JP6524516B2 - 電気透析装置と電気透析方法およびそれを用いたエッチング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体等、銅層を含む製品をエッチングする際に用いるエッチング液中の銅成分を除去する電気透析装置と電気透析方法およびそれを用いたエッチング装置に関するものである。
フォトリソグラフィの技術は、微小な配線が可能であるため、半導体の形成技術として利用されてきた。近年では、液晶や有機EL(Electro−Luminescence)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)のTFT(Thin Film Transistor)の配線加工の技術としても、利用されている。
これらの技術では、FPD基板上に電導性膜を成膜し、それを配線パターンに加工・形成する際にフォトリソグラフィの技術が使われている。具体的には配線パターンを加工形成する工程では、電導性膜上に感光性レジストを用いてパターンを形成し、不要な部分をエッチング液で除去する(エッチング)ことで配線パターンを形成する。
エッチングを行うエッチング装置では、エッチングされる被対象物にエッチング液を散布して、感光性レジストがその上にない電導性膜の部分を除去する。ここで電導性膜を除去したエッチング液は、エッチング槽に貯留され、循環使用される。
エッチング液は循環使用されるうちに、エッチングされた電導性膜の成分が溶解する。そしてエッチングの処理枚数が増えると、エッチング液中の電導性膜の成分濃度も上昇する。エッチング液中の電導性膜の成分濃度が上昇しすぎると、エッチング液中に発生する析出物の量が増加若しくは、エッチングレートが変化する場合がある。
析出物の量が増加すると、エッチング槽内に設けられた異物除去用フィルターが目詰まりしやすくなる。また、被対象物上に電導性膜成分が析出しやすくなり、配線ショート等の製品不良にも繋がる。また、エッチングレートが変化すると、配線幅が変動し、製品の特性不良を引き起こすといった問題が発生する。
近年大型のフラットパネルディスプレイの開発によって、従来用いられていたアルミニウムよりもより導電性の高い銅を配線パターンとして利用するようになってきた。電導性膜として銅を選んだ場合は、たとえば塩化第二銅を含むエッチング液が利用されていた。
このようなエッチング液は、銅をエッチングすると塩化第一銅を生成する。塩化第一銅をそのまま廃棄すると環境への負荷が大きいため、これを塩化第二銅に再生し、再度エッチング液として利用することが提案されている(特許文献1)。
特許文献1では、以下の点が開示されている。第1に、塩化第一銅を含有するエッチング液を隔膜電解法で処理し、陰極室で銅を電析(電気透析)回収する。また第2に、陽極室で発生する塩素ガスはエッチング槽に戻し、エッチング槽中で発生している塩化第一銅を塩化第二銅に酸化し再生する。
エッチング液中の銅を除去する方法としては、イオン交換樹脂を用いる方法も提案されている。特許文献2では、銅イオンを吸着したイオン交換樹脂の効率的な再生方法についての開示がある。
一方、電導性膜として銅が利用されると、銅膜をより精密にエッチングできるエッチング液として新しい組成が開発されている。なかでも、過酸化水素水と有機酸を主としたエッチング液が普及しつつある(特許文献3)。
特開平5−117879号公報 特開2013−158707号公報 特開2007−005790号公報
有機酸を含むエッチング液の場合、銅の濃度によってエッチングレートが変化する。また、エッチング液中に含まれる過酸化水素水の分解が早くなる。結果、安定したエッチングレートを得ることができない。そこで、有機酸を含むエッチング液の場合も銅の除去を行うことが要求される。
しかし、エッチング液を電気透析して再生利用するには、コストがかかる。安定したエッチングレートを維持するために、エッチング液の新液よりも高いコストがかかるのでは、再生利用の意味がない。すなわち、エッチング液を電気透析するにしても、効率の高い電気透析を行う必要がある。特許文献1には、そのような知見は開示されていない。
また、エッチング液中の銅は数千ppmにもなり、これをイオン交換樹脂で除去すると、イオン交換樹脂の洗浄、交換を大規模にしかも頻繁に行う必要がある。従って、単にエッチング液を電析する若しくは、イオン交換樹脂で除去すると言った方法は、エッチング液を再生利用するという観点からは、好適な方法とは言えない。
そこで従来、有機酸を含むエッチング液の場合は、エッチング液中の銅濃度が一定以上になったら、一部のエッチング液を廃棄し、新しいエッチング液で希釈するなどして銅濃度を制御していた。再生利用を行うと新液を利用するよりコスト高になるからである。すると、価格の高い有機酸を含むエッチング液の使用が製造コストの低下につながらないという課題が残留したままになっていた。
