JP6521063B2 - 自動倉庫及び懸垂式スタッカクレーン - Google Patents
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Description
また、自動倉庫は、ラックの棚に荷物を下ろす又はラックの棚から荷物を積み込むための搬送装置として、スタッカクレーンを有している。スタッカクレーンは、レールに沿って走行する走行装置と、移載装置と、移載装置を上下方向に移動させる昇降装置とを有している。レールの一部はラックの側方に並んで配置されており、スタッカクレーンは、ラックの側方において目的の棚の近傍に移載装置を配置して、その状態で荷物を移載する(例えば、特許文献1を参照)。
そして、搬送対象の荷物には重量物と軽量物とがあることを考えれば、重量物を搬送可能なスタッカクレーンを用意しておき、そのスタッカクレーンで重量物のみならず軽量物を搬送することが考えられる。また、荷物の種類にしたがって種類が異なる走行装置をスタッカクレーンに設けることも考えられる。
しかし、前者の場合は常に大型のスタッカクレーンを用いることになる。後者の場合は、スタッカクレーンごとに異なる走行装置を設けることになる。いずれの場合も、コストが高くなるおそれがある。
ラックは、複数段の棚を有する。
軌道は、複数段の棚より高い位置において、ラックに沿って設けられている。
第1懸垂式スタッカクレーンは、軌道に沿って走行するように走行方向に並んだ複数の駆動台車と、上下方向に延びるマストと、複数の駆動台車に対して昇降可能に吊り下げられかつマストに沿って昇降可能な第1移載装置とを有する。
第2懸垂式スタッカクレーンは、軌道に沿って走行するように走行方向に並んでおり第1懸垂式スタッカクレーンの複数の駆動台車より数が少ない複数の駆動台車と、上下方向に延びるマストと、当該複数の駆動台車に対して昇降可能に吊り下げられかつマストに沿って昇降可能であり、第1移載装置より軽い荷物を移載するための第2移載装置とを有する。
なお、第2懸垂式スタッカクレーンの駆動台車の数は、第1懸垂式スタッカクレーンの駆動台車の数より1台でも少なければよく、それ以外に、1/2、1/3、1/4等の整数分の一であってもよい。
一見地によれば、第1懸垂式スタッカクレーン及び第2懸垂式スタッカクレーンは、第1移載装置及び第2移載装置をそれぞれ昇降させるための第1昇降装置及び第2昇降装置を有している。
ボギー構造は、走行方向に隣接する2台の駆動台車が上下方向軸回りに回動自在に支持されるボギー部材を含んでいる。第2懸垂式スタッカクレーンのボギー構造は、第1懸垂式スタッカクレーンのボギー構造より数が少ない。
この自動倉庫では、ボギー構造において、2台の駆動台車はボギー部材に対して回動自在に支持されている。このような構成によって、第1懸垂式スタッカクレーン及び第2懸垂式スタッカクレーンは、周回軌道のカーブを安定して走行できる。
この自動倉庫では、各駆動台車に受電装置及び分岐切替ローラが設けられているので、駆動台車の数の増減への対応が容易になる。また、駆動台車ごとを制御することができるので、制御が容易かつ正確になる。
一見地によれば、分岐切替ローラの動作を制御するコントローラが設けられている。
一見地によれば、コントローラは、第1懸垂式スタッカクレーン及び第2懸垂式スタッカクレーンの各々に設けられている。
一見地によれば、コントローラは、駆動台車の動作を制御する。
一見地によれば、コントローラは、昇降装置の動作を制御する。
複数の駆動台車は、軌道に沿って走行するように走行方向に並んでいる。
マストは、上下方向に延びている。
移載装置は、複数の駆動台車に対して昇降可能に吊り下げられかつマストに沿って昇降可能である。
このスタッカクレーンでは、複数の駆動台車が、軌道に沿って走行するように、走行方向に並んでいる。したがって、走行台車の個数を異ならせることで、重量が異なる荷物への対応が実現される。
ボギー構造は、走行方向に隣接する2台の駆動台車が上下方向軸回りに回動自在に支持されるボギー部材を含んでいる。
(1)ピッキングシステム
図1及び図2を用いて、ピッキングシステム1を説明する。ピッキングシステム1は、倉庫内でピッキング(荷揃え)ができるシステムである。ピッキングシステム1は、主に、自動倉庫3を有している。図1は、本発明の一実施形態としてのピッキングシステムの概略平面図である。図2は、ピッキングシステムの自動倉庫の概略正面図である。なお、このピッキングシステム1は、工場の部品倉庫、一般物流倉庫等に適用可能であるが、特に、注文者の数及び商品の数及び種類が多数となるような例えば一般消費者用の通信販売用物品倉庫に最適である。
