JP6520679B2 - シール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池における単セル間のシール構造に関する。
膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を一対のガス拡散層およびセパレータで挟持した構成を有する単セルが複数積層されて成る燃料電池が知られている。各単セルのセパレータの外周部近傍には、各単セルへの反応ガス(燃料ガスおよび酸化剤ガス)および冷却水の供給や、各単セルからのオフガスおよび冷却水の排出のため流路を形成する複数の貫通孔が設けられている。単セル間から反応ガスおよび冷却水等が漏洩することを防止するために単セル間に環状のシール部材が配置されることがある(特許文献1参照)。かかるシール部材は、上述の貫通孔や発電部等の反応ガスおよび冷却水等の流路となる部分の周囲に配置される。
特開2014−229584号公報
シール部材の面方向の移動を規制するために、セパレータにおける対面するセパレータ側の面に積層方向に突出する壁が設けられることがある。一般に、この壁部は、セパレータの基材である薄板部材(例えば、ステンレス製薄板)をプレス加工することにより形成される。このため、壁部が形成された面とは反対側の面には、壁部に対応する位置が溝部として形成されることとなる。セパレータにおける溝部が形成された面は、ガス拡散層とガス拡散層の周縁部(より正確には、膜電極接合体とガス拡散層の積層体の周縁部)を囲むフレーム部材とに接する。ここで、セパレータとフレーム部材との間における反応ガスや冷却水等の漏洩を防止するために、セパレータとフレーム部材とが接着されることがある。このときの接着ライン(以下、「面内シールライン」と呼ぶ)は、上述の貫通孔の周囲に設けられる。しかしながら、貫通孔の周囲に溝部が存在すると、かかる溝部においてセパレータとフレーム部材とが接着されなくなる。そこで、面内シールラインに対応する位置に壁部を設けないようにし、複数の壁部が間隙を空けて配置される構成が採用される。
上述のように複数の壁部が間隙を空けて配置される構成においては、マニホールドを流通する流体の圧力によってシール部材が移動した際に、かかる間隙からシール部材の一部が変形して飛び出すおそれがある。複数の壁部の間隙からシール部材の一部が飛び出すと、シールが破られて気密性が低下するという問題が生じる。このため、複数の壁部の間隙からシール部材が飛び出ることを抑制する技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]隣り合う単セルのセパレータ同士が対面するように複数の前記単セルが積層方向に積層された燃料電池における各単セル間のシール構造であって、前記セパレータにおける隣り合う前記単セルのセパレータと対面する面に前記積層方向に突出し、互いに所定の間隙だけ離れて形成された複数の壁部と、前記セパレータにおける前記壁部が形成された前記面とは反対側の面において、前記壁部と対応する位置に形成された溝部と、隣り合う前記単セルのセパレータ間に配置され、前記単セル間を流通し前記燃料電池に用いられる流体の流路を形成する開口部と前記複数の壁部とを囲むシール部材と、を備え、前記シール部材のうち前記間隙を空けて形成された前記壁部に隣接して配置されるシール部材における前記開口部と前記間隙との間に位置する部分の太さをd1とし、前記間隙の幅をd2としたときに、d1×2>d2である、シール構造。
この形態のシール構造によれば、シール部材のうち間隙を空けて形成された壁部に隣接して配置されるシール部材における開口部と間隙との間に位置する部分の太さ×2>間隙の幅であるので、開口部を流通する流体の圧力を受けてシール部材が屈曲して折り返した形状となって間隙に接した場合であっても、かかる間隙からシール部材が飛び出ることを抑制できる。
(1)本発明の一実施形態によれば、燃料電池における各単セル間のシール構造が提供される。このシール構造は、隣り合う単セルのセパレータ同士が対面するように複数の前記単セルが積層方向に積層された燃料電池における各単セル間のシール構造で、前記セパレータにおける隣り合う前記単セルの前記セパレータと対面する面において前記積層方向に突出して形成され、互いに所定の間隙だけ離れて配置された複数の壁部と;隣り合う前記単セルのセパレータ間に配置され、前記燃料電池に用いられる流体の流路に対して前記複数の壁部よりも近い位置に配置されて前記流路を囲むシール部材と;を備え、前記シール部材において前記流路と前記間隙との間に位置する部分の太さをd1とし、前記間隙の幅をd2としたときに、d1×2>d2である。