本発明は上記の課題に鑑みて想到されたものであり、有機酸を含むエッチング液中の銅イオン濃度が増えたら、銅イオンを低減し、再度エッチング液として効率よく再利用する電気透析装置と電気透析方法およびそれを利用するエッチング装置を提供するものである。
より具体的に本発明に係る電気透析装置は、
隣接する槽とは仕切膜を共有する複数の槽を有し、エッチング装置に付随するエッチング槽中の、有機酸を含むエッチング液中の銅イオン濃度を低減する電気透析装置であって、
電極液中に陽極が浸漬された陽極槽と、
電極液中に陰極が浸漬された陰極槽と、
前記陽極と前記陰極に正極と負極がそれぞれ接続される電源と、
前記陽極槽と前記陰極槽との間に、
前記陽極槽側のアニオン交換膜と前記陰極側のカチオン交換膜で仕切られ、前記エッチング槽中のエッチング液が注入されるD槽を有し、
前記陽極槽と前記陰極槽には、電極液が注入され、
前記D槽に隣接し、前記エッチング液を希釈した濃縮液が注入され
前記陽極槽側のカチオン交換膜と前記陰極側のアニオン交換膜で仕切られるC槽を有することを特徴とする。
また、本発明に係るエッチング装置は、
被エッチング対象物にエッチング液を供給するエッチング液供給部と、
エッチング液を貯留するエッチング槽と
前記エッチング槽中の前記エッチング液の銅イオン濃度を測定するエッチング液濃度測定器と、
前記エッチング液濃度測定器の測定値が上限濃度を超えたら上記の電気透析装置の前記D槽に前記エッチング液を送ることを特徴とする。
また、本発明に係る電気透析方法は、
銅をエッチングしたエッチング液から銅イオンを除去する電気透析法であって、
陽極槽と陰極槽の間に配置されたD槽に前記エッチング後のエッチング液を入れる工程と、
前記D槽に隣接した槽に前記エッチング後のエッチング液の20%〜80%の希釈液を入れる工程と、
前記陽極槽と前記陰極槽との間に電圧を印加する工程を含むことを特徴とする。
本発明に係る電気透析装置は、有機酸を含むエッチング液中の銅イオンを濃縮液中に移動させ、低減させるので、循環使用されているエッチング液中の銅イオン濃度を低減することができ、再利用することができる。その結果エッチング液の使用量を低減することができる。また、銅イオンを除去する電気透析の効率を高く維持することができるため、電気使用に係るコストを勘案しても、総生産コストを低減することが可能になる。
本発明に係る電気透析装置とそれを用いたエッチング装置の構成を示す図である。 電気透析装置の構成を示す図である。 D槽と陽極槽および陰極槽からなる電気透析装置の構成を示す図である。 図3にC槽が加わった電気透析装置の構成を示す図である。 図4とD槽とC槽の位置が変わった電気透析装置の構成を示す図である。 C液中の銅イオンを除去する銅イオン除去装置を加えた電気透析装置の構成を示す図である。 銅イオン除去装置として図3の電気透析装置を配置した場合を例示する構成図である。 実施例の実験装置の構成を示す図である。 実施例の結果を示すグラフである。
以下本発明に係る電気透析装置およびエッチング装置について図面を用いて説明する。なお、以下の説明は本発明の一実施形態を示すものであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、以下の実施形態は改変されてもよい。
本発明に係る電気透析装置およびエッチング装置に用いられるエッチング液は、過酸化水素水と、有機酸および無機酸の混合組成物である。ここで有機酸は必須の主たる成分である。ここで主たる成分とは、有機酸を除くと所定のエッチング性能が発揮できなくなる成分をいう。必ずしも含有比率の多寡で決まるものではない。また、エッチングの対象とするのは、銅膜若しくは銅膜および、モリブデン膜の多層膜を含む。
図1に本発明に係る電気透析装置10およびそれを用いたエッチング装置1の構成を示す。また、図2には、電気透析装置10の詳細図を示す。図1を参照して、本発明に係る電気透析装置10は、陽極槽12と、陰極槽14と、第1のD槽16、C槽18、第2のD槽20で構成される。また、陽極槽12には陽極22、陰極槽14には陰極24が備えられる。
図2を参照して、陽極槽12と、陰極槽14と、第1のD槽16、C槽18、第2のD槽20は、それぞれイオン交換膜で仕切られている。したがって、これらの各槽は、1つの容器内に設けられるのが望ましい。陽極槽12と第1のD槽16の間は、アニオン交換膜16aで仕切られている。第1のD槽16とC槽18の間はカチオン交換膜18aで仕切られている。また、C槽18と第2のD槽20との間は、アニオン交換膜20aで仕切られている。そして、第2のD槽20と陰極槽14との間は、カチオン交換膜20bで仕切られている。
