズを駆動する場合において、過去に前記第1の操作部材を操作して連続して焦点検出を行った際の前記第1の速度と、現在の連続撮影中の前記第1の撮影の前の焦点検出時における前記像面速度との比が第1の範囲内である場合は、前記第1の範囲内ではない場合と比較して、前記第1の予測手段が像面位置の予測に用いる前記データの数を少なくするよう構成したことを特徴とする。
また、本発明は、複数の撮影を連続して行う連続撮影が可能な撮像装置において、デフォーカス量を検出する焦点検出を行う焦点検出手段と、前記デフォーカス量を用いて被写体の像面位置を検出する位置検出手段と、前記像面位置、前記像面速度及び前記焦点検出手段が前記デフォーカス量を検出した時刻のデータを記憶する記憶手段と、撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、を有し、前記焦点検出手段は、前記連続撮影中は各撮影の前に焦点検出を行い、前記連続撮影は少なくとも第1の撮影と、前記第1の撮影の次の撮影である第2の撮影を有し、レンズ駆動手段は第1の予測手段及び第2予測手段が予測した像面位置に基づき撮影レンズを駆動し、前記第1の予測手段は、第1の撮影の後であって、前記第1の撮影の次の撮影である第2の撮影の前の焦点検出の前に、前記記憶手段が記憶した前記像面位置及び前記時刻のデータを複数用いて前記第2の撮影における像面位置を予測する予測手段であり、前記第2の予測手段は、前記第2の撮影の前の焦点検出後かつ前記第2の撮影の前において、複数の前記データを用いて前記第2の撮影における像面位置を予測する第2の予測手段である場合において、前記第1の予測手段が予測した前記第2の撮影における像面位置と、前記第2の予測手段が予測した前記第2の撮影における像面位置とを比較して第5の所定値以上の差がある場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を第1の所定値より少なくし、差が前記第5の所定値以上ない場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を前記第1の所定値とするよう構成したことを特徴とする。
本発明によれば、連続撮影時に、撮影レンズが動体をより精度良く追従することができる。
本発明の実施例1の概念を示すブロック図である。 実施例1を備えたデジタル一眼レフカメラの構成を示すブロック図である。 実施例1における予測撮影モード(サーボ撮影モード)のフローチャートである。 実施例1における撮影前予測処理のフローチャートである。 実施例1における撮影後予測処理のフローチャートである。 実施例1における第2の予測前処理のフローチャートである。 実施例1における第3の予測前処理のフローチャートである。 実施例1におけるシーン記憶処理のフローチャートである。
本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。実施例1および実施例2は、本発明をデジタル一眼レフカメラに適用したものである。
[実施例1]
図1は、本発明の撮像装置の実施例1の概念を示すブロック図である。
デフォーカス量検出手段(焦点検出手段)100は、撮影画面内の複数の座標のデフォーカス量を検出する手段である。具体的には後述のマイクロコンピュータ224(後述)である。
記憶手段101はデフォーカス量検出手段100が検出したデフォーカス量と撮像レンズ201の結像位置からマイクロコンピュータ224(位置検出手段)によって求められる像面位置と、デフォーカス量の検出時刻を複数記憶できる手段である。また、像面速度計算手段(速度検出手段)105(後述)によって求められた像面速度を記憶する手段である。具体的にはメモリ221である。なお、本実施例における像面位置とは、焦点の合う位置に撮影レンズ201がある場合の焦点の位置であると定義する。また、像面速度とは、像面位置の移動速度であると定義する。
予測手段103は、像面位置とその(焦点検出時の)検出時刻および記憶手段101に記憶されている過去の像面位置と検出時刻を複数組用いることによって将来の像面位置を予測する手段である。具体的には、マイクロコンピュータ224である。
判定手段104は、デフォーカス量検出手段100によるデフォーカス量の検出後に予測手段103によって得られた第1の予測像面位置と、前コマ撮影直後に予測手段103によって得られた第2の予測像面位置とを比較しその前後関係を判定する手段である。具体的には、マイクロコンピュータ224である。
像面速度計算手段(速度検出手段)105は、デフォーカス量検出手段100によって求められる像面位置とその検出時刻および記憶手段に記憶されている過去の像面位置と検出時刻によって像面速度を計算する手段である。具体的には、マイクロコンピュータ224である。
焦点調節手段106は、予測手段103によって予測された将来の像面位置に基づいて焦点を調節する手段である。具体的には、レンズ駆動回路202(後述)である。
次に、本発明を適用した、本実施例におけるデジタル一眼レフカメラについて説明する。図2は、そのデジタル一眼レフカメラの構成を示すブロック図である。
本発明における撮像装置はレンズ交換式であり、撮影レンズ201を有する交換レンズはカメラ本体200に対して着脱可能である。
撮影レンズ201はレンズ駆動回路202(レンズ駆動手段)によって駆動される。レンズ駆動回路202は、例えばDCモータやステッピングモータによって構成される。レンズ駆動回路202は、カメラ本体200の有するマイクロコンピュータ224の制御によって、撮影レンズ201のフォーカスレンズ位置を変化させることでピントを合わせる。
レンズ通信回路203は、撮影レンズ201内部のマイクロコンピュータ(不図示)と通信を行う。通信内容はマイクロコンピュータ224によって制御され、当該通信によってマイクロコンピュータ224は撮影レンズ201の状態を取得する。
絞り204は撮影レンズ201に入射する光量を調節するための複数の絞り羽根で構成されている。
絞り駆動回路205は、絞り204を駆動する。駆動されるべき量はマイクロコンピュータ224によって算出され、絞り駆動回路205は当該駆動量だけ絞り204を駆動することで、光学的な絞り値を変化させ、撮影レンズ201入射する光量を調節する。
主ミラー206は、撮影レンズ201から入射した光束をファインダー側と撮像センサ213側とに切替える。主ミラー206は常時はファインダー部へと光束を導くよう反射させるが、撮影が行われる場合には、撮像センサ213へと光束を導くように上方に跳ね上がり光軸上から退避する。撮像センサ213には、CCDやCMOSセンサなどが用いられ、撮影レンズ201によって結像された被写体像を電気信号に変換する。
主ミラー206はその中央部が受光する光束の一部を透過することができるようにハーフミラーとなっている。サブミラー207は主ミラー206を透過した光束を反射させ、焦点検出回路210内に配置されおり焦点検出を行うための焦点検出センサ(不図示)に入射させる。本実施例において焦点検出は、マイクロコンピュータ224が焦点検出センサ(不図示)の出力を演算することによってデフォーカス量を算出することである。マイクロコンピュータ224は演算結果(焦点検出結果)としてのデフォーカス量を評価してレンズ駆動回路202に指示し、フォーカスレンズを駆動させる。
