JP6521673B2 - プリント配線板 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント配線板に関する。
プリント配線板は、高周波信号、デジタル信号等を伝送するものとして用いられている。このようなプリント配線板としては、ノイズ防止やクロストーク防止等のために、ストリップライン構造やマイクロストリップ構造等を有するシールド機能付きプリント配線板が用いられている。このストリップライン構造及びマイクロストリップ構造は、誘電層の一方の面側に信号線が配設され、誘電層の他方の面側にグランド層が積層される構造である。
ところで、特に高周波信号を伝送するプリント配線板には、他の構成要素との間でインピーダンスの整合性が求められる。上記シールド機能付きプリント配線板の薄型化を図るべく誘電層を薄くする場合には、シールド機能を果たすグランド層と信号線との間の寄生容量(キャパシタンス)が大きくなり、インピーダンスが小さくなりやすい。信号線の幅を狭くすれば寄生容量を小さくすることができるが、信号線における伝送損失が大きくなるという不都合が生じる。
このような不都合を解消する手段として、第1グランド層に開口を設けることで、グランド層と信号線との対向面積を減少させて、インピーダンスを所望の値に調整することが提案されている(特開2007−123740号公報参考)。
特開2007−123740号公報
上記公報に開示されるプリント配線板では、信号線とグランド層との間の寄生容量を調節することができる。しかしながら、プリント配線板は、一般的に、信号線を他の層又は外部回路に接続するために信号線に比べて幅が広い接続部を有する導電パターンが形成されるので、この接続部とグランド層との間の寄生容量も無視することができない。このような接続部としては、例えば電子部品を半田により実装するためのランド部や、層間接続用ビアを形成するための穴の周囲に形成される導電部、コネクタ接続用の接点部等が挙げられる。
上記接続部には、電子部品の実装等によってさらなる導体が積層又は接続される。このように接続部にさらなる導体が積層又は接続されると、実質的に接続部とグランド層との間の寄生容量が変化してしまう。多くの場合、接続部への導体の積層又は接続による寄生容量の変化量をコントロールすることは難しく、結果的にプリント配線板のインピーダンスがばらつくという不都合がある。
本発明は、上記のような不都合に鑑みてなされたものであり、インピーダンスを比較的正確に調整できるプリント配線板を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係るプリント配線板は、絶縁性を有する中間層と、この中間層の一方の面側に積層される導電パターンと、上記中間層の他方の面側に積層される第1グランド層とを備えるプリント配線板であって、上記導電パターンが接続部を有し、上記第1グランド層が平面視で上記接続部と重複する領域に開口を有し、上記開口の接続部との重複領域の最大内接円の半径が接続部の最大内接円の半径の1/2以上である。
本発明の一態様に係るプリント配線板は、インピーダンスを比較的正確に調整できる。
図1は、本発明の一実施形態のプリント配線板を示す模式的分解斜視図である。 図2は、図1のプリント配線板の模式的平面図である。 図3は、図2のプリント配線板のA−A線断面端面図である。 図4は、図2のプリント配線板のB−B線断面端面図である。 図5は、図1とは異なる実施形態のプリント配線板を示す模式的分解斜視図である。 図6は、図5のプリント配線板の図3に対応する模式的断面端面図である。 図7は、図1及び図5とは異なる実施形態のプリント配線板を示す模式的分解斜視図である。 図8は、図7のプリント配線板の図3に対応する模式的断面端面図である。
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一態様に係るプリント配線板は、絶縁性を有する中間層と、この中間層の一方の面側に積層される導電パターンと、上記中間層の他方の面側に積層される第1グランド層とを備えるプリント配線板であって、上記導電パターンが接続部を有し、上記第1グランド層が平面視で上記接続部と重複する領域に開口を有し、上記開口の接続部との重複領域の最大内接円の半径が接続部の最大内接円の半径の1/2以上である。
当該プリント配線板は、上記第1グランド層が平面視で上記接続部と重複する領域に開口を有し、上記開口の接続部との重複領域の最大内接円の半径が接続部の最大内接円の半径の1/2以上であることによって、第1グランド層と接続部との間の寄生容量が比較的小さく、この第1グランド層と接続部との間の寄生容量が全体のインピーダンスに大きく影響しない。これにより、上記接続部への電子部品や回路の接続によって第1グランド層と接続部との間の寄生容量の変化が当該プリント配線板全体のインピーダンスに与える影響が小さく、他の部分の設計によってインピーダンスを比較的正確に調整することができる。
