JP6520894B2 - 光測距装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光測距装置に関し、特に、広い角度範囲に渡り対象物を検出できる光測距装置に関する。
広い角度範囲に渡り対象物を検出できる光測距装置として、たとえば特許文献1に記載の距離測定装置が知られている。特許文献1に開示されている距離測定装置は、複数のレーザ投受光手段を仮想平面に沿って放射状に並べて配置している。この構成によれば、回転ミラーを用いて測距領域を移動させるタイプに比較して簡易な構成としつつ、広い角度範囲に渡り対象物を検出できる。
特開2014−55860号公報
特許文献1の距離測定装置では、広い角度範囲に渡り対象物を検出できるようにするため、複数のレーザ投受光手段の光路が互いに重ならないように、それらレーザ投受光手段を配置している。
レーザ投受光手段の光路が筐体を通過する部分は、光が通過できるよう、開口とする必要がある。特許文献1の装置では、複数のレーザ投受光手段の光路が互いに重ならないようにしているので、この開口を大きくしなければならないという問題があった。より詳しくは、特許文献1の装置では、複数の光路は、互いに重ならないようにして水平方向に並んでいるので、開口を水平方向に大きくしなければならない。
開口が大きいと、光測距装置を、たとえば車両など、光測距装置を使用する処理を行う機器に取り付けた場合、その機器には、開口よりも大きい光透過性のカバーが必要になってしまう。光透過性のカバーを取り付けずに光測距装置の開口を露出させるとしても、開口よりも大きい貫通穴を、光測距装置を取り付ける機器に設ける必要がある。
開口が大きいとは、具体的には、開口が横方向に大きい、開口が縦方向に大きい、開口が横方向にも縦方向にも大きいの3つのいずれかを意味する。よって、開口面が小さいとは、開口面が横方向に小さい、開口面が縦方向に小さい、開口面が横方向にも縦方向にも小さいの3つのいずれかを意味する。なお、ここでの横方向は任意の直線方向であり、たとえば、水平方向である。縦方向は、横方向に垂直な方向であり、横方向が水平方向である場合、縦方向は鉛直方向である。
開口面が水平方向に大きいと、光測距装置を取り付ける機器が備えるカバーの水平方向サイズが大きくなってしまい、開口面が鉛直方向に大きいと、そのカバーの鉛直方向サイズが大きくなってしまう。開口面が水平方向にも鉛直方向にも大きいと、カバーの水平方向サイズおよび鉛直方向サイズがともに大きくなってしまうことになる。
また、広い角度範囲に渡り対象物を検出できるようにする場合、広い角度範囲に渡りレーザ光を投受光することになるので、光測距装置の開口に取り付けられた光透過性カバーにレーザ光が浅い角度で入射する恐れがある。
光透過性カバーに対してレーザ光が浅い角度で入射すると、大きなフレネル反射が生じる可能性が高くなる。フレネル反射を抑制する方法としてはARコートを付けることが一般的である。しかし、ARコートは耐熱性に課題がある。光測距装置がARコートの耐熱性を超えた温度で使用されて、ARコートが機能しなくなれば、フレネル反射が抑制されにくくなる。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、簡易な構成で広い角度範囲に渡り対象物を検出でき、開口面を小さくすることができる光測距装置を提供することを目的とする
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための発明は、光透過性カバー(313、413、513)が取り付けられた開口面を備えた筐体(10、710、810)と、筐体に収容され、レーザ光である投射光を投光するとともに反射光を受光する複数の投受光部(20、120、720、920)とを備え、複数の投受光部の各光路が組み合わせられることにより1つの投受光部の視野角よりも装置全体の視野角が広がっている方向に対して垂直な方向から見た場合に、複数の投受光部の光路が開口面の位置において互いに重なるように、複数の投受光部は筐体内に配置されている光測距装置であって、複数の投受光部は、複数の投受光部の光路が開口面において互いに重なるように筐体内に配置されており、複数の投受光部のうち、開口面における光路の水平方向の長さが最も大きい投受光部の視野角、および、この投受光部の虚像発光点と開口面との距離に基づいて定まる最小開口面内に、すべての光路が収まるように投受光部を配置した光測距装置である。
の発明によれば、複数の投受光部を備える構成であるので、簡易な構成で広い角度範囲に渡り、対象物を検出することができる。また、1つの投受光部の視野角よりも装置全体の視野角が広がっている方向に対して垂直な方向から見た場合に、複数の投受光部の光路が開口面の位置において互いに重なる。よって、1つの投受光部の視野角よりも装置全体の視野角が広がっている方向に対して垂直な方向から見た場合にも複数の投受光部の光路が開口面において重ならない場合に比較して、装置全体の視野角が広がっている方向における開口面のサイズを小さくすることができる。
