JP6516991B2 - 容器用栓及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、洋酒、日本酒、焼酎、醤油、或いは、各種清涼飲料水等を収容する容器の口部を密封するための容器用栓とその製造方法に係り、例えば、コルク栓とその製造方法に関する。
前記のような、繰返して開栓と閉栓とが行われる飲料等の容器用栓として、例えば、特許文献1に示される傘付きコルク栓が挙げられる。特許文献1に示される傘付きコルク栓は、コルク材製の栓部と、前記栓部とは異なる材料からなり前記栓部の凹部に挿着されるシャフトと、前記栓部とは異なる材料からなり前記栓部の端面をシャフトを介して覆う傘部とを備えている。そして、前記栓部とシャフト、及び、シャフトと傘部とは、それぞれ接着剤によって接合されて一体とされている。
特許第3842051号公報
特許文献1に記載された傘付きコルク栓は、栓部、シャフト及び傘部の3部材からなるから、高い剛性を保ち、開栓及び閉栓時においても栓折れや千切れ等を防ぐことができる。しかし、当該コルク栓の製造過程では、栓部とシャフトとの一体化、及び、シャフトと傘部との一体化のために2回の接着剤塗布及び硬化工程が必要とされ、製造効率及び製造コストの点で、なお改善の余地があった。また、栓部とシャフト、及び、シャフトと傘部が個別に接着剤によって一体化されるから、捩じり力に対する3部材の接着剤を介した一体化強度の点でまだ不充分さがあることも否めなかった。また、傘部の一部、或いは、傘部の全体がキャップ(例えば、金属製)からなる場合も同様の問題点があった。
本発明は、3部材が強固に一体化されて、繰返して開栓と閉栓が行われる飲料等の容器用栓としての適性に優れた容器用栓と、この容器用栓を効率的に製造することができる有効な製造方法とを提供することを目的としている。
本発明に係る容器用栓は、容器の口部を密封する弾性材製の栓部と、該栓部の端面に設けられた凹部に挿着されるシャフトと、前記栓部の前記端面を前記シャフトを介して覆うキャップとを備えた容器用栓であって、前記シャフト及び前記キャップは、前記栓部とは異なる材料からなり、前記シャフトには、前記栓部側と前記キャップ側とを連通する連通孔が設けられ、前記接着剤は、前記栓部と前記凹部に挿着された前記シャフトとの間に介在するとともに、前記連通孔を介して前記シャフトと前記キャップとの間に介在し、前記栓部と前記キャップとを前記シャフトに接合していることを特徴とする。
本発明によれば、栓部の凹部にシャフトが装着されるから、栓部に剛性が付与される。また、栓部、シャフト及びキャップの3部材が接着剤により接合されて一体化されるから、開栓及び閉栓の際に捩じり力が付加されても、これらの部材が互いに分離したり、空転したりすることが抑制される。特に、接着剤が、連通孔を介して栓部側とキャップ側とに連通しているから、3部材間の接着力に加えて、連通孔における接着剤のアンカー効果も相乗して、3部材の一体化がより強固になされ、耐捩じり性等が向上する。
本発明において、前記シャフトは、前記栓部の凹部に挿入されるステム部と、前記ステム部の端部にフランジ状に設けられ前記栓部の前記端面に当接する座部と、を備え、前記連通孔は、前記ステム部もしくは前記座部に設けられているものとしても良い。
これによれば、栓部の端面がフランジ状に設けられた座部に当接しているから、この当接部によって接着剤による接着面積が大きく確保され、両者の接着剤による接合強度が大となる。また、栓部の端面とキャップとが重なる位置に連通孔を設ければ、連通孔を介して連通する接着剤による栓部とキャップとの接合が的確になされる。さらに、前記ステム部もしくは前記座部に連通孔を設けているから、ステム部と栓部との間の接着領域を確保することができ、シャフトと栓部との接着剤による接合がより強固になされる。
本発明において、前記連通孔は、前記ステム部もしくは前記座部の周方向に等間隔に複数形成されているものとしても良い。
これによれば、複数の連通孔を介して接着剤が栓部側とキャップ側とに連通するから、栓部、シャフト及びキャップの3部材がより強固に接合される。また、複数の連通孔はシャフトの周方向に等間隔に設けられているから、周方向に沿った均等な接合力によって前記3部材が強固に一体化される。
本発明において、前記接着剤は、自然硬化型の接着剤であっても良い。
これによれば、前記連通孔を通じて接着剤が栓部側及びキャップ側に行き渡った状態で加熱等を要さず硬化して得られるから、他の硬化型の接着剤を用いて得られたものに比べて安価に提供される。