上記接続部がランド部であるとよい。このように、第1グランド層のランド部と平面視で重複する領域に開口を形成することによって、インピーダンス調整の正確性がより顕著になる。
上記開口の内縁が平面視で上記接続部の全周を離間して取り囲み、上記第1グランド層と接続部との平面視での最小間隔が導電パターンと第1グランド層との厚さ方向の平均間隔以上であるとよい。このように、上記開口の内縁が平面視で上記接続部の全周を離間して取り囲み、上記第1グランド層と接続部との平面視での最小間隔が導電パターンと第1グランド層との厚さ方向の平均間隔以上であることによって、接続部と第1グランド層との間の寄生容量が導電パターンの接続部以外の信号線部と第1グランド層との間の寄生容量に比して小さくなるので、インピーダンスをより正確に調整することができる。
上記第1グランド層が平面視で上記導電パターンの上記接続部及び接続部近傍以外の領域と重なるとよい。このように、上記第1グランド層が平面視で上記導電パターンの上記接続部及び接続部近傍以外の領域と重なることによって、上記導電パターンの上記接続部及び接続部近傍以外の領域、つまり信号線部の高周波信号伝送時の損失を第1グランド層のシールド効果によって低減することができる。
上記中間層の比誘電率としては、4以下が好ましい。このように、上記中間層の比誘電率を上記上限以下とすることによって、上記導電パターンが高周波信号を伝送する際の誘電損を低減することができる。
上記導電パターンの一方の面側に絶縁性を有する層を介して積層される第2グランド層をさらに備えるとよい。このように、上記導電パターンの一方の面側に絶縁性を有する層を介して積層される第2グランド層をさらに備えることによって、導電パターンの両方の面側がグランド層により電磁気的に遮蔽されるので、信号伝送の損失をより低減し、信号の伝送効率を向上できる。
上記第1グランド層又は第2グランド層が平面視で上記導電パターンに重なる開口を有するとよい。このように、上記第1グランド層又は第2グランド層が平面視で上記導電パターンに重なる開口を有することによって、グランド層と導電パターンとの対向面積を調節することでインピーダンスを効率よく調整できる。
なお、「接続部」とは、導電パターンを他の構成要素に電気的に接続するための領域を意味し、プリント配線板の内部の他の層との接続のために設けられたものを含む。また、接続部の「最大内接円」とは、接続部の輪郭に3点以上で内接する真円の中で最も径が大きいものを意味し、接続部が孔を有する場合にはその孔と重複するものであってもよい。また、「ランド部」とは、電子部品等を実装するためのものだけでなく、プリント配線板の内部で層間接続を行うためのビアの貫通孔の周囲に配置される導体部分を含む。また、「接続部近傍」とは、接続部の外縁からの距離が接続部の最大内接円の半径の10倍以下、好ましくは5倍以下の範囲を意味する。また、「比誘電率」とは、JIS−C2138(2007)に準拠して測定される値である。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係るプリント配線板の各実施形態について図面を参照しつつ詳説する。
〔第一実施形態〕
図1乃至図4のプリント配線板は、絶縁性を有する中間層1と、この中間層1の一方の面側に積層される導電パターン2と、上記中間層1の他方の面側に積層される第1グランド層3とを備える。
当該プリント配線板は、略帯状に形成され、長手方向に電気信号を伝送するために使用される。
<中間層>
中間層1は、略帯状に形成され当該プリント配線板の強度を担保するための層状の部材であり、可撓性を有することが好ましい。この中間層1は、例えば樹脂を主成分とするシート状部材で構成することができる。
この中間層1を構成するシート状部材としては、具体的には樹脂フィルムを採用可能である。この樹脂フィルムの主成分としては、例えばポリイミド、ポリエチレンテレフタレート等を用いることができるが、電気的特性に優れた液晶ポリマー(LCP)を用いることが好ましい。
中間層1の比誘電率の下限としては、小さいほど好ましいが、絶縁性、機械的強度等の他の条件を満たすために、現実的には1.5が限界と考えられる。一方、中間層1の比誘電率の上限としては、4が好ましく、3がより好ましい。中間層1の比誘電率が上記上限を超える場合、当該プリント配線板で高周波信号を伝送する場合に誘電損失が大きくなるおそれがある。
中間層1の周波数1GHzでの誘電正接の下限としては、小さいほど好ましいが、現実的には0.0001が限界と考えられる。一方、中間層1の周波数1GHzでの誘電正接の上限としては、0.05が好ましく、0.005がより好ましい。中間層1の周波数1GHzでの誘電正接が上記上限を超える場合、当該プリント配線板の高周波信号の伝送損失が大きくなるおそれがある。なお、「誘電正接」とは、JIS−C2138(2007)に準拠して測定される値である。
