JP6523503B2 - 樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体 - Google Patents

樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体 Download PDF

Info

Publication number
JP6523503B2
JP6523503B2 JP2018024903A JP2018024903A JP6523503B2 JP 6523503 B2 JP6523503 B2 JP 6523503B2 JP 2018024903 A JP2018024903 A JP 2018024903A JP 2018024903 A JP2018024903 A JP 2018024903A JP 6523503 B2 JP6523503 B2 JP 6523503B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
layer
acid
resin composition
dimer acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018024903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018127624A (ja
Inventor
基昭 梅津
基昭 梅津
佐藤 浩正
浩正 佐藤
正純 廣瀬
正純 廣瀬
匠太 飯野
匠太 飯野
悠正 佐藤
悠正 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
Original Assignee
Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd, Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd filed Critical Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Priority to JP2018024903A priority Critical patent/JP6523503B2/ja
Publication of JP2018127624A publication Critical patent/JP2018127624A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6523503B2 publication Critical patent/JP6523503B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、樹脂組成物、及びそれを用いて製造されるリチウムイオン電池用外装体に関する。
近年、高エネルギーで高容量なリチウムイオン電池が、携帯電話やノートパソコンなどの小型機器の電源だけでなく、自動車や産業機器などの電源にまで広範に採用されている。
リチウムイオン電池の外装体としては、例えば、アルミ箔等の金属箔と樹脂フィルムを積層した構造を有する積層フィルム型包装材を挙げることができる。この積層フィルム型包装材は、リチウムイオン電池用の外装体として従来使用されている金属缶に比べて、小型化、軽量化、及び薄型化が容易であるとともに、形状の自由度も高い。
リチウムイオン電池の電解液は、例えば、電解質としてのLiPF6及びLiBF4等のリチウム塩を、炭酸エステル類等の非水溶媒に溶解させて得られる。電解質として用いられるリチウム塩は、水分により加水分解してフッ化水素を発生する。このため、フッ化水素が発生した場合には、電池を構成する金属製の部材が腐食する、或いは外装体として用いた積層フィルム型包装材の層間の接着性が低下するといった不具合が生ずることがある。このような不具合の発生を回避すべく、リチウムイオン電池用の一般的な外装体は、ポリエステルやナイロン等からなる外層(耐熱性樹脂フィルム層)、水分の侵入を防ぐアルミニウム箔等からなるバリア層、及びポリオレフィン樹脂等からなる内層(熱融着層)を接着層を介して順次積層した構造を有する。そして、内層とバリア層を接着する接着層(内層側接着層)は、リチウムイオン電池の安全性の確保及び長寿命化のために、耐電解液性、水蒸気バリア性、及び耐熱性(85℃前後)を有することが必要である。
関連する従来技術として、酸変性ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂を押出ラミネーション、共押出ラミネーション、又は熱ラミネーションして内層を積層した電池用の包装材料が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、ドライラミネーション可能な接着剤が開示されている(例えば、特許文献2、3及び4参照)。
なお、リチウムイオン電池用の外装体としては、着色や艶消し等を施した意匠層をバリア層よりも外側の任意の位置に配置した態様のもの、或いは傷付き防止のための保護層を最外側に配置した態様のもの等がある。これらの意匠層や保護層を形成するためのバインダーに対しても、内部からの液漏れ対策、或いは電解液を注入する際に電解液が付着した際の外層フィルムの変質防止のため、内層側接着層を形成する接着剤と同等の高い性能を有することが要求される。さらに、近年の高機能化の要求から、外層とバリア層を接着する接着層(外層側接着層)に対しても、内層側接着層を形成する接着剤と同等の高い性能を有することが必要とされる。
特開2010−086744号公報 特開2003−288865号公報 特開2011−187385号公報 特開2005−063685号公報
しかしながら、特許文献1で開示された包装材料を製造するには複雑な装置が必要であるため、製造効率が低いといった問題がある。また、引用文献2及び3で開示された接着剤は、ポリエステルウレタンを使用するため、リチウムイオン電池用の外装体を形成するための接着剤としては耐電解液性が未だ不十分である。また、引用文献4で開示された接着剤は、ポリブタジエンジオール等の比較的高価なポリオレフィンポリオールを用いているため、コスト面に課題を有する。なお、特許文献4においては、耐熱性やラミネート強度等の具体的な物性については触れられていない。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、種々の材質からなる基材に対して良好な接着性を示すとともに、耐溶剤性、耐加水分解性、耐薬品性、耐電解液性、水蒸気バリア性、及び耐熱性等に優れた接着層やバインダー層を形成することができ、かつ、ドライラミネーション法等の方法を採用することでリチウムイオン電池用の外装体等を簡便に製造しうる接着剤やバインダーとして有用な樹脂組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、ダイマー酸及びトリマー酸の少なくともいずれかのポリカルボン酸を必須の構成成分として用いて合成した樹脂を配合することによって上記課題を達成することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば以下に示す樹脂組成物が提供される。
