JP6521384B2 - 光学ミラー、x線蛍光分析デバイス及びx線蛍光分析のための方法 - Google Patents

光学ミラー、x線蛍光分析デバイス及びx線蛍光分析のための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6521384B2
JP6521384B2 JP2015560622A JP2015560622A JP6521384B2 JP 6521384 B2 JP6521384 B2 JP 6521384B2 JP 2015560622 A JP2015560622 A JP 2015560622A JP 2015560622 A JP2015560622 A JP 2015560622A JP 6521384 B2 JP6521384 B2 JP 6521384B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
ray
optical mirror
film
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015560622A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016509231A (ja
JP2016509231A5 (ja
Inventor
レシガー,フォルカー
Original Assignee
ヘルムート・フィッシャー・ゲーエムベーハー・インスティテュート・フューア・エレクトロニク・ウント・メステクニク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヘルムート・フィッシャー・ゲーエムベーハー・インスティテュート・フューア・エレクトロニク・ウント・メステクニク filed Critical ヘルムート・フィッシャー・ゲーエムベーハー・インスティテュート・フューア・エレクトロニク・ウント・メステクニク
Publication of JP2016509231A publication Critical patent/JP2016509231A/ja
Publication of JP2016509231A5 publication Critical patent/JP2016509231A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6521384B2 publication Critical patent/JP6521384B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/08Mirrors
    • G02B5/0808Mirrors having a single reflecting layer
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B15/00Measuring arrangements characterised by the use of electromagnetic waves or particle radiation, e.g. by the use of microwaves, X-rays, gamma rays or electrons
    • G01B15/02Measuring arrangements characterised by the use of electromagnetic waves or particle radiation, e.g. by the use of microwaves, X-rays, gamma rays or electrons for measuring thickness
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/22Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material
    • G01N23/2206Combination of two or more measurements, at least one measurement being that of secondary emission, e.g. combination of secondary electron [SE] measurement and back-scattered electron [BSE] measurement
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/22Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material
    • G01N23/223Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material by irradiating the sample with X-rays or gamma-rays and by measuring X-ray fluorescence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2223/00Investigating materials by wave or particle radiation
