JP3842051B2 - 傘付きコルク栓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイン、洋酒、焼酎、あるいは清涼飲料水などを収納する飲料用瓶の密封栓に関し、具体的には瓶口内に挿入される栓部が天然木質材であるコルク材で形成され傘部が栓部と異なる材質で形成された瓶用のコルク栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、繰り返して開栓と閉栓が行なわれる飲み切り型でない飲料用瓶の栓においては、廉価な一般品にあっては、栓の全体がポリエチレン等の合成樹脂で形成された樹脂製傘部付き瓶栓(図示していない)が用いられており、高級品にあっては、図面に基づいて説明すれば、図7に示されるように、ガラス、金属材或いは硬質合成樹脂材によりステム部2を備えた飾り頭部1を形成し、そのステム部2にコルク材からなる筒状の栓部3を一体的に組付け装着した飾り栓、などが用いられていた。
【0003】
しかしながら、前述の栓全体がポリエチレン等の合成樹脂材で形成された一般的な樹脂製傘部付き瓶栓にあっては、その材料である合成樹脂材がコルク材に比べて反発弾性に劣るので密封性能を確保しようとすればどうしても瓶口との接触抵抗を大きく設定しなければならず、結果として栓の着脱に支障を来し、また繰り返しての着脱操作により密着性が低下し、内容液の滲みあるいは漏れなどの栓材として憂慮すべき事態を引き起こしてしまう虞があった。
【0004】
また、前記後者の図7に示されるようなガラス、金属材あるいは硬質合成樹脂材とコルク材とを組み合わせて形成された高級な飾り頭部付コルク栓にあっては、複雑形状のステム部2を持つ飾り頭部1の形成に製造コストが大幅に嵩み、コルク材の筒状栓部3を飾り頭部1のステム部2へ組み付けるのにも手間が掛かり、しかも、その組み付け後の密封力においても栓部3とステム部2との接触面が瓶の内部から外部へ通じる取付け構造となっているため、繰り返しの着脱操作により該接触面における反発弾性が失われて密封性能が弱まる虞があった。
【0005】
コルクを粒状にし、これに接着剤を混合して圧搾成形する圧搾コルクの製造技術が確立したため、この技術を利用して図8に示されるような構造のコルク栓が開発された。このコルク栓は、瓶口に挿入されるコルク製の円柱状の胴部5と、瓶口を覆うコルク製の傘部6とを接着剤7を介して接合した構造になっている。しかしながら、このような構造では、弾性に富むが脆いコルク材の性質上どうしても強度不足は否めず、栓の開・閉操作において、めくれ、折れなどの形状破損の不安が残る。そこで、栓全体の剛性を上げるためにコルクの粒度を小さくしたり、結合材(コルク粒の接着剤)の混合量を増量させるなどすると、良好な反発弾性及び応力緩和しない性質を失ってしまい、コルク材の特性がほとんど発揮されないものとなってしまう。
【0006】
このような種々の欠点を除き、充分な反発弾力性と強度をもって繰り返しての使用が可能で、いつまでも良好な密封力を発揮するコルク栓を提供するために、例えば特開平11−227810には、胴部と傘部とを有する圧搾コルク栓において、傘部と胴部が向き合う面部に凹穴を削設し、ここに化学反応型接着剤を充填し硬化形成せしめる方法が開示されている。また、特開平11−227809や特開2000−185747には、胴部と傘部が一体に成形されている圧搾コルク栓において、傘部の頂面から深穴を削設してこの深穴に化学反応型接着剤を充填し硬化形成せしめる方法や、密封部の内部に空洞部を設ける方法が開示されている。しかし、これらの方法は傘部がコルク材のコルク栓に限られており、上記のように傘部にコルク材とは異なった材質のものを用いた飾り頭部付コルク栓にはこれらの方法は使用できない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、栓部にはコルク材を用い、傘部に栓部の材料とは異なった材質のものを用いた傘部付きコルク栓においても、栓部が充分な反発弾力性を有しかつ十分な接合強度で接合されていて、繰り返しての使用が可能でいつまでも良好な密封力を発揮できる傘付きコルク栓を提供することを目的としている。
本発明は、更に、コルク材に比較して強度の強い材料でできた部材を介在させて栓部を傘部に接合させ、それによって、材質の異なる傘部と栓部が強固に接着された傘付きコルク栓を提供することをも目的としている。
