JP6521858B2 - 熱中症予防支援装置及びプログラム - Google Patents

熱中症予防支援装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、熱中症予防支援装置及びプログラム、特に熱中症予防に関する情報提供に関する。
近年、地球温暖化による気温上昇に伴い熱中症の発生率が増加している。ビルの保守点検や工事等を行う作業員も例外ではなく、作業中に熱中症を発生したことが報告されている。
現在、作業員に対して熱中症への注意喚起はされているものの、作業員自身が天気予報などの情報を収集して熱中症対策を講じているのが現状である。
特開2012−179213号公報 特開2015−54224号公報 特開2007−76589号公報 特開2015−14411号公報
ところで、同じ天気でも作業内容によって熱中症のなりやすさは異なってくると考えられる。また、同じ作業内容でも作業場所などの作業環境によって天気から受ける影響は異なってくる。従って、このような作業に関連する情報から総合的に判断して熱中症対策を講じるのが望ましい。しかしながら、作業に関連する情報を作業員が自ら収集して熱中症対策を講じるのは面倒である。
本発明は、作業員が実施予定の作業に適合した熱中症対策に関する情報の提供を行うことを目的とする。
本発明に係る熱中症予防支援装置は、作業員による実施予定の作業に関連する作業関連情報を取得する作業関連情報取得手段と、前記作業関連情報から特定される前記作業員による実施予定の作業の場所の実施予定時間における天気予報情報を取得する天気予報情報取得手段と、前記天気予報情報から得られる暑さ指数を補正する補正値を含む補正情報を記憶する補正情報記憶手段と、前記天気予報情報から得られる暑さ指数を、前記補正情報に含まれる補正値のうち前記作業関連情報に含まれる項目値に対応する補正値を用いた演算により前記作業員による実施予定の作業に特化した暑さ指数に補正し、その補正した暑さ指数に基づき前記作業員による実施予定の作業の熱中症対策に関する熱中症情報を生成する生成手段と、前記熱中症情報を当該作業員に提供する提供手段と、を有することを特徴とする。
また、前記生成手段は、補正した暑さ指数に対応する熱中症対策メッセージを前記熱中症情報に含めることを特徴とする。
また、前記生成手段は、補正した暑さ指数を前記熱中症情報に含めることを特徴とする。
また、前記補正情報には、作業員の個人特性に関する作業関連情報、作業内容に関する作業関連情報、作業環境に関する作業関連情報、又は作業時間に関する作業関連情報のうち少なくとも1つに対する補正値が設定されていることを特徴とする。
また、前記実施予定の作業を実際に実施した作業員からの作業に関するフィードバックを受け付け、そのフィードバックに基づき前記補正情報記憶手段に記憶されている補正情報を補正する補正手段を有することを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、作業員による実施予定の作業に関連する作業関連情報を取得する作業関連情報取得手段、前記作業関連情報から特定される前記作業員による実施予定の作業の場所の実施予定時間における天気予報情報を取得する天気予報情報取得手段、前記天気予報情報から得られる暑さ指数を補正する補正値を含む補正情報を記憶する補正情報記憶手段、前記天気予報情報から得られる暑さ指数を、前記補正情報に含まれる補正値のうち前記作業関連情報に含まれる項目値に対応する補正値を用いた演算により前記作業員による実施予定の作業に特化した暑さ指数に補正し、その補正した暑さ指数に基づき前記作業員による実施予定の作業の熱中症対策に関する熱中症情報を生成する生成手段、前記熱中症情報を当該作業員に提供する提供手段、として機能させる。

本発明によれば、作業員が実施予定の作業に適合した熱中症対策に関する情報の提供を行うことができる。
また、作業員に提供する情報の精度を向上させることができる。