    • G01N2223/07Investigating materials by wave or particle radiation secondary emission
    • G01N2223/076X-ray fluorescence

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、特にX線蛍光分析デバイスのための光学ミラー、及び試料にX線放射を放射するためのX線源と、試料が放出したX蛍光放射の測定のためのX線検出器と、X線源のビーム経路内にある角度で配設された光学ミラーを介し試料の放射位置の光学画像を生成するためのカメラとを有するX線蛍光分析デバイスに関する。本発明は更に、特に薄層の厚さを決定するための、対応するX線蛍光分析方法に関する。
X線蛍光分析は、定性的及び定量的材料分析のための非破壊方法である。これは、試料に多色X線放射を放射することによって、試料を形成する原子の内側電子殻から電子が遊離するという原理に基づくものである。上記内側電子殻に存在する空隙は外側電子殻からの電子によって充填される。このような移動中に、X線範囲内での特徴的な蛍光放射が発生し、これは検出器によって記録され、試料の元素組成に関する情報を提供する。
X線分析は特に、薄層及び層系の層厚測定にも使用される。X線放射が薄層に進入するすると、その下側に位置する材料においてX線蛍光放射も生成され、これは検出器へと進む過程で、上側に位置する層での吸収によって弱められる。X線放射の波長範囲内のスペクトルを評価することにより、材料の組成及び現在の層厚を決定できる。良好な空間分解能を達成するために、測定スポット、即ち一次放射によって検出される試料の領域を、極めて小さく選択しなければならない。
X線蛍光分析を用いた試料の研究において、試料表面の光学画像によって測定スポットを調整する必要がある。これは一般にカメラを使用して行われる。しかしながら、試料の測定位置の、視差のない画像を生成するために、制御ショットを可能な限りX線ビームに対して平行にしなければならない。この目的のために、光学ミラーをビーム経路内に、カメラが配向される角度に配設する。しかしながら、X線ビームが測定位置へと進む過程でミラーがX線を吸収しないよう、ミラーはX線ビームの通過領域に孔を有する。このような光学ミラーは特許文献1から公知である。しかしながらこの光学ミラーは、干渉のない画像を生成するためにはこのミラーを試料表面から大きく離して固定しなければならないという欠点を有する。
X線ビームを通過させるための孔を有するミラーを用いて制御ショットを生成するX線蛍光分析デバイスは例えば、特許文献2から公知である。特許文献3では、制御ミラー内の凹部を通して案内されるX線集束用光学部品を追加で使用する。同様のものが特許文献4から公知であり、この特許文献4は、X線ビームを通過させるために孔のサイズを調整できるミラーを開示している。
更に特許文献5から、X線蛍光分析デバイス及びX線蛍光分析方法が公知であり、ここではミラーは一次ビーム内に配設され、上記ミラーは、SiO2プレート上に蒸着されたアルミニウム層、又はプラスチックフィルム上に蒸着されたアルミニウム層を有する。従ってこのミラーは、プラスチック又は全面SiO2プレートで形成された全面キャリヤ上に全面アルミニウム層を備える。
これら2つの実施形態は、このような全面キャリヤが測定対象物に向かって配向されたX線放射の強度を低下させ、これによって必要な測定時間が長くなるという欠点を有する。更に、プラスチック製のキャリヤを有する実施形態は、時間が経過するに従って、X線放射を用いた放射によってこのプラスチックが腐食するという欠点を有する。
独国特許第3314281A1号 独国特許第19710420A1号 欧州特許第1348949B1号 独国特許第3239379C2号 米国特許第4406015A号
本発明の目的は、分析対象の試料の測定位置において、上記測定位置がミラーに対して極めて近距離にある場合に、自然な制御ショットを可能とするために、光学ミラー、X線蛍光分析デバイス、X線蛍光分析方法を改善することである。
この目的は、請求項1、9、12の特徴部分によって達成される。有利な実施形態は従属請求項から明らかとなる。
この目的は、キャリヤ内の凹部と、この凹部を覆う、ミラー層を形成するフィルムとによって形成された、X線放射のための通過窓を有する光学ミラーによって解決される。このような光学ミラーは、高い強度を有するX線放射、特にX線放射の一次放射に対しては、フィルム部分のみが照射されるため透過性であり、試料の測定位置の表面の画像を検出するための光学放射に対しては不透過性であり、これにより、カメラによって測定位置の完全な画像を検出できる。
このような光学ミラーによって小型光学部品を作製でき、試料を直接観察するための光学ミラーの位置を維持することによって、試料上の焦点とX線光学部品との間の距離を小さいまま維持できる。従ってX線蛍光デバイスの小型の、即ち空間を節約できる構成が達成される。
好ましくは、上記フィルムはプラスチック、特に好ましくはポリエチレンテレフタレートから作製される。プラスチックは主に、原子番号がわずか6である炭素からなる。X線の吸収は、進入される材料の原子番号z(およそ〜z4)に強く左右されるため、プラスチックフィルムによるX線の弱化は極めて小さい。ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いて、特にこのようなフィルムを二軸延伸すると、引裂き抵抗が極めて高いフィルムを作製できる。