【0008】
【課題を解決しようとする手段】
本発明は、飲料用瓶の瓶口に挿入されるコルク材製の栓部と、前記瓶口に覆い被さる傘部とを有する傘付きコルク栓において、前記栓部は適度の粒度のコルク粒を圧搾形成してなり、前記傘部には栓部を固定する凹部を形成し、前記栓部には前記傘部との接合面に凹孔を形成し、前記傘部の前記凹部内には、前記栓部の凹孔内に挿入される中空のステム部、前記ステム部の一端から半径方向外側に伸びるフランジ状の座部及び前記座部の表面から前記傘部に向かって突出する凸部を有するシャフトの前記座部を装着して前記座部と前記傘部とを接着剤で接合し、前記シャフトの前記ステム部を前記栓部の前記凹孔内に挿入して両者を接着剤で接合して一体化して構成されている。
【0009】
本発明によれば、この接着剤の硬化後は傘部に接合された座部を有するシャフトの繋り接合作用と、強固な中芯としての効果とによって強い一体的補強作用が発揮されている。また、中芯としての効果により、脆い天然コルク材を用いながら回動、起こし等繰り返されるコルク栓の苛酷な開・閉操作に負けない強い構造体を形成している。
【0010】
上記傘付きコルク栓において、前記シャフトの前記座部の外周縁に前記傘部の前記凹部の側部に接触するヒダを設けてもよく、前記シャフトの前記ステム部の外周に軸方向に伸びるリブを設けてもよい。また、前記シャフトの座部へ凸部を設けてもよく、更に、前記傘部の材質を金属にしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明による傘付きコルク栓の実施形態について説明する。
図1において、ワイン、洋酒、焼酎、または清涼飲料水などの瓶容器(図示せず)の瓶口を封鎖する、本実施形態による傘付きコルク栓10が示されている。このコルク栓10は、瓶口内に圧挿入される栓部11と、前記瓶口の上部に覆い被さる傘部21と、栓部11と傘部21とを互いに連結する機能を有するシャフト31とを備え、図1に示されるような位置関係で配置されている。栓部11は、公知の方法により、適度の粒度に精製したコルク粒を圧搾成形してつくられている。栓部11の中心には、一端面(図1で下面であって傘部に向く面)12から他端13側に向かって軸方向(図1で上下方向)に伸びる凹孔14が形成されている。この凹孔14は、栓部11をコルク粒を圧搾して成形する場合には、成形と同時に形成することができる。また、凹孔14の深さ(軸方向長さ)は、栓部11の軸方向長さに応じて所望の寸法に決められる。更に、凹孔14は、図1に示されるように、所定の深さまで同じ径にして底部を半球面状にしてもよいし、或いは、図示しないが、全体として先細の錐状(円錐、角錐等)に形成してもよい。栓部11の他端13外周には瓶口への挿入を容易にするために面取り部15が形成されていが、この面取り部は必須ではない。
【0012】
傘部21の一方の面(図1で上面)23には、栓部11及びシャフト31を固定する嵌め込み用の凹部24が所定の深さに形成されている。この凹部は平面形状が円形に形成されている。この凹部は、傘部21が金属でできている場合には切削等の方法で形成してもよいが、合成樹脂材で作られている場合には傘部の成形と同時に成形できる。もちろん、傘部が金属でできていても鋳造、ダイキャスト等により成形される場合には傘部の成形と同時に凹部を成形することができる。この凹部24の深さd1は、後述するシャフトの座部の厚さより深く、栓部11の一端が凹部内に入り得る深さにするのが好ましい。
【0013】
シャフト31は、この実施形態では合成樹脂材料で形成されていて、全体として図2ないし4に示されるような形状になっている。すなわち、シャフト31は、軸方向(図1及び図2で上下方向)に伸びる中空のステム部32と、ステム部32の一端(図2で下端)から半径方向外側に伸びるフランジ状の座部35とを有し、それらは一体的に形成されている。ステム部32の横断面形状は、この実施形態では図3に示されるように円環状に形成されていて、その肉厚はコルク栓の大きさに応じて、また後述するように栓部の反発弾性を補助するように決定することができる。また、ステム部の軸方向長さは栓部の長さに基づいて決定される。座部35の平面形状は、図3及び図4に示されるように、円環状になっている。
【0014】