第1実施形態の光測距装置1の全体構成を示す図である。 図1の投受光ユニット20の構成を示す図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 第1実施形態の光測距装置1の全体の水平方向の視野角を示す図である。 図5の光測距装置1の付近を拡大した図である。 変形例1の光測距装置における投受光ユニット20A、20B、20Cの配置を示す図である。 第2実施形態の光測距装置100の全体構成を示す図である。 第2実施形態の光測距装置100の全体の検知範囲を示す図である。 第1実施形態の光測距装置1と第2実施形態の光測距装置100の検知範囲を比較して示す図である。 第3実施形態の光測距装置300の全体構成を示す図である。 第4実施形態の光測距装置400の全体構成を示す図である。 第5実施形態の光測距装置500の全体構成を示す図である。 第6実施形態の光測距装置600の全体構成を示す図である。 第7実施形態の光測距装置700の全体構成を示す図である。 光測距装置700の全体の水平方向の視野角を示す図である。 図16の光測距装置700の付近を拡大した図である。 第8実施形態の光測距装置800の全体構成を示す図である。 図18のXIX−XIX線断面図である。 投受光ユニット720A、720Bの全体の光路723A、723Bを示す図である。 第9実施形態の投受光ユニット920の構成を示す図である。 第10実施形態の光測距装置1000の光路1023A、1023B、1023Cを示す図である。 光測距装置1000が車両40の前端面に取り付けられた図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。第1実施形態の光測距装置1は、たとえば、車両に搭載されて、図1に示すz軸方向が車両の側方に向かうように配置される。z軸方向は、窓13に対して垂直な方向である。また、y軸方向は車両の上下方向であり、x軸方向は車両の前後方向である。
この光測距装置1は、図1に示すように、筐体10の内部に3つの投受光ユニット20A、20B、20Cを備える。筐体10は直方体形状であり、筐体10の前側壁部11には、開口面12が形成されている。開口面12は筐体10を貫通する開口を表す平面である。なお、筐体10の前側壁部11には厚さがある。この厚さ方向における開口面12の位置は、特に言及しない場合、前側壁部11の外側面の位置とする。ただし、前側壁部11の厚さ方向における開口面12の位置を、前側壁部11の厚さの範囲内で、その他の位置としてもよい。前側壁部11の厚さの範囲内で、前側壁部11の厚さ方向に開口面12の位置を変化させても、開口面12の面積に変化はないからである。この開口面12には、その開口面12を塞ぐ窓13が取り付けられている。窓13は光透過性部材で形成されている。
本実施形態の投受光ユニット20A、20B、20Cは互いに同じ構成である。以下、これらの3つの投受光ユニット20A、20B、20Cを区別しない場合には、投受光ユニット20と記載する。投受光ユニット20は請求項の投受光部に相当する。
投受光ユニット20は、レーザ光である投射光を投光し、投射光が外部の物体で反射されて生じた反射光を受光する。
[投受光ユニット20の構成]
図2に示すように、投受光ユニット20は、投光部21と、受光部22とを備えており、これらはユニット筐体29に収容されている。これら投光部21と受光部22の配列方向は、上下方向であり、光の進行方向と垂直の方向になっている。
投光部21は、発光素子211と投光レンズ212を備える。発光素子211は、たとえばレーザダイオードであり投射光を投光レンズ212に向けて投光する。受光部22は、受光レンズ221と受光素子222を備える。受光レンズ221は、反射光を受光素子222に集光する。受光素子222は、たとえばフォトダイオードである。
図3に示すように、投光レンズ212は、発光素子211が発光して投光レンズ212に入射された投射光を、水平方向に50度の角度範囲に偏向して出力する。この投光レンズ212はレンズアレイ構造を有する。
投光部21が、水平方向に50度の範囲で投射光を投光することに合わせ、図4に示すように、受光部22の受光素子222の大きさは、水平方向の視野角が50度になるように調整されている。
[投受光ユニット20の配置]
説明を図1に戻す。各投受光ユニット20A、20B、20Cの水平方向の視野角は、いずれも50度である。この50度の範囲が投射光および反射光が通過する光路23A、23B、23Cとなる。
これら3つの光路23A、23B、23Cの鉛直方向の位置が互いに同じになるように、3つの投受光ユニット20A、20B、20Cは、水平方向に並んで、すなわち、互いに同じ高さに配置されている。換言すれば、3つの投受光ユニット20A、20B、20Cが並んでいる方向が水平方向になるように、光測距装置1は姿勢が決定される。
さらに、3つの光路23A、23B、23Cは、図1に示すように、いずれも、開口面12を通過している。また、3つの光路23A、23B、23Cは、開口面12において互いに重なっている。詳しくは、光路23Aと光路23Cは、開口面12に取り付けられた窓13の外側面13aにおいて、完全に重なっている。また、光路23A、23Cは、開口面12においては光路23Bを全部含み、光路23Bよりも広くなっている。さらに、光路23A、23B、23Cのそれぞれの中心となる光軸24A、24B、24Cは、一点において重なっている。
光路23A、23B、23Cがこのようになるように投受光ユニット20A、20B、20Cが配置されている場合、図5に示すように、光測距装置1の全体の水平方向の視野角は、θ1+θ2+θ3になる。なお、θ2は、投受光ユニット20Aの水平方向の視野角であり、θ3は、投受光ユニット20Cの水平方向の視野角である。また、θ1は、投受光ユニット20Bの水平方向の視野角のうち、投受光ユニット20A、20Cの水平方向の視野角と重複していない範囲の角度である。0度方向は光測距装置1の正面方向であり、投受光ユニット20Bの光軸24Bは0度方向に向いている。
図5から分かるように、3つの投受光ユニット20A、20B、20Cの光路23A、23B、23Cが組みわせられることにより、光測距装置1の全体の水平方向の視野角は、1つの投受光ユニット20の視野角よりも、水平方向に広くなっている。