自動倉庫3は、ラック5に沿って設けられた天井レール7(軌道の一例)を有している。天井レール7は、ラック5より高い位置、すなわち、複数段の棚5aより高い位置に設けられている。天井レール7は、複数の周回軌道を有している。
天井レール7は、ラック5の間の通路5bの上方に配置されている。
第1スタッカクレーン11は、天井レール7に沿って走行する。第1スタッカクレーン11は、図2に示すように、懸垂式のスタッカクレーンであって、天井レール7から懸垂した状態で走行する。第1スタッカクレーン11は、天井レール7を利用して駆動走行、分岐走行する。なお、図2に示すように、下部ガイドレール18を設けて第1スタッカクレーン11の下方を支持してもよい。下部ガイドレール18は、例えば、通路5bのうちラック前面の直線経路部分に設けられる。
第1スタッカクレーン11は、複数の駆動台車13に対して昇降可能に吊り下げられた第1移載装置15を有している。第1移載装置15は、集品棚部材25又はパレットPを移載可能である。
以上に述べたように懸垂式スタッカクレーンは、上部構造が、走行及び分岐を行い、さらには下部構造を懸垂している。ただし、懸垂式スタッカクレーンは床面を転動するキャスター車輪を有していてもよい。
第2スタッカクレーン17は、複数の駆動台車13に対して昇降可能に吊り下げられた第2移載装置21を有している。第2移載装置21は、容器23を移載可能である。
第1スタッカクレーン11と第2スタッカクレーン17は、駆動台車の数を異ならせることで、重量が異なる荷物への対応を実現している。つまり、同一種類の駆動台車を用いてそれらの数を異ならせた構造を採用することで、重量が異なる荷物を搭載可能の2種類のスタッカクレーンが同一の軌道を走行可能になっている。この結果、低コストの自動倉庫3が実現される。
なお、一例として、駆動台車2台で2000kgfを懸垂可能であるので、第1スタッカクレーン11は本体荷重及び荷物荷重の合計8000kgfを懸垂可能であり、第2スタッカクレーン17は本体荷重及び荷物荷重の合計4000kgfを懸垂可能である。
図5及び図6を用いて、第1スタッカクレーン11を説明する。図5は、第1スタッカクレーンの斜視図である。図6は、第1スタッカクレーンの上部の斜視図である。
図5及び図6に示すように、8台の駆動台車13は、走行方向に並んで配置されている。さらに、駆動台車13は、図3及び図13に示すように、第1ボギー構造29を構成している。第1ボギー構造29は、走行方向に隣接する2台の駆動台車13が上下方向軸回りに回動自在に支持される第1部材201を含んでいる。
第1ボギー構造29によって2台の駆動台車13は第1部材201に対して回動自在に支持されている。このような構成によって、第1スタッカクレーン11及び第2スタッカクレーン17は、周回軌道のカーブを安定して走行できる。なお、第1ボギー構造29の詳細は後述する。
第1スタッカクレーン11は、第1移載装置15を昇降させるための昇降装置35を有している。昇降装置35は、マスト33に支持された昇降台37と、昇降台37を昇降させるための昇降部39とを有している。第1移載装置15は、昇降台37に設けられている。昇降部39は、モータ、ベルト、ガイドローラなどからなる公知の装置である。
なお、この実施形態では、4台の駆動台車13が走行方向前側のマスト33に対応して配置されており、4台の駆動台車13が走行方向後側のマスト33に対応して配置されている。特に、4台の駆動台車13の走行方向中心がマスト33に対応するように、4台の駆動台車13が配置されている。以上の構成により、マスト33から作用する荷重を駆動台車13が均等に支持できる。
ただし、駆動台車13の数及び配置は前記実施形態に限定されない。
図7及び図8を用いて、第2スタッカクレーン17を説明する。図7は、第2スタッカクレーンの斜視図である。図8は、第2スタッカクレーンの上部の斜視図である。
図7及び図8に示すように、4台の駆動台車13は、走行方向に並んで配置されている。さらに、駆動台車13は、第2ボギー構造41を構成している。第2ボギー構造41は、走行方向に隣接する2台の駆動台車13が上下方向軸回りに回動自在に支持される第1部材301を含んでいる。
第2ボギー構造41によって2台の駆動台車13は第1部材301に対して回動自在に支持されている。このような構成によって、第1スタッカクレーン11及び第2スタッカクレーン17は、周回軌道のカーブを安定して走行できる。なお、第2ボギー構造41の詳細は後述する。