フィルム上に反射性コーティングを得るために、又はミラー層を形成するために、フィルムを金属化できる。金属化は例えば、スパッタリング(陰極原子化)又は真空蒸着によって簡単に実施できる。
アルミニウムはミラー化のために考えられる金属の中で最も低い原子番号を有し、更に極めて良好にスパッタリングできるため、アルミニウム製のミラーコーティングを適用するのが好ましい。
キャリヤに適用されるこのようなフィルムは、例えば厚さがわずか数マイクロメートルしかない、極めて薄いものとして実装でき、これにより、一次X線放射の吸収(これは進入する材料の厚さに指数関数的に左右される)は殆ど弱化されない。
安定した光学ミラーを得るために、キャリヤは、好ましくはガラスからなる平坦な基体を有し、これは通過窓の領域に凹部、好ましくは丸い孔を有する。キャリヤ上にミラー化されたフィルムを広げるか又は接着することができ、この場合接着点は、例えば縁部領域にしか設ける必要がない。
特に、張力がかからない状態でキャリヤの凹部領域内にフィルムを配置することは、キャリヤ上にフィルムを接着することによって達成できる。従ってフィルムはミラーの進入領域においてのみ活性となるが、フィルムはX線放射の同一性の損失を殆ど引き起こさない。
あるいは、光学ミラーはキャリヤとしてフレームを有することもでき、ミラー化フィルムはこのフレーム上に、又はこのフレームを覆うように広げられる。
更に本発明の目的は、X線放射のための通過窓を有する光学ミラーを使用するX線蛍光分析デバイスによって達成され、上記光学ミラーは凹部を有するキャリヤを備え、この凹部は、キャリヤの外側にミラー層を形成するフィルムで被覆される。
これにより試料の測定位置において光学画像を検出でき、この光学画像を測定の制御のために分析できる。
カメラとして内視鏡、例えばビデオ内視鏡を使用できる。X線集束用光学部品を用いて達成できる小型設計のために、上記X線集束用光学部品を使用し、これを試料表面に極めて近接させて位置決めする。このようにして極めて良好な空間分解能を達成する。
好ましくは、モノキャピラリレンズ又はポリキャピラリレンズを、ビーム方向から見てミラーの前に位置決めすることにより、一次ビームを集束させて、測定表面上の測定スポットをより小さくすることができる。
更に本発明の目的は、試料のX線蛍光分析方法によって解決され、この方法では、光学ミラーが例えば貫通孔又は凹部等のX線放射のための通過窓を有するキャリヤを有し、上記通過窓はキャリヤの外側において、ミラー表面を形成するフィルムによって被覆され、これによって光学ミラーのフィルムはX線放射に進入され、ミラー層として形成されたフィルムにおいて試料の測定位置又は試料表面が完全な歪みのない光学画像を反射し、これをカメラが検出する。従って、試料の測定位置における測定の評価及び監視を改善できる。更に、試料の測定位置の完全な画像を検出するために、X線ビームと、X線ビームに隣接して位置決めされたミラーとの間で試料を移動させる必要がない。その理由は、光学ミラーを、空間節約型の光学部品として形成でき、測定中もX線放射と測定位置との間に保持できるためである。
本発明の更に有利な実施形態及び発展形態について、図面に示した例を用いて以下に更に詳細に記載及び説明する。この記載及び図面から明らかになる特徴は、本発明に従って独立して、又はいずれの組み合わせで共に適用できる。
図1は、本発明による光学ミラーを有するX線蛍光分析デバイスの概略図である。 図2は、第1の実施形態における光学ミラーの等角図である。 図3は、第2の実施形態における光学ミラーの等角図である。
図1に示すX線蛍光分析デバイス9は、X線源として熱陰極12を有する通常の構成のX線管10を有し、上記熱陰極12から電子が放出され、この電子は加速電圧UBを用いて陽極11に対して加速される。ここで電子は制動され、X線放射13を生成する。多色X線放射13の波長範囲は、上記加速電圧UB及び陽極材料に左右され、上記加速電圧UBは典型的には約10kV、例えば例示的な実施形態では50kVであり、陽極材料は例えばタングステンである。
X線放射13は好ましくは、例示的な実施形態ではモノキャピラリレンズ又はポリキャピラリレンズで形成されたX線光学部品14によって集束される。あるいは単純なコリメータのみを用いてビーム束19を弱めることもできる。
弱められた、又は集束された上記ビーム束19は試料15に当たる。この試料15は例えば層15a又は層系を含む。上記ビーム束19は少なくとも部分的に層15aに進入するか、又は試料15の上側層15a若しくは層系に進入する。放射された領域では、X線蛍光放射16が生成され、これはX線検出器17、例えば半導体検出器によって測定される。試料15の材料組成及び/又は1つ若しくは複数の層15a若しくは層系の層厚さは、X線蛍光放射16の測定されたエネルギスペクトル18の評価を用いて、それ自体は公知の方法で決定される。
同時に、X線蛍光分析デバイスにより、測定位置29における試料表面の直接ビデオ観察が可能となる。これは制御に役立ち、例えば測定位置に対する試料15の位置決めを簡略化する。更に、サンプリングされる領域又は測定位置29の光学的制御ショットを各X線蛍光測定に関して記憶することにより、測定位置29の配置を後で誤ることなく把握できる。
視差のない制御ショットを生成できるようにするために、測定位置29の画像を、X線ビーム19に対して平行にキャプチャする。この目的のために、光学ミラー20はビーム経路内にある角度で配設される。ここではレンズ24である撮像光学部品は、測定位置29の試料表面の鏡像を、例えばデジタルCCDカメラであるカメラ25上に表示する。好ましくは、寸法が小さく、光学ミラーからの距離が小さい位置に位置決めできる、内視鏡カメラを設ける。カメラ25の画像はモニタ26上に表示され、記憶して、測定データセットを用いて分析できる。