ファインダーはペンタプリズム208、ピント板(不図示)、アイピースレンズ(不図示)などによって構成させる。ピント板(不図示)に結像された被写体像の色および明るさは、カラーフィルタを備えた測光センサ(測光回路209内に配置されている)によって、電気信号に変換される。
シャッター駆動回路212は、フォーカルプレーンシャッター211を駆動する。シャッターの開口時間はマイクロコンピュータ224によって制御される。
クランプ回路214やAGC回路215は、A/D変換をする前の基本的なアナログ信号処理を行う。クランプレベルやAGC基準レベルの変更は、マイクロコンピュータ224により行われる。
A/D変換器216は、撮像センサ213のアナログ出力信号をデジタル信号に変換する。
映像信号処理回路217は、デジタル化された画像データに、フィルタ処理、色変換処理、ガンマ処理を行うと共に、JPEGなどの圧縮処理を行い、メモリコントローラ220に出力する。映像信号処理回路217は、必要に応じて撮像センサ213の信号の露出情報やホワイトバランスなどの情報をマイクロコンピュータ224に出力することが可能である。それらの情報を基にマイクロコンピュータ224はホワイトバランスやゲイン調整の指示を行う。連続撮影動作の場合においては、一旦、未処理画像のままバッファメモリ223に撮影データを格納し、メモリコントローラ220を通して未処理の画像データを読み出し、映像信号処理回路217にて画像処理や圧縮処理を行い、連続撮影を行う。連像撮影枚数は、バッファメモリ223の大きさに左右される。
メモリコントローラ220では、映像信号処理回路217から入力された未処理のデジタル画像データをバッファメモリ223に格納し、処理済みのデジタル画像データをメモリ221に格納する。また、逆にバッファメモリ223やメモリ221から画像データを映像信号処理回路部217に出力する。メモリ221は取り外し可能である場合もある。メモリコントローラ220は、コンピュータ等と接続可能な外部インターフェイス222を介してメモリ221に記憶されている画像を出力可能である。映像信号処理回路217は、ゲートアレイなどのロジックデバイスにより実現される。
操作部材225は、マイクロコンピュータ224にその状態を伝え、マイクロコンピュータ224はその操作部材の変化に応じて各部をコントロールする。操作部材はそれぞれ入力スイッチであるスイッチ226(以後SW1、第1の操作部材とも称する)及びスイッチ227(以後SW2、以下第2の操作部材とも称する)を備える。
SW1とSW2は、レリーズボタンの操作でオンオフするスイッチであある。SW1のみオンの状態はレリーズボタン半押し状態であり、この状態でオートフォーカス動作や測光動作を行う。SW1、SW2が共にオンの状態はレリーズボタンの全押し状態であり、画像を記録するためのレリーズボタンオン状態である。この状態で撮影が行われる。またSW1、SW2がともにONである間は、連続撮影動作が行われる。
操作部材225には、他に、ISO設定ボタン、画像サイズ設定ボタン、画質設定ボタン、情報表示ボタンなど不図示のスイッチが接続されている。これらのスイッチの状態は、マイクロコンピュータ224が検出する。
液晶駆動回路228は、マイクロコンピュータ224の表示内容命令に従って、外部液晶表示部材229やファインダー内液晶表示部材230を駆動する。また、ファインダー内液晶表示部材230には、不図示のLEDなどのバックライトが配置されており、そのLEDも液晶駆動回路228で駆動される。マイクロコンピュータ224は撮影前に設定されているISO感度、画像サイズ、画質に応じた、画像サイズの予測値データをもとに、メモリコントローラ220を通して、メモリ221の容量を確認した上で撮影可能残数を演算することができる。必要に応じて外部液晶表示部材229、ファインダー内液晶表示部材230にも表示することができる。
不揮発性メモリ231(EEPROM)には、カメラに電源が入れられていない状態でも、データを保存することができる。
電源部232は、各ICや駆動系に必要な電源を供給する。
[撮影処理の動作例]
次に、本発明の実施例1に関する撮影処理の動作例を図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、本実施例では、移動速度が速く、カメラ等に近づいてきて方向転換し離れていくような被写体(以下、折り返し被写体とも記載する)を撮影レンズ201が追従し、連続撮影を行うことを想定している。本実施例において連続撮影とは、記録画像を取得するための複数の撮影を連続して行うことである。なお、以下、連続して複数の撮影を行う連続撮影において、ある先の撮影とその次の撮影との関係を明確にするために、説明の便宜上、連続撮影中のある2回の撮影に着目し、先の撮影を第1の撮影、その次の撮影を第2の撮影と称する。
一般に、カメラにはある時刻における被写体の像面位置に基づき撮影レンズ201を駆動するモード(ワンショット撮影モード)と、将来の被写体の像面位置を予測しながら撮影レンズ201を駆動するモード(サーボ撮影モード)の2種類がある。実施例1ではカメラがサーボ撮影モード(予測撮影モードとも称する)に設定され、連続撮影を行う場合の動きを示す。
ステップS301で、SW1の状態を判定する。SW1がオンされると、ステップS302へと進む。なお、SW1がオフであると判定された場合については後述する。
ステップS302の焦点検出処理では、焦点検出センサ(不図示)を駆動させデフォーカス量を求める。さらに、ステップS302では現在の像面位置を得る。被写体の像面位置とその検出時刻は、後述する撮影後予測処理ならびにシーン記憶処理のため、1組の情報としてメモリ221に格納する。焦点件検出処理を行うと、ステップS303へと進む。
ステップS303で、撮影前予測処理を行う。撮影前予測処理は、焦点検出(ステップS302)後かつ次の撮影(ステップS305)の前に、直近の焦点検出処理の結果および過去の焦点検出処理の結果をもとに、撮影時の像面位置を予測する処理である。撮影前予測結果をもとに撮影レンズ201を駆動し焦点調節する。詳細は図4のサブフローを用いて後述する。
ステップS304で、SW2の状態を判定する。SW2がオフであると判定された場合は、ステップS301に戻り、再度SW1の状態を判定する。SW2がオフでありかつSW1がオンである間は、ステップS301からステップS304を繰り返す。
ステップS304においてSW2がオンであると判定された場合、すなわちSW1、SW2が共にオンの状態であり、レリーズボタンの全押し状態である場合は、撮影を行うためにステップS305へ進む。ステップS305では、主ミラー206をアップし、フォーカルプレーンシャッター211を動作させ撮影(第1の撮影)を行う。
ステップS306で、撮影後予測処理を行う。撮影後予測処理は、撮影(第1の撮影)後かつ次の焦点検出処理の前に、直近の焦点検出処理の結果および過去の焦点検出処理の結果をもとに、次の撮影時における像面位置を予測する処理である。撮影後予測結果をもとに次の撮影時の予測像面位置に基づき撮影レンズ201を駆動する。詳細は図5のサブフローを用いて後述する。
ステップS306の撮影後予測処理を終えると、再度ステップS301へと戻る。