なお、この実施形態では、2台の駆動台車13が走行方向前側のマスト33に対応して配置されており、2台の駆動台車13が走行方向後側のマスト33に対応して配置されている。特に、2台の駆動台車13の走行方向中心がマスト33に対応するように、2台の駆動台車13が配置されている。以上の構成により、マスト33から作用する荷重を駆動台車13が均等に支持できる。
ただし、駆動台車13の数及び配置は前記実施形態に限定されない。
図9〜図12を用いて、駆動台車13を説明する。図9は、駆動台車の概略構成を示す概略断面図である。図10は、駆動台車の斜視図である。図11は、駆動台車の正面図である。図12は、駆動台車及び第1ボギー構造の側面図である。以下の説明では、走行方向に直交する方向を「左右方向」という。
図10〜図12を用いて、駆動台車13をさらに詳細に説明する。駆動台車13は、ガイドローラ55を有している。ガイドローラ55は、天井レール7の側壁65b(後述)の内側面によってガイドされる。この実施形態ではガイドローラ55は、走行方向に並んで一対ずつ設けられ、合計4個である。
上述したように駆動台車13及び駆動台車13の各々に受電コイル51(受電装置の一例)、切替ローラ59(分岐切替ローラの一例)及びリニアモータ49が設けられているので、駆動台車の数の増減への対応が容易になる。また、駆動台車ごとを制御することができるので、制御が容易かつ正確になる。
図13を用いて、第1ボギー構造29を詳細に説明する。図13は、第1ボギー構造の概略構成を示す概略側面図である。
第1ボギー構造29は、第1スタッカクレーン11の荷重支持部分を構成しており、複数段階のボギーを有している。この実施形態では、第1ボギー構造29は、3段ボギーである。つまり、2台の駆動台車13をボギー構造とし、さらにボギー構造とすることで4台の駆動台車13のボギー構造とし、さらにボギー構造とすることで8台の駆動台車のボギー構造としている。以下、第1ボギー構造29を詳細に説明する。
さらに、第1ボギー構造29は、第1部材201から下方に延びる第1シャフト201aが回動自在に支持される第2部材203を有している。第1シャフト201aの下端は、第2部材203に回動自在に支持されており、第2部材203の荷重を支持するようになっている。第2部材203は、走行方向に延びており、走行方向両端に第1シャフト201aが回動自在に支持されている。つまり、第2部材203は、一対の第1部材201を回動自在に支持している。
このようにして、第1スタッカクレーン11では、第1部材201ごとに2段目のボギー構造207が実現されており、その数は合計4個である。
第2ボギー構造41は、第2スタッカクレーン17の荷重支持部分を構成しており、複数段階のボギーを有している。この実施形態では、第2ボギー構造41は、2段ボギーである。つまり、2台の駆動台車13をボギー構造とし、さらにボギー構造とすることで4台の駆動台車13のボギー構造としている。以下、第2ボギー構造41を詳細に説明する。
さらに、第2ボギー構造41は、上側ベース部材31の走行両端において、第1部材301から下方に延びる第1シャフト301aが回動自在に支持される支持部31aを有している。第1シャフト301aの下端は、支持部31aに回動自在に支持されており、支持部31aの荷重を支持するようになっている。つまり、支持部31aは、一対の第1部材301をそれぞれ回動自在に支持している。このようにして、第2スタッカクレーン17では、第1部材301ごとに2段目のボギー構造307が実現されており、その数は合計2個である。
つまり、本実施形態では、駆動台車2台ごとにボギー構造が実現されており、さらにボギー構造2つごとに次の段のボギー構造が実現されている。よってスタッカクレーンでの駆動台車の数は2のべき乗となっている。
図15を用いて、天井レール7を説明する。図15は、天井レールの直線構造の斜視図である。
図15から明らかなように、天井レール7は、レール本体65を有している。レール本体65は、主に、走行壁65aと、側壁65bとを有している。走行壁65aは、左右方向に間を空けて配置された一対の走行面を形成している。側壁65bは、走行面の両側に設けられた一対のガイド面を形成している。天井レール7は、複数の支持部材67を有している。支持部材67は、レール本体65を天井69から吊している。
図16及び図17を用いて、分岐切替構造75を説明する。図16は、天井レールの分岐部の斜視図である。図17は、駆動台車の分岐動作を模式的に示す概略平面図である。なお、以下では、説明の簡略化のための、1台の駆動台車13の1つの切替ローラ59の動作のみを説明する。