このように、陽極槽12と陰極槽14との間には、陽極槽12側にはアニオン交換膜、陰極槽14側にはカチオン交換膜で仕切られたD槽16が少なくとも1槽、配置される。また、D槽とC槽は交互に配置されていれば、槽の数は限定されない。そして、陽極槽12および陰極槽14には、D槽およびC槽のどちらの槽が隣接してもよい。
ただし、各槽は、隣接する槽とイオン交換膜で構成される仕切膜を共有する。なお、各槽の間は仕切膜だけでなく、スペーサーを含んでもよい。D槽は、陽極槽12側にはアニオン交換膜、陰極槽14側にはカチオン交換膜で仕切られる。C槽は陽極槽12側にはカチオン交換膜、陰極槽14側にはアニオン交換膜で仕切られる。なお、ここでアニオン交換膜とは陰イオン物質を通過させる膜(陰イオン交換膜)であり、カチオン交換膜とは陽イオン物質を通過させる膜(陽イオン交換膜)である。
陽極22と陰極24は、電源28の正極28aと負極28bにそれぞれ接続される。なお、電源28は直流電源である。陽極22には、不溶性電極である酸化イリジウム若しくは白金、タンタル、チタンなどの金属または金属酸化物電極、陰極24には酸性耐性を有するステンレス、白金が好適に利用できる。
図1を再び参照し、陽極槽12と陰極槽14には、電極液循環配管30が配設される。電極液循環配管30には、電極液タンク40が接続される。電極液循環配管30は、電極液タンク40から陽極槽12および陰極槽14に電極液を送液する電極液送液配管30aと、陽極槽12および陰極槽14から電極液タンク40に電極液を戻す電極液戻り配管30bから構成される。
また、電極液循環配管30には、電極液循環ポンプ31が設置される。電極液循環ポンプ31が作動すると、電極液が電極液タンク40と陽極槽12および陰極槽14の間で循環する。なお、電極液タンク40は廃棄配管40eと廃棄配管40eの開閉を行うバルブ40vが設けられる。
また、D槽16、20には、D液循環配管32が配設される。D液循環配管32には、エッチング槽5から送られるエッチング液を貯留するD液タンク42が接続される。D液循環配管32は、D液タンク42からD槽16、20にエッチング液を送液するD液送液配管32aと、D槽16、20からD液タンク42にエッチング液を戻すD液戻り配管32bから構成される。
また、D液循環配管32には、D液循環ポンプ33が設置される。D液循環ポンプ33が作動すると、エッチング液はD液タンク42とD槽16、20の間で循環する。なお、D液送液配管32aには、バルブ32vが配置される。また、D液循環ポンプ33とD液送液配管32aの間にエッチング液をエッチング槽5に戻すためのエッチング液戻り配管54が設けられる。
エッチング液戻り配管54には、バルブ54vが配置される。従って、エッチング液をD液タンク42とD槽16、20の間で循環させる場合は、バルブ32vを開き、バルブ54vを閉じる。また、D液タンク42中のエッチング液をエッチング槽5に戻す場合は、バルブ32vを閉じ、バルブ54vを開く。
また、C槽18には、C液循環配管34が配設される。C液循環配管34には、濃縮液を貯留するC液タンク44が接続される。濃縮液は、エッチング液の希釈液である。ここでは希硫酸で希釈する場合を例示するが、希釈液は特に限定されるものではない。なお、本発明では、濃縮液はD槽に隣接する槽に入れる。特にD槽の陰極槽14側の槽に注入するのが好適である。
C液循環配管34は、C液タンク44からC槽18に濃縮液を送液するC液送液配管34aと、C槽18からC液タンク44に濃縮液を戻すC液戻り配管34bから構成される。また、C液循環配管34には、C液循環ポンプ35が設置される。C液循環ポンプ35が作動すると、濃縮液はC液タンク44とC槽18の間で循環する。なお、C液タンク44には、濃縮液を廃棄するための廃棄配管44eと廃棄配管44eの開閉を行うバルブ44vが設けられる。
電極液タンク40とC液タンク44には、希釈用の希硫酸を供給する希硫酸タンク46が接続される。希硫酸タンク46には送液ポンプ46pと送液配管46aが接続される。送液配管46aは、C液タンク44と電極液タンク40に希硫酸を供給する。C液タンク44の手前には、バルブ46vが設けられている。なお、電極液には、希硫酸を用いる例を示したが、電極液には希硫酸以外の溶液が含まれていてもよい。例えば、エッチング液が含まれていてもよい。つまり、電極液は濃縮液であることを排除しない。
D液タンク42中のエッチング液の銅イオン濃度を測定するD液濃度測定器43は、D液タンク42若しくはD液循環配管32中に設けられる。またC液タンク44中の濃縮液中の銅イオン濃度を測定するC液濃度測定器45は、C液タンク44若しくはC液循環配管34中に設けられる。