光学ミラー20によってX線ビーム13が可能な限り弱められないようにするために、光学ミラー20はX線ビーム13のための通過窓23を有する。この通過窓23は、キャリヤ21内の凹部23によって形成され、これはキャリヤ21の片側においてミラー層28としての進入フィルム22によって被覆される。フィルム27の外側はミラー化されている。キャリヤ21は、測定位置29に対して傾斜した状態で、フィルム22の上記ミラー化された外側と位置合わせされており、これによってX線放射13が入射し、まずキャリヤ21の凹部23内へと通過して、その後フィルム22に進入するか、又はフィルム22を通過する。キャリヤ21は好ましくはガラスからなる。
X線放射の吸収は、一方では進入される材料の厚さに指数関数的に左右され、また一方では、進入される材料の原子番号Zの4乗に比例するように極めて強く左右される。ガラスは実際にはミラー20のためのキャリヤ材料として使用できる(ケイ素の原子番号は14である)が、X線ビーム13は妨害されることなく凹部23を通過できる。
好ましくはプラスチック製である連続した薄型フィルム22は、カメラ25の方向を向いた光学ミラー20の下側に配置される。プラスチックは実質的に、原子番号が6である炭素から構成される。更に、プラスチックフィルムは数マイクロメートルの範囲で極めて薄く製造できるが、それにもかかわらず極めて耐久性が高く、引裂き抵抗が極めて高い。フィルム22を製造するための好ましいプラスチックは、ポリエチレンテレフタレート(即ちPET)である。特に、Mylar、Melinex又はHostaphanの名称で知られる、PET製の二軸延伸ポリエステルフィルムが、本発明に従った使用に適している。
ミラー化のために、例えばスパッタリング(陰極原子化)又は真空蒸着によってミラー化用金属コーティングをフィルムに適用することによって、プラスチックフィルム22を金属化する。可能な限り小さい原子番号のために、コーティング材料としてアルミニウム(原子番号13)が特に好適である。これは特に良好にスパッタリングできる。
本発明による使用に好適な金属化PETフィルムは、例えば100μm未満の典型的な材料厚さを有し、また高いレベルの引裂き抵抗を有する。反射性金属コーティングの厚さは100nm未満とすることができる。金属化フィルム22の材料厚さが極めて小さく、またその原子番号が小さいことにより、金属化フィルム22はX線放射13に対して実質的に透過性である。従って、実質的に透過性の通過窓23を有する連続した光学ミラー20を作製することもできる。
フィルム22は、キャリヤ21の平坦な基体上に接着する、積層する又は広げることができる。接着点は、キャリヤ21の縁部領域に制限できる。図2では、このようなミラー20を例として示している。キャリヤ21は通過窓23として円形の孔を有し、これをX線ビーム13が通過できる。フィルム22はキャリヤ21の外側に広げられ、孔23を被覆する。
円形孔を有するガラス板製のキャリヤ21の代わりに、キャリヤ21を、フィルム22が全体に亘って広げられた単なる矩形のフレームとして実装することもできる。キャリヤとしてフレーム21を有するこのような実施形態を、例として図3に示す。この実施形態は、通過窓23としてより大きな領域を利用できることにより、測定位置29を走査するために、試料15をX線光学部品14の下側で移動させるのではなく、試料15に対してX線光学部品を移動させることができるという利点を有する。
この例示的な実施形態では、X線光学部品14と試料15との間の距離は約15mmである。この距離をより大きくすることもできるが、これはX線ビーム13の集束を不十分なものとし、従ってX線蛍光分析デバイス9の空間分解能を低下させてしまう。撮像光学部品24及びデジタルカメラ25が内視鏡の形態で一体化されているビデオ内視鏡は、その寸法が小さいため特に好適である。
上述の特徴はそれぞれ独立して本発明にとって重要であり、またいずれの様式で互いに組み合わせることもできる。

Claims (12)

  1. X線蛍光分析デバイスのための光学ミラーであって
    前記X線蛍光分析デバイスは:
    試料(15)にX線放射(19)を放射するためのX線源(10);
    前記試料が放出したX線蛍光放射(16)の測定のためのX線検出器(17);及び
    前記X線源(10)のビーム経路内にある角度で配設された前記光学ミラー(20)を介して前記試料(15)の放射測定位置(29)の光学制御画像(26)を生成するためのカメラ(25)
    を有し、
    前記光学ミラー(20)はキャリヤ(21)を備え、前記キャリヤ(21)は前記キャリヤ(21)上に設けられたミラー層(28)を有する、光学ミラーにおいて、
    前記光学ミラー(20)は、前記キャリヤ(21)内の凹部(23)と、前記キャリヤ(21)の外側において前記凹部(23)を覆う、前記ミラー層(28)を形成するフィルム(22)とによって形成された、前記X線放射のための通過窓(30)を有し、
    前記キャリヤ(21)は、前記通過窓(30)の領域に前記凹部(23)を有する平坦な基体を有し、
    前記フィルム(22)は前記キャリヤ(21)にはり付けられるように接着され、前記キャリヤ(21)の前記凹部(23)を張力がかからない様式で被覆し、