本発明に係る熱中症予防支援装置の一実施の形態を示したブロック構成図である。 本実施の形態における熱中症予防支援装置を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。 本実施の形態における作業員情報記憶部に予め設定登録されている作業員情報のデータ構成の一例を示した図である。 本実施の形態における建物情報記憶部に予め設定登録されている建物情報のデータ構成の一例を示した図である。 本実施の形態における設備情報記憶部に予め設定登録されている設備情報のデータ構成の一例を示した図である。 本実施の形態における作業情報記憶部に予め設定登録されている作業情報のデータ構成の一例を示した図である。 本実施の形態における補正情報記憶部に設定登録された補正情報のデータ構成の一例を示した図である。 本実施の形態におけるメッセージ情報記憶部に予め設定登録されているメッセージ情報のデータ構成の一例を示した図である。 本実施の形態における熱中症情報提供処理を示したフローチャートである。 本実施の形態において作業員に送信されるメールの内容の一例を示した図である。
以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る熱中症予防支援装置の一実施の形態を示したブロック構成図である。本実施の形態においては、熱中症予防支援装置10がビル等の建物の保守管理を行うサービス事業者の拠点に設置され、保守点検作業等の作業を行う作業員の熱中症予防に利用される場合を例にして説明する。
図2は、本実施の形態における熱中症予防支援装置10を形成するコンピュータのハードウェア構成図である。熱中症予防支援装置10を形成するコンピュータは、従前から存在するパーソナルコンピュータ(PC)やサーバコンピュータ等汎用的なハードウェア構成で実現できる。すなわち、コンピュータは、図2に示したようにCPU31、ROM32、RAM33、ハードディスクドライブ(HDD)34、入力手段として設けられたマウス35とキーボード36、及び表示装置として設けられたディスプレイ37をそれぞれ接続する入出力コントローラ38、通信手段として設けられたネットワークコントローラ39を内部バス40に接続して構成される。
図1に戻り、本実施の形態における熱中症予防支援装置10は、情報要求受付部11、天気予報情報取得部12、熱中症情報生成処理制御部13、熱中症情報提供部14、フィードバック処理部15、作業員情報記憶部21、建物情報記憶部22、設備情報記憶部23、作業情報記憶部24、補正情報記憶部25及びメッセージ情報記憶部26を有している。情報要求受付部11は、作業員からの熱中症情報の提供要求を受け付ける。天気予報情報取得部12は、天気予報情報取得手段として設けられ、作業員からの提供要求時に指定された情報に基づき当該作業員による実施予定の作業の場所の実施予定時間における天気予報情報を取得する。この当該作業員による実施予定の作業の場所及び実施予定時間は、後述する作業関連情報から特定される。熱中症情報生成処理制御部13は、生成手段として設けられ、天気予報情報取得部12により取得された天気予報情報、作業関連情報及び補正情報に基づき作業員による実施予定の作業の熱中症対策に関する熱中症情報を生成する。また、他の構成要素11,12,14,15と連携して熱中症予防支援装置10全体の処理制御を行う。熱中症情報提供部14は、熱中症情報生成処理制御部13により生成された熱中症情報を作業員に提供する。フィードバック処理部15は、補正手段として設けられ、作業を実際に実施した作業員からの作業に関するフィードバックを受け付け、そのフィードバックに基づき補正情報記憶部25に記憶されている補正情報を補正する。
本実施の形態では、作業員による実施予定の作業に関連する作業関連情報を記憶する手段として、作業員情報記憶部21、建物情報記憶部22、設備情報記憶部23及び作業情報記憶部24を設けている。すなわち、作業関連情報は、作業員情報、建物情報、設備情報及び作業情報を含む。
図3は、本実施の形態における作業員情報記憶部21に予め設定登録されている作業員情報のデータ構成の一例を示した図である。作業員情報は、保守点検等の作業を行う作業員に関する情報である。作業員情報には、当該作業員を識別する作業員ID、当該作業員の氏名、所属、連絡先(メールアドレス)の他に、年齢や性別など個人の特性に関する情報も含まれている。