一方、前述したように、3つの光路23A、23B、23Cの鉛直方向の位置は互いに同じであるので、光測距装置1の全体の鉛直方向の視野角は、各投受光ユニット20A、20B、20Cの鉛直方向の視野角と同じである。
よって、水平方向および鉛直方向のうち、光路23A、23B、23Cが組み合わせられることにより、1つの投受光ユニット20A、20B、20Cの視野よりも光測距装置1の全体の視野が広がっている方向は水平方向である。また、1つの投受光ユニット20A、20B、20Cの視野よりも光測距装置1の全体の視野が広がっている方向に対して垂直な方向は鉛直方向である。
図6は、図5における光測距装置1の付近を拡大した図である。図6から分かるように、光路23A、23Cが窓13の外側面13aで重なっている場合、窓13の外側面13aから虚像発光点25A、25Cまでの距離をaとしたとき、窓13の外側面13aの水平方向の最小長さbは式1で表すことができる。この最小長さbは、開口面12の水平方向の最小開口サイズでもある。開口面12の水平方向長さがこの最小長さbになっている場合、開口面12は最小開口面となる。本実施形態の開口面12の水平方向長さは、図6に示すように、最小長さbよりも長いので、開口面12は最小開口面よりも大きくなっている。ただし、すべての光路23A、23B、23Cが最小長さbで示される範囲に収まっている。つまり、すべての光路23A、23B、23Cが最小開口面内に収まっている。
なお、θ2は、3つの投受光ユニット20A、20B、20Cのうち、開口面12における光路23A、23B、23Cの水平方向の長さが最も大きい投受光ユニットの視野角を意味する。θ3もθ2と同じであり、θ2およびθ3のいずれを用いても計算結果が同じになるので、式1ではθ3を用いずθ2を用いている。θ2よりもθ3の方が大きい場合には、θ2に代えてθ3を用いる。
Figure 0006520894
たとえば、θ1=θ2=θ3=50度とすると、水平方向の最小長さbは、式2に示される値になる。
Figure 0006520894
なお、虚像発光点25A、25Cは、投受光ユニット20A、20Cの視野の両端の線が交わる点であり、虚像発光点25A、25Cは、実際の発光点とは異なる。しかし、投受光ユニット20A、20Cの発光点の位置と、虚像発光点25A、25Cの位置との関係は予め知ることができる。よって、式1より、窓13の外側面13aの水平方向の長さを最小長さbとする場合の、窓13から投受光ユニット20A、20Cまでの距離を決定することができる。
[第1実施形態のまとめ]
この第1実施形態の光測距装置1は、複数の投受光ユニット20A、20B、20Cを備える構成であることから、回転ミラーを用いて測距領域を移動させるタイプに比較して、簡易な構成で広い角度範囲に渡り、対象物を検出することができる。
また、複数の投受光ユニット20A、20B、20Cの光路23A、23B、23Cが開口面12において互いに重なるので、光路23A、23B、23Cが開口面12において重ならない場合に比較して、開口面12を小さくすることができる。
また、第1実施形態の光測距装置1は、光路23A、23B、23Cが開口面12において重なることに加えて、光軸24A、24B、24Cが重なっている。この第1実施形態とは異なり、光路23A、23B、23Cが開口面12において重なる投受光ユニット20A、20B、20Cの配置としては、図7に示す変形例1のように、光軸24A、24B、24Cが重ならない配置もある。この変形例1の配置に比較して、第1実施形態の光測距装置1のように、光軸24A、24B、24Cが重なるように投受光ユニット20A、20B、20Cを配置する場合、開口面12における光路23A、23B、23Cの重なりを多くすることができる。よって、より開口面12を小さくすることができる。
なお、変形例1も、光路23A、23B、23Cが開口面12において重なる投受光ユニット20A、20B、20Cの配置である。このことから分かるように、3つ以上の光路がある場合に、開口面12において1つの光路が残りの光路の全部と重なる必要はない。開口面12において少なくとも2つの光路が互いに重なっていれば、開口面12においていずれの光路も他の光路と重なっていない場合に比較して、開口面12を小さくできる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
第2実施形態の光測距装置100は、図8に示すように、3つの投受光ユニット120A、120B、120Cを備える。これらの3つの投受光ユニット120A、120B、120Cは互いに同じ構成である。これら3つの投受光ユニット120A、120B、120Cを区別しないときは、投受光ユニット120と記載する。
これら3つの投受光ユニット120A、120B、120Cの光軸124A、124B、124Cは、第1実施形態と同様、1箇所で交わっている。したがって、第2実施形態においても、投受光ユニット120A、120B、120Cの光路123A、123B、123Cは、図9に示すように、開口面12において互いに重なっている。なお、図9では、投受光ユニット120A、120B、120Cの図示を省略している。
投受光ユニット120A、120B、120Cと、第1実施形態の投受光ユニット20との違いは検知範囲127A、127B、127C、すなわち検知距離126A、126B、126Cと視野角125A、125B、125Cである。投受光ユニット120A、120Cの視野角125A、125Cは互いに同じ角度であり、これら視野角125A、125Cは、投受光ユニット120Bの視野角125Bよりも狭くなっている。
