JP6521595B2 - 液体の撹拌装置 - Google Patents

液体の撹拌装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6521595B2
JP6521595B2 JP2014184083A JP2014184083A JP6521595B2 JP 6521595 B2 JP6521595 B2 JP 6521595B2 JP 2014184083 A JP2014184083 A JP 2014184083A JP 2014184083 A JP2014184083 A JP 2014184083A JP 6521595 B2 JP6521595 B2 JP 6521595B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
tank
stirring
cylindrical member
stirring blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014184083A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016055255A (ja
Inventor
良幸 遠藤
良幸 遠藤
鉄也 野中
鉄也 野中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2014184083A priority Critical patent/JP6521595B2/ja
Publication of JP2016055255A publication Critical patent/JP2016055255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6521595B2 publication Critical patent/JP6521595B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Description

本発明は、液体を撹拌する撹拌手段を備えた液体の撹拌装置に関する。
従来、貯水槽(タンク)に貯められた水(液体)を、モータにより回転駆動させる撹拌羽根で撹拌し、渦を生成する液体の撹拌装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−201920号公報
しかしながら、従来の液体の撹拌装置にあっては、貯水槽が大きくなるほど、渦を生成させるために、撹拌羽根を回転させるモータが大規模になる、という問題がある。すなわち、撹拌したときの流体の最大回転速度は、回転させる必要がある液体の体積(質量)に応じて決まるが、貯水槽が大きくなると回転させるべき液体の体積(質量)が大きくなり、モータを変更しなければ、最大回転速度が小さくなる。このため、最大回転速度を大きくして大径の渦を生成させるためには、より大型のモータを用いてより強く撹拌しなければならない、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、タンクが大きくなっても、駆動源を大型化することなく、大径の渦を生成することができる液体の撹拌装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の液体の撹拌装置は、タンクと、撹拌手段と、筒状部材と、底部と、を備えている。
前記タンクは、液体を貯留する。
前記撹拌手段は、前記液体を撹拌する撹拌翼と、前記撹拌翼に連結される回転軸と、前記回転軸を介して前記撹拌翼を回転させる駆動源と、を有する。
前記筒状部材は、前記回転軸の径方向の全周に備えられ、前記タンクの側壁と前記撹拌翼を仕切る。
前記底部は、前記筒状部材の下端に連結するとともに、前記タンクの底面と前記撹拌翼を仕切る。
前記筒状部材の上端位置は、回転軸方向にて、撹拌前の前記液体の液面よりも下側位置であって、前記撹拌翼よりも上側位置に設けられる。
前記底部は、前記タンクの底面側に向かって凸となる曲面形状である。
前記撹拌翼は、回転軸方向にて前記筒状部材の上端位置から前記筒状部材の下端位置までの間に配置される。
前記撹拌翼と前記底部は、回転軸方向で見たとき、重なり合うように配置される。
前記撹拌手段は前記撹拌翼を回転させることにより、前記筒状部材の上端側の前記液体が前記撹拌翼に引き込まれ、引き込まれたことにより生成される渦周辺の空気が取り込まれる前記液体が前記撹拌翼から前記底部側に押し出され、押し出された前記液体が前記底部に突き当たって前記底部から前記液面側へ上向きに流れ、前記タンク全体を循環する循環流が生成される。
よって、回転軸の径方向の全周に、タンクの側壁と撹拌翼を仕切る筒状部材が備えられ、筒状部材の上端位置は、撹拌前の液体の液面よりも下側位置に設けられている。