図4は、本実施の形態における建物情報記憶部22に予め設定登録されている建物情報のデータ構成の一例を示した図である。建物情報は、サービス事業者と契約している企業のビル等の建物に関する情報である。建物情報には、当該建物を識別する建物ID、当該建物の名称、住所、連絡先、また建物に設置された設備の設備ID(設置設備ID)等が含まれている。
図5は、本実施の形態における設備情報記憶部23に予め設定登録されている設備情報のデータ構成の一例を示した図である。設備情報は、サービス事業者の管理対象とする設備に関する情報である。設備情報には、当該設備を識別する設備ID、当該設備が設置されている建物の建物ID(設置建物ID)、当該設備の種類(照明、空調等)、機種(型番等)、設置場所、設置場所におけるエアコンの有無等が含まれている。
図6は、本実施の形態における作業情報記憶部24に予め設定登録されている作業情報のデータ構成の一例を示した図である。作業情報は、設備に対して実施する作業に関する情報であり、スケジュール情報に相当する情報である。作業情報には、当該作業を識別する作業ID、当該作業の作業実施日時、作業時間長、当該作業を行う作業員の作業員ID、作業対象の設備の設備ID、作業対象の設備が設置された建物の建物ID、作業内容等が含まれている。
図7は、本実施の形態における補正情報記憶部25に設定登録された補正情報のデータ構成の一例を示した図である。補正情報は、天気予報情報から得られる暑さ指数(WBGT)の補正に用いられる。WBGT(Wet−Bulb Globe Temperature)というのは、酷暑の環境下での行動に伴うリスクの度合を判断するのに用いられる指標である。実施予定の作業に対する作業内容、作業環境、作業時間及び作業員等が作業関連情報から特定されるが、補正情報には、その特定された内容に従ってWBGTを補正するための補正値(または補正のための計算式)が設定されている。補正情報の使い方に関しては、追って詳述する。
図8は、本実施の形態におけるメッセージ情報記憶部26に予め設定登録されているメッセージ情報のデータ構成の一例を示した図である。メッセージ情報は、補正後のWBGTの値が示す危険度と、各危険度に対応させて作業員に提供する熱中症対策メッセージとが対応付けされて設定される。
熱中症予防支援装置10における各構成要素11〜15は、熱中症予防支援装置10を形成するコンピュータと、コンピュータに搭載されたCPU31で動作するプログラムとの協調動作により実現される。また、各記憶部21〜26は、熱中症予防支援装置10に搭載されたHDD34にて実現される。あるいは、RAM33又は外部にある記憶手段をネットワーク経由で利用してもよい。
また、本実施の形態で用いるプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROMやUSBメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して提供することも可能である。通信手段や記録媒体から提供されたプログラムはコンピュータにインストールされ、コンピュータのCPUがプログラムを順次実行することで各種処理が実現される。
本実施の形態では、作業を行う予定の作業員に対し、熱中症予防に役立つ熱中症情報を提供するが、以下、本実施の形態における熱中症情報提供処理について図9に示したフローチャートを用いて説明する。熱中症情報提供処理のプログラムが起動されるタイミングについては、追って詳述することにし、ここでは、作業員が作業当日の作業現場に出向く前に、熱中症予防支援装置10を利用して、あるいは所定の端末からネットワーク経由で熱中症予防支援装置10にアクセスして本プログラムを起動するものとして説明する。
作業員は、まず、自分の作業員ID及び作業の実施予定の建物の建物IDを入力指定して情報提供を要求する。なお、建物IDの代わりに設備IDでもよい。また、作業開始予定時刻や作業時間長を入力してもよい。