投受光ユニット120A、120B、120Cは、いずれも、第1実施形態の投受光ユニット20が備える発光素子211を備える。各投受光ユニット120A、120B、120Cは、発光素子211が投光した投射光を偏向する投光レンズの構成により視野角が調整されている。したがって、投受光ユニット120Bに比較して、相対的に視野角が狭い投受光ユニット120A、120Cは、パワー密度が大きくなる。また、投受光ユニット120A、120B、120Cは、いずれも、第1実施形態の投受光ユニット20が備える受光部22を備える。つまり投受光ユニット120A、120B、120Cの受光感度は、第1実施形態の投受光ユニット20と同じである。
これらのことから、図9に示すように、投受光ユニット120A、120Cの検知距離126A、126Cは、投受光ユニット120Bの検知距離126Bよりも長くなる。よって、第2実施形態の光測距装置100は、装置全体の検知角度範囲の端部におけるz軸方向(すなわち正面方向)の検知距離が、第1実施形態の光測距装置1よりも長くなる。
装置全体の検知角度範囲の端部すなわち最も正面方向から離れた部分におけるz軸方向の検知距離が長い光測距装置100は、車両の側面に取り付けられた場合に好適である。図10の例では、光測距装置1、100は、車両30、40の側面の同じ位置に取り付けられており、車両30、40の側方を光測距装置1、100の正面方向としている。対象物51と対象物61は、車両30、40に対する相対位置が同じであり、また、対象物52と対象物62も、車両30、40に対する相対位置が同じである。
図10に示すように、光測距装置1の全体の検知範囲27には、対象物51、52は含まれていないので、光測距装置1は対象物51、52を検知することができない。一方、光測距装置100の検知範囲127A、127Cには、対象物61、62が含まれているので、光測距装置100は対象物61、62を検知することができる。なお、検知範囲127A、127B、127Cは、実際には、図9に示すように部分的に互いに重複するが、図10では、これら検知範囲127A、127B、127Cは簡略化して示している。
<第3〜第6実施形態の共通説明>
図11、図12、図13、図14に示す第3、4、5、6実施形態の光測距装置300、400、500、600は、第1実施形態と同じ3つの投受光ユニット20A、20B、20Cを備える。これら投受光ユニット20A、20B、20Cは光軸24A、24B、24Cが第1実施形態と同じ位置になるように筐体10に配置されている。したがって、第3、4、5、6実施形態においても、投受光ユニット20A、20B、20Cの光路は、開口面12において互いに重なる。よって、第3、4、5、6実施形態の光測距装置300、400、500、600は第1実施形態の光測距装置1と同じ効果を奏する。
これら第3、4、5、6実施形態と、第1実施形態との違いは、筐体10の開口面12に取り付けられている窓313、413、513、613である。これら窓313、413、513、613は光透過性カバーに相当する。
<第3実施形態>
図11に示すように、第3実施形態の光測距装置300の窓313は、開口面12に対して筐体10の内部方向に突き出す形状であり、端部313A、313Cと、中央部313Bとを備える構成である。これら端部313A、313C、中央部313Bは、いずれも平板である。
端部313Aは投受光ユニット20Aの光軸24Aに対して垂直に配置されており、端部313Cは投受光ユニット20Cの光軸24Cに対して垂直に配置されており、中央部313Bは投受光ユニット20Bの光軸24Bに対して垂直に配置されている。
光軸24Bが窓313に入射する入射角は、その光軸24Bが開口面12に入射する角度と同じである。しかし、光軸24Aが窓313に入射する入射角(すなわち0度)は、その光軸24Aが開口面12に入射する角度28Aよりも小さい。また、光軸24Cが窓313に入射する入射角(すなわち0度)も、その光軸24Cが開口面12に入射する角度28Cよりも小さい。したがって、第1実施形態の窓13のように開口面12に沿った平面である場合よりも、投射光が窓313に入射する際にフレネル反射が生じてしまうことを抑制できる。また、窓313の形状によりフレネル反射を抑制するので、高い温度でもフレネル反射を抑制できる。
さらに、窓313が開口面12よりも筐体10の内部方向に凹んでいるので、装置中心部の奥行き方向のサイズを小さくできる。また、窓313が破損しにくいという利点もある。
<第4実施形態>
図12に示す第4実施形態の光測距装置400の窓413は、窓413の内面および外面が筐体10の内側に突き出す凸曲面となる形状である。その凸曲面の頂点は、左右方向の中央にあり、投受光ユニット20Bの光軸24Bがこの頂点を通る。
窓413をこの形状としても、光軸24Bの方向を除くすべての範囲で、第1実施形態よりも投射光が窓413に入射する角度は小さくなる。よって、投射光が窓413に入射する際にフレネル反射が生じてしまうことを抑制できる。
この第4実施形態でも、窓413の形状によりフレネル反射を抑制するので、第3実施形態と同様、高い温度でもフレネル反射を抑制できる。また、窓413が開口面12よりも筐体10の内部方向に凹んでいるので、装置中心部の奥行き方向のサイズを小さくでき、窓413も破損しにくい。
<第5実施形態>
図13に示す第5実施形態の光測距装置500の窓513は、第4実施形態とは反対に、窓513の内面および外面が筐体10の外側に突き出す凸曲面となる形状である。この窓513も、凸曲面の頂点が左右方向の中央にあり、投受光ユニット20Bの光軸24Bがこの頂点を通る。
