JP6518446B2 - 柱梁施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、柱梁施工方法に関する。
従来、ダイアフラムが取り付けられた柱に対してH型鋼製の梁を接合する様々な柱梁施工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような従来の柱梁施工方法は、概略的に、まずは柱に対して梁側に突出するようにウェブプレート(特許文献1のガセットプレートに対応)を溶接し、このウェブプレートに対して梁のウェブをボルト締結して仮接合して梁の位置を決定し、最後に柱側のダイアフラムと梁のフランジとを溶接すると共に、柱の外周面と梁のウェブとを溶接する事で、柱と梁とを接合していた。すなわち、従来の柱梁施工方法では、ウェブプレートを用いて一旦梁を仮接合して位置決めした後に、溶接等の本接合を行って構造上求められる強度を満たしていた。
特開2009−74349号公報
ここで、特許文献1に係る従来の柱梁施工方法では、上述したようにウェブプレートに対してウェブを仮接合していたが、このような仮接合は梁付近の高所での手作業となるため、作業に手間や費用を要すると共に、安全上の問題が生じ、さらに熟練技術を要していた。そこで、ウェブプレートに対してウェブを直接的に仮接合することに伴う手間や費用を削減する事が可能であると共に、安全かつ容易な柱梁施工方法が要望されていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ウェブプレートに対してウェブを直接的に仮接合することに伴う手間や費用を削減する事が可能であると共に、安全かつ容易な柱梁施工方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の柱梁施工方法は、上ダイアフラム及び下ダイアフラムが外周面から外側に突出するように取り付けられた柱に対して、H型鋼製の梁を接合する柱梁施工方法であって、前記上ダイアフラムと前記下ダイアフラムとの相互間に上下方向に沿って介在するように、前記柱の外周面、前記上ダイアフラム、及び前記下ダイアフラムに対してウェブプレートを接合するウェブプレート施工工程と、前記上ダイアフラムに対して前記梁の上フランジを接合し、前記下ダイアフラムに対して前記梁の下フランジを接合し、前記ウェブプレートに対して前記梁のウェブを接合する梁施工工程と、を含み、前記梁施工工程において、前記ウェブプレートに対して前記ウェブを、直接的に仮接合することなく、直接的に本接合し、前記ウェブプレート施工工程において、前記上ダイアフラムの外端部、下ダイアフラムの外端部、及び前記ウェブプレートの外端部が、相互に同一の鉛直面上に位置するように、かつ、これら各外端部の前記梁に対向する端面が相互に連続する1つの鉛直面を形成するように、前記ウェブプレートを接合し、前記梁施工工程において、前記上ダイアフラムの外端部に対して前記梁の上フランジを接合し、前記下ダイアフラムの外端部に対して前記梁の下フランジを接合し、前記ウェブプレートの外端部に対して前記梁のウェブを接合する。
請求項に記載の柱梁施工方法は、請求項に記載の柱梁施工方法において、前記ウェブプレート施工工程にて施工した前記ウェブプレートの側面に対して仮設プレートを施工する仮設プレート施工工程と、前記梁施工工程よりも前に、前記仮設プレートに対して前記ウェブをボルトで仮接合することにより、前記ウェブプレートに対して前記ウェブを、間接的に仮接合する仮接合工程と、を含む。
請求項に記載の柱梁施工方法は、請求項1又は2に記載の柱梁施工方法において、前記梁施工工程において、前記柱に対して前記ウェブを当接させることなく、前記ウェブプレートに対して前記ウェブを接合する。
請求項に記載の構造体は、請求項1からのいずれか一項に記載の柱梁施工方法にて施工される。
請求項1に記載の柱梁施工方法、及び請求項に記載の構造体によれば、ウェブプレートに対してウェブを直接的に仮接合することなく直接的に本接合するので、ウェブプレートに対してウェブを直接的に仮接合することに伴う手間や費用を削減する事が可能であると共に、安全かつ容易に作業を行う事が可能となる。
また、上ダイアフラムの外端部、下ダイアフラムの外端部、及びウェブプレートの外端部が同一の鉛直面上に位置するので、梁の上フランジ、及び梁の下フランジよりも梁のウェブが柱側に突出する複雑な形状に梁を切り欠く加工作業を省略でき、当該加工作業に要する手間や費用を削減する事が可能となる。
請求項に記載の柱梁施工方法によれば、仮設プレートを備えるので、仮設プレートでウェブを正確に位置決めした上でウェブプレートに対してウェブを接合でき、施工の精度を向上させる事が可能となると共に、当該仮設プレートをウェブプレートに対してウェブを溶接する際の裏当て金として兼用する事が可能となる。