この構成によれば、シール部材において流路と間隙との間に位置する部分の太さの幅×2>壁部の間隙の幅であるので、流路を流通する流体の圧力を受けてシール部材が屈曲して折り返した形状となって間隙に接した場合であっても、かかる間隙からシール部材が飛び出ることを抑制できる。
本発明は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、燃料電池、その燃料電池を備えた燃料電池システム、その燃料電池システムを備えた車両の形態においても実現できる。
本発明の一実施形態としてのシール構造を適用した燃料電池500の概略構成を示す斜視図である。 セパレータ100の構成を示す平面図である。 セパレータ100に対するシール部30の配置位置を示す説明図である。 図3におけるA−A断面およびB−B断面を示す断面図である。 セパレータ100に対する面内シールラインの配置位置を示す説明図である。 セパレータ100の開口部14近傍の拡大図である。 第2実施形態のシール構造に用いられるシール部の配置位置を示す平面図である。 第2実施形態における開口部14近傍の構成を示す拡大図である。
A.第1実施形態:
A1.燃料電池500の全体構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのシール構造を適用した燃料電池500の概略構成を示す斜視図である。燃料電池500は、複数の単セル300が積層方向SDに沿って積層されて形成されている。以下、X軸およびY軸は水平面と平行であり、Z軸は鉛直方向と平行である。+Z方向は鉛直上方、−Z方向は鉛直下方を示す。本実施形態では、積層方向SDとは、Y軸と平行な方向である。本実施形態において、単セル300は、固体高分子型燃料電池である。燃料電池500の内部には、6つのマニホールド1〜6が形成されている。燃料ガス供給マニホールド1は、各単セル300に燃料ガスである水素ガスを供給する。燃料ガス排出マニホールド2は、各単セル300から排出されるアノード側オフガスを燃料電池500の外部へと排出する。同様に、酸化剤ガス供給マニホールド3は、各単セル300に酸化剤ガスである空気を供給し、酸化剤ガス排出マニホールド4は、各単セル300から排出されるカソード側オフガスを燃料電池500の外部へと排出する。冷却媒体供給マニホールド5は、各単セル300に冷却媒体を供給し、冷却媒体排出マニホールド6は、各単セル300から排出される冷却媒体を燃料電池500の外部へと排出する。6つのマニホールド1〜6は、いずれも積層方向SDと平行に延設されている。
各単セル300は、MEGAプレート280と、MEGAプレート280を積層方向に沿って挟んで配置される一対のセパレータ100とを備える。
MEGAプレート280は、MEGA(膜電極ガス拡散接合体:Membrane Electrode and Gas Diffusion Layer Assembly)200と、支持フレーム250と、を備える。MEGA200は、固体高分子電解質膜と、アノード側触媒電極層と、カソード側触媒電極層と、アノード側ガス拡散層と、カソード側ガス拡散層とを積層方向SDに積層した構成を有する。支持フレーム250の中央部には、厚さ方向(Y軸方向)に貫通孔が設けられており、かかる貫通孔にMEGA200が配置されている。
一対のセパレータ100は、MEGAプレート280を積層方向SDに挟むように配置されている。セパレータ100は、略矩形形状の薄板部材であり、積層方向SDの両面には凹凸形状が形成されている。この凹凸形状により、反応ガス(燃料ガスあるいは酸化剤ガス)が流れるセル内ガス流路が形成されると共に隣り合う単セル300のセパレータ100との間に冷却媒体の流路が形成される。セパレータ100は、外周部の所定の位置に6つの略矩形の開口部11〜16を備えている。複数の単セル300が積層されて燃料電池500が組み立てられたときに、各単セル300の開口部11〜16が積層方向SDに重なることにより、上述の6つのマニホールド1〜6が形成される。
各単セル300の隣り合う2つのセパレータ100の間には、反応ガスや冷却媒体等の漏洩の防止を目的としてシール部30が介在している。本実施形態において、シール部30は、ゴムにより形成されている。ゴムとしては、例えば、ブチルゴムやシリコーンゴムを採用してもよい。本実施形態において、シール部30の断面形状は、いずれの位置においても同一であり、また、その大きさもいずれの位置においても同一である。シール部30は、第1シール部30aと、第2シール部30bと、第3シール部30cと、第4シール部30dと、第5シール部30eとから成る。第1シール部30a〜第4シール部30dは、いずれも平面視形状が略矩形の枠状の部材である。第5シール部30eは、平面視形状が略十字型の枠状の部材である。第1シール部30aは、開口部14を囲んで配置されている。同様に、第2シール部30bは、開口部12を、第3シール部30cは、開口部11を、第4シール部30dは、開口部13を、それぞれ囲んで配置されている。第5シール部30eは、2つの開口部15、16およびセパレータ100におけるMEGA200と対応する部分(MEGA200と接する面とは反対側の面におけるMEGA200に対応する部分)を囲んで配置されている。