すなわち、筒状部材で撹拌翼の周囲を囲うことにより、撹拌翼が回転させるべき液体の体積(質量)を抑えることができるので、最大回転速度が小さくならない。このため、撹拌翼の回転により筒状部材の内側に渦が生成される。そして、筒状部材の上端位置が液面よりも下側位置に設けられているので、筒状部材の内側に生成された渦に、筒状部材の上端側の液体が引き込まれる。このため、筒状部材の径よりも大径の渦を生成することができる。
この結果、タンクが大きくなっても、駆動源を大型化することなく、大径の渦を生成することができる。
工業用水に適用された実施例1の液体の撹拌装置を示す全体構成図である。 実施例1の液体の撹拌装置を示す全体構成図であって、図1の矢印Aの方向から見た側面図を示す。 実施例1の底部を示す図であって、図1のII−II線における底部の概略端面図である。 実施例1の液体の撹拌装置を示す概略図であって、底部5に孔5bを設けた場合の工業用水のタンク内での流れを説明する説明図である。 実施例2の液体の撹拌装置を示す概略図であって、底部51に孔5aを設けない場合の工業用水のタンク内での流れを説明する説明図である。 実施例3の液体の撹拌装置を示す概略図であって、底部5,51を設けない場合の工業用水のタンク内での流れを説明する説明図である。
以下、本発明の液体の撹拌装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、工業用水に適用された実施例1の液体の撹拌装置を示す全体構成図を示し、図2は、図1の矢印A方向から見た側面図を示し、図3は、図1のII−II線における底部の概略端面図を示す。以下、図1〜図3に基づき全体構成を説明する。
実施例1の液体の撹拌装置1は、図1に示すように、タンク2と、撹拌ユニット3(撹拌手段)と、筒状部材4と、底部5と、を備えている。
前記タンク2は、図1と図2に示すように、工業用水21(液体)を貯留する。なお、工業用水21はタンク内に密閉されていないので、工業用水21の水面21a(液体の液面)は空気に触れている。
前記撹拌ユニット3は、図1と図2に示すように、工業用水21を撹拌する撹拌翼31と、撹拌翼31に連結される回転軸32と、回転軸32を介して撹拌翼31を回転させるモータ33(駆動源)と、を有する。
前記撹拌翼31は、図1と図2に示すように、タンク内の工業用水21の水中に配置されている。撹拌翼31は、モータ33の回転駆動により回転され、工業用水21を撹拌する。
前記回転軸32は、図1と図2に示すように、その一部がタンク内に配置され、天板と10と台座11にあけられた孔を通って、撹拌翼31とモータ33に連結されている。
前記モータ33は、図1と図2に示すように、タンク2の上部に設けられた天板10の上に台座11を介して設けられている。モータ33には、図1に示すように、スイッチ34を介してプラグ35が取り付けられている。モータ33は、プラグ35を電源等のコンセント(不図示)に差し込み、スイッチ34をONすることにより回転する。
前記筒状部材4は、図1と図2に示すように、回転軸32の径方向の全周に備えられ、タンク2の側壁2aと撹拌翼31を仕切っている。この筒状部材4は、円筒状である。筒状部材4の径や高さは、撹拌翼31が最大回転速度で回転することができる値に、それぞれ設定される。これは、予め算出等により設定される。例えば、筒状部材4の径R1は、撹拌翼31の径の3倍程度の大きさに設定される。この筒状部材4の上端位置4U(上端)は、図1と図2に示すように、撹拌前の工業用水21の水面よりも下側位置に設けられ、筒状部材4の下端位置4D(下端)は、タンク2の底面2bよりも上側位置に設けられている。
前記底部5は、図1と図2に示すように、筒状部材4の下端4Dに連結されるとともに、タンク2の底面2bと撹拌翼31を仕切っている。この底部5は、図1と図2に示すように、タンク2の底面側に向かって凸となる曲面形状である。この底部5の中央部5aには、図3に示すように、円形状の孔5bが設けられている。この孔5bの径の大きさは、撹拌翼31の回転によって底部側に押し出された工業用水のうち、例えば、1〜2割程度の工業用水(流体)が吹き出す大きさに設定される。
また、底部5とタンク2の底面2bとの間には、図1と図2に示すように、例えば3つの脚部材12が設けられている。脚部材12は、図1と図2に示すように、底部5に取り付けられる脚部12aと、タンク2の底面2aに取り付けられる基礎部12bと、から構成されている。なお、これらの取り付けは、図3に破線で示すように、溶接などにより行われる。また、脚部材12は、図3に示すように、孔5bの周囲に等間隔に配置されている。このように、底部5は、タンク2の底面位置2bよりも上側位置に設けられている。すなわち、底部5のうち、最もタンク2の底面側に向かって凸となっている部分と、タンク2の底面2bとは接しない。