請求項に記載の柱梁施工方法によれば、柱に対してウェブを当接させることなく、ウェブプレートに対してウェブを接合するので、柱に対して梁を直接接合する場合と比べて梁の長さを短くする事ができ、梁を施工現場まで運搬する際の手間や費用を削減する事が可能となると共に、柱に対して梁を当接させる事の出来ない特段の事情がある場合においても、好適に梁を接合する事が可能となる。
本発明の実施の形態1に係る構造体を示す図であって、図1(a)は正面図、図1(b)は平面図である。 図1のA部の拡大図である。 ウェブプレート施工工程にて施工された構造体を示す図であって、図3(a)は正面図、図3(b)は平面図である。 仮設プレート施工工程にて施工された構造体を示す図であって、図4(a)は正面図、図4(b)は平面図である。 仮接合工程にて施工された構造体を示す図であって、図5(a)は正面図、図5(b)は平面図である。 本発明の実施の形態2に係る構造体を示す図であって、図6(a)は正面図、図6(b)は平面図である。
以下、本発明に係る柱梁施工方法の各実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
[実施の形態の基本的概念]
まずは、各実施の形態の基本的概念について説明する。各実施の形態は、概略的に、鋼製の柱に対して、H型鋼製の梁を接合して仕口部を施工する柱梁施工方法に関する。なお、柱の断面形状は任意であり、例えば断面形状が円形の柱でも構わないが、本実施の形態においては断面形状が正方形の柱であるものとする。なお、本実施の形態においては、この柱梁施工方法を適用して鉄骨造の構造体を施工するものとして説明するが、例えば柱の周囲又は内部や、梁の周囲にコンクリートを打設することにより、鉄骨鉄筋コンクリート造の構造体を施工しても構わない。また、施工された構造体の用途は任意であり、様々な建築物の一部として利用する事ができる。
[実施の形態の具体的内容]
次に、各実施の形態の具体的内容について説明する。
(実施の形態1)
まずは、実施の形態1について説明する。以下では、初めに、本実施の形態1に係る柱梁施工方法にて施工された構造体の構成を説明し、次に、当該構造体を施工する柱梁施工方法自体について工程毎に順を追って説明する。
(構成)
図1は、本実施の形態1に係る構造体1を示す図であって、図1(a)は正面図、図1(b)は平面図である。図2は、図1のA部の拡大図である。これら図1及び図2に示すように、構造体1は、柱10、ダイアフラム20、ウェブプレート30、仮設プレート40、及び梁50を備えて構成されている。なお、以下の説明では、各図のX−X´方向を幅方向(X方向を右方、X´方向を左方)、Y−Y´方向を奥行き方向(Y方向を前方、Y´方向を後方)、Z−Z´方向を高さ方向(Z方向を上方、Z´方向を下方)、と称する。また、任意の地点を基準として、柱10の軸心から幅方向又は奥行き方向(又はこれらを組み合わせた方向)に離れる方を「外側」、柱10の軸心に近づく方を「内側」と称する。また、本実施の形態1においては、柱10の右側面に梁50を接合するものとして説明するが、これに限らず柱10の前側面、後側面、及び左側面に梁50を接合する場合にも同様に説明することができる。
(構成−柱)
柱10は、建築物を支持するための支持部材であって、梁50を接合する対象となる公知の柱である。この柱10は、高さ方向に沿って配置された公知の角型鋼であって、高さ方向に3つの部材(上側に位置する「上柱11」、下側に位置する「下柱12」、上柱11と下柱12の相互間に位置する「中柱13」)に分断されて構成されている。そして、上柱11及び中柱13は通しダイアフラム(後述する「上ダイアフラム21」)を介して相互に接続されており、中柱13及び下柱12も通しダイアフラム(後述する「下ダイアフラム22」)を介して相互に接続されている。なお、これらの3つの柱10を相互に区別する必要のない時は、単に「柱10」と称して説明する。
(構成−ダイアフラム)
ダイアフラム20は、梁50と柱10の相互で曲げ応力を伝達できるように配置された伝達部材であって、梁50と同一の高さ付近に配置された通しダイアフラムである。このダイアフラム20は、上ダイアフラム21と下ダイアフラム22の2つのダイアフラムを含んでおり、このダイアフラム20は柱10と直交するように水平面に沿って配置されている。上ダイアフラム21は、上柱11の下端部に溶接接合されると共に、中柱13の上端部に溶接接合された長板形状の鋼板である。また、下ダイアフラム22は、中柱13の下端部に溶接接合されると共に、下柱12の上端部に溶接接合された長板形状の鋼板である。なお、これらの2つのダイアフラム21、22を相互に区別する必要の無い時は、単に「ダイアフラム20」と称して説明する。