中間層1の厚さとしては、当該プリント配線板の用途等に合わせて適宜設定されるものであり特に限定されないが、一般論として、中間層1の平均厚さの下限としては、5μmが好ましく、10μmがより好ましく、25μmがさらに好ましい。一方、中間層1の平均厚さの上限としては、500μmが好ましく、150μmがより好ましい。中間層1の平均厚さが上記下限に満たない場合、導電パターン2と第1グランド層3との間の寄生容量が大きくなり過ぎるおそれや、中間層1の強度が不十分となるおそれがある。逆に、中間層1の平均厚さが上記上限を超える場合、当該プリント配線板の可撓性が不十分となるおそれや、当該プリント配線板が不必要に厚くなるおそれがある。
中間層1を形成する上記液晶ポリマーには、溶融状態で液晶性を示すサーモトロピック型と、溶液状態で液晶性を示すリオトロピック型があるが、本発明ではサーモトロピック型液晶ポリマーを用いることが好ましい。
上記液晶ポリマーは、例えば芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールや芳香族ヒドロキシカルボン酸等のモノマーとを合成して得られる芳香族ポリエステルである。その代表的なものとしては、パラヒドロキシ安息香酸(PHB)とテレフタル酸と4,4’−ビフェノールとから合成される下記式(1)、(2)及び(3)のモノマーを重合した重合体、PHBとテレフタル酸とエチレングリコールとから合成される下記式(3)及び(4)のモノマーを重合した重合体、PHBと2,6−ヒドロキシナフトエ酸とから合成される下記式(2)、(3)及び(5)のモノマーを重合した重合体等を挙げることができる。
Figure 0006521673
この液晶ポリマーとしては、液晶性を示すものであれば特に限定されず、上記各重合体を主体(液晶ポリマー中、50モル%以上)とし、他のポリマー又はモノマーが共重合されていてもよい。また、液晶ポリマーは液晶ポリエステルアミドであってもよいし、液晶ポリエステルエーテルであってもよいし、液晶ポリエステルカーボネートであってもよいし、液晶ポリエステルイミドであってもよい。
液晶ポリエステルアミドは、アミド結合を有する液晶ポリエステルであり、例えば下記式(6)並びに上記式(2)及び(4)のモノマーを重合した重合体を挙げることができる。
Figure 0006521673
液晶ポリマーは、それを構成する構成単位に対応する原料モノマーを溶融重合させ、得られた重合物(プレポリマー)を固相重合させることにより製造することが好ましい。これにより、耐熱性や強度・剛性が高い高分子量の液晶ポリマーを操作性良く製造することができる。溶融重合は、触媒の存在下に行ってもよく、この触媒の例としては、酢酸マグネシウム、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸鉛、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、三酸化アンチモン等の金属化合物や、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、1−メチルイミダゾール等の含窒素複素環式化合物が挙げられ、含窒素複素環式化合物が好ましく用いられる。
なお、中間層1は、上記液晶ポリマー等の主成分の他に、充填材、添加剤等を含んでもよい。
<導電パターン>
導電パターン2は、導体をパターニングして形成され、帯状の信号線部4と、信号線部4に連設される接続部5とを有する。
導電パターン2を形成する導体としては、導電性を有するものであればよいが、例えば銅、アルミニウム、銀、金等の金属が好適に使用され、中でも安価で導電性に優れる銅が好適に用いられる。
導電パターン2のパターニング方法としては、特に限定されないが、例として、中間層1に積層した金属層をエッチングによって選択的に除去することにより所望の平面形状を有する導電パターン2を形成する方法を採用することができる。
中間層1に金属層を積層する方法としては、特に限定されず、例えば金属箔を接着剤で貼り合わせる接着法、金属箔上に中間層1の材料である樹脂組成物を塗布するキャスト法、スパッタリングや蒸着法で中間層1上に形成した厚さ数nmの薄い導電層(シード層)の上にメッキにより金属層を形成するスパッタ/メッキ法、金属箔を熱プレスで貼り付けるラミネート法等を用いることができる。
導電パターン2の平均厚さは特に限定されるものではないが、導電パターン2の平均厚さの下限としては、1μmが好ましく、5μmがより好ましい。一方、導電パターン2の平均厚さの上限としては、100μmが好ましく、50μmがより好ましく、25μmがさらに好ましい。導電パターン2の平均厚さが上記下限に満たない場合、信号線部4における伝送損失が大きくなり過ぎるおそれがある。逆に、導電パターン2の平均厚さが上記上限を超える場合、当該プリント配線板の可撓性が不十分となるおそれがある。
(信号線部)
信号線部4は、電気信号を伝送する経路とされる。この信号線部4は、平面視で中間層1の幅方向中央部に、長手方向に延在するよう配設される。