次に、作用を説明する。
実施例1の液体の撹拌装置における作用を、「底部5に孔5bを設けた場合の工業用水のタンク内での流れ」「液体の撹拌装置の特徴的作用」、「液体の撹拌装置の他の特徴的作用」に分けて説明する。
[底部5に孔5bを設けた場合の工業用水のタンク内での流れ]
図4は、底部5に孔5bを設けた場合の工業用水21(液体)のタンク内での流れを示す。なお、図4では、工業用水21のタンク内での流れを説明するために、脚部材12や回転軸32やモータ33等の記載を省略する。以下、図1と図4に基づき、工業用水21のタンク内での流れについて説明する。なお、図4において、撹拌前の工業用水21の水面21aを、二点鎖線で示す。
まず、液体の撹拌装置1を設置し、プラグ35をコンセントに差し込み、スイッチ34をONにする(図1)。これにより、モータ33が回転され、回転軸32に連結された撹拌翼31が回転される。
次に、図4に示すように、撹拌翼31が回転することにより、撹拌翼31周辺の工業用水21が水平方向に撹拌される(矢印B)。そして、筒状部材4の内側に渦Vが生成される。このとき、内側に生成された渦Vに、筒状部材4の上端側の工業用水21が引き込まれるため(矢印C)、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vが生成される。この引き込まれた工業用水21は撹拌翼31から底部側に押し出され、工業用水21の一部が曲面形状の底部5に突き当たり(矢印D)、残りの一部の工業用水21が筒状部材4の径R1よりも小さい底部5の孔5bから吹き出して、タンク2の底面2bに突き当たる(矢印E)。
底部5に突き当たった工業用水21は、底部5から工業用水21の水面側へ上向きに流れる(矢印D)。
また、タンク2の底面2bに突き当たった工業用水21は、タンク2の側壁側に広がり、筒状部材4とタンク2の側壁2aとの間の工業用水21の下側に入り込み(矢印E)、その間の工業用水21を水面側へ押し上げる(矢印F)。この押し上げられた工業用水21は、渦Vに引き込まれる(矢印C)。
このように、撹拌翼31の回転により、工業用水21がタンク内で流動する。
[液体の撹拌装置の特徴的作用]
例えば、貯水槽(タンク)に貯められた水(液体)を、モータにより回転駆動させる撹拌羽根で撹拌し、渦を生成する液体の撹拌装置を比較例とする。
しかし、比較例の液体の撹拌装置によれば、貯水槽が大きくなるほど、渦を生成させるために、撹拌羽根を回転させるモータが大規模になる、という課題がある。すなわち、撹拌したときの流体の最大回転速度は、回転させる必要がある液体の体積(質量)に応じて決まるが、貯水槽が大きくなると回転させるべき液体の体積(質量)が大きくなり、モータを変更しなければ、最大回転速度が小さくなる。このため、最大回転速度を大きくして大径の渦を生成させるためには、より大型のモータを用いてより強く撹拌しなければならない、という課題がある。または、複数のモータを用いる必要がある。
これに対し、回転軸32の径方向の全周に、タンク2の側壁2aと撹拌翼31を仕切る筒状部材4が備えられ、筒状部材4の上端位置4Uは、撹拌前の工業用水21の液面21aよりも下側位置に設けられている構成を採用した(図1、図2、図4)。
すなわち、筒状部材4で撹拌翼31の周囲を囲うことにより、撹拌翼31が回転させるべき工業用水21の体積(質量)を抑えることができるので、最大回転速度が小さくならない。このため、撹拌翼31の回転により筒状部材4の内側に渦Vが生成される。そして、筒状部材4の上端位置4Uが水面21aよりも下側位置に設けられているので、筒状部材4の内側に生成された渦Vに、筒状部材4の上端側の工業用水21が引き込まれる(図4の矢印C)。このため、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vを生成することができる(図4)。
この結果、タンク2が大きくなっても、モータ33を大型化することなく、大径R2の渦Vを生成することができる。
加えて、タンク2のみが大きくなっても、筒状部材4と底部5を設けることにより、既存の撹拌ユニット3を用いて、大径R2の渦Vを生成することができる。
[液体の撹拌装置の他の特徴的作用]
実施例1では、底部5がタンク2の底面側に向かって凸となる曲面形状である構成を採用した(図1、図2、図4)。
すなわち、撹拌翼31の回転によって底部側に押し出された工業用水21が、曲面形状の底部5に突き当たることにより、底部5から水面側への上向きの流れを作ることができる(図4の矢印D)。したがって、上向きの流れによって、単に水平方向(図4の矢印B)の撹拌だけでなく、上下方向(垂直方向)でも撹拌が生じるので(図4の矢印D)、撹拌効率を向上することができる。