窓513をこの形状としても、光軸24Bの方向を除くすべての範囲で、第1実施形態よりも投射光が窓513に入射する角度は小さくなる。よって、投射光が窓513に入射する際にフレネル反射が生じてしまうことを抑制できる。この第5実施形態でも、窓513の形状によりフレネル反射を抑制するので、高い温度でもフレネル反射を抑制できる。
<第6実施形態>
図14に示すように、第6実施形態の光測距装置600の窓613は、内側が凹形状の凹レンズである。窓613が凹レンズ形状となっているので、投受光ユニット20が投射する投射光は窓613を通過する際に広角に偏向される。よって、光測距装置600の全体の視野角を第1実施形態の光測距装置1と同じにする場合でも、投受光ユニット20が投射する投射光の投射角度範囲、反射光を受光する受光角度範囲を第1実施形態よりも小さくすることができる。
投光部21において投射光を広い角度に偏向する場合、レンズ枚数を多くしたり、製造難易度の高いレンズ形状とするなどの必要があることから、偏向する角度が狭いほうが、投光部21の製造コストを下げることができる。また、受光部22においても広い角度を受光する場合も、レンズ枚数を多くしたり、製造難易度の高いレンズ形状とするなどの必要がある。したがって、この第6実施形態のように、凹レンズ型の窓613とすることで、製造コストを低くすることができる。
<第7実施形態>
これまで説明してきた光測距装置1、100、300、400、500、600は、いずれも、投受光ユニット20、120を3つ備えていた。これに対して、第7実施形態の光測距装置700は、図15に示すように、筐体710の内部に2つの投受光ユニット720A、720Bを備える。この光測距装置700も、第1実施形態の光測距装置1と同様、たとえば、車両に搭載されて、図15に示すz軸方向が車両の側方に向かうように配置される。
筐体710は直方体形状であり、筐体710の前側壁部711に開口面712が形成されている。開口面712には、光透過性部材で形成された窓713が取り付けられている。
2つの投受光ユニット720A、720Bは互いに同じ構成であり、これらを区別しない場合には、投受光ユニット720と記載する。投受光ユニット720は請求項の投受光部に相当する。
投受光ユニット720は、第1実施形態の投受光ユニット20と同様、投光部と受光部を備える。投受光ユニット720が備える投光部および受光部の基本構成は、第1実施形態の投光部21、受光部22と同じである。投受光ユニット720と、第1実施形態の投受光ユニット20との違いは視野角である。第7実施形態の投受光ユニット720は視野角が第1実施形態の投受光ユニット20の視野角よりも広くなっている。たとえば、投受光ユニット720の視野角は62.5度である。視野角を広くするため、投受光ユニット720は、投光レンズの偏向角や受光レンズの大きさなどが調整されている。
図15に示すように、投受光ユニット720Aの光路723A、および、投受光ユニット720Bの光路723Bは、いずれも開口面712を通過しており、かつ、それら2つの光路723A、723Bは、開口面712において完全に互いに重なっている。つまり、2つの光路723A、723Bが開口面712を通過する位置は、互いに一致している。また、2つの光路723A、723Bのそれぞれの中心となる光軸724A、724Bは、一点において重なっている。
この光測距装置700の全体の水平方向の視野角は、図16に示すように、θ4+θ5になる。θ4は投受光ユニット720Aの視野角であり、θ5は投受光ユニット720Bの視野角である。θ4、θ5がそれぞれ62.5度であれば、光測距装置700の全体の水平方向の視野角は125度になる。
図17に示すように、2つの光路723A、723Bが窓713の外側面713aで重なっている場合、窓713の外側面713aの水平方向の最小長さb1は、式3で表すことができる。式3において、a1は、窓713の外側面713aから虚像発光点725A、725Bまでの距離である。なお、式3は、θ4≧θ5の場合であり、θ4<θ5の場合には、式3におけるθ4をθ5に置き換える。
(式3) b1=a1*tan(θ4)
この第7実施形態のように、投受光ユニット720A、720Bを2つにすれば、投受光ユニットを3つ備える場合よりも製造コストを安価にできる。
<第8実施形態>
図18に示すように、第8実施形態の光測距装置800は、第7実施形態と同じ2つの投受光ユニット720A、720Bを備えている。これら2つの投受光ユニット720A、720Bは筐体810に収容されている。
筐体810は、直方体形状である点では第7実施形態の筐体710と同じである。ただし、筐体810は、2つの投受光ユニット720A、720Bを互いに異なる鉛直方向位置に配置できるように、上下方向の空間が確保されている。
図18に示すように、2つの投受光ユニット720A、720Bは、Y軸方向から見た場合、すなわち、鉛直方向から見た場合、部分的に重なっている。このような配置が可能である理由は、図19に示すように、2つの投受光ユニット720A、720Bは、鉛直方向位置が互いに重ならないように配置されているからである。
この光測距装置800の場合でも、2つの光路723A、723Bが組み合わせられることにより、光測距装置800の全体の水平方向の視野角は、1つの投受光ユニット720A、720Bの視野角よりも、水平方向に広くなっている。光測距装置800の全体の水平方向の視野角は、第7実施形態と同様に、125度である。
この第8実施形態の光測距装置800でも、1つの投受光ユニット720A、720B、の視野角よりも光測距装置800の全体の視野角が広がっている方向は、水平方向である。