エッチング装置1は、チャンバー2中を貫通する移送機3とシャワー4とエッチング槽5とシャワー循環部6と、銅イオン濃度測定器7、エッチング液供給部8を含む。移送機3は、チャンバー2の外からチャンバー2内のシャワー4の下を通過し、チャンバー2外に延設されている。
シャワー循環部6は、エッチング槽5からシャワー4までを連通する配管6aと、配管6a中に設けられたポンプ6bで構成される。シャワー循環部6は、エッチング槽5内のエッチング液をシャワー4へ送液する。エッチング槽5と、配管6aとポンプ6bおよびシャワー4は被エッチング対象物にエッチング液を供給するエッチング液供給部8である。
エッチング槽5には、エッチング液を攪拌するための循環配管5aがあり、その循環配管5a中に循環ポンプ5bが設けられる。エッチング液のエッチング槽5中の濃度を均一にするためである。銅イオン濃度測定器7は、循環配管5aに配置してもよい。銅イオン濃度測定器7は、その出力を制御器60に送信する。
また、エッチング槽5とD液タンク42との間には、エッチング液送液配管50(第1供給配管)が配設され、エッチング槽5とC液タンク44の間には、エッチング液送液配管52(第2供給配管)が配設されている。なお、エッチング液送液配管50および52には、エッチング液の送液の断通を制御するバルブ50v、52vが設けられる。またエッチング液送液配管50および52には、送液用ポンプ50pが設けられていてもよい。
制御器60は、少なくとも銅イオン濃度測定器7と、バルブ50v、52vに接続されている。そして制御器60は、銅イオン濃度測定器7からの信号を受信し、バルブ50v、52vの開閉を制御する。なお、この際に送液用ポンプ50pを作動させるように制御してもよい。
以上の構成を有する電気透析装置10と、それを用いたエッチング装置1の動作について説明する。エッチング装置1では、被処理物99が移送機3に載置し、チャンバー2中を通過させられる。チャンバー2内では、エッチング槽5からのエッチング液がシャワー4によって、移送機3で移送されている被処理物99に散布される。なお、ここで被処理物99とは、被エッチング対象物のことである。
散布されたエッチング液は被処理物99上の電導性膜を溶解する。ここで電導性膜は銅膜もしくはモリブデン膜と銅膜の多層膜であってもよい。したがって、エッチング液中の銅イオン濃度は被処理物99の処理枚数に応じて高くなる。
エッチング液中の銅イオン濃度は、銅イオン濃度測定器7(エッチング液濃度測定器)によって測定される。その測定値が所定の値を超えると、制御器60は、バルブ50vを開いて、エッチング槽5中のエッチング液を電気透析装置10のD液タンク42に送液する。また、C液タンク44中の濃縮液濃度を調整する際にも、エッチング液はエッチング液送液配管52を介してC液タンク44に送液される。なお、エッチング液をD液タンク42に送液するということは、エッチング液をD槽に送ると言ってもよい。
C液タンク44では、エッチング槽5から送液されたエッチング液に対して、所定の割合の希硫酸が混合される。この混合は、希硫酸タンク46から送液配管46aを介して送液された希硫酸で行われる。
したがって、C液タンク44中には、希硫酸で希釈されたエッチング液が貯留される。ここで、エッチング液と希硫酸の割合は、20:80から80:20である。より好適には、25:75から75:25であり、もっとも好適には、40:60から60:40である。これをエッチング液の濃度で言い変えると、C液タンク44中のエッチング液の濃度は、20〜80%が好適で、25〜75%はより好適で、40〜60%が最も好適である。なお、C液タンク44に貯留されたエッチング液と希硫酸の混合液は、濃縮液である。
エッチング槽5から、D液タンク42とC液タンク44にエッチング液が送液されたら、制御器60は、C液循環ポンプ35と、D液循環ポンプ33と、電極液循環ポンプ31を作動させる。そして、D槽16、20とC槽18と、陽極槽12と陰極槽14にそれぞれエッチング液と濃縮液と電極液が循環し始めたら、陽極22と陰極24を電源28の正極28aと負極28bに接続する。
図2を参照して、エッチング液中の銅イオンは、陽イオンとしてエッチング液中に存在する。従って、銅イオンは、第1のD槽16から陰極槽14側へ移動する。第1のD槽16の陰極槽14側はカチオン交換膜18aが仕切りとなっており、陽イオンである銅イオンは、第1のD槽16の陰極槽14側のカチオン交換膜18aを通過し、C槽18へ移動する。
一方、第1のD槽16中の水酸化物イオン(OH)は、陽極槽12側に引き寄せられる。第1のD槽16の陽極槽12側は、アニオン交換膜16aである。したがって、水酸化物イオンは、第1のD槽16のアニオン交換膜16aを通過し、陽極槽12に移動する。