加えて、筒状部材4の下端4Dに底部5を備えたことにより、筒状部材4の内側での渦Vが、より生成されやすくなる。このため、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vが、より生成されやすくなる。
実施例1では、底部5がタンク2の底面位置2bよりも上側位置に設けられ、底部5の中央部5aに孔5bが設けられている構成を採用した(図3、図4)。
すなわち、撹拌翼31の回転によって底部側に押し出された工業用水21が、筒状部材4の径R1よりも小さい底部5の孔5bから吹き出して、タンク2の底面2bに突き当たる(図4の矢印E)。このとき、タンク2の底面2bに突き当たった工業用水21は、タンク2の側壁側に広がり、筒状部材4とタンク2の側壁2aとの間の工業用水21の下側に入り込み(図4の矢印E)、その間の工業用水21を水面側へ押し上げる(図4の矢印F)。この押し上げられた工業用水21は、渦Vに引き込まれる(図4の矢印C)。
したがって、タンク2が大きくなっても、モータ33を大型化することなく、タンク全体を循環する循環流を生成することができる。
加えて、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vが生成されることにより、水面上に負圧が形成される。この負圧により、渦周辺の空気(酸素)が水中に取り込まれる。そして、タンク全体を循環する循環流により、タンク全体に酸素が供給されるので、タンク全体の耐腐敗性を向上することができる。
実施例1では、液体が工業用水21である構成を採用した(図1、図2、図4)。
例えば、工業用水には、悪臭等の原因となる嫌気性細菌等が発生する。
これに対し、実施例1では、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vが生成されることにより、工業用水21の水面上に負圧が形成される。この負圧により、渦周辺の空気(酸素)が工業用水中に取り込まれる。
したがって、嫌気性細菌の発生を抑制することができる。
加えて、渦Vが大きいほど、負圧が大きくなるので、工業用水中に取り込む酸素量が増え、嫌気性細菌の抑制効果を向上することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の液体の撹拌装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 液体(工業用水21)を貯留するタンク2と、
液体(工業用水21)を撹拌する撹拌翼31と、撹拌翼31に連結される回転軸32と、回転軸32を介して撹拌翼31を回転させる駆動源(モータ33)と、を有する撹拌手段(撹拌ユニット3)と、
回転軸32の径方向の全周に、タンク2の側壁2aと撹拌翼31を仕切る筒状部材4と、を備え、
筒状部材4の上端位置4Uは、撹拌前の液体(工業用水21)の液面(水面21a)よりも下側位置に設けられる(図1、図2、図4)。
このため、タンク2が大きくなっても、駆動源(モータ33)を大型化することなく、大径R2の渦Vを生成することができる(図4)。
(2) 筒状部材4の下端4Dに連結するとともに、タンク2の底面2bと撹拌翼31を仕切る底部5を備え、
底部5は、タンク2の底面側に向かって凸となる曲面形状である(図1、図2、図4)。
このため、(1)の効果に加え、上向きの流れによって、単に水平方向(図4の矢印B)の撹拌だけでなく、上下方向(垂直方向)でも撹拌が生じるので(図4の矢印D)、撹拌効率を向上することができる。
(3) 底部5をタンク2の底面位置2bよりも上側位置に設け、
底部5の中央部5aに孔5bを設ける(図3、図4)。
このため、(2)の効果に加え、タンク2が大きくなっても、駆動源(モータ33)を大型化することなく、タンク全体を循環する循環流を生成することができる(図4)。
(4) 液体は、工業用水21である(図1、図2、図4)。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、嫌気性細菌の発生を抑制することができる。
実施例2は、底部の変形例である。
図5に基づき実施例2の要部構成を以下に説明する。
前記底部51は、図5に示すように、筒状部材4の下端4Dに連結されるとともに、タンク2の底面2bと撹拌翼31を仕切っている。この底部51は、図5に示すように、タンク2の底面側に向かって凸となる曲面形状である。すなわち、実施例2の底部51は、実施例1の底部5に孔5bを設けない底部である。また、実施例2では底部5に孔5bを設けないが、脚部材12は、実施例1と同様に等間隔に配置されている。このため、底部51のうち、最もタンク2の底面側に向かって凸となっている部分と、タンク2の底面2bとは接しない。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、不図示または対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例2の液体の撹拌装置における作用を、「底部51に孔5bを設けない場合の工業用水のタンク内での流れ」、「液体の撹拌装置の特徴的作用」、「液体の撹拌装置の他の特徴的作用」に分けて説明する。