ここで、上ダイアフラム21と下ダイアフラム22との上下の間隔は、梁50の高さと対応するように形成されている。具体的には、上ダイアフラム21の上端面から下ダイアフラム22の下端面までの高さが、梁50の高さと一致するように構成されている。
また、これらの上ダイアフラム21と下ダイアフラム22は相互に同一の形状に形成されている。具体的には、各ダイアフラム20は、所定の厚みを有する幅方向に長い長板形状の鋼板であり、柱10に取り付けられた状態において、前後左右の四方の端部のうち、梁50が位置する方の端部(本実施の形態1では右端部)が、梁50が位置していない方の端部(本実施の形態1では、左端部、前端部、及び後端部)よりも大きく外側に突出している。より具体的には、柱10の右側面からダイアフラム20の右端部までの幅は75mm程度であり、柱10の左側面からダイアフラム20の左端部までの幅、柱10の前側面からダイアフラム20の前端部までの奥行き、及び柱10の後側面からダイアフラム20の後端部までの奥行きは、いずれも35mm程度である。また、各ダイアフラム20の中央や四隅には、柱10の内部にコンクリートを打設する際の充填性確保のための孔23が形成されている。
(構成−ウェブプレート)
ウェブプレート30は、梁50のウェブ53(後述する)を接合する対象となる接合手段である。このウェブプレート30は、柱10の右側方に配置されており、上ダイアフラム21と下ダイアフラム22との相互間に上下に介在しており、鉛直面に沿って配置されている。そして、ウェブプレート30は長板形状体に形成されており、幅方向の長さは柱10の右側面からダイアフラム20の右端部までの長さと一致し、高さ方向の長さは上ダイアフラム21の下端面から下ダイアフラム22の上端面までの長さと一致する。したがって、ウェブプレート30の右端部と、上ダイアフラム21の右端部と、下ダイアフラム22の右端部とは、相互に同一の鉛直平面上に位置している。このことにより、これらの右端部に溶接される梁50の端部形状を簡素なものとする事ができ、梁50の成形加工に要する手間や費用を低減する事が可能となる。
また、このウェブプレート30の左上端部には、中柱13と上ダイアフラム21との溶接部分と、ウェブプレート30との接触を防止するための切欠き31が形成されており、ウェブプレート30の左下端部には、中柱13と下ダイアフラム22との溶接部分と、ウェブプレート30との接触を防止するための切欠き32が形成されている。そして、ウェブプレート30の左端部は、柱10の右側面に隅肉溶接されており、ウェブプレート30の右端部は、梁50のウェブ53(後述する)の左端部に開先溶接されており、ウェブプレート30の上端部は、上ダイアフラム21の下端面に隅肉溶接されており、ウェブプレート30の下端部は、下ダイアフラム22の上端面に隅肉溶接されている。なお、ウェブプレート30の素材については、ウェブ53と接合された際に必要な構造性能を満たす程度の強度を有する限りにおいて任意であるが、例えば公知の鋼板で形成する事ができる。
(構成−仮設プレート)
仮設プレート40は、ウェブプレート30に対して梁50のウェブ53(後述する)を間接的に接合するための間接接合手段である。具体的には、この仮設プレート40は、柱10の略右側方に配置された長板形状体であって、仮設プレート40の側面のうち左側略半分の側面は、ウェブプレート30の後面に対して隅肉溶接されている。また、仮設プレート40の側面のうち右側略半分の側面には、複数(本実施の形態1では4つ)の仮設プレート孔41が上下に並設されており、この仮設プレート孔41と、梁50のウェブ53に形成されたウェブ孔56(後述する)とに挿通されたボルト57によって、仮設プレート40と梁50のウェブ53とは相互に接合されている。すなわち、この仮設プレート孔41は、梁50のウェブ53に形成されたウェブ孔56と対応する間隔で形成されている。なお、この仮設プレート孔41の径には遊びが設けられており、この遊びにて梁50の細かい位置調節が可能となっている。
(構成−梁)
梁50は、柱10に対して接合する支持部材であって、柱10の右側方に配置されたH型鋼製の梁として形成されている。この梁50は、概略的に、上フランジ51、下フランジ52、及びウェブ53を備えている。