A2.セパレータ100の詳細構成:
図2は、セパレータ100の構成を示す平面図である。図2では、セパレータ100の両面のうち、隣り合う単セル300のセパレータ100と対面する面を表している。また、図2では、カソード側のセパレータ100を表している。セパレータ100において、一方の面は、MEGAプレート280と対面し、他方の面は、シール部30を介して隣り合う単セル300のセパレータ100と対面する。
図2に示すように、セパレータ100は、上述の6つの開口部11〜16に加えて、9つの壁部20a〜20iと、間隙g1〜g4とを備える。9つの壁部20a〜20iは、いずれも隣り合う単セル300のセパレータ100に向かう方向(積層方向SD)に突出している。これらの壁部20a〜20iは、シール部30が大きく位置ずれすることを抑制するために形成されている。壁部20aは、開口部14の外周部を囲んで配置されている。同様に、壁部20bは、開口部12の外周部を、壁部20cは、開口部11の外周部を、壁部20dは、開口部13の外周部を、それぞれ囲んで配置されている。壁部20eは、開口部16の外周部のうち、開口部14側の縁、開口部12側の縁、および外側(−X方向)の縁を囲み、内側の縁は囲んでいない。換言すると、壁部20eにおいて、セパレータ100におけるMEGA200と接する部分に対応する部分210(以下、「発電対応部210」と呼ぶ)に向かう部分は開放されている。これは、発電対応部210を通った冷却媒体を開口部16へと排出するためである。同様に、壁部20fは、開口部15の外周のうち、開口部11側の縁、開口部13側の縁、および外側(+X方向)の縁を囲み、内側の縁を囲んでいない。換言すると、壁部20fにおいて、発電対応部210に向かう部分は開放されている。これは、開口部15から発電対応部210へと冷却媒体を供給するためである。壁部20gは、発電対応部210の上方側(+Z方向側)を囲んで配置されている。壁部20hは、発電対応部210の下方側(−Z方向側)を囲んで配置されている。壁部20iは、セパレータ100の外縁近傍において、かかる外縁に沿って配置されている。壁部20gと壁部20hとは、−X方向の端部および+X方向の端部において、それぞれ互いにZ軸方向に沿って所定の距離だけ離れて配置されている。これは、開口部15と発電対応部210との間における冷却媒体の流路と、発電対応部210と開口部16との間における冷却媒体の流路とを確保することを目的としている。
間隙g1は、壁部20eの2つの開放端のうちの+Z方向の開放端と、壁部20gの2つの開放端のうちの−X方向の開放端との間に形成されている。間隙g2は、壁部20eの2つの開放端のうちの−Z方向の開放端と、壁部20hの2つの開放端のうちの−X方向の開放端との間に形成されている。間隙g3は、壁部20fの2つの開放端のうちの−Z方向の開放端と、壁部20hの2つの開放端のうちの+X方向の開放端との間に形成されている。間隙g4は、壁部20fの2つの開放端のうちの+Z方向の開放端と、壁部20gの2つの開放端のうちの+X方向の開放端との間に形成されている。これら4つの間隙g1〜g4は、セパレータ100と支持フレーム250との間の後述する接着ラインを連続して形成するために設けられている。詳細については、後述する。
セパレータ100において、発電対応部210には、X軸方向に沿って延設された複数の流路111と、流路111の両端部に配置された複数の突起部112とが配置されている。流路111は、発電対応部210内における冷却媒体の流路であり、互いに平行な複数のリブにより形成されている。突起部112のうち、+X方向側の突起部112は、開口部15から発電対応部210に流入する冷却媒体をZ軸方向に分散させる。また、−X方向側の突起部112から開口部16へと排出される冷却媒体を開口部16に向かう方向に集める。
図3は、セパレータ100に対するシール部30の配置位置を示す説明図である。図3では、図2に示すセパレータ100に対して、シール部30、すなわち5つのシール部30a〜30eを重ねて描いている。なお、図3では、シール部30を太い実線で示している。壁部20aと壁部20eとの間には、第1シール部30aと第5シール部30eのそれぞれの一部が配置されている。同様に、壁部20iにおける−X方向の端辺と壁部20aとの間には、第1シール部30aの一部が配置されている。
