JP3830217B2 - 流体攪拌装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生コンスラリー、ベントナイトや石灰を含む水、下水汚水等のように沈殿物の多い流体を貯留する貯留槽中に設置して使用し、攪拌流によって沈殿物を攪拌浮遊させることができる流体攪拌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記した目的のために多種多様の流体攪拌装置が開発されており、その一形態として、図8〜図10に示すように、上方から貯留槽内の流体を吸引すると共に、吸引した流体を下方に吐出する流体攪拌装置B、Cがある。
【0003】
まず、図8に示す流体攪拌装置Bについて説明すると、同流体攪拌装置Bは、攪拌槽100の底面101上に載置されており、実質的に、上端に吸引開口102を有すると共に下端に吐出開口103を有する短尺の垂直筒体104と、垂直筒体104内に同心円的に配設されると共に下方に向けて伸延する出力軸に下方向流発生羽根105が固着されているモータ106とから構成されている。
かかる構成において、モータ106を駆動して下方向流発生羽根105が回転すると、垂直筒体104の上端に形成されている吸引開口102から攪拌槽100内の水が流入すると共に、垂直筒体104の下端に形成されている吐出開口103から攪拌槽100内に流出されることになる。その後、流出された水は上方向流を描きながら、再度、垂直筒体104の吸引開口102に吸引される。即ち、攪拌槽100内には上方向循環流路107が形成されることになり、水中にベントナイト等が分散された状態で存在することになる。
【0004】
一方、図9及び図10に示す流体攪拌装置Cは、攪拌槽200の底面201上に載置されており、実質的に、上端に吸引開口202を有すると共に下端に吐出開口203を有する長尺の垂直筒体204と、垂直筒体204内に同心円的に配設されるモータ205と、モータ205の回転軸の上端に固着されると共に吸引開口202の直下に位置しているインペラ206と、モータ205の回転軸の下端に固着されると共に垂直筒体204の吐出開口203の直上に位置する下方向流発生羽根207とから構成されている。また、吸引開口202には吸引ガイド208が連設されると共に、吐出開口203には吐出ガイド209が設けられている。
【0005】
かかる構成において、モータ205を駆動してインペラ206と下方向流発生羽根207が回転すると、吸引ガイド208を通して、垂直筒体204の上端に形成されている吸引開口202から攪拌槽200内の水が流入すると共に、垂直筒体204の下端に形成されている吐出開口203及び吐出ガイド209を通して攪拌槽200内に流出されることになる。その後、流出された水は上方向流を描きながら、再度、垂直筒体204の吸引開口202に吸引される。即ち、攪拌槽200内には上方向循環流路208aが形成されることになり、水中にベントナイト等が分散された状態で存在することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の流体攪拌装置B、Cは、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。
即ち、図8に示すように、流体攪拌装置Bの垂直筒体104は、直径が垂直方向長さより大きい短尺構造となっている。従って、攪拌槽100が小容量の場合には、このような流体攪拌装置Bであっても十分な攪拌効果が期待できる。しかし、攪拌槽100が大容量の場合、貯留水の水位が高くなるので、このような流体攪拌装置Bでは、貯留水の下部層のみ攪拌することになり、上部層や中間層は何ら攪拌されないおそれがあり、攪拌槽100の全体にわたって均一濃度の安定液等を生成することは困難である。
【0007】
この点、図9及び図10に示す流体攪拌装置Cにおいては、垂直筒体204は、垂直方向長さが直径より数倍大きい長尺構造となっている。従って、攪拌槽200が大容量で、従って、水位が高い場合であっても、大きな上方向循環流路208aを形成しながら攪拌作用が行われるので、貯留水の下部層のみならず上部層も攪拌されることになる。しかし、この場合においても、貯留水の中間層、特に、垂直筒体204の近傍の中間層は殆ど上方向循環流路208aの影響を受けることがない。従って、この流体攪拌装置Cによっても、攪拌槽200の全体にわたって均一濃度の安定液等を生成することは困難である。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、沈殿物を含む流体を全体にわたって攪拌して、容易、迅速かつ確実に均一な安定液等の混合原料を製造することができる流体攪拌装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の流体攪拌装置は、内部に下方向流発生羽根を具備するモータが内蔵されている垂直筒体の上端に第1の吸引開口が形成されると共に、前記垂直筒体の下端に吐出開口が形成され、かつ、前記垂直筒体の中途部分に第2の吸引開口が形成されている流体攪拌装置であって、