情報要求受付部11が作業員からの要求を受け付けると(ステップ101)、熱中症情報生成処理制御部13は、要求時に指定された建物IDに基づき建物情報を検索することで住所を作業場所として取得する。また、作業員IDに基づき作業情報を検索することで作業実施日時(開始時刻)及び作業時間長を取得し、作業時間帯を得る。なお、作業員により開始時刻や作業時間長等が入力されていれば、その入力された情報を用いる。この場合、作業情報に登録されている情報は初期値と考えてもよい。
作業員が1つの建物内に設置された複数の設備に対して同日に作業を行う可能性もあるが、この場合、作業員による1つの要求によって後段の処理にて複数の作業に対してそれぞれ熱中症情報を生成し、提供することになる。もちろん、作業員が提供要求時に作業の開始時刻を指定していれば、一作業員が複数の設備に対して同時に作業を施すことはできないので、どの作業に対する熱中症情報を生成するのかは、一意に特定される。
熱中症情報生成処理制御部13は、このようにして、作業員の作業場所及び作業時間帯を特定すると、その特定した情報を天気予報情報取得部12に送ることで天気予報情報の取得を指示する。
天気予報情報取得部12は、熱中症情報生成処理制御部13からの指示に応じて指定された作業場所を含むエリアの、指定された作業時間帯のWBGTを気象庁等から天気予報情報として取得する(ステップ102)。
天気予報情報取得部12がWBGTを取得すると、熱中症情報生成処理制御部13は、作業関連情報及び補正情報に基づき、次のようにしてその取得されたWBGT(以下、「予報WBGT」とも称する)を補正して、実施予定の作業に特化したWBGT(以下、「補正WBGT」とも称する)を算出する(ステップ103)。
すなわち、熱中症情報生成処理制御部13は、補正情報記憶部25に補正項目として設定されている項目について各記憶部21〜24を検索して、当該実施予定の作業の項目設定値を取得する。図7に示した補正情報の設定例によると、年齢、作業条件、作業内容、作業場所、階高、エアコンの有無、作業時間長及び作業時間帯という項目が補正項目として設定されている。まず、年齢は、作業員に入力指定された作業員IDに基づき作業員情報を検索することで当該作業を行う作業員の年齢を取得する。作業条件は、作業員に入力指定された建物IDに基づき建物情報を検索することで新築(築年数)を取得する。作業内容は、作業員に入力指定された作業員ID及び建物IDに基づき作業情報を検索することで作業(ID)が特定できるので、その作業の作業情報から当該作業の作業内容を取得する。なお、作業員が同じ建物に設置された複数の設備を作業対象とする場合、ステップ101において作業員に1つの設備を特定させるようにしてもよいし、該当する複数の設備に対する作業に対する熱中症情報を生成するようにしてもよい。作業時間長も同様にして取得する。作業場所は、上記のように作業IDが特定できると、その作業の作業情報から設備IDを特定し、その特定した設備IDの設備情報から当該作業の作業場所を取得する。階高及びエアコンの有無も同様にして取得する。作業時間帯は、作業実施日時及び作業時間長から当該作業の作業時間帯を取得する。
以上のようにして各補正項目の項目設定値を取得すると、熱中症情報生成処理制御部13は、補正情報を参照して各項目設定値に対応する補正値を得る。例えば、作業員の年齢が30代の場合、補正値+0.05を得る。また、作業内容が屋上の場合、補正値+0.45を得る。また、階高が5階の場合、補正値0.1(=5×+0.02)を得る。本実施の形態では、図7に例示したように、補正情報に補正値を設定してもよいし、計算式を設定してもよい。
以上のようにして、各補正項目に対する補正値を得ると、この補正値に基づき所定の演算を行うことで予報WBGTを補正する。例えば、単純に各補正項目に対する補正値の総和を予報WBGTに加算することでその予報WBGTを補正する。もちろん、予報WBGTの補正は、この算出方法に限る必要はない。