[底部51に孔5bを設けない場合の工業用水のタンク内での流れ]
図5は、底部51に孔5bを設けない場合の工業用水21(液体)のタンク内での流れを示す。なお、図5では、工業用水21のタンク内での流れを説明するために、脚部材12や回転軸32やモータ33等の記載を省略する。以下、図5に基づき、工業用水21のタンク内での流れについて説明する。なお、図5において、撹拌前の工業用水21の水面21aを、二点鎖線で示す。
底部51に孔5bを設けない場合、工業用水21のタンク内での流れは、実施例1の説明と同様に、撹拌翼31が回転することにより、撹拌翼31周辺の工業用水21が水平方向に撹拌され(矢印B)、筒状部材4の内側に渦Vが生成される。このとき、内側に生成された渦Vに、筒状部材4の上端側の工業用水21が引き込まれるため(矢印C)、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vが生成される。この引き込まれた工業用水21は底部側に押し出され、工業用水21の一部が曲面形状の底部5に突き当たる(矢印D)。そして、底部5に突き当たった工業用水21は、底部5から工業用水21の水面側へ上向きに流れる(矢印D)。
なお、底部51に孔5bを設けない場合、筒状部材4の内側の工業用水21の一部は、筒状部材4とタンク2の側壁2aとの間の工業用水21が筒状部材4の内側に引き込まれるとき(矢印C)、筒状部材4の上端4U付近から筒状部材4の外側に流れる。
このように、撹拌翼31の回転により、工業用水21がタンク内で流動する。
[液体の撹拌装置の特徴的作用]
実施例2の底部51は、実施例1の底部5と異なり、底部51に孔5bを設けないが、実施例1と同様に、回転軸32の径方向の全周に、タンク2の側壁2aと撹拌翼31を仕切る筒状部材4が備えられ、筒状部材4の上端位置4Uは、撹拌前の工業用水21の液面21aよりも下側位置に設けられている構成を採用した(図5)。このため、実施例1の「液体の撹拌装置の特徴的作用」と同様に、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vを生成することができる(図5)。この結果、タンク2が大きくなっても、モータ33を大型化することなく、大径R2の渦Vを生成することができる。加えて、タンク2のみが大きくなっても、筒状部材4と底部5を設けることにより、既存の撹拌ユニット3を用いて、大径R2の渦Vを生成することができる。
[液体の撹拌装置の他の特徴的作用]
実施例2の底部51は、実施例1の底部5と異なり、底部51に孔5bを設けないが、実施例1と同様に、底部51がタンク2の底面側に向かって凸となる曲面形状である構成を採用した(図5)。このため、実施例1と同様に、底部51から水面側への上向きの流れを作ることができる(図5の矢印D)。したがって、上向きの流れによって、単に水平方向(図5の矢印B)の撹拌だけでなく、上下方向(垂直方向)でも撹拌が生じるので(図5の矢印D)、撹拌効率を向上することができる。加えて、筒状部材4の下端4Dに底部51を備えたことにより、筒状部材4の内側での渦Vが、より生成されやすくなる。このため、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vが、より生成されやすくなる。
実施例2では、実施例1と同様に、液体が工業用水21である構成を採用した(図5)。このため、実施例1と同様に、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vが生成されることにより、工業用水21の水面上に負圧が形成される。この負圧により、渦周辺の空気(酸素)が工業用水中に取り込まれる。したがって、嫌気性細菌の発生を抑制することができる。加えて、渦Vが大きいほど、負圧が大きくなるので、工業用水中に取り込む酸素量が増え、嫌気性細菌の抑制効果を向上することができる。
次に、効果を説明する。
実施例2の液体の撹拌装置にあっては、実施例1の(1)〜(2)及び(4)の効果を得ることができる。
実施例3は、実施例1と実施例2とは異なり、底部5,51を設けない変形例である。
図6に基づき実施例3の要部構成を以下に説明する。