信号線部4は、通常は、略一定の幅で形成され、ばらつきが平均幅Wの±20%以内であることが好ましい。この信号線部4の平均幅Wの下限としては、25μmが好ましく、60μmがより好ましく、70μmがさらに好ましい。一方、信号線部4の平均幅Wの上限としては、500μmが好ましく、240μmがより好ましく、230μmがさらに好ましい。信号線部4の平均幅Wが上記下限に満たない場合、信号線部4における伝送損失が大きくなり過ぎるおそれがある。逆に、信号線部4の平均幅Wが上記上限を超える場合、第1グランド層3との間の寄生容量が大きくなり過ぎ、インピーダンスの整合性が得られなくなるおそれがある。
(接続部)
図1のプリント配線板において、接続部5は、信号線部4と外部の回路への配線又は電子部品とを接続するためのランド部である。接続部5は、典型的には、信号線部4の両端にそれぞれ配設される。接続部5への配線又は電子部品の接続は、例えば半田等を用いて行うことができる。
従って、ランド部である接続部5には、半田等が積層されることで配線や電子部品の導体が接続される。この配線や電子部品の接続により、接続部5と第1グランド層3との実効的な対向面積や対向距離が変化し、接続部5と第1グランド層3との間の寄生容量が変化する。当該プリント配線板の内部構造は製品毎のばらつきが小さいので、内部構造間の寄生容量を略一定の値とすることは可能であるが、接続部5への配線や電子部品の接続態様を厳密に管理することは困難であるので、当該プリント配線板の使用時における接続部5と他の構成要素との間の寄生容量を一定にすることは容易ではない。このため、当該プリント配線板の使用時における値のばらつきが大きくなる接続部5と第1グランド層3との間の寄生容量を小さくすることで、当該プリント配線板の実効的なインピーダンスを比較的正確に調整することができる。
この接続部5の形状としては、特に限定されないが、例えば円形、楕円形、方形等、任意の形状とすることができ、一般的には図示するように円形とされる。
接続部5の最大内接円の半径R1(形状が円形の場合には接続部5の半径)の下限としては、信号線部4の平均幅Wの0.8倍が好ましく、1倍がより好ましい。一方、接続部5の最大内接円の半径R1の上限としては、信号線部4の平均幅Wの5倍が好ましく、3倍がより好ましい。接続部5の最大内接円の半径R1が上記下限に満たない場合、信号線部4の幅を小さくして当該プリント配線板を高密度化する場合に、導電パターン2への電気的接続が容易でなくなるおそれがある。逆に、接続部5の最大内接円の半径R1が上記上限を超える場合、接続部5と第1グランド層3との間の寄生容量が不必要に大きくなるおそれや、当該プリント配線板が不必要に大きくなるおそれがある。
<第1グランド層>
第1グランド層3は、導電性の材料によって導電パターン2の信号線部4と平面視で重なるよう信号線部4よりも大きい幅で形成される。この第1グランド層3は、中間層1の他方側の略全面に、接続部5及びその近傍領域を除いてべた状に形成されることが好ましい。また、第1グランド層3には、平面視で上記導電パターン2の接続部5と重複するよう第1開口6が形成される。
導電パターン2の信号線部4の側縁から第1グランド層3の側縁までの平均距離(平面視での第1グランド層3の信号線部4からの幅方向の平均突出長さ)の下限としては、信号線部4の平均幅の1倍が好ましく、1.5倍がより好ましい。一方、導電パターン2の信号線部4の側縁から第1グランド層3の側縁までの平均距離の上限としては、信号線部4の平均幅の20倍が好ましく、10倍がより好ましい。導電パターン2の信号線部4の側縁から第1グランド層3の側縁までの平均距離が上記下限に満たない場合、1グランド層3による信号線部4のシールド効果が不十分となるおそれがある。逆に、導電パターン2の信号線部4の側縁から第1グランド層3の側縁までの平均距離が上記上限を超える場合、当該プリント配線板の幅が不必要に大きくなるおそれがある。
一方で、第1グランド層3は、図2に示すように、導電パターン2の接続部5以外の領域、つまり信号線部4の両端部を除く領域と重なる。これにより、第1グランド層3が信号線部4を電磁気的遮蔽するシールド効果を奏するため、信号線部が高周波信号を伝送する際の損失を低減することができる。
第1グランド層3を形成する材料としては、例えば銅、アルミニウム等の金属が挙げられ、安価で導電性に優れる銅が特に好適に用いられる。
第1グランド層3の平均厚さとしては、導電パターン2と同様とすることができる。
(第1開口)
第1開口6は、上記のように、平面視で接続部5と重複するよう形成される。この第1開口6の平面形状としては、接続部5と幾何学的重心が一致する相似形又は第1開口6の内周縁と接続部5の外周縁との離間距離が第1開口6の全周に亘って一定となる形状とすることが好ましいが、第1開口6の内周縁と接続部5の外周縁との離間距離が変化する任意の形状を採用してもよい。