図7に示した補正情報の設定例によると、作業場所が屋外や屋上等熱中症になりやすい場所の補正値は、同じ補正項目の中で相対的に高く設定される。また、作業内容が身体をより多く動かしたり重い荷物を運んだりするなど重労働な作業内容の補正値は、同じ補正項目の中でも相対的に高く設定される。また、作業時間帯が昼間など熱中症になりやすい時間帯に対する補正値は、同じ補正項目の中で相対的に高く設定される。また、同じ場所で同じ内容の作業でも年齢の高い作業員ほど重労働に感じられるかもしれないので、高い年齢に対する補正値は、同じ補正項目の中でも相対的に高く設定される。
予報WBGTは、作業員の個人特性や作業環境に依存しない情報である。しかし、同じ作業場所でも作業内容がきつければ、また、作業時間帯が暑ければ、熱中症になる可能性は相対的に高くなると考えられる。そこで、本実施の形態では、前述した補正情報に基づき予報WBGTが高くなるよう補正することによって当該作業に特化した補正WBGTを得るようにした。
なお、例えば、エアコンの有無のように、エアコンが設置され使用可能な場所での作業の場合は、室温を下げることができるので、このような場合は予報WBGTを下げるためにマイナス値を補正値として設定してもよい。
このように、補正情報には、作業関連情報のうち熱中症に関係してくると考えられる、年齢等作業員の個人特性、作業条件、作業内容、作業場所や階高、エアコンの有無等作業環境、また作業時間長や作業時間帯など作業時間に関する作業関連情報に対して補正値が設定される。本実施の形態では、これら熱中症に関係してくると考えられる作業関連情報の全てを組み合わせて補正情報を設定するようにしたが、個人特性、作業内容、作業環境または作業時間に関する作業関連情報のうち少なくとも1種類のみを設定してもよい。また、図7に例示した補正項目以外の項目を補正項目として、また図7に例示した補正項目に代えて他の項目を補正項目として設定してもよい。
以上のようにして、熱中症情報生成処理制御部13は、予報WBGTを補正することで、実施予定の作業に特化した補正WBGTを得ると、メッセージ情報記憶部26を参照して、補正WBGTに対応する危険度及び熱中症対策メッセージを取得して、熱中症情報を生成する(ステップ104)。そして、熱中症情報提供部14は、その熱中症情報をステップ101において提供要求をした作業員に提供する。本実施の形態では、作業員情報を参照して当該作業員のメールアドレス宛にメール送信する(ステップ105)。もちろん、提供方法はこれに限らず、提供要求に使用した端末のディスプレイに表示したり、印字出力したりしてもよい。
図10は、作業員に送信した電子メールの本文の記載例を示した図である。熱中症情報には、実施予定の作業に関する情報41、補正WBGTに対応する危険度42を文字及び星の数にて示している。そして、予防対策43としてメッセージ情報記憶部26から読み出した熱中症対策メッセージ情報を提示する。
これから作業を実施する作業員は、自己が携帯するスマホ等の携帯端末に受信したメールを表示して、その予防対策を参照して出動前に水を多めに携帯するなど熱中症対策を講じるようにする。
なお、熱中症情報に含める情報の種類は、図10に例示した内容に限定する必要はなく、熱中症対策に関連する情報、例えば作業場所の天気予報(天気、気温、湿度等)を天気予報情報に含めてWBGTと共に取得し、その取得した天気予報を合わせて提供するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、補正WBGTに基づき決められる危険度に対して1つの熱中症対策メッセージ情報を対応付けたが、例えば作業内容や作業場所等の作業項目によって、1つの危険度に対して異なる内容の熱中症対策メッセージを設定してもよい。例えば、作業場所が屋外の場合は、防止やヘルメットの着用の徹底、速乾性生地の肌着の着用等をメッセージに含めるようにしてもよい。
本実施の形態においては、以上のようにして、作業員に対して熱中症対策の便宜を図る情報を提供することができる。特に、本実施の形態においては、情報の1つとして気象庁等から天気予報情報として取得したWBGTをそのまま作業員に提示するのではなく、予報されたWBGTを、これから実施する作業に適合したWBGTに補正して作業員に提供するようにした。なお、作業員からの提供要求に対して複数の熱中症情報を生成した場合、熱中症情報を個々にメール送信してもよいし、マージして送信するようにしてもよい。