本発明において、前記栓部はコルク材製、前記シャフトは樹脂製、及び、前記キャップは金属製であるものとしても良い。
これによれば、栓部がコルク材製であるから、コルク特有の弾性により、容器の口部に対する良好な密封性が得られる。また、シャフトが樹脂製であることにより、コルク材製の栓部とシャフトとの接着剤を介した接合が好適になされる。そして、引っ張り或いは捩じり物性に劣るコルク材製の栓部が樹脂製のシャフトによって補強され、栓部に剛性が付与される。さらに、キャップが装着されている部分は開栓及び閉栓時に大きな操作応力が付加されるが、キャップが金属製であることにより、この応力に耐え、これによって、キャップで覆われている部分に変形を来す懸念もない。しかも、キャップは接着剤によってシャフトさらには栓部に強固に一体とされているから、キャップが分離したり空転したりする恐れもより少なくなる。
本発明に係る容器用栓の製造方法は、容器の口部を密封する弾性材製の栓部と、該栓部の端面に設けられた凹部に挿着されるシャフトと、前記栓部の前記端面を前記シャフトを介して覆うキャップとを備えた容器用栓の製造方法であって、前記シャフト及び前記キャップは、前記栓部と異なる材料からなり、前記シャフトには、前記栓部側と前記キャップ側とに通じる連通孔が設けられ、未硬化の接着剤が注入された前記凹部に前記シャフトを挿入し、前記栓部の前記端面を前記シャフトを介して覆う位置に前記キャップを配置してこれらを合体させるシャフトの挿入工程を有し、前記未硬化の接着剤が前記シャフトの挿入工程で前記連通孔を介して前記栓部側と前記キャップ側とに連通した状態で、前記接着剤を硬化させて、前記栓部、前記シャフト、及び、前記キャップを接合一体とすることを特徴とする。
本発明によれば、未硬化の接着剤が注入された前記凹部に前記シャフトを挿入し、栓部及びキャップを所定の組付け状態に組付けるだけで、接着剤を、連通孔を介して、栓部側及びキャップ側に行き渡らせることができる。したがって、接着剤塗布工程が1回で済み、栓部とシャフト、及び、シャフトとキャップをそれぞれ個別に接着する場合に比べて、接着剤の塗布工程が少なくなり、容器用栓を効率的に製造することができる。また、栓部、シャフト及びキャップの3部材が互いに分離したり空転したりすることの抑制が図られた容器用栓を効率よく製造することができる。
本発明の容器用栓によれば、栓部、シャフト及びキャップの3部材が強固に一体化され、繰返し開栓と閉栓が行われる飲料等の容器用栓としての優れた適性を保有する。また、本発明の容器用栓の製造方法によれば、前記優れた適性を有する容器用栓を効率的に製造することができる。
本発明に係る容器用栓の一実施形態を示す縦断面図である。 同実施形態に用いられるシャフトの平面図である。 本発明に係る容器用栓の製造方法の一実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る容器用栓の他の実施形態を示す図1と同様図である。 本発明に係る容器用栓のさらに他の実施形態を示す図1と同様図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明に係る容器用栓の一実施形態を示している。本実施形態の容器用栓1は、洋酒、日本酒、焼酎、醤油、或いは、各種清涼飲料水等を収容する容器の口部を密封するためのコルク栓である。本実施形態のコルク栓(容器用栓)1は、端面20に凹部21が設けられた弾性材製の栓部2と、前記栓部2とは異なる材料からなり前記栓部2の凹部21に挿着されるシャフト3と、前記栓部2とは異なる材料からなり前記栓部の端面20を前記シャフト3を介して覆うキャップ4とを備える。前記栓部2及びキャップ4は、それぞれ接着剤5によって前記シャフト3に接合され、前記シャフト3には、前記栓部2側とキャップ4側とを連通する連通孔31が設けられ、前記接着剤5は前記連通孔32を介して前記栓部2と前記キャップ4とを前記シャフト3に接合している。栓部2は、コルク材(弾性材)製であって、多数のコルク粒をバインダー樹脂と共に圧搾して成型した円柱状体からなる。図例の栓部2は、断面形状がU形で、凹部21は端面20から栓部2と同軸的に(軸L方向に沿って)刳り貫かれたような断面円形状の中空凹部からなる。