上フランジ51は、梁50における上側に位置する、水平面に沿って配置された長板部材であって、当該上フランジ51の左端部には溶接用の開先部51aが奥行き方向に沿って形成されており、この開先部51aにて上ダイアフラム21の右端部に溶接接合されている。下フランジ52は、梁50における下側に位置する、水平面に沿って配置された長板部材であって、当該下フランジ52の左端部には溶接用の開先部52aが奥行き方向に沿って形成されており、この開先部52aにて下ダイアフラム22の右端部に溶接接合されている。ウェブ53は、上フランジ51と下フランジ52とを繋ぐ、鉛直面に沿って配置された長板部材であって、当該ウェブ53の左端部には溶接用の開先部53aが形成されており、この開先部53aにてウェブプレート30の右端部に溶接接合されている。また、ウェブ53の左上端部には、上ダイアフラム21に上フランジ51を溶接接合する際の裏当て金51bを配置するための切欠き54が形成されており、ウェブ53の左下端部には、下ダイアフラム22に下フランジ52を溶接接合する際に溶接棒を挿通するための切欠き55が形成されている。また、ウェブ53の左端部近傍には、ウェブ53を前後に貫通する複数(本実施の形態1では4つ)のウェブ孔56が上下に並設されている。このウェブ孔56は、上述したように仮設プレート40の仮設プレート孔41と対応する間隔で形成されており、このウェブ孔56から仮設プレート孔41にボルト57を挿通して締結する事で、仮設プレート40に対するウェブ53の位置を固定する事ができる。なお、このウェブ孔56の径には遊びが設けられており、この遊びにて梁50の細かい位置調節が可能となっている。
このように、梁50は仮設プレート40及びウェブプレート30を介して柱10に接合されており、柱10に対して直接接合されていない。したがって、従来のように柱10に対して梁50を直接接合する場合と比べて梁50の長さを短くする事ができ、梁50を施工現場まで運搬する際の手間や費用を削減する事が可能となると共に、柱10に対して梁50を当接させる事の出来ない特段の事情がある場合においても、好適に梁50を接合する事が可能となる。
(柱梁施工方法)
続いて、上記のように構成された構造体1を施工するための柱梁施工方法について説明する。ここで、本実施の形態1に係る柱梁施工方法は、ウェブプレート30に対してウェブ53を、直接的に仮接合することなく、直接的に本接合することを特徴の1つとする。ここで、「直接的に接合」とは、他の部材を介する事無く接合する事を示す。これに対して、「間接的に接合(後述する)」とは、他の部材を介して接合する事を示す。また、「仮接合」とは、構造上必要な性能を満たさない接合であって、例えば単なる位置決めのためのボルト接合や接着剤による接合等を含む概念である。これに対して、「本接合」とは、構造上必要な性能を満たす接合であって、例えば溶接接合やハイテンションボルトによる接合等を含む概念である。なお、柱10及び柱10に取り付けられたダイアフラム20については、公知の方法で施工するものとし、その詳細な説明を省略する。
(柱梁施工方法−ウェブプレート施工工程)
初めに、ウェブプレート30を施工するウェブプレート施工工程を行う。図3は、ウェブプレート施工工程にて施工された構造体1を示す図であって、図3(a)は正面図、図3(b)は平面図である。具体的には、この図3に示すように、ウェブプレート30を柱10の右側方に配置し、ウェブプレート30と、柱10の右側面、上ダイアフラム21の下端面、及び下ダイアフラム22の上端面とを公知の方法で隅肉溶接する。なお、より強度を出すためには、ウェブプレート30の前面及び後面の両方から隅肉溶接する事が好ましい。
(柱梁施工方法−仮設プレート施工工程)
次に、仮設プレート40を施工する仮設プレート施工工程を行う。図4は、仮設プレート施工工程にて施工された構造体1を示す図であって、図4(a)は正面図、図4(b)は平面図である。具体的には、この図4に示すように、ウェブプレート30の後面に、仮設プレート40の前面の一部を当接させた状態で、ウェブプレート30と仮設プレート40とを後面から隅肉溶接する。なお、本実施の形態1では隅肉溶接するが、梁50を支持可能な強度を有する限り任意の接合方法を採用して構わず、例えば接着剤やボルト等で接合しても構わない。
(柱梁施工方法−仮接合工程)
次に、ウェブプレート30に対してウェブ53を間接的に仮接合する仮接合工程を行う。図5は、仮接合工程にて施工された構造体1を示す図であって、図5(a)は正面図、図5(b)は平面図である。この図5に示すように、まず、梁50の左端部の各部に、開先部51a、52a、53aや切欠き54、55やウェブ孔56等を形成する加工を施し、図1に示すような梁50の形状を構築する。ここで、本実施の形態1においては、上ダイアフラム21の右端部、下ダイアフラム22の右端部、及びウェブプレート30の右端部が、相互に同一の鉛直面上に位置するので、これに対して接合する梁50の上フランジ51の左端部、下フランジ52の左端部、及びウェブ53の左端部も相互に同一の鉛直面上に位置するように加工すればよい。したがって、複雑な形状に梁50の左端部を加工する必要が無いので、梁50を容易に形成加工する事ができ、梁50の形成加工に要する手間や費用を削減する事が可能となる。