上記のような栓部11、傘部21及びシャフト31を傘付きコルク栓10に組み立てて一体化するには、栓部11の凹孔14内及び傘部21の凹部24内に接着剤41を適当量充填し、凹孔14内にシャフト21のステム部32を挿入した後凹部24内にシャフトの座部35を挿入するか、或いは傘部の凹部内にまずシャフトの座部を挿入した後栓部11の凹孔14内にシャフト31のステム部32を挿入して、傘部21と栓部11とをシャフト31を介して組み合わせ、接着剤41を硬化させることによって栓部11及び傘部21を一体的に固定させる。これにより、この接着剤の硬化後は傘部21に接合された座部35を有するシャフトの繋り接合作用と、強固な中芯としての効果とによって強い一体的補強作用が発揮される。このため、実測では、トルクメーターにおいてのねじり強度50kgf−cm以上を確保できる。
また、上記のような中芯としての効果により、脆い天然コルク材を用いながら回動、起こし等繰り返されるコルク栓の苛酷な開・閉操作に負けない強い構造体を形成している。ここではコルク栓の開閉操作を100回以上行なっても問題がでないことが確認された。
なお、傘部21の凹部24の中心部に、破線で示されるように断面円形の凸部25を形成してもよい。このようにすると、この凸部がシャフト31のステム部32の空洞部内に入るので、ステム部の内側と凸部との間に接着剤を介在させることができ、傘部とシャフトとの接合強度を増加できる。
【0015】
弾性に富んで圧縮永久歪の少ないコルク材の特性は反発質量が前記凹孔14の存在によって少なからず減じられるが、孔内にある中空のステム部32によってその反発弾性が確保され充分な反発弾性をもって長期間良好な密封力を約束する。液漏洩テストでは、50℃×5日間で密閉しても液漏れを起こしていない。
このシャフト31と硬化した接着剤41は栓部11の芯材となるため栓部11の圧縮性が適度に抑えられ開・閉操作性も容易となり、当然強度も高まるものとなる。
【0016】
上記の場合において、シャフト31の凹孔14内への装着においては、その凹孔14へ接着剤41と共にステム部32を挿入し固定を図るが、適度の空間形成と確実な固定を行うために前記ステム部32の外側面(凹孔14と接する面)に軸方向に伸びるリブ33を設けると効果がある。このリブ33の突起係合作用により接着剤41の溜り空隙となってその固着を助け、かつ強固な噛み合い結合をもって擦れ強度を飛躍的に向上させる。また、このリブ33はステム部32の外周に複数個(この実施形態では4個)均等に配置することにより凹孔14の周面へそれぞれが線接触し、もって栓部11の偏心を防ぎ正規位置へ導く働きもなす。
なお、これらのリブ33は、ステム部32の外周に螺旋状に形成しても良い。この場合、螺旋状リブは1条でも複数条でもよい。
【0017】
次に、シャフト31の凹部24内への接合にあっては、前記シャフト31の座部35が凹部24の底面に載置されその間に介在する接着剤41の硬化によって傘部21と一体化するが、この組付け時前記座部35は栓部11によって押付けられるとその間に在る接着剤41を他の空隙部へ溢れさせるので、この接着剤41の溢れ出しを防ぐために前記座部35の外周縁に前記凹部24の側面に接触するヒダ36を設ければ、該ヒダ36が流れる接着剤41を堰止めて凹部24の外周部からの溢れ出しを防ぎ、傘部21と栓部11の繋ぎ目はきれいに保たれる。
また、前記座部35の固着を有効になさしめるために、座部35の表面の傘部21側及び栓部11側のいずれか片側または両側には、図2ないし図4に示すような、座部の表面から突出しかつ円周方向に伸びる凸部37を半径方向に隔てた位置に設けてもよく、該凸部37が作り出す小空隙によって接着剤41の強度と接着力を増加することができる。なお、凸部37は半径方向に放射状に伸びるものを複数個円周方向に隔てて形成してもよい。
【0018】
前記栓部11に配した凹孔14へ充填せしめる接着剤41においては、硬化すると硬度と剛性を増し、水、溶剤、熱、菌類などに強く、最も苛酷な実用条件のもとで高強度の永久結合を与える化学反応型の接着剤が望ましい。
その種類としてはウレタン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などが適しており、求められる強度、接着力及び収容する飲料の種類によって選択する。