なお、図19では、鉛直方向にも、視野が広がっているように見える。しかし、図20は、光測距装置800において投受光ユニット720A、720Bの光路723A、723Bの全体を示す図であり、この図20に示すように、2つの光路723A、723Bの鉛直方向はほぼ重なっているとみなすことができる。よって、この第8実施形態において、鉛直方向は、1つの投受光ユニット720A、720Bの視野角よりも装置全体の視野角が広がっている方向ではない。
投射光が拡散光である場合、それぞれの光路723A、723Bを、図20のように、xz平面に平行な方向からみた場合には、それらの光路723A、723Bは、どちらも光測距装置800から離隔するほど、Y軸方向の幅が広くなる形状である。この形状の場合、2つの光路723A、723Bは、ほぼ重なっているとみなすことができる。このことからも、鉛直方向は、1つの投受光ユニット720A、720Bの視野角よりも装置全体の視野角が広がっている方向ではない。
図19に示すように、この第8実施形態では、投受光ユニット720A、720BのY軸方向の位置が互いに異なっているため、2つの光路723A、723Bは開口面812において重なっていない。
しかしながら、図18に示すように、2つの光路723A、723BをY軸方向から見た場合には、2つの光路723A、723Bは、開口面812の位置で重なっている。また、Y軸方向から見ると、光軸724A、724Bも一点において重なっている。
なお、Y軸方向は、第8実施形態では、2つの光路723A、723Bが組み合わせられることにより光測距装置800の全体の水平方向の視野角が、1つの投受光ユニット720A、720Bの視野角よりも広くなっている方向に垂直な方向である。
Y軸方向から見た場合に2つの光路723A、723Bが開口面812の位置で重なっている。よって、本実施形態でも、開口面812のX軸方向の長さは、Y軸方向から見た場合に2つの光路723A、723Bが開口面812の位置で重なっていない場合に比較して短くなっている。
<第9実施形態>
図21に第9実施形態の光測距装置900を示す。光測距装置900は、第1実施形態の投受光ユニット20に代えて、投受光ユニット920を備える。よって、投受光ユニット920の請求項の投受光部に相当する。
図21には1つの投受光ユニット920のみを示しているが、光測距装置900は、3つの投受光ユニット920を備えており、それら3つの投受光ユニット920は、それぞれ、3つの投受光ユニット20A、20B、20Cの位置に配置されている。これら3つの投受光ユニット920は筐体10に配置されている。筐体10は、第1実施形態と同じであるので、前側壁部11に、開口面12が形成されており、その開口面12に窓13が取り付けられている。
投受光ユニット920は、上側投光部921Aと下側投光部921Bの2つの投光部921と、1つの受光部922を備える。これらは、1つのユニット筐体929に収容されている。上側投光部921A、下側投光部921B、受光部922は、この順番で、Y軸方向の上方向から順に、Y軸方向に並んで配置されている。
上側投光部921A、下側投光部921Bは、いずれも、発光素子9211と投光レンズ9212を備えている。2つの発光素子9211は、いずれも、投射光を投光レンズ9212に向けて投光する。2つの投光レンズ9212は、いずれも、投射光を偏向して出力する。また、2つの投光レンズ9212は、いずれも、光軸が水平方向となるように配置されている。
上側投光部921Aと下側投光部921Bとでは、投光レンズ9212に対する発光素子9211の相対位置は相違する。上側投光部921Aは、発光素子9211において投射光が出力される部分が、投光レンズ9212の光軸よりも上側に位置している。よって、上側投光部921Aの視野角925Aは、投光レンズ9212の光軸よりも下側に形成される。
一方、下側投光部921Bは、発光素子9211において投射光が出力される部分が、投光レンズ9212の光軸よりも下側に位置している。よって、下側投光部921Bの視野角925Bは、投光レンズ9212の光軸よりも上側に形成される。なお、上側投光部921Aの視野角925A、下側投光部921Bの視野角925Bは、図21に示すように、投射光の光路が広がる角度を意味する。上側投光部921Aの光路923Aと下側投光部921Bの光路923Bは、開口面12において、垂直方向の位置が完全に重なっている。
受光部922は、受光レンズ9221と受光素子と9222を備える。受光レンズ9221は、上側投光部921Aが投光した投射光により生じた反射光、および、下側投光部921Bが投光した投射光により生じた反射光を受光素子9222に集光する。受光素子9222は、受光レンズ9221により集光された反射光を検出する。
この第9実施形態の投受光ユニット920は、2つの投光部921A、921Bを備えている。よって、投光部921が1つである場合と同じ検知距離を保持したまま垂直方向の視野を広げる、あるいは、垂直方位数を増やすことができる。
加えて、上側投光部921Aの光路923Aと下側投光部921Bの光路923Bは、開口面12において垂直方向の位置が完全に重なっている。これにより、光路923A、923Bの垂直方向の位置が開口面12において重ならない場合に比較して、開口面12の垂直方向のサイズを小さくすることができる。
なお、この投受光ユニット920の水平方向の視野角には特に制限はない。よって、投受光ユニット920の水平方向の視野角を、これまでの実施形態で示した投受光ユニット20、120、720のいずれかと同じにして、この投受光ユニット920を投受光ユニット20、120、720に代えて用いることができる。
<第10実施形態>
