JP5576760B2 - ボールペン - Google Patents

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本発明は、パイプ式ボールペンチップを備えたボールペンに関する。詳細には、極小ボールを用いたパイプ式ボールペンチップを備えたボールペンに関する。
従来、特許文献1には、金属製細管の先端近傍に内方への押圧変形によってボール受け座を形成したパイプ式ボールペンチップにおいて、ボールの外径0.5mmより小さい場合でも、ボールを長期にわたり安定的に抱持できるパイプ式ボールペンチップが開示されている。
特開平9−123663号公報
一般に、極小ボールを採用したパイプ式ボールペンチップ(例えば特許文献1)は、ボールと細管内面との隙間が小さく、インキ流出性が低下しがちであり、筆跡の途切れを生じるおそれがある。特に、平均粒子径の比較的大きい顔料を有するインキを採用した場合、インキ流出性の低下が著しい。
また、従来の極小ボールを用いたボールペンチップにおいて、ボールの脱落の要因として、先端縁部の外面が紙面との接触で摩耗することのみを考え、先端縁部を厚肉にする検討がなされていたが、ボール突出量を大きくしたり、ボールのガタツキを大きくした場合、ボール脱落を十分には防止できなかった。
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、極小ボールを採用したにもかかわらず、十分なインキ流出性が得られるとともに、ボールが脱落することなく長期にわたり安定してボールを抱持できるパイプ式ボールペンチップを備えたボールペンを提供しようとするものである。
本願発明は、金属製のパイプ2の先端近傍を径方向内方へ押圧変形させ形成したボール受け座用の複数の内方突出部5と、前記パイプ2の先端を径方向内方に環状に押圧変形させ形成した先端縁部4によって、ボール3を回転可能に抱持し、前記内方突出部5の前面に円錐凹面6を形成したパイプ式ボールペンチップを備えたボールペンであって、
前記ボール3の直径が0.4mm以下であり、
前記円錐凹面6の傾斜角度αが、75度〜90度であり、
前記先端縁部4の最小内径をAとし、前記ボール3の直径をCとし、前記先端縁部4と内方突出部5との間のパイプ2の内径をBとするとき、
[(C−A)/2]<[(B−C)/2]
の関係を満たし、
内部に平均粒子径0.1μm〜5μmの熱変色性マイクロカプセル顔料を含有する水性ゲルインキが収容され、
スプリングのロッド部が、前記ボール受け座用の内方突出部の相互間のインキ流出間隙に遊挿され且つ前記ボールの後面を前方に付勢し、非筆記時、前記ボールが前記先端縁部の内面に密接されることを要件とする。
前記第1の発明において、前記関係式[(C−A)/2]<[(B−C)/2]の、[(C−A)/2]は、図1において、Xで示され、[(B−C)/2]は、Yで示される。関係式「X<Y」を満たすことにより、ボール3外面とパイプ2内面との径方向の隙間を大きく設定することができ、ボール3の直径が0.4mm以下の極小ボールを採用しても、十分なインキ流出性が得られる。特に、粒子径の大きな顔料を用いたインキを採用して、潤沢なインキ流出性が得られる。
前記第1の発明において、前記円錐凹面6の傾斜角度α(各々の内方突出部5に形成される円錐凹面6に接する仮想円錐面のなす角度)が、75度〜90度であることにより、筆記時にボール3をパイプ2の軸心(ボール抱持部の軸心)に位置させることができ、先端縁部4の内面の摩耗を回避できる。その結果、ボール3が外部に脱落することなく、長期にわたり安定してボール3を抱持できる。
したがって、前記第1の発明は、ボール3の直径Cが0.4mm以下であり、前記円錐凹面6の傾斜角度が、75度〜90度であり、前記先端縁部4の最小内径をAとし、前記ボール3の直径をCとし、前記先端縁部4と内方突出部5との間のパイプ2の内径をBとするとき、
[(C−A)/2]<[(B−C)/2]
の関係を満たすことにより、極小ボールを採用したにもかかわらず、十分なインキ流出性が得られるとともに、長期にわたり安定してボール3を抱持できる。
前記第1の発明において、ボール3の直径は0.38mm以下(好ましくは0.2mm〜0.35mmの範囲)が好ましい。前記第1の発明において、前記円錐凹面6の傾斜角度は、80度〜88度の範囲が好ましい。前記第1の発明において、[(B−C)/2]の値は、10μm〜20μmの範囲が好ましい。前記第1の発明において、前記先端縁部4と内方突出部5との間のボール3の軸方向の移動可能量は、15μm〜25μmの範囲が好ましい。
本発明のパイプ式ボールペンチップを備えたボールペンは、極小ボールを採用したにもかかわらず、十分なインキ流出性が得られるとともに、ボールが脱落することなく長期にわたり安定してボールを抱持できる。
本発明の実施の形態のパイプ式ボールペンチップの要部拡大縦断面図である。 本発明のパイプ式ボールペンチップを用いたボールペンを示す縦断面図である。 図2の要部拡大縦断面図である。 図3の要部拡大縦断面図である。
図1乃至図4に本発明の実施の形態を示す。