図16に示すように、天井レール7は、図右上側の第1直線路91と、図左下側の第2直線路93と、図右下側の湾曲路95と、分岐部97とを有している。
なお、図示していないが、駆動台車13が分岐部97を直線走行する場合は、駆動台車13が分岐部97の手前にくると、切替ローラ59が図17左側に移動させられる。すると、切替ローラ59は直線用ガイドレール80と側壁65bと間に入り込む。したがって、駆動台車13は直線用ガイドレール80に拘束されることで、第2直線路93側に移動し、その結果、駆動台車シャフト13aが第2直線路93側の直線側隙間66aに入っていく。以上の動作によって、駆動台車13の直線方向移動動作が完了する。
図18を用いて、ピッキングシステムの制御構成を説明する。図18は、自動倉庫の制御構成を示すブロック図である。
第1スタッカクレーン11は、第1コントローラ81を有している。第1コントローラ81は、CPU、RAM、ROM等からなりプログラムを実行するコンピュータである。
なお、走行状態に関する情報を検出するためのセンサは、各駆動台車13に設けられている。以上より、第1コントローラ81は、走行駆動、分岐切替など、各駆動台車13の個々の位置に基づいて適したタイミング・能力を制御できる。
第2コントローラ82は、第2スタッカクレーン17の各駆動台車13の動作を制御する。第2コントローラ82には、各駆動台車13のリニアモータ49及び分岐合流切替装置57が接続されている。さらに、第2コントローラ82には、第2移載装置21及び昇降装置35が接続されており、第2コントローラ82は、それらのモータに駆動信号を送信可能である。
第2移載装置21は、ピース移載コンベア151と、ケース移載コンベア153とを有している。ピース移載コンベア151は、ピースコンベア155と、コンベアスライド装置157とを有している。ピースコンベア155は、商品を搬送可能なコンベアである。コンベアスライド装置157は、ピースコンベア155自体をスライド可能な装置である。ケース移載コンベア153は、アーム駆動装置159と、ケースコンベア161とを有している。アーム駆動装置159は、アームを左右方向に伸縮することで、容器23を移載する装置である。ケースコンベア161は、左右方向に容器23を搬送可能であり、例えば、ベルトコンベアである。
なお、走行状態に関する情報を検出するためのセンサは、各駆動台車13に設けられている。以上より、第2コントローラ82は、走行駆動、分岐切替など、各駆動台車13の個々の位置に基づいて適したタイミング・能力を制御できる。
ピッキングシステム1は、図1に示すように、アソート準備ステーション101を有している。アソート準備ステーション101は、地上に配置され、天井レール7(周回軌道の一例)の一部に平面視で近接して配置されている。アソート準備ステーション101は、第2スタッカクレーン17との間で、商品を受け取り及び受け渡し可能な容器授受部103を有する。容器授受部103は、コンベア137を有している。容器授受部103は、オーダーの有った商品が入っている在庫の容器23を第2スタッカクレーン17から受け取ることができる。さらに、容器授受部103は、オーダー分を取り去った残りが入っている容器23を第2スタッカクレーン17に受け渡すことができる。具体的には、上述の容器23の移載は、第2スタッカクレーン17の第2移載装置21のケース移載コンベア153によって行われる。
ピッキングシステムは、図1に示すように、デジタルアソートシステム・エリア107を有している。このエリア107は、地上に設けられ、天井レール7の周回軌道の一部に平面視で近接して配置されたエリアである。エリア107は、図1に示すように、複数のパレットP及び集品棚部材25を載置可能な載置場所107aを有している。エリア107は、図1に示すように、第1スタッカクレーン11から集品棚部材25を受け取る集品棚部材受け取り部109と、第1スタッカクレーン11に集品棚部材25を受け渡す集品棚部材受け渡し部111とを有する。具体的には、上述の集品棚部材25の移載は、第1スタッカクレーン11の第1移載装置15のスライドフォーク15aによって行われる。
ピッキングシステム1は、図1に示すように、自動搬送車115を有している。自動搬送車115は、デジタルアソートシステム・エリア107に配置され、転動車輪を有する台車に載置された集品棚部材25を押す又は引くことで、移動させる。