ステップS301においてSW1がオフであると判定されると、ステップS307へと進む。ステップS307では、ステップS307の直前にSW1又はSW2がオンされていたかを判定する。すなわち、SW1が一旦オンされステップS302以降のステップを経た後にオフされたのか、またはSW1がオンされていない(ステップS302以降に進んでいない)ためにオフ状態となっているのかを判定する。直前にSW1又はSW2がオンされていた場合、言い換えるとSW1が一旦オンされステップS302以降のステップを経た後にオフされた場合は、ステップS308のシーン記憶へと進む。直前にSW1又はSW2がオンされていない場合、すなわちSW1がオンされていない(ステップS302以降に進んでいない)場合は、ステップS301へと戻り、SW1がオンになるのを待つ。
ステップS308では、シーン記憶処理を行う。本実施例においてシーンとは、SW1が押されている間を表す。言い換えると、シーンとは、連続しての複数の(一連の)焦点検出を行う期間のことである。SW1とSW2の両方がオンである場合、すなわち連続撮影中であれば、焦点検出は撮影と交互に行われる。SW1のみがオンである場合は、撮影は行わず、複数の焦点検出を連続して行う。シーン記憶処理の詳細は図8を用いて後述する。
なお、ユーザーによってカメラのサーボ撮影モード(予測撮影モード)を終了する設定がなされるまで、図3のフローチャートの動作を繰り返すことができる。
[撮影前予測処理]
次にステップS303の撮影前予測処理の動作の一例を図4のサブフローチャートに基づき説明する。ステップS303の撮影前予測処理は、ステップS302の焦点検出処理の後、ステップS305の撮影の前に行われる。
ステップS400では、マイクロコンピュータ224が第1の予測前処理を行う。第1の予測前処理は、ステップS402の撮影前予測処理で用いるデータ(被写体の像面位置と検出時刻)の組数を決定する。データ数は公知の方法により決定する。例えば、被写体の像面速度等により決定する。
ステップS401で、マイクロコンピュータ224(第1の予測手段)は、第2の予測前処理を行う。第2の予測前処理は後述の撮影後予測処理(ステップS306)のための処理であり、撮影後予測処理に用いるデータ(像面位置と検出時刻)の組数を決める。詳細は図6のサブフローチャートを用いて後述する。
ステップS402の撮影前予測処理で、マイクロコンピュータ224(第1の予測手段)は、ステップS400の第1の予測前処理で決定された組数のデータを用いて、次の撮影(第1の撮影)の際の被写体の像面位置を予測する。当該予測に際しては、直近のステップS302(焦点検出処理)で得られた被写体の像面位置と検出時刻ならびにメモリ221に格納されている過去の焦点検出処理で得られた複数組のデータ(像面位置とその検出時刻)を用いる。予測の目標となる時刻は次コマの撮影時刻である。
ステップS403では、マイクロコンピュータ224が第3の予測前処理を行う。第3の予測前処理では、第2の予測前処理と同様に、撮影後予測処理(ステップS306)で用いるデータ(像面位置と検出時刻)の組数を決める。詳細は図7のサブフローを用いて後述する。
ステップS404では撮影レンズ201のレンズ駆動を行う。ステップS402の撮影前予測処理で予測された、撮影時(第1の撮影)の被写体の予測像面位置に基づき撮影レンズを駆動する。
なお、本実施例では第2の予測前処理(ステップS401)および第3の予測前処理(ステップS403)を撮影前予測処理(ステップS303)のサブフロー中に行っている。しかし撮影後予測処理(S501)の前であれば別のタイミングで処理を行っても良い。第2の予測前処理(ステップS401)および第3の予測前処理(ステップS403)は撮影後予測処理(S501)ための処理であるからである。
[撮影後予測処理]
次にステップS306の撮影後予測駆動処理の動作の一例を図5のフローチャートに基づき説明する。ステップS306の撮影後予測処理は、ステップS305の撮影(第1の撮影)の後、かつ次の焦点検出処理の前に行われる。
ステップS501の撮影後予測処理では、マイクロコンピュータ224(第2の予測手段)は、第2の予測前処理および第3の予測前処理で決定された組数のデータ(像面位置と検出時刻)を用いて、次の撮影(第2の撮影)時の被写体の像面位置を予測する。第2の予測前処理及び第3の予測前処理について、詳しくは後述する。
当該予測に際しては、ステップS302の焦点検出処理(直近の焦点検出処理)を含む過去の複数の焦点検出処理により得られた被写体の像面位置と検出時刻のデータ(メモリ221に格納されている)を用いる。予測の目標となる時刻は次コマの撮影時刻である。すなわち、次の撮影前予測処理の予測が目標とする撮影時刻と同じ時刻(第2の撮影の時刻)を目標として予測を行う。
ステップS502では、ステップS501の撮影後予測処理の結果に基づいてレンズ駆動を行う。すなわち、次の撮影(第2の撮影)時における像面位置(予測像面位置)に基づき撮影レンズ201を駆動する。
[第2の予測前処理]
次にステップS401の第2の予測前処理の動作の一例を、図6のサブフローチャートに基づき説明する。第2の予測前処理は、撮影後予測処理のための処理である。第2の予測前処理では、過去のシーンにおけるデータを参照した結果に基づき、過去の被写体の像面位置と検出時刻のデータを何組使って後の撮影後予測処理(ステップS306)を行うかを決める。なお、第2の予測前処理で参照する過去のシーンデータの記憶(ステップS308のシーン記憶処理)については後述する。
ステップS602で、マイクロコンピュータ224(速度検出手段)は、被写体の移動速度に対応した像面速度を計算する。像面速度は、直近の焦点検出処理(ステップS302)を含む過去複数の焦点検出処理により得られた被写体の像面位置ならびに被写体の像面位置およびその検出時刻から求める。被写体の像面位置ならびに被写体の像面位置はメモリ221に格納されている。
ここで用いる過去の被写体の像面位置とその検出時刻は任意の組数を用いてもよい。計算した像面速度は、焦点検出処理(ステップS302)で得られた被写体の像面位置とその検出時刻と関連付けてメモリ221に記憶する。
ステップS603で、マイクロコンピュータ224(距離検出手段)が被写体距離(被写体の距離)を取得する。被写体距離は撮影レンズ201が結像している位置を推定位置で代用してもよいし、焦点検出処理(ステップS302)で得られた被写体の像面位置を用いてもよい。
ステップS604では、マイクロコンピュータ224(データ数判定手段)が、現在のシーンにおいて、既に撮影後予測処理に用いるデータ数を所定値(第1の所定値)より少なく設定したかどうかを判定する。(現在のシーンの過去の第2の予測前処理または第3の予測前処理によって)既にデータ数が所定値より少なく設定されている場合はステップS605へと進む。ステップS605に進んだ場合については後述する。データ数が所定値より少なくなっていない場合、すなわち所定値のままである場合には、ステップS606へと進む。
ステップS606では、マイクロコンピュータ224(像面速度判定手段)が、像面速度が閾値以上かどうかを判定する。像面速度が閾値(第3の所定値)より小さい場合は、被写体はゆっくりと動いていると予測される。被写体がゆっくりと動いている場合は被写体の移動速度が速い場合と比較して、撮影レンズ201が被写体を追従しやすい。このため、マイクロコンピュータ224が像面速度を閾値以上ではないと判定した場合には、S611に進み、撮影後予測処理に用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)のままとする。
