JP6523044B2 - ボールペン - Google Patents
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Description
本実施の形態のボールペン1は、前端部に筆記ボール4を回転可能に抱持したボールペンチップ2と、前記ボールペンチップ2の後部がその前部81に圧入固着されたホルダー8と、前記ホルダー8の後部83がその前端開口部に圧入固着されたインキ収容筒7と、前記チップ本体3の内部及びホルダー8の内部に収容配置されるスプリング6と、前記スプリング6と筆記ボール4との間に介在される中間ボール5と、前記インキ収容筒7の後端開口部に圧入固着される尾栓9とからなる。前記尾栓9は、インキ収容筒7内と外気とを連通可能にする通気孔を有する
前記ボールペンチップ2は、チップ本体3と筆記ボール4とからなる。前記チップ本体3は、円筒状の金属製筒体よりなる。前記金属製筒体は、例えば、SUS304、SUS305、SUS321等のオーステナイト系ステンレス鋼により得られる。前記チップ本体3の前端近傍内面には、内方への押圧変形により、複数(例えば、4個)の内方突起が周方向に等間隔に形成される。前記内方突起によりボール受け座32が形成される。また、チップ本体3の前端には、周状に内方に押圧変形されることにより、内向きの前端縁部31が形成される。前記ボール受け座32の前面と前記前端縁部31の後面との間には筆記ボール4が回転可能に抱持される。前記内方突起の相互間には、中心部から径方向外方に延び且つ軸方向に貫通するインキ流通孔33が形成される。即ち、前記ボール受け座32には、前記インキ流通孔33が形成される。尚、前記ボール受け座32は、内方変形による複数の内方突起からなる構成の他、切削加工により金属製のチップ本体3の内面に形成される構成でもよい。
前記ホルダー8は合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)の射出成形によって得られる筒状体である。前記ホルダー8は、ボールペンチップ2が取り付けられる先細状の前部81と、インキ収容筒7の前端面に当接する鍔部82と、インキ収容筒7の前端開口部に圧入される後部83とからなる。前記ホルダー8の内面には、環状突起または周状に分散配置された複数の突起からなる係止壁部8aが一体に形成される。
前記インキ収容筒7は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)の押出成形により得られる、両端が開口された円筒体である。前記インキ収容筒7の内部には、インキ71と、該インキ71の消費に伴って前進する高粘度流体からなる追従体72が充填される。前記インキ71は、例えば、低粘度の水性または油性インキ、剪断減粘性を有する水性または油性ゲルインキ等が挙げられる。前記追従体72は、例えば、高粘度流体のみからなる構成、または高粘度流体中に固形物を収容させた構成が挙げられる。
前記スプリング6は、螺旋状の複数の巻回により形成されたコイル部からなる。前記コイル部の前端部に螺旋状の複数の巻回により一体に形成された先細状部61と、前記先細状部61の後方に直円筒状に連設された第1のコイル部62と、前記第1のコイル部62の後端より後方に直円筒状に連設され且つ前記第1のコイル部62より大きい外径を有する第2のコイル部63と、前記第2のコイル部63の後端に一体に形成され且つ前記第2のコイル部63の外径より大きい外径を有する膨出部64と、を備える。前記スプリング6は、前記先細状部61と、前記第1のコイル部62と、前記第2のコイル部63と、前記膨出部64とが1本の金属線材(例えば、ステンレス鋼製線材)により一体に連設される。前記係止壁部8aに前記スプリング6の膨出部64の後端が係止される。前記スプリング6は、筆記ボール4の後方に配置され、中間ボール5を介して前記筆記ボール4を前方に付勢し且つ前記筆記ボール4を前記前端縁部31の内面に密接させる
前記先細状部61は、外径が前方に向かうに従い次第に縮径される外形状を有する。前記先細状部61は、隣接する線材同志が密着する密着巻部を少なくとも前端部に備える。前記密着巻部は先細状部61の前端部または全体に設けられる。
前記中間ボール5が前記インキ流通孔33の中心部内に配置される。前記先細状部61の前端内面で前記中間ボール5の後面が抱持される。前記中間ボール5の前面と前記筆記ボール4の後面とを当接させ、スプリング6により中間ボール5を介して筆記ボール4が前方に付勢される。
2 ボールペンチップ
3 チップ本体
31 前端縁部
32 ボール受け座(内方突起)
33 インキ流通孔
4 筆記ボール
5 中間ボール
6 スプリング
61 先細状部
62 第1のコイル部
63 第2のコイル部
64 膨出部
7 インキ収容筒
71 インキ
72 追従体
8 ホルダー
8a 係止壁部
81 前部
82 鍔部
83 後部
9 尾栓
Claims (2)
- チップ本体の前端に内向きに前端縁部を設け、前記前端縁部の後方のチップ本体の前端近傍内面にボール受け座を設け、前記前端縁部と前記ボール受け座との間で筆記ボールを回転可能に抱持し、前記筆記ボールの後方に、前記筆記ボールを前方に付勢し且つ前記筆記ボールを前記前端縁部の内面に密接させるスプリングを設け、前記筆記ボールと前記スプリングとの間に中間ボールを介在させたボールペンであって、
前記スプリングが複数の巻回により形成されたコイル部を備え、前記コイル部の前端部に複数の巻回により一体に形成され、外径が前方に向かうに従い次第に縮径される外形状を有する先細状部を備え、前記先細状部の少なくとも前端部に、隣接する線材同志が密着する密着巻部を備え、前記密着巻部は先細状部の前端部または全体に設けられ、前記先細状部の前端の内径を前記中間ボールの外径より小さく形成し、前記中間ボールの後面を前記密着巻部の前端内面で回転可能に抱持し、前記中間ボールの前面と前記筆記ボールの後面とを当接させたことを特徴とするボールペン。 - 前記先細状部の最大外径部が、チップ本体のボール受け座より後方に位置される請求項1記載のボールペン。
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JP2015109204A JP6523044B2 (ja) | 2015-05-28 | 2015-05-28 | ボールペン |
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