ここで、前述した熱中症情報提供処理の実行タイミングについて説明する。
前述した熱中症情報提供処理の説明では、作業員が作業の当日にプログラムを起動し、提供要求時に必要事項を入力するものとして説明した。作業の当日に熱中症情報提供処理を実行させることは、当日の予報WBGTを用いて熱中症情報が生成されるため、当日より前の予報WBGTに基づく熱中症情報より、精度のよい、適切な情報を提供することができる。一方、作業当日より前、例えば前日の業務終了時点で熱中症情報を提供するようにすると、翌日の作業の熱中症対策の準備を前日に行うことができるので、直前(当日)に熱中症の対策を知らされるより好適であるとも考えられる。
このように、熱中症情報の提供は、前述したように当日のみとする必要はなく、それより前の日に行うようにしてもよい。また、前日の情報提供は準備のため、当日はより信頼性の高い情報提供のためと、一の作業に対し複数回情報提供するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、作業員にプログラムを起動させて作業員IDや建物IDを入力させて作業を特定して情報提供を行うようにした。ただ、この方法に限る必要はなく、熱中症予防支援装置10は、作業員から要求されなくても情報提供を自動的に行うようにしてもよい。
例えば、熱中症予防支援装置10は、業務終了時点においてプログラムを起動し、作業情報に設定されている作業実施日時を参照して、翌日(翌営業日)にスケジュールされた作業を特定する。そして、翌日に作業を実施する予定の作業員に対して、当該作業員の熱中症情報を生成し、メール送信する。また、熱中症予防支援装置10は、業務開始時点においてプログラムを起動し、作業情報に設定されている作業実施日時を参照して、本日にスケジュールされた作業を特定する。そして、本日、作業を実施する予定の作業員に対して、当該作業員の熱中症情報を生成し、メール送信する。
このように、作業の実施予定の作業員に対して、当該作業員の熱中症情報を自動生成してメールにて自動送信するようにしてもよい。こうすれば、作業員に端末を操作させて情報提供を要求させる必要がなくなる。
次に、本実施の形態において付加的な機能であるフィードバックについて説明する。
前述したように、本実施の形態では、予報WBGTを補正情報に基づき補正して作業員に提供するようにした。予報WBGTの補正に用いる補正値は、作業経験者や管理者が適切と考えられる値を設定する。しかしながら、実際に運用してみると、この補正値が必ずしも適切な値ではないために、適切な危険度や熱中症対策メッセージを作業員に提供できていない可能性もある。
そこで、本実施の形態においては、フィードバック処理部15を設けて、補正情報記憶部25に設定されている補正情報を、作業を実際に実施した作業員からの作業に関するフィードバックに基づいて学習により補正できるようにした。
例えば、年齢が40代の作業員から予想以上に暑くて作業が大変だった旨のフィードバックを受けると、フィードバック処理部15は、40代の補正値にそのフィードバックを反映させる。図7の設定例によると、+0.1を例えば+0.12と大きい値に補正して補正WBGTの値が大きくなるようにする。
このように、本実施の形態では、学習により補正情報に設定された補正値を補正できるようにした。補正値は、予報WBGTの値を原則、大きくなるよう補正するための値である。この補正幅も屋内、屋外等作業場所によって個々に設定した。ただ、同じ屋外でも天気によって熱中症のなりやすさは変わってくると考えられる。屋内の場合は、晴れでも曇りでも、その天気の影響は受けにくいが、屋外の場合、曇りより晴れの方が熱中症になりやい。そこで、天気予報も補正情報に含めるようにしてもよい。あるいは、例えば屋外の補正値を固定値とするのではなく、晴れの場合は+0.35、曇りの場合は+0.30などと1つの補正項目に対して天気によって異なる補正値を設定するようにしてもよい。また、天気の影響の受けにくい屋内においても、南向きの窓のある部屋での昼間の作業は、晴れと曇りとで室温が異なってくる可能性があるため、同じ屋内でも設備の設置場所や窓の向き等によって異なる補正値を設定するようにしてもよい。