第1開口6の接続部5との重複領域の最大内接円の半径R2の下限としては、接続部5の最大内接円の半径R1の1/2倍であり、1倍が好ましく、2倍がより好ましく、2.5倍がさらに好ましい。一方、上記半径R2の上限としては、接続部5の最大内接円の半径R1の10倍が好ましく、7倍がより好ましく、5倍がより好ましい。上記半径R2が上記下限に満たない場合、第1グランド層3と接続部5との間の寄生容量が大きくなり、当該プリント配線板のインピーダンスのばらつきを十分に抑制できないおそれがある。逆に、上記半径R2が上記上限を超える場合、第1グランド層3による信号線部4のシールド効果が不十分となるおそれがある。
また、第1開口6は、第1グランド層3が接続部5の全周を離間して取り囲むよう形成されることが好ましい。つまり、第1開口6は、平面視で接続部5全体を内包するよう形成されることが好ましい。このとき、第1開口6の接続部5との重複領域の最大内接円の半径R2は、接続部5の最大内接円の半径R1の1倍超となる。このように、第1開口6を接続部5を内包するよう形成することによって、第1グランド層3と接続部5との間の寄生容量をさらに低減し、当該プリント配線板のインピーダンスのばらつきを抑制する効果をさらに促進できる。
この場合、第1グランド層3と接続部5との平面視での最小間隔の下限としては、接続部5の最大内接円の半径R1の1倍が好ましく、接続部5の最大内接円の半径R1の1.2倍がより好ましく、接続部5の最大内接円の半径R1の1.5倍がさらに好ましい。一方、第1グランド層3と接続部5との平面視での最小間隔の上限としては、接続部5の最大内接円の半径R1の10倍が好ましく、接続部5の最大内接円の半径R1の5倍がより好ましい。第1グランド層3と接続部5との平面視での最小間隔が上記下限に満たない場合、第1グランド層3と接続部5との間の寄生容量を十分に小さくすることができず、当該プリント配線板のインピーダンスのばらつきを抑制する効果を顕著化できないおそれがある。逆に、第1グランド層3と接続部5との平面視での最小間隔が上記上限を超える場合、第1グランド層3による信号線部4のシールド効果が不十分となるおそれがある。
さらに、第1グランド層3と接続部5との平面視での最小間隔の下限としては、導電パターン2と第1グランド層3との厚さ方向の平均間隔T1の1倍が好ましく、導電パターン2と第1グランド層3との厚さ方向の平均間隔T1の1.5倍がより好ましい。一方、第1グランド層3と接続部5との平面視での最小間隔の上限としては、導電パターン2と第1グランド層3との厚さ方向の平均間隔T1の20倍が好ましく、導電パターン2と第1グランド層3との厚さ方向の平均間隔T1の10倍がより好ましい。第1グランド層3と接続部5との平面視での最小間隔が上記下限に満たない場合、導電パターンの信号線部4と第1グランド層3との間の寄生容量に比して接続部5と第1グランド層3との間の寄生容量を十分に小さくすることができず、当該プリント配線板のインピーダンスのばらつきを抑制する効果を顕著化できないおそれがある。逆に、第1グランド層3と接続部5との平面視での最小間隔が上記上限を超える場合、第1グランド層3による信号線部4のシールド効果が不十分となるおそれがある。
<利点>
当該プリント配線板は、第1グランド層3と導電パターン2の接続部5との間の寄生容量が小さく、全体のインピーダンスに大きく影響しないので、接続部5への電子部品や回路の接続による第1グランド層3と接続部5との間の寄生容量の変化が当該プリント配線板全体のインピーダンスに与える影響が小さい。このため、当該プリント配線板は、他の部分の設計によってインピーダンスを比較的正確に調整することができる。
また、当該プリント配線板は、第1グランド層3が導電パターン2の信号線部4の大半と平面視で重なるため、信号線部4をシールドすることができ、電気信号を正確に伝送することができる。
〔第二実施形態〕
図5及び図6のプリント配線板は、絶縁性を有する第1中間層11と、この第1中間層11の一方の面側に積層される導電パターン12と、上記第1中間層11の他方の面側に積層される第1グランド層13と、第1中間層1及び導電パターン12の積層体の一方の面に積層され、絶縁性を有する第2中間層14と、第2中間層の一方の面側に積層される第2グランド層15とを備える。
本実施形態のプリント配線板における第1中間層11、導電パターン12及び第1グランド層13の構成は、第一実施形態のプリント配線板における中間層1、導電パターン2及び第1グランド層3の構成と同様である。
具体的には、導電パターン12は、信号線部16及び接続部17を有し、第1グランド層13には第1開口18が形成されている。これらの信号線部16、接続部17及び第1開口18の構成については、第一実施形態のプリント配線板における信号線部4、接続部5及び第1開口6の構成と同様である。
従って、本実施形態のプリント配線板における第1中間層11、導電パターン12及び第1グランド層13の構成、並びに信号線部16、接続部17及び第1開口18の構成についての詳しい説明は省略する。