図22に第10実施形態の光測距装置1000を示す。第10実施形態の光測距装置1000は、第1実施形態の光測距装置1が備える3つの投受光ユニット20A、20B、20Cの視野角を変更した装置である。第1実施形態から、3つの投受光ユニット20の視野角を変更したのみであることから、詳細な構成の図示は省略し、便宜上、第1実施形態と同じ符号を用いて説明する。
光測距装置1000が備える3つの投受光ユニット20A、20B、20Cは、それぞれ、図22に示す光路1023A、1023B、1023Cを形成する。前述したように、光測距装置1000は、第1実施形態から3つの投受光ユニット20の視野角を変更したのみである。よって、これらの光路1023A、1023B、1023Cは、開口面12で互いに重なっており、また、これらの光路1023A、1023B、1023Cの光軸は、一点において重なっている。
第1実施形態から、3つの投受光ユニット20の視野角を変更したのみである点では、第2実施形態と同じである。第2実施形態との違いは、第2実施形態では、3つの光路123A、123B、123Cのうち、装置全体の検知角度範囲の端に向かう光路123A、123Cが、装置全体の検知角度範囲の正面方向に向かう光路123Bよりも狭くなっていた。
これとは反対に、第10実施形態の光測距装置1000は、装置全体の検知角度範囲の正面方向に向かう光路1023Bが、装置全体の検知角度範囲の端に向かう光路1023A、1023Cよりも狭くなっている。
図22に示すθ6、θ7、θ8は、それぞれ、第1実施形態のθ1、θ2、θ3に対応している。つまり、θ7は、投受光ユニット20Aの水平方向の視野角であり、θ8は、投受光ユニット20Cの水平方向の視野角である。θ6は、投受光ユニット20Bの水平方向の視野角のうち、投受光ユニット20A、20Cの水平方向の視野角と重複していない範囲の角度である。
光路1023Bが相対的に狭くなっているので、図22に示すように、第2実施形態とは逆に、装置全体の検知角度範囲の正面方向となる検知範囲1027Bの検知距離が、装置全体の検知角度範囲の端部すなわち最も正面方向から離れた部分となる検知範囲1027A、1027Cの検知距離よりも長くなっている。なお、検知範囲1027A、1027B、1027Cは、それぞれ、投受光ユニット20A、20B、20Cの検知範囲である。
この第10実施形態の光測距装置1000は、図23に示すように、車両40の前端面に取り付けられて、車両40の進行方向前方に検知範囲を形成する。この光測距装置1000を車両の前端面に取り付けると、車両40の正面方向の検知距離を、車両40の斜め前方の検知距離よりも長くすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例2>
前述の実施形態では、投受光ユニット20、120、720、920を、2つ、あるいは3つ備えていたが、投受光ユニット20、120、720、920の数は4つ以上でもよい。
<変形例3>
第6実施形態の窓613は内側の面が凹形状であったが、これとは反対に外側の面が凹面となっている凹レンズ形状でもよい。
<変形例4>
フレネル反射の抑制を目的とする場合、投受光ユニット20A、20B、20Cの光路23A、23B、23Cが開口面12で互いに重なる必要はない。よって、たとえば、第5実施形態において、投受光ユニット20A、20Cの位置を入れ替えても良い。
<変形例5>
投受光ユニット20A、20B、20Cに代えて、投受光ユニット120A、120B、120Cを用いてもよい。
<変形例6>
第2実施形態において、投受光ユニット120A、120B、120Cに代えて、投受光ユニット20A、20B、20Cを使用し、投受光ユニット20Bの発光素子211の発光パワーを投受光ユニット20A、20Cの発光素子211よりも低くしてもよい。
このようにしても、光測距装置の全体の検知角度範囲の端部を視野角とする投受光ユニット20A、20Cの検知距離を、光測距装置の正面方向を視野角とする投受光ユニット20Bよりも長くできる。
<変形例7>
第10実施形態の光測距装置1000を車両40の後端面に取り付けてもよい。
<変形例8>
第9実施形態では、発光素子9211を投光レンズ9212の光軸よりも上方向あるいは下方向にずらしていた。これに代えて、発光素子9211を投光レンズ9212の光軸上に配置して、それら発光素子9211および投光レンズ9212を鉛直面内で上下方向に回転させてもよい。このようにしても、垂直方向の視野を広げる、あるいは、垂直方位数を増やすことができる。
<変形例9>
第2実施形態において、投受光ユニット120Cをなしにしてもよい。この場合、図10に示す3つの検知範囲127A、127B、127Cのうち、車両40の後側方に向かう検知範囲127Aがなくなる。光測距装置100の測距結果を利用する上位のシステムによっては、車両40の後側方に存在する物体までの距離を測定する必要がない場合があり、その場合には、上述のように、投受光ユニット120Cをなしにすることになる。
投受光ユニット120Cをなしにする場合、投受光ユニット120Aは、光測距装置100の全体の検知角度範囲のうち最も正面方向から離れた方向を視野角とする投受光ユニットになる。この投受光ユニット120Aは、光測距装置100の正面方向を視野角とする投受光ユニット120Bよりも検知距離が長くなっていることになる。
また上位のシステムの要求仕様によっては、反対に、車両40の前側方に向かう検知範囲127Cが不要である可能性もある。この場合には、投受光ユニット120Aをなしとする。
<変形例10>
第10実施形態において、投受光ユニット20Aおよび20Cのいずれか一方をなしにしてもよい。この場合、図22に示す3つの検知範囲1027A、1027B、1027Cのうち、検知範囲1027A、1027Cのいずれかがなくなる。