次に、梁50を持ち上げて、ウェブ孔56と仮設プレート孔41との位置を合わせた状態で固定する。この固定の具体的方法は任意であるが、例えば重機等を用いて固定しても良い。次に、ウェブ53のウェブ孔56から仮設プレート40の仮設プレート孔41に至るようにボルト57を挿通して、仮設プレート40の後面側に設置したナットに螺合する事で、仮設プレート40にウェブ53を固定して位置決めする。ここで、上述したようにウェブ孔56及び仮設プレート孔41には遊びが設けられているため、梁50がダイアフラム20と平行になるような任意の位置に位置決めする事ができる。なお、ウェブ53とウェブプレート30との相互間、上フランジ51と上ダイアフラム21との相互間、下フランジ52と下ダイアフラム22との相互間には、溶接に適したルート間隔(例えば7mm程度)を確保する事が好ましい。このようにして、ウェブ53とウェブプレート30とを、仮設プレート40を介して間接的に、仮接合する事ができる。
(柱梁施工方法−梁接合工程)
最後に、梁50を接合する梁接合工程を行って、図1に示す構造体1を完成させる。具体的には、まず、上フランジ51と上ダイアフラム21との接合部分の下方に裏当て金51bを設置し、上フランジ51と上ダイアフラム21の上方から接合部分に沿って溶接棒を運棒することにより、上フランジ51と上ダイアフラム21とを接合する。次に、下フランジ52と下ダイアフラム22との接合部分の下方に裏当て金52bを設置し、下フランジ52と下ダイアフラム22の上方から接合部分に沿って溶接棒を運棒することにより、下フランジ52と下ダイアフラム22とを接合する。次に、ウェブ53とウェブプレート30の前方から接合部分に沿って溶接棒を運棒することにより、ウェブ53とウェブプレート30とを接合する。この際に、ウェブ53とウェブプレート30との接合部分の後方には仮設プレート40が設置されており、この仮設プレート40を裏当て金として利用できるので、別個に裏当て金を用意する手間や費用を省略する事が可能である。なお、溶接する順序は以上に示した順序に限らず、例えばウェブ53や下フランジ52を最初に溶接しても構わない。以上にて、本実施の形態1に係る柱梁施工方法を完了する。
(実施の形態1の効果)
このように、本実施の形態1の柱梁施工方法によれば、ウェブプレート30に対してウェブ53を直接的に仮接合することなく直接的に本接合するので、ウェブプレート30に対してウェブ53を直接的に仮接合することに伴う手間や費用を削減する事が可能であると共に、安全かつ容易に作業を行う事が可能となる。
また、上ダイアフラム21の外端部、下ダイアフラム22の外端部、及びウェブプレート30の外端部が同一の鉛直面上に位置するので、梁50の上フランジ51、及び梁50の下フランジ52よりも梁50のウェブ53が柱10側に突出する複雑な形状に梁50を切り欠く加工作業を省略でき、当該加工作業に要する手間や費用を削減する事が可能となる。
また、仮設プレート40を備えるので、仮設プレート40でウェブ53を正確に位置決めした上でウェブプレート30に対してウェブ53を接合でき、施工の精度を向上させる事が可能となると共に、当該仮設プレート40をウェブプレート30に対してウェブ53を溶接する際の裏当て金として兼用する事が可能となる。
また、柱10に対してウェブ53を当接させることなく、ウェブプレート30に対してウェブ53を接合するので、柱10に対して梁50を直接接合する場合と比べて梁50の長さを短くする事ができ、梁50を施工現場まで運搬する際の手間や費用を削減する事が可能となると共に、柱10に対して梁50を当接させる事の出来ない特段の事情がある場合においても、好適に梁50を接合する事が可能となる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
以下では、本実施の形態2に係る柱梁施工方法にて施工された構造体2の構成を説明し、次に、当該構造体2を施工する柱梁施工方法自体について工程毎に順を追って説明する。
(構成)
図6は、本実施の形態2に係る構造体2を示す図であって、図6(a)は正面図、図6(b)は平面図である。この図6に示すように、構造体2は、柱10、ダイアフラム20、ウェブプレート60、及び梁70を備えて構成されている。なお、柱10とダイアフラム20については実施の形態1と同様に構成する事ができるため詳細な説明を省略する。
(構成−ウェブプレート)