実施例3では、図6に示すように、筒状部材4の下端4Dに、底部5,51を連結しない構成となっている。すなわち、底部5,51を設けない構成となっている。このため、脚部材12のうち脚部12a(不図示)は、筒状部材4の下端4Dもしくは筒状部材4の下部に、等間隔に配置され、溶接等により取り付けられている。これにより、筒状部材4は、タンク2の底面位置2bよりも上側位置に設けられている。すなわち、筒状部材4の下端4Dと、タンク2の底面2bとは接しない。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、不図示または対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例3の液体の撹拌装置における作用を、「底部5,51を設けない場合の工業用水のタンク内での流れ」、「液体の撹拌装置の特徴的作用」、「液体の撹拌装置の他の特徴的作用」に分けて説明する。
[底部5,51を設けない場合の工業用水のタンク内での流れ]
図6は、底部5,51を設けない場合の工業用水21(液体)のタンク内での流れを示す。なお、図6では、工業用水21のタンク内での流れを説明するために、脚部材12や回転軸32やモータ33等の記載を省略する。以下、図6に基づき、工業用水21のタンク内での流れについて説明する。なお、図6において、撹拌前の工業用水21の水面21aを、二点鎖線で示す。
底部5,51を設けない場合、工業用水21のタンク内での流れは、実施例1の説明と同様に、撹拌翼31が回転することにより、撹拌翼31周辺の工業用水21が水平方向に撹拌され(矢印B)、筒状部材4の内側に渦Vが生成される。このとき、内側に生成された渦Vに、筒状部材4の上端側の工業用水21が引き込まれるため(矢印C)、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vが生成される。この引き込まれた工業用水21は、タンク2の底面側に押し出され、渦Vによって水面側へ引っ張られる(矢印G)。
このように、撹拌翼31の回転により、工業用水21がタンク内で流動する。
[液体の撹拌装置の特徴的作用]
実施例3は、実施例1〜実施例2と異なり、底部5,51を備えないが、実施例1〜実施例2と同様に、回転軸32の径方向の全周に、タンク2の側壁2aと撹拌翼31を仕切る筒状部材4が備えられ、筒状部材4の上端位置4Uは、撹拌前の工業用水21の液面21aよりも下側位置に設けられている構成を採用した(図6)。このため、実施例1の「液体の撹拌装置の特徴的作用」と同様に、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vを生成することができる(図6)。この結果、タンク2が大きくなっても、モータ33を大型化することなく、大径R2の渦Vを生成することができる。加えて、タンク2のみが大きくなっても、筒状部材4を設けることにより、既存の撹拌ユニット3を用いて、大径R2の渦Vを生成することができる。
[液体の撹拌装置の他の特徴的作用]
実施例3では、実施例1〜実施例2と同様に、液体が工業用水21である構成を採用した(図6)。このため、実施例1と同様に、筒状部材4の径R1よりも大径R2の渦Vが生成されることにより、工業用水21の水面上に負圧が形成される。この負圧により、渦周辺の空気(酸素)が工業用水中に取り込まれる。したがって、嫌気性細菌の発生を抑制することができる。加えて、渦Vが大きいほど、負圧が大きくなるので、工業用水中に取り込む酸素量が増え、嫌気性細菌の抑制効果を向上することができる。
次に、効果を説明する。
実施例3の液体の撹拌装置にあっては、実施例1の(1)及び(4)の効果を得ることができる。
以上、本発明の液体の撹拌装置を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜実施例3では、筒状部材4を円筒状とする例を示した。しかしながら、筒状部材を、角筒状とする例としても良い。要するに、筒状部材4は筒状になっていれば良い。
実施例1〜実施例3では、脚部材12を設ける例を示した。しかしながら、脚部材12に限られるものではない。例えば、筒状部材4とタンク2の側壁2aとの間に支持部材を設け、支持部材により、底部5,51(実施例1〜実施例2)または筒状部材4の下端4D(実施例3)がタンク2の底面2bと接しない位置に設けられていれば良い。さらに、筒状部材4の上端4Uもしくは筒状部材4の上部と、天板11等の筒状部材4よりも上側に配置されている部材と、をワイヤー等で連結し、筒状部材4及び底部5,51(実施例1〜実施例2)または筒状部材4(実施例3)を吊るし、底部5,51(実施例1〜実施例2)または筒状部材4の下端4D(実施例3)がタンク2の底面2bと接しない位置に設けられていれば良い。要するに、底部5,51(実施例1〜実施例2)または筒状部材4の下端4D(実施例3)がタンク2の底面2bと接しない位置に設けられていれば良い。