本実施の形態のパイプ式ボールペンチップ1は、金属製の直管状のパイプ2と、ボール3とからなる。前記パイプ2は、例えば、SUS304,SUS305,SUS321等のオーステナイト系ステンレス鋼からなる。前記ボール3は、超硬合金、セラミック等からなる。
前記パイプ2の先端部には、先細状のエッジ部が形成され、該エッジ部の先端部が内方に押圧変形され、環状の内向きの先端縁部4が形成される。前記先端縁部4の僅かに後方には、内方への押圧変形により複数の内方突出部5が形成される。前記内方突出部5は、複数個(3個または4個)が周方向に等間隔に配置される。前記内方突出部5によりボール受け座が形成される。前記前端縁部と、前記複数の内方突出部5により、ボール3が回転可能に抱持される。
前記各々の内方突出部5の前面には、円錐凹面6が形成される。前記円錐凹面6は、各々の内方突出部5に形成される円錐凹面6に接する仮想円錐面の軸心と、パイプ2の軸心が一致するよう設けられる。前記円錐凹面6の傾斜角度α(各々の内方突出部5に形成される円錐凹面6に接する仮想円錐面のなす角度)が、75度〜90度の範囲に設定される。
前記先端縁部4の最小内径をAとし、前記ボール3の直径をCとし、前記先端縁部4と内方突出部5との間のパイプ2の内径をBとするとき、
[(C−A)/2]<[(B−C)/2]
の関係を満たす。
図1において、[(C−A)/2]はX、[(B−C)/2]はYで示される。
前記ボール3の直径(ボール3の外径)は、0.38mm以下(好ましくは0.35mm以下)が採用される。
<適用例>
図2乃至図4に、本発明のパイプ式ボールペンチップ1を用いたボールペンを示す。
本適用例のボールペンは、本発明のパイプ式ボールペンチップ1と、該パイプ式ボールペンチップ1の後端部を保持するホルダー8と、該ホルダー8の後端部が圧入固着されるインキ収容管9と、該パイプ式ボールペンチップ1内及びホルダー8内に収容されるスプリング7と、インキ収容管9の後端開口部に取り付けられる尾栓10とからなる。前記インキ収容管9内には、インキ91(例えば、平均粒子径0.1μm〜5μmの熱変色性マイクロカプセル顔料を含有する水性ゲルインキ)と、該インキ91の消費に伴い前進する追従体92(例えば高粘度流体と固形物)とが収容される。前記ホルダー8の先端部には、パイプ式ボールペンチップ1の外面を支持するチップ支持筒81が固着される。
前記スプリング7は、前部のロッド部71と、後部のコイル部72とが一体に連設されてなる。前記スプリング7は、ステンレス鋼製線材により形成される。
前記スプリング7のロッド部71が、ボール受け座用の内方突出部5の相互間のインキ流出間隙に遊挿され、ボール3の後面を前方に付勢する。それにより、ボール3が先端縁部4の内面に密接され、非筆記時、パイプ式ボールペンチップ1の先端からのインキ垂れ落ちや、パイプ式ボールペンチップ1の先端からの空気混入を防止できる。
<試験>
直径0.3mm、0.35mmの2種類のボール3を採用し、以下の試験を行った。
前記ボールペンに熱変色性インキ(平均粒子径2.5μmの熱変色性マイクロカプセル顔料を含有する水性ゲルインキ)を収容し、A4レポート用紙(1頁34行)に手による文字書きを行い、インキ流出性、及びボール脱落までの筆記枚数を調査した。試験結果は、直径0.3mm、0.35mmのボールの何れも同じ結果となった。結果を表1に示す。
<インキ流出性の評価>
○:筆跡良好
△:筆跡ウス有り
×:筆跡のカスレ有り
<ボール脱落の評価>
○:筆記枚数20枚以上
×:筆記枚数20枚未満
Figure 0005576760
1 パイプ式ボールペンチップ
2 パイプ
3 ボール
4 先端縁部
5 内方突出部
6 円錐凹面
7 スプリング
71 ロッド部
72 コイル部
8 ホルダー
81 チップ支持筒
9 インキ収容管
91 インキ
92 追従体
10 尾栓
A 先端縁部の最小内径
B 先端縁部と内方突出部との間のパイプの内径
C ボールの直径
α 円錐凹面の傾斜角度

Claims (1)

  1. 金属製のパイプの先端近傍を径方向内方へ押圧変形させ形成したボール受け座用の複数の内方突出部と、前記パイプの先端を径方向内方に環状に押圧変形させ形成した先端縁部によって、ボールを回転可能に抱持し、前記内方突出部の前面に円錐凹面を形成したパイプ式ボールペンチップを備えたボールペンであって、
    前記ボールの直径が0.4mm以下であり、
    前記円錐凹面の傾斜角度が、75度〜90度であり、
    前記先端縁部の最小内径をAとし、前記ボールの直径をCとし、前記先端縁部と内方突出部との間のパイプの内径をBとするとき、
    [(C−A)/2]<[(B−C)/2]
    の関係を満たし、
    内部に平均粒子径0.1μm〜5μmの熱変色性マイクロカプセル顔料を含有する水性ゲルインキが収容され、
    スプリングのロッド部が、前記ボール受け座用の内方突出部の相互間のインキ流出間隙に遊挿され且つ前記ボールの後面を前方に付勢し、非筆記時、前記ボールが前記先端縁部の内面に密接されることを特徴とするボールペン
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