ウェブプレート60は、梁70のウェブ73(後述する)を接合する対象となる接合手段である。このウェブプレート60は、柱10の右側方に配置されており、上ダイアフラム21と下ダイアフラム22との相互間に上下に介在されている。そして、このウェブプレート60は、一部がダイアフラム20の右端部よりもさらに右側に大きく突出した形状の板状体として形成されている。このように、本実施の形態2のウェブプレート60は、実施の形態1とは異なり、ウェブプレート60の右端部と、上ダイアフラム21の右端部と、下ダイアフラム22の右端部とは、相互に同一の鉛直平面上に位置していない。また、このウェブプレート60の左上端部には、中柱13と上ダイアフラム21との溶接部分と、ウェブプレート60との接触を防止するための切欠き61が形成されており、ウェブプレート60の左下端部には、中柱13と下ダイアフラム22との溶接部分と、ウェブプレート60との接触を防止するための切欠き62が形成されている。また、ウェブプレート60の素材については、ウェブ73と接合された際に必要な構造性能を満たす程度の強度を有する限りにおいて任意であるが、例えば鋼板で形成する事ができる。なお、このウェブプレート60は、実施の形態1と同様に、柱10、上ダイアフラム21、及び下ダイアフラム22に対して隅肉溶接されている。
ここで、ウェブプレート60における右側に大きく突出した部分には、ウェブプレート60を前後に貫通する複数(本実施の形態2では、9行2列の計18つ)のウェブプレート孔63が上下に並設されている。このウェブプレート孔63は、当該ウェブプレート60と、梁70のウェブ73とを相互にハイテンションボルト77で接合するための孔であり、梁70のウェブ73に形成されたウェブ孔76(後述する)と対応する間隔で形成された孔である。なお、このウェブプレート孔63の径には遊びが設けられており、この遊びにて梁70の位置調節が可能となっている。
(構成−梁)
梁70は、柱10に対して接合する支持部材であって、柱10の右側方に配置されたH型鋼製の梁として形成されており、概略的に、上フランジ71、下フランジ72、及びウェブ73を備えている。ここで、上フランジ71は、梁70における上側に位置する、水平面に沿って配置された長板部材であって、当該上フランジ71の左端部には溶接用の開先部71aが奥行き方向に沿って形成されており、この開先部71aにて上ダイアフラム21の右端部に溶接接合されている。下フランジ72は、梁70における下側に位置する、水平面に沿って配置された長板部材であって、当該下フランジ72の左端部には溶接用の開先部72aが奥行き方向に沿って形成されており、この開先部72aにて下ダイアフラム22の右端部に溶接接合されている。なお、本実施の形態2においては、ウェブプレート60に対して当該梁70のウェブ73を溶接しないので、この梁70のウェブ73の左端部には、実施の形態1と異なり溶接用の開先部が形成されていない。
また、ウェブ73の左上端部には、上ダイアフラム21に上フランジ71を溶接接合する際の裏当て金71bを配置するための切欠き74が形成されており、ウェブ73の左下端部には、下ダイアフラム22に下フランジ72を溶接接合する際に溶接棒を挿通するための切欠き75が形成されている。また、梁70の左端部近傍には、ウェブ73を前後に貫通する複数(本実施の形態2では9行2列の計18つ)のウェブ孔76が上下に並設されている。このウェブ孔76は、上述したようにウェブプレート60のウェブプレート孔63と対応する間隔で形成されており、このウェブ孔76からウェブプレート孔63にハイテンションボルト77を挿通して締結する事で、ウェブプレート60に対するウェブ73の位置を固定する事ができる。なお、このウェブ孔76の径はハイテンションボルト77の径よりも大きく遊びが設けられており、この遊びにて梁70の位置調節が可能となっている。
(柱梁施工方法)
続いて、上記のように構成された構造体2を施工するための柱梁施工方法について説明する。ここで、本実施の形態2に係る柱梁施工方法も、ウェブプレート60に対してウェブ73を、直接的に仮接合することなく、直接的に本接合することを特徴の1つとする。なお、各工程の図示はいずれも省略する。
(柱梁施工方法−ウェブプレート施工工程)
初めに、ウェブプレート60を施工するウェブプレート施工工程を行う。具体的には、ウェブプレート60を柱10の右側方に配置し、ウェブプレート60と、柱10の右側面、上ダイアフラム21の下面、及び下ダイアフラム22の上面とを公知の方法で隅肉溶接する。
(柱梁施工方法−梁接合工程)
次に、梁70を接合する梁接合工程を行って、図6に示す構造体2を完成させる。具体的には、まず、梁70を持ち上げて、ウェブ孔76とウェブプレート孔63との位置を合わせた状態で固定する。この固定の具体的方法は任意であるが、例えば重機等を用いて固定しても良い。次に、ウェブ73のウェブ孔76からウェブプレート60のウェブプレート孔63に至るようにボルトを挿通して、ウェブプレート60の後面側に設置したナットに螺合する事で、ウェブプレート60にウェブ73を固定する。次に、上フランジ71と上ダイアフラム21との接合部分の下方に裏当て金71bを設置し、上フランジ71と上ダイアフラム21の上方から接合部分に沿って溶接棒を運棒することにより、上フランジ71と上ダイアフラム21とを接合する。次に、下フランジ72と下ダイアフラム22との接合部分の下方に裏当て金72bを設置し、下フランジ72と下ダイアフラム22の上方から接合部分に沿って溶接棒を運棒することにより、下フランジ72と下ダイアフラム22とを接合する。なお、接合する順序は以上に示した順序に限らず、例えば上フランジ71や下フランジ72を最初に溶接してからハイテンションンボルトでウェブ73を接合も構わない。以上にて、本実施の形態2に係る柱梁施工方法を完了する。