前記垂直筒体は、下端に前記吐出開口が形成された下部筒と、上端に前記第1の吸引開口が形成され、下端が前記下部筒の上端に嵌入する上部筒とから形成され、かつ前記下部筒の上端の内面と前記上部筒の下端の外面が取付機枠によって同心円的に固定連結されて、前記下部筒の上端と前記上部筒の下端との間には環状孔からなる前記第2の吸引開口が形成されている
【0010】
請求項2記載の流体攪拌装置は、請求項1記載の流体攪拌装置において、前記上部筒の上端に更に小径の先部筒が連結され、前記上部筒の上端と前記先部筒の下端との間には、環状孔からなるもう一つの第2の吸引開口が形成され、前記第1の吸引開口は、前記先部筒の上端に形成されている。
請求項3記載の流体攪拌装置は、請求項1又は2記載の流体攪拌装置において、前記第1の吸引開口に原料投入ホッパーが連設される。
【0011】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した幾つかの実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る流体攪拌装置Aの構成について説明する。
図1に示すように、攪拌槽10の底面11上の略中央部に流体攪拌装置Aが載置されている。
図1及び図2に示すように、底面11上には流体攪拌装置Aの下部を構成する支持機枠12が載置されており、支持機枠12は、大径の円板からなる底板13と、底板13の外周縁に円周方向に間隔をあけて立設された複数の支柱14と、これら支柱14の上端によって固定支持される大径の円板からなる天板15から形成されている。
【0013】
支持機枠12には、天板15を貫通する状態で直筒からなる長尺の垂直筒体16が取付けられており、垂直筒体16の上端には第1の吸引開口17が形成されると共に、その下端には吐出開口18が形成されている。
【0014】
図2に示すように、垂直筒体16は、外周面を天板15に設けた取付孔の周縁部に溶接等によって固定された下部筒19と、下部筒19の上部に連設される直筒からなる上部筒20とから形成されており、上部筒20は下部筒19より小径に形成され、その下端は下部筒19の上端に嵌入されている。
下部筒19の下部は先細状になっており、その下端には吐出開口18が形成されると共に、吐出開口18の周縁には環状ガイドフランジ21が取付けられている。
【0015】
また、下部筒19の上端の内面には、十字架状に配設された取付機枠22によって、上部筒20の下端の外面が同心円的に固定連結されている。そして、上述したように、上部筒20は下部筒19より小径に形成されているので、下部筒19の上端と上部筒20の下端との間には環状孔からなる第2の吸引開口23が形成されることになる。
【0016】
垂直筒体16内にはモータ24が同心円的に配設されており、モータ24の外面は十字架状に配設された取付機枠25によって下部筒19の上部内面に固定されている。なお、モータ24は上部筒20に取付けることもできる。そして、モータ24から下方に伸延する出力軸26の伸延端には、プロペラ羽根や傾斜パドル等からなる下方向流発生羽根27が固着されている。
なお、本実施の形態では、支持機枠12の底板13の中央部には均等拡散錐体28が取付けられている。
【0017】
次に、上記した構成を有する流体攪拌装置Aの作動について、図1及び図2を参照して説明する。
流体攪拌装置Aのモータ24の作動によって下方向流発生羽根27が回転し、この回転によって、垂直筒体16の内部空間が負圧状態になる。
従って、第1の吸引開口17及び第2の吸引開口23を通して攪拌槽10内の水Wが垂直筒体16に流入すると共に、流入した水Wは、垂直筒体16を通して流下して吐出開口18より攪拌槽10中へ放射状に流出されることになる。また、流出された水Wは、その後、図1に矢印で示すように攪拌槽10の底面11上を水平移動した後、上方に移動し、さらに、第1の吸引開口17及び第2の吸引開口23に向けて還流され、高さを異にする第1と第2の上方向循環流路29、30が形成されることになる。
【0018】
ところで、本実施の形態では、第1の吸引開口17と第2の吸引開口23とは、それぞれ、垂直筒体16の上部と下部とに形成されており、これらの上、下部はそれぞれ、攪拌槽10内に貯留されている水Wの上部層と中間層に位置している。