たとえば、第10実施形態において、投受光ユニット20Aをなしにする場合、投受光ユニット20Cは、光測距装置1000の全体の検知角度範囲のうち最も正面方向から離れた方向を視野角とする投受光ユニットになる。そして、光測距装置1000の正面方向を視野角とする投受光ユニット20Bは、投受光ユニット20Cと比較して、検知距離は長く、視野角は狭くなっていることになる。
1:光測距装置 10:筐体 11:前側壁部 12:開口面 13:窓 13a:外側面 20:投受光ユニット 21:投光部 22:受光部 23A、23B、23C:光路 24A、24B、24C:光軸 25A、25C:虚像発光点 27:検知範囲 30、40:車両 51、52、61、62:対象物 100:光測距装置 120:投受光ユニット 123A、123B、123C:光路 124A、124B、124C:光軸 125A、125B、125C:視野角 126A、126B、126C:検知距離 127A、127B、127C:検知範囲 211:発光素子 212:投光レンズ 221:受光レンズ 222:受光素子 300:光測距装置 313:窓 313A:端部 313B:中央部 313C:端部 400:光測距装置 413:窓 500:光測距装置 513:窓 600:光測距装置 613:窓 700:光測距装置 710:筐体 712:開口面 720:投受光ユニット 723:光路 724:光軸 725:虚像発光点 727:検知範囲 800:光測距装置 810:筐体 812:開口面 900:光測距装置 920:投受光ユニット 921:投光部 922:受光部 923:光路 925:視野角 1000:光測距装置 1023:光路 1027:検知範囲

Claims (10)

  1. 光透過性カバー(313、413、513)が取り付けられた開口面を備えた筐体(10、710、810)と、
    前記筐体に収容され、レーザ光である投射光を投光するとともに反射光を受光する複数の投受光部(20、120、720、920)とを備え
    複数の前記投受光部の各光路が組み合わせられることにより1つの前記投受光部の視野角よりも装置全体の視野角が広がっている方向に対して垂直な方向から見た場合に、複数の前記投受光部の光路が前記開口面の位置において互いに重なるように、複数の前記投受光部は前記筐体内に配置されている光測距装置であって、
    複数の前記投受光部は、複数の前記投受光部の光路が前記開口面において互いに重なるように前記筐体内に配置されており、
    複数の前記投受光部のうち、前記開口面における光路の水平方向の長さが最も大きい前記投受光部の視野角、および、この投受光部の虚像発光点と前記開口面との距離に基づいて定まる最小開口面内に、すべての光路が収まるように前記投受光部を配置した光測距装置。
  2. 請求項において、
    複数の前記投受光部は、複数の前記投受光部の光路が前記開口面において互いに重なることに加えて、複数の前記投受光部の光軸が互いに重なるように、前記筐体内に配置されている光測距装置。
  3. 請求項またはにおいて、
    複数の前記投受光部の各光路が組み合わせられることにより、1つの前記投受光部の視野角よりも装置全体の視野角が水平方向に広がっており、
    複数の前記投受光部は、水平方向に並んで配置されている光測距装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記投受光部(920)は、前記投射光を投光する投光部(921A、921B)を複数備え、
    複数の前記投光部は、鉛直方向の位置が互いに異なり、かつ、それら複数の前記投光部の光路が前記開口面において互いに重なるように配置されている光測距装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項において、
    数の前記投受光部の光軸がそれぞれ前記光透過性カバーに入射する角度である複数の入射角のうち少なくとも一つは、当該入射角を算出したものと同じ前記光軸と前記開口面との角度よりも小さく、かつ、複数の前記入射角は、いずれも、当該入射角を算出したものと同じ前記光軸と前記開口面との角度以下である光測距装置。
  6. 請求項において、
    前記光透過性カバー(313、413)は、前記開口面に対して、前記筐体の内部方向に突き出た形状である光測距装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記開口面に取り付けられた、凹レンズ形状の光透過性カバー(613)を備える光測距装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記光測距装置の全体の検知角度範囲のうち最も正面方向から離れた部分を視野角とする前記投受光部は、前記光測距装置の正面方向を視野角とする前記投受光部よりも検知距離が長くなっている光測距装置。
  9. 請求項において、
    光軸が相対的に前記正面方向から離れている前記投受光部は、前記光軸が相対的に前記正面方向に近い前記投受光部よりも視野角が狭くなっている光測距装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項において、
    前記光測距装置の正面方向を視野角とする前記投受光部は、前記光測距装置の全体の検知角度範囲のうち最も正面方向から離れた部分を視野角とする前記投受光部と比較して、検知距離は長く、視野角は狭くなっている光測距装置。
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