一方、像面速度が閾値(第3の所定値)以上である場合は、被写体が速いスピートで動いていることが予測される。さらにその被写体がカメラに近づいてきており、遠ざかる方向に方向転換しようとしている被写体(折り返し被写体)である場合は、撮影後予測処理に用いるデータ数が多いと予測の誤差が大きくなり、撮像レンズ201が被写体を追従できない場合がある。そこで、像面速度が閾値(第3の所定値)以上である場合は、現在の被写体がカメラに近づいて遠ざかる被写体であるかどうかを判定するために、ステップS607に進む。
ステップS607では、過去のシーンにおける過去の被写体の最高像面速度(第1の速度)および最近被写体距離(第1の距離)がメモリ221に記憶されているかどうかをマイクロコンピュータ224(記憶判定手段)が判定する。このときメモリに最高像面速度および最近被写体距離が記憶されている被写体は、所定の条件(後述)を充たした折り返し被写体である。過去の被写体の最高像面速度および最近被写体距離がメモリ221に記憶されている場合は、現在の被写体と比較するためにステップS608へと進む。記憶されていないときは、ステップS611へ進み、撮影後予測処理で用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)のままとする。過去のシーンに被写体のデータが記憶されていなければ、現在の被写体の動きを過去の被写体の動きと比較することができないためである。
ステップS608では、マイクロコンピュータ224(速度比較手段)が過去のシーンのシーン記憶処理(ステップS308)で記憶された最高像面速度と、ステップS602で求めた現在の被写体の像面速度との比を求める。その比が所定の範囲内(第1の範囲内)であれば、ステップS609へ進む。被写体が折り返す少し手前で像面速度は最高となるため、現在の被写体も折り返し被写体である可能性が高いからである。この比が所定の範囲内(第1の範囲内)でなければ、マイクロコンピュータ224は現在の被写体が過去のシーンの折り返し被写体と似た速度で動く被写体ではないか、まだ方向転換しようとしていないと判断する。この場合はステップS611へ進む。ステップS611ではマイクロコンピュータ224(データ数設定手段)が撮影後予測処理で用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)のままに設定する。
ステップS609で、マイクロコンピュータ224が、過去のシーン記憶処理(ステップS308)で記憶された最近被写体距離と、ステップS603で求めた現在の被写体の被写体距離との比を求める。この比が所定の範囲内(第2の範囲内)でないときは、現在の被写体は過去のシーンにおける折り返し被写体と似た動きをしていないか、まだ折り返そうとしていないと判定してステップS611へ進む。ステップS611ではマイクロコンピュータ224が撮影後予測処理で用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)のままに設定する。
過去のシーンの折り返し被写体の最近被写体距離と、現在の被写体の被写体距離との比が所定の範囲内(第2の範囲内)であれば、ステップS610へと進み、撮影後予測処理で用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)より少なくとする。マイクロコンピュータ224によるステップS606〜ステップS609の判定結果により、現在の被写体が過去のシーンにおける被写体同様、移動速度の速い折り返し被写体であり、かつ方向転換しようとしていると判定されたためである。
移動速度の速い折り返し被写体が方向転換しようとしている場合に、マイクロコンピュータ224が撮影後予測処理に用いるデータ数を所定値(第1の所定値)より少なくする理由は以下の通りである。
撮影レンズ201が被写体を正確に追従するためには、事前にその動きを予期することが重要である。特に被写体が非常に速い動きをする場合は、単位時間あたりの撮影レンズ201の駆動量が多くなるため、なおさら予測に大きな誤差が生じないようにしたい。しかし、被写体が方向転換しようとしているときの動きは、それ以前の動きとは異なるため、それ以前の動きに関するデータを多く使って像面位置の予測を行うと、予測の誤差が大きくなり、かえって被写体の方向転換に撮影レンズ201が追従しにくくなる。そこで、所定値(第1の所定値)よりも少ないデータ数の、直近のデータのみを用いて像面位置の予測処理を行うことで、移動速度が速い折り返し被写体に対応してより精度良く撮影時の像面位置を予測することができる。
一方で、ステップS606〜ステップS609の条件を満たさないときは、被写体の動きが遅いか、過去の動きと異なることが考えられる。このため撮影後予測処理で用いるデータ(現在のシーンにおける、被写体の過去の像面位置とその検出時刻)の組数を所定値(第1の所定値)とすることで安定した予測ができる。
前述のステップS604からステップS605に進んだ場合は、データ数が所定値より少なく設定されてから、所定時間(第4の所定値の時間)経過したかをマイクロコンピュータ224が判定する。所定時間経過していない場合は、被写体が方向転換し終えてないと考えられるため、マイクロコンピュータ224はステップS611に進んで引き続き撮影後予測に用いるデータの組数を所定値より少ない数に維持する。所定時間経過した場合は、被写体が方向転換し終えて動きが安定したと考えらえるため、マイクロコンピュータ224はステップS611に進んで引き続き撮影後予測処理に用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)に設定する。
なお、撮影後予測処理に用いるデータの組数の所定値(第1の所定値)は固定値でもよいし、例えば像面速度に連動して可変にしてもよい。所定値を可変とする場合は、ステップS610での所定値より少ない値は、ステップS611の所定値よりも少なくする。
[第2の予測前処理の効果]
第2の予測前処理では、過去のシーンのデータ(最高像面速度および最近被写体距離)と現在の被写体の像面位置および被写体距離とを比較する。この比較結果に応じて撮影後予測処理に用いるデータ(像面位置と検出時刻)の組数を所定値(第1の所定値)又は所定値より少なく設定する。
移動速度が速い折り返し被写体が方向転換する際に撮影後予測処理に用いるデータ(被写体の像面位置と検出時刻)の組数を所定値より少なく設定することで、撮影後予測処理においてより精度よく撮影時の像面位置を予測することができる。
第2の予測前処理では、過去のシーンの折り返し被写体のデータを参照して現在の被写体が方向転換するかどうかを判定しているため、過去のシーンの被写体と似た動きをする被写体であれば方向転換をより早く検知することができることができる。これにより、被写体の動きに応じて予測に用いるデータの組数を精度良く異ならせることができる。
以上のように、第2の撮影前処理により、撮影後予測処理においてより精度の高い予測が可能となるため、撮影レンズ201をより正確に被写体に追従させることができる。
[シーン記憶処理]