従って、大容量の攪拌槽10であっても、高さを異にする第1と第2の上方向循環流路29、30を通して水Wを循環させることによって、攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層における水Wも、流体攪拌装置Aの作動によって強制的に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽10の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
【0019】
(第2の実施の形態)
図3を参照して、本実施の形態に係る流体攪拌装置A1の構成について説明する。なお、第1の実施の形態と同一の構成要素は同一の符号で示す(以下同じ)。
図3に示すように、本実施の形態に係る流体攪拌装置A1は、上記した第1の実施の形態に係る流体攪拌装置Aにおける垂直筒体16における上部筒20の上端にさらに先部筒31を連結することによって、垂直筒体16より長い垂直筒体32を具備する構成としたことに特徴を有する。
即ち、図3に示すように、本実施の形態では、上部筒20の上端の内面には、十字架状に配設された取付機枠33によって、先部筒31の下端の外面が同心円的に固定連結されている。そして、先部筒31は上部筒20より小径に形成されているので、上部筒20の上端と先部筒31の下端との間には環状孔からなるもう一つの第2の吸引開口34が形成されることになる。また、先部筒31の上端には、第1の実施の形態における第1の吸引開口17と同様に攪拌槽10の上部層の水Wを吸引する第1の吸引開口35が形成されている。
【0020】
従って、本実施の形態においては、攪拌槽10がさらに大容量となる場合であっても、第1の吸引開口35と、二つの第2の吸引開口34、23を通して水Wを循環させることによって、攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層における水Wも、流体攪拌装置A1の作動によって強制的に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽10の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
【0021】
(第3の実施の形態)
図4を参照して、本実施の形態に係る流体攪拌装置A2の構成について説明する。
本実施の形態に係る流体攪拌装置A2は、ベントナイト等の安定液原料を用いて均一な安定液を製造するために好適に用いることができるものである。
図4に示すように、本実施の形態に係る流体攪拌装置A2は、上記した第1の実施の形態に係る流体攪拌装置Aにおける垂直筒体16における上部筒20を二分割筒からなる伸縮構造とすると共に、上部筒20の上端に形成された吸引開口を、水Wの吸引開口としてのみならず、ベントナイト等の安定液原料の投入開口としても用いることができるようにしたことに特徴を有する。
【0022】
即ち、図4に示すように、本実施の形態における垂直筒体43では、第1の実施の形態における上部筒20に代えて、下部筒19の上端には、同筒より小径の固定筒36の下端が取付けられており、固定筒36の上端には昇降筒37が上下方向に摺動自在に取付けられている。
即ち、下部筒19の上端の内面には、十字架状に配設された取付機枠38によって、固定筒36の下端の外面が同心円的に固定連結されている。そして、固定筒36は下部筒19より小径に形成されているので、下部筒19の上端と固定筒36の下端との間には環状孔からなる第2の吸引開口39が形成されることになる。
また、固定筒36の上端には、同筒より小径の昇降筒37の下端が摺動自在に取付けられており、昇降筒37の上端には、第1の実施の形態における第1の吸引開口17と同様に攪拌槽10の上部層の水Wを吸引すると共にベントナイト等の安定液原料40が供給される第1の吸引開口41が形成されている。
【0023】
さらに、図4に示すように、第1の吸引開口41は、好ましくは、水面42から100mm〜200mm下方に位置されている。距離が100mmより小さい場合は、第1の吸引開口41より多量の空気が混入して攪拌能力が著しく低下することになり、一方、距離が200mmをえる場合、下方向流発生羽根27の回転によって発生する吸引力が安定液原料40が投入される水面42付近の水Wに及ばず、安定液原料40を水Wと共に垂直筒体43内に効果的に吸引することができなくなるからである。
かかる構成によって、安定液原料収納袋44を破袋して安定液原料40を第1の吸引開口41に投入すると同時にモータ24を作動すると、第1の吸引開口41を通して安定液原料40と水Wとが垂直筒体43を通して下方に向けて移送され、下方向流発生羽根27によって強力に混合攪拌された後、吐出開口18より攪拌槽10内に吐出することによって、均一な安定液を大量に製造することができる。