シャフト3はABS樹脂等の合成樹脂の成型体からなり、外径が栓部2の内径(凹部21の径)より小さい有底中空部30aを有する円柱状のステム部30と、該ステム部30の一端側(中空部30aの開口側)に外径側にフランジ状に延びるよう連成された座部31とからなる。本実施形態では、図2にも示すとおり、8個の連通孔32…が、ステム部30の基部の外径部に隣接して周方向に等間隔で、座部31を厚み方向(軸L方向)に貫くように形成されている。これら8個の連通孔32…は、ステム部30の外周部と、ステム部30の外径部から放射状に延びる8本のリブ33…と、ステム部30と同軸の環状突部34とによって平面視扇形に区画された8個の領域に形成されている。連通孔32は、その外周が、栓部2の凹部21の外周よりも外径側になるように形成されている。
なお、本実施形態では、連通孔32を、ステム部30、8本のリブ33…及び環状突部34によって区画された8個の領域の全てに形成しているが、これら領域の1個おきに連通孔32を形成しても良い。また、リブ33の数も8本に限定されず、仕様によって適宜定められる。さらに、連通孔32の平面視形状は、扇形に限らず、円形や、直線状等の種々の形状に変更することも可能である。
座部31の外周側部分には、短寸の円筒部35がステム部30と同軸及び同方向に延びるよう形成され、この円筒部35の内周部に前記栓部2に対して位置決めするための8個の突曲部35aが周方向に等間隔で設けられている。さらに、この円筒部35の外径側部には、キャップ4の外周部分をカシメ止めするための段部36が形成されている。キャップ4は、金属材(例えば、アルミニウム)からなり、円形浅皿形状の蓋部41と、この蓋部41の外周縁部から外径側に延びる外周部分42とを備える。キャップ4は、前記シャフト3の座部31における前記ステム部30とは反対側の面の全体を覆うように形成され、蓋部41とシャフト3の座部31との間に隙間43(図3参照)が確保されるよう構成される。この隙間43と栓部2の凹部21とは、連通孔32を介して連通する。キャップ4の外周部分42は、前記シャフト3における座部31の外周縁部を回り込んで前記段部36にカシメ止めされている。
なお、図1に示すシャフト3の断面形状は、図2におけるX−X線に沿った矢視断面形状に相当する。
接着剤5は、例えばエポキシ系の自然硬化型接着剤であって、未硬化状態では粘性(流動性)を有する。接着剤5は、栓部2とシャフト3のステム部30との間に介在するとともに、連通孔32を連通し、シャフト3の座部31とキャップ4との間に介在する。接着剤5は、栓部2、シャフト3及びキャップ4を接合一体としている。このように、栓部2、シャフト3及びキャップ4の3部材が接着剤5によって接合一体とされているから、前記のように、開栓閉栓が繰り返される容器の口部に用いられる場合でも、キャップ4が空回りすることが殆どなくなる。特に、接着剤5は、連通孔32を介し、栓部2とシャフト3のステム部30との間及びシャフト3の座部31とキャップ4との間に連通しているから、そのアンカー効果によって、前記3部材が強固に接合一体とされる。
このように構成される本実施形態のコルク栓1は、栓部2がコルク材製であるから、コルク特有の弾性により、容器(不図示)の口部に対する良好な密封性が得られる。また、シャフト3が樹脂製であることにより、コルク材製の栓部2とシャフト3との接着剤を介した接合が好適になされる。そして、引っ張り或いは捩じり物性に劣るコルク材製の栓部2が樹脂製のシャフト3によって補強され、栓部2に剛性が付与される。さらに、キャップ4が装着されている部分は開栓及び閉栓時に大きな操作応力が付加されるが、キャップ4が金属製であることにより、この応力に耐え、これによって、キャップで覆われている部分に変形を来す懸念もない。しかも、キャップ4は接着剤5によってシャフト3さらには栓部2に強固に一体とされているから、キャップ4が分離したり空転したりする恐れもより少なくなる。
次に、前記のように構成されるコルク栓(容器用栓)1の製造方法について、図3を参照して説明する。事前に、栓部2、シャフト3及びキャップ4を図のような形状に成形して準備する。但し、キャップ4の外周部分42は2点鎖線のようにカシメ前の形状としておく。次いで、キャップ4をシャフト3の座部31を覆うようにシャフト3に嵌め合せ、キャップ4の外周部分42を実線部で示すように座部31の段部36にカシメ止めして、シャフト3とキャップ4とを一体化する。そして、作業台(不図示)上に、栓部2を端面20が上向きになるように置き、栓部2の凹部21内に未硬化の前記接着剤5を注入塗布する。キャップ4を一体としたシャフト3のステム部30を下向きにして、凹部21内に、軸Lに沿って(白抜矢印)に沿って挿入する。