次にステップS308のシーン記憶処理の動作の一例を図8のフローチャートに基づき説明する。ここで言うシーンは、前述の通り、SW1が押されている間を表す。シーン記憶処理では、現在のシーンで撮影レンズ201が追従している被写体が移動速度の速い折り返し被写体である場合に、当該被写体のデータを後のシーンの連続撮影で活かすために、所定の条件を充たす被写体のデータを記憶する処理を行う。シーン中の被写体の像面位置ならびのその検出時刻はステップS302(焦点検出処理)でメモリ221に格納されている。
ステップS801で、マイクロコンピュータ224は、シーン開始時刻とシーン終了時刻の差が閾値(第7の所定値)以上かどうかを判定する。シーン開始時刻とはSW1が押された時刻を表し、シーン終了時刻とはSW1が離された時刻を表す。時間の差が閾値より小さい場合にはシーン記憶処理を終了する。時間の差が閾値より小さいということは被写体を追った時間が短い。その場合は記憶するためのデータが十分ではないためデータを記憶しない。時刻の差が閾値以上であるときは、十分な時間焦点検出を行ったと判断し、ステップS802へ進む。
ステップS802で、マイクロコンピュータ224は、当該シーンにおける複数の焦点検出処理によってそれぞれ得られた複数の被写体の像面位置について、シーン開始時刻およびシーン終了時刻の被写体の像面位置より至近側のものがあるかどうかを判定する。すなわち、繰り返された焦点検出処理の結果の中で、最初の焦点検出の結果に基づく像面位置および最後の焦点検出の結果に基づく像面位置よりも至近側のものがあるかどうかを判定する。シーン開始時刻の被写体の像面位置と、シーン終了時刻の被写体の像面位置よりも至近側の像面位置が存在するときは、当該シーン中において被写体が遠くから近づき、そして遠ざかることを意味しているので、ステップS803へ進む。シーン開始時刻の被写体の像面位置と、シーン終了時刻の被写体の像面位置よりも至近側の像面位置が存在しないときは、シーン記憶処理を終了する。
ステップS803で、マイクロコンピュータ224は、当該シーン中の最高像面速度を検索する。ステップS602でメモリ221に格納した像面速度の中から、最高像面速度を検索する。当該シーン中に被写体が近づき遠ざかるような動きを得ているときは、被写体が近づいている間に限定して最高像面速度を検索してもよい。
ステップS804で、マイクロコンピュータ224は、ステップS803と同様に当該シーン中の最近被写体距離(第1の距離)を検索する。
ステップS805で、マイクロコンピュータ224は、ステップS803で得られた最高像面速度が閾値(第6の所定値)以上かどうかを判定する。閾値以上であればステップS805へ進む。
ステップS806で、マイクロコンピュータ224はステップS803で得られた最高像面速度を当該シーンに関連付けてメモリ221に記憶させる。さらにステップS807で、マイクロコンピュータ224は、最近被写体距離を当該シーンに関連付けてメモリ221に記憶する。ステップS802及びステップS805の結果により、当該シーンで撮影レンズ201が追従した被写体が速度の速い折り返し被写体であると判断できるからである。
ステップS806およびステップS807で当該シーンに関連付けられて記憶された結果は、第2の予測前処理のステップS607の判定に用いる。シーン記憶処理において最高像面速度と最近被写体距離を記憶された被写体は移動速度が速い折り返し被写体である。このため第2の予測前処理のステップS607で過去のシーンにおける折り返し被写体と現在のシーンの被写体を比較することで、現在の被写体が折り返し被写体であるかどうかを判定することができる。
なお、以上説明した第2の予測前処理およびシーン記憶処理では像面速度と被写体距離の両方を考慮したが、被写体距離について考慮せず、像面速度だけを考慮しても良い。被写体距離を考慮すればより正確ではあるが、被写体距離について考慮しなかったとしても移動速度が速い折り返し被写体であると判断することができるためである。被写体距離について考慮しない場合は、マイクロコンピュータ224による処理を少なくすることができる。
また、メモリ221に記憶した、過去のシーンのデータ(最高像面速度及び最近被写体距離)は、例えば電源をオフする際にリセットする。電源オフに伴うリセットまで、過去のシーンのデータを全て記憶しておいても良いし、所定の数のデータを上限に記憶し、新たに取得したデータを上書きするようにしても良い。
更に、ステップS803において被写体の最高像面速度(第1の速度)を記憶しているが、最高像面速度に代わって、速度が最高になる少し手前の速度をメモリ221に記憶し、ステップS608において用いても良い。同様に、最近被写体距離に代わって、最も近い距離の少し手前の被写体距離をメモリ221に記憶し、ステップS609において用いても良い。
[第3の予測前処理]
次にステップS403の第3の予測前処理の動作の一例を図7のサブフローチャートに基づき説明する。第3の予測前処理は、第2の予測前処理と同様、撮影後予測処理のための処理である。第3の予測前処理では、第2の予測前処理と同様、撮影後予測処理において予測に用いる過去のデータ(現在のシーンにおける、被写体の過去の像面位置とその検出時刻)の組数を決める。
ステップS701では、第2の予測前処理のステップS604と同様、既に撮影後予測処理に用いるデータ数を所定値(第1の所定値)より少なく設定したかどうかをマイクロコンピュータ224が判定する。既にデータ数が所定値より少なく設定されている場合はステップS702へと進む。ステップS702では、第2の予測前処理のステップS605と同様、データ数が所定値より少なく設定されてから、所定時間(第4の所定値の時間)経過したかをマイクロコンピュータ224が判定する。所定時間経過していない場合は、ステップS706に進んで引き続きマイクロコンピュータ224が撮影後予測に用いるデータの組数を所定値より少ない数に維持する。所定時間経過した場合は、ステップS707に進んで引き続きマイクロコンピュータ224が撮影後予測に用いるデータの組数を第1の所定値に設定する。
ステップS701からステップS703へ進むと、マイクロコンピュータ224は、現在の撮影が連続撮影中の2コマ目以降かどうかを判定する。連続撮影2コマ目以降の場合はステップS704へ進む。そうでない場合はステップS707へと進む。そしてステップS707でマイクロコンピュータ224は、撮影後予測処理に用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)に設定する。
ステップS703で現在の撮影が連続撮影中の2コマ目以降であると判定された場合は、ステップS704で、マイクロコンピュータ224は、像面速度が閾値(第3の所定値)以上かどうかを判定する。像面速度が閾値以上の場合はステップS705へと進む。そうでない場合はステップS707へと進む、そしてステップS707でマイクロコンピュータ224は、撮影後予測処理に用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)に設定する。連続撮影中の2コマ目以降であるかどうかを判定する理由は、後述のステップS705において、前コマの撮影後の撮影後予測処理における予測結果と、現コマにおける撮影前予測処理の予測結果を比較するためである。1コマ目では、比較に用いる前コマの撮影後予測処理の予測結果がないため、そもそも比較を行うことができない。