同様の現象は、第2のD槽20においても生じる。つまり、第2のD槽20中の銅イオンは、第2のD槽20のカチオン交換膜20bを通過し、陰極槽14に移動する。また、第2のD槽20中の水酸化物イオンは、アニオン交換膜20aを通過し、C槽18に移動する。
この結果、D槽16、20中の銅イオンは、各々C槽18、陰極槽14に移動する。またD槽16、20中の水酸化物イオンは陽極槽12およびC槽18に移動する。このようにして、D槽16、20中の銅イオンは低減される。また、エッチング液は直接陽極22および陰極24と接しないので、エッチング液の組成比が大きく変化することはない。
D槽16、20およびD液タンク42中のエッチング液の銅イオン濃度はD液濃度測定器43によって測定されている。この測定値が一定値(下限閾値)以下になったら、エッチング液の再生が終了したと判断できる。そして、再生が完了したエッチング液は、エッチング液戻り配管54を介して、再びエッチング槽5に戻される。
C槽18中の銅イオンは、陰極24側に引き寄せられる。しかし、C槽18の陰極側には、アニオン交換膜20aが第2のD槽20との間の仕切りとなっている。したがって、C槽18中の銅イオンは、第2のD槽20には移動できない。このようにして、C槽18中の濃縮液の銅イオン濃度は上昇する。
D槽16、20中の銅イオンの低下に伴って、C槽18および陰極槽14中の銅イオン濃度は上昇する。C槽18中の濃縮液中の銅イオン濃度は、C液濃度測定器45によって、測定されている。C液濃度測定器45の測定値が一定濃度(閾値)を超えたら、C槽18およびC液タンク44中の濃縮液は廃棄配管44eを介して廃棄する。そして、エッチング槽5から再度エッチング液を導入する。この際、制御器60は、その旨を通知する通知信号を出力してもよい。
濃縮液中の銅イオン濃度が一定濃度を超えたら廃棄するのは、濃縮液中の銅イオン濃度がD槽16、20中のエッチング液中の銅イオン濃度より高くなると、銅イオンの濃縮の効率が低下するからである。
陽極槽12と陰極槽14中の電極液は、電極液タンク40で混合される。陽極槽12では、水酸化物イオン(D槽からのものと陽極表面での水電解で生じたものとがある)が酸化されて酸素ガスを発生し、水素イオンが残る。陰極槽14には、主に銅イオンと水素イオン(D槽からのものと、陰極基板上での水電解で生じたものがある)が集まるが、水素イオンは陰極24上で水素ガスとなり、水酸化イオンが残る。
したがって、電極液タンク40内では、水素イオンと水酸化物イオンは中和し水となるためpHは変わらず、銅イオンの濃度が高くなる。しかし、電極液はD槽16、20とD液タンク42を循環しているエッチング液と混じることはない。なお、電極液も、銅イオン濃度が一定値以上になったら硫酸銅溶液として回収し、新たな電極液を導入するのが好ましい。なお回収した硫酸銅溶液は、別に設けた電気透析あるいは電解装置で陰極側に銅を析出させこれを回収することもできる。
本発明は、エッチング液中の銅イオン濃度を希釈するために、エッチング液の新液の追添を大幅に減らし、コストを削減することに主眼がある。したがって、D槽16、20中のエッチング液から銅イオンを除去するのに、エッチング液の新液よりコストがかかるのでは意味がない。以下の実施例で示すように、本発明に係る電気透析装置10は、透析効率が高く、また電気透析によるエッチング液の組成のズレも発生しにくい。したがって、常にエッチング液の新液で希釈するよりも、全体としてのコストを低減することができる。
なお、ここでは、D槽16、20に挟まれる位置にC槽18を配置した。しかしながら、槽の配置はこれに限定されるものではない。図3には、C槽18がない電気透析装置100の構成を示す。電気透析装置100では、陽極槽12、陰極槽14の間に、陽極槽12側がアニオン交換膜16aで仕切られ、陰極槽14側がカチオン交換膜18aで仕切られたD槽16だけが配置される。電気透析装置100では、エッチング液を希釈した濃縮液を電極液として利用する。
電気透析装置100では、陰極槽14にD槽16から銅イオンが移動し、電極液の銅イオン濃度が高くなる。しかし、D槽16中の銅イオン濃度は低減されるため、本発明の目的に合致する。
図4には、D槽16とC槽18を有する電気透析装置102を示す。ここでは、陽極槽12側に濃縮液が注入されるC槽18が配置され、陰極槽14側にはD槽16が配置されている。D槽16の仕切膜は、上記の場合と同様に、陽極槽12側がアニオン交換膜16aであり、陰極槽14側がカチオン交換膜18aである。D槽16より陽極槽12側に配置されるC槽18は、D槽16との仕切膜はアニオン交換膜16aであり、陽極槽12側の仕切膜はカチオン交換膜18aである。