【0024】
また、大容量の攪拌槽10であっても、高さを異にする第1と第2の吸引開口41、39を通して水Wを循環させることによって、攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層における水Wも、流体攪拌装置A2の作動によって強制的に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽10の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
【0025】
(第4の実施の形態)
図5を参照して、本実施の形態に係る流体攪拌装置A3の構成について説明する。
本実施の形態に係る流体攪拌装置A3は、第3の実施の形態に係る流体攪拌装置A2の変容例に係るものであり、垂直筒体45は、上記した第3の実施の形態に係る流体攪拌装置A2における無孔の昇降筒37に代えて、上端に複数の水流入孔46を有する昇降筒47を具備することを特徴とする。
即ち、固定筒36の上端には、同筒より小径の昇降筒47の下端が摺動自在に取付けられており、昇降筒47の上端には、円周方向及び軸線方向に間隔を開けて複数の水流入孔46が設けられている。
【0026】
また、本実施の形態では、昇降筒47の上端に形成されている第1の吸引開口48は水面42より上方に所定距離突出している。
かかる構成によって、安定液原料収納袋44を破袋して安定液原料40を第1の吸引開口48に投入すると同時にモータ24を作動すると、水Wが水流入孔46を通して垂直筒体45内に流入し、安定液原料40と水Wとが同垂直筒体45を通して下方に向けて移送され、下方向流発生羽根27によって強力に混合攪拌された後、吐出開口18より攪拌槽10内に吐出することによって、均一な安定液を大量に製造することができる。
また、大容量の攪拌槽10であっても、高さを異にする第1と第2の吸引開口48、39を通して水Wを循環させることによって、攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層における水Wも、流体攪拌装置A3の作動によって強制的に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽10の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
【0027】
(第5の実施の形態)
図6を参照して、本実施の形態に係る流体攪拌装置A4の構成について説明する。
図示するように、底面11上には流体攪拌装置A4の下部を構成する支持機枠52が載置されており、支持機枠52は、大径の円板からなる底板53と、底板53の外周縁に円周方向に間隔をあけて立設された複数の支柱54と、これら支柱54の上端によって固定支持される大径の円板からなる天板55から形成されている。
支持機枠52には、天板55を貫通する状態で直筒からなる長尺の垂直筒体56が取付けられており、垂直筒体56の上端には第1の吸引開口57が形成されると共に、その下端には吐出開口58が形成されている。
【0028】
図6に示すように、垂直筒体56は、外周面を天板55に設けた取付孔の周縁部に溶接等によって固定された下部筒59と、下部筒59の上部に連設される直筒からなる上部筒60とから形成されており、上部筒60は下部筒59より小径に形成され、その下端は下部筒59の上端に嵌入されている。
下部筒59の下部は先細状になっており、その下端には吐出開口58が形成されると共に、吐出開口58の周縁には環状ガイドフランジ61が取付けられている。
また、下部筒59の上端の内面には、十字架状に配設された取付機枠62によって、上部筒60の下端の外面が同心円的に固定連結されている。そして、上述したように、上部筒60は下部筒59より小径に形成されているので、下部筒59の上端と上部筒60の下端との間には環状孔からなる第2の吸引開口63が形成されることになる。
【0029】
垂直筒体56内にはモータ64が同心円的に配設されており、モータ64は、中央部が上方に突出した中空円錐状の取付機枠65によって上部筒60の内面に固定されている。そして、モータ64から下方に伸延する出力軸66の伸延端には、プロペラ羽根や傾斜パドル等からなる下方向流発生羽根67が固着されている。
【0030】
垂直筒体56の第1の吸引開口57に原料投入ホッパーの一例であるホッパー68の基部が連通連結されており、ホッパー68の上端開口部は攪拌槽10内に貯留されている水Wの水面42より上方に位置され、大気に開放されている。従って、ホッパー68内に上方から、大量の安定液原料40を投入することができる。