[1]リチウムイオン電池用外装体をドライラミネートによって製造するための接着剤又はバインダーとして用いられる樹脂組成物であって、ダイマー酸及びトリマー酸の少なくともいずれかのポリカルボン酸に由来する構成単位を含む樹脂と、イソシアネート架橋剤及びブロックイソシアネート架橋剤からなる群より選択される少なくとも一種の架橋剤と、前記樹脂を溶解させる有機溶剤と、を含有し、前記樹脂が、前記ポリカルボン酸及び2以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物をモノマー成分として用いて得られる樹脂(B)であり、前記樹脂(B)中の前記ポリカルボン酸に由来する構成単位の割合が、50〜98質量%であり、前記樹脂(B)が、前記ダイマー酸、及び前記エポキシ化合物を含むモノマー成分を、カルボキシ基とエポキシ基のモル比(COOH/エポキシ基)が1〜2となる範囲で反応させて得られる樹脂(B−1)である樹脂組成物。
[2]前記樹脂の重量平均分子量が2,000〜200,000である前記[1]に記載の樹脂組成物
[3]前記樹脂100質量部に対して、酸変性ポリオレフィン樹脂を1,000質量部以下さらに含有する前記[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
また、本発明によれば以下に示すリチウムイオン電池用外装体が提供される。
]内層、バリア層、外層、及びこれらの層を相互に接着する接着層を備えた積層構造を有し、前記接着層が、前記[1]〜[]のいずれかに記載の樹脂組成物により形成されたリチウムイオン電池用外装体。
]前記内層と前記バリア層の間及び前記外層と前記バリア層の間に前記樹脂組成物が塗工された後、ドライラミネーションによって各層が相互に接着された前記[]に記載の外装体。
]内層、バリア層、外層、及びこれらの層を相互に接着する接着層を備えた積層構造を有するとともに、前記バリア層よりも外側の位置に配置される意匠層と、最外側に配置される保護層の少なくともいずれかをさらに備え、前記意匠層及び前記保護層の少なくともいずれかが、前記[1]〜[]のいずれかに記載の樹脂組成物と、無機フィラー、有機フィラー、及び着色剤の少なくともいずれかを含有するバインダー組成物により形成されたリチウムイオン電池用外装体。
本発明の樹脂組成物は、オレフィン樹脂、金属箔、ナイロン、及びポリエステル等の種々の材質からなる基材に対して良好な接着性を示すとともに、耐溶剤性、耐加水分解性、耐薬品性、耐電解液性、水蒸気バリア性、及び耐熱性等に優れた接着層やバインダー層を形成することができる。また、本発明の樹脂組成物は、塗布及び乾燥後、ドライラミネーション法によって基材同士を接着して均一な接着層やバインダー層を形成することが可能である。このため、本発明の樹脂組成物は、リチウムイオン電池用の外装体を簡便に製造するための材料(接着剤及びバインダー等)として好適である。
本発明のリチウムイオン電池用外装体の一実施形態を模式的に示す断面図である。
(樹脂組成物)
本発明の樹脂組成物は、ダイマー酸及びトリマー酸の少なくともいずれかのポリカルボン酸に由来する構成単位を50〜98質量%含む樹脂(以下、「ダイマー酸由来樹脂」とも記す)を含有する。そして、このダイマー酸由来樹脂は、下記(1)〜(3)の少なくともいずれかの樹脂である。以下、本発明の樹脂組成物の詳細について説明する。
(1)前記ポリカルボン酸をモノマー成分として用いて得られるポリアミド樹脂(A)
(2)前記ポリカルボン酸及び2以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物をモノマー成分として用いて得られる樹脂(B)
(3)前記ポリカルボン酸及び2以上のアジリジン基を有するアジリジン化合物をモノマー成分として用いて得られる樹脂(C)
(ダイマー酸由来樹脂)
本発明の樹脂組成物は、ダイマー酸及びトリマー酸の少なくともいずれかのポリカルボン酸に由来する構成単位を含む樹脂(ダイマー酸由来樹脂)を含有する。ダイマー酸は、オレイン酸やリノール酸等の炭素数18の不飽和脂肪酸を二量化して得られる炭素数36のジカルボン酸であり、植物由来の脂肪酸である。ダイマー酸の代表的な構造は下記式(1)で表される。トリマー酸は上記炭素数18の不飽和脂肪酸を三量化して得られる炭素数54のトリカルボン酸であり、ダイマー酸製造の際にも副生する。このため、市販のダイマー酸は、通常、ダイマー酸とトリマー酸を含む混合物である。また、ダイマー酸は、水素付加などによって不飽和結合の一部又は全部が飽和されたものであってもよい。不飽和結合の一部又は全部が飽和されたダイマー酸を用いることで、形成される接着層やバインダー層が淡色になる或いは紫外線劣化しにくくなる等の利点がある。
Figure 0006523503
本発明の樹脂組成物に用いられるダイマー酸由来樹脂は、ダイマー酸及びトリマー酸の少なくともいずれかのポリカルボン酸をモノマー成分として用いて得られた樹脂であり、ポリカルボン酸に由来する構成単位をその主骨格中に有する。すなわち、上記のダイマー酸由来樹脂は、その分子構造中に、ダイマー酸等のポリカルボン酸に由来する柔軟性の高い炭化水素部分をソフトセグメントとして含むものである。このため、このダイマー酸由来樹脂を含有する本発明の樹脂組成物は、一般に接着困難とされるポリオレフィン樹脂や金属等の材質からなる種々のフィルムやシート等の基材に対して良好な接着性及び密着性を示す。
また、ダイマー酸由来樹脂のうち、ポリアミド樹脂(A)は、その分子構造中に極性の高いアミド結合を有する。このため、ポリアミド樹脂(A)を主成分として含有する樹脂組成物は、ポリエステルや金属等の材質からなる種々の基材に対して良好な接着性及び密着性を示すとともに、基材の変形や熱膨張等に追従しうる柔軟性を示す接着層やバインダー層を形成することができる。
同様に、ダイマー酸由来樹脂のうち、樹脂(B)及び樹脂(C)も、その分子構造中に極性の高い結合部分を有する。このため、樹脂(B)や樹脂(C)を主成分として含有する樹脂組成物は、ポリエステルや金属等の材質からなる種々の基材に対して良好な接着性及び密着性を示すとともに、基材の変形や熱膨張等に追従しうる柔軟性を示す接着層やバインダー層を形成することができる。
さらに、ダイマー酸由来樹脂は、その主骨格中に分解性の結合を有しないため、このダイマー酸由来樹脂を含有する樹脂組成物により形成された接着層やバインダー層は、耐溶剤性、耐加水分解性、耐薬品性、耐電解液性、及び耐熱性に優れている。また、ダイマー酸由来樹脂中の炭化水素部分は疎水性が高いため、このダイマー酸由来樹脂を含有する本発明の樹脂組成物により形成された接着層やバインダー層は、水蒸気バリア性に優れている。
本発明の樹脂組成物に含有されるダイマー酸由来樹脂の割合は、10〜100質量%であることが好ましく、30〜100質量%であることがさらに好ましい。ダイマー酸由来樹脂の含有割合を上記の範囲とすることで、種々の材質からなる基材に対してより良好な接着性を示すとともに、耐溶剤性、耐加水分解性、耐薬品性、耐電解液性、水蒸気バリア性、及び耐熱性等にさらに優れた接着層やバインダー層を形成することができる。
以上より、本発明の樹脂組成物は、オレフィン樹脂、金属、ナイロン、及びポリエステル等の材料からなる種々の基材に対し良好な接着性及び密着性を示すことから、リチウムイオン電池用外装体を製造するための接着剤及びバインダーとして好適に用いることができる。さらに、本発明の樹脂組成物は、例えば、車両等の内装材を接着するために用いられる耐熱性接着剤;電子基板用の耐熱性接着剤;太陽電池等の構成材料として用いられる各種バリアフィルム用の接着剤;TPO(Thermo Plastic Olefin)素材用及び塩化ビニルシート用のプライマー;ポリオレフィン製の加飾シート又は成型シートを接着するために用いられる接着剤等として好適である。
(ポリアミド樹脂(A))
ポリアミド樹脂(A)は、ダイマー酸等のポリカルボン酸をモノマー成分として用いて得られる樹脂である。具体的には、ポリカルボン酸と、ポリカルボン酸以外のモノマー成分とを重合反応等させることによって製造される。ポリカルボン酸以外のモノマー成分としては、2以上のアミノ基を有するアミン化合物(ポリアミン(ジアミン))や、2以上のイソシアネート基を有するイソシアネート化合物(ポリイソシアネート(ジイソシアネート))等を挙げることができる。