    前記平坦な基体はガラスからなることを特徴とする、光学ミラー。
  2. 前記フィルム(22)は、プラスチックからなることを特徴とする、請求項1に記載の光学ミラー。
  3. 前記フィルム(22)はポリエチレンテレフタレートからなることを特徴とする、請求項2に記載の光学ミラー。
  4. 前記フィルム(22)は金属化されていることを特徴とする、請求項1に記載の光学ミラー。
  5. 前記フィルム(22)は、アルミニウムから作製されたコーティングを有することを特徴とする、請求項2に記載の光学ミラー。
  6. 前記フィルム(22)の厚さは数マイクロメートルの範囲内であることを特徴とする、請求項1に記載の光学ミラー。
  7. 前記凹部は円形孔であることを特徴とする、請求項1に記載の光学ミラー。
  8. 前記キャリヤ(21)はフレームを有し、
    前記フィルム(22)は前記フレーム上に又は前記フレーム全体に亘って広げられる
    ことを特徴とする、請求項1に記載の光学ミラー。
  9. 試料(15)にX線放射(19)を放射するためのX線源(10);
    前記試料が放出したX線蛍光放射(16)の測定のためのX線検出器(17);及び
    前記X線源(10)のビーム経路内にある角度で配設された光学ミラー(20)によって前記試料(15)の放射位置の光学制御画像(26)を生成するためのカメラ(25)
    を有する、X線蛍光分析デバイスであって、
    前記光学ミラー(20)はキャリヤ(21)を備え、前記キャリヤ(21)は前記キャリヤ(21)上に設けられたミラー層(28)を有する、X線蛍光分析デバイスにおいて、
    前記光学ミラー(20)は請求項1に従って形成されることを特徴とする、X線蛍光分析デバイス。
  10. 前記カメラ(25)は内視鏡として実装されることを特徴とする、請求項9に記載のX線蛍光分析デバイス。
  11. モノキャピラリレンズ又はポリキャピラリレンズが、前記光学ミラー(20)の前に配設されることを特徴とする、請求項9に記載のX線蛍光分析デバイス。
  12. 薄層の厚さを決定するための、試料(15)のX線蛍光分析方法であって、
    前記試料(15)に、X線源(10)からの多色X線放射(19)を放射し、
    X線検出器(17)を用いて、前記試料(15)が放出するX線蛍光放射(16)を測定し、
    カメラ(25)を用いて、X線源(10)のビーム経路内にある角度で配設された光学ミラー(20)を介して、前記試料の測定位置(29)の光学制御画像(26)を生成し、
    前記光学ミラー(20)はキャリヤ(21)を備え、前記キャリヤ(21)は前記キャリヤ(21)上に設けられたミラー層(28)を有する、方法において、
    前記キャリヤ(21)は、前記キャリヤ(21)の外側において前記ミラー層(28)を形成するフィルム(22)によって被覆された、前記X線放射(19)のための通過窓(30)を有し、
    前記キャリヤ(21)は、前記通過窓(30)の領域に凹部(23)を有する平坦な基体を有し、
    前記フィルム(22)は前記キャリヤ(21)にはり付けられるように接着され、前記キャリヤ(21)の前記凹部(23)を張力がかからない様式で被覆しており、
    前記フィルム(22)は、前記光学ミラー(20)の前記キャリヤ(21)の前記凹部(23)の領域においてX線放射(13)によって進入され、
    光学画像は、前記フィルム(22)上の前記試料(15)の測定位置(29)によって反射され、前記カメラ(25)によって検出され、
    前記平坦な基体はガラスからなる
    ことを特徴とする、方法。
JP2015560622A 2013-03-07 2014-02-27 光学ミラー、x線蛍光分析デバイス及びx線蛍光分析のための方法 Active JP6521384B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102013102270.7 2013-03-07
DE102013102270.7A DE102013102270A1 (de) 2013-03-07 2013-03-07 Optischer Spiegel, Röntgenfluoreszenzanalysegerät und Verfahren zur Röntgenfluoreszenzanalyse
PCT/EP2014/053799 WO2014135429A1 (de) 2013-03-07 2014-02-27 Optischer spiegel, röntgenfluoreszenzanalysegerät und verfahren zur röntgenfluoreszenzanalyse

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016509231A JP2016509231A (ja) 2016-03-24
JP2016509231A5 JP2016509231A5 (ja) 2017-01-26
JP6521384B2 true JP6521384B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=50190427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015560622A Active JP6521384B2 (ja) 2013-03-07 2014-02-27 光学ミラー、x線蛍光分析デバイス及びx線蛍光分析のための方法