ステップS705で、マイクロコンピュータ224は、前コマ撮影後の撮影後予測処理による次コマの撮影時刻における予測像面位置(予測像面位置1)と、その次の撮影前予測処理による同時刻における予測像面位置(予測像面位置2)とを比較する。予測像面位置1が予測像面位置2よりも閾値(第5の所定値)以上至近側にあるときは、ステップS706へ進み、同ステップS501の撮影後予測処理に用いるデータ(被写体の像面位置とその検出時刻)の組数を所定値(第1の所定値)より少なくする。予測像面位置1が予測像面位置2よりも閾値以上至近側であるということは、被写体が減速しつつあるということを示しており、被写体が方向転換することが予測されるためである。このため過去データ(被写体の像面位置とその検出時刻)のうち、より直近のデータを用いることで、移動速度が速い折り返し被写体に対しても精度良くその像面位置を予測することができる。なお、予測像面位置1と予測像面位置2に閾値以上の差があればよく、至近側に限定しなくても良い。単に差だけをみた場合は、近づく折り返し被写体だけでなく遠ざかる折り返し被写体も捉えることができる。
一方、ステップS705で、予測像面位置1が予測像面位置2よりも閾値(第5の所定値)以上至近側でないときはステップS707へ進む。ステップS707では後述するステップS501の第2の予測処理に用いる過去の被写体の像面位置とその検出時刻の組数を所定値(第1の所定値)とする。
[第3の予測前処理の効果]
以上述べたように、第3の予測前処理では、今回の撮影後予測処理の結果(予測像面位置1)と次回の撮影前予測処理の結果(予測像面位置2)を比較することで、被写体が方向転換しようとしているかどうかを判定する。この判定結果に応じて撮影後予測処理に用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)または所定値よりも少ない値に決定する。
予測像面位置1と予測像面位置2の位置の差は、前述の通り被写体が方向転換するために減速をするため生じる。つまり実際に移動方向が変わる前にこれから移動方向が変わることを検知することができるため、撮影後予測処理に用いる被写体の動きに応じて予測に用いるデータの組数を精度良く異ならせることができる。これにより撮影後予測処理においてより精度の高い予測を行うことができる。
また、第2の予測前処理1では過去のシーンのデータを記憶している必要があったのに対し、第3の予測前処理では該当する過去のシーン(過去の連像撮影時)の記憶がない状態であっても予測を行うことができる。
以上のように、第3の撮影前処理により、撮影後予測処理においてより精度の高い予測が可能であり、撮影レンズ201をより正確に被写体に追従させることができる。
[第2の予測前処理と第3の予測前処理の関係]
ここで、第2の予測前処理と第3の予測前処理の関係について改めて説明する。いずれも撮影後予測処理のために用いるデータの組数を決定する処理である。
どちらかが撮影後予測処理に用いるデータの組数を所定値(第1の所定値)より少なくとしたら、所定時間(第4の所定値の時間)が経過するまでデータの組数を所定値より少なくしたまま維持する。そしてデータの組数が所定値より少なく設定されてから所定時間経過すると、データの組数は再び所定値に設定される。これは、図6のステップS604およびステップS605ならびに図7のステップS701およびステップS702による。
なお、第2の予測前処理のステップS606における像面速度の閾値(第3の所定値)と、第3の予測前処理のステップS704における像面速度の閾値(第3の所定値)は、異なる値を設定しても良い。
[実施例1の効果]
以上、実施例1によれば、連続撮影時において、移動速度が速い折り返し被写体に対しても、精度良く撮影レンズ201を追従させることができる。このような被写体であっても第2の予測前処理及および第3の予測前処理が精度良く捉えることにより、撮影後予測処理に用いるデータ数を精度よく決めることができるからである。
この結果、連続撮影時においてより精度良く動く被写体にピントを合わせることができる。
[実施例2]
実施例1では、第2の予測前処理および第3の予測前処理による結果を撮影後予測処理に適用することを説明した。実施例2では、第2の予測前処理および第3の予測前処理の結果を、撮影前予測処理に適用することができることを説明する。その一例として、実施例2では、第1の予測前処理に代わって第2の予測前処理の結果を撮影前予測処理に適用し、第3の予測前処理の結果を撮影後予測処理に適用する。
なお、実施例1と共通する部分についての説明は省略し、相違点に着目して説明する。
撮影処理の動作例については、実施例1の図3と同様である。ただし、図3の撮影前予測処理(ステップS303)のサブフローである図4のフローには相違点がある。本実施例では第1の予測前処理は行われないため、ステップS400はないものとする。
本実施例においては、第2の予測前処理(ステップS401)の結果を撮影前予測処理(ステップS402)に適用する。このため、第2の予測前処理は撮影前予測処理より前に行う必要がある。第2の予測前処理(ステップS401)のサブフロー(図6)についてはステップS604およびステップS605(後述)を除き実施例1と同様である。なお、本実施例において撮影前予測処理に用いるデータの数の所定値(第2の所定値)は、撮影後予測処理に用いるデータの数の所定値(第1の所定値)と異ならせても良い。
本実施例では、第3の予測前処理(ステップS403)の結果を撮影後予測処理(図5のステップS501)に適用する。このため第3の予測前処理は撮影後予測処理より前に行う必要がある。第3の予測前処理のサブフロー(図7)については実施例1と同様である。
[実施例2の第2の予測前処理と第3の予測前処理との関係]
ここで、第2の予測前処理と第3の予測前処理の関係について説明する。実施例1ではいずれも撮影後予測処理のために用いるデータの組数を決定する処理であった。しかし本実施例では前述の通り第2の予測前処理の結果を撮影前予測処理に適用し、第3の予測前処理の結果を撮影後予測処理に適用する。この場合、図6のステップS604、ステップS605、ステップS610及びステップS611は、撮影後予測処理ではなく撮影前予測処理に関する判定となる。
[実施例2の効果]
撮影前予測処理と撮影後予測処理それぞれに対して第2の予測前処理および第3の予測前処理の結果を適用したことで、撮影後予測処理のみならず撮影前予測処理においても、精度良く被写体を撮影レンズ201が追従することができる。特に、移動速度が速い折り返し被写体を精度よく判定することができることから、第2の予測前処理及び第3の予測前処理において撮影後予測処理に用いるデータの組数を決める精度が高いためである。
[その他]
なお、実施例1および実施例2では、記録画像を取得するための撮影を伴う場合を想定して説明したが、撮影を行わなくても良い。記録画像の取得のための撮影を伴わなくても、撮影前予測及び撮影後予測の結果に基づき撮影レンズ201を駆動することで、動く被写体(特に折り返し被写体)に対してもより追従性を向上させことができる。また、例えばいわゆる撮像面位相差AFを行うための撮像素子でライブビューを行う場合であっても、追従性を向上させることができる。
また、本発明は上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み取り実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