ポリアミンの具体例としては、エチレンジアミン、ジアミノプロパン、ジアミノブタン、ペンタメチレンジアミン、1,5−ジアミノ−2−メチルペンタン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミンなどの脂肪族ポリアミン類;ピペラジン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン、ダイマージアミンなどの脂環族ポリアミン類;キシリレンジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなどの芳香族ポリアミン類などを挙げることができる。なかでも、ダイマージアミンを用いると、ダイマー酸に由来する、ソフトセグメントとなる柔軟性の高い炭化水素部分を多く含むポリアミド樹脂が得られるために好ましい。
ポリイソシアネートの具体例としては、4,4’−メチレンビス(フェニレンイソシアネート)(MDI)、トリレンジイソシアネート(TDI)等の芳香族ポリイソシアネート類;ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート類;イソホロンジイソシアネート(IPDI)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(H12MDI)、ダイマージイソシアネート(DDI)等の脂環族ポリイソシアネート類を挙げることができる。なかでも、芳香族ポリイソシアネート類が、形成される接着層やバインダー層の耐電解液性を向上させることができるために好ましい。
ポリカルボン酸と、ポリカルボン酸以外のモノマー成分との重合反応(アミド化反応)の条件は特に限定されず、公知のアミド化反応の条件を適用させることができる。より具体的な重合方法としては、例えば、(i)ポリカルボン酸とポリアミンを高温で加熱溶融し、脱水反応をさせる方法;(ii)ポリカルボン酸の酸塩化物とポリアミンを界面重合反応又は溶液重合反応させる方法;及び(iii)ポリカルボン酸とポリイソシアネートを高温条件下、溶剤中で重合反応させる方法等を挙げることができる。
ポリアミド樹脂(A)は、無溶剤又は有機溶剤の存在下で合成することができる。有機溶剤としては、イソシアネート基に対して不活性な溶剤や、反応成分よりも低活性な溶剤等を用いることが好ましい。このような有機溶剤の具体例としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒;トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素溶剤;n−ヘキサン等の脂肪族系炭化水素溶剤;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエステル系溶剤;エチレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネート等のグリコールエーテルエステル系溶剤;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶剤;N−メチル−2−ピロリドン等のラクタム系溶剤等を挙げることができる。これらの有機溶剤は、一種単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
無溶剤で合成したポリアミド樹脂(A)であっても、ドライラミネート性などの性能を発揮させるために、前述の有機溶剤に加えて、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類に溶解させることもできる。
重合反応後、得られたポリマーの末端にイソシアネート基が残った場合には、イソシアネート末端の停止反応を行ってもよい。具体的には、モノアルコールやモノアミン等の単官能性の化合物;イソシアネートに対して異なる反応性を有する二種の官能基を有する化合物を反応させればよい。このような化合物の具体例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等のモノアルコール;モノエチルアミン、n−プロピルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン等のモノアミン;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン等を挙げることができる。なかでも、反応制御しやすい点でアルカノールアミンが好ましい。
好ましいポリアミド樹脂(A)の具体例としては、ダイマー酸、必要に応じて用いられるジカルボン酸(但し、ダイマー酸を除く)、及びポリイソシアネートを含むモノマー成分を、カルボキシ基とイソシアネート基のモル比(COOH/NCO)が0.5〜2となる範囲で反応させて得られる樹脂(A−1)を挙げることができる。また、同様に好ましいポリアミド樹脂(A)の具体例としては、ダイマー酸、必要に応じて用いられるジカルボン酸(但し、ダイマー酸を除く)、及びジアミンを含むモノマー成分を、カルボキシ基とアミノ基のモル比(COOH/NH2)が0.5〜2の範囲で反応させて得られる樹脂(A−2)を挙げることができる。これらの樹脂(A−1)及び(A−2)は、ダイマー酸に由来する構成単位を有するため、柔軟性及びポリオレフィンなどに対する接着性により優れている。また、アミド結合を有するため、強度及び種々の基材に対する接着性により優れている。したがって、接着剤やバインダーとしてより好ましい特性が発現する。なお、カルボキシ基とイソシアネート基のモル比(COOH/NCO)や、カルボキシ基とアミノ基のモル比(COOH/NH2)が上記の範囲外であると、得られる樹脂(A−1)及び(A−2)の分子量を十分に大きくすることが困難になる。このため、低粘度となって塗工性が低下する、或いはアミド結合に由来する特性が発現しにくくなる場合がある。
ポリイソシアネートがダイマージイソシアネートである場合において、樹脂(A−1)に含まれる、ダイマー酸等のポリカルボン酸に由来する構成単位と、ダイマージイソシアネートに由来する構成単位の合計の割合は、50〜100質量%であることが好ましく、60〜100質量%であることがさらに好ましい。また、ジアミンがダイマージアミンである場合において、樹脂(A−2)に含まれる、ダイマー酸等のポリカルボン酸に由来する構成単位と、ダイマージアミンに由来する構成単位の合計の割合は、50〜100質量%であることが好ましく、60〜100質量%であることがさらに好ましい。ダイマー酸等のポリカルボン酸に由来する構成単位と、ダイマージイソシアネートに由来する構成単位の反応比を適切に制御することで、十分な分子量及び性能を有する樹脂を得ることができる。同様に、ダイマー酸等のポリカルボン酸に由来する構成単位と、ダイマージアミンに由来する構成単位の反応比を適切に制御することで、十分な分子量及び性能を有する樹脂を得ることができる。
(樹脂(B))
樹脂(B)は、ダイマー酸等のポリカルボン酸及び2以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物をモノマー成分として用いて得られる樹脂である。具体的には、ポリカルボン酸と、エポキシ化合物とを重合反応等させることによって製造される。エポキシ化合物の具体例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、エポキシ変性樹脂などを挙げることができる。なお、3以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物をモノマー成分として用いることも可能である。ただし、3以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物に由来する構成単位の割合が多すぎると、ダイマー酸由来樹脂がゲル化する場合がある。