図4は、図3におけるA−A断面およびB−B断面を示す断面図である。図4(a)は、図3におけるA−A断面を示す。また、図4(b)は、図3におけるB−B断面を示す。なお、図4(a)および図4(b)において、支持フレーム250よりも下方(−Z方向)側の構成、すなわち、アノード側セパレータについては、図示を省略している。図4(a)に示すように、A−A断面においては、開口部14の外縁部には壁部20aが形成されている。また、壁部20aから所定の距離だけ離れて壁部20iが形成されている。壁部20aと壁部20iとの間は、+Z方向に突出していない平坦部21sが形成されている。かかる平坦部21sに第1シール部30aが配置されている。図4(b)に示すように、B−B断面においては、A−A断面と同様に、開口部14の外縁部には壁部20aが形成されている。しかしながら、B−B断面において、壁部20aの外側(開口部14から離れた側)には、他の壁部は形成されておらず、平坦部21tが形成されている。
図4に示すように、2つの壁部20a、20iは、いずれもセパレータ100を構成する板状部材が屈曲して+Z方向に突出した部位として形成されている。このような壁部20a、20iは、セパレータ100を構成する板状部材をプレス加工することにより形成される。なお、他の壁部20b〜20hも同様な工程により、形成される。このような工程により壁部20aが形成されるため、壁部20aにおいて、セパレータ100は支持フレーム250から離れて配置される。したがって、支持フレーム250の表面から見ると、壁部20aは、溝部21aとして形成されている。同様に、壁部20iにおいて、セパレータ100は、支持フレーム250から離れて配置されている。したがって、支持フレーム250の表面から見ると、壁部20iは、溝部21iとして形成されている。
ここで、セパレータ100と支持フレーム250とは、所定の接着ライン(以下、「面内シールライン」と呼ぶ)において互いに接着されている。これは、セパレータ100と支持フレーム250(MEGAプレート280)との間からの反応ガスの漏洩を防止するためである。本実施形態において、面内シールラインは、支持フレーム250の所定箇所に線状に接着剤を配置し、セパレータ100とMEGAプレート280とが重ね合わされることにより形成される。このような面内シールラインが壁部20a〜20iに対応する位置に設けられた場合、すなわち、壁部20a〜20iに対応する位置に接着剤が配置された場合、上述のように、かかる部分において支持フレーム250とセパレータ100とは互いに離れているため、接着されずにシールが破られることとなる。そこで、燃料電池500では、面内シールラインが配置される部分には、壁部を設けないようにして、支持フレーム250とセパレータ100との間の気密性を確保している。詳細は後述するが、例えば、図4(b)に示すように、間隙g1には、壁部が存在しないため、セパレータ100と支持フレーム250とは接しており、かかる部分における気密性は確保されている。以下、図5を用いて、面内シールラインについて詳細に説明する。
図5は、セパレータ100に対する面内シールラインの配置位置を示す説明図である。図5では、図2に示すセパレータ100に対して、面内シールライン31を重ねて描いている。面内シールライン31は、本来、図2、図5に示す面とは反対側の面に配置されているが、説明の便宜上、図2、図5に示す面に対して破線により重ねて描かれている。
面内シールライン31は、6つの開口部11〜16のうち、カソード側の反応ガスおよびカソード側オフガスの流通する2つの開口部13、14を除く他の開口部11、12、15、16をそれぞれ囲んで配置されている。これにより、MEGA200のカソード側にアノード側の反応ガス、アノード側オフガスおよび冷却媒体が流入することを防止している。また、面内シールライン31は、2つの開口部13、14とMEGA200のカソード側の面とを含む領域を囲んで配置されている。これにより、カソード側の反応ガスおよびカソード側オフガスが、セパレータ100とMEGAプレート280との間から漏洩することを防止している。
ここで、面内シールライン31の一部、より具体的には、開口部16の+X方向の近傍に位置する部分は、2つの間隙g1、g2を通過している。仮に、これら2つの間隙g1、g2が無く、壁部が形成されていた場合、上述のようにかかる部分に溝部が存在するために、セパレータ100と支持フレーム250とは接着されないこととなる。このため、かかる部分から冷却水やアノード側オフガスがMEGA200のカソード側に流入することとなる。しかしながら、図5に示すように、また、図4(b)に示すように、本実施形態では、間隙g1、g2が形成されているために、MEGA200のカソード側に冷却水やアノード側オフガスが流入することが抑制される。同様に、面内シールライン31のうち、開口部15の−X方向の近傍に位置する部分は、2つの間隙g3、g4を通過しているため、かかる部分における気密性の低下が抑制される。