<第2中間層>
第2中間層14は、一方側の面に第2グランド層15が積層されるベースフィルム19と、このベースフィルム19の他方側の面に積層される接着剤層20とを有する。つまり、当該プリント配線板は、ベースフィルム19に第2グランド層15を形成した片面基板と、第1中間層11に導電パターン12及び第1グランド層13を形成した両面基板とを接着剤層20により貼り合わせて形成される。
(ベースフィルム)
ベースフィルム19は、平面視で導電パターン12の接続部17とその近傍に重なる領域に、つまり平面視で接続部17の全周を離間して取り囲むフィルム開口21を有する。ベースフィルム19の構成は、フィルム開口21を有することを除いて、第一実施形態のプリント配線板における中間層1の構成と同様とすることができる。
フィルム開口21の平面形状としては、接続部17と重心が一致する相似形又はフィルム開口21の内周縁と接続部17の外周縁との離間距離が接続部17の全周に亘って一定となる形状とすることが好ましいが、これ以外の任意の形状を採用してもよい。
(接着剤層)
接着剤層20には、平面視でフィルム開口21と重なる接着剤開口22が形成されている。
接着剤層20を構成する接着剤としては、特に限定されないが、熱硬化性樹脂を主成分とするものが好ましく、ベースフィルム19及び第1中間層11を構成する材料の融点よりも低い温度で硬化するものがより好ましい。なお、「主成分」とは、質量含有量が最も大きい成分をいい、好ましくは50質量%以上含有される成分をいう。
接着剤層20の主成分とされる熱硬化性樹脂の硬化温度の下限としては、120℃が好ましく、150℃がより好ましい。一方、接着剤層20の主成分とされる熱硬化性樹脂の硬化温度の上限としては、250℃が好ましく、200℃がより好ましい。接着剤層20の主成分とされる熱硬化性樹脂の硬化温度が上記下限に満たない場合、接着剤層20の原材料である接着剤の取り扱いが容易でなくなるおそれがある。逆に、接着剤層20の主成分とされる熱硬化性樹脂の硬化温度が上記上限を超える場合、接着剤を硬化させて接着剤層20を形成する際に、ベースフィルム19又は第1中間層11が熱により変形して当該プリント配線板の寸法精度を損なうおそれがある。
接着剤層20の主成分とされる熱硬化性樹脂としては、特に限定されないが、非誘電率及び誘電損失が小さいものが好ましい。非誘電率及び誘電損失が小さい熱硬化性樹脂としては、例えば変成ポリフェニレンエーテル、スチレン系樹脂等が挙げられる。
接着剤層20の比誘電率は特に限定されるものではないが、この接着剤層20の比誘電率の上限としては、4.0が好ましく、3.0がより好ましい。接着剤層20の比誘電率が上記上限を超える場合、この接着剤層20の存在によって、第2中間層14全体の見かけの誘電率が大きくなるおそれがある。
接着剤層20の誘電正接は特に限定されるものではないが、この接着剤層20の誘電正接の上限としては、0.1が好ましく、0.01がより好ましい。接着剤層20の誘電正接が上記上限を超える場合、この接着剤層20の存在によって、第2中間層14全体の見かけの誘電正接が大きくなるおそれがある。
接着剤層20の平均厚さの下限としては、15μmが好ましく、20μmがより好ましい。一方、接着剤層20の平均厚さの上限としては、100μmが好ましく、50μmがより好ましい。接着剤層20の平均厚さが上記下限に満たない場合、第1中間層11と第2中間層14との接着強度が不十分となるおそれがある。逆に、接着剤層20の平均厚さが上記上限を超える場合、当該プリント配線板の可撓性が不十分となるおそれがある。
<第2グランド層>
第2グランド層15は、導電パターン12の信号線部16の一方側を覆うことで、信号線部16のシールドをより確実にすることで、信号伝送の損失をより低減し、信号の伝送効率を向上する。
また、第2グランド層15は、平面視で第2中間層14のフィルム開口21及び接着剤開口22と重なる第2開口23を有する。
第2グランド層15の構成は、その積層位置及び平面形状を除いて第一実施形態のプリント配線板における第1グランド層3及び図5及び図6のプリント配線板における第1グランド層13と同様とすることができる。
(第2開口)
第2開口23は、上記フィルム開口21及び接着剤開口22と共に、第1導電パターン12の接続部17への外部配線や電子部品等の電気的接続を行うための空間を提供する。また、第2開口23は、平面視で第2グランド層15が接続部17を離間して取り囲むように、つまり第2グランド層15が接続部17と重複しないようにすることよって、第1導電パターン12の接続部17と第2グランド層15との間の寄生容量を低減する。
なお、第1グランド層13及び接続部17の平面視での最小間隔と、接続部17の最大内接円の半径との関係並びに導電パターン12及び第1グランド層13間の厚さ方向の平均間隔T1との関係は、第2グランド層15及び接続部17間の平面視での最小間隔と、接続部17の最大内接円の半径との関係並びに導電パターン12及び第2グランド層15間の厚さ方向の平均間隔T2との関係として読み替えられる。