ポリカルボン酸とエポキシ化合物との重合反応の条件は特に限定されず、公知の重合反応の条件を適用させることができる。具体的には、ダイマー酸等のポリカルボン酸とエポキシ化合物を、溶剤の存在下又は不存在下で加熱撹拌して反応させることにより、樹脂(B)を製造することができる。
好ましい樹脂(B)の具体例としては、ダイマー酸、必要に応じて用いられるジカルボン酸(但し、ダイマー酸を除く)、及びエポキシ化合物を含むモノマー成分を、カルボキシ基とエポキシ基のモル比(COOH/エポキシ基)が1〜2となる範囲で反応させて得られる樹脂(B−1)を挙げることができる。このような樹脂(B−1)は、ダイマー酸に由来する構成単位を有するため、柔軟性及びポリオレフィンなどに対する接着性により優れている。また、エポキシ化合物に由来する構成単位を有するため、強度及び種々の基材に対する接着性により優れている。したがって、接着剤やバインダーとしてより好ましい特性が発現する。なお、カルボキシ基とエポキシ基のモル比(COOH/エポキシ基)が上記の範囲外であると、得られる樹脂(B−1)の分子量を十分に大きくすることが困難になる。このため、低粘度となって塗工性が低下する、或いはエポキシ化合物に由来する構成単位の特性が発現しにくくなる場合がある。
(樹脂(C))
樹脂(C)は、ダイマー酸等のポリカルボン酸及び2以上のアジリジン基を有するアジリジン化合物をモノマー成分として用いて得られる樹脂である。具体的には、ポリカルボン酸と、アジリジン化合物とを重合反応等させることによって製造される。アジリジン化合物は、その分子中に複数のアジリジン基(エチレンイミン環)を有する、反応性に富んだ化合物である。このアジリジン化合物をモノマー成分として用いて得られる樹脂(C)は、耐水性、耐溶剤性、及び密着性に優れている。アジリジン化合物は、例えば、イソシアネート化合物とアジリジン類との反応や、(メタ)アクリロイル化合物とアジリジン類とのマイケル付加反応によって得ることができる。アジリジン化合物の具体例としては、N,N’−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキサミド)、N,N’−ジフェニルメタン−4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキサミド)、N,N’−トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカルボキサミド)などを挙げることができる。これらのアジリジン化合物は、例えば、日本触媒社、相互薬工社等から入手することができる。なお、3以上のアジリジン基を有するアジリジン化合物をモノマー成分として用いることも可能である。ただし、3以上のアジリジン基を有するアジリジン化合物に由来する構成単位の割合が多すぎると、ダイマー酸由来樹脂がゲル化する場合がある。
ポリカルボン酸とアジリジン化合物との重合反応の条件は特に限定されず、公知の重合反応の条件を適用させることができる。具体的には、ダイマー酸等のポリカルボン酸とアジリジン化合物を、溶剤の存在下又は不存在下で加熱撹拌して反応させることにより、樹脂(C)を製造することができる。
好ましい樹脂(C)の具体例としては、ダイマー酸、必要に応じて用いられるジカルボン酸(但し、ダイマー酸を除く)、及びアジリジン化合物を含むモノマー成分を、カルボキシ基とアジリジン基のモル比(COOH/アジリジン基)が1〜2となる範囲で反応させて得られる樹脂(C−1)を挙げることができる。このような樹脂(C−1)は、ダイマー酸に由来する構成単位を有するため、柔軟性及びポリオレフィンなどに対する接着性により優れている。また、アジリジン化合物に由来する構成単位を有するため、強度及び種々の基材に対する接着性により優れている。したがって、接着剤やバインダーとしてより好ましい特性が発現する。なお、カルボキシ基とアジリジン基のモル比(COOH/アジリジン基)が上記の範囲外であると、得られる樹脂(C−1)の分子量を十分に大きくすることが困難になる。このため、低粘度となって塗工性が低下する、或いはアジリジン化合物に由来する構成単位の特性が発現しにくくなる場合がある。
(ダイマー酸由来樹脂の物性等)
ダイマー酸由来樹脂に含まれる、ダイマー酸等のポリカルボン酸に由来する構成単位の割合は50〜98質量%であり、好ましくは60〜98質量%である。ダイマー酸由来樹脂中のポリカルボン酸に由来する構成単位の含有割合が50質量%未満であると、樹脂組成物を接着剤として用いた場合に十分な接着力を得ることができない。一方、ダイマー酸由来樹脂中のポリカルボン酸に由来する構成単位の含有割合が98質量%超であると、ダイマー酸由来樹脂の分子量が十分に大きくなりにくく、低粘度となって塗工性が低下するため、ドライラミネート特性が低下する場合がある。
ダイマー酸由来樹脂を合成する際に、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、ダイマー酸以外のジカルボン酸をモノマー成分として用いてもよい。ジカルボン酸の具体例としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸などの脂肪族ジカルボン酸;シクロペンタンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸;フタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸などを挙げることができる。また、分岐構造とするため、或いは酸価を調整するために、プロパントリカルボン酸、ブタントリカルボン酸、トリメリット酸などの三官能以上のポリカルボン酸を用いてもよい。ただし、三官能以上のポリカルボン酸の導入量が多すぎると、得られるダイマー酸由来樹脂がゲル化する可能性がある。ダイマー酸由来樹脂中のジカルボン酸に由来する構成単位の含有割合については特に限定されないが、含有割合が多すぎるとダイマー酸を用いた効果が小さくなるため、適宜調整することが好ましい。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される、ダイマー酸由来樹脂のポリスチレン換算の重量平均分子量は、2,000〜200,000であることが好ましく、4,000〜100,000であることがさらに好ましい。重量平均分子量が上記範囲内であるダイマー酸由来樹脂を用いることで、接着剤やバインダーとしてより好ましい物性の樹脂組成物とすることができる。
(酸変性ポリオレフィン樹脂)
本発明の樹脂組成物は、酸変性ポリオレフィン樹脂をさらに含有することが好ましい。酸変性ポリオレフィン樹脂を含有させることで、ポリオレフィンフィルムとの接着性をさらに向上させることができる。酸変性ポリオレフィン樹脂の具体例としては、無水マレイン酸変性ポリプロピレン等を挙げることができる。なお、酸変性ポリオレフィン樹脂は、溶剤に可溶であるものが好ましい。また、酸変性オレフィン樹脂の融点は、耐熱性及びラミネーション加工の容易さ等を考慮すると、60〜160℃が適当である。このような酸変性ポリオレフィン樹脂の市販品としては、商品名「アウローレン」(日本製紙社製)、商品名「ハードレン」(東洋紡社製)等を挙げることができる。樹脂100質量部に対する酸変性ポリオレフィン樹脂の量は、1,000質量部以下であることが好ましい。酸変性ポリオレフィン樹脂の量が、樹脂100質量部に対して1,000質量部を超えると、ラミネーション温度が高くなる、或いは形成される接着層やバインダー層の柔軟性が低下する傾向にある。