A3.シール部30および間隙g1〜g4の詳細構成:
図6は、セパレータ100の開口部14近傍の拡大図である。図6では、図2に示す面と同じ面における開口部14の近傍を拡大して示している。また、図6の右側には、開口部14の近傍のうち、間隙g1近傍の領域Arをさらに拡大して示している。
図6の左側の白抜きの矢印に示すように、開口部14をカソード側オフガスが流通することにより、開口部14の内側から外側に向かう圧力(内圧)が、開口部14の近傍に加わる。このため、開口部14を囲む第1シール部30aおよび第5シール部30eのうちの開口部14近傍を通る部分は、開口部14から離れる方向に移動したり変形したりする。
このとき、第5シール部30eのうち、開口部14の近傍を通る部分、より具体的には、開口部14と間隙g1との間に位置する部分P(以下、「間隙対応部分P」と呼ぶ)は、間隙g1に向かって移動したり、図6の右側に示すように変形したりする。しかしながら、本実施形態では、間隙対応部分Pの太さd1と、間隙g1の幅d2とは、以下の式(1)に示す関係を有する。
d1×2>d2・・・(1)
このため、図6の右側に示すように、間隙対応部分Pが屈曲して折り返した形状に変形して、間隙g1に接した場合であっても、間隙g1から間隙対応部分Pが飛び出すことが抑制される。なお、他の間隙g2〜g4についても、上記式(1)の関係は満たされており、各間隙g2〜g4からシール部30が飛び出すことが抑制される。
上記式(1)に示す関係は、シール部30の太さd1と、間隙の幅d2のうち、少なくとも一方を調整することにより実現できる。例えば、予め間隙の幅d2が定められている場合には、シール部30の製造工程において、シール部30の太さd1が間隙の幅d2の2倍よりも大きくなるように調整してもよい。かかる調整は、具体的には、シール部30を成形する際の金型の形状を調整することで実現できる。また、例えば、予めシール部30の太さd1が定められている場合には、セパレータ100の製造工程において、間隙の幅d2がシール部30の太さd1の1/2よりも小さくなるように調整してもよい。かかる調整は、セパレータ100をプレス加工する際の金型の形状を調整することにより実現できる。
上述の第1実施形態において、複数の壁部20a〜20iと、シール部30とを含む構造は、請求項におけるシール構造の下位概念に相当する。開口部11、12、13、14は、それぞれ請求項における流路の下位概念に相当する。また、開口部15、16と発電対応部210(流路111)とを含む冷却媒体の流路は、請求項における流路の下位概念に相当する。シール部30は、請求項におけるシール部材の下位概念に相当する。
以上説明した、第1実施形態のシール構造によれば、シール部30において、間隙対応部分Pの太さd1と、間隙g1〜g4の幅d2とは、上記式(1)の関係を満たすため、流路を流通する流体の圧力を受けて間隙対応部分Pが屈曲して折り返した形状に変形して、間隙g1に接した場合であっても、間隙g1から間隙対応部分Pが飛び出ることを抑制できる。
B.第2実施形態:
図7は、第2実施形態のシール構造に用いられるシール部の配置位置を示す平面図である。図7は、図2と同様に、第2実施形態のシール部32を、セパレータ100の平面図に重ねて描いている。第2実施形態のセパレータ100は、第1実施形態のセパレータ100と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、第2実施形態において、セパレータ100を含む単セル300は、第1実施形態の単セル300と同じである。第2実施形態のシール部32は、第5シール部30eに変えて、第5シール部32eを備える点において、第1実施形態のシール部30と異なる。第2実施形態のシール部32におけるその他の構成は、第1実施形態のシール部30と同じであるので、同一の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。第1実施形態の第5シール部30e(およびその他のシール部30a〜30d)の太さは、いずれの位置においても同じであった。これに対して、第2実施形態の第5シール部32eの太さは、間隙対応部分Pの太さが他の部分の太さに比べて大きい。