実施例2〜実施例3では、脚部材12を設けて、底部51または筒状部材4の下端4Dがタンク2の底面2bと接しない位置に設ける例を示した。しかし、脚部材12などを設けず、底部51または筒状部材4の下端4Dがタンク2の底面2bと接する位置に設ける例としても良い。要するに、底部51を備えている場合(実施例2)には、底部51は、筒状部材4の下端4Dに連結するとともに、タンク2の底面2bと撹拌翼31を仕切り、底部51の形状がタンク2の底面側に向かって凸となる曲面形状であれば良い。また、底部51を備えない場合(実施例3)には、筒状部材4は、回転軸32の径方向の全周に、タンク2の側壁2aと撹拌翼31を仕切り、筒状部材4の上端位置4Uが撹拌前の工業用水21の水面よりも下側位置に設けられていれば良い。
実施例1〜実施例3では、駆動源をモータ33とする例を示した。しかしながら、駆動源を、原動機とする例としても良い。要するに、タンク2が大きくなっても、駆動源を大型化することなく、撹拌翼31の回転により、大径R2の渦Vを生成することができるものであれば良い。
実施例1〜実施例3では、液体を工業用水21とする例を示した。しかしながら、液体を、特有の機能を有する機能水(例えば、電解水など)とする例としても良い。要するに、液体であれば良い。
実施例1〜3では、液体の撹拌装置1を工業用水21に適用する例を示した。しかしながら、液体の撹拌装置1を工業用水21に適用する例に限られない。要するに、撹拌対象が工業用水21や電解水などの液体であれば、液体の撹拌装置1を適用することができる。
1 液体の撹拌装置
2 タンク
2a タンクの側壁
2b タンクの底面(タンクの底面位置)
21 工業用水(液体)
21a 工業用水の水面(液体の液面)
3 撹拌ユニット(撹拌手段)
31 撹拌翼
32 回転軸
33 モータ(駆動源)
4 筒状部材
4U 筒状部材の上端位置(筒状部材の上端)
4D 筒状部材の下端位置(筒状部材の下端)
5,51 底部
5a 底部の中央部
5b 孔

Claims (3)

  1. 液体を貯留するタンクと、
    前記液体を撹拌する撹拌翼と、前記撹拌翼に連結される回転軸と、前記回転軸を介して前記撹拌翼を回転させる駆動源と、を有する撹拌手段と、
    前記回転軸の径方向の全周に、前記タンクの側壁と前記撹拌翼を仕切る筒状部材と、
    前記筒状部材の下端に連結するとともに、前記タンクの底面と前記撹拌翼を仕切る底部と、を備え、
    前記筒状部材の上端位置は、回転軸方向にて、撹拌前の前記液体の液面よりも下側位置であって、前記撹拌翼よりも上側位置に設けられ、
    前記底部は、前記タンクの底面側に向かって凸となる曲面形状であり、
    前記撹拌翼は、回転軸方向にて前記筒状部材の上端位置から前記筒状部材の下端位置までの間に配置され、
    前記撹拌翼と前記底部は、回転軸方向で見たとき、重なり合うように配置され、
    前記撹拌手段は前記撹拌翼を回転させることにより、前記筒状部材の上端側の前記液体が前記撹拌翼に引き込まれ、引き込まれたことにより生成される渦周辺の空気が取り込まれる前記液体が前記撹拌翼から前記底部側に押し出され、押し出された前記液体が前記底部に突き当たって前記底部から前記液面側へ上向きに流れ、前記タンク全体を循環する循環流が生成される
    ことを特徴とする液体の撹拌装置。
  2. 請求項1に記載された液体の撹拌装置において、
    前記底部を前記タンクの底面位置よりも上側位置に設け、
    前記底部の中央部に孔を設ける
    ことを特徴とする液体の撹拌装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された液体の撹拌装置において、
    前記液体は、工業用水である
    ことを特徴とする液体の撹拌装置。
JP2014184083A 2014-09-10 2014-09-10 液体の撹拌装置 Active JP6521595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014184083A JP6521595B2 (ja) 2014-09-10 2014-09-10 液体の撹拌装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014184083A JP6521595B2 (ja) 2014-09-10 2014-09-10 液体の撹拌装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016055255A JP2016055255A (ja) 2016-04-21
JP6521595B2 true JP6521595B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=55756844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014184083A Active JP6521595B2 (ja) 2014-09-10 2014-09-10 液体の撹拌装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6521595B2 (ja)