(架橋剤)
本発明の樹脂組成物は、架橋剤をさらに含有することが好ましい。架橋剤を含有させることで、耐電解液性、耐溶剤性、耐薬品性及び耐熱性をさらに向上させることが可能であるとともに、初期密着性及び高温下での接着力を向上させることができる。架橋剤としては、公知のものを用いることができる。架橋剤としては、例えば、イソシアネート架橋剤、ブロックイソシアネート架橋剤、カルボジイミド架橋剤、オキサゾリン架橋剤、エポキシ架橋剤、アジリジン架橋剤、シランカップリング剤、及びチタンカップリング剤を挙げることができる。これらの架橋剤は、一種単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
イソシアネート架橋剤の具体例としては、MDI、TDI、HDI、IPDI、並びにこれらのトリメチロールプロパンアダクト体、ビウレット変性体、及びヌレート変性体;ポリメリックMDI、末端イソシアネートプレポリマー等を挙げることができる。ブロックイソシアネート架橋剤の具体例としては、イソシアネート架橋剤のオキシム又はラクタム等によるブロック体を挙げることができる。カルボジイミド架橋剤の市販品としては、商品名「カルボジライト」(日清紡ケミカル社製)等を挙げることができる。オキサゾリン架橋剤の市販品としては、商品名「エポクロス」(日本触媒社製)等を挙げることができる。エポキシ架橋剤の市販品としては、商品名「jER」(三菱化学社製)等を挙げることができる。アジリジン架橋剤の市販品としては、商品名「ケミタイト」(日本触媒社製)等を挙げることができる。シランカップリング剤の具体例としては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等を挙げることができる。また、チタンカップリング剤の具体例としては、チタニウム ジ2−エチルヘキソキシビス(2−エチル−3−ヒドロキシヘキソキシド)等を挙げることができる。
樹脂100質量部に対する架橋剤の量は、0.1〜50質量部であることが好ましい。樹脂100質量部に対する架橋剤の量が50質量部を超えると、形成される接着層やバインダー層が脆くなる、或いは架橋剤の官能基が残留しやすくなる傾向にある。
(その他の成分)
本発明の樹脂組成物には、テルペン系樹脂、ロジン系樹脂等の粘着付与剤を添加することができる。
(リチウムイオン電池用外装体)
次に、本発明のリチウムイオン電池用外装体について説明する。図1は、本発明のリチウムイオン電池用外装体の一実施形態を模式的に示す断面図である。図1に示すように、本実施形態のリチウムイオン電池用外装体1は、内層2、バリア層4、外層6、並びにこれらの層を相互に接着する接着層である内層側接着層3及び外層側接着層5を備えた積層構造を有する。そして、接着層(内層側接着層3及び外層側接着層5)が、接着剤として用いた前述の樹脂組成物により形成されている。
内層2は、耐電解液性を有するとともに、包装材として有用な熱融着性をも有する層である。内層2としては、ポリオレフィンフィルムが好ましい。ポリオレフィンフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、オレフィン系共重合体、これらの酸変性物、及びこれらの混合物からなる無延伸の熱可塑性樹脂フィルムが好ましい。なお、密着性を向上させるため、内層2にはコロナ処理等の表面処理が施されていることが好ましい。
バリア層4は、酸素や水分等のリチウムイオン電池内部への侵入を阻止するバリア性を有する層である。バリア層4としては、純アルミニウム、アルミニウム−鉄合金、銅、ニッケル、ステンレス等の金属箔;アルミニウム、ニッケル、シリカ、アルミナ等の蒸着フィルムが好ましい。なお、耐腐食性及び密着性を向上させるため、バリア層4にはクロメート処理等の表面処理が施されていることが好ましい。
外層6は、リチウムイオン電池用外装体に包装材としての成型性を付与するとともに、電池製造時(熱融着工程)及び使用時に要求される耐熱性を有する層である。外層6としては、単層又は複層の耐熱性樹脂フィルムが好ましい。このような耐熱性樹脂フィルムを構成する耐熱性樹脂としては、ポリエステル、ナイロン、ポリイミド等を挙げることができる。
内層側接着層3及び外層側接着層5は、内層2及び外層6をそれぞれ構成する樹脂フィルム、又はバリア層4を構成する金属箔等に、前述の樹脂組成物を接着剤として塗布した後、乾燥することで形成することができる。乾燥後の接着層の厚さは、1〜20μmであることが好ましく、1.5〜10μmであることがさらに好ましい。接着層の厚さが1μm未満であると、接着力が不足するとともに、ピンホールが生じやすくなる傾向にある。一方、接着層の厚さが20μmを超えると成型性が低下する傾向にある。
接着層を形成した金属箔等と樹脂フィルム、又は接着層を形成した樹脂フィルムと金属箔等を積層し、ドライラミネーションすることで、図1に示すような積層体であるリチウムイオン電池用外装体1を得ることができる。ドライラミネーションの温度は、内層及び外層のそれぞれを構成するフィルムの材質等により適宜決定される。また、架橋反応を完結させるため、ドライラミネーション後にエージングすることが好ましい。
なお、必要に応じて、バリア層よりも外側の任意の位置に意匠層を配置する、或いは最外側に保護層を配置することもできる。意匠層は、着色や艶消し等の意匠性をリチウムイオン電池用外装体に付与する層である。前述の本発明の樹脂組成物と、シリカ等の無機フィラー、有機フィラー、及びカーボン等の顔料をはじめとする着色剤の少なくともいずれかを含有するバインダー組成物を用いることによって、意匠層や保護層を形成することができる。
保護層は、電池外部からの衝撃や電池内部からの液漏れを防止するための層である。従来の保護層は、フッ素系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂等のフィルムを外層のさらに外側に配置することで形成されていた。これに対して、前述の本発明の樹脂組成物を最外側に塗布して乾燥すれば、耐電解液性等に優れた保護層を容易に形成することができる。なお、保護層を形成するための樹脂組成物には、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤、スリップ剤、フィラー、有機ビーズ、フッ素パウダー等の各種添加剤を配合することもできる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例、比較例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り質量基準である。
<ポリアミド樹脂(A)の合成>
(合成例1:PA1の合成)
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管、及びマンホールを備えた反応容器を用意した。反応容器の内部を窒素ガスで置換しながら、ダイマー酸(商品名「Pripol1009」、クローダジャパン社製、Av=196mgKOH/g)100g、及びヘキサメチレンジアミン19.3gを仕込んだ。加熱撹拌を開始し、発生する水を留出させながら200℃まで昇温した。水の発生が止まったところで200℃に保持し、10mmHgに減圧して1時間反応を続けた。その後、100℃まで冷却してからジメチルホルムアミド(DMF)113.3gを添加して、ダイマー酸に由来する構成単位(以下、「ダイマー酸単位」とも記す)の含有率83%、Av=8.2mgKOH/g、及び重量平均分子量28,000のポリアミド樹脂PA1の溶液(固形分50%)を得た。
(合成例2:PA2の合成)