図8は、第2実施形態における開口部14近傍の構成を示す拡大図である。図8では、図6と同様に、図2に示す面と同じ面における開口部14の近傍を拡大して示している。また、図8の右側には、開口部14の近傍のうち、間隙g1近傍の領域Arをさらに拡大して示している。
図8の右側に示すように、間隙対応部分Pの太さd1は、第5シール部32eにおけるその他の部分の太さd3に比べて太い。なお、間隙対応部分Pの太さは均一である。間隙g1の幅d2は、第1実施形態の間隙g1の幅d2と同じである。第2実施形態においても、間隙対応部分Pの太さd1と、間隙g1の幅d2とは、上記式(1)の関係を満たす。このように上記式(1)を満たすためには、第1実施形態と同様に、間隙対応部分Pの太さと、間隙g1の幅とのうちの少なくとも一方を調整してもよい。すなわち、第5シール部32eを製造するための金型の形状と、セパレータ100を製造するための金型の形状とのうちの少なくとも一方を調整することにより、上記式(1)の関係を満たしてもよい。
以上の構成を有する第2実施形態のシール構造は、第1実施形態のシール構造と同様な効果を有する。加えて、シール部32において、間隙対応部分Pのみを太くして他の部分を細くできるので、他の部分の配置に起因する面内シールラインの配置の自由度の低下を抑制できる。
C.変形例:
C1.変形例1:
上記各実施形態では、すべての間隙g1〜g4の間隙対応部分Pにおいて、上記式(1)を満たすようにしていたが、本発明はこれに限定されない。間隙g1〜g4のうち、少なくとも1つの間隙において上記式(1)を満たせばよい。このような構成においても、実施形態と同様な効果を奏する。
C2.変形例2:
上記各実施形態では、間隙g1〜g4は、面内シールラインによる気密性確保の目的で設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、軽量化等の理由により間隙が設けられていても、シール部30、32において、かかる間隙と流路(マニホールド)との間に位置する部分の太さd1と、かかる間隙の幅d2とが上記式(1)を満たすことにより、実施形態と同様な効果を奏する。
C3.変形例3:
上記実施形態2では、シール部32において、間隙対応部分Pの太さのみを太くしていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、間隙対応部分Pに向かうにつれて第5シール部32eの太さが太くなるようにしてもよい。このような構成においても、間隙対応部分Pの太さd1と、間隙g1の幅d2とは、上記式(1)を満たすので、実施形態と同様な効果を奏する。
本発明は、上述の実施形態および変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…燃料ガス供給マニホールド
2…燃料ガス排出マニホールド
3…酸化剤ガス供給マニホールド
4…酸化剤ガス排出マニホールド
5…冷却媒体供給マニホールド
6…冷却媒体排出マニホールド
11、12、13、14、15、16…開口部
20a、20b、20c、20d、20e、20f、20g、20h、20i…壁部
21a、21i…溝部
21s、21t…平坦部
30、32…シール部
30a…第1シール部
30b…第2シール部
30c…第3シール部
30d…第4シール部
30e、32e…第5シール部
31…面内シールライン
100…セパレータ
111…流路
112…突起部
200…MEGA
210…発電対応部
250…支持フレーム
280…MEGAプレート
300…単セル
500…燃料電池
Ar…領域
P…間隙対応部分
d1、d3…太さ
d2…幅
g1、g2、g3、g4…間隙
SD…積層方向

Claims (1)

  1. 隣り合う単セルのセパレータ同士が対面するように複数の前記単セルが積層方向に積層された燃料電池における各単セル間のシール構造であって、
    前記セパレータにおける隣り合う前記単セルのセパレータと対面する面に前記積層方向に突出し、互いに所定の間隙だけ離れて形成された複数の壁部と、
    前記セパレータにおける前記壁部が形成された前記面とは反対側の面において、前記壁部と対応する位置に形成された溝部と、
    隣り合う前記単セルのセパレータ間に配置され、前記単セル間を流通し前記燃料電池に用いられる流体の流路を形成する開口部と前記複数の壁部とを囲むシール部材と、
    を備え、
    前記シール部材のうち前記間隙を空けて形成された前記壁部に隣接して配置されるシール部材における前記開口部と前記間隙との間に位置する部分の太さをd1とし、前記間隙の幅をd2としたときに、d1×2>d2である、
    シール構造。
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