また、ピッキングシステム1は、図1に示すように、アソートカート113を有している。アソートカート113は、デジタルアソートシステム・エリア107に配置され、例えば作業者が1種類の商品を積み込んだアソートカート113を用いて、集品棚部材25に収容された容器23に商品を配布していくことができる。
ピッキングシステム1は、図1に示すように、デパレ・ピッキングステーション121を有している。デパレ・ピッキングステーション121は、地上に設けられ、平面視で天井レール7の一部に近接して配置されている。デパレ・ピッキングステーション121は、パレットPに載った荷物(例えば、商品収容箱28)をパレットPから降ろす作業に用いられる。降ろされた荷物は、商品収容箱28のままであったり、又は商品収容箱28から商品を取り出して容器23に入れられたりする。デパレ・ピッキングステーション121は、第1スタッカクレーン11から受け渡された集品棚部材25から容器23を受け取り可能な荷物授受部123を有している。荷物授受部123は、コンベア171と、ロボット(図示せず)とを有している。具体的には、上述の集品棚部材25又はパレットPの移載は、第1スタッカクレーン11の第1移載装置15のスライドフォーク15aによって行われる。
(12)シュート
ピッキングシステム1は、地上に配置され、平面視で天井レール7の一部に近接して配置され、容器23及び/又は商品を他の設備に排出するためのシュート127をさらに備えている。
自動倉庫3は、ラック5(ラックの一例)と、天井レール7(軌道の一例)と、第1スタッカクレーン11(第1懸垂式スタッカクレーンの一例)と、第2スタッカクレーン17(第2懸垂式スタッカクレーンの一例)とを備えている。
ラック5は、複数段の棚5a(棚の一例)を有する。
天井レール7は、複数段の棚5aより高い位置において、ラック5に沿って設けられている。
第1スタッカクレーン11は、天井レール7に沿って走行するように走行方向に並んだ複数の駆動台車13(駆動台車の一例)と、上下方向に延びるマスト33(マストの一例)と、複数の駆動台車13に対して昇降可能に吊り下げられかつマスト33に沿って昇降可能な第1移載装置15とを有する。
第2スタッカクレーン17は、天井レール7に沿って走行するように走行方向に並んでおり複数の駆動台車13より数が少ない複数の駆動台車13(駆動台車の一例)と、上下方向に延びるマスト33と、複数の駆動台車13に対して昇降可能に吊り下げられかつマスト33に沿って昇降可能であり、第1移載装置15より軽い荷物を移載するための第2移載装置21とを有する。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(2)前記実施形態では駆動台車の数が異なる2種類のスタッカクレーンが用いられていたが、駆動台車の数が異なるスタッカクレーンの種類は3種類以上であってもよい。
(4)前記実施形態では全ての駆動台車がボギー構造と組み合わせられていたが、ボギー構造を用いない駆動台車のみで構成されていてもよいし、又はボギー構造と組み合わせられた駆動台車とボギー構造と組み合わされていない駆動台車とが混在していてもよい。
(6)分岐切替ローラの構造は、前記実施形態に限定されない。公知の分岐切替装置を用いてもよい。
(7)受電装置の構造は,前記実施形態に限定されない。公知の受電装置を用いてもよい。
3 :自動倉庫
5 :ラック
5a :棚
5b :通路
7 :天井レール
11 :第1スタッカクレーン
13 :駆動台車
13a :駆動台車シャフト
15 :第1移載装置
15a :スライドフォーク
17 :第2スタッカクレーン
18 :下部ガイドレール
21 :第2移載装置
23 :容器
25 :集品棚部材
28 :商品収容箱
29 :第1ボギー構造
31 :上側ベース部材
33 :マスト
35 :昇降装置
37 :昇降台
39 :昇降部
41 :第2ボギー構造
47 :永久磁石
49 :リニアモータ
50 :非接触給電線
51 :受電コイル
53 :走行車輪
55 :ガイドローラ
57 :分岐合流切替装置
59 :切替ローラ
61 :プレート
63 :モータ
65 :レール本体
65a :走行壁
65b :側壁
66 :隙間
66a :直線側隙間
66b :湾曲側隙間
67 :支持部材
68 :プレート
69 :天井
75 :分岐切替構造
79 :分岐用ガイドレール
80 :直線用ガイドレール
81 :第1コントローラ
82 :第2コントローラ
83 :上位コントローラ
91 :第1直線路
93 :第2直線路
95 :湾曲路