また、別の付加機能として、熱中症が発症したときの作業状況を記録、蓄積するための手段を設けておき、実際に熱中症が発症したときにその時の作業状況を作業員に記録させる。そして、実際に発生した熱中症と同等の作業環境の下での作業が予定されている場合、その作業の実施予定の作業員に対して、「この作業は、○○年○○月○○日に熱中症が発症したときと同様の作業環境です。いつも以上に注意してください。」などと注意を喚起するメッセージを更に付加するようにしてもよい。
10 熱中症予防支援装置、11 情報要求受付部、12 天気予報情報取得部、13 熱中症情報生成処理制御部、14 熱中症情報提供部、15 フィードバック処理部、21 作業員情報記憶部、22 建物情報記憶部、23 設備情報記憶部、24 作業情報記憶部、25 補正情報記憶部、26 メッセージ情報記憶部、31 CPU、32 ROM、33 RAM、34 ハードディスクドライブ(HDD)、35 マウス、36 キーボード、37 ディスプレイ、38 入出力コントローラ、39 ネットワークコントローラ、40 内部バス。

Claims (6)

  1. 作業員による実施予定の作業に関連する作業関連情報を取得する作業関連情報取得手段と、
    前記作業関連情報から特定される前記作業員による実施予定の作業の場所の実施予定時間における天気予報情報を取得する天気予報情報取得手段と、
    前記天気予報情報から得られる暑さ指数を補正する補正値を含む補正情報を記憶する補正情報記憶手段と、
    前記天気予報情報から得られる暑さ指数を、前記補正情報に含まれる補正値のうち前記作業関連情報に含まれる項目値に対応する補正値を用いた演算により前記作業員による実施予定の作業に特化した暑さ指数に補正し、その補正した暑さ指数に基づき前記作業員による実施予定の作業の熱中症対策に関する熱中症情報を生成する生成手段と、
    前記熱中症情報を当該作業員に提供する提供手段と、
    を有することを特徴とする熱中症予防支援装置。
  2. 記生成手段は、補正した暑さ指数に対応する熱中症対策メッセージを前記熱中症情報に含めることを特徴とする請求項1に記載の熱中症予防支援装置。
  3. 前記生成手段は、補正した暑さ指数を前記熱中症情報に含めることを特徴とする請求項に記載の熱中症予防支援装置。
  4. 前記補正情報には、作業員の個人特性に関する作業関連情報、作業内容に関する作業関連情報、作業環境に関する作業関連情報、又は作業時間に関する作業関連情報のうち少なくとも1つに対する補正値が設定されていることを特徴とする請求項に記載の熱中症予防支援装置。
  5. 前記実施予定の作業を実際に実施した作業員からの作業に関するフィードバックを受け付け、そのフィードバックに基づき前記補正情報記憶手段に記憶されている補正情報を補正する補正手段を有することを特徴とする請求項に記載の熱中症予防支援装置。
  6. コンピュータを、
    作業員による実施予定の作業に関連する作業関連情報を取得する作業関連情報取得手段、
    前記作業関連情報から特定される前記作業員による実施予定の作業の場所の実施予定時間における天気予報情報を取得する天気予報情報取得手段、
    前記天気予報情報から得られる暑さ指数を補正する補正値を含む補正情報を記憶する補正情報記憶手段、
    前記天気予報情報から得られる暑さ指数を、前記補正情報に含まれる補正値のうち前記作業関連情報に含まれる項目値に対応する補正値を用いた演算により前記作業員による実施予定の作業に特化した暑さ指数に補正し、その補正した暑さ指数に基づき前記作業員による実施予定の作業の熱中症対策に関する熱中症情報を生成する生成手段、
    前記熱中症情報を当該作業員に提供する提供手段、
    として機能させるためのプログラム。
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