一方、ホッパー68の水面42より下部をなす部分には多数の水流入孔69が設けられており、この水流入孔69を通して攪拌槽10内の水Wの一部がホッパー68内に流入することになる。なお、本実施の形態においても、支持機枠52の底板53の中央部には均等拡散錐体70が取付けられている。
【0031】
次に、上記した構成を有する流体攪拌装置A4の作動について、図6を参照して説明する。
流体攪拌装置A4のモータ64の作動によって下方向流発生羽根67が回転し、この回転によって垂直筒体56の内部空間が負圧状態になる。
従って、ホッパー68内に水流入孔69を通して水Wが流入すると共に、流入した水Wは、垂直筒体56内を通して流下して吐出開口58より攪拌槽10の水W内に流出されることになる。
【0032】
この状態で、図6に示すように、安定液原料収納袋44を開けて大量の安定液原料40をホッパー68内に投入すると、安定液原料40は、水流入孔69を通してホッパー68内に流入される水Wに巻き込まれながら垂直筒体56内に移送されることになる。その後、下方向流発生羽根67の回転力によって、水Wと安定液原料40とは、強力に混合攪拌されることになり、混合攪拌流からなる安定液は吐出開口58を通して攪拌槽10内に吐出されることになる。
このように、本実施の形態では、大量の安定液原料40を容易、迅速かつ確実に攪拌槽10内の水Wと混合・攪拌して、均一な安定液を大量に製造することができる。
【0033】
また、大容量の攪拌槽10であっても、高さを異にするホッパー68に設けられた水流入孔69と第2の吸引開口63を通して水Wを循環させることによって、攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層における水Wも、流体攪拌装置A4の作動によって強制的に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽10の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
【0034】
(第6の実施の形態)
図7を参照して、本実施の形態に係る流体攪拌装置A5の構成について説明する。
図示するように、本実施の形態に係る流体攪拌装置A5は、ホッパー71の構造を除いて、前記した流体攪拌装置A4と同一の構成を有するので、同一の構成要素は同一の符号で示す。
【0035】
即ち、垂直筒体56の第1の吸引開口57には無孔のホッパー71の基部が連通連結されており、ホッパー71の上端開口部は、水面42よりわずかに下方に位置されている。具体的には、ホッパー71の上端開口部と水面42との間の距離は、好ましくは、100mm〜200mmとする。距離が100mmより小さい場合は、ホッパー71より多量の空気が混入して攪拌能力が著しく低下することになり、一方、距離が200mmをえる場合、下方向流発生羽根67の回転によって発生する吸引力が安定液原料40が投入される水面42付近の水Wに及ばす、安定液原料40を水Wと共に垂直筒体56内に効果的に吸引することができなくなるからである。
【0036】
かかる構成によって、上端開口部より安定液原料40と水Wとをホッパー71内に流入させた後、垂直筒体56に移送し、下方向流発生羽根67によって強力に混合攪拌した後、吐出開口58より攪拌槽10内に吐出することによって、均一な安定液を大量に製造することができる。
また、大容量の攪拌槽10であっても、高さを異にするホッパー71の上端開口部と第2の吸引開口63を通して水Wを循環させることによって、攪拌槽10の上部層及び下部層のみならず中間層における水Wも、流体攪拌装置A5の作動によって強制的に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽10の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
【0037】
以上、本発明を、幾つかの実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変容例も含むものである。
【0038】
【発明の効果】
請求項1〜3記載の流体攪拌装置においては、内部に下方向流発生羽根を具備するモータが内蔵されている垂直筒体の上端に第1の吸引開口が形成されると共に、垂直筒体の下端に吐出開口が形成され、かつ、垂直筒体の中途部分に第2の吸引開口が形成されている。