Country Status (11)

Country Link
US (1) US9880329B2 (ja)
EP (1) EP2965067B1 (ja)
JP (1) JP6521384B2 (ja)
KR (1) KR102190465B1 (ja)
CN (2) CN105008905A (ja)
CA (1) CA2899081C (ja)
DE (1) DE102013102270A1 (ja)
ES (1) ES2835715T3 (ja)
HK (1) HK1212027A1 (ja)
MX (1) MX345821B (ja)
WO (1) WO2014135429A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101716860B1 (ko) * 2016-05-30 2017-03-27 주식회사 아이에스피 엑스선 형광분석 장치
KR20180052019A (ko) * 2016-11-09 2018-05-17 고려대학교 산학협력단 X선 형광분석 원자층 증착 장치 및 x선 형광분석 원자층 증착 방법
US10823688B2 (en) 2016-12-15 2020-11-03 Horiba, Ltd. Radiation detection device
CN106802428B (zh) * 2017-01-19 2019-01-01 中国科学院上海应用物理研究所 一种耐辐射和高热负载的x射线成像探测器
US11819286B2 (en) * 2018-06-25 2023-11-21 Mirion Technologies (Canberra) Sas Apparatus for visualizing a movable radiation source
KR102209768B1 (ko) 2019-05-20 2021-01-29 (주)고도기연 정밀노즐 세척 장치
DE102022105838B3 (de) * 2022-03-14 2023-08-17 Helmut Fischer GmbH Institut für Elektronik und Messtechnik Justiereinheit für eine Röntgenoptik in einem Röntgenfluoreszenzgerät sowie Röntgenfluoreszenzgerät
CN115993713B (zh) * 2023-03-22 2023-06-09 西安玄瑞光电科技有限公司 一种折反式超大视场x射线显微耦合光学成像系统

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54178532U (ja) * 1978-06-06 1979-12-17
JPS5758300U (ja) * 1980-09-22 1982-04-06
JPS57129156U (ja) * 1981-02-04 1982-08-12
DE3314281A1 (de) 1982-10-23 1984-10-25 Helmut Fischer GmbH & Co Institut für Elektronik und Meßtechnik, 7032 Sindelfingen Vorrichtung zum messen der dicke duenner schichten
DE3239379A1 (de) * 1982-10-23 1984-04-26 Helmut Fischer GmbH & Co Institut für Elektronik und Meßtechnik, 7032 Sindelfingen Vorrichtung zum messen der dicke duenner schichten
JPH01257210A (ja) * 1988-04-06 1989-10-13 Seiko Instr Inc ケイ光x線膜厚計
DE4021388A1 (de) * 1990-07-05 1992-01-16 Twin City Int Inc Vorrichtung zum messen der staerke eines ueberzuges
US5247395A (en) * 1992-05-11 1993-09-21 Eugene Martinez Thin film mirror
US5708696A (en) * 1996-09-17 1998-01-13 Dentsply Research & Development Corp. Positioning device for an X-ray machine
DE19710420C2 (de) 1997-03-13 2001-07-12 Helmut Fischer Gmbh & Co Verfahren und Vorrichtung zum Messen der Dicken dünner Schichten mittels Röntgenfluoreszenz
JP3883153B2 (ja) * 1998-04-10 2007-02-21 松下電器産業株式会社 X線基板検査装置
JP3996821B2 (ja) * 2002-03-27 2007-10-24 株式会社堀場製作所 X線分析装置
CN1603945A (zh) * 2003-09-29 2005-04-06 Ge医疗系统环球技术有限公司 光辐照器,灯组件和x射线装置