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管、及びマンホールを備えた反応容器を用意した。反応容器の内部を窒素ガスで置換しながら、ダイマー酸(商品名「Pripol1009」、クローダジャパン社製、Av=196mgKOH/g)100g、及びダイマージアミン(商品名「Priamine1074」、クローダジャパン社製、アミン水素当量AHEW=136eq/g)90.3gを仕込んだ。加熱撹拌を開始し、発生する水を留出させながら200℃まで昇温した。水の発生が止まったところで200℃に保持し、10mmHgに減圧して1時間反応を続けた。その後、100℃まで冷却してからDMF184.3gを添加して、ダイマー酸単位の含有率51%、Av=5.3mgKOH/g、及び重量平均分子量43,000のポリアミド樹脂PA2の溶液(固形分50%)を得た。
(合成例3:PA3の合成)
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管、及びマンホールを備えた反応容器を用意した。反応容器の内部を窒素ガスで置換しながら、ダイマー酸(商品名「Pripol1009」、クローダジャパン社製、Av=196mgKOH/g)100g、ジブチルスズジラウレート0.14g、及びN−メチルピロリドン(NMP)85.4gを仕込んだ。加熱撹拌を開始し、150℃となったところで4,4’−メチレンビス(フェニレンイソシアネート)(MDI)41.5gをNMP41.5gに溶解したものを少量ずつ添加し、150℃で反応させた。FT−IRスペクトル分析で測定される遊離イソシアネート基に相当する2,270cm-1の吸収が消失するまで反応させて、ダイマー酸単位の含有率74%、Av=7.7mgKOH/g、及び重量平均分子量30,000のポリアミド樹脂PA3の溶液(固形分50%)を得た。
(合成例4:PA4の合成)
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管、及びマンホールを備えた反応容器を用意した。反応容器の内部を窒素ガスで置換しながら、ダイマー酸(商品名「Pripol1009」、クローダジャパン社製、Av=196mgKOH/g)100g、ジブチルスズジラウレート0.2g、及びNMP185.0gを仕込んだ。加熱撹拌を開始し、150℃となったところで、ダイマージイソシアネート(商品名「DDI1410」、コグニス社製、NCO%=14.0%)99.6gを少量ずつ添加し、150℃で反応させた。FT−IRスペクトル分析で測定される遊離イソシアネート基に相当する2,270cm-1の吸収が消失するまで反応させて、ダイマー酸単位の含有率51%、Av=5.3mgKOH/g、及び重量平均分子量43,000のポリアミド樹脂PA4の溶液(固形分50%)を得た。
(比較合成例1:PA5の合成)
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管、及びマンホールを備えた反応容器を用意した。反応容器の内部を窒素ガスで置換しながら、ダイマー酸(商品名「Pripol1009」、クローダジャパン社製、Av=196mgKOH/g)50g、セバシン酸52.9g、及びヘキサメチレンジアミン39.5gを仕込んだ。加熱撹拌を開始し、発生する水を留出させながら200℃まで昇温した。水の発生が止まったところで200℃に保持し、10mmHgに減圧して1時間反応を続けた。その後、100℃まで冷却してからDMF130.1gを添加して、ダイマー酸単位の含有率36%、Av=7.5mgKOH/g、及び重量平均分子量30,000のポリアミド樹脂PA5の溶液(固形分50%)を得た。
<樹脂(B)の合成>
(合成例4:R1の合成)
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管、及びマンホールを備えた反応容器を用意した。反応容器の内部を窒素ガスで置換しながら、ダイマー酸(商品名「Pripol1009」、クローダジャパン社製、Av=196mgKOH/g)100g、エポキシ樹脂(商品名「jER828」、三菱化学社製、エポキシ当量189g/eq)62.7g、及びトルエン69.7gを仕込んだ。加熱撹拌を開始し、80℃で12時間反応を続けた。その後、トルエン93gを添加して、ダイマー酸単位の含有率61%、Av=6.1mgKOH/g、及び重量平均分子量37,000の樹脂R1の溶液(固形分50%)を得た。
<樹脂(C)の合成>
(合成例5:R2の合成)
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管、及びマンホールを備えた反応容器を用意した。反応容器の内部を窒素ガスで置換しながら、ダイマー酸(商品名「Pripol1009」、クローダジャパン社製、Av=196mgKOH/g)100g及びDMF142.1gを仕込んだ。撹拌して内容物が均一になったところで、N,N’−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキサミド)(商品名「HDU」、相互薬工社製)42.1gを少量ずつ添加して反応させた。これにより、ダイマー酸単位の含有率70%、Av=7.1mgKOH/g、及び重量平均分子量32,000の樹脂R2の溶液(固形分50%)を得た。
<ポリウレタン樹脂の合成>
(比較合成例2:PU1の合成)
撹拌機、還流冷却管、温度計、窒素吹き込み管、及びマンホールを備えた反応容器を用意した。反応容器の内部を窒素ガスで置換しながら、ダイマー酸由来のポリエステルポリオール(商品名「Priplast3199」、クローダジャパン社製、分子量2,000、ダイマー酸単位含有率87%)100g、トルエン33.8g、及びメチルエチルケトン(MEK)14.5gを仕込んだ。加熱撹拌を開始した後、50℃でMDI 12.5gを添加し、次いで、80℃に昇温して反応させた。FT−IRスペクトル分析で測定される遊離イソシアネート基に相当する2,270cm-1の吸収が消失するまで反応を続けた。その後、トルエン45.0g及びMEK 19.2gを添加して、ダイマー酸単位の含有率77%、及び重量平均分子量50,000のポリウレタン樹脂PU1の溶液(固形分50%)を得た。
<内層側接着剤1〜17(参考例1〜12、14、実施例13、比較例1〜3)の調製>
表1に示す処方にしたがって各成分を配合して内層側接着剤を調製した。なお、表1中の配合量(単位:部)は固形分である。
Figure 0006523503
なお、表1中の略号の意味を以下に示す。
・350S:酸変性ポリオレフィン樹脂、商品名「アウローレン350S」、日本製紙社製(MEK/メチルシクロヘキサン=2/8の混合溶媒にNV=15%となるように溶解したもの)
・HX:ポリイソシアネート架橋剤、商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製、NV=100%、NCO=21.5%
・7960:ブロックイソシアネート、品番「7960」、Baxenden社製、NV=70%、NCO=10.2%
・V−05:ポリカルボジイミド架橋剤、商品名「カルボジライトV−05」、日清紡ケミカル社製、NV=100%、カルボジイミド当量=260
・jER 1001:エポキシ樹脂、商品名「jER 1001」、三菱化学社製、エポキシ当量=470
・RPS−1005:オキサゾリン基含有樹脂、商品名「エポクロス RPS−1005」、日本触媒社製
・PZ−33:アジリジン架橋剤、商品名「ケミタイト PZ−33」、日本触媒社製、アジリジン含有量=6.3meq/g
・Si:3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(シランカップリング剤)
・TC−200:チタンカップリング剤、商品名「オルガチックス TC−200」、マツモトファインケミカル社製