(実施の形態2の効果)
このように、本実施の形態2の柱梁施工方法によれば、柱10に梁70を仮接合する手順を省略して柱10と梁70とが接合された構造体2を構成する事ができるので、柱10に梁70を仮接合することに伴う手間や費用を削減する事が可能であると共に、安全かつ容易に作業を行う事が可能となる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、各実施の形態に係る柱梁施工方法によって、ウェブプレート30、60に対してウェブ53、73を直接的に仮接合することに伴う手間や費用を削減する事が可能でない場合や、安全かつ容易に作業を行う事が可能でない場合であっても、従来と異なる技術により柱10及び梁70を施工できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(寸法や材料について)
発明の詳細な説明や図面で説明した構造体1、2の各部の寸法、形状、比率、材料等は、あくまで例示であり、その他の任意の寸法、形状、比率、材料等とすることができる。
(柱について)
本実施の形態においては、柱10の内部にコンクリートを充填することにより柱10をコンクリート充填鋼管構造(CFT(Concrete Filled Steel Tube))としたが、これに限らず、柱10の内部にコンクリートを充填しない構造としても構わない。この場合、ダイアフラム20の中央や四隅には、コンクリートの充填性確保のための孔23を設けなくてよい。
(溶接について)
各実施の形態で示した接合の方法は例示に過ぎず、適宜他の方法を用いて接合を行っても良い。例えば各実施の形態で隅肉溶接した部分を開先溶接しても良いし、溶接ではなくハイテンションボルト77によるボルト締結等といった他の方法で接合を行っても良い。また、裏当て金を使用せずに溶接を行っても構わない。また、実施の形態2においては、ウェブプレート60とウェブ73とをハイテンションボルト77で接合するものとし、これらを相互に溶接しないものとして説明したが、ハイテンションボルト77での接合に加えてさらに溶接を行っても構わない。
(各部の形状について)
実施の形態1において、上ダイアフラム21の外端部、下ダイアフラム22の外端部、及びウェブプレート30の外端部が、相互に同一の鉛直面上に位置するものとして説明したが、これに限られない。例えばウェブプレート30の外端部がダイアフラム20の外端部よりも内側にあっても構わない。
(付記)
付記1の柱梁施工方法は、上ダイアフラム及び下ダイアフラムが外周面から外側に突出するように取り付けられた柱に対して、H型鋼製の梁を接合する柱梁施工方法であって、前記上ダイアフラムと前記下ダイアフラムとの相互間に上下方向に沿って介在するように、前記柱の外周面、前記上ダイアフラム、及び前記下ダイアフラムに対してウェブプレートを接合するウェブプレート施工工程と、前記上ダイアフラムに対して前記梁の上フランジを接合し、前記下ダイアフラムに対して前記梁の下フランジを接合し、前記ウェブプレートに対して前記梁のウェブを接合する梁施工工程と、を含み、前記梁施工工程において、前記ウェブプレートに対して前記ウェブを、直接的に仮接合することなく、直接的に本接合する。
付記2の柱梁施工方法は、付記1に記載の柱梁施工方法において、前記ウェブプレート施工工程において、前記上ダイアフラムの外端部、下ダイアフラムの外端部、及び前記ウェブプレートの外端部が、相互に同一の鉛直面上に位置するように前記ウェブプレートを接合し、前記梁施工工程において、前記上ダイアフラムの外端部に対して前記梁の上フランジを接合し、前記下ダイアフラムの外端部に対して前記梁の下フランジを接合し、前記ウェブプレートの外端部に対して前記梁のウェブを接合する。
付記3の柱梁施工方法は、付記1又は2に記載の柱梁施工方法において、前記ウェブプレート施工工程にて施工した前記ウェブプレートの側面に対して仮設プレートを施工する仮設プレート施工工程と、前記梁施工工程よりも前に、前記仮設プレートに対して前記ウェブをボルトで仮接合することにより、前記ウェブプレートに対して前記ウェブを、間接的に仮接合する仮接合工程と、を含む。