CA2709215C (en) * 2008-01-28 2013-07-02 Reflective X-Ray Optics Llc Optical alignment system and alignment method for radiographic x-ray imaging
DE102009009602A1 (de) * 2008-10-27 2010-04-29 Ifg - Institute For Scientific Instruments Gmbh Spektralauflösende elektronische Röntgenkamera
DE102010017543A1 (de) * 2010-06-23 2011-12-29 Surgiceye Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur kombinierten optischen und nuklearen Bilderfassung

Also Published As

Publication number Publication date
ES2835715T3 (es) 2021-06-23
CA2899081A1 (en) 2014-09-12
MX2015011729A (es) 2016-01-15
CA2899081C (en) 2021-04-06
WO2014135429A1 (de) 2014-09-12
KR102190465B1 (ko) 2020-12-14
JP2016509231A (ja) 2016-03-24
MX345821B (es) 2017-02-16
US9880329B2 (en) 2018-01-30
US20150362639A1 (en) 2015-12-17
DE102013102270A1 (de) 2014-09-11
EP2965067B1 (de) 2020-09-09
HK1212027A1 (zh) 2016-07-08
KR20150128721A (ko) 2015-11-18
EP2965067A1 (de) 2016-01-13
CN105008905A (zh) 2015-10-28
CN110702718A (zh) 2020-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6521384B2 (ja) 光学ミラー、x線蛍光分析デバイス及びx線蛍光分析のための方法
US7245696B2 (en) Element-specific X-ray fluorescence microscope and method of operation
US10153062B2 (en) Illumination and imaging device for high-resolution X-ray microscopy with high photon energy
JPH04262300A (ja) レントゲン顕微鏡およびレントゲン画像の形成方法
EP2317536B1 (en) Detection device and particle beam device having a detection device
JP6851107B2 (ja) X線分析装置
US5912939A (en) Soft x-ray microfluoroscope
CN109975859B (zh) 一种高时空分辨软x射线辐射流定量测量系统
JP2004144478A (ja) X線分析装置および方法
CN109975857A (zh) 一种多通道窄带软x射线成像组件
WO1998035214A9 (en) Soft x-ray microfluoroscope
US6233306B1 (en) X-ray irradiation apparatus including an x-ray source provided with a capillary optical system
US5352896A (en) High energy radiation detector including a radiation to light converter having baffle plates extending toward a light detector
JP2011209118A (ja) X線顕微鏡及びx線を用いた顕微方法。
TW201142275A (en) X-ray measuring device of micro-portion
WO2013175972A1 (ja) 電子顕微鏡および電子検出器
JPH11281597A (ja) 光電子分光装置及び表面分析法
JP2020095003A (ja) X線分析装置
JPS6082840A (ja) 元素分析方法およびその装置
JPH06300900A (ja) 軟x線顕微鏡
JPH08146200A (ja) X線位相差顕微鏡
JPH05340898A (ja) 蛍光x線分析装置
JPH04340514A (ja) X線顕微鏡
JPH0743500A (ja) X線顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180605

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6521384

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250