このような構成では、D槽16からカチオン交換膜18aを通過した銅イオンは、電極液中に移動する。電極液は、陽極槽12と陰極槽14で共通であるので、いずれ陽極槽12にも銅イオンは注入される。ここで、銅イオンは、陽極槽12とC槽18を仕切るカチオン交換膜18aを通過し、C槽18中に移動する。したがって、銅イオンがC槽18に移動するには、陰極槽14から電極液タンク40を経由し、陽極槽12に注入され、さらにC槽18に移動しなければならない。
図5には、図4を同じくD槽16とC槽18の2つの槽を有する電気透析装置104を示す。図4との違いは、D槽16が陽極槽12側にあり、C槽18が陰極槽14側にある。この場合は、D槽16中の銅イオンは、カチオン交換膜18aを通って、C槽18中に直接移動する。そして、C槽18と陰極槽14の間にはアニオン交換膜16aが配置されている。したがって、C槽18に移動した銅イオンは濃縮液中に蓄積できる。
D槽16とC槽18は、互い違いに仕切膜を共有しながら隣接させ、D槽16は陽極槽12側にアニオン交換膜16a、陰極槽14側にカチオン交換膜18aを配し、C槽18は陽極槽12側にカチオン交換膜18a、陰極槽14側にアニオン交換膜16aを配すれば、どのような順であってもよい。
ただし、図4、図5から分かるように、D槽16を陰極槽14に隣接配置させると、D槽16中の銅イオンは、陰極槽14中の電極液に移動する。一方、陰極槽14にC槽18を隣接させれば、C槽18の陽極槽12側に配置されるD槽16中の銅イオンは、全てC槽18中の濃縮液に移動させることができる。よって、C槽18を陰極槽14に隣接設置するのが好適である。
図6には、C液タンク44の廃棄配管44eに銅イオン除去装置180を接続した電気透析装置110を示す。電気透析装置110は図1で示した電気透析装置10に点線で囲んだ銅イオン除去装置180を追加したものである。
上記の説明のように、本発明に係る電気透析装置110等は、D槽16中のD液から銅イオンを電気透析による移動によって除去してゆく。しかし、D槽16とC槽18中の銅イオンの濃度差が一定以上設けられることで、後述する透析効率が100%を超えること(以下、超効率状態という)を見出した。
これはD槽16からC槽18に移動する銅イオンは、基本的に電気透析によって移動している。しかし、D槽16とC槽18中の銅イオンの濃度差が一定以上あると、拡散による銅イオンの透析(拡散透析)が雪崩式に発生し、透析効率が通電による銅イオンの移動量以上に、銅イオンの移動が発生するためと考えられる。
この超効率状態は、D槽16のD液から通電した電気量に相当する以上の銅イオンを除去することができるため大変効率が高いと考えられる。一方、超効率状態は、D槽16中のD液とC槽18中のC液の銅イオンの濃度差が大きいことが必要である。
C槽18中のC液は、エッチング槽5からのエッチング液に希硫酸タンク46から供給される希硫酸で希釈された液である。したがって、D槽16に供給されるエッチング液より銅イオンの濃度は薄い。しかし、電気透析を行っている間に銅イオン濃度は上昇する。そこで、C液中の銅イオンを除去する銅イオン除去装置180をC液タンク44に追加したのが、図6に示した電気透析装置110である。
銅イオン除去装置180はC液から銅イオンを除去できれば、構成は特に限定されない。一例として図7には図3で示した電気透析装置100を示した。陽極槽112、陰極槽114、アニオン交換膜116a、カチオン交換膜118a、電源128は、符号が異なるだけで、電気透析装置100と同じである。
C液タンク44の廃棄配管44eは、電気透析装置100のD槽116に連結される。D槽116に送られてきたC液は電気透析により、銅イオンが陰極槽114に移動し、陰イオンが陽極槽112に移動する。そして、銅イオンが除去されたC液は、戻り配管181によってC液タンク44に戻される。
C液タンク44中のC液を銅イオン除去装置180に送るか否かは、C液中の銅イオン濃度を測定しているC液濃度測定器45(図6参照)によって測定されたC液中の銅イオン量に基づいて制御器60が判断してよい。
このようにしてC液中の銅イオン濃度を常にD槽16中のD液の銅イオン濃度より低くしていくことで、電気透析装置110は超効率の電気透析を行うことができる。なお、ここではC液タンク44中のC液を銅イオン除去装置180に送液する例を示したが、これはC槽18中の銅イオンを除去すると言ってもよい。
なお、超効率状態は、透析効率が100%を超えるので、銅イオン除去装置180を稼動させたとしても、銅イオンの回収という観点からは十分低コストで行うことができる。