このとき、コルク粒へ混合しこれを結合せしめるために用いた接着剤と同種の接着剤を用いれば、ワレ・ヒビ等の僅かな隙間には勿論、コルク粒子間の接着剤にまで該接着剤41が浸透して結合を見るので好ましいものとなる。
【0019】
また、前記シャフト31と栓部11の凹孔14との間に設ける隙間あるいは前記リブ33については、接着剤41の量、及び凹孔14の孔寸法のバラツキによる接着剤41のハミダシ、充填不足などを調整し適性なる接着剤量を確保せしめることができるので有利な構造となる。この隙間とリブ33は接着剤41の塗布量の7%のバラツキを吸収する。
【0020】
一方、接着剤41の粘度については、充填作業性から見てチューブ入りのボンドに見られるような液だれしない半練り状態が好ましく、この粘度状態にあると前記栓部11の凹孔14に対して挿入されるステム部32の表面に沿ってきれいに拡り、また座部35に被せる嵌め込み用凹部24への接着剤41も作業中の偏りを防いで均一な厚みでの接着硬化を実現することができる。
【0021】
次に、シャフト31の材質は、ABSあるいはポリプロピレン、ポリオキシメチレン、ナイロン、ポリエチレン等の合成樹脂材を用いて形成されるのが造形的にも強度においても、更には反発弾性においても他の成形材より優位性を持っており好ましい材料となっている。
【0022】
前記傘部21とシャフト31とをともに合成樹脂材で形成する場合、その接着剤41としてフェノール、尿素、メラミン、エポキシ、ポリエステルなどの硬化樹脂剤を用いれば強力で永久的な固着力が得られるものとなる。
この他、傘部21は、磁器、陶器、木材(コルクを含む)、ガラス、あるいは金属などで形成することが可能であり、適宜それぞれの材質に適したシャフトおよび接着剤を選択して用いるが、前記傘部21を金属で形成する場合は、シャフト31をABS合成樹脂材で形成し、接着剤41にエポキシ樹脂を用いることにより、ガラスや木材を傘部に用いた場合より強固な接着強度が得られる。
【0023】
尚、栓部11あるいは場合によっては傘部21をも形成するコルク粒においては、その粒度を1mm〜12mm程度の粒度に分布させて製粒するかあるいは種々な粒度を混在させ、要求される性能と用途に応じて任意に選択する。
【0024】
上記の如くして形成される栓部11に対して表面処理を行なうのは滑り性とか断臭性などを向上せしめるのに有効な方法となり、この実施形態では前記栓部11に二液性付加反応硬化型液状シリコーンおよび二液性反応型液状エポキシ樹脂のいずれか一つを塗布した後、これを加熱することでその表面に図5に示すように薄いが強固な皮膜51が形成される。
本発明で用いる液状シリコーンとしては、二液性の付加反応硬化型シリコーンを用いており、これはシリコーンを形成する二個の物質の分子が直接結合して硬化形成されるものであって、栓部11の表面にしっかりとした皮膜51を形成する好適な材料となっている。ここで言うシリコーンとは、広義に、シリコーン樹脂、シリコーンゴム及びシリコーン油を指し、その特徴的な性質としては耐熱耐寒性に優れ、撥水性に富み、耐水・耐薬品、滑り性に優れるなどコルク栓の表面材としての特性を備えている。
また、液状の二液性反応型エポキシ樹脂としては、エポキシ基を二個有する化合物に二官能性化合物を反応させ架橋結合せしめるもので、不溶不融性の樹脂が形成され、耐薬品性に優れ電気絶縁性が良好で、形成された塗膜は密着性が良いことで、これもコルク栓の表面材としての特性を備えている。
こうして表面へ皮膜51が形成されるとその滑り性は飛躍的に高まり、更に該栓部11を外方から完全に被覆するものとなって内成分(コルクや接着剤等の成分)の溶出とか表面剥離の発生を許さず、外方からの飲料物の浸透をも一切受け付けないものとなる。
【0025】
上記実施形態では、傘部21の凹部24の平面形状を円形で、かつシャフトの座部35の平面形状及びシャフトのステム部32の横断面形状を円環状で示したが、必ずしもこの形状に限られることなく、多角形状、楕円形又は長円形等の非円形の形状にしてもよい。この場合、栓部11の凹孔14の横断面形状も、ステム部の横断面形状に合った形状にし、傘部21の中央の凸部25(凸部が形成されている場合)及びステム部32の空洞部の横断面形状も非円形にする。このようにシャフトの座部の平面形状及びステム部の横断面形状を非円形にすることにより、栓部11とシャフト31との間及びシャフト31と傘部21との間の相対回転が、接着剤の接着力のみによらず形状的効果により阻止されるため、傘部21に加えるトルクを栓部11に効果的に伝えることができ、コルク栓10を瓶口から抜くとき或いははめるときにコルク栓を回しながら引き抜き或いは押し込むので、効果的である。