<電池外装体用の積層体>
(参考例15)
以下に示す配合処方の外層側接着剤を、両面クロメート処理した厚さ40μmのアルミニウム箔の一方の面に塗布した後、乾燥して、厚さ4μmの外層側接着層を形成した。形成した外層側接着層の表面に厚さ25μmの延伸ナイロンフィルムを配置し、ドライラミネートによって貼合した。次いで、内層側接着剤1をアルミニウム箔の他方の面(延伸ナイロンフィルムを貼合した面の反対側の面)に塗布した後、乾燥して、厚さ3μmの内層側接着層を形成した。形成した内層側接着層の表面に厚さ40μmのコロナ処理した無延伸ポリプロピレンフィルムを配置し、ドライラミネートによって貼合して電池外装体用の積層体を製造した。
[外層側接着剤]
・PA1(NV=50%) 20.0部
・ポリイソシアネート架橋剤 0.5部
(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製、
NV=100%、NCO=21.5%)
・MEK 49.5部
(参考例16〜26、28、実施例27、比較例4〜6)
内層側接着剤1に代えて、表2に示す種類の内層側接着剤をそれぞれ用いたこと以外は、前述の参考例15と同様にして電池外装体用の積層体を製造した。
<評価>
(接着強度)
製造した電池外装体用の積層体から接着強度測定用の試料片を採取した。引張試験装置(型名「オートグラフ AGS−100A」、島津製作所社製)を使用し、25℃の温度条件下、引張速度100mm/minで試料片のアルミニウム箔と無延伸ポリプロピレンフィルムをT剥離して、内層側接着層の接着強度を測定した。結果を表2に示す。
(接着強度保持率)
製造した電池外装体用の積層体から接着強度保持率測定用の試料片を採取した。採取した試料片をヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)のエチレンカーボネート/ジエチルカーボネート(1/1)溶液(LiPF6濃度=1mol/L)に浸漬し、85℃で4週間放置した。上記「接着強度」の測定方法と同様の手順で、浸漬前後の試料片のアルミニウム箔と無延伸ポリプロピレンフィルムをT剥離して、内層側接着層の接着強度を測定した。そして、下記式(A)より接着強度保持率を算出し、耐電解液性の指標とした。結果を表2に示す。
接着強度保持率(%)
=(浸漬後の接着強度/浸漬前の接着強度)×100 ・・・(A)
Figure 0006523503
(水蒸気バリア性)
参考例1及び4で調製した内層側接着剤1及び4を、離型紙上にそれぞれ塗布した後、乾燥して、厚さ15μmのフィルムを作製した。離型紙から剥離したフィルムを用いて、以下に示す条件で透湿度試験を行って水蒸気バリア性を評価した。結果を表3に示す。
測定法:JIS Z 0208 防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)
測定条件:温度40℃、相対湿度90%
Figure 0006523503
<意匠層の配置>
(参考例29)
PA1 100部、意匠用フィラー(商品名「サイリシア 420」、富士シリシア化学社製、湿式法シリカ、平均粒子径3.1μm)10部、及びMEK 90部を混合した後、ガラスビーズを添加し、ペイントシェーカーを使用して分散させて分散液を得た。得られた分散液100部、MEK 60部、及びポリイソシアネート架橋剤(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)2.5部を混合し、均一になるまで撹拌して艶消しの意匠層用配合液を調製した。得られた意匠層用配合液を参考例14で製造した積層体の延伸ナイロンフィルムの表面に塗布した後、乾燥して厚さ10μmの意匠層を形成し、意匠層つき積層体を製造した。製造した積層体をヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)のエチレンカーボネート/ジエチルカーボネート(1/1)溶液(LiPF6濃度=1mol/L)に浸漬し、85℃で4週間放置した。浸漬後の積層体を観察したところ、意匠層の状態に変化は認められなかった。
(参考例30)
PA1 100部、カーボンブラック16部、及びMEK 214部を混合した後、ガラスビーズを添加し、ペイントシェーカーを使用して分散させて分散液を得た。得られた分散液100部、PA1 360部、MEK 400部、及びポリイソシアネート架橋剤(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)20部を混合し、均一になるまで撹拌して黒色の意匠層用配合液を調製した。得られた意匠層用配合液を参考例14で製造した積層体の延伸ナイロンフィルムの表面に塗布した後、乾燥して厚さ10μmの意匠層を形成し、意匠層つき積層体を製造した。製造した積層体をヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)のエチレンカーボネート/ジエチルカーボネート(1/1)溶液(LiPF6濃度=1mol/L)に浸漬し、85℃で4週間放置した。浸漬後の積層体を観察したところ、意匠層の状態に変化は認められなかった。
<保護層の配置>
(参考例31)
以下に示す配合処方の保護層用配合液を、参考例14で製造した積層体の延伸ナイロンフィルムの表面に塗布した後、乾燥して厚さ10μmの保護層を形成し、保護層つき積層体を製造した。製造した積層体をヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)のエチレンカーボネート/ジエチルカーボネート(1/1)溶液(LiPF6濃度=1mol/L)に浸漬し、85℃で4週間放置した。浸漬後の積層体を観察したところ、保護層の状態に変化は認められなかった。
[保護層用配合液]
・PA1(NV=50%) 10.0部
・ポリイソシアネート架橋剤 0.5部
(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製、
NV=100%、NCO=21.5%)
・MEK 17.0部
本発明の樹脂組成物は、例えば、リチウムイオン電池用外装体を製造するための接着剤やバインダー等として有用である。
1:リチウムイオン電池用外装体
2:内層
3:内層側接着層
4:バリア層
5:外層側接着層
6:外層

Claims (6)

  1. リチウムイオン電池用外装体をドライラミネートによって製造するための接着剤又はバインダーとして用いられる樹脂組成物であって、
    ダイマー酸及びトリマー酸の少なくともいずれかのポリカルボン酸に由来する構成単位を含む樹脂と、
    イソシアネート架橋剤及びブロックイソシアネート架橋剤からなる群より選択される少なくとも一種の架橋剤と、
    前記樹脂を溶解させる有機溶剤と、を含有し、
    前記樹脂が、前記ポリカルボン酸及び2以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物をモノマー成分として用いて得られる樹脂(B)であり、
    前記樹脂(B)中の前記ポリカルボン酸に由来する構成単位の割合が、50〜98質量%であり、
    前記樹脂(B)が、前記ダイマー酸、及び前記エポキシ化合物を含むモノマー成分を、カルボキシ基とエポキシ基のモル比(COOH/エポキシ基)が1〜2となる範囲で反応させて得られる樹脂(B−1)である樹脂組成物。
  2. 前記樹脂の重量平均分子量が2,000〜200,000である請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記樹脂100質量部に対して、酸変性ポリオレフィン樹脂を1,000質量部以下さらに含有する請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 内層、バリア層、外層、及びこれらの層を相互に接着する接着層を備えた積層構造を有し、