201 撮影レンズ
202 レンズ駆動回路
210 焦点検出回路
221 メモリ
224 マイクロコンピュータ

Claims (21)

  1. 複数の撮影を連続して行う連続撮影が可能な撮像装置において、
    デフォーカス量を検出する焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記デフォーカス量を用いて被写体の像面位置を検出する位置検出手段と、
    被写体の速度に対応する像面速度を検出する速度検出手段と、
    前記像面位置、前記像面速度及び前記焦点検出手段が前記デフォーカス量を検出した時刻のデータを記憶する記憶手段であって、第1の操作部材を操作する期間において連続して複数の焦点検出を行った場合の各焦点検出時における複数の前記像面速度のうち、速度の高い第1の速度を記憶する記憶手段と、
    撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、を有し、
    前記焦点検出手段は、前記連続撮影中は各撮影の前に焦点検出を行い、
    前記連続撮影は少なくとも第1の撮影と、前記第1の撮影の次の撮影である第2の撮影を有し、
    前記記憶手段に記憶された前記像面位置及び前記時刻のデータを複数用いて、前記第1の撮影の後であって前記第2の撮影の前の焦点検出の前に第2の撮影における像面位置の予測を行う第1の予測手段の予測した像面位置に基づき、前記レンズ駆動手段が撮影レンズを駆動する場合において、
    過去に前記第1の操作部材を操作して連続して焦点検出を行った際の前記第1の速度と、現在の連続撮影中の前記第1の撮影の前の焦点検出時における前記像面速度との比が第1の範囲内である場合は、前記第1の範囲内ではない場合と比較して、前記第1の予測手段が像面位置の予測に用いる前記データの数を少なくすることを特徴とする撮像装置。
  2. 過去に前記第1の操作部材を操作して連続して焦点検出を行った際の前記第1の速度と、現在の連続撮影中の前記第1の撮影の前の焦点検出時における前記像面速度との比が第1の範囲内である場合には、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いる前記データの数を第1の所定値より少なくし、前記第1の範囲内ではない場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いる前記データの数を前記第1の所定値とすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の速度が第6の所定値以上である場合に、前記第1の速度を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の操作部材を操作する期間において連続して行った複数の焦点検出のうち、最初の焦点検出及び最後の焦点検出の時の像面位置よりも至近側の像面位置がある場合に、前記記憶手段は前記第1の速度を記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 被写体距離を検出する距離検出手段を有し、
    前記記憶手段は過去に前記第1の操作部材を操作して連続して焦点検出を行った際の複数の焦点検出における各焦点検出時の前記被写体距離のうち最も近い距離である最近被写体距離を記憶し、
    前記第1の撮影の前の焦点検出時における被写体距離と前記最近被写体距離との比が第2の範囲内である場合には、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いる前記データの数を前記第1の所定値より少なくし、前記第2の範囲内でない場合には前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いる前記データの数を前記第1の所定値とすることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第2の撮影の前の焦点検出後かつ前記第2の撮影の前において、複数の前記データを用いて前記第2の撮影における像面位置を予測する第2の予測手段を有し、
    前記第1の予測手段が予測した前記第2の撮影における像面位置と、前記第2の予測手段が予測した前記第2の撮影における像面位置とを比較して第5の所定値以上の差がある場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を前記第1の所定値より少なくし、差が前記第5の所定値以上ない場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を前記第1の所定値とすることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の撮影の前の焦点検出時の前記像面速度が第3の所定値よりも低い場合には、前記第1の予測に用いる前記データの数を前記第1の所定値とすることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記データの数を前記第1の所定値よりも少なくしてから第4の所定値以上の時間が経過した場合には、第1の予測に用いる前記データの数を前記第1の所定値にすることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の速度は、第1の操作部材を操作する期間において連続して複数の焦点検出を行った場合の各焦点検出時における複数の前記像面速度のうち最も速度が高い最高像面速度であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 複数の撮影を連続して行う連続撮影が可能な撮像装置において、
    デフォーカス量を検出する焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記デフォーカス量を用いて被写体の像面位置を検出する位置検出手段と、
    前記像面位置、前記像面速度及び前記焦点検出手段が前記デフォーカス量を検出した時刻のデータを記憶する記憶手段と、
    撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段と、を有し、
    前記焦点検出手段は、前記連続撮影中は各撮影の前に焦点検出を行い、
    前記連続撮影は少なくとも第1の撮影と、前記第1の撮影の次の撮影である第2の撮影を有し、
    レンズ駆動手段は第1の予測手段及び第2予測手段が予測した像面位置に基づき撮影レンズを駆動し、
    前記第1の予測手段は、第1の撮影の後であって、前記第1の撮影の次の撮影である第2の撮影の前の焦点検出の前に、前記記憶手段が記憶した前記像面位置及び前記時刻のデータを複数用いて前記第2の撮影における像面位置を予測する予測手段であり、
    前記第2の予測手段は、前記第2の撮影の前の焦点検出後かつ前記第2の撮影の前において、複数の前記データを用いて前記第2の撮影における像面位置を予測する第2の予測手段である場合において、