〔第三実施形態〕
図7及び図8のプリント配線板は、絶縁性を有する第1中間層31と、この第1中間層31の一方の面側に積層される導電パターン32と、上記中間層31の他方の面側に積層される第1グランド層33と、導電パターン32の一方の面側に積層され、絶縁性を有する第2中間層34と、第2中間層34の一方の面側に積層される第2グランド層35とを備える。
<第1中間層>
第1中間層31は、平面視で当該プリント配線板の全体に存在するよう、孔のないべた状に形成されている。
第1中間層31は、他方側の面に第1グランド層33が積層されるベースフィルム36と、このベースフィルム36の一方側の面に積層される接着剤層37とを有する。つまり、当該プリント配線板は、ベースフィルム36に第1グランド層33を形成した片面基板と、第2中間層34に導電パターン32及び第2グランド層35を形成した両面基板とを接着剤層37により貼り合わせて形成される。
本実施形態のプリント配線板におけるベースフィルム36及び接着剤層37の構成は、積層位置及び平面形状を除いて、第二実施形態のプリント配線板におけるベースフィルム19及び接着剤層20の構成と同様とすることができる。
<導電パターン>
導電パターン32は、導体をパターニングして形成され、帯状の信号線部38と、信号線部38に連設される接続部39とを有する。
本実施形態のプリント配線板における導電パターン32の材質及び平均厚さは、第一実施形態のプリント配線板における導電パターン2と同様とすることができる。また、本実施形態のプリント配線板における導電パターン32の信号線部38は、第一実施形態のプリント配線板における導電パターン2の信号線部4と同様とすることができる。
(接続部)
接続部39は、後述する第2グランド層35の端子部43と電気的に接続するためのスルーホール(図7ではこのスルーホールを形成するための導体は不図示)を形成するために必要とされるランド部である。
この接続部39の形状としては、特に限定されないが、一般的には図示するように円環状とされる。
本実施形態のプリント配線板における導電パターン32の接続部39の最大内接円の半径としては、第一実施形態のプリント配線板における導電パターン2の接続部5の最大内接円の半径と同様とすることができる。
<第1グランド層>
第1グランド層33は、導電性の材料によって導電パターン32の信号線部38と平面視で重なるよう、信号線部38よりも大きい幅で形成される。この第1グランド層33は、第1中間層31の他方側の略全面に、接続部39及びその近傍領域を除いてべた状に形成されることが好ましい。また、第1グランド層33には、平面視で上記導電パターン32の接続部39とその近傍に重なる領域に第1開口40が形成される。
本実施形態のプリント配線板における第1グランド層33及びその第1開口40の構成は、第一実施形態のプリント配線板における第1グランド層3及びその第1開口6の構成と同様とすることができる。
<第2中間層>
第2中間層34には、導電パターン32の接続部39と第2グランド層35の端子部43(後述)とを電気的に接続するための上記スルーホールを形成するために貫通孔41が形成される。
本実施形態のプリント配線板における第2中間層34の構成は、貫通孔41が形成さることを除いて、第一実施形態のプリント配線板における中間層1と同様とすることができる。
<第2グランド層>
第2グランド層35は、導電パターン32の信号線部38の一方側を覆うことにより信号線部38のシールドをより確実にすることで、信号伝送の損失をより低減し、信号の伝送効率を向上する。
この第2グランド層35は、平面視で導電パターン32の接続部39とその近傍に重なる領域に形成される第2開口42と、この第2開口42の中に導電パターン32の接続部39と平面視で略一致するよう形成される端子部43と、平面視で導電パターン32の信号線部38に重なるよう形成される複数の調整開口44とを有する。
第2グランド層35の構成は、その積層位置及び平面形状を除いて第一実施形態のプリント配線板における第1グランド層3及び本実施形態のプリント配線板における第1グランド層13と同様とすることができる。
(第2開口)
第2開口42は、第1グランド層13の第1開口40と同様に、導電パターン32の接続部39と第2グランド層35との間の寄生容量を低減するために形成される。なお、第1グランド層33及び接続部39間の平面視での最小間隔と、接続部39の最大内接円の半径との関係並びに導電パターン32及び第1グランド層33間の厚さ方向の平均間隔T1との関係は、第2グランド層35及び接続部39間の平面視での最小間隔と、接続部39の最大内接円の半径との関係並びに導電パターン32及び第2グランド層35間の厚さ方向の平均間隔T2との関係として読み替えられる。
(端子部)