このステム部30の挿入に伴い、栓部2における端面20側の外周部をシャフト3の円筒部34に対して突曲部35aによって位置決めした状態で嵌装つつ、栓部2の端面20を座部31に当接させる。この挿入過程で、ステム部30のポンピング作用によって、接着剤5は凹部21とステム部30との間を上向きに流動し、連通孔32を経て、座部31とキャップ4(蓋部41)との間に流入する。この時、栓部2の端面20が座部31に当接する過程で、突曲部35aがスペーサ的に機能して、栓部2の外周部と円筒部35の内周部との間に周方向に間欠的な隙間が確保される。これによって、挿入時の空気抜きがなされ、接着剤5の座部31とキャップ4との間への流入が円滑になされる。接着剤5の一部は、ステム部30の中空部30aにも流入する。その後の接着剤5の自然硬化によって、図1に示すように、栓部2、シャフト3及びキャップ4の3部材が接合一体とされたコルク栓1が得られる。
このような製造方法においては、栓部2の凹部21に未硬化の接着剤5を注入塗布し、栓部2とシャフト3及びキャップ4を所定の組付け状態とするだけで、接着剤5を、栓部2とステム部30との間から連通孔32を介して座部31とキャップ4(蓋部41)との間に行き渡らせることができる。したがって、接着剤塗布工程が1回で済み、栓部2とシャフト3、及び、シャフト3とキャップ4をそれぞれ個別に接着する場合に比べて、接着剤の塗布工程が少なくなり、コルク栓1を効率的且つコストの増加を来すことなく製造することができる。また、栓部2、シャフト3及びキャップ4の3部材が互いに分離したり空転したりすることの抑制が図られたコルク栓1を効率よく製造することができる。さらに、接着剤5は自然硬化型であるから、硬化のための工程も不要とされる。そして、接着剤5は、連通孔32を貫通した状態で、さらにはステム部30の中空部30aに一部が流入した状態で硬化するから、この部分のアンカー効果によって、シャフト3とキャップ4との接合が強固になされる。また、栓部2は多数のコルク粒をバインダー樹脂と共に圧搾して成型した円柱状体からなるから、接着剤5との馴染み性が良く、栓部2とシャフト3のステム部30との間に介在した状態で硬化した接着剤5によって、栓部2とシャフト3との接合も強固になされる。
図4は、本発明に係る容器用栓の他の実施形態を示す。本実施形態のコルク栓(容器用栓)1Aでは、シャフト3のステム部30における座部31との連成基部に、中空部30aの内外に通じる複数個(例えば、8個)の連通孔32が、周方向に等間隔で形成されている。本実施形態では、座部31に連通孔32が存在しないので、図1〜図3に示すようなリブ33に相当するものも存在しないが、図1〜図3に示すようなリブ33等で区画された領域の全てが閉塞された形状(連通孔32が存在しない形状)としても良い。その他の構成は、図1〜図3に示す例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付す。
本実施形態のコルク栓1Aも、図3に示すに示す方法と同じ製造方法によって製造される。したがって、接着剤5が塗布された栓部2に対するシャフト3の挿入過程で、栓部2とシャフト3との間及びシャフト3とキャップ4との間に接着剤が行き渡り、栓部2、シャフト3及びキャップ4の3部材が強固に接合一体とされる。このように、連通孔32の存在により、栓部2、シャフト3及びキャップ4の3部材が接着剤5によって接合一体とされているから、キャップ4が空回りすることが殆どなくなる。特に、接着剤5は、連通孔32を介し、栓部2とシャフト3のステム部30との間及びシャフト3の座部31とキャップ4との間に連通しているから、そのアンカー効果によって、前記3部材が強固に接合一体とされる。
図5は、本発明に係る容器用栓のさらに他の実施形態を示す。本実施形態のコルク栓(容器用栓)1Bでは、図1〜図3に示す金属製のキャップ4に代え、樹脂製のキャップ6が用いられている点で図1〜図3に示すコルク栓1と異なる。本実施形態では、栓部2の外径とシャフト3の座部31の外径が略同じとされ、キャップ6は、栓部2の端面20を座部31を介して覆う蓋部61と、該蓋部61の外周縁部に連成され、座部31の外径部及び栓部2の端面20側の外周部に嵌合する短寸の嵌合円筒部61とを備える。そして、蓋部61とシャフト3の座部31との間に隙間が確保されるよう構成される。本実施形態において、樹脂製のキャップ6に代え、木製、ガラス製、陶器製のキャップを用いることも可能である。その他の構成は図1に示す例と同様であるので、共通部分に同一の符号を付す。