    前記接着層が、請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂組成物により形成されたリチウムイオン電池用外装体。
  5. 前記内層と前記バリア層の間及び前記外層と前記バリア層の間に前記樹脂組成物が塗工された後、ドライラミネーションによって各層が相互に接着された請求項に記載の外装体。
  6. 内層、バリア層、外層、及びこれらの層を相互に接着する接着層を備えた積層構造を有するとともに、前記バリア層よりも外側の位置に配置される意匠層と、最外側に配置される保護層の少なくともいずれかをさらに備え、
    前記意匠層及び前記保護層の少なくともいずれかが、請求項1〜のいずれか一項に記載の樹脂組成物と、無機フィラー、有機フィラー、及び着色剤の少なくともいずれかを含有するバインダー組成物により形成されたリチウムイオン電池用外装体。
JP2018024903A 2018-02-15 2018-02-15 樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体 Active JP6523503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018024903A JP6523503B2 (ja) 2018-02-15 2018-02-15 樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018024903A JP6523503B2 (ja) 2018-02-15 2018-02-15 樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014263766A Division JP6294220B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018127624A JP2018127624A (ja) 2018-08-16
JP6523503B2 true JP6523503B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=63172160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018024903A Active JP6523503B2 (ja) 2018-02-15 2018-02-15 樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6523503B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7361487B2 (ja) * 2019-04-10 2023-10-16 株式会社レゾナック・パッケージング 蓄電デバイス用外装材及び蓄電デバイス
CN114196368A (zh) * 2021-12-24 2022-03-18 广州市盛邦康体场地材料有限公司 一种水性环保胶粘剂及其制备的渗水型跑道材料

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003013032A (ja) * 2001-06-26 2003-01-15 Dainippon Ink & Chem Inc レトルト耐性に優れるラミネート用接着剤組成物
JP5165874B2 (ja) * 2006-05-09 2013-03-21 エスケー化研株式会社 下塗材組成物
JP5266625B2 (ja) * 2006-06-14 2013-08-21 旭硝子株式会社 イソシアネート基末端プレポリマーの製造方法、一液湿気硬化型ウレタン組成物、二液硬化型ウレタン組成物、およびポリウレタンの製造方法
JP5521660B2 (ja) * 2010-03-10 2014-06-18 凸版印刷株式会社 リチウムイオン電池用外装材
JP6042293B2 (ja) * 2013-09-03 2016-12-14 大日精化工業株式会社 ポリウレタン系組成物、リチウムイオン電池用外装体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018127624A (ja) 2018-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6294220B2 (ja) 樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体
JP6245704B2 (ja) ポリウレタン系樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体
JP6275594B2 (ja) リチウムイオン電池用外装体
JP6254933B2 (ja) 樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体
KR101475456B1 (ko) 전지 포장재용 폴리우레탄 접착제, 전지용 포장재, 전지용 용기 및 전지
JP5976112B2 (ja) 硬化性導電性接着剤組成物、電磁波シールドフィルム、導電性接着フィルム、接着方法及び回路基板
TWI491095B (zh) 電池用包裝材、電池用容器及電池
JP6374969B2 (ja) 金属箔と樹脂フィルムのラミネート用接着剤、該組成物を用いた積層体、電池外装用包装材および電池ケース
JP7004090B2 (ja) 接着剤、積層フィルム、及び積層フィルムの製造方法
JP6566370B2 (ja) 金属箔と樹脂フィルムのラミネート用接着剤、積層体、電池外装用包装材並びに電池ケース及びその製造方法
US11804631B2 (en) Adhesive, laminate obtained using same, battery case material, and battery case and production method therefor
JP6042293B2 (ja) ポリウレタン系組成物、リチウムイオン電池用外装体及びその製造方法
JP6523503B2 (ja) 樹脂組成物及びリチウムイオン電池用外装体
JP2017222760A (ja) ポリヒドロキシウレタン樹脂の製造方法
JP2004269679A (ja) 接着剤及び前記接着剤の製造方法並びにプラスチックフィルムラミネート鋼板
JP2004010655A (ja) 2液硬化型ポリウレタン樹脂組成物およびガスバリア性ラミネート用接着剤
JP6987091B2 (ja) 樹脂組成物及び接着構造体
WO2023286644A1 (ja) 接着剤
JP2004010656A (ja) 熱硬化型ガスバリア性ポリウレタン樹脂および該樹脂を含むガスバリア性フィルム
JP7238396B2 (ja) ポリウレタンポリオール及び接着剤組成物
WO2013187216A1 (ja) 接着剤組成物
JP6933610B2 (ja) ポリヒドロキシウレタン樹脂、該樹脂を利用したホットメルト接着剤、成形体及び積層体
TW202033709A (zh) 黏著劑組成物及使用了該黏著劑組成物之熱熔接性構件
JP4178547B2 (ja) ラミネートフィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6523503

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250