    前記第1の予測手段が予測した前記第2の撮影における像面位置と、前記第2の予測手段が予測した前記第2の撮影における像面位置とを比較して第5の所定値以上の差がある場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を第1の所定値より少なくし、差が前記第5の所定値以上ない場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を前記第1の所定値とすることを特徴とする撮像装置。
  11. 前記第2の予測手段が予測した前記第2の撮影の時の像面位置が、前記第1の予測手段が予測した前記第2の撮影の時の像面位置よりも前記第5の値以上至近側である場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を前記第1の所定値より少なくし、前記第5の所定値以上至近側にない場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を前記第1の所定値とすることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記第1の撮影の前の焦点検出時の像面速度が第3の所定値以上である場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を前記第1の所定値より少なくし、前記第3の所定値よりも速度が低い場合は、前記第1の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を前記第1の所定値とすることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の撮像装置。
  13. 前記記憶手段は過去に前記第1の操作部材を操作して連続して焦点検出を行った際の複数の焦点検出時における前記像面速度のうち最も速度が高い最高像面速度を記憶し、
    前記最高像面速度と前記第1の撮影の前の焦点検出時の像面速度との比が第1の範囲内である場合は、前記第2の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を第2の所定値より少なくし、前記第1の範囲内ではない場合は、前記第2の予測手段は像面位置の予測に用いるデータの数を前記第2の所定値とすることを特徴とする請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記データの数を前記第1の所定値よりも少なくしてから第4の所定値以上の時間が経過した場合には、予測に用いるデータの数を前記第1の所定値にすることを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか1項に記載の撮像装置。
  15. 前記データの数を前記第2の所定値よりも少なくしてから第4の所定値以上の時間が経過した場合には、予測に用いるデータの数を前記第2の所定値にすることを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれか1項に記載の撮像装置。
  16. 複数の撮影を連続して行う連続撮影をする撮像装置の制御方法において、
    デフォーカス量を検出する焦点検出を行う焦点検出ステップと、
    前記デフォーカス量を用いて被写体の像面位置を検出する位置検出ステップと、
    被写体の速度に対応する像面速度を検出する速度検出ステップと、
    前記像面位置、前記像面速度及び前記焦点検出ステップにおいて前記デフォーカス量を検出した時刻のデータを記憶する記憶ステップであって、第1の操作部材を操作する期間において連続して複数の焦点検出を行った場合の各焦点検出時における複数の前記像面速度のうち、速度の高い第1の速度を記憶する記憶ステップと、
    撮影レンズを駆動するレンズ駆動ステップと、を有し、
    前記焦点検出ステップは、前記連続撮影中は各撮影の前であり、
    前記連続撮影は少なくとも第1の撮影ステップと、前記第1の撮影の次の撮影である第2の撮影ステップを有し、
    前記記憶ステップにおいてに記憶された前記像面位置及び前記時刻のデータを複数用いて、前記第1の撮影の後であって前記第2の撮影の前に行う焦点検出の前に像面位置の予測を行う第1の予測ステップにおいて予測した第2の撮影における像面位置に基づき、前記レンズ駆動ステップにおいて撮影レンズを駆動する場合において、
    過去に前記第1の操作部材を操作して連続して焦点検出を行った際の前記第1の速度と、現在の連続撮影中の前記第1の撮影の前の焦点検出時における前記像面速度との比が第1の範囲内である場合は、前記第1の範囲内ではない場合と比較して、前記第1の予測ステップにおいて像面位置の予測に用いる前記データの数を少なくすることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  17. 請求項16に記載の撮像装置の制御方法における各ステップをコンピュータによって実行させるためのプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムをコンピュータで読み取ることができるように記憶する記憶媒体。
  19. 複数の撮影を連続して行う連続撮影をする撮像装置の制御方法において、
    デフォーカス量を検出する焦点検出を行う焦点検出ステップと、
    前記デフォーカス量を用いて被写体の像面位置を検出する位置検出ステップと、
    前記像面位置、前記像面速度及び前記焦点検出ステップにおいて前記デフォーカス量を検出した時刻のデータを記憶する記憶ステップと、
    撮影レンズを駆動するレンズ駆動ステップと、を有し、
    前記焦点検出ステップは、前記連続撮影中は各撮影の前であり、
    前記連続撮影は少なくとも第1の撮影と、前記第1の撮影の次の撮影である第2の撮影を有し、
    レンズ駆動ステップは第1の予測ステップ及び第2予測ステップにおいて予測した像面位置に基づき撮影レンズを駆動し、
    前記第1の予測ステップは、第1の撮影の後であって、前記第1の撮影の次の撮影である前記第2の撮影の前の焦点検出の前に、前記記憶手段が記憶した前記像面位置及び前記時刻のデータを複数用いて前記第2の撮影における像面位置を予測する予測ステップであり、
    前記第2の予測ステップは、前記第2の撮影の前の焦点検出後かつ前記第2の撮影の前において、複数の前記データを用いて前記第2の撮影における像面位置を予測する第2の予測ステップである場合において、
    前記第1の予測ステップにおいて予測した前記第2の撮影における像面位置と、前記第2の予測ステップにおいてが予測した前記第2の撮影における像面位置とを比較して第5の所定値以上の差がある場合は、前記第1の予測ステップは像面位置の予測に用いるデータの数を第1の所定値より少なくし、差が前記第5の所定値以上ない場合は、前記第1の予測ステップでは像面位置の予測に用いるデータの数を前記第1の所定値とすることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  20. 請求項19に記載の撮像装置の制御方法における各ステップをコンピュータによって実行させるためのプログラム。
  21. 請求項20に記載のプログラムをコンピュータで読み取ることができるように記憶する記憶媒体。
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