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2522947A (en) * 1945-05-16 1950-09-19 Weyerhaeuser Timber Co Apparatus for growing aerobic organisms
US4358206A (en) * 1980-12-30 1982-11-09 General Signal Corporation Draft tube apparatus
JPS5929940Y2 (ja) * 1981-02-16 1984-08-27 伸和工業株式会社 重油乳化装置
JPS618126A (ja) * 1984-06-22 1986-01-14 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 撹拌装置
JPH0457231U (ja) * 1990-09-19 1992-05-15
DE69522365T2 (de) * 1994-05-11 2002-05-23 Praxair Technology Inc Verbesserungen bei der Oxidation organischer Chemikalien
JPH0810597A (ja) * 1994-06-29 1996-01-16 Fuji Electric Co Ltd 気体と液体を混合し移送する装置
US5711902A (en) * 1996-11-15 1998-01-27 Hsu; Yung-Chien Gas-induced reactor
JP3830217B2 (ja) * 1996-12-18 2006-10-04 株式会社東洋電機工業所 流体攪拌装置
DE19814819A1 (de) * 1998-04-02 1999-10-07 Leonhard Fuchs Kreiselbelüfter
JP4465097B2 (ja) * 2000-09-29 2010-05-19 株式会社日本触媒 凝集性微粒子分散液の製造法
KR100965784B1 (ko) * 2009-09-15 2010-06-29 한국기계연구원 태양광을 이용한 녹조방지 물 순환장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016055255A (ja) 2016-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101658659B1 (ko) 입형 원심펌프
KR20110004298A (ko) 배수펌프
JP6480916B2 (ja) 酸素溶解装置
EP2940839A3 (en) Self-cooled motor
JP2016097608A (ja) モルタル等の撹拌装置
JP2009220083A (ja) 攪拌機
JP6521595B2 (ja) 液体の撹拌装置
JP6282153B2 (ja) 泡発生装置および便器
JP5770811B2 (ja) 孔付リング及びそれを装着したナノバブル生成装置
JPH10337461A (ja) 攪拌装置
CN211358459U (zh) 搅拌桶装置
CN207385268U (zh) 液态材料搅拌装置及其冰淇淋酸奶机
JP2017094220A (ja) ミキサーヘッド及びインペラ
KR20130037416A (ko) 세탁기용 펄세이터
JP2013092074A (ja) 水中ポンプ用攪拌体
JP2009195896A (ja) 攪拌機
JP2010042377A (ja) 撹拌装置
JP6418745B2 (ja) 撹拌用回転体及び撹拌装置
JP2016185267A (ja) 洗濯機用の撹拌翼およびそれを用いた洗濯機
JP6223943B2 (ja) 泡発生装置および入浴装置
JP6550249B2 (ja) 撹拌翼およびそれを用いた撹拌装置、洗濯機
JP2014158446A (ja) 培養装置
JP2007136250A (ja) 通気攪拌発酵槽
JP2006326467A (ja) 遊星運動式撹拌脱泡装置に使用される容器
JP6174937B2 (ja) 撹拌用回転容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170316

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6521595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150