本実施形態のコルク栓1Bも、図3に示す方法と略同じ製造方法によって製造されるが、図3で例示したカシメ工程はない。即ち、シャフト3とキャップ6とを嵌合させた上で、予め接着剤5が前記と同様に塗布された栓部2に対して、シャフト3のステム部30を栓部2の凹部21に挿入し、キャップ6の嵌合円筒部62を栓部2に嵌合することによって、コルク栓1Bの製造がなされる。このステム部30の凹部21への挿入、及び、嵌合円筒部62の栓部2に対する嵌合過程で、前記と同様に接着剤5が、栓部2とステム部30との間から連通孔32を介して座部31とキャップ6(蓋部61)との間に行き渡る。その後の接着剤5の硬化によって、栓部2、シャフト3及びキャップ6が強固に接合一体とされる。また、接着剤5が、連通孔32を介し、栓部2とシャフト3のステム部30との間及びシャフト3の座部31とキャップ6との間に連通しているから、そのアンカー効果によって、前記3部材が強固に接合一体とされる。
なお、前記実施形態では、栓部2がコルク材からなる例について述べたが、弾性樹脂等のその他の弾性材からなるものであっても良い。また、シャフト3が、樹脂製である例について述べたが、金属製や陶器製であっても良い。さらに、製造方法において、接着剤5の塗布対象を栓部2の凹部21としているが、シャフト3或いはキャップ4(6)のいずれかを塗布対象としても良い。加えて、接着剤5は、エポキシ系に限らずウレタン系やフェノール系等でも良く、また、自然硬化型に限らず熱硬化型等でも良い。
1,1A,1B コルク栓(容器用栓)
2 栓部
20 端面
21 凹部
3 シャフト
30 ステム部
31 座部
32 連通孔
4,6 キャップ
5 接着剤

Claims (6)

  1. 容器の口部を密封する弾性材製の栓部と、該栓部の端面に設けられた凹部に挿着されるシャフトと、前記栓部の前記端面を前記シャフトを介して覆うキャップとを備えた容器用栓であって、
    前記シャフト及び前記キャップは、前記栓部とは異なる材料からなり、
    前記シャフトには、前記栓部側と前記キャップ側とを連通する連通孔が設けられ、
    前記接着剤は、前記栓部と前記凹部に挿着された前記シャフトとの間に介在するとともに、前記連通孔を介して前記シャフトと前記キャップとの間に介在し、前記栓部と前記キャップとを前記シャフトに接合していることを特徴とする容器用栓。
  2. 請求項1に記載の容器用栓において、
    前記シャフトは、前記栓部の凹部に挿入されるステム部と、前記ステム部の端部にフランジ状に設けられ前記栓部の前記端面に当接する座部と、を備え、
    前記連通孔は、前記ステム部もしくは前記座部に設けられていることを特徴とする容器用栓。
  3. 請求項2に記載の容器用栓において、
    前記連通孔は、前記ステム部もしくは前記座部の周方向に等間隔に複数形成されていることを特徴とする容器用栓。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の容器用栓において、
    前記接着剤は、自然硬化型の接着剤であることを特徴とする容器用栓。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の容器用栓において、
    前記栓部はコルク材製、前記シャフトは樹脂製、及び、前記キャップは金属製、であることを特徴とする容器用栓。
  6. 容器の口部を密封する弾性材製の栓部と、該栓部の端面に設けられた凹部に挿着されるシャフトと、前記栓部の前記端面を前記シャフトを介して覆うキャップとを備えた容器用栓の製造方法であって、
    前記シャフト及び前記キャップは、前記栓部と異なる材料からなり、前記シャフトには、前記栓部側と前記キャップ側とに通じる連通孔が設けられ、
    未硬化の接着剤が注入された前記凹部に前記シャフトを挿入し、前記栓部の前記端面を前記シャフトを介して覆う位置に前記キャップを配置してこれらを合体させるシャフトの挿入工程を有し
    前記未硬化の接着剤が前記シャフトの挿入工程で前記連通孔を介して前記栓部側と前記キャップ側とに連通した状態で、前記接着剤を硬化させて、前記栓部、前記シャフト、及び、前記キャップを接合一体とすることを特徴とする容器用栓の製造方法。
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