付記4の柱梁施工方法は、付記1から3のいずれか一項に記載の柱梁施工方法において、前記梁施工工程において、前記柱に対して前記ウェブを当接させることなく、前記ウェブプレートに対して前記ウェブを接合する。
付記5の構造体は、付記1から4のいずれか一項に記載の柱梁施工方法にて施工される。
(付記の効果)
付記1に記載の柱梁施工方法、及び付記5に記載の構造体によれば、ウェブプレートに対してウェブを直接的に仮接合することなく直接的に本接合するので、ウェブプレートに対してウェブを直接的に仮接合することに伴う手間や費用を削減する事が可能であると共に、安全かつ容易に作業を行う事が可能となる。
付記2に記載の柱梁施工方法によれば、上ダイアフラムの外端部、下ダイアフラムの外端部、及びウェブプレートの外端部が同一の鉛直面上に位置するので、梁の上フランジ、及び梁の下フランジよりも梁のウェブが柱側に突出する複雑な形状に梁を切り欠く加工作業を省略でき、当該加工作業に要する手間や費用を削減する事が可能となる。
付記3に記載の柱梁施工方法によれば、仮設プレートを備えるので、仮設プレートでウェブを正確に位置決めした上でウェブプレートに対してウェブを接合でき、施工の精度を向上させる事が可能となると共に、当該仮設プレートをウェブプレートに対してウェブを溶接する際の裏当て金として兼用する事が可能となる。
付記4に記載の柱梁施工方法によれば、柱に対してウェブを当接させることなく、ウェブプレートに対してウェブを接合するので、柱に対して梁を直接接合する場合と比べて梁の長さを短くする事ができ、梁を施工現場まで運搬する際の手間や費用を削減する事が可能となると共に、柱に対して梁を当接させる事の出来ない特段の事情がある場合においても、好適に梁を接合する事が可能となる。
1 構造体
2 構造体
10 柱
11 上柱
12 下柱
13 中柱
20 ダイアフラム
21 上ダイアフラム
22 下ダイアフラム
23 孔
30 ウェブプレート
31 切欠き
32 切欠き
40 仮設プレート
41 仮設プレート孔
50 梁
51 上フランジ
51a 開先部
51b 裏当て金
52 下フランジ
52a 開先部
52b 裏当て金
53 ウェブ
53a 開先部
54 切欠き
55 切欠き
56 ウェブ孔
57 ボルト
60 ウェブプレート
61 切欠き
62 切欠き
63 ウェブプレート孔
70 梁
71 上フランジ
71a 開先部
71b 裏当て金
72 下フランジ
72a 開先部
72b 裏当て金
73 ウェブ
74 切欠き
75 切欠き
76 ウェブ孔
77 ハイテンションボルト

Claims (4)

  1. 上ダイアフラム及び下ダイアフラムが外周面から外側に突出するように取り付けられた柱に対して、H型鋼製の梁を接合する柱梁施工方法であって、
    前記上ダイアフラムと前記下ダイアフラムとの相互間に上下方向に沿って介在するように、前記柱の外周面、前記上ダイアフラム、及び前記下ダイアフラムに対してウェブプレートを接合するウェブプレート施工工程と、
    前記上ダイアフラムに対して前記梁の上フランジを接合し、前記下ダイアフラムに対して前記梁の下フランジを接合し、前記ウェブプレートに対して前記梁のウェブを接合する梁施工工程と、を含み、
    前記梁施工工程において、前記ウェブプレートに対して前記ウェブを、直接的に仮接合することなく、直接的に本接合し、
    前記ウェブプレート施工工程において、前記上ダイアフラムの外端部、下ダイアフラムの外端部、及び前記ウェブプレートの外端部が、相互に同一の鉛直面上に位置するように、かつ、これら各外端部の前記梁に対向する端面が相互に連続する1つの鉛直面を形成するように、前記ウェブプレートを接合し、
    前記梁施工工程において、前記上ダイアフラムの外端部に対して前記梁の上フランジを接合し、前記下ダイアフラムの外端部に対して前記梁の下フランジを接合し、前記ウェブプレートの外端部に対して前記梁のウェブを接合する、
    柱梁施工方法。
  2. 前記ウェブプレート施工工程にて施工した前記ウェブプレートの側面に対して仮設プレートを施工する仮設プレート施工工程と、
    前記梁施工工程よりも前に、前記仮設プレートに対して前記ウェブをボルトで仮接合することにより、前記ウェブプレートに対して前記ウェブを、間接的に仮接合する仮接合工程と、を含む、
    請求項1に記載の柱梁施工方法。
  3. 前記梁施工工程において、前記柱に対して前記ウェブを当接させることなく、前記ウェブプレートに対して前記ウェブを接合する、
    請求項1又は2に記載の柱梁施工方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の柱梁施工方法にて施工された構造体。
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