97 :分岐部
101 :アソート準備ステーション
103 :容器授受部
107 :エリア
107a :載置場所
109 :集品棚部材受け取り部
111 :集品棚部材受け渡し部
113 :アソートカート
115 :自動搬送車
121 :ピッキングステーション
123 :容器授受部
127 :シュート
151 :ピース移載コンベア
153 :ケース移載コンベア
155 :ピースコンベア
157 :コンベアスライド装置
159 :アーム駆動装置
161 :ケースコンベア
171 :コンベア
201 :第1部材
201a :第1シャフト
203 :第2部材
203a :第2シャフト
205 :1段目のボギー構造
207 :2段目のボギー構造
209 :3段目のボギー構造
301 :第1部材
301a :第1シャフト
305 :1段目のボギー構造
307 :2段目のボギー構造
P :パレット
Claims (7)
- 複数段の棚を有するラックと、
前記複数段の棚より高い位置において、前記ラックに沿って設けられた軌道と、
前記軌道に沿って走行するように走行方向に並んだ複数の駆動台車と、上下方向に延びるマストと、前記複数の駆動台車に対して昇降可能に吊り下げられかつ前記マストに沿って昇降可能な第1移載装置とを有する第1懸垂式スタッカクレーンと、
前記軌道に沿って走行するように前記走行方向に並んでおり前記第1懸垂式スタッカクレーンの前記複数の駆動台車より数が少ない複数の駆動台車と、上下方向に延びるマストと、前記複数の駆動台車に対して昇降可能に吊り下げられかつ前記マストに沿って昇降可能であり、前記第1移載装置が移載する荷物より軽い荷物を移載するための第2移載装置とを有する第2懸垂式スタッカクレーンと、
を備えた自動倉庫。 - 前記軌道は周回軌道を有しており、
前記第1懸垂式スタッカクレーン及び前記第2懸垂式スタッカクレーンは、各々、前記走行方向に隣接する2台の駆動台車が上下方向軸回りに回動自在に支持されるボギー部材を含むボギー構造をさらに有しており、
前記第2懸垂式スタッカクレーンの前記ボギー構造は、前記第1懸垂式スタッカクレーンの前記ボギー構造より数が少ない、請求項1に記載の自動倉庫。 - 前記駆動台車は、各々、受電装置及び分岐切替ローラを有する、請求項1に記載の自動倉庫。
- 前記駆動台車は、各々、受電装置及び分岐切替ローラを有する、請求項2に記載の自動倉庫。
- 複数段の棚を有するラックと、前記複数段の棚より高い位置において、前記ラックに沿って設けられ周回軌道を有する軌道とを有する自動倉庫において用いられる懸垂式スタッカクレーンであって、
前記軌道に沿って走行するように走行方向に並んだ複数の駆動台車と、
上下方向に延びるマストと、
前記複数の駆動台車に対して昇降可能に吊り下げられかつ前記マストに沿って昇降可能な移載装置と、
前記複数の駆動台車を連結する複数段階のボギーを有し、前記マストが吊り下げられるボギー構造と、を備え、
前記ボギー構造は、
前記走行方向に隣接する2台の駆動台車が上下方向軸回りに回動自在に支持される第1ボギー部材を有する1段目ボギー構造と、
一対の前記第1ボギー部材が上下方向軸回りに回動自在に支持される第2ボギー部材を有する2段目ボギー構造と、
一対の前記第2ボギー部材が上下方向軸回りに回動自在に支持されてさらに前記マストが吊り下げられる第3ボギー部材を有する3段目ボギー構造とを有している、懸垂式スタッカクレーン。 - 前記駆動台車は、各々、受電装置及び分岐切替ローラを有する、請求項5に記載の懸垂式スタッカクレーン。
- 複数段の棚を有するラックと、前記複数段の棚より高い位置において、前記ラックに沿って設けられ周回軌道を有する軌道とを有する自動倉庫において用いられる懸垂式スタッカクレーンであって、
前記軌道に沿って走行するように走行方向に並んだ複数の駆動台車と、
上下方向に延びるマストと、
前記複数の駆動台車に対して昇降可能に吊り下げられかつ前記マストに沿って昇降可能な移載装置と、
前記複数の駆動台車を連結する複数段階のボギーを有し、前記マストが吊り下げられるボギー構造と、を備え、
前記ボギー構造は、
前記走行方向に隣接する2台の駆動台車が上下方向軸回りに回動自在に支持される第1ボギー部材を有する1段目ボギー構造と、
一対の前記第1ボギー部材が上下方向軸回りに回動自在に支持されてさらに前記マストが吊り下げられる第2ボギー部材を有する2段目ボギー構造と、を有している、懸垂式スタッカクレーン。
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