端子部43は、導電パターン32の接続部39と電気的に接続される。この端子部43には、外部の回路又は電子部品等が接続される。つまり、端子部43は、外部の回路又は電子部品に導電パターン32を間接的に接続するための中継端子である。
また、端子部43は、図8に示すように、第2中間層34の貫通孔41の内周に例えば銅、ニッケル等の接続用導体45を積層してスルーホールを形成することで、端子部43と導電パターン32とを電気的に接続するために利用されるランド部でもある。なお、スルーホールについては、公知の構成とすることができるため、詳しい説明を省略する。
<調整開口>
調整開口44は、第2グランド層35と導電パターン32との対向面積を調節することにより当該プリント配線板のインピーダンスを調整するために形成される。この調整開口44は、一般に、導電パターン32の信号線部38の長手方向の一部に、信号線部38の幅全体に重なるよう形成される。
<利点>
当該プリント配線板は、導電パターン32の接続部39と第1グランド層33との間の寄生容量及び接続部39と第2グランド層35との間の寄生容量が、信号線部38と第1グランド層33との間の寄生容量及び信号線部38と第2グランド層35との間の寄生容量よりも小さい。このため、当該プリント配線板は、信号線部38に係る寄生容量が全体のインピーダンスに大きく影響しないので、調整開口44の導電パターン32に対する対向面積を調節することによってインピーダンスを比較的正確に調整することができる。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
当該プリント配線板において、中間層は接着剤層のみで形成されてもよく、3層以上の積層構造を有してもよい。
当該プリント配線板は、上記実施形態に記載されるもの以外の層、例えばカバーレイやソルダーレジスト等をさらに備えてもよい。
また、当該プリント配線板において、第1グランド層に調節開口を形成してもよい。
また、当該プリント配線板において、中間層に積層される導電パターンは、複数の信号線部を有してもよく、信号線部及び接続部以外の他のパターン、例えば信号線部の両側に延在するシールド部等をさらに有してもよい。
また、当該プリント配線板は、グランド層や中間層を貫通するスルーホール構造をさらに有してもよい。
当該プリント配線板は、例えば高周波信号を伝送するフレキシブルプリント配線板として好適に用いることができる。
1 第1中間層
2 導電パターン
3 第1グランド層
4 信号線部
5 接続部(ランド部)
6 第1開口
11 第1中間層
12 導電パターン
13 第1グランド層
14 第2中間層
15 第2グランド層
16 信号線部
17 接続部
18 第1開口
19 ベースフィルム
20 接着剤層
21 フィルム開口
22 接着剤開口
23 第2開口
31 第1中間層
32 導電パターン
33 第1グランド層
34 第2中間層
35 第2グランド層
36 ベースフィルム
37 接着剤層
38 信号線部
39 接続部(ランド部)
40 第1開口
41 貫通孔
42 第2開口
43 端子部
44 調節開口
45 接続用導体
R1,R2 半径
T1,T2 平均間隔
W 平均幅

Claims (3)

  1. 絶縁性を有する中間層と、この中間層の一方の面側に積層される導電パターンと、上記中間層の他方の面側に積層される第1グランド層とを備えるプリント配線板であって、
    上記中間層の比誘電率が4以下であり、
    上記導電パターンが接続部を有し、
    上記第1グランド層が平面視で上記接続部と重複する領域に第1開口を有し、
    上記第1開口の接続部との重複領域の最大内接円の半径が接続部の最大内接円の半径の1/2以上であり、
    上記導電パターンの一方の面に積層される絶縁性を有する第2中間層と、この第2中間層の一方の面に積層され、上記接続部との重複領域の最大内接円の半径が接続部の最大内接円の半径の1/2以上である第2開口を有する第2グランド層とをさらに備え、
    上記第2中間層が、比誘電率が4以下のベースフィルム及び比誘電率が4以下の接着剤層を含み、上記ベースフィルム及び接着剤層が上記接続部と重複する領域で上記第2開口と重なるフィルム開口及び接着剤開口を有し、
    上記第1グランド層又は第2グランド層が平面視で上記導電パターンに重なる開口を有し、
    上記接続部の上記第1グランド層及び第2グランド層との平面視での最小間隔が、上記接続部の最大内接円の半径の1.2倍以上5倍以下、かつ上記第1グランド層及び第2グランド層と導電パターンとの厚さ方向の平均間隔の1.5倍以上10倍以下であるプリント配線板。
  2. 上記接続部がランド部である請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 上記第1グランド層が平面視で上記導電パターンの上記接続部及び接続部近傍以外の領域と重なる請求項1又は請求項2に記載のプリント配線板。
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