図8に実施例で用いた電気透析装置の構成を示す。エッチング液を入れるD槽80は5室あり、濃縮液が注入されるC槽81も5室ある。陽極槽82および陰極槽83がD槽80とC槽81が交互に配置された両端に配設される。陽極槽82には陽極82pが浸漬され、陰極槽83には陰極83nが浸漬されている。陽極82pおよび陰極83nはそれぞれ電源84の正極および負極に連結されている。
電源84には電流計85が直列に接続される。また陽極槽82と陰極槽83の間の電位を膜間電圧計86が測定する。なお、図示していないが、D槽80、C槽81、陽極槽82と陰極槽83に注入されるエッチング液、濃縮液、電極液は、それぞれ循環させるようにした。
上記の装置を用いて、D槽80中に注入するエッチング液に混在させる銅の量を変え、所定時間の間電流を通電し、通電している間の電流値と、D槽80中の銅イオン濃度を測定した。なお、銅イオン濃度の測定は、波長500nmおよび750nmの2波長の吸光度より測定した。
上記の測定結果より透析効率を次のように求めた。図8において、電源84と直列に入れた電流計85によって示される電流値と通電時間の積を通電量ASとする。この電気量によって2価の銅(Cu2+)がxg移動したとする。銅の原子量は63.5であることより、2×x/63.5(mol)の電子が移動したことになる。
電子1molは96500クーロンであるから通電量ASは、96500×2×x/63.5に等しい。すなわち、(1)式が成り立つ。
(1)式で求めたx(銅イオン量:Cu2+)は、流れた電流の全てがCu2+によるものとした場合の値である。これを理想値xと呼ぶ。従って、電析の結果D槽80中からこれだけの銅イオンがなくなっていれば、透析効率100%と言える。しかし、実際にD槽80から除去された銅イオン量が理想値xより少ないyであるとすれば、y/xが透析効率と言える。
このようにして、D槽80に注入するエッチング液中の銅イオン濃度が1000ppm、2000ppm、3000ppm、3500ppmに対して、C槽81に注入する濃縮液のエッチング液濃度を順次変え、透析効率を測定した。結果を図9に示す。
図9を参照して、横軸はC槽81中の濃縮液(C液)のエッチング液濃度である。希釈は希硫酸溶液を用いた。この濃度は電気透析を開始時の濃度である。縦軸は透析効率(%)である。透析効率は、上述したように、D槽80中の銅イオン濃度の減少分(y)と、与えた通電量ASが全て銅イオンの移動に使われたとして求めた銅イオン濃度の減少分(x)との比率である。
図9中四角印は、エッチング液中の銅イオン濃度が3000ppmの時の値である。この場合、C槽81の濃縮液のエッチング液濃度が50%の時に、47%の透析効率であった。
三角印は、銅イオン濃度が2000ppmの時の値である。この場合、C槽81の濃縮液のエッチング液濃度が50%で63%の透析効率を示し、エッチング液濃度が20%および75%でも30%以上の透析効率を示した。
丸印は、銅イオン濃度が1000ppmの時の測定結果である。この場合も、透析効率は全体的に低くなるが、C槽81の濃縮液のエッチング濃度が50%で最も高くなった。
白丸印は、銅イオン濃度が3500ppmの時の値である。この場合、C槽81の濃縮液のエッチング液濃度に関係なく、透析効率は100%を超えた。すなわち、流した電気量に相当する以上の銅イオンがD槽80から失われた。すなわち超効率状態を示した。
以上のことより、D槽80中のD液の銅イオン濃度が0.3%(3000ppm)以下の場合は、濃縮液中のエッチング液の濃度は、20〜80%が好適で、25〜75%はより好適で、40〜60%が最も好適であった。一方、D液の銅イオン濃度が0.35%(3500ppm)以上の場合は、濃縮液中のエッチング液の濃度に係らず、透析効率は100%の超効率状態を得ることができた。
本発明に係る電気透析装置は、銅のエッチングを行う際のエッチング液から銅を除去するのに好適に利用できる。
1 エッチング装置
2 チャンバー
3 移送機
4 シャワー
5 エッチング槽
5a 循環配管
5b 循環ポンプ
6 シャワー循環部
7 銅イオン濃度測定器(エッチング液濃度測定器)
6a 配管
6b ポンプ
8 エッチング液供給部
10、100、102、104、110 電気透析装置
12 陽極槽
14 陰極槽
16 第1のD槽
16 D槽
18 C槽
20 第2のD槽
22 陽極
24 陰極
16a アニオン交換膜
18a カチオン交換膜
20a アニオン交換膜
20b カチオン交換膜
28 電源
28a 正極
28b 負極
30 電極液循環配管
30a 電極液送液配管
30b 電極液戻り配管
31 電極液循環ポンプ
32 D液循環配管
32v バルブ
32a D液送液配管
32b D液戻り配管
33 D液循環ポンプ
34 C液循環配管