従って、吐出開口から吐出された流体は、それぞれ第1の吸引開口と第2の吸引開口に連絡する高さを異にする二つの上方向循環流路を通って循環されることになるので、攪拌槽の上部層及び下部層のみならず中間層における流体も、流体攪拌装置の作動によって強制的に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
請求項2記載の流体攪拌装置においては、第2の吸引開口は上下方向に間隔を開けて形成されている。従って、攪拌槽がさらに大容量となる場合であっても、第1の吸引開口と、高さを異にする第2の吸引開口を通して流体を循環させることによって、攪拌槽の上部層及び下部層のみならず中間層における水も、流体攪拌装置の作動によって強制的に循環されることになり、ベントナイト等を含む安定液等を、攪拌槽の全体にわたって均一にかつ安定状態に製造することができる。
請求項3記載の流体攪拌装置においては、第1の吸引開口に原料投入ホッパーが連設されるので、大量の安定液原料を原料投入ホッパーから投入することによって、容易、迅速かつ確実に攪拌槽内の水と混合・攪拌して、均一な安定液を大量に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る流体攪拌装置の攪拌槽内での設置状態説明図である。
【図2】同正断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る流体攪拌装置の正断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る流体攪拌装置の正断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る流体攪拌装置の正断面面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る流体攪拌装置の正断面図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係る流体攪拌装置の正断面図である。
【図8】従来の流体攪拌装置の正断面図である。
【図9】もう一つの従来の流体攪拌装置の設置状態説明図である。
【図10】同一部切欠正面図である。
【符号の説明】
A 流体攪拌装置 A1 流体攪拌装置
A2 流体攪拌装置 A3 流体攪拌装置
A4 流体攪拌装置 A5 流体攪拌装置
W 水 10 攪拌槽
11 底面 12 支持機枠
13 底板 14 支柱
15 天板 16 垂直筒体
17 第1の吸引開口 18 吐出開口
19 下部筒 20 上部筒
21 環状ガイドフランジ 22 取付機枠
23 第2の吸引開口 24 モータ
25 取付機枠 26 出力軸
27 下方向流発生羽根 28 均等拡散錐体
29 上方向循環流路 30 上方向循環流路
31 先部筒 32 垂直筒体
33 取付機枠 34 第2の吸引開口
35 第1の吸引開口 36 固定筒
37 昇降筒 38 取付機枠
39 第2の吸引開口 40 安定液原料
41 第1の吸引開口 42 水面
43 垂直筒体 44 安定液原料収納袋
45 垂直筒体 46 水流入孔
47 昇降筒 48 第1の吸引開口
52 支持機枠 53 底板
54 支柱 55 天板
56 垂直筒体 57 第1の吸引開口
58 吐出開口 59 下部筒
60 上部筒 61 環状ガイドフランジ
62 取付機枠 63 第2の吸引開口
64 モータ 65 取付機枠
66 出力軸 67 下方向流発生羽根
68 ホッパー(原料投入ホッパー) 69 水流入孔
70 均等拡散錐体 71 ホッパー

Claims (3)

  1. 内部に下方向流発生羽根を具備するモータが内蔵されている垂直筒体の上端に第1の吸引開口が形成されると共に、前記垂直筒体の下端に吐出開口が形成され、かつ、前記垂直筒体の中途部分に第2の吸引開口が形成されている流体攪拌装置であって、
    前記垂直筒体は、下端に前記吐出開口が形成された下部筒と、上端に前記第1の吸引開口が形成され、下端が前記下部筒の上端に嵌入する上部筒とから形成され、かつ前記下部筒の上端の内面と前記上部筒の下端の外面が取付機枠によって同心円的に固定連結されて、前記下部筒の上端と前記上部筒の下端との間には環状孔からなる前記第2の吸引開口が形成されていることを特徴とする流体攪拌装置。
  2. 前記上部筒の上端に更に小径の先部筒が連結され、前記上部筒の上端と前記先部筒の下端との間には、環状孔からなるもう一つの第2の吸引開口が形成され、前記第1の吸引開口は、前記先部筒の上端に形成されていることを特徴とする請求項1記載の流体攪拌装置。
  3. 前記第1の吸引開口に原料投入ホッパーが連設されることを特徴とする請求項1又は2記載の流体攪拌装置。
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