【0026】
更に、上記実施形態では傘部21を一部品で形成した例を示したが、図6に示されるコルク栓10aように、傘部21aをコア部分22aと外周の化粧表面部分28aとで構成してもよい。このようにすることにより、コア部分22aは成形し易く安価な材料で作り、表面部分28aを高級感のある材料で作ることができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明の傘付きコルク栓は引っ張りあるいは捩り物性に優位性を持たないコルク材を用いながら高い剛性を保ち、打栓・抜栓においても栓折れとか千切れを防ぎ、装着不備を一掃する。その栓の外表面部は圧縮性が高く応力緩和性の少ないコルク粒を基材としており、さらに栓中に剛性の有る中空のシャフト31を配置せしめているので適当な反発弾性をもって長期間良好な密封力を約束する。
また、この中空構造のコルク栓は重量的に大いに有利であって、コルク材の節約にも貢献する。
また、栓部11の表面へ皮膜51を形成することで、良好な滑り性が得られ、かつ内容物は着臭と変味から完全に護られるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】図1に在るシャフトを示す一部を断面とした側面図である。
【図3】図2の線A−Aに沿って見た断面図であって半分を示す図である。
【図4】図2の線B−Bに沿って見た底面図であって半分を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明の更に別の実施形態を示す断面図である。
【図7】本発明を用いない従来の栓構造を示す断面図である。
【図8】本発明を用いない従来の他の栓構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10、10a 傘付きコルク栓
11 栓部 14 凹孔
21、21a 傘部 24、24a 凹部
31 シャフト 32 ステム部
35 座部
41 接着剤

Claims (7)

  1. 飲料用瓶の瓶口に挿入されるコルク材製の栓部と、前記瓶口に覆い被さる傘部とを有する傘付きコルク栓において、
    前記栓部は適度の粒度のコルク粒を圧搾形成してなり、
    前記傘部には栓部を固定する凹部を形成し、前記栓部には前記傘部との接合面に凹孔を形成し、
    前記傘部の前記凹部内には、前記栓部の凹孔内に挿入される中空のステム部、前記ステム部の一端から半径方向外側に伸びるフランジ状の座部及び前記座部の表面から前記傘部に向かって突出する凸部を有するシャフトの前記座部を装着して前記座部と前記傘部とを接着剤で接合し、
    前記シャフトの前記ステム部を前記栓部の前記凹孔内に挿入して両者を接着剤で接合して一体化したことを特徴とする傘付きコルク栓。
  2. 前記シャフトの前記座部の外周縁に前記傘部の前記凹部の側面に接触するヒダを設けたことを特徴とする請求項1に記載の傘付きコルク栓。
  3. 前記シャフトの前記ステム部の外周に軸方向に伸びるリブを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の傘付きコルク栓。
  4. 前記凸部は半径方向に放射状に伸びるものが、複数個円周方向に隔てて形成されることを特徴とする請求項1ないし3に記載の傘付きコルク栓。
  5. 前記傘部の材質が金属であることを特徴とする請求項1ないし4に記載の傘付きコルク栓。
  6. 前記傘部の前記凹部の中心部に凸部が形成されている請求項1ないし5のいずれかに記載の傘付きコルク栓
  7. 前記栓部の表面処理において、適度の粒度に精製したコルク粒を圧搾形成して形成された栓部の表面に、二液性付加反応硬化型液状シリコーンおよび二液性反応型液状エポキシ樹脂のいずれか一つを塗布した後これを加熱してその表面に皮膜を形成せしめたことを特徴とする請求項1ないしに記載の傘付きコルク栓。
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