34a C液送液配管
34b C液戻り配管
35 C液循環ポンプ
40 電極液タンク
40e 廃棄配管
40v バルブ
42 D液タンク
43 D液濃度測定器
44 C液タンク
44e 廃棄配管
44v バルブ
45 C液濃度測定器
46 希硫酸タンク
46a 送液配管
46p 送液ポンプ
46v バルブ
50 エッチング液送液配管
50p 送液用ポンプ
50v、52v バルブ
52 エッチング液送液配管
54 エッチング液戻り配管
54v バルブ
60 制御器
80 D槽
81 C槽
82 陽極槽
83 陰極槽
82p 陽極
83n 陰極
84 電源
85 電流計
86 膜間電圧計
99 被処理物
112 陽極槽
114 陰極槽
116 D槽
116a アニオン交換膜
118a カチオン交換膜
128 電源
180 銅イオン除去装置
181 戻り配管

Claims (10)

  1. 隣接する槽とは仕切膜を共有する複数の槽を有し、エッチング装置に付随するエッチング槽中の、有機酸を含むエッチング液中の銅イオン濃度を低減する電気透析装置であって、
    電極液中に陽極が浸漬された陽極槽と、
    電極液中に陰極が浸漬された陰極槽と、
    前記陽極と前記陰極に正極と負極がそれぞれ接続される電源と、
    前記陽極槽と前記陰極槽との間に、
    前記陽極槽側のアニオン交換膜と前記陰極側のカチオン交換膜で仕切られ、前記エッチング槽中のエッチング液が注入されるD槽を有し、
    前記陽極槽と前記陰極槽には、電極液が注入され、
    前記D槽に隣接し、前記エッチング液を希釈した濃縮液が注入され
    前記陽極槽側のカチオン交換膜と前記陰極側のアニオン交換膜で仕切られるC槽を有することを特徴とする電気透析装置。
  2. 前記濃縮液は、20%〜80%の前記エッチング液であることを特徴とする請求項1に記載された電気透析装置。
  3. 前記D槽中のエッチング液中の銅イオン濃度を測定するD液濃度測定器をさらに有し、
    前記D液濃度測定器の測定値が下限閾値以下になったら、前記D槽中の前記エッチング液を前記エッチング槽に戻すことを特徴とする請求項1または2に記載された電気透析装置。
  4. 前記エッチング槽からのエッチング液を貯留するD液タンクと、
    前記D液タンクと前記D槽を連通するD液循環配管と、
    前記D液循環配管に設けられたD液循環ポンプを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1の請求項に記載された電気透析装置。
  5. 前記エッチング槽からのエッチング液と酸性溶液を混合するC液タンクと、
    前記C液タンクと前記C槽を連通するC液循環配管と、
    前記C液循環配管に設けられたC液循環ポンプを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1の請求項に記載された電気透析装置。
  6. 前記濃縮液中の銅イオン濃度を測定するC液濃度測定器と、
    前記C液濃度測定器の測定値が所定の閾値を超えたら、通知信号を出力する制御器を有することを特徴とする請求項乃至のいずれか1の請求項に記載された電気透析装置。
  7. 前記電極液を貯留する電極液タンクと、
    前記電極液タンクと前記陽極槽および前記陰極槽を連通する電極液循環配管と、
    前記電極液循環配管に設けられた電極液循環ポンプを有することを特徴とする請求項乃至のいずれか1の請求項に記載された電気透析装置。
  8. 前記C槽中のC液から銅イオンを除去し、再度前記C槽に戻す銅イオン除去装置を有することを特徴とする請求項乃至のいずれか1の請求項に記載された電気透析装置。
  9. 被エッチング対象物にエッチング液を供給するエッチング液供給部と、
    エッチング液を貯留するエッチング槽と
    前記エッチング槽中の前記エッチング液の銅イオン濃度を測定するエッチング液濃度測定器と、
    前記エッチング液濃度測定器の測定値が上限濃度を超えたら請求項1乃至のいずれかに記載された電気透析装置の前記D槽に前記エッチング液を送ることを特徴とするエッチング装置。
  10. 銅をエッチングしたエッチング液から銅イオンを除去する電気透析方法であって、
    陽極槽と陰極槽の間に配置されたD槽に前記エッチング後のエッチング液を入れる工程と、
    前記D槽に隣接した槽に前記エッチング後のエッチング液の20%〜80%の希釈液を入れる工程と、
    前記陽極槽と前記陰極槽との間に電圧を印加する工程を含むことを特徴とする電気透析方法。
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